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スーフィズムに関するHP

362チバQ:2014/08/12(火) 19:06:27
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140811/mds14081123280010-n1.htm
イラク次期首相にアバディ氏指名 マリキ氏は抵抗、部隊展開し恫喝
2014.8.11 23:28 (1/2ページ)

イラクの次期首相候補に指名されたアバディ氏=2009年12月5日、バグダッド(AP)
 【イスタンブール=大内清】イスラム過激派との戦闘が続くイラクのマアスーム大統領は11日、マリキ首相に代わり、イスラム教シーア派連合が推すアバディ第1副議長を新首相候補に指名した。ロイター通信が伝えた。ただ、首相続投を主張するマリキ氏は今後も抵抗を続けると予想され、国際社会が求める「挙国一致政府」樹立が順調に進むかはなおも不透明だ。

 マリキ氏は10日、マアスーム氏が議会最大勢力を率いる自分を首相候補に指名しないのは「憲法違反だ」と非難した。これに前後してマリキ氏は、首都バグダッドに指揮下の特殊部隊を展開。自身を排除しようとする各政治勢力への“恫喝(どうかつ)”とみられる。

 これに対しケリー米国務長官は11日、「マアスーム氏を支持する」と述べてマリキ氏側を牽制(けんせい)するとともに、各政治勢力が政治的駆け引きに武力を使用しないよう自制を促した。

 イラクでは、少数民族クルド人が名目的な国家元首の大統領に、多数派のイスラム教シーア派アラブ人が行政権限を持つ首相に、スンニ派アラブ人が国会議長に就くのが慣例で、大統領の指名を受けた首相候補が組閣にあたる。アバディ政権が実際に発足するには閣僚名簿の議会承認が必要となることから、当面は各勢力の綱引きが続きそうだ。

 マリキ氏が率いるシーア派会派「法治国家連合」は今年4月の議会選で第1勢力となった。

 しかし、スンニ派過激組織「イスラム国」が急速に勢力を拡大した6月以降、マリキ政権の過度なシーア派優遇が国内分裂を招いたとしてスンニ派や一部のシーア派勢力がマリキ氏退陣を要求。イラクを支援する米国も、危機克服には全勢力の合意が重要だとして、実質的にマリキ氏への退陣圧力を強めていた。

363チバQ:2014/08/12(火) 19:12:53
http://mainichi.jp/select/news/20140812k0000e030180000c.html
イラク:首相指名で政界混迷 マリキ氏認めず
毎日新聞 2014年08月12日 11時01分(最終更新 08月12日 11時22分)

 【カイロ服部正法、ワシントン及川正也】イラクのマスム大統領は11日、シーア派のハイダル・アバディ連邦議会副議長を次期首相に指名した。挙国一致体制を優先するため、スンニ派やクルド人などから「シーア派偏重」と批判されるマリキ首相を退陣に追い込む構えだ。オバマ米政権も支持を表明した。これに対しマリキ氏は同夜、指名を認めない意向を表明。同氏の反発でイラク政界は一層混迷を深めそうだ。

 イラク北部などでスンニ派中心のイスラム過激派組織「イスラム国」が勢力を拡大、米軍の軍事介入を招く中、イラク内政の混乱は対イスラム国戦線にも影響を与える可能性がある。

 ロイター通信によると、アバディ氏は指名を受け「テロリストに対抗するため我々は協力しなければならない」と国営テレビで述べ、宗派・民族間の対立解消を訴えた。イラクでは4月の総選挙でマリキ派の党派が最多議席を獲得したが、反マリキ派から異論が出て首相を決められない状態が続いていた。

 イラク憲法は議会最大会派からの首相選出を規定している。国営テレビは11日、最高裁がマリキ派の党派を最大会派として認めたと伝えていた。

 一方、オバマ米大統領は11日、アバディ氏の新首相指名について、宗派を超えた挙国一致内閣樹立に向けた「重要な一歩」と歓迎し、支持を約束するとともに早期の組閣に着手するよう求めた。

 オバマ政権は「シーア派偏重」とされるマリキ氏の続投には消極的だった。マリキ首相側は反発を強めているが、ケリー米国務長官は「マリキ氏が状況を混乱させないよう望む」と強調した。

 オバマ氏は声明でアバディ氏を「支持する」と明言。「(電話で)アバディ氏にすべてのイラク人を包括し、代表する新たな内閣をすみやかに発足させるよう促した」と明かした。そのうえで「すべての政治的指導者が政治プロセスを通じ、平和的に協力するよう求める」と述べ、反発を強めるマリキ氏の動きをけん制した。

 オバマ政権は、イスラム国に対抗するためにも、挙国一致政権の樹立が必要だと認識している。マリキ氏の「続投阻止」は米国にとって思惑通りの展開だが、マリキ氏側の抵抗を食い止められるかは見通せていない。

364チバQ:2014/08/12(火) 19:13:40
http://mainichi.jp/select/news/20140812k0000e030198000c.html
イラク:「明日どこに行けば…」イスラム国に追われ
毎日新聞 2014年08月12日 11時40分(最終更新 08月12日 13時19分)


イラク北部アルビルの路上で避難生活を送るラヒアさんの一家。地べたに座る母親に抱かれて、2歳のフセイン君が眠っていた=2014年8月11日午後、秋山信一撮影
 【アルビル(イラク北部)秋山信一】気温40度を超える炎天下、イラクの少数民族シャバクの一家5人が、幹線道路沿いの建物の陰で一息ついていた。北部クルド人自治区の中心都市アルビル。モスル郊外の故郷は6月にイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の手に落ちた。2カ月を超える流転の生活で、所持金は底を突いた。「明日はどこに行けばいいのか」。ラヒア・マフムードさん(40)は途方に暮れた。長男フセイン君(2)が母親の腕の中で泣き出した。

 シャバクは16世紀からイラク北部モスルに定着。多くはイスラム教にキリスト教の要素が加わったとされる宗教の信者だ。

 記者がアルビル入りした10日、約40キロ西では米軍がイスラム国の部隊を空爆し、地上ではクルド人部隊が戦っていた。住民によると、イスラム国が自治区に近いカラコシュに進攻した7日には緊張が高まったが、空爆が始まった8日以降は平静を取り戻した。

 しかし幹線道路から一本入ると、イスラム国の支配地域から逃れ、建設途中のビルに身を寄せる人々が散見される。牧畜を営んでいたラヒアさんも避難民の一人だ。6月中旬、イスラム国の戦闘員2人が自宅に来た。ラヒアさんはイスラム国が敵視するシーア派系。「イスラム教徒はこんなことはしない」。口をついた言葉が男たちを逆上させ、銃を突きつけられた。

 自宅には2〜9歳の4人の子供もいた。「こんな幼子も殺すのか」と言うと、男たちは銃を下ろした。着の身着のまま逃げ出し、自宅や80匹の羊を失った。近くの村々を転々とし、8月上旬にアルビルに来たが、身寄りもなく、路上生活を送るしかなかった。

 イスラム国は「抑圧された人々を救い、神の支配を実現する」として、支配地域でのスンニ派の厳格な教義の適用を強制。住民に飲酒や喫煙を禁じ、女性にはニカブ(目以外の全身を覆う黒布)の着用を義務付ける。一方でスンニ派以外のイスラム教徒や異教徒を迫害。支配地域でキリスト教教会が破壊されたり、女性が暴行を受けたりする事案などが起きているほか、クルド人系の宗教少数派ヤジディー教徒が800人規模で殺害・拉致されたとも伝えられている。

365チバQ:2014/08/12(火) 19:13:55
 仮住まいを見つけた避難民も不安定だ。中学3年生のトーマ・アムルさん(14)は、アルビル北部の中学校の一室で、生後10カ月の双子を含む親戚20人と暮らす。約7000人のキリスト教徒が住むカラコシュ出身だ。6日夜にクルド人部隊が突然撤収し、住民の大半が自治区に逃げた。

 キリスト教系の政党がクルド自治政府に依頼し、学校での避難生活が認められた。約15畳の部屋にカーペットを敷いて暮らす。食事は近所の人が差し入れた野菜やパンでまかなう。だが、3週間後に学校が再開されれば、退去を迫られる運命だ。

 トーマさんは、カラコシュの教会で宗教儀式を手伝っており、将来は聖職者になりたいと思っている。「イスラム国のことはよく分からない。だけど宗教が説くのは、愛と平和のはずだ」

366チバQ:2014/08/13(水) 18:07:56
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014081302000112.html
イラン、アバディ氏支持 イラク首相候補 マリキ氏見限りか
2014年8月13日 朝刊

 【カイロ=中村禎一郎】イラン国営のアラビア語衛星テレビ・アルアラム(電子版)によると、イランのザリフ外相は十二日、イタリアのモゲリーニ外相とイラク情勢について電話会談し、イラクのマスーム大統領が新首相候補に指名したアバディ氏に、「挙国一致政権」を早期に樹立するよう求めることで一致した。イランが事実上、アバディ新首相の誕生を支持した形。マリキ首相からの政権交代が進む可能性が高まった。

 イスラム教シーア派国家のイランは、イラクのシーア派の後ろ盾とされ、マリキ政権もシーア派主体のメンバーとなっている。イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の脅威が強まる中、後ろ盾のイランがマリキ氏を見限ったとの見方が出ている。

 一方、AFP通信によると、米国やフランス、トルコなど各国も相次いでアバディ氏の新政権樹立を歓迎する姿勢を表明。マリキ氏は三選を目指す構えを崩していないが、国際社会の退陣圧力が強まる中、権力の維持は難しいとの見方が支配的となっている。

 イラクでは、四月の連邦議会選挙でマリキ氏が率いる政党グループ「法治国家連合」が勝利したものの、過半数には届かなかった。法治国家連合はマリキ氏の三選に向けて連立交渉を続けてきた。

 だが、シーア派を偏重してきたマリキ氏に対するスンニ派勢力の反発は強い。さらに、シーア派からはスンニ派の過激派組織「イスラム国」の進攻を招いた責任を問う声も上がり、新政権が樹立できない状態が続いていた。

 バグダッド在住の政治評論家ハダド氏は本紙の取材に、イラクのスンニ派勢力もアバディ氏を容認する意向を示していると指摘。「イランは、隣国のイラクを不安定化させるマリキ氏よりは、アバディ氏を支持する方が得策だと判断したのだろう」と話している。

367チバQ:2014/08/16(土) 00:54:57
http://mainichi.jp/select/news/20140816k0000m030079000c.html

米政権:新たな「重荷」負う 外交工作でマリキ氏辞任

毎日新聞 2014年08月15日 20時46分(最終更新 08月15日 20時49分)

 【ワシントン及川正也】イラクの挙国一致体制構築には「マリキ首相交代」が不可欠とみていたオバマ米政権は、イラク国内外を巻き込んで「包囲網」を固めてマリキ氏を辞任へ追い込んだとして、外交工作の成果をアピールしている。しかし、勢力を拡大するイスラム過激派組織「イスラム国」への対処や、脆弱(ぜいじゃく)なイラク軍の立て直しなど新たな課題を解決する道筋は描けていない。

 マリキ首相の辞意が公表される前、オバマ大統領は休暇中の北東部マサチューセッツ州で声明を発表。「最も重要なのは、イスラム国に対して形勢を逆転するためイラク国民が一致結束するよう求めることだ」と語った。

 オバマ政権はマリキ首相が自派のイスラム教シーア派を偏重したことが国内の混乱やイスラム国の増勢を招いたと判断。マリキ首相に見切りを付け、退陣に追い込むための外交工作を展開してきた。

 ケリー米国務長官は辞任を拒絶するマリキ首相に「状況を混乱させるべきではない」とけん制。オバマ大統領が欧州やカナダなど主要国首脳と連絡を取る一方、バイデン米副大統領はイラク国内の政治指導者らと協議し、首相指名されたアバディ連邦議会副議長を中心とする「挙国一致政権」樹立への支持拡大に動いた。

 14日、マリキ首相退陣表明を受けライス米大統領補佐官(国家安全保障担当)がイラク国内外からアバディ氏への「幅広い支持」が集まったと強調したのは、米国の外交工作が奏功したとアピールする狙いがある。

 オバマ政権はイラク北部で8日から、イスラム国の拠点などに対し空爆を続けている。地上軍派遣など大規模な軍事作戦を回避するオバマ政権にとって、イラクの治安回復には課題が多い。クルド人治安部隊やイラク軍への軍事支援を強化し、イスラム国への抗戦能力の向上を側面支援する方針だが、イラク軍の脆弱さはオバマ大統領も認める「誤算」だった。米軍によるイラク軍への訓練強化の必要性も指摘されるが、軍事顧問団などの派遣が長期化すれば安全確保なども新たな課題になる。イラク問題はオバマ政権の新たな「重荷」になりつつある。

368チバQ:2014/08/16(土) 00:55:25
http://mainichi.jp/select/news/20140816k0000m030078000c.html

イラク:北部で国外クルド勢力「共闘」 イスラム国攻撃に

毎日新聞 2014年08月15日 20時43分(最終更新 08月15日 23時24分)

 【アルビル(イラク北部)秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」の侵攻が迫るイラク北部のクルド人自治区周辺で、シリア、トルコ、イランの周辺3カ国を本拠とするそれぞれのクルド人武装組織が、クルド自治政府の治安部隊に加勢していることが15日、自治政府関係者への取材で分かった。クルド人は国ごとに分断されてきたが、イスラム国の脅威を前に「共闘」が実現した形だ。

 自治政府関係者や有力政党クルド愛国同盟の幹部によると、3カ国のクルド人組織は8月上旬、イスラム国が北西部シンジャルなど自治政府の実効支配地域に侵攻したのを受けて参戦。それぞれ数百人以上の戦闘員が、自治政府の治安部隊ペシュメルガに加勢している。

 シリアのクルド人武装組織は国境を越えて、少数派ヤジディー教徒への迫害が懸念されるシンジャル付近に展開し、イスラム国と交戦。山岳地で行き場を失っていたヤジディー教徒のために、シリア側への避難路を確保した。

 トルコのクルド労働者党(PKK)や、イラン・クルド民主党の系列武装組織は、それぞれクルド人自治区内に以前から置いている拠点で活動するメンバーを動員。トルコ系クルド人の難民キャンプがあるアルビル郊外のマフムールなどで戦っている。トルコ、イランからの参戦に関してクルド自治政府は、両政府に配慮して、戦闘員が越境して参戦することは認めていないという。

 クルド人はトルコやイラクなどに推定2000万〜3000万人いるとされ、独自の国家を持たない最大の民族と言われる。クルド独立を警戒する各国政府の思惑もあり、連携はこれまで難しかった。イスラム国の侵攻を受けて、イラクの自治政府は独立への動きを強めており、他国のクルド人組織からも期待の声が高まっている。

369チバQ:2014/08/16(土) 00:58:33
http://mainichi.jp/select/news/20140815k0000m030082000c.html

クルド・ヤジディー教徒:「虐殺を止めて」…夫は撃たれた

毎日新聞 2014年08月14日 20時48分(最終更新 08月14日 21時51分)

 【ドホーク(イラク北部)秋山信一】歴史上74度目にして最悪の迫害だ−−。イラク北部でイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の侵攻を受け、クルド人自治区ドホークに逃れた少数派ヤジディー教徒が口々に訴えた。1000人以上が殺害され、女性ら500人以上が拉致されたとの情報もある。「誰でもいい。この虐殺を止めてほしい」。1000年以上にわたる歴史の中で受けた迫害を伝承しつつ、信仰を守り続ける「不屈の民」から悲痛な叫びが上がった。

 13日昼、ドホーク郊外。建設中の10階建てビルに無数の人影が見えた。近づくと、約300人のヤジディー教徒が、コンクリートに薄い布を敷いて生活していた。「故郷を取り戻して」。マヘバイ・アフマドさん(35)が強い口調で訴えた。

 イラク北部の街シンジャル。住民の証言によると、8月3日朝に惨劇は始まった。前日からイスラム国と戦っていたクルド自治政府の治安部隊が住民に何も告げずに撤収し、混乱が広がった。スンニ派の教義を絶対視するイスラム国が、ヤジディー教徒を「悪魔崇拝者」とみなし、殺害を予告していたのを知っていたからだ。

 「早く逃げましょう」。郊外の農村に住むマヘバイさんは、夫ハラフさん(40)や4人の子供に声をかけ、野菜畑の一本道を農業用トラクターが引っ張る荷車に乗って逃げた。しばらくするとイスラム国の戦闘員が乗ったトラックが追いついてきた。パン、パン−−。発砲に気づいた瞬間、荷車が横転。しばらくして起き上がると、戦闘員らが去っていくのが見えた。

 「お父さん……」。長男(16)の声がした方向に視線を移すと、ハラフさんが頭から血を流して倒れていた。応答はなかった。マヘバイさんは子供らをせかし、徒歩で再び逃げた。南から来るイスラム国を避け、北のシンジャル山を目指す。夫の遺体を置いてきた自責の念から、後ろは振り返れなかった。

 標高約1300メートルの岩がちな山には当時、数万人が避難していた。イスラム国の攻撃に加え、別の恐怖も始まった。渇きと飢えだ。強烈な日差しが照りつけ、気温は45度を超える。湧き水は山に2カ所しかない。食料もほとんどなく、岩陰で過ごす時間が1週間続いた。マヘバイさんと一緒にいた友人のイリヤス・モラーディさん(64)は「人生で一番つらい時間だった」と語った。

 クルド人民兵が10日ごろに山の西側に位置する避難路を確保し、避難民の多くは隣国シリアやトルコ、イラク領内のクルド人自治区に逃れた。だがシンジャル山に数千人が取り残され、付近で数万人がイスラム国の支配下にある模様だ。

 ヤジディー教徒の記者ナリーン・シャモーさん(27)によると、拉致された女性約50人が人身売買されたとの未確認情報もある。さらにイスラム国は、シンジャルに残るヤジディー教徒に対して「協力しなければ殺害する」と脅している。

 「多くの人が死を選ぶかもしれない」。同胞の信心深さを知るナリーンさんが、そっと目を伏せた。

 シンジャルのヤジディー教徒を救出するため、米軍は13日も、6日連続となる空爆を行ったが、地上部隊の派遣は見送った。

370チバQ:2014/08/16(土) 01:09:49
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140815/mds14081521250003-n1.htm
「挙国一致内閣」加速へ マリキ首相退陣表明 アバディ氏を支持

2014.8.15 21:25 (1/2ページ)

14日、退陣表明したイラクのマリキ首相のテレビ映像(AP)
14日、退陣表明したイラクのマリキ首相のテレビ映像(AP)


 【カイロ=大内清】イラクのマリキ首相は14日夜、国民向けのテレビ演説で、マアスーム大統領から指名を受けた国民議会のアバディ第1副議長を次期首相候補として認めると述べ、退陣を表明した。アバディ氏指名に強く反発していたマリキ氏の退陣表明で、国際社会が求める「挙国一致内閣」の編成作業が加速する見通しだ。

 マリキ氏は「国の利益のためにアバディ氏支持を決めた」と発言。イラク北部で戦闘を続けるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対抗するため、「今後も一兵卒であり続ける」とも語った。演説にはアバディ氏も同席した。

 マリキ氏はこれまで、4月の議会選で最大勢力となったシーア派会派「法治国家連合」を率いる自分に首相続投の資格があると主張してきた。しかし、「イスラム国」が北部の主要都市モスルを制圧した6月以降、同氏の過度なシーア派優遇が宗派対立を激化させたとして、国内外で「マリキ退陣論」が高まった。

 マアスーム大統領は今月11日、マリキ氏と同じ会派の所属ながら、他のシーア派連合が推すアバディ氏を次期首相候補に指名して組閣を要請。これに対しマリキ氏は「大統領の判断は憲法違反だ」として徹底抗戦の構えを見せていた。

 マリキ氏の姿勢転換の裏側で、政治混乱の長期化を懸念する米国や隣国イランの圧力が働いた可能性もある。

 憲法上、約1カ月以内に閣僚名簿を議会に提出しなくてはならないアバディ氏は、組閣に向けた各政治勢力との調整を開始。ポストや財源の配分を通じ、マリキ政権下で冷遇されてきたと感じているスンニ派やクルド勢力の不満をどこまで解消できるかが政権運営の成否を握る。

 ただ、シーア派に対するスンニ派の不信感は根強く、イスラム国がイラク国内で一定の支持を得た一因にもなっただけに、対立の克服は容易ではない。首相の座を失ったとはいえ、軍やシーア派民兵の一部に影響力を持つとされるマリキ氏をどのように処遇するかにも注目が集まっている。

372チバQ:2014/08/18(月) 19:37:43
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140818/mds14081807560005-n1.htm
【日本人拘束】
激戦地アレッポ、入り乱れる武装勢力 対立の構図、判別しにくく
2014.8.18 07:56 (1/2ページ)

動画サイト「ユーチューブ」に投稿された、イスラム国に拘束された日本人男性とみられる人物(顔を画像加工しています)
 【カイロ=大内清】日本人が拘束されたとの情報があるシリア北部アレッポの周辺は、シリア内戦の最激戦地の一つとして知られ、アサド政権側の軍部隊や反体制派武装勢力「自由シリア軍」、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」などが入り乱れる状況にある。

 同国商業の中心地だったアレッポでは2012年ごろから戦闘が激化。反体制派やイスラム過激派勢力は一部郊外を支配下に置いているものの、昨年末以降は政府軍が「たる爆弾」と呼ばれる焼夷弾による空爆作戦を強化して東部の空港周辺地域を奪還するなど反攻を進めている。

 シリアの在外人権団体などによると、これまでの政府軍の空爆や砲撃により、市内の約30%の建物が破壊されているという。

 また、ここのところは、支配地域内に厳格なシャリーア(イスラム法)による統治を敷くイスラム国など過激派勢力と、それに反発する反体制派部隊との戦闘も激しさを増しており、勢力間の対立構図が判別しにくい状況も生まれている。

 そうした中で、存在感を強めているのが、イラクとシリアにまたがって活動するイスラム国だ。

 イスラム国はもともと、ヨルダン出身のザルカウィ容疑者がイラクで率いていた武装勢力を母体とする。2003年のイラク戦争後に国際テロ組織アルカーイダに忠誠を誓い、同国でテロを展開し、13年にはシリア内戦に本格参戦した。

 現在の指導者はアブバクル・バグダーディ容疑者で、第1次大戦後に米欧列強によって引かれた現在の国境線の打破を唱える。他のアルカーイダ系組織と対立し、今年、アルカーイダ本体から“破門”されたが、今年6月にはイラク第2の都市の北部モスルを制圧し、全イスラム教徒を導く「カリフ」を自称した。

 イスラム国は、シリア内戦で調達した国内外の戦闘員や武器などの物資をイラクでの戦闘に活用しているほか、モスルなどの戦闘で強奪した多額の現金をイラク・シリア両国でのさらなる戦闘員の徴募に利用しているとされる。

373チバQ:2014/08/18(月) 19:38:13
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140818/mds14081811370007-n1.htm
シリア反体制組織「イスラム戦線」に同行か 戦闘取材中に拘束 地区幹部が証言
2014.8.18 11:37 [中東・アフリカ]
 内戦中のシリア北部アレッポで日本人男性が拘束されたとされる事件で、男性がシリアの反体制派武装組織「イスラム戦線」に同行していたとみられることが18日分かった。組織の地区幹部が共同通信の電話取材に応じた。男性は残したパスポートから湯川遥菜さん(42)とみられる。地区幹部は男性が過激派「イスラム国」との戦闘を15日に取材に行き、拘束されたと証言した。

 湯川さんは、自身のブログなどによると千葉市在住で民間軍事会社とする東京都江東区の「ピーエムシー(PMC)」の最高経営責任者。地区幹部は湯川さんの解放を求めイスラム国と接触を試みているが反応はなく「日本を脅して身代金を取るのでは」と語った。

 この幹部によると、湯川さんは7月28日、トルコ南部キリスの国境からシリアに入国し、「現場リポートを書きたい」としてイスラム戦線に同行していた。(共同)

374チバQ:2014/08/18(月) 20:11:39

http://mainichi.jp/select/news/20140818k0000e030184000c.html
シリア:「イスラム国」、敵対部族700人を処刑
毎日新聞 2014年08月18日 12時03分(最終更新 08月18日 13時26分)

 【アルビル(イラク北部)秋山信一】在英のシリア反体制派組織「シリア人権観測所」は16日、イスラム過激派組織「イスラム国」がシリア東部デリゾール県で、敵対する部族のメンバーら700人を処刑したと発表した。反体制派主要組織シリア国民連合は16日、米国に対して、イラクだけでなく、シリアでも「イスラム国」への空爆を始めるよう要請した。

 人権観測所によると、イスラム国は7月、敵対する国際テロ組織アルカイダ系の反体制派組織「ヌスラ戦線」などを駆逐し、東部デリゾール県のほぼ全域を掌握した。だが一部の地元部族はイスラム国に反発し、戦闘に発展。イスラム国は今月に入って、服従しないシェイタト部族のメンバーら少なくとも700人を処刑した。大半は戦闘員ではなく、市民だという。

 シリア国民連合のバハラ議長は16日、トルコで記者会見し、「国際社会の沈黙は信じがたい。イスラム国による非人道的な犯罪は毎日のように起きている」と主張し、米軍などによる空爆を求めた。

 ただシリア内戦では、アサド政権、反体制派、イスラム国、クルド人の4勢力が互いに抗争している。反体制派を支援する米国にとって、イスラム国への空爆はアサド政権を利することにつながる。さらにイラクでは政府間協定に基づいて空爆しているが、シリアの場合はこうした法的根拠も乏しく、単独での攻撃は難しいのが現状だ。

ews/20140818k0000e030184000c.html

375チバQ:2014/08/18(月) 20:14:29
http://mainichi.jp/select/news/20140818k0000e030177000c.html
シリア邦人拘束:アレッポ 政権と反体制派争う激戦地
毎日新聞 2014年08月18日 11時37分(最終更新 08月18日 13時16分)


シリア政府軍の爆撃により炎上したと見られる市街地に立つ男性=シリア北部アレッポで13日、ロイター

 【カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」に拘束されたとみられる湯川さんは、内戦下のシリア北部アレッポで反体制派武装組織と行動を共にしていたとみられる。アレッポはシリア第2の都市で、アサド政権と反体制派が争う最大の激戦地だ。最近ではイスラム国も勢力を伸ばし、三つどもえの戦いになりつつある。

 アレッポは交通の要衝で、古代から商業地として栄えた。2011年に内戦が始まると、アサド政権の支配が及んでいないトルコ国境から反体制派が進出、政権側と街を二分する戦いを続けてきた。アサド政権は13年冬ごろから反体制派支配地域に対して空爆を強化。命中率が低く、標的以外にも被害を及ぼす「たる爆弾」が多用され、連日のように市民の犠牲者が出ている。

 さらに東部で勢力を伸ばすイスラム国もアレッポ方面への進攻を開始し、アサド政権、反体制派と三すくみの構図となっている。

 戦闘員やジャーナリストとして外国人が入国するケースも多いが、アサド政権は反体制派の手引きで入国した場合には「テロリスト」とみなしており、攻撃対象となる恐れが大きい。イスラム国などの武装組織が身代金目的で外国人を拉致するケースもある。12年には日本人女性ジャーナリストの山本美香さんも、同市で銃撃に巻き込まれて死亡した。

 外務省は「戦闘に巻き込まれる恐れが高く、安全を確保することが非常に困難」として、同省が出す危険情報の中で最も強い「退避勧告」を出していた。

376チバQ:2014/08/18(月) 22:22:24
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140818-00000032-jij_afp-int
仏パリでサウジ王子の車列襲撃、現金25万ユーロ奪われる
AFP=時事 8月18日(月)16時25分配信

仏パリ郊外のルブルジェ空港近くの高速道路(2013年6月18日撮影、資料写真)。
【AFP=時事】(一部更新)仏警察によると18日夜、パリ(Paris)北部でサウジアラビアの王子の車列が武装集団に襲われ、現金25万ユーロ(約3400万円)と「機密」を含む文書が強奪された。

サウジ王子が仏ディズニーランドで豪遊、19億円の出費

 車列は市内のサウジアラビア大使館からパリ郊外のルブルジェ(Le Bourget)空港に向かっていたが、パリ北部ポルト・ドゥ・ラ・シャペル(Porte de la Chapelle)付近でカラシニコフ自動小銃を持った集団に襲われた。けが人はなかった。襲撃に使われた車は盗難車で、後に燃やされた状態で見つかった。これまでのところ逮捕された容疑者はいない。

 仏日刊紙パリジャン(Le Parisien)は「機密」に相当する文書も盗まれたと報じている。警察筋はAFPに対し「異例の襲撃事件。一味は明らかに情報をよくつかんでいた。非常にまれな手段を使った」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News
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377チバQ:2014/08/20(水) 19:45:45
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140820/frn1408201538005-n1.htm
凶悪「イスラム国」の恐ろしすぎる実態 一般市民や捕虜も惨殺 シリア日本人拘束 (1/2ページ)2014.08.20


 民間軍事会社を経営する湯川遥菜(はるな)さん(42)とみられる日本人男性を拘束したイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」。イラク北部とシリア東部にかけて幅広い範囲で活動を活発化させており、アルカーイダをしのぐ世界最大規模の国際テロ集団だ。捕虜や方針に従わない一般市民を容赦なく惨殺するという、他の過激派組織とは比しない残忍さで知られている。

 湯川さんは、シリア北部アレッポ郊外バーブで拘束されているという情報がある。直前まで同行し、イスラム国とも戦闘を続ける反体制派武装組織「イスラム戦線」の地区幹部は共同通信の取材に対し、「命を賭けてでも助ける」と明言。自分たちが拘束しているイスラム国の戦闘員との「捕虜交換」を提示しているが、イスラム国から明確な返答はないという。

 ロイター通信によると、イスラム国は19日、シリア内戦の取材中に武装グループに拉致され、行方不明になっていた米国人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー氏とみられる人物を処刑する映像を公開した。

 中東だけでなく世界全体の脅威となっているイスラム国。もともとは2003年のイラク戦争後、国際テロ集団アルカーイダに忠誠を誓い、イラクでテロを展開していたが、13年に隣国のシリア内戦で台頭した。昨年末から再びイラクでの攻勢を強め、今年6月、国境を越えた「イスラム国」の樹立を宣言し、組織名もイスラム国を名乗ると発表した。

 指導者のバグダディ容疑者は、イスラム教にとって最高権威である「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)」を名乗り、世界のイスラム教徒に結束を呼びかけている。

 「米軍がイラクから引き上げた後、シーア派のマリキ政権下で弾圧されたスンニ派の部族指導者らを取り込み、急速に支配地域を広げた。決定的な出来事は、今年6月に、イラク第2の都市モスルを制圧したこと。十何倍もいるイラク政府軍を破り、政府軍は武器や戦車を残して逃げてしまった。そこで大量の武器が手に入り、市内の銀行からカネを奪って、戦闘レベルが一気に上がった」

 『イスラムのテロリスト』(講談社+α新書)などの著書がある軍事アナリストの黒井文太郎氏は、急拡大の背景をこう分析する。

 規模は一万数千人ともいわれる。黒井氏は「コアなメンバーはそれほどいない。メンバーは流動的で、これ以上増えることはないだろう」と指摘するが、インターネットなどで若者を勧誘し、ヨーロッパやロシアのチェチェンなど海外の志願兵も多いという。

 最も狂信的な組織とされ、容赦なく殺害する残忍さは類をみない。他の過激派組織との衝突も多く、路線の違いや残虐性から、今年2月にはアルカーイダ本体から断絶された。

 「自分たちに従わない者は見せしめに殺すというもので、捕虜は片っ端から首を切り、支配地域にある民間人やほかの宗派への暴力行為、処刑も頻繁に行われている。イラク北部の少数派のヤジディ教徒の住民は改宗を迫られ、殺害された。7世紀のイスラム社会に戻すことを目指していて、窃盗した人は手足を切断するなど、当時のイスラムの法律を厳格に適用しようとしている。彼らにしてみれば、正しいイスラム国家のあり方であり、悪いことをしている意識はない」(黒井氏)

 人、武器だけでなく、シリア東部の油田も獲得し、資金力も豊富にあるとされるイスラム国。黒井氏は「アルカーイダは弱体化しており、テロワールドから退場している。過去にもイスラム国ほど領土を広げた過激派組織はなく、圧倒的な存在感で、しばらくは台風の目になるだろう」とみている

378とはずがたり:2014/08/21(木) 11:02:37
アルカイダ上回る残虐さ=女性を性奴隷、身代金誘拐―弱体化は当面困難・イスラム国
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-140818X135.html
時事通信2014年8月18日(月)06:53

 日本人男性を拘束した可能性があるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」は、異教徒を敵視して殺害するなど、その残虐さは源流の国際テロ組織アルカイダも上回る。シリアとイラクをまたぐ地域で6月にイスラム国家樹立を宣言し、イラク軍から奪った兵器で戦闘力を高めており、米軍による空爆でも弱体化させるのは困難との見方もある。

 イスラム国はシリア内戦に介入後、「イラク・シリアのイスラム国」と名乗り、自爆攻撃を多用するほか、シリア軍兵士を処刑したり、首を切り落としたりして、過激な活動で存在感を誇示してきた。シリアで別のアルカイダ系組織で反体制派の「ヌスラ戦線」と交戦を始めたため、アルカイダ指導部は破門扱いとした。

 イラク北部で6月以降、支配地域を急激に広げており、少数派のキリスト教徒やクルド人少数派ヤジディ教徒を迫害。特にヤジディ教徒に対しては「悪魔崇拝」と汚名を着せて改宗を迫り、拒否すれば殺害しているとの情報もある。また、ヤジディ教の女性を性奴隷にしていると伝えられる。

 最近も、イスラム国に加わったオーストラリア人の男の息子とみられる少年(7)が切断されたシリア兵の頭部を持つ写真が豪紙に掲載され、同国のアボット首相は「この組織がどれほど残虐かを示す証拠が次々出てくる」とコメントした。

 国際テロに詳しい外交筋は、「イスラム国はインターネットを使った巧みな宣伝活動で実態以上の存在感を示しており、欧米からも若者が相次いで加わっている」と指摘する。支持者からの献金や武器の転売、文化財や麻薬の密売、銀行強盗のほか、身代金目的の誘拐も資金源になっている。

 米軍のイラク空爆は、米国民保護とヤジディ教徒迫害を念頭に置いた人道目的に限定しており、イスラム国の弱体化を意図したものではない。イスラム国はシリアに一大拠点を築いており、弱体化させるなら、シリア領内にも攻撃を加える必要がある。だが、オバマ米政権はシリア内戦に介入しない方針で、シリアはイスラム国にとって比較的安全な活動拠点になっているのが実情だ。

379とはずがたり:2014/08/21(木) 11:59:39
後輩に千葉県出身の湯川君がいるけど親戚でも何でも無いそうな。因みに彼は博士号取った後これで僕も湯川博士ですね,と云っていた。

戦闘現場に取り残され拘束か シリア反体制派が証言
共同通信 2014年8月19日 17時56分 (2014年8月19日 18時27分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20140819/Kyodo_BR_MN2014081901001554.html

 【ダマスカス共同】シリア北部アレッポ郊外で拘束されたとみられる湯川遥菜さん(42)=千葉市=は、同行していた反体制派武装勢力の混成部隊と過激派「イスラム国」が戦闘になった際、現場に取り残され、イスラム国に捕らえられた可能性があることが19日までに分かった。反体制武装組織「自由シリア軍」幹部が明らかにした。
 親欧米の自由シリア軍は、反体制派有力武装組織「イスラム戦線」とイスラム国に対して共闘。アレッポ郊外で14日、イスラム国と衝突した際、劣勢に追い込まれた混成部隊が退却。湯川さんが逃げ遅れ、誤ってイスラム国の戦闘員がいる方に向かったとみられるという。

380チバQ:2014/08/21(木) 22:05:17
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140820/mds14082021350009-n1.htm
汚職反対の閣僚失職 イラン、国会が弾劾
2014.8.20 21:35
 イラン国会は20日、ファラジダナ科学技術相の弾劾決議を賛成多数で可決し、同相は即日失職した。アフマディネジャド前政権時代に拡大された大学奨学金制度が汚職の温床となっているなどとして、合理化に乗り出していたが、保守強硬派の反発を招いた。イランメディアが伝えた。

 ロウハニ大統領が3カ月以内に後任を任命する。穏健路線を掲げて国際社会との対話を進めるロウハニ政権だが、昨年8月の発足以来、強硬派との対立は解消されておらず、初めて閣僚が失職する事態となった。(共同)

381チバQ:2014/08/23(土) 07:24:21
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140822/mds14082207290007-n1.htm
トルコ首相、後継にダウトオール外相指名 近く与党党首に任命

2014.8.22 07:29


 ロイター通信によると、トルコ次期大統領のエルドアン首相は21日、政権与党、公正発展党(AKP)の党首と首相の後継者に、ダウトオール外相を指名した。ダウトオール氏は27日の党大会で党首に就任し、近く首相に任命される見通し。

 10日の大統領選を制したエルドアン氏は、28日に大統領に就任する。エルドアン氏は政治的中立を求める憲法の規定に基づき、大統領就任とともに離党する必要があり、次期党首に注目が集まっていた。

 ダウトオール氏はエルドアン氏の側近で、事実上、今後もエルドアン政権が続くとみられる。(共同)

382チバQ:2014/08/25(月) 21:55:14
http://mainichi.jp/select/news/20140826k0000m030067000c.html
シリア:イスラム国が台頭 親欧米の自由シリア軍劣勢に
毎日新聞 2014年08月25日 20時04分

 【カイロ秋山信一】内戦中のシリアで、イラクにも侵攻するイスラム過激派組織「イスラム国」が台頭する一方、親欧米の反体制派武装組織「自由シリア軍」の劣勢が顕著になっている。自由シリア軍はアサド政権とイスラム国という「2強」との二正面作戦を強いられ、実効支配地域は縮小の一途で、正念場を迎えている。
 「自由シリア軍に高性能な兵器を供与することがイスラム国と対決する最も有効な方法だ」。親欧米の反体制派で構成する主要組織「シリア国民連合」は今月15日に声明を発表し、国際社会に向けて傘下の自由シリア軍に対する支援強化を訴えた。さらに16日には米国に対して、イラクだけでなくシリアでもイスラム国への空爆を実施するよう求めた。

 国民連合によると、イスラム国は8月中旬以降、自由シリア軍の重要拠点アレッポ郊外で攻勢を強め、次々と拠点を制圧。反体制派に同行していた日本人男性がイスラム国に拘束されたとみられるのも、こうした戦闘地域だった。24日にはシリア北部ラッカ県で、シリア政府軍がこの地域で確保していた最後の軍事拠点だった空軍基地を制圧した。

 アレッポは2012年に本格化した内戦初期から自由シリア軍が拠点としており、トルコ国境からの補給路を確保しながら、アサド政権と市街地を二分する戦闘を続けてきた。「反アサド」で一致する国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」などイスラム勢力とも連携し、局面の打開を図ってきた。しかし、イスラム国ばかりでなく、アサド政権も5月に中部ホムスを制圧した勢いで、アレッポでも攻勢を強め、反体制派支配地域を連日空爆している。

 一方、イスラム国は既に東部デリゾール県と北部ラッカ県など国土の3割以上を実効支配。反体制派によると、7月以降、新たに6000人以上の戦闘員が加わった。

 イスラム国の「強さ」の理由は複合的だ。米専門家などによると、イスラム国のバグダディ指導者の下にはイラクの正規軍や情報機関で勤務した経験者が多数おり、軍事戦略を立てている可能性があるという。また、支配地域で取れた石油や小麦などの販売収入で潤沢な資金を得ている。支配地域でイスラム法の厳格な適用を進めていることも、思想背景が似た反体制イスラム勢力から、共感した戦闘員がイスラム国に流入する一因となっているようだ。

383名無しさん:2014/08/25(月) 22:41:13
http://www.afpbb.com/articles/-/3024044
「イスラム国」内部捉えたドキュメンタリー公開
2014年08月25日 16:46 発信地:ニューヨーク/米国

写真購入のお問合せはこちら 【8月25日 AFP】「将来は何になりたい? イスラム聖戦士、それとも殉死作戦を遂行する人物?」──。

 イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派グループ「イスラム国(Islamic State、IS)」が掌握しているシリア北部ラッカ(Raqqa)の様子が先週、ドキュメンタリー作品の中でおぼろげながら初めて明らかになった。

 英国系パレスチナ人ジャーナリストのMedyan Dairieh氏が撮影した全5話から構成されたドキュメンタリー「The Islamic State」シリーズは、米ニューヨーク(New York)に本社を置くVice Newsが公開したものだ。

 同作品によると、ここでは子どもたちも教義を学び、そしてシャリア(イスラム法)は銃で守られるとされる。作品は、Dairieh氏が同組織を3週間にわたって撮影したもの。ISの戦闘員が「シャリアは武器によってのみ成り立つ」と早々に述べ、ドキュメンタリーのトーンがセットされる。

 Dairieh氏によると、ラッカではイラク進攻中に奪った米軍の装甲車に乗る重武装のイスラム過激派戦闘員らの様子や、またシャリアに基づく警察がライフル銃を肩にかけて通りや市場を巡回している様子が見られたという。

 取材に同行したISの広報担当者アブ・モサ(Abu Mosa)氏は、「イスラムのカリフ統治領は確立されている。われわれはそれをやめるつもりはない」と作品中で述べている。

■子ども対象の訓練キャンプ

 訓練キャンプでは、カメラを見つめる幼い少年たちが「異教徒殺害」の教義を支持することに誓いを立てている。

 ある成人男性は、6歳の息子に向かって「将来は何になりたいのか」と尋ねる。すると息子は促されるように「イスラム聖戦士。異教徒はイスラム教徒を殺すから」と答える。

 15歳未満の少年たちがシャリアのキャンプに参加する一方で、年上の少年たちは軍事作戦について学ぶという。

 ある男性は「この世代の子供たちは、カリフの世代だとわれわれは考えている。この子たちは正しい教義を学んでいる」と語り、「彼らは全員、イスラム国建設のため、そして神のために戦っている」と続けた。

 ドキュメンタリーには、女性の姿も若干写っていた。女性らは全員、ヒジャブ(頭髪を覆うスカーフ)を着用している。

 Dairieh氏は、裁判所も撮影。作品中、手続きは国際法に準拠しているのかと質問された裁判所のある関係者は、「われわれの目的は、神を満足させることだ。だから国際法など気にしていない」と回答している。

 メディアによるISへの取材は、安全保障上の理由により極めて異例だ。米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は先月、この組織についての取材報道を行ったが、ドキュメンタリーの著者やインタビューを受けた人物らの特定は行っていない。

 報道によると、モサ氏ともう一人のIS関係者は、ドキュメンタリーに出演したことを理由に殺害されたという。こうした残忍さを鑑みると、Dairieh氏がベールに隠されたIS内部に潜入できたことは、極めて異例といえる。(c)AFP/Brigitte DUSSEAU

384名無しさん:2014/08/25(月) 22:42:08
http://www.afpbb.com/articles/-/3023978
ボコ・ハラム、ナイジェリアの町を「イスラム国家の支配下に」
2014年08月25日 12:56 発信地:カノ/ナイジェリア

【8月25日 AFP】ナイジェリアのイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」の指導者アブバカル・シェカウ(Abubakar Shekau)容疑者は、AFPが24日に入手した動画の中で、同組織が今月掌握した同国北東部の町グウォザ(Gwoza)について、カリフ(預言者ムハンマドの後継者)が統治するイスラム国家の支配下に置かれたと宣言した。

 一方のナイジェリア政府軍はシェカウ容疑者の声明を否定。「ナイジェリア国家の主権と領土の一体性は現在も無傷だ」との声明を発表した。

 シェカウ容疑者は7月に公開した動画の中で、イラクとシリアの領土の一部を掌握したイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」の指導者で、自身をカリフかつ「全イスラム教徒の指導者」と主張するアブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者への支持を表明していた。

 しかし、シェカウ容疑者は最新動画の中でバグダディ容疑者に対する自身の立場を明確にしておらず、グウォザについての言及がバグダディ容疑者の呼びかけに応じたものなのか、それともナイジェリア国内での新たなカリフ制国家樹立を意味しているのかも不明だ。

■民間人処刑や惨殺映像も

 動画では、シェカウ容疑者の25分間におよぶ演説に続き、携行式ロケット弾などの武器を搭載した車列や、重武装して路上を行進するボコ・ハラム戦闘員らが写っている。映像からボコ・ハラムはナイジェリア軍基地を掌握し、武器や多数の弾薬、燃料などを奪ったものとみられる。

 さらに動画の後半になると、民間人とみられる男性約20人が後ろ手に縛られた状態で道端にうつぶせに寝かされ、至近距離から銃で撃たれる映像や、女装して町を脱出しようとしたとされる男性2人がシャベルで撲殺される映像、既に多数の遺体で埋まった塹壕らしき溝の脇で2人が銃殺される映像など、処刑とみられる残忍な場面が続いている。(c)AFP/Aminu ABUBAKAR

385チバQ:2014/08/25(月) 23:54:50
http://www.asahi.com/articles/ASG8S53QKG8SUHBI00C.html
大使館は退去、空港は閉鎖 リビアで内戦再発の危機
カイロ=川上泰徳
2014年8月25日03時04分
リビアの首都トリポリで23日、ロケット弾が着弾し炎上する建物=ロイター
 3年前にカダフィ政権が崩壊したリビアで、民兵組織間の戦闘が激化している。ほとんどの外国大使館は退去し、首都の国際空港も閉鎖。政府や議会が民族派とイスラム派に分裂して統治機能を失っている。弱体な国軍は民兵を抑えられず、ほとんど内戦再発の状況になっている。

 アラビア語衛星放送アルジャジーラの報道によると、首都トリポリの国際空港が23日、首都の東方のミスラタを拠点とするイスラム系民兵組織によって制圧された。首都では、今年7月初めから、ミスラタ民兵組織と首都の南西のジンタンを拠点とする民兵組織が、戦闘を続けていた。ジンタンの民兵組織は、部族有力者や旧カダフィ政権から離反した旧政権幹部などからなる民族派と連携しているとされる。

 空港を巡る戦闘は、今月17日から18日にかけて、ミスラタ民兵の拠点に正体不明の爆撃機による攻撃があったことをきっかけに激化していた。空港では、エジプトとチュニジアからの航空便が飛んでいたが、空爆以来、運航は止まった。

 トリポリでは停電が続き、市中心部で民兵同士の銃撃戦が起きてほとんどの外国人が退去している。在リビア日本大使館は7月下旬にカイロに退避した。

386チバQ:2014/08/26(火) 00:06:10
間違えてた

147 名前:チバQ 投稿日: 2014/08/25(月) 21:38:49
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140824/mds14082422590006-n1.htm
トルコ エルドアン氏、大統領就任前に党内権力固め 後継に側近指名、古参のギュル氏排除
2014.8.24 22:59 (1/2ページ)
 【カイロ=大内清】トルコ大統領選に勝利したエルドアン首相(60)が、28日の大統領就任前に党内権力の強化を進めている。イスラム系与党・公正発展党(AKP)の後継党首に最側近のダウトオール外相(55)を指名。かつての盟友で、党重職への復帰に意欲をみせていたギュル大統領(63)=憲法規定で党籍離脱中=を実質的に締め出し、次世代にも影響力を拡大することで、党内基盤をいっそう強めそうだ。

 ギュル大統領はエルドアン首相の勝利から一夜明けた今月11日、退任後は「(自身が)創設に深く関わったAKPに戻るのが自然だ」と述べ、再び党内で指導的役割を担うことに意欲を示していた。

 トルコ憲法は大統領が在職中、特定の党に所属することを禁じており、ギュル大統領の発言は、エルドアン首相の党首退任後を見越した発言とも受け止められた。

 ところが、エルドアン首相側は、後継党首を正式に決める臨時大会を大統領就任式の前日となる27日に開催すると決定。ギュル大統領の復党が不可能な時期に開催することで、影響力の排除を狙ったと受け止められている。

 エルドアン首相とギュル大統領は、2001年のAKP創設から結束を維持してきた。02年に政権を奪取すると、イスラム教徒を扇動した罪で被選挙権を剥奪されていたエルドアン首相に代わり、ギュル大統領が首相に就任。翌年、エルドアン首相が国会議員に当選すると、すぐにギュル大統領は首相職を譲り渡した。

 しかし、最近ではエルドアン政権が反対派による汚職追及キャンペーンを封殺するため、インターネットを規制したことにギュル大統領が公然と異議を唱えるなど、2人の対立が表面化していた。

 一方、後継党首に指名されたダウトオール外相は、エルドアン首相の最側近として知られる。指名の背景について、トルコ有力英字紙ヒュリエト・デーリー・ニューズ(電子版)は、エルドアン首相が「簡単に操れる人物を後継に求めた」ことがあると指摘する。

 エルドアン首相が権力を固めるため、AKPの世代間闘争を利用しているとの見方も強い。結党時からの「第1世代」を代表するギュル大統領を排除し、比較的若い世代のダウトオール外相らを重用することで、影響力を次世代にも拡大させたいとの思惑だ。

 来年6月には総選挙が予定されており、AKPが大勝すれば、エルドアン首相が目指す大統領権限の大幅強化に向けた憲法改正が現実味を増す。行き場を失ったギュル大統領が新党結成に動くとの観測もあり、今後の去就にも注目が集まっている。

387チバQ:2014/08/26(火) 21:38:04
http://mainichi.jp/select/news/20140827k0000m030087000c.html
クルド武器供与:独の決断 欧米歓迎…背景に高まる緊張
毎日新聞 2014年08月26日 20時52分

 【ブリュッセル斎藤義彦】欧米は、ドイツのイラク北部クルド自治政府への武器供与方針を歓迎している。ロシアのウクライナへの介入で欧州大陸の軍事的緊張が高まったうえシリア、イラク、リビアなどが大きく不安定化し、欧米が軍事的に関与する可能性が高まっているからだ。北大西洋条約機構(NATO)の外交筋は「武器供与だけでなく、派兵や財政面での貢献も期待したい」と話す。


 NATOは来週の首脳会議で、72時間以内に域内外に展開する「速攻部隊」の設立で合意する見通しだが、十分に訓練された兵員、輸送機などの装備、高額な維持費用が必要で、ドイツはじめ大国の貢献が期待されている。

 ドイツの国防費は国内総生産(GDP)の1.3%(2013年)とNATOの目標の2%には届かず、負担増は義務との見方もある。

 ドイツは、戦争責任も常に明確にしており、ガウク大統領は3月にギリシャ、5月にチェコを訪れナチへの反省と欧州での平和構築の重要性を強調した。

 欧州内でドイツへの警戒感は皆無なのが実情だ。在ブリュッセルのドイツ外交筋は「ドイツは常にNATOと欧州連合(EU)の枠組みの中で慎重に外交を進めてきた。その信頼が、期待に変わった」と話す。

388チバQ:2014/08/26(火) 21:44:46
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20140826-00000365-fnn-int
「氷水バケツ」パレスチナ版 ガザの現状訴え、がれきを浴びる
フジテレビ系(FNN) 8月26日(火)13時14分配信

世界的なブームになっている難病支援の運動が、形を変えて広がっている。
破壊された建物の前に立つ男性が、バケツに入った粉々のがれきを頭から浴びる。
この男性は、パレスチナ自治区ガザのジャーナリストで、氷水を浴びて支援の輪を広げるチャリティー活動の「パレスチナ版」として、動画を公開した。
イスラエルとパレスチナ・ハマスの停戦協議は、決裂したままで、動画の中で男性は、「ここでは水も手に入らない」と、イスラエル軍の空爆が続くガザの現状を訴えている。

389チバQ:2014/08/27(水) 20:55:26
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014082702000116.html
UAEがリビア空爆 イスラム勢力の伸長警戒
2014年8月27日 朝刊

 【カイロ=中村禎一郎】AFP通信によると、米当局者は二十五日、アラブ首長国連邦(UAE)がエジプトの基地を使用し、リビアを空爆したことを明らかにした。リビアでは乱立する武装勢力の戦闘により内戦状態に陥っている。各首長国が絶対君主制をとるUAEは、近隣諸国でのイスラム主義勢力の伸長が自国の体制を脅かすと警戒しており、空爆はイスラム勢力に打撃を与えるのが目的とみられている。

 空爆は最近一週間で二回実施された。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、まず首都トリポリの兵器庫を標的に攻撃が行われ、六人が死亡。二回目は二十三日早朝、トリポリ南部でロケット弾発射装置を狙った。米国は知らされていなかったという。

 中東の衛星放送アルジャジーラは二十四日、トリポリを所属不明の戦闘機が爆撃したと報じていた。隣国エジプトが介入したとの見方が出ていたが、エジプトは空爆の実施を否定した。

 リビアでは二〇一一年に中東の民主化運動「アラブの春」の影響で民衆の抗議運動が広がり、カダフィ体制が崩壊。現在、リビア軍の力は弱く、多くの武装勢力がカダフィ時代に拡散した武器を手に互いに戦闘を繰り返しており、背景には世俗派勢力とイスラム主義勢力の対立がある。

 一方、エジプトでは、イスラム主義組織ムスリム同胞団に支えられた前モルシ政権が昨年七月に崩壊。軍出身の現シシ大統領は国内でイスラム主義勢力を抑え込む政策をとっている。リビア空爆への協力も、この一環とみられる。

 AFPによると、今年七月中旬にはトリポリの国際空港の支配権をめぐって武装勢力が戦闘を繰り広げ、約九割の航空機が破壊されて空港は閉鎖。八月に入っても攻防は続き、二十三日にはイスラム主義勢力が空港を掌握した。

 六月には、暫定議会の選挙が実施され、世俗派勢力が勝利。しかし、イスラム主義勢力は正統性がないと主張して反発しており、議会は事実上機能していないもようだ。リビアの混乱を受け、米国や英国、日本など多くの国が大使館員をリビアから避難させている。

 <アラブ首長国連邦(UAE)> アブダビやドバイなど7首長国による連邦制で、各首長国は絶対君主制。石油資源が豊富なアブダビが力を持ち、1971年の独立以来、2代続けて大統領はアブダビ首長が務めている。中東の民主化運動「アラブの春」後のイスラム主義勢力の伸長を警戒。イスラム主義組織「ムスリム同胞団」主導のエジプト・モルシ政権が倒された昨年7月のクーデターを支持し、30億ドル(約3000億円)の支援を表明した。

 <リビアの政治体制> 1951年に英仏から連合王国として独立。69年、当時27歳のカダフィ大佐ら青年将校団による無血クーデターで共和制に。77年に政党や議会がない直接民主制国家(ジャマヒリヤ)への移行が宣言されたが、事実上、公式の肩書がないカダフィ氏による軍事独裁体制が続いた。カダフィ体制崩壊後も政情不安が続き、今年6月に暫定議会選が実施されたものの、新憲法制定や本格政権樹立に向けた民主化プロセスは停滞している。

390チバQ:2014/08/27(水) 21:56:09
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140827/mds14082708490005-n1.htm
イスラエル、ハマスと無期限停戦で合意 ガザへ人道支援物資搬入
2014.8.27 08:49 (1/2ページ)

26日、ヨルダン川西岸ラマラで、イスラエルとの停戦合意を勝利と祝うパレスチナ住民(ロイター=共同)
 【カイロ=大内清】パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘で、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスは26日、仲介役のエジプトが提案した無期限での停戦を受け入れた。停戦は26日午後7時(日本時間27日午前1時)に発効した。エジプト外務省は26日、イスラエルが同国からガザへの人道支援物資や建設資材の搬入などに合意したと発表、ハマスが要求していた港湾や空港の建設などについての間接協議を1カ月以内に再開することも明らかにした。

 7月8日の軍事作戦開始から約7週間でようやく本格停戦にこぎ着けたことを受け、ガザでは26日夜、避難生活を強いられていた多くの市民が街へ繰り出し、終夜、祝砲の音が響いた。

 ハマス政治部門のナンバー2、アブーマルズーク氏は26日、ネット上で、停戦合意は「(ハマスによる)抵抗の勝利だ」と宣言。

 しかし、今回の停戦でイスラエルが明確に合意したのは、ガザへの物資搬入量増加のほかは、ガザ住民が漁業に利用できる海域を拡大したことなどに限定されており、ハマス側にとっては成果の乏しいものとなった。

 イスラエル政府当局者は26日、ロイター通信に、今回の合意はハマスが7月中旬に拒否した、無条件での戦闘停止を柱とする停戦案と基本的には同様のものだとの認識を示し、ハマスに大きな譲歩はしていないことを強調した。

 イスラエルとハマスは今月11日に一時停戦で合意後、本格停戦に向けた間接協議を行った。だが、ガザ封鎖解除を主張するハマスに対し、イスラエルは強硬な態度を崩さず協議は19日にいったん破綻。その後、仲介役のエジプトが双方との調整を進めていた。

 一連の戦闘でガザでは800人超の子供や女性を含む2140人以上が死亡し1万人以上が負傷、イスラエル側は69人が死亡している。

391チバQ:2014/08/27(水) 22:26:33
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140827/mds14082722160010-n1.htm
【ガザ停戦】
乏しいハマスの「成果」 経済、住民生活…イスラエルが主導権握る
2014.8.27 22:16 (1/2ページ)

26日、ガザ地区北部で、空に小銃を発射して停戦合意を喜ぶパレスチナ人(AP)
 【カイロ=大内清】イスラエルとハマスが合意した無期限停戦は、ハマスにとっては成果が乏しい内容となった。イスラエルは一連の軍事作戦で目標としていたハマスの秘密トンネル網破壊を達成したのに対し、ハマスが求めたガザ封鎖解除に関する実質的な交渉は1カ月以内に再開される間接協議に先送りされた。ガザ経済の根幹は相変わらずイスラエルが握る状況が続くとみられる。

 ロイター通信によると、イスラエル政府当局者は26日、「われわれは7月15日の時点で停戦案を受け入れていた」と述べ、今回の合意は、仲介役エジプトが7月に提示した停戦案と基本的には同じ内容で、ハマスがようやくその受け入れを受諾したにすぎないとの認識を示した。

 停戦案は、無条件で戦闘を停止した後にガザ封鎖問題などを協議するとしていた。封鎖解除の保証がないことなどから、ハマス側が「降伏勧告に等しい」と拒否した経緯がある。

 今回の合意でも、ハマスが求める港湾や空港の建設などは今後の協議に委ねられる見通しで、協議再開後もイスラエルが応じる可能性は低い。またイスラエルは今回、沖合3カイリに制限しているガザの漁業海域を6カイリとし、将来的に12カイリまで拡大することを容認はしたものの、ハマスとの緊張が高まれば海上封鎖などの手段も容易に取りうる。

 こうした状況からみて、イスラエルが基本的にガザ住民の運命を握る構図に大きな変化はない。

 さらに、ハマスはイスラエルの作戦で秘密トンネル網だけでなく多数の軍事部門幹部を失い、軍事力の要であるロケット弾の保有数も大きく減らした。

 にもかかわらず、ハマスがイスラエルへの「勝利」を宣言しているのは、体面を失って弱体化すれば求心力を失う恐れがあるためだ。

 今後の協議では、エジプトとガザを結ぶラファハ検問所の通行を緩和する条件として、ハマスとライバル関係にあるパレスチナ自治政府主流派ファタハの治安部隊が同検問所を監視下に置くことなども検討されるとみられている。

 その場合、2007年の軍事制圧以降、ハマスが保ってきたガザ支配が揺らぐ可能性もあり、和解協議が進むファタハとの力関係への影響も避けられない。ハマスにとっては、むしろこれからがガザの「統治者」としての正念場となる。

392チバQ:2014/08/28(木) 20:19:35
http://mainichi.jp/select/news/20140829k0000m030042000c.html
アフガン大統領選:混乱深まる アブドラ氏側「結果拒否」
毎日新聞 2014年08月28日 19時54分

 【ニューデリー金子淳】再集計が続くアフガニスタン大統領選で、再び混乱が深まっている。AFP通信によると、候補者のアブドラ・アブドラ元外相の陣営は27日、再集計作業の立ち合いを取りやめたうえ、結果の受け入れ拒否を表明した。独立選挙委員会(中央選管)は当事者不在で再集計を続けているが、このまま結果が確定すれば選挙の正当性が揺らぐ事態になりかねない。アブドラ氏とアシュラフ・ガニ元財務相の候補者同士が合意した「挙国一致政府」の見通しも立たなくなり、米欧など諸外国の懸念も膨らんでいる。

 地元メディアなどによると、アフガニスタン・パキスタンを担当する米国のフェルドマン特別代表は27日、首都カブールで両候補者と会談し、8月末までに再集計を終わらせる必要性を強調。キャメロン英首相も28日、両候補に電話で挙国一致政府の早期発足を求めた。

 アブドラ陣営は不正票の判断基準について「政治の影響下にある」と批判しており、最終結果を拒否する意向だ。対立が解消されないまま新政権が発足すれば、政情不安は避けられず、治安や復興へ悪影響を及ぼすことになりそうだ。

393とはずがたり:2014/08/29(金) 14:28:08
米、スンニ派諸国の連合構築急ぐ シリア空爆決断には時間
http://www.47news.jp/CN/201408/CN2014082901001144.html

 【ワシントン共同】オバマ米大統領は28日、ホワイトハウスで記者会見し、シリアからイラクにかけて勢力を拡大するイスラム教スンニ派の過激派「イスラム国」の脅威に対処するため、ケリー国務長官を近く中東に派遣し、スンニ派諸国による連合構築を急ぐ考えを表明した。

 その一方でオバマ氏はイスラム国に対抗するための米国の全体的な戦略は「まだない」と述べ、イラクでの空爆をシリア側に拡大することをすぐに決断できる状況にはないとの考えを示した。

 さらに、国防総省に軍事的選択肢の策定を指示したと述べ、空爆などの具体的対応策の提示は受けていないことも示唆した。

2014/08/29 08:25 【共同通信】

394チバQ:2014/08/29(金) 22:58:35
http://www.47news.jp/47topics/e/256511.php

【リビア分裂】二つの政府が対立 空港黒こげ、国内は無法状態

 イスラム勢力とリベラル派など反イスラム勢力の対立から、リビアが再び内戦の危機に直面している。イスラム勢力の民兵が首都トリポリをほぼ掌握し、これを支持する旧制憲議会が25日、6月の選挙で誕生した反イスラム勢力中心の暫定議会を無視して「首相」指名を強行。リビアは事実上、二つの政府ができる分裂状態に陥った。
 民主化運動「アラブの春」で、40年以上続いたカダフィ独裁政権が崩壊して3年。イスラム、リベラル両勢力、各地域の民兵や部族間の対立が噴出して混乱が拡大。北アフリカの不安定化が加速する懸念がある。

 ▽無法地帯

 砲撃で尾翼がもがれた航空機。黒こげのターミナル。リビアの「玄関口」トリポリ郊外の国際空港は24日、民兵同士の攻防戦で荒れ果てていた。


 旧制憲議会は憲法起草などをめぐる両勢力の主導権争いから機能不全に。事態打開を目指して今年6月に新たに議会選が行われ、リベラル派が勝利、暫定議会ができた。
 イスラム勢力を西部ミスラタの民兵が支持、西部ゼンタンの民兵はリベラル勢力を支援。トリポリや第2の都市東部ベンガジで7月中旬以降、戦闘が拡大した。

 欧米や日本の外交官は国外に退避。暫定議会は北東部トブルクに避難、各地は無法地帯と化した。今月23日、トリポリの国際空港に駐留していたゼンタン派をミスラタ派が追い出して空港を制圧。ゼンタン派はトリポリ撤退に追い込まれた。

 外交筋は「トリポリを追われた中央政府は、実質的な権限を失いつつある」と指摘した。

 ▽ちらつく影
 リビア国内の対立には、ムバラク独裁政権の崩壊後に一時政権を握ったイスラム組織、ムスリム同胞団が軍事クーデターで追放された隣国エジプトの影がちらつく。
 トリポリから追われた暫定議会はエジプトの「協力」に強く期待。クーデターにより実権を握ったエジプトのシシ大統領は、再びイスラム勢力の台頭が自国にも及ぶことを警戒しており、利害は一致する。

 米紙ニューヨーク・タイムズは過去1週間に2度、アラブ首長国連邦(UAE)の戦闘機がエジプトの基地を使い、トリポリのイスラム勢力の民兵を空爆したと報じた。両国はともに反イスラム勢力の立場。エジプトは空爆を否定、UAEはコメントしていない。

 欧米5カ国は25日、「外部からの干渉は現在の分裂を深刻化させる」との共同声明を発表した。

 新生国家を目指していたはずのリビア。「われわれはトンネルに入り、出口を見つけられないでいる」。ゼンタンの指導者の一人は同紙にこう嘆いた。(カイロ共同=橋本新治)

(共同通信)

395チバQ:2014/08/29(金) 23:43:02
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140829-00000030-jij_afp-int

イスラム国、拘束の欧米人を「水責め」で拷問 米紙報道

AFP=時事 8月29日(金)13時22分配信







イスラム国、拘束の欧米人を「水責め」で拷問 米紙報道


米ニューヨークのタイムズスクエアで開かれたデモで、米当局による「水責め」の尋問手法をまねる参加者(2008年1月11日撮影、資料写真)。


【AFP=時事】米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は28日、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が、シリアで拘束した少なくとも4人の欧米人に対し、拘束期間の早期の時点で水責めによる拷問を加えていたと報じた。これら欧米人の中には、今月殺害された米国人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー(James Foley)氏も含まれていたとされる。

 同紙がイスラム国の手法に詳しい筋の情報として伝えたところによると、人質となったフォーリー氏ら欧米人は「数回」にわたって水責めに遭っていた。人質解放作戦に関与している情報筋もAFPの取材に対し、少なくとも1人の人質が水責めに遭ったのは確実だと語った。

 水責めは2001年の米同時多発テロ事件後に拘束されたテロリスト容疑者たちに対する尋問の最中に米中央情報局(CIA)が使用し、拷問的手法だとして各方面から糾弾された。

 ポスト紙が引用している情報源は、イスラム国に拘束されている人質の扱われ方について直接知っており、この人物によると、イスラム国はCIAが行った水責めのやり方を「正確に知っていた」という。また同氏が拘束されていた状況に詳しい別の情報筋も、同氏が水責めをはじめとする拷問を受けていたと話しているという。

 2012年11月に拉致されたフォーリー氏を含む人質たちが水責めが行われた時点で拘束されていたのは、「イスラム国」がカリフ(預言者ムハンマドの後継者)を指導者とするイスラム国家の樹立を宣言した地域の中心地であるシリア北部ラッカ(Raqa)県だったと同紙は報じている。

 フォーリー氏の処刑シーンを写したビデオに登場する黒い覆面の戦闘員は、同氏を殺害することはイラクのイスラム国に対する米軍の空爆への報復だと述べている。【翻訳編集】 AFPBB News

396チバQ:2014/09/01(月) 21:57:57
http://mainichi.jp/select/news/20140902k0000m030084000c.html
パキスタン:デモ隊が国営TVを一時占拠
毎日新聞 2014年09月01日 21時05分

 【ニューデリー金子淳】反政府デモと治安部隊の衝突が続いているパキスタンの首都イスラマバードで1日、デモ隊が政府庁舎の敷地内に侵入、国営パキスタンテレビ(PTV)の本社を一時占拠した。治安部隊の一部は職務を放棄してデモ隊の侵入を許したとみられる。シャリフ政権がコントロールを失いつつある証拠との見方も出ている。

 地元メディアなどによると、デモ隊は1日朝、一部が政府庁舎の門を破壊し敷地内で座り込みを始めた。さらに国営テレビの本社にも侵入し、建物を占拠。約1時間後に軍の退去命令に従い国営テレビを出たが、放送は一時中断した。

 デモを主催する野党・正義のための運動(PTI)のイムラン・カーン党首は、昨年の総選挙で不正があったとしてシャリフ首相の退陣を要求している。カーン党首は1日も「国中からシャリフ退陣の声が上がっている」と訴えた。

 デモは8月30日夜から過激化し、治安部隊と衝突。31日も断続的に衝突が続いた。軍は31日夜に幹部会議を開いた後「さらなる武力行使は事態を悪化させるだけだ」とする声明を発表しており、介入には慎重な姿勢を見せている。シャリフ政権は事態収拾の糸口を見いだせておらず、専門家からは「シャリフ首相はデモが勢いを失うのを待つしかない」との指摘も出ている。

397とはずがたり:2014/09/02(火) 19:35:30

米国との共闘模索か=対過激組織でアサド政権―シリア
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-140825X131.html
時事通信2014年8月25日(月)21:03

 【カイロ時事】シリアのムアレム外相は25日、イスラム教スンニ派の過激組織「イスラム国」に対処するため、敵対関係にある米国との協力を「歓迎する」と表明した。AFP通信が伝えた。アサド政権はイスラム国の脅威が拡大する中、米国との共闘を模索しているもようだ。

 ムアレム外相は「テロとの戦いで地域、国際社会と協力、調整を行う用意がある」と強調し、相手には米国も含まれると明言した。一方「われわれとの調整がなければ、侵略行為だ」と語り、シリア政府を無視した過激派攻撃は容認しない姿勢を示した。

 米国は、市民弾圧を理由にアサド政権の退陣を要求してきた。しかし、流血が拡大の一途をたどるシリア情勢をめぐっては、国際社会の中で過激派への対処が優先との認識が広がっている。

 米国は既にシリアの隣国イラクでイスラム国に対する限定的な空爆作戦を実施。イスラム国による米国人殺害事件を受け、空爆をシリアでも実施すべきだとする声が勢いを増している。

米、イスラム国封じに躍起 シリア領内の空爆念頭に周辺スンニ派諸国懐柔
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140830109.html
産経新聞2014年8月30日(土)07:56

 【ワシントン=加納宏幸】オバマ米大統領は28日、ホワイトハウスで記者会見し、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対するシリア領内での空爆を念頭に、中東諸国や欧州などとの「有志連合」の構築を急ぐ考えを示した。米政府は敵対するシリアのアサド大統領と共闘する考えはなく、基地使用や情報などで周辺のスンニ派諸国の協力を得てイスラム国を封じ込めるのが狙いだ。

 オバマ氏は記者会見で、イスラム国がイラクだけでなく湾岸諸国全体にとっての差し迫った脅威になっていると指摘し周辺のスンニ派諸国などと「長期的にイスラム国を弱体化させるための地域戦略」を立てる必要性を強調した。

 空爆を含む軍事行動に関し、オバマ氏はヘーゲル国防長官とデンプシー統合参謀本部議長に「幅広い選択肢」の検討を指示したことを明かした。ただ、イスラム国にどのように対応するかの「戦略はまだ持っていない」と述べ、空爆の条件は今のところ整っていないことを示唆。軍事行動に踏み切る場合には、米議会と協議する考えも示した。

 オバマ政権はアサド政権が自国民に対し化学兵器を使用したとして、正統性がないと主張。そのためシーア派の一派とされるアラウィ派が中枢を握る同政権を頼らず、イスラム国を「地域の全スンニ派諸国が関係する課題」(オバマ氏)と定義付けることで米国の軍事行動やシリア国内の穏健な反体制派勢力への支援で協力を得ようとしている。

 米紙ニューヨーク・タイムズが当局者の話として伝えたところによると、オバマ政権はすでに英国、オーストラリア、サウジアラビア、トルコ、ヨルダン、カタールからなる協力国リストを作成。トルコから基地、ヨルダンから情報、サウジアラビアから資金の提供をそれぞれ期待しているという。オバマ氏は9月4、5両日に英国で開かれるNATO首脳会議でイスラム国との戦いに対する協力を要請した上で、ケリー米国務長官を中東に派遣し、スンニ派諸国との調整に当たらせる。

398とはずがたり:2014/09/04(木) 12:07:27

<エジプト>「イスラム国」使わないで…宗教イメージ損なう
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140904k0000e030190000c.html
毎日新聞2014年9月4日(木)10:00

 【カイロ秋山信一】イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国(IS)」の脅威が増す中で、この名称がイスラム教のイメージを損なっているとして、スンニ派住民の多いエジプトが8月から、外国メディアに「イスラム国」を使わないように求める運動を始めた。イスラム国が国際テロ組織アルカイダから分離した経緯から「アルカイダ分離主義者(QS)」という代案を挙げている。

 ◇呼称変更の運動始める

 この運動は、エジプトでイスラム教に関する公的な見解を示す役割を担うファトワ(宗教令)庁が中心になり、8月24日から始まった。インターネットなどを通じて賛同する署名を集め、ロイター通信や英BBC放送など36の主要外国メディアに呼称の変更を働きかけるとしている。

 ファトワ庁の広報担当者は「(イスラム国との名称が報道されることで)国家だと誤解されてしまう。イスラム教を悪用しているに過ぎず、メディアは彼らの主張に沿った呼称を使わないでほしい」と説明している。

 イスラム国を巡っては、エジプトやサウジアラビアなどスンニ派の主要国の宗教権威が「過激思想はイスラム教とは認められない」「イスラム教の一番の敵だ」などと非難する声明を発表している。

399とはずがたり:2014/09/05(金) 11:40:02
<英首相>米大統領と会談、イラクのイスラム国拠点空爆も
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140905k0000e030190000c.html
毎日新聞2014年9月5日(金)11:01

 【ニューポート(英ウェールズ)小倉孝保】キャメロン英首相とオバマ米大統領は4日、英ウェールズで会談した。複数の英メディアは、イラクやシリアで勢力を拡大するイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の脅威に対抗するため、英国が数週間以内にイラクのイスラム国拠点への空爆を実施する可能性が出てきたと伝えている。

 地元メディアなどによると、両首脳は約40分間、会談した。イスラム国は米英両国の人質をとり、これまでに米国人2人を殺害したうえ、英国人の殺害を予告している。両首脳の会談はイスラム国への対応が中心になったとみられている。

 両首脳はイスラム国に対し身代金を支払わないことを確認。キャメロン首相は英メディアで、「人質の家族にはつらいことだが、身代金を払うと新たなテロを誘発する」と述べ、欧州諸国の一部がイスラム国に身代金を支払っていると批判した。首相は名指しは避けたが、英メディアはドイツ、イタリア、フランスがイスラム過激派に身代金を支払っていると報じている。

 また、米英両首脳はイスラム国への対応として、イラク政府軍やクルド人自治区の治安部隊ペシュメルガへの軍事訓練を強力に実施するため、米英両国軍に新たな任務を課すことで合意した。さらに、英紙テレグラフ(電子版)などは、英軍が米軍に協力する形でイスラム国の拠点への空爆を数週間以内に実施する可能性が出てきたと報じた。イラクに安定した政権が樹立されるのを待ち、最終決断するという。

 このほかオバマ大統領は4日、ヨルダンのアブドラ国王と会談してイスラム国への対応を協議したほか、5日にはトルコのエルドアン大統領ともこの問題について話し合う予定で、イラク、シリアの周辺国を巻き込んだイスラム国の包囲網作りを急いでいる。

イラク軍、北部都市奪還 米英仏豪が支援 クルド・民兵も参戦
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140902107.html
産経新聞2014年9月2日(火)07:56

 【カイロ=大内清】イラク軍は8月31日から1日にかけ、米軍などの支援で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が2カ月以上にわたり包囲していた北部アミルリやスレイマンベクを相次いで奪還した。イラク軍報道官は、中心都市ティクリートの奪還に向けた戦略上の「重要な勝利だ」と強調した。米軍が空爆を加え、米英仏とオーストラリアが共同で人道物資を住民に投下。クルド兵(ペシュメルガ)やシーア派民兵も参戦するなど、多角的な共同歩調が大きな成果をあげた形だ。

 アミルリはシーア派の少数民族トルクメン人が多く住む町で、イスラム国がイラク第2の都市の北部モスルを制圧し、南下を始めた6月、イスラム国部隊に包囲された。取り残された住民1万数千人は水や食料の補給を絶たれ、シーア派を異端視するイスラム国が虐殺を始めかねないとの懸念も強まっていた。

 ロイター通信などによると、米軍は8月30〜31日、アミルリ付近に展開していたイスラム国の戦車などを空爆し、英仏豪と共同で人道支援物資を投下。地上ではシーア派民兵も参加したイラク政府側の部隊やペシュメルガが包囲網を突破してアミルリに入り、イスラム国側の主力部隊を東方へ敗走させたという。アミルリでは政府軍などが治安維持にあたっているが、付近の村では散発的な戦闘が続いているもようだ。

 共同作戦の成功を受け、イラク軍報道官は「われわれの部隊はアミルリに集結してティクリートへ進む」と述べ、今後はアミルリを出撃拠点に周辺地域の奪還を進める考えを示した。

 報道によると、クルド兵らは1日、北部スレイマンベクも奪還した。

 一方、米軍は今回の作戦で、作戦範囲をモスル周辺から、より南方に拡大させた。米国防総省のカービー報道官は、アミルリ付近の空爆について、包囲下にあった住民に支援物資を届けるための例外的なものだと説明しているが、イラク政府やクルド自治政府は今後も米国にさらなる関与を求めていくとみられる。

400とはずがたり:2014/09/05(金) 16:39:03
ハマスと云い,イスラム国と云い,過激派が人心掌握出来るのに何故,既存の政府は出来ないんだ!?┐('〜`;)┌

焦点:次世代見据えるイスラム国、シリア北東部で「国家モデル」構築
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0H007W20140905?sp=true
2014年 09月 5日 13:08 JST

[ベイルート 4日 ロイター] - シリア北東部の砂の平原にある町々では、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」が、市民生活に深く入り込んでいる。頭部切断などの残虐行為で恐れられる同組織だが、こうした場所では電気や水の供給のほか、銀行や学校、裁判所、礼拝所、パン屋に至るまでが彼らの手によって動いている。

過去数カ月、シリアとイラクで支配地域を急速に広げてきたイスラム国。メディアでは、戦地での情け容赦ない行動や、厳格なイスラム法を強制する姿勢などが大きく扱われている。一方、現地住民らは、勢力拡大の大きな要因は、効率的で時として極めて現実的でもある統治能力にこそあると語る。

そうしたイスラム国のやり方は、シリア北東部の都市ラッカで顕著に見ることができる。イスラム国は、いずれ「カリフ国家(預言者ムハンマドの後継者が指導する国家)」が中国から欧州にまで広がることを望んでいるが、ラッカでは、カリフ国家での生活がどんなものか、その実例を示そうとしているようだ。

現在はトルコに住むラッカ出身の活動家の1人は、ロイターの取材に「正直に言うなら、彼らは大規模な組織的仕事をやっている。すごいことだ」と語った。

ロイターの記者は、安全上の理由から現地に入ることはできないため、遠隔地から複数のインタビューを行ったが、イスラム国に批判的な活動家でさえ、彼らがいかにして1年足らずで近代国家のような構造を作り上げて来たかを口にした。

イスラム国の勢力拡大には、中東地域のみならず西側の大国も警戒感を募らせている。オバマ米大統領は先月、イラクでの空爆を実施するに当たり、イスラム国は中東から取り除かれなければならない「がん」だと表現した。

しかし、ラッカなどの場所では、イスラム国は日常生活に完全に入り込んでいるため、イラク軍やシリア軍やクルド人民兵組織は言うに及ばず、米空爆によっても掃討することは事実上不可能だ。

<公共機関の設置>

ラッカは、昨年にアサド政権の打倒を目指す反政府勢力が初めて占拠した都市。

イスラム急進派から穏健派までさまざまな反政府勢力が割拠していたが、1年も経たないうちに、敵対する武装組織を容赦なく排除したイスラム国が支配するに至った。

イスラム国に批判的な活動家は殺されたり行方不明になったりするか、もしくはトルコに脱出した。飲酒は禁じられ、店舗も午後には閉められ、夕方には人通りがなくなった。外の世界との情報のやり取りは、近隣地域との間でさえ、イスラム国のメディアセンターを通じてのみに厳しく制限された。

しかし、最初にそうした締め付けを行った後、組織は公共サービスや公共機関の設置を開始し、同地を「イスラム国家」の建設に向けた拠点とする姿勢を明確にした。

イスラム国には反対の立場だというラッカの住民の1人はロイターに対し「政党に一切関わりを持たない人たちはイスラム国の存在に順応した。なぜなら、彼らは疲弊していたし、率直に言えば、ここで行政の仕事をしているからだ」と語った。組織は公共サービスに関係する機関をすべて回復・再建し、そのなかには、消費者保護を管轄する事務所も含まれるという。

<残虐性と現実主義>

過去1カ月だけでも、イスラム国は、米国人ジャーナリスト2人の頭部を切断して殺害する様子や、クルド人やレバノン人の兵士を処刑する様子を収めた動画を相次いで公開した。

しかし、組織は無差別に暴力を行使しているだけではない。例えば、自分たちの利益に合致すれば、アサド政権に忠誠的な実業家と取引することもある。

401とはずがたり:2014/09/05(金) 16:39:21
>>400-401
ある戦闘員によると、現在ラッカでパン屋向け小麦粉の製粉と流通を担っているのは元アサド派であり、電気と水を供給している現地ダムでも、以前からの従業員たちが今も職務を遂行している。

元アサド派を積極的に使う姿勢は、イスラム国の現実主義を映し出している。住民や活動家は、そうした現実主義こそ、制圧した地域の支配継続に不可欠な要素だと指摘する。

また、イスラム国は、北アフリカや欧州から来た専門家の手も借りている。一例を挙げれば、同組織を率いるバグダディ指導者は、ラッカの通信網の運営をチュニジア出身の専門家に任せている。

イスラム国は自らを単なる武装組織ではなく、1つの政府だと主張しているが、それを反映するようにバグダディ指導者は、軍事行動と行政活動を分けている。

戦闘員や組織のメンバーには、財務省と銀行を合わせたような部門から給与が支払われている。また戦闘員には、非スンニ派や政府関係者から押収した住居のほか、1カ月当たり約400─600ドルの手当ても与えられる。シリア北東部で日常生活を送るには十分な額だ。

貧困家庭への支援もあり、母子家庭には1人につき100ドルが支払われることもあるという。

物価も低く抑えられている。価格操作を行う業者は罰せられ、警告に従わない場合は店舗を閉鎖させられる。

一方で、組織は裕福な人には「イスラム税」を課している。また専門家らは、イスラム国は、誘拐で集めた身代金のほか、シリアやイラクで支配する油田からの石油をトルコなどの業者に売ることで数千万ドルの資金を得ていると試算している。

<バグダディ指導者>

イスラム国の組織運営の中心にいるのは、紛れもなくバグダディ指導者だ。住民や戦闘員らは、バグダディ指導者がラッカの統治に深く関わっており、あらゆる問題に最終決定を下すと口をそろえる。商品の値段をいくらに設定するかということまで、バグダディ指導者の支持を仰ぐという。

一方、同指導者は、頭部切断などの処刑や、組織が有罪と判断した犯罪者に対する処罰の判断も下す。戦場では、気性が荒い経験豊富な司令官として知られている。

ある戦闘員によると、同指導者は、7月にイスラム国がシリア軍の主要基地を制圧した大規模な戦闘などを直接率いてきたという。

同戦闘員は「彼は同胞を置いて行かない。基地制圧では軽傷を負ったが、今は元気だ」とし、「彼は1カ所にはとどまらない。ラッカやデリゾール、モスルを移動し、戦闘を率いている」と語った。

<次世代の聖戦>

イスラム国の躍進の鍵は現実主義にあるにせよ、イデオロギーも統治には重要な役割を果たしている。

バグダディ指導者は、自らを預言者ムハンマドの後継者だとし、「カリフ国家」を樹立すると宣言した。これには、聖戦主義者や専門家を海外から呼び寄せる狙いもあった。

支持者らによれば、この宣言には多くの人が反応し、世界中の裕福なイスラム教徒からはラッカに支援金が寄せられた。

複数の情報筋の話では、ラッカにはミサイル開発を主目的とした兵器工場が3カ所あるが、中国人イスラム教徒を含む複数の外国人科学者が、護衛付きの秘密の場所で研究などに従事しているという。

またイスラム国は、次世代を担う子供や女性の受け入れにも積極的だ。新しく組織に加わった戦闘員向けには、礼拝所でイスラム教に関する勉強会が行われている。バグダディ指導者が「カリフ国家」樹立を宣言して以降、その数は大幅に増えたという。

戦闘員の1人は「3日おきに少なくとも1000人は迎えている。宿泊施設は聖戦戦士であふれており、彼らを受け入れる場所が足りなくなっている」と語った。 (原文執筆:Mariam Karouny 翻訳:宮井伸明 編集:伊藤典子)

402チバQ:2014/09/05(金) 23:48:53
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140905/mds14090517330003-n1.htm
ホメイニ師風刺の冗談流行 イラン、時代の変化?

2014.9.5 17:33

ホメイニ師(UPI=共同)
ホメイニ師(UPI=共同)


 イランのイスラム革命の指導者故ホメイニ師を題材にしたジョークが、ソーシャルメディアなどを通じて同国市民の間に拡散している。誰が始めたのかは不明だが、ホメイニ師をからかうような発言はタブーとされてきた。時代の変化との見方がある一方、インターネットの利用制限を正当化したい保守強硬派による自作自演を疑う声も出ている。

 ジョークはホメイニ師の性格や容貌などを風刺して笑いを誘う内容。8月末ごろからスマートフォンの無料通話アプリケーションやツイッターなどで飛び交い始めた。携帯電話に毎日何十通ものメッセージを受け取る人もいる。

 イランでは屋内外を問わず至るところに同師の肖像画などが掲げられているが、もはや「若い世代にとってタブーには当たらない」(テヘラン市民)との声もでている。(共同)

403チバQ:2014/09/05(金) 23:49:24
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140905/mds14090523400004-n1.htm

【イラク情勢】
対イスラム国で米軍と連携、イラン最高指導者が許可
2014.9.5 23:40


 英BBC放送は5日、複数の情報筋の話として、イランの最高指導者ハメネイ師が、イラクとシリアで勢力を拡大する過激派「イスラム国」に対抗するため米軍との連携を許可したと伝えた。

 反米路線を掲げるハメネイ師はこれまでイラク情勢への欧米の介入に反対していたが、イスラム国の脅威が拡大する中で、米軍との連携は不可避と判断したとみられる。

 BBCによると、ハメネイ師は革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官に、イスラム国との戦いでイラク軍やクルド人部隊のほか、米軍とも連携することを許可した。

 イランはイラクへの軍の派遣を否定しているが、同司令官はこれまでも頻繁にイラクに出入りし、イラク軍やイスラム教シーア派の民兵を支援してきたとみられている。(共同)

404とはずがたり:2014/09/08(月) 11:30:30
<イスラム国>旧ユーゴ各国が警戒 若者が戦闘参加、摘発も
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140908k0000e030209000c.html
毎日新聞2014年9月8日(月)10:58

 【ウィーン坂口裕彦】イスラム教徒を抱える旧ユーゴスラビアの国々が、イラクとシリアで勢力を広げる「イスラム国」など過激派組織への警戒感を強めている。共感した若者が現地に渡り、戦闘に参加するケースが相次いでいるからだ。イスラム原理主義に偏った過激な思想の広がりは、1990年代のユーゴ紛争のような民族間対立をあおる原因にもなりかねない。歯止めをかけるための摘発も相次いでいる。

 ロイター通信によると、ボスニア・ヘルツェゴビナの警察は3日、イスラム国などに協力してシリアやイラクで戦闘に参加したり、資金調達を行ったりした疑いで16人を拘束した。警察官約200人が関連する17施設を一斉捜索し、武器や弾薬などを押収した。

 ボスニアは今年4月、他国の紛争に参加するなどした者に最長10年の禁錮刑を科す制度を導入。今回の摘発はその延長線にある。

 人口約380万人のボスニアでは近年、特に農村部のボスニア人(イスラム教徒)の若者の一部に、イスラムの教えに厳格なワッハーブ派(スンニ派)への支持が拡大している。低迷が続く経済への不満も一因とみられる。専門家は既に数百人がシリアへ渡航したと推定している。

 セルビア人とクロアチア人、ボスニア人が三つどもえで争ったボスニア内戦(92〜95年)では、イランやアラブ諸国の義勇兵がボスニア人を支援。こうした過去の経験も、ボスニア人の若者らの動きを後押ししているとの指摘もある。

 イスラム教徒のアルバニア系住民が多数派を占めるコソボの警察も先月、イラクやシリアでの戦闘に参加した疑いでアルバニア系住民40人を逮捕した。AP通信によると、コソボ警察は今月4日も「他宗教への憎しみをあおった」としてイスラム教の聖職者から事情聴取。イスラム過激派に資金を提供した疑いで関連する10施設を一斉捜索している。

405チバQ:2014/09/08(月) 21:22:52
http://mainichi.jp/select/news/20140909k0000m030086000c.html
リビア:「新たな内戦突入」懸念高まる
毎日新聞 2014年09月08日 20時53分(最終更新 09月08日 21時09分)

 【カイロ秋山信一】カダフィ独裁政権が内戦の末に崩壊してから3年が経過したリビアで、反カダフィ派の内紛が深刻化し、新たな内戦突入への懸念が高まっている。7月以降、首都トリポリや東部ベンガジで、世俗派民兵とイスラム武装勢力との戦闘が激化し、300人以上が死亡。世俗派は「暫定議会」、イスラム勢力は「制憲議会」を後押しし、互いに正統性を主張する異常事態となっており、市民生活にも深刻な影響が出ている。

 「9月から学校の新学期が始まったが、衝突を恐れて、登校する子供はほとんどいない」。トリポリで妻や0〜8歳の子供4人と暮らすジャーナリストの男性(40)は1日、匿名を条件に、毎日新聞の電話取材に応じた。男性によると、トリポリでは7月以降に衝突が激化し、郊外の燃料貯蔵庫が炎上するなどインフラも打撃を受けた。1日8時間程度は停電し、燃料不足のためガソリンスタンドには連日2キロほどの車列ができるという。

 政府庁舎は複数のイスラム武装勢力が制圧し、行政機能はマヒしている。メディアも武装勢力の標的になっており、男性は外出を控えている。治安悪化で半数以上の市民は仕事にも行けない状態だという。

 リビアでは2011年8月、北大西洋条約機構(NATO)の軍事支援を受けた反カダフィ派が、約42年間続いた政権を打倒した。だが反カダフィ派の民兵や部族勢力は内戦後も武装解除に応じず、軍や警察の弱体化に乗じて省庁を占拠し、政府に政治的な要求を突きつける事件も頻発。昨年10月には当時の首相が武装勢力に一時拉致される事件も起きた。憲法を制定するために選挙で選ばれた制憲議会でも、イスラム政党と世俗派が対立し、議事は停滞した。

 今年5月、世俗派民兵がベンガジでイスラム武装勢力への大規模な攻撃を始めたのを契機に、両者の対立は深刻化した。民意で決着をつけるため、6月に暫定議会の選挙が行われた。制憲議会に代わる最高機関との位置づけだったが、世俗派が多数派を占めたのを受けて、イスラム政党は暫定議会をボイコット。首都でも戦闘が激化した。

 イスラム武装勢力は8月までに政府庁舎や国際空港など首都中枢を制圧。イスラム政党はトリポリを拠点に独自の首相を指名した。一方、世俗派はトリポリから追われたため、東部トブルクを拠点にし、今月1日には元国防相のサニ氏に首相就任を要請した。国際社会では世俗派が支持する暫定議会が正統だとする見方が支配的だが、トルコなどはイスラム政党を擁護する姿勢を見せている。

 リビア情勢の悪化は、中東地域全体の不安定要因にもなっている。11年の内戦で使用された大量の武器が、中東や北アフリカのイスラム過激派に流出し、シリアやマリなど紛争地で使用されているとされる。エジプトのシシ大統領は「国境の警備を強化している。リビア側は無法地帯だ」と訴え、国際社会に対応を求めた。

 ただ11年の内戦時に「反カダフィ」で積極介入した欧米は、「外国の介入は分断を助長し、事態の悪化を招くだけ」と今回は慎重姿勢を崩さない。

 欧米の消極姿勢に対し、サウジアラビアやエジプトなど世俗派の親米国家も不信感を強めている。8月下旬には親米国のアラブ首長国連邦(UAE)がトリポリでイスラム勢力を空爆したとの情報も流れた。UAEは関与の有無を公にしていない。

406チバQ:2014/09/08(月) 21:34:04
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140908/mds14090814490002-n1.htm
イラン最高指導者が前立腺手術 公表で後継問題絡む混乱回避か
2014.9.8 14:49

ハメネイ師=2014年6月(AP)
 【カイロ=大内清】イラン国営通信は8日、イランの最高指導者ハメネイ師(75)が同日朝、首都テヘランの政府系病院で前立腺の手術を受け、「成功した」と伝えた。詳しい病名などは明らかにされていないが、同国で最高指導者の健康状態について報じられるのは極めてまれ。

 国営通信によると、ハメネイ師は手術前、「これは通常の手術であり、何も心配はいらない」と述べた。

 高齢のハメネイ師をめぐっては過去にがんの噂が流れたこともあるだけに、今回の報道は、手術を受けたことを明らかにすることで健康不安を否定し、後継問題などに絡む混乱を回避する狙いがあるとみられる。

 ハメネイ師は、1979年のイラン革命を指導したホメイニ師の死去を受けて89年に最高指導者に就任。外交や安全保障などの重要政策での最終決定権を持っている。

407チバQ:2014/09/08(月) 21:35:44
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140908/mds14090810060001-n1.htm
【イラク情勢】
「あらゆる措置をとる」 対イスラム国でアラブ連盟が合意 米国に言及なし
2014.9.8 19:59

7日、カイロでアラブ連盟会合に参加するアラビ事務局長(ロイター)
 【カイロ=大内清】アラブ連盟(22カ国・機構)の外相級会合が7日、エジプトの首都カイロで開かれ、イラクやシリアで台頭したイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」を含む過激派勢力に対抗するために「必要なあらゆる措置を取る」ことで合意した。

 同連盟のアラビ事務局長が会合後、声明を読み上げた。具体策への言及は避けつつ「政治、安全保障、イデオロギー面でテロ対策を行う」としている。

 一方、声明にはイラクで米国がイスラム国に対して進めている空爆作戦を明確に支持する文言は盛り込まれなかった。これは、アラブ諸国として米国の軍事行動を支援した場合、イスラム国に同調するジハード(聖戦)主義勢力が各国でテロ活動を活発化させることなどへの懸念があるためだ。

 また声明は、シリア反体制派に対し、アサド政権側との対話も促した。イスラム国に対抗するためにはシリア内戦の沈静化が必要との認識があるとみられる。

 会合ではこのほか、国連安全保障理事会が8月に採択した、イスラム国への資金や武器、構成員の供給を断つことを求める決議への支持を表明した。

408チバQ:2014/09/08(月) 21:52:45
http://www.47news.jp/47topics/e/256775.php
【イスラム国空爆1カ月】 容易でない過激派一掃 米軍、長期化の様相も
 米軍が過激派「イスラム国」に対してイラクで空爆を開始してから8日で1カ月。オバマ政権は、凶悪行為を重ねる過激派の一掃を目指すが、不可欠とされるシリア側拠点への空爆拡大は容易でない。空爆作戦の出口は見えず、長期化の様相も呈している。
 ▽裁き

 「地獄の門まで追い詰める」。バイデン米副大統領は3日の演説で、米国人記者2人を殺害したイスラム国に「裁き」を受けさせる決意を表明した。ただ、言葉の力強さとは裏腹に、展開中の空爆は散発的、限定的だ。

 8月8日、ペルシャ湾の空母「ジョージ・ブッシュ」を飛び立ったFA18戦闘攻撃機2機がイラクのアルビル付近でイスラム国を攻撃した。米中央軍によると、これまでに有人機、無人機による空爆を130回以上実施し、過激派の検問所や迫撃砲陣地、武装車両などを破壊した。 今月7日には、イラク中西部アンバル州のハディーサダム周辺に空爆範囲を拡大したことも明らかにした。

 イラク北部でイラク軍やクルド治安部隊が反転攻勢する転機を作り出したことは事実だ。だが、イスラム国の勢力を著しくそぐことができたとは言い難い。

 イスラム国側には、空爆をやり過ごそうとする抜け目のなさも見受けられる。ロイター通信は「標的になりやすい武装車両を捨て、住民の中に紛れ込んでいる」という現地の証言を伝えた。

 ▽地上戦

 イスラム国の支配地域はイラクとシリアにまたがり、いまや英国に匹敵する広さに及ぶとの見方もある。「解体し、破壊する」というオバマ氏の言葉を実現するには、多くの難題を克服する必要がありそうだ。
 空爆をイラクからシリアに拡大し、さらに地上戦も覚悟せざるを得ないというのが専門家の共通した見方だ。

 オバマ政権には、敵対するシリアのアサド政権と手を組むつもりがない以上、シリアで空爆対象を絞り込むために必要な情報を得る手段が極めて限られている。欧州や中東の同盟国、友好国との有志国連合の構築も課題だ。

 ▽国内世論

 イスラム国には、外国人多数が戦闘員として合流しているとされる。特に欧州では、過激派の「聖戦」で戦闘技術を身につけた自国民が帰国して「テロリスト予備軍」になることへの恐れが膨らんでいる。
 英国は国際テロに対する警戒レベルを引き上げただけでなく、不審人物のパスポートを押収する方針も打ち出した。

 今のところ、米政府はイスラム国が米国で大規模テロを引き起こす能力は低いと見て静観しているが、英国との対応の違いに米国内では不安や批判の声が目立ち始めている。
 共和党のルビオ上院議員は5日、イスラム国打倒に向けた戦略の説明を求める書簡をオバマ氏に送り付けた。11月に中間選挙を控え、オバマ政権は国内世論にも耳を澄ませながら次の手を探っている。(ワシントン共同=吉浦寛仁)

2014/09/08 10:59

409チバQ:2014/09/09(火) 21:04:18
http://mainichi.jp/select/news/20140910k0000m030080000c.html
イラク:新政権発足 各派参加も国防、内相は空席
毎日新聞 2014年09月09日 20時18分

 【カイロ秋山信一】イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の侵攻が続くイラクで、シーア派のアバディ首相率いる新内閣が8日に発足した。スンニ派やクルド人の有力指導者を重要ポストで処遇し、挙国一致政権の体裁は整えたが、イスラム国対策の鍵となる国防相や内相は空席のままだ。イスラム国と同宗派のスンニ派勢力の懐柔や、クルド自治政府との対立解消など新政権の針路には困難が山積している。
 「政府軍を立て直し、武装テロ勢力に勝利するまで戦い抜く」。8日に連邦議会で演説したアバディ首相は、イスラム国との対決姿勢を強調した。

 対イスラム国で結束するため、新政権の人事は宗派・民族間のバランスが重視された。副首相にはシーア派、スンニ派、クルド人から1人ずつ起用。続投に固執し、挙国一致体制確立の障壁となっていたマリキ前首相も、名誉職の意味合いが強い副大統領として政府内に取り込んだ。マリキ氏の長年の政敵であるナジャフィ前議長やアラウィ元首相も同じ副大統領とした。

 一方、一時は首相候補と目されたシーア派のジャファリ元首相は外相、アブドルマハディ元副大統領は石油相に配置。地元政治記者のアンジャド・タリア氏は「実力者をそろえた強固な内閣だ」と評価した。

 だが、スンニ派(人口の約20%)やクルド人(同15%)の間には、シーア派(同約60%)への警戒感が根強い。8日夜の連邦議会(定数328)本会議でも、新内閣の承認に賛成したのは定数の半数をわずかに超える177人にとどまった。

 スンニ派が注視するのは、治安権限を担う国防相や内相のポストだ。マリキ前政権では軍や警察の要職がシーア派で固められ、警察が法的手続きを経ずにスンニ派住民らを拘束する事件が頻発。スンニ派の一部がイスラム国に協力する土壌を作った。さらにイスラム国の侵攻を前に、政府軍が無抵抗で逃亡したこともスンニ派の不信感を高めた。

 スンニ派居住地域に根を張るイスラム国を撃退するには、政府の信頼感を取り戻すことが鍵になる。議会関係者によると、アバディ首相は国防相か内相にスンニ派を起用する意向だが、人選は難航。10日の組閣期限までに調整できなかった。

410チバQ:2014/09/09(火) 21:11:29
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140909/k10014452491000.html
アフガニスタン 新政権在り方巡りこう着状態
9月9日 7時41分混乱が続くアフガニスタンの大統領選挙で、2人の候補者の間で続けられてきた新しい政権の在り方を巡る協議は、権限の配分についての対立が解消されず、こう着状態に陥っていて、新たな大統領を選出できないまま、民族対立に発展するのではないかとの懸念が高まっています。

ことし6月にアブドラ元外相とガニ元財務相の間で行われたアフガニスタンの大統領選挙の決選投票は、不正疑惑が持ち上がったことからアメリカが仲介に入り、選挙で敗れた側も政権に加わるいわゆる「挙国一致政権」を樹立することで両候補が合意しています。
しかし、この「挙国一致政権」の在り方を巡る協議について8日、選挙の暫定結果で次点だったアブドラ元外相が首都カブールで会見し、「話し合いはこう着状態に陥った」と述べ、協議が暗礁に乗り上げたことを明らかにしました。
両候補は、新大統領と選挙の敗者が就任する「行政長官」のポストの権限の配分を巡って対立していて、このままでは選挙結果が公表できない状態が続くおそれもあります。
アフガニスタンの大統領選挙を巡っては、不正疑惑からすべての票の点検作業が行われ、最初の投票からすでに5か月以上が経過しました。
こうした状況が続けば、新たな大統領を選出できないまま、支持基盤が異なる2人の候補者の対立が民族対立に発展するのではないかとの懸念が高まっています。

411チバQ:2014/09/09(火) 21:14:42
http://mainichi.jp/select/news/20140909k0000m030124000c.html
アフガニスタン:候補のアブドラ元外相 選挙結果を拒否
毎日新聞 2014年09月08日 23時05分

 【ニューデリー金子淳】混乱が続くアフガニスタン大統領選の決選投票で、候補者のアブドラ・アブドラ元外相(54)は8日、選挙結果を拒否すると発表した。対抗馬のアシュラフ・ガニ元財務相(65)とは勝敗に関わらず「挙国一致政府」を樹立することで合意していたが、新政権の構想を巡る交渉が「行き詰まった」としている。アブドラ氏が結果拒否を宣言したことで、混乱はさらに深まりそうだ。
 決選投票は暫定結果でガニ氏が勝利したが、アブドラ氏が不正を主張したため再集計が行われていた。アブドラ氏は「再集計作業は最初から公平ではなかった」と指摘し、決選投票での自身の勝利を宣言。今後の対応については「近いうちに支持者らと相談して決める」とした。ガニ氏は最大民族パシュトゥン人、アブドラ氏は2番目に多いタジク系のため、支持者同士の対立が民族対立に波及する恐れもある。

 両候補は新政権では敗者が「最高行政官」となることで合意したが、このポストにどの程度の権限を持たせるかで対立が決定的になったとみられる。6日にはオバマ米大統領が両候補に電話し、早期に合意するよう求めたばかりだった。再集計は4日に終了し、数日以内にも最終結果が発表される見通しだった。

412チバQ:2014/09/09(火) 22:03:32
アフガニスタン
パシュトン人:45%
タジク人:32%
ハザラ人:12%
ウズベク人:9%
by wiki 2003年データー

>>294 暫定結果
アシュラフ・ガニ元財務相(65)56.4%  
・パシュトン人 (有力部族ギルザイ族)
・副大統領は軍閥指導者ドスタム将軍(ウズベク人)


アブドラ・アブドラ元外相(53)43.6%  
・パシュトゥン人の父とタジク人の母を持つ
・1回目投票で1位
・1回目投票で3位だったザルマイ・ラスール前外相がアブドラ氏支持>>197
・副大統領はハザラ人の元下院議員

ザルマイ・ラスール前外相
・カルザイ氏の側近
・1回目投票で3位
・パシュトン人(南部を地盤とするドゥラニ族)

413とはずがたり:2014/09/11(木) 21:31:03

2014.9.11 11:08
「情け容赦なく行う」米、シリアにも空爆拡大表明
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/140911/wor14091111080006-n1.html

 【ワシントン=加納宏幸】オバマ米大統領は10日夜(日本時間11日午前)、イラク、シリアで活動するイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」を壊滅させるための包括的な戦略を発表し、シリアでの空爆を承認する考えを表明した。目的の達成に向け、米国が「幅広い有志国連合を率いる」と強調した。ホワイトハウスで米国民に向けて演説した。

 オバマ氏は「米国の空軍力、協力関係にある地上部隊への支援により、イスラム国がどこにいても取り除くため情け容赦のない取り組みを行う」と述べ、「イラクはもとより、シリアでの行動もためらわない」と断言。米軍は8月からイラク北部を中心に空爆を続行しているが、シリアに空爆を拡大する意向を強調したものだ。

 シリアのアサド政権と対峙(たいじ)する穏健な反体制派勢力を強化するため、訓練の提供や装備品の供与など軍事支援を強化する考えも表明。シリア空爆には反体制派勢力を後押しする狙いがあることを明確にした。

 オバマ氏はまた、イラク軍などへの助言や情報収集のため米軍の要員475人を追加派遣すると発表。米国防総省によると、イラク国内では1043人の米軍要員が活動しており、うち754人が首都バグダッドの米大使館の安全確保に、289人がバグダッドや北部アルビルでイラク軍への支援に当たっている。

 その一方で、オバマ氏はイスラム国との戦いを「対テロ作戦」であると明確化した。「今回の取り組みはイラク、アフガニスタン両戦争と異なる」とし、ブッシュ前政権が始めた両戦争と違い地上戦闘部隊は送らないと米国民に約束した。

 オバマ氏はこれに先立ち、スンニ派大国サウジアラビアのアブドラ国王と電話協議し、有志連合形成への支援に謝意を伝えた。ホワイトハウスによると、両者はアサド政権に正統性はないとの認識で一致し、反体制派勢力への軍事支援を増やす必要性を確認した。

 米国内では米国人ジャーナリスト2人がイスラム国に斬首殺害されたのを受け、オバマ氏に強い行動を求める声が高まっていた。

414とはずがたり:2014/09/11(木) 21:32:14
2014.9.11 11:29
米大統領、対イスラム国で戦略転換 “対処療法”から大規模軍事介入へ
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/140911/wor14091111290007-n1.html

 【ワシントン=青木伸行】オバマ米大統領が10日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の壊滅を目標に、シリア国内の拠点を空爆する方針を明確にしたことは、「世界の警察官」としての役割を避けてきた大統領にとり、戦略転換だといえる。

 オバマ政権は、イラク北部アルビルなどにおける限定的な空爆により、イスラム国の勢力を部分的に削(そ)ぐという、いわば「対症療法」を基本としてきた。これに対し、空爆をシリアに拡大し、米国が「有志連合」を率いる形での包括的戦略は、イスラム国全体を壊滅させる「根治治療」への転換であり、軍事介入が大規模な掃討作戦へと変容することを意味する。

 8月8日に始まったイラクでの空爆は150回以上にのぼり、イスラム国の勢力を局地的に後退させる成果を上げている。だが、こうした「対症療法」では、イスラム国が再び態勢を立て直すことは目に見えている。このためオバマ大統領も、イラクとシリアを股に掛け猛威を振うイスラム国に対し、全面的な対テロ戦で臨む決断を下した。

 住民を虐殺し外国人を拘束するイスラム国が、「国際社会の脅威」であるという自明の理が、オバマ政権を「根治治療」へと突き動かしもした。当然の帰結だといえるだろう。

 2001年の米中枢同時テロから11日で13年。「同時テロ以降、テロの脅威は最も深刻な状況にある」(フランスのオランド大統領)という情勢下にあって、真に問われているのは国際社会の対応である。

415とはずがたり:2014/09/11(木) 21:52:45
2014.9.1 10:31
イスラム国の包囲破る イラク軍、米が空爆支援
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/140901/wor14090110310009-n1.html

 米メディアによると、イラク軍は8月31日、北部アミルリを6月から包囲していたイスラム過激派「イスラム国」に攻撃を仕掛け、包囲網を破ることに成功した。イラク軍報道官は「われわれはアミルリに進軍し、イスラム国は退却した」と宣言、人道危機を回避したとの認識を示した。

 米軍は8月30〜31日にアミルリ付近に展開していたイスラム国の戦車などを空爆し、イラク軍を空から支援した。周辺では散発的な戦闘が続いているが、住民は街頭に出て解放を喜んでいるという。

 アミルリの住民はイスラム教シーア派のトルクメン人。食料や水の補給が断たれていたほか、イスラム国による住民の虐殺も懸念されていた。

 地上ではイラク政府軍にシーア派の民兵やクルド人部隊が加わり、イスラム国を攻撃。米軍は空爆とともに、英国、フランス、オーストラリアとの共同作戦で人道支援物資を投下した。

(共同)

416チバQ:2014/09/12(金) 01:21:56
http://www.47news.jp/47topics/e/256883.php
【増殖する「イスラム国」】アルカイダしのぐ怪物 過激派吸い寄せる磁場に
 13年前の9月11日に 米中枢同時テロを起こし、世界のイスラム過激派を代表する存在だったアルカイダをしのぐ組織がモンスターのように増殖している。シリアとイラクで国境を越えて拡大し、日本人も拘束しているとみられる「イスラム国」。オバマ米大統領は主要国と連携して本格的な対策に乗り出したが、世界各地から「義勇兵」が磁場に吸い寄せられるように集結し、勢いは止まらない。
 「3日間でイスラム戦士少なくとも千人が訪れた。志願者の受付場所も不足気味だ」。ロイター通信は9月上旬、イスラム国の拠点、シリア北部ラッカの様子を伝えた。

 イスラム国は武力による支配だけでなく、行政、司法、電気や水などの公共サービス、教育を手掛け、厳格なイスラム統治を固めている。メンバーは数万人規模。米政府によると、推定約1万2千人が外国人とされる。

 ▽民主化挫折

 アルカイダは、アフガニスタンに侵攻したソ連への「聖戦」に参加したビンラディン容疑者が1980年代に創設した。タリバン政権下で訓練基地を置き、テロを相次いで実行。米軍がタリバン政権を倒した後も共鳴する組織がネットワークをつくり、欧米や中東の親米の独裁政権をテロの標的にした。

 2011年の民主化運動「アラブの春」は独裁政権を相次いで崩壊させ、テロでなく平和的なデモにより独裁を倒せることを示した。同年5月には米軍の作戦でビンラディン容疑者が殺害され「アルカイダの時代は終わった」との見方も出た。

 ところが、シリアでは平和的デモが武装闘争に変質し内戦に突入。エジプトでは選挙で選ばれたイスラム系政権がクーデターで倒され、軍人出身の大統領が復活した。民主化の挫折と地域の混乱に乗じて急成長したのがイスラム国だった。

 ▽共同体再興

 イスラム過激派に詳しい日本エネルギー経済研究所の 保坂修司 (ほさか・しゅうじ) ・中東研究センター副センター長によると、アルカイダはタリバン政権の軍事部門にすぎなかったが、イスラム国はカリフ(預言者ムハンマドの後継者)が率いる「国」を名乗り、領域を支配している。

 ソーシャルメディアを積極的に活用、ムハンマドがサウジ西部メッカからメディナに移住してイスラム共同体を創設した故事にならい、イスラム国への移住を世界の信徒に呼び掛けている。

 約100年前に欧州列強がオスマン帝国を分割し、シリアやイラクなどの国境線を引いたサイクス・ピコ協定は無効だと主張。保坂氏は、義勇兵をひきつける理由について「現実社会に不満を持つイスラム教徒の若者にとって、破壊、現状打破というメッセージは魅力的。アルカイダより目立っている」と言う。

 ▽受け皿

 スンニ派のイスラム国はシーア派を最も敵視し、米欧を主要な攻撃目標に掲げたアルカイダとは一線を画す。ただ戦闘能力と過激思想を身に付けた外国人が帰国後に自国でテロを行う懸念は根強い。5月に起きたベルギーのユダヤ博物館での4人殺害事件で逮捕された容疑者はイスラム国メンバーだった疑いがある。

 保坂氏は「壊滅は不可能だが、拡大阻止はできる。不満の受け皿がイスラム国でないことを若者たちに分からせることが必要だ」と指摘した。(バグダッド共同=長谷川健司)

(共同通信

417チバQ:2014/09/13(土) 07:47:13
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140912/mds14091221250008-n1.htm
イスラム国包囲網 有志連合協力にズレ 地域会議、トルコが署名見送り

2014.9.12 21:25 (1/3ページ)

11日、サウジアラビア・ジッダでの会議に出席したケリー米国務長官(中央)(AP)
11日、サウジアラビア・ジッダでの会議に出席したケリー米国務長官(中央)(AP)


 【カイロ=大内清】サウジアラビア西部ジッダで11日、イラクやシリアで台頭するイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」への対抗策を協議する地域会議が開かれ、周辺アラブ諸国やトルコ、米国が参加した。主催国のサウジなどアラブ10カ国はイスラム国の戦闘員や資金の根絶をうたった共同声明を発表したが、トルコは声明に署名せず、各国間の温度差も浮き彫りとなった。スンニ派諸国中心となった会議には、イラクやシリア問題に関与を強めるシーア派大国イランを牽制(けんせい)する狙いもある。

 会議に出席したケリー米国務長官は、アラブ諸国がイスラム国に対する有志連合で「主導的な役割」を果たすと期待を示した。

 声明にはサウジなど湾岸協力会議(GCC)6カ国とイラク、ヨルダン、エジプト、レバノンが署名。イスラム国に対する軍事作戦への参加の可能性にも言及したほか、イラクで発足したばかりのアバディ政権への支援拡大でも合意した。

 ただ、イスラム国を追い詰めるには、シリアに隣接し、イスラム国の移動や石油密売ルートにあたるトルコの協力が不可欠となる。

 トルコは声明不参加の理由として、イスラム国がイラク北部モスルを制圧した6月以降、在モスル領事館の職員ら49人がイスラム国側に拘束されたままになっていることを挙げた。ケリー氏は理解を示したが、トルコが「包囲網」の“穴”となる懸念も残る。

 一方、サウジやカタールなど湾岸諸国からは、イスラム系慈善団体を隠れみのとしてイスラム国へ資金が流れているとされるだけに、各国がイスラム国対策の強化を約束したことは、国際社会にとっては一定の前進といえる。

 サウジなどは、2011年の反アサド政権デモが内戦に発展した当初からシリア国内の武装勢力を支援してきた。「義勇兵」として同国に渡り、イスラム国に参加する湾岸出身のジハード(聖戦)主義者も多い。

 サウジは、戦闘技術を身につけた自国民が帰国してテロ活動を行う事態を懸念。全イスラム教徒を導く「カリフ国家」を名乗るイスラム国は君主制否定の思想も持つことから、イスラム国の伸長が続けば、王制である自らの国にもいずれは大きな脅威になると判断しているものとみられる。

418チバQ:2014/09/13(土) 07:55:58
http://mainichi.jp/select/news/20140913k0000m030077000c.html

アラブ諸国:対イスラム国結束 サウジとカタール連携が鍵

毎日新聞 2014年09月12日 19時55分(最終更新 09月13日 00時01分)

 【カイロ秋山信一】サウジアラビアなど主要アラブ諸国が11日、イラクとシリアで活動するイスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」への米国主導の軍事攻撃に協力する方針で一致した。アラブ10カ国と米国、トルコが11日、サウジ西部ジッダで開いた外相会議で、イスラム国への対策を協議し、足並みをそろえた。

 シリアのイスラム国への対処では、特にシリア反体制派に資金援助をしてきたサウジとカタールの協力が重要だ。だが、両国は2011年の民主化要求運動「アラブの春」以降、イスラム政治勢力やシリア内戦への対応を巡って、不和が目立った。今後、シリアで米国主導のイスラム国排除作戦が進むかはサウジ、カタール両国の連携が鍵となりそうだ。

 米ワシントン・ポスト紙は11日、イスラム国のバグダディ指導者を含む幹部を標的とする殺害作戦が承認されたと報じた。同指導者はイラクからシリアに逃れたとの情報もあり、CNNによると、米軍はシリアで空爆目標の情報収集を始めた。

 11日のジッダでの外相会議で、サウジのサウド外相はアラブ諸国間の連携を訴えた。カタールのアティーヤ外相も出席し、イスラム国への資金・戦闘員の流入阻止などを強化することで合意した。

 中東では「アラブの春」でエジプトやチュニジアの独裁政権が倒れ、従来抑圧されてきたムスリム同胞団などイスラム政党が台頭した。カタールやトルコは地域での影響力を拡大するため、各国のイスラム政党を積極的に支援した。

 しかしイスラム政党の多くは、究極的には宗教指導者による統治を目指す傾向があり、ペルシャ湾岸諸国が採用する王制や首長制とは思想的に矛盾する。サウジやアラブ首長国連邦(UAE)はイスラム政党が王制への脅威だとみなし、同胞団と距離を置いた。

 こうした姿勢の違いは、シリア内戦にも影を落とした。サウジとカタールは共に反体制派の主要支援国だが、サウジは世俗リベラル系、カタールは同胞団などイスラム系の勢力を支援。主要組織「シリア国民連合」の中でも、親サウジ派と親カタール派の派閥争いが深刻化し、過激派であるイスラム国の台頭を招く一因となった。

 米国は、イスラム国対策の一環として、シリア反体制派の強化を掲げている。そのためには反体制派の内紛を解消し、結束を強める必要がある。

419チバQ:2014/09/15(月) 22:35:45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140915-00000005-mai-int

<イスラム国>国家的統治 フセイン政権残党が組織

毎日新聞 9月15日(月)9時0分配信







<イスラム国>国家的統治 フセイン政権残党が組織


フセイン政権残党が担うイスラム国


 【カイロ秋山信一】イラクとシリアで勢力を拡大するイスラム教過激派組織「イスラム国」が、イラクの旧フセイン政権の残党を取り込み、単なる過激派集団の枠を超え国家同様の統治を行っていることが14日、複数の対立組織のメンバーや研究者の証言で分かった。イスラム国のバグダディ指導者をトップに集団指導体制を敷き、評議会や支配地区を区分けして知事も任命し、イラク・シリアで次々と支配地域を拡大している。

 複数の対立組織のメンバーや研究者によると、バグダディ指導者は2003年のイラク戦争前後までイスラム礼拝所(モスク)の説教師だったとされ、イスラム国の前身組織に加わる前は政治や軍事の経験はなかった。その経験不足をフセイン政権時代の政府軍の元将校らが補っているという。

 イスラム国の最高指導部はバグダディ指導者と2人の元将校で構成され、イラクとシリアに分けて戦闘や支配地域の統治などを総括。最高指導部の下には10人前後からなる評議会を設置し、集団指導体制を敷く。

 評議会メンバーは戦闘や戦闘員の勧誘、広報など部門別の責任者を兼ね「内閣」のような役割を持つ。全てイラク人で、元将校のほか政治・行政の経験を持つフセイン政権与党バース党の元党員もいる。さらに支配地域を区分けして十数人の「知事」を置く。

 フセイン政権の残党がイスラム国と結びついたのは、イラク戦争後に政府軍が解体され、バース党幹部が公職から追放されたためだ。フセイン元大統領は自身と同じイスラム教スンニ派を重用していたが、新政権への移行は人口の約6割を占めるシーア派が主導。不満を募らせた元政権幹部が、スンニ派のイスラム国に流れる土壌ができた。

 その一人が、バグダディ指導者の「右腕」だった元将校のハッジ・バクル氏だ。バグダディ指導者は10年に前指導者が米軍に殺害された後、イスラム国の前身組織を率いた。この時、バグダディ氏を推挙したのが、軍事・情報部門を率いていたバクル氏で、組織内のライバルを暗殺し、バグダディ指導者が権力基盤を固めるのに貢献した。

 「ナンバー2」の地位を獲得すると、12年に本格化したシリア内戦への介入や、新国家建設計画を主導した。対立組織にスパイを送り、戦闘員の取り込みを図るなど組織拡大のキーパーソンだった。バクル氏は今年1月の戦闘で死亡し、現在は側近で同じ元将校のアブ・アリ・アンバリ氏が後を継いでいる。さらにシリアとイラクの管轄を分担するため、別の元将校が指導部に加わった。

 イスラム国は一連の侵攻で、油田や交通の要衝、ダムなど重要インフラを集中的に狙うなど戦略性の高さが際立っている。政治経験を持つ人物がいるためインフラの重要性を熟知しており、米国などとの戦闘経験が豊富な元将校が指揮しているため、「洗練されたこれまで見たことがない組織」(ヘーゲル米国防長官)となっている。

 過激派に詳しいイラク人の安全保障専門家のヒシャム・ハシミ氏は「フセイン政権は政教分離の世俗主義で、宗教色が薄かった。だがシーア派中心の政府に排除され、スンニ派の元幹部らがイスラム原理主義に染まった」と指摘する。

 【ことば】イスラム国

 イラクとシリアにまたがる地域で勢力を拡大するイスラム教スンニ派の過激派組織。国際テロ組織アルカイダ系組織などから派生し、2013年にシリア内戦に本格参戦した「イラク・レバント・イスラム国」(ISIL)が14年6月に「イスラム国」に改称、イスラム教教義に厳格に従った国家樹立を宣言した。アルカイダは2月に関係を断絶する声明を発表している。

420チバQ:2014/09/16(火) 00:21:06
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140913/mds14091305000001-n1.htm
「イスラム国」戦闘員3万人超、広がる過激思想
2014.9.13 05:00 (1/4ページ)

シリア北部ラッカでパレードするイスラム国の戦闘員ら。イスラム国側のラッカ・メディアセンターが6月30日に配信した(AP)
 英BBC放送などは12日までに、米中央情報局(CIA)報道官の話として、シリアとイラクで勢力を広げるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」について、戦闘員の数が約3万1千人に上るとの見方を伝えた。CIAは以前は約1万人と推計しており、組織が急拡大している可能性がある。欧州や東南アジアなどでは、イスラム過激思想の浸透でさまざまな影響が広がっている。


英、参戦阻止へ旅券抹消も


 英政府は、イスラム過激思想がイスラム教国からの移民2世や3世など社会に不満を持つ若者たちの間に広がり、彼らがイラクやシリアで「義勇兵」として参戦するのを阻止するため、ようやく動き出した。

 米国の記者が「イスラム国」の英国人に殺害されるビデオが先月公表されたことを受け、英政府は、イラクなどに渡った若者らのパスポートを抹消、帰国できないようにする措置を講じた。テロリストになる危険が高い過激派の移動を制限する狙いだ。

 東ロンドンでは昨年春、過激思想に染まった若者たちが「イスラム・パトロール」と呼ばれる街頭宣伝活動を展開。飲酒している人から酒を取り上げたり、男女が手をつなぐのを禁じたりして、地域に緊張をもたらした。当局はこうした街頭宣伝に加え、イスラム教徒が通う学校の教育でも過激思想が浸透しないよう警戒を強めている。

 英国の主導的なイスラム14団体は今月3日、「正義の名の下に不正義を行うのは誤りだ」とし、米記者を殺害したイスラム国の行為を糾弾、人質の解放を求める声明を発表。若者たちに過激派に加わらないよう呼びかけた。(ロンドン 内藤泰朗)


欧州、博物館襲撃犯も一員


 「彼が来るのを隣の房のシリア人らは恐れていた。夜になると拷問が始まり、明け方まで続いた」

 「彼」とは5月、ブリュッセルのユダヤ博物館で4人を射殺したアルジェリア系仏人のメディ・ネムシュ容疑者(29)をさす。シリアで拘束されていた仏人記者が最近、同容疑者は「イスラム国」の一員として人質や捕虜を監視していたと証言し、フランスで衝撃が広がった。

421チバQ:2014/09/16(火) 00:21:39
 記者は今年4月の解放まで1年以上、シリアで拘束されており、写真などをみて容疑者が看守だったと確認した。イスラム国に殺害された米国人記者2人と一時、一緒だったともいい、「歌っている以外は拷問をしていた」と容疑者の残虐さを仏誌に語った。

 ネムシュ容疑者はユダヤ博物館襲撃前にも強盗などで7回訴追され、服役中にイスラム教に入信したとされる。襲撃事件はシリアから帰国して起こしていた。

 男性ばかりではない。フランスでは8月末、イスラム過激派に加わるためにシリアに向かおうとした16歳の少女が拘束された。スペインでも8月初め、イスラム国に参加するため、渡航しようとした14歳と19歳の女性が拘束されている。(ベルリン 宮下日出男)


東南アジア・豪、中東留学生の合流に危機感


 インドネシアは約2億2千万人という世界最多のイスラム教徒を抱える。国家テロ対策庁のアンシャド・ムバイ長官は産経新聞に、シリアやイラクに渡ったと確認された過激派は少なくとも34人いると語った。中東に留学中の数千人の一部が「イスラム国」に合流している可能性もあり、危機感は強い。

 同国では、バリ島の爆発テロに関与したテロ組織「ジェマ・イスラミア(JI)」の構成員など、テロリストと認定された272人が収監されているが、そのほとんどがイスラム国に忠誠を誓い、「出所後に中東へ渡りかねない」という。ユドヨノ大統領は8月、イスラム国への参加や支持表明を禁じた。

 イスラム教を国教とするマレーシアからは、すでに40人がイスラム国に参加したとみられ、当局はシリア行きをもくろんだ19人を拘束。隣国シンガポールは、周辺国の締め付けで、中東を目指す若者の「中継地」になりつつあると懸念している。

 オーストラリアは12日、テロの警戒レベルを「中」から「高」に引き上げた。中東からの移民が多い同国から渡航した過激派は150人以上いるとされる。(ジャカルタ 吉村英輝)

422チバQ:2014/09/17(水) 20:38:57
http://mainichi.jp/select/news/20140917k0000e030231000c.html
イラク:閣僚人事案を否決 アバディ政権、難局
毎日新聞 2014年09月17日 12時05分(最終更新 09月17日 12時23分)

インタビューに応じるアバディ首相=イラクで2014年9月14日、ロイター
インタビューに応じるアバディ首相=イラクで2014年9月14日、ロイター
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 【カイロ秋山信一】イラク連邦議会は16日、アバディ首相が提示した国防相と内相の人事案を反対多数で否決した。イスラム教シーア派のアバディ首相と同じ法治国家連合から内相候補が選ばれたことに、同じシーア派の他政党が反発した。スンニ派の過激派組織「イスラム国」対策で重要な両ポストを埋められず、アバディ政権は出だしから難局を迎えている。

 イラクメディアによると、アバディ首相は国防相にスンニ派、内相にシーア派を起用し、宗派間対立の緩和を図るつもりだった。内相にはシーア派の民兵組織バドル旅団の関係者を据える予定だったという。

 しかし、過去の宗派間抗争でスンニ派と激しく対立したバドル旅団関係者の起用に、スンニ派が反発。これを受け、首相は出身母体の法治国家連合から別の候補者を選んだ。

 ところが今度は、バドル旅団に近いイラク・イスラム最高評議会などのシーア派政党が首相に反発。国防相の人事案も含めて拒絶した。

 マリキ前政権時代には、警察など治安機関幹部がシーア派で占められ、法的手続きを経ずにスンニ派住民が警察に拘束される事件が頻発した。このため、治安機関を統括する内相ポストは重要視されているが、今月8日の組閣までに人選が固まらず、空席のままになっている。

423チバQ:2014/09/18(木) 21:54:51
http://mainichi.jp/select/news/20140919k0000m030038000c.html
フランス:若い女性や中流・富裕層出身者がイスラム国参加
毎日新聞 2014年09月18日 19時30分

 【パリ宮川裕章】イスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」への欧米最大の戦闘員供給源となっているフランスでは、従来多かった家庭環境に恵まれない若者だけでなく、若い女性を含めた生活水準の比較的高い家庭出身者が戦闘地域に流入するケースも目立つ。

 「私はシリアで革命を起こす。社会を変えなければならない」。16歳の娘の言動を不審に思った両親の連絡から捜査機関が動き、娘と友人の何気ないメールのやり取りの中に、シリアでの過激派への参加計画が書かれているのが発見されたケースが、仏メディアで報道されている。

 仏政府は14日、外国人も含めた仏在住者約930人がシリアとイラクの過激派の戦闘に関与したと公表。4月時点の500人からほぼ倍増し、今も約350人が現地に滞在し、女性約60人が含まれているという。

 5月にベルギーのユダヤ博物館襲撃事件で逮捕されたアルジェリア系フランス人の男(29)が事件前、イスラム国で人質や捕虜の監視役だったことが判明し、不遇な家庭環境がイスラム過激派への参加につながったとみられている。

 だが一方で、2月に「イスラム過激派参加防止センター」を創設し、フランス人の若者のイスラム過激派入りを防ぐ運動をするドゥニア・ブザル氏は、「父親なし、人生の羅針盤なし」という定着しつつある、イスラム過激派に転化する若者のイメージに疑問を投げかける。「以前は社会的、家庭的に恵まれない若者だった。今は、中流・富裕層の出身者が参加している。過激化する時間は以前より短くなり、信仰心の薄い若者を数週間で変えてしまう」と指摘する。同センターが2月以降に連絡を取った40家庭のうち、中流層以上の家庭が8割以上、祖父母の世代までに移民がいる家庭も2割未満だった。また相談の対象の4割が女性だった。

 ネットやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を介した勧誘の他、過激派への参加を目指す男女を引き合わせる仲介者もいるという。

 仏テレビ「フランス24」は、イスラム国をアルカイダと比較し、(1)領土的地盤があること(2)インターネットによる広報戦略が巧妙(3)資金が豊富−−などの理由から、参加希望者には、アルカイダより魅力的に映っていると指摘する。

 仏紙「20ミニュット」は過激派の中でもイスラム国へ向かう欧州出身者の特徴として、「アルカイダ参加者よりも若く、教育水準が高く、より決意が固い」と分析している。

424チバQ:2014/09/20(土) 22:03:59
http://mainichi.jp/select/news/20140921k0000m030057000c.html
アフガン大統領選:挙国一致政府、合意 21日結果発表
毎日新聞 2014年09月20日 21時56分

 【ニューデリー金子淳】混乱が続くアフガニスタン大統領選の決選投票で、独立選挙委員会(中央選管)の関係者は20日、毎日新聞の取材に対し、最終結果を21日に発表すると明らかにした。候補者のアシュラフ・ガニ元財務相(65)とアブドラ・アブドラ元外相(54)は「挙国一致政府」構築について交渉を続けていたが、ガニ氏を大統領、アブドラ氏を行政長官とすることで一定の合意に達したとみられる。最初の投票から5カ月余りを経て、ようやく次期政権成立の見通しが出てきた。

 決選投票は暫定結果でガニ氏が約100万票差を付けて勝利したが、不正疑惑が浮上したため再集計が行われていた。両候補は7月、いずれが勝利しても敗者が行政長官に就き「挙国一致政府」を発足させることで合意していたが、行政長官にどの程度の権限を持たせるかで対立していたとされる。8月末には交渉が決裂し、アブドラ氏が選挙結果の受け入れ拒否を言明したが、その後も両陣営で交渉が続いていた。

 地元メディアによると、19日夜には両陣営が「ほぼ合意に達した」という。またカルザイ大統領は20日、「国民は間もなく良いニュースを聞けるだろう」と述べた。両陣営が決裂したまま結果が発表されれば、国家が二分される恐れもあったことから、選管は交渉が合意に達するまで最終結果の公表を控えていたとみられる。

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426チバQ:2014/09/21(日) 22:07:23
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140921/mds14092120110003-n1.htm
シリア・クルド地域での戦闘激化 「イスラム国」、少数民族標的に勢力拡大狙う
2014.9.21 20:11 (1/2ページ)
 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」がシリア北部のクルド人地域への攻勢を強め、同地域の主要都市アイン・アラブ周辺で戦闘が激化している。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は21日、隣国トルコへ逃れたクルド難民が7万人を超したと発表した。

 イスラム国はこれまでもイラクのクルド人ヤジド派など少数民族・宗派を標的として戦闘員の士気向上などに利用。シリアでも、多数派のスンニ派アラブ人と対立するクルド人に当面の狙いを定めることで、勢力拡大を図っているものとみられる。

 ロイター通信などによると、クルド地域に侵攻したイスラム国部隊はチェチェンや湾岸アラブ諸国の戦闘員が中心で、これまでに60以上の村を制圧。住民の首を切るなどの残虐行為を繰り返しているという。

 こうした事態に、シリアのクルド勢力と密接な関係にあるトルコの武装組織クルド労働者党(PKK)はメンバーにイスラム国との戦いを呼びかけた。クルド勢力からは、「民族浄化」に発展する懸念があるとして国際社会の介入を求める声が上がっている。

 イスラム国は8月、イラク北部でクルド人の少数派ヤジド派を攻撃し、それが米国がイスラム国への空爆に踏み切る契機となった。ただ、シリアに関しては、空爆を実施する場合、アサド政権と協力はしないとの立場にこだわる米国と、政権の承認が必要だとするロシアの間で意見が対立するなど国際社会の足並みがそろっていない。

 トルコや、スンニ派アラブ中心のシリア反体制派には、対立するクルド勢力が軍事支援を受けることへの警戒もある。

 イスラム国はこうした事情を見透かしているとみられ、対処の遅れがさらなる被害を招く恐れがある。

427チバQ:2014/09/21(日) 22:14:59
http://mainichi.jp/select/news/20140921k0000e030125000c.html
リビア:カダフィ政権崩壊3年 再び内戦危機
毎日新聞 2014年09月21日 14時00分

世俗派による東部トブルクの「暫定議会」排除を訴えるイスラム武装勢力の支持者ら=トリポリで19日、ロイター
世俗派による東部トブルクの「暫定議会」排除を訴えるイスラム武装勢力の支持者ら=トリポリで19日、ロイター
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 【カイロ秋山信一】カダフィ独裁政権が内戦の末に崩壊してから3年が経過したリビアで、新たな内戦突入への懸念が高まっている。7月以降、首都トリポリや東部ベンガジでは、かつて「反カダフィ派」として共闘した複数の民兵組織同士の戦闘が激化し、400人以上が死亡した。こうした民兵組織は主に世俗派勢力と、イスラム教勢力の二つに分かれる。それぞれが互いに統治の正統性を主張するなど政府が二つできたかのような異常事態となっている。

 「9月から学校の新学期が始まったが、衝突を恐れて、登校する子供はほとんどいない」。トリポリで妻や0〜8歳の子供4人と暮らすジャーナリストの男性(40)が匿名を条件に毎日新聞の電話取材に応じた。

 男性によると、トリポリでは7月以降に衝突が激化し、燃料貯蔵施設が炎上するなどインフラも打撃を受けた。1日8時間程度は停電し、燃料不足のためガソリンスタンドには連日2キロほどの車列ができるという。政府庁舎はイスラム武装勢力が制圧し、行政機能はマヒしている。メディアも武装勢力の標的になり、男性は外出を控えている。治安悪化で半数以上の市民は仕事にも行けないという。

 リビアでは2011年8月、北大西洋条約機構(NATO)の軍事支援を受けた反カダフィ派が、約42年間続いた政権を打倒した。だが反カダフィ派として戦闘に参加した民兵や部族グループは内戦後も武装解除に応じず、互いに反目し合うようになった。この中で、イスラム主義を訴える武装勢力が台頭し、世俗派グループを攻撃するようになった。憲法を制定するために選挙で選ばれた制憲議会でも、イスラム政党と世俗派が対立し、その確執が武装集団間での対立と連動した。

 今年5月、世俗派民兵組織がベンガジでイスラム武装勢力への大規模な攻撃を始めたのを契機に、両者の対立は深刻化した。民意で決着をつけるため、6月に暫定議会の選挙が行われた。制憲議会に代わる最高機関との位置づけだったが、世俗派が多数派を占めたのを受けて、イスラム政党は暫定議会をボイコット。首都でも戦闘が激化した。

 イスラム武装勢力は8月までに政府庁舎など首都中枢を制圧。イスラム政党はトリポリを拠点に独自の首相を指名した。世俗派はトリポリから追われ、東部トブルクを拠点にし、今月1日には元国防相のサニ氏に首相就任を要請した。国際社会では世俗派が支持する暫定議会が正統だとする見方が支配的だが、トルコなどはイスラム政党を擁護する姿勢を見せている。

 ◇消極的な欧米「介入は分断助長」

 リビア情勢の悪化は、中東全体の不安定要因にもなっている。大量の武器がシリアやマリなど紛争地に流出しているとされ、エジプトのシシ大統領は「リビアは無法地帯だ」と危機感を強める。

 だが11年の内戦時に「反カダフィ」で積極介入した欧米は「介入は分断を助長し、事態の悪化を招くだけだ」と今回は慎重姿勢を崩さない。17日には欧州や中東の15カ国がマドリードでリビア情勢に関する国際会議を開いたが、肝心のリビアの紛争当事者は参加せず、具体策を打ち出せなかった。中東の親欧米国は、欧米の消極姿勢に不信感を強めている。8月下旬には親米国のアラブ首長国連邦(UAE)がトリポリのイスラム勢力を独断で空爆したとの情報も流れた。UAEは関与の有無を公にしていない。

 ◇リビアを巡る主な動き

2011年 2月 反カダフィ派のデモ開始。カダフィ政権は空爆などで弾圧。反カダフィ派が国民評議会を結成

      8月 反カダフィ派が首都トリポリを制圧。約42年間続いたカダフィ政権が崩壊

     10月 カダフィ大佐=写真<上>・AP共同=が殺害される

     11月 国民評議会主導の暫定政府が発足

  12年 7月 制憲議会選挙実施

      9月 イスラム教の預言者ムハンマドを冒とくする映画が米国で作られたとして、東部ベンガジの米領事館が襲撃され、米大使ら4人死亡=同<下>・ロイター共同

  13年10月 トリポリで首相が武装集団に拉致されたが、数時間後に解放

  14年 5月 民兵組織が制憲議会議事堂を襲撃、数十人死傷

      7月 民兵組織とイスラム武装勢力の衝突が激化、米欧

428チバQ:2014/09/21(日) 22:17:35
>>425
http://mainichi.jp/select/news/20140921k0000m030057000c.html
アフガン:「ガニ新大統領」合意 挙国一致政府発足へ
毎日新聞 2014年09月20日 21時56分(最終更新 09月20日 23時30分)

 【ニューデリー金子淳】混乱が続くアフガニスタン大統領選の決選投票で、独立選挙委員会(中央選管)の関係者は20日、毎日新聞の取材に対し、最終結果を21日に発表すると明らかにした。候補者のアシュラフ・ガニ元財務相(65)とアブドラ・アブドラ元外相(54)は「挙国一致政府」構築について交渉を続けていたが、ガニ氏を大統領、アブドラ氏を行政長官とすることで一定の合意に達したとみられる。最初の投票から5カ月余りを経て、ようやく次期政権成立の見通しが出てきた。

 決選投票は暫定結果でガニ氏が約100万票差を付けて勝利したが、不正疑惑が浮上したため再集計が行われていた。両候補は7月、いずれが勝利しても敗者が行政長官に就き「挙国一致政府」を発足させることで合意していたが、行政長官にどの程度の権限を持たせるかで対立していたとされる。8月末には交渉が決裂し、アブドラ氏が選挙結果の受け入れ拒否を言明したが、その後も両陣営で交渉が続いていた。

 地元メディアによると、19日夜には両陣営が「ほぼ合意に達した」という。またカルザイ大統領は20日、「国民は間もなく良いニュースを聞けるだろう」と述べた。両陣営が決裂したまま結果が発表されれば、国家が二分される恐れもあったことから、選管は交渉が合意に達するまで最終結果の公表を控えていたとみられる。

  ◆アフガン大統領選を巡る経緯

  4月5日  大統領選1回目の投票

  6月14日  決選投票

  7月7日  ガニ氏が過半数との暫定結果発表

    12日  アブドラ氏の反発受け、再集計で合意

  8月8日  ケリー米国務長官の仲介で「挙国一致政府」を作ることで合意

  9月20日  ガニ氏が大統領、アブドラ氏が行政長官で大筋合意

429チバQ:2014/09/21(日) 22:18:38
>>425
http://mainichi.jp/select/news/20140921k0000m030057000c.html
アフガン:「ガニ新大統領」合意 挙国一致政府発足へ
毎日新聞 2014年09月20日 21時56分(最終更新 09月20日 23時30分)

 【ニューデリー金子淳】混乱が続くアフガニスタン大統領選の決選投票で、独立選挙委員会(中央選管)の関係者は20日、毎日新聞の取材に対し、最終結果を21日に発表すると明らかにした。候補者のアシュラフ・ガニ元財務相(65)とアブドラ・アブドラ元外相(54)は「挙国一致政府」構築について交渉を続けていたが、ガニ氏を大統領、アブドラ氏を行政長官とすることで一定の合意に達したとみられる。最初の投票から5カ月余りを経て、ようやく次期政権成立の見通しが出てきた。

 決選投票は暫定結果でガニ氏が約100万票差を付けて勝利したが、不正疑惑が浮上したため再集計が行われていた。両候補は7月、いずれが勝利しても敗者が行政長官に就き「挙国一致政府」を発足させることで合意していたが、行政長官にどの程度の権限を持たせるかで対立していたとされる。8月末には交渉が決裂し、アブドラ氏が選挙結果の受け入れ拒否を言明したが、その後も両陣営で交渉が続いていた。

 地元メディアによると、19日夜には両陣営が「ほぼ合意に達した」という。またカルザイ大統領は20日、「国民は間もなく良いニュースを聞けるだろう」と述べた。両陣営が決裂したまま結果が発表されれば、国家が二分される恐れもあったことから、選管は交渉が合意に達するまで最終結果の公表を控えていたとみられる。

  ◆アフガン大統領選を巡る経緯

  4月5日  大統領選1回目の投票

  6月14日  決選投票

  7月7日  ガニ氏が過半数との暫定結果発表

    12日  アブドラ氏の反発受け、再集計で合意

  8月8日  ケリー米国務長官の仲介で「挙国一致政府」を作ることで合意

  9月20日  ガニ氏が大統領、アブドラ氏が行政長官で大筋合意

430チバQ:2014/09/23(火) 08:45:50
http://mainichi.jp/select/news/20140923k0000m030022000c.html
イエメン:新内閣組織へ 武装組織フシと和解成立
毎日新聞 2014年09月22日 19時13分(最終更新 09月22日 19時42分)

 【カイロ秋山信一】イスラム教シーア派の武装組織フシによる反政府運動が激化するイエメンで21日、1カ月以内に新内閣を組織することなどを条件に政府とフシの和解が成立した。フシは和解直前に首相府や国防省など首都中枢を占拠し、武力によって政府側に譲歩させた。イエメンでは2011年、民主化要求運動「アラブの春」で、サレハ独裁政権が崩壊。ハディ大統領は民主化を進めてきたが、フシの圧力に屈したことで求心力低下は避けられず、混乱が続きそうだ。


 イエメンからの報道によると、政府とフシは国連の仲介で和解交渉を開始。即時停戦と暴力停止▽実務者を中心にした新内閣の組織▽デモ隊の首都からの撤収−−などを条件に和解が成立した。新内閣は10月にも発足する見通し。それまでは現内閣が暫定的に統治する。

 フシは21日、政府庁舎や中央銀行、国営ラジオ局などを新たに占拠。国営通信によると、内務省は21日、傘下の治安部隊に対して、フシと敵対しないよう命令した。軍や警察の一部がフシと協力していたとの情報もあり、事実上のクーデターとの見方もある。首都サヌアの一部には20日から夜間外出禁止令が出され、数千人の住民が市外に避難した。

 イエメンでは北部にシーア派、南部にスンニ派が多い。フシは2004年、シーア派が多い北部の自治権などを求めて、反政府武装闘争を開始。今年8月中旬、サヌアで大規模デモを開始。今月中旬以降は戦闘部隊が首都に入り、政府軍との戦闘で140人以上が死亡した。政府は、シーア派国家イランがフシを支援しているとみているが、イランは関与を否定している。

 フシの他にも、国際テロ組織アルカイダや南部の独立主義者の活動が活発で、国家は分裂傾向を強めている。

431チバQ:2014/09/23(火) 08:49:27
http://mainichi.jp/select/news/20140923k0000m030051000c.html
アフガニスタン:大統領選 不正票は82万票か
毎日新聞 2014年09月22日 20時15分

 【ニューデリー金子淳】アフガニスタンのパジュワク通信は21日、大統領選の両候補の得票差が約75万票だったと伝えた。2人の合計得票数は、7月に発表された暫定結果より約82万票減少しており、不正票と判断されたとみられる。

 独立選挙委員会(中央選管)は同日夕、アシュラフ・ガニ元財務相(65)が勝利したと発表したが、得票数など内訳は公表しなかった。同通信によると、得票数はガニ氏が約393万票(55.27%)、アブドラ・アブドラ元外相(54)が約318万票(44.73%)。暫定結果と比べガニ氏が約55万票、アブドラ氏が約27万票減らした。

 両候補が21日に署名した合意書によると、「挙国一致政府」では大統領の下に行政長官ポストが新設され、内閣で政策の履行に責任を負う立場となる。閣僚評議会で議長を務めるほか、治安や経済に関わる機関のトップについては大統領と同等の人事権を持つという。行政長官は2年以内に最高意思決定機関であるロヤ・ジルガ(国民大会議)による憲法改正を経て首相となることも明記された。

 印シンクタンク・ORFのアーリヤマン・バトナガル氏は「権力を分け合う合意はアフガンの民主主義に疑問を投げかけた。長期的には二つの権力の衝突が起きる可能性もある」と指摘している。

432チバQ:2014/09/23(火) 09:07:19
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140922/asi14092213430002-n1.htm
アフガニスタン大統領就任へ アシュラフ・ガニ氏 「怒りに火が付くととまらない」の評も
2014.9.22 13:43
21日、ライバルのアブドゥラ氏(左)と握手するアシュラフ・ガニ次期大統領(ロイター)
21日、ライバルのアブドゥラ氏(左)と握手するアシュラフ・ガニ次期大統領(ロイター)

 アフガニスタンの多数派民族パシュトゥン人を構成する2大有力部族の一つである、ギルザイ族出身の知識人だ。

 1949年、東部ロガール州生まれ(誕生日は不詳)。77年から米コロンビア大学に留学していたが、旧ソ連軍のアフガン侵攻と、その後の内戦の激化により米国にとどまった。

 米ジョンズ・ホプキンス大学などで教職に就いた後、91年から世界銀行で勤務。2001年の米英軍によるアフガン攻撃でタリバン政権が崩壊したのを受け、多くの亡命アフガン知識人とともに24年ぶりに帰国した。

 アフガンでは国連特使顧問を経て、カルザイ政権下の02〜04年に財務相として経済復興に尽力するとともに、汚職撲滅を訴えた。

 国際舞台での活躍や学者としての経歴から、若年層の間で人気が高い。選挙では、内戦中に虐殺を行ったと非難されるウズベク人軍閥指導者、ドスタム将軍を副大統領候補に据え、少数派民族票の取り込みを図るしたたかさを見せた。

 「一度怒りに火が付くととまらない」「誰とも親密にならない」との評も。

 財務相として04年に訪日した際の記者会見では、「アフガンに支援を与えることは慈善事業ではなく、将来への貯金である」と訴えた。その後も2度、日本を訪れている。ルラ夫人との間に1男1女。(カブール 岩田智雄)

433チバQ:2014/09/23(火) 09:10:54
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014092202000124.html
アフガン決選投票混乱 空白5カ月 新大統領にガニ氏

2014年9月22日 朝刊


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 【バンコク=伊東誠】AP通信などによると、不正疑惑に揺れたアフガニスタン大統領選で、選挙管理委員会は二十一日、ガニ元財務相(65)が勝利したとの最終結果を発表した。これに先立ちガニ氏と、決選投票を争ったアブドラ元外相(54)は首都カブールで、挙国一致政権を樹立する合意文書に署名。ガニ氏が新大統領に、アブドラ氏は新設の「行政長官」に就任する。
 今後、最高意思決定機関のロヤ・ジルガ(国民大会議)での審議を経て、行政長官を首相に格上げするとみられる。十二年以上にわたって国を率いたカルザイ大統領に代わり、挙国一致で山積する難題に取り組むが、大統領選で激しく対立した両氏が協調できるかがカギとなる。
 選管は大統領選の不正投票疑惑を受け、八百万に及ぶ全票の再集計を進めていた。暫定結果では、ガニ氏がアブドラ氏に12ポイント余りの差をつけていた。選管は二十一日の最終結果で両氏の得票数を発表しなかった。
 新政権にとって治安対策が急務となる。四月の第一回投票から半年近くたっても新大統領が決まらない政治空白のすきを突いて、反政府武装勢力タリバンが自爆テロなどで攻勢を強めている。
 米軍主導の国際治安支援部隊は年内に戦闘任務を終える予定だが、アフガン治安部隊だけではタリバンを抑えられない。その後も一万人規模の米兵が駐留できるよう「安全保障協定」を早期に結ぶ必要がある。
 ガニ氏はアフガニスタン多数派のパシュトゥン人。世界銀行のエコノミストを経て二〇〇二年から二年間、財務相を務めた。海外での経験が長く、米国などに広い人脈を持つ。

434チバQ:2014/09/23(火) 09:18:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140922-00000016-jij_afp-int
黒く染まるシリア ─ 活動家が語る「イスラム国」支配地の実態
AFP=時事 9月22日(月)11時1分配信
黒く染まるシリア ─ 活動家が語る「イスラム国」支配地の実態
イラク・モスルのモスクでイスラム教徒を前に演説するイスラム教スンニ派の過激派「イスラム国(IS)」の指導者、アブバクル・バグダディ容疑者。al-Furqan Mediaが2014年7月5日に公開した映像から。
【AFP=時事】イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が支配するシリア国内の地域では、何もかもが黒い──男性のターバンや、女性のベール、そしてパスポートでさえも。

【図解】過激派組織「イスラム国」の勢力図

「そこら中にイスラム国の黒い旗があふれている。女性たちは頭からつま先まで全身を黒いブルカで覆い、父親か兄弟、夫の付き添いがなければ家から出られない」。インターネットを通じてAFPの取材に応じたシリア北部ラッカ(Raqa)県の活動家、アブ・ユセフ(Abu Yusef)氏はこう語った。イスラム国のパスポートの色を尋ねると、ユセフ氏は笑って「黒だ」と答えた。

 イスラム国の支配は生活の全てにおよび、男性と女性はそれぞれ別の治安部隊の管轄下に置かれている。

 ユセフ氏によると、女性戦闘員部隊「ハンサ(Khansaa)」は、路上で女性を制止し、尋問や検査を行う権限を持つ。同氏は「男性に対してはヘスベ(Hesbeh)と呼ばれる部隊が、ダーイシュ(Daesh、イスラム国のアラビア語名称の頭字語)版のイスラム法(シャリア)を執行している」と述べた。

 さらに、イスラム国には教育、保健、水道、電気、宗教、防衛など「思いつく限りのあらゆるものを管轄する省庁」が存在するという。これらの省庁はイスラム国が占拠した政府庁舎を拠点としている。

 教育は厳格なイスラム法に基づき、ラッカには若者向けの軍事訓練キャンプが設置された。「消費者保護当局までも存在する」という。

435チバQ:2014/09/23(火) 09:19:05
■コーヒーは戦闘員が独占

 ラッカの活動家たちはこれまで、嗜好(しこう)品や娯楽はイスラム国の戦闘員専用とされ、一般市民の利用は禁じられていると頻繁に訴えてきた。活動家らはネットに戦闘員で満員のラッカのコーヒーショップの写真を投稿し、非戦闘員は憩の場の利用が禁じられていると苦言を呈している。

 アラブ諸国では街の風景としておなじみのコーヒーショップだが、地元住民らによるイスラム国侵攻阻止の努力も失敗に終わったデリゾール(Deir Ezzor)で現在も営業しているコーヒーショップは一つもない。

「ここでは楽しみや面白いことは、何一つ認められていない」と、活動家のラヤン・フラティ(Rayan al-Furati)氏(仮名)はネットを通じたAFPの取材に語った。「喫煙はおろか、たばこを売ることさえ想像できない。全身をベールで覆っていない女性を目にすることもあり得ない」

 毎日、イスラム教の礼拝で祈祷を主導するムアッジンが祈りの時刻を告げると、みな店を閉めてモスクへ向かう。さもなければ身柄を拘束されるからだ。

 しかし、イスラム国の戦闘員たちにとっては、シリアのイスラム国支配地域での生活は心地よいものだ。その理由は彼らが受け取る報酬などの恩恵だけではない。

 ラッカを拠点とする活動家で、身元の特定を防ぐため仮名でインターネット取材に応じたフラート・ワファ(Furat al-Wafaa)氏によれば、イスラム国の最下級幹部の報酬は月300ドル(約3万3000円)。「現状からすれば、かなりの額だ」という。

 だが、イスラム国の寛大さは支配下に置かれた人々までには及ばないとワファ氏は言う。「ダーイシュは本物の国家ではない。仲間には望むものは全て与えるが、ほかの市民たちは、その対象とならない」

 ワファ氏はイスラム国を「恐怖を通じて人々を支配するマフィア」に例える。「市民は空腹から、イスラム国の構成員にならねばならない状況に追い込まれる。まともな給料を得るには、それしか手段がないからだ」

 さらにイスラム国は市民から税の徴収も行っている。「貧しすぎて支払いができない市民でさえも逃れられない。だからみなイスラム国に加わる。人々には飢えて死ぬか、脅しの中でイスラム国の構成員となるかの選択肢しかない」(ワファ氏)。4年近く続く内戦により困窮した店主らは、月約60ドル(約6500円)の税金をイスラム国に納めているという。


■まるで「入植者による占領」

 一方、デリゾールのフラティ氏はイスラム国を、元々住んでいた人々を立ち退かせて移り住む入植運動に例える。「入植者によるイスラエルのパレスチナ占領と同じことが、ここでも起きている」

 イスラム国の戦闘員には外国人もいるという。「米国人の戦闘員もいる。彼らは、かつて私たちが住んでいた場所に家族とともに住んでいる」

 フラティ氏は、イスラム国による迫害を恐れてデリゾールを脱出した数万人の市民の一人。現在もデリゾールに残る家族の身を案じ、取材には仮名を使い応じた。【翻訳編集】 AFPBB News

436とはずがたり:2014/09/23(火) 12:20:40
<米国>地上戦関与排除せず 統合参謀本部議長、公聴会で
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140917k0000e030226000c.html
毎日新聞2014年9月17日(水)11:49

 【ワシントン西田進一郎】米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長は16日、イスラム教過激派組織「イスラム国」への対応を巡る上院軍事委員会公聴会で、将来的に米地上部隊を戦闘行為に関与させるようオバマ大統領に提言する可能性に言及した。ホワイトハウスは地上部隊派遣の可能性を即座に否定したが、元軍幹部らからは空爆だけでは不十分との指摘が出ており、大統領と軍当局との「温度差」が浮き彫りになった形だ。

 米軍の空爆でイラク軍やシリアの反体制派などを支援し、イスラム国を打倒する戦略について、デンプシー議長は「適切な方法だ」としながらも、うまくいかない場合は「大統領に地上軍の使用を含む提言を行うだろう」と語った。

 議長はまた既にイラクに派遣している特殊部隊が主体の米軍事顧問団について、「特定の標的に対する攻撃で、顧問団がイラク軍に同行すべきだと判断すれば、大統領に提言する」とも語った。空爆を的確に行うためにイラク軍と顧問団が行動を共にする可能性を示唆したものだ。これは「統合末端攻撃統制官(JTAC)」と呼ばれ、攻撃目標に的確に空爆ができるよう陸上から航空機を誘導する役割などを担う。

 これに対し、アーネスト大統領報道官は「議長の発言は仮定のシナリオだ」と述べ、イラクやシリアに地上部隊を派遣しない「大統領の方針は変わっていない」と強調した。デンプシー議長の報道官も公聴会後に声明を出し、「議長は、我々の顧問団がイラク軍と共に戦闘行為に同行する必要があるとは考えていない」と発言のトーンを弱めた。

 ただ、軍事専門家などの間には、空爆だけでは不十分との見方がある。カートライト元統合参謀本部副議長は14日のテレビ番組で「空爆だけではイスラム国を破壊できないだろう」と語り、イラクやシリアへの地上部隊投入の必要性を強調。野党・共和党内でも「米軍の地上部隊派遣なしにイスラム国を破壊することはできない」(上院軍事委員会のリンゼイ・グラム議員)との意見が出ている。

 オバマ大統領は17日、中東地域を担当する米中東軍司令部(南部フロリダ州)で空爆計画の説明を受ける予定。議長は公聴会でシリア空爆について、圧倒的な攻撃力で波状攻撃をするのではなく、中長期的な攻撃になるとの見方を示した。

437とはずがたり:2014/09/23(火) 12:37:10

<米軍>シリア国内でもイスラム国に空爆開始
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140923k0000e030162000c.html
毎日新聞2014年9月23日(火)11:02

 【ワシントン西田進一郎】米国防総省は22日、米軍が複数の有志国軍とともにシリア国内のイスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」を標的にした空爆を始めたと発表した。カービー報道官によると、戦闘機や爆撃機、さらに巡航ミサイル「トマホーク」を使った攻撃で、作戦は実行中という。米軍は8月からイラク国内のイスラム国に対して空爆を行ってきたが、シリア国内で空爆を行うのは初めて。

 米CNNテレビは、米軍高官の話として、空爆にはバーレーン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、ヨルダンが参加していると伝えた。また、複数の米メディアは攻撃対象にイスラム国の司令部や武器などを集積する拠点となっているシリア北部のラッカが含まれていると報じている。

 オバマ米大統領は今月10日、中東で勢力を広げるイスラム国について「弱体化させ、最終的に破壊する」と宣言。「シリア国内でのイスラム国に対する行動をためらわない」と語り、イラク国内で8月8日に始めたイスラム国に対する空爆をシリアにも拡大する考えを表明していた。

438とはずがたり:2014/09/23(火) 12:44:41

シリア空爆開始=米軍など、イスラム国標的―アラブ圏各国も参加か
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-140923X244.html
時事通信2014年9月23日(火)11:15

 【ワシントン時事】米政府は22日、米軍と複数の協力国がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」を標的に、シリア領内で空爆を開始したと発表した。戦闘機や爆撃機による攻撃だけでなく、洋上に展開した艦艇から巡航ミサイル「トマホーク」を発射。イスラム国が本拠を置くシリア北部ラッカなどに攻撃を加えたもようだ。空爆には複数のアラブ圏の国が参加しているとみられる。

 国防総省のカービー報道官は「米軍と協力国の各軍が戦闘機や爆撃機、トマホークを用いて軍事行動を取っている」と述べた。NBCテレビによると、米軍などは最大20の標的に攻撃を加える計画だという。攻撃対象には、武器弾薬・燃料の集積施設や訓練施設、兵舎、司令部などが含まれているもようだ。

439チバQ:2014/09/23(火) 16:56:33
http://www.47news.jp/47topics/e/257331.php
オバマ米政権、宿敵イランに秋波 対イスラム国で協調模索 

 オバマ米政権がイスラム教スンニ派の過激派「イスラム国」への対処をめぐり、長年の宿敵イランに秋波を送り始めた。イスラム国が拠点とするシリアのアサド政権の後ろ盾であるイランから一定の協力を引き出せなければ、イスラム国の「壊滅」は困難だとの判断がある。シリア領内への空爆拡大が秘めるリスクの裏返しとも言えそうだ。
 ▽黙認を期待
 「イランを含めて、どの国にも果たせる役割がある」。ケリー米国務長官は19日、自らが議長を務めた国連安全保障理事会の討論会合で、あえてイランに言及、米主導の有志国連合への協調を促した。21日のザリフ外相との直接会談でもイスラム国への対応を取り上げた。
 米国とイランはイスラム国という共通の敵と戦うイラク政府を支援する一方、隣国シリアの内戦では米国が穏健な反体制派を、イランがアサド政権をそれぞれ支援する「ねじれた関係」(ケリー氏)にある。
 オバマ政権は、シリア領内への空爆拡大は「アサド政権ではなく、イスラム国との戦いだ」と強調する。しかし、イランの革命防衛隊の支援を受けるシリア政府軍が空爆に乗じて、イスラム国や反体制派の支配地域を取り戻そうとすれば、内戦の激化を招き、制御不能の状態に陥りかねない。
 オバマ政権はイランと軍事面で調整を図る可能性は明確に否定しているものの、せめてシリア領内への空爆を黙認し、アサド政権がおかしな動きを見せないようにらみを利かせてもらいたいというのが本音とみられる。
 ▽拒否の事情
 しかし、イランは簡単になびきそうにはない。アラグチ外務次官は討論会合で米国を名指しするのは避けながらも、アサド政権の同意を得ない空爆に反対を表明した。
 「核協議と過激派対策を通じ、イランが地域の積極的なキープレーヤーに変貌する可能性もある」(外交筋)との期待もあるが、最高指導者ハメネイ師は米国の真の狙いは中東での軍事的プレゼンスを維持することだと述べ、連携を拒否した。
 シーア派のイランは、米欧やスンニ派諸国主体の有志国連合がシリアで存在感を高めることを懸念。ロウハニ政権が核問題をめぐり米欧とぎりぎりの交渉を続ける中、米国との協調路線を打ち出せば保守強硬派の攻撃材料とされかねない。
 ▽譲歩に警戒
 一方、イランがイスラム国への対応を核交渉でのカードに使おうとする可能性もある。米国は「明確に切り離している」(米国務省高官)と否定するが、イスラエルやスンニ派諸国からはオバマ政権がイスラム国への対処を優先し、核問題で譲歩するのではないかとの警戒感が出ている。
 訪米したイスラエルのシュタイニッツ国際関係相兼戦略担当相は「イスラム国が5年の問題だとすれば、イランの核武装は50年の問題だ。脅威は格段に大きい」とけん制した。(ニューヨーク共同=井上智太郎、竹本篤史)
2014/09/23 15:29

440チバQ:2014/09/23(火) 19:38:24
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140923/mds14092318320009-n1.htm

イスラム国「最も裕福なテロ組織」 高水準の装備や宣伝動画
2014.9.23 18:32 (1/2ページ)[テロ]
 【ワシントン=小雲規生】シリアやイラクで支配地域を広げているイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」は豊富な資金力から「世界で最も裕福なテロ組織」とも言われる。高水準の装備やハリウッド映画さながらのプロパガンダ動画など、欧米メディアでは米中枢同時テロを引き起こした国際テロ組織アルカーイダなどとは次元の違う組織だとの分析も出ている。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、イスラム国は支配地域で産出される原油の売却や銀行からの略奪なども資金源としている。人質の解放と引き換えに身代金を要求するほか、企業や個人から営業許可料や通行料金を徴収したりもしているという。

 米国務省高官は「イスラム国は毎月数百万ドル(数億円)の収入を得ている」と分析している。

 豊富な資金力は装備の充実につながる。米国式の防弾チョッキを身に着け、暗視ゴーグル装着可能なヘルメットをかぶった兵士の姿も確認されている。運搬可能な防空システムや対戦車ミサイルなどの高度な兵器も保有しているとみられ、戦闘の際の組織的攻撃態勢など兵士はよく訓練されているという。

 プロパガンダも際立つ。動画には空撮やスローモーションなどの演出も盛り込まれ、仏メディアは「ハリウッドの新作映画の広告と間違えるような映像だ」と伝えた。米軍によるアルカーイダのビンラーディン容疑者殺害をテーマにしたハリウッド映画「ゼロ・ダーク・サーティ」と類似したシーンがあるとの指摘もある。

 インターネットを通じた宣伝工作は、欧米などの若者を引きつける効果を生んでいるようだ。米メディアは、イスラム国には1万人超の外国人兵士が参加していると伝えている。

441チバQ:2014/09/23(火) 20:04:00
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014092300468
空爆下の市民、危険迫る=「人間の盾」に懸念−シリア北部



23日、シリアとトルコの国境付近で、有刺鉄線を前にたたずむシリア難民(EPA=時事)
 【カイロ時事】米軍などによる空爆の標的となったシリア北部ラッカ県で暮らす男性は23日、電話取材に応じ、空爆時の状況を明らかにした。一般市民にも危険が迫る中、「イスラム国」戦闘員が民家に潜伏して人々を「人間の盾」に取っているといい、犠牲の拡大が懸念される状況となっている。
 男性によると、23日午前3時から3時半ごろにかけて5回にわたり、空爆とみられる爆音が一帯にとどろいた。その際、男性宅は大きな振動に見舞われ「大変な恐怖を感じた」という。
 市民の間で、隣国トルコなど対象地域外に逃げようとの動きが加速しているが、男性は「空爆再開の恐れがあり、外に自由に出られる状況ではない」と話した。(2014/09/23-19:38)

442チバQ:2014/09/24(水) 22:45:32
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140924/mds14092417200007-n1.htm
米「弱腰」払拭も泥沼化必至 「イスラム国」壊滅は困難
2014.9.24 17:20 (1/3ページ)
ペルシャ湾上の米空母ジョージ・ブッシュで、出撃を待つFA18戦闘攻撃機=23日(米海軍提供・共同)
ペルシャ湾上の米空母ジョージ・ブッシュで、出撃を待つFA18戦闘攻撃機=23日(米海軍提供・共同)

 米軍は22日、シリア領内のイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の拠点に対する空爆をアラブの友好国と共同で実施した。8月に開始したイラク北部への空爆に続く武力行使で、シリアでは初めて。バラク・オバマ米大統領(53)は、イスラム国を「最大の脅威」と位置付け、新たな「テロとの戦い」に臨む強い決意を世界に示した。11月の中間選挙を前に内外で高まっている「弱腰」との批判を払拭したい思惑ものぞく。だが、イスラム国壊滅までの明確な戦略は見えず、軍事作戦の長期化で泥沼に引きずり込まれる懸念が拭えない。(SANKEI EXPRESS)

 国防総省のカービー報道官は22日に発表した声明で、攻撃には戦闘機、爆撃機が参加し、巡航ミサイル「トマホーク」も使用したと明らかにした。トマホークはペルシャ湾北部と紅海の米艦から発射された。米ABCテレビはF22ステルス戦闘機も投入されたと報じた。

中東諸国と共同

 攻撃にはヨルダン、バーレーン、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の中東諸国が参加。イスラム国が「首都」と称するシリア北東部のラッカなど複数の都市で指揮統制や補給、訓練に関連する施設などを対象に計14回の空爆を行い、損害を与えたとしている。ロイター通信は、イスラム国戦闘員数十人が死傷したと伝えた。米政府は、シリアの国連代表部に空爆を事前通告していた。

 オバマ氏は10日の演説で、イスラム国壊滅のため、米軍による空爆をシリア領内に拡大する方針を表明していた。23日にニューヨーク入りし、国連でイスラム国と戦う有志国連合への協力を呼び掛ける方針。その直前に空爆に踏み切ることで、米政府の強い決意を示した。

組織壊滅は困難

 これまでオバマ氏は、アフガニスタンとイラクの「2つの戦争」に終止符を打つことを最優先とし、中東への関与を弱めてきた。だが、その結果、イスラム国の勢力拡大を許し、「大統領の無策が招いた危機」との批判が高まっていた。オバマ外交の支持率は急降下し、中間選挙で民主党は大苦戦を強いられている。

 米国人ジャーナリスト2人が相次ぎ殺害されたことへの米国民の怒りや、イスラム国に加わった米欧人が自国に戻り、テロを起こす懸念に背中を押される形で戦線拡大を決断した。

 オバマ政権の中東戦略は誤算続きだ。2011年末にブッシュ前政権が始めたイラク戦争の終結を宣言。だが、イスラム国の勢力拡大を受け、イラクでの戦いを再開せざるを得なくなった。アフガンでも今月21日に、ガニ氏が次期大統領に就任することが決まり、「終戦」に向けた動きが加速し始めた矢先にシリアでの軍事作戦を迫られた。

 しかもイスラム国壊滅は容易ではない。8月に開始したイラクでの空爆はこれまでに190回以上に達した。しかし、イスラム国の勢いが弱まる気配はない。「アラビア半島のアルカーイダなどにしても空爆で壊滅させるには至っていない。イスラム国についても同じだ」(テロ専門家)との声は多い。空爆範囲をシリアに拡大しても、地上戦なしで組織を壊滅するのは難しい。

 オバマ氏も空爆の限界は十分承知している。米国は底の見えない戦いの深みに歩を進めた。

443チバQ:2014/09/24(水) 22:46:10
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140924/mds14092421130010-n1.htm
米政府、「イスラム国」空爆をイランに事前伝達 包囲網維持へ「配慮」
2014.9.24 21:13 (1/2ページ)
 【カイロ=大内清、ニューヨーク=黒沢潤】イラン政府高官は23日、シリアでのイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」への空爆に先立ち、米国から、空爆はアサド政権を標的としたものではないと伝えられていたことを明らかにした。ロイター通信が報じた。米国が長年対立するイランに軍事作戦の情報を伝達するのはまれ。アサド政権と同盟関係にあり、対イスラム国でも重要な位置を占めるイランに「配慮」を示した形だ。

 一方、国連総会出席のためニューヨークを訪問中のイランのロウハニ大統領は23日、「他国への攻撃は国連の枠組みで行われるべきだ」と牽制(けんせい)しつつ、空爆そのものの非難には踏み込まなかった。そこには、今後、正念場を迎える核開発問題をめぐる協議などを念頭に、イスラム国という「共通の敵」との戦いを通じて米国との接近を図る意図も見え隠れしている。

 イランは、有志連合の枠外ながら、イラク政府や同国のクルド勢力を支援し、実質的に「イスラム国包囲網」の一角を占めている。

 同時にイランは、シリアでのイスラム国空爆が、アサド政権の弱体化につながる形で行われることを強く警戒してきた。米国が、空爆が「国際的なテロとの戦い」であることを示すため、イランやアサド政権とは対立関係にあるスンニ派湾岸諸国にも軍事作戦への参加を求めてきたことも懸念材料となっていた。

 米国が今回、イランへ事前に情報を伝えたのは、同国の警戒心を和らげ、微妙なバランスの上に成り立つイスラム国包囲網を維持するためだとみられる。ロイターによると米国務省当局者は、伝達されたのは「(攻撃の)意図」のみで、具体的な時期や攻撃対象は伏せられたとしている。

 他方、昨年の政権発足以来、米欧との関係改善を目指すロウハニ師にとり、核協議の期限である11月を前に米国との意思疎通のレベルが高まったことは一定の成果だ。今後は、米国を敵視する国内の強硬派をにらみつつ、イスラム国対策を核協議での譲歩を勝ち取るための材料としていくことも考えられる。

444チバQ:2014/09/24(水) 22:46:42
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140924/mds14092420580008-n1.htm
新たに台頭のイスラム武装組織「ホラサン」 アルカーイダを踏襲
2014.9.24 20:58 (1/2ページ)[テロ]
米軍が空爆したシリア北西部イドリブ近郊で23日、破壊された建物の捜索を見守る人々(ゲッティ=共同)
米軍が空爆したシリア北西部イドリブ近郊で23日、破壊された建物の捜索を見守る人々(ゲッティ=共同)

 【カイロ=大内清、ニューヨーク=青木伸行】米国などによるシリアでのイスラム過激派への空爆では、「ホラサン」と呼ばれる国際テロ組織アルカーイダ系武装組織も攻撃対象となった。米政府高官は、ホラサンを攻撃したのは、この組織による「欧州や米国の標的に対する差し迫った攻撃計画があったため」だと説明、強力なテロ組織の台頭に危機感を示している。

 ホラサンはもともと、現在のイラン北東部やアフガニスタン西部、トルクメニスタン南部などを含む地域を指す地名だ。イスラム教の預言者ムハンマドが、黒旗を掲げた救世主がホラサン地方から進軍すると予言したとされる伝承にちなんだものとみられる。

 ホラサンは、アルカーイダの創始者、ウサマ・ビンラーディン容疑者(2011年に殺害)と近い関係にあったクウェート出身のムフセン・ファドリ容疑者が率いるとされる。かつてはアフガンやパキスタンなどを拠点としてきたが、内戦の混乱に乗じ、シリアで最大千人程度の組織に成長。米国はファドリ容疑者の所在に関する情報に700万ドル(約7億6千万円)の懸賞金をかけている。

 「イスラム国」のジハード(聖戦)がシリアやイラクという「近い敵」を当面の攻撃対象としているのに対し、ホラサンの標的は主に米欧などの「遠い敵」にある。米中枢同時テロなどを引き起こしたアルカーイダを踏襲した戦術だ。詳細は不明ながら、米CNNは情報当局筋の話として、歯磨き粉の容器を利用した爆発物や、爆発性の物質に浸した衣服を使うテロを計画していたと伝えた。

 イスラム国との関係は分かっていないが、ホラサンの台頭は、シリアがジハード勢力の苗床となっている現実を改めて突きつけた。

445チバQ:2014/09/24(水) 22:47:21
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140924/mds14092408000003-n1.htm
「イスラム国は教義逸脱している」 サウジ、過激思想警戒
2014.9.24 08:00
 【カイロ=大内清】「イスラム国」への空爆にサウジアラビアなどイスラム教スンニ派の湾岸アラブ諸国が参加した背景には、シリアやイラクで過激思想と戦闘力を身につけた湾岸出身者が、母国でテロ活動を行うことへの危機感がある。

 「イスラム国の教義は逸脱している」。サウジで影響力を持つ高位聖職者評議会は今月、国民にイスラム国への参加を禁じる声明を出した。指導者のバグダーディ容疑者を「カリフ」とあがめ、全イスラム教徒に忠誠を求めるイスラム国の思想は、君主制の否定につながる。君主制の湾岸諸国にとっては危険な存在だ。

 イスラム国や、シリアで活動する国際テロ組織アルカーイダ系のヌスラ戦線には数千人の湾岸出身者がいるとされ、イスラム国が急拡大した6月以降は戦闘員の流入が急増した。

 特にサウジでは1990年代、アフガニスタンでの対ソ連戦から帰国したジハード(聖戦)主義者らのテロが相次いだ過去もあり、イスラム国の思想的影響への警戒は強い。

 反アサド政権の急先鋒(きゅうせんぽう)であるサウジやカタールには、発言力を高めて有志連合を政権打倒に招き寄せる狙いもありそうだ。

446チバQ:2014/09/27(土) 15:21:47
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140926/asi14092617280003-n1.htm
【国際情勢分析 岩田智雄の目】
アフガニスタン 高まる経済浮揚への期待
2014.9.27 12:00
22日、アフガニスタンの首都カブールで、税務当局によって閉鎖させられた飲食店。町の道路は整備され、タリバン政権時代には禁止された女性の写真を使ったポスターは普通の風景になった。女子の就学率が上がり、多くの女子生徒が町を歩く
22日、アフガニスタンの首都カブールで、税務当局によって閉鎖させられた飲食店。町の道路は整備され、タリバン政権時代には禁止された女性の写真を使ったポスターは普通の風景になった。女子の就学率が上がり、多くの女子生徒が町を歩く

 アフガニスタンで不正投票をめぐり混乱していた大統領選が決着し、来年以降の米軍などの駐留に道筋がついたことで経済浮揚への期待が高まっている。駐留継続に対する不安から、アフガンでは昨年以降、外国からの支援頼みの経済が停滞していたため、首都カブールでは、胸をなで下ろす市民の声が聞かれた。

米軍駐留継続に道筋

 市内で建設業などを営んできたザビフラ・バデルさん(30)は、「私たち実業家は、混乱の犠牲者だ」と不満をあらわにした。

 バデルさんは4年前に建設会社を立ち上げ、地元住民や国際部隊から注文を受けてきた。警備用の大型コンクリートブロックは1個で600ドル(約6万5000円)の利益を生み、100個ほど売りさばいた。

 しかし、アフガンの治安維持を担ってきた国際治安支援部隊(ISAF)は、年内に撤収する。これに追い打ちをかけるように、来年以降、アフガン軍の支援のために規模を縮小させて兵士駐留を継続させる予定だった米、北大西洋条約機構(NATO)とアフガン政府の交渉が行き詰まった。

 理由は、駐留兵の地位を定める安全保障協定への署名をハミド・カルザイ大統領(56)が昨年以来、拒否してきたことだ。イスラム原理主義勢力タリバンとの和平などを署名の条件にしてきたが、「米兵の駐留を許した大統領」として、タリバンや反米感情を持つ一部アフガン人の恨みを買うことを避けたとの見方が根強い。

 今年に入っても、大統領選に立候補し、不正投票をめぐって対立したアシュラフ・ガニ元財務相(65)とアブドラ・アブドラ元外相(54)の政争が続いた。不安定な政治や国際部隊の完全撤退による治安悪化への懸念から、アフガンからの資金流出や投資減少が加速した。

昨年は歳入が初の減少

 世界銀行が発表した昨年の経済指標をみると、新規会社登録数は約3100件と前年比で38%減となった。国際支援を除く歳入は約19億ドル(約2100億円)で、統計のある2003年以降で初めて減少に転じた。実質経済成長率は3・6%の見通しで、前年の14・4%から大きく落ち込んだ。01年のタリバン政権崩壊後、国際支援を受けて右肩上がりだった経済は、成長が頭打ちになっている。

 バデルさんは昨年9月に会社をたたみ、小さな連絡事務所を開いて市場復活を待つ毎日を送っている。

 今月21日、ガニ、アブドラ両氏が数カ月に及ぶ政争を経て挙国一致政権を作る文書に署名し、ガニ新大統領の就任が決まった。ガニ氏は安全保障協定の署名を明言している。世銀は、15年に実質経済成長率を4・9%に戻すことは可能だとしている。バデルさんは「ISAFが撤収しても、外国の支援は続くから景気は回復する」と話す。

国際支援を待つ市民

 不動産業を営むモハマド・ミール・ハムラーズさん(45)によると、カブールの賃貸物件の相場は4年前に比べて4割以下に下落した。

 カブールは国際支援で道路整備などが進み、ここ数年で見違えるほど環境は良くなっている。しかし、ハムラーズさんの事務所の隣の飲食店は、所有者が税金を納められず、1週間前に税務当局に閉鎖させられたという。ホテルや高級飲食店の入り口はテロ防止の金属製の二重扉などで守られ、住民がタリバンの脅威と背中合わせで生きている状況は以前と変わらない。

 ハムラーズさんは「カルザイ大統領は自分のことしか考えなかった。この国は指導者によって、かつての内戦状態に戻ることもありうる。協定署名で国際社会の支援をつなぎとめることが必要だ」と訴えた。

     ◇

アフガニスタン大統領選 4月の初回投票で首位となったアブドラ・アブドラ元外相と2位のアシュラフ・ガニ元財務相が6月の決選投票に進んだ。暫定結果でガニ氏が首位となったが、アブドラ氏が投票で大規模な不正があったとして、このままでは最終結果を受け入れられないと表明。全投票の監査と再集計が行われるとともに、両者による挙国一致政権を樹立することが合意され、9月21日にガニ氏の大統領就任が決まった。

(カブール いわたともお、写真も)

447チバQ:2014/09/27(土) 15:22:30
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140927/asi14092710180004-n1.htm
アフガン大統領選決着 駐留継続に市民安堵 経済浮揚に期待
2014.9.27 10:18 (1/3ページ)
8月、アフガニスタンの首都カブール郊外で、売り物のトヨタ車を洗う自動車販売店員(AP)
8月、アフガニスタンの首都カブール郊外で、売り物のトヨタ車を洗う自動車販売店員(AP)

 アフガニスタンで不正投票をめぐり混乱していた大統領選が決着し、来年以降の米軍などの駐留に道筋がついたことで経済浮揚への期待が高まっている。駐留が継続しなければ、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が増長したイラクの二の舞いとなり治安が悪化する可能性があったため、アフガンでは昨年以降、外国からの支援頼みの経済が停滞していた。首都カブールでは胸をなで下ろす市民の声が聞かれた。(カブール 岩田智雄)



 ■「混乱の犠牲者」

 市内で建設業などを営んできたザビフラ・バデルさん(30)は、「私たち実業家は混乱の犠牲者だ」と不満をあらわにした。

 4年前に建設会社を立ち上げ、住民や国際部隊から注文を受けてきた。警備用の大型コンクリートブロックは1個600ドル(約6万5千円)の利益を生み、これまでに100個ほど売りさばいた。

 しかし、国際治安支援部隊(ISAF)は年内に撤収する。来年以降、軍支援のため規模を縮小して駐留を継続する予定だった米国や北大西洋条約機構(NATO)と、アフガン政府との交渉も行き詰まった。カルザイ大統領が昨年以来、駐留兵の地位を定める安全保障協定への署名を拒否してきたからだ。

 テロを続けるイスラム原理主義勢力タリバンとの和平などを署名の条件にしたが、「米兵の駐留を許した大統領」として、タリバンなどの恨みを買うことを避けたとの見方が根強い。

 今年に入っても、大統領選に立候補し、不正投票をめぐって対立したガニ元財務相とアブドラ元外相の政争が続いた。不安定な政治や国際部隊の完全撤退でタリバンが勢力を拡大し、アフガンが“イラク化”する懸念から、資金流出や投資減少が加速した。

 世界銀行が発表した昨年の経済指標をみると、新規会社登録数は約3100件と前年比で38%減となった。国際支援を除く歳入は約19億ドル(約2千億円)で、統計がある2003年以降で初めて減少に転じた。実質経済成長率は3・6%の見通しで、前年の14・4%から大きく落ち込んだ。タリバン政権崩壊後、国際支援を受けて右肩上がりだった経済は、成長が頭打ちになっている。

 バデルさんは昨年9月に会社をたたんだ。小さな連絡事務所を開いて市場の復活を待つ毎日を送る。

■支援つなぎとめ

 今月21日、ガニ、アブドラ両氏が数カ月に及ぶ政争を経て挙国一致政権を作る文書に署名し、ガニ新大統領の就任が決まった。選挙管理委員会は26日、ガニ氏の得票率を55・27%だったと公表した。

 ガニ氏は安全保障協定の署名を明言しており、世銀は15年に実質経済成長率を4・9%に戻すことは可能だとしている。バデルさんは「ISAFが撤収しても、外国の支援は続くから景気は回復する」と話す。

 不動産業を営むモハマド・ミール・ハムラーズさん(45)によると、カブールの賃貸物件の相場は4年前に比べ4割以下に下落した。

 首都カブールは国際支援で道路整備などが進み、ここ数年で見違えるほど風景が変わった。しかし、ハムラーズさんの事務所の隣の飲食店は、所有者が税金を納められず、1週間前に税務当局に閉鎖させられたという。ホテルや高級飲食店の入り口はテロ防止の金属製の二重扉などで守られ、タリバンの脅威と背中合わせの状況には変わりない。

 ハムラーズさんは「カルザイ大統領は自分のことしか考えなかった。指導者しだいで以前の内戦状態に戻ることもありうる。国際社会の支援をつなぎとめることが必要だ」と訴えた。

448チバQ:2014/09/27(土) 15:25:48
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140926/asi14092608470001-n1.htm
「権力は折半で」アブドラ氏の地盤が要求 アフガンの挙国一致先行き不安
2014.9.26 08:47 (1/2ページ)
 【パンジシール州(アフガニスタン北部)=岩田智雄】アフガニスタン大統領選を受け、当選したガニ元財務相が大統領、次点のアブドラ元外相が首相格の行政長官になる挙国一致政権の発足が決まったことについて、アブドラ氏の支持基盤である少数派民族タジク人の住む北部パンジシール州では、アブドラ氏にも実権を半分渡すよう求める声が上がっている。両陣営は選挙戦で鋭く対立した経緯があり、政権の先行きは早くも不安視されつつある。

 首都カブールから車で北へ約3時間。パンジシール渓谷を擁するパンジシール州では、8人が立候補した大統領選の初回投票で、タジク人を母に持つアブドラ氏が87%の票を獲得した。

 アブドラ氏を支持するマウラナ・アブドゥルラフマン・カビリー州知事は、選挙結果について、「大統領はガニ氏となったが、選挙管理委員会は勝敗に言及しなかった。冷え込んだ経済を再生させるには、国際社会が歓迎する挙国一致政権を受け入れるしかないが、折半の権力分掌でなければならない」と述べた。

 ただ、「政権は多くの問題を抱えると思う。双方が平等の立場で協力してほしい」とガニ氏主導の政治に警戒感をあらわにした。挙国一致政権では、両陣営に均等の閣僚配分が実施できるかどうかが焦点となる。

 タジク人は、旧ソ連軍やイスラム原理主義勢力タリバンとの戦いで、アフマド・シャー・マスード司令官らを中心に、パンジシール渓谷を拠点にして戦った。マスード氏は13年前に暗殺され、英雄視されている。州内ではアブドラ氏の呼びかけで基金が設立され、マスード氏の墓を中心とする文化観光施設が建設中だ。

 選挙では、不正をめぐる対立で、一時は両陣営の衝突が懸念された。マスード氏の元無線交換手で基金の現地事務所所長、ルーフラー・ユーセフィ氏(38)は、「挙国一致政権は、指導者のアブドラ氏が認めたのだから受け入れる。もう戦いの時代には戻りたくない」と話した。

 アブドラ氏は25日、カブール市内で演説し、「ガニ氏を大統領として祝福する」「私たちはチームとしてやっていく」と強調した。

449チバQ:2014/09/29(月) 22:06:41
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140929/mds14092909080003-n1.htm
リビアで新政権発足 対立打開が急務
2014.9.29 09:08
 リビアからの報道によると、暫定首相を務めてきたサニ氏を首相とする内閣の就任式が28日、北東部トブルクの暫定議会の会場で行われ、新内閣が発足した。首都トリポリを掌握した旧制憲議会派との対立が続いたままで、事態打開が急務となる。

 リビアは、6月の選挙でリベラル勢力が勝利して誕生した暫定議会と、イスラム主義勢力が主導する旧議会の支持者に分裂。国際社会が支持する暫定議会は劣勢に追い込まれ、内戦の再来が懸念されている。(共同)

450チバQ:2014/09/29(月) 22:18:14
http://mainichi.jp/select/news/20140930k0000m030054000c.html
アフガン:ガニ氏、大統領就任 「挙国一致政府」発足
毎日新聞 2014年09月29日 20時25分(最終更新 09月29日 20時55分)

 【ニューデリー金子淳】アフガニスタン大統領の就任式が29日、首都カブールの大統領府で開かれ、今年6月の大統領選決選投票に勝利したアシュラフ・ガニ元財務相(65)が就任した。ガニ氏は決選で敗れたアブドラ・アブドラ元外相(54)を首相職に相当する新設の「行政長官」に任命し、「挙国一致政府」が発足した。2001年12月以降、国政のトップにいた初代大統領のカルザイ氏は任期満了で退任した。同年10月のアフガン戦争開戦以来、選挙による政権交代は初めて。

 大統領の任期は5年。今年末までに米軍など駐留外国軍が任務を終了させるが、旧支配勢力タリバンが各地で攻勢を強めている。汚職対策や米国との関係修復など課題が山積している。就任演説でガニ氏は「挙国一致政府は権力の分割ではなく、責任の共有だ」と述べ、アブドラ氏も「我々は一つのチームだ」と強調した。決選の開票結果を巡って対立した両氏がどこまで協力できるかは未知数だ。

 ガニ氏は最大民族パシュトゥン人なのに対し、アブドラ氏は2番目に多いタジク人が支持基盤。「挙国一致」体制は米政府が仲介し、民族間衝突を避ける苦肉の策だ。カルザイ氏は「今後、(両氏に)協力する用意がある」と述べ、退任後の影響力保持を示唆した。

 カルザイ政権下では、汚職がまん延したほか、タリバンの資金源となるケシの栽培が拡大した。さらにカルザイ氏は09年の再選後に反米姿勢を強め、後ろ盾だったはずの米国との関係も悪化させた。

 ガニ大統領は、カルザイ氏が署名を拒否した米国との安全保障協定に30日にも署名する見通し。来年以降もアフガン軍の訓練目的で一部の米軍が駐留を継続できることになる。だが、タリバンは今夏、各地で数百人規模による攻撃を仕掛けるなど勢いづいており、治安回復に不可欠な和平交渉の見通しも立たない。政治経験に乏しいガニ氏は指導力不足が指摘される一方、旧「北部同盟」指導者としてタリバンと激しく戦ったアブドラ氏は対タリバンで強硬路線を取る可能性もある。

452チバQ:2014/09/29(月) 22:23:45
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014092900685
幹線道路3本を遮断=民主派の占拠続く−香港



29日、香港島・銅鑼湾の幹線道路に座り込む民主派デモ隊。香港行政長官の選挙制度民主化を要求するデモ隊は同日も香港島中心部にある政府本部付近などの道路占拠を続け、幹線道路3本が1日中遮断される異常事態になった。
 【香港時事】香港行政長官の選挙制度民主化を要求する民主派のデモ隊は29日も香港島中心部にある政府本部付近などの幹線道路占拠を続けた。香港島と九竜地区の幹線道路3本が1日中遮断される異常事態になった。
 政府報道官は29日午前、出動した警官隊は既に撤収したと声明を出し、デモ隊に解散を促した。しかし、デモ隊は声明を無視、政府本部のある金鐘で数千人、繁華街の銅鑼湾(香港島)と旺角(九竜)ではそれぞれ約1000人が座り込みを続けた。香港島で2本、九竜で1本の幹線道路が遮断された。
 このため、200以上の路線バスが運行を停止するか、ルートを変更。金鐘などで銀行23行の営業拠点44カ所が休業した。29日の香港株価は2%近く下落した。
 政府ナンバー3の曽俊華財政官(閣僚)は「株式市場、外為市場、金融システムは全体として正常に運営され、秩序を保っている」と強調した。香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)も「市場では十分な資金が確保されている」と声明を発表した。

29日、香港島中心部の政府本部付近の道路を埋める民主派のデモ隊(AFP=時事)
 ただ、香港政府は29日、道路交通の混乱を理由に中国国慶節(建国記念日、10月1日)の花火大会を中止すると発表した。政治的混乱により、政府主催の大型行事が取りやめになるのは異例。
 一方、警官隊がデモ規制で催涙弾を多用したことに批判が高まっている。弁護士協会は29日、声明を出し「過剰で不要な実力行使だ」と非難した。梁振英行政長官の側近として知られる行政会議(長官の諮問機関)メンバーの羅范椒芬氏はラジオ番組で催涙弾使用の是非について論評を避けながらも「警察は行政会議に対し(催涙弾を使った理由を)説明しなければならない」と不快感を示した。(2014/09/29-19:26)

453チバQ:2014/09/29(月) 22:25:35
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014092900589
ガニ新大統領が就任=平和・汚職撲滅が課題−「権力二重構造」の懸念も・アフガン



29日、カブールで就任宣誓を行うガニ新アフガニスタン大統領(中央)ら(AFP=時事)
 【ニューデリー時事】アフガニスタンで29日、アシュラフ・ガニ元財務相(65)が新大統領に就任した。今年末に駐アフガン国際部隊の任務完了を迎える中、タリバン政権崩壊から13年続くテロとの戦いを終わらせる方策を探りつつ、疲弊した経済を再建し、国家の自立に道筋をつける難題に取り組む。任期は5年。
 ガニ氏は米国滞在歴が長く、国連事務総長の候補にも名前が挙がった国際派。一方、「米国寄りの人物」というイメージは払拭(ふっしょく)できず、米国を敵視する反政府勢力タリバンとの和平交渉では難しい立場に立たされる。
 ガニ氏は就任宣誓後「われわれは未来に希望を持つべきだ。社会正義は平和の礎であり、政治は平和をもたらすためにある」と演説。反政府勢力タリバンに対し、和平対話に応じ、政治プロセスに参加するよう呼び掛ける一方、行政改革と腐敗撲滅を新政府の優先課題に挙げた。
 大統領選の不正問題で失った国民の信頼を取り戻すことも重要だ。決選投票では選挙管理委員会による再調査の結果、全約800万票のうち数十万票が不正と判断された。しかし、両候補の得票率や正確な不正票数は公表されていない。国民の間では「国民の意思とは関係なく、政治的決着が図られた」と不満が強い。
 ガニ氏の対抗馬だったアブドラ元外相は、新設された「行政長官」に就き、大統領と事実上権力を二分する。地元メディアによると、ガニ氏が内務、財務両省などを管轄する一方、アブドラ氏は外務、国防省の人事権限を持つとみられる。このため、今後の政策決定や人事において「権力の二重構造」に陥る可能性を懸念する声もある。(2014/09/29-19:18)

454チバQ:2014/10/01(水) 21:18:04
http://www.sankei.com/world/news/140930/wor1409300035-n1.html

「対イスラム国」姿勢転換? 対策に及び腰だったトルコ 議会に軍事行動承認求める提案

 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」対策に及び腰だったトルコが、米国が主導する有志連合との共闘に積極姿勢を見せ始めている。同国のダウトオール内閣は30日、イラク、シリア両国での軍事行動の承認を求める提案を議会に行うほか、9月29日にはシリア国境沿いに戦車や砲兵部隊を配備。「対テロ戦」参加を求める国際圧力の高まりを受けての動きとみられる。

 トルコは、イスラム国が勢力を急拡大した6月以降、自国の外交官ら49人がイスラム国に拘束されていたことを理由に、イスラム国との対立は避ける姿勢をとってきた。外交官らは9月20日に解放されたが、その際には交換条件としてシリア反体制派に拘束されているイスラム国戦闘員を解放させたとも報じられ、米国などではトルコへのいらだちが強まっていた。

 トルコの積極的役割を求める声が高まる中、同国のエルドアン大統領は28日、「(テロとの戦いの)外にいることはできない」と姿勢を転換させる考えを示唆。週内にも始まる議会審議でイラク、シリアでの軍事行動が承認されれば、イスラム国包囲網の実効性が高まることが期待される。

 ただエルドアン氏は、軍事作戦への参加にはシリア上空での飛行禁止区域の設定や、シリア北部を緩衝地帯にすることが不可欠だとしている。これらは軍事作戦の大規模化にもつながるだけに国際社会の一致した賛同を得るのは難しく、トルコとの足並みがそろうかはなお不透明だ。

455チバQ:2014/10/04(土) 09:05:18
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014100302000127.html
行き場失うシリア難民 「イスラム国」進攻 トルコへ急増

2014年10月3日 朝刊


1日、イスタンブールのタクシム広場で、施しを受けるザイナさん(右)とシェキーラさん姉妹=中村禎一郎撮影
写真
 【イスタンブール=中村禎一郎】シリア内戦でトルコに避難し、物乞いをして生活する難民が、最大都市イスタンブールの中心部にあるタクシム広場にあふれている。学校にも通えない子どもも少なくなく、裕福そうなトルコ人や外国人観光客に「助けてください」と声をかけ続けている。
 ザイナさん(13)とシェキーラさん(6つ)の姉妹の家族十一人はシリア北部の激戦地アレッポから逃げてきた。密入国を手引きするブローカーの車でイスタンブールにたどり着いたという。家賃を支払うために毎日、タクシム広場周辺を歩き回る。ザイナさんは「家賃を払わなければ、追い出されてしまうの。赤ん坊もいるからミルク代も必要」と話す。
 借りている部屋のシャワーからは水しか出ない。洗濯のために服を着替えるのは週に二回だけだ。この生活をもう、四カ月続けている。ザイナさんは「学校に通うことが私たちの夢」と言う。夢が実現する日は、まだ来そうにない。
 ムハンマド君(14)は通行人にしつこく付きまといすぎて、よく怒鳴られたり、たたかれたりする。アレッポを離れたのは一年以上前のこと。タクシム広場での一日の稼ぎは一日五リラ(約二百四十円)〜二十五リラ(約千二百円)ほどという。「快適な家と食べ物を手に入れたい。今はそれだけ」
 シリアではアサド政権とイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」を含む反体制派が内戦を繰り広げている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は八月末、シリアから国外への難民が三百万人を超えたと発表している。
 周辺国の受け入れの能力は限界に近く、トルコへのシリア難民は八十一万五千人とされている。これに加え、「イスラム国」が現在、トルコ国境近くのシリア北部に進攻していることで、難民はさらに急増している。

456チバQ:2014/10/04(土) 09:16:48
http://www.sankei.com/world/news/141004/wor1410040006-n1.html
2014.10.4 01:09

トルコ飛び地、一触即発 シリア派兵の引き金にも

 シリア北部にあるトルコ領の飛び地の周辺に、過激派「イスラム国」が急速に迫り、トルコ軍のシリア派兵の「引き金」になりかねない一触即発の状態が続いている。強硬姿勢のトルコ政府だが、自制を求める意見も出ている。

 飛び地は、オスマン帝国建国者の祖父、スレイマン・シャーの廟で、トルコ国境から約35キロのユーフラテス川沿いに位置する。1921年にシリアの旧宗主国フランスと結んだ条約で、トルコ領と定められた。

 「廟を守ることは政府の責務だ。任務遂行のためにためらうことはない」。ユルマズ国防相は2日、軍のイラク、シリアでの越境作戦への国会承認を求めた審議の中で、あらためて強調した。

 イスラム国は9月中旬から、廟の北方に位置するクルド人の町アインアルアラブ進撃を本格化した。廟の周辺を制圧下に置いたもようで、トルコ軍が警戒を強めている。(共同)

457チバQ:2014/10/07(火) 23:07:06
http://www.sankei.com/world/news/141007/wor1410070051-n1.html
2014.10.7 22:09

シリアに不法入国計画か 「イスラム国」参加へ渡航企ての北大生 警視庁、直前に出国阻止

秋葉原の古書店内に張られていたシリアへの渡航を求める求人広告。北大生の男はこの求人広告を見てイスラム国への参加を企てたとみられている=4月、東京都千代田区外神田(ツイッターから)
 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の戦闘員に加わるために北海道大学の男子学生(26)が渡航を企てた事件で、北大生がシリアの周辺国を経由して陸路で不法入国を計画していたとみられることが7日、捜査関係者への取材で分かった。北大生は同日、トルコに出国する予定だったが、警視庁公安部が6日、私戦予備・陰謀容疑で強制捜査に乗り出し出国を阻止した。

 イスラム国の勢力拡大を支えているとされる外国人戦闘員らは周辺国を経て陸路でシリアに不法入国するケースが主流といい、公安部は現地の事情に通じた人物が計画を支援した疑いがあるとみている。

 捜査関係者によると、北大生はシリアの隣国のトルコへの航空券を準備。公安部が捜査に着手した翌日の7日に成田空港から出国する予定だった。両国の国境地域では、戦闘員希望者を不法入国させ、イスラム国に手引きする動きがあるという。北大生の渡航をめぐっては、イスラム世界に詳しい元大学教授の男性が手引きしていたとみられることも新たに判明。公安部は7日、同容疑で、元教授の自宅など東京都内の関係先を家宅捜索した。

 北大生は、東京都千代田区の古書店に張り出された「求人 勤務地シリア」などと記載された広告を見て書店関係者を通じ元教授と接触。張り紙には、シリア渡航のほか、中国国内への渡航を呼びかけるような趣旨の記載があり公安部は今後、詳しく調べる方針。

 北大生は、今年8月にも航空券を準備し、ジャーナリストの男性ら数人とシリアへ渡航する計画を立てたが、直前に中止していた。元教授は過去にイスラム国の支配地域を訪れたことがあり、渡航計画を手助けした可能性がある。

458チバQ:2014/10/07(火) 23:36:50
http://mainichi.jp/select/news/20141008k0000m030052000c.html
空爆2週間:続くイスラム国の攻勢 統治これまで通り
毎日新聞 2014年10月07日 20時02分(最終更新 10月07日 21時32分)

 【カイロ秋山信一】米国と中東5カ国がシリアでイスラム過激派組織「イスラム国」への空爆を始めてから7日で2週間となる。イスラム国の勢いは衰えず、北部アレッポ郊外で攻勢を強めている。実効支配地域の住民によると、空爆で簡易製油施設が破壊されたため、燃料価格が上昇したが、従前通りの統治が続いているという。空爆回避の対策も強化しており、イラクでも新たに西部アンバル県の町を制圧するなど勢力に陰りは見えない。


 ロイター通信によると、イスラム国は6日、米軍空爆前から攻撃を続けていたトルコ国境近くのシリア北部の要衝アイン・アル・アラブに侵攻し、クルド人民兵組織との市街戦に突入した。米軍などは付近のイスラム国の拠点を再三空爆したが、イスラム国の攻勢は続いている。

 米軍は油田収入を断つため簡易製油施設も空爆の標的にしている。シリア北東部ハサカでは、ガソリン価格が空爆前から50%上昇したという。またラッカ郊外では水道が停止するなどインフラにも影響が出ている模様だ。

 イスラム国はイラクでも今月上旬、アンバル県ヒートとクバイサを相次いで制圧。政府軍との攻防が続く首都バグダッド西方の要衝ラマディへの圧力を強めている。

 イスラム国の実効支配地域で暮らす住民によると、空爆による大きな混乱は起きていない。3日に公開された英国人人道支援活動家の処刑映像では、戦闘員とみられる男がオバマ米大統領に向けて「お前はシリアでも空爆を始め、我々の人民を殺害している。我々もお前たちの国民の首を切るだけだ」と挑発。別の米国人を処刑すると警告し、空爆への反発を強めている。

 イスラム国は空爆の影響を最小限にする対策も強化。空爆が多い夜間に地域本部や司令部から要員を退避させ、昼間でも、こうした拠点を守る戦闘員や治安要員を減らし、兵力や武器を分散させている模様だ。また、米軍が8月にイラクでの空爆を始めた後、イスラム国関係者によるツイッターやフェイスブックによる情報発信が減少。英BBCによると、戦闘員に対して戦闘や移動時の写真撮影を禁止し、携帯電話の利用を控えるよう命じている。位置情報を隠し、空爆を回避するのが狙いだとみられる。

 また無関係の建物にイスラム国の旗を掲げ、誤爆を誘発しているとの情報もある。市民や建物の巻き添えが増えれば、反米感情が高まり、イスラム国への支持が増すことを狙っている可能性もある。

459チバQ:2014/10/07(火) 23:48:47
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014100702000115.html
クルド難民、先見えぬ避難生活 トルコ政府の援助届かず?

2014年10月7日 朝刊


トルコ南部スルチで4日、シリア北部から逃げてきたザイムさん。傍らでは息子が眠っている=中村禎一郎撮影
写真
 【ガジアンテプ(トルコ南部)=中村禎一郎】トルコ南部のスルチに、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」によるシリア北部への進攻から逃げてきたクルド人があふれている。旅券(パスポート)も所持していない密入国の難民たちは、トルコ政府が設けた難民キャンプには入れない。衛生的とは言えないトルコのクルド人組織の避難所で寝泊まりする。
 サーレ君(7つ)はクルド人が多く住むシリア北部の村に住んでいた。「首を切る人たちが村に来たから、二十日ほど前に家族で逃げてきたんだ」。途中で靴をなくしてしまい、今はクルド人組織が用意した結婚式用のホールで、はだしで避難生活を送る。眠るのはコンクリートの床の上。トイレには汚物があふれ、とても衛生的とは言えない。
 ザイムさん(65)もシリア北部の村からトルコに避難してきた。逃げる途中、妻(40)は「イスラム国」の砲撃を受けて死んだ。ザイムさんは「金がない。ここからどこにも行けない」と嘆く。ザイムさんの傍らには三歳になったばかりの息子が寝ていた。「私はもう高齢。妻がいなくなり、息子とこれからどう暮らしていったら良いのか分からない」。戦禍は貧しい人々に最も重くのしかかる。
 スルチにある避難所の運営責任者アイシャさん(37)は、「BDP」が避難所を運営していると説明。BDPはトルコで独立国家樹立を目指す非合法組織「クルド労働者党(PKK)」がボランティア活動などの際に使う名称だ。
 PKKは非合法組織のため、トルコ政府が関係する援助物資は避難所に届いていないとみられている。アイシャさんは「世界中から援助が届いている」と説明するが、今後、難民の生活状況が悪化する恐れがある。

460チバQ:2014/10/09(木) 21:31:26
http://www.sankei.com/world/news/141009/wor1410090036-n1.html


 イスラム教スンニ派過激派「イスラム国」は9日までに、トルコとの国境に近い少数民族クルド人の町シリア北部アインアルアラブ(クルド名コバニ)の3分の1以上を制圧した。シリア人権監視団(英国)の情報としてロイター通信が同日報じた。

 町周辺でのイスラム国を標的とする米軍主導の空爆が続いているが、イスラム国は砲撃などにより、クルド人民兵と激しく衝突。町が陥落すれば、イスラム国がシリア北部の要衝を押さえるとともに、近接するトルコにとっては直接の脅威となる恐れがある。

 人権監視団によると、イスラム国は町の東部一帯のほか、北西部の一部などを掌握した。

 イスラム国は8日、米軍主導の空爆を受け、町から部分的に撤退したが、再び攻勢に出たもようだ。町の東、南、西の三方から攻めるイスラム国と、防衛を図るクルド人民兵との間で市街戦になっているとみられる。(共同)

461チバQ:2014/10/09(木) 21:31:51
http://www.sankei.com/world/news/141009/wor1410090047-n1.html
2014.10.9 21:13

パレスチナ統一政府首相がガザ訪問 初の閣議

 パレスチナ暫定統一政府のハムダラ首相らは9日、初の閣議を開くため自治区ガザを訪問した。AP通信などが報じた。

 パレスチナは2007年以降、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するガザと、自治政府のアッバス議長が統治するヨルダン川西岸に事実上分裂していたが、ことし6月に暫定統一政府が発足した。

 首相らのガザ訪問には、暫定統一政府によるガザの統治を国際社会にアピールし、今夏のイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスとの戦闘で破壊されたガザ復興への支援確保につなげる狙いがあるとみられる。

 復興支援を話し合う国際会議が12日にカイロで開催される予定。ガザ再建には国際社会の支援が不可欠だが、ハマスがイスラエルを攻撃するために支援物資を流用することを懸念する声がある。(共同)

462とはずがたり:2014/10/12(日) 16:57:46
なかなか面白い。野蛮なテロと決めつけて思考停止するのは良くないねー。

北大生支援の元教授インタビュー
公安の事情聴取を受けた
中田考氏が語る「イスラム国」
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4290
2014年10月09日(Thu)  Wedge編集部

「イスラム国」に戦闘員として渡航計画を企てていたとして、10月6日に北海道大学の男子学生が警視庁公安部から事情聴取を受け、東京都杉並区の宿泊先などの家宅捜索を受けた。小誌は、この学生の渡航支援を行ったとして、同じく事情聴取と家宅捜索を受けた中田考氏に9月24日の段階で接触していた。9月に現地を訪れたばかりの中田氏が語る「イスラム国」とは――。

Wedge編集部(以下、――)なぜ「イスラム国」へ行ったのか。

中田 考(なかた・こう)氏
カリフメディアミクス代表取締役社長、同志社大学高等研究教育機構客員教授、イスラム学者(c)Takashi Suga

中田考氏(以下、中田)9月上旬に「イスラム国」に招かれ、シリア国内の彼らが支配する地域へ行ってきた。「(編集部注:8月にシリアでイスラム国に拘束されたとみられる)湯川遥菜氏の裁判をしたい。公正に裁きたいと思うのだが、英語も通じず、話にならないので、通訳にきてくれ」という幹部の依頼を受けてのものだ。アラビア語と日本語の通訳ができ、かつイスラム学の知識がある人間として私に白羽の矢が立った。この時点でほとんど人は限られる。結局、折悪しく空爆が激しくなり、幹部たちが散り散りに身を隠してしまったため、湯川さんとは会えず、虚しく帰ってきた。

――渡航費は出してもらったのか。

中田 全額自分で支払った。大変だった。

――危険な目には遭わなかったのか。

中田 私は招かれて行っている立場なので、捕まることはない。

――印象に残ったことは。

中田 彼らは金銭的な余裕がなく武装面では非常に弱い組織、という印象を受けた。中東各国の富裕層などが彼らを資金面で支えている、という報道もあるが、基本的には彼らは自分たちのお金で組織を回しており、貧しい。「政府軍を追いやるぐらいなので、お金があり強いはずだ」という意見もあるが、政府軍が極端に弱いだけの話。弱い組織ともっと弱い組織の戦い。現地にいってそれを目の当たりにしてきた。そもそも停電が常態で電気もろくに通じていないような世界。

――であればアメリカが地上軍を投入すれば簡単に倒せるのか。

中田 それは無理だ。アメリカ軍は強いイメージがあるが、本当に弱い。その理由の1つとして法の縛りが挙げられる。彼らは随分ひどいことをしているが、それでもシリアのアサドやイラクのフセインの軍隊に比べれば、一応軍規がある。軍規があるとやはり弱い。

――実際の戦闘を目にしたか。

中田 「今からシリア政府が管轄する軍用空港を攻撃しに行くから来い」と言われてついて行った。上から明確な命令があったわけではなく、「ちょっと行くか」という感じだった。指揮命令系統はしっかりしていない。彼らは死ぬことをまったく恐れていない。喜んで死ぬ。一方の政府軍は死を嫌がって逃げる。だから弱い。

463とはずがたり:2014/10/12(日) 16:58:08

――「イスラム国」へはどんな人が集まっているのか。

中田 世界各地から「イスラム国」へ集まっている人の多くは中東出身者のイスラム教徒。稀に白人を見掛けたが。

――彼らが「イスラム国」の活動に参加する理由は。

中田 実際に話したわけではないが、普通にイスラム圏でイスラムの世界なので、「イスラム国」にいたほうが気持ちよいのだと思う。そこへ集まる人たちはムスリムなので。

――給料は出ているのか。

中田 月50ドル出ている。もちろんムジャヒディン(ジハードを行う人)になると、たとえばガソリンをいくらもらえるとかあるらしいが。現地で50ドル札を見せてもらったが「大変なんだよ、これを一枚もらうのが」と話していた。

――現地に日本人はいたか。

中田 いなかった。これから増えると思うが。

――なぜ。

中田 増えるに違いない。日本にいて何かいいことがあるだろうか。毎年3万人も死んでいくような国。自殺するよりまし。「イスラム国」へ行けば、本当に貧しいが食べてはいける。

――「イスラム国」指導者のバグダディ氏がカリフ(預言者ムハンマドの後継者の意で、イスラム国家最高権威者の称)を名乗った。

中田 彼らは建国宣言で、「イスラム国は『イスラムのカリフ制』であり、アブー・バクル・バグダディ氏は全ムスリムのカリフである」と宣言した。ただ、カリフについては「恐るおそる言ってみた」という感じであった。やはりあれは「イスラム国」であり、カリフではないと言ってもいい。

――彼ら自身もカリフであるということを強く主張はしていないということか。

中田 大して強く主張していない。一応カリフと言ってみたというところ。イスラム法上の正当性があったとしても、認められるかどうかは別なので。彼らは「多分これは認められないだろうな」と思っている。ただし、私は一応カリフの依頼を受けたということで、今回の渡航費も全額自分で支払った。空爆の関係で現地到着後、3日間放置されて、やっと伝令が来るという状況だった。携帯電話を使うとGPSで把握されて爆撃されるので、伝令が来るのだが、「今から(湯川氏のところへ)連れていくけど、1週間いてくれ」と言われた。事前に帰国する日が決まっており、「カリフ制を名乗っているなら約束を守れ!」と言って断って帰ってきた。本当にカリフだったらカリフにそんなことは言えない。「1週間いろ」と言われたら、1週間いないといけない。

――カリフはどう決めたのか。

中田 彼ら自身が決めた。ボードメンバーが「よし、そろそろカリフ制にしよう」と言ってカリフ制にした。それはそれで合法性はあるが、合法性があることと、他の人間が認めることは別の話。じゃあそれだけしかないのかといったらそうとも言い切れない。他にいない、というのは非常に強く、基本的にはバクダディ氏がカリフであろうという話。

464とはずがたり:2014/10/12(日) 16:58:41
>>462-464
――彼らは何がしたいのか。

中田 非常に大雑把にいうと、「コーランの教えをしっかり守る国をつくる」ということ。礼拝を行い、酒は飲まず、泥棒など法に背く行いをした人間には罰を与えると。そのため、コーランの教えに公然と反対し背教したイスラム教徒には非常に厳しい対応をし、見せしめのために公開処刑も行う。ちなみに公開処刑を行っているのは「イスラム国」だけではない。シリアは首切りでなく、首吊りを公開で行っている。基本的には見せることによって、刑罰に対する恐怖心を掻き立てて犯罪を防止するということ。これに効果があるかというのは学説で分かれるところだが。先日現地へ行ったときも、アサド側のスパイが見付かったらしく、司令官が銃殺をしたが、市民から「なぜちゃんと首を切らないのだ」という抗議を受けて、結局司令官が謝罪させられたという一幕があった。

――スパイは多いのか。

中田 イラクもシリアもスパイ国家のため、「イスラム国」には多くのスパイが入り込んでいる。殺害されたジャーナリストの一部はどうも本当にスパイだったようだ。イスラム法では成人男子の戦闘員の捕虜の処刑は合法なので、ある意味では殺されて当然ともいえる。ただ、私は個人的にはジャーナリストを殺害するのは反対だ。彼らには国に戻って「イスラム国」の実態を伝えさせるべきだと考えるからだ。

――支配地域で暮らす一般の民衆は、彼らを支持しているのか。

中田 一般の民衆は何を考えているかというと、日本と同じように、政治やイデオロギーに興味をもっている人は非常に少ない。99%の人は何の興味もない。たとえばアサドが戻ってくるなら「アサド万歳」と言うはず。

――なぜこのタイミングでこうしたことが起こったのか。

中田 非常に簡単に言ってしまえば、世界がおかしいから。イスラムの世界もおかしいし、世界全体がおかしい。イラクとシリアはイスラムの世界においても、世界レベルでみても、ほぼ最悪の残虐な政権。イラクは単に野蛮で、シリアはもっと計算された冷酷な野蛮さ。人を殺すことも、嘘をつくことも平気な人たち。そういうところを倒すには、それに対抗できるような、ある意味での強さみたいなものがなければならない。

――今後の展開は。

中田 ともかくアメリカが空爆を始めてしまったので、さっき言った99%のあまり意識のない民衆がかわいそう。意識のある人間は死んでも平気なのでよいが、一般の民衆がかわいそう。アメリカが彼らを根絶やしにすることは非常に困難であるし、「イスラム国」の活動には、今後日本人を含めて多くの人が参加するものと考えている。彼らの勢いはまだまだ衰えることはないだろう。

(聞き手・構成/Wedge編集部)

【中田考氏 プロフィール】
1960年岡山県生まれ。灘高等学校卒業後、84年東京大学文学部イスラム学科卒業。86年同大学大学院人文科学研究科修士課程修了。92年カイロ大学大学院文学部哲学科博士課程修了。在サウジアラビア日本国大使館専門調査員、山口大学教育学部助教授、同志社大学神学部教授などを歴任

465チバQ:2014/10/13(月) 15:58:31
http://www.afpbb.com/articles/-/3028701
イスラム国、クルド人部隊に進撃を阻止され後退 コバニ攻防戦
2014年10月12日 08:01 発信地:MURSITPINAR/トルコ
【10月12日 AFP】イスラム教スンニ派(Sunni)過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は11日未明、トルコと国境を接するシリア北部の町アインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)中心部に向けて攻勢をかけたが、防衛に当たっているクルド人部隊に進撃を阻止されて後退した。

 イスラム国側は前日の10日、アインアルアラブにあるクルド人部隊の司令部を制圧していた。非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、アインアルアラブでは11日に約1時間半にわたる激しい戦闘があり、米軍をはじめとする有志国連合は町の南と東で2度の空爆を実施した。

 砂嵐のためそれ以上の空爆はなかったが、アインアルアラブ南部と、制圧された司令部の近くで激しい戦闘が繰り広げられた。シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)氏はAFPに、クルド人部隊は少人数のグループに分かれて、町を包囲しているイスラム国側を戦線のあちこちで襲撃していると語った。

 シリア内戦の和平を仲介する国連(UN)のスタファン・デミストゥラ(Staffan de Mistura)特使は、アインアルアラブはトルコ国境に抜ける狭い1か所を除き「文字通り包囲されている」と指摘し、アインアルアラブ防衛のため、義勇兵と装備が送り届けられるようにしてほしいとトルコ政府に要請した。(c)AFP/Burak Akinci with Mohamad Ali Harissi in Beirut

http://www.afpbb.com/articles/-/3028750
イスラム国からのコバニ防衛、率いるのはクルド人女性
2014年10月13日 11:55 発信地:ベイルート/レバノン

【10月13日 AFP】シリア北部の町アインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)への攻撃を続けるイスラム教スンニ派(Sunni)過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」と戦うクルド人部隊は、ある女性戦闘員によって率いられている──。非政府組織(NGO)・シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)と現地の活動家らが12日、AFPに明らかにした。

 同監視団のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)代表によると「ナリン・アフリン(Narin Afrin)」のコードネームで知られる女性戦闘員マイッサ・アブド(Mayssa Abdo)氏(40)が、男性戦闘員のマハムード・バルホーダン(Mahmud Barkhodan)氏と共に、クルド人民防衛部隊(Kurdish People's Protection Units、YPG)を率いているという。

 左派寄り世俗主義のYPGは、イスラム国が先月16日にトルコと国境を接するコバニへの攻勢を始めて以来、コバニ防衛の戦いを続けている。シリア北部および北東部のクルド人自治区における事実上の軍隊組織である同部隊は、反体制派の民主連合党(PYD)の軍事部門でもある。

 クルド兵士にはコードネームを使用する慣習があり、マイッサ氏の「ナリン・アフリン」は、コバニと同じくアレッポ(Aleppo)県内にある自身の誕生地アフリン(Afrin)からとったもの。

 コバニのクルド人活動家、ムステファ・エブディ(Mustefa Ebdi)氏はマイッサ氏について「彼女を知る人は、教養があり聡明で冷静な女性だと言っている」と話す。「兵士たちの精神状態に気をかけ、彼らが抱える問題にも気を配っている」

 クルドでは女性部隊が戦闘に参加する伝統があり、隣国のトルコやイラクのクルド人部隊でも女性が大きな役割を担っている。(c)AFP

466チバQ:2014/10/14(火) 21:45:12
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141014-00000074-jij-m_est
少数派の女性を戦利品に=イスラム国「奴隷復活」宣言
時事通信 10月14日(火)14時30分配信

 【バグダッドAFP=時事】イラクとシリアで勢力を拡大する過激組織「イスラム国」は12日発行のプロパガンダ誌の中で、イラクで拘束したクルド人少数派ヤジディ教徒の女性や子供を「戦利品」として、戦闘員に分け与えていると明らかにした。
 イスラム国側がヤジディ教徒を「奴隷」として扱っていることを明確に認めたのは初めて。
 イラク北部シンジャル山周辺では8月、イスラム国に追われたヤジディ教徒が孤立。米軍がイラクでの空爆に踏み切る理由の一つとなった。現在も数百人の女性や子供の行方が分かっていない。
 プロパガンダ誌は「奴隷復活」と題した記事で、「捕らえたヤジディの女や子供は、シャリア(イスラム法)に基づいて、シンジャルの作戦に参加した戦闘員に分け与えた」と強調。キリスト教徒やユダヤ教徒には「税金」支払いや改宗という選択肢も与えるが、多神教のヤジディ教徒には適用されないと明言した。

467チバQ:2014/10/14(火) 21:45:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141014-35055129-cnn-int
ISIS、イラク首都の空港に迫る シリアでも攻勢
CNN.co.jp 10月14日(火)19時41分配信

(CNN) イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」はイラク中西部アンバル州でさらに攻勢を強め、イラク首都バグダッドの空港からわずか25キロの地点まで迫った。

米軍のデンプシー統合参謀本部議長が、米ABCテレビとのインタビューで語った。米軍はISISの進撃を阻止するためにヘリコプターを導入し、低空からの攻撃を実施したという。

ISISはすでに同州の約8割を占拠している。州全体が掌握されれば、ISISの支配はシリア北部の本拠ラッカからバグダッドの入り口まで及ぶことになる。

アンバル州治安部隊の情報筋が13日、CNNに語ったところによると、州内でイラク軍の支配下に残っていた数少ない拠点のうち、戦略的に重要な州西部ヒートの基地で激しい戦闘があり、軍部隊が逃走した。

また当局によると、州警察トップが12日までに、車列を狙った爆弾攻撃で死亡した。

前線のイラク軍兵士と部族民兵らは訓練や装備の不足を訴え、米軍が地上部隊を派遣しなければ武器を捨てる構えとされるが、米軍は派遣の可能性を否定している。

ISISはシリアでも、トルコ国境に面したクルド人地域の要衝、アインアルアラブ(クルド名コバニ)の掌握を進めている。国境地帯のCNN取材班によると、13日はこれまでで最も激しい戦闘が展開され、銃声や爆発音が響いた。国境の検問所3カ所がすべてISISに占拠される事態が懸念されている。

一方、ISISに拘束されている英国人ジャーナリスト、ジョン・キャントリー氏の家族は、ISISが自ら設けていた通信ルートを絶ち、直接連絡が取れなくなっているとして、ルートの再開を求める声明を出した。

468チバQ:2014/10/14(火) 21:46:11
http://www.cnn.co.jp/world/35053738.html?ref=yj
「イスラム国」「ISIS」「ISIL」 その違いは?
2014.09.12 Fri posted at 14:58 JST
(CNN) オバマ米大統領は10日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国(ISIS)」に対して空爆を行う方針を明らかにした。
この組織はもともと、2004年に故アブムサブ・ザルカウィ容疑者がイラクで立ち上げた国際テロ組織アルカイダの分派だった。
ザルカウィ容疑者は06年6月、米軍の攻撃で死亡。後継者となったアブアイユーブ・マスリ指導者はその数カ月後、「イラクのイスラム国(ISI)」の創設を発表する。
ISIは13年4月、シリアのアルカイダ系武装組織である「ヌスラ戦線」を統合した。ヌスラ戦線の指導者アブバクル・バグダディ容疑者は、組織は今後「イラクとレバント(またはシャム)のイスラム国」と呼ばれるようになるだろうと発言。これが現在の、同組織の呼称を巡る混乱のもとになっている。
ISIL
オバマ米大統領や国連、一部の報道機関がこの組織を指すのに使っているのが「ISIL」だ。アラビア語名を訳した「イラクとレバントのイスラム国(英語:Islamic State in Iraq and the Levant)」の頭文字をつなげたものだ。
CNNのエリーゼ・ラボット特派員の分析では、米政府がこの呼び方を使う理由は2つある。まず、組織がイラクやシリア以外の国への拡大を視野に入れているとみられること。また、米政府はカリフ制イスラム国家を設立するという組織の計画を認めない立場を取っている。
ただし、この訳が正確かどうかには議論がある。レバント(地中海の東部沿岸地方)と訳されているのは「シャム」というアラビア語の言葉だが、コロンビア大学のラシッド・カリディ教授(シリア史)によれば、シャムはトルコからシリア、エジプト、パレスチナやヨルダン、レバノンを含むもっと広い地域を指すという。

ISIS
こちらは「イラクとシャムのイスラム国(英語:the Islamic State in Iraq and al−Sham。アラビア語:Al−Dawla Al−Islamiya fi al−Iraq wa al−Sham)」の頭文字をつなげたもの。「イシス」と読めるから英語として語呂がいいと考える人もいるし、また偶然ではあるが、古代エジプトの女神の名前とも同じだ。
CNNでは「イラク・シリア・イスラム国」の略としてISISを採用している。
アラビア語でシャムは、レバント、シリア、大シリア、場合によってはダマスカスのいずれの意味にも取れるとされる。
イスラム国
組織側は自らのことを短く「イスラム国(英語:Islamic State。アラビア語:al−Dawla al−Islamiya)」と表現することが多い。国境を越えたカリフ制国家を作りたいという彼らの意思を正確に表した言葉といえるだろう。
彼らがインターネットで公開した動画では、単に「国家(ダウラ)」と表現している。
DAIISH
欧米ではあまり知られていないが「DAIISH」という略称もある。これはアラビア語の組織名(アラビア語でal−Dawla al−Islamiya fi Iraq wa al−Sham)をアルファベットで音写した際の頭文字をつなげたもの。アラブ世界の報道機関や政治家はよく使う。
ただし、DAIISHには否定的なニュアンスがあるとカリディ教授は言う。「反対派の人々が使う呼び名だ」
組織側はこの呼称に異議を唱えているという。

469とはずがたり:2014/10/15(水) 19:44:06
<イスラム国>ウェブ英字機関誌で人身売買認める記事
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20141015k0000e030204000c.html
毎日新聞2014年10月15日(水)11:24

 【カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」は、今月発刊したウェブの英字機関誌「DABIQ」最新号の中で、イラクで拘束した少数派ヤジディー教徒の女性や子供を奴隷として売買していることを認めた。女性の一部が結婚や性行為を強要されていることも事実上認め、「(イスラム国が統治の基本とする)イスラム法では合法だ」と主張した。

 イスラム国は8月、イラク北西部シンジャルを攻撃し、集住していたヤジディー教徒ら数千人が行方不明となっている。イスラム国は「奴隷制復活」と題された記事で、ヤジディー教徒の女性や子供の奴隷化が容認されると主張。シンジャルで戦った戦闘員に「戦利品」として分配したことを明らかにした。

 避難民の証言によると、拘束された男性の多くが処刑され、女性や子供はイラク北部モスルやシリア北部ラッカなどに連行され、奴隷として売買されている。サウジアラビアなど外国も売却先になっているという。また女性らが「奴隷市場」で10ドル(約1000円)前後で売られ、性交渉を強要されているとの報道もある。

 イスラム国は7世紀のイスラム教草創期の社会を理想としており、実効支配地域では極端な慣習を住民に強制している。奴隷制の復活を含む教義の極端な解釈と強要に対して、イスラム社会からも非難の声が上がっている。

470とはずがたり:2014/10/15(水) 19:44:35
「イスラム国」勢力衰えず=空爆2カ月も首都圧迫―イラク
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-141015X729.html
時事通信2014年10月15日(水)14:37

 【カイロ時事】イスラム教スンニ派の過激組織「イスラム国」が、イラクで2カ月前に始まった米軍などの空爆作戦にもかかわらず、勢力の維持、拡大を続けている。首都バグダッドではイスラム国が実行したか、関与が疑われるイスラム教シーア派を標的とした自爆テロが相次ぎ、シーア派が主軸のアバディ政権は権力基盤を脅かされつつある。

 現地からの報道によると、イスラム国は10月に入ってからイラク西部アンバル州でさらに攻勢を強め、ヒートなどで政府軍を相次いで撃破。15日までに州全域をほぼ完全に掌握した。

 アンバル州はシリア国境からバグダッドの西側に至るイラク最大の州で、イスラム国はバグダッド方面に勢力を拡大しつつある。バグダッドやその周辺での自爆攻撃が激化し、14日には連邦議会議員を含む少なくとも25人が死亡するなど連日多くの犠牲者が出ている。

471とはずがたり:2014/10/15(水) 21:24:57
フランス革命やプラハの春や天安門事件と同じく開明的な政府が漸進的改革を進めようとすると急進派が急浮上してきちゃうってことかねぇ。

「報道されない中東の真実」とは何か
国枝昌樹氏、「日本の読者は誘導されるがまま」
中村 陽子 :東洋経済 編集局記者 2014年10月15日
http://toyokeizai.net/articles/-/49687

くにえだ・まさき●1946年生まれ。一橋大学経済学部卒業後、外務省入省。在エジプト大使館一等書記官を振り出しに、在イラク大使館、在ヨルダン大使館の参事官、在カメ ルーン特命全権大使などを経て、2006年在シリア特命全権大使に着任。10年退官。『シリア――アサド政権の40年史』ほか著作活動を重ねる。(撮影:今井康一)
2011年3月の民衆蜂起に端を発したシリア内紛は、混迷が続く中、さらにスンニ派過激組織イスラム国への外国軍侵攻で戦火が広がっている。『報道されない中東の真実』の著者、国枝昌樹氏(元在シリア特命全権大使)は、ここに中東アラブ世界の地殻変動の予兆を見る。
──米CIAによればシリアの人口は2010年末2200万から2014年には1800万にまで減少したとか。

2010年まで4年間駐在した当時は、シリアの社会全体は非常に明るかった。父の跡を継ぎ2000年に発足した現バシャール・アサド政権は紛れもない独裁政権です。が、彼自身は、反アサドの欧米や周辺国が作り上げた悪のイメージとは違い、体制内改革を推進していました。閣僚たちには、傲慢を捨て国民とともにあれと折を見て訓示し、治安当局には国民との関係改善を進めさせていました。一部の不満分子には厳しく対処しても、一般市民への態度は先代とは劇的に変化していたんです。

そういう意味でアサド大統領はかなり努力しました。ところが2011年3月に最初の民衆蜂起が発生し、政権転覆をおそれた治安当局は再び牙をむきだした。アサド現政権の10年間の改革は水泡に帰してしまった。

一連の反体制派による内紛を、アサドは外国から押し付けられた戦争だと思っています。国内の反体制派組織は約3000で、大半はいわゆる強盗団ですが、いくつかの勢力は外国から支援を受けている。アサド政権としては、外国が資金・武器・兵站支援を止めさえすれば、1カ月で事態は収まると考えていました。

過激な原理主義勢力がイラクに戻った

──そしてイスラム国の勃興が。

ソ連のアフガニスタン侵攻で、米国から支援を受けたアルカイダなど過激な原理主義勢力がイラクに戻った。シーア派マリキ政権下でスンニ派市民の間に不満が高まると、それに乗じてイスラム国が活動を始めます。彼らは一部をシリア国内に潜伏させ、2011年の民衆蜂起を機についに動きだし、支部のような形で反体制派ヌスラ戦線を発足させました。

ヌスラ戦線は戦闘行動の勇猛さと規律で名を上げ、シリア国内で影響力を拡大させました。イスラム国はそのヌスラ戦線を吸収しようとしましたが、ヌスラ戦線側が拒否。アルカイダはイスラム国にイラクを、シリアはヌスラ戦線に任せると指示します。それを今度はイスラム国が拒否、アルカイダと絶縁します。

2014年1月、反体制派の著名な医者をイスラム国が殺害すると、ヌスラ戦線と他の反体制派が連携しイスラム国との武力衝突が勃発しました。

472とはずがたり:2014/10/15(水) 21:25:23
>>471-472
──反体制派同士の潰し合いを当時アサド政権は高みの見物だった?

ええ。ところがイスラム国がイラクのモスルを攻略し、戦闘放棄したイラク軍から戦車・武器・弾薬・軍用車すべて収奪して、またシリアに侵入してきた。破竹の勢いにイスラム国へ外国人がどんどん参入します。今年初め1万5000〜2万5000人くらいとみられていた兵力は、2万〜3万1500人に拡大したと先日CIAが報告しています。

イスラム国はある意味宗教に対し非常に純粋です。彼らは7世紀、預言者ムハンマドの死後の4代カリフ時代をイスラム国家の理想と考えている。イスラム国はそれを現代に再現するため敵や異教徒を容赦なく殺す。欧米から加わった若者たちは社会に居場所がなく不満を持つ人々なので、イスラム国の青臭い純粋性と強い仲間意識に引き付けられる。

ユーチューブの斬首映像も、7世紀のイスラム法を独自解釈して厳格に実践しているんです。戦国時代なら日本でもあったことですが、彼らは21世紀の現代でそれを実行している。理想のイスラム国家樹立となると、これはもう信念の問題。一般的に戦争とは敵の戦闘能力をそぎ無力化するのが目的ですが、信念の戦いでは敵を殺すことが至上命題。殺して初めて安泰を得るわけです。

しょせんは烏合の衆

──イスラム国の脅威が中東全域に広がる可能性はあるのですか?

私は彼らにそこまでの力はないと思っています。彼らは混乱した現代の鬼子、あだ花です。財力も武器弾薬も豊富、戦闘員には多額の報酬などといわれていますね。サダム・フセイン時代の旧バース党生き残りが合流しているから行政、軍事、装備力も強力とかいうけれど、しょせん彼らは烏合の衆です。モスルの銀行から奪ったカネがある、原油の密売でも資金を得ているといっても、パイプラインで輸出するわけじゃなし、ドラム缶で売りさばくだけのこと。そもそも彼らにとってカネなど意味はない。食糧確保こそが彼らの生命線なのです。

米国は空爆で彼らの前進を今のところ止めている。イスラム国にいる米国人約100人が帰国後テロを起こす危険性を想定すると、イスラム国殲滅は米国の治安維持に直接関係があるのです。一方、シリアの本音はイスラム国を米国が潰してくれるなら好都合なわけですね。アサド政権はヌスラ戦線とその他反体制派への攻撃に集中できるわけですから。

──シリア情勢が中東アラブ世界の地殻変動を招くと見る理由は。

絶対王政を敷く中東湾岸諸国がシリア攻撃に参加している。たとえばカタールは資金や軍を出してきたけれど、国民はそれを絶大な国富を握る国王の火遊びと見ていやしないか。シリアの反体制派支援を民主主義のため、自由のためと唱えれば唱えるほど、自分たちカタール国民には自由もなければ民主主義もないじゃないか、と疑問が出てくるわけです。

アラブの春は、湾岸諸国には飛び火しなかったかのように見えましたが、実は湾岸諸国でも蜂起はあり、激しく弾圧されました。バーレーンはサウジアラビアから兵士1000人を借りて鎮圧した。シリアでは反体制派を支援しながら自国ではそれを許さない。そんな政権が本当に正当な国民の代表なのかと疑問を持ち始める。王政にとってたいへん危険です。シリア動乱が触媒となって湾岸地域の国民が奮起し、第2のアラブの春が起こりうる。

──日本の中東報道のあり方にも疑問がおありのようですね。

はい、とても疑問を持っています。イスラム国みたいなセンセーショナルな存在が現れると集中報道されるけれど、一段落すると再び何も報じられなくなる。中東の社会、文化、思想、人々の生活感を根底で理解した、継続的な報道には到底ならないのです。

丸腰の民衆が平和に行進してるところを政府軍が襲い市民が逃げ惑うという、一連の経過に見える映像が、実は継ぎはぎ編集されていたこともありました。なぜそういう図式に固定化するのか。非常に違和感を覚えます。それに国際報道の場合、よほどのことがないと訂正は出ませんし。私は変だと思ったら裏を取って確認できるけど、日本の読者・視聴者は誘導されるがままですよね。

473チバQ:2014/10/15(水) 21:48:04

http://www.sankei.com/world/news/141015/wor1410150002-n1.html
【世界の焦点】
「イスラム国」の“力”の源泉とは……本家アルカーイダから破門された組織がなぜ台頭しているのか





(1/4ページ)【過激組織「イスラム国」】
 米国を中心とする有志連合が壊滅に向けて動き出したイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」。国籍や宗教を問わず対立する者を断首などの方法で処刑する残虐性もさることながら、領域支配を確立した上で米欧へのジハード(聖戦)を遂行しようとする点で、テロ組織同士の緩やかなネットワークを特徴とするアルカーイダとは違った形で脅威をまき散らしている。(カイロ 大内清)

高級腕時計

 今年7月初め、ネット上にある動画が出回った。イスラム国の指導者、アブーバクル・バグダーディ容疑者が、“カリフ即位”宣言後初めてイラク北部モスルで行ったとされる説法の映像。黒衣に黒いターバンといういでたちのバグダーディ容疑者の右手首には、ひときわ目立つ銀色の腕時計が巻かれていた。

 アラブのメディアでは「超高級品のロレ.ックス」などと報じられた。その後、「ロレ.ックスではなくオ.メガ」だとする分析や、イスラム教で採用されている太陰暦に対応した「イスラム時計」の高級ブランドだとする説も登場したが、いずれにしてもスイス製の高級品であるとの見方が一般的だ。

 口さがないネットユーザーらは「新しい“カリフ”殿は、即位のタイミングを知るためにスイス(時計)の正確さが必要だったらしい」などと皮肉る。


国境の否定

 イスラム国は、名前からも分かる通り、シャリーア(イスラム法)による領域的な統治を目指している組織だ。イラク第3の都市である北部モスルを制圧後の今年6月に「国家」の樹立を宣言。モスルなどにはイスラム国の基準で非イスラム的と判断された者やイスラム国の支配を認めない者を拘束する機関や、それらを不信仰者と断罪するシャリーア法廷などが設置されているとされる。その点では90年代後半にアフガニスタンのほぼ全土を制圧し厳格なシャリーア支配を敷いたタリバンなどに近いともいえる。

 ただ、タリバンは国境の枠内での統治にとどまったのに対し、イスラム国は、他宗派やキリスト教世界へのジハード(聖戦)と同時に、国境の打破を図ろうとしている点に特徴がある。

 現在、イスラム国はイラクからシリアにまたがる地域を実効支配下にある「領土」だとしているが、根底にあるのは、第1次大戦後に西洋列強の主導で引かれた国境で成り立つ国民国家の否定と、「カリフ」を自称するバグダーディ容疑者の下で究極的にはイスラム世界全体を統合するという、誇大妄想的ともいえる野心だ。

カリフ

 「カリフ」は、イスラム教の預言者ムハンマドの後継者を意味し、かつてはイスラム世界の宗教・政治両面での最高指導者を指した称号だ。歴史上、さまざまな王朝の支配者がカリフを名乗り、オスマン帝国解体後の1924年に廃止されて以降は「空位」の状態にあるとされてきた。

474チバQ:2014/10/15(水) 21:48:36
 スンニ派では理論上、カリフは、イスラム教に関する深い知識を持つことや、預言者と同じクライシュ族出身であることが必須条件とされる。

 バグダーディ容疑者の素性については不明な点が多いが、イラクの首都バグダッドの大学でイスラム法学を学んだ経験があるとされるほか、通称名である「アブーバクル・バグダーディ」の最後にクライシュ族出身をあらわす「アルクライシー」と名乗っていることからも、自身でもカリフに推戴される資格があると強く認識しているものとみられる。

 ちなみに、バグダーディ容疑者の本名とされる名前は「イブラヒム・ビン・アッワード・ビン・イブラヒム・アルバドリ・アルラダウィ・アルフセイニ・アッサマラーウィ」と非常に長い。

 イスラム諸国では、バグダーディ容疑者をカリフとは認めないとの声が圧倒的だ。ただカリフという言葉には、イスラム教で理想とされる預言者ムハンマドとその教友らの時代を思い起こさせる響きがあり、特に信仰の原点回帰を唱えて他宗教をジハードの対象とみなすことが多いサラフ主義者らにはその傾向が強い。

 「カリフ宣言」後、イスラム国に参加する外国人戦闘員が急増した理由の背景には、豊富な資金力や武器などのほかに、カリフを名乗ったことによるアナウンス効果もあるとみられる。カリフ制国家を名乗るまでに組織が成長したことは、シリアやイラクで活動する武装組織よりも軍事的に優勢であることの証左でもあるだけに、戦闘員らには「勝ち馬」に乗る心理も働いている。


ジハード思想

 イスラム国が台頭する以前、イスラム過激派組織の総元締めと認識されてきたのは、2001年の米中枢同時テロを引き起こしたアルカーイダだった。

 アルカーイダは、イエメンや北アフリカ、ソマリア、内戦下のシリアなど各地の過激派組織をネットワークとしてゆるやかに束ねてきたところに最大の特徴がある。各組織はアルカーイダの思想に共鳴し忠誠を誓いつつも、自律的に活動しているとされる。

 そしてイスラム国も元々は、アルカーイダ・ネットワークの一角だった。

 しかし今年初め、アルカーイダの現在の指導者であるアイマン・ザワヒリ容疑者と対立し決別。“破門”となったのは、イスラム国はイラクでの活動に専念し、シリアでの活動はもう一つのアルカーイダ系組織ヌスラ戦線に任せよとの勧告を無視したのが理由だとされる。国境を前提とした活動を求めるザワヒリ容疑者と、国境を否定するバグダーディ容疑者の路線対立との見方もできる。

 ただイスラム国は、アルカーイダが主唱してきた世界規模でのジハード思想は保持し続けている。バグダーディ容疑者が「カリフ宣言」後に行った説法でも、他宗教・宗派の敵と戦うことの重要性が繰り返し強調された。現在はシリア、イラク両政府や対立するシリア反体制派などの「近い敵」を主なジハードの対象としているが、地盤が固まれば米欧などの「遠い敵」を標的とする可能性は極めて高い。

 こうした点からイスラム国は、アルカーイダと完全に別種の組織というよりも、アルカーイダの下で育った苗が独自の成長を遂げた姿だといえる。拘束した人間を処刑するたびに映像をネット上で公開する残虐性は、組織の“強さ”を宣伝する効果を上げており、各地のアルカーイダ系組織にも影響を及ぼす懸念がある。

475とはずがたり:2014/10/15(水) 21:55:43
トルコは領内のクルド人の自治を拡大すべきだヽ(`Д´)ノ

シリア情勢 トルコ、穏健反体制派を軍事支援 米と合意
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20141011513.html
産経新聞2014年10月11日(土)10:56

 【ワシントン=加納宏幸】米国務省のハーフ副報道官は10日の記者会見で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」を打倒するための有志連合による軍事行動の一環として、トルコ政府が訓練提供や武器供与の形でシリアの穏健な反体制派武装勢力を軍事支援することで米政府と合意したと明らかにした。

 有志連合の調整に当たるアレン米大統領特使は9日にトルコの首都アンカラを訪問し、ダウトオール首相らと会談。トルコによる軍事協力のあり方を協議していた。米国防総省は来週、軍の計画チームをアンカラに派遣し、人道支援を含めた軍事作戦計画を話し合うことにしている。

 トルコのエルドアン大統領はシリアのアサド政権の打倒を目指し、軍事作戦参加の条件にシリア上空での飛行禁止区域や緩衝地帯の設定を米側に求めている。

 これに対し、ハーフ氏は飛行禁止区域に関し、「現時点では考えていない」と述べるとともに、トルコ政府による反体制派への軍事支援はアサド政権の打倒ではなく、「イスラム国やアサド政権などと戦う反体制派の支援」が目的であるとの認識を強調。また、シリアやイラクに米軍の地上戦闘部隊を派遣しない方針を重ねて強調した。

476旧ホントは社民支持@鹿児島市:2014/10/16(木) 19:44:41
何というか,キてるなぁ。

「イスラム国」が「奴隷制復活」を宣言
http://www.yomiuri.co.jp/world/20141016-OYT1T50128.html?from=ytop_main1
 【カイロ=溝田拓士】イスラム過激派組織「イスラム国」が、組織の電子機関誌「ダービク」最新号で、イラクやシリアで少数派ヤジーディ教の女性を「戦利品」として扱っている実態を明らかにし、「奴隷制の復活」を宣言した。
 AFP通信によると同誌は12日に発行された。奴隷制を「イスラム法に基づく」と正当化した上で、「イスラム法が(世界で)放棄されて以来かつてない規模」の「戦果」を誇っている。
 国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」によると、イスラム国戦闘員が結婚相手として少女(15)を1000ドル(約11万円)で買った例があるという。
 イスラム国は8月にイラク北部センジャールのヤジーディ教徒居住地を襲撃。国連は誘拐された女性や子供への性暴力の危険性を警告していた。

477チバQ:2014/10/16(木) 23:20:22
http://mainichi.jp/select/news/20141016k0000m030087000c.html
イスラム国:空爆参加に13カ国 広がらぬ有志国連合
毎日新聞 2014年10月15日 21時57分(最終更新 10月15日 23時49分)

攻撃に参加する有志国と米軍などを側面支援する主な国

 ◇「国際法違反の疑い」シリア空爆に、二の足

 【ブリュッセル斎藤義彦、ワシントン和田浩明】米国主導のイスラム過激派組織「イスラム国」への空爆に参加する有志国連合が13カ国に拡大した。しかし、参加意思のある国への米国の要請が遅れるなど拡大作業はもたついている。イラク空爆には踏み切っても国際法違反の疑いのあるシリア空爆に加わる国は増えず、2011年のリビア攻撃より見劣りするのが実態だ。

 オランダ政府関係者は「米国から打診がなかったのは衝撃だった」と話す。オランダはアフガニスタン派兵、リビア攻撃など軍事作戦に実績がある。しかし、9月5日に英ウェールズで開かれた「有志国連合」の初会合には招かれなかった。結局、自主的に参加を表明し、イラク政府の要請も取り付け、7日にイラク空爆を行った。

 手続きももたついている。ベルギー、デンマークは9月5日に攻撃を了承したが、米国の正式な要請はそれぞれ9月23日、25日と2週間以上遅れた。デンマーク政府関係者は「素早く議会で承認する用意があったのに、要請がなかなか来なかった」と打ち明ける。

 欧州の国はイラク空爆には参加しても、国際法違反の疑いがあるシリア空爆には二の足を踏む。英国は、国際法違反の疑いもあったイラク戦争(03年)を米国と共に戦ったが、結局は攻撃の大義だった生物化学兵器も発見されなかった。この経験が「重くのしかかる」(キャメロン英首相)英政府は野党の賛成がない限り、シリア空爆を行わない方針だ。

 11年のリビア攻撃は英仏が先行し、北大西洋条約機構(NATO)と友好国が飛行禁止空域設定などを引き受け、軍事作戦に参加した国は18カ国に上った。リビア攻撃と比較して、イスラム国攻撃が広がりを欠く面は否めない。

 欧米にはイスラム国の問題は自分たちが招いたという「後ろめたさ」もある。アサド政権の市民弾圧に対する無策を批判された欧州連合(EU)は昨年5月、反体制派への武器供与を容認した。この武器が「戦利品」を含めてイスラム国側に流れた可能性もある。オランド仏大統領は8月、「もし2年前にアサド政権を倒していればイスラム国もなかった」と後悔の念を述べた。

 有志国連合参加への打診の遅れに関し、米国務省の報道担当者は毎日新聞の取材に対し「当初から、いつ、どんな貢献をするかは各国次第、という方針だ」と説明する。

478チバQ:2014/10/16(木) 23:20:54
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%9B%BD%E3%80%81%E3%82%B3%E3%83%90%E3%83%8B%E4%B8%AD%E5%BF%83%E9%83%A8%E3%81%B8%E9%80%B2%E6%94%BB-%E7%94%BA%E3%81%AE%E5%8D%8A%E5%88%86%E3%82%92%E5%88%B6%E5%9C%A7/ar-BB9dnF5
イスラム国、コバニ中心部へ進攻 町の半分を制圧

【AFP=時事】イスラム教スンニ派(Sunni)過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は13日、トルコ国境沿いにあるシリア北部の町アインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)中心部に進攻し、防衛するクルド人部隊と激しく衝突した。

 この突破により、イスラム国はコバニへの攻撃を開始してから1か月足らずで同市の半分を制圧。3週間以上にわたり行われてきた米軍主導の空爆もイスラム国を阻止することはできていない。

 トルコに逃れたコバニの地元政治家によると、イスラム国の戦闘部隊はコバニの東西南の3面を包囲しており、現在はトルコと国境を接している北面を制圧しようとしている。この北面が掌握されれば、コバニは外部から隔絶され、イスラム国による「虐殺」が始まる恐れがあるという。

 英国を拠点とする非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によれば、コバニの戦闘は有刺鉄線を張ったトルコ国境の柵から1キロに満たない範囲にまで拡大。国境周辺では自動車を使ったイスラム国による自爆攻撃3件が発生している。

 同監視団によると、イスラム国はコバニ中心部まで進軍し、主要な建物を占拠、コバニの防衛に就くクルド人部隊をトルコ国境に接する町の北側へ押し込んでいるという。

【翻訳編集】AFPBB News

479チバQ:2014/10/16(木) 23:21:25
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141015/k10015430911000.html
イスラム国 奴隷制復活のねらい
10月15日 21時58分

イスラム国 奴隷制復活のねらい
イスラム過激派組織「イスラム国」が奴隷制の復活を宣言したことについて、イスラム過激派に詳しい専門家は「イスラム世界で過去にあった奴隷制度を復活させることでコアの支持層にアピールしている」と指摘し、アメリカが主導する空爆が続くなか、支持者らの引き締めを図るねらいがあるという見方を示しました。

イラクやシリアで勢力を拡大しているイスラム過激派組織「イスラム国」は、英語の機関紙の最新号で奴隷制の復活を宣言し、誘拐した少数派のヤジディ教徒の女性や子どもを奴隷として売買の対象にしていることを明らかにしています。
これについて、イスラム過激派に詳しい日本エネルギー経済研究所の保坂修司研究理事は「イスラム世界では過去に奴隷制が存在し、コーランの中でも奴隷という単語が出てくる。奴隷制度をもう1度復活させることは、コアの支持層に対するアピールになる」と指摘しました。
そのうえで「『イスラム国』に対する軍事的な包囲網が出来上がるなかで、支持者やメンバーが動揺している可能性があり、その引き締めにかかっていると考えられる。英語の機関紙は外国人向けでもあるで、欧米のイスラム教徒の支持を得る目的もあるのではないか」と述べ、「イスラム国」がイスラム法で認められているものだとする奴隷制度をアピールすることで、支持の拡大を図っていると分析しています。
また、少数派のヤジディ教徒が奴隷の対象となっていることについては、「ヤジディ教徒は多神教徒でクルド人なので、キリスト教徒やアラブ人を奴隷にしてはいけないというルールに合うため、標的にしやすかったのではないか」と説明しました。

480チバQ:2014/10/19(日) 18:16:45
http://www.sankei.com/world/news/141018/wor1410180042-n1.html
2014.10.18 23:24更新


シーア派攻勢、40人死亡 イエメンで宗派対立拡大

 イエメンのイスラム教シーア派系ザイド派の反政府勢力の民兵が17、18両日、スンニ派が多い南部イッブ州などでスンニ派部族と衝突し、フランス公共ラジオによると、計40人が死亡した。9月下旬に首都サヌアの軍司令部などの中枢施設を制圧したザイド派が南部地域に攻勢を掛け、宗派対立が拡大している。

 ザイド派が進撃する南部地域には、スンニ派の国際テロ組織アルカイダ系武装組織「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」の拠点が多く、衝突の激化が懸念される。

 ロイター通信によると、サヌアで少なくとも47人が死亡したザイド派を狙ったとみられる今月9日の自爆テロでは、AQAPが犯行声明を出した。(共同)

481とはずがたり:2014/10/23(木) 12:15:22
ナイジェリア
「少女誘拐」ボコ・ハラムは既に1万人を殺害
Boko Haram in Nigeria Has Killed More Than 11,000 People
西欧の教育を否定し、ナイジェリアでイスラム国家の建設を目指すボコ・ハラムの残虐
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2014/10/post-3428.php
2014年10月17日(金)12時18分
スネハ・シャンカル

 4月にナイジェリアの学校から270人以上の女子生徒を連れ去ったイスラム武装勢力ボコ・ハラムは、これまでに少なくとも1万1000人を殺戮した──米ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院のOBグループが明らかにした。

 ボコ・ハラムは西欧の教育を否定し、ナイジェリア北東部に預言者ムハンマドの後継者(カリフ)を頂くカリフ制イスラム国家を建設することを目指している。

 同グループがまとめたデータによると、ナイジェリアでは98年以来、民族や宗教、政治などに起因する紛争が2300件を超え、少なくとも2万9600人が死亡した。うちボコ・ハラムの犠牲者は、その暴力がエスカレートした09年以降だけで全体の40%に当たる。昨年7月〜今年6月の1年間では、少なくとも7000人が殺害されたという。昨年のアフガニスタン内戦の犠牲者の2倍以上だ。

 調査を行ったグループのメンバーは「ナイジェリアが直面する過去数十年で最も死者数の多い紛争。世界各地の深刻な内戦に匹敵する規模だ」と、ワシントン・ポスト紙に語った。

 一方、地元メディアの報道によると、ナイジェリア軍は先週、北東部の町ミチカでボコ・ハラムに反撃した。「軍はミチカを掌握。この攻撃でボコ・ハラムの兵士約100人が死亡した」と情報筋は語っている。

 住民はいち早く町を脱出したというが、戦いで命を落とすナイジェリア人の数が減る気配はまだ見えない。

[2014年10月21日号掲載]

482チバQ:2014/10/23(木) 21:17:49
http://mainichi.jp/select/news/20141023k0000m030038000c.html
トルコ:続く板挟み クルド人勢力と連携迫られ
毎日新聞 2014年10月22日 19時57分(最終更新 10月23日 00時53分)
【エルサレム大治朋子】イスラム過激派組織「イスラム国」への対応をめぐり、トルコが米欧との連携強化や軍事介入を求める内外からの圧力にさらされている。国内各地では今月初めからクルド人住民がシリアのクルド人救援を求めるデモを繰り返し、治安部隊との衝突で30人以上が死亡した。トルコが抑え込んできたクルド人民族問題に火を付けかねず、トルコ政府は対応に腐心している。

 トルコ国営通信によると、エルドアン大統領は18日、一部記者団に、イスラム国と戦うシリア最大のクルド人勢力「民主統一党」(PYD)について、「トルコで反政府活動を続けるクルド労働者党(PKK)と同じテロ組織だ」と批判し、統一党との連携を図る米欧を強くけん制した。統一党はその武装組織、人民防衛隊(YPG)への武器供与を米欧に求め、米国は搬入ルートとなるトルコに協力を要請しているが、エルドアン大統領は「我々に支援を期待すべきではない」と、拒否する姿勢を明確にした。

 トルコ側は、イスラム国の問題が一定程度収拾すれば米欧は関心を失う可能性があり、戦闘に伴う地域の混乱や摩擦に長期的に対応する用意はないとみている。このためイスラム国の報復や、トルコと敵対するクルド人勢力の利益につながる関与は避けたいとの思惑がある。

 米軍によるシリア北部への武器投下については、トルコ領空を通過しないルートで実施したとの情報もあり、米国は統一党と敵対的なトルコが黙認しやすい形を取ったようだ。

 だがAFP通信などによると、エルドアン大統領は22日、「米軍による武器投下が誤りだったのは明らかだ。その一部が(トルコが敵視する)統一党とイスラム国に渡ったからだ」と米国を批判した。

 一方でトルコ政府は20日、石油資源の売買などで経済的な協力関係にあるイラクのクルド人勢力に対しては、トルコ領内を通過しコバニでの戦闘に参加するのを認めると表明した。

 クルド人支持を訴えるデモの混乱に乗じてPKKは東部のトルコ軍基地をロケット砲などで繰り返し攻撃した。軍は13日、PKKの軍事拠点を戦闘機で空爆した。

 政府とPKKが和平交渉を開始した昨年春以降、最大規模の攻撃となったが、トルコ政府は和解交渉継続の方針は崩していない。政府幹部はPKKの創設者で国家反逆罪で収監中のオジャラン党首と面会し、事態収拾を呼びかけるよう求めるなど沈静化を図ろうとしている模様だ。

 ◇クルド民族問題

 クルド人はトルコやイラク、シリアなどにまたがる国境地帯に暮らし、推定人口は2000万〜3000万人。トルコには最多の1200万〜1500万人が居住する。「国を持たない最大の民族」と呼ばれ各地で弾圧を受けてきた。トルコでは、1978年に独立を求めるクルド労働者党(PKK)が創設され、84年に武装闘争を開始した。同党の指導者オジャラン氏は昨年3月、停戦とトルコ領からの戦闘員撤退を呼びかける声明を発表。政府側もクルド民族の人権拡大を含む改革案を発表している。

483チバQ:2014/10/23(木) 21:18:26
http://mainichi.jp/select/news/20141022k0000e030216000c.html
シリア:クルド居住地を防衛…対イスラム国、米空爆が効果
毎日新聞 2014年10月22日 11時46分(最終更新 10月22日 12時34分)
 【ワシントン和田浩明、カイロ秋山信一】米国防総省のカービー報道官は21日、イスラム過激派組織「イスラム国」が猛攻を続けるシリア北部のクルド人居住地域アインアルアラブ(クルド名コバニ)について、市街の半分以上は防衛側のクルド人部隊が確保しているとの評価を示した。米軍などの空爆で攻勢が弱まったためと説明した。だが、戦況は厳しく、陥落の懸念も残るという。

 米軍は20〜21日にかけても有志国とともにコバニ周辺で4回の空爆を続け、イスラム国の大部隊や施設を破壊したと発表。イラクでも北部バイジの製油施設やイスラム国が制圧したモスルに近いダム、中部ファルージャなどで、イスラム国と戦うイラク軍を支援して空爆を行った。

 一方、米軍が20日にコバニで行ったクルド人勢力向けの補給作戦を巡り、在英の民間組織「シリア人権観測所」は21日、支援物資の一部がイスラム国の手に渡ったと発表した。支援を急ぐため、物資は空中からパラシュートで投下されていた。約30のパラシュートのうち、少なくとも一つがイスラム国の戦闘員に奪われたという。

 支援物資は手投げ弾や弾薬、携行式ロケット弾の発射装置など。イラクメディアによると、イラク北部のクルド人自治政府が提供し、米軍が運搬したものだという。

 ただ、カービー報道官はこうした情報について「調査中」と述べるにとどめた。米軍は20日の時点で「28個の支援物資を投下し、27個は防衛部隊に届いたが、1個は目標を外れたため破壊した」と説明していた。

 イスラム国は9月以降、三方からコバニを包囲。クルド人勢力にとって北側のトルコ国境が唯一の補給路だが、これまでトルコが人や物資の往来を規制していたため、陸上からの補給が困難だった。ただ、トルコ政府が20日、クルド自治政府の部隊の領内通過を容認したため、今後は陸上からの補給が可能になるとみられる。

 米軍主導で行われている対イスラム国空爆は、8月8日の開始以降約500回に達し、国防総省によると総費用は4億2400万ドル(約453億円)に達している。

484チバQ:2014/10/28(火) 21:06:42
http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2014_1023.html
「イスラム国」の“首都”は今
10月23日 19時15分
別府正一郎支局長
イラクとシリアにまたがる地域を支配し、「国」を名乗る強大なイスラム過激派組織「イスラム国」。
アメリカなどが、イラクに加えてシリアにも空爆を拡大してから23日で1か月になりました。
その「イスラム国」が“首都”と呼んでいるシリア北部の都市ラッカ。
そこでは、今、何が起きているのか。
脱出してきた住民の証言や撮影した映像からは、過激派の勢いが依然衰えず、むしろ支配を強めている実態が浮かび上がってきました。
ドバイ支局の別府正一郎支局長が報告します。
命懸けの証言

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謎に包まれた「イスラム国」の支配の実態を知ろうと、私たちはトルコ南部でラッカから脱出してきたばかりの住民たちに話を聞きました。
メディアの取材を受けていることが分かれば、自分だけでなく、ラッカに残る家族に危害が及ぶ危険があるとして、どの人も顔は撮影しないことになりました。
インタビューのあと、放送の際には声を変えてほしいと繰り返し頼む人もいました。
人々の恐怖がいかに大きいかを感じました。
ある女性の証言です。

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「『イスラム国』は私に黒いベールの着用を強要した。男性と出歩くとすぐ拘束された。女性の生活を取り巻く状況は一変してしまった」。

宗教に基づく統治

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街の様子を映した映像で目につくのは、ほぼすべての商店のシャッターに付けられた「イスラム国・公共サービス局」という丸い印です。
商店主たちは、税金や電気代と称して、毎月、日本円で3000円ほどを納めさせられていて、この丸い印は「イスラム国」に「納税」したことを示すものだということです。
「イスラム国」が独自に行政を進めていることがうかがえます。
しかし、その実態は近代的な国家とはかけ離れたものです。

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この組織が町に掲げた看板には、「世俗国家は神に反する」と記されています。
世俗的な法律を否定し、極端な宗教の解釈に基づく支配を行っています。

“恐怖”と“洗脳”が支配する街

しかも、その支配に抵抗する者には過酷な弾圧が行われています。
街の広場の映像には、「イスラム国」の黒い旗がいくつも立っているのが見えます。

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広場は公開の処刑場になり、意に沿わない人たちが殺害されているといいます。
その様子を何度も目撃したという24歳の男性の証言です。

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「処刑に加えて、生きたまま3日間、はりつけにされ、さらされた人もいる。そうした光景は恐ろしく、次は自分の番になるのではないかと思うと恐ろしくなった」。
さらに、「イスラム国」が住民たちの心も巧妙にコントロールしようとしていることもうかがえます。
「イスラム国」が街に設置した巨大なモニターでは、毎晩、戦闘の様子や殺害した政府軍の兵士の映像などを流し、組織の力を誇示しています。

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集まった人たちの中には、子どもたちの姿も目立ちます。
「イスラム国」は、子どもの心をつかむため、食べ物だけでなく金も与えているということで、成長した子どもを新たに戦闘員にしようともくろんでいるようです。

シリア空爆の効果は・・

アメリカのオバマ大統領が、「イスラム国」の壊滅を目指すとして、アメリカ軍を主体に中東のいくつかの国も加わってシリアで空爆を続けています。
しかし、住民が先週、ひそかに撮影したラッカの街の映像では、車から降りる戦闘員の姿や、バイクの後ろに乗る戦闘員の姿が映っています。
このうちの1人は自動小銃を持っています。

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戦闘員たちは、依然、わがもの顔で行き交っているのです。
21歳の男性の証言です。

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485チバQ:2014/10/28(火) 21:06:58

「空爆が始まってから、戦闘員たちは人々が暮らすアパートに紛れ込むようになっただけだ。『イスラム国』は、依然、街を完全に支配している」。

組織を弱体化できるのか?

取材を進めるうちに「イスラム国」の27歳の元戦闘員から話を聞くことができました。

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ことし7月に、上官と仲たがいして組織を離れ、トルコに逃れてきたということです。
ラッカで行われている残虐な処刑についての証言です。

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「戦闘員には、軍事訓練を通じて過激な思想が刷り込まれている。『処刑をすれば神に近づける』と教え込まれた。ときには、上官から『神に近づくための褒美だ』として、10人の処刑を任されることもあった」。
私が、「空爆によって組織は弱体化されると思うか」と尋ねると、「戦闘員が住民に紛れ込むなか、軍事拠点だけを狙った空爆で組織を壊滅することはできない」と、この元戦闘員は断言しました。
そして、この元戦闘員は次のように話しました。

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「戦闘員たちのただ1つの夢は戦場で殉教することだ.『イスラム国』の結成当初なら空爆で潰せたかもしれないが、今は地上戦しかない。それでも2、3年はかかる」。
「命を落とすことが本望だ」という過激な思想に染まった「イスラム国」の戦闘員たち。
空爆の効果も依然見えないなか、その支配を着実に広げているのが現状です。

486チバQ:2014/10/28(火) 22:43:53
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141024/k10015658991000.html
イラン 初の豪華列車観光振興図る
10月24日 10時01分

イラン 初の豪華列車観光振興図る
欧米との対話など開放政策にかじを切ったイランで、豪華列車に乗って世界遺産などを巡る初めての観光ツアーが企画され、イランは手軽さや安全性をアピールすることで外国人観光客の誘致をさらに進めることにしています。

このツアーは、イギリスの旅行会社が初めて企画したもので、23日、イラン北西部のザンジャンに、シベリア鉄道などで運行され世界屈指の豪華列車として知られる「ゴールデン・イーグル」が到着しました。
ツアーには欧米をはじめ9つの国から60人余りが参加し、駅で出迎えた地元の人たちから赤いバラを受け取ったあと、近郊にある世界遺産で14世紀のイスラム建築の高い技術水準を今に伝える「ソルタニエ・ドーム」を見学しました。
ツアーでは5日をかけて、2500年前のアケメネス朝ペルシャの遺跡「ペルセポリス」をはじめ6つの世界遺産を巡る予定です。
参加したクウェート出身の女性は、「不安もあったので、グループで行動する鉄道旅行にしましたが印象が変わりました。友人たちにも勧めたいです」と話していました。
不安定な情勢が続く中東では、観光産業が大きな打撃を受けていますが、イランは欧米との対話を掲げるロウハニ政権のもとで観光ビザの発給も迅速化していて、手軽さや安全性をアピールすることで外国人観光客の誘致をさらに進めることにしています。

487チバQ:2014/10/29(水) 22:22:42
http://mainichi.jp/select/news/20141030k0000m030095000c.html
イラン:閣僚国会承認で混乱 ロウハニ大統領と強硬派対立
毎日新聞 2014年10月29日 21時13分(最終更新 10月29日 22時15分)

 【テヘラン田中龍士】イランで閣僚の国会承認をめぐり、穏健派ロウハニ政権と保守強硬派の対立が先鋭化している。保守強硬派は8月に科学研究技術相を罷免。ロウハニ大統領から後任指名されたテヘラン大教授に対する29日の国会信任投票でも反対多数で否決された。大統領の指名した人物が不適切だったとの批判もあり、ロウハニ政権の求心力低下が徐々に進んでいる。

 前科学技術相のファラジダナ氏は、アフマディネジャド前政権時代に拡大された大学奨学金制度が汚職の温床になっているとして、不正の一掃を推進。

 一方、強硬派議員は「(同氏が)前政権時代、政権批判の暴動を起こした人々を科学技術省の要職に登用した」などと弾劾を求め、国会で罷免された。

 改革派の元国会議員、ダリュシュ・ガンバリ氏は「強硬派議員の利益が危険にさらされたため罷免された。強硬派は核協議での成果も含め政権運営に何かと反対し、衝突してきた」と言う。

 国会で強硬派が穏健派に近い他会派の切り崩しを図っているとみられ、29日の投票でも政権の方針に否定的な票は前回より15票増えた。国営通信記者は「これは戦争だ。後任大臣を巡り、ロウハニ師と強硬派の溝は深まっている」と、対立の先鋭化を指摘した。

 一方、今回指名されたマフマデ・ニーリーアフマダバディ氏は、材料工学の専門家。政治家としての経歴はないとみられ、地元メディアの間でも無名の人物。応援した議員は「もう少し世の中で知られている人を選出してほしかった」と、人選ミスを示唆。別の議員も「人々に紹介する期間が数日と短く、政権側の戦略ミスだった」と語った。

488チバQ:2014/10/29(水) 23:00:28
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014102902000130.html
「イスラム国」多言語戦略 ネットで戦闘員勧誘 PRも

2014年10月29日 朝刊


 【カイロ=中村禎一郎】イラクやシリアで攻勢を強めているイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の宣言や声明が、多言語に翻訳されてインターネット上で広がっている。「イスラム国」には現在、八十カ国以上から戦闘員が加わっているとされ、翻訳された情報が欧米やアジアなどからの戦闘員参加を促していると指摘されている。
 「イスラム国」は六月、イスラム教国家の樹立を一方的に宣言。ネット上で「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)」を頂点とする国家の樹立は「すべてのイスラム教徒の夢」と訴える。宣言内容は本紙が確認しただけでフランス語、ドイツ語、インドネシア語など少なくとも九カ国語に翻訳され、ネット上で閲覧できる状態となっている。
 日本語は見当たらないものの、ほかにウルドゥ語やアルバニア語などに翻訳された情報も。アラビア語圏以外から「イスラム国」に加わっている戦闘員が母国語に翻訳しているとみられている。また、奴隷制復活を宣言したことで知られるネット上の機関紙「ダービク」は英語。「イスラム国」は主にアラビア語圏を活動範囲としているが、英語を使用することで世界に情報を発信しようとの姿勢が読み取れる。
 シリア人権監視団(ロンドン)によると、各国語の情報で過激思想に傾倒し、アラビア語も英語も話せないイスラム教徒が「イスラム国」に参加する例も少なくない。監視団のラミ・アブドルラフマン所長は「同じ母国語を話す先輩の戦闘員の指導を受ける仕組みになっている」と説明する。
 多言語での情報発信は戦闘員勧誘だけでなく、別の目的もあるようだ。イスラム過激派に詳しいエジプトのジャーナリスト、サルマン・ロトフィ氏は「世界中に『イスラム国』の協力者がいるとのメッセージを送る意味がある」と分析する。
 欧米や中東諸国などの有志国連合の攻撃に対し、「イスラム国」は九月二十二日、有志国連合に参加する国々の市民を「可能であれば、殺害せよ」と支持者に呼び掛ける声明をネット上で公開。米ニューヨーク市で今月二十三日、おので警官二人を切りつけた後に射殺された男は、イスラム教改宗者で「イスラム国」など過激派のサイトを閲覧していたことが判明している。
 ロトフィ氏は「『イスラム国』は中東だけを対象とする組織でなく、全世界への広がりを目指す組織だとの意識もうかがえる」と指摘。「世界中どこでも標的になる可能性がある」と警告している。
◆有志国連合 対抗を確認
 【カイロ=中村禎一郎】「イスラム国」の掃討を目指す有志国連合は二十七日、クウェートで会合を開き、「イスラム国」がインターネット上で展開する情報戦に結束して対抗していくことを確認した。米国務省が発表した。
 会合にはアレン米大統領特使らが出席。各国は「イスラム国」への新たな戦闘員参加を防いでいくことで一致した。AFP通信によると、アレン氏は「イスラム国」がネットで発信する過激な思想を否定する必要性を強調した。

489チバQ:2014/11/03(月) 16:18:24
http://www.afpbb.com/articles/-/3030669
イスラム国、イラク部族民200人超を殺害
2014年11月03日 10:02 発信地:バグダッド/イラク
【11月3日 AFP】イスラム教スンニ派(Sunn)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)が、イラク西部アンバル(Anbar)州で最近、同組織に敵対するスンニ派のアルブ・ニムル(Albu Nimr)部族民200人以上を「処刑」したことが分かった。当局者らが2日、明らかにした。ここ10日間ほどで殺害された部族民の中には、女性と子どもも含まれている。

 イスラム国はアンバル州の大部分を制圧しており、一連の「処刑」は、アルブ・ニムル部族がイスラム国に対する武装蜂起を開始した後に起きた。アンバル州内の強力な部族の抵抗を抑える狙いがあるとみられている。

 殺害された人数とその時期については情報源によって食違いがあるが、いずれの情報源も死者数は200人以上としている。AFPの取材に対し、地元警察幹部は200人以上が殺害されたと表明。一方、アンバル州の議会幹部は死者数を258人としている。(c)AFP/Salam Faraj and Ammar Karim

490チバQ:2014/11/03(月) 16:49:53
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date2&k=2014110200012
実務型内閣設置で合意=武装勢力と政治各派−イエメン



10月31日、イエメンのサヌアで開かれたイスラム教シーア派系ザイド派の会合(AA=時事)
 【サヌアAFP=時事】イエメンの首都サヌアを制圧したイスラム教シーア派系のザイド派武装勢力と政治各派は1日、危機打開に向け、実務型内閣を設置することで合意した。
 合意文書への署名式がサヌアで開かれ、ザイド派代表のほか、スンニ派系政党のイエメン改革党(イスラーハ)など対立関係にある政治各派も出席。ハディ大統領やバハーハ首相に組閣を求め、新内閣を支持することで一致した。閣僚ポストをめぐる妥協が図られた可能性がある。(2014/11/02-06:41)

491チバQ:2014/11/04(火) 22:22:34
http://mainichi.jp/select/news/20141105k0000m030110000c.html
パキスタン:タリバン イスラム国支持めぐり進む分裂
毎日新聞 2014年11月04日 21時46分

 【ニューデリー金子淳】ノーベル平和賞に決まったマララ・ユスフザイさん(17)を銃撃したことで知られるパキスタンの武装組織「パキスタン・タリバン運動(TTP)」が分裂の度合いを強めている。中東で勢力を広げる過激派組織「イスラム国」支持に傾くメンバーが出ているためだ。専門家からは「TTPは今後も分裂を重ねて弱体化していく」との見方も出ている。


 「カリフ(イスラム国指導者のバクダディ容疑者)への忠誠を宣言する」。地元メディアなどによると、TTPの報道官ら幹部6人は先月14日、声明でイスラム国に加わることを表明した。TTPはその後、この報道官を解任したという。

 パキスタンでは8月ごろからイスラム国支持を訴えるパンフレットが拡散するなど影響が広がっていた。TTPは先月上旬、イスラム国に「可能な限りあらゆる支援を行う」との声明を発表したが、数日後には支持を撤回。直後に幹部6人のイスラム国への参加表明があり、イスラム国への対応を巡って内部で意見が割れている状況をうかがわせた。

 TTPは、ファズルラ師が昨年に最高指導者に選ばれてから、分裂傾向が加速したとされる。パキスタンの軍事アナリスト、ハッサン・アスカリ・リズビ氏は「ファズルラ師に不満を持つ集団がイスラム国支持に向かっている。イスラム国の過激思想はTTPと似ており、共感しやすいのだろう」と分析する。

 TTPはアフガニスタンの旧支配勢力タリバンの最高指導者で、パキスタン西部クエッタ近辺に潜伏しているとされるオマル師に忠誠を誓ってきた。オマル師は世界のイスラム教徒の頂点に立つと主張している。

492チバQ:2014/11/06(木) 22:04:51
http://mainichi.jp/select/news/20141106k0000e030165000c.html
ヨルダン:イスラエル大使を召還 聖地対立激化で抗議示す
毎日新聞 2014年11月06日 11時30分

 【エルサレム大治朋子】ヨルダン政府は5日、駐イスラエル大使の召還を決めた。エルサレム旧市街のイスラム教聖地「ハラム・アッシャリーフ(高貴なる聖域)」(ユダヤ教の呼称は「神殿の丘」)での礼拝などを巡るユダヤ教右派とパレスチナ人の対立が激化し、同聖地を管理するヨルダンがイスラエルの対応に抗議した形だ。大使召還は1994年の両国の平和条約締結以来初めてで、関係悪化が懸念されている。

 旧市街はかつてヨルダン領で、現在もヨルダンはこの聖地の管理権などを持つ。召還理由については「聖域でのイスラエルによるかつてない(対応の)エスカレートに対する抗議」としている。

 この聖地でのユダヤ教徒の礼拝は禁じられているが、権利を主張する一部ユダヤ教右派らが強行し、パレスチナ側が反発を強めている。10月29日には右派の集会がエルサレムで開催され、出席した幹部が銃撃された。イスラエル治安当局は「容疑者」のパレスチナ人男性を射殺した。5日にもパレスチナ人の男が運転する車が東エルサレムで通行人に突っ込むなどして警官1人が死亡し、混乱が拡大している。

493チバQ:2014/11/07(金) 19:46:56
http://mainichi.jp/select/news/20141108k0000m030030000c.html

米大統領:イランに秘密書簡「イスラム国対抗は共通利益」
毎日新聞 2014年11月07日 19時19分

 【ワシントン和田浩明】米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは6日、オバマ米大統領が10月中旬にイランの最高指導者ハメネイ師に秘密書簡を送り、イラクとシリアで活動する過激派組織「イスラム国」に対抗することは米国とイランの共通の利益だと指摘したと報じた。また、米CNNによると、米国は対イスラム国軍事作戦に関し、イランとの情報共有ルートを開設しつつあるという。

 これらは交渉期限が今月24日に迫ったイラン核問題の包括的解決を目指す国際交渉をにらみ、イラン側から妥協を引き出す狙いがあるとみられる。だが、4日の中間選挙で上下両院を掌握した共和党や、与党・民主党の議員の中にも、イランとの核交渉や連携に懐疑的な意見が根強く、経済制裁を強化する法案なども提出されている。イランへの「歩み寄り」は、オバマ政権と議会の対立激化を招く懸念もはらんでいる。

 同紙によると、オバマ氏は書簡で、イスラム国に対処するうえでの米国とイランの協力は、イランが核協議で米国など6カ国が提示した包括合意を受け入れるかどうかにかかっていると指摘した。シリアのアサド大統領についてイランは支援し、米国は退陣を要求しているが、書簡では米軍のシリア空爆の標的にしていないことも説明したとされる。

 CNNによると、軍事関連情報の共有は、必要に応じてイラク軍経由で実施。共同作戦などは提案しないが、米国とイランの作戦が相互に悪影響を及ぼさないよう空域の管理に関する情報共有などを行っているという。

 米国はこれまでもイスラム国問題についてイラン側と協議したことはあるが、「軍事上の協力や機密情報の共有は行わない」(アーネスト大統領報道官)のが公式の立場だ。

494チバQ:2014/11/07(金) 19:48:34
http://mainichi.jp/select/news/20141107k0000e030175000c.html
レバノン:国民議会 任期さらに延長 法定2倍の8年間に
毎日新聞 2014年11月07日 10時48分

 【カイロ秋山信一】レバノン国民議会(1院制)は5日、隣国シリアの内戦の影響による治安情勢などを理由に、議員の任期を2年7カ月間延長する案を賛成多数で可決した。現役議員が当選したのは2009年。任期延長は昨年に続いて2度目で、任期は法定の2倍の8年間に延びる異常事態となった。国民議会ではイスラム教スンニ派とシーア派の政争が絶えない。国家元首の大統領も議会での選出ができず、5月から空位が続く。市民からは「民主主義の否定だ」と不満の声が上がっている。

 国営通信によると、任期延長案は出席した97議員中95議員の賛成で可決された。議員らは「テロや銃撃戦が頻発する治安情勢や、大統領選任を巡る政治対立を克服するための猶予期間が必要だ」などと任期延長を正当化した。

 大統領は議員の投票で選ばれるが、スンニ派とシーア派が異なる候補者に固執。10月までに14回の投票が行われたが、当選に必要な定数128の3分の2以上を得票する候補者は出ていない。

 レバノン・聖ジョセフ大学のアントン・サフィル教授(41)は「スンニ派はサウジアラビア、シーア派はイランの強い影響を受けており、単純な国内対立ではない」と指摘した。会社員のラビア・ヤシンさん(30)は「自分たちが混乱を招いておいて、勝手に任期を延ばすなど許せない」と話した。

 レバノンは18以上の宗教・宗派が混在し、各派の意見調整を重視する伝統がある。だが05年にスンニ派のハリリ元首相が暗殺された事件を契機に、宗派対立が深刻化。さらにシリア内戦でシーア派はアサド政権、スンニ派は反体制派を支持する傾向が強く、国内でも衝突が頻発している。

495名無しさん:2014/11/08(土) 22:33:16
http://www.sankei.com/world/news/141108/wor1411080034-n1.html
2014.11.8 11:35

世界で唯一女性の運転禁じたサウジで“解禁”初提案「地味な服装、スッピン」が条件

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運転解禁を目指す運動の一環として、サウジアラビアのリヤドでハンドルを握る女性=3月29日(AP)
 世界で唯一、女性の自動車運転が禁じられているサウジアラビアで、国政助言機関の諮問評議会が政府に対し、条件付きながら初めて運転解禁を提案したことが分かった。AP通信が7日、評議会議員の話として報じた。

 イスラム教の戒律を厳格に守り、男性優位の価値観が根強いサウジで、運転禁止は女性の社会進出を妨げる象徴とされる。評議会に立法権はなく宗教界の抵抗も予想されるが、解禁に向けた機運が高まりそうだ。

 提案では、解禁されるのは30歳を超える女性で、父親や夫の許可を得た上で、昼間や夜の一部時間帯に限定することを条件とした。

 運転時には、地味な服装や化粧なしの素顔であることを求め、市街地では1人での運転を認める一方、郊外では父親や夫の同乗が必要とした。(共同)

496チバQ:2014/11/08(土) 22:40:03
http://mainichi.jp/select/news/20141108k0000e030141000c.html
イスラエル侵攻:ガザの子癒えぬ心 37万人家族や家失う
毎日新聞 2014年11月08日 09時33分(最終更新 11月08日 09時49分)
 イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区を拠点とするイスラム原理主義組織ハマスの停戦合意から2カ月。50日間の戦闘で2200人以上の死者を出したガザ地区では、約10万人が家を失った。うち半数は18歳以下の子供だった。現地で復興に携わる国連やNPOは「ガザの将来を担う子供たちが心に深い傷を負った。子供に希望を持たせる努力が不可欠だ」と訴える。

 停戦から数週間を経た9月中旬、ガザ地区南部ハンユニスにある児童館に、40代の母親が12歳と7歳の姉妹を連れて現れた。「家を失ったショックで子供が親から離れることができなくなり、学校に行けなくなった。ここで遊ばせてほしい」

 児童館を運営する日本のNPO法人「パレスチナ子どものキャンペーン」によると、施設には紛争後、1日当たりの収容定員の2倍に当たる約400人が訪れている。空爆による精神的ショックで学校へ行けなくなった子供たちだけでなく、多くの学校が破壊されたり、今も一部が避難所として使われたりしているため、学校で十分な時間を過ごすことができない子供たちも大勢いるからだ。

 子供たちの中には、連日の猛爆撃で植え付けられた恐怖が消えず、不眠になったり、夜に突然叫び出したりという症状が出ている。感情が抑制できずに暴力を振るうケースも多いという。児童館ではスタッフが子供と一緒に絵を描いたり、スポーツをしたりしながら気持ちを発散させ、「安心していいんだよ」と声をかけ続ける。田中好子事務局長は「8割の子供は徐々に回復するが、2割は医師の診察が必要だ」と厳しい表情をみせる。

 国連児童基金(ユニセフ)によると、家族や家を失った子供は約37万人。学校でも子供の心理サポートに力を注ぐ。学校運営を支援するユニセフ・パレスチナ事務所の功刀(くぬぎ)純子・特別代表は「紛争の影響でガザでは暴力が横行し、親による家庭内暴力の割合も7割を超える。対話で問題を解決することを、子供たちに教える必要がある」と話す。

 戦闘中、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の学校はイスラエル軍に位置を伝えていたにもかかわらず、7校が爆撃され、学校内にいた30人が死傷した。ガザ全域で約7000発と言われる不発弾の一部は、学校周辺に埋まったままだ。UNRWAのピエール・クレヘンビュール事務局長は「市民を攻撃しないというルールが全く守られずにガザ全域が攻撃され、安全な場所はどこにもなかった。爆撃は国際法違反の可能性があり、国連などによる調査に期待したい」と語った。【三木幸治】

 ◇ハマスと戦闘「日常化」

 イスラエルと鋭く対立するハマスがガザ地区を武力制圧した2007年以降、両者の大規模な戦闘は08〜09年と12年に続いて、今回で3回目。戦闘期間は今回が最も長く、死者数も最大となった。ガザで暮らす6歳以上の子供にとって戦闘は「日常化」しており、心身に与える影響は想像を絶する。

 今回の戦闘の発端は、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区でユダヤ人少年3人が拉致、殺害された事件にさかのぼる。イスラエルはパレスチナ人の大規模な摘発を行い、これに反発したハマスがガザからイスラエル南部へロケット弾を撃ち込み、イスラエル軍の空爆を招いた。

 イスラエル側の死者は70人。ロケット弾による死者はわずかで、ほとんどはガザへ投入された地上部隊の兵士だった。一方、ガザ側の死者は2200人以上。イスラエル軍が狙ったハマスの戦闘員だけでなく、18歳以下の子供たち500人余りも命を落とした。約2万戸の家屋が壊され、住民には絶望感が漂う。家を再建しても、また数年後には壊されるのではないか、という不安がぬぐえないからだ。

 ガザ在住の人権活動家ラジ・スラーニ氏はこう語る。「(イスラエルとパレスチナの2国家共存を目指した)1993年のオスロ合意はもう死んだ、と言ってもいい。イスラエルが何を望んでいるのか分からないし、彼ら自身も分かっていないのではないか」

 一方、イスラエル政府関係者はガザへの攻撃についてこう答えた。「北朝鮮のミサイルが日本に着弾したことを想像してほしい。日本も(イスラエルと同じように)国民を守ろうとするはずだ」

 繰り返される破壊と殺りくから、罪のない子供たちをどう守ればいいのか。国際社会はいまだ答えを見つけられずにいる。【三木幸治】

497チバQ:2014/11/08(土) 23:08:11
>>490
http://www.sankei.com/world/news/141018/wor1410180042-n1.html
2014.10.18 23:24

シーア派攻勢、40人死亡 イエメンで宗派対立拡大

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 イエメンのイスラム教シーア派系ザイド派の反政府勢力の民兵が17、18両日、スンニ派が多い南部イッブ州などでスンニ派部族と衝突し、フランス公共ラジオによると、計40人が死亡した。9月下旬に首都サヌアの軍司令部などの中枢施設を制圧したザイド派が南部地域に攻勢を掛け、宗派対立が拡大している。

 ザイド派が進撃する南部地域には、スンニ派の国際テロ組織アルカイダ系武装組織「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」の拠点が多く、衝突の激化が懸念される。

 ロイター通信によると、サヌアで少なくとも47人が死亡したザイド派を狙ったとみられる今月9日の自爆テロでは、AQAPが犯行声明を出した。(共同)

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014110800149
新政権の閣僚発表=イエメン


 【エルサレム時事】イエメンのハディ大統領は7日、首都サヌアを制圧したイスラム教シーア派系のザイド派武装勢力を含む新政権の閣僚を発表した。AFP通信などが伝えた。
 新政権はバハーハ首相を含め37人。政府と武装勢力は9月、停戦とともに新政権発足で合意したが、閣僚の構成をめぐる武装勢力とスンニ派系政党の対立などで作業が遅れていた。武装勢力と政治各派は11月1日、実務型内閣を設置することで合意した。(2014/11/08-10:29)

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014110800150
イエメン前大統領ら制裁対象に=平和と安定脅かす−国連安保理


 【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会のイエメン制裁委員会は7日、同国のサレハ前大統領とイスラム教シーア派系のザイド派武装勢力指導者2人の計3人を制裁対象に指定した。イエメンの平和と安定を脅かし、政治プロセスを妨害していると判断されたためで、国連加盟国は3人の資産凍結と渡航禁止措置を取る。
 米国が3人に対する制裁を提案し、安保理の他の理事国全14カ国が賛同した。制裁委は2月の安保理決議で設置された。
 イエメンは2011年の反政府デモをきっかけに混迷に陥り、サレハ氏は12年2月に大統領を辞任。その後、ハディ大統領の下で新憲法制定などに向けた政治プロセスが続くが、最近はザイド派勢力が武力で首都サヌアを制圧するなど混乱が続いている。(2014/11/08-10:30)

498チバQ:2014/11/10(月) 00:19:31
http://www.sankei.com/world/news/141109/wor1411090002-n1.html
2014.11.9 18:00
【鼓動2014】
クルド人自治区の「孤立」の夢と現実、脆弱な経済、イスラム国の脅威…





(1/4ページ)

建設作業がとまったビルが目立つクルド人自治区の中心都市アルビル(大内清撮影)
 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の台頭による混乱の中で、イラク北部クルド自治政府のマスード・バルザニ議長が、クルド人の悲願である「独立」に向けた住民投票を行う考えを表明して3カ月以上がたった。ただ、自治政府は財政基盤を欠くのが現実。現在は、将来の独立を達成するため、中央政府との神経戦を繰り広げている。(アルビル 大内清)

 自治政府があるアルビルから南西に車で約1時間半。首都バグダッドの中央政府と自治政府が帰属をめぐって争う町マフムールに、イスラム国が侵攻したのは8月7日のことだった。

 マフムールにはクルド人とスンニ派アラブ人が共存していたが、ほとんどのクルド住民は親類などを頼って町を逃げ出した。「クルド人は出て行け」。あるクルド男性は、それまで親しくしていた近所のアラブ人にこう罵(ののし)られたことに強いショックを受けたという。

 イスラム国がアルビルをもうかがう姿勢をみせたことに危機感を強めた米国などの有志連合は8日、マフムール近辺のイスラム国部隊を空爆。11日には自治政府のペシュメルガ(クルド兵)部隊がマフムールを奪還した。

 避難していたクルド住民が町へ戻ると、今度はアラブ住民が姿を消していた。男性は「ここはもう完全にクルディスタン(クルドの国)だ」と胸を張り、将来の「独立クルド」に編入されることに期待を込める。

× × ×

 6月、イラク北部の主要都市モスルがイスラム国に制圧された。7月、中央政府の統治が大きく揺らぐ中、自治政府トップのバルザニ議長は、数カ月以内に自治区の「独立」の是非を問う住民投票を行う考えを示した。

 自治政府はマフムールのほかにも、イスラム国から防衛するとの名目で北部最大の油田地帯キルクークなどの係争地を実効支配。自治政府内では独立や係争地の帰属をめぐる住民投票実施のための法整備も進む。

 しかし、その一方で自治区は現在、深刻な経済危機に見舞われている。

 今年春、自治政府から受注した建設工事を完成させたアルビルの開発会社役員、ライス・タウフィークさん(40)は、担当者から代金の手形を受け取る際、「経済状況が好転するまで現金化はしない」との一筆を入れさせられた。従業員らの給与は、預金を崩すことでまかなった。その手形は「7カ月以上も机の中で眠ってるよ」という。

499チバQ:2014/11/10(月) 00:19:54
 アルビルはここ数年、好景気に沸き、開発スピードの早さはアラブ首長国連邦(UAE)のドバイになぞらえられた。石油資源の存在に加え、イラクの他の地域に比べて治安が格段に良いことなどが投資を呼び込む要因ともなった。

 だが今年に入ってからはタウフィークさんのように、企業が自治政府から代金の支払いを受けられないケースが相次ぎ開発が急速に鈍化、民間投資も冷え込んだ。市内には建設が止まったビルが目立つ。

 直接的な原因は、政局の混乱で中央政府での予算承認が大幅に遅れていることにある。現在の財政難は、中央政府からの予算配分なしでは経済を維持できないという、自治区の脆(ぜい)弱(じゃく)性も浮き彫りにしているのだ。

× × ×

 自治政府は今年初め以降、中央政府を通さずにトルコへの石油輸出を開始するなど独自の財源確保も進めている。だがこうした動きは、一方的な独立に向けた布石との警戒を呼び、当時のマリキ政権との政治的緊張にもつながった。

 実際に独立が現実味を増せば、自国のクルド人の独立運動などへの影響を懸念するトルコやイランから干渉を受ける可能性もある。

 自治政府は、中央政府のアバディ政権に対し、予算問題などが早期に解決されなければ独立への準備を加速させる構えをみせる。現時点では非現実的な「独立」というブラフで、中央政府から利益を引き出そうとするしたたかな戦術だ。

 「クルド人は自立するために少しずつ進んできた。これからもそうだ」。バルザニ氏率いるクルド民主党(KDP)に所属するクルド議会のセルファト・ソフィ議員(36)はこう語り、“悲願”達成に向け、当面は経済基盤を固めていく考えを強調した。



 ■クルド人自治区 イラク北部のアルビル、ドホーク、スレイマニヤの3県からなる地域で、人口は約830万人。1970年に当時のバース党政権と、自治権闘争を展開していたクルド民主党(KDP)との間で結ばれた協定に基づいて設置された。91年の湾岸戦争後、中央政府に反乱を起こしたクルド勢力を保護するため、米英が飛行禁止区域に設定したことで自治が確立。行政機関のほか、軍事組織や独自の議会も持つ。周辺のニナワ県やキルクーク県のクルド人地域の帰属をめぐって中央政府とは対立関係にある。

500チバQ:2014/11/10(月) 21:46:31
http://mainichi.jp/select/news/20141110k0000e030068000c.html
イスラム国:指導者が負傷か イラク治安部隊攻撃で
毎日新聞 2014年11月10日 11時05分(最終更新 11月10日 11時19分)


 【カイロ秋山信一】AP通信は9日、複数のイラク国防・治安当局者の話として、イスラム過激派組織「イスラム国」のアブバクル・バグダディ指導者がイラク治安部隊の攻撃で負傷したとの情報を伝えた。負傷程度など詳細は不明。バグダディ指導者が米軍主導の有志国連合による空爆で負傷した可能性も報じられており、負傷の真偽も含めて情報が錯綜(さくそう)している。

 APによると、シリア国境に近い西部カイムで8日、イスラム国の会合が開かれていたところを治安部隊が攻撃し、バグダディ指導者を負傷させたとの情報がある。イラク国営テレビも9日に負傷情報を報じた。また、サウジ系の衛星テレビ局は8日、有志国連合による空爆でバグダディ指導者が負傷した可能性があると伝えた。

 一方、米中央軍は8日、有志国連合が北部モスル付近でイスラム国の指導者らの車列を空爆したが、バグダディ指導者が標的に含まれていたかは不明だと発表している。

501チバQ:2014/11/15(土) 09:57:35
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014111400974
要衝バイジを奪還=「イスラム国」に打撃−イラク軍


 【カイロ時事】イラク軍部隊は14日、イスラム教スンニ派の過激組織「イスラム国」が6月以降支配下に置いていた北部バイジを奪還した。AFP通信が当局者の話として伝えた。バイジは近郊にイラク最大の製油所を擁する戦略上の要衝で、奪還作戦を進めるイラク軍にとっては最大の戦果となる。
 バイジは、イスラム国が拠点とする北部モスルとティクリートを結ぶ幹線道路上に位置する。ティクリートは依然イスラム国の管理下にあるが、バイジを失ったことで孤立化は避けられず、大きな打撃となる。
 イラク軍はバイジ一帯の支配権をめぐり、イスラム国と2週間以上にわたって交戦を続けていた。今後、製油所も完全に掌握し、生産再開に踏み切れるかが焦点だ。(2014/11/14-21:53)

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014111400993
さらし首、町のあちこちに=「イスラム国」恐怖で住民支配−国連調査委


 【ジュネーブ時事】国連人権理事会が設置したシリア情勢に関する国際調査委員会は14日、過激組織「イスラム国」の支配地域で、思想や宗教が異なる市民、戦闘で捕らえた兵士の処刑が横行しているとの最新報告書を発表した。犠牲者の首が広場で「見せしめ」にされるなど、イスラム国が恐怖による支配を強めていると非難した。
 報告書によると、北部アレッポなどでは、集まるように命じられた住民の目前で処刑を実施。遺体ははりつけにされ、住民の目に付きやすい場所にさらされたり、切断された頭部は公園の柵に並べられたりするという。
 報告書は少女がイスラム国の兵士と結婚を強要されたり、性的暴行の対象になったりしていると指摘。さらに「学校が18歳未満の少年の徴兵や軍事訓練の施設として使われている」とし、イスラム国が「大規模な戦争犯罪」を行っていると断定した。
 その上で、「組織的に基本的人権と自由を否定している」と、イスラム国による人道に対する罪を改めて批判。イスラム国指導者らを処罰するため国際刑事裁判所(ICC)への付託などを訴えた。(2014/11/14-22:15)

502チバQ:2014/11/15(土) 10:05:03
http://mainichi.jp/select/news/20141115k0000m030101000c.html
イラク:クルドと対立解消…イスラム国対応に弾み
毎日新聞 2014年11月14日 21時48分(最終更新 11月14日 23時10分)
【カイロ秋山信一】イラク連邦政府とクルド自治政府は13日、自治区産の石油利権を連邦政府に一部譲渡する見返りに、自治政府への連邦予算の分配を再開することで合意した。イラクメディアが報じた。クルド自治政府が今年春に独自に石油輸出を図り、連邦政府から予算配分凍結の制裁を受けていた。両政府が対立解消で前進したことで、イラクで勢力を拡大する過激派組織「イスラム国」への対応における連携にも弾みがつきそうだ。

 ◇石油利権と予算分配

 イラクメディアによると、連邦政府のアブドルマハディ石油相と自治政府のバルザニ首相が13日、自治区の主要都市アルビルで会談。自治区からトルコ経由で輸出される石油の約半分に当たる日量15万バレル分の収入を連邦政府に譲渡するのと引き換えに、10月分の公務員給与に充てる5億ドル(約578億円)が自治政府に支払われる。さらに11月分の予算として10億ドルが追加で支払われることも決まった。

 ただ連邦政府は従来、自治区産のすべての石油収入を管理することを求めてきた。残りの石油収入が自治政府の独自財源として認められるかは不透明だ。

 マリキ前政権下では、新たに採掘される石油の利権配分などを巡って自治政府との関係が悪化。連邦政府が憲法で義務づけられている予算の分配を凍結したため、自治政府では公務員の給料未払いなどが起きていた。イスラム国が6月にイラク北部への大規模侵攻を始めた直後には、自治政府が連邦からの分離独立の動きも見せた。しかし9月に発足したアバディ政権で関係修復が進んでいる。

503チバQ:2014/11/15(土) 10:30:44
http://www.afpbb.com/articles/-/3031369
シリアのクルド人地域、男女平等法を可決 イスラム国に対抗
2014年11月10日 21:38 発信地:ベイルート/レバノン
【11月10日 AFP】住民の多数をクルド人が占めるシリアのハサカ(Hasakeh)の自治体で、女性に男性と同等の権利を付与する法令が可決された。英国に拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によれば、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が成立させた女性に差別的な法律に対抗する動きだという。

 クルド人が多数派を占めるシリアの周辺3地域は昨年、ジャジーラ(Al-Jazira)地区として自治政府の樹立を宣言した。同政府は前週5日、交流サイトのフェイスブック(Facebook)上の公式ページで、男女が「公的・私的生活のすべての場面で」平等を享受することを定めた法令を発表した。また法令は女性に対するいわゆる「名誉殺人」や「暴力や差別」を禁じている。

 労働の場でも給与を含め男女同権が打ち出された。また女性の結婚は18歳以上とされ、本人の同意なく嫁がせることを禁じている。この他、一夫多妻制の禁止、裁判の際の証言者としての権利の男女平等、全面的な相続権の付与などが含まれている。自治政府内にはアラブ系住民もいるが、男女平等は同自治内のすべての民族に適用されるとしている。

 イスラム教では、男性に扶養能力がある場合には妻を4人まで持つことができるとされている他、相続権や裁判の際の権利について女性には制限が課されている。シリア人権監視団によれば、シリアのクルド人女性にはこれまで一切相続権がなかった。(c)AFP

504とはずがたり:2014/11/15(土) 23:37:04

<イラク>政府軍攻勢 イスラム国から北部バイジ市街地奪還
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20141115k0000e030186000c.html
毎日新聞2014年11月15日(土)11:02

 【カイロ秋山信一】イラク政府軍は14日、北部バイジの市街地を過激派組織「イスラム国」から奪還し、郊外にある国内最大規模のバイジ製油所に向けて進攻した。AP通信が報じた。製油所は今年6月からイスラム国に包囲されて操業停止に陥っており、政府軍は包囲解除を狙っている。政府軍がイスラム国の実効支配下にあるモスルとティクリートの中間にあるバイジ周辺を制圧できれば、北部奪還に向けた大きな足がかりとなる。

 APなどによると、政府軍は10月下旬からバイジで攻撃を開始し、14日までにイスラム国の部隊を市街地から放逐した。中心部から約5キロ北にある製油所は、イスラム国に包囲された状態が約5カ月間続いており、今後は製油所の攻防が焦点になる。バイジ製油所は6月まで国内処理量の3割近い日量30万バレルを精製し、主に国内向けにガソリンや発電用燃料を供給していた。

 アバディ首相は政府軍の立て直しを進めており、今月に入って政府軍幹部36人が「不適格だ」などとして更迭・引退させられた。マリキ前首相は軍・治安機関の幹部をイスラム教シーア派の側近らで固めたが、イスラム国が6月に北部で大規模侵攻を始めた際にほぼ無抵抗で敗走を重ねた。アバディ首相はスンニ派も取り込む形で組織再編を進める意向で、北・西部のスンニ派部族を治安組織に取り込む計画も進めているが、スンニ派の不信感は根強く調整は難航している。

505チバQ:2014/11/16(日) 21:45:23
http://mainichi.jp/select/news/20141116k0000m030117000c.html
パレスチナ:民衆蜂起の胎動 不満、不信高まる若者
毎日新聞 2014年11月16日 10時30分
 【エルサレム大治朋子】イスラエルやヨルダン川西岸パレスチナ自治区でパレスチナ人とイスラエル治安当局との衝突が相次いでいる。パレスチナの若者の衝動的な攻撃が波状的に続いており、先月以降、双方の死者は少なくとも計14人に達した。組織的ではない「暴力の波」(地元紙)への対応に治安当局は苦慮しており、新たな「インティファーダ(民衆蜂起)」の始まりとの指摘も出ている。

 イスラエル治安当局によると、10月初旬からエルサレムや自治区各地でパレスチナ人の若者と治安部隊との衝突が増加した。10月末以降は若者がイスラエル人の通行人に車で突っ込むなどの攻撃が続発し、10月以降、イスラエル人計6人、パレスチナ人の少なくとも8人が死亡した。

 今月12日にはパレスチナ自治区ラマラ近郊でモスク(イスラム礼拝所)が放火され、イスラエル北部でもシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)に火炎瓶が投げつけられた。背景には、イスラエルによる占領の長期化や、事態を打開できないパレスチナ自治政府に対する不満や不信、閉塞(へいそく)感の高まりがある。

 米国仲介の和平交渉は今年4月に頓挫し、イスラエル政府はユダヤ人入植(住宅)地の拡大を再開。10月末に東エルサレム近郊に1000戸余り、今月12日にはエルサレム北方に200戸を建設する計画などを発表した。

 さらに政府は10月末、イスラエル側への通勤許可を持つパレスチナ自治区の労働者らに対し、ユダヤ人入植地を通る公共バスに乗車するのを禁止すると発表。パレスチナ人は大幅な迂回(うかい)を強いられ、「アパルトヘイト(人種隔離)だ」と反発を強めている。

 エルサレム旧市街のイスラム教聖地「ハラム・アッシャリーフ(高貴なる聖域)」(ユダヤ教の呼称は「神殿の丘」)をめぐる問題も対立に拍車をかけている。ユダヤ教聖職者はユダヤ教徒の礼拝を禁じているが、権利拡大を求める右派らが繰り返し礼拝を強行。10月15日には、イスラエル政府がパレスチナ人の立ち入りを禁じてユダヤ教徒約100人の入域を許可したため、衝突に発展した。

 また、ユダヤ教活動家が29日、パレスチナ人に銃撃され重傷を負い、イスラエルの与党右派幹部がこれに抗議して聖地を訪れ礼拝し、さらに対立が激化した。パレスチナ自治区ガザを拠点とするイスラム原理主義組織ハマスなどは「ユダヤ人が聖地を奪おうとしている」と徹底抗戦を呼びかけている。

 イスラエルのネタニヤフ首相は今月13日、ハラム・アッシャリーフを維持管理するヨルダンのアブドラ国王、ケリー米国務長官と会談。ユダヤ教徒の礼拝を禁じる「現状」維持の方針を明確にした。だが、投石などには強硬姿勢で臨む構えだ。

 テルアビブ郊外のバルイラン大学のメナケム・クレイン教授(政治学)は「組織に頼らない若者の抵抗は権威の否定であり、新たな形のインティファーダだ。イスラエルが過剰な力で抑圧しなければ収まるかもしれないが、致命的な過ちを犯せば事態は急激に悪化する」と指摘している。

 【ことば】インティファーダ

 1987年、イスラエルの占領に反発するパレスチナ人が開始した投石などによる抵抗運動。93年の「オスロ合意」(パレスチナ暫定自治合意)前後に沈静化したが、その後の和平交渉が2000年に決裂。失望感が広がるなか、同年9月に右派リクード党のシャロン党首(当時。後の首相)がイスラム教聖地ハラム・アッシャリーフへの訪問を強行し、第2次インティファーダが始まった。パレスチナ側はロケット弾など、イスラエルは爆撃機まで投入する大規模な戦闘となり05年ごろまで続いた。

506チバQ:2014/11/18(火) 20:48:41
http://mainichi.jp/select/news/20141118k0000m030150000c.html
アラブ3カ国:カタールから召還中の大使 復帰で合意
毎日新聞 2014年11月18日 00時21分(最終更新 11月18日 00時46分)

 サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンの3カ国は16日、今年3月に召還していた駐カタール大使を復帰させることで合意した。昨年7月のエジプトの軍事クーデターを巡り、カタールがクーデターで弾圧されたイスラム組織ムスリム同胞団を擁護したことに反発し、サウジなど3カ国が大使を召還していた。カタールが同胞団幹部の一部を国外追放するなど譲歩したため和解した。【秋山信一】

507チバQ:2014/11/20(木) 21:04:41
http://mainichi.jp/select/news/20141120k0000e030190000c.html
対イスラム国:最大製油所の包囲破る イラク政府側に弾み
毎日新聞 2014年11月20日 10時25分

 【カイロ秋山信一】イラク治安部隊は18日、北部バイジにある国内最大規模の製油所で過激派組織「イスラム国」の包囲網を破り、製油所内に進入した。国営テレビが報じた。約5カ月間続いた包囲網の突破は、北部でイスラム国の支配地域奪還を図る政府側の動きに弾みをつけそうだ。

 国営テレビなどによると、治安部隊はイスラム国が敷設した地雷を除去し、製油所への進入ルートを確保した。イスラム国の部隊の多くは撤退したが、一部は周辺で抵抗を続けており、国内供給の3割近くを担う製油所の稼働再開には時間を要する見込みだ。

 バイジはイスラム国が実効支配するモスルとティクリートの中間にあり、イスラム国の攻撃が続く油田地帯のキルクークにも近い要衝。政府側は14日に市街地を奪還していた。

 一方、イラク農業省は18日、イスラム国が6月以降に北部の穀倉地帯から100万トン以上の小麦・大麦を奪い、シリアのラッカやデリゾールに運び去ったとの推計を明らかにした。イスラム国は食糧確保に加え、石油精製やインフラ復旧も自前で行うなど、実効支配の強化を図っている。

509チバQ:2014/11/25(火) 20:52:36
http://www.afpbb.com/articles/-/3032554
イスラエルは「ユダヤ人の祖国」、閣議で基本法案を承認
2014年11月24日 16:23 発信地:エルサレム/その他
【11月24日 AFP】イスラエル政府は23日の閣議で、同国を「ユダヤ人の祖国(ナショナルホームランド)」と定義し直す基本法案を承認した。基本法は独立宣言と並んでイスラエルの憲法として機能しているもので、民主主義を弱体化させると非難する声が上がっている。

 ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相率いる右派政党リクード(Likud)は、同党の国会議員の一人が起草者に名を連ねた同法案について、「内閣は本日、『ユダヤ人国家イスラエル』の基本法案を承認した」との声明を発表した。

 閣議は荒れ、14閣僚は賛成したが、ツィピ・リブニ(Tzipi Livni)法相が党首を務めるハトヌア(HaTnuah 運動)と、ヤイル・ラピド(Yair Lapid)財務相が党首を務めるイェシュアティド(Yesh Atid 未来がある)の中道2政党の6閣僚は反対した。

 この法案が可決されれば、基本法の中でイスラエルは「ユダヤ的かつ民主的国家」ではなく、「ユダヤ人の祖国(ナショナルホームランド)」と定義されることになる。

 イスラエル政府の最高法律顧問を含む反対派は、承認された法案はアラブ系イスラエル国民170万人に対する差別を制度化する恐れがある上、イスラエルの民主主義国家としての性格よりもユダヤ人国家としての面を強調しており反民主主義的だとしている。

 シンクタンク「イスラエル民主主義研究所(Israel Democracy Institute、IDI)」は、1948年の独立宣言はイスラエルをユダヤ人の国と規定するとともに全国民の平等を強調しているが、閣議で承認された法案からは後者が抜け落ちていると指摘した。

 これとは別にネタニヤフ首相は、アラブ人を対象に、本人や親族が暴動に加われば居住権や福祉受給権を剥奪する方針も発表した。(c)AFP/Steve Weizman

510チバQ:2014/11/25(火) 20:55:30
http://www.afpbb.com/articles/-/3032647
「女性は男性と平等ではない」、トルコ大統領の発言に非難殺到
2014年11月25日 19:58 発信地:イスタンブール/トルコ
【11月25日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は24日、イスタンブール(Istanbul)で開催された女性の権利に関する会議の席上で、女性と男性は平等ではないと主張し、同国のフェミニストたちは母親という概念を拒んでいると発言した。これに対し、あからさまな性差別だとして激しい非難の声が上がっている。

 敬虔(けいけん)なイスラム教徒である同大統領は、女性と男性の生物学的な違いは、同じ役割を果たすことができないことを意味していると述べ、女性の「繊細な気質」に肉体労働は向かないとも語った。

 このエルドアン大統領の発言は、ツイッター(Twitter)上で大論争を巻き起こした。ある有名な女性ニュースキャスターは、ニュース速報の間に発言を非難する異例の対応をとった。

 エルドアン大統領は会議で、娘のスメイエ(Sumeyye Erdogan)さんを含む出席者らに向かって「私たちの宗教(イスラム教)は、(社会における)女性の地位を母親と定義している」と述べた。

 同大統領はさらに「自然の法則に背くことになるため」、女性と男性を平等に扱うことはできないと続け、「男女の性格や習慣、体格は異なる。赤ん坊にお乳をあげている母親を、男性と平等の立場に置くことはできない」、「共産主義体制のように、男性と同じ仕事を女性にやらせることはできない。女性たちにシャベルを与え、仕事をしろとは言えない。それは女性の繊細な気質に反する」と語った。(c)AFP/Dilay GUNDOGAN

511チバQ:2014/11/26(水) 21:47:14
http://mainichi.jp/select/news/20141127k0000m030037000c.html

イラク:「搾取財産で…」フセイン元大統領孫の結婚式波紋
毎日新聞 2014年11月26日 19時27分(最終更新 11月26日 20時36分)


 ◇長女ラガドさんの娘バナンさん、ヨルダンの高級ホテルで
 【カイロ秋山信一】イラクの故サダム・フセイン元大統領の孫娘が24日、隣国ヨルダンの高級ホテルで豪華結婚式を挙げ、「フセイン政権時代に国民から搾取した財産を使っている」との批判を浴びている。調度品にフセイン政権時代のイラクの国章があしらわれていたことも反感を買ったようだ。

 結婚したのは、フセイン元大統領の長女ラガドさんの娘バナンさん。2003年のイラク戦争後に母と共にヨルダンに亡命した。結婚相手はイラク人男性との情報もあるが、詳細は明らかにされていない。

 ラガドさんが写真共有アプリ「インスタグラム」に結婚式の準備や祝賀パーティーの写真を投稿したところ、交流サイトを通じて拡散。イラクでは過激派組織「イスラム国」の侵攻で多数の死傷者や避難民が出ていることもあり、「イラク国民への当てつけだ」、「お金の使い道が他にあるはずだ」との批判の声が上がっている。

 ラガドさんは亡命時に巨額の資産を国外に持ち出したとされ、イラクの反政府運動を支援しているとの疑惑も持たれている。

512チバQ:2014/11/29(土) 03:41:01
http://www.sankei.com/world/news/141128/wor1411280037-n1.html
2014.11.28 20:28

アフガン大統領就任2カ月 首都の治安ますます悪化 閣僚いまも決まらず

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 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンの首都カブールで今月、要人や治安部隊を狙ったテロが相次ぎ、今年末の国際治安支援部隊(ISAF)撤収を控えて、治安悪化への不安が増している。ガニ大統領は、さきの大統領選で対立したアブドラ行政長官と挙国一致政権を発足させ、29日で2カ月になるが、内閣配分でアブドラ氏との合意が得られていない。閣僚は一人も任命されておらず、悪影響が懸念される。

 イスラム原理主義勢力タリバンは27日、英大使館車を自爆攻撃し、英国人大使館員1人を含む5人が死亡した。複数の大使館が集まる地域にある宿泊施設も自爆や銃撃で襲った。

 24、25日には道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、ISAFを主導する北大西洋条約機構(NATO)の兵士2人が死亡、アフガン兵6人が負傷した。9日と16日には、警察署長や閣僚有力候補の女性人権運動家が自爆テロ犯に襲われた。

 米メディアによれば、米軍はアフガン部隊の支援が主要任務となる来年も、空爆などタリバンとの対テロ戦を一部継続するとされる。ロイター通信は、9800人にまで減らすとしていた米兵の数について、数百人規模の増員が検討されていると伝えた。

 アフガン議会の上院は27日、米兵の駐留を可能にする安全保障協定を下院に続いて承認した。アフガン治安部隊は能力に不安を抱え、米軍が支援だけの役割に回ることは難しい状況にあるといえそうだ。

 閣僚任命では、挙国一致政権合意に基づき「権力の折半」を求めるアブドラ氏と、これを押し返そうとするガニ氏との間で調整が難航している。12月4日には、ロンドンで支援国による国際会議が開かれるが、主要閣僚が出席できるかどうかは不透明な情勢だ。一方で、ガニ氏は顧問や特使に元閣僚などを起用し、内閣発足以前に大統領主導の体制を固めつつある。

 アフガンの政治評論家、モハンマド・ユーナス・ファコル氏は、内閣が発足できないことに「ガニ氏とアブドラ氏に配分について明確な合意がなく、それぞれ挙国一致政権について独自の解釈をしていることが原因だ」と指摘し、「地方でNATO軍が撤収するなか、タリバンが首都への攻勢を強めている」として政治、経済、治安に影響を与えることを懸念している。

513チバQ:2014/11/30(日) 21:44:56
http://www.sankei.com/world/news/141129/wor1411290039-n1.html
2014.11.29 19:57

殺人罪などに問われたムバラク元大統領に「無罪」 旧体制への回帰鮮明

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テレビ放送されたムバラク元大統領の公判=29日、カイロ(AP)
 【カイロ=大内清】2011年の民衆デモで参加者の殺害を命じたとして、殺人罪などに問われたエジプト元大統領、ムバラク被告(86)の判決公判が29日、カイロの特別法廷で開かれ、特別法廷は殺人罪の起訴手続きに不備があったとして、公判を無効とする判断を下した。

 ムバラク氏が殺人罪では事実上の無罪となったことで、軍出身のシーシー現大統領の下で進む旧体制への回帰がいっそう鮮明となった。

 11年の政変を主導した若者中心の民主化グループやシーシー氏による昨年のクーデターで政権を追われたイスラム原理主義組織ムスリム同胞団が反発を強め、抗議デモなどの混乱につながる可能性もある。

 判決では、ムバラク氏とともに殺人罪に問われていたアドリ元内相らには、無罪判決が言い渡された。ムバラク氏や息子2人らの汚職事件では、すでに時効が成立しているなどとして、無罪となった。

 高齢のムバラク氏が今後、政治の表舞台復帰を目指すかは不明だが、エジプトでは最近、旧ムバラク政権関係者が相次いで無罪判決を受けており、来年前半にも行われる議会選に向け、旧体制出身者の復権が進むとみられる。

 エジプトでは政変後の混乱が長期化していたが、今年6月に強権的な手法も辞さずに安定回復を訴えるシーシー政権が誕生。国民の間でも治安が安定していたムバラク旧政権期を再評価する声も高まっていた。

514チバQ:2014/11/30(日) 21:46:44
http://www.sankei.com/world/news/141130/wor1411300017-n1.html
2014.11.30 19:30

アフガンで相次ぐテロ カブール警察本部長辞任

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 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンの首都カブールで11月29日、宿泊施設が襲撃され、警察当局によると、国際援助団体を率いる南アフリカ人とその子供2人、アフガン人1人の計4人が死亡した。イスラム原理主義勢力タリバンが犯行を認めた。カブールでは今月、要人や治安部隊を狙ったテロが相次いでおり、ザヒル・カブール警察本部長は30日、治安悪化の責任を取って辞任した。

 ザヒル氏自身も9日にタリバンの自爆テロの標的になり、部下の首席補佐官1人が死亡していた。

 一方、ガニ大統領の報道官によると、ガニ氏とアブドラ行政長官は新閣僚について、すべて新任とすることや、女性を4人以上任命し、一部で専門家を起用することで合意した。

515チバQ:2014/12/01(月) 21:31:29
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014120100848
王家支持のスンニ派勝利=バーレーン総選挙


 【カイロ時事】ペルシャ湾の島国バーレーンで行われた総選挙(下院、定数40)で、イスラム教スンニ派のハリファ王家を支持するスンニ派勢力が過半数の21議席以上を獲得し、勝利を収めた。アラブ・メディアが1日報じた。(2014/12/01-21:04)

516名無しさん:2014/12/09(火) 21:40:04
http://www.sankei.com/world/news/141209/wor1412090039-n1.html
2014.12.9 20:56

イスラエル国会解散 3月に前倒し総選挙 右派優勢、和平交渉再開はさらに困難に

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 【シャンリウルファ(トルコ南部)=大内清】イスラエル国会(定数120、任期4年)は8日夜、ネタニヤフ首相が求めていた国会解散と前倒し総選挙の実施に向けた法案を可決した。選挙は来年3月17日に行われる。選挙ではネタニヤフ氏が率いるリクードを中心とした右派勢力が優勢とみられており、今年4月に頓挫したパレスチナとの和平交渉の再開はさらに困難となりそうだ。

 昨年3月に発足した現在の連立政権には、リクードや入植推進派の極右政党のほかに、パレスチナとの和平に積極的なハトヌアなど中道政党も参加。政権は当初から、和平交渉再開の障害となっている占領地・東エルサレムやヨルダン川西岸での入植政策などをめぐる対立を抱えていた。

 そうした中、ネタニヤフ氏は今月、予算編成や住宅関連の税制、イスラエルを「ユダヤ人国家」と規定する法案などをめぐり、ハトヌアのリブニ法相ら2閣僚を更迭。これによって連立政権内の亀裂が決定的となり、ネタニヤフ氏は2017年の任期満了まで2年以上を残した段階で異例の国会解散を決めた。

 現地メディアが伝えた情勢によると、現時点ではリクードや極右「わが家イスラエル」で作る会派が優勢で、リクード党首のネタニヤフ氏が通算4期目の首相に再任される可能性が高い。

 また、パレスチナとの「2国家共存」を目指す現行の枠組みを否定する極右「ユダヤの家」が議席数を伸ばして第2党になるとの予想もある。選挙後、これらの政党が中道勢力を排除した右派連合政権を形成すれば、パレスチナ側が反発を強めるのは必至で、和平交渉再開に向けた機運そのものが低下する恐れもある。

 一方、野党側は、経済や福祉政策などの面でどれだけ支持を拡大できるかが焦点となりそうだ。

517チバQ:2014/12/10(水) 21:50:07
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141210-00000035-jij_afp-int
イスラム国、「同性愛者」を屋上から落とし投石で殺害
AFP=時事 12月10日(水)16時28分配信

イスラム国、「同性愛者」を屋上から落とし投石で殺害
イラク・ラシャドに立てられたイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の旗(2014年9月11日撮影、資料写真)。
【AFP=時事】イラクとシリアで活動するイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は9日、同性愛者とされる男性を建物の屋上から落とした上で、投石により殺害する場面を写したとみられる写真を、インターネット上で公開した。

先月にも同性愛者とされる2人を殺害

 イスラム国は、写真に添えられた声明で「ウィラヤット・フラー(Wilayet al-Furat)のイスラム法廷は、同性愛行為におよんだ男について、街の最も高い場所から投げ落とし、さらに投石によって死刑に処すべきと決定した」と述べている。

「ウィラヤット・フラー」が指すのは、シリア・イラクの国境にまたがる地域で、シリア側からユーフラテス川(Euphrates)がイラクに流れ込んでいるアブカマル(Albu Kamal)─カイム(Al-Qaim)間の国境検問所付近が含まれる。

 写真の1枚は、同性愛者とされる男性1人が、イスラム国の戦闘員2人に建物から投げ落とされている場面で、場所はシリアとイラクのどちらとも特定されていない。次の写真には地面に倒れた男性が写っている。

 イスラム国は11月にもシリアで、同性愛者だとの理由で男性2人を投石により殺害している。【翻訳編集】 AFPBB News

518チバQ:2014/12/11(木) 07:37:39
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014121100066
中道2党、統一名簿作成へ=来年3月のイスラエル総選挙


 【エルサレム時事】イスラエルの中道左派・労働党(現有15議席)のヘルツォグ党首と、中道政党「ハトヌア」(同6議席)のリブニ党首は10日夜、2015年3月17日に予定されている国会選挙(定数120)に、候補者名簿を統一して臨むことを発表した。
 リブニ氏は共同記者会見で、「ヘルツォグ氏はイスラエルの次期首相になるべきだ」と強調。今度の選挙は「中道対極右」の戦いになるとの考えを示した。
 イスラエル紙イディオト・アハロノト(電子版)が8日に報じた世論調査では、両者が協力することにより、ネタニヤフ首相が率いる右派リクード(同18議席)を上回る議席獲得も期待できる。
 首相は2日、連立を組んでいた中道政党との対立が深化したことを受け、法相だったリブニ氏らを更迭し、前倒し総選挙を実施する方針を表明。イスラエル国会は8日夜、解散した。(2014/12/11-06:26)

519選挙:2014/12/11(木) 12:00:55
さよなら安倍政権 自民党議員100人落選キャンペーン
URL:http://ouen100.net/

520チバQ:2014/12/12(金) 20:31:10
http://mainichi.jp/select/news/20141213k0000m030060000c.html
イスラム国:モスル恐怖政治半年 新知事スパイ容疑処刑か
毎日新聞 2014年12月12日 20時11分(最終更新 12月12日 20時27分)
 【カイロ秋山信一】イラク北部の主要都市モスルがイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」に電撃制圧されてから半年が経過した。米軍主導の有志国連合の空爆支援を受けて、イラク軍やクルド人治安部隊が周辺で軍事作戦を続けており、住民らはイスラム国の恐怖支配の下で、再び戦火におびえる日々を過ごしている。一方、現地では携帯電話が遮断されるなど、イスラム国指導部は情報統制に神経をとがらせている。

 今月8日、住民の間を衝撃的な情報が駆け巡った。「知事が処刑された」。イスラム国はイラクとシリアの実効支配地域に独自の行政区画を設置。モスル一帯は「ニナワ州」と名付けられ、バグダディ指導者が任命した知事が統治していた。

 だが、11月中旬に前知事が有志国連合の空爆で死亡。12月上旬に新知事が任命されたばかりだったが、スパイ容疑をかけられて処刑されたという。真偽は不明だが、イスラム国指導層の内紛情報が流れるのは異例だ。

 複数の住民によると、前知事への空爆について、所在情報が内部から漏えいした疑惑が浮上していた。また、携帯電話の位置情報を有志国連合や政府軍につかませないため、イスラム国は11月27日に主要携帯電話会社のネットワークを切断すると住民に告知。インターネットもつながりにくくなっている。

 イスラム国は6月以降、シャリア(イスラム法)に基づく統治を標ぼうし裁判、行政、教育などの制度を変え判事、弁護士、公務員らは失職した。

 偶像崇拝につながりかねない芸術や、イスラム国の解釈と相いれない歴史・地理の授業もなくなった。子供たちはイスラム国が管理する学校に通うしかないが、中央政府はイスラム国支配地域での履修実績を無効にする姿勢だ。

 一方、医師や建設業者、技師など住民サービスに必要な人材には「逃亡すれば財産を没収する」と脅し、つなぎ留めを図っている。実際にイスラム国が敵視するシーア派住民の財産は没収された。イスラム国侵攻時に多くは避難したが、脅迫を受け、モスルに戻った人もいる。

 シリアやトルコからの輸送路が確保されており、食料は侵攻以前と同様に手に入る。中央政府の公務員は失職状態だが、送金業者を介した給料の受け取りは認められているという。ただ、水道の不通、麻酔薬の在庫切れなど問題は続出。耐乏生活が住民をじわじわと追い詰めている。

 政府軍やシーア派民兵、クルド人部隊はモスル・ダムや北部バイジなどを奪還。モスル進攻を計画している。住民にはイスラム国からの解放を望む気持ちと、シーア派民兵やクルド人部隊から「イスラム国の協力者」というレッテルを貼られ、弾圧されるのを恐れる気持ちが交錯している。

521とはずがたり:2014/12/19(金) 11:37:49

「イスラム国」副官死亡=米軍主導のイラク空爆で
http://news.nifty.com/cs/world/worldalldetail/jiji-2014121900109/1.htm
2014年12月19日(金)7時30分配信 時事通信

 【ワシントン時事】米国防総省のカービー報道官は18日、米軍主導のイラクでの空爆により、過激組織「イスラム国」の複数の幹部が死亡したと発表した。氏名は明らかにしていないが、米メディアによれば、指導者のバグダディ容疑者の副官で組織ナンバー2とされるハジ・ムタズ(別名アブムスリム・トルクマニ)氏ら3人という。
 イスラム国は死亡した幹部の後任に適した人材を多く抱え、致命的打撃にはならないとみられるが、来年からイスラム国に対し、本格的攻勢に出る構えのイラク政府軍には追い風になりそうだ。
 ウォール・ストリート・ジャーナル紙(電子版)によれば、イラク北部モスルの「知事」を自称する幹部が11月下旬、空爆により死亡。さらに今月3〜9日の間に、ムタズ氏とイラクでの軍事作戦を統括するアブド・バシト氏の2人を殺害した。

522とはずがたり:2014/12/19(金) 19:12:19
ボコ・ハラム襲撃で32人死亡…軍は士気低下?
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20141218-567-OYT1T50130.html
読売新聞2014年12月19日(金)00:52

 【ヨハネスブルク=上杉洋司】AFP通信は18日、ナイジェリア東北部ボルノ州の村グムシリがイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」に襲われ、少なくとも32人が死亡したと伝えた。

 襲撃があったのは14日で、複数の地元政府関係者によると、多数が行方不明となっており、185人以上の女性と子供が拉致された可能性があるという。

 ボコ・ハラムによって携帯電話の基地局や主要な道路の多くが破壊されているため、情報が伝わるまで時間がかかったようだ。村から約70キロ・メートル北にある州都マイドゥグリなどに村人が多数逃げてきたことから、攻撃が明らかになった。

 ボルノ州では今年4月、学校がボコ・ハラムに襲撃され、女子生徒200人以上が拉致された。同州などナイジェリア東北部では、ボコ・ハラムが食料や家畜を略奪し、女性を拉致する事件が頻発。ナイジェリア軍は、ボコ・ハラムの掃討作戦を展開しているが、地元住民らからは、「軍は住民を守ってくれない」と不満が高まっている。

 一方、同通信などによると、ナイジェリアの軍事裁判所は17日、ボコ・ハラム掃討作戦への参加を拒むなど命令に違反したとして、兵士54人に死刑判決を下した。ナイジェリア軍は、軍需物資の不足や給与の未払いなどで、兵士の士気の低下が著しいとの指摘が出ている。

523とはずがたり:2014/12/19(金) 19:17:19
野党大統領候補にブハリ氏=元軍政トップ、現職と一騎打ち―ナイジェリア
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-141212X321.html
時事通信2014年12月12日(金)05:44

 【ロンドン時事】ナイジェリアからの報道によると、最大野党・全進歩会議(APC)は11日の党大会で、ブハリ元最高軍事評議会議長を大統領候補に選出した。来年2月の大統領選挙は、与党・国民民主党(PDP)のジョナサン大統領との事実上の一騎打ちとなる見通し。

 ブハリ氏は1983年のクーデターで軍政トップの座に就いたが、2年後に失脚。99年の民政移管後、3度の大統領選すべてに出馬し、いずれも落選した。

 ナイジェリアはアフリカ最大の産油国で、国家歳入の大半を原油収入に頼るが、折からの原油価格下落への対応は待ったなしの状況だ。北東部ではイスラム過激組織「ボコ・ハラム」がテロを繰り返し、汚職もまん延する。

524チバQ:2014/12/21(日) 19:23:37
http://www.sankei.com/world/news/141221/wor1412210001-n1.html
2014.12.21 18:00
【国際情勢分析】
危険度増すアフガン 首都でテロが激化

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11月27日、カブールで自爆テロを受けた英国大使館の車両の残骸。5人が死亡、30人余りが負傷した(ロイター)
 アフガニスタンの首都カブールで外国人や要人、治安部隊を標的にしたテロが11月以降、相次いでいる。米支援組織の所長家族3人や、英国人の大使館員らがイスラム武装勢力タリバンの襲撃で殺害され、カブールの警察本部長が更迭される事態に発展した。9月に発足したガニ新政権は、国際治安支援部隊(ISAF)撤収を控え、治安対策で、難しいかじ取りを迫られている。

米支援組織などが標的に

 米カリフォルニア州を拠点とする支援組織「教育開発協力(PAD)」の施設がタリバンのメンバー3人に襲われたのは11月29日のことだった。1人は警官の制服を着ていた。自爆や銃撃で攻撃され、事務所長の南アフリカ人男性(46)のほか事務所長の息子(17)と娘(15)、アフガン人2人が犠牲になった。

 AP通信などによると、親子は医師の母親とともにカブールに居住し、母親は別の職場にいて無事だった。PADは2002年以来、アフガンで活動しており、男性は3年前から事務所長を務めていた。学校へトイレを供給し、英語教育を提供するなどの活動をしてきたが、事件を受け、PADは事務所をいったん閉鎖した。母親は事件後も、医師としての活動を継続しているという。タリバンは、PADがキリスト教の布教の拠点になっていたため、標的にしたと説明している。

 カブールでは11月、タリバンによるテロが続発している。27日には、英大使館車が自動車爆弾を使った自爆テロに遭い、英国人館員1人とアフガン人通訳1人、別のアフガン人3人の計5人が死亡、30人余りが負傷した。大使館の多目的車は爆発で40メートルほど吹き飛ばされ、屋根や扉がなくなるほどの衝撃を受けた。当時、現場付近にいた商店主のハビブラさん(34)は、産経新聞通信員の取材に「爆発はまるで地震のようだった。一帯が衝撃で揺れた」と当時の様子を証言した。

警察本部長は更迭

 このほか、24、25日には道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、ISAFを主導する北大西洋条約機構(NATO)の兵士2人が死亡、アフガン兵6人が負傷した。9日と16日には、カブールのザヒル警察本部長や閣僚有力候補の女性人権運動家が自爆テロ犯に襲われた。2人は無事だったが、本部長の部下の首席補佐官が死亡している。

 ザヒル氏は一連のテロの責任を取り、「これ以上は続けられない」(カブール警察報道官)として30日に本部長の辞任を申し出て、その後、更迭された。

 タリバンは一連のテロについて、12月4日のロンドン支援国会合を前にした攻勢だとしている。比較的警備が厳重な首都でテロが可能になっていることについて、アフガンの政治評論家、モハンマド・ユーナス・ファコル氏は産経新聞の取材に、「地方で0001NATO0001軍が撤収するなか、タリバンが首都への攻勢を強めている」と分析する。

525チバQ:2014/12/21(日) 19:23:52
 ロイター通信によれば、南部ヘルマンド州では最近、I0001SAFの縮小に伴い英米軍が撤収し、アフガン治安部隊が使用している基地がタリバンに襲撃され、奪われそうになる事件も発生した。

イラクの二の舞いを警戒

 AP通信によると、アシュラフ・ガニ大統領(65)は治安悪化の事態を重く見て、タリバンの勢力が強い南部ヘルマンド州、東部ガズニ州、ナンガルハル州に加え、北部クンドゥズ州などで文民や軍幹部の更迭に着手した。フランツ=ミカエル・メルビン駐アフガン欧州連合(EU)特使(56)は、「ガニ大統領は、軍内部の改革の必要性を感じている」としている。

 I0001SAF撤収後の来年以降、米国は9800人に規模を縮小し、NATO全体で外国部隊の駐留規模は約1万2000人程度になる見通しだが、米国はアフガンが部隊撤退後にイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の増長を許したイラクの二の舞いになることを強く警戒している。

 このため、米メディアによれば、来年以降、当初予定していたアフガン治安部隊の支援中心の任務に加え、空爆などタリバン掃討作戦を継続する方針だ。ロイター通信は、駐留規模が予定されていた9800人よりも数百人増えると報じている。

 バラク・オバマ米大統領(53)は2016年末までの米軍完全撤退を表明しているが、それまでには、紆余(うよ)曲折があるかもしれない。(ニューデリー支局 岩田智雄)

526チバQ:2014/12/23(火) 13:13:42
http://www.sankei.com/world/news/141223/wor1412230015-n1.html
2014.12.23 05:15

EU、トルコ政権対立のイスラム系言論機関摘発を批判 強権発動 エルドアン大統領「余計なお世話だ」

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 【カイロ=大内清】トルコ警察が国内最大のイスラム団体、「ギュレン運動」系のメディア幹部ら20人以上を逮捕したことをめぐり、同国のエルドアン政権と人権尊重を求める欧州連合(EU)が批判合戦を展開している。エルドアン大統領が強権色を強めていることで、トルコが将来的に加盟を目指すEUとの溝が深まった形だが、政権側は22日、ギュレン運動指導者の逮捕状を取り、さらに圧迫を強める構えだ。

 警察当局は14日、ギュレン系有力紙ザマンのドゥマンリ編集長らジャーナリストや、ギュレンの信奉者とされる警官らを一斉逮捕。編集長は釈放されたが、当局側は「非合法グループを組織し国家主権奪取を図った」などとしている。

 EUのモゲリーニ外交安全保障上級代表は同日の声明で、捜査手法が「欧州の価値観に反している」と、言論機関を標的とするエルドアン政権の対応を批判。これに対しエルドアン氏は、「国家の安全に関わる問題にEUは介入するべきではない。余計なお世話だ」と反撃した。

 ギュレン運動は、米国で事実上の亡命生活を送るイスラム教指導者、フェトフッラー・ギュレン師を奉じる人々のネットワークで、トルコ内外で教育や慈善活動を展開。地方の優秀な学生に奨学金を出し、政府や司法機関、メディアに送り込んでいるとされる。

 エルドアン氏が創設したイスラム系与党、公正発展党(AKP)とは協力関係にあったものの、昨年には対立が表面化し、現在は激しく敵対している。

 逮捕状が発行されたとはいえ、米国がギュレン師を引き渡すとは考えにくい。

 ただ、今年夏の選挙で首相から大統領に就任したエルドアン氏は、AKPが議会の多数派を握っていることもあって政治基盤は安定しており、来年予定される総選挙ではさらなる権力基盤強化を狙っている。

 このため、たとえ強権手法が批判を招いても、選挙戦で障害となりかねないギュレン側への締め付けを強めるものとみられており、逮捕状取得はその意思の表れといえそうだ。

527チバQ:2014/12/23(火) 18:45:13
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141223-00000017-jij_afp-int
性奴隷の運命恐れ自殺… イスラム国被害者の惨状、人権団体が報告
AFP=時事 12月23日(火)11時55分配信

性奴隷の運命恐れ自殺… イスラム国被害者の惨状、人権団体が報告
イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の侵攻を逃れるため、イラク北部から隣国シリアへ向かう少数派ヤジディー教徒の人々(2014年8月13日撮影)。
【AFP=時事】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は23日、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」により性奴隷にされたイラクの少数派ヤジディー(Yazidi)教徒の女性や少女たちが自殺したり、自殺未遂したりする事例が発生していると発表した。

イスラム国、ヤジディー教徒の女性たちを奴隷化と自賛

 今年6月からイラクの広範囲の領土を掌握しているイスラム国は、隣国シリアとの国境をまたぐ地域でのカリフ制国家の樹立を宣言し、両国で残虐行為を繰り返している。

 アムネスティによると、イスラム国によってイラク北部のヤジディー教徒やその他の少数民族が標的にされた結果、民族浄化や一般市民の殺害、奴隷化が行われた。捕らわれた人の一部は、奴隷となることを死よりも過酷な運命とみなしている。

 アムネスティの危機対応上級アドバイザー、ドナテラ・ロベラ(Donatella Rovera)氏は声明で、「性奴隷として捕えられている人の多くは子どもで、14〜15歳か、さらに若い少女たちだ」としている。

 アムネスティによると、加害者の多くはイスラム国の戦闘員だが、同組織の支持者らも含まれている可能性があるという。

 アムネスティは、被害者の一人であるジランさん(19)の事例を挙げている。兄弟によると、ジランさんは性的暴行を加えられることを恐れて自殺したという。

 ジランさんと共に拘束された後に脱出したある少女も、これを裏付ける証言をしている。「ある日、私たちはダンスの衣装のような服を与えられ、入浴してからそれを着るように言われた。ジランは浴室で自殺した」「彼女は両手首を切り、首をつった。彼女はとても美しかった。男に連れていかれることがわかっていたから、自ら命を絶ったんだと思う」

 別の元人質の女性、ワファさん(27)はアムネスティに対し、強制的な結婚から逃れるために姉妹と共に自殺を図ったが、止められたと語っている。「私たちは、お互いの首の周りにスカーフを巻き付け、思い切り強く引っ張った。私は気を失った。その後、数日間は話すことができなかった」

 アムネスティはまた、家族と共に拉致され、自分の倍の年齢の男から性的暴行を受けたランダさん(16)の話も取り上げている。ランダさんは、「彼らが私や家族にしたことは、本当に痛ましいものだった」と語っている。【翻訳編集】 AFPBB News

528とはずがたり:2014/12/25(木) 19:20:34
教室で女性教師をイスに縛り火つける…武装集団
http://www.yomiuri.co.jp/world/20141218-OYT1T50027.html?from=yrank_ycont
2014年12月18日 09時16分

 【ニューデリー=石田浩之】パキスタン北西部ペシャワルで16日に起きた7人組の武装集団による学校襲撃事件で、パキスタン軍の発表や地元メディア、生き残った生徒たちの証言などから、武装集団の残忍な犯行が明らかになってきた。

 襲撃が始まったのは16日午前10時頃。学校の裏手での車の爆発が合図だった。爆発で、警備員の注意をそらした後、武装集団は学校に隣接する墓地から壁を乗り越えて次々に校内に侵入した。

 「国境警備隊」の制服姿でカムフラージュしていた武装集団は、「神は偉大なり」と叫び、発砲しながら教室や講堂に向けて廊下を移動。応急処置の講義などのために約400人が集まっていた講堂に入ると、至近距離から次々と生徒を撃った。

 武装集団の1人が「ベンチの下にたくさん隠れているぞ」と叫ぶと、ベンチの下を乱射して回ったという。

 教室を襲った武装集団の1人は、女性教師をイスに縛り付けて火をつけた。その後、生徒たちに向けて銃を乱射した。

 軍の部隊が現場に到着したのは事件発生から約15分後。午後4時までに、武装集団を四つの建物に追い込んだ。銃撃戦の末、数時間後に7人全員が死亡したという。

2014年12月18日 09時16分

529とはずがたり:2014/12/25(木) 19:32:18
拡大し続けないと巧く行かない体制になっているとすると案外脆いのかも。。

「イスラム国」逃亡の戦闘員100人を処刑か
http://www.yomiuri.co.jp/world/20141221-OYT1T50075.html
2014年12月21日 21時17分

 【ロンドン=柳沢亨之】20日付英紙フィナンシャル・タイムズは、シリアの反体制筋の話として、イスラム過激派組織「イスラム国」拠点のシリア北部ラッカから逃亡を図った外国人戦闘員100人が処刑されたと報じた。

 支配地域の拡大が止まり、組織の士気が低下している可能性があるという。

 同紙はまた、ラッカの複数のイスラム国要員の話として、イスラム国が、任務の報告を怠る戦闘員を取り締まる憲兵隊を創設したと伝えた。戦闘員向けの規則をまとめた文書も発行され、同文書は、受領後48時間以内に出頭しない戦闘員を罰すると通告。既に400人が拘束されたという。

 イスラム国はイスラム教スンニ派の組織で、イラクやシリアのスンニ派居住域に勢力を広げたが、最近は、米軍などの支援を受けた地元勢力の反攻で、一進一退の攻防が続いている。

2014年12月21日 21時17分

530チバQ:2014/12/27(土) 22:26:52
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014122700136
中東アフリカ、長期政権なお主流=オマーン44年イラン33年−独裁崩壊、副作用も

写真上から、オマーンのカブース国王(2011年10月、マスカット)、カメルーンのビヤ大統領(4月3日、ブリュッセル)、ジンバブエのムガベ大統領(右、2013年8月、ハラレ)、イランの最高指導者ハメネイ師(11月25日、テヘラン)(AFP=時事)
 【カイロ時事】2011年に独裁政権が崩壊した北アフリカのチュニジアで21日、建国後初の本格的な自由選挙による大統領選の決選投票が行われ、カイドセブシ元首相が勝利、民主化定着に向け、大きな一歩を踏み出した。しかし、中東アフリカ諸国では強権的な長期政権がなお主流だ。その「一歩」は決して容易ではない。
 ◇筆頭はカブース国王
 長期政権を握る指導者の筆頭は、アラビア半島にあるオマーンのカブース国王(74)。1970年7月に宮廷クーデターで父親を追放して即位して以降、絶対的な権力を手中にし、実に44年にわたって国家統治を担う。
 これに続くのが、カメルーンのビヤ大統領(81)。首相時代も含め、39年間首脳を務める。このほか30年以上首脳の地位にあるのは、ジンバブエのムガベ大統領(90)(34年=首相時代含む=)、イランの最高指導者ハメネイ師(75)(33年=大統領時代含む=)らで、いずれも中東アフリカ地域の指導者だ。
 ◇四つの理由
 アルアハラム政治戦略研究所(エジプト)のアティア・エサウィ研究員は、強権的な長期政権が続く主な理由として、(1)国民が権力を恐れ、権利要求を自粛する警察国家体質(2)食料や教育の欠如で国民に民主化を求める余裕がなくなる貧困状態(3)選挙を実施しても公平性が担保されない汚職まん延(4)国益のために政権を支える欧米など域外諸国の存在−を挙げる。
 一方で、11年にカダフィ政権が崩壊したリビアでは、独裁体制が倒れた後、国家が内戦状態に陥り収拾がつかなくなった。結果的に国民生活の水準が低下するようなケースも存在する。
 オマーンなどペルシャ湾岸諸国では、王家による安定した統治が続いている。エサウィ研究員は、石油や天然ガスの産出を背景に「国民が経済的な恩恵を受けている」と指摘。さらに「部族社会が色濃く残り、仮に民主化すれば抗争が激化して政治が不安定化する」と副作用を警告し、当面は現状維持が望ましいと考えている。
 ◇ブルキナファソに注目
 今後、民主的な政権移行の成否が注目されるのが西アフリカのブルキナファソだ。民主化が困難とされるアフリカ最貧国の一つだが、27年間政権の座にあったコンパオレ大統領(63)が11月、民衆蜂起で失脚に追い込まれた。
 権力を継承した軍将校は政党、宗教、民族の各指導者との対話により、15年11月に総選挙を実施、民政復帰させることを確認した。ブルキナファソで軍が約束通り権力を手放せば、今後の中東アフリカ地域での政権移行のモデルケースの一つになり得ると期待されている。(2014/12/27-16:33)

531チバQ:2014/12/28(日) 13:42:15
http://mainichi.jp/select/news/20141228k0000m030107000c.html
ガザ:届かぬ資材、遠い復興…停戦4カ月
毎日新聞 2014年12月28日 00時13分(最終更新 12月28日 00時36分)
 今年夏に50日間続いたイスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとの戦闘の一時停戦から、26日で4カ月が過ぎた。イスラエルの爆撃で自宅を壊され、今も国連の学校で避難生活を送る市民は1万9000人にのぼる。建設資材が搬入されず、市民はがれきの山から鋼材などを収集、家屋再建に役立てようと懸命だ。【ガザ市(パレスチナ自治区ガザ地区)で大治朋子】

 ◇あふれる避難民

 世界がクリスマスを祝った25日、ガザでは暖房のない冷たい教室で避難生活を続ける人々がいた。「家を建てるお金はない。ここで暮らす以外、生きる道はありません」。ラビラ・アルバラウイさん(52)が障害で感覚を失った左足をさすりながら言った。夫は他界し、7人の子供とガザ市北部にある国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)運営のアブアシ小・中学校で暮らす。

 戦闘が始まった7月初旬、自宅を空爆され同校に駆け込んだが、避難民でいっぱいだった。敷地の一角に幕を張って暮らしていたが、冬季に入り雨も増え、同校職員のはからいで先月、教室に移った。四女ヘンドさん(18)は「家が恋しい。ここから出たい」とつぶやいた。

 同校で暮らす避難民は1000人以上。戦闘前から教室不足で午前と午後に授業を行うシフト制を取ってきた。停戦後は避難民を教室に収容したため、1日3交代に変え、45分の授業時間を30分に短縮。同校の校長は「学習に大きな障害をもたらしていることは否めない」と話す。

 UNRWAのサミ・マシャシャ広報担当によると、ガザ全体では約9万6000人が今も避難生活を送り、うち約1万9000人がUNRWAの約18の施設で暮らしている。

 イスラエルとの境界に近い東部シュジャイヤ地区では、破壊された家屋が放置されていた。その一角で若者たちが掘削用の重機を使い、がれきを砕いたり、鋼材を取り出したりしていた。

 「こうすれば鋼材はまた使えるんだ」。ハンマド・シンバリさん(24)はそう言って汗をぬぐった。仲間と2人で曲がった鋼材の両端を持ち、「ガザで発明された特殊工具」にはさんで少しずつまっすぐに伸ばしていく。がれきも細かく砕いて売れば「元の建物価値の10分の1ぐらいは回収できる」という。

 イスラエルは「テロ対策」として2007年からガザを封鎖。停戦後も、家屋再建に必要な資材を「攻撃用トンネルの建設に使う」として搬入規制している。「ガザでは、手元にある資源をいかにリサイクルするか、その知恵が大事なんだ」。シンバリさんがほほ笑んだ。

 米国の仲介で昨年夏に再開したイスラエルとパレスチナの和平交渉は、今年春に頓挫。隣国エジプトもガザには強硬姿勢で臨み、困窮を深めたハマスは今年夏、イスラエルと戦闘を繰り広げた。双方の死者が2200人以上と過去最悪規模になり、8月末に一時停戦したが、和平交渉は中断したままだ。24日には停戦後初の本格的な交戦が起き、再び緊張が高まりつつある。

532chibaQ:2014/12/30(火) 12:38:07
http://mainichi.jp/select/news/20141229k0000e030147000c.html

トルコ大統領:就任4カ月 権限拡大、陰の支配を構築か

毎日新聞 2014年12月29日 11時30分(最終更新 12月29日 11時50分)


 【エルサレム大治朋子】トルコのエルドアン大統領は28日、就任から4カ月を迎えた。トルコでは本来、大統領は象徴的存在だが、エルドアン氏の就任後、大統領府の財政や権限はかつてない規模に拡大。内外メディアは、自ら指名した首相を「かいらい」とする「陰の支配の構築」とも伝えている。対立する国内イスラム穏健派や世俗派、メディアへの抑圧も強まっている。

 ◇予算は倍増

 「首相専用機といわれていたものに大統領が乗り、首相官邸のはずのところに大統領が住んでいる。誰が誰の予算を使用しているのか」。11月初旬、議会で野党議員が財務相を追及した。

 エルドアン氏は2003年から14年までの11年余り、首相を務めた。専用機の購入(220億円)も、部屋数1000室といわれる大統領府「ホワイトパレス」建設(800億円余り)も、エルドアン氏が首相時代に首相府予算で進めたもので、自らの大統領転身を見越して用意したとの批判が出ている。

 10月に公表された15年大統領府の予算は前年比97%増を記録。管理職の職員を大幅に増やしたことによる人件費の倍増や物品購入費の急増が要因という。

 ◇進むイスラム化

 エルドアン氏率いる与党、公正発展党(AKP)は02年以降、単独政権を維持。イスラム的な価値観を重視しつつ市場主義、世俗主義とも折り合いをつける「中東民主化のお手本」と評価された。

 だが昨年、アルコール類の販売規制を始めるなど次第にイスラム色を強め、反発したイスラム穏健派や世俗派らが同年春、各地で大規模なデモを展開。エルドアン氏は、米国在住のイスラム教穏健派指導者フェトフッラー・ギュレン師による「政権転覆のたくらみ」と非難した。同師とは11年ごろまでは共に軍部の弱体化を図るなど協力関係にあったが、師の影響力拡大を警戒し、支持者らの弾圧を開始。反発した同師派の治安当局担当者は昨年12月、エルドアン氏自身も含む大規模な政界汚職事件に着手したが失敗した。政権側は今月中旬、これに報復するようにギュレン師派とされるトルコ最大紙ザマンの編集長ら約30人を「反政府的行為」を理由に逮捕。師の逮捕状も取り、国際刑事警察機構(ICPO)への手配申請を準備するなど全面戦争の様相を呈している。

 ◇国際社会への影響力低下も

 外交政策では、米欧がエルドアン氏の「内向き思考」に不満を募らせている。国境に近いシリア北部の町アインアルアラブ(クルド名コバニ)では、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」が勢力を拡大。米欧は軍事協力を求めているが、エルドアン氏は10月、「我々に期待すべきではない」と不快感を示した。イスラム国が弱体化すれば、敵対関係にあるシリアのクルド系武装勢力が勢いを増し、トルコ内のクルド人反政府勢力と共闘する可能性があると警戒している。

 だが、こうした対応が「国際社会での地位低下を促している」との批判も強い。10月に国連で行われた非常任理事国選挙では、予想外の敗北となった。6年前の選挙では選出されていただけに「イスラム国問題への消極姿勢が影響した」との指摘もある。

533とはずがたり:2014/12/31(水) 19:05:56
リドリー・スコット監督の『エクソダス:神と王』、歴史的に誤りがあるという理由で、エジプトで公開禁止へ
http://news.goo.ne.jp/article/cinematoday/entertainment/cinematoday-N0069467.html
シネマトゥデイ2014年12月31日(水)13:51

 リドリー・スコット監督、旧約聖書の出エジプト記を題材にしたクリスチャン・ベイル主演作『エクソダス:神と王』が、エジプトで公開禁止になったとVarietyが報じた。

 ベイル演じるモーゼが、エジプト王ラムセスと反目し合い、ヘブライ人をエジプトから脱出させ、約束の地に導いていく様を描いた本作の公開を、エジプトの映倫は、「歴史上の事実に異なる内容が含まれている」として禁止とした。その歴史的誤りとは、映画の中ではユダヤ人がピラミッドを建てたことになっていたり、海が真っ二つに切り開かれたのは、モーゼの奇跡によってではなく、地震が起こったため、と描かれている点であるとのことだ。

 エジプトの文化省の長官であるガバー・アスフォー氏は、「ユダヤ人奴隷が大スフィンクスやピラミッドを作ったことになっているのは、歴史上間違っている。なぜならそれらの建設は紀元前2540年ほどで、ユダヤ教の父とされるアブラハムが現れる500年以上も前の出来事だからだ」とコメント。さらに、「これは、シオニズムの考え方で、歴史上の誤りを含んでいるため、われわれは公開を禁止にした」と語っている。

 結局、エジプトでは、12月24日に予定されていた公開初日の1週間前になって、公開禁止になった。今年始めには、預言者を描いたことが、イスラム教に反するとして、映画『ノア 約束の舟』がエジプトで公開禁止となっている。また、モロッコでも、エジプトと同様の理由で、『エクソダス:神と王』が公開禁止となった。(鯨岡孝子)

534チバQ:2015/01/04(日) 05:33:56
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date3&k=2015010200066
存在感失うイスラム穏健派=中東混迷に拍車



公判に出廷したモルシ前エジプト大統領(左)ら=2014年12月、カイロ(AFP=時事)
 【カイロ時事】2014年の中東では、イラクとシリアで活動する過激組織「イスラム国」が勢力を伸長させる一方、エジプトでイスラム組織ムスリム同胞団の弱体化が進むなど比較的穏健なイスラム勢力の存在感喪失が顕著だった。穏健派の退潮は、結果的に中東地域全体の混迷拡大をもたらしている。
 ◇弾圧で過激化の恐れ
 中東世界におけるイスラム勢力の代表的存在だったムスリム同胞団。本拠地のエジプトでは、ムバラク独裁政権崩壊を受けた12年の大統領選で同胞団出身のモルシ氏が勝利し、民主的な手続きで国家のイスラム化を目指す組織の代表格として注目を集めた。しかし、13年の政変で政治的に敗北。同胞団は軍出身のシシ大統領に抵抗する「テロ組織」と見なされ、厳しい弾圧下にある。
 イスラム勢力の動向に詳しいエジプトのアナリスト、アフメド・バン氏は「民主主義の道が閉ざされたと考えるイスラム主義者の一部が、暴力に向かっている」と指摘。同胞団弾圧が、結果的にイスラム国など過激派に力を与えることになりかねないと強い懸念を示す。
 ◇国内分裂、社会荒廃も
 エジプト以外でも、14年のチュニジア議会選で世俗派に敗れた政党アンナハダ(再生)や、部族間抗争が続くイエメンで埋没する政党イスラーハ(改革)など、11年の民主化要求運動「アラブの春」で台頭した政治勢力が逆風にさらされている。15年も退潮は続きそうだ。(2015/01/02-14:36)

535チバQ:2015/01/04(日) 06:02:56
http://www.afpbb.com/articles/-/3035515
大統領公邸前で警官襲撃、男を拘束 トルコ
2015年01月02日 09:57 発信地:イスタンブール/トルコ
大統領公邸前で警官襲撃、男を拘束 トルコ 写真拡大 ×トルコ・イスタンブールのドルマバフチェ宮殿(2004年3月31日撮影、資料写真)。(c)AFP/MUSTAFA OZER 【メディア・報道関係・法人の方】写真購入のお問合せはこちら
【1月2日 AFP】トルコ警察は1日、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領のイスタンブール(Istanbul)の公邸近くで、手投げ弾と旧式の銃で武装した「テロリスト」とみられる男を拘束したと発表した。

 イスタンブール警察のセラミ・アルティノク(Selami Altinok)警察長は現場の報道陣に対し「テロ組織の構成員」とみられる男が「攻撃」を仕掛け、イスタンブールの大統領公邸が入っているドルマバフチェ宮殿(Dolmabahce Palace)前を警備していた警官が標的にされたと発表した。

 警察長によると「男が当番中の警官にめがけて投げた2個の手投げ弾は爆発しなかった。男は速やかに取り押さえられた」と述べた。死傷者はいなかったという。またエルドアン大統領個人が狙われた可能性については否定した。地元メディアによれば事件当時、エルドアン大統領は宮殿に隣接する公邸にはいなかった。

 警察は容疑者の身元を公表しておらず、攻撃の動機も明らかになっていない。男は手投げ弾の他に「非常に旧式の」機関銃1丁と拳銃1丁を携行していたという。

 2003年から昨年まで首相を務めたエルドアン氏は、自らの側近や出身母体のイスラム主義政党が関与したとされる大規模な汚職スキャンダルの数か月後に行われた8月の選挙を経て、今度は大統領に就任。反エルドアン派は、同氏がトルコを独裁支配しようとしていると批判している。(c)AFP

536チバQ:2015/01/05(月) 21:54:17
http://mainichi.jp/select/news/20150105k0000e030103000c.html
トルコ:保健相「女性は育児に専念を」…発言に批判噴出
毎日新聞 2015年01月05日 10時37分(最終更新 01月05日 12時02分)

 トルコからの報道によると、同国のミュエジンオール保健相が4日までに「母親は、他のいかなる仕事も母親であること以上に優先させるべきではない」と発言、女性は育児に専念すべきだとの考えを示し、インターネット上などで批判が噴出している。

 保健相は1日、新年に生まれた赤ちゃんを祝福するため西部イスタンブールの病院を訪問。母親らに、子育ては母乳の方がいいなどとも述べた。

 これに対し、ネットには「母親であることは『仕事』ではない」「自分の人生は自分で決める」といった反論が相次いで書き込まれた。(共同)

537チバQ:2015/01/06(火) 20:01:25
http://mainichi.jp/select/news/20150107k0000m030062000c.html
レバノン:シリア人の入国審査強化…難民流入に苦慮
毎日新聞 2015年01月06日 19時54分

 【カイロ秋山信一】レバノン政府は5日、従来は自由に国境を往来していたシリア人に対し、査証の取得を義務化した。内戦下のシリアから100万人以上の難民が押し寄せ、保護が困難になっているうえ、イスラム過激派が越境する事件が頻発したため、入国審査の強化に踏み切った。
 レバノンが難民の受け入れを事実上規制する方針に転じたことで、トルコやヨルダンに向かう難民が増える可能性がある。ただ、各国とも教育や医療などの財政負担が重荷になっており、国際社会の支援強化を求める声が強まっている。

 レバノン紙デーリー・スター(電子版)によると、シリア人は5日以降、レバノン入国時に旅行や商用、留学などの査証取得が義務付けられる。レバノン滞在の目的や場所、期間も明示する必要がある。難民についても、人道上の必要性を厳密に審査した上で受け入れの可否を判断する。

 レバノン政府は既に入国した難民について新たな手続きは必要ないと説明しているが、国境を往来しながら生活する出稼ぎ労働者らには影響が出そうだ。

 国連によると、レバノンには2011年以降、約115万人のシリア難民が避難した。さらに、約50万人が出稼ぎなどで滞在しており、シリア人は総人口の20%以上を占めている。

 シリアとレバノンは歴史的に一体感が強い。20世紀前半のフランス統治下でキリスト教徒が多いレバノンが切り離され、別々の国として独立したが、政治や経済の結びつきは今も強固だ。

538チバQ:2015/01/07(水) 18:31:18
えーーー!1月3日に近くに居ました
http://mainichi.jp/select/news/20150107k0000e030159000c.html
トルコ:警察署内で女が自爆、警官1人死亡
毎日新聞 2015年01月07日 09時44分(最終更新 01月07日 12時12分)
【エルサレム大治朋子】トルコ最大の都市イスタンブールの警察署内で6日、女が自爆し、近くにいた警官1人が死亡した。現場は「ブルーモスク」の通称で知られるスルタンアフメット・モスク(イスラム礼拝堂)などがある旧市街の観光地で、警察は事件後、付近を封鎖した。

 ロイター通信によると、現場は3階建ての警察署で、女は署内に入り、英語で「財布をなくした」と言った後、自爆したという。女の国籍や身元は不明。犯行声明は6日夜現在、確認されていない。

 イスタンブールでは1日にも男が首相事務所近くの警察署に手投げ弾を投げつけ、逮捕される事件が起きたばかり。後日、トルコの極左組織「革命人民解放党戦線(DHKP−C)」が犯行声明を出し、さらに攻撃を加えると訴えていた。

 同グループは、一昨年2月に首都アンカラで起きた米大使館への自爆テロ攻撃も認めている。

539チバQ:2015/01/08(木) 07:47:10
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150107-00000095-mai-m_est
<トルコ>再び極左組織「革命人民解放党戦線」が犯行声明
毎日新聞 1月7日(水)20時21分配信

 【エルサレム大治朋子】トルコ最大の都市イスタンブールの警察署内で6日に女が自爆し、警官1人が死亡した事件で、トルコの極左組織「革命人民解放党戦線(DHKP−C)」がインターネット上に犯行声明を出した。ロイター通信などが7日に伝えた。

 ロイターなどによると、声明では反政府運動に参加した少年が政府の弾圧で死亡したことへの報復などと主張し、警官について「ファシスト国家の守護者」としている。

 同組織は1日にも、イスタンブールで警察署に手投げ弾を投げつける事件を起こしており、さらなる攻撃を予告していた。一昨年2月に首都アンカラで起きた米大使館への自爆テロ攻撃についても関与を認めている。

 現場は「ブルーモスク」の通称で知られるスルタンアフメット・モスク(イスラム礼拝堂)などがある旧市街の観光地で、警察は事件後、付近を封鎖した。

540チバQ:2015/01/13(火) 07:25:39
http://www.47news.jp/CN/201501/CN2015011201001890.html
アフガン閣僚人事を発表 就任3カ月、調整難航


 アフガニスタンのガニ大統領=2014年12月(AP=共同)

 【イスラマバード共同】アフガニスタンのガニ大統領は12日、新内閣の閣僚人事を発表した。アフガン国軍トップのカリミ参謀長を国防相に充てるほか、外相には反政府武装勢力タリバンなどとの和平交渉を主導する「高等和平評議会」議長を務めたサラフディン・ラバニ氏を起用した。

 大統領選を争ったガニ大統領とアブドラ行政長官との間で調整が難航。昨年9月の大統領就任から3カ月以上も閣僚が決まらなかったが、地元メディアによると、25の閣僚ポストは、両陣営がほぼ半分ずつを推薦する形で分け合った。新内閣は議会の承認を経て正式に発足する。

2015/01/12 22:41 【共同通信】

541チバQ:2015/01/14(水) 21:28:36
http://mainichi.jp/select/news/20150114k0000e030167000c.html
イエメン:混乱深刻化 政情不安、アルカイダ系掃討難航
毎日新聞 2015年01月14日 11時25分(最終更新 01月14日 13時39分)

 【カイロ秋山信一】仏週刊紙「シャルリーエブド」襲撃事件で、容疑者兄弟が軍事訓練を受けたとされる国際テロ組織アルカイダ系の「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)が拠点とするイエメンでは政情不安で、AQAPの掃討作戦も難航している。欧米が支援するハディ政権はシーア派、スンニ派の争いで弱体化し、AQAPが活動する東部には政府の統治が及んでいない。同国がテロの温床となりAQAPが次なる「テロリスト」を養成する危険もある。

 仏週刊紙襲撃事件が起きた今月7日、イエメンの首都サヌアでも凶悪な事件が起きた。警察学校前で爆発があり、中東のテレビ局アルジャジーラによると、仏の事件を上回る38人が死亡した。治安当局は爆弾テロと断定した。事件を巡り、昨年9月に首都サヌアに侵攻した北部拠点のイスラム教シーア派武装組織フシとAQAPが互いに相手の犯行だと非難した。

 泥仕合の様相に対して、サヌアでは10日、数千人の市民がフシとAQAPの双方に抗議するデモを起こし、暴力の連鎖を止められないハディ大統領にも退陣を要求した。仏の事件に比べると外国政府や国外メディアの注目度は低く、地元通信社「マレブ・プレス」のアハマド・アヤイエド編集主幹は「イエメン国民は仏の事件に同情しているが、国際社会が大騒ぎしている様子を見て、『アラブ人の血』が軽く見られているとの気持ちも抱いている」と明かす。

 ハディ大統領は、2011年の民主化要求運動「アラブの春」で退陣したサレハ前大統領の後継者。フシが首都中枢を掌握して以降、ハディ大統領は「フシの操り人形」(アヤイエド編集主幹)と化し、フシの同意がなければ組閣もできないような状況だ。米欧やサウジアラビアなどはハディ氏を支持しているが、フシはシーア派国家イランの支援を受けているとされ、軍事力を背景に首都中枢や北部各県に居座っている。

 一方、AQAPは、仏週刊紙襲撃事件の容疑者兄弟が軍事訓練を受けたとされる東部で勢力を維持し、サヌアでも再三テロを起こしている。スンニ派の過激派勢力であるAQAPは思想的にもフシと対立。国民の約65%を占めるスンニ派がフシの勢力拡大に不快感を抱いていることを利用して、支持拡大を図っている。米軍やイエメン軍は断続的にAQAPを空爆しているが、勢力に衰えは見られない。

 【ことば】イエメン
古くは東西貿易の中継地として栄えた。19世紀に南北に分断されたが、1990年に統合、イエメン共和国が成立した。サレハ氏による政権が30年以上続いたが、2011年以降のアラブの春で退陣。イスラム教スンニ派が6割以上を占める。人口は約2440万人。

542チバQ:2015/01/15(木) 19:59:48
>憎むべき軽薄な言動」と非難するとともに、礼儀を完全に欠いた、こうした風刺画が預言者の高尚さを傷つけることはできない
良い表現だとおもう

http://www.sankei.com/world/news/150114/wor1501140075-n1.html
2015.1.14 22:55
【仏紙銃撃テロ】
「風刺画、無視を」 スンニ派最高権威機関がイスラム教徒に呼び掛け 


【フランス週刊紙銃撃テロ】
 エジプトにあるイスラム教スンニ派最高権威機関アズハルは14日、フランス風刺週刊紙シャルリー・エブドが預言者ムハンマドの風刺画を再び掲載したことについて、全てのイスラム教徒に無視するよう呼び掛ける声明を出した。

 声明は風刺画掲載を「憎むべき軽薄な言動」と非難するとともに、礼儀を完全に欠いた、こうした風刺画が預言者の高尚さを傷つけることはできないと強調した。(共同)

543チバQ:2015/01/15(木) 20:07:43
http://mainichi.jp/select/news/20150116k0000m030054000c.html
仏週刊紙テロ:アズハリ師「描写は預言者おとしめること」
毎日新聞 2015年01月15日 19時11分(最終更新 01月15日 19時24分)
 ◇預言者を描くことに…イスラム教スンニ派の高位法学者

 仏週刊紙「シャルリーエブド」襲撃事件で、同紙最新号が「表現の自由」を盾に、イスラム教の預言者ムハンマド(マホメット)の風刺画を掲載したことが議論を呼んだ。イスラム教徒が預言者を描くことに反発する背景について、イスラム教スンニ派の最高権威アズハルの高位法学者、アシュラフ・サード・アズハリ師(45)に聞いた。【カイロ秋山信一】

 アシュラフ師は、預言者ムハンマドについて、「我々と同じ人間だが、神の啓示を受ける特別な存在でもある。絵画でも映画でも、人間としては描けるかもしれないが、神聖な面を表現するのは不可能だ」と指摘。その上で、イスラム教徒が預言者を描くことを禁じる理由について、「表現しきれないことを描くことによって、預言者をおとしめることになる」と解説した。絵画などの描写を避ける預言者には、キリスト教徒の信仰対象であるイエスやモーセも含まれるという。

 イスラム教の聖典コーランやムハンマドの言行録であるハディースには「預言者を描いてはいけない」といった明確な記述はない。だが、アシュラフ師は「スンニ派のイスラム法学者の一致した解釈だと言ってもよい」と語った。

 「預言者のための報復」という名目で暴力に訴えることについては「間違っている。暴力行為はイスラム教への反発を強めるだけだ」と批判した。また、「禁忌を犯した者に対する罰は、神が与える」と指摘し、風刺画掲載などへの抗議は言葉や平和的なデモで訴えるべきだとの考えを示した。

 一方、政教分離を歴史的に確立したフランスなどの文化について、「欧州社会には、宗教と政治・社会が密接なままのイスラム世界に対して、『発展が遅れているのは宗教のせいだ』という偏見があるように感じる」と述べた。その上で、「(欧州社会で)宗教が軽視されるようになったことは、道徳観の低下につながっている。他者への配慮を欠く行為を『表現の自由』だと一方的に訴えるのは、そうした風潮の表れだ」と、批判した。

 日本や中国については「異なる宗教や慣習を尊重する文化がある。宗教は異なっても、考え方はイスラム教に近いのではないか」と述べた。

 ◇アズハル

 世界のイスラム教徒(推定約16億人)の約9割を占めるスンニ派の最高権威機関。10世紀に創建されたアズハル・モスク(イスラム礼拝所)に大学や研究施設が付属している。イスラム法学の中心地として歴史的に栄え、20世紀初頭にカリフ(スンニ派の指導者)制度が廃止された後は、アズハルを率いる総長がスンニ派の最高権威になったとされる。国際テロ組織アルカイダなどイスラム過激派に対して、穏健派の代表格とみなされている。

544チバQ:2015/01/18(日) 12:56:05
http://mainichi.jp/select/news/20150117k0000e030212000c.html
ニジェール:仏週刊紙抗議デモ暴徒化、4人死亡
毎日新聞 2015年01月17日 10時48分(最終更新 01月17日 14時20分
 【ナイロビ服部正法】ロイター通信によると、西アフリカ・ニジェール第2の都市ザンデールで16日、仏週刊紙シャルリーエブドに対する抗議デモが暴徒化し、フランス文化センターやキリスト教徒の商店などを襲撃し、キリスト教会に放火した。警官隊とも衝突し、警官や市民計4人が死亡した。

 ニジェールはイスラム教徒が人口の9割以上を占める。国際テロ組織アルカイダの分派「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)」や、隣国ナイジェリアで支配地域を広げるボコ・ハラムなど、複数のイスラム過激派の浸透が懸念されている。

545チバQ:2015/01/18(日) 20:45:31
http://www.afpbb.com/articles/-/3036489
アフガン、戦争孤児に資金援助行き渡らず 汚職まん延で
2015年01月14日 14:37 発信地:カブール/アフガニスタン
【1月14日 AFP】アフガニスタンへの国際援助は同国の福祉水準の改善を目的としている。だが、国際社会からの多額の援助にもかかわらず、首都カブール(Kabul)にある施設で生活する、戦争で両親を亡くした多くの子どもたちはその恩恵をほとんど受けていないのが現状だ。

 カブールにある児童養護施設「ウィンドウズ・オブ・ホープ(Windows of Hope)」では、運営者やボランティアのスタッフがわずかな予算でやりくりしながら、12人の子どもたちの世話をしている。

 厳しい状況の中でも、管理者のフローザンさんは必要最低限の、快適で安全な環境を提供する。ここで生活を共にしているのは、国際社会から資金援助を受けるアフガン政府や国際慈善団体から見放された子どもたちで、多くが重度の障害のある子どもたちだ。

 フローザンさんは「ここにいるのは世話をしてくれる人がいない子どもたち。常に誰かの助けが必要で、多くの問題がある」と語った。また、「多くが戦争で家族を亡くした犠牲者。精神的な問題も抱えていて、親族では面倒を見ることができない」と事情を説明した。

 2001年以降、アフガニスタンには米国主導で国際社会が、旧支配勢力タリバン(Taliban)に対して軍事作戦を展開すると同時に、大規模な復興、開発支援計画も実施してきた。

 支援計画では新しい学校や病院、道路、発電施設などが建設されたほか、成人に読み書きを教えるクラスや手工芸の講座、インターネット、農業支援などのために資金が提供された。だが、都市部でさえインフラの整備や医療などが不十分な状況のため、支援の効果は限定的だ。

 公式の数字によると、01年からの援助額は米国国際開発庁(USAID)だけで150億ドル(1兆7600億円)に上る。だが、タリバン政権崩壊から13年が経ち、アフガンに対する国際社会の関心は薄れつつあり、資金援助が今後、減少していくのは必至だ。

 こうした厳しい時代に適応するため、「ウィンドウズ・オブ・ホープ」はこれまで頼ってきた海外からの支援金ではなく、アフガンの政府や地域団体に資金援助を求めていく意向だという。

 だが、国内に30か所ある国営の児童養護施設はどこも汚職に悩まされており、援助を最も必要とする人々に資金が行き渡らないのだ。

 児童養護施設の責任者、サイード・アブドラ・ハシミ(Sayed Abdullah Hashimi)氏は、アフガンでは一部の親がコネを使い、自分の子どもを国営の施設に入れて教育を受けさせていると明かした。これにより実際の孤児が、必要とする支援を受けられないでいる。ハシミ氏によると、政府による国営施設への割り当て額は、子ども1人の1日当たりの食事に85アフガニ(約170円)だが、汚職などで実際に施設の届くのは50アフガニ(約100円)だという。(c)AFP/Emmanuel PARISSE

546チバQ:2015/01/18(日) 20:46:07
http://www.afpbb.com/articles/-/3036822
イスラム国、イラク北部でヤジディー教徒200人解放
2015年01月18日 18:03 発信地:アルティンキョプリュ/イラク
【1月18日 AFP】イスラム教スンニ派(Sunni)派の過激組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は17日、数か月間拘束していたイラク北部のクルド系少数派ヤジディー(Yazidi)教徒200人余りを解放した。大半は高齢者だったという。当局者と活動家らが明らかにした。

 ヤジディー教徒の人権問題に取り組んでいる活動家はAFPに対し、解放された約200人はモスル(Mosul)で拘束されていたと語った。これまでに身元が特定されたのは196人で、今後さらに増える見通し。一部は身体に傷や障害を負い、精神面や心理面の問題に苦しんでいる人が大勢いるとしている。

 ヤジディー教徒らは、キルクーク(Kirkuk)南西の前線で解放された。キルクークとアルビルの当局者は、モスルからハウィジャ(Hawija)経由で身柄を移されたとしている。一行はクルド自治区の治安部隊ペシュメルガ(Peshmerga)に引き渡され、同自治区の中心都市アルビル(Arbil)に向かう途中のアルティンキョプリュ(Altun Kopri)の保健センターに搬送された。

 保健センターではクルド人の医師や看護士数十人が救急医療処置を施した。センターの門周辺には、ニュースを知ったヤジディー教徒らが、行方不明の親族らとの再会を期待して集まり始めている。

 採血を待っているヤジディー教徒らには疲労や衰弱の色が濃く、車いすに乗ったり杖をついたりしている人々も見られた。このうち壊れそうな車いすに乗り、赤と白の布を頭部に被っていた老人は、昨年8月初旬に拘束されて以来、北部イラクを転々とさせられたと語った。「食料が不足していたばかりではなく、長時間不安にさらされたため、とても辛かった」と振り返った。

■拘束継続が負担に?

 当局者はAFPに対し、今回の解放が大規模だったのは意外だと述べ、ISとの取引はなかったと述べた。人権活動家は、「ISは(拘束したヤジディー教徒らが)負担になり、食事を与え世話することができなくなったのだろう」とコメント。また、ヤジディー教徒で、昨年8月に国際社会に対して苦境を切実に訴えたイラク連邦議会のビアン・ダクヒル(Vian Dakhil)議員は、「ISは高齢者を拘束し続けることに何もメリットがないと考えた」との見解を示し、「ペシュメルガが日に日に巻き返している事実も奏功したに違いない。ISは圧迫され、再編を続けざるを得なくなっている」と語った。

 ダクヒル議員によると、ISに依然拘束されている女性や子供は3000人前後とみられている。(c)AFP/Jean Marc MOJON

547チバQ:2015/01/20(火) 00:29:37
イエメンが再び、そして急速に政情不安定になってますね
http://mainichi.jp/select/news/20150120k0000m030129000c.html
イエメン:大統領府に攻撃 シーア派武装組織フシ
毎日新聞 2015年01月19日 23時21分(最終更新 01月20日 00時09分)

 【カイロ秋山信一】イエメンのイスラム教シーア派武装組織フシは19日、首都サヌア中心部にある大統領府を攻撃し、イエメン軍と交戦した。フシは昨年9月にサヌアに侵攻し、政府の実権を事実上掌握していたが、新憲法案などを巡ってハディ大統領との不和が表面化していた。情報相は「クーデターだ」と非難。2011年の民主化要求運動「アラブの春」後に就任したハディ大統領は窮地に立たされている。

 イエメンからの報道によると、フシは19日早朝に大統領府への攻撃を始めた。フシと政府は同日昼ごろいったん停戦で合意したが、戦闘は再開し、フシの戦車部隊が大統領府を包囲。戦闘で少なくとも2人が死亡した。ハディ大統領はサヌアの邸宅に滞在している模様だ。フシとの停戦協議後、バハーハ首相の車列が何者かに銃撃される事件も起きた。

 フシは国土を6分割するハディ大統領の連邦制導入に反対し、対立しているとの見方がある。「アラブの春」で退任したサレハ前大統領がフシと協力し、復権を狙っているとの情報もある。

 イエメンでは昨年夏、北部を拠点とするフシが大規模な侵攻を始め、サヌアなど北・西部で実効支配を広げた。中東での影響力拡大を狙うシーア派国家イランがフシを支援しているとの疑惑もある。東・南部には仏週刊紙「シャルリーエブド」襲撃事件で犯行を認める声明を出したイスラム過激派「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)の勢力圏もある。

548チバQ:2015/01/20(火) 00:35:56
http://www.sankei.com/world/news/150119/wor1501190041-n1.html
2015.1.19 21:59

反政府民兵が国営TV制圧 イエメン、首相車列銃撃も






 大統領宮殿近くで起きた衝突で、配備された政府側の部隊の車両=19日、イエメンの首都サヌア(ロイター=共同)
 イエメンからの報道によると、同国の首都サヌアで19日、政府への反発を強めているイスラム教シーア派系ザイド派の民兵が国営サバ通信や国営テレビ局を制圧した。サヌアの大統領宮殿周辺では同日朝から、ザイド派民兵と政府軍の衝突が起き、2人が死亡した。

 ザイド派民兵は19日、サヌアの検問所でバハーハ首相の車列を銃撃。けが人はなかったが、政府側は暗殺未遂だとしている。情報相はザイド派のメディア制圧について「クーデターに向けた動きだ」と述べた。

 大統領府は即時停戦を呼び掛ける声明を出したが、衝突は散発的に続いているもようだ。

 ザイド派は昨年9月、サヌアを武力で掌握し、当時の内閣を交代に追い込んだ。その後バハーハ内閣が発足し、連邦制による新体制を目指しているが、ザイド派は連邦制導入による影響力低下を懸念し政府への反発を強めている。(共同)

549チバQ:2015/01/20(火) 20:33:16
http://www.sankei.com/world/news/150120/wor1501200053-n1.html
2015.1.20 19:22
【イスラム国殺害予告】
ジャーナリストの後藤さん、子供に目を向け世界奔走 動画も次々投稿「現場の空気伝えたい…」





(1/2ページ)【過激組織「イスラム国」】

「第53回産経児童出版文化賞」でフジテレビ賞を受賞した後藤健二氏。動画サイトに拘束される様子が投稿された=平成18年6月、東京・飯田橋
 過激派「イスラム国」に拘束されたとみられる後藤健二さん(47)はジャーナリストとして活動していた。平成8年に設立した映像通信会社「インデペンデント・プレス」のホームページには「困難な環境の中で暮らす子ども達にカメラを向け、世界各地を取材している」と記されている。

 昨年12月に後藤さんの現地報告「シリアからの叫び、分裂するイラク」を開催する予定だった宮城県ユニセフ協会の事務局長、五十嵐栄子さん(61)は「紛争の地でも暮らしている人たちがいることを伝えたくて、取材活動をしていたと思う」と話し、「何とか助かってほしい」と無事を祈った。

 昨年9月に後藤さんに会ったという編集者によると、後藤さんは「イスラムについては色々誤解がある。シリアに行きたい」という内容の話をしていたという。

 後藤さんの知人でイラクやシリアなどの紛争地域で取材を続けるフリージャーナリスト、安田純平さん(40)によると、後藤さんは戦闘行為よりも難民問題などに関心を持り、紛争地域を取材するジャーナリストの間で「比較的無理をしない記者」として知られていた。

 一方で取材内容は深さを感じさせたといい、安田さんは「取材が深かったからこそ危険地域に行けてしまったともいえる」という。安田さんは「交渉が通じるルートがあればいいが…」と祈るように話した。

 一方、後藤さんは昨年10月2日、自身のツイッターに「シリア取材に入ります」と書き込んでいた。

 後藤さんは「どこまで皆さんにお伝えできるか、現場の空気が伝えられたら」とも書き込み、2日には動画投稿サイト「ユーチューブ」にシリアと国境を接するトルコへ避難する住民の様子など4本の動画を投稿した。3日にもイスラム国に街を包囲され、トルコ国境に避難している住民のインタビューなどを投稿していた。

 TBSテレビによると、後藤さんは8日、同テレビの情報番組「ひるおび!」に東京都内のスタジオから生出演し、出演前の様子をまとめた動画をユーチューブで披露。この時期に一時帰国し、再び渡航したとみられる。

 確認できる後藤さんの最後のツイッターは10月23日。イスラム国を取り上げるテレビ番組の告知を行っていた。

550チバQ:2015/01/20(火) 20:34:58
http://www.sankei.com/world/news/150120/wor1501200043-n1.html
2015.1.20 18:27
【イスラム国殺害予告】
「戦場記者」の肩書嫌う後藤さん 「死ぬなよ」と湯川さんをたしなめ…





【過激組織「イスラム国」】

「第53回産経児童出版文化賞」でフジテレビ賞を受賞した後藤健二氏。動画サイトに拘束される様子が投稿された=平成18年6月、東京・飯田橋
 シリア内戦を取材していたフリージャーナリスト後藤健二さんは、紛争下でひっそりと暮らす女性や子どもに寄り添い、人々の息遣いを伝えることを心掛けていた。「銃弾が飛び交う現場から離れたところにこそ、記者が伝えなければならない現実がある」と指摘する一方、自身が「戦場ジャーナリスト」と呼ばれるのを嫌っていた。

 トレードマークの長い髪を結い、ビデオカメラ片手に中東やアフリカの紛争地帯や貧困問題を取材してきた。

 昨年8月にシリアで過激派「イスラム国」に拘束されたとみられる千葉市の湯川遥菜さんの知人でもあり、湯川さんに関して取材に応じた際、「自分は死んでもいい身だと話す湯川さんに、死ぬなよ、とたしなめて日本を送り出したのに」と沈んだ声で話していた。

 自身のシリア取材に関しては、反体制派側に面倒をみてもらい、細心の注意を払っていると自信をのぞかせた。(共同)

551チバQ:2015/01/20(火) 20:44:17
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015012000473
進まぬ和平交渉=国家樹立「見果てぬ夢」−パレスチナ


 【エルサレム時事】中東歴訪中の安倍晋三首相がイスラエル、パレスチナの双方に働き掛ける中東和平交渉の再開は、相互不信の深刻化で見通しの立たない状態が続いている。今後も明るい材料は乏しく、パレスチナ住民にとって国家樹立は「見果てぬ夢」となっているのが現状だ。
 1993年のパレスチナ暫定自治宣言(オスロ合意)に端を発する交渉では、これまでに「2国家共存」を目指す大枠は確認されているものの、国境の画定やエルサレムの帰属などをめぐる各論では22年たった現在も合意がみられない。
 交渉は再開と中断の繰り返しだ。最近では2013年7月、米国が9カ月の期限付きで交渉再開を発表したものの、目立った成果もなく中断された。14年7〜8月にはパレスチナ自治区ガザとその周辺を舞台にイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの大規模軍事衝突が発生。イスラエルとパレスチナ自治政府は、エルサレムの聖地をめぐっても対立を深めた。
 交渉再開の糸口を見つけられないパレスチナ側は、国際社会によるイスラエルへの圧力強化に期待。14年末、イスラエルの占領地撤退に期限を設ける国連安全保障理事会の決議案の採択を目指した。これが否決されると、国際刑事裁判所(ICC)の設立条約などへの加盟申請に踏み切った。
 パレスチナ側には、イスラエルによる占領、軍事作戦に「戦争犯罪」の汚名を着せようとの思惑がある。イスラエル政府高官は「ICC(加盟申請)はわれわれのレッドライン(越えてはならない一線)だ」と強く反発する。
 イスラエルは3月に総選挙を控え、ネタニヤフ右派政権の交代による局面打開を期待する向きもある。ただ、パレスチナが国際機関を舞台に「場外戦」を続ければ「より右寄りの政権が生まれ、パレスチナに不利になる」(同高官)ことになりかねない。自治政府自身が、深いジレンマに陥っている。(2015/01/20-14:30)

552チバQ:2015/01/21(水) 08:01:04
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150121-00000003-asahi-int
イエメン大統領官邸を武装勢力が制圧 内通者通じ侵入か
朝日新聞デジタル 1月21日(水)1時13分配信

イエメン大統領官邸を武装勢力が制圧 内通者通じ侵入か
 イエメンの首都サヌアで20日、イスラム教シーア派の武装組織が大統領官邸を武力で制圧した。AP通信が伝えた。戦闘員が官邸を砲撃後、内通者を通じて邸内に入ったとの目撃証言もある。同国の情報相は「武装組織が政治体制の転覆を試みている」と自身のツイッターで述べた。

 イエメンは、仏週刊新聞襲撃事件への関与を主張する国際テロ組織「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」が本拠とする。同国の混乱は地域のさらなる治安悪化を招く恐れがある。

 武装組織は昨年9月、政府の経済政策などに反発して首都の主要政府庁舎を占拠。その後政府との交渉で首相を交代に追い込んだ。しかし、バハーハ新首相がめざす連邦制の導入などに反発し、19日には首相官邸や大統領官邸周辺を包囲。治安部隊との戦闘が断続的に続いた。イエメンは2012年、「アラブの春」の民主化運動でサレハ元大統領が退陣。ハディ暫定大統領が後任についた。ハディ氏は大統領官邸内にいるとの情報がある。(ドバイ=渡辺淳基)

朝日新聞社

553チバQ:2015/01/21(水) 08:01:32
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150120-00000093-mai-m_est
<イスラム国>規律低下…イラクで戦闘長期化、内紛や脱走者
毎日新聞 1月20日(火)20時27分配信

<イスラム国>規律低下…イラクで戦闘長期化、内紛や脱走者
破壊され「イスラム国」が放棄した軍用車の上に立つイラク側の地元兵士=イラク北部シンジャルで11日、AP
 【カイロ秋山信一】日本人とみられる2人を人質に取り、殺害を警告したイスラム過激派組織「イスラム国」の内部で最近、内紛や脱走者が相次いでいたことがイラク北部の住民の証言などで分かった。昨年6月以降、イラクとシリアで勢力を伸ばしてきたイスラム国だが、戦闘が長期化する中で士気や規律が低下している可能性がある。

【日本人2人殺害を警告 ネットに映像】

 イラク北部では実効支配地域の住民を強制的に徴兵する動きも出ている。近く本格化するとみられる政府側の攻勢に備えて、部隊の立て直しを迫られている模様だ。

 一方、イラクで今月、クルド自治政府の治安部隊ペシュメルガの訓練を行っているカナダ軍特殊部隊が、イスラム国から攻撃を受け、銃で応戦したことが19日、判明した。米軍主導の有志国連合は昨年8月にイスラム国への空爆を開始し、政府軍やペシュメルガへの訓練も進めてきたが、現地に派遣している米欧諸国がイスラム国と地上で交戦したのは初めてとみられる。

 イラク北部モスルの住民やイラクメディアによると、モスルでは昨年12月、任命されたばかりのイスラム国の「知事」が内通の疑いをかけられて処刑された。シリア東部デリゾール県でも今月、「知事」人事を巡って抗争が起きた。本拠地があるシリア北部ラッカでは、逃亡を図った外国人戦闘員約100人が処刑された。

 こうした中、イラク北部の農村部では、若い住民らを戦闘要員として徴集する動きが強まっている。タルアファル近郊の村では徴兵を拒まれたため、村を攻撃し、3人を殺害。約250人を捕虜にした。イスラム国は従来、複数のメンバーの推薦がなければ、新規に戦闘員を加えることはなかった。だが政府側の攻撃が強まるとの観測が広がる中、戦闘要員の確保を急いでいるとみられる。

 ただ、政府側も軍の再編に手間取っており、実際に攻勢に出られるかは不透明だ。昨年6月にイスラム国が大規模侵攻を始めた際、政府軍はほとんど反撃せずに敗走を重ねた。9月に就任したアバディ首相は、汚職容疑で数十人の軍幹部を更迭するなど立て直しを図っている。

554名無しさん:2015/01/21(水) 21:33:01
中田考氏をイスラム国との交渉チャンネルに出来たかも知れないのに公安が潰してしまいましたからね。。。

555名無しさん:2015/01/21(水) 23:09:10
>>554

http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/358547/
http://news.livedoor.com/article/detail/9699980/
【日本人人質事件】2人を救出するチャンスはあった

2015年1月21日 19時0分 東スポWeb
【イスラム国・日本人人質事件】人質2人には解放のチャンスがあった!? シリア、イラクで勢力を拡大するイスラム過激派「イスラム国」とみられるグループが、日本人2人の解放に72時間以内に身代金2億ドル(約236億円)を要求するビデオ声明を発表、日本中をショックに陥れた。映像には男性2人が映っており、日本政府は千葉市の湯川遥菜さん(42)と、仙台市出身のフリージャーナリスト、後藤健二さん(47)の可能性があることを認めた。イスラム国幹部とのパイプを持つフリージャーナリストの常岡浩介氏は「2人を救出するチャンスはあったのに…」と悔やんでいる。どういうことなのか――。

 ビデオ映像では冒頭に「日本政府と日本国民に対し」とのタイトルがつけられ、イスラム国対策で2億ドルの支援を発表した安倍晋三首相(60)を「おまえは『イスラム国』から8500キロも離れているにもかかわらず、自発的に十字軍に参加した」と名指しで批判した。

 これを受け、安倍首相は2億ドルの支援はあくまで人道的なものと強調。情報収集に当たり、対応策を練っているが、軍事ジャーナリストの神浦元彰氏は「安倍首相が中東に来て、2億ドルの支援を表明したことがイスラム国側には挑発行為に映った。72時間と2億ドルという要求は、ハナから交渉するつもりはない。(人質の命は)非常に厳しい状況だ」と指摘する。

 実は、後藤さんが昨年10月に行方不明となった後、12月にメールで妻に、イスラム国関係者から10億円の身代金要求があったという。

「10億は個人が払える額ではなく、家族は政府に通報したが、政府側も内密にしていたようだ」(神浦氏)。最初の交渉機会を既に失っていた。

 湯川さんにも解放機会はあった。昨年8月に拘束が判明後、イスラム国側は裁判にかける準備を進めていた。湯川さんの英語が片言で公平な公判が困難なためアラビア語と日本語の通訳、立会人を求め、イスラム国幹部とパイプがある常岡氏とイスラム法学者の同志社大・中田考元教授に連絡が入った。常岡氏は2010年、アフガニスタンでタリバンを自称する武装勢力に拘束された経験を持つ。

 2人は9月にシリア入りしたが、米軍の空爆による状況悪化で裁判は延期となった。翌10月に再び公判が予定され、常岡氏がシリア入りしようとしたところで北大生が私戦予備・陰謀の疑いで事情聴取される騒動が起きた。常岡氏や中田氏は警視庁公安部の家宅捜索を受け、パスポートが押収されるなどして、渡航不可を余儀なくされた。

「10月の段階で、イスラム国側は『湯川さんを身代金のネタにしない。見せしめの処刑もしない。イスラム法に基づいて、公正に裁判を行う』と通達してきた。また『無罪ならそのまま日本につれて帰ってもいい』とも言っていた。解放される可能性は半々ぐらいあったと思う」(常岡氏)

556名無しさん:2015/01/21(水) 23:09:23
>>555

 結局、湯川さんの生存、所在が確認できる裁判は流れ、常岡氏も当局のマークを受ける中で、イスラム国幹部との連絡は絶たれた。

「湯川さんを助けに行く」と後藤さんが、シリアへ渡ったのもこの北大生騒動直後のタイミングだった。湯川さんの救出に成功していれば後藤さんが捕らわれることはなかったのだ。

 それにしても、なぜイスラム国の態度が変わったのか? 常岡氏は「イスラム国の人間は“日本は友達だ”とよく言っていた。むしろ反米国家とも思っていたかもしれない。それが安倍首相の2億ドルの支援表明で、“目には目を歯には歯を”になったのではないか」。

 この先、2人を解放するチャンスはあるのか?

 常岡氏は「イスラム国には、あわよくばカネがとれれば、という考えもある。2億ドル払われたら解放されると思うが、ありえないでしょう。現状で、イスラム国とやりとりができるのは、僕と中田氏しかいない。外務省でも警察でもいいから我々に協力を求めれば、喜んで協力するが、何も連絡はない。僕個人で勝手に動けば、逆のリスクを生む可能性があるので(直接コンタクトは)できない。このまま2人を見殺しにしてしまっていいのか」と訴える。

 実際、拘束された2人の情報収集で外務省や警察庁の対応は後手に回り、警察庁幹部は「2人の居場所はおろか、状況も分からないまま月日がたった」と言い、強行奪還作戦どころではない。

「表立って身代金を要求されて、裏交渉もできない。(日本政府も)これまで散々、(家宅捜索などで)嫌がらせした常岡氏らに頭を下げて頼むこともできない。もし身代金を払えば、国際的な信用を逸するのでできない。恐怖感を植えつけるのがイスラム国の狙いなんです」(神浦氏)

 タイムリミットは刻一刻と迫っている。

557チバQ:2015/01/21(水) 23:09:58
http://www.asahi.com/articles/ASH1P4QYXH1PUHBI019.html
イエメン暫定大統領の「正統性」確認 国連安保理が声明
ニューヨーク=金成隆一2015年1月21日18時28分

 イエメンでイスラム教シーア派の武装組織がハディ暫定大統領の官邸を制圧したことについて、国連安全保障理事会は20日、暴力で政府の弱体化を試みる攻撃だとして強く非難する報道声明を発表した。

 安保理は今回の事態を受け、非公開で緊急に集まった。声明は「深刻な懸念」を表明した上で、選挙結果などを理由にハディ暫定大統領が「正統な統治者」だとする立場を明確に示した。報道声明に法的拘束力はないが、安保理の統一した意思を示す。

 国連の潘基文(パンギムン)事務総長も同日、全関係者に「即時停戦」を求め、政府機能の回復のために必要な措置をとるよう呼び掛けた。報道官を通じて声明を出した。(ニューヨーク=金成隆一)

558チバQ:2015/01/21(水) 23:54:10
http://www.sankei.com/politics/news/150121/plt1501210038-n1.html
2015.1.21 20:06
【イスラム国殺害脅迫】
日本政府にパイプなし、脆弱な情報収集体制 キルギス人質事件では外交官が部族人脈を駆使した例も

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ヨルダン・アンマンで取材に応じる中山泰秀外務副大臣=21日(共同)
 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が日本人2人を殺害すると脅迫したことを受け、日本政府は関係国に協力を求めるなど情報収集に全力を挙げている。だが、政府は「イスラム国」との折衝のパイプを持っていない上、シリア国内に外交拠点も置いていない。事態打開への有効な手立てを見いだせないまま、「72時間」は刻一刻と迫りつつある。

 外務省は、シリアの内戦激化に伴い、平成24年3月に在シリア大使館の一時閉鎖を決定した。大使館の機能は隣国の在ヨルダン大使館に移管され、その後、シリア国内に日本政府関係者は足を踏み入れていない。

 このため、シリアに残る現地人スタッフらからの情報に頼っている。それでも、「生の情報に接することができず、質と量双方で限界がある」(同省関係者)という。

 政府は、在ヨルダン大使館員を軸に構成する現地対策本部の体制に関しても「規模や要員は相手に手の内を見せることになる」として詳細を公表していない。昨年8月に湯川遥菜さんが「イスラム国」に拘束されたとみられる事件が発生した後から、在ヨルダン大使館に十数人が詰めているが、外務省はアラビア語が堪能な省員を新たに派遣するなど体制強化を急いでいる。

 過去の海外での邦人人質事件では、外交官が独自の人脈を駆使して解決に道筋をつけた例がある。

 11年8月にキルギスで資源開発調査に従事していた国際協力事業団の専門家4人らがイスラム武装勢力に誘拐された際、当時在ウズベキスタン大使館員だった高橋博史駐アフガニスタン大使が武装勢力側との直接交渉ルートを開拓した。高橋氏はパシュトゥン語を操り、武装勢力に影響力をもつ各地の部族長とも親交があった。

 今回は、折衝の相手に想定するのが国家樹立を「宣言」し、人質殺害映像を垂れ流す“特異な組織”であることも外務省が動くに動けない要因になっている。

559チバQ:2015/01/22(木) 00:01:44
http://mainichi.jp/select/news/20150122k0000m010076000c.html
イスラム国拘束:政府、接触の糸口探る 「解放に全力」
毎日新聞 2015年01月21日 21時23分(最終更新 01月21日 22時56分)
 安倍晋三首相は21日、イスラム過激派組織「イスラム国」とみられるグループが拘束した日本人2人の殺害を予告した事件を受け、関係閣僚会議を首相官邸で開き、「厳しい時間との闘いだが、これまで培った外交ルートを最大限活用し、解放へ手段を尽くしてほしい」と指示した。政府は家族への確認などから2人が湯川遥菜さん(42)、後藤健二さん(47)と判断。菅義偉官房長官は記者会見で、身代金要求の期限を23日午後2時50分ごろとみていると表明した。

 ◇2人は湯川さん、後藤さん

 首相は21日夕、中東から政府専用機で帰国し、関係閣僚会議に出席。殺害予告の動画に映っている2人は湯川さんと後藤さんとの認識を示し、「2人に危害を加えず、直ちに解放するよう強く要求したい」と改めて訴えた。首相は会議後、記者団に「我が国は決してテロに屈することはない。国際社会と手を携え、この卑劣なテロとの戦いに万全を期す」と述べた。

 インターネット上に配信された殺害予告動画は「72時間」が身代金支払いの期限だとしている。外務省が動画を最初に確認したのは、20日午後2時50分ごろで、菅氏は会見で、イスラム国の関係者が動画を配信した可能性が高いとしたうえで、同省が確認した72時間後が「タイムリミット」にあたると初めて明言した。

 菅氏はまた、イスラム国との接触や2人の安否情報はないと説明した。ただ、政府関係者は接触について「ノーコメント」としている。

 外務省は2011年から日本人に対し、治安が悪化したシリアからの退避を勧告。在シリア日本大使館もすでに隣国ヨルダンへ移っており、日本政府はシリア国内に直接の拠点がない。首相らは中東・欧米各国に情報収集などで協力を要請。さらにヨルダンの現地対策本部などが、シリアの地域有力者らを通じてイスラム国に接触を試みているとみられる。

 動画は、首相が表明した中東支援策の2億ドルが「イスラム国への戦い」と非難している。これに対し、政府は「難民への人道的・非軍事的支援だ」との反論を外交ルートやメディア、ネットなどで発信し、2人の早期解放につなげようとしている。菅氏は会見で「犯人が主張しているような、イスラムの人々を殺すための支援では全くない」と改めて強調した。

 警察庁は21日、テロ対策の専門組織である国際テロリズム緊急展開班(TRT−2)要員をヨルダンに追加派遣した。すでにヨルダンで外務省と連携して情報収集を行っている要員に合流し、外国の治安当局とも意見交換などを行い活動を強化する。【高橋克哉、長谷川豊】

560名無しさん:2015/01/22(木) 07:13:48
>>554
http://www.bengo4.com/topics/2577/
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150121-00002577-bengocom-soci

「私はイスラム国と交渉ができます」ジャーナリスト常岡浩介さんがネットで表明
弁護士ドットコム 1月21日(水)15時35分配信

過激派組織「イスラム国」が日本人2人を人質にして、身代金を払わなければ殺すと脅迫する動画を公開した問題で、ジャーナリストの常岡浩介さんは1月21日、「私とハサン中田考先生はイスラム国と交渉が出来ます」「邦人の人命救助のためなら喜んで協力します」と、インターネットのSNSで表明した。

常岡さんは中東での取材経験が豊富なフリーのジャーナリスト。紛争地域での取材も積極的に行っており、2010年にアフガニスタンで武装勢力に拘束されたこともある。昨年秋には、イスラム国へ向かおうとした北海道大学の学生が私戦予備・陰謀の疑いで事情聴取された事件に関与したとして、元同志社大教授のイスラム研究者・中田考さんとともに、警察から捜査を受けていた。

常岡さんは21日、SNSサイト「Google+」で、「邦人の人命救助のためなら外務省にも、警察にも喜んで協力します」として、次のようなメッセージを公開した。

「日本政府がオマル・グラバ司令官の身柄の安全を保証し、私とハサン先生を交渉人として認めてくれれば、私たちは湯川さん、後藤さんの解放をイスラム国に直接、訴えることができます。日本の拠出する2億ドルはあくまで人道支援目的に限定されたもので、イスラム国を軍事攻撃するためのものではないと説明できます。さらに、イスラム国側が安倍総理の対中東政策をもって、日本人人質を処刑するのは不適切だと説明します」

また、イスラム国の司令官から昨年聞いた話として、次のように記している。

「オマル・グラバ司令官の説明では、去年の8月から10月にかけて、イスラム国は湯川さんを処刑したり、身代金を要求する意志がないことを明言していました。今回、その方針が変わった理由を問い質します」

●捜査を受け、取材が難しくなっていた

SNSでこのようなメッセージを公開したことについて、弁護士ドットコムニュースは、常岡さんに電話で取材した。

それによると、常岡さんはこれまでの取材経験などから「日本の外務省・警察とイスラム国の間にはパイプ役となる人がおらず、イスラム国の指導部と直接交渉したり、彼らの主張に反論するためのルートが存在しない」と分析している。その一方で、「自分や中田氏なら直接交渉ができる」と考えている。

SNSで言及していた「オマル・グラバ司令官」は、テルアビアドという街のイスラム指導責任者で、常岡さんと面識がある人物。イスラム国の階級的には下級司令官だが、直接の上官が「人質を管轄する責任者」なのだという。

グラバ司令官は昨年、イスラム国は湯川さんを処刑したり身代金を要求する意志はないと話していたということだが、さらに「湯川さんの裁判を開く」として、中田さんは通訳者、常岡さんは取材者として来てくれと要請があったという。

「無罪判決が出れば、湯川さんを連れて一緒に帰れる」と考えた常岡さんは、イスラム国での裁判を取材する予定だった。しかし、北大生の一件で捜査を受けたことで、渡航や裁判取材は実現しなかったのだという。

常岡さんは「捜査でパソコンなどを押収されました。取材源を秘匿しなければならないジャーナリストとしては、警察の事件捜査で盗聴を受ける可能性なども考えると、イスラム国の相手とやり取りをすることが難しい状態になっています。しかし、国も認める交渉人としてであれば、今すぐにでも人質解放に協力することができます」と話していた。

弁護士ドットコムニュース編集部

561チバQ:2015/01/22(木) 20:56:23
http://www.sankei.com/world/news/150122/wor1501220030-n1.html
2015.1.22 19:32

イラン前副大統領に実刑判決 





 イランの最高裁判所は、横領の罪に問われた同国のラヒミ前第1副大統領に禁錮5年3月の実刑判決を言い渡した。横領の詳しい内容は明らかにされていないが、最高裁は不正に得た約285億リアル(約1億2千万円)の返還なども命じた。国営イラン通信が22日までに伝えた。

 イランでは、保守強硬派のアフマディネジャド前政権時代に汚職が深刻な問題となり、司法当局が摘発を強化。ロウハニ大統領は昨年12月、強硬派を中心にまん延する汚職を撲滅する姿勢を示している。

 ラヒミ氏は前政権時代の第1副大統領で、国営保険会社の役員人事をめぐって不正を行ったとみられている。2013年8月のロウハニ現政権発足に伴って退任する前から、司法当局の捜査を受けていた。(共同)

562チバQ:2015/01/22(木) 20:57:49
http://www.sankei.com/world/news/150122/wor1501220015-n1.html
2015.1.22 08:24
【イスラム国殺害脅迫】
イスラム国は「金欠」か…油田空爆、原油安で資金枯渇気味に





(1/3ページ)【過激組織「イスラム国」】

シリア北部ラッカで行進する「イスラム国」の戦闘員。法外な身代金要求の狙いは(AP)
 拘束している湯川遥菜さんとフリージャーナリスト、後藤健二さんの命と引き換えに、日本政府に身代金2億ドル(約236億円)を要求したイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」とみられるグループ。安倍晋三首相の中東歴訪を狙うという“絶妙”なタイミングで、ビデオ声明をネット上に公開した。破格の金額に姑息なまでの用意周到ぶり。その裏には、豊富であるはずの財源が危機的状況という金欠事情があるようだ。(zakzak)

 金を出せば、助けてやるという非情な要求を突き付けてきたイスラム国。ビデオに登場する黒ずくめの男は湯川さんら2人をひざまずかせて、ナイフを振りかざし、「日本はイスラム国から8500キロも離れていながら、進んで十字軍に参加した」「女性や子供を殺害、イスラム教徒の家を破壊するのに1億ドル、イスラム戦士と戦う背教者養成に1億ドルを提供した」などとぶち、法外な金額を要求。このメッセージは安倍首相、日本国民に向けたものだ−とも主張した。

 イスラム国は、豊富な資金源を有することで知られ、それをテロや生活などさまざまな活動にあててきた。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルなどによると、シリアのラッカからイラクのモスルまでを支配下に置き、少なくとも8カ所の油田・ガス田を管理する。

 この原油の密輸で1日あたり100万ドル(約1億1800万円)を得ているとされるほか、市民らから安全保証料などの名目で金銭を徴収。イスラム慈善団体を隠れみのにした海外からの支援といった収入源もある。

 だが、最近その財源が不安定になっているというのだ。

 軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「米軍の空爆などによって主要な資金源としていた油田が次々と破壊されている。このところの原油安の影響もあって、資金が枯渇気味になっていた」と指摘する。中東情勢に詳しい関係者によると、イスラム国が身代金を要求するのはめったになく、そういう懐事情が脅迫に走らせている恐れがある。

 世良氏は「イスラム国は、2人の処刑理由として、安倍首相による(イスラム国を掃討する)連合軍への資金協力を挙げている。しかし、それはシリア難民への援助であって、連合軍への支援ではない。理由は単なるこじつけだろう」とも分析する。この過激派。思想信条というより、単なる金目当ての強盗集団ともいえそうだ。

563チバQ:2015/01/22(木) 21:06:38
http://mainichi.jp/select/news/20150123k0000m030060000c.html
イエメン:武装組織フシに政治的譲歩 大統領府制圧で
毎日新聞 2015年01月22日 19時47分

 【カイロ秋山信一、ワシントン和田浩明】イエメンのイスラム教シーア派武装組織フシが新憲法案などを巡り政府に反発し大統領府を制圧した問題で、同国のハディ大統領は21日、フシに政治的譲歩する姿勢を示した。軍事力を背景にしたフシの要求に屈した形で、大統領の求心力低下は必至だ。混乱が続けば同国を拠点とし、仏週刊紙本社襲撃事件で犯行声明を出した国際テロ組織アルカイダ系団体「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」などの活動が活発化する恐れもあり、米国も警戒している。

 現地メディアによると、ハディ大統領は声明を発表し「フシには、あらゆる政府機関のポストに起用される権利がある。新憲法案も修正する用意がある」と述べた。大統領府や公邸からフシが撤収することでも合意したという。

 新憲法案には、国土を6分割し連邦制を導入することが盛り込まれている。しかし、北部を拠点とするフシは、影響力の低下などを懸念し反対している。

 一方、米国のサキ国務省報道官は21日、ハディ大統領を米国として支持する姿勢を示し、ハディ氏と連絡を取り合っていることを明らかにした。サキ報道官は「イエメンで確固たる存在を維持することは米国の安全保障上必要だ」と述べた。

 AQAPは、欧米を標的にしたテロに積極的な姿勢を見せている。米軍は無人機空爆で幹部を殺害するなどしてきたが、抑え込みに成功していない。

 さらに、CNNによると、イエメンにはAQAPと敵対し、イラクとシリアで活動する過激派組織「イスラム国」が浸透し始め、数カ月前から要員募集などもしているという。政情不安が続けば、テロ組織の活動がさらに活発化する可能性もあり、米国などは情勢を注視している。

564名無しさん:2015/01/22(木) 22:01:27
>>462>>554>>555>>560

http://logmi.jp/35616
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150122-00010000-logmi-soci

「イスラム国にも人道支援を」 邦人人質事件の仲介案をイスラム学者・中田孝氏が提言【全文】
ログミー 1月22日(木)15時35分配信

中東の過激派組織「イスラム国」が日本人2人を拘束し、身代金2億ドルを72時間以内に要求している事件に関連して、イスラム法学者の中田孝氏が記者会見。日本政府とイスラム国に対して、独自の仲介案を提示しました。なお中田孝氏は昨年、イスラム国への参加を希望した北大生に渡航支援を行い、公安から聴取された人物でもあります。(2015年1月16日 イスラム国・邦人人質事件 イスラム学者 中田考氏 記者会見 主催:日本外国特派員協会 より)

■イスラム国からのメッセージ
中田孝氏:今日はお集まりいただきましてありがとうございます。私はもともと、非常に言葉がはっきりしませんで、日本語のテレビでも私が喋ると字幕が出るというくらいはっきりしないんですけれども、今、難聴が非常に悪くなっておりまして、皆さんの質問もよく聞き取れませんので、今回は出来る限り隣にいらっしゃいます秋田先生を通じて話を聞いております。

私は今、(北大生のイスラム国参加計画事件に関与したとして)被疑者の立場におりますので出来る限りマスコミの質問を避けておりましたし、イスラム国とのコンタクトも避けておりました。それは私自身にとっても問題ですし、先方に対しても迷惑がかかるということがあったんですが、今回こういった人命が関わるということでしたので、皆さまの前でお話することに致します。

今回、タイミング的に安部総理の中東歴訪に合わせて発表があったわけですけれども、安部総理自身は、中東に行ったことが地域の平和と安定につながると信じていたのだとは思いますけれども、残念ながら、非常にバランスが悪いというふうに思います。

もちろんイスラエルに対して入植地の反対を直言する、といったことでバランスの取れた外交を行っていると信じているのだと思いますけれども、中東においてそもそもイスラエルと国交をもっている国自体がほとんどないという自体を、正確に実感していないのだと思います。

ですので、これは中東、あるいはアラブ・イスラム世界では、非常に偏った外交というふうに見られます。

記者会見のなかで、難民支援・人道支援を行っているということを強調していましたけれども、もし人道・難民支援ということで今回の中東歴訪があったのだとすれば、今シリアからの難民は、正確にはわかりませんけれども300万人とも言われています。

565名無しさん:2015/01/22(木) 22:01:40
>>564

その大半、半数以上は、160万人とも言われていますけれども、トルコにおります。まずトルコを最優先すべきであって、(訪問国から)トルコが外れている時点で、難民支援のために行った、人道支援をすると言っても、これは通用しないというふうに思われます。

訪問国はエジプト・イスラエル・パレスチナ・ヨルダンと、全てイスラエルに関係する国だけであると、そういう選択をしている時点で、アメリカとイスラエルの手先であると、当然認識されます。人道・難民支援のために行っているとは理解されない、というのが中東を知る者としては常識です。

中東の安定に寄与するというのは当然理解できる発言ですけれども、中東の安定が失われているのはイスラム国が出現する前からのことです。そのなかでわざわざというか、イスラム国だけを名指しで取り上げて、イスラム国と戦うため、と言いながら、人道支援だけをやっていると言っても、それは通用しない論理だと思います。

日本人の人質2人がいるということは、外務省も把握していたことであって、わざわざ「イスラム国と戦う」ということを発言するというのは、非常に不用意であると言わざるを得ないと思います。

テロリストの要求を飲む必要はもちろん無いわけですけれども、しかしそのことと、交渉するパイプを持たないということは、全く別のことだと思います。

例え無条件の解放を要求するとしても、実際に人質2人を解放するために安全が確保されるのか、その間空爆を止めることが出来るのか、誰がどこに受け取りに行くのか、そういったことを、正しい相手を正しく話をするパイプがないことには、そもそも話になりません。

今回の件でも、これまでと似たようなケースでも、多くの「仲介者になる」という偽物が現れて、それにアメリカが騙される、というようなケースはたくさん起きております。今回でも、そういう恐れが当然あるわけです。

イスラム国の呼び掛けは、安倍政権だけではなく日本国民に対する呼び掛け、という形をとっておりました。それに対して我々は応えるべきだと思います。もちろん日本は民主主義をとっている国ですので、安倍政権に賛成する人間もいれば反対する人間もいる。そのなかで我々にどういう対応が出来るのか、というのを問われているのだと思います。

566名無しさん:2015/01/22(木) 22:02:54
>>565
■中田孝氏が考える仲介案「イスラム国にも人道支援を」
ここからは、私個人の提案、提言になります。それはもちろん、イスラム教徒、イスラム学者としての立場でもありますし、同時に日本国民として、日米ともに受け入れられるギリギリの線だ、ということで提言させていただきます。

安部総理が言ったとおり、日本はイスラム国と戦う、そういう同盟国の側に援助をするわけですけれども、それはあくまでも人道援助に限られる、というこの論理は、イスラム国に対しても同じように適用されるべきだと考えます。

これまでも人道援助、あるいは経済援助の名の下に、アフガニスタン、あるいは直接関係するイラクに関しても、日本や国際社会は多くの援助を行ってきましたけれども、それが適切な人の手に届いていなかったと。特にスンナ派のイスラム主義といわれる人たちに対しては、非常に扱いが悪かった、というそもそもの怨嗟が、今回の事件の根源にございます。

現在のイスラム国の前身は、イラクのスンナ派のイスラム運動です。ですので彼ら自身は、アメリカによってイラクが攻撃されたことを、自らの体験として覚えております。そしてその時に彼らも含めて、サダム・フセイン政権が倒れた時には、ほとんどのイラク人はアメリカを歓迎していました。

それが数ヶ月で反アメリカに変わった。それはやはり、空爆その他でたくさんの人が殺された、特に女子供たちが殺されて、それに対して全く保障がされていない、という自体がございます。現在それが繰り返されており、イスラム国が支配している、行政の責任を持っている地域で、多くの人びとが殺されています。

国際赤十字、中東地域では赤新月社と言われておりますけれども、ここはイスラム国の支配下のところでも人道活動を続けていると聞いております。

ですので、私の提言と致しましては、イスラム国の要求している金額、これはあくまでも日本政府の難民支援、それと同額のものということですので、それを難民・人道支援に限る、ということで赤新月社を通じ、そしてトルコに仲介役になってもらって、そういう条件を課したうえで、日本はあくまでも難民の支援を行う、あるいはイラク・シリアで犠牲になっている人たち、そういった家族の支援を行う、という条件を課したうえで行う。

これが一番合理的であって、どちらの側にも受け入れられるギリギリの選択じゃないか、と私は考えています。

これで最後になります。日本ではあまり大きく報道されていませんでしたけれども、1月17日にイスラム国はイラクのヤジディー教徒を350人、無償で、人道目的で解放しております。これもひとつのメッセージであると捉えるべきだと、私は考えています。

567名無しさん:2015/01/22(木) 22:03:19
>>566
■イスラム国の定めた期限「72時間」は短すぎる
これから、イスラム国にいる私の古い友人たちに対して、私のメッセージを伝えたいと思います。まず日本語で。

日本政府に対して、イスラム国が考えていることを説明し、こちらから新たな提案を行いたいと思います。しかし72時間というのは、それをするには短すぎる時間です。もう少し待っていただきたい。もし交渉が出来るようであれば、私自身、イスラム国に行く用意もございます。

1月17日にヤジディー(族)の350人の人質が人道目的で解放されたことは、私も存じております。そのことは高く評価するべきだというふうに思っております。それで印象も良くなっていると思います。

日本人を釈放することが、イスラム、及びイスラム国のイメージを良くするし、私もそれを望んでいます。また、日本にいる全てのムスリムもそのことを望んでいます。72時間という時間は、我々にとってあまりにも短すぎます。時間をもう少しいただきたいというふうに思っています。これを聞いていただければ幸いです。ありがとうございます。

568名無しさん:2015/01/22(木) 22:09:21
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20150122-00000035-jnn-soci
「救出に尽力したい」 イスラム法学者が名乗り
TBS系(JNN) 1月22日(木)12時19分配信
 「イスラム国」による日本人人質事件、交渉の期限が迫っています。「救出に尽力したい」と名乗り出たのは同志社大学・中田考元教授です。元教授は「イスラム国」とパイプがあることから、去年、警察の家宅捜索を受けています。果たして、日本政府は元教授を解決の突破口にすることができるのでしょうか。

 2人の安否も依然として分からない中、22日、「イスラム国」とのパイプを築いてきた人物が会見を開き、交渉役として「イスラム国に行く用意がある」と訴えました。

 「テロリストの要求をのむ必要はもちろんないわけですが、しかし、そのことと交渉するパイプを持たないということは全く別のこと。もし、交渉ができるようであれば、私自身が『イスラム国』へ行く用意があります」(同志社大学元教授 中田考氏)

 イスラム法学者で同志社大学元教授の中田考氏です。中田氏は、湯川さんが拘束された後の去年8月、親交のある「イスラム国」の司令官から「湯川さんの裁判をするため、イスラム法や日本語がわかる人を連れてきてほしい」と要請があったと説明。9月になって中田氏自身がシリアに入り、解放交渉を試みようとしましたが、空爆が始まり、やむなく引き返したといいます。

 人質の救出に協力したいと訴える中田氏。会見では、日本語とアラビア語で「イスラム国」にメッセージを出しました。

 「72時間は短すぎます。だからもう少し待っていただきたい。拘束した2人を処刑しないでください。日本人2人を処刑せずに解放したら、イスラム以外の世界でイスラム教と『イスラム国』に対する印象が良くなります」(同志社大学元教授 中田考氏)

 中田氏は去年10月、北大生が「イスラム国」に参加しようとした事件で、関係先として警視庁の家宅捜索を受けました。それ以降は司令官との交流を控えていたといいますが、現在も「イスラム国」側と「コンタクトが取れることは確認している」としています。

 「日本政府からは、直接には私に要請はございません。しかし、コンタクトがないわけではない」(同志社大学元教授 中田考氏)

 身代金について、中田氏は、「イスラム国」の支配地域における難民や人道支援として提供することを提案しています。

 「イスラム国」の支配地域での取材経験があるジャーナリストの常岡氏も、“自分と中田氏はイスラム国と交渉ができる”と訴えています。

 「どんな協力でもしようという意思を持っています。必要があれば『イスラム国』に再び行くこともやろうと思う」(フリージャーナリスト 常岡浩介氏)

 常岡氏も、中田氏と同じ件で警察の家宅捜索を受けました。現段階で日本政府からの接触はないということです。

 今回の「イスラム国」の映像には、「日本政府と国民へのメッセージ」というタイトルが付けられていました。

 「『イスラム国』の呼びかけは、安倍政権だけでなく、日本国民に対する呼びかけという形。我々にどういう対応ができるのかが問われているのだと思う」(同志社大学元教授 中田考氏)
(22日16:44)
最終更新:1月22日(木)19時46分TBS News i

569名無しさん:2015/01/22(木) 22:13:40
http://thepage.jp/detail/20150122-00000008-wordleaf
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150122-00000008-wordleaf-m_est

イスラム国人質事件 常岡浩介氏「日本政府は私たちの直接対話のチャンネルを活用しようとしない」
THE PAGE 1月22日(木)16時34分配信

動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=CbMAdyth15M
 ジャーナリスト・常岡浩介氏が22日、東京の外国特派員協会で会見を行い、「イスラム国」」による日本人人質事件について語った。

 常岡氏は、人質にされている湯川遥菜さんについて、『イスラム国』側は10月の段階では、「身代金を取る材料にしない、見せしめの処刑はしない方針で、イスラム法に則った裁判をすると強調していた」と説明。それだけに今回の『イスラム国』の脅迫ビデオを見て「驚愕した」という。「3か月前に聞いた話では湯川さんに緊急的な危険がある状態ではなかった。状況が完全にひっくり返っていることに驚いた」と語る。

 常岡氏は、自身や中田考氏が『イスラム国』に渡り、湯川さんを無罪にして救出することが出来た可能性があるのに、昨年10月6日の警視庁公安外事3課の捜査・押収のせいでイスラム国に渡航できなくなったと主張する。そして「警察は湯川さんを助け出せる可能性があることを知っていたはず。湯川さんが助かっていれば、後藤さんも無理に入ることはなかった」と捜査を批判した。

 2人の人質について、「状況は絶望的だと思う。彼らは殺害予告した人間を確実に殺害してきた。2億ドルを払うのは現実的ではない」と述べ、「方法があるとしたら、直接対話するしかない。そのチャンネルを私と中田考氏が持っているのに日本政府が活用しようとしない」と政府の対応に不満を述べた。常岡氏は「2人の救出に協力する用意がある」としているが、外務省などからは「接触はない状態」(常岡氏)だという。

570とはずがたり:2015/01/23(金) 18:34:25

イエメン大統領が辞意 権力の空白に懸念
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150123/k10014922771000.html
1月23日 17時42分

イスラム教シーア派の武装勢力と政府の対立で混乱が深まる中東のイエメンで22日、ハディ大統領が辞意を表明し、権力の空白をついてアルカイダ系の過激派組織が活動を活発化させるのではとの懸念が広がっています。

イエメンでは、新しい憲法の制定を巡ってイスラム教シーア派の武装勢力と政府との対立が続き、これまでに大統領宮殿や国営テレビ局などの政府機関が相次いで制圧されました。
こうした事態を受けて22日、ハディ大統領は「もはや政府は完全に行き詰まっている。大統領としての責任を果たすことができていない」として辞意を表明したということです。
イエメンでは「アラブの春」と呼ばれる民主化運動の広がりで前の政権が崩壊し、アメリカが支持するハディ大統領のもと新しい体制作りが進められてきました。
大統領の辞任には、議会の承認が必要ですが、ハディ大統領の辞任が認められれば新体制づくりは行き詰まり、シーア派の武装勢力が拠点にする北部と、それに反発する南部との間で、対立がさらに深まるおそれが出ています。
イエメンは、フランスで起きた新聞社の襲撃事件に関与を主張するアルカイダ系のイスラム過激派組織が拠点をおいており、権力の空白をついて、活動を活発化させることが懸念されています。


イエメンでクーデター成立か 暫定大統領と首相が辞任
http://www.asahi.com/articles/ASH1R2VQ9H1RUHBI00R.html
カイロ=渡辺淳基
2015年1月23日10時57分

 イエメンのハディ暫定大統領とバハーハ首相が22日に辞任し、政権が崩壊した。AP通信が伝えた。20日から大統領官邸などを占拠しているイスラム教シーア派の武装組織「フーシ派」が実権を掌握し、クーデターが成立したようだ。同国南部では、独立を志向する勢力がイエメンからの行政の分離を宣言するなど、混乱が深まっている。

 衛星テレビ局アルジャジーラによると、議会は大統領らの辞表受理を拒否している。一方、フーシ派は議会機能の停止を宣言。近く、独自に大統領を選ぶ評議会を開くとしている。

 ハディ氏らはフーシ派の戦闘員に20日から官邸に軟禁され、同派の権利拡大などの要求を突きつけられていた。フーシ派の影響下に置かれた国営通信は21日に「大統領が要求に応じ、停戦に合意した」と伝えたが、22日には、同氏が要求を拒んだと報じられた。

571とはずがたり:2015/01/23(金) 19:50:00
「イスラム国」指揮官の50%殺害…米国務長官
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150123-OYT1T50059.html?from=yrank_ycont
2015年01月23日 11時09分

【ロンドン=佐藤昌宏、ワシントン=今井隆】ケリー米国務長官は22日、イスラム過激派組織「イスラム国」の掃討を続ける「有志連合」の外相級会合終了後の記者会見で、イラク、シリアでの空爆やイラク軍などによる地上攻撃により、「(イスラム国の)指揮官の50%と戦闘員数千人を殺害した」と述べた。


 さらに、「(イスラム国に実効支配されている地域の)700平方キロ・メートルの(イラク)領土を奪還、石油やガスの関連施設200か所をイスラム国から剥奪した」とこれまでの戦果を強調した。

 一方で、欧米などから流入が続く外国人戦闘員対策やイスラム国の資金源遮断などについては、「もっと効果的に出来るはずだ」と語り、改善の余地があることを認めた。

2015年01月23日 11時09分

572とはずがたり:2015/01/23(金) 21:01:56
サウジのアブドラ国王死去…テロ対策にも尽力
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150123-OYT1T50026.html
2015年01月23日 11時38分

 【アンマン=上地洋実】サウジアラビアのアブドラ国王が23日未明、死去した。

 国営テレビが伝えた。AP通信によると、90歳だった。イラク戦争や民衆蜂起「アラブの春」で中東が不安定化する中、世界最大の産油国の王制を維持した。最近では、イスラム過激派組織「イスラム国」掃討作戦に加わるなど、米国と連携しテロ対策にも尽力した。後継国王には異母弟のサルマン皇太子が即位する。

 アブドラ国王は、兄の第5代ファハド国王が脳卒中で倒れた1995年以降、実質的に政務を取り仕切った。同国王死去に伴い、2005年に第6代国王に即位した。

 前国王の改革路線を継承し、06年には主要王族で構成する「忠誠委員会」を設置。それまで国王が指名していた皇太子ポストを同委員会で決めるよう改めた。同国は、女性に車の運転が認められないなど男女格差が指摘されるが、国王は地方選挙で女性の参政権を認める方針を打ち出すなど、女性の権利拡充に取り組む姿勢を示した。

2015年01月23日 11時38分

573名無しさん:2015/01/24(土) 11:48:49
>>564-567

http://www.jiji.com/jc/v4?id=isis15010004
「イスラム国」に人道支援を〜中田元教授が会見〜

政府の直接要請はない

 一問一答は次の通り。

 日本政府側から中田さんに何等かの接触はあったか。要請はあったか。イスラム国とのパイプはまだ健在か。

 日本政府からの要請は直接にはない。しかし、コンタクトはないわけではない。また、イスラム国のパイプについても、最初に申し上げたように、できる限りつなぐようにしてた。コンタクトが取れることは確認している。

 日本政府は、中東地域全体のコミュニケーション手段を持っているのか。かなり話をできる人がいるのか。それとも、ゼロから始めなくてはいけない状態なのか。

 それについて答えられる立場ではない。一般論として、私自身も2年間、サウジアラビアで、専門調査員という立場で大使館で働いた経験もしたので、日本には、アラビストというそういうシステムがあり、100人以上のアラブの専門家が働いている。その意味では、アラブに関する知識がないということは言えない。

 しかし、イスラム関係、イスラム主義、イスラム学の専門家に対するコネクションは非常に弱いということは残念ながら申し上げていいと思う。

 今回の人質事件とイスラムは直接、本当は関係ないと思う。私のムスリム教徒の友人が、彼らは傭兵ばっかりだし、敗者ばっかり。遠隔操作されているような人ばかりで、人間的な価値が全くないと、強く非難していたが、どう思うか。

 私はカリフ制というものを信じている。カリフ制というのは本来、イスラムが担っていく体制。その不在は、ある意味では間違っているということになる。当然、イスラム国もその一つであると、私自身は考える。

 (あなたの)友人の方がどういう方か存じないし、どういう根拠に基づいて言っているのか存じないので、コメントできない。私の今までのイスラム国の訪問は、私の友人たちを訪ねて行ったもので、私の友人たちは、そういう方ではない。イスラム国に加入する前は、普通の人よりも正直で教養も高い人たちだった。知らない人については何も言いようがない。

574名無しさん:2015/01/24(土) 11:49:10
>>573

交渉の糸口

 日本の人道支援は、赤新月社とトルコを通じてということだったが、実際に難民にどう届くのか。これは、イスラム国のテロを防止することになるのか。

 難民といった場合、国外難民と国内難民がいる。今回の提言は、トルコ、赤新月社を通じて、あくまでもイスラム国の支配地域にということ。国内難民の話になる。イスラム国での生活は非常に苦しいものがある。それは、私自身も見てきた。

 人道援助がどういう形になるのか、それがテロを減らすかどうかということは、考えないというのが人道援助の基本。直接の効果は必ずしも期待できないかもしれない。

 しかし、イスラム国の前身が出現したのは、アメリカの空爆によって難民化した人たちに対する補償がなかった(ことが要因)。その意味で、間接的には(テロを)減らすことになるとも言えると思う。具体的には、食糧、医薬品、および、シリアも冬は非常に厳しいので、暖房器具、毛布。こういった人道支援以外には使えない物資を配るのが具体的な方法として思い浮かぶ。

 日本政府は交渉のパイプ役はいないと報じられている。先生はパイプ役になられるということを表明されたわけだが、もし政府が反応しなかった場合、政府は人質を救出する気があると思うか。また、2か月、後藤さんを放っていたわけだが、その点についてもどう思うか。

 9月に私がイスラム国を訪問した時、協力することがあれば協力したいと話をしたが、外務省の方からは、トルコの空港で、自己責任で行かないことも含めて、行く場合もご自由にということだった。もちろん、私自身がそういうことをしなくても解放できるのであれば、それで結構なことだが、現在までの展開を見ると、極めてあやしいのではないかと残念ながら思う。

 イスラム国のどのような立場の人とコネクションを持っているのか。そこを通じて交渉した場合、どの程度2人が解放される確率があるのか。72時間を過ぎた場合、生命にどれほど危険があると考えるか。

 ウマル・グラバー氏はイスラム国の中で唯一、表に出ている人。フェイスブックとツイッターの公式アカウントを持ち、今でも発言を続けている。それと、本人自身が特定できる。顔もあがっているし、日本人ジャーナリスト2人がインタビューをしている。2回とも、私自身、その場に立ち会った。イスラム国の中で、どこまで指導的な立場にいるかは私もはっきりとは申し上げられないが、イスラム国の行政機関の中で働いている。

 司令官という名前で呼ばれ、今は、広報というか、宣教担当のチームにいる。顔も出しており、特定できる、表に出られる人。しかし、彼自身がイスラム国の代表として、スポークスマンとして話せるわけではない。

 第二点だが、72時間という非常に短い時間。このことが何を意味するのか、私もまだつかみかねている。しかし、どうやって(身代金を)払い込むかという交渉もあるので、72時間以内にお金が払い込まれなければ…、という話ではないと思う。交渉の糸口をつかめるかどうか。それが、72時間の対応にかかわる。そういう意味で、とにかく交渉の糸口をつかむことに全力を挙げたいと思っている。

575名無しさん:2015/01/24(土) 11:49:24
>>574

最悪のシナリオ

 身代金を支払うかどうかについては、どう考えるか。その理由は。

 身代金を払うということではなく、トルコを仲介役に、赤新月社を通じてイスラム国の支配下にある地域の難民、戦争被害者に対して、人道援助を行う。これを、彼らに信頼して任せるということ。結局、分配に関しては彼らを信頼するしかない。イスラム国、あるいはイスラム国の前身がここまで支持を広げた大きな理由は、ほかの軍閥、あるいは民兵と違って、彼らが援助金、援助物資を公正に人々に分配したという面がある。それを信じて、彼らに任せる。これは、テロリストの要求に屈して、身代金を払ったということではない。

 あくまでも彼らの要求は、日本政府がアメリカの同盟国を通じて人道援助を行ったので、われわれ(イスラム国)を通じて同じような人道援助をしてほしいということだと理解している。

 イスラム国は日本が十字軍に参加したという表現を使っている。イスラム国の認識ではいつから日本が十字軍の一部になったのか。

 十字軍の一部になったかどうかは、イスラム世界の中でも認識は異なっている。特にイラクに関しては日本が自衛隊を派遣している。その意味では今、特に新しいことが起きているという認識ではないと思う。一般的に中東では、いまだに、日本はアメリカとは違うという認識は確かにある。今まで人質が首を切られるというのは、アメリカに対しては攻撃をやめろというメッセージだったのだが、日本に対しては明らかに違う。

 日本の役割はあくまでもお金を出すこと。直接攻撃する者とは別という扱いは今でも維持されている。

 「イスラム国の支配地域で人道援助を行うことが、テロリズムに対する支援にならないか」という質問が出だが、これは彼らから見ても同じことで、当然、人道援助と言う形で支援してても、支援していることに変わりないし、イスラム国だけを名指しして、それと戦うために…という言い方をしているので、これは彼らイスラム国から見ると、われわれと戦っている十字軍だという認識になってしまうのは仕方のないことと考える。

 日本政府は人命第一といっているが、人命を救出するということだけを考えた場合、(中田氏の提案の)ほかに可能性として手段があるのかどうか。今後、最悪の事態を含めてどのような事態が予想されるのか。

 私自身は先ほどの方法が唯一の方法だと考えている。最悪の事態というのは、米軍であるかシリア軍であるかもしれないが、空爆によって殺されてしまうのが最悪の事態だと考える。

 これまで処刑ビデオといわれるものに登場した人質は、ほとんど殺害されている。彼らの求めるような回答が得られなかった場合、処刑されてしまうことになると思うが、それについてはどう考えるか。

 最悪と言ったのは、空爆で殺されるというのはいま現在でもありうるということ。72時間ということでもない。シリアにいる人たちは女性や子どもを含めて皆、殺されている。それと一緒に殺されてしまうのが最悪だと私は考えている。72時間を過ぎて日本政府から反応がなくて殺されるという可能性も、もちろんある。

576名無しさん:2015/01/24(土) 16:54:47
【全文】「警察の捜査が、湯川さん後藤さんの危機的状況を引き起こした」?ジャーナリスト・常岡浩介氏が会見
http://blogos.com/article/104020/

577チバQ:2015/01/25(日) 13:31:55
http://www.sankei.com/world/news/150123/wor1501230016-n1.html
2015.1.23 09:06

イエメン大統領が辞意 大統領府の民兵制圧で「職務遂行不能に」






イエメンののハディ暫定大統領(ロイター)
 【カイロ=大内清】イエメンからの報道によると、同国のハディ暫定大統領は22日、イスラム教シーア派の一派、ザイド派の民兵による大統領府制圧などにより「職務遂行が不可能になった」として辞意を表明した。政府高官は、議会は辞任を認めていないとしているが、ザイド派と対立する部族やハディ氏の出身である南部勢力などは、ザイド派による事実上のクーデターとみて対決姿勢を強めており、国政のさらなる混乱は避けられない見通しだ。

 そんな中、ザイド派の指導者、アブデルマレク・フーシー氏は、ハディ氏の辞意表明を受け、各政治勢力や軍などで作る協議会による暫定統治を提案した。

 イエメンでは2012年、民衆デモの高まりやその後の武力衝突を受けて当時のサレハ大統領が退陣。連邦制導入を軸とした新体制づくりが進められたが、これに不満を持つザイド派が武力を背景に権力配分の見直しなどを求めていた。

578チバQ:2015/01/25(日) 13:33:11
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150125/k10014947511000.html
イエメン大統領辞意 過激派が活発のおそれ
1月25日 9時01分

イエメン大統領辞意 過激派が活発のおそれ
中東のイエメンで、反政府武装勢力と政府の対立で大統領が辞意を表明する事態となるなか、武装勢力が政権を掌握することに反発するデモが行われ、政情が不安定化するのに伴って国内に拠点を置くイスラム過激派組織の活動が活発になることも懸念されます。

イエメンでは、新しい憲法の制定を巡ってイスラム教シーア派の武装勢力と政府との対立が続き、政府機関が相次いで制圧されたことを受けて、ハディ大統領が辞意を表明しています。
これを受けて、武装勢力が政権を掌握することに反発するデモが24日、首都サヌアで行われ、およそ2万人の市民が参加しました。デモの参加者は「武装勢力を打倒し、首都から追い出すため抗議したい」とか、「武装勢力に乗っ取られた状態から抜け出したい」などと話しています。
一方、サヌアでは、武装勢力を支持するデモも起きていて、市民の間でも対立が深まっています。
イエメン南部には、フランスで起きた新聞社の襲撃事件に関与したと主張するアルカイダ系のイスラム過激派組織が拠点を置いています。ハディ大統領が辞意を表明したことで、権力に空白が生じて政情が不安定になるなか、イスラム過激派組織の活動が活発になることも懸念されます。

http://www.yomiuri.co.jp/world/20150124-OYT1T50111.html
イエメン政情不安強まる…相次ぎ数千人規模デモ
2015年01月24日 21時19分
 【カイロ=柳沢亨之】イエメンの首都サヌアで24日、フーシ部族による攻勢で事実上崩壊したハディ政権の支持者数千人が、フーシへの抗議デモを行った。AFP通信が伝えた。


 サヌアでは23日、フーシ支持者による数千人規模のデモも発生、政情不安が強まっている。

 同通信によると、24日の抗議デモは、フーシによる昨年9月の首都占拠以来、最大規模で、参加者は「フーシ統治打倒」を唱えた。一方、フーシ支持者のデモはフーシ指導部が呼びかけていたもので、「米国に死を。イスラエルに死を」などと叫んだ。

579チバQ:2015/01/25(日) 13:33:53
http://www.sankei.com/world/news/150124/wor1501240057-n1.html
2015.1.24 21:37

米、イエメン政変に危機感 対テロ掃討作戦に支障の恐れ

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(1/2ページ)

イエメンの首都サヌアでデモを行なうザイド派の支持者ら=23日(ロイター)
 【ワシントン=加納宏幸】イエメンのハディ暫定大統領がイスラム教シーア派の一派、ザイド派の民兵による大統領府制圧などを受けて辞意を表明し、政情不安が広がっていることにオバマ米政権が危機感を強めている。イエメンを拠点とする国際テロ組織アルカーイダ系の「アラビア半島のアルカーイダ(AQAP)」に対して米軍が実施している掃討作戦に甚大な支障が生じる恐れが高いためだ。イエメンでの無人機による空爆を外国での対テロ作戦の「成功例」と位置づけてきたオバマ大統領への政治的打撃も大きい。

 米軍はイエメンでの無人機攻撃で、先のパリ連続テロ事件の容疑者とも接点があったとされるAQAP有力幹部のアンワル・アウラキ容疑者を殺害(2011年)するなど、一定の戦果を挙げてきた。

 アーネスト米大統領報道官は23日の記者会見で、「ザイド派とAQAPは敵同士で、政情不安でAQAPの影響力が強まるわけではない」と述べたが、親米路線のハディ氏は、米軍が中東全体で無人機作戦を展開するための空軍基地の使用を認めてきた経緯があり、イエメンでの混乱が拡大すれば、同国を拠点とした対テロ作戦そのものが遂行困難となりかねない。

 また、イランの支援を受けるザイド派が伸長すれば隣国サウジアラビアとの緊張が高まるのは必至だ。

 現地からの報道によると、ザイド派支持者は首都サヌアの街頭で「米国に死を」と唱えているという。サヌアの米国大使館では、館員の数を削減しつつ、中核の外交官と保安要員を残して業務を続行中だが、不測の事態が生じれば、ヘリなどで全員退避する方針だ。米国防総省のカービー報道官は23日、米海軍がイエメン沖に艦艇を待機させていることを認めた。

580チバQ:2015/01/25(日) 13:34:49
http://mainichi.jp/select/news/20150124k0000m030032000c.html
イエメン:南部4州の軍 中央政府の命令を今後拒否と表明
毎日新聞 2015年01月23日 18時50分

 【カイロ秋山信一】イエメンのハディ大統領が22日、辞意を表明した。政敵のイスラム教シーア派武装組織フシが大統領府を占拠するなど圧力をかけたことが背景にあり、同国ではフシによる事実上のクーデターだとの受け止めが広がっている。南・東部を中心に国民の6割超を占めるスンニ派部族が反発しており、内戦に突入する恐れも出てきた。

 中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、バハーハ首相率いる内閣も総辞職を表明した。フシは大統領の辞任を歓迎し、政治勢力を集めた大統領評議会で次期大統領を決めると主張している。

 大統領の辞意表明を受け、アデンなど南部4州の軍当局は22日、中央政府の命令を今後拒否すると表明した。南部は以前から分離独立運動が活発化している。中部マリブ州でもスンニ派部族らがフシに対し武力闘争の準備を進めている。

 一方、首都サヌアと北・中部6州を実効支配するフシは、油田が多いマリブ州や南部への侵攻を図っており、本格的な武力衝突への懸念が強まっている。イエメンは1990年まで南北に2国家が分立していた経緯があり、国家分裂に発展する恐れもある。

 一方、東部には、7日に起きた仏週刊紙襲撃事件で犯行声明を出した国際テロ組織アルカイダ系のアラビア半島のアルカイダ(AQAP)の拠点がある。米国などはAQAPが混乱に乗じて、勢力を伸ばすことを警戒している。

 また、米国とフシは互いに敵視しており今後、米中央情報局(CIA)とイエメン軍が協調して実施してきたAQAPの掃討作戦に影響が出るのは必至だ。

581チバQ:2015/01/25(日) 13:35:22
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201501/2015012300770&g=int
イエメン情勢、重大局面に=ハディ大統領が辞表提出−米国のテロ対策に影響も



イエメンのハディ大統領=2013年6月、サヌア(AFP=時事)
 アラビア半島南端のイエメン情勢は、欧米諸国の支持を受けるハディ大統領が辞表を提出し、重大な局面を迎えた。イエメンは国際テロ組織アルカイダ系の「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」の拠点。混乱が深まれば米国のテロ対策にも大きな影響を及ぼしかねない。
 ハディ大統領は22日付の辞表で「国の混乱を収束するという目標を達成できなかった」と説明。バハーハ首相も辞任を表明した。ただ、政府高官はAFP通信に対し、議会は大統領の辞表受理を拒否し、23日に臨時会議を開くと述べた。一方、国営サバ通信は「25日に緊急会合が開かれる」と報道。大統領顧問の一人は「早くて25日という意味だ」と述べ、情報は混乱している。
 イエメンでは昨年9月、北部を拠点とするイスラム教シーア派系のザイド派武装集団が首都サヌアを制圧した。ザイド派は国を6地域に分割すると定めた新憲法草案に反対。今週になって大統領府を占拠し、大統領や首相の公邸を包囲するなど政権への圧力を強めてきた。
 21日には政権側が憲法草案で譲歩するのと引き換えに、ザイド派が大統領府から撤収するなどと決めた9項目の合意が成立。事態収拾に期待が高まったが、23日時点でザイド派は合意を履行していない。
 ハディ政権はAQAPを標的とした米軍による無人機攻撃を認めるなど、対テロ戦で米国の重要なパートナーと見なされてきた。ザイド派はAQAPと対立関係にあるが、政権が崩壊し、イエメンが「失敗国家」に転落すれば、テロ掃討に大きな影響を及ぼすのは必至だ。(2015/01/23-18:31)

582チバQ:2015/01/25(日) 13:36:10
http://www.sankei.com/world/news/150123/wor1501230048-n1.html
2015.1.23 15:28

イエメン、分裂の危機も 南部4州が政府の命令拒否

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22日、イエメン南部アデンの通りを歩く武装した人々(ロイター)
 フランス公共ラジオによると、イエメンのハディ暫定大統領の辞意表明を受け、ハディ氏を支持していた南部4州の軍・治安当局は22日、政府の命令に従わない方針を決めた。辞任への圧力を強めた北部を拠点とするイスラム教シーア派系ザイド派との対立が深まり、南部で分離独立の動きが加速、国家分裂の危機も現実味を帯びてきた。

 ザイド派の反政府民兵は昨年9月に首都サヌアに進撃。今月19日から国営メディアや大統領宮殿を相次いで制圧し、ハディ氏の私邸も包囲した。政権側は「クーデターの動き」と反発し、ハディ氏は22日、議会の議長に辞表を提出した。

 ハディ政権は憲法草案で国内を6地域に分ける連邦制の導入を目指していたが、ザイド派は影響力の低下を警戒し、南北を二つに分けるよう求めて反発。「アラブの春」で退陣したサレハ前大統領が影響力の回復を狙い、ザイド派に協力しているとみられている。(共同)

583チバQ:2015/01/25(日) 13:36:44
http://www.afpbb.com/articles/-/3037395
イエメン大統領が辞意表明、政局混迷深まる
2015年01月23日 09:44 発信地:サヌア/イエメン
【1月23日 AFP】イスラム教シーア派(Shiite)系の民兵組織に首都が制圧されているイエメンのアブドラボ・マンスール・ハディ(Abdrabuh Mansur Hadi)大統領は22日、辞意を表明した。その数時間前にはハリド・バハーハ(Khalid Bahah)首相とその内閣も辞表を提出しており、同国の政局混迷は深まる一方となっている。

 ハディ大統領は米国と同盟関係にあり、米国が展開する国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)との戦いで鍵となる存在だった。ハディ大統領が議会議長に提出した辞表には、国家運営が「完全に行き詰った」ためもはや大統領にとどまることは不可能だと判断したと記されている。

 同大統領は「私は大統領就任時に公約していた目標を達成することができなかった」とつづると同時に、イエメンの政治的指導者らが「事態の鎮静化に向けて国を引っ張っていく」ことに失敗したという見方を示した。

 大統領の辞表提出に先立ち、バハーハ首相も、国家崩壊の一端を担いたくないとして辞意を表明した。

 しかしある政府高官によると、イエメン議会はハディ大統領の辞任については承認していない。この高官が匿名を条件にAFPに語ったところによると、「議会は…大統領の辞表の受理を拒否し、23日午前に臨時議会を招集することを決定した」という。

 政権トップが相次いで辞意を表明するという衝撃の事態は、シーア派の一派のザイド派(Zaidi)に属する民兵組織「フーシ(Huthis)」(別名:アンサルラ(Ansarullah))が昨年9月に首都サヌア(Sanaa)をほぼ完全に制圧し、今週になってその掌握の力を一層強化する動きに出たことに端を発している。

 当局はフーシがクーデターを起こしたという認識を示している。フーシはすでに政権側と現況に幕を引く協定を結んだにもかかわらず、22日も主要な建物の周囲に戦闘員を配置し、17日に拉致した大統領側近も引き続き拘束している。

 欧米が支持しているハディ政権が崩壊すれば、戦略上重要ながら国家として弱体化しているイエメンが完全な混沌(こんとん)状態に陥る恐れが出てくる。(c)AFP/Jamal al-Jabiri

584チバQ:2015/01/25(日) 13:39:13
http://www.afpbb.com/articles/-/3037389
サウジアラビアのアブドラ国王が死去
2015年01月23日 09:33 発信地:リヤド/サウジアラビア
【1月23日 AFP】(一部更新)サウジアラビアのアブドラ・ビン・アブドルアジズ(Abdullah bin Abdulaziz)国王が23日、死去した。新国王には弟のサルマン(Salman)皇太子(国防相兼副首相)が即位した。サウジアラビア王室が発表した。

 新皇太子には、アブドラ国王の弟のムクリン・ビン・アブドルアジズ(Moqren bin Abdul Aziz)第2副首相兼国王顧問兼国王特使が指名された。

 90歳前後とされるアブドラ国王は、昨年12月に肺炎を患い入院。人工呼吸器が取り付けられていた。(c)AFP

http://www.afpbb.com/articles/-/3037545
アブドラ前国王の葬儀に各国首脳が参列、サウジアラビア
2015年01月24日 09:07 発信地:リヤド/サウジアラビア
【1月24日 AFP】サウジアラビアで23日、同日未明に死去した故アブドラ・ビン・アブドルアジズ(Abdullah bin Abdulaziz)前国王の葬儀が執り行われ、各国の首脳が参列した。

 同国首都リヤド(Riyadh)のイマーム・トルキー・ビン・アブドッラー・モスク(Imam Turki bin Abdullah Mosque)で営まれた葬儀には、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領や、パキスタンのナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)首相のほか、スーダン、エチオピア、湾岸諸国の首脳が参列。アブドラ国王の異母弟で、王位を継承したサルマン(Salman)新国王とともに祈りをささげた。

 テレビは、赤と白の伝統的なシュマグ(頭にかぶる装身具)を身に着けた王族が、布で覆われた前国王の遺体を乗せた簡素な担架を運ぶ場面を放送した。担架を担いだ王族の中には亡くなったアブドラ国王の子息であるムトイブ・ビン・アブドラ(Mutuib bin Abdullah)国家警備相もいた。

 アブドラ前国王の遺体は、葬儀の後すぐに近隣の公共墓地に運ばれ、2005年に死去したファハド(Fahd)国王と同様にサウジアラビアの厳格なイスラム教の伝統に従い墓標なしで埋葬された。

 アブドラ前国王の葬儀には、バーレーンのハマド・ビン・イサ・ハリファ(Hamad bin Issa al-Khalifa)国王や、カタールのタミム・ビン・ハマド・ビン・ハリファ・サーニ(Tamim bin Hamad bin Khalifa al-Thani)首長、アラブ首長国連邦(UAE)のハイレベルの代表団、クウェートのサバハ・アハマド・ジャビル・サバハ(Sabah al-Ahmad al-Jabir al-Sabah)首長も参列した。(c)AFP

585チバQ:2015/01/25(日) 13:45:41
http://www.sankei.com/world/news/150123/wor1501230051-n1.html
2015.1.23 16:51

サウジ、国王死去後に即日、新指導体制決定 後継争い危機の芽摘む






サウジアラビアのサルマン新国王
 サウジアラビアでは23日、アブドラ国王の死去を受けてサルマン新国王、ムクリン新皇太子の新指導体制が即日決まり、「アラブの春」後に騒乱が絶えない中東の中でサウジの安定感を国際社会に印象づけた。新国王にとって、ライバルの地域大国イランとの関係改善が大きな課題となりそうだ。

 アブドラ国王は昨年3月、異母弟のムクリン王子を新設の副皇太子に任命し、事実上、自身の2代先の国王を指名していた。23日は国王死去の発表とともに新国王即位、新皇太子任命も発表された。

 副皇太子が任命されていなければ、国王死去から新皇太子決定まで少なくとも数日かかり、後継争いを招く可能性もあったが、サルマン新国王は即日決定により危機の芽を未然に摘んだといえる。(共同)

586チバQ:2015/01/25(日) 13:46:42
http://www.sankei.com/world/news/150123/wor1501230068-n1.html
2015.1.23 21:51
【アブドラ国王死去】
孫の代から初の「王位継承者」 王位は異母弟サルマン皇太子が継承

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サウジアラビアのサルマン新国王=1月6日、リヤド(AP)
 【カイロ=大内清】サウジアラビアの国営メディアは23日、同国のアブドラ国王が入院先の病院で死去したと報じた。国王は今年で91歳前後だった。王位は異母弟のサルマン皇太子が継承し、皇太子には別の異母弟で第2副首相のムクリン王子が就いた。またサルマン新国王は同日、ムクリン皇太子の次の王位継承者となる副皇太子に、初代国王の孫の世代から初めてムハンマド内相を任命した。

 世界最大の産油国サウジは、下落している原油市場に強い影響力を持っているほか、昨年以降はイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」への米軍主導の空爆作戦にも参加している。サルマン新国王の下で対外政策に変化が生まれるかに注目が集まりそうだ。

 アブドラ国王は2005年、異母兄であるファハド前国王の死去に伴い即位した。保守的なワッハーブ派を奉じるサウジでは開明派として知られ、男女共学の大学を初めて開設するなど、徐々にながらも社会変革を推進した。また、年末から15年初頭には肺炎を患ったと伝えられていた。

 サウジでは1953年のアブドルアジズ初代国王の死後、その息子たちが王位を継承してきた。だが、この世代はすでに高齢化し、サルマン新国王は79歳前後、ムクリン王子も69歳前後に達していることから、いかに初代国王の孫の世代に王位を引き継ぐかが大きな課題となっていた。

 そうした中、サルマン新国王が今回、実兄であるナエフ元皇太子(12年に死去)の息子であるムハンマド内相を副皇太子に就けたことで世代交代に向けた道筋がついた格好だ。

587チバQ:2015/01/25(日) 13:55:22
http://mainichi.jp/select/news/20150124k0000e030307000c.html
イスラム国拘束:「私の監禁は…」…元人質の仏記者が語る
毎日新聞 2015年01月24日 11時55分(最終更新 01月24日 17時49分)
 ◇「拉致監禁のプロ集団。計算が緻密」と証言

 【パリ宮川裕章】シリアやイラクの一部を活動範囲とするイスラム過激派組織「イスラム国」に、2013年6月から14年4月まで約10カ月間拘束されたフランス人ジャーナリスト、ニコラ・エナン氏(39)が23日、パリ市内で毎日新聞の取材に応じた。エナン氏は拘束時の状況について「過激派は(拉致監禁の)プロ集団。計算が緻密で、組織立っていた」と証言した。

 エナン氏はイスラム国支配下のシリア北部ラッカの実情を単身で取材中、拉致された。「路上で車が脇に止まり、武装した黒覆面の男4人に車内に投げ込まれた。手錠をはめられ、コートをかぶせられた。10秒間の出来事だった」と語る。 エナン氏は腕時計などを奪われ、狭い浴室に一人で閉じ込められたが、3日後、窓から脱出。夜通し砂漠を走って逃げたが、明け方たどり着いた村はイスラム国の勢力下にあった。すぐに拘束され、元の場所に戻され罰を受けた。

 その後、アレッポで西洋人の人質約20人が1カ所に集められた。「約20平方メートルの作業場で、部屋の隅に蛇口とトイレがあったのは幸いだった」。ここで、昨年8月に殺害時の動画が公開された米国人記者と出会い、その後、6カ月間、行動をともにした。人質の間では仏語、英語、アラビア語などで会話した。「ストレスから人質同士の口論もあったが、一つのコミュニティーが生まれた」という。

 拘束場所は「主にアレッポ、ラッカ間を転々と移動した」と推測する。部屋では2人1組で手錠でつながれ、食事は1日2食。昼がオリーブ12個とヨーグルト。夜にはカップ1杯のご飯が与えられた。「完全に飢えさせることもなく、逃走する体力を奪うように計算されていた」。概して衛生状態は悪く、トイレのホースをシャワー代わりにした。英語のコーランなどが与えられただけで、時間を持て余した。

 看守は用心深く、「武器を奪われないよう人質の部屋には丸腰で入り、別の看守が部屋の外から銃を構えた」。「看守には米英軍によるイラク侵攻への復讐(ふくしゅう)心があり、米英人の人質の扱いは他の人質よりも悪かった」とみる。一緒に拘束されていたグループでは6人が殺害されたが、1人は公表されていない。「ある人質は突然連れ出され、数日後にパソコンで遺体の画像を見せられた」という。

 同じ場所に拘束されたシリア人囚人の扱いは過酷で、「廊下で看守が叫びながらシリア人を殴る音が聞こえた」。エナン氏は自身への拷問については「語りたくない」と言う。通信は許されず、「外界についてわずかでも情報が入るのは、新しい人質が加わった時だけだった」と回想する。

 希望が膨らんだのは、解放される数週間前に3人のスペイン人記者が解放された時だ。「過激派は支離滅裂な形で身代金や囚人解放の要求を語った」という。エナン氏らフランス人4人はトルコ国境沿いで解放され、トルコの警察に保護された。解放から10カ月後の今も「ストレスが残り、生活を再建するのが難しい」と話す。

エナン氏は拘束中、「日本などアジア系の人質や戦闘員は見たことも、話に聞いたこともない」という。イスラム国にとっての日本は「金をゆすり取る対象」とみる。日本がイスラム国対策として打ち出した避難民支援の2億ドルについては「人道的なものであっても、イスラム国の論理では敵対行為とみなされる」と分析。日本人2人の人質事件について「非常に心配だ」と語った。

 日本人の拘束場所については、ネットで配信された映像の背景が「ラッカ周辺の景色と似ている」と指摘した。

 ◇ニコラ・エナン氏

 フランスのフリージャーナリスト。アラビア語を駆使し、中東、アラブ世界の動向取材を専門としている。2003年のイラク戦争では3月の開戦前から現地入り。11年に起きた中東の民主化要求運動「アラブの春」はエジプト、リビア、シリアから報道した。13年6月、過激派組織「イスラム国」の本拠地シリア北部ラッカで拉致され、10カ月間拘束された。

588チバQ:2015/01/25(日) 13:55:51
http://mainichi.jp/select/news/20150124k0000e030308000c.html
イスラム国:九州と四国合わせた広さ…イラクでの支配地域
毎日新聞 2015年01月24日 11時58分(最終更新 01月24日 13時15分)
 ◇米国防総省が分析、イラク国土の12%

 【ワシントン和田浩明】米国防総省のカービー報道官は23日、過激派組織「イスラム国」のイラク側の支配地域は約5万4000平方キロに達しているとの分析を明らかにした。44万平方キロ弱の国土の約12%におよび、日本の九州と四国を合わせたほどの広さだ。イスラム国からイラク側が奪還したのは過去半年間で約700平方キロにとどまっているという。イスラム国の兵力は昨年夏に始まった空爆などで約6000人が死亡したが、今も2万〜3万人が残るという。

 オバマ米大統領は20日の一般教書演説でイラク、シリアの双方でイスラム国の前進を止めつつあると説明していた。ただ、シリア側については、イスラム国が昨年より支配地域を拡大し北東部の大部分を押さえているとの民間研究機関の分析もあり、米国が目指すイスラム国の「弱体化と破壊」の困難さが浮き彫りになっている。

 一方、カービー報道官は、穏健派シリア反体制派の訓練を担当する米軍部隊の先遣隊約100人が数日以内に派遣されることも明らかにした。受け入れを表明しているサウジアラビアやカタール、トルコに展開するものと見られる。最終的な派遣数は400人になる。米軍は3月に訓練を開始できれば年内に約5000人の訓練が可能と説明しているが、現時点ではまだ訓練要員の人選が済んでいない。

 イラクでは米軍による現地部隊の訓練が始まっている。米CNNによると、イスラム国が占拠する北部第2の都市モスルの奪還を目指すクルド人部隊ペシュメルガを支援するため、国防総省は少数の顧問団の派遣を検討しているという。モスルは昨年6月に陥落した。

589チバQ:2015/01/25(日) 13:57:37
http://mainichi.jp/select/news/20150124k0000m030143000c.html
サウジアラビア:現実主義と伝統体現と アブドラ国王死去
毎日新聞 2015年01月23日 21時23分(最終更新 01月24日 00時54分)
 サウジアラビアのアブドラ国王が23日未明に死去した。アブドラ国王は、バランス感覚に優れた現実主義者であったが、改革者にはなれなかった。

 1924年、リヤドに生まれ、部族の伝統的習慣の中で幼少期を過ごした。父のアブドルアジズ氏は32年に初代国王になった。

 63年に国家警備隊司令官となり国内治安を担当。これが力の源泉になった。82年に皇太子に就任した時、ファハド国王(当時)と同じ母を持つ兄弟から反対もあったが、治安機関の統治能力を基に対抗し権力基盤を築いた。

 70年代、アラブの団結を優先し度々、米国を批判した。90年の湾岸危機で米国がサウジ国内への米軍駐留を求めた時も反対したとされる。2005年、第6代国王に即位した。

 一方、対米関係の重要性も認識し、米国との関係を決定的に悪化させることは避け、欧米諸国と良好な関係を維持した。

 サウジの人口はこの30年で4倍になっている。若年層の急増と海外からの情報流入で、国内では欧米の価値観を知る若者とイスラム保守派との間で対立が深刻化している。

 アブドラ氏は改革の必要性を認識し05年11月、世界貿易機関(WTO)加盟を実現。ロンドン五輪(12年)では初めて女性選手を派遣して、欧米諸国に配慮した。

 一方、国民の意思を反映する民主制度は十分、整備されず、女性の車の運転が認められないなど課題は残った。サウジから過激なイスラム主義者が生まれる状況も変わらない。

 アブドラ国王は約30人の妻(離婚した妻も含む)との間に15人の息子と20人の娘があると考えられている。部族の伝統を体現した国王に改革を求めるには限界があった。内外に難題を残したまま国王は逝った。【ロンドン小倉孝保(元カイロ支局長)】

590チバQ:2015/01/25(日) 17:44:46
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date3&k=2015012300156
サウジのアブドラ国王死去=スンニ派盟主、テロに危機感−サルマン皇太子が即位



サウジアラビアのアブドラ国王=2014年6月、ジッダ(AFP=時事)
 【アンマン時事】サウジアラビア王室によると、アブドラ・ビン・アブドルアジズ国王が23日、死去した。90歳前後とみられる。国防相を務める異母弟のサルマン皇太子(79)が新国王に即位。新国王はムクリン王子を皇太子に指名した。外交や石油政策に大きな変化はないとみられる。


 アブドラ国王は、世界最大級の石油産出国サウジで20年近く実権を掌握。イスラム教スンニ派の盟主として、中東地域で絶大な存在感を誇った。椎間板ヘルニアや血栓による背中の痛みなどで療養を続け、最近は肺炎で入院していた。
 ファハド前国王が死去した2005年8月1日に即位した。しかし、病弱だった前国王に代わって、1990年代後半から実質的に国政のかじ取りを担ってきた。
 イスラム教発祥の地サウジは90年の湾岸危機で「異教徒」米軍の駐留を容認。これに反発するサウジ出身の故ウサマ・ビンラディン容疑者率いる国際テロ組織アルカイダが台頭し、2001年9月の米同時テロを招いた。このため、03年のイラク戦争では、米軍の基地使用を認めなかった。
 その後も親米路線を維持したが、サウジが脅威とみなすイランとの核協議を進めるオバマ政権とは、関係がぎくしゃくした。イラクとシリアでの過激組織「イスラム国」台頭によって欧米もテロの標的になると訴え、国際社会に迅速な対応を呼び掛けていた。
 サウジは日本の最大の原油輸入先。アブドラ国王の訪日は実現しなかったが、07年4月には第1次政権当時の安倍晋三首相がサウジを訪れて国王と会談。首相は再登板後の13年にもサウジを訪問し、療養中の国王と電話で会談した。(2015/01/23-10:58)

591チバQ:2015/01/25(日) 17:46:26
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015012500134
第三国絡む複雑な構図=人質、囚人、捕虜−交換に数々の前例・邦人人質


 戦時下などで捕虜や囚人の交換は、中東をはじめ世界各地や地域で広く行われてきた。ただ、日本人を人質に取った過激組織「イスラム国」は今回、ヨルダンで収監中の女性死刑囚の釈放を求めた。第三国が絡む複雑な構図になっている。
 第三国が絡む事案としては1977年、当時の西ドイツのルフトハンザ航空機をパレスチナ解放人民戦線(PFLP)がハイジャックし、西独で収監されていたドイツ赤軍幹部らの釈放を要求する事件があった。西独政府は拒否した。
 72年にイスラエルのロッド空港(現ベングリオン空港)で起きた日本赤軍による乱射事件では、85年になって、イスラエルとパレスチナ解放人民戦線総司令部派(PFLP・GC)との捕虜交換が実現。このとき、イスラエルの刑務所で服役していた岡本公三容疑者が、1000人以上のパレスチナ人に含まれる形で釈放された。
 最近もイスラエルは2011年10月、パレスチナ人受刑者ら約1000人の釈放で合意した。パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスが06年6月に拉致したイスラエル兵1人を救い出すための交換条件だった。
 今も続くウクライナ東部の紛争も例外ではない。昨年12月、ウクライナが拘束していた親ロシア派武装勢力222人と交換する形で、親ロ派はウクライナ兵146人を解放した。
 内戦下のシリアでは、イスラム国と反体制派武装組織が捕虜交換を頻繁に行っている。また、イスラム国がトルコ外交官らを人質に取ったが、トルコは収監していたイスラム国戦闘員の釈放を材料に解放交渉を進めたと伝える報道もある。
 ただ、イスラム国は残虐性で知られる。イスラム国に対しては「そもそも交渉することに意味があるのか」(中東専門家)と疑う声は根強い。イスラム国の新たな要求は、日本政府やヨルダン、空爆を続ける有志連合を揺さぶることが目的ではないかと懸念する見方も有力だ。(時事)(2015/01/25-15:44)

592チバQ:2015/01/25(日) 18:40:39
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150125-00000032-jij-m_est
過激組織、さらなる揺さぶり=ヨルダン巻き込み存在誇示―「イスラム国」
時事通信 1月25日(日)6時10分配信

 日本人人質2人の殺害警告事件は、過激組織「イスラム国」とみられるグループが人質1人を殺害した上で、もう1人の解放と引き換えに、ヨルダンで収監中のイラク人女性死刑囚の釈放を要求する展開となった。ヨルダン政府を巻き込む形で新たな釈放要求を突き付けて改めて存在感を誇示し、日本政府をさらに揺さぶる構えだ。
 昨年6月にシリア北東部とイラク北西部一帯で国家樹立を宣言したイスラム国は、支配地域を一気に広げてきた。米軍主導の有志連合の空爆により、一部で劣勢が伝えられるものの、依然として勢力を維持している。
 イスラム国は巧みなメディア戦略で、インターネット上で広報宣伝活動を展開。欧米のイスラム系移民をはじめ世界各地から戦闘員を集め、その数は3万人を上回るとの推計もある。もともと2億ドルの身代金要求は、その非現実的な金額から、存在感を誇示する政治目的の側面が強かったといわれていた。
 イスラム国は異教徒や反対者を冷酷に殺害する残虐ぶりで知られ、日本も標的になることが改めて明確になった。安倍晋三首相の中東歴訪に合わせ、拘束していた日本人人質の利用価値が高まったと判断して2億ドルの身代金を要求。今回は要求を変えることで、存在をさらにアピールする狙いがあるとみられる。

593チバQ:2015/01/25(日) 18:41:04
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150125-00000513-san-m_est&pos=1
イスラム国殺害脅迫 相手国の感情をあおり、対立構図に巻き込む戦略
産経新聞 1月25日(日)2時8分配信

 【カイロ=大内清】拘束していた湯川遥菜さん(42)を殺害したとみられるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」。その残酷な手法には、脅迫によって相手を屈服させる意図のほかに、それに失敗した場合でも恐怖を与えることによって相手国の対立感情をあおり、非イスラム世界とのジハード(聖戦)という対立構図に引きずり込む戦略がある。

 「お前は自発的に十字軍に参加する意思を示した」。イスラム国が20日に公表したビデオで日本人2人の殺害を脅迫した戦闘員は、こんな表現で日本の中東支援策を非難した。

 十字軍は、非イスラム教徒を含む中東の人々にとり、欧州キリスト教世界による侵略とそれを撃退した栄光を想起させる歴史用語だが、2003年のイラク戦争で当時のブッシュ米大統領がこの表現を用いたことなどから現代的な意味合いも持っている。

 過激派はこれをさらに拡大させ、敵対する勢力に「十字軍」のレッテルを貼ることで、イスラム全体の敵であるかのように印象を操作することを狙う。イスラム国の声明は、人質の命への脅迫であると同時に、「日本も敵とみなすぞ」との恫(どう)喝(かつ)でもある。

 中東諸国はおおむね親日的で、「植民地支配を敷いた欧米とは違う」と話す人が多いが、過去には国際テロ組織アルカーイダなどが欧米に協力的な日本の姿勢を非難したこともあった。

 過激派のこうした態度の背景には、カリフ制を理想とする半面、民主主義や君主制など現行のあらゆる政体を非イスラム的とみなし、たとえイスラム教徒であってもそこで暮らす者は「不信仰者」扱いするなど、「敵味方を峻(しゅん)別(べつ)する二項対立的な考え方」(専門家)がある。

 過激派の世界観では、最も純粋にシャリーア(イスラム法)を実践する自分たちが絶対的な正義であり、先兵となってジハードを行うことは、他のイスラム教徒に異教徒からの攻勢に気付かせ、目覚めさせるのに不可欠な行為となる。

 過激派が域内外のテロや人質を使った脅迫などを繰り返すのは、一義的には相手を恐怖で屈服させるのが目的だ。だが、たとえ相手がそれに屈せず報復行為などに出た場合でも、過激派側には、その相手をイスラム全体にとっての「敵」だとすり替えるプロパガンダに訴求力が増すメリットがある。

 日本政府は今回の脅迫を受け、日本の中東政策は一般のイスラム教徒に敵対的な意思を持ってのものではないことを訴えた。今後も発信力を強め、善悪二元論的な対立をあおる過激派とは決して同じ土俵に乗らないことを明示していく必要がある。

594とはずがたり:2015/01/25(日) 19:17:09

<イスラム国拘束>新映像「日本政府と家族にも送信」
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20150125k0000m040089000c.html
毎日新聞2015年1月25日(日)01:35

 ◇安倍首相「許し難い暴挙、断固非難」

 【カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」とみられるグループに拘束された仙台市出身のジャーナリスト、後藤健二さん(47)の新たな映像が24日午後(日本時間24日夜)、インターネット上の動画投稿サイトに公開された。後藤さんは同様に拘束されている千葉市出身の湯川遥菜さん(42)の遺体とみられる写真を持たされ、男性の声で「湯川さんは既に殺害された」と英語で訴えた。内容の信ぴょう性や映像の投稿者の素性は明らかではない。これを受けて政府は25日未明、首相官邸で関係者会議を開催。安倍晋三首相は「言語道断の許し難い暴挙だ。断固として非難する」と記者団に語った。

 犯行グループは今月20日、2人の殺害を予告する映像を公開し、政府に対して「72時間以内に2億ドル(約235億円)を支払え」と要求していた。政府は無条件での即時解放を求めている。

 新たに公開された映像は約3分間。真っ白な背景を背に、オレンジ色の服を着た後藤さんの静止画像が流れ、男性の声で英語でメッセージを伝えている。20日に公開された映像にあった「イスラム国」の広報部門を示すロゴマークなどは今回の映像にはなかった。

 声の主は不明だが、「私はゴトウ・ケンジ・ジョゴだ」と名乗っており、後藤さんの可能性がある。20日の殺害予告映像でも「KENJI GOTO JOGO」と紹介されていた。映像では、後藤さんが、湯川さんのひざまずく姿などを写したとみられる2枚の画像を手にしているように見えるが、合成された可能性もある。

 声の主は「湯川さんは殺害された。期限は与えられていたが、安倍(晋三首相)は脅迫を真剣に受け止めなかった。(2人を)拘束していた者たちは、ただちに言葉を実行した」と主張。さらに「彼ら(犯行グループ)はもはや金を求めていない。要求はシンプルだ。ヨルダンで拘束されている女が釈放されれば、私はすぐに解放される」と述べ、要求事項に変更があったことを示唆した。

 映像では同様のメッセージが、日本政府と後藤さんの家族に送られたと説明。声の主が、後藤さんの妻とみられる女性の名を呼び、「愛している。2人の娘に会いたい。家族や友人、報道機関と協力し、あきらめずに政府に圧力をかけてほしい」という言葉もあった。

 新たに釈放を要求された女の氏名は「サジダ・リシャウィ」。英BBCによると、同姓同名の女は2005年にヨルダンの首都アンマンで起きた自爆テロ事件に関与したとして、ヨルダン当局に拘束され、死刑判決を受けている。この女はイスラム国の前身組織の指導者と近い関係にある。イスラム国が、昨年12月に拘束したヨルダン軍のパイロットと女の「捕虜交換」を要求していたとの情報もある。

 新たな映像は、静止画と音声を組み合わせたもので、過去のイスラム国による人質事件とは相違があるが人質にイスラム国の主張を代弁させるスタイルの映像は、過去にも確認されている。

 殺害された可能性がある湯川さんは軍事関連会社経営者で、昨年7月下旬にシリア入りし、8月にイスラム国に拘束されたとみられている。後藤さんは昨年11月ごろ、シリア北部でイスラム国に拘束された可能性が高い。湯川さんは民間軍事会社の運営準備、後藤さんは旧知の湯川さん救出や取材が目的だったとみられている。

 犯行グループは、安倍首相が中東を訪問し、非軍事分野で約2億ドル規模のイスラム国対策を表明したことを受ける形で、2人の殺害を予告し、支援額と同額の身代金を要求していた。

595とはずがたり:2015/01/25(日) 19:17:37
米情報機関「画像疑う理由なし」
http://news.goo.ne.jp/article/nhknews/world/nhknews-10014950371_20150125.html
NHKニュース&スポーツ2015年1月25日(日)14:23

イスラム過激派組織「イスラム国」とみられる組織に拘束された湯川遥菜さんが殺害されたとみられる写真を持った後藤健二さんの画像について、アメリカの情報機関を統括する国家情報長官室は、NHKの取材に対し、「画像の信ぴょう性を疑う理由はない」と答え、アメリカの情報機関としては、画像が本物だと見ていることを明らかにしました。

人質「殺害」を非難=イスラム国裁く―米大統領
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-150125X430.html
時事通信2015年1月25日(日)15:44

 【ワシントン時事】オバマ米大統領は24日声明を出し、過激組織「イスラム国」に拘束された湯川遥菜さんが殺害されたとみられる画像公開を受けて「イスラム国による残虐な殺害を強く非難する」と表明した。さらに、拘束されている後藤健二さんら人質全員の即時解放を重ねて要求した。

 大統領は「同盟国の日本と共に対抗する。日本が自国から遠い(中東)地域の平和と発展に貢献していることを称賛する」と強調。その上で「われわれは協力して殺人者に裁きを受けさせ、イスラム国を最終的に打ち負かす断固たる行動を継続する」と明言した。

 ケリー国務長官やヘーゲル国防長官も相次いで非難声明を発表。ヘーゲル氏は「イスラム国の残忍な行為は、イラクやシリアへの日本の寛容な支援とは際立って対照をなしている。彼らの蛮行は、われわれのグロバールな連合を結束させるだけだ」と強調した。

 米CBSテレビ(電子版)によると、米国家情報長官室の報道官は、湯川さんが殺害されたとみられるネット上の画像を分析した結果、信ぴょう性を疑う理由はないと語ったという。 

後藤健二さんとみられる男性のメッセージの和訳
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20150125-567-OYT1T50087.html
読売新聞2015年1月25日(日)18:58

 24日に動画サイトで流れた後藤健二さんとみられる男性のビデオ映像で、男性の音声の内容は以下の通り。
          ◇

 私は後藤健二だ。あなた方が見たのは、私と同じように拘束され、イスラム・カリフ国の土地で殺された(湯川) 遥菜 はるなの写真だ。あなた方は警告された。期限を与えられていた。だから、私を拘束する人たちは、自分たちの言葉通りに行動した。

 安倍(首相)、あなたが遥菜を殺した。あなたは、私の拘束者による脅しを真剣に受け止めず、72時間以内に行動しなかった。

 いとしい妻よ、愛している。2人の娘が恋しい。安倍(首相)が私に同じことをしないようにしてほしい。あきらめないでほしい。私の家族、友人、「インデペンデント・プレス」の同僚とともに、政府に圧力をかけ続けなければならない。

 要求はより簡単なものになった。彼らは公正だ。彼らはもう金銭を要求していない。テロリストに資金提供するという心配をする必要はない。

 彼らはただ、捕らわれている仲間のサジダ・リシャウィの釈放を求めている。簡単なことだ。サジダを釈放すれば、私は解放される。今なら、それは可能に思える。我々の政府はすぐ近くにいる。どうすればいいのか。皮肉にも(日本)政府の代表はヨルダンにいて、サジダはそこでヨルダン政府に収監されている。

 もう一度強調するが、私の命を救うのは簡単だ。あなた方がサジダをヨルダン政権から釈放すれば、私はすぐに解放される。私と彼女(サジダ)の交換だ。

 妻よ、これは私にとってこの世で最後の時間になるかもしれない。私は死ぬかもしれない。これを私の最後の言葉にしないでほしい。安倍(首相)に私を殺させないでほしい。

596チバQ:2015/01/25(日) 19:26:13
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2015012500045
経験不足に焦りも=実績求めシリアへ−「軍事会社」設立・湯川さん



湯川遥菜さん(右端)と後藤健二さん(左から2人目)(湯川さんのフェイスブックより)
 過激組織「イスラム国」に殺害されたとの映像が投稿された湯川遥菜さん(42)は周囲に、「シリアは危険だ」と漏らしていた。自ら設立した軍事会社の経営がうまくいかず、戦地での実績づくりを目的にシリアに渡ったという。

イスラム国、後藤さんの画像投稿=湯川さん殺害か−安倍首相「許し難い暴挙」と非難

 湯川さんは自衛隊や警察に勤務した経験はなかったが、昨年1月に軍事会社「ピーエムシー」を設立。民間船舶の警備などを考えたが、経験や資金不足から難航していた。
 元茨城県議で同社顧問の木本信男さん(70)は「焦りから、手っ取り早く経験を積もうとシリアに行ったのだろう」と推察し、「優しく温厚な青年だった」と語った。
 湯川さんは自身のブログで、昨年4月に初めてシリアを訪れた際、反体制派武装組織「自由シリア軍」に拘束されたことを紹介。ジャーナリスト後藤健二さん(47)=イスラム国が拘束=に通訳をしてもらった後は、組織から厚遇されたとつづっていた。(2015/01/25-04:24)

597とはずがたり:2015/01/27(火) 11:39:34
後藤さん母、特派員協会で解放訴える 「健二は幼い頃から心の優しい子でした
http://www.j-cast.com/2015/01/23225989.html?p=all
2015/1/23 12:14

イスラム国が日本人2人の身代金の支払期限にしていた「72時間」が迫るなか、ジャーナリストの後藤健二さん(47)の母親、石堂順子さん(78)が2015年1月23日午前、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見し、「健二はイスラム国の敵ではありません」などと解放を訴えた。
あわせて、イスラム関係の子どもを自宅で教育するという独自のアイディアも披露した。
「3日間、ただただ、悲しくて、泣いていました」

日本政府は、この「72時間」の期限は23日の14時50分頃だとみている。会見に先立って配布された声明で、石堂さんは、
「私はこの3日間、ただただ、悲しくて、泣いていました。表現できません。健二は幼い頃から心の優しい子でした」
「イスラム国の皆さん、健二はイスラム国の敵ではありません。解放してください」
「あと残された時間はわずかです。日本政府の皆さん、健二の命を救ってください」
などと訴えた。
後藤さんが拘束されて以降、イスラム国側が後藤さんの妻に身代金を要求するメールを送りつけていたことが明らかになっている。ただ、後藤さんは、シリア行きも石堂さんに伝えていなかった。
そして妻と初めて電話で話したことにも触れ、
「赤ちゃんを産んで、まだ2週間にもなっていないということ。私は健二に憤りを感じた。なぜ、そんな乳飲み子を残しながら行くのか、ということ。『友達が、友人が...』と言っても、2週間しか経っていない子どもを守ってあげるのは親しかいないではないか」
と話した。
石堂さんはこのように述べ、後藤さんがシリアに渡った時点で生後2週間の子どもがいたことを明かした。
唐突に原子力の問題を訴える
会見では、石堂さんは終始独自の主張を披露した。後藤さんの拘束問題とどのように関係するかは不明だが、「私は不思議でならないことがある」として挙げたのが原子力の話題で、原子力を平和的に活用すべきだと訴えた。
また、石堂さんは「イスラム国」と「イスラム諸国」を同じだと理解している様子で、イスラム関係の子どもを招待したい考えだ。
「もし、イスラムのお子さんが日本で勉強したいとか、そのような方がいらっしゃったら、私が全力をもってお守りする。私のうちで、しっかりお勉強していただくことをお約束する」
石堂さんによると、日本政府からは特段の連絡はないといい、
「地球のために力をあわせて頑張ります!」
と言い残して会見場を後にした。
会見を主催した特派員協会の神保哲生さんによると、動画がアップロードされた1月20日に石堂さん側から「『息子を救ってほしい』と世界に伝えたい」などとして会見の申し入れがあった。会見の直前になって、後藤さんの兄を名乗る人物から会見を中止するように特派員協会に電話があったが、すでに特派員協会に到着していた石堂さんが電話に出て、電話を切ったという。

598とはずがたり:2015/01/27(火) 13:40:10

イスラム国殺害脅迫 身代金撤回はアラブ流の交渉術か…疑問の裏に「計算高さ」
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20150125588.html
産経新聞2015年1月25日(日)23:36

 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に拘束された後藤健二さん(47)が、湯川遥菜(はるな)さん(42)の殺害場面だとする写真を持った画像が公開された。イスラム国が新たな要求を突きつけ、事態がめまぐるしく移り変わる中、いくつかの疑問が浮上している。

 ■「女死刑囚」どの程度重要なのか

 イスラム国は今回、後藤さんの解放と引きかえに、2005年にヨルダンの首都アンマンの連続ホテル爆破テロに関与したとして死刑判決を受け、同国で収監中のイラク人女性、サジダ・リシャウィ死刑囚の釈放を求めた。

 リシャウィ死刑囚はどれほどの重要性を持つ人物なのか。

 アラブのメディアによると、1970年生まれのリシャウィ死刑囚は2005年、夫のフセイン・シャマリ容疑者とともにアンマン市内のホテルで自爆テロを図ったが、爆弾が爆発せず失敗。シャマリ容疑者はその場で自爆した。この事件では別の2つのホテルなども標的となり、少なくとも計60人が死亡している。

 リシャウィ死刑囚は、イスラム国の前身である「イラクの聖戦アルカーイダ組織」を率いたザルカウィ容疑者の右腕と呼ばれたサミル・リシャウィ容疑者=04年に米軍の掃討作戦で死亡=の妹としても知られる人物だ。別の兄弟少なくとも2人も、イラクで米軍との戦闘で死亡している。

 リシャウィ死刑囚はイスラム国にとって、組織に多大な貢献をした一族の一人であり、象徴的な意味を持つ女性ジハーディスト(聖戦主義者)だともいえる。この一族は、イスラム国指導者、バグダーディ容疑者の元妻と同じ部族出身との情報もある。

 ■法外要求一転…受け入れやすさ演出

 最初の疑問とも関連するもう一つの謎は、なぜイスラム国が金銭要求を取り下げたのかという点だ。

 イスラム国は20日に公開した声明ビデオで、計2億ドル(約236億円)もの身代金を要求していたが、今回のメッセージでは後藤さんに、「彼ら(イスラム国)はもう金を求めていない。だからテロリストの資金源になる心配はないんだ」と訴えさせ、リシャウィ死刑囚との身柄の交換を持ちかけた。

 最初に2億ドルという法外な金額を提示し、その後、要求を引き下げることで受け入れやすくする狙いだった可能性は高い。アラブ世界の商取引などではよくみられる交渉術だ。

 一方で、同死刑囚を釈放するか否かはヨルダン政府の政治判断にかかっている。イスラム国は、金銭支払いという一義的には日本政府に関わる問題にヨルダンを引きずり込み、事態を複雑化した形だ。これによって両国の協議を紛糾させ、結果的に両国関係にくさびを打ち込む意図がある可能性も否定はできない。

 ■日本人2人の「発信力」、天秤に?

 さらに、イスラム国は今回、どうしてメッセージの発信役に後藤さんを選んだのだろうか。

 イスラム国が殺害したと示唆する湯川さんは昨年8月に拘束されて以降、イスラム国支持者らのウェブサイトなどで、銃器を所持していたことなどを理由に「日本や欧米のスパイだ」との疑いをかけられてきた。湯川さんがフェイスブックで、自身の肩書を民間軍事会社の最高経営責任者(CEO)と公開していたことも、嫌疑に拍車をかけたものとみられる。

 これに対し後藤さんは、主に紛争地を取材するジャーナリストとして高い評価を受けてきた。後藤さんの仲間らが、後藤さんにイスラム国と敵対する意図はなかったなどとして助命を訴えた声明文は、英語やアラビア語で多くの過激派系サイトにも転載されている。

 こうした点からイスラム国は、湯川さんに比べて後藤さんの方が日本や諸外国に向けての発信力が高い、と判断した可能性もありそうだ。

599とはずがたり:2015/01/29(木) 16:34:52
「イスラム国」勢いに衰え…シリア要衝から撤退
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150128-OYT1T50035.html?from=y10#
2015年01月28日 11時43分

 【キリス(トルコ南部)=酒井圭吾】シリア・イラクの要衝から26日、イスラム過激派組織「イスラム国」が撤退したことが明らかになり、同組織を空爆する米国などの「有志連合」からは、イスラム国の勢いの衰えを指摘する声が出ている。

 イスラム国が同日、アフガニスタンやパキスタンの過激派への「秋波」とも受け取れる声明を公表したのも、反転攻勢への活路を見いだすためのようだ。

 「2日前までにアイン・アラブから砲弾の音が消えた。今、代わりに聞こえるのは祝いの花火だよ」

 アイン・アラブ周辺の町に住む飲食店従業員シャムスさん(32)は26日夜、本紙の電話取材にそう語った。フェイスブック上には、アイン・アラブの住民が踊ったり歌ったりする写真が多数、投稿されている。4か月間に及ぶ激戦の末に勝利し、喜びに酔いしれているようだ。

 戦闘は有志連合の後方支援もあり、クルド人勢力が戦況を徐々に好転させた。一方のイスラム国は「宣伝戦」と位置付けた戦いに敗れ、大きな痛手を受けた。米国は「完全掌握ではない」との見方を示す一方、米国防総省のウォレン報道部長は26日、記者団に対し、「イスラム国が衰えている証拠だ。(クルド人勢力に)勢いがある」と優勢な状況を強調した。

 イスラム国が支配するイラクやシリアの領域に対し、有志連合はほぼ連日、空爆を実施。ケリー米国務長官は22日、「イスラム国の指揮官の半数と戦闘員数千人を殺害した」と表明した。原油価格低下で収入も減少し、シリアの反体制武装勢力イスラム戦線のメンバー(27)は、「破竹の勢いが止まった。焦りがあるはずだ」と指摘する。

2015年01月28日 11時43分

600チバQ:2015/01/29(木) 23:17:59
http://mainichi.jp/select/news/20150130k0000m030131000c.html
「イスラム国」人質:ヨルダン首都 緊張 迫る期限
毎日新聞 2015年01月29日 22時06分

 【カイロ秋山信一、アンマン坂口裕彦】イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)がヨルダン政府に対し、ISの前身組織メンバー、サジダ・リシャウィ死刑囚を29日の日没(日本時間29日深夜〜30日未明)までにトルコとIS支配地域の境界に連れてこなければ、人質のヨルダン空軍パイロット、カサスベ中尉を殺害すると脅迫している問題で、ヨルダンのモマニ・メディア担当相は29日午後に交渉状況を説明すると表明した。29日にインターネットに投稿されたISの声明は、ISの人質になっているフリージャーナリスト、後藤健二さん(47)の処遇や引き渡しには言及していない。日没が刻一刻と近づく中、ヨルダンの首都アンマンやトルコ南部の境界には日本や中東の報道陣が多数詰めかけ、慌ただしい雰囲気に包まれている。

 ヨルダン紙アッサビール(電子版)によると、ヨルダン政府は29日午前、緊急の閣議を開いた。モマニ氏は閣議後「これからしばらく、全ての人にとって重要な時間帯が続く。数時間以内にカサスベ中尉について最新状況を説明する」と述べた。モマニ氏が後藤さんに言及したとの情報はない。状況説明は記者会見か声明によって行われる見通しだが、開始時刻は流動的で、進展がなければ行われないとの情報もある。

 ISが「後藤さんとリシャウィ死刑囚の交換」を主張しているのに対して、ヨルダン政府は「カサスベ中尉とリシャウィ死刑囚の交換」に応じる用意を表明。後藤さんに関するヨルダン政府の立場はあいまいだ。記者会見も「カサスベ中尉に関して」と報じられており、後藤さんへの言及があるかは明らかではない。

 人質交換に関する新たな声明は29日午前1時(日本時間29日午前8時)過ぎ、イスラム過激派が犯行声明などに利用するウェブサイトで公開された。「ヨルダン政府にとってリシャウィ(死刑囚)と日本人を交換する最後のチャンス」との表題が付けられていた。声明内容の真偽は不明だが、IS側が27日に公開した映像で「24時間」と指定した28日午後の期限後もヨルダン政府との交渉が続いている模様だ。

 声明は約30秒で、後藤さんとみられる男性が英語で語る音声メッセージ。一連の事件で声明が出るのは4回目だが、これまでの3回と異なり、後藤さんの静止画や映像は含まれていない。

 男性の声は24日と27日の声明と同様、英語で「ケンジ・ゴトウ」と名乗り、やや早口で「この音声メッセージを送るように言われた」と説明。ISが実効支配するイラク北部モスルの現地時間で29日の日没までに、トルコ境界でリシャウィ死刑囚を引き渡す準備ができなければ、昨年12月に拘束したカサスベ中尉を殺害すると警告した。モスルの日没時刻は、29日午後5時半〜6時(日本時間29日午後11時半〜30日午前0時)ごろとみられる。

 ISは今月20日、後藤さんと湯川遥菜さん(42)を拘束している映像を公開。24日には「湯川さんを殺害した」と主張し、後藤さんとリシャウィ死刑囚との交換を新たに要求していた。

601チバQ:2015/01/29(木) 23:19:56
http://mainichi.jp/select/news/20150129k0000e030197000c.html
「イスラム国」人質:「接点の街」トルコ国境は緊張
毎日新聞 2015年01月29日 11時49分(最終更新 01月29日 13時25分)
 【アクチャカレ(トルコ南部)大治朋子】イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)に拘束された後藤健二さん(47)の解放を巡る情報が流れた28日、トルコのシリア国境沿いにあるアクチャカレ検問所前には、日本やトルコのメディア関係者が多数詰めかけた。ISは昨年、付近でフランス人やトルコ人の人質を解放したことがあるからだ。29日の新たな音声メッセージで、ISが後藤さんとの「人質交換」の場所として指定したトルコ境界もここを指す可能性がある。

 28日午後6時(日本時間29日午前1時)。既に暗闇に包まれ、検問所の門の明かりだけが周囲を照らす。気温は0度近い。すぐこの先はISが支配するシリア北部タラビヤドだ。南に80キロ下れば、ISが「首都」機能を置くラッカがある。

 ISの活動範囲はシリアやイラクの北部で、シリア南部のヨルダンと国境を接する地域は、アサド政権や反体制派が押さえる。一方、シリア北部とトルコ南部の国境線は約900キロに及ぶが、アクチャカレ検問所付近は自らの支配地域に接するため、ISはここを人質解放の場所に選んできたとみられる。

 ISは昨年4月、フランス人ジャーナリスト4人をこの付近で解放。両手を縛られ目隠しされた状態で放置されているのをトルコ治安当局が保護した。

 また、同年9月には、在イラク・トルコ領事館の総領事やトラック運転手ら49人をこの検問所から解放した。地元ザマン紙によると、人質は全員ラッカ付近に拘束されていたが、ISがアクチャカレ検問所に移送したという。

 「イスラム国に入りたいか。フェンスを越えて少し行く程度なら100トルコリラ(約4900円)で連れて行ってやるよ」。取材中、見知らぬ男が小声でささやいた。「カメラを預けてくれれば、わたしが中に入って撮って来てもいい」。そう言って長い間、食い下がった。シリアと国境を接するトルコ南部のアクチャカレやキリスなど「国境の町」には、外国人の密出入国を手助けしたり、逆にISの外国人誘拐に手を貸したりする業者がいるとされる。

 地元に住むイリヤス・ジョシュさん(29)が言った。「日本は国力のある国なのに、力に頼らず対話で問題を解決しようとするから好きだ。(後藤さんは)無事に解放されてほしい」

602チバQ:2015/01/29(木) 23:22:06
http://mainichi.jp/select/news/20150129k0000m030043000c.html
「イスラム国」:アフガンやパキスタン地域「領土宣言」
毎日新聞 2015年01月28日 19時46分(最終更新 01月29日 00時08分)
 【ニューデリー金子淳】イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)は26日の声明で、アフガニスタンやパキスタンなどを含む地域を「領土」と宣言した。この地域はライバル関係にある国際テロ組織アルカイダの地盤で、ISがイラクやシリアのように一定の統治機構を確立している可能性は低い。ただ、アルカイダは近年、影響力低下が指摘されており、今回の声明を機に地元の武装組織の間でISを支持する動きが加速する可能性がある。

 「良い知らせがある。イスラム国はホラサン(アフガン、パキスタンなどの旧名)に拡大した」。ISは声明でこう宣言し、同地域の武装組織に参加を呼びかけた。

 パキスタンでは昨年10月、国内最大の武装組織「パキスタン・タリバン運動」(TTP)の幹部6人がISへの参加を表明。同年12月に生徒ら140人以上が殺害された北西部ペシャワルの学校襲撃事件を計画したとされるTTPの司令官も最近、ISに加わったとの情報もある。

 地元記者によると、昨年11月にはISの司令官3人がパキスタンとアフガンを訪れ、地元武装組織の幹部と会談したという。アフガン内務省報道官は今月、欧米メディアに対し、アフガンの旧支配勢力タリバンの一部がISを名乗っていると認めており、ISが両国で支持を広げているのは確実な情勢だ。

 ISの支持拡大の背景には、ライバルであるアルカイダの影響力低下があると言われる。アルカイダ系の組織はパキスタン軍が進めている武装組織の掃討作戦などで弱体化したとみられている。このため、IS傘下に入ることで新たな支援の確保や自らの影響力拡大を狙う武装組織が出る可能性がある。

 一方、アフガンではタリバンがアフガン政権打倒に目標を絞っており、過去には和平交渉に入る姿勢を示したこともある。このため、反欧米感情が強い司令官の間には不満があるとの指摘もある。アルカイダはタリバンの最高指導者、オマル師に対する忠誠を表明しているが、タリバンとしてはISについて沈黙を保っている。

 武装組織に詳しいパキスタンの記者は「ISの方針はタリバンより幅広い。一部の武装組織がISに参加するのは、欧米諸国との戦いを継続したいからだ」と話している。

603チバQ:2015/01/29(木) 23:23:41
http://mainichi.jp/select/news/20150128k0000m030043000c.html
「イスラム国」拘束:在京アラブ外交団「強い憤り」
毎日新聞 2015年01月27日 19時29分(最終更新 01月27日 22時30分)
 イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)による日本人人質事件を受けて、在京アラブ外交団(20カ国・地域)が27日、「最大限非難するとともに強い憤りを覚える。友好国である日本国民に対して行われたことも遺憾に思う」と声明を発表し、人質となっている後藤健二さんの即時解放を求めた。

 団長のパレスチナ自治政府のワリード・シアム駐日代表が東京都内の日本記者クラブで記者会見し、「これはテロ行為で、戦いを続けなければならない。彼らは国でもないし、アラブやイスラム教を代表するものではない」と強調。ISが「イスラム国」という名称を使うことに不快感を示した。同外交団はISが勢力を広げるイラクやシリアのほか、釈放条件とされる死刑囚を収監しているヨルダンも含まれる。【長野宏美】

604チバQ:2015/01/29(木) 23:42:29
http://www.sankei.com/politics/news/150126/plt1501260043-n1.html
2015.1.26 21:20
【イスラム国殺害脅迫】
「対テロ」と「世論」板挟み、ヨルダンの苦悩 緊密に協力…事態一変/死刑囚釈放、切れぬカード





(1/3ページ)【過激組織「イスラム国」】
 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人殺害脅迫事件で、中東の親日国ヨルダン(人口約645万人)が難しい立場に置かれている。イスラム国が後藤健二さん(47)解放の条件として、ヨルダンで収監されている重要テロ犯、サジダ・リシャウィ死刑囚の釈放を要求しているためだ。ヨルダン政府は日本に最大限の協力を約束しているが、ヨルダン自身も空軍パイロットをイスラム国の人質にとられており、事件の解決は一筋縄ではいかない。(アンマン 遠藤良介)

■「当事国」化に困惑

 湯川遥菜さん(42)とみられる写真を手にした後藤さんの画像が、インターネット上に現れた翌日の25日。ヨルダンの主要紙は湯川さん殺害の可能性や日本政府の憤りを詳しく報じたものの、リシャウィ死刑囚の釈放要求に触れたものは少なく、アルガッド紙は「情報は適切な時期に公表される」とする当局者の談話を伝えた。

 日本政府が現地対策本部を置くヨルダンは、日本人人質に関する情報収集などで密接に協力してきたが、ここにきて事件の「当事国」となったことへの戸惑いが明らかだ。アブドラ国王は25日の地元紙との会見で、イスラム国に拘束されている自国空軍パイロットの問題解決が最優先だとの考えを示した。

 パイロットは昨年12月、搭乗した戦闘機が有志連合の空爆に参加した際にシリア北部で墜落し、イスラム国に拘束された。イスラム国はこの際に恐怖にとらわれた表情を浮かべるパイロットの写真も公開し、ヨルダン側を強く刺激した。国王は会見で、パイロット救出に全力を挙げて取り組む考えを示したという。ただ有力ネット・メディアの編集長は、「日本もヨルダンもテロリストには妥協しない立場だ。ヨルダンの複雑な世論を考えても、リシャウィ死刑囚の釈放に応じるのは難しい選択肢だろう」との見方を示している。

■米欧協調に活路

 イラクやシリア、イスラエル、サウジアラビアといった有力国に囲まれ、地下資源に乏しいヨルダンは、米欧との協調関係と周辺国との等距離外交を安定の基盤としてきた。国民の大半は穏健なイスラム教スンニ派で、米国の主導するイスラム国空爆に加わるなど、「対テロの防波堤」の役割も担っている。

 カリフ制を宣言し、現代主権国家の枠組みを認めないイスラム国は、王制をしくヨルダンにとって重大な脅威にほかならない。

 リシャウィ死刑囚が関わったとされる2005年のアンマン連続ホテル爆破は、米中枢同時テロになぞらえて「ヨルダンの9・11」とも称され、同国に大きな衝撃を与えた。

 イスラム国に屈して死刑囚を釈放すれば、米国などの反発も必至で、決して容易に切れるカードではない。

605チバQ:2015/01/29(木) 23:42:50
■「われわれの戦争か」

 ただ、こうしたヨルダン政府の基本的立場を揺るがしかねないのが同国の微妙な世論だ。

 ヨルダン国民の7割は中東戦争でパレスチナから逃れてきた難民とその子孫とされ、イスラエルへの憎悪や、その後ろ盾となっている米国への懐疑心は一般市民の間で根強い。

 米国主導の対イスラム国空爆とは距離を置くべきだと考える国民は少なくなく、「イスラム国の背後には、イスラム教の信用失墜を狙うイスラエルの存在がある」(議員)といった“陰謀論”も珍しくない。

 自国のパイロットが拘束された事件は、まさに「これはわれわれの戦争なのか」との疑問を国民の間に生んだ。政府はイスラム国空爆を一時停止し、報道に細心の注意を払いながら、「捕虜交換」も視野に秘密裏の解放交渉を行ったとされる。

■積極支援で親日的

 日本政府は、イスラム国の一部幹部がヨルダンの部族出身者であることや、同国が有力な情報機関を擁している点を重視し、ヨルダン政府と緊密に連携してきた。ヨルダンが親日国であることも、事件解決に向けた同国の協力に期待を寄せる理由だ。

 日本政府は、自由や民主主義の価値観を共有しうる中東では数少ない国としてヨルダンを重視し、積極的なODA(政府開発援助)の供与で発展を後押ししてきた。12年までの累計で有償・無償の資金協力は2852億円、技術協力は313億円にのぼる。アブドラ国王には約10回の訪日歴があり、日本からも安倍晋三首相を含む5人の首相が過去にヨルダンを訪れた。

 だが、こうした友好関係をもってしても、ヨルダンがリシャウィ死刑囚の釈放要求に応じるのは難しい。自国のパイロットを奪還できていない中で死刑囚を日本人人質と交換すれば、「日本人の命の方が大事なのか」との反発が起きるのは必至だ。シリア内戦で80万人ともされる難民が流入し、経済を圧迫されているヨルダンは、苦悩を深めている。

606チバQ:2015/01/29(木) 23:46:59
http://www.sankei.com/world/news/150129/wor1501290063-n1.html
2015.1.29 19:45
【イスラム国殺害脅迫】
狙われたヨルダン 複雑な社会、世論…有志軍切り崩し「突破口」と攪乱対象に

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(1/2ページ)【過激組織「イスラム国」】

27日、新たにインターネット上に公表された、後藤健二さんとみられる男性の音声付き画像。ヨルダン人パイロットとみられる男性の写真を掲げている
 【アンマン=遠藤良介】「イスラム国」の日本人殺害脅迫事件は、ヨルダン政府がサジダ・リシャウィ死刑囚の釈放に踏み切るかが焦点となり、イスラム国がヨルダンに狙いを絞って揺さぶる構図が鮮明となっている。社会構造や世論の動向が複雑なヨルダンは、米国が主導するイスラム国空爆の有志連合を切り崩す上で格好の突破口と考えられているもようだ。

 ヨルダンは、イスラム国が身代金要求を取り下げ、後藤健二さん(47)解放の条件としてリシャウィ死刑囚の釈放を求めたことから「標的」となった。イスラム国が後藤さんと死刑囚の交換を要求しているのに対し、ヨルダン政府はイスラム国に拘束されている軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉(26)の解放を実現するため、難しいかじ取りを迫られている。

 イスラム国は多くの国々出身の人質をとっているとされるが、あえてカサスベ中尉のヨルダンに、後藤さんに絡む要求を突きつけた。

 カサスベ中尉の搭乗機は昨年12月、シリア北部でのイスラム国空爆作戦中に墜落。ヨルダンやサウジアラビア、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)も加わるシリアのイスラム国空爆で、機体が失われる初のケースだった。イスラム国は当初、中尉解放の条件として有志連合からの脱退を要求した経緯があり、狙いは変わっていないとみられる。

 ヨルダンは近隣諸国との「全方位外交」と米欧との協調路線を安定の基盤に据えてきた。1994年にはイスラエルとの平和条約に調印し、アラブ諸国で2番目に外交関係を樹立した。

 ただ、ヨルダンでは、国民の7割がパレスチナ難民とその子孫とされ、潜在的にイスラエルへの憎悪やその後ろ盾となっている米国への懐疑心が強い。カサスベ中尉をめぐる問題がこじれれば、有志連合への参加を否定的にとらえる声が高まる可能性がある。

 昨年9月公表の世論調査で、イスラム国を「テロ組織」と回答した人が62%にとどまったことにも微妙な世論が表れている。

 ヨルダンでは他方、歴史的な部族が大きな影響力を持っており、部族はシリアやイラクにまたがって存在している。現代主権国家の枠組みを否定するイスラム国が勢力拡大を図る上で、近接する「部族社会」を攪乱(かくらん)して王制を揺さぶる狙いも指摘されている。

607チバQ:2015/01/29(木) 23:48:10
http://www.sankei.com/world/news/150129/wor1501290059-n1.html
2015.1.29 19:35
【イスラム国】
“アメーバ”状に戦線変化…空爆中心、「壊滅」への進軍難しく

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(1/2ページ)【過激組織「イスラム国」】

27日、新たにインターネット上に公表された、後藤健二さんとみられる男性の音声付き画像。ヨルダン人パイロットとみられる男性の写真を掲げている
 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」は26日以降、約3カ月にわたり包囲していたシリア北部アイン・アラブ(クルド名コバニ)からほぼ撤退した。イスラム国と戦うクルド人勢力に対して行われてきた有志連合の支援が成果を上げた形で、イスラム国の勢いが止まることへの期待が高まっている。しかしイスラム国には、ある場所から撤退しても別の場所に戦力を集めるなど戦線をアメーバ状に変化させる特徴があり、今後の戦況の行方は不透明なままだ。

 「イラクではイスラム国の勢いは確実に止まり、一部では後退もしている」。ケリー米国務長官は22日、こう述べて、米国が主導する有志連合による軍事作戦の有効性を強調した。

 前日、イラクでは、北部クルド人自治区のペシュメルガ(クルド兵)部隊が、イスラム国に大規模な攻撃を行い、イスラム国の支配下にある第2の都市モスル近郊の要衝を制圧したと伝えられた。ケリー氏の発言は、こうした戦況を踏まえてのものとみられる。シリアでもこの数日後、コバニ奪還が実現した。

 イラク北部とシリア北部の2つの戦線に共通するのは、米軍などの空爆支援を受けたクルド勢力が主に地上戦闘を担っている点だ。

 イラクでは政府軍も連係しているものの、クルド兵の方が士気が格段に高いとされる。多数派のシーア派も民兵を動員しイスラム国に対抗しているが、それがかえって、シーア派に反発するスンニ派部族などをイスラム国に追いやる要因にもなっている。

 またコバニの戦闘にはシリア反体制派の自由シリア軍部隊も参加しているが、アラブ人主体の自由シリア軍とクルド人には感情的なわだかまりがあり、派遣された戦闘員数も限定的だ。

 同族意識が強いクルド勢力は組織力が高く、イスラム過激思想に批判的な人が多いため、イスラム国との戦いでは欧米などからの期待は大きいとみられる。だが、クルド勢力には自分たちの居住領域の防衛が最優先であり、有志連合が目指す「イスラム国の壊滅」(ケリー氏)に向けて進軍を続けるのは難しい。

 イスラム過激派の動向に詳しい米カーネギー財団のリナ・ハティーブ研究員は21日付の汎アラブ紙アルハヤートで、有志連合各国が戦闘への関与を「空爆に限定し、地上戦を含めた多様な軍事戦略を採用していない」ことがイスラム国の有利に働いていると指摘。

 イスラム国はこれまでも、戦線が延びて不利になると撤退して部隊を再編し別の戦略目標に攻撃を仕掛けることで支配地域を拡大させており、今後も同様に戦線を変化させていく恐れがあると論じている。

608チバQ:2015/01/29(木) 23:55:11
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date2&k=2015012800569
ヨルダン敵視、不安定化の思惑鮮明=版図拡大狙う「イスラム国」


 人質に取る後藤健二さんを通じて「最後のメッセージ」を出させた過激組織「イスラム国」が、親米国家ヨルダンの不安定化を狙う姿勢を鮮明にしてきた。内戦で「権力の空白」が生じたシリア北東部とイラク北西部で国家樹立を宣言したイスラム国が版図拡大を狙うとしたら、次の標的はヨルダンになるとの見方が有力だ。
 イスラム国は、後藤さんとヨルダンが収監するイラク人テロリストの女死刑囚との「1対1の捕虜交換」を迫ることで、イスラム国が人質に取るヨルダン人操縦士を見捨てたとの印象をヨルダン国民に抱かせ、くすぶる王家支配への不満を拡大させる思惑があるようだ。
 ヨルダンは治安機関の力が強く、テロ対策が徹底されているほか、国内の不穏分子の監視も行き届いているとされる。ただ、2011年の民主化要求運動「アラブの春」を受け、散発的にデモが繰り広げられた経緯があり、南部マアンでは昨年、イスラム国支持者による小規模なデモが起きたと伝えられる。
 イスラム国を含めたイスラム過激派が描く版図は、アンダルシア(スペイン南部)から中国の一部である東トルキスタンといわれる。過激派にとってはかつてのイスラム地域にある「腐敗した政権」が聖戦(ジハード)の対象になる。特にイスラム国は、ヨルダンなどの誕生につながった英仏、ロシアが第1次大戦中の1916年に結んだオスマン帝国分割を約束した秘密協定、サイクス・ピコ協定を受けて誕生した主権国家の破壊をもくろんでいる。(2015/01/28-14:49)

609チバQ:2015/01/29(木) 23:55:51
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date3&k=2015012700910
ロシアは「侵略国」=親ロ派を「テロ組織」と断定−ウクライナ議会



26日、住宅街砲撃で破壊された車が残るウクライナ東部ドネツク州マリウポリ(EPA=時事)
 【モスクワ時事】ウクライナ最高会議(議会)は27日、ウクライナに軍事介入したロシアを「侵略国」と見なす決議を圧倒的多数で採択した。国際社会に対し、この決議を踏まえロシアへの圧力を強化するよう呼び掛けた。
 決議では、ウクライナ東部で武装蜂起し、政府軍と交戦する親ロシア派「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」を「テロ組織」と断定した。逆に親ロ派はポロシェンコ政権を「ファシスト」と敵視しており、双方の溝は深い。
 東部では年明けから親ロ派が攻勢を強め、ドネツク州の政府側の臨時州都マリウポリでは24日、市街地砲撃で30人が死亡する事件があった。ポロシェンコ政権は「人道に対する罪」と態度を硬化させ、和平協議の調整は難航している。(2015/01/27-21:41)

610チバQ:2015/01/30(金) 00:04:56
http://www.sankei.com/west/news/150128/wst1501280006-n1.html
2015.1.28 07:00
【世界を読む】
「最低3人産め」と女性差別、はびこる汚職で腐敗指数も悪化…親日国家トルコに批判の嵐





(1/4ページ)【大阪から世界を読む】

アンカラに完成した新大統領宮殿に立つエルドアン大統領=2014年10月29日(AP)
 親日とされるトルコの評判が国際社会で芳しくない。エルドアン大統領ら政権幹部が女性差別とも取れる発言を行う一方で、国際人権団体は内戦が続くシリアからの避難民を非人道的に扱っているとしてトルコ政府を非難。2014年の「腐敗認識指数」では、中国と並びトルコの指数が大幅に悪化、汚職がはびこる現状がうかがえる。日本は原発や鉄道といった大型インフラ輸出などでトルコとの結びつきが強い。大丈夫だろうか?(篠田丈晴)

「女性は、公の場で大笑いするな」

 「男性が従事するすべての職務に女性を就かせることはできない。つるはしやシャベルを持たせて働かせることは不可能だ」

 ロイター通信によると、トルコのエルドアン大統領は2014年11月24日、最大都市イスタンブールで開かれた女性の権利に関する会合でこう述べ、男女平等は自然の法則に反するとの考えを示した。

 8月の選挙で首相から大統領にくら替えしたエルドアン氏は過去に「女性は少なくとも3人の子供を産むべきだ」などと女性差別と受け止められる発言を繰り返しており、女性の権利の支援団体から批判の声が上がった。今回、ある団体の代表は「男女平等とは同じ権利、ステータス、機会を得ることだ」とし、「(大統領は)女性を母親としか定義していない」と非難。一方のエルドアン氏は「母親であることは最も地位が高い」と述べた上で、「フェミニストはそれを受け入れない」としており、双方の主張はまったくかみ合わない。

 “女性差別”発言はエルドアン氏にとどまらない。CNN(電子版)などによると、アルンチ副首相が8月、「女性は適切な行為を自覚して、公の場で大笑いをすべきではない」と演説中に発言。これに対し、数百人規模の女性がソーシャルメディア上で公共の場所で笑う自らの画像を流す反撃を加えた。大統領選のさなかの発言で、エルドアン氏は勝ったものの、対立候補に反撃材料を与えてしまった。

 経済の好調を背景に高い支持率を得ているエルドアン氏だが、公の場での女性のスカーフ着用を認めるなど、建国以来の政教分離政策から「イスラム回帰」を思わせる政策、行動も目立つ。宗教上の背景もあるのだろうが、安倍政権とエルドアン政権の女性政策をめぐる姿勢はあまりにもかけ離れている。

腐敗指数の悪化度は、「中国と並ぶ」ワースト1

 近ごろ、国際社会がトルコに向ける目も厳しい。国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」は昨年11月20日、内戦が続くシリアからの避難民を非人道的に扱っているとしてトルコ政府を非難するとともに、国際社会からの一層の支援の必要性を訴える報告書を発表した。

 同団体のホームページによると、トルコには隣国シリアから約160万人が避難しているが、設備が整った難民キャンプで生活するのは約22万人にとどまり、大半は人道支援物資も手に入らない暮らしを強いられているという。さらに、トルコに入国しようとした避難民をトルコ当局が追い返したり、国境警備隊が銃撃したりするケースも相次いでいるとしている。

611チバQ:2015/01/30(金) 00:05:16
 また、ロイター通信によると、12月3日に非政府組織(NGO)「トランスペアレンシー・インターナショナル(TI)」が発表した2014年の「腐敗認識指数」で、トルコは中国と並び指数が大幅に悪化していた。

 TIは175カ国・地域を対象に腐敗レベルを1〜100で数値化し、毎年ランキングにしている。数字が高いほど「清潔度」が高く、14年に最も「清潔」な国はデンマークで清潔度は92。日本は75(15位)だった。一方で最も悪化していたのがトルコで清潔度は45(64位)。汚職がはびこっている現状を示すもので、13年末には閣僚の息子らが絡む大規模な汚職事件が摘発された。

 当時首相だったエルドアン氏、この汚職事件をめぐって閣僚の息子らが拘束されたことを受け、捜査当局への圧力を強めたとされ、多くの警察幹部を交代させるという手段に出た。その人がいま、大統領の座に就いているのである。

「隣の反日国」より「遠方の親日国」?

 年末の衆院選で大勝して長期政権への足場を固めた安倍晋三首相は通常国会の召集に先立ち、イスラエル、パレスチナなど中東諸国・地域を歴訪し「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」を再開させた。自身が掲げる「積極的平和主義」に基づき中東地域の安定やテロとの戦いに貢献する姿勢をアピールする一方、エネルギーの安定供給への協力を確保する狙いがありそうだ。

 今回の訪問先にトルコは含まれないが、首相は平成24(2012)年12月の第2次政権発足以降、トルコを2度訪れ、エルドアン大統領も首相当時の昨年1月に来日している。この間、日本の原発輸出を可能にする原子力協定に署名し、東京電力福島第1原発事故後初めて原発輸出が具体化した。

 安倍首相とエルドアン氏は、25年5月から昨年1月までの9カ月で3度も首脳会談を行っており、その親密ぶりがうかがえる。首相と朴槿恵(パク・クネ)大統領との間での日韓首脳会談が実現していない現状とは対照的だ。

 「外交は、単に周辺諸国との二国間関係だけを見つめるのではなく、地球儀を眺めるように世界全体を俯瞰(ふかん)して、自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった、基本的価値に立脚し、戦略的な外交を展開していくのが基本であります」

 安倍首相は一昨年の所信表明演説で、そう述べ、いわゆる「地球儀外交」の重要さを強調した。

 世界から厳しい目が向けられている、親日国とどういう形で“関係”を保つのか。トルコとの関係は、安倍政権の「地球儀外交」が試される絶好の機会ともいえる。

612チバQ:2015/01/30(金) 00:52:54
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20150129-00000021-ann-int
ヨルダン王宮前で異例の抗議デモ 政府へ不満高まる
テレビ朝日系(ANN) 1月29日(木)11時48分配信
 「イスラム国」に拘束されている後藤健二さんを名乗る男性の新たな音声が29日朝に公開されました。ヨルダンにある現地対策本部の最新情報です。首都アンマンから報告です。

 (及川大地記者報告)
 後藤健二さんとみられる新たな音声が公開されたことを受けて、現地対策本部が置かれている日本大使館では、また動きが慌ただしくなってきています。中山外務副大臣はこの日、夜になっても宿舎に戻ることなく、本部に詰めていましたが、音声が公開された後、職員らとともに大使館を出ています。ヨルダン政府関係者とこの音声の内容について協議を行ったとみられています。
 一方、ヨルダン国内では、パイロットの救出に時間が掛かり過ぎているとして、政府への不満が高まっています。アンマンでは28日夜、家族や友人らが王宮の入口で異例のデモを行いました。
 パイロットの父親:「ヨルダン政府は真剣に取り組み、『イスラム国』との接触方法を見つけて、息子の解放を求める親のために尽くしてほしい」
 政府の対応に納得がいかない家族や友人ら100人以上が、パイロットの解放に向けた積極的な対応を取るよう政府に求めました。国民の怒りの矛先は、イスラム国よりもヨルダン政府に向かってきています。ヨルダン国内をこうした混乱に陥れることもイスラム国の狙いなのではないかとみられています。

613とはずがたり:2015/01/30(金) 16:32:13
要求がリシャウィ死刑囚の解放に切り替わった時点で,落とし所はヨルダン軍のパイロットの捕虜と後藤さんと死刑囚の2:1のトレードという落とし所が見えて,ボールがヨルダンに飛んで安倍にとってはリスクフリーの楽な展開になりましたね。

今はイスラム国側が焦らしてヨルダン国内の動揺誘ってるステージだけど,早晩実現するのではないか?(イスラム国がちゃんと計算できるという前提だけど・・)

それにしてもアメリカの反対は自分らは捕虜交換とかしてた癖に我が侭身勝手に過ぎるなぁ。。
まあアナウンス効果狙っていて暗黙の了解をしているのかもしれないけど。

614チバQ:2015/01/31(土) 09:20:48
http://www.sankei.com/world/news/150130/wor1501300036-n1.html
015.1.30 13:54
【イスラム国殺害脅迫】
「イスラム国」組織はピラミッド型とネットワーク型融合 副司令官はイラク旧フセイン政権の軍将官

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(1/2ページ)【過激組織「イスラム国」】

日没を迎える日本人人質事件の現地対策本部=29日、ヨルダン・アンマン(大西正純撮影)
 【カイロ=大内清】「イスラム国」は、指導者のアブバクル・バグダーディ容疑者を頂点とする「ピラミッド型」組織でイラク北・西部からシリア北部にまたがる支配地域を運営している半面、支配域内外の武装勢力を束ねる「ネットワーク型」組織としての性格も兼ね備えている。

 宗教上の最高権威であると同時に政治・軍事面の最高権力者であるカリフ(預言者ムハンマドの後継者)を名乗るバグダーディ容疑者は、イラク方面とシリア方面を統括する副司令官2人を配置している。

 両副司令官は、2003年のイラク戦争で崩壊した旧フセイン政権の支配政党バース党に属していた元軍将官で、軍事戦略などの立案で中心的な役割を果たしてきたとみられている。イラク担当のアブムスリム・トゥルクマニ副司令官は昨年11月に空爆で死亡したとされるが、イスラム国にはこのほかにも多数の元軍人が参加しており、戦闘員の運用に関しては高い能力を維持しているのが実情だ。

 またイスラム国は、バグダーディ容疑者や両副司令官に、シャリーア(イスラム法)の観点からの助言や、財務、メディア戦略などに関する提案を行う各種の評議会を設置。各評議会は、現代国家における中央省庁のような役割を果たしているとも考えられる。

 一方、イスラム国は今月26日の声明で、アフガニスタンやイラン北東部にまたがる地域を「ホラサン州」として飛び地の新“領土”にすると宣言、この措置は、同地域を拠点とするグループからの申し出を受けてのものだと説明した。

 中東や北アフリカ各地では、イスラム国が昨年6月にカリフ制国家を自称して以降、イスラム国への忠誠を誓う過激派組織が相次いでいる。リビアでは27日、イスラム国の支部を名乗るグループが首都トリポリのホテル襲撃事件で犯行声明を出した。

 各組織にはイスラム国を中心としたネットワークを構築することで勢力拡大を図る意図があり、イスラム国側も、それらの組織の存在を理由に各地へのバーチャルな“領土拡大”を進める可能性がある。

615チバQ:2015/01/31(土) 09:22:56
http://www.sankei.com/world/news/150130/wor1501300057-n1.html
2015.1.30 22:54
【イスラム国】
拡大の一途 イスラム国系過激派ネットワーク

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【過激組織「イスラム国」】

イスラム国系の過激派がいる国
 【カイロ=大内清】「イスラム国」に忠誠を誓ったり支持を表明したりしている過激派のネットワークは、昨年6月にイスラム国が「カリフ制国家」を自称して以来、拡大の一途をたどっている。米国のテロ情報分析会社インテルセンターの調査では少なくとも15カ国29組織に達しており、イスラム国に呼応したテロの危険性も高まっている。

 調査によると、イスラム国系組織は、中東・北アフリカ各地のほか、南アジアのインドやパキスタン、アフガニスタン、東南アジアのフィリピンやインドネシアにも存在。それぞれの組織がどの程度、イスラム国とのつながりを持つかは不明だが、こうした「下部組織」はイスラム国に参加する戦闘員の供給源にもなっているとみられる。

 また、イスラム国は現代国家の国境を否定し、自分たちに従属する者が活動する土地をバーチャルな“領土”と宣言している。

 29日にはエジプト東部でイスラム国系組織のテロが発生したほか、リビアでも27日、イスラム国支部を名乗るグループによるテロ事件が起きたが、イスラム国がこうした組織の存在を理由に、各地を自らの領土と主張する可能性もある。

616チバQ:2015/01/31(土) 09:25:02
http://www.sankei.com/world/news/150130/wor1501300060-n1.html
2015.1.30 22:59

対イスラム国でクルド「戦果」強調 独立にらみ地位向上模索…米は対応苦慮

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(1/2ページ)【過激組織「イスラム国」】
 【カイロ=大内清】過激組織「イスラム国」との戦いで最前線に立つイラク北部のクルド自治政府が、対イスラム国での実績をてこに、国際社会の中での地位向上を模索している。イラク中央政府などは、「クルド国家独立」を悲願とする自治政府が政治力を強めることを警戒。有志連合のかじ取り役として、関係勢力の利害調整に当たらなければならない立場の米国にとっても頭の痛い問題だ。

 自治政府を率いるバルザニ議長は23日、声明の形でクルド勢力が置かれている状況に不満を漏らした。

 「クルドが払っている犠牲に対して、もっと敬意を示してもらえると思っていたのだが、残念だ」。60カ国以上が参加して前日にロンドンで開かれた対イスラム国有志連合の国際会議への招待状が、自治政府には届かなかったことへの皮肉を込めた牽制(けんせい)球だ。

 イスラム国支配地域と領域を接する自治政府は昨年8月以降、イラク政府軍と協力する形でイスラム国との戦闘に参加した。イスラム国から攻勢を受けていたシリア北部のクルド人の町アイン・アラブにもペシュメルガ(クルド兵)部隊を送っており、「イスラム国の拡張を食い止める要の存在」(自治政府筋)との自負がある。

 しかし、自治政府の法的な立場は、イラクの一部を形成しているにすぎない。有志連合を主導する米国などには、国際会議の場に招けば、自治政府を国家と同格に扱うとのメッセージになりかねないとの懸念や、自治政府はあくまで中央政府の傘下にあるべきだとするイラクや周辺国への配慮があったものとみられる。

 国家を持たない民族では世界最大ともいわれるクルド人は、イラクやシリア、トルコ、イランなどにまたがって暮らしている。特にトルコは、非合法組織のクルド労働者党(PKK)が分離独立を求めてテロを展開してきた歴史があるだけに、自治政府の独立に向けた動きが活発化すれば、自国のクルド人を刺激しかねないとの警戒心は強い。

 自治政府は昨年初めに自治区からの石油輸出を開始するなど、財政的な自立を大きな目標としている。ただ歳入の大部分は中央政府からの予算配分に頼っているのが実情で、近い将来の独立は現実的な選択肢とはなっていない。

 それでもクルド議会の議員は、「独立を諦めるという選択肢もない」と語る。

 米欧などの対イスラム国軍事作戦が空爆を中心としている中、高い士気を保つクルド地上部隊は有志連合にとって必要不可欠な戦力だ。自治政府は当面、こうした状況を国際社会での発言力強化につなげ、将来の独立に向けた布石としたい思惑があるとみられる。

617チバQ:2015/01/31(土) 18:10:14
http://www.afpbb.com/articles/-/3038249
サウジ新国王、内閣改造で独自色 前国王の息子ら解任
2015年01月30日 17:08 発信地:リヤド/サウジアラビア
【1月30日 AFP】サウジアラビアのサルマン(Salman)新国王(79)は29日、内閣改造を命じ、先週死去したアブドラ・ビン・アブドルアジズ(Abdullah bin Abdulaziz)前国王の息子2人や情報当局トップを解任するなど、独自色を打ち出した。

 国営サウジ通信(Saudi Press Agency、SPA)によると、中央情報機関の総合情報庁長官(Chief of General Intelligence)を務めていたハリド・ビン・バンダル・ビン・アブドルアジズ・サウド(Khalid bin Bandar bin Abdul Aziz al-Saud)王子が解任されたほか、故アブドラ国王のおいのバンダル・ビン・スルタン(Bandar bin Sultan)王子も国家安全保障会議(National Security Council)事務総長と国王顧問の職を解かれた。

 また、故アブドラ国王の息子のミシャール王子(Prince Mishaal)とトゥルキ王子(Prince Turki)が、それぞれメッカ(Mecca)州知事とリヤド(Riyadh)州知事から解任された。

 港湾局(Ports Authority)や国家反汚職委員会(National Anti-Corruption Commissio)、宗教警察(勧善懲悪委員会)の幹部らも刷新された。

■国民には特別手当

 一方、SPAによるとサルマン国王の独自路線はサウジ国民にも直接及んでいる。発表された約30の新法令の1つは、公務員と軍属の全員に基本給2か月分の特別手当を支給するよう命じている。また、学生と年金生活者にも同様の特別手当が与えられるという。

 国王はマイクロブログのツイッター(Twitter)公式アカウントで、「親愛なるわがサウジ国民へ。あなたがたは、もっと報われて然るべきだ。わたしが何をしようとも、あなたがたにふさわしいだけのものを与えることはできない」と述べ、毎日の祈祷の中で「わたしについて祈ることも忘れないで」と求めている。(c)AFP/Ian Timberlake

618とはずがたり:2015/01/31(土) 18:52:11
国民が怒れば怒る程ISの思う壺で交渉が長引く(交渉を休止すればする程ISにとって好都合)のに・・・

<「イスラム国」拘束>怒りの矛先が…窮地のヨルダン政府
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150131k0000e030225000c.html
毎日新聞2015年1月31日(土)11:38
 ◇軍パイロットの解放交渉が難航

 【アンマン田中龍士】イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)にフリージャーナリストの後藤健二さん(47)が拘束されている事件に関連し、ヨルダン政府が窮地に立たされている。後藤さん同様、IS拘束下にあるヨルダン軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉の解放交渉が難航。国内各地で中尉解放を求める集会が開かれ、怒りの矛先が政府に向かいつつある。約6割の国民が米軍主導の対IS空爆を支持していた世論が逆転する恐れもあり、政府は事態の沈静化に追われている。

 「政府は『軍隊の子供』である、モアズ(中尉)を見捨てた」。アブドラ国王が53歳の誕生日を迎えた30日、首都アンマンでカサスベ中尉の親族や支援者が集会を開き、政府の対応を厳しく批判した。1946年の独立以来、立憲君主制を敷き国王が最高権力者の同国では、政府批判を抑え込んでいる。この日は中尉の出身地、西部カラクでも親族らが中尉の写真を掲げ、政府に解放の実現を求めた。

 ISとみられるグループは27日の声明でISの前身組織のメンバー、サジダ・リシャウィ死刑囚が釈放されなければ、中尉を殺害すると警告。中尉解放を求める集会は国内各地に広がっている。

 30日夜、アンマン市内の集会所で待機する中尉の父サフィさんは毎日新聞の取材に対し、「政府が状況を真剣に受け止めているのか疑問だ。息子の無事を祈っているが、正確な情報がなく複雑な気持ちだ」といら立ちを抑えるように話した。集会所を訪れたバヒート元首相は取材に対し「今は国民の団結が重要だ」と強調した。

 一方、ヨルダン軍の報道官は高まる批判に対し、「政府は24時間態勢で努力しており、国民はうわさに惑わされないでほしい」と、冷静な対応を呼びかけている。

 中東のほぼ中央に位置し、紛争が絶えないシリアやイラク、そしてイスラエルと国境を接するヨルダンは国内にもイスラム過激派を抱え、米国など西側諸国による軍事作戦への参加には消極的だった。だが、ISの急速な勢力拡大を受け、有志国連合が昨年8月に開始した空爆に参加。カタールの調査機関が空爆開始後に行った調査では、ヨルダン国民の59%が空爆を支持していた。

 しかし、今回の事件を契機に、空爆参加の是非に改めて関心が高まった。中東のテレビ局アルジャジーラの地元特派員は「有志国連合を支持する国内の雰囲気は一変し、政府は窮地に立たされている」と報道している。

619旧ホントは社民支持@鹿児島市:2015/02/01(日) 09:19:07
安倍ちゃんが悪い,日本政府が悪い,アメリカが悪い,ヨルダンが悪い,憲法9条が悪い。誘拐された二人が悪い…
誰かを悪者にでもしないと,この言葉にできない悲しみや怒りを抑えられそうにないのは,気持ちとしては分かる。
でも,そうやって物事を単純化して,罵り合う社会を作ってしまうことこそがテロリズムの目的。
誰かを悪者にするだけでは,次に向かう新しい知恵は生まれない。
かくいう自分もどうしていいか分からないのが,とても情けないのだけれど。

「イスラム国」:後藤さん殺害か動画公開 政府は確認急ぐ
http://mainichi.jp/select/news/20150201k0000e030101000c.html
 【カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)とみられるグループはシリア時間の1月31日午後10時(日本時間2月1日午前5時)ごろ、仙台市出身のジャーナリスト、後藤健二さん(47)を殺害したとする新たな映像をインターネット上で公開した。ISが拘束していたヨルダン軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉の安否には触れていない。ISは、ヨルダンで収監されているISの前身組織メンバー、サジダ・リシャウィ死刑囚の早期釈放を求めていたが、ヨルダン政府は応じなかった。ISは、後藤さんと共に拘束していたとみられる千葉市出身の湯川遥菜さん(42)も「殺害した」としており、一連の人質事件は最悪の結末を迎える公算が大きくなった。
 「日本政府へのメッセージ」と表題が付けられた映像は、約1分間。1月20日に投稿された最初の映像と同様、IS広報部門のロゴマークが入っていた。
 黒ずくめで覆面姿のIS戦闘員とみられる男が、オレンジ色の服を着てひざまずく後藤さんとみられる男性の脇で、「我々の軍隊は血に飢えている。安倍(晋三首相)が勝てもしない(ISとの)戦争に参加する決断を下したせいで、ケンジを殺すことになった」と主張。「おまえの国民を場所を問わず殺すだろう。日本にとっての悪夢が始まる」と話した。その後、地面に横たわった遺体が映し出された。
 覆面姿の男は、20日の映像に登場した人物と同じとみられる。背景は砂漠のようだが、20日の映像とは異なっていた。湯川さんと同様、後藤さんの「殺害」を証明する材料は映像以外にない。ISは過去の人質殺害事件で遺体を返還するなどしておらず、安否確認を含めた実態解明には困難が予想される。
 一連の人質事件は1月20日、ISが後藤さんと湯川さんを拘束している映像を公開して表面化した。IS側は日本政府に対し、「72時間以内に2億ドル(約235億円)を支払え」と要求。24日には「湯川さんを殺害した」と主張して遺体とみられる画像を公開し、身代金要求を取り下げる一方、死刑囚と後藤さんの「人質交換」を要求した。さらに27日には、死刑囚を釈放しなければ24時間以内に後藤さんと中尉を殺害すると脅迫。29日には、日没までに死刑囚をトルコとIS支配地域の境界に連れてくるよう求めていた。

620チバQ:2015/02/01(日) 16:39:32
http://mainichi.jp/select/news/20150201k0000m030093000c.html

「イスラム国」人質:ヨルダン態度硬化 ISはスパイ処刑

毎日新聞 2015年02月01日 00時50分


 【アンマン田中龍士、カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)にフリージャーナリストの後藤健二さん(47)が拘束されている事件に関連し、ヨルダン政府がISに対する態度を硬化させている。後藤さんの解放条件であるイラク人女性死刑囚の釈放期限から1月31日で2日が経過。IS拘束下のヨルダン軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉の早期救出を望む国民の怒りがヨルダン政府に向かいつつある中、政府にはIS側に断固たる姿勢を示すことで国民の批判をかわす狙いがあるとみられる。

 犯行グループはイラク時間29日の日没(日本時間29日深夜〜30日未明)を期限に、後藤さんとヨルダンで収監されているISの前身組織メンバー、サジダ・リシャウィ死刑囚の交換を要求、応じなければ中尉を殺害すると脅迫していた。

 ヨルダン政府寄りのニュースサイト「アンマンニュース」は30日、「治安当局高官が『リシャウィ死刑囚と他のISメンバーの命は、カサスベ中尉の命にかかっている』と語った」と報じた。中尉が殺害された場合、死刑囚の刑を執行する可能性を示唆した発言だ。

 後藤さんとリシャウィ死刑囚の交換を求めるIS側に対し、ヨルダン政府はカサスベ中尉が解放されれば死刑囚の釈放に応じる構え。後藤さん解放の見通しはヨルダンとISの神経戦の中で宙に浮いた格好だ。

 ヨルダンでは30日、国内各地で中尉の解放を求める集会が開かれるなど、ISに対する国民の怒りが政府批判に転じる兆候をみせている。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチによると、ヨルダンでは死刑執行に国王の承認が必要。執行は一時中断されていたが、昨年12月に8年ぶりに再開し11人が処刑された。

 一方、IS側は31日、敵対関係にあるシリア反体制派武装組織「自由シリア軍」の戦闘員を拘束、殺害したとする映像をインターネット上で公開した。戦闘員が「2014年9月に(ISに)捕まった。自分はヨルダン情報機関の協力者だ」と自供する様子が映っていた。ISは「ヨルダンのスパイ」の殺害映像を公開することで、ヨルダン政府を動揺させようとしているようだ。

621チバQ:2015/02/01(日) 16:47:01
http://www.sankei.com/world/news/150131/wor1501310047-n1.html
2015.1.31 21:23更新

【イスラム国殺害脅迫】
「何が起きても受け入れる」とヨルダン軍パイロットの父 周囲は「家族は憔悴し切っている」


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本紙の取材にこたえるパイロットのカサスベ中尉の父、サフィさん=30日、ヨルダン・アンマン(大西正純撮影)


 【アンマン=岩田智雄】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人殺害脅迫事件で、要求が満たされなければ後藤健二さん(47)より先に殺害するとイスラム国から警告されているヨルダン軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉(26)の父親サフィさんが1月30日、首都アンマンで産経新聞のインタビューに応じた。

 サフィさんは、ヨルダン政府がカサスベ中尉の生存の証拠をイスラム国に求めているのにイスラム国からの返答がなく、事態が膠着(こうちゃく)していることについて、「非常に不可解な状態で不安だ」と述べた。中尉の生死に関しては、「何が起きても神のおぼしめしだから受け入れる」と疲れ切った表情で語った。

 政府の交渉に対しては、「もっと早く、真剣に取り組んでほしい」と不満を表明した。ヨルダン政府が後藤さんの解放に協力していることに関しては「政治的なことは話したくない」とコメントしなかった。


 カサスベ中尉の家族と同じ西部カラク出身で付き合いの深いバシャール・ラワシュデさん(49)はサフィさんらの心情について、「ヨルダン政府がイスラム国の要求を受け入れてサジダ・リシャウィ死刑囚を釈放し、後藤さんが日本へ戻るのは問題ないと思っている。だが、中尉の解放が最優先だ」と説明した。

 高校時代のカサスベ中尉は、トップクラスの成績で、モスクワの大学医学部に入学することもできたが、ヨルダンの空軍学校に進んで戦闘機のパイロットになる道を選んだ。リビアでの軍事作戦に従事したこともある。温厚な性格で礼儀正しく、穏健なイスラム教徒だという。昨秋に結婚したばかりだった。

 サフィさんのいとこのアブドラ・カサスベさん(58)は「日本人はヨルダン人の友人だ。イスラム国は後藤さんの解放にリシャウィ死刑囚の釈放という難しい条件を出し、日本にヨルダン政府は協力的でないと思わせようとしている」と怒りをあらわにし、「カサスベ中尉は生きているかどうかわからず、家族は憔悴(しょうすい)し切っている」と話した。

622チバQ:2015/02/01(日) 16:47:50
http://www.sankei.com/world/news/150131/wor1501310051-n1.html
2015.1.31 21:36更新

【イスラム国殺害脅迫】
イスラム国と全面対決避けたい、クルド勢力伸長も懸念…苦悩するトルコ
【シャンルウルファ(トルコ南部)=内藤泰朗】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の支配地域に隣接するトルコのエルドアン政権が、イスラム国や、対イスラム国で存在感を増すクルド勢力への対応をめぐり苦慮している。イスラム国との全面対立は避けたいとのジレンマがあるほか、トルコにとってはクルド勢力の伸長も懸念材料で、双方の対立再燃を懸念する声も上がっている。

 「イラク北部に次いで、シリア北部にもクルド人自治区ができることには反対だ。それは、将来に大きな禍根を残す」

 トルコのエルドアン大統領は1月27日、シリア北部のクルド人の町アイン・アラブ(クルド名コバニ)がクルド人の手で解放されたことを受け、地元紙にこう語った。イスラム国の脅威以上に、クルド人問題への懸念がにじんでいた。

 シリアのクルド人が、イラク北部のクルド人のように独立国家に近い自治区を作れば、トルコ南部に多いクルド人の分離独立機運が高まる懸念があるためだ。

 もう一つの問題は、世論調査でトルコ人の8割以上が「脅威だ」としているイスラム国との距離感だ。トルコは米国主導の有志連合に加わる半面、軍事面では関与しないなど全面対決は避けてきた。

 トルコ政府筋は、「シリアなどとの900キロに及ぶ南部国境から過激派の侵入を阻止するのは困難。強硬措置を取ればテロによる報復などで治安は悪化する」と説明する。

 だが、地元記者は「南部の特にアラブ系住民にはイスラム国支持者も多く、国境付近で軍人や警官がイスラム国戦闘員と親しげに話しているのが目撃されている」と語る。イスラム国に誘拐されたトルコ人49人が昨年9月に解放された背景には、こうした非公式のつながりもあるという。

 トルコにとり、イスラム国をめぐる問題で最も重要なのは、国内の不安定化を招きかねない要素を最小化することにあるといえる。

 特に、トルコではクルド人は「山岳トルコ人」と呼ばれ、アイデンティティーを否定する政策がとられてきただけに、潜在的な対立感情は深刻だ。強権的な指導力を背景にクルド勢力との和解を進める大統領に期待する声はあるものの、「対イスラム国での立場の違いから、いずれ衝突の危険もある」と懸念する声も強い。6月に予定される総選挙では、エルドアン氏の外交方針の是非も問われる。

623チバQ:2015/02/01(日) 17:23:48
>>617
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150130-OYT1T50127.html
サウジ新国王、前国王の息子2人を解任
2015年01月30日 21時25分
 【カイロ=久保健一】サウジアラビアのサルマン国王は29日、アブドラ前国王の死去と自身の国王即位を受け、政府要職の人事を発表した。


 ミシュアル・メッカ州知事とトルキ・リヤド州知事の2人の前国王の息子が解任され、「脱アブドラ色」が鮮明となった。

 スルタン元皇太子(故人)の息子で、サウジの対イラン強硬路線をリードしていたとされるバンダル国家安全保障会議事務局長も解任された。対外政策が変化する可能性もある。

 閣僚は、31人のうち13人が交代したが、サウド外相、ヌアイミ石油相など主要閣僚は留任した。サルマン氏が務めていた国防相には、息子のムハンマド王子がすでに任命されている。

624名無しさん:2015/02/01(日) 20:33:19
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015020100108
翻弄され続けた日本政府=「ヨルダン頼み」終始−犯行組織と直接交渉なし

 過激組織「イスラム国」が人質の後藤健二さんを殺害したとする映像が1日公開され、救出を目指してきた日本政府は大きな衝撃を受けた。イスラム国側と直接交渉する手だてがない日本は、ヨルダンをはじめ関係国の協力頼みに終始。日本を敵視し、インターネットを通じて要求を次々と突き付けるイスラム国による「劇場型」の犯行に翻弄(ほんろう)され続けた。
 1月20日、イスラム国が後藤さんと湯川遥菜さんの殺害を警告して身代金2億ドルを要求する映像を公開して以来、政府は「あらゆるチャンネルを駆使」(岸田文雄外相)して解決の糸口をつかもうと努めた。しかし、イスラム国との交渉は「まったくなすすべがなかった」(政府関係者)。ヨルダン、トルコなどの友好国や、有力な部族長、宗教関係者らに仲介を頼んだり、メディアを通じて対処方針を発信したりして、犯行組織の反応を待つしかなかった。
 ヨルダンは、後藤さんらが不明となったシリアと国境を接し、日本からの経済協力などが累計3000億円を超える。親日国で、アブドラ国王には11回の訪日歴がある。「しっかりとした信頼関係」(菅義偉官房長官)をてこに、日本政府はとりわけヨルダンに望みを託した。
 殺害警告後、安倍晋三首相はアブドラ国王に2度にわたり電話で人質解放への支援を要請し、国王も「あらゆる協力の用意」を表明。首都アンマンに現地対策本部を置き、中山泰秀外務副大臣がヨルダン当局と折衝を重ねた。
 ところが、犯行組織が24日に後藤さん解放の条件として、ヨルダンで収監中のイラク人テロリスト、サジダ・リシャウィ死刑囚の釈放を要求。ヨルダンが当事者として巻き込まれる形となり、状況は厳しさを増した。
 ヨルダン政府はイスラム国に拘束された空軍パイロットの解放を最優先にする姿勢を崩さず、日本政府は後藤さんとパイロットの2人と、死刑囚の「2対1」の交換を模索。「後藤さんのことも最大限配慮してほしい」との要請を続けた。
 犯行組織が人質交換の期限を「29日の日没(日本時間同日深夜)」と通告すると、事態は緊迫。その期限を過ぎても進展はなく、政府高官は31日夜、「進んでいるというか、動いている」と力なく語った。
 ヨルダン政府は結局、パイロットの安否確認ができないことを理由に死刑囚の釈放に応じなかった。日本政府関係者は「後藤さんを特別扱いするようなお願いはとてもできなかった」と打ち明ける。
 ヨルダンが米国主導の空爆に参加していることから、政府・与党内には「ヨルダンとイスラム国の交渉はもともと難しかった」(自民党幹部)との見方もある。「アブドラ国王には惜しみない支援をいただいた」。首相は1日夜の国王との電話会談で、苦しい立場の中でのヨルダン政府の協力に謝意を示した。(2015/02/01-20:19)

625とはずがたり:2015/02/01(日) 22:02:50
>>619
前半部分には大いに賛同し冷静にそう思考できるホントは社民さんに敬意を表したいですが,イスラム社会の根底に流れる原理主義に対する一定の共感を考えるとイスラム国をただのテロリストとして断じて仕舞うのは健全では無い(イスラム国のやってることは健全では全く無いんですけど。。)様な気がします。

どう説明したらいいか自分でもよく解らないんですが。。
イスラム原理主義ってのは東西冷戦というより,対ファシズム戦に匹敵するものであり,あちらは戦争で昇華された部分が大きかったけれども,対イスラム原理主義ってのは時代が全面戦争を赦さない現代に於いて昇華される術を失っており,テロと規定して抑圧してもしきれるものではなく永続的に野放しになって仕舞うような気がします。

626とはずがたり:2015/02/02(月) 08:41:29
>「英語では『地道な』という大事な言葉は省かれ、インフラも直訳。英語のインフラには『軍事施設』の意味もあります。日本語では感じられる人道的援助というニュアンスが切り落とされているため、兵士教育と基地建設のため資金を援助します、とイスラム国側に誤解された可能性がある」(三谷氏)

>内閣官房副長官補として安全保障を担当した柳澤協二氏は「日本語でも演説は強すぎます」と言う。「どこか『闘い』のニュアンスがある。演説には『ISIL(イスラム国)がもたらす脅威を少しでも食い止めるため』や『ISILと闘う周辺各国に』支援を約束する、などの文言がありました」

首相のうっかり発言が致命傷に 安倍外交慢心と誤算〈週刊朝日〉
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20150128/asahi_20150128_0006.html
dot. 2015年1月28日 07時11分 (2015年1月28日 12時52分 更新)

 1月20日午後2時50分――。衝撃的な動画がインターネットを通じ、全世界にばらまかれ、蜂の巣をつついたような騒ぎになったが、NSC(国家安全保障会議)の主要メンバーである安倍晋三首相は中東歴訪中、岸田文雄外相、中谷元防衛相も外遊中で不在。

 イスラエル・エルサレムを訪問中だった安倍首相は慌てて会見を開き、人質の釈放を求めたが、このパフォーマンスは「外務省の大失態」とされている。日本女子大の臼杵陽教授(中東現代史)がこう指摘する。

「安倍さんが一番まずかったのは、イスラエルで会見をやったこと。安倍さんの会見はユーチューブにアップされ、全世界にばらまかれたわけですが、日本の旗とイスラエルの旗(ユダヤ民族の象徴のダビデの星)がバックだった。『人道的な支援で軍事的に加担しているわけではない』と釈明しましたが、アラブ人が見れば、『何だ、イスラエルと日本は同盟を組んだのか』と誤解をされる。政治的に最悪でした」

 イスラム国が身代金を「2億ドル」と吹っかけてきた要因とされているのが、安倍首相が同17日、エジプトのカイロで行った演説だ。イスラム国との“戦争”が原因でイラクやシリアなどで難民・避難民が大量に発生していることを憂慮し、その支援のため2億ドルの無償資金協力を発表した。

 だが、三谷英弘前衆院議員は、首相の演説の英訳版に「違和感を覚えました」と首を傾げた。

 日本語では「地道な人材開発、インフラ整備」が支援に含まれるとした演説部分だ。

「英語では『地道な』という大事な言葉は省かれ、インフラも直訳。英語のインフラには『軍事施設』の意味もあります。日本語では感じられる人道的援助というニュアンスが切り落とされているため、兵士教育と基地建設のため資金を援助します、とイスラム国側に誤解された可能性がある」(三谷氏)

 内閣官房副長官補として安全保障を担当した柳澤協二氏は「日本語でも演説は強すぎます」と言う。

「どこか『闘い』のニュアンスがある。演説には『ISIL(イスラム国)がもたらす脅威を少しでも食い止めるため』や『ISILと闘う周辺各国に』支援を約束する、などの文言がありました」

 脅迫された後に「人道的な支援」と強調するのであれば、削ってもよかったのではないか、というのだ。

 元外交官で外交評論家の小池政行氏も「首相には油断があったのではないでしょうか」と指摘する。

 元在シリア特命全権大使で『イスラム国の正体』(朝日新書)の著作がある国枝昌樹氏がこう話す。…

「湯川さんは昨年7月、後藤さんは10月下旬から行方がわからなくなっています。イスラム国は2人を安易に処刑せず、彼らにとって最も効果的な“脅迫カード”となるタイミングを待っていたわけです」 

 後藤さんの妻あてにイスラム国から最初の脅迫メールが届いたのは、昨年11月。

「メールのやり取りは首相の中東歴訪前まで断続的に続き、イスラム国は約20億円の身代金を要求していた。外務省も内容を把握し、官邸に逐一、報告していたが、ズルズルと判断を引き延ばしたまま、首相が企業を引き連れ、中東に出かけ、“飛んで火にいる夏の虫”となり、身代金も10倍以上も吹っかけられてしまった」(外務省関係者)

(本誌取材班=古田真梨子、原山擁平、福田雄一、横山 健、小倉宏弥)

※週刊朝日 2015年2月6日号より抜粋

627とはずがたり:2015/02/02(月) 08:42:36
政府の対応は正しかったのか どう対応してきたのか
http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20150201/Tbs_news_22908.html
TBS News i 2015年2月1日 18時46分 (2015年2月1日 19時20分 更新)

 そうですね。野党側はこれまで、人の命がかかる重大な問題だけに政府の足を引っ張らないよう静かに推移を見守ってきましたが、2日は午前9時から安倍総理も出席して参議院の予算委員会が開かれます。従って、その場で、一連の政府の対応が果たしてどうだったのか、質問が出ることになる見通しです。

 民主党の岡田代表は1日午後、「テロによる蛮行は絶対に許されない」とした上で、「このような事態が二度と起こらないように、政府には、この間の経緯について、可能な限り最大限の情報を国民に公開するよう求めたい」と語りました。

 安倍総理は先週の国会で、湯川さんについては去年の8月に、そして後藤さんについては、去年11月に行方がわからなくなっていることを把握して、ヨルダンに対策本部を設置したことを明らかにしています。そうなりますと、政府はそれから2か月以上、何をしていたのか、そして、そうした状況の中でイスラム国対策として2億ドルの人道支援を発表することが与える影響をどう考えていたのか、といったことが、まず焦点となりそうです

 そして、安倍総理は1日に発表した声明の中で、「テロリストたちを絶対に許さない。その罪を償わさせるために国際社会と連携していく」と強調しました。この「テロリストたちに罪を償わさせる」ということがどういう意味なのか、総理周辺に聞いたのですが、「『目には目を』というように報復するという意味では決してない。国際法にのっとって、しっかり裁かれるべきだという意味だ」との答えが返ってきました。

 政府が「テロに屈しない」という原則を貫くのは当然のことですが、強い言葉を使えば使うほど、テロリストを刺激して、日本が攻撃の対象となる危険性が増すのではないかという漠然とした不安が、国民の中に広がる可能性もあります。2日の国会では、総理がそうした国民の不安な気持ちをどのように抑えるのか、どんなメッセージを発するのかも注目されます。(01日16:29)

628とはずがたり:2015/02/02(月) 10:17:06
>>613では間抜けにも暢気に落とし所なんていってた俺だけど,イスラム国の最適な戦略はヨルダンを揺さぶるだけ揺さぶるのことだから,その為に後藤さんを殺すのがベストだった様ですね。。

後藤さんが本当に殺害されたなら非常に残念で怒りや無力感を禁じ得ない。。

629チバQ:2015/02/02(月) 21:05:28
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150202-00000061-jij-m_est
トルコ、イスラム国に苦慮=止まらないシリアからの流入―難民キャンプ限界
時事通信 2月2日(月)14時28分配信

 残虐行為を通じた恐怖支配を続ける過激組織「イスラム国」の勢力圏と、トルコは南部の国境で接し、対応に苦慮している。シリア難民の流入は止まらない。イスラム国メンバーの潜入もしばしば発覚する。イスラム国の影響は確実に国境を侵食している。
 トルコ南部の対シリア国境の町アクチャカレには、政府などが管理する難民キャンプがある。3万2000人以上のシリア人が暮らし、既に収容能力の限界に達した。ウデイ・ムハンマドさん(20)は1月末、イスラム国が押さえるシリア東部デリゾールから家族とアクチャカレに脱出。しかし、キャンプには入れず、向かいの商店に身を寄せた。
 ムハンマドさんは「デリゾールには水道などインフラはもう何もなく、イスラム国が復旧を目指す気配もない。イスラム国に反発すれば殺される」と極限状況を説明した。「イスラム国に地域を治めるつもりはない。暴力を使った、ただの支配だ」と吐き捨てるように語り、隣国トルコに逃れざるを得ない実情を明らかにした。
 一方、ムハンマドさん一家を受け入れた商店主で地区長のイスマイル・イルマスさん(44)は「政府もわれわれも最善を尽くしているが、これ以上は厳しい」と考えている。
 イスラム国の勢いには陰りが見えるとも言われるが、だからといって現地住民の生活が改善するわけではない。キャンプ前には連日、難民を乗せた大型車が止まる。赤ん坊を抱いた母親や高齢者らが疲れ切った様子で車を降り、収容余力のないキャンプへと向かった。
 治安の悪化も大きな課題。トルコ軍当局者によると、イスラム国関係者が戦闘員の勧誘目的でアクチャカレに潜り込んでおり、数日前にも逮捕者が出た。国境のフェンスを越えて、不法にトルコ側に入るケースを防ぎ切れないのが実態だ。トルコ軍当局者は「情報機関と連携し、潜入者の有無を調べている」と話す。国境の町の負担と不安は増すばかりだ。

630チバQ:2015/02/03(火) 21:07:51
http://mainichi.jp/select/news/20150203k0000e030172000c.html
「イスラム国」:コバニ攻防戦敗退で内部に批判、統制乱れ
毎日新聞 2015年02月03日 10時54分

 【カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)内部で、シリア北部アインアルアラブ(クルド名コバニ)攻防戦で敗退したことについて「戦略ミスだ」との批判が高まっていることが3日、支配地域住民らへの取材で分かった。ISが拘束したヨルダン軍パイロットの処遇や、市民の徴兵などの問題でも意見対立が発覚。統制に乱れが出ているとの見方が強まっている。

 ISは昨年9月から約4カ月間、コバニを集中的に攻撃し、一時はコバニ中心部を制圧した。しかし、米軍が主導する有志国連合の空爆で攻勢を止められ、地上戦でも今年1月までにクルド人民兵組織・人民防衛隊(YPG)に撃退された。

 シリア内戦の戦況を調査する在英の民間組織シリア人権観測所によると、コバニ攻防戦では約1000人のIS戦闘員が死亡。既にISはコバニ周辺の村落からも撤退を開始。米CNNによると、IS系メディアは「空爆でコバニは破壊し尽くされたため引き揚げた」と報じているという。

 しかし、IS支配地域住民やISに協力者を持つ反体制活動家によると、IS内で「多数の犠牲を払ってまで固執するほど、コバニは戦略的に重要ではなかった」との批判が噴出しているという。

 人権観測所のアブドルラフマン所長は毎日新聞の電話取材に「IS内部では『コバニ攻撃を続けるのは自殺行為だ』との批判が以前から起きていた」と指摘した。

 ISがコバニにこだわったのは「IS」対「有志国連合」の戦いを象徴する戦場だと国際社会で見なされていたことと関係があるとみられる。有志国連合はシリアでIS空爆を始める際、コバニでクルド人虐殺が起きる恐れがあることを理由の一つに挙げていた。また、ISも宣伝戦でコバニ攻防戦を積極活用していた。

 最終的に敗退したことで、有志国連合やクルド人部隊に戦果を強調させることになった。

 一方、ISが昨年末ごろから、シリアの支配地域で市民を徴発し、イラクの前線に送り込んでいることについても、組織内で「支持低下につながる」と異論が出ているという。また、一部メンバーが昨年12月に拘束したヨルダン軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉の「即時殺害」を主張。受け入れられなかったため、約150人が離反し、国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」に移ったことも反体制派幹部の証言で明らかになっている。

631名無しさん:2015/02/03(火) 23:44:15
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150203/k10015166731000.html

後藤さん トルコとの国境地帯に一時移送か
2月3日 6時22分

イスラム過激派組織「イスラム国」による日本人殺害事件で、後藤健二さんは、「イスラム国」側が示した最終的な交渉期限の先月29日までにトルコとの国境地帯に一時移送されていたと複数の関係者が証言し、後藤さんの解放に向けた交渉が進展しかけていたものの何らかの理由で決裂したという見方が出ています。

「イスラム国」とみられる組織は、シリアで拘束した後藤さんの解放の条件として、ヨルダン政府が収監している死刑囚を先月29日の日没までにトルコとの国境に連れてくるよう要求し、後藤さんはトルコとシリアとの国境地帯で解放される可能性があるとみられていました。
これについて、シリアの反政府勢力の複数の活動家はNHKの取材に、「イスラム国」内部の情報源から集めた情報として、後藤さんはシリア北部のラッカの周辺にある収容施設を転々とさせられたあと、29日までにトルコとの国境沿いの町、タルアビアドに移されていたと証言しました。
しかし、要求の期限とされた日没が来る前に再び国境地帯からラッカに戻され、その後、マンビジと呼ばれる町にある収容施設に移されたもようだということです。
また、国境に向かう幹線道路では、後藤さんが乗ったとみられる車が国境方面に向かった際に、ほかの車の通行が完全に禁止されたということです。
活動家はこうした動きについて「解放に向けた交渉が進展しかけていたものの、その後、何らかの理由で決裂したのではないか」と話しています。

632とはずがたり:2015/02/04(水) 11:40:19
>>630
内部で乱れがある場合,現実派が権力闘争で原理主義派を粛清出来なかったら体制としては崩壊するぞ。

ヨルダン軍パイロット殺害か 「イスラム国」が映像公開
http://www.asahi.com/articles/ASH240HTKH23UHBI025.html?iref=com_alist_6_01
アンマン=渡辺丘、渡辺淳基2015年2月4日04時57分

 過激派組織「イスラム国」が3日、昨年12月に拘束したヨルダン軍パイロット、ムアーズ・カサースベ中尉を殺害したとする画像をネット上で公開した。ヨルダン軍は同日、国営テレビを通じて「画像は本物」としたうえで、「懲罰と報復を誓う」との声明を出した。

 映像では、中尉が屋外に設置されたおりの中で、火をかけられた。国営テレビは「カサースベ中尉が殺害されたのは1月3日」と伝えた。

 カサースベ中尉は米軍主導の対「イスラム国」軍事行動に参加して昨年12月24日、ヨルダン空軍のF16戦闘機でシリア領空を飛行中に「イスラム国」側によるとみられるミサイル攻撃を受けて墜落。「イスラム国」に身柄を拘束された。

 ヨルダン政府は当初、2005年に起きたテロ事件の実行犯として死刑判決を受けたサジダ・リシャウィ死刑囚との交換を模索していたとみられる。

 だが、「イスラム国」は今年1月20日、フリージャーナリストの後藤健二さん(47)と会社経営者の湯川遥菜さん(42)の拘束を公表。のちに後藤さんとリシャウィ死刑囚の交換を求め、できない場合は中尉を殺害するとしていた。ヨルダン政府は繰り返し、中尉の生存を証明するよう「イスラム国」側に求めたが、反応はないままだった。

 1月3日に殺害されたのが事実とすれば、日本政府やヨルダン政府が対応を急いでいたとき、すでに中尉は死亡していたことになる。訪米中のアブドラ国王は日程を切り上げ、帰国するという。

 また、衛星テレビ局アルアラビアなどによると、ヨルダン当局は4日にも、リシャウィ死刑囚を処刑するという。(アンマン=渡辺丘、渡辺淳基)

633チバQ:2015/02/04(水) 20:02:17
http://mainichi.jp/select/news/20150205k0000m030030000c.html
「イスラム国」:イラク、シリア各派にも憎悪の連鎖応酬
毎日新聞 2015年02月04日 19時15分(最終更新 02月04日 19時31分)

 【カイロ秋山信一】イラクとシリアでイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)を巡る攻防が激化する中、ISと敵対する勢力の残虐行為もエスカレートしている。映像や画像がインターネットを通じて広がり、憎悪の連鎖を生む悪循環に陥っており、国家の安定に必要な国民融和にも悪影響を及ぼすとの懸念が強まっている。

 1月30日に交流サイトなどに投稿された写真が、イラク北部クルド人自治区で物議を醸した。うち1枚には、太いロープで車の後部につながれたタイヤの上にIS戦闘員の遺体が無造作に乗せられ、車に引きずられていた。クルドの警察組織が関与したとの情報もある。「クルド人(の印象)を傷つける野蛮な行為だ」。目撃者の一人はクルド系メディア「ルダウ」の取材に憤りをあらわにした。

 写真が撮影されたのはイラク北部の油田地帯キルクーク。昨年6月にISが北部に大規模侵攻した後、自治政府の治安部隊ペシュメルガが治安を担ってきたが、1月30日にISの攻撃を受けて激しい攻防戦があった。写真はその直後に撮られたとみられる。

 イラクのイスラム教シーア派民兵組織やシリアのアサド政権、シリア反体制派などISと敵対する勢力の残虐行為はこれまでも報じられてきた。クルドの例と異なり、大半は戦闘行為の一環として正当化され、内部で自省されることはほとんどない。

 国連などによると、イラク警察やシーア派民兵は昨年6月、ISの侵攻が迫る中、79人のスンニ派の囚人を殺害。1月にもISから奪還した中部ディヤラ県の村で、シーア派民兵がスンニ派住民約70人を虐殺した疑惑が浮上している。シーア派側は「住民がISへの協力を拒んだために見せしめで殺害された」と反論しているが、宗派間の根深い不信感がうかがえる。

 国連人権理事会はシリア内戦に関する報告で「アサド政権と反体制派の双方に拷問や拉致など戦争犯罪が認められる」と再三指摘している。アサド政権はアラウィ派、反体制派はスンニ派が多いことから、特定の宗派を敵だとみなし、虐殺する例も報じられている。

 イラク、シリア両国とも、バース党主体の独裁体制が長く続いた歴史があり、独裁政権下で反体制派への過酷な拷問や法的手続きを経ない拘束などが常態化していた。また、2003年のイラク戦争後、駐留米軍による捕虜虐待も問題化した。ISやシーア派民兵、シリア反体制派には過去に拷問を受けた経験を持つメンバーも多く、意趣返しで残虐な行為を行っているケースもあるとみられる。

634とはずがたり:2015/02/05(木) 16:50:28

イスラム国攻防、“アメーバ”状に戦線変化…空爆中心、「壊滅」への進軍難しく
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20150129579.html
産経新聞2015年1月29日(木)19:56

 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」は26日以降、約3カ月にわたり包囲していたシリア北部アイン・アラブ(クルド名コバニ)からほぼ撤退した。イスラム国と戦うクルド人勢力に対して行われてきた有志連合の支援が成果を上げた形で、イスラム国の勢いが止まることへの期待が高まっている。しかしイスラム国には、ある場所から撤退しても別の場所に戦力を集めるなど戦線をアメーバ状に変化させる特徴があり、今後の戦況の行方は不透明なままだ。

 「イラクではイスラム国の勢いは確実に止まり、一部では後退もしている」。ケリー米国務長官は22日、こう述べて、米国が主導する有志連合による軍事作戦の有効性を強調した。

 前日、イラクでは、北部クルド人自治区のペシュメルガ(クルド兵)部隊が、イスラム国に大規模な攻撃を行い、イスラム国の支配下にある第2の都市モスル近郊の要衝を制圧したと伝えられた。ケリー氏の発言は、こうした戦況を踏まえてのものとみられる。シリアでもこの数日後、コバニ奪還が実現した。

 イラク北部とシリア北部の2つの戦線に共通するのは、米軍などの空爆支援を受けたクルド勢力が主に地上戦闘を担っている点だ。

 イラクでは政府軍も連係しているものの、クルド兵の方が士気が格段に高いとされる。多数派のシーア派も民兵を動員しイスラム国に対抗しているが、それがかえって、シーア派に反発するスンニ派部族などをイスラム国に追いやる要因にもなっている。

 またコバニの戦闘にはシリア反体制派の自由シリア軍部隊も参加しているが、アラブ人主体の自由シリア軍とクルド人には感情的なわだかまりがあり、派遣された戦闘員数も限定的だ。

 同族意識が強いクルド勢力は組織力が高く、イスラム過激思想に批判的な人が多いため、イスラム国との戦いでは欧米などからの期待は大きいとみられる。だが、クルド勢力には自分たちの居住領域の防衛が最優先であり、有志連合が目指す「イスラム国の壊滅」(ケリー氏)に向けて進軍を続けるのは難しい。

 イスラム過激派の動向に詳しい米カーネギー財団のリナ・ハティーブ研究員は21日付の汎アラブ紙アルハヤートで、有志連合各国が戦闘への関与を「空爆に限定し、地上戦を含めた多様な軍事戦略を採用していない」ことがイスラム国の有利に働いていると指摘。

 イスラム国はこれまでも、戦線が延びて不利になると撤退して部隊を再編し別の戦略目標に攻撃を仕掛けることで支配地域を拡大させており、今後も同様に戦線を変化させていく恐れがあると論じている。

635とはずがたり:2015/02/05(木) 16:51:04

中東の破綻国家を吸収し、増殖していくイスラム国の脅威
http://news.goo.ne.jp/article/dot/world/dot-2015012800056.html
dot.2015年1月29日(木)07:00

 イスラム国の日本人拘束事件は、周辺諸国や中東・アフリカ地域で今後も、日本人が同様の事件の“標的”になりかねない可能性を警告している。

 イスラム国の前身はイラク戦争後にイラクで生まれた「イラク・アルカイダ」だ。2004年に自衛隊撤退を求めて日本人旅行者を殺害した組織だ。それがシリア内戦に参加して肥大化し、昨年6月、イラクとシリアにまたがるイスラム国を宣言した。指導者アブバクル・バグダディは、“本家”アルカイダに挑戦するように「全イスラム教徒」に忠誠を求めた。

 イスラム国の特徴は、自己顕示的で過激な行動主義だ。フェイスブックやユーチューブ、ツイッターなどのSNSを駆使し、刺激的な映像とともに発信するメディア戦略。これは若者たちが街頭でデモを繰り広げ、「ツイッター革命」と呼ばれた「アラブの春」の特徴と重なる。

 エジプトで11年1月末に若者たちのデモが始まり、ムバラク体制が崩壊したとき、「もう、アルカイダの時代は終わった」と言われた。わずか4年前だ。

 いま、イスラム国から発信されるユーチューブ映像には武装した若者たちの姿があふれる。この間、エジプトでは軍事クーデターで民選大統領が排除され、リビアでは政治の混乱が続き、シリアでは最悪の内戦となった。自由や公正を求めた「アラブの春」の希望が裏切られ、若者たちの絶望や怒りから力を吸収して、イスラム国が肥え太ったように見える。

 もともとアルカイダの基盤だったアフガニスタン、イエメン、ソマリアは1990年代から政治が失敗し、経済も混乱する破綻国家だった。イラク戦争後にイラクが破綻し、「アラブの春」でシリアやリビアなどが、新たに破綻国家に加わった。そこに不満を持つ若者たちが集まる。イスラム国が過激派のセンターとなり、各地の連携が始まっている。昨夏、アルカイダ系組織で真っ先にイスラム国への忠誠を誓ったのは、13年1月にアルジェリア南部イナメナスでガス施設占拠事件を起こした「血盟団」である。事件で日揮関係者の日本人10人が犠牲になった。「血盟団」はマリからリビア南部などに影響力を持つ「北アフリカ・アルカイダ」から離れた組織だ。事件の後、登場したイスラム国に飛びついたようだ。

 リビア東部のアンサール・シャリーアや、エジプトのシナイ半島のアンサール・バイトルマクディスもイスラム国と連携を見せている。イスラム国の背景に、民主化の失敗や深刻な若者問題、格差などの地域の根深い問題がある。イスラム国を力でつぶしても、テロを世界に拡散させ、新たな過激派が生まれるだけになりかねない。イナメナス事件では日本人が標的にされたかどうか、判然としなかった。今回、日本は「(欧米の)十字軍への加担」と断罪された。危険なのは「日本敵視」が中東・イスラム世界で独り歩きしかねないことだ。日本政府の対応には国民の危機管理がかかっている。

(ジャーナリスト・川上泰徳)

636とはずがたり:2015/02/05(木) 17:08:52
矛盾だらけの「イスラム国」攻撃
http://dot.asahi.com/world/w-general/2014101400077.html
by 軍事ジャーナリスト・田岡俊次 (更新 2014/10/14 18:44)

原油の密売で1日100万ドルの収入を得る
スンニ派武装組織の素性

 米軍は9月23日、イスラム・スンニ派の武装組織「イスラム国」のシリア領内の拠点に対し航空攻撃を開始した。2011年4月にシリアで反アサド政権の騒乱が起き、内戦となって以来、米国は「アサド政権打倒」を公言し、反政府武装組織を支援してきたが、やむなく敵と味方を逆転させた形だ。ケリー米国務長官は21日にシリアのムアッレム外相に攻撃の事前通告を行っており、攻撃後シリア外務省は「テロと戦う国際的努力への支持」を表明した。

 現地時間23日午前3時30分からの攻撃はペルシャ湾の米巡洋艦「フィリピン・シー」、紅海の米駆逐艦「アーレイ・バーク」からの巡航ミサイル「トマホーク」47発の発射で始まり、F22ステルス戦闘機、B1爆撃機などを投入。トルコ国境に近いシリア北部のラッカ(「イスラム国」の本部)、ハサカ、シリア東部の油田地帯デリソール、アブ・カマルの4地点の24目標に対し3波の攻撃が行われたもようだ。この攻撃にはサウジアラビア、ヨルダン、バーレーン、カタール、アラブ首長国連邦の5カ国も加わった、と発表された。

 米国はこのほか「イスラム国」ではなく、アルカイダ系の過激派組織「コラサン」の拠点をシリア北部アレッポ郊外で攻撃した。「コラサン」が米本土に対するテロ攻撃を準備中、との情報によるという。

「イスラム国」はシリアの内戦で台頭し拡大した。シリアの内戦は10年12月に北アフリカのチュニジアで始まった民衆の蜂起「アラブの春」が波及したと一般にいわれるが、事情は他国と少し異なり、シリアのアサド政権には倒れない理由があった。この際倒れたエジプトのムバラク政権は明白な独裁政権だったし、リビアのカダフィ政権、イエメンのサレハ政権、チュニジアのベン・アリ政権も後期には米国寄りになった。

 米軍戦闘部隊がイラクから10年8月に撤退すると、まもなく中東で親米独裁政権が次々に倒れた。ソ連軍がアフガニスタンで敗れ1988年5月に撤退を始め、ソ連が威信を失うと東欧の親ソ連政権が続々と崩壊したのに似たドミノ現象だった。

 だが、シリアのアサド政権は米国の支援を受けていたわけではまったくなかった。イスラエルが67年6月の第3次中東戦争でシリアのゴラン高原を占領。同年11月の国連安全保障理事会決議242が「イスラエル軍の撤退」を求めても今なお占領を続けている。このためシリアはイスラエル、およびその後ろ盾である米国とは対立関係にあったから、「アラブの春」の騒乱はすぐには伝播しなかった。

●西欧的感覚を持ったアサド大統領の素顔

 シリアのバッシャル・アサド大統領の国民からの人気も悪くなかった。彼は70年に政権を握った空軍司令官ハーフィズ・アサド大将の二男で、政争を嫌って医学の道に進み、ロンドンの眼科専門病院に勤務していたが兄の少佐が交通事故で死んだため呼び返された。父が00年に急死したため34歳で大統領に就任した。

 完璧な英語、フランス語を話す西欧的感覚を持った開明派で、腐敗の除去と改革に努め、海外で「ダマスカスの春」と称された。イラク戦争後はイラクで活動するスンニ派のテロリストが自国に流入したり、外国人テロリストがシリア経由でイラクに入ったりするのを警戒し引き締めに向かった。弱点はアサド家がイスラム少数派のアラウィー派(シリア人口の約13%)に属しており、スンニ派(同70%)の反感を受けがちなことだった。彼はロンドンで知り合ったスンニ派シリア人の心臓外科医の娘(名門のロンドン大学キングスカレッジ卒で「モデル並み」の容姿のアスマ夫人)と結婚した。スンニ派出身の夫人の国民的人気が宗派的反感を緩和していた。

637とはずがたり:2015/02/05(木) 17:09:07

 だが11年3月ごろからはシリアでも反政府派のデモが拡大し、治安部隊とデモ隊の銃撃戦も起き騒乱状態となった。アサド大統領は父親以来の独裁制の根拠となっていた非常事態法の廃止、複数政党制、大統領の任期制など、妥協策を次々に打ち出した。が、騒乱を拡大してアサド政権を打倒しようとする反体制派に通じるはずがなく、軍から離反、脱走したスンニ派将兵が「自由シリア軍」を結成。これを米国、トルコ、サウジアラビアなどが支援し、内戦状態となった。反政府側には外国人を含むアルカイダ系の「ヌスラ戦線」や独立を求めるクルド人部隊も加わってシリアの諸都市を占拠。「アサド政権の命脈は尽きた」との観測が一般的だった。

 だがスンニ派が多いシリア政府軍は意外にもアサド政権に忠実で、シリア陸軍は内乱発生前の22万人が一時はほぼ半減したものの、再編成に成功して態勢を立て直し、人員の補充も進んだ。また政府が募った民兵組織「国民防衛隊」にはアラウィー派やキリスト教徒(人口の約11%)だけでなく、都市を占拠したイスラム過激派の偏狭な支配や乱暴に怒るスンニ派住民も参加し、後方地域の警備に当たったほか、最近は攻撃にも参加している様子だ。

 回復したシリア政府軍は12年に入ると反攻に転じ、3月には反徒の最大の拠点だった西部の交通の要衝ホムス(人口65万)を奪還、首都ダマスカス(同140万)やアレッポ(同210万)、ラタキア(同38万)など地中海側の都市を制圧、あるいはその大部分を確保し、今では砂漠地帯であるシリア東部と、トルコ国境に近い北部を除き、国土の主要部は政府側が奪回し、人口の約7割を支配する形勢だ。

●「イスラム国」の前身はアルカイダからも破門

 この戦いの中、元シリア将兵主体の自由シリア軍はイスラエルを支持する米国の支援を受けていることが明白だったから、シリア国民の支持が低く、弱体化した。反政府派の主力は、戦闘経験も多いアルカイダに属する「ヌスラ戦線」と、あまりに悪辣な行動(人質を取り身代金を要求するなど)でアルカイダからも破門された「イラクとシリアのイスラム国(ISIS)」になった。

 このISISが「イスラム国」の前身だ。クルド人も独立を求め蜂起したが、シリア政府は自治を認めて懐柔し今ではクルド人は過激派と戦っている。米国とスンニ派のトルコ、サウジアラビア、カタールなどから反政府側には武器、車両、資金が送られたが、自由シリア軍に渡すべきものがISISなどの過激派武装集団に流れ、勢力を拡大させることになった。

 シリア情勢に注目してきた米上院共和党議員のランド・ポール氏は今年の6月、CNNとNBCテレビで「米政府はアサド政権打倒のため、ISISに武器を供与してきた」と述べた。英国のガーディアン紙も「CIA(米国中央情報局)がヨルダンの秘密基地でISISを訓練している」と報じたことがある。

 諸外国の支援で力をつけたISISは政府軍だけでなく、自由シリア軍とも戦ってシリア東部を支配し、今年1月にはイラクに侵入。首都バグダッド(人口590万)の西約50キロメートルのファルージャ(同32万)を占拠した。6月10日にはイラク北部の大都市モスル(同66万)を制圧、急速に南下して同11日に大規模な石油精製施設があるバイジ(人口不明)とティクリート(同25万)を占領、西と北から首都バグダッドに迫った。ISISは6月29日には「イスラム国」の樹立を宣言。7月3日にはシリア東部デリソール県でシリア最大のオマール油田を占拠した。

「イスラム国」はほかにもシリアで油田を支配。日産最大7万バレル(1バレルは約159リットル)といわれ、原油の国際価格が1バレル当たり約90ドルのところ、30ドルないし60ドルで闇ルートに流し、1日100万ドル以上の収入を得ていると推定されている。その兵力はこれまで米国情報で「約1万人」といわれたが、CIAは9月11日に突然「3万1500人」と3倍に引き上げた。これまでシリアの反政府側を支援するのに、その主力がイスラム過激派であってはまずいから少なく言っていたが、今度は敵にすることになったから、予算確保などの都合上、勢力を大きく見積もることにしたのでは、と考えられる。

638とはずがたり:2015/02/05(木) 17:09:22

「イスラム国」は兵士に月400ドルを支給、妻に100ドル、子供1人に50ドルの家族手当を出しているといわれる。仮に3万人に月500ドルとしても1500万ドルだから、ほかに戦費を使っても余裕があり、支配地では生活保護も行っているようだ。「イスラム国」には03年の米英軍のイラク侵攻後、サダム・フセイン政権の残党として公職から追放され、シーア派主体のイラクのマリキ政権に迫害されてきたスンニ派の元将校や元官吏が多く加わっているようだ。

 そのため、作戦、統治の能力はイスラム過激派集団の域を脱している。装備もシリア内戦で外国から支給されたものや、モスルでイラク軍2万人以上が捨てて逃げた戦車や砲などを接収し充実しているようで、米軍と同じ「ハンヴィー」4輪駆動車を多数使っている。スンニ派が多いイラク北部ではイラク政府軍より民衆の支持も得て、急速に支配地を拡大した。

 米軍は8月8日からイラクで「イスラム国」の拠点や車両に対する航空攻撃を行い、モスル北方の大ダムをイラク軍とクルド兵が奪回する作戦を支援して成功したが、「イスラム国」の根幹はシリア領内にあるから、イラク領内で枝葉を攻撃しても効果は乏しい。9月23日にシリア領内の拠点を攻撃したのは当然だ。

 ほぼ独力で過激派武装集団と戦ってきたシリアのアサド政権にとっては米軍がそれを攻撃してくれることは大歓迎だが、「わが国の了承を得たうえでやってほしい」と言ったのは国際法上当然だ。外国の領土を、その国の承諾も、国連安保理の決議もなく、自国の防衛でもないのに攻撃するのは侵略行為だからだ。

●米国の傭兵と見られては致命的弱点となる

 だが米国政府にとっては、「アサド政権打倒」を公言して反徒を支援してきただけに、アサド政権と相談のうえ攻撃すれば敵と味方が逆転し、これまでの判断、行動が誤っていたことを内外に示すことになる。またゴラン高原を占領し続けシリアと敵対関係にあるイスラエルにとっては、米国とシリアが「イスラム国」を共通の敵として共闘し同盟状態になっては一大事だ。

 それだけに米国務省は「シリアに承諾を求めてはいない。攻撃の通告をし(米軍機に対し)戦闘行動を取らないよう警告をした」と言う。だがこの通告に対しシリアが「そのご努力を支持します」と答えたのだから承諾と同然だ。

 航空攻撃だけで「イスラム国」打倒ができないのは明白で、地上攻撃が不可欠。だが、オバマ大統領は「地上部隊の派遣は決してない」と言明している。米国内では「自由シリア軍への援助を増加して兵力を強化すべきだ」との論が有力だが、すでに弱体化して士気も低い部隊に資金を出しても、意気の上がる「イスラム国」を圧倒することはまず期待できない。「米国の傭兵」と見られては致命的弱点になるのだが、米国人にはそれがわからないのだ。

 トルコ陸軍は兵力40万人、戦車4000両を有し強力だ。が、トルコは米国同様これまでシリアの反政府勢力を支援してきたから、「昨日の友は今日の敵」として戦うのは政治上まずい。もしシリアの許可なくトルコが軍を入れれば、シリア軍に攻撃されることも気にしながら「イスラム国」と戦うことになるから御免こうむりたいだろう。

 クルド人はトルコ、イラク、イラン、シリアの国境が接する地帯に住み、独立を悲願とするから、これまで反イラン、反サダム・フセイン、反シリアで、米国人から見ればつねに味方だった。それだけに米国はクルド人への支援は積極的に行ってきたが、2500万人ほどのクルド人のうち最多の約1150万人はトルコ東部に住む。トルコは長年その独立運動を抑圧し、クルド人によるテロの対象ともなってきたから、米国がクルド人の武力を強化することには警戒的で、クルド兵とともに戦うとは考えにくい。イラクの「ヌスラ戦線」はシリア軍とも「イスラム国」とも戦ってきたが、アルカイダに忠誠を誓っているテロ集団と米国が組むわけにもいくまい。

639とはずがたり:2015/02/05(木) 17:09:37

 米国が「イスラム国」を倒そうとすれば、すでに鎮定を進めつつあるシリア軍と十分調整し、米軍機が空から攻撃する中、シリア陸軍が前進する戦略を取る以外に結局手はないと思える。ただそのためには、シリアに対しこれまで反政府派を支援したことを詫びざるをえないからつらいところだ。

 また武力行使とともに「イスラム国」から原油を買わないようトルコなどが闇商人を取り締まり、資金源を断つことも必要だ。これと空と陸からの攻撃を併用すれば「イスラム国」は比較的短期に衰弱するはずだ。だが残党が各地に散ったり、帰国したりしてテロ活動をすることは想定しておかねばならない。

●西側の発言・報道はプロパガンダに類する

「イスラム国」との戦いで西欧諸国がシリア領内の攻撃参加をためらう理由は、それが「アサド政権を利する」という点にある。「アサドは自国民を多数殺害した悪者」との観念が西側政府要人の発言や報道で諸国民に浸透したことが、今後過激な武装集団の掃討に不可欠なシリア軍との連携を妨げそうだ。シリア内戦での死者は3年余で19万人とみられ、国外への難民は約300万人、国内避難民は600万人以上とされる。

 だがこの惨事の責任がすべてシリア政府にあるような西側要人の発言、報道はプロパガンダに類する。客観的に考えれば内戦の責任は反乱を起こした側にもある。

 もし内戦の責任がすべて政府にあるのなら米国の南北戦争で自国民62万人を死なせた責任はリンカーンにあるのか、スペイン内戦での60万人といわれる死者は、反乱を起こしたフランコ将軍ではなく、人民戦線の政府に殺されたのか、西南戦争の死者1万3000人は明治政府が殺したのか、ということになる。南北戦争では北軍のシャーマン将軍が率いた6万8000人の部隊が南部の主要都市アトランタを占領し焼き払った後、大西洋岸のサヴァンナに向かい500キロメートルを進軍する際、幅80キロメートルのベルト地帯を意図的に完全な焦土にした酷い例もあるが彼は米国で英雄視されている。

 他国で内乱が起きた際、政府側を支援し治安回復を助けるのは合法だが、反徒を援助し政府転覆を謀るのは「間接侵略」で主権侵害の最たるものだ。日本の刑法では内乱罪の首謀者は死刑か無期禁錮だ。

 他方、シリア政府側も騒乱の初期段階で治安部隊がより慎重、冷静に対処すべきだったろう。もしイスラム過激派や外国の工作員がデモに紛れ込んで発砲し、内乱を誘発しようとしても、その手に乗ってすぐに応射しないよう指示、訓練をしておけば内乱に発展することを防げたかもしれない。だが一度武力衝突になってしまえば政府軍が全力を挙げて鎮圧、奪回を図ることはやむをえない。

 昨年8月21日にはダマスカス郊外で反政府側地域に化学攻撃があり、「アサド政権が行った」と米情報機関は報告。一時は米国がシリア爆撃(今回とは逆で政府側を攻撃)をしそうになった。だが国連人権委員会の「シリア内戦に関する調査団」によれば、同年3〜4月に少なくとも4回、化学兵器が使われ、調査官は「反政府勢力がサリンを使った可能性が高い」と述べていた。シリア政府は国連に化学兵器調査団派遣を求め、それが8月18日にダマスカスに到着し調査を開始しようとしたとき、同市郊外で政府軍が化学兵器を使うのは不自然だ。ISISなど反政府側テロ組織が米国に軍事介入をさせるためにやった、とも考えられる。

 国連調査団が9月16日に出した報告はどちらが使用したか特定しなかった。英国議会も8月29日、「シリア政府が化学兵器を使った証拠はない」として軍事行動案を否決した。

 戦争、特に内戦に謀略は付き物で、偽情報が飛び交う。それに引きずられない注意が必要だ。「イスラム国」勢力拡大の責任の一端は、内乱を鎮圧する側を一方的に「悪」と決め付け、イスラム過激派への外国からの義勇兵の参加や資金援助を助けた諸外国の報道、人権団体にもある。

 中東ではシリアの「アサド政権打倒」を目指した米国などが、今度はシリア軍と戦っているイスラム過激派を攻撃する一見複雑怪奇な状況となったが、そもそもアサド政権を敵視したことに無理があったから、こういう結果になったといえよう。

(軍事ジャーナリスト・田岡俊次)

640とはずがたり:2015/02/05(木) 17:09:59

>>636-640

>シリアの内戦は10年12月に北アフリカのチュニジアで始まった民衆の蜂起「アラブの春」が波及したと一般にいわれるが、事情は他国と少し異なり、シリアのアサド政権には倒れない理由があった。この際倒れたエジプトのムバラク政権は明白な独裁政権だったし、リビアのカダフィ政権、イエメンのサレハ政権、チュニジアのベン・アリ政権も後期には米国寄りになった。

>米軍戦闘部隊がイラクから10年8月に撤退すると、まもなく中東で親米独裁政権が次々に倒れた。ソ連軍がアフガニスタンで敗れ1988年5月に撤退を始め、ソ連が威信を失うと東欧の親ソ連政権が続々と崩壊したのに似たドミノ現象だった。

そういう構図なのか・・

しかも開明派だったけど結局国民を虐殺して廻ったアサドと云うイメージだけどそうでもないのか?
>だがスンニ派が多いシリア政府軍は意外にもアサド政権に忠実で、シリア陸軍は内乱発生前の22万人が一時はほぼ半減したものの、再編成に成功して態勢を立て直し、人員の補充も進んだ。また政府が募った民兵組織「国民防衛隊」にはアラウィー派やキリスト教徒(人口の約11%)だけでなく、都市を占拠したイスラム過激派の偏狭な支配や乱暴に怒るスンニ派住民も参加し、後方地域の警備に当たったほか、最近は攻撃にも参加している様子だ。

しかもクルドの自治まで認めれば満額回答に近いやん・・
>クルド人も独立を求め蜂起したが、シリア政府は自治を認めて懐柔し今ではクルド人は過激派と戦っている。

>原油の国際価格が1バレル当たり約90ドルのところ、30ドルないし60ドルで闇ルートに流し、1日100万ドル以上の収入を得ていると推定されている
この闇ルートに引っ張られて価格が暴落してるけど闇レートはどうなったんやろ?

641とはずがたり:2015/02/05(木) 17:10:58

「イスラム国」、クルド人兵士6〜9人を人質に
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150203-OYT1T50105.html?from=yartcl_popin
2015年02月03日 15時24分

 【カイロ=柳沢亨之】イスラム過激派組織「イスラム国」が、イラク北部を実効支配するクルド自治政府の治安部隊兵士6〜9人を人質に取ったことが分かった。

 クルド人政党幹部が2日、読売新聞に明らかにした。

 この幹部によると、イスラム国は今週、兵士を人質に取ったとする声明をインターネット上に流した。イラク北部キルクークの西約50キロ・メートルの町ハウィジャなどで拘束されているとみられる。

 同幹部によると、自治政府側は、1月30日にあったキルクーク一帯での戦闘で、イスラム国戦闘員13人を拘束した。イスラム国側が今回、人質交換を求めているかどうかは不明だが、自治政府は、イスラム国との交渉はさらなる危険を招くと判断しており、交換には応じない方針という。

2015年02月03日 15時24分

ウイグル独立派も処刑か=イスラム国、中国の3人―環球時報
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-150205X199.html
時事通信2015年2月5日(木)14:34

 【北京時事】中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は5日、イラクのクルド人地区の治安当局者の話として、過激組織「イスラム国」がこの半年間で、中国から来たウイグル独立派の中国人3人を含む約120人のメンバーを処刑したと伝えた。多くはイスラム国から逃亡を図ろうとした戦闘員だという。

 同当局者によると、3人はいずれも戦闘員で、うち1人は昨年9月に拘束され殺害された。シリアに潜入して間もなく、イスラム国の現実に失望、トルコで大学に通うことを考えていたが、仲間に密告された。

 他の2人は昨年末にイラクで、6カ国から参加した11人のメンバーと共に集団で斬首された。「罪名」はイスラム国から逃亡を試みた「反逆罪」だったという。 

リビア油田で13人殺害…「イスラム国」関与か
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150205-OYT1T50042.html?from=y10
2015年02月05日 10時19分

 【カイロ=柳沢亨之】AFP通信は4日、リビア中部シルテの南約100キロ・メートルにあるマブルーク油田に3日夜、武装集団が侵入し、外国人5人を含む13人を殺害したと報じた。


 ロイター通信はフランス外交筋やリビア当局者の話として、イスラム過激派組織「イスラム国」が関与しているとの見方を伝えた。

 外国人の国籍は、フィリピン人3人とガーナ人2人。この油田はフランスの石油大手「トタル」などが所有し、リビアの地元企業が運営。事件発生時は生産を中止していたという。

 リビアでは2011年のカダフィ政権崩壊後、武装勢力が割拠し、治安が悪化している。イスラム国は昨年11月、政情不安に乗じる形でリビアに「州」を置くと宣言。1月27日には首都トリポリのホテルが襲撃され、外国人ら9人が死亡する事件があり、イスラム国系の地元過激派集団が犯行声明を出した。

2015年02月05日 10時19分

642とはずがたり:2015/02/05(木) 17:38:11

「仲間の異教徒の元に帰れ」拉致の190人解放
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150125-OYT1T50126.html
2015年01月26日 08時51分

 ロイター通信などは25日、ナイジェリア東北部ヨベ州で今月上旬、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム」に拉致された女性や若者ら約190人が、24日までに解放されたと報じた。

 助かった女性によると、ボコ・ハラムへの参加を拒否したところ、「我々の教えを拒むなら、仲間の異教徒の元に帰れ」と立ち去るよう求められたという。

 同州東部の村では今月6日、ボコ・ハラムの襲撃により25人が死亡、約220人が拉致されていた。AFP通信によると、拘束されていた女性らは、4台のトラックに乗せられ、同州都ダマツル近郊の村に置き去りにされたところを当局に保護された。ただ、一部は今も人質となったままだという。(ヨハネスブルク支局 上杉洋司)
2015年01月26日 08時51分

643とはずがたり:2015/02/05(木) 17:39:12


対「イスラム国」、頼みは米軍=報復策協議―ヨルダン
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-150205X196.html
時事通信2015年2月5日(木)14:31
 【アンマン時事】ヨルダン政府が、過激組織「イスラム国」に対する今後の「報復」について協議を重ねている。ヨルダン軍は、国王が「軍の息子」とまで呼んだパイロットを残虐な方法で殺したと主張され、世界に対し映像まで公開された。対イスラム国「単独攻撃」を示唆する発言も出ている。しかし、現実には有志連合を通じた米国頼みでなければ、国民感情を満足させる「報復」は難しい。

 ヨルダンのアブドラ国王は4日、イスラム国への対抗措置は「容赦ないものになる」と宣言。モマニ・メディア担当相も、米国率いる有志連合の中で、対イスラム国軍事作戦の強化について協議していると認める一方、「ヨルダン軍と治安機関は選択肢を広げている」と語り、単独攻撃も辞さない姿勢を示唆した。

 ヨルダン軍が既に、イラクにあるイスラム国の拠点を空爆したとの一部報道もある。事実なら、イスラム国にヨルダン軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉が拘束された2014年末以降控えていた空爆を再開したことになる。

 ただ、元ヨルダン軍高官で軍事アナリストのファイズ・アルドワイリ氏は「ヨルダン政府は現在、感情的になっている」と指摘する。国民を納得させるため「強気な発言を続けているだけだ」とも語った。

644とはずがたり:2015/02/05(木) 17:41:25

<UAE>空爆参加中止 昨年12月、有志国結束に影
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150205k0000e030156000c.html
毎日新聞2015年2月5日(木)10:22

 【ワシントン和田浩明】米政府当局者は4日、イラクとシリアで活動するイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)に対する有志国連合の空爆から、アラブ首長国連邦(UAE)が一時離脱していたことを明らかにした。ヨルダン軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉が昨年12月、作戦中にシリアで墜落しISに拘束されたことを受けた措置。アラブ諸国からの作戦離脱が、イスラム圏での空爆反対論を伸長させる懸念も出ている。

 この問題は、米ニューヨーク・タイムズ紙が初めて報道した。UAEは昨年12月から一時離脱。理由として、自国軍機などが墜落した場合の救出態勢に改善の余地がある点を挙げた。救出部隊の拠点をクウェートからより作戦地域に近いイラク北部に移し、垂直離着陸機オスプレイを配備するよう要求し、実現するまで空爆に加わらないと述べたという。

 米CNNは4日、米軍がイラク北部に救出用機材を配備したと報じた。

 アーネスト米大統領報道官は4日の定例会見で、UAEの作戦離脱が有志国連合の結束に及ぼす影響を問われ、「UAEやアラブ諸国の貢献が弱まったことを示すものではない」と火消しに回った。同氏は、UAEがISの情報戦に対抗したり、資金源の排除などに取り組んだりしていると強調。米当局者も「UAEは有志国連合に貢献する重要で価値あるパートナーだ」と述べた。

 米国務省のサキ報道官は4日の定例会見で、米国以外の有志国連合参加国に対し、ISの要求に屈せず、結束を強化するよう求めた。

 ISは3日、カサスベ中尉の「殺害映像」をインターネットで公開。ヨルダン当局によると、中尉は今年1月3日に殺害された。

645とはずがたり:2015/02/05(木) 18:01:24
<「イスラム国」>分派、権力空白地に 支持集団もテロ
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150202k0000m030109000c.html
毎日新聞2015年2月1日(日)21:52

 【カイロ秋山信一】日本人人質事件と並行して、リビアやエジプトなどでイスラム過激派組織「イスラム国」(IS)を支持する武装集団によるテロ事件が相次ぎ、ISの影響力拡大が顕著になっている。ISが実効支配するのはシリアやイラクだが、他国でも拠点づくりや過激派勢力の勧誘を強化している。特に2011年の民主化要求運動「アラブの春」で独裁体制が倒れたイエメンとリビアは国家が分裂状態にあり、テロの温床になることが懸念されている。

 人質事件の発覚から1週間後の1月27日、リビアの首都トリポリにある最高級ホテルを武装集団が襲撃し、外国人5人を含む9人を殺害した。29日夜には隣国エジプト東部シナイ半島で、武装集団が迫撃砲や自動車爆弾を使用して、軍や警察の施設を同時多発的に攻撃し、警察官ら30人を殺害した。パキスタンでも30日、ISが敵視するイスラム教シーア派のモスク(イスラム礼拝所)で爆発があり、50人以上が死亡した。

 三つの事件は、いずれもISを支持する武装集団が犯行への関与を認める声明を発表した。リビアやエジプト、パキスタンではISの領域支配の実態は乏しいが、影響力が国際的に拡大していることを印象づけた。「シナイ半島は決してテロリストには引き渡さない」。エジプトのシシ大統領は1月31日、シナイ半島でのIS系によるテロ頻発に危機感を表し、軍事作戦強化を言明した。

 IS本体の実効支配地域は、イラク、シリア両国のそれぞれ3分の1に及び、周辺国も脅かしている。シリアの隣国レバノン東部にIS戦闘員が再三侵入している。今年1月にはサウジアラビア北部のイラク国境付近の検問所がISとみられる武装集団に襲撃された。

 一方、支配地域と隣接せず、統治の実態がないリビア、アルジェリア、イエメン、エジプト、パキスタン、アフガニスタンなどでも、ISは分派組織が存在すると主張している。

 シナイ半島を拠点とする武装勢力は「ISシナイ州」、アフガンなどを拠点とする勢力も「ISホラサン州」などと勝手に名乗り、ISの拡張を印象づけている。こうした動きには、国際テロ組織アルカイダから指導的立場を奪いたいISの思惑が見え隠れする。

 ISの根城になる恐れが特に強まっているのがリビアとイエメンだ。リビア東部ではIS系組織がシリアに向かう戦闘員の訓練キャンプを設置したことが、戦闘員の家族らの証言で明らかになっている。

 リビアは11年の内戦後、東部を拠点にする武装勢力が軍事力を背景に政府を脅迫することが常態化。現在は東西に二つの「政府」が存在しているほか、部族や地域間の対立も絡んで「破綻国家」となっており、ISを掃討する勢力が不在だ。

646とはずがたり:2015/02/05(木) 18:01:41
>>645-646
 一方、イエメンも昨年9月に北部を拠点とするイスラム教シーア派武装組織フシが首都サヌアに侵攻。今年1月にはフシが大統領府などを襲撃して権限拡大を求めたのに対して、ハディ大統領やバハーハ首相が辞意を表明し、権力の空白が生まれた。東部のアルカイダ分派「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)やスンニ派部族勢力、南部の分離独立派などはフシに対抗する構えを見せており、内戦の危険もはらむ。

 エジプトのイスラム過激派元メンバーで評論家のマヘル・ファルガリ氏は「国内政治を安定させなければ、ISなど過激派が野放しになる。周辺国も自らの利益を考えた不当な介入はやめて、一致して和平を提唱すべきだ」と指摘している。

 ◇「イスラム国」の戦況

 「イスラム国」(IS)の前身組織「イラク・イスラム国」は、2012年末に本格化したシリア内戦で生まれた「権力の空白」に乗じて勢力を拡大。「イラク・レバントのイスラム国」に改名し13年末にはシリアを拠点にイラクへも侵攻した。

 昨年6月、イラク北部の要衝モスルを陥落させ、周辺都市を次々と攻略。一時首都バグダッド近郊にも迫った。同29日には「イスラム国」の「国家樹立」をインターネットなどで宣言。シリア北部ラッカを「首都」に定め、最高指導者のバグダディ容疑者をイスラム教の預言者ムハンマドの「代理人」を意味する「カリフ」に選んだ。

 昨年9月には、シリア北部アインアルアラブ(クルド名コバニ)への攻撃を開始。クルド人部隊と攻防戦を繰り広げた。ただ、同10月にはイラク北部クルド自治政府の治安部隊が国境を越えて支援に入り、米軍が主導する有志国連合も周辺のISの軍事拠点を繰り返し空爆。地元メディアは1月26日、「クルド人部隊がコバニ全域をほぼ制圧した」と発表した。

 一方、AP通信によると、ISは1月30日、イラク北部の油田都市キルクークに対する攻撃を開始。クルド人治安部隊の幹部ら9人を殺害した。有志国連合の空爆や原油価格の下落で財政状況が悪化しており、新たな資金源獲得を狙っているとみられる。

 また同日、バグダッド近郊の市場など少なくとも5カ所でもISによるとみられる爆弾テロが発生。住民計14人が犠牲になった。【佐藤賢二郎】

647名無しさん:2015/02/05(木) 21:19:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150204-00000005-wordleaf-pol
イスラム教とは何だろうか 橋爪大三郎(社会学者)
THE PAGE 2月4日(水)13時0分配信

 イスラム教は、理解しやすい。なぜなら数学のように、合理的にできているからだ。

 「イスラム」は、平和という意味。さまざまな由来の民族、集団が矛盾なく平和に共存することを目的とする。そのため人びとが、イスラム法に従うことを要求する。

 イスラム教の聖典は、クルアーン (コーラン)。これはいわば、イスラム教のルールブックであって、人びとをそのルール (イスラム法)に従わせる。この結果、ルールに従う人びとの共同体が生み出される。人びとはそれまで、伝統的な民族文化に従っていたかもしれないが、それはリセットされ、イスラム教のルールで上書きされる。

 イスラム教は、ユダヤ教とキリスト教の、いいとこ取りである。

 ユダヤ教は、聖典タナハ(旧約聖書のこと)に書かれたモーセの律法(ユダヤ法)に従う。厳格でこまごましたルールに従うと、ユダヤ民族という、輪郭のはっきりした共同体ができあがる。イスラム法もユダヤ法と同様に厳格なので、輪郭のはっきりした共同体ができあがる。

 キリスト教は、ユダヤ民族だけでなく、人類のすべてに救いの可能性を拡大した。イスラム教も、人類すべてに開かれている。

 イスラム教に改宗するとはどういうことか。日本がイスラム教に改宗したらどうなるかを考えてみよう。

 まず、イスラム法に従わなければならない。イスラム法には食物規制がある。ブタは食べてはいけない。アルコールも飲んではいけない。食べてはいけない肉や魚類がいろいろある。みりんもアルコールが入っているからだめ。日本料理は解体して、別な料理になるだろう。安息日の規定もある。安息日は金曜日。これまでの暦はやめて、イスラム暦にしなければならない。 服装も、男性はイスラム帽。女性はスカーフで髪を隠し、肌の露出もダメ。ファッションどころではない。法律も、家族法や民法を中心に、イスラム法に合わせる。利子も禁止だから、銀行は無利子銀行に看板を掛けかえる。要するに日本社会は、日本風の特徴を失って、イスラム文明の一部になる。

648名無しさん:2015/02/05(木) 21:20:11
>>647

 イスラム教は、ほかの宗教に対して不寛容なのか。

 ムハンマドは「最後で最大の預言者」、とムスリムは信仰告白する。「最大」だから、ムハンマドの啓示であるクルアーンを重視する。「最後」だから、ムハンマドより後に預言者は現れない。逆に言うと、ムハンマドより前にアラーの預言者がいた、と認める。アラーとは、アラビア語でGodの意味。天地の創造神で、旧約聖書のヤハウェ、新約聖書の父なる神のことである。モーセをはじめ、イザヤ、エレミヤ、エゼキエルら、旧約の預言者たち。洗礼者ヨハネ、マリアの息子イエスも、アラーの預言者である。ユダヤ教徒、キリスト教徒もアラーを信じている。ならば、彼らの信仰の自由を認める。ただし税金をちょっと余計に払いなさい。宗教的寛容は、イスラム教に内蔵されているのだ。

 ただしイスラム教は、偶像崇拝を厳禁する。伝統文化や民族宗教を完全にリセットし、イスラム教に上書きするために、不可欠だからだ。

 「イスラム主義」とは何か。大航海時代と産業革命を機に、キリスト教徒が世界を支配した。イスラム世界を植民地にした。ようやく独立しても、アメリカの覇権は続いた。過酷なグローバル競争のもと、一部産油国を除けば、貧しいまま。それならいっそ、イスラム教の原則に回帰しようという主張が、希望を持てない人びとの支持を集めた。

 「イスラム国」は、そうしたイスラム主義過激派の、新しいパターンをうみだした。反政府武装勢力となって、一部地域を実効支配する。ことさら大昔のイスラム教のやり方をまね、イメージ宣伝をする。先進国の不遇な若者を、インターネットを通じてリクルートする。国境をまたいでネットワークを拡げ、カリフ(ムハンマドの後継者)を名のる。やっかいな闘争スタイルだ。

 イスラム主義は、うまく行かない近代化から目をそむける、退行現象の一種だ。日本のかつての、アジア主義に通じるものがある。イスラム国はまもなく壊滅するだろう。だがまた、新手のテロリズムが現れるだろう。グローバリズムの剥き出しの競争原理にかえ、融和の原理を内蔵させること。イスラム文明が近代化への道筋をつけること。こういう課題を地道にこなしていくならば、希望が見えてくるかもしれない。

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橋爪大三郎 (はしづめ だいさぶろう)
社会学者。現在、東京工業大学名誉教授。元東京工業大学世界文明センター副センター長。理論社会学、現代アジア研究、比較宗教学、日本プレ近代思想研究など、幅広い領域で活躍。著書に『世界がわかる宗教社会学入門』(筑摩書房)、『国家緊急権』(NHKブックス)、『労働者の味方マルクス』(現代書館)ほか多数。

649名無しさん:2015/02/05(木) 21:32:54
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&k=2015020400917
「国内にイスラム国支持者」=山谷国家公安委員長が答弁

 山谷えり子国家公安委員長は4日の衆院予算委員会で、過激組織「イスラム国」が後藤健二さんらを殺害したとみられる事件に関し、「(イスラム国)関係者と連絡を取っていると称する者や、インターネット上で支持を表明する者が国内に所在している」と述べ、警察庁で関連情報の収集・分析を進めていることを明らかにした。平沢勝栄氏(自民)への答弁。(2015/02/04-20:39)

650名無しさん:2015/02/05(木) 23:18:40
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150203-00042911-playboyz-pol
内田樹×内藤正典 「安倍政権は本当に何も知らない外交オンチか、それとも狡猾なのか?」
週プレNEWS 2月3日(火)6時0分配信

ふたりの日本人が人質として捕らわれていることを知りながら、イスラム国と敵対する中東の国々への歴訪を決行し、しかもイスラエル国旗の前で「人質を解放せよ!」と火に油を注ぐ、あの声明は一体なんだったのか…?

謎多き安倍外交をイスラム研究の専門家・内藤正典(ないとう・まさのり)と思想家・内田樹(うちだ・たつる)が斬る!

*? *? *

内藤 日本人人質事件のことでまず言いたいのは、安倍総理がイスラム国の殺害予告に対して、イスラエルで声明を出した(1月20日)ことについてです。あまりにも危険なことをしてしまった。イスラエルの国旗を前にして、人質を直ちに解放するよう訴えましたね。あまりにバカげたミスです。

イスラエルというのは、中東だけでなく、世界中のイスラム教徒から相当な怒りを買っている。昨年夏にも、パレスチナのガザを集中的に攻撃して、2000人以上の死者を出した。うち500人は子供ですよ。テロとの戦いという理屈では、説明できないことをしている。その国の旗の前で「ふたりの人質を解放してくれ」と、世界にアピールしますか? これは基本的な外交リテラシーの欠如の表れ、と私は見ました。

内田 私は何通りかの解釈があると考えます。安倍さんは本当にバカなのか? バカなふりをしているのか? それともバカなふりをさせることで裏でコントロールする人間がいるのか? 今回の事件を見ていても、人質解放を最優先するより、むしろその後に起こるかもしれないイスラム国に対する日本人の反テロ感情に期待する向きがあるんじゃないかと思うのです。

現在のフランスのように反イスラム感情が醸成されていって、テロリストに対しては容赦なく戦うしかない、というタイプの国論が巻き上がってきて、集団的自衛権の行使だとなれば、安倍政権にとっては願ってもない展開であるわけです。


内藤 私は新著(『イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北』)で、集団的自衛権の行使容認について批判的なことを書いていますけれども、これまでの集団的自衛権というのは、アメリカが日本に対して要請し、日本がそれに応える、というものでした。首相が何度も説明していたのもその筋書きだと思います。

ただ、今回のような事件が起きた場合には、その筋書きを反転させることもできます。日本がアメリカに対して集団的自衛権の行使を要請できることになる。自国民がテロの脅威にさらされている、と。

アメリカはすでに軍事介入してるわけですから、日本の要請に応じるでしょう。内田先生がおっしゃったように、そこまで読んでのことなら、“バカげた”と言ったのは撤回します(笑)。非常に賢い先見であると言わざるを得ません。

内田 そうなったら集団的自衛権の行使容認を閣議決定したのは正しかったとなりますね。世論をそういうふうに形成することになるでしょう。そうならないように、われわれが早め早めに発言して政府の思惑を潰(つぶ)しておかないといけません。そういう選択肢もあるよと先に言っておけば、いざというときにみんなが驚かなくて済みますからね。

内藤 ええ。イスラム国というのは、国連もテロ組織だと認定しているので、これに関する被害を受けた国というのは、個別的、集団的かはどうであれ自衛権の行使が可能であると国連が認めているわけです。安倍政権としては、国連のお墨付きもあるじゃないか、人質に死の危険があるのだから、米国、あるいは同盟国に対して集団的自衛権の行使をお願いしようじゃないかということもできる。

―殺害されてしまったとみられている湯川遥菜さんは昨年8月、後藤健二さんは10月頃にイスラム国に拘束されたとみられています。日本政府も把握していたはずですが、イスラム国側は、その後長らく外交カードとして取っておいて、安倍首相の中東歴訪に殺害予告をぶつけてきたのでしょうか?

内田 当然そうですよね。

651名無しさん:2015/02/05(木) 23:18:56
>>650

内藤 まんまとタイミングを計られたとみるべきです。今回の歴訪順を見ると、エジプト、ヨルダン、イスラエルという“親米政権の国”ばかり。行き先からしてマズい。ですから人質のことなんて、まったく頭になかったのでしょう。もしあるなら外交日程の中で、人質解放に向けて何か努力をしているという姿勢を示すはずです。

殺害予告が出て初めて安倍首相は(人質について)言及したわけで、しかもその段取りの悪さがイスラエル国旗の前で声明を出すというミスにつながります。湯川さんと後藤さんをなんとかするための行脚ではなかったことは、あれで非常に明示的にわかります。

イスラエル国旗の前にいたということを、これで日本は有志連合の仲間入りをしたと、アメリカは手を叩いて喜んでいるでしょうね。バカだと思っているかもしれませんけどね。

内田 まあ、バカだと思うでしょうね。「日本は自分の上に火の粉が降りかかるようなことをなんでするんだろう?」と。

内藤 そのアメリカですら、イラク戦争など一連の中東での紛争において、イスラエル軍を使ったことはありません。もし使えば、恐ろしく逆効果になるということを知っているからです。

内田 安倍さんはイスラエル国旗が持っている国際社会におけるコノテーション(潜在的意味)というものを、全然理解していないんでしょうね。パレスチナについても何も知らないのかもしれない。

●この続きは、発売中の『週刊プレイボーイ7号』にてお読みいただけます!

(取材・文/長谷川博一 取材協力/川喜田 研 撮影/もりやままゆこ)

●内田樹(うちだ・たつる)
思想家、武道家。武道と哲学のための学塾「凱風館」を兵庫・神戸市で主宰。20 15年度から京都精華大学の客員教授に就任予定。近著に、『一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教』(中田考氏との共著、集英社新書)、『憲法の「空語」を充たすために』(かもがわ出版)、『街場の戦争論』(ミシマ社)などがある

●内藤正典(ないとう・まさのり)
同志社大学教授、イスラム地域研究。一橋大学教授を経て、同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。日本がイスラム世界と衝突することなく、共存するためには何が必要かを示す新著『イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北』(集英社新書・760円+税)が発売中

■『週刊プレイボーイ7号』(2月2日発売)「安倍政権は単なる外交オンチかそれとも狡猾か?」より

652とはずがたり:2015/02/06(金) 10:59:16
イラクとアサド派勢力圏外のシリアは地域大国イランと安定しているヨルダンとクルド自治区とで分割してしまえば良い♪

イスラム国を攻撃、武器庫破壊 ヨルダン「報復の始まり」
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20150206/Kyodo_BR_MN2015020601001200.html
共同通信 2015年2月6日 10時02分 (2015年2月6日 10時03分 更新)

 【アンマン共同】ヨルダン軍は、過激派「イスラム国」に対する5日の攻撃で、戦闘機数十機を展開しイスラム国の武器庫や訓練施設を破壊した。ヨルダンのジュデ外相は、米CNNテレビのインタビューで「報復の始まりだ」と述べ、今後もイスラム国への攻撃を徹底する構えを示した。ロイター通信が報じた。
 攻撃はイスラム国の「首都」とされるシリア北部ラッカ近郊などで行われた。米当局者はロイターに対して、偵察などで今回の攻撃に協力したことを明らかにした。攻撃後、ヨルダン軍幹部はアブドラ国王に攻撃の詳細を報告した。

653とはずがたり:2015/02/06(金) 18:03:27

なにやら凄い陰謀論になっておいおいと思ったら世に倦む日々だったw

後藤健二の疑惑 - マスコミが正確に報道しない湯川遥菜との関係
http://critic20.exblog.jp/23360557/?_ga=1.48932514.528353808.1417620760

654チバQ:2015/02/06(金) 19:37:10
http://www.sankei.com/world/news/150206/wor1502060019-n1.html
2015.2.6 10:49
【イスラム国事件】
作戦名は「殉難者のモアズ」…ヨルダンの空爆、初日で30回 「報復の始まり」外相、攻撃継続表明

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(1/2ページ)【過激組織「イスラム国」】

ヨルダン軍パイロットのモアズ・カサスベ中尉(AP)
 【アンマン=吉村英輝】ヨルダンのアブドラ国王は5日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対する報復空爆が、同日30回に達したことを明らかにした。ジュデ外相は米CNNテレビに対し、この空爆を「報復の始まりに過ぎない」として、攻撃を継続する構えを表明した。

 報復空爆の実施状況は、アブドラ国王が中部カラクを訪ね、殺害されたとみられる空軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉の父親に伝えた。現地メディアが伝えたもので、挙国一致でイスラム国に対決する姿勢を確認し、国民に結束を促す狙いがあるとみられる。

 国営テレビによると、空爆作戦は中尉の名を取り「殉難者のモアズ」と命名された。ヨルダン空軍のF16多目的戦闘機は、イスラム国が「首都」とするラッカ周辺などシリア領内の目標を爆弾などで攻撃した。

 ヨルダン空軍は5日の声明で、空爆作戦ではイスラム国の訓練施設や武器、弾薬庫を攻撃し、戦闘機は無事に基地へ帰還したと発表。「(イスラム国は)ヨルダン人が何者かを知ることになるだろう」とし、イスラム国へさらなる報復空爆を警告した。

 ロイター通信は、偵察などで米国がこの攻撃に協力したとする米当局者の話を伝えた。

 アブドラ国王のカラク訪問にあたっては、攻撃から帰還途中の戦闘機が上空を旋回飛行して弔意を表した。

655とはずがたり:2015/02/06(金) 20:02:18

2015.2.5 09:50
イスラム教で禁止の「焼殺」を選択したのはなぜか
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/150205/wor15020509500044-n1.html

 【カイロ=大内清】イスラム教では一般的に火での処刑は禁じられているが、ヨルダン人パイロット、モアズ・カサスベ中尉を焼き殺したとする「イスラム国」は、1月20日付で火での処刑を正当化する声明を発表している。そこには、自分たちの残虐行為は棚に上げてイスラム教を利用するご都合主義が浮かび上がる。

 今回発表されたビデオでは、有志連合の空爆による死亡者を示すとみられる焼死体の映像が挿入されているほか、オレンジ色の服を着させられたカサスベ中尉が空爆現場に立ち尽くすという演出がなされている。

 イスラム国側はこのシーンで、空爆作戦に参加していたカサスベ中尉は、空爆での犠牲者と同様に火に焼かれて処刑されるのが適当だと主張しているものとみられる。

 その根拠となっているのが、イスラム教の聖典コーランで「自分がやられた程度には相手を懲らしめてもよい」とする章句。一般的には過度な報復の戒めといった程度に理解されているが、ジハード(聖戦)を遂行する自分たちを「絶対善」だとみなすイスラム国は伝統的な宗教権威を認めず、自分たちの行為の正当化に利用している。

ヨルダン、アルカイダの精神的指導者を釈放=治安当局筋
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0L92JO20150205?rpc=223
2015年 02月 6日 06:57 JST

[アンマン 5日 ロイター] - ヨルダン当局は5日、武装組織アルカイダの精神的指導者で昨年10月に拘束していたマクディシ師を釈放した。治安当局筋がロイターに明らかにした。

釈放の理由は明らかにされていない。ただ別の治安当局筋は、マクディシ師はヨルダン軍パイロットのモアズ・カサスベ氏の殺害は信仰に反するものとして非難すると見られるとしている。

656名無しさん:2015/02/07(土) 09:13:53
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150204-00000106-san-soci
日本人殺害「動画」ネット拡散、止まらず 「仕事中の健二を共有」呼びかけも
産経新聞 2月4日(水)7時55分配信

 フリージャーナリストの後藤健二さん(47)と湯川遥菜(はるな)さん(42)がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に殺害されたとされる映像がインターネット上で拡散し、転載に削除が追いつかない状態が続いている。抜本的な対策がないなか、残忍な殺害映像ではなく紛争地で取材する後藤さんの姿を共有する動きも広がっている。

 ◆「もうたくさん」

 「日本にとっての悪夢を始めよう」

 1日未明、後藤さんが殺害されたとする映像が動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿された。黒ずくめの男が後藤さんの首にナイフを突きつけ、次に男性の遺体が映し出される。

 ユーチューブを運営するグーグルの日本法人は「個別映像についてはコメントしないが、ガイドラインに違反する映像は削除する」と説明する。ガイドラインによると「視聴者に衝撃や不快感を与えるような暴力的で残酷な動画」などについては24時間体制で監視し、削除するという。

 後藤さんが殺害されたとする映像も公開後、間もなく削除されたが、すでにコピーされた動画がネット上に拡散していた。

 先月24日夜に投稿された湯川さんが殺害されたとする動画も同様だ。

 後藤さんと親交のあった「日本イラク医療支援ネットワーク(JIM−NET)」の佐藤真紀事務局長(53)は「立場上、この事実を受け止めなければいけないと動画を見たが、ショックだった」と話す。そのうえで、画像の拡散について「子供たちも動画を見てしまう恐れがある。『もうたくさん』という気持ち。早く安らかに眠らせてあげたい」と述べた。

 千葉市に住む湯川さんの中学時代の同級生の女性(42)も「モザイクがかかった写真を報道で見たが、外れたものをみることは耐えられない」という。

 ◆過去にも問題化

 同様の事例は過去にも発生し問題となってきた。

 2004年にイラクで香田証生さん=当時(24)=がイスラム武装組織に拘束、殺害された事件では、ロックコンサートの大型スクリーンで香田さんの殺害映像が流され、問題となった。映像はネットの掲示板に掲載され、法務省が「興味本位で遺族の感情を著しく傷つける」として、掲示板の管理者に削除要請をしている。

 神戸大学大学院の森井昌克教授(情報通信工学)は「当初の画像や初期にコピーされた画像は削除されたが、閲覧した人がコピーを貼り付けるいたちごっこ状態になっている」と指摘する。森井教授によると、著作権者が削除を訴える場合や違法なポルノ画像などは取り締まり対象だが「今回のような画像は事実上、規制をかけることが難しく、プロバイダーや大手掲示板の運営者の協力を得て、一つ一つ削除するしか対処法がないのが現状」という。

 後藤さんの映像が公開された1日(日本時間)、英国のジャーナリストのジェームス・ロングマンさんはツイッターで「映像を共有するな。彼らのゲームに参加するな。仕事をしている健二の画像を共有しよう」と呼びかけ、ほほ笑みながらカメラを手にする後藤さんと笑顔の子供の写真を投稿した。

 この投稿を共有するリツイートは3日午後の時点で1万7千件を超えている。

657名無しさん:2015/02/07(土) 09:14:38
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150204-00791726-sspa-soci
イスラム国の誤算は「後藤健二さんの奥様のメッセージ」にあった
週刊SPA! 2月4日(水)9時21分配信

 湯川遥菜さんに続き、後藤健二さんを殺害した「イスラム国」。その最後の動画では、「安倍よ、勝ち目のない戦争に参加するというお前の無謀な決断のために(中略)お前の国民がどこにいても殺されるだろう」と、さらなるテロ行為に言及した。これを受けて、日本政府は在外公館に日本人の安全対策強化を指示。中東進出企業も警戒レベルを引き上げている。

 日本に恐怖心を植え付けたという点で、その残虐非道なテロ行為には一定の効果があったのかもしれないが、実は今回の人質交渉でイスラム国に綻びが見えたとする専門家もいる。『イスラム国の正体』(朝日新聞出版)の著者で、元シリア大使の国枝昌樹氏が話す。

「イスラム国はもともと一枚岩ではありません。幹部の多くのはサダム・フセイン時代のイラク軍将校や行政官などバアス党出身者ですが、このバアス党は同じイスラム教スンニ派のなかでも世俗主義的です。一方、最高指導者で自らカリフを名乗っているバグダディは『サラフィー・ジハード主義』という、コーランが生まれた7世紀当時のイスラム社会を取り戻すために武力闘争もいとわないという原理主義派。世俗主義と原理主義という異種が共存するなかに、他国からは多くの軍人が集まってきたのですから、統率がとれるはずもありません。その証拠に、昨年末にはフィナンシャル・タイムズが『イスラム国から外国人戦闘員が100人以上逃亡を試み、処刑された』と報じていますし、これまでに2000人以上が脱走したとも言われています」

 最近でもシリア人ジャーナリストがフェイスブックに「イスラム国の警察組織ヒスパの指導者が部下50人を連れて逃亡した」と書き込んだように、イスラム国内部は分裂模様。そのため、今回の人質交渉には組織引き締めの狙いがあった、というのが国枝氏の見方だ。

「サッカー観戦した少年兵を斬首の刑に処し、外国人兵士にはクルマのハンドルに手をくくりつけてでも自爆テロをさせるなど、イスラム国は自分たちの兵の命さえも軽んじています。そのやり口に対する内部批判を丸め込むために、サジダ・リシャウィ死刑囚の釈放を求めたのだと思われます。リシャウィは2005年のアンマンでの爆破テロに関わった人物で、イスラム国の前身である『イラクの聖戦アルカーイダ組織』を組織したアブ・ムサブ・アルザルカウィ(バグダディの前の最高指導者)の幹部と近いと言われていますが、実際にはアルカーイダに所属する夫に命じられて自らも自爆テロに及んだ、ただの女性です。リシャウィを釈放させ、イスラム国に取り込んだとしても、彼女自身には統率力も資金力もない。一人の女性として見れば、イスラム国には大した価値がないのです。それなのに一方的にリシャウィの釈放を求めたのは、『イスラム国は戦士たちを決して見捨てない』という、内部に対するメッセージとしか考えられません。初めは72時間以内に2億ドル用意することを求めていながら、期限を24時間以内、日没まで……と都合よく延長したのも、『戦士の釈放のために、イスラム国は最大限の努力をする』というアピールだったように見受けられます」

 ならば、後藤健二さんを交渉材料とせず、イスラム国が人質にしているヨルダン軍パイロットのモアズ・カサスベ中尉との交換を求めるべきと思われたが、そこにはイスラム国の打算が見え隠れする。

658名無しさん:2015/02/07(土) 09:14:49
>>657

「ヨルダンのフセイン前国王がもともとパイロットだったように、パイロットを務める兵士はいずれもエリート中のエリート。有志軍のなかでアラブ首長国連邦(UAE)の空爆部隊を率いている初の女性パイロットも、国内でヒーローのように扱われています。つまり、パイロットというのは人質として非常に価値の高い人間なのです。イスラム国としてはカサスベ中尉を使えば、いくらでもヨルダンから譲歩を引き出せると考えたはずです。一方で、先ほどいったように、リシャウィ死刑囚は“ただの女性”。だからこそ、はじめはカサスベ中尉とリシャウィの交換を要求していたのに、途中から『リシャウィとパイロットでは釣り合わない』と、後藤健二さんとの交換に変更したのでしょう」

 だが、交渉条件を変更したことで、イスラム国は思わぬ誤算を生んだという。

「1月29日には後藤健二さんの奥様が世界に発信したメッセージはイスラム国にとって予想外だったはずです。イスラム国から強要されてのメッセージだったようですが、その文面は務めて冷静でした。『両政府の懸命の努力に感謝しています』と、日本とヨルダン政府に感謝の念を示し、自分の夫だけでなくカサスベ中尉の無事を祈ると綴りました。イスラム国は、自分の夫の身を案じて、ひたすらヨルダン政府にリシャウィ死刑囚を求める……と予想していたはずです。そうして、ヨルダン、日本の両政府に対する圧力が強まるだろうと。そんな目論見はもろくも崩れたわけです」

 人質解放交渉は最悪の結末を迎えてしまったが……決してテロに屈しない姿勢はイスラム国に伝わったはずだ。 <取材・文/池垣完(本誌)>

日刊SPA!

659名無しさん:2015/02/07(土) 09:25:21
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150205-00000061-jij-pol
安倍首相の態度は検証拒否=共産委員長
時事通信 2月5日(木)14時17分配信

 共産党の志位和夫委員長は5日の記者会見で、過激組織「イスラム国」による日本人人質事件をめぐる安倍晋三首相の国会答弁について、「いわば検証を拒否する態度だ」と批判した。
 志位氏は、首相が1月の中東訪問でイスラム国と戦う周辺国に2億ドルの支援表明したことと事件との関係を問われた際の首相の反応に触れ、「『そういう質問をすること自体、テロに屈することになる』という答えだ。冷静な検証をすることがテロに屈するという一言で拒否されると、その先に進まない」と指摘した。

660名無しさん:2015/02/07(土) 09:34:26
>次に、中田氏のことについて、安倍総理は、一般論と前置きしつつ「自分にはルートがあるから協力すると申し出する人が出てくる」が、「やたらめったらに『お願いします』とすれば、うまくいかないのは常識」、「このような申し出に簡単に乗るわけにはいかない」と答えました。
>イスラム専門家がほとんどいない日本において、アラビア語ができ在サウジアラビア日本国大使館専門調査員も務めたことがあるとされるイスラム法学者・中田考さんからの申し出は、本当にありとあらゆる可能性に入らなかったのでしょうか。
>例えば、サイバーテロ対策を行うときに最も頼りになるのが所謂ハッカーたちだということがあります。多少問題があると思っても、仲間に引き入れて、なんとか解決の糸口を探るということが大切なのではないでしょうか。

http://blogos.com/article/105049/
松田公太2015年02月06日 10:35政府の姿勢から見えるテロに対する危機感の低さ(予算委員会での質疑より)

昨日は参議院予算委員会の質疑に立たせて頂きました。

参議院改革などについて首相とやり取りをしましたし、他にも議論したいことがいろいろありましたが、やはり聞かなくてはならないのはテロ対策。ISILによる邦人拘束事案を政争の具とするつもりはありませんが、同様の事件は今後も起こる可能性があります。よりよい対応ができるよう今回の検証は不可欠です。

そのため、安倍総理、菅官房長官、岸田外務大臣、山谷国家公安委員長に対し、様々な視点から質問をしました。

まずは「培ってきたあらゆるチャンネルを最大限に活用した」という政府の姿勢に関して。本当に全ての手段をしっかりと検討したのかという観点から質問しました。

特に確認したかったのは、後藤さんの奥さんへのメールを利用して直接交渉しなかった理由と、ISILの幹部にパイプをもっていた可能性が高かった中田孝氏の申し出を断ったとされた経緯です。

まず、メールでの直接交渉の点ですが、菅官房長官の答弁は、「最も効果的なことを行うという観点から、私のもとで判断した」というものでした。それに対して「なぜ効果的ではないと、やりもせずに判断したのか」尋ねたところ、菅長官は「イラクでの人質解放の経験もあったので、部族の長や宗教指導者など、ありとあらゆる可能性にかけて対応した」との説明でした。

次に、中田氏のことについて、安倍総理は、一般論と前置きしつつ「自分にはルートがあるから協力すると申し出する人が出てくる」が、「やたらめったらに『お願いします』とすれば、うまくいかないのは常識」、「このような申し出に簡単に乗るわけにはいかない」と答えました。

イスラム専門家がほとんどいない日本において、アラビア語ができ在サウジアラビア日本国大使館専門調査員も務めたことがあるとされるイスラム法学者・中田考さんからの申し出は、本当にありとあらゆる可能性に入らなかったのでしょうか。

例えば、サイバーテロ対策を行うときに最も頼りになるのが所謂ハッカーたちだということがあります。多少問題があると思っても、仲間に引き入れて、なんとか解決の糸口を探るということが大切なのではないでしょうか。

過去の少ない成功体験にすがってメールでのやりとりを効果的でないと一蹴したり、数少ない知見者とみられる方の申し出を歯牙にもとめなかった一方、まったく具体的な成果が見えてこない今回の政府の対応。

詳細については公にできないことは承知していますが、国民が納得・安心できる説明が一つもないというのは、明らかに問題です。しかし、安倍総理を始め政権幹部から中身のある答弁を頂けなかったことはとても残念です。これでは、本当に「培ってきたあらゆるチャンネルを最大限に活用した」といえるのか、よりよい未来のための検証できません。

661名無しさん:2015/02/07(土) 09:34:56
>>660

次に、今後の対応についても質問をしました。

昨年、法制審議会の答申で「司法取引」の導入が示されました。「司法取引」とは、簡単に言うと、容疑者や被告が第三者の犯罪を明らかにした場合に、見返りとして検察官が起訴を見送ったり、求刑を軽くしたりできるようにする仕組みです。

ITやグローバル化の進展で、犯罪は複雑・巧妙さを増しています。これは国際テロにも当てはまります。私は、テロの捜査にも司法取引を積極的に認めるべきだと考えています。

これに対し、警察を所管する山谷国家公安委員長は「組織的犯罪に有効な武器になると考えている」と述べ、前向きな姿勢を示してくれました。これはとても良かったと思います。

ですが、その後の政府の対応にはがっかりしました。

「もし身代金を家族が用意してきて、支払いたいと言ってきたらどうするか」や「家族が身代金を支払ってしまったら処罰するのか」という質問に対し、いずれも「仮定のことには答えられない」という答弁しか得られなかったのです。

しかし、もし身代金の要求額が今回のように200億円ではなく、2億円だった場合はどうでしょうか。

実際、フランス・ドイ ツ・スペインなどの人質十数人が平均すると1人当たり約2億円で解放されていと、昨年10月にNYタイムスが報じています。自分の家族が人質になっている場合、一縷の望みに賭けて何とかお金を集めて解放してもらおうと考えることは非難できません。

アメリカでは被害者家族が身代金支払いに応じようとしたところ、テロリストへの資金提供は犯罪となるとして政府が警告をするという事案も発生しているのです。

さらに、国内のテロリスト予備軍に対する新たな立法を考えているか確認したところ、「これから検討していきたい」という程度の回答しかありませんでした。表現の自由を重視するフランスでも、テロを賛美・扇動したとして、1月のテロ事件以降は140名以上が起訴されています。

いずれも、政府としては当然に想定・検討しなくてはならない課題ですし、この点について政府はどう考えているかを示すことは、国民にとっても重要なことです。

もし被害者家族による自発的な身代金支払も認めないつもりであるのならば、そう明言することこそがまさにテロの抑止につながりますし、国内のテロリストを厳しく取り締まる姿勢を示すことは国内でのテロを断念させるからです。

しかし、これらに対して明確な答えができないということは、却って日本のテロに対する危機感の低さを示してしまったのではないかと思います。

今回の予算委員会では、思ったような成果を上げることができませんでした。しかし、テロ対策は待ったなしの課題です。今国会の重要課題の一つとして積極的に提言し続けていきたいと思います。

662名無しさん:2015/02/07(土) 10:38:56
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20150207-00000937-fnn-soci
ムハンマドの風刺画を転載した書籍、日本で出版へ
フジテレビ系(FNN) 2月7日(土)7時47分配信
フランスの新聞社「シャルリ・エブド」が襲撃を受けるきっかけになったムハンマドの風刺画を転載した書籍が、日本で出版されることがわかった。
第三書館が2月10日に発売する書籍は、シャルリ・エブドが掲載したイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画など40点余りが転載され、ムハンマドの顔を隠すなど、一部が加工されている。
第三書館は「風刺画には、ウィットもユーモアも感じられず、ヘイト表現そのもので議論するために載せた」としている。
一方、イスラム教徒らの団体は、抗議の会見を開いた。
在日パキスタン人協会会長は「風刺画を載せること自体が、侮辱だと思っている」と述べた。
団体は、販売を止めるよう抗議を続けるとしている。
最終更新:2月7日(土)7時50分Fuji News Network

663名無しさん:2015/02/07(土) 21:38:23
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150204-00000000-sasahi-m_est
妻に支えられ「イスラム国」入り 後藤さん本当の目的とは?〈週刊朝日〉
dot. 2月4日(水)7時2分配信

 虚ろな目でカメラの前に立つ後藤健二さん(47)は、なぜ人質交渉のカードになったのか。

「僕の代わりだったのかもしれません」

 そう話すのは、フリージャーナリストの常岡浩介さん(45)だ。昨年9月、取材中に知り合ったオマル・グラバと名乗るイスラム国司令官からこう頼まれた。「湯川遥菜さんをスパイ容疑で裁判にかけるので通訳をしてほしい」

 イスラム法学者の中田考氏と現地に向かった。

 だが、イスラム国支配地域のラッカに到着したころ、シリアのアサド政権による大規模な空爆があり、裁判は1週間ほど延期に。湯川さんに会えていなかったが、中田氏がラッカに向かう途中で持病の薬を入れたリュックサックをなくしていたため、「そこまで待てない」と帰国を希望。1カ月後に再訪することになった。

「彼らは、湯川さんを処刑もしない、身代金も要求しないと言っていた。あの時点で、イスラム国にとって日本は敵でも味方でもなかった。だから僕らも無事に帰国した」(常岡さん)

 だが、再渡航前日の昨年10月6日夕方、警視庁公安部が「私戦予備・陰謀」容疑で家宅捜索に現れた。

 イスラム国に参加しようとした男子大学生の関係者とみなされ、パソコン、携帯電話などが押収され、出国できなくなってしまった。

 後藤さんが日本を出たのは10月22日夜。常岡さんは「タイミング的には僕らの代わりの通訳と思える」と話す。

 真実は定かではないが、イスラム国へ出向き、現地で仕事をこなせるジャーナリストであったことは間違いない。

 後藤さんは1967年生まれ。大手企業に勤めていた実父の転勤で、2歳のとき、仙台市から東京都世田谷区へ。スポーツが大好きで、学校では生徒会長をやるなど目立つ存在だったという。法政大学の付属高校ではアメフト部に入部。同大社会学部に進学後は、コロンビア大学に留学するなどして語学力を磨いた。

 卒業後は、一般企業に就職したものの長くは続かず、都内のボディービルジムのインストラクター職などを経て、20代半ばでテレビ番組制作会社に所属。イチから経験を積み始める。視線は常に、世界の紛争地に向けられていて、NHKや民放キー局に映像を持ち込み評価をあげていく。

 当時から後藤さんを知る元NHKプロデューサーで武蔵大学の永田浩三教授はこう言う。
「戦争はただドンパチやるものではなく、少年兵が、子どもらしさを失う過程など、日常を破壊するものとして紹介していた」

 映像の質の高さは折り紙つきで、10分で数百万円が支払われることもあったという。ジャーナリストの安田純平さん(40)は、「ここ数年のテレビ業界では、最も成功したフリージャーナリストでしょう」。

 だが、私生活では2度離婚。3人目となる現在の妻と結婚後、妻の姓に変えたという。

 東大大学院で都市工学を学んだ妻は国際協力機構(JICA)に就職し、OECDに出向経験があるというエリート。結婚生活は順調で事務所の近くにある東京・赤坂の高級マンションに住み、友人らを招いて食事会をすることもあった。 長女(2)に続き、妻が次女を出産したのは、後藤さんの出国のわずか3週間前だ。その妻は、イスラム国からの最初の期限が迫った1月23日、実母の石堂順子さん(78)が行った会見には強く反対したという。

「面識がなかったのに、当日朝6時半に突然、携帯に電話があり、お互い励まし合いました。でも、『会見には出ないでください』と言われて……」(順子さん)

 だが、同29日、その妻もイスラム国に強要される形で英国のフリージャーナリスト支援財団を通じ、英語で声明を発表した。

「夫を救ってください」

 それがかなう日は来なかった。

(本誌取材班=古田真梨子、上田耕司、福田雄一、永野原梨香)

※週刊朝日 2015年2月13日号

664名無しさん:2015/02/07(土) 22:15:36
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150205-00143045-newsweek-int
「お遊びの時間はおしまいだ」 - 酒井啓子 中東徒然日記
ニューズウィーク日本版 2月5日(木)11時2分配信

 後藤健二さんとともに「イスラーム国」の人質にされていたヨルダン人パイロットのムアーズ・カッサーシバが、殺された。生きながら焼き殺されるという、残酷極まりない手口で。

 ヨルダン国内はもちろん、アラブ諸国全体に激震が走っている。遺族はヨルダンのなかでも有力な部族で、激しい口調で報復を主張した。政府は国内に捕えられていたイラク人の死刑囚2人を、即刻処刑した。対「イスラーム国」包囲網に参加している湾岸の君主国政府はもちろん、イラク、パレスチナ、レバノンなど「イスラーム国」周辺国やエジプトは即座に、ヨルダンへの同情と追悼を表明した。

 なによりも、生きたまま焼き殺すというやり方が、尋常でない衝撃を与えている。とはいえ、そのようなやり口はこれが初めてではない。アラブの人々の記憶に最近の出来事として思い起こされるのは、昨年6月、パレスチナ人の少年がユダヤ人に石油を飲まされ生きながらに焼き殺された事件だろう。生きたままではないが、イラク戦争から1年後のファッルージャで、駐留米軍に物資調達をしていた米ブラックウォーター社の職員が、殺害され遺体を引きずり回され、焼き討ちにされたあげくに、ファッルージャの橋に吊るされたという事件も、想起させられる。アラブ社会に棘のように刺さり続ける、パレスチナ問題とイラク戦争という二大屈辱の記憶を呼び覚まし、究極の憎悪を表現するやり方だ。

「イスラーム国」自身が手にかけたものとしては、すでにシリア軍兵士が数か月前に同じ手口で殺されている。中東報道の第一線のジャーナリスト、ロバート・フィスクは、「シリア軍はヨルダン国王に忠告してやることもできたのに」と皮肉まじりに述べた。というのも、ヨルダンなどの対「イスラーム国」前線国はいずれも、「イスラーム国」以上にシリアのアサド現政権と角突き合せているからだ。そういえば、今回の悲劇に対してシリア外務省は、珍しくヨルダンに弔意を示している。共闘への誘いだろうか。

 首を落とすだけでは、テロルの衝撃が薄れたと思ったのだろう。新たな方法で、「イスラーム国」は相手の怒りを煽ろうとしている。実際、怒りが頂点に達したヨルダンは、今にも単独でも「イスラーム国」に挑みかからんばかりの勢いだ。

 だがその一方で、脅しは他の有志連合に十分に効いている。ヨルダン人パイロットが拉致されて以降、有志連合の一員、UAEは、一切出撃をしていない。それまで「アメリカのお付き合い」で形だけ参加していた湾岸のアラブ産油国は、ヨルダン以上に軍事的に脆弱である。怯えて手を引いても不思議ではない。

665名無しさん:2015/02/07(土) 22:15:50
>>664

 ヨルダンが最大の頼りとするアメリカも、今後の進退が微妙なところだ。ヨルダンを単独で突っ込ませるわけにいかない。とはいえ、ヨルダンに引きずられて「イスラーム国」相手の全面戦争を決断するにはリスクが大きすぎる。アメリカもまた、26歳の女性ボランティアを「イスラーム国」に拉致されている。

 昨年6月、イラク北部に「イスラーム国」が進軍し、イラクの領土の3分の1を制圧したとき、即座にその危機の大きさ、相手の残虐さを感じたのは、イラク政府だった。むろん、シリア政府はそれ以前から、十分実感している。ただ者ではない相手だと認識して、なりふり構わずの戦闘を展開した。「イスラーム国」に殲滅されたら行き場のない、国家を持たないクルド民族は、背水の陣でこれに対峙している。

 だが、トルコ、ヨルダン、サウディアラビアなど、スンナ派の周辺国の出足は遅かった。内藤正典氏によれば、トルコで「イスラーム国」を脅威だと思うのは昨年秋の段階で6割を切っており、また事件直後のヨルダンですら7割程度でしかない。厳格なイスラーム統治を強要する「イスラーム国」であっても、同じスンナ派に対してはそんなひどいことはしないだろう、という安心感があったのだろう。裏返せば、シリアの現政権やイラクはシーア派なので、「イスラーム国」がいかにそれを異教徒視(タクフィール)しようが、気にしない、といったところだ。

 それが、ようやく「イスラーム国の脅威」がヨルダンまで伝わった。これまでのようなお気楽な気持ちでは、有志連合に関わってはいられない。王子、王女が見た目恰好よく軍服姿で戦闘機に乗り込む様子を宣伝してきた湾岸の君主国も、これからはそうはいかない。サウディアラビアでの新国王の登場、イエメンでの政変など、湾岸諸国のおひざ元も不安材料だらけだ。サスペンスものでいえば、犯人がナイフを閃かせて、「お遊びの時間はもうおしまいだ」といったところか。

 有志連合の足並みを乱す。バラバラになったところで、浮足立ち怒りに冷静さを欠いた国の勇み足を利用して、戦争に巻き込む。この巧妙な「イスラーム国」の挑発に、周辺国がどう対応するか、正念場を迎えている。

酒井啓子

666名無しさん:2015/02/07(土) 22:18:25
>>664
>なによりも、生きたまま焼き殺すというやり方が、尋常でない衝撃を与えている。とはいえ、そのようなやり口はこれが初めてではない。
>アラブの人々の記憶に最近の出来事として思い起こされるのは、
>昨年6月、パレスチナ人の少年がユダヤ人に石油を飲まされ生きながらに焼き殺された事件だろう。


【国際】ユダヤ人容疑者6人拘束 パレスチナ少年を生きたまま火を付けて殺害
http://peace.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1404654340/1

1 名前:brown_cat ★@転載は禁止[] 投稿日:2014/07/06(日) 22:45:40.00 ID:???0
 イスラエル当局は6日までに、占領地東エルサレムでパレスチナ人の少年(16)の拉致、殺害に関与したとして、
ユダヤ人の容疑者ら6人を拘束した。ロイター通信が報じた。

 パレスチナのマアン通信によると、パレスチナの司法担当高官は5日までに、暫定的な検視結果として、
ユダヤ人過激派に殺害されたとの見方がある少年は生存中に火を付けられた可能性が高いと指摘した。
パレスチナ人の怒りが高まり、イスラエル治安当局との衝突が拡大する恐れがある。

 少年の肺からすすが検出され、火を付けられた際にはまだ呼吸をしていたとみられる。頭部の負傷も見つかった。

 地元メディアによると、4日から5日にはイスラエル北部などでもパレスチナ人がイスラエル当局に投石を行った。
また、ユダヤ人の車が燃やされ、負傷者も出た。(共同)

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140706/mds14070621440004-n1.htm

関連ニュース
殺害パレスチナ少年、死因は焼死か エルサレム衝突再燃
http://www.asahi.com/articles/ASG757WNQG75UHBI01K.html
殺されたパレスチナ人少年の従弟 エルサレムで拘束
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_07_06/isuraeru-paresuchina/
エルサレム訪問の米国人少年、治安要員に殴られ拘束か
http://www.cnn.co.jp/world/35050425.html

関連動画
Violence against teens in Israel (CNN)
http://www.youtube.com/watch?v=zYO7YBcz-LE
イスラエル治安要員による暴行の様子と、暴行を受けて大怪我をした少年の無残な姿が映っています

関連スレ
【国際】エルサレム訪問の米国人少年、イスラエル治安要員に殴られ拘束か(暴行動画あり)
http://peace.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1404648392/

667チバQ:2015/02/08(日) 13:23:48
http://mainichi.jp/select/news/20150207k0000e030194000c.html
イエメン:シーア派武装組織が掌握…暫定統治機構開設へ
毎日新聞 2015年02月07日 12時41分(最終更新 02月07日 16時16分)

 【カイロ秋山信一】イエメン北部を拠点とするイスラム教シーア派武装組織フシは6日、議会を強制的に解散し、暫定統治機構として大統領評議会を開設すると発表した。国営サバ通信が報じた。フシは昨年9月に首都サヌアに侵攻後、権限拡大を進めてきたが、今年1月にハディ大統領が辞意を表明したことを受けて、政府の実権を完全に掌握した。事実上のクーデターに対して、国内のスンニ派勢力や国際社会の反発は必至で、イエメン情勢は混迷を深めている。

 ◇スンニ派の反発必至

 国営通信によると、フシは「憲法宣言」と称して、最長2年間にわたる統治を始めると発表した。意思決定機関の大統領評議会は5人のメンバーで構成し、内閣も新たに発足する。議会に代わる立法機関として、551人で作る暫定国民評議会も設立する。大統領評議会のメンバー候補は暫定国民評議会で選ばれるが、フシの同意が必要。現行憲法は「憲法宣言」と矛盾しない範囲で維持される。

 「憲法宣言」の発表の場には、スンニ派の政党やハディ前政権の幹部も立ち会い、フシは一定の支持を得ていることをアピールした。

 ハディ大統領の辞任には議会の承認が必要だったが、議会が強制解散されたことで、辞任は既成事実化された。ハディ氏も「辞意を取り下げるつもりはない」としている。

 フシはサヌアを含めた北・中部を実効支配しているが、南・東部のスンニ派部族や、国際テロ組織アルカイダ系のスンニ派過激派勢力「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」などはフシへの反発を強めている。石油が豊富な中部マリブ州や南部の港湾などを巡って、今後、フシとスンニ派勢力との紛争が激化する恐れもある。

 さらに隣国のスンニ派国家サウジアラビアも、イエメンでシーア派の勢力が伸びることを懸念している。サウジ国民の15%はシーア派が占め、サウジ政府は、スンニ派の支配に不満を抱くシーア派勢力が触発されることを警戒している。またフシと同じシーア派国家イランの影響力がアラビア半島で拡大することも懸念している。

 イエメンでは2011年の民主要求運動「アラブの春」でサレハ独裁政権が崩壊。副大統領だったハディ氏を中心に民主化を進めてきたが、治安や経済は混乱が続いている。1990年まで南北に2国家が分立していた歴史もあり、国内の分裂が深刻化している。

668チバQ:2015/02/08(日) 13:31:38
http://www.sankei.com/world/news/150207/wor1502070042-n1.html
2015.2.7 17:39

イエメン反暫定政権「ザイド派」が事実上の政権掌握宣言 イラン影響力拡大か

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 【カイロ=大内清】イエメンのイスラム教シーア派の一派、ザイド派勢力は6日、議会解散と大統領権限を有するザイド派主導評議会の設置を発表し、事実上の政権掌握を宣言した。1月に辞意を表明していたハディ暫定大統領の下で進められてきた政権移行プロセスが完全に破綻したことで混乱がいっそう拡大し、同国を拠点とする国際テロ組織アルカーイダ系武装勢力が活動を活発化させることなどが懸念される。

 これに対し、イエメンでのイスラム過激派掃討を進めるオバマ米政権の高官は6日、ザイド派の動きを「賛成できない」と批判。ザイド派の伸長を通じ、その後ろ盾とみられるイランが影響力を増すことを懸念する湾岸アラブ諸国からは、「問題解決のために国際社会がより強い態度を取るべきだ」と、何らかの介入を求める声が出ている。

 イエメンでは2012年のサレハ政権崩壊後、ハディ暫定政権の下で連邦制導入の動きが強まっていたが、これに反対するザイド派は昨年9月、より大きな権力配分を求めて首都に民兵を展開し主要部を掌握。1月には大統領府を制圧し、ハディ氏を軟禁下に置いていた。

669チバQ:2015/02/08(日) 13:34:52
http://www.sankei.com/world/news/150206/wor1502060045-n1.html
2015.2.6 20:25

サウジ人事刷新 中東の過激派対策に温度差懸念も

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1月25日、リヤドでアブドラ前国王の弔問客を迎えるサルマン国王(中)=AP
 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対する有志連合の一角であるサウジアラビアのサルマン新国王が、人事の刷新を進めている。1月に死去したアブドラ前国王系の人脈を排除するためとの見方が強い。この影響で、過激派を含むイスラム勢力との対立で協力関係にあったエジプトやアラブ首長国連邦(UAE)との関係が険悪化するとの観測もあり、域内の過激派対策に温度差が出るとの懸念も生じている。

 ■前国王派を排除

 サウジからの報道によると、サルマン国王は1月29日、内閣改造を行ったほか、異母兄であるアブドラ前国王の息子2人を、リヤド州知事とメッカ州知事の職から解任。政治・安全保障問題に強い権限を持つとみられる新たな評議会も設置され、議長にはムハンマド副皇太子が任命された。

 サウジ王室では、アブドルアジズ初代国王の寵(ちょう)愛(あい)を受けたとされるスデイリ家出身の女性が産んだ有力王子7人が「スデイリ・セブン」と呼ばれ、サルマン国王もその一人。国王の実兄の息子にあたるムハンマド副皇太子もこの閨(けい)閥(ばつ)に属している。

 このため一連の人事は、スデイリ閥がアブドラ前国王系の人脈を排除し、王室内の主導権を強める動きだとの見方も出ている。

 ■関係にすきま風?

 こうしたサウジ王室内の変化に神経をとがらせているとみられるのが、ともに有志連合参加国でアブドラ前国王と緊密な関係にあったエジプトやUAEだ。

 両国はアブドラ前国王とともに、イスラム過激派や中東有数のイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団を強く警戒してきたことで知られる。エジプトで2013年夏、国防相だったシーシー現大統領がクーデターで同胞団主導のモルシー政権を打倒した際は、サウジとUAEがいち早く支持を表明し財政支援を行った。

 UAEは現在、空爆こそ中断しているとされるものの、サウジとともに対イスラム国軍事作戦に参加。エジプトも、イスラム国系武装組織が台頭しているシナイ半島を国内に抱えているほか、過激派が活動を活発化させているリビアとも国境を接するなど、イスラム国やその傘下組織との戦いでは重要な位置を占める。

 しかし、スデイリ閥の中心人物のひとりとみられるムハンマド副皇太子は、UAEの首長国アブダビのムハンマド・ビン・ザイド皇太子と険悪な仲といわれるほか、今回の一連の人事ではエジプトとのパイプ役だった王室の重鎮も排除されたとされる。

 エジプトでの報道などによると、シーシー大統領は1月、悪天候を理由にアブドラ前国王の葬儀初日に参列せず、アブダビも政府高官からなる弔問団を派遣するにとどめた。エジプト、UAE両国とサウジとの間にすきま風が吹き始めているとみる専門家は少なくない。

 ■結束どう維持

 サウジは今回の内閣改造でベテランのサウド外相を留任させており、最重要同盟国である米国との関係に当面は大きな変化はないと予想されている。

 ただ、中東一の人口規模を誇る大国エジプトやUAEとの関係が悪化すれば、3カ国が連携して進めてきたイスラム過激派勢力封じ込め策にほころびが出る可能性もある。また、サウジからの対エジプト支援が減少した場合、経済が低迷している同国への影響は大きい。

 イスラム国をはじめとする過激派は不安定な社会・政治情勢を勢力拡大に利用しているだけに、3カ国の結束維持は有志連合を主導する米国にとっても課題となりそうだ。

670チバQ:2015/02/08(日) 14:14:35
http://mainichi.jp/select/news/20150208k0000m030020000c.html

中東情勢:サウジ難局、南北に敵対勢力抱え
毎日新聞 2015年02月07日 18時07分(最終更新 02月07日 20時44分)

 【カイロ秋山信一】イエメンで6日、イスラム教シーア派武装組織フシが実権を完全掌握し、イエメンに隣接するスンニ派国家サウジアラビアが警戒感を強めている。中東の覇権を争うシーア派国家イランの影響力拡大や、国内のシーア派による反体制運動につながりかねないためだ。サウジは、北部のイラク国境でイスラム過激派組織「イスラム国」(IS)の脅威にさらされており、南北に敵対勢力を抱える難局を迎えている。

 「外交は、善隣政策と内政不干渉を基本とする」。フシが暫定統治の方針を示した「憲法宣言」第4条は、サウジを念頭に置いたとの見方が強い。主要支援国であるサウジとの関係改善を図るとともに、フシと敵対するスンニ派勢力への支援など内政干渉には断固反対するとの姿勢だ。

 サウジにとって、フシの勢力拡大は計算外の出来事だった。

 2011年の民主化要求運動「アラブの春」で、当時のサレハ政権が動揺した際、サウジは調停役として副大統領だったハディ氏への平和的な権限移譲を実現させた。

 13年にフシや南部独立派も含む「国民対話」が始まり、14年2月に国土を6分割した連邦制導入を柱とする改革案で合意。新憲法策定や議会選挙の実施など民主化が進展することに期待が高まった。

 しかし、14年春ごろからフシが本拠地の北部から南方へ侵攻を始めた。14年夏には「燃料補助金削減の撤回要求」を名目に首都サヌアで大規模な反政府デモを主導。9月にはサヌアに侵攻し、政府の実権を奪った。今年1月には大統領府を包囲するなどしてハディ大統領に圧力をかけ、辞意表明に追い込んだ。

 フシの勢力拡大は、サウジの中東政策にとって大きな脅威だ。スンニ派のアラブ人国家サウジは、シーア派のペルシャ人国家イランとは、長年ライバル関係にある。イランが1979年の革命で王政を倒した後、「イスラム革命の輸出」を掲げたことが、国内での反王政運動を警戒するサウジを刺激した。

 イラクやシリア、レバノンに続き、親イラン派がイエメンで実権を握ったことで、シーア派による「アラブ侵食」は加速する一方だ。

 またイエメンの混乱は、サウジ王室を敵視するスンニ派の過激派の勢力拡大につながる恐れもある。イエメン南・東部では、1月の仏週刊紙襲撃事件で犯行声明を出した国際テロ組織アルカイダ系の「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)やISが勢力拡大を狙っており、サウジの安全保障上の懸念材料となっている。

671チバQ:2015/02/09(月) 20:14:02
http://www.sankei.com/world/news/150208/wor1502080020-n1.html
2015.2.8 22:39

イラン核めぐり新たな対立浮上 ハメネイ師、枠組み合意に「反対」






 ドイツ南部ミュンヘンの安全保障会議で演説する、欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表=8日(ロイター=共同)
 欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表は8日、ドイツ南部ミュンヘンでの安全保障会議で演説し、イラン核問題解決のため、欧米など6カ国とイラン双方が「強い政治的意志を示すべき時だ」と3月下旬までの枠組み合意を訴えた。

 だが、イランの最高指導者ハメネイ師は同日、テヘランで軍幹部を前に演説し、枠組み合意に反対して一括最終合意を主張、新たな対立が浮上した。昨年11月に双方が決めた交渉の進め方について同師が異論を唱えるのは初めて。欧米側を揺さぶり譲歩を引き出すことを狙った可能性がある。

 ミュンヘンの安全保障会議は8日、閉幕した。(共同)

672チバQ:2015/02/09(月) 20:26:58
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150209-00000083-reut-n_ame
焦点:シリアで「イスラム国」の勢いに陰り、壊滅には遠い道のり
ロイター 2月9日(月)18時4分配信
[ベイルート 6日 ロイター] - 過激派組織「イスラム国(ISIL・ISIS)」は最近、実行支配していたシリア北部の町アインアルアラブ(クルド名:コバニ)で劣勢に転じるなど、組織のほころびが見え始めている。ただ、壊滅するまでには程遠いようだ。

非政府組織(NGO)「シリア人権監視団」によると、米軍が主導する空爆の支援を受けたクルド人部隊は、コバニをめぐる約4カ月に及ぶイスラム国との戦闘に勝利。この攻防でイスラム国は約2000人の戦闘員を失ったとみられる。

その他の比較的目立たない地域でも、イスラム国はシリア政府軍やクルド人部隊に押されている。同組織と交戦した側は、イスラム国に内部分裂の兆しが見え始めていると指摘。また、イスラム国が戦闘員を強制徴兵しているという報告は、シリアとイラクで戦闘を繰り広げる同組織が要員不足に陥っている可能性を示している。

しかし、シリア国内でイスラム国の形勢が決定的に不利になるには、まだ長い道のりがある。同組織はシリアでの拠点とするラッカ県とイラク国内の支配地域では、依然として確固たる支配を握っている。

スンニ派主体の地域ではイスラム国は敵対勢力を一掃し、その支配を脅かす存在はいない。

コバニでの敗北を受け、イスラム国はシリアで新たな拠点を築こうと動くかもしれない。またヨルダン軍パイロットの焼殺映像を公開し、心理戦の能力も備えていることを十分に見せつけた。

とはいえ、コバニでの敗北は、昨年6月にイラクの都市モスルを制圧してから勢力を拡大し続けてきたイスラム国にとって、初めての大きな後退となった。

米国主導の有志連合で広報を務める米軍のトーマス・ギレラン中佐は、イスラム国がコバニで非常に高い代償を払ったと指摘。「確かにコバニを除けば、シリアの多くの地域でISILとの地上戦は手つかずだ。しかし、シリア政府軍やクルド人部隊のほか、その他の敵対勢力の攻勢にさらされている地域も複数ある」とロイターに語った。

さらに、イスラム国は支配地域から産出される原油を売ることで資金の一部を得ていたが、世界的な原油安で資金面でも打撃を受けているとみられる。

673チバQ:2015/02/09(月) 20:27:13
<劣勢で守りに>

シリア人権監視団の報告によれば、イスラム国はコバニ以外にも最近、デリゾール県の空軍基地近くでの重要な戦闘でシリア政府軍に敗れた。

また同監視団とクルド人当局者は、イラク国境に面するシリア北東部ハサカ県でも、イスラム国は劣勢にあるとしている。

国営シリア・アラブ通信(SANA)は6日、シリア政府軍が16の村を奪還し、多数のイスラム国戦闘員を殺害したと伝えた。

クルド人部隊のナシール・ハジ・マンスール氏は、イスラム国は守勢に回っており、過去1カ月での攻撃には著しい混乱がみられると指摘。「力のすべてを失ったことを意味するわけではないが、以前ほどの凶暴性は見られない」と、スカイプを通して語った。

コバニには戦略的な重要性は乏しかったが、各国メディアが当地での戦闘をトルコ国境から大々的に報道し、シリアでの戦いにおける焦点となった。

一方、イスラム国の戦闘員2人はスカイプを通じ、コバニ撤退は戦術的なものだと語った。

イスラム国はイラクではより大きな圧力にさらされている。モスルやアンバール県の大半は依然として支配下に置いているものの、その他の地域ではクルド人自治政府の治安部隊「ペシュメルガ」が相当な範囲の土地を奪還している。

米国主導の空爆は、ハサカなどの標的のほか、シリアからイラクへと移動するイスラム国戦闘員などを攻撃。また、ヨルダンは5日、シリアのイスラム国支配地域を空爆し、自国軍パイロット殺害への報復の序章にすぎないとした。

もっとも、専門家らの間では、イスラム国を掃討するには地上部隊の投入が必要との見方が多い。

ラッカとイラクの間に位置するデリゾールでは、イスラム国が支配を強めるているという情報もある。

しかし、小規模な組織がイスラム国に奇襲攻撃を仕掛けるなど、一部で抵抗勢力も台頭し始めている。

シリア政府軍も主要な空軍基地を依然支配している。同軍は最近、民兵組織の支援も受け、基地周辺の地域もイスラム国から奪還した。

<強制的に徴兵>

デリゾールでの最近の戦闘に参加したという人物によれば、イスラム国戦闘員の少なくとも6人が自爆攻撃を行ったが、そのどれもが無意味な行為であり、指揮系統が失われていたと語る。それを敵陣は「困惑しながらも、面白がって見ていた」という。

一方、シリア人権監視団などの話では、イスラム国はデリゾールで強制的な徴兵を行っていた。同監視団を率いるラミ・アブドゥルラーマン氏は「要因不足の表れ」だと指摘した。

シリアでの戦いの行方は、イラクでも同様だが、イスラム国の支配が最も強固なスンニ派地域で撃退できるかにかかっている。

この目的を達成するため、米国はシリアの主要な反政府勢力への武器供与と訓練の提供を計画している。ただ、戦闘要員の採用もまだ手つかずであり、実際の運用方法をめぐっても多くの疑問が浮上している。聖戦主義者ではない反政府勢力は、シリアでの戦闘に関わる当事者のなかで最も弱い組織と言える。

米国政府はアサド政権と協力するという考えは避けている。クルド人組織「民主統一党(PYD)」の軍事部門である人民防衛隊(YPG)は、イスラム国との戦いにおいてすでに米国のパートナーとなっており、勇猛果敢な戦いを見せている。しかし、クルド人地域以外で同じような働きを期待するのは難しいだろう。

西側上級外交官の1人は、最近のイスラム国の後退は誇張されるべきではないとしたうえで、「勢いのあったISISの時代が終わったことに疑いの余地はない」と述べた。

スンニ派地域でイスラム国が再編成する可能性もある。別の外交官は、「現在のイスラム国は守勢に立たされ、統制がとれていないが、再び団結し勢力を盛り返すことは可能だろう」と語った。

(Tom Perry記者、Mariam Karouny記者、翻訳:伊藤典子、編集:宮井伸明)

674とはずがたり:2015/02/10(火) 12:08:14
力で抑え込むスリランカ方式が巧く行くのかねぇ?イスラム教徒の昇華が無いから拗れるばかりに思えるんだが。

イスラム国幹部死亡か アフガン、米無人機攻撃で
共同通信 2015年2月9日 22時53分 (2015年2月9日 22時54分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20150209/Kyodo_BR_MN2015020901002324.html

 【イスラマバード共同】アフガニスタンの地元メディアなどは9日、南部ヘルマンド州で同日、米国の無人機が車両をミサイル攻撃し、旧タリバン政権時代の司令官で、中東の過激派「イスラム国」に参加していたアブドルラウフ幹部が死亡したと伝えた。
 アフガン・イスラム通信などによると、イスラム国は同幹部をアフガンや隣国パキスタンにまたがる地域の“副知事”に任命していた。イスラム国をめぐっては、パキスタンでもイスラム武装勢力の元有力幹部がバグダディ指導者への忠誠を表明するなど影響が広がりつつある。

675とはずがたり:2015/02/10(火) 12:09:37
やってることは挑発そのもので,口先では自己責任論には立たないとか立派な事いっちゃって自己陶酔してるおバカだからなぁ。。

イスラム国対応で「軽率なミス」◯◯の前で首相演説〈AERA〉
dot. 2015年2月9日 16時01分 (2015年2月9日 16時52分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20150209/asahi_20150209_0010.html

 イスラム国から人質を救うことができなかった日本政府。その一連の動きを、識者はどう見るのか。

「責任は、すべからく私にある」

 4日の衆院予算委員会。安倍首相は、後藤さんらの殺害についてこう語った。だが、責任の有無を論じるにも、何が起きたのかを検証しなければ意味がない。事件の一連の経緯にはまだ解けないナゾがいくつもある。

 最大の疑問点は、人質の存在を知りながら、安倍首相がエジプトでの演説でイスラム国対策として「2億ドル支援」を打ち出した点だ。確かに、難民などを助ける「非軍事的支援」であると明確に伝えたが、イスラム国は「ABE」と「JAPAN」を敵視し、身代金を要求した。

 飯塚正人・東京外国語大学教授は、安倍首相が「ISIL(イスラム国の別称)がもたらす脅威を少しでも食い止める」と訴えた点が、あまりにも外交センスに欠けていたと批判する。

「日本人なら憲法の縛りなどから軍事的な意図がないことはわかるが、中東でイスラム国の名前を出して訴えれば、相手側には当然、軍事援助だと聞こえる。演説で余計なことは言わず、難民支援だけを伝えればよかった。彼らに大義名分を与えた」

 もう一つ疑問点がある。最初の脅迫ビデオの公開後、イスラエル国旗の前で安倍首相がイスラム国批判の演説を行った点は総じて評判が悪い。松富重夫・駐イスラエル大使は中東アフリカ局長も経験したアラブ通だ。

「松富大使にしては軽率なミスだった。事態が一段落したら、大使の責任が問われることになるでしょう」(外務省関係者)

 中東通の大野元裕・民主党参院議員もこう指摘する。

「テロとの戦いで人道支援はありですが、その説明をする場が、イスラエルの国旗を背にしていたのは、正直なんでかなあと思った。会見場ではなく、ぶら下がりでやる手もあった。不用意だったと言わざるを得ない」

※AERA 2015年2月16日号より抜粋

676名無しさん:2015/02/11(水) 10:49:17
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150211-00043441-playboyz-soci
イスラム国に3度入った戦場ジャーナリストが語る 「後藤さんがイスラム国に入る前に湯川さんを助けられたのではと残念で悔しい」
週プレNEWS 2月11日(水)6時0分配信

常岡浩介氏はなんのためにイスラム国に3度も入ったのか――?
イスラム国に日本人が殺害された――。

紛争地域に足を踏み入れれば常に死の危険がつきまとう。しかし、そのリスクを覚悟の上で、取材を続ける人たちがいる。戦場ジャーナリストと呼ばれる記者たちだ。

彼らはなんのためにそこに行くのか? 何を求めて取材し続けるのか? 戦場にかけるその誇りと生き様を聞いた。

■イスラム国の“首都”ラッカはゴミだらけ

“イスラム国”という残虐な“国”に3度も行ってきた経験を持つジャーナリストが常岡浩介氏だ。

―今、メディアに引っ張りだこなんじゃないですか。

「いや、ヒマになってきました。政府批判をするので、テレビで使われなくなってきたんですよ。プロデューサーにも怒られるし」

―今回の人質事件についての感想は?

「後藤健二さんがイスラム国に入る前に、湯川遥菜さんを助けられたんじゃないかと僕は思っています。それが残念で悔しい。

湯川さんが昨年8月にイスラム国に拘束された後、イスラム国から僕に連絡がありました。『湯川さんの裁判をやって、問題がなければ解放する』と言っていたので、『じゃあ10月に行く』と返事をしました。ところが、10月上旬に『私戦予備・陰謀』の疑いで家宅捜索を受けて、行けなくなってしまったんです。

一方、外務省は当初、イスラム戦線を通して、湯川さんを捕虜交換で解放しようとしていた。しかし、イスラム戦線はイスラム国と最も対立している組織だし、捕虜交換も成功したことがなく、うまくいかなかったみたいです。

もし、外交ルートを使うなら、トルコに頼むべきでした。トルコは9月20日に拘束されていた49人の領事館員を交渉で取り戻している。そこに湯川さんをひとり加えることはできたんじゃないかと思っています」
―その後、後藤健二さんも拘束されました。

「後藤さんと湯川さんの脅迫ビデオが公開された時点で絶望的になりました。これまで、殺人予告ビデオが出た後に解放された人はいません。

この時点で限りなく可能性はゼロに近いのですが、少なくとも3ヵ月前なら状況は違っていた。ですから、可能性は低いけれど、僕の持っているイスラム国とのチャンネルを使って交渉をすることはできたはずです。

だから、1月22日に外国特派員協会の会見で『私はイスラム国と交渉ができます』と表明しました。しかし、受け入れてもらえませんでした」

―常岡さんは、これまでに3回イスラム国に入っていますが、内部はどのような状況ですか?

「僕が最初に入ったのは2013年の4月。まだイスラム国ではなく、シリア内で『ヌスラ戦線』と名乗っていたときです。その頃は支配地域といえる場所がほとんどなく、ほかの武装勢力と混在状態でした。すぐ近くにある自由シリア軍の基地と行き来したり、仲よくしているようでした。

2回目が2013年の10月。トルコの国境地帯を支配していた『イラクとシャームのイスラム国(ISIS)』のオマル司令官に接触をして、彼に支配地域を案内してもらい、住民たちを取材させてもらいました。

ISISは、その頃から過激さを増し、ほかのグループから『あいつらとは一緒に戦えない』などと言われていた。ただ、ISISの激しさは地域で差が大きく、僕が取材に入った地域は司令官も地元出身で、穏やかな雰囲気で比較的戦闘が起きていない場所だったので、宣伝の意味もあって受け入れたんだと思います。

3回目は去年の9月。“首都”といわれるラッカに行きました。

ラッカは、ゴミの回収ができていないのか、街がゴミだらけでした。しかし、電気はきちんと通っていた。シリア内で電気が通っている反体制派の街は珍しいんです。それは、彼らが最初に発電所や油田、製油施設などを第一に確保しているから。

ただ、毎週金曜日にラッカの公共広場で、公開処刑が行なわれる。死体がつるされ、生首がさらされる。住民たちは、できることならこの街から脱出したいと思っていたでしょう」

677名無しさん:2015/02/11(水) 10:49:33
>>676

―イスラム国は、原油の密売で利益を得ているといいますが、どうやっているんでしょうか?

「原油をトルコに密売している場所も見ました。石油を詰めたポリタンクをヒモに通して川に浮かべ、人力で受け渡しをしているんです。ものすごい原始的な人海戦術で、ビックリしました。その様子を写真に撮ろうとしたのですが、カメラを向けると止められてしまった」

―素朴な疑問ですが、イスラム国は“国”でしょうか?

「近代の国際法では国家として認められませんが、支配する領域があって、支配される住民がいて、実効支配が行なわれていることを考えると、彼らにとっては“国”でしょう。歴史的・文化人類学的にみれば、これまでこうした条件を満たした組織を国と呼んでいましたから」

*この続きは、発売中の『週刊プレイボーイ8号』にてお読みいただけます!

(取材・文/村上隆保 撮影/本多治季)

●常岡浩介(つねおか・こうすけ)
1969年生まれ。94 年長崎放送報道部入社。98年からフリージャーナリストに。2000 年にイスラム教に改宗。チェチェンやロシア、アフガニスタン、パキスタンなどを取材

■週刊プレイボーイ8号(2月9日発売)「それでも戦場ジャーナリストが命をかけて伝えたい真実とは?」より(本誌では戦場ジャーナリスト・広河隆一氏、山路徹氏のインタビューも掲載!)

678名無しさん:2015/02/11(水) 10:51:01
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150204-00010004-shincho-int
イスラム国の住民たちの証言 「法律」「通貨」「教育」「水道」「電気」〈週刊新潮〉
BOOKS&NEWS 矢来町ぐるり 2月4日(水)8時1分配信

 乾いた大地に血の雨が降り、侵奪に晒された街は修羅の巷と化す――。残虐な殺戮行為を繰り返し、恐怖で人々を統治するイスラム国。支配地域に暮らす人々は一体どんな生活を強いられているのか。法律や通貨、教育はどう変わったのか。地獄を生きる住民たちが明かした、狂気と暴力が渦巻く支配地の今。

 ***

「日本人たちはなぜイスラム国の支配地域に足を踏み入れたのか。こうなることは分かっていたはずだ」

 昨年8月、イスラム国に完全制圧され、現在、同国の首都とされているシリア北部の街、ラッカ。その地で地下に潜って抵抗活動を行っている住民は、本誌の電話取材に、声を潜めてこう語った。

 フリージャーナリストの後藤健二さん(47)と会社経営者の湯川遥菜さん(42)が拘束され、日本でも俄かに関心が高まったイスラム国。昨年6月、最高指導者とされるバグダディ容疑者が突如、建国を宣言し、イラクとシリアで勢力を拡大している。両国土にまたがる“領土”は今やその3分の1に及ぶが、統治の実態はほとんど知られていない。本誌はその内実に迫るため、支配地域の住民やそこから逃れてきた難民などに電話取材を試みた。その数、のべ37人、時間にして21時間余り。電波状況は悪く、つながっても盗聴を恐れ、拒絶する者も少なくない。取材は困難を極めたが、インタビューを重ねることで、少しずつその実像が浮かび上がってきた。トップのバグダディの下には、シリア担当とイラク担当の副官がいる。

「副官に任命された県知事が支配地域に送り込まれ、治安や徴税などを担っています。大変なのは、イスラム国が独自に解釈したシャリーア(イスラム法)の厳格な運用が行われている点です。戒律が極端に厳しくなり、もちろん酒、タバコは厳禁。女性は、全身を覆い、目の部分だけが出る黒い服を着ることが義務付けられた。しかも1人で出歩くことすら禁止されました」

 と語るのは、ラッカの北西に位置するマンビジュの40代男性だ。夜7時以降は、男女を問わず外出禁止になったという。

■磔で公開処刑!
「ヒスバと呼ばれる宗教警察が一般市民を監視しています。街の周りには検問所が設置され、住民の出入りが厳しくチェックされている。警察官らが、車体にヒスバと書かれたトヨタのピックアップトラックに乗り込んで街中を巡回し、違反者がいないか目を光らせています。女性が少しでも肌を露出していると、その場ですぐムチ打ち100回の刑を食らう。飲酒や喫煙が見つかると、刑務所に入れられ、指を切られる場合もある。厳罰で住民に恐怖心を植え付け、支配していくのです」(同)

 役所や裁判所、警察署などの行政機関は従来の建物をそのまま使用し、職員だけがイスラム国の人間に代わっているという。もっとも浄水場や発電所は働くのに技術が必要で、元の職員がそのまま勤務している。こうしたライフラインは現在、どうなっているのか。さらに北部のジャラーブルスに住む男性はこう話す。

「ジャラーブルスやマンビジュの街は水源であるユーフラテス川が近いので、水道は24時間、不自由なく使えます。しかし電気の使用は、1日3〜4時間に制限されている。毎日不安定で、使える時間帯もその日によって異なります」

 ラッカの住民によれば、

「羨ましい話で、ラッカでは電気ばかりか水道も1日3時間ほどしか使えません」

 教育も様変わりした。ロンドンに拠点を置くシリア人権監視団の職員の話。

「哲学や現代政治の授業が廃止されました。それに代わり、コーランを読み込む授業が増えている」

 先のラッカの住民も、

「語学はアラビア語だけで、歴史もイスラム史のみになった。自然科学系は、彼らが認めた範囲内のみ。役に立ちそうなエネルギーや資源に関する授業だけです」

679名無しさん:2015/02/11(水) 10:51:28
>>678

 イスラム国は昨年11月、ディナールという金貨など、独自の新通貨も発表した。

「首都のラッカでは一部住民の問で流通が始まっているようですが、供給量が少ないことから、マンビジュなど他の街では全く見かけません。一般に使われているのは、以前からのシリア・ポンドと米ドルです」(マンビジュの住民)

 品不足で物価が上がり、生活に困窮する者も多い。

「そうした中で、朝目覚めると、必ず街中に死体が転がっている。イスラム国に抵抗した者は、磔にして市中に晒し、公開処刑で見せしめにします。住民は沈黙を守り、服従するしかない」(別のラッカの住民)

 支配地域の住民たちはいつ災禍がふりかかるやもしれぬ極限状態を生きていくしかないのである。

「特集 暗黒の支配地域に電話インタビュー! のべ37人に21時間15分! 『イスラム国』大全」より
※「週刊新潮」2015年2月5日号

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680名無しさん:2015/02/11(水) 12:59:48
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150211-00000014-asahi-soci
「シャルリー」転載本、悩む現場 風刺?侮辱?論争上陸
朝日新聞デジタル 2月11日(水)9時11分配信

 仏週刊新聞「シャルリー・エブド」などに載った風刺画をまとめた本を、東京の出版社「第三書館」が10日発行した。題名は「イスラム・ヘイトか、風刺か」。その名の通り、出版への評価は分かれる。絵にはモザイクがかけられたが、イスラム教徒の反発などもあり、発売に至るまで書店や寄稿した人の対応は揺れた。


■注文販売のみの書店も

 東京都内のある書店は計8冊を仕入れ、入り口付近の新刊コーナーに並べた。

 手に取り1冊買い求めた私立大1年の女子学生(21)は「品のない絵だと思ったが、知ることを目的にまとめて出版することには意味がある」。一方、都内の金融業の男性(50)は本のことは報道で知っていたが買わなかった。海外でイスラム教徒と仕事をした経験もあるというが「『イスラム国』は日本人を標的にすると言っている。関わりたくない」と話した。

 第三書館にはこれまでに約500店から3千冊の注文が入ったという。書店側には慎重な対応が目立つ。

 出版取り次ぎ大手の日販やトーハンは、過去の取引実績から注文がなくても書店に本を届ける委託販売ではなく書店側の注文を受けて本を卸す方法をとった。値段が高い本や専門性の高い本で多く使われる手法という。取材に対しトーハンは「書店側に迷惑がかかる可能性があるので配慮した」、日販は「書店との話し合いの中で判断した」とそれぞれ答えた。

 大手書店では、三省堂(約35店舗)はイスラム教徒への配慮などから店頭には置かない。だが既に客から注文があり、今後も注文販売はするという。丸善ジュンク堂書店(約85店舗)は「選択肢を提供するのが書店の使命。販売自粛の指示はせず、各店舗の判断に任せる」。取次会社に注文するかどうか、店頭に並べるか否かなどの対応を本部では決めなかった。10日時点で注文した店舗でも本は入荷できていないという。一方、八重洲ブックセンター(13店舗)は注文販売もしないといい、「販売してお客様に何かあってはいけない」と安全面への配慮を理由に挙げた。本はネット通販「アマゾン」などでも取り扱うという。

朝日新聞社

681名無しさん:2015/02/11(水) 13:13:13
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150211-00000001-sasahi-pol
邦人人質事件 安倍首相は拘束知らず「イスラム国」批判?〈週刊朝日〉
dot. 2月11日(水)7時6分配信

 フリージャーナリストの後藤健二さんが殺害されてから、国内外で追悼の声が相次いでいる。後藤さんと湯川遥菜さん解放のためにできることはあったのではないか。

 国会では4日と5日に集中審議が開かれ、政府は事件の対応について野党から追及を受けた。そこでは疑問点も浮かび上がってきた。

 まず、後藤さんがシリアで行方不明になったことを政府が知ったのは昨年11月1日。後藤さんの妻から連絡があったという。それが、何者かに拘束されたと認識したのは12月3日。「犯行グループからメール接触があったと連絡を受けた」(岸田文雄外相)。

 ここで一つの疑問点が浮かぶ。政府は、後藤さんが何者かに誘拐されたことは把握していた。ところが先月17日には、安倍晋三首相はエジプトでの演説で、

「イスラム国と闘う周辺各国を支援する」

 と、強い表現でイスラム国を批判。そして3日後の1月20日、イスラム国は湯川さんと後藤さんの最初の殺害予告動画を公表した。政府は殺害予告が出るまで、後藤さんを拘束した組織がイスラム国だと特定できなかったという。

 イスラム国が映像を出した直後から、政府は慌てて在ヨルダン日本大使館の人員を増員。だが、最後までイスラム国との直接交渉はかなわなかった。

「日本はイスラム国との交渉のチャンネルがつくれず、ヨルダン政府を頼ることしかできなかった。ヨルダン政府は人質解放の交渉をしたが、自国のパイロットを人質に取られており、日本の交渉を優先させることは不可能だった」(ヨルダンで取材を続ける朝日新聞特派員の三浦英之記者)

 ヨルダン政府の最大のカードは同国で収監されていたサジダ・リシャウィ死刑囚の釈放だ。イスラム国は一時、後藤さん解放の意思を示したが、ヨルダン政府はパイロットの安否確認を優先し、交渉は決裂した。

 一方、1999年8月に中央アジア・キルギスで起きた日本人鉱山技師らがイスラム武装勢力に誘拐された事件では、63日後に人質解放に成功した。当時、官房副長官として人質解放に尽力した新党大地の鈴木宗男代表はこう話す。

「在ウズベキスタン日本大使館の高橋博史参事官(現アフガニスタン大使)が、中央アジアのゲリラ勢力に精通していて、とても助けられた。キルギスにはキャリア官僚による現地対策本部もあったが、彼らには何のチャンネルもなかった」

 キルギス政府を通じての交渉に情報の混乱もあった。高橋氏は身代金なしでの解放を前提に交渉を続けていたが、キルギス政府から現地対策本部を通じて日本政府に300万ドル(約3億円)の現金を準備するよう要求があった。このカネはドル紙幣で運ばれたという。

 ところが、このカネは武装勢力には渡らず、キルギスの政治家らの間で横領されたといわれている。人質の解放が成功しても、苦い教訓を生んだ。

「今回のイスラム国の事件で、あらためて日本には国力に見合ったインテリジェンス能力がないことを露呈した。11月に後藤さんが行方不明になった情報を入手してから、どのような体制を取り、官邸はどういう報告を受けていたのか。政府は検証をして、可能な限り公開しないといけない」(前出の鈴木氏)

※週刊朝日 2015年2月20日号より抜粋

682名無しさん:2015/02/11(水) 13:53:08
http://blogos.com/article/105233/
松田公太2015年02月09日 12:32「ありとあらゆる手を尽くす」

先日のブログ(2015 2 6「政府の姿勢から見えるテロに対する危機感の低さ」)に非常に多くの賛否両論が届いたので、追加で思うところと、調べて分かったことを書かせて頂きます。

私は先週後半もスケジュールの合間を縫って、戦場ジャーナリスト、記者、外務省、中田考さんの顧問弁護士などとコンタクトをとりながら、今回の事件の検証を進めました。
(まず誤解が無いように書きますが、私は中田さんとは知り合いでもなく、肩をもっているわけでもありません。本人に関する情報は全て顧問弁護士を通じて入手しております。あくまでも客観的に検証をし、将来への備えをする為です。)

某TV番組の収録インタビューでもお話をさせて頂きましたが、重要なのは本当に「ありとあらゆる手段」を尽くしたと言えるのか。尽くせなかったとしたら、今後はどのような行動を取るべきかを検証することだと思います。
詳細はつまびらかに話せないのは分かりますが、失敗に終わった以上、一定程度の説明をし、野党と協力し合って改善を目指す責任が安倍政権にはあると思います。

そして、過去に類似の事例があれば、それも参考にしなければなりません。
私は今回、1999年に起きたキルギス日本人誘拐事件に着目しました。
4名の日本人鉱山技師が、イスラム国家の樹立を目指していた反政府系武装組織ウズベキスタン・イスラム運動(IMU)によって拉致された事件です。
これは大変な交渉を経て人質全員の解放を実現した事件であり、当時の外務省職員もまだ数多く残っている為、その時の経験が今回の対応に色濃く影響した可能性があるからです。

テロリストとの交渉過程は詳細に明かされていませんし(勿論されるべきではありません)、身代金が実際支払われたかどうかも断定的には言えません(これについても勿論、政府は言及してはいけません)。よって、私が注目したのは、どのような人が交渉に当たり、どのような人から協力の申し出があったかでした。

見えてきたのは、キルギス事件では直接的な交渉ルートが開拓されていたということ。
当時、在パキスタン日本大使館専門調査員として2年間勤務し、国連アフガニスタン特別ミッションの政務官としてアフガニスタンに常駐した経験もある高橋博史さん(ウズベキスタン大使館員)等がいたため、武装勢力側や影響力の高い部族長との直接交渉ルートを開拓することができていたのです。そして、紆余曲折はありましたが、約2か月掛かって、人質は無事に解放されました。

最大のポイントだった直接交渉ルートの確立。
これは短期間で構築できるものではありません。今後は在イラクやヨルダン、トルコを始めとした中東の外交官等が腰を据えて、少なくとも部族長や宗教指導者とのコネクションを構築していく必要があります(ISILの内側に存在する対立軸とも何とか接点を作ってもらいたいところですが、日本のインテリジェンスにはハードルが高すぎるでしょう)。

また、当時の事件発生時も様々な人から協力の申し出があったようです。大事件が起こった際は功名心に駆られた自称「識者」が多く集まってくるのは避けられません。キルギスの場合は事件後も多くの情報が流布し、その火消しに政府も時間を費やしてきた跡がみられます。

そのような経験を経て、外務省には「テロ事件の時は、君子危うきに近寄らず」で、自称識者からの申し出は受け付けないという考えが根付いてしまったのかもしれません。結果的に人質解放となったので、それを成功事例として踏襲したくなるのも理解できます。多忙な中においては、特にグレーやブラックな経歴がついている人からの情報を最初から排除したくなる気持ちも分かります。
しかし、他に有力なパイプが構築できていないとしたら話は別です。
人の命が掛かっている状況下であれば「虎穴に入らずんば虎子を得ず」に方針を切り替え、一度は会って話を聞いてみるというスタンスが必要だったのではないでしょうか。

683名無しさん:2015/02/11(水) 13:53:32
>>682

ところが、今回の件について様々な情報を収集するにつれ、違う動きがあったことも見えてきました。
外務省の中には必死に解決の糸口を探っていた職員がいたのでしょう。一度、中田氏への連絡を第三者経由で試みています(直接連絡をした証拠を残したくなかったのかもしれません)。

その時の依頼は、手紙をISILの幹部に中田氏から送ってもらうこと。
しかし、その内容があまりにも稚拙でした。
後藤さんと湯川さんの殺害予告動画が挙げられた直後、外務省は「邦人殺害予告事案に対する日本からのメッセージ」 という短い文書をウエブサイトに上げていますが、手紙はその英語訳とアラビア語訳でしかなかったのです。
しかも、手紙の出だしは「To whom it may concern」(ご関係者各位)と書かれていて、まるで平時のビジネスレターのようなイメージでした。
こんな内容ではISIL(中田氏はイスラム国と呼んでいます)の司令官に送れないと、その依頼を断ってしまったのです。

それが外務省の気分を害してしまったのかもしれません。それ以降は中田氏サイドからの協力の申し出はすべて無視されるようになってしまいました。
(後藤さんの奥様宛のメールに返信しないと判断したのは誰かという私の問いに対し菅官房長官は「私の下で」と正直に答えて頂きましたが、中田氏と接触することを禁止したのは誰の判断だったかは分かりません。)

しかし、繰り返しですが、「ありとあらゆる手を尽くす」と約束した以上は、政府は奥様宛にあったメールへの返信(これ以上の直接的な連絡先はありません)や、中田氏と一度ぐらい会って話をする(協力を要請しなかったとしても、情報を少しは入手できたかもしれません)ということを、やってみるべきだったのです。
中田氏に「交渉をしてもらう」ということではありません。
あくまでも日本政府とISILをつなぐパイプ役になってもらうということです。
特に今回は72時間という非常に短いタイムリミットが宣告されていたので、少しでも効果がありそうな手は同時並行的にすべて行うべきでした。

リスキーと思われることを実行する判断は、官僚にはできません。
その場合は政治判断が必要となります。しかし、今回はそのリスクをどの政治家も取らなかった。会わないリスク(そのまま人質が帰って来るか来ないかは成り行きに任せる)のほうが、会うリスク(失敗した場合、何を言われるか分からない)より政権批判に繋がらないと判断したのでしょう。
要は日本にありがちな「減点主義」的な発想です。
目立った行動を取らなければ、あとは国会で「仮定の話はしません」「機微にわたる話を開示するわけにはいきません」と言い続ければやり過ごすことができるのです。

684名無しさん:2015/02/11(水) 13:53:41
>>683

私が委員会で聞いたことは特に国家機密上の問題になることではありませんし、今後のテロとの戦いにマイナスの影響を及ぼすものでもありません。
例えば「中田氏となぜ一度も話をしなかったか」という質問は、「中田氏と話をした内容を開示しろ」というものとは全く違います。あくまでも今後の政府のとるべき「姿勢」を考えるために聞いているにすぎないのです。

なぜ、そんな質問にも答えられないか。
それは、今回、政府が「何もできなかった」というよりは、「何もしなかった」からかもしれません(他国や部族長に協力要請はしていましたが)。
つまり、直接ISILと接触ができた可能性があるのに、その手段を避けたともいえます。
直接交渉をして、失敗してしまった場合は、ダイレクトにその誹りを受けることになってしまうからです。
それが徐々に明るみに出るのが嫌なので、何を聞かれても「答えられません」「ありとあらゆる手を尽くした」とリピートするしかないのです。

実際、目立った失点がなかった安倍政権は、人質事件への対応が評価され、支持率が5%も上昇しています。
また、危険な地域に行ってテロや事件に巻き込まれた場合は「自己責任」と答えている国民が83%に上るそうです。(両方とも読売新聞調べ)

私も自己責任は否めないと思います。そして、テロには屈してはならない、つまり身代金などは絶対に払ってはならないと思っています。
しかし、それを踏まえた上でも事件が起こってしまった以上は、国は国民の命を救うために本気で「ありとあらゆる手」(身代金以外の)を尽くす必要があります。そんな時に微塵でも「将来、野党や世論に追及されないように」「減点しないように」「支持率が下がらないように」「何もしないで嵐が過ぎるのを待つ」という考えが頭を巡っているようでは政治家失格だと思います。

人の命がかかっていたのです。
囚われの身になっている本人や、そのご家族の気持ちになってみて下さい。
自分の家族が囚われていたら、本当にメールを送らなかったでしょうか。本当に中田氏と一度も連絡をとらなかったでしょうか。ISILと直接的に連絡がとれるかもしれないチャンスを最初から排除したでしょうか。
どんな可能性にでも賭けてみたのではないかと思います。

日本人を狙ったテロ・人質事件の危険性が高まっていく中で、今後の日本政府がとるべき姿勢も引き続きこれで良いのか。我々国民が考えていく必要があります。

685とはずがたり:2015/02/11(水) 17:46:10
イスラム国の「真の狙い」など存在しない
錯綜した人質事件の情報(前篇)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42825
2015.02.03(火) 黒井 文太郎

 この間、さまざまな情報が飛び交い、あたかもヨルダンとイスラム国の交渉が進んでいるかのような印象もあったが、そうした情報はいずれも誤情報だったということになる(→とは註:全体的に興味深い文章だが,ここはそう云えない様な気がする。)。

今回の人質事件をめぐっては、イスラム国の目的について「存在感のアピール」とか「有志連合への揺さぶり」などとさまざまな説が飛び交ったが、それには大いに疑問がある。実際のところ、すでにイスラム国の存在感は国際的にも十分に大きなものとなっており、いまさら新たな誘拐・殺人を重ねても、国際的な宣伝効果はさほど高くない。

 また、ヨルダンと日本を結びつけた今回の脅迫も、日本人の反イスラム国感情を高めこそすれ、有志連合を揺さぶるほどの効果など最初から期待できない。つまり、イスラム国の「真の狙い」なるものが、本当にあったのか甚だ疑わしいのだ。

まず行うべきは、実際にイスラム国のやっていること、言っていることをシンプルに分析する作業である。それがベースになって初めて、「もしかしたら他に狙いがあるのかも?」と検討するという手順が必要だ。それが最初から、主観的推測と未確認情報を前提にした分析がベースになってはいけない。

 今回の事件で言えば、実際のイスラム国の言動だけを検討しても、そこには一貫性があることが分かる。

 繰り返すが、イスラム国の考えは外部には分からない。もちろん彼らの言動に大きな矛盾があれば、隠された裏の狙いがあるといった「穿った見方」も説得力を持つが、矛盾が見当たらなければ、まずはストレートに考えることが必要だ。

その行動は完全にプロの誘拐団のもの

 まず、イスラム国の過去の行動を見れば、今回の人質事件は、これまでイスラム国が何度も繰り返してきた「外国人誘拐ビジネス」の延長にすぎないことが分かる。イスラム国は、特にシリアにおいて、自分たちの手に入った外国人を片っ端から監禁している。

 監禁した外国人に対し、イスラム国はまずはスパイ容疑で尋問し、その後はほぼ例外なく身代金目的の人質としている。そして、身代金が支払われた人質は必ず解放し、支払われなかった人質は殺害している。

 この方針は徹底したもので、例えば彼らが敵視しているキリスト教主導先進国であるフランスの国民でも、身代金が支払われれば解放している。米英の両国は国策として身代金支払い拒否を公言しているが、それでも例えばアメリカ人人質の家族に身代金が要求されていたケースがいくつか明らかになっている。たとえ敵国でも、解放するか殺害するかは、完全に身代金支払いの有無によるのだ。

 これは、彼らが政治的アピールを最大の目的とはしていないことを示唆している。彼らの行動は完全に、営利目的のプロの誘拐団のものだ。彼らはただ1回だけ誘拐しているわけではなく、資金源として誘拐をとらえている。彼らは自分たちの脅しが言葉だけでないことを担保し、さらなる脅迫を円滑に行うために、必ず約束は守る。少なくともイスラム国はこれまでの誘拐事件で、そのルールを一度も破ったことがない。

 ちなみに、シリアで誘拐ビジネスが流行しだしたのは、内戦が泥沼化した2012年半ばであり、イスラム国がその主役になったのは2013年半ば頃からだが、現地での誘拐ビジネスには当初からそうしたルールがあったようだ。その背景には、かつて米軍駐留時代のイラクで、地元富裕層に対する誘拐ビジネスが広く蔓延していたことがあるのかもしれない。誘拐ビジネスの手法が、イラクからシリアに持ち込まれたという構図である。

 なお、シリアでは実際には外国人だけでなく、現地の人間も誘拐ビジネスの対象になっているが、筆者がヨルダン在住のシリア難民から直接聞いた話では、現地住民の身代金の相場は800ドル程度であり、平均して数億円が要求されている外国人人質の相場とはケタが違うとのことだ。やはり外国人は、それだけ彼らにとっても大きな資金源なのである。

 ともあれ、イスラム国は以上のように、外国人人質はまずカネに換えることを考える。政治的な利用は二の次だ。その点で、イスラム国は政治的なアピール、または駆け引きを重視するアルカイダのような既存のイスラム過激派とは一線を画している。「日本は人道支援を行っているだけだ」と説得すれば対話が可能だという見方は、イスラム国とアルカイダ等を混同している甘い見方であろう。

686とはずがたり:2015/02/11(水) 17:47:34
イスラム国の「真の狙い」など存在しない
錯綜した人質事件の情報(前篇)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42825
2015.02.03(火) 黒井 文太郎

 この間、さまざまな情報が飛び交い、あたかもヨルダンとイスラム国の交渉が進んでいるかのような印象もあったが、そうした情報はいずれも誤情報だったということになる(→とは註:全体的に興味深い文章だが,ここはそう云えない様な気がする。)。

今回の人質事件をめぐっては、イスラム国の目的について「存在感のアピール」とか「有志連合への揺さぶり」などとさまざまな説が飛び交ったが、それには大いに疑問がある。実際のところ、すでにイスラム国の存在感は国際的にも十分に大きなものとなっており、いまさら新たな誘拐・殺人を重ねても、国際的な宣伝効果はさほど高くない。

 また、ヨルダンと日本を結びつけた今回の脅迫も、日本人の反イスラム国感情を高めこそすれ、有志連合を揺さぶるほどの効果など最初から期待できない。つまり、イスラム国の「真の狙い」なるものが、本当にあったのか甚だ疑わしいのだ。

まず行うべきは、実際にイスラム国のやっていること、言っていることをシンプルに分析する作業である。それがベースになって初めて、「もしかしたら他に狙いがあるのかも?」と検討するという手順が必要だ。それが最初から、主観的推測と未確認情報を前提にした分析がベースになってはいけない。

 今回の事件で言えば、実際のイスラム国の言動だけを検討しても、そこには一貫性があることが分かる。

 繰り返すが、イスラム国の考えは外部には分からない。もちろん彼らの言動に大きな矛盾があれば、隠された裏の狙いがあるといった「穿った見方」も説得力を持つが、矛盾が見当たらなければ、まずはストレートに考えることが必要だ。

その行動は完全にプロの誘拐団のもの

 まず、イスラム国の過去の行動を見れば、今回の人質事件は、これまでイスラム国が何度も繰り返してきた「外国人誘拐ビジネス」の延長にすぎないことが分かる。イスラム国は、特にシリアにおいて、自分たちの手に入った外国人を片っ端から監禁している。

 監禁した外国人に対し、イスラム国はまずはスパイ容疑で尋問し、その後はほぼ例外なく身代金目的の人質としている。そして、身代金が支払われた人質は必ず解放し、支払われなかった人質は殺害している。

 この方針は徹底したもので、例えば彼らが敵視しているキリスト教主導先進国であるフランスの国民でも、身代金が支払われれば解放している。米英の両国は国策として身代金支払い拒否を公言しているが、それでも例えばアメリカ人人質の家族に身代金が要求されていたケースがいくつか明らかになっている。たとえ敵国でも、解放するか殺害するかは、完全に身代金支払いの有無によるのだ。

 これは、彼らが政治的アピールを最大の目的とはしていないことを示唆している。彼らの行動は完全に、営利目的のプロの誘拐団のものだ。彼らはただ1回だけ誘拐しているわけではなく、資金源として誘拐をとらえている。彼らは自分たちの脅しが言葉だけでないことを担保し、さらなる脅迫を円滑に行うために、必ず約束は守る。少なくともイスラム国はこれまでの誘拐事件で、そのルールを一度も破ったことがない。

 ちなみに、シリアで誘拐ビジネスが流行しだしたのは、内戦が泥沼化した2012年半ばであり、イスラム国がその主役になったのは2013年半ば頃からだが、現地での誘拐ビジネスには当初からそうしたルールがあったようだ。その背景には、かつて米軍駐留時代のイラクで、地元富裕層に対する誘拐ビジネスが広く蔓延していたことがあるのかもしれない。誘拐ビジネスの手法が、イラクからシリアに持ち込まれたという構図である。

 なお、シリアでは実際には外国人だけでなく、現地の人間も誘拐ビジネスの対象になっているが、筆者がヨルダン在住のシリア難民から直接聞いた話では、現地住民の身代金の相場は800ドル程度であり、平均して数億円が要求されている外国人人質の相場とはケタが違うとのことだ。やはり外国人は、それだけ彼らにとっても大きな資金源なのである。

 ともあれ、イスラム国は以上のように、外国人人質はまずカネに換えることを考える。政治的な利用は二の次だ。その点で、イスラム国は政治的なアピール、または駆け引きを重視するアルカイダのような既存のイスラム過激派とは一線を画している。「日本は人道支援を行っているだけだ」と説得すれば対話が可能だという見方は、イスラム国とアルカイダ等を混同している甘い見方であろう。

687とはずがたり:2015/02/11(水) 17:48:20
>>685-685
求めているのは政策変更ではなくカネ

 そして、イスラム国は、彼らの最大の目的である身代金が支払われなかった人質については、他の利用法を考える。身代金が支払われない英米の人質は、米英に対する政治的な脅迫の材料に使い、その生命を断つ。

 イスラム国は両国以外にも、少なくとも2人のロシア人人質を殺害している。おそらく身代金要求に応じなかったものと思われるが、うち1人はスパイと断定して、少年に殺害させている。

 イスラム国は最初の脅迫動画において、イスラム国と敵対する陣営に巨額の援助を決めた日本政府を「十字軍に加わった」と非難しているが、要求していることはカネだ。日本政府に政策変更を求めているわけではない。もちろん日本政府の政策を非難していることから、そこに強い敵意は認められるものの、彼らの要求はあくまで身代金である。

 イスラム国の誘拐ビジネスの過去事例から言っても、ここで期限までに身代金支払いの意思を日本政府が表明し、実際に支払われれば、人質は解放された可能性が極めて高い。

最初に巨額を提示するアラブ世界のバザール的商談

 この脅迫について、身代金があまりに高額だったことで、最初から身代金を受け取れるとは思っていなかったのではないかとの推測がある。最初から殺害するつもりで、非現実的な金額を持ち出したのではないかとの推測である。

 その可能性ももちろんある。しかし、そうでない可能性もある。もちろん2億ドルという金額が、これまでの身代金相場から言っても破格であるのは事実だが、単に日本政府の周辺国援助の金額を見て、吹っかけてきただけだったのではないか。

 これは、誘拐ビジネスにおいては、むしろ一般的なやり口でもある。初めに巨額を提示し、その後、現実的な金額に交渉するというプロセスは、決して珍しいことではない。これまでの他国の人質解放交渉の内幕は一切秘匿されているため、イスラム国のやり口は分からないが、特にアラブ世界においてはこうしたバザール的商談はむしろ一般的なマインドと言える。

 なお、最初の脅迫動画の出たタイミングに関して、「安倍首相がエジプトでイスラム国を刺激するようなことを言ったのが原因だ」との推測がある。イスラム国が日本政府の周辺国援助を口実にしていたことから、そのニュースがこの公開脅迫に結びついたことはおそらく事実だろう。2億ドルという身代金の法外な金額も、このニュースを見て思いついたのもおそらく間違いない。

 しかし、では仮に安倍首相があくまで「人道的援助」とだけ話していれば、人質は身代金なしでも解放されたか? あるいは日本政府がそもそも援助など行わなければ人質は解放されたか? と考えると、イスラム国に限って、その可能性はないと判断するしかない。彼らはその前から、身代金の要求を行っていたからである。

 そこで日本政府が判断すべきは、まずは人質の生命を最優先と考えて身代金支払いに応じるか、あるいはテロに屈しないことを優先して身代金の支払いに応じないか、という非情な二者択一の選択だけだったことになる。
また、水面下での交渉のうちなら救出の可能性があったとの推測も説得力はない。イスラム国が求めていたのは身代金であり、水面下であろうと公開であろうと、彼らは身代金を入手できるか否かが判断の材料である。

目的は「身代金」「仲間の奪還」の2点

 イスラム国側が唯一、要求を変えたのは、最初の期限が過ぎても日本が身代金支払いに応じなかったことを受け、予告どおりに2人の人質のうちの湯川氏を殺害した後、後藤氏を使ってヨルダンの死刑囚との交換という新たな要求を持ち出してきたことだけである。

期限切れとなった時点で彼らは、2人ともの殺害を行わず、後藤氏をヨルダンの死刑囚との交換という奇妙な要求に変えてきた。

 この要求には不可解な点もあるが、それでもイスラム国はそれ以降、この要求を一貫して変えず、ヨルダン側が折れなかったことで期限切れとなり、予告どおりに後藤氏を無残にも殺害した。

 今回の一連の事件でイスラム国が要求したことは、最初は「身代金」であり、次が「仲間の奪還」だった。要求が変わったのはその1回であり、それ以外は一切妥協することがなかった。彼らの目的はその2点だったと考えても、特に矛盾点はない。

次回は、この死刑囚奪還という要求について、彼らにはそれ以外の隠された狙いがあったのか否か? また、なぜその過程で交渉が進展していたかのような情報が飛び交うことになったのか? その経緯を振り返って、考えてみたい。(つづく)

688とはずがたり:2015/02/12(木) 14:15:41
アルカイダが穏健化してアメリカと手打ちしたりしないのかねw

2014.11.22 19:25
イエメンのアルカイダ系武装組織が「イスラム国」を非難する声明
http://www.sanspo.com/geino/news/20141122/sot14112219250004-n1.html?obtp_src=www.iza.ne.jp

 イエメンを拠点とする国際テロ組織アルカイダ系武装組織「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」は22日までに、過激派「イスラム国」を非難する声明をインターネット上に出した。AP通信が報じた。

 声明は、イラクとシリアで台頭したイスラム国が今月中旬にバグダディ指導者のものとして公開した音声の声明に言及。イスラム国がイエメンなどアラブ諸国に勢力を拡大するとした主張に正当性はないと批判した。

 バグダディ指導者は自らを「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)」として国家樹立を宣言。イスラム国はアルカイダ系の組織が源流の一つだが、関係は断たれている。一方、アルカイダ系とみられていたエジプトの過激派「エルサレムの支援者」は今月、イスラム国への忠誠を表明した。(共同)

689チバQ:2015/02/12(木) 21:34:40
http://www.sankei.com/world/news/150212/wor1502120017-n1.html
2015.2.12 09:40
【イスラム国】
「お前たちをウイルスのように扱う」…アノニマス“宣戦布告”サイバー攻撃、イスラム国関連SNSダウン

ブログに書く2




【過激組織「イスラム国」】

仮面をかぶってBBCへの抗議デモを行う、ハッカー集団「アノニマス」の賛同者=2014年12月23日、ロンドン(ロイター)
 【ワシントン=加納宏幸】国際的ハッカー集団「アノニマス」がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に関連するフェイスブックやツイッターのアカウントにサイバー攻撃をかけ、機能不全に陥らせたと主張していることが分かった。米メディアが11日、一斉に報じた。

 米CNNテレビ(電子版)などによると、ツイッターのアカウント800件近く、フェイスブックのページ12件、電子メール・アドレス50件以上などをサイバー攻撃の対象とした。アカウントの多くは閲覧できない状態になっている。

 アノニマスを名乗るグループは動画投稿サイト「ユーチューブ」で声明を発表し、「イスラム国はイスラム教徒ではない。お前たちを捕らえ、サイト、アカウント、メールをダウンさせる。お前たちをウイルスのように扱う」と宣言した。

 アノニマスとみられるグループは2013年、日本政府に捕鯨をやめるよう求めるメッセージをユーチューブに掲載したこともある。米FOXテレビ(電子版)は11日、政府や企業にサイバー攻撃を仕掛けてきたアノニマスが「メディアの前向きな報道」を狙ってイスラム国を攻撃対象にした、と指摘した。

 イスラム国はソーシャル・メディアを通じた戦闘員の勧誘や、サイバー攻撃などによるネット戦術を展開。10日には、米誌ニューズウィークのツイッター公式アカウントが、イスラム国関連と主張するハッカーにより乗っ取られた。

690チバQ:2015/02/12(木) 22:57:23
http://www.afpbb.com/articles/-/3039267
ハマスの軍事訓練に押し寄せるガザの若者たち
2015年02月10日 17:51 発信地:ガザ市/パレスチナ自治区

【2月10日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)に住むハテムくんは若干14歳ながら、すでに3度も戦争を体験した。自身もこの次は必ず戦闘に参加すると決めている。

「ぼくのめいは去年の夏、イスラエル人に殺された。今度はぼくが奴らを殺すんだ」イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の軍事部門、イザディン・アルカッサム(Ezzedine al-Qassam Brigades)による1週間の若者向け軍事訓練キャンプを終えたハテムくんは、AFPにそう語った。

 ハテムくんは、ガザ地区を実効支配するハマスが実施している2つの軍事訓練キャンプを先月末に修了した1万7000人の若者たちのうちの1人だ。キャンプについて、ハマスはイスラエルと戦う次世代を育成するものだと説明している。

 昨年夏、イスラエルとハマスは50日間におよぶ戦闘を続け、パレスチナ側は約2200人、イスラエル側は73人の死者を出し、ガザ地区の多くの地域ががれきと化した。イスラエルとパレスチナとの衝突は、2008年末から09年初頭にかけての22日間に及ぶ戦闘、12年の8日間の空爆に続き、5年間で3回目だ。

 ガザ市街地が戦場となった昨年の戦闘では多くの子どもたちが犠牲になっており、国連(UN)はガザでの子供の死者数を約500人としている。

 停戦からわずか5か月間で、ハマスの軍事訓練キャンプには生き残ったパレスチナの若者たち数千人からの参加申し込みが殺到している。

 軍事キャンプに参加した15歳のムハンマドくんは、将来はアルカッサムに参加したいという。その理由をムハンマドくんは「(アルカッサムは)ガザで一番強いから」だと語った。(c)AFP/Mai Yaghi

691チバQ:2015/02/13(金) 20:16:33
http://www.sankei.com/world/news/150213/wor1502130003-n1.html
2015.2.13 05:00
【イスラム国】
モスル攻略が焦点 イラク軍の対イスラム国地上作戦 練度や士気は





(1/2ページ)【過激組織「イスラム国」】

1月10日、イラク第2の都市モスル郊外で、「イスラム国」との戦闘に備えて訓練するイラクの治安維持部隊(ロイター)
 【カイロ=大内清】対イスラム国有志連合によるイラクでの軍事作戦で今後、大きな焦点となるのが、イスラム国が拠点を置く同国第2の都市の北部モスルなどの攻略だ。米国のアレン大統領特使は今月上旬、イラク軍が数週間後にはイスラム国への大規模な地上戦に踏み切ると述べたが、都市部での戦闘には大きな困難が伴う上、イラク軍の練度などにも疑問が残る。

 イスラム国が昨年6月、電撃的に制圧したモスルは人口約200万人。現在は住民の大部分がスンニ派アラブ人で、イスラム国にとってはイラクにおける最重要拠点だ。イスラム国の指導者、アブバクル・バグダーディ容疑者が「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)」を名乗った後に最初の説教を行ったのも、モスルのモスク(イスラム教礼拝所)だった。

 モスルの住民が、どの程度、イスラム国を支持しているかを推し量るのは難しい。ただ、ある女性住民は産経新聞の電話取材に「戦争は怖いし、物価は高くなったが、普通に生活している限りは暴力を振るわれることはない」と語り、イスラム国の支配下で過ごす複雑な心情をのぞかせた。

 モスルは、首都バグダッド周辺と北、西部を結んだ「スンニ派三角地帯」と呼ばれるスンニ派密集地域にも近接している。スンニ派アラブ人はイラク全体の人口の約2割ながら、旧フセイン政権では支配層を形成。現在のシーア派主導政権に対する反発があり、イスラム国戦闘員の供給源にもなっていることから、政府軍への強い抵抗も予想される。

 現在のところ、イラク軍による大規模作戦の範囲や規模は判明しておらず、どの程度の市街戦が想定されているのかも不透明だ。政府が部族などを通じて住民の蜂起を促すことも考えられるが、住民への被害が大きくなる恐れも強い。

 政府軍の練度や士気の低さも大きな問題だ。

 政府軍は昨年、イスラム国がモスルを制圧して支配地域を急拡大させた際、各地で住民や兵器を放置して潰走。その後のイスラム国側との戦闘でも、北部クルド自治政府のペシュメルガ(クルド兵)部隊が主力を担っているのが実情だ。

 政府軍はシーア派の民兵組織と協力して戦力増強を図っているとみられるが、宗派色が強まれば強まるほど、スンニ派側の反発を呼び、戦闘が泥沼化しかねないというジレンマもある。

692チバQ:2015/02/13(金) 20:36:38
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150213-00000051-reut-asia
イエメンは崩壊寸前、内戦の危機にある=国連
ロイター 2月13日(金)11時44分配信

イエメンは崩壊寸前、内戦の危機にある=国連
 2月12日、国連の潘基文事務総長は、イスラム教シーア派系民兵組織「フーシ」が政権掌握を宣言するなど政治的混乱が拡大している中東イエメン情勢について、「我々の目前で崩壊しつつある」として強い危機感を表明。タイズで11日撮影(2015年 ロイター/Mohamed al-Sayaghi )
[国連 12日 ロイター] - 国連の潘基文事務総長は12日、イスラム教シーア派系民兵組織「フーシ」が政権掌握を宣言するなど政治的混乱が拡大している中東イエメン情勢について、「我々の目前で崩壊しつつある」として強い危機感を表明。同国は内戦の危機にあり、政治的に不安定な状況は武装組織「アルカイダ」などが勢力を拡大する素地を作り出している、と指摘した。

焦点:「イスラム国」の勢いに陰り、壊滅には遠い道のり

イエメンでは昨年9月、フーシが首都サヌアを掌握して議会を解散、政権掌握を宣言した。アルカイダや他のイスラム教スンニ派武装組織なども活動を活発化させている。またイエメンはアルカイダ系の「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)の拠点でもある。

国連の潘事務総長とベノマール特別顧問は12日、安全保障理事会で、イエメン情勢について「手をこまねいていてはならない」と述べ、イエメンの危機的情勢を打開し、政治的プロセスを軌道に乗せるために、可能な限り行動する方針を示した。

ベノマール特別顧問によると、政治的安定を目指す交渉は「前進」をみせているものの、依然として注意を要する状態にある。

イエメン情勢悪化を受け、米英仏は11日、治安上の懸念から大使館を閉鎖した。

こうしたなか、イギリスのグラント国連大使は、イギリスとヨルダンがイエメン問題に関連する決議案を起草中であることを明らかにした。同大使は決議が数日内に採択されることを望むとしたが、決議案の詳細は明らかにしなかった。

693チバQ:2015/02/16(月) 21:47:56
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015021600454
アサド政権「容認」広まる=米欧、将来は政策転換も-シリア情勢

デミストゥラ国連特使(左)と会談するシリアのアサド大統領=11日、ダマスカス(AFP=時事)
 【カイロ時事】シリアで過激組織「イスラム国」が活動する中、国際社会で「アサド政権との協力は不可欠」と考える意見が目立ってきた。政権打倒を目指すシリア反体制派を支援してきた米欧も、反体制派が対イスラム国で戦果を上げられなければ、将来的に政策転換を余儀なくされる可能性も否定できない。
 シリア内戦で和平仲介役を務めるデミストゥラ国連特使は13日、ウィーンでの記者会見で「アサド大統領は解決策の一部だ」と述べた。米欧に即時退陣要求を突き付けられてきたアサド氏が、今後の政権移行プロセスに参加することを容認したとも取れる発言。反体制派は、はしごを外された形で、反発を強めている。
 ただ、国際社会ではイスラム国への対応や14日にデンマークで起きた銃撃事件などテロの脅威への対処が喫緊の課題となる中、シリア情勢をめぐっては「民主化」より「安定」を重視する声が高まりつつある。これまでアサド政権を支援してきたロシアやイランに加え、地域大国のエジプトも情勢安定を重視、アサド大統領の続投を容認する方向へと軸足を移した。(2015/02/16-14:32)

694とはずがたり:2015/02/16(月) 22:26:05
>これまでにイラク北部を中心に700平方キロの領域を奪還したが、イスラム国は依然として5万5000平方キロの領域を支配しており、米軍がイスラム国に対する空爆を開始した昨年8月8日以降に奪還された面積はイスラム国が制圧した土地のおよそ1%だという。

>イラク政府が支配している地域は約7万7000平方キロ、ペシュメルガが支配している地域は5万6000平方キロとなっている。これらの面積はイラクの全領土を表すものではなく、人が居住している地域だけだと、カービー報道官は述べた。

ペシュメルガ?

イスラム国、空爆開始後に失った支配地域はわずか1% 米発表
http://www.afpbb.com/articles/-/3037554/15040987?ctm_campaign=pcpopin
2015年01月24日 14:26 発信地:ワシントンD.C./米国

【1月24日 AFP】米国防総省は23日、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」がイラク国内で支配下に置いた地域のうち、米軍主導の空爆が始まった昨年8月からの5か月間に奪還されたのはわずか1%にすぎないと発表した。

同省のジョン・カービー(John Kirby)報道官によると、イラクの政府軍とクルド自治区の治安部隊ペシュメルガ(Peshmerga)はこれまでにイラク北部を中心に700平方キロの領域を奪還したが、イスラム国は依然として5万5000平方キロの領域を支配しており、米軍がイスラム国に対する空爆を開始した昨年8月8日以降に奪還された面積はイスラム国が制圧した土地のおよそ1%だという。

一方、イラク政府が支配している地域は約7万7000平方キロ、ペシュメルガが支配している地域は5万6000平方キロとなっている。これらの面積はイラクの全領土を表すものではなく、人が居住している地域だけだと、カービー報道官は述べた。

イスラム国に対する空爆はイラクとシリア領内でこれまでに2000回近く実施され、うち1600回以上は米軍が行った。カービー報道官はこれまでに奪還した地域はそれほど広くないと認めながらも、空爆によってイスラム国進撃の勢いが止まり、イラク軍部隊を訓練する時間が稼げたと述べた。米軍は、イスラム国を「根絶させるために本格的な攻撃を仕掛ける」には「時間がかかる」と明言している。

米軍司令官らは、イスラム国が昨年掌握した広大な地域を奪還するため反撃に出る前に、イラク軍には組織の立て直しと装備の充実が必要だと主張している。米軍主導の対イスラム国作戦を指揮する米中央軍(US Central Command)のロイド・オースティン(Lloyd Austin)司令官は22日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(Wall Street Journal、WSJ)に対し、イラク軍が北部の都市モスル(Mosul)奪還のための反撃を始める準備は夏までに整うと述べた。(c)AFP

695チバQ:2015/02/17(火) 22:23:03
http://www.sankei.com/world/news/150217/wor1502170002-n1.html
015.2.17 11:00
【イスラム国】
「ここはお前たちが来る所ではない」トルコ・シリア国境「イスラム国」への最前線はあまりに緩く、誰が敵か味方かも判別できず混沌が渦巻いていた

 日本人ジャーナリスト、後藤健二さん(47)を殺害したとするイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」は、日本にも牙をむき始めた。人質の斬首や火あぶりなどの残虐行為にとどまらず、情報操作を繰り返すテロ集団に、日本ができることはあるのか-。過激派の支配地域に隣接する最前線、トルコ南部の国境地帯で考えてみた。(シャンルウルファ=トルコ南部、内藤泰朗)

過激派の玄関口

 トルコ南部の街、シャンルウルファの市街地から草原の一本道を車で南下すること1時間弱。シリアとの国境にあるアクチャカレ検問所には1月29日、後藤さんが人質の交換で解放されるのではないかとの期待から、地元トルコや日本などの報道陣数十人が押し寄せて待機していた。

 だが、「イスラム国の正面玄関」と呼ばれる検問所付近は、物売りの子供たちに混じって鋭い目つきの男たちが報道陣のまわりをうろつき、緊迫した雰囲気が漂っていた。

 「ここはお前たちがくる所ではない」。記者にそんな言葉を吐きかけた男もいた。トルコ人記者は「愛想がよくても付いていってはいけない。誘拐されると思った方がいい」とアドバイスしてくれた。

 警察や軍の車両が時折、行き来して報道陣を守っているようにもみえるが、地元記者は、警察や軍関係者には、イスラム国側に内通している者もおり、信じてはいけないという。

 実際、検問所を通らずにシリア側からフェンスの下をくぐり抜け、行き来する者の姿を目撃した。国境はあまりに緩く、敵か味方かの判別すらも難しい混沌が渦巻いていた。

石油密輸で甘い汁

 「イスラム国」最大の拠点であるシリアのラッカに近いアクチャカレは、イスラム過激思想に染まった英国やフランスの若者たちがシリアの過激派に合流する「入り口」でもある。

 トルコ南部に集まった若者たちは、軍事訓練の後にシリアに送り込まれ、さらに訓練を受けて「ジハーディスト(聖戦主義者)」となり、戦場での任務につくことになるという。その数は、数千人にのぼるとみられている。

 今年1月にパリで風刺週刊紙襲撃の後に起きたユダヤ系食料品店の立てこもり犯の内縁の妻で、逃走中のブメディエン容疑者(26)もスペインからトルコ経由でシリアに渡ったものとされている。

 欧米諸国は、殺人と破壊技術を習得した「シリア帰還兵」が、自国でテロを実行する危険があるとして、国境の取り締まり強化を要請。トルコ側も警戒を強めてはいる。

 だが、地元記者は「ここには、宗教的にも心情的にもジハードを支持する人たちがいる。経済的なつながりも深い」と指摘。トルコ南部がイラクの横流し石油やタバコなどの密貿易で過激派と互恵関係にある実態を明かし、「関係を一気に断ち切れば、地域が不安定化しかねない」と、複雑な内部事情を吐露した。

696チバQ:2015/02/17(火) 22:24:24
収容所では優遇!?

 国境地帯には、「イスラム国」支配地域の情報も漏れ伝えられている。偽情報が紛れている可能性もあるが、地元記者たちはアラビア語やクルド語を駆使して情報収集していた。

 たとえば、ラッカ近郊にある「イスラム国」の収容所。軍人と民間人の2つに分けられている。民間人収容所から解放されたという人の話では、収容所では肉が入った料理をいつでも食べることができたほか、説教師が収容所を訪れ、コーラン(イスラム教の聖典)を強制的に学ばされ、祈らされたという。

 後藤さんたち日本人が一緒にいたのか、どような人質生活を送ったのかは不明だ。軍人収容所から生還した者はおらず、収容者は全員処刑されているものとみられている。

 1月26日、トルコ南部の国境の町スルチでクルド人難民を取材中、クルド人部隊が目と鼻の先にあるシリア北部の要衝アインアラブ(クルド名コバニ)を過激派から奪還したとのニュースが飛び込んできた。思わず「万歳!」と叫び、手をたたき過激派たちに家を追われたクルド難民たちと喜びを分かち合った。

人を生かす支援

 昨年9月に始まった過激派の攻勢を逃れ、トルコ側で避難生活を送る約20万人のクルド人たちは、吉報に沸き立ち、帰還への期待に胸を膨らませた。

 だが、コバニ中心部の建物は70%以上が破壊され、廃虚と化していた。水道や電気などのライフラインの復旧には時間も費用もかかり、避難民たちの帰還は容易ではない。

 「日本の戦後復興の歴史を知っている。復興に必要な重機や建設機械を支援してくれるとありがたい」。シリア・クルド人の指導政党、民主統一党(PYD)の党員で、コバニ裁判所判事を務めるファリド・アティ氏(43)は、記者にこう語った。

 だが、トルコはこれを機に、南部に多いクルド人に独立機運が高まるのを恐れる。アティ氏はこれに対し「クルド民族国家の建設は流血をもたらす。自由で平和な民主的自治区を目指している」と強調した。

 日本は、過激派と戦う米国主導の有志連合を支援しながらも、「人を殺さず生かすことに尽力する」とのメッセージを世界に発信、破壊された街の復興と難民たちの帰還支援をトルコ政府と協力して実現することで、平和の構築を目指すべきではないか。

情報機関がカギ

 取材の最後に、トルコ政府関係者が昨年9月、イスラム国がトルコ人の人質49人を解放した際の裏話を教えてくれた。

 それによると、トルコの領事官職員らが昨年6月、イラク北部モスルで拘束された後、トルコのエルドアン大統領は軍を派遣し、奪還作戦を実施すると主張した。だが、軍の派遣は人質の命を危険にさらし、戦火を広げると、情報機関が猛反対。最後は、情報機関が作戦を主導し、人質49人が解放されたという。

 同政府関係者は、トルコが拘束していたイスラム国戦闘員180人との人質交換を行ったとする報道については言葉をにごし、「大統領は、情報機関に救われた」と語った。

 目的のために手段を選ばないイスラム過激派の蛮行は、旧ソ連の独裁者スターリンをも彷彿とさせる。ますます熾烈になる国際情勢の中で、情報機関の役割は今後さらに増してくるだろう。日本が生き延びるためには、今こそ強力な情報機関の設置が必要なのではないだろうか。

697チバQ:2015/02/17(火) 22:56:52
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150217-00000010-pseven-int

「戦闘機で仇討ち出撃」説出たヨルダン・アブドラ国王の素顔
NEWS ポストセブン 2月17日(火)11時6分配信

 イスラム国による空軍パイロット殺害動画の公開を受け、ヨルダン軍は2月5日にイスラム国への空爆を再開した。世界が驚いたのはその前日、「イラク・ニュース」など複数の中東メディアが「ヨルダンのアブドラ国王が報復のために自ら出撃する」と報じたことだった。

 国王自ら戦闘機の操縦桿を握って出撃するなど想像しにくいが、吉川卓郎・立命館アジア太平洋大学准教授(ヨルダン現代政治)はこう説明する。

「アブドラ国王はイギリスのサンドハースト王立陸軍士官学校の正規プログラムを修了した正真正銘のエリート軍人です。ヨルダン軍では特殊部隊の司令官を務め、数年前に出版した自伝では、1999年に37歳で国王に指名されるまで国家指導者となる気はなく、軍人として一生を終えるつもりだったと明かしている。

 軍部隊への思い入れは強く、数か月に1回のペースで迷彩服を着て部隊を訪問し、レンジャー部隊の訓練に参加してロープを伝って谷を降りたりもする。プロの軍人で、戦車やヘリでは実戦経験があって確かな操縦技術がある。ただし、今回報じられたように戦闘機を操って空爆できるかは疑問です」

 アブドラ国王はヨルダン軍で戦闘ヘリのパイロットを務めた経験があり、即位後も自ら王室政府公用機を操縦して外遊に出かけた逸話があるが、戦闘機乗りのキャリアはない。ヨルダン政府も「国王出撃情報」を公式に否定した。

 出撃情報が出回った背景には、情報に信憑性を与える国王のキャラクターがある。

 例えば国民の生の声を聞くために、変装して街に繰り出す。1999年8月にAP通信は、即位直後のアブドラ国王がタクシー運転手に変装し、2時間かけてアンマン市内を巡ったと報じている。警察官に道を聞くフリをしながら交通違反の実情を聞くなどした。

「白いつけ髭で変装し、半日間、病院のロビーで取材するテレビカメラマンを装っていたこともある」(北澤義之・京都産業大学外国語学部教授)

 そうした国王の行動についてジャーナリスト・鈴木美優氏は、「2代目カリフ(預言者ムハンマドの代理人)のウマールは市民になりすまし、民の声を聞いて政治に反映した。ヨルダン国民の間では、『国王はそれに倣っている』といわれている」と解説する。

 ヨルダン国内には数多くの部族が存在し、パレスチナ系の国民も多い。

「様々なグループがモザイク状に割拠する国だからこそ、国王は軍を含めたすべてのグループに不満が募らないよう心がけているのではないか」(前出・吉川氏)

 この国王なら殺害されたパイロットの“同志”として仇討ちに出てもおかしくない──そう周囲から見られているからこその仰天ニュースだったのだ。

※週刊ポスト2015年2月27日号

698チバQ:2015/02/19(木) 21:56:43
http://www.sankei.com/world/news/150219/wor1502190030-n1.html
2015.2.19 18:02
【イスラム国】
思惑交錯する中東各国 米-イランの接近を警戒するサウジ シリア問題優先するトルコ 

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(1/2ページ)【過激組織「イスラム国」】
 【カイロ=大内清】米欧や中東各国は「イスラム国」掃討の必要性では一致しているが、それぞれの思惑は交錯している。一致した対応を打ち出すのはなおも難しい状況だ。

 ■米イランの接近警戒

 今月、有志連合を束ねる米国と、非参加国ながらもイラクに部隊を派遣してイスラム国との戦いを進めるイランが距離を縮めていることを示唆するニュースがあった。イラン核問題での協議が前進すれば、対イスラム国でも協力が可能だとするオバマ米大統領の書簡に、イランの最高指導者ハメネイ師からの返信があったと米紙が報じたのだ。

 イランはその後、報道内容を否定しており、真意を読み取るのは難しい。

 ただ、イランを警戒するサウジアラビアなど湾岸アラブ諸国は、仇敵だったイランと米国との間で協力を模索する動きが出ていることそのものに神経をとがらせているとみられる。

 イスラム国がヨルダン人パイロットの処刑映像を公開したのを受け、アラブ首長国連邦(UAE)は今月、空爆参加を一時見合わせ、米国に、有志連合の戦闘機などが墜落した場合の救援態勢充実を要求した。これは、米国に自分たちの重要性を再認識させるための牽制(けんせい)だともいえる。

 ■トルコと溝

 一方、イスラム国支配地と領域を接するトルコのエルドアン政権は従来通り、シリア問題の解決はアサド政権の打倒が先決だとして、それが保証されない限りはイスラム国と全面対立はしないとの立場を取る。

 しかし、各地でイスラム国系によるテロも相次ぐ中、イスラム国掃討を最優先とする米欧と、慎重なトルコとの間には溝が生じているとの見方もある。

 同国の英字紙ヒュリエト・デーリーニューズ(電子版)は17日付で、米トルコ間にはイスラム国関連などの懸案が山積しているにもかかわらず、両国首脳の電話協議は昨年10月以降、途絶えていると指摘。同紙によるとトルコのエルドアン大統領は15日、かつては良好だったオバマ氏との関係が「変わってしまった」と述べた。

 ■戦線拡大どう対処

 さらに、今後の焦点の一つとなるのが、エジプトがリビアのイスラム国系組織への空爆に踏み切ったことによる戦線拡大だ。

 財政難のため単独での介入継続が難しいエジプトは、国連安全保障理事会での決議に基づく国際的な対リビア軍事介入を求めているが、戦費負担の増大を嫌う米欧がどう対応するかは不透明だ。

 今後は、イスラム国の傘下組織が各地でテロ活動を活発化させることも考えられる。その場合、どのような枠組みで対処していくのか、国際社会には重い問いが突きつけられている。

699チバQ:2015/02/19(木) 21:57:19
http://www.sankei.com/world/news/150219/wor1502190033-n1.html
2015.2.19 18:34
【イスラム国】
勢力に陰り見えず 兵力をシリアからイラクへシフトか?

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(1/2ページ)【過激組織「イスラム国」】
 【カイロ=大内清】過激組織「イスラム国」は米国の支援を受けるイラク軍による北部モスルの奪還を目指した大規模軍事作戦に備え、シリア北部の兵力をより東方の拠点都市ラッカやイラク方面へシフトさせているもようだ。リビアでも傘下組織が台頭し人質を殺害。その勢力に陰りはみえていない。

 シリア内戦の情報を収集しているシリア人権監視団(英国)によると、イスラム国はこのところ、シリア北部アレッポ周辺の陣地などから戦闘員や武器を運び出し、より東方の戦線に移動させているという。

 こうした動きについて、イスラム国と対立するシリア反体制派の複数の組織は産経新聞の取材に「撤退ではなく、戦術的なものだろう」と説明。ある戦闘員は、対立関係にあるイスラム国と国際テロ組織アルカーイダ系「ヌスラ戦線」との間で、アレッポ周辺での休戦協定が結ばれ、それによってイスラム国の戦力移動が可能になったとの見方を示した。

 イスラム国に対しては、米国の支援を受けるイラク軍が、イスラム国のイラクでの最重要拠点であるモスルへの進撃に向けた準備を進めており、数週間以内にも大規模な作戦が発動されるとみられている。イスラム国はこれに対応するため、シリアでの戦線を再編している可能性がある。

 一方、イスラム国は、本体が活動するイラクやシリア以外では、傘下組織の活動を活発化させている。

 今月15日に処刑ビデオがネットで公開されたリビアでのエジプト人殺害事件では、まずイスラム国が発行するオンライン機関誌で人質の存在が明らかにされた後にビデオが公表されており、イスラム国本体と傘下組織との間に、ある程度密接な情報のやりとりがあったことは間違いない。

 中東・北アフリカ各地では昨年以降、イスラム国に忠誠を誓う組織が増加。イスラム国は今後、これらを通じて存在感を誇示し続けていくものとみられる。

700名無しさん:2015/02/20(金) 23:59:26
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150218-00010000-shincho-int&pos=5
レバノンが拘束するカリフ「バグダディ」元美人妻〈週刊新潮〉
BOOKS&NEWS 矢来町ぐるり 2月18日(水)9時0分配信

 シリア国境沿いにあるレバノンの貧民街、アーサル。その地に設営されたシリア難民キャンプで暮らす美貌の女は、ボランティア活動にも勤しんでいた。年の頃は30代、携行する身分証の名はマラク・アブドラとある。しかしそれは当局の目を逃れる仮の姿だった。

 ***

 その正体は過激派を支援する女闘士。あまつさえ、あのカリフを名乗るイスラム国の最高指導者、バグダディの元妻だったのである。彼女が、レバノン当局にテロ支援容疑で逮捕されたのは数カ月前のことだった。

 彼女の真の名はサジャ・アル=ドゥレイミ。イラク最大のスンニ派部族であるドゥレイミ族の出身だ。700万人以上を擁し、アラブ諸国で大きな影響力を持つ。

「彼女の父親は反米の闘士であるバグダディとの結婚を望んだ。彼女は一度、結婚歴があり、2人の男児がいたが、バグダディもドゥレイミ一族の名声を欲しがった」(中東の有力紙記者)

 結婚したのは6年ほど前というが、わずか3カ月しか続かなかった。もっとも離婚後も両家の関係は悪くなく、「イスラム国」建国宣言以降は、彼女の父親はこの狂気の過激派集団に忠誠を誓っていたという。しかし、父親はシリアで1年以上前に戦死し、その際、ドゥレイミもアサド政府軍に捕えられた。しかし、反政府組織がギリシャ正教の修道女16人と引き換えに、女性活動家の解放を要求。釈放された150人の中に彼女も含まれていたのだ。

「その後、彼女はレバノンに流れ、難民に成りすましてキャンプに紛れ込んでいたのです。ボランティア団体を立ち上げ、難民支援の寄付を募り、約20万ドルを集めていた。それを国境線周辺で活動する過激派組織に手渡していました」(同)

 彼女は、イスラム国に限らず、反体制過激派組織への支援活動に取り組んでいたという。一族が持つ反米という“DNA”を引き継いでいるにちがいない。

「取調官にも闘争心むき出しで食ってかかる」(同)

 ちなみにドゥレイミはレバノンで知り合った、活動歴のあるパレスチナ難民の男性と行動をともにし、彼も逮捕された。現在、彼女はこの男との間にできた子を身籠っているという。

「しかも実は、彼女はバグダディとの間にも女の子を産んでいます。現在、5歳ほどで、よく手を引いてキャンプ内を歩いていた。バグダディはかつてイラクで米軍に拘束されたことがあり、その際、DNAを採取されていた。今回、レバノン政府がそのサンプルを譲り受け、鑑定したところ、女児は間違いなく『イスラム国』トップの子であることが判明したのです」(同)

 かくして、反米の憎悪に燃える過激派のDNAは連綿と継承されていくのか。

「特集 日本に宣戦布告! 『イスラム国』狂気の残響」より
※「週刊新潮」 2015年2月12日号

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701名無しさん:2015/02/21(土) 00:00:39
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150218-00000002-sasahi-m_est
「イスラム国」事件 一水会代表がヨルダンで目撃した日本政府の無策〈週刊朝日〉
dot. 2月18日(水)7時6分配信

 新右翼団体「一水会」の木村三浩代表は後藤健二さんが殺害される直前の1月31日、独自の解放交渉をしようとヨルダンに渡っていた。「イスラム国」との窓口となる人物との交渉の中で、日本政府の対応に疑問を持ったという木村氏が激白した。

*  *  *
「イスラム国」(ISIL)の人質事件が発覚して以来、日本政府が有効な対策を打てずにいるのに歯がゆい思いでいたとき、かつて「参院のドン」と呼ばれた村上正邦元労相とお会いしました。「アルジャジーラなどアラビア語の国際放送で『テロには屈しないが、人質は殺すな』という日本政府のメッセージを流すべきだ」と話したら賛同していただき、自民党幹部にもお話ししていただいた。

 この幹部は政府にも情報として上げたようなのですが、結局、政府の動きはないまま、1月24日には湯川遥菜さんが殺害されたことを示す動画がインターネットに流された。「日本政府は何もしなかった」「十字軍に入ったのか」と相手に口実を与えてしまってはまずいと思い、自らヨルダンに行こうと決意しました。

「一水会」はイラク戦争を起こしたアメリカ政府を以前から批判してきており、フセイン元大統領の支持母体だったバース党関係者に人脈があった。今回はそうした知人を通じアレンジしてもらったヨルダン人のムーサ・アブドラ弁護士に会うことができました。

 ムーサ弁護士は2013年にシリアで人質となったスペイン人ジャーナリスト2人の解放交渉に成功した実績がある人物です。私が渡航した時点では、後にサジダ・リシャウィ死刑囚と同日にヨルダン政府に処刑されたジャド・カルブリ死刑囚の主任弁護士を務めていました。

 カルブリ死刑囚はイスラム国の前身となった「イラクのアルカイダ」を率いたザルカウィ容疑者(06年、米軍の空爆で死亡)の元側近。ムーサ弁護士はイラクのイスラム国支配地域内に住む彼の関係者と頻繁に連絡を取り合っており、イスラム国側に日本からのメッセージを伝えるには適任と考えました。 

 ヨルダン入りした1月31日の夕方にムーサ弁護士に会い、「一人(後藤さん)の命は守ってくれ。一人(湯川さん)は、遺体を返してほしい」とイスラム国に伝えるようお願いしました。ムーサ弁護士は「まずは生きている人を救わないと。努力しないといけませんね」と、協力を約束してくれた。

 会談の途中、ムーサ弁護士にイスラム国の人間から電話がかかってきて、話すことができました。イラク西部アンバル州の有力部族であるアルカブリー一族で、カルブリ死刑囚の親族です。ムーサ弁護士は『今、ヤパーニー(日本人)と人質について話しているところだ』と、電話を代わってくれた。私がアラビア語であいさつすると、相手は「歓迎します」と言いましたが、口調は冷淡でした。自分ももし、イスラム国に入ったら厄介なことになるかもしれないと感じた。それくらい、日本への反感が高まっているようでした。

 その日の夜、少しでも情報を収集しようとヨルダンの11の部族長が集まった会議に出席しました。部族長たちの間ではイスラム国について意見が分かれていた。中にはパレスチナ解放戦線に近い人物もいて、現地の人間関係は複雑に入り組んでいました。その場で有効な情報が得られぬまま、大変残念なことに、この日の夜、後藤さんを殺害した動画がネット上にアップされてしまいました。もう少し早く現地に入っていればと悔やまれてなりません。ムーサ弁護士には「2人の遺体を返してほしい」という要求をイスラム国に伝えるよう、改めて依頼しました。菅義偉官房長官は遺体の引き取り要求について「話が通じるような集団ではない」と難色を示していましたが、ご遺族の意向も聞かず、一方的に語ったことは傲慢だと思いました。「どんなことがあっても日本人の骨を収容する」と言うことが、相手に対しても抑制効果を生むんです。そんな小さな危機管理もわからないのか、と腹が立ちました。

 人質事件への日本政府の対応については、私は大いに疑問を感じています。

(構成 本誌・小泉耕平)

※週刊朝日 2015年2月27日号より抜粋

702名無しさん:2015/02/22(日) 12:34:58
http://news.livedoor.com/article/detail/9734330/
「I AM HARUNA!」見殺しにされた湯川遥菜さんの存在を無視するな!
2015年1月30日 22時0分 LITERA(リテラ)

 イスラム国に拘束された後藤建二さんの救出が重要局面を迎えている。状況は刻々と変わり、情報は錯綜する。そんな緊迫感の中、日本では後藤さんの解放を願い、様々な動きが活発化している。

 官邸前では「I AM KENJI」のプラカードを持ち、デモを行う人々。それをSNSに載せ世界に発信する人々。多くの日本人、いや世界の人々が後藤さんの救出を願い、我がこととしてメッセージを発している。後藤さんを助けたい。その思いは切実で感動すら覚えるものだ。

 だがしかし、一方で、違和感をおぼえることがある。それは、もう一人の人質で殺害されたとされる湯川遥菜さんへの哀悼の声がほとんど聞かれないということだ。

 唯一は後藤さんの妻が24日にイギリスのフリージャーナリスト支援団体を通じて「遥菜さんが亡くなり、非常に悲しい思いをしました。そして、彼の家族に思いを致しました。家族の皆さんがどれだけつらい思いをされているか痛いほどわかるからです」と声明を出したくらいではないだろうか。 政界関係者や識者、芸能人からも湯川さんの死を悼む言葉はほとんどない。

 イラクの難民キャンプを訪れた米国女優であるアンジェリーナ・ジョリーが「湯川遥菜さんとそのご家族には心よりお悔やみ申し上げます」と哀悼の意を表したことが報じられたが、それに比べて、日本の著名人の反応はなんと冷やかなのだろう。

メディアも同様で、関心は後藤さんの救出一色。湯川さんについてはまるでその存在すらなかったように無視されている。海外では湯川さんに対する「扱いの小ささ」を疑問視する声が上がっているほどだ。

 ネットの声もひどい。実は、ネットでは後藤さんへの自己責任論も高まっているが、湯川さんに対しては自己責任どころか「自業自得」「勝手に捕まって日本や国民に迷惑かけるな!」「湯川に身代金の価値はない」「イスラム国に拘束された湯川遥菜の経歴が完全にマジ○チ!」などと、口にするのもはばかられるような罵倒が浴びせかけられているのだ。

 その理屈はこういうものらしい。ジャーナリストで、貧しい子どもたちを取材してきた後藤さんに比べて、湯川さんはただの軍事オタク。「民間軍事会社」を設立し、武装の真似事をして、それをSNSやブログで自慢さえしていた。そして、非合法のルートでシリア入りし、銃を携帯していた。そんなことをすれば、危険な目に遭うのは当然であり、殺害されても自業自得――。

 たしかに、湯川さんの動機が軍事オタク的興味だった可能性は高い。以前はミリタリーショップを経営していたが、倒産。妻を早くに亡くし、自暴自棄になったこともあったという湯川さんはその後、民間軍事会社「ピーエムシー(PMC)」を設立する。同社は、複数の自民党関係者が顧問として名前を連ね、田母神俊雄・元自衛隊航空幕僚長、菅義偉官房長官、自民党の西田昌司参議院議員とのつながりも指摘されたが、いずれも湯川さんの側が熱心に支持していたという関係で、PMC そのものに実体はなかった。

 だが、湯川さんの父親によれば、4月にシリアに渡航した後、「シリアに持参した医薬品などが喜ばれた」「救急車の中古を買って送れないか」「物資もない。靴を持って行くと約束した」「自分にできることが何かあるのではないか」と生き生きと語っていたという。湯川さんは湯川さんなりに何かの形で中東に貢献したい、と思って行動していたのではないか。
 
 いや、仮に100%興味本位だったとしても、自国民の生命と安全を保護することは国家の義務だ。国民はそれを国に託して税金を払う。本サイトで何度も繰り返し言っているように、それは国民の思想や言動とは関係がない。仮に国益に反する行動をとっている国民であろうと、救出に全力を傾けるのは民主主義国家にとって当たり前のことなのだ。

 しかし、湯川さんに待っていたのはまったく逆の仕打ちだった。湯川さんが拉致された昨年夏以降、政府は「情報収集につとめる」というだけで、ほとんど動こうとしなかった。それどころか、ジャーナリストの常岡浩介氏らの救出活動を妨害していた。

703名無しさん:2015/02/22(日) 12:35:13
>>702

 昨年8月、常岡氏のもとに、イスラム国の司令官から「湯川の裁判を行いたいので、ジャーナリストとして立ち会ってほしい」という連絡がきていたのだという。そこで、常岡氏は9月にイスラム国入り、さらに10月にもイスラム国に渡って湯川氏救出に動く準備をしていた。ところが、直前、イスラム国への志願をした北海道大生の事件で警視庁から家宅捜索を受け、渡航ができなくなってしまったのである。

 この北海道大生事件で同じく家宅捜索を受けている中田考元同志社大学教授も同様で、協力を外務省に申し出ていたにもかかわらず、拒否されたという。

 その後、湯川さん救出に向かった後藤さんが拉致された後も政府は具体的な救出の動きを見せることなく、湯川さんと後藤さんを放置。そして、安倍首相の中東歴訪で例の「2億ドル支援」をぶちあげ、湯川さんは処刑された――。いわば、湯川さんは安倍政権に"見殺し"にされたも同然なのである。

 だとしたら、湯川さんがどういう意図でイスラム国にわたったにせよ、メディアは湯川さんが政府から受けた仕打ちをきちんと指摘した上で、その死を悼むべきではないのか。

 いや、それは私たち国民も同様だ。安倍首相や田母神元幕僚長の熱心な支持者だった湯川さんの思想は私たちとは真逆で、むしろ、今、湯川さんを「自業自得」などとディスりまくっているネトウヨに近い。しかし、「国家に簡単に見捨てられた国民」という意味では、私たちはいつでも湯川さんになりうる。

 だから、「I AM KENJI」とともに、私たちはこのメッセージを発信する必要がある。

「I AM HARUNA!」 
(エンジョウトオル)

704名無しさん:2015/02/22(日) 14:27:58
>なぜISが多くのムスリムの若者の心を掴んだのか。
>それは「カリフ制国家の実現」(政教一致の体制)というこれまでにない目標を打ち出したからだ。
>そして第一次大戦中、英・仏・露間で結ばれた「サイクス・ピコ協定」により勝手に分割された領土を取り戻すこと。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150221-00802303-sspa-soci
わかりづらい「イスラム国」勃興の背景がよく分かる映画
週刊SPA! 2月21日(土)9時21分配信

 今年に入って日本人2人の斬首、ヨルダン人パイロットの焼殺、エジプト人21人の一斉斬首とますます極悪非道とのイメージが強まっている過激派組織「イスラム国」(IS)。

 だが、驚くなかれ。テロ組織ファイナンスの専門家、ロレッタ・ナポリオーニは、偶然、ISの「決算報告書」が見付かったとしている。

「彼らは、自爆テロ一件ごとの費用にいたるまで詳細な収支を記録し、高度な会計技術を使って財務書類を作成している」。「これはたしかに、どの武装集団もやったことがない」(『イスラム国 テロリストが国家をつくる時』村井章子訳、文藝春秋)。

 この事実だけでも“ゴロツキ集団”という見方は大きく覆されるだろう。

 当たり前だがISは自然発生的にできたものではなく、少なくとも100年にも及ぶ歴史の様々な出来事の結果としてある。

 3本の映画を材料にその来歴をざっと見てみよう。

◆100年前の領土を取り戻す

 なぜISが多くのムスリムの若者の心を掴んだのか。

 それは「カリフ制国家の実現」(政教一致の体制)というこれまでにない目標を打ち出したからだ。そして第一次大戦中、英・仏・露間で結ばれた「サイクス・ピコ協定」により勝手に分割された領土を取り戻すこと。

 英国は当時、アラブ人たちにオスマン帝国打倒に協力した暁には、国家建設を認めると嘘八百を並べ立ててそそのかした。この「アラブ反乱」を映像化したのがあの有名な『アラビアのロレンス』(’63)だ。かつてイラク、シリア、ヨルダンなどの地域はオスマン帝国の支配下にあったが、統一アラブ国家の樹立を目指し多くの部族が戦いに臨んだ。

 英軍情報部は、敵側のドイツとオスマン帝国の同盟を断つため、アラブ社会に同情的なロレンス少尉(ピーター・オトゥール)を部族民の指揮に当たらせる。

 ゲリラ戦が功を奏すものの、部族間対立に嫌気が差したロレンスはカイロの陸軍司令部に戻る。だが、そこで例の協定の話を聞き、ロレンスは激怒。再び部族民とともに英軍よりも早くダマスカスを攻略し、一躍英雄となる。

 ロレンスとコンビを組むハリト族の族長アリ(オマー・シャリフ)の存在感は強烈だ。その雄姿は統一国家の悲願を体現しているからである。

 この「アラブ反乱」の時代とISの時代は、未だ分割された領土を取り返せていない悲劇において地続きなのだ。

 ただし、ISの場合そこにスンニ派という条件が付く。

705名無しさん:2015/02/22(日) 14:28:15
>>704

◆「空爆したお前らも異常だ」

 次に取り上げるのは湾岸戦争後のイラクを舞台にした異色作『スリー・キングス』(’99)。

 米軍兵士アーチ・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)ら4人が、フセインが隠した金塊の在り処に関する地図を発見、軍の指揮下から離れてそれを奪い取ろうと画策するその珍道中を描く。

 そこで彼らが目撃したのは、米政府が反フセイン派の村人たちをあおった末に、いざイラク軍が戻ると助けもせずに置き去りにしていた光景だった。村人たちは食糧などの配給をカットされ、イラク軍から弾圧されていた。

 ゲイツの台詞「ブッシュが反フセイン派を支持。挙げ句に見捨てた。それで虐殺だ」に表われている。

 が、ゲイツら4人は金塊こそが最優先。イラク軍の秘密の地下室に侵入し、金庫から金塊を奪取する。そこでの展開が見事だ。イラク軍は治安を維持したいがために米軍にはさっさと消えてほしい。それで大量の金塊の搬出を手伝う(!)のだ。

 実のところ、米国にとってイラク国民のことなどはどうでも良く、ただ石油のためだけに世界最大の軍事力を行使したのだ。金塊騒動はその縮図に過ぎない。

 イラク軍兵士の台詞「フセインも異常だが、空爆したお前らも異常だ」は、イラク側の実感をよく突いていて、ハリウッド映画らしからぬ皮肉が利いている。

 イスラム政治思想史に詳しい池内恵は、湾岸戦争で米国の中東での一極支配が定着すると、「アル=カーイダに代表されるイスラーム主義運動の過激派は、米国をイスラーム教の理念に服した世界秩序の復興を阻害する最終的な敵と見なし、武力によるジハードをグローバルに展開していく。現在の『イスラーム国』は、その運動の帰結と言っていい」(『イスラーム国の衝撃』文春新書)と指摘する。

 10年に及ぶ経済制裁がイラク国内に過激主義を育んだことも影響した。

 フセインが「宗教思想への熱意を示したのは、経済が混迷する状況でスンニ派の部族をなだめる狙いから」(『イスラム国 テロリストが国家をつくる時』)だった。支持基盤のスンニ派中流層が貧しくなったため、そのガス抜きに過激主義を大いに利用した。例えば、失業率の上昇をごまかすため、女性の家庭外労働などを禁止した(同上)。

 イラク戦争後にこの勢力が増殖し、過激派の母体となった。

 つまり、すでにパンドラの箱は用意されていたのだ。

706名無しさん:2015/02/22(日) 14:28:25
>>705

◆中東側から捉えたイラク戦争後の米軍による占領支配

 最後に紹介するのがトルコの人気ドラマシリーズを映画化した「イラク 狼の谷」(’06)。

 イラク戦争後の米軍による占領支配を中東側の視点で捉えた数少ない作品だ。

 米軍に過激派と間違われてトルコ特殊部隊が拘束され、そのせいで自殺した友人の将校の恨みを晴らす弔い合戦が主軸となっており、ラストは米軍代表との一騎打ちというオマケ付きだ。しかし、作中で最も強い印象を残すケルクーキ導師(ハッサン・マスード)が、自爆攻撃について「イスラムの教えに反する。ただ敵を喜ばせるだけ」と戒めるなど道理を説く面も併せ持っている。

 ノリはB級アクションといった感じだが、イラク住民の大量虐殺や民間軍事会社による破壊工作など、個々のエピソードはおおむね実際の事件をベースにしたもので、米国に対する不信感と怒りがにじみ出ている。

 中東地域の反米感情の理由を知るにはこれ1本で足りるぐらいだ。

 なかでもアブグレイブ刑務所の拷問シーンは、米国の有無を言わせない強圧的な外交、占領政策を象徴している。

 フセイン政権の崩壊と混乱が、アルカイダなどの過激派が活動できる場所を作り、ISの前身となる組織に結実したわけだが、旧フセイン政権の関係者を拘留・追放したことが不味かった。行き場のない元政権幹部や元軍人が、台頭して来たISの中核を担うことになったからだ。どちらもスンニ派であり反米で一致したのである。

 さらに米国が後ろ盾のマリキ政権は、シーア派主導でスンニ派の恩恵は少なかった。それが一部のスンニ派の過激化を推し進める結果となった。

 オバマ大統領がISを敵視して「ぶっ潰す」などと言うのは自由だが、来歴を知れば知るほど身から出たサビに振り回されている感は否めない。

 米国が地上戦の可能性を含め戦線を拡大すればするほど、過激思想の持ち主からはISが唯一米国と渡り合える強力な過激派組織に映り、ジハードの正当性があるように思えてしまう。それゆえ資金や人も集まりやすくなるのだ(※)。

 これもISの立派な戦略である。

 いずれのプロパガンダに乗せられないためには、物事の因果関係に目を向ける冷静さが必要になるだろう。

文/真鍋 厚

※2月11日、ウォール・ストリート・ジャーナルなどは米国家テロ対策センター(NCTC)の推計でISをはじめとする過激派組織へ参加するためシリアやイラクに入った外国人戦闘員が、延べ90ヶ国から推定2万人という「未曾有の規模」に達していると報じた。

日刊SPA!

707とはずがたり:2015/02/26(木) 06:46:58
>ヨーロッパ諸国が人為的に引いた国境線を破棄するとの『イスラム国』の主張は、アラブ諸国民の感情に響くものでもあるのです
日本人の俺にでもめっちゃ響くわ。

外交官が語る、イスラム国機関誌「ダービク」に隠された“究極の目的”! 〜終末思想とハルマゲドン〜
http://tocana.jp/2015/02/post_5843_entry.html
2015.02.25

 「イスラム国」はあくまでも国家を名乗るテロ組織であり、自らの勢力拡張のために人質を利用して広報活動を行っているとの見方が主流のようだが、筆者と旧知の仲にある外交官は、「イスラム国」の本質と最終的な目標について、それとは大きく異なる可能性があると示唆する。

■「カリフ」を名乗ることの意味

「2003年のイラク戦争後、様々な過激派組織が合流し、指導者も入れ替わりながら、紆余曲折を経て『イスラム国』は現在の形になりました。その存在が国際的にクローズアップされたのは、2014年6月にイラク第2の都市モスルを占領し、現指導者であるアブ・バクル・アル=バグダーディ自ら『カリフ』への即位と、支配地域での『イスラム国』樹立を宣言してからです」

「カリフ」とは本来、預言者ムハンマドの後継者を意味し、1922年に廃止されるまでイスラム世界の最高指導者とされていた地位である。

「この『カリフ』を称することは、アラブ諸国の反発を招く可能性があります。これは過去の歴史を見ても明らかです。しかし、異教徒とのジハードを強力に推し進め、イスラム法の厳格な適用を目指す姿勢には、各国のイスラム過激派の間で同調する者が現れているのも事実です。さらに、100年前の『サイクス・ピコ協定』などによりヨーロッパ諸国が人為的に引いた国境線を破棄するとの『イスラム国』の主張は、アラブ諸国民の感情に響くものでもあるのです」

「実際、各国のイスラム過激派組織が、それぞれ『トリポリ州』なり『シナイ州』なり、『イスラム国』の“州”を名乗りはじめています。モロッコのムワッヒド朝やイランのサファビー朝、リビアのイドリース朝など、中東では特定の宗教運動が事実上一定の領域を支配するに至り、その後国家となったという実例がいくつもあります」

 こう語った上で、外交官は「イスラム国」の最終的な目標について次のように推測する。

■広報誌の名前から透けて見える真意

「『イスラム国』の指導者バグダーディがカリフを名乗ったことは、全イスラム教徒に対する指揮権を得ようという意図の表れとも言えます。とすれば、イスラム世界の統一こそが究極の目的のようにも思えます。実際『イスラム国』自身、5年以内に中東地域はもちろん、アフリカの北半分からスペイン、ギリシャまで征服するという意図を表明しています」

「ところが、もしかしたら彼らは、それ以上のことを考えている可能性があるのです。そのヒントとなるのが、彼らのネット広報誌のタイトルです」

708とはずがたり:2015/02/26(木) 06:47:45
>>707-708
 周知のとおり、「イスラム国」は独自の広報部門を擁し、インターネットなどを駆使した活発な宣伝活動を行っている。そんな彼らのネット広報誌の名とは『ダービク』であるが、これはシリアの小さな町の名にちなんだものだという。

「ダービクというのは、『イスラム国』に支配される前から人口4,000にも満たない、シリア北部の小さな町です。1516年、この町の近郊でオスマン帝国とエジプトのマムルーク朝が対峙したマルジュ・ダービクの戦いがありましたが、それ以来、歴史にも登場しないような場所です。現に昨年8月、『イスラム国』がこの村を占領した時も、ほとんどニュースにはなりませんでした。しかし、このダービクという村は、“世界の終末”に際して重要な役割を果たすというのです」

■ハルマゲドンを目論んでいる!?

 実はキリスト教と同じく、イスラム教にも終末思想があるのだ。

「イスラム教における世界の終末とは、道徳の退廃や不正の蔓延のなかで地中から怪獣が姿を現すとか、アレクサンドロス大王に閉じ込められていた悪魔(ゴグとマゴグ)が暴れ出すとされています。そして、反キリストであるダッジャール(偽救世主)が40年あるいは40日間地上を支配するものの、再臨したイーサー(イエス)に殺害され、さらにはマハディー(救世主)が現れて審判が行われるということのようです」

「その過程で、キリスト教におけるハルマゲドンと同じような最後の戦いも行われるとされています。キリスト教ではメギドの丘で行われる最後の戦いですが、イスラム教では、これがなんとシリアのダービクで行われるというのです。『イスラム国』が自らの広報誌にダービクの名を採用したことは、彼らが欧米の過激なキリスト教原理主義者と同じく、自らハルマゲドンを引き起こそうとしている可能性を示唆します。そうだとすれば、彼らの行動すべてについて認識を改める必要があるでしょう」

 欧米のキリスト教原理主義者の中には、自らハルマゲドンを引き起こそうとして、エルサレムにある「アル=アクサー・モスク」の破壊を目論む者がいる。というのも、世界の終末に際しては「エルサレム神殿」(古代に存在したユダヤ教礼拝の中心地)が再建されているはずなのだが、現在はその場所に「アル=アクサー・モスク」が建っていることによる。つまり彼らの論理は、終末の到来を早めるため「エルサレム神殿」を再建し、邪魔なモスクを破壊しようということなのだ。

今後、「イスラム国」の思想と目的については、さらに精査する必要がありそうだ。

(櫻井慎太郎)

709名無しさん:2015/02/26(木) 22:53:54
http://mainichi.jp/select/news/20150227k0000m030082000c.html

イエメン前大統領:不正蓄財、最大7兆円…33年権力の座
毎日新聞 2015年02月26日 21時03分

 【ニューヨーク草野和彦】イエメンで2012年まで33年間権力の座にあったサレハ前大統領の不正蓄財が、最大で600億ドル(約7兆1400億円)に上ることが、国連安全保障理事会に提出された専門家パネルの最新の報告書で分かった。イエメンの12年の国内総生産(356億ドル)の1.7倍にあたる巨額で、20カ国以上に分散して隠し持っているとみられる。

 中東の民主化運動「アラブの春」で政権を追われた前大統領は14年11月、国連の経済制裁(資産凍結)の対象に指定された。専門家パネルが資産を調査した結果、資源開発の権利を企業に与える見返りに現金を要求するなど、「大統領の立場を利用した汚職」によって毎年20億ドル近くをため込んでいたことが分かった。

 前大統領は制裁対象になることを見越し、不動産や現金、株、金などの資産を偽名で海外に移したとみられるという。

 報告書はまた、前大統領がイエメンの「陰の実力者」として、今も影響力を保持していると指摘。イエメンで現在実権を掌握しているイスラム教シーア派武装組織フシが昨年9月に首都サヌアに侵攻した際、「サレハ一族が組織した共和国防衛隊から支援を受けた」と説明している。

710チバQ:2015/02/26(木) 22:58:22
http://mainichi.jp/select/news/20150225k0000m030040000c.html
アフガニスタン:和平への動き活発化 政府とタリバン
毎日新聞 2015年02月24日 19時57分(最終更新 02月24日 23時35分)
【ニューデリー金子淳】アフガニスタンで政府と旧支配勢力タリバンとの和平に向けた動きが活発化している模様だ。アブドラ行政長官は23日、近い将来、交渉が始まるとの見通しを表明。ガニ大統領も前向きな意向を示している。タリバン側の公式発表はないが、タリバンが隣国パキスタンに代表団を送り交渉の進め方などを協議するとの報道もある。ただ、和平に向けた動きはこれまで紆余(うよ)曲折をたどっており、実現するかはまだ不透明だ。

 「近い将来、タリバンとの交渉が始まる」。アブドラ氏は23日、閣僚との会議でこう語った。和平交渉を巡っては、19日に一部で「タリバンが米国と交渉に入る」と報じられ、米政府が否定する騒ぎがあった。その直後の発言だけに水面下で何らかの動きがあるとの見方が出ている。

 タリバンは2001年のアフガン戦争開戦以来、パキスタンとの国境地帯などに潜伏しテロ攻撃を続けてきた。

 駐留外国軍は昨年末で戦闘任務を終え、アフガン軍の訓練任務などに移行したが、治安情勢の改善は見通せず軍事的にタリバンに勝利するのは難しい状況だ。このため、米国やアフガン政府はタリバンとの和平による政治解決を模索してきた。

 交渉に向けた動きの背景には、タリバンに影響力を持つとされるパキスタンの方針転換があるとみられる。同国では昨年12月に北西部ペシャワルで生徒ら140人以上が殺害された学校襲撃事件を受け、国民の間で武装組織に対する強硬論が高まった。

 軍は掃討作戦を強化しているが、アフガン側に越境して逃れる武装組織も多い。パキスタンにとってもアフガン安定の必要性が高まり、和平交渉の推進にかじを切った可能性がある。

 また、中国が一定の役割を果たしているとの指摘もある。地元メディアによると、王毅外相は今月12日、パキスタンを訪れ「建設的な役割を果たす用意がある」と表明。タリバンも昨年11月に代表団が北京を訪問したと明らかにしている。

 中国はアフガンで鉱山開発などに投資をしており、治安の安定を重要視しているとされる。また、アフガンの安定を通じて、イスラム過激派の影響が自国に及ぶのを防ぐ狙いもあるとみられる。
 アフガンの治安アナリスト、アフマド・ハシーブ・ファルハン氏は「タリバンが交渉に応じるとすれば、それは自爆テロなどで国民の支持を得られなくなっているためだ。交渉は数年かかる可能性もあるが、まずは停戦合意できるかが鍵となる」と話している。

711チバQ:2015/02/27(金) 23:38:47
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150227-00000000-jij_afp-int
「イスラム国」、イラクで古代の石像を破壊 動画公開
AFP=時事 2月27日(金)7時10分配信

「イスラム国」、イラクで古代の石像を破壊 動画公開
イスラム過激派組織「イスラム国」が公開した、イラク北部ニナワ州のモスル博物館で石像を押し倒す同組織の戦闘員を写したとされる映像(2015年2月25日公開)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】(一部更新)イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は26日、イラク北部モスル(Mosul)で貴重な古代の石像をハンマーやドリルなどで破壊する同組織の戦闘員を写した動画を公開した。

【写真3枚】石像を金づちで破壊

 専門家や当局者らは破壊行為があったことを認めており、2001年のアフガニスタン旧支配勢力タリバン(Taliban)によるバーミヤン石仏(Bamiyan Buddha)の破壊に匹敵する被害規模だと指摘している。

 動画では、IS戦闘員らがモスルにある博物館で、彫像などを台座から床へたたき落とすなどの破壊行為に次々と及ぶ様子が写っている。破壊されたものの中には、紀元前数世紀にさかのぼるアッシリアやヘレニズム時代の文化財も含まれるとみられる。さらに、同市ネルガル門(Nergal Gate)にあるアッシリア時代のものとされる大きな有翼の牡牛の石像もドリルで粉砕されている。

 動画ではひげを生やした戦闘員がカメラに向かい、「イスラム教徒よ、私の後ろにあるこれらの遺物は古代人が神の代わりに崇拝した偶像だ」などと語っている。

 専門家らは、破壊されたものの中には、文化財の原物や、破片を集めて修復したもの、複製が含まれるとしている。今回被害に遭ったのはアッシリア時代に作られたものや、モスルの南西約100キロの砂漠地帯にある古代都市ハトラ(Hatra)の遺跡から見つかったものなどもある。

■ユネスコは緊急安保理会合を要請

 動画公開を受けて国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)のイリナ・ボコバ(Irina Bokova)事務局長は、安全保障理事会(UN Security Council)に対し、緊急会合を招集するよう要請した。

 ボコバ事務局長は声明で、「この攻撃は、文化上の悲劇をはるかに超えるものだ。宗派対立、暴力的な過激思想、イラクでの紛争に油を注ぐという意味では安全保障問題でもある」「こうした理由から、安保理理事長に対し、イラクの安全保障上の重要要素としての文化財保護を協議する緊急会合の招集を要請した」としている。

 また同事務局長は、動画の中で破壊されている像の一部は、ユネスコの世界遺産(World Heritage)であるハトラ遺跡のものであり、この破壊行為は国連安保理決議2199に抵触すると指摘している。(c)AFP【翻訳編集】 AFPBB News

712チバQ:2015/03/02(月) 22:22:28
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150302/k10010000931000.html
エジプト議会選挙 選挙法の違憲判断で延期に
3月2日 2時12分

エジプト議会選挙 選挙法の違憲判断で延期に
エジプトで今月下旬から予定されていた議会選挙が選挙法の違憲判断を理由に延期されることが決まり、議会不在の状態がさらに続くことで民主化の遅れへの懸念が強まるものとみられます。
エジプトでは今月21日と来月25日の2回に分けて議会選挙が行われる予定で、候補者の登録などの手続きが終わっていました。しかし、エジプトの憲法裁判所は1日、選挙区の区割りが平等ではないとして、議会選挙の実施方法を定めた選挙法の一部が憲法違反との判断を示しました。これを受けて、シシ大統領は1日、議会選挙の延期を決めるとともに1か月以内に選挙法を改正すると発表しました。
エジプト政府は、今回の議会選挙をおととしの軍による事実上のクーデターのあとの民主化プロセスとして、去年行われた大統領選挙に続く総仕上げと位置づけてきました。しかし、議会が不在の状態がすでに1年8か月となり、民主化プロセスが予定よりも大幅に遅れるなか、エジプトではクーデターを指揮したシシ大統領による強権的な支配が強まっています。このため、今回の選挙の延期によって、シシ大統領が大統領権限で法律を制定するなど権力の集中がさらに続くことになり、国内外で民主化の遅れへの懸念が強まるものとみられます。

713名無しさん:2015/03/02(月) 23:08:56
http://www.afpbb.com/articles/-/3041108
イラク国立博物館が12年ぶり再開、ISの略奪行為に反発
2015年03月01日 13:25 発信地:バグダッド/イラク
【3月1日 AFP】イラクの首都バグダッド(Baghdad)にある国立博物館が2月28日、12年ぶりに再開した。米国主導のイラク戦争中の2003年、収蔵品約1万5000点が略奪されたものの、関係者らの忍耐強い努力で3分の1近い約4300点を回収し、再開にこぎつけた。関係者らは、北部モスル(Mosul)で起きたイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」による貴重な古代石像の破壊への反発を示すため博物館再開を前倒ししたと話している。

 カイス・フセイン・ラシド(Qais Hussein Rashid)観光・遺跡副大臣はAFPに対し、「ここ2か月近く(国立博物館の)再開準備を進めていた。博物館は全ての人に公開されなければならない」と語った上で、「モスルの出来事があったので(再開を)急いだ。ダーイシュ(Daesh、アラビア語におけるISの頭字語)の一味の行為に対する反発として、本日再開したいと思っていた」とコメントした。

 ISは2月26日、昨年6月に制圧したモスルの博物館で、戦闘員らが古代石像をハンマーなどで破壊する動画を公開。戦闘員の一人はカメラに向かって、イスラム教で禁止されている偶像崇拝の象徴だとの理由から、宗教的見地に基づいて石像を破壊するとの主張を展開した。しかし当局者や専門家らは、大き過ぎて自称「カリフ国家」の資金調達を目的とした密売が不可能な作品を破壊したにすぎないとの見方を示している。

 国立博物館の一般公開は3月1日からの予定。入場料はイラク人が1500イラク・ディナール(約120円)、アラブ系外国人は10ドル(約1200円)、その他の外国人は20ドル(約2400円)。(c)AFP/Karim Abou Merhi

714とはずがたり:2015/03/03(火) 15:00:26
現代と適合的なカリフ制やサイクスピコ体制の打破を唱える勢力ができないものかねぇ。

支配地拡大の狙いは銀行襲撃=収入源失い苦境に―「イスラム国」
時事通信2015年2月28日(土)11:38
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-150228X597.html

 【ワシントン時事】米国防総省のカービー報道官は27日の記者会見で、イラクとシリアで活動する過激派組織「イスラム国」について、「窃取した資産を最大の財源にしている」と述べた。報道官はその上で、同組織が支配地域の拡大を図った背景には、勢力下に収めた地域の銀行から現金を強奪する狙いもあったとの見方を示した。

 報道官は、石油関連施設に対する米軍の空爆により、「イスラム国」は有力な資金源だった石油の密売で収入を上げることが難しくなっていると指摘。一方で、支配地域の拡大が止まった現在は新たな銀行強盗もできなくなっており、同組織は「経済的苦境に陥りつつある」と強調した。

 報道官はまた、シリアで同組織と戦う反体制派の訓練に関し、対象者の身元調査を開始したと表明し、今後4〜6週間で実際の訓練に入ることができるとの見通しを示した。 

「イスラム国」への資金援助減=米国帰還者40人―国家情報長官
時事通信2015年3月3日(火)08:21
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-150303X921.html

 【ワシントン時事】クラッパー米国家情報長官は2日、イラクとシリアで活動する過激派組織「イスラム国」の残虐性が明らかになり、中東のイスラム教スンニ派諸国内の団体などからの資金援助が大幅に減少したとの見方を示した。ニューヨーク市内で開かれたイベントで明らかにした。

 ただ、長官は同時に、同組織が献金で手にした額は「昨年の総収入の1%に満たない」と語り、資金面の対策以外にも過激なイデオロギーの拡散阻止といった根本的な対策が引き続き重要だと強調した。

 長官は、同組織が人質を残忍な方法で殺害したことで中東でも対抗する機運が生じたと指摘。「中東の多くの国からの各種過激組織への献金が減少しつつある。大きな減少だ」と述べた。

 長官はまた、シリアに渡った後に帰国した米国人が40人程度いると明かした上で、「彼らの目的は人道支援などだった。現時点で帰国者の中にテロ計画に関与している人物がいるとは捉えていない」と語った。長官は先週、議会公聴会で、米国人約180人がシリアに渡航するか、渡航を試みたと証言していた。

715とはずがたり:2015/03/03(火) 15:03:58

崩壊始まるISIL「カネなし、戦意なし、人手なし」
プレジデントオンライン2015年2月27日(金)10:21
http://news.goo.ne.jp/article/president/bizskills/president_14659.html
PRESIDENT 2015年3月16日号 掲載

湯川遥菜・後藤健二両氏の殺害で、一躍日本人の関心の的となったIS(ISIL)。今後も自ら語るような残虐な活動を拡大していくのだろうか。

世界中のイスラム過激派組織が、ISILに対してバイア(服従を宣誓すること)を行っており、その中には日本に近い、インドネシアのムジャヒディン・インドネシア・ティムール(MIT)、フィリピンのアブ・サッヤーフ組織などがある。

もっともバイアの目的は、自分たちの組織をより大きく見せようという魂胆であり、必ずしもISILの言いなりに動くわけではあるまい。

イスラム過激派組織の間には、従来も横の連携が生まれたことが何度もあるが、資金援助と力の誇示が必要であり、それなしの盲従はありえない。今、東南アジアのイスラム原理主義組織がISILに対して、バイアをしたからといっても、ISILから資金援助が届くまでは、これらの組織の動きは表面化するまい。

そのISILの資金獲得には、これまで2つの段階があった。まず第1段階は、湾岸諸国などからの資金援助と個人的な援助。第2段階は、占拠したシリア北部・イラク北部の油田で採れる石油の密売だ。一時期は1日の売り上げが約1億円といわれていたが、最近では石油価格が大幅に落ち込んだため、1日3000万〜5000万円も入ればいいところであろうか。

これでは、3万人前後といわれる戦闘員に支払う給与でさえ不足しそうだ。実際に給与の未払いなどが原因で、ISILから離脱しようとする戦闘員が出てきているが、彼らは逮捕され投獄されるか、処刑されている。

ISILとしては、バイアを取り付けたものの、これでは支持組織に実利的なメリットを与えることができないため、極めて緩い関係を構築することしかできまい。

そうした中、2月10日を過ぎた頃より、イランと米国からISILの終焉が近付いているとの見通しが聞こえ始めている。

その発信元は、1人がオバマ米大統領。ISILの最近の戦い方は防衛が主で、米国を中心とする有志連合側の空爆により負けが込んでいるという。もう1人はイラン革命防衛隊のコドス軍司令官カーセム・ソレイマニ将軍だ。同将軍によれば、ISILがイラクとシリアでの戦闘で敗北を重ねており、相当数の戦闘員が犠牲になり、長くは持たないという。

彼ら2人がそう判断したのは、ISIL側が交戦で後退するケースが増え、かつ実際に敗北していくつもの拠点を放棄しているからだろう。その敗北の典型例は、シリアの北部にあるコバネ市の攻防戦だ。ここでISIL側はクルド人民兵と、クルド自治区から送られたペシュメルガ軍に敗れている。

ISILのイラクにおける戦いの目的は、イラン政府と非常に深い関係にあったマリキー・イラク前首相追い落としだった。マリキー氏の存在はイラクのスンニー派にとって最大の不満であり、欧米にとっても不愉快だった。

さらにシリアでの目的は、南北に国家を分断することにあったと思われる。クルドがその北部を支配し、パイプラインが通り、ペルシャ湾の海底にある膨大な量のガスが開発され、地中海から欧米の消費地に届けられる――その目的は見事に達成された。

今後、彼らは戦場をトルコとリビアに移すと思われる。まず、トルコは当初の良好関係と異なり、ISILへの締め付けを厳しくしていることに加え、コバネの報復をすると考えるトルコ在住のクルド人が多いからだ。

リビアにはISILにバイアをしたファジュル・ル・リビアというイスラム原理主義戦闘集団が東部地域に陣取っているし、西部のトリポリにはアンサール・ル・シャリーアト・ル・イスラームというムスリム同胞団系の、イスラム原理主義戦闘集団が存在する。そのどちらもISILに対しては極めて好意的なのだ。

しかも、リビアには石油がある。それを支配できれば、窮地にあるISILは再度世界に向けて、戦闘範囲を拡大していけるということであろう。

(笹川平和財団特別研究員 佐々木良昭 写真=AP/AFLO)

716チバQ:2015/03/03(火) 19:44:35
http://www.sankei.com/world/news/150303/wor1503030040-n1.html
2015.3.3 18:26
【イスラム国】
米軍は蚊帳の外、イランの介入を黙認 進む「分割化」ティクリート奪還作戦

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米国の対イスラム国とイラン構図
 【ワシントン=青木伸行】米政府筋は2日、イラク北部ティクリートの奪還作戦で、イランが支援していることを確認した。一方、国防総省のウォーレン報道部長は、この作戦に米軍は関与していないとしており、米側がイランの介入を黙認している実態が明らかになった。

 米政府筋によると、イラン革命防衛隊(IRGC)は今回、無人機やロケット砲、迫撃砲などを投入している。米軍はしかし、空爆による支援はもとより、作戦計画への助言すらしていない。

 その理由について、ウォーレン氏は記者会見で「イラクが支援を求めなかったためだ」と説明した。政府筋は「イラクが米国に要請しなかったのは、イランの支援を得たからだ」とみている。

 米政府は、イスラム教シーア派の大国であるイランの「イスラム国」掃討への介入を警戒し、協調を避けてきた。それは(1)イランの影響力が増大すれば、サウジアラビアなどスンニ派湾岸諸国が反発し、掃討作戦が複雑化する(2)イラクでのスンニ、シーア両派の対立を助長する恐れがある(3)米国が、核開発問題が未解決のイランと協調すれば、国際的に非難を浴びる-などの懸念からだ。

 スンニ派地域であるティクリートでの今回の作戦に関しても、米政府は警戒感をもって見守っている。

 米政府筋によると、イランはこれまでも、首都バグダッドの東部やティクリートなど、イラク軍がシーア派民兵に依存する地域で主要な役割を担っている。シーア派民兵がイラン軍事顧問の支援のもと、バグダッド郊外にあるスンニ派の町を奪還した例もある。

 そうした地域では米軍は作戦を支援しておらず、米軍とIRGCの支援地域の「分割化」が進んでいるという。

 米軍の作戦支援は、あくまでイラク側の要請を前提としている。このため「分割化」の傾向は、イラクによる選択の結果という側面が強いが、米国とイランの間には、互いの軍事行動には干渉しないという“暗黙の了解”があるようだ。

717とはずがたり:2015/03/04(水) 08:43:09
<IS>元戦闘員 理想と現実とのギャップに失望
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150304k0000m030109000c.html
毎日新聞2015年3月3日(火)21:18

 イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)の元戦闘員3人が毎日新聞の取材に応じ、イスラム国家の建設という「理想」や高額の報酬に期待したものの、やがて「現実とのギャップ」に失望したと口をそろえた。本拠地を持たない国際テロ組織アルカイダから派生したISは、独自の土着型支配で急拡大したが、地元住民は不満を募らせており、その足元は必ずしも盤石とは言えない。【シャンルウルファ(トルコ南東部)で大治朋子】

 ◇きめ細かな内部統制 戦いに勝つごとに金…

 「毎月200ドルの固定給がもらえ、武器や車も与えられると聞いてISに入った。家族も当初は喜んでいた」。ISの元検問所担当、アブファハド氏(25)はこう話す。ISの「首都」ラッカの農家の四男。家族12人全員で働いても月収は250ドル程度だった。2013年春、ISに入り、毎日6時間おきに計12時間働いた。「激務だったが、同じ額の収入を毎月得られる仕事は他になかった」

 ISに希望も感じていた。「イスラム国家の建設という言葉に興奮した。13年春ごろからラッカの町中にISの旗やポスターが掲げられ、治安も急激に良くなった」。数百ドルの現金と引き換えに、15歳前後の息子をISに預ける親もいた。逆に子供が勝手にISに加わるケースも相次ぎ、「心配した親が家族でトルコに避難した例も多数あった」。

 13年6月から14年夏にかけてISに所属していたアブウサマ氏(26)によると、地元住民がISに加わる主な動機は(1)政治的判断(2)金(3)信仰だ。(1)はアサド政権の元支持者にも多い。戦闘が長期化するなか、有利な側につきたいとの思いだ。(2)は生活困窮者に多い。特にラッカの主産業である農業は戦闘の長期化で農地が荒廃。収入源を失った市民が少なくない。(3)は「イスラム国家」の建設という目標で主に若者らを引きつけているという。

 緩やかなネットワークが特徴の「アルカイダ」と異なり、ISは「首都」を構え、イスラム国家という「目に見える」目標を掲げることで、長期の戦闘に疲弊した地元住民や、日常に希望を見いだせない外国人らの心を捉えている。

 内部の組織はきめ細かく統制され、人事はメンバーの特性を考慮。任務によって報酬の与え方も変えている。検問所担当など特定のポストは月給制。戦闘員には原則、戦いに勝つごとに金を払うため、「戦争を渇望する者も少なくない」という。

 昨年春から半年間ISにいたムハンマド氏(26)の場合、突然自宅にISの戦闘員が来て、「(シリア軍の)戦車の砲手だったそうだが、ISのために働け」と半ば強制的に戦車の整備を指示された。「ISはシリア軍の名簿を入手し、特殊技能を持つ者を選出して特別な任務に当たらせていた」と証言した。

 ◇「同じイスラム教徒なぜ殺すのか」地元住民から高まる反感

 アメとムチで支配するISに対し、地元住民の間からは反発の声も上がっている。「ラッカ市民は、同じイスラム教徒をなぜ殺すのかと怒っている」(アブファハド氏)。シリア北部マンビジュでは昨年夏、市民の処刑に反対した住民が「ストライキ」として店を閉めるなど抗議の意思を表明したという。

 戦闘員の中にも指導部への不信感が見られる。昨年5月、シリア軍と交戦後、ISは降参した兵士も皆殺しにした。戦闘員の間に疑問視するムードが高まると、翌日、シリア軍が拠点にしていた学校で多数のワインボトルが発見された。IS幹部は「(イスラム教で禁じられている)飲酒をするような連中だから、殺すのは当然」と語ったという。アブウサマ氏は「『正義』を強調するため指導部が後からボトルを置いたのではと多くの戦闘員が感じていたようだ」と話す。

 14年9月に米中央情報局(CIA)が明らかにした推計によると、ISの戦闘員は約3万人余り。イラクやシリアなど地元系と外国人がほぼ半数ずつを占める。外国人はISのイデオロギーに共鳴し、理想化する傾向が特に強いとされる。

 だが、現実とのギャップに気づいても逃走は極めて困難だ。「外国人はISに入るとまずパスポートを燃やすよう指示される。土地勘がないので離脱したくても単独で逃げることはほぼ不可能。組織に反抗的な態度を示すと、前線行きや自爆テロを命じられる」(アブウサマ氏)という。

 アブファハド氏は「市民には常に笑顔で接し、温かい言葉をかけるよう幹部から強く指示されていた」と話す。ISの組織維持に、地盤の安定的な統制は欠かせない。地元の反感が今後さらに高まれば、ISを支える土着性そのものも揺らぎかねない。

718とはずがたり:2015/03/05(木) 00:04:02
記事そのものは去年のものだけど。
シーア派のイラン・イラク(国民の過半数)・アサド政権シリア(アラウィ派・少数派)の連合が出来てますなぁ。シリアのバース党はアラウィ派が多くて,イラクのバース党はスンニ派(フセインとか)だったのか?
またアサドシリアもフセインイラクも少数派が政権握ってたということか。

<イラク>首都爆弾テロ シーア派民兵最高幹部ら25人死亡
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20141015k0000e030192000c.html
毎日新聞2014年10月15日(水)11:06

 【カイロ秋山信一】イラクの首都バグダッドのイスラム教シーア派居住地区で14日、爆発があり、中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどによると、シーア派の民兵組織最高幹部ら少なくとも25人が死亡した。イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」はインターネット上に、この幹部を狙った自爆攻撃だと認める犯行声明を出した。イスラム国は、バグダッド西方のアンバル県でも攻勢に出ており、首都近辺の緊張は続いている。

 アルジャジーラによると、シーア派住民が多いカドミヤ地区で車が爆発した。AFP通信によると、標的となったのはイラクの主要なシーア派民兵組織「バドル旅団」の最高幹部。現職の連邦議会議員で、過去には副内相も務めた。バドル旅団は1980年代に当時のフセイン政権打倒を目指して創設され、シーア派国イランとの関係が深い。バグダッドでは対イスラム国警備の主翼を担っている。バグダッドのシーア派居住地区での爆発は3日連続で、計77人が死亡している。

 イスラム国は13日にアンバル県ヒートのイラク軍基地を制圧。12日には県都ラマディ近くで、視察中の県警察トップを爆弾テロで殺害した。

 イラクでは8月以降、北部では、米軍主体の空爆と連動し、クルド人部隊と政府軍がイスラム国の拠点を制圧するなど一定の成果を収めている。だがスンニ派の強固な地盤であるアンバル県では、イスラム国に協力的な部族の存在もあり、政府側は反撃の糸口をつかんでいない。

 米国務省のサキ報道官は14日、声明を発表し、バグダッドなどでのイスラム国による一連の自爆テロを「邪悪だ」と強く非難。前身組織の「イラクのアルカイダ」が数年前に試みたように、宗派間紛争の激化を図っていると指摘した。

719とはずがたり:2015/03/05(木) 11:21:10
なんで疑い掛けられてたらい回しになって何度も尋問受けたんかね?
>ソマリアのイスラム過激派組織アルシャバブとの関連を疑われたようだ。

過激派側が攪乱為に関係ある風をどっかで装ってたなら捜査当局側が騙されて過激派を一人産みだしてしまった形になるね。

>エンワジ容疑者はMI5の監視対象となった
これもどんな証拠があったのか気になるところ。

<IS>覆面「ジハーディ・ジョン」好青年、本当の過激派に
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150305k0000m030079000c.html
毎日新聞2015年3月4日(水)21:10
 ◇各国でテロリスト扱い、MI5監視「死刑囚のよう」

 【ロンドン小倉孝保】イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)で「ジハーディ(聖戦士)・ジョン」と呼ばれる人質殺害役の覆面男が、イスラム過激思想に染まった経緯が英メディアの報道や人権団体関係者の証言から明らかになってきた。「テロリスト」と疑う各国当局に繰り返し尋問を受けたことなどから過激派になった可能性が指摘されている。

 英BBC放送などによると、男はクウェートに生まれ、ロンドンで育ったモハメド・エンワジ容疑者。米連邦捜査局(FBI)も身元を特定しているという。

 1988年に生まれ、94年に渡英し英国籍を取得した。比較的裕福な家族の住むロンドン北部の高校を卒業し、首都のウェストミンスター大学で情報工学を学んだ。イスラム教よりもサッカーに興味を持つ青年だった。

 人生の転機は2009年8月、大学を卒業して友人2人と一緒にアフリカ・タンザニアに野生動物観光に行ったとき。首都ダルエスサラームの空港に到着したエンワジ容疑者は、地元治安当局に拘束され尋問を受けた。そのままアムステルダムに移送されオランダの治安機関に尋問された後、英国に戻って治安・情報機関の尋問を受けた。ソマリアのイスラム過激派組織アルシャバブとの関連を疑われたようだ。

 翌9月にエンワジ容疑者はクウェートに渡り、父の家族と暮らしながらコンピューター関連の仕事を見つけた。結婚も考えたようだ。しかし、10年5月に英国に短期間帰国し、クウェートに戻ろうとしたところ、ロンドンの空港で治安当局に尋問を受け出国できなかった。

 このときエンワジ容疑者の法的支援をしたロンドンの人権団体「CAGE(ケージ)」によると、英情報機関MI5はエンワジ容疑者に繰り返し、イスラム過激派のテロやアフガニスタンでの戦闘についてどう考えているかを尋ねたという。当時、容疑者の相談に乗っていたCAGEのアシム・クレイシさん(32)は、「とても穏やかで謙虚な好青年だった」と語った。

 その後、エンワジ容疑者はMI5の監視対象となった。英ガーディアン紙などによると、MI5は容疑者をイスラム過激派を監視するスパイとしてリクルートしようとしたこともあったが、容疑者が拒否したという。

 メール・オン・サンデー紙は1日、エンワジ容疑者は2010年と11年、同紙記者に電子メールを送っていたと報道。MI5に私生活を執拗(しつよう)に監視され、「まるで死刑囚だ。できるだけ多量の薬を飲んで永遠の眠りにつきたい」と訴えた。

 13年5月、名前を変えてクウェートに再度渡ろうとして拒否されて以降、行方不明に。その後、シリアへの入国が確認された。

 CAGEは、エンワジ容疑者が過激思想に染まった背景として、MI5にテロリストと疑われたり、スパイにされそうになったりしたためと主張した。だが、英メディアでは、MI5など当局側を批判する論調はほとんどない。

 キャメロン英首相も英情報機関の手法に問題はなかったとの認識を示した。

720チバQ:2015/03/06(金) 19:06:27
489 :チバQ :2015/03/06(金) 19:06:02
http://mainichi.jp/select/news/20150306k0000e030182000c.html
イラク:IS、遺跡も破壊…アッシリア時代・モスル郊外
毎日新聞 2015年03月06日 11時55分(最終更新 03月06日 13時24分)
 【カイロ秋山信一】イラク政府は5日、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS、Islamic State)が北部モスル郊外で、約3000年前のアッシリア時代のニムルド遺跡を重機で壊し始めたと発表した。中東の衛星テレビ局アルアラビーヤが報じた。ISはモスル博物館で展示品の遺物を破壊する映像を公開するなど、イスラム教が定める「偶像崇拝の禁止」を極端に解釈して遺物の破壊を続けており、ユネスコや考古学者らが懸念を強めている。

 報道によると、ISは5日にモスル市の南東約30キロにあるニムルド遺跡で宮殿跡などを破壊し始めたという。モスル博物館を破壊したISメンバーがニムルド遺跡の破壊を予告していたとの情報もある。遺跡にはアッシリア帝国時代の石碑や彫像が残されており、破壊や略奪に遭う恐れが高まっている模様だ。

 ニムルドはメソポタミア地方の古代都市のひとつで、紀元前9世紀ごろに一時、アッシリア王国の首都がおかれた。19世紀以降、英国やイラクの考古学者らが発掘を続けてきた。黄金の装飾品など主要な発掘品は大英博物館や首都バグダッドの国立博物館などに収蔵されている。

721名無しさん:2015/03/08(日) 10:07:44
490 :チバQ :2015/03/08(日) 10:06:48
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150307-00000078-mai-m_est
<ハトラ遺跡>IS、世界遺産も破壊…イラク北部
毎日新聞 3月7日(土)23時40分配信

 イラクの観光遺跡省の担当者は7日、イラク北部モスル南西にある約2000年前に栄えた古代都市遺跡で、世界遺産にも登録されている「ハトラ遺跡」がISによって破壊されたとAP通信の取材に答えた。

 同通信によると、遺跡付近の住民が7日朝に爆発音を聞き、「ISの戦闘員がブルドーザーで破壊した」と証言した。

 ハトラは二重の城壁に囲まれた円形の都市で、紀元前3世紀から紀元後3世紀にかけてシルクロードでの交易拠点として繁栄。1985年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された。

 ISはイスラム教の「偶像崇拝の禁止」を極端に解釈して遺跡や文化施設の破壊を続け、米当局などによると奪った遺物を密売しているとされる。【林哲平】

722チバQ:2015/03/08(日) 23:09:03
http://mainichi.jp/select/news/20150309k0000m030065000c.html
イスラエル:テルアビブでネタニヤフ首相批判5万人集会
毎日新聞 2015年03月08日 20時50分

 【エルサレム大治朋子】イスラエル最大の商業都市テルアビブで7日、ネタニヤフ首相を批判する大規模集会が開催され、地元メディアによると約5万人が参加した。イスラエルでは17日に議会選挙が予定され、集会は政権と対立する中道左派政党関係者やその支持者が中心となり、政権交代の必要性などを訴えた。

 世論調査によると、17日の選挙では首相率いる右派政党リクードと中道左派の統一会派「シオニスト・キャンプ」が競り合っている。

 ネタニヤフ首相は3日、米議会で演説し、イラン核問題の解決を目指す包括合意案を「ない方がよい」と酷評。オバマ大統領が不快感を示すなど注目を集めた。

 一方、イスラエルでは近年、貧富の格差が拡大し、物価が高騰。軍事費のしわ寄せなどから病院などでの公共サービスの低下も著しく、市民生活の向上を求める声が高まっている。

 このため首相による米国での挑発的な発言は「選挙の論点を安全保障問題にすり替えて内政や経済の問題から市民の目をそらそうとしている」との批判が強まっている。

723チバQ:2015/03/08(日) 23:12:25
http://www.afpbb.com/articles/-/3041383
トルコ大統領の食事、国内外で全て検査 暗殺恐れ
2015年03月04日 10:10 発信地:アンカラ/トルコ

トルコ大統領の食事、国内外で全て検査 暗殺恐れ 写真拡大 ×メキシコの首都メキシコ市を訪問したトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領(2015年2月12日撮影)。(c)AFP/Yuri CORTEZ 【メディア・報道関係・法人の方】写真購入のお問合せはこちら
【3月4日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領に国内外で提供される食事が全て、暗殺の恐れから事前に厳しく検査されていることが、主治医の話により分かった。

 また、主治医のジェブデト・エルドル(Cevdet Erdol)氏が3日、同国紙ヒュリエト(Hurriyet)に対し明らかにしたところによれば、大統領府に専用の検査室が新設される予定だという。

 大統領の食事の検査は現在、首都アンカラ(Ankara)とイスタンブール(Istanbul)の検査室と、国外滞在中に行われている。

 副党首によれば、完全装備の検査室は昨年アンカラ郊外に完成した部屋数1150の広大な大統領府内に設置され、医学的な資格を持った専門家によって検査が行われる。

 厳重な警備が敷かれた官邸には24時間体制で勤務にあたるメンバー5人で組織された緊急対応チームが待機し、放射線、化学物質、細菌から大統領を守るため、提供される全ての飲食物について検査を行う。(c)AFP/ATONCHILE/CARLOS ROCUANT

724チバQ:2015/03/08(日) 23:16:04
492 :チバQ :2015/03/08(日) 23:13:59
http://www.afpbb.com/articles/-/3041628
ISが古代アッシリア遺跡を「重機で破壊」 イラク政府
2015年03月06日 08:39 発信地:バグダッド/イラク
【3月6日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が5日、イラク北部モスル(Mosul)近郊の古代アッシリアの都市ニムルド(Nimrud)の遺跡を重機で破壊し始めたことが分かった。イラク観光・遺跡省が公式フェイスブック(Facebook)ページで発表した。

 匿名を条件に取材に応じたイラクの遺跡管理当局者もこれを確認。破壊行為は5日、正午の礼拝の後に始まり、現場には遺物の運び出しに使用された可能性のあるトラックが確認されたという。破壊の規模は今のところ分からないとしている。

 紀元前13世紀に造られたニムルドは、ISの支配下にある同国第2の都市モスル(Mosul)の南東30キロのチグリス川(Tigris River)沿いに位置する。

 ISはこれまでにも同国で遺跡や遺物を破壊しており、専門家からは、次は国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産に登録されている2000年以上前のハトラ(Hatra)遺跡が破壊されるのではないかと危惧する声が上がっている。(c)AFP/Karim Abou Merhi and Jean Marc Mojon

http://www.afpbb.com/articles/-/3041831
IS、ハトラ遺跡も破壊か ユネスコ世界遺産の古代都市
2015年03月08日 09:32 発信地:バグダッド/イラク
【3月8日 AFP】国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)は7日、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が、ユネスコの世界遺産にも登録されているハトラ(Hatra)遺跡の破壊を始めたとして強く非難した。

 ハトラ遺跡はローマ時代の要塞都市で、現在はISの支配下にあるイラク北部モスル(Mosul)の南西約100キロの砂漠にある。約2200年前に造られた古代都市の遺跡で、東西の建築様式が混在する独自の遺構が非常によく保存されている。

 2日前の今月5日には、ISが古代アッシリアの都市ニムルド(Nimrud)の遺跡を重機で破壊し始めたことが明らかになったばかりだった。ISはその1週間前の先月26日に、モスルの博物館で貴重な古代の石像を破壊する様子を撮影した動画を公開していた。

 ユネスコのイリナ・ボコバ(Irina Bokova)事務局長は、「ハトラの破壊は、イラクでの戦争の下で文化財を一掃するというあきれた戦略が一つの転換点を迎えたことを示している」と述べた。

 もっとも、ユネスコとイラク政府はいずれも、ハトラ遺跡が破壊された具体的な日付や、具体的な破壊状況は明らかにしていない。

 ハトラ遺跡があるイラク北部ニナワ(Nineveh)州選出のモハメド・ヌーリ(Mohammed Nuri)議員は「ハトラは人里離れたところにあり、私自身は、ハトラで破壊が行われているのをはっきり見た人がいるとは聞いていない」と述べ、現時点でハトラ遺跡が破壊されたという確実な報告はないと述べた。(c)AFP/Jean Marc MOJON

725チバQ:2015/03/09(月) 18:32:13
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015030900455
与党の支持伸びず、野党と接戦=首相の米議会演説後も-イスラエル総選挙まで1週間

7日夜、イスラエル中部テルアビブで、政権交代を訴える集会参加者ら
 【エルサレム時事】17日のイスラエル総選挙(定数120)まで1週間。ネタニヤフ首相が米議会でイラン核問題に関して演説した後も、首相が率いる右派リクードの支持率は伸び悩んでいる。国民の間では政権交代を訴える声も大きくなっており、依然ネタニヤフ首相が再選されるとの見方は強いが、予断は許さない状況だ。
 3日の首相の演説後に行われた複数の世論調査によると、主な政党・会派の予測獲得議席数は、リクードが23〜24、中道左派・労働党と中道「ハトヌア」による統一会派が24と引き続き接戦。演説前と比べてもリクードの支持率はほぼ横ばいだ。

7日夜、イスラエル中部テルアビブで、政権交代を求める集会に参加する人々
 首相は演説で、欧米など6カ国とイランとの核協議の合意案について「非常に悪い取引だ」と批判。イスラエル国内では演説自体については称賛する声が多いが、「この一つの演説で国民の投票行動は変わらない」(バルイラン大のモルデハイ・ケイダー教授)という見方が強い。それでも世論調査によれば、「首相にふさわしい人物」としてネタニヤフ首相を挙げる人が約半数(47%)で、労働党のヘルツォグ党首(30%)と大差が付いている。
 一方で、「反ネタニヤフ首相」でまとまる動きも強まっている。商都テルアビブで7日夜、「イスラエルは変化を望む」と題した集会が開催され、約3万〜4万人が参加。対外情報機関モサドのダガン前長官が壇上から「イスラエルは敵国に囲まれているが、私が一番恐れているのは指導力の危機だ」と訴えた。参加したデザイナーのラファエル・ゴールドマンさん(64)も「中東和平交渉で無策のネタニヤフ首相は退陣すべきだ。戦争はこりごりだ」と政権交代に期待を寄せた。 (2015/03/09-14:44)

726とはずがたり:2015/03/11(水) 19:05:39
<IS>内紛、9人死亡 離脱外国人と交戦
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150311k0000m030031000c.html?fr=rk
毎日新聞2015年3月10日(火)19:08

 【カイロ秋山信一】シリア内戦の被害状況を調査している在英の民間組織シリア人権観測所は9日、シリア北部アレッポ郊外でイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)から離脱しようとした外国人戦闘員と追跡したIS戦闘員との間で交戦となり、双方の計9人が死亡したと発表した。ISにはトルコ国境から多数の外国人戦闘員が参加しているが、現地の状況に失望して離脱を図る動きも徐々に表面化している模様だ。

 人権観測所によると、脱走を試みたのは欧州諸国出身の9人とチュニジア人1人。アレッポ郊外の収容施設で拘束されていたが、施設を管理する戦闘員の協力で武器を奪い、7日に脱走を試みた。しかし追跡するIS戦闘員と交戦となり、脱走兵5人、IS戦闘員4人が死亡。残る5人の脱走兵は再びISに拘束された。

 脱走兵らはトルコ経由で出身国に逃亡する計画だったとみられる。ISは昨年10月以降、脱走を試みた外国人戦闘員120人以上を処刑したとされる。

 一方、シリア北東部ハサカ県では7日、少数民族クルド人の女性部隊に参加していたドイツ人女性がISとの戦闘中に死亡した。クルド人勢力にはISに反感を持つ欧米人志願兵が参加しており、今年2〜3月にオーストラリア人と英国人各1人が死亡した。

727とはずがたり:2015/03/11(水) 19:11:25
ISILは後退しているのか
http://news.goo.ne.jp/article/wedge/business/wedge_4772.html
Wedge2015年3月10日(火)12:00

 エコノミスト誌2月7-13日号は、対「イスラム国(IS)」作戦の戦況はまだ流動的だが、有志連合が徐々に前進しているのに対し、IS側には後退局面も出てきており、最近のISの極端な残忍性は焦りの表れかもしれない、と報じています。

 ISによる、人質のヨルダン人パイロットを焼殺した様子を撮ったビデオの公開には、潜在的参入者にアピールし、敵を威嚇、挑発し、有志連合に亀裂を生じさせる思惑があったと思われるが、ISは計算を誤ったかもしれない。人質のパイロットのために空爆を控えていたヨルダンは、ISへの「厳しい」対応を宣言、有志連合に加わることに批判的だったヨルダン国民もISへの怒りと復讐の念で結束し、他の過激組織でさえ怒りを表明した。

 一方、有志連合は徐々に前進している。8月の最初の空爆以降、作戦行動範囲を広げ、クルドやイラク政府軍に訓練や武器を提供するようになった。米中央軍司令官は、これまでにISの戦士約6000人が殺されたと言っている。1月末には、シリア・クルドが、有志連合の空爆に助けられて、4カ月の苦しい戦いの末にコバニからISを追い出した。

 ISはこの戦いで戦士千人以上を失ったようだが、それ以上に打撃だったのは、無敵というオーラが崩れたことだろう。ISは今もシリアとイラクでヨルダンに匹敵する領域と人口を支配しているが、イラクのシーア派地域やクルド地域には進出できず、エルビルやバグダッドを脅かすことはもはや手に余るようだ。

 ただ、ISは、イラクで押し返されれば、シリアで支配領域を広げようとするだろう。シリアでは、空爆の回数を増やす以外に有志連合が出来ることはあまりない。有志連合は、シリアとの錯綜した利害関係、とりわけアサド政権をどう処置するかという問題を解決しない限り、ISを封じ込めるのがせいぜいだろう。

 地上の戦況もまだ流動的で、イラク政府軍とISは一進一退を続けているが、イラク政府軍とシーア派勢力は、ディヤラ県に残っていた拠点からISを追い出し、ISはその北方でも後退しつつある。空爆と地上でのイラク・クルド軍の攻撃により、ISはモスルの西方から追われ、シリアからの補給路も断たれた。しかし、モスル奪還を考えるのは時期尚早だろう。

 財政面でも有志連合はISに打撃を与えることにある程度成功しつつある。空爆で製油所が破壊され、ISの石油収入は昨年6月時に比べて3分の1(1日当たり75万〜130万ドル)に激減した可能性がある。また、昨年は人質を生かして身代金を稼いだが、今は人質を殺している。ISのシリア司令部があるラッカの住民によると、給料は支払われているが、電気水道等の供給は枯渇しつつあるという。

 こうした挫折のために、ISは士気を維持し、戦士参入の流れを確保しようと、ますます残忍な行動に走るのかもしれない。専門家は、そこにチャンスがあり、特に、帰国した戦士が待遇の酷さを語るビデオが必要である、と指摘する。長期戦では、銃や戦闘機だけでなく、包括的戦略や忍耐強く知恵比べをしていくことも必要だ、と報じています。

出典:‘It will be a long haul’(Economist, February 7-13, 2015)
http://www.economist.com/news/middle-east-and-africa/21642243-fight-against-islamic-state-making-some-progress-jihadists-are

728とはずがたり:2015/03/11(水) 19:11:46
>>727-728
* * *

 この記事は「イスラム国(IS)」との戦いの現況を正確に描写しています。先行きへの楽観論を抑える調子で書かれていますが、内容的には最近ISが有志連合により押し戻されつつある事象を紹介しています。

 ISによるヨルダン人パイロットの処刑、それも生きたまま焼殺したという行為、コバニからの敗退、キルクーク進出の失敗、モスル周辺での後退などの諸要因を総合的に見れば、ISの勢力拡大には歯止めがかかり、その減退が始まったと考えられます。潮目が変わったと言ってよいかもしれません。

 第一に、ヨルダンはパイロット処刑への復讐として国民の強い支持のもと、ISへの爆撃を大規模に強化しています。アラブ首長国連邦もIS空爆に再参加しています。アラブ・スンニ派諸国が真剣にIS攻撃に取り組むに至っています。

 日本の新聞では、「見えない敵、IS」などの見出しがよくみられますが、ISは領域を支配している「見える敵」です。アルカイダは各地に秘密の細胞を持つネットワーク型の組織で、まさに見えない敵であり、それを見えるようにする情報活動が必要でした。しかし、ISはラッカに拠点を置く国家類似の組織です。その分、攻撃しやすく、支配領域を縮小させることができます。それでも秘密細胞などは残るのではないか、という人もいるでしょう。確かに、それはその通りで、テロ組織を根絶することは不可能に近いのですが、領域支配型テロ組織を秘密細胞ネットワーク型に抑え込むことができれば、それは大成果です。

 第二に、ヨルダン人パイロット処刑は、大多数のスンニ派がISへの同情を無くすきっかけになっています。特に、スンニ派ヨルダン人処刑は、大きなインパクトを与えました。

 ヨルダンのアブドラ国王とその国民は激怒しています。ヨルダンのアブドラ国王は預言者ムハンマドにその血筋がつながる名門、ハシュミット家に属します。ISの指導者アル・バグダディはカリフであると称していますが、カリフはもともとムハンマドの後継者、初期にはその血筋を引いた者でした。スンニ派の多くは、アル・バグダディのカリフ僭称を滑稽であるとさえ思っています。

 スンニ派の過激派で最も有名なのはアルカイダですが、その現指導者アイマン・ザワヒリは、残虐過ぎるということでアル・バグダディを強く批判しています。アルカイダでさえ批判する残虐性を持つISが、スンニ派多数の支持を受けるとは考えられません。

 第三に、およそ組織たるもの、その目的において成功を収めなければなりません。成功する組織には同調者、協力者が出てきますが、失敗、敗退を繰り返す組織には誰もついて来ません。ISはコバニで敗退、空爆で6000人の死者を出し、キルクーク進出に失敗、モスル周辺、アンバール州では一進一退です。外国人の若者が戦闘員として流入する背景や動機には諸説がありますが、失敗、敗退を繰り返す組織の若者へのアピール力は小さくなります。

 イラク軍が現在計画している対IS大規模攻勢は、ISに大きな打撃を与える可能性があります。ISがモスルを落とし、バグダッドに迫った頃とはかなり事態が変化しています。資金面では、支配領域内外で空爆もあり、石油販売が難しくなっています。軍事面では、捕獲兵器は空爆で壊されています。今後、ISはその勢力を比較的早く失う可能性があります。長期戦を覚悟するよりも、止めを刺すことを重視する戦略も成り立つでしょう。

729チバQ:2015/03/12(木) 20:11:43
http://mainichi.jp/select/news/20150312k0000e030159000c.html
イラク:ティクリート攻防、政府側が優勢に 軍病院を制圧
毎日新聞 2015年03月12日 10時27分(最終更新 03月12日 11時42分)
【カイロ秋山信一】イラク政府軍などの混成部隊は11日、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)が実効支配する北部ティクリート中心部の軍病院などを制圧した。国営テレビなどが報じた。ティクリートでの大規模な軍事作戦を始めてから10日が過ぎ、政府側は南北から部隊を進めて優位に立つ。ISは地雷や狙撃で抵抗を続けており、政府側は慎重に作戦を進めている。

 イラクからの報道によると、政府側は軍とイスラム教シーア派民兵組織が主体で、シーア派国家イランも作戦指揮に加わっている。総勢約3万人の部隊は、北郊のアラム、南郊のドールなどISの拠点を次々と制圧。11日には市街地北部にある軍病院を奪還した。

 ティクリートは首都バグダッドと第2の都市モスルを結ぶ幹線道路沿いにある要衝。ティクリートを制圧すれば、昨年6月に奪われたモスル奪還に弾みがつくため、政府側はISとの戦闘が本格化した昨年以降では最大規模の兵力を投入している。

 IS側は1000人規模の部隊がティクリート中心部に駐留しているとみられるが、一部は撤収したとの情報もある。放棄した拠点に地雷を敷設し、政府軍の進軍ルートに狙撃手を潜ませるなど政府側の攻撃を遅らせる戦術をとっている。チグリス川にかかる橋を爆破したとの情報もある。

 政府側にはティクリート奪還によって優勢ぶりをアピールし、ISを支持するスンニ派勢力の切り崩しを図りたい思惑もある。ティクリートは2003年のイラク戦争で失脚した故フセイン大統領の出身地で、失脚後にシーア派が政治の実権を握ったことに不満を抱くスンニ派住民が多い。「スンニ派の牙城」とも言えるティクリートを奪還できれば、ISを支持する北部ニナワ県や西部アンバル県などのスンニ派部族が政府になびく可能性もある。

 ただ、スンニ派の支持を得るには、軍事作戦以上に戦後処理が重要になる。スンニ派住民が政府への協力に消極的なのは、シーア派主体の軍や警察、シーア派民兵の暴力を恐れているためだ。マリキ前政権下では司法手続きを経ずにスンニ派住民が長期間拘束される事件も多発し、政府への不信感は根強い。

 しかもティクリート攻略に参加するシーア派民兵の一部は、ISによるシーア派兵士らの殺害に「スンニ派部族が関与した疑いがある」として報復を主張している。スンニ派住民への大規模な報復行為は明らかになっていないが、シーア派民兵に影響力があるムクタダ・サドル師は10日、「ISから解放した地域で、スンニ派住民への過度な暴力が行使された場合には政府が速やかに調査すべきだ」との声明を発表し、民兵らに自制を求めた。

730チバQ:2015/03/12(木) 20:12:54
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150312-00000080-jij-m_est
シリアの明かり、83%消える=内戦4年、インフラ破壊で荒廃
時事通信 3月12日(木)14時21分配信

 【ワシントンAFP=時事】シリア上空から夜間に確認できる明かりの数が、2011年の内戦勃発前と比べ83%も減ったことが明らかになった。シリア関連のNGO130団体が11日、声明で発表した。4年間の内戦による国内の疲弊と荒廃を示したと言える。
 中国・武漢大学の研究チームによる衛星画像の分析によれば、最も大きな打撃を受けたのは、かつて主要商業都市として栄えた北部アレッポで、4年間に97%の明かりが失われた。首都があるダマスカス県は比較的被害が小さいが、それでも明かりは35%減った。
 調査に当たった研究者は「夜間の明かりが消えることは、人々が居住地を追われ、インフラが破壊され、電力が不足していることを示す」と説明。衛星画像によって「郷土を破壊された普通のシリア人が日々経験している苦痛と恐怖を理解する助けとなる」と話した。

731とはずがたり:2015/03/14(土) 08:01:15
最強タッグ成立!というより押され気味の中での苦し紛れという印象だけど。

IS ”ボコ・ハラムを傘下に組み入れる”
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150313/k10010014821000.html
3月13日 23時14分

過激派組織IS=イスラミックステートは12日、ナイジェリアのイスラム過激派組織、「ボコ・ハラム」を傘下に組み入れると主張し、より多くの支持を集めたいというねらいがあるものとみられます。
過激派組織ISが12日、インターネット上に投稿したとみられる音声メッセージでは、西アフリカのナイジェリアのイスラム過激派組織、「ボコ・ハラム」がISに忠誠を誓うと表明したことについて、「われわれは忠誠を受け入れる」としています。
そのうえで、「われわれの『イスラム国家』が西アフリカまで広がった。イラクやシリアでの戦闘に参加できないイスラム教徒は、西アフリカでの戦いに参加せよ」と呼びかけています。
ISは、これまでにもリビアやエジプトなどでISに従おうというイスラム過激派組織を受け入れ、それぞれを『イスラム国家』の一部だと一方的に発表しています。
今回、「ボコ・ハラム」がISへの忠誠を誓ったのは、劣勢を強いられている政府軍との戦いを挽回するためとみられます。
一方の、過激派組織ISとしてはイラク政府軍との戦いが激しさを増すなか、ボコ・ハラムを傘下に組み入れると主張して、『イスラム国家』の拡大を宣言することで、より多くの支持を集めたいというねらいがあるものとみられます。

732名無しさん:2015/03/14(土) 16:18:16
>>731

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150313-00000014-jij_afp-int
IS、ボコ・ハラムの忠誠を受け入れ 西アフリカへの拡大宣言
AFP=時事 3月13日(金)10時40分配信

【AFP=時事】イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」の指導者が、ナイジェリアの過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」による忠誠の誓いを受け入れたと表明したことが、12日に公開されたIS報道官のものとみられる音声テープにより明らかになった。

 モハメド・アドナニ(Mohammed al-Adnani)報道官は約30分間のテープの中で、ボコ・ハラムのアラビア語名を使い、「カリフ制国家の西アフリカへの拡大という朗報を発表する。カリフ(預言者ムハンマドの後継者)が、われわれの同胞であるこのスンニ派集団の伝道とジハード(聖戦)を認め、忠誠を受け入れたのだ」と述べている。

 ISはイラクとシリアの領土の広い範囲を掌握し、カリフが統治するイスラム国家の樹立を宣言した。今月7日にはボコ・ハラムの指導者アブバカル・シェカウ(Abubakar Shekau)容疑者がISの最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者を「カリフ」と認め、ISに忠誠を誓う音声メッセージを公開。また、エジプトやリビアの過激派組織もISへの忠誠を誓っている。

 ISのアドナニ報道官は、イスラム教徒は西アフリカのボコ・ハラムを支援しなければいけないと訴えるとともに、ISは勢力を強め、拡大を続けていると主張。「われわれのカリフ制国家は抵抗を続けており、正しい方向へ向かっている」と述べ、米国主導の有志連合とイラク軍がISとの戦いで挙げた「勝利」は重要なものではないとの姿勢を示した。【翻訳編集】 AFPBB News

733名無しさん:2015/03/14(土) 16:19:36
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150313-00008571-wsj-int
「イスラム国」、独自のサイト立ち上げ-主要SNSからの締め出しに対応
ウォール・ストリート・ジャーナル 3月13日(金)10時37分配信

 【リヤド(サウジアラビア)】イスラム過激派組織「イスラム国」は、フェイスブックやツイッターなど主要交流サイト(SNS)からのアカウント停止処分に直面している。このため同勢力の支援者が独自のソーシャルネットワークを開始することを決めた。

 このサイトは「5elafabook.com」で、今週初めに一時的にウェブに登場したが、すぐに閉鎖された(このサイトにリンクしたツイッター・アカウントも停止された)。このサイトのホームページには現在、通知文が掲載されており、閉鎖はユーザー情報と安全を保護するための「暫定的な措置」だとしている。

 ホームページの通知文はまた、同サイトはイスラム国から支援を受けておらず独立しているとも述べている。そして「このサイトを立ち上げる目的は、世の中の人々が想像しているのとは違って、われわれが銃を持っていないし、洞くつで生活しているのでもないことを彼らに知らせることだ」と述べている。

 誰がこのサイトを製作したのか不明だが、ドメイン名登録情報をみると、米アリゾナ州に本拠を置くドメイン登録大手ゴーダディー(GoDaddy)・ドット・コムに登録されていることを示している。登録者名は「Abu Musab」で、アドレスはイスラム国が支配しているイラクのモスルとなっている。登録者の国名はエジプトとされており、恐らくこれはゴーダディーの国別ドロップダウンメニュー(項目を選択する方式)にイスラム国という国名がないためとみられる。

 一般的なSNSサイトに代わるイスラム系代替サイトの開設は、中東で繰り返し行われており、最近ではテロ組織や過激な主張をする政党によって採用されてきた。既存SNSのアカウントを運営者に閉鎖されることへの対応だ。これらの組織や政党は、新規メンバーの勧誘や支持者の間の交流の場を作るため、SNS、チャットルーム、などに大きく依存している。しかしハイテク業界も、こうした動きを追跡し対応しており、これらの組織や政党はオンラインの投稿やサイト運営が難しくなっている。

By Ahmed Al Omran

734チバQ:2015/03/16(月) 21:19:34
http://www.sankei.com/world/news/150316/wor1503160031-n1.html
2015.3.16 20:29

イスラエル総選挙 中道左派が優勢か

 【テルアビブ=大内清】イスラエルで17日、国会(定数120)の前倒し選挙が行われる。世論調査によると、通算4期目を目指すネタニヤフ首相の右派リクードと、労働党を中心とした中道左派連合が選挙戦序盤で拮抗(きっこう)していたが、終盤にきて同連合がリード。パレスチナとの和平協議再開の兆しもない中、強硬路線を推し進めてきたネタニヤフ政権に厳しい評価が強まっている。

 「リクードが政権にある限り、(和平で)妥協はしない」。ネタニヤフ氏は15日、最大都市テルアビブでの集会でこう述べ、支持者らの喝采を浴びた。和平に柔軟な中道左派が政権を取ればパレスチナに譲歩する可能性があると、危機感を煽るのが狙いだ。

 これに対し、ヘルツォグ党首率いる労働党とリブニ前法相のハトヌアで作る中道左派連合は、家賃高騰などの経済問題を背景とした反ネタニヤフ世論に乗じて支持を拡大しており、25議席前後を獲得して筆頭勢力となる可能性がある。
 ネタニヤフ氏は任期中の12年と14年、イスラム原理主義組織ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザ地区への大規模な軍事作戦を実施。ヨルダン川西岸ではユダヤ人入植地建設を進め、パレスチナとの和平協議は成果がないまま破綻した。

 また、安全保障上の最大の脅威とみなすイランの核開発問題では単独攻撃も辞さない態度をとり、今月初めには米議会でオバマ政権が進める核協議を批判して同政権との溝を広げた。

 ネタニヤフ氏は強硬姿勢を貫くことで、支持基盤である右派への求心力を保ってきたといえる。

 しかし、国内メディアではネタニヤフ氏のこうした態度が国際的な孤立を招いているとの見方が強い。国内の経済問題をなおざりにしているとの不満もあり、それが中道左派連合への支持につながっている形だ。

 ヘルツォグ氏とリブニ氏は、今回の選挙で中道左派連合が勝利し首班指名を受けた場合、両者が2年交代で首相を務めると説明。選挙後は右派を含めた他党との連立交渉が焦点となる。


 ただ、中道左派連合は、パレスチナとの和平協議再開の障害となっている入植活動を完全停止する考えはないとも強調。右派勢力と連立を組んだ場合は政権内の合意形成が難しくなることも考えられる。政権交代が実現したとしても和平の前進につながるかはまったく楽観できない状況だ。

735チバQ:2015/03/16(月) 21:20:10
http://mainichi.jp/select/news/20150317k0000m030070000c.html
イスラエル:17日総選挙 右派VS中道左派先見えぬ接戦
毎日新聞 2015年03月16日 20時23分

 【エルサレム大治朋子】イスラエルで17日に投開票される総選挙に向け、ネタニヤフ首相率いる右派政党リクードと、野党・労働党を中心とする中道左派統一会派が接戦を繰り広げている。13日に発表された各種最終世論調査では、中道左派が4議席程度リードしているが、全体としては右派勢力が上回るなど混沌(こんとん)とした状況。選挙結果は内政だけでなく、停滞する中東和平の行方や冷え切った対米関係にも影響する。

 イスラエル国会は1院制で定数120。選挙は比例代表制で行われる。終盤で勢いを増しているのは、労働党と中道ハトヌア(運動)の統一会派「シオニスト・ユニオン」(「キャンプ」から名称変更)だ。生活の向上や昨年春以降頓挫しているパレスチナとの和平交渉の再開、対米関係の改善などを掲げている。

 背景には、物価や不動産・家賃価格の高騰に対する国民の強い不満がある。12日発表の地元世論調査によると、回答者の55%余は、経済など内政問題が選挙の行方を決めると回答。外交や安全保障を挙げた回答者は半数の約28%だった。特に生活費の高騰やパレスチナ問題の解決を求める声が強く、ネタニヤフ首相が強硬路線を訴えるイラン核問題を重視する人は3割以下だった。

 向かい風の中、ネタニヤフ首相は15日夜、最大の商業都市テルアビブで開催された右派の集会で「左派政権が誕生すれば(イスラエルは)本当の危機を迎える」と批判し、巻き返しを図った。治安を最重視する首相は、パレスチナ国家の建設が想定されるイスラエル占領地でのユダヤ人入植地(住宅地)建設を推進。イラン核交渉を主導する米欧にも妥協しない姿勢を見せている。

 イスラエルでは選挙後に大統領が各党代表と会談し、第1党の党首、連立により過半数の61議席以上を確保できそうな政党の党首に組閣を命じる。組閣期限は28日間だが、大統領権限で14日間の延長が可能。ユニオンが最多議席を獲得した場合、労働党のヘルツォグ党首が組閣の要請を受ける可能性がある。

736名無しさん:2015/03/16(月) 21:31:38
http://mainichi.jp/select/news/20150317k0000m030045000c.html
トルコ:副首相 IS壊滅に加えてアサド政権打倒を強調
毎日新聞 2015年03月16日 19時35分

 来日中のトルコのクルトゥルムシュ副首相が16日、毎日新聞の取材に応じ、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)について、「シリアのアサド政権による住民弾圧などが原因で生まれたテロ組織だ」と述べ、アサド政権を倒す必要性を改めて強調した。一方で空爆を続ける米軍主導の有志国連合に対し「ただ軍事作戦でダーイシュ(ISの蔑称)を壊滅させても、シリアに平和は訪れない。地域諸国の現状を理解していない」と批判した。

 米国のケリー国務長官は15日放送の米テレビで、シリア内戦の解決に向けて「アサド政権と交渉する必要がある」と政権存続を許容する姿勢をみせており、双方の認識の違いが浮き彫りになった。

 クルトゥルムシュ氏は「シリア国民の命を守るため、何が重要かを考えるべきだ」と強調。アサド政権が「過去4年半で数十万人の国民を殺害し、自国の遺産を破壊した。国民の未来への希望を失わせた」と批判し、「ダーイシュを壊滅させても、シリアでは住民が散り散りになっていて政治構造が壊れており、国内で平和が確保できない」と主張した。

 一方で内戦解決に向けて、ISと政権側双方に適用される飛行禁止区域を設置することやシリア国内に避難民が暮らすことができる安全地帯を作る重要性を主張。トルコは既にシリア難民約170万人を受け入れており、「シリア北部のアレッポで(新たに紛争が起きるなど)状況が変われば、さらに100万人がトルコに流入する」と懸念を示した。

 トルコは今月、米国と共同でシリア反体制派の訓練や装備の供与を始めたが、部隊が戦う相手はISとアサド政権双方であるとの認識も示した。【三木幸治】

737チバQ:2015/03/17(火) 21:08:15
http://www.sankei.com/world/news/150317/wor1503170046-n1.html
2015.3.17 19:59

イスラエル総選挙、投票始まる 中道左派リード ネタニヤフ首相は右派の票固め 「パレスチナ国家認めない」

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 【テルアビブ=大内清】イスラエル国会(定数120)の前倒し選挙の投票が17日行われた。労働党を中心とする中道左派連合が、パレスチナ和平やイラン核問題で強硬姿勢をとるネタニヤフ首相の右派リクードをややリードしているとされるが、いずれの党も単独過半数に達しないのは確実な情勢で、連立交渉次第ではネタニヤフ政権が継続する可能性もある。

 ネタニヤフ氏は16日、地元メディアに対し、政権が継続されればパレスチナ国家の樹立を認めることはないと言明し、これまで一応は支持してきた「2国家共存」を目指す和平協議の枠組みを否定した。対外強硬路線の継続を訴えることで右派の票固めを狙ったとみられるが、政権継続の場合、和平協議の再開を目指すオバマ米政権との対立が深まることも予想される。

 対する中道左派連合は、ここ数年で進んだ物価や家賃の高騰はネタニヤフ政権の責任だと主張して支持を拡大している。パレスチナとの和平推進にも前向きな姿勢を示す。

 世論調査によると、中道左派連合が25議席前後、リクードが21議席前後を獲得する見込み。また、アラブ系の統一会派が13議席前後で第3勢力となる可能性が高い。選挙は比例代表制で有権者数は約600万人。17日夜(日本時間18日朝)にも大勢が判明する。

738チバQ:2015/03/17(火) 21:08:45
http://www.sankei.com/world/news/150317/wor1503170040-n1.html
2015.3.17 18:58

イスラエル総選挙に「何も期待しない」 戦闘終結半年、ガザ地区ルポ 進まぬ復興…ハマス統治にいら立ち 

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破壊された建物が並ぶガザ東部シャジャイーヤ地区で、サッカーで遊ぶ子供たち
 パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの大規模な戦闘が昨年8月に終結して半年余りが過ぎた。復興が遅々として進まない中、住民には支配者であるハマスへのいらだちも見え隠れする。一方でハマスが敵対するイスラエルの総選挙には「何も期待しない」空気が漂っている。(ガザ市 大内清)

 昨年の戦闘で激戦地となったガザ東部シャジャイーヤ地区には、イスラエルの空爆や砲撃で破壊された住宅が今も残っている。「家賃支援が突然打ち切られた」「いつまでもがれきが放置されている」。住民は次々と不満をぶちまける。

 ガザ復興をめぐっては昨年10月、エジプトでの国際会合で計54億ドルの支援が表明された。しかし、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、各国が同機関に拠出を約束した7億2千万ドルのうち、今年1月までに支払われたのは約1億3千万ドル。「支援は住民へ十分に届いていない」(援助関係者)のが実情だ。

   
×××

 昨年6月、ヨルダン川西岸でユダヤ人少年3人がハマスのメンバーらに拉致・殺害された事件で緊張が高まり、イスラエルは7月にガザを空爆、続いて地上部隊を投入した。ハマスはロケット弾で反撃し、停戦までの約7週間でガザでは2100人以上、同国側でも70人以上が死亡した。

 なぜ戦火は拡大したのか。ガザの大学で政治学を教えるムハイマル・アブーサアダ教授は「ハマスの挑発が主因だ」とみる。

 ハマスの源流であるエジプトのムスリム同胞団が13年夏のクーデターで失脚したことで、ハマスは財政苦境に陥った。14年4月には打開策として分裂状態にあった自治政府の主流派ファタハと統一政府樹立で合意したものの、思惑通りに資金を引き出せなかった。


 「ハマスは当時、戦争を現状変更の契機にしようと考えたのだろう」と同教授は分析するが、ハマスの財政難は現在も改善せず、ファタハとの和解プロセスも前進していない。最近はガザの行政職員らの給与支払いも滞っているという。

   
×××
 シャジャイーヤ地区で家が半壊したハムディ・サリームさん(57)は停戦後、自宅近くにハマスの秘密トンネルが通っていたことを知らされた。「ハマスが知らないうちに掘っていたんだよ」と打ち明ける。

 イスラエルは、軍事作戦でガザからイスラエルにつながるトンネル網の徹底的に破壊。その影響でサリームさんの家も全壊の恐れがあるが、建て替え費用のあてはない。「イスラエルへの抵抗は必要だ。でも、これでは何のために戦争に耐えたのか分からない」。

 17日のイスラエル総選挙では対パレスチナ強硬派のネタニヤフ政権が中道左派と交代する可能性も浮上している。ただ、同国がテロ組織とみなすハマスと交渉しない立場は変わらず、ガザ情勢にも大きな変化はないとの見方が一般的だ。

 「国際的なイメージを気にしないネタニヤフの方が、ガザの悲惨さが伝わりやすいという点でましかもしれない」。八方ふさがりの状況に、アブーサアダ教授は悲しそうに笑った。

739チバQ:2015/03/17(火) 21:15:42
XXスタン=独裁国家というような偏見丸出しの表現はどうかと思うが
http://dmm-news.com/article/926779/
【統一地方選直前】茨城県はイバラギスタン…“独裁政権化”する地方自治の今
DMMニュース 2015.03.17 07:50

橋本まさる公式HPより
橋本まさる公式HPより


 連続10期以上の当選を果たしている国会議員は珍しくない。どんなに多選した議員でも議決権は一票。国会は衆参717議席だから、一人の議員が持つ力は717分の1でしかない。

 一方、知事や市長は違う。知事や市長は職員全体を束ねるトップである。その権限は議会議員とは、比べ物にならないほど強大だ。

 それゆえにトップが長い歳月にわたって君臨することは、ひとつの県や市が一人の為政者の支配下に置かれることを意味する。戦後の地方自治史において、石川県の中西陽一知事が8期31年、市長は大阪府貝塚市の吉道勇市長が10期40年という記録を持っている。

 “権力は必ず腐敗する”と言われるように、いくら知事や市長が善政をしていると思っていても長期政権は職員や取引業者は自然と知事・市長の意向を汲み、空気を察して動くようになる。自然と反対意見は淘汰されて、知事や市長の回りはイエスマンで固まる。

 そうなると、新しい政策は打ち出されなくなる。これが県政・市政の硬直化につながる一人の為政者による長期政権の弊害は大きい。そうした理由から、いくつかの地方自治体では、これまでに何度も多選禁止の条例を制定する動きがあった。

 しかし、日本国憲法の“職業選択の自由”に抵触しかねないとの理由から法制化は見送られてきた。しかし、近年はそうした理由とは異なる事情で、多選はあまり議論されなくなっている。ある地方自治体関係者は言う。

「東京の自治体や政令指定都市の市長選ならともかく、地方では知事選ですら候補者する人が現れない状況です。もし多選を禁止したら、選挙が成り立たなくなる危険性もあります」

長期政権は有権者の関心の薄さの表れ

 知事在任の最長記録を持つ中西陽一知事は在職中に死去しているが、その後を継いだ谷本正憲知事は現在6期目。中西・谷本ふたりの知事で、石川県政は50年間を切り盛りしていることになる。

 茨城県の橋本昌知事は、谷本知事と同じく現在6期目。茨城県の独特な地域性と長期政権化した県政を揶揄して“謎の独立国家・イバラギスタン”と称されることもある。長期政権が生まれてしまう最大の理由は有権者の地方政治に対する関心の薄さに起因している。

 日本の首都である都知事選は、毎回多くの候補者が出馬して政策を競い合う。都知事選は地方選にも関わらず、マスコミからの注目度も高く盛り上がる。しかし、都知事選のような注目度の高い地方選は稀だ。ほとんどの県では、知事選がおこなわれていても他県民がそれに興味を抱くことはない。

「2000年に地方分権一括法が施行されてから、知事や市長の権限は一気に拡大しました。こうした事情もあって国会議員よりもリーダーシップを発揮できるようになりました。やりがいを感じて、知事や市長に転身する国会議員も増えてきました。知事・市長の職務にもっと光が当たり、地方の政治に興味を持ってくれる人が増えるといいのですが……」(前出・地方自治体関係者)

 統一地方選が間もなく始まろうとしているが、多選・長期政権化と立候補者の減少・無投票当選は顕著になるだろう。それは、地方崩壊の序章と言えるのかもしれない。

(取材・文/小川裕夫)

選挙政治地方

740チバQ:2015/03/18(水) 21:39:28
http://www.sankei.com/world/news/150318/wor1503180062-n1.html
2015.3.18 20:56

「偉大な勝利」「強力で安定した政府作る」とネタニヤフ首相 イスラエル総選挙

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17日、イスラエル中部テルアビブで、支持者の声援に応えるネタニヤフ氏(AP)
 【テルアビブ=大内清】イスラエル国会(定数120)の前倒し選挙は18日、開票がほぼ終了し、通算4期目を目指すネタニヤフ首相の右派政党リクードが第1党となった。首相指名に向け連立交渉が本格化するが、極右や宗教政党と関係が近いネタニヤフ氏が政権を維持する公算が大きい。

 ハアレツ紙(電子版)によると、開票率99%でリクードは30議席を獲得した。政権交代を目指した労働党などの中道左派連合は24議席にとどまった。今後、リブリン大統領が連立政権を発足させる可能性が最も高いと判断した首相候補に組閣を指示する。

 ネタニヤフ氏は18日未明、支持者集会で「リクードにとって偉大な勝利だ。強力で安定した政府を作る」と宣言。労働党のヘルツォグ党首は敗北を認め、ネタニヤフ氏を祝福した。

 アラブ系の統一会派は14議席で第3勢力に台頭。中道のイェシュアティドは11議席を、元リクードのカハロン党首率いる中道新党クラヌは10議席をそれぞれ獲得した。「ユダヤの家」などの極右や宗教政党は8〜6議席を分け合った。投票率は約72%だった。

 リクードの報道官は18日、ネタニヤフ氏は2〜3週間での組閣を目指すと発表。ネタニヤフ氏は中道左派連合との大連立は否定しており、連立交渉は右派が中心となる見通しだ。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150318/k10010020101000.html
イスラエル首相 右派勢力中心に連立交渉か
3月18日 20時44分

中東イスラエルの総選挙は、ネタニヤフ首相が率いる右派政党が改選前から議席を大きく増やして第1党となり、ネタニヤフ首相は右派勢力を中心に4期目の政権発足に向けた連立交渉を行うものとみられます。
イスラエルの選挙管理委員会によりますと、17日に投票が行われた総選挙は、開票作業の99%が終了しました。
公式な獲得議席数は発表されていませんが、地元メディアによりますと、ネタニヤフ首相が率いる右派政党「リクード」は改選前から議席を大きく増やし30議席を獲得し、第1党となる見通しです。
一方、「リクード」との接戦が伝えられた中道左派の統一会派「シオニスト・ユニオン」は24議席を獲得し、第2党となったほか、今回初めて統一会派として選挙に臨んだ「アラブ統一会派」が14議席を獲得し、第3党に躍進しました。
「シオニスト・ユニオン」は18日、「われわれは信念に基づき議会で闘いを続ける」と事実上の敗北宣言を行い、「リクード」が勝利を決めました。
「リクード」は単独では過半数の61議席に届かないものの、ネタニヤフ首相は今後、右派勢力を中心に4期目の政権発足に向けた連立交渉を行うものとみられます。
新たに右派政権が誕生した場合、新政権は安全保障政策を巡り、これまでよりも強硬な姿勢を強める見通しで、中断しているパレスチナ暫定自治政府との和平交渉の再開は、当面難しい状況となりそうです。

742チバQ:2015/03/18(水) 21:40:26
http://www.sankei.com/world/news/150318/wor1503180066-n1.html
2015.3.18 21:16

イスラエル現政権継続 イラン核協議でオバマ政権の障害に

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3日、ワシントンの米議会で演説、議員らの拍手喝采に応えるイスラエルのネタニヤフ首相(手前)(ゲッティ=共同)
 【ワシントン=加納宏幸】米欧など6カ国とイランによる核協議の合意を目指すオバマ米大統領にとり、イスラエルのネタニヤフ首相が続投することになれば、残り2年を切った任期でレガシー(政治的遺産)を作る上で大きな障害となる。核協議に反対するネタニヤフ氏が頼みとする米国の野党・共和党が勢いづき、制裁圧力を強めるのは確実だからだ。

 ネタニヤフ氏の右派リクードが第1党の座を確実にするのに先立ち、アーネスト米大統領報道官は17日の記者会見で「イスラエル国民が誰を選ぼうとも、大統領は緊密に連携できると確信している」と述べた。

 ただ、イラン核協議や、米国がイスラエルとパレスチナの和平協議の仲介で目指す「2国家共存」に異を唱えるネタニヤフ氏は、オバマ氏を阻む存在だ。


 ネタニヤフ氏は今月3日、オバマ氏の頭越しに訪米し、米議会の上下両院合同会議で演説。イランとの核協議の危険性を訴えた。ホワイトハウスとの対立は極限に達しており、オバマ政権はリクードの敗北によるネタニヤフ氏の退陣を望んでいたとされる。

 米国にネタニヤフ氏を招いた共和党は上下両院で多数を握っており、核協議が合意した場合に実施される予定の対イラン制裁解除で強い権限を持つ。オバマ政権にとっては、仮に合意に至ったとしてもイランが求める原油輸出制限を解除する法案を成立させるのは困難とみられている。

 また、共和党のコーカー上院外交委員長らによる、イランとの合意に議会の承認を求める法案にもホワイトハウスは強く警戒。マクドノー大統領首席補佐官は14日、交渉に悪影響を与えるとして再考を求める書簡をコーカー氏に送った。

 同法案をめぐっては、与野党の元上院議員らのグループが、街中でテロリストが核兵器を爆発させる様子を描いたCMを作成、ワシントンなどで放映して法案の成立を促している。

 イラン追加制裁法案の共同提案者のカーク上院議員(共和)は17日、ツイッターで「いいニュースだ。おめでとう」とネタニヤフ氏に祝意を表明した。

743チバQ:2015/03/18(水) 21:41:41
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015031800659
右派政権で安定狙う=ネタニヤフ首相、連立協議本格化-イスラエル総選挙



17日、イスラエル中部テルアビブで、支持者に手を振るネタニヤフ首相(EPA=時事)
 【エルサレム時事】17日に投票が行われたイスラエル総選挙(国会定数120、比例代表制)の開票作業が18日、ほぼ終了した。ネタニヤフ首相が率いる右派与党・リクードが事前の予想を覆し、第1党維持を確実にしたが、単独では過半数に及ばず、連立交渉を本格化させる。右派や宗教勢力を中心に構成したい意向で、解散前の政権よりも右寄りになるとみられる。
 首相は18日未明、商都テルアビブで勝利宣言し、「全国民の安全保障と福祉に取り組むため、強く安定した政権を築かなければならない」と強調。すぐに政権を発足させる意向を示した。
 エルサレム・ポスト紙(電子版)によれば、首相は極右「ユダヤの家」、極右「わが家イスラエル」、宗教政党2党、そして中道右派の新党「クラヌ」の各党首に対し、連立を要請する予定と語った。10議席獲得を見込む「クラヌ」の党首で、かつてリクード党員だったカハロン元通信相が連立交渉の鍵を握るとみられる。首相は選挙戦中、首相を支持すれば、財務相のポストを約束するとカハロン氏に持ち掛けていた。
 選挙戦では、リクードが中道左派野党の労働党を中心とする「シオニスト連合」と接戦を展開したことから、両党による大連立政権の可能性も伝えられたが、首相は「労働党との連立政権はない」と断言していた。労働党のヘルツォグ党首は18日、ネタニヤフ首相に電話で祝意を伝え、事実上の敗北を認めた
 19日にも選挙の最終結果が発表される予定。大統領は結果を受け、議席を得た各党の代表と話し合い、最も支持を得た党首に組閣を要請する。 (2015/03/18-21:18)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015031802000248.html
右派リクード第1党 イスラエル総選挙 首相、勝利宣言

2015年3月18日 夕刊


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 【カイロ=中村禎一郎】十七日投票のイスラエル国会(定数一二〇)選挙で、地元メディアは十八日、ネタニヤフ首相が率いる右派リクードが、中道左派の労働党を中心とする「シオニスト連合」を引き離して第一党となったと伝えた。
 イスラエル紙イディオト・アハロノト(電子版)によると、開票率96%の段階でリクードが二十九議席、シオニスト連合が二十四議席、左派のアラブ統一会派が十四議席となった。いずれも過半数を大きく下回るため、次期首相は今後の連立協議次第だが、事実上、ネタニヤフ氏とヘルツォグ労働党党首に絞られた。
 ネタニヤフ氏は十八日未明に「勝利」宣言し、右派政党の指導者に連立を呼び掛けた。これに対し、ヘルツォグ氏はリクードを除く形での連立政権樹立に向け交渉を始めた。一方、新首相候補を指名するリブリン大統領は挙国一致内閣を望んでいるとされる。
 今回の選挙は、占領地でのユダヤ人入植地拡大などネタニヤフ政権の強硬路線が継承されるか否かが焦点だった。首相続投が決まればパレスチナからの反発が強まる可能性がある。
 一院制のイスラエル国会は全議席が比例代表で決まる。今回の投票率は71・8%。二〇一三年の前回選挙を4・1ポイント上回った。

744チバQ:2015/03/18(水) 21:51:06
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&rel=j7&k=2015031800387&m=rss
「左派政権誕生」と危機感=強硬姿勢で右派固め-イスラエル首相


 【エルサレム時事】17日投票のイスラエル総選挙は、ネタニヤフ首相率いる右派与党リクードが、野党の中道左派労働党などによる統一会派を大きく引き離した。首相は選挙戦終盤で「アラブ人が支持する左派政権が誕生する」などと危機感をあおった上、パレスチナ問題で強硬姿勢を改めて示して右派層の支持を固めたことが奏功した。
 選挙戦では、中道左派の伸長を許して苦戦を強いられた。首相は、得意の安全保障を争点に掲げ、イランの核開発やイスラム過激派の脅威から国を守れるのは「自分しかいない」と訴えた。一方、労働党主導の「シオニスト連合」は経済・社会問題に焦点を当て、国民が物価高や住宅価格の高騰に不満を募らせる中、支持を拡大した。
 選挙戦が進むにつれ、「反ネタニヤフ首相」でまとまる動きが加速。今月上旬に商都テルアビブで開かれた集会には、政権交代を求め、3万〜4万人もの市民が集まった。これに対抗する形で、首相も15日、同じ場所で集会を開き、1万5000人以上の市民を集め、自党に投じるよう訴えた。 
 首相は投票日前日、リクード支持者がパレスチナ問題でより強硬姿勢を示す極右政党に流出するのを阻止するべく、自分が続投すれば、「パレスチナ国家」を実現させないとの考えを表明。国際社会の反発を覚悟で右派層の票固めに動いた。(2015/03/18-11:58)

745チバQ:2015/03/18(水) 21:55:56
http://www.afpbb.com/articles/-/3042908
イスラエル総選挙、「予想外」の与党リクード勝利
2015年03月18日 20:49 発信地:エルサレム/イスラエル
【3月18日 AFP】17日に投開票されたイスラエル総選挙で、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相率いる与党の右派リクード(Likud)が世論調査に反し、勝利した。この結果により、欧米諸国とパレスチナ自治政府との緊張がいっそう深まる可能性がある。

 ほぼ開票が終わった段階で、国会(クネセト、Knesset)の定数120のうち、リクードが30議席を獲得。続く中道左派の統一会派、シオニスト連合(Zionist Union)は24議席にとどまった。

 出口調査では、両者とも27議席の接戦が予想されていた。テルアビブ(Tel Aviv)では同日夜遅くまで、リクードの支持者たちが踊り勝利を祝う姿がみられた。一方、シオニスト連合を率いるイツハク・ヘルツォグ(Isaac Herzog)氏は敗北を認め、連続3期目、通算4期目の首相就任を目指すネタニヤフ氏に祝福辞を贈った。

 数週間以内に新内閣の発足を約束したネタニヤフ首相はすでに、連立政権の樹立に向けてその指示が必要となる右派政党や宗教政党の指導者らと話したことを明かした。(c)AFP/Hazel Ward

http://www.afpbb.com/articles/-/3042777
イスラエル総選挙、ネタニヤフ首相が勝利宣言 野党も政権に意欲
2015年03月18日 09:16 発信地:テルアビブ/イスラエル

【3月18日 AFP】(一部更新)イスラエル総選挙(国会定数120)は17日、投開票が行われ、連続3期目の首相就任を目指すベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)氏(65)が、自身が率いる与党の右派リクード(Likud)の勝利を宣言した。出口調査では、リクードとイツハク・ヘルツォグ(Isaac Herzog)氏(54)率いる野党の中道左派シオニスト連合(Zionist Union)との接戦となっており、ヘルツォグ氏側も連立政権の発足を目指す意向を示している。

 識者らは、ネタニヤフ首相の方が他の右派勢力との連立交渉において優位な立場にあるとみている。ネタニヤフ氏が連立政権の樹立に成功すれば、6年間就いてきた首相の座にさらにとどまる可能性がある。

 テレビでは公共放送のチャンネル1(Channel 1)と民放のチャンネル10(Channel 10)が、リクードとシオニスト連合が27議席ずつ獲得するという見通しを伝えた。一方民放チャンネル2(Channel 2)は、リクードが1議席リードとした。

 ネタニヤフ首相はツイッター(Twitter)の公式アカウントに、「万難を排してリクードが大勝。イスラエル国民にとって大きな勝利だ!」と投稿した。一方のヘルツォグ氏も出口調査結果を受け、「政権を作るためあらゆる努力をしていく」と表明した。

 イスラエルで総選挙が実施されたのは、2009年以降今回が3度目。連続3期、通算4回目の首相就任を目指すネタニヤフ氏にとっては最大のハードルといえる。

 同国の選挙制度では、議席獲得数が最多となった第1党の党首が首相になるとは限らない。過半数の61議席以上を占める連立を成立させられれば、連立内の誰であっても首相になれる可能性がある。(c)AFP/Daphne Rousseau and Delphine Matthieussent

746チバQ:2015/03/18(水) 23:35:54
http://mainichi.jp/select/news/20150319k0000m030107000c.html
イスラエル:ネタニヤフ首相が協議開始 より安定右派政権
毎日新聞 2015年03月18日 22時49分(最終更新 03月18日 23時25分)

 【エルサレム大治朋子】17日(日本時間18日)投票のイスラエル総選挙は、開票率99%時点でネタニヤフ首相率いる右派政党リクードが30議席(現有議席18)を確保し、大幅に勢力を伸ばして第1党を維持した。首相は18日朝から組閣作業に向けて各党代表との協議を開始した。次期連立政権は右派を中心に最大67議席となる見通し。昨年春に頓挫したパレスチナとの和平交渉の進展は望めず、こう着状態が続く可能性が高い。

 国会の定数は120で、全国1選挙区の完全比例代表制。リブリン大統領は来週中にもネタニヤフ首相に組閣を要請する。

 連立協議で動向が注目された中道右派系新党クラヌ(みんなの党)のカハロン党首は18日朝、メディアの取材に、リクードとの連携に前向きな姿勢を見せた。連立に加われば67議席となり、現政権(68議席)とほぼ同規模になる。

 ネタニヤフ首相は昨年、パレスチナ問題などで連立内の中道左派と激しく対立。さらに同じ連立内で、ユダヤ人入植地の建設拡大を求める宗教系極右「ユダヤの家」とも内紛が絶えず、12月に解散を決めた。

 今回の選挙で予想される連立構成に中道左派は不在で、「ユダヤの家」も現状より4議席減らしており影響力低下が見込まれる。中東和平交渉は昨年春に頓挫したが、最大の障害となったのが「ユダヤの家」が求めるユダヤ人入植地の拡大だった。ネタニヤフ首相は当初の目標通り、より安定的な右派政権の確保に成功した形だ。

 首相は投票前日、パレスチナ国家の建設を目指す2国家共存を否定したが、極右票固めが目的とされる。今後も積極的な推進はしないが後退もしないという従来通りの「消極的2国家共存方針」を維持すると見られる。特に和平推進派のオバマ米大統領の在任中は、その存在が「重し」となるからだ。ただパレスチナ側は「強硬右派政権の誕生」として警戒。国際機関への加盟運動などでイスラエル孤立化を図る姿勢を見せており、関係のさらなる悪化もありうる。

747チバQ:2015/03/19(木) 20:53:28
http://www.sankei.com/world/news/150319/wor1503190003-n1.html
2015.3.19 05:00

ネタニヤフ首相、「脅威」を前面に巻き返し 和平協議再開さらに困難に





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18日、イスラエル・テルアビブのリクード本部で支持者に手を振るネタニヤフ首相(ロイター)
 イスラエル総選挙で一時、劣勢が伝えられたネタニヤフ首相は、パレスチナ問題やイラン核問題など安全保障面の「脅威」に争点を絞り、国民の恐怖心を最大限にかき立てる戦術を取った。投票直前には事実上、パレスチナとの「2国家共存」を目指す枠組みを否定。和平協議再開はいっそう困難となった。

 「ビビ(ネタニヤフ氏の愛称)のような強い指導者が必要だ」。投票日の17日、最大都市テルアビブでネタニヤフ氏の右派リクードに投票したエイタンさん(34)は、こう強調した。

 国会任期を2年以上残して行われた今回選挙は、ネタニヤフ氏の信任を問う意味合いが強く、当初はリクード勝利が有力視された。

 しかし、労働党とハトヌアで作る中道左派連合が、物価や家賃高騰への国民の不満を背景に支持を拡大。リクードは投票数日前に支持率でリードを許した。

 そんな中で飛び出したのが、地元メディアとの会見で、在任中はパレスチナ国家の樹立を認めないというネタニヤフ氏の発言だ。

 同氏は「パレスチナ国家を認めれば、イスラム過激派に攻撃拠点を与えることになる」とも主張。イスラエルと、パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム原理主義組織ハマスとの間では昨年夏、大規模な軍事衝突が発生しているだけに、一連の発言は有権者に一定の恐怖感と説得力を与えた可能性がある。

 しかし、こうした強硬姿勢は、国際社会が求めてきた「2国家共存」による和平の枠組みを真っ向から否定するものだ。同氏は元来、和平に消極的だとみられてきたが、それを自ら鮮明にしたことで、和平協議再開を目指す米国との関係はさらに冷え込みそうだ。

 一方、パレスチナ側はネタニヤフ氏の強硬路線継続は織り込み済みだ。自治政府高官は17日、イスラエル訴追を目的とした国際刑事裁判所(ICC)加盟をめぐる外交努力を加速させる考えを示した。

 これに対してもイスラエルが反発を強めるのは必至で、和平問題は出口のない状況に陥っている。(テルアビブ 大内清)

748とはずがたり:2015/03/21(土) 00:25:35
チュニジア厳戒態勢、大都市に兵士を展開
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20150320-567-OYT1T50137.html
読売新聞2015年3月20日(金)21:46

 【チュニス=青木佐知子】チュニジアの博物館銃撃テロ事件で、同国のセブシ大統領は19日、チュニスで治安対策会議を開き、大都市に兵士を展開させ、厳戒態勢を取る方針を決めた。

 銃撃犯のうち2人は射殺され、それ以外は逃走した。国営テレビなどによると、このうち1人は、逃走中に銃撃を受けたという。チュニジア大統領府は19日、事件に関与した疑いで9人を拘束したと公表したが、詳細は明らかにしていない。

 大統領は19日、フランスのテレビ局「TF1」に対し、テロの銃撃犯2人が「恐ろしい爆発物」を持っていたことを明らかにした。事件発生後、インターネット上にはイスラム過激派組織「イスラム国」を名乗る犯行声明が出され、今後のテロ攻撃を示唆した。

 チュニジア保健省は20日、23人としていた死者数について、この中に銃撃犯2人が含まれており、日本人3人を含む外国人観光客が20人、チュニジア人警官が1人だったと明らかにした。

749チバQ:2015/03/21(土) 12:07:45
http://mainichi.jp/select/news/20150321k0000m030145000c.html
イエメン:金曜礼拝モスク2カ所で自爆テロ 137人死亡
毎日新聞 2015年03月20日 23時22分(最終更新 03月21日 02時24分)
◇345人重軽傷 ISの分派がネット上で関与の声明

 イエメンの首都サヌアで20日、イスラム教シーア派のモスク(イスラム礼拝所)2カ所で連続自爆テロが発生した。同国のメディアは、少なくとも137人が死亡、345人が重軽傷を負ったと報じた。首都を占拠したシーア派武装組織フシを狙った攻撃とみられる。同国にはシーア派とスンニ派の宗派対立がある。イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)の分派がインターネット上で関与を認める声明を出しており、混乱がさらに深まることが懸念される。

 サヌア中心部のモスクで2回、市内北部のモスクで1回の爆発があった。モスクではフシの支持者らが金曜礼拝に集まっていたとみられる。

 AP通信によると、中心部のモスクでは、一人の男が建物内で自爆。パニック状態になった人々が出口に殺到したところで再び爆発が起きたという。目撃者は「ガラスが飛び散り、頭上から降り注いできた。モスクの床には血が川のように流れていた」と証言した。

 同日、サヌア北西部のフシの拠点サダでも政府施設を狙った爆発があり、2人が死亡、1人が重傷を負った。

 イエメンではフシが2月にサヌアを掌握し、首都を逃れたハディ大統領は南部アデンで執務するなど、混乱が続く。南部はハディ氏と同じ多数派のスンニ派が多く、シーア派のフシへの反感が強い。スンニ派部族や分離独立派なども巻き込んだ南北対立の激化が懸念されていた。

 またイエメン東部を中心に国際テロ組織アルカイダ系の過激派組織「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)が活動。AQAPと対立するイスラム教スンニ派のISも同国で勢力を拡大し、昨年11月に支部を置くと宣言し、混乱に乗じ浸透を図っていた。

 19日から2日続けて所属不明の戦闘機が、アデンでハディ大統領がいる宮殿を狙って空爆。フシとハディ大統領派の間で戦闘が起き、死者も出ていた。【小泉大士】

 ◇イエメン

 古くは東西貿易の中継地として栄えた。19世紀に南北に分断されたが、1990年に統合し、イエメン共和国が成立した。30年以上続いたサレハ独裁政権は、2011年に始まった民主化要求運動「アラブの春」で倒れ、12年にハディ氏が暫定大統領に就任。北部を拠点とするイスラム教シーア派武装組織フシは昨年9月に首都サヌアに侵攻し、今年2月には政府の実権を掌握した。国民はイスラム教スンニ派が6割以上を占め、残りの多くはシーア派。人口は約2500万人。

750チバQ:2015/03/21(土) 12:08:17
http://mainichi.jp/select/news/20150320k0000e030202000c.html
米国務長官:アサド政権を非難 塩素ガス使用なら処罰要求
毎日新聞 2015年03月20日 11時13分

 【ワシントン和田浩明】ケリー米国務長官は19日、内戦が続いているシリアのアサド政権が北西部イドリブ県サルミンで塩素ガスを兵器として使用したとの情報について、「深く懸念している」との声明を発表した。

 シリアでの塩素ガス使用について国連安全保障理事会が6日、過去の使用を批判し、再び使用すれば実行者に制裁を科す決議を採択したばかり。ケリー長官は「事態を注視しており次の対応を検討中だ」と述べ、化学兵器禁止機関(OPCW)による調査を支持した。

 ケリー長官はアサド政権が過去にも塩素ガスを兵器として使用していると批判。今回の使用が確認されれば、化学兵器禁止条約や安保理決議の違反であり責任者が処罰される必要があると主張した。

 在英シリア人組織「シリア人権観測所」によると、サルミンで16日夜、アサド政権側が塩素を詰めた「たる爆弾」を投下。子供3人とその両親ら6人が死亡した。イドリブ県の紛争被害者救援団体も、医療施設で治療を受ける被害者の様子とされる動画を公開している。

751チバQ:2015/03/23(月) 20:24:54
http://www.sankei.com/world/news/150322/wor1503220048-n1.html
2015.3.22 21:04

イエメン内戦の懸念高まる シーア派系武装組織が空港制圧 「総動員体制に入る」と表明






19日、イエメン南部アデンの街頭で警戒するハディ暫定大統領側の兵士(AP)
 イエメンからの報道によると、首都サヌアを掌握したイスラム教シーア派系の武装組織「フーシ派」は21日、「総動員体制に入る」と表明し、南部アデンに逃れたハディ暫定大統領の支持勢力と全面対決する構えを鮮明にした。AP通信によると、フーシ派民兵は22日、南部の要衝タイズの空港を制圧した。

 一方、ハディ氏は21日のテレビ演説で「クーデターを拒否する」と述べ、フーシ派に屈しないと表明した。政治の混乱に乗じてイスラム過激派も活動を活発化させており、内戦状態に陥る懸念が高まっている。

 フーシ派はイエメン北部を拠点とし、昨年9月にサヌアに進攻。ことし1月に大統領宮殿を武力制圧し、2月に政権掌握を宣言した。軟禁されていたハディ氏はアデンに脱出。21日の演説ではアデンが「暫定首都だ」と説明した。(共同)

752チバQ:2015/03/23(月) 20:26:00
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150323-OYT1T50044.html
イエメン反政府勢力、第3の都市タイズ一部制圧
2015年03月23日 13時59分
 【カイロ=溝田拓士】中東の衛星テレビ「アル・アラビーヤ」などは22日、中東イエメンで、首都サヌアを実効支配するイスラム教シーア派のフーシ部族の民兵が、南部にある同国第3の都市タイズの一部を制圧したと報じた。


 タイズの約150キロ南の第2都市アデンに逃れているハディ大統領は反発。今後、政府軍やハディ氏支持の民兵と、フーシ部族との武力衝突が起きる可能性もある。

 フーシ部族は21日深夜、戦車や装甲車などでタイズに入り、空港などを支配下に入れたとみられる。フーシ部族側は、「(民兵の)総動員態勢を取る」と対決姿勢を鮮明にしている。

          ◇

 【ニューヨーク=水野哲也】国連安全保障理事会は22日、緊急会合を開いた。ベノマー国連特別顧問(イエメン担当)がカタールからテレビ会議で報告し、「内戦の瀬戸際に立っている」と危機感を表明した。さらに、「イラクやリビア、シリアのようなシナリオを招きかねない」と警告し、すべての当事者に対し、戦闘行為を自制し対話により解決策を模索するよう求めた。

2015年03月23日 13時59分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201503/2015032300022&g=int
安保理、イエメン大統領の正統性確認=国連総長顧問、「国家分裂」を警告


 【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は22日、イエメン情勢で緊急会合を開き、1月に首都サヌアを制圧したイスラム教シーア派系のザイド派武装勢力を非難し、ハディ大統領の正統性を支持する議長声明を全会一致で採択した。
 ベノマール国連事務総長特別顧問(イエメン担当)はカタールからビデオ回線を通じて報告し、宗派間抗争と南北対立の様相が強まっていることをイエメン人の多くが懸念していると述べた。ザイド派は北部を拠点とし、ハディ大統領は現在、南部アデンに陣取っている。
 ベノマール氏は、サヌアで20日、140人以上が死亡する自爆テロが起きた後、「人々の感情が極端に高ぶっている」と指摘。事態を放置すれば「さらなる暴力紛争に陥り、国家は分裂するだろう」と警告した。自爆テロはスンニ派の過激派組織「イスラム国」の支部を名乗る組織が犯行声明を出した。(2015/03/23-07:28)

753チバQ:2015/03/23(月) 20:26:54
http://www.asahi.com/articles/ASH3P7RQCH3PUHBI024.html
イエメンで武力衝突広がる 紅海通る船舶への影響懸念
チュニス=渡辺淳基2015年3月22日05時10分

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 中東イエメンで武力衝突が全土に拡大している。首都サヌアなど北中部を占拠するイスラム教シーア派の武装組織「フーシ派」に対抗する形で、スンニ派の過激派組織が活発化。紅海を通る船舶への影響が懸念されはじめている。

 AFP通信によると、サヌアで20日に起きたモスクの爆発では140人以上が死亡。フーシ派を狙った自爆テロとみられる。スンニ派の過激派組織「イスラム国」(IS)が同日、犯行声明を出した。

 19日には南部アデンで、ハディ暫定大統領の公邸を戦闘機が攻撃。治安部隊同士の衝突もあり、13人が死亡した。フーシ派を支持する部隊の一部がハディ氏を狙ったと報じられた。

http://www.afpbb.com/articles/-/3043237?ctm_campaign=txt_topics
米政府職員がイエメンから一時退避、治安悪化で
2015年03月22日 16:24 発信地:アデン/イエメン

【3月22日 AFP】米国務省のジェフ・ラスク(Jeff Rathke)報道官は21日、声明を発表し「イエメン国内の治安状況の悪化を受け、米政府はイエメン国内に残っていた職員を一時的に退避させた」と明らかにした。

 イエメンの首都サヌア(Sanaa)では20日、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」による連続自爆攻撃で142人が死亡していた。米軍は20日夜に、イエメン南部の空軍基地から要員を退避させている。

 武装勢力による攻撃が多発しているイエメンは内戦勃発の瀬戸際にあるとされる。イランの支援を受けるイスラム教シーア派(Shiite)系の民兵組織「フーシ(Huthi)」が北部を掌握する一方、南部はアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)大統領の支持者らが支配下に置いている。

 ハディ大統領は今年2月、首都での自宅軟禁から逃れ、南部のアデン(Aden)に逃れていた。国連安全保障理事会(UN Security Council)はハディ大統領の要請を受けて、22日にイエメン情勢に関する緊急会合を開く予定。(c)AFP/Fawaz al-Haidari

754チバQ:2015/03/23(月) 20:27:56
http://www.afpbb.com/articles/-/3043301
相次ぐISのテロ、シリア・イラクでの劣勢打ち消しが狙いか
2015年03月23日 12:36 発信地:ベイルート/レバノン
【3月23日 AFP】チュニジアとイエメンで相次いで発生したイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」による襲撃事件と自爆攻撃について、専門家らは、シリアやイラクでの後退から人々の注意をそらし、勢力を拡大する能力を誇示する目的で行われたと指摘している。

 ISに関する著作があるJ・M・バーガー(J.M. Berger)氏はAFPの取材に対し、ISの戦略は「拡大」にあり、イエメンとチュニジアでの攻撃は、自分たちがどこにでも存在していることを示す狙いがあったと指摘。「力があるイメージを作り出すことは、ISのメンバー勧誘とプロパガンダ(宣伝)における目的達成のカギとなるものだ」と説明した。

 チュニジアの首都チュニス(Tunis)では18日、国立バルドー博物館(National Bardo Museum)が武装集団に襲われ、日本人3人を含む外国人観光客20人と警官1人が殺害される事件が発生。ISは19日、同国で起きた事件としては初めて犯行声明を出した。

 チュニジアは2011年以降、イスラム過激派による単発的な暴力事件は起きていたものの、「アラブの春(Arab Spring)」以後の混乱はあまり見られなかった。

 そしてチュニジアの事件からわずか2日後の20日、20日は内戦の危機にあるイエメンのモスク(イスラム礼拝所)2か所で自爆攻撃を実施し、142人を殺害した。

 イラクやシリアで電光石火のごとく勢力を拡大し、残忍で衝撃的な画像を公開してきたISだが、専門家らは、ISが必死に掲げようとしている無敵のイメージが徐々に薄らぎ始めていると指摘する。

 英エジンバラ大学(University of Edinburgh)の現代イスラム文化専門家、トマス・ピエレ(Thomas Pierret)氏は、「彼らがイラクやシリアで被った打撃の穴埋めをしようとしている感じは確かにある」と語る。

「もし拡大があるとすれば、それは(ISが昨年樹立を宣言した)カリフ制国家ではなく、ISのテロ活動だ」。ピエレ氏によると、多数の死者を出したこれらの攻撃は、チュニジアやイエメンに「実際の支配地域がない」という事実を相殺しようとするISの試みの表れだという。

 ピエレ氏は、「自己主張のためには、ISはチュニジアで外国人観光客を襲撃して『メディアの嵐』を生み出す以外に方法はない」と指摘している。

 バーガー氏は、ISが今焦点を置いているのは、イラクとシリア以外へと拡大していることを示し、「毎週新しいニュースを提供する」ことだとの見解を示している。(c)AFP/Rana MOUSSAOUI

755チバQ:2015/03/23(月) 20:28:52
http://www.sankei.com/world/news/150322/wor1503220049-n1.html
2015.3.22 21:15

アフガン、新たに閣僚人事16人発表 承認手続きへ





 アフガニスタンのガニ大統領は22日までに、新たに16人の閣僚人事を発表した。地元メディアが伝えた。ガニ氏は1月に閣僚候補25人を発表したが、その後下院で否決されるなどし、これまで閣僚は8人しか決まっていない。

 今回発表されたのは法相や通商産業相などの候補者で、下院の承認が必要となる。国防相の候補者は含まれていない。(共同)

http://www.cnn.co.jp/world/35062105.html
「コーラン焼却」の女性を集団で暴行、殺害か アフガン
2015.03.22 Sun posted at 12:16 JST
カブール(CNN) アフガニスタンの首都カブールで、精神疾患を持つとされる女性がイスラム教の聖典「コーラン」を焼却したとして男たちの集団から暴行を受けた。女性は焼き殺され、遺体を川に投げ捨てられたとの情報もある。アフガン内務省の報道官は、女性の死に関連して21日までに11人が逮捕されたと発表。捜査は現在も続いていると語った。
目撃者の話によると、カブール市内の寺院前で19日、被害者の女性がほかの女性たちから「コーランを焼いた」と非難されて言い争いになった。これを聞きつけた男たちの集団が、女性に襲い掛かったという。
男たちは女性を屋根の上に引きずり上げ、足で蹴ったり石や板で殴ったりする暴行を加えた。
この目撃者は、何者かが女性に燃料をかけて火をつけ、遺体をカブール川に投げ捨てたと話した。
現場を撮影したビデオには、女性が血まみれの顔で立つ姿や、押し倒され殴られる姿、炎に包まれる姿が映っている。ただ、その時点で女性が死亡していたかどうかは確認されていない。
国連は20日、「精神疾患を持つ27歳の女性が無残に焼き殺された」との声明を発表した。女性の両親は地元テレビ局に、娘は16年前から精神的な問題を抱えていたと話した。
女性がコーランを焼却したことを示す証拠は今のところ見つかっていない。アフガンの巡礼・宗教問題省も、そのような証拠はみられないと述べている。
ガニ大統領はこの女性の暴行、殺害と、宗教を巡る私刑の問題の両面で徹底調査を指示した。

756チバQ:2015/03/23(月) 20:40:29
http://www.asahi.com/articles/ASH3M35N5H3MUTIL008.html
チュニジアとは 日本人訪問者は13年に6460人
2015年3月19日17時32分

 チュニジアは、地中海に面したアフリカ大陸最北端に位置し、アルジェリア、リビアと隣り合う。2013年時点の人口は1089万人。11年に中東で広がった民主化運動「アラブの春」が最初に起きた。

 首都チュニスは北アフリカ屈指の大都市で、フランスの保護領時代の建物が残る市街地や、郊外のカルタゴ遺跡は世界遺産に登録されており、世界各地から観光客が訪れる。

 日本政府観光局によると、チュニジアを訪問した日本人は10年に1万3385人だったが、「アラブの春」以降、治安が悪化し、11年の日本人訪問者は3120人に激減した。13年は6460人に回復していた。

 国際協力機構(JICA)によると、チュニジアは年間降雨量が少ないため、上下水道の整備など水資源管理に日本が技術協力するケースが多いという。外務省ホームページによると、日本からの進出企業は15社、15年2月時点で現地に住む日本人は166人。

 チュニジアでは、02年に南部のジェルバ島にあるユダヤ教の礼拝所近くで、ドイツ人観光客ら約20人が死傷する自爆テロ事件があった。それ以降、民間人が巻き込まれる大規模なテロ事件は起きていなかった。

     ◇

 《中東の情勢分析をする中東調査会の金谷美紗研究員の話》 チュニジアでは「アラブの春」以降、ここ4年ほど治安が安定せず、一般犯罪のほかにイスラム過激派によるテロ行為も増えた。隣国のリビアやアルジェリアからテロリストが流入し、特に国境付近の治安が悪化している。

 アルジェリアでは2013年に日揮プラントで人質事件が発生。14年秋にはフランス人観光客がテロの犠牲になり、チュニジアでも外国人を狙ったテロの発生は十分に考えられる状況だった。だが中東諸国の中では比較的治安が良く、外国人観光客数や外国企業の参入数が戻りつつあった。今回の事件もチュニジアの政治や経済に打撃を与えるのが目的ではないか。

758チバQ:2015/03/24(火) 21:18:00
http://www.afpbb.com/articles/-/3043386
イスラエル首相、アラブ系国民に謝罪 「群れで投票」発言で
2015年03月24日 09:18 発信地:エルサレム/中東・アフリカ
【3月24日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は23日、今月の総選挙でアラブ系国民らが「群れをなして」投票していると発言したことを謝罪した。この発言に対しては、米国からの非難も招いている。

 ネタニヤフ首相は17日の選挙当日、アラブ系市民らの高い投票率に対抗するための投票を支持者に呼び掛ける動画をフェイスブック(Facebook)に投稿。「右派政権は危機に直面している。アラブ系の投票者らが群れをなして投票所に向かっている!」「投票所へ向かって下さい!(首相率いる右派政党の)リクード(Likud)に投票を!」と述べた。

 この発言についてネタニヤフ氏は、テレビ放映されたアラブ系市民らとの会談中に、「前週の私の発言が一部のイスラエル市民とアラブ系の人々の気分を害したことを認識している。それは私の意図するところではなかった。お詫び申し上げる」と語った。

 しかしイスラエルの主なアラブ系政党連合で、選挙で13議席を獲得したアラブ統一会派の副代表を務めるアイマン・オデ(Ayman Odeh)氏はこの謝罪の受け入れを拒否。「ネタニヤフ氏の言い訳は受け入れられない。なぜなら、同氏は差別的な法律を持ち込もうとしているだけでなく、氏の発言はアラブ系国民の投票権そのものを脅かした」と指摘している。

 ネタニヤフ氏の予想外の勝利をめぐっては、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領も、「この種の発言は、イスラエルの伝統の最も優れた内容に反するものだ」とコメントしている。

■ネタニヤフ氏に組閣要請へ

 一方でネタニヤフ氏は23日、総選挙で新たに選出された議員らから半数を超える支持を獲得。25日にも、新たな連立政権の正式な組閣要請を受ける見通しとなった。

 イスラエルのレウベン・リブリン(Reuven Rivlin)大統領は次期首相候補をめぐり、新国会に関わる10政党の代表者らと2日間にわたって会談。その結果、67議員を擁立している6派がネタニヤフ氏の首相続投への支持を表明し、定数120の国会での支持者が半数を超えることが判明した。(c)AFP/Hazel Ward

759チバQ:2015/03/26(木) 23:03:20
http://mainichi.jp/select/news/20150326k0000e030227000c.html
イスラエル:大統領、首相に組閣要請…右派連立政権へ
毎日新聞 2015年03月26日 12時15分

 【エルサレム大治朋子】イスラエルのリブリン大統領は25日夜、先の総選挙で第1党(30議席)となった右派リクード党首のネタニヤフ首相に新政権の組閣を要請した。通算4期目となるネタニヤフ首相はリクードを軸に右派連立政権の発足を目指す。リブリン大統領は会見で、選挙中のネタニヤフ首相の発言が米国やパレスチナとの関係悪化を招いたと暗に批判。関係修復が喫緊の課題だと訴えた。

 ネタニヤフ首相は一部党首と主要閣僚ポストなどをめぐりすでに交渉入りしているが、正式な協議に移る。組閣期限は28日間で、大統領権限で14日間の延長が可能。

 リブリン大統領とネタニヤフ首相は25日夜、エルサレムの大統領公邸でそろって会見した。大統領は、首相が選挙期間中、右派票固めのためオバマ米政権が推進するパレスチナ国家の樹立やイスラエルとの2国家共存を否定する趣旨の発言をしたことなどを踏まえ、「分断の修復を始める時だ」と強調。悪化した米国やパレスチナとの関係改善を急ぐべきだと訴えた。

 リブリン大統領は首相と同じリクード所属で保守強硬派だが、首相とは敵対関係にあるとされる。弁護士出身でパレスチナ人の人権保護に取り組んだ実績がある。

 一方、組閣要請を受けた首相は会見で「分断修復に努める」と述べ、大統領の呼びかけに応じた。首相は選挙後、米テレビの取材に、2国家共存を否定する意図はなかったなどと釈明し、事実上発言を撤回した。

760チバQ:2015/03/26(木) 23:07:49
http://www.afpbb.com/articles/-/3043587
イエメン大統領、国外脱出か 警護隊関係者
2015年03月25日 19:28 発信地:アデン/イエメン
【3月25日 AFP】イエメンのアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)大統領の警護隊関係者は、同大統領が25日、国外に脱出したと述べた。

 同大統領のいる南部の主要都市アデン(Aden)には、イスラム教シーア派(Shiite)系の武装組織フーシ派(Huthis)率いる反政府勢力が迫っている。大統領警護隊関係者は、ハディ大統領はサウジアラビアの外交官らとともにヘリコプターでアデンを離れたと語った。

 一方でハディ大統領の側近の1人は、同大統領は「アデン市内の安全な場所に移動した」として国外に脱出したとの情報を否定している。(c)AFP

http://www.afpbb.com/articles/-/3043609
イエメン反政府勢力、アデン空港を掌握 大統領に迫る
2015年03月26日 08:06 発信地:アデン/イエメン
【3月26日 AFP】イエメンの反政府勢力は25日、南部の主要都市アデン(Aden)の国際空港を掌握し、同市を拠点としているアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)大統領に迫った。

 目撃者らによると、同空港近くに配置されていた第39機甲旅団が反政府側に寝返り、空港施設を掌握した。側近らは、大統領が「アデン市内」の安全な場所に避難していると話している。一方の米政府は、ハディ大統領とは連絡を取り合っており、居住地を離れたことは把握しているものの、現在の居場所は分からないとしている。

 反政府勢力であるイスラム教シーア派(Shiite)系の武装組織フーシ派(Huthis)は同日、南部に向かって進軍を進める過程で、同国の国防相を拘束したと発表。当局者によると、フーシ派はさらに、アデン近郊の空軍基地を制圧した。(c)AFP

http://www.afpbb.com/articles/-/3043700
イエメン大統領派の軍部隊、アデンの空港を奪還
2015年03月26日 17:29 発信地:アデン/イエメン
【3月26日 AFP】イエメンのアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)大統領派の軍部隊は26日未明、南部の主要都市アデン(Aden)の国際空港を奪還した。

 空港は前日、首都サヌア(Sanaa)を制圧している反政府勢力のイスラム教シーア派(Shiite)系の武装組織フーシ派(Huthis)に寝返った第39機甲旅団に掌握されたが、治安当局者によると、同旅団は26日未明、空港から退却したという。(c)AFP

761チバQ:2015/03/26(木) 23:08:36
http://mainichi.jp/select/news/20150327k0000m030125000c.html
サウジ:イエメン空爆 10か国参加、宗派間抗争の様相
毎日新聞 2015年03月26日 22時25分

 【カイロ秋山信一】サウジアラビアは26日、湾岸諸国などとともに、イエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシに対する軍事作戦を開始した。首都サヌア周辺の親フーシの空軍基地などを空爆し、制空権を掌握した模様だ。サウジ資本の衛星テレビ局アルアラビーヤが報じた。サウジ主導の連合軍にはアラブ首長国連邦(UAE)やヨルダンなどスンニ派主導の10カ国が参加。フーシ側は徹底抗戦の構えで、後ろ盾とみられるシーア派国家イランは同日、軍事介入を非難した。イエメン情勢は国内の権力闘争の枠を超え、周辺国を巻き込んだスンニ、シーア両派による宗派間抗争の様相を急速に深めている。

 イエメンは、国際的に承認されたハディ政権と首都などを実効支配するフーシによる事実上の内戦状態にある。AFP通信によると、26日の空爆では17人が死亡した。一方、フーシに首都を追われ、南部アデンを拠点にしていたハディ大統領は海路でアデンを脱出し、オマーンへ向かったとの情報もある。

 アルアラビーヤによると、サウジは陸海空軍合わせて約15万人を動員。戦闘機100機や海軍部隊が作戦に就き、他国の船舶に対しイエメンに近づかないよう警告した。作戦に加わった戦闘機はこのほか、UAE30機▽バーレーン、クウェート各15機▽カタール10機▽ヨルダン6機。エジプトも作戦を支持し、「必要なら地上部隊を派遣する」と表明。スーダンやヨルダン、モロッコなどアラブ諸国に加え、サウジと関係が深いパキスタンも協力の意思を示した。

 サウジのサルマン国王は26日午前0時(日本時間26日午前6時)にフーシに対する軍事作戦を始めるよう命令。サウジやUAEなどペルシャ湾岸5カ国は共同声明を発表し、「正統な政府であるハディ政権の要請に応えることを決めた」と軍事介入を正当化した。

 一方、首都や北部を中心に全22州中11州を実効支配するフーシは、徹底抗戦の構え。2011年の民主化要求運動「アラブの春」で失脚したサレハ前大統領の軍部隊も協力している。

 イエメン東部には国際テロ組織アルカイダ系の「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」の拠点があるほか、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)も浸透を図っており、混乱に乗じて勢力を拡大する恐れもある。

 アラブ連盟(21カ国・地域、シリアは資格停止中)は26日、エジプトで外相級会合を開いた。イエメン情勢を協議する。

【ことば】フーシ

 イスラム教シーア派の武装組織。アブドルマリク・フーシ氏が指導者とされる。イエメン北部を拠点に、2004年からの政府軍との戦闘で組織を拡大した。12年のサレハ前大統領退陣後、政府の新体制作りに参加したが、スンニ派のハディ大統領と対立し、武力闘争を再開した。シーア派国家イランの支援を受けているとされる。

762チバQ:2015/03/26(木) 23:21:45
http://www.sankei.com/politics/news/150326/plt1503260049-n1.html
2015.3.26 22:46

サウジ、イエメンに軍事介入 空爆開始 イランとの代理戦争の様相





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26日、サウジアラビアの首都リヤドの軍司令部で、イエメンでの軍事作戦について説明を受けるムハンマド国防相(右)と内相のムハンマド副皇太子(中央)(ロイター)
 【カイロ=大内清】サウジアラビアを中心とする連合軍は現地時間の26日未明、イスラム教シーア派の一派、ザイド派が掌握するイエメンの首都サヌア周辺への空爆を開始した。サウジのジュベイル駐米大使が明らかにした。ザイド派が25日、ハディ暫定大統領が拠点を構える南部アデンへ進攻したことを受けての措置。ザイド派を支援するイランが同派へのてこ入れを進めれば、イエメンの政治抗争は、サウジとイランという地域の2大国の「代理戦争」の様相を強める可能性が高い。

 オマーンを除く湾岸アラブ諸国は26日、声明で、イエメンへの軍事介入はハディ暫定政権の要請によるものだと強調。ヨルダンも介入作戦への参加を確認した。ジュベイル大使は、介入は「イエメンの正統政府を守るためだ」と述べた。

 一方、中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、ザイド派は「(軍事介入は)さらに大きな戦争の引き金になる」と警告。イラン外務省は26日、サウジの軍事行動を非難した。

 現地での報道によると、サヌアではサウジ軍の攻撃で少なくとも13人が死亡。ハディ政権は26日、ザイド派側が25日に一時制圧したアデン空港を奪還した。

 スンニ派アラブの盟主を自任するサウジは、自国の“裏庭”にあたるイエメンでシーア派系政権が誕生し、敵対するシーア派大国イランが影響力を増大させることを警戒。今後は、自らが主導する連合軍の介入によってのみならず、ハディ政権側の部隊やスンニ派部族の民兵などへの支援を通じ、ザイド派の排除を進める考えとみられる。

 これに対し、北部の有力一族フーシー家率いるザイド派は、ザイド派出身のサレハ前大統領派とも協力し、ザイド派主導政権の確立を狙っているとされる。

 イエメンでは11年、いわゆる「アラブの春」の流れの中で当時のサレハ政権と反政府派の対立が激化。12年には、サウジなどの仲介で訴追を免除されたサレハ氏が退陣し、ハディ氏のもとでの政権移行プロセスが進められた。

 しかし、権力配分の増大を求めるザイド派は昨年9月に首都を制圧、今年2月には事実上の政権掌握を宣言し、政権やスンニ派勢力との緊張が高まっていた。

763チバQ:2015/03/27(金) 21:48:05
http://www.sankei.com/world/news/150327/wor1503270044-n1.html
2015.3.27 20:07
【イエメン情勢】
イランVS湾岸諸国の「代理戦争」 深入り避けるオバマ米政権

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26日、イエメンの首都サヌアで開かれた空爆に反対する集会で、銃を掲げるイスラム教シーア派系の武装組織のメンバーら(ロイター)
 【ワシントン=青木伸行】オバマ米政権は、サウジアラビアなどによるイエメンの軍事介入を支持する一方、米国としては情報収集などの後方支援にとどめる方針を明確にしている。イエメン情勢の本質が「内戦」であるのと同時に、イスラム教シーア派の一派、ザイド派の後ろ盾であるイランと、湾岸諸国との「代理戦争」という側面があり、深入りは避けたいというのが本音だ。

 ケリー国務長官は26日、滞在先のスイスで、サウジアラビアなど6カ国の湾岸諸国外相と電話で会談し、軍事作戦を後方支援すると伝えた。イランのザリフ外相とは、核問題のほかイエメン情勢も協議した。

 米政府にとりイエメンはこれまで、対テロ戦の前線の一つだった。「アラビア半島のアルカーイダ」(AQAP)の掃討に力を注ぎ、無人機による空爆を繰り返し、2007年以降、イエメン政府に対し計5億ドル(約600億円)以上の軍事援助を行ってきた。

 こうした形を、オバマ大統領は対テロ戦の「モデル」に挙げてきた。だが、「オバマ流」の戦略も中断を余儀なくされている。

 アラブ世界の民主化デモの先駆けとなり、オバマ氏がやはり「モデル」としてきたチュニジアも博物館襲撃テロに見舞われ、2つのモデルが相次ぎ“瓦解(がかい)”する状況に陥っている。

 オバマ政権がイエメンへの軍事介入に距離を置いているのは、米国の関与の主眼が「内戦」ではなく、イスラム過激派の掃討にあることや、イランの核協議をめぐって微妙な時期と、立ち位置にあるためだ。

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の掃討作戦に、多大な軍事力を投入している状況下で、イエメン情勢に軍事介入する余力にも乏しい。

 イランは米国と一線を画しながらイスラム国掃討に加わっており、シリアのアサド政権を支援してもいる。米国がイエメンに軍事介入すればイラク、シリア情勢も複雑化しかねない。

 オバマ政権が、イエメンに残していた米軍特殊部隊約100人を撤収させたことは、深入りを避けるという意思の表れだといえる。

 湾岸諸国は核協議の合意に前向きな米国を「イラン寄り」とみなし、イエメン情勢ではザイド派とイランに神経をとがらせている。一方、米国の関心は一義的にAQAPにあり、湾岸諸国との間にすきま風が吹く可能性もある。

764チバQ:2015/03/27(金) 21:55:37
http://mainichi.jp/select/news/20150328k0000m030031000c.html
サウジアラビア:スンニ派連合軍 新国王の根回し外交成果
毎日新聞 2015年03月27日 18時52分

 【カイロ秋山信一】イエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシに対する軍事作戦を始めたサウジアラビアに対し、サウジ王家と同じイスラム教スンニ派が支配的な国からは支持表明が相次いだ。サルマン国王は今年1月の即位以来、スンニ派諸国の首脳と精力的に会談。シーア派国家イランやイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)の脅威を挙げて、スンニ派の団結を訴える「根回し」の成果が出た格好だ。

 「サウジアラビアの介入を支持する。状況の進展によっては、物資援助も検討する」。トルコのエルドアン大統領は26日、フランスのテレビ局とのインタビューで、サウジ支持を表明。さらにイランがフーシを後援しているとして「イランは(イエメンから)撤退しなければならない」と強い調子で非難した。トルコはイランと良好な外交関係を築いており、名指しでの批判は異例だ。

 さらにサウジのようなスンニ派の君主制国家だけでなく、地域大国のエジプトやパキスタンも軍事作戦への協力を表明し、フーシに対する「スンニ派連合軍」が構築された。

 各国の素早い反応の裏には、サウジの周到な準備がうかがえる。サルマン国王は即位後の2カ月間で、ペルシャ湾岸諸国やエジプト、トルコ、パキスタン、アフガニスタンなどの首脳とハイペースで会談を重ねてきた。その間、イエメンではフーシが権力奪取を進めており、各国から軍事介入への同意を得ていた可能性がある。

 2011年の民主化要求運動「アラブの春」以降、スンニ派諸国には大きな溝が生じていた。各国で台頭するイスラム組織ムスリム同胞団について、「体制への脅威」とみなすサウジやアラブ首長国連邦(UAE)と、「新興のパートナー」とみるカタールやトルコの間で意見の隔たりが生まれたのだ。13年7月にエジプトの軍事クーデターで同胞団主体の政権が倒れると、対立が深刻化した。

 この対立は今も尾を引いており、エルドアン大統領は3月2日にサルマン国王と会談した後、トルコ紙ヒュリエトに「対エジプト関係が唯一の不一致点だった」と意見の相違を認めた。しかしイエメン情勢を巡っては、「共通の脅威」であるシーア派の影響力拡大を前に対立が棚上げされた。

765チバQ:2015/03/29(日) 12:01:08
http://www.sankei.com/politics/news/150329/plt1503290005-n1.html
2015.3.29 09:33

イエメンに軍事介入したサウジ、存在感増す「シーア派大国イラン」に危機感、神経戦を展開





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 【カイロ=大内清】イエメンへ軍事介入したサウジアラビアと、対立するイランとが神経戦を繰り広げている。双方とも現時点では、互いがどこまでイエメン問題に関与するつもりかを瀬踏みしている状況だ。ただサウジは、イエメンのみならずイラクやシリア情勢でも存在感を増すイランを常に警戒しており、28日からのアラブ連盟首脳会議などの場で各国に対イラン共同戦線の構築を働きかけるものとみられる。

 「作戦はあくまで(イエメン南部)アデンの政府を守るためだ」。サウジ主導の連合軍報道官は27日、改めてこう強調した。サウジは首都サヌアを掌握するイスラム教シーア派の一派、ザイド派を通じてイランがイエメンに干渉していると非難するものの、同派の完全排除を目指せば、イランとの対立が抜き差しならない状況に陥りかねないと懸念しているとみられる。

 イランも同様に、サウジの軍事介入を「イエメンへの内政干渉だ」(シーア派高位聖職者)と非難しているが、少なくとも表立っては本格的な対抗介入の姿勢はみせていない。

 シーア派大国イランは、米国主導の対「イスラム国」有志連合には不参加ながら、シーア派が多数派のイラク政府に協力し掃討作戦に参加。シリア内戦でもやはりシーア派系のアサド政権を一貫して支援し、「シーア派ブロック」の盟主として振る舞ってきた。

 一方で核開発問題をめぐっては、米欧との協議で限定的な核開発能力の保有と経済制裁の緩和を認めさせることを目指している。米国の中東での退潮が進む中、その隙間を埋めるように地歩を固めているとみることもできる。

 こうした事情からサウジには、“裏庭”のイエメンにもシーア派系政権が誕生すれば、自国の域内での影響力が揺らぎ、イランの伸長を阻止できなくなるとの危機感があるとみられる。

 アラブ連盟は28日、エジプト東部シャルムエルシェイクで首脳会議を開き、米国の影響力減退と域内の脅威に対応するため、同連盟で初の「アラブ合同軍」設立が協議される見通しだ。

 サウジとしては、そうした動きをイランへの対抗措置と、アラブ各国からの支持固めにつなげたい考えだ。ただ、イランの脅威への認識は、ペルシャ湾をはさんで対峙(たいじ)するサウジなど湾岸諸国とその他の国々では大きく異なっており、アラブとして一致した対応を打ち出せるかは不透明だ。

766名無しさん:2015/03/29(日) 17:46:56
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150328-00064017-toyo-soci
イスラム教徒は、好戦的でも排他的でもない
東洋経済オンライン 3月28日(土)13時50分配信

唯一神アッラーに帰依するムスリム(イスラム教徒)は、本来好戦的でも排他的でもないという。ムスリムの死生観とは。『イスラーム 生と死と聖戦』(集英社新書)を書いたイスラム学者の中田考氏に聞いた。
(注:以下の記事内では、「イスラム」の表記を著書に合わせて「イスラーム」とします)
 ──「剣か、『コーラン』か」がムスリムの常套句ではないのですか。

 本来は「『コーラン』か、税か、剣か」が正しい。イスラームはむしろ商業と相性がよく、好戦的ではない。預言者ムハンマドも商人だった。商業的に栄えるよう、異教徒でも安い税金さえ払えば永住権が保障された。

 ── 一方で、ジハード(聖戦)が天国への近道ともいわれます。

 ジハードはアラビア語では三つの語根j、h、dから派生した動詞ジャーハダの動名詞。違うベクトルの力の拮抗を意味する。『コーラン』では、多神教徒がムスリムにイスラームを捨てさせ多神教に戻そうと試みることも、ジハードと呼ばれている。戦闘はジハードの特殊ケースにすぎない。

767名無しさん:2015/03/29(日) 17:47:06
>>766

■ ジハードに聖戦の意味はない

 ──ジハードはムスリムの義務とされています。

 聖戦と和訳されているが、アラビア語に聖に該当する言葉はあるものの、その意味はジハードにはない。聖戦という訳は正確ではない。イスラームの文脈では宗教のために努力する、戦うという意味が正しい。法学上のジハードは、イスラームのための異教徒との戦闘と定義され、義務であるのか、許されるのか、許されないのか、この三つに分けられる。こういうときに戦闘が許される、このときには許されない、この場合にはどちらでもいい、となる。たとえば自衛権。異教徒の敵軍が攻めてくる。この場合にはジハードが義務になる。信徒の義務だから戦わなければいけない。これが基本だが、あまりにこちらが弱く、相手が強い場合には降伏してもいい。ケースによる。

 ──シリアではムスリム同士が殺し合っているのでは。

 外から見るとムスリム同士の争いに見えても、彼らは互いをムスリムだと思っていない。イスラームの意味は神に帰依、絶対服従することだ。ムスリムとは神に帰依している人間だ。しかし今のムスリムたちが神に絶対服従しているかというと、怪しい者がたくさんいる。

 そういう場合、キリスト教には聖職者がいて誰が信者か決め、破門することもできる。

 ところがイスラームはそうではない。そもそも信徒だと決める人がいない。教義を決める機関もない。だから、世界の信徒数も正確にはわからないぐらいだ。イスラームは基本的に信徒一人ひとりが神に直接向き合い、他者の内心の信仰には干渉しない。しかし、今のシリアやイラクの政府はイスラームからの逸脱がいくら何でもひどすぎるだろう、もはや彼らはムスリムではない、と厳しく問い詰める人たちがいる。そうならば自分たちはイスラームの理想の実現のために異教徒に堕した背教者たちと戦っているのだからジハードだ、ということになる。

 ──誰がジハードの宣言を出せるのですか。

 ムスリムの土地に攻め込まれての防衛の場合には、特に宣戦布告の必要はなく、誰でも自衛のために立ち上がれる。自分たちから攻め込むジハードの宣戦布告はカリフ(ムスリム世界全体の元首)だけの大権だ。ここ90年近くカリフが不在の状況なので、防衛戦争しかできなかった。

──「イスラーム国」のアブー・バクル・バグダーディー氏がカリフ制を宣言しています。

 現状ではムスリムの圧倒的な多数が支持していないが、彼をカリフとして戦う人も出てきている。

 ──法が支配するのがイスラームなのですね。

 西欧の概念に翻訳するなら、自然法の支配に近いが、アラビア語には近代西欧的な法の概念はない。イスラーム法とも呼ばれるシャリーア、『コーラン』『ハディース』による教えは西欧の法律とはまったく違う。

 西欧では、国家より上にある自然法が国家を縛るのが法の支配だ。法治主義はあくまでも国家が作った法律によって行政や裁判を行うということをいい、法の支配とはまったく別の概念だ。イスラームの場合は法を定めることができるのは神だけであり、国家は神が定めた法の執行機関にすぎない。

 ──イスラームは日本人の仏教に近い? 

 仏法というときの法は、サンスクリット語のダルマ(理法)の訳語で、戒律も教えも共に含まれており、シャリーアに近い。

 仏教の五戒である不殺生、不偸(ちゅう)盗(とう)、不邪淫、不妄語、不飲(おん)酒(じゅ)戒はシャリーアにほぼ対応している。仏教にも礼拝はあり、尼僧は頭巾をかぶる。仏教では善と悪を教えるのは釈迦だが、イスラームの場合は預言者ムハンマド。ほかの宗教より法の部分が詳しく厳密なので、われわれには法律と思われるようなものもある。

768名無しさん:2015/03/29(日) 17:47:57
>>767

■ 重要なのは神の前の平等

 ──「法の下の平等」も特徴ではありませんか。

 法の下の平等は、法が同じカテゴリーと定めたものは同じに扱うということで、シャリーアもそれを定めている。しかし法の下の平等より重要なのは神の前の平等だ。つまり、創造主と被造物の無限の隔たりに比べると人間の間の相違など無に等しい。金持ちと貧乏人の差をなくしていくのではなくて、金持ちも貧乏人も同じ神の奴隷であり、死ぬときは持っているものすべてを手放さねばならない。最終的には「最後の審判」で裁かれる。今生は苦しくとも来世が本当の生であって、フェアプレーで頑張っていれば、全知全能のアッラーが来世で公平に報いてくださる。そういう意味の平等だ。

 ──人が中心ではなく、神が中心なのですね。

 日本の宗教だと優しく救ってくださる阿弥陀様、厳しく怖い閻(えん)魔(ま)様、存在の大元となる神々しい大日如来などが別々にいる。イスラームでは一つの神がそういう機能をすべて持つ。われわれをこの世にあらしめ来世で救ってくださる優しい神だが、悪いことをしたら裁くのも同じ神。

 ──一神教……。

 日本人だからわかりにくいのではなくて、時代が現代だからわかりにくい。昔の日本人なら一向一揆もあったし、真剣に信じていれば宗教のために戦うのはおかしくなかった。極楽浄土、来世での成仏を願っていた。その志向が今の日本ではなくなっているので理解しにくい。

 ──カリフ制再興に挑むイスラーム国はどうなりますか。

 今のイスラーム世界が間違っているので、ああいう「鬼っ子」が出てきた。ムスリムは15億人だがイスラーム国は支配地人口1000万弱、戦闘員3万人ほどにすぎず、ムスリム世界を制覇する可能性はほとんどない。近々崩壊してもおかしくない。

塚田 紀史

769チバQ:2015/03/29(日) 20:13:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150328-00000098-mai-int
<イエメン情勢>「アラブ合同軍」審議 首脳会議始まる
毎日新聞 3月28日(土)21時38分配信

 【シャルムエルシェイク(エジプト南東部)秋山信一】アラブ連盟(21カ国・1機構)の首脳会議が28日、シャルムエルシェイクの国際会議場で始まった。会議直前の26日にサウジアラビアがイエメンでイスラム教シーア派武装組織フーシへの軍事作戦を開始しており、イエメン情勢が主要議題となる。イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)など過激派の脅威が加盟国内で高まる中、集団的安全保障体制を強化するための「アラブ合同軍」の設立構想も審議する。

 会議には、ホスト役のエジプト・シシ大統領のほか、サウジアラビアのサルマン国王、ヨルダンのアブドラ国王ら少なくとも14カ国から国家元首が参加した。イエメンからはフーシの攻撃を受けてサウジに逃れたハディ大統領が出席した。

 サルマン国王は首脳会議での演説で、イエメン空爆を「目的達成まで続ける」と断言し、フーシに武装解除を要求した。イエメンのハディ大統領はフーシを「(シーア派国家)イランの操り人形」と非難し、フーシ側につく軍の一部に対してハディ政権の命令に従うよう呼びかけた。

 イエメン情勢を巡って、アラブ連盟のアラビ事務局長はサウジを支援する立場をとり、加盟国のうち8カ国がサウジへの協力を表明している。ただ、フーシの後ろ盾とされるイランに近いイラクやレバノンが、サウジの対応に疑義を呈する可能性もある。

 一方、アラブ合同軍構想は、シシ大統領がISによるエジプト人殺害を受けた今年2月のリビア空爆後に提唱した。昨年後半からサウジ、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプトなどが水面下で協議を進めてきたとされ、ヨルダンも合同軍創設に前向きだ。

 ただ、イラクやアルジェリアなどは運用方法が明確ではないことなどから、合同軍参加には慎重な姿勢だ。そのため首脳会議で合同軍創設が決まっても、当面は希望国のみが参加する形になる公算が大きい。

 首脳会議は29日に閉幕予定だが、協議の進展次第で28日に終わる可能性もある。

770チバQ:2015/03/29(日) 20:18:31
http://mainichi.jp/select/news/20150329k0000m030159000c.html
イエメン:前大統領、混乱の中心 復権狙い旧敵と連携か
毎日新聞 2015年03月29日 13時00分(最終更新 03月29日 13時15分)
 【シャルムエルシェイク(エジプト南東部)秋山信一】サウジアラビアなどの軍事介入が始まったイエメンで、舞台裏で混乱を引き起こしたと目されているのがサレハ前大統領(73)だ。2011年の民主化要求運動「アラブの春」で失脚したが、その後も与党党首として影響力を保持。旧敵であるイスラム教シーア派武装組織フーシと裏で手を握り、ハディ大統領の追い落としを図ったと見られている。ただ復権に向けた危険な賭けは、サウジなどの反発を招いたことで、裏目に出る可能性もある。

 イエメンメディアによると、サウジ主導の連合軍は26日の空爆で、首都サヌアにあるサレハ氏の邸宅付近も攻撃した。サレハ氏は事前に避難して無事だった。サレハ氏がオマーン大使館に保護を求めたとの情報もある。

 サレハ氏が狙われたのは、フーシによる権力掌握の「陰の主役」と見られているからだ。

 「政府(ハディ政権)を弱体化させ、クーデターの脅威にさらすため、他勢力を利用してきた」。昨年11月、国連安全保障理事会はサレハ氏を厳しく非難する声明を発表し、資産凍結と渡航禁止の制裁対象に指定した。

 安保理によると、サレハ氏は、フーシや国際テロ組織アルカイダの分派「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」を秘密裏に支援した疑いがある。

 サウジの介入直前に南部アデンに逃れたハディ大統領の邸宅が空爆される事件が起きたが、地元メディアではサレハ氏の影響下にある空軍部隊の攻撃との見方が強い。

 フーシとAQAPは、サレハ氏が大統領時代に敵対した武装勢力だ。サレハ氏は両勢力との協力を否定しているが、地元の記者はサレハ氏について「復権のためなら旧敵との連携も辞さないだろう」と指摘する。

 また「アラブの春」への報復という側面もある。サレハ氏は自身の後継となったハディ大統領、「アラブの春」でサレハ氏を見限った最大部族のアフマル部族、反政権運動の中核を担ったイスラム組織ムスリム同胞団を敵視していた。

 フーシは昨年9月に首都に侵攻した後、アフマル部族指導者の自宅や同胞団事務所などを襲撃。サレハ氏は国連の制裁発表後もハディ大統領を与党・国民全体会議の副党首から解任するなど揺さぶりを続けた。

 ただ、フーシとサレハ氏は、互いの利害のために協力しているに過ぎない。地元通信社「マレブ・プレス」のアハマド・アヤイエド編集主幹は「サウジの怒りを買ったことで、サレハ氏の復権は難しくなった。イエメンにとどまれば、(内戦の末に殺害された)リビアのカダフィ氏と同じような末路をたどる可能性もある」と指摘している。

771チバQ:2015/04/01(水) 19:57:33
http://mainichi.jp/select/news/20150401k0000e030202000c.html
イラク:統治確立が鍵…ISからティクリート奪還
毎日新聞 2015年04月01日 11時17分(最終更新 04月01日 13時41分)
 【カイロ秋山信一】イラクのアバディ首相は3月31日、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)から北部ティクリートを奪還した軍などをたたえる声明を発表し、一連のIS掃討作戦で最大級の戦果を強調した。ティクリートはイスラム教スンニ派やフセイン元大統領の支持者が多く、反政府感情が強い。シーア派主導ながら挙国一致を掲げるアバディ政権にとって、ティクリートの戦後統治は政府への信頼を取り戻す試金石となる。

 アバディ首相は31日、国営テレビを通じて「ティクリート解放」を宣言し、「治安部隊の歴史的な一歩だ。(ISの実効支配下にある)他の地域でもティクリートと同様の展開が待っている」と強気の姿勢を見せた。IS支配下にある第2の都市モスル攻略を見据えており、バグダッドとモスルの中間にあるティクリート奪還は大きな足がかりになる。

 政府側部隊に同行しているAP通信記者らによると、ティクリート中心部では一部で戦闘が続き、ISの戦闘員捜索や爆弾処理も続いているが、県庁舎など主要機関を政府側が奪還した。

 政府側は当初、シーア派民兵やスンニ派部族兵を含めて2万人以上の部隊でティクリート攻略に着手した。米軍主導の有志国連合の空爆支援を受けず、米国と緊張関係にあるシーア派国家イランの有力司令官ソレイマニ氏が現地で指揮をとるなど、イランの関与が前面に出た作戦となった。

 政府側は郊外を順調に制圧したが、市街戦に入ると、ISが自爆テロや狙撃で激しく抵抗。IS戦闘員は1000人に満たないとみられたが、20倍以上の戦力でも圧倒できず戦況は停滞。3月下旬に有志国連合の空爆が再開され、政府側の攻勢が決定的となった。

 ただIS掃討作戦の上で、軍事的勝利は序章に過ぎない。ISはシーア派主導の政府に対するスンニ派の不満につけ込んで、勢力を伸ばした。スンニ派が多数を占める第2の都市モスルや西部アンバル県の奪還に向けてISを孤立化させるには、スンニ派住民の政府への信頼を取り戻す必要がある。そのためには、ティクリートで避難民の円滑な帰還を実現し、行政サービスや治安を早期に復活させるなどの戦後統治が鍵になる。

772とはずがたり:2015/04/02(木) 14:29:33
「イスラム国」からティクリート解放…イラク
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150401-OYT1T50001.html
2015年04月01日 00時54分

 【カイロ=久保健一】イラクのアバーディ首相は31日、イスラム過激派組織「イスラム国」の支配下にある中部ティクリートの攻略作戦の戦況について、「市中心部に進攻し、『イスラム国』から解放した」とする声明を発表した。


 完全制圧すれば、ティクリートを含む同国北部・中部一帯を「イスラム国」に奪われた昨年6月以来、最大の軍事的勝利となる。

 首相によると、イラク軍は同日、ティクリート市内中心部にあるサラハッディン県庁舎を奪還。軍幹部は国営テレビで、「市域の75%を占領した。24時間以内に全域を掌握できる見通しだ」と述べた。戦闘で「イスラム国」の外国人戦闘員40人を殺害したとしている。

 イラク軍は3月上旬、シーア派大国イランの支援を受け、ティクリート攻略作戦を開始。同月25日からは、空爆による米軍の支援も受け、「イスラム国」に対する包囲網を狭めていった。

2015年04月01日 00時54分

773とはずがたり:2015/04/02(木) 18:43:57
船戸与一氏「イスラム国が一面の真理を突いているのは確か」
http://www.news-postseven.com/archives/20150402_307678.html
2015.04.02 07:00

 満州国という人工国家の成り立ちから終わりまでを、歴史に翻弄された四兄弟の生き様を通じて描き切る船戸与一氏の大河小説『満州国演義』(新潮社)全九部がついに完結した。

 この小説は、歴史とは何か、国家とは何かという大きな問いを読者に突きつける。今の時代とどんな関係があるのか。作家・高山文彦氏が船戸氏に聞いた。

──満州国という人工国家を考えた場合、どうしてもいまのイスラム国を連想してしまう。船戸さんはどう見ていますか。

船戸:イスラム国は確かに狂犬集団と言っていいと思うし、それで片付けるのは簡単だよ。だけど一方で、イスラム国がある一面の真理を突いているのは確かなんだよ。

 それはまさに、第一次大戦後のアラブを、つまり、オスマントルコ帝国の分割をどうするかとして、ヨーロッパがああいう国境を決めた。

 以来、第二次大戦後の中東の争いというのは、一つはイスラムをどうするか。もう一つは、アラブ民族をどうするかということだよ。似たように見えるけど、これは違うと思うんだよ。

 イランイラク戦争のときに、イラン首相のバニサドルが最高指導者のホメイニから更迭されるわけ。それは、バニサドルが「戦争に行って、イランのために戦え」と言ったことが、ホメイニの逆鱗に触れた。「なぜおまえはイスラムのために戦えと言えないのか」と。

 つまり、中東情勢に関しては、アラブ民族主義でいくのか、ないしはイスラム主義でいくのかというふうに、いつも分かれる。そのなかで、民族主義でいくというのが、代表的にはイラクのサダム・フセインであり、宗教でいくというのがイランのホメイニなんだよ。アラブ民族主義とイスラム主義が常に競合しながら、これまでのアラブはあった。

 そのなかでイスラム国のバグダーディーが言っているのは、「オスマントルコの版図まで戻す」ということ。要するに、イスラム国はオスマントルコを認めることで、アラブ民族主義ではなく、イスラム主義で行くと明確に定めた。

 そして、第一次大戦後に定まった、ヨーロッパによる秩序体系を壊すというわけだ。この「歴史修正主義」は、やはりヨーロッパに対してはとてつもない恐怖だと思うんだよ。

※SAPIO2015年4月号

774チバQ:2015/04/02(木) 22:38:53
http://mainichi.jp/select/news/20150403k0000m030069000c.html
シリア:ISが中枢近くに勢力…アサド政権の脅威に
毎日新聞 2015年04月02日 20時24分(最終更新 04月02日 21時59分)
 【カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)が1日、シリアの首都ダマスカスの中心部からわずか3キロ南のヤルムーク地区に侵入し、アサド政権のお膝元にも勢力を広げていることを示した。ISの実効支配地域はシリア東・北部が中心で、首都など主要都市が集まる国土西側ではゲリラ的に活動しているだけだ。しかし、首都中枢近くでの今回の軍事作戦で、ISの影響力がシリア全土に及んでいる実態が浮かび上がった。

 「住民はISの旗がヤルムークで掲げられたことに反発している。夜間外出禁止令が出され、散発的に銃撃が続いている」。ヤルムーク地区周辺で活動する反体制派活動家の男性は2日、毎日新聞の電話取材に緊迫した状況を語った。

 男性の証言や報道によると、ISの戦闘員数百人が1日早朝に南方からヤルムーク地区に侵入し、同地を拠点とする反体制派パレスチナ武装勢力との交戦の末、地区西側を占拠した。パレスチナ側が反撃に転じたため、ISは同地区から撤退したとの情報もある。

 2012年に内戦が本格化して以来、ダマスカスの中心部はアサド政権が掌握し、郊外で反体制派が抵抗する構図が続いている。反体制派は、国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」や反欧米のイスラム武装勢力が主力だが、昨年後半からヌスラ戦線の一部がISにくら替えした。東・北部のように実効支配を確立するには程遠いが、反体制派と合従連衡しながらアサド政権と戦っている。

 しかし、ISは今回、ヤルムーク地区で反体制派に矛先を向けた。きっかけはパレスチナ武装勢力幹部の殺害事件に関連し、パレスチナ側がIS戦闘員を拘束したためとされる。ただ、アサド政権との戦いで消耗した反体制派を駆逐し、勢力を広げるのはISの常とう手段だ。

 12年12月にヤルムーク地区が反体制派の拠点になると、アサド政権は同地区を包囲し、電気や水道を断つことで、反体制派を疲弊させる戦術をとってきた。だが、2年が過ぎても反体制派の抵抗は続いている。そこにISが浸透すれば、新たな脅威となる。

 一方、アサド政権やIS、ヌスラ戦線と抗争を続ける親欧米の反体制派は1日、南部ダルアー県でヨルダン国境のナシブ検問所をアサド政権から奪った。親欧米派は北部で劣勢が続いているが、南部ではヨルダン国境の二つの検問所を支配し、勢力を立て直す足がかりにしようとしている。

775とはずがたり:2015/04/03(金) 19:00:50
3/28の記事。

<イエメン>サウジ連合軍、フーシ北部拠点を破壊
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150329k0000m030067000c.html
毎日新聞2015年3月28日(土)19:32
 【シャルムエルシェイク(エジプト南東部)秋山信一】サウジアラビア主導の連合軍は28日もイエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシに対する空爆を実施し、拠点がある北部サーダ州や首都サヌア周辺などにある関連施設を破壊した。

 サウジ系の衛星テレビ局アルアラビーヤによると、3日連続となる空爆では、フーシがミサイルを保管している首都周辺の軍事拠点を攻撃。また、フーシが27日に制圧した南部のシャクラ港から、アデンへ向けて進むフーシ部隊の戦車や装甲車などを狙って爆撃しているという。アデンには連合軍が支援するハディ大統領の拠点がある。

 ロイター通信によると、サウジ海軍の艦船が、南部アデンから数十人の外国人外交官を避難させた。外交官はサウジ西部ジッダの港に無事到着したという。フーシが2月に首都を掌握した後、日本や欧米各国は大使館を閉鎖したが、サウジやアラブ首長国連邦などは大使館機能をアデンに移していた。

 フーシは空爆を受けながらも南部への進攻を継続。シャクラ港を支配下に置くなど、各地でハディ大統領の支持派と衝突している。ハディ大統領と対立するサレハ前大統領は27日、停戦を呼びかける声明を出した。

776とはずがたり:2015/04/03(金) 19:02:10
>フーシが27日に制圧した南部のシャクラ港から、アデンへ向けて進むフーシ部隊の戦車や装甲車などを狙って爆撃しているという>>775
にも拘わらずアデン制圧。フシ強し。

<イエメン>武装組織がアデンに 大統領宮殿を占拠
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150403k0000m030109000c.html
毎日新聞2015年4月2日(木)21:54

 【カイロ秋山信一】イエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシは2日、南部アデン中心部に攻め入り、大統領宮殿を占拠した。AP通信が報じた。サウジアラビア主導の連合軍はアデン防衛を当面の目標に掲げ、フーシへの空爆を続けているが、地上戦でのフーシ側の優勢は変わっていない。北部ではサウジの国境警備隊が攻撃されて死者が出るなど緊迫感が増している。

 APによると、フーシはサレハ前大統領の影響下にある一部の軍部隊と協力し、東と北からアデンに攻め入った。アデンは、サウジが支援するハディ政権の本拠地だった。ハディ大統領は既にサウジに逃れている。

 サウジなどが地上戦に踏みきるとの観測も強まっている。複数のイエメンメディアは2日、サウジ軍とエジプト軍の地上部隊がアデンの港に停泊した艦船から上陸したと伝えた。しかし、ロイター通信は、イエメン当局者が地上部隊の上陸を否定したと報道。情報が錯綜(さくそう)している。

 サウジ軍とエジプト軍は海路での対フーシ支援を阻むため、イエメン沖に艦船を派遣。1日にはアデンへの艦砲射撃も行った。

 サウジ軍はイエメンとの国境地帯にも地上部隊を集結させている。国営サウジ通信によると、フーシの本拠地サーダ州と隣接するサウジ南西部アシール州で2日、国境警備隊の監視施設にイエメン側から銃撃があり、兵士1人が死亡した。

 一方、イエメン東部ムカラでは、国際テロ組織アルカイダ系の「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)が刑務所を襲撃、AQAPのメンバーを含む約300人が脱走した。

 サウジのサルマン国王は、イエメン情勢が安定化するまで軍事介入を続ける意向を表明。フーシに対して武装解除やサヌアからの撤退を要求している。

778チバQ:2015/04/04(土) 09:57:54
http://www.sankei.com/world/news/150403/wor1504030057-n1.html
2015.4.3 18:50
【イラン核協議】
イランの対米関係改善に道筋 イスラエルは猛反発「生存を脅かす」 サウジも米に不信

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 【カイロ=大内清】イランにとり、米欧などに限定的ながら核開発を認めさせ、経済制裁の緩和にもつながる今回の枠組み合意は、地域大国としての地位を固めるとともに、将来的な対米関係改善にも道を開くものだ。イランの核開発を現行の中東秩序への挑戦と受け止めるイスラエルやサウジアラビアなど周辺国が危機感を強めるのは間違いなく、域内の緊張はいっそう高まりそうだ。

 「合意はイスラエルの生存を脅かすものだ」。同国の首相府報道官は2日夜、ネタニヤフ首相がオバマ米大統領に電話でこう懸念を伝えたと明らかにした。

 3月の総選挙でイランの「脅威」を前面に押し出して勝利したネタニヤフ氏にとり、自国の国益を軽視するかのように合意へ進むオバマ米政権の姿勢は容認しがたい。ネタニヤフ氏はこれまでも、イランへの攻撃も辞さない姿勢を繰り返してきた。

 米国への不信は、同国の重要同盟国の一つであり、スンニ派の盟主を自任するサウジにもある。サウジ主導の連合軍が現在進めている隣国イエメンへの軍事介入は、首都サヌアを掌握するシーア派の一派、ザイド派を支援するイランの影響力排除を目的としたものだが、イランが今回の合意を受けて域内での存在感を増せば、イランとサウジの国益がぶつかる場面が増えることは避けられない。

 一方、過去の交渉で責任者を務めた経験もあるイランのロウハニ大統領は、制裁緩和の実現を政権の最重要公約としてきた。国内の対米強硬派の反発を受けつつも最高指導者ハメネイ師からの一定の支持を得られたことは、核協議の前進につながった。

 6月の期限までに最終合意が実現するかはなおも不透明だ。ただ、人口8千万近い資源大国イランには、制裁緩和に道筋がつけば、外交、軍事、経済などの面で影響力を発揮できるとの自信は強い。合意を機に米国との実質的な関係改善が進む可能性もある。

 またイランは、「イスラム国」をはじめとするイスラム過激派が跋扈(ばっこ)するなど混迷の度を深める中東情勢で米国の存在感が減退する中、それに乗じるようにイラクやシリアのシーア派系政権などへの関与を深めている。イスラエルやサウジの危機感はこうした地政学的変化をも背景としており、衝突を誘発させることなく中東の秩序を維持するのは容易ではない。

779とはずがたり:2015/04/05(日) 18:18:41

<シリア>アルカイダ系勢力、北部イドリブ制圧
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150330k0000m030096000c.html
毎日新聞2015年3月29日(日)21:31

 【シャルムエルシェイク(エジプト南東部)秋山信一】シリアの国際テロ組織アルカイダ系勢力「ヌスラ戦線」など反欧米の反体制派混成部隊は28日、アサド政権の支配下にあった北部イドリブを制圧した。ロイター通信などが報じた。シリアの全14県のうち、アサド政権が県都の支配権を失うのは、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)が実効支配するラッカに次いで2カ所目。米軍主導の有志国連合がISへの空爆を続ける中、ヌスラ戦線はアサド政権や親欧米反体制派との戦闘を優位に進め、支配圏を拡大しつつある。

 在英の民間組織シリア人権観測所によると、イドリブ郊外を拠点にするヌスラ戦線などの混成部隊は今月下旬、中心部への攻撃を本格化させ、5日間の攻防の末に政権側を撤退させた。戦闘で少なくとも130人が死亡した。国営メディアは、政府軍がイドリブ南郊にとどまっていると報じている。

 ヌスラ戦線は昨年後半、親欧米の反体制派を次々と破り、武器などを奪って勢力を拡大。余勢を駆ってイドリブ中心部に迫っていた。イドリブ県は、政権側と反体制派の激戦が続くアレッポ県や、アサド大統領一族の出身地であるラタキア県に隣接しており、政権側にとってヌスラ戦線の勢力拡大は脅威になりつつある。

 ヌスラ戦線はISの前身組織から派生したが、2013年4月にIS側との合併を拒否して関係が悪化。独自の反体制派組織として、アサド政権、親欧米反体制派、IS、クルド人勢力とそれぞれ敵対している。

780チバQ:2015/04/07(火) 02:21:27
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/150404/mcb1504040500005-n1.htm
ロウハニ大統領“板挟み” 対決姿勢強める議会と“恩恵”求める国民 (1/2ページ)
2015.4.4 05:00
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 イランが核開発問題解決に向けて欧米などと大筋で合意したという知らせは、ここ何年も景気低迷や物価上昇、雇用減少に苦しめられてきたイラン国民に歓迎された。しかし議会の多数派を占める反ロウハニ派は、ロウハニ大統領の計画がイスラム革命の意義と国の主権を脅かすと主張し、再編成した上で対決姿勢を強める可能性が高い。

 コントロール・リスクスのシニアコンサルタント、ヘンリー・スミス氏は「ロウハニ氏はイランを国際社会に復帰させ、経済的恩恵が再び受けられるようにすると約束して大統領選を戦った。制裁解除の合意は、同国でロウハニ氏の勝利として広く認識されるだろう」と指摘した。

 一方アナリストは、ロウハニ氏が直面する問題について、制裁緩和の経済的恩恵を不満が高まる前に国民に確実に届けなければならないことと、今回の合意を脅威と考える強硬派の政敵と対峙(たいじ)しなければならないことを挙げた。インターナショナル・クライシス・グループのシニアアナリスト、アリ・バエズ氏は「今回の合意で、イラン特有の派閥主義がなくなることはない。むしろ悪化する可能性が高い」と述べた。

 ロウハニ氏が2013年に大統領に就任し、1979年の革命後に初めて大統領として米大統領と電話会談して以降、大敵である米国との関わりを深めようとする政策は、議会と司法を支配する保守派をいらだたせてきた。

 外交的成功に加え、ロウハニ氏はインフレ率を就任時の40%超から1月には16%程度にまで下げ、通貨リアルの安定化にも成功した。しかしイランの社会を広範に変える取り組みは阻まれている。

 米スティムソン・センターのジュニーブ・アブド研究員は「本当に欲しいものは、核問題の合意ではなく制裁の解除だ。ロウハニ氏にとって、制裁解除まで時間がかかることが問題だ」と述べた。

 テヘランの街頭でインタビューした市民からも同じような意見が聞かれた。54歳の公務員は「最終合意がいつ結ばれるのか見守るしかない。喜ぶのは早すぎる」と話した。ある主婦は、制裁解除の日程が明らかにされていないので、真の勝者は米国だとの見方を示した。

 変革の可能性に注目する人もいる。テヘラン大学でエンジニアリングを専攻する20歳の学生は「機会は多くなく、コネがなければ仕事に就くことができない。最終合意に達すれば、多くのことが容易になる」と語った。

 合意によると、米国と欧州連合(EU)は、査察によってイランがウラン濃縮と原子力施設のモニタリングに関する規制を順守していると判断された場合に限り、制裁を解除する。ケリー米国務長官は、こうしたプロセスには半年〜1年の時間がかかると発言している。(ブルームバーグ Ladane Nasseri)

781とはずがたり:2015/04/07(火) 20:16:10
中国にとってのイエメン内訌は日本にとっての北清事変となったか?

【イエメン情勢】「出稼ぎ」国民救出作戦を展開 インドは空軍機派遣、中国は「外国人」も救援
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1504040031.html
産経新聞2015年4月4日(土)20:54

 【ニューデリー=岩田智雄、北京=川越一】サウジアラビア軍などによる空爆が続くイエメンから、インドや中国が自国民を救出する動きを加速している。インドは空軍輸送機や艦船、国営エア・インディア機を派遣し脱出者を輸送した。中国は自国民に加えて、初めて外国人を救出したとしている。ロイター通信によると、中国の国際問題専門家は、救援活動が国内外での中国のイメージ向上につながると分析している。

 PTI通信などによれば、インド軍はイエメンで立ち往生している国民の移送を「ラーハト(ヒンディー語で救援の意味)作戦」と名付け、救出を進めている。哨戒艦などを使い、イエメンのアデン港から外国人を含む脱出者を近隣国のジブチに輸送しているほか、3日夜から4日未明にかけて、空軍輸送機とエア・インディア機で約670人が西部マハラシュトラ州ムンバイや南部ケララ州コチンに到着した。インド軍はミサイル駆逐艦とフリゲート艦も派遣している。

 インドがこうした大規模な救出作戦を行うのは、ウクライナ、イラク、リビアについで4例目という。

 中東では産油国を中心にインドの出稼ぎ者が多い。イエメンには、ケララ州などから看護師を含む労働者が多く渡航しており、約4000人が在留しているとみられる。

 4日付ヒンドゥスタン・タイムズ紙によれば、看護師の多くは脱出前に病院に渡した旅券の返還や未払い賃金の支払いを求めており、チャンディ・ケララ州知事は「命の方が大切だと説得しなければならない状況だ」と語った。

 また、イエメンの主要貿易国の1つである中国は、アデン湾、ソマリア海域で護送任務にあたっていた中国海軍のミサイルフリゲート艦をイエメンに派遣し、中国人499人をジブチに移送。3月30日までに中国人571人の退避を完了させた。

 続いて4月2日には、別のミサイルフリゲート艦で、パキスタンやエチオピア、ドイツ、英国など10カ国、255人の外国人を救出した。中国外務省は「各国の要請に応じた人道主義的な救援行動」と表明。中国軍が海外の危険地域からの外国人の避難を支援したのは初めてという。

 中国は1950年代からイエメンのインフラ整備を支援し、過去10年以上、石油産業に巨額の投資をつぎ込んできた。

【イエメン情勢】日本人旅行者が中国艦船でイエメンから退避
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1504070024.html
産経新聞2015年4月7日(火)17:43

 菅(すが)義偉(よしひで)官房長官は7日の記者会見で、イエメン情勢の悪化に伴い、同国領ソコトラ島に滞在していた日本人旅行者1人が7日、中国艦船でオマーンに退避したことを明らかにした。政府は中国側に移送要請はしていないが、日本人旅行者の希望で乗船。政府は中国側に謝意を示した。

782チバQ:2015/04/08(水) 23:01:31
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015040800507
赤十字「大惨事」懸念=アデンの人道状況悪化-イエメン



イエメンの情勢悪化を受け、民間人の脱出を支援する中国海軍の軍艦船=6日、イエメン西部ホデイダ港(EPA=時事)
 【アデンAFP=時事】イエメンのハディ大統領派と敵対するイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」による攻勢が続くイエメン南部アデンで、人道危機への懸念が強まっている。
 イエメンではフーシ派の勢力拡大を防ぐため、サウジアラビアが主体となり、空爆作戦を3月末から実施。赤十字国際委員会の報道官は7日、「あらゆる交通手段が断たれ、非常に厳しい状況にある」と指摘した。特に、大統領派の拠点がある南部アデンの情勢については、「控えめに言っても、大惨事だと言える。市街地のあらゆる場所で戦闘が起こり、大勢の人たちが逃げることができない」と強調した。(2015/04/08-15:01)

783チバQ:2015/04/11(土) 01:26:26
http://mainichi.jp/select/news/20150411k0000m030052000c.html
パキスタン:イエメン空爆めぐり国会が中立維持求める決議
毎日新聞 2015年04月10日 19時43分(最終更新 04月10日 21時26分)
 【ニューデリー金子淳】サウジアラビアなどの連合軍による空爆が続くイエメン情勢を巡り、パキスタン国会は10日、上下両院の合同協議で、政府に中立維持を求める決議案を採択した。パキスタンは友好国サウジから戦闘機などの派遣を求められていたが、決議案を受け、当面は派遣を見送るとみられる。決議案には「サウジの領土が侵害されれば、サウジに協力する」とも明記しており、軍を派遣する可能性は排除していない。

 パキスタンが連合軍に参加すれば、空爆対象のイスラム教シーア派武装組織フーシを支援しているとされる隣国イランとの関係悪化や、国内のシーア派住民との宗派対立を招く恐れがあった。決議案はサウジへの支援を強調しつつも、対話による政治解決を主張しており、参戦によるリスクの回避を重視した格好だ。

 決議案は、イエメン情勢について「パキスタンを含む地域で宗派対立につながる可能性がある」と指摘し、国連安全保障理事会などを通じて即時停戦を実現するよう求めた。ロイター通信によると、軍は国会の意思を尊重する姿勢を示しており、当面は戦闘部隊の派遣はしないとみられる。ただ、パキスタンは1991年の湾岸戦争時にサウジ領内の防衛のため軍を派遣したことがあり、状況次第で同様の対応を検討する可能性もある。

 国会では6日から協議が行われていたが、野党などから軍派遣に対し反対論が噴出。8、9日にはイランのザリフ外相がパキスタンを訪れ、シャリフ首相らに対話による政治解決を求めていた。

784チバQ:2015/04/12(日) 20:54:51
http://mainichi.jp/select/news/20150412k0000e030147000c.html

イエメン:内戦状態が「アラブ最貧国」に追い打ち
毎日新聞 2015年04月12日 11時16分(最終更新 04月12日 11時33分)

 【カイロ秋山信一】事実上の内戦状態が続くイエメンで、市民の生活環境が急速に悪化している。国連によると、戦闘が激化する前から国民(約2500万人)の約6割が支援を必要とする「アラブ最貧国」だったが、武力衝突やサウジアラビア主導の連合軍による空爆の影響で支援物資の搬送もままならず状況が悪化している。赤十字国際委員会(ICRC)などは人道支援目的での一時休戦を呼びかけているが、実現の見通しは立っていない。

 「断水が3日ぶりに解消されたが、水道も電気も途切れがちだ。食料はあるが、銀行から預金を引き出せない」。激戦が続く南部アデン州シェイフウスマーンの会社員、ムハンマド・サミールさん(35)は毎日新聞の電話取材に苦境を明かした。

イエメンとその周辺諸国
イエメンとその周辺諸国
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 州都アデンの中心街や空港付近では北から攻め入るイスラム教シーア派武装組織フーシと、ハディ政権支持派との戦闘が続いている。アデン近郊に位置するサミールさんの居住地域は比較的平穏で近くのスーパーには生活物資もあるが、銀行や現金自動受払機(ATM)は稼働していない。「手持ちの現金がなくなれば終わりだ。どうやって生き延びればいいのか」と嘆いた。

 フーシと政権支持派の戦闘は3月中旬に激化し、ハディ政権を支持するサウジなどの空爆も3月26日から連日、イエメン全土で続く。世界保健機関(WHO)によると、3月19日〜4月6日に少なくとも648人が死亡し、2191人が負傷した。戦闘は全22州のうち14州で起きている。

 戦闘激化は、長年の課題である貧困と相まって市民を追い詰めている。イエメンは周辺国とは対照的に石油資源が乏しく、農漁業が主要産業だ。独裁体制だったサレハ前政権の腐敗や失政に加えて、1990年代の内戦、東アフリカの紛争地からの難民流入、2000年代以降の国際テロ組織アルカイダ系組織によるテロなどの影響で経済は停滞。れんがを積み上げた街並みが有名な首都サヌア旧市街や、珍しい植物で知られるソコトラ群島など4件がユネスコの世界遺産に登録されているが、治安の悪化で観光地や貿易中継地としての魅力も失われた。

 国連によると、今年2月時点で、食料や水、医療物資など人道支援が必要な国民は、約33万人の国内避難民を含めて推計約1470万人に上る。地元の非政府組織(NGO)の推計では、14年の失業率は38・4%に達した。一連の紛争で人道状況がさらに危機的になるのは確実だ。

 紛争地で人道支援活動を行うICRCは今月4日の声明で「アデンなど紛争の影響が大きい地域の住民に食料や水を届けるためには一時休戦が必要だ」と呼びかけた。2・5トンの医療物資を積んだICRCの船舶が8日にアデン港に到着、10日には空路でも支援物資がサヌアに着いたが、治安悪化から空路、海路とも輸送手段の確保に苦労しているという。

 一方、国連安全保障理事会では、ロシアが人道支援などを目的に空爆の一時停止を求める決議案を提出したが、英米などはサウジの空爆を支持しており、協議の行方は不透明だ。

785とはずがたり:2015/04/17(金) 18:44:33

>>716
2015.3.3 18:26
【イスラム国】
米軍は蚊帳の外、イランの介入を黙認 進む「分割化」ティクリート奪還作戦

ティクリート攻撃開始=対「イスラム国」軍事作戦―イラク
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/181/e6645e7fda5e11dce6a93df05c2f2124.html

 【カイロ時事】イラクからの報道によると、イラク軍部隊は11日、過激派組織「イスラム国」が昨年6月以降支配する北部ティクリートへの攻撃を開始した。ティクリートは北部モスルに次ぐ同組織のイラクにおける拠点で、奪還できれば大きな戦果となる。
 イラク軍の作戦には、イランの影響下にあるイスラム教シーア派の民兵組織が参加。これまでに制圧したティクリート周辺の町から包囲するような形で進撃し、部隊が市の北部で作戦を進めている。
 ティクリートで多数派のスンニ派住民の間では、長年緊張関係にあるシーア派への警戒感が強い。住民の不安を払拭(ふっしょく)して掃討への協力を得られるかが作戦の成否を握る。
(時事通信) 2015年03月11日 21時27分

>>729
イラク:ティクリート攻防、政府側が優勢に 軍病院を制圧
毎日新聞 2015年03月12日 10時27分(最終更新 03月12日 11時42分)

>>772
「イスラム国」からティクリート解放…イラク
2015年04月01日 00時54分
>>771
イラク:統治確立が鍵…ISからティクリート奪還
毎日新聞 2015年04月01日 11時17分(最終更新 04月01日 13時41分)

786とはずがたり:2015/04/17(金) 18:53:13
アングル:ティクリート奪還作戦の「誤算」、報復と略奪が横行
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0MX0D620150406?sp=true
2015年 04月 6日 17:38 JST

[ティクリート 3日 ロイター] - 先月末まで過激派組織「イスラム国」に支配されていたイラク北部の要衝ティクリート。同地の大部分を奪還した治安部隊や民兵組織の一部が、今度はイスラム国戦闘員への報復と略奪を行っている。

ロイター記者2人は、砲撃で黒焦げになった市庁舎付近で、怒り狂った群衆を前に、連邦警察官らがナイフでイスラム国兵士とみられる男性の首を刺し、喉をかき切るのを目撃した。イラク内務省の報道官はロイターに対し、同事件について現在調査中だとしている。

この事件に加え、ロイター記者は、イラク軍と共にティクリートを奪還したシーア派民兵組織の車両が、市内で遺体を引き回しているのを目撃した。

一方、地元当局者らによれば、破壊行為も続いている。治安当局者2人は匿名を条件に、多数の家屋に火が放たれ、シーア派民兵が店を略奪しているのを見たと語った。また、ティクリートがあるサラーフッディーン県議会のアハメド・クライム議長は3日、過去2日間で「数百件の家」が暴徒により焼かれ、店が略奪されたと説明。治安部隊は怖がってこうした事態に対処していないとし、「制御不能」だと語った。

こうした証言の真偽については、まだ確認できていない。

一連の動きは「誤算」であったに違いない。ティクリート奪還作戦は、イスラム国を掃討するだけでなく、イラク国内で主流派のシーア派と現在は少数派であるスンニ派の宗派対立を超えた融和を意味するはずだった。

シーア派穏健派のアバディ首相に近い当局者らは当初、ティクリート奪還作戦について、イランの支援を受けるシーア派民兵組織からイラク政府が独立していることを証明する機会だとしていた。しかし、イスラム国の猛攻で昨夏にイラク軍兵士が大量に戦闘を放棄すると、シーア派民兵組織に頼らざるを得なくなった。

シーア派民兵組織は3月初めに開始されたティクリート奪還作戦の先陣を切った。しかしそれから2週間後、アバディ首相は自身の権力を知らしめるべく米国に空爆を要請した。

そして現在、ティクリートで横行する略奪と暴力がアバディ首相の勝利に影を落とす恐れがある。スンニ派住民は、ティクリートより大きな都市モスルなど、イスラム国が制圧した他の地域の奪還で、政府は信頼できないと不信感を持つ可能性がある。

ティクリートはフセイン元大統領の出身地であり、イラクのスンニ派の中心地。イスラム国が昨年、同国で支配地域を急速に拡大できたのは、スンニ派の部族勢力や一般市民の支援があってこそ可能だった。彼らはマリキ前政権がスンニ派をテロリストとみなしていると説得された。もしティクリートの現状に不満を持てば、スンニ派住民は政府の対イスラム国対策を支持しない可能性がある。

<1つの国家>

ティクリート奪還作戦が開始される前から、シーア派民兵組織の士気は高まっていた。とりわけ昨年6月に数百人のイラク軍兵士が捕まって殺害されてから、イスラム国に対する報復の思いは強まっていた。

イラク政府は民兵組織の手綱を握るべく努力しているものの、同作戦の最後の数時間では至る所にイランの形跡が見て取れた。

787とはずがたり:2015/04/17(金) 18:54:02
>>786-787
イラン最高指導者ハメネイ師の写真を胸に付け、カラシニコフ銃を持ったイラン兵は「ティクリートを解放する戦いに参加したことを誇りに思う。今やイランとイラクは1つの国家だ」と述べ、同作戦でのイランの役割を誇示した。

奪還から数時間後、ティクリート周辺ではシーア派民兵組織の車列が、警察車両を追い抜いていった。民兵らは白色のトヨタの軽トラックの後ろに、イスラム国戦闘員とみられる遺体をつるしていた。綱が切れると、車両は止まった。

弾丸で穴だらけになった遺体を結び直すため、民兵らが車から出てきた。トラックのステレオからはイスラム国に対する勝利の歌が流れている。結び直すと再び車を走らせ、遺体は砂ぼこりを舞い上がらせた。

近くにいた複数の警官は、ただ傍観していた。

<敵討ち>

ロイターは1日午後、イスラム国戦闘員とみられる2人が政府建物の部屋に拘束されているのを目撃した。1人はエジプト国籍、もう1人はスーダン国籍で、その後、2人は警察の情報部員によって外に連れていかれた。

2人を荷台に乗せた軽トラックは、「敵を討て」と叫ぶ群衆に取り囲まれた。連邦警察官らも、2人を引き渡すよう情報部員に求めていた。

現場には連邦警察官が20人以上、シーア派民兵も多数集まっていた。銃声が鳴り響くなど状況が混乱するなか、軽トラックはバックしようとしたが、群衆は拘束されていたエジプト人を引きずり降ろした。

エジプト人は若い連邦警察官2人の足元に静かに座り、その目には恐怖の色が浮かんでいた。警官2人は「彼はダーイシュ(イスラム国)だ。敵を討つべきだ」と叫び、群衆の声に応えてナイフを振り回し「われわれは彼を殺す。復しゅうするんだ」と繰り返した。

それから、縁石にエジプト人の頭を押し付けた警察官の1人が、全身の力を込めてナイフを首に振り下ろした。血しぶきが飛び、見物人の靴を赤く染めた。その後も首を4回切りつけた。そして綱で遺体の足を縛り、柱につるして見せしめにした。

1人の警察官が耐えられなくなり、「メディアがたくさんこの場にいる。適切な時じゃない。なぜ困らせるようなことをするのだ」と叫んだ。

だが群衆は彼を無視し、遺体をつり上げる作業を続けた。

*安全上の理由から記者の名前を伏せています。

788名無しさん:2015/04/18(土) 10:08:46
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150412-00147376-newsweek-int
アラブの連帯を誘うイラク旧政権派 - 酒井啓子 中東徒然日記
ニューズウィーク日本版 4月12日(日)11時21分配信

 4月は、イラクにまつわる記念日が多い。

 4月9日はイラク戦争でのバグダード陥落の日で、12年前のこの日、米軍の戦車が凱旋するなか、首都の繁華街の中心にあったサッダーム・フセインの銅像が引き倒された。実はそれから23年前の同じ日、今の政権与党のダアワ党の創設者で、イラクのシーア派イスラーム思想の父と言われるムハンマド・バーキル・サドルが、フセイン政権によって処刑された。正確には一日前らしいが、多くのイラク人の間で同じ日だと認識されている。なので、イラク戦争以降この日がくると、「サドルが殺された日にフセイン政権が倒れた」と、ザマアミロ的なツイッターが、毎年行き交う。

 一方、今では一顧だにされないが、その2日前の7日は、フセイン政権が寄って立っていたバアス党の創立記念日だ。

 さて、今年のバアス党創立記念日に向けて、少し変わった出来事が起きた。旧フセイン政権時代のバアス党ナンバー2だったイッザト・イブラヒームが、昨年の7月以来9か月振りに、YouTubeに音声メッセージを公開したのである。本物かどうかは、確証がない。

 戦後ずっと行方の知れない彼は、「ナクシュバンディー教団軍」という名で旧体制勢力を率いて、反米、反政府活動を展開してきた。昨年6月に「イスラーム国」(以下、ISと略)がイラクの一部を制圧した時には、ナクシュバンディー軍が行動を共にしていたと言われている。なるほど、ISが1日でモースルを陥落させ、1週間程度で首都近くまで迫ることができたのは、イラク国内の軍事情報に相当通じた戦闘のプロがいたからに違いない、とは、当時しばしばいわれたことだ。

 だが、そのナクシュバンディー軍は、1か月後の7月にはISと袂を分かっている。独自の「イスラーム」理念に基づいて厳格なイスラーム統治を強いるISと異なり、旧バアス党の再生ともいえるナクシュバンディー軍は、社会主義や汎アラブ主義を掲げてイラクでの権力奪還を目指す集団だ。袂を分かった後に、ナクシュバンディー軍が「ISはなぜイスラエルを攻撃しないのか」といった声明を出したことがあるが、ISがサイクス・ピコ協定を糾弾し、西欧列強の定めた国境を否定するなら、なによりもその産物であるイスラエルを最大の批判対象にするはずじゃないか、という感想は、アラブ・ナショナリストのみならず多くのアラブ、イスラーム諸国の人々がISに対して抱くものだ。

 4月6日のイッザト・イブラヒームのメッセージは、ISからの距離を一層広げている。演説の全体のトーンは、フセイン政権時代を彷彿とさせる「アラブ・ナショナリズム万歳、社会主義万歳」で、イラン、米国、イスラエルを最大の敵とする。まさしく、イラン・イラク戦争を戦っていたときのフセイン政権の、戦争プロパガンダそのものだ。

789名無しさん:2015/04/18(土) 10:08:57
>>788

 それが、このメッセージのうまいところだろう。イラク国内のみならず、アラブ社会に深く突き刺さるタイミングをうまく掴んでいる。イラクでは、ISに9か月支配されていたティクリートが、4月初めに解放された。ティクリートといえば、サッダーム・フセインの生まれた土地である。イッザト・イブラヒームの生地であるドゥールも、近い。

 今月初め、前政権特権層の故郷というイメージがつきまとうこの街に、イラン革命防衛隊司令官が指導、訓練したシーア派イラク人志願兵の集団、「民衆動員機構」が中心となってなだれ込み、1か月弱の攻防戦の結果、居座るISを追い出した。途中、イランばかりに成果を持っていかれてたまるかとばかり、アメリカが空爆でティクリート解放作戦をサポートしたり、スンナ派部族も「民衆動員機構」に加わったりと、「イラク一丸となって戦う」ムードが打ち出された。だが、ISからティクリートを解放したのは、基本的にはシーア派民兵の「愛国的行動」だった。

 そのことで、イラク国内で再び宗派間の緊張が高まるのでは、との懸念が深刻化している。救国のヒーロー、シーア派民兵に対して、ISに寝返ったスンナ派住民、というイメージが広がっているのだ。ティクリートの住民が、解放後シーア派民兵の略奪に悩まされている、といった報道もある。そんななかで、イッザト・イブラヒーム率いる旧バアス党が、ISと距離を置いて繰り広げる「イランけしからん」の議論は、ISにもシーア派民兵にも反感を抱く人々の間には、浸透しやすい。

 浸透しやすいのは、アラブ諸国においてもだ。ナクシュバンディー軍は3月26日にも書簡の形でメッセージを出しているが、そこでは「(非アラブの)イランに対して、各国は王国だろうと首長国だろうと共和国だろうと、共闘すべきだ」と主張している。ラブコールの対象にサウディアラビアが上がっているのは、イランの支援を受けていると言われるホーシー派を目の敵にして、イエメン空爆を続けていることを受けてだろう。4月の音声メッセージでは、ヨルダンへの支持を強調して、ヨルダン人パイロットを惨殺したISを批判している。かつての同盟相手なのに!

 実際、サウディアラビアはイエメン空爆に仲間を求めて、エジプトやパキスタンに参加を要請している。パキスタンは議会が拒否したが、サウディとパキスタンといえば、ソ連軍占領下のアフガニスタンでイスラーム義勇兵を養成してきた、古くからの共闘相手だ。

 そう、まさに1979年という、イラン革命とソ連のアフガニスタン侵攻が起きたときに組まれたタッグが、イランという存在を前に復活している。その機会をとらえて、対イラン共闘体制の核にあったイラクの旧体制、バアス党が、存在感をアピールしているのだ。イランに対抗しつつ、でもISを支援するわけにいかないとなると、便利なのは世俗主義のアラブ・ナショナリストでしょ、と。

 前回のコラムで、アラブ合同軍の創設のニュースに触れた。「アラブの連帯」が復活するなら黙っていないのが、アラブ・ナショナリズムのかつての旗手バアス党なのかもしれない。ISやイランやムスリム同胞団など、イスラーム主義者をすべて厄介者として退治するには、バアス党を再生させるのもいいかも、などと、サウディやエジプトやヨルダンが思い至ったりして。

酒井啓子

790とはずがたり:2015/04/18(土) 18:25:17
アメリカとの関係から指定されてないみたいだけどパキスタンが世界で一番のテロ支援国家なんではないのか?

コラム:現実味増す「核保有国」印パの衝突
2015年 04月 16日 11:32 JST
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPKBN0N707320150416?sp=true

[14日 ロイター] - インドとパキスタンはそれぞれ、核弾頭を100発以上保有している。そして両国の政界指導層は互いを忌み嫌っている。これが事実である以上、われわれは両国間の緊張に常に注意を払っておくべきだ。

現在、新たな危機が頭をもたげている。

インドは先週、カシミール渓谷でヒンズー教徒約20万人に新たな家を与えるための保護居住区を設置すると発表した。ヒンズー至上主義を掲げるインド人民党(BJP)を基盤とするモディ政権にとって、1989─1990年にパキスタンの支援を受けたイスラム教徒によって住む場所を追われたヒンズー教徒の問題は、優先すべき政治課題だ。逆に、イスラム教徒はモディ政権によるヒンズー優遇策に反発している。

インドとパキスタンは英国から独立した1947年以降、カシミール地方の帰属問題をめぐって紛争を繰り返してきた。実際、第1次(1947─48年)、第2次(1965年)、第3次(1971年)と過去に3回の印パ戦争が行われている。

パキスタン政府当局は今月10日、インド西部ムンバイで2008年11月に起きた同時多発攻撃(死者166人)の首謀者とされるザキ・ラクビ容疑者を保釈した。パキスタンの情報機関である統合情報部(ISI)はこれまで、同容疑者を訴追から守ってきたが、保釈にまで至ったことは重大な意味を持つ。なぜなら、同容疑者が幹部を務めるイスラム過激派「ラシュカレトイバ」の背後にはパキスタン諜報機関がいるとインドは疑っており、インド側の疑念はパキスタンも認識しているからだ。それなのに、パキスタンは保釈に踏み切った。

ラクビ容疑者のような人物がインドの地域的影響力を低下させられると信じるISI内の急進派は、同容疑者の保釈によって力を誇示している。しかし問題は、拘束を免れているのがラクビ容疑者だけではないことだ。「ハッカニ・ネットワーク」や「パキスタンのタリバン運動」など多くのテロ組織を手なづけているISIは、大規模破壊をもたらすテロのポートフォリオを持っている。2001年のインド議会襲撃事件で証明されたように、ISIはこれまで、戦争につながるリスクがある過激派組織への支援を繰り返し示してきた。ラクビ容疑者の保釈は、物理的脅威であると同時に、パキスタンの攻撃性が高まっていることを示すシグナルである可能性もある。目先の印パ関係に危険が迫っていることは明らかだ。

いずれにせよ、現在の印パ危機はカシミールの問題に集約される。

パキスタン軍トップのラヒール・シャリフ陸軍参謀長の発言や、最近の銃撃戦、そしてインド政権がヒンズー色を強めていることからも明らかなように、印パ間の衝突リスクは現実味を増している。インドの影響力拡大に被害妄想的になっているパキスタンの指導層は、現在カシミールで起きていることを、インドによるパキスタン弱体化計画の一面だとみなすだろう。

パキスタンの反インド強硬派は、同国指導層に断固たる対応を求めるはずだ。シャリフ参謀長がかねて強硬派には決然とした姿勢を見せているが、一方でシャリフ首相の弱腰姿勢は、同首相には信頼できる盟友が少ないことを意味している。そうしたことを考えると、事態がエスカレートする可能性はかなり高いと言える。

さらに、パキスタンのテロ行為に対するモディ政権の許容度は前政権に比べるとかなり低い。ムンバイ同時多発攻撃が繰り返されれば、当時よりはるかに強い反応が引き起こされるだろう。リスクは、それでもパキスタンはギャンブルに出るしかないかもしれないことだ。

*筆者はワシントンDCを拠点とし、ナショナル・レビュー誌や英紙デーリー・テレグラフなどに寄稿するコラムニスト。テレビの政治番組を主催するマクローリン・グループのパネリストも務める。

791チバQ:2015/04/19(日) 14:23:29
http://www.sankei.com/world/news/150418/wor1504180024-n1.html
2015.4.18 09:17

旧フセイン政権ナンバー2死亡か イラク、反米闘争など指揮…DNA型鑑定へ

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1999年5月、イラクのフセイン大統領(右)にメダルを贈るイブラヒム革命指導評議会副議長(ロイター)
 中東の衛星テレビ、アルアラビーヤは17日、イラク北部サラハディン州知事の話として、同国の旧フセイン政権ナンバー2だったイザト・イブラヒム元革命指導評議会副議長が、イラク治安部隊による軍事作戦で死亡したと報じた。AP通信などによると、イラク政府筋も同氏が死亡したとみられると述べた。遺体はDNA型鑑定のため、首都バグダッドに運ばれた。

 同氏は、2003年のイラク戦争時の副大統領で、フセイン政権が崩壊すると逃亡。米国が指名手配し行方を追っていた。旧政権支持勢力を率いて米軍やイラク政府に対する武装闘争を指揮していたとみられる。

 アルアラビーヤはイブラヒム氏とされる人物の遺体写真を放映。写真には、同氏の特徴である赤茶色に染めたあごひげなどがあった。フランス公共ラジオによると、イラク軍筋は「遺体がイブラヒム氏である確率は95%だ」と指摘している。(共同)

792とはずがたり:2015/04/21(火) 09:20:11

イエメン沖に米空母急行か イラン武器供与阻止狙い
共同通信 2015年4月21日 06時58分 (2015年4月21日 08時45分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20150421/Kyodo_BR_MN2015042101001135.html

 【ワシントン共同】AP通信は20日、米海軍が空母セオドア・ルーズベルトをアラビア海から混乱が続くイエメンの沖合に急行させたと伝えた。イランによるイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」への武器支援を阻止するため、対策を強化する狙いがあるとしている。

 アーネスト米大統領報道官は同日の記者会見で「イランがフーシ派に武器を供給し軍事的な支援を行っている証拠がある」と批判した。APによると、イエメンに向かっているイランの船舶8隻が武器を運んでいるという情報がある。

 米海軍は既に、イエメン南沖のアデン湾に、臨検を実施可能な艦船を含む計9隻を展開させているという。

793チバQ:2015/04/21(火) 20:36:13
http://mainichi.jp/select/news/20150422k0000m030060000c.html
トルコ:「アルメニア人迫害は虐殺」…欧州から高まる圧力
毎日新聞 2015年04月21日 20時08分

 ◇オスマン・トルコ帝国時代の迫害、24日で100年

 【ブリュッセル斎藤義彦、エルサレム大治朋子】第一次世界大戦期の1915年に当時のオスマン・トルコ帝国によるアルメニア人迫害が起きて24日で100年を迎えるのを前に、迫害を「虐殺」と認めるよう欧州からトルコへの圧力が高まっている。ドイツ政府は20日、フランスに続いて「虐殺」とする見解に方針転換。欧州議会やローマ法王も同様の見解を示し、トルコに迫っている。一方、トルコは引き続き「虐殺」を否定するが、「哀悼」の意は示して事態の沈静化を図ろうとしている。

 報道によると、ドイツのメルケル政権を構成するキリスト教民主同盟と社会民主党の2与党は20日、迫害を「虐殺」と位置付けることで合意した。24日に独連邦議会で行われる追悼式典で議会が表明する声明に盛り込む。

 これを受け、メルケル首相の報道官は20日、この声明の「虐殺」との表現を「独政府も支持する」と述べた。

 2与党が21日に正式決定する独連邦議会の声明案は、15年、当時のオスマン・トルコが100万人を超えるアルメニア人を計画的に追放、殺害する行動を始めたと指摘。

 「(アルメニア人の)運命は大量殺害、民族浄化、追放、虐殺の歴史の典型例であり、20世紀に恐ろしい形で刻まれる」とする。ナチス・ドイツのユダヤ人虐殺についても「ユダヤ人虐殺は唯一無二で、ドイツの罪と責任を認識する」と記した。

 独政府はこれまで、トルコとの外交関係を重視し「虐殺」との言葉を避けてきた。だが、トルコのエルドアン政権がデモを弾圧するなど強権的姿勢を強めているうえ、「虐殺」との認識を示したローマ法王を批判するなど、歴史を否定する動きを加速していると警戒。独政府として従来の姿勢を転換し、トルコ側に歴史認識を改めるよう促す狙いがあるとみられる。

 アルメニア人迫害を巡っては、欧州議会が15日にトルコに「虐殺」と認めるよう促す決議を採択。87年に示した見解を確認した。ローマ法王も12日に「20世紀最初の虐殺」と形容した。

 また、2012年に仏議会が第一次大戦期のアルメニア人虐殺を演説や出版物で否定すれば犯罪として罰則を科す法案を可決し、当時のサルコジ大統領も支持。トルコが猛反発した。ただ、法律はその後、法律の違憲審査をする憲法会議が「違憲」と判断した。

 ◇アルメニア人迫害

 現在アルメニアは第一次大戦中の1915〜17年にかけ、オスマン・トルコ帝国の軍隊が、同国東部で最大150万人のアルメニア住民を虐殺した、と主張している。アルメニア人がオスマン・トルコの交戦国ロシアに協力したり、ゲリラに参加したりしたことなどが背景にあるとみられる。トルコは50万人が犠牲になったことを認めるが、アルメニア人がロシアと組んで戦闘に加わったことや、飢餓などが原因だったとして、虐殺ではないと否定している。

795チバQ:2015/04/23(木) 21:57:13
http://www.sankei.com/world/news/150423/wor1504230025-n1.html
2015.4.23 11:17
【イスラム国】
バグダディ指導者「重傷」 暫定措置で指導者代行と米誌





 米誌ニューズウィーク(電子版)は22日、中東の過激派組織「イスラム国」が、米国主導の空爆で重傷を負ったとされるバグダディ指導者の代わりに、副官の一人でイラク北部モスルを拠点とするアブアラ・アフリ氏を暫定的な指導者代行に決めたと報じた。

 イラク政府顧問のヒシャム・ハシミ氏は同誌に対し、バグダディ指導者の負傷後にアフリ氏が組織を率いており、指導者が死亡した場合は後継者になると述べた。

 アフリ氏は元物理学教師で、イスラム国の前身組織であるイラク聖戦アルカイダ組織に所属していた。イスラム国とアルカイダ系組織の融和を目指しているとみられる。

 ハシミ氏や英紙などによると、バグダディ指導者は3月にイラク西部で重傷を負ったとされる。(共同)

796とはずがたり:2015/04/24(金) 14:19:55

今更だけどスーフィズムはイスラム教そのものではなくイスラム神秘主義であって>>1のトルコでは禁制の考えだそうな。どうもイスラムの中でもコーヒーを受容し始めた連中のようだ。ワインもカートhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1223566495/123もコーヒーもアラビア語ではカフワであり,ワインはイスラムの禁制品だけど苦行するスーフィーらには眠らなくする飲み物として役立ったそうである。

スーフィー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC

スーフィー(アラビア語: ????? ??f?)とは、おもにイスラームの唯一神アッラーとの我執を滅却しての合一(ファナー ???? fan?')を目指し、清貧行を主として様々な修行に励む人々を指す。「スーフィー」の語源については、一般的に羊毛(スーフ)のぼろ着をまとって修行に励む人であることとされる。

概要

おおまかにはイスラームの範疇に含まれ、イスラーム神秘主義と解釈されることが多く、彼らの思想や修行などを包括してスーフィズム、スーフィー教とも呼ばれる。おおむねスーフィーの諸派は、イスラームの教えの真理をその本質において認めるが、国家または社会が容認するイスラム教の権威を必ずしも認めず、直接的な体験によってみずから知ることを求める傾向が強い。欧文の伝統的な記法に則って-ismをつけるスーフィズムは、その実践のあり方も含めて思想的な側面からの総体を指すとみなされる。

語源的に見ると、「スーフ」とはアラビア語で羊の毛皮を意味する言葉であり、スーフィーとは羊の皮を着衣や座布として修行あるいは遍歴した者たちを意味していたというのが一般的な解釈である。

また、スーフィーは特定の宗派または教義の呼称ではなく、もっぱらイスラーム世界においてこのような傾向をもって精神的な探求を志向した人物や彼らのまわりに生まれた精神的共同体もしくは教団の総称として、さらにそれらと結び付いた思想・哲学・寓話・詩・音楽・舞踏などを指すこともある。諸派の間にはある程度まで共通の精神性や方向性が認められるが、諸派の間での違いも大きい。

歴史

一般的にはスーフィーはイスラームの発祥(7世紀)とともに、その影響下で、あるいはイスラームの多数派に対する異議をもって生まれたと見なされている。

スーフィーは13〜15世紀にかけて特に発展し、中東全域のほか、北アフリカ、インド、中央アジア、イスラム支配下のスペインなど、イスラーム世界の各地に諸派が生まれた。

行法

スーフィーの諸派の間では、イスラームの多数派が戒律によって禁じる音楽や舞踏などを行法に用いることも一般的である。直接的な体験を重視する傾向ゆえに、師もしくは長老(シャイフ)との直接的な関係を基軸とした共同体や同胞団としての形態をとることが多い。それらの共同体のなかで修行に打ち込んだり、あるいは教えを説いて各地を遍歴したりする者たちは、ダルヴィーシュとも呼ばれる。

宗教思想

一般的には、個我からの滅却・解放、そして<神>もしくは<全体>との合一(この境地を「ファナーウ」という)をみずからの体験として追求する傾向が、広くスーフィーとして知られる諸派の共通点であると言われる。

また、諸派が構成する精神的共同体の内部での友愛的な絆の強さも、スーフィーの特徴のひとつと言われる。それらの精神的共同体のメンバーは一般的には男性のみであるが、歴史のなかでは女性がスーフィーの師となった例もあり、少数ながら女性の入団を認める派もある。

トルコにおけるスーフィー

19世紀においてスーフィズムの一大中心地となったトルコでは、20世紀初頭、ケマル・アタチュルクらが欧化政策を推進するなか、トルコ帽とヴェールの着用を法律で禁止するなどという施策とともに、ダルヴィーシュ(スーフィー)であることは違法とされ、スーフィーの教団は強制的に解散させられた。

昨今でもトルコでのこの事情は変わっておらず、やはり代表的な行法であるメヴレヴィー教団の「セマー(旋回舞踏)」は観光客向けのショーという名目でのみ許されている。

他のイスラームとの関係

国家的または社会的に認められたイスラームとの関係の持ち方やその教義の扱い方は各派各様であるが、イスラームの多数派からもサラフィー主義者からも異端視されがちである。

トルコ以外のイスラーム圏の国でもスーフィーを異端とみなすイスラーム主義の台頭によりスーフィーの表立った活動は困難になっているようである。その一方で、西洋においてスーフィーの団体が活動する例も見られる。

797とはずがたり:2015/04/24(金) 14:20:40
sageに他意無し。

798名無しさん:2015/04/26(日) 10:45:05
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150420-00015025-president-nb
アラブの人々が国家より強い帰属意識を持つ「部族」とは、どんな集団なのか?
プレジデント 2015/4/20 11:15 佐々木良昭=文

■アラブ社会で影響力が絶大の「部族長」

 部族とは同一の出自や歴史的な背景、同じ言語や文化を持つ集団のことだ。

 アラブ社会は現在も部族社会であり、多くの人々が国家よりも部族に対して強い帰属意識をもっている。その国の国家元首の属する部族は一般的に優遇されているケースが多く、部族長は地方自治体の実質的なトップの役割を果たしている。

 その部族長だが、一般的には部族の長老たちによる諮問会議の結果、「今度のオレたちの族長はあいつにしようや」「うむ、オレもあいつがいいと思う」という感じで選任される。

 選任されたなら、「あなたを族長として認め、支持します」と宣誓する“バイア(宣誓式)”を経て、周囲の人々に晴れて部族長だと認められる。

 部族長には60〜70代の熟年もいるし40代の若手もいる。その条件は、以下の3点に集約されるだろう。

 1. 外敵からその部族を守る使命があるので、勇猛果敢でなくてはならない
2. 策謀を巡らす知力がなければその部族を守れないから、聡明でなくてはならない
3. 部族内で犯罪が起きたとき、それがイスラム法(シャリーア)に沿ったものであるか否かの判別を委ねられることがあるし、家族や部族内のトラブルを宗教的に裁定しなければならないので、宗教的な知識が備わった人物でなくてはならない

 日本の場合、地方自治体のリーダーには「人格者」であることが求められるが、こちらで求められるのは「勇猛果敢で、敬虔なるイスラム教徒」なのである。
■「部族」のつながりは国境を軽々と越える

 部族は大小さまざまだが、大きな部族になるといくつもの国境をまたいで生活しているのが特徴だ。たとえば最も大きな部族の一つであるシャンマリー族ともなれば、イラク、シリア、サウジアラビア、クウェートにまで広がっている。それぞれの国家に部族長がいて、ときおり部族長会議が開かれるが、それも、「この間はサウジアラビアだったから、今回はシリア、次はイラク」という感じで、持ち回りで開催されるのが通例だ。

 この部族長会議は、戦乱の最中にあってもおかまいなしに開かれる。

 たとえば、サウジアラビアとイラクとは宗派の違いもあり犬猿の仲だが、両国が紛争中にイラクで部族長会議が開かれたことがある。その席に、サウジアラビアの代表が平然として出席していたのが印象的だった。

 紛争は国家間の出来事だが、部族には国家を超えた強い絆がある。彼らはまさに、国家に対してよりも部族に対して強い帰属意識を抱いているのである。

 もともと、現在の中東地区の国境線は、第1次世界大戦中の1916年5月にイギリスのマーク・サイクス(中東専門家)とフランスのフランソワ・ジョルジュ・ピコ(外交官)の間で交わされた秘密協定『サイクス・ピコ協定』によって引かれたものが少なくない。

 オスマン帝国の版図を前に、「ここからこっちはイギリスのもの」「じゃ、その隣はフランスね」という感じで、定規で線を引くようにして、第1次大戦後のオスマン帝国の領土の分割を約したわけだ。

 実際、リビアとエジプト、エジプトとスーダン、サウジアラビアとヨルダン、イラクとヨルダンなどの国境線を見ると、まさに定規を当てて「エイ、ヤッ! 」と分割した印象を受ける。

 もともと国境のあちらとこちらに同じ部族が住んでいたのである。イギリスとフランスが勝手に引いた国境線の向こう側に、親兄弟や親戚が住んでいる可能性もある。その国境線も砂漠の中を500km、1000kmの距離で続いているわけだから、越えようと思えばいつでも越えられる。

 アラブ・中東の人々が国家よりも部族に対して強い帰属意識をもつというのは、ある意味当然のことなのだ。

 ※本連載は書籍『面と向かっては聞きにくい イスラム教徒への99の大疑問』(佐々木 良昭 著)からの抜粋です。

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佐々木 良昭(ささき・よしあき)●笹川平和財団特別研究員。日本経済団体連合会21世紀政策研究所ビジティング・アナリスト。1947年、岩手県生まれ。19歳でイスラム教に入信。拓殖大学卒業後、国立リビア大学神学部、埼玉大学大学院経済科学科を修了。トルクメニスタン・インターナショナル大学にて名誉博士号を授与。1970年の大阪万国博覧会ではアブダビ政府館の副館長を務めた。アラブ・データセンター・ベイルート駐在代表、アルカバス紙(クウェート)東京特派員、在日リビア大使館渉外担当、拓殖大学海外事情研究所教授を経て、2002年より東京財団シニアリサーチフェロー。2014年からは経団連21世紀政策研究所ビジティング・アナリストに就任。
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799とはずがたり:2015/04/27(月) 23:18:42
興味深いw

「ハラール・セックスショップ」がサウジに出現
Halal Sex Shop Opening for Muslims In Mecca
http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2015/04/post-3622.php
イスラム教徒の聖地メッカに、イスラム教徒向け「性生活向上」グッズを販売する店がオープン
2015年4月22日(水)15時27分
アーロン・モリソン

 イスラム教徒の大多数はハラール(イスラム法で「合法的」とされる食事や生活様式)を厳守して生活している。セックスに関する話題はほとんどタブーだ。つまり「ハラール」と「セックス」は禁断の組み合わせ、のはずだった。

 しかしイスラム圏にもアダルトグッズ市場は存在しているようだ。何しろイスラム教の聖地、サウジアラビアのメッカにまでアダルトショップがオープンするというのだから。

 アラビア語のニュースサイト「アルヤウム24」によれば、メッカで近日「ハラール・セックスショップ」という店がオープンする。オーナーのアブデルアジズ・アウラーの話では、店頭で扱うのはハラールに則った商品で、顧客は性生活をより充実させたい夫婦だという。「売っているのは女性の人形ではなく、カップルが雰囲気を盛り上げたり、性欲を高めたりするためのグッズだ」

 ハラールは通常、イスラム教徒の飲食が許される食べ物や飲み物を指すが、同時にイスラム法の下での物の使い方についても定めている。

 アウラーは、ヨーロッパで最大のアダルトグッズ販売チェーン、ドイツの「ベアーテウーゼ」と提携して、イスラムの教えにかなった18種類のグッズをメッカの店で販売する。

 一般的にイスラム教徒は、セックスに対して積極的とは見られていない。多くの人は、イスラム教徒の女性が結婚生活で性的に抑圧されていると考えている。しかしアウラーは、こうしたネガティブな固定概念を変えたいという。

「ブルカを被って台所にいるという女性のイメージは、真実の姿ではない」と、アウラーは話している。「イスラム教は成人女性にたくさんの愛と尊敬を持っている。我々の店は主に女性客を念頭に置いて、セックスに関する情報を提供したり、よくある質問に答えたりしている」

 モロッコ出身のアウラーは、サウジアラビアでイスラム聖職者に相談した上で、「夫婦の性生活の向上」につながるハラールのアダルトグッズの販売許可を受けたという。

800とはずがたり:2015/04/28(火) 19:57:54
イラク・クルド地域 これまでで最も整いつつある独立の条件
Wedge2015年3月27日(金)12:00
http://news.goo.ne.jp/article/wedge/business/wedge_4831.html

 イラクのクルド地域は、1991年に西側によってサダム・フセインの手から守られるようになって以来、繁栄を続け、今日では事実上の独立状態にあり、いずれ独立国家になってしかるべきである、と英エコノミスト誌が社説で述べています。

 すなわち、混乱が続くイラクにあって安定と繁栄を続けてきたクルド地域は、ISILによるモスル陥落以降、いっそう独立の度合いを強めている。勿論、国家として独立するには、(1)投票による人々の独立の意思の確認、(2)経済的自立、民主主義の発展性、自国を守る軍事力の確保、(3)トルコ、イラン、シリアの一部併合による大クルド国家形成の否定、(4)周辺諸国の支持、(5)イラク政府との合意等が必要になる。

 これらのうち、持続可能な経済は手の届く所にある。石油の輸出量は増えつつあり、石油収入についても、イラク中央政府がクルドに最大限の分け前を与えることに同意した。石油生産量も間もなく日量80万バレルになると期待されている。

 荒削りだが、民主主義も定着している。選挙が行われ、活発な議会、複数の政党、騒々しいメディアが存在している。確かに司法は弱体、指導者たちは封建的で、ジャーナリストは時に嫌がらせを受け、人権状況も完璧から程遠いが、クルド地域は中東の大半の国より民主的であり、イラクの他地域よりもはるかに安全だ。

 一方、地域政治はそう簡単ではない。トルコもイランも、イラク・クルドが独立すれば、自国のクルドも刺激されて分離を目指しかねないとの懸念から、独立に反対してきた。

 ところが、この点でも状況は好転している。シリアはイラク・クルドの分離独立に反対できる状況にない。イランはイラク・クルドと実利的関係を築いた。最も懸念されるトルコとの関係も非常に良好になってきた。今やトルコ南東部のクルドは独立を断念したようで、自治を求めている。都市部のクルドは元々分離を望んでいない。従って、トルコはイラク・クルドの独立を受け入れる可能性がある。

 長期的展望も明るい。これまでも民族を基盤に独立した国は、周辺諸国の同胞の統合という誘惑に抗してきた。内陸にあって海外市場へのアクセスが必要なクルド地域は、なおさら周辺諸国、とりわけトルコとの良好な関係が不可欠になろう。

 他方、イラク・アラブは、まともに統治できない期間が長引けば長引くほどクルドの統治を阻止する権利を失っていく。イラク・クルドの分離独立は中東で先例を作ることになろう。イラク・クルドは、自らの国を欲し、自らの努力によって国を持つに価する存在になった、と述べています。

出典:Economist ‘Set the Kurds free’ (February 21-27, 2015, p. 14-15)
http://www.economist.com/news/leaders/21644151-case-new-state-northern-iraq-set-kurds-free

801とはずがたり:2015/04/28(火) 19:58:18
>>800-801
* * *

 イラクのクルド地域の独立の条件が、これまでで最も整いつつあるというのは、エコノミスト誌の社説の言う通りなのでしょう。

 イラクの統治が宗派対立などで弱体化し、不安定なのに対し、クルド人自治区は安定し、経済的にも繁栄し、事実上独立国の様相を呈してきています。ただし、当面のイラク・クルドの最優先課題はISILとの戦いです。2014年7月に自治区のバルザニ大統領が2014年中に自治区の独立に関する国民投票を実施すると発表しましたが、同年9月になって投票の延期を発表したのは、8月にクルド地域に厳しい態度を取っていたマリキ首相が退陣したこともさることながら、ISILの脅威が自治区に迫り、ISILとの戦いに全力を挙げる必要に迫られたためと思われます。

 事実ISILは一時自治区の首都アルビルに肉薄し、米軍の空爆でかろうじてアルビル防衛に成功しています。ISILが占拠しているモスルはアルビルの近くです。ISILはクルド人自治区を脅かす現実の脅威なのです。ペシュメルガ(イラク・クルド人自治区の治安部隊)が、ISILの攻撃にさらされたシリアのクルド地域の町コバルの防衛に駆けつけたのは、クルド人の同胞意識からというよりは、ISILの勢力拡大を防ぐためであったと考えられます。イラクのクルド人は、ISILの脅威が無くなって、あらためて独立問題と取り組むことになるのでしょう。

 なお、社説は、イラク・クルドとトルコの関係が好転した理由として、トルコのクルド人が今や独立を望んでいないことを挙げていますが、イラク・クルドとトルコの経済関係が密接なことも重要な要因です。トルコはイラクのクルド人自治区の石油を必要としていて、自治区から、一日当たり12万バレルの石油の供給を受けています。他方、トルコから自治区への輸出も盛んです。自治区の首都アルビルの新空港はトルコの企業が建設しました。このように、トルコとイラクのクルド人自治区は、経済的に相互依存関係にあります。

802とはずがたり:2015/04/29(水) 11:27:48
>>799でも思ったイスラーム経済の現代化ばかりか,この記事では普遍的な次世代の先進性の可能性すら解る良記事だ♪
>不確実性、賭博性、利子などを「相互扶助」、「寄付」、「収益配分」などの言葉で読み替え、解釈し直すことでイスラム社会に取り入れようと工夫された保険がタカフルなのです

保険は、胴元が絶対稼げる「不幸の宝くじ」だ
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150429-00067989-toyo-soci
東洋経済オンライン 4月29日(水)5時45分配信

第2回「生命保険と賭博は、もともと兄弟だった」でもお伝えしたとおり、保険とギャンブルは同じ仕組みでできています。人々は意外とそのことを知りません。よく引き合いに出されるのが宝くじです。宝くじと保険に共通するのは、多くの人たちの払う宝くじ代や保険料がプールされて、そこから賞金や保険金が払われる仕組みだ、ということです。 宝くじは抽選で当選者が決まりますが、保険の場合には死亡のような偶然の不幸が発生し、保険金という名の賞金が支払われます。保険が「不幸の宝くじ」と呼ばれるゆえんです。しかも、どちらも高い手数料が取られます。宝くじは約50%、保険はおおよそ30〜60%がまず手数料として差し引かれ、残りが賞金や保険金として分配される仕組みです。

■ 保険とギャンブルは兄弟

 さらに、保険商品には高度なギャンブルのテクニックが潜んでいます。それが、「確率」です。高等数学を用いて不幸な事故の発生確率を計算します。たとえば、死亡率を用いることで、特定の年齢の男性が死亡する確率を予測できるのです。同じように、確率論を用いて負けないゲームのルールをつくり、確実に儲けているのがカジノです。保険もカジノも、確率論を駆使して、胴元が損しない仕組みを作り上げているのです。

 このように保険は保険金の分配の仕組みが宝くじと同じで、不幸の発生確率を予測する技術ではカジノと変わりません。保険とギャンブルは兄弟なのです。だから、保険に入ることは、ずっと宝くじの券を買い続けることと同じです。保険の加入者は、カジノのルーレット台の前にじっと座り、保険料という名のチップを貼り続けているのです。

 ゲーム参加者(=保険加入者)にとっては当たるか外れるかですが、胴元である保険会社は個々の勝敗にかかわらず、全体で見るとほとんど負けないゲームの仕組み(=保険商品)を作り上げています。高い手数料をしっかり取ったうえに、実質的に負けるリスクを取らずにリターンが確実なのですから、これほどおいしいビジネスはありません。

 この保険の持つギャンブル性を見失うことなく、しっかりと保険の本質を見据えているのがイスラムの教えです。イスラムと言うと、最近は過激派によるテロばかりが強調されますが、本来は神の下での平等を説き、他宗教も容認する「寛容」な宗教です。ただ、コーランの教えは飲酒や豚肉食を禁じ、女性の服装も厳格に取り決めるなど、生活の細かなところまで規定しています。そして、賭け事や利子についてもタブー視しています。

 イスラムでは結果が不確かな取引、不明な取引は認められません。これはガラル(不確実性)と呼ばれ、イスラム法で禁止されています。保険は契約時点では、将来保険金の支払いを受けることになるかどうか不確実です。また、その保険金額も不確定ですから、ガラルに反していると考えます。

 またガラルに派生して、保険にはマイシール(賭博性)が内包されていると考えます。なぜならば、保険では少額の保険料を払い、万一の場合には支払った保険料をはるかに上回る高額な保険金を受け取るからです。他方、なにも事故が起こらなければ、支払った保険料を失うことになります。だから保険は賭博と見なされ、マイシールの教えに反します。我々にはごく当たり前に思われる保険の仕組みが、イスラムでは賭博と考えられているのです。

 このようにイスラムの教えは、保険の本質がギャンブルであることを見抜いています。そこで、イスラム社会ではイスラムの教えに反しない保険制度を新たに開発し、普及させようという動きが近年活発になってきています。それが「タカフル」と呼ばれる、イスラム独自の保険制度です。マレーシア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦などのイスラム諸国で発達しています。

803とはずがたり:2015/04/29(水) 11:28:11
>>802-803
■ 相互扶助に根ざすイスラム保険「タカフル」

 「タカフル」とはアラビア語で「相互扶助」を意味します。タカフルは相互扶助の概念を柱に据え、イスラムでは認められないいくつかの要素(賭博性のほかに、不確実性、金利など)を取り除いた保険として開発されています。しかし、だからといって、タカフルは欧米や日本の保険とまったく別種の保険ではありません。それどころか、一見したところどこが違うのかわからないほど似ています。その理由は、タカフルが開発された背景にあります。

 イスラム社会でも生活の安心安全を守るために、また企業活動を多様なリスクから守るためにも、近代的な保険ニーズは存在します。しかし、イスラムで禁止されている要素を内包する西欧の保険をそのまま導入することはできません。そこで、不確実性、賭博性、利子などを「相互扶助」、「寄付」、「収益配分」などの言葉で読み替え、解釈し直すことでイスラム社会に取り入れようと工夫された保険がタカフルなのです。

 たとえば、タカフルでは保険金や給付金を「寄付」と解釈することで、保険は「いつ」「いくら」もらえるかわからない、という不確実性を排除するよう工夫されています。また保険の貯蓄性を高めることで、保険料と保険金の金額倍率を低く抑え、「一攫千金」的賭博性を排除します。このアプローチは日本が明治時代、西洋の進んだ技術を日本に導入する際に、伝統的な保守派に配慮して工夫された「和魂洋才」の考え方とよく似ていています。欧米の進んだ保険技術を取り入れる必要性に迫られているイスラム諸国は、「西洋の進んだ近代保険技術は導入するが、イスラムの魂はしっかりと残す」と考えるのです。タカフルはイスラムの伝統的教えに沿って近代保険を解釈し直し、イスラム社会が導入できるように工夫された保険制度なのです。

 したがって、保険技術の面でタカフルにはなんら真新しいものは見られません。ただここで注目したいのはタカフルの持つ理念と、いわば精神性の高さです。明治の頃、日本を訪れた外国人たちは生活水準や工業技術力で遅れていても、日本人の精神性や民度の高さに驚かされたと言います。タカフルは、我々が知らぬ間に見失ってしまった保険本来の理念に立ち帰らせてくれます。

■ 「相互扶助」がタカフルの基本理念

 「相互扶助」がタカフルの基本理念ですから、保険は保険会社から買うのではなく、相互扶助制度に自ら参加するという考え方に立ちます。仲間と助け合い制度を作り、そこにお金を寄付し、困った状態になった仲間が出れば援助します。だからプールされたお金は保険会社でなく自分たちが所有し管理します。これがタカフルの“斬新性”です。保険をカジノの胴元である保険会社から自分たちの手に取り戻しているのです。

 米国で発達している自家保険制度も、保険会社が提供する保険商品に飽き足りない消費者が相互扶助の理念に立ち返り、自分たちで保険を作ってしまうことから始まっています。

 日本では各種共済や相互保険会社の理念がこれに通じています。共済制度は、相互扶助の理念に立ち返れば、保険は保険会社のものではなく自分たちのものである、との考え方から始まった助け合いの仕組みです。

 カジノの胴元に相当する保険会社から保険を奪い返さないかぎり、本当の意味での「相互扶助」は成り立ちません。そして、保険のギャンブル性は払しょくできません。

 欧米や日本の保険会社は、イスラム社会に新たな保険市場を見出す有効な手段として、タカフルを利用しようとしています。イスラム金融と並び、イスラム保険も新しい市場として脚光を浴びつつあります。しかし、それ以上に着目すべきは、私たちがすっかり忘れてしまった保険の原点、保険の理念を思い起こさせてくれていることなのです。

橋爪 健人

804チバQ:2015/04/29(水) 18:18:12
http://jp.reuters.com/article/jp_mideast/idJP2015042901001211
サウジ、世代交代
2015年 04月 29日 18:04 JST
 【カイロ共同】サウジアラビアのサルマン国王は29日、王位継承者のムクリン皇太子を解任し、副皇太子のムハンマド内相を新たに皇太子に任命した。約40年にわたりサウジ外交の顔だったサウド外相も退任させた。AP通信などが伝えた。

 初代アブドルアジズ国王の孫に当たる「第3世代」から皇太子が選ばれるのは初めてで、世代交代がさらに進んだ。

 サルマン国王はアブドラ前国王の死去に伴い、1月に即位したばかり。前国王の近親者を要職から外すなど権力基盤固めを進めていた。

805チバQ:2015/05/05(火) 21:31:10
http://mainichi.jp/select/news/20150505k0000m030108000c.html
イスラエル:エチオピア系市民ら「人種差別」抗議デモ
毎日新聞 2015年05月05日 01時33分(最終更新 05月05日 01時47分)
 【エルサレム大治朋子】イスラエル最大の商業都市テルアビブで3日夜、「人種差別」などに抗議するエチオピア系市民らによる数千人規模のデモがあり、一部が治安当局と衝突、地元メディアによると60人以上が負傷し、40人余りが逮捕された。4月末にエチオピア系兵士が路上で明確な理由もなく警官の暴行を受け逮捕されたことが引き金で、背景には「二級市民」のような差別を受けてきたとするエチオピア系市民の強い不満がある。

 テルアビブで当局に対する大規模な抗議運動が起きるのは異例。ネタニヤフ首相は3日夜、声明を出し、事態沈静化を呼びかけた。地元メディアによると、デモ隊の一部は投石したり商店を破壊したりし、治安当局は催涙弾や放水で鎮圧した。

 デモ参加者の大半は1970年代以降にエチオピアから移り住んだ移民の第2世代。「我々は黒人でも白人でもない。人間だ」と訴え、「暴力警官こそ逮捕されるべきだ」と主張した。警察は兵士を暴行した警官を解雇する方針。

806チバQ:2015/05/05(火) 21:40:10
http://www.afpbb.com/articles/-/3047380
サウジ主導の連合軍、イエメンに初めて地上部隊を派遣
2015年05月04日 16:02 発信地:アデン/イエメン
【5月4日 AFP】イエメンの反政府勢力と戦うサウジアラビア主導のアラブ連合軍は3日、イエメン南部の港湾都市アデン(Aden)に限定的な規模の地上部隊を派遣した。イエメンの当局者などが明らかにした。アラブ連合軍がイエメンに地上部隊を送ったのは初めて。

 アラブ連合軍の報道官は大規模な地上部隊が上陸したのではないと述べ、作戦は進行中だとして詳しいコメントは拒否した。イエメンの政府軍と民兵組織によるとアデンに上陸したのは数十人の部隊で、一部の消息筋は国際空港奪還の戦闘を支援するためだとしている。

 AFPの記者は空港の近くで、軍服のような服を着てヘルメットをかぶり、最新の武器を持った数人の男を目撃した。匿名のイエメン政府当局者はAFPに対し、「限定的な連合軍部隊がアデンに入り、さらに新たな部隊も続いている」と語った。

 イエメンのアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)暫定大統領派で、「人民委員会(Popular Committees)」の名で知られる民兵組織の幹部の一人はAFPに対し、今回派遣された地上部隊は、「(イエメンの反政府武装勢力)フーシ派(Huthis)とアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)前大統領派との戦闘でわれわれを支援する」と語った。(c)AFP/Nabil Hassan with Fawaz al-Haidari in Taez

807チバQ:2015/05/05(火) 21:54:08
>>804
http://mainichi.jp/select/news/20150504k0000e030095000c.html
サウジアラビア:皇太子「更迭」 王族、対立続く
毎日新聞 2015年05月04日 11時17分

 【カイロ秋山信一】サウジアラビアのサルマン国王(79)が、ムクリン前皇太子(69)を退位させ、近親のムハンマド内相(55)を皇太子、息子のムハンマド国防相(34)を副皇太子に就けたことが王族内で波紋を広げている。皇太子が存命中に交代するのは異例で、国王が自身の派閥の優位を確立するために前皇太子を事実上更迭したと見られているからだ。国王は「円満退位」を演出して、体制の動揺を抑えるのに躍起だ。

 国営サウジ通信によると、国王は4月29日に皇太子の交代など一連の人事を発表した。新しい正副皇太子は、国王の母親の出身家にちなんで「スデイリ閥」と呼ばれる家系の有力王子だ。30代の若手にまでスデイリ閥の王位継承ラインが確立されたことで、王室内の他派閥は国王の座を当分望めない状況になった。

 これに対し、国王の異母兄にあたるタラール王子はツイッターで「(国家統治の基本である)イスラム法の原則や国家制度と相いれない決定であり、私は従う気はない」と表明し、王族内で王位継承人事を再協議するよう求めた。タラール王子は非主流派だが、「国王の決定を公に批判するのは極めて異例」(レバノンの評論家アミン・ハティタ氏)だ。

 また、サウジ資本の衛星テレビ局アルアラビーヤによると、国王による副皇太子の指名を承認した忠誠委員会(34人)では、採決で4人が反対、2人が棄権した。委員会は、王族内の有力王子らで構成されている。

 国王はムクリン王子の皇太子退位を発表した直後、正副皇太子を伴って前皇太子の邸宅を訪問。さらに、退位が前皇太子の申し出によるものであることをアピールしている。

 サウジでは、過去に不適格とみなされた皇太子が廃位された事例はあるが、ムクリン前皇太子の退位理由は明らかではない。

http://www.cnn.co.jp/world/35063947.html
サウジ国王、おいを新たな皇太子に 息子を副皇太子に指名
2015.04.30 Thu posted at 16:42 JST

(CNN) サウジアラビア当局は30日までに、サルマン国王のおいであるムハンマド内相が新たな皇太子に指名されたと発表した。皇太子は王位継承順位の1位。
サウジ外務省の公式サイトによると、ムクリン皇太子は自ら退任を望んだという。
また、国王は新たな副皇太子に、息子であるムハンマド国防相を指名した。
一連の人事は、指導者の世代交代を一気に見せ付ける格好ともなった。ムハンマド新皇太子とムハンマド新副皇太子は共に「次世代」の人物と位置付けられていた。
同国の建国の父アブドルアジズ国王が1953年に死去した後、歴代の国王にはアブドルアジズ氏の息子が一貫して指名され、結果的に王族の高齢化ももたらしていた。
他のペルシャ湾諸国と同様、サウジでも若年世代の人口が増え、過半数は30歳以下の国民となっている。これに伴い指導者の若返りも進み、カタールでは60歳代の父親を2年前に追放した35歳の首長が誕生していた。

808チバQ:2015/05/05(火) 21:55:18
>>66>>669
http://www.sankei.com/world/news/150501/wor1505010027-n1.html
2015.5.1 11:14

サウジ皇太子交代、国王系の“閨閥”独占、火種も…前国王派の排除狙う?
 【カイロ=大内清】サウジアラビアのサルマン国王が4月29日、皇太子においのムハンマド内相を、副皇太子に実子のムハンマド国防相を任命したことで、サルマン国王が属する王室の有力閨閥(けいばつ)スデイリ閥は王位継承候補者を独占し、権力基盤を一層強固なものにしたといえる。ただ、他の王族からの反発も予想され、将来の王位継承に火種を残す恐れもある。

 サルマン国王は、アブドルアジズ初代国王とスデイリ家出身の王妃との間に生まれた息子の一人。29日の勅令では、異母弟のムクリン皇太子に代わり、実兄のナエフ元内相の息子でスデイリ閥の有力者であるムハンマド内相を副皇太子から皇太子に昇格させた。

 ムクリン王子の辞任を受けた人事としているが、実際の経緯は不明だ。1月に死去したアブドラ前国王が皇太子に任命したムクリン王子を王位継承ラインから外すことで、前国王派の排除を狙った可能性もある。

 また、サルマン国王の実子であるムハンマド国防相を副皇太子としたことで、現国王から3代にわたってスデイリ閥出身者が王座に就く可能性が高まった。初代国王の孫の世代(第3世代)へのスムーズな王位継承が長年の懸案だったとはいえ、スデイリ閥による王座独占への不満が王室内で強まることも考えられる。

 一方、治安・防衛を担う内相と国防相に正副皇太子が任命されたことで、求心力を高めれば「イスラム国」などの過激派対策で指導力を発揮しやすくなるとの見方もある。

810チバQ:2015/05/05(火) 21:57:45
http://mainichi.jp/select/news/20150430k0000m030041000c.html
サウジ:正副皇太子に近親者 就任3カ月、国王が権力固め
毎日新聞 2015年04月29日 20時32分(最終更新 04月29日 22時40分)
 【カイロ秋山信一】サウジアラビアのサルマン国王(79)は29日、副皇太子だったムハンマド内相(55)を皇太子、国王の息子、ムハンマド国防相(34)を副皇太子に指名した。国営通信が伝えた。皇太子だったムクリン王子は退位した。新しい正副皇太子は、国王と同じ「スデイリ・セブン」と呼ばれる家系の有力王子で、初代国王の孫に当たる「第3世代」の旗頭と目される。即位後3カ月で国王の近親が名実共に権力を固めた格好だが、王室内の他派閥が反発を強める可能性もある。

 国営通信によると、ムクリン皇太子が退位を申し出たため、国王が新たに正副皇太子を指名。王族の有力メンバーが王位継承問題を協議する「忠誠委員会」の承認を受けた。ムクリン皇太子の退位は事実上の更迭とみられる。また、約40年間務めたサウド外相(75)が引退し、後任に非王族のジュベイル駐米大使(53)が任命された。

 サルマン国王や故ファハド国王、故ナエフ皇太子ら7人の同母兄弟は、母親の出身部族の名を冠して「スデイリ・セブン」と呼ばれ、王家の最有力閨閥(けいばつ)として知られる。今回の一連の人事は「スデイリ・セブン」系の権力掌握の一環だとの見方が強い。皇太子に就いたムハンマド内相は、故ナエフ皇太子の息子だ。

 サルマン国王は即位直後、首都リヤドとイスラム教の聖地メッカの州知事を務めていたアブドラ前国王の息子2人を解任。息子のムハンマド王子を国防相に就け、権力固めを図っていた。今回の人事で「非スデイリ」の有力者であるムクリン皇太子やサウド外相を政権中枢から排除したことで、スデイリ系の権勢がさらに強まるのは必至だ。

 また、正副皇太子ら「第3世代」への権力移行が加速する可能性がある。サルマン国王は高齢で健康不安を抱えているとされる。正副皇太子は新体制発足以降、外国要人との会談を重ねるなど外交面でも「国王の代役」をこなしてきた。王政に批判的な政治活動家は「国を実質的に動かしているのは、2人の『ムハンマド』だと多くの国民が思っている」と指摘する。

 ただ、スデイリ系の急速な勢力拡大は、他派閥の反発を招きかねない。アブドラ前国王の息子、ムトイブ国家警備相(63)は、軍とは別系統の精鋭部隊「国家警備隊」を率い、一定の影響力を維持している。4月には、国王や国防相が主導するイエメンへの軍事介入に反対していると一部メディアで報じられた。

 国王は21日、国家警備隊にイエメン軍事作戦への参加を命令したが、ムトイブ国家警備相の忠誠心を試すのが目的だったとの見方もある。また、3代目のファイサル国王の家系も、外相ポストを奪われたことに反感を抱く可能性がある。

 サウジ情勢に詳しい元レバノン軍将校の評論家、アミン・ハティタ氏は「国王の威光の恩恵で、ムハンマド国防相の権勢が急速に増している。ムトイブ国家警備相だけでなく、同族のムハンマド内相との権力闘争に発展していく可能性がある」と指摘している。

811チバQ:2015/05/05(火) 22:53:25
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201505/2015050400369&g=int
直接対話、物別れに=タリバンは外国軍撤収要求ーアフガン


 【ニューデリー時事】アフガニスタン政府は3日、カタールで反政府勢力タリバンの代表団と直接対話を行った。ロイター通信によると、外国部隊の駐留をめぐる意見の相違で物別れに終わったものの、6月に再び対話を行うことで一致した。
 報道によれば、政府側は戦闘停止と憲法順守を要求。タリバン側は本格的な和平交渉を始める前提として駐留外国軍の完全撤収を主張し、議論は平行線をたどった。(2015/05/04-23:11)

812チバQ:2015/05/05(火) 22:53:50
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2015050500406
国連、シリア内戦の調停再開=「イスラム国」台頭影響も


 【ベルリン時事】シリア内戦の調停役を務めるデミストゥラ国連特使が5日、シリア国内諸勢力や関係国との個別協議に着手した。デミストゥラ氏は3代目の国連特使。国連主導の仲介は成果につながっておらず、今後も難航が予想されている。
 ロイター通信によると、特使はジュネーブでの記者会見で、「司令官という立場の人たちも招待した」と述べ、反体制派の武装組織も協議の相手に加えたことを明らかにした。特使はアサド政権や反体制派「国民連合」のほか、米ロ、イランなどの代表からもシリアの新政権移行に向けた考え方を聞き取る予定。
 特使は過激派組織「イスラム国」がシリアで存在感を強めてきたことで、内戦の打開策を練り直す必要があるとの認識も示した。6月中をめどに協議結果を集約し、その後の対応を決める方針。(2015/05/05-21:55)

813チバQ:2015/05/05(火) 22:57:18
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date4&k=2015050200183
第2の過激派支配に懸念=アルカイダ系、北西部で伸長-シリア



シリアの国旗を燃やす国際テロ組織アルカイダ系のシリア反体制派「ヌスラ戦線」が結成した「征服軍」のメンバーら=3月29日、シリア北西部のイドリブ県(AFP=時事)
 【カイロ時事】国際テロ組織アルカイダ系のシリア反体制派「ヌスラ戦線」がシリア北西部のイドリブ県で勢力を拡大している。ヌスラ戦線は欧米が支援する反体制派とは一線を画す過激派で、シリアで既に大きな支配圏を持つ過激派組織「イスラム国」のような存在になりかねない状況だ。
 シリアでは「イスラム国」が北部ラッカ県や東部デリゾール県を支配している。一方、ヌスラ戦線は3月、他の小規模な武装勢力を糾合して自称「征服軍」を結成。イドリブ県の県都イドリブや要衝ジスルシュグルでアサド政権を支える政府軍部隊に勝利し、制圧地域を拡大している。
 「イスラム国」はアルカイダと決別し、ヌスラ戦線とは緊張関係にある。しかし、シリア情勢に詳しいエジプト人ジャーナリストのサメフ・ラシェド氏は「両組織は状況によって、現場の司令官レベルの判断で連携することもある」と指摘する。
 「イスラム国」は、欧米が支援する反体制派「自由シリア軍」と完全に敵対している。イドリブ県では「征服軍」の伸長で自由シリア軍が存在感を失いつつあり、「イスラム国」にとっても好都合だ。
 政府軍をめぐっては、アサド政権の後ろ盾のイランが最近、核協議やイエメン情勢への対応など他の問題に忙殺され、「十分な支援が届かなくなり、弱体化した」(反体制派幹部)可能性も指摘されている。
 ロイター通信によると、イドリブ県で政府軍が「征服軍」に劣勢に立たされた状況を受け、通貨シリア・ポンドが急落。4月下旬時点の対ドル闇両替レートは、年初より40%低い水準にまで落ち込んだ。こうした傾向が続けば、シリア政府の外国からの兵器調達などに大きな支障が出るのは必至の情勢だ。(2015/05/02-14:37)

814とはずがたり:2015/05/06(水) 19:59:36
イスラムネタなんでこちらにも投下。

マレーシア、不寛容な国に イスラム支持獲得へ宗教保守化政策
2015.5.4 05:00
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1117295937/7322

815とはずがたり:2015/05/07(木) 00:12:23
サウジ主導の連合軍、イエメンに初めて地上部隊を派遣
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150504-00000035-jij_afp-int
AFP=時事 5月4日(月)16時7分配信

【AFP=時事】イエメンの反政府勢力と戦うサウジアラビア主導のアラブ連合軍は3日、イエメン南部の港湾都市アデン(Aden)に限定的な規模の地上部隊を派遣した。イエメンの当局者などが明らかにした。アラブ連合軍がイエメンに地上部隊を送ったのは初めて。

 アラブ連合軍の報道官は大規模な地上部隊が上陸したのではないと述べ、作戦は進行中だとして詳しいコメントは拒否した。イエメンの政府軍と民兵組織によるとアデンに上陸したのは数十人の部隊で、一部の消息筋は国際空港奪還の戦闘を支援するためだとしている。

 AFPの記者は空港の近くで、軍服のような服を着てヘルメットをかぶり、最新の武器を持った数人の男を目撃した。匿名のイエメン政府当局者はAFPに対し、「限定的な連合軍部隊がアデンに入り、さらに新たな部隊も続いている」と語った。

 イエメンのアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)暫定大統領派で、「人民委員会(Popular Committees)」の名で知られる民兵組織の幹部の一人はAFPに対し、今回派遣された地上部隊は、「(イエメンの反政府武装勢力)フーシ派(Huthis)とアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)前大統領派との戦闘でわれわれを支援する」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News

816とはずがたり:2015/05/07(木) 00:15:05
サウジ主導のアラブ連合軍、イエメン空爆でクラスター爆弾使用か
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150504-00000029-jij_afp-int&pos=1
AFP=時事 5月4日(月)14時40分配信

【AFP=時事】国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch、HRW)は3日、サウジアラビアが主導するアラブ連合軍がイエメンで行っている空爆に米国が提供したクラスター爆弾が使われているとの調査結果を公表した。

 HRWによると、アラブ連合軍がイエメンのイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力、フーシ派(Huthis)の拠点となっている北西部の山岳地帯サアダ(Saada)州に米国が提供したクラスター爆弾を投下していたことを示す写真や動画、その他の証拠を入手したという。

 HRWは衛星画像の分析の結果、人が住んでいる場所から600メートルも離れていない農地にクラスター爆弾が投下された恐れがあるとしている。多くの国が使用を禁止しているクラスター爆弾は内部に複数の子弾を搭載しているが、これらは不発弾として地上に残ることがあり、事実上の地雷となる。HRWは市民に長期的な影響が出る恐れがあるとして懸念を表明している。

 サウジアラビアと米国は、2008年に採択され116か国が締約国となっているクラスター爆弾禁止条約に参加していない。【翻訳編集】 AFPBB News

817とはずがたり:2015/05/07(木) 00:15:57

動画:市街地が戦場に、激戦続くイエメン南部
2015年04月22日 17:26 発信地:タイズ/イエメン
http://www.afpbb.com/articles/-/3046169?utm_source=yahoo&utm_medium=news&utm_campaign=txt_link_Mon_r3

【4月22日 AFP】湾岸諸国の使節団は20日、国連(UN)の潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長に、イスラム教シーア派(Shiite)系武装組織フーシ派(Huthis)が掌握した地域から撤退しない限り、イエメンにおける即時停戦は実施できないという見通しを報告した。同国南部の要衝タイズ(Taez)では政府側とフーシ派の激しい戦闘が続いている。映像はタイズ市街でフーシ派と戦う政府側の戦闘員。(c)AFP

818チバQ:2015/05/07(木) 20:40:17
http://mainichi.jp/select/news/20150508k0000m030032000c.html
イスラエル:右派連立政権発足へ 和平進展は期待できず
毎日新聞 2015年05月07日 19時10分

 【エルサレム大治朋子】イスラエルのネタニヤフ首相は6日深夜、宗教系極右「ユダヤの家」など右派系4党と連立政権樹立で合意、国会定数120議席のうち61議席を確保した。週明けにも国会に組閣名簿を提出し、承認を受けて右派連立政権を発足させる。過半数ぎりぎりの連立で、当面は薄氷を踏む政権運営となる。中東和平に積極的な政党は加わっておらず、和平進展は期待できそうにない。

 新政権は、ネタニヤフ首相率いる右派リクード(30議席)▽中道右派クラヌ(みんなの党、10議席)▽「ユダヤの家」(8議席)▽ユダヤ教超正統派「シャス」(7議席)▽同正統派「ユダヤ教統一律法党」(6議席)の右派系5党61議席で構成する。

 パレスチナとの中東和平に積極的な政党は参加していないため、昨年春に頓挫した和平交渉が再開される可能性は低い。ユダヤ人入植地建設をさらに拡大させればパレスチナ側の反発は必至で、治安の悪化も懸念される。

 当初は右派系6党(計67議席)が連立に加わる見込みだったが、4日になって世俗派極右「わが家イスラエル」(6議席)を率いるリーベルマン氏が連立への参加拒否を表明した。宗教系右派との対立や閣僚ポスト配分への不満が、背景にあったとされている。

 連立合意した政党の中でも、中道右派のクラヌは、宗教系3党との間で対立する点を多く抱えている。ネタニヤフ首相は、双方の間で難しいかじ取りを迫られそうだ。

 ただ、首相は6日深夜の会見で「61から始まる。やるべきことは山積している」と語り、野党勢力の取り込み工作を続ける考えを示唆した。地元メディアによると、リーベルマン氏や「わが家イスラエル」の議員らを説得しようとする可能性がある。また、中道系政党との連携を模索する動きもあると伝えられている。

 イスラエル総選挙は3月17日に実施され、6日が連立合意の期限だった。

820チバQ:2015/05/07(木) 21:16:41
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150506-00000029-jij_afp-int
アフガン女性リンチで4人に死刑判決、コーラン焼却疑い集団暴行
AFP=時事 5月6日(水)19時49分配信

アフガニスタン・カブールの最高裁判所前で行われた、イスラム教の聖典コーランを燃やしたとして女性が群衆に殺害された事件に抗議するデモで、プラカードを掲げる参加者たち(2105年3月24日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)で今年3月にイスラム教の聖典コーラン(Koran)を焼いたとの虚偽の疑いをかけられた女性が群衆からリンチを受け殺害された事件の裁判で、同市の裁判所は6日、4被告に死刑判決を言い渡した。女性被害者のための法的措置がほとんど講じられない事例が多い同国における画期的な判決となった。


 3日間にわたる審理は全国テレビで生放送された。裁判所はさらに8被告に禁錮16年を言い渡したが、一方で18被告は無罪とした。被告らは暴行や殺人、暴行への人々の参加をあおった罪などに問われていた。判事は4人の死刑判決について「最終的な決定ではなく、上訴する権利はある」としている。

 3月19日の白昼に起きた事件では、当時27歳の女性が群衆からリンチを受けて殺害され、遺体がカブール川(Kabul River)のほとりで火を付けられた。きっかけは、以前に女性からの批判を受けていたとされる護符販売業者が、女性がコーランを燃やしたという虚偽の糾弾をしたことだった。

 事件を受け、アフガニスタン国内や世界各国の都市で抗議行動が発生。アフガニスタンにおける女性の待遇に対して世界の注目が集まった。これまでに、事件の防止を怠ったとされる警察官19人を含む49人が逮捕された。【翻訳編集】 AFPBB News

821チバQ:2015/05/07(木) 21:17:01
http://www.afpbb.com/articles/-/3043287?utm_source=yahoo&utm_medium=news&utm_campaign=txt_link_Wed_r1
コーラン焼却疑い女性撲殺、葬儀で女性らが異例の抗議 アフガン
2015年03月23日 12:45 発信地:カブール/アフガニスタン
【3月23日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)で22日、イスラム教の聖典コーラン(Koran)の写しを焼いたとして群衆に撲殺された女性(27)の葬儀に数百人の女性が参加し、葬列では女性たちがひつぎをかつぐなど、男性支配社会の同国では異例の行動で強い抗議の意を示した。

 事件はカブール中心部で19日、コーランを燃やしたと疑われた女性が群衆から集団リンチを受けて殺害され、遺体に火を付けられたもの。暴行は数人の警察官が見ている前で行われ、アフガニスタン内外で大きな批判を呼んでいる。

 捜査当局は、警察官8人を含む21人を逮捕したと発表。また、内務省は警察官13人に停職処分を下したことを明らかにした。アシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領も事件を「凶悪」と非難し、捜査委員会の設置を命じた。

 国連(UN)によれば、被害女性が長年にわたり精神疾患をわずらっていたとされる。だが、被害女性の父親は報道陣に対し、娘はイスラム学の学位を持ちコーランも暗唱できたと話し、そもそもコーランを燃やしてはいないと疑いを否定している。(c)AFP

823チバQ:2015/05/08(金) 00:24:56
http://www.sankei.com/world/news/150507/wor1505070044-n1.html
2015.5.7 21:10

イスラエル国会選挙 ネタニヤフ氏、薄氷の連立成立 右派・極右中心政権

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イスラエル議会に出席したネタニヤフ首相(中央)。6日夜、かろうじて過半数を握る連立協議に合意した=4日(ロイター)
 【カイロ=大内清】イスラエルからの報道によると、3月のイスラエル国会(定数120)選挙で勝利して連立協議を行っていた右派リクードのネタニヤフ首相は6日夜、極右「ユダヤの家」と連立で合意し、すでに連立参加を決めた中道新党クラヌや宗教政党2党と合わせて61議席を確保した。近く国会承認を経て、ネタニヤフ氏にとっては4期目の連立政権が発足する。現地メディアは、連立がかろうじて過半数を確保したに過ぎないことから、ネタニヤフ氏の政権運営は不安定なものとなる可能性が高いと伝えている。

 新政権は、核開発を続けるイランへの強硬姿勢を維持する見込みで、イラン核問題での最終合意を目指すオバマ米政権とは冷え込んだ関係が続きそうだ。

 また、ネタニヤフ氏自身が選挙戦でパレスチナとの「2国家共存」を否定したとも受け取れる発言をしていることや、将来のパレスチナ国家の領土に想定されるヨルダン川西岸などの一部併合を主張するユダヤの家が連立政権に参加したことで、頓挫しているパレスチナとの和平交渉は再開がいっそう困難となった。

 フランス公共ラジオによると、パレスチナ自治政府の交渉責任者アリカット氏は7日、ネタニヤフ氏が今後も西岸などでのユダヤ人入植地建設を推進するだろうとの見通しを示し、右派・極右を中心とする新政権への警戒感をあらわにした。

 総選挙でリクードは、優勢が伝えられていた労働党などの中道左派連合(24議席)を抑えて30議席を獲得し、第1党となった。しかし、閣僚ポストの配分などで連立協議は難航。リクードとの関係が悪化していた極右「わが家イスラエル」が連立参加を見送ったことなどから、協議は期限ぎりぎりとなる6日夜までもつれこんだ。

 ネタニヤフ氏は6日、「イスラエル国民のために強く安定的な政府を作る」と強調する一方、連立への参加政党を増やしたい考えも示しており、当面は、政権安定に向けて難しいかじ取りを強いられそうだ。

824とはずがたり:2015/05/08(金) 22:52:30

パキスタンのヘリ墜落、タリバンが撃墜表明 「標的は首相」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150508-00000047-jij_afp-int
AFP=時事 5月8日(金)19時7分配信

【AFP=時事】(一部更新)パキスタン北部で8日に起き、ノルウェーとフィリピンの大使を含む6人が死亡したヘリコプター墜落で、イスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動(Tehreek-e-Taliban Pakistan、TTP)」が同ヘリを撃墜したとの犯行声明を出した。標的は同国のナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)首相だったとしている。

 TTPのムハマド・コロサニ(Muhammad Khorasani)報道官は、ウルドゥー語で書かれた電子メールで「ヘリは対空ミサイルで撃墜され、パイロットと外国の大使多数が死亡した」「TTPの特殊部隊がナワズ・シャリフ首相を標的にした攻撃を準備していたが、首相は別のヘリで移動していたために生き延びた」と述べた。

 この声明の信ぴょう性は今のところ確認できない。ヘリ墜落は、パキスタン北部ギルギット・バルティスタン(Gilgit-Baltistan)州で起きたが、同地域はTTPの拠点としては知られていない。

 首相府が先だって発表していた声明によれば、シャリフ首相は当時、ヘリコプターではなく航空機に乗ってギルギット(Gilgit)周辺に向かっていたが、ヘリ墜落の情報を受けて首都イスラマバード(Islamabad)に引き返した。

 地元当局者によると、シャリフ首相はナルタル渓谷(Naltar Valley)にあるスキー・リゾートでのリフトプロジェクトの式典に出席する予定だった。【翻訳編集】 AFPBB News

825とはずがたり:2015/05/08(金) 22:54:22

タリバーンとイスラム国は仲悪いってのを踏まえても?

アフガニスタンがISの「聖域」になる恐れも、元CIA高官
http://www.afpbb.com/articles/-/3039315?utm_source=yahoo&utm_medium=news&utm_campaign=txt_link_Fri_r2
2015年02月11日 17:13 発信地:ワシントンD.C./米国

【2月11日 AFP】米中央情報局(CIA)の元高官が10日、欧米各国が駐留部隊を撤退させた後のアフガニスタンは再びイスラム過激派の「聖域」になる恐れがあると警告した。

?CIAでパキスタン・イスラマバード(Islamabad)の支局長などを務め2006年にCIAを退職したロバート・グレニア(Robert Grenier)氏は今年出版した回顧録「88 Days to Kandahar(カンダハルまでの88日)」の中で、アフガニスタンが、現在シリアとイラクで戦闘を続けているイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」の隠れ家になる可能性さえあると指摘した。

?この回顧録の中でグレニア氏は、2001年の米同時多発テロ後に米国がアフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)政権を打倒した戦いを「第1次米アフガン戦争」、その後のタリバンとの戦いを「第2次米アフガン戦争」と呼び、米国は前者では容易に勝利を収めたが、後者では敗北、少なくとも勝利してはいないと総括。さらに、過去の失敗を繰り返せば米国はアフガニスタンで3度目の戦いを迫られるかもしれないと警鐘を鳴らした。

?グレニア氏はまた、今後2年間アフガニスタンに残る米軍率いる小規模な部隊も完全に撤退すれば、欧米各国はアフガニスタン政府に必要な資金援助をしなくなるとの懸念を示した。さらに、10年以上に及んだタリバンとの戦いの結果についても悲観的な見解を示し、「巨額の戦費と失われた人命と引き換えに得られたものはほとんどない。それさえもわれわれが撤退すれば長くは存続しないだろう」と述べた。(c)AFP

826チバQ:2015/05/10(日) 21:15:04
http://mainichi.jp/select/news/20150511k0000m030041000c.html
シリア:反体制派が巻き返し ISに「漁夫の利」も
毎日新聞 2015年05月10日 19時58分(最終更新 05月10日 20時38分)

 【カイロ秋山信一】内戦が続くシリアで、反体制派が国際テロ組織アルカイダ系「ヌスラ戦線」と連携し、北西部イドリブ県や南部ダルアー県でアサド政権への攻勢を強めている。政権優位の戦況を覆したいサウジアラビアやトルコが、反体制派のてこ入れを図ったとの見方が強い。一方、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)にとっては、「漁夫の利」を得やすい状況になっている。

 「戦争には勝利もあれば敗北もある。必要な時は撤退することもある」。シリアのアサド大統領は今月6日、内戦で死亡した政府軍兵士の遺族らと面会し、こう述べた。イドリブ県の病院で反体制派勢力の攻撃を受けている部隊にも言及し、「間もなく援軍が着くはずだ」とも述べた。

 アサド大統領が個別の戦況に言及するのは異例だ。海外メディアで政府軍の劣勢が伝えられていることを念頭に、「(現況に)不満を持つことは敗北の始まりになる。精神的な敗北は命取りになる」と支持者を鼓舞した。

 政権側が危機感を抱く背景には、3月以降の反体制派の躍進がある。イドリブ県では、欧米と距離を置くイスラム主義勢力主体の「ファトフ(征服)軍」が3月に結成され、県都イドリブを政権側から奪取。ヌスラ戦線や、親欧米の反体制派武装組織「自由シリア軍」なども協力し、大統領一族の出身地ラタキア県への進攻を図る。

 ダルアー県でも4月、親米反体制派勢力を結集した「南部戦線」やヌスラ戦線がヨルダン国境のナシブ検問所を制圧した。同検問所は政権側が保持するヨルダンとの唯一の主要ルートだっただけに大きな戦果となった。

 これまで反体制派は組織が乱立し、統一した指揮系統がないため、ISや政権側に対して劣勢だった。ファトフ軍や南部戦線は、有力組織が結束すれば政権側に対抗できることを実証した。

 反体制派の糾合を後押ししたとみられるのが、サウジとトルコだ。両国は反体制派の主要支援国だが、サウジは世俗派、トルコはイスラム勢力と近く、支援国の違いが反体制派内の派閥争いを生む一因となってきた。

 1月に即位したサウジのサルマン国王は、アサド政権を支援するイスラム教シーア派国家イランや、既存の支配体制を否定するISとの対決を念頭に、穏健なスンニ派が主流の中東諸国との連携を重視している模様。3月にはトルコのエルドアン大統領と会談するなど、連携強化を図っているとみられる。

 一方、シリアの西側でアサド政権と反体制派の攻防が激化しているのに乗じて、東側を支配するISは勢力拡大を狙っている。4月に首都ダマスカス近郊のヤルムーク地区の一部を制圧し、政権中枢近くで軍事作戦を展開する力を見せた。ヨルダン国境の南部スウェイダ県でも攻勢に出ている。

 エジプトのシンクタンク・アハラム政治戦略研究所のヨスリ・エズバウィ氏は「サウジの新体制は、親イラン勢力との対決を優先課題に据えている。トルコと連携したシリア反体制派への支援強化もその一環だ」と指摘している。

827とはずがたり:2015/05/11(月) 08:41:27

トルコ首相、飛び地を電撃訪問=2月にシリア領内で救出作戦
時事通信社 2015年5月11日 01時24分 (2015年5月11日 08時34分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20150511/Jiji_20150511X154.html

 【エルサレム時事】トルコからの報道によると、ダウトオール首相は10日、シリア北部にあるトルコの飛び地でオスマン帝国始祖ゆかりの「スレイマン・シャーの墓」を電撃訪問した。6月の総選挙に向け、シリア国境近くで遊説中だった首相は、陸軍司令官と共にシリア側へ越境。ヘリコプターが上空から警護に当たった。

 この墓は、もともと国境からシリア側に37キロ入った場所にあった。過激派組織「イスラム国」が迫ったことから、トルコ軍は2月下旬、警備に当たる兵士を救出するとともに、国境から約250メートル離れた土地を新たに確保。埋葬品を移転させた。トルコは墓が「シリアのどこにあろうとも」自国領と見なすと宣言している。

 一方、国営シリア・アラブ通信(SANA)は、ダウトオール首相の訪問について「シリア政府の許可を得ておらず、明白な主権侵害であり国際法違反だ」と非難した。

828チバQ:2015/05/11(月) 21:49:05
http://www.afpbb.com/articles/-/3047492
スパイキーヘアは「悪魔崇拝」 イラン、奇抜な髪形を禁止
2015年05月06日 14:42 発信地:テヘラン/イラン
【5月6日 AFP】イランで、髪の先端をとがらせたスパイキーヘアや斬新な髪形が、悪魔崇拝を示すものだとして禁止された。またタトゥーなど、男性の体への装飾も違法となる見込みだ。同国のメディアが報じた。

 イランの若者たちの間では近年、ぎざぎざのヘアスタイルが流行しているが、その是非をめぐる意見は二分している他、当局はこうした髪形を西洋的で反イスラム的とみなしている。

 イラン学生通信(ISNA)によれば、イラン理容組合のMostafa Govahi組合長は、「悪魔崇拝の髪形は禁止となった」「悪魔崇拝スタイルの散髪を行う理容店は、厳しい処分を受け、資格が取り消される」と語り、そのような店は「イスラム制度の規則に違反する」と述べた。

 ISNAによると、タトゥーも禁止される他、若いイラン男性の間で人気が高まっている眉毛抜きや日焼けサロンも容認されなくなる見込みだ。

 Govahi氏は、スパイキーヘアのカットなどを提供しているのは無認可の理容師らだと指摘。該当する店は既に特定されており、今後、何らかの措置を取っていく意向を明らかにした。同理容組合は男性の理容師のみを代表する組織で、女性のヘアスタイリストには別の組合が存在する。(c)AFP

829チバQ:2015/05/11(月) 21:59:13
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150511-00000017-asahi-int
トルコ首相が無断越境、シリアが非難 墓参り目的
朝日新聞デジタル 5月11日(月)10時18分配信

 トルコのダウトオール首相は10日、シリア北部に越境し、オスマン帝国建国者オスマン1世の祖父、スレイマン・シャーの墓を電撃訪問した。シリア国営のSANA通信は同日、訪問は「シリア政府の同意を得ておらず、シリアの主権に対する甚大な侵害であり、重大な国際法違反だ」と非難した。

 トルコの主要メディアによると、ダウトオール氏は同日、来月7日の総選挙で与党・公正発展党(AKP)の候補に投票するよう遊説するため、同国南部シャンルウルファ県を訪問。墓参りは演説前に行い、陸軍司令官らが同行。軍のヘリコプターも上空から警護した。

 墓はもともとトルコ国境から約40キロ南にあるトルコの飛び地「スレイマン・シャー霊廟(れいびょう)」にあった。過激派組織「イスラム国」(IS)に包囲されたため、今年2月、トルコ軍が越境して警備兵約40人を救出し、ひつぎはトルコ国境から約250メートル南のシリア領内の村に移動させた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150510-00000094-jij-m_est&pos=1
トルコ首相、飛び地を電撃訪問=2月にシリア領内で救出作戦
時事通信 5月10日(日)23時21分配信

 【エルサレム時事】トルコからの報道によると、ダウトオール首相は10日、シリア北部にあるトルコの飛び地でオスマン帝国始祖ゆかりの「スレイマン・シャーの墓」を電撃訪問した。6月の総選挙に向け、シリア国境近くで遊説中だった首相は、陸軍司令官と共にシリア側へ越境。ヘリコプターが上空から警護に当たった。
 この墓は、もともと国境からシリア側に37キロ入った場所にあった。過激派組織「イスラム国」が迫ったことから、トルコ軍は2月下旬、警備に当たる兵士を救出するとともに、国境から約250メートル離れた土地を新たに確保。埋葬品を移転させた。トルコは墓が「シリアのどこにあろうとも」自国領と見なすと宣言している。
 一方、国営シリア・アラブ通信(SANA)は、ダウトオール首相の訪問について「シリア政府の許可を得ておらず、明白な主権侵害であり国際法違反だ」と非難した。

830とはずがたり:2015/05/12(火) 19:10:13

サウジ国王、米大統領や湾岸諸国首脳との会談を欠席へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150511-00000051-bloom_st-bus_all
Bloomberg 5月11日(月)23時50分配信

  (ブルームバーグ):サウジアラビアのサルマン国王は訪米せず、ワシントン近郊のキャンプデービッドで今週開かれるオバマ米大統領と湾岸協力会議(GCC)首脳との会談も欠席する。サウジ政府が発表した。米国の対イラン政策への不満が背景にあるとみられる。

米国のリーダーシップに対するアラブ諸国の信頼感は低下しつつあり、オバマ政権は信頼回復に取り組んでいる。

ホワイトハウスのシュルツ報道官は8日の記者会見で、サルマン国王が13日にホワイトハウスでオバマ大統領と会談し、諸問題について「緊密な協議をさらに深め」、14日にはメリーランド州のキャンプデービッドでの会談に出席する予定だと発表していた。

だがサウジのジュベイル外相は10日に、「首脳会談の時期がイエメンでの人道目的の停戦やサルマン国王人道支援センターの開設」と重なるため、サルマン国王は欠席するとの声明を発表した。

原題:Saudi King Will Skip Obama’s Gulf Nations Summit in U.S.(2)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Terry Atlas ;ドバイ Nafeesa Syeed ;ワシントン David Lerman ,tatlas@bloomberg.net,nsyeed@bloomberg.net,dlerman1@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:
John Walcott
Ros Krasny, Larry Liebert ,jwalcott9@bloomberg.net

831とはずがたり:2015/05/12(火) 19:10:58
武装組織、モロッコ戦闘機撃墜か イエメン
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20150512-00000008-nnn-int
日本テレビ系(NNN) 5月12日(火)8時38分配信

 混乱が続く中東イエメンで、反体制派の武装組織は11日、空爆作戦に参加していたモロッコの戦闘機を撃墜したと主張した。

 モロッコの国営通信は11日、イエメンでサウジアラビア主導の空爆作戦に参加していたモロッコ軍のF16戦闘機の行方が10日から分からなくなっていると伝えた。

 一方、イスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」は11日、運営する衛星テレビで、戦闘機の残骸を映したとする映像を公開。フーシ派と連携する部族が、イエメン北部で撃ち落としたと主張した。

 イエメンでは軍事介入を続けるサウジアラビアとシーア派系武装組織側がそれぞれ、12日から一時停戦に入ると表明しているが、攻撃の応酬は続いていて、予断を許さない状況。

832チバQ:2015/05/12(火) 21:06:31
http://mainichi.jp/select/news/20150512k0000e030198000c.html
湾岸協力会議:サウジなど4首脳欠席 米政権に不信感
毎日新聞 2015年05月12日 11時37分(最終更新 05月12日 12時59分)
 【カイロ秋山信一】13、14日に米ワシントンなどで開かれる米国と湾岸協力会議(GCC、ペルシャ湾岸6カ国で構成)との首脳会議で、サウジアラビアなど4カ国は皇太子らが代理出席する見通しとなった。イラン核協議やシリア内戦、イエメン情勢が議題になる予定だが、サウジなどはライバル関係にあるイランとの融和を模索するオバマ米政権に不信感を抱いているとされ、代理出席の多さは、米国と湾岸諸国との溝の深さを象徴しているとの見方も出ている。

 サウジ政府は10日、ムハンマド皇太子(内相)が訪米団を率いると発表した。サルマン国王の欠席理由について、ジュベイル外相は「イエメンの一時停戦や人道支援拡充の時期と重なったためだ」と説明した。バーレーンも皇太子が代理出席すると発表したが、理由は明示しなかった。

 首脳が健康問題を抱えるアラブ首長国連邦(UAE)とオマーンも代理出席になり、首脳の出席はクウェートのサバハ首長とカタールのタミム首長のみとなった。

 今回の首脳会議は米国がGCC諸国を招待した。サウジ、バーレーン両国王の欠席は、ケリー米国務長官とGCC諸国の外相らが8日にパリで会談し、首脳会議に向けた足慣らしを終えた直後に発表されたため、両国がイラン核協議などを巡る米国の説明に納得しなかったとの臆測が広がった。

 対照的だったのが、今月5日にリヤドで開かれたGCC首脳会議だ。UAEとオマーン以外の4首脳が顔をそろえ、イラン核協議などで親アラブの姿勢を見せるフランスのオランド大統領と円卓を囲んだ。GCC首脳会議に欧米の首脳が招かれたのは初めてで、フランスの厚遇ぶりが際立った。

 GCC筆頭格のサウジは近年、イランを巡る対応で、米国への不信感を強めてきた。2013年に米国は親イランのシリア・アサド政権への軍事行動を直前で回避。反体制派を支援するサウジは失望したとされる。米欧など6カ国とイランとの核協議でも4月、イランの核開発凍結と対イラン制裁緩和など解決の方向性を定めた枠組み合意に達し、6月末を期限に最終合意を目指している。サウジなどはイランの核開発を完全に阻止することを求め、経済制裁緩和などで安易な妥協をしないよう強く求めている。

 ヨルダン大学戦略研究所のムーサ・シュテイウィー所長(国際政治)は「湾岸諸国には、イランが核武装や中東での影響力拡大といった野心を抱いているとの疑いが強い。単に米国が対イラン政策を説明し、湾岸諸国に納得を求めるだけなら、国王自ら行くまでもないと判断した可能性がある」と指摘している。

833チバQ:2015/05/12(火) 21:23:23
http://mainichi.jp/select/news/20150512k0000e030170000c.html
エジプト:差別発言で法相辞任「ゴミ収集作業員の子供は」
毎日新聞 2015年05月12日 10時26分(最終更新 05月12日 10時46分)

 【カイロ秋山信一】エジプトのマハラブ首相は11日、サベル法相が辞任したことを明らかにした。政府系紙アルアハラム(電子版)が報じた。裁判官出身のサベル法相は10日放送のテレビ番組で「ゴミ収集作業員の子供は裁判官になるべきではない」と発言し、憲法で規定された「法の下の平等」を侵害する発言だとして非難されていた。エジプトの裁判官は一般的に特権意識が強いことで知られ、法相の発言も「本音が出た」との受け止めが広がっている。

 アルアハラムによると、サベル法相は「(10日の)発言に対する非難が拡大したことの責任を取る」と辞任理由を説明したという。

 法相は10日の地元テレビのインタビューで「ゴミ収集作業員の息子も裁判官に任用されるべきか」と聞かれ、「作業員たちには悪いが、裁判官はふさわしい社会階層から選ばれるべきだ。子供に教育を受けさせることは称賛するが、(作業員の息子が)裁判官になっても精神的に参るだけだ。裁判官は階層が高すぎても低すぎてもいけない」などと持論を展開した。

 エジプトではベテラン裁判官が昨年10月、テレビ番組で「検察官は繊細な職業であり、ゴミ収集作業員の息子がなるべきではない」と発言し、物議を醸した。法相への質問は、この発言を受けたものだった。

 エジプトでは大学法学部の卒業生から検察官を任用し、実績を認められた検察官が裁判官に登用される。歴史的に司法権力が強く、司法判断で政策が覆されることもある。司法当局内に、親の学歴が低い場合は検察官に任用しないという慣例があるとの疑惑もある。

834チバQ:2015/05/13(水) 21:47:39
http://mainichi.jp/select/news/20150513k0000e030169000c.html
イエメン紛争:サウジ連合軍、空爆一時停止 人道支援で
毎日新聞 2015年05月13日 10時57分(最終更新 05月13日 11時23分)

 【カイロ秋山信一】イエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシへの空爆を実施しているサウジアラビア主導の連合軍は12日午後11時(日本時間13日午前5時)、イエメン国内での人道支援を可能にするため、空爆を一時停止した。連合軍は5日間の一時停戦を呼びかけており、フーシ側も同調する姿勢を見せている。ただ、イエメン国内では一時停戦入りの直前まで戦闘が続いており、停戦が持続するかどうかは不透明だ。

 連合軍のアシリ報道官は12日夜、サウジ資本の衛星テレビ局アルアラビーヤに対して、一時停戦に入ったことを確認した。ただ報道官は、停戦直前までイエメン側からサウジ南西部ジザン州への砲撃があったと明らかにし「フーシに停戦を続ける意思があるかは疑問だ」と述べた。

 一時停戦はサウジが提唱し、空爆の標的となっているフーシやサレハ前大統領支持派も受け入れる意向を示している。サウジが支援するハディ政権派の一部も、一時停戦に前向きな姿勢を見せている。サウジは停戦に先立ち、イエメン向けの人道支援物資輸送を調整する支援センターを開設した。

 ただ、サウジ側は「フーシ側が軍事行動を行った場合、停戦は破棄する」と強調。フーシ側も「すべての物資輸送が認められなければ、停戦は無効になる」としている。

 一方、イエメン問題を担当する国連のアフメド特使は12日、一時停戦入りを前にイエメンの首都サヌアを訪れ、イエメンの政治勢力に対話による解決を働きかける考えを示した。

 しかし、フーシが空爆への報復措置としてサウジ領内への砲撃を活発化させ、サウジ軍もイエメン国境へ部隊を増派するなど、対立は激化の様相さえ見せている。

835チバQ:2015/05/13(水) 22:05:39
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/worldtown/CK2015051302000289.html
カイロ 観光地に安定の兆し

2015年5月13日


 先日、久々にギザのピラミッドに足を運んで驚いた。ラクダ乗りの客引きが以前より紳士的になっていたからだ。「ガイドだ」などとうそをつき、強引に腕や荷物を引っ張り、実際に乗れば法外な値段を請求された一年前とは見違えるようだ。
 考古学博物館があるカイロ中心部のタハリール広場やその周辺も、大きく変わった。広場の地下には巨大な地下駐車場が完成。慢性的な交通渋滞の一因だった路上駐車は激減している。最近はカイロ空港の警備職員から「チップをよこせ」としつこく求められることも、前より減った気がする。
 中東各国では、民主化運動「アラブの春」により独裁政権が崩壊。その後は混乱が続いてきた。エジプトでも二〇一一年にムバラク独裁政権が倒れて国内が混乱。国外からの観光客は激減し、ピラミッドでは強引な客引きが目立つようになったといわれてきた。
 もちろん今も、エジプト国内では過激派が活動し、爆弾テロも起きている。しかし、ピラミッドやタハリール広場などでふと気付いた変化の中に、混乱収束の兆候が表れ始めていると信じたい。 (中村禎一郎)

836チバQ:2015/05/14(木) 22:24:25
http://www.sankei.com/world/news/150514/wor1505140026-n1.html
2015.5.14 11:05

2カ月乳児、体重1・5キロ シリアの難民地区困窮






シリアの首都ダマスカス南部の診療所で、母親に抱かれた生後2カ月、体重1・5キロの乳児=9日(清田明宏UNRWA保健局長提供・共同)
 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の清田明宏保健局長がこのほど、内戦中のシリアでパレスチナ難民キャンプの周辺などを視察し、栄養失調のため生後2カ月で体重が1・5キロしかない乳児がいるなど住民の困窮が続いている現状を明らかにした。共同通信の電話取材に応じた。

 清田氏は、戦闘長期化で食料が慢性的に不足している首都ダマスカス南部ヤルムーク地区の難民キャンプの避難民が訪れる診療所を9日に訪問。呼吸器や皮膚の感染症の患者や、糖尿病や高血圧といった持病、歯の問題を放置していた人が多かったという。

 清田氏のシリア訪問は2014年1月以来。過激派組織「イスラム国」は4月初めに同キャンプに攻勢をかけ、食料支援が一時停止。その後再開されたが、不足状態は続いている。(共同)

837チバQ:2015/05/14(木) 22:26:42
http://www.sankei.com/world/news/150514/wor1505140041-n1.html
2015.5.14 20:12

米GCC首脳会議開催 サウジ国王は欠席、オバマ政権への不満表明か

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 【ワシントン=加納宏幸】中東問題を協議する米国と湾岸協力会議(GCC)の首脳会議が13日、ワシントンで始まった。オバマ米大統領は、GCC諸国が懸念を強めているイラン核協議について説明して理解を求めるとともに、防衛協力を強化する考えを伝える見通しだ。

 会議にはGCCのサウジとアラブ首長国連邦、クウェート、バーレーン、オマーン、カタールの6カ国が参加したが、トップの出席はクウェート、カタールの2カ国にとどまった。サウジのサルマン国王が欠席を決めたのは、敵対するイランとオバマ政権の歩み寄りへの不満表明とみられる。

 オバマ氏は13日、首脳らをホワイトハウスでの夕食会に招き、米国と湾岸諸国の関係や、地域情勢をめぐり意見交換。14日にはワシントン近郊の大統領山荘キャンプデービッドに会場を移し、議論を続ける。

 夕食会に先立ち、オバマ米大統領は13日、ホワイトハウスでサウジアラビアのムハンマド皇太子と会談した。皇太子は、直前に会議への出席取りやめを発表したサルマン国王の代理として訪米した。

 オバマ氏は皇太子との会談で、両国が「特別な友好関係にある」と強調。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対抗する有志連合の中核を担っているサウジへの謝意を表明するとともに、イスラム国が台頭するシリアでの人道危機への取り組みや「包括的で正統な政府の樹立」の重要性を訴えた。

 これに対し、皇太子は、「国王はサウジと米国の戦略的、歴史的な関係を非常に重視している」と応じ、米国とGCC諸国の会議を通じて、中東に安定をもたらすために協力を強化していく考えを示した。イエメンやイランの情勢についても協議したもようだ。

838チバQ:2015/05/14(木) 22:29:24
http://mainichi.jp/select/news/20150514k0000m030174000c.html
イラク:「ISナンバー2」空爆で死亡
毎日新聞 2015年05月14日 00時34分

 【カイロ秋山信一】イラク国防省は13日、米軍主導の有志国連合による空爆でイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)のアブドルラフマン・ムスタファ・アルカドリ(通称アブ・アラー・アフリ)幹部が死亡したと明らかにした。アルカドリ幹部は「ISナンバー2」との情報もある大物で、米国は700万ドル(約8億4000万円)の懸賞金をかけていた。

 国防省の発表によると、アルカドリ幹部は、ISが実効支配する北部タルアファル郊外のモスク(イスラム礼拝所)で、ISメンバーらと会合しているところを空爆されたという。アルカドリ幹部の安否について、IS側からの情報は確認されていない。

 米国務省によると、アルカドリ幹部は2004年、ISの前身組織「イラクのアルカイダ」に参加し、ザルカウィ指導者(06年に米軍が殺害)の側近となった。ISのバグダディ指導者の下でも要職を務め、最近では「空爆で負傷したバグダディ指導者に代わって、組織を統率している」との臆測も出ていた。

839チバQ:2015/05/14(木) 22:30:49
http://mainichi.jp/select/news/20150514k0000e030257000c.html
バーレーン国王:米国より英女王との馬術イベント選ぶ?
毎日新聞 2015年05月14日 12時45分

 【カイロ秋山信一】バーレーンのハマド国王は14日、英王室から招待された馬術イベントに参加するため、英国を訪れる。滞在中にエリザベス英女王とも会談する。バーレーン国営通信が報じた。国王は14日の米国と湾岸協力会議(GCC)加盟国との首脳会議にも招かれていたが、皇太子を代理出席させる。

 バーレーンはサウジアラビアと同様、米国の中東政策に不信感を抱いているとされ、英国のイベントを優先したのも「米国への当てつけ」との見方がある。首脳会議は、湾岸6カ国のうちサウジを含む4カ国が代理出席となる。

 サウジやバーレーンは、オバマ米政権が従来敵対してきたイランとの接近を図っていることに不満を強めているとされる。バーレーンは、少数派のイスラム教スンニ派の王室が、多数派のシーア派を支配しており、シーア派の反体制運動が活発だ。バーレーン王室はシーア派国家イランが国内の反体制派を支援するのを警戒している。スンニ派国家サウジもシーア派の影響力拡大に神経をとがらせ、2011年に民主化要求運動「アラブの春」に触発されたデモがバーレーンで起きた際には、サウジなどが派兵して反体制運動の抑圧に協力した。

840チバQ:2015/05/15(金) 22:57:30
http://www.sankei.com/world/news/150515/wor1505150008-n1.html
2015.5.15 09:03

イスラエル連立政権が発足 基盤は不安定か

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 イスラエル国会は14日、右派リクードのネタニヤフ党首を首相とする内閣を賛成多数で承認した。ネタニヤフ連立政権が発足した。ネタニヤフ氏は4回目の首相就任。連立政権は国会定数120のうち、かろうじて半数を上回る計61議席を確保しただけで、政権基盤が不安定だとの指摘もある。

 連立政権はリクードと中道新党「クラヌ」、極右「ユダヤの家」、二つの宗教政党で構成される。国防相はリクードのヤアロン氏、財務相にクラヌのカハロン党首、教育相にユダヤの家のベネット党首がそれぞれ就任。

 ネタニヤフ氏は承認に先立ち国会で「治安を守り平和へ向けて働く」などと演説した。(共同)

841チバQ:2015/05/15(金) 22:58:31
>>838
http://www.sankei.com/world/news/150515/wor1505150012-n1.html
2015.5.15 09:48

「イスラム国」バグダーディ容疑者、健在アピール 音声声明をネット公開

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中東の過激派組織「イスラム国」のバグダーディ指導者(AP=共同)
 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」は14日、最高指導者であるバグダーディ容疑者のものとする音声声明をネット上で公表した。同容疑者の肉声とされる声明が確認されたのは昨年11月以来、約半年ぶり。同容疑者をめぐっては最近、米国が主導する有志連合の空爆で重傷を負ったとの情報が一部メディアで報じられていることから、健在ぶりをアピールする狙いがあるとみられる。

 声明はすべてのイスラム教徒に向けて、「イスラム国へ移住するか、それぞれの土地での戦いを遂行せよ」と、イスラム国に同調して米欧やアラブ各国政府へのジハード(聖戦)に参加するよう要求。「イスラムはいまだかつて平和の宗教であったことはない。イスラムは戦争の宗教だ」とも述べ、戦い続けることがイスラム教徒の義務だと主張した。

 また、「背教者に捕らえられた者らを解放するための努力は惜しまない」として、イスラム国構成員らが拘束されている各地の刑務所などへの攻撃を強化する考えも示した。

 バグダーディ容疑者は、イスラム国がイラクで勢力を急拡大させた昨年6月、全イスラム教徒を率いるカリフ(預言者ムハンマドの後継者)の座に推戴されたと宣言している。

842チバQ:2015/05/17(日) 09:42:13
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150517/k10010082371000.html
モルシ元大統領「死刑相当」に批判相次ぐ
5月17日 6時14分

エジプトの裁判所が、モルシ元大統領に対して「死刑に相当する」という判断を示したことを巡り、元大統領の支持者たちに加えて、国際的な人権団体も「公正な裁判ではない」などと相次いで批判しています。
エジプトのモルシ元大統領は、中東の民主化運動「アラブの春」によって独裁政権が崩壊したあと、エジプトでは初めての民主的な選挙によって大統領に選ばれましたが、おととし7月、軍による事実上のクーデターで解任されました。
エジプトの裁判所は16日、モルシ元大統領が4年前に起きた刑務所からの脱獄に関与したとして「死刑に相当する」という判断を示し、これに対して、元大統領の出身母体のイスラム組織は「不当な内容で受け入れられず、抵抗を続ける」として、抗議デモを呼びかけました。
エジプトでは、現在のシシ政権に反対する勢力に死刑などの厳しい判決が相次いで出されており、国際的な人権団体「アムネスティ・インターナショナル」は、今回の裁判所の判断について、「公正な司法手続きが取られておらず、死刑が政敵を排除するための道具になっている」と批判しています。
また、モルシ政権当時、友好関係にあったトルコのエルドアン大統領も、「エジプトは古い時代に逆戻りしている」と強い懸念を示すなど、国際的な批判が相次いでいます。
判決は来月2日に言い渡される予定で、裁判所が最終的にどのような判断を示すのか注目されます。

843チバQ:2015/05/17(日) 09:44:35
http://www.asahi.com/articles/ASH5J7QKGH5JUHBI02J.html
ムスリム同胞団への厳罰踏襲 ムルシ元大統領に死刑判決
ダマスカス=翁長忠雄 エルサレム=渡辺丘2015年5月17日01時28分

16日、死刑判決が言い渡されると、法廷でムルシ元大統領は両手を上げるしぐさを見せた=AFP時事

 「アラブの春」後に民主的な選挙を経て誕生し、その後、軍の介入で失脚したエジプトのムルシ元大統領(63)に16日、死刑判決が言い渡された。2011年の革命の混乱時に起きた脱獄事件に首謀者として関与したとされる。ムルシ氏に対しては先月、別の裁判では禁錮20年が出ていた。今回は極刑を適用。国際社会の批判が高まるのは必至だ。

 カイロの刑事裁判所による裁判だが、公判はカイロの警察学校で開かれた。裁判長が判決を言い渡すと、ムルシ氏は抗議するようにこぶしを突き上げた。

 最終的な判断はイスラム法学者の見解を聞いたうえで6月に改めて言い渡されるが、裁判所は法学者の見解に従う義務は負わない。最終判断で死刑だとした場合、被告は上訴できる。

 カイロの刑事裁判所の別の裁判長は4月21日、ムルシ氏と同胞団の指導者ら12人に、ムルシ氏が大統領在任中の12年に反ムルシ派デモを暴力で排除したとして禁錮20年を言い渡した。ムルシ氏らは権力を誇示してデモ隊を威嚇し、暴力で抑圧したと認定されたが、武器を携行して殺害したとする罪については無罪だとした。

 エジプトではムルシ氏失脚後の暫定政権、その後選出されたシーシ大統領のもとでムスリム同胞団に対する締め付けが厳しくなった。これまで同胞団指導者ら1千人以上に死刑判決が出ている。16日の判決は同胞団に対して厳しく臨む現在の司法の流れを踏襲した形となった。これらの裁判では被告が不在のまま死刑が言い渡されるケースも相次いでおり、裁判の正当性には国際社会から批判が出ている。

844チバQ:2015/05/17(日) 22:09:04
http://mainichi.jp/select/news/20150518k0000m030019000c.html
シリア:IS、世界遺産に迫る…パルミラ遺跡破壊の危機
毎日新聞 2015年05月17日 19時09分(最終更新 05月17日 20時59分)

 【カイロ秋山信一】国連教育科学文化機関(ユネスコ)のボコバ事務局長は15日、シリア中部ホムス県のパルミラ遺跡(ユネスコ世界文化遺産)近くで、政府軍とイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)との戦闘が激化していることに懸念を表明した。AP通信が報じた。ISはイラク北部で古代遺跡を略奪し、遺物の密売を資金源にする一方、遺跡の破壊を宣伝活動に利用しており、パルミラ遺跡を意図的に狙っている可能性もある。

ボコバ事務局長は15日、レバノンの首都ベイルートでサラーム首相と会談した後に記者会見し、「パルミラ遺跡を軍事拠点や、軍事行動の標的にすべきではない。遺跡を保護するため、すべての軍事勢力は遺跡を離れるべきだ」と呼びかけた。ボコバ事務局長は14日に発表した声明でも「パルミラ遺跡は過去4年間の紛争で損傷し、略奪に遭ってきた。これ以上の破壊を防ぐ措置をとるべきだ」と指摘していた。

 在英の民間組織シリア人権観測所によると、ISは16日、パルミラの北部を一時制圧した。遺跡がある南西部へも接近を図っており、17日も政府軍との戦闘が続いた。16日の戦闘では双方で計76人が死亡した。パルミラ近郊の村落では、ISが政府職員の家族ら23人を殺害したとの情報もある。

 パルミラは古代から隊商貿易の中継点として栄えたオアシス都市で、ローマ帝国時代の遺跡が数多く残っている。1980年に世界遺産に登録されたが、内戦突入後の2013年に危機遺産リストに記載された。

845とはずがたり:2015/05/18(月) 10:41:01
「イスラム国」中部パルミラに=世界遺産破壊の危機-シリア
http://www.jiji.com/jc/zc?g=int&k=201505%2F2015051700013

 【カイロ時事】在英のシリア人権監視団などによると、過激派組織「イスラム国」は16日、中東を代表する古代遺跡のあるシリア中部パルミラの北部の大半を制圧した。進撃の過程で多くの地元住民を殺害しており、凶行のエスカレートに歯止めがかからない状況だ。
 パルミラには古代ローマ時代の大規模な神殿跡などが多数残され、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産にも登録されている。遺跡は南西部に集中しており、アサド政権の軍部隊が守りを固めている。
 ただ、軍部隊はパルミラ東方の要衝スフナを13日に奪われた後、劣勢が続いており、予断を許さない状況だ。同組織は隣国イラクで7世紀にイスラム教が伝わる以前の古代遺跡を「非イスラム的」とみなして次々に破壊しており、遺跡に到達すれば同様の行為を繰り返す恐れがある。
 「イスラム国」は13日以降、パルミラや周辺地域で政権側と激しい交戦を繰り広げたほか、大量の住民を殺害したとされる。シリア人権監視団の情報では、これまでに政権側と「イスラム国」、住民を合わせて約300人が命を落とした。(2015/05/17-23:03)

846チバQ:2015/05/18(月) 23:17:13
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015051800828
クルド系政党事務所で爆発=2カ所同時、選挙妨害目的か-トルコ
18日、トルコ南部メルシンで、爆発があったクルド系政党事務所で現場を調べる警官(EPA=時事) 【エルサレム時事】トルコ南部の2都市で18日、クルド系政党の国民民主主義党(HDP)の事務所を狙った爆発がほぼ同時に起き、少なくとも6人が負傷した。トルコでは6月7日に総選挙を控え、緊張が高まっている。
 4月にも、首都アンカラにあるHDPの本部が襲撃される事件が起きた。今回の選挙では、HDPが議席獲得条件の得票率10%を超えるかどうかが焦点の一つ。HDPが議席を獲得すれば、エルドアン大統領が目指す改憲に必要な議席数を与党・公正発展党(AKP)が獲得するのは難しくなる可能性がある。
 18日の事件は、南部アダナとメルシンのHDP事務所に届けられた小包と花束がそれぞれ爆発したもようだ。
 ロイター通信によると、HDPは「エルドアン大統領、ダウトオール首相、AKPの党員らの政治責任だ」と主張、選挙活動の妨害を狙った攻撃だと批判した。一方、ダウトオール首相も「この攻撃を強く批判する」と表明している。(2015/05/18-22:04)2015/05/18-22:04

847チバQ:2015/05/18(月) 23:32:02
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150518-00000002-jij_afp-int
IS、イラク最大州の州都ラマディを制圧
AFP=時事 5月18日(月)8時19分配信


イスラム過激派組織「イスラム国」の攻撃を受けたイラク・アンバル州の州都ラマディから避難し、ISに支配されていないルートにある橋を渡る住民ら(2015年5月16日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」はイラク最大の州、アンバル(Anbar)州の州都ラマディ(Ramadi)を完全制圧したが、一方で世界遺産であるシリア中部の古代都市パルミラ(Palmyra)の奪取はシリア軍によって阻止された。

ラマディとパルミラの戦闘で、戦闘員と民間人合わせて数百人が死亡。イラクとシリアの両国で戦闘から避難している数百万の家族に、さらに数千の家族が加わった。

 ラマディの事実上の陥落は、ISによって昨年6月に奪われた土地を奪還するためにイラク軍が昨年開始したイラク全土での反攻の中で、最悪規模の後退となった。

 IS戦闘員らは自動車による自爆攻撃を繰り返して、すでにラマディの大半を制圧しており、アンバル州の政府庁舎に黒旗を掲げた。

 イラク軍の作戦司令部から撤退したある陸軍中佐はAFPの取材に「ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語の略称)が主要な治安部隊の拠点の全てを完全に支配下に置いた」と語った。

 アンバル州知事の報道官兼補佐官、ムハナド・ハイムール(Muhannad Haimour)氏は「死傷者についてはまだ正確な数は不明だが、少なくとも民間人と兵士合わせて500人がこの2日間に死亡したと思われる」と述べた一方、ラマディが完全に陥落したわけではなく、一部地域では戦闘が続いていると語った。【翻訳編集】 AFPBB News

848チバQ:2015/05/18(月) 23:32:35
http://www.47news.jp/CN/201505/CN2015051801001053.html
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「イスラム国」が制圧宣言 イラク要衝、米軍にも最大の打撃


 イラク・アンバル州ラマディ
 【バグダッド共同】イラク中西部アンバル州の州都ラマディに進撃していた過激派組織「イスラム国」を名乗るグループが17日、インターネット上に声明を出し、ラマディ全域の制圧を宣言した。AP通信などが報じた。

 一部で戦闘は続いているもようだが、ラマディのイラク軍司令部は制圧され、州知事報道官も17日、戦略上の要衝であるラマディの陥落を確認した。昨年8月から空爆を続ける米軍主導の有志国にとっても最大の打撃となった。

2015/05/18 06:52 【共同通信】

849チバQ:2015/05/20(水) 21:39:27
http://mainichi.jp/select/news/20150519k0000m030041000c.html
イラク:リスク高いシーア派投入 ISラマディ全域制圧に
毎日新聞 2015年05月18日 19時49分

 ◇アバディ政権、奪還急ぐが、難航必至
 【カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)は17日、イラク西部アンバル県の県都ラマディの全域をほぼ制圧した。アバディ政権はイスラム教シーア派民兵の投入を決断し、ラマディの奪還を急ぐ構えだ。ただ、アンバル県の多数派・スンニ派部族にはシーア派民兵への敵対心が強い。地元部族が政府側に協力しない展開も予想され、アンバル県奪還は難航必至だ。

 ISは17日、ラマディ西端の政府軍基地を占拠し、インターネット上の声明で「ラマディ制圧」を宣言した。ISがイラクで主要都市を新たに制圧するのは、昨年6月に北部モスルなどに侵攻して以来初めて。政府側は、ラマディでの過去数日間の攻防で約500人が死亡したと推計している。

 ラマディの陥落を受けて、アバディ首相はシーア派民兵組織「人民動員隊」をアンバル県のIS掃討作戦に投入すると決めた。人民動員隊は3月の北部ティクリートの奪還作戦でも主力を担ったが、戦闘後にスンニ派居住地域で略奪や放火を行ったことが発覚。首相はスンニ派の反発を考慮し、アンバル県の掃討作戦は政府軍と警察、スンニ派部族兵が担当するとの方針を打ち出していた。

 しかし、政府側は補給や兵員確保に苦しみ、ISに抵抗しきれなかった。首相が改めて人民動員隊に援軍を要請したことは、政府側のシーア派民兵への依存度の高さを浮き彫りにした。

 シーア派民兵の投入には、スンニ派部族だけでなく、米国からの反発も予想される。シーア派民兵は2006〜07年の内戦期にもスンニ派に対して残虐行為を行った疑惑が多数ある。現地で宗派対立が激化すれば、スンニ派部族を自陣に取り込みたいISの思うつぼになる。また、シーア派民兵は、隣国のシーア派国家イランの強い影響下にあるとされる。イランと緊張関係にある米国が懸念を強める可能性もある。

850チバQ:2015/05/20(水) 21:44:37
http://mainichi.jp/select/news/20150521k0000m030014000c.html
チェチェン共和国:警察署長、17歳少女「2人目の妻」に
毎日新聞 2015年05月20日 18時19分(最終更新 05月20日 18時59分)
 ◇イスラム教の伝統か ロシアの法律か…波紋広がる

【モスクワ杉尾直哉】イスラム教の生活様式が根付くロシア南部チェチェン共和国で、既婚者の47歳の地元警察署長が17歳の少女を「2人目の妻」に迎え、ロシア社会に波紋を広げている。ロシアでは重婚は禁じられているが、チェチェンで独裁体制を敷くカディロフ共和国首長は「伝統に沿った結婚であり、2人の個人的な生活に口を出すのは誤り」と主張している。

 独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」が先月、「警察署長が少女の両親に『娘をよこさねば力ずくで奪う』と脅している」と報じて明らかになった。

 チェチェンを含む北カフカス地方はイスラム教徒が多い。19世紀に帝政ロシアに征服された後も、独自の文化圏を維持してきた。

 カディロフ氏は「少女も両親も結婚に同意している」と反論。今月16日、首都グロズヌイで開かれた結婚式に自ら出席し、2人を祝福した。署長はカディロフ氏に近い人物とされる。現地のイスラム教指導者らはカディロフ氏を支持し、「一夫多妻の正当性」を訴える声が相次いでいる。

 ロシアの連邦下院議員らからは「ロシアでは一夫多妻は認められない」などの批判が出たが、ペスコフ露大統領報道官は「結婚は我々が扱う問題ではない」と述べるにとどめている。カディロフ氏がプーチン大統領を強く支持しており、1990年代に独立紛争に揺れたチェチェンの安定のために欠かせない人物ととらえているためとみられる。

851チバQ:2015/05/21(木) 21:59:01
http://mainichi.jp/select/news/20150522k0000m030098000c.html
IS:「シリア国土の5割を支配」分析も パルミラ制圧
毎日新聞 2015年05月21日 21時14分(最終更新 05月21日 21時39分)
 【カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)が20日、シリア中部パルミラを制圧し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録された古代遺跡にも侵入した。シリア内戦の戦況を調査する在英の民間組織シリア人権観測所は「ISがシリア国土の5割を支配した」と発表。国土西側でアサド政権と反体制派の攻防が激化した隙(すき)を突き、ISは再び勢力拡大を図っている。

 人権観測所や反体制活動家によると、ISは20日、北方からパルミラに侵攻し、刑務所や情報機関施設に続いて市街地の南西約1キロにある古代遺跡にも侵攻した。刑務所に収容されていた過激派メンバーらは脱走した。20日の戦闘で政府軍兵士100人以上が死亡。政府軍は市街地の東方に退避し、空爆などで反撃を試みている。

 ISは古代遺跡を「イスラム教で禁じられた偶像崇拝の象徴」と決めつけ、イラク北部で世界遺産の遺跡を破壊しており、パルミラでも遺跡破壊が懸念される。ISが遺跡を軍事拠点化し、戦闘で損壊される恐れもある。

 パルミラは首都ダマスカスや中部ホムスと幹線道路で結ばれており、戦略的な価値も高い。2012年に内戦が本格化して以降、アサド政権が保持してきたが、政権側は今年3月以降、北西部イドリブや南部ダルアーで反体制派の攻勢への対応に追われている。国土東側を拠点とするISは、敵対勢力同士の衝突が激化したのに乗じて、国土西側への侵攻を図るための拠点を確保した格好だ。

 ISは、イラクでも17日に西部ラマディを制圧するなど攻勢に出ている。

852チバQ:2015/05/21(木) 22:03:12
http://www.sankei.com/world/news/150521/wor1505210048-n1.html
2015.5.21 18:42
【イスラム国】
自爆攻撃30回で心理圧迫…西部の要衝陥落で米軍、モスル奪還は「極めて深刻な状況」 

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 【ワシントン=加納宏幸】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」によるイラク西部アンバール県の要衝ラマディ制圧を受け、米国務省高官は20日、掃討作戦の重点をこれまでの北部モスルの奪還からラマディ奪還に移していることを明らかにした。ラマディの戦況が「極めて深刻な状況にある」とし、奪還までには時間がかかるとの認識も示した。

 オバマ米大統領は19日、国家安全保障会議(NSC)を開き、ラマディ情勢を中心に対応を協議していた。高官は「米政府はアンバール県に焦点を合わせており、モスル奪還は準備が整ってからとなる」と述べ、当面はラマディなどを重視することを認めた。

 これに関連し、米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は20日、米政府当局者の話として、イラク側の準備が整っていないことから、モスル奪還作戦は早くても今秋にずれ込むとの見通しを伝えた。

 国務省高官によると、イスラム国がラマディを制圧する際、車両による自爆攻撃が約30件に及び、うち10件はトラックを使った大規模なものだった。イラク治安部隊の指導者も何人かが死亡し、部隊に心理的な衝撃を与えたという。

 高官は「イラク側と反撃のあり方を検討することにしているが、しばらく時間がかかる」とした。イスラム国側がラマディの周囲に築こうとしている防御線を破るには、空爆地点に誘導するイラク側要員が必要だからだという。

853チバQ:2015/05/21(木) 22:14:03
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015052100560
「イスラム国」パルミラ遺跡に=世界遺産、危機的状況-シリア全土の半分以上勢力圏



シリア中部の遺跡都市パルミラ=2014年3月(AFP=時事)
 【カイロ時事】在英のシリア人権監視団などによると、過激派組織「イスラム国」は21日、シリア中部パルミラの全域を支配下に置き、世界遺産のパルミラ遺跡のある南西部に入った。同組織のものとみられる声明がインターネット上に掲載され、制圧を宣言した。遺跡については現時点で破壊されたとの情報はないが、危機的な状況に置かれている。

 パルミラ陥落は、2011年にシリア内戦が激化して以降、同組織がアサド政権の軍部隊との交戦に勝利して都市を奪取した初めてのケース。これにより、同組織の勢力圏がシリア全土の半分以上に及んだことになる。
 シリアで「イスラム国」に対する空爆作戦を展開する米軍主導の有志連合は、アサド政権の正統性を認めておらず、共闘関係にはない。同政権は後ろ盾のイランなどから追加の支援を得られなければ、さらに支配地域を失う可能性もある。
 パルミラには古代ローマ時代の大規模な神殿跡などが数多く残り、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されている。同組織はこれまで、イラクで制圧した遺跡などを破壊し、その映像を公開している。(2015/05/21-19:18)

854とはずがたり:2015/05/22(金) 19:55:48

焦点:金庫番失ったイスラム国、米軍の急襲で学んだ「教訓」
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPKBN0O50JL20150520?sp=true
2015年 05月 20日 16:01 JST

[ベイルート 19日 ロイター] - 米軍特殊部隊の不意打ちを食らい、アブ・サヤフ幹部を失った過激派組織「イスラム国」。同幹部は組織の資金管理や外国人人質の取り扱いに関与していた重要人物だったとみられている。同組織は、米軍のこの作戦からある「教訓」を学んだようだ。

イスラム国の関係筋によれば、米軍特殊部隊がシリア東部で16日に行った急襲作戦で、サヤフ幹部のほかに重要人物ら2人も殺害された。作戦の背後には米軍に情報を流していたスパイの存在が浮上。イスラム国はその特定を急ぐとともに、スパイが組織に入り込まないよう戦闘員の採用手続き強化と、こうした攻撃に対抗するための専門部隊の創設を検討しているという。

シリア国内の匿名のイスラム国戦闘員は、インターネットを通じたロイターの取材に「これは、われわれにとって教訓となった。誰であろうと、敵を過小評価してはいけないという教訓だ」と語った。

関係筋の話では、米軍の急襲で殺害された他の2人のうち、1人は石油取引を指揮していたアブ・タイム幹部、もう1人は組織の通信事業を担当していたアブ・マリアム容疑者だという。

ある戦闘員は「組織内部の誰かが彼ら(米軍)の手助けをした。彼らは(サヤフ幹部の)居場所を知っていた。戦闘に人員を割くため、警護が手薄になっていたことも分かっていた」と語った。

<採用手続き強化>

また別の戦闘員は「(イスラム)国は今、新たな手段を取ろうとしている。その1つが、戦闘員を採用する際の手続き強化だ。誰であろうと調査を受け、推薦制となるだろう」と話した。

イスラム国は今月14日、指導者であるバグダディ容疑者のものとする音声メッセージを公開し、世界のイスラム教徒に対し、シリアやイラクでの戦闘参加や自国での武装蜂起を呼びかけた。多くの外国人戦闘員が同組織に参加しているが、新しい措置でこうした外国人戦闘員の流入が鈍化するかは不明だ。

サヤフ幹部の死が、イスラム国の戦闘や組織構造に直接的な影響を及ぼした兆しは見られなかった。

米軍特殊部隊の急襲作戦から間もなくして、イスラム国はイラクの主要都市ラマディを制圧。イラク政府と同国を支援する西側諸国に大きな打撃を与えた。シリアでは、遺跡のある中部パルミラで攻勢を強めた。

イスラム国の関係筋は、同組織が指導的人物の死を容易に受け入れられるようになっていると語る。

中東出身のある戦闘員は「殉教者になるためにここにいる。われわれのカリフ(預言者ムハンマドの後継者)が殉教者になったとしても、イスラム国は崩壊しないだろう」と話した。

<自尊心に傷>

ロイターがシリア国内で接触したイスラム国の戦闘員たちは当初、米軍による急襲が起きたことに動揺していたようだった。

特にシリアでイスラム国は、外国のスパイ侵入の阻止に自信を見せていた。スパイと疑われる人物を捕まえた場合はしばしば公開処刑を行い、その様子を撮影したビデオを見せしめとしてインターネットで流している。また、メディアとの接触も管理され、ほとんどなかった。

戦闘員たちはこのような制限によって、組織が目立たず効果的に活動でき、奇襲をかけて敵を定期的に捕まえることが可能なのだと考えている。

当時、シリアのラッカにいたという戦闘員は、昨年夏に米国の人質救出作戦が失敗したのは、その情報を事前に入手しており、場所をひそかに移していたからだと話した。一方、今回の急襲作戦が成功したのは、スパイがいたからだと指摘。「すぐに見つかって罰せられるだろう。われわれはジハードの道を歩み続ける」と語った。

(Mariam Karouny記者、翻訳:伊藤典子、編集:宮井伸明)

855chibaQ@HK:2015/05/24(日) 22:11:09
http://mainichi.jp/select/news/20150525k0000m030090000c.html
トルコ:大統領制巡り攻防 6月に総選挙
毎日新聞 2015年05月24日 21時13分

 【イスタンブールで大治朋子】トルコで6月7日に国会(定数550)総選挙が実施される。エルドアン大統領の支持基盤である与党・公正発展党(AKP)は、大統領制移行に向けた憲法改正を問う国民投票の実施に必要な330議席以上の獲得を狙う。だが、移行に批判的な少数民族クルド系政党も支持を伸ばしており、実施できるか情勢は混沌(こんとん)としている。

イスタンブール・エセンユルト区のAKP地区本部。幹部のムラト・アイドン氏(30)は「発展途上のトルコには、より安定的な政権運営が必要だ。大統領制への移行が望ましい」と、改憲の必要性を訴えた。

 トルコは議院内閣制で、大統領は象徴的な存在とされてきた。だが、2013年春に当時のエルドアン首相率いるAKPが「行政権は大統領に帰属する」とする改憲案を作成。エルドアン氏も昨年8月、大統領に当選すると政治的権限を掌握する実権型大統領制の導入を声高に訴え始めた。

 米シンクタンク・ブルッキングス研究所は「『抑制と均衡』の乏しい権力集中型」への移行を目指していると指摘している。

 改憲には国会議員の3分の2(367人)以上の賛成が必要だが、最近の世論調査では、AKPは伸び悩んでいる。ただ、5分の3(330人)以上の支持があれば改憲案を国民投票に付すことが可能で、AKPはこの数字を当面の目標ラインに掲げている。

 エセンユルト区で暮らす元公務員のクルド人、ファーザル・カマさん(60)は「AKPは道路や住宅を造ってくれた。トルコをつかさどる国父は一人の方がいい。大統領制に賛成だ」と話した。

 一方、クルド系政党「国民民主主義党」(HDP)の選挙運動を手伝うクルド人女性、エミネ・グルバンさん(40)は「これまでAKPの利益誘導にだまされてきた。クルド人の政党を国会に作る必要がある」と語気を強めた。

 HDPは12年10月に結成されたクルド系中心の左派政党。昨年ごろから若手のデミルタシュ党首(42)が人気を集め、最近の一部世論調査では国会での議席確保に必要な全国得票率10%を超える支持率を獲得。政党として初めて55〜70議席を確保するとの予想もある。

 HDPの同地区選挙本部代表、マフムード・チャカン氏(44)は「大統領制になると権力集中が進み、少数派はさらに無視されるだろう。多様な価値観が反映される社会にすべきだ」と訴えた。

 最大野党、共和人民党(CHP)の同地区代表、アリ・ギョクメン氏(36)は「改憲の狙いはエルドアン氏による独裁政治だ。与党はこれまでも軍や司法の力を弱体化させ、今度は議会を骨抜きにするつもりだ。13年の長期単独政権で腐敗しきっている」と批判した。


【ことば】トルコ総選挙

 トルコの選挙法では、全国での得票率が10%を超えない政党は議席を得られず、その獲得票は他の主要政党に比例配分される。今回クルド系政党が躍進して10%を超えた場合、AKPはその分議席を減らすとみられている。

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856とはずがたり:2015/05/25(月) 17:50:32
<米国防長官>「イラク軍、戦意ない」…ラマディ陥落で批判
毎日新聞社 2015年5月25日 12時10分 (2015年5月25日 13時18分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20150525/Mainichi_20150525k0000e030230000c.html

 【ワシントン西田進一郎】カーター米国防長官は24日放送の米CNNのインタビューで、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)にイラク西部アンバル県の県都ラマディを制圧されたことについて、「イラク軍が戦意を見せなかった」と語り、敗因はイラク軍の姿勢にあると批判した。カーター氏は「ISに勝利し、領域を確保するのはイラク部隊の役割だ」と奮起を強く求めた。

 カーター氏は、ラマディのイラク軍について「数の面で相手よりはるかに勝っていたが、戦わずに撤退した」と指摘した。さらに、「我々は訓練を施し、装備を与え、支援することはできても、戦う意思を引き出すことはできない」と、士気の低さへの懸念を示した。

 対IS戦で、米軍は有志国連合とともに空爆を行い、イラク部隊が地上戦を担ってきた。ラマディ陥落を受け、米国内ではイラク軍を訓練するために派遣している約3000人の米地上部隊の増加や、前線近くへの配置を含めた役割見直しを求める声が出ている。

 カーター氏は「イラク軍支援の中身を変える必要があれば、(大統領に)勧告する」と話し、見直しがすぐに必要とは判断していないことを示した。

857チバQ:2015/05/25(月) 21:14:26
http://www.afpbb.com/articles/-/3049762
イスラエル前首相、汚職で禁錮8月の判決
2015年05月25日 16:45 発信地:エルサレム/中東・アフリカ
【5月25日 AFP】中東エルサレム(Jerusalem)の裁判所は25日、米国人実業家から現金入り封筒を受け取ったとされる汚職事件をめぐり3月に有罪判決を受けていたイスラエルのエフド・オルメルト(Ehud Olmert)前首相(69)に対し、禁錮8月の量刑を言い渡した。イスラエルのメディアが報じた。

 2006年から09年まで首相を務めたオルメルト氏側の弁護士は、ただちに上訴の意向を発表した。

 オルメルト前首相は2012年、同事件をめぐる裁判で、背任罪で罰金1万9000ドル(約230万円)と執行猶予付きの禁錮刑を受けていた一方、不正行為と汚職の罪では無罪とされていた。しかし前首相の別の汚職事件での公判で新たな証拠が公になったことから、検察側が再審を請求していた。

 オルメルト前首相はまた、別の収賄事件の裁判で6年の実刑判決を受け、最高裁に上訴している。(c)AFP

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/7961

858チバQ:2015/05/25(月) 21:16:05
http://www.afpbb.com/articles/-/3049557
IS、シリア最後のイラク国境検問所を掌握 「カリフ国」支配拡大
2015年05月22日 20:33 発信地:ダマスカス/シリア
【5月22日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は21日、シリア政府の統治下にあった最後の対イラク国境検問所を制圧した。ISは今週、シリア中部の古代都市パルミラ(Palmyra)やイラク・アンバル(Anbar)州の州都ラマディ(Ramadi)を相次いで掌握。シリア国土のおよそ半分を支配下に置き、両国をまたいで一方的に樹立を宣言した「カリフ制国家」をさらに強固なものとした。

 ISは、シリア・ダマスカス(Damascus)とイラク・バグダッド(Baghdad)の両首都を結ぶ高速道路が通るアルタナフ(Al-Tanaf)・アルワリド(Al-Walid)間の国境検問所を制圧。これによりシリア・イラク国境の検問所は、北部でクルド人が掌握している短い区間を除いて、すべてISの掌握下となった。

 ISはインターネット上で、古代都市パルミラの完全制圧を宣言、市内の軍空港や刑務所に立ち入るイスラム国の戦闘員らの姿を捉えた動画や写真を投稿した。ISはこれまでにイラクで遺跡の破壊行為を繰り返しており、世界遺産に登録されているパルミラの遺跡も同じ運命をたどる恐れが高まっている。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、一連のISによる攻勢について、米国が主導する有志国連合による対IS作戦が戦術的「後退」を喫したことを認めた一方で、連合軍がISに「負けている」わけではないと強調した。

 だがフランスのシリア専門家、ファブリス・バランシュ(Fabrice Balanche)氏は「ISは今や、交通上最も重要なシリア中部を支配した」と述べ、首都ダマスカスや中部ホムス(Homs)に攻勢をかけられるようになったと指摘。「パルミラを制圧したことでダマスカスとホムスへの進路が開かれた」と語った。(c)AFP

http://www.afpbb.com/articles/-/3049696
IS、パルミラとその周辺で217人を「処刑」 子どもや女性も
2015年05月25日 09:27 発信地:ベイルート/レバノン
【5月25日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が、シリア中部の古代都市パルミラ(Palmyra)とその周辺で24日までの9日間に子どもや女性を含めて少なくとも217人を「処刑」したと、英国に拠点を置く非政府組織(NGO)シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)が24日、明らかにした。

 同団体のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表はAFPに対し、ホムス(Homs)県東部のパルミラや近郊のスフナフ(Sukhnah)やアミリヤ(Amiriyeh)などで民間人67が殺害されたことを確認したと語った。このうち14人は子ども、12人が女性だという。

 ラフマン氏によると、さらにISは政府軍兵士や政権側民兵、「政権への情報提供者」とみなした150人以上を「処刑」した。ほとんどの「処刑」は銃殺によるものだが、刺殺や斬首なども行われたという。

 シリア人権監視団の発表に先立ち、シリアの国営メディアはISがパルミラで女性や子どもを中心に民間人約400人を「虐殺」したと伝えていた。(c)AFP

859チバQ:2015/05/25(月) 21:16:55
http://www.afpbb.com/articles/-/3049729
シリア政権、「事実上の国家分裂を容認も」
2015年05月25日 13:35 発信地:ベイルート/レバノン
【5月25日 AFP】数年に及ぶ内戦で弱体化したシリア政府は、戦略的に重要な地域を守る一方で、反体制派やイスラム武装組織が国土の大部分を支配下に置くことを許しており、事実上の国の分裂を受け入れる準備ができているようだと、専門家や外交官らは話している。

 こうした戦略は、シリア政府軍が先週、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が侵攻したシリア中部の古代都市パルミラ(Palmyra)から撤退したことからも明らかだ。

 シリア政権に近い国内紙アルワタン(Al-Watan)のディレクター、ワッダーフ・アブデド・ラボ(Waddah Abded Rabbo)氏は、ISがシリアとイラクにまたがる「カリフ制国家」の樹立を一方的に宣言したことや、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系組織「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」がシリア北部で独自の「首長国」の建国を計画していることに言及し、「世界は、テロリストが創設する2つの国家に対する利害関係を考えるべきだ」と語る。

 英国に拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、シリアのバッシャール・アサド(President Bashar al-Assad)大統領に対する穏健なデモから始まった2011年3月の民衆蜂起以降、シリア政府は国土の4分の3以上を失っている。

 ただ、フランスの地理学者でシリア専門家のファブリス・バランシュ(Fabrice Balanche)氏によると、政権側の支配下にある領土の住民は、全人口の50〜60%に当たる。一方、ISの支配地域には全人口の10〜15%が、アルヌスラ戦線など反体制派組織の支配地域には20〜25%が、クルド人勢力の支配地域には5〜10%が、それぞれ暮らしているという。

■「シリア分断は避けられない」

 匿名を条件に取材に応じた政権に近いシリア人政治家は、「シリアの分断は避けられない。政権側は、沿岸地域、ハマ(Hama)とホムス(Homs)の中部2都市、そして首都ダマスカス(Damascus)を支配下に置きたがっている」「当局にとってのレッドライン(越えてはならない一線)は、ダマスカスと(レバノンの首都)ベイルート(Beirut)を結ぶ幹線道路や、ダマスカスとホムスを結ぶ幹線道路、それにラタキア(Latakia)やタルトス(Tartus)といった都市が位置する沿岸地域だ」と語った。

 ダマスカスを頻繁に訪問するある外交官は、シリア当局が現在の国内情勢に「もちろん懸念を抱いている」ものの、政権側の主要同盟国であるロシアやイランがシリア政権の崩壊を許さないことを確信していると指摘した。

 また一部観測筋は、政権側の守りの姿勢は、少ない領土を保ちその安全を確保する戦略を支持するイランによる提案だったとの見解を示している。(c)AFP/Sammy Ketz

860チバQ:2015/05/25(月) 21:39:56
http://www.sankei.com/world/news/150524/wor1505240022-n1.html
2015.5.24 12:18
【イスラム国】
シーア派狙ったテロで犯行声明 サウジでは初 宗派対立扇動、王室揺さぶりが狙いか

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22日、自爆テロが起きたサウジアラビア東部州カティフにあるイスラム教シーア派のモスク(ロイター)
 【カイロ=大内清】サウジアラビアの東部州カティフにあるイスラム教シーア派のモスク(礼拝所)で22日、自爆テロがあり、スンニ派の過激組織「イスラム国」が同日、インターネット上に犯行声明を出した。テロの死者は21人、負傷者は80人超に達した。サウジ国内のテロでイスラム国の犯行声明が確認されたのは初めて。異端視するシーア派を攻撃すると同時にサウジの宗派対立をあおり、敵対するサウジ王室を揺さぶる狙いがあるとみられる。

 声明は、「アブーアーメル・ナジディ」と呼ばれる男がテロを実行したと称賛し、シーア派を「アラビア半島から駆逐する」まで攻撃を続けると宣言した。

 イスラム国をはじめとするスンニ派過激勢力は、信仰体系が異なるシーア派を異端とみなしている。

 またイスラム国は、カリフ(預言者ムハンマドの後継者)によって統治される政教一致国家を掲げ、他のあらゆる政治体制を否定。君主制のサウジに対しては、米国に追随することで、サウジにあるイスラムの二大聖地(メッカ、メディナ)を汚していると繰り返し非難してきた。

 これに対し、イスラム国の活動地域であるイラクと隣接するサウジは、米国主導の対イスラム国軍事作戦に参加。イラク国境沿いに過激派の侵入を防ぐフェンスを設置するなどして、イスラム国の脅威に対抗してきた。

 サウジからの報道によると、テロ実行犯は金曜日の集団礼拝が行われていたモスク内で自爆。シーア派が多い東部州では昨年11月にも、イスラム国との関係が取り沙汰される過激派の襲撃で7人が殺害される事件が起きている。

 一方、レバノンのシーア派組織ヒズボラは22日、今回のテロ事件の発生を防げなかったサウジ当局にも責任があると批判した。

 スンニ派でも特に厳格なワッハーブ派を国教とするサウジでは、シーア派は差別的待遇を受けているとされ、政府への不満も強い。事件を機にシーア派住民の間にくすぶるスンニ派への敵意が強まり、宗派対立が深刻化する恐れもある。

861とはずがたり:2015/05/26(火) 09:06:39

「戦う意志欠如」発言撤回=イラク軍の勇気評価―米副大統領
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/164/003eba6ad2211dae0643bc36bac1e69b.html
(時事通信) 06:06

 【ワシントン時事】バイデン米副大統領は25日、イラクのアバディ首相に電話し、同国アンバル州ラマディをめぐる過激派組織「イスラム国」との攻防戦でイラク軍の「大きな犠牲と勇気」を評価した。カーター国防長官が24日、ラマディ陥落でイラク軍の「戦う意志が欠如していた」と発言したことを事実上撤回した。ホワイトハウスが明らかにした。

 副大統領は、過激派組織と戦うイラク政府への米国の支援を再確認し、イラク軍部隊がイスラム教シーア派民兵などの協力を得て奪還作戦に着手していることを称賛した。過激派組織の自爆攻撃に対処するための訓練や装備の供与も約束した。

 英BBCテレビによると、アバディ首相はカーター長官の発言について「彼には誤った情報が与えられている。ラマディは数日内で奪還する」と反発していた。

862とはずがたり:2015/05/26(火) 09:07:11
「イスラム国」がタリバンと交戦=27人死亡、勢力争いか―アフガン
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/1049/63335662d0494b56c99acbe648222b61.html
(時事通信) 05:53

 【ニューデリー時事】スペインのEFE通信は25日、イランとの国境に近いアフガニスタン西部ファラー州で24日に過激派組織「イスラム国」が反政府勢力タリバンと交戦し、双方の戦闘員少なくとも27人が死亡したと報じた。

 「イスラム国」は中東からアフガンやパキスタンに勢力を伸ばし、勧誘活動を展開。アフガンに根差すタリバンとの勢力争いが顕在化しつつある。アフガン軍関係者が同通信に語ったところによると、戦闘で「イスラム国」の15人とタリバンの12人が死亡。タリバンは外国人女性4人を含む「イスラム国」の戦闘員12人を捕虜にした。

 「イスラム国」は1月、アフガンやパキスタン、イラン北東部にまたがる地域を「ホラサン州」と名付け、新たな「領土」にすると宣言していた。

863とはずがたり:2015/05/26(火) 09:38:33
イランとトルコ、IS打倒で一致 両首脳が会談
http://www.asahi.com/articles/ASH477D2JH47UHBI02G.html
イスタンブール=春日芳晃
2015年4月8日01時00分

 トルコのエルドアン大統領は7日、イランの首都テヘランを訪問し、ロハニ大統領と会談した。トルコはイランから天然ガスを輸入するなど経済的な結びつきが強い一方、両国はシリア内戦とイエメン情勢をめぐり立場を違えて対立するが、両首脳は中東安定のため、協力関係を深めることを確認した。

 会談後に共同会見で、エルドアン氏はイラクやシリアで勢力を広げる過激派組織「イスラム国」(IS)に言及し、「我々は協力して(ISを)止めなければならない」と強調。ロハニ氏もイエメンの戦闘終結とIS打倒で両国が一致したことを明らかにした。

 シリア内戦をめぐっては、イランがアサド政権を、トルコが反体制派を支援して対立している。

864チバQ:2015/05/26(火) 21:02:05
http://www.sankei.com/world/news/150526/wor1505260040-n1.html
2015.5.26 20:12
【イスラム国】
アフガンでタリバンと衝突、28人死亡 「新領土」宣言、くら替え「忠誠」も

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 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタン西部ファラー州の報道官が26日明らかにしたところによると、州内で24日夕から25日昼にかけて、イスラム原理主義勢力タリバンとイスラム教スンニ派武装組織「イスラム国」の戦闘があり、28人が死亡、17人が負傷した。タリバンは外国人4人を含むイスラム国の構成員15人を拘束した。

 別の当局者によれば、イスラム国は約半年前から活動を始めていた。アフガン人指導者は逃亡した。州内では3週間前にも双方の銃撃戦があったが、犠牲者は出ていなかった。同州とパキスタンのアフガン国境に近い部族地域に、数百人のイスラム国構成員が潜伏しているという。

 部族地域に隣接する東部ナンガルハル州の当局者によれば、同州でもこれまでに双方の戦いで死傷者が出た。昨年には東部ロガール州でも戦闘が起きた。イスラム国は1月、アフガンを「ホラサン州」として新たに領土とすると宣言し、構成員の募集をしていることが明らかになっている。

 AP通信によると、駐留国際部隊のキャンベル司令官は23日、タリバンがアフガン政府を倒せないことに不満を持った者が、「イスラム国から資金を得て忠誠を誓っている」と推測し、懸念を示した。

 政治評論家、モハンマド・ハッサン・ハキヤー氏は「(イスラム教の教義に厳格な)ワッハーブ主義をタリバンが嫌っていることが(戦闘の)原因だろう」と話している。

865チバQ:2015/05/26(火) 22:09:39
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150526-00000035-jij_afp-int
【AFP記者コラム】「10分以内に家を出ろ! 」命がけのイエメン紛争取材
AFP=時事 5月26日(火)16時19分配信
【AFP=時事】世界の最貧国の一つが流血の内戦に陥っている。イランが支援するイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力フーシ派(Huthis)と、それに対する大統領派の民兵組織、そこへ国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の「アラビア半島のアルカイダ(Al-Qaeda in the Arabian Peninsula、AQAP)」とスンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」の両方が加わり、さらにサウジアラビア主導のスンニ派連合軍が入り乱れる。

イエメン紛争で1850人死亡、50万人超が避難 国連

 激化するイエメンの紛争は複雑かつ混迷を極めている。そして現地を取材するジャーナリストたちは常に危険と隣り合わせだ。

 3月31日の夕方、南部の都市アデン(Aden)に駐在する29歳のAFP特派員ファワズ・ハイダリ(Fawaz al-Haidari)は、アブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)暫定大統領派の民兵組織のリーダーから内密に警告を受けた。「10分後にあなたの家は爆撃される」

 情報は正確だったことが証明された。フーシ派に先日制圧されたばかりのアデンの入り口にあるダール・サード(Dar Saad)地区は、ファワズが避難すると同時にサウジアラビア軍の空爆に遭った。着の身着のまま家を出たファワズは、妻と父親と一緒にアデンの北の郊外、バサティーン(Basateen)に住む友人宅へ身を寄せた。そこも安全ではなかった。一晩中、銃撃戦は続いた。戦闘員たちの多くはチャットという麻薬の葉をかみ、興奮状態だった。翌朝、ファワズは自宅へ戻り、わずかな持ち物を手にすると親類たちと一緒にアデンを離れ、その北にある都市タイズ(Taez)へと逃れた。

 その混乱の中でも、ファワズは24時間休むことなく、イエメン南部から私たちに信頼できる情報を送り続けてくれた。戦闘勃発以来、多くの民間人犠牲者を出してきたアデンにいる軍の将校や幹部、医師、活動家や、他の地域にもいる情報源のおかげで、4月2日にAQAPが南部沿岸の都市ムカラ(Mukalla)を攻撃し、その混乱に乗じて自分たちの指導者を含む300人以上の囚人を刑務所から解放した事件を、ファワズはどこよりも早く報じることができた。2010年からAFPの特派員であるファワズは、AQAPについて熟知している。

 ファワズの同僚である映像記者のナビル・ハッサン(Nabil Hassan)とカメラマンのサレハ・オベイディ(Saleh Al-Obeidi)は今もアデンにとどまり、命を危険にさらしながら日夜、イエメン第2の都市の窮状について報告を送り続けている。彼らが撮った映像や写真は世界中で使われている。

 首都サヌア(Sanaa)には、特派員のジャマル・ジャビリ(Jamal Al-Jabiri)がいる。サヌアでは、イエメンの広範囲を制圧したフーシ派の拠点を標的とし、サウジアラビア軍主導の空爆が始まった。それから10日目の4月6日、空爆開始以来、最も静かだった夜の翌朝、彼は安堵(あんど)した住民の様子を報じた。サヌア一帯は空爆に身をすくめている。しかし、ジャマルは毎日街へ出て紛争の悲惨さを伝えている。彼の取材は、人間的な視点という重要な要素を我々の報道に与えている。

 35歳のジャマルは、2009年からAFPの仕事をしている。3月20日にサヌアのモスク2か所が自爆攻撃を受け、142人が死亡、351人が負傷したとき、彼は現場にいた。この攻撃については、ISが犯行声明を出している。

 アラビア半島を担当するAFPのドバイ支局から見ると、ジャマルはまるで寝ていないかのようだ。夜遅くに記事が投げ込まれ、翌朝にわれわれが出勤する前にはまた、イエメン北部の前夜の情勢をくまなくたどった多くのメールが届いている。

866チバQ:2015/05/26(火) 22:09:50
■一夜で入れ替わる味方と敵

 このひどく複雑な紛争を世界に報じることが、ドバイ支局の仕事だ。部族や民族、宗派が入り交じり、味方と敵が一夜で入れ替わるような国で、それは容易ではない。現在、フーシ派と同盟しているアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)前大統領はかつて、イエメンを統治することを「ヘビの頭上で踊るようなこと」だとたとえた。

 人口2400万人のイエメンは、2011年にアラブの春でサレハ前大統領が退陣に追い込まれてから、混乱へと向かっていった。社会主義国だった旧南イエメンで要職にあったアブドラボ・マンスール・ハディ氏が暫定大統領の座に就いたが、フーシ派やAQAPが台頭し、時にスンニ派の部族たちと連携して暫定政権を脅かすようになった上、影響力を拡大し、互いに争うようになった。

 フーシ派は今年1月、大統領府を制圧し、イエメン北部から中部にかけての広大な領域を掌握した。ハディ暫定大統領は南部のアデンに逃れたが、3月25日にサウジアラビアへ国外脱出。その翌日、サウジアラビアを中心に同盟する9か国が、フーシ派の掃討とその背後にいるイランの影響力排除を目的に、フーシ派の進撃を阻止する空爆、「決意の嵐作戦(Operation Decisive Storm)」を開始した。

 こうした中、拉致のリスクなどで以前から危険とされていたイエメンへの入国は、国家の崩壊と紛争勃発で不可能に近くなった。空港も港湾も閉鎖され、ビザも発行されなくなった。

 イエメン駐在のベテランAFP特派員、ハムード・ムナサール(Hammoud Mounassar)も、3月24日に国外への脱出を余儀なくされた。そのため、私たちの報道はストリンガー(現地協力者)たちのネットワークに頼っている。彼らは常に危険にさらされながら、素晴らしい働きをしてくれている。

 AFPが2010年からサヌアで契約している39歳のフリーランス・カメラマン、モハメド・ウワイス(Mohammed Huwais)の写真は米誌タイム(Time)の表紙を飾り、厳しい状況下での彼の苦労が報われたといえる。戦闘開始以来、モハメドは自分が持つフリーランスのネットワークを駆使している。またビデオ取材ではイエメンのストリンガー、ハニ・アリ(Hani Ali)からの取材依頼を、エジプト・カイロ(Cairo)を拠点とするサミ・アンジ(Sami Al-Ansi)が受けている。

 昨年9月から首都を支配下に置いているフーシ派は最近、メディアへの敵意をあらわにしている。それまで記者たちは比較的自由に仕事ができていたが、この数か月は脅迫されることもあり、フーシ派が大統領府を制圧したときにも近づけなかった。

 援助団体などはイエメンの人道危機を警告している。特に80万人が暮らすアデンはフーシ派の攻撃と、アラブ連合軍の空爆という二つの猛攻にさらされている。

 ジャーナリストにとって、イエメンの内戦状態は多くの意味で、シリアの状況を彷彿とさせるものになってきている。暴力が激化し、敵味方が複雑さを増し、外国人記者は誘拐されたり殺害されたりするリスクを冒さずに足を踏み入れることができない。イエメンの現地取材は今、地元の記者たちの勇気と技量に圧倒的に頼っている。【翻訳編集】 AFPBB News



この記事はアラブ半島7か国を担当するAFPドバイ支局のルネ・スラマ支局長が書いたコラムを翻訳したものです。

867とはずがたり:2015/05/28(木) 16:53:50

イラク、ラマディ奪還へシーア派民兵投入 イスラム国に反撃
2015年 05月 19日 11:55 JST
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN0O407520150519

[バグダッド 18日 ロイター] - 過激派組織「イスラム国」が週末、イラク中西部の要衝ラマディ(アンバル州の州都)を制圧したことを受け、数千人規模と見られるイスラム教シーア派民兵が18日、ラマディ奪還に向けた進撃作戦を開始した。

現地の目撃者や軍幹部の話によると、イスラム国への攻撃に向け、3000人のシーア派民兵がラマディに近い軍事基地に集結している。

イスラム国によるラマディ制圧は、イラク政府軍にとってここ1年間で最も大きな敗北となった。危機感を強めたアバディ首相は奪還に向けてシーア派民兵の投入を決定したが、スンニ派住民が多いラマディの奪還にシーア派民兵を送り込むことは、宗派対立をあおる恐れもある。

868チバQ:2015/05/31(日) 12:12:25
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015053000225
大統領制移行狙う与党苦戦=総選挙まで1週間-トルコ



トルコ・イスタンブールで支持者に手を振るエルドアン大統領=29日(EPA=時事)
 【エルサレム時事】6月7日のトルコ総選挙(国会定数550)まで1週間。2002年以来単独政権を維持する与党・公正発展党(AKP)は、エルドアン大統領が唱える「実権型大統領制」導入のための憲法改正に必要な330議席以上の獲得を狙う。しかし、初の過半数割れの予想も出るほどAKPは苦戦しており、巻き返しに必死だ。
 「もしトルコに大統領制があったなら、今よりも発展していただろう」。今月25日、首都アンカラで行われたシンクタンクの会合でエルドアン氏は熱弁を振るった。昨夏、同国で初めて国民の直接投票で大統領に選ばれ、首相から転身したエルドアン氏は、現行の議院内閣制から実権型大統領制への移行を訴える。(2015/05/30-15:47)

869チバQ:2015/05/31(日) 21:07:40
http://www.47news.jp/47topics/e/265753.php
【トルコ総選挙まで1週間】クルド政党が台風の目 大統領与党過半数割れも 

トルコ中部コンヤで開かれた国民民主主義党(HDP)の集会で笑顔を見せるデミルタシュ共同党首(中央)=27日(共同)
 6月7日に投開票されるトルコ総選挙まで31日で1週間。少数民族クルド人中心の左派政党、国民民主主義党(HDP)が長期単独政権を維持する与党、公正発展党(AKP)を過半数割れに追い込む「台風の目」になるのではないかとの観測が飛び交っている。結果は強権的なエルドアン大統領の政治的命運を左右しかねず、選挙戦は緊張感を増している。
 「政権は毒されている。ブレーキをかけるときだ。国民はエルドアンを王様にするためにAKPに投票したのではない」
 HDPのデミルタシュ共同党首(42)はAKPの牙城、中部コンヤの広場で開かれた党集会で声を張り上げた。保守的な土地柄でイスラム色が強いAKPの地盤だが、広場は約2万人のHDP支持者の熱気で包まれた。
 HDPは今回、初めて単独政党として選挙戦に臨んだ。総選挙には「阻止条項」と呼ばれる規定があり、政党が議席を獲得するには全国平均の得票率が10%を超えることが第一条件だ。
 クルド政党の得票率は従来6〜7%といわれ、10%のハードルは高い。10%を超えれば約60議席への躍進が見込まれるが、超えなければ全員が落選、議席はほぼすべてAKPに流れる見通しだ。
 「今回の選挙にはかつてない希望がある」。南東部ディヤルバクルでクルド人女性のディルフィキャル・ドーエルさん(42)は声を弾ませた。
 クルド人はトルコ、シリア、イラク、イランにまたがる山岳地帯に暮らす少数民族。トルコでは南東部に多く、歴代政権から「存在を無視されてきた」(HDPの候補者)。開発から取り残され、分離独立を目指す激しい武装闘争を繰り広げた時代もある。
 2002年に政権の座に就いたAKPは融和政策を進めてクルド人からも支持を得ていたが、シリア内戦の対応をめぐってエルドアン氏が「シリアのクルド人を見捨てた」との失望感がクルド人社会で広がり、AKP離れが進む。
 HDPは民族主義政党の流れをくむが、クルド色を薄め、女性の社会進出や少数派全般の権利拡大を訴える。デミルタシュ氏は昨年8月の大統領選でも健闘し、リベラル層に浸透してきた。
 世論調査でHDPの得票率は9〜11%台を推移。野党の共和人民党(CHP)、民族主義者行動党(MHP)には及ばない見通しだが、ネットメディアではAKPが過半数割れするとの予測も。今回の総選挙は「トルコの転換点」(クルド人ジャーナリスト)になるとの見方も出ている。
 (コンヤ共同=橋本新治)
2015/05/31 13:01

870とはずがたり:2015/06/02(火) 10:08:47

シリア:反体制派が巻き返し ISに「漁夫の利」も
http://mainichi.jp/select/news/20150511k0000m030041000c.html
毎日新聞 2015年05月10日 19時58分(最終更新 05月11日 01時41分)

http://tohazugatali.we b.fc2.com/int_poli/002.jpg

 【カイロ秋山信一】内戦が続くシリアで、反体制派が国際テロ組織アルカイダ系「ヌスラ戦線」と連携し、北西部イドリブ県や南部ダルアー県でアサド政権への攻勢を強めている。政権優位の戦況を覆したいサウジアラビアやトルコが、反体制派のてこ入れを図ったとの見方が強い。一方、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)にとっては、「漁夫の利」を得やすい状況になっている。

 「戦争には勝利もあれば敗北もある。必要な時は撤退することもある」。シリアのアサド大統領は今月6日、内戦で死亡した政府軍兵士の遺族らと面会し、こう述べた。イドリブ県の病院で反体制派勢力の攻撃を受けている部隊にも言及し、「間もなく援軍が着くはずだ」とも述べた。

 アサド大統領が個別の戦況に言及するのは異例だ。海外メディアで政府軍の劣勢が伝えられていることを念頭に、「(現況に)不満を持つことは敗北の始まりになる。精神的な敗北は命取りになる」と支持者を鼓舞した。

 政権側が危機感を抱く背景には、3月以降の反体制派の躍進がある。イドリブ県では、欧米と距離を置くイスラム主義勢力主体の「ファトフ(征服)軍」が3月に結成され、県都イドリブを政権側から奪取。ヌスラ戦線や、親欧米の反体制派武装組織「自由シリア軍」なども協力し、大統領一族の出身地ラタキア県への進攻を図る。

 ダルアー県でも4月、親米反体制派勢力を結集した「南部戦線」やヌスラ戦線がヨルダン国境のナシブ検問所を制圧した。同検問所は政権側が保持するヨルダンとの唯一の主要ルートだっただけに大きな戦果となった。

 これまで反体制派は組織が乱立し、統一した指揮系統がないため、ISや政権側に対して劣勢だった。ファトフ軍や南部戦線は、有力組織が結束すれば政権側に対抗できることを実証した。

 反体制派の糾合を後押ししたとみられるのが、サウジとトルコだ。両国は反体制派の主要支援国だが、サウジは世俗派、トルコはイスラム勢力と近く、支援国の違いが反体制派内の派閥争いを生む一因となってきた。

 1月に即位したサウジのサルマン国王は、アサド政権を支援するイスラム教シーア派国家イランや、既存の支配体制を否定するISとの対決を念頭に、穏健なスンニ派が主流の中東諸国との連携を重視している模様。3月にはトルコのエルドアン大統領と会談するなど、連携強化を図っているとみられる。

 一方、シリアの西側でアサド政権と反体制派の攻防が激化しているのに乗じて、東側を支配するISは勢力拡大を狙っている。4月に首都ダマスカス近郊のヤルムーク地区の一部を制圧し、政権中枢近くで軍事作戦を展開する力を見せた。ヨルダン国境の南部スウェイダ県でも攻勢に出ている。

 エジプトのシンクタンク・アハラム政治戦略研究所のヨスリ・エズバウィ氏は「サウジの新体制は、親イラン勢力との対決を優先課題に据えている。トルコと連携したシリア反体制派への支援強化もその一環だ」と指摘している。

871とはずがたり:2015/06/02(火) 10:09:32
トルコとサウジが結べばイスラムの枢軸になり得るね。勿論それはトルコ-サウジとイランの地域2強国の対立が激化することを示すんだけど。。

2015.05.15 Fri
米報道「アサド政権転覆作戦でトルコ・サウジ合意」
http://synodos.jp/article/14069
SYNODOSが選ぶ「日本語で読む世界のメディア」(東京外国語大学)

AP通信は、「トルコ及びサウジアラビアがシリアのアサド政権転覆のため『積極的な戦略的』提携」を報じる記事を配信した。トルコ当局関係者を情報源とする記事では、この展開は「米国にとって憂慮をあたえるもの」と報道された。

AP通信はトルコ当局関係者を情報源とする記事で、トルコとサウジアラビアが、シリアでアサド政権と対峙する武装グループに対する支援につき、新たな合意に達したと報道した。記事では、武装グループに対し兵站、財政支援を含む合意が、シリアの過激イスラム主義グループ強化につながると懸念する米国にとって憂慮をあたえるものと報道された。

AP通信のトルコ特派員デスモンド・バトラー記者による記事で、トルコ政府関係筋が、「トルコとサウジアラビアは、共通の敵アサドとの対抗策につき食い違いがあったものの、米国がどっちつかずの態度をとったことで両国とも失望し、シリア北部での最近の勝利をもたらした戦略的提携へ両国を向かわせた」と語ったとされた。

記事では、両国とも米国のどっちつかずの態度に辟易し、シリア北部イドリブ県のジスル・アッ=シュグール市を占領したヌスラ戦線が指揮するファーティヒ軍に支援を行っていると報じている。

アルカイダと関係を持つと言われているヌスラ戦線に対する支援を米国は嫌っており、今回の展開に不快感を覚えていると述べられ、「オバマ政権は、シリア・アサド政権のかわりにすわる政権が過激イスラム主義者になりうることを恐れている」ことが報じられた。

AP通信は、米国が不快感を抱いていることに関し詳細を、「匿名で取材に応じた米国政府高官」の話として報じた。この政府高官は、米国は、トルコ‐サウジアラビア間の提携によりヌスラ戦線に支援したことに対し不快感を示していると述べた。

バトラー記者の記事では、トルコ高官の「オバマ政権は、イランとの合意に焦点を当て、シリアから距離を置いた」言葉を紹介し、エルドアン大統領が3月始めにリヤドを訪問した際に、トルコ‐サウジアラビア間の合意がなされたと報じた。

ニュースでは、トルコ‐サウジアラビア間の提携でイドリブに新共同指令センターが創設され、アルカイダ系ヌスラ戦線に加え、アフラル・アッ=シャーム、一部自由シリア軍もこの提携に加わっていることが明らかにされた。

Radikal紙(2015年05月07日付)/ 翻訳:山根卓朗
■本記事は「日本語で読む世界のメディア」からの転載です。

872とはずがたり:2015/06/02(火) 10:09:45

ヌスラ戦線抜きに自由シリアが主導権握るってのは幻想なんかなぁ。。

シリア反体制派、巻き返し 要衝制圧、主要道路も支配下
http://www.asahi.com/articles/ASH5X73QPH5XUHBI044.html
イスタンブール=春日芳晃 ラタキア=翁長忠雄
2015年6月2日03時58分

 内戦5年目に入ったシリアで、ここ数年弱体化していた反体制派が攻勢を強めている。今春以降、北西部の要衝イドリブ県を制圧、南部ダルアでも政府軍に打撃を与えた。反体制派幹部は、1月にサウジアラビアの新国王が即位した後、同国やトルコ、カタールなど反体制派を支援する各国の連携が深まり、軍事支援が強化されたとしている。

 トルコや米欧が支援するシリア反体制派の統一組織「シリア国民連合」(SNC)によると、傘下の軍事組織「自由シリア軍」(FSA)は現在、シリア国内で約7万人の地上部隊を展開している。

 FSAは全体をまとめるリーダーが不在で統率がとれず、ここ数年は諸勢力が各地でバラバラに行動する機能不全に陥っていた。幻滅した兵士が「イスラム国」(IS)などの過激派組織に相次いで移って弱体化し、政権軍やISに対して守勢にまわっていた。

 ところが今年3月以降、アルカイダ系のヌスラ戦線などの過激派組織と協力し、地中海沿岸と内陸を結ぶ地域の要衝である北西部イドリブ県を制圧した。国際社会に勢力回復を印象づけた。

 SNCによると、FSAはこれまでに①シリア第2の都市の北部アレッポの東半分②イドリブ県のほぼ全域③ヨルダン国境に近い南部ダルアの大部分④首都ダマスカスで郊外のグータ地区など約3割――を掌握。ダマスカスとアレッポを結ぶ主要幹線道路も支配下に置いているという。

873とはずがたり:2015/06/02(火) 19:43:08

IS、モスルでひげそり禁止令 「違反者は収監」 イラク
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150601-00000053-jij_afp-int&pos=4
AFP=時事 6月1日(月)20時4分配信

【AFP=時事】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が、支配下に置くイラク北部モスル(Mosul)で、今月1日から男性のあごひげを義務化し、違反者は投獄すると宣言した。

IS、シリア最後のイラク国境検問所を掌握 「カリフ国」支配拡大

 ISはモスルでここ数週間にわたり、6月1日からあごひげを強制することを予告するビラを配布していた。ビラは「現代の理容師が行っていること、男性のひげをそることや切ることは、罪の共犯だ」と記している他、イスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の言行録「ハディース」を引用し、ムハンマドはひげそりを禁じていたと主張。さらに、「イスラム警察の兄弟たちのおかげで、ひげそり禁止令が発令された。違反者は収監される」と述べている。

「カリフ制国家」の樹立を宣言したISは、1年前に制圧したモスルをその「首都」と位置付け、軍事的拠点とするだけではなく、国家建設の実験場として、教育から店舗の営業時間まであらゆる規制を行っている。ISが制圧したイラクの他の都市と異なり、モスルには今も多くの民間人が閉じ込められた状態にあるため、空爆作戦の実行は困難だ。

 AFPの取材に仮名で応じたモスル市民の一人、ライス・アフメドさん(18)は、自分のあごにひげが生えていないことから、投獄されるのではないかと恐れていると語った。「年の割に自分はひげが生えるのが遅い。彼ら(IS)は自分たちの命令に逆らったり、命令を無視したりする者は誰にでも容赦ないから怖い」

 市内東部に住むタクシー運転手のナディム・アリさん(30)は、ひどい発疹の原因になるため、あごひげや口ひげを生やすことができない。アリさんは宗教警察に医師の診断書を提出したが「彼らはまったく気にしない。うち1人には、ひげをそるならば家の中にいた方がいいぞと言われた」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News

874チバQ:2015/06/02(火) 21:33:29
http://mainichi.jp/select/news/20150602k0000e030197000c.html
イラク:IS地域奪還へ支援要請 有志国会議で作戦説明へ
毎日新聞 2015年06月02日 12時58分(最終更新 06月02日 13時06分)
【ワシントン和田浩明】イラクのアバディ首相は、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)に対抗する米主導の有志国連合が2日、パリで開催する対策会議で、ISが制圧した西部アンバル県の県都ラマディの奪還作戦を説明し、各国の支援を求める。米政府高官が1日の電話による記者会見で明らかにした。

 スンニ派部族を戦闘員として取り込み、イラク軍や警察の要員確保を図り、奪還した地域の安定化のため国際基金への資金供与も求める見通しだ。米政府高官によると、スンニ派部族についてはアンバル県全体で約5000人がイラク政府側に志願しているという。

 ISに参加する戦闘員は、約100カ国から約2万5000人に達したと推定される。会議では、シリア、イラクへの流入が止まらない外国人戦闘員の阻止対策も協議する。米高官によると、外国人戦闘員のほとんどはシリアと約900キロの国境を接するトルコから流入しており、出身国政府との連携を強化し戦闘員の移動情報の把握を強める考えだという。

875チバQ:2015/06/03(水) 21:58:19
http://www.sankei.com/world/news/150603/wor1506030005-n1.html
2015.6.3 06:00
【トルコ総選挙】
エルドアン大統領、与党に肩入れ 権限強化の改憲へなりふり構わず

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 【カイロ=大内清】7日に国会(定数550)の総選挙が行われるトルコのエルドアン大統領が、憲法で規定される名目的な国家元首の立場を超え、なりふり構わぬ“選挙活動”を展開している。エルドアン氏が目指す大統領権限の強化に向けた憲法改正には、出身母体のイスラム系与党、公正発展党(AKP)の勝利が不可欠だからだ。総選挙は首相・大統領として約12年間、最高権力の座にあるエルドアン氏の信認を問う意味合いもありそうだ。

■異例の露出

 現地の報道によると、エルドアン氏はこのところ、AKP党首のダウトオール首相とともに各地の行事やAKP系の集会に出席して長時間の演説を行ったり、テレビのインタビューに応じたりして、選挙期間中としては異例の頻度でメディアに登場している。

 昨年の大統領就任で離党したとはいえ、長年、AKPを率いてきたエルドアン氏は、有権者にとって今も同党の「顔」だ。

 同氏は現在の議院内閣制から、大統領中心の政治体制への転換を目指している。そのためには総選挙でAKP(現有311議席)が憲法改正に必要な3分の2を超える367議席以上を確保するのが最も早道だ。自らの存在感を前面に押し出すことで、AKPの集票につなげる計算があるとみられる。

 これに対し、名目的な元首である大統領が特定の党に肩入れしてはならないとする憲法の規定を「無視している」(英字紙ヒュリエト・デーリー・ニューズ)との批判は強い。

■地方で支持

 エルドアン氏は2003年の首相就任後、急速な民営化とともに、開発が遅れていた地方部の整備を推進。国是である厳格な世俗主義を護持する軍や司法界の権威を弱めながら、イスラム色の強い政策も進めてきた。

 こうした姿勢は伝統的な価値観を重んじる地方部では広く支持を集めている。しかし、その過程では報道機関への統制など強権的な態度も目立ち、都市部では世俗主義が骨抜きとなるとの懸念もあり、反発は強い。13年6月には最大都市イスタンブールなどで大規模な反政府デモも起きた。

 エルドアン氏は外交面では11年以降、内戦下にある隣国シリアの反体制派を支援し、トルコは170万人を超す難民を受け入れてきた。ただ、内戦終結が見通せない中、野党などには、難民問題での財政負担が増大していることへの懸念の声も大きい。

■スキャンダル

 こうした中、同氏に批判的な論調で知られる左派系紙ジュムフリエトは5月29日、トルコ情報機関が秘密裏にシリア北部へ送ろうとしていた武器や弾薬がトルコの治安当局に押収された際のものとされる映像を公表した。こうした武器がシリアで支配地域を広げるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の手に渡っているのではないかとの疑惑も浮上している。

 これに対し、エルドアン氏は報道内容を否定。検察当局は同紙編集長への捜査に着手したが、選挙期間中に飛び出した新たなスキャンダルがAKPへの逆風となる可能性もある。世論調査では、11年の前回選で約50%だったAKPの得票率が40%台前半に落ち込むとの予測も出ており、同氏の思惑通り議席を上積みできるかは不透明だ。

     ◇

■レジェプ・タイップ・エルドアン氏 1954年生まれ。反共産主義の学生運動から政界に転じ、1994〜98年にイスタンブール市長を務めた。99年には国是である厳格な世俗主義に反し、イスラム原理主義を扇動する詩を公の場で朗読したとして収監。その後、公正発展党(AKP)を設立し、被選挙権を回復した2003年に国会議員に当選して首相に就任した。14年8月から大統領。

876チバQ:2015/06/03(水) 22:08:30
http://www.sankei.com/world/news/150603/wor1506030008-n1.html
2015.6.3 00:21
【トルコ総選挙】
大統領宮殿に「金の便座」? 激しさ増す中傷合戦





 トルコのエルドアン大統領は、首都アンカラ郊外の大統領宮殿のトイレに「黄金の便座」があると中傷され名誉を傷つけられたとして、最大野党の共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首を提訴する見通しだ。10万トルコリラ(約460万円)の賠償を求めるという。AP通信が2日、報じた。

 トルコでは7日投開票の総選挙を前に、中傷合戦が過熱。昨年完成したばかりの大統領宮殿は過剰な設備が話題になり、野党がやり玉に挙げている。

 エルドアン氏は黄金の便座などないと主張しているが、クルチダルオール氏は、賠償請求に応じない立場を示している。(共同)

877チバQ:2015/06/04(木) 20:53:07
http://www.sankei.com/world/news/150604/wor1506040010-n1.html
2015.6.4 07:07
【イスラム国】
「卑劣な水戦争だ」 「イスラム国」がダム閉門 イラク、干ばつの恐れ





 イラクからの報道によると、同国中西部アンバル州の当局者は3日、過激派組織「イスラム国」がユーフラテス川の水量を減らして治安部隊を攻撃しやすくするためダムの一部をせき止めていると述べ「卑劣な水戦争だ」と非難した。下流の同国南部で干ばつ被害が懸念されている。

 治安部隊は同組織が先月制圧した州都ラマディの奪還作戦を進め、市の周辺部で川を挟んで同組織と対峙している。しかし、水位低下によりゲリラ攻撃を受けやすくなり、警戒強化や部隊配置の見直しを迫られている。

 せき止められた水の一部は同川の支流からラマディ南方のハバニヤ湖に流入。政府は湖から別ルートで再びユーフラテス川に水を戻すよう試みているが、一時しのぎにすぎないという。

 政府側からは、水流を復旧させるため、せき止められたダムを爆撃すべきだとの意見も出ている。(共同)

878とはずがたり:2015/06/05(金) 12:11:13
戦闘員が3万人にて1万人殺されても攻勢強めれてるんだな。。

「イスラム国」の戦闘員1万人超殺害…掃討作戦
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150604-OYT1T50046.html?from=yrank_ycont
2015年06月04日 12時17分

 【ワシントン=今井隆】ブリンケン米国務副長官は3日、米国主導の「有志連合」が昨年8月にイスラム過激派組織「イスラム国」掃討作戦を開始して以来、1万人以上の戦闘員を殺害したことを明らかにした。

 フランスのラジオ局のインタビューに答えた。

 ブリンケン氏はまた、「イスラム国」の戦死者が増えていることは「いずれ大きな影響を与える」と語り、戦況の改善に自信を示した。有志連合による戦闘員の殺害数を巡っては、駐イラク米大使が今年1月、6000人以上との見積もりを明かしていた。

 一方、国防総省の広報担当者は3日、読売新聞の取材に「戦闘員の殺害数は、国防総省が作戦全体の成功を示すために使う基準ではない」とし、同省としての見積もりは公表しなかった。

 「イスラム国」の戦闘員数は約3万人とみられている。

2015年06月04日 12時17分

879チバQ:2015/06/06(土) 07:29:01
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150606/k10010105071000.html
トルコ 選挙集会で爆発2人死亡100人けが
6月6日 5時42分

トルコ 選挙集会で爆発2人死亡100人けが
トルコで、今月7日に行われる総選挙に向けた野党の集会で爆発が起き、2人が死亡、100人以上がけがをしたと伝えられており、選挙の妨害を狙ったテロという見方も出ています。
トルコ南東部のディヤルバクルで5日、野党のクルド系政党が7日に投票が行われる総選挙に向けた集会を開いていたところ、会場で爆発が起きました。
トルコのメディアは、地元選出の閣僚の話として、この爆発で2人が死亡、100人以上がけがをしたと伝えています。
ディヤルバクルはクルド系政党の強力な地盤として知られ、この日の集会は、デミルタシュ党首も参加した大規模のものでした。
爆発は会場内にあった変圧器の周辺で起きたということですが、50メートルほど離れた別の場所でも爆発が起きたという情報もあり、治安当局は、選挙の妨害を狙ったテロの可能性があるとみて詳しく調べています。
今回のトルコの総選挙では、大統領権限を強化するために憲法改正を目指している与党・AKP=公正発展党が改正に必要な議席数を獲得できるかが焦点となっています。
選挙戦では、クルド系政党が、2002年から単独政権を維持しているAKPや、エルドアン大統領の強権的な政治手法を批判して支持を広げ、「台風の目」になるとも伝えられてきただけに、クルド系政党の集会での爆発に動揺が広がっています。

880チバQ:2015/06/06(土) 09:21:29
http://www.afpbb.com/articles/-/3050519
「金の便座見つけてみろ」トルコ大統領、公邸批判の野党を招待
2015年06月02日 10:56 発信地:イスタンブール/トルコ
【6月2日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は1日、ぜいたくが過ぎるとして批判の的となっている大統領公邸に野党党首を招待し、「黄金の便座」を見つけ出してみろと迫った。もし見つかったら辞任してやるとまで主張している。

 約4億9000万ユーロ(約670億円)をかけて首都アンカラ(Ankara)郊外に新築された大統領公邸は、部屋数1150室。敷地は20万平方メートルに及び、米ホワイトハウス(White House)の30倍以上、仏パリ(Paris)のベルサイユ宮殿(Chateau de Versailles)より広い。エルドアン大統領の権威主義の象徴とみなされている。

 最大野党・共和人民党(Republican People’s Party、CHP)のケマル・クルチダルオール(Kemal Kilicdaroglu)党首は今月7日の総選挙の投票日を前に、大統領公邸は浪費にほかならないと繰り返し攻撃している。先月30日には、支持基盤の西部イズミル(Izmir)で開いた集会で、公邸のトイレには黄金の便座があると述べ、次のように大統領を批判した。

「大統領のために宮殿が建てられ、飛行機が次々と購入され、黄金の便座まで用意された。金ぴかのトイレに座りながら、どうやって国民の意思を代表できるというのか」

 これに対し、エルドアン大統領は東部ウードゥル(Igdir)で行った集会で真っ向から反論。「ならば、あなたを公邸見学に招待しよう。黄金の便座を一つでも見つけられたら、大統領を辞任してやる」と断言した。既に公式の招待状を送ったという。

 歴代のトルコ首相は、アンカラ市内チャンカヤ(Cankaya)地区にあるもっと控えめな公邸で執務してきた。首相を11年務めた後、昨年8月に大統領に選出されてから新公邸に移ったエルドアン大統領は、新公邸は急速に発展する現代のトルコを代表する「芸術作品」だとして、自身の選択を擁護している。(c)AFP

881チバQ:2015/06/06(土) 09:22:14
http://www.afpbb.com/articles/-/3050829
攻勢強めるIS、シリア北東部の主要都市ハサカに迫る
2015年06月05日 07:52 発信地:ベイルート/レバノン
【6月5日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は4日、シリア北東部で政府軍と激しい戦闘を繰り広げた後、主要都市ハサカ(Hasakeh)の入り口まで進攻した。ISは最近の戦闘で相次いで勝利を収めており、攻勢をさらに強めている。

 米軍主導の9か月に及ぶ空爆にもかかわらず、ISは最近また新たに支配地を拡大。その中にはシリアの古代都市パルミラ(Palmyra)や、イラク最大州アンバル(Anbar)の州都ラマディ(Ramadi)も含まれている。

 英国に拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表によると、ISは「ハサカの南で政府軍と激しく衝突した後、同市の入り口から500メートルの場所にまで迫っている」という。

 ラフマン氏は、3日に少なくとも6件の自爆攻撃があり、その後建設中の刑務所の建物や発電所を含むハサカ周辺の全ての軍事拠点をISが掌握したと伝えた。さらにISは4日遅く、ハサカ市の端にある軍事拠点のそばで自動車爆弾を爆発させたが、この爆発の死傷者に関する情報はまだ入っていないという。

 ハサカがISに制圧されれば、シリア北部の都市ラッカ(Raqa)に続き、シリアでISの支配下に入る2つ目の県都となる。(c)AFP/Maya Gebeily

882チバQ:2015/06/06(土) 09:47:39
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2015060501001847.html
バーミヤン「文化首都」に 経済復興へ観光客誘致目指す
 【バーミヤン共同】世界遺産の仏教遺跡群で知られるアフガニスタン中部の町、バーミヤンが南アジア地域協力連合(SAARC)で初の「文化首都」に選ばれ、5日、記念式典が開かれた。年内に開くさまざまなイベントを通じて町の魅力を発信し、減少傾向にある外国人観光客を誘致して同国の経済復興につなげることを目指す。

 近郊には同国初の国立公園に指定された湖群「バンデアミール」もあり、観光資源は豊富。一方、国内各地ではタリバンなどの反政府武装勢力によるテロが頻発し、治安改善のめどは立っていない。

883チバQ:2015/06/07(日) 10:45:31
http://www.sankei.com/world/news/150606/wor1506060044-n1.html
2015.6.6 22:39

トルコ総選挙、クルド系が「台風の目」 法定得票率達成で与党議席大幅減も

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選挙大会で支持者に手を振る、HDPのデミルタシュ共同議長=6日、イスタンブール(ロイター)
 【カイロ=大内清】トルコで7日、国会(定数550)議員選の投票が行われる。与党・公正発展党(AKP)が第1党の座を守るのは動かない状況ながら、今回の総選挙では「台風の目」として少数民族クルド人系の左派、人民民主党(HDP)が浮上。同党が法定得票率10%を達成して議席を獲得すれば、その分AKPが議席を大幅に減らすとみられており、AKPが過半数割れに追い込まれるとの観測さえ出ている。

 トルコの選挙では、得票率が10%に満たない政党は議席を獲得できない。このため少数派のクルド系政党はこれまで候補者を無所属で国会に送り込んできた。

 しかし昨年の大統領選で、同性愛者ら少数派の権利拡大などを訴えるHDPの候補が約9.8%の票を獲得。これに自信をつけたHDPは、今選挙を政党として戦うことを決めた。

 HDP支持者の約9割は、同国では差別的な待遇を受けることが多いクルド系だ。ただ、トルコ紙ヒュリエトなどによると、今選挙では、本来はHDP支持者ではない有権者の一部がHDP支持に回るとの見方が強い。両党はクルド系が多い南・東部で競合関係にあり、HDPの躍進はAKPの議席減に直結する。

 こうした動きの背景には、エルドアン大統領とその母体であるAKPによる長期支配への反発がある。

 2011年の前回選で326議席を獲得したAKPは、今選挙で定数の5分の3に当たる330議席を獲得すれば憲法改正の国民投票の発議が、3分の2の367議席まで伸ばせば単独での改憲が可能となる。

 エルドアン氏は現在の議院内閣制から大統領中心の政治体制への転換に向けた改憲を主張しており、実現すれば首相時代から約12年にわたって最高権力の座にある同氏の権勢がさらに強まることになる。このため、権力の一極集中を望まない層がAKPに歯止めをかけるためにHDPを支援しているというわけだ。

 13年にエルドアン氏の強権的な手法に反対するデモが起きた最大都市イスタンブールでは、若者らが中心となってHDPへの投票を呼び掛ける運動も登場。これに共鳴する男性(27)は「独裁者の誕生を阻止するためだ」と語る。

 ただ、クルド系が躍進することへの反発も予想される。5日には南部ディヤルバクルのHDPの集会で爆発があり2人が死亡。背後関係などは不明だが、選挙妨害の可能性がある。

 AKPを率いるダウトオール首相は選挙戦で、政府と対立する非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」とHDPが密接な関係にあるなどと批判。憲法で特定の党への肩入れを禁じられているエルドアン氏も、実質的にAKP支援の姿勢を打ち出している。

884チバQ:2015/06/07(日) 10:46:10
http://mainichi.jp/select/news/20150607k0000m030071000c.html
トルコ:与党の支持率低迷 7日総選挙
毎日新聞 2015年06月06日 21時46分(最終更新 06月07日 00時22分)

 【エルサレム大治朋子】7日投開票のトルコ総選挙(定数550)を前に、与党・公正発展党(AKP)の支持率が低迷している。選挙では、2002年から単独政権を握るAKPとエルドアン大統領の信任を問うもので、過半数割れすれば、政権は厳しい立場に追い込まれる。一方、躍進を見せる少数民族クルド系政党、国民民主主義党(HDP)を狙ったとみられる爆弾事件が頻発し、同党の勢力拡大を阻止しようとする攻撃との見方も出ている。

 エルドアン大統領は3日、地元テレビに出演し、「これまでの選挙のような興奮が見られない」と不満げに語った。最新の世論調査の平均値によると、AKPの支持率は41.1%、野党の共和人民党(CHP)は27.3%。クルド系のHDPは11.2%だった。

 今選挙の鍵を握るとみられるのがHDPだ。選挙は比例代表制で、全国平均得票率が10%を超えない場合、議席を得られない。HDPはこれまで10%を超えられず、その得票はAKPなどに回されてきたが、今回は10%を超え政党として55〜70議席を確保するとの予想がある。AKPはその分、大幅に票を減らす可能性がある。

 そのHDPに対しては、不審な爆発事件などが相次いでいる。地元メディアによると、5日夕、HDPが南東部ディヤルバクルで選挙集会を開催中、爆発が2回起き、少なくとも3人が死亡、100人以上が重軽傷を負った。若さと新鮮さで人気を集めるHDPのデミルタシュ共同党首(42)は地元メディアの取材に、「爆発現場の30メートル先にいたが無事だった。冷静な対応を呼びかけた」と語った。

 地元メディアによると、このほか5月16日にイスタンブール市内の2カ所の選挙事務所でテントが燃やされた。18日には南部メルシン、アダナ両県の選挙事務所で、前日に届けられた花瓶の中に隠されていた爆弾がほぼ同時に爆発。いずれも負傷者は出ていないが、容疑者も逮捕されていない。

 トルコ英字紙トゥデーズザマンは20日、「HDPへの攻撃が50カ所以上で起きている。(何者かが)挑発して暴力事件を誘発しようとしている」との論評を掲載した。一方で政府関係者は「自作自演で同情票集めだ」などと述べている。

 【ことば】トルコのクルド人

 クルド人はトルコやイラク、イランなどにまたがる国境地帯に2000万〜3000万人が暮らしており、「国家なき最大の民族」とされる。トルコには1000万人以上が居住しているとされる。トルコはクルド語の放送や教育を禁じるなど抑圧政策をとり、クルド人は分離独立を求めて武装闘争をした時代もあった。しかし、加盟を目指す欧州連合(EU)が人権問題として批判を強めたため、02年に人権改善関連法案が可決されるなど近年は改善がみられている。

885チバQ:2015/06/07(日) 19:02:45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150607-00000525-san-asia
ヒンズーVSイスラムなど宗教対立が激化 「政教分離と他宗教の融和」どうなる?
産経新聞 6月7日(日)17時26分配信

ヒンズーVSイスラムなど宗教対立が激化 「政教分離と他宗教の融和」どうなる?
インド各州(写真:産経新聞)
 ヒンズー至上主義者とされるモディ首相は、ヒンズー教徒が国民の約8割を占めるインドで保守派の強い支持を得る。一方で、イスラム教徒を狙い撃ちにしたような政策が打ち出されたり、キリスト教徒に対する暴力事件が続発したりするなど、インドが国是とする「政教分離と多宗教の融和」は大きく揺るがされている。

 「インド人民党(BJP)の議員7人がデリーの大統領府に行き、法案成立を願い出たんだ。それで、19年間棚上げになっていた法案にムカジー大統領が署名してしまった。モディは、われわれイスラム教徒を標的にしたのだ」

 インド最大の商業都市ムンバイの街角で肉屋を経営する「ボンベイ郊外牛肉販売業者福祉協会」会長でイスラム教徒のモハンマド・アリ・クレシ氏は、うらめしそうに語った。

 ムンバイを擁する西部マハラシュトラ州では今年3月、ヒンズー教徒が神聖視する牛に関し、食肉処理や肉の販売を禁止する「動物保全法」の改正が行われた。神聖視の対象だった雌牛に加え、雄牛も食肉処理や肉の販売を禁じる対象となった。違反すれば最高で禁錮10年を科せられる。

 この州では昨年、「モディ人気」の波に乗って、BJPが地方議会選で勝利し、19年前に議会で可決されながら放置されていた法案を成立させたのだ。

 これにより、食肉処理に携わる州内のイスラム教徒を中心とする約10万人が影響を受けた。ヒンズー教徒も、鶏肉やヤギ肉に比べて安価な牛肉を常食とする不可触民などの貧困層が貴重なタンパク源を失い、皮革加工業者も打撃を受けた。

 クレシ氏は「家畜として役に立たなくなった牛を食肉用として売り、稼ぎの一部にしていた農民も苦しんでいる。農民の自殺者が増えるだろう」と語気を強めた。ムンバイやその近郊では同法改正に抗議する反政府デモが頻発している。

 法案の成立をモディ氏が主導した証拠はないが、モディ氏が了解しなければ大統領は法案に署名しなかっただろうというのが一般的な見方だ。しかも、モディ氏が州首相を務めたグジャラート州では、同氏の主導で同様の規制強化が実現。ニューデリー近郊のハリヤナ州でも今年、似たような法規制が打ち出された。

 ラジナット・シン内相は、こうした法律を全国に広げるため、最善を尽くすとまで発言している。

 インドの右翼団体、世界ヒンズー評議会(VHP)のラクシュミナラヤン・チャンドク氏も「牛を殺すことは文化的に許されない。私たちは法案成立を長い間要求してきた。インドはモディ氏の下で経済的にも文化的にも世界の強国になるだろう」と歓迎する。

 デリー首都圏の聖セバスチャン・カトリック教会。ここでは昨年12月1日、放火事件が発生した。焼けただれた建物は今もそのままだ。ヒンズー過激主義者の犯行とみられるが、警察の捜査は進まない。

 「これは教会だけでなく、国民の平等をうたった憲法に対する放火だ」とアンソニー・フランシス神父は憤った。

 西ベンガル州では2月、70歳の修道女がヒンズー過激主義者とみられる集団に性的暴行を受けた。カトリック教会管区によれば、昨年5月のモディ政権発足から1年間で全国で起きた、キリスト教徒への暴力や脅迫、嫌がらせは約150件で、以前に比べ急増した。

 教会の広報担当者は「モディ氏からは、過激主義者を非難する強い言葉が聞こえてこない。それどころか、政権幹部からはキリスト教の布教活動を批判する発言まで聞かれる。これでは、過激主義者をつけあがらせるだけだ」と話す。

 インド独立の父、マハトマ・ガンジーのひ孫で評論家のトシャール・ガンジー氏は「民主的政府は、すべての市民のために働かなければならない。2年目のモディ政権はより厳しい状況に置かれるだろう」と警告した。(ムンバイ 岩田智雄)

886とはずがたり:2015/06/07(日) 19:10:12
>>885
>鶏肉やヤギ肉に比べて安価な牛肉
そうなんですねぇ。。

887チバQ:2015/06/08(月) 20:42:07
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150608-00000009-jij-eurp
与党AKP、過半数割れ=大統領の権限強化困難に―トルコ総選挙
時事通信 6月8日(月)4時44分配信

 【アンカラ時事】トルコ総選挙(一院制、定数550)は7日、即日開票され、アナトリア通信によると、開票率99.9%の段階で、エルドアン大統領が実権を握るイスラム系与党・公正発展党(AKP)が、2002年の政権獲得以来初めて過半数を割ることが確実になった。第1党の座は維持するものの、他党との連立か少数与党かの選択を迫られる。
 また、クルド系政党の国民民主主義党(HDP)が、国会での議席獲得に必要な全国得票率10%を上回り、初めて政党として議席を得る見通しとなった。HDPは従来の選挙で、候補を無所属で出馬させていた。
 エルドアン氏は、現行の議院内閣制から強い権限を持つ大統領制への移行を目指しているが、そのための憲法改正には最低でも定数の6割の330議席が必要。今回の選挙の結果、AKPだけで改憲を実現するのは不可能となり、エルドアン氏が早期の解散総選挙に打って出る可能性が早くも指摘され始めた。

888チバQ:2015/06/08(月) 20:44:08
http://www.sankei.com/world/news/150608/wor1506080014-n1.html
2015.6.8 08:52
【トルコ総選挙】
トルコ与党、過半数割れ クルド系躍進、エルドアン大統領に打撃

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トルコ総選挙でクルド人系の国民民主主義党(HDP)に声援を送る支持者たち=7日、イスタンブール(AP=共同)
 【イスタンブール=大内清】トルコの国会(定数550)議員選は8日未明、開票が進み、現地メディアによると開票率約97%でイスラム系与党・公正発展党(AKP)の得票率は約41%にとどまり、過半数割れが確実となった。AKPが過半数割れとなるのは2002年に政権を取って以降、初めて。憲法改正で大統領権限の強化を目指していたAKP出身のエルドアン大統領にとっては大きな打撃となる。

 トルコ紙ザマン(電子版)の開票速報によると、AKPは得票率が約5割だった前回選(2011年)より約70議席少ない257議席前後となった。第1党の座は確保したものの、政権維持には他党との連立が必要となり、03年から最高権力の座にあるエルドアン氏が主張する、議員内閣制から大統領中心制への移行に向けた改憲は難しい状況となった。

 一方、「台風の目」として注目を集めていた少数民族クルド人系の左派政党、人民民主党(HDP)は焦点だった法定得票率10%を上回る約13%で80議席前後を獲得。HDPが躍進した分、AKPの議席が減少した格好だ。

 HDPのデミルタシュ共同議長は7日夜、「大統領制をめぐる議論は、これで決着が着いた」と述べ、エルドアン氏とAKPが目指す改憲論議は頓挫したとの見方を示した。

 最大都市イスタンブールでは7日夜、車のクラクションを鳴らしてAKP過半数割れを祝う反AKP派の市民が目立った。

889チバQ:2015/06/08(月) 20:45:21
http://www.asahi.com/articles/ASH681PPKH68UHBI001.html
トルコ総選挙、与党過半数割れへ 「強い大統領」にNO
イスタンブール=春日芳晃2015年6月8日11時10分
 トルコ総選挙(定数550)は7日、投開票が行われた。現地メディアの独自集計によると、エルドアン大統領の支持基盤の与党・公正発展党(AKP)は第1党を維持するものの、2002年の政権発足以来、初めて過半数を割ることが確実となった。エルドアン氏が目指す強い権限を持つ大統領制の実現に、国民がノーを突きつけた形だ。

 トルコのニューステレビ局NTVの集計(8日午前4時現在)によると、開票率100%で、イスラムの伝統を重視する与党AKPは53議席減の258議席。野党勢力は世俗派の共和人民党(CHP)が7議席増の132議席▽トルコ民族主義を掲げる民族主義者行動党(MHP)が29議席増の81議席▽少数民族クルド系の人民民主主義党(HDP)が50議席増の79議席。

 AKPは今回、エルドアン氏の意向を受け、大統領の権限を強化する憲法改正を最優先公約の一つに掲げた。憲法改正案を国民投票にかけるのに必要な330議席に届かなかったうえ、過半数も割り込み、同氏の影響力低下は必至だ。

http://www.cnn.co.jp/world/35065573.html
トルコ総選挙、与党AKPが過半数割れ 連立交渉難航か
2015.06.08 Mon posted at 12:02 JST

イスタンブール(CNN) 7日に投開票が行われたトルコの議会選挙(定数550議席)で、エルドアン大統領率いる保守系の与党、公正発展党(AKP)は第1党の座を維持したものの過半数には届かず、他党との連立政権が組まれる見通しとなった。
国営アナドル通信によると、開票率98%の時点でAKPの得票率は41%で、259議席を確保するにとどまった。
2002年にAKP政権が発足して以来、他党との連立を余儀なくされる見通しとなったのは初めて。野党2党は連立政権には加わらないと公約していることから、連立交渉は難航も予想される。
AKPは今回の選挙で330議席を確保して、憲法改正の是非を問う国民投票を実施したい意向だった。しかし過半数を割り込んだことで、エルドアン大統領が提案している首相府から大統領への権限委譲は実現が難しくなった。
エルドアン大統領の支持率が低下した反動で、クルド人系の国民民主主義党(HDP)の得票率は目標の10%を上回って12%前後に達する見通しとなった。

890チバQ:2015/06/08(月) 20:48:21
http://www.afpbb.com/articles/-/3051035
トルコ総選挙、与党が02年以降初の過半数割れ 大統領に打撃
2015年06月08日 10:23 発信地:イスタンブール/トンガ
【6月8日 AFP】7日投開票のトルコ総選挙(一院制、定数550)で、イスラム系与党・公正発展党(Justice and Development Party、AKP)が過半数の議席に達しないことが確実になった。大統領権限の拡大を目指すレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領にとって厳しい打撃となった。

 前回2011年の総選挙で50%近くの得票率を記録したAKPは、今回も最多の得票を集めたものの得票率は約10ポイント下がった。トルコの選挙制度の下でこれは、AKPは政権に就いた2002年以降初めて連立政権を組む必要が生じたことを意味する。

 一方、クルド系政党の国民民主主義党(HDP)は議席獲得に必要な法定得票率10%をやすやすと超えた。開票率99.9% 時点の当局発表によると、各党の得票率はAKPが41%、最大野党・共和人民党(Republican People’s Party、CHP)が25%、民族主義者行動党(MHP)が16.5%、HDPが13%となっている。

 各党が占める議席はAKPが258議席、CHPが132議席、MHPが81議席、HDPが79議席になるとみられている。投票率は86%だった。(c)AFP/Stuart WILLIAMS/Dilay GUNDOGAN

891チバQ:2015/06/08(月) 20:51:50
http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKBN0OO0W2.html
トルコ与党、連立政権樹立目指す 早期の総選挙も選択肢=副首相
2015年6月8日18時52分
 [アンカラ 8日 ロイター] - トルコのクルトゥルムシュ副首相は8日、与党・公正発展党(AKP)は連立政権の樹立を目指すが、失敗に終われば早期の総選挙実施も選択肢になり得るとの考えを明らかにした。7日の総選挙ではAKPの議席が過半数を割り込んだ。

 副首相は記者団に「首相は期限内に連立政権を発足させることができると考える」と述べた。AKPを除外した連立政権の樹立は不可能とも指摘した。

892チバQ:2015/06/08(月) 21:01:57
http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_all&k=20150608032823a
トルコ大統領、1150室の公邸建設の理由は「旧公邸のゴキブリ」


【イスタンブールAFP=時事】もし家やオフィスにゴキブリが住み着いたら、普通の人は殺虫剤をまくか、害虫駆除業者を呼ぶだろう。
 しかしトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領は、もっと抜本的な解決法にたどり着いたようだ。大統領はインタビューで、以前の公邸にはゴキブリが住み着いていたので、新しい大統領公邸が必要だったと主張した。(写真は新築の公邸内で写真撮影に臨むエルドアン大統領)
 首都アンカラ郊外に6億1500万ドル(約772億円)をかけて建てられた公邸は、悪趣味かつ行き過ぎた無駄遣いだとして野党から痛烈に非難された。
 しかしエルドアン大統領は、5日夜にテレビ局「Aハベル」が放映したインタビューで、1150室あるこの公邸を建てたのには切実な理由があると述べた。
 エルドアン氏が2003〜14年の首相在任中に過ごした首相官邸はゴキブリがはびこっていたという。「古い首相官邸に招待客が来て、バスルームでゴキブリに遭遇する…だから私たちはこの公邸を建てたのだ」
 「そんな場所がトルコの首相官邸にふさわしいだろうか?ゲストを招けるとでも?そんな状況を見たらなんと言われるだろうか」
 エルドアン大統領はこれまでもずっと公邸の新築について、自身が目指す新たなトルコのシンボルとしてふさわしいと主張してきた。すでにロシアのウラジーミル・プーチン大統領やローマ・カトリック教会のフランシスコ法王を公邸に迎えている。
 大統領は今年、要人たちを迎える儀仗(ぎじょう)兵として、2000年にわたるチュルクの諸王朝を象徴する16種類の甲冑(かっちゅう)に身を包んだ兵士たちを登場させた。きらきらと輝くヘルメットをかぶり、やりを握りしめ、うち何人かは人工的なあごひげを付けている兵士たちの姿は、物笑いの種となってしまった。
 選挙を経て昨年8月に大統領に就任したエルドアン氏は新公邸に引っ越し、アフメト・ダウトオール現首相は旧大統領官邸に引っ越しを済ませた。以前の首相官邸はからっぽのままだ。
 先日、最大野党・共和人民党のケマル・クルチダルオール党首が新大統領公邸に「黄金の便座」があると非難した際には、大統領はクルチダルオール党首を公邸に招待し、実際に見つけられれば辞任してやると迫った。また、黄金のトイレ発言で誹謗中傷されたとして、10万トルコリラ(約470万円)の損害賠償を求めて同党首を訴えた。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2015/06/08-13:26)

894とはずがたり:2015/06/09(火) 10:11:15
アサドとアルカイダとイスラム国が群雄割拠,不毛だなぁ・・・(´・ω・`)

http://news.goo.ne.jp/topstories/world/187/8842178b53dada878354257ccf41a689.html
アサド政権の空爆で49人死亡=シリア
(時事通信) 06月08日 21:41

 【カイロ時事】在英のシリア人権監視団などによると、シリア北西部イドリブ県のジャヌディアで8日、アサド政権の軍部隊が広場を空爆し、子供6人を含む少なくとも49人が死亡した。

 同県では国際テロ組織アルカイダ系の反体制派「ヌスラ戦線」などが勢力を拡大。歯止めをかけようとする政権側との間で激しい交戦が続いている。

895チバQ:2015/06/09(火) 19:26:26
http://www.47news.jp/47topics/e/266040.php
【トルコ総選挙】「独裁者」エルドアン大統領、求心力に衰え 過半数割れの与党、支持者離れも



 トルコの公正発展党の集会で、初代アタチュルク大統領のポスター(左)と並ぶエルドアン大統領のポスター=5月17日、イスタンブール(AP=共同)
 トルコ与党、公正発展党(AKP)が過半数を割り込んだ総選挙結果は、強権姿勢から「独裁者」と呼ばれてきたエルドアン大統領(61)の求心力や人気の衰えを浮き彫りにした。政治的な影響力の低下は避けられず、支持者のAKP離れが進む恐れもある。
 「トルコはぎりぎりのところで引き返すことができた。きょう独裁者を生み出す大統領制の議論に終止符が打たれた」
 AKPを過半数割れに追い込んだ少数民族クルド人系の左派、国民民主主義党(HDP)のデミルタシュ共同党首は7日夜の記者会見で勝利宣言し、こう強調した。
 昨年8月、首相から大統領にくら替えを果たしたエルドアン氏にとって、大統領がより実権を持つ制度への移行は長年の悲願。総選挙でAKPのマニフェストにも盛り込まれた。
 2002年に誕生したAKP政権下で国民1人当たりの国内総生産(GDP)は3倍に伸び、恩恵を受けた国民の支持が長期政権を支えてきた。だが、近年は成長率が低迷、物価上昇や失業問題など、失速する経済への対策が政権の課題となっていた。

 しかし、世論調査でAKPの苦戦が伝えられたとき、エルドアン氏が訴えたのは大統領制移行の重要性。有力な支持基盤であるクルド人を不用意に挑発する発言をし、AKP離れを加速させた。
 選挙期間中には、エルドアン氏の宗教庁長官に対する独善的な言動も話題になった。長官が公用車として配備された高級外車が高価過ぎるとして使用を辞退すると、エルドアン氏は激怒。防弾装備を備えたより高級な車両を長官に配備した。
 昨年、首都アンカラ郊外に完成したばかりの大統領宮殿は「独裁の象徴」と批判される。敷地は東京ドーム4個分以上の広さに相当する20万平方メートル。部屋の数は千を超え、電気代だけで毎月120万トルコリラ(約5400万円)かかるとされる。
 世俗派紙ジュムフリエトのコラムニスト、アフメト・インセル氏は地元テレビで「エルドアン氏抜きのAKPを再構築すべきだ」と訴えた。(イスタンブール共同=橋本新治)
(共同通信)
2015/06/09 13:50

896チバQ:2015/06/09(火) 19:28:55
http://mainichi.jp/select/news/20150609k0000m030131000c.html
トルコ総選挙:「反大統領」で野党団結 与党過半数割れ
毎日新聞 2015年06月08日 23時52分(最終更新 06月09日 00時53分)

 【エルサレム大治朋子】7日投開票されたトルコ国会(1院制、定数550、任期4年)の総選挙は、アナトリア通信によると、イスラム系与党の公正発展党(AKP)は258議席(得票率40.8%)と過半数を割った。2002年以来続くAKPの単独政権で過半数割れは初めて。第1党は維持した。強い権限を有する実権型大統領制への移行を図ろうとした政権側に野党が団結。「反エルドアン大統領」を掲げて変革の波を起こした。

 AKPは今後、少数与党のまま政権維持を図るか、他党との連立協議に入るかを決める。地域大国であるトルコで政治が混乱すれば、中東情勢に影響を与えそうだ。

 中道左派で世俗主義の野党、共和人民党(CHP)は132議席(現在125議席)を獲得。右派の民族主義者行動党(MHP)は80議席(同52議席)を得るなど野党は軒並み議席を伸ばした。特に躍進したのが左派系の少数民族クルド系政党、国民民主主義党(HDP)だ。得票率約13%で、80議席(同29)を確保した。

 トルコ総選挙は全国平均得票率が10%未満の政党は議席を得られない。クルド系政党は02年の選挙で候補を出したが10%に達せず、得票はAKPなどに配分された。

 07年の選挙以降は無所属で出馬し、当選後に政党に参加した。しかし、昨年夏の大統領選でHDPのデミルタシュ共同党首(42)が予想を上回る9.76%を獲得。「追い風」と捉えたHDPは今回、初めて候補者を擁立。クルド色を薄め、リベラル派や若者を広く取り込み「勝負に出た」(支持者)。

 イスタンブール市の無職、アリ・ドゥランさん(29)は、毎日新聞の現地助手の取材に「CHP支持者だが、今回はHDPに投票した。AKPによる権力の独占をやめさせるためだ」と語った。HDPが10%未満に終われば、得票がAKPに流れてしまうからだという。

 また、右派MHPを支持するセダット・ホジャオールさん(35)も「反エルドアンで人々が団結した結果だ」と語る。エルドアン氏は今回、政治的中立が求められる大統領でありながら全国を遊説し、実権型大統領制への移行を訴えた。このため、有権者は「権力集中への危機感」を強めたという。

 国民とのズレ拡大

 クルド系「国民民主主義党(HDP)」エセンユルト地区共同代表、マフムード・チャカン氏の話 AKPは2002年に政権を取った当初は公約を実現していたが、次第に文化や民族の多様性を受け入れなくなった。クルド民族との和平も実行には移されなかった。

 AKPと国民の認識のズレは徐々に拡大した。今回の選挙では、政治的に中立であるべき大統領が自ら実権型大統領制への移行を訴え、終盤では(イスラム教の聖典)コーランを手に演説していた。

 信仰心のあつい人々の支持を得ようとしたとみられるが、多くの人々が(トルコの国是である)政教分離に反する行為だと批判した。

 HDPのデミルタシュ共同党首は、エルドアン大統領によるこれ以上の権力独占を許してはいけないと訴え「反エルドアン」を掲げた。HDPが支持を集めたのは、デミルタシュ共同党首が国民の懸念や恐れを代弁したからだ。

897チバQ:2015/06/09(火) 19:30:20
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/150609/cpd1506090500002-n1.htm
トルコ総選挙、与党が過半数割れ エルドアン政権に打撃 (1/2ページ)
2015.6.9 05:00
 7日に行われたトルコ国会(一院制、定数550)の総選挙で、エルドアン大統領率いる与党・公正発展党(AKP)は過半数を獲得できなかった。同大統領には打撃となり、10年余り続いた同国の政治的安定が脅かされる恐れがある。

 トルコのアナトリア通信が公表した暫定結果によると、99%開票時点でAKPは258議席とみられ、単独政権に必要な議席数を18下回っている。AKPは2002年以来、単独政権を維持してきた。

 AKPの過半数割れが確実となったことで、大統領職の権限強化を目指していたエルドアン氏の計画が行き詰まる可能性がある。同氏は10年余り首相を務めた後、昨年大統領に就任した。

 開票が進む中、8日の早い段階で通貨リラは過去最低水準に下落した。

 今後数週間以内に想定されるシナリオのうち5つを以下に提示する。

 第1のシナリオは、再選挙。トルコの憲法では、与党が議会で過半数の議席を取得できなかった場合、大統領は総選挙から45日以内に再選挙を求めることができる。エルドアン大統領がそれを望むかどうかは不明だ。

 第2は、過半数に満たない単独政権。トルコなどの民主国家では、政府が過半数の議席を得られなかった例は過去にもある。こうした政権は一定票獲得を目的とした特別な連合の結成などにより政権運営を継続できる。クレディ・スイスは7日のリポートで、過半数に満たない単独政権が「もっともありそうなシナリオ」としつつも、向こう1年半前後で再選挙になる公算が大きいと指摘している。

 第3は、民族主義者行動党(MHP)との連立政権だ。野党第2位のMHPとAKPには共通点も多い。いずれの政党も貧しい地域の敬虔(けいけん)なイスラム教徒から支持を集め、西側の同盟国に対して懐疑的な立場を示している。MHPのバフチェリ党首は総選挙後に連立政権の可能性について難色を示したが、否定もしていない。

 第4は、人民民主主義党(HDP)との連立政権。今回の総選挙で大勝利を収めたのは、獲得議席が初めて10%を上回ったクルド系政党のHDPだ。HDPのデミルタシュ党首は7日夜にAKPとの連立の可能性について否定した。一方、AKPは歴代政権や主要野党よりもクルド人問題について寛容な姿勢を示している。

 第5のシナリオは、その他野党との連立政権だ。最大野党の共和人民党(CHP)との連立政権はほぼないと見られている。MHPとHDPが敵対していることから、議席を獲得した野党3党が組む可能性は低いが、理論的には野党による過半数政党結成も可能だ。(ブルームバーグ Onur Ant、Selcan Hacaoglu)

899チバQ:2015/06/09(火) 19:42:59
http://www.sankei.com/world/news/150608/wor1506080024-n1.html
2015.6.8 20:46

「本当の敗者はエルドアン(大統領)だ」 トルコ総選挙で敗れた与党 強権手法に高まる不満

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メディアのインタビューに答えるエルドアン大統領=7日、イスタンブール(ロイター)
 「本当の敗者はエルドアン(大統領)だ」。第2党の共和人民党(CHP)幹部は7日夜、こう断じた。

 与党・公正発展党(AKP)の創設者であるエルドアン氏は2003年、補欠選挙で当選してすぐに首相に就任して以降、選挙では連戦連勝を続けてきた。

 首相在任中は国際通貨基金(IMF)主導の構造改革路線を前政権から引き継いで経済の安定化を実現。その成果を都市部に比べて開発が遅れていた地方部に手厚く分配し、支持基盤を強固なものとしてきた。

 その一方でエルドアン氏は、自身に批判的なメディアへの統制を強めるなど強権的な手法を多用し、AKPと財界の癒着や汚職をめぐる疑惑も後を絶たなかった。政敵を排除するなどしてAKP内で絶対権力を確立した同氏は、オスマン帝国時代の王になぞらえて“スルタン”と呼ばれた。

 「民主主義はバスのようなもの。目的地に着いたら降りればいい」

 エルドアン氏はかつて、ヨルダンのアブドラ国王にこう語ったと伝えられたことがある。民主主義は権力掌握の手段としかみなしていないとも受け取れる発言だ。AKPが今回総選挙で大統領権限の強化に向けて改憲を主張したことは、野党や反AKPを支持する市民には「危険な野望」と映ったようだ。

 総選挙では、内戦下のシリアに接する南部でAKPが大きく票を減らした。シリア反体制派を支援し、170万人超の難民を受け入れてきたエルドアン氏の対シリア政策への不満が強いことも明らかとなった。

 AKPの過半数割れで、改憲論議がひとまず頓挫したことは間違いない。昨年、大統領となったばかりのエルドアン氏がレームダック(死に体)に陥るとの見方さえある。最大都市イスタンブールでは7日夜、反AKP派の市民らが花火を打ち上げるなどして同党の過半数割れを祝った。

 一方で、どのような組み合わせになっても、イデオロギーや民族的な支持基盤が異なる各党が連立を維持するのは困難とみられる。政治が不安定化すれば、それを是正するとの名目でエルドアン氏が早期の解散・総選挙に動くとの観測もあり、手負いの“スルタン”の闘争は今後も続く可能性が高い。(大内清)

900チバQ:2015/06/09(火) 20:11:28
http://jp.wsj.com/articles/SB10913733382003054274504581036591922082706
トルコの先行きに不安-難航必至の連立交渉
【イスタンブール】トルコで10年強ぶりに連立政権が形成される見通しとなった。経済上、国家安全保障上の課題が山積する中で、同国は長期的に不透明な状況が続くのではないかとの不安が強まっている。

トルコ総選挙で与党が過半数割れ=クルド系が初議席
 7日行われた総選挙により、与党・公正発展党(AKP)は2002年に政権の座に就いて以降初めて議席が過半数を割り込み、同党の指導者らは野党との新政権づくりに取り組むことになった。その結果、投資家は政治的リスクの高まりに身構え、為替市場ではトルコリラが過去最安値に下落し、株式市場では売り物が殺到した。

 AKPの幹部らは、野党との連立政権づくりに入る意向を表明している。月内に新議会が招集された後、45日間で連立政権を形成する必要があり、それができなければ再び総選挙が行われる。ヌマン・クルトゥルシュ副首相は「現段階では連立政権の発足に向け取り組む」と述べた。エルドアン大統領は、すべての政党に民主主義体制の安定を堅持するよう呼び掛ける声明を発表したが、7日に投票所に足を運んで以降公式の場には姿を現していない。

 AKPの3期にわたる単独与党の時代は終わりを告げ、トルコは政治的協調の時代を迎えるのか、それとも連立政権の樹立に失敗しやり直し総選挙となり、政治的分裂の時代に向かうのかの岐路に立たされている。折りしもトルコは、経済成長が急激に鈍化し、同国南部国境が過激派イスラム国(IS)の脅威にさらされ、反体制派のクルド人勢力との和平交渉は脆(もろ)さを抱えるなど、さまざまな難問が持ち上がっている。

 一方、トルコの西側同盟国は総選挙結果をひそかに歓迎しており、西側外交官らは、ぎくしゃくしていた米国や北大西洋条約機構(NATO)加盟各国、欧州連合(EU)との関係改善へ期待を表明している。これらの外交官によれば、シリアをめぐる西側諸国との政策の相違や、ISに対する米国主導の有志連合国との溝が狭まる可能性がある。トルコはISに対する軍事作戦への支援が及び腰であることから、西側同盟国はいら立ちを募らせている。

 フランシス・リチアドーネ元駐トルコ米大使は、「トルコの政治は混乱するだろう。経済問題も地域問題も難しい。しかしトルコはそれら難問をうまく処理できる態勢が整っている」とし、「今回の総選挙の結果はトルコにとって良いことだろう」と語った。マルティン・シュルツ欧州議会議長も「総選挙はトルコに、分裂から対話に向かい、チェック・アンド・バランスを強化する機会を与えた」と歓迎した。

 しかし連立政権の形成は容易ではなさそうだ。AKPは、主要3野党のどれと組んでも議席は過半数に達するが、連立政権入りの可能性があるのは極右の民族主義者行動党(MHP)だけだ。ただ、MHPは、クルド人過激派組織との和平交渉を打ち切るとともに、エルドアン大統領の政界からの事実上の引退を求めている。

 AKP党首のダウトオール首相は9日にエルドアン大統領と会談する見通しで、エルドアン大統領は同首相に連立政権づくりを委ねるとみられている。

902とはずがたり:2015/06/09(火) 23:27:17
死者23万人に=シリア内戦
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/68/d282f71b6235b01af2d70ca75cfab843.html
(時事通信) 20:31

 【カイロ時事】在英のシリア人権監視団は9日の声明で、内戦が続くシリアでの死者が23万人を超えたことを明らかにした。2011年3月に大規模な反政府運動が起きて以降、情勢悪化に歯止めがかからない状況だ。

 監視団によれば、8日時点での死者数が23万618人に達した。この中には、アサド政権や過激派組織「イスラム国」に拘束されて行方不明になった人々は含まれておらず、実際の死者数はさらに多いとみられる。

903とはずがたり:2015/06/09(火) 23:55:47

勢力圏拡大止まらず=日本の面積に匹敵か―「イスラム国」台頭1年
時事通信社 2015年6月9日 20時16分 (2015年6月9日 23時52分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20150609/Jiji_20150609X598.html

 【カイロ時事】過激派組織「イスラム国」が2014年6月にイラク北部モスルなどを制圧し、イラクとシリアにまたがる地域で国家樹立を宣言して1年。米軍主導の有志連合による空爆にもかかわらず、同組織は両国で猛威を振るい続け、リビアなど各地の過激派からも忠誠表明を取り付けて勢力圏を拡大させている。
 同組織はインターネット上に最近公開された英字機関誌「ダビク」の中で、イラクとシリアの支配地域に加えて「パキスタン、ナイジェリア、リビア、イエメン、(エジプト東部)シナイ半島の多くの地域が、黒い旗の下で一体化した」と主張。昨年6月10日にモスルを掌握してからの急速な台頭を自賛した。
 AFP通信によると、フランスの地理学者でシリア情勢に詳しいファブリシュ・バランシュ氏は、イラク、シリア両国での支配地域が30万平方キロ近くに達したと分析する。事実なら、両国以外で忠誠を誓った各国の過激派の支配地域も含め、日本の面積(約38万平方キロ)に匹敵する勢力圏を有することになる。
 ブリンケン米国務副長官は3日、仏ラジオ局のインタビューで、これまでの米軍主導の有志連合による空爆作戦によって「イスラム国」のメンバー1万人以上を殺害したと語った。戦闘員は3万人程度と見積もられ、その3分の1に相当する。指導者のバグダディ容疑者についても一時、空爆で負傷したとの情報が飛び交った。
 しかし、これまでのところ組織に大きなほころびは見られない。それどころか同組織は、5月にイラク中西部アンバル州の州都ラマディやシリア中部の遺跡都市パルミラを相次いで制圧。イラク北部ティクリートを同国軍が奪い返した3月ごろと比べ、勢いを盛り返しているように映る。
 背景には外国人参加が途絶えていない上、イラクやシリアの政権に批判的な制圧地域の住民からの支持を断ち切れないという事情がある。有志連合の政策調整に当たるアレン米大統領特使は「イスラム国のイデオロギーを打ち負かすには1世代、あるいはそれ以上かかるだろう」と厳しい見通しを示している。

904チバQ:2015/06/10(水) 23:20:20
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150610-00000032-jij_afp-int
「イスラム国」支配下の1年、モスル住民に広がる絶望
AFP=時事 6月10日(水)15時28分配信

【AFP=時事】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が先月、イラク西部ラマディ(Ramadi)を制圧したとき、アブ・ヤサールさん(44)は、自分が住む北部モスル(Mosul)がIS支配から解放される見込みがさらに遠のいたと落胆した。


 イラク第2の都市モスルは最大の要衝とされ、ISとの戦いにおける最終決戦の場になるとみられている。だがモスル市民たちは、「最後の奪還目標」とされることによって、自分たちの番が最終的に回ってこないのではないかと恐れている。ラマディでのイラク政府軍の撤退の仕方は、昨年6月にIS系勢力にほとんど抵抗することもなくモスルを奪われた政府側の大敗を思い起こさせた。

 今年4月に北部ティクリート(Tikrit)を奪還した政府軍は、モスルよりも望みがある目標として、アンバル(Anbar)州の奪還作戦を開始。だが政府軍は進撃するどころか、さらなる領土を奪われたため、住民らの期待は失われた。「モスルに関しては、解放に向けた政治的意思が弱いように思える」とアブ・ヤサールさんは語った。

 イラクや米国の当局は、モスル奪還の時期を何度も発表してきた。当初は2014年末までにとされていたのが、今年4〜5月へと延期され、さらに2015年末へと延ばされた。今や両政府ともより慎重になっており、奪還計画は白紙に戻ったようにも思える。

 政治リスクに関する研究・コンサルティングを行う会社ユーラシア・グループ(Eurasia Group)の中東・北アフリカ部門担当ディレクター、アイハム・カメル(Ayham Kamel)氏は「モスルの作戦は無期限で延期されている」「短期間で勝利をあげるには、モスルは大きすぎる」と指摘する。

 モスルの10分の1ほどの大きさのティクリートは、イラク軍が3月に奪還作戦を開始した頃には、住民は残っていなかった。一方、モスルの人口200万人の約半数はまだ同市に残っているとされる。市外へと出ることを希望する住民は、ISの許可を得たうえで、戻ってくることを保証するために不動産の権利書や親類の名前を渡す必要がある。

905チバQ:2015/06/10(水) 23:20:40
■恐怖支配の1年

 ISなどの勢力は昨年6月9日にモスルへの攻勢を開始し、イラクにおけるスンニ派の中心的地域深くへと攻め入った。翌6月10日に同市が制圧された際、多くの住民らはシーア派主導の政府軍が撤退したことに安堵(あんど)した。

 しかし1年がたち、住民はISによる支配の現実におののいている。斬首や投石、はりつけによる公開処刑を目のあたりにして、新たな支配者に逆らえば自分も同じ運命になると恐れているのだ。

「私の家がある通りには50世帯ぐらいが住んでいるが、ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)を支持しているのは1世帯だけだ」と、ある住民は匿名を条件に語った。「でも私たちは、友人にさえそれを話すことを恐れている。家に入り鍵をかけたときだけ、思っていることを家族に話せる」

 一方で、イラク議会の議長を務め、スンニ派の著名な政治家であるサリム・ジュブリ(Salim al-Juburi)氏は、モスル住民には政府と運命を共にすることをためらう理由があると言う。「モスルの住民は、自分たちを解放しに来る政府軍が、今より良い状況をもたらすと信じなければいけない」と、同氏はAFPに語った。【翻訳編集】 AFPBB News

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906チバQ:2015/06/10(水) 23:21:33
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150610-00050022-yom-int
改宗強要し女性売買…奴隷制宣言「イスラム国」
読売新聞 6月10日(水)7時29分配信

 イスラム過激派組織「イスラム国」に拉致されたイラクの少数派、ヤジーディ教徒の女性が、クルド自治区に生還する例が増えている。

 人身売買の拡大とともに買い戻されたり、逃亡の機会が増えたりしている模様だ。複数の女性が体験を語った。

 「お前は俺のモノだ。イスラム教に改宗しろ。いやなら戦闘員の基地に送る」

 「ハウラ」と名乗った女性(23)は、監禁されていたイラク北部モスルで昨年9月、「イスラム国」の戦闘員から告げられた言葉を再現した。基地では激しい性暴力が待っている。ハウラさんは、恐怖と絶望のうちに改宗を選んだ。

 「イスラム国」が北部センジャールにあるハウラさんの村を襲ったのは昨年8月3日。戦闘員たちは村人を男女別に分け、女性や少女をモスルに連行した。

 拘束場所には、女性ら約1000人が各地から集められていた。ある時、幹部戦闘員が「美人を上位200人選べ」と部下に指示し、大型バス3台に乗せて連れ去った。残されたハウラさんらは、5〜20人ほどのグループに分けられ、各戦闘員の自宅に送られた。

 ハウラさんら7人は、ある戦闘員の自宅で連日、性暴力を受ける。9月、別の幹部戦闘員がハウラさんを1000ドルで買い取り、結婚を強要した。幹部戦闘員の元々の妻は、嫉妬からかハウラさんに暴行を加える。ハウラさんは「それなら逃がして」と妻を説得。電話を借り、タクシー代も出させて、今年3月、モスルの親戚宅に逃げ帰った。

 ハウラさんの横に座っていた10歳の少女も生還者の一人。「父母がどこにいるのか分からない。会いたい。たった一つの望みです」と言葉少なに語った。

 「イスラム国」は昨年8月のヤジーディ教徒地域の襲撃後、「奴隷制の復活」を宣言。異教徒であることを理由に女性らを「奴隷」と見なした。国連は「人道に対する罪」と非難している。英BBCは12月、拘束中の女性は約3500人にのぼると報じた。

907チバQ:2015/06/10(水) 23:22:04
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150609-00000061-mai-m_est
<イラク>モスル陥落1年…増える過激派、進むIS思想統制
毎日新聞 6月9日(火)19時42分配信

 イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)がイラク第2の都市モスルを制圧してから10日で1年となる。ISは3月に北部ティクリートを失ったが、5月に西部アンバル県の県都ラマディを新たに制圧するなど、広範な実効支配地域を維持している。イラク政府と米国がラマディ陥落を巡って非難合戦を繰り広げるなど、国際社会のIS対策は思うような効果が上がっておらず、先例のない「巨大テロ組織」との先の見えない戦いが続いている。【カイロ秋山信一】

 「無慈悲な空爆や巨額を投じた情報戦の成果なく、十字軍(欧米)は『イスラム国』が東西に領域を広げるのを眺めるしかなかった」。ISは5月下旬に発行したウェブ版英字機関誌「ダビク」で、最近の戦果を挑発的に誇った。

 ISの領域拡大の動きは、昨年8月に米軍主導の有志国連合が空爆を開始した後、一定の歯止めがかかっていた。しかし、4月にシリアの首都ダマスカス中心部に近いヤルムーク地区に侵攻すると、5月にはラマディやパルミラを制圧。シリア北部アレッポ県やハサカ県でもアサド政権や反体制派への攻撃を強化している。ISなどイラク、シリアの過激派勢力には、国連の推計で約100カ国から約2万2000人の外国人戦闘員が参加。増加傾向は変わっていないという。

 敵対勢力を破る原動力となっているのが「自爆」の戦術化だ。ISは昨年6月のモスル制圧時、米軍がイラク軍に供与した装甲車を2300台以上奪ったとされる。ISはこうした装甲車に爆発物を満載し、相手の銃撃を装甲によって阻みながら目的地点に向かい、自爆攻撃で突破口を開く戦術を多用している。

 ISの攻勢の中でも国内外に特に衝撃を与えたのが、ラマディの陥落だった。イラク政府が3月に北部ティクリートを奪還し、ラマディなどアンバル県でのIS掃討に動いたばかりだったからだ。

 「(有志国連合の)空爆が十分ではない。偵察もほとんど行われていない。我々はISとの戦いで犠牲になる覚悟だが、国際社会の支援が必須だ」。イラクのアバディ首相は2日、ラマディ陥落に関連し、米軍などの「支援不足」を批判した。しかし、カーター米国防長官は「(ラマディ防衛戦で)戦意を見せなかった」と逆にイラク軍を非難。互いに責任をなすりつけ合う事態となった。

 イラク国内でも波紋が広がった。アバディ首相はラマディ奪還作戦のため、イスラム教シーア派民兵の投入を決断した。しかし、アンバル県で多数を占めるスンニ派部族は、シーア派民兵による過去の残虐行為を理由に反発、一部が「ISへの忠誠を誓う」と表明する事態となった。

 さらにアバディ首相と距離を置くマリキ前首相が、政府を揺さぶるため、自身の影響下にあるラマディ守備隊を撤退させた疑惑が浮上。ISの伸長を許す要因となった宗派対立や権力闘争が依然として続いていることが浮き彫りになった。

 ISの動向に詳しいエジプト人評論家マヘル・ファルガリ氏は「ISは宗派対立につけ込んで一定の支持を固めている。IS掃討には多数の犠牲を伴う地上戦が不可欠だ」と分析。イスラム過激派が専門のエジプト人研究者サラハ・エルディン氏は「ISは原油密売や徴税などの収入で自活可能で、経済的封じ込めは困難だ。移動の自由や人権を尊重する欧米の価値観に沿った行動では、外国人戦闘員のISへの流入を阻止するのも難しい」と指摘している。

908チバQ:2015/06/10(水) 23:22:30
         ◇

 「この1年で、モスルの住民はイラク政府に完全に失望した」。モスル在住の男性は5月末、毎日新聞の電話取材に、モスル奪還に動かない政府への怒りを口にした。男性によると、ISは昨年末以降、街の周囲数十キロにわたり「城壁」を築き、ざんごうも掘って要塞(ようさい)化を進めている。対照的にイラク政府軍に目立った動きはないという。

 ISの実効支配によって市民生活は様変わりした。住民の証言によると、1日5回の礼拝時には商店は全て閉まる。宗教警察が巡回し、礼拝せずに店を開けているのが見つかれば、むち打ちなどの処罰を受ける。

 日用品や食料はシリアのIS実効支配地域から入ってくるが、電気や水道は途絶えがちだ。ISは住民が外部と連絡できないように電話網も断った。生計を立てるためにISの戦闘員になる若者も多いという。

 思想統制も進む。ISはモスク(イスラム礼拝所)から説教師を追い出し、代わりにISメンバーを送り込んだ。学校では歴史や地理、文学の授業がなくなり、ISの過激思想が子供たちに吹き込まれている。6月からはあごひげを生やすことが男性の義務になり、違反すれば処罰されることになった。

 ISは住民の脱出も阻んでいる。以前は治療目的なら約1カ月間、IS支配地域外に出ることが認められていた。期間内に戻らなければ、財産が没収される条件だった。しかし、今年に入って規制が強化され、治療もIS支配地域内で受けるよう求められた。重病者の多くは500ドル(約6万円)程度で域外への脱出を仲介する業者に頼るしかない。

 ISの侵攻前、モスルには約150万人が住んでいた。スンニ派が多数派で、シーア派主導の政府に対する不満も強かった。しかし、隣接するクルド人自治区に逃れたディアさん(50)は「政府もひどいが、ISは最悪だ。(以前の人口の)7割以上が今もとらわれの身になっている」と嘆く。住民の間では、モスル攻防戦が始まれば「人間の盾」として使われるとの懸念が高まっているという。

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909チバQ:2015/06/10(水) 23:23:26
http://www.asahi.com/articles/ASH6B05K9H69UHBI02Z.html
トルコ首相が辞職へ 総選挙、与党の過半数割れ受け
イスタンブール=春日芳晃
2015年6月10日02時24分

 トルコのダウトオール首相は9日、エルドアン大統領と面会し、辞職する意向を伝えた。7日投開票のトルコ総選挙(定数550)で、与党・公正発展党(AKP)が過半数を割ったことを受けての判断とみられる。エルドアン氏は受け入れたものの、新たな政権が樹立されるまでは職務にとどまるよう指示した。

 総選挙でAKPは53議席減の258議席となり、第1党を維持したが、2002年の政権発足以来、初めて過半数を割ることになった。そのため、ダウトオール首相の責任を問う声が党内から出ていた。

 また、本来は大統領として中立の立場であるべきエルドアン氏も、事実上、党指導者として権限を強化した大統領制の実現をAKPの公約に盛り込ませるなど、選挙戦に深く関与。党内にはダウトオール氏同様、エルドアン氏の責任を問う声も出ている。(イスタンブール=春日芳晃)

http://www.afpbb.com/articles/-/3051244
トルコ内閣総辞職へ、「再度の総選挙実施」にも現実味
2015年06月10日 08:39 発信地:アンカラ/トルコ

【6月10日 AFP】総選挙で与党過半数割れという衝撃の結果に揺れるトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は9日、内閣の総辞職の意向を受け入れた。ただし新政府が樹立されるまで、首相以下全閣僚の留任を要請した。

 与党・公正発展党(Justice and Development Party、AKP)は7日に投開票された総選挙で、2002年の政権発足以来初めて獲得議席が過半数に届かなかった。これを受けて同国は、連立政権の樹立、あるいは再び総選挙が行われる可能性がある。

 エルドアン大統領は、アフメト・ダウトオール(Ahmet Davutoglu)首相を首都アンカラ(Ankara)に建設された新しい大統領公邸に招いて1時間の非公開協議を行った。

 大統領府は短い声明を出し、「アフメト・ダウトオール首相が内閣総辞職を申し入れ、エルドアン大統領はこれを受け入れた」「大統領は内閣のこれまでの尽力に謝意を示し、新政府樹立までの留任を要請した」と発表した。

 ある政府筋がAFPに明かしたところによると、この予期されていた動きは形式的なもので、大統領は近く再び首相を招き、他党との連立交渉開始について話し合うとみられるという。

 しかしめぼしい連立相手がいないのが実情で、総選挙を再び実施するというシナリオも現実味を帯びてきている。エルドアン大統領は連立交渉が決裂した場合、選挙結果確定後から45日以内に改めて総選挙を実施しなければならない。(c)AFP/Fulya OZERKAN

910チバQ:2015/06/10(水) 23:26:40
http://mainichi.jp/select/news/20150610k0000e030204000c.html
リビア:中部シルト、ISが制圧 内乱に乗じ勢力拡大
毎日新聞 2015年06月10日 11時28分(最終更新 06月10日 15時18分)
【カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)は9日、インターネット上で地中海に面する「リビア中部シルトを制圧した」とする声明を発表した。ロイター通信が報じた。ISが地中海沿岸で勢力を広げていることに、地中海対岸のイタリアなど欧州諸国は懸念を強めている。しかし、リビアは東西に二つの政府が分立して内乱状態に陥っており、シリアやイラクに次いでISの勢力が拡大する恐れが増している。

 ロイターによると、ISは9日、シルト西郊にある発電所を新たに制圧し、「シルトを完全に掌握した」と主張した。ISは今年2月にシルトの行政庁舎やラジオ局を占拠し、5月には南郊にある軍民両用の空港も制圧していた。シルトでISと戦っていたイスラム勢力主体の「トリポリ政府」系部隊は撤退した。

 ISは昨年10月以降、東部デルナに勢力を保持している。さらにシルトから地中海沿いに東方への進出を図っている。リビアは世界9位の埋蔵量を誇る産油国で、ISが主要な石油の積み出し港があるシドラやラスラヌーフを狙っているとの見方もある。

 一方、リビア西部を押さえる「トリポリ政府」と東部を拠点とする「トブルク政府」との和平協議が8日からモロッコで始まった。仲介役を務める国連のレオン特使は、統一政府の樹立や両政府傘下の武装勢力の国軍編入などを柱とする和解案を提示。レオン特使は記者団に「和解案への反応は好意的だった」と語った。

 しかし、トブルク政府側は9日、「(特使は)イスラム主義者に屈服した」などとして和解案の受け入れを拒絶し、交渉からの離脱を決めた。トリポリ政府側は和解案に賛同する姿勢を見せた。

 リビアは2011年に内戦の末、カダフィ独裁政権が崩壊。しかし、内戦後も反カダフィ派同士の軍事衝突や政争が絶えない状況が続いている。

912とはずがたり:2015/06/12(金) 13:40:37
本質的にはISと大差ないな。。

2015.06.09
イスラム教を侮辱? サウジのブロガーに酷刑 世界中から「非人道的」と糾弾
http://biz-journal.jp/sankeibiz/?page=fbi20150609505

 サウジアラビアの最高裁は7日、インターネットに開設した討論サイトでイスラム教を侮辱したなどとして、人権活動家の市民ジャーナリスト、ライフ・バダウィ氏(31)に昨年言い渡されていた禁錮10年とむち打ち1000回の判決を支持する判断を下した。判決はこれで確定し、国王が恩赦を与えない限り、刑は執行される。大産油国への遠慮から国際社会の非難も腰砕け気味の中で下された残酷な判決に、国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは「忌まわしい不当な決定であり、表現の自由にとって暗黒の日だ」とコメントした。
 ◆サイト開設で逮捕
 AFP通信などによると、バダウィ氏は討論サイト「サウジ自由ネットワーク」を2008年に共同で立ち上げ、12年6月に悪名高いサウジアラビアの宗教警察に摘発、サイバー犯罪の規定で逮捕された。容疑は「自由に意見交換をするサイト(後に裁判所命令で閉鎖)を立ち上げたことは、イスラム教の侮辱と許されない政府批判につながる」というものだった。
 起訴され、地裁の1審で禁錮7年、むち打ち600回の判決を受けたが控訴。しかし、14年5月に上級審ではさらに重い禁錮10年、むち打ち1000回、旅行禁止10年、メディア利用の禁止、罰金100万リヤル(約3300万円)の判決を受けた。
 むち打ち1000回は、1週間に50回ずつ20週で行うというもので、今年1月9日に紅海に面した港湾都市ジッダのモスク(イスラム寺院)の外で最初の50回のむち打ちを受けた。刑は、金曜礼拝を終えたばかりの市民に公開された。
 ◆国王が「再審」命令
 これに対し、国連、米国、欧州連合(EU)、バダウィ氏の妻と3人の子供が13年から政治亡命しているカナダなど、世界中から「非人道的だ。バダウィ氏は表現と信教の自由の権利を行使しただけだ」(米国務省)などと糾弾する声が上がった。こうした事態を受けてサウジ当局は、2回目以降のむち打ちを「被告の健康状態ではむち打ちに耐えられず、死亡する恐れがある」として、「医学的見地」を理由に延期。さらに、前国王の死去に伴って1月23日に即位したサルマン国王(79)が2審の判決の見直しを最高裁に命じていた。
 判決が覆ることを期待していたバダウィ氏の妻、エンサフさんは7日、カナダのケベック州からAFP通信の取材に電話で「最高裁の決定に打ちひしがれている。夫は最初のむち打ちの後の痛みがひどく、健康状態も悪いと聞く。きっと次のむち打ちには耐え切れない。早ければ12日にもむち打ちが再開されるとの情報があり、止めさせてほしい」と答えた。アムネスティ・インターナショナルの中東・北アフリカ部長、フィリップ・ルーサー氏は「ブログを書いたり、ネットで意見を交わすことは犯罪ではない。国際社会では一般化している行為で厳罰を下されるとは常軌を逸している」と語った。
 ◆ノーベル賞候補に
 一連の裁判では、バダウィ氏の弁護士で人権活動家のワリード・アブ・アルカイル氏にも、禁錮15年とその後の15年の海外渡航禁止の判決が下されている。一方でバダウィ氏とアルカイル氏は、ノルウェーの国会議員の推薦により、今年のノーベル平和賞の候補にノミネートされている。
 2001年9月の米中枢同時テロでは、実行犯19人中15人がサウジアラビア出身の知識階級だった。犯行の背景には、サウジが世界最大の産油国であるが故にその“圧政”に目をつむる米政府への反感もあったとされる。国際情勢も変化した中、世界はサウジに対し、声を荒らげる時かもしれない。(SANKEI EXPRESS)

913チバQ:2015/06/14(日) 00:17:35
http://mainichi.jp/select/news/20150613k0000e030264000c.html
イエメン:世界遺産の旧市街に被害相次ぐ サウジ空爆で
毎日新聞 2015年06月13日 11時32分(最終更新 06月13日 11時42分)

 【カイロ秋山信一】イエメン国営サバ通信は12日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されている首都サヌアの旧市街がサウジアラビア主導の連合軍による空爆で被害を受けたと報じた。イエメンでは今年3月以降、ハディ政権とイスラム教シーア派武装組織フーシとの戦闘が激化。フーシに対するサウジ主導連合軍の空爆が続いており、世界文化遺産の古都ザビードなどでも文化財に被害が出ている。

 フーシの影響下にあるサバ通信の報道によると、サウジ軍は12日未明に旧市街を空爆し、少なくとも6人が死亡、建物5棟が全壊した。旧市街への空爆は初めてだとみられる。

 一方、中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、連合軍のアシリ報道官は旧市街への空爆を否定し、フーシの武器庫が爆発したとの見方を示した。

 ユネスコのボコバ事務局長は12日、「人命が失われただけでなく、世界で最も古く、貴重なイスラム都市の一つに損傷が出たことに深く苦悩している」との声明を発表した。

 サヌア旧市街は2500年以上前から居住が進み、貿易の中継地として栄えた。11世紀以前に建造された住宅が6000軒、モスク(イスラム礼拝所)が100カ所以上ある。日干しレンガの壁と白いしっくいで縁取られた窓枠の中層建築が建ち並び、1986年に世界遺産に登録された。

 世界保健機関(WHO)によると、イエメンでは戦闘が激化した3月以降、少なくとも2584人が死亡、1万1065人が負傷した。今月15日からスイスのジュネーブで国連主導の和平協議が開かれる予定だが、ハディ政権とフーシとの相互不信は根深く、直接対話ではなく国連側が双方と個別に協議を進める形となる見通しで、協議の実効性を疑問視する声も出ている。

http://mainichi.jp/select/news/20150613k0000e030274000c.html
イエメン:国民の8割の2110万人に支援必要 国連
毎日新聞 2015年06月13日 12時17分

 国連のドゥジャリク事務総長報道官は12日の記者会見で、内戦状態に陥っているイエメンの人口の約8割に当たる2110万人(推計)が人道支援を必要としていると発表した。100万人以上が住まいを追われ避難生活を余儀なくされているという。

 首都サヌアでは12日、軍事介入しているサウジアラビア軍などが空爆を行い、AP通信は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されているサヌア旧市街の住宅が少なくとも3棟破壊され市民ら6人が死亡したと伝えた。

 ドゥジャリク氏は、ジュネーブで15日から行われる和平協議に潘基文事務総長が出席すると述べた。(共同)

914名無しさん:2015/06/14(日) 20:38:14
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150612-00151006-newsweek-int
ロヒンギャ族がISIS勧誘の格好の標的に
ニューズウィーク日本版 6月12日(金)11時46分配信

 アジアでの勢力拡大を狙うテロ組織ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)が、迫害を受けてミャンマー(ビルマ)を脱出しているイスラム系少数民族ロヒンギャ族を戦闘員に勧誘し、訓練しているという。

 この数年でミャンマーを脱出したロヒンギャ族は最大10万人に上り、兵力増強をもくろむISISの格好の標的になっているとの懸念が高まっている。彼らの目指す地が、ISISが人員募集を活発に行っているマレーシアやインドネシアであればなおさらだ。

 現在、シリアとイラクでISISメンバーとして戦闘に加わっているインドネシア人は約700人、マレーシア人は約200人だ。シンガポールのリー首相は先週、「東南アジアはISISにとって重要な人材勧誘の場になっている。インドネシア人とマレーシア人のISIS戦闘員は多く、彼らだけで一部隊をつくっている」と語った。伝えられるところでは、この部隊はカティバ・ヌサンタラと呼ばれている。

受け入れ国もなく家族ぐるみでISISに入る例も

 135以上の民族が暮らすミャンマーでは民族同士の軋轢が多い。特にロヒンギャ族はミャンマー西部のラカイン州で仏教徒と長年にわたって衝突を繰り返し、数万人が国外脱出を試みる事態に発展している。

 しかし、多くの国はロヒンギャ族の受け入れに消極的だ。家族を養うお金もない彼らの間で、ISIS参加が魅力的な選択肢として急速に広まるかもしれない、と専門家は警告する。イスラム過激派やISIS支持者がロヒンギャ族に対し、シリアでの戦闘に加わるよう唆すメッセージをインターネットに投稿していたとの指摘もある。

 政治暴力・テロリズム研究国際センター(シンガポール)のグナラトナ所長は、ISISは弱い立場にあるムスリムを勧誘するのが巧みになってきていると指摘する。「以前は個人だったが、今は家族でISIS入りする例が増えている」

[2015.6.16号掲載]

アイリッシュ・オガラ

915チバQ:2015/06/14(日) 21:43:23
>>912
http://www.sankei.com/world/news/150614/wor1506140002-n1.html
2015.6.14 07:00
【世界の議論】
ブロガーに禁錮・むち打ち1000回の刑! サウジで言論に「酷刑」 世界中から糾弾の声も…

 サウジアラビアの最高裁は7日、インターネットに開設した討論サイトでイスラム教を侮辱したなどとして、人権活動家の市民ジャーナリスト、ライフ・バダウィ氏(31)に昨年言い渡されていた禁錮10年とむち打ち1000回の判決を支持する判断を下した。判決はこれで確定し、国王が恩赦を与えない限り、刑は執行される。大産油国への遠慮から国際社会の非難も腰砕け気味の中で下された残酷な判決に、国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは「忌まわしい不当な決定であり、表現の自由にとって暗黒の日だ」とコメントした。

サイト開設で逮捕

 AFP通信などによると、バダウィ氏は討論サイト「サウジ自由ネットワーク」を2008年に共同で立ち上げ、12年6月に悪名高いサウジアラビアの宗教警察に摘発、サイバー犯罪の規定で逮捕された。容疑は「自由に意見交換をするサイト(後に裁判所命令で閉鎖)を立ち上げたことは、イスラム教の侮辱と許されない政府批判につながる」というものだった。

 起訴され、地裁の1審で禁錮7年、むち打ち600回の判決を受けたが控訴。しかし、14年5月に上級審ではさらに重い禁錮10年、むち打ち1000回、旅行禁止10年、メディア利用の禁止、罰金100万リヤル(約3300万円)の判決を受けた。

 むち打ち1000回は、1週間に50回ずつ20週で行うというもので、今年1月9日に紅海に面した港湾都市ジッダのモスク(イスラム寺院)の外で最初の50回のむち打ちを受けた。刑は、金曜礼拝を終えたばかりの市民に公開された。

国王が「再審」命令

 これに対し、国連、米国、欧州連合(EU)、バダウィ氏の妻と3人の子供が13年から政治亡命しているカナダなど、世界中から「非人道的だ。バダウィ氏は表現と信教の自由の権利を行使しただけだ」(米国務省)などと糾弾する声が上がった。こうした事態を受けてサウジ当局は、2回目以降のむち打ちを「被告の健康状態ではむち打ちに耐えられず、死亡する恐れがある」として、「医学的見地」を理由に延期。さらに、前国王の死去に伴って1月23日に即位したサルマン国王(79)が2審の判決の見直しを最高裁に命じていた。

916チバQ:2015/06/15(月) 22:15:14
http://news.livedoor.com/article/detail/10231383/
トルコ、選挙やり直しも 新政権樹立失敗なら=大統領

2015年6月15日 9時3分 ロイター
[イスタンブール 14日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は13日、憲法で定められた期限内に新政権が樹立できなければ、総選挙のやり直しが不可避になるとの見方を示した。

7日に実施された総選挙では、与党・公正発展党(AKP)が苦戦。得票率はおよそ41%にとどまり、過半数獲得はならなかった。

大統領は13日夜、記者団に対して「選挙で得票率が1位だった政党も、次の政党も(政権樹立に)失敗すれば、総選挙をやり直さざるを得なくなる」と述べた。発言は14日付ミッリイェト紙に掲載された。

月内の議会開会後、大統領はAKPに政権樹立を正式に命じる見通し。45日以内に樹立できなければ、大統領は再選挙を宣言できる。

大統領は「政府がないままにしておくことは考えられない」と強調。「投資や外交に支障が出ないよう不透明感を長引かせるべきではない。可能な限り早期に政権を樹立する必要がある」との考えを示した。

917チバQ:2015/06/16(火) 21:25:00
>>842
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150616-00050127-yom-int
モルシ氏ら6被告に死刑判決「国の治安乱した」
読売新聞 6月16日(火)20時35分配信

 【カイロ=溝田拓士】エジプトの裁判所は16日、ムバラク独裁政権の崩壊直前の2011年1月に起きた刑務所襲撃事件に関与したとして、モルシ前大統領ら6被告に死刑判決を言い渡した。

 「ムフティ」と呼ばれるイスラム法学権威の見解を踏まえたもので、1審判決が確定した。モルシ氏への死刑判決は初めて。

 裁判長は、死刑の理由について「国の治安を乱した。イスラム法では死刑に値する」としたムフティの見解を引用した上で、「減刑理由は見当たらない」などと述べた。国家の治安情報漏えいに関与したスパイ罪については終身刑とした。

 裁判所は5月中旬、刑務所襲撃の罪でモルシ氏ら106人に対して「死刑相当」の判断を示し、法律に従ってムフティに見解を求めていた。モルシ氏ら6人以外の被告100人は終身刑などに減刑された。

918とはずがたり:2015/06/17(水) 12:48:56
米、アル・カーイダのナンバー2殺害を発表
2015年06月17日 11時27分
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150617-OYT1T50063.html?from=ycont_top_txt

 【ワシントン=今井隆】米国家安全保障会議(NSC)のプライス報道官は16日、国際テロ組織アル・カーイダ系でイエメンを拠点とする過激派組織「アラビア半島のアル・カーイダ(AQAP)」の指導者、ナーセル・ウハイシ容疑者を殺害したと結論づける声明を発表した。

 米メディアによると、AQAPもインターネットに15日付で投稿したビデオ声明で、同容疑者の死亡を認め、新たな指導者にカシム・ライミ容疑者を選んだと発表した。

 報道によると、ウハイシ容疑者は米無人機による攻撃で殺害された。同容疑者は、アイマン・ザワヒリ容疑者に次ぐアル・カーイダのナンバー2とされ、米政府は1000万ドル(約12億円)の懸賞金をかけて行方を追っていた。

 AQAPは、イエメンの政情不安定化につけ込んで勢力を拡大。今年1月には仏政治週刊紙「シャルリー・エブド」パリ本社への銃撃事件で犯行声明を出した。

919チバQ:2015/06/17(水) 21:50:46
http://www.sankei.com/world/news/150616/wor1506160057-n1.html
2015.6.16 23:14

「憎悪を扇動した」バーレーンが野党党首に禁錮4年、王家支配に抗議




 AP通信によると、ペルシャ湾岸の島国バーレーンの裁判所は16日、最大野党ウェファク党首のサルマン師(49)に対し、「憎悪を扇動した」などの罪で禁錮4年の判決を言い渡した。

 バーレーンでは2011年の中東民主化運動「アラブの春」以来、多数派のイスラム教シーア派住民らがスンニ派のハリファ王家の絶対支配に反対するデモを続けており、ウェファクは抗議活動の中心的な存在。サルマン師は昨年12月に逮捕された。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、サルマン師の平和的な意見表明が罪に問われているとして釈放を呼び掛けてきた。(共同)

920チバQ:2015/06/17(水) 22:21:47
>>175>>461
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015061700946
パレスチナ暫定内閣が総辞職=ハムダラ首相に再度組閣要請-議長補佐官


 【ラマラ(ヨルダン川西岸)AFP=時事】パレスチナ自治政府議長補佐官は17日、自治政府の暫定統一内閣が総辞職したと明らかにした。「ハムダラ首相がアッバス議長に辞表を提出し、議長はハムダラ氏に新たな組閣を命じた」と述べた。
 パレスチナ当局者によると、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配する自治区ガザで暫定内閣が活動できていないことを理由に、過去数カ月間にわたって総辞職が検討されてきた。
 補佐官は、新内閣の組閣に当たってはハマスを含むパレスチナ各派と協議すると述べた。(2015/06/17-21:38)

921とはずがたり:2015/06/18(木) 00:16:30
まあそんな目新しい無い様は無いけど。。
イラン・シリアのシーア派地域はイラン,スンニ派地域はトルコとサウジの指導権を認める的な妥協の余地はないのかね??

緊張高まる米・サウジの複雑な関係
2015年06月17日(Wed)  岡崎研究所
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5041

 5月11日付のインターナショナル・ニューヨーク・タイムズ紙で、ニューヨーク・タイムズ紙のBaker及びShear両記者が、サウジのサルマン国王がオバマの招集したサミットを欠席することは、中東で長年にわたり目標を共有してきた両国が、今や基本的に対立していることを意味する、と述べています。

 すなわち、イランとの核交渉、ISの台頭、アラブの春に続く中東の不安定、世界のエネルギー市場の変貌の4つの強力な要因が、両国間の緊張を高めていることは無視できない。米国のシェールブームは、米国をサウジ依存から解き放ち、何十年もの力関係を変えた。

 F.D.ルーズベルト大統領がアブドゥルアジズ国王と会ってから70年、両国は共通の利害、衝突する価値、シニカルな適応からなる複雑な婚姻関係をおくってきた。共通項は安定への願望であったが、今や両国の安定の考えは同じでない。

 オバマはイランとの交渉の妥結は、地域の紛争の拡大を防ぐ最善の方途となると考えているが、スンニ派のサウジは、妥結して制裁が緩和されれば、シーア派のイランは何十億ドルも使い、地域の不安定をさらに煽るだろう、と見ている。シリアでは、サウジがアサド追放のためより積極的な行動を望んでいるのに、オバマは介入を躊躇している。米国は中東の民主化への動きを善しとしているが、サウジはアラブの春の余波は、サウジ政権にとって脅威であると見ている。

 その間ノースダコタとテキサスでのシェールオイルの増産で、米国の石油輸入依存が減り、サウジの石油供給削減を恐れることなく振る舞える。

 米国とサウジは依然として基本的利害を共有するとの見方もあるが、専門家は、米国はサウジとイランの危険な代理戦争に巻き込まれたくないと思っており、米国は今回のサミットで湾岸諸国が満足するような約束はしないだろう、と言っている、と述べています。

出典:Peter Baker & Michael D. Shear ‘King’s Absence at Meeting Signals a Saudi-U.S. Marriage Adrift’ (International New York Times, May 11, 2015)
http://www.nytimes.com/2015/05/12/us/politics/kings-absence-at-summit-signals-saudi-us-marriage-on-rocks.html?_r=1

922チバQ:2015/06/18(木) 19:52:29
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015061802000155.html
シリア難民 欧州へ命懸け マケドニアの高速道、自転車で

2015年6月18日 朝刊


16日、マケドニア中部ベレス近郊で、セルビアとの国境を目指し自転車で旅するシリアからの難民の男性たち=宮本隆彦撮影
写真
 【ベレス(マケドニア中部)=宮本隆彦】戦火を逃れたシリアなどの難民が豊かな欧州北部を目指す旅の途中、バルカン半島の小国マケドニアで自転車や徒歩での危険な移動を強いられている。マケドニア政府が難民の公共交通機関の利用を禁じているためだが、重大事故の多発を受け、法改正の動きが進んでいる。
 深夜十一時。マケドニアを南北に貫く高速道路「E75」。時速百二十キロで闇を切り裂く車のヘッドライトに突如、路肩を走る十数台の自転車が照らされた。数分おきに同じようなグループに出会う。
 彼らの多くはシリアからの難民。アサド政権、反政府勢力、過激派組織「イスラム国」(IS)が三つどもえの内戦を続ける母国を逃れた。野宿を重ね、ドイツやスウェーデンなど欧州北部を目指している。
 北に向けて自転車を駆る難民の姿は高速沿いの一般道でも頻繁に見られる。十五人ほどで移動中のアイマン・ヌシーンさん(23)はシリアで英語を学んでいた。ギリシャまではバスや列車で移動し、警官の目を盗んでマケドニアに不法入国。国境の町で百六十ユーロ(約二万二千円)で自転車を買い、衛星利用測位システム(GPS)機能が付いた携帯電話の地図を頼りにペダルをこぐ。「シリアでは希望を見つけられない。仕事、住む場所、そして平和がほしいだけだ」と話した。
 地中海で難民を乗せた船の遭難が相次ぎ、アフリカからイタリアへ渡る海路の危険性が認識される中、バルカン半島を陸路で北上する難民が急増している。
 マケドニアの非政府組織(NGO)レギスは「二カ月ほど前から増え、今では連日三百人が国境を越えて来る」と指摘。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、隣国セルビアでの難民申請は二〇一二年の五千人から、一五年は一〜五月だけで二万二千人に跳ね上がった。
 しかし、高速道路の路肩を自転車で走ったり、鉄道の線路を歩いたりする旅も危険を伴う。中部ベレス近郊では四月二十三日夜、線路を歩いていた難民十四人が列車にはねられて死亡した。地元メディアによると、昨年十一月以降の死者は計三十人に上るという。
 こうした状況に国内外で批判が強まり、マケドニア政府は今月十五日、難民に公共交通機関の利用を認める法改正を決定。十八日にも議会で可決される見通しだ。レギスのヤスミン・レジェピ代表(36)は「今後は列車でマケドニアを通過でき、自転車や徒歩での危険な移動は大幅に減るだろう」と期待している。

923チバQ:2015/06/18(木) 19:55:59
http://www.sankei.com/world/news/150618/wor1506180021-n1.html
2015.6.18 08:58

イスラム諸国ラマダン入り 相次ぐ戦闘に平和願う






ヨルダン・アンマンのスーパーで、ラマダンを前に飾りを買いに来たクルード・クアンドルさん(左)=15日(共同)
 サウジアラビアやインドネシアなど中東やアジアの大半のイスラム教国で18日、ラマダン(断食月)が始まった。期間は約4週間。日の出から日没まで飲食や喫煙が禁じられ、信者は信仰を深める。多くのイスラム諸国で紛争やテロが常態化する中で、市民からは平和を願う声が聞かれた。

 ラマダン中、多くの信者が自宅を電飾で飾るといい、ヨルダンの首都アンマンでは、月や星の形をした装飾品をスーパーで買い求める人も。82歳の母と、玄関用に電飾器具を買った主婦クルード・クアンドルさん(55)は「ただただ世界の平和を祈るだけ」と話した。

 内戦の続くシリアから避難してきた男性店員(28)は「ラマダンは(シリア南部)ダルアーにいる家族と過ごしたいが、無理だ」とぽつりと話した。(共同)

924チバQ:2015/06/18(木) 20:30:01
>>915の続き

2723 :チバQ:2015/06/14(日) 21:43:47
 判決が覆ることを期待していたバダウィ氏の妻、エンサフさんは7日、カナダのケベック州からAFP通信の取材に電話で「最高裁の決定に打ちひしがれている。夫は最初のむち打ちの後の痛みがひどく、健康状態も悪いと聞く。きっと次のむち打ちには耐え切れない。早ければ12日にもむち打ちが再開されるとの情報があり、止めさせてほしい」と答えた。アムネスティ・インターナショナルの中東・北アフリカ部長、フィリップ・ルーサー氏は「ブログを書いたり、ネットで意見を交わすことは犯罪ではない。国際社会では一般化している行為で厳罰を下されるとは常軌を逸している」と語った。

ノーベル賞候補に

 一連の裁判では、バダウィ氏の弁護士で人権活動家のワリード・アブ・アルカイル氏にも、禁錮15年とその後の15年の海外渡航禁止の判決が下されている。一方でバダウィ氏とアルカイル氏は、ノルウェーの国会議員の推薦により、今年のノーベル平和賞の候補にノミネートされている。

 2001年9月の米中枢同時テロでは、実行犯19人中15人がサウジアラビア出身の知識階級だった。犯行の背景には、サウジが世界最大の産油国であるが故にその“圧政”に目をつむる米政府への反感もあったとされる。国際情勢も変化した中、世界はサウジに対し、声を荒げる時かもしれない。

925名無しさん:2015/06/20(土) 09:02:06
>>914

http://www.huffingtonpost.jp/mehdi-hasan/aung-san-suu-kyi-silence-rohingya_b_7575022.html
Mehdi Hasan
メディ・ハサン アルジャジーラ英語版プレゼンター
アウンサンスーチーがロヒンギャ問題について沈黙している。その理由は許しがたいものだ
投稿日: 2015年06月13日 16時36分 JST 更新: 2015年06月13日 19時21分 JST AUNG SAN SUU KYI

「アウンサンスーチー氏へのノーベル平和賞を授与するにあたり...」 1991年にノルウェーのノーベル委員会は「彼女の不断の努力を称えるため、また平和的手段によって民主主義、人権、民族和解を達成しようと努力している世界中の多くの人々への支持を示す」と声明を発表した。

委員会はさらに、スーチーは「弾圧との闘いにおける重要な象徴」であると付け加えた。

早くもそれから24年経つが、ミャンマーのイスラム教少数民族ロヒンギャは、ノーベル委員会の5人が曇った目でスーチーを平和賞に選んだことに同意しないのではないか。それに、スーチーを「世界で最も名高く勇気ある良心の囚人」と褒め称えたイギリスのゴードン・ブラウン元首相にも同意しないだろう 。そして、ミャンマーの人々は「アウンサンスーチー氏がもたらす、道徳的で原理原則に基づくリーダーシップを、切に求める」と述べた、南アフリカのデズモンド・ツツ大司教に同意しないのは、言うまでもないだろう。

近年、国連が言うところの「世界で最も迫害されているマイノリティ」のロヒンギャは、自分たちの窮状に関心を引き付けるのに苦労してきた。

その状態は、数週間前にロヒンギャ難民数千人がタイやマレーシア、インドネシアに到着し始めたときまで続いていた。しかし一方で、さらに多くのロヒンギャが、食品や清潔な水の供給が先細っていく中、依然としてこれら3カ国の沖合にあるおんぼろ船に取り残されていると考えられている。

「とても腹を空かせていて、とても痩せている」

?5?月20日付のAFP通信は、「インドネシア沖で、絶望し飢えたロヒンギャを乗せた超満員のボートに目を向けたとき、漁師のムクタル・アリは泣き出してしまった」とレポートしている。

アリは、AFP通信にこう語った。「私は言葉を失いました。この人々を見ると、あまりにも飢えていて痩せて見えたので、私と私の友人たちは泣いてしまいました」

しかし、こうしたロヒンギャの「ボートピープル」は、氷山の一角でしかなく、はるかに大きな問題がある。アムネスティ・インターナショナルのアジア太平洋地域研究者ケイト・シュエッツェは、次のように述べた。「危険にさらされている多くの命が最優先課題とされるべきですが、この危機の根本原因にも対処しなければなりません。大多数のロヒンギャが、ミャンマーに留まるよりも、生き延びられるか分からない危険な船旅を選択するという事実は、彼らが直面する状況の深刻さを物語っています」

過酷な状況は、130万人いるロヒンギャの市民権の否定から、移動・雇用・教育・医療への厳しい制限、そして彼らの故郷であるラカイン州でロヒンギャの家族に対し「子供ども2人」までの制限を課す差別的な法律まで、広範囲に及ぶ。

数十万人が家から追い出されてきた。ロヒンギャの町や村は、略奪を重ねる暴徒によって跡形もなく破壊された。政府は2014年、何世代にもわたってミャンマーに住ん??でいるこのイスラム教徒少数民族は「ベンガル人」として国勢調査に登録すべきだと主張し、「ロヒンギャ」という言葉の使用さえも禁止した。

仏教徒過激派がロヒンギャに加えた暴力はもちろんのこと、国家の支援を受けてロヒンギャを抑圧しているのに、非難するどころか、完全に認めようとしない。スーチーは問題を解決するではなく、問題の一部になっている。

926名無しさん:2015/06/20(土) 09:02:23
>>925



許しがたい沈黙


では、スーチーは、こうした問題の中でどのような立ち位置なのだろうか? そもそもの話として、彼女の沈黙は許しがたい。僧侶アシン・ウィラトゥ(別名「ビルマのビン・ラディン」)に触発された仏教徒過激派がロヒンギャに暴力を加えているのはもちろんのこと、国家の支援を受けてロヒンギャを抑圧しているのに、非難するどころか、完全に認めようとすらしない。スーチーは問題を解決するのではなく、問題の一部になっている。

ロンドン大学の法学教授で国家犯罪イニシアティブのディレクター、ペニー・グリーンは、イギリスの「インディペンデント」紙に寄稿した論説で、「ジェノサイド(大量殺害)に沈黙することは共犯に等しい。だからアウンサンスーチーも共犯だ」と見解を述べた。「巨大な道徳的・政治的資本(有権者からの支持、信用)を手にしている」のだから、ミャンマーの野党指導者スーチーは「ビルマ人の政治的・社会的な世論の特徴ともいえる下劣な人種差別とイスラム恐怖症」に挑戦できたはずだと、グリーンは主張した。

彼女はそれをしなかった。その代わり、彼女は過去数年間、――軍が彼女の大統領選出を可能にする、あるいは彼女の出馬を認めた場合 ――2016年に大統領に選出されるために必要な票をもつミャンマーのマジョリティである仏教徒に擦り寄った。そのため、ロヒンギャに犯した暴力を軽視し、迫害の加害者と被害者に対して見せかけだけの平等を提言してきた。

例えば、2013年のBBCのインタビューでは、スーチーはインタビュアーのミシャル・フサインに「イスラム教徒が標的にされていますが、仏教徒も暴力にさらされてきました」と語り、恥ずかしげもなく「双方」への暴力を非難した。

しかしミャンマーでは、仏教徒は悪臭を放つキャンプに閉じ込められることはない。ロヒンギャはキャンプで「徐々に飢餓、絶望、そして病気で倒れていく」。ヒューマン・ライツ・ウォッチは「民族浄化」??と呼び、ミャンマーの人権状況に関する国連の特別代表が「人道に対する罪に相当する可能性がある」と述べているが、仏教徒は犠牲者ではない。仏教徒は国からを逃げようとしてボートに群がって乗り込み、そうしている間にもハンマーやナイフで暴行を受けてもいない。単刀直入に言えば、仏教徒は大量虐殺(ジェノサイド)に直面していない。

「ジェノサイド」の危険性


これは単なる誇張だろうか? そうであったらいいのだが。アメリカ国立ホロコースト記念博物館の調査グループが下した判断に耳を傾けてみよう。

「私たちはミャンマーを去りました」 彼らは今月初めに公表したレポートでこう書いた。「ジェノサイドへの非常に多くの前提条件が、すでに整っていることを深く懸念しています」

ロヒンギャ抑留キャンプを訪問し、襲撃から生き延びた人にインタビューした同調査グループは、次のように結論付けた。「ミャンマー政府が、ロヒンギャのコミュニティ全体を圧迫する法律や政策を直ちに実行しない場合、ジェノサイドはロヒンギャにとって深刻なリスクでありつづける」

しかし、これだけ難民ボートや遺体、レポート、告発があるにもかかわらず、スーチーは沈黙したままだ。ロヒンギャが文字通り自分たちの生命をかけて逃げているときに、彼女は、ロヒンギャを助けるための努力を何もしていない。私たちは、ノーベル平和賞受賞者にもっと多くのものを期待すべきではないだろうか?

いや、そうではないのかもしれない。「ヘンリー」と「キッシンジャー」という言葉が脳裏に浮かんでくる。さらに、ノーベル委員会には、拙速に平和賞を授与してきたかなり問題のあるの歴史がある。1994年のイツハク・ラビン、シモン・ペレス(イスラエル元大統領)、そしてヤセル・アラファト(パレスチナ自治政府前議長)の共同受賞を覚えているだろうか? ガザの子供どもたちに、それがどのように役に立ったか聞いてみてほしい。2009年の、バラク・オバマ米大統領の受賞を覚えているだろうか? パキスタンへの無人機攻撃で犠牲となった民間人に、それがどのように役に立ったか聞いてみてほしい。

ラビン、アラファト、オバマ......もちろん、突き詰めていくと彼らはみな政治家だ。スーチーは、彼らとは違った、彼ら以上の人物になると思われていた。スーチーは良心の象徴、人権のチャンピオン(擁護者)、現代のガンジーだったのだが。

927名無しさん:2015/06/20(土) 09:02:34
>>926

悲しい現実


野党指導者で元政治囚のスーチーが、2013年にCNNに「私はずっと政治家であった」と語った。そして、彼女の野望はミャンマーの大統領になることだと語った。なぜ私たちはこの発言をちゃんと聞いていなかったのだろう?

悲しい現実がある。それは、映画『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』で描かれたようなスーチーはもういない、それは過去のものであり、楽観的な見方は捨てることだ。スーチーをありのままで認識しよう。かつての良心の囚人はどうなったのか。そう、今は喜んで原則よりも票を、無実のロヒンギャの命よりも政党の発展を優先する、シニカルな政治家なのだ。

スーチーは21年間の自宅軟禁を経て、ノーベル平和賞をようやく手にした2012年に、厳かに宣言した。「究極的に、私たちが目標にすべきなのは、避難民、ホームレス、絶望的な状況にいる人がいない世界を創造することです。そこでは、ありとあらゆる人たちが本当の意味で守られ、自由と平和のうちに生きることができるのです」

世界についてはひとまず置いておこう。彼女は、自国のラカイン州にいるロヒンギャから始めるべきだ。そして、もし彼女がやらない、もしくはできないなら、おそらく彼女は手にするまで20年以上も待ったノーベル平和賞の返上を検討しなくてはならない。

初出・アルジャジーラ

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

928名無しさん:2015/06/20(土) 10:40:46
http://www.huffingtonpost.jp/2014/02/12/strip-for-jackie_n_4778273.html
オリンピック選手のトップレス画像が流出 レバノンの若者たちが「脱ぐ」政治的理由 【画像集】
The Huffington Post | 執筆者: 伊吹早織
投稿日: 2014年02月13日 17時56分 JST 更新: 2014年02月16日 16時44分 JST

「ジャッキーのために脱ごう!」いま、レバノンの若者たちの間でセミヌードの写真をネットに投稿するムーブメントが起きている。肌寒いこの季節に、どうしてレバノンの若者たちは「脱いで」いるのか?

■きっかけは、オリンピック選手のトップレス画像

きっかけは、現在ソチオリンピックにレバノン代表として出場しているジャッキー・シャムーン選手がトップレスでゲレンデに立っている姿の画像が流出したことだった。

イギリスのインデペンデント紙によると、画像は3年前にレバノン・ベイルート近郊のファラヤ山でスポーツカレンダー用写真撮影が行なわれた際に、撮影の様子を記録していた動画から切り出されたものだった。今回シャムーン選手のオリンピック出場をきっかけに、大きく注目を集めることとなった。

レバノンは、アラブ圏では最もリベラルな国々のひとつと言われているが、未だに女性の肌の露出を許さない保守的な文化が根強く残っている。

そのため、レバノンの青年スポーツ大臣は、シャムーン選手の画像について調査するようレバノンオリンピック委員会に命じた。大臣は、この異例の命令を「レバノンの名誉を守るため」としている。大臣の命令を受けて委員会は、シャムーン選手にメディアの取材に応じることを禁じた。

シャムーン選手は、Facebookに「レバノンは保守的な国だということは理解しており、この写真は決して私たちの文化を象徴しているものではありません。ですので、皆さんが批判したくなる気持ちは十分理解できます」と投稿し、謝罪した。

■「トップレスを非難するヒマがあったら」

こうしたレバノン政府の厳しい態度に対してネット上では、2人しかいないソチオリンピック選手の一人であるシャムーン選手を擁護し、「政府は優先順位を取り違えている」と批判する声が多く見られた。

レバノンでは、2月初頭に爆弾テロで3人が死亡する事件や女性が夫に撲殺される事件などが相次いで発生しており、「トップレスを非難するヒマがあったらテロを防ぎ、女性の身の安全を守ってくれ」と、政府の対策不足を批判する声が目立った。

また、地元のフォトスタジオは「I Am Not Naked」という、セミヌード写真を無料で撮影するキャンペーンを始めた。2月11日に立ち上げたFacebookページは、すでに1万2千人以上の人々がいいね!している。

写真に写っている人々はみな「ジャッキーのために脱ごう (Strip For Jackie)」と書かれた丸いボードを持っており、シャムーン選手への支持を表明している。また、ページの説明文には「このキャンペーンは、私たちの同胞の優先順位を正すためのものである」と書かれており、テロや犯罪への対策が徹底されない中、シャムーン選手を非難した政府を強く批判している。

フォトスタジオのオーナーであるTarek Mouakkadさんは、「(このキャンペーンが)レバノンにおける表現の自由を守る第一歩になればいいと思う」と語っている。

ALSO ON HUFFPOST:

929名無しさん:2015/06/20(土) 12:50:10
>>925

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150620-00000029-jij-pol
ロヒンギャ支援に4億円=「アジア平和構築に貢献」―岸田外相表明
時事通信 6月20日(土)9時44分配信

 岸田文雄外相は20日、東京都内で講演し、難民化してインド洋を船で漂流しているミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャらの支援のため、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などを通じて350万ドル(約4億3000万円)の緊急無償資金協力を実施すると表明した。
 外相は講演で「アジアの平和構築、国民和解、民主化への貢献を私の外交政策の新たな柱に据える」と強調。ミャンマーやフィリピンの国内紛争の和平プロセスを後押しするとともに、アジアでの過激派組織「イスラム国」活動防止に努める考えを示した。
 また、外相は戦後70年に際し「日本人は反省と不戦の誓いを心に深く刻み、平和国家として歩んできた」と言及。「過去から決して目をそむけることなく、未来に向かって平和国家として努力していかなければならない」と語った。

930名無しさん:2015/06/20(土) 21:34:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150616-00000028-jij_afp-int
アルジェリア人質事件首謀者の死亡を否定、リビア過激派組織
AFP=時事 6月16日(火)16時7分配信

【AFP=時事】2013年1月にアルジェリアの天然ガス施設が襲撃され日本人を含む少なくとも38人の人質が死亡した事件の首謀者とされる国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系武装勢力「アルムラビトゥン(Al-Murabitoun)」の指導者モフタール・ベルモフタール(Mokhtar Belmokhtar)容疑者について、リビアのイスラム過激派組織アンサール・アルシャリーア(Ansar al-Sharia)は16日、米軍の空爆で死亡したとする情報を否定する声明を発表した。

 同組織は、リビア東部での米軍の空爆によって死亡した人物7人の名を挙げているが、米政府が標的としていたことを発表しているベルモフタール容疑者はその中に入っていない。同組織は「他に死亡した者はいない」と述べている。【翻訳編集】 AFPBB News

931チバQ:2015/06/21(日) 23:15:49
http://mainichi.jp/select/news/20150622k0000m030065000c.html
イエメン:戦闘再開 和平協議失敗受け
毎日新聞 2015年06月21日 22時14分(最終更新 06月21日 22時25分)

 内戦状態のイエメンで、ハディ暫定大統領派を支援するサウジアラビア軍などは20日、南部アデンに少なくとも15回の空爆を実施した。フランス公共ラジオが軍事筋の話として伝えた。ジュネーブで開かれた国連仲介の和平協議が19日、停戦合意に至らず終了したことを受け、戦闘が再開したもようだ。

 ハディ氏派と敵対するイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」もアデン近郊を砲撃。軍事筋は病院関係者の話として、4人が死亡、数人が負傷したと話している。

 ロイター通信によると、サウジ側は首都サヌアの空港近くにある基地やサウジとの国境付近の北部サーダ州も空爆した。(共同)

932チバQ:2015/06/21(日) 23:22:31
>>920
http://www.afpbb.com/articles/-/3051996
パレスチナ暫定内閣が総辞職、ガザ統治めぐり亀裂深まる
2015年06月18日 12:20 発信地:ラマラ/パレスチナ自治区
【6月18日 AFP】パレスチナ解放機構(PLO)とイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の合意に基づき昨年発足したパレスチナ暫定統一内閣が17日、総辞職した。ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するハマスがイスラエルと個別に間接協議を行っていることをめぐり、暫定内閣の内部で亀裂が深まっていた。

 パレスチナ自治政府のマハムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長の側近で、暫定統一内閣を率いてきたラミ・ハムダラ(Rami Hamdallah)首相は、アッバス議長に辞表を提出した。ただ、暫定内閣がいつ解散するかは不明で、パレスチナの政治情勢は混迷を深めている。次期内閣についても不透明な状況だ。

 ニムル・ハマド(Nimr Hammad)自治政府議長補佐官は、新内閣の組閣にあたってはパレスチナの各派と協議する方針で、それにはハマスも含まれるとの見方を示した。(c)AFP/Nasser Abu Bakr


http://www.afpbb.com/articles/-/3051877
パレスチナ暫定統一政府、解散か アッバス議長が示唆
2015年06月17日 08:42 発信地:ラマラ/パレスチナ自治区

【6月17日 AFP】パレスチナ自治政府のマハムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は16日夜、パレスチナ解放機構(PLO)とイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の合意に基づき昨年発足したパレスチナ暫定統一政府が24時間以内に解散すると発表した。ハマスが実効支配するガザ地区(Gaza Strip)では、統治をめぐる対立が顕著になっている。

 PLO内の最大組織で、アッバス議長率いるファタハ(Fatah)の革命評議会の会合が同日夜、ヨルダン川西岸(West Bank)ラマラ(Ramallah)で開かれた。出席した複数の幹部らによると、アッバス議長が評議員らを前に、「パレスチナ政府は24時間以内に解散する」と述べたという。

 政府関係者らは解散の予定を認めなかったが、ハマスが実効支配するガザ地区において内閣は運営能力がないとして、数か月間にわたって解散が話しあわれてきたことは事実だとしている。

 関係者によると、アッバス議長は17日正午(日本時間同日午後6時)に暫定統一政府のラミ・ハムダラ(Rami Hamdallah)首相と会談する予定だという。(c)AFP/Nasser Abu Bakr

933チバQ:2015/06/24(水) 21:02:18
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150624-00000002-asahi-int
熱波のパキスタンで700人死亡 断食月重なり脱水症状
朝日新聞デジタル 6月24日(水)0時34分配信

 パキスタン南部のカラチで、記録的な熱波で最高気温が45度を超えた20日以降、病院に運び込まれる患者が急増。AFP通信は保健当局者の話として、熱中症などによる死者が23日までに692人に達したと伝えた。

 パキスタンでは19日からイスラム教の断食月が始まり、日の出から日没までの間、大半の大人は食事はもちろん水分も取らない。今年の断食月は、最も日中の時間が長く、暑い時期と重なったため、「水分摂取が足りず、脱水状態になる人が続出した」(カラチの医師)とみられている。

 1日12時間に及ぶ停電の影響を指摘する声もある。パキスタンでは電力不足が深刻で、カラチでは熱波の中、扇風機が使えず、水道用ポンプも止まって給水にも影響が出ている。野党は「政府の無策が原因だ」として、26日に全土で抗議デモを行うことを決めた。(バンコク=武石英史郎)

934チバQ:2015/06/25(木) 22:52:43
http://www.sankei.com/world/news/150625/wor1506250062-n1.html
2015.6.25 22:33
【イスラム国】
クルド奪還の拠点を攻撃し巻き返し、世界遺産爆破“脅迫”で牽制も

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自動車爆弾の爆発をとらえたカメラ映像=25日、アイン・アラブ(AP)
 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」は25日未明、クルド人勢力が1月にイスラム国から奪還したシリア北部アイン・アラブ(クルド名コバニ)を攻撃し、ロイター通信によると80人以上が死傷した。クルド勢力はこのところ、イスラム国との戦闘を優勢に進めていたが、イスラム国側が巻き返しに出た形だ。

 シリア内戦の情報を収集しているシリア人権監視団(英国)によると、イスラム国部隊はアイン・アラブに侵入して自爆攻撃を行ったのに続き、市街地でクルド勢力の部隊と交戦した。アイン・アラブは今年1月、クルド勢力が米軍主導の有志連合による空爆支援を受けて奪還した町で、国際的な対イスラム国軍事作戦の象徴的存在だ。

 クルド勢力は今月、トルコとの国境にある町タルアブヤドをイスラム国から奪還し、イスラム国が“首都”と位置づけるラッカ方面にも進軍。最近ではラッカ近くにあるイスラム国の軍事拠点も制圧していた。

 このためイスラム国側には、アイン・アラブを攻撃しクルド勢力の背後を突くことで、攻勢を食い止める狙いがあるとみられる。

 また、イスラム国が25日、北東部のクルド人の町ハサカを攻撃し、一部を掌握したとの情報もある。

 こうした攻勢を受け、イスラム国との戦闘で主力を担うクルド人が自らの勢力圏の防衛を優先させれば、空爆支援を軸とする有志連合の対イスラム国戦略が停滞する可能性もある。

 イスラム国は今月、支配下にある世界遺産のパルミラ遺跡に爆発物を設置するなどしたとされるが、これも遺跡破壊を懸念する有志連合に攻撃をためらわせる効果を狙ったものとみられる。

 一方、シリアのアサド政権は25日、国営テレビを通じ、アイン・アラブを襲撃したイスラム国部隊は、国境を接する「トルコから侵入した」と伝えた。トルコ側は否定している。アサド政権は、反体制派を支援するトルコがイスラム国などの過激派にも武器を供給していると主張しており、今回のアイン・アラブ攻撃をトルコへの牽制(けんせい)にも利用している格好だ。

935チバQ:2015/06/25(木) 23:39:13
http://www.afpbb.com/articles/-/3052337
イスラエル内相夫人、オバマ大統領の「ネタツイート」で炎上
2015年06月22日 11:54 発信地:エルサレム/イスラエル
【6月22日 AFP】毒舌で知られるイスラエル内相夫人のジュディ・シャローム・ニル・モーゼス(Judy Shalom Nir-Mozes)さんが21日、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領に関する「不適切なジョーク」をマイクロブログのツイッター(Twitter)に投稿し、炎上する騒ぎがあった。夫人はその後、問題の投稿を削除して謝罪した。

「オバマ・コーヒーがどんなものか知ってる? ブラック・アンド・ウィーク(意気地なし)よ」

 ジュディ夫人が7万4400人のフォロワーを抱える自身のアカウント「@JudyMozes」に投稿したこのツイートには、人種差別だという非難が殺到。夫人はツイートを削除し、「おわびします。あれは、誰かに教えてもらったくだらないジョークでした」と英語で謝罪した。

 夫人はさらに「オバマ大統領、私は、自分が耳にした不適切なジョークを書き込むべきではありませんでした」と、オバマ大統領に語り掛ける形で釈明した。「私が人を好きになるのに、人種や宗教は関係ありません」

「誰かに不快な思いをさせたのなら謝ります。私のしたことが夫の耳に入っても、離婚するようなことにはなりませんように」

 夫のシルバン・シャローム(Silvan Shalom)内相は、イスラエルの対米戦略的パートナーシップ担当も務める。一方、ラジオ番組の司会やテレビ番組のレギュラーも務めるジュディ夫人は毒舌で知られ、夫の所属政党党首でもあるベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相のことも、普段から容赦なくこき下ろしている。(c)AFP

936チバQ:2015/06/26(金) 22:16:17
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150626-00000027-jij_afp-int
ISの「モデル都市」に暮らす生き地獄 シリア・ラッカ
AFP=時事 6月26日(金)15時16分配信

ISの「モデル都市」に暮らす生き地獄 シリア・ラッカ
イスラム武装勢力系メディア「ウェラヤット・ラッカ」が公開した、シリア北部ラッカの通りを戦車で行進するイスラム過激派組織「イスラム国」の戦闘員たちを写したとされる画像(2014年6月30日公開)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】シリア北部ラッカ(Raqa)にあるその環状交差点は、かつて「天国の広場」と呼ばれていた。だがイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が残虐な公開処刑の場として使い始めると、新しい名前が付けられた。「地獄の広場」だ。

【図解】過激派組織「イスラム国」の支配地域

 ISが昨年6月に「カリフ制国家」の樹立を宣言してから1年、その「首都」とされるラッカは死の街へと変わった。

 ラッカに住む反IS活動家のアブ・イブラヒム・ラカウィさん(仮名)によると、この環状交差点では、住民を恐怖に陥れるための見せしめとして、やりに突き刺された人間の頭部が置かれ、遺体が何日間もはりつけにされている。

「ISはラッカを掌握した当初から、恐怖で統治しようと、斬首刑、手足の切断、はりつけ刑を行ってきた」と、ラカウィさんは言う。

 彼は、ラッカとその周辺でISの残虐行為を記録する地下組織「ラッカは静かに虐殺されている(Raqa is Being Slaughtered Silently)」に所属している。

 ラッカで活動家は、ISによって真っ先に標的にされる部類に入るが、ラカウィさんら組織のメンバーは活動を続け、ISの拠点の一つである同市での生活を知る貴重な情報源となっている。

 ラッカは2013年3月に、シリアの反体制派が初めて政権側から奪った県都だった。だがISはすぐに反体制派を追い出し、自らの厳格なイスラム法解釈に基づく「モデル都市」を建設したと、研究者で作家のヒシャム・ハシミ(Hisham al-Hashimi)氏は言う。


■「良い暮らし」のイメージ構築

 ISは民政のあらゆる側面を管理し、学校のカリキュラムを書き換え、イスラム法廷を設置、イスラム法を順守させるための警官隊(男性版は「ヘスバ(Hesba)」、女性版は「カンサ旅団(Khansa Brigade)」と呼ばれる)も組織した。

 また、教育に重点を置き、従来の学校や大学を1年間閉鎖して、新しいコースを作った。数学や英語の授業はまだあるが、古いカリキュラムでその他に残っているものはほとんどない。イスラム法学やジハード、コーランに関するコースが新しく加えられた。

 ISは車が走る道路や、客でいっぱいの店を撮影した動画を見せることで、ラッカでの「良い暮らし」というイメージを広めようとしている。

 ISはまた、シリア政府側への協力、窃盗、「魔術」、同性愛といったさまざまな「犯罪」について処罰を下している。日常的に斬首刑を行い、人々を投石で殺害したり、建物の屋上からつき落としたりすることもある。

 頭にかぶるベールで目を覆っていない女性には金1グラムの、あごひげを剃った男性には100ドル(約1万2000円)相当の罰金が科せられる。

 英国を拠点とする非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によれば、ISは「カリフ制国家」樹立を宣言した昨年6月末から今年5月末までの間に、シリアで2618人を処刑した。


■「目立たないように」

 住民たちは、ISのルールに従えば、比較的安定して犯罪も少ない「普通の」生活を送り、ラッカの行政サービスから恩恵を得ることもできると話している。「ISの法律に従い、目立たないようにしていれば、誰もちょっかいは出してこない」と、あるラッカ住民は語った。

 そしてISの支配地域にやってきた何千人もの外国人戦闘員は、ラッカでは特権を与えられている。そうした特権は時に、劣等市民として扱われていると主張するシリア人住民との間に緊張関係を生み出す。

「アブ・サルマン・フランシ(Abu Salman al-Fransi)」の名で知られるフランス人のIS戦闘員は最近、IS支配地域の生活の素晴らしさを褒めそやす動画を投稿した。「ISは私たちに家や月給など必要なものすべてを与えてくれた。神の導きのおかげだ」と、彼はフランス語で述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

937チバQ:2015/06/26(金) 22:16:41
http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_all&k=20150618032875a
IS支配下での「恐怖の日々」、シリア難民が回想


【アクチャカレAFP=時事】手の切断の刑を命じるイスラム法廷、街路を巡回する黒服姿の警察官、絶え間ない恐怖に覆われた日常──。シリアの町テルアビヤドで発生した戦闘を逃れトルコに避難した難民たちは、イスラム過激派組織「イスラム国」による支配下の生活を、不安げにこう回想する。(写真はシリア・テルアビヤドで、トルコへの入国を待つ難民たち)

〔写真特集〕「イスラム国」〜パイロット焼殺、ヨルダンが報復空爆〜

 先週末に発生したISとの戦闘の後、テルアビヤドはクルド人民防衛部隊率いる部隊によって掌握された。ISにとっては、これまでで最大級の打撃となったとみられる。
 戦闘を避けて安全な避難場所に逃れようと、大量の人々が、財産を詰め込んだ袋を頭に載せながら、そして時には自分の子どもたちだけを連れてトルコに流れ込んだ。国連難民高等弁務官事務所によると、トルコ側に避難した住民の数は約2万3000人に上る。
 アラブ系を主とする難民たちは、大半がISからの解放を喜ぶ一方で、クルド人による支配下での生活がどのようなものになるのかという心配も抱いている。
 「シャリア(イスラム法)の下での暮らしはひどいものだ。ほとんど何もかもが禁止される」。家族15人とともに3晩野宿した後、トルコへと逃れたハリル・アハメドさん(55)は、通過してきたアクチャカレの国境検問所近くの公園でこう語った。
 「玄関のチャイムが鳴るたびにびくびくしながら、恐怖と共に暮らすのはひどいものだ。この戦争は早く終わって欲しいが、クルド人が支配する国に戻りたくはない。私たちはISを快く思ってはいなかったが、少なくとも彼らの規則について知ってはいたし、その規則の下でどう振る舞うべきかも学んでいた」
 テルアビヤドは、ここから国境の反対側のすぐ向かいに位置する。先週末には、難民たちがトルコ入りを待つ間、ISの戦闘員たちが怪しげに姿を現し、トルコ側で取材するメディアに対して、にやっとした表情を見せた。だが今では彼らもいなくなった。
 ■「どんな支配者でもISよりまし」
 3児の母であるベファ・ヘシニさん(32)は、屋外で椅子に座ることなどあらゆることがISにとって「ハラム(罪)」とされたため、テルアビヤドでは一日中家の中で過ごしていたと話す。
 ヘシニさんは家族の中で唯一の稼ぎ手だったが、何らかの過ちを犯して罰を受けるのを恐れて外出しなくなったため、農場での仕事を辞めなければならなかった。
 黒いベールで顔を覆ったヘシニさんは、「ISが初めて私たちの町へやってきた際、『おまえたちの娘は8歳以上であれば結婚できる』『美容室は悪魔の所業だ』『女性は常に家の中にいるべきだ』などと触れ回った」と語った。
 また、ある戦闘員は、自分たちの家に何か月も通い続け、将来医師になりたいとの夢を抱く13歳の娘と結婚する許可を得ようとしていたという。
 さらに、ヘシニさんがトルコへと逃れるわずか1週間前には、近所の男性がイスラム法廷で裁判を受け、窃盗の罪で右手を斬り落とされた。その後路上に放置された男性の額には「カーフィル(不信心者)」と書かれていたという。
 ヘシニさんは「逃れられたこと、彼らが去ったことを神に感謝します」と話した。
 農業労働者のマヒル・クブリさん(54)によると、ISの戦闘員が昨年8月にテルアビヤドを初めて掌握した際、ISは拡声器を使って「カリフ統治領」を宣言。住民全員に対し、これからはイスラム国家の支配下に置かれ、違った生活を送ることになると通告した。
 「生活とすら呼べないものだ」とクブリさんは話す。「最初のころは、ISを気に入る者もいた。ISは食事や水などの援助物資を無料で提供して歓心を買おうとしていたからだ。だが人々が彼らの残酷さを目の当たりにしてからは人気を失っていった」
 クブリさんによると、黒い服を着用したISの警察は、すぐに酒類を禁止し、姦通行為に対する石打ちによる死刑など、さまざまな罰を科し始めた。また、自分たちが定めた規則に皆を従わせるため、街路を常に巡回していたという。
 クブリさんは、「ダーイシュ(ISのアラビア語名の略称)が去って本当に幸せだ。どんな支配者であろうと彼らよりましだ」と語る。「シリアにできるだけ早く帰りたい。わがシリア、自由なるシリアに」【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2015/06/18-16:23)

938名無しさん:2015/06/28(日) 09:18:38
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150627-00000017-mai-int
<4カ国テロ>死者116人に…チュニジア、ISが犯行声明
毎日新聞 6月27日(土)11時35分配信

 【カイロ秋山信一、サンカンタンファラビエ(仏南部)宮川裕章】チュニジア、クウェート、フランス、ソマリアの4カ国で26日に相次いだテロ・襲撃事件の死者は少なくとも計116人に達した。過激派組織「イスラム国」(IS)は、クウェートのモスク(礼拝所)自爆テロに続き、チュニジア中部スースのホテル襲撃でも犯行声明を出した。チュニジアの死者数は38人に達し、3月に首都チュニスで起きた博物館銃撃事件の日本人3人を含む死者数22人を大きく上回る惨事になった。

 チュニジアからの報道によると、犠牲者は英国、ベルギー、ドイツなどからの観光客。現地は6月中旬から断食月(ラマダン)に入っており、観光客の多くは欧州の非イスラム教徒だったとみられる。日本人が巻き込まれたとの情報はない。

 チュニジア治安当局は銃撃戦の末、実行犯の男を殺害。同国内務省によると、男はチュニジア中部ケロアン県出身の学生。ISは、この学生がISの「戦士」であり、堕落した人への聖戦を行ったと発表した。

 また、フランス南東部グルノーブル近郊のガス工場の爆発事件では、仏捜査当局が殺人やテロ関連容疑で拘束したヤシン・サリ容疑者(35)が爆発後に別の引火性の高いガスタンクを開けようとしていたことが分かった。当局はサリ容疑者が工場を爆発させようとしていたとみて、テロ目的を含めて動機の解明を進める。現場では容疑者の勤務先の社長(54)の切断された頭部と遺体が見つかり、近くにイスラム過激派が使用するアラビア語の旗が置かれていた。当局は容疑者の妻ら3人も拘束した。

 一方、クウェートの首都クウェート市にあるイスラム教シーア派のモスクでの自爆テロの死者は27人に達した。また、ソマリア南部レゴでアフリカ連合(AU)の平和維持活動(PKO)部隊の基地が襲撃された事件では、PKO部隊50人が死亡し、イスラム過激派「アルシャバブ」が犯行声明を出した。

939名無しさん:2015/06/28(日) 09:19:19
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150622-00015423-president-bus_all
日本を訪れるイスラム教徒が一様に驚く日本の光景とは?
プレジデント 6月22日(月)16時15分配信

■日本人はケータイをいじりすぎ? 

 来日したイスラム教徒が驚くのは、まず、信号が青になるまでじっと待っている日本人の生真面目さだ。交通量が多い昼間ならともかく、クルマがほとんど走っていない真夜中であっても、信号を順守する。

 その様子を見たイスラムの人々は、「どうしてなんだ? 」と一様に首をかしげる。

 また、電車やエレベーターに乗り込む際に、割り込みをしない日本人の姿にもびっくりさせられるようだ。日本人は行儀がいいのである。

 あるいは街並みの清潔さにも驚く。とくに銀座や丸の内、原宿あたりのメインストリートにはゴミ一つ落ちていない。こうした清潔さは、イスラム圏の人々だけでなく、アジア諸国からのツーリストたちにも共通する日本に対する評価である。多少の息苦しさを感じることはあっても、総じて印象はいいはずだ。

 よく話題になるといえば、なんといっても夏場の若い女性たちのファッションだろう。

 とくに、女性がアバーヤ(ガウン)やヒジャーブ(スカーフ)などで顔やボディラインを隠している国々の男たちから見れば、まるで「裸で街を歩いている」というふうに映るらしい。このあたりは欧米も同じなわけで、文化の違いと言うしかない。

 また、彼らが一様に「ここがヘンだよ」と指摘するのは、電車の中の光景である。

 メールのやり取り、ゲーム、映画鑑賞などと目的はさまざまであっても、下手をすると向かいのシートに座っている乗客の全員がケータイをいじっていることがある。

 あるいは喫茶店やレストランで向き合って座っているのに会話を交わさず、メールで言葉のやり取りをしているカップルもいる。これはやはり奇異に映るようだ。

 イスラム圏でも携帯電話は普及している。必要な時にはもちろんメールのやり取りもしているが、基本はあくまでも会話の道具としてのケータイだ。駅のホームでも街頭でも、彼らはケータイで大声でしゃべっている。面と向かって座っているのにメールで会話するなどということはまずあり得ない。

940名無しさん:2015/06/28(日) 09:19:39
>>939

■電車内の静けさは「異様」

 電車の中の静けさも異様に映るようだ。

 混雑した電車の中であっても、聞こえてくるのは車掌のアナウンスと車両の奏でる機械音くらい。一部の主婦や若者を除いては、皆、押し黙っている。

 もともと自己主張の強い人々が多いイスラム圏ではアナウンスの声がかき消されるくらいに大声で会話しているのが普通で、日本の電車内の静けさが不思議に感じられるようだ。

 知人のあるアラブ人の男性から、「日本の女の子は化粧は上手だが、怖い! 」と言われたことがあった。

 どこが怖いのかといろいろ質問してみると、どうやら怖さの理由はその表情の乏しさにあるようだった。これは、私が海外から帰国して電車やバスに乗ったときにもよく感じることだが、確かに日本人の表情が能面のような印象を受けることがある。

 そのアラブ人が日本で混雑した電車に乗ったとき、持っているバッグが若い女性の身体のどこかに触れてしまった。すると、その能面のような表情で、無言のまま「キッ! 」と睨みつけられてしまった。そのときの顔が怖かったというのである。

 電車の中でケータイをいじっている人は総じて無表情である。表情を動かさずに誰かと文字で会話している。

 極端な言い方かもしれないが、ケータイメールの普及は、日本人から生の会話を奪い、表情の豊かさを奪っているのではないか……。

 アラブ人と話をしていて、ふと、そんなことを感じたのだった。

 ※本連載は書籍『面と向かっては聞きにくい イスラム教徒への99の大疑問』(佐々木 良昭 著)からの抜粋です。

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佐々木 良昭(ささき・よしあき)●笹川平和財団特別研究員。日本経済団体連合会21世紀政策研究所ビジティング・アナリスト。1947年、岩手県生まれ。19歳でイスラム教に入信。拓殖大学卒業後、国立リビア大学神学部、埼玉大学大学院経済科学科を修了。トルクメニスタン・インターナショナル大学にて名誉博士号を授与。1970年の大阪万国博覧会ではアブダビ政府館の副館長を務めた。アラブ・データセンター・ベイルート駐在代表、アルカバス紙(クウェート)東京特派員、在日リビア大使館渉外担当、拓殖大学海外事情研究所教授を経て、2002年より東京財団シニアリサーチフェロー。2014年からは経団連21世紀政策研究所ビジティング・アナリストに就任。
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佐々木良昭=文

941チバQ:2015/06/29(月) 20:21:13
>>938
http://www.sankei.com/world/news/150627/wor1506270026-n1.html
2015.6.27 11:26
【4カ国テロ】
米、「戦術で連携見当たらない」背景分析急ぐ 国連総長「速やかに裁きを」

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クウェートの首都クウェート市にあるイスラム教シーア派のモスク(礼拝所)で起きた自爆テロの負傷者を搬送する人々=26日(UPI=共同)
 【ワシントン=加納宏幸】オバマ米大統領は26日朝、フランスやチュニジアなどで相次いだテロの状況報告を受けた。関係国と協力して背後関係の分析を急ぐ一方、国内でのテロに対する警戒を強めている。

 米国務省のカービー報道官は26日の記者会見で「恐るべきテロ攻撃を最も強い言葉で非難する」と述べた。テロの相互関係については「戦術レベルで連携していることを示すものは見当たらない」としながらも、いずれも過激思想に基づくものであるとの見方を示した。

 一方、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長も26日、「最も強い表現で非難する」とする声明を発表。潘氏は実行犯を「速やかに裁きにかける必要がある」と強調した。

http://www.sankei.com/world/news/150627/wor1506270032-n1.html
2015.6.27 12:06
【4カ国テロ】
チュニジアでは5つ星ホテルの英独客ら39人犠牲 ビーチパラソルに銃隠し

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26日、チュニジア中部スースの襲撃事件が起きたホテルのビーチの映像(チュニジアTV1提供・AP=共同)
 【カイロ=大内清】チュニジア中部の保養地スースで26日発生した観光客を狙ったテロで、保健省当局者は死者数が39人に達したと述べた。同国メディアが伝えた。同省は犠牲者にチュニジア人、英国人、ドイツ人、ベルギー人が含まれるとしているが、詳しい内訳は分かっていない。

 報道によると現場はスースにある5つ星ホテルのビーチで、襲撃犯の男はビーチパラソルに隠していた小銃で観光客らを銃撃した。

 事件を受けてチュニジアのカイドセブシ大統領は26日、国内のテロ対策を強化すると強調した上で、「どんな国も安全ではない。われわれには(テロに対する)世界的な戦略が必要だ」と語り、国際的な対テロ対策の必要性を訴えた。

 一方、クウェートで26日に起きたイスラム教シーア派のモスク(礼拝所)での自爆テロの犠牲者は少なくとも27人となった。この事件ではイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に忠誠を誓う武装組織が犯行声明を発表。イスラム国は最近、支持者に対し、今月18日から始まったイスラム教のラマダン(断食月)期間中に「敵を攻撃し殉教せよ」と促す音声声明をネット上に掲載していた。

942チバQ:2015/06/29(月) 20:27:12
http://www.sankei.com/world/news/150628/wor1506280022-n1.html
2015.6.28 20:28
【イスラム国】
実体ない“バーチャル領土”拡大 テロの宣伝効果、共鳴者生む恐れ

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(1/2ページ)
 【カイロ=大内清】チュニジアとクウェートで26日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」系によるテロが相次いだことは、シリア・イラクで支配地域を広げる一方で、領有実体のないバーチャルな“領土”を宣言して共鳴者を増やす同組織の戦略が一定の成功をおさめていることを示した。イスラム国が「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)制国家」の樹立を一方的に宣言して1年となる29日を前に、宣伝効果を生んだ恐れがある。

 クウェートのシーア派モスク(礼拝所)での自爆テロでは、イスラム国の「ナジュド(アラビア半島中央部)州」を名乗る組織が犯行声明を出した。

 同組織はアラビア半島に支配地域を持っているわけではないが、イスラム世界全体を治める「カリフ制国家」を標榜するイスラム国にとり、地域の過激派を引きつける重要な装置だ。

 イスラム国は昨年以降、同様の「州」や支部を中東・北アフリカ各地で宣言した。バーチャルな領土を拡大することで、戦闘員の受け皿やネットワーク作りを進めていると考えられている。

 クウェート当局は28日までに、実行犯を運んだ運転手や隠れ家を提供した人物らを逮捕。27日の葬儀には市民数千人が参加しテロには屈しない姿勢を見せた。

 ただ、湾岸アラブ諸国のスンニ派にはシーア派への敵意も根深くあることから、シーア派モスクを狙った今回のテロがイスラム国にとって格好の宣伝材料となるのは間違いない。

 一方、イスラム国は、チュニジア中部の保養地スースでのテロでもいち早く犯行声明を出し、襲撃犯を、水着姿の外国人らが集まる「ふらち者の巣」を攻撃したと称賛した。これも西洋的な価値観への敵意をあおる宣伝効果を狙ったものだ。

 ロイター通信が同国当局者の話などとして伝えたところでは、現場で射殺されたセイフッディン・レズギ容疑者(23)はここ半年ほどで過激化したとみられ、治安当局の監視対象に入っていなかったとされる。各地でも今後、こうした過激思想への新たな共鳴者が現れる可能性は高い。

943チバQ:2015/06/29(月) 20:45:55
http://www.afpbb.com/articles/-/3053033
トルコ警察、同性愛者のパレードを強制排除 参加者が大統領批判
2015年06月29日 12:04 発信地:イスタンブール/トルコ
【6月29日 AFP】(写真追加)トルコのイスタンブール(Istanbul)で28日、同性愛者などの性的少数者の権利拡大を訴える「ゲイ・プライド・パレード」の参加者の一部がレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領を批判するシュプレヒコールを上げたことをきっかけに、機動隊が催涙ガスとゴム弾で参加者らを排除した。現場で取材したAFPの記者が伝えた。

 行進参加者らが保守的なエルドアン大統領の「ファシズム」を非難すると、参加者の多くが虹色の旗を振っていたパレードは一変して暴力の場と化した。警察は強制排除に乗り出し、一部の警官は群衆に向けてゴム弾を発射した。

 政府支持派がパレードを取材中の記者たちに襲い掛かり、AFPの写真記者も軽傷を負った。 別のAFP記者は、警察の介入を撮影しようとしたところ警官らに襲われたと語った。(c)AFP

944チバQ:2015/06/29(月) 20:46:51
http://www.afpbb.com/articles/-/3052908
「カリフ制国家」宣言から1年、IS掃討の見通し遠く
2015年06月29日 14:58 発信地:ベイルート/レバノン
【6月29日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が、シリアとイラクにまたがる支配地域で「カリフ制国家」の樹立を宣言してから1年。ISは未だ潤沢な資金と豊富な兵器を保持しており、専門家らは、この自称「国家」が今後長年にわたり存続する可能性があるとみている。

 支持者から「カリフ・イブラヒム(Caliph Ibrahim)」と呼ばれるISのアブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)最高指導者が率いるこの「国家」は、これまでに後退も繰り返し経験している。米軍主導の有志連合による制圧地域への空爆が続いている他、今月15日にはトルコ国境に近いシリア北部の要衝テルアビヤド(Tal Abyad)をクルド人部隊に奪われた。

 だが一方で、シリア中部の古代都市パルミラ(Palmyra)などの地域では、相次いで勝利を収めており、専門家らは、ISとその「カリフ制国家」が今後何年間にもわたり存続する手段を持ち合わせていると指摘している。

 シンクタンク「英王立国際問題研究所(チャタムハウス、Chatham House)」中東・北アフリカ地域プログラムの研究員、ハッサン・ハッサン(Hassan Hassan)氏は、「ISは反政府勢力として活動している。勢力は地域によって後退したり拡大したりするかもしれない。だが、組織はしばらくの間は存在し続けるだろう」「ISは少なくとも今後10年間は存続し、活動を続ける」との見方を示した。

 他の専門家らも、「カリフ制国家」の境界が今後変わる可能性は高いものの、その存在自体は消滅の瀬戸際にはほど遠いとの点で同意している。

■豊富な資金と兵器

 ISが成功を収めている背景には、潤沢な資金や豊富な武器、兵器に加え、シリアやイラクの国民が持つまっとうな不満につけこむ能力など、さまざまな要因がある。米ランド研究所(RAND Corporation)の政治学者、パトリック・ジョンストン(Patrick Johnston)氏は、ISは週に約200万ドル(約2億5000万円)の収入を得る「世界で最も資金力のあるテロリスト集団であり続ける」と述べた。

 ISが握る石油関連施設を狙った米主導の有志連合による空爆や原油価格の下落を受けて、資金は減少したものの、ジョンストン氏によれば、ISはそれを補うため「支配地域での金品強奪や住民への課税、略奪した物品の転売」などの手段に出ている。

 さらに重要な点は、ISが活動費を比較的低く抑えられていることだ。外国人を中心とした新規戦闘員を安定的に確保でき、戦闘で使用する武器や兵器は、敵対勢力や他の反政府組織との戦闘で強奪したものが大半を占める。

 米シンクタンク「ブルッキングス研究所(Brookings Institution)」の中東研究部門ブルッキングス・ドーハ・センター(Brookings Doha Center)のチャールズ・リスター(Charles Lister)氏によれば、ISの戦闘員はさまざまな小型武器や軽兵器のほか、大砲や対戦車砲、「絶え間なく供給されるように思える小型トラックや敵から奪った装甲車両、そしてシリアでは戦車」も入手可能となっている。

945チバQ:2015/06/29(月) 20:47:06
■ISの他に選択肢がない住民たち

 ISは、支配地域の住民に対し、アメとムチの手法を用いている。残虐な公開処刑で住民を恐怖に陥れる一方で、比較的安定した生活や、医療や教育などの公共サービスを提供している。

 ハッサン氏は「住民のISへの支持は流動的だが、総じて、支配地域内からの大きな圧力を受けることなく統治するのに必要なものは得ている」「支配地域の住民は今もISの報復を恐れつつも、その統治モデルに価値を見いだしている上、他に容認可能な選択肢がない」と指摘した。

 シリアとイラクのイスラム教スンニ派(Sunni)住民はかねて、支配勢力から排除されていると不満を感じており、選択肢の欠如が両国におけるISの成功の秘訣となっている。

 シリアでは、スンニ派の反体制派組織がシーア派(Shiite)の一派アラウィ(Alawite)派に属するバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の打倒を目指す活動を率いている。イラクではスンニ派がしばしば、シーア派中心の政権は差別的だと非難する。こうした力関係は、軍事的手段だけでは「カリフ制国家問題」の解決には至らないことを意味している。

 リスター氏は、「シリアでアサド政権が続く限り、そして、イラク政府の体制改善が国民による評価の変化につながらない限り、ISは国民から暗黙の承認を得るチャンスを常に持ち続ける」と指摘。「究極的には、ISに対する唯一かつ真の解決策は、ISが悪化させ利用しようとしている社会的な分裂や政治的な失敗という根本的な問題を解消することだ」と語った。(c)AFP/Sara Hussein

946チバQ:2015/06/29(月) 20:51:57
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150628-00000033-jij_afp-int
【AFP記者コラム】トルコ国境に押し寄せるシリア難民の波
AFP=時事 6月28日(日)18時1分配信

【AFP=時事】私たちはトルコとシリアの国境沿いにもう1週間近くいた。クルド人部隊が、支配権をめぐりイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」と戦っているテルアビヤド(Tal Abyad)が見える場所だ。 トルコのシリア難民180万人に加わろうと、その戦闘から数万人が逃げてきている。このうち1万3500人がテルアビヤド出身だが、それまでの数日間、難民の流入を恐れるトルコ政府は国境を封鎖していた。
 事態が急転したのは、6月13日のこと。難民を探して国境近くを運転していた私たちは、多くの人がアクチャカレ(Akcakale)の国境検問所に姿を現したと聞いた。私たちは現場へ向かい、灼熱のなかに群衆がいるのを見た。トルコ軍は放水装置を使い、さらに威嚇射撃を行って彼らをフェンスから離れさせようとしていた。
 その夕方、私たちはISの戦闘員7〜8人がシリア人たちにテルアビヤドに戻れと言っているのを見た。だがその戦闘員たちが姿を消すと、何千人もの人々が再び押し寄せてきた。 戦闘員たちがなぜ来たのか私にはわからない。メッセージか、パフォーマンスなのか? 彼らは私たちが写真を撮っているのを見て、冗談を言ったり、大きなジェスチャーをしてみせたりした。
 翌日、私たちはアクチャカレの国境検問所を多くの人々が通り抜けてくることを予測していた。だがISが彼らの国境通過を許していないと聞いた。私たちは無駄に待っているように思えた。そして突然、近くの丘に数人の人影を見た。 ただの地元民だと思ったが、次々と人が現れた。すぐに何千人もが丘の向こうから姿を現し、国境のフェンス前に押し寄せてきた。
 すべては5分ほどで起きた。それはまるでハリウッド映画のようだった。見たこともない超大作映画のような光景。トルコ側からフェンスに駆け寄り、向こう側のシリア人を助けようとした人々がいた。私も一緒に走っていた。トルコ兵は私たちに向かって叫んでいたが、もう耳に入らなかった。
 シリア人はフェンスを切るために工具を使っていた。最初は小さな穴だったものが、人ひとり通り抜けることができるぐらい大きくなった。5人、10人が必死になって押し合いながら、その穴からトルコに入った。
 その後、彼らはフェンスをこじ開け、みんななだれ込んできた。ものすごい光景だった。女性はほぼ全員が子供を抱えていた。とてもたくさんの子供たち──5歳ぐらいでこんな経験をするなんて想像できるだろうか? 
 服が破れた子供もいたが、幸い重傷を負った子はいなかった。フェンスを突破した後には深い堀がある。数十人がよじ登った後、当局はついに彼らが国境を越えるのを助けた。
 私はシリア・トルコ国境間の難民を撮影して4年近くになる。シリア北部の町アインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)での難民危機も見てきた。だが昨日見た光景は違っていた。何千人もが小さな穴からなだれ込んできた、あんな光景はこれまでに見たことがなかった。
 今回、私は難民に話を聞くことはできなかったが、彼らの目に恐怖を見ることはできた。彼らは叫び、安全を求め押し合っていた。2、3人の子供を抱え、群衆の中で家族が離れ離れにならないよう必死だった。
 私たちは今、新たな難民の波を待っている。私が立っている場所から、国境をすべて見渡すことができる。フェンスの向こう側では1000〜1500人の人々が、トルコ側がフェンスを再び開くのを待ち構えている。クルド人兵士たちが国境に近づいてくるのも見えるし、迫撃砲の音も聞こえる。
 この難民危機を取材するには、時にルールを忘れることが必要だ。この国境沿いではすべてが変わった。すべてがめちゃくちゃだ。道で探しても難民はいない。 もちろん、私は法律や軍に敬意を表している。国境近くで仕事をするときは注意深くならないといけない。通常、彼らは私たちをフェンス、つまり国境の線そのものには近づかせない。だが2000人がフェンスに殺到してきたときは、そこにルールなどもはや存在しない。そんな事態になったときは、トルコ当局も私たちに仕事をさせてくれるのだ。【翻訳編集】 AFPBB News
この記事は、AFP通信トルコ・イスタンブール支局の写真記者ビュレント・クルチュが書いたコラムを翻訳したものです。

947チバQ:2015/06/29(月) 22:40:52
http://mainichi.jp/select/news/20150630k0000m030067000c.html
チュニジア:観光地に武装警官1000人 治安対策強化
毎日新聞 2015年06月29日 20時27分(最終更新 06月29日 21時18分)
【スース(チュニジア北部)秋山信一】チュニジア観光・手工業省は28日、国内の観光地に7月から武装警察官を配置する方針を明らかにした。今年3月に首都チュニスで起きた国立博物館襲撃事件に続き、今月26日にスースのリゾートホテルで銃乱射事件が発生。いずれも外国人観光客が主な標的で、基幹産業である観光業へのダメージは大きい。政府の景気回復策にも悪影響が及ぶのは必至だ。

 声明によると、観光地の警備や観光客関連の事件を扱う観光警察官を武装させ、遺跡やリゾートホテル、ビーチなどに約1000人を配置する。さらに、ホテル警備員の訓練、金属探知機導入に対する補助なども検討する。

 スースの事件ではイスラム過激派の関与が疑われており、政府は事件後、過激派の影響下にあるとされる80カ所のモスクを閉鎖する方針を発表。治安対策の強化を国内外に印象づけている。

 矢継ぎ早の対応の背景には、2011年の民主化要求運動「アラブの春」による革命後の混乱から立ち直りかけていた観光業が、再び低迷するとの危機感がある。

 観光業は人口約1100万人のチュニジアで、約40万人の直接雇用を生んでいるとされる基幹産業だ。しかし、現地報道によると、今年1月から今回の事件直前までにチュニジアを訪れた観光客数は前年比で2割近く減少。さらに、スースの事件後、数千人の外国人観光客が緊急出国し、ホテルやツアーなどのキャンセルも相次いだ。

 スースで観光客相手のボディーペイント店を営むヒシャム・ベンブリさん(48)は「3月の事件で店の客は前年の4〜5割まで減ったが、今回の事件でさらに1〜2割まで落ち込むのではないか」と話した。

 ただ、治安対策の強化が奏功するかは不透明だ。ヨルダン大学戦略研究所のムーサ・シュテイウィー所長(中東政治)は「昨年の議会選挙で世俗政党が勝利し、穏健派イスラム主義者たちは疎外感を覚えている。締め付けの強化は、武力闘争を否定してきた穏健派の過激化を助長しかねない」と分析する。

 また、過激派組織「イスラム国」(IS)の動向に詳しい評論家のヒシャム・ハシミ氏はスースの事件について「チュニジア国内のイスラム勢力が、ISから資金援助を受けるため、耳目を集める事件を起こした」との見方を示し、今後も同様の事件が続く可能性を指摘した。

948とはずがたり:2015/06/30(火) 11:38:55

エジプトの検事総長、爆弾で死亡…車列に攻撃
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20150630-567-OYT1T50005.html
01:10読売新聞

 【カイロ=溝田拓士】エジプトの首都カイロで29日、ヒシャム・バラカート検事総長の車列が爆弾攻撃を受け、検事総長が搬送先の病院で死亡した。

 内務省の発表などによると、検事総長は自宅からの出勤途中で、車列の通過に合わせて、停車中の車に仕掛けられた爆弾が遠隔操作で爆発したとみられる。

 同国では今月、2013年の政変でシシ国防相(現大統領)に解任されたモルシ前大統領に死刑判決が下されたばかり。地元メディアによると、事件後に前大統領支持者とみられる組織がインターネット上に犯行声明を出したが、その後、撤回されたとの報道もある。

爆弾で検事総長殺害=治安・司法当局に打撃―エジプト
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-150630X581.html
01:14時事通信

 【カイロ時事】エジプトの首都カイロで29日、バラカト検事総長を乗せた車列が何者かの爆弾攻撃に遭い、保健省によると検事総長は死亡した。検事総長は重大事件の捜査を指揮する立場にあり、治安・司法当局にとって打撃となる。

 爆発の規模は大きく、検事総長の護衛ら8人が負傷した。イスラム過激派による犯行とみられ、2014年6月のシシ政権発足後、これほど高いレベルの要人が殺害されたのは初めて。

<エジプト>検事総長が暗殺される 「ギザ人民闘争」声明
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150630k0000m030116000c.html
06月29日 23:15毎日新聞

 【チュニス秋山信一】エジプトの首都カイロで29日、バラカート検事総長の車列を狙った爆発があり、バラカート氏は病院に搬送されたが、間もなく死亡した。国営中東通信が報じた。「ギザ人民闘争」を名乗る組織が犯行への関与を主張する声明を出した。組織の実態は不明だが、2013年の軍事クーデターに反発し、軍主導の政権と敵対しているイスラム過激派によるテロの可能性が高い。

 軍事クーデター後、政府要人がテロで殺害されるのは初めて。シシ政権は治安の安定を最優先に掲げているが、カイロでも爆弾テロが断続的に起きている。

 現場は軍や治安機関の施設が多い地域で、クーデターから間もなく2年を迎えるのを前に、治安当局が警戒を強めていた。周辺地区では13年9月にも当時の内相の車列を狙った暗殺未遂事件が起きている。

 エジプトでは13年のクーデターで、イスラム組織ムスリム同胞団出身のモルシ大統領(当時)が失脚した後、軍とイスラム勢力との緊張状態が続いている。同胞団は暴力の行使を否定しているが、同胞団に同情的なイスラム過激派は軍や警察、司法機関などを標的にテロを繰り返している。

949とはずがたり:2015/06/30(火) 11:40:05
【イスラム国】実体ない“バーチャル領土”拡大 テロの宣伝効果、共鳴者生む恐れ
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1506280022.html
06月28日 20:34産経新聞

 【カイロ=大内清】チュニジアとクウェートで26日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」系によるテロが相次いだことは、シリア・イラクで支配地域を広げる一方で、領有実体のないバーチャルな“領土”を宣言して共鳴者を増やす同組織の戦略が一定の成功をおさめていることを示した。イスラム国が「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)制国家」の樹立を一方的に宣言して1年となる29日を前に、宣伝効果を生んだ恐れがある。

 クウェートのシーア派モスク(礼拝所)での自爆テロでは、イスラム国の「ナジュド(アラビア半島中央部)州」を名乗る組織が犯行声明を出した。

 同組織はアラビア半島に支配地域を持っているわけではないが、イスラム世界全体を治める「カリフ制国家」を標榜するイスラム国にとり、地域の過激派を引きつける重要な装置だ。

 イスラム国は昨年以降、同様の「州」や支部を中東・北アフリカ各地で宣言した。バーチャルな領土を拡大することで、戦闘員の受け皿やネットワーク作りを進めていると考えられている。

 クウェート当局は28日までに、実行犯を運んだ運転手や隠れ家を提供した人物らを逮捕。27日の葬儀には市民数千人が参加しテロには屈しない姿勢を見せた。

 ただ、湾岸アラブ諸国のスンニ派にはシーア派への敵意も根深くあることから、シーア派モスクを狙った今回のテロがイスラム国にとって格好の宣伝材料となるのは間違いない。

 一方、イスラム国は、チュニジア中部の保養地スースでのテロでもいち早く犯行声明を出し、襲撃犯を、水着姿の外国人らが集まる「ふらち者の巣」を攻撃したと称賛した。これも西洋的な価値観への敵意をあおる宣伝効果を狙ったものだ。

 ロイター通信が同国当局者の話などとして伝えたところでは、現場で射殺されたセイフッディン・レズギ容疑者(23)はここ半年ほどで過激化したとみられ、治安当局の監視対象に入っていなかったとされる。各地でも今後、こうした過激思想への新たな共鳴者が現れる可能性は高い。

950とはずがたり:2015/06/30(火) 11:41:42
【4カ国テロ】チュニジアの犯人、外国人を狙って乱射か 死者100人超す
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1506270059.html
06月27日 23:04産経新聞

 【ベルリン=宮下日出男、カイロ=大内清】フランスやチュニジア、クウェートで26日、ホテルやモスク(礼拝堂)などを狙ったテロが相次ぎ、AP通信は3件がほぼ同時刻に発生したと伝えた。ソマリアでもこの日、アフリカ連合(AU)の平和維持活動(PKO)部隊の基地が襲われ、イスラム過激派が関与したとみられる4件のテロや襲撃で100人以上の死者が出たもようだ。

 チュニジアとクウェートのテロでは、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」系の組織が犯行声明を出した。イスラム国は18日から始まったラマダン(断食月)期間中の攻撃を呼びかけていた。

 チュニジア中部の保養地スースのホテルやビーチでは男が銃を乱射、39人が死亡した。実行犯は学生の男1人とみられ、監視対象ではなかったという。ロイター通信によると犠牲者は英国人が多く、ドイツ人、ベルギー人らが含まれていた。男が外国人を選んで撃っていたとの証言もある。旅行会社が旅行者を出国させるため航空機10機を送り、すでに千人が帰国したという。

 クウェート市のシーア派のモスクの自爆テロでは、少なくとも27人が死亡。当局者は、多数派のスンニ派と少数派のシーア派の敵対心をあおる目的で行われたとの見方を示した。

 一方、フランス南東部リヨン郊外の工場襲撃事件では運送会社勤務、ヤシン・サルヒ容疑者(35)や妻らが逮捕され、見つかった切断された頭部は同社経営者(54)のものだった。イスラム教の原点回帰を唱えるサラフ主義者と関係があったという。

 ソマリアの首都モガディシオ近郊の基地襲撃では50人以上が死亡したもようだ。同国のイスラム過激派組織アッシャバーブが犯行声明を出した。

951チバQ:2015/07/01(水) 18:42:31
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150701-00000014-jij_afp-int
イエメンのフーシ派、敵に襲われた刑務所から1200人逃がす
AFP=時事 7月1日(水)10時31分配信


イエメン南西部タイズで、通りを巡回するアブドラボ・マンスール・ハディ暫定大統領派「民衆抵抗委員会」の民兵ら(2015年5月21日撮影)。 【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イエメン南西部タイズ(Taez)郊外で6月30日、イスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力フーシ派(Huthis)が支配していた刑務所をアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)暫定大統領派の武装勢力「民衆抵抗委員会(Popular Resistance Committees)」が襲撃し、フーシ派は逃げる際に殺人犯を含む収監者約1200人を脱走させた。暫定大統領派が明らかにした。

「10分以内に家を出ろ!」命がけのイエメン紛争取材

 ハディ大統領派の武装勢力が脱走した収監者の行方を追っているという。

 イエメンでは昨年9月に首都サヌア(Sanaa)を掌握したフーシ派がアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)前大統領派の勢力の支援を得て支配地域を拡大しており、数か月前からイエメン第3の都市タイズの支配権をめぐるフーシ派とハディ暫定大統領派の戦闘が続いていた。【翻訳編集】 AFPBB News

952チバQ:2015/07/02(木) 19:32:19
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150702-00000052-reut-n_ame
サウジのアルワリード王子、全財産約4兆円を慈善事業に寄付へ
ロイター 7月2日(木)14時1分配信

サウジのアルワリード王子、全財産約4兆円を慈善事業に寄付へ
 7月1日、サウジアラビアの富豪で投資家のアルワリード・ビン・タラール王子は、個人資産320億ドル(約3兆9500億円)の全額を、段階的に慈善事業に寄付する方針を明らかにした。リヤドで2013年5月撮影(2015年 ロイター/Faisal Al Nasser)
[リヤド 1日 ロイター] - サウジアラビアの富豪で投資家のアルワリード・ビン・タラール王子は1日、個人資産320億ドル(約3兆9500億円)の全額を、段階的に慈善事業に寄付する方針を明らかにした。

資金は自身の名を冠した慈善団体を通じ、医療関連や女性の権利向上などの分野に分配されるという。

時期などは明らかにしなかったが、同王子が95%を保有する投資会社キングダム・ホールディング<4280.SE>の株式など、サウジ国内外の資産が含まれる。同社は米シティグループ<C.N>や、短文投稿サイトのツイッター<TWTR.N>、「ディズニーランド・パリ」を運営するユーロディズニー<EDLP.PA>に投資している。

ただ、キングダム社の株式は売却されず、投資方針にも影響はないとしている。

同王子はサルマン国王のおいで、過去35年にわたり平均で年額約1億ドルを慈善事業に寄付していた。

953とはずがたり:2015/07/02(木) 20:04:29

「イスラム国」が襲撃、70人死亡=エジプト軍は大規模掃討作戦―シナイ半島
時事通信社 2015年7月2日 01時23分 (2015年7月2日 19時58分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20150702/Jiji_20150702X069.html

 【カイロ時事】エジプトのシナイ半島北部で1日、治安部隊の検問所や施設が相次いで過激派組織「イスラム国」傘下の武装組織に襲撃され、AFP通信によると、兵士や市民ら少なくとも70人が死亡した。エジプトでのイスラム過激派の襲撃事件による1日の死者数としては、過去最悪の規模に達した。
 これに対し、エジプト軍は武装組織が拠点とする北部シェイフズウェイドへの空爆に踏み切るなど、異例の大規模掃討作戦を実施した。治安部隊は交戦で少なくとも38人を殺害。空爆でも武装組織側に多数の死者が出たとみられる。
 襲撃では「イスラム国」傘下にある武装組織「イスラム国シナイ州」が、インターネット上に「(検問所など)15カ所以上を同時に攻撃した」とする犯行声明を出した。エジプト軍によれば、襲撃には70人以上が参加したという。
 エジプトでは、首都カイロで6月29日、検事総長が自動車爆弾で暗殺される事件が発生。主に治安・司法当局を標的とした過激派による攻撃が相次いでいる。
 エジプト政府は暗殺事件に関し、2013年の事実上のクーデターで失脚したモルシ元大統領の支持基盤であるイスラム組織ムスリム同胞団が関与したとみて、治安対策を強化する方針を表明していた。

954チバQ:2015/07/04(土) 10:17:32
http://mainichi.jp/select/news/20150703k0000e030243000c.html
エジプト:欧州出稼ぎ景気に沸く村 豪邸次々
毎日新聞 2015年07月03日 12時09分(最終更新 07月03日 12時19分)
 ナイル川の恵みで田園が広がるエジプト北部のデルタ地帯に、欧風の豪邸が多数建つ村がある。富の源泉は欧州への出稼ぎで、今では村民の2割以上が欧州で働いている。近年、中東やアフリカから渡欧を夢見て地中海を密航し、落命する例が後を絶たない。国際移住機関(IOM)によると、今年の死者は1868人に上る。なぜ危険を冒すのか。「ヨーロピアン・ドリーム」を体現する村を訪ねた。【ミートバドルハラワ村(エジプト北部)で秋山信一】

 ◇増える密航、危険隣り合わせ

 首都カイロから北へ車で3時間半。対向車とようやくすれ違えるほどの狭い道を進むと、「ミートバドルハラワへようこそ」と記されたゲートが見えた。重機やトラックが行き交い、商店にも活気がある。中心部に入ると、7階建ての豪邸が現れた。各階にバルコニーがあり、石柱や欄干、屋根も意匠が凝らされ、宮殿のようだ。同様の豪邸は少なくとも数十軒あるが、路肩には牛舎があり、荷を引くロバも行き交う。別荘地と田舎町が混在するような奇妙な街並みだった。

 4階建ての邸宅に住むファルーク・ホリさん(50)は1989年に単身渡仏し、内装会社で働いた。2001年に独立し、従業員10人を雇う会社に発展させた。家族と一緒に暮らすため、13年に会社をたたんで帰国した。

 「同郷の仲間の存在が助けになった」とファルークさんは語る。村民が初めて仏へ出稼ぎに行ったのは70年代。村の主産業は農業だが、人口増で農地が足りなくなり、若者が稼ぎを求めて国を出た。「同じ仕事でも4〜5倍は稼げる」(出稼ぎ経験者)という経済格差があるため、仕送りを受けた家庭は車や家、電化製品を購入するなど羽振りがよくなり、それを見た他の村民が後に続いた。村民たちはパリ郊外に集住し、査証(ビザ)の取得などでも協力。アパートの一室に4〜5人で共同生活し、節約に努めた。

 村を管轄するサマンヌード郡政府によると、居住人口は約2万1500人だが、若者を中心に5000人以上が仏で暮らす。毎年数百人が新たに出稼ぎに出る。仕送りの恩恵で景気も良く、郡政府トップのラマダン・エイドさん(58)は「村の失業率はゼロに近い。土地を買う人が多いため、地価は周辺の村の4倍ほどだ」と話す。18〜29歳の約30%が失業するエジプトでは異例の好景気だ。

 出稼ぎ労働者は村の発展にも貢献している。ファルークさんらは12年に慈善団体を作り、40万エジプトポンド(約640万円)を投じて、人工透析設備の病院への寄贈や学校の補修などを手がけた。小学校の新設計画も進めている。「教育と医療が人生の基礎。政府に頼らずとも村を発展させていきたい」と話す。

 ただ、近年は欧州で移民の増加が社会問題化し、ビザの取得が難しくなっているという。ある住民は「ビザの取得や滞在延長などの手続きに8万ポンド(約128万円)を仲介業者に支払う必要がある」と明かす。地中海の密航なら手数料は2万〜3万ポンドで済むため、周辺の村では密航者が増えているという。ファルークさんは「欧州の景気が良いわけではないし、危険を冒してまで行くべきではない。自国で努力することをまず考えるべきだ」と話した。

 【ことば】中東から欧州への出稼ぎ

 欧州は第二次世界大戦後、人手不足を解消するため、中東やアフリカから多数の出稼ぎ労働者を受け入れた。欧州側が受け入れ規制を強めるにつれて、入国・滞在許可を得ずに不法に渡欧する例が増加した。近年はリビアから海路でイタリアを目指す密航ルートが活発だ。国連などによると、今年は6月までに6万7500人が中東からイタリアに渡ったが、1800人以上が船の沈没などで死亡した。

955名無しさん:2015/07/04(土) 11:22:42
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150629-00152071-newsweek-int
「禁酒国」イランの皮肉な現実
ニューズウィーク日本版 6月29日(月)17時2分配信

 イランでは79年の革命以来、飲酒はご法度。なのにアルコール依存症の問題は世界でも特に深刻だ。飲酒に対する厳罰は歯止めになるどころか、かえって逆効果になっている。

 保健当局はようやく問題の大きさを認め、アルコール依存症治療施設を150カ所新設すると発表した。新施設は患者に断酒を促す「特別な環境」と共に断酒教育も提供。来年3月までにオープン予定の6施設で解毒のための入院治療も可能になるという。

 イランのアルコール依存症治療施設の第1号がオープンしたのは13
年。しかし飲酒に対する厳罰(最大80回のムチ打ち刑など)を恐れて治療をためらう患者も多い。

 イラン警察の推計ではイランのアルコール依存症患者は20万人。だが実際はもっと多いのではないかと専門家はみている。

 国民1人当たりのアルコール消費量ではイランは世界で166位だが、問題の深刻さでははるかに上位になるはずだと、イランの市民ジャーナリストは指摘する。「年間飲酒量が純粋アルコール換算で35リットルを超える人の数は世界19位。人口に占めるアルコール依存症患者の割合ではロシア(30位)、ドイツ(83位)、アメリカ(104位)、サウジアラビア(184位)を上回っている」

「イランは昔から隠そうとしてきたが、飲酒とアルコール依存症は現実に存在する」と、イラン警察のトップは言う。

 穏健派のロウハニ政権が発足した13年以降、アルコール飲料の消費・生産に対する警察の強制捜査は減少しているが、禁を破った場合の厳しい処罰は変わらない。アルコールによる健康被害が増加しているためだ。

 警察はアルコール飲料の密輸に目を光らせているが、多くのイラン人が飲んでいるのは怪しげな密造酒。その結果、病気になったり死亡したりするケースが急増している。早急な対策が必要だ。

[2015.6.23号掲載]

ローラ・モフタ

956チバQ:2015/07/05(日) 17:18:59
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150704-00000036-mai-m_est
<エジプト>ベドウィンの苦悩 軍とIS分派とのはざま
毎日新聞 7月4日(土)13時7分配信

<エジプト>ベドウィンの苦悩 軍とIS分派とのはざま
エジプト東部シナイ半島から逃れて来たベドウィンのアブターレクさんと2人の孫。「故郷に戻るのを心から望んでいる」と訴えた=北東部イスマイリアで、秋山信一撮影
 「ベドウィン」と呼ばれる遊牧民が部族単位で暮らすエジプト東部シナイ半島で2013年夏以降、軍と過激派組織「イスラム国」(IS)の分派との戦闘が続いている。軍とISは土地勘のあるベドウィンを取り込もうと躍起だが、どちらかに味方すれば敵に狙われる恐れがある。安住の地を荒らされたベドウィンは今、軍とISのはざまで苦悩している。【イスマイリア(エジプト北東部)で秋山信一】

【エジプト軍掃討作戦】IS分派100人以上殺害

 昨年7月、シナイ半島北部の有力部族指導者、アブドルメジド・エイードさん(45)の自宅に2台のSUV(スポーツタイプ多目的車)が近づいた。庭でイスラム暦の断食月(ラマダン)明けの祝祭の準備をしていたアブドルメジドさんは、車中の男が小銃を持っているのに気づいた。

 自宅には妻や1〜18歳の4人の子供もいる。急いで護身用の銃を持ち出し、車に向けて撃った。相手は10人以上いたが、4人を殺害し、残りは逃げた。

 襲撃犯らは、後にISの分派「ISシナイ州」を名乗るイスラム過激派だった。「ダーイシュ(ISのアラビア語の俗称)は部族の弱体化を狙っている。若者を洗脳し、組織に取り込むためだ」。アブドルメジドさんらISに批判的な部族指導者らは暗殺の標的になり、多くが首都カイロなどに避難する。

 今年5月にはアブドルメジドさんの部族を含む4部族がISへの「抗戦」を宣言し、情報提供などで軍に協力する方針を決めた。

 複数の住民の証言によると、シナイ半島北部では11年の革命後、イスラム過激派の活動が目立つようになった。12年6月から1年間続いたモルシ政権時代には過激派メンバーらが刑務所から出所し、国際テロ組織アルカイダの黒い旗を掲げるなど示威行為を始めたが、軍は「命令がない」として取り締まりに動かなかった。

 しかし、13年7月の軍事クーデターでモルシ政権が崩壊すると、軍主導の政権が過激派の掃討作戦を開始。住民らは戦闘の渦中に巻き込まれた。

 地元記者によると、ISは「軍の協力者」とみなした住民の首を切り、見せしめにしている。さらに無関係の住民を拉致した後、住民が爆弾テロを「自白」しているかのような映像を撮影して公開。住民にぬれぎぬを着せ、軍が住民に不信感を抱くような工作もしているという。

 一方、軍はシナイ半島北部でイスラム過激派の掃討作戦を続け、パレスチナ自治区ガザ地区との密輸トンネルを破壊するなど、過激派の孤立化を図っている。だが、IS分派などは、砂漠や山を拠点に抵抗を続けている。

 軍はガザ地区との境界から1キロ圏内を「緩衝地帯」に指定し、トンネルの入り口になり得る住宅などを破壊。このため、多くの住民が立ち退きを迫られた。掃討作戦は居住地域近くでも行われ、民間人が巻き添えになることもある。

 ガザ地区から約5キロ離れたラファに住む公務員のアブターレクさん(59)は掃討作戦開始直後、イスマイリアに逃れた。避難先でも家畜を飼い、野菜や果物を作り「ベドウィン様式」の簡素な建物で暮らす。

 アブターレクさんによると、人口約6万人のラファでは過去2年間に約50人が戦闘に巻き込まれて死亡した。「軍とダーイシュの戦いなのに被害者は私たちから出る。(第3、4次中東戦争で)イスラエルとの戦争も経験したが、今が最悪だ」。2人の孫をあやしながら、アブターレクさんは声を落とした。

 ◇ベドウィン

 アラビア半島やシナイ半島に古代から生活している遊牧民。部族の絆が強いことで知られる。砂漠を移動しながら、テントで暮らし、牧畜や交易などで生計を立てていた。エジプトでは近代化の流れの中で都市への定住が進んだ後も、部族の慣習法を維持しており、中央政府の統治が及ばない分野もある。

957チバQ:2015/07/05(日) 22:26:55
http://www.afpbb.com/articles/-/3053497
IS、パルミラのライオン像を破壊か シリア当局者
2015年07月03日 09:44 発信地:ベイルート/レバノン
【7月3日 AFP】シリア中部の古代都市パルミラ(Palmyra)郊外の博物館前に設置されていたライオン像が、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」に破壊されたとみられることが分かった。シリア遺跡管理当局のマムーン・アブドルカリム(Mamoun Abdulkarim)局長が2日、AFPに明らかにした。

「アラートのライオン(Lion of al-Lat)」と呼ばれるライオン像は1977年、ポーランドの考古学チームによってイスラム教前のアラブの女神アラート(Al-Lat)をまつった神殿から発見された石灰岩像。高さ3メートル、重さ15トンで、紀元前1世紀のものとされる。

 アブドルカリム局長がAFPに語ったところによると、ISは6月27日にこの「かけがえのない像」を破壊したとみられるという。

 ISは国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に指定されているパルミラを5月21日に掌握。以来、貴重な遺跡の行く末に対する懸念が国際社会で高まっている。

 これまでのところ、貴重な遺跡群の多くは無事だとされるが、ISが地雷をしかけたという情報もある。(c)AFP



http://www.afpbb.com/articles/-/3053601
IS、パルミラの彫像破壊する画像公開
2015年07月03日 19:56 発信地:ベイルート/レバノン
【7月3日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は2日、シリア中部の古代都市パルミラ(Palmyra)から盗み出され、北部アレッポ(Aleppo)県に持ち込まれた彫像を破壊する戦闘員を写したとする画像を公開した。

 ISはインターネットで発表した声明で、「アレッポ県ウィルヤト(Wilyat)のISの検問所で、パルミラから持ち出した彫像数体を運んでいる人物を拘束した」「犯人はマンビジュ(Minbej)のイスラム裁判所に連行され、犯人への懲罰と彫像の破壊が決定された」と述べている。声明には複数の胸像がハンマーで破壊される画像が添付されていた。

 シリアの遺跡保存当局者は、破壊されたのは「パルミラの墓所から盗まれた彫像8点とみられる」と述べ、「盗まれたことよりも破壊されたことのほうがひどい。もう戻ることはないのだから」と語った。

 ISは彫像や墓標をイスラム教で禁じられている偶像崇拝とみなしており、これまでにもシリアやイラクの支配地域にある遺跡を破壊している。(c)AFP

958とはずがたり:2015/07/08(水) 20:05:27
イラン+フーシ(=シーア派)

ハディ暫定大統領+スンニ派民兵+アルカイダ+サウジ(=スンニ派)

イスラム国(=スンニ派)の立ち位置はなんだ?

イエメンでイスラム国が自動車爆弾攻撃 内戦が泥沼化
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKCN0PI0E320150708
2015年 07月 8日 14:26 JST

[サヌア 7日 ロイター] - 内戦状態にあるイエメンの首都サヌアと南部の都市で7日、自動車爆弾が爆発し、多数の死傷者が出ているもよう。ハディ暫定大統領派と対立するイスラム教シーア派武装組織「フーシ」が運営するサバ通信が報じた。

サヌアの攻撃については、過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出した。

同国では6日にも、隣国サウジアラビアが主導する対「フーシ」連合軍の空爆により民間人を含む約200人が死亡したと報じられたばかり。

同国では、イランの支援を受ける反政府勢力でシーア派の「フーシ」と、地元のスンニ派民兵が対立。スンニ派民兵は、同じく「フーシ」と敵対する武装組織「アルカイダ」と各地で共同戦線を張って戦闘を繰り広げており、宗派対立の色彩を帯びている。

さらに、ハディ政権側を支持するスンニ派のサウジアラビアが今年3月からイエメンへの軍事介入を開始したほか、混乱に乗じて「イスラム国」が勢力を拡大するなど、内戦は泥沼化している。

国連は人道支援のための停戦を呼びかけており、アフメド国連事務総長特使は7日、「フーシ」幹部と会談した。

960チバQ:2015/07/10(金) 21:25:24
http://www.sankei.com/world/news/150710/wor1507100012-n1.html
2015.7.10 08:39

サウジ前外相が死去 在職40年、石油外交の顔






死去したサウジアラビアのサウド・ファイサル前外相(AP)
 ロイター通信などによると、サウジアラビアの外交を約40年間率いたサウド・ファイサル前外相が9日、死去した。

 石油大国の外交の顔だった。健康問題から今年4月に外相を退いていた。

 ファイサル第3代国王の息子。1940年、同国西部タイフ生まれ。1975年に外相に就任した。

 ケリー米国務長官は声明を発表。「13人の国務長官と仕事をした。大きな尊敬を集めた人物だった」と死を悼んだ。(共同)

961チバQ:2015/07/11(土) 12:09:43
http://mainichi.jp/select/news/20150711k0000m030139000c.html
イラン核交渉:3度目の延長に 制裁解除対象で対立
毎日新聞 2015年07月10日 23時58分(最終更新 07月11日 07時24分)

 【ウィーン和田浩明、田中龍士】イラン核問題の包括的解決に向けた同国と欧米など6カ国(米英仏中露独)の交渉は10日、ウィーンで3度目の期限を迎えた。欧州連合(EU)と米国は同日、イランのウラン濃縮活動制限や制裁の一部緩和などを定めたイランと6カ国の「共同行動計画」(2013年11月)が13日まで継続されると発表した。合意に向けた最終交渉は当初6月30日を期限としていたが、最終盤で米国とイランが互いに厳しく譲歩を迫り合う展開となり、今月7日、10日に続いて3度目の延長となった。

 イラン政府高官は9日夜、4月に6カ国と結んだ「枠組み合意」について「解釈に相違がある」と述べた。枠組み合意では「全ての核関連制裁の解除」で一致したが、イランの弾道ミサイル開発や武器の輸出入に関する国連安保理の制裁を巡り、「解除の対象に含まれる」と主張するイランと、「論外」と拒絶する欧米が対立。6カ国側のロシアと中国がイランに同調したことで事態が複雑化した。

 また、合意内容の履行期間を巡っても10〜15年を求める欧米に対し、イランは10年未満を要求。同国政府高官は、制裁解除の対象や合意の履行期間などの重要課題で、「相手(欧米)は(従来の)立場を変え、枠組み合意から後退している」と批判、交渉の行方は欧米次第との立場を強調した。

 一方、アーネスト米大統領報道官は9日、交渉継続はイラン次第との考えを示した上で、イランに建設的姿勢が見られなくなれば「(オバマ)大統領は米交渉団を帰国させる」と安易な延長にクギを刺していた。

 交渉が9日までに妥結し、米議会に合意内容が提出されれば、対イラン制裁の解除に関する審議は30日間で済んだ。しかし、10日以降の合意では60日間の審議にかけられる。米議会はイランへの譲歩に批判的な野党・共和党の支配下にあり、制裁の早期解除を望むイランにとっても、柔軟な交渉を行いたいオバマ政権にとっても不利な展開となる。

962チバQ:2015/07/13(月) 21:10:41
http://mainichi.jp/select/news/20150713k0000e030065000c.html
アフガニスタン:テロ相次ぎ20人死亡 治安悪化続く
毎日新聞 2015年07月13日 06時07分

 アフガニスタン東部と北部で12日、自爆テロなどが相次ぎ、AP通信や地元メディアによると、市民少なくとも計20人が死亡した。犯行声明は出ていないが、アフガンでは反政府武装勢力タリバンが外国部隊や治安当局を狙った攻撃を繰り返しており、治安悪化が続いている。

 東部ホスト州では、米部隊が駐留する基地近くの検問所で車を使った自爆テロがあり、女性や子どもを含む17人が死亡、6人が負傷した。

 一方、北部クンドゥズ州では警察車両が走行中、道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、地元民放トロテレビ(電子版)によると、3人が死亡、警察官ら10人が負傷した。(共同)

963チバQ:2015/07/13(月) 21:16:39
http://www.sankei.com/world/news/150713/wor1507130008-n1.html
2015.7.13 07:52

女性への「ヘジャブ」強制に反対 イラン大統領が異例の表明





 イランのロウハニ大統領は12日、首都テヘランで演説し、イスラム教に基づき女性が髪などを隠す「ヘジャブ」の着用強制に反対すると表明した。イラン学生通信が伝えた。厳格なイスラム体制下にあるイランの大統領が、こうした考えを表明するのは異例だ。

 欧米など6カ国との核協議で最終合意の見通しが強まったことに勢いを得て、社会の自由拡大を進める考えを示した形だが、保守強硬派の反発も予想される。

 1979年のイラン革命後に義務化されたヘジャブ着用は、外国人や非イスラム教徒も対象で、欧米などからは女性の権利の侵害だと批判されている。(共同)

964チバQ:2015/07/14(火) 22:16:30
http://mainichi.jp/select/news/20150715k0000m030107000c.html
イラン核交渉:最終合意 ウラン濃縮抑制、厳格な査察受諾
毎日新聞 2015年07月14日 22時01分

 ◇6カ国側は核関連の経済制裁解除へ
【ウィーン和田浩明、田中龍士、坂口裕彦】イラン核問題の包括的解決を目指し、ウィーンで交渉を続けてきた国連安保理常任理事国(米英仏露中)にドイツを加えた6カ国とイランは14日、「包括的共同行動計画」で最終合意した。ロシア外務省が公表した計画書によると、イランはウラン濃縮などの核活動を10〜15年抑制し、国際原子力機関(IAEA)による厳格な査察を受け入れるのと引き換えに、原油輸出の制限など核関連の経済制裁を解除される。米欧が核兵器開発を疑うイランの極秘核計画が2002年に発覚してから13年。歴史的な合意によって、新たな核拡散の可能性が減じられることになった。【ウィーン和田浩明、田中龍士、坂口裕彦】

 合意後の記者会見で、交渉の調整役である欧州連合(EU)のモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表(外相)は「歴史的な日だ。平和への共同の関与が実現した」と意義を強調。会見に同席したイランのザリフ外相は「イランと主要国の信頼構築を助けるものだ」と述べた。オバマ米大統領はホワイトハウスで声明を発表し、「イランの核兵器保有を阻止する」と合意を評価。「履行を妨害する法案には拒否権を行使する」と述べ、米議会の強硬派をけん制した。

 包括的共同行動計画は、核兵器の材料になりうる濃縮ウランの製造について、濃縮用遠心分離機を能力の低い旧型に限定し、濃縮活動も中部ナタンツの施設に限った。分離機の稼働数も最大5060基に削減し、この状態を10年間維持する。また、ウランの濃縮度は3.67%までとし、備蓄量も現行の約10トンから約300キロに大幅に圧縮した状態を15年間維持。新型分離機による濃縮は10年間行わず、研究開発も制限する。中部フォルドゥの地下施設では15年間濃縮を行わない。中部アラクでの重水炉建設計画は、設計を変更し、兵器級プルトニウムの生産をできないようにする。

 これらの措置によって、イランが原子爆弾1個分の核分裂物質を製造するのに必要な時間(ブレークアウトタイム)は、従来の推定2〜3カ月から1年以上に延長されると見られている。イラン核施設の査察については、6カ国とイランの協議に基づき、軍事用を含む全ての疑惑施設で可能になる。

 イラン側が実施する一連の核関連措置の履行状況はIAEAが確認し、承認されれば米欧や国連の関連経済制裁は解除され始める。履行違反が確認された場合は再び実施される。国連安保理制裁に基づく武器禁輸措置は最長5年間、ミサイル関連技術の取得は最長8年間制限される。合意内容の実施状況は、6カ国とイランが設置する共同委員会が監視する。

 一方、IAEAは14日、イランが過去に行った疑いのある核兵器開発実験を調査し、12月15日までに最終報告書をまとめることでイランと合意したと発表した。

 最終合意の内容は今後、米イラン両国の議会で審議されるが保守強硬派などの反発は必至だ。また、イランに一定程度のウラン濃縮が認められ、経済制裁の解除で中東における存在感が拡大する見通しとなったことで、同国と対立するイスラエルやサウジアラビアなどの反発も予想される。

965とはずがたり:2015/07/15(水) 14:38:10
石油だぶつきに更に圧力だ。

イラン核協議で歴史的合意=査察強化、制裁段階的解除―武器禁輸5年維持
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-150714X933.html
07月14日 23:30時事通信

 【ウィーン時事】イラン核問題の外交解決を目指す欧米など6カ国とイランの核協議は14日、ウィーンで、関係国が取り組む「包括的共同行動計画」に最終合意した。イランは核開発能力の今後10?15年にわたる制限と大幅に強化された査察・監視を受け入れ、欧米側が経済制裁を段階的に解除することが柱となる。国連安全保障理事会の承認と各国の国内手続きが完了すれば、合意が実施に移される。

 欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表(外相)とイランのザリフ外相は共同記者会見で、核合意を受けて「歴史的な日だ」と称賛した。2002年にイランの核兵器開発疑惑が顕在化して約13年。協議は13年11月の暫定合意から約1年8カ月のマラソン交渉を経て、ようやく解決に向けた大きな一歩を踏み出した。

 オバマ米大統領は14日、ホワイトハウスで声明を読み上げ、核合意は「米国と同盟各国の国家安全保障上の利益にかなうと確信している」と表明した。

 公表された共同行動計画は、本文と五つの付属文書で構成。「イランはいかなる状況下でも核兵器開発・取得を追求しない」と明記し、イランによるウラン濃縮活動を中心とした核開発の制限について詳細に記した。欧米側は国連安保理制裁と独自制裁を一定の条件の下で解除する。

 ケリー米国務長官は記者会見で、合意が履行されれば、イランが核兵器に必要な濃縮度90%以上の兵器級ウランの製造に達するまでの期間が「(現状の)3カ月から1年以上に伸びる」と強調した。

 米政府高官によると、最大の焦点となっていた国連の対イラン武器禁輸は5年間、ミサイル禁輸は8年間それぞれ解除されない。また、合意不履行が発覚した場合、65日以内に制裁を復活させるとした。

 一方、国際原子力機関(IAEA)は14日、過去の疑惑を含むイラン核問題解明の行程表でイラン側と合意した。IAEAが核兵器製造につながる起爆実験が行われたと疑うテヘラン郊外のパルチン軍事施設の扱いについても合意し、年内の解決を目指す。

966チバQ:2015/07/15(水) 21:19:12
http://mainichi.jp/select/news/20150716k0000m030082000c.html
アフガニスタン:タリバン、和平交渉公認…オマル師が声明
毎日新聞 2015年07月15日 21時13分

 【ニューデリー金子淳】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンの最高指導者オマル師は15日、「政治的な努力は正統なイスラム教の原則だ」とする声明を出した。タリバンは自爆テロなどの武装闘争を繰り返しているが、今月7日にはアフガン政府の代表団と隣国パキスタンで和平に向けた初の公式会合を開いている。オマル師は政府との政治的な交渉を「公認」することで、和平交渉に前向きな姿勢を示した格好だ。

アフガニスタン:タリバン、和平交渉公認…オマル師が声明
毎日新聞 2015年07月15日 21時13分

 【ニューデリー金子淳】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンの最高指導者オマル師は15日、「政治的な努力は正統なイスラム教の原則だ」とする声明を出した。タリバンは自爆テロなどの武装闘争を繰り返しているが、今月7日にはアフガン政府の代表団と隣国パキスタンで和平に向けた初の公式会合を開いている。オマル師は政府との政治的な交渉を「公認」することで、和平交渉に前向きな姿勢を示した格好だ。

967チバQ:2015/07/15(水) 21:20:30
http://mainichi.jp/select/news/20150716k0000m030046000c.html
イラン:国内歓迎ムード、ハメネイ師も交渉団支持…核合意
毎日新聞 2015年07月15日 19時53分(最終更新 07月15日 20時42分)

【ウィーン田中龍士】イラン核問題を巡る同国と欧米など6カ国(米英仏独露中)の交渉が最終的な合意に達した14日、イラン各地では市民が街に繰り出し、お祭り騒ぎで合意を歓迎した。一方で、核交渉での妥協を警戒してきた保守強硬派の反発も出始めたが、最高指導者ハメネイ師は交渉団を支持する姿勢を表明した。

 「プッ、プッ、プププー」。毎日新聞助手によると、首都テヘランでは14日夜に最大の目抜き通り「バリアスル」などで車のクラクションがひっきりなしに響き、市民らが喜びを表した。最終合意は昼間だったが、イスラム教のラマダン(断食月)の影響もあり、街は日が暮れてから人々であふれた。

 通りには交渉関係国の国旗を掲げた車などが列をなし、深夜まで大渋滞が続いた。交差点では若者らが踊ったり、花火を打ち上げたりして「歴史的合意」を祝福した。中年の男性は「やっと世界の仲間に戻れる」と語り、ロウハニ大統領の写真を掲げたという。こうした様子はテレビで繰り返し放映され、15日付の主要各紙も1面トップで合意を好意的に報じている。

 ただ、保守強硬紙ケイハンは「二つの解釈、180度の違い」の見出しで、交渉結果に懐疑的な記事を掲載。公式発表された合意文書とイラン外務省が合意の要旨をまとめた文書に「解釈の違いがある」と報じた。ハメネイ師は、核開発制限は10年未満▽軍事施設への査察は認めない−−などを「譲れない一線」としていたが、同紙は「譲れない一線が守られていないのでは」と指摘している。

 ハメネイ師の事務所によると、同師は14日、ロウハニ大統領との会談で「核交渉団による実直で不屈の努力、試み」に感謝の気持ちを示した。ツイッターでも同様に交渉団の努力をたたえた。

 政治評論家のジャファル・ガンドバシ氏は取材に「強硬派の基本的な存在意義は反米思想に基づくため、オバマ米大統領に見られた米国の勝ち誇った態度をとらえて批判するだろう。だが、彼らにはハメネイ師の姿勢が重要な指針となる。同師は交渉団をねぎらったに過ぎず、今後、合意内容をどう評価するかが肝心だ」と語った。

968チバQ:2015/07/16(木) 20:06:46
http://www.afpbb.com/articles/-/3054553
イエメン暫定大統領派、国際空港を奪還 初の大きな戦果
2015年07月15日 13:44 発信地:アデン/イエメン
【7月15日 AFP】イエメンのアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)暫定大統領派の武装勢力は14日、サウジアラビアが主導する連合軍の支援を受け、同国第2の都市アデン(Aden)の国際空港を奪還した。ハディ氏が今年3月にサウジアラビアのリヤド(Riyadh)に逃れた後としては初の大きな軍事的成果だ。

 アデンの軍事筋によるとハディ暫定大統領派はサウジアラビア主導の連合軍から高性能の武器を提供され、サウジアラビア国内で訓練を受けたイエメン軍の兵士たちがハディ側の戦闘員と共に戦ったという。反体制派は今年3月25日に空港を掌握していた。

 イランが支援しているとみられているイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力は、イランが欧米など6か国と核開発をめぐる歴史的な合意に達した中で撤退した。イスラム教スンニ(Sunni)派の中心的な国であるサウジアラビアは、南隣の貧困国イエメンへのイランの影響力に深刻な懸念を抱いている。

 14日はアデンにあるイエメン最大の製油所がロケット弾を撃ち込まれて炎上したが、情報が混乱しており、どの勢力が発射したロケット弾だったのかは分かっていない。

 国連(UN)の潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長は、先週末から始まる予定だった6日間の停戦が実現しなかったことに失望感を表明した。

 イエメンの人道的状況を最も深刻な「レベル3」としている国連によると、イエメンの人口の80%以上に当たる2110万人以上が支援を必要としており、約1300万人が食糧不足、約940万人が水へのアクセス困難に直面している。今年3月下旬以降に戦闘で死亡した人は3200人を超え、そのおよそ半数が民間人だという。

 そんな状況にありながらアフリカ大陸北東部の「アフリカの角(Horn of Africa)」と呼ばれる地域からイエメンへの難民の流入は続いている。国連難民高等弁務官事務所(UN High Commissioner for Refugees、UNHCR)によると、その人数は今年だけで3万7000人に上り、およそ3分の1は連合軍の空爆開始後にイエメンに来た人たちだという。(c)AFP/Fawaz al-Haidari

969とはずがたり:2015/07/16(木) 21:10:20
<イラン>国内歓迎ムード、ハメネイ師は交渉団支持…核合意
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150716k0000m030046000c.html
07月15日 19:53毎日新聞

 【ウィーン田中龍士】イラン核問題を巡る同国と欧米など6カ国(米英仏独露中)の交渉が最終的な合意に達した14日、イラン各地では市民が街に繰り出し、お祭り騒ぎで合意を歓迎した。一方で、核交渉での妥協を警戒してきた保守強硬派の反発も出始めたが、最高指導者ハメネイ師は交渉団を支持する姿勢を表明した。

 「プッ、プッ、プププー」。毎日新聞助手によると、首都テヘランでは14日夜に最大の目抜き通り「バリアスル」などで車のクラクションがひっきりなしに響き、市民らが喜びを表した。最終合意は昼間だったが、イスラム教のラマダン(断食月)の影響もあり、街は日が暮れてから人々であふれた。

 通りには交渉関係国の国旗を掲げた車などが列をなし、深夜まで大渋滞が続いた。交差点では若者らが踊ったり、花火を打ち上げたりして「歴史的合意」を祝福した。中年の男性は「やっと世界の仲間に戻れる」と語り、ロウハニ大統領の写真を掲げたという。こうした様子はテレビで繰り返し放映され、15日付の主要各紙も1面トップで合意を好意的に報じている。

 ただ、保守強硬紙ケイハンは「二つの解釈、180度の違い」の見出しで、交渉結果に懐疑的な記事を掲載。公式発表された合意文書とイラン外務省が合意の要旨をまとめた文書に「解釈の違いがある」と報じた。ハメネイ師は、核開発制限は10年未満▽軍事施設への査察は認めない??などを「譲れない一線」としていたが、同紙は「譲れない一線が守られていないのでは」と指摘している。

 ハメネイ師の事務所によると、同師は14日、ロウハニ大統領との会談で「核交渉団による実直で不屈の努力、試み」に感謝の気持ちを示した。ツイッターでも同様に交渉団の努力をたたえた。

 政治評論家のジャファル・ガンドバシ氏は取材に「強硬派の基本的な存在意義は反米思想に基づくため、オバマ米大統領に見られた米国の勝ち誇った態度をとらえて批判するだろう。だが、彼らにはハメネイ師の姿勢が重要な指針となる。同師は交渉団をねぎらったに過ぎず、今後、合意内容をどう評価するかが肝心だ」と語った。

971チバQ:2015/07/20(月) 13:05:30
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015071802000259.html
イラクでISがテロ、100人超死亡 断食月明け市場狙う

2015年7月18日 夕刊


 【カイロ=中村禎一郎】イラクの首都バグダッドの北東三十キロにあるハンバニサドの市場付近で十七日、自動車を使った自爆テロがあり、AFP通信によると、買い物に来ていた住民ら百人以上が死亡した。イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)が犯行声明を出した。ISによる一度の爆弾テロ被害としては最悪規模となる可能性がある。
 イラク中部ディヤラ州にあるハンバニサドは、シーア派住民が多数を占める。シーア派を敵視するISは犯行声明の中で、三トンの爆薬を使ったとしている。
 十七日は、日の出から日没まで食べ物や水を口にしない聖なる期間ラマダン(断食月)の最終日。ラマダン明けのシーア派住民にとっての祝祭を十八日に迎えるため、市場は多くの買い物客でにぎわっていた。
 AFPによると、爆発により建物数棟が崩れ、住民が下敷きになった。犠牲者には女性や子どもが多数含まれる。今回のテロで、イラク国内の宗派対立がさらに激しくなる恐れがある。
 ディヤラ州知事は三日間の喪に服すると発表した。イラク政府は今年一月、ディヤラ州をISから奪還したと宣言していた。
 シーア派を中心とするイラク政府軍と民兵組織は現在、スンニ派の多い中西部アンバル州の奪還作戦を本格化させている。この作戦でもスンニ派住民の反発を招く懸念が指摘され、宗派対立解消はIS掃討作戦の大きな課題となっている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015071902000121.html
IS 宗派対立狙う イラクテロ「シーア派に報復」

2015年7月19日 朝刊


写真
 【カイロ=中村禎一郎】イラク中部ハンバニサドで十七日に百人以上が死亡した自爆テロで、過激派組織「イスラム国」(IS)は、ISを含むイスラム教スンニ派への攻撃に対する報復と主張している。宗派対立をさらに激化させ、大規模テロが起きる恐れがある。
 ISは犯行声明で「スンニ派が大虐殺されたことに対するシーア派への報復」としており、六月の北部キルクークへの空爆でISの戦闘員ら百人以上が死亡したことを指すとみられる。今回テロがあったハンバニサドはシーア派住民が多い地域。中東の衛星放送アルジャジーラによると、少なくとも百十五人が死亡、百七十人が負傷した。
 ISはこれまで、宗派対立を背景にシーア派に不満を抱くスンニ派を取り込む形で勢力を拡大してきた。イラクの政治評論家ハフェズ・ラウィ氏は本紙の取材に「対立があおられるほど、ISに有利に働く」と分析する。
 シーア派を中心とするイラク政府軍やシーア派民兵組織は現在、スンニ派住民の多い中西部アンバル州で奪還作戦を展開。ISは今回の自爆テロに三トンもの爆薬を使ったとしており、ラウィ氏は「ISはスンニ派の守護者を自任している。激しい攻撃を受けるたびに、シーア派を標的にこうした大規模なテロを繰り返す恐れがある」と指摘した。

972チバQ:2015/07/20(月) 13:06:08
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015071902000120.html
暫定大統領派が攻勢 イエメン サウジの支援受け反撃

2015年7月19日 朝刊


写真
 【カイロ=中村禎一郎】内戦状態となっているアラビア半島南部イエメンで、勢力を拡大してきたイスラム教シーア派系武装組織フーシ派に対し、サウジアラビアの支援を受けるハディ暫定大統領派が猛烈な反撃に出ている。十四日に最終合意に達したイラン核協議が、イエメン情勢に影響を与えているとみられている。
 フーシ派は、イスラム教シーア派国家のイランが後ろ盾。イエメンでのフーシ派とハディ派の対立は、イランとサウジの代理戦争と受け止められている。現地からの報道によると、イエメンへの軍事介入を続けるサウジ中心の連合軍は核協議最終合意日の十四日、南部アデン近辺を百回以上にわたって空爆。ハディ派の援護を強めた。
 一方、ハディ派はサウジの空爆支援を受けてフーシ派に攻勢をかけ、十七日にアデンの「解放」を宣言した。ハディ派は首都サヌアが二月にフーシ派に制圧されたことから拠点をアデンに移転したが、フーシ派の攻勢を受け続けていた。
 中近東では今後、核協議の最終合意によって経済制裁が解除されたイランが、影響力を拡大していくとの見方が有力だ。アルアハラム戦略研究所(カイロ)のユスリ・アザバウィ研究員は「ここ数日のハディ派の攻勢には、サウジが今後も中近東で影響力を持ち続けるとのメッセージが込められている」と分析した。

973チバQ:2015/07/20(月) 18:30:14
http://www.sankei.com/premium/news/150720/prm1507200005-n1.html
2015.7.20 09:00
【産経女子特区】
ムスリム女性(下)独創的ファッション…ハリウッドセレブ顔負けの王妃も

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ヨルダンの独立記念日の式典に出席するため到着したラニア王妃=5月25日、アンマン(ロイター)
 2001年に起きた9・11(米中枢同時テロ)以降、ムスリム(イスラム教徒)に関心が集まる。ただ、最近は「イスラム国」や「ボコ・ハラム」などのイスラム過激組織が人質を残虐に殺害し、拉致した女性を「奴隷」にする行為などが、国際社会から非難されている。しかし、ムスリムについて、特に女性の生活や考え、ファッションも含め、よくわかっていない。

 「産経女子特区」はさらに、等身大のムスリム女性に迫ってみた。

974チバQ:2015/07/20(月) 18:30:35


イスラムのルール守り 独創的なファッション生む

 今年3月に東京で開かれたファッションの祭典「メルセデス・ベンツ ファッション・ウイーク 東京」に初参加した「ETU(エトゥ) by(バイ) Restu(レストゥ) Anggraini(アングライニ)」は、インドネシアのムスリム女性が立ち上げたファッションブランドだ。

 (1)顔と両手首の先以外のすべての体を覆う(2)透けない生地(3)ボディーラインを隠す…という宗教上の制約をふまえたうえでの、洗練された独創的なデザインが、母国のキャリアウーマンに支持されている。

 国民の87%、世界最大のムスリム人口2億2600万人を抱える同国。この有望市場に、日本の伝統織物産業の参入を支援しようと、4月には慶応大のインドネシア研究者らで「日本ムスリムファッション協会」(本部・東京都)が設立された。「日本製品への信頼度は大変高く、ファッションを通じて日本とイスラム圈との相互理解を深めたい」と代表理事の折田真一さん(36)。

 同協会理事で慶応大SFC研究所の野中葉研究員によると、ムスリム女性の服装規定の根拠となっているのが、コーランに書かれた2つの教えという。

 この大原則を守り、記述にない事柄については、時代や地域の人々の解釈により判断されてきた。現在でも、イスラム世界のさまざまな国や地域で、異なる服装が見られるのはこのためだという。

 ムスリム女性といえばヒジャブ、ブルカなどのベール姿を思い浮かべることが多いが、ヨルダンのラニア王妃は顔を隠さず自ら投稿サイト「ユーチューブ」にチャンネルを開設、フェイスブックやツイッターも駆使して、流暢(りゅうちょう)な英語で情報を発信する。ハリウッドセレブ顔負けの美貌でも知られる。



 辻上奈美江・東京大学中東地域研究センター特任准教授に、「ムスリム女性」について聞いてみた。

 「イスラムは性差別的といわれることが多い。西欧では、ムスリム女性のベール着用は男性支配の象徴と批判されたこともある。だがベール着用の動機や目的を詳しく見ると、一概に性差別とはいえない。

 女性のベール着用の目的は、時代や社会的・経済的文脈によって変化してきた。1960年代にはアラブ諸国でミニスカートをはいて街を闊歩(かっぽ)する女性も見られたが、70年代以降、イスラムを政治、社会、文化の前面に押し出すイスラム復興が始まると、ベール着用が信仰心と結びつけられるようになった。

 エジプトでは、働きに出る女性がベールを着用することで、痴漢行為から身を守ることができた。ベールは女性の外出を可能にしたのだ。イラクやパレスチナなどの紛争地域では安全確保や経済的困窮を隠す効果がある。一方で、経済発展を遂げる地域ではベールはファッションの一部ともなっている。

 ベールの着用方法も、真っ黒な布で全身を覆うものから、カラフルなスカーフをゆるやかにかぶるものまである。

 ムスリム人口はまもなく20億人に達する。信仰の在り方や価値観も多様だ。イスラムだからこうだ、という固定観念でみることは難しい」



【編集後記】

 日本人の多くが「イスラム=テロ」を連想しがちだが、ムスリムは「イスラム=神の愛、善良なるもの全て」を思い浮かべるという。イスラムの教えには、正義と公正、親孝行、助け合いなど普遍的な内容が多い。かつての日本社会で、道徳として親から子へと教えられた内容とも重なり、決して異質なものではない。一方、1日5回の礼拝と1カ月に及ぶ断食などはた目には厳格に思える戒律も、自分を見つめ直し、神と対話しやすい環境づくりのための一手段だとすると理解しやすい。そして髪と手足を覆うその衣装から、没個性的に見えたムスリム女性たちは、想像以上に自分の意思を持ち、話した。今回の企画で一部でも彼女たちの姿を正しく伝えることができたとしたら、とてもうれしい。(村)



 「女子特区」で取り上げてほしいテーマやご意見をメールでお寄せください。

 メール joshi@sankei.co.jp



 ■産経女子特区とは?

 産経新聞東京本社の女性記者が中心となり所属部局をこえて、さまざまなテーマを追いかけます。今回の担当・寺河内美奈(写真)、村島有紀、杉浦美香、重松明子(記事)、守屋杏奈(レイアウト)、菊田知比呂(グラフィック)、水沼啓子(デスク)

975チバQ:2015/07/20(月) 22:30:37
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date3&k=2015071800219
大連立、交渉難航か=再選挙も視野-トルコ


 【エルサレム時事】トルコで6月の総選挙を受け、第1党のイスラム系政党公正発展党(AKP)と第2党の中道左派・共和人民党(CHP)による大連立に向けた交渉が本格化する。ただ、これまで対立してきた両党が「歩み寄る可能性はかなり低い」(地元紙)との見方も根強く、交渉は難航が予想される。連立交渉が頓挫すれば、再選挙となる見通しだ。
 総選挙で、AKPはエルドアン大統領の強権的な手法に反発する支持者が離反。第1党を維持したものの、2002年の政権獲得以降初めて過半数割れに追い込まれ、政権維持のため連立を余儀なくされた。
 大統領は今月9日、AKP党首のダウトオール首相に組閣を指示した。首相がCHPなど3党の党首と会談した結果、CHPだけが連立に前向きな考えを表明。首相は15日、「両者の間の心理的な隔たりはかなり軽減された」と手応えを語った。
 AKPは近くCHPと再協議する予定。CHPは連立の条件として「14の原則」を提示し、AKP元閣僚らの汚職事件の再捜査や大統領権限強化の中止を求めた。これに対し、首相は「8〜9項目は同意する」と述べ、柔軟な姿勢を見せた。
 ただ、大統領権限強化については、「大統領の正統性に疑問を投げ掛けること」は受け入れられないとの立場を示し、連立交渉の議題とすることに反対している。大統領権限強化はエルドアン氏が目指しているもので、今後の交渉の焦点となりそうだ。(2015/07/18-18:34)

976チバQ:2015/07/21(火) 21:33:53
http://mainichi.jp/select/news/20150722k0000m030093000c.html
ドイツ:「イラン詣で」本格化 市場参入へ先陣
毎日新聞 2015年07月21日 20時49分(最終更新 07月21日 21時12分)
 【テヘラン田中龍士、ベルリン中西啓介】イラン核問題の解決に向け同国と包括合意した主要6カ国(米英仏中露独)のうち、フランスのファビウス外相は21日、イランを来週訪問すると語った。AFP通信が伝えた。対イラン制裁解除後の市場参入をにらみ、存在感を示す狙いがあるとみられる。既にドイツのガブリエル経済・エネルギー相兼副首相が欧米の先陣を切って企業団と共にイランを訪問しており、早くも「イラン詣で」が本格化しつつある。

 「仲間が私を招待した」。ファビウス氏は、核交渉で対峙(たいじ)したイランのザリフ外相を「仲間」と呼び、合意によって訪問の環境が整ったと語った。仏自動車ルノーやプジョーはイランで人気が高く、ビジネス拡大に向け親近感をアピールしたものだ。AFP通信によるとイランとフランスの貿易額は、核関連の国連制裁が始まる前の2004年に約40億ユーロ(約5400億円)だったが、13年には5億ユーロまで減少していた。

 一方、ガブリエル氏は、独自動車大手ダイムラーやフォルクスワーゲン、電機大手シーメンスの幹部ら約60人とイランを訪問。ザンギャネ石油相ら閣僚と相次いで会談し、経済関係の強化を働きかけた。イラン大統領府によると、ガブリエル氏はロウハニ大統領とも20日に会談し、「ドイツ企業はイランに戻り、積極的な役割を担うことを望んでいる。製品を売るだけでなく、技術的ノウハウも伝えたい」と語った。

 ドイツには、1970年代にイラン南部のブシェール原発の建設を請け負うなど、長年にわたり密接な経済関係を築いてきた自負がある。制裁下でも欧米諸国の中で例外的に良好な貿易関係を維持し、現在も約80企業がイランで事業展開する。

 独政府によると、対イラン貿易額は10年の47億ユーロから13年の21億ユーロまで減少していた。だが、独商工会議所は「石油やガスの探索機器、化学薬品、医療品、食料品などドイツ製品への潜在的需要は非常に大きい」と分析、石油などのエネルギー分野やインフラ整備などへの参入も視野に入れる。貿易額は中期的に100億ユーロに達するとの見方も出ている。

977チバQ:2015/07/22(水) 22:44:36
http://www.sankei.com/world/news/150722/wor1507220049-n1.html
2015.7.22 21:25
【イラン核合意】
欧州、イラン市場に商機期待 独仏閣僚“我先に” 制裁解除にらみ一転

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20日、テヘランで、ドイツのガブリエル副首相(左)を迎えるイランのロウハニ大統領(AP)
 【ベルリン=宮下日出男】イラン核問題の最終合意を受け、欧州諸国がイラン市場への参入を目指す動きを加速させている。ドイツはガブリエル副首相兼経済・エネルギー相がイランを21日まで3日間訪問。フランスのファビウス外相も来週の訪問を表明した。ともに経済制裁解除後の商機を見据えており、イラン市場をめぐる競争が活発化しそうだ。

 最終合意後、欧米の主要閣僚のイラン訪問はガブリエル氏が初めて。自動車大手ダイムラーや電機大手シーメンスなど約60人の経済界の代表団を引き連れ、ロウハニ大統領やザンギャネ石油相らのほか、経済界の代表者らと面会した。

 ガブリエル氏はイラン側と経済関係の強化で合意。「欧米に歩み寄るイランには、それが報いられると示す必要がある」と述べ、制裁で疲弊した同国経済の立て直しに協力する重要性を訴えた。DPA通信によると、ロウハニ師は欧州連合(EU)との関係改善への貢献も求めたという。

 一方、ファビウス氏は21日、仏メディアでイラン訪問の意向を示した。フランスは核協議で最も厳しい姿勢をとってきたが、「歴史的な合意後、関係正常化を始めるのは当然」と強調。「仏企業が不利に扱われてはならない」と述べた。9月には経済界の代表団も派遣される予定だ。

 イランに対しては、1970年代に原発建設を請け負うなどドイツが伝統的に強い経済関係を持つ一方、フランスも自動車や石油産業で存在感を示してきた。だが、経済制裁などの影響で、ドイツの14年の輸出量は約24億ユーロ(約3300億円)と2005年から半減し、フランスも同国との貿易量が13年は5億ユーロと04年の8分の1に減少した。

 イラン市場では現在、中国や韓国などアジア勢が存在感を増している。独仏は年末から年明けに制裁が解除されるのを前に、過去の関係を生かして市場復帰への地ならしを進める狙い。

 ただ、ドイツでは経済関係強化を急ぐあまり、イスラエルへの配慮やイランの人権問題が置き去りにされることに警鐘を鳴らす意見もある。また、イラン国内の法制度の立ち遅れのため、同国とのビジネスには困難を伴うとの見解も専門家からは示されている。

978チバQ:2015/07/22(水) 22:44:51
http://www.sankei.com/world/news/150722/wor1507220047-n1.html
2015.7.22 21:16
【イラン核合意】
イラン原発2基建設、中国が受注 日本が自粛する中、活発化





 イランのサレヒ副大統領兼原子力庁長官は、中国がイラン南部に原発2基を建設することで両国が基本合意したと述べた。約3年後にオマーン湾沿いで工事が始まる見通しだという。イラン学生通信が22日伝えた。

 イラン核問題での欧米と中国6カ国との最終合意を受けて、原子力分野での協力が動きだした形だ。

 現在イランにある原発は、ロシアの支援で建設された南部ブシェール原発の1基のみで、中国による原発建設は初めて。

 中国はイランにとって主要貿易相手国の一つ。日本が対イラン制裁を主導する米国に配慮し、イランでの経済活動の拡大を自粛する中、中国企業は活発に活動している。中国は核協議と並行して、原子力の民生利用を拡大したいイラン側と交渉を進めていたとみられる。(共同)

979チバQ:2015/07/23(木) 20:09:33
http://mainichi.jp/select/news/20150723k0000e030195000c.html
シリア:IS実効支配のラッカ、ネット接続を大幅制限
毎日新聞 2015年07月23日 10時41分

 【カイロ秋山信一】過激派組織「イスラム国」(IS)が、実効支配しているシリア北部ラッカのインターネットカフェ経営者に対して、22日までにカフェ外部でのネット接続を遮断するよう命じたことが、反IS活動家の証言で分かった。カフェには顧客のIDや利用時刻を記録するよう義務化しており、ネット利用の監視強化が目的とみられる。

 活動家や在英の民間組織シリア人権観測所によると、ラッカではISの実効支配下でも多数のネットカフェが営業し、無線LANを介してカフェ外部や周辺の住宅でもネットに接続できた。だが、ISはネット接続をカフェ店内に限定することを決定。ISメンバーを含む利用者は23日以降、カフェ以外でネットを利用できなくなる。ただ、IS幹部ら一部メンバーは利用制限が免除されるという。

 ラッカ周辺では最近、クルド人民兵がISへの攻勢を強めており、ISは敵対勢力にラッカの情報が漏れるのを懸念しているとの見方が強い。また、シリア人権観測所は「ISは、外国人戦闘員が出身国の家族らとネットで連絡をとり、逃亡を図るのを警戒している」と指摘している。

980とはずがたり:2015/07/25(土) 20:57:43
朝日新聞によるとトルコ国境からシリア側に50kmはトルコの安全地帯として戦闘があればトルコは越境して必要な措置を取ることをアメリカは認めたそうな。

トルコ軍、ISを空爆 非合法クルド人武装組織の拠点も
http://www.asahi.com/articles/ASH7T22NWH7TUHBI001.html
イスタンブール=春日芳晃
2015年7月25日10時35分

 トルコ空軍は24日夜(日本時間25日未明)、シリア北部で過激派組織「イスラム国」(IS)に対する空爆を行った。トルコ軍の対IS空爆は24日早朝に続いて2度目。

 トルコのニュース専門局NTVなどによると、10機以上のF16戦闘機がシリア領内の3カ所でIS関連施設を爆撃した。

 さらにトルコ空軍は24日夜、イラク北部で、非合法クルド人武装組織「クルディスタン労働者党」(PKK)の拠点も空爆した。トルコ南部スルチで20日、クルド人団体主催の会合中に起きたISの自爆テロとみられる爆発をめぐり、PKKは22日、「ISの協力者」として警官2人を殺害。空爆は警官殺害に対する報復とみられる。

トルコ、米軍による基地利用を容認-対IS攻撃
http://jp.wsj.com/articles/SB10777827119304873821304581127171795893498
By DION NISSENBAUM IN WASHINGTON, EMRE PEKER AND AYLA ALBAYRAK IN ISTANBUL
2015 年 7 月 24 日 11:56 JST

 米国防総省当局者は23日、トルコが過激派組織「イスラム国(IS)」に対する政策を転換し、米軍がトルコの基地を使用してシリアのISに空爆を実施するのを認める決定を下したと明らかにした。対IS作戦にとって画期的な決断だ。

 この当局者によれば、オバマ米大統領とエルドアン・トルコ大統領は、米軍がトルコ南部のインジルリク空軍基地を利用して、戦闘機や武装無人機をシリアに飛行させ、ISの戦闘員を攻撃することで合意した。ホワイトハウスによれば、両首脳は22日に電話で会談したという。

 これまでトルコは、米軍のインジルリク基地の使用については、非武装の偵察用無人機(ドローン)を飛行させることだけを認めていた。米軍による同基地の使用拡大は、米・トルコの対IS戦闘での協力関係緊密化の一環。トルコにとってISの危険性は増大している。

 米国は以前からISへの攻撃強化のためインジルリク基地の使用拡大を強く求めてきたが、トルコ側が抵抗していた。だが、トルコに対しては、ISの戦闘員がシリアとトルコとの国境を自由に往来するのを黙認し、実質的にISの台頭に手を貸しているとの非難が強かった。

 トルコが米軍に同基地の使用拡大を認めたのは、20日にシリアとの国境に近い町で、トルコ政府がISの仕業としている自爆テロが発生したのを受けたものだ。ただ、ISは犯行声明を出していない。

 米国防総省高官は「この自爆テロはトルコの玄関口への脅威だ」とし、「米軍がISに対する攻撃のために基地を利用するのを認めたのは、結局のところトルコ自身の利益のためだ」との見方を示した。

 しかし、トルコは基地の使用拡大を認めたことで、中東地域の混乱に引きずり込まれる恐れがある。トルコ当局は、自爆テロを受けて、シリアとの国境警備を強化している。

 この決定の数時間後には、ISの戦闘員が国境沿いのトルコ軍前線基地に発砲し、トルコ兵1人が死亡。これを受け、トルコ軍戦車がシリア領内に侵攻してISの戦闘員と交戦した。

981チバQ:2015/07/26(日) 20:48:58
http://www.sankei.com/world/news/150726/wor1507260021-n1.html
2015.7.26 19:27
【イスラム国】
トルコがクルド拠点も空爆する「二正面作戦」 三つどもえの均衡崩したテロと総選挙

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24日、トルコ・イスタンブールで、南部スルチでの自爆テロに抗議し、私服警官に拘束されるデモ参加者ら(ロイター)
 【カイロ=大内清】トルコからの報道によると、同国南東部ディヤルバクルで25日夜、自動車爆弾によるテロがあり、警官2人が死亡した。武装組織「クルド労働者党(PKK)」の犯行とみられる。トルコが24日以降、隣国シリアのイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」と、イラク北部にあるPKK拠点を空爆する「二正面作戦」を展開。PKKとの停戦交渉が頓挫する可能性や、トルコの国内情勢が流動化する懸念が高まっている。

 トルコでは、南部スルチで20日、イスラム国がクルド人を狙ったとみられるテロが起き、その後、「イスラム国に融和的な政府の姿勢が原因だ」とするPKKによる警官襲撃事件などが発生。こうした事態を受けてトルコは24日、イスラム国を空爆するとともに、イラク北部にあるPKK拠点への攻撃やPKK構成員の一斉摘発に踏み切った。

 これまで、PKKはトルコ政府との停戦交渉を進める一方、シリアでのイスラム国との戦闘にも参加。これに対し、トルコはイスラム国との全面対立は避ける姿勢を取ってきた。20日のテロは、トルコ政府とイスラム国、PKKの均衡を崩す契機になったといえる。

 トルコでは6月の総選挙でPKKに近いとされるクルド政党、人民民主党(HDP)が躍進し、与党・公正発展党(AKP)が過半数割れに追い込まれ組閣が難航。組閣に失敗すれば再選挙となる可能性もあり、政府・与党側はPKKへの締め付け強化によってHDPの支持率低下を狙っているとの見方もある。

 一方、トルコのチャブシオール外相は25日、国境沿いのシリア北部にイスラム国の影響を排除した「安全地帯」を設置する考えを示した。緩衝地域設定はシリアのアサド政権打倒を目指すトルコが繰り返し主張してきたが、国際社会の承認を得られるかは不透明だ。

982チバQ:2015/07/26(日) 20:52:29
http://www.sankei.com/world/news/150725/wor1507250020-n1.html
2015.7.25 10:37
【イスラム国】
トルコが第2波空爆、クルド拠点まで“便乗?”攻撃





 トルコのメディアによると、トルコ軍は24日深夜、隣国シリア北部にあるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の拠点に対し、同日未明に続く第2波の空爆を行った。また、イラク北部にあるトルコの非合法武装組織クルド労働者党(PKK)の拠点も空爆した。

 イラクのPKK拠点に対する空爆は、PKKが2013年にトルコに対する事実上の停戦を宣言して以降、初めてとみられる。PKKはトルコからの分離独立を目指す組織だが、水面下で政府と和平交渉が進められてきた。

 トルコは内戦中のシリアでのクルド人勢力台頭に刺激されたPKKの影響力拡大を強く警戒している。(共同)

http://www.sankei.com/world/news/150726/wor1507260013-n1.html
2015.7.26 16:37
【イスラム国】
シリア北部に「安全地帯」、トルコなどが設置を検討





 トルコのチャブシオール外相は26日までに、同国と国境を接するシリア北部に過激派組織「イスラム国」を排除した「安全地帯」を設置する構想を明らかにした。シリア軍機の飛行も禁止する計画とされ、実現すれば同国の事実上の分割に拍車が掛かりそうだ。

 トルコ英字紙ヒュリエト・デーリー・ニューズは、同地帯はシリア北部アレッポ県のマルアからジャラブルスにかけての東西約90キロ、幅40〜50キロで、トルコと米国が設置に合意したと報じた。同地域は主にイスラム国が支配している。

 チャブシオール氏は25日の記者会見で米国との合意成立は確認しなかったが、「イスラム国との戦いがうまくいけば同組織を排除した場所が自動的に安全地帯となり、避難民を収容できる」と述べた。

 ヒュリエト紙によると、安全地帯は米軍主導の有志国やトルコの航空機がパトロールし、国境地帯のトルコ軍砲兵部隊も過激派の侵入を警戒する。(共同)

983チバQ:2015/07/26(日) 21:05:44
http://www.sankei.com/world/news/150723/wor1507230003-n1.html
2015.7.23 06:30
【同胞団はいま(上)】
我慢いつまで…過激化する若手団員 エジプトの「時限爆弾」恨み鬱積

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5月中旬にエジプト東部シナイ半島のイスラム国系組織がネット上で公開した動画。目出し帽の男は、元同胞団員と噂されている(大内清撮影)
 エジプト最大のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団が主導するモルシー政権が2013年7月に軍クーデターで倒れてから2年が過ぎた。非合法化され、当局の厳しい圧迫を受ける同胞団はこの間、どう変化したのか。同胞団の「いま」を追った。(カイロ 大内清)

 5月中旬。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に忠誠を誓うエジプト東部シナイ半島の武装組織が発表したビデオ声明で、目出し帽の若い男が問いかけた。

 「殺され、辱められたままで耐えられるのか」

 弱体化した同胞団に向けた、ジハード(聖戦)参加の呼びかけだった。

 直後から同胞団系のブロガーらを発信源とした噂が飛び交った。「彼は元同胞団メンバーだ」

 エジプトでは13年7月、大規模な反政府デモを受けて軍が政治介入し、同胞団所属の大統領ムハンマド・モルシーを解任した。翌月にはこれに抗議する座り込みが強制排除され、1日で600人以上が死亡。以降、同胞団員やその家族ら数千人が拘束された。拷問なども頻繁に行われているとされる。団員らの恨みは深い。

 声明の男が同胞団員だったとの確証はない。しかし、イスラム主義運動に詳しい元団員、アブドルラフマン・アッヤーシュ(25)は、政権への対抗手段が限られる中、より過激な組織に引きつけられる者がいることは「否定できない」と語る。

数人単位「細胞組織


 「同胞団はクラスター型(少人数による自己完結型グループの集合体)の組織に生まれ変わるべきだ。現に、その方向に進んでいると思う」。クーデター後、同胞団に同情的なトルコへ逃れた団員、ハーリド・マスリー(22)は、こう確信している。

 同胞団はこれまで、ムルシド(最高指導者)を頂点とする強固なピラミッド型組織を特徴としてきた。大規模デモがムバラク政権崩壊につながった11年の政変や、その後の議会・大統領選での勝利は、強い組織的動員力があったためだ。

 しかしマスリーは、数人単位の「細胞組織」が、上層部の指示によってではなく、自律的に行動することで「当局の取り締まりを逃れながら、闘争を続けられる」と主張する。

 一方で、クラスター型への変容は、組織の統制がきかなくなり、団員の暴発を招く危険性をはらむ。中堅団員のアンマール・ファイド(31)は「(若手を中心に)いつまで我慢すればいいのか、と問う声が強まっている」と言う。

984チバQ:2015/07/26(日) 21:06:04
 さらにアッヤーシュは、若手団員の間で、政権側だけでなく、その統治を受け入れている人々を「背教者」と呼ぶ風潮が徐々に広がっていると指摘する。敵を一方的に不信仰者と断罪し、殺害さえ正当化するイスラム国などの過激思想にも通じる考え方で、「これまでの同胞団にはみられなかった言説」だ。

「報復は当然の権利」

 クーデター後に勢力が弱まった同胞団は現在、「平和的な大衆革命運動」との組織方針を掲げる。

 しかし、トルコで事実上の亡命生活を送る幹部、ガマール・ヘシュマト(58)は「平和的手段」にはインフラの破壊工作などが含まれるとした上で、「団員が(同胞団を弾圧する)政権に報復し身を守るのは当然の権利だ」と説明し、政府や軍、警察などへの暴力を否定しなかった。

 モルシー政権崩壊から2年となるのを前にした6月29日、首都カイロでは自動車爆弾を使ったテロで検事総長が死亡し、同胞団系とみられるグループが犯行声明を出した。

 ほかにも各地で同胞団の関与が強く疑われる襲撃事件が相次いでおり、市民への被害も少なくない。

 ヘシュマトは6月、こう警告していた。「今の同胞団は時限爆弾のようなもの。追い詰められれば爆発するしかない」(敬称・呼称略)

985チバQ:2015/07/26(日) 21:07:38
http://www.sankei.com/world/news/150724/wor1507240009-n1.html

2015.7.24 06:30
【同胞団はいま(中)】
揺らぐ「鉄の統制」 主導権争いめぐり迷走

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6月9日、トルコのイスタンブールで開かれた集会で礼拝する同胞団員やその支持者ら。エジプトでの逮捕を逃れた団員の多くが現在、トルコを拠点としている
 5月、エジプトのイスラム原理主義組織ムスリム同胞団に小さな、しかし象徴的な“事件”が起きた。

 同胞団所属の大統領、ムハンマド・モルシーが軍クーデターで失脚した2013年夏には幹事長の座にあり、その後、事実上の亡命生活を送るマフムード・ホセインが「幹事長」の肩書で声明を出したのだ。

 これはホセインが現在も、同胞団の最高意思決定機関である指導局に属していることを内外に示そうとしたことを意味する。

 これに対し、若手を中心とする団員の多くが猛反発した。トルコで暮らすイブラヒム・イード(22)は「組織の再生を図る時期に地位に固執すべきではない」と怒りを隠さない。

 同胞団はクーデター後、団長のムハンマド・バディーアや副団長のハイラト・シャーティル、モルシーら主要幹部が逮捕され弱体化。彼らには今年6月、死刑が言い渡されている。

 そんな中で若手や中堅の団員の間では、軍の介入を招いた責任を問う声が強まり、指導局の刷新を求める機運が高まった。ホセインの声明は、こうした要求を無視するものと受け止められたのだ。

 同時に、若手からの突き上げは、同胞団を同胞団たらしめてきた「鉄の統制」が揺らぎつつあることをも示している。

指導局の権威を否定

 1928年に同胞団を創設したハサン・バンナーは、自身を頂点とするピラミッド組織を作り上げた。若年期に傾倒したイスラム神秘主義教団からヒントを得たといわれる。

 末端メンバーは、「上役の指令は絶対」との教育を受け、組織への貢献に応じて位階が上がっていく。正式団員と認められるための儀式では、組織にではなくムルシド(最高指導者、団長)個人に忠誠を誓う。組織と指導者への絶対的服従が、同胞団の動員力の源であり、そのときどきの政権から身を守る基盤だった。

986チバQ:2015/07/26(日) 21:07:58
 しかし、2011年のムバラク政権崩壊後に活動の自由を得て勢力を拡大させる中で、組織と団員の関係は徐々に変化する。ある中堅団員は「今の若手の多くは良い時しか知らない」と嘆く。ゆえに、怒りと失望から指導局の権威を否定し責任を追及する流れが生まれている-というわけだ。

 指導局に不満を抱く若者らは、シーシー現政権へのさらなる復讐(ふくしゅう)と闘争を主張する層とも重なる。

奇妙な重鎮の偽声明

 14年2月、同胞団は、逮捕された指導局メンバーの穴を埋めるため、秘密裏に選挙を行った。

 新メンバーは当局の取り締まりを避けるために公表されていないが、幹部のガマール・ヘシュマト(58)は「40歳未満も数人選出された」と明かす。指導局としては異例の若さで、世代交代を求める若手への配慮であることは間違いない。

 一方で、今年6月初めにはもう一つ奇妙な事件があった。クーデター後に行方をくらましている筆頭副団長、マフムード・エッザトの声明が同胞団系のサイトに出回り、直後に、それが偽物だと判明したのだ。

 75歳とされるエッザトは過去数回の投獄を経験した最高幹部で、団長をしのぐ影響力を持つといわれた。徹底した上意下達を重んじる統制派の重鎮でもある。

 エッザトの健在ぶりを誇示するかのように出された偽声明の発信元は不明だが、一部の者は、「指導局刷新の動きを牽制(けんせい)するためではないか」と噂する。

 さまざまな思惑が絡み合った組織統制をめぐる主導権争いは、クーデター後の同胞団が確たる方向性を持てずにいることを示している。=敬称・呼称略(カイロ 大内清)

987チバQ:2015/07/26(日) 21:11:18
http://www.sankei.com/world/news/150725/wor1507250026-n1.html
2015.7.25 16:38
【同胞団はいま モルシー政権崩壊2年】
(下)「カリフ制」再考の動き 掲げる理想、曖昧なまま

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6月10日、イスタンブールのスタジオで収録に臨むタリーマ師(大内清撮影)
 トルコの最大都市イスタンブールに拠点を置く衛星テレビ局「メカンメリーン(われわれは道半ば)」のスタジオに、視聴者の声が響いた。「クーデター政権からならば電気を盗んでも構わないでしょうか?」

 2013年のクーデターでエジプトのイスラム原理主義組織ムスリム同胞団が政権を失った後、イスラム系政党が政権を握るトルコには、同胞団系のテレビ局が多く開設された。同局もその一つ。エジプト人法学者のイサーム・タリーマ(41)がイスラムに関する質問に答える番組を持つ。

 カイロにあるイスラム教スンニ派最高学府、アズハル大学を出たタリーマは、同じくアズハル大出身で同胞団の精神的指導者であるユースフ・カラダーウィに師事。番組は、かつて師が人気を博した形式のものを踏襲している。

 生放送中に受けた質問にはタリーマが後日、放送で回答する。6月10日に寄せられた冒頭の質問への答えは、「どんな政権でも盗電は許されない」だった。

 「難局にあるときだから、道しるべが必要だ」。タリーマにとっては番組での質疑応答が、同胞団員らの支持をつなぎ留めるだけでなく、同胞団の思想を練り直す場ともなっている。

やり方合わなかった

 一方でこんな例もある。

 クーデター後にトルコへ逃れた団員のマフムード・バイユーミ(31)は6月、イスタンブールのカフェでぽつりと漏らした。「同胞団に入らなければよかった。時間と労力を無駄にした」。手には、同胞団では好ましくないとされる水たばことコーヒーがあった。

 同胞団を創始したハサン・バンナーは1940年代、個人から家庭、社会、政府、国家へと「イスラム化」を進め、世界での指導的地位を確立するとする段階的発展論を唱え、社会・政治活動を展開した。

 究極的には同胞団主導でのカリフ(預言者ムハンマドの後継者)制復活を目指しているといわれるが、明確にはされず、ムバラク政権下では「イスラムこそが解決だ」とのスローガンと福祉活動で貧困層へ浸透を図った。「野望」のあいまいさは、政権に不満を持つ層の受け皿ともなった。

 そして、最高幹部のムハンマド・モルシーが当選した2012年の大統領選後、同胞団は性急に権力掌握を進めた。同年12月には大統領が司法を超越した絶対権力を持つとまで宣言し、軍などの旧政権関係者や他の政治勢力を敵に回し、13年6月の大規模な反政府デモとその後のクーデターへとつながった。

 帰国すれば逮捕の可能性が高いバイユーミは「同胞団のやり方は現代に合わなかった」と嘆く。

組織内に矛盾はらむ

 目指す統治体制を明確にできていないことも失敗の一因ではないか-。タリーマにもこんな意識がある。

 事実、クーデター前の同胞団は、表向きは民主主義を標榜(ひょうぼう)しながら、「エジプト大統領は国民のイマーム(導師)であるべきだ」と、イスラム優位の政教一致論を語る最高幹部もいた。そうした矛盾を解消するためにも「現代のカリフ制の形も議論する必要がある」とタリーマは言う。

 カリフ制の再考といった思想面の動きは、スンニ派過激組織「イスラム国」が現実に政教一致のカリフ制国家を名乗り、勢力を拡大していることとも無縁ではない。団員の中に、イスラム国にひかれたり、同胞団に幻滅したりする者が現れる中、これまで棚上げしてきた問題を直視せざるを得なくなっているのだ。

 創設以来、各地のイスラム運動に大きな影響を与えてきた同胞団は、自らの理想の実現に向けてどう変容するのか。また、その変化は同胞団が主張する「平和的革命運動」に沿ったものなのか。答えはまだ見えてこない。=敬称・呼称略(イスタンブール 大内清)

988チバQ:2015/07/26(日) 21:16:09
http://mainichi.jp/select/news/20150726k0000m030135000c.html
IS:少年、シリアでの自爆訓練を証言 友と参加
毎日新聞 2015年07月26日 08時00分
 過激派組織「イスラム国」(IS)がシリアやイラクでの自爆攻撃に少年を投入している。シリアのIS支配地で自爆の集中訓練を施された複数の少年が、毎日新聞の取材に訓練の詳細を語った。隣国トルコが今年1月ごろからシリアとの国境管理を強化し、ISへの外国人戦闘員の流入が減少したため、比較的洗脳しやすい少年の動員に拍車がかかっている模様だ。トルコ政府が24日に初めてISへの空爆に踏み切る中、戦闘の激化に伴いISによる少年の戦力化が拡大する可能性がある。

 トルコの首都アンカラ中心部の貧困街で、ISの訓練を受けたゼイトさん(17)といとこのハッターブさん(16)が5月中旬に取材に応じた。2人は昨年5月、IS戦闘員の親戚を頼ってシリア入りした。ゼイトさんは昨年初めに続き、2度目の訓練だったという。国際法は、18歳未満の少年による戦闘行為を禁じている。

 ゼイトさんによると、最初のシリア滞在時に約1カ月間、若者中心の50人前後のクラスで自爆の集中訓練を受けた。司令官から車の運転の仕方や起爆の仕組みを教えられ、「車の座席いっぱいに箱を積み、突進しながら起爆する訓練をした」。爆発物に模した重しを体に巻き、数メートルの高さから地面に体をたたきつける練習もした。「衝撃によって起爆させる訓練で、体重の8割を目安に、40キロの重しを付けられた」という。

 ハッターブさんは、司令官から「自爆すれば早く確実に天国に行ける」と促されたが、自爆できる自信が持てず、戦闘を選んだ。その後、負傷してトルコに搬出され、地元紙に実名で報じられた。2人は家族の強い反対によってISから脱退した。記者は地元紙の情報をもとにIS戦闘員の供給源として知られる貧困街で2人に接触、シリアで撮影されたIS戦闘員の親戚の写真などを確認した。

 ISが首都機能を置くシリア北部ラッカ出身の元IS戦闘員ハーレトさん(17)は、トルコ南部シャンルウルファで取材に応じた。昨年1月、「お金や武器をもらえる」と聞いて友達と14人で参加。うち少なくとも9人は自爆攻撃や戦闘で死亡した。14歳の幼なじみは自爆直前、携帯電話のメッセージで「神さまが僕を殉教者としてちゃんと受け止めてくれるようお祈りしていて」と伝えてきた。

 ISは装甲車などに大量の爆発物を積み、敵の前線を突破して自爆する戦法を多用。威力は「1000ポンド(約450キロ)爆弾に相当する」(米陸軍戦略研究協会)。

 在英民間組織「シリア人権観測所」によると、ISはこの半年余りで計1100人以上の少年を「兵士」として確保。シリア北部アインアルアラブ(クルド名コバニ)近郊などで今月6日、クルド系武装組織との戦闘で計3人の少年が車爆弾による自爆攻撃を行うなど、これまでに50人以上が死亡した。観測所のアブドルラフマン代表は「(国境管理の強化などで)外国人戦闘員が入りにくくなったため、ISは少年の活用を進めている。子供たちを『カリフ(イスラム教の歴史的指導者の称号)の幼獣』と称賛し、組織的に勧誘している」と話している。【アンカラで大治朋子】

989チバQ:2015/07/26(日) 23:32:14
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2015072600196
クルド和平、崩壊の危機=空爆に反発、襲撃事件多発-トルコ


 【エルサレム時事】トルコ政府と反政府武装組織クルド労働者党(PKK)との和平交渉が、崩壊の危機に直面している。政府が過激派組織「イスラム国」への軍事作戦に着手すると同時に、PKKの拠点にも攻撃を加えているためだ。国内では反発したPKKによるとみられる襲撃事件が多発しており、再び混乱に陥る可能性もある。
 PKKはトルコからの分離独立を目指し約30年間にわたり武装闘争を続けてきたが、政府と水面下で交渉を進め、2013年に事実上の停戦を宣言した。しかし、PKKはその後も政府が和平に向けて行動していないと主張し、交渉はこう着状態が続いていた。
 そうした中、トルコ軍は24日夜から25日未明にかけ、シリア北部にある「イスラム国」の拠点を空爆。同時にイラク北部のPKK関連施設にも空爆を加えた。反発したPKKは声明で「停戦はもはや何の意味も持たなくなった」と宣言した。(2015/07/26-20:17)

990チバQ:2015/07/27(月) 07:34:20
http://mainichi.jp/select/news/20150727k0000m030103000c.html
シリア大統領:「政権支配地域が縮小」国家分断加速も
毎日新聞 2015年07月27日 00時37分

 【カイロ秋山信一】シリアのアサド大統領は26日、国営テレビで演説し、政府軍の兵力が不足し、政権側支配地域が縮小していることを自ら認めた。独裁を敷くアサド氏が不利な情報を国民に伝えるのは異例だ。アサド氏は「重要な地域を優先する」と述べ、都市が集中する国土西側の防衛に注力する方針を示唆した。

シリアでは今春以降、反体制派や過激派組織「イスラム国」(IS)、少数民族クルド人が勢力を拡大。アサド氏が国土の一部を事実上放棄する姿勢を示したことで、国家分断が加速する可能性が出てきた。

 アサド氏は、5年目に入った内戦について「戦線は分散しており、全てで勝利するのは不可能だ。兵力の消耗を防ぎ、経済・軍事的に重要な地域を守ることを優先する」と説明した。また「勝利を達成するには軍事力を増強する必要がある」と訴え、軍に参加するよう国民に呼びかけた。

991とはずがたり:2015/07/27(月) 11:12:34
イラクに引き続いてシリアでもクルドの自治という事実上の独立が実現すると良いなぁ。
トルコが一皮剥けて,アサドの打倒とクルドの自治区成立の為にトルコがクルドに協力するという外交革命が起こせるといいんだけど。
もっといえば英仏が勝手に解体したオスマン帝国の分割は無効って事でシリアとイラクはトルコに呉れてやれば地域は安定しそうなのに。まあその際にイラクはイランとの分割併合になりそうだな。。

992チバQ:2015/07/27(月) 21:39:22
http://www.sankei.com/world/news/150727/wor1507270005-n1.html
2015.7.27 01:23
【シリア情勢】
「兵員不足で地域放棄も」苦戦認めたアサド大統領、支配地域は25%に縮小





 内戦中のシリアのアサド大統領は26日の演説で、「兵員不足」が生じ、軍が「重要な地域を保持するため別の地域を放棄せざるを得ないこともある」と述べ、今春以降、苦戦を強いられていることを率直に認めた。

 しかし、政権による「テロリストとの戦い」を理解しない和平提案は無意味だとして、反体制派への譲歩を拒否。「われわれは敗北に向かっておらず(最終的に)勝利する」と主張した。

 アサド政権は今春以降、中部パルミラを失ったほか北西部イドリブ県、南部ダルアー県で劣勢が目立ち、支配地域は全土の約25%に縮小。全土奪回は今後も絶望的で、首都ダマスカスから地中海岸にかけた重要地域を死守する戦略を迫られるとの見方が出ている。(共同)

993チバQ:2015/07/27(月) 21:54:43
http://mainichi.jp/select/news/20150728k0000m030064000c.html
イラン:「外国人観光客いらっしゃい」 制裁解除見越して
毎日新聞 2015年07月27日 20時41分(最終更新 07月27日 20時59分)
 ◇核交渉最終合意受け 25年に2000万人来訪を目標に

 【テヘラン田中龍士】欧米など主要6カ国との核交渉で最終合意に達したイランが、制裁の解除を見越し、外国人観光客らのホテル整備など受け入れ態勢を強化している。政府機関のイラン文化遺産観光機構は、2025年に現在の4倍となる2000万人の来訪を目標に掲げる。イランの観光専門家でギラン・マザンダラン大教授のモハマンドレザ・オルマズディ氏は27日、イラン国営通信に「25年はイラン観光産業のゴールデンイヤーになる」との期待を語った。

 強い日差しが照りつける高層ホテルの建設現場から、鉄骨をたたく乾いた音が響く。テヘラン北部の高台で約3年前から続く工事は、10月の完成に向け急ピッチで進んでいる。

 1000人が宿泊できるこの高級ホテルは、コンサート会場も備える豪華な造りが売りだ。「良い眺めでしょう。制裁が解除されたら外国人がどっと押し寄せる」。運営する「エスピナス・ホテルグループ」のヘサメディン・アミリ会長(35)が、首都の街並みを眼下に胸を張った。

 ここまで来るには困難もあった。3月下旬、市役所が耐震性を疑問視し、建設続行に待ったをかけた。この時は、文化遺産観光機構が問題解決に奔走してくれ「問題なし」とされた。

 同機構は13年8月にロウハニ政権が発足して以降、宿泊施設の不足に対応するため、資金面や行政の規制などでトラブルを抱える事業者を支援する。

 アリバゲル・ネエマテザルギャラン観光営業宣伝局長は「昨年505万人だった観光客は、制裁解除の1年後には700万人に増えると見込まれる。世界遺産があるイスファハンやシラーズなどの観光地で宿泊施設が足りず、早急な施設開発が必要だ」と話した。

 また、観光分野への投資競争が中東や欧州の企業間で始まっており「イランで評判のいい日本も参加してほしい」と期待した。

 英外務省は25日、国境付近など一部を除くイラン全土の渡航に関する「勧告」を緩和。ハモンド外相は「イランのロウハニ政権下で敵意が軽減したため、英国民に対する危険度が変わった」との声明を発表した。

 オルマズディ教授は、25年に年間2000万人の観光客がイランを訪問することで、300億ドル(約3兆7000億円)の観光収入が見込まれると分析する。ただ、経済制裁の解除は関係国の手続きや、イランが合意内容をきちんと履行するかにかかっており、先行きはまだ見通せない。

994チバQ:2015/07/28(火) 01:09:25
http://www.sankei.com/world/news/150727/wor1507270038-n1.html
2015.7.27 20:42

中東に広がる波紋 トルコの対イスラム国“参戦” イランは牽制 「安全地帯」構想、新たなリスクも

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 【カイロ=大内清】トルコが隣国シリアのイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対する空爆に踏み切ったことや、対イスラム国戦略の一環としてシリア北部に「安全地帯」を設置するよう求めていることが、域内で波紋を広げている。安全地帯の設置は、シリアのアサド政権打倒を目指すトルコがこれまでも繰り返し求めてきたものだが、仮に認められても、トルコにとって新たなリスク要因となる可能性もある。

 「テロとの戦いは、国際的なルールと国家主権を尊重した上で行われるべきだ」。イラン外務省のアフハム報道官は25日、こう述べてトルコを牽(けん)制(せい)した。

 アサド政権を支えるイランには、トルコの対イスラム国“参戦”により、国際社会の潮流がアサド政権打倒に転じる事態を避けたいとの思惑がある。そうした中で反アサドの急先(せん)鋒(ぽう)であるトルコが、シリア北部に安全地帯を設けようと主張していることに、強い警戒感があるとみられる。

 トルコのメディアなどによると、同国政府が検討しているのはシリア北部アレッポ県内のトルコ国境沿いの東西約90キロ、幅40〜50キロを安全地帯とする案だ。一帯からイスラム国部隊を排除し、トルコが支援する反体制派の拠点とする考えとされる。同国のチャブシオール外相は26日の会見で、これが実現すれば「(シリアの)避難民を収容することができる」と述べた。

 しかし、国境の改変につながりかねないこうした案が、国際社会の理解を得られるかも不透明だ。

 また、シリアのアサド大統領は26日の演説で、「兵員不足で国内の支配地域を放棄せざるを得ない」状況に陥っていると認めたが、反体制派への譲歩はあり得ないと強調。主権を侵害する安全地帯構想を容認することは考えられない。

 トルコが仮に安全地帯の設置に成功しても、約900キロに及ぶシリアとの国境線すべてでイスラム国側の侵入を防ぐのは難しい。安全地帯やその周辺で戦闘が激化すれば、「トルコはシリアへの軍事的関与を強めざるを得なくなる危険性がある」(外交筋)との指摘も出ている。

995チバQ:2015/07/29(水) 22:54:46
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150729-00000048-jij_afp-int
タリバン最高指導者、死亡と報道 アフガン政府が調査
AFP=時事 7月29日(水)20時16分配信

タリバン最高指導者、死亡と報道 アフガン政府が調査
アフガニスタンの首都カブールの公園で、情報提供を求める掲示板に表示された旧支配勢力タリバンの最高指導者オマル師の写真(2009年3月4日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】(一部更新)アフガニスタンのサイード・ザファル・ハシェミ(Sayed Zafar Hashemi)大統領報道官は29日、同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)の最高指導者オマル師(Mullah Omar)が死亡したとの報道について、政府が調査を行っていることを明らかにした。


 メディア各社はこれに先立ち、匿名の政府筋や武装勢力筋の情報として、オマル師が2〜3年前に死亡していたと報じていた。タリバン側はオマル師の死亡を正式に認めていない。

 オマル師は、2001年の米軍主導のアフガニスタン進攻でタリバン政権が倒れて以降、公の場に姿を現していなく、過去にも重病説や死亡説が繰り返し流れていた。【翻訳編集】 AFPBB News

996チバQ:2015/07/29(水) 22:55:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150729-00000575-san-asia
タリバン指導者、オマル師死亡と報道 英BBC
産経新聞 7月29日(水)21時59分配信

 【ニューデリー=岩田智雄】英BBCは29日、アフガニスタン政府当局者と情報筋の話として、イスラム原理主義勢力タリバンの指導者オマル師が2〜3年前に死亡したと伝えた。パキスタン紙エクスプレス・トリビューン(電子版)も、タリバンの「元閣僚」の話として、オマル師が肺結核のため2年4カ月前に死亡し、パキスタン国境付近に埋葬されたと伝えた。アフガン政府は報道について、調査中としている。

 オマル師については、これまでも、死亡説が何度も流れている。タリバンは今月7日にアフガン政府との公式和平協議を開始した。協議の正当性を主張するオマル師名の声明が15日に発表されている。

 パキスタンの治安関係筋は29日、オマル師の死亡情報は臆測にすぎず和平を妨害する試みだと非難した。次回協議は、パキスタンで行われるとしている。

997チバQ:2015/07/30(木) 21:03:22
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150730-00000031-jij_afp-int
女性議員に「女は黙れ」、トルコ副首相が議会で叫び物議
AFP=時事 7月30日(木)15時52分配信

女性議員に「女は黙れ」、トルコ副首相が議会で叫び物議
トルコ・アンカラの議会で演説するビュレント・アルンチ副首相(2015年7月29日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】トルコ議会で29日、ビュレント・アルンチ(Bulent Arinc)副首相が自分の発言を遮ろうとした女性議員に対し「女らしく黙っていろ」と叫び、女性差別だとの論争を巻き起こしている。


 トルコ議会ではこの日、シリア国内のイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」とイラク北部にあるクルド人武装組織「クルド労働者党(Kurdistan Workers' Party、PKK)」拠点へのトルコ政府の軍事介入をめぐって緊急協議が開かれていた。

 アルンチ副首相は演説でイラクのPKK拠点を攻撃する決断を正当化。これに対し、クルド系政党の国民民主主義党(People's Democratic Party、HDP)の議員らが大声でやじを飛ばした。その中に、女性のヌルセル・アイドガン(Nursel Aydogan)議員もいたが、やじのため演説続行が難しくなり、いら立ちを募らせたアルンチ副首相は「黙れ! 女らしく黙っていろ」と叫んだ。

 この様子はテレビで生中継されており、たちまちインターネット上で論争を引き起こした。マイクロブログのツイッター(Twitter)上では、トルコ女性たちがハッシュタグ「#BirKadinOlarakSusmayacagiz(女として私たちは黙らない)」や「#KadinDusmaniArinc (アルンチは女の敵)」などを付けて怒りのコメントを投稿し、広く拡散された。

 アルンチ副首相の女性差別的な発言が問題となるのは、これが初めてではない。昨年には、副首相が女性は人前で大声で笑うべきではないと述べたことから、大笑いしている自分の動画や写真をネット上に投稿することがトルコ女性の間でブームとなった。【翻訳編集】 AFPBB News

998チバQ:2015/07/30(木) 22:04:15
http://www.sankei.com/world/news/150730/wor1507300006-n1.html
2015.7.30 01:24

タリバンのオマル師死亡、アフガン大統領府発表 治安悪化、和平停滞へ





 アフガニスタン大統領府は29日、反政府武装勢力タリバンの最高指導者オマル師が2013年4月に隣国パキスタンで死亡したことを確認したと発表した。トップを失ったタリバンの統率力が乱れるのは確実。アフガニスタンで勢力を拡大する過激派「イスラム国」へのメンバー流出に拍車がかかり、さらなる治安悪化が懸念される。ガニ政権とタリバンとの和平協議の停滞も必至だ。

 オマル師は1960年生まれで54歳か55歳。独自の解釈に基づくイスラム原理主義で96年からアフガンを実効支配したタリバンのカリスマ的指導者として君臨した。2001年の米中枢同時テロを首謀した国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者=11年5月に米軍が殺害=をかくまったとして米国が行方を追っていた。(共同)

999チバQ:2015/07/30(木) 22:11:17
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2015073000025
謎多き「隻眼の指導者」=宗教国家復活へテロ闘争-オマル師


 アフガニスタンの反政府勢力タリバンを率いたオマル師は「隻眼の指導者」として知られた。2001年のタリバン政権崩壊後はアフガン政府や駐留国際軍へのテロ攻撃を続けていたが、消息は不明のまま。実体は多くの謎に包まれていた。
 タリバン公表の「伝記」によると、南部カンダハル州で1960年、信仰心の厚いパシュトゥン系の貧しい農家に生まれた。宗教学者を目指していたが、79年の旧ソ連によるアフガン侵攻を機に対ソ「聖戦」に参加。愛用の対戦車ロケット砲「RPG7」で華々しい戦果を上げたものの、戦闘で右目を失った。
 92年に旧ソ連のかいらい政権が崩壊すると、武器を置き、イスラム神学校を設立した。しかし、腐敗した軍閥同士の争いに憤慨し、94年に教え子らと「神学生」を意味するタリバンを組織。宗教国家建設を目指して蜂起した。
 内戦で疲弊した民衆の支持とパキスタンの支援を受けてわずか2年で首都カブールを制圧し、新政権を樹立。しかし、女性の教育や社会進出の禁止など極端なイスラム化政策を取った上、中部バーミヤンの石仏像を破壊し、国際社会から批判を浴びた。
 01年9月の米同時テロ後、首謀者ウサマ・ビンラディン容疑者をかくまい続け、米英軍主導の攻撃によるタリバン政権崩壊を招いた。
 04年にパキスタンのジャーナリストの電話インタビューに応じた際には「ウサマは偉大なイスラム戦士で、かくまったことに後悔はない」と言い切った。さらに「米兵や米国に味方する者全員を豚同様に狩る」と敵意をむき出しにした。
 政権崩壊後は拠点を転々と変え、肉声も公開されなかった。潜伏先のパキスタンからテロを指揮し、米国は懸賞金1000万ドル(約12億円)を懸けて行方を追っていた。(2015/07/30-06:38)

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2015073000023
タリバン最高指導者死亡=2年前、パキスタンで-内部分裂で和平に影響も・アフガン


 【ニューデリー時事】アフガニスタン大統領府は29日、反政府勢力タリバンの最高指導者ムハマド・オマル師が2013年4月にパキスタンで死亡したと発表した。死因については言及していない。オマル師の死亡説は過去にも報じられたが、政府が公式に認めたのは初めて。タリバンは公式声明を出さず、沈黙を続けている。
 最高指導者の死亡が発表されたことで、タリバンの内部分裂が進むのは確実だ。一部はアフガンやパキスタンで勢力を拡大する中東の過激派組織「イスラム国」に流れ、治安悪化に拍車が掛かる恐れもある。
 大統領府は声明で「信頼できる情報に基づき、オマル師の死亡を確認した」と発表。「これを機に和平プロセスに参加するよう全武装勢力に呼び掛ける」と述べた。
 これに先立ち、アフガン国家安全保障局のセディキ報道官は時事通信の取材に「オマル師は13年4月、パキスタン南部カラチの病院で不審な死を遂げた」と語っていた。パキスタン紙などが報じたところによると、オマル師は結核で死亡し、アフガン南部ザブール州で埋葬された。
 一部情報ではタリバンは31日、パキスタンでアフガン政府代表団との2回目の和平協議を予定していた。7月上旬に行われた1回目の協議後には、交渉を正当化する内容のオマル師の署名入り声明を発表していた。
 アフガン情勢の専門家は「トップの死亡が明らかになったことで和平協議の正当性に疑義が生じ、強硬派が勢いづくのは間違いない」と指摘。「今後の方針をめぐって穏健派との対立が激化し、和平プロセスに影響を及ぼすだろう」と話している。(2015/07/30-07:26)

1000チバQ:2015/07/30(木) 22:12:02
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2015073000538
後継者争いでタリバン分裂も=最高指導者死亡、和平にも影響-アフガン



アフガニスタン反政府勢力タリバンの最高指導者ムハマド・オマル師とされる男=撮影日不明(EPA=時事)
 【ニューデリー時事】アフガニスタン政府が29日、反政府勢力タリバンの最高指導者オマル師の死亡を公式発表したことを受け、タリバン内部の後継者争いが激化するのは避けられない情勢だ。政府と和平協議を進めることの是非をめぐり、既に強硬派と穏健派の対立が始まっており、組織が分裂すれば、ようやく緒に就いた和平プロセスが頓挫する可能性がある。

〔写真特集〕米海軍特殊部隊 Navy SEALs〜ビンラディン急襲部隊〜

 パキスタン情報筋によると、タリバン指導部内では近年、消息不明だったオマル師に代わって序列2位のアフタル・マンスール師が実権を握っていた。マンスール師は政府との和平路線を推進し、今月上旬にはパキスタンで開かれた1回目の和平交渉に代表団を派遣。「オマル師の名を使って和平交渉の正当性を主張する声明を出していた」(同筋)とされる。
 一方、2007年までキューバの米軍グアンタナモ基地収容所に収監されていた序列3位のザキール師ら強硬派は、これに反発。パキスタン南部カラチの宗教学校を卒業したオマル師の長男ヤクーブ師(26)を後継者に擁立するとともに、各派閥に政府との和平プロセスに参加しないよう呼び掛けている。
 また、情報筋はオマル師が生前、アフガン内戦時代の戦友で、元ナンバー2だったバラダル師を後継者に指名していたと指摘。13年までパキスタンで拘束されていたバラダル師は、釈放後も組織復帰を果たせていないとの情報もあるが、同筋は「今後は依然影響力を持つとされるバラダル師の動向次第で、派閥のパワーバランスが変わるだろう」と指摘している。(2015/07/30-14:44)

1001チバQ:2015/07/30(木) 22:12:31
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2015073000934
タリバン、新最高指導者を選出=穏健派のマンスール師-アフガン


 【ニューデリー時事】アフガニスタンの反政府勢力タリバンは29日、複数の幹部で構成される指導者評議会を開催し、序列2位のアフタル・マンスール師を新たな最高指導者に選出した。タリバン幹部が30日、明らかにした。タリバンは前最高指導者オマル師の生死について公式見解を示していないが、後継者を選んだことで事実上死亡を認めた形となる。
 政府との和平に前向きとされる穏健派マンスール師がトップに就き、今後も和平協議が継続される見通しが強まった。しかし、カリスマ性を持ったオマル師を失ったことで指導部が求心力を失うのは避けられず、一部の強硬派が分裂する恐れもある。
 パキスタン情報筋によると、マンスール師は近年、消息不明だったオマル師に代わってタリバン指導部の実権を握っていた。政府との和平路線を推進し、今月上旬にパキスタンで開かれた1回目の和平交渉に代表団を派遣していた。(2015/07/30-21:00)

1002チバQ:2015/07/31(金) 23:16:55
http://mainichi.jp/select/news/20150731k0000m030174000c.html
マル師死亡:後継は穏健派ナンバー2 タリバン内部対立
毎日新聞 2015年07月31日 00時04分

 【ニューデリー金子淳】パキスタン紙などによると、アフガニスタンの旧支配勢力タリバンは29日夜、最高指導者ムハンマド・オマル師の後継者としてナンバー2の穏健派、マンスール師を選出した。アフガン政府は29日、オマル師が2013年4月にパキスタン南部カラチの病院で死亡したと発表していた。タリバンも30日の声明でオマル師が病死したことを認めた。

 タリバン内部では穏健派と強硬派の対立が激化していると言われ、分裂の可能性が高まっている。アフガン政府とタリバンは今月、和平に向けた公式協議を始めたが、タリバンの内部対立が深まれば和平協議がいっそう難航するとみられる。

 政府とタリバンは今月末に2回目の協議を行う見通しだったが、仲介役のパキスタンは30日、協議の延期を発表した。タリバンも「(協議について)いっさい承知していない」とする声明を出し、早くも協議の停滞を印象づけた。地元記者などによると、タリバンはマンスール師に次ぐ副指導者に武装勢力「ハッカーニ・ネットワーク」を率いる強硬派、シラジュディン・ハッカーニ指導者を選出したという。

 パキスタンの治安アナリストなどによると、マンスール師は、ナンバー3で強硬派のザキール師と対立していると伝えられている。マンスール師は和平協議に積極的とされるが、武装闘争の継続を主張するザキール師を中心に、オマル師の息子である20代のヤクーブ師を後継者に推す動きもあったという。治安アナリストは「後継者を巡る対立から、タリバンはオマル師の死を隠していたのだろう」と指摘した。

 今月上旬にあった政府とタリバンの公式協議では、交渉を継続することで一致した。タリバンは約1週間後、オマル師名義で交渉を後押しする声明を発表したが、実際はマンスール師が作成したとの指摘もある。こうした行為が強硬派の反発を招いていた模様だ。

 また、アフガンでは近年、過激派組織「イスラム国」(IS)が影響力を強めている。オマル師という精神的支柱を失った一部司令官がタリバンから離反してISに加わる恐れもあり、アフガン情勢はいっそう不安定さを増しそうだ。オマル師への忠誠を誓ってきた国際テロ組織アルカイダや隣国パキスタン最大の武装組織「パキスタン・タリバン運動」なども分裂の度合いを強める可能性がある。

 インドのシンクタンクORFのアフガン専門家、アーリヤマン・バトナガル氏は「タリバン内部でオマル師の名の下に和平を進めてきた穏健派は正統性を失ったことになる。政府や外国軍との戦闘を主張する強硬派が影響力を増すだろう」と分析している。

1003チバQ:2015/07/31(金) 23:17:23
http://mainichi.jp/select/news/20150731k0000m030197000c.html
オマル師死亡:IS強大化の懸念
毎日新聞 2015年07月31日 01時31分

 【ワシントン及川正也】米政府は29日、タリバン最高指導者のオマル師の死亡情報について「信用できると考えている」(シュルツ米大統領副報道官)と事実上追認しながらも正式な確認は避けた。オバマ政権は2016年末までのアフガニスタンからの米軍完全撤退に向け、アフガンのガニ政権とタリバンの和平協議を支援する方針を堅持しているが、今後の情勢を慎重に見極めるとみられる。

 01年の米同時多発テロ後、オマル師については、国際テロ組織アルカイダを率いたウサマ・ビンラディン容疑者をかくまい、米国の脅威となっているとして1000万ドルの懸賞金をかけ、同容疑者とともに最大の標的としてきた。

 オマル師という重しがなくなれば、過激派組織「イスラム国」(IS)が強大化するとの指摘もある。米ヘリテージ財団のリサ・カーティス上級研究員は「タリバン内での混乱が深まり、ISへの離反が加速するだろう」との見解を示した。

 アルカイダ指導者のザワヒリ容疑者はオマル師への忠誠を示している。タリバンだけでなく各地のアルカイダ系組織がISに傾斜する恐れもあり、IS対策に取り組むオバマ政権が一段と厳しい局面に陥る可能性もある。

1004チバQ:2015/07/31(金) 23:52:31
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2015073100208
ゲイパレードで6人刺傷=ユダヤ教超正統派の男逮捕-イスラエル



30日、エルサレム中心部で、ユダヤ教超正統派の男による襲撃を受け、悲しみにくれるゲイパレードの参加者ら(AFP=時事)
 【エルサレム時事】イスラエルのメディアによると、エルサレム中心部で30日、ユダヤ教超正統派の男が、同性愛者やその支持者によるゲイパレードに参加していた人々を刃物で次々と襲い、男女6人が負傷した。うち女性1人が重傷という。男は現場で逮捕された。
 男は2005年にも同様の事件を起こし、10年間の刑期を終えて最近出所したばかりだった。襲撃前には地元で「悪魔が忌まわしいパレードを行いたがっている」などと書いた紙を配っていた。
 ネタニヤフ首相は事件を受け、「ゲイのコミュニティーを含め、イスラエルに住む誰もが平和に生きる権利を持っており、われわれはその権利を守る」との声明を出した。(2015/07/31-09:40)

1005チバQ:2015/08/01(土) 11:53:43
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/150801/cpd1508010500004-n1.htm
米とトルコ、クルド人めぐる思惑相違 紛争長期化、悪化の恐れ
2015.8.1 05:00
ボルヴィック「1L for 10L」 9年間の苦労と実績[PR]
 トルコは米国の圧力により、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」との闘いの第一線に送り込まれることとなった。半面、米国は戦線の重要な同盟関係にあるクルド人組織を除外するリスクを生じさせる。

 シリアのクルド人組織は地上戦でイスラム国の戦闘員と闘う数少ないグループの一つであり、米国にとって頼りになる即戦力だ。一方、クルド人はトルコの敵であり、脅威でもある。クルド人には独立への野望があり、トルコ南東部で陰謀を企てる動きがあるからだ。

 米国とトルコが抱く思惑の違いは、今週結ばれたイスラム国を国境エリアから一掃するため、空爆への至近距離にあるトルコ内の空軍基地の米戦闘機の使用を許可する合意を弱体化させる恐れがある。また、シリアを荒廃させ、中東を不安定化させた内戦の終結への道のりがいかに遠いかを浮き彫りにする。シリアの内戦突入から4年以上経過するなか、米国とシリア近隣の主要同盟は依然として相反する目標を追求している。

 政治的リスク分析会社ベリスク・メープルクロフトの中東・北アフリカ分析担当責任者、アンソニー・スキナー氏は「これが要因となりシリア国内と国境周辺の紛争が長期化し、悪化させる恐れがある」とし、「シリアのクルド人組織を弱体化させるトルコによるいかなる動きもダーシュ(イスラム国)にうまく利用される恐れがある」と述べた。

 米国とトルコの優先事項の違いは今週明らかになった。米国は7月27日、トルコで新たに使用可能となった空軍基地を使って引き続きシリアのクルド人組織を支援する方針を示した。一方で数日前には、トルコのダウトオール首相はクルド人組織に対し、シリアでトルコと利害を一致させることができなければ攻撃を行うと警告した。(ブルームバーグ Jack Fairweather)

1006チバQ:2015/08/02(日) 22:00:18
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150731-OYT1T50078.html
リオ五輪警備、ロンドンの倍投入…殺人年5万件
2015年07月31日 15時48分
リオ五輪治安対策の中核となる「警備統括センター」。(30日、ブラジル・リオデジャネイロで)=関口寛人撮影
リオ五輪治安対策の中核となる「警備統括センター」。(30日、ブラジル・リオデジャネイロで)=関口寛人撮影

 【リオデジャネイロ=吉田健一】五輪開幕を約1年後に控えたブラジル・リオデジャネイロで30日、政府当局者らが五輪期間中の治安対策について記者会見し、軍や警察などの8万5000人以上を投入する方針を明らかにした。

 前回のロンドン五輪の警備要員は約4万人だった。

 年間5万件以上の殺人事件が発生するブラジルでは、リオ五輪でも治安確保が課題となっている。司法省当局者は会見で、会場周辺や主要観光地などで警備を強化するほか、カメラ搭載の気球も使い、24時間体制で警戒する計画を明らかにした。

 テロに関しては、情報当局者が「ブラジル自体は標的ではないが、五輪は狙われうる」と話し、各国情報機関との連携を密にして対策を講じる考えを示した。

1007チバQ:2015/08/02(日) 22:07:11
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150802-00000056-mai-m_est
<イラン>ロウハニ大統領が就任2年 「対話外交」の結果は
毎日新聞 8月2日(日)21時13分配信

 【テヘラン田中龍士】イランのロウハニ大統領(66)が3日、就任2年を迎える。保守穏健派のイスラム法学者であるロウハニ師は就任直後から「対話外交」を実践し、長年の懸案だった核問題交渉を最終合意に導いた。合意を受け、経済低迷を招いた欧米などの制裁は来年1月にも解除される可能性がある。制裁解除が実現すれば、2月末の国会議員選挙で支持勢力を拡大して政権基盤を固められそうだ。

 「ロウハニ政権になって外国人観光客が増え、景気がいい」。テヘラン最大のバザール(市場)でペルシャじゅうたんを売るメヒディ・レザガデリさんは高価なじゅうたんを次々に広げ、笑顔を見せた。制裁の影響で輸出業者は苦境に陥っているが、この店では1枚60万円相当の玄関マットより少し大きいシルク製じゅうたんが外国人を中心によく売れるという。バザールで子供用衣料を売るメヒディ・ゴッシさんも「現政権でインフレが改善された」とロウハニ師を評価した。

 国内では「核交渉の進展が市民に安心感を与えた。経済と社会の混乱が収まったことで、観光客も増えた」(経済アナリスト)との評価が浸透している。大統領に就任した2013年8月に前年同月比約43%だった物価上昇率は、今年6月には約16%になった。昨年の経済成長率は3.0%だった。

 一方、米国を拠点とする調査会社「iPOS」の電話調査によると、5月中旬の支持率は48%。2年前の大統領選得票率(50.7%)と大きく変わっておらず、支持は広がっていない。

 一因として、現政権に批判的な強硬派の存在がある。昨年8月には、大学運営を巡る癒着や不正の一掃に着手した科学技術相が保守強硬派議員の圧力で罷免された。また今年5月以降、男女が一緒に演奏したり、米国人が関係したりするコンサートが強硬派によって中止に追いやられるケースが相次いだ。

 「汚職撲滅」や「自由な社会の実現」を掲げるロウハニ師に対し、強硬派が抵抗している格好だ。結果として社会的自由が広まらない現状への不満がロウハニ師の支持基盤である改革派の間に出ていることも、支持の伸び悩みに影響しているとみられる。

 しかし、欧米など6カ国との核交渉が最終合意に達したことで支持拡大の機会が生まれた。制裁解除に成功すれば、来年2月26日に予定される国会議員選挙でロウハニ師を支持する勢力の躍進を期待できるからだ。ただ、制裁解除には、イラン側の核開発制限の履行や欧米側の議会承認が必要で、不安定要素も残る。

1008チバQ:2015/08/03(月) 21:42:16
http://www.sankei.com/world/news/150803/wor1508030025-n1.html
2015.8.3 21:17

トルコのクルド空爆 総選挙で政権盤石化狙う?

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27日、トルコ南東部のインジルリク空軍基地で、駐機しているトルコ空軍の輸送機(ロイター)
 【カイロ=大内清】6月の総選挙後、組閣へ向けた連立交渉が難航しているトルコで、早期に次期総選挙が行われるとの観測が強まっている。トルコのメディアによると、エルドアン大統領は先週、記者団に総選挙の前倒しについて言及。エルドアン政権が進める、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」やクルド人の武装組織「クルド労働者党(PKK)」への空爆作戦も、総選挙をにらんだ布石との見方が強い。

 「連立政権が国益になると考えるのは無駄だ」。エルドアン氏は7月末、連立交渉でこのまま不調が続くようなら、安定政権樹立に向け、早期に総選挙を行うべきだとの考えを示した。

 トルコでは6月の総選挙で少数民族クルド人系の左派、人民民主党(HDP)が躍進し、エルドアン氏を支えるイスラム系与党、公正発展党(AKP)が第1党の座は守ったものの、過半数割れに追い込まれた。エルドアン氏はAKPのダウトオール首相に組閣を命じたが、連立交渉は難航している。

 そんな中、トルコ南部で7月下旬、イスラム国によるとみられるクルド人勢力を狙った自爆テロが発生。トルコ政府はこれを機にイスラム国を空爆するとともに、シリアのクルド民兵組織、人民防衛部隊(YPG)と密接な関係にあるPKKへの空爆を開始した。

 YPGは米国主導の対イスラム国有志連合による支援を受けているが、エルドアン氏とすれば、トルコからの分離独立を目指すPKKがYPGを通じ、シリア国境地帯に影響力を持つことへの強い警戒がある。

 一方、PKKは、クルド人が多い南東部ディヤルバクルなどで当局に対するテロを激化させている。2日未明には東部アール県の治安部隊の駐屯地で部隊の2人が死亡、30人以上が負傷する自爆テロがあり、県当局はPKKの犯行だと非難した。

 こうした情勢の変化は、トルコでの投票行動にも影響する可能性が高い。PKKはHDPとも極めて近い関係にあり、PKKによるテロ戦術はHDPの支持低下につながるとみられるためだ。早期に総選挙が実施されれば、HDPが議席獲得要件の得票率10%を達成できず、AKPが再び過半数を制するとの見方もある。

 また、HDPと並ぶ議席を持つ極右の民族主義者行動党(MHP)は、クルド人を強く敵視しており、政府の対PKK強硬姿勢に近い立場にある。トルコ紙ヒュリエト・デーリー・ニューズ(電子版)は今月1日、MHPが閣外協力などの形でAKPによる少数与党政権をひとまず支持し、来春、満を持して前倒し総選挙を行うシナリオもあり得ると伝えた。

1009チバQ:2015/08/03(月) 21:49:29
http://www.sankei.com/world/news/150802/wor1508020036-n1.html
2015.8.2 21:56

タリバン内に亀裂 最高指導者死亡 アフガン和平協議、頓挫も 「イスラム国」への流出懸念

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 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンが、最高指導者だったオマル師の死亡で組織が分裂しかねない事態に陥っている。後任の指導者に選出されたマンスール師に対し、オマル師の息子を中心とする勢力が反発しているためで、内紛が激化すればパキスタン軍の仲介で進められてきたアフガン政府との和平協議も頓挫の恐れがある。

 タリバンは7月末、マンスール師がタリバンの最高指導者となり、副指導者に強硬派ハッカニ・ネットワーク指導者のハッカニ師ら2人が選出されたと発表した。

 パキスタン紙エクスプレス・トリビューンによると、タリバンの一部幹部は、選出に当たる評議会の会議への出席を拒否した。オマル師の息子ヤクーブ師を支持するグループは、別の評議会を結成し、マンスール師に辞任を求め、拒否すれば別の最高指導者を選出するかもしれないとしている。オマル師の家族は、「指導者が団結を示すことができなければ、マンスール師を含め誰も支持できない」との声明を発表した。

 これに対し、マンスール師は今月1日、約30分間にわたる肉声の声明を発表し、「団結すれば敵を打ち負かせる」「不満がある友人がいれば対応する。できることは何でもやる」などと訴え、組織の結束維持に躍起となっている。

 マンスール師は、タリバンを育てたパキスタン軍統合情報部(ISI)と密接な関係にあるとされ、2年以上前にオマル師が死亡した後、タリバンを主導してきた。比較的穏健派と目され、7月にはオマル師の名前を使いアフガン政府との公式和平協議への支持を呼びかけている。

 アフガンではまた、中東の一部を支配するイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が勢力拡大を図り、タリバン構成員の一部がイスラム国に合流している。タリバン内には、2年以上もオマル師の死が伏せられ、偽の声明が出されたことに不満を抱く者がいるのは確実。イスラム国に影響を与えるワッハーブ主義は、アフガンではほとんど支持されないものの、今後、イスラム国への流出が増える可能性がある。

 一方、米紙ニューヨーク・タイムズは、タリバンの副指導者に対米テロを繰り返すハッカニ派幹部が選出されたことで、ハッカニ派とタリバン主流派を区別して和平推進をめざした従来の米政策がジレンマに陥るとの見通しを伝えた。

1010チバQ:2015/08/03(月) 22:13:39
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150803-00000001-asahi-int
タリバーン、後継めぐり権力闘争 最高指導者の死亡発覚
朝日新聞デジタル 8月3日(月)0時5分配信

タリバーン、後継めぐり権力闘争 最高指導者の死亡発覚
タリバーンをめぐる勢力図
 アフガニスタンで13年間、ゲリラ戦を続けてきた反政府勢力タリバーンが揺れている。最高指導者オマール幹部の死亡が発覚し、後継をめぐる権力闘争が表面化。アフガン政府との和平協議の進展は、隣国パキスタンがどこまでタリバーンに対する圧力を強めるかにかかっている。

 タリバーンは1日、前日にオマール幹部の後継に選ばれたアクタル・マンスール元航空相が幹部らに向けて行った演説の録音を公表した。「組織の分裂は敵を喜ばせるだけだ。イスラム法支配のため、ジハード(聖戦)を続けよう」と団結を訴えていた。

 マンスール幹部の就任について、カリスマ的指導者だったオマール幹部の長男を推す勢力が反発し、選出をやり直すよう強く求めている。前線で戦う地方司令官の間では、7月7日に始まったアフガン政府との和平協議を容認したマンスール幹部への失望も広がっている。

 タリバーンを取り巻く情勢が一変するきっかけとなったのは昨年12月、パキスタンの北西部ペシャワルの学校を、パキスタンの過激派でタリバーンと盟友関係にある「パキスタン・タリバーン運動(TTP)」が襲い、生徒ら150人近くを殺害したテロだった。

 2001年にアフガンでタリバーン政権が崩壊した後、タリバーンが一定の勢力を温存できたのは、パキスタンが後ろ盾となって幹部らの潜伏を容認してきたからだ。一方、国境地帯でタリバーンと共存するTTPはパキスタンでテロを繰り返した。

 ペシャワルの学校でのテロの翌日、パキスタンのシャリフ首相は「良いタリバーンも悪いタリバーンもない。テロリストは壊滅させる」と宣言。軍部トップのラヒル・シャリフ陸軍参謀長は急きょ、アフガン入りし、ガニ大統領と対テロ協力で合意した。

1011チバQ:2015/08/06(木) 19:06:44
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150806-00000030-asahi-spo
パラリンピック、略称ないのが悩み 「超五輪」はどう?
朝日新聞デジタル 8月6日(木)14時39分配信

パラリンピック、略称ないのが悩み 「超五輪」はどう?
ソチ・パラリンピック開幕直前、国際パラリンピック委員会のシンボルマークの前で記念撮影するボランティアら=ロシア・ソチ、遠藤啓生撮影
 オリンピックには「五輪」という便利な略称がある。けれど、もっと長い「パラリンピック」にはそれがない。2020年東京大会に携わる当事者たちも気の利いた略語がないか、頭を悩ませている。何か妙案はないものか。

 「選手の間でも長いという話になりますよ。五輪との併記ではたまにパラリンピックが省略されちゃう」。女子走り幅跳びでパラリンピック3大会に出場し、東京大会招致ではスピーチが話題になった佐藤真海さん(33)は語る。「公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会事務総長」の肩書を持つ武藤敏郎さん(72)は、「役職を短縮してもいいか」と、取材でよく尋ねられるという。

 政府は13年秋、五輪・パラリンピック担当相を支えるため、平田竹男内閣官房参与(55)を室長とするチームを設置。平田氏自ら、略称を「内閣オリパラ室」と発表した。「オリパラ」は最近、話し言葉として定着しつつあり、国会の論戦でも使われる。だが表記としては、浸透したとは言い難い。パラリンピックの語源「パラプレジア(下半身まひ)」を「パラ」と縮めるのは、「少し乱暴」と抵抗感を示す障害者もいる。

 そもそも「パラリンピック」という言葉はいつ、どうやって生まれたのか。

 日本パラリンピック委員会(JPC)の山脇康委員長は、「64年東京大会で、日本の発案から、初めてその名称が使われた」。

 誰が言い出したのかは不明だが、当時は出場者が車いす選手だけだったことから、「パラプレジア」と「オリンピック」を組み合わせた造語が出発点だった。大会はその後、視覚障害や脳性まひの選手も出場するようになり、「パラレル(もう一つの)」+「オリンピック」という新解釈も生まれた。85年には「パラリンピック」と名乗ることが、国際オリンピック委員会(IOC)で承認された。

 国立国語研究所の客員教授で、明治大教授の田中牧郎さん(日本語学)は「いい略語は人々の間に浸透していく」と話す。「それにしても、『五輪』は見事です」

 「五輪」を最初に考えたのは、元読売新聞記者の故・川本信正さんだ。40年夏季大会の東京招致を巡る取材をしていた36年、オリンピックを略せないかと、見出しをつける担当者から相談され、五大陸を表すマークと、宮本武蔵が著した「五輪書」から、ひらめいたという。

 朝日新聞五輪取材班も考えてみた。パラリンピックのシンボルが、「心技体」を表す三つのアイコンからなることから、「巴輪(ぱりん)」。アイコンが弓の形に似ていることから、「三弓(みきゅう)」。うーん……。

 では、表現のプロは、どう考えるのか。カンヌ国際広告祭で複数回受賞している松尾卓哉・クリエーティブディレクター(44)は、「パラノーベル賞やパラカンヌ広告祭はないのに、なぜスポーツは分けるのか。健常者も障害者も、同じ社会で生きている。両方『五輪』が理想だが、しいて言うなら『超五輪』と呼びたい」。ある大手広告会社のコピーライターは、「五輪から派生しているんだから、『派(パ)五輪』はどうか」。さて、みなさんは?(増田創至、原田亜紀夫)

1012チバQ:2015/08/09(日) 22:41:58
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150809-00000047-jij-m_est
副大統領職、廃止の意向=イラク首相―マリキ氏反発も
時事通信 8月9日(日)17時32分配信

 【カイロ時事】イラクのアバディ首相は9日、副大統領職の廃止など大幅な行政機構改革に乗り出す方針を表明した。
 非効率な行政システムや腐敗に対する批判が国民の間で高まっていることを受けた措置。
 副大統領はマリキ前首相らが務めている。マリキ氏は昨年、過激派組織「イスラム国」の伸長を招いたことなどを理由に退陣に追い込まれたが、国内融和をアピールしたいアバディ首相の意向を受けて副大統領に就任した経緯があり、反発を強めそうだ。

1013とはずがたり:2015/08/11(火) 23:31:57
中東研究者105人が安保法案に反対「私たちも憲法学者に続く」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162626
2015年8月11日

 ついに中東研究者らも安保法案に「NO」を突きつけた。長沢栄治東大教授(エジプト社会経済史)ら10人が10日、都内で会見。105人が連名で、「米国主導の中東地域での戦争に追随する政策は誤りだ」との声明を発表した。

 呼びかけ人で千葉大教授の栗田禎子氏はこう話した。

「安保法案に関して、憲法学者がまず『違憲』の判断を下しました。しかし、安倍政権は彼らの声を無視している。日米双方の安全保障にとって中東情勢が重要なカギを握っています。そのため、憲法学者に続き、私たち中東研究者が声を上げるべきと感じました」

 安倍首相は「輸入する原油の約8割がホルムズ海峡を通っている」と繰り返し、同海峡での機雷の除去を集団的自衛権の根拠にしている。今でこそ「特定の国が機雷を敷設することを想定していない」と話しているが、衆院段階ではイランを名指ししていた。

 ところが、先月中旬には米国主導でイランの核開発問題が決着。同23日には駐日イラン大使も、機雷敷設について「根拠のないこと」と否定した。既に根拠が薄らいでいる“ホルムズ海峡論”を「現代イスラム研究センター」理事長の宮田律氏は会見で、こう批判した。

「いまだにホルムズ海峡うんぬんの議論を行うのは、イランに対する外交的儀礼を失していると言わざるを得ません。イラン核合意は、フランスやドイツなども支援している。安倍政権は国際的な“空気”を全く読めていません」

 会見終了後、宮田律氏は改めて日刊ゲンダイ本紙にこう語った。

「安保法案を通してしまうと、中東の過激派組織まで刺激する可能性がある。中東社会は日本の平和主義を信頼しています。それをかなぐり捨て、米国に追随すれば、いずれ日本も泥沼の対テロ戦争にハマっていくことになるのではないか」

 呼びかけ人には、駐イラク大使や駐リビア大使などを経験した元外交官も名を連ねた。安倍政権の「中東政策」に警鐘が乱打されている。

1014チバQ:2015/08/12(水) 18:32:08
http://mainichi.jp/select/news/20150812k0000m030097000c.html
イラク議会:副大統領廃止の行革案承認 首相の指導力が鍵
毎日新聞 2015年08月11日 21時31分(最終更新 08月11日 23時44分)
 【カイロ秋山信一】イラク連邦議会は11日、副大統領と副首相のポスト廃止や汚職対策の強化を含むアバディ内閣の行財政改革案を承認した。汚職や停電の頻発に抗議するデモが各地で拡大したのを受け、アバディ首相が改革に乗り出した格好だが、同時に副大統領ら政敵の影響力低下を狙っているとの見方もある。改革が円滑に進むかは不透明で、首相が指導力を発揮できなければ政権基盤が揺らぎ、過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討にも悪影響が出る恐れがある。

 イラク国営メディアによると、内閣が提出した行財政改革案は▽副大統領(3人)と副首相(3人)のポスト廃止▽汚職捜査の強化▽省庁の顧問・警備員の大幅削減▽宗派・民族に基づく政府ポスト配分の廃止−−などだ。

 副大統領や副首相のポストは、宗派・民族の垣根を越えた挙国一致体制を作るため、昨年9月の組閣時に各党派の有力政治家に配分された経緯がある。アバディ首相には、ポスト廃止で政治家が身を切る姿勢を国民にアピールすると同時に、有力政治家を政府から遠ざけることで、自身の権力基盤を強化する狙いがあるとみられる。

 アバディ首相が行財政改革を打ち出した背景には、国民の不満の高まりがある。汚職のまん延やISによるテロの頻発に加え、最近は最高気温50度を超える猛暑の中で停電が頻発。行政の停滞に抗議するデモが各地に広がった。

 国民に影響力が強いイスラム教シーア派の指導者シスタニ師が今月7日、「徹底的な汚職対策が必要だ」と改革を要求したのを受け、アバディ首相は9日に改革案を発表した。

 ただ首相主導の改革には、同じシーア派からも反発が出ている。アラウィ副大統領(シーア派、元首相)は「首相の改革案は憲法違反だ」と批判。政界で強い影響力を維持するマリキ副大統領(前首相)も改革に賛同する一方で「(改革を求める)デモには政治的意図が働いている恐れがある」とけん制した。

 また少数派のスンニ派(約2割)やクルド人(約2割)には、汚職が疑われる県知事や県議会議員の解任権が付与されるなどアバディ首相の権限が拡充されたことへの警戒感がある。宗派・民族に基づく政府ポストの割り当てがなくなれば、シーア派に権力が集中するとの懸念も出ている。

 改革の成否にはアバディ内閣の行方もかかっている。組閣から間もなく1年だが、最大の課題であるIS支配地域の奪還は思うように進まず、10日にも中部ディヤラ県で58人が死亡する爆弾テロ事件が発生した。

 クルド自治政府が「中央政府からの予算配分が十分ではない」として独自の石油輸出を再開するなど、クルドとの関係もこじれている。行財政改革を迅速に進められなければ、首相の退任を求める声が強まる可能性もある。

 イラク紙「ターキ」のアフマド・フェリ編集長は「政府は過去にも汚職対策を約束してきたが、問題が解決したためしがない。世論の後押しがあるうちに改革を実行しなければ、失望はアバディ首相に向く」と指摘する。

1015とはずがたり:2015/08/14(金) 12:50:12
「イスラム国」、化学兵器使用か=猛毒マスタードガスをイラクで―米紙報道
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/181/d8295824f8107da51cd6e98300f2ca65.html
(時事通信) 08:04

 【ニューヨーク時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は13日、米高官の話として、イスラム過激派組織「イスラム国」が今週、イラクのクルド人部隊に対する攻撃で猛毒の化学兵器マスタードガスを使用したとみられると報じた。

 米高官は同紙に、マスタードガスが使われた「信頼できる情報」があると述べた。イスラム国はマスタードガスをシリアとイラクの両国で入手したことが考えられるという。

 シリアはマスタードガスやサリンなどの化学兵器を保有していたが、アサド政権は2013年、化学兵器の廃棄を義務付けた国連安保理決議に従い、保有するすべてのマスタードガスを廃棄したと主張。しかし米情報当局は、同政権が一部を隠したとみているという。

1016とはずがたり:2015/08/14(金) 12:50:49

シリア情報相、パルミラ奪還を示唆 IS支配下の都市
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/372/60b9a6377ed681dfcd1370032084a7b0.html
(朝日新聞) 07:07

 シリアのオムラン・ゾウビ情報相は12日、首都ダマスカス市内で朝日新聞の単独会見に応じた。過激派組織「イスラム国」(IS)の支配下に置かれた、世界遺産の古代都市遺跡がある中部パルミラについて「政権軍は主に西側から周りを囲んでおり、解放する準備がある」と述べ、奪還作戦に踏み切る考えを示唆した。ISは歴史的な像を破壊したり、遺物を略奪したりしたとし、「作戦は遺跡に被害が出ないように考慮する必要がある」とも述べた。

 米軍が主導する有志連合は昨年9月、イラクで続けていた対IS空爆をシリアにも拡大したが、ISの勢力は衰えず、5月にパルミラを制圧した。

 在英NGOシリア人権監視団は5月、ISがシリア国土の50%を支配下に置いたと発表したが、ゾウビ情報相は「(支配地域の)ほとんどは砂漠のうえ、ゲリラとの戦いのため、全体状況は面積でははかれない」と強調。パルミラ奪還について「軍事的な防衛態勢のない小さな街への侵入はISでなくてもできる。我々は数日で奪還できる」との認識を示した。

1017チバQ:2015/08/14(金) 17:01:47
http://www.sankei.com/world/news/150814/wor1508140006-n1.html
2015.8.14 00:22更新

トルコ、連立協議失敗で再選挙「可能性大」 首相が記者会見で明らかに
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CHPの代表(右)と握手を交わすトルコのダウトオール首相=13日、アンカラ(AP)
 トルコのダウトオール首相は13日記者会見し、6月の総選挙で単独過半数に届かなかった公正発展党(AKP)と、最大野党で中道左派の共和人民党(CHP)との連立協議が失敗したことを明らかにし「国民の意思を問う可能性が強くなった」として、再選挙実施の公算が大きいとの認識を表明した。

 組閣期限は23日に迫っている。首相は引き続き連立を模索する構えで、今後は極右の民族主義者行動党(MHP)と協議するとみられている。(共同)

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1018チバQ:2015/08/14(金) 17:03:18
http://www.asahi.com/articles/ASH8G2RR9H8GUHBI00C.html
トルコ、再選挙の可能性高まる 連立交渉決裂
イスタンブール=春日芳晃
2015年8月14日10時10分
 トルコの少数与党、公正発展党(AKP)と野党第1党の共和人民党(CHP)の連立政権樹立交渉が決裂し、AKP党首のダウトオール首相は13日夕、「再び国民に信を問うことが、唯一の可能性になった。早期に総選挙を実施する可能性は極めて高い」と明言した。再選挙は11月実施の可能性が高いとみられる。

 イスラムの伝統を重視するAKPは、直近の6月の総選挙で、2002年の政権発足以来初の過半数割れ。野党3党で連立交渉に唯一前向きな姿勢を示した世俗派のCHPと協議を続けてきた。

 ダウトオール首相は交渉決裂後の会見で「政治方針が異なる政党が連立を協議したことは歴史的なこと」としながらも、「外交、教育などで深い相違があった。CHPと連立政権を立ち上げる基盤はないことがわかった」と説明した。

1019チバQ:2015/08/16(日) 20:58:52
http://www.sankei.com/world/news/150815/wor1508150060-n1.html
2015.8.15 22:53

イエメン・ハディ暫定政権、5つ目の州奪還





 イエメンのハディ暫定政権派は15日、中部シャブワ州をイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」から奪還した。ハディ派は7月に南部アデンを奪還後、周辺の州に進撃を続け、今回で5つ目の州奪還となった。フランス公共ラジオが治安当局者の話として報じた。

 当局者によると、フーシ派がシャブワ州の州都をハディ派に明け渡し、撤退した。ハディ派はサウジアラビア主導の空爆支援を受けるほか、最近はアラブ首長国連邦(UAE)などから武器供与や軍事顧問団の支援を受け、攻勢に転じている。

 ハディ派は7月17日にアデン解放を宣言して以来、南部アデン州、ラヘジ州、アビヤン州などを相次いで奪還した。(共同)

1020チバQ:2015/08/17(月) 22:35:27
http://mainichi.jp/select/news/20150818k0000m030049000c.html
イラク:マリキ前首相訴追の可能性も 対IS敗北で報告書
毎日新聞 2015年08月17日 19時30分

 ◇連邦議会調査委 第2の都市モスル制圧で
 【カイロ秋山信一】イラク連邦議会の調査委員会は16日、昨年6月に過激派組織「イスラム国」(IS)の前身組織に第2の都市モスルを制圧されたことに関して、マリキ前首相を含めた当時の政府・軍高官35人に責任があるとする調査報告書をまとめた。マリキ氏が刑事訴追される可能性も出てきた。アバディ首相は今年5月のラマディ陥落についても、当時の軍司令官らの訴追を命令、治安組織の引き締めを図っている。

 モスルでは軍や警察が大規模な抵抗をせずに逃走し、ISの侵攻を容易に許した。連邦議会は昨年12月、議員26人による調査委員会を設立し、モスル陥落に関する調査を進めてきた。ロイター通信などによると、報告書は「軍幹部に腐敗した人材を登用した」ことが原因として、マリキ前首相の任命責任を指摘。他にも、当時の軍・警察幹部や地方政府幹部ら35人が訴追対象になる可能性がある。報告書は検察当局に送付され、刑事訴追が検討される。

 また5月にISに制圧されたラマディ攻防戦に関しても、アバディ首相は16日、徹底命令を受けずに敵前逃亡した軍幹部らを訴追する意向を示した。ラマディではモスル同様、一部部隊が無抵抗で逃亡し、カーター米国防長官から「イラク軍が戦意を見せなかった」と批判されていた。イラクメディアは「マリキ氏がアバディ首相を揺さぶるため、影響下にある部隊を撤退させた」との疑惑を提起していた。

 アバディ首相には、モスルやラマディの責任を追及することで、軍内部のマリキ氏支持派の影響力を低下させ、治安権力を掌握する狙いもあるとみられる。ただ責任追及が進めば、マリキ氏支持派との政争が激化する恐れもある。

 一方、アバディ首相は16日、省庁再編によって33の閣僚ポストを22に削減する方針も表明。改革要求デモを受けて今月上旬に打ち出した行財政改革について、迅速に実行する姿勢をアピールした。

1021チバQ:2015/08/17(月) 23:03:31
http://www.afpbb.com/articles/-/3057455
イラク首相、閣僚職3分の1を廃止 政府改革で初の措置
2015年08月17日 07:55 発信地:バグダッド/イラク
【8月17日 AFP】イラクのハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相は16日、33つある閣僚職のうち11の廃止を発表した。腐敗一掃や政府縮小改編に向けた改革のための初の具体的措置となる。

 アバディ首相は1週間前、腐敗や公共サービスの不備への国民の抗議が数週間にわたり続いたことを受け、改革案を発表。議会はその2日後、同首相の改革案と追加措置を承認したが、発表と実践の内容には大きな差が残っている。

 首相府の16日の発表によると、改革案を行動に移す初の措置として、アバディ首相は3つの副首相職、人権省など3省、無任所相1職を廃止。さらに4省を他の省と合併させた。廃止された3省が別の形で存続するのか、完全に廃止されるのかは定かではない。

 この発表は、西部ラマディ(Ramadi)や北部モスル(Mosul)をイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」に制圧された軍の失態の責任をめぐり、議会と同首相がヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)前首相(現副大統領)などの高官を追及する準備を進める中で行われた。16日には、2014年6月のモスル陥落の責任が当時首相だったマリキ氏などにあるとする調査結果が連邦議会の委員会によってまとめられたことを、議員らが明らかにしていた。(c)AFP/W.G. Dunlop

1022とはずがたり:2015/08/18(火) 09:42:41

<イラク>マリキ前首相訴追の可能性も 対IS敗北で報告書
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150818k0000m030049000c.html
08月17日 19:30毎日新聞

 ◇連邦議会調査委 第2の都市モスル制圧で

 【カイロ秋山信一】イラク連邦議会の調査委員会は16日、昨年6月に過激派組織「イスラム国」(IS)の前身組織に第2の都市モスルを制圧されたことに関して、マリキ前首相を含めた当時の政府・軍高官35人に責任があるとする調査報告書をまとめた。マリキ氏が刑事訴追される可能性も出てきた。アバディ首相は今年5月のラマディ陥落についても、当時の軍司令官らの訴追を命令、治安組織の引き締めを図っている。

 モスルでは軍や警察が大規模な抵抗をせずに逃走し、ISの侵攻を容易に許した。連邦議会は昨年12月、議員26人による調査委員会を設立し、モスル陥落に関する調査を進めてきた。ロイター通信などによると、報告書は「軍幹部に腐敗した人材を登用した」ことが原因として、マリキ前首相の任命責任を指摘。他にも、当時の軍・警察幹部や地方政府幹部ら35人が訴追対象になる可能性がある。報告書は検察当局に送付され、刑事訴追が検討される。

 また5月にISに制圧されたラマディ攻防戦に関しても、アバディ首相は16日、徹底命令を受けずに敵前逃亡した軍幹部らを訴追する意向を示した。ラマディではモスル同様、一部部隊が無抵抗で逃亡し、カーター米国防長官から「イラク軍が戦意を見せなかった」と批判されていた。イラクメディアは「マリキ氏がアバディ首相を揺さぶるため、影響下にある部隊を撤退させた」との疑惑を提起していた。

 アバディ首相には、モスルやラマディの責任を追及することで、軍内部のマリキ氏支持派の影響力を低下させ、治安権力を掌握する狙いもあるとみられる。ただ責任追及が進めば、マリキ氏支持派との政争が激化する恐れもある。

 一方、アバディ首相は16日、省庁再編によって33の閣僚ポストを22に削減する方針も表明。改革要求デモを受けて今月上旬に打ち出した行財政改革について、迅速に実行する姿勢をアピールした。

1023とはずがたり:2015/08/18(火) 14:10:45
日本人ジャーナリストら4人が不明 シリアで誘拐か、と米有力紙
http://news.goo.ne.jp/article/wedge/business/wedge_5193.html
07月24日 12:00Wedge

 日本人ジャーナリスト「ジュンペイ・ヤスダ」とスペイン人のジャーナリスト3人がシリアのアレッポ周辺で行方不明になり、過激派組織に誘拐されたのではないかとの懸念が高まっている。米ニューヨーク・タイムズ紙が22日報じた。

誘拐ビジネスの組織が乱立
 同紙がスペイン報道協会などの情報として伝えたところなどによると、3人はフランスのAFPなどと契約していたフリー・ジャーナリストや、テレビ局などと契約していたカメラマンらだ。

 地元のシリア人らによると、誘拐事件が起きたのは1週間ほど前。ジャーナリストらが乗っていたミニバンが戦闘服姿の銃を持った男らに止められた。アレッポは政府軍と反政府勢力の最大の激戦地で、政府軍が悪名高い“樽爆弾”を投下し、市民らに大きな被害が出ているところだ。

 同紙が指摘する「ジュンペイ・ヤスダ」という人物は確認されていない。しかし、フリー・ジャーナリストの安田純平氏がシリアで行方不明になっているとの情報がネットなどで流れ、政府の会見などの場でも質問が出るなど注目が集まっている。安田純平氏には2004年にイラクで武装勢力に拘束され、後に解放された経歴がある。

 シリアでは1月の日本人人質事件でも明らかなように、過激派組織「イスラム国」(IS)が外国人ジャーナリストらを人質に取って身代金を要求する事件が続発している。特にシリアで乱立する大小の武装組織が外国人を誘拐し、その外国人をISに高値で売却するビジネスも盛んに行われている。

 しかし4人が活動していたとされるアレッポ市内にはISがまだ入っておらず、国際テロ組織アルカイダの分派「ヌスラ戦線」などを含む反政府勢力が市の半分を支配、もう半分をアサド政権軍が支配している。ISはアレッポに向けて一時進撃を開始したが、現在はこう着状態にあるようだ。

 同紙によると、アレッポの反政府活動家の1人は、日本人とスペイン人ジャーナリストら4人はアレッポにいたが、構成員に外国人戦闘員が多い「リワ・ムジャヒディーン・ワルアンサル」(移民と支援者旅団)という組織によって拘束された、と述べた。しかし、別のシリア人活動家は、「ヤスダ」はイドリブ県のヌスラ戦線に拘束され、後にキリスト教徒の村ヤコウビイェで目撃された、としており、情報が錯そうしている。

 日本政府は先の後藤健二さんら2邦人の人質殺害事件では、その対応に批判が集まったことなどもあり、ヨルダンやトルコなどシリア周辺諸国の大使館などを中心に情報収集に全力を挙げ、対応を急いでいる。

不気味なISの新戦術
 こうした中で、ISの攻勢が各地で激化してきたのも懸念の的だ。特にISがイラクとシリアの戦闘で化学兵器を使用した疑いが濃厚となり、米国などはこのISの“新兵器”の登場に苦慮している。

 ISが化学兵器を使用したと見られるのは、イラク北部のモスル・ダム近くのクルド人陣地への攻撃(6月21日から22日)とシリア北部のクルド人武装勢力への2回の攻撃(同28日)。イラク北部の攻撃では、化学兵器が爆発せず、塩素ガスの臭気を発する液体の詰まった弾頭が回収された。

 シリアの攻撃では、砲弾が爆発した後、黄色いガスが発生し、十数人が吐き気などを訴えた。この砲弾の残がいから塩素系の化学兵器だったことが明らかになっている。ISが化学兵器を使用したのは初めてで、ISの武器・弾薬工場で製造された初期型の化学兵器と見られているが、精度が上がっていけば、大きな脅威となるのは必至だ。

 ISはまた、テロ攻撃も活発化。ラマダン(断食月)が明けた17日、バグダッド北東30キロのハンバニサドの市場で爆弾車が自爆。店舗50軒など市場をほぼ吹っ飛ばし、130人以上が犠牲になった。その後、トルコでもISの自爆テロで20人が死亡している。

 ISの分派の活動も活発化し、エジプトの「シナイ州」は自称“誘導ミサイル”でエジプト海軍のフリーゲート艦を攻撃、炎上させる映像を公開したが、スエズ運河を航行する外国船舶が標的になる懸念も浮上している。こうしたISの攻勢はイラク政府と米国が最近、イラクの主要都市ラマディの奪回作戦を開始したことに対する陽動作戦という見方が強い。

1024チバQ:2015/08/18(火) 21:10:19
http://www.sankei.com/world/news/150818/wor1508180019-n1.html
2015.8.18 09:47

トルコ国会、再選挙不可避 最後の連立協議決裂





 トルコのダウトオール首相は17日記者会見し、自身が党首を務める政権与党、公正発展党(AKP)と野党との間で、事実上最後の連立協議が決裂したと明らかにした。国会の再選挙が不可避の情勢で、首相はエルドアン大統領と対応を協議する。トルコメディアによると、10月か11月の総選挙実施案が浮上している。

 連立期限は今月23日。エルドアン氏が他の野党党首に組閣を指示する可能性もあるが、期限内の政権樹立は困難。今後、エルドアン氏が職権で再選挙を決めるか、AKPが国会に総選挙実施法案を提出するとみられる。

 2002年から長期政権を続けるAKPは6月の総選挙で初めて過半数を割った。首相は連立の可能性が残された2野党と協議。中道左派の共和人民党(CHP)と、極右の民族主義者行動党(MHP)との協議が決裂した。(共同)

1025チバQ:2015/08/18(火) 21:11:54
http://www.sankei.com/world/news/150818/wor1508180031-n1.html
2015.8.18 20:57

トルコ連立協議決裂 10月にも出直し総選挙へ

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 【カイロ=大内清】トルコのダウトオール首相は17日、記者会見し、自身のイスラム系政党、公正発展党(AKP)と他党との連立交渉が不調に終わったと明らかにした。ロイター通信によると、ダウトオール氏は18日、AKP主導の組閣断念をエルドアン大統領に伝達。これを受け、エルドアン氏が近く、出直し総選挙に向けた選挙管理内閣の発足を指示する公算が高まっている。

 連立期限は今月23日だが、第1党のAKP抜きで国会(定数550)の過半数を確保できる連立合意は極めて困難な状況だ。トルコのメディアでは、10〜11月にも出直し選挙が行われるとの観測が出ている。

 ダウトオール氏は17日、少数民族のクルド人問題などで比較的立場が近い極右、民族主義者行動党(MHP)と協議を行ったものの決裂。会見では「(組閣に向け)あらゆる努力をしたが、もはや連立が可能な道はない」と語った。

 AKPは2002年から単独政権を続けてきたが、今年6月の総選挙では、クルド人系の左派、人民民主党(HDP)の躍進を受けて初めて過半数割れに追い込まれた。

 一方でトルコは7月以降、非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」とイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の両者と戦闘を展開。PKKによるテロなどが相次ぐ中、国民の対クルド感情が悪化していることが、出直し総選挙でAKPにとって有利に働くとの見方もある。

1026チバQ:2015/08/18(火) 21:14:55
http://mainichi.jp/select/news/20150819k0000m030081000c.html
バーレーン:シーア派国家イランの内政干渉警戒
毎日新聞 2015年08月18日 20時10分

 【カイロ秋山信一】ペルシャ湾岸の島国バーレーンが、イランによる内政干渉への警戒感を強めている。国民の約7割はイスラム教シーア派だが、少数派であるスンニ派のハリファ王家が独裁制を敷いている。ハリファ王家は、シーア派国家イランがシーア派主導の反体制派と結びつくことを強く懸念。「スンニ派の盟主」を自任するサウジアラビアと連携してイランへの非難を強めるとともに、国内では反体制派の抑圧を強めている。

「バーレーンの人々への支援は続けていく」。7月18日、イランの最高指導者ハメネイ師はテレビ演説で、バーレーンへの「干渉」方針を公に示した。ハメネイ師は5月にも「バーレーンなどで抑圧された人々を可能な限り助ける」と表明。バーレーンのスンニ派王室の独裁下で自由や人権が侵害されているとの不満がシーア派住民に蓄積しているのを踏まえ、「シーア派の盟主」の立場から横やりを入れた。

 これに対し、国内の動揺を懸念するバーレーン政府は7月25日、「度重なる声明はバーレーン内政への干渉戦略の証拠だ」として、駐イラン大使の召還を発表した。サウジのジュベイル外相も今月10日、「イランは湾岸諸国などへの介入政策を改めなければならない」とくぎを刺した。

 7月28日に東部シトラで警察官2人が死亡した爆弾テロ事件も、イランとの関係に波風を立てている。治安当局は当初から「外国によるたくらみだ」と暗にイランの関与を示唆。今月13日には事件の容疑者5人を拘束したと発表し、実行犯とみられる男にはイラン渡航歴があるうえ、イランの影響下にあるイラクのシーア派民兵組織から軍事訓練を受けた疑いもあることを明らかにした。イランは「(イランをおとしめる)プロパガンダに過ぎない」と事件への関与を否定している。

 一方、バーレーン政府は国内での締め付けも強めている。7月上旬には反体制派の有力指導者イブラヒム・シャリフ氏を拘束し、政府転覆を企てた罪で起訴した。シャリフ氏は2011年に民主化要求運動「アラブの春」に触発された反政府デモの際に拘束され、今年6月に釈放されたばかりだった。さらに今月上旬には政府に批判的な日刊紙を一時発禁処分とした。

 中東政治に詳しいエジプトのシンクタンク・アハラム政治戦略研究所のモアタズ・サラマ氏は「バーレーンでの反政府活動は11年に比べれば小規模化しており、体制が動揺するとは考えにくい。だがイランにはバーレーンを自国の一部だと捉える論調が存在する。湾岸諸国とイランとの緊張関係は今後も続く」との見方を示した。

1028チバQ:2015/08/19(水) 22:24:06
http://www.cnn.co.jp/world/35069102.html
ISIS、遺跡の街で文化財研究者を公開処刑 シリア
2015.08.19 Wed posted at 15:12 JST
(CNN) 英国に拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団」によると、古代遺跡で知られるシリア中部パルミラで18日、文化財研究者が過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に首を切られて死亡した。
研究者は、かつてパルミラの遺跡や博物館の統括に当たっていた大学教授のカリド・アサード氏。シリア人権監視団が遺族の話として伝えたところによると、市内の広場でISISのメンバーらに囲まれ、頭部を切断されたという。
パルミラはダマスカスの北東に位置するオアシス都市。ローマ帝国とペルシャ、インド、中国を結ぶ交易の拠点として栄え、「砂漠の花嫁」と呼ばれていた。
シリア政府によると、ISISは今年5月にパルミラを制圧し、イスラム教の霊廟(れいびょう)2つを破壊。遺跡に地雷を仕掛け、博物館前に設置されていたライオン像も取り壊した。ISISはイスラム教が「偶像崇拝」を禁止していることを理由に、支配地で遺跡などの破壊を繰り返している。

1029チバQ:2015/08/20(木) 20:30:40
http://www.sankei.com/world/news/150820/wor1508200014-n1.html
2015.8.20 09:59

イラク前首相が反論 モスル陥落の責任追及「報告書は価値ない」





 過激派組織「イスラム国」によるイラク第2の都市モスル制圧をめぐり、同国連邦議会の委員会がマリキ前首相の責任追及を求めた報告書に対し、マリキ氏は19日までに「報告書は価値のないものだ」と反論した。自身のフェイスブックにコメントを投稿した。

 マリキ氏は18日に投稿し「報告書作成の背景には政争があり、客観的ではない」と強調した。マリキ氏は現在も一定の影響力を保ち、責任追及の動きには政府内の権力闘争が絡んでいると指摘されている。

 16日に発表された報告書は、マリキ氏が汚職まみれの司令官を現地に配置したため、政府は脅威の実態を把握できなかったと指摘。マリキ氏をはじめとする政治指導者など計約30人の責任を追及すべきだとした。(共同)

1030チバQ:2015/08/21(金) 19:03:12
http://www.asahi.com/articles/ASH8N53D1H8NUHBI01C.html
トルコ再総選挙、11月1日にも実施 与党過半数が焦点
イスタンブール=春日芳晃2015年8月20日22時53分
 トルコのエルドアン大統領は19日、今年2度目となる総選挙を実施する意向を表明した。事実上の指導者として影響力を保つ与党・公正発展党(AKP)は、6月の総選挙で少数与党に転落したが、次期総選挙で単独過半数を回復できる、と判断したとみられる。近く正式決定され、11月1日にも選挙実施の見通しだ。

 エルドアン大統領は19日、首都アンカラで開かれた会合で、AKPと野党の連立政権樹立交渉が決裂したことを受けて「無駄に費やす時間はない。私たちは速やかに選挙へ向かっている」と明言した。

 トルコメディアによると、高等選挙委員会は20日、11月1日の実施案を各党に打診。トルコでは11月中旬に主要20カ国・地域(G20)首脳会議が開かれるため、それまでに新政権発足を目指すとみられる。

1031とはずがたり:2015/08/22(土) 07:41:22
「イスラム国」ナンバー2殺害=イラクで作戦指揮―米発表
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/165/6af41e2f739939eaa36bfa7d2584ba66.html
(時事通信) 04:58

 【ワシントン時事】米政府は21日、米軍がイラク北部モスル近郊で18日に行った過激派組織「イスラム国」に対する空爆で、同組織ナンバー2のハジ・ムタズ容疑者を殺害したと発表した。ムタズ容疑者は同組織の指導者バグダディ容疑者の側近として、イラク国内の軍事作戦を担当していたという。

 ホワイトハウスの声明によると、ムタズ容疑者は同組織のメディア戦略担当者と一緒にモスル近郊を車で移動中、攻撃を受けた。

1032とはずがたり:2015/08/22(土) 20:17:11
イラクで化学兵器成分検出=クルド部隊回収の砲弾から
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/165/d5ffae556be36c2cd31e8103e4b8ecae.html
(時事通信) 07:19

 【ワシントン時事】過激派組織「イスラム国」掃討作戦を進める米軍主導の有志連合作戦司令部のキレア参謀長(米海兵隊准将)は21日、イラク北部で11日に回収された迫撃砲弾の破片から化学兵器の一種のマスタードガスを検出したと明らかにした。記者団に語った。

 参謀長によると、砲弾は北部の町マフムル近郊で、同組織と戦っていたクルド人治安部隊が回収。米軍が破片をクルド人部隊から受け取り、試験を実施したという。これより先、複数の米メディアは、イラクや隣国シリアで同組織がマスタードガスを入手し、クルド人部隊に使用した疑いがあると報じていた。

 ただ、参謀長は試験について、現場で実施する簡便な検査であり、「最終的」結論ではないと指摘。参謀長は問題の砲弾を同組織が用いたと断じることを避け、実際にマスタードガスが砲弾に詰められていたかどうかなどを含め、本格的な検査を進めて特定していく考えを示した。

トルコに一段の協力要求=「イスラム国」掃討―米国防長官
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-150821X207.html
08月21日 06:13時事通信

 【ワシントン時事】カーター米国防長官は20日、国防総省で記者会見し、過激派組織「イスラム国」掃討に向け「トルコはさらに多くのことをする必要がある」と述べ、イラク・シリア両国との国境管理を強化し、有志連合の空爆作戦にも本格的に加わるようトルコに求めた。

 長官はトルコとイラク・シリアとの国境について、同組織への物資や戦闘員の流入経路に当たっていると指摘。「昨年より国境を厳しく管理するには、有志連合の責任あるメンバーとしてのトルコの力を必要とする」と語った。

 長官はさらに、トルコが自国領内の空軍基地を米軍の空爆拠点として開放したことを評価しつつ、「まだ不十分だ」と強調。トルコはシリアでの空爆に本格的に加わるべきだとの考えを示した。トルコは参加に前向きな姿勢を示しており、米国と詳細を詰めているという。

1033とはずがたり:2015/08/23(日) 21:40:03

米中の軍事衝突は原油価格にどう影響するのか?原油市場を左右する新たな地政学的リスク
2015.06.05(金) 藤 和彦
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1042778728/1925-1927

 5月18日、イランの副石油相は「イランの原油輸出は3カ月以内に経済制裁以前の水準(日量250万バレル)に戻る」との見方を示した。欧米諸国の制裁によりイランの原油輸出は2012年以降アジア向けを中心に減少し、日量約100万バレルになっている。しかし4月の中国への輸出量は日量約71万バレルを上回り、過去最高を記録した(3月の輸入量は日量約53万バレル)。5月27日には、イラクが6月の原油輸出を26%拡大する計画が明らかになるなど、OPEC諸国の輸出攻勢は止まらない。

 OPECの雄であるサウジアラビアの財政均衡価格は「1バレル=89ドル」とされているため、原油価格が60ドルで推移した場合、2015年は約10兆円の赤字に陥る。サウジはイエメンへの攻撃やISILに対する国内治安維持などで費用は拡大する一方である。他の産油国も現状の水準では全ての国が赤字となる見込みである。

 OPEC産油国が現状の原油生産(5月時点で日量3122万バレル)を続けるとした場合、日量180万バレルの供給過剰状態が続くことになる。OPEC総会の決議が注目されるが、減産合意はないとの見方が支配的である。

「空手形」になりそうなサウジアラビアの減産表明
シェール企業はもはや虫の息、「債券バブル」崩壊でとどめか
2015.08.10(月) 藤 和彦
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1042778728/1928-1930

財政が逼迫化しているサウジアラビア

 サウジアラビアの減産観測が出てきた背景には、非OPEC諸国の減産を狙った“OPECの「耐久」戦略”が、OPEC加盟国に対しても深刻なダメージを与えていることがある。

 アラブ首長国連邦(UAE)は、サウジアラビアとともにOPEC加盟国の中で原油生産コストが低いとされているが、IMF(国際通貨基金)は「UAEの財政収支は2009年以来の赤字に転落する」と予測している。

 原油価格急落で厳しい状況にある財政を改善するため、UAE政府はやむなくガソリンなどに対する政府の補助金(年間約70億ドル)を削減することを決定した。UAEのガソリン価格は西欧諸国の3分の1以下と世界で最低水準となっている。今年8月から24%の大幅値上げとなるため、国内で不満が高まることは確実である。

 だが、サウジアラビアもUAE以上に財政が逼迫化している。今年7月に40億ドルの国債を発行したサウジアラビアはさらに270億ドル規模の国債発行を検討している(8月6日付フィナンシャルタイムズ)。3月からイエメンでの軍事行動を続けているからだ。

 日本ではサウジアラビアのイエメンでの軍事行動がほとんど報道されなくなったが、状況は泥沼化しつつある。イランのメデイアによれば、8月1日、イエメン側は空爆への報復としてサウジアラビア南部ジザン州にある軍事基地を占領したが、これに対しサウジアラビア軍は3日に南部の港湾都市アデンに進入したという。

 3月からのイエメン空爆は、追放されたハーデイ前イエメン大統領が帰還するまで続行される方針となっている。だが空爆後4カ月を経ても戦況に大きな変化は見られない。サウジアラビア国内に職を求めてサウジアラビアに居住しているイエメン人は最大100万人と言われているが、空爆によりイエメンでは民間人が多数犠牲になり史上最悪の飢餓が発生しており、サウジアラビアに対する憎しみが高まっている。8月6日にはサウジアラビア南部の特殊部隊本部内にあるモスクで爆弾テロが発生、15人が死亡した(8月7日付AFP)。

 このまま膠着状態が続けば、開戦当初から懸念されていたサウジアラビアとイエメンの間での「地上戦」が生ずることになる。サルマン国王は、より多くの資金が必要となることは間違いない。

1034チバQ:2015/08/24(月) 22:24:19
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150824-00000015-jij-m_est
パルミラ遺跡で神殿破壊=シリア中部の世界遺産―「イスラム国」
時事通信 8月24日(月)6時39分配信

 【カイロ時事】在英のシリア人権監視団によると、過激派組織「イスラム国」は23日、シリア中部の遺跡都市パルミラで、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されたパルミラ遺跡のバールシャミン神殿を爆破した。
 
 バールシャミン神殿は約2000年前に建設された。パルミラにある古代ローマ時代の遺跡群の中でも比較的保存状態が良いことで知られていたが、同組織は大量の爆弾を仕掛けてさく裂させ、大きな被害を与えた。
 パルミラには、ほかにも古代ローマ時代の神殿や劇場などが多数あり、破壊行為のエスカレートが懸念される。

1035チバQ:2015/08/24(月) 22:44:04
http://www.sankei.com/world/news/150824/wor1508240003-n1.html
2015.8.24 00:47

レバノンで反政府デモ ごみ問題、首相が辞任示唆




 レバノンの首都ベイルートで22日、ごみ問題に端を発する反政府デモがあり、治安部隊と衝突、AP通信によると、双方合わせて100人以上が負傷した。サラーム首相は23日、「(当局側に)行き過ぎた暴力」があったと認めた上で、自らの辞任を示唆した。

 レバノンでは7月17日に同国最大のごみ処理場が操業停止して以来、ベイルートなどでごみ収集が十分に行われず路上にごみがあふれ、抗議の声が強まっていた。

 レバノンでは、大統領の空席が続いているほか、シリア内戦の影響で議会選が実施できないなど政治的混乱が継続。デモ隊はごみ問題の解決のほか、サラーム首相の辞任も要求した。サラーム氏は「次の閣議で何も決まらなければ、その後は閣僚が集まる必要がなくなる」と述べ、辞任をほのめかした。(共同)

1036チバQ:2015/08/24(月) 22:53:24
http://www.sankei.com/world/news/150824/wor1508240039-n1.html
2015.8.24 21:04
【イスラム国】
世界遺産パルミラ遺跡を爆破 「最悪の事態」現実に 考古学者も首はねられ“遺体”吊された

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爆破前のバール・シャミン神殿(ゲッティ=共同)
 【ニューデリー=岩田智雄】シリア中部パルミラの古代遺跡にある世界遺産のバール・シャミン神殿が、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」によって爆破されたことが24日明らかになった。ロイター通信などがシリアの文化財当局責任者、マムーン・アブドルカリム氏の話として伝えた。今年5月のイスラム国によるパルミラ制圧後、懸念されていた最悪の事態が現実となり、国際社会の反発が高まるのは必至だ。

 現地の活動家がAP通信に明らかにしたところでは、爆弾によって神殿は地面に崩れ落ちた。爆破時期は23日とも、1カ月前とも報道されている。インターネット上で破壊映像は見つかっていない。

 パルミラは首都ダマスカスの北東200キロ余りにある。紀元前1〜紀元3世紀にシルクロードの隊商都市として栄えた。

 パルミラでは先週、遺跡研究に生涯をささげた高齢の考古学者、ハレド・アサド氏がイスラム国によって首をはねられ、遺体がつるされたことも明らかになっている。アサド氏は1カ月以上拘束され、隠された文化財の保管場所を明らかにするよう追及されていたとされる。

 シリア政府はイスラム国によるパルミラ制圧前、博物館に収蔵されていた彫像などの発掘品をダマスカスに避難させていた。

 過激主義を信奉するイスラム組織による文化財の破壊はこれまでも相次いでいるが、今回の爆破は2001年にアフガニスタンのタリバン政権(当時)が中部バーミヤンにある巨大石仏を破壊した事件と並ぶ暴挙といえそうだ。

 イスラム過激主義者らは「偶像崇拝」がイスラム教に反すると唱え、各地の貴重な遺跡の破壊を正当化してきた。イスラム国は、イスラム教以前の文明を認めないとも主張し、今年3月には、イラク北部で約3千年前に栄えたアッシリア帝国のニムルド遺跡やハトラ遺跡を相次いで破壊し、その映像をインターネット上に公開している。

 西アフリカ・マリ北部のトンブクトゥでは12年、イスラム過激派がイスラム教指導者の聖廟(せいびょう)を破壊した。

1037チバQ:2015/08/24(月) 23:06:31
http://mainichi.jp/select/news/20150824k0000e030191000c.html
イエメン:飢える600万人、緊急支援を…世界食糧計画
毎日新聞 2015年08月24日 13時49分(最終更新 08月24日 15時14分)
 【カイロ秋山信一】内戦状態のイエメンを巡り、国連の関係機関が人道状況の一層の悪化を懸念している。世界食糧計画(WFP)は「(人口の2割以上に当たる)600万人が深刻な食糧難に陥り、緊急支援を必要としている」と指摘。「数百万人規模の飢餓が引き起こされる恐れがある」と警告している。

 「(息子の)ファイサルは生まれた時、体重2700グラムでした。1歳で12キロまで成長したが、1歳半の今は5キロしかないのです」。今月18日に公表された国連児童基金(ユニセフ)の報告書は、イエメンで子育てに苦慮する母親の証言を掲載した。

 ファイサル君は栄養失調の影響で食欲が落ち、病院に搬送された。母親は所有していた一片の土地を売ったが、物価高の影響もあり、十分な食料を確保できなかったという。病院でも医薬品は不足。近くに軍事基地があるため、敵方に攻撃される恐れもあるという。

 WFPによると、イエメンでは50万人以上の子供が深刻な栄養失調に陥っている。また、国民の半数以上に当たる1300万人が食糧支援を必要としていると推計されている。

 国連などの援助物資は海路で搬送されているが、ハディ政権とイスラム教シーア派武装組織フーシとの戦闘や、ハディ政権を擁護するサウジアラビア主導の連合軍による空爆の影響で、支援が届かない地域も多い。南部アデンや西部ホデイダなど主要港湾も空爆や砲撃の標的となっており、物資搬入自体も難しい状況だ。

 物資不足は物価高を引き起こし、従来は食料を確保できていた家庭でも食料不足が深刻化している。

 子供が戦闘に巻き込まれる例も多い。ユニセフによると、戦闘が激化した今年3月以降だけで少なくとも1000人の子供が死傷した。サウジ主導の連合軍がフーシへの空爆を始めた3月26日以降、1日平均3人の子供が死亡、5人が負傷している計算だ。

 子供が双方の武装勢力から勧誘される例も増えており、今年だけで少なくとも377人が戦闘員になった。

 ハディ政権派は7月にアデンを掌握し、首都サヌアに向けて北進している。当初優勢だったフーシも抵抗を続けており、戦闘収束の兆しは見えない。国連によると、3月以降の死者は4300人以上に上り、うち2000人近くが民間人とみられている。

1038チバQ:2015/08/25(火) 20:39:48
http://www.afpbb.com/articles/-/3058235
トルコ大統領、異例の出直し総選挙を宣言
2015年08月25日 07:45 発信地:アンカラ/トルコ
【8月25日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は24日、出直し総選挙の実施を宣言した。6月に実施された総選挙で与党が過半数割れを喫して以降続く政治的こう着を打破することを狙った前例のない措置だ。

 エルドアン大統領はイスメット・ユルマズ(Ismet Yilmaz)議長との協議後に出した声明で、総選挙のやり直しを発表。具体的な日程は言及しなかったが、以前に11月1日に実施したいという意向を示していた。

 6月7日に投開票された総選挙では、エルドアン大統領が共同結成した与党・公正発展党(Justice and Development Party、AKP)の獲得議席が2002年の政権発足後初めて過半数に届かなかった。

 これを受けて同党はやむなく連立相手を模索し、野党と協議を行うも連立政権樹立には至れなかった。識者らは、これこそが好戦的なエルドアン大統領が求めていた結果だったとみている。

 半国営のアナトリア(Anatolia)通信によると、大統領は25日、総選挙までの政権運営を担う暫定政府についてアフメト・ダウトオール(Ahmet Davutoglu)首相と協議する予定。

 近代トルコで、連立政権の樹立に失敗して出直し選挙が行われるのは今回が初めて。エルドアン大統領は、改めてAKPによる単独過半数獲得を目指している。(c)AFP/Jung Ha-Won

1039チバQ:2015/08/25(火) 20:52:16
http://www.sankei.com/world/news/150820/wor1508200006-n1.html
2015.8.20 05:00
【イスラム国 続・テロリストたちの告白】
上 組織抜けても…終わらない「聖戦」 

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イスラム国に忠誠を誓ったものの、脱走してクルド治安当局に拘束されたムスリー容疑者=イラク北部クルド人自治区(大内清撮影)
 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が昨年6月に「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)制国家」を名乗ってから1年余り。産経新聞は7月、再びイラク北部クルド自治政府の許可を得て、拘束された戦闘員らに面会した。その証言などからイスラム国の実像を追う。(大内清 イラク北部クルド人自治区)

戦い続ける男

 イラク北部サラヘディン県出身のイード・ムスリー(36)が、故郷の村のモスク(イスラム教礼拝所)でイスラム国への誓いの言葉を述べたのは、2014年9月15日のことだった。

 「(最高指導者)アブーバクル・バグダーディに忠誠を誓い、試練の時も良き時も(その言葉に)耳を傾け従います」。銃の扱いを知っていたムスリーはすぐに戦闘部隊に配属された。近くの村に駐屯していたシーア派民兵に夜襲をかけた際には「(部隊が)20〜30人を殺す戦果を挙げた」という。

 同県から西部アンバール県にかけては、フセイン旧政権時代に支配層を形成したスンニ派アラブ人が多い地域として知られる。ムスリーも、小さな農家の出ながら警察官の職を得てその恩恵に浴していた一人だ。

 03年のイラク戦争で旧政権が崩壊後、同国では多くの武装組織が結成され、駐留米軍や政府機関に対する武装闘争を展開した。ムスリーは、警官でありながら路肩爆弾を仕掛けているところを見つかって拘束され、懲役7年の実刑判決を受けた。

 そして出所後の14年夏、急速に支配地域を拡大したイスラム国の部隊が村に現れ、ムスリーは部族の有力者らとともに加入を決めた。「米国やシーア派が憎いと思っていた」ムスリーに、再びテロ活動に身を投じることへのためらいはなかった。

「裏切り」の決断

 今年7月上旬、クルド人自治区内にある治安当局事務所で、ムスリーは背中を丸めながら面会室に現れた。はだけたシャツにサンダル履きといういでたちや、年齢相応にやや薄くなった頭髪。両手首にかけられた手錠がなければ、イラクではごく普通の中年男性にしか見えない。

 自分の経歴を淡々と説明するムスリーに感情の起伏は見えにくい。だが一度、わずかに気持ちの揺れが感じられる場面があった。

 ムスリーが逮捕されたのはインタビューの数日前、現在はクルド自治政府が実効支配するキルクーク市内の検問所でのことだった。同市に来たのは、「イスラム国にいるよりもいいと思ったから」だという。

1040チバQ:2015/08/25(火) 20:52:37
 イスラム国支配地域には、政府側との戦闘や有志連合による空爆を恐れ、治安の良い自治区へ逃れる住民が多い。ムスリーも、脱出を手引きする業者に1500ドルの大金を支払ってイスラム国の監視をかいくぐった。「家族は後で呼び寄せるつもりだった」

 サラヘディン県では今年、政府側のシーア派民兵などが攻勢を本格化させ、3月には要衝ティクリートを奪還している。同県内のイスラム国支配が縮小する中、実家が農業を営むムスリーは「農作物を売る先がなくなった」のだという。

 「組織からすれば脱走した裏切り者ということになるのではないか」と尋ねると、意外そうに顔を上げ、しばらく考え込んでから「そうかもしれない」とつぶやいた。

「米国を愛してる」

 キルクークで活動し07年に逮捕されたテロリストに「ドクター・ルアイ」と呼ばれたアラブ系イラク人がいる。医師として病院に勤務しながら国際テロ組織アルカーイダ系勢力に協力し、テロで負傷して運び込まれる患者に薬物を注射する手口で少なくとも43人を殺害した男だった。

 ドクターが属した「イラクの聖戦アルカーイダ組織」は06年以降、何度か名を変え、現在は「イスラム国」と名乗っている。ムスリーがかつていた組織も、他組織との合従連衡を経てイスラム国に吸収された。

 「どういうことか分かってもらえるだろうか」。キルクークのクルド治安機関で対テロ捜査を指揮し、ドクター逮捕にも関わった准将、シムコはこう問い掛ける。「イスラム国は急に現れたわけじゃない。われわれはこんな連中と10年以上、戦い続けているんだ」

 イスラム国は全体的にはなお大きな勢力を維持しており、アンバール県やシリアでは支配地域も拡大している。しかし、身近な形勢が不利になったと判断したムスリーには、忠誠を誓ったときと同様、組織を離れるのに呵(か)責(しゃく)は感じなかったようだ。

 ただ、ムスリーの説明からは、それはあくまでも生活のためであり、ジハード(聖戦)を放棄したからではないことが分かる。仮に今後、周囲でイスラム国や同種の組織が再び台頭した場合、ムスリーはいとも簡単に一線を越えるのではないか。

 治安当局者らも立ち会ったインタビューでムスリーは「もうシーア派を憎んではいません。米国も愛しています」と言ってのけた。だが、その暗く据わった目の持ち主の言葉を信じる者は、その場にはいなかった。=敬称・呼称略

1041チバQ:2015/08/25(火) 20:53:16
http://www.sankei.com/affairs/news/150821/afr1508210021-n1.html
2015.8.21 14:00
【イスラム国 続・テロリストたちの告白(中)】
移住企てた若者たちは…世界支配も結婚も「楽園」なら





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 イラク北部スレイマニヤで父親が営む青果店を手伝っていたクルド人、ナジュワーン(18)はここ数年、ある考えに夢中になっていた。「世界はイスラムが支配すべきだ。そのためには戦争も必要だ」

 友人は2013年から義勇兵として内戦下のシリアへ入り、国際テロ組織アルカーイダ系のヌスラ戦線でアサド政権に対する闘争に参加していた。彼から時折届くメールも、その思いに拍車をかけた。そこには「至る所にイスラムの旗が掲げられている」「ここは素晴らしい所だ」といった言葉が並んでいた。

 ヌスラ戦線との確執からアルカーイダと決別したイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」がシリア・イラク両国で勢力を急拡大させた14年夏ごろ、友人はイスラム国にくら替えしたようだった。そのころからメールで、最高指導者のアブーバクル・バグダーディを「本物のカリフ(預言者ムハンマドの後継者)だ」と称賛し、「お前も(イスラム国へ)来い」と強く誘うようになった。ナジュワーンは、こうした連絡がくるたびに興奮し、「すごくうれしい気持ちになった」と振り返る。

「聖遷」盛んに宣伝

 イスラム教にはイスラム暦の起点となった「ヒジュラ」という重要な概念がある。7世紀前半のイスラム草創期、迫害を受けたムハンマドがメッカからメディナに移住してその後の征服活動の足がかりを作ったことを指し、日本語では「聖遷」などと訳される。

 イスラム国の宣伝映像や広報誌には、シリア・イラクを足がかりに、教義上、唯一の真正な宗教とされるイスラムの支配確立を目指す自分たちを草創期の教団になぞらえ、支持者たちに「ヒジュラ」への参加を促す表現が頻繁に登場する。

 ナジュワーンは今年5月、イスラム国行きの決意を友人に伝え、そのやり取りを監視していたクルド自治政府の治安当局に逮捕された。インタビューで「今もアサド政権と戦いたい」と語るナジュワーンは、シリアへの移住を諦め切れていないように見えた。

「いい暮らしができる」

 同じようにシリア移住を企てて逮捕されたクルド人、ダスタン(23)には昨年11月ごろ、イスラム国戦闘員としてシリア北部ラッカで暮らすいとこから、次のような電話があった。

 「店を持たせてもらえて結婚もできる。いい暮らしが待っている」。2度目の電話では「もしものことがあったら、妻の世話をみてもらいたい」。さらに5月には、その妻から「夫が戦死したので助けてほしい」との連絡を受けたという。ダスタンは小学4年で学校をやめ、当時は果物売りの父親を手伝うだけの生活だった。収入が低く、結婚も難しい中で、こうした誘い文句は「すごく魅力的だった」と認める。

 取材に立ち会った捜査官は「結婚できると思ったのが一番の理由だったのではないか」と勘ぐる。だが、「1日5回の礼拝は欠かしたことがない」というダスタンにとっては、イスラム国支配地域への移住が、実利と信仰心を満足させられる選択肢だったのだ。

 イスラム国に参加して「イスラムの世界支配」が実現できると考えたナジュワーンと、生活が上向くと信じたダスタン。ともに家族から強く反対されたにもかかわらず、友人やいとこの言葉を「本当だと信じた」と語る。

 宗教的なキーワードをちりばめながら、メンバーや支持者を獲得していくイスラム国。信じたいものだけを信じる心理が、つけ込む隙を与えている。=敬称・呼称略

(イラク北部クルド人自治区 大内清)

1042チバQ:2015/08/25(火) 20:53:54
http://www.sankei.com/world/news/150822/wor1508220005-n1.html
2015.8.22 08:28
【イスラム国 続・テロリストたちの告白(下)】
少年兵が武装し処刑“執行人”「子供の心壊れる」 

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 ムハンマド(29)=仮名=が、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が掌握するイラク北部モスルから脱出したのは、約2カ月前のことだ。現在はクルド人自治区の友人宅に身を寄せる。仮名としたのは、実名がイスラム国側に伝われば、モスルの親族に危害が及ぶ恐れがあるためだ。

 失敗すれば処刑の危険もある脱出を決意したのは、イスラム国が接収した病院で「6歳くらいの男の子がカラシニコフ小銃で武装し警備をしていた」のを目の当たりにしたときだった。

 ムハンマドによると、モスルでは昨年秋の新学期以降、イスラム国の戦闘員が小学校を巡回するようになった。戦闘員は数日間、生徒たちにジハード(聖戦)の「大義」を教え込み、最後には「誰が参加したい?」と尋ねる。そこで手を挙げた生徒は訓練キャンプに連れて行かれ、兵士として養成されるのだという。

 ムハンマドは「子供を守るために逃げなくては、と思った」。モスルが昨年6月にイスラム国に制圧されて以降、勤め先が請け負う携帯電話会社の工事業務がなくなってしまっていたことも脱出を急ぐ理由だった。

    
■  ■

 イスラム国は今年7月、シリア中部パルミラで少年が男性の首を切り落とす映像をネット上に公開した。5月にもイスラム国が「イスラエルのスパイ」だとして拘束した男性を別の少年が射殺する映像が流れた。少年らの年齢は不明だが、映像からは10歳前後との印象を受ける。

 イスラム国が残虐なプロパガンダ映像を次々と公表していることについてムハンマドは、モスルなど支配地域内の住民の間でも「強い関心を集めている」という。「こんな環境では子供の心が壊れてしまう」と危惧するのも当然だ。

 一方、イスラム国を掃討する側にも問題は多い。

 AP通信などによると、イラクの首都バグダッドなどではこの夏、米国主導による有志連合の支援を受けるイラクのシーア派民兵組織が中・高校生に軍事教練を施すキャンプを開設した。対立する両陣営が多数の少年兵を実際に戦場へ駆り出す事態も決して絵空事ではない。

    
■  ■

 「身に付けた戦闘技術を生かしてみたい」。東欧出身で「マイク」という偽名を名乗った元軍人の男性(24)は、クルド自治政府の軍事部門ペシュメルガに参加した理由をこう説明した。4月にイラク入りし、現在は北部キルクーク郊外の前線部隊でイスラム国と対(たい)峙(じ)する。

 司令官のアラズ・アブドルラフマンによると、この部隊には今年に入り、延べ二十数人の欧米出身者が義勇兵として出入りしてきた。「マイク」のように専門的な訓練を受けた者もいれば、「まったくの素人」(関係者)も多い。中には、凶悪な性犯罪歴があると米メディアに報じられた者も含まれていた。

 国外の戦争に従事した罪で母国から訴追される可能性があるとして実名を伏せた「マイク」は、「武力を使うのは(イスラム国との戦いという)良い目的のためだ」と穏やかに語る。他方、慎重な言い回しながら、「必ずしもそうではないように見える義勇兵がいたのも確か」とも明かす。

 イスラム国をはじめとする過激派に特徴的な、自分は「絶対善」だとの確信と既存秩序への「破壊衝動」-。長引く戦いは、敵対する側にも同様の感覚をもたらしはしないか。イスラム国の存在は、それ自体の脅威に加え、他者の“狂気”をも引きつける恐ろしさをはらんでいる。=敬称・呼称略(イラク北部クルド人自治区 大内清)

1043チバQ:2015/08/26(水) 21:43:26
http://www.sankei.com/world/news/150826/wor1508260033-n1.html
2015.8.26 21:03

トルコ与党 出直し選でも苦戦か クルド系切り崩し進まず 単独過半数なければ大統領の求心力低下も

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 【カイロ=大内清】トルコで組閣が不調に終わり、国会(定数550)の出直し総選挙が11月1日に決まったことを受け、同国のダウトオール首相は選挙管理内閣の成立へ向けた調整を本格化させた。出直し選を決めたエルドアン大統領は出身母体であるイスラム系与党、公正発展党(AKP)の単独過半数復帰を実現させたい考えとみられる。ただ、エルドアン氏が少数民族クルド人系政党の切り崩しをも狙って進めるクルド武装勢力への軍事作戦も、現時点では十分な政治効果が出ているとは言い難いのが実情だ。

 ロイター通信が26日、トルコの世論調査会社メトロポールの調査結果として報じたところによると、今月中旬時点でのAKPの支持率は41・7%で、AKPが過半数割れに追い込まれた6月の総選挙時から0・8ポイントの増加にとどまった。

 一方、総選挙で躍進したクルド人系の左派、人民民主党(HDP)は14・7%で、支持率を1・6ポイント上乗せした。

 前回の総選挙でHDPは初めて議席が得られる法定得票率の10%を上回り、その分、AKPが議席を大幅に減らした。調査結果は、現時点で総選挙を行ってもAKPの単独過半数が難しいことを示したといえる。

 エルドアン政権は6月の総選挙後、隣国シリアのイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」への空爆に踏み切り、それまで和平協議を進めていた国内の非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」に対する軍事作戦を開始した。出直し選挙をにらみ、PKKと近い関係にあるHDPの支持者を切り崩す狙いもあるとみられている。

 エルドアン氏はAKPが他党と連立を組むことに消極的な態度をとってきた。影響力が発揮しにくく、同氏が求める大統領権限強化に向けた憲法改正の実現が難しくなるためだ。

 出直し選でもAKPが第1党の座を維持するのはほぼ確実とみられるが、現状では改憲の発議に必要な330議席の確保は難しい情勢。その上、同党が単独過半数さえ得られなければ、エルドアン氏の求心力低下につながる可能性もある。

1044チバQ:2015/08/26(水) 22:04:58
http://mainichi.jp/select/news/20150827k0000m030103000c.html
ガザ停戦1年:ハマス「バランス外交」 孤立脱却図る
毎日新聞 2015年08月26日 21時49分

 イスラエルとの停戦から1年を経たパレスチナ自治区ガザ地区。同地を支配するイスラム原理主義組織ハマスは戦力の回復を図るとともに、ダイナミックに変化する国際政治の潮流を読み、地域大国の対立などに乗じる「バランス外交」で、国際社会からの孤立脱却を図ろうとしている。【シュジャイヤ(パレスチナ自治区ガザ地区)で大治朋子】

 「サウジアラビアとの関係は改善されつつある」。ハマスは今月3日、ガザ市に有識者を招いて地域情勢説明会を開催。在外指導者メシャル氏が7月中旬、サウジにサルマン国王を訪ねた背景を報告した。説明会に参加したガザ地区のアル・アズハル大のアブサダ准教授はサウジとハマスの接近について、イランの核問題を巡る同国と欧米との合意と「無縁ではない」と指摘する。

 敵対関係にあった欧米との核合意は、国際的に孤立していたイランにとって追い風になる。地域大国イランの再台頭が予想される中、同国と対立する一方の地域大国サウジにはハマスを引きつけたい思惑が働き、隣国エジプトとの関係改善を目指すハマス側は、同国と関係の深いサウジに仲介役を期待しているという。

 サウジとハマスは長らく疎遠だった。2007年、ハマスがサウジの仲介でアッバス・パレスチナ自治政府議長の出身母体ファタハと挙国一致内閣の樹立で合意した後、ガザを武力制圧したためだ。一方、イスラエルと敵対するイランはハマスを軍事、財政両面で支援してきた。だが、11年のシリア情勢の悪化に伴い、アサド政権を支持するイランと、反体制派に同情的なハマスの関係も冷却化した。

 イスラエルに封鎖されたガザ地区にとって、同国以外の唯一の「陸路の出入り口」に当たるエジプトとの関係も、13年夏にハマスを敵視する軍事政権が発足すると急激に悪化した。八方塞がりになったハマスにとって、今年7月14日のイラン核合意は情勢好転のチャンスになった。

 ハマスのハニヤ最高幹部の元顧問、アフマド・ユーセフ氏は「サウジはハマスに対し、イランと距離を置かせようとしている。見返りの支援策も示している」と話す。ハマスにとってもサウジとの「復縁」がもたらすメリットは大きい。「エジプトを政治的、財政的に支援しているサウジが、ハマスとエジプトの間を取り持ってくれれば、ガザの窮状打開につながる」(ユーセフ氏)からだ。

 エジプトもハマスとの連携が必要になりつつある。シナイ半島を拠点とする過激派組織「イスラム国」(IS)の分派が、7月ごろからエジプト治安当局への攻撃を激化。当局は、ガザ内部のIS支持勢力と対立するハマスと関係改善を図る可能性がある。エジプトは今月、ガザ地区との間にあるラファ検問所を4日間開放。サウジの「仲介効果」との見方もある。

 ハマスのハマド副外相は対イラン関係について「改善の努力はなされている」と強調する。「イランともサウジとも関係を持ち、どの大国のポケットにも入らない。それがハマスの方針だ」と説明したが、「中東の政治は複雑で、中立でいるのは容易ではない」とも話す。ハマス流バランス外交の行く末は見通せない。

1045チバQ:2015/08/26(水) 22:05:31
http://mainichi.jp/select/news/20150827k0000m030101000c.html
ガザ:遠い復興、住民困窮 イスラエル・ハマス停戦1年
毎日新聞 2015年08月26日 21時47分

 パレスチナ自治区ガザ地区を舞台に、昨年7月から約50日間死闘を繰り広げたイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの停戦から、26日で1年を迎えた。死者2200人以上という過去最悪の犠牲を出したガザでは、イスラエルの封鎖政策や国際社会の支援不足で復興は遅々として進まず、同地を実効支配するハマスの新税が住民の困窮に拍車をかけている。1年前とほとんど変わらない荒廃した風景は、遠く険しい和平への道のりと重なる。【シュジャイヤ(パレスチナ自治区ガザ地区)で大治朋子】

 激戦地だったガザ北東部シュジャイヤ地区を10日夕に訪れると、若者らががれきの山から鋼鉄を取り出していた。住宅の再建に鋼鉄は欠かせないが、イスラエルは「テロに使われる」としてガザへの搬入を規制している。ムハンマド・アブシャラドさん(27)は「一日中作業して30シェケル(約900円)の収入。これで一家5人を養っている」と言う。アファフ・アブアジュワさん(43)一家の9人は自費で建てた仮設住宅で暮らす。月収3万円は食費に消える。「政府も国際社会も、誰も助けてくれない」と怒りをぶちまけた。

 戦闘で全半壊した住宅は計約1万6000戸。うち700戸弱の再建が最近始まったばかりだ。イスラエルの封鎖政策はハマスがガザを武力制圧した2007年に始まったが、復興の遅れには国際社会の無関心さも関係している。世界銀行によると、昨年10月にエジプトで開かれた復興会議では約35億ドル(約4200億円)の支援が約束されたが、今年4月までに実行されたのは3割にも満たない。

 疲弊した市民生活に追い打ちをかけたのは、ハマスが今年春に導入した「団結税」だ。バナナや肉など「ぜいたく品」約400種が対象で、収入は「ハマス政府」職員の給与に回される。ガザに搬入される物品にはヨルダン川西岸を支配するパレスチナ自治政府が課税しているため、ガザ市民にとっては事実上の「二重課税」に。「果物や肉の価格は2倍前後にはねあがった」(商店主)という。

 本格的な復興に平和は欠かせない。しかし、パレスチナの穏健派勢力が主導する自治政府でさえ、右派が支配するイスラエルのネタニヤフ政権を相手に、和平交渉の糸口さえ見いだせずにいるのが実情だ。

1046チバQ:2015/08/27(木) 20:25:35
http://mainichi.jp/select/news/20150827k0000e030183000c.html
レバノン:ゴミ処分問題、抗議デモに発展 政治混乱加速
毎日新聞 2015年08月27日 11時00分(最終更新 08月27日 11時01分)
 【カイロ秋山信一】レバノンでゴミ処分問題を契機とした政府への抗議デモが活発化している。同国は18以上の宗教・宗派が混在する「モザイク国家」で、公職を宗派ごとに配分するなど融和を重んじる政治が伝統だが、隣国シリアの内戦の影響で宗派対立が激化し、政界でも大統領の選任など重要課題で意思統一できない状況に陥っている。デモ隊は「決められない政治」を非難。批判を受けるサラーム首相も「政党の妨害」が原因だと指摘して辞任を示唆するなど、政治混乱が加速している。

 抗議デモは今月19日、首都ベイルート中心部で始まった。7月に国内最大規模のゴミ埋め立て地が使用期限を迎えて閉鎖されたが、政府は1カ月以上も新たな埋め立て地を確保できず、路上のゴミが放置される状況が続いた。デモを主導する市民団体は、ゴミの悪臭と政治腐敗にちなんで「臭うぞ」と題したキャンペーンを展開。22日夜には数千人規模に拡大した。

 デモ隊は首相の辞任を要求し、一部は暴徒化して警官隊と衝突。警官隊は放水や催涙ガスでデモ鎮圧を図り、100人以上が負傷した。大規模なデモは23日夜にも発生し、74人が負傷した。デモ隊側は、首相に反発する政治勢力がデモ隊に紛れて意図的に暴徒化した可能性を指摘し、暴力を非難。負傷者の増加を受けて24日のデモを中止したが、今後もデモを継続する構えだ。

 一方、サラーム首相は23日にテレビ演説し「過去数年の政府の失敗に対して、正当な基本的人権を求めているものだ」とデモ隊の行動に理解を示した。その上で「責任は全ての政党にある。私は過去に多くの妨害を受けてきたが、国民のために耐えてきた」として、ゴミ問題を含めた政府の機能不全の原因は政党にあると主張。27日に予定する閣議までに各政党の協力姿勢が見えなければ、辞任することも示唆した。

 ただ、シリア内戦を巡り、アサド政権側を支援するイスラム教シーア派勢力と、反体制派を支援するスンニ派勢力の対立は深刻で、国内問題にまで悪影響を及ぼしている。両派の対立が原因で、国民議会議員が選挙で決める大統領(国家元首)は1年以上も不在が続く。13年4月に首相に指名されたサラーム氏も組閣まで10カ月を要するなど、両派の利害調整に苦慮してきた。

 サラーム氏が辞任すれば、大統領と首相が不在という異常事態に陥り、政治空白を招いて治安や経済が悪化することも懸念される。

1047とはずがたり:2015/08/29(土) 11:58:21
英国籍ハッカー殺害を確認=「イスラム国」扇動工作担当―米軍
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/165/a390ef975f47311081ab0815a227afb2.html
(時事通信) 05:48

 【ワシントン時事】過激派組織「イスラム国」の掃討作戦を主導する米中央軍の報道官は28日、同組織のハッカーでインターネットを使って扇動工作を行っていた英国籍のジュネイド・フセイン容疑者について、米軍が24日にシリア北部ラッカで空爆を行い、殺害したことを確認した。記者団に語った。

 報道官によると、同容疑者は「ローンウルフ(一匹おおかみ)」と呼ばれる個人によるテロを実行するよう西側各国の支持者に訴えていた。今年5月に米国で起きたイスラム教の預言者ムハンマド風刺画展示会の襲撃事件の容疑者も、フセイン容疑者に言及していた。同容疑者はまた、約1300人の米軍・米政府関係者の個人情報を公開し、襲撃を呼び掛けていた。

1048チバQ:2015/08/29(土) 23:24:25
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150829-00000035-jij_afp-int
シリア、内戦で人口の約20%が国外脱出
AFP=時事 8月29日(土)18時28分配信
ギリシャ・ミティリニ郊外にある難民キャンプで、テントの外に座り込むシリア難民の一家(2015年8月25日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】4年半にわたる内戦が続いているシリアで、全人口の約半数が家を離れ、国外に脱出した人は内戦前の人口の20%近くに迫っている。


 内戦勃発時の人口が約2300万人だった同国では、少なくとも760万人が国内で避難し、400万人以上が難民化したという。

 国連(UN)の人道援助部門の責任者によると、シリア国内での援助活動は、とりわけ入域が困難な地域、および政府軍や反体制派双方が占領する地域で、引き続き兵士たちによって阻止されているという。一般市民約460万人がこのような地域で暮らしており、さらに42万2000人が包囲された状態の中での生活を強いられている。

 一方、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は今年7月、難民は過去10か月で100万人も増加したとし、年末までに427万人に達するとの予測を発表した。

 難民の大半は近隣諸国に脱出したが、就業機会の不足や不十分な人道援助により、多くの人々が欧州への移住を模索している。

 在英の非政府組織(NGO)シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)は、シリア内戦でこれまでに24万人以上が死亡したとしている。【翻訳編集】 AFPBB News

1049チバQ:2015/08/31(月) 21:01:40
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150831-00000009-jij-m_est
「イスラム国」がベル神殿破壊=世界遺産パルミラ遺跡の象徴―シリア
時事通信 8月31日(月)5時40分配信

 【カイロ時事】在英のシリア人権監視団の30日の声明によると、過激派組織「イスラム国」は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されたシリア中部パルミラ遺跡の象徴的な存在であるベル神殿の一部を破壊した。
 
 ベル神殿は、1〜2世紀ごろに建設された古代ローマ時代の遺構。破壊された日時や、どの程度損壊したかは明らかでない。イスラム教が広がる以前の多神教の神々を祭る神殿だったことから、標的となった可能性がある。
 同組織は23日、パルミラで約2000年前に建てられたバールシャミン神殿を破壊。パルミラ以外のシリアやイラクの支配地域でも、「イスラム教が禁じる多神教や偶像の崇拝につながる」と決め付け、世界遺産を含む文化財や歴史的建造物の破壊を繰り返している。
 こうした行為に対し、国際社会は「戦争犯罪であり、人類にとって大きな損失だ」(ユネスコのボコバ事務局長)と非難の声を強めてきた。
 ただ、「イスラム国」にとっては、国際的な反発が強まるほど各国の反社会的な過激分子に対して存在感をアピールできるという側面が強い。非難が繰り返される中で、行動をエスカレートさせているのが現状だ。

1050チバQ:2015/08/31(月) 21:23:03
http://www.afpbb.com/articles/-/3058948
IS、シリア反体制派と市街戦 首都中心部にかつてなく接近
2015年08月31日 21:03 発信地:ベイルート/レバノン
【8月31日 AFP】ドイツ・ボン(Bonn)で31日に開幕した国連気候変動枠組み条約(UN Framework Convention on Climate Change、UNFCCC)の作業部会で、年末に仏パリ(Paris)で開催される第21回締約国会議(COP21)の予算が不足しているとして、同条約の事務局長が懸念を表明した。

 国連気候変動枠組み条約のクリスティアーナ・フィゲレス(Christiana Figueres)事務局長は、10月に予定されている次回の作業部会および11月30日から12月11日まで開催されるCOP21パリ会議の予算が不足していると述べた。

 また同局長は「われわれは現在、既に日程が決まっている会議の開催費用で120万ユーロ(約1億6000万円)の赤字を抱えてしまっていることを、残念ながらお知らせしなければならない」と述べ、「それなりの立場にある参加国は相応の貢献をする」よう求めた。

 二酸化炭素の削減を定めた国際条約の締結を目指すCOP21パリ会議に先立ち、合意可能な枠組みの草案を作成するため、ボンで8月31日〜9月5日および10月19日〜23日の2度にわたって会合が開かれることになっている。(c)AFP

1051チバQ:2015/08/31(月) 21:23:55
http://www.sankei.com/world/news/150831/wor1508310037-n1.html
2015.8.31 19:30

エジプト 10月17日から議会選 シーシー政権への批判勢力不在 旧政権関係者の復権も

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8月30日、カイロで記者会見し、議会選の日程を発表するエジプトの選管当局者ら(AP)
 【カイロ=大内清】エジプトの選管当局は30日、延期されていた議会(公選議席568)選挙を10月17日から行うと発表した。2013年夏に起きた軍クーデター後の政治プロセスの総決算と位置づけられる。ただ、現時点でシーシー現政権に対する有力な批判勢力は現れておらず、実質的には政権にお墨付きを与えるだけの存在となる可能性がある。11年の政変で失脚したムバラク旧政権関係者らの復権がどこまで進むかも焦点だ。

 議会選は2段階に分かれ、国内27県のうち約半数は10月17日から、残りは11月21日から投票を行う。最終結果は年内に確定する見通しだ。また、シーシー大統領は28人程度の議員を自由に任命する権限を持つ。

 エジプトでは、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団主導のモルシー政権が倒れた13年のクーデター後、国防相だったシーシー氏が、政権移行に向けて憲法改正や大統領選、議会選を行う「行程表」を提示。改憲は14年1月に、大統領選は14年5月にそれぞれ実施されたが、今年3月に予定されていた議会選については、選挙法に不備があったとして先送りされていた。
 同国にはムバラク政権期、体制に連なる巨大与党が存在したが、11年の政変で解体。その後は、強力な大衆動員力を持つほぼ唯一の政治勢力だった同胞団などのイスラム勢力が議会の多数派を握った。

 しかし今回の選挙には、クーデター後に非合法化され、当局から強い圧迫を受ける同胞団は参加しない。議会で多数派を形成し得る有力政党は見当たらないのがエジプト政界の現状といえる。そんななか、多数の当選が見込まれるのは、シーシー政権やその後ろ盾である軍に近い人物や、それらと利害が一致する旧ムバラク政権の関係者らだ。

 こうした人々は、シーシー政権の強権的な手法を追認する、実質的な与党の役割を果たすようになる可能性が高い。憲法上、議会に強力な権限が与えられていないことも、そうした流れを生む要因となりそうだ。

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 一方、クーデター後のエジプトでは、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」系や同胞団系によるテロが相次いでいる。これらの反政府勢力は「シーシー政権に正統性はない」と主張しており、選挙妨害を目的としたテロなどを展開する恐れもある。

1052チバQ:2015/08/31(月) 21:59:44
http://mainichi.jp/select/news/20150831k0000e030170000c.html
シリア:IS、ベル神殿も破壊か…パルミラで最大規模
毎日新聞 2015年08月31日 11時33分(最終更新 08月31日 15時15分)
 【カイロ秋山信一】シリア内戦の戦況を調査している在英民間組織シリア人権観測所は30日、過激派組織「イスラム国」(IS)が実効支配下に置く中部パルミラで最も有名な古代遺跡ベル神殿の一部を破壊したと明らかにした。観測所は破壊の規模は不明だとしている。

 ベル神殿は1世紀の古代ローマ時代に建造され、パルミラに現存する最大規模の神殿として知られる。パルミラ遺跡を世界文化遺産に登録した国連教育科学文化機関(ユネスコ)からも「1世紀に建設された最も重要な宗教施設の一つ」と高く評価されている。

 ISは今月下旬、ベル神殿と同様に1世紀に建造されたパルミラのバールシャミン神殿を爆破したと報じられ、爆破時のものとされる画像もインターネット上で公開されていた。ISは今年5月、アサド政権が支配していたパルミラに侵攻した。ISはイラクやシリアで多神教や偶像崇拝に関連した遺跡を立て続けに破壊してきた経緯があり、遺跡の破壊や略奪、遺物の密売が懸念されていた。

1053とはずがたり:2015/09/03(木) 11:41:10
サウジにとっては自殺行為だけどサウジとISが融合すればすっきりするね。非民主的で残忍性を除けば親和性は結構高いと思われる。

モスクで自爆、28人死亡=「イスラム国」が犯行声明―イエメン
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/186/42d1f5cace6326a8c230ebfab193107d.html
(時事通信) 07:53

 【カイロ時事】AFP通信によると、イエメンの首都サヌアにあるイスラム教シーア派のモスク(イスラム礼拝所)で2日、自爆攻撃があり、少なくとも28人が死亡した。過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出した。

 同組織は、イエメンやイラク、サウジアラビアなどでシーア派を標的としたテロを繰り返している。

 イエメンでは、シーア派系武装組織「フーシ派」と、サウジに逃れたハディ大統領支持派による内戦が続く。権力の空白に乗じ、「イスラム国」や別のテロ組織「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」が勢力を拡大している。

1054名無しさん:2015/09/05(土) 16:28:46
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150905-00050040-yom-int
密航中に遭難死の母子3人、故郷シリアで葬儀
読売新聞 9月5日(土)11時37分配信

 【カイロ=溝田拓士】トルコメディアなどによると、欧州を目指して密航中に遭難し、トルコの海岸で遺体で見つかったシリア難民の幼い兄弟と母親の葬儀が4日、故郷のシリア北部アイン・アラブで営まれた。

 母子はクルド人で、遺体は同町の墓地に埋葬された。救助されて助かった父親のアブドラさんは葬儀で、「ただただ自分を責めている。一生かけて償う」と話したという。アブドラさんは葬儀に先立ち、トルコ・ドアン通信に、「暗い海でボートが沈む時、息子2人(の体)が両手からすり抜けてしまった」と遭難当時の様子を語った。

 亡くなった3人のうち、波打ち際にうつぶせで倒れていた弟アイランちゃん(3)の写真は欧米や中東のメディアで報じられ、難民の悲劇を象徴するものとして大きな反響を呼んだ。

1055とはずがたり:2015/09/06(日) 08:10:41

仏、シリア空爆を検討=難民急増で戦略見直し
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/178/54f41573ff813f5831d0a6e49ae13160.html
(時事通信) 00:17

 【パリ時事】フランス紙ルモンド(電子版)は5日、仏政府が過激組織「イスラム国」に対する空爆の対象範囲を、シリアまで拡大する方向で検討していると報じた。シリアから欧州に大量の難民が殺到している現状を踏まえ、移民問題の抜本的な解決には現地での武力攻撃が欠かせないとの判断に傾いたとみられる。

1056チバQ:2015/09/06(日) 19:06:36
http://www.afpbb.com/articles/-/3059506
IS、シリアでキリスト教徒15人解放 「ズィンミーの契約」結ぶ
2015年09月05日 12:59 発信地:ベイルート/レバノン
【9月5日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は4日、シリア中部のホムス(Homs)県カルヤタイン(Al-Qaryatain)村で拉致し、拘束していたシリア人キリスト教徒少なくとも15人を解放した。在英の非政府組織(NGO)シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)が公表した。

 同監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は、「カルヤタインで自宅軟禁されていたキリスト教徒15人が解放され、ファイルーザ(Fayrouzah)に到着した」と語った。

 ISは先月初旬、カルヤタイン村でキリスト教徒を含む少なくとも230人の民間人を拉致していた。アッシリア人権監視団(Assyrian Monitor for Human Rights)もキリスト教徒15人が4日午後にホムス(Homs)市の南東約5キロのファイルーザに到着したことを確認した。

 医療関係者によると、解放された人たちの健康状態は良いという。アブドル・ラフマン氏によると、人質はジズヤ(非イスラム教徒に課される人頭税)を支払った後に解放された。解放された人質には、今年5月にカルヤタインの修道院で拉致されISに拘束されているシリア人カトリックのジャック・ムラド(Jacques Mourad)神父は含まれていない。

 バチカン市国のフィデス(Fides)通信によると、ムラド神父と他のシリア人キリスト教徒は「安定した」状況におり、地元の宗教関係者が解放交渉を行っているという。

 15人の解放に先立ち、ISはカルヤタイン村のキリスト教徒らとの間で「ズィンミーの契約」に署名したと伝えられていた。ズィンミーの契約とはイスラム法治国家に居住する非イスラム教徒にイスラムを信仰しないことを認めるもの。

 IS支持者はインターネットにズィンミーの契約のコピーを公開し、ISの最高指導者のアブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者が、ISが一方的に樹立した「カリフ制国家」に暮らしているキリスト教徒の安全を保障したことを称賛した。しかし公開されたコピーによると、安全を保障する条件としてズィンミーの契約に一般的なジズヤの支払いとキリスト教徒のシンボルを表示しないことに加え、「ISへの敵対行為に参加しないこと」という項目が付けられていた。

 ISは今年3月にも、同国北東部ハサカ(Hasakeh)県で拉致したアッシリア系キリスト教徒19人を金銭と引き換えに解放している。(c)AFP

1057とはずがたり:2015/09/08(火) 06:48:37
中間層もインフラも壊滅、ガザは5年後に「居住不能」
U.N.:Gaza Could Be Uninhabitable in Five Years
ほとんどのガザ住民は国連の配給がなければ生きていけない
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/09/post-3894.php
2015年9月4日(金)17時00分

1058とはずがたり:2015/09/08(火) 13:15:44

「青い目のヤジディーをくれ」 捕らわれの10代女性が見たISの奴隷市場
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%80%8C%E9%9D%92%E3%81%84%E7%9B%AE%E3%81%AE%E3%83%A4%E3%82%B8%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%92%E3%81%8F%E3%82%8C%E3%80%8D-%E6%8D%95%E3%82%89%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%AE10%E4%BB%A3%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%8C%E8%A6%8B%E3%81%9Fis%E3%81%AE%E5%A5%B4%E9%9A%B7%E5%B8%82%E5%A0%B4/ar-AAdSJ2s#page=2
AFPBB News 5日前

【AFP=時事】誘拐、暴力、人身売買、レイプ。イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が運営しているイラクの国際市場では、キリスト教徒や少数派ヤジディー教徒の女性たちが性奴隷として売られている──ISから逃れてきた10代の女性が1日、AFPに語った。

 ヤジディー教徒のジナンさん(18)がISの戦闘員たちに捕まり、人質となったのは2014年の初め。3か月後に脱走するまでの苦難をつづった著書「Daesh's Slave(ダーイシュの奴隷)」が今月4日に出版されるにあたり、仏パリ(Paris)を訪れた。「ダーイシュ」とはISのアラビア語での略語だ。ジナンさんはこの著書をフランスのジャーナリスト、ティエリ・オベルレ(Thierry Oberle)氏の協力を得て執筆した。

 ISがイラク北部のヤジディー教徒が暮らす土地を包囲する中で捕らわれの身となったジナンさんは何度か移動させられた末に2人の男に買われた。ジナンさんを買った男の一人は元警官、もう一人はイマームと呼ばれるイスラム教の指導者だった。ジナンさんはAFPに対し、自分や他の拘束されたヤジディー教徒たちが1軒の家に閉じ込められていた様子を語った。「拷問されました。私たちを強制的に改宗させようとしたんです。拒めば殴られ、灼熱(しゃくねつ)の中、野外で鎖につながれ、死んだネズミが入った水を無理やり飲まされました。電気を使って拷問すると脅されたこともありました」

「あの男たちは人間じゃない。彼らの頭の中には死、つまり殺すことしかない。常にドラッグを使っていて、誰に対しても復讐(ふくしゅう)しようとする。いつの日かISが全世界を支配すると言っていました」

 著書の中では、イラク北部の都市モスル(Mosul)での体験も描かれている。「大きな円柱が立ち並ぶ巨大な客間に連れて行かれた……そこには何十人もの女性が集められていた」「大声で笑いながら私たちを見て回る戦闘員たちに尻をつねられた」。一人の男が文句を言っているのが聞こえた。「あいつは胸がでかい。けど、俺が欲しいのは目が青くて肌が白いヤジディーだ。奴らが一番だろう。金は払うぜ」

■美しい女性は「取り置き」

 この「奴隷市」でジナンさんが見かけた人には、イラク人、シリア人、さらに国籍は分からなかったが欧米人もいたという。容姿が美しい女性は高官や湾岸諸国からの裕福な顧客のために「取り置き」された。ジナンさんは売り飛ばされると、他の女性たちと一緒に1軒の家に閉じ込められ、男たちがやって来ては立ち去る日々を過ごした。

 戦闘員たちが女性を買いにやって来るロビーでは商人たちが、奴隷の所有者と「家畜」の様子を調べる首長たちの間を仲介していた。ある業者はこう言った。「このブルネット(こげ茶色の髪)の娘、あんたのベレッタ(Beretta)の拳銃と交換するよ。現金なら150ドル(約1万8000円)。イラク・ディナールでもいいぞ」

 ジナンさんの2人の「所有者」たちは彼女がアラビア語を話せないと思い、ある夜、ジナンさんの前でまったく構うことなく話をしていた。その会話から、奴隷取引がビジネス同然に行われていることが分かった。ジナンさんの「所有者」の片方「アブ・オマル(Abou Omar)」という男が「1人の男が買える女は3人までだ。シリア、トルコ、あとは湾岸のある国から来た男は別だが」と言うと、もう片方の「アブ・アナス(Abou Anas)」という男が「商売にはいいことだ」と答えた。「サウジのバイヤーは、ISの構成員は持っていない輸送費や食費を持っているからな。彼は利益を出せるように割り当て数が多くなっているんだ」「いい取引だ。ISはムジャヒディン(戦闘員)を養うための利益を増やせるし、外国の同胞たちは満足するんだからな」

 盗んだ鍵の束を使い辛うじて脱出して夫の元へ戻り、今はイラクのクルド人自治区にあるヤジディー教徒の難民キャンプで暮らしているジナンさんは「故郷に帰れば私たちはまた虐殺されるでしょう。唯一の解決策は、国際的な保護の下、私たち(ヤジディー教徒)自身の地域を持つことしかありません」とAFPに語った。

【翻訳編集】AFPBB News

1059名無しさん:2015/09/09(水) 23:05:25
http://headlines.yahoo.co.jp/ted?a=20150902-00002309-ted
ベネデッタ・ベルティ: ISISのような武装集団が勢力を伸ばす驚くべき理由
TED 9月2日(水)9時36分配信

この十年間 私は非国家的武装集団 ― すなわち テロリスト、反乱軍や市民兵といった 武装集団について調査してきました
このような集団の 非戦闘状態における 行いについて記録してします その目的は このような 暴力的集団への理解を深め 戦闘から
非暴力的な対立へと 移行するよう促す方法を 探ることです 私が作業する場所は 現場や政治の世界 そして図書館です
非国家的な武装集団を理解することこそ 進行中の多くの紛争を解決する鍵です 戦争のあり方が変わったからです
かつては国家間の戦いでした もはや そうではありません 現在の戦争は 国家と非国家的主体との衝突です
例を挙げると 216もの平和協定が 1975年から2011年までの間に 結ばれましたが その内 196件が 国家と非国家的主体間の協定です
ですから彼らを理解する必要があります 紛争解決を成功させるには その過程で彼らと関わり合うか 制圧しなければなりませんではどうやって?
このような組織の動機を 知る必要があります 彼らの戦い方や戦う理由は よくわかっていますが 非戦闘時の行動には 誰も注目しません
軍事行動と 非戦闘時の政策は 関連しています すべては表裏一体なのです 彼らの全体像を把握しない限り 制圧はおろか 理解などできません
今日の武装集団は複雑な組織です 暴力によりイスラエルと対峙する レバノンのヒズボラを 例にとってみます
1980年代初頭に組織されて以来 ヒズボラは政党や 社会福祉事業を行うネットワークや 軍事機構を立ち上げています
同様に イスラエルに対する 自爆テロで知られる パレスチナのハマスは 2007年以来 ガザ地区を 支配する組織でもあります
ですから 戦闘以外にも 多くのことに携わり 複数のタスクを並行して進めます 彼らは複数の通信手段を 確保しました
ラジオ局 テレビ放送 ウェブサイト それにソーシャルメディア などの提供です ここでお見せしているのは ISISが発行する雑誌で
人員募集のために 英語で印刷されたものです 武装集団は複合的な 資金調達手段を有しています 略奪するわけではなく 建築会社などの
収益が上がるビジネスを 展開しているのです このような活動が理解のカギとなります こういった活動を通じて
彼らは勢力を増し 資金力を得て さらにメンバーが増え 評判を高めていきます武装集団はこんなこともします
社会福祉事業に投資することで 人々との絆を深めていきます 学校の建設 病院の経営 職業訓練プログラムや 小規模ローンの提供も行っています
ヒズボラはその他のサービスも 提供しています 武装集団は国家よりも高い 評判を人々から得るために
国家が与えてくれないもの ― 安全や警備を提供します 戦争で疲弊したアフガニスタンでの タリバンの勃興 それにISISが勢力を 拡大し始めたことさえも
安全保障を提供しようとした 彼らの努力を鑑みれば 理解し得ることです これらの例では 残念ながら 安全を提供されたことで
住民は極めて大きな犠牲を 払うことになりました しかし 一般的には 社会福祉事業により 政府が放置していた統治の空白が埋まり
集団は基盤を強化し 力を高めていきます 例えば2006年の選挙において パレスチナのハマスが勝利したことは
彼らの社会活動を無視しては 理解できないことです西側諸国にとっては とりわけ 武装集団を理解することは困難です
暴力的な側面しか見ていないからです でも それでは彼らの強さや 戦略や長期的方針を 十分には理解できません

1060名無しさん:2015/09/09(水) 23:05:34
>>1059

これらの集団は複合的な組織です 政策の空白を埋めることで力を強化し 武力的にも政治的にも勢力を強め
武力闘争をする一方で 統治もしていますこのような組織がより複雑化し かつ 洗練されていくと 国家と逆の立場にいるものという
考えが薄れていきます 皆さんはヒズボラのような組織を どう思いますか? 国土の一部を管理し あらゆる職務を運営し ごみを収集し
下水道を管理する これは国家でしょうか? それとも反乱軍? いや もっと異なるもので 新しい何かでしょうか? ISISはどうでしょうか?
線引きは曖昧です 私たちが生きる世界には 国家や非国家や その中間があり 現在の中東のように 国家が弱体化するほど
非国家的主体が介入し 空白を埋めていきます これは政府にとって由々しき問題です 彼らに対抗するには 非軍事的なことに
投資を増やさねばならないからです 統治の空白を埋めることこそ 持続可能なアプローチの 中心になるはずです これは和解し
平和を築くためにも重要です 武装集団を より深く理解できれば 彼らの気持ちを動かし 暴力から非暴力へと誘う
より良い方法を見出すことが 出来るでしょう国家と非国家の間の この新しいタイプの戦いにおいて 軍事力では
多少の勝利は 得られるでしょうが 平和や安定は得られません このような目的を達成するには 彼らの力の源泉となった
安全保障の空白と 統治の空白を埋めるために 長期的な投資をする必要があるのですどうも有難うございました(拍手)

ISIS、ヒズボラにハマス。これらの3つの異なる集団は暴力で知られます。しかし、それは彼らの一側面に過ぎないと、
政策分析家のベネデッタ・ベルティは主張します。彼らは社会福祉事業、学校や病院の経営、さらには安全と警護を提供することによって、
弱体化した政府が放置した空白を埋め、人々の人気を勝ち取ろうとしています。これらの集団による広範囲な活動を理解することで、
暴力を終わらせるための新たな考えがもたらされるでしょう。 ( translated by Tomoyuki Suzuki , reviewed by Kazunori Akashi )

動画撮影日:2015年3月17日(火)

1061とはずがたり:2015/09/10(木) 05:20:04
ヨーロッパは今オスマン帝国を解体して自分らの好き勝手に線引きしちゃったツケを払わされてるのである。
難民受入の人道主義・寛容さはとても偉いと思うけど。

英がシリア初空爆、英国人戦闘員2人殺害 仏も攻撃開始へ
キャメロン英首相、「自衛行為のため」議会承認を経ずにシリアのISISをドローンで空爆
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/09/2-6.php
2015年9月8日(火)11時04分

[ロンドン/パリ 7日 ロイター] - 英国のキャメロン首相は7日、英空軍が8月にシリアで初めて無人機爆撃を行い、過激派組織「イスラム国」に参加する英国人戦闘員2人を殺害したと明らかにした。

英議会はシリアでの軍事攻撃を承認していないが、今回の空爆についてキャメロン首相は「自衛行為」と説明した。

英空軍はここ数カ月にわたり、隣国イラクの「イスラム国」に対し空爆を繰り返しているが、シリアでは無人機による情報収集活動しか行っていなかった。

一方、フランスのオランド大統領も7日の会見で、シリアの「イスラム国」に対する空爆を開始する考えを表明。「シリアからフランスをはじめとする複数の国に対する攻撃が計画されている証拠がある」などと述べた。

1062とはずがたり:2015/09/11(金) 16:45:47
う〜む。。
アサドの権力基盤の少数派は下野したら虐殺必至だし,自由シリアとISとアサドの3分割で安定化出来ないのかね?ISが支配で安定とは云えないのかも知れないけど。

ロシア軍、シリアで戦闘に参加 アサド政権支援=関係筋
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/09/post-3909.php
2015年9月10日(木)12時16分

欧米諸国がISIS掃討の空爆を開始したシリアにロシアは政府軍支援で参戦、内戦は泥沼化するのか──

[モスクワ/ベイルート/ワシントン 9日 ロイター] - ロシア軍が、内戦の続くシリアでアサド政権軍を支援するため、戦闘に加わったことが分かった。事情に詳しいレバノンの関係筋3人が明らかにした。

ロシア軍のシリア内戦への関与拡大は米国が懸念する事態。ただ、レバノンの関係筋によると、戦闘に参加しているロシア軍兵士は、今のところ少人数だという。

複数の米当局者は、ロシアが最近シリアに戦車揚陸艦2隻や輸送機などを派遣し、少数の海軍歩兵部隊も派遣されたと述べた。ロシア側の意図は不明だという。

しかし、米当局者の1人は、シリアのアサド大統領の拠点である港町ラタキア近郊で航空基地を整備しているのではないかとの見方を示した。この基地が出撃拠点となる可能性があり、米当局者もその可能性を否定しなかった。

一方、ケリー米国務長官は、ロシアのラブロフ外相にロシア軍のシリアでの動きに関する報道について懸念を伝達。内戦の悪化につながると強い警戒感を示した。

1063とはずがたり:2015/09/11(金) 16:47:24
道1本を挟んだ宗派抗争
An Alarming Sectarian Divide
Photographs by Stefano de Luigi
http://www.newsweekjapan.jp/picture/149333.php

レバノン北部トリポリのバーブ・タッバーネ地区。スンニ派が居住する同地区のシリア反体制派に対し、レバノン軍が砲撃した(14年10月)

 レバノン北部のトリポリは同国第2の都市であると同時に、宗派対立に翻弄されてきた貧困地域だ。人口約50万人のうち8割がイスラム教スンニ派、1割ほどがシーア派の分派アラウィ派に属している。
「シリア・ストリート」と呼ばれる道を挟み、一方のバーブ・タッバーネ地区にはスンニ派が、もう一方のジャバル・モフセン地区にはアラウィ派が居住する。通りに隣国シリアの名がつけられているのには理由がある。アサド政権(アラウィ派)との関係によって、トリポリは歴史的に分断されてきたからだ。

 最も大きな衝突が起きたのは、75年に始まったレバノン内戦時。シリア軍の支援を受けたアラウィ派がスンニ派民兵組織タウヒードと戦った。86年にはシリア軍がタウヒード兵を虐殺する事件が起き、両派に禍根を残した。

 その後も宗派抗争は断続的に勃発していたが、11年に始まったシリア内戦を機に激化している。アラウィ派は当然アサド政権を支援し、スンニ派は反体制派の味方に。先月にもアラウィ派地区のカフェで自爆テロが起き、シリアの反体制派が犯行声明を出した。トリポリでも「内戦」が起きているのだ。

Photographs by Stefano de Luigi?VII

<本誌2015年3月3日号掲載>

1064チバQ:2015/09/13(日) 10:35:56
http://www.sankei.com/world/news/150912/wor1509120034-n1.html
2015.9.12 22:15

エジプト内閣総辞職 汚職か、石油相に組閣指示





 エジプトのマハラブ首相は12日、内閣を総辞職した。シシ大統領はこれを了承し、イスマイル石油鉱物資源相に組閣を指示した。国営テレビなどが報じた。組閣には約1週間かかる見通しで、この間はマハラブ首相が政権を運営する。

 辞職理由は公表されていないが、エジプトでは最近、汚職容疑で農相が逮捕され、他の閣僚にも汚職が広がっているとの疑いが強まっていた。(共同)

1065チバQ:2015/09/14(月) 07:48:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150913-35070464-cnn-int
内戦のシリア、1060万人が住居失う 全人口の半分
CNN.co.jp 9月13日(日)15時24分配信

(CNN) 国連などは13日までに、内戦下にあるシリアで戦闘などに巻き込まれ、居住先を失った住民が約1060万人に達したと報告した。2011年の内戦開始前の総人口の約半数に当たる。

世界全体で同様の環境にある住民総数のうち、5人に1人がシリア人になる計算だという。シリアから逃れた住民数は国際社会では近年にない規模としている。

難民もしくは母国内で避難民となっている人数は全世界で約5950万人。国家人口を見た場合、世界で第24位の国に相当するという。

内乱を逃れ出国したシリア人の大多数は国連に難民登録した。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によるとその数は約410万人。これら難民の4人に1人はトルコ、レバノンにヨルダンで手続きを済ませたという。
欧州に安住の地を求めるシリア人の数は過去1年で倍増した。多くはトルコなどの国を出て、亡命を求めるため欧州諸国へ向かった。

欧州での亡命を希望するシリア人の5人のうちの3人がドイツ、スウェーデンとセルビアにとどまっている。この他、比較的多数のシリア人がハンガリー、オーストリア、ブルガリア、オランダとデンマークでの亡命を望んでいる。

亡命の希望者が少ない欧州の国はラトビア、エストニア、リトアニア、スロバキアとアイスランドとなっている。

1066チバQ:2015/09/14(月) 20:49:57
http://www.sankei.com/world/news/150914/wor1509140026-n1.html
2015.9.14 19:56

エルサレムの「聖地」で衝突、催涙弾に投石…「訪問を妨害しようとした」

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13日、エルサレム旧市街で、イスラエル治安部隊側に抗議するパレスチナ人ら(AP)
 ロイター通信によると、東エルサレムにあるイスラム教とユダヤ教の聖地「ハラム・シャリーフ」(イスラエル側呼称「神殿の丘」)で13日、パレスチナ人とイスラエル治安部隊が衝突した。死者や重傷者は出ていないという。

 イスラエル側は、衝突はパレスチナ人の若者らが「神殿の丘への(ユダヤ教徒の)訪問を妨害しようとしたため」に起きたと説明。パレスチナ側は、イスラエルが聖地からパレスチナ人を閉め出そうとしていると強く反発している。

 治安部隊は催涙弾などを発射、パレスチナ人側は投石するなどした。13日はユダヤ教で新年を迎える日に当たることから、治安部隊が警戒を強めていた。(カイロ 大内清)

1067チバQ:2015/09/14(月) 20:51:40
http://www.sankei.com/world/news/150914/wor1509140018-n1.html
2015.9.14 14:57

エジプト軍、外国人観光客の車列を誤って銃撃 12人死亡、10人負傷 

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 ロイター通信などによると、エジプト内務省は14日、同国の警察と軍がエジプト西部の砂漠地帯で外国人観光客らを乗せた車列を誤って銃撃し、メキシコ人を含む12人が死亡、10人が負傷したと発表した。

 メキシコ外務省は死亡したメキシコ人は2人としている。

 軍や警察は当時、過激派を追跡中で、現場は立ち入り禁止区域だったという。エジプト当局は観光客らが同区域に入った原因を調べている。(共同)

1068チバQ:2015/09/19(土) 09:59:15
http://www.sankei.com/world/news/150918/wor1509180006-n1.html
2015.9.18 01:09

受難続きの「聖地」メッカ、今度はホテル火災で巡礼者ら1000人避難





 イスラム教最大の聖地、サウジアラビア西部メッカで17日、11階建てホテルの8階から出火、2人が負傷し、巡礼に訪れた宿泊客ら約千人が避難した。宿泊していたのは、アジアからの巡礼者だったとみられる。国営サウジ通信が報じた。

 メッカでは、11日にカーバ神殿がある聖モスクに向かってクレーンが倒れ、巡礼者ら少なくとも107人が死亡する事故が起きたばかり。今月下旬にイスラム教の大巡礼(ハッジ)が最高潮を迎え、数百万人が聖モスクなどを訪れる。巡礼者の圧死事故も多い。(共同)

1070とはずがたり:2015/09/23(水) 09:27:40

露、シリアに戦闘機・爆撃機28機 無人機も運用
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E9%9C%B2%E3%80%81%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%AB%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F%E3%83%BB%E7%88%86%E6%92%83%E6%A9%9F28%E6%A9%9F-%E7%84%A1%E4%BA%BA%E6%A9%9F%E3%82%82%E9%81%8B%E7%94%A8/ar-AAeAgO2#page=2
AFPBB News 11 時間前

【AFP=時事】ロシアがシリア西部ラタキア(Latakia)の空軍基地に計28機の戦闘機と爆撃機を配備していると、匿名の米当局筋が21日、AFPに語った。既にシリア国内で無人機の運用を開始しているという。

 匿名を条件にAFPの取材に応じたある米当局者は、ラタキアの基地には「戦闘機と爆撃機、計28機が配備されている」と述べた。別の当局者もこの数字を確認し、さらに戦闘ヘリコプターと輸送ヘリコプター計20機が配備されているほか、シリア上空でロシアが無人機を運用していると明かした。

 この当局者らによると、ロシアが新たに配備したのはスホイ24(SU-24)戦闘爆撃機12機、スホイ25(SU-25)攻撃機12機、スホイ27(SU-27)戦闘機4機。

■在シリア露大使館に砲撃

 こうした中、ロシアは21日、シリアの首都ダマスカス(Damascus)にあるロシア大使館が前日、砲撃を受けたと発表し、「具体的な行動」を要求した。

 ロシア政府は、大使館の敷地内に20日、迫撃砲弾が着弾したと発表。被害はなかったとしつつ、この攻撃の責任はバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領に対抗する勢力と「外部の支援者ら」にあると非難した。

 ロシア外務省は声明で、「このテロ行為に対する明確な立場を国際社会を構成する全員が表明するのを待つ」「必要なのは、口先だけではない具体的な行動だ」と述べている。

 ダマスカスのロシア大使館は過去にも砲撃を受けており、今年5月には大使館近くへの着弾で1人が死亡。4月にも、敷地内に迫撃砲弾が着弾し、3人が負傷している。

 米国は、アサド大統領を支持するロシアがシリア政府軍との共同作戦に向けて戦闘準備を進めているとの懸念を強めているが、ロシア側は一連の対シリア支援は既存の防衛契約に基づくものだと主張している。

1071チバQ:2015/09/23(水) 22:20:42
http://www.afpbb.com/articles/-/3060909
トルコで「反テロ」集会、大統領支持派ら10万人参加
2015年09月21日 11:33 発信地:イスタンブール/トルコ
【9月21日 AFP】トルコのイスタンブール(Istanbul)で20日、「反テロ」集会が行われ、AFP記者の推定で10万人以上が参加した。 同国ではレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領がクルド人反政府勢力に対する大規模な作戦を推し進めている。

 集会の会場となったマルマラ海(Marmara Sea)に面した海岸にあるイエニカプ広場(Yenikapi Square)は、トルコ国旗を振る多くの参加者で埋まり、集会はエルドアン大統領の演説で最高潮に達した。

 赤を基調としたトルコ国旗が揺れ動く中に政党や政派のシンボルは見あたらなかったが、参加者の多くはエルドアン大統領率いるイスラム系の公正発展党(Justice and Development Party、AKP)に対する熱烈な支持を表明した。

 同党は6月の総選挙で獲得議席が過半数に達せず、連立政権の交渉も決裂したため、今後の出直し総選挙で巻き返しを狙っている。

 この選挙で大きな勝利を収めたのがクルド系政党の国民民主主義党(HDP)。AKPの票を奪い、初の国会議席を獲得した。

 17日には首都アンカラ(Ankara)で開かれた同様の集会に数千人が集まり、7月の停戦崩壊後の一連の攻撃で警官や兵士多数を殺害した、クルド人武装組織「クルド労働者党(Kurdistan Workers' Party、PKK)」を非難した。(c)AFP/Philippe ALFROY

1072チバQ:2015/09/23(水) 22:27:41
http://www.afpbb.com/articles/-/3060530
シリアの遺跡で「工業的規模」の略奪、ユネスコが警告
2015年09月16日 21:23 発信地:ソフィア/ブルガリア
【9月16日 AFP】国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)のイリナ・ボコバ(Irina Bokova)事務局長は16日、シリアの複数の古代遺跡が「工業的規模」の略奪にあっていると警告した。売り上げはイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」の資金源になっているという。

 ボコバ事務局長はブルガリアのソフィア(Sofia)で記者会見し、「衛星写真で、シリアの遺跡に数千か所の違法発掘の跡が見つかっている。工業的規模の略奪が行われている」と語り、「文化財の密売を抑えることが最優先だ。過激派の資金源になっているからだ」と述べた。

 民間の遺跡保護団体「シリア遺跡保護協会(Association for the Protection of Syrian Archaeology、APSA)」によると、4年に及ぶ内戦と、ISによる広い地域の支配により、遺跡や発掘現場900か所以上が略奪、損壊、あるいは破壊された。ISは、今年5月に掌握したシリア中部の古代遺跡パルミラ(Palmyra)では複数の塔墓を破壊している。(c)AFP

http://www.afpbb.com/articles/-/3060817

シリア政府軍、古代都市パルミラで空爆、20人死亡
2015年09月19日 12:22 発信地:ベイルート/レバノン
【9月19日 AFP】在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は、シリア政府軍の戦闘機が18日、同国の古代都市パルミラ(Palmyra)で少なくとも25回の空爆を行い、民間人8人とイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State, IS)」の戦闘員12人が死亡したと述べた。

 同監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表によると、空爆は今年5月21日に「パルミラがISに制圧されて以来、シリア軍機がパルミラの拠点に対して行った最も激しい攻撃だった」という。

 ISが古代遺跡で有名なパルミラを制圧して以来、大多数の住民は避難したため、現在同市には古くから住んでいる少数の人たちとISの家族しかいない。

 ISはこれまでに、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産に登録されているパルミラのベル神殿(Temple of Bel)や塔墓を爆破して破壊した。バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領派の部隊は激しい戦闘を展開中で、パルミラに近づきつつある。

 アブドル・ラフマン氏によると、「過去2日間で、政府軍はIS支配地域への空爆を激化させた」という。

 政府軍は17日にも、ISが支配し、「カリフ制国家」の首都と称するシリアのラッカ(Raqa)に空爆を行い、IS戦闘員と民間人の計18人が死亡した。

 また同監視団によると、政府軍は18日にも、イスラム過激派組織と提携関係にある組織「征服軍(Army of Conquest)」の拠点になっているイドリブ(Idlib)で空爆を行い、17人が死亡した。アブドル・ラフマン氏によると死者には女性4人が含まれている。(c)AFP

1073チバQ:2015/09/23(水) 22:28:12
http://www.afpbb.com/articles/-/3060965
IS、シリアで同性愛者10人を殺害か 監視団体発表
2015年09月22日 17:11 発信地:ベイルート/レバノン
【9月22日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は21日、シリア中部および北部で、大人9人、少年1人を同性愛者との理由により殺害した。監視団体が発表した。

 在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、ISは同国中部ホムスのラスタン(Rastan)で、男性7人を「同性愛者だとして糾弾した後」、銃殺したという。

 同団体のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表はまた、同国北部アレッポ(Aleppo)のハレイタン(Hreitan)で、ISが男性2人と少年1人を、同じく同性愛者だとの理由で殺害したと述べている。

 ラフマン代表によると、今回の「処刑」は公開で行われたが、ISの戦闘員は殺害の様子を撮影したカメラを全て破壊したという。

 ISの支配地域では、同性愛と同じく、「魔術」の使用や、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)シリア大統領を支持することなどが「処刑」の対象となっている。(c)AFP

1074チバQ:2015/09/24(木) 00:47:44
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150923-OYT1T50072.html
イエメン大統領、半年ぶりに帰国
2015年09月23日 18時50分
 【カイロ=久保健一】イエメン国営通信によると、反政府武装勢力フーシの攻勢を受け、3月から国外に滞在していた同国のハディ大統領が22日、約半年ぶりに南部の主要都市アデンに戻った。


 大統領は、イスラム教の祝祭「犠牲祭」を過ごすためアデンに滞在した後、米ニューヨークで国連総会に出席する。

 サウジアラビアなど湾岸アラブ諸国の軍事支援を受け、ハディ政権は7月にアデンを奪還。今月中旬にはバハーハ首相と7閣僚がアデンに帰還した。サウジ軍などによる空爆が3月以降続いているが、首都サヌアを奪還するメドは立っていない。

1075とはずがたり:2015/09/25(金) 07:45:58
アメリカが訓練した
シリア反政府勢力の失敗
2015年09月24日(Thu)岡崎研究所
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5367

米国が訓練したシリア反政府勢力の失敗について、米ワシントン・ポスト紙のイグネイシャスが、8月20日付の同紙にて、米国はもっと首尾一貫したシリア戦略を持つべきだとオバマ政権を批判しています。

 すなわち、7月、米特殊部隊が訓練装備した「第30師団」と呼ばれるシリア穏健反政府勢力は、シリアで無様な失敗をおかした。今回の失敗には明白な、懸念される教訓がある。反政府勢力には充分な準備がなく、また敵対勢力に関する諜報も不十分だった。米国はトルコに頼り切りで、攻撃を受けた際の対応についても明確な計画を持っていなかった。最終的に米国は空からの支援を行ったが、それは遅きに失し役に立たなかった。

 昨年米議会は、CIAの秘密訓練計画とは別個に、50億ドルを付け「訓練・武装計画」を始めた。毎年5000名余を訓練する。この計画による最初のシリア反政府勢力がこの部隊だった。

 この計画は評価された。米国の訓練を受けた部隊は、過激派を排除するとともに、北部シリアに安全地帯を設け人道支援をすることになっている。他方、シリア介入に慎重な米大統領府からはもともと強い支持はなかった。

 7月12日、この部隊(54名)がシリアに入った直後、キリスでアルカイダ系のジャバト・アル・ヌスラの過激派(以下ヌスラ戦線)に攻撃された。司令官はヌスラ戦線が攻撃してくるとは考えなかったのである。

 ヌスラ戦線は同部隊を米国の手先だと考えている。7月29日には、部隊の7名が拉致され、31日にはアザズの同部隊本部が攻撃された。その後、更に少なくとも5名が拉致された。31日、米国は空爆で支援したが効果は殆どなかった。ヌスラ戦線は、ネット上で、新品のM16を奪ったと豪語している。

 この事例は、トルコとの共同対処の難しさを示している。部隊は主にアレポの北部地域のトルクメン系シリア人から構成されている。クルド人やラッカ近辺のスンニーも参加させるとの米国の考えは、トルコにより拒否された。

 1961年CIAはキューバのピッグズ湾に反政府勢力を上陸させたが、適切な計画、諜報、空からの支援や政治サポートを与えることに失敗した。1995年のエバンズ・トマスの著作 「The Very Best Men」には、見捨てられたキューバ工作員が浜辺からの無線で米責任者を罵倒するシーンがある。シリア人も同じ怒りを感じているだろう。米国はシリアに関して、もっと首尾一貫した戦略を持つべきである、と述べています。

出典:David Ignatius ‘Lessons from the Bay of Pigs in the Syrian 〝Division 30″debacle’(Washington Post, August 20, 2015)
https://www.washingtonpost.com/opinions/lessons-from-the-bay-of-pigs-in-the-syrian-division-30-debacle/2015/08/20/f561a29e-4775-11e5-8ab4-c73967a143d3_story.html

1076とはずがたり:2015/09/25(金) 07:46:24
>>1075-1076
* * *

 米国が訓練したシリア穏健反政府勢力「第30師団」の無様な「ヘマ」について、米国政府を批判する記事です。言葉は少ないですが、シリア介入に慎重な姿勢と首尾一貫性のない戦略を指摘するオバマ政策の批判となっています。

 今回の失敗を1961年の対キューバ侵攻の失敗になぞらえていることは、興味深いです。大統領の就任後4カ月、ケネディ大統領は前政権の政策を引き継ぎキューバに反政府部隊を送り込みましたが、種々の判断ミス、失策により同部隊を支援することが出来ず、この作戦は失敗しました。ケネディは自分の責任を認めるとともに、CIA指導部を更迭しました。しかし、その後、ケネディはリアリズムの姿勢を強めキューバ危機などで指導力を発揮したと言えます。同じリベラルでも、オバマはケネディとは違うように見えます。それとも、オバマも最後の1年余りで変わるのでしょうか。

 シリアの混乱が始まって早や5年になります。ISが勢力拡大を始めて1年になります。その間、アサドは国土の半分を支配下から失い、かつて鉄の安定を誇ったシリアは、今や深い内乱、分裂国家になってしまいました。更に、ISという過激な政治勢力が跋扈し、その力は北アフリカやアフガニスタンにまで伸びています。アサドを代替する力と品位を持つ勢力は全く育っておらず、誰と誰が戦っているのかさえ不明確になっています。他方で、筆舌に尽くしがたい人道悲劇は続いています。それに、周辺国はそれぞれの思惑で動いています。シリア問題はそう簡単には解決しないでしょう。

 今大事なことは、ISこそが大悪であるとして対処することではないでしょうか。アサドは既に充分に弱体化されています。アサドを倒せば、シリアはISが支配することになるでしょう。それこそ問題です。より現実主義的な対応が必要 になってきているようです。

 その意味で、幾つかの動きに注目したいと思います。8月11日、サウジの外相が訪露し、ラブロフ外相と会談しました。8月12日には、イラン外相のシリア訪問があり、8月17日には、同外相のロシア訪問がありました。外交的解決のためには、ロシア、トルコ、サウジ、イランなどをも巻き込んで行くことが不可欠です。

 日本も出来ることで貢献していくべきです。経済的貢献はもとより、政治的貢献も可能な時には果たしていくべきでしょう。

1077とはずがたり:2015/09/25(金) 08:10:28
アサドが衰退してるなら結構なことなんだけど,ロシアの介入はアサドが相当やばいということか・・。
ただアサド後の秩序が生まれないのが大問題で下手すると欧州が解体しそうだ・・。
イラクもシリアも,国家再建の為には日本の時みたいに官僚機構は温存して極一部のトップ以外はそのまま使えばよいのに。
というか,イラクもシリアもオスマントルコに返還すればクルド民族の統一もオスマントルコ内の自治区と云う形になって穏健化していいんじゃないの?

対IS戦争でロシアが外交攻勢 アサド政権の存続めぐり米も同調
ロシアがサウジとシリア高官の密会をセッティング
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5261?page=1
2015年08月14日(Fri)  佐々木伸 (星槎大学客員教授)

過激派組織「イスラム国」(IS)の暴力が吹き荒れるシリア情勢を鎮静化させるため、ロシアがこのところ新たな外交攻勢を活発化させ、米国、サウジアラビア、イランをも巻き込んだ水面下の動きが急速に加速している。
敵の高官秘密会談も仲介するロシア

 ロシアのこの動きは先月、長年の懸案だったイランの核合意が達成され、中東の大きな問題の1つが解決されたことで急浮上している。ロシアの外交攻勢の狙いは、ISや反政府勢力の軍事的な圧力に次第に追い詰められつつあるシリアのバッシャール・アサド政権の当面の存続と、シリアの内戦終結の際に発足する新政権にアサド大統領の影響力を残すことにある。

 ロシアはシリア内戦では、シーア派の盟主イランとともに、軍事援助などでアサド政権を長らく支え続けてきた。しかし、米国や欧州各国、サウジアラビア、トルコなどのスンニ派アラブ諸国はアサド政権の追放が内戦終結と、ポスト・アサドの移行政府発足の前提条件だと主張して対立してきた。

 だが、シリアの情勢は昨年来のISの台頭で激変。ISや他のイスラム過激派の方が、世界や周辺諸国にとってアサド政権よりも緊急の脅威であり、「アサド政権が崩壊して最も得をするのはISだ」(米紙)という認識が強まったためである。特にオバマ政権は昨年末から、シリアのアサド政権の存続も選択肢の1つ、との考えに傾斜していった。

 米アナリストらによると、米国は最近、アサド大統領が移行政府の一翼を担うというロシアの立場に大きく近づき、アサド大統領の退陣については強く要求することはしなくなった。ロシアは今月初めカタールで、シリア問題についての米、サウジアラビアによる3者高官会談を開催したが、ケリー国務長官はこの際、「アサド退陣」という要求を持ち出さなかった、とされる。

 ロシアがとりわけ力を入れているのは、サウジアラビアとの関係だ。サウジのジュベイル外相は11日、モスクワでロシアのラブロフ外相とシリア問題について突っ込んだやり取りをしている。しかもロシアは最近、アサド政権の打倒のために反政府勢力に莫大な軍事援助をしてきたサウジアラビアと、当のアサド政権の情報担当の高官の秘密会合もセットした。

1078とはずがたり:2015/09/25(金) 08:10:50
>>1077-1078
 ベイルートの情報筋などによると、ロシアは米国と、サウジアラビアとの3者会談の内容をシリアのモアレム外相に伝え、外相はシリアの盟友であるイランとの関係もあるオマーン当局者と会談。オマーンを通じてイランとサウジの高官会談を実現させ、サウジのアサド政権に対する姿勢を軟化させようと働きかけたものと見られている。

 米国はウクライナ問題でロシアに制裁を加えるなど対立を先鋭化させてきたが、シリアやイラクのISを速やかに壊滅させることではロシアと協力する姿勢を強め、またシリア問題の解決には、核合意を達成した地域大国イランの力に依存せざるを得ないことも認識しており、ロシアを中心にした舞台裏の外交工作がさらに活発化する公算が強い。

急速に衰えるアサド政権
いとこが逮捕される異常事態

 米国がロシアの外交攻勢に同調する姿勢を示しているのは、予想以上に進むアサド政権の弱体化が顕著になっているからだ。政権が倒れるようなことがあれば、さらなる混乱に乗じる形でISが勢力を拡大し、今以上に収拾がつかなくなることを嫌っているためだ。民衆から遊離した独裁政権だが、ISよりまだマシ、という考えがオバマ政権内に強まっていることの表れだろう。

 アサド政権はシリアでは少数派のアラウイ派(シーア派の一派)が政権基盤。しかし最近は政府軍の戦死者や脱走兵の増加で兵力不足が慢性化、アラウイ派からも兵士を徴募できなくなり、大統領自身が政府軍への参加を呼び掛けたほどだ。これに加えて、政権内部の権力闘争も露呈し、今月には大統領のいとこであり、民兵の指導者のスレイマニ・アサド氏が逮捕されるという異例の事件も起きている。

 アサド政権の生き残り戦略は、ダマスカスやシリア西部の地中海沿岸の一帯に戦力を集中して反政府勢力の攻勢を持ちこたえ、米欧や周辺諸国にISとの戦いが最優先課題であるように仕向け、政権の有用性をアピールして活路を見出すことにある。ロシアの外交攻勢に米国やサウジアラビアが同調するようになれば、この生き残り戦略のシナリオがうまくいくという計算があるようだ。

 そういう意味で、反政府連合の強力な一翼を担っていた国際テロ組織アルカイダの分派「ヌスラ戦線」が最近、トルコの軍事介入を理由に同連合から離脱したことは、アサド政権にとっては圧力が軽減し、プラスに働くかもしれない。

1079とはずがたり:2015/09/25(金) 08:37:11
サウジのアメリカへの不満は石油なんかみてても結構鬱積しているような。

武器とカネで急接近するサウジアラビアとロシア
サウジアラビアがロシア経済フォーラムに4年振りの参加
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5079
2015年06月19日(Fri)
小泉悠 (財団法人未来工学研究所客員研究員)

本稿を書いている現在、ロシアのサンクトペテルブルグでは例年通り「サンクトペテルブルグ国際経済フォーラム(SPIEF)」が開催されている。世界のビジネス界代表者が集まり、各種のカンファレンス、会談、見本市などが行われる一大イベントだ。

 昨年はウクライナ危機やこれに伴う対露経済制裁などで西側企業の参加が落ち込んだものの、依然として石油メジャーなどはロシアを重要パートナーと見なしており、経営トップが相次いでサンクトペテルブルグを訪問。プーチン大統領との会談も行われた。

 しかも、米国と欧州では対露関係にかなりの温度差が見られる。たとえば6月18日付『ブルームバーグ』は、今回のフォーラムへの参加者リストを分類した上で、米国企業の参加がウクライナ危機以前と比べて大幅に減少し、ロシアへの投資意欲が減退しているのに対して、欧州企業は依然としてロシア市場への関与を維持しようとしていることを指摘している。

 もともと米露の貿易額がそう大きくないのに対して欧州は依然としてロシアにとって最大のパートナーであり、欧州側にとってもロシアは第三位の貿易相手国である。政治・安全保障上の関係が悪化してもそう簡単に関係を断絶できる関係ではない、ということが見て取れよう。

4年振りにサウジアラビアが参加 国防相も?

 その陰で、今年の経済フォーラムにはサウジアラビアからの代表団が参加したことが注目される。同国がロシア経済フォーラムに参加するのは4年振りだ。

 サウジアラビアが長らく同フォーラムに参加してこなかったのは、2011年以降のシリア内戦によるところが大きい。イラン及びシリアと対立関係にあるサウジアラビアは、シリア内戦後、米国によるシリアへの軍事介入を支持し、アサド政権を支えるロシアに対しても支持を撤回するよう度々働きかけてきた。

 ところが今回、サウジアラビアは大規模な経済協力代表団を送り込むとともに、軍の代表団をモスクワ郊外のクビンカで開催されている軍事技術フォーラム「アルミヤ2015」にも送り込んだ。

 さらに6月17日、ロシアの有力経済紙『コメルサント』は、今回のフォーラムに合わせて国防相を務めるムハンマド・ベン・サルマン王子が訪問し、プーチン大統領とも会談する予定であるというサウジアラビア関係筋の談話を掲載した。以下、その一部を抜粋して紹介しよう。

(引用)

 セルゲイ・ストローカン、イワン・サルフォノフ「根本的な意義を持つ訪問:サウジアラビアのムハンマド・ベン・サルマン王子がロシアとの関係を解凍するためにやって来る」『コメルサント』2015年6月17日

 サウジアラビア外交筋が本紙に明らかにしたところによると、サルマン国王の息子で国防大臣のムハンマド・ベン・サルマン王子がロシアを訪問する。サウジ政府内で第3位の同王子の訪問は、シリアに対する立場を巡る対立によって凍結状態にある両国関係を打破することを目的としたものだ。

 本紙の情報提供者が述べたところによると、サンクトペテルブルグでのフォーラムでは、ロシア連邦大統領ウラジミール・プーチンと王子との会談が準備されている。リヤドとワシントンが緊密な関係を持ち、サウジアラビアがロシアに対する制裁の鍵となる同盟国であることを考えれば、ムハンマド王子を長とするサウジアラビア代表団の訪問は、フォーラムにおけるセンセーションの一つである。

1080とはずがたり:2015/09/25(金) 08:37:22

 上記のサウジアラビア外交筋によると、サウジアラビア国防相のサンクトペテルブルグ訪問は木曜日に始まる。また、本紙の情報提供者は、サンクトペテルブルグ国際経済フォーラム(この枠内ではロシアとサウジアラビアの特別ビジネス・フォーラムも実施される)にはもう一人のサウジアラビア指導部高官であるアデル・アル・ジュベイル外相が参加する可能性もあるとした。クレムリン筋の高官は、サウジアラビアの代表者がフォーラムにおけるウラジミール・プーチンの演説に出席することになっていることを認めた。同人によると、その後、ムハンマド・ベン・サルマン王子はプーチン氏と個人的に会見することになっているという。

(中略)

サウジ王家はこの11年間でどれだけ若返ったか

 1月23日夜、サウジアラビアのアブドラ・イブン・アブドル・アジズ・アス・サウード国王が91歳で崩御した。OPEC最大の石油産出国であるこの王国の新たな長となったのは、79歳のサルマン・イブン・アブドル・アジズ・アス・サウード氏である。

 「王子のサンクトペテルブルグ訪問は特別の意義を持つ出来事だ。第一に、これは今年1月にサルマン新国王が即位してから初めて、リヤドの高官が行うロシア訪問である。第二に、これはシリア紛争を巡る双方の厳しい対立が生じて以降、4年に渡って断絶していたサウジアラビア政府代表団の初のロシア訪問である。これまでモスクワがダマスカスを支援し、これに反対するリヤドがバシャール・アサドの退位を働きかけてきた状況下では、両国は様々な側面でバリケードを築いていた。しかし今日、氷は溶けてきたようだ」???『イスラムの聖地における21世紀のサウジアラビア』の著者である中東学者コンスタンチン・ドゥダレフは本紙にこのように話した。

(中略)

世界最大の武器輸入国になったサウジアラビア

 HISジェーンズが行った調査によると、サウジアラビアは2014年にインドを抜いて世界最大の武器輸入国になった。

 ロシアとサウジアラビアのビジネス・フォーラムでは、安全保障、インフラ建設、電力、銀行間協力、観光、石油化学、石油業務に関する問題が話し合われる。また、サウジアラビア代表団の訪問においては、核の平和利用、宇宙開発、ロシアのGLONASS衛星航法システムの利用に関する政府間協定への調印が予定されている。このほか、両国の関係閣僚は、農業分野及び住宅建設・サービスに関する相互理解覚え書きにも調印する。

 象徴的なことに、ムハンマド・ベン・サルマン王子とその関係者は、今週ロシアを訪問するリヤドからの唯一の代表団というわけではない。サウジアラビア軍代表団は、クビンカで開催されている国際軍事技術フォーラム「アルミヤ2015」を訪れている。

 タス通信がサウジアラビア代表団関係者の談話として伝えたところによると、軍人達はロシアの作戦・戦術ミサイル・コンプレクス「イスカンデル-E」の購入について話し合う意向である。「ロスオボロンエクスポルト」(訳註:ロシアの国営武器輸出公社)は、この件について何もコメントしていない。

 しかし、幾つかの情報筋によると、サウジアラビアは事実上、このコンプレクスの見込み顧客リストに載っている。理屈の上では、この契約に調印することに対する障害は存在していない。「イスカンデル」コンプレクスは外国の発注者に対して輸出が許可された製品のリストに掲載されているためである。

(中略)

 本紙の情報源によると、リヤドへの「イスカンデル」供与に関する決断は近いうちに下されるであろうとのことだ。製造元である機械製作設計局(KBM)はロシア国防省の発注をこなしており(2020年までに120コンプレクスが配備される)、したがって外国からの発注を履行できるのは2016-2017年以降になる。「現在、サウジアラビアには真剣な意図があると理解している」と軍事技術当局(訳註:武器輸出行政を監督する軍技術協力庁を指す)の関係筋は本紙に語った。

(引用終わり)

1081とはずがたり:2015/09/25(金) 08:37:48
>>1079-1081
 以上のように、サウジアラビアは西側から経済制裁を受け、投資先としての信頼度が低下しているロシアに経済協力を梃子として急接近しようとしている。さらにサウジアラビアがもう一つの梃子としようとしているのがロシア製武器の輸入だ。

 サウジアラビアがロシア製兵器を購入するという話はこれが最初ではない。たとえば2008年には、サウジアラビアは、T-90戦車、BMP-3歩兵戦闘車、ブーク-M2防空システム、ヘリコプターなどをロシアから大量に輸入する意向を見せていた。これは当時、イランの核開発問題を巡ってロシアにイラン支援を手控えさせる「餌」であったと考えられる。

 さらに2013年には、サウジアラビア情報庁長官のバンダル王子がモスクワを訪問し、100億ドルもの武器購入を持ちかけたとの情報が報じられている。これは当時のロシアの年間武器輸出総額にも相当する莫大な金額だ。当時、間近に迫っていたと見られるシリア空爆を巡り、ここでもロシアがシリア支援から手を引かせる意図があったと言われる。

 ただ、これらの武器輸出話は結果的にどれも実現しなかった。ロシアにしてみれば、イランやシリアは中東におけるロシアの影響力を確保するための重要前哨拠点であり、武器輸出の利益程度で見捨てられる相手ではなかったためである。一方、サウジアラビアにしてみても、ロシアの武器やロシアとの協力関係そのものを欲しているわけではなく、あくまでも同国の対中東戦略としてロシアの立場を自国に都合の良いように変化させることが主眼であった。

では今回、サウジアラビアが武器輸出を含む大掛かりな経済協力でロシアに接近した背景は何だろうか。第一に考えられるのは、イランの核開発に関する枠組み合意が今年3月に成立したことであろう。これによって「悪の枢軸」であったイランが、西側との関係正常化を果たす可能性が出て来てしまった。

 第二に、シリア情勢が挙げられる。サウジアラビアはシリア攻撃がロシアの仲介で空振りに終わった後の2013年11月、内定していた国連安全保障理事会の非常任理事国入りを辞退するという前代未聞の行動によって、攻撃を見送った米国に強烈な不満を表明した。さらに近年では、「イスラム国(IS)」の台頭によってアサド政権の退陣論が下火になってしまったこともサウジアラビアの不満の種だ。

サウジアラビアの対露接近は成功するか?

 このようにしてみると、サウジアラビアの対露接近の基本的な構図は変化していない。イランとシリアという宿敵に対するロシアの支援と煮え切らない西側(特に米国)への不満がその根底にあるということになる。こうした中でサウジアラビアが米国のロシア包囲網を抜けるかのようなそぶりを見せるとともに、ロシアの歓心を買うことでシリア・イラン情勢を有利に導きたいというのが思惑であろう。

 ロシアとしても、「西側の包囲網などは幻想だ」という従来の立場を強化するとともに、関係強化によって原油価格の下落という状況を打破することを狙っていると見られる。

 ただし、前述のようにロシアはイランやシリアに戦略的利害を有しており、サウジアラビアとは根本的な隔たりを抱えている。ただし、一時期は劣勢と見られたISが再び勢力を盛り返し、シリアのアサド政権にロシアが見切りをつけるならば話は別である。

 ムハンマド王子は本当にロシアを訪問するのか、そしてそこでいかなる合意が成立するのかは、今後の中東秩序を巡る一つの試金石とも考えられよう。

※追記

本稿の脱稿後、ムハンマド王子はロシアを訪問した。

1082チバQ:2015/09/26(土) 08:30:54
http://www.sankei.com/world/news/150924/wor1509240056-n1.html
2015.9.24 22:52

メッカで繰り返される巡礼事故 急ぐ群衆、無秩序に サウジ国王にとって「大きな痛手」

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24日、サウジアラビア西部メッカ近郊で起きた事故の現場に集まった救急隊員や巡礼者たち(AP)
 イスラム教最大の聖地、サウジアラビア西部メッカへの大巡礼で、またも大勢が犠牲となる圧死事故が起きた。交通機関が未発達で大巡礼が苦難の旅だった時代、巡礼者は多くても数万人だったという。その頃と同じ空間に航空機を利用して数百万人が殺到。先を急ぐ群衆は時に無秩序に陥り、事故を誘発する。

 現場となった「ミナの谷」では2000年代に3度も同様の事故が起きた。巡礼最後の儀式を行おうと、大勢が一斉に集中するためだ。06年に360人以上が死亡した事故では、数十万人が長さ数百メートルの橋に集中。その多くが路上に手荷物を放置したため、つまずいて転倒する人が続出して混乱が拡大した。

 当局は事故防止に力を注ぎ、巡礼経路の拡張や、群衆管理に資金を投入してきた。それでも事故が繰り返されたことは、「二大聖地(メッカとメディナ)の守護者」との尊称を持つサウジのサルマン国王にとって大きな痛手だ。(共同)

1083とはずがたり:2015/09/28(月) 07:50:55

仏軍がシリア初空爆=「イスラム国」訓練施設狙う
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E4%BB%8F%E8%BB%8D%E3%81%8C%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%88%9D%E7%A9%BA%E7%88%86%EF%BC%9D%E3%80%8C%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%9B%BD%E3%80%8D%E8%A8%93%E7%B7%B4%E6%96%BD%E8%A8%AD%E7%8B%99%E3%81%86/ar-AAePXKH
時事通信 9 時間前

 【パリ時事】フランス大統領府は27日、仏空軍がシリアで空爆を行ったと発表した。訪米中のオランド大統領は、空爆ではシリア東部にあるイスラム過激派組織「イスラム国」の訓練施設を狙ったと明らかにした上で「目的は達成した」と述べた。仏軍はイラクで既に空爆を実施しているが、シリアでは初めて。

 オランド大統領は、軍用機6機が空爆に参加し、民間人への被害はなかったと説明。「必要に応じてさらなる攻撃を実施する」とも語った。大統領府は、声明で「『イスラム国』が突き付けるテロの脅威と戦うとフランスは固く誓った。フランスの安全保障が危機にさらされれば、常に戦う」と宣言している。

 仏政府内では従来「シリアのアサド政権と戦う『イスラム国』を攻撃すれば、結果的にアサド政権を利する」として、シリア空爆に慎重な姿勢が強かった。しかし、同組織支配地から逃れたシリア難民が欧州に殺到する事態を受けて、方針を転換。オランド大統領は9月に入って、シリア空爆に踏み切る考えを表明していた。

1084とはずがたり:2015/09/28(月) 08:07:13
今回はバーターが成立したと云う事か。アサドは気に喰わないけどISの方が酷いからなぁ。。

シリア:6カ月間の部分停戦で合意 政権側と反体制派
毎日新聞 2015年09月26日 20時20分
http://mainichi.jp/select/news/20150927k0000m030056000c.html

 【カイロ秋山信一】内戦が続くシリアで、アサド政権側と反体制派が西部ザバダニなど3カ所で6カ月間の局地的な停戦に入ることで合意した。政権側に加勢するレバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラの指導者ナスララ師が、25日に明らかにした。ザバダニなどの停戦を巡っては、アサド政権の後ろ盾であるイランがシリア反体制派との直接交渉に乗り出しており、停滞するシリアの包括的和平協議に一石を投じる動きとして注目されていた。

 ヒズボラ系のメディアによると、一時停戦はザバダニと北西部イドリブ県の二つの村が対象。政権側が攻勢を強めるザバダニから反体制派戦闘員の退避を認める一方、反体制派は包囲するイドリブ県の村からシーア派住民の避難を容認する。ロイター通信によると、双方は、アサド政権が拘束する反体制派メンバー約500人の釈放でも合意した。

1085チバQ:2015/09/29(火) 00:02:19
http://www.sankei.com/world/news/150924/wor1509240054-n1.html
2015.9.24 22:49

プーチン政権、イラン、シリアの「大連合」の形成呼びかけ アサド政権救済しつつ「善玉」演出

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 【モスクワ=遠藤良介】ロシアのプーチン政権は、米国の主導するイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対するシリアでの空爆が「非効率的だ」と批判し、自らの支援する同国アサド政権やイランなどを加えた「大連合」の形成を訴えている。プーチン露大統領が近く、国連総会の演説で構想を説明する見通しで、ロシア自身が本格派兵に踏み切るとの観測もある。ロシアは、弱体化したアサド政権を救援しつつ、対イスラム国の協調をまとめる「善玉」を演じて国際的孤立を脱却する思惑だ。

 欧米や中東のメディアによると、ロシアは9月、戦車や戦闘機、高射ミサイル砲複合体を兵員とともにシリアへ送り込んだとみられている。シリア北西部ラタキアと近郊で、民間空港の修復やシリア空軍基地の滑走路拡張も進めている。

 アサド政権はシリアの4分の1程度しか掌握しておらず、ロシアは軍事的テコ入れで劣勢を挽回させたい考えだ。ロシアが関与を深めることで、米国など有志連合やシリア反体制派が、アサド政権側を攻撃するのを困難にする意図もある。

 プーチン大統領は「シリア政府軍の積極的な参加なくしてテロリストは排撃できない」とし、「テロとの戦いに現実的に貢献できる全ての勢力」が結集するべきだと発言してきた。米主導の有志連合に、シリアやイラクの政府軍、イラン、レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラなどを加える構想とみられる。

 ロシアは、シーア派大国イランや同派を基盤とするアサド政権との関係を中東政策の基軸としており、アサド政権の倒壊を避けようと躍起だ。プーチン政権は同時に、対イスラム国を旗印とする仲介外交をまとめ、ウクライナ危機で発動された対露制裁の緩和といった見返りを狙っている。

 ただ、米国や有志連合のスンニ派諸国は、アサド政権こそがシリア内戦の原因だと考えており、ロシアとの隔たりはなお大きい。ロシアがアサド政権側で独自参戦する可能性も指摘されているが、その場合はスンニ派諸国との関係が決定的に悪化する恐れがある。

1086チバQ:2015/09/29(火) 00:02:42
450 :チバQ :2015/09/28(月) 23:58:24
http://www.sankei.com/world/news/150928/wor1509280064-n1.html
2015.9.28 22:39

露のアサド政権支援の狙いは…外相会談で米が探り イラン、イラクとの「大連合」を警戒

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27日、米ニューヨークで会談するケリー米国務長官(左)とロシアのラブロフ外相(タス=共同)
 【ワシントン=加納宏幸】ケリー米国務長官とロシアのラブロフ外相は27日、国連総会で滞在中のニューヨークで会談し、シリアやウクライナの情勢を協議した。米側はシリアのアサド政権を支援するロシアの動きを警戒。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」掃討作戦のためロシアがシリア、イラン、イラクと情報共有する計画の意図をただすとともに、一致点を探ったもようだ。

 ケリー氏にとり外相会談は、28日に予定されるオバマ米大統領とロシアのプーチン大統領の首脳会談を前にシリアへの軍事支援を強めるロシア側の意図を探る狙いがある。アサド政権の退陣を目指す米政府は、ロシアが軍事支援で同政権を温存させ、中東での影響力強化のためイラン、イラクを含めた「大連合」を形成することを警戒している。

 会談に先立ちラブロフ氏とともに記者団の取材に応じたケリー氏は、情報共有計画に関し「まだ調整はできていない。前に進めるやり方に懸念がある」と不快感を表明した。

 米国務省高官によると、会談では、シリア内戦を終結させるだけでなく政権移行の可能性を協議した。

 ただ、情報共有計画に関しては「シリアやイラクにおけるロシアの意図を理解する初期段階にある」(同高官)とし、米露首脳会談で踏み込んだ議論が行われる見通しだ。オバマ氏はプーチン氏にアサド政権の危険性を訴え、同政権支援を通じた「大連合」を牽制(けんせい)するとみられる。

 また、ケリー氏は外相会談で、ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力が今秋、一方的に独自選挙の実施を計画している問題に関し、和平合意に違反するとして懸念を表明した。露側にウクライナ東部の停戦継続や、重火器を早急に撤去することも求めた。

1087とはずがたり:2015/09/29(火) 17:23:01
イラン人犠牲者226人に=大統領がサウジ批判―メッカ圧死事故
時事通信社 2015年9月29日 06時07分 (2015年9月29日 17時08分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20150929/Jiji_20150929X423.html

 【カイロ時事】国営イラン通信は28日、サウジアラビアのイスラム教聖地メッカ近郊で24日に起きた巡礼者圧死事故で、イラン人の死者が226人に達したと報じた。全体ではこれまでに、少なくとも20カ国以上の769人が命を落としたとされるが、イラン人が突出して多い。
 イラン国民の間では、事故を防げなかったサウジに対する反感が高まっている。ロウハニ大統領は28日の国連総会での演説で、サウジは「無能だ」と厳しく批判した。

1088とはずがたり:2015/09/29(火) 19:12:18
イラン人犠牲者226人に=大統領がサウジ批判―メッカ圧死事故
時事通信社 2015年9月29日 06時07分 (2015年9月29日 17時08分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20150929/Jiji_20150929X423.html

 【カイロ時事】国営イラン通信は28日、サウジアラビアのイスラム教聖地メッカ近郊で24日に起きた巡礼者圧死事故で、イラン人の死者が226人に達したと報じた。全体ではこれまでに、少なくとも20カ国以上の769人が命を落としたとされるが、イラン人が突出して多い。
 イラン国民の間では、事故を防げなかったサウジに対する反感が高まっている。ロウハニ大統領は28日の国連総会での演説で、サウジは「無能だ」と厳しく批判した。

1089とはずがたり:2015/09/30(水) 00:36:52
制裁下でもウクライナに侵掠続けてシリアでも軍事行動開始とは腐っても大国のロシア,結構カネあるな。。

ロシア大統領、シリア空爆を検討と表明 「国際法の規範内で」
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E3%80%81%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E7%A9%BA%E7%88%86%E3%82%92%E6%A4%9C%E8%A8%8E%E3%81%A8%E8%A1%A8%E6%98%8E-%E3%80%8C%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E6%B3%95%E3%81%AE%E8%A6%8F%E7%AF%84%E5%86%85%E3%81%A7%E3%80%8D/ar-AAeTC7f#page=2
AFPBB News 14 時間前

【AFP=時事】(一部更新)ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は28日、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」との戦闘を続けるシリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権を支援するため、同国での空爆の実施を検討していることを明らかにした。

 プーチン大統領は米ニューヨーク(New York)の国連本部で記者団に対し、「現在、検討しているところだ。われわれは、いかなる可能性も除外しない。だが、実際に行動を起こすのであれば、国際的な法律の規範を完全に尊重する形でしか行わない」と述べた。

 プーチン大統領は、この「規範」に従った空爆を行うためには、当事国の政府の要請、または国連安保理(UN Security Council)決議での承認が必要と指摘した。米国主導の有志連合がシリアで実施している空爆は、この「規範」を満たしていないことになる。

 一方でプーチン大統領は、シリアに地上部隊を投入する可能性については否定した。

【翻訳編集】AFPBB News

1090とはずがたり:2015/10/01(木) 19:51:13
ロシアはクリミア併合とウクライナ東部進駐する自国とシリアに対するアメリカの"内政干渉"を等置することでどっちもどっち論に引きずり込もうとしている様に見える。更にはシリア難民はEUを解体の瀬戸際に追い込んでいる(というかシェンゲン協定の部分的無効化で既に一部変質させている)しISの残虐性以外も事態は結構深刻である。

2015年 10月 1日 13:24
ロシアがシリア空爆開始、米国務長官「危険な行為」
http://jp.reuters.com/article/2015/10/01/mideast-crisis-russia-syria-us-idJPKCN0RU2ZE20151001

[モスクワ/ワシントン 30日 ロイター] - ロシアは30日、シリアで過激派組織「イスラム国」に対する空爆作戦を開始した。ロシアの中東地域での軍事介入としては過去数十年で最大規模となる。一方、シリアの反体制派組織は、空爆で民間人36人が犠牲になったとしている。

ロシアのメディアによると、同国国防省は、イスラム国の拠点8カ所を空爆したと明らかにした。山岳地帯の司令拠点などが空爆されたという。

米国務省は、イラクの首都バグダッドのロシア外交官が空爆開始予定の1時間前に米国に空爆計画を通知し、米機がシリア空域を避けるべきだと伝えたと明らかにした。米当局者によると、ケリー米国務長官はロシアのラブロフ外相に対し、ロシアによる空爆は危険な行為だとの考えを電話で伝えた。

米ホワイトハウスのアーネスト報道官は、ロシアがシリアのアサド大統領への支援を「強めている」との見解を示した。

カーター米国防長官は、ロシアの空爆場所にイスラム国の拠点がなかったとみられると述べた。また、空域での衝突を避けるため「可能な限り早く」ロシア軍当局者と協議するよう米軍当局に指示した。

北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は訪問先の米国で、欧米の戦闘機との偶発的衝突を避けるための適切な対応がロシア側からなかったとして懸念を示した。

1091名無しさん:2015/10/04(日) 10:21:38
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&amp;k=2015100400025&amp;j4
「イスラム国」が犯行声明=バングラの邦人殺害

 【ダッカAFP=時事】バングラデシュ北西部ランプル地区で3日、日本人男性のホシ・クニオさんが武装集団に銃撃され死亡した事件で、過激派組織「イスラム国」がツイッター上に犯行声明を出した。米テロ組織監視団体SITEが明らかにした。
 バングラデシュでは9月28日にもイタリア人が射殺されており、同組織が犯行を名乗り出た。カマル計画相は相次ぐ外国人殺害について、事態を深刻に受け止めるとともに、「無実の人々を殺害し、国内に不安定さを生み出すのが狙いだ」と非難した。(2015/10/04-06:47)

1092とはずがたり:2015/10/04(日) 12:27:58

ロシアのシリア空爆、対象は全ての反体制派 専門家ら指摘
2015年10月02日 14:37 発信地:ベイルート/レバノン
http://www.afpbb.com/articles/-/3062004?ctm_campaign=latest_pickup

http://tohazugatali.we b.fc2.com/int_poli/img_e17c4b0d0d585524e5dd778f3d2cf6a0187117.jpg
ロシアのシリア空爆、対象は全ての反体制派 専門家ら指摘 写真拡大 ×シリア領内でロシア軍が行った空爆や、各勢力が支配する地域を示した図。(c)AFP

【10月2日 AFP】ロシアがシリアで開始した空爆について、専門家らは、最も大きな被害を受けたのは同国政府とイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」の両者に対抗する反体制派勢力であり、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領をあらゆる敵から守るというロシア政府の決意を示しているとの見解を示している。

 また、ロシア政府の攻撃目標からは、アサド大統領を救うため、それが過激派であろうとなかろうと、全ての反体制派集団を攻撃する意図が読み取れると、専門家や監視団体は指摘している。

「ロシアがシリアに介入したのは、ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)だけでなく、テロリストとみなす全ての集団を攻撃するためであり、これには湾岸君主国とトルコが支持する組織も含まれる」と、シリア専門家のファブリス・バランシュ(Fabrice Balanche)氏は説明する。

 ワシントン近東政策研究所(Washington Institute for Near East Policy)に寄稿した分析記事の中で同氏は「ロシアの空爆の第1波は、アサド政権のアラウィ(Alawite)派中核地域を脅かしている反体制派の地域に集中していたとみられる。これは、ロシアが対テロリスト闘争よりもシリア内戦での主導権の獲得に重点を置いていることを示している」と指摘している。アラウィ派とは、アサド一族が属するシーア派(Shiite)の一派。

 ロシア軍がここ2日間で実施した空爆の標的は、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の武装組織「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」や、強力なイスラム系反体制武装組織「アフラル・シャーム(Ahrar al-Sham)」、そしてより小規模の穏健派勢力が掌握している地域だった。これら穏健派勢力には、米国やアラブ諸国から直接支援を受けているものも含まれる。

 空爆は北西部のイドリブ(Idlib)県、沿岸部のラタキア(Latakia)県、中部のホムス(Homs)県とハマ(Hama)県で実施されたが、これら地域はいずれもISの活動地域とはされていない。

1093とはずがたり:2015/10/04(日) 18:24:40
英仏露がシリア国内を空爆する事態になっている。。

2015年 09月 8日 16:52
英がシリア初空爆、英国人戦闘員2人殺害 仏も攻撃開始へ
http://jp.reuters.com/article/2015/09/08/mideast-uk-fr-syria-idJPKCN0R804O20150908?rpc=188

[ロンドン/パリ 7日 ロイター] - 英国のキャメロン首相は7日、英空軍が8月にシリアで初めて無人機爆撃を行い、過激派組織「イスラム国」に参加する英国人戦闘員2人を殺害したと明らかにした。

英議会はシリアでの軍事攻撃を承認していないが、今回の空爆についてキャメロン首相は「自衛行為」と説明した。

英空軍はここ数カ月にわたり、隣国イラクの「イスラム国」に対し空爆を繰り返しているが、シリアでは無人機による情報収集活動しか行っていなかった。

一方、フランスのオランド大統領も7日の会見で、シリアの「イスラム国」に対する空爆を開始する考えを表明。「シリアからフランスをはじめとする複数の国に対する攻撃が計画されている証拠がある」などと述べた。

1094チバQ:2015/10/04(日) 19:28:04
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151004/k10010258101000.html
UAEで議会選挙 民主化には程遠く
10月4日 8時13分

UAEで議会選挙 民主化には程遠く
中東のUAE=アラブ首長国連邦で、議会に当たる連邦国民評議会の選挙が行われましたが、有権者は国民全体の4分の1以下にとどまるなど、依然として民主化には程遠い状況となっています。
アブダビやドバイなど絶対君主制を敷く7つの首長国で構成されるUAEでは、3日、議会に当たる連邦国民評議会の選挙が行われました。評議会は、国内問題の調査や検討などを行う諮問機関で、2006年に初めて行われて以来3回目となる今回の選挙では、40議席のうち、投票で選ばれる20議席を巡って、330人が立候補しました。
UAE政府は、国民に対し、民主化の一環だとして、投票への積極的な参加を呼びかけましたが、有権者は、それぞれの首長国によって選任されることになっており、今回は合わせて22万人余りと、4年前の前回よりおよそ9万人増えたものの、国民全体の4分の1以下にとどまりました。
UAEは、原油価格の下落による影響や、イエメン情勢への対応など国内外の課題を抱えていますが、立法権のない評議会は政府が決めた政策に変更を加えることが難しく、依然として民主化には程遠い状況となっています。

1095名無しさん:2015/10/04(日) 23:02:11
>>1091

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151004-00000008-reut-asia
バングラデシュ邦人射殺「イスラム国」が声明、さらなる攻撃も予告
ロイター 10月4日(日)12時34分配信

[ダッカ 3日 ロイター] - 過激派組織「イスラム国」は3日、バングラデシュ北部ランプルで日本人男性が射殺された事件で、犯行声明を発表し、さらなる攻撃を予告した。

警察は、60代の日本人男性ホシ・クニオさんが殺害された事件に関与した疑いで4人を拘束したと明らかにした。同国では先月29日にもイタリア出身の男性がバイクに乗った男らに射殺され、「イスラム国」が犯行声明を発表していた。

バングラデシュの内相は、3日の犯行声明発表前にロイターに対し、ホシさんの殺害について「覆面をしてバイクに乗った男3人による犯行で、拳銃が使われた」と述べ、イタリア人男性の射殺と動機が同じだった可能性があるとの見方を示した。

1096チバQ:2015/10/05(月) 01:22:25
http://www.sankei.com/world/news/151004/wor1510040038-n1.html
2015.10.4 20:42

アフガンの「国境なき医師団」“誤爆”で治安部隊の能力不足露呈

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炎上する緊急医療援助団体「国境なき医師団」の病院=3日、アフガニスタン北部クンドゥズ(同医師団提供・AP=共同)
 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタン北部クンドゥズで、国際医療支援団体「国境なき医師団」(MSF)が活動していた施設が米軍に誤爆された可能性がある事件で、MSFは4日までに死者が19人、負傷者が37人に上ったと明らかにした。事件は撤収計画を進める米軍と、治安維持能力の不足が指摘されるアフガン治安部隊の課題を改めて浮き彫りにした。

 MSFは、「すべての指標が、空爆は(米軍主導の)国際部隊によって行われたことを示している」と非難し、クンドゥズからの撤収を決めた。アフガン大統領府は3日、駐留米軍司令官がガニ大統領に謝罪したと発表したが、その後、謝罪ではなく「弔意の表明」だったと訂正した。

 アフガンでは昨年末、米軍主導の北大西洋条約機構(NATO)が戦闘任務を終えた。今年からアフガン治安部隊への「確固たる支援」任務に移行したが、治安部隊はイスラム原理主義勢力タリバンに一時、クンドゥズの制圧を許した。

 タリバンはカブールでもテロ攻撃を強めており、米軍は今回、タリバンを押し返すためクンドゥズへの連続空爆を余儀なくされた。

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」も活動を拡大しようとする中、米国は今年3月、ガニ大統領の求めに応じてアフガンからの撤収ペースを遅らせることを決めたものの、ガニ政権はクンドゥズをタリバンの攻勢で失いかける失態を受け、タリバン掃討での米軍依存をさらに高める可能性がある。

 カブール大のコヒスタニ教授は産経新聞の電話取材に、誤爆の原因は「誤情報か、アフガン治安部隊と米軍の調整ミスだろう」と推測し、「アフガン側の問題は強力な空軍力がないことだ」と指摘している。

1097チバQ:2015/10/05(月) 01:36:25
http://www.afpbb.com/articles/-/3061971
ハッジ圧死事故、いまだ数百人の安否不明 死者990人超の恐れも
2015年10月02日 10:33 発信地:ドバイ/アラブ首長国連邦
【10月2日 AFP】サウジアラビア西部にあるイスラム教の聖地メッカ(Mecca)近郊で、大巡礼「ハッジ(Hajj)」の最中に発生した圧死事故は、発生から1週間が経過した現在も600人以上の安否が不明となったままだ。また、犠牲者の各出身国が発表した死者数を集計すると、サウジアラビアが発表した総数をはるかに上回っている。

 メッカの近郊ミナ(Mina)で9月24日、悪魔に投石する儀式を行っていた巡礼者らが犠牲になったこの事故について、サウジアラビアは、死者769人、負傷者934人と発表。しかし行方不明者数と、自国民の中に犠牲者がいたかどうかについては言及していない。

 死者の出身国は23か国に上り、各国の犠牲者数(大半が公式発表)を集計すると、死者は990人を超える。さらに、600人以上の安否が不明とされている。

 なぜこのようなずれがあるかは明らかになっていない。サウジアラビア保健省にコメントを求めたものの、今のところ回答は得られていない。

 中でも多くの犠牲者を出したのはイランで、9月30日の時点では死者239人と伝えられていたが、翌10月1日になってその数は464人と、ほぼ2倍に増加。イランはこの事故の責任はサウジアラビアにあるとして謝罪を要求するとともに、同国が遺体を帰国させる努力を阻害していると非難している。

■各国の死者・不明者の数

 各国の当局やメディアが伝えた死者と行方不明者は以下の通り。死者数は合計995人、不明者は計636人となっている。

・イラン:死者464人
・エジプト:死者124人、不明者72人
・ナイジェリア:死者64人、不明者244人
・マリ:死者60人
・インドネシア:死者59人、不明者74人
・インド:死者51人、不明者63人
・パキスタン:死者46人、不明者40人以上
・ニジェール:死者22人
・カメルーン:死者20人
・コートジボワール:死者14人、不明者77人
・チャド:死者11人
・アルジェリア:死者11人
・セネガル:死者10人
・モロッコ:死者10人、不明者29人
・ソマリア:死者8人(メディア報道より)
・ガーナ:死者5人、不明者21人
・リビア:死者4人、不明者16人
・タンザニア:死者4人
・ケニア:死者3人
・チュニジア:死者2人
・ブルキナファソ:死者1人
・ブルンジ:死者1人
・オランダ:死者1人
・ベニン:死者が出たものの詳細な数は不明

(c)AFP

1098とはずがたり:2015/10/05(月) 20:54:17
第n次露土戦争だ。因縁のクリミアの主権はトルコにあると主張しようw

トルコ、領空侵犯の露戦闘機を迎撃 所属不明機の「嫌がらせ」も
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%80%81%E9%A0%98%E7%A9%BA%E4%BE%B5%E7%8A%AF%E3%81%AE%E9%9C%B2%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F%E3%82%92%E8%BF%8E%E6%92%83-%E6%89%80%E5%B1%9E%E4%B8%8D%E6%98%8E%E6%A9%9F%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%AB%8C%E3%81%8C%E3%82%89%E3%81%9B%E3%80%8D%E3%82%82/ar-AAf7gdQ#page=2
AFPBB News 21 分前

【AFP=時事】(一部更新)トルコ外務省は5日声明を発表し、ロシアの戦闘機1機が3日、シリア国境付近のトルコ領空を侵犯し、トルコ空軍のF16戦闘機が迎撃してロシア機をトルコ領空外に引き返させていたことを明らかにした。

 トルコ外務省の声明によると、トルコ政府はこの件でトルコ駐在のロシア大使を呼び「強く抗議」して再発防止を申し入れ、仮に同様の事態が再発し「望ましくない事態」が発生すればその責任はロシアにあると伝えた。

 トルコ外務省によると、ロシア機は3日午後0時8分(日本時間同6時8分)、トルコ南部ハタイ(Hatay)県ヤイラダギ(Yayladagi)の南の領空を侵犯した。付近をパトロール中だったトルコ空軍のF16戦闘機2機が迎撃し、ロシア機はトルコ領空を出てシリア領空に入ったという。

■領空侵犯の翌日にはミグ29が「嫌がらせ」

 またトルコ軍は5日、領空侵犯があった翌日の4日に所属不明のミグ29(MiG-29)戦闘機1機がトルコ空軍のF16戦闘機2機に計5分40秒にわたって「嫌がらせ」を行ったと発表した。

 トルコ軍機がロシア軍機を迎撃したことを受けてトルコのアフメト・ダウトオール(Ahmet Davutoglu)首相は5日、同国のテレビ局ハベルトルコ(Haber Turk)で「トルコ軍に与えられている命令は明確だ。たとえ空を飛ぶ鳥だったとしても(領空侵犯すれば)迎撃される」と述べ、何者によるものであれ領空侵犯があればトルコ軍は交戦規則に従って対処すると警告した。

【翻訳編集】AFPBB News

1099名無しさん:2015/10/06(火) 23:28:40
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151006/k10010260311000.html
日本の議員団がイラク訪問
10月6日 7時29分

過激派組織IS=イスラミックステートの台頭など混乱が続くイラクを日本の議員団が訪れ、イラク国内で避難生活を送る人たちに対して、人道支援を拡充する方針を伝えました。
ことし2月に発足した超党派の日本イラク友好議員連盟のメンバーは、5日、イラクの首都バグダッドを訪れ、ジャファリ外相などと会談しました。
会長を務める自民党の小池百合子議員は、安倍総理大臣が国連総会でシリアとイラクの難民などへの支援を増やすと表明したことを受けて、ISによって住む場所を追われたイラク国内の避難民に対し、人道支援を拡充する方針を伝えました。
これに対し、ジャファリ外相は、こうした人道支援に加え日本の支援でイラク警察が今月から隣国ヨルダンで爆発物処理の研修を受け始めたことに謝意を示しました。
会談のあと、小池議員は「1日も早くこの地域が安定するように、お互い力を尽くしていこうと伝えた」と話していました。
イラクでは、政府や議会内での宗派対立が、ISに対する作戦を進めるうえで障害になっているため、日本政府は来月、イラクの主要な政治勢力の議員たちを日本に招き、宗派間の和解や政治の安定に向けた対話を促すことにしています。

1100チバQ:2015/10/07(水) 22:55:53
http://www.sankei.com/world/news/151007/wor1510070055-n1.html
2015.10.7 22:18

イラン最高指導者、米国との対話は「禁止」 対米改善求める世論と逆行






会談を終え、イランのロウハニ大統領(右)と握手する安倍首相=27日、ニューヨーク(代表撮影・共同)
 イランの最高指導者ハメネイ師は7日、革命防衛隊の幹部を前にした演説で「米国と対話することに利益はなく、禁じられている」と述べ、対米関係を改善させる可能性を明確に否定した。同師の事務所が明らかにした。

 イラン核問題で欧米などと最終合意したことで、長く敵対してきた米国との対話に国民の期待が高まる中、対話外交を掲げるロウハニ政権が対米関係の改善に踏み切るのを禁じた形だ。

 ハメネイ師は、対話を行えば米国による文化、経済、安全保障面での影響がイランに広がるとして警戒感を表明。核協議の中でも米国がイランの国益を害する試みを行ったと非難した。

 イランのザリフ外相は先月28日、国連総会が開かれたニューヨークでオバマ米大統領と握手。国内では保守強硬派が猛反発する一方、リベラル層の支持が高まっている。ハメネイ師は握手について直接言及せず、演説は対米関係の一定の改善を求める世論に逆行する形となった。(テヘラン 共同)

1101とはずがたり:2015/10/08(木) 11:56:56

カスピ海からミサイル発射=シリア攻撃、一気に拡大―ロシア
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-151007X935.html
10月07日 22:33時事通信

ロシアのショイグ国防相は7日、ロシア海軍がカスピ海から巡航ミサイル26発を発射し、シリア領内の過激派組織「イスラム国」の11拠点を攻撃したと明らかにした。写真はショイグ氏から報告を受けるプーチン大統領【EPA=時事】

 【モスクワ時事】ロシアのショイグ国防相は7日、ロシア海軍の4隻が同日朝にカスピ海から巡航ミサイル26発を発射し、シリア領内の過激派組織「イスラム国」の11拠点を攻撃したと明らかにした。南部ソチで、プーチン大統領に報告する様子を国営テレビが伝えた。

 これまでの空爆作戦から軍事行動を一気に拡大させた。

 ロシアは9月30日、同組織と戦うアサド政権を支援する名目で、シリア西部ラタキアの空港を拠点に空爆を開始。プーチン大統領は「地上作戦は行わない」と説明しているが、海軍も参戦させたことで、ロシアの「対テロ」作戦は新たな段階に入った。

 ショイグ国防相は、ミサイルは約1500キロ離れたカスピ海上から発射され、同組織の拠点を完全に破壊したと説明。「民間人の死傷者はいない」と主張した。プーチン大統領は「軍事産業と部隊の優秀さを示した」と評価した。ミサイルは、シリア作戦で協力するイラン、イラク上空を通過した。

1102とはずがたり:2015/10/08(木) 15:41:51
ロシアのシリア空爆、「9割以上は穏健派が対象」 米政府
AFPBB News 8 時間前
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E7%A9%BA%E7%88%86%E3%80%81%E3%80%8C9%E5%89%B2%E4%BB%A5%E4%B8%8A%E3%81%AF%E7%A9%8F%E5%81%A5%E6%B4%BE%E3%81%8C%E5%AF%BE%E8%B1%A1%E3%80%8D-%E7%B1%B3%E6%94%BF%E5%BA%9C/ar-AAfdiZn#page=2

【AFP=時事】米国務省は7日、ロシア軍がシリア領内でこれまでに行った空爆などの軍事攻撃の「90%以上」が、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」や国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の過激派組織ではなく、穏健派の反体制派を対象としていたと発表した。

 国務省のジョン・カービー(John Kirby)報道官は「われわれが見てきた攻撃の90%以上は、ISIL(ISの別称)やアルカイダ系テロリストに対するものではなかった」と述べ、「攻撃対象は主に、シリアのより良い未来を願い、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の政権維持を望まない反体制派組織だった」と語った。

 内戦が続くシリアで露軍が行う空爆の影響について、米当局が具体的数字を挙げたのは初めて。ロシア政府は、シリアで行う空爆の対象はISなどの「テロ集団」だと主張している。一方、穏健な反体制派を支援する米政府は、ロシアの行動は火に油を注ぐものでしかなく、アサド政権を利するものだと主張し続けている。

【翻訳編集】AFPBB News

1105とはずがたり:2015/10/08(木) 20:04:13
アラブはサウジ@スンニ派vsイラン@シーア派の2大勢力に収斂されてきてるからこの2派の勢力圏争いを確定させれば紛争は終熄,少なくとも収束するんちゃうの?

印度とパキスタンの争うカシミールみたいになる可能性があるけど住民の多数派に応じてスンニ派とシーア派の勢力圏分けるしかないんちゃうか。

1106名無しさん:2015/10/09(金) 00:37:12
ヨーロッパ列強の帝国支配に帰結する難民問題を、
イスラームとヨーロッパのはざまで受け止め続けるトルコ。。。

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&amp;k=2015100800432
トルコ大統領、難民「知らんぷり」と欧州批判=早大、名誉博士号授与

 トルコのエルドアン大統領は8日、東京都内の早稲田大で講演し、地中海などを通じて欧州に殺到する難民問題について、「(欧州は)あまり門戸を開いていない。地中海で誰が死んでも知らんぷりを決め込んでいる」と述べ、欧州の対策が不十分だと批判した。
 大統領は、シリアとイラク両国からの難民をトルコが220万人受け入れ、78億ドル(約9350億円)の難民対策を実施したと説明。その上で「世界はこの半分しか難民対策に(費用を)掛けていない」と指摘し、世界全体で取り組むべき問題だと訴えた。ロシアが開始したシリア空爆には言及しなかった。
 日本との経済連携協定(EPA)交渉に関しては「一刻も早く終え、まとまることを望んでいる」と期待した。
 早大はこの日、大統領に名誉博士学位を授与。日本とトルコの関係強化やトルコの国際的地位向上に対する大統領の功績を評価した。 (時事)(2015/10/08-12:25)

1107チバQ:2015/10/10(土) 22:32:04
http://mainichi.jp/select/news/20151011k0000m040049000c.html
トルコ:首都アンカラで爆発 テロ断定、86人死亡
毎日新聞 2015年10月10日 21時07分(最終更新 10月10日 21時55分)

 【エルサレム支局】トルコの首都アンカラで10日午前(日本時間同日午後)、連続して2回の爆発があり、当局は少なくとも86人が死亡し、126人が負傷したと発表した。ロイター通信などが伝えた。日本人が巻き込まれたとの情報はない。エルドアン大統領は「国の平和と団結を狙った」テロと断定し、強く非難した。自爆テロの可能性もあるとみて、地元当局が調べている。

 アンカラでのテロは極めてまれ。爆発があったのは、中心部のアンカラ駅に近い高架下付近。現場では、左派系の団体が、7月以降に激化したトルコ軍による反政府武装組織クルド労働者党(PKK)への攻撃に抗議するデモ行進を計画し、数百人が集まっていた。

 エルドアン大統領は声明で「テロに対しては、団結と意志の強さが重要だ」とし「社会に亀裂をもたらすことを目的とした攻撃だ」と批判した。

 トルコでは7月に南東部スルチで過激派組織「イスラム国」(IS)支持者とみられる男による自爆テロがあり、クルド人ら32人が死亡。PKKは治安当局による取り締まりが不十分だったとして、警察官への報復攻撃を始めた。

 これを受けて軍は、シリア国内のIS拠点とイラク北部のPKK拠点に対する空爆を開始し、国内での双方に対する取り締まりを強化していた。

1108チバQ:2015/10/10(土) 22:36:26
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151010-35071763-cnn-int
虐待通報のインド人家政婦に右腕切断の処罰、サウジの家庭
CNN.co.jp 10月10日(土)15時53分配信

ニューデリー(CNN) サウジアラビアの首都リヤドの家庭で家事手伝いとして働いていたインド人女性(58)が虐待を地元警察に通報した後、雇い主が女性の右腕を切り落とす冷酷な仕打ちを行っていたことが10日までにわかった。

女性の姉妹がCNNに明らかにした。先月30日に起きた事件発覚後、インド政府はサウジ政府に抗議の意思を伝え、雇用主を殺人未遂罪で訴追することを要求。また、第3者による事件捜査の着手も要請した。

CNNはニューデリー駐在のサウジ大使に電話でコメントを求めたが回答はなく、正式な面会手続きを取るよう求められた。

女性はリヤドの病院で手当てを受けている。

インドのタミルナド州に居住する姉妹によると、被害者は3カ月前からリヤドの民家で働き始めた。しかし、給料は支払われず、十分な食事も与えられない劣悪な労働環境を強いられていたという。
サウジ内での家事手伝いの過酷な労働条件はこれまでも再三批判の対象となってきた。先月にはニューデリー駐在のサウジ外交官によるネパール人女性の家事手伝い2人に対する性的暴行や集団強姦(ごうかん)への関与の疑惑も浮上。この外交官は出国していた。

また、インドネシア政府は今年、サウジを含む21カ国に家政婦として自国の女性を送ることを禁止。サウジ内では今年、殺人罪に問われたインドネシア人家政婦2人が斬首刑に処されていた。人権団体は殺人罪の立件の根拠を疑問視していた。

スリランカ政府も自国の女性がサウジ内で家事手伝いとして働く人数を制限している。この措置は、サウジ内で当時17歳のスリランカ人女性が雇い主の乳児殺害の罪で斬首刑を受けた後、打ち出されていた。

1109チバQ:2015/10/10(土) 22:36:55
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151010-00000020-jij-m_est
メッカ圧死、死者1358人に=過去最悪に匹敵―AFP集計
時事通信 10月10日(土)6時17分配信

 【カイロ時事】サウジアラビアのイスラム教聖地メッカ近郊で9月24日に起きた巡礼者圧死事故で、AFP通信は9日、犠牲者出身国での発表や報道に基づき、死者が1358人に達したと報じた。
 
 メッカ巡礼をめぐっては、約1400人が死亡した1990年の事故が過去最悪とみられている。9月の事故はこれに匹敵する規模となった。
 AFPによれば、犠牲者の出身国は約30カ国に及ぶ。イランが464人で最も多く、エジプト165人、インドネシア120人となっている。

1110名無しさん:2015/10/11(日) 00:17:19
http://mainichi.jp/select/news/20151011k0000m030061000c.html
チュニジア:「対話解決、世界に示す」イスラム政党党首
毎日新聞 2015年10月10日 23時07分

 【カイロ秋山信一】チュニジアでイスラム政党と世俗政党の対立解消に貢献した「国民対話カルテット」のノーベル平和賞受賞が決まったことを受け、同国の主要イスラム政党アンナハダ(再生)のガンヌーシ党首は9日、声明を発表し「栄誉は4団体だけでなく、穏健なイスラム主義者と穏健な世俗主義者にも与えられた。チュニジアは対話で問題解決できることを世界に教えた」と述べた。

 4団体が主導した国民対話では、当時与党だったアンナハダの譲歩が成功の鍵となった経緯がある。

 ガンヌーシ氏は声明で、国民対話開始直前の2013年夏に世俗派の主要政党ニダチュニスのカイドセブシ党首(現大統領)とパリで会談し、対話による緊張緩和で合意したことが「国民対話の大きな成果につながった」と自身を含めた政治指導者の貢献を強調。「世界はイスラム主義と反イスラム主義の争いに直面している」と指摘し、チュニジアが対立解消の模範になるとの見方を示した。

 チュニジア同様、民主化要求運動「アラブの春」で独裁政権が倒れたアラブ諸国では、独裁政権に弾圧されていたイスラム政党が積極的に政治参画し、議会で議席を伸ばした。しかし、自由や人権の解釈、イスラム教の位置付けなどを巡って、政教分離主義の世俗派と対立。エジプトやリビアでは、イスラム政党と世俗政党の双方とも対話に消極的で、政治混乱が深刻化する要因となった。

 チュニジアのアンナハダも11年の革命後に初めて行われた制憲議会選挙で第1党になったが、世俗政党と連立を組み、大統領職も世俗派に委ねるなど、当初から融和的な姿勢を見せた。野党指導者の暗殺を契機にした与野党対立の解消に向けた国民対話でも、実務者中心の暫定政権への移行を受け入れるなど譲歩し、交渉が妥結した。

1111名無しさん:2015/10/11(日) 10:56:24
http://www.yomiuri.co.jp/world/20151006-OYT1T50027.html
「イスラム国」、古代ローマ遺跡「凱旋門」破壊
2015年10月06日 10時16分
 【ダマスカス=久保健一】シリア文化省のマアムーン・アブドルカリーム文化財博物館局長は5日、読売新聞の取材に対し、同国中部の古代遺跡パルミラの「凱旋がいせん門」がイスラム過激派組織「イスラム国」に破壊されたことを明らかにした。

 破壊日時は不明。局長は「『イスラム国』は、イスラム教とまったく関係のない無軌道な破壊を繰り返している」と批判した。

 凱旋門はパルミラが古代ローマに支配されていた約2000年前に建設された代表的遺構。「イスラム国」は今年5月にパルミラを制圧し、「ベル神殿」などの代表的建築物を破壊した。

 局長は、「イスラム国」が非イスラム教の遺跡に加え、イスラム教の異なる宗派の文化・歴史遺産の破壊を加速していることに強い懸念を示した。特に、「イスラム神秘主義」について、「シリアの『イスラム国』支配地域にある(神秘主義と関係が深い)聖廟せいびょうの9割が破壊された」と述べた。

2015年10月06日 10時16分 Copyright c The Yomiuri Shimbun

1112名無しさん:2015/10/12(月) 11:18:26
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151011-00000044-jij-m_est
聖地めぐり対立激化=イスラエルとパレスチナ衝突―指導部は対応苦慮
時事通信 10月11日(日)14時55分配信

 【エルサレム時事】エルサレム旧市街の聖地をめぐる対立から、ユダヤ人とパレスチナ人の衝突や襲撃事件が拡大している。
 イスラエルとパレスチナ双方の指導者は沈静化を図るが、それぞれ内部事情を抱え、有効な手だてを打てていない。
 対立悪化は、ユダヤ教が新年を迎えた9月中旬、旧市街にあるイスラム教聖地ハラム・アッシャリフ(ユダヤ教呼称「神殿の丘」)で起きたパレスチナ人とイスラエル治安当局との衝突がきっかけだった。同地はユダヤ教の聖地でもあり、パレスチナ側は現在禁じられているユダヤ人による礼拝をイスラエルが認め、聖地の「現状」を変えようとしていると警戒。イスラエル側は「宗教を利用した扇動」と非難している。
 10月初旬、ヨルダン川西岸とエルサレムで、パレスチナ人がユダヤ人を殺害する事件が起きると、触発される形で、イスラエルの抑圧に対するパレスチナ人の怒りが爆発。全土に混乱が広がった。西岸などでは連日、石や火炎瓶を投げるパレスチナ人の若者に対し、イスラエル軍が実弾や催涙ガスで応戦。エルサレムや他の都市でも、イスラエル治安当局者らを狙ったパレスチナ人による刺傷事件が相次いでいる。
 9日には、パレスチナ自治区ガザの住民が、「エルサレムやヨルダン川西岸との連帯」を示すためとして、イスラエルとの境界フェンス越しに投石するなどして「参戦」。ガザからイスラエルへのロケット弾攻撃と、イスラエル軍による報復空爆も小規模ながら行われている。
 一連の暴力の応酬で、これまでにユダヤ人4人、パレスチナ人20人以上が死亡した。
 ネタニヤフ首相は8日の記者会見で「大半の犯行は組織立ったものではない」と指摘。犯罪行為への厳しい措置と治安確保を約束しつつ、新たなユダヤ人入植地建設の凍結や、国会議員の聖地入場を一時禁じるなど沈静化に努めている。しかし、ユダヤ人入植者や政権内の極右勢力の反発は強い。
 一方、パレスチナ自治政府のアッバス議長も「(混乱)激化は望まない」と断言。だが、イスラム原理主義組織ハマスのガザ地区最高幹部ハニヤ氏は「新たなインティファーダ(対イスラエル民衆蜂起)」を呼び掛けており、対立がエスカレートして収拾不能な事態に陥る恐れもある。

1113チバQ:2015/10/12(月) 12:11:05
http://www.sankei.com/world/news/151011/wor1510110042-n1.html
2015.10.11 23:52
【トルコ爆発】
死者95人に…11月の出直し総選挙、治安・安保が重要争点に

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トルコの首都アンカラで起きた爆発に抗議し、平和を訴える人々=10日、イスタンブール(AP=共同)
 【カイロ=大内清】トルコの首都アンカラで10日に起きた同国史上最悪規模のテロを受け、11月に予定される出直し総選挙では治安や安全保障が重要争点になるのは確実だ。イスラム系の第1党、公正発展党(AKP)を率いるダウトオール首相は10日、犯行声明が確認されていない段階にもかかわらず、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」やクルド武装勢力、極左組織が関与した可能性を示唆。これらの組織の掃討・取り締まりを進める政府の「強い姿勢」をアピールする狙いとみられる。

 首相府は10日、テロの死者が少なくとも95人、負傷者が246人に達したと発表した。犯行は自爆テロとみられ、現地メディアは、実行犯の1人は25〜30歳くらいの男とみられると伝えたが、背後関係は不明だ。

 トルコでは6月の総選挙で少数民族クルド人系の左派、人民民主党(HDP)が躍進し、AKPを過半数割れに追い込んだ。

 その後の連立交渉が難航する中、トルコ政府は7月、イスラム国と、非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」との戦闘を開始した。それまで和平協議を続けてきたPKKに対して強硬路線に転じたのは、連立交渉が不調に終わって出直し総選挙が実施されるのを見越し、PKKと近い関係にあるとされるHDPを切り崩す狙いもあったからだと指摘される。

 出直し選でHDPが現在の80議席を維持し、AKPが再び過半数割れとなれば、改憲を目指すAKP出身のエルドアン大統領がレームダック(死に体)に陥るとの見方もある。それだけに、AKPの焦りは小さくない。

 そんな中で発生した今回のテロでは、HDPを含むクルド系や左派系の集会が標的となった。「テロとの戦い」を旗印にしてきた政府側としては、イスラム国やPKKが関与しているか否かにかかわらず、事件を求心力回復につなげたい思惑があるとみられる。

 他方、最大都市イスタンブールなどでは事件後、クルド人らによる反AKPデモも起きており、政局の行方は混とんとしている。

1114チバQ:2015/10/12(月) 12:15:25
http://www.sankei.com/world/news/151011/wor1510110004-n1.html
2015.10.11 00:23
【トルコ爆発】
クルド系の反政府感情増幅も 「われわれはマフィアのように振る舞う国家と対峙している」

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10日、トルコ・アンカラの爆発現場に横たわるけがをした男性(ゲッティ=共同)
 【カイロ=大内清】トルコの首都アンカラで10日、少数民族クルド人系を含む左派の集会を狙ったとみられる大規模テロが発生した。背後関係は不明だが、事件の発生を防げなかったとして政府に対するクルド人勢力の対立感情が強まる可能性もあり、トルコ国内の政治・社会情勢はいっそう複雑さを増している。

 「われわれはマフィアのように振る舞う国家と対峙(たいじ)している」

 集会に参加していたクルド系左派、人民民主党(HDP)のデミルタシュ共同党首は10日、記者団にこう語り、事件の責任は政府にあるとの考えを示した。

 HDPは6月の総選挙でクルド系として初めて法定得票率10%を達成して80議席を獲得した。しかし、トルコ国内ではクルド人が影響力を強めることに反感を持つ層も多い。

 政府が7月、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」への空爆に乗じて始めた、クルド労働者党(PKK)に対する掃討作戦も、11月の出直し選を前に、PKKと近い関係にあるとされるHDPに揺さぶりをかける狙いがあると指摘される。

 デミルタシュ氏の発言は、こうした状況にあるクルド勢力のいらだちを代弁したものだといえる。

 一方でPKKは10日、出直し選までの期間は「すべての敵対行為を停止する」と発表した。今回のテロを受けて何らかの報復攻撃などに乗り出せば、トルコ国内でのクルド人への風当たりがますます強まりかねないとの懸念があるためだ。

 ただ、PKKを「テロリスト」とみなす政府側の態度に変化はないとみられ、クルド勢力側との相互不信も根強い。出直し選に向けてクルド人系や左派を標的とした同様のテロや妨害が相次げば、クルド側の報復感情が強まる恐れもある。

1115とはずがたり:2015/10/13(火) 17:18:21
米国防総省、シリア反体制派訓練計画を縮小へ
http://jp.wsj.com/articles/SB12615368566651014092404581284470503942168?mod=trending_now_2
By GORDON LUBOLD AND ADAM ENTOUS
2015 年 10 月 10 日 16:24 JST

 【ロンドン】米国防総省は過激派組織「イスラム国(IS)」との戦いの一環として実施してきたシリア国内の反体制派訓練計画を見直す。同省によると、ISと戦うことができる軍隊を一から作る計画を中止し、入念な身辺検査を受けたシリア反体制派の指揮官への武器や装備の直接供与を強化する。

 ロシアによるシリア空爆や地上部隊の派遣によってシリアの戦地の状況が複雑になるなか、穏健な反体制派で構成する部隊を訓練することが難しくなった。

 国防総省高官は訓練の規模が縮小されると述べた。シリア国内で既にISと戦っている組織の指揮官への支援実施に軸足を移す。

 国防総省は一時期、米国主導の空爆の効果を高めるため、少規模の反体制派組織に対して空爆の誘導法について訓練することを検討していた。高官は反体制派組織が地上から空爆を誘導する訓練を受けることはないと述べた。

 国防総省のピーター・クック報道官は声明を発表、数日以内に開始する新たな取り組みの下での反体制派の動きを見守ると述べた。報道官は装備供与や能力付与に集中することで、シリアでのISとの戦いでこれまでに達成した成果を強化できると述べた。

 ロンドン訪問中のカーター米国防長官は英国のファロン国防相との共同記者会見で、これまでの取り組みに「満足していなかった」と述べ、「プログラムを改善する方法を検討してきた」ことを明らかにした。

1116名無しさん:2015/10/13(火) 21:06:09
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151013-00000062-jij-m_est
イラン国会、核合意を承認=履行へ大きな一歩
時事通信 10月13日(火)15時57分配信

 【テヘラン時事】イラン国会は13日、同国政府と欧米など6カ国によるイラン核問題の最終合意をめぐる決議案を賛成多数で承認した。
 国営イラン通信が伝えた。国会承認は合意履行への大きな一歩となる。
 国会決議を審査する護憲評議会が承認を覆さなければ、7月の最終合意に盛り込まれた核開発の大幅な制限や、欧米の対イラン経済制裁解除といった措置が実現に向け動きだす。
 採決では、賛成が161票だったのに対し、反対59票、棄権13票だった。国会では合意に懐疑的な保守強硬派が反対し続けたものの、賛成票が大きく上回った。
 国際社会との関係改善を進めるロウハニ政権の外交姿勢に対する支持の強さが浮き彫りとなった形だ。
 最終合意をめぐっては、米議会でも反対論が根強く、履行が危ぶまれた。ただ、米国では最終的に不承認決議案が採決されず、イラン側の対応が焦点となっていた。

1117チバQ:2015/10/13(火) 21:17:54
http://www.sankei.com/world/news/151013/wor1510130033-n1.html
2015.10.13 20:17
【トルコ自爆テロ】
「テロ阻止できなかった」と各地でスト 葬儀が反政府デモに転化も 政治対立強まる

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12日、トルコ・イスタンブールで、アンカラで発生した自爆テロに抗議し、警官隊と衝突してバリケードを燃やすデモ隊メンバーら(AP)
 【カイロ=大内清】トルコからの報道によると、同国の最大都市イスタンブールなど各地で12日、労組などが呼び掛けたデモやストライキがあり、参加者は、首都アンカラで少なくとも97人が死亡した10日の自爆テロを阻止できなかったとしてエルドアン政権を非難した。最大野党の共和人民党(CHP)や少数民族クルド人系の左派、人民民主党(HDP)もこれに乗じて政府や与党、公正発展党(AKP)への攻勢を強めており、11月1日の出直し総選挙を前に政治対立が深まっている。

 一方、AKPを率いる同国のダウトオール首相は12日、地元テレビ局とのインタビューで、テロはイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による可能性が高いと指摘。自爆犯2人の身元や背後関係の捜査を進めていると強調した。

 ただ今回の事件ではイスラム国が存在を誇示するために出す犯行声明などは確認されておらず、イスラム国犯行説の真偽はなおも不明のままだ。

 トルコ各地では12日、テロの犠牲者らの葬儀も行われた。一部では葬儀が反政府デモに転化し、参加者らは「エルドアンは殺人者だ」などと非難した。

 トルコ政府は隣国シリアの内戦当初から反体制派を支援してきたが、それがイスラム国の台頭やトルコへの浸透を手助けしたとも指摘される。デモ隊の反政府感情はそうした事情を背景としており、野党からは外交・安全保障政策の転換を求める声も強まっている。

1118チバQ:2015/10/13(火) 21:28:41
http://www.afpbb.com/articles/-/3062907
「シリア民主軍」結成、宗教・民族越えた「挙国一致の軍事力」
2015年10月12日 20:24 発信地:ベイルート/レバノン
【10月12日 AFP】シリアのクルド人民兵部隊「クルド人民防衛部隊(Kurdish People's Protection Units、YPG)」と、これまでにも同部隊と共に戦ってきた複数のアラブ系反政府勢力などが正式な同盟関係を結び、「シリア民主軍(Syrian Democratic Forces)」という新たな組織を結成した。YPGがインターネットに声明を掲載して発表した。

 声明では、「わが国シリアが直面している予断を許さない現状、また軍事・政治の両前線における急展開を鑑みると、クルド系、アラブ系、シリア語系、その他あらゆる勢力が結集した挙国一致の軍事力が必要だ」と訴えている。

 新組織には、アラブ系主導の組織「ユーフラテスの火山(Burkan al-Furat)」をはじめ、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」との戦いでYPGを支援してきたシリアの複数の反政府勢力が含まれている他、アラブ系部族やシリア語系キリスト教徒らのグループも参加している。

 米国はすでに、シリア北部の各地における対IS戦でYPGと連携している。米主導の有志国連合は、ISに対する空爆という形で、地上でISと戦っているクルド人部隊を支援している。

 一方でシリアの隣国トルコはYPGの勢力拡大に不安を抱いている。トルコはYPGを非合法のクルド人武装組織「クルド労働者党(Kurdistan Workers' Party、PKK)」の一派とみなしている。

 さらに、米国とシリアのクルド人勢力が連携を強めていることで、以前から米軍による空爆支援と武器の提供を受けようと働き掛けを続けてきたクルド人勢力以外のシリア反政府勢力の間に怒りが広がっている。

 クルド人勢力はシリア政府から何年も抑圧を受けてきたにもかかわらず慎重な姿勢を貫いていた。反体制蜂起が始まった2011年3月以降も政権に対し武器を取ることを拒否しつつ、クルド系が大部分を占める地域の自治の確立を優先してきたという経緯から、シリア反政府派の多くはクルド人勢力に不信の目を向けている。(c)AFP

1119とはずがたり:2015/10/14(水) 02:13:38
ロシアはイスラームをスンニ派vsシーア派に色分けをして両者の対立を抜き差しならないものにするのが最適戦略なんだな。ロシアの差し金とは思えないけどここんとこその対立がはっきりしてきては居る。

さて冷泉氏の「ロシアのシリア介入に対して激怒」が正しいのか,「基盤が弱く、道徳的に破綻している体制を最後の最後まで支援するというロシアの姿勢からは、政府内部では戦略的思考がほとんど働いていない状態が続いている」>>461-462のPaul Stronski氏の見立てが正しいのか,誰だったかみつからないけどプーチンは気にくわないけど利用出来ると考えているのか,今後が楽しみである。
一応プーチンはシリアとサウジを和解させようともしたらしい>>1077。。更に米ロが手打ちするという論調もちらほら。

プリンストン発 日本/アメリカ 新時代冷泉彰彦
オバマ政権が見透かす、シリア情勢に介入したロシアの「動機」
2015年10月08日(木)18時25分
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2015/10/post-776.php

 ロシアはシリア領内での空爆を拡大する一方で、カスピ海上の艦船から巡航ミサイル攻撃を行ったと発表、4隻の艦船から26発のミサイルを発射して、11カ所の標的に着弾したということです。さらには「ロシア義勇兵」による地上戦介入も示唆するなど、ロシアのシリア領内での活動は、どんどんエスカレートしているように見えます。

 これについて、オバマ政権は「ロシアはISILをターゲットにしていると主張しているが、アメリカの支援している反アサド勢力にまで攻撃を加えており、見過ごすことはできない」と不快感を表明しています。

 一方、プーチン大統領は「攻撃対象はあくまでISILとアルカイダ系の武装勢力に限定している」と主張しています。そればかりか、アメリカに対して何度も「シリア領内での反テロ共同作戦をやろう」と持ちかけているのです。

 この提案に対してオバマ大統領は、批判を加えつつ「米軍の直接介入は行わない」という従来の立場を崩していません。またアシュトン・カーター米国防長官も、「ロシアから共同作戦への誘いが来ているが、時期尚早だと返答した」と話しています。

 ロシアがシリア情勢に介入するのは、一見すると歴史的な理由があるように見えます。何よりも、東西冷戦の時代には「イスラエルを支援するアメリカと西欧」に対抗して「ソ連はアラブ勢力を支援する」という構図がありました。特に「アラブ連合共和国」を構成していたシリアは、60年代後半にはソ連との軍事的な関係を密にしていたのです。

 また、当時の関係を反映してシリアの地中海沿岸の都市タルトゥースに、ロシアは海軍の補給基地を保有しており、その使用についてアサド政権に便宜を図ってもらっているという関係もあります。

 そう考えると、ロシアのシリア領内での利権、そしてアサド大統領との先代の時代を含めた長い関係は、アメリカや西欧の利害とは、そしてイスラエルの利害とは厳しく対立するものだと言えます。

 それにも関わらず、オバマ政権は動きません。こうした一連の「オバマの軍事外交」については、アメリカの野党・共和党からは「弱腰」だという批判が続いています。そもそも「反アサド勢力への援助を真剣に行わなかった」こと、そして「アサド政権が反政府勢力に対してサリン攻撃を行った」際に「ロシアの仲介でサリンの廃棄をする」という「甘い」取引に乗ったこと、これに加えて「ロシアやシリアに近いイランとの核交渉」で合意に至ったこと、こうした流れの「全てが弱腰だ」というのです。

1120とはずがたり:2015/10/14(水) 02:14:00
>>1119-1120
 では、本当にオバマは弱腰なのでしょうか? 個人的にセンチメンタルな平和主義に傾斜しているとか、イラクやアフガニスタンとの戦争に疲れた世論に迎合しているのでしょうか? そして、アメリカはオバマという「弱腰な大統領」によって「世界の警察官」から完全に降りてしまったのでしょうか?

 私は違うと思います。オバマ政権は「ロシアの動機」を見抜いています。ロシアがシリアの領内で異常なまでに活動をエスカレートさせている背景には、原油価格とルーブル安の問題がある、それがオバマ政権の見方です。

 産油国ロシアは、国際的なエネルギー価格の低迷に苦しんでいます。中国経済のスローダウンなどを受けて再び歴史的な安値圏にある原油価格は、あらためてロシア経済を追いつめており、通貨のルーブルも1ドルが60〜70ルーブルと下落しています。

 そんな中で、仮にシリア情勢が緊迫化すれば、中東全体に戦火が及ぶことも考えられ、原油価格が上昇する可能性があります。悪く言えば、そのような情勢を作り出すためには、シリア情勢が「混沌化すればするほど」良いわけです。

 ちなみに、ロシアが原油価格の下落要因となりかねない「イラン核合意」に乗った背景には、イランの核開発がなくなれば西欧の「ミサイル防衛構想」がスローダウンするという思惑からであって、いずれにしても「原油の高値誘導」がロシアにとっての国益だという構図に変化はありません。

 対するオバマの姿勢は一貫しています。自国内ではシェールガスの開発を進める一方で原発の新規建設を許可するなど、エネルギーの多様化を進めて中東の石油への依存度を下げ、原油安誘導政策を続けてロシアを追いつめているのです。

 オバマ政権としては、ロシアのシリア介入に対して激怒しながらも、シリアを舞台にした(あるいはウクライナも加えた)「米ロ代理戦争」をエスカレートさせる気は「さらさらない」のです。その計算には根拠があり、「弱腰」という批判は当たらないと思います。

1121とはずがたり:2015/10/14(水) 02:17:12
>>1050
記事中身はこっちですね。

IS、シリア反体制派と市街戦 首都中心部にかつてなく接近
http://www.afpbb.com/articles/-/3058948
2015年08月31日 21:03 発信地:ベイルート/レバノン

【8月31日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は30日、シリアの首都ダマスカス(Damascus)の近くで反体制勢力と市街戦を行った。ISはダマスカス中心部にかつてなく近づいている。

?在英の非政府組織(NGO)シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)によると、市街戦があったのはダマスカス南部のカダム(Qadam)区アサリ(Asali)。カダム区は1年前に政府軍と反体制勢力が停戦を結んで以来、比較的平穏だったという。同監視団は、この市街戦で戦闘員15人が死亡したが死亡者が属していた勢力の内訳は不明だとしている。

?同監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は、ISは2014年7月から拠点にしていた隣接する地区から前進してきたと述べた。シリア軍当局者はAFPに戦闘があった事実を認め、武装勢力同士で戦ったのは「実に喜ばしい」が、ISが政府支配地に進もうとするならば対応を取る用意があると述べた。(c)AFP

1122とはずがたり:2015/10/14(水) 02:21:43
8月の時点でダマスカス近郊にISが侵攻し,アサドのいとこが逮捕される>>1078など政権は不安定化,ロシアの介入が無かったら崩壊してたかもね。

シリア政府軍がダマスカス近郊を空爆、82人死亡
http://www.afpbb.com/articles/-/3057456
2015年08月17日 08:25 発信地:ベイルート/レバノン

【8月17日 AFP】シリア政府軍が16日、首都ダマスカス(Damascus)郊外の反体制派が掌握する町の市場を空爆し、少なくとも82人が死亡した。政府側の攻撃によるものとしては、内戦状態になって以降、最大規模の死者が出た。

?反体制派の拠点ドゥマ(Douma)の町への一連の攻撃により、複数の仮設診療所では医師らが押し寄せる負傷者の手当てに追われ、血まみれの床には多くの遺体が並べられた。

?シリアの反体制派「シリア国民連合」(Syrian National Coalition、SNC)の代表は、攻撃を「虐殺」と呼び、彼らが「免罪されることはない」と誓った。

?在英の非政府組織(NGO)シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)によると、政府軍機はドゥマに対し、少なくとも10回の空爆を行い、その大半は市場を攻撃したという。

?さらに、少なくとも250人が負傷し、死者の大半は民間人で、その数は増える見込みだとした。(c)AFP/Sara Hussein

1123とはずがたり:2015/10/14(水) 02:23:33
シリア大統領のいとこ、軍幹部殺害の疑いで逮捕 車のトラブルで逆上
http://www.cnn.co.jp/world/35068754.html
2015.08.12 Wed posted at 09:58 JST

(CNN) シリア当局は12日までに、アサド大統領のいとこに当たる男を、車の運転中のトラブルで逆上し空軍幹部を射殺した疑いで逮捕した。
シリアTVによると、スレイマン・ヒラル・アサド容疑者は西部の港湾都市ラタキア郊外の農場で10日夕に逮捕された。身柄は当局に引き渡され、立件に向けた捜査が進められている。
シリア人権監視団(本部・ロンドン)によれば、同容疑者は6日、ラタキア中心部の交差点で、ハッサン・シャイフ空軍大佐を子どもたちの目の前で撃ったとされる。
報道によると、同大佐はアサド大統領の支持母体であるイスラム教アラウィ派の出身だった。今回の事件を受けてラタキアのアラウィ派は反発を強め、スレイマン・ヒラル・アサド容疑者の処刑を要求しているという。
シリアでは4年以上に及ぶ内戦でアサド政権が揺らいでいる。内戦の死者は数十万人に上り、都市は破壊されて大量の難民が国外に流出している。

1125とはずがたり:2015/10/15(木) 10:22:57
IS、ナンバー2の死亡認める 米軍が空爆で殺害
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/is%E3%80%81%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC2%E3%81%AE%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E8%AA%8D%E3%82%81%E3%82%8B-%E7%B1%B3%E8%BB%8D%E3%81%8C%E7%A9%BA%E7%88%86%E3%81%A7%E6%AE%BA%E5%AE%B3/ar-AAfpOx3
AFPBB News 13 時間前

【AFP=時事】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は13日、同組織ナンバー2のアブ・ムタズ・クラシ(Abu Mutaz al-Qurashi)容疑者が米当局によって殺害されたことを認める音声声明を、過激派系ウェブサイトで公開した。

 クラシ容疑者の本名はファディル・アフマド・ハヤリ(Fadhil Ahmad al-Hayali)。声明では、死亡時の状況は明らかにされていないが、米ホワイトハウス(White House)は今年8月の発表で、同月18日にイラク北部モスル(Mosul)近郊で米軍が行った空爆で同容疑者が死亡したと発表していた。

【翻訳編集】AFPBB News

1126とはずがたり:2015/10/15(木) 19:31:13
イスラエルが考え出した新たな「拷問」
Israeli Doctors Will Refuse to Force-Feed Prisoners
「ハンストは自爆テロ」と、食べない囚人に無理やり食べさせる法案を審議中だが
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/07/post-3742.php
2015年7月1日(水)18時43分
アリス・ミリケン

正義を イスラエルの刑務所に収監されたパレスチナ人 Nir Elias-REUTERS
 イスラエルで今、囚人たちに強制的に食べ物を摂らせる法案が審議されている。狙いはハンガーストライキを阻止することだ。

 一見、人命を救う行為ともいえそうだが、パレスチナ囚人協会のカドゥラ・ファレスは猛反発。イスラエルは囚人たちに残された最後の非暴力的抗議手段を奪うつもりだと、ワシントン・ポスト紙に語った。医師たちも、非人道的で倫理に反するとして、法が執行されても従わないと声を上げている。

 法案が成立すれば、こうなる──。

 囚人が死に瀕していたり、自らの体に致命的なダメージを及ぼしていると判断された場合、医師が囚人に強制的に食べさせる。過去の例だと、鼻に入れたチューブで食物を流し込むのが一般的だ。

行政拘束vs.ハンストによる釈放
 今年4月には、パレスチナ人の囚人300人近くが参加する大規模なハンストが始まった。イスラエル政府の「行政拘束」に抗議するためだ。行政拘束とは、裁判も起訴状も、ときには説明すらなく、国家にとって危険だと見なされた人物を逮捕・拘束できる制度。

 ハンストを行う有名なパレスチナ人の一人がハデル・アドナンだ。この5年で9回、行政拘束により収監され、7月12日には55日間のハンストの末に釈放される予定だ。前回は2012年2月、66日間のハンストを経て釈放されている。

 アドナンはハンストによる衰弱で何度も入院しているが、強制的な食物投与をされたことはこれまで一度もなかった。

 今回の法案に対し、イスラエルとヨルダン川西岸の人権運動家たちは拷問と同じだと非難。アメリカを本拠とする「人権のための医師団」は、イスラエル議会に法案否決を呼びかけ、「医療従事者を人権侵害と拷問の手先にするな」という声明を出した。

 だが、イスラエルのギラド・エルダン国内治安相は、法案は政府にとって必要な対抗手段だと主張する。「囚人たちはハンストという自爆テロでイスラエル国家に脅かしている。我々は脅迫を容認しないし、囚人を刑務所で死なせもしない」

 法案は採択までに、イスラエル議会であと2度の審議を通過しなければならない。

1127チバQ:2015/10/15(木) 22:11:44
http://www.sankei.com/world/news/151015/wor1510150032-n1.html
2015.10.15 20:07

17日からエジプト議会選、翼賛体制構築か イスラム原理主義組織は参加許されず

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(1/2ページ)
 【カイロ=大内清】2013年夏のクーデター以後で初のエジプト議会(定数596、公選議席568)選挙が17日から始まる。強権的な手法も目立つシーシー現政権を支持する勢力が大多数を占めるのは間違いない情勢だが、政権にとっては対外的に「民主化」をアピールし正統性を高める意味合いがある。中東情勢が流動化する中、国際社会が、急速な民主化よりも地域大国エジプトの安定が重要との認識に傾いていることも、政権の“翼賛体制”構築に自信を与えている。

 約半数の選挙区の在外投票が17日から、国内投票が18日から行われる。残りの選挙区は11月21日から投票が行われ、最終結果は11月下旬〜12月上旬ごろに確定する見通しだ。

 エジプトでは大統領が強力な権限を持ち、議会の影響力は限定的だ。今回の選挙では、13年に排除されたモルシー前大統領の出身母体であるイスラム原理主義組織ムスリム同胞団も組織参加が許されていない。ただ、議会選が一定の重要性を持つと受け止められているのは、クーデターを経て誕生したシーシー政権が正統性を回復したか否かの判断材料とみられるためだ。

 欧米各国はクーデター後、人権や民主主義の観点からエジプトを批判。その一方で、本音では、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が勢力を拡大する中で地域大国エジプトが不安定化することは、国際秩序への脅威になりかねないと懸念してきた。

 このため国際社会には、クーデター後に定められた民主化への「行程表」の最終段階である議会選が円滑に実施されれば、より積極的に同国との関係構築を進められるとの期待がある。政権側も、議会選を通じて安定性をアピールし、国際社会からの支援獲得などにつなげる考えとみられる。

1128とはずがたり:2015/10/17(土) 17:40:41
トルコ、領空で無人機を撃墜…「露軍の可能性」
http://www.yomiuri.co.jp/world/20151017-OYT1T50054.html?from=yrank_ycont
2015年10月17日 10時35分

 【カイロ=久保健一】トルコ軍は16日、同国軍機がシリアとの国境から約3キロ・メートルのトルコ領空で無人機1機を撃墜したことを明らかにした。


 ロイター通信は米政府当局者の話として、この無人機が、シリアで空爆作戦を行っているロシア軍の航空機である可能性が高いと報じた。露国防省当局者は、作戦が「計画通りに」続いているとし、領空侵犯を否定した。

 露軍は今月上旬、軍用機でトルコ領空を2度にわたって侵犯。トルコはロシアに抗議していた。

2015年10月17日 10時35分

露、トルコ領空侵犯認める…悪天候によると釈明
http://www.yomiuri.co.jp/world/20151006-OYT1T50043.html?from=yartcl_popin
2015年10月06日 16時44分

 【モスクワ=田村雄】インターファクス通信によると、ロシア国防省の報道担当コナシェンコフ少将は5日、露軍機が3日にトルコ領空を侵犯したことを認めた。

 同省によると、露戦闘機「Su―30」が、シリアのラタキア近郊フメイミーム飛行場に、トルコ国境がある北方から着陸しようとした際、「数秒間」の領空侵犯があったという。同少将は、悪天候によるものだと釈明し、再発防止策を取ると約束した。

 領空侵犯を巡っては、トルコ外務省や北大西洋条約機構(NATO)がロシアに強く抗議していた。ロシア側には、速やかに釈明することで、露軍のシリア空爆に対する反発を緩和する狙いがある模様だ。

2015年10月06日 16時44分

1129とはずがたり:2015/10/17(土) 17:41:42
米駐留延長、オバマ氏の決断歓迎…アフガン政府
http://www.yomiuri.co.jp/world/20151016-OYT1T50031.html?from=ytop_ylist
2015年10月16日 13時57分

 【ワシントン=今井隆、イスラマバード=丸山修】オバマ米大統領が15日、アフガニスタン駐留米軍を2016年末までに撤収させる計画を見直し、17年以降も5500人を駐留させる新たな方針を発表したのを受け、アフガニスタン大統領府は同日、「アフガン政府は国民を代表してオバマ大統領の決断を歓迎する」との声明を出した。

 オバマ氏が方針転換したのは、アフガンの旧支配勢力タリバンの攻勢などで同国の治安情勢が悪化したためだ。オバマ氏はホワイトハウスでの記者会見で、「アフガンが再び米国を攻撃するテロリストの安住の地となることは許さない」と決意を示した上で、アフガンの治安は劣悪だと強調し、米国民の理解を求めた。

 米政府の新たな計画では、16年中は現在の9800人規模をおおむね維持し、17年以降は5500人に縮小した上で首都カブールと郊外のバグラム空軍基地、ジャララバード、カンダハルを拠点に活動する。

2015年10月16日 13時57分

1130チバQ:2015/10/18(日) 20:51:26
http://www.sankei.com/world/news/151017/wor1510170005-n1.html
2015.10.17 00:36

ヨルダン川西岸・ユダヤ教聖地に放火 パレスチナ人の犯行 報復の連鎖で対立激化の恐れ

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 【カイロ=大内清】ロイター通信などによると、ヨルダン川西岸ナブルスにあるユダヤ教の聖地「ヨセフの墓」が16日、パレスチナ人による放火を受けた。被害の程度は不明だが、イスラエル側を刺激することは間違いなく、報復の連鎖による対立の激化につながる恐れがある。

 パレスチナでは16日を「革命の金曜日」と呼び、イスラエルに対する闘争を呼び掛ける動きが拡大。この日は、ヘブロンやベツレヘムなどの西岸各地やガザ地区でイスラエルに対する抗議デモが発生したほか、西岸のユダヤ人入植地で、報道カメラマンを装ったパレスチナ人の男がイスラエル兵を刺して射殺される事件も起きた。

 イスラエルとパレスチナの双方が“首都”と主張する東エルサレムや西岸各地では9月以降、パレスチナ人によるイスラエル人襲撃や治安当局との衝突が頻発しており、今月だけでパレスチナ人は30人以上が、イスラエル人は7人が死亡している。

 1987〜93年と2000〜05年に次ぐ、第3次インティファーダ(反イスラエル闘争)につながるとの見方も出る中、イスラエルのネタニヤフ首相は「テロに対してあらゆる措置を取る」と強調。15日にはエルサレム市内に治安部隊を大規模展開するなど警戒を強めていた。

1131チバQ:2015/10/18(日) 21:22:48
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201510/CK2015101802000110.html
シシ政権弾圧で同胞団過激化か エジプト国会選投票始まる

2015年10月18日 朝刊


 【カイロ=中村禎一郎】エジプト国会選挙の国外在住者投票が十七日始まった。選挙からイスラム主義組織ムスリム同胞団の候補者は排除され、軍の支持が厚いシシ政権の事実上の信任投票となる。同じ中東の民主化運動「アラブの春」を体験したチュニジアでは、宗教色の薄い世俗派とイスラム主義勢力の融和を仲介した民間団体のノーベル平和賞受賞が決まったが、エジプトでは弾圧対象のイスラム主義勢力に過激化の兆しが見え始めている。
 「選挙は茶番。クーデター後の選挙にも、政権にも正統性はない」
 同胞団の若手メンバーの男性(23)は、そう訴える。同胞団出身のモルシ政権が軍のクーデターで崩壊した二〇一三年以降、募るのは現政権への不信感だ。
 男性は今、エジプト東部シナイ半島で活動する過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic  State)の支持者だ。
 当局に拘束された同胞団幹部の多くは、刑務所で拷問を受けているとの情報がある。同胞団の活動は禁止され、モルシ元大統領には六月、イスラム主義者に刑務所襲撃を指示して治安部隊に死者が出たなどとして死刑判決が言い渡された。
 男性は最近、シナイ半島でISが治安部隊を攻撃したとの話を聞くたび「うれしい気持ちになる」と率直に打ち明ける。ISについて「彼らはイスラムの敵と戦っている。自分は今、同胞団メンバーとしての役割があるが、そうでなければいつでもISに参加する準備がある」と言い切った。
 反政権勢力を排除して行われる今回の選挙の焦点は投票率だ。低迷すればシシ氏の求心力が問われかねない。過去の選挙結果などから、同胞団のメンバーや支持者は人口の一割強、一千万人以上と推測される。
 在外投票に続く国内投票は、全国の選挙区を二つに分け最初は十八、十九の両日、次は十一月二十二、二十三日に行われる。同胞団は棄権を呼びかけている。
<「アラブの春」とエジプト政治> 中東の民主化運動「アラブの春」を受けて、軍の支持を受けたムバラク独裁政権が2011年に崩壊。その後、イスラム主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ氏が選挙で大統領に就任したが、13年、軍による事実上のクーデターで倒れた。昨年の選挙で初当選したシシ大統領は同胞団を弾圧。ムバラク元大統領と同じ軍出身で、軍政回帰が指摘されている。

1132チバQ:2015/10/20(火) 20:46:59
http://www.sankei.com/world/news/151020/wor1510200018-n1.html
2015.10.20 10:53
【移民ショック】
トルコ首相、EUに新たな資金要求 総選挙ひかえ譲歩狙う






19日、クロアチアとスロベニアの国境地帯で雨の中、越境できるのを待つ移民ら(ゲッティ=共同)
 トルコのダウトオール首相は19日、地元のテレビ番組で、シリア難民問題に取り組むため、欧州連合(EU)に対し、新たな資金支援を要求する方針を示した。トルコは11月1日に総選挙を控えており、ダウトオール氏には国民に強気の姿勢を示すとともに、EU側から譲歩を引き出す狙いもあるもようだ。ロイター通信が報じた。

 ダウトオール氏は18日、ドイツのメルケル首相と会談。欧州の難民問題でトルコとEUの協力強化を約束する一方、メルケル氏は、停滞するトルコのEU加盟交渉を支持する方針を示した。

 ダウトオール氏は19日の番組で、トルコが現在EUに要請している30億ユーロ(約4056億円)の難民支援は「第1段階」にすぎず、「要請の必要性は増すだろう」と強調した。

 EU首脳会議は先週、欧州へ流入する難民や移民を抑制するためトルコと協力を強化する行動計画を承認した。だが、トルコは計画に反発していた。(共同)

1133チバQ:2015/10/21(水) 23:26:33
http://www.sankei.com/world/news/151021/wor1510210077-n1.html
2015.10.21 21:44
【イラン核合意】
最高指導者のハメネイ師が合意承認 IAEAの追及終了条件に、履行開始へ






イランの最高指導者ハメネイ師(ゲッティ=共同)
 イランの最高指導者ハメネイ師は21日、ロウハニ大統領に宛てた書簡で欧米など6カ国との核合意を承認した。国営イラン放送が伝えた。近くロウハニ師の命令で合意履行が始まる見通し。ハメネイ師は同時に、一部の履行には国際原子力機関(IAEA)がイランによる核の軍事転用疑惑の追及を終えることが条件だとした。

 7月の最終合意後、ハメネイ師が公に合意を承認するのは初めて。保守強硬派の一部に批判がくすぶる中、指導部が一体となって対イラン制裁の解除に向かえるよう、世論を統一する狙いがあるとみられる。

 最終合意は米、イラン両国の議会が審査を終え、今月18日に発効した。(共同)

1134チバQ:2015/10/21(水) 23:28:20
http://www.sankei.com/world/news/151021/wor1510210062-n1.html
2015.10.21 19:43
【シリア情勢】
アサド大統領が電撃訪露 プーチン氏に「空爆作戦」で謝意、内戦拡大後初会談か

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20日、モスクワでの首脳会談で握手するシリアのアサド大統領(左)とロシアのプーチン大統領(ロイター)
 【モスクワ=黒川信雄】シリアのアサド大統領が20日、モスクワを電撃訪問し、プーチン露大統領と会談した。露大統領府が21日、明らかにした。アサド氏の外国訪問は2011年にシリアで内戦が拡大して以降では初めてとみられる。

 アサド氏は、シリア領内で空爆作戦を開始したロシアに謝意を表明。プーチン氏は、「軍事行動だけでなく、政治プロセスでも貢献する用意がある」と表明し、「他の大国や地域各国との緊密な連携」を通じ、問題が解決しうるとの見方を示した。米国やサウジアラビア、イランなどを交えた政治対話を主導する意思を示したものとみられる。

 アサド政権を支持するロシアは9月末、シリア領内でイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」への空爆作戦を開始。しかし欧米は、ロシアがイスラム国以外の反体制派を攻撃していると批判している。首脳会談を公表した背景には、両国の緊密な関係を内外に示すことで欧米を牽制(けんせい)する狙いもあるとみられる。

1135チバQ:2015/10/22(木) 01:07:22
http://www.sankei.com/world/news/151022/wor1510220003-n1.html
2015.10.22 00:09
【シリア情勢】
プーチン・アサド電撃会談の思惑は…押しの一手で米を対話引き込み






ロシアのプーチン大統領(ロイター)
 シリアでの空爆作戦を続けるロシアは、同国のアサド政権を強化し、シリア内戦の和平交渉で主導権を握ることを目指している。プーチン露大統領とアサド大統領の会談は、この方向性に揺らぎがないことを内外に示した。ウクライナ危機以降、国際的な孤立を深めていたプーチン政権は、「力」を誇示することで米国などを「対話」に引き込む戦略を描く。米国との間で署名された覚書も、それに向けた一歩だと受け止められている。

 ウクライナ危機を受けて凍結状態にあった米露関係は今年夏、ロシアがシリアへの武器供与を強化して動き始めた。9月末にはニューヨークでの米露首脳会談が実現。アサド政権をめぐる溝が埋まらないと分かるや、ロシアはすかさずシリア空爆に踏み切った。

 この後、米国はロシアとの接触に冷淡だったが、ロシアやイランの支援でアサド政権軍が攻勢をかけると変化が出てきた。ケリー米国務長官は19日、内戦の政治的解決に向けた米露とサウジアラビア、トルコ、ヨルダンの対話を提唱した。

 こうした流れの中で行われたプーチン、アサド両氏の会談は、シリア反体制派を支援する米欧や中東諸国に対し、ロシアの強硬姿勢を改めて見せつけた。

 プーチン氏は会談で、シリア内戦の終結には「政治プロセス」が必要だと強調。ただ、米国なども「政治プロセス」の必要性では同意しつつ、そこに含めるシリアの「反体制派」については全く異なる見解だ。

 ロシアは空爆対象はイスラム国だとしているが、実際は反体制派を攻撃していると非難されている。「押しの一手」で突き進むロシアの動きが、内戦終結への建設的対話につながるかは全くの未知数だ。(モスクワ 遠藤良介)

1136名無しさん:2015/10/25(日) 08:33:12
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151025-00055638-playboyz-pol
ヨルダンのキャンプで見たシリア難民の絶望「私たちは世界から無視され忘れられている」
週プレNEWS 10月25日(日)6時0分配信

内戦が泥沼化するシリアから大量の難民がヨーロッパへ押し寄せ、現在、欧州諸国ばかりでなく、遠く離れたアメリカや日本への受け入れも強く求められている。

隣国ヨルダンの難民キャンプに通うフォトジャーナリスト、安田菜津紀(なつき)氏が、避難生活の実情を報告する。

***

石畳が続く静かな路地裏、シルクロードの時代が蘇(よみがえ)ったかのような活気ある市場とパンの香り、「ようこそ!」と駆け寄って出迎えてくれた子供たち。

そんな穏やかな光景が、私の脳裏に浮かぶ最後のシリアの姿だ。2009年まで何度も通っていた、首都ダマスカス。あの時はまだ、ここが熾烈(しれつ)な戦火にのみ込まれることなど想像さえできなかった――。

2013年から訪れている、南側の隣国ヨルダン。ここにはすでに100万人を超える人々がシリアから避難してきているとされる。元々とは人口600万人ほどの小さな国だが、現在は国内で暮らす人々のうち、およそ7人に1人がシリア難民という状態が続いている。

地平線まで続く乾いた大地。雲ひとつない真っ青な空から、痛いほどの日差しが照りつける。シリアとの国境から約15㎞、ヨルダン北部の町、ザータリにある国内最大の難民キャンプでは、6万人を想定してつくられた敷地に8万人を超える人々がテントやプレハブでの暮らしを続けていた。一歩外に出れば、視界を覆うほどの砂埃(すなぼこり)が舞い、人々は顔をしかめる。





朝になると国連の配給テントの前に、ホブスと呼ばれるパンの袋を受け取ろうと人々が列を作る。ところが、ようやく手にしたそのパンを、テント脇の小路で即座に売りに出す親子がいた。

「突然家を焼け出されて、貯金を持ち出す暇もなかったんです」

4歳の息子を連れた父親、バーシルさんは深いため息をつく。

「ここでは自由に出入りすることも、外で働くことも許されていません。だからこうして自分たちの食べ物を削って、貯金のある人に売るんです。いつか帰れる日のために、少しでも現金が欲しい」

仕事を探すことさえできず、ただただ帰る日をあてもなく待ち続ける日々。まるで檻(おり)の中で暮らしているようだとバーシルさんは嘆く。そして、キャンプは中心地から離れるほどに生活環境が過酷になる。

「共同トイレはドアさえ取りつけられずに放置されたままだ。女性はとても使えずテントの横に穴を掘る。そこから汚水が道端に流れ出す。水を汲むためには重い容器を抱えて何往復もしなきゃいけない。40℃近い暑さのなか、水源まで何百mも。そんな環境でどうやって子供たちを育てていけっていうんだ?」



難民たちが身を寄せるのはキャンプだけではない。大型ショッピングモールが軒を連ねる、ヨルダンの首都アンマン。ビルの谷間にある小さな病院の一角が、シリア人のための病棟となっていた。傷つき運ばれてくる大人たちの中には、政府軍と闘い続ける兵士の姿も交じっている。

「ケガさえ治れば俺たち、何度でも闘いに戻ってやるよ」

若い兵士たちは口々にそう訴える。

「こっちでは毎日死んだように生きなければならないだろ? シリアに帰ったら死ぬのは一度だ」

労働が許されない状況で、工場などに紛れ込んで不法に仕事を得ようと試みる者もいる。しかし、そこでは「仕事をシリア人に奪われている」「おまえたちが国を汚している」と心ない言葉を投げかけられる。大量の難民流入に不満を持つヨルダンの人々がいることを、兵士たちは肌で感じてきたのだ。こうして「居場所」を得られない彼らの生きる選択肢は限られていく。

1137名無しさん:2015/10/25(日) 08:33:30
>>1136

病院の2階にある一室で、9歳の少女、アミナちゃんと出会った。腕には点滴、片方の足はギプスで固定され、上から下まで包帯で覆われていた。戦車の砲撃に巻き込まれ、大ケガを負ったのだ。

点滴を刺し替えにやって来る看護師たちの姿を見た瞬間、アミナちゃんの表情がゆがむ。だが、どんなに泣いても叫んでも、彼女のそばに寄り添うはずの両親の姿はない。

「お父さんとお母さん、まだシリアにいるの」

泣きやんだ彼女が、かすれるような声でぽつりぽつりと話してくれた。

一家がシリアから国境地帯に逃れてきた時、重傷のアミナちゃんだけが入国を許され、ケガをしていない両親はその許可を得ることができなかったのだという。ひとつの家族が国境で引き裂かれてしまったのだ。こうして少女はたったひとり、重いケガと、両親のいない不安と闘い続けている。

大量の難民が流入し続けているヨルダンは今、受け入れの限界に達しようとしている。そして欧州への大量流入は、シリア周辺国がそうした状況にあることの裏返しだ。家族をとりわけ大切にするシリアの人々だからこそ、危険を冒してでも一家全員で逃れる道を探る。そんな彼らの声に世界はどれほど耳を傾けてきただろうか。

傷ついた兵士たちの治療に当たっていたシリア人の医師が、こう語ってくれたことがある。

「私たちを最も苦しめてきたのは、アサド政権でもイスラム国でもなく、世界から無視されている、忘れ去られているという感覚なんです」

難民を追い詰めているのは戦火だけではない。彼らの「居場所」を築くことで、さらなる犠牲を減らすことはできるはずだ。



●撮影・文/安田菜津紀(やすだ・なつき)
1987年生まれ。フォトジャーナリスト。東南アジア、中東、アフリカ、東日本大震災の被災地を中心に、貧困や災害の現場を歩き、記録している。共著に『ファインダー越しの3・11』(原書房)など

1138チバQ:2015/10/25(日) 12:48:51
http://www.sankei.com/world/news/151025/wor1510250018-n1.html
2015.10.25 12:12

トルコ大使館前で乱闘 在外投票当日、負傷者出る騒ぎに






トルコ大使館前で在外投票に集まった人たちが乱闘。警察官や機動隊員が出動する騒ぎとなった=25日、東京都渋谷区神宮前(鈴木健児撮影)
 東京都渋谷区のトルコ大使館で25日、トルコの総選挙の在外投票を行うために集まっていた群衆の中で乱闘があり、警視庁によると3人が負傷して病院に搬送された。もみ合いは断続的に起きており、警視庁は現場に機動隊員を配置すると共に、周囲を交通規制するなどして警戒している。

 警視庁によると、トルコ大使館では同日、来月のトルコ総選挙を受け、在日の有権者の在外投票を午前9時から実施予定だった。午前7時ごろから500人以上の人々が集まり、直後にそのうちの一部が殴り合いを始めたとみられる。

 現場にはトルコ人とクルド人のグループがそれぞれ居合わせていたとみられ、警視庁は詳しい状況を調べている。負傷した3人のけがの程度は不明だが、他にも乱闘に巻き込まれた人がいた可能性があるという。

1139チバQ:2015/10/25(日) 14:39:18
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151025/k10010281831000.html
トルコ大使館前 在外投票に集まった人が乱闘騒ぎ
10月25日 11時12分

トルコ大使館前 在外投票に集まった人が乱闘騒ぎ
25日午前、来月1日に実施されるトルコの総選挙の在外投票を行うため、東京・渋谷区のトルコ大使館に集まった人たちの間で乱闘騒ぎがあり、けが人が出ています。クルド系トルコ人のグループとトルコ人のグループの間で対立が起きたとみられ、その後も小競り合いが幾度か続いていることから、警視庁が警戒を強めています。
来月1日に実施されるトルコの総選挙を前に、東京・渋谷区のトルコ大使館では、日本国内で暮らす有権者のために、25日午前9時から「在外投票」が行われています。
警視庁によりますと、25日午前7時ごろ、在外投票の開始を待つため、大使館前に集まっていた人たちの間で乱闘騒ぎがあり、少なくとも3人がけがをして病院で手当てを受けているということです。
警視庁の調べでは、クルド系トルコ人のグループとトルコ人のグループの間で対立が起きたとみられますが、詳しい原因は、分かっていないということです。
トルコ大使館の前では、その後、午前11時前にも集まった人たちが殴り合うなど、小競り合いが幾度か続いています。
トルコ大使館には、在外投票を行うため、その後も続々と大勢の人たちが訪れていて、警視庁は、周囲を交通規制するとともに、機動隊員を動員して騒ぎが拡大しないよう、警戒を強めています。
「10人ぐらいでけんか」
トルコ大使館の前で騒ぎを目撃したというクルド人の男性は、「午前6時ごろ、大使館前に来たらトルコ人のグループがいっぱい来ていた。駐車場近くでけんかになっていて、警察官が何人も駆けつけていた。けんかは若い人たち10人ぐらいで、3、4人がけがをして病院に運ばれたと思う。争いのために大使館に来た訳ではないのでやめてほしい」と話していました。
在外投票に訪れた35歳のトルコ人の男性は、「朝6時ごろから大使館の近くにいたが、クルド系の人がトルコ人の悪口を大声で言っていた。最初はみんな無視していたが、次第に乱闘が起き、自分も巻き込まれて、顔にけがをした。こんないざこざが起きて悲しいです」と話していました。
トルコ総選挙とは
トルコの総選挙は来月1日に投票が行われる予定です。
トルコでは2002年から13年間にわたりAKP=公正発展党が過半数の議席をおさえ、単独政権を維持してきましたが、ことし6月に行われた総選挙ではクルド系の政党に票を奪われる形で議席を減らし、過半数を獲得することができず、野党との連立協議も決裂しました。
このため、AKPによる単独政権を目指すエルドアン大統領は大統領権限で再選挙の実施を決めました。
トルコでの投票に先立って東京にあるトルコ大使館では、25日、日本で暮らす有権者のための在外投票が行われていたということです。
独自の国家持たないクルド人
トルコには、イラクやシリアなどにまたがって暮らす独自の国家を持たない民族、クルド人が住んでいます。
トルコでは、クルド人武装組織が分離独立をかかげて長年、活動を続けていて、政府と対立しているほか、ことし6月に行われた総選挙ではクルド系の政党が大きく躍進しました。
トルコのエルドアン政権は、隣国イラク北部のクルド人武装組織への大規模な軍事作戦を始めたほか、シリアでもクルド人武装組織を攻撃したと伝えられています。
また、クルド系勢力を抑えようと、来月、選挙をやり直すことを決めていて、トルコ各地ではクルド系の住民による政府への抗議デモなどが相次いでいました。

1140名無しさん:2015/10/25(日) 15:12:52
サイクス・ピコ体制の爪痕が東京にも。。。

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20151025-00000016-jnn-soci
東京のトルコ大使館前でトルコ人とクルド人が大乱闘
TBS系(JNN) 10月25日(日)12時13分配信
 総選挙の在外投票が行われていた東京・渋谷区のトルコ大使館前でトルコ人とクルド人が乱闘になり、12人がけがをしました。

 「トルコ人とクルド人が争っています」(記者)

 乱闘があった渋谷区のトルコ大使館では、総選挙の在外投票が行われていて、午前7時ごろにはトルコ人やクルド人などあわせて100人ほどが現場にいましたが、何らかの原因で一部でトラブルとなったということです。

 「友達が2人、車の前にいたの。急に5人か6人ぐらいが、あの2人を殴った。俺も車の中から出て、またあっちからいっぱい人来て殴られた」(殴られたと話す自称クルド人)

 集まった人は最大で600人ほどになり、午前中であわせて4回の乱闘騒ぎが起きました。この騒ぎで、トルコ人とクルド人あわせて10人がけがをし、原宿署の警察官2人も棒で頭を殴られるなどしてけがをしました。

 トルコ人とクルド人の対立が続くトルコでは、今年6月の総選挙でクルド系の政党が躍進し、過半数割れに追い込まれた与党の連立交渉が不調に終わり、25日は出直し総選挙の在外投票日でした。(25日13:50)
最終更新:10月25日(日)14時7分

1141チバQ:2015/10/25(日) 15:28:04
http://www.sankei.com/world/news/151022/wor1510220037-n1.html
2015.10.22 20:36

東エルサレムの聖地めぐり、ユネスコ舞台に外交戦

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18日、イスラエル・エルサレムのユダヤ教聖地「嘆きの壁」を訪れた米ニューヨーク市のデブラシオ市長(AP)
 【カイロ=大内清】東エルサレムにあるイスラム、ユダヤ両宗教の聖地をめぐり、国連教育科学文化機関(ユネスコ、本部パリ)での外交戦が続いている。

 ユネスコ執行委員会は21日、イスラエルが、イスラム教の聖地アルアクサ・モスクでのパレスチナ人の礼拝を制限しているなどとする決議を採択。一方でアラブ諸国は、ユダヤ人が神聖視する「嘆きの壁」が、近接する同モスク一帯の「不可分な一部」であるとの文言を盛り込むことを求めたが、決議では削除された。

 東エルサレム旧市街では9月以降、同モスク一帯の「ハラム・シャリーフ」(イスラエル側呼称「神殿の丘」)からイスラム教徒が閉め出されていると反発するパレスチナ人の若者らと、イスラエル治安当局との衝突が激化している。

 そんな中、アルジェリアやエジプト、クウェートなどアラブ諸国が今回の決議の原案を起草。パレスチナ自治政府やアラブ諸国は今後も、ユネスコなどの国連機関を舞台にイスラエルへの非難を発信する考えだ。

 一方、イスラエルは、嘆きの壁がアルアクサ・モスクの一部とされれば、ユダヤ人礼拝者の排除につながると反発。決議採択を受けて同国政府高官は「誰もが自由に礼拝できる現状を維持している」と主張した。

1142チバQ:2015/10/25(日) 15:29:05
http://www.sankei.com/world/news/151022/wor1510220031-n1.html
2015.10.23 11:00

「“焼いてしまえ”とヒトラーにホロコーストを助言したのはパレスチナ人」 ネタニヤフ・イスラエル首相発言が物議

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21日、ベルリンで記者会見するイスラエルのネタニヤフ首相(ゲッティ=共同)
 【カイロ=大内清】イスラエルのネタニヤフ首相が、第二次大戦中のナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)は、ヒトラーに面会したパレスチナ人の宗教指導者が進言したために起きたものだったと発言し、物議をかもしている。

 イスラエルからの報道によると、ネタニヤフ氏は20日、ユダヤ人団体の会合で講演し、1941年にパレスチナ人宗教指導者と面会したヒトラーは当時、「ユダヤ人を皆殺しにする意思はなく、追い出したいだけだった」と主張。しかし、宗教指導者がヒトラーにユダヤ人追放策のデメリットを説明し、「焼いてしまえ」と助言した-と指摘した。

 この発言の直後からネット上などでは、「不正確で、ヒトラーの責任を軽視する発言だ」との批判が続出。パレスチナ自治政府のアッバス議長は、発言は「歴史がいかにゆがめられ、利用されるかを示すものだ」と非難した。

 これに対しネタニヤフ氏は21日、「ヒトラーを免罪する意図はなかった」と釈明したが、一方で「(ユダヤ人を虐殺するよう)ヒトラーを促した宗教指導者の役割も無視することはできない」とも強調した。

 ヒトラーは宗教指導者との面会前の39年、世界大戦の勃発と「欧州のユダヤ人種の絶滅」に言及した演説を行っている。

1143名無しさん:2015/10/25(日) 20:10:24
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20151025-00000025-ann-soci
トルコ人とクルド系、都心で大乱闘 国旗が原因か
テレビ朝日系(ANN) 10月25日(日)16時30分配信
 25日午前7時ごろ、東京・渋谷区のトルコ大使館前で、来月に行われるトルコ総選挙の在外投票のために集まったトルコ人とクルド系トルコ人の間で乱闘が起きました。警視庁によりますと、投票に来ていたトルコ人の男性がトルコの国旗を車に付けていたところ、クルド系トルコ人の男性にその国旗を奪われたことが発端とみられているということです。現場には当時、約100人が集まっていましたが、数十人が路上で殴る蹴るなどを始めました。乱闘はいったん収まったものの、午前11時ごろにも発生し、少なくとも男性10人が顔や手の骨を折るなどのけがをして病院で手当てを受けています。投票は午後9時まで続けられるため、警視庁は、周囲を交通規制するとともに機動隊員を動員して警戒を強めています。
最終更新:10月25日(日)16時30分

1145チバQ:2015/10/26(月) 20:38:36
http://www.sankei.com/world/news/151026/wor1510260025-n1.html
2015.10.26 17:28

総選挙で大揺れのトルコ、「最悪テロ」で深まる与野党の亀裂





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 トルコ国会(一院制、550議席)の総選挙が11月1日に迫った。与党、公正発展党(AKP)が過半数割れした6月の総選挙後、連立協議が決裂した末の異例の再選挙だが、AKPが再び過半数割れするとの予測もある。今月10日には少数民族クルド人の支援集会を狙ったトルコ史上最悪のテロが発生。選挙戦はテロをめぐる中傷合戦に発展し、与野党の亀裂が深まっている。

 「体が凍り付いて動けなかった。大声を出して何とか正気に戻れた。信じられない光景だった」。テロが起きた首都アンカラの集会を主催した左派系団体のメンバーで大学院生のギョクセル・ウルグンさん(30)はこう振り返った。

 ウルグンさんは国鉄アンカラ駅前の噴水のそばで、トルコ、クルド両民族に共通する伝統のダンス「ハライ」を楽しんでいた。約50人が手をつなぎ、リズムに合わせて4歩進んで4歩下がる踊りを繰り返していた。

 そのとき突然、背後で爆発音がして熱風に押された。振り向くと、クルド人系の左派、国民民主主義党(HDP)のメンバーがデモ行進するために集まっていた場所で多くの人が倒れていた。

 ダウトオール首相は、過激派組織「イスラム国」の関与を最優先に捜査すると宣言。同時に、政権と敵対しHDPに近い非合法武装組織クルド労働者党(PKK)の“自作自演説”もちらつかせた。6月の総選挙で躍進したHDPを揺さぶる狙いは明らかだった。

 検察は政権の意向に呼応するように「もう一つのテロ組織を捜査中」と発表し、エルドアン大統領は明確な根拠を示さぬまま「(実行犯には)『イスラム国』のほか、PKK、シリアのクルド勢力が混在する。全員が一緒になって計画した」と一方的に決めつけた。

 これに対して普段は冷静なHDPのデミルタシュ共同党首は「AKP政権こそ殺人者」と怒りをあらわに。地元紙によると、捜査当局は事前にテロ実行犯を警戒対象として手配書を作成していた。ウルグンさんも「控えめに言っても、政府にはテロを見過ごした責任がある」と語気を強めた。

 最新の世論調査では、共和人民党(CHP)や民族主義者行動党(MHP)など主要野党を含めて6月の選挙結果と大差はなく、AKPの過半数奪還は困難な情勢だ。テロは支持政党変更につながらず、各党間の対立をより深刻にしたとみられている。25日に在外投票が行われた東京のトルコ大使館付近ではトルコ人とクルド人によるとみられる乱闘騒ぎが起きた。

 リベラル系の有力紙ヒュリエトのデニズ・ゼイレッキ・アンカラ支局長は再選挙の焦点について「ここ4、5カ月で急速に高まったクルド情勢をめぐる政治の緊張状態を終息させる新政権につなげられるかどうかだ」と指摘した。(共同)

1146チバQ:2015/10/26(月) 21:01:13
http://www.sankei.com/world/news/151025/wor1510250034-n1.html
2015.10.26 07:50
【トルコ大使館前乱闘】
激しい殴り合いで騒然  クルド人「なぜこんな目に…」 トルコ人「自分の意思を示すためなのに」





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東京・神宮前のトルコ大使館前で在外投票に集まった人たちが乱闘。警官や機動隊が出動する騒ぎになった=25日、東京都渋谷区(鈴木健児撮影)
 路上には多数の警察車両が並び、プロテクターに身を包んだ機動隊員が警備にあたる物々しい雰囲気に包まれた-。東京都渋谷区のトルコ大使館周辺で25日に断続的に発生した乱闘騒ぎ。警察官2人を含む12人が負傷したが、背景には11月1日に予定されているトルコ総選挙をめぐって深まるトルコ人とクルド人の対立があるとみられ、有識者は「遠距離ナショナリズムの現象」と指摘している。

 警視庁によると、トルコ大使館では25日午前9時から、トルコ総選挙を前に日本に住む有権者の在外投票を実施。午前7時ごろには、500人以上の人々が集まっていたとみられる。

 午前6時50分ごろ、群衆の中でもみ合いが起きているのを警察官が発見。激しい殴り合いとなり、物が投げつけられるなどした。警視庁は機動隊員や車両を投入。収束にあたったが午前11時ごろにも小競り合いが起きた。

 警察官2人を含む12人が負傷し9人が病院に搬送。うち男性(23)が鼻骨骨折で4週間の重傷を負い、警視庁は傷害容疑などで捜査する。けがを申し出なかった人が多数いた可能性があり、車両のガラスが割られるなど被害も出た。

現場には、トルコ人とクルド人の各グループが居合わせ、トルコ国旗が奪われたり、クルド人組織の旗が掲げられたりしたことをきっかけに乱闘が始まったとの情報があるが、原因は不明だ。

 投票は双方のグループを分けて10人程度ずつ大使館に入れて実施。投票後、付近に残る人も多く、混雑が続き大使館関係者らが整理にあたった。大使館周辺はプロテクターに身を包んだ機動隊員が警備。多数の警察車両も並ぶ物々しい雰囲気となった。全国各地から投票者が訪れており、警視庁は投票を終えて帰宅する人を駅まで送るなど警戒にあたった。

 友人が暴行を受け負傷したというクルド人で埼玉県川口市の解体工、チョーラク・ハッサンさん(31)は「罪もない人間がなぜこんな目にあうのか」と憤りをあらわにした。

 大阪府で貿易会社を経営するトルコ人のオメル・トクルマンさん(35)は午前8時ごろ大使館前に到着。すでに複数の男性が口論したり殴り合ったりしていたといい「投票で自分の意思を示すために来ただけなのに」と戸惑っていた。



 ■クルド人トルコ南東部からイラク北部、イラン西部、シリア北部などにまたがる地域に住む民族。総人口は2500万〜3000万人とされている。イスラム教スンニ派が多数を占めるが、残りはシーア派などを信仰。民族として国家はなく、20世紀初頭から自治や分離独立を求める運動が相次いだ。1千万人以上いるとされるトルコでは6月の総選挙で、クルド人系の左派政党が躍進し、エルドアン大統領出身の第1党が過半数割れ。選挙後の連立交渉が不調に終わったことを受け、11月1日に出直し総選挙が予定され、クルド系の左派政党が現有議席を維持し、第1党が再び過半数割れになれば、大統領がレームダック(死に体)に陥るとの見方もある。

1147チバQ:2015/10/27(火) 20:48:43
http://www.sankei.com/world/news/151027/wor1510270006-n1.html
2015.10.27 00:17
【アフガン地震】
被災地は起伏の激しい山間部 地方の実態確認できず 死者さらに増える恐れも

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26日、アフガニスタン東部ジャララバードで、地震で崩れた自宅のがれきを片付ける男性(ロイター=共同)
 【カトマンズ=岩田智雄】アフガニスタン北部で26日に発生したマグニチュード(M)7・5の地震は、アフガンやパキスタン北部などに大きな被害をもたらした。被災地には都市部から遠く離れた場所が多く、両国の当局者が被害の実態把握を急いでいる。

 アフガン北部バダフシャン州自然災害局の担当者は産経新聞の電話取材に、「州内各地で100軒以上の家屋が損壊した」と明らかにした。また、「被災地は起伏の激しい山間部で、通信状態が悪く、被害がよくわからない。人命が損なわれている恐れがある」としている。

 同国北部タハル州知事の報道官によれば、女子生徒12人が死亡した州内の女子校では、生徒たちがあわてて校舎から逃げ出そうとして、折り重なるようにして倒れる事故につながった。死者のほかに60人の生徒が負傷し、病院に運ばれた。

 同国東部ナンガルハル州知事の報道官は、「州内ではこれまでに6人の死亡が確認されたものの、地方の被害実態が確認できておらず、さらに死者が増えるかもしれない」と述べた。

 インドのモディ首相はアフガンのガニ大統領に電話で弔意を伝えるとももに、あらゆる支援の用意があると表明した。

 一方、ロイター通信によれば、パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州の州都ペシャワルでは少なくとも1人が死亡し、150人が病院で手当てを受けた。

 パキスタン軍は、被災地での救援活動を急ぐよう関連部隊に指示を出した。

1148チバQ:2015/10/27(火) 21:39:06
http://www.sankei.com/world/news/151027/wor1510270069-n1.html
2015.10.27 21:28
【アフガン地震】
死者約370人に 国際救援の拒否で被害が拡大 NGO「官僚主義が支援の妨げ」






26日、アフガニスタン東部ジャララバードで、地震で崩れた自宅のがれきを片付ける男性(ロイター=共同)
 【カトマンズ=岩田智雄】アフガニスタン北部で26日に起きた地震で、死者数は27日、アフガン、パキスタン、インドの3カ国で約370人に上った。米国やインド、国連はアフガンとパキスタンに支援の用意があると表明したが、パキスタンは受け入れない意向を示しており、支援の遅れが被害を拡大させかねない懸念が生じている。

 各国メディアの報道によれば、死者はアフガンで110人、パキスタンで260人、インドで1人。

 インドのモディ首相は26日、パキスタンのシャリフ首相に弔意と支援の用意を伝えた。米政府は「支援の準備はできている」とし、国連人道問題調整事務所(OCHA)も「パキスタン政府が進めている救援の努力を支える用意がある」との声明を発表した。

 しかし、パキスタンのラシード情報放送・国家遺産相は記者会見で、「われわれは、この状況に十分に処対処できる」と述べ、当面は国際社会に支援を求めないことを明らかにした。

 パキスタンが支援受け入れに慎重なのは、軍情報機関が外国の政府機関や民間団体の活動に神経をとがらせ、特に、国際団体などの支援活動が諜報活動の隠れみのになっているとの疑念を抱いているためだ。

 パキスタンは今年6月、イスラマバード近郊に潜伏していた国際テロ組織アルカーイダのウサマ・ビンラーディン最高指導者が2011年に米軍部隊の急襲で殺害されたことに関し、ビンラーディン潜伏の情報収集に関与した国際非政府組織(NGO)「セーブ・ザ・チルドレン」の事務所を一時閉鎖したこともある。

 イスラマバードの国際NGOの幹部は産経新聞に「政府の対応はとても遅く、官僚主義が支援の妨げになっている。支援に空白ができれば住民への福祉を口実に活動するイスラム過激派に付け入る隙を与える」と訴えた。

http://mainichi.jp/select/news/20151028k0000m030070000c.html
アフガン地震:死者300人超 被害の全容把握は難航
毎日新聞 2015年10月27日 20時50分(最終更新 10月27日 21時27分)
 【ニューデリー金子淳】26日に発生したアフガニスタン北東部を震源とする地震で、死者数は27日夜までにアフガンと隣国パキスタンで計300人を超えた。被災地にはアフガンの旧支配勢力タリバンなどの武装勢力が支配する地域が多く、被害の全容把握は難航している。

 両国の政府当局者らによると、パキスタンでは少なくとも230人が死亡し、約2500棟が全半壊した。アフガンでも94人が死亡し、損壊家屋は約5000棟となっている。

 アフガン政府は救援隊を被災地に派遣したとしている。だが、両国の国境沿いにはタリバンの支配地域が広がっており、実効性のある支援ができているかは不明だ。

 タリバンは27日に声明を発表し、「被災者にテントや食料、医薬品を提供してほしい」と呼びかけたが、軍や政府機関が支配地域で活動するのは難しいのが現状。さらに、東部ナンガルハル州では過激派組織「イスラム国」(IS)の支配地域もあるとされ、アクセスは難しい。各州政府当局者によると、27日時点でも被災地にはほとんど支援物資が届いていない。

 一方、パキスタンでは27日、北西部・南ワジリスタン管区で武装勢力がアフガン側から検問所を砲撃して兵士7人を殺害した。国境地帯で緊張が高まることで、救援活動に支障が出る恐れがある。

1149チバQ:2015/10/27(火) 21:47:01
http://www.afpbb.com/articles/-/3063935
アラブ人とユダヤ人相席なら半額に、イスラエルのレストラン
2015年10月26日 15:44 発信地:エルサレム/その他
【10月26日 AFP】豆粒ほどの小さな行為と人は言う──しかし、イスラエルでひよこ豆をペースト状にした料理「フムス」のレストランを営むユダヤ人のコビ・ツァフリルさんは、周囲の雑音などお構いなしだ。

 地中海(Mediterranean Sea)沿岸のクファルビトキン(Kfar Vitkin)にあるツァフリルさんの店では、ユダヤ人とアラブ人が同じテーブルに着いた場合、必ず半額にしているという。

 今月初めから暴力や混乱が相次ぎ、パレスチナ人の全面的な蜂起の不安が高まっている中、両者の共存を後押しすることが目的だ。

 ツァフリルさんは、「こうした厳しい状況の中で、アラブ人とユダヤ人双方による残酷で容赦ないことがらをたくさん見聞きし、緊張と張りつめた空気を感じた。しかし私は、私たちが共存しなければならないと信じている」と語った。

 こうした取り組みは少なくともあと一か所、イスラエル北部アッカ(Acre)でも行われており、レストラン経営者らが近隣のユダヤ系レストランのオーナーを夕食に招待している。(c)AFP

1150チバQ:2015/10/28(水) 21:51:44
http://www.sankei.com/affairs/news/151028/afr1510280016-n1.html
2015.10.28 15:21
【衝撃事件の核心】
なぜトルコ大使館前は修羅場と化したか 「遠距離ナショナリズム」で抗争?

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(1/6ページ)【衝撃事件の核心】

トルコ大使館前で在外投票に集まった人たちがが乱闘。救急隊に搬送される負傷者 =25日、午後 渋谷区神宮前(提供写真)
 屈強な外国人男性らが怒声を上げて殴り合い、東京都心の静かな日曜日はさながら修羅場と化した。東京都渋谷区神宮前のトルコ大使館周辺で25日に起きた大規模な乱闘。当日はトルコ総選挙の在外投票で人が集まっており、警察官2人を含む10人が重軽傷を負った。警視庁公安部は、トルコ人と、クルド系トルコ人の対立が背景にあるとみているが、「当事者」たちの主張も大きく食い違い、詳細は不明だ。現場で一体、何が起こっていたのか。

激しくぶつかり合う男たち 空中には物が飛び交い…

 「多数の外国人が乱闘をしている」

 大使館周辺を管轄する原宿署が異様な状況をキャッチしたのは25日午前6時50分ごろだった。署員が群衆の中でもみ合う男らを確認。間もなく、大きな集団乱闘に発展した。

 大柄で屈強な男たちが激しく殴り合い、タックルを見舞う。交通整理のコーンやポール、フェンスまで、ありとあらゆる物が空中を飛び交った。車やバスの窓ガラスがたたき割られ、流血し、意識が朦朧とした男性が救急車で搬送された。

 同署は応援要請を受けて機動隊員が現場に急行、次々と警察車両が到着した。警視庁は各グループを説得し沈静化にあたったが、乱闘は断続的に発生し、午前7時ごろに続き、同11時ごろにも大きな殴り合いが繰り広げられた。

 「相当に激しい乱闘だった。けがを申し出ていない負傷者もかなりいたのではないか」。同署員は疲れ切った様子で話した。昼前に騒ぎはほぼ収束したが、警察官を含む10人が負傷。このうち、クルド系トルコ人の男性(23)が鼻の骨を折る重傷を負った。

 騒然とした雰囲気の中で行われた投票は、双方のグループを分けて10人程度ずつ大使館に入れて実施。大使館周辺は完全装備の機動隊員に、多数の警察車両も並ぶ物々しい雰囲気となった。

 投票者は全国各地から訪れており、警視庁は投票を終えて帰宅する人を駅まで送るなど警戒。投票は午後9時に締め切られ、警視庁は常時配備を終了したが、翌日朝まで付近のパトロールを継続した。

大使館前に早朝から結集、その理由は…

 親日国としても知られるトルコ。法務省の統計では4千人近くのトルコ人が日本に在住しているとされる。一方、クルド人はトルコ南東部など中東の複数地域にまたがる民族。国家はなく、自治や分離独立を求める運動が盛んだ。今回の騒ぎは、日本に住むトルコ人とクルド系トルコ人の間で起きたもめ事とされる。

 その日は、「早朝からかなりの人が集まっていた」と警視庁幹部は振り返る。大使館周辺は午前7時時点でトルコ人約500人、クルド系トルコ人約50人が集まっていたとみられる。現場の不穏な空気は加速していった。

1151チバQ:2015/10/28(水) 21:52:36
 大使館周辺に双方が集まったのは、トルコ本国の“出直し総選挙”を受けてのことだった。

 トルコは6月に行われた総選挙でクルド人系左派の人民民主党(HDP)が躍進。エルドアン大統領出身の第一党、公正発展党(AKP)は過半数割れした。その後の連立交渉は不調に終わり、11月に再び総選挙が行われることになった。

 乱闘が起きた25日は午前9時から、日本国内に住むトルコ人による在外投票が実施される予定だった。6月の前回総選挙で投票までの待ち時間が長くなったため、早朝から人が詰めかけたようだ。

 こうした中、乱闘は起きた。

「旗」をめぐって小競り合い?錯綜する情報

 事件を受けて、警視庁は経緯の解明に乗り出している。傷害や暴行、公務執行妨害に加え、器物損壊の疑いもあるとみて捜査。負傷者から事情を聴き、周辺の防犯カメラや、現場で撮影された動画の解析を進める。

 「情報が錯綜している。事実関係をしっかり裏付ける必要がある」。捜査関係者は、国際問題に繋がりかねない乱闘事件について慎重な姿勢をみせる。事実、大勢が関わった乱闘のきっかけについては証言が入り乱れ、裏付けには時間がかかりそうだ。

 現場に居合わせた人によると、トルコの国旗や、クルド人組織の旗が奪われたことをきっかけに乱闘が起きたとの証言がある。一方、トルコ民族主義の右派政党の旗が掲げられていたとの情報もある。トルコ人側、クルド人側とも「相手が襲ってきた」としており、主張は真っ向から対立する。

日本に国際テロの火種?「厳正な対応が重要」

 トルコ政府は前回の総選挙後、クルド人の独立を主張する非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)との和平協議を中止し、戦闘を開始した。

 一方で、首都アンカラで10月、HDPを含む左派の集会を狙った爆弾テロ事件があり約100人が死亡。HDPなどがトルコ政府への批判を強める中、トルコ政府はイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に加え、PKKの関与を示唆。政局に加え、治安への不安も増している。

 元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏は今回の事件について、トルコでの民族対立が遠く離れた日本でイメージ拡大して起きた「遠距離ナショナリズム」現象だと指摘。さらなる抗争に繋がる恐れもあるとして「法規を厳正に適用し、どんな民族であろうと違法行為があれば、しっかり取り締まることが必要」と強調する。

 乱闘を目撃したトルコ人男性(35)は「投票で自分の意志を示すために来ただけなのに、戸惑っている」と肩を落とした。トルコ大使館は今回の事件について「コメントすることはない」としている。

1152チバQ:2015/10/28(水) 22:39:35
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&amp;k=2015102800865
メディア本社に警察突入=選挙控え締め付け-トルコ



28日、トルコ・イスタンブールで、警官隊(左側)ともみ合うメディア関係者ら(AFP=時事)
 【エルサレム時事】トルコ最大都市イスタンブールで28日朝、エルドアン大統領と対立するイスラム団体「ギュレン運動」と関連のあるメディアグループの本社に警察が突入し、阻止しようとした記者らとの間で衝突が起きた。11月1日の出直し総選挙を控え、政府は国内に多くの支持者を抱える同運動への締め付けを強めている。
 トルコの裁判所は「テロ組織支援」の疑いで、メディアグループ「コザ・イペキ・ホールディング」を管財人の管理下に置くことを決定。任命された管財人がグループ本社に入ろうとしたところ、抗議する人々と衝突した。警官隊は催涙ガスの発射や放水で沈静化を図った。(2015/10/28-19:32)

1153名無しさん:2015/10/30(金) 23:26:58
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150102-00000006-wordleaf-int
イスラム国で揺らぐ「国家」 近代史を否定する「現代性」 国際政治学者・六辻彰二
THE PAGE 1月2日(金)16時15分配信

 2014年6月29日、イラク北部からシリア西部にまたがる領域を制圧したイスラム過激派「イスラム国」(IS)は、「独立」を宣言しました。ISを率いるバグダディ容疑者は、預言者ムハンマドの正統な後継者を意味する「カリフ」を自称。ISはラッカを首都と定め、税金を徴収する一方、水道や電気などの公共サービスを提供しています。

イスラム国「独立宣言」の歴史的な意味
 現在のイラクやシリアにかけての領域は、20世紀初めまでオスマン・トルコの支配下にありました。しかし、第一次世界大戦中の1916年に英国とフランスの間で結ばれたサイクス・ピコ協定に基づき、中東一帯はそれぞれの委任統治領(植民地)として分割されたのです。

 中東を含めて世界の多くの国境線は、19〜20世紀の植民地分割の遺産です。そのため、国内に多くの文化、宗教、人種が混在することは珍しくありません。しかし、いかに不合理な国境線であっても、それを否定し始めると、争いが絶えなくなります。そのため、人々の間に「国民」という意識を作り出すことが、多くの国家にとって独立以来の課題であり続けたのです。このような、列強の勢力争いに基づく国境線をISは否定しているのであり、その建国宣言は、近代以降の歴史そのものの拒絶ともいえるでしょう。

イスラム国と対立する「国家」
 一方的に独立を宣言し、異教徒や、同じスンニ派ムスリムであっても従わない者を処刑したり、奴隷にしたりするISは、国際的な脅威とみなされています。8月8日、米国をはじめとする欧米諸国やサウジラビアなどスンニ派のイスラム諸国は、イラク政府からの要請に沿って、イラク領内での空爆を開始しました。

 一方のシリアは、イラク戦争後の2003年から米国が支援し続けたイラクと異なり、欧米諸国と対立してきました。そのため、シリアでのIS空爆は、やはりISと対立するアサド政権を利するのではという懸念もありました。しかし、9月23日に米国はスンニ派イスラム諸国とともに、シリア領内でも空爆を開始したのです。

 これに関して、米国はシリア政府との協力を否定。一方、アサド政権、そしてアサド政権を支援し、やはり欧米諸国と対立するイランは、これを黙認しているだけでなく、欧米諸国とは別のエリアでISを空爆しています。つまり、従来から対立してきた欧米諸国=スンニ派諸国とイラン=シリアは、ISへの対応において事実上の共同戦線を張っているといえます。

 各国政府にとって、ISは安全保障上の脅威であるだけでなく、既存の国境線に基づく国家システムそのものを否定しかねない存在です。立場の違いを超えて、ISの封じ込めで一致する状況は、それぞれの国家が自らの存立基盤である既存の国境線の存続を図り、これに対する異分子の排除に共通の利益をもつことを示します。

1154名無しさん:2015/10/30(金) 23:27:42
>>1153

イスラム国の抱える反「近代性」
 ISは近代以降の歴史の産物である既存の国境線を否定していますが、新たな「国家」として独立を宣言しています。その意味で、ISもやはり国家システムの存続を念頭に置いているといえるでしょう。

 ただし、ISが想定する「国家」は、近代的なものとは大きく異なります。近代以降のヨーロッパでは、宗派や習慣にかかわらず、そこに暮らす人々の集合体を「国民」と捉え、それが国家のメンバーであると同時に主権者であるという概念が生まれました。

 実際にはヨーロッパでも、言語の統一や、ユダヤ人迫害に象徴されるように、少数者が同化や抑圧の対象になりました。また、スコットランドのように、国家のなかの地域へのアイデンティティが強く残ることも珍しくありません。しかし、少なくとも理念としての「国民」は、宗派や習慣の違いを包含するものとして発達したのです。多くの国で、信仰や思想・信条が個人の内面の問題とされたのは、そのために欠かせない措置でした。

 これに対して、ISの支配のもとでは、異教徒にイスラムのスンニ派への改宗が求められ、拒絶すれば奴隷にされたり、殺害されたりする事態が多数報告されています。つまり、ISではスンニ派ムスリムであることが、国家の「一人前のメンバー」としての条件になっているのです。これは近代以降に発達した、「個人の平等」や「他者との共存」を念頭に置いた「国民」概念より、狭い捉え方といえます。

イスラム国が示す「現代性」とは
 ただし、反近代的な一方で、ISには現代的な側面もあります。ISに顕著な「他者との共存」を拒絶する傾向は、程度の差はあれ、現代世界で広くみられるものです。

 「国民」概念が生まれたヨーロッパでは、2014年EU議会選挙で、移民排斥を訴える極右政党が躍進した一方、スコットランドなどで分離独立運動が高まりました。米国でも、人種や文化の違いに由来する殺人など「ヘイトクライム」が頻繁に発生する一方、富裕層だけが集まった自治体の創設が相次いでいます。これらは、「『自分たち』だけでやっていきたい」という「公的領域におけるメンバーシップの純化」を目指す動きで一致します。

この傾向は、以下のような変化を背景とします。
・1990年代以降、グローバルな市場経済化により、世界各地で貧困と格差が深刻化してきており、世界金融危機がこれに拍車をかけたこと、
・社会状況の悪化と不安定化にともない、「既存の国家システムで優遇されている(英国におけるイングランドなど)、あるいは逆にその負担となっている(ヨーロッパの移民など)」とみられる存在への反感や不満が増しやすい状況が生まれたこと、
・社会の亀裂が深まるなか、「理念としての国民」の信憑性が揺らいでいること、
・それと並行して、文化、宗教、人種などに、より「確実な」結びつきが見出され、その裏返しとして「他者との共存」が拒絶されやすくなること、です。

1155名無しさん:2015/10/30(金) 23:28:07
>>1154

 特に対テロ戦争が始まって以来、欧米諸国でムスリム系市民は、時に監視、嫌がらせ、襲撃の対象になってきました。これは、SNSなどを通じたISの呼びかけに、多くのムスリム系欧米市民の若者が応える背景になったといえます。つまり、ISに参加するムスリム系欧米市民の若者たちには、理念では「国民」の一員であるはずなのに、そのように扱われていないという不満があるのです。

 「国民」概念はもともと一種のフィクションだったわけですが、現代の世界では、社会状況の変化によってこの信憑性を疑問に感じ、拒絶するひとも増えています。その意味で、近代史の産物である国境と近代的な概念を否定するISの台頭や蛮行は、「他者との共存」を拒絶する、現代の風潮を象徴するものといえるでしょう。

1156名無しさん:2015/10/30(金) 23:35:08
サイクス・ピコ:中東の運命を決めた西側諸国の合意 | カッパドキアプレス
http://cappadociapress.net/turkey_news/2015/07/19/1400

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サイクス・ピコ:中東の運命を決めた西側諸国の合意
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第1次大戦中、連合軍はオスマン帝国を打ち破り戦後のヨーロッパ植民地時代の布石として中東の地図を塗り替えたのた。

彼らは(連合軍)は自分たちの利益を守るために、この地域の特性を無視し、彼らの政治によって人工的な国境を引き、今日まで続く紛争の種をまいたのだった。


フランスとイギリスは、以前にはオスマン帝国と常に良好な関係にあったが、双方とも貿易や外交的目的を超越した、中東支配の確立という意図を持っていたのだ。
この構図は、彼らのライバルであるロシア帝国に対抗してオスマン帝国を支援するという政治的な理由からであった。

19世紀の終わりに向けて風向きが急に変わり、ロシアとイギリスの関係がかなり改善したのだ。
イギリスはロシアと交渉し、オスマン帝国についてはもはや良くは考えなくなったのだった。

イギリスは、オスマン帝国が中東を手放し、オスマン帝国が弱体化した国家として存在し続けるか、完全に解体するよう仕向けるたくらみを始めたのだ。
スルタン・アブデュルハミドは、イギリス、ロシア、フランスとの関係維持に努めたが、同時に支援者を探し、同盟者としてドイツが浮上したのだ。

しかし、中東に関するドイツの思惑も他の国のものとさほど変わらなかったのだ。


スルタン・アブデュルハミドは1909年に廃位され、オスマン帝国はドイツびいきの者たちに乗っ取られ、ドイツが支配するようになった。
オスマン帝国の未来はドイツと同盟し、イギリス、フランス、ロシア間の同盟国に敵対して第1次大戦に参戦したときに完全に変わってしまったのだ。

オスマン帝国が戦争に勝つかそうでないかにかかわらず、多くのことを妥協せねばならないことは明白であったのだ。

数年後、5世紀にもわたりオスマン帝国支配下で暮らしてきたアルバニアのイスラム教徒たちは、オーブレイ・ヘルベルトなどイギリスの諜報将校たちの組織的な成功によって独立を勝ち取ったのだが、バルカン半島での新国家設立により、オスマン帝国はアドリア海との関係を断ち切られたのだ。

そして、同様のたくらみが中東でも実行されていたのだった。


統一と進歩委員会(CUP)によって、待望の機会が与えられたのだ。
民族主義者たち(主に青年トルコ党の統一と進歩委員会員)が戦時中に汎トルコ主義を実践したことで、特にアラブ人と他のオスマン社会で不満を生んだのだ。

オスマン帝国支配下でメッカの自治太守であったフセイン・ビン・アリは統一と進歩委員会(CUP)の支配体制と衝突し、フセインの息子のアブドゥラーの助けを借りて、フセインはイギリスと連絡を取ったのだ。

フセインは1916年に統一と進歩委員会(CUP)が反宗教的な行為を行っていると警告し、2つの通達を発した。

フセインは反逆者と断定され、シリアの統治者ケマル・パシャの命により、アラブ寄りの自立民族主義者に加えて、フセインの親族と義理の息子に対する処刑が実行されると、フセインとオスマン帝国の関係は断絶されたのだった。

この段階で、エジプトのイギリス事務所のアラブ局に赴任し、アラビア人をイギリス側につかせ、第1次大戦中にアラビア民族独立運動を巻き起こすよう命じられた諜報将校アラビアのロレンスが登場したのだ。

ロレンスはイスタンブールで何年も高級官僚として勤務したフセイン・ビン・アリとオスマン帝国議会にいるフセインの他の息子たちと連絡を取り、反乱の見返りとしてアラビア半島に沿って、シリアからイラク、イェメンまでに及ぶアル・ハシム・アラビアイスラム帝国の創設を約束したのだった。

その間、アル・アヒドという名のアラブ人民族主義者が彼らを支援したのだ。しかし、戦争初期にイギリスはフランスにレバノン、パレスティナを含むシリア領土の割譲を約束したのだ。

大戦中、トルコ専門家であるアラブ局のオーブレイ・ヘルベルトは、イギリスはもはやフランスを必要とせず、反トルコのためにアラブ人を利用するよう統一と進歩委員会(CUP)を嫌うフセイン・ビン・アリと交渉する必要があるという報告を用意していた。

彼の報告では、シリアはアラブ人に与えられるべきだとされている。
その間、フセインはイギリスのエジプト統治者と折り合いがつき、彼の息子と共に1916年11月にアラブ人反乱を開始したのだった。

1157名無しさん:2015/10/30(金) 23:35:37
>>1156

外交においてダブルスタンダードを演じていることに気づきつつも、イギリスは中東に対して他の政策を実行したのだ。
マーク・サイクスは、カソリック協会の外交官の息子で、イェズス界の学校で訓練を受けたのだが、彼はオスマン帝国内で特権を有した外交官であり、代理大使であった。

彼はイスタンブールに滞在したが、サイクスは今日のいわゆる政治家や歴史家には見えないが、1つ重要なことに気づいていたのだ。
「アブデュルハミドの退位は暴君の失墜ではない。これは社会と見識の崩壊であるのだ。宗教を基盤とした帝国の威信と伝統に代わり、無神論、唯物論、自由が受け入れられたのだ。」

「イスタンブールは1時間で変わった。民衆の心の支えであるイスラム教と軍隊の勢いは突然なくなったのだ。」

「カリフと聖職者とコーランは判断することを止め、もはや心の源泉とはならなくなった。」とサイクスはかつて言っているのだ。


第1次大戦中ガリーポリ、エジプト、アデン、イラクで諜報員として、サイクスはイギリス支配の下で石油備蓄の確保とパレスチナにユダヤ人国家建国に責任があったのだ。


イラクでオスマン帝国に対するイギリス側の軍勢が敗れて2週間後の1916年5月16日、サイクス・ピコ合意がロンドンで行われた。

この合意によれば、フランスは、トルコのアダナ、アンテップ、ウルファ、マルディン、ディヤルバクールに加えて、シリアとレバノンを獲得し、パレスティナとイラクはイギリスに割り当てられている。

ロシアについても触れられており、トルコのトラブゾンと、エルズルム、ワン、ビトリスが約束されていたのだった。

アラビア半島中で小さな委任国家が樹立される予定で、トルコのイスケンデルン(イスカンダル)は自由交易港とされ、一方で、イェルサレムは自由都市とされた。

サイクスは、トルコ寄りからシオニスト寄りに役割を変え、パレスティナにユダヤ人国家設立の道を開いたのだった。

こんなわけでパレスティナは「3つの陣営から約束の土地」と言われるのであり、結局のところ、アラビアとヨルダンとイラクはフセイン・ビン・アリと彼の息子のものとなったのだ。


アラビアがイギリスの強力な味方であるイブン・アル・サウドに与えられた時、フセイン・ビン・アリは、だまされたことに気づき、イギリスの言うことが正しいと信じたことが間違っていたのだと気づいたのだった。


大戦末期に、フセイン・ビン・アリの2人の息子がイラクとヨルダンの王になったが、彼はキプロスに追放されたのだった。

1158名無しさん:2015/10/30(金) 23:35:45
>>1157

後年イギリス大使となるピコはアナトリアを来訪し、トルコの新たな主役であるムスタファ・ケマルと会談した。
ピコはムスタファ・ケマルにトルコの新体制へのフランスの支援を通知し、ごく短期間の後に、フランス軍は以前占領していたアナトリアの全土から撤退したのだ。

反対に、サイクスは1919年のパリ講和会議の最中に奇妙にもスペイン風邪に罹患し、亡くなったのだ。
彼がイギリス外務省の名でサインした合意によって、パレスティナの土地でユダヤ人国家設立をかかげることが明らかとなったが、この合意はバルフォア宣言として知られている。

1920年4月にトルコでアンカラ新政権(ムスタファ・ケマル)が樹立される一方で、サンレモ会談が開かれ、イギリスはフランスと再度合意に達している。

フランスは、イラクの石油の25%の分け前とシリアと引き換えに、モスルを含むイラクの土地をイギリスに引き渡したのだ。

トルコ国内がバラバラになる一方で、イギリスはトルコからモスルを守るために東アナトリアとイラクにクルド人国家を設立することを考えていたのだ。

1919年イギリスはクルド人を利用してトルコからモスルの油田地帯を守るために英国諜報将校のノエル大佐を派遣した。

第1次大戦中、イスラム教徒のクルド人はトルコを支援していたが、その時イギリスはアルバニアと同じような手口でクルド人に国の設立を約束していたのだ。

しかし、これは容易ではなかったのだ。イギリスは、クルド人たちが協力的でなく、自治能力がなく、敵対的な部族構造による国民感情を考えこの動きを躊躇したのだった。

ローザンヌ条約でトルコがモスルをあきらめた時、クルド人国家計画は終わったのだった。


これらすべてのことが起こっている間、大洋を挟んで常に中立だと思われていたアメリカ合衆国はこれらすべてに関係しつつもカーテンで隠されながら重要な役割を演じていたのだった。

第1次大戦により、ある重要な任務がアメリカに課せられたのだが、アメリカは喜んでそれを受けたのだ。
このようにして、イギリスとフランスが画策した「世界新秩序」の主役はアメリカとなり、アメリカは全エネルギー資源の支配を望んだのだった。

しかし、アメリカにとって、中東のことをよくわかっていないがゆえに、新たな統治者と一緒に引かれた人工的な国境を意のままに操るのは容易ではなかったのだった。

サイクス・ピコ合意によってひかれた国境線は、この地域が将来に直面する未曾有の混乱の伏線であったのだ。

それとは逆に、大国はトルコ人、アラブ人、イラン人に対して優位に立とうとして、常にクルド人問題にこだわるのだ。


参照元メディア:www.dailysabah.com 
参照元記事URL:http://www.dailysabah.com/features/2015/07/10/sykes-picot-the-western-agreement-that-sealed-the-middle-easts-doom

1159名無しさん:2015/10/30(金) 23:52:06
【地図】地中海の難民・移民の流れ
http://ikeuchisatoshi.com/%E3%80%90%E5%9C%B0%E5%9B%B3%E3%80%91%E5%9C%B0%E4%B8%AD%E6%B5%B7%E3%81%AE%E9%9B%A3%E6%B0%91%E3%83%BB%E7%A7%BB%E6%B0%91%E3%81%AE%E6%B5%81%E3%82%8C/

1160チバQ:2015/10/31(土) 18:24:33
http://www.sankei.com/world/news/151031/wor1510310043-n1.html
2015.10.31 18:13

過半数なるか…エルドアン大統領、改憲の「野望」へ正念場 トルコ出直し選





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トルコ共和国の創立記念日に出席するエルドアン大統領=29日、アンカラ(ロイター)
 【ディヤルバクル(トルコ南東部)=大内清】連立交渉の不調に伴うトルコ国会(定数550)の出直し総選挙が1日、行われる。6月の前回選挙で過半数割れに追い込まれたイスラム系の第1党、公正発展党(AKP)が単独過半数を回復するかが焦点。AKPを実質的に率いるエルドアン大統領にとっては、自身の野望である大統領権限強化のための改憲に向けた正念場だが、AKPへの援護射撃を狙った強硬な手法が、同国の政治的分裂を深める結果をも呼んでいる。

 現地メディアが伝えた最新の世論調査によると、AKPの支持率は前回の得票と同程度の40%台前半にとどまっている。前回選挙で法定得票率10%を達成しAKPから多くの議席を奪った少数民族クルド人系の人民民主党(HDP)や、第2党の左派、共和人民党(CHP)も勢力を維持しており、このまま投票が行われれば、どの政党も過半数に届かない可能性は高い。

 トルコは前回選挙後の7月、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」との直接対立は避けるとの方針を転換し、国内のイスラム国メンバー摘発に乗り出したほか、断続的に和平協議を続けていた非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」の掃討を開始。エルドアン氏は、「内」と「外」の両面に敵を設けることで「強い政府」の必要性を訴える戦術をとった。

 またトルコでは、政府に批判的な言論の封じ込めも進む。10月下旬には、エルドアン氏と敵対する同国最大のイスラム団体、ギュレン運動系のテレビ局が当局の捜索を受け放送を停止。こうした事態に、フランス通信(AFP)や米紙ニューヨーク・タイムズなど50以上の報道機関が10月30日、同氏への声明で懸念を表明した。

 2003年から約11年にわたり首相を務めたエルドアン氏は大統領に昨年当選し、自身の権力強化に向けた改憲を目指してきた。前回選挙でAKPが過半数を割った後も、出直し選でのAKP勝利での巻き返しを期してきたが、今回党勢を回復できなければ求心力が低下するとの見方は強い。

 一方で、各党がエルドアン氏への反発を強める中でAKPの過半数割れが続けば、対イスラム国軍事作戦やシリア内戦にも関与してきたトルコが政治的に不安定化しかねないとの懸念もある。

     ◇      

【用語解説】クルド人

 トルコ南東部やイラク北部、イラン西部、シリア北部にまたがる地域に住む民族。総人口は2500万〜3千万人とされ、国家を持たない民族としては世界最大規模。トルコではクルド人地域の開発が遅れるなど差別的な待遇を受けることも多く、1980年代以降は社会主義と民族自決を掲げる「クルド労働者党(PKK)」が武装闘争を展開。同国政府とPKKは近年、和平協議を行ってきたが、今年7月以降は再び対立が深まっている。

1161とはずがたり:2015/10/31(土) 19:29:52

シリア問題 国連主導の和平プロセス支持で合意―外相級協議
http://jp.wsj.com/articles/SB11656670854055994709504581326811757854674?mod=WSJJP_hpp_RIGHTTopStoriesFirst
By VALENTINA POP AND JAY SOLOMON
2015 年 10 月 31 日 17:42 JST 更新

 シリア問題の解決に向け、米国やロシアなど関係各国は30日、ウィーンで外相級協議を開催し、国連主導の和平協議を再開することで合意した。処遇が注目されたシリアのアサド大統領については、当面、政権にとどまることを認めることになった。

 米国は以前、シリアをめぐる政治合意の条件としてアサド大統領の退陣を求めていたが、最近になって、政権移行期にアサド氏が政権にとどまることを容認する姿勢を示していた。

 米国のケリー国務長官は30日、期限を示さずにアサド氏の退陣を求めたものの、退陣の時期について各国が一致しなくても協議の妨げにはならないと述べた。これに対し、イランとロシアはシリア国民だけがアサド氏の今後を決めることができると強調した。

 ケリー氏はまた、ロシアとイランがシリアの今後を決める上で主要な役割を担うことに同意した。だが、こうした姿勢は米国と同盟関係にあるアラブ諸国に受け入れられない可能性がある。

 協議は7時間に及んだ。この合意により、新憲法や選挙に関する交渉が前進することになる。ロシア、米国、イラン、サウジアラビアなど地域や世界の大国が初めてそろってシリアの和平プロセスを支持した。

 協議を締めくくる共同声明には、シリアの「国家機関はそのまま残る」と明記されており、アサド氏については明確には言及してない。「信頼できる、包括的な無宗派の統治」を実現するために新憲法の起草や国連監視下で行われる自由選挙の実施というプロセスから、アサド氏は排除されていない。西側諸国はアサド政権に、「たる爆弾」で市民を攻撃することをやめるよう要求しているが、共同声明にはこの要求は盛り込まれなかった。

 イランのアブドラヒアン外務次官は協議終了後、「われわれの努力の結果、最終的な声明にアサド氏退陣の日程は含まないことで合意した」とツイッターに投稿した。

 協議終了後の共同記者会見では、ケリー国務長官とロシアのラブロフ外相はアサド氏の処遇をめぐる両国の対立が解消されていないことを明らかにしたが、両者とも、そのことが内戦終結を妨げることはないと述べた。

 ケリー氏は「はっきり言っておくが、答えはアサド氏との軍事同盟の中にではなく、幅広い外交的な解決策の中で見つけるべきだ」と述べた。

 国連によると、シリア内戦による死者数は20万人を超え、1400万人が家を追われた。

 フランス政府高官によると、アサド氏の退陣時期を明確に設定するよう求める西側諸国や湾岸諸国と、アサド政権を支持し、アサド氏への言及を一切避けたいロシアとイランとの間で綱引きがあったという。ケリー氏はアサド氏が4〜6カ月の間に退陣して、18カ月後に新たな選挙を実施するという日程を提案したが、ロシアとイランが直ちに拒否したという。

 この政府高官はイランが文書について合意させないように「ありとあらゆる手を使っていた」と述べた。

 30日の協議では、サウジアラビアとイランの外相がシリア問題をめぐって初めて同じテーブルに着いた。欧州連合(EU)のモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表は先週行われた前回協議でイランの参加を強く求めたが、サウジが反対していた。

 シリア内戦をめぐってはこれまでも、国連の仲介による和平交渉が行われたが、内戦が泥沼化して失敗に終わった。2012年4月には当時シリア問題担当の国連特使だったコフィー・アナン前国連事務総長が6項目の和平案を提案したものの、停戦には至らなかった。アナン氏の後任に就任したラクダール・ブラヒミ氏も引続き努力を重ねたが、アサド大統領の処遇について意見が分かれ、和平協議は行き詰った。

1162チバQ:2015/11/01(日) 10:47:30
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151101/k10010290481000.html
トルコ総選挙 きょう投票 与党の過半数確保が焦点
11月1日 4時14分

トルコ総選挙 きょう投票 与党の過半数確保が焦点
トルコの総選挙は、1日、投票日を迎え、ことし6月に単独政権の座を失った与党が相次ぐテロなどで野党から厳しい批判を受けるなか、過半数の議席を確保できるかが焦点となっています。
トルコでことし6月に行われた総選挙では、2002年以降単独で政権を担ってきた与党AKP=公正発展党が、クルド系政党に票を奪われる形で初めて過半数の議席を得られませんでした。
AKPはその後、野党との連立を目指しましたが決裂したため、やり直しの総選挙が行われることになったもので、トルコ東部では1日午前7時、日本時間の午後1時から投票が始まり即日開票されます。
トルコでは前回の選挙のあとに隣国シリアとの国境近くで起きたテロ事件をきっかけに、政府軍がシリアの過激派組織IS=イスラミックステートやクルド人武装組織への軍事作戦に乗り出しました。しかし、先月には首都アンカラで、100人以上が犠牲となる爆弾テロ事件が起きるなど、衝突やテロで治安が不安定化し、選挙戦で野党側は与党AKPやその実権を握るエルドアン大統領を厳しく批判しています。
AKPが第1党になるのは確実とみられますが、単独で政権を担うために必要な過半数の議席を得られなければ、政治的な混乱が続くものとみられ、ISの掃討作戦やシリア難民の問題などにも影響を及ぼすことになります。

1163チバQ:2015/11/01(日) 20:12:42
http://mainichi.jp/select/news/20151101k0000m030066000c.html
トルコ総選挙:与党、単独政権狙う…1日・投開票
毎日新聞 2015年10月31日 22時39分(最終更新 11月01日 00時12分)

 【エルサレム大治朋子】トルコで1日、総選挙(1院制、定数550、任期4年)の投開票が行われる。6月の総選挙で、13年ぶりに過半数割れした公正発展党(AKP)が、連立協議に失敗し、単独政権返り咲きを目指して、再選挙に持ち込んでいた。カギを握るのはAKP支持者が一部流れるなどして躍進を遂げた左派系の少数民族クルド系政党、国民民主主義党(HDP)支持票の行方だが、AKPが再び少数与党の現状維持に終わる可能性も指摘されている。

 トルコでは10月10日、首都アンカラで100人以上が犠牲となるトルコ史上最悪の連続爆弾事件が発生。検察当局は同月28日、過激派組織「イスラム国」(IS)関係者による犯行だったと発表した。被害の大きさから、国内では政府の治安対策への批判が強まっており、AKPには逆風になるとの見方が強い。

 また、爆弾事件の犠牲者の多くは、当時集会を開催しようとしていた少数民族クルド人の人権保護などを訴える団体の関係者らで、クルド人の不満が強まっている。

 さらに、政府が当初、反政府武装組織クルド労働者党(PKK)が同事件に関与した疑いもあると指摘したため、6月の選挙で躍進した同じクルド系の政党HDPの「イメージ悪化を狙った政府のもくろみ」との声も高まった。

 HDPは非暴力を掲げ、PKKの武装闘争とは一線を画す。だが与党は、HDPとPKKを一体として見なすことで、クルド系の支持を取り戻したい考えがあるとも言われる。

 東京では10月25日、総選挙の在外投票が行われたトルコ大使館前で、クルド人とトルコ人数十人が殴り合う乱闘事件が発生。緊張の高まりを印象付けた。

 6月の選挙では、AKPが258議席にとどまり、単独政権を維持してきた2002年以降初めて過半数を割った。中道左派で世俗主義の野党、共和人民党(CHP)はほぼ現状維持の132議席。右派の民族主義者行動党(MHP)と、同選挙で初めて政党として候補者を擁立したHDPがそれぞれ80議席を獲得する躍進を遂げて第3党を確保した。

 今回の選挙でAKPは再び半数(275議席)を上回り、単独与党を奪還して念願の大統領権限強化のための憲法改正などに着手したい思惑がある。AKP所属のアクドアン副首相は30日、「HDPに(クルド問題の)解決を求めて投票した人々は今、失望している」と指摘。HDPに流れた票の奪還に自信をにじませた。

1164チバQ:2015/11/01(日) 20:33:50
http://www.afpbb.com/articles/-/3064664
迫る冬の到来、助け合う被災者たち アフガン・パキスタン地震
2015年10月29日 18:50 発信地:チトラル/パキスタン
【10月29日 AFP】アフガニスタン北部で26日に発生し、死者370人を出したマグニチュード(M)7.5の地震は、約3か月前に洪水の被害を受けたパキスタン北西部のチトラル(Chitral)地区に再び大きな被害をもたらした。

 冬の到来が迫り、気温はすでに下がり始めているため、住民に政府の支援を待つ余裕はない。人々は夜空の下で眠り、お互いが持つ食料に頼りながら、力を合わせて生活を立て直そうとしている。

 AFPの取材に対して、チトラル近郊のケス(Kesu)村の住民は、「寒さが厳しい中、子どもたちは野宿することを強いられている。誰も助けに来てくれない」と語った。

 また別の男性は、「人々はお互い助け合っている。地震を耐えた家で暮らす人々は、被害を受けた人々に食べ物を配り、避難場所を提供している。建物のがれきを取り除くためにも協力し合っている」と話した。

 チトラル地区を含むカイバル・パクトゥンクワ(Khyber Pakhtunkhwa)州では今年7月、数週間にわたる豪雨により洪水が発生し、38人が死亡。同地区では数千人が避難を強いられ、数十か所の道路や橋が損壊する被害を受けた。だが今度は地震に見舞われ、同州は再び大きな被害を受けた。被害の全容はやっと明らかになり始めたばかりだ。(c)AFP/Gohar ABBAS

1165チバQ:2015/11/03(火) 15:33:34
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201511/CK2015110302000127.html
トルコ総選挙 与党が右派取り込み 「テロとの戦い」強調奏功

2015年11月3日 朝刊


 【カイロ=中村禎一郎】トルコからの報道によると、一日に投票が行われたトルコ国会(一院制、定数五五〇)の総選挙で、与党公正発展党は、即日開票の結果、三百十六議席を獲得する見通しとなり、六月総選挙の過半数割れから大幅に党勢を回復した。「テロとの戦い」を強調することで、国内右派の支持層取り込みに成功した。
 公正発展党は六月の総選挙で二百五十八議席にとどまり、二〇〇二年の政権獲得以来初めて過半数割れに。連立協議も不調で、早期解散により再選挙を選択する異例の事態となっていた。
 単独政権の座を確保したことで、与党出身のエルドアン大統領が悲願の憲法改正を実現させ、さらなる権限強化を進められるかが今後の焦点となる。
 また与党主導のトルコ政府が七月以降、「国内でテロを実行した」として、過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)とクルド系の非合法武装組織クルド労働者党に対して続けてきた空爆への影響も注目される。
 与党は投票前の世論調査では苦戦が伝えられたが、極右政党と六月選挙で躍進したクルド系政党国民民主主義党から議席を奪い取る形となった。
 与党は選挙戦を通じて、空爆対象の非合法武装組織クルド労働者党と国民民主主義党が関係を持っていると印象づけることにも成功。テロに反発するクルド層が国民民主主義党への投票を避けた可能性がある。
 投票率は49・4%。トルコの主要四政党のうち第二党の中道左派共和人民党は前回とほぼ同じ百三十四議席、国民民主主義党は二十一議席減らし五十九議席を獲得する見通し。

1166チバQ:2015/11/03(火) 15:37:01
http://mainichi.jp/select/news/20151103k0000m030123000c.html
トルコ総選挙:与党が単独過半数 早期安定化は不透明
毎日新聞 2015年11月02日 21時56分(最終更新 11月03日 00時08分)

 【エルサレム大治朋子】1日に開票されたトルコ国会(1院制、定数550、任期4年)の出直し総選挙は、イスラム系与党の公正発展党(AKP)が得票率49.5%で317議席を獲得した。アナトリア通信が伝えた。6月の総選挙で少数与党に転落したAKPは当初の予想を覆し、単独政権に復帰した。だが少数民族クルド人との対立激化や治安の悪化、経済の不振など課題は山積しており、早期の安定化が実現するかは不確かだ。

 「国民が安定を望んだ」。エルドアン大統領は1日夜、イスタンブールのモスク(イスラム礼拝所)でそう述べ、勝利を宣言した。

 AKPは2002年から13年間単独政権を維持してきたが、6月の選挙で少数与党となり、他党との連立協議にも失敗。出直しの総選挙となった。AKPの勝利は、国民が治安や経済の「早期改善と安定化」を求めた結果だが、特にクルド人との対立は深刻化しており、収束に向かうかは定かではない。1日夜、南東部ディヤルバクルでは選挙結果に反発したクルド人らが警官隊と衝突した。

 政権は7月、「テロ対策」として過激派組織「イスラム国」(IS)のシリアの拠点や、トルコの反政府武装組織クルド労働者党(PKK)がイラクに構える軍事拠点への空爆を開始。IS空爆は米国の要請に応じた形だが、トルコは独自にPKK攻撃も始めた。同時期に行うことで、「少数民族抑圧」などの批判を封じ込める狙いがあったとされる。

 だがその重心はクルド攻撃にあった。地元メディアによると、IS空爆はこれまでに6回程度。ロイター通信によると、PKKへの空爆は8月23日までに400回に達した。

 AKPは前回選挙で減らした議席を、急伸した左派系のクルド系政党・国民民主主義党(HDP)から奪還する必要に迫られていた。HDPはPKKの武装闘争とは一線を画す。だがAKPはPKK攻撃で「トルコ対クルド」という対立構図をあおり、「民族主義」を鼓舞。これが奏功してHDPに流れた票を取り戻し、同じ保守の民族主義者行動党(MHP)の切り崩しにも成功したとされる。

 両党は6月の選挙から計61議席を減らし、その大半はAKPに流れたとみられる。中道左派で世俗主義の野党、共和人民党(CHP)は前回より2議席多い134議席を獲得した。投票率は約85%だった。

 今回、エルドアン大統領が目指す実権型大統領制の導入に向けた憲法改正に必要な330議席には及ばなかった。だが、大統領は既に「私は直接選挙で選ばれている。実権型大統領と同等の権限を持つ」と述べており、さらなる権限拡大を独自に図る可能性もある。

 ロイター通信によると、AKP党首のダウトオール首相は2日未明、党本部に集まった支援者らに対し、「新しい文民による憲法を作るよう全ての党に呼びかける」と述べ、憲法改正に意欲を示した。

 ◇権威主義化の懸念

 オーストリア・グラーツ大(現代トルコ、南東欧州学)、ケレム・エクテム教授の話

 今回の勝利は、公正発展党(AKP)の「脅し」戦術が奏功した結果だ。少数民族クルド人との戦いを再燃させ、社会を分断し、内外に「敵」を作り、恐怖で支配した。国民は安定化を望んで投票したが、AKPといえども「安定」は捏造(ねつぞう)できない。経済の不振、反政府武装組織クルド労働者党(PKK)や過激派組織「イスラム国」(IS)との紛争激化の現実は簡単には変えられない。

 経済では(先行きの不透明感から)投資が減少し、労働者の安全管理なども劣化して事故が相次いでいる。AKPに近い企業家ばかりを優遇するなど構造的腐敗も進んでいる。

 欧州はシリア移民問題でのさらなる貢献を期待し、かねて懸念を示してきたメディアへの抑圧などには目をつぶっている。

 ダウトオール首相やエルドアン大統領が今回の結果をどう読むか。市民は安定化を求めたと認識するのか、それともトルコをより権威主義化し、イスラム化することに道が開かれたと受け止めるのか。首相の勝利演説は、残念ながら後者の可能性を示している。

1167チバQ:2015/11/03(火) 15:40:19
http://www.sankei.com/world/news/151102/wor1511020058-n1.html
2015.11.2 19:34
【トルコ出直し選挙】
エルドアン氏「賭け」に勝ち息吹き返す 強い政府求める民意追い風 オスマン帝国王「スルタン」投影

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2日、イスタンブールのモスク前で笑顔を見せるトルコのエルドアン大統領(中央)(ロイター=共同)
 トルコのエルドアン大統領は、今回の出直し総選挙でイスラム系与党、公正発展党(AKP)が勝利したことで、昨年の大統領就任後で最大の政治的危機を乗り越えたといえる。悲願である議院内閣制から大統領中心制への転換に向けた憲法改正は当面困難な状況とはいえ、オスマン帝国の王になぞらえて「スルタン」と呼ばれる同氏が今後も内政・外交両面に影響力を発揮していくことは間違いない。(イスタンブール 大内清)

 近年のトルコ政治は、権威主義的な傾向を強めるエルドアン氏の手法の是非が最大の争点だった。2013年には最大都市イスタンブールなど各地で、メディア規制や社会のイスラム化を進めるエルドアン政権への大規模な抗議デモが発生。今年6月の総選挙では、少数民族クルド人系の左派、人民民主党(HDP)が反AKP票を吸収してAKPを過半数割れに追い込んだ。

 しかし、エルドアン氏はここで賭けに出る。7月、直接対立を避けていたイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」や、和平協議を進めていた非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」に対して軍事作戦を展開し、一種の“戦時状態”を演出する半面、AKPと他党との連立協議には消極的態度をとって出直し選の実施を指示したのだ。

 2日付の現地紙ヒュリエトなどは、PKKとの戦闘やイスラム国の関与が疑われるテロが頻発する中、有権者がエルドアン氏の主張する「強い政府」に引きつけられたと分析。エルドアン氏は1日、声明で「国民は行動することを選んだ」とAKP勝利を称賛した。

 AKPの単独過半数回復が報じられた1日夜、イスタンブールでは、早くも通貨トルコ・リラの対米ドルレートを引き上げる両替商があらわれた。連立政権が回避されたことで、政治・経済の安定に期待が高まったためとみられる。2日の株式市場も上昇で取引が始まった。

 一方で、いったん開かれたPKKとの戦端を収拾し和平プロセスを再始動させるのは困難が予想される。ロシアのシリアへの軍事介入や米国の中東での退潮が進む中、アサド政権打倒を主張するエルドアン氏と国際社会の食い違いが拡大する可能性もある。トルコ政府の方針は同氏の人格や指導力に左右される部分が大きいだけに、今後も「エルドアン」はトルコ政治最大の争点であり続けそうだ。

1169チバQ:2015/11/03(火) 15:53:25
AKPは316議席
共和人民党(CHP)が134議席を確保して2位。
少数民族クルド系の左派、人民民主主義党(HDP)が56議席、
右派の民族主義行動党が41議席
http://www.cnn.co.jp/world/35072852.html
トルコ総選挙、与党が予想外の圧勝
2015.11.02 Mon posted at 12:40 JST
(CNN) 1日に投開票されたトルコの議会選挙(定数550)で、ダウトオール首相の保守系与党、公正発展党(AKP)が予想外の圧勝を収めた。
同国のアナドル通信が発表した中間結果によると、AKPは316議席と、過半数の276を大幅に上回る議席数を獲得した。ただし、エルドアン大統領が主張する憲法改正へ向けた国民投票を発議できる議席数には達しなかった。エルドアン氏は、大統領の権限を強化する憲法改正を提案している。
ダウトオール首相は出身地の中部コンヤで「勝利の日」を宣言し、「我々の民主主義が勝利した」と述べた。
中間結果によると、中道左派の共和人民党(CHP)が134議席を確保して2位。少数民族クルド系の左派、人民民主主義党(HDP)が56議席、右派の民族主義行動党が41議席と続いている。
エルドアン氏が結成したAKPは12年以上にわたり単独与党として政権を運営していたが、今年6月の総選挙で過半数割れとなり、野党との連立協議も決裂していた。今回の再選挙も、事前の世論調査や専門家の予想では同様の結果に終わるとの見方が強かった。
同国では10月、首都アンカラ中心部で過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」による自爆テロが発生。政府とクルド系非合法武装組織、クルディスタン労働党(PKK)による衝突の終結を求めていた集会の参加者ら100人以上が死亡した。これを受けて政府の治安態勢を批判する声が強まり、与野党の対立が深刻化していた。
総選挙がAKPの圧勝に終わったとはいえ、PKKへの対応やシリア内戦をめぐる外交政策については意見の対立が続いている。トルコ次期政権にとって、内戦の危機をどう回避するかが最大の課題になると、専門家らは指摘している。

1170チバQ:2015/11/03(火) 17:36:50
http://www.sankei.com/world/news/151101/wor1511010045-n1.html
2015.11.2 07:00
【トルコ出直し選挙】
「クルド労働党」掃討で高まる緊張 エルドアン政権への不信も

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 トルコのエルドアン政権が今年夏、非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」掃討を開始して以降、少数民族クルド人が多いディヤルバクルなど南東部では当局と住民らの緊張が高まっている。住民の間には、クルド問題がエルドアン大統領の権力保持に利用されているのではないかとの不信感も強い。

 古い城壁に囲まれたディヤルバクル旧市街。貧困層が多いその一角で7月、治安部隊とPKK支持者とみられるグループとの銃撃戦があった。住民のクルド人女性、アイシャンさん(70)は「避難先から帰ったら自宅が(銃弾で)穴だらけになっていた」と嘆く。

 クルド国家の分離独立を主張しテロ闘争を展開してきたPKKとエルドアン政権は2013年、停戦で合意し、和平協議を続けてきた。しかし、今年6月の総選挙で、エルドアン氏が実質的に率いるイスラム系与党、公正発展党(AKP)が過半数割れに追い込まれると、状況が一変した。

 7月に南部スルチで「イスラム国」の関与が疑われる自爆テロが発生したのを機に、政府はイスラム国とPKKへの掃討作戦を決定。PKKによる報復テロも多発している。

 政府はなぜ、和平協議を破綻させてまでPKK掃討に乗り出したのか。クルド人や反AKP勢力の多くはその理由を、総選挙で躍進したクルド人系左派、人民民主党(HDP)に打撃を与えるためだ、と解釈する。PKKと関係が深いとされるHDPを「テロ支援者」に位置づける狙いがあるというわけだ。

 ただ、今回の出直し総選挙をめぐる世論調査では、HDPの支持率に大きな変動はなく、前回選挙に続き法定得票率10%を達成する可能性は高い。一方で地元メディアでは、今回の選挙でAKPが過半数を回復できなかった場合、エルドアン氏がなりふり構わず2度目の出直し選を模索するとの観測も流れる。

 「すべてはエルドアンの都合だ。今後もクルドへの攻撃は強まると思う」。ディヤルバクルの会社員、デニズさん(27)はこう予想し、政府への不信感をあらわにした。(ディヤルバクル 大内清)

1171とはずがたり:2015/11/04(水) 18:42:03
>イラク戦争後に生まれたシリア、イラン、イラクにレバノンのヒズボラを加えた「シーア派ベルト」に、ロシアが乗っかった形である。シーア派連合の中心はイランであり、イラク戦争後に政権をとったイラクのシーア派の後ろ盾となり、さらにはシリア内戦で劣勢に立たされたアサド政権を、レバノンのシーア派組織ヒズボラと共に支援しているのである。
サウジ・イランの地域大国の角逐にロシアは完全に片方に肩入れしているのに対し伝統的に内向き志向のアメリカが全く身動き取れていないね。。

川上泰徳
中東ニュースの現場から
「シーア派連合」と連携するロシア、「裸の大国」と化したアメリカ
http://www.newsweekjapan.jp/kawakami/2015/10/post.php
2015年10月28日(水)18時14分

 ロシアがシリア空爆を始めて間もなく1か月。ロシアの空爆参加は、1991年12月のソ連崩壊以来、初めての中東での軍事作戦実施であり、中東における政治的軍事的なプレーヤーとしての「復活」を世界に印象付けた。それは同時に、ロシアの攻勢に対して全く打つ手がない米国の、中東での影響力の決定的な退潮を露呈させた。

 ロシアの攻勢の始まりは、9月28日のプーチン大統領の国連総会演説であった。プーチン氏は米国によるイラク戦争を「民主主義革命の輸出による混乱」と非難し、「テロとの戦いでアサド政権との協力を拒否したことは大きな間違い」と言い切り、オバマ大統領への対抗姿勢を前面に打ち出した。一方でオバマ大統領はアサド大統領を「罪のない子供たちを樽爆弾で殺戮する暴君」と非難した。

 ロシアのシリア空爆開始は、プーチン大統領が国連演説で唱えたアサド支援を文字通り行動に移したものである。反体制派支配地域で活動しているシリア人権ネットワーク(SNHR)は、ロシア軍の空爆が始まって最初の1週間で23か所の空爆をロシア軍機によるものと確認できたとし、空爆によって子供25人、女性15人を含む104人の民間人が死んだ、とする。さらに23か所のうちイスラム国(IS)支配地域は5か所で、残りの18か所は反体制派地域。しかも、そのうち15か所は「医療施設、モスク、パン配給所などの民間施設だった」と報告している。

 別の人権組織のシリア人権監視団(SOHR)は、23日までのロシアの空爆による死者を446人とし、うち3分の1にあたる151人が民間人と発表した。さらに295人の戦闘員のうちIS戦闘員は75人(25%)で、アルカイダ系のヌスラ戦線の死者31人を加えても、全体の36%にしかならず、自由シリア軍や武装イスラム組織などの反体制派勢力が64%で約3分の2を占める。

ロシア軍機とシリア軍機の特徴の違い
 SNHRもSOHRも一般的には反体制派系とみなされているが、共に反体制派地域の調査員の情報や現地との連絡で情報の確認作業をしている。さらに内戦の犠牲者については、政権軍によるものだけでなく、ISやヌスラ戦線によるもの、さらに自由シリア軍による市民の殺害についても報告、集計しており、反体制派側の政治的プロパガンダばかりとは言えない。

 SNHRは、シリア軍もロシア製の軍用機を使っているため、ロシア軍機とシリア軍機を区別するのに苦労したとしながらも、反体制派の軍関係者の証言として、ロシア軍機の特徴を次のように記している。

「ロシア軍機はシリア軍機よりも高い高度を飛行し、高度を下げないで空爆する▽シリア軍機は通常1機で空爆するが、ロシア空爆機は必ず2機で偵察機も伴う▽ロシア軍機のミサイルは建物の外壁で爆発せず、中まで貫徹して爆発し、破壊力が強い」

 反体制派地域にネットワークを持つ2つの人権団体の情報は、現地についての数少ない情報源である。そして、浮かび上がってくるロシア軍の空爆の特徴は、アサド政権への脅威を「テロ」とみなし、ISも反体制派組織も区別しない攻撃である。政権に対する実際の脅威は、ISよりも反体制派組織の方が大きく、結果的にロシア軍の空爆対象は反体制派組織に重点が置かれている。さらに、反政権であれば戦闘員と非戦闘員を区別しない。

 しかし、これはアサド政権による反体制派地域への無差別攻撃と全く同じパターンであり、同じ特徴である。それが、より高度で、より強力な爆撃機とミサイルによって実施されていることになる。

 そこにあるのは、政権にたてつくものを力でねじ伏せようとする強権の発想である。しかし、力の論理が通用しなくなっているところに、「アラブの春」によって開かれた中東の新事態がある。だからこそ、シリア内戦が始まって4年半で死者が25万人を超え、うち3分の1が民間人という地獄のような状況に至っているのである。

1172とはずがたり:2015/11/04(水) 18:42:58
 その上、400万人を超える難民が国外に出て、国内避難民も700万人を超えるという第2次世界大戦後、最悪の人道的悲劇ともなっている。力でたたきつぶせばいいというプーチン流発想では、中東の状況を飛躍的に悪化させることにしかならないと強い危惧を覚える。

米国が訓練した「TOWの王」が殺された
 ロシア軍の空爆について、もう少し細部を見ていこう。いくつかの軍事関係サイトのリポートを見て分かるのは、ロシア軍の空爆が、シリア軍の地上での攻勢と密に連携していることである。ワシントンに拠点を置く米国寄りの「戦争研究所(ISW)」が21日に発表した「ロシア軍のシリア空爆報告」では、「ロシア軍の空爆は反体制派勢力を打倒しようとするアサド政権への支援を継続している。10月19日から20日にかけて、空爆はアレッポの南郊と、ハマ県の北西にあるガブ平原、ラタキア県の北東のアクラド山地などへの政権軍地上部隊による反体制派勢力に対する攻勢を援護する形で行われた」としている。

 ロイター通信によると、シリア北部の海岸地帯ラタキア周辺地域でのロシア軍の空爆で、米軍の訓練を受け、米国製TOW対戦車ミサイルを提供された反体制派「自由シリア軍」の司令官バセル・ザモが殺害された、という。TOWは米軍が自由シリア軍に提供している主要な武器の一つで、政権軍の多くの戦車がTOWで破壊されたという。

 ザモはTOWの訓練を受けて、さらに戦闘員に使用訓練をし、「TOWの王」の異名をとっていた。戦争研究所(ISW)は20日の報告で、「ロシア軍の空爆は、米軍からTOWの提供を受けた『穏健な反体制派勢力』の排除を続けている」として、TOWを装備している部隊はラタキアだけでなく、イドリブやハマ、ダマスカスでも空爆の対象になっていると記している。

 米国が訓練しているシリアの反体制派が、ロシア空軍の標的になったことは、米大統領府や米国防総省でも問題になったという。AP通信によると、米国防総省はロシア国防相の国際担当にビデオ電話を通して、「米ロの間で意図しない緊張の高まりを防ぐために、ISが活動していない地域でのロシアの軍事行動に対する懸念を表明した」という。実際にどのようなやりとりかは分からないが、報道を見る限りは、米国が公式にロシア軍に抗議したわけではなく、いかにも腰の引けた対応である。

 ロシアの空爆の特徴は、「空爆と地上軍の連携」が、明確な目的を設定して、綿密に立案されているということだろう。ロシア軍とシリア政権軍の共同作戦だが、主役となる政権軍は兵員不足のため、ヒズボラ軍およびイラン軍が監督するイランやイラクのシーア派民兵組織が参加している。作戦には、ロシアとイラン、イラク、ヒズボラという幅広い連携と意思疎通が必要となる。重要なことは、ロシアがそのような多元的な軍事作戦の一角をプレーヤーとして担っているということである。

連携して「大国」の米国に対抗するという構図
 ここでロシアの中東での「政治的軍事的なプレーヤーとしての復活」の意味合いが垣間見える。冷戦時代の米ソは、共に大国として影響力を競い、自分の影響下にある国や地域で都合のよい政権をつくり、またはつぶした。しかし、今回はそのような意味での大国としての復権ではない。プーチン大統領がとったのは、中東の国々とパートナーとして連携する立場である。

 ロシアの立場を考える時、アサド大統領が10月初めにイランのテレビ局のインタビューの中で、「ロシアとシリア、イラン、イラクでつくられた連合が成功しなければ、地域は破壊されてしまう」と語ったことが思い浮かぶ。それは、プーチン大統領が国連総会演説で言及したアサド政権と協力する連合であり、同時に米国がイラク戦争によって始めた「民主主義革命の輸出」から地域を守るための連合ということになるだろう。

 イラク戦争後に生まれたシリア、イラン、イラクにレバノンのヒズボラを加えた「シーア派ベルト」に、ロシアが乗っかった形である。シーア派連合の中心はイランであり、イラク戦争後に政権をとったイラクのシーア派の後ろ盾となり、さらにはシリア内戦で劣勢に立たされたアサド政権を、レバノンのシーア派組織ヒズボラと共に支援しているのである。

 ロシアが連合に参画する前段として、今年3月以降、アサド政権は、反体制派勢力、特に武装イスラム勢力の攻勢を受けて、守勢に立たされていた。政権軍が抑えていた北部のイドリブは、3月にイスラム系反体制派組織連合のファタフ軍に奪還された。ファタフ軍はアハラール・シャム(シリア自由人イスラム運動)やアルカイダ系のヌスラ戦線など、イスラム過激派を主力とする。

 アサド大統領は今年7月下旬の演説の中で、「我々はある地域を放棄して、重要地域に軍を集中的に投入する必要がある」と国防戦略の転換を発表した。シリア軍が人員不足のために、すべての戦線を維持できなくなっていた。

1173とはずがたり:2015/11/04(水) 18:44:04

 プーチン大統領がアサド政権を支持する理由として、シリア西部の地中海岸に面したタルトゥースにある海軍基地の維持がよく挙げられる。アサド政権の窮地を見て本腰を入れた支援に乗り出したことになるが、プーチン大統領は自分がシリアの庇護者のような立場をとるのではなく、アサド政権を前面に押し立てて、イランが率いるシーア派連合と連携、協力し、政権軍を援護する立場をとっている。

 ロシア軍の空爆は、これまで政権軍が行ってきたことと同じ手法と同じ標的であり、それを強化しただけで、何か新しい戦略を付け加えたわけではない。ロシアの思惑を推測するならば、シーア派連合にパートナーとして協力するという形をとることで旧ソ連の「大国」イメージを拭い去り、そうすることで、ロシアとシーア派連合が共に「大国」の米国に対抗する構図をつくるということであろう。

ロシアに潰された「米・イラン新時代」
 ロシアの参戦で大きく目論見を狂わされたのは米国である。米国のケリー国務長官は今年3月に、シリア内戦の政治的な解決について「移行期間についてアサド大統領と話す必要がある」と語った。春にはアサド政権の危機という見方が広がっており、イスラム過激派の勢力拡大による混乱を避けるためにも、政治的な解決の道筋を開くことが課題だった。

一方で米国を含む安保理常任理事国とドイツの6か国は、イランとの核協議で4月に枠組み合意、7月には最終合意をした。交渉の中心は米国とイランの話し合いであり、合意によって対イラン制裁が解除されていけば、米国とイランの新時代が始まるはずだった。

 米イランの関係修復は当然、シリア内戦の政治解決にもつながるはず。しかし、最終合意の直後から、イランの最高指導者ハメネイ師が「米国との対話」に反対する立場を表明するなど風向きが変わったところで、プーチン大統領がアサド支援を掲げて参画し、「米国との対抗」というくさびを打ち込んできた。プーチン氏がこの時期にアサド政権に対する軍事支援に乗り出したのは、核協議の最終合意後の「米・イラン新時代」をつぶそうという狙いもあっただろう。

 オバマ大統領としては、米国内に対イラン強硬派を抱え、イスラエルやサウジアラビアなどの湾岸諸国の間にあるイランへの警戒心を抑えながら、イランとの関係正常化に動いていた時だけに、ロシアによって米国に対抗する「ロシア+シーア派」連合が形成されたことは、大きな計算違いだっただろう。

「穏健な反体制派」軍つくりの挫折
 さらに裏目にでたのが、米軍が5月に着手した「穏健な反体制派」を訓練し、武器を与えるという反体制派支援策の挫折である。米国はISとの戦闘のために、年間5400人、3年間で1万5000人規模の反政権軍の創設を目標として軍事訓練と武器提供プログラムを開始したが、ロシアが空爆を始める直前の9月下旬に米軍はプログラムの断念を発表した。訓練できる人員が5か月で120人程度しか集まらないことや、提供した武器がアルカイダ系のヌスラ戦線などイスラム武装過激派に流れることが原因だった。

「穏健な反体制派」軍団を創設しようとした米国の政策は、自分たちが動けばみな、それになびくという「大国」意識からの発想である。しかし、米国は追従者や味方を自分の庇護下で守るという「大国」の行動はとうに放棄しているのである。庇護を与えない者の下で武器をとる者がいまの中東にいるだろうか。

 ロシア空軍の空爆で標的となって死んだTOW対戦車砲の訓練を受けた反体制派司令官は数少ない「穏健な反対派」だった。しかし、ロシア軍の空爆で殺害された時の米国の他人事のような対応が、これまでも繰り返されてきたのだろうと考えるしかない。米国の反体制派軍創設計画の無残な失敗は、米国が足場としているはずのシリアの反体制派に、実は全く足場がないという「裸の大国・米国」の無残な現実を突きつけるものである。

1174とはずがたり:2015/11/04(水) 18:45:23
>>1171-1174

パートナーがいない米国
 米国防総省は10月になって「穏健な反体制派」を訓練する代わりに、すでにある反体制派組織への武器直接供与へと戦略を転換した。米軍の空爆によって地上でのISとの戦いを支援することも発表した。まるで、ロシア軍が空爆でアサド政権軍の地上戦を支援しているのを見て、初めて地元勢力との連携の重要性に気付いたかのような対応である(とは註:流石にそれは云い過ぎで対抗上地元勢力の連係強化に動かざる得なかったと云うべきであろう)。

 アサド政権と一体化するようなロシアの参画は、シリア内戦をさらに悪化させると書いたが、ロシアの極めて巧妙なやり口を見て、いまの米国の問題が明らかになる。それは、いまの中東のどこにも、米国のパートナーがいない、ということである。かつてはパートナーだったエジプトや、サウジアラビアともぎくしゃくし、同盟国のイスラエルとの関係もこじれている。「子供たちを殺戮する暴君」とアサド大統領を非難しながら、それが相手への圧力にもならないオバマ大統領の言葉の軽さが、いまの中東での米国の存在感の希薄さを示している。


川上泰徳

中東ジャーナリスト。1956年生まれ。元朝日新聞記者。大阪外国語大学アラビア語科卒。特派員としてカイロ、エルサレム、バグダッドに駐在。中東報道でボーン・上田記念国際記者賞受賞。退社後、フリーランスとしてエジプト・アレクサンドリアを拠点に中東を取材している。著書に『イラク零年』(朝日新聞)、『現地発 エジプト革命』(岩波ブックレット)、『イスラムを生きる人びと』(岩波書店)。

1175チバQ:2015/11/04(水) 21:52:01
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201511/2015110300278&amp;g=int
選挙後もクルド作戦継続=遠い和平、広がる失望感-トルコ


 【エルサレム時事】1日にトルコで行われた出直し総選挙(国会定数550)で、イスラム系与党・公正発展党(AKP)が単独政権の座を奪還したことを受け、政府と反政府武装組織クルド労働者党(PKK)との戦闘の行方が注目されている。AKP党首のダウトオール首相は「テロとの戦いはやめない」と強調し、トルコ軍は3日、PKKの拠点への空爆を実施した。和平を求める一般のクルド人らの間に失望感が広がっている。
 トルコ軍は3日、トルコ南東部とイラク北部にあるPKKの避難所や武器庫などの拠点を破壊したと発表した。PKKの拠点空爆は選挙後初めて。
 AKPは選挙戦で「テロとの戦い」を掲げ、PKKだけでなく、PKKと密接な関係があるとしてクルド系政党・国民民主主義党(HDP)への批判を展開した。これが奏功し、アナトリア通信によれば、6月の前回選挙で過半数を失ったAKPは59議席増の317議席を獲得。対照的に前回AKPから票を奪って躍進したHDPは、21議席減の59議席に後退した。
 選挙結果を受け、AKPの実権を握るエルドアン大統領は、PKKとHDPを念頭に「一番重要なメッセージを与えられたのは、間違いなく、分離テロ組織とその指導下にある組織だ」と強調。一方、HDP側は「不公平や不正、異常だらけの状況下での選挙活動だった」とAKPを非難した。クルド系住民が多数派を占める南東部ディヤルバクルでは、若者らによる抗議行動が起き、警官隊と衝突した。
 AKP政権は、エルドアン氏が首相在任時の2012年末からPKKと和平交渉を進めてきたが、PKKに警官2人が殺害された事件などを受け、今年7月に軍事作戦を再開。PKKも治安当局者への襲撃を続けた。約3カ月間に兵士や警官150人以上、PKK戦闘員2000人以上が殺害され、戦闘は泥沼化している。(2015/11/03-20:38)

1176とはずがたり:2015/11/06(金) 19:26:41
> オバマ大統領とケリー国務長官は、弱体化したアサドからの「管理された移行」につき、ロシアと協働できるとの希望を持っていた。米国の伝統的な同盟国、サウジ、アラブ首長国連邦などもロシアの関与拡大に熱心であった
オバマは兎も角サウジやUAEも期待してたのか!?

とりま,ロシアの民間航空機が先ず一機墜とされた訳だが。。
ウクライナを分割してイラン・シリアとシーア派連合と組んで影響圏に置くとなるとロシアの国威は発揚して国民も暫く我慢出来るのかも知れないけど,この記事を見てても弱体化したアサドは崩壊寸前というのが世界の大方の見方のようで,支えるコストが結構掛かるのに対して少なくともプーチンは支えきれると判断したって所が大きいようだ。

アフガン侵攻の二の舞に 露のシリア侵攻泥沼化は必至
http://news.goo.ne.jp/article/wedge/business/wedge_5557.html
11月05日 12:00Wedge

 ロシアのシリアへの軍事介入について、ワシントン・ポスト紙コラムニストのイグネイシャスが、10月1日付同紙にて、米国がアサド支援のためのロシアの直接的な軍事介入を予期できなかったことを指摘するとともに、ロシアのアサド支援、ジハード主義者との戦いは昔のアフガン侵攻と同じような泥沼に陥る可能がある、と指摘しています。

期待感示すも裏切られる米国
 すなわち、ロシアの対シリア軍事介入は無害とは思われないが、ほんの数か月前、米当局者にとり、ロシアがシリアに関与することは、イラン核取引の有益な副産物であるかのように見えた。ウィーンでラブロフ外相は、P5+1の同僚たちに、その他の中東の紛争解決でも協力したいと提案したとされる。

 オバマ大統領とケリー国務長官は、弱体化したアサドからの「管理された移行」につき、ロシアと協働できるとの希望を持っていた。米国の伝統的な同盟国、サウジ、アラブ首長国連邦などもロシアの関与拡大に熱心であった。イランのソレイマニ将軍のモスクワ訪問は、アサド支援のロシア・イラン同盟の不吉な予兆だったが、それ以外は、外交上、うまくいっているように見えた。

 オバマなどは、プーチンの軍事介入を予期できなかった。米国は過去3年間、シリアの反乱軍の訓練などに中途半端に取り組んだだけだった。オバマの首尾一貫した戦略の欠如がプーチンに付け入る隙を与えた。ロシアの行動のスピードはオバマ政権を驚かせ、ケリーは「重大な懸念」を表明した。米諜報コミュニティは、ロシアはシリアに訓練など間接的な支援を与えるだろうが、直接的軍事介入はありそうもない、と予測していた。さらに、ロシアがアサドを見棄てると予測し、ロシアが何をしようとしているかさえ分からなかった。

 プーチンは「ロシアはISと戦うために介入している」と述べたが、これまでのところ標的は、アサドの故郷ラタキアに脅威を与えている、シリア西部のホムスとハマに進軍している反アサド反乱軍である。

1177とはずがたり:2015/11/06(金) 19:27:04
>>1176-1177
 ロシア空軍は一時的にはアサドを支えられるかもしれないが、アラブ世界のスンニ派ムスリムに嫌悪されている指導者を支持するという危険なゲームをロシアはしている。反乱軍側は「アサドの側に立ついかなる勢力もシリア人の敵である」と警告している。 失敗に終わったアフガン侵攻から36年、ロシア軍はジハーディスト戦士との戦いに再び向かっている。プーチンはフルンゼ軍アカデミーによるアフガンの教訓についての1991年の研究(英訳:The Bear Went Over the Mountain)を見直したらいい。著者たちは、ムジャヒディンの狡猾さなどを描写、「ロシア市民は自分たちの息子がなぜ見知らぬ土地での戦いのために徴兵されているのか分からなかった」と指摘している。オバマはシリアにおけるロシアの軍事介入の危険について誤判断したかもしれないが、プーチン自身も誤った判断をしたのかもしれない、と論じています。

出典:David Ignatius,‘Russia and the “facts on the ground” in Syria’(Washington Post, October 1, 2015)
https://www.washingtonpost.com/opinions/russias-facts-on-the-ground-in-syria/2015/10/01/45fe3bb2-687e-11e5-8325-a42b5a459b1e_story.html

*   *   *

シリア介入によりロシアは衰退へ
 この論説の内容には大体賛成できます。アサドは多くのシリア人、シリア内外のスンニ派ムスリムに嫌悪されている正統性をすでに失った指導者です。ロシアとイランが支援しても一時的にはともかく長続きはしないでしょう。アサドの下でシリアが安定するシナリオは考え難く、今アサドを延命させようとすれば内戦を長引かせることになるでしょう。

 サウジその他のスンニ派諸国はイランと組んだロシアに反発し、これまで見られた関係改善の動きは止まることになるでしょう。外交的にはロシアは一時的に脚光を浴びるでしょうが、シリア問題を含む中東の諸問題への発言力は強化されるよりも弱体化する可能性が強いと思われます。アサドなき後のシリアで、ロシアがこれまで同様軍事基地を保持し続けられるか、疑問です。

 ロシア国内でも、一時的にプーチンは世界の舞台で活躍しているとの称賛が得られるでしょうが、例えばシリアでロシア軍兵士が殺されたりすれば、なぜロシアがそういう介入をしているのか、「兵士の母」団体などが 抗議の声を上げることがあり得ます。

 ロシアの空爆の対象はISに限らず、米国が応援している反アサド勢力も含んでいるようです。最近は偵察衛星や無人機での偵察能力は発達しており、ロシア軍の行動は正確に捕捉できます。ロシアはウクライナなどでは西側の偵察能力を甘く見て、嘘をついたりしています。シリアでもそういう試みをするでしょうが、嘘を後に暴露され、名誉が傷つくだけでしょう。

 旧ソ連崩壊に至った要因の中で、アフガン侵攻の失敗はかなり大きな割合を占めています。ブレジネフはアフガンで苦労しましたが、プーチンはシリアで苦労し、ロシアのさらなる衰退の種をまくことになるかもしれません。

1178とはずがたり:2015/11/06(金) 22:13:28

爆発物の可能性…ロシア機墜落で英外相が声明
http://www.yomiuri.co.jp/world/20151105-OYT1T50046.html?from=ycont_navr_os
2015年11月05日 10時55分

 【ロンドン=角谷志保美、ワシントン=尾関航也】エジプト東部シナイ半島で10月31日に起きたロシアの旅客機墜落について、英国のハモンド外相は4日、声明を出し、「墜落は航空機に持ち込まれた爆発物によって起きた可能性がかなりある」と指摘した。

 また、米CNNは4日、米情報当局者の話として、爆弾テロの可能性が高いと伝えた。

 ハモンド外相の声明は、関係閣僚による緊急閣議での情報分析を受けて発表された。声明によると、墜落機の出発地であるエジプト東部シャルムエルシェイクの空港への英旅客機の運航を停止する措置を取った。英国民向けに出している現地の危険情報は変更しておらず、今後、必要な安全措置を取るとしている。

 シャルムエルシェイクは英国でも人気のある保養地で、英BBCによると、現在、英国人約2万人が滞在している。英政府は専門家を現地に派遣し、エジプト当局と共に空港の安全対策を確認していた。

 英国にはエジプトのシシ大統領が4日から訪問しており、5日のキャメロン首相との首脳会談でロシア機墜落問題も話し合われる見通し。

 一方、CNNの報道によると、米情報機関による通信解析の結果、イスラム過激派組織「イスラム国」の関連組織が機内に爆弾を仕掛けた疑いが浮上した。米情報当局者は、旅客の荷物に爆発物が仕掛けられていた可能性があると語ったという。

 AP通信も米当局者の話として、機内に爆発物が持ち込まれたのであれば、「イスラム国」本体ではなく、シナイ半島で活動する関連組織によって実行された可能性が高いと伝えた。

プーチン氏、英の「テロ可能性」声明に不快感
http://www.yomiuri.co.jp/world/20151106-OYT1T50081.html?from=yrank_ycont
2015年11月06日 11時26分

 【モスクワ=田村雄】ロシアのプーチン大統領は5日、英国のキャメロン首相と電話会談し、エジプトでの露旅客機墜落について話し合った。

 露大統領府の発表によると、プーチン氏は旅客機の墜落原因について、「公式調査で明らかになるデータで判断する必要がある」と強調した。エジプトと露当局は、墜落原因の調査を進めているが、結果は出ていない。プーチン氏の発言は、英国政府が4日に旅客機が爆弾テロで墜落した可能性があるとする声明を出したことへの不快感を示したものだ。

 英首相官邸によると、会談でキャメロン首相は「旅客機が爆発物により墜落したという懸念は深まっている」と伝えた。

 また、ラブロフ露外相は5日、エジプトのシュクリ外相と電話で会談した。露外務省によると、会談で両外相は「調査結果を前に墜落原因を結論づけようとするのは非生産的だ」との考えで一致した。

1179とはずがたり:2015/11/06(金) 22:14:40
墜落直前「異常な音」、交信記録に…露通信社
http://www.yomiuri.co.jp/world/20151103-OYT1T50102.html?from=yartcl_outbrain1
2015年11月03日 22時23分

 【モスクワ=緒方賢一】インターファクス通信は3日、エジプト東部シナイ半島で10月31日に起きたロシアの旅客機(エアバスA321型機)の墜落について、操縦士と地上との墜落直前の交信記録に「正常な飛行中には発生しない音」が残っていたと伝えた。

 機内で墜落につながる異常とともに大きな音が発生したとみられる。

 墜落した旅客機はロシア中部サマラからエジプト東部シャルムエルシェイクに到着し、その後、ロシア北部サンクトペテルブルクに向け離陸した。ロシア国営放送は3日、サマラからの便の乗客らが「機内で電気コードを覆う膜が焦げるようなにおいを感じたと話した」と伝えた。異常の兆候だった可能性もある。

1180チバQ:2015/11/06(金) 23:22:03
http://www.sankei.com/world/news/151105/wor1511050025-n1.html
2015.11.5 11:16
【露旅客機墜落】
エジプト政権の権威失墜 観光に打撃、混乱拡大へ






シナイ半島に墜落したロシアの航空機の残骸=1日(ロイター)
 エジプト・シナイ半島でのロシア機墜落について、英政府が機内の爆発物が原因になった可能性を挙げ英旅客機の乗り入れを停止した。エジプト経済の柱である観光業が打撃を受け、混乱が広がるのは必至。半島の治安に問題はないとしてきたシシ大統領の主張が揺らぎ、権威が失墜しそうだ。

 ハモンド英外相の発言通り、爆発物が機内に持ち込まれたとすれば、墜落機が出発した半島のシャルムエルシェイク空港の検査体制にも疑問符が付く。英国が同空港に専門家を派遣したのは、自国民が安全に帰国できるよう検査や警備を強化するのが目的で、エジプト当局を信用していないことがうかがえる。

 墜落機の乗客の多くはロシア人。英政府の発表で、シリア内戦に軍事介入したロシアにイスラム過激派が報復したとの見方も強まりそうだ。(共同)

1181チバQ:2015/11/08(日) 00:04:45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151107-00000017-jij-int
エルドアン氏「強い大統領」に執念=国際社会で発言力強化狙う-トルコ〔深層探訪〕
時事通信 11月7日(土)8時27分配信

エルドアン氏「強い大統領」に執念=国際社会で発言力強化狙う-トルコ〔深層探訪〕
1日、トルコのイスタンブールで、総選挙の投票後、支持者に手を振るエルドアン大統領(EPA=時事)
 トルコで1日に行われた出直し総選挙で、イスラム系与党・公正発展党(AKP)がわずか5カ月で単独政権の座を奪還した。AKPの事実上の最高指導者で、再選挙を主導したエルドアン大統領は、当面の目標を達成した形。次の狙いは、悲願とする強い権限を持つ大統領制への移行と、国際社会への影響力拡大だ。

 ◇汚職疑惑がきっかけ
 エルドアン氏はかねて、「新しいトルコ」のため、「新しい憲法」と、米国のように大統領が強い権限を持つ「トルコ型大統領制」が必要だと訴えてきた。大統領制への移行が焦点だった6月の前回選挙で、AKPは目標としていた330議席に届かなかったばかりか、2002年の政権獲得以来初となる過半数割れ。だが、エルドアン氏は諦めず、政治空白長期化への懸念をよそに、大統領権限を使って再選挙に踏み切った。
 なぜ、そこまで「強い大統領」にこだわるのか。地元メディア「ハベル・テュルク」の元編集長ヒラル・キョイル氏は、13年末に発覚したAKP政権の大規模な汚職問題を理由に挙げる。事件に絡み、当時首相だったエルドアン氏と息子の電話での会話内容を盗聴したものとされる音声データもインターネットに流出。「エルドアン氏は誰も信じられなくなり、周囲の『敵』を次々と攻撃するようになった」とキョイル氏は指摘する。
 エルドアン氏は、政敵のイスラム教指導者ギュレン師が汚職捜査を主導したと主張し、同師支持者への取り締まりを続けてきた。しかし、キョイル氏によれば、政府や企業には依然として同師支持者が残っており、エルドアン氏は自身を守るためにも、大統領権限を強めざるを得ないという。
 ◇シリア政策「問題だらけ」
 一方、今後4年間の安定した政権基盤が整ったことで、トルコは対外的には国際社会での発言力強化を図るとみられる。
 AKP政権は発足以来、近隣諸国との関係改善を目指す「ゼロプロブレム外交」を推し進めてきた。当初こそイスラム諸国との間で経済関係強化などの成果を生み出したものの、11年の民主化要求運動「アラブの春」で一転。今や「プロブレムだらけ」と皮肉られる。
 中でも、隣国シリアをめぐる政策は「負のスパイラル」を生んでいる。エルドアン氏は、シリアでの民主化実現のため、それまで友好関係を結んできたアサド大統領に退陣を促したが、拒絶され対立。反体制派の積極支援に回り、これが過激派組織「イスラム国」の伸長につながった。
 こうした「反アサド」を前面に掲げたトルコの姿勢で、「イスラム国」掃討を優先する米国や、アサド政権を支援する立場で軍事介入したロシアとの間にもすきま風が吹いている。だが、AKP政権は国会での強い基盤を背景に、今後もアサド大統領退陣を要求し続ける可能性が高い。
 また、シリア情勢悪化に伴い欧州に大量の難民が押し寄せる問題でも、トルコは強気の構えだ。約200万人のシリア難民を抱える国として、欧州側から最大限の支援を引き出すとともに、難民への対応をてこに、停滞していた欧州連合(EU)加盟交渉を一気に加速化させたい考えとみられる。(アンカラ時事)

1182名無しさん:2015/11/08(日) 13:48:46
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151103-00000030-jij_afp-int
「不倫」理由に女性を石打ちで殺害、アフガニスタン
AFP=時事 11月3日(火)19時13分配信

【AFP=時事】(一部更新、写真追加)アフガニスタンで、不倫の疑いをかけられた若い女性が、石打ちによって殺害された。地元当局者が2日、AFPに対し明らかにした。石打ちの様子は動画に収められていたとみられる。同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)統治下の暗黒時代の記憶を呼び起こす残酷な処罰だ。

 19〜21歳とみられるこの女性の名はロクサーナさんと伝えられている。同国のメディアが放映した約30秒の動画では、地面に掘った穴の中に入れられた女性に対し、ターバンを巻いた男たちが無造作に石を投げている。石はおぞましい鈍い音を立てて女性を直撃し、イスラム教のシャハーダ(信仰告白)を繰り返し唱える女性の声は、かん高さを増していく。

 当局によると、事件は1週間ほど前、同国中部ゴール(Ghor)州のタリバン支配地域で発生。同州のSeema Joyenda知事の報道官はAFPに対し「メディアで流されている動画は、石打ちで死亡したロクサーナさんに関係するものだ」と語った。同知事によると、ロクサーナさんは「タリバンや地元の宗教指導者ら、またその場に居合わせた軍閥などによる投石を受けて死亡した」という。

 同知事は、アフガニスタンに2人しかいない女性知事の一人。同知事によると、ロクサーナさんは家族に自分の意思に反する結婚を強制され、同年齢の男性と駆け落ちしようとしていた。駆け落ちは不倫と同等の行為とみなされている。

 知事の報道官によると、相手の男性はむち打ちの罰を受けたという。【翻訳編集】 AFPBB News

1183名無しさん:2015/11/08(日) 16:44:13
http://www.afpbb.com/articles/-/3063347
ISとトルコは「360度違う」、首相の失言が物笑いの種に
2015年10月16日 12:30 発信地:イスタンブール/トルコ

【10月16日 AFP】トルコとイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は同じイスラム教でも「360度違う」―ートルコのアフメト・ダウトオール(Ahmet Davutoglu)首相がテレビで行った発言が15日、地政学と幾何学の理解度が低すぎるとして物笑いの種となった。

 ダウトオール首相の失言は、14日夜のテレビ番組で飛び出したもの。首都アンカラ(Ankara)で10日に死者99人を出した連続爆発事件について、ISの摘発に失敗した政府に責任があるとの批判に反論しようとした首相は、 次のように述べた。

「われわれが擁護するイスラム教と、ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)が心に抱くものとの間には、180度どころではなく、360度の違いがある」

「一方(IS)は排他的だが、他方(トルコ)は寛容で、イスラム教と民主主義が共存できることを示す模範だ」

 この発言に野党とブロガーたちはすぐさま飛びつき、360度なら一周して同じ場所に戻ってしまうと指摘。最大野党・共和人民党(CHP)はマイクロブログのツイッター(Twitter)公式アカウントに、辞書の定義する「360度」の意味を添えて「教育は不可欠だ」と投稿した。(c)AFP

1184名無しさん:2015/11/08(日) 21:41:43
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151108-00090901-toyo-soci
日本人が知らないイラン人驚きの「素顔」
東洋経済オンライン 11月8日(日)15時0分配信

日本貿易振興機構アジア経済研究所地域研究センターの岩崎葉子氏が現地での駐在経験を基に『「個人主義」大国イラン 群れない社会の社交的なひとびと』を書いた。中東情勢が今まさに火を噴いている中で、平穏な日々を送る同国の人々のしたたかさの裏にあるものについて聞いた。
 ──まず初歩的な質問ですが、イランもアラブの一部なんですか? 

 別です。ざっくり言えば、中東はトルコ語を話すトルコ人、アラビア語を話すアラブ人、ペルシャ語を話すイラン人から成っています。外からだと一緒くたにされがちですが、言語体系がまるで違うんです。ただアラブ人とイラン人は文字が同じで文化も近く、互いに借用語も多いから、ちょうど日本人が中国人と漢字で筆談して、何となく意味を察することができるのに似てる感じかな。

 私が赴任していた2009〜2011年の間にちょうど「アラブの春」が勃発し、次々と政権が転覆していった。当時西側では、その波はイランにも波及するとまことしやかに喧伝されていたんですが、それは非常に起こりにくいと個人的には思ってましたね。というのは、あれはアラブ世界の話だから。アラブの春にイラン人がどれほどシンパシーを抱くかというと、対岸の火事以外の何物でもないだろうなと。もちろんまったく影響なしではありませんでしたが。

■ イランはまさに「未知の価値観との遭遇」

 ──政治でも宗教でもない、素のイラン人を書こうと思ったのは? 

 イランは研究対象として非常に面白い国なんです。歴史が古いから独自の慣行やしきたりが多くて、よくも悪くも経済学の教科書どおりにいかない国。そこが逆に魅力的なのです。

 日本の文化からも非常に遠い。途上国へ旅したときに「まるで昔の日本の農村みたいだ」と郷愁に浸ることがあるでしょ。でもイランは違って、真に異質な、未知の価値観との遭遇です。日本の商社マンなど絶望的な顔でイランに赴任してくるけど、帰る頃には「すごくよかった」とおっしゃる方が多いです。

 核協議が合意に達し、欧州企業が目の色変えてイラン市場に押し寄せていて、日本も追随しようとしているところです。政治や宗教に片寄らない、自然体のイラン人を書くのもいいかもしれない、という思いもありました。

1185名無しさん:2015/11/08(日) 21:45:54
>>1184

 ──一言で言うと、とにかく、個と個の関係ですべてが回る国だと。

 たとえば、「組織の決定」という概念が存在せず、公的な地位の人の決定も、その時期そのポストにいた人の、その時点の判断でしかなく、個人的な約束にすぎない。私自身も1994〜95年の最初の赴任の際、だいぶ痛い目に遭いました。イランでは基本そうであると肝に銘じておいたほうがいいですね。それを知らずに行くときっちりしてる日本人などそうとう振り回されますから。

 それとチームワークが非常に苦手です。「3本の矢」という格言があるように、日本人は3人集まれば能力3倍と期待しますが、「イラン人は3人集まると1本分にもならない」と当のイラン人が笑って言ってました。そもそも3人集まったとしてもただ居合わせただけで、チーム意識はゼロ、不思議なくらい(笑)。

 たとえば、これはあなた方のミッションです、と一斉に通達すると誰もやらない。「あなた方」じゃダメなんです、一人ひとりに「あなた」で言わなきゃ。組織として成果を上げるっていうことがモチベーションにならないんですね。彼らは、自分が非常に期待されているとか、「キミは特別だ」とか耳打ちされたりすると、がぜんヤル気になる。チームとしての目的達成など、ぜんっぜんヤル気につながらない。

■ イランには集団という「縛り」がない

 ──会社のためのサービス残業など、想像もつかないわけですね。

 日本の怖さは組織というものに流される、個人が組織に埋没しちゃうところだと思う。自分はどう考えるか、どう価値判断するのかということに非常に無頓着。でもそれはやはり危険で、流されやすいと思うんですね。現代でもそんな文化が日本社会の底流にあって、何となく集団で動く、集団無責任体制みたいな。そのシステムが疲弊し始めているんじゃないか。イランにいてすごくいいと思う点は、そういう縛りがないこと。日本のように自分が属する企業名や肩書は通用しない。つねに自分自身と向き合わざるをえないところですね。

 それと重要なのが、そういう個々が主体の社会で、絶えず一人ひとりと交渉しないと生きていけない社会でも、決して孤独ではないんです。

1186名無しさん:2015/11/08(日) 21:47:54
>>1185

 ──それ、どういうことですか? 

 疎外感とか孤独を感じるのは、集団対自分という関係を想起したときじゃないですか。イランには集団がない。みんながバランバランなので、それが非常に気楽というか救いになる。社会の同調圧力がすこぶる弱いんです。みんなでこれをやろう! と言っても全然乗ってこないわけで。やりたくないことを仕方なく一緒にやるってこともない。強制されて流されることもあんまりない。

 個人がどんどん仕事を「多角化」するのも特徴です。この道一筋って人もいなくはないけど、かなりの割合で複数の仕事を掛け持ちしているんですね。多角化することでリスクを分散する生き方が身についてるんでしょうね。一つの組織や仕事に頼り切らず、どう転んでも何とかなるように選択肢を持っておく、というような。彼らの危機管理意識は非常に高いですよね。

■ 子どもしつけのポイントが日本とはまるで違う

 ──単にエネルギッシュというよりは、強い危機意識なんですね。

 イラン人でいちばんすごいと思うのは、そのコミュニケーション能力の高さです。相手を見て自分の出方を柔軟に変えることができる、かつ相手を不快にさせずにその場を持たせる能力がたいへん高い人たちなんです。そういう才能を小さい頃から厳しくしつけてる。

 街中では子供に対してベタベタに甘いんだけど、家庭内を観察すると子供のしつけのポイントが日本人と全然別のところにあるのがわかる。

 家にお邪魔すると、その家の4歳のチビちゃんが「召し上がってください」とヨタヨタお茶を運んできて、ずーっと私の相手をするわけですよ。幼児なりにお客に話題を振ってきたり、おもちゃを見せてきたり、大人が忙しくしてる間、けなげにお客の相手をする。小さい頃から自分と共通項のない相手とでも、それなりの会話ができる人間に育てるという、コミュニケーション力を養う厳しいしつけをしているわけです。

 社会のあり方が個対個なのでそういう能力が求められるんですよね。ろくにあいさつもせず部屋にこもってゲームしている日本の中学生じゃ、イランでは生きていけないわけですよ。自分でその場を何とかするっていう力強さが養われますよね。

中村 陽子

1187チバQ:2015/11/09(月) 21:11:44
http://www.afpbb.com/articles/-/3065936
イラン、革命後初めて女性大使を任命
2015年11月09日 17:20 発信地:テヘラン/イラン
【11月9日 AFP】イラン外務省は8日、1979年のイラン革命以降で初めて女性を大使に任命したことを明らかにした。

 次期マレーシア大使に任命されたのは、イラン女性初の外務報道官を2年務めたマルジエ・アフハム(Marzieh Afkham)氏(50)。イランメディアが4月、大使任命間近と報じていたが、確定情報は得られていなかった。

 モハマドジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相は、首都テヘラン(Tehran)で行われた式典で「アフハム氏を大使に任命する決断に要したのは、わずか数分だった。だが、彼女の後任を選ぶのに4か月かかった」と明かした。次期外務報道官には男性のジャベル・アンサリ(Jaber Ansari)氏が就任する。

 一方のアンサリ氏は、国営イラン通信(IRNA)を通じ、ザリフ外相について「このような決断を下した勇気」と「女性への信頼」を称えた。

 穏健派のハサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は2013年の選挙で勝利した後、各省庁に女性の登用を奨励するとともに、政府として性差別の撤廃を目指すと言明。11人いる副大統領のうち3人に女性を任命している。(c)AFP

1188名無しさん:2015/11/10(火) 21:29:54
http://www.asahi.com/articles/ASHC956FCHC9UHBI028.html
タリバーン内紛で戦闘、100人死亡 アフガン南部
イスラマバード=武石英史郎2015年11月10日20時49分
 アフガニスタン南部のザブール州で、反政府勢力タリバーン内部の権力闘争が戦闘に発展し、地元メディアによると、10日までに双方合わせて少なくとも100人が死亡した。

 タリバーン内部では今年7月、最高指導者オマール幹部が2年前に死亡していたことが明らかになり、後継者となったマンスール幹部と、同幹部の就任を拒否する有力者らの対立が表面化。今月初めには、反マンスール派が元ニムローズ州知事のムハマド・ラスール幹部をトップとする独自の指導部樹立を宣言した。

 タリバーン筋によると、反マンスール派の実力者で、ラスール幹部に次ぐナンバー2のダドゥラ幹部のザブール州内の支配地域に対し、マンスール派が5日、総攻撃を開始した。反マンスール派に身を寄せていた中央アジア系のウズベク人武装勢力を巻き込み、衝突が拡大した。

 ウズベク人勢力は中東の過激派「イスラム国」(IS)に恭順を示したことがあり、数カ月前に拉致した少数派シーア派の住民7人を戦闘途中に殺害した。タリバーンは捕まえたウズベク人を報復として処刑したと伝えられている。(イスラマバード=武石英史郎)

1189チバQ:2015/11/10(火) 23:04:46
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&amp;k=2015111000056
イラン大統領、14日から訪欧


 【カイロ時事】イランのロウハニ大統領は14〜17日の日程で、イタリアとバチカン、フランスを訪問する。国営イラン通信が9日報じた。7月のイラン核問題をめぐる欧米など6カ国との最終合意を受けた関係改善措置の一環。
 イラン大統領の欧州訪問は10年ぶり。バチカンではフランシスコ・ローマ法王と会談し、宗教間対話の促進に努める。フランスでは国連教育科学文化機関(ユネスコ)の総会で演説する。(2015/11/10-05:57)

http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/nms/news/post_99100/
総理がイラン訪問へ

イラン訪問中の岸田外務大臣は13日、安倍総理大臣が、イランを訪問する意向だということを明らかにしました。岸田大臣は、首都テヘランで、ロウハニ大統領と会談しました。その場で大統領が安倍総理を招待したいという考えを示し、岸田外務大臣が「総理は、適切な時期に訪問する意向を持っている」と応じました。早ければ年末にも実現させたいといいます。イランの核問題に関しては、岸田大臣がアメリカやヨーロッパ6カ国との最終合意を、着実に履行するよう求めました。また、日本とイランは、核合意によるアメリカやヨーロッパの経済制裁の解除を見据えて、日本企業の参入を後押しするため、投資協定の締結を実質合意しました。

1190チバQ:2015/11/11(水) 21:31:16
http://diamond.jp/articles/-/81387
トルコ総選挙で与党圧勝でもくすぶる火種
週刊ダイヤモンド編集部 2015年11月11日
 市場関係者が注目していたトルコの“やり直し選挙”は、与党の公正発展党(AKP)が550議席中317議席を取り圧勝した。政治空白が回避できたことを市場は好感し、トルコの株式、債券、通貨リラはトリプル高となった。

 6月の総選挙では、トルコのエルドアン大統領の強権主義を国民が嫌い、与党AKPは過半数割れとなり、連立協議にも失敗し再選挙となっただけに、事前の世論調査では劣勢だった。それを覆して圧勝したのは、与党による「社会の安定に焦点を絞ったキャンペーン」(西濱徹・第一生命経済研究所主席エコノミスト)の成果だったようだ。与党は10月10日に起こった首都アンカラでの自爆テロ事件によって高まった国民の不安を逆手に取って、「強い政府が必要」とアピールしたのだ。

 与党圧勝で政治空白の不安は消えたが、地政学的リスクと経済不安は依然としてくすぶっている。

 トルコは、シリアと国境を接しており、シリアの混乱と無縁ではいられない。シリアでは政府軍、クルド人勢力を中心とする反政府軍、それに過激派組織「イスラム国」(IS)が三つどもえとなって紛争が激化している。シリア政府軍をロシア、反政府軍を米国が支援する構図で、シリア危機には収束の糸口が見えない。他方、トルコでは、クルド人勢力との対立、ISのテロ活動で政情不安が続いており、シリアからは大量の難民が押し寄せている。トルコの地政学的リスクが高まっている。

脆弱な経済構造

 さらに問題なのが経済面だ。トルコの通貨リラは、ブラジルのレアルなどと並び、「フラジャイル5」(米国の利上げなどで下落しやすい通貨)の1つに数えられている。経常収支が赤字で、対外債務が大きいためだ。

 経常赤字は対GDP比で5.8%(2014年)に達する。部品などを輸入品に頼っているため、リラの下落は貿易収支の改善につながらないどころか、輸入価格の上昇をもたらし、インフレに直結する。インフレを抑制しようと、金利を引き上げれば景気の低迷につながる。15年のGDP成長率は3%(IMF予測)と、昨年に比べれば改善したが、力強さはない。

 短期対外債務は約1300億ドルと、外貨準備高よりも大きい。日米欧の緩和マネーが高利回りを求めてトルコの外貨建て債券などに向かったといわれる。米国の利上げでリラが下落すれば、利払い負担が増え債務が膨らむのは確実だ。

 トルコ発で金融危機が起こるとは考えにくいが、国際金融市場が大きく混乱すれば、脆弱なリラが連想売りを誘い、それが混乱をさらに加速させる可能性はある。米国の利上げ観測や中国景気の減速など世界経済が不透明感を強めている中、トルコが抱える火種は不気味な存在になりつつある。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 大坪稚子)

1191チバQ:2015/11/11(水) 21:33:04
http://www.sankei.com/world/news/151111/wor1511110045-n1.html
2015.11.11 21:25

イラン「酒抜き」vs仏「ワインは必須」 首脳会談前につばぜり合い イスラム教戒律めぐり






イランのロウハニ大統領(左、UPI=共同)、フランスのオランド大統領
 イランのロウハニ大統領は14日からイタリアとフランスを訪問する。大統領として初の渡欧で、欧米などとの核問題最終合意を踏まえて関係強化を目指すが、オランド仏大統領との食事会にワインを出すかどうかで「対立」も浮上している。

 両国メディアによると、イラン側はオランド氏主催の食事会について、イスラム教の戒律に基づく「ハラル」メニューとし、ワイン抜きにすることを要望。フランス側は自国の価値観に反すると難色を示し、夕食会や昼食会ではなく、アルコール抜きの朝食会を提案したが、イラン側は「安っぽい」と拒否したという。

 ロウハニ師は9月にニューヨークで開かれた国連総会の際も、アルコールの提供を理由に、潘基文事務総長主催のパーティーに参加しなかった。欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表が7月にテヘランを訪問した際は、女性の髪などを覆う布「ヘジャブ」を着用した。(共同)

1192チバQ:2015/11/12(木) 20:32:58
http://www.sankei.com/world/news/151112/wor1511120042-n1.html
2015.11.12 19:45
【露旅客機墜落】
「爆発音」、イスラム国傍受…高まるテロ説に踏み切れないエジプトの事情

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エジプトでロシア旅客機の墜落現場を調査するプチコフ非常事態相ら=1日(ゲッティ=共同)
 【カイロ=大内清】エジプト東部シナイ半島でのロシア機墜落は13日で発生から2週間となる。爆弾テロ説が強まる中、事故調査委員会を主導するエジプト政府は、経済の柱のひとつである観光への打撃を最小限に食い止めようと慎重な姿勢を崩しておらず、原因の特定にはなおも時間がかかる可能性がある。

 事故調のこれまでの調査によると、ロシア機は10月31日、シナイ半島南部にある人気の保養地シャルムシェイクから露サンクトペテルブルクに向けて離陸した約23分後、何らかの「ノイズ(音)」が発生した直後に空中分解し墜落した。

 この「音」の正体について欧米メディアは、事故調に参加している欧州の専門家の話などとして、「爆発音」だった可能性が高いと報道。米英の情報機関が、爆弾が機内に持ち込まれたことを示唆するイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」のメッセージを傍受したとも伝えられている。

 イスラム国は、墜落から数時間後にロシア機を「落とした」とする声明を出し、ロシアによるシリアでの空爆に対する報復であることをほのめかしていた。

 いちはやくテロの可能性を発表した米英に当初反発していたロシアも、今週に入ってメドベージェフ首相がテロ攻撃の可能性に言及するなど、テロ説は日を追うごとに強まっている。

 ただ、事故調を主導するエジプト側は、原因特定に慎重を期す姿勢を崩していない。ロイター通信によると、7日に記者会見した事故調のモカッディム委員長は、「音」は、機体の構造的な問題や、何らかの理由での燃料への引火、乗客の荷物にあったリチウム電池などでも起き得ると述べ、テロ説を牽制した。

 エジプトが、テロ説の強まりを警戒する背景には、観光業への打撃への懸念がある。古代遺跡や紅海沿いのリゾート地を抱えるエジプトには、2011年のムバラク政権崩壊以前は年間約1500万人の観光客が訪れていた。しかし、政変後の混乱や治安悪化で現在は約3分の2に減った。

 エジプトでは労働人口の少なくとも1割超が観光関連の仕事に従事しているとされ、観光のさらなる低迷は失業問題にも直結する。

 経済と治安の安定を最優先に掲げるシーシー政権としては、最終的にテロと断定されても、政治・経済両面での影響を最小限にとどめるため、調査結果の発表時期についても慎重に見極めるものとみられる。

1193チバQ:2015/11/12(木) 20:50:01
http://mainichi.jp/select/news/20151112k0000e030205000c.html
アフガニスタン:少数民族が抗議デモ…治安悪化を批判
毎日新聞 2015年11月12日 13時49分(最終更新 11月12日 14時05分)
 【ニューデリー金子淳】アフガニスタンの首都カブールで11日、少数民族ハザラ人数千人が治安改善を求める抗議デモを行った。アフガンでは今月、子供を含むハザラ人7人が斬首され遺体で見つかる事件があり、デモ隊は政府の治安維持能力の低さを批判。事件を防げなかったとしてガニ大統領らの辞任を求めた。旧支配勢力タリバンや過激派組織「イスラム国」(IS)の存在感が強まり治安悪化が進む中、標的になりやすい少数派の不満が噴出した格好だ。

 報道によると、ハザラ人7人の斬首遺体は7日、南部ザブール州で見つかった。半年前に隣接するガズニ州で誘拐された民間人で、女性3人と子供2人も含まれていたという。犯行声明は出ていないが、タリバンかISを支持する武装勢力の犯行とみられている。ザブール州では今月、タリバンの内部抗争とみられる戦闘で少なくとも100人が死亡するなど、治安が極端に悪化していた。

 デモ隊は11日、7人のひつぎを担いで大統領府まで約8キロを行進し、「タリバンとダーイシュ(ISの別称)に死を」などと叫んだ。参加した大学講師、ムハンマド・ダウド・スルタニさんは「政府が治安を改善させるまで抗議を続ける」と話した。ロイター通信によると、デモ隊の一部が大統領府の壁を乗り越えようとしたため治安部隊が発砲し、7人が負傷した。ガニ大統領は同日夜、テレビ演説で「テロリストは戦闘で敗北しているため、部族間の対立の種をまいている」と語り、民族融和を保つよう呼びかけた。

 ハザラ人は人口の約1割を占めるとされ、大多数はISが敵視するイスラム教少数派のシーア派を信仰している。

1194チバQ:2015/11/12(木) 21:06:42
http://www.afpbb.com/articles/-/3066264
ハザラ人7人の斬首遺体見つかる、アフガン首都で大規模デモ
2015年11月11日 20:48 発信地:カブール/アフガニスタン
【11月11日 AFP】アフガニスタンで前週末にイスラム教シーア派(Shiite)の少数民族ハザラ人7人の斬首遺体が見つかった事件を受け、首都カブール(Kabul)で11日、犠牲者のひつぎとともに数千人がデモ行進し、犯人に対する裁きを求めた。

 女性2人、少女1人を含む7人の遺体は7日、南部ザブール(Zabul)州で発見された。何者による犯行かわかっていないが、アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)もしくはイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の関連組織による犯行だとして非難の声が上がっている。

 カブール西部に集まったデモの参加者は雨の中、犠牲者の写真を掲げ市内の中心部に向かって行進し、タリバンとISを非難するスローガンを叫び、政府による保護と裁きを求めた。

 事件の状況はこれまでのところ明らかになっていないが、7人は数か月間にわたって武装集団に人質に取られていたと考えられている。遺体が見つかったザブール州では最近、タリバンの内部抗争が起きていた。

 一部の地元当局者はISの同調者による犯行としているが、政府は事件のあった地域を掌握しておらず、事実確認ができていない。また、アフガニスタンの情報当局は10日、タリバンの内部抗争が起きていたことを指摘し、IS関連組織の関与を否定した。(c)AFP

1195とはずがたり:2015/11/13(金) 15:58:55
子供を斬首したISへの報復を求め、カブールで大規模デモ
Afghanistan Protesters Storm Presidential Palace after ISIS Beheadings
女性と子供を含むハザラ人の人質7人の斬首遺体が発見され怒りが爆発
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/11/is-8.php
2015年11月12日(木)16時00分
ジャック・ムーア

 アフガニスタンの首都カブールで11日、テロ組織ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)に斬首処刑されたとみられるハザラ人7人の棺を担ぎ、遺影を掲げた数千人の市民がISISへの報復を叫んで通りを埋め尽くし、大統領官邸に向けて約10キロのデモ行進を行った。

 殺された7人は、男性2人、女性2人、少年2人、少女1人。南部のザブール州で先週末、首を切られた状態で遺体が発見された。CNNによると、7人は10月にザブールで反政府勢力タリバンとISIS関連組織の抗争が起きた時期に誘拐されたらしい。

 デモ隊はアフガニスタン政府のISIS対策の手ぬるさを糾弾、タリバンとアフガニスタンのアシュラフ・ガーニ大統領双方に怒りをぶつけた。ガーニが官邸にいたかどうかは不明だ。

 一部のデモ参加者が塀をよじ登って敷地内に入ろうとしたため、官邸の警備兵が群衆に向けて発砲。7人が負傷したと、アフガニスタンの公衆衛生省が発表した。

犠牲者の出身地に棺を
 大統領官邸に向かう前に、デモ隊は殺されたハザラ人の出身地である南東部ガズニ州の州知事オフィスまで棺を担いで行進した。このときガーニはツイッターで次のように述べた。「ザブール州で起きた残虐な犯罪で、われわれはみな耐え難い苦痛を感じている。(実行犯は)われわれの敵であり、報復を受けるだろう。(われわれは)対立を避け、団結すべきだ」

 7人の首切り処刑は戦争犯罪に当たると、国連も厳しく非難している。

「女性と子供を含む民間人の人質を殺害するのは、とりわけ忌まわしい犯罪だ」と、国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)のニコラス・ヘイソン代表は糾弾した。「こうした冷酷な殺害は戦争犯罪にあたり、加害者は法的責任を問われることになる」

 ハザラ人はイラン人と同じペルシャ語を話すイスラム教シーア派教徒で、人口は280万人。アフガニスタンでは3番目に大きい民族だ。アフガニスタンでは、タリバンやアルカイダなどイスラム教スンニ派の武装集団やテロ組織の標的になっている。

「(殺害は)アフガニスタンの人々と政府、同盟国に対する極めて危険なメッセージだ」と、アフガニスタン下院のアブドゥル・ラウフ・イブアヒミ議長はロイターに語った。「これは家族や部族、民族ではなく、アフガニスタン人すべての問題だ」

1196チバQ:2015/11/13(金) 20:39:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151112-00000069-mai-int
<パレスチナ人>「二重難民」30万人 シリア内戦で
毎日新聞 11月12日(木)20時33分配信
 【エルサレム大治朋子】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のピエール・クレヘンビュール事務局長が毎日新聞の取材に応じ、シリア内戦の影響により同国内外で避難生活を強いられているパレスチナ難民が約30万人に上ると明らかにした。これらの人々は、1948年のイスラエル建国に伴う紛争でシリアに逃れたパレスチナ難民やその子孫で、シリア内戦によって「二重難民」と化しているという。一部は欧州に逃れており、現地の政府を通じた新たな支援も検討したいとしている。

 UNRWAによると、2014年時点で支援対象に登録されていたシリア国内のパレスチナ難民は計56万人。このうち約30万人が国内外に避難しているという。トルコやエジプト、欧州など国外に脱出した難民は計約13万人で、約17万人が国内で避難生活を送る。

 シリアの首都ダマスカス中心部に近いヤルムーク難民キャンプにはパレスチナ人約16万人が集住していたが、反体制派が同地を拠点化するなどして戦闘が激化。今年4月には過激派組織「イスラム国」(IS)が一部を制圧し多くが避難を余儀なくされたため、現在は1万人足らずしか居住していないという。クレヘンビュール氏は「国内を転々としているパレスチナ難民の多くは職を失い、現在は95%がUNRWAの支援に頼らざるをえない状況だ」と話す。

 UNRWAはその規定により、支援の対象をイスラエル占領下のヨルダン川西岸とガザ地区、シリアなど周辺5カ国・地域に逃れたパレスチナ人に限定している。それ以外の地域に避難した場合は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の支援対象となる。欧州に逃れた難民はUNRWA支援の対象外だが、クレヘンビュール氏は「国家を持たないパレスチナ難民は、支援対象外の地域でもUNRWAに助けを求めることが多い。欧州各国の政府と協議し、我々の知識の提供や専門家の派遣など何らかの協力ができないか検討したい」と述べ、政府を介した支援策などを新たに検討する考えを示した。

 日本政府は今年9月、1200万ドル(約14億円)のパレスチナ支援を表明。シリア内戦に伴う難民支援のほか、昨年夏のイスラエルとの戦闘で破壊されたガザ地区への食糧援助などにも使われる。クレヘンビュール氏はガザの現状について「これから冬を迎えるが、多くの市民は自宅を再建できていない。人間の尊厳に関わる問題だ」と話し、さらなる支援の必要性を訴えた。

1197チバQ:2015/11/13(金) 20:41:04
http://mainichi.jp/shimen/news/20150913ddm001030180000c.html
ストーリー:シリア内戦、命懸けの医師ら(その1) 治療あきらめない
毎日新聞 2015年09月13日 東京朝刊
 「たる爆弾。化学攻撃だ」。無線機から淡々とした声が聞こえてきた。3月16日午後8時半過ぎ、シリア北西部イドリブ県サルミン。警報を聞いた医師のムハンマド・テナリさん(35)は自宅から仮設病院へ急いだ。漂白剤のようなにおいが漂い、肌寒い夜気にヘリコプターの音が響いていた。

 テナリさんによると、この時、鼻から泡を吹く幼児、微動だにしない年配の女性らが次々に運び込まれてきた。「アラー(神よ)!」。祈りと泣き声に満ちた診察室で約120人が治療を受け、1〜3歳児を含む6人が死亡した。

 内戦が続くシリアでは市街地などを狙い、円筒形の金属製容器に塩素や火薬、金属片を詰めた「たる爆弾」が使われている。ヘリからの投下はアサド政権による攻撃とみられ、今年5月までに6589人の民間人が死亡したと地元の非政府組織(NGO)「違反記録センター」(VDC)は指摘する。

 病院も頻繁に標的になっている。「2年間に17回攻撃された」とテナリさんは言う。国際NGOの調査では、650人以上の医師らが殺害され、世界保健機関(WHO)によると医療関係者の45%は国を離れた。

 シリアへの世界の関心は過激派組織「イスラム国」(IS)の動向に集中している。日本人を含む外国人を斬首し、世界遺産を破壊する蛮行は衝撃的だ。だが、4年以上にわたる内戦での死者は推定22万人以上。多くは政府軍と反体制派の戦闘に関連したものだ。

 4月16日、国連安全保障理事会はサルミン事件の非公開会合を開き、テナリさんと在米支援団体「シリア・アメリカ医療協会」(SAMS)のザへル・サフルールさん(50)が証言した。数日前に現地調査をした医師のサフルールさんは、各国大使に住民の伝言を訴えた。「戦闘から守ってほしい」

 2011年に民主化要求運動をアサド政権が武力鎮圧したことが発端となって始まったシリア内戦。約1200万人が難民・避難民となる「現代で最大の人道危機」(国連)に陥ったシリアで、疲弊しながらも治療をあきらめない医師たちがいる。「同胞を助けるのは我々の務め」。決意の源を知るため、シリアとトルコの国境地帯に入った。<取材・文 和田浩明>

1198チバQ:2015/11/13(金) 20:42:05
http://mainichi.jp/shimen/news/20150913ddm010030070000c.html
ストーリー:シリア内戦、命懸けの医師ら(その2止) 同胞救うのは務め
毎日新聞 2015年09月13日 東京朝刊
<1面からつづく>

 ◆シリア内戦、医師たちの決意

 ◇「たる爆弾を止めて」

 トルコ南部の主要都市ガジアンテップ。私が訪れた7月24日、45キロ南に横たわる国境のシリア側で、トルコ空軍が初めて過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点を空爆した。米国主導の有志国連合が2014年夏に開始したIS掃討作戦への参加に踏み切ったのだ。

 その頃、強い日差しが照りつける市内のホテルに、シリアから来た医師や看護師たち約50人が集まっていた。在米シリア系医師らで作る「シリア・アメリカ医療協会」(SAMS)の会合があり、救急医療実習などを受けるため参加した。絶望的に不足する人手や医薬品、機器の窮状を訴え、支援を求める場でもある。

 「とにかく、たる爆弾を止めてほしい。町が死んでしまう」。たまりかねたようにウサマ・アブドルアジズさん(32)は言った。シリア北部アレッポの仮設病院で外科医として働く。内戦前のアレッポは人口200万人を超すシリア第2の都市だった。数千年の歴史を持ち、12世紀ごろの城塞(じょうさい)が残る旧市街全体は世界遺産だ。

 シリアでの日本研究の主要拠点でもあったアレッポ大学で、アブドルアジズさんは「人のためになりたい」と医学を学んだ。中東の民主化要求運動「アラブの春」が波及したのは研修中の11年春。デモに参加して当局による武力弾圧を目の当たりにし、反体制側地域に移った。

 現在、反体制派がアレッポの東側、政府軍が西側を支配する。12年8月に日本人ジャーナリストの山本美香さんが戦闘に巻き込まれて死亡するなど、シリア最大の激戦地の一つだ。推定約30万〜40万人が住む都市に医師は30人しかいないという。「うちの手術室は4室、外科医は2人。私が離れている今、空爆があれば、どうしようもない」。アブドルアジズさんは沈痛な表情を浮かべた。

 空爆に使われるヘリコプターなどの航空機は「政権側しか持っていない」(パワー米国連大使)とされるが、アサド大統領はたる爆弾の使用を否定する。反体制派の武装勢力にとどまらず、多数の民間人が巻き添えとなっている政府軍の軍事作戦についても、「テロリストとの戦い」との主張を崩さない。たる爆弾を巡っては、国連安全保障理事会が14年2月、人口密集地での使用を中止するよう求める決議を採択した。しかし、シリア国内にネットワークを持つNGO「違反記録センター」(VDC)によると、その後も使われ続け、今年5月までの1年3カ月で3831人の民間人が死亡した。6割強がアレッポやその周辺に集中する。

 アブドルアジズさんが勤務する「M2病院」付近が空爆されたのは今年5月29日だった。病院のドアや窓が破壊され、看護師1人が死亡。自家発電機や酸素発生装置、給水もインターネットも止まった。発電機用のガソリンは「ISから来るものを買っている」と話す。米国などは、石油の密売がISの主要資金源の一つとみて、空爆で生産施設を破壊している。だが、ISの支配はシリア北東部を中心に揺るがず、一部はアレッポ周辺に迫っているのが現状だ。

 「この4年半、戦闘を止めてくれと叫び続けたが、何も起きない。世界は傍観しているだけだ」。アブドルアジズさんの言葉に怒りがこもった。

 アサド政権批判の筆頭であるオバマ米政権は、IS掃討を優先し、反体制派やトルコなどが求める民間人保護のための「飛行禁止区域」「安全地帯」の設定に極めて消極的だ。一方、ロシアはアサド政権を擁護。国連安保理は機能不全に陥り、停戦調停は進まない。シリア周辺国のイランはアサド政権、サウジアラビアなどは反体制派を支援する。関与国の思惑が交錯し、内戦は解決の糸口すら見えない泥沼に落ち込んでいる。

 ガジアンテップでは、政府軍が包囲する首都ダマスカス近郊の東グータ地区から来た医師にも会った。名前や年齢を聞くと「身元が分かると家族が危ない」と迷った末に、「ファリス」と答えてくれた。優しい目をした40代の男性だ。

 ファリスさんによると、反体制派の拠点である東グータ地区の封鎖は12年11月ごろ始まった。医薬品や装備を持ち込もうとして検問で発見され、「16人が殺害されるか拘束された」と言う。それでも「車1台あたり1万ドル(約120万円)のわいろ」を政府軍の兵士に渡して医療物資を運び込んでいる。資金源は海外在住シリア人らからの寄付だ。

 時折、国連や赤十字からの医薬品などの搬入が許されることがある。しかし、外科関連の物資は止められる。反体制派の戦闘員の治療に使われることを警戒しているようだが、「負傷者の9割は民間人だ」とファリスさんは語った。

1199チバQ:2015/11/13(金) 20:42:51
 東グータ地区では13年8月21日、猛毒の化学兵器サリンによる攻撃もあり、米国の分析では、子供426人を含む1429人が亡くなった。米欧は当時、化学兵器を保有していたアサド政権の攻撃だと非難したが、政権側は否定。2年たった現在も実行主体は特定されていない。

 封鎖や市街地への攻撃は、反体制派から住民を離反させるための懲罰的な措置と地元では受け止めている。「ガザと何ら変わるところがない」。ファリスさんは声を荒らげた。パレスチナ自治区ガザ地区に対するイスラエルの封鎖と同様の手法を、イスラエルを敵視し「アラブの大義」を掲げるアサド政権自らがとっているという痛烈な批判だ。

 13年以降、東グータ地区だけでも10カ所の医療施設が政府軍に攻撃され、医師ら20人が死亡したと地元NGOなどは指摘する。ファリスさんは言った。「反体制派の戦闘員ですら我々に近付きたがらない。今のシリアで一番危険な職業は、医師なんです」

「とにかく、たる爆弾を止めてほしい。町が死んでしまう」。たまりかねたようにウサマ・アブドルアジズさん(32)は言った。シリア北部アレッポの仮設病院で外科医として働く。内戦前のアレッポは人口200万人を超すシリア第2の都市だった。数千年の歴史を持ち、12世紀ごろの城塞(じょうさい)が残る旧市街全体は世界遺産だ。

 シリアでの日本研究の主要拠点でもあったアレッポ大学で、アブドルアジズさんは「人のためになりたい」と医学を学んだ。中東の民主化要求運動「アラブの春」が波及したのは研修中の11年春。デモに参加して当局による武力弾圧を目の当たりにし、反体制側地域に移った。

 現在、反体制派がアレッポの東側、政府軍が西側を支配する。12年8月に日本人ジャーナリストの山本美香さんが戦闘に巻き込まれて死亡するなど、シリア最大の激戦地の一つだ。推定約30万〜40万人が住む都市に医師は30人しかいないという。「うちの手術室は4室、外科医は2人。私が離れている今、空爆があれば、どうしようもない」。アブドルアジズさんは沈痛な表情を浮かべた。

 空爆に使われるヘリコプターなどの航空機は「政権側しか持っていない」(パワー米国連大使)とされるが、アサド大統領はたる爆弾の使用を否定する。反体制派の武装勢力にとどまらず、多数の民間人が巻き添えとなっている政府軍の軍事作戦についても、「テロリストとの戦い」との主張を崩さない。たる爆弾を巡っては、国連安全保障理事会が14年2月、人口密集地での使用を中止するよう求める決議を採択した。しかし、シリア国内にネットワークを持つNGO「違反記録センター」(VDC)によると、その後も使われ続け、今年5月までの1年3カ月で3831人の民間人が死亡した。6割強がアレッポやその周辺に集中する。

 アブドルアジズさんが勤務する「M2病院」付近が空爆されたのは今年5月29日だった。病院のドアや窓が破壊され、看護師1人が死亡。自家発電機や酸素発生装置、給水もインターネットも止まった。発電機用のガソリンは「ISから来るものを買っている」と話す。米国などは、石油の密売がISの主要資金源の一つとみて、空爆で生産施設を破壊している。だが、ISの支配はシリア北東部を中心に揺るがず、一部はアレッポ周辺に迫っているのが現状だ。

 「この4年半、戦闘を止めてくれと叫び続けたが、何も起きない。世界は傍観しているだけだ」。アブドルアジズさんの言葉に怒りがこもった。

 アサド政権批判の筆頭であるオバマ米政権は、IS掃討を優先し、反体制派やトルコなどが求める民間人保護のための「飛行禁止区域」「安全地帯」の設定に極めて消極的だ。一方、ロシアはアサド政権を擁護。国連安保理は機能不全に陥り、停戦調停は進まない。シリア周辺国のイランはアサド政権、サウジアラビアなどは反体制派を支援する。関与国の思惑が交錯し、内戦は解決の糸口すら見えない泥沼に落ち込んでいる。

 ガジアンテップでは、政府軍が包囲する首都ダマスカス近郊の東グータ地区から来た医師にも会った。名前や年齢を聞くと「身元が分かると家族が危ない」と迷った末に、「ファリス」と答えてくれた。優しい目をした40代の男性だ。

 ファリスさんによると、反体制派の拠点である東グータ地区の封鎖は12年11月ごろ始まった。医薬品や装備を持ち込もうとして検問で発見され、「16人が殺害されるか拘束された」と言う。それでも「車1台あたり1万ドル(約120万円)のわいろ」を政府軍の兵士に渡して医療物資を運び込んでいる。資金源は海外在住シリア人らからの寄付だ。

 時折、国連や赤十字からの医薬品などの搬入が許されることがある。しかし、外科関連の物資は止められる。反体制派の戦闘員の治療に使われることを警戒しているようだが、「負傷者の9割は民間人だ」とファリスさんは語った。

1200チバQ:2015/11/13(金) 20:43:41
 東グータ地区では13年8月21日、猛毒の化学兵器サリンによる攻撃もあり、米国の分析では、子供426人を含む1429人が亡くなった。米欧は当時、化学兵器を保有していたアサド政権の攻撃だと非難したが、政権側は否定。2年たった現在も実行主体は特定されていない。

 封鎖や市街地への攻撃は、反体制派から住民を離反させるための懲罰的な措置と地元では受け止めている。「ガザと何ら変わるところがない」。ファリスさんは声を荒らげた。パレスチナ自治区ガザ地区に対するイスラエルの封鎖と同様の手法を、イスラエルを敵視し「アラブの大義」を掲げるアサド政権自らがとっているという痛烈な批判だ。

 13年以降、東グータ地区だけでも10カ所の医療施設が政府軍に攻撃され、医師ら20人が死亡したと地元NGOなどは指摘する。ファリスさんは言った。「反体制派の戦闘員ですら我々に近付きたがらない。今のシリアで一番危険な職業は、医師なんです」

 ◇遠隔ICU、米から助言

 今年8月16日、東グータ地区の北部ドゥーマにある市場が空爆された。VDCなど複数のシリアNGOによると、民間人100人以上が死亡、現地の仮設病院に多数の救急患者が搬送された。約1万キロ離れた米国中西部で、その様子を息を詰めてモニターする医師がいた。

 SAMSの「遠隔ICU(集中治療室)」計画を主導したシリア出身の医師、アナスさんだ。ダマスカス近郊やアレッポなどの医療施設5カ所をインターネットカメラなどでつなぎ、米国から救急医療の経験が豊富な医師らが助言するシステムを構築した。

 「仮設病院では15人がICUに入り、7人は生存が難しい。頭部にひどい負傷だ」。アナスさんの声は疲れ切っていた。それでも、「現場が直面する困難はとてつもない。彼らは強い」とたたえる。ネットを通じて指導する医師や看護師、医学生らの努力に応えたい--。そんな気持ちがにじむ。

 アナスさんは12年10月、シリア国境に近いトルコ南部アンタキヤへ赴いた。そこでシリアの看護師を訓練し、衛星インターネット機器やネットカメラ、血圧や心拍数をモニターする装置などを持たせて帰した。同年12月に遠隔ICUが稼働を始めると、「最初の1カ月は40人を治療し、30人を救命した」と言う。今年8月からカメラの更新を始めており、解像度と安定性の向上を期待している。遠隔ICUに対応する施設を11カ所に増やすのが目標で、電子カルテも導入して患者情報の一元的な管理を目指す。

インターネット経由で米中西部のパソコン画面にリアルタイムで表示された、シリア北部アレッポの仮設病院の様子=和田浩明撮影
インターネット経由で米中西部のパソコン画面にリアルタイムで表示された、シリア北部アレッポの仮設病院の様子=和田浩明撮影
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 SAMSはもともと、在米シリア人医師の友好組織として結成された。かつては毎年のようにダマスカスで会合を開き、米国の先進医療技術を紹介し、医療機器を寄付するなどの活動を行っていた。現在は反体制派の勢力が強いシリア北西部にある96カ所の医療施設の運営に関わり、14年にSAMSの関係する施設で治療を受けたシリア人は延べ110万人に達したという。

 活動の先頭に立ってきた医師の一人が、4月の国連安保理でサルミン事件の証言をしたザへル・サフルールさん(50)だ。シリア中部のホムスで育ち、ダマスカス大医学部を1988年に卒業。眼科医でもあるアサド大統領は同級生という。89年に米国へわたり、シカゴ大で肺の専門医となった。

 内戦前、SAMSはアサド政権と良好な関係にあった。しかし、民主化要求運動に武力鎮圧で臨んだことから、内部で意見が割れた。当時の運営陣は「不関与方針」を唱えたものの、11年7月にサフルールさんが会長に就任。「同胞支援」でまとまり、トルコなどでの難民支援を開始した。さらに内戦の激化に伴い、アサド政権とたもとを分かったという。

 これまでに、サフルールさんはシリアに複数回入り、現地の惨状や医療ニーズを吸い上げ、世界に発信してきた。安保理での証言もその一環だ。アレッポには13年4月以降、4回滞在したという。砲撃音が響く中、眠れない夜を過ごした。頭を狙撃された3歳の男児が脳死状態で運び込まれた現場に立ち会い、爆弾の破片で腹部に大けがをした12歳の少年の緊急手術を見守った。

 シリアへの入国にあたっては、支援者の案内はあるが、いつ戦闘が起きるか分からない。それでも、サフルールさんはシリアに戻り続けた。「自分が見聞きしたことを、確信を持って多くの人に伝えたかったから」だ。妻のスザンヌさん(43)は言う。「シリア入りは心配です。当初は子供にも言わなかった。でも、彼は正しいことをしている。そう思うと落ち着きます」

1201チバQ:2015/11/13(金) 20:43:52

 紛争が始まる前の11年、シリアの人口は約2200万人あった。現在、その約2割にあたる約400万人の難民がトルコやレバノン、ヨルダンなど周辺国に身を寄せる。ほぼ半数の約190万人を受け入れているのがトルコだ。シリア国境沿いの町は難民で人口が急増し、ここでも医療の供与は課題となっている。

 トルコ南部レイハンリは広大な小麦畑が広がる農業地帯にあった。3年前、シリア政府軍から離反した父とともに身を寄せたムハンマドさん(28)は、約10万人の人口に難民5万人が加わったと言う。彼の案内で、トルコやペルシャ湾岸の産油国カタールの慈善団体が支援する難民向け無料クリニックに向かった。

 米南部バージニア州から来ている腎臓の専門医、モハメド・スッカリーヤさん(57)の診察室には、続々と難民が訪れていた。血圧や脈拍を手早く測り、患者の悩みに耳を傾け、助言する。

 シリア中部ハマから3年前に脱出したハサン君(7)は、尿にたんぱくが混じって体がむくむネフローゼを患う。祖母のフダさん(55)は「アラビア語が話せるので安心。安全になれば、すぐにシリアに帰りたい」と話した。トルコは生活費が高く、蓄えが続かないのだという。

 無料クリニックのウサマ・ダース所長(69)によると、たる爆弾の負傷者も搬送されてくる。「空爆さえなければ、状況はだいぶましなんですが」。今、最大の懸念は資金不足だ。このままでは3カ月後に閉鎖せざるを得ないと話した。


 ガジアンテップで開かれたSAMSの会合は4日間の日程で、トルコやヨルダン、レバノンなどでの難民医療支援などの報告があり、シリアの看護師らを対象とした救急医療、頭部外傷の救急治療などの講演、実習が行われた。約50人の参加者は熱心に聴き入り、質問していた。

 シリア北西部サルミンで仮設病院を運営し、国連安保理で証言したムハンマド・テナリさん(35)も、その一人だった。会場となったホテルのロビーで、こんな経験を話してくれた。塩素ガスの攻撃を受けて運び込まれた母親と幼児2人を治療し、無事回復した。しかし翌日も空爆があり、2人の幼児は死亡した。「こういうことがあると、実に落ち込みます。仕事を続けるべきか、迷ってしまう」

 11年に民主化要求デモに参加して拘束され、約2カ月で体重が15キロ減ったという。その後、サルミン付近に仮設病院を開き、「反体制派も政府側も患者は区別なく治療してきた」。度重なる政府軍の攻撃で4度も「引っ越し」を強いられ、あまりの危うさに何度もシリアを去ることを考えたが、そのたびに「患者を置いては行けない」と思い直した。

 「永遠に生きる人はいない。私はシリアがよりよい国になるように働き続けて、死にたい」。声を荒らげもせずに私を見つめ、テナリさんは静かに笑った。

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 ◆今回のストーリーの取材は

 ◇和田浩明(わだ・ひろあき)(北米総局)

 1991年入社。英文毎日、大阪社会部を経てワシントンでイラク戦争下の米国を取材。カイロ赴任中の11年に民主化要求運動「アラブの春」に出合い、シリアなど中東を回った。14年から現職。米外交を担当している。今回は写真も担当した。

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 ツイッター(@mainichistory)発信中です。ストーリーの掲載日に執筆記者の「ひと言」を紹介しています。

1202チバQ:2015/11/15(日) 10:20:37
http://mainichi.jp/select/news/20151114k0000e030179000c.html
クルド:ISからイラク北部の要衝を奪還
毎日新聞 2015年11月14日 10時39分

 ◇自治政府の治安部隊ペシュメルガ
 【アンタルヤ(トルコ南西部)秋山信一】イラクのクルド自治政府の治安部隊ペシュメルガは13日、シリア国境に近い町シンジャルを過激派組織「イスラム国」(IS)から奪還した。シンジャルはISが実効支配するイラク北部モスルとシリア側をつなぐ幹線道路上にある要衝で、自治政府はモスルを孤立化させ、攻略に向けて弾みをつけたい考えだ。

 自治政府によると、ペシュメルガは11日夜、約7500人規模の攻撃部隊を投入し、米軍主導の有志国連合による空爆の援護を受けながら、シンジャルの奪還作戦を開始。13日に中心街を制圧した。ISの戦闘員100人以上を「殺害した」としている。自治政府トップのバルザニ議長は戦果を誇るとともに、米軍に謝意を示した。

 現地からの報道によると、ISは11日までに主力がモスルなどへ撤収し、ほとんど抵抗はなかったという。戦略的要衝を放棄した理由は不明だが、中東の衛星テレビ局アルジャジーラはIS関係者の話として「戦術的な判断だ」と報じた。

 ISは昨年8月にシンジャルに侵攻した。同地に多い宗教的少数派のヤジディー教徒を多数虐殺。奴隷化されたヤジディー教徒も多いとされ、米軍が対IS空爆に踏み切る一因となった。

 シンジャルはシリア国境からモスルにつながる高速道路47号線上にある。イラクの本拠地であるモスルに戦闘員や武器、車両、生活物資などを移送する主要経路を断たれたことはISにとって打撃になるとみられる。また国境のシリア側でも13日、米軍と連携するクルド人主体の「シリア民主軍」が北東部ハウルを奪還。米軍とクルド人の連携による対IS作戦が一定の成果を上げた。

 ただISは、シリアからイラクへ流れるユーフラテス川沿いの主要道路を押さえているほか、砂漠も往来しているとみられ、モスルへの補給路を完全に断つのは困難だ。イラク軍は今春以降、ユーフラテス川沿いの要衝ラマディの奪還作戦を続けているが、ISの抵抗に手を焼いている。13日には首都バグダッドで、ISと戦うイスラム教シーア派民兵の葬儀中に爆発があり、少なくとも18人が死亡。ISが犯行への関与を主張する声明を出した。

1203名無しさん:2015/11/15(日) 14:14:56
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151114-00000033-jij_afp-int
ISが犯行声明、仏パリ連続襲撃事件
AFP=時事 11月14日(土)20時22分配信

【AFP=時事】仏首都パリ(Paris)で13日夜に起きた連続襲撃事件について、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が14日、インターネット上に犯行声明を投稿した。

 ISは声明で「爆発物のベルトを身に着け、アサルトライフルを持った8人の兄弟たちが」、「十字軍フランスに聖なる攻撃」を実行したと述べた。銃撃と自爆攻撃による今回の襲撃事件の死者は128人以上に上っている。【翻訳編集】 AFPBB News

1204チバQ:2015/11/15(日) 14:18:05
http://www.afpbb.com/articles/-/3066491

ISがヤジディー教徒への「ジェノサイド」展開、現地調査報告
2015年11月13日 13:23 発信地:ワシントンD.C./米国

Sがヤジディー教徒への「ジェノサイド」展開、現地調査報告 写真拡大 ×イラク北西部のクルド人自治区フィシュカブルで、自宅を追われイラク・シリア国境を越えるイラクのヤジディー教徒たち(2014年8月13日撮影)。(c)AFP/AHMAD AL-RUBAYE 【メディア・報道関係・法人の方】写真購入のお問合せはこちら
【11月13日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」がイラクの少数派ヤジディー(Yazidi)教徒たちに対する「ジェノサイド(集団虐殺)」を展開しているとの報告書を、米ホロコースト記念博物館(Holocaust Memorial Museum)が12日、発表した。レイプや拷問、殺人などに関する詳細な証言はイラクで行った聞き取り調査に基づいている。

「ヤジディーの人々に対するジェノサイドは現在も続いており、拉致された大量の女性や子どもたちがIS戦闘員らの奴隷にされている」と、報告書をまとめた同博物館サイモン・スキョート虐殺防止センター(Simon-Skjodt Center for the Prevention of Genocide)のキャメロン・ハドソン(Cameron Hudson)所長は説明した。

 同センターはイラク北部ニナワ(Nineveh)州で9月、2週間にわたる実地調査を行い、現地で起きている残虐行為を調査。現在の状況と、少数民族や地域の一般市民に対する将来的なリスクについて評価・分析した。

 現地で聞き取りを行ったナオミ・キコラー(Naomi Kikoler)副所長によると、ジェノサイドを展開しようという「意図だけでなく、その意図を示す実際の行為も確認した」という。「ISの声明や、さまざまなプロパガンダのビラも目撃した。ISの行為が過激なイデオロギーに従って行われていると説明し、そうした行為を肯定する内容だった」

 報告書は、「強制退去や改宗の強要、レイプ、拷問、拉致や殺人といった数多くの恐ろしい証言を聞いた」と指摘。「男性も女性も子どもたちも、拉致された大勢のヤジディー教徒たちは今もISにとらわれ、残虐な犯罪行為の犠牲になっている」「彼らの解放を最優先事項としなければならない」と訴えている。(c)AFP/Fanny ANDRE

http://www.afpbb.com/articles/-/3066706
多数の遺体埋められた穴、ISが殺害のヤジディ女性らか イラク
2015年11月15日 11:46 発信地:アルビル/イラク


11月15日 AFP】イラク北部の要衝シンジャル(Sinjar)で14日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」によって殺害されたとみられる少数派ヤジディー(Yazidi)教徒の女性ら数十人とされる遺体が埋められた墓穴が見つかった。

 イラク・クルド人自治政府の自治政府のマスード・バルザニ(Massud Barzani)議長は、クルド人部隊がISからのシンジャル奪還を目指して大規模な作戦に着手した翌日の13日に、シンジャルの「解放」を宣言した。

 ヤジディー教徒の女性数十人が処刑されるのを見たとする、ISの奴隷にされていたが後に脱出した若い女性の証言を基に、当局が墓穴の場所を特定した。

 地元議員の一人はAFPに、墓穴は町はずれにあり、まだ遺体の発掘は行われていないが、40〜80歳くらいの女性78人の遺体が埋まっているとみられると述べ、さらに、ISは女性を性奴隷として売買しており、「(ISの)戦闘員らは若い女性だけを奴隷にしたかったようだ」と語った。(c)AFP/Abdel Hamid Zebari

1205とはずがたり:2015/11/16(月) 11:55:35

レバノンで自爆テロ、43人死亡 首都郊外のヒズボラ地区
共同通信 2015年11月13日 05時25分 (2015年11月13日 11時57分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20151113/Kyodo_BR_MN2015111301000954.html

 【カイロ共同】レバノンの首都ベイルート郊外にあるイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点地区で12日、ほぼ同時に自爆テロが2件相次ぎ、保健省によると、少なくとも43人が死亡、200人以上が負傷した。シーア派を異端視するスンニ派の過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出した。
 シリアのアサド政権を支援するヒズボラの民兵組織が2013年にシリア内戦に本格参戦して以来、レバノンのヒズボラ地区はたびたび標的とされてきたが、今回は最悪規模の被害とみられる。

1206とはずがたり:2015/11/16(月) 15:05:42
2015年 11月 16日 12:21 JST
フランス軍、「イスラム国」拠点を空爆 同時攻撃受け最大規模に
http://jp.reuters.com/article/2015/11/16/france-shooting-is-idJPKCN0T504T20151116

[パリ/ブリュッセル 15日 ロイター] - パリで起きた同時多発攻撃の捜査が拡大する中、フランス軍は15日、シリア領内にある過激派組織「イスラム国」の拠点を空爆した。同組織は130人以上の死者を出した今回の事件で、犯行声明を出している。

フランス軍は、シリア北部ラッカの弾薬庫や訓練施設を空爆。同軍は数カ月にわたって、米国主導の空爆作戦に参加しているが、今回の空爆はこれまでで最大の規模だという。

司法筋によると、フランス警察は、同時攻撃の計画に関与したとして、ベルギー生まれのフランス人の男を指名手配。この男は実行犯2人の兄弟とされる。

警察はフランス国籍の自爆犯2人の身元を特定。現場で死亡した残りの実行犯4人の身元は明らかになっていない。

1207チバQ:2015/11/16(月) 21:51:19
>>1205
http://www.afpbb.com/articles/-/3066773
ベイルートの連続爆発、シリア人ら11人拘束 当初は病院狙う?
2015年11月16日 10:25 発信地:ベイルート/レバノン
【11月16日 AFP】レバノン政府は15日、首都ベイルート(Beirut)郊外で44人が死亡した12日の連続爆発との関連で11人の身柄を拘束したと発表した。拘束者の大半はシリア人で、当初の攻撃目標は病院だったという。

 ベイルート郊外にあるイスラム教シーア派(Shiite)原理主義組織ヒズボラ(Hezbollah)の拠点地区ブルジ・バラジネ(Burj al-Barajneh)の繁華街で起きた12日の連続爆発攻撃では、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出している。

 ヌハド・マシュヌク(Nuhad Mashnuq)内相が記者会見で明らかにしたところによると、拘束者にはシリア人7人とレバノン人2人が含まれていた。レバノン人の1人は自爆攻撃を企てていたとみられ、もう1人はシリア国内から仲間のシリア人らの密入国を手配していたとみられる。

 シリア人7人はブルジ・バラジネにあるパレスチナ人難民キャンプとベイルート東部アシュラフィーエ(Ashrafieh)のアパートで拘束され、自爆攻撃を企てていたとみられるレバノン人は北部の港湾都市トリポリ(Tripoli)で自爆ベストを爆発させようとして失敗し、治安部隊に逮捕されたという。

 当初は自爆犯5人を病院に送り込む計画だったものの、警備が厳重だったため、攻撃対象を人口が密集するブルジ・バラジネに変更したとみられている。(c)AFP

1208チバQ:2015/11/16(月) 21:52:10
http://www.afpbb.com/articles/-/3066820
ISから奪還の街、ヤジディー教徒がイスラム教徒の家に放火か
2015年11月16日 15:42 発信地:アルビル/イラク
【11月16日 AFP】クルド人武装組織がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」から奪還したイラク北部シンジャル(Sinjar)で、ISに迫害されてきた少数派ヤジディー(Yazidi)教徒がイスラム教徒の家を標的として放火や略奪を行っていると、複数の目撃者が15日、明らかにした。

 シンジャルでは13日、米軍主導の空爆に援護されたイラク・クルド人自治区の治安部隊がISに総攻撃をかけ、街を奪還した。

 だが、匿名を条件に取材に応じた目撃者の1人は「イスラム教徒たちの家が略奪され、放火されている」と話した。特に、街がISに制圧された後で壁などに「スンニ(Sunni)」と印を書き込んだ家々が狙われているという。

 この「スンニ」の文字は、ISに対し攻撃対象の家ではないことを知らせる目的で書き込まれたとみられる。別の目撃者も、ヤジディー教徒らがイスラム教徒の家を略奪し放火したのを見たと語った。また、モスクの1つが放火されたとの証言もある。

 これに対し、クルド人治安部隊はシンジャルで放火や略奪が起きているとの情報を否定。個々の目撃証言についても、事実関係は確認できていないとしている。

 昨年8月、ISから逃れてきたヤジディー教徒らはAFPに対し、イスラム教徒の近隣住民たちがISに誰がヤジディー教徒かを教え、襲撃に加担していたと話していた。(c)AFP

1209チバQ:2015/11/16(月) 22:02:43
http://www.sankei.com/world/news/151116/wor1511160050-n1.html
2015.11.16 20:20
【パリ同時多発テロ】
イスラム国 、領土拡張行き詰まり戦略転換?「海外で劣勢の穴埋め」

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(1/3ページ)【パリ同時多発テロ】
 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」がパリ同時多発テロを引き起こしたのは、欧米主導の対イスラム国軍事作戦によってシリアやイラクでの「領土」拡張が行き詰まる中、外部でも活動を本格化させる戦略に転換したためだとの見方が浮上している。中東のテロ問題専門家は、シリア内戦に介入したロシアや欧州など各地で今後、「大規模テロが計画される可能性がある」と警告している。

 「今のイスラム国は(有志連合の空爆により)足元のシリアやイラクで劣勢に立っている。このため、海外でその穴埋めをする必要に迫られている」

 エジプトでかつてテロ闘争を行った過激組織ジハード団の元メンバーで、現在はイスラム運動を研究するカマール・ハビーブ氏は、イスラム国の現状をこう分析する。

 もともとはイラクが拠点のイスラム国は、2012年ごろから内戦下のシリアでも活動を活発化させた。

 14年6月にはイラク北部の主要都市モスルを制圧し、“領土”や行政機構を持つ「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)制国家」の建設を一方的に宣言。その基本戦略は、異端とみなすシーア派が主導するイラク政府や、イランを後ろ盾とするシリアのアサド政権といった「近い敵」を主な攻撃対象とすることで宗派対立をあおり、域内外から戦闘員を吸収して支配地域を拡大させることにあった。

 もちろん、イスラム国が欧米など「遠い敵」へのテロを放棄していたわけではない。ただ、ハビーブ氏は、イスラム国系による欧米への攻撃は、過激思想に共鳴した個人や少数グループが敢行する「ローンウルフ(一匹おおかみ)」型や、各地の傘下勢力によるものが主体で、イスラム国本体としての最優先事項とまではいえなかったと指摘する。

 その上で同氏は、今回の同時多発テロは、標的の選定や犯行の手際の良さなどから「明らかに組織自体が仏国内に浸透していた」点で、これまでとは一線を画しているとみる。

 イスラム国はこのところの声明で、ロシア国内でのテロや欧米へのさらなる攻撃を警告している。そこには、国際社会の掃討を受ける中でもジハード(聖戦)遂行能力を有することを誇示し、過激派の「元締め」としての面目と求心力を保つ狙いがあるとみられる。

1210とはずがたり:2015/11/17(火) 09:14:30
たった2,3万の勢力を根絶出来ない世界である。(言い旧されてる事ではあるが)テロを軍事的に制圧するのは不可能であり,世界から貧困を根絶する方が低コストであることに早く気付け。

<IS>新たなビデオ声明 米国名指し「首都攻撃する」
毎日新聞社 2015年11月16日 22時01分 (2015年11月17日 00時03分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20151116/Mainichi_20151117k0000m030109000c.html

 【アンタルヤ(トルコ南西部)秋山信一】過激派組織「イスラム国」(IS)が制作したとされる複数の映像が16日、インターネット上で公開された。パリの事件を報じるニュース映像が流れた後、IS戦闘員らしき男が「フランスは空爆を始めた時、2倍の報復を受けると思わなかったのか。(パリでの)反撃は倍以上だった。西欧の不信心者たちは、どこにいようと攻撃する」と警告。別の映像ではIS戦闘員の男が「今度はワシントンの中枢を攻撃する」と脅迫した。ISの正式な声明かは不明だ。

ジハーディ・ジョン死亡、湯川さん父親「事件は終わっていない」
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20151116/Reuters_newsml_KCN0T50B2.html
ロイター 2015年11月16日 14時57分 (2015年11月16日 19時07分 更新)

[千葉市幕張 14日 ロイター] - 過激派組織「イスラム国」に殺害されたとみられる湯川遥菜さんの父親の正一さん(75)は14日、ロイターのインタビューに応じ、「イスラム国」戦闘員の通称「ジハーディ・ジョン」が米軍の空爆で死亡したとされることについて、事件はまだ終わっていないと語った。
米国は13日、「ジハーディ・ジョン」と呼ばれる英国人モハメド・エンワジ容疑者の死亡を「ほぼ確信」していると発表。「ジハーディ・ジョン」は遥菜さんらの殺害動画に黒い覆面姿で登場していた。
正一さんは「天の仕業というわけではないけども、他人にしたことは自分に戻ってくる」とコメント。「彼(ジハーディ・ジョン)が攻撃されたことを喜んでいるわけではない。ただただ、シリアの内戦は悲惨なことであり、早く終わってほしい」とし、「もちろん、憎しみというものはある。でもそれ以上に早く内戦が終わってほしい」と静かに語った。
また、世間を騒がせたことは「息子の父親として、道義的責任を強く感じている」としたほか、政府など関係者の尽力に感謝すると述べた上で、「この事件は私にとってはまだ終わっていない」とつぶやいた。

1211とはずがたり:2015/11/17(火) 14:26:20
>作戦は「タイダル・ウエーブ(高波)2」と名付けられ、
大海嘯か!FFの召喚魔法の名前みたいだがまあそんな子供じみた感じであってもテンションあげていかないと戦争なんてやってられないのだろうな。。

米軍:IS石油輸送車116台破壊 資金源の根絶狙う
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E7%B1%B3%E8%BB%8D%EF%BD%89%EF%BD%93%E7%9F%B3%E6%B2%B9%E8%BC%B8%E9%80%81%E8%BB%8A%EF%BC%91%EF%BC%91%EF%BC%96%E5%8F%B0%E7%A0%B4%E5%A3%8A-%E8%B3%87%E9%87%91%E6%BA%90%E3%81%AE%E6%A0%B9%E7%B5%B6%E7%8B%99%E3%81%86/ar-BBn5y1X
毎日新聞 3 時間前

 【ワシントン及川正也】過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦を実施している米軍主導の有志国連合がシリアで、ISの資金源となっている盗難石油の大型燃料輸送車を総攻撃し、燃料車116台を破壊した。米軍が16日明らかにした。これまで非戦闘員の運転手が犠牲になるのを避けるために控えていたが、パリでの同時テロなど大規模テロを防ぐためには資金源根絶を優先させる必要があると判断、攻撃に踏み切ったとみられる。

 米軍によると、作戦は「タイダル・ウエーブ(高波)2」と名付けられ、シリア東部のイラク国境に近いアブカマルで15日、燃料輸送トラックを複数の対地攻撃機A10や同AC130で空爆した。

 ISはシリアやイラクで採掘された石油燃料を奪って販売し、資金源にしている。国防総省によると、昨年は平均で1日100万ドル(約1億2300万円)分を奪取したとされ、国防総省高官は「民間人殺害の資金源になっている」としている。

 燃料輸送車の運転手には非戦闘員もいるとされ、空爆で巻きぞえにする恐れもあった。高官によると、米軍は空爆前に上空から避難を促すリーフレットを投下するなど警告したうえで作戦を実施したという。

1212とはずがたり:2015/11/17(火) 14:26:55
「イスラム国」空爆離脱へ=現地部隊訓練は強化―カナダ
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%80%8C%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%9B%BD%E3%80%8D%E7%A9%BA%E7%88%86%E9%9B%A2%E8%84%B1%E3%81%B8%EF%BC%9D%E7%8F%BE%E5%9C%B0%E9%83%A8%E9%9A%8A%E8%A8%93%E7%B7%B4%E3%81%AF%E5%BC%B7%E5%8C%96%E2%80%95%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%80/ar-BBn5r7E
時事通信 5 時間前

 【ニューヨーク時事】カナダのトルドー首相は16日、米国などと共同でシリアとイラクで続けている過激派組織「イスラム国」に対する空爆から離脱する考えを示した。政権奪還を果たした10月の総選挙で、自国の戦闘機を引き揚げることを公約にしており、パリの同時テロ後も方針に変わりがないことを確認した。

 トルコでの20カ国・地域(G20)首脳会議閉幕後の記者会見で語った。離脱の時期には言及しなかった。カナダは2016年3月までの期限付きで戦闘機6機を派遣している。

 首相は「『イスラム国』に対する有志連合から離れる考えはまったくない」と説明。イラク北部でクルド人部隊に対して行っている訓練を強化する方針を重ねて強調した。カナダは現在、訓練要員として特殊部隊約70人を派遣している。

1213チバQ:2015/11/17(火) 20:04:54
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151117-00000080-jij-m_est
支配地域外で影響力拡大=一般市民に同調者か―「イスラム国」
時事通信 11月17日(火)14時24分配信

 【カイロ時事】パリ同時テロで犯行を主張する声明を出した過激派組織「イスラム国」が、イラクやシリアなどの支配地域外で影響力を拡大させている。
 当局の監視が行き届かない一般市民のイスラム教徒らの間に組織への同調者が広がっているとの見方も強く、国際社会に対する脅威は今後も続きそうだ。
 13日に起きたパリ同時テロをめぐっては、その規模の大きさから、実行犯グループを装備や資金面で支援した人々の存在が指摘されるが、実態はつかめていない。
 「イスラム国」は2014年6月、シリアとイラクにまたがる地域で「建国」を宣言して以降、繰り返しインターネット上で過激な声明を出してきた。識者の間では、大規模なテロを実行できる力を得た背景について、1年半の宣伝活動を通じた影響力の浸透を指摘する声が聞かれる。
 過激派の動向に詳しいマフメル・ファガリ氏は「フランスなど欧州諸国にはシリアから戻る過激派だけでなく、スリーパー(過激思想に染まった一般市民)が多数いる」と分析する。スリーパーは、社会の中での疎外感や、一般市民も犠牲になっているシリアやイラクへの軍事介入への反感から、過激思想への共鳴を深めていくという。前科がない人も多く、当局が監視対象とするのは困難だ。
 一方、「イスラム国」はパリ同時テロだけでなく、レバノンの首都ベイルートで12日に起きた連続自爆テロでも犯行声明を出した。未遂に終わったが、トルコのイスタンブールでも13日にテロを計画していたとされる。
 16日にインターネット上に投稿された声明では、シリアとイラクで同組織への空爆作戦に参加する国は全て標的になると宣言。米ワシントンの「破壊」にまで言及した。
 ジャーナリストのムスタファ・ハシェム氏はベイルートでのテロが「イスラム国」と対立するレバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラへの反発として起きたことや、14年以降の米英人人質殺害が空爆作戦開始を受けて行われたことなどを挙げ、「イスラム国」の外国人に対する残虐行為は「全て政策に対する反動だ」と指摘。今後、国際社会が軍事介入を強めれば、「かえってテロ組織を支援する人の数が増える恐れがある」と警告した。

1214とはずがたり:2015/11/18(水) 13:39:41

「イスラム国」にミサイル攻撃=ロシア海軍
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e3%80%8c%e3%82%a4%e3%82%b9%e3%83%a9%e3%83%a0%e5%9b%bd%e3%80%8d%e3%81%ab%e3%83%9f%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%ab%e6%94%bb%e6%92%83%ef%bc%9d%e3%83%ad%e3%82%b7%e3%82%a2%e6%b5%b7%e8%bb%8d/ar-BBn6zn1?ocid=spartandhp
時事通信 18 時間前

 【モスクワ時事】フランス紙ルモンド(電子版)は17日、仏国防省の情報として、ロシア海軍が地中海から巡航ミサイルで「イスラム国」が首都とするシリア北部のラッカを攻撃したと伝えた。

1215とはずがたり:2015/11/18(水) 14:11:58
ロシアが旅客機墜落は「テロ」と断定、シリア空爆強化へ
http://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2015/11/159809.php
2015年11月18日(水)06時49分

 11月17日、ロシア大統領府は、10月31日にエジプト・シナイ半島で起きたロシア旅客機墜落について、爆発物が原因で墜落したと発表した。1日撮影(2015年 ロイター/Mohamed Abd El Ghany)
[モスクワ 17日 ロイター] - ロシア政府は17日、10月末にエジプトで発生したロシア旅客機墜落について、爆発物が原因によるテロと断定する分析結果を公表した。ロシアが墜落原因を爆発物と認定したのは初めて。

プーチン大統領は、犯人の捜索とともにシリアでの空爆を強化すると言明。「犯人がどこにいようとも必ず見つけ出して処罰する」と語った。

ロシア連邦保安局(FSB)のボルトニコフ長官はプーチン大統領が開いた会議で「専門家による分析の結果、最大1キロの手製のTNT爆弾が飛行中の機内で爆発し、機体は空中分解した。落下した残骸が広範囲にわたっていることも上空での爆発を裏付けている」とし、「明らかにテロリストの仕業だと言える」と述べた。

ロシア旅客機は10月31日にエジプトのシナイ半島で墜落。乗客乗員224人が死亡した。

1216とはずがたり:2015/11/18(水) 14:17:52
イスラム過激派に誘拐された女性ジャーナリストの壮絶な話
ソマリアでの経験を綴った『人質460日』は生々しく力強い作品だが、著者の「動機」には共感できない
http://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2015/11/post-4122.php
2015年11月17日(火)16時05分
印南敦史(書評家、ライター)

『人質460日――なぜ生きることを諦めなかったのか』(アマンダ・リンドハウト、サラ・コーベット著、鈴木彩織訳、亜紀書房)は、新進女性ジャーナリストである著者によるドキュメンタリー。ソマリアへ赴き、武装勢力に拉致監禁された460日間の出来事が生々しく描写されている。

 「なぜソマリアを目指したのか?」という…理由は、まず冒頭で明らかにされる生い立ちについての記述を確認すれば、ある程度は理解できるかもしれない。

 決して幸福とはいえない幼少期を過ごした結果、「世界を自分の目で見てみたい」という思いが大きくなり、彼女はバックパッカーとして世界各地を転々とすることになったというのである。早い話が原点は、少し前に流行語にもなった「自分探し」。そして職を転々とした結果にジャーナリストを志し、結果的にソマリアにたどり着いたのだ。



 滞在は短期間にとどめ、「人の心を動かすような記事」を書き、それをジャーナリストとしての足がかりにしようとしたというのである。しかし、率直にいえばその発想はきわめて短絡的である。結果的にはその判断が、かつてないほどのドキュメンタリーを生み出すことになったわけだが、動機そのものの危うさは否定できないはずだ。

 それはともかく、こうして著者は旅先で知り合ったナイジェルという男性とソマリアに入ることになるのだ。が、この行動に垣間見える自由奔放な恋愛観にも、個人的には違和感がある。なんというか、彼女は非常に"ユルく"見えるのである。ナイジェルとの関係に限らず、「そんなに簡単に寝ちゃうかなぁ......?」というような行動がいくつかあり、ここでの判断もその延長線上にあるとしか思えないのだ(のちにそれは妊娠の疑いにつながり、犯人のひとりを困惑させもする)。



 しかし、どうあれこの行動が彼女とナイジェルの運命を決定づけることになる。なぜなら彼らは、ソマリア到着後3日目の移動時に拉致されてしまうのだから。なお目的は、身代金である。…
 ところがほどなく、「二十四時間以内に殺されるとわかったら、おまえたちの国の政府がどうにかして払ってくれるだろう」という犯人グループの判断は見当違いだったことがわかる。政府は身代金を肩代わりしてくれず、貧しい著者の家にも、要求額に応じられる経済力はなかったからだ。結果、犯人グループと著者の母親との間での交渉が難航するなか、460日もの歳月がかかってしまったというわけだ。

 その間に著者が経験してきたことは、あまりにも生々しい。訳者の解説によれば、回想録執筆のオファーが複数の出版社からあったものの、著者は監禁中の虐待行為に焦点を当てるような企画には興味を示さなかったのだという。つまりここでは、そうした記述は抑えられているということになる。が、それでも描写は壮絶で、読者に絶望感を共有させることになる。

 同じ価値観を共有しようとイスラム教に入信するも想いは叶わず、あげくにレイプされ、成功するかに見えた脱走も失敗し......と、そのプロセスに救いはない。特に強烈なのは、虐待され続けた結果、「死んだほうが幸せだ」という思いにかられて自殺を意識するくだり。最終的には、人質救出を請け負う民間組織によって助けられるのだが、帰国後は強いPTSDに悩まされたという事実にも納得できる。



 ただし読了したあと、「結局、テーマはなんなのだろう?」という思いが残ったのも事実だ。… 先に触れたとおり、私は彼女の"動機"に共感できないのだ。これらの結果は無計画な行動が"たまたま"生み出したものであり、少なくとも賞賛すべきものではない気がしてならない。

1217チバQ:2015/11/18(水) 22:09:51
http://www.afpbb.com/articles/-/3067136
仏露、対ISで異例の連携に合意 シリアの拠点空爆
2015年11月18日 14:52 発信地:パリ/フランス
【11月18日 AFP】フランスとロシアは17日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」打倒に向け、軍事・治安面で協力していくことで合意した。パリ(Paris)連続襲撃とロシア旅客機爆破という2つの事件を受けて、両国が異例の連携に踏み切った格好だ。

 仏露の両政府が一連の事件への容赦ない報復を宣言する中、両国軍の戦闘機は同日、ISの事実上の「首都」となっているシリア北部のラッカ(Raqa)を空爆した。

 ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領は軍幹部らに対し、「フランスと直接連絡を取り合い、同盟軍として協力していくことが必要だ」と述べた。一方フランスは、ロシア海軍が配置されている地中海(Mediterranean Sea)東部に、旗艦空母を派遣する準備を進めている。

 フランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領は26日、ロシアの首都モスクワ(Moscow)でプーチン大統領と、対ISでの連携強化について話し合うことになっている。(c)AFP/Fran BLANDY

1218とはずがたり:2015/11/19(木) 10:36:01
>シリア・イラクへの地上部隊派遣というシナリオは予測しやすい。想定される戦略も十分明確に考察できる。だが本当に重要なのは、「戦後」にどう取り組むかだ。
将にこれである。英米はフセインを倒す時もカダフィ倒す時も,俺は日本の復興したGHQ位の事はやってくれると思ってたんだけど後は内戦で決めて,と云うのに等しかった。。アサド憎しの俺でもプーチンのポジショントークの方が正しいように思えてしまうこともある。

>米国はヨルダンに相当の軍事インフラを抱えており、現地政府も米国の言いなりである。今年5月には米陸軍の指導のもと、数千名のヨルダン兵が演習に参加した。
>すでにヨルダンは、シリアに続く軍事化した「人道回廊」の設置を検討している。これは容易にシリア侵入に転用できるだろう。2013年以降、米国はヨルダン駐留部隊を強化しており、攻撃機、対ミサイル装備、戦略プランナーを含む多数のプランナーといった戦争遂行のインフラを整えている。
>南方からイスラム国を攻撃することは、その後のアサド政権打倒のための行動に向けてダマスカスを孤立させるうえでも有益だろう。軍事的には、侵入部隊の左側面を防御するうえで、イスラエルとその支配下にあるゴラン高原が好都合な位置にある。最後に、ヨルダン軍が参加することで米国による侵略に「親アラブ色」をつけやすくなるだろう。
ヨルダン国王は血統的に正統性ある(サウジなんかよりも高貴な出だった筈→調べたらハーシム家)からイラクとシリアのスンニ派を統治させて米国が後ろ盾になれば良い。少しは安定するんちゃうか。一方,イラク・シリアのシーア派や少数派はイランに任せてロシアが後ろ盾になれば良い。シリア・イラク・イランのクルド人はトルコに併合してトルコと仲良くやって貰えば良いんだけど難しいよねぇ。。更に云えばリビアはエジプトと一緒に出来ないか?この辺は国が多すぎて戦争ばかりやっている。大国つくってその下に地方政府造った方が安定するんちゃうか。

2015年 11月 18日 15:42 JST 関連トピックス: トップニュース
コラム:パリ攻撃、米地上軍のシリア派遣はあるか
http://jp.reuters.com/article/2015/11/18/column-parisattack-usmilitary-idJPKCN0T70MT20151118?sp=true
[16日 ロイター] - パリ同時多発攻撃を受けて、米国がシリアやイラクでの軍事介入を強化すべきとの圧力は明らかに高まっている。仮に過激派組織「イスラム国」が米国市民を狙った攻撃を行えば、オバマ大統領は「もっと何か」をやらざるを得なくなるだろう。

その「何か」とはどのようなものか、そして、いかなる結果をもたらすのだろうか。

ただでさえシリアやイラクへの介入強化に慎重なオバマ大統領としては、現在の「パリ後」の圧力をなだめるためには空爆を強化するだけで十分とするかもしれない。

フランスも、すでに実施している短期間の激しい報復爆撃で当面は十分と考える可能性はある。それは今年初め、イスラム国によって自国パイロットが凄惨な焼身刑に処せられた後のヨルダンと同じである。その後は、より日常的な戦闘に落ち着く可能性もある。

だが、イスラム国が米国民を攻撃する場合、軍事介入をエスカレートさせることはオバマ大統領にとってほとんど義務となる。同じような空爆を増やすだけでは、復讐の要求を満足させることはできない。

もし攻撃を受けたとすれば、それがたとえ1年前であっても、そうしたジェスチャーだけでは不十分だったろうし、大統領選の最中であれば、なおさらだ。少しでも意志が弱いと見られれば、その後12ヶ月、愛国心は共和党の専売特許となり、ヒラリー・クリントン氏はホワイトハウスと関係を断たなければならなくなる。

米国が介入を強化するならば、その形式はひとつだけ。地上軍を投入することだ。

誰もそれを侵略とは呼ばないだろうが、規模の如何を問わず、それは侵略である。シリアへの侵入経路として最も可能性が高いのはヨルダン、そして政府の承認が得られた場合は、トルコであり(ただしトルコは米国による2003年のイラク侵略の際には米軍の自国国境通過を許可しなかった)、より小規模な部隊が北東部からイラク国境経由で侵入することになろう。

1219とはずがたり:2015/11/19(木) 10:36:26
>>1217-1218
米国はヨルダンに相当の軍事インフラを抱えており、現地政府も米国の言いなりである。今年5月には米陸軍の指導のもと、数千名のヨルダン兵が演習に参加した。

すでにヨルダンは、シリアに続く軍事化した「人道回廊」の設置を検討している。これは容易にシリア侵入に転用できるだろう。2013年以降、米国はヨルダン駐留部隊を強化しており、攻撃機、対ミサイル装備、戦略プランナーを含む多数のプランナーといった戦争遂行のインフラを整えている。

南方からイスラム国を攻撃することは、その後のアサド政権打倒のための行動に向けてダマスカスを孤立させるうえでも有益だろう。軍事的には、侵入部隊の左側面を防御するうえで、イスラエルとその支配下にあるゴラン高原が好都合な位置にある。最後に、ヨルダン軍が参加することで米国による侵略に「親アラブ色」をつけやすくなるだろう。

イラク経由で北東部から多数の部隊をシリアに送り込むのは、イスラム国がこの地域に拠点を築いているだけにリスクが大きい。外国人戦闘員がトルコ国境を越えて米軍部隊の側方に迫ることもできる。とはいえ、適度な数の空挺部隊・特殊部隊をクルド人支配地域経由で密かに動かすことは可能だし、イスラム国を第二戦線から攻撃するために必要でもある。

クルド同盟内部を除けば、イラク本土に米軍が大幅増派されるというのは考えにくい。イラクの砂漠地帯で米兵が再び死亡する状況は米国内では受け入れがたいだろうし、バグダッドのイラク政府も、イラン側の協力者も、多数の米軍戦闘部隊の駐留はまず了承しないだろう。

イラク内戦という泥沼に米軍を再投入しなくても、イスラム国のシリア側勢力とイラク側勢力への軍事的分裂はかなりの程度自然に進むだろう。シリアから切り離されればイラク領内のイスラム国は十分に弱体化し、恐らくはクルド人勢力により、また恐らくはイラク・イラン合同勢力により、個別に撃破できるだろう。

だが問題は、こうしたマッチョ志向の戦略ゲームが、そもそもイスラム国を生み出したものとまったく同じであるという点だ。イラク、リビア、アフガニスタンで米国が経験してきたように、戦場で勝利を収めるのはたやすいのである。

イスラム国を打倒することができるとして(その拡散的な性格や多くのスンニ派ムスリムからの政治的な支持を考えると、かなり大胆な仮定だが)、報復も収まったとすると、その後はどうなるだろう。「解放された」地域を統治するのは誰か。ロシアはただ傍観しているだろうか。クルド人はシリア北部でどのくらいの土地を手にするだろう。トルコはそれにどう反応するだろうか。

シリアの国土は荒廃し、国内難民で溢れている。復興の費用は誰が負担するのか。イラクやアフガニスタン以上にシリアの復興が成功すると考えるならば、その根拠は何か。イラクにおいてアルカイダからイスラム国が生まれたように、シリアはイスラム国の後継者を生み出す温床になる可能性がある。

シリア・イラクへの地上部隊派遣というシナリオは予測しやすい。想定される戦略も十分明確に考察できる。だが本当に重要なのは、「戦後」にどう取り組むかだ。そのための計画はあるのだろうか。

*筆者は、米国務省に24年間勤務。著書にイラク再建の失策を取り上げた「We Meant Well: How I Helped Lose the Battle for the Hearts and Minds of the Iraqi People(原題)」などがある。最新刊は「Ghosts of Tom Joad: A Story of the #99 Percent(原題)」。

1220とはずがたり:2015/11/19(木) 18:46:28
欧州スレかこっちか一寸迷ったけど。

2015年 11月 16日 17:30 JST
焦点:パリ攻撃は9月決断か、反転攻勢に出る「イスラム国」
http://jp.reuters.com/article/2015/11/16/analysis-paris-shooting-islamic-state-idJPKCN0T50NX20151116?sp=true

[ベイルート 15日 ロイター] - 過激派組織「イスラム国」がシリアとイラクの支配地域で米国などから軍事的反撃を受けるなか、9月にフランスやその他の地域への攻撃を決断した可能性がある。

シリア国内にいるイスラム国戦闘員の1人は、同組織のアブ・モハメド・アドナニ報道官が海外での活動を指示していたと話す。

「活動を開始するよう文書で2カ月前に指示があった。レバノンやフランス、その他の地域はすべて作戦の一部に含まれていた」と、この戦闘員はソーシャルメディアを通じて語った。

イスラム国は、13日に仏首都パリで発生し、少なくとも132人が死亡した同時多発攻撃について、フランスによる空爆への報復として実施したとする犯行声明を出した。

──情報BOX:パリ同時多発攻撃、その時何が起こったか

その前日には、レバノンの首都ベイルート郊外で2件の自爆攻撃を行い、43人の犠牲者を出した事件で犯行声明を出している。現場は、シリアでイスラム国と戦うイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の拠点地区だった。

イスラム国はまた、乗客乗員224人が死亡した10月31日のロシア機墜落でも犯行声明を出している。ロシアはシリアの同組織に対し、独自に空爆作戦を開始していた。

また2人のトルコ治安筋は15日、ロイターに対し、当局が拘束した英国人が、パリで起きたような攻撃をイスタンブールでも計画していた可能性があると語った。

イスラム国はサウジアラビア、米国、ロシアも攻撃すると警告している。

<外国での作戦組織>

イスラム国の組織は複雑であり、秘密裏に運営されている。大まかに言えば、アブ・バクル・バグダディ容疑者がイスラム共同体の指導者「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)」として組織の頂点に立ち、その下に強力な権限を持つ同容疑者の代理が存在する。また、軍事的・宗教的指導者らから成る評議会があり、同容疑者に戦略や軍事計画についてアドバイスを行っている。

イスラム国は、欧州を含む世界各地から多くのジハーディスト(聖戦主義者)志願者を引きつけているが、一部の欧州諸国による治安強化により、同組織の支配地域への流入が妨げられている。

その対抗策として、イスラム国は中東にある拠点から志願者たちに接触し、「一匹オオカミ」として、もしくは小さな集団を形成して自身が居住する国で独自に攻撃を実行するよう奨励している。

イスラム国戦闘員の1人によれば、休眠している下部組織同士は連絡を取り合わないが、「海外作戦」を指揮する特別組織の攻撃命令には応じるという。

1221とはずがたり:2015/11/19(木) 18:46:48
>>1220-1221
この特別組織の責任者についてはほとんど知られていない。この戦闘員によると、同責任者はヨルダン国籍でシリアとイラクの指導部と緊密に連携し、両国を往来している人物だと語った。この責任者はニックネームでしか知られていないという。

米ニューヨーク・タイムズ紙が欧米当局者らの話として伝えたところによると、パリの容疑者らは実行前にシリアのイスラム国メンバーと通信していたという。

<フランス人の傲慢さを忘れない>

イスラム国戦闘員たちは、パリへの攻撃は組織内の士気を高めたと話す。同攻撃の前には、支配下に置いていたイラク北部の都市シンジャルのほか、シリアにあるイラク国境沿いの戦略的都市を失っていた。

シリア政府軍もロシア軍の空爆やヒズボラの支援を受け、軍事基地を奪還していた。

イスラム国は西側諸国内での攻撃をたびたび示唆するが、同組織の支持者たちは、イスラム教徒を差別しているためだとして、フランスとの戦いはとりわけ優先順位が高いと語る。

「これは始まりにすぎない。われわれはマリで味わった苦しみやフランス人の傲慢(ごうまん)さを絶対に忘れない」と、シリアにいる戦闘員は、西アフリカのマリ共和国でイスラム系武装組織に対して行われた仏主導の軍事行動に言及し、このように述べた。

<高まる反欧米感情>

仏当局によると、13日の事件は3つの編隊が組織的にバーやコンサートホール、スタジアムを襲撃。国境をまたいだ捜査が進むなか、検察当局は今回の事件について、仏国内のほか、中東、ベルギー、ドイツなど多国籍が絡んだ組織が関与したとみている。

米国主導の有志連合のほか、今ではロシアも軍事作戦を開始しており、イスラム国は一段と強化される反撃に苦しんでいる。

トルコもまた、外国人戦闘員がイスラム国支配地域に流入するのを阻止するため、国境警備を強化するよう国際社会から圧力を受けている。

米国主導の有志連合がシリアとイラクのイスラム国支配地域に空爆を始めてから、同組織の支持者たちの反欧米感情は劇的に高まった。そうした態度は今後も変わらないと彼らは話す。

「われわれはイデオロギーに基づいて行動している。イデオロギーをどうやって倒すのだ。もしくは信奉者である人をどうやって負かすというのだ。われわれ真のイスラム教徒に対する戦いが激しくなるほど、われわれの信仰やカリフ国家への献身も強まる」と、ある支持者は語った。

「(イスラム)国は明日何をするかは語らない。だが、罰を受けるのは世界であり、そうなるだろうと世界に向けて発信したのだ」

(Mariam Karouny記者 翻訳:伊藤典子 編集:新倉由久)

1222とはずがたり:2015/11/19(木) 19:48:30

>ジハーディストたちは、見たところ何の制約もなくヨルダン、トルコの国境を越えてシリアに流入している。カタール、クウェート、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビアは、イスラム国を含めたさまざまなイスラム主義軍事組織に対する国内民間人による送金を止めていない。
>これらの国では、イスラム国に教義上の指針を与えているイスラム法学者や、宗派的な理由による殺戮や陰惨な斬首、神学的な根拠による性奴隷化を認めている宗教学者がテレビ・ラジオ放送に登場することも許している。
2015年 11月 17日 15:24 JST
コラム:パリ攻撃、西側が「イスラム国」に抱く致命的誤解
http://jp.reuters.com/article/2015/11/17/column-parisattack-west-idJPKCN0T60DW20151117?rpc=223&amp;sp=true

[15日 ロイター] - パリに対する凄惨な同時多発攻撃は、誰もが不意を突かれたように見えるという点で、2011年9月11日に不気味なほど似ている。

おそらく13日までは、西側諜報機関及び米政界の見解として主流だったのは、過激派組織「イスラム国」は米国または西側諸国にとって「差し迫った脅威」ではない、というものだった。

「アルカイダとは異なり、イスラム国はカリフ(預言者ムハンマドの代理人を頂点とする)国家の樹立に力を注いでおり、西側を攻撃することにはそれほど関心を持っていない」と、元CIA職員はワシントンのシンクタンクで行われた非公開の会合で説明した。

彼は諜報関係者に共通する意見を繰り返し、「引き続きアルカイダが主要な脅威である」と主張していた。

オバマ米大統領でさえ、先日、イスラム国は「封じ込められている」と自信ありげに語っていた。

だが私たちが忘れてはならないのは、イスラム国が世界の舞台に登場したのはわずか1年前、モスル占領に続いて、ものの数週間でイラクの3分の1、シリアの3分の1を手中に収めたときだったということである。この過激派グループは、ほんの数時間で大きく支配地域を広げたこともあり、この奪回には「数年かかる」と米大統領は述べている。

筆者は、当時シリアのダマスカスでこの戦争を取材し、後にベイルートに拠点を移した。シリア東部デリゾールのシリア反政府派及び一般の市民とインターネットを介して常に連絡を取っていたのだが、彼らは突然、イスラム国の支配下に置かれることになった。最初の数日間のうちに、彼らの多くは、この新参の残虐な占領者にどう対処すべきか決めかねて身を隠した。

イスラム国はその後、スンニ派ムスリムのアラブ人部族男性700人以上を、イスラム国への忠誠を誓わなかったことを理由に虐殺した。イスラム国はデリゾールの戦闘可能な年齢の男性全員に対し、イスラム国の検問所に出頭して武器を引渡し、イスラム国への忠誠を誓うか、さもなければ即刻その地域を離れるよう命じたという。

「西側がイスラム国のようなグループの拡大を放置するとは思っていなかった。しかし今となっては、私たちが騙されていたのだと分かる。私たちは非常に愚かだった」と、イスラム国と敵対するシリア反体制派の1人は、家族の安全のため匿名を条件として、筆者に語った。

その言葉からは、彼の言うイスラム国の「衝撃的で迅速な勝利」に対する苦々しい思いが感じられた。誰にも聞かれないよう、彼はインターネットカフェのすぐ外側に車を停め、車内から無線LANの電波を拾って会話していると語った。イスラム国は至るところに検問所を設けているのだという。

「われわれにとって唯一筋が通っていると思えるのは、世界がこの場所にあらゆるゴミを捨てたがっているということだ」と、彼はイスラム国ジハーディスト(聖戦主義者)について語る。彼らは主にシリア以外のアラブ諸国や、チェチェン、西側諸国の出身だという。「そうしておいて、西側諸国は彼らをまとめて爆撃しにやってくる。そういう戦略に違いない。そう考えなければ説明がつかない」

1223とはずがたり:2015/11/19(木) 19:48:48
>>1222-1223
陰謀論はさておき、たとえどれほどナイーブで見当違いであろうと、一部の国々が、自国民のなかのイスラム主義者たちが仲間の支配する地域に赴いて死を迎える展開になることを密かに安堵している、という見方には一理ある。

ある西側の外交官は、「(ジハーディストが)国内に残っているよりはマシだ」と、匿名を条件に筆者に語っていた。

「統計的に、イスラム国の支配地域に新たに到着したジハーディストは数週間以内に殺害されている。いい厄介払いだ」と語るこの外交官は、西側諸国は、イスラム国に刺激を受けた「一匹狼による攻撃」だけを心配していればいいと付け加えた。

残念ながら、パリ同時攻撃はこの理論の反証となってしまった。そして今、もう1つの、心地よく響くが、やはり間違った幻想も捨て去るべき時が来た。

すなわち、これまでも、そして現在も、イスラム国という過激派集団に教義面での指針を提供するだけでなく、資金や資材、ジハーディストがその支配領域に流れ込むことを支援しているのは、米国の最も忠実な同盟国の一部であることを忘れてはならないということだ。その背景には、シリアのアサド大統領を打倒したいという動機がある。

ジハーディストたちは、見たところ何の制約もなくヨルダン、トルコの国境を越えてシリアに流入している。カタール、クウェート、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビアは、イスラム国を含めたさまざまなイスラム主義軍事組織に対する国内民間人による送金を止めていない。

これらの国では、イスラム国に教義上の指針を与えているイスラム法学者や、宗派的な理由による殺戮や陰惨な斬首、神学的な根拠による性奴隷化を認めている宗教学者がテレビ・ラジオ放送に登場することも許している。

また、シリア内戦はシリアの問題、あるいは少なくとも他人事だと西側諸国が考えてしまうのも、すでにこれほど多くの諸国が直接もしくは間接的に関与してしまっている以上、あまりにも安易な欺瞞である。

ケリー米国務長官は、シリア問題をめぐって約20カ国の外相が参加したウィーンでの会合において、パリ同時多発攻撃について「地球上で最も恥ずべき、残虐かつ凶悪で、容認しがたい行為」と強く非難した。しかし彼は、今回の攻撃によって「今日我々は、我々が直面する危機の解決に向けて前進するために、さらに努力しなければという決意を抱いた」とも述べている。

シリアに平和と秩序が訪れる日は遠い。ウィーンでの会合にシリアは参加すらしていない。だが、今回のパリ同時攻撃が、イスラム国にとって命取りの行為となるよう世界各国が決意するならば、少なくとも、不死鳥はすでに灰の中から飛び立っていることになる。

*筆者は10年にわたる中東取材を終えて先日アメリカ合衆国に帰国。最近ではシリアに拠点を置き、フリーランスとして、ロイター、ロサンゼルスタイムス、ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)、ザ・ワールド(PRI/BBCラジオ)、インターナショナル・ビジネス・タイムズ(IBT.com)など複数のメディアに向けてシリア内戦を取材していた。安全のために無署名での戦争報道も多い。

1224チバQ:2015/11/19(木) 21:59:34
http://www.sankei.com/world/news/151119/wor1511190005-n1.html
2015.11.19 08:05
【パリ同時多発テロ】
仏露の共同作戦 アサド政権に追い風 米欧に方針転換迫る

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(1/2ページ)【パリ同時多発テロ】

18日、パリ郊外サンドニで銃を構える警官(AP)
 【カイロ=大内清】パリ同時多発テロを受け、フランスとロシアが、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対する共同軍事行動に乗り出したことは、ロシアの後ろ盾を得て政権存続を図るシリアのアサド政権にとっては強い追い風となる。アサド政権の打倒を目指す湾岸アラブ諸国やトルコは、国際的なイスラム国包囲網の構築やシリアの政権移行プロセスが露主導で進むことを強く警戒しているとみられるが、同時に、過激派の拡散防止では国際協調を必要とするジレンマに直面している。

 「(シリアからの)協力を得るには、フランスが方針転換する必要がある」。シリアのアサド大統領はパリ同時多発テロの翌日に行われた仏誌とのインタビューでこう述べ、イスラム国の情報をフランスに提供する条件として反体制派支援などを見直すよう迫った。オランド仏政権にとって当面、イスラム国掃討作戦の遂行が外政上の最重要課題になるとみての牽制(けんせい)球だ。

 アサド政権は、ロシアがイスラム国掃討を名目にシリア内戦へ軍事介入した9月末以降、露軍の空爆支援を受けて反体制派との戦闘を優位に進めてきた。

 ロシアの本格介入は、シリア内戦をめぐる外交舞台でもアサド政権に有利に作用している。内戦終結に向けた関係国による協議では、中東への関与を抑制しているオバマ米政権の姿勢とも相まってロシアの発言力が増し、アサド氏ら政権中枢の退陣が政権移行プロセスの前提だとしてきた米欧の主張は後退している。

 こうした中でパリ同時多発テロが発生し、国際社会のイスラム国に対する脅威認識が高まった。アサド政権がこの状況を、イスラム国掃討のためにシリアの安定を望む米欧に政権存続を認めさせる好機ととらえているのは間違いない。

 一方、アサド氏を支えるイランの伸長を警戒するサウジアラビアなど湾岸アラブ諸国やトルコは、あくまで反体制派主体の政権移行を求めてきた。ただ今後、イスラム国掃討を最優先とする国際世論が強まると予想される中でその主張が影響力を持つかは不透明だ。

1225とはずがたり:2015/11/20(金) 21:57:25
対ISで各国連携も空爆強化が裏目の可能性も
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E5%AF%BEis%E3%81%A7%E5%90%84%E5%9B%BD%E9%80%A3%E6%90%BA%E3%82%82%E7%A9%BA%E7%88%86%E5%BC%B7%E5%8C%96%E3%81%8C%E8%A3%8F%E7%9B%AE%E3%81%AE%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%82%82/ar-BBneEZ8
AFPBB News
4 時間前

【AFP=時事】エジプト上空でのロシア旅客機墜落、フランス・パリ(Paris)の同時多発テロと、フランスとロシアが相次いでイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の標的となったことで、両国は対ISでの連携を表明。団結した仏露の政治的努力によってシリア危機も解決に向かうのではとの期待が出ている。だが、その一方で、専門家らは空爆の強化という手段に疑問を呈している。

 ある仏政府高官はAFPに、パリでの事件によって、ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)に対するより戦略的な攻撃を行うための国際的な連携が加速するだろうとの味方を語った。具体的には、ISの資金の鍵となっている石油施設や輸送ルートに空爆を集中させるなど、より大きな打撃を与える標的を攻撃する見通しだという。

 だが、経済活動拠点を空爆の標的としても、ISの戦闘能力の著しい低下にはつながらない上、多くの地元住民がIS側につくことになりかねないと、ISに関する著書のあるハサン・ハサン(Hassan Hassan)氏は語った。さらに「(IS掌握地域の)住民は日々の生活を石油に依存している。それを彼らから奪ってしまったら、残された選択肢は逃げ出して難民になるか、ISに加わるしかない。住民たちも収入源が必要なのだ」と同氏は話した。

仏国防省の映像音声記録製作部門ECPADが公開した、シリアに向かって飛行する仏空軍のラファール戦闘機(2015年9月27日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News
c AFPBB News 提供 仏国防省の映像音声記録製作部門ECPADが公開した、シリアに向かって飛行する仏空軍のラファール戦闘機(2015年9月27日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News
 空爆を強化すれば、民間人が巻き込まれて死亡する確率も高くなり、悲嘆にくれてIS支持に転じる人も増加する。

【翻訳編集】AFPBB News

1226とはずがたり:2015/11/20(金) 22:38:52
>>1225

ISの石油輸送車は「全て空爆」、露国防省
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/is%E3%81%AE%E7%9F%B3%E6%B2%B9%E8%BC%B8%E9%80%81%E8%BB%8A%E3%81%AF%E3%80%8C%E5%85%A8%E3%81%A6%E7%A9%BA%E7%88%86%E3%80%8D%E3%80%81%E9%9C%B2%E5%9B%BD%E9%98%B2%E7%9C%81/ar-BBnbsrc
AFPBB News
6 時間前

【AFP=時事】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の掃討作戦を強化しているロシアは18日、シリアのIS掌握地域を通行する全てのタンクローリーを空爆対象とすると発表した。

 露通信社によれば、国防省のアンドレイ・カルタポロフ(Andrei Kartapolov)氏が「きょう下された決定に基づき、露軍機は現在、IS掌握地域でテロリストの所有する石油製品を運ぶタンクローリーに対し、いわゆる『フリーハント』で飛行している」と語った。既に、シリアからイラク国内の石油精製所を目指して原油を運搬していたトラック約500台をこの数日で破壊したという。

ロシア国防省が公式ウェブサイトで公開した、シリア国内でイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の石油を運搬するタンクローリーを空爆したとされる映像より(2015年11月18日公開)。(c)AFP=時事/AFPBB News
c AFPBB News 提供 ロシア国防省が公式ウェブサイトで公開した、シリア国内でイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の石油を運搬するタンクローリーを空爆したとされる映像より(2015年11月18日公開)。(c)AFP=時事/AFPBB News
 原油の密輸による収益は、ISの主要資金源となっている。

【翻訳編集】AFPBB News

1227とはずがたり:2015/11/21(土) 08:52:55
ロシア空爆、1300人以上死亡=シリア
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151120-00000197-jij-m_est
時事通信 11月20日(金)22時26分配信

 【カイロ時事】在英のシリア人権監視団は20日付の声明で、ロシア軍がシリア空爆を開始した9月30日以降、同軍の攻撃による死者数は1331人に達したと発表した。
 監視団は「このうち403人が民間人」と指摘している。
 戦闘員では、国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」など反体制派547人が死亡。過激派組織「イスラム国」のメンバーは381人が命を落としたという。

1228とはずがたり:2015/11/23(月) 20:06:58

2015年 11月 22日 22:13 JST
仏空母、23日に攻撃態勢
http://jp.reuters.com/article/2015/11/22/idJP2015112201001461

 【パリ共同】フランスのルドリアン国防相は22日、パリ同時多発テロで犯行声明を出した過激派組織「イスラム国」掃討作戦拡大のため、シリア沖の地中海に派遣した原子力空母シャルル・ドゴールが23日に「臨戦態勢に入る」と述べ、攻撃準備が整うと明らかにした。民放ラジオ「ヨーロッパ1」で語った。早ければ23日にも、同組織への空爆を続けるロシア軍との共同軍事行動に踏み切る可能性がある。

 一方、フランスのオランド大統領は、23日にパリで行うキャメロン英首相との会談を皮切りに、「イスラム国」包囲網構築に向けた首脳外交を展開する。

1229チバQ:2015/11/23(月) 20:41:41
http://www.sankei.com/world/news/151123/wor1511230020-n1.html
2015.11.23 11:02

トルコ・クルド共同党首の車に発砲 、暗殺未遂か





 トルコの少数民族クルド人系の左派、国民民主主義党(HDP)の報道官は22日、共同党首のデミルタシュ氏が乗る車両が同日、南東部ディヤルバクルを走行中、何者かの発砲を受けたと述べた。負傷者はいなかった。暗殺未遂の可能性がある。ロイター通信が報じた。

 HDPはトルコで急速に存在感を増す野党で、デミルタシュ氏はカリスマ的な指導者と評されている。与党は、非合法武装組織クルド労働者党(PKK)に近い組織とみてHDP台頭を警戒し、与野党間の緊張が続く。

 トルコではクルド人が狙われたとみられるテロが相次いでおり、10月10日に首都アンカラで起きた自爆テロでは103人が死亡した。(共同)

1230とはずがたり:2015/11/24(火) 19:47:19
ロシア軍機撃墜=シリア国境付近、NATOと協議へ―トルコ
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/167/2e8de5b6257b36a5dbcfbadd878994f0.html
(時事通信) 19:33

 【エルサレム、モスクワ時事】トルコからの報道によると、トルコ軍のF16戦闘機2機が24日、シリア国境付近で、トルコ領空を侵犯したとしてロシア軍のSU24戦闘爆撃機とみられる軍用機1機を撃墜した。操縦士ら2人はパラシュートで脱出したもようだ。ロシア軍機撃墜が正式に確認されれば、9月30日にアサド政権支援のため開始されたロシア軍によるシリア空爆で初めてとなる。

 トルコ軍は「撃墜前の5分間、10回警告した」と強調。事態を受け、ダウトオール首相は、北大西洋条約機構(NATO)や国連、関係国と協議するよう外務省に指示した。トルコはNATO加盟国で、NATO対ロシアの問題にも発展しかねない。

 これに対し、ロシア国防省は24日、撃墜機について「トルコ領空を侵犯していない」と主張した。インタファクス通信が伝えた。シリアのアサド政権への姿勢をめぐり対立するロシアとトルコの亀裂が今後深まる恐れもある。

1231チバQ:2015/11/24(火) 22:52:27
>>1229
http://www.sankei.com/world/news/151123/wor1511230056-n1.html
2015.11.23 22:10

クルド党首「発砲された」は本当? 暗殺未遂説もトルコ当局が「弾痕」否定





 ロイター通信によると、トルコの少数民族クルド人系の左派、国民民主主義党(HDP)の報道官は22日、共同党首のデミルタシュ氏が乗る車両が同日、南東部ディヤルバクルを走行中、何者かの発砲を受けたと述べた。負傷者はいなかった。暗殺未遂との見方も出たが、アナトリア通信によると地元当局は23日、発砲の可能性を否定した。

 デミルタシュ氏は車両に「銃弾の痕が確認された」と説明したが、地元当局は捜査の結果、いかなる発砲の痕でもなかったと発表した。 HDPはトルコで急速に存在感を増す野党で、デミルタシュ氏はカリスマ的な指導者と評されている。与党は、非合法武装組織クルド労働者党(PKK)に近い組織とみてHDP台頭を警戒し、与野党間の緊張が続く。(共同)

1232チバQ:2015/11/24(火) 22:54:34
http://www.sankei.com/world/news/151124/wor1511240004-n1.html
2015.11.24 00:47
【シリア情勢】
プーチン露大統領がイラン最高指導者と会談 アサド政権擁護し「統治や指導者押し付けられない」

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ロシアのプーチン大統領(タス=共同)
 【モスクワ=黒川信雄】ロシアのプーチン大統領は23日、イランの首都テヘランを訪問し、最高指導者ハメネイ師と会談した。露大統領によるイラン訪問は8年ぶり。

 インタファクス通信によると、シリア情勢をめぐり、プーチン氏は「何人もシリア国民に対し、国家統治のあり方やその指導者について、外部から押しつけることはできない」と述べ、アサド政権退陣を求める欧米諸国を強く牽制(けんせい)。シリア問題をめぐるロシアとイランの協力の重要性を強調した。

 アサド政権はロシアとイランの支援を受けており、会談はシリア情勢を中心に行われたもよう。

 ロシアは今月、米国の反対を押し切り、イランに対する対空ミサイル「S300」の輸出契約を結んだ事実を明らかにするなど、イランとの連携を深めている。

1233チバQ:2015/11/24(火) 22:58:05
http://www.sankei.com/world/news/151124/wor1511240017-n1.html
2015.11.24 08:48

プーチン大統領、イランを「同盟国」待遇 発電所整備など6千億円支援へ





 ロシアのプーチン大統領は23日、イランに対して発電所や港湾整備など35の事業で計50億ドル(約6千億円)の支援を行うと表明した。テヘランでイランのロウハニ大統領と会談後、共同記者会見で述べた。

 シリアのアサド政権を支えて軍事介入し、米欧と対立する両国が、経済面でも関係強化を鮮明に打ち出した。ロウハニ師は両国関係が「新たな段階に入った」と強調した。

 プーチン政権は2013年、ウクライナで反政府運動の高まりに直面した親ロシア政権を支えるために30億ドルを融資。それを上回るイランへの融資は、同国を事実上の“同盟国”とみなす姿勢を示すものとみられる。核問題での最終合意で欧米の対イラン制裁が解除される前に、イランを自陣営に取り込む狙いがある。

 プーチン氏は、ドルを介さずにそれぞれの自国通貨で貿易決済する方針や、ロシアが主導するユーラシア経済同盟とイランとの自由貿易協定(FTA)を検討する考えも示した。(共同)

1234チバQ:2015/11/24(火) 23:52:52
露土戦争!?
http://www.yomiuri.co.jp/world/20151124-OYT1T50137.html
トルコ、シリア国境で露軍機撃墜か…10回警告
2015年11月24日 22時15分
【カイロ=久保健一、モスクワ=田村雄】トルコ政府は24日、トルコ軍機が同日、トルコ・シリア両国の国境付近を飛行していた国籍不明の軍用機1機を撃墜したと発表した。

 ロシア政府は同日、露軍のSu24爆撃機1機が「シリア領内で撃墜された」と認めた。露軍機がトルコ軍機に撃墜されたとみられる。

 北大西洋条約機構(NATO)の一員であるトルコはシリア内戦で反体制派を支持し、アサド政権や同政権を支援するロシアと対立関係にある。撃墜を機にトルコとロシアの緊張が高まり、イスラム過激派組織「イスラム国」包囲網に影響することも懸念される。

 英国が拠点のシリア人権監視団によると、軍用機が撃墜されたのはシリア北部ラタキアに近いトルコとの国境地帯。トルコ側の説明によると、同国軍のF16戦闘機が、国境に接近した軍用機に対し、5分間で10回の警告を行った後、撃墜した。この軍用機が領空侵犯をしていたかどうかについては言及していない。

http://mainichi.jp/select/news/20151125k0000m030127000c.html
ロシア機撃墜:プーチン大統領「ロシアは容認しない」
毎日新聞 2015年11月24日 23時40分(最終更新 11月24日 23時45分)
◇「テロリストの共犯者に背中から撃たれた」とも

 【エルサレム大治朋子、モスクワ杉尾直哉】トルコからの報道によると、トルコ軍のF16戦闘機2機が24日、シリアとの国境付近でロシア軍のスホイ24戦闘爆撃機1機を撃墜した。墜落地点は、シリア北西部ラタキア付近とみられる。乗員2人は脱出したが、シリア反体制派は1人が死亡したとロイター通信に語った。ロシアは強く反発しており、トルコが加盟する北大西洋条約機構(NATO)との関係悪化につながる恐れが強い。

 プーチン露大統領は同日、ロシア南部ソチでヨルダンのアブドラ国王と会談した際に「爆撃機はトルコ領から1キロ離れたシリア領内を飛行していた」と領空侵犯を否定。トルコが過激派組織「イスラム国」(IS)の石油密輸ルートになっていると指摘し、「テロリストの共犯者に背中から撃たれた」と、トルコを「テロ支援者」になぞらえて強く批判した。

 プーチン氏はさらに「このような犯罪をロシアは容認しない。今回の事件はロシア・トルコ関係に重大な結果をもたらすだろう」と強硬な姿勢を示した。

 AP通信によると、トルコのダウトオール首相は、国際法違反の領空侵犯に対して「すべての措置を取る義務がある」と言明。トルコ軍の措置は正当だったという見方を示した。

 NATOは、トルコの要請を受けて大使級臨時理事会を24日午後5時(日本時間25日午前1時)に開催することを決めた。

 トルコのアナトリア通信などによると、トルコ空軍のF16戦闘機2機が出動し、領空侵犯機に対して5分の間に10回警告を出したが、領空から離れなかったため撃墜したという。AFP通信は、シリア北西部ラタキア付近で搭乗員を捜索していたロシア軍のヘリが武装勢力に砲撃され、緊急着陸したと伝えた。

 トルコ外務省は最近、駐トルコ・ロシア大使に、トルコ南部と国境を接するシリア北部のトルクメン人居住地域への攻撃を停止するよう要請していた。トルクメン人はトルコと友好関係にある。トルコにとって一帯は南部国境防衛のための戦略的要衝で、ISの勢力範囲ではない。トルコ側はロシアの攻撃が「IS対策ではなく、シリアのアサド政権支援のための動き」と見て警戒を強めている。

1235チバQ:2015/11/24(火) 23:55:03
http://mainichi.jp/select/news/20151125k0000m030019000c.html
トルコ軍:ロシア機を撃墜 領空侵犯か
毎日新聞 2015年11月24日 18時26分(最終更新 11月24日 22時07分)

 【エルサレム大治朋子、モスクワ杉尾直哉】トルコ軍の戦闘機が24日、シリアとの国境付近でトルコ領空を侵犯した「ロシア機とみられる軍用機」を撃墜した。トルコのアナトリア通信が報じた。一方、プーチン露大統領は、ロシア軍のスホイ24戦闘爆撃機がトルコ軍機によって撃墜されたものの、「シリア領空を飛行中であり、トルコへの領空侵犯はなかった」と語った。

 トルコが加盟する北大西洋条約機構(NATO)とロシアの緊張が高まったり、過激派組織「イスラム国」(IS)に対する軍事作戦に関する米欧露の調整に影響を与えたりする可能性がある。NATOは同日、トルコの要請で大使級の緊急会合を開く。

 ペスコフ露大統領報道官は「深刻な事態」と述べつつ、「原因が解明されておらず、(何が起きたか)評価できない」と慎重な姿勢を示した。

 アナトリア通信などによると、トルコ軍のF16戦闘機2機が、領空侵犯機に5分間で10回警告を出したが、領空から離れなかったため撃墜したという。墜落機の乗員2人は脱出した。シリア北西部ラタキア付近で露軍ヘリコプターが捜索に当たっている模様だ。1人は死亡したとの情報もある。

 一帯は、トルコ政府が、敵対するシリア軍やクルド人武装組織の勢力拡大を懸念する地域。トルコ外務省は最近、駐トルコ・ロシア大使に、トルコ南部と国境を接するシリア北部のトルクメン人居住地区への攻撃を停止するよう要請していた。

 トルクメン人はトルコと友好関係にある。トルコにとって一帯は南部国境防衛のための戦略的要衝。付近ではトルクメン人のほかシリア反体制派の武装勢力が戦闘を続けているが、ISの勢力範囲ではない。トルコ側はロシアの攻撃が「IS対策ではなく、シリアのアサド政権支援のための動き」と見て警戒を強めている。

http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20151125k0000m030129000c.html
<ロシア機撃墜>米欧と関係悪化は必至 対IS歩み寄りに水

23:48毎日新聞

 【モスクワ杉尾直哉】シリア空爆に参加していたロシア空軍機が北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコ軍機に撃墜されたことは、パリ同時多発テロを機に過激派組織「イスラム国」(IS)に対する軍事行動で協力する兆しを見せていた米欧とロシアの関係に水を差すものだ。NATOがロシア軍機を撃墜したのは1950年代以来初めて。米国やNATO側は、今年9月からのロシアによるシリア空爆を「アサド政権を支援しようとするものだ」と批判してきた。ロシア機撃墜で欧米とロシアの関係はさらに悪化し、緊張が高まることは避けられない。

 プーチン露大統領は24日夕、南部ソチを訪問した中東の親米国ヨルダンのアブドラ国王との会談の席で、ロシア軍機がトルコ軍機に撃墜されたことを認めた。露国防省は当初、「シリア国内で地上からの砲撃で撃墜された」と発表していたが、これを大統領が訂正した。

 プーチン氏はその上で、トルコをISなどテロ集団の「共犯者」になぞらえた。

 ロシアは17日、10月末にエジプトで起きた露民間機墜落を「爆弾テロ」と断定したと発表した。露政府は、9月にロシアが始めたシリア空爆に対するISの「報復テロ」だとみて、シリア空爆を強化していた。その直後にロシア軍機が撃墜されたことになる。

 プーチン大統領がトルコとNATOに対して強硬な姿勢を示すのは、国内世論の動揺を懸念したためとみられる。

 トルコは、ロシアによるシリア空爆開始直後から再三、ロシア軍機による領空侵犯を批判していた。ロシアは、「悪天候」などを理由にトルコ側の指摘を一部認めていた。だが、トルコが先月16日、領空侵犯した「国籍不明の無人機」を撃墜した際にはロシア側は関与を否定していた。

 有人の軍用機が撃墜された今回の事態は深刻だ。ラブロフ露外相は25日にトルコを訪問し、シリア正常化へ向けた両国の協力深化をねらっていたが、訪問中止は避けられないとの見方が強い。

 プーチン氏は同時多発テロ後、シリア情勢を巡って米国やフランスとも広範な協力を進めようとしていたが、この姿勢も修正されることは不可避だろう。

1236チバQ:2015/11/25(水) 00:10:41
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20151124k0000e030194000c.html
<フランス>空母から3都市空爆 IS支配のシリア領にも

11月24日 12:56毎日新聞

<フランス>空母から3都市空爆 IS支配のシリア領にも
仏軍が23日に空爆した3都市
(毎日新聞)
 【パリ田中龍士】パリ同時多発テロを受け、フランス国防省は23日、地中海に展開中の原子力空母「シャルル・ドゴール」から出撃した艦載機が、過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と位置づけるシリア北部ラッカなどイラクとシリアの拠点都市3カ所を空爆したと発表した。仏空母艦載機によるIS空爆は初めて。国防省は、ラッカへの攻撃ではIS司令部を含む複数の施設の壊滅を狙ったと説明。フランスは今後、米国やロシアとも連携してISへの攻撃を一層強化するとみられる。

 仏国防省の発表によると、地中海東部に到着した空母から23日朝(日本時間同日夕)、主力戦闘機ラファール4機が発進。イラク軍の地上部隊と連携しながらイラク西部ラマディと北部モスルで武器庫などを空爆した。また、同日夜(同24日未明)からは、ラファール4機とヨルダンの基地から飛び立った戦闘機ミラージュ2機が、シリアのラッカでISの訓練施設や司令部を空爆した。

 在英民間組織シリア人権観測所は、フランスやロシアなどによるこれまでの空爆で、IS幹部の家族らがラッカが安全ではなくなったとしてイラクのモスルに移動を始めていると伝えていた。ISが「首都」と主張するラッカだけでなくイラクの拠点都市でも空爆を実施したのには、こうした理由があるとみられる。

 フランス軍は今月15日、ISがパリのテロへの関与を主張する犯行声明を発表したことを受け、ラッカのIS拠点を空爆。戦闘爆撃機10機を含む軍用機12機が参加して20発の爆弾を投下し、訓練基地などを破壊している。

 今回は空母にラファールなど26機を搭載し、空爆能力を3倍に強化。オランド大統領は「ISへの激しい空爆を計画している。できる限り打撃を与えるような標的の破壊を狙っている」と話していた。

 ラマディは今年5月に陥落し、ISの制圧が続く。空爆を実施する米軍は10月中旬、「奪還目前」(イラク駐留米軍のウォレン報道官)との見通しを示していた。一方で、モスルはISが昨年6月に制圧して以降、奪還の見通しは立っていない。

1237とはずがたり:2015/11/25(水) 00:26:17

「両国関係に深刻な結果」=撃墜は「犯罪」とトルコ非難―ロシア大統領
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%80%8C%E4%B8%A1%E5%9B%BD%E9%96%A2%E4%BF%82%E3%81%AB%E6%B7%B1%E5%88%BB%E3%81%AA%E7%B5%90%E6%9E%9C%E3%80%8D%EF%BC%9D%E6%92%83%E5%A2%9C%E3%81%AF%E3%80%8C%E7%8A%AF%E7%BD%AA%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B3%E9%9D%9E%E9%9B%A3%E2%80%95%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98/ar-BBno70P
時事通信
1時間前

 【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領は24日、トルコによる対シリア国境付近での空軍機撃墜について「両国関係に深刻な結果をもたらす。犯罪行為だ」と厳しく非難した。さらに、トルコが過激派組織「イスラム国」からの石油密輸ルートになっていると批判した。

 プーチン氏は「シリア領空でトルコ軍の空対空ミサイルで撃墜された」と述べ、トルコへの領空侵犯も否定した。ロシア南部ソチでヨルダンのアブドラ国王と会談した際の発言を、ロシア国営テレビが伝えた。

 ロシア・ヨルダン首脳会談は、パリ同時テロ後、フランスとロシアなどが過激派組織「イスラム国」への空爆を強化しているシリア情勢が議題。アブドラ国王は、先のエジプト東部シナイ半島のロシア旅客機爆破の犠牲者に「哀悼の意」を伝えた。

 プーチン氏は23日、8年ぶりに訪問したテヘランでイラン最高指導者ハメネイ師、ロウハニ大統領と会談。26日にはモスクワでオランド仏大統領と会談する予定で、ロシア主導のシリア和平もにらんだ対テロ外交が本格化している。

1238名無しさん:2015/11/25(水) 02:28:32
皆さん、オワコン社長をよろしくお願いします。気に入ったらチャンネル登録!!
http://www.youtube.com/watch?v=aSMLi2uOkvk
http://www.youtube.com/watch?v=cbwrnLKERpA
http://www.youtube.com/watch?v=gPevsHpSj-Y
http://www.youtube.com/watch?v=9ekKaVB5uHg
http://www.youtube.com/watch?v=cP0NAOzKQAE
http://www.youtube.com/watch?v=hekgfuTcX6o
http://www.youtube.com/watch?v=1uzYFjN7z5E

1239とはずがたり:2015/11/25(水) 10:33:16
ロシア軍機撃墜、シリア反体制派が操縦士殺害 救出作戦で死者も
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E8%BB%8D%E6%A9%9F%E6%92%83%E5%A2%9C%E3%80%81%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%8F%8D%E4%BD%93%E5%88%B6%E6%B4%BE%E3%81%8C%E6%93%8D%E7%B8%A6%E5%A3%AB%E6%AE%BA%E5%AE%B3-%E6%95%91%E5%87%BA%E4%BD%9C%E6%88%A6%E3%81%A7%E6%AD%BB%E8%80%85%E3%82%82/ar-BBnppqQ
AFPBB News AFPBB News
1時間前

【AFP=時事】(一部更新)トルコがシリアとの国境でロシアの軍用機を撃墜した問題で、ロシア軍は、同機に搭乗していた2人の操縦士のうち、1人が緊急脱出した後に地上からの銃撃を受けて死亡したと発表した。シリアの反体制派筋によると、操縦士は反体制派によって殺害されたという。

 露軍報道官によると、撃墜されたスホイ24(SU-24)は、国境から4キロのシリア領内に墜落。もう一人の操縦士の安否は確認されていない。

 シリア反体制派の情報筋がAFPに語ったところでは、同機に搭乗していた2人の操縦士のうち1人は、緊急脱出後に着地した際に反体制派により射殺された。反体制派は、もう一人の操縦士を捜索しているという。

 インターネット上では、操縦士の遺体を取り囲む反体制派の戦闘員らを写したとされる複数の動画が拡散し、反体制側のソーシャルメディアサイトで共有されている。

 また露国防省のウェブサイトに掲載された声明によると、操縦士2人の捜索救助に向かったミル8(MI-8)ヘリコプターが「銃撃を受けて損傷し、着陸を余儀なくされた」際に、このヘリコプターに乗っていたロシア兵1人が死亡した。

 在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、ヘリコプターは反体制派の銃撃を受け損傷し、シリア領内に緊急着陸。乗員は脱出に成功したが、機体は反体制派戦闘員らにより爆破された。

 露軍報道官は、今後トルコとの軍事面でのあらゆる接触を断つとしている。国際社会は、この問題が深刻な衝突に発展する恐れを懸念している。

【翻訳編集】AFPBB News

1240とはずがたり:2015/11/25(水) 15:07:34
<ロシア軍機撃墜>米仏、対立回避求める…「対話を」
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20151125k0000e030196000c.html
11:56毎日新聞

 【ワシントン和田浩明、エルサレム大治朋子】オバマ米大統領とフランスのオランド大統領は24日、ホワイトハウスで会談した。その後、共同記者会見し、トルコ軍機がシリアとの国境付近でロシア軍機を撃墜したことについて、ロシアとトルコが対立を回避すべきだとの認識を示した。また両首脳は、撃墜はシリア内戦を早期終結させる必要性を改めて示したと指摘。さらに、ロシアが支援するアサド政権から、国民各派を代表する挙国一致政府への移行を目指す国際的取り組みの加速を訴えた。

 オバマ氏は情報収集の最中だとしながらも「トルコは自国領土や領空を守る権利がある」と述べ、同盟国で過激派組織「イスラム国」(IS)対策でも連携するトルコを支持する姿勢を明確にした。一方で「重要なのは、ロシアとトルコが対話し、何が起きたかを確定し、事態の悪化も回避することだ」と発言。米欧諸国などの加盟国が共同防衛義務を負う北大西洋条約機構(NATO)の一員であるトルコと、近年米欧との対決姿勢を強めるロシアが、対立を沈静化するよう求めた。

 その上で、今回の撃墜は「トルコ国境に近い地点で、トルコや他国が支持する穏健派シリア反体制派をロシアが攻撃していることの問題を浮き彫りにした」と指摘。ロシアに対し、空爆の重点をISに移し、アサド政権の支持を撤回して挙国一致政府への移行を支持すれば、米国との協力も可能になると呼びかけた。

 オランド氏もロシアとトルコの対立激化は「極めて危険だ」と懸念し、事態悪化を回避してIS攻撃に集中するよう求めた。また、26日にモスクワを訪問してプーチン露大統領と会談する際に、シリアでの作戦をIS掃討に転換するよう求める考えを示した。

 一方、トルコの大統領府は24日、エルドアン大統領とオバマ大統領が同日電話協議し「(トルコ、ロシアの双方が)緊張を緩和し、同様の事件が繰り返されることがないよう対応することが重要だとの認識で一致した」と発表。エルドアン大統領は同日の演説で、9月末にロシア軍がシリアでの空爆を開始して以降、トルコへの領空侵犯が繰り返され今回やむを得ず攻撃に踏み切ったとの認識を示した。

1241とはずがたり:2015/11/25(水) 15:12:20
<ロシア軍機撃墜>NATO、露に警告「トルコ領侵犯」確認
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20151125k0000e030195000c.html
11:54毎日新聞

 【ブリュッセル斎藤義彦、ニューヨーク草野和彦】トルコの戦闘機がロシアの戦闘爆撃機を撃墜したことを受け、北大西洋条約機構(NATO)は24日、加盟国トルコの要請で緊急理事会を開き、ロシア軍機がトルコの領空を侵犯したことを確認し「トルコが領土(領空)を保持することを支持する」と、ロシアに警告した。ストルテンベルグ事務総長は露トルコの直接対話による緊張緩和を求めた。

 事務総長は「複数の加盟国の状況分析とトルコの情報が合致している」と述べ、NATOとして露軍機が領空侵犯したと判断したことを明らかにした。事態は「深刻だ」と述べた。今後も「NATO(と域外)の境界での事態を注意深く追う」として、ロシアが報復などの行動に出ないよう警告した。

 ロシアの軍事行動について「過激派『イスラム国』(IS)がいない地域を標的にしている」と批判。「共通の敵はISだ。あらゆるISとの戦いを歓迎する」と述べ、ロシアに軌道修正を求めた。その一方、事態を「沈静化すべきだ」と強調。露トルコ間で、双方の行動を透明化し、衝突のリスクを減らす対話の仕組みを構築するよう促した。

 ロイター通信が米当局者の話として伝えた内容によると、露軍機は撃墜される前、シリアの反体制派でトルコ系トルクメン人の部隊を爆撃。トルコが反体制派のトルクメン人を支援する一方、ロシアはシリアのアサド政権を支持しており、シリアを巡る対立が撃墜に発展した可能性がある。

 一方、トルコのチェビック国連大使は同日、国連安全保障理事会と潘基文(バンキムン)事務総長に書簡を送り「国籍不明のスホイ24戦闘爆撃機2機」が自国領空を侵犯したことから1機を撃墜したと説明し、自国の対応は正当だったと主張した。

 毎日新聞が入手した書簡によると、現地時間24日朝(日本時間同日午後)、スホイ爆撃機2機がシリア国境に近い自国領空に接近したため、トルコ側は5分間で計10回、進路を南へ変更するよう警告した。さらに、同日午前9時24分(日本時間同日午後4時24分)ごろ、2機はトルコ領空に約2.52?2.13キロ入り込み、17秒間にわたり侵犯。1機は領空外に出たが、残った1機を撃墜したと記している。

1242とはずがたり:2015/11/25(水) 15:29:39
>地元のトルクメン人勢力
トルコは住民投票でトルクメン人勢力圏範囲をトルコに編入すればええね。まあそれはロシアのクリミアでの勝利確定を意味するけど,そもそも第一次大戦を機にオスマン帝国が解体される際に英仏で好き勝手やったのが遠因な訳である。

トルコ、ロシア軍機撃墜=シリア国境で「領空侵犯」―プーチン氏「深刻な結果」
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-151125X935.html
00:12時事通信

 【エルサレム、モスクワ時事】トルコ軍のF16戦闘機2機が24日、シリア国境付近で、トルコ領空を侵犯したとしてロシア軍のSU24戦闘爆撃機1機を撃墜した。ロシアのプーチン大統領は「両国関係に深刻な結果をもたらす」とトルコを強く非難。シリアのアサド政権への姿勢をめぐり対立してきた両国の関係が緊迫化するのは避けられない情勢だ。

 撃墜をめぐり、トルコのダウトオール首相は「われわれの領空や領土を侵犯する者に対し、あらゆる措置を取る権利と義務がある」と強調した。一方、プーチン大統領は「シリア領空でトルコ軍の空対空ミサイルで撃墜された」と領空侵犯を否定。ラブロフ外相は25日のトルコ訪問を中止した。

 トルコ軍は、ロシア機が領空侵犯したため「撃墜前の5分間、10回警告した」と説明。これに対し、ロシア国防省は、シリアの上空6000メートルを飛行していたロシア機が地上から撃ち落とされたと発表し、双方の主張は食い違っている。

 事態を受け、ダウトオール首相は、北大西洋条約機構(NATO)や国連、関係国と協議するよう外務省に指示した。トルコはNATO加盟国で、NATO対ロシアの問題にも発展しかねない。

 撃墜機は、シリア西部ラタキアにあるヤマディ村に墜落したとされる。操縦士ら2人の安否は不明だが、ロイター通信によると、地元のトルクメン人勢力は、パラシュートで降りてきた2人を殺害したと主張しているという。

 トルコは最近、ロシア軍がシリア北部で、トルコ系民族であるトルクメン人の村に空爆を行ったと反発。19日に駐トルコ・ロシア大使らを外務省に呼び、ロシア軍の作戦が対トルコ国境近くで行われていることへの懸念を伝え「トルコ軍の交戦規定は有効だ」と警告していた。

 トルコの対シリア国境付近では10月上旬、ロシア軍の戦闘機が2日連続で領空侵犯し、トルコ軍戦闘機が緊急発進(スクランブル)した。また、10月中旬には、ロシア製の無人機1機を領空侵犯を理由に撃墜しており、緊張は高まっていた。 

トルコ、露戦闘機を撃墜 「領空侵犯」 シリア内戦処理に影響も
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1511240046.html
11月24日 20:19産経新聞

 【カイロ=大内清】トルコ軍は24日、同国の領空を侵犯したとして、シリアに派遣されていたロシア軍の戦闘爆撃機スホイ24を1機撃墜、同機はトルコ国境に近いシリア北西部ラタキア県内の村に墜落した。ロイター通信によれば、北大西洋条約機構(NATO)加盟国によるロシア軍機撃墜は旧ソ連時代の1950年代以来初めて。プーチン露大統領は24日、ロシア南部ソチでのヨルダン国王との会談で、撃墜は「トルコとの関係に深刻な結果をもたらすだろう」と述べた。

 露トルコ間の緊張が、シリア内戦の終結を目指す多国間協議や、トルコが加盟するNATOとロシアとの関係に影響する可能性もある。NATOは同日夕、ブリュッセルで大使級緊急会合を開催、トルコ側から撃墜時の状況説明を受ける。

 トルコ軍は「撃墜までの5分間に10回にわたり警告した」上でF16戦闘機2機で露機を撃墜したとしている。ロシアは領空侵犯は否定した。パイロット2人は緊急脱出したが、シリア反体制派などによると2人とも死亡した可能性が高い。

 一方、シリア人権監視団(英国)によると、ラタキア県内で同日、ロシア軍のヘリコプターが反体制派の攻撃を受け、政権側支配地域に緊急着陸した。

 アサド政権を支えるロシアは9月、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」掃討を名目にシリアへ軍事介入し、反体制派側にも空爆。反体制派を支援するトルコは、ロシアの軍事行動がアサド政権存続につながるのを警戒していた。

1243チバQ:2015/11/25(水) 23:26:16
http://www.sankei.com/world/news/151125/wor1511250064-n1.html
2015.11.25 20:51
【露戦闘機撃墜】
プーチン露大統領の逆鱗に触れる 実現遠のくロシアの孤立脱却 トルコ利害軽視のツケ

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ウラジーミル・プーチン露大統領
 【モスクワ=遠藤良介】ロシア軍機がトルコ軍に撃墜された事件は、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」打倒の大義で米欧と手を組み、国際的孤立から脱却することを狙ってきたプーチン露政権への打撃となった。ロシアはトルコへの軍事的報復は行わないとみられるが、この一件がプーチン政権の逆鱗(げきりん)に触れたのは確かだ。この問題が両国の経済関係に影響を及ぼし、ロシアが一層の閉塞(へいそく)状況に陥る可能性が高まっている。

 トルコとロシアの言い分は領空侵犯の有無をめぐって食い違っている。ただ、事件の土壌となったのは、最近のロシアがシリア反体制派の一角を成すトルクメン人の地域に空爆を加え、その後ろ盾であるトルコが猛反発していたことだ。

 トルコは反体制派支援を通じてシリアのアサド政権打倒を狙い、ロシアはイスラム国掃討を掲げつつ、同政権を援護する-。シリア内戦にこんな構図が生まれ、ロシアがトルコの利害を軽視したことが結果として衝突を招いた。

 パリ同時多発テロで国際協調機運が高まったのに乗じ、プーチン政権は「対イスラム国」を旗印に米欧との関係を修復する戦略を描いてきた。ロシアは撃墜の影響を最小限にとどめたいとみられ、ペスコフ露大統領報道官は軍事的報復の可能性を否定している。

 ただ、プーチン大統領は撃墜について、「テロの共犯者による背後からの攻撃」と厳しく批判しており、何らかの対抗措置は確実だ。メドベージェフ首相はトルコとの共同経済プロジェクトを見直す可能性に言及した。トルコはロシアにとって第5位の貿易相手国。ロシアはトルコへの天然ガス・パイプライン敷設で欧州への経済依存度を下げる思惑だったが、実現は遠のくことになった。

1244チバQ:2015/11/25(水) 23:27:04
http://www.sankei.com/world/news/151125/wor1511250066-n1.html
2015.11.25 20:59
【露戦闘機撃墜】
因縁の歴史、ロシアとトルコ 露の「南下政策」発端に続く対立

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24日、シリア北部のトルコ国境付近で、撃墜されたロシア軍機のものとみられるパラシュートの部品を持つ少数民族トルコ系トルクメン人武装勢力(ロイター)
 ロシアとトルコの近代史は、18〜19世紀に起きた「露土戦争」と呼ばれる一連の戦争に象徴される、対立の歴史でもあった。

 露土戦争の発端は、不凍港を求めて南方への勢力拡大を目指したロシアのピョートル大帝(1672〜1725年)による南下政策とされる。ピョートルは、クリミア半島の東側にあるアゾフ海から黒海への出口を求め、オスマン帝国と対立。ロシア初の海軍艦隊を編成し、オスマン帝国の要塞を陥落させたピョートルは“若き皇帝(ツァーリ)”として名をはせた。

 拡大政策を受け継いだ女帝エカテリーナ2世(1729〜96年)もオスマン帝国と戦い、黒海での艦隊建造権や、欧州とアジアを隔てるボスポラス、ダーダネルスの両海峡の通航権を獲得。両国の力関係はロシア優位が決定的になった。

 19世紀に入っても両国は繰り返し戦火を交えたが、1878年に結ばれたサン・ステファノ条約により、オスマン帝国はバルカン半島の大半の領土を喪失。第一次大戦でオスマン帝国は敗北し、分割された。

 第二次大戦では共にドイツと戦ったが、ロシアとトルコの緊張関係は続いた。

 トルコは1952年、ソ連と敵対する北大西洋条約機構(NATO)に加盟。60年代に旧ソ連がキューバにミサイル基地を建設して「キューバ危機」が起きた際、ロシアはその背景に、米国によるトルコなどへの中距離ミサイル配備があったと主張している。(モスクワ 黒川信雄)

1245チバQ:2015/11/25(水) 23:27:41
http://www.sankei.com/world/news/151125/wor1511250077-n1.html
2015.11.25 23:06
【露戦闘機撃墜】
「ロシアは友人」とトルコ首相 事態の沈静化急ぐ

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 トルコのダウトオール首相は25日、与党の会合で演説し、ロシア軍機撃墜について「ロシアとの関係を損なう意図はない。ロシアは友人であり隣人だ」と述べた。エルドアン大統領も同日、「(事態を)エスカレートさせるつもりはない。トルコの安全を守っているだけだ」と強調した。

 撃墜を受け、厳しい発言を重ねるロシアに対し、トルコは沈静化を急ぐ構えを明確に示した。

 ダウトオール首相は、国境の防衛は国家の「権利」と指摘。その一方で「ロシアとは経済的、文化的に強い結び付きがある」と訴えた。

 その上で、ロシア軍が過激派組織「イスラム国」を攻撃するとの名目で、トルコとつながりが深いトルクメン人のシリア反体制派を攻撃することは許容できないとの考えを示し、ロシアをけん制した。(共同)

1246チバQ:2015/11/26(木) 00:29:34
http://mainichi.jp/select/news/20151126k0000m030139000c.html
露軍機撃墜:プーチン大統領「トルコは過激イスラム支持」
毎日新聞 2015年11月25日 23時45分

 トルコ・シリア国境付近で24日、ロシア軍機がトルコ軍機に撃墜された事件を受け、プーチン露大統領は25日、「トルコ指導部は近年、内政でイスラム化を進めてきた。過激なイスラムを支持する動きで、非常に良くない環境を醸成してきた」とエルドアン政権を批判した。トルコとの要人交流中止など対抗措置を打ち出すロシアに対し、トルコ側は「ロシアとの関係を損なう意図はない」(ダウトオール首相)と釈明に追われた格好。北大西洋条約機構(NATO)や米国も対立回避を目指す方針だ。
 ラブロフ露外相は25日、トルコのチャブシオール外相との電話協議に応じた。ラブロフ氏は記者会見で「トルコと戦争するつもりはない」としながらも、トルコの軍事行動について「計画された挑発行為だ」と非難した。

 ロシア軍参謀本部などによると、トルコ軍のF16戦闘機に迎撃されたスホイ24戦闘爆撃機の乗員2人のうち、1人はシリア反体制派の攻撃で死亡。別の1人は救出された。また、反体制派の攻撃で緊急着陸したロシア軍ヘリからは、死亡した1人を除く乗員が基地に帰還した。

 撃墜事件は、ロシアが擁護するアサド政権支配地と、トルコ系トルクメン人が多く住む反体制派支配地の境界近くで起こった。過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討で一致するトルコとロシアだが、アサド政権の処遇を巡る対立が最悪の事態に発展した。ロシアは当面、経済的な報復などにとどめる構えだが、高まる軍事的緊張が不測の事態に発展する恐れもある。

 トルコ軍がロシア軍機の撃墜に踏み切ったのは、同軍の空爆からシリア北西部ラタキア付近に住むトルクメン人や、戦略的要衝の一帯を防衛するためだった。英BBCなどによると、シリアのトルクメン人は約150万〜350万人。強硬な同化政策を進めるアサド政権の下、少数民族として抑圧的な環境下に置かれてきた。

 トルコ政府はシリアのトルクメン人を「同胞」と見なし、友好関係を維持してきた。2011年にシリアが内戦状態に陥ると、トルクメン人は反体制派武装勢力と連携してアサド政権の打倒を掲げ、トルコ政府から武器供与や訓練などの支援を受けてきた。

 戦闘が大幅に拡大したのは、ロシアがシリア内戦に本格的に「参戦」した9月末以降だ。トルコ政府によると、10月初旬ごろからロシア軍機がトルコ領空を繰り返し侵犯するようになり、同国外務省がロシアの駐トルコ大使に警告。トルコ側には「(撃墜)事件を回避するための最善の努力は尽くしてきた」(エルドアン大統領)との思いが強い。

 一方、ロシア軍側は、空爆の標的について「ロシア出身者を多く含む過激派組織」と主張している。軍参謀本部・作戦総司令部長のルツコイ陸軍中将は24日、「作戦エリアは(ロシア南部チェチェン共和国など)北カフカス地方の出身者約1000人を擁する最も急進的な過激派組織が支配する地域として有名だった」と強調した。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは中東レバノン発の分析記事で、撃墜地点周辺ではチェチェン人が加わる国際テロ組織アルカイダ系組織も活動していると伝えた。

 プーチン露大統領は10月中旬、「ロシアなど旧ソ連諸国の出身者5000〜7000人がIS側で戦っている」と述べ、過激派戦闘員や共鳴者が母国でテロを起こす事態を阻止すべきだと訴えていた。【エルサレム大治朋子、モスクワ真野森作】

1247とはずがたり:2015/11/26(木) 12:59:45
「ジハーディ・ジョン殺害ほぼ確実」米国当局
http://jp.wsj.com/articles/SB12239780145041894104204581354221197622778
By JENNY GROSS RAJA ABDULRAHIM AND GORDON LUBOLD
2015 年 11 月 14 日 08:42 JST

 米国防総省の当局者は13日、日本人フリージャーナリストの後藤健二さんらを殺害したとみられる過激派組織「イスラム国」(IS)の覆面をした英国人戦闘員「ジハーディ(聖戦士)・ジョン」をドローン爆撃で殺害したたことは「ほぼ確実」との認識を示した。

 死亡が確認されれば、米英両国にとって朗報となる。両国ともこの男(本名モハメド・エンワジ)を追跡していた。

 この覆面男は英国アクセントの強い英語を話し、捕虜として捕らえた欧米人や後藤さんらの殺害に至る残忍な映像にナイフを振りかざしながら登場していた。このビデオ映像は西欧人をISに勧誘する目的にも使用されていた。

 キャメロン英首相は、エンワジ容疑者を狙った爆撃をたたえ、もし成功していたらイスラム国の「心臓部に打撃を与えた」と述べた。

 同首相はさらに「これまでエンワジ容疑者をどんなことをしても追跡し、人の命を奪うことを止めさせると約束してきた。シリアだけでなく英国も含む全世界のなんの関係もない人々の脅威となっていたからだ」と述べた。そのうえで今回の攻撃は「自衛のための、正当な行為だ」と語った。

 米国はここ数日イラクとシリアで活動するイスラム国に対して攻勢を強めている。国防総省は、最大50人の特殊部隊をシリアへ派遣して軍事作戦に向けた状況を分析することを明らかにした。

 エンワジ容疑者が死亡していれば、西欧諸国の関係者の士気を高める一助となるが、ISの行動に変化をもたらすことはないとみられる。バグダッド在住の中東問題専門家によると、同容疑者はイスラム国の組織の指導部メンバーではないからだという。

1248とはずがたり:2015/11/26(木) 13:11:49
ロシア軍機の墜落地点、反体制派が割拠 反ロ感情強く
http://jp.wsj.com/articles/SB10730555783190984037204581376622504142918?mod=trending_now_4
By SAM DAGHER AND RAJA ABDULRAHIM
2015 年 11 月 25 日 11:51 JST

 【ベイルート】シリアの国境付近で24日、トルコ軍のF16戦闘機に撃墜されたロシア軍のSu24戦闘機は、さまざまなシリアの反体制派武装組織が割拠し、アサド政権を支援するロシアに対する反感が強い地域に墜落した。

 この地域では、自由シリア軍(FSA)など西側諸国が支援する反体制武装組織だけでなく、国際テロ組織アルカイダとつながりのある「ヌスラ戦線」も活動している。過激派組織「イスラム国(IS)」は過去2年間ほど活動していない。

 反体制派によると、墜落地点はシリア沿岸ラタキアから約65キロのジャバル・アルトルコマン(トルクメンの山)と呼ばれる地域にあるザヒヤの近く。ソーシャルメディアに投稿された動画では、反体制派がパラシュートで降下中の撃墜機のパイロットらを銃撃している場面と、そのうちの1人とみられる遺体が写されている。

 ロシア国防省によれば、パイロット2人のうちの1人がパラシュートで降下中に地上から銃撃された。もう1人は不明。 

 トルクメン山は、シリアの少数派トルクメン人の本拠地。トルクメン人はスンニ派イスラム教徒だが、民族的にはシリアの多数派アラブ人とは違いトルコ人と同じチュルク系。トルコはロシアに対し同地域に進入しないよう繰り返し警告してきた。

 トルコやカタール、サウジアラビアなどスンニ派諸国は、イスラム主義や非イスラム主義のさまざまな反体制武装勢力を支援。米国はそのうちのFSAに武器を供与し軍事訓練を施している。

 同地域のある反体制派活動家によれば、アルカイダ系のヌスラ戦線などイスラム主義者グループがシリア政府軍との戦闘で主力となっていることから、多くの反体制武装組織はヌスラ戦線などと緊密に連携せざるを得なくなっている。この活動家は「アサド政権と戦ったり凶悪なロシア軍の攻撃をかわしたりするために連携している」と語る。

1249とはずがたり:2015/11/27(金) 20:59:59

仏外相「ISIS掃討作戦、シリアのアサド政権軍との協力可能」
ただし参加可能なのは反政府武装組織のみ、自国の地上軍は派遣せず
2015年11月27日(金)19時39分
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/11/isis-27.php

11月27日、フランスのファビウス外相兼観光相(写真)は、過激派組織「イスラム国」掃討作戦でシリアのアサド政権軍との協力が可能だと述べた。16日、代表撮影(2015年 ロイター/Ercin Top/Pool)
 フランスのファビウス外相兼観光相は27日、過激派組織「イスラム国」掃討作戦でシリアのアサド政権軍との協力が可能だと述べた。ただ、アサド大統領は辞任すべきだとのこれまでの主張は変えなかった。

 ファビウス外相は仏RTLラジオの取材に対し、「わが国の地上軍は派遣できないが、(反政府武装組織の)自由シリア軍、スンニ派のアラブ諸国などは作戦に参加できる」と発言した。ただ、近い将来の話か長期的な話かどうかは明らかにしていない。

 側近によると外相は、シリアで統一政府が樹立するまで、イスラム国掃討作戦においてシリア政府軍と協力することはできないとのこれまでの方針を変えていないという。側近は「政権交代の枠組みが成立した後に可能であり、ファビウス外相はこの政権交代は緊急かつ不可欠だと強調している」と述べた。

 

[パリ 27日 ロイター]

1250とはずがたり:2015/11/27(金) 21:01:14

イスラム指導者「ドイツではテロ禁止」
2009年11月04日(水)18時14分
http://www.newsweekjapan.jp/foreignpolicy/2009/11/post-56.php

 過激なイスラム教思想家ではアルカイダの指導者ビンラディンを批判したサイード・イマム・アル・シャリフばかりが称賛されるが、このほど、もう一人の重要なイスラム原理主義指導者モハメド・アル・フィザジが、ヨーロッパでのテロを非難する手紙を7月に書いていたことが明らかになった。

 アル・フィザジは今、モロッコで服役中だ。45人が犠牲になった03年のカサブランカ連続自爆テロ事件に関与したとされている。そのアル・フィザジが、ドイツのハンブルクに住む娘に宛てて書いた手紙の翻訳版を、独シュピーゲル誌電子版が入手し、掲載した。

 それによればアル・フィザジは、ドイツのイスラム教徒は宗教的自由にも雇用機会にも恵まれているとドイツを絶賛。感情も露わなある一節では、「(アンゲラ・メルケル)首相は偉大だ」とまで記している。

 アル・フィザジは、イスラム教徒がドイツをはじめとする欧州でジハード(聖戦)に訴えることは許されず、居住国の法律に従わなければならないと説く。それが、イスラム教徒の希望を叶えてくれた国との契約だというのだ。

「ドイツは戦場ではない」と、彼は書く。そこでテロを行うことは、「イスラム教徒はハンブルクの街より(ビンラディンが潜伏していたような)洞窟のほうがふさわしい愚かな未開人の集団だという偏見を煽る行為だ」。

 一般論で言えば、アル・シャリフであれアル・フィザジであれ、イスラム教思想家の抽象的な理屈がジハードの戦士たちの行動に影響を与えるとは思えない。戦士たちの動機は政治的自由や経済的な機会など、もっと現世的な利益にあるからだ。

 だがアル・フィザジの手紙が面白いのは、ドイツにはまさにそうした自由や機会があるからこそ、イスラム教徒はテロを禁じられると主張していることだ。つまり欧州は、一般に考えられているよりイスラム教徒の融合に成功しているということだ。

 こうした進歩は西側諸国にとっては朗報だが、世界中のイスラム過激派にとっては逆風になる。

──デービッド・ケナー
[米国東部時間2009年11月03日(火)14時43分更新]

1251とはずがたり:2015/11/28(土) 01:43:28
2015年 11月 26日 14:04 JST
ロシア軍、トルコの救援車列を空爆か=トルコメディア
http://jp.reuters.com/article/2015/11/26/idJP00093300_20151126_00820151126
*14:04JST ロシア軍、トルコの救援車列を空爆か=トルコメディア
トルコのアナドル通信社はきょう26日、ロシア軍がシリアとトルコ国境地帯で走っていた救援物資を運ぶ車列を空爆したと報じた。また、現地の過激派やトルコの人道団体IHH(人道支援基金)からも同様なニュースが伝われた。

同通信社によると、今回の空襲で7人が死亡したほか、10人が怪我したという。トルコ政府は、この車列が難民向けの救援物資を運んでいたと説明。ただ、現時点ではロシア軍が空襲した証拠をまだ掴んでいないという。

1252とはずがたり:2015/11/28(土) 11:01:38
http://static.reuters.com/resources/media/editorial/20151127/air-strikes-in-syria.gifだとアレッポの位置がとても微妙である。
ネットで検索掛けるとアレッポの争奪戦を激しくやってたのは2012年の頃の様だが,アサドが犯罪者だというのはこういう事なのである。
上の図の様なあんな変な勢力圏の形状でも力で確保してるのか?というよりも街を廃墟にして拠点でもなんでもなくなったのか?

下のレポから1年経ってるけど今はどうなってんだ?

「ここは地獄」、変わり果てたアレッポの街 シリア内戦
http://www.cnn.co.jp/world/35049192.html
2014.06.10 Tue posted at 16:24 JST

シリア・アレッポ(CNN) 焼けたプラスチックの臭いが鼻を突く。一帯に刺激臭が立ち込め、壁や屋根を吹き飛ばされた建物や、がれきの散乱する通りが続く。かつてシリアの商業中心地として栄えたアレッポの街は、2年に及ぶ砲撃で変わり果てていた。CNN取材班は1年10カ月ぶりにアレッポ入りし、惨状を目の当たりにした。
アレッポの窮状に対する世界の関心は薄れ、反体制派の過激組織がいずれ欧州に矛先を向けるかもしれないという不安の方が脚光を浴びるようになった。反体制派と国際社会が分裂する中で、アサド政権は崩壊寸前まで追い込まれながら、ロシアとイランの支援によって息を吹き返したように見える。
政権側は、たるに爆発物や金属片を詰めた「たる爆弾」を使い、人が集まる場所を見つけてはヘリコプターから投下してきた。
被害はすべての建物に及んでいる。活動家によると、攻撃はさらに悪質になり、最初の爆弾を投下してから10〜30分後、被害者を助けようと人が集まって来たところを狙ってもう1発の爆弾が投下されるようになった。
自宅を破壊された住民は別の地域に移り住んだが、ここ数週間は、そうした住民の移転先の地域が集中的に狙われている。
未明に爆撃を受けた現場では、住民たちががれきをかき分けている最中だった。

住民の男性によると、午前1時ごろ、2発の爆弾が10分間隔で投下され、6〜7人が死亡、数十人が負傷した。死があまりに日常茶飯事になっていることから、犠牲者の正確な数を数えようとする人はいなくなった。がれきの中からは枕や毛布などの日用品が掘り起こされ、持ち去られて行った。
政権側が、アレッポに残った人をすべて反体制派かその支持者とみなし、たる爆弾を使って一掃しようとしているのは明らかだ。
同時に周辺の道路の封鎖も始まり、住民の間には、数カ月に及ぶ砲撃で飢えに苦しんだ末に降伏に追い込まれたホムスと同じ運命をたどるのではないかとの不安が広がっている。国際援助団体は緊急会合を開き、住民の避難や食料援助などの準備を始めた。
その間にも犠牲者は増え続けている。シリア出身の英国籍の男性は6週間前の砲撃で左足を負傷した。
「上空に飛行機が見えて身をかがめたところへ爆弾を浴びせられた」「次に目を覚ますと足の感覚がなかった。周辺は燃えていた。私はやけどを負って病院に運ばれたが、彼らにできることはあまりなく、片足は皮膚がすべてはがれていた。夜も眠れず、耐えられない」と苦痛に顔をゆがめながら証言。「ここは地獄だ。街は壊滅した」「人も猫も昆虫も、何もいなくなった」と語った。

女性たちは頭からつま先まで覆い隠す服装をするようになり、顔を隠す人も増えた。何者かに狙撃されたという13歳の少女は、夫に知られれば殺されるという理由で、カメラの前で話すことを拒んだ。
インフラも破壊されて水道の供給はほとんど止まり、水不足も深刻化している。商店は営業しているところもあるが、ほとんどの店が、人が集まる場所を狙う政権の攻撃におびえている。
病院のベンチで話を聞いた2人の子どもは、この状況にはもう慣れたと話した。
自宅でアニメを見ていたところを狙撃されたという男の子は、弾丸が胃を貫いて体内で破裂し、腹部と背中に重傷を負った。母親は、「なぜ息子が撃たれたのか。子どもだと分からなかったのか」と涙を流す。
郊外では膨大な量のごみが燃やされていた。活動家は、石油を精製して反体制派に資金を供給するためにプラスチック燃やしていると説明する。生きるための戦いが、生きることを不可能にしているようだった。

1253とはずがたり:2015/11/28(土) 12:33:43
2015年 11月 27日 15:40 JST
コラム:緊迫するロシアとトルコ、「第3次大戦」防ぐ処方箋
http://jp.reuters.com/article/2015/11/27/walker-syria-column-idJPKBN0TG0CW20151127?sp=true
Joshua W. Walker

[25日 ロイター] - 加盟国のトルコが24日、ロシア軍機を撃墜したことで、北大西洋条約機構(NATO)は未知の領域へと足を踏み入れた。第3次世界大戦を防ぐために、米国政府が双方を和解させることが急務である。

トルコ政府の「ロシア機は、繰り返し警告を与えたにもかかわらず、シリア国境に近いトルコ領空を侵犯した」という主張の裏付けとなる詳細はこれから明らかになるところだ。

──関連記事:トルコがロシア軍機撃墜、プーチン氏「決して許さない」

はっきりしているのは、この事件には長い前触れがあるということだ。シリア政策をめぐって、トルコとロシア両政府のあいだでは対立が急激に高まっていた。ロシアがアサド政権支援のためにシリア領内での空爆を開始して以来、ロシア軍機は繰り返しトルコ領空を侵犯してきた。

過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出したアンカラ、シナイ半島、パリでの爆弾攻撃以降、同組織に対する「大連合」への希望が生まれていたというのに、今や中東にほとんど残されていない平和と安定を救うための緊張緩和が急務になってしまった。

ロシア政府がただちに、同国機撃墜は「背信行為」でありイスラム国への支援になるとしてトルコ政府を非難し、プーチン大統領が「重大な影響」をもたらすと警告したことは、シリア情勢がすべての当事者にとっていかに重要であるかを却って浮き彫りにしている。

シリア情勢の波及を食い止められるかもしれないという希望は霧散してしまった。

ロシア機のパイロットはシリア北部地域に脱出降下した可能性が高いが、トルコが同地に暮らすトルクメン人住民を民族的なつながりゆえに支援していることも、現場での状況をさらに複雑にしている。

シリアのアサド大統領及びロシアやイランの支援を受けた政権側部隊と戦っているクルド人部隊、イスラム主義者、反政府グループのあいだには対立があり、地上での勝利は期待できない。

空におけるこれ以上の衝突を避け、ロシアによる何らかの報復措置を防ぐために、NATOはトルコへの支持を再確認するとともに、ただちにシリア上空での一時飛行停止を呼びかけなければならない。

シリアで何が起こっているか
http://tohazugatali.we b.fc2.com/int_poli/air-strikes-in-syria2015-11.gif

米国にとってトルコはNATOの同盟国、ロシアはライバルだが、仲裁役として米国の独自の立場がこれほどふさわしい例は過去に見られない。

先日のパリ同時攻撃と、先週トルコで開催されたG20首脳会議での進捗によって、イスラム国打倒に向けた共同アプローチが発展するのではないかと期待していた米政府関係者は多い。トルコは、首都アンカラでの爆弾テロの後でさえ、アサド政権排除につながらない形で中東地域に外国が干渉することを懸念している。地域の混乱の収拾を押しつけられるのは自分たちではないかという恐れがあるからだ。

1254とはずがたり:2015/11/28(土) 12:34:01
>>1253-1254
現時点でさえ、トルコは世界で最も多くの難民を受け入れている。またシリア内戦は、トルコ政府が数十年にわたり続けているクルド人武装勢力との戦いとも絡んできつつある。クルド人武装勢力の一部は現在、米国からの支援を受けている。

望みうる最善の状況は、トルコとロシア両政府が、お互いの依存関係と対立激化がもたらす高い代償を現実的に注視し、シリア情勢を契機として両国が直接戦火を交える事態に至るのを避けることだ。

アサド政権の将来を軸とする幅広い地域的・政治的な妥協の一環として、今、ロシアとトルコを同じテーブルにつかせなければならない。

短期的にはアサド政権の存在を含んではいるが、長期的にはその体制を変革していくことを可能とするような出口戦略を考案することは、困難ではあるが不可能ではなかろう。

そのような解決策があれば、ロシア政府もイラン政府もメンツを保ち、さまざまな同盟国を再結集することが可能になる。トルコが「地域の問題は地域で解決」することを求めていることを踏まえて、NATO諸国はトルコ政府を支え、同国を宗派性のない地域のリーダーにしていくべきである。

その一環として、イラン及びロシアの影響力に対抗すべく、シリア政府にとって必要不可欠な開発援助を提供させるようアラブ諸国及びスンニ派勢力にプレッシャーをかけなければならない。

これと平行して、「アサド後」のシリアがどのようになろうと、シリアの地中海沿岸のラタキアにロシアが持つ拠点は維持されるという安心感をロシアに与えなければならない。

今年前半の激しい選挙戦の影響で、これまでトルコ政府の動きは鈍かった。だが、プーチン氏はトルコのエルドアン大統領を軽視していた可能性がある。エルドアン氏率いる与党・公正発展党の政治課題は今や明確になった。「力による安定」である。

かつてはお互いを友人と認め合っていた双方の首脳の「顔を立てる」ためには、オバマ米大統領とオランド仏大統領から自制を求めることが必要不可欠であり、かつ最も効果が高いだろう。イスラム国掃討を目指す大連合について協議するためにモスクワとワシントンを行き来するのであれば、そこにトルコを加えなければ今や成功は不可能である。

経済力、軍事力、情報力のいずれをとっても中東地域最大であり、同地域唯一のNATO加盟国であるトルコがロシアと対立したままでは、中東の混乱が加速するばかりだ。

さらなる戦いを避けるには、すべての関係国が状況をエスカレートさせないという共通の関心事に集中する必要がある。共通の敵であるイスラム国に集中しなければならない。 シリア、イラクを主権国家として政治的に再編するという戦略を促進するためには、イスラム国を軍事的に打倒することだ。

オバマ氏はイラクにおけるジョージ・W・ブッシュ前大統領の行動を繰り返すことを慎重に避けてきたが、今こそ米国は、さらなる戦いを防ぐために持てる力を尽くさなければならない。

中東の真ん中での「権力の空白」は、ほぼ必ずと言っていいほど、より悪い結果につながってきた。今、地域が主体となる平和を準備することがすべての当事者にとって必須であり、相互の合意を得るべき分野である。

トルコとロシアを含む地域首脳会議の開催をNATOが呼びかければ、両国が今週の事件を意識の隅に追いやることができ、すべての関係者が共通の敵に集中しやすくなるだろう。

*筆者は米ジャーマン・マーシャル基金のトランスアトランティック・フェロー。

1255とはずがたり:2015/11/28(土) 14:44:35
とりあえず,アフガン・イラク・シリア・リビアは纏めて正常化させよーぜ。。
分権的な政府作って武装解除進めて中央政府の力を削ぎつつ民生に力を注がねば。
石油出るイラクとリビアは良いけどシリアとアフガンの統治料をどう賄うかが頭が痛い所。シリアとイラクは統一出来ないかなー。

1256とはずがたり:2015/11/28(土) 15:22:35
中東・イスラーム学の風姿花伝
http://ikeuchisatoshi.com/i-1135/

【地図と解説】シーア派の中東での分布

1257とはずがたり:2015/11/28(土) 16:07:46

俺にはアサドは殺人者としか思えないけど偏向したメディアに騙されているのか?
勿論,100%アサドの言い分が間違ってるとは思えないし,アサドが殺しているのは自国民ではなく国を破潰するテロリストだと思ってる部分もあるんだろうけど。

イランとヒズボラ:シリア内に民兵ネットワーク構築
http://rockway.blog.shinobi.jp/%E6%88%A6%E7%95%A5/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%A8%E3%83%92%E3%82%BA%E3%83%9C%E3%83%A9%EF%BC%9A%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%86%85%E3%81%AB%E6%B0%91%E5%85%B5%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF

シリアの各宗派人口の分布状況

◆2月12日

 シリア内には紛争勃発時から多くの戦士と言われる外国の傭兵らが流入し、内乱を拡大させてきたが、以下のワシントンポスト紙の記事では、イランもアサド政権を支援する目的で、5万人の民兵を支援し組織化していると指摘している。

 流入してくる外国人傭兵らが戦士として流入してくる限り、アサド政権側でもそれら戦士らと渡り合える戦闘集団としての民兵が組織されることが必要であろう。それをイランが手助けしている、ということになるようだ。

 当然それら民兵はアサド政権を構成する勢力と同じ要素、つまりアラウィ派の者たちを中心としてキリスト教徒やドゥルーズ教徒、あるいはクルド人などが中心勢力になっているのであろう。これらの5万人が民兵として、流入してきては各地でゲリラ的破壊工作をする傭兵イスラム主義戦士たちを迎撃する役目をすることになる。

 このように、シリアではアサド政権を維持せんとする勢力はまだまだ健在であり、スンニー派の反政府勢力や外国人イスラム主義戦士たちが勝利することは容易ではないことが理解されるであろう。これを見ても、もはやこれはアラブの春的な「民衆の革命」ではないのである。初めからアサド政権を武力で転覆させるという陰謀によって、アラブの春の運動が口実として喧伝されてきただけだったのだ。

1258チバQ:2015/11/28(土) 22:51:36
http://www.afpbb.com/articles/-/3068371
対ロ緊張緩和で苦心=トルコ大統領に試練
2015年11月28日 14:32 発信地:ロシア
【11月28日 時事通信社】トルコ軍によるロシア軍機撃墜を受け、トルコのエルドアン大統領が両国間の緊張緩和に苦心している。エルドアン氏にとっては、与党が圧勝した1日の出直し総選挙で足場を固め、国内外で影響力を強めようとした矢先の試練。「友人」だったはずのロシアのプーチン大統領の怒りを静められるかは、シリア内戦でのトルコの立場にも影響を及ぼす可能性がある。

 トルコ軍が24日、シリア国境付近で「領空侵犯」したロシア軍機を撃墜すると、両大統領の関係は一気に険悪化した。プーチン氏は謝罪を要求したが、エルドアン氏は「謝罪すべきは領空侵犯した者だ」と一蹴。ロシアによる事実上の経済制裁に対しても、撃墜の正当性を繰り返し強調し、双方の主張は真っ向から対立している。

 その一方でエルドアン氏は、プーチン氏との直接会談を要請するなど緊張緩和も模索。シリア内戦をめぐり、国際社会で「テロとの戦い」を優先する機運が盛り上がる中、アサド大統領の退陣にこだわるトルコは難しい立場に置かれている。トルコが敵視するシリアのクルド人勢力に関しても、欧米やロシアは、過激派組織「イスラム国」と戦うパートナーと見なしている。トルコとすれば、ここでロシアを完全に敵に回せば、シリア問題でさらに不利な状況に陥りかねない。(c)時事通信社

1259チバQ:2015/11/28(土) 22:58:12
http://www.sankei.com/politics/news/151128/plt1511280001-n1.html
2015.11.28 12:00
【政界徒然草】
パリ同時多発テロでG20会場は厳戒態勢 記者の化粧ポーチやデジカメまでチェック トイレまで付きそうとは…





(1/3ページ)

G20首脳会合に臨む安倍晋三首相。左後方は麻生太郎財務相兼副総理=11月15日、トルコ・アンタルヤ(共同)
 日米欧に新興国を加えた20カ国・地域(G20)は、トルコで11月15、16両日に開催した首脳会合で、国際社会が「テロへの戦い」で連携強化を進めることを確認した。通常、経済分野が主要議題になるG20会合だが、今回は直前に起きたパリの同時多発テロ事件で「いつもと違う雰囲気」(欧州連合のユンケル欧州委員会委員長)に包まれていた。

 安倍晋三首相はG20会合に先立ち13日にトルコ入りし、エルドアン大統領と首脳会談を行った。日本の同行記者団が直面したのは、予想以上のトルコ政府の厳戒警備だった。トルコはシリアと国境を接し、紛争を逃れて流入する難民問題に直面している。しかもG20開幕にタイミングを合わせたかのようにパリ同時多発テロが発生し、風光明媚なはずの会場は物々しい雰囲気だった。

 安倍首相とエルドアン大統領との会談場所となったユルドゥス宮殿。セキュリティーチェックは経験したことのない厳しさだった。手荷物のX線検査は一度パソコンを通した後、係員がいきなり電源コードを引き抜き、再びX線検査にかけられた。かばんに入れていた化粧ポーチまで広げられ、ノートと手帳の中身も3人の係員が次々とチェック。デジタルカメラは「電源を入れて中身を見せて」と言われ、保存していた数十枚の写真を一枚一枚確認する念の入れようだ。

 宮殿に入っても、トイレへ行くのに個室の手前まで女性警備員が“付き添い”をしてくれた…。安倍首相に同行する記者は事前に外務省を通じて、あらゆる身分証明書をトルコ政府に示しているにもかかわらず、あまりにも厳しい対応に正直、閉口した。

 G20会合の会場はさらに厳重だった。アンタルヤ国際空港から会場のホテルまで、トルコ政府が用意したバスで移動した。そのバスに乗り込んできた現地警察が記者全員に記者証の提示を求め、顔と名前を一人一人細かくチェックした。

 ホテルは二重にフェンスが張り巡らされており、入り口ゲートで他社の記者は手荷物だけでなくスーツケースの中身をその場で見せるよう指示された。ホテルの正面玄関は警察官でごった返し、不審者は絶対に中に入れさせないというトルコ政府の強い意思、気迫が感じられた。

 それでも、セキュリティーをどんなに厳しくしても世界に飛び火するイスラム国によるテロの根絶は容易でない。そもそも人、物、金、情報が地球規模で行き来するグローバル社会ではテロ抑止の“処方箋”を見いだすことは難しい。

 日本はシリアなどの紛争地帯から地理的に遠く、イスラム国などによるテロの脅威はなかなか感じられないが、今回の同行取材で自分たちがテロ被害と無縁でいられるとは言い切れない現実を実感させられた。

 実際、来年5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)や、2020年の東京五輪・パラリンピックなど日本が国際社会をリードする場面が増えれば、日本人がテロリストの標的になる可能性が高まるだろう。

 安倍首相はG20会合で、「日本は従来、各国法制度の整備や法執行機関の能力向上に貢献しており、今後もテロに対する水際対策の強化を支援していく」と発言し、国際社会とともにテロの未然防止と根絶に向けて積極的に取り組んでいく決意を表明した。ただ、日本政府のテロ対策は道半ばといえる。

1260チバQ:2015/11/28(土) 22:58:29
 安倍首相はトルコから帰国した直後の17日、政府の国家安全保障会議(NSC)を開き、情報収集や治安対策に万全を期すよう関係閣僚に指示した。さらにテロ情報の収集・分析を強化するための官邸直轄組織「国際テロ情報収集ユニット」について、来春に新設する予定を大幅に前倒しして、来月上旬にも立ち上げる方針を表明した。

 一方、政府は成長戦略の柱として、観光産業のテコ入れに注力している。来日する外国人観光客数の年間目標を現在の2000万人から3000万人超に引き上げた。「おもてなしの第一歩は入国がスムーズなこと」(菅義偉官房長官)が目標達成に不可欠だが、テロの水際対策を強化すれば入国手続きの迅速化が遠のくというジレンマを抱え込む。

 ある政府関係者が「パリのテロで日本への観光客が増えるかもしれない」と話すように、世界に比べて治安のいい日本は観光産業の底上げに追い風になる可能性がある。だからこそ、日本国民の安全と平和な暮らしを守ることが責務であり、同時に、外国人観光客のためにも、入国審査やテロ情報の国際共有など本気でテロ対策に乗り出す姿勢が求められそうだ。

(政治部 小川真由美)

1261チバQ:2015/11/28(土) 23:07:02
http://www.sankei.com/world/news/151127/wor1511270032-n1.html
2015.11.27 19:06
【露爆撃機撃墜】
トルコ、露の制裁で経済悪化の懸念 大統領「感情的であり不適切だ」と反発

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(1/2ページ)

 【カイロ=大内清】トルコのエルドアン大統領は26日、ロシア軍機撃墜を受けてロシアがトルコに包括的な経済制裁を科すと決めたことについて、「感情的であり不適切だ」と強く反発した。同氏は米CNNテレビで、ロシアに謝罪する考えはないとも強調。両国政府の対立感情が強まる中、トルコ国内では、主要貿易相手国であるロシアとの関係悪化による経済減速を懸念する声も強まっている。

 エルドアン氏は26日、「謝罪しなくてはならない者がいるはずだ。それはわれわれではない」と、ロシアが謝罪すべきだとの考えを示した。トルコのメディアでも、「法的にはトルコの行為は間違っていない」(英字紙ヒュリエト・デーリー・ニューズ)などと、トルコ軍による撃墜を一応は容認する論調が目立つ。

 と同時に、経済面での影響を懸念する声は強い。

 トルコには、16〜17世紀から戦争を繰り返してきたロシアに対する根深い反感があるが、エルドアン氏の母体のイスラム系与党、公正発展党(AKP)は、歴史的な遺恨よりも実利を優先させる外交政策をとり、関係強化を進めてきた。

 両国の貿易額は年間約350億ドルに達し、2020年代前半までに1千億ドル規模への拡大を目指すことでも合意している。ロシアはトルコにとって最大の輸入相手国で、トルコを訪れるロシア人は年間数百万人に上り、主要産業の一つである観光への貢献も大きい。

 そんな中、ロシアが発動を決めた制裁措置が長期化した場合、トルコ経済が大きな打撃を受けるのは必至だ。対トルコ経済関係の悪化がロシアの痛手となることも間違いない。25日付のヒュリエト紙(電子版)は、双方への不利益を避けるためにも、感情的な対立から「現実主義に戻るべきだ」と指摘した。

1262チバQ:2015/11/29(日) 20:17:17
http://www.sankei.com/world/news/151129/wor1511290026-n1.html
2015.11.29 19:08
【露戦闘機撃墜】
制裁長期化は避けたい、謝罪はメンツ失う…トルコ大統領にジレンマ

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トルコのエルドアン大統領=29日、アンカラ(AP)
 【イスタンブール=大内清】戦闘爆撃機をトルコに撃墜されたロシアが制裁措置の発動を決める中、トルコは事態の落とし所を探るのに苦慮している。謝罪してメンツを失うことは避けたい半面、制裁の長期化は回避したいのが本音だ。トルコのエルドアン大統領は、両国関係の“正常化”に向けたメッセージを発しつつ、ロシア側の反応をうかがっている。

 「事件が起きて本当に悲しい。二度と起きてほしくない」。エルドアン氏は28日、支持者の集会でこう述べ、ロシアとの対立は本意ではないと強調、プーチン露大統領との会談による事態打開にも意欲を示した。

 26日には仏テレビのインタビューで、「(撃墜された爆撃機が)ロシアのものと知っていれば、別の形で警告しただろう」とも語り、ロシアに対する悪意はなかったと説明している。

 一方でエルドアン氏にとっては、撃墜は領空侵犯への正当な防衛行動だったとの主張は決して譲れない一線だ。謝罪はしないとの考えも明確にしている。ロシアによる制裁発動が決まった現在、安易な譲歩は、圧力に屈したとの印象を内外に与えかねないという懸念もある。

 トルコにとりロシアは最大のエネルギー輸入先であると同時に、シリア情勢をめぐるライバルでもある。事件処理がこじれれば、加盟する北大西洋条約機構(NATO)とロシアの関係をも複雑化しかねない。トルコは今後も、ロシア側との距離を慎重に詰めようとする狙いとみられる。

1263とはずがたり:2015/11/30(月) 22:37:03

フランス:空母から3都市空爆 IS支配のシリア領にも
http://mainichi.jp/select/news/20151124k0000e030194000c.html
毎日新聞 2015年11月24日 12時56分(最終更新 11月24日 20時13分)

仏軍が23日に空爆した3都市
http://tohazugatali.we b.fc2.com/int_poli/20151124k0000e030194000c.jpg

 【パリ田中龍士】パリ同時多発テロを受け、フランス国防省は23日、地中海に展開中の原子力空母「シャルル・ドゴール」から出撃した艦載機が、過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と位置づけるシリア北部ラッカなどイラクとシリアの拠点都市3カ所を空爆したと発表した。仏空母艦載機によるIS空爆は初めて。国防省は、ラッカへの攻撃ではIS司令部を含む複数の施設の壊滅を狙ったと説明。フランスは今後、米国やロシアとも連携してISへの攻撃を一層強化するとみられる。

 仏国防省の発表によると、地中海東部に到着した空母から23日朝(日本時間同日夕)、主力戦闘機ラファール4機が発進。イラク軍の地上部隊と連携しながらイラク西部ラマディと北部モスルで武器庫などを空爆した。また、同日夜(同24日未明)からは、ラファール4機とヨルダンの基地から飛び立った戦闘機ミラージュ2機が、シリアのラッカでISの訓練施設や司令部を空爆した。

 在英民間組織シリア人権観測所は、フランスやロシアなどによるこれまでの空爆で、IS幹部の家族らがラッカが安全ではなくなったとしてイラクのモスルに移動を始めていると伝えていた。ISが「首都」と主張するラッカだけでなくイラクの拠点都市でも空爆を実施したのには、こうした理由があるとみられる。

 フランス軍は今月15日、ISがパリのテロへの関与を主張する犯行声明を発表したことを受け、ラッカのIS拠点を空爆。戦闘爆撃機10機を含む軍用機12機が参加して20発の爆弾を投下し、訓練基地などを破壊している。

 今回は空母にラファールなど26機を搭載し、空爆能力を3倍に強化。オランド大統領は「ISへの激しい空爆を計画している。できる限り打撃を与えるような標的の破壊を狙っている」と話していた。

 ラマディは今年5月に陥落し、ISの制圧が続く。空爆を実施する米軍は10月中旬、「奪還目前」(イラク駐留米軍のウォレン報道官)との見通しを示していた。一方で、モスルはISが昨年6月に制圧して以降、奪還の見通しは立っていない。

1264チバQ:2015/11/30(月) 23:13:25
http://mainichi.jp/select/news/20151130k0000e030184000c.html
シリア:首都で「水戦争」激化 支配地供給を妨害
毎日新聞 2015年11月30日 12時02分(最終更新 11月30日 13時59分)
 内戦が続くシリアの首都ダマスカスで、アサド政権と反体制派が互いの支配地域への水供給を妨害する「水戦争」が激化している。3年以上に及ぶ首都攻防戦は、民間人を巻き込んだ消耗戦の様相を一層強めている。【ダマスカスで秋山信一】

 従来、水や電気不足が深刻なのは主に反体制派支配地域だった。政権側が反体制派を弱体化させるため、インフラ網を断つなどしたためだ。だが、レバノン国境に近い水源地のザバダニやフィージャでの戦闘が激化し、影響が政権側支配地域に拡大した。

 水源を実効支配する反体制派も給水施設を破壊するなどし、10月以降に主要な二つの給水施設が相次いで稼働停止になった。かんがい省によると、内戦前に日量50万立方メートルだった水供給量は現在、27万立方メートルにまで落ち込んでいる。

 「シャワーを使うのは週2日だけ。飲み水を確保するだけでも大変なんだ」。今月22日、政権側が支配するダマスカス南郊のサハナヤ地区に住む衣料品店経営、アブサッタ・アッバールさん(50)は水不足への不満をこう訴えた。

 アッバールさんによると、2012年夏以降に周辺地区での戦闘激化に伴い、断水がちになった。今夏以降はさらに状況が悪化し、断水が1カ月間も続いたこともあった。炊事や洗濯の回数を減らしてしのぎ、行商の給水車から水を買うこともあるが、「水質が悪くて飲めない」という。

 運良く水道が再開されても、水を確保できるとは限らない。集合住宅が大半を占めるサハナヤ地区では、住宅の屋上にある給水タンクに電動ポンプで水をくみ上げるが、電気も1日3時間程度しか通っていない。発電機がない住宅では、水と電気の供給時間が一致しなければ、水をくみ上げられないのだ。

 イスラエル国境付近の山地から運んできたという水を販売していたアブ・ファハドさん(62)は「政府にも問題がある」と指摘する。限られた水の配分を巡り、政府当局者が地域住民に賄賂を要求することがあるという。ファハドさんは「公務員の家族がいる地域だけ(水供給で)優遇されている」と批判する。

 かんがい省でダマスカスの給水部門責任者を務めるホサム・フルディン氏(48)は「フィージャは反体制派の支配下にあり、ザバダニも給水再開のメドは立たない」と話す。反体制派は政府との交渉に応じ、給水に協力したこともあったが、戦闘激化によって交渉自体が困難に。反体制派が水供給の見返りに被拘束者の釈放を求めていることも事態を複雑化させているという。

1265チバQ:2015/11/30(月) 23:14:09
http://mainichi.jp/select/news/20151201k0000m030080000c.html
トルコ首相:ロシアへの謝罪拒否 露は首脳会談断る
毎日新聞 2015年11月30日 21時37分(最終更新 11月30日 22時52分)
 【モスクワ真野森作、ブリュッセル斎藤義彦】トルコのダウトオール首相は11月30日、ブリュッセルで記者会見し、ロシア軍機撃墜事件について改めてロシアへの謝罪を拒否する一方、ロシアに経済制裁の再考を促した。一方、ロシアのプーチン大統領は30日、トルコのエルドアン大統領が求めていたパリでの面会を拒否、両国間は依然、緊張関係が続いている。

 ダウトオール首相は30日、北大西洋条約機構(NATO)本部を訪れストルテンベルグ事務総長と会談。NATOは加盟国トルコの防衛に結束して当たることを確認した。

 首相は領空を防衛するのは「権利、義務であり、国の尊厳の問題だ」と述べ「領空を侵されたから謝罪するようなトルコの首脳はいない」としてプーチン大統領が求める謝罪を改めて拒否した。

 しかし、「事態を悪化させる意図はない」とも強調。もしロシアが再発防止に取り組むなら「対話の用意があり、撃墜事件の技術的な詳細情報を提供してもいい」と譲歩の姿勢を見せた。

 また経済制裁について「ロシアの観光客を温かく迎えたい。経済制裁は双方の利益を損なう」として、経済制裁や観光の停止などの措置を「再考することを望む」とロシアに強硬な姿勢を転換するよう促した。

 一方、ロシアは「まずはトルコの謝罪表明が必要」として、かたくなな姿勢を崩していない。ロシア通信によると、ペスコフ露大統領報道官は30日、パリでの国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)首脳級会合に出席するプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領との会談は「予定されていない」と述べた。エルドアン大統領は再三、プーチン大統領との電話協議を求めているが断られている。

 プーチン大統領は代わりにパリでイスラエルのネタニヤフ首相と会談する。トルコとの関係が良好とは言えないイスラエルとの首脳会談で、トルコをけん制する狙いがありそうだ。露主要紙コメルサントによると、イスラエルのヤアロン国防相は露軍機撃墜事件に関し、過去に露軍機がイスラエル領空を侵犯した例を挙げて「我々を攻撃する意図のない過ちに対し、撃墜する必要はない」と述べ、ロシア側を擁護し、トルコを突き放した。

 タス通信によると、メドベージェフ露首相は30日、対トルコ制裁について「攻撃的で非友好的な行動に対するやむを得ない返報だ」と述べ、「トルコに最大限手厳しく、ロシアの損失は最小限になるよう実施すべきで、必要があれば拡大もありえる」と強調した。

 こうした緊張状態についてNATOのストルテンベルグ事務総長は30日「沈静化することが重要だ」として露トルコの直接対話を促すとともに、加盟国が偶発的な軍事衝突に巻き込まれないよう「軍の透明性を高め、リスクを軽減する仕組みが必要だ」と述べた。1日から開くNATO外相会議で、周辺国との衝突回避の情報交換枠組みを作る意向を明らかにした。

1266チバQ:2015/11/30(月) 23:16:00
http://www.sankei.com/world/news/151129/wor1511290023-n1.html
2015.11.29 18:28

クルド人の有力弁護士が射殺、和平訴えている最中 トルコで新たな火種、対立激化する恐れ

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クルド人弁護士の殺害に対して抗議する覆面武装勢力に催涙ガスを打ち込む警察=28日、イスタンブール(AP)
 【中東支局】トルコ南東部ディヤルバクルで28日、少数民族クルド人の有力男性弁護士が何者かに銃撃され、死亡した。事件の背景など詳細は明らかになっていないが、クルド人らは首都アンカラや最大都市イスタンブールなどで抗議デモを展開。政府とクルド系勢力の対立が激化する恐れもある。

 英BBCやロイター通信などによると、死亡したのは弁護士のエルチ氏。事件はメディアに対し、屋外で政府と非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」との和平を訴えていた際に起きた。エルチ氏らが声明を発表し終えると、何者かが車で乗り付けて車内から発砲。私服警官と銃撃戦になり、エルチ氏と警官2人が死亡した。

 トルコからの分離独立を主張し、テロ闘争を展開してきたPKKは2013年、エルドアン政権と停戦合意に達した。しかし、政権側は今年夏に方針転換してPKK掃討を開始し、クルド人らが反発を強めていた。

 地元の弁護士会会長を務め、人権活動家としても知られたエルチ氏は10月、出演したテレビ番組で、「PKKは政府が言うようなテロ組織ではない」とPKKを擁護する発言をし、当局に一時拘束されて殺害の脅迫も受けていた。

 エルチ氏の殺害についてクルド人系の左派、人民民主党(HDP)は「計画的な暗殺だ」と主張。トルコのダウトオール首相は、「暗殺された可能性と銃撃に巻き込まれた可能性がある」との見方を示した。

1267チバQ:2015/11/30(月) 23:18:27
http://www.sankei.com/world/news/151130/wor1511300018-n1.html
2015.11.30 09:01

イラン、女性奏者の国歌演奏を禁止 強硬派が巻き返し






女性奏者がいることを理由に国歌の演奏が禁じられたテヘラン交響楽団=3月、テヘラン(タスニム通信提供、共同)
 イランの首都テヘランで開かれたレスリングの国際大会で、国歌の演奏を予定していたテヘラン交響楽団が、女性奏者がいることを理由に直前に演奏を禁じられていたことが分かった。イラン学生通信が30日までに伝えた。

 穏健派のロウハニ政権が核問題解決に道筋を付けたことで社会の自由拡大に期待が高まる中、イスラム革命の理念を重視する保守強硬派が巻き返し。指揮者ラバリ氏は「受け入れられない侮辱だ。なぜ自分たちの国歌を演奏できないのか」と怒りをあらわにした。

 26日の開会式に招かれた同楽団は、本番15分前になって当局から「女性はステージで演奏できない」と通告された。楽団の約半数は女性。イランでは女性が公の場で1人で歌ったり演奏することを禁じているが、同楽団は公的行事でこれまでも男女で演奏している。(共同)

1268チバQ:2015/11/30(月) 23:22:46
http://www.sankei.com/world/news/151129/wor1511290041-n1.html
2015.11.30 15:30
【イスラム国】
無抵抗3591人を処刑 女性や子供も 監視団集計





 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が、シリアとイラクにまたがる地域を支配し国家樹立を一方的に宣言した昨年6月以降、シリア国内で計3591人を無抵抗の状態で銃撃するといった「処刑」の手法で殺害したことが29日、シリア人権監視団(英国)の集計で明らかになった。うち戦闘に加わっていない民間人が過半数の1945人で、女性103人と子供77人を含んでいる。監視団の集計は、現地の医療関係者や市民、反体制派兵士らの情報に基づいている。

 主な内訳はシリア政府軍兵士が975人、反体制派や少数民族クルド人の兵士が247人。「イスラム国」のメンバーも415人おり、脱走しようとした人やスパイと疑われた人が殺された。

 イラク国境に近いデリゾールでは、昨年「イスラム国」の統治に立ち向かったイスラム教スンニ派部族の一族が計930人処刑された。(共同)

1269とはずがたり:2015/12/01(火) 00:41:35

ザバダニはここhttp://yahoo.jp/vSGHrQらだがフィージャは何処だ?
ゴラン高原も係争地として破線で囲まれてるな。初めて見た気がするが最近の世界地図はみなそうなんか?

<シリア>首都で「水戦争」激化 支配地供給を妨害
毎日新聞 11月30日(月)12時3分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151130-00000040-mai-m_est

 内戦が続くシリアの首都ダマスカスで、アサド政権と反体制派が互いの支配地域への水供給を妨害する「水戦争」が激化している。3年以上に及ぶ首都攻防戦は、民間人を巻き込んだ消耗戦の様相を一層強めている。【ダマスカスで秋山信一】

 従来、水や電気不足が深刻なのは主に反体制派支配地域だった。政権側が反体制派を弱体化させるため、インフラ網を断つなどしたためだ。だが、レバノン国境に近い水源地のザバダニやフィージャでの戦闘が激化し、影響が政権側支配地域に拡大した。

 水源を実効支配する反体制派も給水施設を破壊するなどし、10月以降に主要な二つの給水施設が相次いで稼働停止になった。かんがい省によると、内戦前に日量50万立方メートルだった水供給量は現在、27万立方メートルにまで落ち込んでいる。

 「シャワーを使うのは週2日だけ。飲み水を確保するだけでも大変なんだ」。今月22日、政権側が支配するダマスカス南郊のサハナヤ地区に住む衣料品店経営、アブサッタ・アッバールさん(50)は水不足への不満をこう訴えた。

 アッバールさんによると、2012年夏以降に周辺地区での戦闘激化に伴い、断水がちになった。今夏以降はさらに状況が悪化し、断水が1カ月間も続いたこともあった。炊事や洗濯の回数を減らしてしのぎ、行商の給水車から水を買うこともあるが、「水質が悪くて飲めない」という。

 運良く水道が再開されても、水を確保できるとは限らない。集合住宅が大半を占めるサハナヤ地区では、住宅の屋上にある給水タンクに電動ポンプで水をくみ上げるが、電気も1日3時間程度しか通っていない。発電機がない住宅では、水と電気の供給時間が一致しなければ、水をくみ上げられないのだ。

 イスラエル国境付近の山地から運んできたという水を販売していたアブ・ファハドさん(62)は「政府にも問題がある」と指摘する。限られた水の配分を巡り、政府当局者が地域住民に賄賂を要求することがあるという。ファハドさんは「公務員の家族がいる地域だけ(水供給で)優遇されている」と批判する。

 かんがい省でダマスカスの給水部門責任者を務めるホサム・フルディン氏(48)は「フィージャは反体制派の支配下にあり、ザバダニも給水再開のメドは立たない」と話す。反体制派は政府との交渉に応じ、給水に協力したこともあったが、戦闘激化によって交渉自体が困難に。反体制派が水供給の見返りに被拘束者の釈放を求めていることも事態を複雑化させているという。

1270とはずがたり:2015/12/01(火) 17:22:21
ラタキアとアレッポぐらいは解放したいなぁ。。トルコが地上軍派遣とか出来ないんかな??シリア北方は本来トルコ領であっても良かった。

シリア内戦の「出口」が見えなくなっている
周辺国による代理戦争が激化
http://toyokeizai.net/articles/-/94748
ロイター 2015年12月01日

 11月26日、外交的な動きが活発化するのに伴い、シリアの内戦も激化している。写真は「イスラム国」戦闘員のヘルメット。シリア北東部ハサカ南方で24日撮影(2015年 ロイター/Rodi Said)
[ベイルート?26日?ロイター] - 外交的な動きが活発化するのに伴い、シリアの内戦も激化している。だが、外国による軍事介入強化も、復活した政治的協議も、4年半に及ぶ内戦を終結させる力はなさそうだ。

ロシアやイランなどアサド政権の主な同盟国と、反体制派を支援するサウジアラビア、トルコ、そして米国との代理戦争がますます激化するリスクが生じている。

トルコによるロシア軍機撃墜は緊張を高め、シリア問題の解決を目指してウィーンで会合が重ねられている国連支援の政治プロセスを複雑にしている。同プロセスはすでに大きな難題に直面していた。

アサド大統領側が優勢ともいえない

軍事的に見ると、約2カ月にわたるロシアの空爆と、イラン部隊やレバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の支援を受けた地上戦で、アサド政権側はシリア西部の支配を強化。ロシアの支援を受ける政権側の部隊は、トルコ国境付近のシリア北西部ラタキアとアレッポで勢力を拡大。だが、勝利はアサド大統領側に決定的に傾いたわけではない。

反体制派は一方で、外国から新たに軍事支援を受けている。特にサウジアラビアから米国製の対戦車ミサイルTOWを増強しており、一部の地域で攻撃を食い止めるのに役立っている。

このようなミサイルが、パイロット救出に向かったロシアのヘリコプターを撃墜するのを彼らは目の当たりにした。シリア内戦の国際的な側面を捉えた瞬間だった。シリア政府軍の関係筋はロイターに対し、こうした武器は広く使用されており、戦闘に影響を与えていると語った。

一方、過激派組織「イスラム国」によるパリ同時多発攻撃とロシア旅客機墜落事件は、シリアでの内戦に新たな次元の戦いをもたらした。同国東部で支配を広げるイスラム国との戦いだ。

フランスとロシアから報復空爆を受け、イスラム国は劣勢に立たされている。最近では、米国が支援するクルド人やアラブ人武装勢力、シリア政府軍、そして政府とイスラム国の両方と戦う反政府勢力にも押されていた。

そうとはいえ、シリアでイスラム国掃討に関わるアサド大統領の敵も味方も、その見通しは不透明なように見える。オバマ米大統領は24日、ロシアが掃討作戦に加わることを歓迎するとしたうえで、空爆の対象を反体制派からイスラム国に変える必要があると語った。一方、ロシアはイスラム国を標的にしていると明言している。

シリア問題を解決するにあたり、アサド政権を退陣させるかどうかについて、米国・サウジ側と、イラン・ロシア側との間には基本的な相違がある。このことが恐らく、ウィーンでの政治プロセスを台無しにするリスクがある。

ロシア介入強化の政治的影響

「これまでのところ、ロシアの介入強化は実際の軍事的インパクトよりも、政治的な影響の方が大きい」と、国際危機グループのシニアアナリスト、ノア・ボンジー氏はウィーンでの協議についてこのように指摘。

1271とはずがたり:2015/12/01(火) 17:22:40
>>1270-1271
「内戦の解決に向けて、大きな進展が実際に見られると楽観できる理由はあまりない。だが少なくとも、皆が再び話し合いの場に戻ってきた。最も重要なのは、長い間放置されていた反体制派内部の問題を解決する理由を、反体制派とその支援国に与えているということだ」とボンジー氏は述べた。

シリアの内戦はまもなく6年目に突入する。これまでに約25万人が犠牲となり、国民の半数以上が家を追われた。内戦を逃れた多くのシリア人が難民として欧州に押し寄せ、危機を引き起こしている。

軍事的には、ロシアが支援する部隊は主に、アサド政権の生き残りに不可欠なシリア西部に集中している。同地域ではイスラム国はほとんど存在していない。

反体制派の反撃に遭ったものの、アサド政権側にとって最も顕著な前進は、北西部ラタキアとアレッポ南部においてだろう。政権側は、首都ダマスカスとアレッポを結ぶ主要幹線道路を反体制派から奪還しようとしている。

政権側はまた、アレッポ東部でもイスラム国から空軍基地を奪還するなど著しい挽回を見せている。さらに中西部ホムスでも村々を取り返している。

しかしホムスのやや北方にあるハマでは、対戦車ミサイルTOWを十分に装備する反体制派が進撃を続けている。南北を貫く幹線道路上の町を占拠し、戦略的要衝のガーブ平原で攻撃を食い止めている。

「この2、3週間で、ロシアによる空爆は結果を見せ始めている。特にアレッポ南部とラタキアで明らかだ」と、非政府組織「シリア人権監視団」を率いるラミ・アブドゥルラーマン氏は語った。

ロシア軍機が墜落したラタキアの奥地では、政権側が最近いくつかの丘を制圧し、反体制派による周辺地域の支配を脅かしていると、ロイターが接触した反体制派グループ「アーラー・アル・シャム」のメンバーは話した。

プーチン氏の夢

シリア政府軍の関係筋によれば、現在までの成果には反体制派の司令部や指揮系統、後方支援拠点の破壊が含まれる。進撃のペースは奪還した地域を守るほどには重要ではないという。

だが攻撃を受け、より連携するようになった反体制派は、ハマでの成功にも勇気づけられて自信に満ちた挑戦的な態度を強めている。彼らの目には、アサド大統領が同盟国を頼る姿は弱さの証しと映る。

「夢を見る権利は誰にでもある。プーチン氏の場合はシリアで革命が起きないようにすることだ。だが、それは夢にすぎない」と、反体制派「自由シリア軍(FSA)」を率いるジャミル・サレハ氏は話した。

また、別の反体制派グループ幹部も、ロシアの介入によって士気が高まり、反体制派同士の結束も強くなったと述べた。

前出の国際危機グループのボンジー氏は「政権の最重要事項から言えば、ISとも戦う反体制派グループとの戦いは、しょせん寄せ集めにすぎない。パワーバランスが根本的に変化したと言えるようなことは何もない」と指摘した。

(原文:Tom Perry記者 Suleiman Al-Khalidi記者、翻訳:伊藤典子?編集:下郡美紀)

1272とはずがたり:2015/12/01(火) 17:31:16
ISにイスラーム統一国家という大義がある事を世界は認めないとダメだと思う。
アラブ連合(リビア+エジプト+リビア+イエメン),アラブ連邦(ヨルダン+イラク),バース党(シリア・イラク)などアラブ統一を求める各国の試みは全て瓦解したけど。。

IS、リビアのシルト支配強化 シリア・イラク以外で初
http://jp.wsj.com/articles/SB11911181872401054173104581386530415945902
By TAMER EL-GHOBASHY AND HASSAN MORAJEA
2015 年 11 月 30 日 10:22 JST

 【ミスラタ(リビア)】シリアとイラクにまたがる地域を支配している過激派組織「イスラム国(IS)」は、国際社会からの圧力が強まる中で、リビアで勢力を拡大し、石油収入を確保するとともにテロを計画できる地中海を隔てて欧州を望むシルトの拠点を増強し続けている。

イスラム国との戦争に立ちふさがる障害 リビアの2大民兵組織、対「イスラム国」で停戦
 リビアの情報当局者やシルトの住民、活動家によれば、ISは2月にシルトに侵攻したと発表して以降、同市での支配を強化し、シ...

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1273とはずがたり:2015/12/02(水) 18:08:49

シリア:首都近郊 IS狙撃手 わずか300メートル先に
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E9%A6%96%E9%83%BD%E8%BF%91%E9%83%8A-%EF%BD%89%EF%BD%93%E7%8B%99%E6%92%83%E6%89%8B-%E3%82%8F%E3%81%9A%E3%81%8B%EF%BC%93%EF%BC%90%EF%BC%90%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E5%85%88%E3%81%AB/ar-AAfMTzL#page=2
毎日新聞
2日前
 ◇終わりなき消耗戦

 パリ同時多発テロを契機に過激派組織「イスラム国」(IS)への危機感が一層高まる中、対IS戦の最前線の一つ、シリアの首都ダマスカス近郊ヤルムーク地区に入った。廃屋や地下道を駆使した市街戦が続く。ISの狙撃手までわずか300メートル。乾いた銃撃音が既に廃虚と化した住宅地にこだました。【ダマスカスで秋山信一】

 「柱の陰に隠れろ。スナイパーに狙われるぞ」。取材に同行したアサド政権側のパレスチナ人民兵が声をとがらせる。

 廃屋になった4階建てビルの中では、政権側の狙撃手が狙いを定めていた。1日4交代。コンクリートにうがたれた数センチ四方の穴から、敵の動きを警戒する任務は約6時間続く。

 記者は25日昼、シリア政府軍の許可を受けて、パレスチナ難民キャンプがあるヤルムーク地区を取材した。内戦前に約16万人が暮らしていた街は、政権側の空爆などで破壊し尽くされ、住民の姿はない。

 「ISを恐れることはない。だが、ペルシャ湾岸諸国など外国からの支援ルートを断たない限り、完全に打倒するのは難しい」。約3年半、ISや反体制派と戦ってきた民兵のアブ・ナールさん(56)が話す。パリ同時テロ以降、対ISで国際協調を図る動きが活発化しているが、「言葉だけでなく、行動を伴ってほしい」とも言った。

 ヤルムークの政府系民兵のシリア人司令官によると、ISは「世界一裕福なテロ組織」といわれる資金力を背景に、政権側より射程が長い銃砲を装備する。別の政府軍将校は記者が日本人だと知ると「あいつらに最新のトヨタ(の四駆)を提供するな」と冗談交じりに言った。

 パレスチナ人民兵にとっては、第二の故郷を守る戦いでもある。

 案内役のアブ・キファハさん(60)はここで生まれ育った。「イスラエルによって故郷のパレスチナを追われ、避難先も危機にある。本当に悲しい」と顔を曇らせる。

 ヤルムーク地区のパレスチナ難民は2011年春の内戦化に伴い、政権側と反体制派に分裂。12年に反体制派が主導権を握ったが、今年4月にはISに支配権を奪われた。一帯では数千人が国連の支援などで食いつないでいるが、政権側に包囲された生活の困窮ぶりは著しい。

 ISの存在で注目されるヤルムーク攻防戦も、4年半以上に及ぶシリア内戦の一コマでしかない。ダマスカス郊外ではいつ終わるとも知れぬ消耗戦が続いていた。

 ◇砲声 気に留める児童

 首都ダマスカスの中心市街地から南西へ約10キロ。今月22日、アサド政権が支配するサハナヤ地区の高台に立つと、夕暮れ時ののどかな空気をドドンという砲撃音が切り裂いた。3キロほど先で白煙が立ち上る。砲撃音は約1時間で7回。次々と上がる白煙はやがて黒煙に変わる。眼下では、下校する小中学生が何事もないようにはしゃいでいた。日常と戦場が隣り合わせの生活。数千年の歴史を持つ古都で続く光景だ。

1274とはずがたり:2015/12/02(水) 18:09:17
>>1273-1274
 砲撃は、反体制派が支配するダラヤ、モアダミヤの両地区を政権側が狙ったものだった。モアダミヤ地区の反体制活動家、マフメド・ヌールさん(21)は「ここでは過去2年で最大規模の砲撃だった。6人が死傷した」と証言。100人以上の犠牲者を出したパリ同時多発テロに触れ、「多くの人々がフランスに連帯を示すのを見た。連日のように爆弾を投下される我々への連帯が示されないのは悲しく思う」と話した。

 電気や水道が遮断された郊外の反体制派支配地域に比べ、政府支配地域の生活環境は格段に良い。それでも、反体制派の攻撃は断続的に起きている。今月19日には旧市街にロケット弾が落下。地元メディアによると、下校途中の小学生ら58人が死傷した。別の砲弾で自宅を直撃された中学2年のムハンマド・サマハさん(14)は「お父さんはだめだって言うけど、本当は外国に逃げたい」と漏らした。「パンの値段は内戦前の5倍以上になった」。旧市街の店員、マルワン・フーリさん(45)は嘆く。

 一進一退の攻防が続く首都周辺で影響力を増しているのが、アサド政権の後ろ盾ロシアだ。「対テロ戦」を名目に9月から空爆に参加。ダマスカス郊外でも反体制派支配地域を空爆している。政府関係者によると、首都近郊のメッザ空軍基地にはロシア軍の戦闘機が続々と配備されており、近く実戦投入されるとの見通しもある。近郊のショッピングモールでは22日、政府軍兵士に付き添われた大柄なロシア人男性3人が買い物をしていた。露軍関係者の可能性が高い。

 当初から政権を支えてきたイランとレバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラも存在感が大きい。著名なシーア派モスク(イスラム礼拝所)がある首都南東のサイダ・ゼイナブ地区には、シーア派国家イランの影響下にあるイラクの民兵やヒズボラの兵士が戦闘服姿で行き交っていた。ヒズボラの指導者ナスララ師やイランの対外工作機関トップ、スレイマニ司令官のポスターも目につく。

 国内の締め付けも目立つ。「兵役は終えたのか。身分証を提示しろ」。ダマスカス市内に数十カ所ある検問所では、危険物の検査だけでなく、「兵役逃れ」も取り締まっていた。女性の志願兵も散見され、アサド大統領自身が認めた兵員不足の深刻さが浮かび上がる。商店のシャッターはシリア国旗のデザインに統一され、アサド氏の肖像も以前より増えた。一方、内政問題では国営メディアによる政府批判報道を一部容認するなど、内戦で疲弊する市民の不満のガス抜きも図っている模様だ。

 ◇対IS空爆 成果見えず

 2011年初めに本格化した民主化要求運動「アラブの春」を受け、アサド大統領が独裁体制を敷いていたシリアでも同年3月から反政府デモが拡大、政権側の弾圧によって反体制派が武装蜂起し、内戦状態に陥った。「権力の空白」を突いてイラク国境付近で支配地を広げた過激派組織「イスラム国」(IS)も交え、三つどもえの戦いは既に約25万人もの死者を出している。

 そんな中、手詰まり状態の内戦構造を揺るがす事態が起きた。ISが犯行を認めたパリ同時多発テロだ。反体制派を支援してきたフランスだが、IS打倒を最優先するため、アサド政権支援のロシアと米主導の有志国連合を結びつけ、国際的な反IS包囲網で空爆を強化しようとしている。

 ロシアと有志国連合はこれまでも別々に対IS空爆を続けてきた。ただ、空爆による戦況の変化はそれほど大きくない。地上でISの実効支配地域の縮小につながる動きは乏しい。

 「ISは空爆を避けるため、民家に潜伏しているようだ」。ISが「首都」と位置付けるシリア北部ラッカ出身の大学生(23)は22日、故郷に残る家族からの情報を証言した。

 シリア内戦の早期終結を目指す国際社会は、外交交渉も加速させている。ISや国際テロ組織アルカイダ系のヌスラ戦線などを除き、穏健な反体制派とアサド政権の間で停戦を実現させ、6カ月以内に暫定政府を樹立、18カ月以内に憲法改正や大統領・議会選挙を実施する構想だ。

 だが、シリア・トルコ国境付近で有志国連合のトルコ軍機がロシア軍機を撃墜したことで、雲行きが怪しくなった。アサド氏の退陣を求める米国やトルコと、同氏を擁護するロシアとの溝は深い。大国間の外交交渉で蚊帳の外に置かれた反体制派組織も外交調停に不信感を募らせている。【ダマスカスで秋山信一】

1275とはずがたり:2015/12/02(水) 18:28:37
先ずは貧困,その次の段階は豊かさの中の抑圧である。シンガポールはよく叛乱起きないねぇ。。
シリアが干魃が問題だったとしてその他の国への言及が無いままシリアのケースを全世界に強引に敷衍する胡散臭さが環境派には確かに存在する。

2015年 12月 2日 13:02 JST
コラム:シリアなど破綻国家に共通する要因、宗教にあらず
http://jp.reuters.com/article/2015/12/02/environment-syria-cop-idJPKBN0TL08Y20151202?sp=true
Jack Goldstone

[30日 ロイター] - 国連の気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)のため、今週パリに集まっている各国首脳の協議の場には、最近の過激派組織「イスラム国」による攻撃が影を落としている。

彼らが気候変動問題について考える際には、気候変動とイスラム国、さらにもっと広く、気候変動と政治不安が重なるのは単なる偶然ではないことを思い起こすべきだ。それは偶然どころか、むしろ21世紀の鍵となる現実かもしれないのである。

イスラム国の台頭は、2011年にシリアの現体制が都市部での反政府暴動にうまく対処できなかったことの直接的な結果である。こうした暴動は何の原因もないところから生じたわけではないし、単にチュニジア、リビア、エジプトといった国での反体制運動に触発されたものでもない。1990年代のシリアは、さまざまな民族・宗教グループが都市で共に働く、豊かになる一方の国だったのである。

だが2006年から2009年にかけて、シリア近代史上最悪の干ばつに襲われたことで、同国は弱体化した。

「全国科学アカデミー紀要」に最近発表された論文は、この干ばつが自然要因によるものではないことを示している。コンピューターでのシミュレーションによれば、気温の上昇と地中海からの湿った空気を運んでくる風が弱くなったことは、むしろこの地域での温室効果ガス排出量の増大を反映している可能性が高い。

水管理の甘さと農耕条件に対する政府の無策が重なったこともあり、この干ばつはシリア北東部における農業の崩壊を招いた。全農家のうち75%はすべての収穫を失い、家畜の80%が死亡した。約150万人の農民が職と食料を求めて都市に移住し、パレスチナ、イラクからの難民数百万人と合流した。

難民の流入によるシリア諸都市の負担増大と、干ばつによって農地を失った農家の困窮が、アサド体制に対する反乱の拡大を加速したのである。

もちろん、気候変動は決して紛争の唯一最大の原因というわけではない。それは、学術的な用語で言えば「構造的脅威」である。…
今日の世界では、国家破綻の波が広がっている。リビア、シリア、イラク、イエメン、アフガニスタン、ナイジェリア、中央アフリカ共和国、ソマリア、マリは、どこも国土の一部を掌握できなくなっている。

…腰の引けた措置による地球温暖化対策は、すでに手遅れである。シリアの干ばつについての研究が明らかにしているように、脆弱な地域において十分な降水量が失われるような気象パターンの変化はすでに進行中である。さらなる災害を予防するためには、中国、米国、欧州における炭素排出量を現状維持するだけに留まらない措置が必要である。

…主要排出国はまず、自国の排出量を今日の水準から迅速に減らしていく方法を見つけなければならない。そして、低炭素型の経済成長モデルを開発しなければならない。世界の他地域が、政治的危機につながる新たな構造的脅威を生み出すことなく発展できるようにするためだ。

…テロリズムは、脆弱で破綻した国、居場所を失った人々のあいだで盛んになる。今後そういう国や人々を減らそうとするのであれば、気候をこれ以上悪化させないことが必要である。地球温暖化の進行を防ぐことに失敗すれば、戸外の気候の温暖化をはるかに上回るペースで政治が過熱してしまう恐れがある。

*筆者は紛争解決と平和構築、中東、ロシアなどの専門家。外交政策のシンクタンク、ウィルソン・センターやジョージ・メイソン大学に所属。著書に「Revolutions: A Very Short Introduction」がある。

1276とはずがたり:2015/12/02(水) 18:36:45
西側が提供する無能で腐敗して民生を安定させ得ない政府と,残忍だけど福祉に気を配れるアルカイダやタリバンやヒズボラやハマスなら後者の方が住民にはいいじゃあないか?過激派とレッテル貼りをして排除する前に,なんでイスラエルや欧米と巧くつきあえる政府に限って慈善活動や社会福祉プログラムの提供が巧く出来ないのかちゃんと考えた方がいい。

2015年 12月 1日 12:48 JST
コラム:残虐行為より恐ろしい「イスラム国」の優しい側面
http://jp.reuters.com/article/2015/12/01/column-is-scariest-gentler-side-idJPKBN0TK38320151201?sp=true
Jacqueline Lopour

[27日 ロイター] - パリ同時多発攻撃は、過激派組織「イスラム国」の残忍さを西側の世界に痛感させた。以前なら、イスラム国の残虐行為に関する報道はショッキングではあっても、欧州から遠く離れた出来事である故に容易に忘れ去られてもいた。

イスラム国が捕虜たちを性奴隷にしたり、残酷に拷問したり殺害したりする映像などを用いたプロパガンダで勧誘を行うなか、世界は激しい怒りを表明しても、主に傍観者であり続けた。

こうした事件はおぞましい。だがその陰には、もっと狡猾で長期的な脅威が隠されている。それは、イスラム国の優しい側面だ。

イスラム国の支配地域に住む多くの平和を愛する人々は、貧しい人たちに食料を提供したり、アイスクリーム・パーティーやカーニバル、綱引き大会を開催したりといったイスラム国の好意的な宣伝活動に常にさらされている。イスラム国はこのような活動で住民の心をつかもうとしており、一部の地域では実際に成功を収めている。

こうしたことが野放しに行われれば、イスラム国に対する住民の支持は高まり、長期的に見て同組織を倒すことはますます困難となる。そして、仏パリやレバノンの首都ベイルートで起きたような攻撃を再び実行する余地を彼らに与えることになるのだ。

反過激主義のシンクタンク「キリアム財団」のチャーリー・ウィンター氏は、イスラム国のプロパガンダを1カ月間調査した。その結果分かったのは、西側の報道で目にするのとは違って、宣伝活動の半分以上が平和的な普通の方法で行われていたことだった。

多くの場合、イスラム国は支配地域で政府として機能しており、以前はシリアやイラク政府が行っていたサービスを提供している。税の徴収やごみ収集から、学校経営、結婚許可証の発行、治安にまで至っており、こうしたあらゆるサービスを滞りなく提供するために元官僚を雇ったりもしている。

シリア東部デリゾールでは、イスラム国は天然資源や環境を保護する規制を打ち出し、当地の長期支配を示唆している。支配下に置かれるシリア人のなかには、イスラム国によって彼らの日常が一部取り戻され、過酷な内戦から救い出してくれたと考える人たちもいる。

イスラム国が支配する都市住民の1人がタイム誌に語ったところによると、初めは同組織に反対していたが、兄弟の結婚式費用を払ってくれたり、自分に燃料をくれたり、隣人の家の修理を手伝ってくれたりしてからは気持ちが変わったという。

1277とはずがたり:2015/12/02(水) 18:37:30
>>1276-1277
イスラム国は支配下の言論統制を慎重に行っている。外部メディアの情報や、反イスラム国的なメッセージは禁止されている。これは非常に恐ろしいことだ。時間が十分にあることを考えると、支配下にある住民たちは次第に、イスラム国の厳しい支配体制でうわべだけの平和と正常さに価値を見いだし、同組織への支持を拡大する可能性がある。これは典型的なストックホルム症候群だが、より広範かつ壊滅的なスケールだと言える。

前例もある。アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは1990年代、混乱する同国で法と秩序を確立して国民からかなりの支持を獲得した。

また、パレスチナ自治区ガザを実行支配するイスラム原理主義組織ハマスや、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラなどのグループは、国民から大きな支持を得て、過激派から政党へと変貌するため、慈善活動や社会福祉プログラムを利用した。

両組織とも、ばく大な時間とリソースを社会福祉に費やし、学校や図書館、孤児院などを支援した。ハマスは2006年までには、パレスチナの立法議会選挙で決定的勝利を収めるほど十分な支持を獲得。一方、ヒズボラも2008年までにレバノンの国民議会で3分の1を超える議席を得ている。

イスラム国がこれと同じような軌跡をたどるようになると想像しただけでも恐ろしい。イスラム国は民主主義を否定しているが、もし同組織が慈善事業や統治によって住民の支持を拡大し続けるのであれば、社会に深く根ざし、掃討するのが一段と難しくなる可能性がある。

イスラム国の女性への過酷な扱いをもってしても、支持を低下させるには十分ではないかもしれない。例を挙げると、アフガニスタンの女性はかつて、現在よりもかなり自由を謳歌(おうか)していた。現代的な服を着て、大学に通い、専門的な仕事にも就いていた。タリバンはこれを禁止したが、世論の多くは暴力の減少と引き換えに女性の権利が奪われることを選んだ。シリアでも同じ歴史を繰り返す可能性がある。

国際的な反イスラム国連合は、同組織による残虐的なプロパガンダに対抗するためには多大なリソースを投資しているが、友好的なプロパガンダの嘘を暴くことには十分な注意を払っているとは言えない。今こそこの問題に対処する時だ。ほんの数年で手遅れになるかもしれない。

*筆者は米中央情報局(CIA)に10年間勤務し、南アジアと中東を担当。現在はシンクタンク、国際ガバナンス・イノベーションセンター(CIGI)に勤務。

1278とはずがたり:2015/12/02(水) 22:57:19
米政権、トルコにシリア国境の一部封鎖を要請
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10730555783190984037204581383042063158606
By ADAM ENTOUS, GORDON LUBOLD AND DION NISSENBAUM
2015 年 11 月 28 日 16:27 JST

 オバマ米政権はトルコに対し、シリアとの国境に兵力を追加派遣し、約100キロメートルにわたる区間を封鎖するよう求めている。米政府関係者は過激派組織「イスラム国」(IS)がこの区間を使って外国人戦闘員を移動させているとみている。

 米国は追加派遣の具体的な規模について正式には要請はしていない。米国防総省関係者はより幅広い人道的任務のために国境を封鎖するには3万の兵力が必要になると試算している。ある政府関係者は国境の一部を封鎖するだけでも1万人以上が必要との見方を示した。

 米国の求めに対し...

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1279チバQ:2015/12/03(木) 23:18:27
http://mainichi.jp/select/news/20151204k0000m030042000c.html
サウジアラビア:地方議会選に女性初参加 有権者登録1%
毎日新聞 2015年12月03日 19時24分(最終更新 12月03日 23時06分)
 【カイロ秋山信一】保守的な風土が強いサウジアラビアで、女性が初めて参加する自治評議会選挙(地方議会選に相当、12日投票)に向けた選挙運動が始まった。候補者6917人のうち、女性は約14%の979人。西部ジッダで立候補した開発コンサルタントのラシャ・ハフジーさん(38)は電話取材に「女性や若者の声が政治に反映される社会にしたい」と語った。

 全国に284の自治評議会があり、任命枠を除く約2000議席が公選される。選挙は2005年に初めて行われ、今回が3回目。アブドラ前国王が11年の前回選挙の際、「次回から女性に選挙権と被選挙権を認める」と発表した。

 立候補受け付けや有権者登録は今年8月に始まった。ハフジーさんは、以前から災害支援策の助言などを通じて自治評議会の活動に参画していた。友人の勧めもあり、「公共政策により深く貢献したい」との思いから立候補を決めた。

 ソーシャルメディアでは、女性候補たちに否定的な声もあるが、ハフジーさんは「応援してくれる女性や若者の声の方が圧倒的に強い」と感じている。内陸部に比べて開放的な紅海沿岸のジッダの土地柄も「私にとっては追い風になった」と語る。

 選挙運動は11月下旬に始まった。ハフジーさんはジッダ市内にテントを設け、女性や評議会の役割などをテーマに演説会を開くなどしている。「男女の区別なく、地方自治という考え方を広めたい」と語る。

 今回の選挙で、有権者登録の手続きを済ませた女性は約13万人で、女性人口の1%程度。男性は約135万人が有権者登録しており、投票者の多くは男性が占めることになる。ハフジーさんは「結果は分からないが、今回の選挙で踏み出した道を今後も歩み続けたい」と話した。

1280チバQ:2015/12/04(金) 00:52:10
http://www.sankei.com/world/news/151203/wor1512030041-n1.html
2015.12.3 18:47
【イスラム国】
シリア北部ラッカから幹部や家族ら脱出の動き





 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対する国際的な空爆作戦が強化されたことを受け、同組織が「首都」と称するシリア北部ラッカから、幹部や家族らがイラクやリビアへ脱出する動きが伝えられ始めた。3日には英国がシリア空爆を開始。「イスラム国は追い詰められた」(イラク西部アンバル州有力者)と見方も広がりつつある。

 「カリフ制国家」樹立を宣言したイスラム国にとって、ラッカからイラクにまたがる「領土」は象徴的にも重要で、仮に拠点を放棄すれば大きな後退となる。ただ「空爆だけでは決定的な痛手にはならない」(ラッカ市民)との意見も根強く、空爆と連動したシリア政府軍や反体制派、クルド人勢力など地上部隊の動きが焦点となりそうだ。

 アラブ紙アッシャルク・アルアウサトは2日、ラッカを逃れたイスラム国の車両数百台が国境を越えてイラク西部のカイムに入ったと報道した。(共同)

1281チバQ:2015/12/04(金) 20:25:13
http://www.sankei.com/world/news/151204/wor1512040019-n1.html
2015.12.4 10:22

タリバン最高指導者、会議中撃たれ重傷か 内部対立、死亡情報も

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 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンのファイジ第1副大統領報道官は3日、地元メディアに対し、イスラム原理主義勢力タリバンの最高指導者マンスール師が、パキスタン南西部クエッタで組織内の銃撃戦により重傷を負ったもようだと明らかにした。タリバンの広報担当者は、これを否定している。

 ロイター通信がタリバン幹部の話として伝えたところでは、クエッタの幹部の自宅で1日に行われていた会議中、幹部の間で意見が食い違い、互いに発砲した。幹部5人が死亡し、マンスール師を含む10人以上が負傷。マンスール師は銃弾4発を受けた。

 アフガンでは今年7月、タリバンの最高指導者オマル師が2年以上前に死んでいたことが明らかになり、マンスール師が後を継いだ。和平交渉に前向きなマンスール師に反発する勢力が分離し、タリバンの内部対立が表面化している。

 分離勢力幹部は産経新聞に「マンスール師を銃撃するため、構成員を送り込んだ。師は死亡したとの情報もある」と述べた。

1282とはずがたり:2015/12/05(土) 02:42:47
2015年 12月 3日 10:55 JST
トルコ大統領らが「イスラム国から石油密輸」、証拠存在とロシア主張
http://jp.reuters.com/article/turkey-islamicstate-oil-ru-idJPKBN0TL1RB20151203

[モスクワ 2日 ロイター] - ロシア国防省は2日、トルコのエルドアン大統領や一族が、シリア、イラク国内の過激派組織「イスラム国」支配地域から、石油を違法に密輸入して利益を得ている証拠があると明らかにした。

国防省当局者らは記者会見で、両国内でイスラム国が管理する設備で、タンクローリーの車列が、石油を積み込む様子を収めたとする衛星画像を紹介した。

国防省はまた、イスラム国支配地域からトルコに石油を密輸する同一の犯罪組織網が、イスラム国に武器や機器、訓練を提供していると訴えた。

さらに、ロシア空軍の空爆作戦で、イスラム国の石油生産、精製、販売能力に非常に大きな打撃を加えたとの認識も示した。

ただ、エルドアン氏や一族の関与を直接裏付ける証拠への言及は無かった。エルドアン氏は、疑惑を強く否定している。

アントノフ国防次官は、トルコ大統領の子息が最大手の一角を占めるエネルギー企業を率いるなどしていることに、西側諸国で疑問を挟む人はいなかったと主張。「何とすばらしい同族経営事業なのか」と語った。

1283名無しさん:2015/12/05(土) 14:51:21
手段はともかく、
サイクス・ピコ体制打破という大義名分がありますからね。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151205/k10010330711000.html
ISに影響される若者急増 米で調査報告書
12月5日 13時28分

アメリカの大学の研究グループは、過激派組織IS=イスラミックステートに影響されてシリアに渡航しようとしたり、アメリカ国内でテロを起こそうとしたりする若者が急増していると警告しています。
ジョージ・ワシントン大学の研究グループは今月、ISのアメリカ国内への影響に関する調査報告書をまとめました。
それによりますと、ISの影響を受けてその支持者となり、シリアに渡航しようとしたり、アメリカ国内でテロを起こそうとしたりして訴追された人数は、去年3月から先月12日までに71人に上ったということです。
このうち56人は、ことし逮捕されており、テロに関わる容疑で1年の間に逮捕された人数としては、近年で最も多いと指摘しています。
また、訴追された71人の最年少は15歳の少年で、平均年齢は26歳と若者が多く、ISの影響を受ける若者が急増していると分析しています。
さらに58人はアメリカ国籍だったとして、アメリカ人が国内でテロを企てる、いわゆる「ホームグロウン」テロの脅威があると強調しています。
報告書は、訴追された71人以外にもシリアやイラクに渡ってISに参加し、現地で死亡したアメリカ人7人について記しているほか、去年5月、南部テキサス州で開かれていたイスラム教の預言者ムハンマドの絵を描くコンテストの会場に男2人が車で乗りつけて発砲し、警察官に射殺された事件などを、アメリカ国内でISの支持者が死亡したケースとして紹介しています。
さらに、訴追には至らなかったものの、西部コロラド州に住む15歳から17歳の女子学生3人が、インターネットで知り合ったISの勧誘員の誘いに乗ってシリアに渡ろうとして拘束されたケースや、南部アラバマ州の17歳の女子高校生が実際にシリアに渡ったケースなど、アメリカの若者がISに勧誘された具体例を紹介しています。
報告書をまとめた大学の研究グループは、捜査当局による監視と摘発だけでISの影響力を抑え込むことは難しく、ISに参加したもののその実態に失望して帰国した者に自身の体験を広く伝えてもらうなどの対策が必要だと提言しています。

1284名無しさん:2015/12/06(日) 20:02:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151206-00000046-jij-m_est
共鳴の背景に「自分探し」「結婚」=「イスラム国」若者分析―スンニ派権威
時事通信 12月6日(日)14時47分配信

 【カイロ時事】エジプトにあるイスラム教スンニ派の最高権威機関アズハルはこのほど、過激派組織「イスラム国」に傾倒する若者に関するリポートを公表した。
 多くの男性は「自分探し」、女性は「ヒーローとの結婚」が動機になっていると指摘。特に女性については、欧州居住者が過激思想に影響されやすいと分析している。
 アズハルは今年、同組織の台頭を受け、世界各地での過激派の動向や宣伝活動をチェックする「アズハル監視団」を設置した。監視団が先月発表したリポートによれば、例えばスペインで、同組織は北アフリカ諸国からの移民家庭の17、18歳くらいの若者を標的に勧誘活動を行っている。
 同組織は、ソーシャルネットワークなどへの投稿から、(1)精神的にもろい(2)帰属意識の弱さに悩んでいる―といった傾向がある若者を探して接触。過激思想を教え込むことに注力しているという。
 同組織の働き掛けにより、男性は、異教徒へのジハード(聖戦)や「イスラム国」の建国思想にひかれ、帰属意識や人生の目標を見いだす傾向がある。女性は、「ヒーローのような男性」に憧れて結婚願望を抱いたりして、共鳴を深めていく傾向があるという。

1285チバQ:2015/12/06(日) 22:35:18
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&amp;k=2015120600072
共鳴の背景に「自分探し」「結婚」=「イスラム国」若者分析-スンニ派権威


 【カイロ時事】エジプトにあるイスラム教スンニ派の最高権威機関アズハルはこのほど、過激派組織「イスラム国」に傾倒する若者に関するリポートを公表した。多くの男性は「自分探し」、女性は「ヒーローとの結婚」が動機になっていると指摘。特に女性については、欧州居住者が過激思想に影響されやすいと分析している。

 アズハルは今年、同組織の台頭を受け、世界各地での過激派の動向や宣伝活動をチェックする「アズハル監視団」を設置した。監視団が先月発表したリポートによれば、例えばスペインで、同組織は北アフリカ諸国からの移民家庭の17、18歳くらいの若者を標的に勧誘活動を行っている。
 同組織は、ソーシャルネットワークなどへの投稿から、(1)精神的にもろい(2)帰属意識の弱さに悩んでいる-といった傾向がある若者を探して接触。過激思想を教え込むことに注力しているという。
 同組織の働き掛けにより、男性は、異教徒へのジハード(聖戦)や「イスラム国」の建国思想にひかれ、帰属意識や人生の目標を見いだす傾向がある。女性は、「ヒーローのような男性」に憧れて結婚願望を抱いたりして、共鳴を深めていく傾向があるという。(2015/12/06-14:49)

1286チバQ:2015/12/06(日) 22:35:41
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201512/2015120600091
最高指導者「健在」を主張=音声メッセージ公開-タリバン



アフガニスタン反政府勢力タリバンの最高指導者マンスール師=2014年撮影(AFP=時事)
 【ニューデリー時事】アフガニスタンの反政府勢力タリバンは6日、最高指導者マンスール師のものとする音声メッセージを公表した。同師をめぐっては、内紛による銃撃戦で重傷を負ったとされ、死亡情報も流れていた。音声が本人のものかは確認されていない。
 16分間のメッセージでは、マンスール師が「私は生きている」と主張。パキスタン国内で幹部会合が開かれたことや、銃撃が起きた事実を否定し、「全て敵のプロパガンダだ」と強調した。(2015/12/06-16:15)

1287とはずがたり:2015/12/07(月) 02:05:04
死亡報道のタリバン最高指導者か、「私は生きている」 音声公開
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E5%A0%B1%E9%81%93%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%B3%E6%9C%80%E9%AB%98%E6%8C%87%E5%B0%8E%E8%80%85%E3%81%8B%E3%80%81%E3%80%8C%E7%A7%81%E3%81%AF%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%8D-%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E5%85%AC%E9%96%8B/ar-AAg4fVj#page=2
AFPBB News
11 時間前

【AFP=時事】アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は5日、新最高指導者アクタル・マンスール(Akhtar Mansour)師のものとする音声メッセージを公開し、組織内の銃撃戦で同師が死亡したとの報道は「敵のプロパガンダ」だとして、これを強く否定した。

 公開されたのは16分の音声メッセージで、こうした「うわさ」については、タリバンの弱体化を狙ったものと指摘している。タリバンは、組織内部の分裂にもかかわらず、扇動的なマンスール師の下で勢力を盛り返していた。

 音声ファイルのマンスール師とされる男は、「みんなに私が生きていることを知らせるためにこれを録音した」とリラックスした様子で語っている。

 複数の情報筋や武装勢力筋は、同師がパキスタンのクエッタ(Quetta)近郊クフラク(Kuchlak)で行われた3日の幹部会合中に、銃撃戦で負傷もしくは死亡したと報じていた。

 録音メッセージはこの報道についても言及し、「私は誰とも戦っていないし、会合など開かれていない。私はクフラクに何年も行っていない。これはすべて敵のプロパガンダだ」としている。

 音声ファイルは、タリバンの報道官が各メディア宛てに電子メールで送信した。

 AFPは、この音声メッセージの詳細についてまだ確認できていないが、複数の軍司令官らは、録音された声がマンスール氏のものとみられると話している。

 一方、アフガニスタン政府のスルタン・ファイジ(Sultan Faizi)報道官は、音声メッセージがマンスール師のものと断定できないとしている。同報道官は4日、マンスール師が死去したとツイッター(Twitter)に投稿し、これが大きく報じられた。

【翻訳編集】AFPBB News

1288とはずがたり:2015/12/07(月) 17:30:57

裏では米帝はISと繋がってをりロシア+シリアvs米+トルコ+ヌスラ+ISISと云う構図との指摘。
流石にそれは陰謀論だと思うけど,アメリカは中東のアフガン・イラク・シリア・リビア・ソマリア・イエメン等で破壊的な役割を果たす事はあっても建設的な事は何一つ出来ていないのは事実。

また田中氏の主張はアメリカが裏で悪い事しているのとアメリカの覇権国家体制の崩壊が二本柱だけど,アメリカ裏で悪い事やってて嫌いだしだから潰れてしまえと云う風に読めてしまうのが説得力をなくしてて残念。

しかもロシアの軍事介入は滞貨一掃の安上がりどころか儲けとなりそうで巧く行くとイラクでも大活躍の予感とのこと。

>露軍のシリア進出費用は今のところ1日あたり400万ドルだ。1年分で約15億ドルだ。ロシアの防衛予算は年に500億ドルなので、15億ドルは大した額でない。米軍のイラク戦争(03-08年分)は、1日平均4億ドルかかっていた。露軍シリア進出は、その100分の1の費用しかかかっていない。露軍がシリアで使っている爆弾の多くは昔の非誘導型で、ソ連時代に作られた長期在庫品だ

> 米軍の「強敵」だったシリアのテロ組織を、露軍が短期間に駆逐するのを見て、米国製より安いロシアの兵器を買いたがる国が世界的に増えそうだ。ロシアの兵器販売は年間155億ドルで、売り上げが少し増えるだけで、シリア進出費(年15億ドル)がまかなえる。シリア進出はロシアにとって儲けになりそうだ

>アレッポの戦いは今後3週間から3カ月ぐらいの間にシリア露イラン軍の勝利になる。アレッポが奪回され、トルコからのテロ補給路を絶てば、ラッカを中心とするシリア東部のISISは弱くなり、イラクに越境逃避するだろう。この時点で、シリアは内戦後の再建と政治協議の時期に入り、戦闘の中心はシリアからイラクに移る。イラク政府はすでに露軍の空爆支援を受けたいと公式に表明している。

ロシア─イラン─イラク─シリア─ヒズボラ(レバノン)─フーシ(イエメン)─シーア派vsアメリカ─サウジ─トルコ─湾岸諸国─エジプト─スンニ派(+イスラエル)の2大勢力の冷戦構造に持ち込むのが地域の安定の為には一番良いのかも知れない。

勝ちが見えてきたロシアのシリア進出
http://tanakanews.com/151022syria.htm
2015年10月22日   田中 宇

 ロシア軍、アサド政権のシリア政府軍、イラン系のシーア派の軍隊(イラン系民兵団とレバノンのヒズボラ)が、合同してシリア第2の都市アレッポを攻略し、ISIS(イスラム国)やアルカイダ(ヌスラ戦線)といったテロリストから奪還しようとしている。シリア政府軍とシーア派が地上軍としてアレッポに進軍し、それをロシア軍が空爆で支援する。アレッポ周辺は、東側をISIS、西側をヌスラなどアルカイダ系の諸勢力が支配している。アレッポの南隣の県であるイドリブでも、攻防戦が起きようとしている。 (Syria Launches Offensive Against Rebel Areas Around Aleppo) (Military Expert: New Victories Underway in Syria)

 アレッポを取り戻すことは、アサド政権にとって非常に重要だ。アレッポを奪還すれば、シリア西部の人口密集地(ダマスカス、ホムス、ハマ、アレッポ、ラタキアをつなぐ地域)の統治を回復できる。トルコ国境に近いアレッポ周辺を占領するISISやヌスラは、以前からトルコ当局の支援を受けている。トルコの諜報機関は、ISISなどを攻撃するふりをして強化してアサド政権打倒の道具に使おうとしてきた米国の戦略に協力し、ISISなどに武器や食料、資金を供給してきた。 (The Humiliation Is Complete: ISIS Fighters Cut Off Beards And Run Away As Russia, Iran Close In)

 トルコ当局は、欧州や中央アジアなど外国からISISに参加するイスラム過激派がトルコ国内を通ってシリアのISIS本拠地に行くことも容認・支援してきた。トルコからISISやヌスラへの支援は、アレッポ周辺のトルコ・シリア国境を通じて行われてきた。シリア露イランの連合軍がアレッポを奪還すると、トルコ・シリア国境を占領していたISISやヌスラが追い払われ、トルコのテロ支援の補給路が切断される。ISISやヌスラは、トルコからの補給なしにやっていけない。その意味でも、アレッポ攻略はアサド政権にとって重要だ。 (地図:Syria - Russian and U.S. Air Strikes)

1289とはずがたり:2015/12/07(月) 17:31:41
 ロシアもイランも、アレッポ周辺の攻略を重視している。9月末からシリアでテロ組織の拠点を空爆をしているロシア軍は、戦闘機が発進するラタキアなどの滑走路を増設し、これまで1日30-50回だった出撃回数を200-300回に急増し、ISISやヌスラの拠点空爆を広げている。 (Russia in Syria: Moscow to increase missions in Syria to '300 a day') (Playtime Is Over! Russia to Increase Missions in Syria to 300 a Day)

 イランはこれまで、シリアへの軍事支援を目立たないようにやってきた。だが今回は、イランのシリア派兵軍の最高位であるスレイマニ司令官がアレッポ近郊のイラン系軍隊の拠点を訪問し、指令や鼓舞をしている写真をイラン側が公開し、イランがアレッポ攻略に力を入れていることを示した。アレッポ攻略は、イランによるシリアでの過去最大の軍事行動になると予測されている。 (Top Iranian military commander Soleimani seen rallying Iranian officers, Hezbollah in Syria) (Syrian Showdown: Russia, Iran Rally Forces, US Rearms Rebels As "Promised" Battle For Aleppo Begins)

 テロリスト退治に力を入れるシリア露イランに対抗し、テロリストを支援している米トルコ側も、アレッポ防戦に力を入れている。米国防総省は、新たに50トンの武器(対戦車砲など)を「シリアの穏健派反政府武装勢力」に支援したと発表した。しかし、国防総省は、具体的にどの組織に武器を支援したか、発表することを拒んだ。これまで何度も書いてきたが、実のところシリアの反政府武装勢力の中に「穏健派」などおらず、穏健派に支援された武器の大半は、ISISやヌスラといった過激派のテロリストの手に渡る(残りはクルド人組織に渡されている)。米国が追加供給した50トンの武器の大半は、ISISやヌスラに渡されている。 (U.S. delivers 50 tons of ammunition to Syria rebel groups) (Russia Destroys 33 Key Targets Forcing Jihadists to Flee) (わざとイスラム国に負ける米軍) (露呈するISISのインチキさ)

 米国が支援した武器は、トルコ経由でアレッポ周辺のISISやヌスラの拠点に流入している。米軍が供給した対戦車砲(TOWミサイル)は、シリアの反政府諸勢力が持っている最強の武器だ。アレッポと並んで戦闘が激化しそうなイドリブでは、大勢のテロ組織の義勇軍が到着したとシリアの諜報機関が伝えている。彼らは、欧州やイスラム世界の各地から、トルコ経由で入ってきた勢力であると考えられる。 (Syrian rebels say they receive more weapons for Aleppo battle) (Syrian intelligence reports influx of mercenaries into terrorist ranks)

 だが、米トルコから武器や兵力を追加供給されても、ISISやヌスラは、シリア露イラン連合軍に勝てそうもない。露軍の空爆が始まって3週間が経ち、露軍は、米軍の司令官や軍事分析者が「露軍は、思っていていたよりかなり技能が高いことがわかった」と米国のマスコミに漏らすほどの巧妙さで、シリアを空爆している。露軍の強さを知ったISISの前線の兵士が、上官の命令を無視して逃げ出しているとの指摘もある。ISISやヌスラの兵士は、ひげをそり、顔を全部覆う黒いベールをかぶって女性のふりをして越境し、トルコに逃げ出しているという。 (US Army Europe Commander 'Astonished' by Russian Anti-ISIL Syria Campaign) (Russia's Military Prowess Surprises Western Analysts) (Demoralized militants fleeing Daesh ranks en masse: Russia general) (Jihadists Shave Beards, Dress as Women to Flee to West)

 ISISとヌスラはこれまでライバルどうしであるということになっていた。だが、露軍の諜報担当によると、シリア露イラン軍の攻撃に対して劣勢であるので、両者は最近、軍事的に協力することを模索している。ISISもヌスラもサウジアラビア系のワッハーブ派の原理主義的なイスラム信仰を信奉しており、両者が敵対するライバルどうしだという話は、もともと米国が流したプロパガンダの疑いがあった。ここにきて両者はプロパガンダ上の有利さをぬぐい捨て、軍事協調することにしたようだ。 (Terrorist groups in Syria hold talks on unification against government forces)

1290とはずがたり:2015/12/07(月) 17:32:07

 きたるべき天王山的なアレッポの戦闘で、シリア露イラン軍が、テロリスト軍に簡単に勝つとは限らない。露政府は空爆開始当初、空爆は3-4カ月で終わらせられると発表していたが、最近、1年以上かかるだろうと言い出し、期間を大幅に延長した。期間延長の理由について、露政府は何も言っていない。苦戦するとわかったからでないかという見方が、ロシアを強いと思いたくない傾向が強い米国で流れている。米国では「イスラム世界の全域で、ISISやアルカイダを支持する原理主義の若者が大勢いる。露軍は、無限の兵力を持つ軍勢と延々と対峙することになる」という見方も出ている。 (Scope of Russian War in Syria Growing, Officials Admit)

 シリアでの戦闘が何年も続き、ロシア人の戦死者と、シリア市民の犠牲者数がどんどん増えると、プーチン政権にとって死活問題になる。だが、露軍のシリア進出は、シリア政府の要請に基づく国際法的に正当なもので、しかも空爆のみで地上軍の派兵をしない(地上軍の兵力は、イランがシーア派地域で集め続ける)ので、米国のイラク戦争のような政治的に悲惨な事態にはなりにくい。 (ロシアのシリア空爆の意味)

 露メディアでプーチン批判が比較的強いリベラルなモスクワタイムスによると、露軍のシリア進出費用は今のところ1日あたり400万ドルだ。1年分で約15億ドルだ。ロシアの防衛予算は年に500億ドルなので、15億ドルは大した額でない。米軍のイラク戦争(03-08年分)は、1日平均4億ドルかかっていた。露軍シリア進出は、その100分の1の費用しかかかっていない。露軍がシリアで使っている爆弾の多くは昔の非誘導型で、ソ連時代に作られた長期在庫品だ。 (The Cost of Russia's War in Syria)

 米軍の「強敵」だったシリアのテロ組織を、露軍が短期間に駆逐するのを見て、米国製より安いロシアの兵器を買いたがる国が世界的に増えそうだ。ロシアの兵器販売は年間155億ドルで、売り上げが少し増えるだけで、シリア進出費(年15億ドル)がまかなえる。シリア進出はロシアにとって儲けになりそうだと、リベラルなモスクワタイムスでさえもが示唆している。

 こうした分析を読んで、反露派や反戦派はご立腹かもしれない。だが露軍の進出は、シリア政府の要請を受けて「極悪」のテロリストを退治する合法的な活動だ。シリアやイラクの人々は露軍を歓迎している。国境なき医師団がTPPに反対しているからといって、アフガニスタンの彼らの病院をわざと空爆し、証拠隠滅のために事後に戦車を派遣して追加の破壊までした米国の方が、ロシアよりはるかに「悪」である。そもそも米軍がISISやアルカイダをこっそり支援しなければ、露軍のシリア進出もなかった。 (Doctors Without Borders bombed by the Pentagon opposed the TPP, pharma monopolies) (MSF Hospital Was in US `Restricted' Database Before Attack)

 アレッポの戦いは今後3週間から3カ月ぐらいの間にシリア露イラン軍の勝利になる。露軍が空爆頻度を上げたのは、米トルコからの追加支援が増える前にテロリストを倒したいからだろう。アレッポが奪回され、トルコからのテロ補給路を絶てば、ラッカを中心とするシリア東部のISISは弱くなり、イラクに越境逃避するだろう。この時点で、シリアは内戦後の再建と政治協議の時期に入り、戦闘の中心はシリアからイラクに移る。イラク政府はすでに露軍の空爆支援を受けたいと公式に表明している。

 シリアではISISが東部地域を乗っ取ったかたちだが、イラクではフセイン政権が米軍に倒された後、国民の2割強を占めるスンニ派がずっと冷遇弾圧され、その不満の上にISISが登場している。イラクのISISを解散させるには、多数派のシーア派が政権をとった今のイラクで、スンニ派の不満をどう軽減するかという政治問題を解決せねばならない。そこまで考えると、シリアだけなら3-4カ月で終わる露軍の駐留が、イラクを含めて1年以上に延長されることが説明できる(そうでなくて、今は顕在化していない新たな軍事的な障害があるのかもしれないが。予測の間違いがわかったら、その時点でまた分析を書く)。

1291とはずがたり:2015/12/07(月) 17:32:52
>>1288-1291
・・・ここまで書いたところで、シリアのアサド大統領が10月20日に突然モスクワを訪問してプーチンと会ったという報道に出くわした。アサドが自国を離れるのは2011年の内戦開始以来初めてだという。アサドは露軍の空爆についてプーチンに感謝の意を表明した。これはまるで、すでにシリア露イラン軍がアレッポの戦いで勝ってテロリストから街を奪還したかのような展開だ。アレッポで苦戦しそうなら、アサドはシリア国内にはりついて指揮するはずだ。自国を離れてロシアまでやってくる余裕はないし、プーチンに礼を言うのも早すぎる。すでに露シリアの側がテロリストに勝って内戦を終結させる見通しがついていないと、アサドがモスクワに来てプーチンに謝意を述べることはない。すでにシリア露イランは、この戦いに勝っている。アレッポの戦いは意外と早くけりがつき、ISISやヌスラの敗北が決定的になりそうだ。 (Assad makes surprise visit to Moscow to thank Putin for air strikes) (U.S., Russia to Meet at Syria Conference)

 イラクでは議会が、ロシアにISISの拠点を空爆してもらうことを依頼する決議を10月中に可決することをめざしている。米軍司令官はイラクのアバディ首相に会い「露軍に支援を頼むなら、米軍はもうイラクを支援しない」と通告した。アバディは「ロシアに支援を頼むことはしません」と述べたようだが、これは口だけだ。イラク軍の司令官は「役に立たない米軍の支援を受ける必要はもはやない」と断言している。 (Iraqi Parliament to Vote on Request for Russian Airstrikes) (U.S. to Iraq: If Russia helps you fight ISIS, we can't) (Iraq Moves to Exclude US from Anti-ISIL Campaign)

 ISISを空爆するふりをして温存(支援)してきた米軍より、きちんとISISを短期間で潰してくれる露軍の方が頼りになるに決まっている。露軍がイラクに入るとともに米軍がイラクと疎遠になる転換点が近づいている。米国は、巨額の戦費と多くの戦死者を出して占領したイラクから、いとも簡単に出ていき、ロシアに漁夫の利を与えようとしている。

 シリア露イランがISISやヌスラを退治すると、中東の政治情勢が大きく変わる。中東に対する米国の影響力が大幅に低下する。そもそもロシアをシリアに呼び込んだのは、ケリー国務長官を何度もロシアに派遣してプーチンを説得させたオバマ大統領である。米国中枢で、国防総省(軍産複合体)はこっそりISISを支援してきたが、オバマは対抗してこっそりプーチンやイランを扇動(怒らせてけしかけることを含む)してきた。米国は全体として、ロシアが中東政治の主導役をやることを容認する傾向を増している。この転換は、国際政治の全体に対し、長期的に大きな影響を与える。米国覇権の崩壊と、多極化の加速が起きる。これについては改めて書く。 (プーチンを怒らせ大胆にする)

1292とはずがたり:2015/12/07(月) 20:09:45
凄いリンクが多い田中宇氏の記事。アメリカ批判が説得力出てきてボルテージも上がり気味だw

で,対ISでクルドがシリア政府側に立てばのロシア─イラン─イラク(+イラク内クルド自治区)─シリア(+シリア内クルド自治区)─ヒズボラ(レバノン)─フーシ(イエメン)─シーア派vsアメリカ─サウジ─トルコ─湾岸諸国─エジプト─スンニ派(+イスラエル)となる。

ISの残忍さの表面とは逆にサウジや湾岸諸国更にはトルコなどのイスラム諸国の影の支援の指摘を避けて通る事は出来ないであろう。

>トルコは、国内で使用する天然ガスの6割近くをロシアから輸入している。エネルギー総需要の2割がロシアからの輸入だ。
サウジvsロシアの石油価格やせ我慢戦争は広い目で見るとスンニvsシーアの斗いでもあるのかも。

トルコの露軍機撃墜の背景
2015年11月25日   田中 宇
https://tanakanews.com/151125turkey.htm

 11月24日、シリア北部のトルコ国境沿いを飛行していたロシア軍の戦闘機が、トルコ軍の戦闘機から空対空ミサイルで攻撃され、墜落した。露軍機は、その地域を占領する反政府組織(アルカイダ傘下のヌスラ戦線と、昔から地元に住んでいたトルクメン人の民兵の合同軍)を攻撃するために飛行していた。地上ではシリア政府軍が進軍しており、露軍機はそれを支援するため上空にいた。露軍機のパイロット2人は、墜落直前にパラシュートで脱出して降下したが、下から反政府組織に銃撃され、少なくとも一人が死亡した(パラシュートで降下する戦闘機の乗務員を下から射撃するのはジュネーブ条約違反の戦争犯罪)。他の一人は、反政府組織の捕虜になっているはずだとトルコ政府が言っている。 (Nato meets as Russia confirms one of two pilots dead after jet shot down - as it happened) (Turkey's Stab in the Back) (US Backed "Rebels" Execute Russian Pilots While Parachuting, Caught On Tape)

 トルコ政府は「露軍機が自国の領空を侵犯したので撃墜した。露軍機が国境から15キロ以内に近づいたので、何度も警告したが無視された。撃墜の5分前には、撃墜するぞと警告した」と言っている。ロシア政府は「露軍機はずっとシリア領内を飛んでおり、トルコの領空を侵犯していない」と言っている。 (Turkey Shoots Down Russian Warplane Near Syrian Border)

 トルコ政府が国連に報告した情報をウィキリークスが暴露したところによると、露軍機はトルコ領内に17秒間だけ侵入した。米国政府(ホワイトハウス)も、露軍機の領空侵犯は何秒間かの長さ(seconds)にすぎないと発表している。 (Russia's turkey airspace violation lasted 17 seconds: WikiLeaks)

 トルコとシリアの国境線は西部において蛇行しており、トルコの領土がシリア側に細長く突起状に入り込んでいる場所がある。露軍機はシリア北部を旋回中にこのトルコ領(幅3キロ)を2回突っ切り、合計で17秒の領空侵犯をした、というのがトルコ政府の主張のようだ。 (The Russian Plane Made Two Ten Second Transits of Turkish Territory)

 領空侵犯は1秒でも違法行為だが、侵犯機を撃墜して良いのはそれが自国の直接の脅威になる場合だ。露軍機は最近、テロ組織を退治するシリア政府の地上軍を援護するため、毎日トルコ国境の近くを旋回していた。露軍機の飛行は、シリアでのテロ退治が目的であり、トルコを攻撃する意図がなかった。そのことはトルコ政府も熟知していた。それなのに、わずか17秒の領空通過を理由に、トルコ軍は露軍機を撃墜した。11月20日には、トルコ政府がロシア大使を呼び、国境近くを飛ばないでくれと苦情を言っていた。 (Turkey summons Russia envoy over Syria bombing 'very close' to border)

(2012年にトルコ軍の戦闘機が短時間シリアを領空侵犯し、シリア軍に撃墜される事件があったが、その時トルコのエルドアン大統領は、短時間の侵犯は迎撃の理由にならないとシリア政府を非難した。当時のエルドアンは、今回とまったく逆のことを言っていた) (Erdogan in 2012: Brief Airspace Violations Can't Be Pretext for Attack)

1293とはずがたり:2015/12/07(月) 20:09:59
 トルコが今回、露軍機を撃墜した真の理由は、17秒の領空侵犯を脅威に感じたからでない。真の理由は、シリア領内でトルコ政府(諜報機関)が支援してきたトルクメン人などの反アサド勢力(シリアの反政府勢力)を、露軍機が空爆して潰しかけていたからだった。トルコ側が露軍機に警告したのは「トルコの仲間(傀儡勢力)を爆撃するな」という意味だったので、空爆対象をテロ組織とみなす露軍機は、当然ながら、その警告を無視した。 (Turkish blogger warned Erdogan wanted to shoot down a Russian plane to provoke a conflict with Russia)

 2011年のシリア内戦開始以来、トルコは、シリア北部のトルコ国境沿いの地域に、反アサド勢力が安住できる地域を作っていた。アルカイダやISISなどのテロ組織は、この地域を経由して、トルコ国内からシリア各地に武器や志願兵を送り込むとともに、シリアやイラクで占領した油田からの石油をタンクローリー車でトルコに運び出していた。もともとこの地域には、トルコ系の民族であるトルクメン人や、クルド人が住んでいた。トルクメン人はトルコの代理勢力になったが、クルド人は歴史的にトルコから敵視されており、トルコ軍はクルド人を排除しようと攻撃してきた。 (ロシアに野望をくじかれたトルコ)

 9月末の露軍のシリア進出後、露軍機の支援を受け、シリア政府軍やシーア派民兵団(イラン人、イラク人、レバノン人)の地上軍がシリア北部に進軍してきた。シリア北部では、東の方でクルド軍が伸張してISISやヌスラをたたき、西の方でシリア政府軍などがヌスラやトルクメン人をたたく戦闘になり、いずれの戦線でも、トルコが支援するISISやヌスラ、トルクメン人が不利になっている。ISISやヌスラは純然たるテロ組織だが、トルクメン人はもともと住んでいた少数民族でもあるので、トルコはその点を利用して最近、国連安保理で「露軍機が、罪もないトルクメンの村を空爆している」とする非難決議案を提出した。 (Turkey seeks U.N. Security Council meeting on Turkmens in Syria: sources)

 実のところ、シリア北部のトルクメン人は、トルコから武器をもらい、テロ組織のアルカイダ(ヌスラ)に合流してシリア政府軍と戦っている。ロシアの認識では、彼らはテロ組織の一味だ。シリア内戦の終結をめざして11月に始まったウィーン会議でも、シリア北部のトルクメン人について、ロシアはテロ組織だと言い、トルコはそうでないと言って対立している。この対立が、今回のトルコによる露軍機撃墜の伏線として存在していた。 (Russia vs.Turkey: Conflicting Stories re: Fighter Shootdown and What Next - Analysis)

 シリアでは今回の撃墜が起きた北西部のほか、もう少し東のトルコ国境近くの大都市アレッポでも、シリア政府軍がISISやヌスラと戦っている。さらに東では、クルド軍がISISと対峙している。これらのすべてで、露シリア軍が優勢だ。戦況がこのまま進むと、ISISやヌスラはトルコ国境沿いから排除され、トルコから支援を受けられなくなって弱体化し、退治されてしまう。トルコは、何としても国境の向こう側の傀儡地域(テロリストの巣窟)を守りたい。だから17秒間の領空侵犯を口実に露軍機を撃墜し、ロシアに警告した。 (Turkey Raising Black Flag of ISIL by Shooting Down Russian Plane) (勝ちが見えてきたロシアのシリア進出>>1288

 先日、ISISの石油輸出を阻止するロシア提案の国連決議2199が発効し、露軍や仏軍が精油所やタンクローリー車を空爆し始め、ISISの資金源が急速に失われている。ISISがトルコに密輸出した石油を海外に転売して儲けている勢力の中にエルドアン大統領の息子もおり、これがエルドアンの政治資金源のひとつになっているとトルコの野党が言っている。トルコはシリア内戦で不利になり、かなり焦っている。 (Russian aviation destroys three major oil facilities in Syria) (Russian Media claims Erdogan's son behind downing of Russian Su-24)

 9月末の露軍のシリア進出後、トルコは国境地帯をふさがれてISISを支援できなくなりそうなので、急いで世界からISISの戦士になりたい志願者を集めている。9月末以来、イスタンブールの空港や、地中海岸の港からトルコに入国したISIS志願兵の総数は2万人近くにのぼっていると、英国のガーディアン紙が報じている。 (Is Vladimir Putin right to label Turkey `accomplices of terrorists'?)

1294とはずがたり:2015/12/07(月) 20:10:44

 今回の露軍機撃墜に対し、米政府は「露トルコ間の問題であり、わが国には関係ない」と表明している。だが、実は米国も関係がある。撃墜された露軍機のパイロットを捜索するため、露軍はヘリコプターを現地に派遣したが、地上にはアルカイダ系のテロ組織(形式上、穏健派とされるFSA[とは註:シリア自由軍]の傘下)がおり、やってきたヘリに向かって小型ミサイルを撃ち、ヘリは何とかテロ巣窟の外側のシリア軍の管轄地まで飛んで不時着した。この時、テロ組織が撃ったミサイルは、米国のCIAが「穏健派」の反アサド勢力を支援する策の一環として贈与した米国製の対戦車砲(TOWミサイル)だった。テロ組織自身が、露軍ヘリに向かってTOWを撃つ場面の動画を自慢げに発表している。この動画は、米国が「テロ支援国家」であることを雄弁に物語っている。 (FSA video claims Russian-made helicopter hit with US-made TOW missile near Su-24 crash site) (U.S.-Backed Syrian Rebels Destroy Russian Helicopter with CIA-Provided TOW Anti-Tank Missile) (露呈するISISのインチキさ)

 トルコはNATO加盟国だ。NATOは、加盟国の一つが敵と戦争になった場合、すべての同盟国がその敵と戦うことを規約の5条で義務づけている。そもそもNATOはロシア(ソ連)を敵として作られた組織だ。戦闘機を撃墜されたロシアがトルコに反撃して露土戦争が再発したら、米国を筆頭とするNATO諸国は、トルコに味方してロシアと戦わねばならない。これこそ第3次世界大戦であり、露軍機の撃墜が大戦の開始を意味すると重大視する分析も出ている。ロシアとNATO加盟国の交戦は60年ぶりだ。 (Russia shooting highlights Ankara defiance) (World War 3 risk as Turkey threatens Russia with 'serious consequences')

 ここ数年、米欧日などのマスコミや政府は、ロシア敵視のプロパガンダを強めている。NATO加盟国のトルコの当局は、ロシアと対決したら世界が自国の味方をしてくれると考えているだろう。だが、私の見立てでは、世界はトルコに味方しにくくなっている。今回の露土対立は、世界大戦に発展しにくい。 (No, Turkey shooting down a Russian warplane will not spark World War III) (Turkey-Russia Confrontation Risks World War Or Impotent NATO)

 ISISやアルカイダの創設・強化は米軍の功績が大きい。米国は、ISISやアルカイダを敵視するふりをして支援してきた。ロシアとISISとの戦いで、米国主導の世界の世論(プロパガンダ)は「ISISは悪いけどロシアも悪い」という感じだった。だが、先日のパリのテロ以降、それまで米国のマッチポンプ的なテロ対策に同調していたフランスが本気でISISを退治する方に傾き、国際社会の全体が、ロシア主導のISIS退治に同調する傾向になっている。ISISへの加勢を強めているトルコと裏腹に、世界はISISへの敵視を強めている。 (Turkey-Russia tensions muddy anti-Isis alliance in Syria) (France Wants Grand Coalition Against ISIS, But US Still Seeks to Exclude Russia)

 その中で、今回の露軍機の撃墜は、露土戦争に発展すれば、ISISやトルコよりロシアの方が悪いという、善悪観の逆転を生むかもしれない。トルコはそれを狙っているのだろう。だが、ロシアがうまく自制し、国際社会を「やっぱり悪いのはISISだ」と思わせる方向に進ませれば、むしろISISやアルカイダを支援してロシアに楯突くトルコの方が「テロ支援国家」で悪いということになる。 (Assad only winner after Russian jet downed)

 フランスなどEU諸国はすでに今秋、トルコが国内にいた大勢のシリア難民をEUに流入させ、難民危機を誘発した時点で、トルコへの不信感を強め、シリア内戦を終わらせようとアサドの依頼を受けて合法的にシリアに軍事進出したロシアへの好感を強めている。今後、トルコがNATO規約5条を振りかざして「ロシアと戦争するからEUもつきあえ」と迫ってくると、EUの方は「騒動を起こしているのはトルコの方だ」と、ロシアの肩を持つ姿勢を強めかねない。露軍機が17秒しか領空侵犯していないのにトルコが撃墜したことや、トルコがISISを支援し続けていることなど、トルコの悪だくみにEUが反論できるネタがすでにいくつもある。難民危機も、騒動を扇動しているのはトルコの方で、ロシアはテロ組織を一掃してシリアを安定化し、難民が祖国に戻れるようにしようとしている。これらの状況を、EUはよく見ている。 (Turkey's attack provocation to split int'l anti-terrorist coalition - French politician)

1295とはずがたり:2015/12/07(月) 20:11:00
>>1292-1205
 米国の外交政策立案の奥の院であるシンクタンクCFRの会長は「ロシアを敵視するトルコの策はISISをのさばらせるだけだ」「トルコはかつて(世俗派政権だったので)真の意味で欧米の盟友だったが、今は違う(エルドアンの与党AKPはイスラム主義だ)。形式だけのNATO加盟国でしかない」と、やんわりトルコを批判し「ロシアのシリア政策には良いところがけっこうある」とも書いている。 (Opponents of Isis must influence not isolate Russia)

 トルコは、国内で使用する天然ガスの6割近くをロシアから輸入している。エネルギー総需要の2割がロシアからの輸入だ。こんな状態で、トルコはロシアと戦争に踏み切れない。ロシアは、軍事でトルコを攻撃する前に、契約の不備などを持ち出してガスの供給を止めると脅すことをやるだろう。 (Russia Declares Warplane Downing A "Hostile Act" But Will It Cut Turkish Gas Supplies?)

 それよりもっと簡単な報復策を、すでにロシアは採り始めている。それは、これまで控えていた、トルコの仇敵であるシリアのクルド人への接近だ。露政府は最近、シリアのクルド組織(PYD、クルド民主統一党。クルド自治政府)に対し、モスクワに大使館的な連絡事務所を開設することを許した。シリアのクルド組織に対しては最近、米国も接近している。米軍は50人の特殊部隊を、PYDの軍事部門であるYPDに顧問団として派遣し、ISISとの戦いに助言(もしくはスパイ?)している。シリアのクルド人自治政府に発展していきそうなPYDに、すでに米国が接近しているのだから、ロシアが接近してもまったく問題ない。困るのはトルコだけだ。 (Syrian Kurdish PYD to open representative office in Moscow)

1296チバQ:2015/12/07(月) 20:47:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151206-00000035-jij_afp-int
車爆弾で州知事死亡、ISが犯行声明 イエメン
AFP=時事 12月6日(日)20時46分配信

車爆弾で州知事死亡、ISが犯行声明 イエメン
イエメン・アデンで、行事に出席するジャーファル・サアド知事(2015年10月24日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イエメン第2の都市アデン(Aden)のタワヒ(Tawahi)地区で6日、車爆弾によりジャーファル・サアド(Jaafar Saad)アデン州知事が死亡した。爆発に対しイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が同日、ツイッター(Twitter)に犯行声明を出した。


 地元当局者などによると、爆発でサアド知事と、数は不明だがボディーガードが死亡した。

 タワヒ地区はここ数か月、アデン市全域で勢力を拡大している国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)など、イスラム過激派の拠点となっている。

 サアド知事は就任したばかりで、先月サウジアラビアのリヤド(Riyadh)から数か月ぶりに帰国したアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansour Hadi)暫定大統領に近い人物として知られていた。【翻訳編集】 AFPBB News

1297チバQ:2015/12/08(火) 02:48:44
http://www.sankei.com/world/news/151207/wor1512070033-n1.html
2015.12.7 20:39

イラク、トルコ軍撤退要求 北部モスル 両国関係ぎくしゃく 「承認なく部隊を派遣」と非難

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 【カイロ=大内清】イラクのアバディ政権は6日、同国北部モスル近郊にトルコが承認なく軍部隊を派遣しているとして、部隊の即時撤退を要求した。これに対しトルコのダウトオール首相は同日、アバディ首相に部隊派遣を中断すると伝えたが、すでに派遣されている部隊の取り扱いは不透明なままだ。

 トルコ側によると同国は今年3月以降、「イスラム国」に対抗する目的で組織されたスンニ派義勇兵を訓練するため、モスル近郊のキャンプに軍事教官や護衛部隊を派遣している。

 だがイラクは、必要以上の規模の部隊がイラク政府の承認を得ないで派遣されているなどと非難。イラク国内では、トルコが人員や物資を増やしてキャンプの拡張を進めているとの指摘も出ていた。

 イラクの国土一体性を維持したいイラク中央政府は、独立志向の強いクルド自治政府との関係緊密化を進めるトルコに警戒感を抱いている。また、トルコが隣国シリアのアサド政権の排除を主張しているのに対し、イラクはアサド政権と一定の関係を保つなど、外交面での立場も異なっている。

 イラク側は今回、48時間以内に部隊が撤収されなければ、国連安全保障理事会への提議も含む措置をとると言明。対イスラム国で国際社会の支援を仰がざるを得ない中でも、主権をないがしろにされることは容認しないとの態度を見せつける意図もあるとみられる。

1298とはずがたり:2015/12/08(火) 04:07:50
NATOとアサドとロシアの関係を整理してからISに当たれと云う主張。
田中氏のISは米帝の鬼子というかもっと積極的に裏で繋がってるというなら(そうでなくても)IS潰してもシーア派とスンニ派の本質的な対立構造を解消しないと意味が無いと云う事か。

冷泉彰彦
プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
シリア情勢に影を落とすロシアとトルコの歴史的確執
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2015/11/post-790.php
2015年11月26日(木)16時00分

 今週トルコとシリアの国境付近のおそらくはシリア上空で、ロシア空軍のスホイ24(Su-24、後期型のタイプM)戦闘爆撃機がトルコの領空を侵犯したとして、トルコ軍のF16型戦闘機に撃墜されました。ロシア機はシリア領内に墜落した、と報じられています。トルコ軍は、国籍不明機が領空を侵犯し、警告をしたが領空侵犯を続けたために撃墜したと主張しています。

 この事件は、当初「ロシアとNATOの緊張が高まっている」とアメリカで大きく報道されましたが、その後の報道はやや沈静化しています。背景にある問題が非常に複雑ですので、今後の影響を考えるのは簡単ではありません。本稿では、とりあえず以降の推移を予測する上での観点を整理しておこうと思います。

 まず、撃墜の経緯ですが、本当にロシア機はトルコの領空を侵犯していたのでしょうか? ニューヨーク・タイムズの報道によれば、この墜落現場はシリアの地中海沿岸から25キロほど内陸に入ったところで、そこへ北からトルコの領土が下向きの半島のように突き出しています。そのトルコ領の「突き出し」は2キロの幅しかなく、ロシア機はそこを横切る形で侵犯をしたというのです。

 ですが、スホイは仮に巡航速度だったとしても、マッハ0.9つまり時速1000キロ前後で飛行していたと思われ、そう考えると2キロの距離を7.2秒で飛んでしまいます。その7.2秒の「侵犯」に対して、トルコが攻撃したということになります。仮にトルコ領土の最先端であれば、その7.2秒はもっと短くなります。

 ですから、本当に侵犯があったのかどうかは、レーダーの誤差等を考えると100%の確度ではわかりそうもありません。一方ロシア側も、そのようにトルコ領の「先端」を「かすめる」ように飛行して、挑発していた可能性もあります。

 炎上したロシア機やパラシュート降下に関する、ここまで鮮明な動画が出回っていることについても、背景や事情がありそうです。

 今回の事態で、シリアをめぐるロシアとトルコの確執が表面化しました。ロシアは、シリア領内でISILへの攻撃だけでなく、原理主義的な危険性を持った反政府勢力にも空爆および地上戦を仕掛けているとされていましたが、そのメインターゲットはトルコ系でトルコが支援している「トルクメン人」のグループだったのです。

1299とはずがたり:2015/12/08(火) 04:08:26
>>1298-1299
 ロシアは、このトルクメン人のグループを標的としてきたばかりか、今回の撃墜事件を受けて、トルコへの敵意を改めて顕在化させた格好です。これによって、シリア情勢をめぐって次のようなそれぞれの思惑が浮かび上がってきました。

 まずトルコに関しては、ISILへの攻撃だけでなく、この地域でのクルド人勢力を抑え込むことと、シリア領内のトルコ系住民を支援したいという別の目的を持って行動しているということがあります。

 一方のロシアとしては、単に盟友であるアサド政権を応援するだけでなく、歴史的なトルコとの確執を意識しながらシリアへ関与するという姿勢が明らかとなっています。

 この歴史的経緯ですが、帝国主義時代に「ロシアの南下をオスマントルコが妨害」したという第一幕、そして冷戦期に「ソ連を牽制する位置付けでトルコがNATO入りした」という第二幕を経て、現在に至っています。

 そのNATOでは、加盟国のトルコに関する安全保障上の緊急課題が発生したということで、緊急の大使級会議を招集しました。トルコが会議の招集を要請したというのですが、NATOとしてはロシアとの緊張を拡大する方向に進みたくはないでしょう。そうなると、反対にNATOとしてはトルコに対して自制を求めることとなり、ロシアの思う壺ということになるかもしれません。

 ですが、どちらかといえばイスラム的な保守勢力に支えられているトルコのエルドアン政権としては、「欧米の圧力に屈して自制する」という姿勢を見せれば、政治的には大きな失点になりますから、依然として楽観はできないと思います。結果として、NATOの中でトルコが孤立を深めてしまえば、まさにプーチンとしては「大成果」ということになります。

 今後は事態の推移を見守るしかないのですが、一つ明らかとなったのは、「対ISIL作戦」の「順序」として、「まず米仏ロが連携してISILを叩くのが先」という考え方は、難しいのではないかということです。仮に作戦が成功して「ISILという共通の問題が消滅した」場合には、改めて「アサド=ロシア」対「トルコ=NATO」の確執が危険なまでに顕在化する可能性があるからです。

 これを避けるためには、まず「アサド後継」をハッキリ決め、ロシアとトルコの介入をやめさせ、シリアの内戦終結の方向性を明らかにする、こちらが先決でしょう。そこを棚上げにしてISILだけ叩けばいいというのでは、地域の安定は逆に遠のく危険があります。

1300とはずがたり:2015/12/08(火) 04:09:38
>>1297
トルコとクルドはトルコ国内とシリアでは対立だけどイラクでは仲良しなのか。

1301とはずがたり:2015/12/08(火) 14:29:21
2015年 12月 3日 10:55 JST
トルコ大統領らが「イスラム国から石油密輸」、証拠存在とロシア主張
http://jp.reuters.com/article/turkey-islamicstate-oil-ru-idJPKBN0TL1RB20151203
 
モスクワ 2日 ロイター] - ロシア国防省は2日、トルコのエルドアン大統領や一族が、シリア、イラク国内の過激派組織「イスラム国」支配地域から、石油を違法に密輸入して利益を得ている証拠があると明らかにした。

国防省当局者らは記者会見で、両国内でイスラム国が管理する設備で、タンクローリーの車列が、石油を積み込む様子を収めたとする衛星画像を紹介した。

国防省はまた、イスラム国支配地域からトルコに石油を密輸する同一の犯罪組織網が、イスラム国に武器や機器、訓練を提供していると訴えた。

さらに、ロシア空軍の空爆作戦で、イスラム国の石油生産、精製、販売能力に非常に大きな打撃を加えたとの認識も示した。

ただ、エルドアン氏や一族の関与を直接裏付ける証拠への言及は無かった。エルドアン氏は、疑惑を強く否定している。

アントノフ国防次官は、トルコ大統領の子息が最大手の一角を占めるエネルギー企業を率いるなどしていることに、西側諸国で疑問を挟む人はいなかったと主張。「何とすばらしい同族経営事業なのか」と語った。

1302チバQ:2015/12/09(水) 23:16:42
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&amp;k=2015120900748
アサド政権が全域掌握へ=第3の都市ホムス-シリア



9日、シリアのホムスで、撤退に向け集まった反体制派の兵士ら(AFP=時事)
 【カイロ時事】内戦が続くシリア第3の都市ホムスで9日、反体制派がアサド政権側との合意に基づき、西部ワエル地区からの撤退を開始した。完了すれば、政権側がホムスの全域を掌握することになる。
 在英のシリア人権監視団は電話取材に対し、「撤退が始まった」と確認した。戦闘員やその家族ら2000人が、シリア北西部などの反体制派支配地域に段階的に移動する見通し。
 政権側は撤退に先立ち、同地区への攻撃を停止し、包囲を解く措置を開始した。ワエル地区には7万5000人が暮らしているとされ、生活状況の改善が期待される。(2015/12/09-18:40)

1303チバQ:2015/12/09(水) 23:19:47
http://www.sankei.com/world/news/151208/wor1512080053-n1.html
2015.12.8 21:40
【イスラム国】
“財政難”で戦闘員給与カット 情報企業分析、「月収」100億円も 石油密売4割、「徴税」5割

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対戦車ミサイルを発射する「イスラム国」の軍メンバー。ウェブサイトに支援者が公開した=6月、シリア北部ハサカ(AP)
 【カイロ=大内清】国際的な情報企業のIHS(英国)は7日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が支配地域内での「税金」徴収や資産の押収、石油密輸などによって今年後半には推定で月約8千万ドル(約100億円)の収入を得ているとする報告書を発表した。安定的な財源を持つことがイスラム国の組織力につながっているといえるが、その半面、最近では収支バランスを維持するために戦闘員の給与を切り詰めるなどの動きもみられるという。

 報告によると、収入の約5割を占めるのは、支配地域内での商業活動への課税や、電気・通信サービスの利用税など。イスラム国が直接的に支配していない地域でも商人から口銭をとるなどして収入を得ているとみられるという。

 また報告書は、支配地域内で産出される石油の密売も、収入全体の約43%を占めると推定している。

 ただ、イスラム国が制圧している製油施設は、米軍主導の有志連合やロシア軍の空爆で大きな損害を受けている。国際的な監視網も強化されていることから、石油の密売ルートは、支配地域に隣接するトルコを経由した国外向けから、シリア・イラク国内向けに徐々にシフトしている傾向もあるという。

 イスラム国には海外の支援者などからの寄付金も流れ込んでいるとみられているが、報告書は、収入全体に占める割合は小さいと推計。国際テロ組織アルカーイダが支援者からの資金に強く依存しているのに比べると、イスラム国は「外部から影響を受けることを回避しようとしている」と指摘している。

 IHSは、アラビア語のソーシャルメディアを含むネット上の公開情報や、各国政府の情報に基づいて分析を行った。

1304とはずがたり:2015/12/10(木) 12:57:15
タリバーン、アフガンの空港襲撃 民間人含む37人死亡
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%80%81%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%81%AE%E7%A9%BA%E6%B8%AF%E8%A5%B2%E6%92%83-%E6%B0%91%E9%96%93%E4%BA%BA%E5%90%AB%E3%82%80%EF%BC%93%EF%BC%97%E4%BA%BA%E6%AD%BB%E4%BA%A1/ar-AAgcear
朝日新聞デジタル
16 時間前

 アフガニスタン南部カンダハルにある軍民共用の国際空港を8日夜、武装集団が襲い、アフガン国防省は民間人を含む少なくとも37人が死亡したと発表した。反政府勢力タリバーンが犯行声明を出した。

 国防省の声明などによると、襲撃犯は十数人とみられ、空港に隣接する軍人用アパートや学校に立てこもり、空港に向かって銃やロケット砲を乱射。一部は空港敷地内に入り込んだ。治安当局との銃撃戦で武装集団のうち9人が死亡、1人が負傷したが、9日午後になっても少なくとも1人が周辺の住宅地に潜んで攻撃を続けている。

 空港には北大西洋条約機構(NATO)軍の部隊が駐留。インドなどから到着した民間機も駐機中で、インド人の乗客らがターミナル内に足止めされた。

 アフガンのガニ大統領は9日、パキスタンを訪れ、アフガン問題を話し合う周辺国の閣僚級会議に出席した。パキスタンがタリバーンの出撃拠点になっていることを踏まえ、「私たちはただ話し合うのではなく、テロリストに対して実際に行動するべきだ」と取り締まりを訴えた。(イスラマバード=武石英史郎)

1305チバQ:2015/12/10(木) 23:33:18
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20151210k0000m030103000c.html
<IS>リビア拠点化へ 商店に納税要求、情報統制

01:09毎日新聞

<IS>リビア拠点化へ 商店に納税要求、情報統制
シルトの位置
(毎日新聞)
 【カイロ秋山信一】内戦状態が続くリビアへの進出を図る過激派組織「イスラム国」(IS)が実効支配する中部シルトで徴税や情報統制を強化していることが、複数の住民の証言で分かった。リビア全体でのISの影響力は限定的だが、シルトへの外国人戦闘員の流入は続いており、イラク、シリアに次ぐ拠点化が進む恐れが強まっている。

 ◇実効支配の中部シルト

 リビアのISは、シリアなどから帰還したリビア人戦闘員が中心になり、2014年春ごろに東部デルナで組織的活動を開始。今年6月に「シルトを制圧した」と発表した。

 住民や元住民はISによる迫害を懸念し、匿名を条件に衛星電話を通じて取材に応じた。証言によると、ISは商店を登録制にして、月50〜150ディナール(約4400〜1万3200円)の納税を求めている。不動産も「ISの現地指導者の所有物」と決められ、使用料の支払いを要求されるという。

 インターネットや電話の回線は切断され、通信手段は衛星電話に限られる。ISはカーラジオを破壊するなど、住民が外部と連絡する手段を断とうとしている模様だ。ただイラクやシリアと異なり、支配地域外との往来はまだ制限されていない。

 女性は目以外を覆う衣服の着用を求められ、親族男性の付き添いなしに外出できない。学校も男女別学に変更され、IS独自の解釈に基づく「イスラム教」の講義も導入された。喫煙やたばこ販売は禁止された。ISの法廷も設置され、敵対者に対する公開処刑やむち打ちも実施されている。

 今年11月の国連の専門家報告書によると、シルトで約1500人、デルナ周辺で約1100人のIS戦闘員が活動している。だがシルトに住む男性(23)は「軍事訓練の基地があり、月数百人のペースで増えている」と証言した。元住民の男性(25)は「5000人に近い」と話した。外国人戦闘員の中では、チュニジア、スーダン、エジプトなど周辺国出身者が多いという。

 シルトの人口は11年の内戦前に約10万人だったが、内戦やIS支配の影響で数万人に減ったとみられている。

 国連の報告書によると、ISのバグダディ指導者は14年以降、側近を派遣するなどリビア進出に意欲的だ。他のIS分派と異なり、IS本体から頻繁に密使が送られ、直接指示が与えられている。ソーシャルメディアのIS関連のアカウントでも、外国の支持者にリビアへ向かうよう呼びかける書き込みが確認されているという。

 本拠地があるイラクやシリアで米軍主導の有志国連合などによる圧力が強まっており、ISは本拠地の多様化を図っている模様だ。世界9位の埋蔵量を誇る石油利権を狙っている可能性もある。

 ただ、既存の部族勢力や武装勢力の取り込みには苦戦しており、6月には敵対勢力の攻撃でデルナ中心部から駆逐された。国連報告書は「現状では支配地域を急拡大させる能力に欠けるが、潜在的な危険はある」と分析している。

 リビア情勢に詳しいエジプトのシンクタンク・アハラム政治戦略研究所のハッサン・アブタレブ顧問は「ISがリビアを拠点化すれば、北アフリカ諸国や地中海対岸の欧州にとって大きな脅威となる。早期に国内の政治対立を解消し、強い中央政府を樹立する必要がある」と指摘した。

 【ことば】リビア情勢

 2011年に民主化要求運動「アラブの春」に触発された反カダフィ政権デモが起き、内戦に発展、同8月に政権は崩壊した。だが、今度は反カダフィ派同士の紛争が起こり、昨年9月以降は東西に世俗派とイスラム勢力をそれぞれ主体とする二つの政府が分立。治安が混乱し、イスラム過激派による拠点化、周辺国への武器流出、リビアから地中海経由で欧州へ渡る密航が国際問題になった。東西の主要勢力は今月5日に2年以内の選挙実施などの和解案で合意したが、否定的な武装勢力も存在し、先行きは不透明だ。

1306チバQ:2015/12/10(木) 23:44:16
http://www.sankei.com/world/news/151210/wor1512100046-n1.html
2015.12.10 20:07

イランの大学で男女別学徹底へ イスラム化政策の一環 






イランの首都テヘランで、反米集会に参加した女子学生=10月(AP)
 イラン政府は来年3月から、学生の男女分離を徹底しない限り、大学の新規開設を許可しない方針を固めた。教授や学生による合宿なども男女が一緒の場合は禁止される。地元メディアが10日までに伝えた。教育のイスラム化を進める政策の一環だが、富裕層を中心に若者の国外流出につながる可能性もありそうだ。

 北西部タブリーズにある芸術大では既に、男子の学期と女子の学期を分け、学生が異性と顔を合わせなくする措置を導入。他の大学でもキャンパスや建物への出入り口を別にする動きが出ており、一部では教室も男女別になっている。

 最高指導者ハメネイ師はこれまで、教育の基礎を欧米の知識でなくイスラム教の聖典コーランに求める必要があるとし、イスラム化を主張。特に欧米の影響を受けた人文・社会科学教育は「反イスラム、反コーラン的だ」と警戒感を示してきた。(共同)

1307チバQ:2015/12/13(日) 12:01:46
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/151212/mcb1512120500004-n1.htm
次期事務局長選任で火花 OPEC加盟国で意見対立
2015.12.12 05:00 Tweet
 石油輸出国機構(OPEC)加盟国の意見が分かれているのは、減産をめぐってだけでなく、次期事務局長の選任についても議論を戦わせている。

 ウィーンで先週開かれた総会で、減産の呼び掛けが実を結ばず、ベネズエラとアルジェリア、イラン、エクアドルの石油閣僚らは原油価格押し上げに向け、他の方面で協議した。関係者によれば、それはバドリ事務局長(75)の後任をめぐる話し合いだった。4カ国はOPEC主要国による減産を推進する人物を選任することを望んでいる。

 事務局長のポジションをめぐる議論は、米国のシェールオイル生産企業など競合する生産者に圧力をかける戦略を取り続けるかどうかをめぐるOPEC加盟国内の対立を反映している。この戦略により原油価格は6年ぶりの安値まで下げた。

 4日の総会ではサウジアラビアなどが中心となり現行の生産水準を継続することを決定した。一方、4カ国はバドリ事務局長の任期をあと7カ月に制限し、来年6月の総会で新事務局長の選任を望んでいる。

 リビア出身のバドリ事務局長は3年間の任期を、OPECの規定で最長の2期務めた。その後、後任選考のために時間が必要だとして2012年からさらに3年延長されている。(ブルームバーグ Grant Smith、Angelina Rascouet)

1308名無しさん:2015/12/13(日) 14:30:47
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151213-00096100-toyo-soci
イスラム国は「間違った外交」から始まった
東洋経済オンライン 12月13日(日)6時5分配信

世界に衝撃を与えたパリのテロ事件から約1カ月。世界中に飛び火するテロの連鎖は、やむ気配がありません。世界大戦の予兆なのか。日本でテロが起きる日がくるのか――。連日、報じられる世界情勢のニュースは、新聞やTVを追うだけでは理解しきれないもの。
そこで予備校の人気講師が、「世界史」から国際ニュースを解説します。まずは、複雑なシリア情勢の「歴史的背景」と、イスラム国(IS)勃興の「なぜ?」に答えます。

■ ISはいったい、何と戦っているのか? 

 イスラムの過激派武装組織、IS(イスラム国)が、中東のイラクとシリアの国境付近を中心として、両国の相当部分を武力制圧し、新国家の樹立を宣言して以来、日本でもIS関連のニュースが大きく取り上げられました。

 2015年1月、人質となっていた会社経営者の湯川遥菜さんとジャーナリストの後藤健二さんが相次いで殺害されたという痛ましいニュースは、日本中に衝撃を与えました。

 残虐な犯罪行為に手を染めながら勢力を拡大するISに対して、国際社会も包囲網の強化に動きます。アメリカ、イギリス、フランス、カナダ、オーストラリアなどの有志国連合に続いて、ロシアも空爆を行いました。
では、今回のISをめぐる戦いは、イスラム過激派vs.欧米諸国(おもにアメリカ)という構図なのでしょうか。

 ISは、たしかに欧米諸国の国民を敵と見なして、攻撃対象としています。しかし、単純に「イスラム過激派vs.欧米諸国の戦い」とくくれるほど、問題は単純ではありません。そもそも、ISの狙いは何なのでしょうか? 

 その疑問に答えるために、「なぜISがイラクから生まれたのか」を歴史的にひもときます。

■ なぜイラクからISが生まれたのか

 ISが誕生した直接的な原因は、2003年に始まった「イラク戦争の失敗」にあるのですが、根本的な原因は、オスマン帝国がイスラム世界を支配していた時代までさかのぼります。

 19世紀当時のオスマン帝国は、トルコからバルカン半島、エジプト、アラビア半島まで広大な範囲を支配下に置いていました。オスマン帝国の支配層はトルコ人でしたが、支配下にキリスト教徒のヨーロッパ人もいれば、アラブ人やクルド人もいるという多民族国家。特定の宗派ばかりを優遇すると反乱が起きてしまいますから、世俗主義でゆるく国を治めていたわけです。

 20世紀初頭の第一次世界大戦で、ドイツ側についたオスマン帝国はイギリス、フランス、ロシアなど連合国と戦うことになります。そこで、連合国側は、オスマン帝国を混乱に陥れようと考え、アラブ人の民族独立運動を煽ります。

 この戦争のさなか、イギリスとフランスの間で、ある密約が交わされました。

 オスマン帝国を倒したあとに、アラブ人の住む地域を山分けにしようという談合です。エジプトはすでにイギリスが押さえていたので、そのほかのアラブ人居住地を、英・仏が勝手に線を引き、分割しました。

 具体的には、シリアとレバノンはフランスが取り、その南側のヨルダンとイラクはイギリスが取る。そして、ヨルダンの地中海側のパレスチナには、あとでヨーロッパからユダヤ人を送り込む。これをアラブ人には内緒で決めてしまったのです。

 これをサイクス・ピコ協定というのですが、イギリスの目的は、当時のイギリスにとって最も重要な植民地であったインドへのルートを確保することにありました。イギリスからインドに商品を輸出したり、万一反乱が起きたときに鎮圧するために、インドへと通じる道が必要だったのです。

 アラブ人居住地をうまく分割すれば、地中海からヨルダンに入り、ヨルダンとイラクの間に鉄道を敷いて、ペルシャ湾からインドに到達することができます。

 このときイギリスとフランスが「定規で引いた線」が、今のシリアとイラクの国境線になっています。国境線が直線的なのは、こうした歴史があるのですね。

 イギリスとフランスは自分たちの都合を優先して国境線を引き、そこに住む民族や宗派を無視していました。したがって、適当に引かれた線で誕生したイラクという国には、南東部にシーア派、西部にスンナ派、北部にクルド人、というように異なる民族や宗派が混在する結果となったのです。なお、クルド人はスンナ派ですが、イラン系の少数民族なので、アラブ人とは対立関係にあります。

1309名無しさん:2015/12/13(日) 14:31:11
>>1308

 異なる民族や宗派の住民たちがいきなり「今日からおまえたちはイラク人だ」と言われてできた人工国家。これがイラクです。もともと、まとまるわけがありません。

 その後、イラン・イラク戦争、湾岸戦争、イラク戦争などを経て、イラクは混迷を極め、結果的にISの拠点となっていきます。これらは、ヨーロッパ人によって勝手に引かれた国境線にすべての元凶があるといっても過言ではありません。

 ISが、「サイクス・ピコ協定で引かれた国境を認めない」と言って、支配地域を暴力的に広げてきた裏には、このような歴史的背景があるのです。

■ ISがシリアに拡大したのはなぜか? 

 ISは、「イラクとシリアのイスラム国」とも称したことからわかるように、シリアにも勢力を拡大しています。

 もともとシリアも、英・仏の密約で人工的につくられた国です。

 大多数をスンナ派が占めていますが、独立以来ずっと政権を担ってきたのは、アラウィ派という少数派です。

 アラウィ派というのは、シリア独特の宗派で、シーア派に近いけれども少し違う。シリアの地中海沿岸はかつて十字軍が占領していたことがあり、キリスト教の影響が強いのが特徴です。それゆえに、アラウィ派の人たちは、キリスト教に対してさほど違和感をもちません。

 それを利用したのがフランスです。

 第一次世界大戦後にフランスがシリアを勢力圏にしたとき、アラウィ派の人は割と協力的だったので、彼らを優遇しました。そして、スンナ派を抑え込むために、アラウィ派の人たちに軍事訓練を施したのです。

 その後、フランスから独立してからも、アラウィ派の軍事政権は存続します。このような体制でまともに選挙をしたら、少数派の彼らは負けてしまいます。だから、ずっと独裁と軍事力で国を治めてきたのです。

 こうして生まれたのが、アサド家による軍事独裁政権です。

 少数派が多数派を抑え込む形になったのです。アサド家の2代目バッシャールは、イギリスに留学して医学を学び、親欧米派と見られていました。

 ところが、2011年以降に北アフリカや中東地域で起きた「アラブの春」によって、一気に風向きが変わります。アラブの春とは、独裁政権に対する一連の民主化運動のことです。

1310名無しさん:2015/12/13(日) 14:31:33
>>1309

 民主化運動は、北アフリカのチュニジアに始まり、エジプト、リビア、イエメンと次々に飛び火したわけですが、とうとうシリアにも火の粉が飛んできました。

 実は、この「アラブの春」を裏で仕掛けていたのは、アメリカとイギリスだといわれています。東西冷戦中、シリアのアサド政権はソ連とくっつきました。イラクのサダム・フセインと同じです。アサドは冷戦後も生き残り、ロシアのプーチンとくっつきました。

■ 民主化運動「アラブの春」が生んだ歴史の皮肉

 それが面白くないアメリカとイギリスは、これまで独裁政権によって抑圧されてきた人々をあおり、親ソ(親ロシア)政権を次々と倒していきます。イラクもつぶし、エジプトもつぶし、ついにはカダフィ大佐のリビアもつぶしました。

 そして、残された中東最後の親ロシア独裁政権がシリアのアサドなのです。シリアの民主化運動は2011年以降活発になり、シリアは騒乱状態に陥りました。

 これで勢いづいたのは、これまでアラウィ派によって抑圧されてきたスンナ派です。反政府勢力として、アサド政権を攻撃します。

 シリアのスンナ派とイラクのスンナ派は、もともと宗教も民族も同じです。英・仏のサイクス・ピコ協定によって、「シリアとイラクに分割する」と勝手に線を引かれたにすぎないのですから。

 だから、イラク戦争後にシーア派政権によって抑圧されてきたイラクのスンナ派の武装勢力が、シリアの混乱に乗じて国境を越え、反アサド運動に次々と加わっていったのです。

 内戦状態のシリアは実質的に無政府状態で、アサド政権が押さえているのは首都のまわりだけですから、国境はフリーパス。次々と周辺地域からISなどの過激派組織も流れ込んできます。こうしてイラクからシリアに進出してきたISと、もともとシリアで反政府運動をやっていたスンナ派の人々が合流することになりました。

 ISはシリアに浸透し、「イラクとシリアの国境線は認めない。真のイスラム国家をつくる」という主張を現実のものにするために、シリア・イラク国境で勢力を拡大していったのです。

茂木 誠

1311チバQ:2015/12/13(日) 15:48:23
http://www.afpbb.com/articles/-/3070094
女性初参加のサウジ地方選、メッカ州で女性当選
2015年12月13日 15:36 発信地:リヤド/サウジアラビア
【12月13日 AFP】サウジアラビア史上初めて女性の立候補や投票が認められた公職選挙で、メッカ(Mecca)州マドラカ(Madrakah)の自治評議会(地方議会に相当)に女性が当選した。選挙管理委員会が13日、発表した。

 国営サウジ通信(SPA)が選挙管理委員会の委員長の話として伝えたところによると、当選したのはサルマ・ビント・ヒザブ・オテイビ(Salma bint Hizab al-Oteibi)氏。

 サウジアラビアは絶対君主制のイスラム国家で、世界で最も女性の権利が制限されている。女性は車の運転が禁止されていたり、頭からつま先までを覆う服装が義務付けられたりしている。選挙でも男性しか投票を許されない最後の国だった。(c)AFP

1312とはずがたり:2015/12/13(日) 19:27:12

ロシアはトルコを批判してたけど情報宣伝戦になっとるね。。

2015年 12月 11日 16:08 JST
イスラム国原油の大半、アサド政権に売却 一部はトルコへ=米高官
http://jp.reuters.com/article/mideast-crisis-syria-usa-oil-idJPKBN0TU04720151211

 12月10日、米財務省の高官は、過激派組織「イスラム国」の原油取引が月4000万ドルに上り、売却先は主にシリアのアサド政権で、一部がトルコ側にわたっていると指摘した。写真はイスラム国の旗を掲げる支持者。シリア北部ラッカで昨年6月撮影(2015年 ロイター)
 12月10日、米財務省の高官は、過激派組織「イスラム国」の原油取引が月4000万ドルに上り、売却先は主にシリアのアサド政権で、一部がトルコ側にわたっていると指摘した。写真はイスラム国の旗を掲げる支持者。シリア北部ラッカで昨年6月撮影(2015年 ロイター)
[ロンドン 10日 ロイター] - 米財務省の高官は10日、過激派組織「イスラム国」の原油取引が月4000万ドルに上り、売却先は主にシリアのアサド政権で、一部がトルコ側にわたっていると指摘した。

米財務省テロ・金融情報局のズービン次官代行はロンドンでの講演で「イスラム国が売却する原油の大部分はアサド政権向け。双方は攻撃し合う一方で巨額な取引もしている」とした上で「一部はトルコ側にわたっている」と述べた。

ズービン氏によると、イスラム国が闇市場での原油売却で得た収入は5億ドルを超えている。同氏は、イスラム国の資金調達を阻むには、収入源となるインフラの壊滅が必要と指摘した。

1313とはずがたり:2015/12/14(月) 11:19:21
ロシア周辺・北朝鮮を除いてアフガン・イラク・シリア・イエメン・リビア・ナイジェリア・南スーダン・ソマリア辺りは纏めて(統一した機構で)何とかならんかねぇ。。
中央政府の力を削いで各勢力の自治区の連合体として各国の国家主権を弱めて周辺国や内乱に対しては国連やアラブ連盟・アフリカ連合の介入も辞さないと云う形でなんとかならんのか。英米仏が出てっても拗れるだけやろうに。。
軍事力でテロを制圧しようとするのは日本の地方を公共事業で維持しようとするようなものでカネばっか掛かって目的を達成出来ていない。

【パリ同時多発テロ】オバマ米政権に「それでもIS戦略変えぬ」批判も 資金源・石油狙い撃ちするが…
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%80%90%E3%83%91%E3%83%AA%E5%90%8C%E6%99%82%E5%A4%9A%E7%99%BA%E3%83%86%E3%83%AD%E3%80%91%E3%82%AA%E3%83%90%E3%83%9E%E7%B1%B3%E6%94%BF%E6%A8%A9%E3%81%AB%E3%80%8C%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%A7%E3%82%82%EF%BD%89%EF%BD%93%E6%88%A6%E7%95%A5%E5%A4%89%E3%81%88%E3%81%AC%E3%80%8D%E6%89%B9%E5%88%A4%E3%82%82-%E8%B3%87%E9%87%91%E6%BA%90%E3%83%BB%E7%9F%B3%E6%B2%B9%E7%8B%99%E3%81%84%E6%92%83%E3%81%A1%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%8C%E2%80%A6/ar-BBntL1U#page=2
産経新聞 1日前

 【ワシントン=青木伸行】オバマ米政権はパリ同時多発テロ後、「イスラム国」(IS)のタンクローリーを標的とした空爆を強めている。米カリフォルニア州サンバーナディーノでの銃乱射テロも踏まえ、ISの壊滅に向け、石油をはじめとする主要な資金源を断つ必要があるとの認識を一段と強めているためだ。

 国防総省によるとパリ同時多発テロ後、米軍主導の有志連合はシリア北東部ハサカなどでタンクローリー283台、石油タンク120基を破壊した。

 財務省によると、ISはこれまでにイラクとシリアの支配地域で最大15億ドル(約1830億円)を稼ぎ、うち5億ドルが石油密輸によるものだ。石油取引による収入は月平均約4千万ドルにのぼり、「石油の多くがシリアのアサド政権へ売られている」(ズービン財務次官代理)とみている。

 IS幹部への空爆も資金調達者を主な標的とし、最近ではイラク北西部タルアファル近郊で、「財務相」とされるアブ・サラー幹部ら3人を殺害した。この人物は「資金調達担当のうち最も高位で経験に富んだメンバーだ」(有志連合司令部のウォーレン報道官)という。

 米軍は掃討作戦の強化策として、イラクに100〜200人規模の「特殊遠征部隊」を新たに派遣し、中部ラマディの奪還へアパッチ攻撃ヘリを投入する。

 だが、こうした新たな措置は、パリ同時多発テロ後も、米軍の関与の度合いに大きな変化がないことを示すものでもある。オバマ大統領は依然、特殊部隊の増強は「大規模な地上部隊派遣とは異なる」と一線を画しており、「それでも対IS戦略を変えない大統領」(米紙ウォールストリート・ジャーナル)との批判的な論調もみられる。

 オバマ氏は有志連合の関与と分担を強化、拡大することに躍起だ。パリ同時多発テロ前は12%だったフランスの空爆全体に占める比率は格段に高まっている。英国も空爆に加わり、ドイツが1200人規模の派兵を決めるなど、皮肉にもテロはオバマ氏にとり「渡りに船」となった側面もある。

1314チバQ:2015/12/14(月) 22:57:00
http://www.yomiuri.co.jp/world/20151214-OYT1T50083.html
サウジアラビアの地方選、女性17人が当選
2015年12月14日 21時53分
 【カティーフ(サウジアラビア東部)=久保健一】サウジアラビアの地方行政区評議会選挙(地方議会選挙に相当)の開票作業が13日行われ、地元紙オカーズによると、今回の選挙で初めて参加が認められた女性候補のうち、少なくとも17人が当選を果たした。


 東部カティーフの評議会選で女性で唯一当選を果たしたハドラ・ムバラクさんは本紙の取材に対し、「当選は私だけのものではない。サウジアラビアの女性すべての勝利だ」と語り、「期待を裏切らないように一生懸命がんばりたい。まずは地域の生活環境を改善していきたい」と抱負を語った。

 12日に行われた選挙では、全国に284ある評議会の約3000議席のうち任命枠を除く約2000議席が争われた。2005年から男性のみによる選挙が開始され、今回から女性に選挙権と被選挙権が与えられた。

1315チバQ:2015/12/14(月) 23:14:16
http://www.sankei.com/politics/news/151213/plt1512130022-n1.html
2015.12.13 20:43

イラン、次期指導者を検討 人選グループ設置






イランの最高指導者ハメネイ師(ゲッティ=共同)
 イランの元大統領で保守穏健派の重鎮ラフサンジャニ師は、最高指導者ハメネイ師(76)の後継者について「専門家会議内に候補者を検討するグループが設置された」と述べ、人選を始めたことを明らかにした。13日に配信されたイラン労働通信とのインタビューで語った。

 ハメネイ師は昨年9月、テヘラン市内の病院で前立腺の手術を受けた。ことし11月23日には、テヘランを訪れたロシアのプーチン大統領と約2時間にわたって会談するなど、最近は精力的に活動している。

 ラフサンジャニ師によると、最高指導者の選出、罷免の権限がある専門家会議内に設置されたグループが「最高指導者が不在となるなどの事態に備え、複数の人物について調査を始めている」という。(共同)

1316とはずがたり:2015/12/16(水) 01:40:33

ロシアのミサイル駆逐艦、トルコ漁船に警告射撃
TBS News i 2015年12月14日 14時49分 (2015年12月14日 16時20分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20151214/Tbs_news_48265.html

 エーゲ海北部でロシアのミサイル駆逐艦がトルコ漁船に対し警告射撃を行ったとロシア国防省が発表しました。トルコ漁船は、駆逐艦に急接近していたということです。
 ロシア国防省によりますと、エーゲ海北部にあるギリシャのレムノス島からおよそ20キロの地点で13日、航行中のロシアのミサイル駆逐艦「スメトリブイ」に対し、トルコの漁船が急接近しました。ロシア駆逐艦はまず無線で、続いて手信号によるサインなどでも警告しましたがトルコ漁船の乗組員は応じなかったため、警告射撃を行ったということです。トルコの漁船はロシアの駆逐艦におよそ600メートルまで近づいていて、警告射撃で離れたとしています。

 ロシア国防省はこれを「トルコ側の挑発的な行動」だとして、モスクワ駐在のトルコ武官を呼び出し、「トルコの無分別な行為は破滅的な結果をもたらしかねない」と厳重に警告したということです。

 一方、トルコのチャブシオール外相は漁船の乗組員から事情を聞いた上で声明を出すとしましたが、「緊張は望まない」と対話で解決をさぐる方針を明らかにしました。

 ロシアメディアによりますと、トルコ漁船側は危険な接近はしておらずロシア艦からの警告も聞こえなかったとしていて、この件がロシアとトルコの関係の溝を深める可能性があります。(14日09:33)

1317チバQ:2015/12/20(日) 11:23:32
http://www.sankei.com/world/news/151219/wor1512190058-n1.html
2015.12.19 23:32
【エジプト国会選】
大半がシーシー氏支持の「巨大与党会派」誕生へ

 エジプトの選挙管理委員会は19日までに、10〜12月に実施した国会選の最終結果を発表した。全議席596のうち大統領指名枠28議席を除く568議席の大半がシーシー政権を支持する議員が占め、巨大与党会派となる見込みだ。年内にも国会が復活する見通しで、2013年のクーデター後の「政権移行プロセス」が終わることになる。

 14年に誕生したシーシー大統領の政権が継続するため、国民の関心は低く、投票率は約28%にとどまった。シーシー政権に反対する勢力の多くは投票をボイコットした。

 旧ムバラク政権の与党だった国民民主党(NDP)の元メンバーも多数当選しており、11年のエジプト革命以前の勢力が一定程度の復権を果たした。旧NDP勢力はシーシー政権を支持する。選管は12月上旬に選挙結果を一度発表したが、候補者リストに誤りがあったなどとして、15日に4選挙区で投票をやり直した。(共同)

1318チバQ:2015/12/20(日) 12:25:42
http://www.sankei.com/world/news/151219/wor1512190054-n1.html
2015.12.19 20:38
【シリア情勢】
安保理の和平決議、「絵に描いた餅」? アサド大統領の処遇棚上げ 反体制派の思惑バラバラ

 【カイロ=大内清】シリア問題に関する国連安全保障理事会決議には、来年1月の早い時期にアサド政権と反体制派の対話実現を目指すなどとする“行程表”が盛り込まれた。しかし、焦点であるアサド大統領ら政権中枢の処遇は棚上げ。政権側がアサド氏らの排除を前提とした対話に応じるとは考えにくい上、反体制派の間でも和平プロセスの進め方をめぐる対立が予想され、対話実現の見通しは立っていない。

 決議は、反アサドの急先鋒(せんぽう)であるサウジアラビアが今月、首都リヤドで開催した反体制諸派の会合を「有益なもの」と評価した。アサド氏退陣を求める米欧には、同会合で設置が決まった「最高評議会」が、政権側との対話を担うことへの期待があるとみられる。

 しかし、同会合には、政権側と一定の関係を持ちつつ活動する国内反体制派は招かれず、政権側との交渉の糸口をつかめるかさえ不透明だ。

 また、米欧とロシアが共通の脅威とするイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)やヌスラ戦線といったイスラム過激派は、内戦が泥沼化する過程で、反体制諸派と対立や協調などの重層的な関係を持つようになっている。軍事的に強力なISやヌスラ戦線が、政権側や敵対する反体制派との戦闘を停止することがない中では、内戦終結に向けた構想が絵に描いた餅で終わる恐れも強い。

 一方、アサド政権側は、「シリアの運命はシリア人自身で決めるべきだ」と繰り返している。これは、サウジなど外国勢力の意を受けた反体制派は、交渉相手とは認めがたいとのメッセージだ。後ろ盾であるロシアがシリア問題をめぐる多国間協議で主要な役割を担っていることも、反体制派のペースで和平プロセスを進めさせないための政権側の自信につながっている。

 決議は、和平プロセスでは「政府機構の継続性」が重要だとも強調。イラク戦争(2003年)後のイラクのような無秩序状態を避けるため、アサド政権を支える官僚組織や軍は温存するとの意思を示した形だが、反体制派の中に反発が生じる可能性もある。

1319とはずがたり:2015/12/20(日) 21:45:49
2015年 12月 19日 13:31 JST
米軍機、南シナ海人工島に誤接近
http://jp.reuters.com/article/idJP2015121901001165

【ワシントン共同】米国防総省当局者は18日、米軍のB52戦略爆撃機が先週、南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島で、中国が「領海」と主張する人工島周辺12カイリ(約22キロ)内上空を誤って飛行したことを明らかにした。中国側から「2カイリ内」だったと抗議を受けたとしている。

 中国国防省は19日、米軍機が10日に「中国の島」近くの空域に「独断で進入した」と発表し「挑発行為」をやめるよう求めた。米中両国が偶発的に衝突する懸念に現実味を持たせる出来事といえそうだ。米国防総省は、飛行経路や人工島接近に関する経緯を調べている。

1320チバQ:2015/12/21(月) 21:42:54
http://www.sankei.com/world/news/151221/wor1512210020-n1.html
2015.12.21 13:23

イスラエル副首相が辞意





 イスラエルのメディアなどによると、ネタニヤフ首相率いる右派リクードの有力者、シルバン・シャローム副首相兼内相が20日、閣僚と国会議員からの辞意を表明した。

 複数の女性に対する不適切な性的行為があったなどと取り沙汰されていたが、シャローム氏は否定している。(共同)

1321チバQ:2015/12/21(月) 23:36:40
http://www.afpbb.com/articles/-/3070961
イスラエル内相、性犯罪疑惑で辞任 政界引退へ
2015年12月21日 10:55 発信地:エルサレム/中東・アフリカ
【12月21日 AFP】イスラエルのシルバン・シャローム(Silvan Shalom)副首相兼内相は20日、複数の女性部下に対するセクハラや強制わいせつの疑惑が報じられたことを受け、閣僚辞任と政界引退の意向を表明した。

 シャローム氏は声明で、閣僚辞任と議員辞職の意向を固めたと述べている。イスラエル法務省はこの声明発表後、法務長官が警察に同氏の疑惑に対する捜査を指示したと明らかにした。

 左派系のイスラエル紙ハーレツ(Haaretz)などの地元メディアは最近、部下だった女性らの証言として、シャローム氏が上司である立場を悪用してオーラルセックスを要求したり、性的暴行を働いたりする違法行為に及んだ疑いを伝えていた。(c)AFP

1322とはずがたり:2015/12/22(火) 20:28:13
スンニ派を取り込んで連邦政府導入しないとスンニ派vsシーア派の対立構造が残ると過激派につけいる隙を与えてしまうだろうに戦斗優先して大丈夫なんか?

州都中心部奪還へ攻撃開始=IS駆逐目指す-イラク
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&amp;k=2015122200768

【カイロ時事】ロイター通信によると、イラク治安部隊は中西部アンバル州の州都ラマディの中心部から過激派組織「イスラム国」(IS)を排除するための攻撃を開始した。首都バグダッドの西方100キロに位置するラマディの完全制圧を果たせば、ISには大きな打撃となる。
 治安部隊は空爆による支援を受け、政府庁舎などがある地区に向けて進軍している。
 ラマディは今年5月、ISに制圧された。その後、治安部隊の奪還作戦は難航したが、今月8日の時点で「軍事拠点を含む80%以上の地域」(治安部隊報道官)で支配権を回復。中心部に残るISの駆逐に向け、突入のタイミングをうかがっていた。(2015/12/22-18:59)

1323チバQ:2015/12/23(水) 01:46:50
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151222-00000082-jij-m_est
IS支配地、今年14%縮小=シリア・イラクで要衝失う
時事通信 12月22日(火)14時33分配信

 【ロンドンAFP=時事】国際軍事情報大手IHSジェーンズは21日、過激派組織「イスラム国」(IS)の今年の動向について、シリアやイラクの支配地域が14%縮小したとの見方を示した。
 
 ISは今年、トルコとの国境に近く、戦略的に重要なシリアのテルアビヤドやイラクのティクリートなどを失った。支配地域の総面積は14日の時点で年初と比べて1万2800平方キロ減り、7万8000平方キロになった。

1324名無しさん:2015/12/24(木) 06:18:51
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&amp;k=2015122300394&amp;j4
ジャーナリスト安田さん「拘束」=武装集団、7月にシリアで-国際団体

 国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」(RSF、本部パリ)は、日本のフリージャーナリスト安田純平さん(41)が7月にシリアで武装勢力に「拘束された」と22日付で声明を出した。解放に向けて手を尽くすよう日本政府に求めている。武装勢力側は身代金を要求し、応じなければ安田さんを殺害するか「他のテロ集団」に金銭と引き換えに引き渡すと主張しているという。

 RSFが21日に得た情報によると、安田さんは7月前半にシリア入国直後、国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」支配地域で拉致され、現在も拘束されている。シリア入国は、過激派組織「イスラム国」(IS)に拘束され、1月に殺害映像が公開されたジャーナリスト後藤健二さんに関する取材などが目的だったとみられる。
 RSFは声明で、戦時の民間人保護を定めたジュネーブ条約やジャーナリストの安全に関する国連安保理決議などに基づき、日本政府に対し、安田さん解放のため「迅速な対応」を求めた。
 日本の外務省報道課は取材に対し「具体的な情報には接していない。報道は承知しているが、事案の性質上、コメントは差し控える」と述べた。
 安田さんはこれまでもイラクやシリアの戦地で取材を重ね、2004年4月にイラクで一時拉致された。安田さんのツイッターは、今年6月20日の書き込みを最後に更新が途絶えている。(2015/12/23-23:02)

1325とはずがたり:2015/12/24(木) 18:49:03
シーア派民兵の力で開放しても意味が無いと思うんだけどなぁ・・

ラマディ陥落か、ISISで残ったのは外国人戦闘員だけ
Only Foreign Fighters Remain in ISIS' Last Stand for Ramadi
地元のスンニ派戦闘員は、イラク軍の大攻勢を前にラマディから一斉に逃げ出した
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/12/isis-33.php
2015年12月24日(木)17時15分
ジャック・ムーア

 イラク西部アンバル州の州都ラマディには、今ではテロ組織ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)の外国人戦闘員しか残っていない。州知事のスタッフが22日夜、本誌に明かした。5月にISISがラマディを制圧した際、ISISを支援した地元のイスラム教スンニ派民兵はイラク軍の大規模攻勢をを前に怖じ気づき、市外に逃亡した模様だ。

 地元のスンニ派の一部は、市民に紛れて長期間潜伏する「スリーパー・セル」や二重スパイとしてISISに協力していた。彼らが逃亡した今、抗戦を続けているのは数百人の外国人戦闘員だけだと、アンバル州のソハイブ・アルラウィ知事の補佐官兼報道官ムハナド・ハイムールは本誌記者宛ての電子メールで伝えた。

「ダーイシュ(ISISのアラビア語の略称)に関与した地元の人々は逃亡した。市内に残って戦っているいるのは外国人の戦闘員だけだ」

住民を人間の盾に立てこもり
 ハイムールによると、イラク軍の攻勢で市の中心部まで追い込まれた外国人戦闘員は、人質を「人間の盾」にするため「住民が市内から脱出するのを阻止している」という。

 イラク当局は今月に入って、クリスマスまでにラマディを奪還できる見通しを発表。イラク軍と地元のイスラム教シーア派民兵組織は米軍主導の有志連合の空爆に支援され、22日にラマディ中心部に進攻した。作戦は「計画通りに進んでおり、大きな勝利をもたらすだろう」と、ハイムールは述べ、クリスマスまでにラマディを解放するという目標に「着々と近づいている」と保証した。

 しかし、22日に電話で記者会見を行った有志連合の対ISIS作戦担当の米国防総省報道官スティーブ・ウォレン大佐は、ラマディ解放にはもっと時間がかかると語った。

「ラマディの完全な解放を宣言できるのはかなり先になる。攻略困難な地区が多くあり、1つずつ切り崩していかねばならない」

 イラクの首都バグダッドから約90キロの戦略的要衝ラマディを奪還できれば、14年6月以降、支配地域をイラクの広い地域に広げていたISISに対し、イラク政府は決定的な勝利を挙げることになる。サダム・フセインの出身地ティクリートは3月末に解放され、ISISの戦闘員が多数敗走したが、ラマディのほうがティクリートよりも大きな都市で、首都バグダッドにも近い。

イラク兵になりすまして残虐行為を
 5月にISISの手でラマディを制圧されたときは、ISIS掃討を誓うイラク首相、ハイダル・アル・アバディ率いる「挙国一致」政権の面目はまるつぶれになった。22日に市中心部に入ったイラク軍は自爆攻撃や狙撃、建物に仕掛けられた爆弾などに手を焼いたと、イラクのテロ対策局の報道官はAFPに語った。ウォレン報道官も、ラマディは建物が「非常に密集した」都市で、「狭く入り組んだ路地」に手こずらされると述べている。

 アンバル州政府はラマディ解放に備えて、避難した住民が自宅に戻れるよう発電機や給水設備を設置するなど、「安定化計画を実施する準備を進めている」と、ハイムール報道官は楽観的だ。

 だがウォレン報道官のツイッターへの投稿をみると、ISISはラマディの東に位置する都市ファルージャで、イラクの治安部隊の兵士になりすまして「残虐行為を働くよう」戦闘員に命じたという。

 防衛・安全保障の分析会社IHSジェーンズによると、今年に入ってISISは毎月後退を余儀なくさせられ、今や年初に比べ支配地域は14%縮小している。イラク軍とシーア派民兵組織はこれまでにティクリートと北部の都市バイジにあるイラク最大の製油所を奪還。しかし、5月にラマディを失ったために対ISIS作戦は当初の計画より遅れ、ISISの本拠地になっている北部の都市モスルの奪還は来年に持ち越された。

1326とはずがたり:2015/12/24(木) 18:52:18

部族社会に逆戻りするアラブ世界
2015年12月24日(木)10時56分
http://www.newsweekjapan.jp/kawakami/2015/12/post-5.php

「血の復讐」と「血の代償」
 アラブ世界は先行きの見えない混乱の中にある。この状況で浮上しているキーワードは「部族」である。アラビア語では「アシーラ」または「カビーラ」という部族にあたる言葉を、新聞やテレビ、さらにはYouTubeで度々、目にし、耳にするようになった。

 アラブの部族はもともとアラブ民族が出てきたアラビア半島に発する。サウジアラビアではいまでも部族は大きな影響力を持つ。イラクやシリア、リビアでも部族は大きな役割を演じている。部族と聞いても、日本人には実感がわかないかもしれない。私はイラク戦争後にイラク人に「部族」とはどのような存在なのか、と質問したことがある。

 その答えとして彼は、「例えば、私が交通事故で誰かを死なせたとする。そんな時は、私の故郷の部族長のところに行って、自分が死なせた人間の部族との間で和解の話し合いをしてもらう」と、部族に頼る場合を挙げた。

 部族同士で話をして、「血の代償」の金額を決め、それを払えば、話がつく。そのような部族を通した和解の手続きをしなければ、「血の復讐」という部族の復讐のルールが働いて、被害者の部族または家族に命を狙われることになる。

「血の代償」の金額が決まれば、それを支払う部族は、部族の中で金集めをする。部族は地方を拠点にしているのが普通だが、首都バグダッドなどの都会に住んでいるイラク人も、困った時に頼るのは故郷の部族だという。ある意味で、保険のような役割を果たすといっていいだろう。

国家が強い時は、部族の役割は弱くなる
 この21世紀に、前近代的な響きを伴う「部族」が政治や社会の表に出てくるのは、異様に聞こえる。しかし、イラクではイラク戦争後、シリアでは内戦が始まって以後、特に部族が大きな影響力を持つようになっている。今夏、アルジャジーラ・テレビの討論番組で「イラクとシリアの紛争での部族カード」というテーマの特集番組があった。

 アルジャジーラの番組では、イラクのスンニ派の「イラク部族評議会」事務局長のヤヒヤ・サンボル氏が「部族は社会の土台であり、国家が分裂すると、人々は庇護を求めて部族に目を向ける。部族は血縁に基づいたものであり、部族独自の法と秩序を持ち、メンバーを守る役割を担う」と語った。

 さらに、「国家が強い時は、部族の役割は弱くなり、社会の秩序や公正は国の機関によって維持され、人々も国に頼るようになる。部族長の権威は象徴的なものとなる。しかし、国の法が公正を欠くようになれば、人々は部族の法に頼るようになる」と補足した。

シリア内戦で部族が果たした役割
 イラクでの2014年5月のイスラム国(IS)によるモスル陥落の際、シーア派主導政権に反発したスンニ派部族はISと共闘したことが知られている。モスルがあっけなく陥落した理由は、ISによる外からの攻撃だけでなく、イラク軍の足下、または背後から部族が反乱を起こしたためである。当時、私はスンニ派地域からクルド人自治区のアルビルに逃げていたスンニ派部族の幹部の話を聞いたが、「我々とISは、マリキ政権(当時)を共通の敵として戦っている」と語っていた。

 一方、アルジャジーラの番組では、シリアの反体制派系の研究者アブデルナセル・アヤド氏が登場し、2011年に始まった「アラブの春」でのシリアでの反体制運動の始まりに、部族が重要な役割を演じたという見方を語った。「革命発祥の地」と呼ばれるシリア南部のダラアでは、同年3月に「民衆は体制の崩壊を求める」という落書きをした10代の少年たちが警察に拘束され、それが大規模な反政府デモにつながり、治安部隊がデモ隊に銃撃したことが、さらなるデモの拡大へとつながった。

 アヤド氏は「ダラアはシリアの中でも部族が強い地域であり、反政府運動が広がった時に、部族の連帯意識が果たした役割は大きかった」と語った。さらに、「反政府運動の動きが部族の影響力が強いシリア東部に広がった時、デモの実施と、その後の武装闘争の広がりにおいて、地域の部族が果たした役割は大きい。東部は早い時期に反体制派に解放された場所である」と付け加えた。

ISに忠誠を誓う部族の動画
 ISが今年5月にYouTubeで公開した動画では、モスルを州都とするニナワ州の部族がISに改めて忠誠を誓う会合の様子が映されている。アラブ風の頭巾をつけた部族長が次々と広いホールに入り、ISの幹部とみられる人間が部族の名前を読み上げる。部族長は「我々は信仰深い司令官であるアブバクル・バグダディ師に忠誠を誓い、従う」と、ISを率いるバグダディ師の名を唱える。さらに映像では、出席した部族長の次のようなコメントが次々と紹介される。

1327とはずがたり:2015/12/24(木) 18:52:44
>>1326-1327
「抑圧と屈辱の時には、外に出て歩くのも安全ではなかった。いまは、誇りを持って外を歩くことができる。いま世界は信仰か不信仰かを選ばねばならない」
「彼ら(IS)がやってきて、我々をイスラムの下に解放した。我々は常に『アッラー以外に神はない』を唱えるISの旗の下にある」
「我々は困難な状況を経て、いまISと共にある。我々は共にシーア派とクルド兵と戦う」
「我々は神にかけて、バグダディ師に忠誠を誓う。我々はISの一部であり、それを誇りに思う」

 もちろん、部族もIS支配の下で従わねばならないのだろうが、力による支配は、サダム・フセイン政権であれ、米軍占領時代であれ、シーア派主導政権の時代であれ、変わらない構図である。ただし、サダム・フセイン時代にはスンニ派部族は優遇されていた。それが米軍占領下と、シーア派主導政権時代には、スンニ派部族は抑圧されていると感じていた。

部族の支持を得て地域を支配するIS
 ISは部族の支持を得ることで地域を支配する手法をとっている。忠誠を誓った部族の支配地域に、電気や水道などサービスの提供や、地域の道路整備なども行う。もちろん、ISに歯向かう部族には、残酷な報復が行われるが、それもフセイン旧政権時代と同じである。スンニ派部族にとってISはシーア派政権とクルド兵と対抗するには強い味方でもあり、部族長が「ISの下で安全と誇りを感じる」と語るのは、全くうそとも言えないだろう。

 今年5月にISはバグダッド西方のスンニ派州のアンバル州を制圧した。この時、シーア派主導政権のもとに軍事顧問団を送っていた米国は、アンバル州のスンニ派部族にISと戦うよう求めた。イラク政権にはスンニ派部族に武器を提供するよう求めた。しかし、政権はスンニ派部族への武器提供を渋り、代わりにISと戦わせるためにシーア派民兵を送り込んだ。これが、スンニ派部族の怒りを買い、アンバル州のスンニ派部族連合は「ISと我々は同じ運命にある」と宣言して、ISに忠誠を誓った。

 もともとアンバル州は、イラクに駐留した米軍が、2006年から07年にかけて、スンニ派部族に金と武器を与えて「覚醒委員会」を組織させた州である。米軍は部族をイラク・アルカイダやその後にできた「イラク・イスラム国」と対抗させようとした。しかし、2011年末に米軍がイラクから撤退した後、スンニ派はシーア派主導政権の下で、石油収入の分配でも地域開発でも冷遇され、不満を募らせた。イラクの若者失業率は18%だが、政府関係機関への就業の機会が限られているスンニ派地域の若者の失業率は、その倍になるという話だった。

 一方のシリアでは現在、ISのシリアでの中心都市があるラッカ周辺は、部族の勢力が強い地域であり、YouTubeには、地域の部族がISに忠誠を誓う動画がいくつもアップされている。ISは今年5月に、古代遺跡があるパルミラの町を制圧したが、この時、政権側について戦っていたある部族を700人から900人殺害し、その部族をパルミラから排除するという報復に出た。

 油田があるデリゾールでは、油井がある地域を支配している部族には、石油収入の分け前を与える約束をして、忠誠を誓わせているという。このように、部族に対する「アメとムチ」政策が、ISの部族対応ということになる。

強権国家の破綻がISの出現、部族の台頭を生む
 部族がいま浮上してきているのは、イラク戦争後の混乱が続くイラクや、「アラブの春」で長年続いた強権独裁体制が崩れたリビア、シリア、イエメンなどで、国家が破綻したためと考えるしかない。

 アラブ世界で1950年代に始まるアラブ民族主義やアラブ社会主義を掲げた強権独裁体制は、欧州の植民地支配の下で引かれた国境線の枠の中で、国民国家を建設し、国民を統合するという近代的な試みであった。それが崩れたいま、近代国家以前の部族社会のルールが復活してきたと考えることができる。

「アラブの春」とは、腐敗した強権体制による権力と富の独占に対する若者たちの反乱だった。民主的な政治改革が実行できれば、新しい政治が開いただろうが、チュニジア以外は民主化に進まずに、シリアでは政治改革を求めるデモを武力で弾圧し、国家の破綻に向かった。その結果、部族の台頭とISというイスラム過激派の出現につながっている。

 いまの中東で、ISだけを見ても危機の実体は見えてこない。シリアやイラクでは、国家が政治的に破綻したために、部族が台頭し、それがISを支えているという構図である。財政的に破綻した国に対しては、国際社会は金融支援と引き換えに、思い切った財政改革や緊縮策の実施を求める。ならば、政治的に破綻した国が、過激派を生み、難民を生み、国際社会への危機となっていると考えれば、国際社会はシリアやイラクに対して、政治の正常化を踏み込んで求める必要があるのではないかと思う。

1328チバQ:2015/12/24(木) 22:46:51
http://www.afpbb.com/articles/-/3071282
アフガン南部州、タリバン攻勢で陥落の危機
2015年12月24日 11:24 発信地:カブール/アフガニスタン
【12月24日 AFP】アフガニスタン南部のルマンド(Helmand)州が、旧支配勢力タリバン(Taliban)の攻勢によって陥落する恐れが出ている。タリバンは23日までに、アヘン生産の中心地である要衝地区サンギン(Sangin)の大部分を掌握。英軍は1年2か月ぶりに同地域へ部隊を展開し、アフガン政府も援軍の派遣を急いでいる。

 政府軍を攻囲したタリバンは数日にわたって激戦を繰り広げた末、20日にサンギン地区の前線を突破。逃げ出した住民によると、同地区中心部まで侵攻したタリバンは、拘束した兵士を次々と処刑している。同州の全14地区のうち、2地区以外はタリバンが実行支配したり、激しい攻勢をかけたりしている状態にある。(c)AFP

1329チバQ:2015/12/26(土) 12:44:57
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151226-00000006-jij_afp-int
トルコ大統領、一般男性の飛び降り自殺を阻止
AFP=時事 12月26日(土)10時28分配信

トルコ・イスタンブールのボスポラス橋の柵の後ろに立つ男性(右)に話し掛けるレジェプ・タイップ・エルドアン大統領の護衛(2015年12月25日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領が25日、同国イスタンブール(Istanbul)のボスポラス橋(Bosphorus Bridge)から飛び降りようとしていた男性に対して弁舌を振るって説得し、自殺を思いとどまった男性と握手を交わす出来事があった。
 男性は、金曜日の礼拝を終えたエルドアン大統領が欧州とアジアをつなぐ同橋を車で通り掛かったときにちょうど自殺しようとしていたとみられている。通信社ドーガン(Dogan)によれば、男性は家庭の問題で以前から抑うつ状態にあったという。ボスポラス海峡(Bosphorus Strait)に架かるボスポラス橋は高さ64メートルで、自殺が多い。【翻訳編集】 AFPBB News

1330チバQ:2015/12/26(土) 15:29:43
http://mainichi.jp/articles/20151226/k00/00e/030/199000c
シリア
反体制派指導者アッルーシュ氏死亡 政権側空爆か

毎日新聞2015年12月26日 10時48分(最終更新 12月26日 14時48分)


 【カイロ秋山信一】シリアの首都ダマスカス郊外で25日、アサド政権側によるとみられる空爆があり、反体制武装組織「イスラム軍」の指導者、アッルーシュ氏が死亡した。空爆にはロシア軍やシリア政府軍が関与した可能性がある。

 イスラム軍は、サウジアラビアなどの支援を受ける数千人規模の有力組織。来年1月に開催予定のシリア和平協議に参加する意向を示していたが、態度を硬化させる可能性も出てきた。

 ロイター通信などによると、アッルーシュ氏は空爆当時、ダマスカス東郊のイスラム軍の拠点で会合中だった。一緒にいた副官や広報担当者も死亡したとの情報がある。

 政権側は今年9月以降、ロシア軍による空爆の支援を受け、ダマスカス郊外の反体制派支配地域への攻勢を強めている。反体制活動家によると、22日夜には首都南郊のモアダミヤ地区で化学物質を含む爆弾が投下され、10人が窒息死した。政権は2013年に化学兵器の全廃に同意したが、反体制派は「化学兵器の使用が続いている」と非難している。

 イスラム軍はイスラム法に基づく統治を目指しているが、過激派組織「イスラム国」(IS)や国際テロ組織アルカイダ系のヌスラ戦線と敵対し、政治的にはISより柔軟な姿勢をみせている。サウジやカタールなどは「穏健派」とみなし、和平プロセスへの参加も容認しているが、アサド政権側はISなどと同一視している模様だ。

1331チバQ:2015/12/26(土) 15:30:31
http://mainichi.jp/articles/20151225/k00/00e/030/168000c
ベツレヘム
厳かにクリスマスミサ 衝突激化で観光客減少

毎日新聞2015年12月25日 10時25分(最終更新 12月25日 11時08分)
パレスチナ自治区の聖カテリナ教会

 【ベツレヘム(ヨルダン川西岸パレスチナ自治区)大治朋子】イエス・キリスト生誕の地とされるヨルダン川西岸パレスチナ自治区のベツレヘムにある聖カテリナ教会で24日夜から25日未明にかけて、恒例のクリスマスミサが行われた。ベツレヘムはこの時期、世界中から訪れるキリスト教徒らでにぎわうが、今年秋以降に激化したイスラエルとパレスチナの衝突を受けて観光客が減少している。

 「いつもは外国人旅行客がバスで乗り付けるかき入れ時なのに……。今年は昨年の10分の1で、過去最悪の落ち込みだ」

 教会前の広場で40年間、土産物屋を営むジャック・タバッシュさん(78)が閑散とした店内で肩を落とした。衝突が激化し始めた10月初旬から、観光客が急速に減り始めたという。パレスチナのマアン通信によると、ベツレヘムの商工会議所は、地元ホテルの宿泊客が例年のクリスマスシーズンの4割になる見通しだとしている。

 イスラエル占領下にあるパレスチナでは、2000年から05年にかけての第2次インティファーダ(民衆蜂起)で自爆攻撃が相次いだ。だが、タバッシュさんは「(自爆攻撃は)連日というわけではなかった。今起きているのはナイフを使う小さな事件だが、ほぼ毎日のようにどこかで起きているので(自爆攻撃より)恐怖感が強いのかもしれない」と語る。

 パレスチナ自治政府経済省は、今回の紛争拡大によるパレスチナ経済全体への影響はすでに13億ドル(約1560億円)に上ると試算。観光業全体では、1.3億ドルに達すると推計している。

 23日にはエルサレム旧市街でパレスチナ人の男2人が通行人を刃物で刺し、ユダヤ人の男性1人が死亡。もう1人のユダヤ人男性もイスラエル警察の流れ弾に当たり死亡した。

1332とはずがたり:2015/12/26(土) 20:57:22
「ロシアのスパイ」処刑か=「イスラム国」が空爆後初
http://www.jiji.com/jc/zc?g=&amp;k=201512%2F2015120300081

 【モスクワ時事】過激派組織「イスラム国」は2日、シリアで「ロシアのスパイ」を処刑したとする映像を公開した。米NBCテレビなどが伝えた。主張が事実なら、同組織にロシア人が処刑されるのは、9月30日にロシアがアサド政権支援のためシリア空爆を開始後初めて。

 処刑した人物はロシア語を話しており、ロシアを含む旧ソ連出身者である可能性もある。映像の終わりに「(ロシアは)平和的なイスラム教徒を殺害している」と空爆を非難している。
 オレンジ色の囚人服を着せられ、首元にナイフを当てられた男性は「マゴメト・ハシエフ」と名乗り、ロシア南部チェチェン共和国から来たと説明。ロシア連邦保安局(FSB)にスカウトされた経緯などを「自白」したという。男性は昨年、シリアやイラクにいたとの情報がある。(2015/12/03-06:54)

1333とはずがたり:2015/12/26(土) 21:00:34
シリア首都南部からIS撤退へ 政権軍と異例の合意
http://www.asahi.com/articles/ASHDV1S9KHDVUHBI001.html?iref=com_alist_6_02
カイロ=翁長忠雄2015年12月26日20時48分

 内戦が続くシリアで、首都ダマスカス南部のヤルムーク難民キャンプやその周辺地区を占拠していた過激派組織「イスラム国」(IS)やアルカイダ系「ヌスラ戦線」などの武装勢力が、占拠地域から撤退することでアサド政権軍と合意した。AFP通信などが25日、伝えた。

 シリア内戦では、政権軍と反体制武装組織の間で地域的停戦が成立したことはあるが、ISと合意するのは珍しい。政権関係者は25日、戦闘員2千人と家族らの計4千人を移動させるバスが占拠地域に入ったとAFPに語った。ISはシリア北部のラッカへ、ヌスラ戦線は同組織が支配する別の地域へ向かうとみられる。

 停戦に向けた交渉は約2カ月に及んだといい、地域を離れる際、各戦闘員はスーツケース1個と個人用の武器の携帯が認められる。政権軍は24日に反体制側の重火器を押収したという。

 ヤルムークは内戦前、パレスチナ難民約18万人が暮らしていたが、2012年12月ごろから反体制武装勢力が入り込み、政権軍と激戦が続いた。今年4月にはISも侵攻した。食料などの支援物資が届かず、住民は食料不足に苦しんでおり、パレスチナ解放機構(PLO)によると、現在約7千人が残されている。(カイロ=翁長忠雄)

1334チバQ:2015/12/27(日) 12:07:54
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151226-00000023-jij-eurp
暴徒がコーラン燃やす=イスラム施設襲撃―仏コルシカ島
時事通信 12月26日(土)11時35分配信

 【アジャクシオ(仏)AFP=時事】フランス警察によると、コルシカ島アジャクシオで25日、デモ隊がイスラム教の礼拝施設に押し入り、聖典コーランを燃やした。
 バルス首相はツイッターで「許し難い冒涜(ぼうとく)」と非難した。
 アジャクシオの貧困地区で24日夜から25日未明にかけ、消防隊員2人と警官1人が「覆面姿の若者」に襲われて負傷した。抗議するデモ隊約150人が25日午後、県庁前に集まり、一部が貧困地区に移動。「アラブ人は出て行け」と叫んで礼拝施設を荒らし、コーランを燃やした。
 今年は24日にイスラム教のムハンマド聖誕祭、25日にキリスト教のクリスマスが続いた。

1335チバQ:2015/12/27(日) 23:00:18
http://www.yomiuri.co.jp/world/20151227-OYT1T50047.html
イラン国会議員選、革命以降最多の立候補者
2015年12月27日 19時07分
 【テヘラン=中西賢司】イランで来年2月に投票が行われる国会議員選(定数290)の候補者登録が25日に締め切られた。


 内務省によると、1万2123人が候補者として届け出、1979年のイスラム革命以降最多となった。女性の割合は、前回の8%から12%に増加した。

 国会議員選と同日行われる「専門家会議」選挙(定数88)の候補者届け出は23日に締め切られ、初代最高指導者ホメイニ師の孫ハッサン師(43)ら過去最多の801人が登録した。国営イラン放送によると、女性は16人だった。「専門家会議」は最高指導者の任免機関。

 最終的な候補者は、イスラム法学者らの「護憲評議会」の資格審査を経て来年2月に発表される。同評議会が、改革派などの立候補をどこまで認めるかが焦点となる。

2015年12月27日 19時07分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

1336とはずがたり:2015/12/30(水) 08:57:19
いいこんだ。
>政府側に立つイスラム教シーア派民兵に頼らず、政府軍だけで進めることにこだわった。

スンニ派部族の自治政府の成立を急がねばならない。アフガンもシリアも連邦制の導入が鍵である。中央政府に権力集めても無能で抑圧しかしないからな。

イラク、ISからラマディ奪還 「来年は最終勝利の年」
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%80%81%EF%BD%89%EF%BD%93%E3%81%8B%E3%82%89%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%87%E3%82%A3%E5%A5%AA%E9%82%84-%E3%80%8C%E6%9D%A5%E5%B9%B4%E3%81%AF%E6%9C%80%E7%B5%82%E5%8B%9D%E5%88%A9%E3%81%AE%E5%B9%B4%E3%80%8D/ar-BBo1lnQ
朝日新聞デジタル
11 時間前

 イラクのアバディ首相は28日、西部アンバル州の州都ラマディを過激派組織「イスラム国」(IS)から解放したと宣言した。5月にラマディから敗走した政府軍を立て直し、約7カ月ぶりに奪還した。アバディ氏は「2016年はISに対する最終勝利の年にする」とも述べ、国内から駆逐する考えを強調した。

http://tohazugatali.we b.fc2.com/int_poliBBo1aZA.jpg

 政府軍は数週間かけてラマディの包囲を狭め、22日にユーフラテス川を越えて市中心部に進攻。28日には州政府庁舎に国旗を掲げた。ただ、市東部など一部にISの戦闘員が残っているとみられる。政府は警官を再配置し、都市機能の回復を急ぐ。

 政権にとってラマディ奪還は、「失地回復」以上の重みを持つ。政府軍に対する信頼を取り戻す契機になり得るからだ。政府は今回の作戦で、政府側に立つイスラム教シーア派民兵に頼らず、政府軍だけで進めることにこだわった。

1337とはずがたり:2015/12/30(水) 12:25:35

「シリアでジャーナリスト拘束」の声明を撤回
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%80%8C%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%A7%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E6%8B%98%E6%9D%9F%E3%80%8D%E3%81%AE%E5%A3%B0%E6%98%8E%E3%82%92%E6%92%A4%E5%9B%9E/ar-BBo0LBR
読売新聞
16 時間前

【パリ=本間圭一】国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」(本部パリ)は28日、埼玉県出身のジャーナリスト、安田純平さん(41)がシリアで武装勢力に拘束されているとした22日付の声明を撤回すると発表した。

「情報確認が不十分だった」と説明している。ただ、安田さんと親しいフリージャーナリストの常岡浩介さんによると、安田さんは今年6月にシリア入りした後、いまだに連絡が取れないという。

22日付の声明は、安田さんがシリアに入国した後、国際テロ組織アル・カーイダ系の「ヌスラ戦線」が支配する地域で武装勢力に拘束され、身代金を要求されているとしていた。

同団体はこの声明に関し、「通常の方法で作成されたものではなかった」とし、ホームページ上から削除した。また、「安田さんの家族や友人らに謝罪したい」としている。

1338とはずがたり:2015/12/31(木) 01:28:05
タリバンが政府庁舎で自爆攻撃、26人死亡 パキスタン北西部
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%B3%E3%81%8C%E6%94%BF%E5%BA%9C%E5%BA%81%E8%88%8E%E3%81%A7%E8%87%AA%E7%88%86%E6%94%BB%E6%92%83%E3%80%8126%E4%BA%BA%E6%AD%BB%E4%BA%A1-%E3%83%91%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E5%8C%97%E8%A5%BF%E9%83%A8/ar-BBo266B
AFPBB News
15 時間前

【AFP=時事】パキスタン北西部マルダン(Mardan)で29日、イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の戦闘員が政府庁舎の正門にオートバイで突っ込んで自爆し、26人が死亡、50人以上が負傷した。うち11人が重体。地元当局者がAFPに明らかにした。

 現場となったのは、身分証明書を発行している国家データベース登録局(National Database and Registration Authority)の地方支局で、正面玄関は爆発により吹き飛ばされた。

 パキスタン軍はTTPの拠点に対し大規模な攻勢をかけており、TTPの勢力は弱まってきていると専門家らは指摘していたが、今回の事件は、TTPには今なお多数の死者を出す攻撃を行う能力があることを示す結果となった。

1339とはずがたり:2016/01/03(日) 15:27:23

有志連合がパリ多発テロ関係者などISIS指導者ら10人殺害
西側諸国へのさらなる攻撃を計画していた者も
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/12/isis10.php
2015年12月30日(水)11時33分

 米国主導の有志連合は過去1カ月間、過激派組織「イスラム国」の指導者ら10人を空爆で殺害した。先月のパリ攻撃に関わったとされる人物も含まれる。

 有志連合の報道官が29日明らかにした。一部の人物は、西側諸国へのさらなる攻撃計画を所持していたとしている。

 報道官によると、殺害された1人はイスラム国の対外作戦を手助けしたほか、パリ攻撃のネットワークにつながりがあった。イラク北部のモスルで26日、殺害したという。

 イラク軍が要衝ラマディでイスラム国に勝利宣言するなど、報道官は空爆の成果が最近表れているとの認識も示した。

 報道官は「成功の一因は、イスラム国が指導層を失いつつある事実にある」と指摘。ただ、「(イスラム国は)まだ牙を持っている」と警告した。

1340とはずがたり:2016/01/03(日) 15:32:58
サウジの白色テロもなんとかしろよなー。日本皇軍の戦前の行為も合法だ,強制性は無いって云ってるような連中なら現代の中国もサウジも法治国家だって云うんだろうけど。

イスラム教シーア派指導者ら47人の死刑執行 サウジ
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E6%95%99%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%A2%E6%B4%BE%E6%8C%87%E5%B0%8E%E8%80%85%E3%82%8947%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%AD%BB%E5%88%91%E5%9F%B7%E8%A1%8C-%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%82%B8/ar-BBo9a7Y#page=2
AFPBB News
4 時間前

【1月3日 AFP】イスラム教スンニ(Sunni)派が大多数を占めるサウジアラビアで2日、政府に対する抗議行動の背後にいた高名なシーア派(Shiite)派指導者の死刑が執行され、シーア派が国民の多数を占めるイランとイラクが同国を批判した。

 サウジ内務省の発表によると、死刑が執行されたのはシーア派指導者ニムル・ニムル(Nimr al-Nimr)師(56)に加え、シーア派反政府活動家、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)による攻撃に参加したスンニ派の計47人。

 ニムル師処刑の発表で抗議デモが呼びかけられたが、シーア派が差別されていると訴えている産油量豊富な同国東部州(Eastern Province)に居住している同師の兄弟モハメド・ニムル(Mohammed al-Nimr)氏は平静を呼びかけた。

 同氏は「死刑執行は(サウジアラビアにいるシーア派の)若者の間で怒りを引き起こすだろう」と述べた一方、「われわれは暴力や当局との衝突は拒否する」姿勢を明らかにした。

 同国内務省は、(処刑された)47人は過激思想に染まり、「テロリスト組織に参加」してさまざまな「犯罪計画」を実行し、有罪判決を受けていたと述べた。

 国営サウジ通信(SPA)が公表したリストによると、死刑が執行されたスンニ派の中には、2003年5月に首都リヤド(Riyadh)で発生し米国人9人を含む35人が死亡した外国人居住施設の攻撃や、翌04年に東部州の都市ホバル(Khobar)で発生し、主に外国人の22人が死亡したアルカイダによる攻撃などの実行犯として有罪判決を受けた容疑者もいた。

 17歳の時に逮捕され、勾留中に拷問を受けた後に死刑判決を受けたとして、同国が人権擁護団体や米国から激しい非難を受けたニムル師のおいは死刑を執行された人のリストに含まれていなかった。

処刑された47人のうち45人はサウジアラビア人で、残りの2人はエジプト人とチャド人が各1名。同国内務省報道官によると、処刑は剣による斬首や銃殺刑執行隊によるものだった。

 サウジアラビアでは昨年1月のサルマン国王(King Salman)即位後、死刑執行数が激増しており、2015年は2014年の2倍に近い153人が処刑された。

1341とはずがたり:2016/01/03(日) 19:59:39
もちろんタリバーンもなんとかしろよなー。とは思うが,IS以後タリバーンなんか穏健派に思えてくる。。(;´Д`)

フランス料理店に自爆攻撃、17人死傷 アフガニスタン
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E6%96%99%E7%90%86%E5%BA%97%E3%81%AB%E8%87%AA%E7%88%86%E6%94%BB%E6%92%83%E3%80%8117%E4%BA%BA%E6%AD%BB%E5%82%B7-%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3/ar-BBo7kpR
AFPBB News
1日前

【AFP=時事】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)にある外国人に人気のフランス料理店で1日、旧支配勢力タリバン(Taliban)による自動車を使った自爆攻撃があり、地元警察当局によると2人が死亡、15人が負傷した。

 狙われたのはアフガニスタン人が経営するフランス料理店「ル・ジャルダン(Le Jardin)」で、大きな爆発音の後、建物は炎上した。薔薇の咲く大きな庭園を擁するこのレストランは、外国人や裕福なアフガニスタン人に人気が高い。

 アフガニスタン政府は12月31日、タリバンとの和平交渉を目指してパキスタン、米国、中国との4者会談を今月11日からパキスタンで開催すると発表したばかりだった。タリバンによるとみられる攻撃は、カブールでは1週間で2回目。

 カブールにあるイタリア系の救急病院がマイクロブログのツイッター(Twitter)に投稿したところによると、死者には12歳の男児が含まれる。

 タリバンのザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官はツイッターで、自爆攻撃により外国人数人を殺害したと発表した。ただし、タリバンは政府や外国人を標的とした攻撃では死者数を誇張する傾向がある。

 カブール警察当局は事件後、現場付近の一斉捜索で容疑者1人を拘束し、タリバンは敷地内に侵入できなかったと発表した。ル・ジャルダンは、外国人駐在員に人気の市内のレストランの中では警備が厳重で、中に入るには複数の扉を通らなければならず、無線を装備した武装警備員が何人も常駐している。

1342chibaQ@rossia`:2016/01/03(日) 23:38:36
http://mainichi.jp/articles/20151229/k00/00m/030/163000c
イラク軍
ラマディほぼ制圧 IS、失地重ね陰り

毎日新聞2015年12月28日 21時06分(最終更新 12月28日 23時46分)

【カイロ秋山信一】イラク政府軍などの連合部隊が過激派組織「イスラム国」(IS)の支配下にある西部アンバル県の県都ラマディ中心部を約7カ月ぶりにほぼ制圧した。ISはシリアでも失地を重ねており、組織の看板である領域支配に陰りが見える。劣勢の反動として、支配地域外で敵対国へのテロ攻撃を活発化させる可能性も指摘されている。

 イラクからの報道によると、政府側部隊は27日、ラマディ中心部でISが拠点にしていた行政庁舎周辺に進攻した。市内ではISの散発的な抵抗が続いているが、政府側の奪還作戦は最終段階に入った模様だ。

 ISは11月にクルド自治政府の治安部隊「ペシュメルガ」にシリア国境付近のシンジャルを奪われた。シリア北部ラッカ県でも26日、クルド人民兵主体の「シリア民主軍」にティシュリーン・ダムを奪われた。

 一連の攻勢はどれも、米軍主導の有志国連合の援護や弾薬供与、軍事訓練を受けた地上部隊によるもの。3カ所ともIS支配地域内の主要交通路上にある要衝で、有志国連合が主導して攻撃目標を選んでいる可能性がある。

 一方、ISも不利な状況を認めざるを得なくなっている。「戦いの中で死傷し、困難を抱えることがあっても、それは神の約束だから驚くことはない。忍耐強くあれ」。バグダディ指導者の声明とされる音声が26日公開され、支持者を鼓舞した。敗北に予防線を張ることで組織内の動揺を抑える狙いがあったとみられる。

 国際軍事情報企業IHSジェーンズによると、IS支配地域(今月14日時点)は今年1月と比較すると約14%減少し、約7万8000平方キロメートル(北海道本島とほぼ同じ)になった。シリア中部パルミラを新たに制圧したが、シリア、イラク両国で主にクルド人部隊に支配地域を奪われた。

 支配地域の縮小はISの資金力低下につながるとの見方もある。英情報企業の推計によると、ISの収入の約半分は、住民から徴収する「税金」や資産没収で、支配地域の縮小は収入減に直結する。

 今後の焦点はイラク北部モスルの攻防だ。ISが昨年6月に侵攻する前、モスルには150万人以上が居住。現在も数十万人が残っているとみられ、IS支配地域では最大の都市だ。

 モスル奪還の鍵になるのが、住民の大半を占めるイスラム教スンニ派やクルド人との連携だ。スンニ派住民はシーア派中心の中央政府への不信感は強く、IS侵攻時にシーア派主体の軍・警察が敵前逃亡したことも反感を強めた。また中央政府とクルド自治政府は、自治区で産出される石油の利権や自治区の領域を巡って緊張関係にある。

 「ラマディで勝利した後、すべてのイラク人が団結し、モスルの解放を達成する」。イラクのアバディ首相は25日、モスル奪還に向けて宗派・民族の壁を超えた団結を呼びかけた。政府側はスンニ派部族兵やペシュメルガを含めて部隊を編成し、挙国一致で慎重に作戦を進める構えだ。

 一方、ISがイラクやシリアでの圧迫に対抗するため、国外でのテロに力点を置く可能性が指摘されている。ISは既存国家の大半を敵視しており、11月のパリ同時多発テロのような事件は世界各地で起こる可能性がある。またISは混乱が続くリビア中部シルトで実効支配を強めており、「第三の拠点」の構築を模索しているとみられる。

 中東情勢に詳しいヨルダン大学戦略研究所のムーサ・シュテイウィー所長は「ISは領域縮小に危機感を抱いている。ただISの掃討作戦が進めば進むほど圧力が高まり、国外でのテロに目標が向かうジレンマがある」と指摘している。

1343チバQ:2016/01/04(月) 16:11:21
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016010401000551.html?ref=rank
サウジ、イランと国交断絶 外交官の48時間内退去命じる
2016年1月4日 09時36分
 【カイロ共同】イスラム教スンニ派の大国サウジアラビアがシーア派の有力指導者らを処刑し、シーア派国家イランとの宗派対立が深まったことを受け、サウジのジュベイル外相は3日、記者会見し「イランと外交関係を断つ」と発表した。両国関係の悪化は決定的となった。
 イランの首都テヘランで、群衆がサウジ大使館を襲撃したのに対抗する措置。ジュベイル外相は「サウジ国内にいるイランの全外交官は48時間以内に国外に退去しなければならない」と強調、「アラブ世界でイスラム教徒同士の衝突をもたらす国家と、もはや関係を維持できない」とイランを非難した。

1344チバQ:2016/01/04(月) 16:24:34
http://www.sankei.com/world/news/160103/wor1601030028-n1.html
2016.1.3 20:12
【サウジ・シーア派処刑】
バーレーンやイラクにも抗議デモ拡大 スンニ派との宗派対立深まる
 【カイロ=大内清】サウジアラビアが2日、イスラム教シーア派の高位聖職者ニムル師らを処刑したことを受け、シーア派大国イランの首都テヘランでは同日夜から3日未明にかけて処刑に抗議する群衆がサウジ大使館を取り囲み、暴徒化した一部が館内に乱入したり火炎瓶を投げつけたりした。イランの最高指導者ハメネイ師も3日、処刑を非難。域内での影響力を争う両国の関係がいっそう険悪化し、スンニ派とシーア派の対立が強まる懸念が高まっている。

 一方、AP通信などによると、サウジの隣国バーレーンやイラクでも2日、処刑への抗議デモが起き、宗派対立が中東各地に拡大した。

 イランのメディアによると、ハメネイ師は聖職者らの会合で、「サウジは(処刑に対する)神聖な報復を受けるだろう」と述べた。

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 これに先立つ2日、イラン外務省報道官も非難声明を発表した。これに対し、サウジ外務省は、「サウジ内政への干渉だ」としてイラン大使を呼び、抗議状を手渡した。サウジは、47人の処刑は国内でのテロ対策上のものだとしている。

 イランでは2日、首都のほか、シーア派聖地の北東部マシャドでも群衆がサウジ領事館前に集まり治安部隊ともみ合うなどの騒ぎが起きた。イラン治安当局は、大使館襲撃に関与した40人を逮捕したが、宗教界の反サウジ感情は強く、事態が早期に沈静化するかどうかは不透明な状況だ。

 イランはシーア派の総本山ともいえる立場で、サウジでは少数派のシーア派住民とも密接な関係がある。一方、スンニ派の「盟主」を自任するサウジは、シーア派が域内で影響力を伸ばすことを強く警戒している。

1345とはずがたり:2016/01/04(月) 20:16:08
サウジがシーア派が喧嘩ふっかけた訳だがサウジは国内を把握しててテロとかは起きえないのかね?

サウジアラビア
イランと断交…外相表明 大使館襲撃受け
http://mainichi.jp/articles/20160104/k00/00e/030/123000c
毎日新聞2016年1月4日 08時35分(最終更新 1月4日 16時08分)

 【ローマ秋山信一】イスラム教スンニ派の大国サウジアラビアがシーア派指導者らを処刑したことに対し、シーア派国家イランの首都テヘランで抗議のデモ隊がサウジ大使館を襲撃した事件を受け、サウジのジュベイル外相は3日、首都リヤドで記者会見を開き、イランとの外交関係を断絶する方針を明らかにした。

<サウジ処刑>シーア派指導者らを イラン反発、大使館放火
 スンニ、シーア両派の盟主をそれぞれ自任するサウジとイランの外交関係が悪化したことで、中東全体で宗派対立が深刻化するのは必至で、過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦にも悪影響が出そうだ。

 サウジ外務省は3日、同国に駐在するイランの外交団に対し、48時間以内に出国するよう通告した。イランに駐在するサウジの外交官らは既に帰国の途に就いた。

 両国間の緊張は、サウジ政府が2日にシーア派の有力指導者ニムル師らを処刑したと発表したことで一気に高まった。テヘランでは同日夜、デモ隊がサウジ大使館に放火したり乱入したりした。

 ジュベイル外相は会見で「イランがサウジの治安の不安定化を図ることは許さない。イランはこれまでにもサウジ国内で『テロリスト分子』を作る政策をとっていた」などと強く非難。サウジ国民の約15%を占めるシーア派によるスンニ派王室への反対運動の背後には、イランの扇動や支援があるとの見解を示した。

 サウジとイランの対立激化の影響が、中東各国に及ぶのは不可避だ。両国はシリアやイラク、イエメン、レバノンで、それぞれ異なる政治勢力を支援し、他国での紛争や政争が激しくなる一因を作ってきた経緯がある。

 内戦状態が続くシリアやイエメンでは、国連などによる和平調停が続けられており、1月には和平協議がそれぞれ開かれる予定だ。だが、和平の実現には部隊派遣などで紛争に深く関与するサウジとイランの歩み寄りが不可欠で、両国関係の悪化により和平協議の開催自体も危ぶまれる状況になってきた。

 またイラクでも、シーア派とスンニ派の政治勢力が挙国一致体制を継続するために両国の役割が重要だ。宗派対立の余波がイラクに及べば、アバディ政権が不安定化し、IS掃討作戦にも悪影響が及ぶ可能性がある。

指導者ら処刑、反発拡大

 【テヘラン田中龍士】イスラム教スンニ派大国のサウジアラビアが2日、シーア派指導者ニムル師らを処刑したことを受け、シーア派国家イランのほか、中東や南アジアのシーア派住民の間にも反発が広まった。一方、イランで起きたサウジ大使館襲撃に関しては、スンニ派を中心とするアラブ諸国が強く非難。サウジが3日に断交を発表したことで、宗派対立の懸念が更に増している。

 テロに関与したとして処刑されたニムル師は、中東民主化運動「アラブの春」が起きた2011年以降、バーレーンのシーア派の動きに合わせてサウジ東部州カティフで反政府デモを主導。その後、サウジ当局に逮捕され「宗派対立をあおった」などとして14年に死刑判決を受けた。

 AP通信によると、バーレーンでは2日、首都マナマ西方のデイでニムル師処刑への抗議デモがあり、催涙ガスなどを放つ警官隊とデモ隊が衝突。工業地帯となっているシトラ島では、シーア派住民が、サウジのサウド王家やバーレーンのスンニ派ハリファ王家を批判する言葉を叫びながらデモ行進した。

 抗議デモはインドのカシミール地方やパキスタン西部クエッタ、東部ラホール、南部カラチ、イラクなどでも発生した。

 また、レバノンの首都ベイルートでは3日、シーア派武装組織ヒズボラの指導者ナスララ師が「サウジに分別ある行動を望むことはもうできない」と、サウジを非難。トルコの首都アンカラでも同日、ニムル師の写真を掲げた人々がサウジ大使館前に押し寄せた。

 一方、スンニ派が多数のカタールは、イランでの大使館襲撃に激しく反発。外交関係に関するウィーン条約は公館の保護などを定めており、大使館襲撃は「露骨な違反行為だ」とした。

 また、クウェートも「サウジの措置を全面支持する」と表明。このほか、ヨルダン、アラブ首長国連邦(UAE)なども大使館襲撃への非難で足並みをそろえた。

1346とはずがたり:2016/01/04(月) 20:17:13
サウジを穏健派というのはアメリカ基準で余り穏当では無い様な気がするなぁ。。

サウジとイランの断絶がもつ意味と影響-中東をめぐるサウジの巻き返し
http://bylines.news.yahoo.co.jp/mutsujishoji/20160104-00053101/
六辻彰二 | 国際政治学者
2016年1月4日 15時11分配信

1月3日、サウジアラビア政府はイランと外交関係を断絶することを発表しました。これはテヘランにある在イラン・サウジアラビア大使館とマシュハドにあるサウジアラビア領事館がそれぞれ群衆に襲撃され、放火されたことを受けてのものでした。この襲撃は、同月2日にサウジアラビア政府が、2011年に逮捕されていた国内のシーア派指導者ニムル・ニムル師の処刑を発表したことがきっかけで発生したものです。放火に関わった罪で44人が逮捕され、イランのロウハニ大統領も大使館襲撃を非難していますが、両国関係は悪化の一途をたどっています。

サウジアラビアとイランは、どちらも世界有数の産油国。さらに、サウジの絶対君主制に対してイランのイスラーム共和政と、政治体制は異なるものの、厳格なイスラーム国家という点で共通します。その一方で、両国はそれぞれ、スンニ派とシーア派の中心地です。二つの宗派の因縁は7世紀にまでさかのぼるもので、両者の反目はイスラーム世界の大きな対立軸であり続けてきました。

しかし、それが大きな背景であるにせよ、大使館の襲撃や国交断絶といった外交問題にまで発展した今回の出来事は、それだけでは説明できません。そこには、現在の中東情勢や外部なかでも米国との関係をめぐる、サウジアラビアとイランの角逐を見出すことができます。

中東情勢をめぐるサウジとイランの立ち位置
大前提として、現在の中東をめぐる、サウジとイランの立ち位置を整理しておきます。

中東をめぐっては、イスラーム圏諸国だけでなく、米国、ヨーロッパ諸国、ロシアといった外部の国、さらにイスラーム過激派が複雑な対立と協力の関係にあります。このなかでサウジとイランはほとんどのシーンで対立し続けてきましたが、現在ではシリア情勢をめぐって、その対立は抜き差しならないものになっています。

サウジは石油を国有化した1970年代以降、最大の顧客である米国と安全保障・経済の両面で、基本的には協力関係を維持してきました。イラクがクウェートを占領した湾岸戦争(1991)で米軍主導の多国籍軍に参加したことや、国内に米軍の駐留を認めたことは、その象徴です。

現代でも、シリア情勢や「イスラーム国」(IS)をめぐる対応で、サウジは欧米諸国とほぼ足並みを揃えています。シーア派の一派アラウィー派で政府の要職を固めるアサド政権に対して、サウジは欧米諸国やトルコとともにその退陣を求め、シリアやイラクでのIS空爆にも当初から参加しています。そのうえ、サウジを含むスンニ派の湾岸諸国は、シリア軍を攻撃するために、アルカイダ系を含むイスラーム過激派にすら資金協力を行ってきたといわれます。

これに対して、イランは1979年のイスラーム革命以来、米国と長く対立し続けてきました。その背景には、イスラーム革命で打倒された、世俗的なシャー(国王)による専制支配を、ソ連への防波堤として米国が支援していたことがありました。そして、イスラーム革命のさなか、テヘランの在イラン・米国大使館が群衆によって占拠されたことで両国の対立は決定的になり、米国はイランを「テロ支援国家」に指定し、経済制裁を敷いてきたのです。

それ以来、イランは「反米」で一致するソ連/ロシアと友好関係を築いてきました。シリア情勢をめぐってもロシアとともにアサド政権を支持し、独自にIS空爆を行っている他、シーア派民兵やレバノンのシーア派過激派組織ヒズボラなどをシリアに送り込んできました。アサド政権の処遇をめぐって、グローバルレベルでは米ロの対立が目立ちますが、イスラーム圏ではサウジとイランがお互いに譲れない関係にあるといえます。

1347とはずがたり:2016/01/04(月) 20:17:24
イランの「国際社会復帰」がもつインパクト
ところが、以上の関係は、この数年で変化の兆しを見せ始めています。米国とイランの緊張が緩和したことと、ISに対する国際的な包囲網の形成が緒に就いたことは、その典型でした。

このうち、米国とイランの緊張緩和に関しては、昨年7月に成立したイラン核合意があげられます。イランが核開発を抑制(停止ではない)することと引き換えに、米国などが経済制裁を段階的に撤廃する取り決めは、ペルシャ湾で高まっていた軍事的緊張を緩和しただけでなく、西欧諸国にとっては「イランの核弾道ミサイルの脅威」からの解放の希望をもたせるものでした。それだけでなく、この合意は長く対立し続けてきた米国とイランの関係改善の転機としても注目されたのです。

核合意は、イランにとって、いわば「国際社会への復帰」の象徴にもなりました。イランはWTO(世界貿易機関)に加盟していない国のなかで、最大の経済規模をもちます。経済制裁の解除にともない、イラン政府はWTO加盟に前向きな姿勢をみせるなど国際市場に本格参入する兆しをみせ、日本企業も昨年後半から相次いでイラン進出を目指し始めていました(ただし、WTOドーハラウンドそのものが昨年12月に次回開催を決定しないまま閉幕したことで、一部からは「安楽死」とさえ呼ばれる状態にある)。

ところが、サウジアラビアはこの合意が「譲歩しすぎ」であると批判。この点に関しては、パレスチナ問題などをめぐって立場が大きく異なるイスラエルと同じ立場に立つことになりました。

シリア情勢をめぐる不協和音
サウジにとって、イランが欧米諸国と対立し、「干される」状態の方が好ましいことは確かです。その意味で、イランの「国際社会復帰」に警戒感を強めるとともに、これを進めた欧米諸国なかでも米国への不信感が募ったことは、想像に難くありません。

同様のことは、シリア情勢とIS対策についてもいえます。昨年11月13日のパリ同時テロ事件以降、フランス政府はIS対策のために、米ロを結び付けることを試みています。これにより、9月末から既にアサド政権を支援する形で、IS以外の反アサド勢力に対しても空爆を行ってきたロシアの国際的認知は、結果的に向上したことになります。それは、ロシアやアサド政権と連なるイランにとっても、悪い話ではありません。

しかし、これはサウジにとって、IS対策とは別の次元で面白くない話です。先述のように、シリア内戦の当初、サウジなどとともに欧米諸国は、「アサド政権の退陣こそ内戦終結に繋がる」と主張していました。しかし、状況の変化とともにヨーロッパ諸国はアサド政権の容認に舵を切りつつあり、米国としても難しい判断を迫られています。

このような環境のもと、核開発問題だけでなくシリア情勢なども念頭に、米国がイランとの関係を見直し始めたことに、以前からサウジは警戒感を強めていました。2013年10月にサウジが、選出されていた国連安保理の非常任理事国のポスト就任の辞退という異例の行動に踏み切ったことは、その象徴でした。つまり、欧米諸国から敵視され、排除されていたイランの立場が好転したことは、入れ違いにサウジの危機感につながり、欧米諸国なかでも米国に対して不快感を隠さなくなっていたといえます。

米国とサウジの隙間風
先述のように、イランが欧米諸国と関係を改善し、国際社会に復帰するだけでなく、シリア情勢をめぐってロシアとともに影響力を増すことは、サウジにとって警戒すべきことです。なかでも、対イラン強硬派という点で一致していた米国のシフトは、サウジにとって認めにくいものです。

一方で、米国のサウジ離れは加速しているようにもみえます。先述のように、サウジは世界最大の産油国であり、長年米国はその最大の顧客でした。しかし、昨年12月に米国は40年ぶりに原油を輸出することを発表。これは、いわば米国がサウジにエネルギー戦争を挑んだものともいえます。

1348とはずがたり:2016/01/04(月) 20:17:41
>>1346-1348

2014年の半ばから、原油価格は既に下落し続けています。2014年11月のOPEC(石油輸出国機構)総会で、中小の産油国が反対するなか、サウジが事実上値下げを意味する「生産量維持」の方針を押し切ったことは、これをさらに加速させました。サウジのこの判断は自らにとっても減収を意味しますが、やはり石油・天然ガスの輸出に収入を依存するIS、ロシア、イランなどにとっても痛手となり、それは引いては米国の安全保障上の利益につながります。この観点からすると、サウジの行動は米国の利益に適うものでした。

しかし、他方で原油価格の下落は、米国で本格化していたシェールオイル生産に、コスト割れの危機をもたらすものでもありました。つまり、サウジによる原油価格の引き下げは、安全保障上は米国をアシストするものでしたが、シェール開発にブレーキをかけることでエネルギー面における米国の中東依存を維持させ、米国の独走を許さないものだったといえます。

ところが、これに対して米国はシェールオイルの輸出で応えたのです。市場に供給される原油の量が増えることで、原油価格はさらに押し下げられます。この状況は米国にとっても、シェール輸出から短期的に利益を期待できるものではありませんが、他方で石油産業以外にこれといった産業のないサウジにとっては、さらに痛手となり得ます。つまり、米国はあえて攻勢に出ることで、将来的に原油市場のシェアを確保する足場を作っただけでなく、自らの首に鈴をつけようとしていたサウジの手に噛みついたといえます。

シーア派指導者の処刑が米国にもつ意味
そんななか、冒頭で触れたように、サウジ政府は反政府の抗議活動を行った罪で逮捕されていた国内のシーア派指導者ニムル・ニムルの処刑を発表しました。

今回、処刑されたのはニムル・ニムルだけでなく、合計で47名に及び、その大半はスンニ派のアルカイダ系過激派組織メンバーだったとみられています。

とはいえ、シーア派指導者の処遇次第で、宗派対立を過熱させる恐れがあることは、以前から懸念されていたことです。国連なども自制を働きかけていたなかで、あえて処刑が行われたことには、少なくともサウジ政府、あるいはサウジ国王の確たる意思を見出せます。

つまり、今回のシーア派指導者の処刑は、単純な法的手続きの結果や、国内の反シーア派、反イラン感情への配慮という側面だけではなく、意識的にイランとの関係を悪化させたものとみることができます。それは、両国の関係を悪化させることで、イランとサウジのいずれにつくかを米国に迫る効果があります。そして、それは当然、ロシアを含むIS包囲網の形成などに関する判断を迫られている米国に、「サウジ国王の機嫌を損ねることのないように」というメッセージになってくるのです。

ターンは米国に
日本のメディアでは、サウジアラビアは「穏健派」と呼ばれることがあります。それはイランと異なり、米国と正面から対立するシーンが少ないことによります。実際、繰り返しになりますが、サウジは安全保障と経済の両面で米国と足並みを揃えることも珍しくありません。

しかし、自らの目標や利益のためには、いかに友好国であろうとも、相手に主導権を握られるのを避けようとすることは、国際政治の常です。サウジと米国の場合、サウジによる原油価格引き下げ、米国による安売り競争、サウジのシーア派指導者の処刑ときて、また次は米国のターンということになります。次の米国の一手が何であれ、これまでの展開に鑑みれば、少なくとも両国間だけにとどまらない影響をもたらすことだけは確かといえるでしょう。

六辻彰二
国際政治学者
博士(国際関係)。アフリカをメインフィールドに、米中関係から食糧問題、宗教対立に至るまで、分野にとらわれず、国際情勢を幅広く、深く、分かりやすく解説します。

1349チバQ:2016/01/04(月) 22:49:56
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160104-00000048-asahi-int
バーレーンとスーダンもイランと断交 UAEは大使召還
朝日新聞デジタル 1月4日(月)21時44分配信

 バーレーンは4日、イランとの国交を断絶すると発表した。また、スーダンも同日、イランとの断交を表明した。AP通信などが報じた。

サウジアラビアによるイスラム教シーア派指導者の処刑をきっかけに、イランと湾岸諸国などとの緊張は高まっている。3日にはサウジアラビアがイランと断交したばかり。アラブ首長国連邦も駐イラン大使の召還などの措置を取り、外交関係を格下げすると表明している。

1350チバQ:2016/01/04(月) 23:51:49
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&amp;k=2016010400858
バーレーン、スーダンも断交=対イラン、UAEは大使召還-サウジに同調、情勢緊迫



4日、テヘランで、イスラム教シーア派指導者ニムル師の肖像画を掲げ、サウジアラビアの死刑執行に抗議するイラン人の女性たち(AFP=時事)
 【カイロ時事】バーレーンとスーダンは4日、イランとの外交関係を断絶すると相次いで発表した。アラブ首長国連邦(UAE)も同日、駐イラン大使を召還するなど外交関係格下げを表明した。各国の国営通信などが伝えた。サウジアラビアが3日、イランとの断交を表明したことに同調した形で、中東情勢はサウジとイランの対立を軸に一段と緊迫化する様相を呈している。
 バーレーン政府は、同国に駐在するイランの外交官に「48時間以内の国外退去」を要求。断交の理由として、イランでサウジの大使館や領事館が暴徒に襲撃された事件のほか「イランによるテロリストや過激派の支援」を挙げた。
 バーレーンは、イランと同様にイスラム教シーア派が国民の多数を占めるが、ハリファ王家など指導者層はスンニ派で、サウジを後ろ盾としている。2011年の民主化要求運動「アラブの春」ではシーア派が主体となって反政府デモを展開したところ、サウジ主導の湾岸協力会議(GCC)軍に鎮圧された経緯もある。

 一方、スーダンとUAEはいずれも国民にスンニ派が多く、サウジとの関係も深い。スーダン外務省は声明で、イランがサウジ大使館などの襲撃を防げなかったことを非難。断交の理由について「イランの脅威に直面するサウジと連帯する」と説明した。
 サウジのジュベイル外相は3日の記者会見で「他国もテロ支援国家(イラン)との関係を続けるのか、真剣に考えるべきだ」と述べていた。(2016/01/04-22:56)

1351チバQ:2016/01/05(火) 22:23:12
http://www.sankei.com/politics/news/160105/plt1601050046-n1.html
2016.1.5 21:51
【サウジ・イラン断交】
サウジ、保守的指導部が力誇示 副皇太子ら主導…“落としどころ”見えず





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4日、インド・ニューデリーのサウジアラビア大使館前で、同国によるシーア派指導者の処刑に抗議する人たち(ロイター=共同)
 【カイロ=大内清】イランと断交したサウジアラビアは、昨年1月のサルマン国王即位後に現指導部が実権を握って以降、強硬な対イラン政策を続けている。開明的といわれたアブドラ前国王に比べ保守的な宗教界に近いとされ、イスラム教スンニ派の「盟主」としてシーア派に対抗する心理も働いているとみられる。

 サウジは昨年3月、スンニ派系のハディ政権と、シーア派系でイランとも関係が深いフーシ派民兵などとの対立が続いていた隣国イエメンに軍事介入した。背景には、自国の「庭」ともいえるアラビア半島で、シーア派大国のイランが影響力を拡大することへの強い懸念があった。

 この介入策を主導したとされるのが、国王の実子である国防相のムハンマド副皇太子だ。副皇太子や、内相のムハンマド皇太子は初代国王の孫にあたる「第3世代」で、王室の有力閨閥(けいばつ)「スデイリ閥」に属する。昨年12月には、ムハンマド副皇太子が中心となり、スンニ派が支配的なアラブ諸国など30カ国以上で構成する「対テロ軍事連合」を結成。本部はサウジの首都リヤドに設置すると発表した。

 サウジは、軍事連合の結成は「すべてのテロに対抗するため」としているが、実際の狙いは、サウジ主導でスンニ派勢力を糾合し、イランの伸長を抑えることにあるとの見方は強い。

 対イランを念頭に置いた一連の外交は、実績の少ない第3世代への権力継承を円滑に進める目的で、現指導部が力を誇示しようとしてのものだ-という指摘もある。

 そうした流れの中でサウジは今回、拘束していたシーア派高位聖職者ニムル師を処刑し、イランとの断交に踏み切った。指導部が“落としどころ”をどこに想定しているか見えないだけに、国際社会の懸念は大きい。

1352チバQ:2016/01/05(火) 22:31:00
http://www.sankei.com/world/news/160105/wor1601050017-n1.html
2016.1.5 08:29
【サウジ・イラン断交】
サウジは国民のイラン渡航禁止に 商業関係も遮断

サウジアラビアのジュベイル外相=4日(ロイター)
 サウジアラビアのジュベイル外相は4日、ロイター通信とのインタビューで、イランとの外交関係断絶に合わせ、サウジ国民のイラン渡航を禁じて航空便の往来を停止し、両国間の商業関係も完全に遮断すると表明した。

 外交筋などによると、イランとサウジの貿易量は非常に少ない。イランの中東専門家は商業関係停止について「双方にとって脅威ではなく、イランに圧力をかけるためのプロパガンダだ」と指摘した。サウジにはイスラム教の聖地メッカとメディナがある。ジュベイル氏は、イラン人による聖地巡礼はこれまで通り受け入れると述べた。

 ジュベイル氏は、サウジが処刑したイスラム教シーア派指導者ニムル師について、サウジ王室の転覆に向け「扇動し組織をつくり、兵器と資金を提供した」と断定。イランはシリアなどアラブ諸国に戦闘員を送り込んでおり、サウジ国内でも攻撃を計画していると非難した。(共同)

http://www.sankei.com/world/news/160105/wor1601050016-n1.html
2016.1.5 08:26
【サウジ・イラン断交】
米、仲介外交に乗り出す 「双方が中東情勢の緊張を緩和する必要ある」と報道官

4日、イラク中部カルバラで、サウジアラビアのサルマン国王のポスターを焼くシーア派のイスラム教徒ら(ロイター)
 【ワシントン=加納宏幸】アーネスト米大統領報道官は4日の記者会見で、サウジアラビアがイランとの断交を発表したことについて「双方が中東情勢の緊張を緩和する必要がある。米国は全ての当事者に自制を求めている」と述べ、イスラム教スンニ派大国のサウジ、シーア派大国のイランに宗派対立をあおらないよう促した。

 米政府はイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)掃討作戦とシリア和平を進める上で大国間の勢力争いにつながる宗派対立を強く警戒。サウジにシーア派高位聖職者、ニムル師の処刑への懸念を伝え続けてきた。アーネスト氏は「懸念した結果の到来が早まった」と指摘し、両国が引き続きシリア和平に向けて建設的な役割を果たすよう求めた。

 両国の断交はイラン核合意の履行にも影響を及ぼす可能性があり、ケリー米国務長官は3、4両日、イランのザリフ外相やサウジのムハンマド副皇太子と電話で協議し、両国に冷静な対応を呼びかけた。

1353とはずがたり:2016/01/06(水) 17:24:42
【サウジ・イラン断交】佐藤優氏、イランに近づいた米に対するサウジの「怒りのメッセージだ」 山内昌之氏はサウジ「最悪のシナリオ」を指摘
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%80%90%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E6%96%AD%E4%BA%A4%E3%80%91%E4%BD%90%E8%97%A4%E5%84%AA%E6%B0%8F%E3%80%81%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%AB%E8%BF%91%E3%81%A5%E3%81%84%E3%81%9F%E7%B1%B3%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%82%B8%E3%81%AE%E3%80%8C%E6%80%92%E3%82%8A%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%81%A0%E3%80%8D-%E5%B1%B1%E5%86%85%E6%98%8C%E4%B9%8B%E6%B0%8F%E3%81%AF%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%82%B8%E3%80%8C%E6%9C%80%E6%82%AA%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%80%8D%E3%82%92%E6%8C%87%E6%91%98/ar-AAgo1rW
産経新聞
16 時間前

【サウジ・イラン断交】佐藤優氏、イランに近づいた米に対するサウジの「怒りのメーセージだ」 山内昌之氏はサウジ「最悪のシナリオ」を指摘: 作家の佐藤優・元外務省主任分析官
c 産経新聞 提供 作家の佐藤優・元外務省主任分析官
 元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏と明治大学特任教授の山内昌之氏が5日夜、BSフジ「プライムニュース」で今年の世界情勢の展望を語った。山内氏はサウジアラビアとイランの国交断絶が、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の利益につながるとの見方を示した。

 佐藤氏は両国の国交断絶までの流れについて、IS掃討のためイランに接近した米国に対するサウジの「怒りのメッセージだ」と分析。山内氏は「サウジはシーア派に対する宗派闘争をしかけたが、ISはこれを機会に力を保持しかねない。サウジが宗派戦争の指揮権をISに取られ、権力基盤を奪われるのが最悪のシナリオだ」と指摘した。

 また佐藤氏は、海洋進出を強める中国について、「近い将来、中央アジアや新疆ウイグル自治区あたりにISが(浸透して)くる。南シナ海や尖閣諸島での挑発どころではなくなる」と言及した。山内氏もこれに賛同し、「中国にとって地政学的に一番重要なのは中央アジアだと思い知らされる年になるかもしれない」と述べた。

1354チバQ:2016/01/07(木) 20:05:44
http://mainichi.jp/articles/20160108/k00/00m/030/060000c
対イラン断交
石油海上輸送路の海峡に面するジブチも同調

毎日新聞2016年1月7日 20時00分(最終更新 1月7日 20時00分)

 【テヘラン田中龍士】アフリカ東部ジブチは6日、大使館襲撃を受けてイランとの外交関係を断絶したサウジアラビアに同調し、イランとの断交を発表した。ジブチ通信などが報じた。ジブチに面する狭い海峡は石油などの重要な輸送航路で、イランはサウジがジブチを通じて圧力をかけるのを懸念している。

 また、カタール通信などによると、カタール政府は同日、駐イラン大使を召還。ヨルダン政府は同日、イラン大使を呼び出して大使館襲撃やアラブ諸国への介入に厳重に抗議した。イランとの断交は4カ国、駐イラン大使召還は3カ国となり、イスラム教スンニ派大国サウジによるシーア派国家イランに対する包囲網が拡大している。

 ジブチとイエメンの間にあるバブルマンデブ海峡は幅が約30キロしかない。イランのアフカル・ハバル通信によると、イランは核問題での制裁解除後の石油生産を少なくとも日量50万バレルに設定しているが、その約4割に当たる20万〜22万バレルを同海峡-スエズ運河-地中海のルートで欧州に輸出する計画があるという。

 この海峡は年間約2万隻の船舶が通行し、そのうち日本関連船舶は約1700隻とされる。海峡を巡る緊張が高まれば日本にも大きな影響を及ぼす可能性がある。また、日本は海賊対策として2009年からジブチに護衛艦2隻と哨戒機2機を派遣し、陸海の自衛隊員を常駐させている。

 カタールとヨルダンは共にスンニ派が主流で、ジブチは人口約90万人の9割以上がスンニ派。湾岸諸国ではこれまでにスンニ派王政のバーレーンがサウジと同様にイランとの断交に踏み切った。

 一方、クウェートやアラブ首長国連邦(UAE)は、カタールと同じく大使召還にとどまっている。

1355チバQ:2016/01/08(金) 19:13:37
http://mainichi.jp/articles/20160108/k00/00e/030/178000c
ソマリア
イラン断交を発表 サウジに同調か

毎日新聞2016年1月8日 10時31分(最終更新 1月8日 11時43分)

 【ヨハネスブルク服部正法】AP通信によると、アフリカ東部ソマリアが7日、イランとの断交を発表した。

 大使館襲撃を受けてイランとの外交関係を断絶したサウジアラビアに同調した動きと推測されるが、断交の理由は「ソマリアの国内問題へのイランによる一連の干渉」とされているという。

 ソマリアはサウジと同様、イスラム教スンニ派が主流の国。サウジが昨年12月に公表した「イスラム軍事同盟」に名を連ねるなどサウジと軍事的結びつきを持つ。

 イランとサウジの対立を巡り、アフリカではこれまでスーダンとジブチがイランとの断交を表明している。イスラム軍事同盟はイスラム圏の34の国と地域で構成し、スーダンとジブチも参加している。

 ソマリアは、イエメンのシーア派武装組織フーシへの空爆作戦を行うサウジ主導の連合軍に領土や領空などの使用を認めると表明している。サウジなどは、イランがフーシを支援しているとみている。

 イラン国営通信(英語版)は7日、「破綻国家ソマリア」の見出しで、断交の記事を配信した。

1356チバQ:2016/01/08(金) 19:28:48
http://www.sankei.com/world/news/160108/wor1601080043-n1.html
2016.1.8 13:13
【シリア情勢】
内戦下、包囲で餓死者 ペット殺して食べる市民も 政府、援助物資の運搬承認






シリア・マダヤで飢えに苦しむ少年=撮影日不明(AP=共同)
 内戦の続くシリアで、アサド政権は7日、政権軍側が包囲する首都ダマスカス近郊の町マダヤなど3カ所について、国連による支援物資搬入を認めた。国連人道問題調整室(OCHA)が発表した。包囲された町では食料不足が深刻で、餓死者が出ているという。

 OCHAによると、約4万2千人が住むマダヤでは5日、53歳の男性の餓死が報告された。国連が物資を最後に届けたのは昨年10月で、町を離れようとして殺害された市民もいるとしている。

 ロイター通信や英紙ガーディアンによると、政権軍側の包囲が始まったのは昨年7月。これまでに少なくとも10人が餓死し、援助関係者は葉や草のほか、ペットを殺して食べる市民もいると話す。コメの値段は1キロ当たり250ドル(約3万円)に上昇。厳しい積雪の中、燃料不足も深刻という。(共同)

1357チバQ:2016/01/08(金) 19:31:01
http://www.sankei.com/world/news/160104/wor1601040044-n1.html
2016.1.4 21:08
【サウジ・イラン断交】
シリアめぐり利害激突 石油依存の日本にもリスク

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(1/3ページ)【サウジ・イラン断交】

 3日、サウジアラビア東部アワミヤで、処刑されたイスラム教シーア派有力指導者ニムル師の葬儀に参列した人々(AP=共同)
 【カイロ=大内清】イランにとってシリアは、自国からシーア派が多いイラクを通ってレバノンに至る「シーア派三日月地帯」を結ぶ重要な結節点であり、何としても影響力を失いたくない地域だ。これに対しサウジは、シリアに自国の影響力が及ぶスンニ派系政権を樹立することで、イランの伸張にくさびを打ち込むことができる。

 両者の利害は真っ向からぶつかり、内戦を泥沼化させる要因となった。その間隙を突く形で台頭したのが「イスラム国」(IS)などのスンニ派過激組織だった。

 シリア問題をめぐっては、対立してきた米露が昨年、IS対策を突破口に歩み寄りを見せたが、「代理戦争」の当事者ともいえるサウジとイランは焦点であるアサド政権中枢の処遇などをめぐって激しく対立しており、国際社会の足並みがそろう状況にはない。

 サウジが政権側を支援し、イランがシーア派系反政府勢力を後押しするイエメン問題でも事情は同じだ。アラブの春以前の中東では、もう一つの大国であるエジプトのムバラク政権がイランとの関係改善を進める局面などもあった。大国間の力関係がある程度均衡し、それが互いを牽制する効果も生んだ。

 しかし、ムバラク政権崩壊後のエジプトは、社会不安と経済低迷からサウジなど富裕な湾岸諸国の支援への依存を深め、域内外交のバランサーとしての役割は弱まった。

 イランへの危機感と敵対心、さらにはシーア派への嫌悪感やスンニ派世界の拡張という“宗教的野心”と一体となったサウジの外交手法をとどめることは難しさを増しているのだ。聖職者による指導という政教一致体制をとるイランについても同様のことがいえる。

 こうした構造的な変化に伴う中東情勢の流動化は、中東に石油輸入の8割以上を依存する日本にとっても大きなリスクとなる。

 サウジとイランの両国は今後、シリアやイエメンのみならず、中東各地で自国に近い勢力を支援することで影響力のさらなる拡大を目指すと予想される。緊張の増大が油価の上昇といった形であらわれる可能性も高いほか、政情不安を奇貨としたテロなどの危険性が増すことも考えられる。

 中東では利益拡大や宗教的理由などで他国への介入が繰り返されるのが常態だ。現在の問題は、それに歯止めをかける存在がみえない点にある。

1358とはずがたり:2016/01/09(土) 09:36:05
>サウジの今回の集団処刑は、サウジがイランを挑発して、国交断絶に持っていこうと仕組んだものとは考えられない。
>処刑を決めたのはサウジの国内治安やテロ対策を担当する内務省である。内相は副首相を兼ねる国王に次ぐ有力者のムハンマド・ナイフ第1皇太子であり、外交的な波及を前もって勘案して、治安対策をとったとは考えにくい。あくまで国内治安を守るために、集団処刑が行われたと考えるべきである。

中東ニュースの現場から
川上泰徳
シーア派指導者処刑はサウジの「国内対策」だった【サウジ・イラン断交(前編)】
http://www.newsweekjapan.jp/kawakami/2016/01/post-6.php
2016年01月08日(金)16時20分

広がる国交断絶の波紋
 サウジアラビアによるシーア派宗教指導者の処刑が、テヘランでのシーア派民衆の抗議デモにつながり、テヘランのサウジ大使館が放火されたことから、サウジはイランとの外交関係断絶を発表した。続いて、クウェートは駐イラン大使を召還、バーレーンはイラン行きの直行便を停止するなど、サウジに同調する動きを見せている。

 今回のサウジ・イラン危機の根底には、中東でイランの影響力が強まることに対するサウジや湾岸諸国の反発がある。しかし、サウジの今回の集団処刑は、サウジがイランを挑発して、国交断絶に持っていこうと仕組んだものとは考えられない。

 処刑を決めたのはサウジの国内治安やテロ対策を担当する内務省である。内相は副首相を兼ねる国王に次ぐ有力者のムハンマド・ナイフ第1皇太子であり、外交的な波及を前もって勘案して、治安対策をとったとは考えにくい。あくまで国内治安を守るために、集団処刑が行われたと考えるべきである。

 つまり、シーア派宗教者を処刑しても、それによりイランで大きな反響が広がるとは予期しなかったということだ。テヘランでの民衆の暴走がサウジ大使館の焼き討ちまで進むことまでは誰も予想できないとしても、イランで何らかの反発が起こると考えないようでは、それ自体がサウジ政府の外交感覚が問われることに変わりはない。

 特に昨年11月、ウィーンでのシリア支援国外相会合で、それまでそっぽを向いていた米国、ロシア、イラン、サウジがシリア和平に関わるという枠組みができ、1月中にも国連の仲介でアサド政権と反体制派の協議が予定されている。その直前に、その枠組みを壊すような危機が起こったことには、米国もさぞかし頭が痛いことだろう。

シリア和平協議に避けられない悪影響
 先に外交への影響について書くならば、イランとの国交断絶を発表したサウジのジュベイル外相は、国連のデ・ミストゥーラ・シリア担当特使との会談で「シリア和平会議には影響しない」と言っているが、ほとんど説得力はない。外交的には米オバマ大統領の念願だったイランとの関係正常化に向けた道が、昨年春の核協議の最終合意によって開いた。米国が中東の安定を危うくしないで、中東からの軍事的関与を引き下げるためには、イラク問題でもアフガニスタン問題でも、シリア内戦でも米国がイランと外交的に直接関与する関係を作らねばならない。

 核問題の合意は昨年10月に発効し、それを受けてこれから欧米で対イラン制裁解除に向けた動きが始まる。米・イラン新時代はまずシリア和平協議が最初の試金石になるはずだった。なのに、いきなりサウジ・イラン国交断絶という事態が降ってわいたように起こったのである。

宗派対立で利を得る「イスラム国」
 これによって、イラクでもシリアでも、さらにイエメンでも危ういスンニ派とシーア派の対立が激化するとなれば、シリア和平がうまくいかないどころの話ではなくなる。なぜなら、「イスラム国(IS)」は、イラクやシリア、イエメンで「シーア派の攻撃によるスンニ派の受難」を宣伝し、「対シーア派ジハード(聖戦)」を掲げる。宗派対立の激化は、スンニ派世界でISが力を得ることにつながる。

1359とはずがたり:2016/01/09(土) 09:36:20

 スンニ派とシーア派の抗争はイラク戦争後の2006年にイラクで始まり、毎日のようにバグダッドで100体以上の惨殺された死体が路上で見つかるなど悲惨な状況となった。それがISの前身である「イラク・イスラム国」が生まれる契機となった。イラクの宗派抗争はイラク国内で治まっていたが、サウジ・イラン危機が激化すれば、宗派抗争がペルシャ湾岸周辺国から中東全域に広がりかねない。

「アラブの春」を象徴する宗教者
 ただし、危機の原点に目を向け、問題を理解するためには、なぜ、サウジがシーア派宗教者を含む47人を処刑したのかを、まず、外交問題とは分けて考える必要がある。

 サウジが処刑したシーア派の宗教指導者は同国東部のシーア派の中心都市カティーフの北部にあるアワミヤ地区のニムル・ニムル師である。イランでシーア派教学を修めたイスラム法学者で、2011年の「アラブの春」に呼応してカティーフで政府批判デモが起きた時、サウジの政治改革を求めるデモを支持した。デモは治安部隊に弾圧されて抑え込まれるが、ニムル師はサウジの中での「アラブの春」を代表する顔となった。

 2012年にデモ弾圧の渦中で逮捕され、2014年に死刑判決を受けた。国際的な人権組織アムネスティ・インターナショナルは報告書で、ニムル師は暴力を否定し、あくまで表現の自由の行使ということで意見表明を通じての平和的な活動だったと認定している。

「最も危険な宗教者」
 サウジ内務省が「テロリスト」として処刑した47人のうち、ニムル師を含む4人がシーア派活動家。それ以外はスンニ派で、特にアルカイダを支持する宗教者として2004年に逮捕され、死刑判決を受けていたファーリス・ザハラーニ師が含まれていた。

 サウジでは2003年4月にイラク戦争でバグダッドが陥落して1か月後にリヤドの外国人住宅地3か所で連続自爆テロがあり、40人近くが死んだ。これはアルカイダの犯行とされ、ザハラーニ師は「国家を反イスラムと非難し、アルカイダに参加して、テロ行為を奨励した」とされる。アルカイダを支持する「最も危険な宗教者」とみなされた。

 結果的にイランの民衆がニムル師の処刑に反発して暴走したために、サウジ・イランの断交という形になって国際的に大きな反響を呼び、ザハラーニ師の方はニュースにもならない。しかし、サウジ内務省が今回の大量処刑で警戒していたのは、国内のシーア派の反発ではなく、サウジの国の根幹である厳格なスンニ派の立場から王政を断罪するザハラーニ師の処刑に対するスンニ派民衆の反発だったはずである。

ISの自爆テロと王制批判
 特に昨年2015年はイスラム国によるテロが続いた。通常の治安状況がほとんど表に出ないサウジで、政治的な混乱がニュースになるのは2011年のデモ以来であり、今回の特徴は、デモではなく、ISによるテロである。5月にはカティーフやダンマンなどのシーア派のモスクが自爆テロを受け、「イスラム国ナジュド州」が犯行声明を出した。

 その後、7月には警察署、8月にはサウジ南部のアブハにある治安部隊のモスクでの自爆テロがあり、治安警察官など15人が死亡するなど、体制を標的にするものに転じた。カティーフでのテロのイスラム国の犯行声明の中でも、サウド王家について、「シーア派に対抗して国民を守ることができない」「イスラム法をないがしろにしている」と批判していた。

サウジに根がある「戦闘的サラフィー主義」
 サウジから2500人の若者がシリアとイラクにまたがるISに参戦していると言われるが、ISの思想は、サウジの国是であるイスラム厳格派「サラフィー主義」が「ジハード(聖戦)」を掲げて戦闘化した「戦闘的サラフィー主義(サラフィー・ジハーディー)」である。

1360とはずがたり:2016/01/09(土) 09:36:34
>>1358-1360
 シーア派へのテロで「ISナジュド州」が犯行声明を出したと言えば、ISがサウジに拡散したように見えるが、「戦闘的サラフィー主義」というISの思想的な根っこは、もともとサウジが発信地である。2500人がISに参戦しているとすれば、サウジに残っているIS支持者はもっと多いということになるだろう。

 ISは自分たちのことを、イラクを支配するシーア派主導政権や、イランやレバノンのシーア派組織ヒズボラの軍事支援を受けるシリアのアサド政権を「敵」として戦う「ムジャーヒディン(イスラム戦士)」と考えている。サウジ国内に残っている戦闘的サラフィー主義者が、アルカイダやISという形をとって、国内のシーア派を攻撃し、さらにサウド体制を「イスラムの敵」として攻撃するジハード(聖戦)の動きが広がることは、サウジにとっては深刻な脅威となる。

強硬派宗教者の処刑の背後の危機感
 サウジ政府が、戦闘的サラフィー主義のイデオローグであるザハラーニ師を拘束から10年以上を経てアルカイダのメンバーとともに処刑したことは、ISによるテロが続いたことへのサウジ政府の危機感と、今年もISやアルカイダに対して強い姿勢で臨むことを示したものである。シーア派の宗教者のニムル師を、ザハラーニ師と一緒に処刑したことは、2011年と2015年の状況の変化の中で考える必要がある。

 ニムル師自身はアムネスティ・インターナショナルの報告書にもあるように、穏健派であり、カティーフではISによるテロが起こったが、それで地域に反政府的な動きが起こっているわけでもない。ニムル師処刑後も抗議の動きはあったが、治安部隊が出動するような動きにもなっていないし、ニムル師の家族は人々に平静を呼びかけているとの報道も出ている。

 サウジ東部に集まっているシーア派は「アラブの春」に呼応してデモを行い、治安部隊に抑え込まれたが、イランとつながって騒動を起こすような状況ではない。私は2008年にサウジを取材した時に、単身カティーフを訪れ、シーア派の関係者を取材したことがある。その時はサウジの中でシーア派を含めた国民対話集会が始まり、2005年には地方評議会選挙が行われ、シーア派議員が多数を占める地方評議会が生まれ、カティーフの空気は想像していたよりも明るいものだった。

 もちろん、「アラブの春」でのデモが弾圧されたことで、状況は変わってくるだろうが、サウジのシーア派は少数派であり、サウジ体制に真っ向から反発したり、挑戦したりするよりも、自分たちの少数派としての権利を認めさせるという傾向が強く、人口の多数を占めるバーレーンのシーア派が、政治参加を通して政治の根本的な変革さえ視野に入れているのとはかなり空気が違うという印象を持った。

体制の危機にはならない国内のシーア派
 逆に言えば、サウジのシーア派は体制にとっては深刻な脅威にはなりえないということである。それでもサウジ内務省がニムル師を処刑した第1の理由は、ザハラーニ師処刑でサウジのスンニ派の強硬派からの反発を警戒して、スンニ派厳格派を標的にして弾圧している印象を緩和するために、シーア派宗教者も付け加えたのではないか、と私は理解している。

 サウジのスンニ派国民の間には、イラクではシーア派民兵がスンニ派民衆を迫害し、シリアではヒズボラやイランの革命防衛隊がアサド政権を支援して多くのスンニ派民衆を殺しているというイメージが広がっている。シーア派宗教者を処刑することでシーア派敵視のスンニ派の民衆感情にすり寄るという意識もあったはずだ。

1361とはずがたり:2016/01/10(日) 14:56:23
>>1358-1360
>政府批判や内務省に抗議するデモが起こる町として、サウジでは最も保守的な地域であるブレイダが出てくる。ブレイダの人々が求める改革は、厳格なイスラムに基づいたイスラム的な改革である。
>欧米や日本では「アラブの春」を民主化の動きとしか理解していないが、その本質は、腐敗した強権体制に対して、若者たちが立ち上がった世直しの動きである。それは、エジプト革命で当初、世界が注目した「4月6日運動」のような若者組織が、民主化を実現する選挙にはほとんど関心を示さず、革命継続を唱えてデモを繰り返したことでも分かる。
>「アラブの春」後に、イスラム穏健派の政権が成立する一方で、エジプト、チュニジア、リビアなどいたるところで台頭したのが、サラフィー主義と呼ばれるイスラム厳格派である。若者たちがサラフィー運動の担い手となった。世直しを求める若者たちの意思が、より厳格な形でのイスラムの実現を求めるサラフィー主義に向かう契機となっている。さらに、サラフィー主義が戦闘化したISもまた、「アラブの春」の流れのなかで、若者たちの反乱として位置づけられねばならない。「アラブの春」は終わったのではなく、ISという危険な形で続いている、という認識である。

>両国の国交断絶の動きは、中東でスンニ派の盟主サウジとシーア派の盟主イランが、覇を競うというような意味づけではなく、サウジが、自国がイランの攻撃を受けているということを殊更に強調して、厳しいIS対策をとるための国内の引き締めを図ったということである。つまり、国内世論向けの対応である。イランの方には長年続いてきた国連や米国の制裁解除を目前にして、サウジとの関係を荒立てることには何の利益もない。

本当の危機は断交ではなく、ISを利する民衆感情の悪化【サウジ・イラン断交(後編)】
2016年01月09日(土)11時24分
http://www.newsweekjapan.jp/kawakami/2016/01/is.php

「メッカ大モスク占拠事件」以来の集団処刑
 サウジ内務省にとって今回47人の「テロリスト」を一挙に処刑したことは、歴史的な重要性を持っている。サウジの新聞は、今回の「テロリスト」の集団処刑は、1979年に起きた「メッカ大モスク占拠事件」に関係した63人の実行犯が処刑されて以来の規模だと解説していた。

 集団処刑を公表した内務省の声明文では、処刑された47人の名前のリストの後に、死刑の理由となった犯罪について17項目が列挙されていた。2003年5月のイラク戦争終結後から2006年2月までに起こったテロ事件である。爆弾テロ、治安部隊や軍の施設への襲撃、外国大使館・領事館の襲撃、石油施設への破壊活動、外国人誘拐と斬首などが挙げられている。すべてがアルカイダによるとされたテロ事件である。その筆頭はリヤドの外国人住宅地3か所の連続自爆テロで、40人近い住民が死んだ事件である。

 この声明を見れば、今回の集団処刑は、サウジにとって最悪のテロが続いたイラク戦争後の危機の3年間に内務省として決着をつける意味があったことが分かる。私はリヤドでの外国人住宅地爆弾テロの1か月後にリヤドに入り、爆発現場の1つに入った。爆弾を積んだ車が、高い塀で囲まれた外国人住宅の中央の広場まで進入し、爆発した。広場に面した周囲の住宅の外壁がすべて吹き飛んだ破壊の光景はすさまじいものだった。

 この時、サウジ内務省は指名手配した容疑者の顔写真を新聞の一面に並べた。アルカイダは90年代からサウジ国内で活動していたが、この事件の後、サウジ政府は初めてアルカイダのテロ対策に本気で取り組んだと言われた。その後、アルカイダは治安部隊を襲撃し、石油製錬プラントを狙うなど、今回の内務省に列挙されたようなテロ事件を次々と起こした。

過激思想を唱えることも死刑理由に
 今回の47人の「テロリスト」の集団処刑は、アルカイダによる最悪のテロが続いた、その時期の清算なのである。その47人の中に、【サウジ・イラン断交(前編)】で取り上げた、アルカイダを支持する宗教者として2004年に逮捕され、死刑判決を受けていたファーリス・ザハラーニ師が含まれていた。

 声明の中で、ザハラーニ師の死刑理由を示すとみられるのは、17項目のうち最後の項目だ。「暴力を扇動し、混乱を引き起こし、テロ行為をまき散らし、外国でテロ活動を行うよう(人々を)そそのかし、そのような活動への支持を表明し、公共のルールを犯している」とある。具体的なテロ事件ではなく、そのようなテロ行為やテロ組織を支持するなどの過激思想を唱える行為が死刑の対象であることを明示したものである。

1362とはずがたり:2016/01/10(日) 14:56:48
 ところが、声明の中には、今回、国際的に大きな反響を呼んだシーア派宗教者ニムル師の死刑理由にあたる部分は見当たらない。ニムル師は2011年に「アラブの春」に呼応してシーア派のデモを支持し、2012年に逮捕され、14年に死刑判決を受けた。当時のニムル師の死刑理由には「支配者への不服従」「宗派抗争の扇動」「デモへの参加を主導」などが挙がっていたという。

 死刑が執行された中で、ニムル師は時期的にも、関係した事件も異なり、他のスンニ派の死刑囚の中では全く異質である。もし、内務省が、ニムル師の処刑が国際的に大きな反響を呼ぶことを予想しているならば、声明の中で何かの予防線を張っておいたはずであるが、それはない。サウジ内務省が今回の集団処刑でニムル師の処刑を本筋とはみなしていなかったと、私が考える理由である。内務省はニムル師をシーア派として処刑したのではなく、ザハラーニ師と同様に「暴力を扇動し、混乱を引き起こす」人物(=宗教者)として同類に置いたと理解すべきだろう。

過去の清算ではなく、新たな治安の危機への対応
 今年の年頭に10年前のテロに関わったアルカイダの死刑囚を集団処刑したことは、単に過去の清算ではなく、2015年にISによるテロが頻発したことと無関係ではないはずだ。内務省は治安の新しい危機に対応するために、歴史的ともいえる集団処刑を決断したのである。新しい危機とは何かを解くカギは、内務省がジハード(聖戦)を呼びかけたザハラーニ師と共に、「アラブの春」を称揚したニムル師を処刑したことにあるのではないかと考える。

 つまり、内務省は、ザハラーニ師が唱えた「サウジ体制を拒否し、暴力に訴えるアルカイダのテロ」を抑え込むだけでなく、ニムル師が唱えた「アラブ春の若者たちのデモに象徴されるような集団活動」を抑え込むことを意識したという読みである。普通の市民にサウジ王国を批判するような考え方や情報が発信されることに厳罰を下したのである。

 今回の集団処刑についての内務省の記者会見で、マンスール・トルキ報道担当が、特に若者たちに向けて「テロ組織はサウジの治安と安定を乱すために、あなたたち(若者)を道具として使う」と警告したとサウジのメディアが伝えている。

 その言葉の意図を深読みすれば、サウジが直面しているのは、かつてのアルカイダのような社会から孤立したテロ集団ではなく、人口の半数以上を占める若者たちに広まっている運動だということになる。サウジで2015年に噴き出し、サウジが現在直面しているISの脅威は、かつてのアルカイダ的なテロではなく、「アラブの春」で噴き出した若者の反乱という側面を持っているのではないかと、私は考えている。

若者たちに広がる失業や格差への不満
 アルカイダは「組織」であったが、ISは若者に広がる「運動」としてサウジ体制を危うくしているということではないか。イラクとシリアにまたがるIS支配地にアラブ世界や欧米から3万人以上の若者が参戦しているという現象も、ISが「運動」と考えれば納得がいく。サウジに出てきたIS組織が、「シーア派敵視」と「サウド王家批判」の2つのベクトルを持つことには、イラクやシリアでシーア派の軍事的な攻勢によって殺されるスンニ派民衆を救援するという意味があり、またサウド王制の下で失業や格差が広がる若者たちの不満とつながっている。

 サウジの年齢中央値は「アラブの春」の直前の2010年で26歳だった。20代、30代の若者が人口の半分以上を占めることを意味し、若者の就職や結婚が大きな問題となっている。政府が用意できる公務員や銀行など優良企業に就職できるのは全体で見れば限られ、かつてはアジアからきた外国人労働者が従事していたレストランの従業員などのサービス業にもサウジ人の若者がつくようになっている。その一方で、大きな格差が表面化している。

1363とはずがたり:2016/01/10(日) 14:57:06

サウジにも共通する「アラブの春」状況
 2011年にチュニジア、エジプト、リビア、シリアで若者たちが強権体制に対してデモを起こした「アラブの春」の背景には、人口中央値が20代半ばの若い国々で、失業や格差拡大に対する若者たちの不満があるといわれたが、同様の構造はサウジにもある。「アラブの春」ではサウジや湾岸諸国でも若者たちがフェイスブックなどを通じてデモを呼びかける動きがあったが、表面的にはシーア派の大規模デモ以外は、大きな動きにはならなかった。

 湾岸地域で最も深刻な若者問題を抱えるサウジに「アラブの春」が波及しなかったのは、政府が雇用対策や住宅対策で大金を投じて、不満懐柔策に出たことと、デモや集会を禁止し、強権で抑えたためである。サウジでの「アラブの春」と言えば、一般的にはシーア派のデモの印象しかない。しかし、スンニ派地域でもデモがあり、いまに続いていることが、昨年サウジで起こったISによるテロに絡んで話題になったニュースで分かった。

 8月にスンニ派地域のアブハの治安部隊のモスクで自爆テロを行った犯人について、サウジ内務省は21歳のサウジ人の若者の名前を発表した。その後、アラビア語衛星放送「アルアラビーア」で、「自爆犯はいくつものデモに参加して警察に45日間拘束されたことがある。その時、ツイッターなどのインターネットサイトで『釈放』を求める動きが広がり、釈放された」という情報が過去のツイッター画面とともに報じられた。報道は、デモに参加した若者が実は過激派で、釈放されたらテロを行ったことに人々の怒りが出ているというような内容で、政府のデモ規制を擁護するニュアンスである。

スンニ派にも広がる政府批判のデモ
 ニュースから、サウジで「アラブの春」のシーア派だけでなく、スンニ派の若者の間でも政府批判のデモが起こっているということが分かった。インターネットサイトを見ると、リヤドやリヤドの北部のカシム州の州都ブレイダなどで街頭での小規模なデモが続いている。女性も参加するデモや、プラカードだけを持った無言のデモなどがインターネットの動画サイトで掲示されている。治安部隊はデモも弾圧し、女性や若者が拘束されているという情報もあった。

2013年1月にサウジの保守的な地域ブレイダであった女性拘束者の釈放を求める民衆のデモの1場面 YouTube
 アムネスティ・インターナショナルやヒューマンライツ・ウォッチなど欧米の人権組織の報告によると、サウジでは2011年春に「アラブの春」に呼応して政府の改革を求めるデモが起こり、サウジ政府は同年3月にデモを禁止する措置をとった。しかし、同年12月に長期拘束者の釈放を求めるデモや抗議運動が再燃したという。

保守地域で起こるイスラム的改革要求
 アブハの自爆テロ犯が参加したという「多くのデモ」とは、そのような被拘束者の釈放を求めるデモだろう。その若者が拘束され、その釈放を求める訴えが上がるというような悪循環である。さらに、政府批判や内務省に抗議するデモが起こる町として、サウジでは最も保守的な地域であるブレイダが出てくる。ブレイダの人々が求める改革は、厳格なイスラムに基づいたイスラム的な改革である。

 欧米や日本では「アラブの春」を民主化の動きとしか理解していないが、その本質は、腐敗した強権体制に対して、若者たちが立ち上がった世直しの動きである。それは、エジプト革命で当初、世界が注目した「4月6日運動」のような若者組織が、民主化を実現する選挙にはほとんど関心を示さず、革命継続を唱えてデモを繰り返したことでも分かる。

「アラブの春」の第1のスローガンは社会に広がった腐敗や格差を是正する「公正・正義」だった。公正を実現するために、若者運動の中からは方策は出てこなかった。20年、30年前なら世俗派イデオロギーの社会主義が世直しのイデオロギーとして出てきたかもしれないが、アラブ世界でも社会主義は過去のものである。

選挙を制したイスラム的な世直し
 代わりに、「正しいイスラムの実現」としてイスラム的な世直しを掲げたイスラム穏健派のムスリム同胞団系政党がチュニジアでもエジプトでも選挙で勝利した。2012年のエジプトの大統領選挙で、同胞団系候補と軍出身の候補の決選投票となった時、若者たちの多数は同胞団系候補を支持した。

 1年後の2013年に同胞団政権に対する若者たちの反発が広がったのは、同胞団政権が「イスラム的政策」をとったからではなく、同胞団の保守的な立場が明確になり、軍や旧政権勢力と妥協したために、若者たちが求める「革命」を裏切ったとみなされたためである。

1364とはずがたり:2016/01/10(日) 14:57:45
>>1361-1364
「アラブの春」後に、イスラム穏健派の政権が成立する一方で、エジプト、チュニジア、リビアなどいたるところで台頭したのが、サラフィー主義と呼ばれるイスラム厳格派である。若者たちがサラフィー運動の担い手となった。世直しを求める若者たちの意思が、より厳格な形でのイスラムの実現を求めるサラフィー主義に向かう契機となっている。さらに、サラフィー主義が戦闘化したISもまた、「アラブの春」の流れのなかで、若者たちの反乱として位置づけられねばならない。「アラブの春」は終わったのではなく、ISという危険な形で続いている、という認識である。

平和的なデモから自爆テロ犯へ
 若者たちの反乱である「アラブの春」は、サウジや湾岸諸国では、多数派のシーア派民衆がスンニ派王政と衝突したバーレーン以外では、大きな動きにはならなかった。ただし、サウジで、ブレイダのような最も保守的な地域でサウド王制への不満が出てきたのも、若者たちの不満とイスラムの実現が重なる「アラブの春」の流れの中にある。

 その意味では、平和的なデモをしていた若者が、ISの自爆テロ犯になるというサウジの状況は、2014年にISが出現して、中東や欧米から3万人を超える若者が参戦して行くという流れの中で捉える必要がある。サウジは年明け早々に、サウジ王国へのジハードを正当化したスンニ派宗教者のザハラーニ師と、「アラブの春」を象徴するシーア派宗教者のニムル師を含む47人の「テロリスト」を処刑し、王国を批判、否定するあらゆる活動を禁じる声明を出した。

 サウジ国内で国や社会に不満を持つ若者たちが、ISに呼応して国内で暴力的に動くことを警戒し、牽制するものと考えるべきだろう。それだけ、サウジ政府が直面する危機が深いということである。サウジ・イランの国交断絶ばかりが注目されるが、サウジの国内問題として問題の本質を理解しておく必要がある。

国内世論対策としての外交断絶
 最後にもう一度、サウジ・イランの国交断絶という外交問題に戻るならば、サウジの新聞は2日にテヘランでニムル師処刑に抗議する民衆がサウジ大使館に押しかけ、火炎瓶を投げて大使館が煙を上げて燃える写真を、目立つ形で1面のトップに掲載した。それを受けて、ジュベイル外相は抗議して、外交関係断絶という厳しい措置を発表した。

デモ隊に襲撃されたテヘランのサウジアラビア大使館の写真を1面に掲載したサウジの新聞(1月4日付)
 しかし、イランの対応はというと、最高指導者ハメネイ師やロハニ大統領が「イスラムにも人間の道にも反する」と非難し、著名な宗教者か次々と非難の声明を挙げたが、反サウジ運動に国民をけしかけるような激しいトーンではなかった。民衆の抗議デモは起こったが、イラン政府は治安部隊を出してデモを抑えようとして、デモ隊の40人以上を拘束している。

 両国の国交断絶の動きは、中東でスンニ派の盟主サウジとシーア派の盟主イランが、覇を競うというような意味づけではなく、サウジが、自国がイランの攻撃を受けているということを殊更に強調して、厳しいIS対策をとるための国内の引き締めを図ったということである。つまり、国内世論向けの対応である。イランの方には長年続いてきた国連や米国の制裁解除を目前にして、サウジとの関係を荒立てることには何の利益もない。

相手への憎悪を増大させる双方の民衆感情
 宗派対立が危機につながるとすれば、サウジやイランという国の関係ではなく、イラクやシリアや湾岸諸国のスンニ派民衆がヒズボラやイラクのシーア派民兵を殺戮者ととらえ、逆にシーア派民衆はISを同様に捉えるという、双方の憎悪を肥大化させている民衆感情の方である。政府は宗派対立での民衆の怒りが自分に向かってこないように、政府自身も相手に脅かされているという立場をとり、それがまた宗派の対立を煽る。

 ISの脅威が中東で実際以上に肥大化しているのは、宗派を巡る民衆の憎悪や恐怖と結びついているためである。サウジとイランの国交断絶は外交的にはほとんど実質的な意味はないが、それが空騒ぎであっても、民衆の感情に火をつけ、結果的にシーア派憎悪を強調するISを利することになる。

1365とはずがたり:2016/01/12(火) 14:24:42
アメリカが数億円のシニョレッジを手にしたって訳か?

ISの現金保管庫を空爆、「数億円」相当を破壊 米当局者
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/is%E3%81%AE%E7%8F%BE%E9%87%91%E4%BF%9D%E7%AE%A1%E5%BA%AB%E3%82%92%E7%A9%BA%E7%88%86%E3%80%81%E3%80%8C%E6%95%B0%E5%84%84%E5%86%86%E3%80%8D%E7%9B%B8%E5%BD%93%E3%82%92%E7%A0%B4%E5%A3%8A-%E7%B1%B3%E5%BD%93%E5%B1%80%E8%80%85/ar-CCpZ1A
AFPBB News
3 時間前

【AFP=時事】米国防当局者は11日、米主導の有志国連合がイラク・モスル(Mosul)で同日に空爆を行い、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の現金保管施設を破壊したことを明らかにした。

 匿名を条件にAFPの取材に応じた同当局者によると、同施設の爆撃には900キロ級爆弾2発が使用され、「原油、略奪、ゆすりなど、違法な手段で得た数百万ドル(数億円)」相当の現金が破壊された。

イラク北部シンジャルで、米有志連合軍による空爆で立ち上る煙(2015年11月12日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News
c AFPBB News 提供 イラク北部シンジャルで、米有志連合軍による空爆で立ち上る煙(2015年11月12日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News
 今回の空爆を最初に報じた米CNNテレビは、米軍は空爆により5〜7人の民間人が死亡したとみていると伝えている。

【翻訳編集】AFPBB News

1366チバQ:2016/01/12(火) 23:40:51
897 :chibaQ@rossia`:2016/01/03(日) 23:54:51
http://mainichi.jp/articles/20160104/k00/00m/030/106000c
シーア派指導者らを イラン反発、大使館放火

毎日新聞2016年1月3日 22時30分(最終更新 1月3日 23時29分)
【テヘラン田中龍士】サウジアラビア政府は2日、国内でのテロに関与したなどとして死刑判決を受けたイスラム教シーア派の指導者ニムル師ら47人を処刑したと発表した。これを受け、シーア派国家イランの首都テヘランでは同日夜、抗議デモに参加した一部の群衆が暴徒化し、サウジ大使館に放火したり乱入したりした。スンニ派の盟主を自任するサウジとイランの対立激化が懸念される。

 シーア派が多数の隣国バーレーンやイラクなどでも同日、抗議デモが発生。宗派対立が中東各地に拡大している。イラクのシーア派最高権威シスタニ師は「不公正な攻撃で血が流された」とサウジを非難した。

 処刑されたのは2003〜06年に国際テロ組織アルカイダによる攻撃に関与したとされるスンニ派が大半で、11〜13年に反政府活動に関わったとされるニムル師らシーア派の4人も含まれる。

 イラン国営通信によると、ニムル師は、中東民主化運動「アラブの春」が起きた11年、サウジ東部州カティフであった差別撤廃を求めるシーア派の反政府デモに支持を表明するなどして注目を集めた。12年6月に逮捕され、14年10月に「宗派対立をあおった」などとして死刑判決を言い渡された。

 ロイター通信によると、カティフでは2日、処刑に抗議するシーア派住民数百人が集まり「サウド王家を倒せ」と叫びながら通りを行進した。

 一方、テヘランでは、同日午後10時20分(日本時間3日午前3時50分)ごろ、サウジ大使館前に集まった群衆が、石や火炎瓶を投げ込んだ。

 インターネット上に拡散する映像には、若者らが敷地内に侵入し、窓ガラスや備品などを次々壊す様子が映っている。イラン当局は暴動に加わった40人を逮捕した。

 最高指導者ハメネイ師は3日、「サウジの政治家には間違いなく神の報復が降りかかる」と激しく非難した。一方、ロウハニ大統領は、サウジを批判しながらも「サウジ大使館に対する過激な人々による行為は正当化できず、イランの尊厳を損なうものだ」と、国民に自制を呼びかけた。

繰り返す対立の歴史

 地域の覇権争いを続けるイランとサウジは、たびたび対立してきた。シリア情勢を巡っては、アサド政権を支援するイランと反体制派を擁護するサウジが対立。イエメンでは、イランが支援するシーア派武装組織フーシと、政権側を擁護するサウジが軍事衝突を繰り返している。

 サウジによるニムル師処刑については、国際社会でも懸念が広がる。欧州連合(EU)のモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表(外相)は2日、「中東地域で更なる宗派間の対立を起こし、危険な結果を招く恐れがある」と懸念を表明。

 国連の潘基文(バン・キムン)事務総長も「非常に落胆している」との声明を発表した。潘氏は裁判の公正性に「深刻な懸念」を表明し、宗派対立の先鋭化を避けるため、中東地域の指導者に冷静な対応を呼び掛けた。

 イランの中東専門家、ジャファル・ガンナドバシ氏(59)は、サウジでは、イエメンで十分な戦果を上げられていないうえ、経済情勢も苦しいことから国民の間に不満が高まっていると指摘。「人々に恐怖を植え付け、締め付けるために処刑が行われた」と分析。「世界中が新年を迎えてせわしない時期を選んだのではないか」と述べた。

898 :chibaQ@rossia`:2016/01/03(日) 23:56:36
http://mainichi.jp/articles/20160103/k00/00e/030/097000c
群衆がサウジ大使館襲撃 シーア派指導者処刑抗議

毎日新聞2016年1月3日 10時16分(最終更新 1月3日 12時42分)
 【テヘラン支局】イランの首都テヘランにあるサウジアラビア大使館で2日、サウジがイスラム教シーア派指導者ニムル師を処刑したことに抗議する群衆が大使館を襲撃し、火を放つなどした。AFP通信などが伝えた。


煙を上げるテヘランのサウジアラビア大使館=AP
 報道によると、群衆は大使館内に侵入して家具などを壊したほか、サウジ国旗を引きずり下ろすなどした。その後、警察に排除された。また、イラン北東部にあるシーア派の聖地マシャドでも、抗議する群衆がサウジ領事館に放火した。

 イラン外務省は、テヘランとマシャドのサウジ公館の保護と公館前での抗議デモの禁止を警察に求めた。

 サウジ政府は2日、国内でのテロに関わったなどとして47人を処刑したと発表した。サウジ王室に批判的だったニムル師も含まれており、シーア派国家であるイランなどが反発。イラン外務省報道官は「(サウジが)高い代償を払うことになる」などと警告していた。

1367チバQ:2016/01/12(火) 23:43:06
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date3&amp;k=2016011000017
アラブ連盟に行動呼び掛け=イラン孤立化目指す-サウジ



10日、カイロで開かれたアラブ連盟の緊急外相級会合に出席したサウジアラビアのジュベイル外相(EPA=時事)
 【カイロ時事】アラブ連盟(22カ国・地域)は10日、イランでのサウジアラビア大使館襲撃事件を受け、エジプトの首都カイロで緊急の外相級会合を開催した。サウジのジュベイル外相は「イランは(イスラム教スンニ派とシーア派の)宗派対立をあおり、不安定な状況をつくり出している」と厳しく非難し、連盟として行動を取るよう呼び掛けた。
 アラブ連盟にも加盟するサウジなど6カ国で構成する湾岸協力会議(GCC)は9日の外相会合で、イランと断交したサウジへの「全面的な支持」を表明。「イランが攻撃的姿勢を続ければ、別の対抗措置を取る」と警告している。
 サウジとしては、こうした認識をアラブ諸国全体で共有し、中東地域でのイランの孤立化を進めたい意向とみられる。ただ、アラブ連盟内には、イランとの関係が深いイラクなど、サウジによる「孤立化政策」とは距離を置く国もあり、アラブ諸国が対イランで一致して具体的な動きを取れるかは不透明だ。(2016/01/10-23:02)

1368チバQ:2016/01/12(火) 23:43:27
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date3&amp;k=2016011000148
エジプト議会が初招集=3年半ぶり復活


 【カイロ時事】エジプト議会は10日、昨年10〜12月に行われた議会選を受け、初招集された。エジプトでは2012年6月以降、司法の違憲判断により議会不在の状況が続いていたが、約3年半ぶりに復活した形だ。
 議会は、選挙で当選した568人と、大統領の指名で選ばれた28人の計596議員で構成される。
 新議会の発足は、13年の政変を受けた政権移行プロセスの締めくくりと位置付けられている。ただ、議員は14年の選挙で選ばれたシシ大統領の支持派が圧倒的多数を占め、国内では「大統領の決定を追認するだけの翼賛議会になる」との懸念の声も聞かれる。(2016/01/10-19:38)

1369チバQ:2016/01/12(火) 23:44:03
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date4&amp;k=2016010900071
クルド系政党事務所を捜索=テロ事件関与の疑いで-トルコ


 【エルサレム時事】トルコ警察は8日、テロ掃討作戦の一環として、最大都市イスタンブールにあるクルド系政党・国民民主主義党(HDP)の事務所などを家宅捜索し、事務所の共同代表ら6人を拘束した。アナトリア通信が伝えた。
 警察はHDPの事務所が、昨年6月に起きた反政府武装組織クルド労働者党(PKK)によるとみられる殺人事件に関与しているとの情報を得たという。しかし、事務所側は「事件と何の関係もない」と主張、HDPも捜査は「違法だ」と非難している。
 HDPをめぐっては、クルド人の自治権獲得を呼び掛けたとして、検察当局が同党共同党首のデミルタシュ、ユクセクダー両議員への捜査に着手。エルドアン大統領は2人の不逮捕特権を剥奪するよう国会に求めている。(2016/01/09-07:10)

1370チバQ:2016/01/13(水) 00:10:25
http://mainichi.jp/articles/20160113/k00/00m/030/024000c
トルコ
イスタンブールで爆発10人死亡…IS関与テロか

毎日新聞2016年1月12日 18時25分(最終更新 1月12日 23時38分)
 【エルサレム大治朋子】トルコの最大都市イスタンブール中心部の旧市街スルタンアフメット地区で12日午前10時半(日本時間同日午後5時半)ごろ、大きな爆発があり、地元当局によると、少なくとも10人が死亡、15人が負傷した。トルコ政府は自爆テロと断定。自爆犯は1988年生まれのシリア出身者と特定したとしている。

 エルドアン大統領は同日、首都アンカラでの演説で「断固としてテロと戦う」と述べ、犯行を強く非難した。犯行声明は出ていないが、トルコ治安当局の高官はロイター通信に対し、過激派組織「イスラム国」(IS)が関与した可能性が高いと語った。

 現場は「ブルーモスク」の通称で知られる世界遺産「スルタンアフメット・モスク」(イスラム礼拝所)がある観光名所で、爆発当時も多くの外国人観光客でにぎわっていた。AFP通信によると、犠牲者の多くはドイツ人。在イスタンブール日本総領事館によると、日本人が巻き込まれたとの情報はない。

1371チバQ:2016/01/13(水) 00:12:38
http://mainichi.jp/articles/20160109/k00/00m/030/062000c
イラン・サウジ
情報戦、激しく…イエメン空爆巡り応酬

毎日新聞2016年1月8日 21時13分(最終更新 1月8日 23時34分)
【テヘラン田中龍士】イエメンにあるイラン大使館がサウジアラビア主導の連合軍の空爆を受けたとイランが主張する問題を巡り、イランとサウジの情報戦が激しくなっている。大使館周辺での空爆を一切否定するサウジに対し、イランは空爆の被害を大きくアピール。国際人権団体の報告まで利用してサウジ批判を繰り広げている。

 イランのアンサリ外務報道官は7日昼、国営テレビを通じて大使館が空爆を受け、多数の警備員が負傷したと発表した。サウジの挑発的な軍事行動の可能性を示唆する内容で、イランとサウジの対立激化を懸念する一部テレビ局はトップニュースで伝えた。

 しかし、AP通信は現場で取材した記者の話として「被害はない」と報道。ロイター通信も地元住民の話を引用して、爆弾などの破片が大使館の敷地内にあるものの建物は無事と報じた。

 情報が錯綜(さくそう)するなか、イランのアブドラヒアン外務次官は同日夜、空爆は大使館「近く」であったと述べ、負傷者は「警備員1人」と説明した。当初の発表より後退した内容だったが、国連に被害の詳細を伝えるとした。国際社会の場でアピールする意図があるとみられる。

 これに対し、サウジ主導の連合軍は声明で「大使館の近くでも、周辺でも軍事行動はしていない。建物に損傷はない」と反論。イランの主張は「虚偽」と全否定した。

 イスラム教スンニ派主体の連合軍は昨年3月から、シーア派国家イランが後ろ盾とされる同派武装組織フーシを掃討するため空爆を続けている。国連によると、軍事衝突でこれまでに民間人約2800人が死亡し、ほとんどが空爆によるものという。

 イランが連合軍による空爆被害を主張した7日、国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)」は、連合軍の空爆で国際法が禁じるクラスター爆弾が使用されたと発表した。

 イラン国営の英語衛星放送「プレスTV」は連合軍のクラスター爆弾の使用を繰り返し放映。イエメンでは8日、首都サヌアでシーア派住民による大規模デモが起きた。この日、イラン全土800カ所以上でも保守強硬派が主導したとみられるデモが開かれ「サウジに死を」などと連呼した。

1372チバQ:2016/01/13(水) 00:21:01
>>1356
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160112-00000025-mai-m_est
<シリア>支援物資が3カ月ぶりに到着 首都近郊の町マダヤ
毎日新聞 1月12日(火)10時56分配信

<シリア>支援物資が3カ月ぶりに到着 首都近郊の町マダヤ
支援物資を積み、ダマスカス近郊のマダヤに到着した赤十字国際委員会の車両=11日、同委員会提供・AP
 【ローマ福島良典、ニューヨーク草野和彦】内戦下のシリアでアサド政権軍側の包囲する首都ダマスカス近郊の町マダヤに11日、国連と赤十字国際委員会(ICRC)などの支援物資が約3カ月ぶりに到着した。マダヤでは住民約4万2000人が閉じ込められ、昨年10月以降、支援物資の搬入が途絶えて餓死者が相次いでいた。

 英BBC放送(電子版)や国連によると、1カ月分の食料や水、医薬品、毛布などを積んだトラック49台の第1陣約20台が11日夜までにマダヤに入った。ICRCによると、支援物資の配布には数日かかる見通し。

 レバノン国境に近いマダヤはダマスカスの北西約25キロ。昨年7月、シリア政権軍とレバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラに包囲され、最後に支援物資が搬入されたのは昨年10月中旬だった。国際社会の圧力を受け、シリア政府は今月7日、支援物資の搬入許可を出した。

 ロイター通信がマダヤの地元医師の話として伝えたところによると、過去2カ月間に67人が飢えや医薬品不足のために死亡した。

 オブライアン国連事務次長(人道問題担当)は11日、国連安全保障理事会にシリアの人道状況について説明し、マダヤでは約400人が緊急の救命治療を必要としていることを明らかにした。

 反体制派は、国連が25日にスイス・ジュネーブで開催を目指すシリア和平協議に参加する前提条件として、政権軍によるマダヤなどの包囲の解除を求めている。

 シリア内戦では、敵対する政権軍と反体制派が相手側の支配地区を包囲する「兵糧攻め」戦術を採用し、推定約40万人が包囲下の生活を強いられている。

 国連などは11日、反体制派が包囲するシリア北西部イドリブ県の二つの村(人口計約2万人)にも支援物資を搬入した。

1373チバQ:2016/01/13(水) 00:21:14

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160111-35076030-cnn-int
包囲され孤立した町、4万人に飢えの危機 シリア
CNN.co.jp 1月11日(月)15時47分配信

(CNN) 約5年にわたって内戦が続くシリアで、政府軍などに包囲されて孤立した町の住民が飢餓にさらされ、窮状を伝える映像や餓死したとされる住民の写真などが相次いでインターネットに投稿されている。

住民は国際人権団体アムネスティ・インターナショナルの調査に対し、木の葉を煮て食べているなどと証言した。冬になって木の葉さえなくなり、事態は一層の深刻化が予想される。

首都ダマスカスから約50キロ北西部の町マダヤ(人口4万人)はシリア政府軍や武装勢力に包囲され、昨年7月以来、孤立状態が続く。

国連の世界食糧計画(WFP)や国際赤十字、シリア・アラブ赤新月社は早ければ数日中に、4万人分の援助物資を届ける計画を明らかにした。

しかしアムネスティの担当者は、「この恐ろしい飢餓は氷山の一角にすぎない。シリア政府と武装勢力の両方が飢餓を戦争のために利用し、全土で国民が飢えに苦しみながら死んでいっている」と指摘する。

住民の1人はアムネスティのインタビューに対して1月7日、「ちゃんとした食事を食べたのは少なくとも1カ月半前だった。今は主に水と木の葉を食べているけれど、冬になって木の葉が落ち、これからどうやって生きていったらいいのか分からない」と証言した。

別の住民は、誰かが衰弱し切ってベッドから起き上がれなくなったという話を毎日のように耳にすると話し、「私の夫もベッドから離れられなくなった。起き上がると気を失って倒れる。夫は骨と皮になり、もう誰だか分からなくなった」と語っている。

たとえ食料が売られていたとしても、住民には手が届かない。ダマスカスでキロ当たり79セントの小麦粉が、マダヤでは120ドル(約1万4000円)になり、1リットル1.06ドルの牛乳は300ドル(約3万5000円)に跳ね上がる。

マダヤで餓死したとされる住民の写真も出回っているが、援助団体もCNNも、こうした写真の信憑性(しんぴょうせい)は確認できていない。

しかし国連は7日、市民が餓死しているという信頼できる情報があると伝え、シリア政府がマダヤなど3つの町への援助物資受け入れに同意したと発表した。

餓死者の数は正確には分かっていない。国境なき医師団は、12月1日から1月7日までの間に1歳未満の乳児6人を含む23人が死亡したと伝えた。死者は41人に上るとの情報もある。

一方、国連は7日の時点で53歳の男性1人の死亡を確認したと述べ、この男性の家族5人も極度の栄養失調状態にあるとした。

ツイッターやフェイスブックには、窮状を伝える投稿が相次いで投稿されている。マダヤの住民という男性は「私たちが何をしたというのか。私の子どもたちが死にかけている」と涙ながらに助けを求める。もう7日の間、食事をしていないという子どもや、娘に1カ月もミルクを飲ませることができずにいるという母親の投稿もあった。

こうした映像の信憑性について、CNNでは確認できていない。

1374チバQ:2016/01/13(水) 22:37:24
>>1367
http://www.sankei.com/world/news/160111/wor1601110038-n1.html
2016.1.11 19:48
【サウジ・イラン断交】
アラブ連盟、イランの「内政干渉」非難も実質的封じ込め策に踏み込めず

ブログに書く1




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 【カイロ=大内清】アラブ連盟(22カ国・機構)はエジプトの首都カイロで開いた緊急外相級会合で、イランによるアラブ諸国への「内政干渉」や、在イランのサウジアラビア大使館襲撃事件を非難する声明を発表した。イランと断交したサウジに連帯を示した格好だが、実質的な封じ込め策などには言及しておらず、サウジの面目を保つだけにとどまったともいえる。

 10日発表の声明は「イランの敵対的な行動」に対するサウジの姿勢を支持すると強調。シリア情勢でもアサド政権を支援するイランを糾弾し、「介入は危険な影響をもたらす」とした。

 シリアでは2011年の内戦当初から、アサド政権をイランが、反体制派をサウジなどがそれぞれ支援する構図が続いている。サウジとしては、米露など国際社会が政権と反体制派の対話実現を目指す中、アラブ諸国を糾合することでイランを押さえ込み、和平プロセスの主導権をも握りたい思惑がある。

 ただ、シリアの隣国で、イランが影響力を持つイスラム教シーア派組織ヒズボラの力が強いレバノンは声明に賛成しないなど、足並みの乱れもある。

 シーア派が政権を主導するイラクも、スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)への対策などからサウジの意向に配慮せざるを得ない一方、イランとの関係も重視しており、シリア情勢ではサウジとは必ずしも利害が一致しない。

 対イランではバーレーンやスーダンなどがサウジに追随して断交、外交レベル引き下げを発表したアラブ首長国連邦(UAE)やクウェートも大使を本国に召還したが、サウジが今後、自国の影響下にあるこれらの国々以外にも意向を反映できるかは不透明だ。

 一方、サウジが軍事介入し、イランの後押しを受けるシーア派系武装組織と覇権を争っているイエメン北部では10日、国境なき医師団(MSF)が運営する医療施設が被弾して4人が死亡した。同国をめぐってはサウジの空爆による被害などを非難する声も高まっており、サウジにとって逆風となる可能性もある。

1375とはずがたり:2016/01/14(木) 20:05:42

ジャカルタ中心部で爆発・銃撃戦、少なくとも6人死亡 ISISの犯行か
武装集団と警察が銃撃戦、6回の爆発のうち1回はスターバックス店舗内で発生
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/01/6isis.php
2016年1月14日(木)16時40分

1月14日、インドネシアの首都ジャカルタ中心部で、複数の爆発が起き、銃撃戦が発生している。警察は、少なくとも1件の爆発は自爆によるものとの見方を示した。ジャカルタで撮影(2016年 ロイター/Darren Whiteside)
 インドネシアの首都ジャカルタの中心部で14日、武装グループが発砲、爆弾を爆発させる事件が発生し、市民を含む少なくとも6人が死亡した。インドネシアに対しては以前、過激派組織「イスラム国」が攻撃を示唆する警告を発していたことから、警察当局は警戒を強めていた。

 インドネシア警察の報道官は、記者団に対し「我々は以前、インドネシアを『スポットライトの下に置く』という警告をイスラム国から受けていた」と説明した。ただ情報当局は、今回の銃撃と爆発について、イスラム国が実行したことを示す材料はない、との見方を示している。

 現地メディアによると、爆発は6回。ロイター関係者は、警官が武装集団と銃撃戦になっているのを目撃したという。攻撃が始まって数時間後、さらなる発砲音と少なくとも1度の爆発を聞いた、と語った。

 爆発のうち1回はスターバックスの店舗内部で発生したもようだ。

 警察当局は、少なくとも1件の爆発は自爆によるものとの見方を示している。地元テレビによると、武装グループは最大14人だという。

 今回死亡した6人は、警察官3人と民間人3人。現地メディアは、オランダ人1人と別の外国人1人が犠牲者のなかに含まれていると報じているが、死亡したのか負傷したのかについては、現時点では不明。

 警察当局は、武装グループのうち4人を殺害したと発表している。

[ジャカルタ 14日 ロイター]

1376とはずがたり:2016/01/14(木) 20:06:25
トルコ自爆でロシア人3人拘束、ISIS関与の疑い
ロシア総領事館もISISに関与した容疑でロシア人3人が拘束されたことを確認
2016年1月13日(水)17時48分
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/01/3isis.php

1月13日、トルコのイスタンブールで観光客10人が死亡した12日の自爆攻撃で、警察当局は過激派組織「イスラム国」と関連があるとみられるロシア人3人を拘束した。写真は自爆テロあと。イスタンブールで撮影(2016年 ロイター/Osman Orsal)
 トルコのイスタンブールで観光客10人が死亡した12日の自爆攻撃で、警察当局は過激派組織「イスラム国」と関連があるとみられるロシア人3人を拘束した。トルコのドアン通信が13日伝えた。

 トルコのアンタルヤ市警は、容疑者の滞在先で文書やCDなどを押収。3人がいつ身柄を拘束されたかは明らかになっていない。

 ロシア通信によると、アンタルヤのロシア総領事館は、ロシア人3人が「イスラム国」に関与した容疑で身柄を拘束されたことを確認した。

[イスタンブール/モスクワ 13日 ロイター]

1377とはずがたり:2016/01/17(日) 18:03:17
ISIS化するジャカルタのテロ攻撃
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/01/isis-37.php
The Jakarta Terror Attack: All You Need to Know
シリアでISISに参加した戦闘員が帰国しても、現行法では取り締まれないという大きな抜け穴も
2016年1月15日(金)15時30分
ヌール・フダ・イスマイル(豪モナシュ大学博士課程)

市街地テロ 銃撃戦はジャカルタの中心部で繰り広げられた Darren Whiteside-REUTERS
 インドネシアの首都ジャカルタで14日に発生した銃撃事件では、実行犯とみられる5人と民間人2人の計7人が死亡した。複数の爆発と警察との銃撃戦があったのは、買い物客で賑わうジャカルタ中心部のショッピングモール「サリナ」周辺。ジョコ・ウィドド大統領は、今回の事件を「テロ行為」と非難した。

 テロ組織ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)はネット上で、「ISインドネシア支部」による犯行声明を出した。しかし実行犯とみられる死亡した5人が、ISISとどのような繋がりがあったかは、まだわかっていない。

 インドネシアのイスラム過激派は2000年代に入って以降、いくつかの大規模なテロを実行している。02年のバリ島爆弾テロ事件では、現場近くのディスコに集まっていた202人が死亡し、そのうち88人がオーストラリア人観光客だった。

 ニュースサイト「The Conversation」では、オーストラリア・モナシュ大学のテロ対策専門家ヌール・フダ・イスマイルに、インドネシアのテロ組織の現状と、その危険性について話を聞いた。

――ジャカルタのホテルで同時爆弾テロがあったのが09年で、それからかなりの年月が経過しているが、なぜ今再びインドネシアでテロがあったのか?

 インドネシア警察の対テロ特殊部隊は、2000年代に爆弾テロを実行した国内のテロ組織ネットワークの壊滅に相次いで取り組み、かなりの成果を上げた。

 東南アジアを拠点とするイスラム過激派ジャマー・イスラミアのメンバーで、02年のバリ島爆弾テロの主要な実行犯2人は08年に処刑された。やはりジャマー・イスラミアのメンバーで、03年のジャカルタのマリオット・ホテルの爆弾テロにも関与した実行犯も、09年の拠点摘発時に死亡した。

 しかし最近になって、インドネシアの何人かのイスラム過激派が、シリアに渡ってISISのテロに参加した。前回09年のジャカルタ同時爆弾テロ以降時間が経過しているので、インドネシアのテロ組織は活動を再開するだけの攻撃力を回復している。

 またシリアの戦闘から帰還した戦闘員が、国内で下部組織を結成している。インドネシアでは多くのテログループに細かく分かれているので、彼らは自分たちの存在を示したいと考えている。

 今回のテロの実行犯は、テロへの警戒が弱い1月のこの時期を狙ったのではないだろうか。警察の対テロ特殊部隊は、年末には警戒を強化し、昨年末のテロ計画は未然に防いだと報じられている。

――以前のテロと今回のテロの違いはあるか?

 以前のテロの実行犯は、大がかりな装備を使用していた。爆弾の取り扱いには注意が必要で、爆弾を仕掛ける車両も用意しなければならなかった。テロの標的は通常は1カ所で、連続テロではなかった。また実行犯は2〜3人に限られていた。

1378とはずがたり:2016/01/17(日) 18:03:31
>>1377-1378
 今回のテロでは、実行犯がライフルと手榴弾を使用している。実行犯の人数も以前より多い。(ジャカルタがある)ジャワ島内でライフルを入手するのは不可能なので、警察はライフルの入手先を特定するため、フィリピンのイスラム武装組織との関係についても調べる必要があるだろう。

――ISISとの関連は?

 報道では、ISISが事前に地元警察に対して、インドネシアで「コンサートが開かれ」、国際的なニュースになると警告したと報じられている(事件後、ISISは犯行声明を公開)。しかし警察はまだ、どの組織がテロを実行したのかは断定していない。

――インドネシアで活動する過激派にはどのようなものがあるのか?

 国内には「ジャマー・イスラミア」の他にも、いくつか規模の大きい過激派組織がある。いずれもインドネシアの世俗政権を転覆して、シャリーア(イスラム法)に基づくイスラム国家を創設することを目指している。

 小さなテロ組織もたくさんある。公式には大きなテロ組織とは繋がっていないが、前述のような大きなテロ組織とその指導者を敬い、活動の参考にしている。

 宗教的な信条とは無関係に、自分たちの「同胞」のテロ戦闘員を逮捕して拷問する警察当局にも怒りを募らせている。

 またインドネシアのテロ組織は、スマートフォンやソーシャルメディアを使ってお互いに連携を取り合っている。宅配サービスを使う時もある。多くの組織が、フィリピン南部やシリアのテロ組織との連絡ルートも持っている。

――インドネシア当局の対テロ戦略はどうなっているのか?

 インドネシア警察は、オーストラリア連邦警察と協力して、テロ実行計画に関する情報を共有し、武装組織の摘発にあたっている。

 しかしインドネシアの国内法には、国外で軍事訓練を受けた者た帰国しても、それを違法とする規定が無い。結果として、帰国した戦闘員を警察が特定して逮捕しても、犯罪容疑で起訴することができない。

 国外のテロ組織に幻滅して帰国する戦闘員もいるのだから、これではテロ対策にはならない。彼らを説得し、警察と協力してテロ組織の考え方を中から改めさせるように働きかけることも必要だろう。


Noor Huda Ismail, PhD Candidate in Politics and International Relations, Monash University

This article was originally published on The Conversation. Read the original article.

1379チバQ:2016/01/17(日) 22:48:03
http://www.asahi.com/articles/ASJ1K0DJNJ1JUHBI02Q.html
イラン制裁解除を発表 原油安、長期化の可能性
テヘラン=神田大介、ウィーン=喜田尚2016年1月17日21時02分

 イランの核開発問題に対する欧米などの制裁解除が16日、発表された。日本を含む各国が凍結していたイラン産原油の売上金など、少なくとも総額500億ドル(約5兆9千億円)の支払いが始まる。世界有数の資源大国イランとの貿易も、より自由になる。

 イランは昨年7月、米英独仏ロ中の6カ国と核開発の大幅な縮小を約束。約束通りに設備の縮小や濃縮ウランの搬出を終えたことを、国際原子力機関(IAEA)が16日までに確認した。協議の調整役を担った欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表と、イランのザリフ外相は同日夜(日本時間17日未明)、制裁解除をウィーンで発表した。

 モゲリーニ氏は「政治的な意思と忍耐力があれば、最も困難な課題も解決できると示した」と述べた。

 オバマ米大統領は同日、制裁解除の大統領令に署名した。

 また解除に先立ち、米国とイランは同日、拘束してきた相手国籍の受刑者らを釈放した。米側が7人、イラン側が5人。うち10人は両国の二重国籍者。スパイ罪で有罪判決を受けた米紙ワシントン・ポストのテヘラン特派員ジェーソン・レザイアン氏が含まれた。

 イランの核開発を巡り、米国は2011年、イランと金融取引をした外国企業に、米国での取引を禁止。イランでの事業を縮小、撤退する企業が日本でも相次いだ。またEUは、イラン産原油を全面禁輸した。日本なども輸入を制限し、イランの原油輸出量は11年の日量250万バレルから現在は同120万バレルに落ち込む。イランは制裁前の水準に戻す方針で、原油安が長期化する可能性もある。

1380チバQ:2016/01/17(日) 22:48:36
http://www.afpbb.com/articles/-/3073472
欧米が対イラン経済制裁を解除、核合意履行の確認受け
2016年01月17日 14:58 発信地:ウィーン/オーストリア
【1月17日 AFP】イラン核開発問題をめぐる昨年7月の最終合意が履行されたとして、欧米諸国による対イラン経済制裁が16日、解除された。イランにとっては国際社会での孤立からの脱却に向けた大きな一歩となった。

 経済制裁の解除は、イランが欧米など6か国との合意に基づく核開発の制限措置を完全に履行したとの国際原子力機関(IAEA)による査察結果を受けて行われた。

 6か国の代表を務める欧州連合(EU)のフェデリカ・モゲリーニ(Federica Mogherini)外交安全保障上級代表は、オーストリア・ウィーン(Vienna)で行われたイランのモハマドジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相との共同記者会見で「イランの核開発に関連した多国間および各国の経済金融制裁を解除する」と発表。今後、イランにとって重要な原油輸出や人口8000万人規模の同国市場への企業進出に拍車がかかりそうだ。

 イランは、IAEAによる厳しい査察を受け入れるとともに、核兵器の生産に必要な兵器級ウランを保有できるまでの期間を、従来の数か月から最低1年に引き延ばす措置を取った。これには、ウラン濃縮に使用する遠心分離機の3分の2の削減、濃縮ウランの国外搬出、アラク(Arak)にある原子炉の炉心部分撤去などが含まれていた。

 ウィーンを訪問していたジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官も米国と同盟国の制裁を解除を発表し、「核兵器の脅威が低下したため、全世界は安全になった」と語った。また、国連(UN)の潘基文(バン・キムン、Ban Ki-Moon)事務総長も「合意履行に向けた全当事者の誠実な取り組みを反映している重要な通過点」とコメントしている。(c)AFP/Simon Sturdee with Arthur MacMillan in Tehran

1381チバQ:2016/01/17(日) 22:49:18
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/160117/mca1601172059003-n1.htm
【イラン制裁解除】日本も関係再強化急ぐ 油田開発への再参画にも弾み
2016.1.17 20:59
 岸田文雄外相は17日、イランの核開発制限履行を歓迎し、「この重要な進展を契機として、イランとの伝統的友好関係を一層強化していく」との談話を発表した。政府は今後、欧米と協調して実施していた制裁の解除手続きに入る方針で、大幅に後退したイランとの関係の再強化を急ぐ。

 日本が実施している制裁は、核開発活動に関与する団体や個人の資産凍結や銀行との取引制限、石油・ガス分野の新規投資の中止など。国連安保理決議を受けて平成19年に始めて以降、段階的に強化してきた。

 日本としては経済関係をテコにイランとの関係を再強化し、エネルギー資源の権益確保や市場開拓につなげたい考え。日本企業が75%の開発権益を持ちながら、米国の強い要請を受け22年に撤退を余儀なくされたアザデガン油田についても、日本撤退の穴を埋めた中国企業が26年にイランと契約を解消していることから、日本企業の再参入の可能性が浮上している。

 こうした動きを支援するためにも、日本政府は投資協定案の承認を今国会で求め、早期の発効を目指す方針だ。投資協定は昨年10月に岸田外相がテヘランを訪問し、交渉開始から約1カ月で実質合意している。

 ただ、イランはサウジアラビアとの対立を深めており、日本としては中東情勢に配慮しつつ、昨年1月の中東訪問の際に安倍晋三首相が掲げた「中庸」路線を軸としたバランス外交でイランとの関係構築を図る考えだ。(田北真樹子)

http://mainichi.jp/articles/20160118/k00/00m/030/058000c
イラン制裁解除
「経済再建」強調…政権、支持固め狙う

毎日新聞2016年1月17日 22時07分(最終更新 1月17日 22時34分)
 【テヘラン田中龍士】イラン核問題を巡る欧米などの制裁解除を受け、同国のロウハニ大統領は17日、「この雰囲気を国家の発展、地域安定に利用すべきだ」と国会で演説した。制裁で疲弊した経済の再建と共に、過激派組織「イスラム国」(IS)を念頭に「テロとの戦い」で中東での主導権拡大を目指す思惑があるとみられる。一方、市民は制裁解除を冷静に受け止めている。

市民は冷静な反応

 「国家の歴史上、黄金のページを開いた」。保守穏健派のロウハニ師は困難に耐えた国民を称賛し、最高指導者ハメネイ師のほか、保守強硬派が影響力を握る軍部に謝意を述べた。強硬派に協調姿勢を見せつつ、制裁解除を追い風に2月26日の総選挙で支持基盤を固める狙いがありそうだ。

 イランの政治評論家、メヒディ・モタハリニア氏(48)は「制裁解除で、敵対関係にあった米国とも地域問題で協力の余地が出てくる」とみる。イランはシリア情勢で欧米を味方につけ、ライバルのサウジアラビアの影響力を排除したい考えだ。

 アサド政権を支持するイランに対し、欧米は反体制派を支持してきた。だが、核合意を経て欧米もイラン抜きのシリア問題解決は困難との立場に変わりつつある。ただ、国内では欧米との接近を警戒する強硬派の発言力が強く、ロウハニ師がどう折り合いをつけるか注目される。

 テヘラン市民には期待と不安が入り交じる。バザール(市場)で洋品店を営むアボルファズロ・ミレイさん(47)は「やっと制裁が解除された。制裁前の状況まで戻るだろう」と期待する。

 電器店主のアミン・ホラクチさん(36)は「すぐに効果は期待できない。外国資本に国内産業は勝てない」と懐疑的だ。

 両店の近くでは2012年10月、物価高騰と通貨暴落に抗議デモが起きた。数百人が「政府は恥を知れ」と叫び、車を横転させたり、ゴミを燃やしたりした。イランの外貨収入の8割を占めた原油の輸出に加え、海外の銀行との取引も大幅に制限された結果、通貨イランリヤルは過去最悪の1ドル=約3万7500リヤルを記録、約1年前の約3分の1に大暴落した。

 ひげそりを売る店の男性は「期待半分、不安半分。輸入の増加で商品価格は下がるかもしれないが、今までうまくいくと思っていかないことが繰り返されてきた」と話した。

1382とはずがたり:2016/01/18(月) 00:47:51
インドネシア
ジャカルタテロ 東南アジアIS浸透 他の過激派が支持
http://mainichi.jp/articles/20160115/ddm/002/030/152000c
毎日新聞2016年1月15日 東京朝刊

 【ジャカルタ平野光芳】インドネシアのジャカルタで14日起きた自爆テロは、過激派組織「イスラム国」(IS)が東南アジアでも影響力を拡大していることを裏付けた。インドネシアの治安当局は取り締まりを強めてきた最中だけに衝撃は大きく、今後テロ対策の見直しを迫られそうだ。

 「明らかに治安を不安定にするテロ行為だ」。事件直後、ジョコ大統領はこう語り、厳しい表情でいらだちを隠さなかった。

 インドネシアではかつてイスラム過激派「ジェマ・イスラミア」(JI)が、東南アジアでのイスラム国家樹立を主張し、バリ島やジャカルタで自爆テロを実行。だが、軍出身のユドヨノ前大統領が2014年までの2期10年で、取り締まりを強化。JI幹部らを逮捕して組織を弱体化させ、テロを抑え込んできた。

 ところが、14年6月にイラクやシリアで活動するISが国家樹立を宣言し、過激思想をインターネットなどで拡散させると、それまで潜んでいた過激派が影響を受け始めた。JI創設者で現在収監されているアブ・バカル・バシル受刑者までIS支持を打ち出すと、過激派の間でISへの流れが加速。インドネシア当局は14年ごろからJI関係者が服役を終えて続々出所することや、中東でISに「参戦」して実戦経験を積んだテロリストが「逆輸入」されることに警戒を強めているところだった。また隣国マレーシアでもISに呼応する動きが出ていた。

 イスラム過激派がインドネシアで伸長する背景にあるのは、体制への不満だ。人口約2億5000万人の9割がイスラム教徒だが、1945年の独立以降、政治や法律に宗教を持ち込まない「世俗主義」を国是としている。1万3000以上の島々で構成される多民族国家で、イスラム教を優先すれば国の統一を保つのが難しいためだ。しかし、それがイスラム強硬派には「堕落」と映る。彼らには、イスラム法に基づく統治を掲げるISが魅力的な存在に映る。これまでに800人が中東に渡って「参戦」しているとの推計もある。

 また、治安当局は、スラウェシ島で武装闘争を続ける「東インドネシアのムジャヒディン」(MIT)の指導者、サントソ容疑者の逮捕にも力を入れている。しかし、軍隊を投入しても成果は上がっていない。

 サントソ容疑者もISに忠誠を誓っており、昨年11月にはインターネット上にビデオ声明を公表し、大統領宮殿やジャカルタ警視庁の襲撃を呼びかけるなど挑発を続けていた。

 インドネシアのテロ対策専門家、マルディグ・ウォウイク氏は「今回は治安機関がテロを未然に防げなかった上、テロ発生直後の避難誘導も不十分」と指摘した。

インドネシアで発生した過去の主なテロ事件

2000年 8月 ジャカルタのフィリピン大使公邸前に仕掛けられた爆弾が爆発。2人死亡、大使を含む約20人が負傷

     12月 ジャカルタを含む国内各地のキリスト教関連施設で連続テロ。100人以上が死傷。イスラム過激派「ジェマ・イスラミア」(JI)が関与

  02年10月 バリ島のディスコで爆弾テロ。日本人2人を含む200人以上が死亡、約300人が負傷。JIが関与

  03年 8月 ジャカルタの米資本高級ホテル前で自動車爆弾が爆発。12人死亡、約150人負傷。JIが関与

  04年 9月 ジャカルタの豪大使館前で自動車爆弾が爆発。約10人が死亡。JIが関与

  05年10月 バリ島の飲食店3カ所で同時自爆テロ。日本人1人を含む約20人死亡。JIが関与

  09年 7月 ジャカルタの二つの米資本高級ホテルで爆弾テロ。9人死亡、約50人が負傷

1383名無しさん:2016/01/18(月) 06:31:36
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160118/k10010375581000.html
イランと関係強化へ 中東各国と関係維持も
1月18日 6時07分

イランへの経済制裁の解除が決まったことを受けて、政府は、先に合意している日本企業の投資環境を整備するための協定の締結をはじめ、イランとの経済関係の強化を進める一方、イランと関係が悪化しているサウジアラビアなど中東各国との信頼関係の維持にも努める方針です。
核開発問題の解決に向けて、去年7月、最終合意に達した欧米などとイランは、日本時間の17日、イランが合意どおりに核開発を制限したことが確認されたとして、核開発に関連する経済制裁の解除が決まったことを明らかにしました。
こうしたなか、政府は去年10月、岸田外務大臣とイランのザリーフ外相が日本企業の投資環境を整備するための協定締結で合意したことを踏まえて、来月にも協定の署名を行う方向で調整を進めるなど、世界屈指の資源国であるイランとの経済関係の強化を進めることにしています。
ただ、ことしに入って、サウジアラビアなどが外交関係を断絶するなどイランとの対立を深めており、アラブ諸国は、経済制裁の解除によってイランの国際社会での影響力が拡大することに警戒感を強めています。
このため、政府は、日本が欧米諸国に比べて中立的な立場をとることで中東地域での存在感を示してきたことを踏まえ、サウジアラビアなど中東各国との信頼関係の維持にも努める方針です。

1384チバQ:2016/01/18(月) 22:13:26
http://www.sankei.com/photo/daily/news/160118/dly1601180024-n1.html
イラン、強まる現実路線 強硬派と攻防激化も
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【ウィーン共同】核兵器開発疑惑に伴う米欧と国連の制裁が解除されたイランの保守穏健派ロウハニ政権は、国民の強い支持を背景に経済再建を急ぐとともに、外交では現実的な融和路線をさらに進めたい考えだ。2月には国会選挙が予定されており、急激な変化に否定的な保守強硬派との攻防が激化しそうだ。
 「欧米など6カ国との最終合意は、外交と論理で対立を解消するモデルケースだ」ウィーンで制裁解除が発表された翌日の17日、テヘランで記者会見したロウハニ大統領は、就任時から掲げる対話外交の成果を強調。今後は欧米など国際社会との関係を深め、経済の中心を国営企業から民間企業にシフトする考えを表明した。
 ロウハニ師はイスラム教聖職者だが、イデオロギーより実際の利益を優先する現実主義者だ。イランでは2009年に改革を求める大規模なデモが徹底弾圧された経緯があり、国民に「イスラム体制下で急激な改革は不可能」との意識が残るが、同師の目指す社会の自由拡大に期待を寄せる人も多い。

1385とはずがたり:2016/01/22(金) 12:54:29
追い詰めれば追い詰める程,他所の地域でテロが起きそうだ。。アラブが内発的に人類普遍の価値としての人権や自由を肯定しない限り不毛な争いは続くであろう。。

対IS有志連合、1年半で過激派2万2000人殺害 仏国防相
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E5%AF%BEis%E6%9C%89%E5%BF%97%E9%80%A3%E5%90%88%E3%80%811%E5%B9%B4%E5%8D%8A%E3%81%A7%E9%81%8E%E6%BF%80%E6%B4%BE2%E4%B8%872000%E4%BA%BA%E6%AE%BA%E5%AE%B3-%E4%BB%8F%E5%9B%BD%E9%98%B2%E7%9B%B8/ar-BBoxNMc
AFPBB News
3 時間前

【AFP=時事】フランスのジャンイブ・ルドリアン(Jean-Yves Le Drian)国防相は21日、シリアとイラクでイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の掃討作戦を進める米軍主導の有志国連合が2014年半ば以降、約2万2000人の過激派を殺害したと明らかにした。

 有志連合から提供された概数として地元テレビ局フランス24(France 24)の番組で語った。ルドリアン氏は「ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)による大規模な攻撃はしばらく起きていない」と述べ、対IS戦で過去数か月に収めた一連の成果に自信を示した。一方で「ダーイシュは非常に劣勢だとはいえ、油断は禁物だ」とも述べた。

 有志連合によるISへの空爆は2014年夏に始まり、昨年11月にパリ(Paris)を襲った同時テロ後に強化された。ISの重要な資金源となっている産油施設などを主な標的としている。

 ISにとっては先月、イラク中西部の都市ラマディ(Ramadi)を、米軍の支援を受けたイラク部隊に奪還されたことも、大きな痛手となっている。

【翻訳編集】AFPBB News

1386チバQ:2016/01/24(日) 16:01:08
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160123-00050081-yom-int
イランの高速鉄道、中国が資金面支援…首脳合意
読売新聞 1月23日(土)20時49分配信

 【テヘラン=中西賢司、北京=蒔田一彦】中東歴訪中の中国の習近平(シージンピン)国家主席は23日、最後の訪問国イランの首都テヘランで、ロハニ大統領と会談し、両国がエネルギー資源や金融など幅広い分野で協力を拡大することや、中国がイランの高速鉄道計画を資金面で支援することなどで合意した。

 テロ対策や宇宙開発で一層の協力を図ることでも一致した。経済制裁の解除が始まったイランを主要国首脳が訪問したのは初めて。

 習氏は会談後の共同記者会見で、「両国間の協力拡大は地域や世界の平和と安定を促進する」と述べた。ロハニ師は、「(習氏による)訪問が制裁解除後の歴史的な時期に実現したことを喜ばしく思う」と応じた。

 国営イラン通信によると、習氏は、イランの最高指導者ハメネイ師とも会談した。

 中国は、欧米などによる制裁が行われていた間も、イランとの経済関係を維持してきた。だが、制裁解除を受け、今後は日本や欧州などとの競争が激化し、存在感が低下する恐れもある。このため、国家主席の訪問でイラン重視の姿勢を印象づけ、資源権益などの拡大を優位に進める狙いがある。

1387チバQ:2016/01/24(日) 19:36:19
http://mainichi.jp/articles/20160123/k00/00e/030/228000c
サウジ
怒るシーア派、デモ頻発 当局は締め付け強化

毎日新聞2016年1月23日 11時38分(最終更新 1月23日 13時24分)
シーア派指導者処刑で東部州のシーア派居住地域

 【カイロ秋山信一】サウジアラビアで2日にイスラム教シーア派指導者が処刑されたことを受けて、同国東部州のシーア派居住地域で抗議デモが続いている。目立った衝突には発展していない模様だが、シーア派住民らは毎日新聞の電話取材に「水面下でサウジ当局の締め付けが強まっている」と証言した。

 サウジ政府は2日、シーア派指導者ニムル師ら47人を処刑した。ニムル師は2011年に政府の腐敗や人権の制限に抗議するデモを呼びかけ、反政府的と問題視された。国際テロ組織アルカイダのメンバーらと同列の「テロリスト」と位置付けられて同時に処刑されたことで、シーア派の不満が一挙に高まった。

 「100人程度のデモは毎日起きている。週末には数百人規模に拡大している」。東部州の中心都市カティフに住むシーア派の会社員、ムタバ・アブドラさん(39)は電話取材に語った。

 デモ隊はニムル師の肖像を掲げ、サウジ王室の打倒も叫んでいるが、大規模な衝突は起きていない。

 だが、デモ参加者が夜間に自宅で治安部隊に拘束される事例が相次いでいる。拘束時に銃撃で家族らが負傷したり、インターネット上で人権や自由の拡大を訴えただけで拘束されたりするケースも出ているという。アブドラさんは毎日新聞に対し、ニムル師の処刑後にカティフで少なくとも29人が拘束されたと話した。

 サウジは、スンニ派の中でも厳格なワッハーブ派を国教としている。産油地帯の東部州を中心に約15%を占めるシーア派は、就職などで差別的な扱いを受けてきた。

 さらにシーア派国家イランが近年、アラブ諸国の親イラン勢力と結びついて中東で影響力を拡大したことで、サウジ王室はシーア派国民とイランが連携する可能性に神経をとがらせてきた。ニムル師処刑には、シーア派への示威行為の側面もあったとみられる。

 こうした見方に対してシーア派のサディク・ダーウィッシュさん(23)は「サウジ王室への要求とイランとは一切関係がない」と主張。アブドラさんも「デモで(イランの最高指導者)ハメネイ師の肖像など見たこともない」と話す。

 ニムル師の処刑後、サウジはイランと断交し、国内のシーア派への風当たりも強まっている。サディクさんは「なぜシーア派というだけで不当な扱いを受けなければいけないのか。我々は自由や人権の保障を望んでいるだけだ」と話した。

1388とはずがたり:2016/01/24(日) 19:39:11

2016年 01月 20日 07:57 JST
焦点:制裁解除でイランが「のけ者」脱却へ、守勢に立つサウジ
http://jp.reuters.com/article/iran-nuclear-dynamic-idJPKCN0UX0OZ?sp=true

[ベイルート 17日 ロイター] - 欧米による制裁が解除されたことで、イランが「のけ者」状態から地域的大国へと変身し、米国と新たな関係に入ったことが裏付けられた。これによって割を食う可能性があるのは、アラブ世界で米国の最も重要な同盟国であるサウジアラビアだ。

世界と主要国と核開発をめぐる合意に達し、16日の制裁解除を経て国際政治の表舞台へと踊り出たことで、イランは中東における陰の実力者として遠慮なく振る舞えるようになった。敵も味方も、イランの新たな姿に慣れていかなければならない。

今月、イラン領海に入り込んで拿捕(だほ)された米海軍の哨戒艇2隻の乗員が迅速に解放されたことは、数十年にわたり続いた西側との対立を越えて、新たな関係の時代が始まったことを印象付けた。

1979年の革命でシーア派ムスリムの聖職者が権力を握った後のイランでは、このような事件で手中に収めた人質を利用して、対立する西側諸国からの妥協を引き出す場面がよく見られた。

革命初期のイランは、テヘランの米国大使館で捕らえた52人の人質を444日間にわたって拘束。この事件と並行して、レバノンでは西側諸国の大使館や駐留部隊に対するイランの支援を受けた自爆攻撃、航空機のハイジャック、在留西側国民の誘拐・人質事件が相次いだ。

これらの事件は深い傷を残し、中東地域でも世界全体でも、無法国家イランに対する敵意を募らせた。だが、先週の米海軍との一件を2007年に起きた事件と比べると隔世の感がある。当時、同じような状況で拘束されたイギリス海軍の乗員はスパイ行為を疑われ、2週間にわたり拘束されたのだ。

米海軍の乗員の拘束をめぐる緊張は新たに生じた友好的な関係のなかであっさりと抑え込まれ、「米国とイラン両政府のあいだでの新たな関係の誕生を象徴している」と、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの中東問題専門家ファワーズ・ゲルゲス氏は語る。

<「邪魔者」ではなくなったイラン>

米国政府は依然として、イラン政府を牛耳るイスラム教の学者や指導者たちと相思相愛の関係にあるとはとうてい言い難く、公式にはイランの仇敵であるサウジを支持している。だがイランは政治的にも経済的にも魅力的だ。ゲルゲス氏は「地域的な超大国になる可能性があり、トルコに似た大きなポテンシャルを秘めた新興市場」と同国を評する。

「この地域におけるイランの極めて重要な役割、『イランはこの地域に浸透している』という新たな理解に基づいた、新たな関係がある」と同氏は指摘。したがって、米政府にとってイランはもはや邪魔者ではなく、中東地域の安定化に向けてポジティブな役割を果たし、「戦火を止めることに貢献する」可能性のある国になっていくだろう。

だが、サウジは依然としてイランと対抗することに執着している。厳格なワッハーブ主義スンニ派ムスリムであるサウジの宗教指導者は、シーア派を異端と見なしており、その点では、シーア派を根絶すべき偶像崇拝者だと考えている過激派「イスラム国」とさほど大きな違いはない。

イランがイラクからシリア、そしてイラン政府が提携する武装組織ヒズボラが最大の政治勢力となっているレバノンへと「シーア派枢軸」を構築するのに成功したことで、サウジは大いに慌てている。

1389とはずがたり:2016/01/24(日) 19:39:22

サウジ政府は、シーア派が多数を占める隣国バーレーンにおける混乱も、またサウジが昨年空爆を開始したイエメンにおけるシーア派武装組織フーシによる反乱も、イランの支援によるものだと主張している。また、サウジ産原油のほぼすべてを埋蔵する東部州(同国内で少数派として軽んじられているシーア派の大半が暮らしている)においても、イラン政府が混乱を煽っていると考えている。

今月、サウジが反体制派のシーア派宗教指導者ニムル師を処刑したことで、イランとの関係はいっそう悪化した。

だが、米国とその同盟国である欧州諸国にとっては、イランを味方につけることが国益上きわめて重要になる可能性が高い。特に、イラクとシリアにおけるイスラム国との戦いにおいては、イラン政府の存在が非常に重要となろう。

同じことは、シリア内戦の収拾をめざす際にも言える。シリアのアサド大統領にとって、昨年秋にロシアが空爆によって参戦するまでは、権力の座を維持するうえで味方になってくれる国はイランだけだったのである。

<守勢に立たされるサウジ>

イランが自信を深める一方で、サウジ政府は守勢に回っているように見える。昨年、高齢のサルマン国王が王位を継承し、若年のムハンマド副皇太子に大きな権力が委譲されたことで、サウジ政府の動きは読みにくくなっているとサウジの情勢に詳しい筋は語る。

「サウジは混乱した非生産的な政策を推進しているという見方が広がっている」と、前出のゲルゲス氏は語る。サウジ指導部に経験と知恵が欠けているなかで、ワッハーブ主義がアルカイーダ及びイスラム国の台頭の背景となっているという。

「サウジは四面楚歌の思いで動いており、何か事件があるたびに、まるで世界が終わってしまうかのように反応している。長期的な視野なしに、怒りに任せて見境なく相手を非難している」と同氏は指摘する。

対照的にイランは「自国が上り調子にあり、世界から必要とされていると信じている」という。またイラン政府は、米国が国内シェールオイルの大幅増産によってサウジ産原油への依存から解放されたと理解しているように見える。

サウジ当局者は、自国の地域政策には一貫性があり、イデオロギーや宗教を動機とするものではないと説明する。

「イランがこの地域に混乱を招くことを認めるわけにはいかない。イランが我が国や同盟国の市民を傷つけることを許さないし、そのようなことがあれば対応する。だが、対応するといっても、イラン側の侵略があればという話だ」と、今月ロイターの取材に応じたサウジのジュベイル外相は語っている。

オックスフォード大学のファルハン・ジャハンプール氏は、サウジはイラン及び他のすべての湾岸諸国、さらにエジプトやトルコといったスンニ派の主要国とのあいだで、地域的な安全保障構造に合意する必要があると主張する。

「これらの諸国は協力し合うべきだ。敵対的な現状が続けば、敗者となるのは彼らだ。中東地域全体、さらにはそれ以上の範囲で数十年にわたる戦争が起きることになるだろう」と同氏は語る。

1390とはずがたり:2016/01/24(日) 19:39:47
>>1388-1390
<新たなジレンマ>

イスラム教内のスンニ派とシーア派の対立は何世紀も前に遡る。近代以降においては、スンニ正統派のワッハーブ主義を奉じるサウジと、シーア派の宗教国家イランとのあいだの戦略的対立という形を取ることが多い。

2003年、米国主導の介入によってイラクにおいて少数派だったスンニ派による支配が覆され、イランの影響下でシーア派政権が樹立されたことで、宗派間の対立が再燃した。

レバノン出身のアナリスト・研究者であるアリ・アル・アミン氏によれば、サウジ政府は、イスラム国など同じスンニ派の対立勢力や、ワッハーブ主義的なシーア派に対する偏見を植え付けられた国内の反抗的な若者からの脅威の方をリアルに感じているように見えるという。

「イランとの戦いは国内での立場を強め、意志を強固にする」とアル・アミン氏は指摘。「体制を守り、すべてのスンニ派をサウジ政府のもとに結集することが目的だ」と語る。

もっとも、イランにも弱みがないわけではない。自国経済が世界市場とのつながりを取り戻し、投資によって新たな権力集団が生まれたときに、どこまで自由化を進めるべきかというジレンマに同国は直面している。

レバノン、イラク、シリアといった国々でイランが影響力の拡大に成功したのは、これら諸国が戦争や侵略によって無理やり開放され、分裂が当たり前になった状態での話だ。イランは、民兵組織など不安定な抜け道を使い、国家制度を迂回して利権を拡大してきた。

イラン政府が何よりも必要としているのは、中東地域で正当かつ建設的な地域的大国として受け入れられることだ。

「イランの役割は常に、社会における対立と分裂に立脚しており、政府機関を通じたものではない」とアル・アミン氏は言う。「イランのプロジェクトは危機なしには存続できず、国家との関係を通じた安定というオプションは持っていない。シリアにおけるイランの影響力はすべて国家の枠外であるし、イラクやレバノンでもそれは同じだ」

イランが地域的大国としてアラブ諸国に認めてもらうためには、妥協する必要がある。その一つは、イラク、レバノン、シリアの状況に関して、これまでよりも控えめな役割に甘んじることだ。

「イランは地域的な大国にはなったが、その立場を承認されるためには、自らの役割を限定しなければならない。シリア及びレバノンでのプレゼンスを維持することはできない」とレバノン出身のベテラン評論家Sarkis Naoum氏はロイターに語る。

アラブ首長国連邦(UAE)の英字紙「ザ・ナショナル」の論説委員であるファイサル・アル・ヤファイ氏は、イラン政府は中東地域のさまざまな武装グループに対する支援を見直さなければならないと主張する。「(イランが)国際社会の一員になりたいと心から願うのであれば、国際社会のルールに従わなければならない」と同氏は言う。

中東をめぐる争いにおいてイランが勝者であると宣言するのは時期尚早と、ゲルゲス氏は指摘。とはいえ、「イラン人は確かに巧妙さと賢明さ、交渉能力、駆け引きの力を示している。自らが置かれた環境のなかで主要なプレイヤーとしての立場を確立し、(世界)経済における主要なプレイヤーになる能力を持っている」と付け加えた。

(Samia Nakhoul記者)
(翻訳:エァクレーレン)

1391とはずがたり:2016/01/24(日) 20:03:12
製油所空爆だけではISISの資金源は潰せない
Coalition Can't Destroy ISIS' Money Machines Just by Bombing Their Oil Fields
有志連合は石油収入を断とうとしているが、真の問題は支配地域の収奪システムだ
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/01/isis-38.php
2016年1月19日(火)16時00分
アレッサンドリア・マシ

 ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)は「世界で最も裕福なテロ組織」と言われている。彼らは石油と天然ガスの売却収入や、支配地域の住民に対する徴税と強奪によって豊かになった。

 アメリカ主導の有志連合は、ISISの支配下にあるイラクとシリアの製油所を空爆し、資金源を断つことに力を入れている。だが、ISIS支配地域から流出した内部資料によれば、この作戦だけでISISの財政に打撃を与えるのは難しそうだ。

 現在の彼らは、支配地域の住民や通行者からの金品の没収によって資金の大半を稼いでいる。つまり、収入の柱は徴税と強奪のシステムなのだ。

 アメリカのシンクタンク民主主義防衛財団の調査担当副会長ジョナサン・シャンザーは、ISISには「徴税やその他の資金調達」システムがあると指摘する。「彼らの財源は支配地域と密接に結び付いている」

 支配地域の獲得と維持は、ISISの戦略に欠かせない要素だ。支配地域の資源と住民の収奪が不可能になれば、組織の存続そのものが危うくなる。

 今回、流出して内容が明らかにされたのは「イスラム国運営の原則」という内部文書。米シンクタンク中東フォーラムの研究員アイメン・ジャワド・アルタミミが翻訳した。それによると、「ISISは組織の維持と拡大を可能にしている土地(支配地域)の存在なくしては存続できない」という。

 ISISはイラクとシリアにまたがる支配地域を19の行政区に分け、それぞれに軍事と統治の拠点を置いている。各行政区には公共サービス部門と、予算と徴税を担当する財務部門が設けられている。

国境周辺地域は「宝の山」
 アルタミミが貴重なISISの予算関連文書を入手したのは15年10月。シリアのデリゾール行政区の財務部門が発行した文書で、それによると14年12月〜15年1月の利益の約3分の2が、徴税と強奪によるものだった。同期間の総収入843万8000ドルのうち、金品と土地の没収による収入は377万4000ドル、全体の44%に上る。

 ISISは家屋、資産、土地、家畜、禁制品(たばこや酒類)、車両、現金の押収による収入をまとめて「没収」と呼んでいる。この期間中、デリゾール行政区では家屋79軒、車両91台、現金50万ドル以上が没収された。

 没収の対象は、ISISの兵士の恣意的な判断で決まる。反ISIS活動家によると、最も多い理由は「背教行為による逮捕」だ。例えば、ISISは背教者や反ISIS派と見なされた住民の自宅を差し押さえることができる。

 ネット上に流通しているある文書によれば、イラクにおけるISISの本拠モスルでは、公共サービス部門が家畜の私有を禁じる命令を出し、「違反した場合は没収する」と警告した。同部門が出した別の文書は、職員が出勤しなければ「解雇の上、資産は没収」としている。

 国境周辺地域は、ISISにとって「宝の山」だ。アルタミミによれば、デリゾール行政区では文書に記された期間中、「人間の通行料と商品の通関料」に加え、270万ドル相当の没収による収入があった。

 ISISのこうした資金調達法は、アメリカ率いる有志連合にとって極めて厄介な問題だ。ISIS幹部と製油所への空爆作戦では、彼らの資金源を断つことは難しい。ISISを財政面で支えているのは、地元住民の存在そのものなのだから。
[2016年1月12日号掲載]

1392チバQ:2016/01/25(月) 23:27:00
http://mainichi.jp/articles/20160126/k00/00m/030/080000c
エジプト
革命5年 強権体制への回帰強まる

毎日新聞2016年1月25日 20時15分(最終更新 1月25日 21時30分
 【カイロ秋山信一】エジプトは25日、民主化要求運動「アラブの春」による革命から5年の「革命記念日」を迎えた。革命前の強権体制への回帰傾向を強めるシシ政権は、抗議デモが起きるのを警戒して、政権に批判的な若者らの取り締まりを強化。自由や汚職根絶を求めた革命時の熱気は消え、国民の多くは生活への不満を抱えながら息を潜めて生活している。

 2011年にムバラク政権に抗議するデモ隊が集ったカイロ中心部のタハリール広場は25日、自動小銃を持つ治安部隊の要員や装甲車が周囲を固めていた。20人程度がシシ政権を支持するデモを行っていたが、広場下の地下鉄の駅は封鎖され、通行人はまばらだった。「(シシ政権下で)政情は安定したが、失業率は高いままだし、ビジネスに活気がない。自由はあまりないが、デモをしても混乱するだけだ」。近くの電器店に勤めるムハンマド・ナビブさん(34)は現状をそう語った。

 革命時に大規模なデモが起きたことから、1月25日は「革命記念日」として祝日になった。毎年、記念デモが行われてきたが、今年は様相が異なる。

 「新たな革命を呼びかける動きがあると聞くが、なぜだ。なぜ(国を)破壊したいのか」。昨年12月22日、国民向けにテレビ演説したシシ大統領はデモを「破壊行為」と位置付け、非難した。革命で打倒した強権支配の復活を懸念する反政権派が、革命記念日に合わせてデモを展開するのを警戒した発言だった。

 治安当局は直後から反政権派の弾圧を強化。シシ氏が主導した13年7月のクーデターで失脚したモルシ元大統領の出身母体・イスラム組織ムスリム同胞団だけでなく、革命を主導した「4月6日運動」など世俗リベラル派の若者グループも標的になった。

 AP通信によると、治安当局は1月中旬以降、カイロ中心部の5000軒以上で捜索や尋問を実施。4月6日運動は抗議デモを取りやめ、25日に黒い服を着ることで抗議の意を示すよう呼びかけた。同胞団は24日、カイロ郊外などでデモを実施したが、小規模にとどまった模様だ。

 エジプトでは革命後、政情不安から治安や経済の混乱が続く。14年5月の大統領選で95%以上の票を得たシシ氏は、生活改善まで「2年間の忍耐」を求めたが、就任から1年半たった今も年率10%以上の物価上昇や若者の失業問題は改善の道筋がつかず、過激派組織「イスラム国」(IS)分派などによるテロも起きている。

 カイロ大学のハッサン・ナファ教授(政治学)は「シシ氏への期待感は残っているが、支持率は徐々に下がっている。革命の目的だった自由や生活の改善は実現しておらず、不満や怒りはたまっている」と指摘した。

1393とはずがたり:2016/01/26(火) 15:20:14
一体何が!?

2016年 01月 26日 14:22 JST 関連トピックス: トップニュース
マレーシア首相口座の6.8億ドル、サウジ王室からの寄付=司法長官
http://jp.reuters.com/article/malaysia-politics-idJPKCN0V40A9

[クアラルンプール 26日 ロイター] - マレーシアのアパンディ司法長官は26日、臨時の記者会見を開き、ナジブ首相の個人口座に振り込まれた6億8100万ドルは、サウジアラビア王室からの寄付だったとし、「賄賂ではない」と説明した。

長官は「資金が汚職や賄賂に絡むものでないと判明し満足している」と述べ、寄付は首相とサウジ王室のやりとりであり理由は分からないとした。

首相は6億2000万ドルを使用しなかったため返還したという。

長官は、マレーシアの反汚職当局が提出した3件の捜査資料との関連でナジブ首相が関与した犯罪はなかったと述べ、当局に首相への捜査を打ち切るよう指示する方針を明らかにした。

汚職防止委員会(MACC)はこれまでに、首相が受け取った資金は中東の支援者からの政治献金と指摘していた。

野党勢力などはこれまで数カ月間にわたってナジブ首相の辞任を求めてきたが、首相は個人の利益を目的とした資金供与は受けていないとし、違法行為はないと主張していた。

1394チバQ:2016/01/26(火) 23:12:51
http://www.sankei.com/world/news/160126/wor1601260008-n1.html
2016.1.26 08:37

「白雪姫」はわいせつ? 私立学校で閲覧中止 保護者「性的なもの連想させる表現」と抗議

反応

反応


 カタールの首都ドーハで、3〜18歳が通う私立学校が「白雪姫」の絵本について「わいせつなイラストや文章が含まれている」として図書室で閲覧できなくした。地元メディアが25日までに伝えた。

 この学校はスペイン系の「SEK・インターナショナル・スクール・カタール」。児童の父親がカタールの教育当局に、イラストや文章にわいせつなものや性的なものを連想させる表現があると抗議した。

 どんな表現がわいせつに当たるのかははっきりしない。表紙には白雪姫と王子が抱き合い、見つめ合うイラストが描かれている。同校の校長は「今回の意図せざる事態」について謝罪。「今後、このようなことがないようにしたい」と表明した。

 問題になったのは、1937年のディズニー映画「白雪姫」を基に書籍化した絵本。(共同)

1395とはずがたり:2016/01/28(木) 08:15:42
クルド応援してるぞ!

シリア和平協議 クルド勢力は参加しない見通し
https://www.nhk.or.jp/news/html/20160127/k10010388281000.html
1月27日 22時43分

泥沼の内戦の終結を目指し、今月29日に予定されるシリア和平協議への参加を巡り、反政府勢力などの反発を招いていたクルド勢力が参加しない見通しとなり、協議を目前にして、反政府勢力側や関係国の対立が解消に向かうのかが焦点となっています。
シリアの内戦の終結を目指し、国連は、今月29日にスイスのジュネーブで、アサド政権側と反政府勢力側の双方を招き、和平協議を行う予定となっています。
しかし、反政府勢力の一角を占めるクルド勢力の出席を巡り、ロシアが支持したのに対し、ほかの反政府勢力のほかクルド勢力と対立するトルコ、さらにサウジアラビアも反発し、国連がぎりぎりの調整をすすめていました。
これについてフランスのファビウス外相は、27日、地元のラジオ局で、国連でシリア問題を担当するデミストラ特使と前日に電話した際の話しとして、「特使は、クルド勢力に協議への招待状を送っていない」と述べ、クルド勢力が協議に参加しない見通しを明らかにしました。
これに対し、今のところほかの反政府勢力やロシア政府の反応は出ていませんが、政府側との協議を前に、反政府勢力内部や関係国の対立が解消に向かい、和平協議がスタートできるかが焦点となっています。

ロシア外相 シリア和平協議でトルコけん制か
https://www.nhk.or.jp/news/html/20160127/k10010387231000.html
1月27日 9時32分

内戦が続くシリアの和平協議について、ロシアのラブロフ外相は、トルコがテロ組織と見なす武装組織とつながりがあるとされるシリアのクルド勢力を参加させるべきだという考えを示し、ロシアの爆撃機の撃墜を巡って対立するトルコをけん制するねらいがあるものとみられます。
ロシアのラブロフ外相はモスクワで26日、記者会見しシリアの内戦の終結を目指して、シリア政府と反政府勢力が話し合いを行う和平協議について言及しました。
ラブロフ外相は、協議に参加する反政府勢力の代表の選定は国連に一任されているとしながらも、シリアのクルド勢力が過激派組織IS=イスラミックステートとの戦いで大きな役割を果たしているとして「クルド勢力が協議に参加しなければ重大な誤りだ。シリア情勢の政治的な解決をもたらさない」と述べました。
シリアのクルド勢力は、トルコがテロ組織と見なすクルド人武装組織とつながりがあるとされていて、ロシアとしては、去年11月にシリアとトルコの国境付近でロシア軍の爆撃機が撃墜されたことを巡って対立するトルコをけん制するねらいがあるものとみられます。
シリアの和平協議は、反政府勢力の内部でイスラム勢力やクルド勢力の参加について折り合いがつかず、統一した交渉団を結成することができなかったことから開催が29日に延期されています。

1396チバQ:2016/02/01(月) 00:04:33
http://mainichi.jp/articles/20160131/ddm/001/030/157000c
シリア和平
道筋見えず 大国主導、協議に不信 反体制派、参加に転じたが

毎日新聞2016年1月31日 東京朝刊
【ジュネーブ秋山信一】シリア内戦の終結を目指し、国連が仲介する和平協議が29日、スイスのジュネーブで始まった。5年近くに及ぶ戦闘で25万人以上が犠牲になる中、国連は停戦の実現や過激派組織「イスラム国」(IS)対策を優先議題に挙げている。しかし、ロシアの支援で息を吹き返したアサド政権と、IS対策よりも政権打倒を優先させたい反体制派の対立は根深く、和平への道筋は見通せない。反体制派主要組織のボイコット表明で、協議は出だしからつまずいた。主要組織は結局、交渉参加に転じたが、主要議題などを巡る溝は埋まっていない。

 29日午後5時、国連欧州本部にアサド政権の交渉団を乗せた車列が入った。ジャファリ国連大使は国連職員と笑顔で握手を交わす余裕をみせ、交渉室へ。仲介役のデミストゥーラ国連特使と約2時間半会談した。同氏によると、政権側はテロ組織のリスト作成を要求。和平協議から除外されたISだけでなく、反体制派交渉団に加わる有力武装組織「イスラム軍」なども「テロリストだ」と主張し、強気の姿勢を崩していない。

 今回の和平協議の構想は、ロシア主導で進んだ。露軍は昨年9月、政権支援のために空爆を開始し、戦況を政権側に有利に転換させた。反体制派を支援し、アサド氏の退陣を求めてきた米欧もIS対策にシフト。ロシアに同調する形で昨年11月、「6カ月以内の新たな統治機構設立、新憲法起草、18カ月以内の選挙実施」などの和平案で合意した。和平案にアサド大統領の処遇は盛り込まれなかった。

 こうした大国主導の和平構想に反体制派は不信感を抱き、協議参加を渋る一因となった。国際社会には政権と反体制派を和解させ、対ISで共闘させたい思惑があるが、政権打倒を優先する反体制派の戦略とは矛盾する。「イスラム軍」幹部のアッルーシュ氏は「米国は政権打倒を真剣に考えていない」と訴えた。

 シリア情勢で存在感を増すロシアは、和平協議の枠組みにも影響力を及ぼす。反体制派の筆頭格と目される武装組織「アフラル・シャム」について、国際テロ組織アルカイダと関係があるとして交渉に加わることを拒否する一方、シリア北部で一大勢力を誇るクルド人組織を交渉に加えるよう要求。国内に多数のクルド人を抱え、分離独立の動きを警戒するトルコの猛反発を招いた。昨年11月にシリア国境付近でトルコ軍機に自軍機を撃墜されたロシアの意趣返しの意味合いもあるが、同時に、クルド人組織を支援する米国とトルコとの間にくさびを打ち込む狙いも見え隠れしている。

 今回の協議では当面、デミストゥーラ氏が当事者間を往復する間接交渉の形をとる。第1段階に2〜3週間、全体で6カ月を要するとの見方だ。シリア情勢に詳しいヨルダン大学戦略研究所のムーサ・シュテイウィー所長は「対話のテーブルに着いたことは評価すべきだが、相互不信が根深い。進展が期待できるのは、人道支援の拡充くらいだ」と指摘している。

1397とはずがたり:2016/02/05(金) 12:38:18
一寸風変わりだった石堂さん>>597の旦那って事か?

後藤健二さん義父を逮捕=資格外活動ほう助容疑―警視庁
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%BE%8C%E8%97%A4%E5%81%A5%E4%BA%8C%E3%81%95%E3%82%93%E7%BE%A9%E7%88%B6%E3%82%92%E9%80%AE%E6%8D%95%EF%BC%9D%E8%B3%87%E6%A0%BC%E5%A4%96%E6%B4%BB%E5%8B%95%E3%81%BB%E3%81%86%E5%8A%A9%E5%AE%B9%E7%96%91%E2%80%95%E8%AD%A6%E8%A6%96%E5%BA%81/ar-BBp6q0R
時事通信
23 時間前

 ネパール人を自分の会社で雇ったように装い在留資格を得させて、別の飲食店で働けるよう助けたとして、警視庁組織犯罪対策1課は4日、入管難民法違反(資格外活動)ほう助容疑で会社役員石堂行夫容疑者(79)=東京都小金井市=を逮捕した。同課によると、容疑を認めている。

 石堂容疑者は過激派組織「イスラム国」(IS)が殺害したとするジャーナリスト後藤健二さんの義理の父。

 逮捕容疑は昨年4〜9月、30代のネパール国籍の男女2人=同法違反容疑で逮捕=を自身が役員を務める通信情報処理サービス会社で雇ったと偽り、在留資格を取得させて東京都内の飲食店で資格外の就労をする手助けをした疑い。

1398チバQ:2016/02/06(土) 16:25:28
http://www.sankei.com/photo/daily/news/160204/dly1602040027-n1.html

イラン、専門家会議選挙 ホメイニ師孫、出馬なるか
dly1602040027







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 イランの最高指導者を選出、罷免する権限がある専門家会議の選挙を26日に控え、護憲評議会は4日にも、最終的な候補者リストを公表する。イラン革命を主導した故ホメイニ師の孫で、同評議会の事前審査で立候補資格なしとされて不服を申し立てたハッサン・ホメイニ師(43)が立候補を認められるかが注目される。.

 ハッサン・ホメイニ師は社会の自由拡大を唱えている。リベラル層が支持し、保守穏健派のラフサンジャニ元大統領やロウハニ現大統領、改革派のハタミ元大統領にも近い。選挙協力を進める穏健派と改革派が、当選すれば一定の影響力を確保できると期待する候補だ。.

 このため、護憲評議会に強い影響力のある保守強硬派は、ハッサン・ホメイニ師の当選が、穏健勢力拡大につながることを警戒している。(テヘラン共同)

1399とはずがたり:2016/02/07(日) 15:37:03

2016年 02月 5日 10:26 JST
アルカイダ幹部、イエメン南部の無人機攻撃で死亡=住民
http://jp.reuters.com/article/yemen-security-strike-idJPKCN0VD0M8?rpc=188

[アデン 4日 ロイター] - イエメン南部で、武装組織アルカイダの戦闘活動を率いていたJalal Baleedi容疑者が、米無人機によるとみられる攻撃で死亡した。複数の住民が明らかにした。米国は同容疑者に関する情報に最高500万ドルの懸賞金をかけていた。

アビヤン州を車で移動中に無人機攻撃を受けて死亡したという。

メディア報道や一部アナリストによると、同容疑者は過激派組織「イスラム国」のイエメン地域の指導者として活動するため、「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」を最近離れた可能性がある。

米国務省は、2013年にイエメンの首都サヌアで西側諸国の外交施設を狙った攻撃の計画に同容疑者が関与していたとし、関連情報に最高500万ドルの懸賞金をかけていた。

また住民によると、シャブワ州でも車に乗っていたアルカイダ戦闘員6人が4日の無人機攻撃で死亡した。

1400チバQ:2016/02/07(日) 16:51:16
http://www.sankei.com/world/news/160206/wor1602060066-n1.html
2016.2.6 22:59

えっ、6300人の立候補認める イランの国会選挙、定数260人に
 イランで26日に行われる国会選挙(定数290)で、立候補者を事前審査する護憲評議会は全国で計約6300人の立候補を認めた。国営イラン通信が6日伝えた。政治勢力別の内訳は不明。

 不服申し立てを受け付けており、最終的な候補者は16日に確定する見通し。

 社会の自由拡大を訴える改革派と保守穏健派はこれまで、立候補を届け出た人のほとんどが事前審査で排除されているとして、穏健派のロウハニ大統領らが抗議の声を上げている。今回、排除されているかどうかは分かっていない。(共同)

1401チバQ:2016/02/08(月) 20:24:38
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160208-00000019-jij_afp-int
国境に殺到のシリア人「見殺しにせず」 トルコ
AFP=時事 2月8日(月)12時34分配信

国境に殺到のシリア人「見殺しにせず」 トルコ
シリア北部アレッポから多くの人々が逃れてきているトルコ国境に近いバブアルサラマの野営地で撮影された避難民ら(2016年2月6日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】トルコは7日、シリア政府側の大規模攻撃を逃れてトルコ国境に殺到している多数のシリア避難民について、見捨てることはないと言明した。
 シリアの親政府派部隊はロシア軍の激しい空爆による支援の下、シリア第2の都市アレッポ(Aleppo)周辺に進撃。この結果、多数の女性や子どもを含む数万人が家を追われている。

 トルコのヌーマン・クルトゥルムシュ(Numan Kurtulmus)副首相は地元テレビ局CNNトルコ(CNN-Turk)に対して「トルコの難民吸収能力は限界に達している」と説明。その一方で「こうした人々は他にどこへも行くところがない。爆撃の下で死ぬか、われわれが国境を開くかだ」とし、「来るなという立場ではない。そんなことをすれば彼らを見殺しにしてしまう」と述べた。

 レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領も6日、トルコは「必要ならば」シリア難民に門を開く用意があると表明していた。

 シリア領内にあるバブアルサラマ(Bab al-Salama)国境検問所には数千人単位の避難民が押し寄せているが、現地のAFP記者によると、トルコ側のオンクピナル(Oncupinar)国境検問所は7日も、3日連続で閉ざされたままだ。

 こうした避難民は国境近くの不衛生な野営地で寒さと雨の中で列をつくり、援助機関からテントが配給されるのを待っている。原っぱや道路で野宿を余儀なくされている人もいるという。【翻訳編集】 AFPBB News

1402とはずがたり:2016/02/08(月) 20:26:11
2016年 01月 19日 10:44 JST
焦点:中東関与強める中国 経済的結び付き深まり方針転換
http://jp.reuters.com/article/china-s-idJPKCN0UX036?rpc=188&amp;sp=true

[北京 18日 ロイター] - 中国の習国家主席が19日からサウジ、イラン、エジプトを訪問する。これまで中東外交から距離を置いてきた中国だが、両地域の結び付きが深まる中で方針を転換し、中東への関与を強めようとしている。

中国の張明外務次官は18日、今週の習近平国家主席の中東歴訪を前に記者会見し、中東でバランスの取れた姿勢を維持する方針を示した。

外務次官はサウジアラビアとイランの関係悪化について、中国がどちらか一方に肩入れすることはないと説明。「中国は常にバランスの取れた公正な立場を貫いてきた」とし、「中東が安定しなければ、世界の平和は望めない。ある国や地域が安定を欠けば、発展は不可能だ」と述べた。また「中国は断固として、国ごとの事情に合った発展の道筋を個別に探る国を支援する」と強調した。

<かつては疎遠>

中国は石油資源で中東に依存するにもかかわらず、国連安全保障理事会の常任理事国としては中東外交から距離を置き、他の常任理事国に任せていた。

中国国家主席が前回サウジを訪れたのは2009年の胡錦濤氏で、イラン訪問は02年の江沢民氏までさかのぼる。しかし最近は中東、とりわけシリアへの関与を強めようとしている。

<カギはエネルギー事業>

16日に経済制裁が解除されたイランにとって中国は最大級の石油輸出国で、両国はさまざまな面でつながりが深い。中国の王毅外相は米国とイランが核問題で合意に至る過程にも関与した。

中国のエネルギー企業はサウジ、イランの両国で事業の拡大を目指している。中国は両国からの原油輸入が全体の約4分の1に達する。

中国国有エネルギー大手の中国石油化工(シノペック)(0386.HK)の幹部によると、習国家主席はサウジと同社の合弁事業であるヤスレフ製油所の操業成功を祝う式典に出席する予定。シノペックは製油所や石化プラント向けの成約拡大を狙っているという。

関係筋によると、中国石油天然ガス(ペトロチャイナ)(601857.SS)の親会社CNPCも採掘からエンジニアリングまでより網羅的なサービスの提供を目指し、中東事業の再編を進めている。

<「一帯一路」の思惑>

中国国営の新華社通信は17日、シルクロード経済構想「一帯一路」にはイランが鍵になると指摘。インフラ、高速鉄道、天然ガス・石油パイプラインなどさまざまな分野で協力関係が存在するとした。

中国は新疆のイスラム系ウイグル人の活動激化にも懸念を抱いている。中国は一部のウイグル人がシリアやイラクに向かい、現地の武装勢力とともに戦闘に加わっているとみている。

張外務次官は「中国と中東諸国はすべてテロの被害者であり、テロとの戦いで重要な協力関係にある」と述べた。

(Michael Martina and Chen Aizhu記者)

1403チバQ:2016/02/11(木) 17:10:34
http://www.afpbb.com/articles/-/3076575
「幸福相」と「寛容相」をUAEが新設、ともに女性を起用
2016年02月11日 14:51 発信地:ドバイ/アラブ首長国連邦
【2月11日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)は10日、内閣改造で新たに幸福担当相と寛容担当相を創設し、それぞれ女性を起用したほか、22歳の女性を若者担当相に抜擢した。

 ムハンマド・ビン・ラシド・マクトム(Sheikh Mohammed bin Rashid Al-Maktoum)首相(ドバイ首長)は、マイクロブログのツイッター(Twitter)で、女性8人を含む29人の閣僚人事を発表。国営首長国通信(WAM)によると、このうち新入閣は8人で、平均年齢は38歳、5人が女性という。

 新設の幸福担当相にはオホウド・ロウミ(Ohoud al-Roumi)氏、寛容担当相にはルブナ・カシミ氏(Lubna al-Qassimi)が任命された。また、若者担当相にはシャムマ・マズロイ(Shamma al-Mazroui)氏(22)が登用された。

 ムハンマド首相は、幸福担当相について「わが国において、幸福は単なる願いではない。計画とプロジェクト、プログラム、指標が設けられ、全閣僚の任務の一つとなる」とツイート。一方、寛容担当相については「寛容の精神をUAE社会の基本的価値観として推奨するため創設した」と説明している。(c)AFP

1404チバQ:2016/02/12(金) 19:52:44
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160212-35077749-cnn-int
シリア停戦で主要国が合意、1週間以内の履行目指す
CNN.co.jp 2月12日(金)10時45分配信

(CNN) 米国務省のケリー長官は12日、ドイツ・ミュンヘンで開かれた外相級協議で、主要国がシリア停戦と援助物資の即時配送で合意したと発表した。

ケリー長官は、「人道的側面と停戦の側面の両方で進展があった。完全履行されれば、シリアの人々の日常生活を変えられる可能性がある」と指摘。まずは人道援助物資を届ける作業に直ちに着手し、配送を加速し拡大することで合意したと明らかにした。

第2に、シリア全土で1週間以内を目標に停戦履行に入ることで合意したと述べ、「これは野心的な目標だが、その達成のために誰もができるだけ迅速に行動する決意だ」と強調した。

ただし停戦合意はシリアで活動を続けるテロ組織には及ばない。ケリー長官は、5年に及ぶシリア内戦の終結に向けた道は容易ではないとして、政治が変わらなければ平和は訪れないと指摘、「紙に書いた文言は出来上がった。次の数日のうちに現場での行動に移す必要がある」と促している。

1405チバQ:2016/02/12(金) 19:55:20
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160212-OYT1T50044.html
ホメイニ師の孫、失格…イランの専門家会議選挙
2016年02月12日 09時05分
 【テヘラン=中西賢司】イランの最高指導者の選出権を持つ「専門家会議」の議員選挙(定数88)を巡り、同国内務省は10日、立候補を申請していた約800人のうち、161人の立候補が承認されたと発表した。


 イスラム法学者らで構成する護憲評議会が、申請者らの立候補資格を審査していた。

 地元メディアによると、初代最高指導者ホメイニ師の孫ハッサン師(43)も申請していたが、失格とされた。ハッサン師は改革派寄りとされ、変化を嫌う保守派の意向が護憲評議会の判断に影響したとみられる。

 同選挙は26日、国会議員選挙と同時に行われる。

1406チバQ:2016/02/12(金) 19:56:18
http://www.asahi.com/articles/ASJ2C6HD6J2CUHBI025.html
イラン大統領「保守主義に改革と融和を」 選挙控え演説
テヘラン=神田大介2016年2月11日21時18分

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 イランのロハニ大統領は11日、革命記念日式典で演説し、「革命のことばは更新が必要だ。保守主義に改革と融和を取り込まねばならない。対立をやめ、手を取り合うことが必要だ」と述べた。イランは26日に二つの選挙を控える。ロハニ政権による米欧との融和路線を嫌う強硬派が攻勢を強めており、牽制(けんせい)した形だ。

 イランの選挙は、強硬派のイスラム法学者らによる「護憲評議会」が候補者を事前に審査する。イランメディアは10日、1979年のイスラム革命を主導した故ホメイニ師の孫で、ロハニ氏に近いハッサン・ホメイニ師が、最高指導者の任免権を持つ「専門家会議」で失格になったと報じた。

 同じ26日に投票がある国会議員選をめぐっても、ロハニ氏寄りの候補者が大量に失格になったとされる。

 ロハニ氏は11日の演説で、「革命精神は特定の勢力だけのためのものではない」と強調した。(テヘラン=神田大介)

1407とはずがたり:2016/02/12(金) 22:37:58
>サウド王家は歴代ワッハーブ家と婚姻を重ね、法学者らを“公務員化”して不満を抑え、支持者にした

サウード家とワッハーブ家の同盟
http://naotatsu-muramoto.info/rekisinobenkyou/saujiarabiasi/saujiarabiasi2.html

サウジが「イラン絶縁」で迎える歴史的な岐路
米国への信頼喪失に財政難の追い打ちも
http://toyokeizai.net/articles/-/100794
内田 通夫 :フリージャーナリスト 2016年01月24日

シリア、イラク、そして「イスラム国」(IS)と、混迷を深める一方の中東情勢。背後には、サウジアラビア対イラン、イスラム教の「スンニ派」と「シーア派」の盟主を自負する、両国の覇権争いの構図がある。南部ではイエメンで代理戦争が燃え上がる。

中東を二分する両国。イランが視野に入れる勢力圏は、イランとイラクを中心に、「シーア派ベルト地帯」が地中海からアラビア半島、北インドまで広がる。1979年のイラン・イスラム革命後、イランはシーア派ベルト地帯に革命の輸出を開始。レバノンでは、シーア派武装政党ヒズボラの育成に成功し、拠点を築いた。

一方、サウジアラビアの裏庭であるバーレーンなどGCC(湾岸協力会議)諸国は、首長(王家)はスンニ派ながら、住民はシーア派も多い。このすき間を突き、イランがシーア派を支援し、王政打倒運動を続けているという危機感が、サウジアラビアにある。その動きはシーア派が多いサウジアラビア東部州(ハサー地方)まで及ぶ。主要な油田は東部州に集中するが、サウジアラビアが征服して100年足らずで、歴史が浅い。

サウジアラビアによるニムル師の処刑

2011年には、シーア派による反体制運動が始まり、武装闘争に発展。その指導者がニムル師であり、2012年に逮捕された。その後、サウジアラビア政府によって、死刑判決が下され、処刑されたのが、今年1月2日だ。

報道が伝わるや、イランの首都テヘランにある、サウジアラビア大使館が焼き討ちに遭う。翌3日にすかさずサウジアラビアがイランと国交を断絶。4日にはイランに対する経済制裁を発表した。世界に向けて、「サウジアラビア対イラン」の対立が可視化され、放送されたのである。

サウジアラビアにとって、逆風はそれだけではない。最も痛手なのは原油安だ。中国の景気後退が顕在化し、世界でデフレ懸念が高まる。米ニューヨーク原油市場では、一時1バレル=30ドル割れまで急落し、リーマン・ショック時を下回る、12年ぶりの安値をつけてしまった。

両国の対立は、本来なら原油の供給不安から価格高騰をもたらすはずだが、そうはならない。「サウジアラビアとイランが戦争でもしないかぎり、原油価格は上がらない。危機も収束する」と、サウジアラビア情勢に詳しい保坂修司・日本エネルギー経済研究所研究理事は指摘する。

イランにはこれ以上、過激になれない事情がある。2015年には米欧と、核開発停止や経済制裁解除で合意し、履行プロセスの途上にあるからだ。サウジアラビアのムハンマド副皇太子兼国防相も1月7日、「イランと戦争しない」と早々に矛を収めている。

もっとも、サウジアラビアからすれば、イランが地政学的なライバルであると同時に、宗教的憎悪の対象になっていることに変わりはない。緊張関係は依然続く。

1408とはずがたり:2016/02/12(金) 22:38:25
>>1407-1408
財政赤字に転落したサウジアラビア

サウジアラビアの国内事情も見逃せない。孫崎享・元駐イラン大使は「処刑と断交はサウジアラビアの国内引き締めを目的に行われた。それだけ国内の矛盾が深まっている兆し」と指摘する。

そもそもサウジアラビアの起源と正統性の源泉は、18世紀のサウド王家とスンニ派ハンバリー法学に属するが、原理主義的解釈をする宗派であるワッハーブ派とも同盟関係にある。王権と宗派の狂信的情熱が合体し、過去にアラビア半島征服戦争に打って出た。それが今やサウジアラビア国教の地位に納まり、穏健なスンニ派原理主義に落ち着く。

サウド王家は歴代ワッハーブ家と婚姻を重ね、法学者らを“公務員化”して不満を抑え、支持者にした。しかし、国内には原理主義をまじめに受け取り、アル・カーイダやISを、慈善基金やポケットマネーで支援する富豪が少なくない。オサマ・ビンラディンも大富豪の地位を捨て教義に殉じた一人だ。

実際に処刑された47人のうちシーア派は4人。43人はアル・カーイダ系の王政に敵対した国民だ。これまでサウジアラビアは、イスラム法重視・反シーア派という価値観を共有する、アル・カーイダ系のヌスラ戦線やISを、ひそかに支援。が、パリ同時テロ以後、欧米で「IS主敵論」が急に高まり、国際協調とイスラム過激派支援という、“二股外交”が許されなくなった。処刑はイスラム過激派と縁を切る大きな決断を内外に宣言したと推測できよう。

さらには、サウジアラビアと緊密だった、米国との関係も微妙になってきた。「両国間の全面的信頼関係はもはや消えた」(保坂氏)。有事の際、湾岸戦争のように米国に安全保障を頼れるのか、との不信感が高まっている。

理由の第一は、イラン核開発協議で米国が妥協し、イランの国際社会復帰を許したこと。第二は、サウジアラビアが推進したシリアのアサド政権打倒が、米国の及び腰で挫折したことである。2013年にアサド政権軍が化学兵器を反体制派に使用したとき、米国がロシアの圧力に屈し、飛行禁止地域設定などの手段を取らなかったことが、アサド政権の延命につながったからだ。

焦るサウジアラビアは、国内外の変化に対処するため、イスラム圏で仲間集めを始めている。2015年12月には、サウジアラビアの首都リヤドに本部を置く、「イスラム軍事同盟」を結成し、34カ国が加盟。同床異夢の同盟で、軍事的実効性はないが、数を誇示することはできた。

原油価格下落によるサウジアラビアの財政難は深刻だ。2016年度予算は、2240億ドルの歳出に対して歳入は1371億ドルと、869億ドルもの赤字。ガソリンや電気・ガス、水道料金を大幅に上げる。政府内では付加価値税導入案もささやかれ出した。国民から税金を取らずにカネをバラまき、王政を支えてきたレンティア国家の基盤も揺らぐ。サウジアラビアは歴史的岐路に立っている。

(「週刊東洋経済」2016年1月23日号)

1409とはずがたり:2016/02/12(金) 22:45:53

シリアへのアラブ地上部隊派遣は「世界大戦の引き金」、露首相
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%B8%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%96%E5%9C%B0%E4%B8%8A%E9%83%A8%E9%9A%8A%E6%B4%BE%E9%81%A3%E3%81%AF%E3%80%8C%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A4%A7%E6%88%A6%E3%81%AE%E5%BC%95%E3%81%8D%E9%87%91%E3%80%8D%E3%80%81%E9%9C%B2%E9%A6%96%E7%9B%B8/ar-BBppTKD
AFPBB News
7 時間前

【AFP=時事】ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)首相は11日、独経済紙ハンデルスブラット(Handelsblatt)のインタビューで、アラブ諸国の地上部隊がシリア内戦に介入すれば「新たな世界大戦」を引き起こしかねないと警告した。必要なのは停戦に向けた交渉だとも主張した。

 発売前に公開された12日付同紙のインタビュー記事によると、一部アラブ諸国が米国の指揮下でシリア内戦に介入すると提案していることについて問われた同首相は、それは良くないと回答。地上戦は通常、戦争の恒久化につながるからだと述べた。

フィリピン・マニラで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で記者会見を行うロシアのドミトリー・メドベージェフ首相(2015年11月19日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News
c AFPBB News 提供 フィリピン・マニラで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で記者会見を行うロシアのドミトリー・メドベージェフ首相(2015年11月19日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News
 特に戦火が絶えないアラブでこうした地上戦に「短期間で勝つのは不可能」との認識を示し、「新たな世界大戦に火をつけるのではなく、当時者全てを強制的に交渉のテーブルに着かせることが必要だ」と訴えた。

【翻訳編集】AFPBB News

1410チバQ:2016/02/13(土) 11:17:22
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1602120050.html
エジプト、混迷続く ムバラク政権崩壊5年、経済・治安の本格回復なお見えず

02月12日 22:34産経新聞

 【カイロ=大内清】エジプトで2011年、約30年続いたムバラク政権が反政府デモの高まりで崩壊してから11日で5年が経過した。この間、自由選挙でのイスラム勢力による政権奪取、それに対するクーデターなど目まぐるしい政治闘争の末、軍主導のシーシー政権が誕生。シーシー大統領は、強権的ともいえる手法で国内の引き締めを図っているが、混乱に乗じて台頭したイスラム過激派によるテロなども相次いでおり、経済や治安の本格回復はなおも見えてこない。

 エジプトで1月、13年のクーデター後で初の議会が招集された。権限が限定的で、統治に正統性を付与するための“お飾り”とも揶揄される半面、クーデター後の政権移行プロセスの総仕上げとも位置付けられる存在だ。

 議会は多くの会派が乱立した状態ながら、ほとんどの議員がシーシー氏を支持。政治面で同国は、巨大与党が議会を支配することが安定にもつながっていたムバラク政権期の体制に戻りつつあるといっていい。

 とはいえ、治安や経済での不安定感は拭えない。

 東部シナイ半島には、過激組織「イスラム国」(IS)系の武装勢力が根を張っており、首都カイロなどでもIS系や、クーデターで排除されたイスラム原理主義組織ムスリム同胞団系によるとみられるテロがたびたび発生している。治安面の懸念から外国人観光客が激減し、外貨収入の減少がさらなる経済の悪化を招く「負のサイクル」に陥っている形だ。

 こうした中、シーシー政権はIS掃討に加え、同胞団や若者ら中心の民主化グループなどを圧迫し続けている。拘束されている同胞団メンバーらは数千人に上るといわれ、人権団体などからの批判は強い。

 ただ、エジプトでは過激派のテロが相次いだ1990年代、ムバラク政権が徹底した弾圧を行い治安を回復させた。人権を軽視した強権手法が、秩序の維持と表裏一体の面があるのも、同国の現実だ。

 2011年の反政府デモは、強すぎる警察権や失業率の高さ、貧富の格差などから閉塞感を抱く若者らの怒りを吸収する形で大規模化した。現在のところ、国民の多くはシーシー氏が掲げる「安定が最優先」との方針を支持しているが、一定の経済成長を達成できなければ、不満が政府に向く可能性は否定できない。

1411名無しさん:2016/02/15(月) 23:40:50
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&amp;k=2016021500753
「歩くコーラン」と再び称賛=訪日に期待-エジプト大統領

 【カイロ時事】エジプトのシシ大統領は15日、首都カイロの大統領府で日本エジプト友好議員連盟会長の小池百合子元防衛相と会談した。小池氏によると、大統領はこの中で、日本人が時間に正確なことなどを挙げて「コーラン(イスラム教の聖典)に書いていることを実行している。歩くコーランだ」と再び称賛した。
 また、今月末にも予定される訪日について「日本がドアを開けてくれ、それがかなうのはうれしい」と期待を示した。大統領は日本の教育現場などでの子供のしつけに関心が高く、訪日時には学校を視察する方向で調整が進められている。
 大統領は昨年5月にもカイロを訪れた小池氏と会談。その際も日本人を「歩くコーラン」とたたえていた。訪日では安倍晋三首相との首脳会談に臨むほか、エジプトから閣僚や100人以上のビジネスマンらを同行させ、経済関係強化を図る方針。 (2016/02/15-19:12)

1412とはずがたり:2016/02/16(火) 17:48:39
今日の朝日新聞夕刊等によるとこんな感じ。
・アメリカ→トルコ→アアザース・シリア反体制派のトルコからの補給拠点
・アメリカ→シリアのクルド系組織・民主統一党(PYD)→同組織の軍事部門・人民防衛隊(YPG)→アアザース包囲
・アサド←ロシア→アアザースミサイル攻撃か?
ロシアとアサドとシリア領内クルドは提携しているのか?で,NATOの枢軸の米土はクルドに関して亀裂と云う訳か。難しいねぇ。。。

シリアで病院など空爆 国連「国際法違反」と批判
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160216/k10010410941000.html
2月16日 11時54分

内戦が続くシリアで数か所の病院などが空爆を受け、国連は、子どもを含む50人近くが死亡したという見方を明らかにしたうえで「国際法違反だ」と批判し、誰が空爆を行ったかが今後の焦点となりそうです。
シリアでは15日、北西部のイドリブ県で、国際的なNGO「国境なき医師団」が支援する病院が空爆を受けたほか、北部の町アザーズでも病院の近くが空爆を受けました。
国連のハク報道官は15日の記者会見で、子どもを含む50人近くが死亡し、多数のけが人が出ているという見方を明らかにしたうえで、「明らかな国際法違反だ」と批判しました。
このうちアザーズでの空爆について、トルコのダウトオール首相は記者会見で「ロシアがカスピ海から発射したとみられるミサイルで病院と学校が攻撃された」と述べました。
一方、ロシアに駐在しているシリアのハダド大使はイドリブ県での空爆について、「病院はアメリカ軍が破壊した。ロシア軍はまったく関係ない」と述べ、空爆はアメリカが主導する有志連合によるものだと主張しました。
今のところ、誰が空爆を行ったのか分かっていませんが、シリアで病院などが空爆され、犠牲者が出たことに批判が高まるとみられ、誰が空爆を行ったかが今後の焦点となりそうです。

2016/02/15(月曜) 20:05
トルコによるシリアのクルド人勢力に対する攻撃
http://japanese.irib.ir/news/%E6%9C%AC%E6%97%A5%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF/item/62313

キャラミー解説員 1週間のシリアにおける一時的な停戦確立に向けた努力と時を同じくして、トルコ軍は二回連続、シリア北部の地域を攻撃しました。
トルコの政府系アナトリア通信によりますと、トルコ軍は14日日曜、シリア北部アアザーズにあるシリアのクルド民主統一党に属するクルド人勢力の拠点を砲撃しました。
トルコ軍は13日土曜にも、シリア北部アレッポ郊外にあるミナク空軍基地を砲撃しました。この基地はテロ組織ヌスラ戦線に占領されていましたが、クルド民主統一党に属する人民部隊が、先週、この基地をテロリストから奪還しました。
トルコのダーヴトオール首相は、シリア北部へのトルコの軍事侵攻を正当化するため、シリアの情勢と衝突はトルコの国家安全保障を脅かしていると主張しました。ダーヴトオール首相は、トルコ軍は国境に近いアアザーズの周辺にある地域を砲撃し、クルド人部隊は早期にアアザーズとその周辺を離れるべきだとしました。クルド人部隊はアレッポでのシリア軍の前進に伴い、テロリストに勝利しました。
トルコ軍のシリア北部への砲撃は、シリア外務省の反発に直面しています。シリア外務省は14日、安保理議長と国連事務総長のそれぞれに書簡を送り、トルコのシリア攻撃を非難しました。シリア外務省はシリアへのトルコの攻撃の目的は、テログループを直接支援し、戦闘で敗北したテログループの士気を高めることだとしました。また、トルコのシリアへの介入の必要性に関するトルコ首相の表明は、テロとの戦いに関する安保理決議に違反することをトルコが決定していることを示すものだとしました。さらに、安保理に対して、国際的な平和や安全の確保とトルコの犯罪防止に関する責務を遂行するよう求めました。シリアクルド民主統一党も、クルド人勢力の地域からの撤退に関するトルコの要請を拒否し、シリア人は自国へのトルコのあらゆる介入に抵抗するだろうと警告を発しました。
シリアのクルド人勢力は、同国北部で、ISISなど様々なテログループとの戦いに重要な役割を果たし、これらのテログループをクルド人が居住するコバニから追い出しました。トルコによるシリアのクルド人の拠点への攻撃は、ISISとの戦いに関するトルコの主張とは一致せず、ある意味でこれらのテログループを支持するものと見なされます。

1413とはずがたり:2016/02/16(火) 17:49:34
>>1412-1413

トルコ軍、シリアのクルド系組織を砲撃 即時撤退求める
ttp://www.asahi.com/articles/ASJ2H1QR6J2HUHBI002.html
イスタンブール=春日芳晃2016年2月15日10時22分

 トルコ軍は13、14の両日、トルコ国境に近いシリア北部アアザーズ周辺に向けて砲撃した。対象となったのは、シリアのクルド系組織「民主統一党」(PYD)の勢力圏だった。

 トルコのメディアが伝えた。ダウトオール首相は13日、PYDの軍事部門「人民防衛隊」(YPG)から先に攻撃を受けたことへの報復だと説明。一方、PYD・YPG側はトルコの主張を全面否定している。

 トルコのアナトリア通信などによると、トルコ軍はシリア国境に面するキリス県に配備された部隊が、「交戦規定の枠内」でアアザーズ周辺に展開するYPGに向けて砲撃。少なくともYPG兵士29人を殺害したという。トルコ側はPYD・YPGに対し、アアザーズ一帯から即時撤退するよう求めている。

シリア停戦実現に暗雲 トルコ、2日連続のクルド砲撃
ttp://www.afpbb.com/articles/-/3076887
2016年02月15日 11:42 発信地:ベイルート/レバノン

【2月15日 AFP】トルコは14日、シリア国内のクルド系組織への新たな砲撃を実施した。シリア情勢をめぐっては同日、米国がロシアに対して反体制派への空爆停止を要求。関係各国が12日に合意した「1週間以内の停戦」の実現に暗雲が漂ってきた。

 トルコは14日、米仏による砲撃停止要請を無視し、シリア北部アレッポ(Aleppo)県で攻勢を強めるクルド人組織とアラブ系組織の合同部隊に対し2日連続となる砲撃を実施。シリア政府の強い非難を招いた。

 トルコのアフメト・ダウトオール(Ahmet Davutoglu)首相は、ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相との電話協議で、シリア国内のクルド人組織、民主統一党(PYD)の戦闘員に対する攻撃を続ける意向を表明。トルコは、国内で非合法組織にしているクルド人武装組織「クルド労働者党(PKK)」と関連したクルド系部隊を標的にしていると主張している。

 一方、米国とロシアの立場の不一致も浮き彫りとなっている。ロシアは、シリア内戦終結に向けた国際社会の外交努力を支持している一方で、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権を支援する空爆を続けている。

 ホワイトハウス(White House)の発表によると、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は14日、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と電話会談を開き、ロシアが空爆を停止してシリア和平の実現で建設的な役割を果たすことが重要だと伝えた。

 ホワイトハウスはロシアに対し、「シリア国内の穏健派反体制派」を標的にした空爆を停止するよう求めているが、ロシアは空爆の対象は同国内の「テロリスト」組織のみだと主張している。

 アレッポ県ではロシアの空爆支援を受けた政府側部隊が攻勢を強めている。こうした中でトルコが砲撃を加えたことで、状況が一段と複雑になった格好だ。(c)AFP/Rouba el-Husseini、Stuart Williams

2016年02月16日 13:51
米国務省キルビー報道官がトルコに対し、シリアで活動するクルド民主統一党に砲撃を行なわぬよう公式的な声明を出したことを受け、トルコは米国政権に対し、断固とした抵抗を示した。
ttp://jp.sputniknews.com/politics/20160216/1619252.html

トルコ外務省のタンジュ・ブリギチ報道官は声明を表したなかで、「米国はトルコをテロ組織と同等に並べようとする試みを我々は戸惑いを持って受け止めている。トルコ側の行為はテロとの戦いを目指したものだ。トルコはキルビー報道官の声明を厳しく非難し、我々は断固とした抵抗を米政権に示す」と語っている。

1414とはずがたり:2016/02/17(水) 10:14:37
改めて制空権って大事っすねぇ。。
日本は大戦中制空権失って沖縄獲られて降伏したけど越南戦争は制空権で優位なアメリカが勝てなかったし地上軍が重要なんだけど,寄せ集めの自由シリア軍vsシリア政府軍+ロシア空軍では地力が違う。シリア政府軍も結構崩壊寸前迄行ったと云う報道もあったんだけど。。ロシアに警告されてシリア政府軍を空爆止めちゃったアメリカだけど,それでも自由シリア軍+アメリカ空軍vsシリア政府軍でも勝てた感じはあんましないからそれ程失敗でもないのか?

攻撃停止合意の翌日、ロシア軍機が空爆か
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20160213/Tbs_news_52703.html
TBS News i 2016年2月13日 14時34分 (2016年2月13日 15時50分 更新)

 シリアの内戦終結に向け、攻撃の停止で合意してからわずか1日。ロシア軍機がシリア北部の街を空爆し、一般市民に死者が出たとドイツのメディアが伝えました。
 ドイツのDPA通信は人権団体の話として、北部アレッポに近いタルリファトとホムス近郊で12日、ロシア軍機が空爆を行い、合わせて16人が死亡したと伝えました。犠牲者の多くは一般市民だということです。

 シリア情勢をめぐっては前日の11日、アメリカやロシアなどがシリア全土での攻撃停止をシリア政府・反体制派双方に強く呼びかけることで一致したばかりですが、共同声明にはロシアの空爆停止は盛り込まれておらず、早くも不安が的中した形です。

 NATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長は、和平協議を機能させるためにロシアに自制を促しましたが、シリアでの影響力を維持したいロシアがこれに応じる可能性は現時点では低く、和平協議再開への道はいまだ見通せないままです。(13日06:30)

1415チバQ:2016/02/18(木) 23:43:20
http://www.sankei.com/world/news/160218/wor1602180009-n1.html
016.2.18 09:03
【トルコ首都テロ】
国会議事堂から500メートル、空軍司令部から100メートル…帰宅ラッシュの官庁街騒然

 市内に爆音が響き、夜空に黒煙が高々と上った。17日、トルコの首都アンカラ中心部で起きた爆発。燃えさかる炎、救急車のサイレン。帰宅ラッシュの午後6時半、人通りの多い官庁街で発生した惨事に、現場は騒然となった。

 トルコのテレビなどはいち早く現場の様子を放映。現場周辺から多くの市民が走って逃げる様子を伝えた。

 現場は国会議事堂から約500メートル、空軍の司令部から100メートルほどで、国家の中枢機関が立ち並ぶ。帰宅で混雑する時間帯を狙った犯行の可能性がある。

 現場から数キロ離れた在アンカラ日本大使館でも爆音を確認。大使館員の一人は「屋上から煙が空高く上るのが見え、救急車などのサイレンが鳴り響いた」と話した。(共同)

1416チバQ:2016/02/18(木) 23:47:34
http://www.sankei.com/world/news/160218/wor1602180052-n1.html
2016.2.18 23:29
【トルコ首都爆発】
“非常事態下”のトルコ、クルドとISの二正面作戦に
【カイロ=大内清】トルコの首都アンカラでの軍を狙ったテロは、同国が“非常事態下”にあることを改めて印象付けた。トルコは、分離独立を目標とする非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)のほか、隣国のシリアやイラクに根を張るイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)とも対峙(たいじ)。エルドアン政権は両組織への軍事的圧力を強める考えを示しており、今後もテロの脅威にさらされる懸念は拭えない。

 トルコでは昨年10月にアンカラで100人以上が死亡したテロに続き、今年1月にも最大都市イスタンブールで大規模なテロが発生。政府はいずれの事件についてもISによる犯行だとの見方を示してきた。

 その一方で少数民族クルド人の多い東部や南部では昨夏以降、PKKによる軍や警察への銃撃やテロが相次いでおり、トルコはPKKとISとの「二正面作戦」を展開している形だ。

 過激なマルクス主義の流れをくむPKKは、昨年3月に最高指導者のオジャラン受刑者(トルコ国内で収監中)がいったんは武装闘争の放棄を宣言するなど、ここ数年は政府との和解に向けた協議を進めてきた。

 しかし、エルドアン氏を事実上の指導者とするイスラム系与党、公正発展党(AKP)が過半数割れに追い込まれた昨年6月の総選挙後に政府との対立が再燃。エルドアン氏はPKKへの強硬姿勢を打ち出して国民の支持を回復させ、AKPは11月の出直し総選挙で過半数を奪還したが、その後もPKKメンバーの取り締まりを続けている。

 またトルコは、内戦下のシリアで勢力圏を拡大させているPKK系武装勢力とも敵対するなど、自国周辺でクルド勢力が強大化することも強く警戒している。シリアなどで実戦経験を積んだ戦闘員らがトルコ国内で武装闘争を展開するなどの懸念があるためだ。

 トルコ軍が事件後の17日夜に行ったイラク北部のPKK拠点への空爆は、「報復」と「警告」であると同時に、PKKに甘い顔は見せないとの意思表示でもある。

1417とはずがたり:2016/02/19(金) 08:38:42

異教徒も羨む?ムスリム女性の着こなしが想像以上にハイセンス
http://www.iza.ne.jp/topics/world/world-9204-m.html
2016.02.17

1418名無しさん:2016/02/20(土) 15:34:38
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&amp;k=2016021900899
IS幹部狙い空爆、死亡か=邦人犠牲のテロ関与-リビア

 【カイロ、ワシントン時事】米軍は19日、リビア西部サブラタで過激派組織「イスラム国」(IS)の訓練施設に空爆を加えた。米当局者によれば、チュニジア出身で、日本人の死者も出たチュニジアでのテロ攻撃に関与したヌルディーヌ・シュシャン幹部が死亡した可能性が高い。AFP通信は、空爆により40人以上が殺害されたと伝えた。
 シュシャン幹部は、昨年3月にチュニジアの首都チュニスで起きた博物館襲撃事件に関わったとみられている。事件では、日本人3人を含む22人の死者が出た。シュシャン幹部はさらに、同6月にチュニジア中部スースのホテルが襲撃を受け、英国人ら38人が殺害された事件への関与も疑われている。(2016/02/20-00:51)

1419とはずがたり:2016/02/21(日) 19:00:24
偶像崇拝のタブーなどニ次元には関係なかった!【イスラム法学者・中田考】が語るアニメとイスラム
http://www.premiumcyzo.com/modules/member/2016/02/post_6505/
加2016.02.17

1420とはずがたり:2016/02/21(日) 19:10:29

偶像崇拝のタブーなどニ次元には関係なかった!【イスラム法学者・中田考】が語るアニメとイスラム
http://www.premiumcyzo.com/modules/member/2016/02/post_6505/
加2016.02.17

──イスラム圏でも、日本のように大人もアニメを楽しんでいるのでしょうか?

中田 基本的には、アニメを見ているのは子どもたちだと思います。アラブにもトルコにも、いわゆる“オタク”と定義できるような大人たちはいるのですが、その数はまだごく少数。イスラム国(IS)に行った時にも、『るろうに剣心』(フジテレビ系)が好きでコスプレを楽しんでいたタタール系のロシア人[註2]がいましたが、日本のサブカルチャーが、今後どこまで広がるかはわかりません。特に中東は、マッチョで家父長的な文化が根強い。子どもっぽいものは、馬鹿にされる風潮がありますので。
──15年にISによる日本人拘束事件が起きた後、日本のネットユーザーがISのメンバーに対し、ツイッターで『ラブライブ!』(TOKYO MXほか)のキャラクターの画像を送りつけたり、処刑画像をアイコラしたりと、“ISイジリ”が起きました。あれらの行為は、かなり反感を買ったのではないかと……。

中田 そうした行為を見てどう受け取るかは、千差万別だと思いますよ。ISというのは名称以外のなにものでもなくて、中にいる人たちはものすごく多様です。イラクとシリアでもまったく違いますし、指導的立場にいるアブー・バクル・アル=バグダーディー氏らは、“イスラム的に”というよりも、そもそも生きてきた環境自体がものすごく厳しいので、テレビやメディア自体にそもそも触れない。つまり、そういう冷やかしやイジリも目にすることが少ないだろうし、例え見たとしても、アニメのリテラシーがないので、行為の意味を理解できないでしょう。

 一方で、ISの中にはヨーロッパから来た20代の人々もいる。彼らはイスラム系移民の2世、3世なのですが、自分たちが生まれ育った文化を背景としながらも、各国で差別されて社会に馴染めず、イスラムに回帰したという経緯があります。そういう人たちなら行為の意味を理解できるでしょうが、しかし、批判としては受け取られないのではないでしょうか。彼らは“オタク”がそういう人たちだと、ある程度理解していますから。

 似たような風刺の話でいえば、シャルリー・エブドのほうが問題だったと思います。ああいう低俗かつ敵意むき出しな風刺は、不快な思いをする人も多いはず。なんてレベルの低いものなんだと思いました。教義的に良い悪いではなく、日本のマンガ文化の水準に慣れた身には単純に創作物として面白くありませんので。

──厳格な環境下ではそもそもリテラシーがないという一方で、『クルアーンを読む』[註3]でも触れていらしたように、湾岸諸国の富裕層が日本のマンガをたくさん買い込むなど、今後のマーケットとして中東に注目する向きもあります。

中田 中東の社会的影響力を持った人たちの間で、日本のアニメやマンガが人気を博しているという現象はあります。例えば、私が12年にカタールに行った際、村上隆氏の個展[註4]が開催されていました。どうも、当時のカタール首長の妹であるマヤッサ王女が村上氏のファンだったようで、企画されたとか。私も観には行きましたが、村上作品の良さはあまりわかりませんでしたし、その個展にもお客さんはほとんど来ていませんでしたけど(苦笑)。また、UAEのドバイには紀伊國屋など大きな書店があるのですが、日本のマンガの日本語版、英語版が置いてありますし、日本のコミケにアラブの富豪が現れたりするとニュースになります。そういう現象が、一部日本に伝わってきているのではないでしょうか。

1421チバQ:2016/02/22(月) 01:42:47
http://news.ameba.jp/20160220-556/
穏健・改革派伸長が焦点=26日のイラン国会・専門家会議選
2016年02月20日 15時01分
提供:時事通信
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 【カイロ時事】イランで26日、国会(定数290)議員選と最高指導者の選出権限を持つ専門家会議(同88)選の投票が行われる。国際協調路線を掲げる保守穏健派のロウハニ大統領を支持する穏健・改革派がどれだけ勢力を伸長させるかが、今後のイラン情勢の推移を大きく左右することになりそうだ。
 ロウハニ政権は昨年7月のイラン核協議での合意を受け、核開発の大幅な制限に着手。これを受け、欧米などは今年1月、対イラン経済制裁の解除に踏み切った。イラン政府は今後、外国からの国内投資活発化やエネルギー輸出拡大により、制裁下で低迷した経済の立て直しを急ぐ方針。
 一方、国会や専門家会議で現在多数を占める保守強硬派は核合意や欧米との関係強化に懐疑的で、今後、政府への抵抗を強める展開も想定される。これに対抗するため、穏健・改革派は両選挙を通じて勢力の上積みを図りたい考えだ。 【時事通信社】

1422チバQ:2016/02/22(月) 22:19:06
http://www.sankei.com/world/news/160222/wor1602220041-n1.html
2016.2.22 21:15
【シリア情勢】
首都など同時テロの死者は155人 IS、テロ戦術激化の恐れも

 【カイロ=大内清】内戦下にあるシリアの首都ダマスカス近郊や中部ホムスで21日に相次いだ自爆や自動車爆弾テロによる死者は、22日までに少なくとも計155人に達した。いずれのテロでもイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出しており、ISが今後、テロ戦術を激化させる懸念も強まっている。

 シリア人権監視団(英国)などによると、ダマスカス近郊にあるイスラム教シーア派の聖者廟近くで車に積まれた爆弾が爆発したのに続き2件の自爆テロが発生し、96人が死亡、150人以上が負傷した。ISは聖者信仰を異端だとみなして攻撃対象にしており、同じ地区で今年1月にも70人を殺害するテロを起こしている。

 アサド政権が掌握するホムスでは、アサド大統領の所属宗派であるアラウィ派地区が標的となり、少なくとも59人が死亡した。

1423チバQ:2016/02/22(月) 22:19:36
http://www.sankei.com/world/news/160222/wor1602220021-n1.html
2016.2.22 09:21
【シリア情勢】
首都などの同時テロ、死者142人に 資金難のIS、テロ攻勢を強め政権側を挑発 さらに激化の恐れも

 【カイロ=大内清】内戦下にあるシリアの国営通信などによると、首都ダマスカス近郊や中部ホムスで21日に相次いだ自爆や自動車爆弾テロによる死者は、同日夜までに少なくとも計142人に達した。いずれのテロでもイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出しており、ISが今後、テロ戦術を激化させる懸念も強まっている。

 現地からの報道によれば、ダマスカス近郊にあるイスラム教シーア派の聖者廟近くで車に積まれた爆弾が爆発したのに続き2件の自爆テロが発生し、83人が死亡、約180人が負傷した。ISは聖者信仰を異端とみなして攻撃対象にしており、同じ地区で今年1月にも70人を殺害するテロを起こしている。

 アサド政権が掌握するホムスでは、アサド大統領の所属宗派であるアラウィ派地区が標的となり、少なくとも59人が死亡した。

 シリアをめぐっては昨年以降、米国主導の有志連合による空爆や、米国の支援を受ける少数民族クルド人勢力の攻勢で、ISの伸長に歯止めがかかっており、ISは深刻な財政難に直面しているともいわれる。

 一方、政治面では米露を中心とした国際社会が政権側と反体制派の停戦に向けた調整を進めており、これが実現した場合、内戦の混乱に乗じて勢力を拡大してきたISはいっそう不利な状況に置かれることになる。こうした焦りから、ISが今後、テロ攻勢を強めて政権側を挑発し、状況の撹乱を狙う可能性もある。

1424とはずがたり:2016/02/23(火) 19:35:43
>イランの場合は、1979年のイスラム革命以来30年以上が過ぎた「イスラム宗教者が国政を指導する体制」が、すでに国民の支持を失っているという前提を考えねばならない

>民衆と、革命防衛隊というかつてイスラム革命体制を支えた両輪は、それぞれが革命の理念である「法学者の統治」という束縛から逃れて、政治を主導しようとしている。それは民主国家か、軍事国家かというイランの岐路を示している。

中東ニュースの現場から川上泰徳
民主化か軍事化か、制裁解除後のイランの岐路
http://www.newsweekjapan.jp/kawakami/2016/01/post-7.php
2016年01月25日(月)15時58分

2月の議会選挙で改革派候補はほとんど立候補を認められず
 イランに対する制裁が解除された。これによってイランを抑えていた国際的な圧力が取り除かれる。私が注目するのは、制裁のもとで抑えこまれていた民主化の動きである。昨春、核協議の最終合意に達して以来、イランで改革を求める民主化勢力からは「制裁解除は民主化の追い風になる」という声が出ている。制裁による国際的な孤立のなかで、政府批判は欧米を利する行為として抑えられる空気ができていたが、それがなくなることへの期待である。

 2月26日には議会選挙が行われるが、これまでのところ、立候補資格を認定する監督者評議会は改革派の候補のほとんどの立候補を認めないという報道が現地から出ている。改革派から3000人が立候補登録して、認められたのは30人という情報さえ出ている。最高指導者のハメネイ師は選挙関係者との会合で、「イスラム共和制を信じ、その価値に賛同する者だけが議会に入ることを許されるべきであり、それに反対するものは議会に選出されるべきではない」と語ったと報じられている。

 この言葉から、ハメネイ師がいかに改革派を嫌い、恐れているかが分かる。しかし、イスラム体制に疑問を持ち、改革派を信じる声を議会から排除すれば、その声は街頭で上がることになるだろう。私は2009年に革命防衛隊とつながる保守強硬派のアフマディネジャド大統領が再選された選挙を取材したことがある。改革派候補のムサビ氏を支持する若者たちに民主化要求の動きが広がるのを目の当たりにした。ムサビ陣営のシンボルカラーとなった緑色の旗を付けた車やリボンを腕に着けた若者が通りに繰り出し、「緑の革命」とも呼ばれた。

 さらに2011年2月に「アラブの春」に呼応してデモが行われたが、ムサビ氏はデモを呼びかけたとしてそれ以来自宅軟禁となっている。制裁解除によって外圧が解ければ、国内で民主化と改革を求める動きが再燃することになりかねない。イランは年齢平均値が28歳で、アラブ世界と同じく、膨大な若者人口を抱える若い国である。若者たちが通りに繰り出し、それを抑えるために革命防衛隊が表に出てくれば、軍事独裁化が進む動きに向かうかもしれない。

 制裁解除だけで政治変動が起こるわけではないが、イランの場合は、1979年のイスラム革命以来30年以上が過ぎた「イスラム宗教者が国政を指導する体制」が、すでに国民の支持を失っているという前提を考えねばならない。そのために、改革を求める勢力を議会選挙から排除しなければならなくなって政治が空洞化しているのだ。この状況で、外圧の重石がとれた時、改革と民主化を求める動きが噴き出すのか、それを抑え込もうとする力によって強権と軍事化に動くのか。イランの革命体制を一身に背負ってきた76歳の高齢の最高指導者ハメネイ師の後継問題とも絡み、イランは重大な岐路にさしかかることになろう。

大統領選挙の番狂わせは"天の声"か
 イランの政治は1997年-2005年の改革派のハタミ政権▽2005年-2013年の保守強硬派のアフマディネジャド政権▽2013年に生まれた保守穏健派のロハニ政権――と、この20年の間に大きな振れ幅で揺れてきた。大統領選挙のたびに、予想もしない結果が出るというメディア泣かせの国柄でもある。私は2005年にアフマディネジャド大統領が当選した時の大統領宣誓式と、2009年の大統領選挙運動期間中にテヘランに入った。

 2005年の大統領選挙の時、アフマディネジャド氏は、テヘラン市議会の最大会派から任命されたテヘラン市長として2年間の経験しかなく、全国的には無名だった。大統領選挙の決選投票で元大統領のラフサンジャニ師を破るという、誰も予想しない番狂わせとなった。私は、テヘランで勝利の背景を知りたいと思った。当時は、アフマディネジャド氏はイスラム的な改革を唱えて、テヘラン市南部で公園開発などをし、貧しい人々の支持を集めたとされた。有力な宗教者であり、同時に手広くビジネスを行う大金持ちのラフサンジャニ師が普通の人々から嫌われたという解説もあった。

1425とはずがたり:2016/02/23(火) 19:36:16
 テヘランの中では貧しい市南部を歩いて人々の話を聞いた。ラフサンジャニ師を選挙で負かしたアフマディネジャド氏の人気が人々の間に広がっていることを実感できるだろうと思った。しかし、人々の話を聞いても、アフマディネジャド氏を支持する人々の熱気は感じられなかった。アフマディネジャド氏のポスターを建物の壁に張っている商店主さえも、熱心な支持者ということもなく、新大統領について「人物や政策についてはよく知らない」というあいまいな感想を語り、整備された公園の近くで地元の人々に話を聞いても、「私たちには公園で遊ぶような余裕はない。あれは金持ちのためだろう」という冷めた反応が出てくる始末だった。全く当てが外れた。

 選挙民の間にアフマディネジャド氏への支持が広がっていないとすれば、知名度でも影響力でも勝るラフサンジャニ師を破ったのは、民意ではなく、"天の声"だということになる。つまり、最高指導者のハメネイ師の意思と考えるしかなかった。イランでは民主的選挙が実施されているが、ハメネイ師が最高指導者として動かすことができる票があるという話を聞いた。師の直轄である革命防衛隊や、その下部組織でバシジと呼ばれる全国で組織化された民兵組織、さらには全国にネットワークを持つイスラム系の慈善団体などだ。選挙で番狂わせが起きたのも、ハメネイ師の元でそのような票が動いた結果だろうと推測した。

 2005年に改革派のハタミ師から保守強硬派のアフマディネジャド氏へと大きく転換した背景を考えるならば、改革派のハタミ師の登場で、多くの民主的な改革がなされたが、ハタミ師を支持する市民の間に、イスラム体制そのものを否定しようとする動きが出てきたために、ハメネイ師が改革派を抑えにかかったということだろう。

改革派も強硬派も、最高指導者ハメネイ師の「政治カード」
 さらに当時の政治状況だが、イランは2001年の米同時多発テロの後、ブッシュ大統領の演説でイラクや北朝鮮とともに「悪の枢軸」と名指しされ、2003年のイラク戦争で米軍がフセイン政権を打倒し、イラク駐留が始まっていた。「対テロ戦争」を掲げる米軍はわずか20日の戦争で、フセイン政権を打倒した。その次の標的は、シリアか、イランか、と世界は注目した。「イスラム革命への回帰」を唱え、革命防衛隊ともつながるアフマディネジャド大統領を立てることで、反米で国内の引き締めと国家防衛を優先する狙いがあったはずだ。

 このように考えれば、改革派のハタミ師も、保守強硬派のアフマディネジャド氏も、保守穏健派のロハニ師も、すべてハメネイ師がイスラム体制を維持するための政治的なカードである。しかし、現実の政治は常に最高指導者の意図からはみ出して動いていく。その最初が、1997年の大統領選挙で、保守派の本命と見られていたナーテクヌーリー国会議長が、改革派のハタミ師に破れたことだろう。ハタミ師は市民の熱狂的な支持に支えられ、地滑り的な勝利となった。ハメネイ師はハタミ師の改革路線を支持したが、改革に乗じてイスラム体制を否定しようとする動きが出てくると改革派に対して強硬な姿勢をとった。その結果、ハタミ政権の後には、全く逆のスタイルのアフマディネジャド政権が登場した。

 アフマディネジャド大統領は政権運営では、閣僚にずらりと革命防衛隊や関連する組織の司令官や幹部を並べた。当時48歳だったアフマディネジャド氏は、自分と同世代の40代半ばから50代前半の年代の幹部を選んだ。革命防衛隊政権だった。

 イランでは軍や省庁、警察など、政府機関はそれぞれ関連の企業を持ち、独自に事業を行っている。2009年にある建設関係者の話を聞いた時に、アフマディネジャド政権になってから、革命防衛隊系の建設会社が、政府発注の公共事業を請け負う例が増えてきたと話していた。アフマディネジャド大統領は選挙キャンペーンでも、4年の間に全国で橋や道路を整備するなど小規模な公共事業を10万件実施したと宣伝していた。

2009年選挙で、若者に広がった改革派候補を支持する動き
 2009年の大統領選では、ハタミ師やラフサンジャニ師が支援する改革派のムサビ候補を支持する動きが、若者の間で広がり、アフマディネジャド氏の再選を阻むような盛り上がりを見せた。この選挙では私は投票前にテヘランに取材に入った。1週間ほどの間に、テヘランでムサビ陣営のカラーである緑色を付ける車が増え、若者たちによるムサビ候補支持のデモが行われるようになった。目に見える形でムサビ支持が広がるのを目の当たりにした。

1426とはずがたり:2016/02/23(火) 19:36:33
 アフマディネジャド氏は1期目で、地方で公共事業をばらまき、民兵組織バシジなどを通じて支持を広げていた。ムサビ支持の動きは改革を求める都市部の特徴だとは思ったが、「政治は興味がない」と言っていた衣料品店の店員が、数日後に会うと手首に緑のリボンを巻いている、というようなことがあった。最初は「アフマディネジャド再選は動かない」と選挙に冷めていた市民の間に、政治変動の予感が広がっていた。

 投票率は85%まで上がったが、開票の結果、アフマディネジャド氏が64%、ムサビ氏は34%の大差で、アフマディネジャド氏の再選が決まった。これに対して、ムサビ陣営は開票の不正を主張し、ムサビ支持者による抗議デモが起き、治安部隊と衝突する騒乱状態になった。イラン革命以来の大規模なデモと言われた。選挙結果には私も疑問を持った。それほどの差がつくはずがなかったからである。

 アフマディネジャド政権は、選挙実施本部長も、警察長官も元革命防衛隊の幹部だった。2009年の選挙では、従来、警察が監督していた全国の投票所の3分の1が防衛隊の監督下に移管された。全国で30万人いるイスラム志願民兵「バシジ」も投票所に動員された。バシジは防衛隊の監督下にあり、普段は公務員などの本職を持ちながら、地域や職場ごとに組織されている。まさに防衛隊「丸抱え」の選挙であり、「選挙の不正」が問題になるはずもないのである。

 ハメネイ師はアフマディネジャド氏の再選を支持した。ハメネイ師は、ムサビ氏支持の動きがイスラム体制への批判となって、若者たちの間に目に見える形で広がったことに強い警戒感を持ったのだろう。しかし、この時にデモ隊に対して、治安部隊とバシジによってなりふり構わぬ暴力的な制圧が行われたことは、イラン社会の亀裂の深さと、イスラム体制の行き詰まりを露呈させる出来事となった。

民衆から離れ、支配階級となった聖職者
 2005年と2009年の大統領選挙に絡んでイランの政治状況を見て感じたのは、ハメネイ師は改革派と革命防衛隊の間で危うい綱渡りをしているということである。1979年のイラン革命から30年以上を経て、ハメネイ師が体現する革命原理「ヴェラーヤテ・ファギーフ(法学者による統治)」に、無理が来ているということだ。政府や行政機関でも、宗教者が責任ある地位についていることで実務やプロジェクトの障害になり、国民の間に反感が広がっていた。

 2009年にイスラム聖職者を風刺する「トカゲ」という映画をつくった映画監督カマル・タブリージ氏にインタビューをした。腕にトカゲの入れ墨をした泥棒が、刑務所に説教にきた聖職者の服を盗んで脱獄し、そのまま聖職者として活動するという設定。泥棒としての経験を織り込んだ説教が人々にありがたがられるなど聖職者を茶化し、イランでも話題になったが、劇場公開2週間で政府から上映禁止とされた。

 タブリージ監督は「かつて聖職者は人々と共にあり、人々の問題や要求に精通していた。人々が生きる上で、どうしたら正しい信仰を持ちながら、幸せに生きることができるかを示そうとしていた。ところが、いま聖職者は政府と共にあり、権力や金、事業などに関わることが多くなって、ごく普通の人々とは離れてしまった」と語った。もちろん、聖職者の立場を変化させたのはイラン革命だが、監督は「イラン革命では聖職者が人々と共にあり、人々の支持を得て、社会を変えるために動いた。それが革命につながった。ところが、いまは聖職者が人々から離れて支配階級をつくっている。それは革命の精神の対局にある」と、革命の変質を強調した。

 タブリージ監督がいう「革命の精神」とは、パーレビ王制の強権と抑圧に対して、「抑圧からの解放」を掲げた宗教者が民衆の支持を得たことで革命が成就したことである。革命は、軍のクーデターでも、イスラム宗教者が組織したイスラム革命組織による権力奪取でもなく、パーレビ王制の強権体制に対する民衆の怒りが爆発し、それが「イスラム法学者に統治された公正な社会」を唱えるホメイニ師の主張と連携した。イランではイスラム体制の下でも、「選挙は国民の神聖な義務」とされ、国民の支持が統治の重要な要素とみなされている。それがイラン革命の精神なのである。

民衆からも政権からも、宗教者の指導体制に対抗する動きが
 イラン革命が成就した後、革命体制を守るために、国軍の他に革命防衛隊が組織され、さらに民兵組織のバシジが創設された。革命防衛隊出身者を重用したアフマディネジャド大統領が再選をかけた2009年の大統領選挙で、ハメネイ師は不正の疑いがかけられた選挙結果を支持し、その後も、若者たちによる抗議デモが広がり、治安部隊による暴力的な弾圧となり、デモ隊に死者も出た。民衆の支持に支えられてきたイラン革命体制にとっては汚点であり、民衆との亀裂が広がったことは革命体制を危うくするものでもあった。

1427とはずがたり:2016/02/23(火) 19:36:51

 しかし、民意が宗教者の指導体制から離反するという動きは、1997年の大統領選挙で保守派のナーテクヌーリー国会議長が、大方の予想を破ってハタミ師に敗れた時に既に決定的となっていたのだ。選挙で民意を問えば、改革を唱えるハタミ師が国民の支持を得るということは、イランの革命体制が生き残るためには根本的な改革が必要となっているということであろう。今年2月26日に予定されている議会選挙では、改革派の立候補申請者のほとんどが監督者評議会によって立候補を拒否されたとの報道が出ている。ハメネイ師が代表する昔ながらのイスラム体制は、改革派の候補者を排除することによってしか維持できないということである。

 その一方で、ハメネイ師がハタミ政権の後に、改革派を抑えるために権力を任せたアフマディネジャド大統領が最高指導者のいいなりになったかと言えば、それも全く逆目に出た。アフマディネジャド政権こそ、政府で宗教者の役割を排除しようとし、ハメネイ師の指導体制に対抗する姿勢を見せた。第2期の後半には、大統領側近のマシャイ大統領府長官が「イスラムの時代は終わった」「宗教政治の時代は間もなく終わる」などと発言し、宗教界から強い批判を浴びた。アフマディネジャド大統領はそのマシャイ氏を第1副大統領に任命し、ハメネイ師からマシャイ氏の辞任を命じられた。大統領はマシャイ氏を擁護して、やっと1週間後に辞任を受け入れるなど、それまでのイランではありえない事態となった。

制裁解除で、国民、経済界の支持を得ようとするロハ二大統領
 民衆と、革命防衛隊というかつてイスラム革命体制を支えた両輪は、それぞれが革命の理念である「法学者の統治」という束縛から逃れて、政治を主導しようとしている。それは民主国家か、軍事国家かというイランの岐路を示している。どちらに進んでも、イスラム体制は否定されないとしても、宗教者が実質的に政治や行政を指導する体制は終わることになろう。

 その意味では、ハタミ政権とアフマディネジャド政権を経て登場した保守穏健派のロハニ政権は、改革派でもなく、革命防衛隊でもなく、ハメネイ師の意向を受けながらも、選挙で国民の支持を得ることができるという第3の選択肢となった。

 しかし、ロハニ大統領になっても、ムサビ氏の自宅軟禁が解かれることはなく、革命防衛隊や治安当局による改革派のジャーナリストの逮捕も続いている。ロハニ師は人権や言論の自由の問題では動かず、その代わりに国民の支持を得るために力をいれたのが、核協議での合意であり、その後の制裁解除ということだろう。それはハメネイ師の意向にも沿うものだ。ただし、2月の議会選挙で改革派候補のほとんどが立候補を認められないことについては「私の望むところではない」と語り、不快感を示したとされる。

 宗教者であるロハニ大統領としては、民衆の支持を得ている改革派と連携しつつ、経済界の支持を得て、民主主義の下で法学者の指導体制を存続させることが目標となるだろう。人権や表現の自由などの問題から距離を置いているのは、国内治安を担っている革命防衛隊との衝突を避けるためであろうが、革命防衛隊こそ政治的な敵だと意識しているだろう。

政治的な危機は「ハメネイ後」に訪れる
 イランを取り巻く中東の情勢を考えれば、問題はより明らかになる。イランはイラク戦争後に政治を主導することになったイラクのシーア派勢力の後ろ盾であり、「イスラム国」との戦いにも、シーア派民兵を支援するなど深く関わっている。さらにシリア内戦では、アサド政権を軍事支援し、レバノンのシーア派武装組織ヒズボラの地上部隊をシリアに介入させている。イラクやシリア、さらにヒズボラとの関わりなど、対外的な軍事工作を行っているのは革命防衛隊なのである。逆に言えば、イラクやシリアへの介入から、欧米や湾岸アラブ諸国など、対外的な状況が厳しくなれば、革命防衛隊は国内の引き締めを強めることになる。

 核協議で米欧と合意し、制裁解除が進めば、国内の引き締めは緩和される。ロハニ大統領は制裁解除に伴う対外経済関係の活性化を追い風として、国民、経済界、宗教界をまとめることができる。それは軍事・治安で支配を強める革命防衛隊に対抗する戦略ともなる。ただし、改革派への警戒心が強いハメネイ師は、ロハニ師を使って改革者との関係を修復し、民主化を進めて、民意を味方につけるという方向には動かない。そうなると、民主化要求デモが再燃しても、革命防衛隊や治安部隊を使って抑え込むという場当たり的な対応が続くことになるだろう。

1428とはずがたり:2016/02/23(火) 19:37:11
>>1424-1428
 イランにとって本当の危機は「ハメネイ後」に来るだろう。2月下旬に行われる議会選挙に合わせて、最高指導者を選任する専門家会議のメンバーの選挙もある。専門家会議の任期は8年だから次期専門家会議が、現在76歳で、健康問題を抱えるハメネイ師の後継者を選任する可能性は高い。

 ハメネイ師は1989年に最高指導者に就任し、すでに26年を過ぎた。もともと反米主義の保守強硬派だが、現実的なバランス感覚でイスラム体制を担ってきた。しかし、改革を拒否して国民の支持を得る改革派を選挙から排除し、民主化を抑え込むことによってしか、イスラム体制を維持できないという矛盾を抱え込んでいる。無理を重ねてきた最高指導者の交代によって政治が一気に流動化しかねない危うさをはらんでいる。

1429チバQ:2016/02/25(木) 22:50:39
http://www.sankei.com/world/news/160225/wor1602250055-n1.html
2016.2.25 19:05
【イラン核合意】
合意後初の国政選挙 「孤立招いた強硬保守」をどう振り切る?
 【カイロ=大内清】イランで26日、国会(一院制、定数290)議員選と、最高指導者の選出権限などを持つ専門家会議(定数88)選が行われる。欧米など6カ国との核合意後で初の国政選挙になる。今年1月に経済制裁が解除されたことを受けて外国からの投資増大を図るロウハニ大統領を支持する穏健保守派や改革派が、強硬保守派を抑えて議会の主導権を握れるかが焦点となる。

 「(ロウハニ師が当選した)2013年の大統領選の成果を次につなげるときだ」。改革派の重鎮であるハタミ元大統領は20日、動画投稿サイトでビデオメッセージを公開し、改革派と穏健保守派への投票を呼び掛けた。

 イラン政界では現在、核合意は欧米への過度な妥協だったとする強硬保守派が、ロウハニ師が進める国際社会との融和路線に批判を強めている。国会は昨年10月、最終的に賛成多数で核合意を承認したが、議員290人中129人が反対もしくは棄権・欠席だった。大統領選でもロウハニ師を支持したハタミ師は、議会の主導権を強硬保守派から完全に奪うことで、改革を加速させたい考えだ。

 ハタミ師は、次期最高指導者を選出する聖職者を選ぶ専門家会議選でも、ロウハニ師系やラフサンジャニ元大統領系の候補に投票するよう働きかけた。

 これに対し、強硬保守派の抵抗は大きい。今回の議会選には1万2千人以上が立候補を届け出たものの、強硬保守派の牙城である護憲評議会が事前審査で約半数を排除。失格者の大半は改革派や穏健保守派だ。

 ただ、イラン経済は06年以降、4度の国連安全保障理事会決議による制裁で疲弊しており、制裁解除を実現したロウハニ師への国民の期待は大きい。イラン外交筋は「国際的な孤立を招いた原則主義(強硬保守派)路線から民意は離れている」と現状を分析する。

 改革・穏健保守派陣営が躍進すれば、ロウハニ政権の基盤が強化されるのは間違いない。人権状況の改善やネット規制緩和といった社会改革につながる可能性もある。

 一方で、今回の選挙結果にかかわらず、強硬保守派は、護憲評議会や最高指導部の親衛隊的性格を持つ革命防衛隊などを通じて政治・社会に強い影響力を持つだけに、今後も両者のせめぎ合いが続きそうだ。


http://www.sankei.com/world/news/160206/wor1602060066-n1.html
2016.2.7 21:30

えっ!6300人の立候補認める 定数260人 イラン国会選挙

 イランで26日に行われる国会選挙(定数290)で、立候補者を事前審査する護憲評議会は全国で計約6300人の立候補を認めた。国営イラン通信が6日伝えた。政治勢力別の内訳は不明。

 不服申し立てを受け付けており、最終的な候補者は16日に確定する見通し。

 社会の自由拡大を訴える改革派と保守穏健派はこれまで、立候補を届け出た人のほとんどが事前審査で排除されているとして、穏健派のロウハニ大統領らが抗議の声を上げている。今回、排除されているかどうかは分かっていない。(共同)

1430チバQ:2016/02/26(金) 22:43:06
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160227k0000m030113000c.html
<イラン>大統領派に勢い 国会議員選挙

21:22毎日新聞

 【テヘラン田中龍士】イランの国会(定数290)と、最高指導者選出権を持つ「専門家会議」(同88)の同時選挙が26日、始まった。国会議員選挙はロウハニ大統領を支持する保守穏健派と改革派が、反大統領勢力の保守強硬派と争う構図。昨年7月の核合意で国際社会への復帰を果たしたロウハニ政権に追い風が吹き、世論調査によると強硬派を抑えて伸長する勢い。ただ、態度を明らかにしていない有権者が半数以上のため、情勢が変わる可能性もある。

 改革派組織「マルドムサラリ」の報道担当、ミルザババ・モタハリネジャド氏は毎日新聞の取材に「議会で多数派を構築できれば現政権に大きく道が開かれる。改革、穏健両派連合は過半数を狙う」と語った。ロウハニ師は強硬派が約3分の2を占める議会で支持を広げ、来年夏の大統領選に向けて弾みをつけたい考えだ。

 米世論調査会社「ipos」によると、投票に行くと答えた人は75%で過去最高水準。組織票を持たない改革・穏健連合には、高投票率の方が有利だ。改革派と考えが近いと回答した人は20%。穏健派は5%で、両派の合計は強硬派支持の12%を上回る。ただ、「なし」「不明」は計66%に上る。

 国会議員への立候補申請者は過去最多の約1万2000人。最高指導者ハメネイ師の影響下にある「護憲評議会」は事前審査で6229人の立候補を認めたが、1次審査で改革派約3000人のうち99%を「最高指導者への忠誠がない」などの理由で不適格と判断。最終審査でも認定されたのは少数だった。

 一方、専門家会議の選挙では、イラン革命(1979年)を主導した初代最高指導者ホメイニ師の孫、ハッサン・ホメイニ師(43)が事前審査で失格とされた。同師は改革・穏健派連合に近い立場。連合勢力は祖父のカリスマ性を継ぐ人気にあやかり、国会議員選挙で追い風が吹くことを期待したが、勢いをそがれた。ただ、事前審査に国民の不信が高まり、連合勢力には逆に好材料となっている。

 強硬派は大統領支持派の勢いを警戒する。ベテランの現職、イスマイル・コウサリ候補は毎日新聞の取材に「大統領の評判は核合意で高まった。大統領支持派の候補が多くの票を取る可能性がある」と話した。

 ◇核合意に評価の声

 【テヘラン田中龍士】イランで国会と専門家会議の同時選挙が行われた26日、各地の投票所には投票を待つ人の長い列ができていた。テヘラン市内の投票所では、核交渉を合意に導いたロウハニ大統領の功績を評価する声が目立った。

 「今朝はもっと長い列だった。夜には再び混雑して路上まで並ぶだろう」。投票所の係員の男性は、午後2時過ぎに投票所を訪れた記者にこう話した。テヘランの場合、有権者は最大46人(国会議員30人、専門家会議16人)の名前を投票用紙に書く必要があり、記入に時間がかかる。

 投票を終えた建築家のマスウッド・タロクブさん(29)は「核合意は偉大だった。大統領を支援する候補に勝ってほしく来た。もちろん改革派に入れた」と話した。大学生のイエキタ・ベフザディさん(25)も「上層部の影響を排して、核交渉の方針を決定して成功した」と現政権を高く評価した。

 ただ、経済の本格的な再生や表現の自由拡大などロウハニ大統領が掲げた公約は道半ばで、「今後に期待する」との声が多かった。

 この日、最高指導者ハメネイ師は自ら投票し、「慎重に賢く、選択しなさい」と国民に積極的な投票を呼びかけた。

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1431とはずがたり:2016/02/28(日) 09:46:45
先ずは良かったなぁ。。

シリア停戦、各都市に異例の穏やかさ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160228-00010000-afpbbnewsv-int
AFPBB News 2月28日(日)9時22分配信

【2月28日 AFP】5年間にわたる内戦により疲弊したシリアで27日、内戦開始以来最大規模となる停戦が発効し、シリアのほぼ全土において戦闘が停止された。国際特別委員会がこの停戦の監視を準備する中、同国の多くの都市では、住民たちがこれまでにない穏やかな時間を過ごしている。映像は首都ダマスカス(Damascus)と北部アレッポ(Aleppo)。27日撮影。(c)AFPBB News

1432チバQ:2016/02/28(日) 16:48:03
http://www.afpbb.com/articles/-/3078535
シリア停戦、散発的な戦闘あるもほぼ順守
2016年02月28日 07:34 発信地:ダマスカス/シリア
【2月28日 AFP】5年間にわたる内戦により疲弊したシリアで27日、内戦開始以来最大規模となる停戦が発効し、シリアのほぼ全土において戦闘が停止された。散発的な戦闘があったものの、停戦はおおむね守られているもようだ。

 米国とロシアが仲介役を務めた今回の停戦は、これまで27万人が死亡し国民の半数以上が避難を余儀なくされたシリア内戦終結への重要なステップとみられている。

 米国とロシアが共同議長を務める特別委員会は停戦を称賛した。またスイス・ジュネーブ(Geneva)で開催された国際シリア支援グループ(ISSG)に出席した欧米外交筋は、「国連(UN)と米国、ロシアは、停戦開始後数時間の戦闘停止状況に関してポジティブな評価をした」と述べた。

 この外交筋はまた国連の報告として、停戦に違反するとみられる「数件の事件」が発生したものの、すぐに解決したと語ったが、「全体的な評価を行うには、28、29日まで待たなければならない」と付け加えた。

 ロシア外務省によると、同国のセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は、米国のジョン・ケリー(John Kerry)国務長官と電話会談を行ってシリア停戦を「称賛し合った」という。2人はさらに、両国軍が停戦の順守を支援していく方法について話し合った。

 停戦にはイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」や国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系武装組織「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」が含まれていないなど、大きな課題を抱えている。

 ダマスカス(Damascus)在住の医学生アマル・ライ(Ammar al-Rai)さん(22)は、「銃声を聞かずに目覚めたのは初めてだと思う」と話した。

 シリア和平協議の仲介役を務めるスタファン・デミストゥラ(Staffan de Mistura)国連特使は、停戦がこのまま順守され、交渉で主な対立点となっていた救援物資の提供が無事行われれば、和平協議は来月7日に再開されるとの見通しを示した。(c)AFP/Maher al-Mounes with Karam al-Masri in Aleppo

1433チバQ:2016/02/28(日) 17:10:00
http://www.sankei.com/world/news/160228/wor1602280012-n1.html
2016.2.28 08:07

イラン国会選挙 穏健派が首都テヘランで圧勝 
 イラン国会選挙(定数290)の集計を続ける内務省は27日、首都テヘラン選挙区(30議席)について、約130万票を開票した時点で上位30人のうちロウハニ政権を支持する穏健派と改革派の連合が29人を占め、圧勝の勢いだと明らかにした。

 投票率は不明だが、テヘラン選挙区の有権者は約650万人。テヘラン以外の地方選挙区では、穏健派と強硬派の接戦が続いているもようだ。

 欧米との間で核合意を実現させた穏健派のロウハニ政権を批判し巻き返しを図る保守強硬派の中では、リーダー格のハダドアデル前国会議長が30人のうち7位に入るにとどまった。

 内務省の集計によると、同時に実施した専門家会議選挙(定数88)でも、強硬派の影響力低下は避けられない見通し。同会議は最高指導者の選出と罷免の権限があり、76歳と高齢の現最高指導者ハメネイ師の後継体制を決める可能性がある。

1434チバQ:2016/02/28(日) 17:10:26
http://www.sankei.com/world/news/160227/wor1602270044-n1.html
2016.2.27 19:06

イラン議会選開票進む 改革・穏健保守派、強硬保守派から主導権奪えるか

【カイロ=大内清】26日に行われたイラン国会(定数290)と専門家会議(同88)の同時選は27日、開票作業が行われた。投票率(速報値)は約60%だが、同国内務省は開票が進むにしたがって「増えるだろう」としており、最終的には2012年の前回議会選の約64%を上回る可能性がある。

 今回の議員選は、欧米など6カ国との核合意とそれに基づく経済制裁の解除を実現し、国際社会との融和路線をとるロウハニ大統領への事実上の信任投票とみなされている。ロウハニ師を支持する改革・穏健保守派が強硬保守派から議会の主導権を奪えるかが最大の焦点だ。

 米国を「敵」とみなし、イスラム教シーア派聖職者や保守的な商人層を支持基盤とする強硬保守派は、ロウハニ師が掲げる外国からの投資増大が進めば、国内の産業や商業が大きな打撃を受けるなどと主張し抵抗を強めていた。

 改革・穏健保守派が議会での多数派を握れば、ロウハニ政権の求心力が高まり、外資がイランへ進出しやすくするための法整備などが加速するものとみられる。

1435チバQ:2016/02/28(日) 17:27:47
http://www.asahi.com/articles/ASJ2W4DYDJ2WUHBI013.html
イランのダブル選、改革派に勢い 保守強硬派も対抗
テヘラン=神田大介2016年2月27日19時57分
 イランの国会(定数290)と、最高指導者の任免権を持つ専門家会議(定数88)の選挙は27日、開票作業が始まった。イランメディアの情報を総合すると、27日昼(日本時間27日夜)の段階で、ロハニ大統領の融和外交を支持する改革派が、改選前議席を超える勢いを見せている。

 一方、対抗する保守強硬派も、国会内での最大勢力の維持を視野に入れる情勢とされる。改革派は過去の選挙で不正があったとして、多くが前回2012年の国会議員選をボイコットしており、一定の伸長は織り込み済み。大票田で、政界への影響力が強い候補の多い首都テヘランの開票が遅れており、結果を左右しそうだ。

 改革派は自由な社会を目指し、保守強硬派はイスラム教に基づく厳格な社会を求め、ロハニ氏と距離を置く。改選前の勢力は改革派が1割、保守強硬派が4割程度。他に中道の保守穏健派や独立派がある。

 イラン内務省によると、これまでに3300万票を確認。投票率は未確定だが、現状では約60%で、前回、2012年国会議員選の64%より低い。(テヘラン=神田大介)

1436チバQ:2016/02/28(日) 19:30:52
http://www.sankei.com/world/news/160228/wor1602280034-n1.html
2016.2.28 19:13

イラン議会選、改革・穏健派が躍進 首都で圧勝の勢い 強硬保守派は苦戦、重鎮も落選可能性

 【カイロ=大内清】イランの国会(定数290)議員選は28日も開票が続き、国営メディアによると、ロウハニ大統領を支持する改革・穏健保守派が首都テヘラン選挙区で全30議席を獲得する勢いをみせている。議会選と同時に行われた、最高指導者の選出権限を持つ専門家会議(定数88)選でも穏健派が票を伸ばしているもようだ。

 欧米との核合意を実現したロウハニ政権が一定の信任を受けた形で、強硬保守派の影響力低下は避けられない状況だ。ロウハニ師は27日、「人々が政府に力を与えてくれた」と述べた。

 報道によると、テヘランでは開票率90%で改革派のアレフ元副大統領がトップ。国際社会との融和を進めるロウハニ師に批判的な強硬保守派の重鎮、ハダドアデル前国会議長は落選する可能性が高まっている。他の選挙区では接戦が続いており、議席確定にはなお時間がかかる見通し。

1437チバQ:2016/02/29(月) 04:53:48
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-160229X794.html
穏健・改革派、躍進へ=核協議推進の大統領「信任」―イラン国会選

00:43時事通信

 【テヘラン時事】26日投票のイラン国会(定数290)選挙は28日までの開票作業の結果、保守穏健派のロウハニ大統領を支持する穏健・改革派が大統領に批判的な保守強硬派に対して優位に立ち、保守強硬派が過半数を占める国会での躍進が確実な見通しとなった。

 選挙は、欧米など6カ国との核協議を推進したロウハニ大統領への事実上の信任投票。協議で欧米側の経済制裁解除を実現させた実績が国民に評価された形で、大統領が進めてきた対外関係の改善に弾みがつきそうだ。

 ロイター通信によると、ロウハニ大統領は「人々は政府に一層の信頼と力を与えてくれた」と有権者に謝意を示した。

 穏健・改革派はこれまでの開票の結果、大票田の首都テヘランで全30議席を獲得する可能性が濃厚になった。AFP通信によれば、テヘラン以外では保守強硬派が38議席、穏健・改革派が30議席、独立系が36議席をそれぞれ獲得した。地方部では伝統的に保守強硬派が強いが、穏健・改革派は善戦している。

1438チバQ:2016/02/29(月) 04:55:21
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160229k0000m030054000c.html
<イラン国会議員選>改革・穏健派躍進 核合意を評価

02月28日 21:39毎日新聞

 【テヘラン田中龍士】イラン内務省は28日、26日に実施されたイランの国会(定数290)議員選の中間開票状況を発表した。首都テヘランでは、ロウハニ大統領支持派の改革・穏健派連合が全30議席を独占。地方の選挙区でも議席を大きく伸ばす見通しで、核合意の実績を評価された大統領支持派が躍進する情勢となっている。反大統領派の保守強硬派が3分の2を占めてきた議会で、現有16議席の改革派系が影響力を強めるのは確実だ。

 また、最高指導者の選出権限を持つ「専門家会議」(定数88)のテヘラン地区でも改革・穏健派連合が伸長。連合勢力の主導的立場のラフサンジャニ元大統領、ロウハニ師らが上位を占め、強硬派候補は劣勢を強いられている。

 内務省によると、投票率は約60%(暫定値)。各有権者は複数候補への投票が可能で、有効投票の4分の1に届かない候補は約1カ月後の決選投票に進むため、最終的な結果が確定するのは4月以降になるとみられる。前回2012年の国会議員選挙では65議席が決選投票に回った。

 大統領支持派の躍進の背景には、昨年7月に核開発を巡り欧米など6カ国と合意し、経済制裁の解除を引き出したロウハニ政権の実績がある。ハメネイ師が1989年6月から最高指導者を務める体制の中で、改革、穏健両派の大統領は対米融和路線を試みたが、強硬派の反発を受け、十分な成果をあげられず、強硬派アフマディネジャド前大統領は欧米との確執を決定的にした。

 しかし、ロウハニ師は世界との対話路線を重視。27日にも、スイスのシュナイダー大統領との共同記者会見で、過激派対策への「世界的な協力」が必要と強調した。議会内で支持基盤を固め、来年夏の大統領選再選に向けて弾みをつけ、外交や内政で公約を推進したい考えとみられる。

 イランは人口約8000万人のうち約6割が、79年の革命を知らない30歳以下の若者。抑圧的な慣習に違和感を感じ、表現の自由や女性の地位の拡大などを掲げるロウハニ政権に同調する若者たちも大統領派躍進の一因となっている。

1439名無しさん:2016/02/29(月) 21:56:35
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160229/k10010426381000.html
エジプトの民主化支援へ官民で2兆円規模の協力
2月29日 21時02分

安倍総理大臣はエジプトのシシ大統領と会談し、混迷する中東の中でエジプトが進めている民主化に向けた国造りを支援するため、政府と日本企業で合わせて2兆円規模の経済協力を行うことを盛り込んだ共同声明を発表しました。
安倍総理大臣は総理大臣官邸でエジプトのシシ大統領と会談し、冒頭、「日本は、中東の要であるエジプトとの関係を重視しており、地域の安定と発展への努力に敬意を表したい」と述べました。これに対し、シシ大統領は「両国の協力、友好関係をさらに深めていきたい」と応じました。そして、両首脳は、両国が国連安全保障理事会の非常任理事国であることを踏まえ、テロ対策や中東の安定に向け協力していくことで一致しました。
会談のあと、両首脳はそろって記者発表に臨み、共同声明を発表しました。それによりますと、エジプトが進めている民主化に向けた国造りを支援するため、日本企業と合わせて2兆円規模の経済協力を行うほか、首都カイロの電力供給システムの整備や、現地の国際空港の拡張工事などに、およそ540億円の円借款を行うことが盛り込まれています。

1440チバQ:2016/02/29(月) 22:38:32
http://www.afpbb.com/articles/-/3078671
イラン国会選、穏健・改革派が躍進 ロウハニ大統領への支持鮮明
2016年02月29日 16:05 発信地:テヘラン/イラン
【2月29日 AFP】(一部更新)イランで26日に行われた国会選挙は、28日までの中間開票集計で、ハサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領が率いる穏健・改革派の躍進が明らかになった。国民のロウハニ政権への強い支持が示された形で、保守強行派によって改革が阻止される恐れは弱まった。

 首都テヘラン(Tehran)では開票率90%の段階で、改革派が全30議席を独占し、欧米などとの歴史的な核合意に反対する保守強硬派を圧倒した。

 この選挙結果について、ロウハニ政権と保守派の双方に人脈を持つアナリストのアミル・モヘビアン(Amir Mohebbian)氏はAFPの取材に、有権者の「急進主義への反発」を示すものだと説明。「保守派の敗因は、選挙運動で急進派を支持してきた点にもある」と指摘した。

 テヘランでの圧勝は改革派の劇的な復活といえる。改革派は2009年に強硬派のマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)前大統領が2期目再選を果たして以降、長く脇に追いやられていた。この大統領選後に起きた反政権デモでは、治安部隊との衝突で多数が死亡している。

■専門家会議、反改革派の先鋒2人落選

 穏健・改革派は、国会選と合わせて行われた最高指導者の選出・罷免権限を持つ専門家会議(定数88)の選挙でも多数を占める見通しだ。現在、ロウハニ大統領の盟友アクバル・ハシェミ・ラフサンジャニ(Akbar Hashemi Rafsanjani)元大統領が首位、ロウハニ大統領自身も3位に付けている。

 一方、穏健・改革派が落選運動を展開していた保守派の有力者3人のうち、これまで専門家会議の議長を務めていたモハンマド・ヤズディー(Mohammad Yazdi)師と、改革派に対する歯に衣を着せない批判で知られるモハンマド・タギー・メスバーフ・ヤズディー(Mohammad Taghi Mesbah-Yazdi)師は29日、落選が決まった。(c)AFP/Arthur MacMillan

1441とはずがたり:2016/03/01(火) 08:27:22
専門家会議 (イラン)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%82%E9%96%80%E5%AE%B6%E4%BC%9A%E8%AD%B0_(%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3)

専門家会議[1](ペルシア語: ???? ???????Majles-e Khebreg?n)あるいは指導者選出専門家会議は、イランの最高指導者を選出するムジュタヒド86名から構成される合議体であり、また同時に最高指導者の活動を監察する。議員の任期は8年で、普通直接選挙によって選出される。現議長は、モハンマド・ヤズディー(英語版、ペルシア語版)(2015年3月[2]-)。前議長は、モハンマドレザー・マフダヴィー=キャニー(2011年-2014年)。
一部では、このような宗教界によって構成される組織の必要性に疑問を呈する向きもある[3]。

権能[編集]
イラン・イスラーム共和国憲法によれば、専門家会議は最高指導者の監督、罷免、選出を担当する。最高指導者はイスラーム的学識、公正、敬虔、政治的社会的見識、分別、勇気、行政能力、十分な指導力などの資格を満たす者を選出しなければならない[4]。また最高指導者が憲法に定められた義務の遂行ができないとき、あるいは憲法に明記される資格の欠如が明らかになった場合は罷免される。これら最高指導者に関わる決定権限をもつのが専門家会議である。最高指導者の死去、辞任、罷免にあたっては専門家会議は可能な限り短時間で新最高指導者を任じなければならない[4]。専門家会議は6ヵ月ごとに招集され、前最高指導者の退任・死去にあたっての新指導者を選出する。専門家会議では指導者としての資格を満たす会議内の全てのイスラーム法学者について評価・検討を行う。その結果、イスラーム法規定、イスラーム法をめぐる諸事項、政治的社会的問題、一般的な人気、あるいは指導者としてのその他の点などで傑出した者が議員にあれば、この者を最高指導者として選出し、複数の候補があれば議員中から一人を選出して指導者と宣言する[4]。
憲法には専門家会議議員たるの要件は特に定められておらず、その議員候補者要件については専門家会議自身の決定に預けられている。専門家会議は同会議議員すべてがフィクフ(イスラーム法学)の専門家でなければならないとする法を可決した。これは最高指導者の活動がイスラーム法および憲法に従い違反するところがないことを審査・確認するために必要な要件として定められた[5]。同法は改革派の批判を招き、2006年の専門家会議選挙では非イスラーム法学者も議員たりうるべきか否か、さらには立候補資格審査権限を監督者評議会に与えるべく改正するか否かが争点となった[6][7]。現状、全ての専門家会議議員候補者は、イジュティハード資格について、書面および口頭での審査を通じて監督者評議会に承認されなければならない。
現在の専門家会議議員の平均年齢は60歳以上で任期中の退任・死亡などによる補欠選挙も多い。また専門家会議およびその議事録は非公開である。

1442とはずがたり:2016/03/01(火) 08:29:35
シリア、包囲作戦で数千人に餓死の危機 国連
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%80%81%E5%8C%85%E5%9B%B2%E4%BD%9C%E6%88%A6%E3%81%A7%E6%95%B0%E5%8D%83%E4%BA%BA%E3%81%AB%E9%A4%93%E6%AD%BB%E3%81%AE%E5%8D%B1%E6%A9%9F-%E5%9B%BD%E9%80%A3/ar-BBq9qGo
AFPBB News
1時間前

【AFP=時事】(訂正)国連人権理事会(UNHRC)のゼイド・ラアド・アル・フセイン(Zeid Ra'ad Al Hussein)高等弁務官は29日、内戦状態が続くシリア国内では包囲作戦により約50万人が影響を受けており、今後、数千人が餓死する恐れがあると警告した。

 フセイン弁務官は当初、「数千人の餓死者が出たかもしれない」と発表していたが、UNHRCがその後、「数千人が餓死する恐れがある」の誤りだったとして、公式に訂正した。

 同弁務官はUNHRC年次会議の冒頭で、「人々を意図的に餓死へと追い込むことは、戦争の手段として明白に禁じられている。食糧などの必需品を民間人から奪うことになる包囲も同じく禁じられている」と非難した。同弁務官によればシリアでは現在約48万人が、包囲された都市や集落から脱出できない絶望的な状況にあり、長い場合は数年にわたってそうした状況が続いているケースも存在するという。

 先月、飢えにあえぐ住民たちの衝撃的な映像が広まり、包囲されたシリア人の窮状を示す象徴となったダマスカス(Damascus)県の町マダヤ(Madaya)だけで数十人が餓死したと、援助関係者は話している。

シリア・ダマスカス県の町マダヤで、国連児童基金(ユニセフ、Unicef)のスタッフに腕の太さを計測される栄養失調の子ども(2016年1月14日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News
c AFPBB News 提供 シリア・ダマスカス県の町マダヤで、国連児童基金(ユニセフ、Unicef)のスタッフに腕の太さを計測される栄養失調の子ども(2016年1月14日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News
 シリアでは27日に発効した停戦により5年ぶりに戦闘が停止した。今後5日間で援助機関により、包囲地域に暮らす約15万4000人に食糧が配給されると期待されている。

 しかしフセイン弁務官は「居住区や学校、大勢の人々が集まる市場などは無数の空爆で破壊され、街路や住宅にはヘリコプターから無数のたる爆弾が投下され」、シリアの人権は5年近くの間に「あまりにもひどく侵害されてしまった」と嘆いた。

【翻訳編集】AFPBB News

1443とはずがたり:2016/03/01(火) 18:22:06
シリア
政権支援「露の不利益」 米国務長官、新体制の必要性強調
http://mainichi.jp/articles/20160225/dde/007/030/037000c#cxrecs_s
毎日新聞2016年2月25日 東京夕刊

 【ワシントン和田浩明】ケリー米国務長官は24日、内戦下のシリアでロシアがアサド政権への軍事的支援を続ければ、反体制派の抵抗も続き、ロシアにとって不利益になるとの見通しを示した。米下院歳出委員会の公聴会で証言した。

 ケリー氏は、アサド大統領が居座る限り、トルコやカタール、サウジアラビアなどが反体制派への支持を継続すると明言していると説明。国内各派を代表する新たな政治体制への移行を支持することが、長期的にはロシアの利益につながるとの認識を示した。

 シリア内戦を巡っては、米露が22日に停戦条件を提示。27日の発効に向け詰めの作業が続いているが、専門家の間でも全土での履行は困難との見方が根強い。

1444チバQ:2016/03/01(火) 20:19:35
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/160301/mcb1603010500006-n1.htm
イラン、経済再建へ環境整う ダブル選挙で穏健・改革派躍進
2016.3.1 05:00
 2月26日に投票が行われたイラン国会(議席数290)と専門家会議(同88)のダブル選挙は、ロウハニ大統領を支持する保守穏健派と改革派が躍進した。有権者の信任を得たことで、ロウハニ政権が経済を立て直し、成長拡大と雇用創出を推し進める環境は整った。

 とはいえ来年の大統領選で2期目を目指すロウハニ大統領にとって、政治的・社会的に自由主義推進を求める改革派と、欧米やその同盟国への不信感が根強い保守派の間でのかじ取りが重要な課題となる。経済再建は外資頼みの状況ながら、自由主義への取り組みを進めれば、最高指導者、ハメネイ師の反対に遭う可能性もある。

 改革派のハタミ元大統領の顧問を務めたことのあるイラン人エコノミストのサイード・ライラズ氏は「全てが最高指導者との関係にかかっている点に留意することが非常に重要だ。ハメネイ最高指導者とロウハニ大統領の関係は、新国会よりはるかに重要だ」と話す。

 今回の国会選挙で30議席を争った首都テヘラン選挙区では、改革派と穏健派が全議席を獲得した。

 最高指導者を選ぶ権限を持つ「専門家会議」の選挙のうち、16議席はテヘラン選挙区が確保する。専門家会議選挙では、改革に反対していた著名な保守強硬派の原理主義指導者2人が議席を失う一方、ロウハニ大統領と同大統領を後押しする保守穏健派のラフサンジャニ元大統領は議席を確保した。(ブルームバーグ Ladane Nasseri、Golnar Motevalli)

1445チバQ:2016/03/01(火) 20:21:20
http://mainichi.jp/articles/20160301/ddm/007/030/082000c
イラン国会・専門家会議選
対外融和に弾み 大統領派が躍進 開票結果発表

毎日新聞2016年3月1日 東京朝刊
 【テヘラン田中龍士】イラン内務省は29日、国会(定数290)議員選と最高指導者の選出権を持つ「専門家会議」(定数88)選挙の開票結果を発表した。首都テヘランではロウハニ大統領を支持する改革・穏健派が圧勝し、全国的にも躍進した。欧米など6カ国との核交渉を合意に導いたロウハニ政権の対外融和路線に弾みがつきそうだ。

 テヘランでは改革・穏健派が国会30議席を独占、専門家会議も16議席中15議席を得た。専門家会議選では保守強硬派の重鎮ヤズディ元議長が落選した。

 強硬派系ニュースサイト「タブナック」によると、国会議員選では223議席が確定。改革派と穏健派が計95議席、強硬派が94議席だった。ただ、独立系34議席は強硬派に近いという。改革派や強硬派といった色分けは、メディアによって評価が異なる。強硬派のファルス通信は、確定数203で改革派と穏健派が計93、強硬派98、独立系12と報じた。

 投票率は前回比2ポイント減の62%。未確定の議席は約1カ月後の決選投票で決まる。

 ロウハニ大統領は、外交政策について「過激派対策での世界との協調」を掲げている。

 念頭に置くのはイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」(IS)だ。ISは、シーア派のイランと関係の深いシリアやイラクなどで一部地域を占拠する。イランは地上部隊を派遣して両国を支援するが、一進一退が続いている。問題解決には空爆作戦を展開する米国などとの連携が不可欠だ。

 ロウハニ師は、核問題の交渉過程で「合意できれば(米国と)あらゆる協力の可能性が出てくる」と言明。イランを訪問したスイスのシュナイダー大統領と臨んだ27日の記者会見でも、過激派対策の「世界的協力」の必要性を強調した。

 外交を含めた国家の重要方針は最高指導者ハメネイ師の専権事項だ。ハメネイ師は最近も「米国は信用できない」と批判を続けており、劇的な対米関係改善は難しい。

 それでも、政治評論家のアリ・ホラム氏(62)は「ロウハニ師は協調的な外交を進めやすくなる」という見方を示す。改革派組織「マルドムサラリ」の報道担当ミルザババ・モタハリネジャド氏(67)も「ロウハニ政権に協力的な議会が、対米を含めた協調路線を後押しすることは可能だ」と話した。

 国会と専門家会議の選挙には事前審査がある。改革派は審査で落とされる人が相次いだが、穏健派と連合した。

オバマ米政権に好材料

 【ワシントン和田浩明】イラン総選挙でのロウハニ大統領を支持する穏健派の躍進は、昨年の核合意を推進してきたオバマ米政権にとっても好材料だ。内戦が続くシリアでも27日に停戦が発効。イランが支援するアサド政権と、米国が支持する反体制派の停戦は、おおむね維持されている。オバマ政権のイランに対する視線は、一時期より和らいでいると言える。

 ケリー米国務長官は25日の下院外交委員会の公聴会で証言。シリア情勢に関連し、イランとロシアが交渉に応じたことで「停戦や政治的移行の枠組みができた」と一定の評価を示した。

 しかし、米国は依然としてイランへの警戒を解いていない。イランが進める弾道ミサイル開発や、レバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラに対する支援、イエメン内戦への介入などを「中東を不安定化する行動」と非難し、関連制裁を維持している。

 米議会にも対イラン強硬派は多い。下院外交委員会のロイス委員長(共和)は「制裁解除で凍結されていた多額の資産を受け取り、地域の主要国になった」と指摘。各国から投資が集まるようになればさらに強大化すると警戒感を示している。

1446チバQ:2016/03/01(火) 20:22:35
http://www.sankei.com/world/news/160301/wor1603010006-n1.html
2016.3.1 00:05

イラン、専門家会議選でも穏健派躍進 首都で議席ほぼ独占 

【カイロ=大内清】イランで26日、国会(定数290)議員選と同時に行われた専門家会議(定数88)選について、同国メディアは29日、首都テヘラン選挙区の16議席中、15議席をロウハニ大統領を支持する穏健保守派が獲得したと伝えた。最高指導者の選出権限を持つ専門家会議で強硬保守派が大幅に影響力を失う可能性も出てきた。

 イスラム教シーア派聖職者で構成される専門家会議(任期8年)は、最高指導者の罷免や選出に関する助言機関。イランが採用する「ヴェラーヤテ・ファギーフ」(法学者による統治)システムを担保する重要機関で、現最高指導者のハメネイ師が76歳と高齢のため、今回の選挙での顔ぶれの変化が注目されていた。

 現地からの報道によると、テヘラン選挙区では穏健派のラフサンジャニ元大統領やロウハニ師のほか、両師に近い勢力が議席をほぼ独占。ヤズディ前議長ら強硬派の重鎮は相次いで落選した。地方部では強硬派が優勢とみられる。

 一方、フランス公共ラジオの集計によると、議会選ではこれまでに強硬保守派が60前後、改革・穏健保守派が70前後、独立系が50前後の議席をそれぞれ獲得し拮(きっ)抗(こう)しているもようだ。

 強硬保守派は議会での主導権を改革・穏健保守派に奪われる可能性があるが、国会決議の審査権限などを持つ護憲評議会や、最高指導部の親衛隊的性格を持つ革命防衛隊を通じてなおも強い影響力を保持するものとみられる。

1447チバQ:2016/03/01(火) 20:36:35
http://www.sankei.com/world/news/160301/wor1603010048-n1.html
2016.3.1 20:24

イラン議会選、改革と穏健派が過半数を確保 強硬保守退潮、欧米と協調弾み 

 【カイロ=大内清】イラン内務省は2月29日、国会議員(定数290)選の当選者を発表した。AP通信によると、改革派系が少なくとも85議席を、穏健保守派系が73議席を獲得し、ロウハニ大統領を支持する両派で議会の過半数を確保した。ロウハニ師が進める国際社会との融和路線に反発する強硬保守派は68議席にとどまっている。

 議会で支配的だった強硬保守派の後退が鮮明となったことで、ロウハニ政権が進める外資導入などの経済改革が加速するのは間違いなく、来年行われる大統領選でのロウハニ師再選にも弾みがつきそうだ。

 宗教少数派が獲得した5議席を除く残り59議席については、法定得票率に達した候補がいないため来月にも決選投票が行われる。

 現地報道によると、ロウハニ師は1日、「イラン国民は適切な道を選んだ」と述べるとともに、「もし今も(欧米などの)他者と衝突すべきだと考える者がいるなら、(国民からの)メッセージを受け取っていないということだ」と強硬保守派を牽制(けんせい)した。

 強硬保守派は、核開発問題をめぐり米欧との対立路線をとったアフマディネジャド政権下での2008年と12年議会選で相次ぎ勝利。13年に誕生したロウハニ政権が昨年7月の核合意とそれに基づく経済制裁解除を達成してからも、同政権への抵抗を強めていた。

 これに対し、政治的自由の拡大などを求める改革派は、当局の圧迫を受けるなどして勢いを失っていた。

 にもかかわらず今回の議会選で改革派が躍進したのは、ロウハニ師を筆頭とする穏健保守派と協力関係を築くことに成功したのに加え、国際的に孤立した強硬保守派政権下での経済の疲弊に多くの国民が不満を蓄積させていた事情がある。

 選挙結果に自信を深めたロウハニ師は今後、欧州やアジア各国との外交関係強化や外資の積極誘致などとともに、内政面でも改革派が求めるネット規制緩和などの社会改革にも徐々に着手するものとみられる。

 ただ、強硬保守派は、最高指導部の親衛隊で国政にも強い影響力がある革命防衛隊や、各種政策が国是である「イスラム的価値」に合致しているかを判断する護憲評議会を掌握している。ロウハニ政権の施策が改革派に寄り過ぎているとみなされれば、危機感を強める強硬保守派との対立がいっそう深まる可能性は高い。

1448とはずがたり:2016/03/02(水) 19:12:45
トルコのクルドとの和平と引き換えにシリア北部への権益を認められないかなぁ。。
アサド=ロシア=イラン(シーア派)に力の均衡に拠る平和をもたらすには自由シリア=トルコ=アメリカ=クルドが力を合わせないと。トルコとクルドを好きな俺としては何時も引き裂かれる思いだ。

シリア和平は次の紛争の始まりに過ぎない
Why the War in Syria is Only the Beginning
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/03/post-4610.php
凄惨な内戦に終止符を打つ機運が高まっているが、中東では和平は平和を意味しない
2016年3月1日(火)19時00分
エマニュエル・カラジアニス

 19世紀プロセインの軍事戦略家、カール・フォン・クラウゼビッツが名著『戦争論』のなかで言及したことでよく知られる「戦場の霧」(The Fog of War:戦闘における不確定要素)を、われわれは中東ではっきりと目にすることができる。

「アラブの春」がシリアにおよんだ2011年、西欧諸国の政策立案者とアナリストの大半は、バシャル・アサド政権の力を過小評価し、シリア政府軍は早晩敗走するだろうと考えた。アサドがリビアの元指導者ムアマル・カダフィと同じ運命を辿り、憎むべき独裁者として国民に打倒されることになるだろうと予想したのだ。

 だがアサド政権には、思いがけないほど多くの味方がいた。イスラム少数派のアラウィー派やキリスト教徒、都市を基盤とするスンニ派などを動員し、生き延びてしまいそうだ。レバノンの過激派組織ヒズボラやイランもアサドに肩入れし、反政府武装勢力との戦いを率いてきた。イランに至っては、アフガニスタンやパキスタンからもシーア派民兵を連れてきてシリアの戦場に投入してきた。そして最後は、ロシアの反政府武装勢力に対する空爆に救われた。

 シリアでは先週末、米ロ主導の停戦が5年ぶりに成立したが、和平交渉の先行きもまた霧の中だ。欧米の大国やロシア、多くの近隣諸国(トルコ、イラン、サウジアラビア、ヨルダン、レバノン、イスラエル)、半自治組織のヒズボラ、ISIS(自称「イスラム国」、別名ISIL)やアルカイダなどのジハード組織を巻き込んだ一大地域紛争と化している。これほど多くの国や組織が関与する紛争で、和平交渉がそう簡単にうまくいくわけはない。

シリアは第2のボスニアになる
 シリア=ロシア=イランの枢軸は、部分的な勝利を確信しているようだ。アサド政権は、アレッポなどの重要な中心都市での支配を取り戻しつつある。ロシア空軍と百戦錬磨のシーア派戦闘員のおかげで、シリア政府は優位な立場で今後の交渉に臨めるだろう。だが、アサドが以前の体制に回帰できると期待しているとしたら、それは愚かな考えだ。シリアは第2のボスニアとしてしか生き延びられない。シリアを待ち受けているのは、激しい民族紛争の果てに、民族ごとに国土を分割統治することになったボスニアと同じ運命をたどることになるだろう。

 大国の間では、シリア内戦を現在と同じ壊滅的な規模では継続させられないとする新たな認識も生まれている。停戦を本格的な和平につなげる強い意欲を示している。米国とロシアが、新たな「サイクス・ピコ協定」(1916年に英国とフランスの間で結ばれた秘密協定で、オスマン帝国の分割につながった)を締結しようとしているというのは言いすぎだとしても、中東に新たな勢力バランスが築かれつつあるのは明らかだ。シリアは今後も部分的にロシアの影響下に置かれ、米国はイラクで強力な存在感を維持していく可能性が高い。

 このシナリオで一番損をするのはトルコだろう。トルコのエルドアン大統領は、トルコと国境を接するシリア北部でISISと果敢に戦っているクルド人武装勢力を空爆で叩こうとした。国境のトルコ側で独立を求めているクルド人勢力が勢いづくのを恐れたからだ。だが、シリアのクルド人に対する攻撃は失敗する運命にある。なぜなら、クルド人は米国にとってシリア北部における最強かつ唯一の味方だからだ。

和平が新たな火種に
 中東の新たな力関係は、国を持たない世界最大の民族であるクルド人が「国」を手にするチャンスをもたらすかもしれない。まずは、シリアとイラクの国内で自治が認められ、次に完全な独立を獲得する。クルド人国家の樹立が、トルコやシリアとの新たな紛争の種をまくことになるのは必至だが。

 中東政治の特徴は、不安定性と絶えず変化する同盟関係だ。山や川では境界線が引けない地理的条件と、「ある国家にとっての損失は別の国家にとっての利益である」というゼロサム思考のせいで、常に相互不信に突き動かされている。シリア内戦はその始まりにすぎない。前途には、さらなる地域紛争が待ち受けている。

(筆者は、キングス・カレッジ・ロンドンの防衛研究学科上級講師)

1449名無しさん:2016/03/02(水) 21:47:46
>>1439

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&amp;k=2016022900576
中東安定化へ協力=日エジプト首脳が会談

 安倍晋三首相は29日、初来日したエジプトのシシ大統領と首相官邸で会談し、中東地域の安定に向けた協力を確認した。首相は共同記者発表で「エジプトは中東地域安定の要だ。地域が混迷を増す中、民主化に向けた大統領の努力を高く評価する」と述べ、同国の取り組みを支持した。
 会談では、エジプトとの2国間協力の強化も確認。同国内の火力発電所設備の更新などのため、日本側は新たに約411億円の円借款を供与する方針を決めた。両首脳はともに国連安保理非常任理事国を務めていることを踏まえ、過激派組織「イスラム国」(IS)によるテロへの対策で連携を強めていくことでも一致した。(2016/02/29-21:48)

1450チバQ:2016/03/02(水) 23:04:20
http://mainichi.jp/articles/20160302/k00/00m/030/094000c
イラン国会選挙
69議席で決選投票 1カ月以内に

毎日新聞2016年3月1日 21時54分(最終更新 3月1日 21時54分)
 【テヘラン田中龍士】イラン国営放送は1日、国会(定数290)議員選挙で221議席が確定し、一定得票に満たなかった69議席は1カ月以内に決選投票を実施すると報じた。最高指導者の選出権限を持つ「専門家会議」(定数88)は全議席の当選が確定した。

 保守強硬派系ニュースサイト「タスニム通信」によると、国会議員選では、ロウハニ大統領を支持する改革派(86議席)と穏健派(8議席)が、反大統領の強硬派(93議席)を上回った。改革・穏健派と強硬派の勢力はほぼ並んでいるとみられ、決選投票の行方が注目される。

1451とはずがたり:2016/03/03(木) 23:42:13

2016.3.3 23:01
湾岸諸国、ヒズボラをテロ組織指定 イランは反発「新たな過ちだ」
http://www.sankei.com/world/news/160303/wor1603030084-n1.html

 サウジアラビアを中心とするペルシャ湾岸6カ国でつくる湾岸協力会議(GCC)は2日、イランの支援を受けるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラをテロ組織に指定すると発表した。国営イラン通信によると、イランのアブドラヒアン外務次官は3日「新たな過ちだ」と反発した。

 レバノンは、1月に起きた在イラン・サウジ大使館襲撃を非難するサウジ主導の共同声明に参加せず、イランを擁護する立場を取る。イランと断交したサウジは2月、レバノン国軍に対する財政支援中止を発表、レバノンに圧力を強めている。

 レバノンでは、ヒズボラの民兵が国軍をしのぐ軍事力を持つ。GCCはヒズボラがテロ行為のために若者を勧誘し、武器を密輸するなど「敵対行為」を行っていると主張した。ヒズボラの民兵組織のほか、関連するあらゆる指導者や組織のすべてをテロ組織に指定すると決定した。(共同)

ヒズボラ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%BA%E3%83%9C%E3%83%A9
ヒズボラ(アラビア語: ???? ??????, 翻字: ?izb All?h)は、1982年に結成されたレバノンのシーア派イスラム主義の政治組織、武装組織。日本の報道機関では「ヒズボラ」と表記される事が多いが、アラビア語の発音ではヒズブッラー、ヒズボッラー。アラビア語で「神の党」を意味する。イランとシリアの政治支援を受け、その軍事部門はアラブ・イスラム世界の大半で抵抗運動の組織と見なされている。日本[1]、欧州連合、米国、オランダ[2][3][4][5]、バーレーン[6][7]、エジプト[8]、英国、豪州、カナダ、イスラエルは、ヒズボラの全体または一部をテロ組織に指定している。

概要[編集]
レバノン内戦へのイスラエル軍侵攻を受けて1982年に結成された。レバノンを中心に活動している急進的シーア派イスラーム主義組織で、イラン型のイスラム共和制をレバノンに建国し、非イスラム的影響をその地域から除くことを運動の中心とする。反欧米の立場を取り、イスラエルの殲滅を掲げている。 ヒズボラはレバノン内戦さなかの1982年、イスラエル軍によるレバノンでの軍事作戦への抵抗を契機に生まれた[12]。イスラエルの軍事作戦は南レバノンのテロ・グループによるテロ攻撃と、シュロモ・アルゴフ駐英国イスラエル大使への暗殺未遂事件に対する反撃として遂行された[13][14][15][16]。ヒズボラ指導部は、イランのアヤトラ・ホメイニの薫陶を受け、その部隊はイラン革命防衛隊から訓練を受けて組織された[17]。ヒズボラの1985年の宣言は4つの目的として、「イスラエル抹殺の準備段階としてイスラエルをレバノンから最終的に撤退させること」、「レバノンからあらゆる帝国主義勢力」を追放すること、キリスト教マロン派系の極右政党・民兵組織であるファランヘ党を「正義の支配」の下に置き、その犯罪行為を裁判にかけること、「完全な自由の下で、希望する統治体制」を選択する機会をレバノン国民に与えることを挙げる一方で、イスラム支配への傾倒を隠そうとはしなかった[18]。ヒズボラ指導部はまたイスラエル国家を「シオニスト組織」と呼び、その破壊を求める数々の声明を出してきた[19]。

1452とはずがたり:2016/03/04(金) 08:46:59
2009年の記事。

イスラム指導者「ドイツではテロ禁止」
http://www.newsweekjapan.jp/foreignpolicy/2009/11/post-56.php
2009年11月04日(水)18時14分

 過激なイスラム教思想家ではアルカイダの指導者ビンラディンを批判したサイード・イマム・アル・シャリフばかりが称賛されるが、このほど、もう一人の重要なイスラム原理主義指導者モハメド・アル・フィザジが、ヨーロッパでのテロを非難する手紙を7月に書いていたことが明らかになった。

 アル・フィザジは今、モロッコで服役中だ。45人が犠牲になった03年のカサブランカ連続自爆テロ事件に関与したとされている。そのアル・フィザジが、ドイツのハンブルクに住む娘に宛てて書いた手紙の翻訳版を、独シュピーゲル誌電子版が入手し、掲載した。

 それによればアル・フィザジは、ドイツのイスラム教徒は宗教的自由にも雇用機会にも恵まれているとドイツを絶賛。感情も露わなある一節では、「(アンゲラ・メルケル)首相は偉大だ」とまで記している。

 アル・フィザジは、イスラム教徒がドイツをはじめとする欧州でジハード(聖戦)に訴えることは許されず、居住国の法律に従わなければならないと説く。それが、イスラム教徒の希望を叶えてくれた国との契約だというのだ。

「ドイツは戦場ではない」と、彼は書く。そこでテロを行うことは、「イスラム教徒はハンブルクの街より(ビンラディンが潜伏していたような)洞窟のほうがふさわしい愚かな未開人の集団だという偏見を煽る行為だ」。

 一般論で言えば、アル・シャリフであれアル・フィザジであれ、イスラム教思想家の抽象的な理屈がジハードの戦士たちの行動に影響を与えるとは思えない。戦士たちの動機は政治的自由や経済的な機会など、もっと現世的な利益にあるからだ。

 だがアル・フィザジの手紙が面白いのは、ドイツにはまさにそうした自由や機会があるからこそ、イスラム教徒はテロを禁じられると主張していることだ。つまり欧州は、一般に考えられているよりイスラム教徒の融合に成功しているということだ。

 こうした進歩は西側諸国にとっては朗報だが、世界中のイスラム過激派にとっては逆風になる。

──デービッド・ケナー
[米国東部時間2009年11月03日(火)14時43分更新]

1453名無しさん:2016/03/05(土) 17:57:56
http://www.afpbb.com/articles/-/3070885
ISと戦う女性キリスト教徒部隊、シリア
2015年12月19日 18:21 発信地:ハサカ/シリア

【12月19日 AFP】シリア人の女性、バビロニアさん(36)は2人の子どもを残し、美容師としての仕事も投げ打ってある決心をしたことを後悔していない。その決心とは、シリアでイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」と戦うために、キリスト教徒の女性たちが結成している民兵組織に加わることだ。

 戦闘服を身にまとい、気性の激しそうなバビロニアさんは、北東部出身の同国の少数派、シリア語系キリスト教徒だ。自分がしていることは、子どもたちに安全な未来をもたらすためだという信念を持っている。

 9歳と6歳のまだ幼い子どもたちに会えないのは寂しいというバビロニアさん。「おなかがすいているんじゃないか、喉が渇いているんじゃないかと心配になる。でもあの子たちには、お母さんはあなたたちの未来を守るために戦っているのよと言い聞かせている」

 バビロニアさんは、ハサカ(Hasakeh)県でISと戦っているシリア語系キリスト教徒の女性民兵組織、「二つの川の間の土地を守る女性防衛部隊(Female Protection Forces of the Land Between the Two Rivers)」に所属している。「二つの川」とはチグリス(Tigris)川とユーフラテス(Euphrates)川を意味し、両河川に挟まれた地域には昔からシリア語話者が居住してきた。

 志願兵の第1期生が訓練キャンプを卒業したのは今年8月。全卒業生を合わせてもまだ50人ほどという、新しく小規模な部隊だが、クルド人民兵組織「クルド人民防衛部隊(YPG)」の女性組織であるYPJのような活動を目指している。集まっているのは、ISと戦える力があることを証明したいと意気込む女性たちばかりだ。

 子どもたちを残してまで入隊することをバビロニアさんに勧めたのは、実は自らも戦闘員である夫だった。「シリア語系の女性たちは、家事と化粧しか能がないという固定観念を打ち破る」ために武器を取れと励まされたという。「私はキリスト教を信じている。それに子どもたちのことを考えると、より強くなれるし、ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)に負けないという気持ちもさらに堅固になる」

 シリア語系キリスト教徒は東方教会の流れに属し、祈とうはアラム語で行う。正教会系とカトリック系があり、シリアに120万人いるとされるキリスト教徒の15%を占めている。

■少数派社会を迫害から守りたい

 バビロニアさんたちの部隊の訓練は、古い工場を使って行われている。戦闘訓練に加え、フィットネスや学問的な要素も含まれているという。実戦経験は少ないため、現在は主にハサカ県内のキリスト教徒居住地域で警備に当たっている。

 部隊に入隊した理由として、1915年にシリア語系、アッシリア系、カルデア系のキリスト教徒たちが大量虐殺された事件を挙げる女性たちもいる。当時のオスマントルコが、トルコやイランにいたキリスト教徒を大量に殺害したとされる。

 4か月前に入隊した18歳のイスラーさんの念頭にもこの事件があった。「私たち少数派は他者に迫害されている」とイスラーさん。「キリスト教徒としての、またシリア語話者としての私たちのアイデンティティーを消し去ろうとして、オスマントルコが行ったような新たな殺りく」を阻止するのがイスラーさんたち、シリア語系キリスト教徒の願いだという。(c)AFP/Delil Souleiman

1454チバQ:2016/03/06(日) 10:53:46
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160305-00000081-mai-m_est
<トルコ>反政権紙を政府管理下に…本社前、市民と警察衝突
毎日新聞 3月5日(土)21時53分配信

<トルコ>反政権紙を政府管理下に…本社前、市民と警察衝突
抗議する市民に向けて放水するトルコの警察当局=イスタンブールで5日、AP
 【エルサレム大治朋子】イスタンブールの裁判所は4日、トルコの最大紙ザマンを政府管理下に置くとの決定を下した。地元メディアが報じた。トルコでは、政府に批判的なメディアの幹部が逮捕されるなど抑圧が繰り返されてきた。イスタンブールの同紙本社前では同日夜、市民と警察が衝突。警官隊が本社に突入し、編集長を編集室から強制排除するなど異常事態となった。

 半国営のアナトリア通信などは法的根拠について、エルドアン大統領と対立する米国在住のイスラム教穏健派指導者ギュレン氏が率いる「テロ組織を(同紙が)支援した疑い」と伝えている。検察官は、この「テロ組織」が、トルコ政府と敵対するクルド系反政府武装組織クルド労働者党(PKK)と協力関係にあり、政権転覆をもくろんでいるとしているという。

 トルコ治安当局は2014年12月、ギュレン氏が行った演説内容を掲載したことなどが「テロ容疑」に当たるとして同紙編集長ら約30人を逮捕している。

 ザマン紙によると、4日夜、同紙読者ら数百人が「私の新聞に手を出すな」と書いたプラカードを掲げて本社を囲み、警官隊が催涙ガスや放水で市民を排除し突入した。同紙編集長は、「トルコの歴史に残る汚点。民主主義を汚す暗黒の日だ」と批判した。

1455とはずがたり:2016/03/06(日) 18:17:19
イスラム過激派ボコ・ハラムから76人が飢えで投降
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/03/76-1.php
Boko Haram: 76 Starving Members Surrender
ISIS傘下で、少女に自爆テロをさせるなどの残虐非道で知られるボオ・ハラム。ナイジェリア政府軍の掃討作戦で劣勢に
2016年3月4日(金)15時11分
コナー・ギャフィー

 ナイジェリアのイスラム過激派ボコ・ハラムから、飢えたメンバーがナイジェリア政府軍に投降したことがわかった。

 先月末、北部ボルノ州の町グウォーザで女性や子どもを含むボコ・ハラムのメンバー76人が政府軍に投降してきた、と今週AP通信が伝えた。メンバーはガリガリに痩せ衰え、食べ物を求めた、と報じている。

 投降したメンバーは現在、政府軍の本部があるマイドゥグリで拘束されている。ここはボコ・ハラムが2009年に武装闘争を開始した都市でもある。ボコ・ハラムは昨年3月にISIS(自称「イスラム国」、別名ISIL)に忠誠を誓ったが、民間の自警団の話によると、他のメンバーも投降を望んでいるという。

女子学生200人を拉致した蛮行
 ボコ・ハラムは過去6年間の武装闘争の間に少なくとも2万人を殺害。自宅から避難を余儀なくされた人々も200万人にのぼる。女性や子どもを拉致することで知られ、14年4月にはボルノ州チボクで女子学校の学生寮から200人以上の女子学生を拉致している。

 昨年3月にボコ・ハラム撲滅を公約の1つにして当選したブハリ大統領の命令で、政府軍は掃討作戦を実施。ボコ・ハラムの勢力範囲は狭まっていた。現在はボルノ州の「サンビサの森」に追い詰められている。

 ブハリ大統領は昨年12月、ボコ・ハラムに「実質的」に勝利した、と宣言。しかしその後も自爆攻撃やゲリラ攻撃は続いている。今年1月に、マイドゥグリ近郊の村ダロリで爆弾と銃撃で80人以上を殺害するなど、今年の1〜2月、国内で151人をテロで殺害している。

 ボコ・ハラムの武装闘争は、チャド湖周辺の近隣諸国(カメルーン、チャド、ニジェール)にも拡大している。

1456チバQ:2016/03/08(火) 07:10:26
http://www.asahi.com/articles/ASJ365HKZJ36UHBI00V.html
トルコ最多部数の新聞、政府管理下に 大統領に批判的
イスタンブール=春日芳晃2016年3月6日21時21分
トルコで、政権による報道機関への圧力が露骨になっている。同国で最多の部数を誇り、エルドアン大統領への批判的論調で知られる新聞ザマンは5日、裁判所の決定で政府管理下に置かれた。昨年11月にも、政権の痛手となるスクープを報じたジャーナリストが逮捕されたばかりだ。難民問題でトルコと協調を図ってきた欧州連合(EU)も、「基本的人権を保障すべきだ」と非難した。

 トルコ最大の約65万部(英字紙を含む)の発行部数があるザマンを発行する「ザマン・メディアグループ」。イスタンブールの本社前には、4日夕から5日夜にかけて、政府の対応に抗議する同紙支持者400〜500人が集まった。

 警官隊は4日深夜から5日未明にかけて、催涙ガスと高圧放水銃で支持者を排除。正門をこじ開けて当局者が同社に入り、同紙を政府の管理下に置いた。

 管理下に置かれる前の最後の編集となった5日付の同紙朝刊1面は、黒の背景に白字の大見出しで「憲法は無視された」。「トルコメディアにとって、最も暗黒な日の一つになった」と伝えた。系列の英字紙トゥデイズ・ザマン紙も1面で「トルコの報道の自由にとって恥ずべき日。ザマン・メディアグループ、占拠される」と報じた。

1457とはずがたり:2016/03/08(火) 09:12:18

ISが「国家」樹立画策=兵舎襲撃でチュニジア首相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160308-00000009-jij-m_est
時事通信 3月8日(火)4時59分配信

 【カイロ時事】チュニジアのシド首相は7日演説し、リビア国境付近の町ベンゲルダンで起きた軍の兵舎などへの襲撃事件について「(過激派組織)『イスラム国』(IS)が『国家』樹立を画策していた」との見方を示した。
 
 ISは2014年以降、シリアやイラク、リビアの各地で治安機関の拠点を攻撃して支配下に置き、「国家」としての支配地域拡大を進めてきた。今回の攻撃で、リビアの隣国チュニジアへの本格的な進出を図った可能性もある。

1458名無しさん:2016/03/08(火) 21:44:33
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160308-00000088-reut-asia
トルコ当局、ギュレン師に近い通信社も管理下に
ロイター 3月8日(火)19時52分配信

トルコ当局、ギュレン師に近い通信社も管理下に
 3月7日、トルコのジハン通信社は、当局が同通信社を管理下に置いたと報じた。エルドアン大統領と対立する在米のイスラム教指導者ギュレン師(写真)支持派に対する取り締まりが、一段と強化されたもよう。米ペンシルベニア州で2013年9月撮影(2016年 ロイター/Selahattin Sevi/Zaman Daily)
[イスタンブール 8日 ロイター] - トルコのジハン通信社は7日遅く、当局が同通信社を管理下に置いたと報じた。エルドアン大統領と対立する在米のイスラム教指導者ギュレン師支持派に対する取り締まりが、一段と強化されたもよう。

同通信社はウェブサイトで、検察当局からの指示でイスタンブールの裁判所が、同通信社の経営を引き継ぐ管財人を近く任命すると明らかにした。この数日前には、同師が関与する大手日刊紙「ザマン」も当局の管理下に置かれた。

国際社会もトルコ国内における報道の自由の制圧に警鐘を鳴らしており、7日開かれた難民問題を話し合うトルコと欧州連合(EU)の首脳会議でも議題に取り上げられた。

同会議で仏外相は、ザマン紙制圧の決定は「許しがたい」とし、欧州の価値に反するものと指摘した。同国で最大の発行部数を誇るザマン紙とジハン通信社はともに「Feza Gazetecilik」社の傘下企業。

エルドアン大統領は司法、警察、メディア内に支援者ネットワークを築き、政権打倒をたくらんでいると同師を非難したが、同師はこれを否定している。

1459チバQ:2016/03/08(火) 22:58:44
http://mainichi.jp/articles/20160308/k00/00m/030/094000c
トルコ
ザマン紙、消えた政権批判 政府管理下で初発行

毎日新聞2016年3月7日 21時04分(最終更新 3月8日 00時26分)
 【エルサレム大治朋子】トルコの裁判所の決定で政府管理下に置かれた同国最大紙ザマン(英字紙含め約65万部)が6日、その後初の新聞を発行した。近年、政権批判の急先鋒(せんぽう)となってきた同紙の1面記事は、エルドアン大統領の女性集会への参加など政府の宣伝的内容が大半となり、早くも露骨な様変わりを見せている。

 「政府管理下、最初の紙面はエルドアン支援の論調」。イスラエルのリベラル系メディア、ハーレツ紙は6日、そう酷評した。1面記事は、エルドアン氏が女性の日の記念集会で参加女性の手を取る様子や、政府による30億ドル規模の橋の建設計画などを詳報している。AFP通信などによると、6日付の新聞制作は裁判所指名の管財人らが担当した模様。

 トルコの裁判所は4日、ザマン紙を政府管理下に置く決定をした。その理由について、経営母体の「ザマン・メディアグループ」が「テロ活動を支援した疑い」としたが、詳細は明らかにしていない。ダウトオール首相は7日、「テロ組織」への不正な資金援助の疑いで捜査中だとしたうえで、報道への「政治的関与ではない」と強調した。

 だが背景として指摘されているのは、エルドアン氏と、ザマン紙の経営母体が支援するという米国在住のイスラム教指導者フェトフッラー・ギュレン師の対立だ。同師はトルコの国是でもある世俗主義を支持する穏健派。支持者やその活動は「ギュレン派」「ギュレン活動」と呼ばれ、教育機関やメディア界などに幅広い支持層を持つ。

 ギュレン師やその支持者は当初、エルドアン氏や、その創設したイスラム系与党・公正発展党(AKP)と協力関係にあった。しかし同党による単独政権が2002年以降、3期連続と長期におよぶにつれ「イスラム色や独善色を強め、国是の世俗主義や民主主義が損なわれている」(ギュレン派)との危機感を強め、次第に離反したとされる。

 相互の不信感を背景に、13年春、イスタンブールで大規模な政権批判デモが起きると、エルドアン氏は「ギュレン派によるテロ活動」と批判。同年12月、治安当局がエルドアン氏やその家族を含む大規模な政界汚職事件に着手した際も「ギュレン派の陰謀」と非難した。トルコ政府は15年秋、ギュレン師の率いる団体を「テロ組織」に指定。メディアでは、特にザマンを支援組織だと指弾し、同年10月、ザマン英字紙の編集長を「ツイッターでエルドアン大統領を攻撃した」として逮捕するなど、記者拘束や検挙を繰り返してきた。

1460チバQ:2016/03/09(水) 22:23:59
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20160309-567-OYT1T50014.html
イランのロハニ大統領、公然とハタミ師を擁護

08:55読売新聞

 【テヘラン=中西賢司】イランのロハニ大統領は7日の演説の中で、同国で報道規制の対象となっているハタミ元大統領(72)の名前を挙げ「イランの誇りとなった人物の名前は誰も消せまい」と語った。

 保守強硬派が権限を握る司法当局をけん制したものとみられ、地元メディアが報じた。ハタミ師は1997年から2005年まで大統領を務めた改革派の精神的支柱。同派が弾圧された09年大統領選後、発言や写真のメディア掲載が禁じられた。

 2月の国会選挙での躍進を受け、来年の大統領選に向けて中間層を基盤とする改革派の政治復帰は焦点の一つとなる。再選を目指すロハニ師が公然と擁護した背景には、改革派の支持をつなぎとめる狙いもあるとみられる。

1461チバQ:2016/03/15(火) 21:13:12
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160315-00000084-san-m_est
トルコ「二正面」苦戦 また首都テロ クルド・IS根絶困難
産経新聞 3月15日(火)7時55分配信

トルコ「二正面」苦戦 また首都テロ クルド・IS根絶困難
アンカラで起きた最近の主な自爆テロ(写真:産経新聞)
 【カイロ=大内清】トルコの首都アンカラが、またも大規模テロに見舞われた。約半年間で3度目となるテロは、エルドアン政権が昨年夏、少数民族クルド人の非合法組織「クルド労働者党」(PKK)や、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)との対決にかじを切った結果といえるが、国境をまたいで活動する両組織の根絶は困難で、「二正面作戦」の決着は見通せない。

 ロイター通信が治安当局者の話として伝えたところでは、実行犯の一人とされる女は東部カルス出身の1992年生まれで、2013年にPKKに参加した。

 トルコ政府とPKKはここ数年、和平に向けた協議を進めていたものの、昨年夏に対立が再燃。双方とも協議破綻の責任は相手側にあると非難し合ってきた。

 クルド国家の樹立を目指すPKKは、内戦下のシリア北部を勢力圏とする「民主連合党」(PYD)を実質的な傘下としているほか、イラク北部にも拠点を有している。トルコは昨夏以降、クルド人の多い国内の南・東部でしばしば住民の外出禁止措置を取るなどしてPKKへの圧迫を強めているが、国境をまたいでの取り締まりや掃討には限界があるのが実情だ。

 またPYDは、対IS軍事作戦を担うために米国の支援を受ける半面、ロシアとも連携してシリア反体制派の勢力を削(そ)いで支配圏を拡大させる戦略をとっている。トルコには、隣国シリアにPKKの牙城が築かれかねないとの懸念が強い。

 一方、トルコでは昨年10月のアンカラや今年1月の最大都市イスタンブールなど、ISの関与が疑われるテロも相次いでいる。米国主導の有志連合による空爆を受けるISは、劣勢挽回のためテロ戦術を強化しているとも指摘され、さらなる標的となる懸念は拭えない。

1462とはずがたり:2016/03/17(木) 19:24:33

ロシア軍の航空部隊 シリアから撤退開始
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160315/k10010444261000.html
3月15日 18時31分

内戦が続くシリアで、去年9月から空爆を続けてきたロシア軍の航空部隊が、プーチン大統領の決定を受けて15日から撤退を開始し、爆撃機などの第1陣が、シリア北西部の空軍基地からロシアへ向けて出発しました。
ロシアのプーチン大統領は、14日、シリアの内戦終結を目指す和平協議が再開されたのに合わせて、去年9月からシリアで空爆を続けてきたロシア軍の主要な航空部隊を、シリアから撤退させることを決めました。
これを受けて、ロシア軍が空爆の拠点としてきたシリア北西部ラタキア郊外の空軍基地では、15日早朝から装備などを貨物機に積み込む作業が始まり、ロシア国防省によりますと、スホーイ34型爆撃機などの第1陣が、ロシアへ向けて出発したということです。
ロシア軍は、軍用機をいくつかのグループに分けて、それぞれが所属するロシア国内の空軍基地に戻すとしていますが、撤退させる兵士や軍用機の数など具体的な規模は明らかにしていません。
プーチン大統領は、ラタキア郊外の空軍基地と、軍事物資の補給拠点としてきたタルトゥース港の機能は維持するとしており、和平協議の進展を重視する姿勢を示しながらも、アサド政権を支えるために軍事的な選択肢を残した形となっています。

1463とはずがたり:2016/03/17(木) 19:28:24
プーチン巧いなぁ。。

>徹底抗戦を叫ぶ反体制派の中には、露軍の撤収を勢力回復の好機とみる向きもあり、和平協議が停滞すれば、戦闘が再び激化する恐れがある。露軍の一部はシリア北西部の基地に駐留し続けるが、空爆の規模が縮小すれば、反体制派や過激派組織「イスラム国」(IS)が勢いを盛り返す可能性もある。
こうなると完全に反体制派が悪者だ。。ロシアが不当にアサドの領土を拡げたとしてもだ。。

ロシア
シリア撤退絶妙タイミング 和平協議主導権狙い
http://mainichi.jp/articles/20160316/k00/00m/030/166000c
毎日新聞2016年3月16日 01時55分(最終更新 3月16日 01時55分)

 ロシアのプーチン政権は15日、内戦下のシリアで昨年9月末から空爆を続けてきたロシア軍主要部隊の撤収を開始した。「イスラム国」(IS)など過激派組織の壊滅を掲げた空爆で国際社会での立場を一定程度強めたロシアは、一時停戦と和平協議が始まった今が軍事作戦からの絶好の引き際と判断、今後は和平プロセスで主導権を握る構えだ。

 プーチン大統領は14日、ショイグ国防相から空爆の総括的な報告を受け、「大方の目的は達成された」として主要部隊の撤収命令を下した。ショイグ氏は9000回を超える空爆によって、「支援を受けたシリア政府軍が1万平方キロ以上の領域を解放した」と述べた。露軍は欧米が支援する反体制派も標的とし、アサド政権による支配地域の維持拡大にも貢献。自国の中東での影響力も確保した。

 ロシアは2年前にウクライナ南部クリミア半島を一方的に編入して以降、米欧から制裁を受けるなど国際社会で孤立してきた。しかし、シリアでの空爆開始以降、米国などとの間で対話が始まり、先月末には米露主導で一時停戦が発効。国際社会における主要プレーヤーとしての立場を取り戻した。

 プーチン氏は14日、ラブロフ外相にはシリア和平協議への参画を強化するよう指示し、「(撤収の)決定が全ての紛争当事者にとって良いシグナルとなることを願う」と言及。軍事作戦の完了によって内戦への深入りを回避しつつ、和平協議で主導権を握る意欲を示した。

 独立系世論調査機関「レバダ・センター」によると、2月中旬時点でロシア国民の59%が空爆継続を支持したが、作戦がさらに長期化すれば世論にえん戦気分が広がる可能性もあった。原油安でロシア経済が低迷する中、1日当たり250万?400万ドルとされる戦費の支出は国家財政にとって重荷だからだ。

 一方、露主要紙コメルサントはシリアでの空爆について「いくつかの兵器を実戦で試す目的もあった」とする軍参謀本部筋のコメントを報道。軍事技術の観点からも、シリアでの空爆はロシアに一定の成果を与えた模様だ。軍事評論家のゴルツ氏は「まさに今、撤収に都合の良い状況が整った」と指摘する。

 露主要紙ベドモスチの報道によると、シリアに投入されている爆撃機や戦闘ヘリなど露軍機は約60機に上り、第1段階としてその半数が撤収する。残った航空戦力によって、当面は必要に応じて停戦対象外の過激派組織に対する空爆を続けるという。また、アサド政権軍の軍事顧問などとしてロシア軍人約1000人が残留する見通しだ。【モスクワ真野森作】

1464とはずがたり:2016/03/17(木) 19:28:49
>>1643-1644
政権と反体制派 主張はなお平行線

 シリアからのロシア軍主要部隊の撤収には、アサド政権に内戦の軍事的解決を諦めさせ、反体制派との和平協議で歩み寄りを促す狙いもある。だが、最大の焦点であるアサド大統領の処遇を巡る政権と反体制派の主張は平行線をたどっており、和平への道のりは依然として険しい。

 「シリアとロシアの間にいさかいがあるとの風評が立っているが、(露軍撤収は)両国が協力して注意深く現状を分析したうえでの手続きだ」。シリア大統領府は14日深夜に声明を出し、ロシアとの連携を強調した。露軍撤収は和平協議で強硬姿勢を崩さないアサド政権への警告との見方が広がったためだった。

 両国の立場の違いは、14日にジュネーブで再開した和平協議の議題設定にも表れた。仲介役の国連は、新たな統治機構の設置や来年9月までの大統領選実施を議題に盛り込み、ロシアや米国もこれに同意していたが、アサド政権は反発していた。

 ロシアの撤収決定でアサド政権が弱い立場に置かれ、政治的譲歩を迫られるのは必至だ。デミストゥーラ国連特使(シリア担当)は撤収を「有意義な進展で、和平協議の進展に好影響を与えてほしい」と評価。反体制派武装組織幹部のサイド・ジャマル氏も「政治解決の機運が高まる」と指摘した。

 ただ、アサド氏の処遇を巡る対立が解消されない限り、和平の進展は困難だ。反体制派は新統治機構の発足時点でのアサド氏の退任を求めているが、政権側は拒絶。ロシアはアサド氏の留任に固執しないなど政権よりは柔軟な姿勢だが、少なくとも次期大統領選への立候補は認めるべきだとの立場だ。

 また、徹底抗戦を叫ぶ反体制派の中には、露軍の撤収を勢力回復の好機とみる向きもあり、和平協議が停滞すれば、戦闘が再び激化する恐れがある。露軍の一部はシリア北西部の基地に駐留し続けるが、空爆の規模が縮小すれば、反体制派や過激派組織「イスラム国」(IS)が勢いを盛り返す可能性もある。

 中東情勢に詳しいエジプトのシンクタンク・ヤッファ戦略研究所のリファト・サイード所長は「アサド氏は退陣を受け入れなくても、新統治機構への反体制派の受け入れなどで譲歩する可能性がある」と分析している。露軍の撤収で節目を迎えたシリア内戦だが、和平の行方は予断を許さない。【カイロ秋山信一】

1465とはずがたり:2016/03/17(木) 19:38:22
>とにかく「カネがない」というのも一つの要因でしょう。

>このタイミングで、欧米に「自ら進んでアサド政権を認めさせる」という目的です。

>ショイグ氏は9000回を超える空爆によって、「支援を受けたシリア政府軍が1万平方キロ以上の領域を解放した」と述べた。露軍は欧米が支援する反体制派も標的とし、アサド政権による支配地域の維持拡大にも貢献。自国の中東での影響力も確保した。>>1463

>シリアからのサプライズ撤退を発表したプーチン大統領の権謀術数 ターゲットはメルケル独首相だ
>四面楚歌のメルケルにとって、プーチンの撤退発表は唯一と言っても良いグッドニュースだ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1401097607/1075

プリンストン発 日本/アメリカ 新時代冷泉彰彦
シリアから電撃撤退したプーチンの意図はどこに?
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2016/03/post-818.php
2016年03月17日(木)15時30分

 今月14日、ロシアのプーチン大統領はシリア駐留部隊の「主要な部分」について、翌日から撤退を開始すると宣言しました。しかも、政府の会議にテレビカメラを入れさせ、「軍は目的を果たしたので、シリア・アラブ共和国からの撤退を明日から開始せよ」と述べるシーンの映像を世界中に配信させたのです。

 ロシアは、シリアのアサド政権を支持する姿勢を明確にしたまま、昨年9月にシリア領内での軍事作戦を開始しました。ミサイルと航空機による空爆は効果絶大で、内戦が続く中で苦戦していたシリア政府軍は息を吹き返しています。この「空爆開始」も電撃的でしたが、その時は「アサド体制支援」という意図は明白であり、その点でのサプライズはありませんでした。

 ですが、今回は国際社会にはサプライズが走っています。サプライズというのは、意外感があるというだけでなく、プーチンの「意図」が読めないからです。ちょうどジュネーブで行われている「3年越しのシリア和平協議」が、この14日に再開されているので、「その日」を狙っての撤退は何らかの「策」であることは間違いないのですが、一体、何を考えてこの時期に撤退を宣言し、また実行したのでしょうか?

 様々な憶測が可能です。依然として原油価格が1バレル30ドル台という安値圏が続く中で、エネルギー輸出が最大の産業であるロシアの経済は苦境が続いています。通貨にしても、1ドルが80ルーブルという悪夢のような水準からはやや持ち直したものの、依然として70ルーブルと安く、とにかく「カネがない」というのも一つの要因でしょう。

 多くの解説は、和平会議を進展させるためというものです。とにかく停戦を実施し、恒久化するために、プーチンとして最も有効な手を使ったという説明ですが、では、どうして激しい戦闘に加わってきたロシアが急に和平へと傾斜したのでしょうか?

1466とはずがたり:2016/03/17(木) 19:38:40
>>1465-1466
 このままシリア領内で軍事行動を続けていると、トルコとの緊張が高まる一方だという指摘もあります。確かにそうした懸念はあります。ですが、これも決定的な理由ではないように思われます。

 西側、つまり欧米との関係を改善したい思惑、そのように「メッセージを解読」することも可能です。和平会議に協力し、トルコとの緊張を回避するというのは、要するに欧米とはシリア問題に関する対立を止める、その延長で全体的な関係改善に進もうという意図という解釈もできます。

 その動機としては、ウクライナ問題に関する経済制裁を解除させるためであるとか、北朝鮮情勢が大変に不穏なので、六者会合の枠組みに即した「日米韓中ロ」のホットラインを復活させたいということも考えられます。

 ですが、そうした「美しい」理屈のウラには、一つの意図が透けて見えるのです。それは、このタイミングで、欧米に「自ら進んでアサド政権を認めさせる」という目的です。

 現在の和平会議の流れは、事実上は「アサド体制の存続」が前提となっています。ホンネの部分ではそうです。また、連邦国家構想といったアイディアが出てきている中で、余計にそうしたニュアンスは濃くなっています。ですが、欧米としては依然として「自国民に対して化学兵器を使用」したアサド政権は「下野」させるという「タテマエ」を崩してはいません。

 ここで、ロシアがシリア領内での軍事作戦を続けるようですと、欧米としては、この「タテマエ」を降ろすことはできません。それは、ロシアの軍事力に屈する形で「非人道的な行為という犯罪」を犯したアサドを免罪するようだと、国家の威信が損なわれるからです。

 ですが、ホンネの部分では、アサド政権の存続を前提としてシリア情勢の沈静化を図りたいという気持ちは、ハッキリと各国の姿勢の中に見えるようになってきました。特にアメリカのケリー国務長官の動きはかなり、その方向に傾斜しています。

 そんな中で、ロシアが「軍事行動を停止」するということは、欧米にとって「アサド体制存続を前提とした和平」というものを、公式に受け入れることを容易にするのです。ロシアの兵力に屈服したという印象を与えることなく、現実的な選択として判断したという説明が可能になるからです。

 そう考えると、欧米とも、アサド=ロシア連合とも激しく対立している「ヌスラ戦線」が、日本人ジャーナリストの安田純平氏の身柄を拘束しているという「脅迫」をこの時点で発信してきたことも、タイミングという点で辻褄が合って来ます。和平交渉が進展するというのは、アサド政権と穏健派の和平という意味であり、ISILやヌスラ戦線への圧力は反対に強まる可能性が高いからです。

 このまま欧米がアサド政権の存続を「公式に」認めるような事態になれば、政治的にはプーチンが勝利した格好になります。その環境を整えるための「サプライズ撤退」という説明が、一番筋が通るように思われます。

1467とはずがたり:2016/03/17(木) 19:47:08

IS、支配地域の約5分の1失い衰退傾向に 分析
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/is%E3%80%81%E6%94%AF%E9%85%8D%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%81%AE%E7%B4%845%E5%88%86%E3%81%AE1%E5%A4%B1%E3%81%84%E8%A1%B0%E9%80%80%E5%82%BE%E5%90%91%E3%81%AB-%E5%88%86%E6%9E%90/ar-BBqyMXI
AFPBB News
6 時間前

【AFP=時事】国際軍事情報企業IHSジェーンズ(IHS Jane's)は16日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が、シリアとイラクで2015年初めに支配していた地域の22%を失ったとの分析結果を発表した。米国やロシアの空爆に支援され、反対勢力が攻勢を強めたことが背景にある。

 報告書「IHS紛争モニター(IHS Conflict Monitor)」によると、ISは依然としてシリアとイラクの広域を支配しているが、支配地域は昨年末までに14%、今年に入ってさらに8%縮小した。今月14日時点での支配地域の総面積は、7万3440平方キロだという。

トルコ国境に近いシリアの町テルアビヤドで、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」とクルド人民兵部隊「クルド人民防衛部隊(YPG)が衝突した際に上がった白煙(2016年2月27日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News
c AFPBB News 提供 トルコ国境に近いシリアの町テルアビヤドで、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」とクルド人民兵部隊「クルド人民防衛部隊(YPG)が衝突した際に上がった白煙(2016年2月27日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News
 IHSの上級アナリスト、コロンブ・ストラック(Columb Strack)氏は、「ISはますます孤立しつつあり、衰退の傾向にあると思われる」と分析。これにより、ISの主要なライバルであるシリアの国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系組織「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」を利する形になっていると指摘した。

 ストラック氏はまた、「(ISの)孤立化が進み、軍事的敗北が今後も続けば、ISが外国のイスラム過激派をシリアに勧誘することも難しくなるだろう」との見方も示している。

【翻訳編集】AFPBB News

1468チバQ:2016/03/17(木) 19:55:49
http://www.sankei.com/world/news/160317/wor1603170027-n1.html
016.3.17 10:43
【ジャーナリスト拘束】
武装勢力入り乱れる激戦地 シリア北部、治安劣悪
安田純平さん(42)が拘束されたとみられるシリア北部は、国際テロ組織アルカーイダ系「ヌスラ戦線」、過激派組織「イスラム国」(IS)など多くの武装勢力が入り乱れ、激戦が繰り広げられてきた地域だ。治安は悪く、身代金目的などで多くの外国人記者らが拘束されてきた。

 安田さんがトルコから最初に入ったとみられるのはシリア北西部イドリブ県。同県では2015年春以降、ヌスラ戦線など複数の武装勢力がアサド政権軍と激戦の末、ほぼ全県を制圧。ヌスラ戦線による少数派住民の殺害、武装勢力同士の戦闘も伝えられ、極めて流動的な治安状況に。

 昨年9月30日からはロシアがシリアで空爆を開始し、政権軍も地上作戦を強化。ヌスラ戦線などが掌握したイドリブ県は特に激戦となっていた。

 シリアでは11年に「アラブの春」が波及して反政府運動が本格化。翌12年にはアサド政権の弾圧に対する武装闘争が激化して内戦状態に陥った。(共同)

1469チバQ:2016/03/17(木) 19:57:28
http://www.sankei.com/world/news/160316/wor1603160051-n1.html
016.3.16 21:47
【シリア情勢】
クルド勢力が「連邦制」宣言へ 和平協議さらに複雑化 呼称を協議、支配圏確立急ぐ

 【カイロ=大内清】シリア北部を勢力圏とするクルド人組織「民主連合党」(PYD)のミルザル報道官は16日、産経新聞の電話取材に対し、北部地域のクルド勢力などが連合し支配地域での独立性を高める「連邦制」を一方的に宣言する考えを明らかにした。各組織の代表者ら約200人が同日、同地域の呼称などを協議しているという。

 シリア内戦をめぐっては、アサド政権を支援するロシアが、将来的な解決策として連邦制の導入に言及している。ただ、ジュネーブで再開された和平協議が本格化もしていない中でクルド勢力が支配圏確立に向けた動きを強めることは、事態をさらに複雑化させることにつながりそうだ。

 和平協議で政権側の交渉役を務めるジャアファリ氏は16日、「このような一方的な動きについてはコメントしない」とクルド勢力への不快感を露わにした。

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 PYDやその軍事部門は、米国の支援を受けてイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)と対峙しているほか、一部の反体制派とも対立。反体制派との戦いではロシアとも連携を強めている。シリアのクルド人は従来、少数民族として従属的な立場にあったが、内戦の長期化とISの台頭の中で有力国の支援を引き出しつつ、勢力圏拡大を進めている格好だ。

 ただ、こうした動きは、トルコなど周辺国の神経を逆なでしている。

 国内で非合法組織「クルド労働者党」(PKK)と敵対するトルコは、PKKの実質的な傘下であるPYDの強大化を警戒。クルド勢力が独立性を高め、シリアが連邦化に向かう事態となれば、トルコ国内のクルド人を刺激する可能性もあるだけに、強く反発するのは間違いない。

 一方、和平協議を仲介するデミストゥラ国連特使は15日、政権側と反体制派がそれぞれ、移行政権作りなどの論点に関する考え方を文書で提出したと明らかにした。詳細は不明だが、同特使は、双方の主張を照合して協議の糸口を探り、両者が対面しての直接協議につなげたい考えだ。

 デミストゥラ氏は14日の協議再開に先立ち、今後の和平協議で連邦制導入論も議題となる可能性を示唆している。そんな中で、協議参加資格を与えられなかったクルド勢力が一方的に連邦化への動きを加速させることは、協議の行方に影響を及ぼす可能性がある。

 他方、ケリー米国務長官は15日、来週にもロシアを訪問し、プーチン大統領やラブロフ外相と会談すると発表した。ロシアが15日からシリア駐留軍主要部隊の撤収を開始したことを、和平協議前進に向けた機運醸成につなげる狙いがある。

1470とはずがたり:2016/03/18(金) 11:12:14
【超・閲覧注意】安田純平さん拘束映像が公開された理由とは? 武装組織ヌスラ戦線の窮状と残虐性
http://tocana.jp/2016/03/post_9200_entry.html
2016.03.17

※3頁目に衝撃的な動画を掲載していますが、2頁までは公開理由とヌスラ戦線について考察しています。苦手な方は文章のみご覧ください。

 16日、安田純平さんと見られる男性の動画が、ネット上にアップロードされていることがわかった。安田さんはアルカイダ系の武装組織「ヌスラ戦線」に拘束されているとみられており、政府は映像に関する情報収集を急いでいる。

 騒乱が続くシリアでは、シリア政府軍やISIS、さらにさまざまな反政府武装組織やクルド人勢力が割拠しており、ヌスラ戦線も反政府武装組織のひとつである。数ある反政府武装組織の中でも強い勢力を保っているヌスラ戦線が、なぜこのタイミングで安田さんの映像を公開したのか。組織の性質と現状から、その理由を探ってみよう。


■アルカイダの流れをくむ残忍な組織

 ヌスラ戦線は、シリアのスンニ派武装組織であり、シーア派から派生したアラウィー派であるアサド政権の打倒を目的として、2012年頃に結成された。現在、シリアの反政府武装組織の中でも強力な勢力を保っており、シリア北部のイドリブ県をほぼ支配下においている。

 ヌスラ戦線は、アメリカで同時多発テロを実行したアルカイダに忠誠を誓っており、アルカイダの指導者であるアイマン・ザワヒリも、ヌスラ戦線をシリアにおけるアルカイダの支部であると認めている。

 アルカイダの流れをくむことがあってか、戦闘においては自爆テロも辞さないなど、その手法は非常に残忍である。また、アサド政権への協力者を処刑する様子は頻繁に伝えられており、ネット上には手慣れた様子で斬首を行う様子がいくつもアップロードされている。小さなナイフ1本で手際よく首を切断している様子から、彼らが日常的にそのようなことをしているのがよくわかる。

 イスラム法を厳格に執行していくことを是としているためか、女性に対しても容赦なく刑を執行しており、その様子もネット上にアップロードされている。裁判を受けたのかもわからない女性が姦通の罪で処刑される動画では、刑の執行の前に子どもに会うことを望む女性に対し、それを認めず頭を撃ちぬくなど、ISISに勝るとも劣らない残虐性だ。

 シリアの騒乱に乗じて勢力の拡大を続けてきたヌスラ戦線であったが、ここにきて風向きが変わってきた。2月、アメリカとロシアがシリアでの敵対行為を停止することに合意したためだ。

■停戦合意の対象とならなかったヌスラ戦線

1224suicide_hon1.jpg
白がヌスラ戦線の支配地域、画像は「Wikipedia」より引用
 先月26日にアメリカとロシアの間で交わされた停戦合意は、ISISとヌスラ戦線などの組織を除いた勢力間で戦闘を行わないというものであった。これについてヌスラ戦線は、停戦合意はアサド政権に利するものだとして反発を強めている。

 事実、この停戦合意はアサド政権を支援するロシア側にアメリカが譲歩したといわれており、ヌスラ戦線は停戦の対象とならなかったことで、今後もアサド政権が率いるシリア軍やロシア軍の空爆を受けることとなる。

 さらにヌスラ戦線にとって問題なのが、彼らの支配地域の中にほかの反政府武装組織の支配地域が入り組んでいることだ。シリア軍やロシア軍がヌスラ戦線に対する攻撃と称し、公然とほかの反政府武装組織にも空爆できてしまっているのである。

 このような状況では、ヌスラ戦線と徒党を組むと空爆の対象となってしまうため、反政府武装組織の間では、ヌスラ戦線と距離を置く形での勢力再編が進んでいる。ヌスラ戦線は孤立し始めているのだ。

 今回、ヌスラ戦線が安田さんの映像を公開した目的は、身代金の要求であるとみられている。昨年末にはその拘束が報じられていた安田さんを、この時期に利用した背景には、停戦合意による苦しい状況に追い詰められているヌスラ戦線の姿があるのかもしれない。

 映像が公開されたことで安田さんの家族も状況を把握し、悲痛な思いで彼の無事を祈っている。ヌスラ戦線が非常に残忍な組織であることは確かだが、日本政府がなんとか交渉を成功させ、一刻も早い救出なされることを願うしかない。

1471とはずがたり:2016/03/21(月) 19:27:40
ハディ政権と反政府勢力、停戦合意か…イエメン
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160321-OYT1T50058.html?from=ycont_latest
2016年03月21日 19時18分

 【カイロ=溝田拓士】AP通信は20日、内戦中のイエメンで、ハディ政権と反政府武装勢力フーシが停戦に応じる方針で合意したと報じた。

 今後、停戦の開始時期や期間を調整するとみられる。国連は、4月にも和平協議を行いたい方針だ。

 一方、AFP通信は同日、双方による過去2日間の激しい戦闘で、少なくとも55人が死亡したと報じた。

 イエメンでは昨年3月下旬、ハディ政権を支援するサウジアラビアが対フーシ空爆を始め、内戦が激化。国連は、これまでにも停戦や和平協議開催にこぎ着けたことがあったが不調に終わっていた。

1472チバQ:2016/03/22(火) 22:30:12
http://mainichi.jp/articles/20160320/k00/00m/030/092000c
トルコ
繁華街で自爆テロか、5人死亡 イスタンブール

毎日新聞2016年3月19日 21時38分(最終更新 3月20日 00時57分)
 【エルサレム大治朋子】トルコ最大の商業都市イスタンブールの繁華街で19日午前、大きな爆発があった。地元当局者によると、5人が死亡、少なくとも36人が重軽傷を負った。メディアは、男による自爆テロだと伝えている。現場は外国人にも人気のショッピング街「イスティクラル通り」で、トルコの観光業に大きな打撃を与えそうだ。

【写真特集】イスタンブールの繁華街で自爆テロか
 ロイター通信などは、自爆犯1人が死者に含まれると伝えている。保健省によると、負傷者36人のうち少なくとも12人が外国人。最多はイスラエル人の6人で、アイルランド人2人、ドイツ人、イラン人などが1人ずつ含まれた。在イスタンブール日本総領事館によると、日本人が巻き込まれたとの情報は19日午後現在確認されていない。

 現場は2013年春に大規模反政権デモが起きた「タクシム広場」に続く繁華街で、中央には路面電車が走る。近くに居合わせたという英国人の女性ミュージシャンはツイッターで「泊まっているホテルの付近で大きな爆発があった。私は大丈夫だが、とても震えている。人々が死に、ひどい状況だ」と書いた。付近にはイスタンブールの知事事務所がある。現場一帯は爆発後間もなく封鎖された。

 トルコ当局者はロイター通信に、過激派組織「イスラム国」(IS)かクルド系反政府武装組織クルド労働者党(PKK)による犯行の可能性があるとの見方を示した。男は、警官にテロの意図を気づかれ、自爆した模様という。

 トルコでは首都アンカラ中心部で13日、自爆があり、37人が死亡。PKKに関連するクルド系武装組織「クルド解放のタカ」(TAK)が犯行を認め、攻撃継続を宣言していた。トルコは昨年夏以降、ISとPKKへの攻撃を本格化。TAKはこれに対する「報復」だとしている。

1473チバQ:2016/03/22(火) 22:36:21
http://www.sankei.com/world/news/160315/wor1603150037-n1.html
016.3.21 16:00
【もっと知りたいサウジ(上)】
 初代国王には26人の妻、36人の息子 世界一の富豪「サウド家」は孫世代継承に道筋
 国土の大半が砂漠に覆われた世界最大の原油輸出国サウジアラビア。イスラム教スンニ派でも特に厳格なワッハーブ派を奉じる保守性を持つと同時に、その動向は世界経済のみならず、中東の外交・安全保障に大きな影響を及ぼしている。中東の大国サウジの成り立ちなどを詳しく紹介する。(カイロ 大内清)

 「サウド家のアラビア」。これが国名の本来の意味だ。アラビア半島の約8割を支配した初代国王アブドルアジーズが1932年、国号に定めた。国名からも分かる通り、サウド家の権力は強大だ。

 30年代に油田が発見されたことで、サウド家は世界一といわれる富豪一族となった。資産額は不明だが、世界各地に不動産や有価証券を保有。サルマン現国王(80)が昨年夏、付き人約1000人とフランス南部の高級保養地ヴァロリスで過ごした際には、地元住民からその傍若無人ぶりを非難する声もあがった。

 アブドルアジーズには26人の妻との間に少なくとも36人の息子がおり、王位は息子たち(第2世代)が年齢順で受け継いできた。7代目の現国王は初代国王が60歳ごろの子だ。兄弟間の王位継承は、家督をめぐる骨肉の争いを避けるためだったとされる。

 しかし現在、第2世代の高齢化を受けて大きな変化が生まれている。現国王が昨年1月に即位した後、皇太子に実兄の息子ムハンマド・ビン・ナエフ王子(56)を、副皇太子に自らの実子ムハンマド・ビン・サルマン王子(30)を指名し、初めて「第3世代」への継承に道筋をつけたのだ。

 サルマン国王には同じ母を持つ6人の兄弟がおり、この7人は母の出身一族の名を取り「スデイリ・セブン」と呼ばれる。両ムハンマド王子が正副皇太子となったことは、王位継承レースで他の閨閥(けいばつ)を大きくリードしたことを意味する。

 とりわけ権勢を強めているのが、国防相や王宮府長官などの要職を兼務するムハンマド副皇太子だ。副皇太子は昨年、シーア派系勢力が首都を掌握した隣国イエメンへの軍事介入を主導するなど、対外面でも大きな影響力を振るっている。

 王室のほかに強い権威を持つのが、復古主義的なワッハーブ派宗教界だ。19世紀にサウド家と手を結び、同家の支配に正統性を与える一方で“国教”の地位を確立。同派法学者らは、政策がシャリーア(イスラム法)に合致するかを判断する権限を持つなど、国政や世論に隠然たる力を持つ。

 スンニ派の盟主を自任するサウジは1月、シーア派聖職者らを処刑。それに対する抗議としてイランにある自国の大使館が襲撃された事件を受けてイランと断交した。シリア内戦ではスンニ派主体の反体制派を支援、シーア派系のアサド政権の排除を主張してきた。

 このためサウジの外交姿勢は、シーア派への「敵意」という宗教的動機が注目されることが多い。そうした面があることは否めないが、一方で、「国の成り立ち上、シーア派を異端視する宗教界に配慮せざるを得ない」(外交筋)とも指摘される。

1474チバQ:2016/03/22(火) 22:36:47
http://www.sankei.com/premium/news/160321/prm1603210023-n1.html
2016.3.21 16:03
【もっと知りたいサウジ(下)】
34歳以下が62%超の“若い国” でも飲酒や男女の婚前交渉は厳禁、重罪者は公開斬首に…
 世界最大の原油輸出国サウジアラビアは現在、“若さ”にあふれている。人口約3150万人のうち、34歳以下が占める割合は62%超(2015年推計)と、世界平均の約58%(同)を上回る。少子化が深刻化する日本は約33%だから、サウジにどれだけ若者が多いかが分かるだろう。

 昨年1月に死去したアブドラ前国王は、こうした若い力を成長に変えるとして、科学技術系大学の充実や、同国で初となる欧米式の男女共学大学の設置などを進めてきた。

 若者らの間ではインターネットのソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)が爆発的に普及し、「かつては王室の外に漏れることがなかった王族の噂話なども飛び交うようになった」(サウジ駐在者)。若者層のふくらみが、サウジ社会に変化を迫っているのだ。

 現在、経済改革の中心人物であるムハンマド副皇太子(30)が、同年代の若者から高い支持を得ているとされることや、昨年12月に初めて女性が参加する地方議会選が行われたことなども、そうした時代の変化の表れといえそうだ。

 その半面、サウジでは伝統的な価値観や、“国教”であるイスラム教ワッハーブ派の教えに基づく保守性も根強い。

 イスラム教で定められた礼拝時間に全ての店舗はシャッターが閉められ、飲酒や男女の婚前交渉なども厳禁だ。街では宗教警察的な役割を担う「勧善懲悪委員会」が「非イスラム的」な行為に目を光らせる。重罪を犯した者は、公の場で斬首刑に処される。

 また、女性の外出は親族の男性保護者の随伴や許可が必要なほか、原則として車の運転も許されていない。ここ数年は一部の女性団体が、女性への運転免許発行を認めるよう求めているが、ワッハーブ派の女性観には遊牧部族的なそれが色濃く反映されているだけに、女性の役割の変化には抵抗も強いのが実情だ。

 富裕なサウジ人は、休暇を欧米や他のアラブ諸国で過ごすことが多く、滞在先では豪遊するケースもしばしば見かけられる。国外で「羽目を外す」のは、国内の締め付けが厳しいゆえでもある。

 その一方で、シリアやイラクで活動するイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)には2千人以上のサウジ人が参加していると見積もられているほか、ISへの資金提供者も少なくないとされる。その背景に、若者の閉塞感や、復古主義的なワッハーブ派の負の影響があるとの指摘も絶えない。

 サウジ社会の変化は、極めて厳格な宗教とのせめぎ合いの中で徐々に進んでいる。(カイロ 大内清)

1475チバQ:2016/03/24(木) 22:12:20
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160324-00000101-mai-m_est
<シリア内戦>和平協議、一時中断に アサド氏処遇なお難題
毎日新聞 3月24日(木)21時29分配信

 【カイロ秋山信一】内戦が続くシリアのアサド政権と反体制派との和平協議は24日、一時中断に入る。仲介役のデミストゥーラ国連特使(シリア担当)は協議が再開した今月14日以降、双方の交渉団と断続的に個別協議を重ね、双方から和平に向けた素案の提示を受けた。だが、最大の焦点であるアサド大統領の処遇を巡る対立は解けず、協議は難航している模様だ。

 「テロに打ち勝つためには、シリア危機を政治的に解決しなければならない」。デミストゥーラ氏は23日の記者会見で、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出したブリュッセルの同時テロ事件を引き合いに出し、IS対策に集中するためにも政権と反体制派の和解が必要だと訴えた。

 今回の和平協議は、決裂続きだった過去の協議とは一転、予定通りに24日までの日程を消化。2月27日に発効した政権と反体制派との一時停戦は名目上は維持され、政権側の包囲地域への人道支援搬入でも一定の成果があった。

 ただ、反体制派が和平プロセスの起点となる新統治機構の発足時にアサド大統領の退任を求めているのに対し、政権の交渉団はアサド大統領の処遇を議論すること自体を拒絶しており、具体的な進展はみられない。

 今後の協議について、アサド政権は人民議会(国会)選挙がある4月13日以降に再開することを求めている。

1476とはずがたり:2016/03/25(金) 13:19:23
2016年 03月 25日 11:58 JST
コラム:ベルギー攻撃、ISが「パニック」に陥った兆候か
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1401100637/765-766
Karen J. Greenberg

1477名無しさん:2016/03/26(土) 14:09:33
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160324/k10010454371000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_052
官房長官「トルコ当局が男性に事情聴取」IS参加目的か
3月24日 12時14分
菅官房長官は、過激派組織IS=イスラミックステートに加わろうとしたとして、24歳の日本人がトルコ国内で治安当局に拘束されたと報じられたことについて、トルコ当局が男性に対する事情聴取を行ったことを確認したと明らかにしました。
トルコのメディアは、過激派組織IS=イスラミックステートに加わろうとしたとして、24歳の日本人がトルコ国内で治安当局に拘束されたと伝えました。
これについて、菅官房長官は午前の記者会見で、「在トルコ日本大使館が現地当局に確認したところ、トルコ当局が20代の邦人男性に対し、事情聴取等を行ったという報告を受けている。詳細は確認中だ」と述べました。
そのうえで菅官房長官は、記者団が「この男性はISに加わろうとしていたのか」と質問したのに対し、「承知していない。確認中だ」と述べるとともに、この男性の渡航を事前に把握していなかったことを明らかにしました。
そして、菅官房長官は「現在、外務省では、シリア全域を含むトルコ側のシリア国境地帯に渡航中止を含む避難勧告を発出しており、シリアに渡航する意向を有する邦人がいるという具体的な情報があれば、渡航を取りやめるように個別に説得している」と述べました。

1478名無しさん:2016/03/27(日) 08:17:38
http://www.jiji.com/jc/zc?g=int&amp;k=201603%2F2016032501017
ISナンバー2殺害=資金調達に打撃-米軍

 【ワシントン時事】カーター米国防長官は25日、記者会見し、米軍が過激派組織「イスラム国」(IS)ナンバー2で「金融相」のアブドルラフマン・カドゥリ(別名ハジ・イマム)容疑者を殺害したとみていると語った。NBCテレビによれば、米軍は今月に入り、シリアで急襲作戦を実施したという。
 長官は殺害について「ISの作戦資金の調達活動全てを監督する指導者を排除した。戦闘員への賃金支払いや新たな戦闘員の雇用に打撃を与えた」と強調した。長官はまた、米軍が今週、イラク北部で戦闘員への賃金支払いを担当するIS幹部を標的に攻撃を行ったと明らかにした。
 米政府はカドゥリ容疑者を国際テロリストとして手配し、700万ドル(約7億9100万円)の懸賞金を用意して行方を追っていた。米当局によれば、同容疑者はISの前身組織「イラクの聖戦アルカイダ組織」を率いたザルカウィ容疑者の副官を務めた経歴を持つ。
 米軍は今月に入り、ジョージア(グルジア)出身でISの「戦争相」とされる上級司令官、アブウマル・シシャニ容疑者を狙った空爆をシリア北東部で実施し、殺害した。
 米軍は、拘束したIS戦闘員の尋問などを通じ、より詳しい内部情報を把握できるようになっているもようで、幹部や重要施設を狙った作戦を強化していく構えだ。(2016/03/26-02:01)

1479とはずがたり:2016/03/28(月) 08:44:30
シリア政府軍、ISからパルミラを奪還「象徴的大勝利」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160328-00010001-afpbbnewsv-int
AFPBB News 3月28日(月)8時18分配信

【3月28日 AFP】シリア政府軍は27日、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産に登録されている同国中部の古代都市遺跡パルミラ(Palmyra)の全域をイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」から奪還した。軍関係筋は、ISとの戦いにおける象徴的な大勝利だと述べている。

 同関係筋によれば、「夜間の激しい戦闘の末、政府軍はパルミラの遺跡と住宅地域を完全に掌握した」という。

 ISの戦闘員はパルミラ近郊のスフナフ(Sukhnah)や北部ラッカ(Raqa)、東部デリゾール(Deir Ezzor)に後退。パルミラでは現在、軍の地雷工兵が遺跡に仕掛けられた爆弾や地雷の撤去作業を進めているという。

 ISが2015年5月にパルミラ遺跡と周辺の住宅地地域を掌握した際には国際社会から非難と破壊行為を懸念する声が相次いだ。

 ISはパルミラで2つの神殿をはじめ、凱旋(がいせん)門(Arch of Triumph)や複数の塔墓を爆破し破壊した。また、ローマ式円形劇場を公開処刑の場として利用し、遺跡管理当局の82歳の元責任者らを斬首した。映像は、26日のパルミラ。(c)AFPBB News

1480とはずがたり:2016/03/28(月) 08:47:11
IS、支配地域の3分の1失う 有志連合報道官
2016年01月06日 14:37 発信地:バグダッド/イラク
http://www.afpbb.com/articles/-/3072271

【1月6日 AFP】米軍主導の有志連合の報道官は5日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」がイラクとシリアでいったん支配した地域のうち約3分の1を失ったと発表した。

 有志連合報道官のスティーブ・ウォーレン(Steve Warren)大佐はイラクの首都バグダッド(Baghdad)で記者団に対し、ISは「イラクで約40%、シリアで約20%」の支配地域を失い、「両国合わせて考慮すると、いったん支配した地域の30%を失った」と述べた。有志国連合はISに対し連日空爆を行っているほか、地元部隊に訓練や武器を提供している。

 ISの支配地域は18か月前に最大となり、シリアよりもイラクにおける支配地域の方が若干広かった。2015年5月にイラク最大のアンバル(Anbar)州の州都ラマディ(Ramadi)やシリアの古代都市パルミラ(Palmyra)を制圧したが、その後、ISは守勢に回っているという。

 ウォーレン大佐の発言に先立ち、国際軍事情報企業IHSジェーンズ(IHS Jane's)は昨年末、ISの支配地域が15年、14%縮小したとの見解を発表。イラク軍によるラマディ奪還前に発表されたことを考慮しても、両者の見解には大きな開きがあるとみられる。

1481チバQ:2016/03/28(月) 20:20:57
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160328-00010004-afpbbnewsv-int
ISから奪還のパルミラ、空から見る戦闘の爪痕
AFPBB News 3月28日(月)8時57分配信
【3月28日 AFP】シリア政府軍は27日、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産に登録されている同国中部の古代都市遺跡パルミラ(Palmyra)の全域をイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」から奪還した。軍関係筋は、ISとの戦いにおける象徴的な大勝利だと述べている。映像は、奪還後のパルミラ。27日撮影。(c)AFPBB News

1482とはずがたり:2016/03/29(火) 08:45:24

クルド人「独立宣言」がシリアの新たな火種に
SYRIA
シリア北部の支配地域を統合し自治を宣言したクルド人勢力に、シリア・トルコ両国は猛反発
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/03/post-4755.php
2016年3月24日(木)17時40分
ジャック・ムーア

 内戦が続くシリアで北部の広い地域を実効支配している少数民族のクルド人勢力。欧米の支援を受けてテロ組織ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)を撃退するなど存在感を強めている彼らの「独立宣言」が、新たな混乱を巻き起こしている。

 クルド人勢力は先週、シリア北部の3つの支配地域を統合し、連邦制による自治を始めると宣言した。だが国家の分裂につながりかねない宣言に対し、シリア政府も反政府勢力も猛反発。シリア外務省は「憲法違反で無効である」との声明を出し、反政府勢力の中心的存在であるシリア国民評議会も法的根拠がなく、国土の一体性を損なう主張だと批判している。

 さらにシリア北部と国境を接する隣国トルコも、この動きに神経をとがらせている。国内に敵対的なクルド人武装勢力を抱え、分離独立運動を警戒するトルコにとって、国境沿いの「クルド人国家」は安全保障上の大きな脅威だ。トルコ軍は既にシリア国内のクルド人勢力への攻撃に乗り出しており、地域の緊張がさらに高まる恐れもある。

[2016年3月29日号掲載]

1483チバQ:2016/04/13(水) 22:37:17
http://www.afpbb.com/articles/-/3083881
シリア、アサド政権の支配地域で議会選
2016年04月13日 21:39 発信地:ダマスカス/シリア

【4月13日 AFP】シリアでは13日、人民議会選挙の投票が、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権の支配地域下で行われた。反体制派は選挙を違法と批判し、ボイコットを呼びかけている。一方でスイスのジュネーブ(Geneva)では同日、国連(UN)が仲介するシリア和平協議が再開された。

 シリア全土のおよそ3分の1を占め、人口の約6割が暮らす政府支配地域では、現地時間午前7時(日本時間正午)に約7200か所の投票所が開かれた。議会選には複数の政党が参加したが、半世紀以上にわたって同国を統治するアサド大統領のバース(Baath)党が議席をさらに拡大させる見通しだ。

 反体制派は先月、アサド政権が和平協議を有利に進めるために選挙を利用していると批判し、投票のボイコットを呼びかけていた。和平協議に参加する反体制派の主要組織「高等交渉委員会(HNC)」は今回の選挙を「違法」と非難している。(c)AFP/Sammy Ketz

1484名無しさん:2016/04/17(日) 19:45:09
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016041700089&amp;g=pol
スポーツで若者に希望を=日本主催「東京リーグ」-ガザ

 パレスチナ自治区ガザで、日本政府などが主催する若者向けスポーツ大会「東京リーグ」が行われている。2014年夏のイスラエルとの戦闘でガザは荒廃。失業率は高く、特に30歳未満は53%に上る。スポーツを通じて、若者に「未来への希望」を見いだしてもらいたいとの思いが込められている。
 「東京リーグ」は、サッカー、卓球、バレーボールの3競技に難民キャンプの若者ら約1900人が参加。日本政府は約15万3000ドル(約1670万円)を拠出し、ユニホームや靴、ボールの購入などに充てられた。
 ガザ市内では12日、サッカーのリーグ戦が行われた。14年の戦闘の激戦地となった東部シュジャイヤ地区のチームが勝利し、キャプテンのイマド・ヒジャジイさん(20)は「選手やコーチの大半が戦争で家を失い、サッカー用具もなかった。このような機会を得られてうれしい」と笑顔を見せた。将来の夢は、パレスチナの代表選手になることだという。(2016/04/17-14:36)

1485とはずがたり:2016/04/22(金) 14:14:34
サウジとアメリカと云えば鉄の結束があったのにねぇ。。

サウジ国王、オバマ氏出迎えず…関係修復不透明
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%82%B8%E5%9B%BD%E7%8E%8B%E3%80%81%E3%82%AA%E3%83%90%E3%83%9E%E6%B0%8F%E5%87%BA%E8%BF%8E%E3%81%88%E3%81%9A%E2%80%A6%E9%96%A2%E4%BF%82%E4%BF%AE%E5%BE%A9%E4%B8%8D%E9%80%8F%E6%98%8E/ar-BBs3jHi
読売新聞
16 時間前

【リヤド=本間圭一】オバマ米大統領は20日、サウジアラビアの首都リヤドを訪問し、サルマン国王と会談した。

米ホワイトハウスなどによると、イランが中東のイスラム教シーア派勢力を支援し、地域を不安定化させていることを阻止するため、「包括的な取り組み」を進めることで合意した。

会談では、シリアのアサド政権と反政府勢力の停戦が崩壊の危機にあるシリア情勢や、イスラム過激派組織「イスラム国」の掃討作戦についても協議した。ホワイトハウスは声明で、「両首脳は歴史的な友好と戦略的な関係を再確認した」と強調した。ただ、具体策は打ち出されなかった。

サウジは、シリア内戦やイランの核問題への米国の対応に不満を強め、関係が冷え込んでいる。21日に開かれるサウジなど中東6か国が加盟する湾岸協力会議(GCC)を控え、オバマ氏がサルマン国王との会談で、同盟関係の修復につなげられるかが注目された。

しかし、当地の複数のメディアによると、サルマン国王は空港でGCC加盟国首脳らを出迎えたにもかかわらず、オバマ氏を出迎えなかった。異例の対応に関係改善は不透明との見方を一斉に伝えた。

1486名無しさん:2016/04/23(土) 13:57:21
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016011000098&amp;g=isk
IS戦闘員、母を「公開処刑」=組織抜けようと息子説得-シリア

 【ベイルートAFP=時事】在英のシリア人権監視団は8日、シリア北部ラッカで過激派組織「イスラム国」(IS)が、戦闘員(20)に自分の母親を「公開処刑」させたと発表した。母親は「ISを離れて町から逃げよう」と息子の説得を試み、「裏切り行為」に問われた。
 人権監視団のアブドルラフマン代表によれば、この母親は40代で、ラッカ近郊のタバカに居住。息子からの報告を受けたISが身柄を拘束し、6日に「数百人が見守る中で」息子が銃殺した。(2016/01/10-16:46)

1487名無しさん:2016/04/23(土) 20:30:03
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160423-00000001-jij_afp-int
IS、シリア軍機を撃墜 パイロット拘束と発表
AFP=時事 4月23日(土)8時46分配信

【AFP=時事】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は22日、シリア政府軍機を首都ダマスカス(Damascus)東方で撃墜し、パイロットを生きたまま拘束したと発表した。IS系の通信社アマック(Amaq)が報じた。

 アマックによると、ISの戦闘員がシリア軍機を撃墜し、墜落現場にパラシュートで降下したパイロットを拘束したという。パイロットはシリア・ハマ(Hama)出身のアザム・イード(Azzam Eid)操縦士だとしている。

 アマックが公開した動画には、広大な砂漠に墜落した焼け焦げた機体が映っている。機体の一部はまだ炎上しており、それを取り囲んだIS戦闘員らしき戦闘服姿の数人が、翼に記された2つ星のシリア政府旗を指さしている。

 ISはここ数週間にわたり、ダマスカス近郊ドゥマイル(Dmeir)の軍用空港上空や南部スウェイダ(Sweida)県などで数機のシリア軍機を撃墜しているが、いずれもパイロットは政府軍の掌握する地区に降下していた。

 ISは2014年12月、シリア国内で米軍主導の有志軍の戦闘機を撃墜し、ヨルダン人パイロットのモアズ・カサスベ(Maaz al-Kassasbeh)中尉を拘束した後、焼殺動画をインターネットで公開している。【翻訳編集】 AFPBB News

1488チバQ:2016/04/26(火) 23:29:43
http://www.sankei.com/world/news/160422/wor1604220014-n1.html
2016.4.22 10:15
【イスラエルはいま(上)】
「これまで何千発ものロケット弾を受けてきた」…境界線付近の住民にとって「戦争」は日常だ ガザ地区ではISが台頭

 パレスチナ自治区ガザ地区との境界線から歩いて数分にあるイスラエルの小さな村、ネティブアサ。民家の前では子供たちが屈託のない笑顔で走り回る。近くのバス停には、壁に色とりどりの絵などが描かれたコンクリート製の箱形施設があった。ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスが撃ち込んでくるロケット弾から身を守るための防空壕だ。村の至るところに設置されている。

 「これまで何千発ものロケット弾を受けてきた。威力はより強力で、精度も高くなってきた」。1982年から村に住み、農業を営むイラ・フェンロンさん(38)が嘆いた。数年前までは砲撃を知らせる警報が1日に20回も鳴り、住民らを不安に陥れた。

 フェンロンさんは息子(15)と娘(11)を育てる母親だ。ガザとの境界は高さ数メートルのコンクリート壁やフェンスで仕切られているが、「私が子供のころは壁はなく、ガザの市場に行っていた。今の子供たちは防空壕を必要としない普通の生活を知らない」と訴える。

 イスラエル軍は2005年にガザから撤退以降も封じ込めを続け、14年夏にはハマスとの間で過去最大規模の軍事衝突に発展した。停戦合意後も双方が砲撃を繰り返し、境界線付近の住民にとって「戦争」は日常だ。

 境界に近い南部地域の民間防衛を担当するキース・アイジクサンさんは「毎日、軍担当者と10〜15回は連絡を取る」と話す。イスラエル軍が誇る防空システム「アイアンドーム」は「小型ミサイル(やロケット弾)を撃墜する技術は十分でない」(アイジクサンさん)とされ、境界線近くの村には配備されていない。住民は防空壕に逃げるしかなく、政府は境界から7キロ範囲の7千〜8千世帯の壕建設費用を負担した。

 14年のガザ衝突での死者は、パレスチナ側が約2200人で、多数は民間人だ。対するイスラエルは兵士を中心に約70人。イスラエルは「正当な攻撃」とするが、容赦ない軍事作戦に対しては国連人権理事会が非難決議を採択するなど、国際社会の視線は厳しい。

 フェンロンさんは「伝えられるのはパレスチナの言い分ばかり。われわれがどんな目にあっているかは全く報じられない」と憤る。

 ところが、ここへきてガザ情勢をめぐる構図を大きく変えかねない動きが出てきた。ガザ地区で過激組織「イスラム国」(IS)の支持者が増えているというのだ。

 15年に入り、ガザではハマスとは別のイスラム原理主義武装勢力がIS支持を表明。「パレスチナにイスラム国家を建設する」と主張し、ハマスを「世俗派」扱いして攻撃する。活動の詳細は明らかでないが、ISがガザでイスラエルを狙うミサイルを製造し始めているとの報道も目立つ。

 対テロ国際研究所のボアズ・ガノル本部長は「テロの世界では、新たに出現した組織がより過激で破滅的な主張を打ち出し、『われわれこそ本物だ』と訴えて勢力を広げていく」とし、ガザでISが台頭する恐れがあると警告した。

 「武力闘争」を掲げてきたハマスを上回る過激組織の出現で、ガザ情勢は従来の「イスラエル対パレスチナ」の枠組みを超え、世界的な「対IS戦争」の一環として対処していくことを迫られつつある。(上塚真由)

                   


 中東のユダヤ人国家イスラエルではいま、何が起きているのか。現場から最新情勢を報告する。

1489チバQ:2016/04/26(火) 23:30:48
http://www.sankei.com/world/news/160423/wor1604230001-n1.html
2016.4.23 09:00
【イスラエルはいま(中)】
サイバー防衛は世界随一 4年後の東京五輪「日本に助言できること多い」

テルアビブ市内。看板もない集合住宅のような外見の建物に、ネタニヤフ首相直轄の「国家サイバー局」がある。所在地は「国家機密」。イスラエルのサイバー防衛の中心組織だ。

 建物に入ると、係員から「カメラを出せ」と指示され、建物の外観の写真の削除を求められた。監視カメラでチェックされていたらしい。取材でも録音などは一切許されなかった。

 FBIの捜査に協力

 「ユダヤ人国家の抹殺」を唱える過激勢力などから絶え間ないサイバー攻撃を受けているイスラエルにとって、サイバー防衛は国家の存亡をかけた基本戦略の一つだ。その技術は世界随一で、民生分野でも影響力は絶大。3月末にはiPhone(アイフォーン)のロック解除をめぐる米連邦捜査局(FBI)とアップル社の法廷闘争で、あるイスラエル企業が話題を集めた。

 イスラエルのIT会社「セレブライト」。日本の情報通信関連会社「サン電子」(愛知県江南市)に2007年に買収されたセレブライトは、FBIのロック解除に協力した「第三者」と取り沙汰された。

 同社は捜査機関向けに携帯端末の内部データを抽出する機器を販売する。この特殊な機器を用いれば削除済みのデータが復元でき、機種によってはロックも解除できる。世界人口の4分の1がスマートフォンを利用する時代にあって、捜査機関向けの事業は全米のシェア5割を超え、15年3月期の売上高は買収時の約10倍にあたる130億円を突破した。

 国家予算で英才教育

 イスラエルのサイバー産業を支えるのは、特有の教育システムと徴兵制だ。

 政府は一流のプログラマーを育てるため、さまざまな支援を行う。国家予算で12、13歳で選抜された生徒にプログラマーとしての訓練を実施。一部の高校では「サイバー防衛」関連の科目もある。高校卒業後、男性は3年間、女性は2年間兵役に就き、軍の研究開発センターなどで訓練を受ける。軍で培った高度なサイバー技術を武器に、除隊後に起業する人は多い。

 政府・軍と民間は綿密に連携してサイバー技術開発を進めており、その中核を担うのが、南部の中心都市ベエルシェバでの「サイバースパーク」構想だ。

1490チバQ:2016/04/26(火) 23:31:22
 広大な土地に大学や政府、軍、国際企業、起業家が集結する一大研究開発特区で、米IBMやドイツテレコムなどの世界的企業を含め40社が参画している。

 政府は国家サイバー局に加えて、公共機関だけでなく、民間のサイバー防衛も統括する新たな機関を設置し、包括的な防衛戦略を本格化させようとしている。

 高い技術に各国注目

 サイバー分野をはじめとするイスラエルのハイテク産業に対する各国の視線は熱い。イスラエルの調査会社によると、昨年の同国のハイテク企業への投資額は44億2800万ドル(約4800億円)。うち約2割が中国からの投資とされる。

 日本は出遅れ気味だったが、ソニーが1月、イスラエルの通信用半導体メーカーの買収を発表。イスラエルと日本で起業家を支援する「サムライインキュベート」の榊原健太郎代表は、「これまでイスラエル=戦争というイメージが根強く、日本の大手企業は敬遠する傾向が強かったが、イスラエルの技術力を活用することにようやく気づき始めた」と語る。

 日本企業関係者によると、イスラエル企業を買収しても大金を得た幹部がすぐに退社し、技術も一緒に流出するなど、成功例ばかりではないという。

 しかし日本がサイバー攻撃の標的となりやすい五輪を4年後に控え、イスラエルは「サイバー防衛の専門家が不足している日本に助言できることは多い」(政府幹部)と秋波を送る。中東の「遠い国」は、日本との距離感を一気に縮めようとしている。(上塚真由)

1491チバQ:2016/04/26(火) 23:33:09
http://www.sankei.com/world/news/160424/wor1604240002-n1.html
2016.4.24 09:00
【イスラエルはいま(下)】
性的少数者、商都テルアビブに集う エルサレムと違い「ここは開放的」

西欧的価値に寛大なテルアビブ

 イスラエル最大の商業都市、テルアビブの街角を歩くと、この国に対して抱いていた保守的なイメージが一変する。地中海沿いの砂浜やホテルで、手をつないだり寄り添ったりするゲイ(同性愛者)のカップルを頻繁に見かけるのだ。

 テルアビブにあるゲイクラブは連日大勢の客でにぎわう。ヘブライ語教師、エセル・ドゥカンさん(41)は1年前にフランスから移住し、「ここは開放的で、どんな人も受け入れてくれる」。米カリフォルニア州に住むオー・ラズさん(22)は「気候は暖かいし、すてきな男性が多いから最高」と話す。

 テルアビブは、同性愛者ら性的少数者(LGBT)が住みやすい都市として注目を集めている。市によると、人口約42万人のうちLGBTの住民は約25%。また、世界中からLGBTの観光客が押し寄せる。

 毎年6月に行われる「ゲイ・プライド・パレード」が近づくと、市内はいっそうの盛り上がりをみせ、昨年は観光客約3万人が参加した。

 LGBT旅行客の1日当たりの平均消費額は245ドルで一般の旅行客の1・4倍といい、市と観光省はLGBT向けのPR活動などに余念がない。

リベラルな雰囲気

 元国会議員でジャーナリストのニーツァン・ホロウィッツさん(51)は、テルアビブのLGBTを象徴する人物だ。

 ユダヤ教の戒律を守らず宗教とは無縁の生活をする「世俗派」を自称。23歳のときに両親にゲイであることを打ち明けたが、両親は好意的に受け止めてくれたという。2009年に国会議員に当選し、13年にはテルアビブの市長選に出馬、落選したものの40%近い票を獲得した。「イスラエルの国会やテルアビブの市民がいかに寛大かが分かるだろう」と話す。

 「ユダヤ国家の建設」という成り立ちから宗教色の強いイスラエルで、テルアビブはなぜ世俗的な気風が強いのか。パレスチナ問題を専門とする防衛大学校の江崎智絵准教授は、「20世紀初頭にテルアビブ周辺に入植したシオニスト(ユダヤ民族主義者)の中には、フランス革命を経て発展した啓蒙(けいもう)主義の影響を受けた若者が多く、西欧的な価値観を受け入れる素地があった」と指摘する。

 また、「エルサレムと異なり、テルアビブではパレスチナ人に出会うことは少ない。パレスチナ問題との距離感もリベラルな雰囲気を高めている」という。

超正統派と摩擦も

 だが、テルアビブから東に車で約1時間のエルサレムでは様相は一変する。エルサレムはユダヤ教の律法を重んじる人々が多く住み、LGBTをめぐって世俗派とユダヤ教超正統派などの間でたびたび摩擦が起きている。

 エルサレムで昨年7月に行われた「ゲイ・プライド・パレード」では、過激思想を持つ超正統派の男が参加者6人を刃物で切りつけ16歳の少女が死亡した。

 出生率が高い超正統派の人口は増加傾向にある。中央統計局によると、09年に10%だった全人口に占める超正統派の割合は、34年には17%、59年には27%になると推定されている。

 世俗派と超正統派のバランスの変化は、LGBTをめぐるイスラエル社会の様相を大きく変えていく可能性がある。(上塚真由)

                   


【用語解説】ユダヤ教の超正統派

 信徒は安息日や食事規定などユダヤ教の戒律を厳格に守って生活している。季節に関係なく男性は黒い帽子に黒服を着用する。イスラエルは建国直後から、超正統派に対し、ユダヤ教を学ぶ必要性を理由に兵役を免除し生活費を支給してきた。だが、超正統派の人口増加で反発が強まり、2014年に超正統派の男性も兵役対象とする法案が国会で可決された。

1492チバQ:2016/04/29(金) 17:26:30
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016042900371&amp;g=int
穏健・改革派の上積み焦点=国会選で決選投票-イラン


 【カイロ時事】イラン国会(定数290)議員選の決選投票が29日、2月下旬の投票で当選者が決まらなかった68議席を対象に行われた。欧米との核合意を導いたロウハニ政権を支持する穏健・改革派が議席をどれだけ上積みできるかが焦点だ。
 2月26日の投票では、穏健・改革派が首都テヘランで全30議席を独占するなど躍進を果たした。しかし、政権に懐疑的な保守強硬派は地方で優勢を保ち、AFP通信によれば103議席を獲得。95議席の穏健・改革派を上回っている。
 テヘランでトップ当選を決めた穏健・改革派のアレフ元第1副大統領は、決選投票で「少なくとも40議席獲得したい」と訴える。これまで保守強硬派が牛耳ってきた国会で穏健・改革派が最大勢力となり、できれば過半数を占めたいとの願いを込めた目標だ。
 決選投票が行われたのは、先の投票で立候補者全員が当選に必要な得票率25%に満たなかった選挙区。穏健・改革派は2月の投票結果について「イラン国民が変化を望んでいることが示された」(アレフ氏)とみているが、決選投票は保守的な有権者が多い地方部が中心で、同派がどれだけ浸透しているかは不透明だ。
 当選者や候補者の中には穏健・改革派、保守強硬派のいずれにも属さない独立派もいる。また、5議席はキリスト教徒などイスラム教シーア派国家イランでの宗教少数派に割り当てられる。(2016/04/29-16:08)

1493チバQ:2016/04/30(土) 00:22:30
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160430-00000004-mai-m_est
<イラン>女性当選取り消し物議 国会議員選挙
毎日新聞 4月30日(土)0時17分配信

 【テヘラン田中龍士】2月に実施されたイラン国会(定数290)議員選挙で、一定得票に届かなかった候補の決選投票が29日、始まった。ロウハニ大統領を支持する改革、穏健両派が、反大統領の強硬派を最終的に上回るかが焦点で、136候補が68議席を争う。一方、2月の選挙で当選した改革派の女性候補が「親族以外の男性と握手した」などとして当選を取り消され、波紋を呼んでいる。

 ニュースサイト「タスニム通信」によると、1回目の投票(投票率62%)で当選が確定した221議席のうち、独立系候補などを除くと改革、穏健両派は計94議席を獲得、強硬派の93議席を上回った。

 こうしたなか、中部イスファハンの選挙区(定数5)で改革派候補のミヌー・ハレギさんが候補者資格を審査する「護憲評議会」から当選を無効とされた。

 理由は不明だが、地元メディアは、ハレギさんが中国旅行中に親族以外の男性と握手した写真や、髪の毛を覆うヘジャブをかぶっていない写真の存在と当選無効の関連を示唆している。こうした行為は、イスラム教の教義に反するためイランでは処罰対象だ。

 選挙を統括する内務省は「ハレギさんの扱いは護憲評議会と協議中だ」としている。同省元幹部で改革派組織に所属するモハンマドジャバド・ハグシェナスさんは「ハレギさんは立候補資格の承認を受け、有権者の信任も得た。これを覆すのは前代未聞で、選挙関連法に反する」と話した。

1494とはずがたり:2016/05/04(水) 16:29:09
なたでめった切り…バングラ、今度は大学教授が犠牲に
http://www.afpbb.com/articles/-/3085055?cx_part=popin
2016年04月23日 17:00 発信地:ダッカ/バングラデシュ

【4月23日 AFP】バングラデシュの警察当局によると、北西部ラジュシャヒ(Rajshahi)で23日、大学教授が何者かになたで襲われて殺害された。同国ではイスラム過激派による世俗派や無神論者の活動家の殺害が相次いでおり、警察は今回も同様の事件とみて捜査を行っている。

 殺害されたのはラジュシャヒ市の公立大学で英語を教えていたレザウル・カリム・シディーク(Rezaul Karim Siddique)教授(58)。市内の自宅から徒歩でバス停に向かっていたところ、背後からなたで切り付けられたという。

 地元警察幹部はAFPの取材に「シディークさんの首は少なくとも3度切り付けられた痕があり、70〜80%切れていた」と説明。襲撃の特徴から判断してイスラム過激派集団の犯行とにらんでいると語った。

1495チバQ:2016/05/05(木) 13:47:04
http://mainichi.jp/articles/20160501/ddm/007/030/151000c
イラン国会議員選
大統領派が最大勢力に 強硬派を逆転

毎日新聞2016年5月1日 東京朝刊

 【テヘラン田中龍士】イラン内務省は30日、国会議員(定数290)選挙の決選投票の暫定結果を発表した。投票率は59%。保守穏健派ロウハニ大統領を支持する改革、穏健両派が反大統領の保守強硬派に圧勝する見通し。2月の選挙結果と合わせると、大統領支持派が多数派となり、改選前の形勢を逆転する情勢となった。来年夏の大統領選を控え、ロウハニ師が国民に信任された形だ。

 強硬派系ニュースサイト「タスニム通信」によると、決選投票では68議席が争われ、改革、穏健両派が計30議席を獲得、強硬派の19議席を上回った。2月の投票と合わせると、大統領支持派(124議席)が反大統領派(112議席)を抑えた形だ。ただ、案件により立場を変える独立系が48議席ある。

 大統領派躍進の背景には、前政権による強引な対外政策が、欧米による制裁強化や経済混迷を招いたことへの国民の不満があり、現政権への期待につながっている。昨年7月には核問題で欧米など6カ国と最終合意し、制裁解除を実現、政権に追い風となった。

 前回総選挙は、強硬派のアフマディネジャド前政権下の2012年に行われ、強硬派が過半数の180議席を占めていた。テヘラン大のジャファル・ハグパナ准教授(政治学)は今後の政権運営については「新議会で政策を進めやすくなるが、石油価格低迷や過激派対策など地域問題が足かせとなりそうだ」と話した。一方、女性候補は2回の投票で計17人が当選し、1979年のイラン革命以来最多となった。女性議員は14人が過去最多で、改選前は9人だった。

1496チバQ:2016/05/05(木) 13:48:18
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160430/k10010505211000.html
イラン議会選 ロウハニ政権派が議席増やし最大勢力に
5月1日 0時37分
イラン議会選 ロウハニ政権派が議席増やし最大勢力に
中東のイランで議会選挙の決選投票が行われ、国際協調を重んじるロウハニ政権の支持派が議席をさらに増やして最大勢力となり、政権運営の弾みになるものとみられます。
イランでは、ことし2月に議会選挙が行われましたが、290議席のうち68議席で当選に必要な票数に達した候補者がいなかったため、上位の候補者による決選投票が行われ、30日、開票が終了しました。
現地の複数のメディアの分析によりますと、核開発問題を巡る欧米などとの交渉の末、ことし1月に経済制裁の解除を実現したロウハニ政権を支持する改革派と穏健派が少なくとも30議席を獲得しました。
一方、反欧米を掲げてロウハニ政権に対抗してきた保守強硬派は、20議席にも届きませんでした。このため、2月の選挙の当選者を加えた最終的な獲得議席数では、改革派と穏健派が保守強硬派を抑えて議会の最大勢力となり、国際社会との対話を通じて経済の再建を目指すとしているロウハニ大統領にとって、政権運営の弾みになるものとみられます。
ただ、改革派と穏健派は過半数は確保できておらず、社会の自由の拡大など保守強硬派が激しく抵抗する政策の実現に向けては、およそ50人に上るどちらの勢力にも属さない独立系の議員の動向がカギを握ることになりそうです。

1497チバQ:2016/05/05(木) 13:53:03
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160505-00000033-jij-m_est
トルコ与党、臨時党大会へ=大統領との対立で首相交代か
時事通信 5月5日(木)10時30分配信

 【エルサレム時事】トルコのメディアは4日、イスラム系与党・公正発展党(AKP)が近く臨時党大会を開き、ダウトオール首相に代わる新たな党首を選出する見通しだと報じた。

 最近、エルドアン大統領と首相の対立が顕在化、4日夜に行われた両者の会談で党大会の開催について合意したもようだ。

 首相は5日、AKPの中央執行委員会を開いた後、記者会見する。同党筋によると、首相は今度の党大会では党首選に立候補しないつもりだという。AKP党首が首相も務めるため、首相職も辞任することになる。

1498チバQ:2016/05/05(木) 13:57:36
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160505-00000511-san-m_est
ISと各国の対テロ機関、ネット空間で続く“壮絶な”攻防戦
産経新聞 5月5日(木)13時35分配信

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)と各国の治安当局とのインターネットを舞台にした攻防が激化している。ISはSNS(交流サイト)に、プロパガンダ(宣伝)を拡散させる巧妙なネット戦略が特徴だ。各国の対テロ機関は、不当コンテンツの削除や通信傍受を強化して、影響力をそごうとしている。だがISも戦闘員のセキュリティー能力を向上させて対抗し、網の目をかいくぐる構えだ。(塩原永久)

 ■さながら「社員教育」

 「IS戦闘員たちの『ヘルプデスク』が作られたようだ」。今年2月ごろ、イスラム過激派のテロ対策専門家の間で、そんなニュースが駆け巡った。

 一般企業などでパソコンをはじめとする電子機器の技術支援を担い、社員の使用法などの問い合わせに応じる「ヘルプデスク」。そんな部署さながらに、戦闘員のネット空間での“安全確保”を手助けする組織がIS内に立ち上げられたというのだ。

 ISのメンバーらは、仲間同士の連絡や戦闘員の勧誘にSNSを用いている。ただ、無防備なセキュリティー対策でフェイスブックやツイッターに投稿すれば、欧米の情報当局に所在が把握される危険がある。場合によってはドローン(無人機)による空爆という憂き目に遭いかねない。

 米ワシントンの調査機関「中東報道研究機関」(MEMRI)によると、新たに作られた組織「電子領域財団」は、過激派組織のサイバー専門家で構成。具体的な陣容や技術レベルは不明だが、主に最近、戦闘員らが好んで使う高セキュリティーのメッセージアプリ「テレグラム」向けに、欧米情報機関による監視を避ける方法や、通信の暗号化など、ネットに「足跡」を残さないようにする利用法を伝授しているという。

 これまでISをめぐっては、数十ページにわたる通信暗号化マニュアルが出回っていることが知られていた。新組織は、こうしたセキュリティー支援を一段と加速させるものになる。

 欧米各国はISのプロパガンダ戦略を危険視し、昨年8月にはシリア北部ラッカで、プロパガンダを担当していた英国人ハッカー、ジュナイド・フセイン容疑者(21)をドローンで爆殺したとみられる。これに前後してイラク北部モスルでは、組織宣伝の関連施設が集積した場所を重点的に爆撃してきた。

 同財団の立ち上げに際して、ISは声明文で「ムジャヒディン(戦闘員)の電子空間での安全を確保するため、今こそネットの危険を教え、セキュリティー向上支援に向き合わなければならない」と、戦闘員たちの「ネット教育」を宣言した。

1499チバQ:2016/05/05(木) 13:58:20
 ■謎のアブドゥラX登場

 ISは「テロ組織史上、最も効果的なネット戦略」(テロ専門家)を駆使しているといわれる。拘束した人質を殺害する凄惨(せいさん)な動画をネットに流し、ISに対する恐怖心を人々に植え付け、SNSを経由して動画を無限に拡散させ、それが組織の存在感を誇大に伝えることにつながっている。

 社会から阻害され、社会に強い不満を持つ“テロリスト予備軍”が、拡散したISのプロパガンダに感化され、単独で行動する「ローンウルフ(一匹おおかみ)」型のテロを引き起こす懸念も根強い。

 こうした問題に対抗するため、米政府はSNSサービスの民間企業と連携し、IS系が流すコンテンツの削除に力を入れてきた。3月18日付のロサンゼルス・タイムズ(電子版)によると、ツイッターはテロに関連したとみられるアカウントを、これまで12万以上も削除したという。

 ただ、アカウントやコンテンツの削除は、消されてはIS側が新たに立ち上げる「いたちごっこが延々と続く」(中東調査会の高岡豊・上席研究員)と指摘される。IS側は無数に新たなサイトやアカウントが作り、完全に根を絶つことは難しいという。

 そんな中、昨年、ユーチューブに「アブドゥラX(エックス)」と名乗るアニメキャラクターが登場した。Tシャツ姿で「英国のイスラム教徒」だと名乗るその架空の人物は、シリアの行方を暗じつつ、ISのプロパガンダについて「間違った情報だ」などとネット利用者に呼びかける。

 アブドゥラXは、一部のSNS企業などによって、ISのプロパガンダを打ち消すような内容を訴え、ネットの視聴者に自問するよう呼びかけるために作り出された。ISの宣伝を無力化する狙いだ。

 これに慌てたIS側は、IS系メディアなどに「アブドゥラXへの反論」を緊急掲載したと伝えられている。

 ■サイバー攻撃に本腰

 「われわれはサイバー爆弾を落としている。これまでに使ったことがないようなものを」

 本格的な対ISサイバー攻撃の開始について語った米国防総省のロバート・ワーク副長官の言葉を、今月24日の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は伝えた。

 カーター国防長官も2月末の記者会見で、米軍が持つサイバー能力を投入し、ネット空間でISに攻撃を加えていると表明していた。多くは秘密裏に実施される米軍のサイバー攻撃を明らかにするのは異例だ。

 同紙によると、サイバー軍を持つ米軍は最近、新たに特殊作戦部隊のような小規模チームを設けた。詳細は明らかではないが、ISの指揮官レベルがどのような指示の出し方をするかを把握し、偽情報によってIS戦闘員を地上軍やドローンによる攻撃をしやすい場所に誘導するような作戦が計画されているもようだという。

 また、ロサンゼルス・タイムズ(3月18日付電子版)によると、ホワイトハウスもネット空間の対テロ戦を一段と強化するため、新組織を国務省内に設立する計画だ。

 同紙の取材に対し、組織立ち上げを統括する元海軍のマイケル・ランプキン氏は「ISはブランドだ。だからわれわれも、それをブランドとして取り扱わなければならない」と語った。

 新組織では、NGOなどの各種組織に専門知識や資金を提供する取り組みを通じ、官民のネット上のテロ対策を幅広く後方支援することを目指すとしている。

1500チバQ:2016/05/05(木) 13:58:41
 ■オフラインへ退却

 シリアやイラクなど中東地域で活動するISは、米国を中心とした有志連合による空爆強化によって次第に劣勢に傾いている。

 軍事情報企業IHSが今月18日に発表した報告書によると、ISが掌握する地域は直近の15カ月間で約22%減少し、支配下にある住民も同時期に300万人減の約600万人となった。

 一方、こうした実際の戦況に合わせて、IS側の宣伝戦にも微妙な変化がみられるという。

 米ブルッキングス研究所のサイトに3月末に掲載されたジョージア州立大学のチャーリー・ウインター氏の記事によると、ISは劣勢にある中東地域の戦況について、ネット上で「別の地域に戦略上の重点を置いたため」と説明し、支配地域の減少を正当化しているという。

 同時に、残された強固な支配地域では、FMラジオ放送を使って住民の「歴史教育」や洗脳を強化しているという。また、かつて年1回発行だったニュースレターは、日曜発行の週刊の新聞となり、IS関係者の「独占インタビュー」なども掲載されている。

 さらに、シリアのある地域ではISが“実験的”なメディア戦略を実施。市街地に広報拠点を設け、プロパガンダ映像が入ったUSBメモリーなどを配布し、インターネット環境がない地域でも「より波及しやすい宣伝」(ウインター氏)を可能にしているという。

 こうしたFMラジオや紙媒体、ネット接続を必要としない記憶媒体による「オフライン」のメディアによって、欧米機関による通信傍受やサイバー攻撃の手が届かないプロパガンダ戦略を進めているとみられる。

 欧米各国による追撃に対し、柔軟に対抗策を講じてくるISとの「テロとの戦い」は、モグラたたきの様相を呈している。対テロ専門家の多くは、空爆などの軍事攻撃と、サイバー空間での対策が両輪となってはじめて、ISに有効な打撃を与えることができる指摘する。

 今月26日には、有志連合によるIS掃討作戦司令部のガーステン副司令官(米空軍少将)が、ISに合流するためイラクとシリアに入国する外国人戦闘員が、1カ月に約200人にまで減ったと明らかにした。1年前には1500〜2000人だったといい、大きな成果といえる。だが、ISはリビアなどで、政府の統治が及ばない地域で勢力を伸ばしているとみられ、各地で活発なテロ攻撃を続けている。今後も息の長い対策がIS掃討に求めらるのは間違いない。

1501チバQ:2016/05/05(木) 17:56:55
http://www.sankei.com/world/news/160502/wor1605020026-n1.html
2016.5.2 18:41
【イラン国会選】
穏健・改革派連合が強硬保守派に勝利 「最善の選択だ」とロウハニ師、外貨誘致が加速

 【カイロ=大内清】イラン国会(定数290)選の決選投票が4月29日に行われ、現地からの報道によると、開票の結果、ロウハニ大統領を支持する穏健保守・改革派連合が全体で143議席を獲得し、勝利した。ロウハニ大統領の対外融和路線を批判する強硬保守派は86議席にとどまった。

 これまで議会で優勢だった強硬保守派の後退が鮮明になったことで、ロウハニ政権が掲げる外資導入などによる経済改革がいっそう加速するのは間違いない。ロウハニ師は1日に演説し、有権者は「最善の選択をした」と述べ、選挙結果を歓迎した。

 ロウハニ師は2013年、アフマディネジャド前政権がとった核問題での対外強硬路線からの転換を主張して当選。昨年夏に欧米など6カ国との核合意を達成し、今年1月には国際社会による対イラン経済制裁の解除にこぎ着けた。今回の選挙結果は、前政権時代に疲弊した経済の回復を求める国民の期待のあらわれといえる。

 ただ、議会選で敗れたとはいえ、強硬保守派は、最高指導部の親衛隊的性格を持つ革命防衛隊や、各種政策が国是である「イスラム的価値」に合致しているかを判断する護憲評議会を掌握しており、国政に強い影響力を保持している。

 ロウハニ政権が今後、経済政策で十分の成果をあげられなかったり、社会変革を求める改革派に寄りすぎているとみなされれば、強硬保守派が勢力を巻き返すことも考えられる。

1502チバQ:2016/05/05(木) 19:06:28
http://www.sankei.com/world/news/160502/wor1605020025-n1.html
2016.5.2 18:32
【ビンラーディン殺害5年】
アルカーイダからISへの鞍替え続出、聖戦の「ブランド」争い激化 きっかけは“破門”だった

 【カイロ=大内清】中東地域では2014年にイラク・シリアを拠点とする「イスラム国(IS)」が「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)国家」を名乗って以降、アルカーイダからISに“看板”を掛け替える武装勢力が相次いでいる。ただ、北アフリカ西部やイエメンなどではアルカーイダ系も勢力を維持しているとみられ、ISとジハード(聖戦)の「本流」の座を争う状態にある。

 ISはもともとアルカーイダに忠誠を誓っていたが、アルカーイダの現指導者ザワヒリ容疑者に破門され、独自の「国家建設」路線にかじを切った経緯がある。「信仰の敵」とみなすシーア派や外国人らに対する残虐性や巧みなプロパガンダ(政治宣伝)で戦闘員を引きつけ、勢力を急拡大させた。

 14〜15年にはエジプト東部シナイ半島やリビア、ソマリアなど各地で、アルカーイダを見限ってISに忠誠を誓う武装組織が続出。これらの組織には、勢いがある“ISブランド”に便乗することで資金調達や戦闘員徴募が容易になるとの思惑があったとみられる。

 一方で、アルカーイダ系として活動を続ける組織も少なくない。アルジェリアを拠点とする「イスラム・マグレブ諸国のアルカーイダ組織(AQMI)」は周辺のマリなどで活発に活動しているほか、イエメンの「アラビア半島のアルカーイダ(AQAP)」も同国の内戦に乗じて勢力を維持している。

 ISとアルカーイダはともに欧米や欧米に親和的な政権へのジハードを掲げており、それぞれの「ブランド力」を高めようと躍起になっている状況だ。

1503チバQ:2016/05/05(木) 19:12:38
http://www.sankei.com/world/news/160430/wor1604300057-n1.html
2016.4.30 22:54

「反道徳市民」監視に7000人部隊 イラン首都、スカーフ未着用やナンパ行為 公約逆行、市民は反発

反応

反応



 厳格なイスラム体制下にあるイランの首都テヘランの警察当局が、市民の「反道徳的」な行為を監視することを任務とする約7000人の専門部隊を設置した。ロウハニ政権が公約に掲げる自由の拡大とは逆行する動きに反発が広がっている。

 警察当局によると、私服の男女が街中で市民を監視。携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)を使って車のナンバーなどを報告し、「違反者」には後日、召喚状が届く仕組みだ。

 主な監視対象は、イスラム教の考えに背いてスカーフで髪を覆っていない女性や、大音量の音楽による騒音、ナンパ行為など。監視要員が現認するだけで証拠は十分とされ、報告された側が無罪の証明を迫られるため、運用面でトラブルが起きそうだ。

 政府内からは「市民の自由を制限できるのは法だけだ」(ロウハニ大統領)などと批判が噴出。「これがイスラムのあるべき姿かと聞かれれば、答えに困る」と、宗教指導者からも疑問の声が上がっている。(共同)

1504チバQ:2016/05/05(木) 19:16:32
http://www.sankei.com/world/news/160430/wor1604300051-n1.html

2016.4.30 20:53
【シリア情勢】
政府軍が停戦発表 要衝アレッポは除外、和平前進は困難

 【カイロ=大内清】シリア政府軍は4月29日、首都ダマスカスとその近郊の東グータ地区、北西部ラタキア周辺での戦闘を一時的に停止すると発表した。シリア内戦の「政治解決」を目指す米露が同日、2月に発効した一時停戦の破綻回避などで合意したことを受けた措置。ただ、今回の停戦では激戦地の北部アレッポが除外されているほか、反体制派が和平協議に復帰するめども立っておらず、停戦を基礎とした和平プロセスの前進は難しい状況だ。

 アレッポの反体制派支配地域では27日から28日にかけ、医療援助団体「国境なき医師団」(MSF)が支援する病院などが政権側によるとみられる爆撃を受けた。空爆は29日も続き、シリア人権監視団(英国)などによると、ここ1週間の民間人の死者は230人を超えた。

 一方、政権側は29日の声明で、30日午前1時からダマスカスと東グータで24時間の、ラタキアで72時間の停戦に入ると表明した。

 政権側によると、停戦表明に先立つ米露協議でロシア側は、アレッポを停戦地域に含めることを拒否。米側もロシアとの決裂で停戦が全面破綻する事態は望んでおらず、29日に行われたケリー米国務長官とラブロフ露外相の電話会談では、停戦の実効性を高めることで合意した。

 政権側には、形式上は米露の合意による停戦を順守する姿勢をみせて正当性をアピールする一方で、要衝アレッポで有利な戦況を作り出す狙いがある。

 しかし、これに反体制派が反発を強めるのは必至だ。和平協議の反体制派代表団「最高交渉委員会」(HNC)を構成する武装組織はすでに、「停戦破り」への報復として政権側への攻撃再開を表明しており、今後の戦闘激化は避けられない情勢だ。

1505チバQ:2016/05/06(金) 02:57:55
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160506-00000003-reut-asia
トルコのダウトオール首相が辞任、エルドアン大統領と対立
ロイター 5月6日(金)2時2分配信

トルコのダウトオール首相が辞任、エルドアン大統領と対立
 5月5日、トルコのダウトオール首相は、首相職と与党・公正発展党の党首職を辞任する意向を表明した。党本部で会見するダウトオール氏。(2016年 ロイター/Umit Bektas)
[アンカラ/イスタンブール 5日 ロイター] - トルコのダウトオール首相は5日、首相職と与党・公正発展党(AKP)の党首職を辞任する意向を表明した。ダウトオール氏は大統領権限の強化を目指すエルドアン大統領と対立しており、大統領の圧力に屈した格好だ。

ダウトオール氏は、エルドアン氏との会談後、記者団に対し、現在の状況を踏まえ、5月22日に開かれる臨時党大会では次期党首選に立候補しないと明言。辞任については「わたしが選んだことではなく必要だったからだ」と説明し、わだかまりの気持ちはないとして党内一致を求めた。

関係筋によると、後任候補にはヌマン・クルトゥルムシュ政府報道官やベキル・ボズダー法相などの名前が挙がっている。

発表を受け、通貨リラ<TRYTOM=D3>は前日の下げの半分程度値を戻したほか、主要株価指数のBIST100種指数<.XU100>も持ち直した。

1506とはずがたり:2016/05/07(土) 16:31:06
2016年 04月 11日 18:39 JST
コラム:第3次世界大戦、すでに始まっている可能性
http://jp.reuters.com/article/us-iraq-idJPKCN0X80JZ?rpc=223&amp;sp=true

[7日 ロイター] - イラクで米海兵隊員が最近死亡したことによって、米国が現地で発射基地を設置していた事実が明らかになった。また、米国防総省がイラク駐留米軍の総数を最大で2000人も虚偽報告していた事実も露呈した。

イラク戦争における最大級の米軍事施設があるこの地に、もう1つの発射基地が存在しているとみられる。米特殊作戦部隊がこの一帯で展開しており、国防総省はさらに多くの軍を送り込むことを計画。言葉遊びなどではなく、アメリカはイラクに地上軍を送り込んでいるのだ。

この地域の先行きには暗雲が垂れている。シリアでは、中央情報局(CIA)に支援された武装勢力が、国防総省の支援を受けた武装勢力と戦っている。英国とヨルダン、そして米国の特殊作戦部隊はリビアにいる様々な敵と戦っている。破綻国家としてのリビアは、初期段階のイラクとほとんど同じようなもので、隣国にも悪影響を与えそうだ。

イラクは、ヨルダンのアブドラ国王が言うところの「第3次世界大戦」の中心地にとどまり続けている。そこで過激派組織「イスラム国(IS)」は誕生し、米国は長期的な防御体制を強化している。

議論の余地はあるが、イスラム国とイラク、米国の物語は、第1次大戦後のオスマン帝国の怠惰な分割に遡ることができる。しかし、現在の状況は2003年に出現した。その年の米国のイラク侵攻によって、今や中東で展開している軍を解き放つようになった。

イラク侵攻後のゆがんた戦略によって、シーア派が優勢でイランが支援する政権が据え付けられた。スンニ派の参加は限られた。

シーア派を資するような宗派間の争いと中央政府の腐敗は、仕事のない非イデオロギー信奉者と、目的を持った狂信者をともに駆り立てた。できの悪い政策が、その関係を強固にした。

1507とはずがたり:2016/05/07(土) 16:31:23
>>1506-1507
ISの上級司令官は、米軍がイラクに設置した収容施設「キャンプ・ブッカ」が、分裂の中での暴動的で神政国家の台頭に直接、責任があったと説明した。しかし、当時はイラクの大部分は世俗主義にあった。この司令官は「すべて成功した。それはわれわれのイデオロギーを作ってくれた」と言い、「われわれは以前は、バグダッドでもどこでもこのように一緒になることは決してなかった」と述べた。そして、イラクでは最初にアルカイダが登場し、その後継となるISが続いた。

(カリフ国家や孤独な狼たちといった)恐怖を利用したワシントンの1年半に及ぶ急ぎ足の政治と、パリとブリュッセルでの同時攻撃、そして、アメリカのイラクへの再侵攻によって、ヤズィーディー教徒の救出から奇襲部隊への空軍力の提供、さらには今日の地上軍の投入まで、迅速に行われるようになった。

(あらゆる米国の指導者らが約束してきたように)ISが仮に壊滅しても、イラクやシリアをはじめ、中東のあらゆる地が、世界の他の国々を苦しめることだろう。ISは1つの反応なのだ。その存在がなければ隙間が生まれ、他の何者かがそれを埋めることになるだろう。問題の根源は、数多くのレジームチェンジでもたらされた、中東の力のバランスの崩壊だ。

イラクのスンニ派支配の占領地にいるISを攻撃するために、米国が支援をしている主な軍隊は、シーア派の武装組織だ。「人民武装軍団(PMU)」という新しい名前が彼らには与えられているが、そのこと自体は彼らが何者であるかを変えることはない。1つの特におぞましい例がある。シーア派の兵士が、スンニ派の囚人を処刑すべきかどうか、彼のインスタグラムの閲覧者に尋ねたのだ。

ワシントンは、武装組織と米国がイスラム国の悪いスンニ派という共通の敵に対し、団結しているという希望に固執している。イランと、バグダッドにいるその味方は同じシーア派の武装組織を支援し、今後もこれはスンニ派に対する戦争だと広く認識することになりそうだ。

イラクにいる非IS戦闘集団の仲介による停戦については、17万に及ぶ米軍が約9年間にわたり、実行しようとしてできなかったことを踏まえれば、より限られた資源でなおかつ、タイトなスケジュールで、それを再度試して成功を収めることは、かなり難しそうだ。

米国が先に進むために、どんな解決策を持っているか、あるいは、いかに信頼性を得て彼らにアピールすることができるかは不透明だ。しかし、多くの武装集団は自らの目的達成のため、米国の軍事力に接近しようとして協力するだろう。

状況の変化が見渡せないなかで、あるコメンテーターの言葉を借りれば、オバマ大統領の後継者は、最小限の利得のために多大な支出を必要とする「大胆で新たな10年続いた戦略」を継承するだろう。問われるべきは、前回のイラク戦争がうまくいかなかったのに、なぜ今回はうまくいくのか、だ。

1508チバQ:2016/05/08(日) 16:50:46
http://mainichi.jp/articles/20160506/k00/00e/030/126000c
トルコ
首相が辞意…大統領との対立深刻か

毎日新聞2016年5月6日 11時38分(最終更新 5月6日 11時38分)
 【エルサレム大治朋子】トルコのダウトオール首相は5日、首都アンカラで記者会見し、イスラム系与党・公正発展党(AKP)の党首と首相を辞任する意向を表明した。地元メディアなどは、エルドアン大統領との対立が原因と伝えている。首相の後任には、大統領の娘婿でもあるアルバイラク・エネルギー天然資源相らの名前が浮上。今後、大統領権限の実質的な拡大も予想される。

 ダウトオール首相は「大統領と相談し、(党)団結のため、党首交代が必要と判断した」と述べた。大統領との対立については「関係に疑念をはさむ余地はない」と否定した。ただ首相がカタールを訪問中の4月末、首相権限だった地方の党幹部任命権が剥奪され、首相は「予期せぬことだった」と漏らしていたとされる。

 ダウトオール首相は2014年8月、エルドアン氏が首相から大統領に選出されたのを機に、後継党首に指名され、首相に就任した。02年から外交担当の首相主席顧問となり、09年に外相に抜てきされるなど、長年、エルドアン氏の側近として仕えた。

 だが首相就任後は、従来の象徴的な大統領職の役割を拡大し、実質的な権限を握ろうとするエルドアン大統領との間で確執が広がったとされる。地元メディアなどによると、具体的には、大統領制への移行や経済政策、クルド系反政府武装組織クルド労働者党(PKK)との和平交渉や汚職対策、表現の自由規制などの問題をめぐり、大統領との意見の相違が拡大した。

 最近では、大統領の支援者とみられるブロガーらが「首相はトルコの敵である西欧と(難民対策などで)共謀し、大統領を辱めようとしている」などとする「首相批判」がネット上で目立っていたという。

 22日開催のAKP臨時党大会で、後継首相となる次期党首が選出される。アルバイラク氏のほかに、ユルドゥルム運輸海事通信相らの名前があがっている。

1509チバQ:2016/05/08(日) 16:58:17
http://www.sankei.com/world/news/160508/wor1605080014-n1.html
2016.5.8 06:48

サウジの石油相が交代 ファリハ保健相を起用 「脱石油」の一環か
 サウジアラビアのサルマン国王は7日、政令を発表し、長年にわたり同国の石油政策を指揮してきたヌアイミ石油鉱物資源相を退任させ、後任にファリハ保健相を起用する人事を発表した。

 サウジは国王の息子であるムハンマド副皇太子が先頭となり、石油に依存した経済構造からの脱却を図っており、今回の人事もその一環とみられる。

 また石油鉱物資源省を「エネルギー産業鉱物資源省」と改称した。 ヌアイミ氏は、世界最大規模の石油確認埋蔵量を誇るサウジの顔として、石油輸出国機構(OPEC)の政策にも重要な影響を及ぼしてきた。ヌアイミ氏の退任には、ムハンマド副皇太子の指揮下に石油政策を一本化する狙いがうかがえる。(共同)

1510チバQ:2016/05/16(月) 23:51:52

609 :チバQ :2016/05/16(月) 23:50:44
http://mainichi.jp/articles/20160516/k00/00m/030/055000c
パルミラ遺跡
破壊色濃く…神殿本体、凱旋門アーチ無残

毎日新聞2016年5月15日 21時16分(最終更新 5月16日 01時04分)

 【パルミラ(シリア中部)で秋山信一】約2000年の歳月を刻んできた古代神殿はがれきと化し、凱旋(がいせん)門のアーチは姿を消した--。内戦が続くシリアで、アサド政権が過激派組織「イスラム国」(IS)から奪還した遺跡都市パルミラ。街や遺跡には破壊の跡が色濃く、住民の心にも深い傷が残っている。

 IS侵攻前、約7万人が暮らしていたパルミラ。住民の大半は中部ホムスなどに避難し、家屋の多くが戦闘で破壊され、家財道具は略奪された。ISが去った今、住民の大半は避難時に持ち出せなかった家具を車の屋根の上に積み、再び避難先へ戻ろうとしている。

 5月に入り、ISがパルミラ近郊のガス田を制圧するなど、周辺での戦闘は続く。さらに、ISは3000以上の地雷を敷設したとされており、日常生活ができる状態ではないためだ。

 「ドーン」。記者がパルミラに入った日も地雷爆破処理が続いており、10分に1回は重低音が響いた。黒煙が立ち上るのも見えた。作業を主導していたのは、シリア政権を支援するロシア軍だ。通行路の安全は確保されていたが、あちこちに直径1メートル超の地雷の爆発跡が残っていた。

 写真を撮ろうと、路肩に足を踏み入れた。「危ない!」。記者に同行していたシリア軍当局者からすかさず注意が飛んだ。

 露軍からは遺跡地区の取材許可が出ず、近くの丘の中腹から遺跡群を見下ろしてみた。パルミラ最大のベル神殿の外壁や列柱、円形劇場は確認できた。だが、ベル神殿の本体や凱旋門のアーチは、無残にも破壊されているのが分かる。唯一神を信仰するイスラム教を極端に解釈するISは、イスラム教存在以前の多神教時代に建造された神殿や遺跡を各地で破壊してまわった。偶像崇拝を厳禁しており、パルミラの博物館にある彫像も顔の部分がほとんど削り取られ、入り口のライオン像は倒されていた。

 パルミラの街にはISに制圧された昨年5月以降、1年近くに及んだ支配の痕跡が残っていた。

 「誰の拳銃ですか?」「どこで戦いますか? 戦場です」。IS式の教育を実施していた小学校で見つけた英語教科書には戦闘を想起させる例文が並ぶ。子供たちを戦闘要員にする洗脳の一環のようだ。街中心部には「ISは戻ってくる」という不気味な落書きもあった。

 「ISの侵攻後、家族と連絡がとれない」。戦闘収束後、首都ダマスカスから初めて実家の様子を見に来た主婦のウンム・ファレスさん(35)は声を落とした。10人の子供を含む15人の親族が所在不明という。ISはパルミラ周辺で政府関係者を中心に多数の住民を虐殺したとされる。

 シリア内戦は3月に6年目に入った。アサド政権、反体制派、IS、クルド人が互いに戦闘を続けており、在英民間組織「シリア人権観測所」によると、死者は27万人を超えた。2月27日に米露主導で政権と反体制派との一時停戦が発効。戦闘が縮小した時期もあったが、4月以降は北部アレッポを中心に再び戦闘が激化し、4月の死者は3000人を超えた。一時の勢いはないISだが、戦闘意欲の衰えは見せていない。米軍当局者によるとISは最近、「首都」と称す北部ラッカで「非常事態」を宣言。米軍主導の有志国連合と連携するクルド人勢力や反体制派の攻撃に備えている模様だ。

1511とはずがたり:2016/05/17(火) 22:35:29
<イラク>バグダッドで3度の爆発、63人死亡
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160518k0000m030077000c.html20:28毎日新聞

 ◇1カ所についてISが犯行声明

 【カイロ秋山信一】イラクの首都バグダッドで17日、3度の爆発が相次ぎ、ロイター通信によると、少なくとも63人が死亡、106人が負傷した。うち1カ所について過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。バグダッドでは11日にも連続爆弾テロで94人が死亡し、ISが犯行声明を出している。

 ISはイラク軍や米軍主導の有志国連合に対して劣勢が続く中、大規模テロで力を誇示しようとしているようだ。米軍によると、イラクでの実効支配地域は最大時に比べて45%減少した。だが今春以降、バグダッドを中心にISが大規模な爆弾テロ攻撃を仕掛ける例が増えている。

1512チバQ:2016/05/18(水) 21:47:19
http://www.sankei.com/world/news/160518/wor1605180031-n1.html
016.5.18 19:34
【イスラム国(IS)】
イラク首都にサドル派民兵が展開 IS退潮を見すえ、シーア派が影響力拡大狙う

【カイロ=大内清】イラクの首都バグダッドで17日、イスラム教シーア派地区などを狙った3件の連続爆弾テロがあり、ロイター通信によると死者数は少なくとも77人に達した。これを受け、シーア派有力指導者サドル師は、政府の治安維持が十分でないとして、シーア派住民が多い地区に独自に民兵部隊を展開。サドル師は、同国の政治改革をめぐってもアバディ政権に圧力をかけており、影響力の拡大に向けた動きを強める可能性は高い。

 17日のテロでは、スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。ISとしては、なおも首都で大規模テロを遂行する能力があることを示した格好だが、全体としては、ISの軍事力は退潮傾向にあると指摘されている。

 サドル師が政府を軽視する形で民兵の配備を進めている背景には、今後のISの勢力減退を見越して、国内での発言力を高めておく狙いもあるとみられる。

 政治面でもサドル師はこのところ、一部の党派が独占してきた閣僚ポストの配分を変更するといった政治改革の断行をアバディ首相に強く要求。4月には、改革に反対する議員らへの抗議デモのため、警備の厳しい旧米軍管理区域(グリーンゾーン)へ支持者数千人を送り込むなど、活動を活発化させている。

 イラクではISが急速に台頭した2014年夏、スンニ派からの反発が強かったマリキ前首相が米国などからの圧力で退陣し、アバディ氏の下でISに対抗するための「挙国一致政府」が成立した。その後、米軍主導の有志連合の空爆支援などにより、ISの支配地域拡大には歯止めがかかっている。

 イラク戦争後の同国では、スンニ派とシーア派の間だけでなく、多数派であるシーア派が内部で勢力争いを繰り広げてきた。このため、ISが弱体化すれば一時的な「挙国一致」体制は崩れ、再び政争が激化することも考えられる。

1513チバQ:2016/05/20(金) 22:01:28
http://www.sankei.com/world/news/160520/wor1605200027-n1.html
2016.5.20 18:18

「ネタニヤフ首相への信頼を失った」イスラエル国防相が辞意



 イスラエルのヤアロン国防相は20日、ネタニヤフ首相への信頼を失ったなどとして、国防相と国会議員を辞任すると表明した。

 最近、ネタニヤフ氏が連立政権拡大を目指して極右政党「わが家イスラエル」と交渉し、ヤアロン氏に代わって同党のリーベルマン党首の国防相就任が話し合われているなどと取り沙汰されていた。こうしたことがヤアロン氏の辞意表明につながったとみられる。(共同)

1514チバQ:2016/05/21(土) 07:13:45
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-160519X569.html
新党首候補に運輸相擁立=大統領側近、22日に選出へ―トルコ与党
05月19日 20:27時事通信

 【エルサレム時事】トルコのイスラム系与党・公正発展党(AKP)は19日、中央決定執行委員会を開き、22日の党首選の候補者としてユルドゥルム運輸海事通信相を擁立することを決めた。今回の党首選は、党首であるダウトオール首相が辞意を表明したことを受けて行われる。ユルドゥルム氏しか出馬しない見通しのため、同氏の当選はほぼ確実となっている。

 AKPの党規では党首が首相も務めると定められており、新党首は近く首相指名を受ける見込み。

1515とはずがたり:2016/05/21(土) 21:40:14
一体何者?! 高確率で現場遭遇のNHK職員が話題に
http://news.goo.ne.jp/article/r25/trend/r25-20160521-00050771.html
11:01R25

事故に遭遇する率の高さから「NHK職員=江戸川コナン」との声もあがるほどだった ※この画像はサイトのスクリーンショットです
(R25)
5月18日、東武東上線で脱線事故が発生。民放各社が乗客に画像使用を交渉してオンエアするなか、NHKだけは「乗っていたNHK職員が撮影」したという映像が流れ、ネットで話題になっている。

18日昼すぎ、成増発池袋行きの列車が脱線。テレビ局各社がTwitterなどで現場写真の提供を呼びかけるなか、NHKだけは乗車していたという職員が撮影した映像を放映。その直後、Twitterでは次のような投稿が拡散された。

「笹子トンネル崩落『NHK職員が偶然通りがかっており・・』御嶽山噴火『NHK職員が偶然居合わせており・・』熊本地震『NHK職員がちょうど取材を行っており・・』東上線脱線『NHK職員が乗り合わせており・・』←NEW!!」

これまでいかにNHKの職員が偶然、現場に居合わせたことが多かったかを示したもので、Twitterでは、

「え、また脱線した電車にNHK職員乗ってたの!?!?まじコナンかよwwwwwwwNHK職員何者なんだよww」
「NHK職員がどこにでもいるわけじゃない、事件現場に居合わせた人間の中からNHK職員として覚醒する者が出てくるというだけさ」
「NHKがもはや公共放送ではなく謎の組織にしか見えない…。NHK何者だ」

などと、驚く声も上がっている。

NHKは、全国の都道府県庁所在地などに計54の放送局をもち、1万242人(2015年度)の職員数を誇る。対する民放の拠点は、日本テレビ系列が30局、フジテレビ系列とTBS系列が28局、テレビ朝日系列が26局、テレビ東京系列は6局にとどまり、NHKネットワークの圧倒的な広さがうかがえる。

ちなみに、ネット上では「長野県白馬村で震度6発生時」「兵庫県宝塚市役所の火炎瓶事件」「東京メトロ半蔵門線の車内で起きた消火器の落下騒動」「千歳空港で旅客機エンジンから煙が出るトラブル時」なども、NHK職員がたまたま居合わせたという話題も。東武東上線の脱線事故によって、巨大組織NHKのネットワークの広さが改めて浮き彫りになったようだ。
(山中一生)
(R25編集部)

1516名無しさん:2016/05/22(日) 15:34:33
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160514-00046827-jbpressz-int
風呂場で肌をさらしたイエメンの女性たち
JBpress 5月14日(土)6時0分配信

 アラビア半島といえば石油、富豪、イスラム教・・・というような連想をするが、石油の取れない、富豪のいない古くからのイスラム教国があって、それがイエメンである。

 石油が取れないということは要するに近代資本主義型の富豪がいない(きわめて少ない)ということで、GDPが低ければ失業率も高く、イエメンは後発途上国と言われている。しかし近代資本主義の洗礼を受けていない分、昔ながらの生活や、つまり生活に根差した信仰が残っているということでもある。2015年から内戦が始まり今や気軽に旅行できる国ではなくなってしまったが、私の旅行した2008年ごろのイエメンが旅行者を惹きつけていたのはその、町に反映された「古き良きイスラム」であった。

 今は世界宗教となったイスラム教はアラブ半島に生まれ、瞬く間に海を越えて世界へ伝播していくが、メッカ・メディナの南にある現イエメン地域はその中でも、最も古くからイスラムである場所のうちのひとつであった。

■ 黒一色のニカーブをまとう女性たち

 イエメンの首都サナアは「アラビアン・ナイト」の世界そのものだ。砂糖菓子のような薄い飴色の家屋が建ち並ぶ街に夕日が落ちていく様はエキゾチックだし、取っ手のついた扉が立ち並ぶ街路は迷路のようで、白いチョークで×さえ記せばここはすぐに、盗賊に追われるアリババの脱出路になる。

 迷路のような市場のスークには色とりどりに盛られたスパイスのにおいがたち込め、男たちは三日月型に曲がった短剣を腹に差して闊歩していた。危険な感じはない。いわく、「ジャンビーヤ(短剣)は14歳を超えた男子が男の証に差すものであり、抜いて戦うものではない」。武士の刀のようなものなのだろう。行き交う女たちは目と指先のほかすべての肌色を、全身を覆う布服である黒布のニカーブで隠している。

 イスラム女性の服装も場所によってさまざまだが、同じようにニカーブで全身を覆っているものの、色にバリエーショ ンが見える(グレーや紫など暗い色が多いが)シリア・ヨルダン方面の中東や、衣服は洋服を着るが頭髪をカラフルなヒジャーブで覆うアジア方面とは違って、ここのニカーブはただ、黒一色であった。「魔女の宅急便」で、キキが先輩魔女に「真っ黒で時代遅れのダサい服」というような指摘をされていたのを思い出した。イスラム女性ファッションも時代とともに移ろいゆき、黒ばかり着るのはもはや時代遅れなのだろうか。それともここはただ敬虔だというだけなのだろうか。

 そんなことを思って市場でニカーブを見ていると、同じ黒でも布地が違う、袖口が違う。縫い方が違う、刺繍が違う、ビーズが違う。ちょっとしたこだわりを見せるポイントはきっといくらでもあって、その選択肢の幅を広いとか狭いとか決めるのはよそ者の仕事ではない。私は全身を覆うニカーブを買ったものの、外国人への許容範囲は広いと聞いていたので普段はヒジャーブで頭髪だけを隠して町を歩いた。

 道行く男たちはくちゃくちゃと噛み煙草(カート)を噛んでいる。葉っぱを噛み潰してたまった唾とまぜたものを飲み込んでいくとちょっとハイになるらしい。噛み終わった葉っぱのくずはどんどんたまっていくので、彼らの左頬(または両頬)はこぶとり爺さんよろしくプウッと膨らんでいる。

 男たちは、外国人と見ると珍しいのか声をかける。「写真撮ってよ」「ぼくたち4兄弟」「ジャンビーヤ屋なんだよ、見て行ってよ!」

 女たちは何も言わない。ただこちらに一瞥をくれて、そよと傍らを通り抜けるだけである。ニカーブの下で彼女らが微笑んでいるのか、舌打ちしているのか、私には分からない。

■ 薄暗い風呂場で浮かび上がる女性たちの肌

 サナアは砂漠性気候の、乾いた町だった。半日も歩いて土埃でさらさらになったヒジャーブを払う。この土埃から肌を守るのにヒジャーブはけっこう有用だったりする。ついでに汗も落としたいと思ったちょうどそのとき、行く手にドーム型の、小さいお椀のような建造物が現れた。

 風呂場であった。日本の銭湯と同じように、番台で小銭を払って体を洗うという、普通の公衆浴場だ。

1517名無しさん:2016/05/22(日) 15:35:21
>>1516

 まわりに倣って私も番台に小銭を払うと、黒いニカーブを着た番台のおばさんが、荷物を見せろと言う。私の荷物の中にカメラがあるのを見とがめ、「NOカメラ」とすごい剣幕で言う。

 もちろん風呂の写真を撮るつもりはない。とアラビア語で説明することはできず、確かにこの国では女性の肌や素顔が写真に撮られたら一大事なので、おばさんが警戒するのも分かる。私は諦めてカメラを渡した。

 日本の銭湯のような更衣所に服を脱ぎ、風呂場に足を踏み入れるとそこはひんやりと薄暗い、まるでモスクの中のような静謐な場所であった。

 水場のまわりにおばさんたちが大きな身体を揺らす。日本の銭湯で見かける日本のおばさんたちと同じような身体で、同じものがついている。彼女らは桶を私に手渡して、これで身体を流せという。言われるとおりにやっていると、また別の誰かがスカスカのへちまを投げてよこし、これでこすれと言う。水は冷たかった。

 裸のおばさんは体を洗いながら、同じように裸のアジア人である私を、じーっと見ている。「天空の城ラピュタ」に出てきそうな、海賊の棟梁の貫禄のおばさんである。

 「外国人かね」 おばさんは聞く。

 「日本です」

 「日本・・・旅行かね」

 「そうです」

 「サナアは好きかね」

 「はい。とてもいい町。とてもいい人。おいしいごはん」

 「ありがとうね」

 アラビア語でのコミュニケーションはこれが限界だったが、それでもこれは、風呂の壁一枚隔てた外の世界では起こりえない、ニカーブの女性たちとの顔を突き合わせたコミュニケーションだ。

 街路では見かけない女性の肌色がいくつも、薄暗い銭湯の中でぼうっと浮かび上がる。外では外国人に自ら声をかけることのない女性たちは、風呂の中では快活で、興味津々で、世話焼きだ。でもニカーブの下でも彼女たちは、本当はいつも世話焼きなのだ。外でも、中でも。見えないものを、一度目にすることで、それ以降、想像ができるようになるのだ、と私はおばさんたちの裸に思った。

 それからというもの、道行く女性を見るとその無表情に見えるまなざしの下に小さな関心を見るようになった。目が合うと「外国人かね」が聞こえるようになった。ニカーブの下に彼女らのリアルな微笑みを数え、リアルな舌打ちを聞き、つまり彼女らの裸の姿を見るようになった。それはいやらしい意味ではなく。

原口 侑子

1518名無しさん:2016/05/22(日) 16:08:23
中東で民主主義が定着しない「本当の理由」〜イスラームをめぐる2つの問題について
現代ビジネス 5月19日(木)6時1分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160519-00048643-gendaibiz-bus_all

1519チバQ:2016/05/22(日) 20:36:16
http://www.sankei.com/world/news/160522/wor1605220039-n1.html
2016.5.22 19:05

米無人機、タリバン指導者を殺害 マンスール師、車で移動中に パキスタン当局が身元確認へ

 【ニューデリー=岩田智雄】パキスタン南西部のアフガニスタン国境に近い地域で21日、米無人機の空爆があった。米メディアによると、米国防総省のクック報道官はアフガンのイスラム原理主義勢力タリバンの指導者、マンスール師を狙ったと発表。米当局者は、オバマ大統領が作戦を承認したとし、マンスール師と戦闘員の計2人が死亡したとみられることを明らかにした。死亡が確認されれば、タリバンは大きな打撃を受けたことになる。

 空爆があったのは、21日午後3時ごろで、パキスタン・バルチスタン州アフマドワルの南西。マンスール師は車で移動中だった。パキスタン当局が遺体を回収し、身元を確認している。

 タリバンは昨年、最高指導者のオマル師が2年以上前に死亡していたことが発覚し、後継者のマンスール師は、アフガン政府との公式和平協議を拒否してきた。指導部への支持固めのため、アフガン治安部隊や米軍への攻勢を強めてきたとされ、クック報道官はマンスール師を「和平協議の障害だった」と非難した。

 ただ、マンスール師が死亡しても、権力闘争の激化が予想され、和平が進展するかどうかは不透明だ。

1520名無しさん:2016/05/23(月) 07:34:32
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016052200229&amp;g=pol
バーミヤン復元壁画を視察=安倍首相

 安倍晋三首相は22日、東京芸術大学美術館(東京・上野公園)の陳列館を訪れ、アフガニスタンの反政府勢力タリバンに破壊されたバーミヤン遺跡の大仏の天井を飾っていた壁画の復元画などを視察した。
 同大によると、復元壁画の縮小版は26、27両日に開かれる主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の関連イベントでも展示される。(2016/05/22-23:05)

1521とはずがたり:2016/05/24(火) 00:50:16

タリバーン反発必至、報復の恐れも 最高指導者「死亡」
http://www.asahi.com/articles/ASJ5Q4JPKJ5QUHBI01B.html?ref=goonews
ワシントン=杉山正、イスラマバード=武石英史郎2016年5月23日06時37分

パキスタンのアフマドワルで21日、空爆で破壊された車の周りに集まる人たち。空爆は、移動中だったとみられるタリバーンの最高指導者、マンスール幹部を狙った=AFP時事

 米国防総省は21日、アフガニスタンの反政府勢力タリバーン最高指導者のマンスール幹部を標的に空爆をしたと発表した。米国防当局者によると、死亡したとみられる。死亡が確認されれば、タリバーン側の反発は必至で、アフガン政府とタリバーンの紛争の交渉による解決は遠のく。

 米当局者によると、空爆はオバマ米大統領が承認し、複数の無人機で実施された。アフガン国境に近いパキスタン領内を車で移動しているところを攻撃した。一緒にいた戦闘員1人も死亡したとみられる。

 AFP通信は、米ホワイトハウス高官の話として、パキスタンとアフガン両政府に知らされたのは空爆の実施後だったと伝えた。

 アフガン政府のアブドラ行政長官と情報機関はそれぞれツイッターでマンスール幹部が「死亡した」と述べ、死亡情報が確認されたとの見方を示した。タリバーンは22日午後までに公式な声明を出していない。

1522チバQ:2016/05/24(火) 20:23:43
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-160524X247.html
議長に強硬派ジャンナティ師=イラン専門家会議
19:38時事通信

 【カイロ時事】国営イラン通信によると、今年2月の選挙で改選された、最高指導者の選出権限を持つ専門家会議(定数88)は24日、ロウハニ大統領の国際協調路線に懐疑的な保守強硬派のアフマド・ジャンナティ師(89)を議長に選出した。

 専門家会議の任期は8年。最高指導者ハメネイ師は76歳と高齢で、現メンバーが後任選出に関与する可能性が高い。

1523とはずがたり:2016/05/25(水) 12:06:12
IS「首都」制圧作戦を開始=クルド人主導部隊―シリア
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/839/7fc00f2842a3f80ee9344d7d360a38d6.html
(時事通信) 05月24日 23:44

 【カイロ時事】シリアのクルド人民兵を主体とする「シリア民主軍(SDF)」は24日、過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と位置付ける北部ラッカの制圧作戦の開始を発表した。米軍主導の有志連合による空爆支援を受け、まずはラッカ北方の支配を目指す。

 SDFは、シリアの北部や北東部の対IS地上作戦で重要な役割を果たしてきたクルド人民兵組織、人民防衛部隊(YPG)が主体。クルド系メディアは、大規模部隊が「(ラッカ北方50キロの町)アインイッサから作戦を始めた」と報じた。

1524チバQ:2016/05/25(水) 21:54:54
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160525-00000068-jij-asia
タリバン新指導者に強硬派=アフガン和平、一層困難に―マンスール師の死亡確認
時事通信 5月25日(水)14時11分配信

タリバン新指導者に強硬派=アフガン和平、一層困難に―マンスール師の死亡確認
アフガニスタンの反政府勢力タリバンの最高指導者マンスール師が無人機の攻撃で殺害された現場=21日撮影、パキスタン南西部アフマドワル
 【ニューデリー時事】アフガニスタンの反政府勢力タリバンは25日、最高指導者マンスール師の死亡を認め、ハイバトゥラ・アクンザダ師を新指導者に選出したと明らかにした。

 アクンザダ師は強硬派とされており、米国や中国が模索するアフガンの和平実現はより困難になったとみられる。

 タリバンは声明で「アクンザダ師は指導者評議会(シュラ)によって満場一致で選ばれ、シュラの全メンバーが忠誠を誓った」と発表。マンスール師については、米政府の発表通り、無人機攻撃で殺害されたと認めた。

 アクンザダ師はアフガン南部カンダハル出身で、カリスマ的指導者だった故オマル師からの信任も厚く、「先生」と呼ばれていた。「タリバン内では最も古いメンバーの一人」(テロ専門家アフメド・ラシード氏)とされ、旧タリバン政権下では司法当局を管轄していた。 

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016052300018&amp;g=int
タリバン指導者、パキスタンの旅券所持=死亡で後継者選び本格化



21日、パキスタン南西部アフマドワルで、無人機の空爆で炎上した車の周囲に集まる住人ら。アフガニスタン反政府勢力タリバンの最高指導者マンスール師を乗せていたとされる(AFP=時事)
 【ニューデリー時事】パキスタン政府当局は22日、米無人機の空爆で死亡したアフガニスタン反政府勢力タリバンの最高指導者マンスール師とみられる人物が、パキスタンの旅券と身分証を所持していたと発表した。パキスタン政府はマンスール師の死亡を公式には確認していないが、同国情報筋は時事通信の取材に「タリバンはマンスール師の後継者を選ぶため、緊急の指導者評議会(シュラ)を開催した」と明らかにした。
 空爆の現場から回収された旅券が正規のものかどうかは定かではないが、同師がパキスタン国内に拠点を構え、他国との間を自由に行き来していた実態が明らかになった形だ。
 政府当局によると、旅券には「ワリ・ムハンマド」という名前が記載され、居住地は南西部バルチスタン州キラ・アブドラ地区となっていた。AFP通信によれば、身分証には南部カラチの住所も記載されていた。(2016/05/23-06:04)

1525チバQ:2016/05/25(水) 22:15:01
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016052000953&amp;g=int
不逮捕特権剥奪の改憲案可決=クルド系議員ら対象-トルコ



20日、トルコの首都アンカラで、憲法改正案について採決を行う国会議員(EPA=時事)
 【イスタンブール時事】トルコ国会(定数550)は20日、国会議員の不逮捕特権の剥奪を可能にする憲法改正案について採決を行い、AFP通信によると、賛成多数で可決した。イスラム系与党・公正発展党(AKP)が反政府武装組織クルド労働者党(PKK)と同一視しているクルド系政党・国民民主主義党(HDP)の議員を念頭に提出した改憲案で、HDPは「与党によるクーデター計画だ」と批判している。
 改憲案可決により、HDPの議員を中心に約140人が捜査対象となる。改憲には国会議員367人以上の賛成が必要だが、今回の採決では376人が賛成票を投じた。(2016/05/20-22:10)

1526チバQ:2016/05/26(木) 00:01:41
http://mainichi.jp/articles/20160526/k00/00m/030/049000c
アフガン
タリバン新指導者を選出 闘争路線を継続か

毎日新聞2016年5月25日 20時02分(最終更新 5月25日 22時11分)
【ニューデリー金子淳】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンは25日、最高指導者マンスール師が米国の無人機攻撃で殺害されたことを公式に認め、副指導者の一人だったハイバトゥラ・アクンザダ師を後継者に選出したと発表した。副指導者にはシラジュディン・ハッカーニ師がとどまるほか、タリバンを創設した故オマル師の息子ヤクーブ師も新たに選出された。いずれも武装闘争を支持する強硬派とされ、マンスール師の闘争路線を引き継ぐとみられる。

 タリバンは声明で、メンバーに「新指導者に忠誠を誓い、戦闘を続けるよう求める」と呼びかけた。首都カブールでは25日、裁判所の職員らを狙った自爆テロで少なくとも10人が死亡し、タリバンが犯行を認めた。戦闘を継続する姿勢を明確にした格好だ。

 地元メディアなどによると、アクンザダ師はアフガン南部カンダハル州の有力部族出身で、60歳前後とみられる。マドラサ(イスラム教神学校)を運営するなど宗教指導者としての性格が強く、オマル師の側近として助言していたとされる。

 タリバン政権下では司法当局を管轄していた。タリバン内部で広く尊敬されており、指導部は組織を固める上でアクンザダ師が適任だと判断した模様だ。

 一方、ヤクーブ師は20代にもかかわらず副指導者に抜てきされた。タリバンの精神的支柱だった故オマル師の血筋を背景に、内部の結束を高める狙いがあるとみられる。和平に反対する強硬派の支持が厚く、将来的には最高指導者を引き継ぐとの見方もある。

 パキスタンの治安アナリスト、ハッサン・アスカリ・リズビ氏は「アクンザダ師にとって、今後数週間でどれだけ支持固めができるかが鍵となる。当面はマンスール師の強硬路線を踏襲し、テロや戦闘を継続するだろう」と指摘する。

1527チバQ:2016/05/29(日) 19:54:14
http://www.sankei.com/world/news/160529/wor1605290029-n1.html
2016.5.29 19:12

イスラエル、極右連立参加で閣僚辞任 和平交渉再開遠のく

反応

反応



 【カイロ=大内清】イスラエルのネタニヤフ首相が今月、極右「わが家イスラエル」との連立で合意したことで、政権の極度の右傾化を懸念する声が強まっている。27日には連立相手である中道「クラヌ」のガバイ環境相が、わが家イスラエルのリーベルマン党首が国防相に任命されることに抗議し辞任。対パレスチナ強硬派で知られるリーベルマン氏の入閣で、頓挫している中東和平交渉の再開はさらに困難となりそうだ。

 「(リーベルマン氏の国防相任命は)さらなる極端主義をもたらし、国の安全を危うくする」。ガバイ氏は辞任発表の声明でこう述べ、ネタニヤフ氏を強く批判した。

 現地から報道によると、ネタニヤフ氏は今月、わが家イスラエルが連立に参加する見返りとしてリーベルマン氏に国防相ポストを提示。2012年から国防相を務めたヤアロン氏は20日、ネタニヤフ氏のこうした動きに反発し、辞意を表明している。

 15年に発足した現在の連立政権は、ネタニヤフ氏が率いる右派リクードを中心とする5政党がかろうじて過半数を確保する状況にある。ネタニヤフ氏としては、わが家イスラエルを連立に引き込むことで政権の安定化を図る狙いがある。

 ただ、わが家イスラエルはパレスチナとの「2国家共存」構想を一応は容認しつつも、パレスチナ人をイスラエルから完全に分離するなどの強硬な主張を繰り返している。パレスチナ側からの反発は大きく、14年に頓挫した和平交渉の再開が遠のくのは間違いない。

 わが家イスラエルの連立参加について米国務省のトナー副報道官は25日、今後のイスラエルの2国家共存に向けた取り組みに「妥当な疑問を生む」と指摘し、ネタニヤフ政権のさらなる右傾化に懸念を表明した。

1528チバQ:2016/05/30(月) 21:07:42
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/world/reuters-20160530037.html
ヨルダン国王が下院を解散、暫定首相を任命
17:21ロイター

ヨルダン国王が下院を解散、暫定首相を任命
 5月29日、ヨルダンのアブドラ国王は、勅令を出して下院を解散させた後、ムルキ元外相を暫定首相に任命し、10月までに選挙を実施するよう命じた。写真はアンマンで5月撮影(2016年 ロイター/Khalil Mazraawi)
(ロイター)
[アンマン 29日 ロイター] - ヨルダンのアブドラ国王は29日、勅令を出して下院を解散させた後、ムルキ元外相を暫定首相に任命し、10月までに選挙を実施するよう命じた。

国王はこれより先、ヌスール首相の辞任を受け入れた。同国の憲法の規定では、4カ月以内に選挙を実施しなくてはならない。ムルキ氏は歴代内閣で要職に就いている。

アブドラ国王は暫定首相を任命する書簡で、「ヨルダンは中東地域の不安定化に伴い、重大な経済問題に直面し、経済成長が特に悪影響を受けている。これらの試練や障害を乗り越えるために、われわれは例外的で革新的な対策をとらなければならない」と強調した。

ヨルダンには、内戦状態にあるシリアから少なくとも120万人の難民が流入したとみられている。

1529チバQ:2016/05/30(月) 21:34:18
http://www.sankei.com/world/news/160529/wor1605290040-n1.html
2016.5.29 22:38

イランがサウジ大巡礼中止 断交受け、対立長期化も

反応

反応


 イラン政府は29日、同国と断交したサウジアラビアにあるイスラム教の聖地メッカへの9月の大巡礼(ハッジ)を中止することを決めた。1月にサウジが断交を決め、石油政策でもライバル関係にある中東の大国同士の関係がさらに冷却化、対立が長期化する恐れが強まった。

 イランからの大巡礼中止は1987〜91年以来。イラン側は断交後も代表団をサウジに送って交渉を続けてきたが、巡礼者への査証(ビザ)の発給や安全確保、イラン航空機のサウジ乗り入れについて溝が埋まらなかったもようだ。

 巡礼を取りまとめるイランの政府系組織は声明を発表し「サウジ政府の遅延行為により、イランは今年の巡礼の機会を失うことになる」とサウジを非難した。

 大巡礼は、信仰告白、礼拝、喜捨、断食と並ぶイスラム教徒の「五行」の一つ。資力と体力のある信者は生涯に一度は大巡礼に参加することが求められ、毎年世界各地の信者がメッカを訪れる。(共同)

1530チバQ:2016/05/30(月) 21:35:35
http://www.sankei.com/world/news/160530/wor1605300035-n1.html
2016.5.30 20:38

サウジvs.イラン 大巡礼めぐり対立

【カイロ=大内清】国交が断絶しているサウジアラビアとイランが、今年は9月に行われるイスラム教の聖地メッカへの大巡礼(ハッジ)でのイラン人巡礼者へのビザ(査証)発給などをめぐって対立している。イラン側が29日、サウジがイラン人の信仰を「妨害」していると非難したのに対し、サウジは、イランが受け入れ不可能な条件を突きつけてきていると主張。両国関係は、信仰に関する事柄をも外交的な争いに転化している状況だ。

 イランからの報道などによると、両国は今月、イラン人巡礼者の受け入れなどに関する直接協議を行ったが決裂。イラン側は「今年の(イランからの)ハッジは中止せざるを得ない」と発表し、メッカを擁するサウジが「神への道を邪魔している」と批判した。

 一方、サウジのジュベイル外相は29日、関係国と毎年結んでいるハッジに関する覚書への署名を拒否したのはイランだと反論したほか、イラン側が協議で、巡礼者によるデモの権利容認など過剰な要求をしていると非難した。


 イスラム教スンニ派の盟主を自任するサウジと、シーア派を奉じるイランは今年1月、サウジでシーア派高位聖職者が処刑されたことなどをきっかけに断交。ともに中東地域の大国である両国は、シリアやイエメンの内戦をめぐっても覇権争いを繰り広げている。

 ハッジはイスラム教で信仰の柱の一つとされ、世界中から毎年200万人以上が参加。イランからは昨年、約6万人が参加した。

1531チバQ:2016/06/01(水) 21:59:25
http://www.sankei.com/world/news/160531/wor1605310063-n1.html
2016.5.31 21:57

副議長も大統領支持派 イラン国会、政権と協調へ



 イラン国会(定数290)は31日、暫定議長となっていたアリ・ラリジャニ前議長を正式な議長に選出、2人の副議長にも改革派、穏健派を選んだ。3者とも米欧との核合意を推進した穏健派のロウハニ大統領を支持しており、国会と政権が協調する方向が鮮明となった。

 ラリジャニ議長は選出後の演説で、国会内の党派対立を避け、経済再建の実務を後押しする考えを強調した。

 第1副議長には改革派のペゼシュキアン元保健相、第2副議長には穏健派のモタハリ議員が就いた。(共同)

1532とはずがたり:2016/06/02(木) 23:11:14
過激派は腐敗した世俗政権が出来ない社会保障を提供出来るし其れに寄って助かってる人が沢山居る事実を直視すべきだ。圧迫して地下に潜ってテロ頻発に追い込むばかりが能ではない筈だ。まともな政府をつくって支持を減らすのが第一歩である。

2016年 05月 30日 08:52 JST
コラム:「イスラム国」終焉観測の落とし穴
http://jp.reuters.com/article/clarke-islamicstate-idJPKCN0YI06N?sp=true
Chad Serena and Colin Clarke

[23日 ロイター] - 多くの専門家は現在、過激派組織「イスラム国(IS)」が終焉(しゅうえん)を迎えつつあるのではないかと推測している。

領土を失い、財源も枯渇しつつある同組織では、外国人戦闘員の勧誘数もごくわずかとなり、過去1年間では月間2000人のピークから最大90%も減ったと報じられている。

毎週、組織の要人を抹殺するという米主導の有志国連合の作戦は、その目的を十分に達成しているようにみえる。さらに、相当数の戦闘員がとりわけシリアから逃亡している。

しかし、これまでアルカイダを含めた武装組織がそうだったように、最近の形勢逆転はISを単に非正規戦に持ち込ませることになるのかもしれない。例えば、外国戦闘員が戦場にたどり着けないのであれば、IS指導者は、聖戦主義の志望者に、自国にとどまり、そこで攻撃をするよう指導することができる。

このことはISの終焉を予測する向きには悪い前兆だ。研究によると、武装勢力の寿命は中央値で10年。関与する外国の数が多ければ多いほど、その寿命は延びる。歴史的な傾向をみれば、ISとの戦いはまだ初期段階にある。

理論上では、ISが領土と資金と新規戦闘員を失っていることは、米国が主導する有志国連合の大きな前進を示しているかのようにみえる。しかし、戦争は机上で行われるものではない。

ISとの戦いで、広く受け入れられている1つの自明の理があるとするならば、同組織の指導者はイスラムの「カリフ国家(預言者ムハンマドの後継者が指導する国家)」を建設するため、死ぬまで戦う意図があるということだ。

同組織の中枢が環境の変化に適用するのは今回が初めてではない。ISはイラクのアルカイダの子孫だ。アルカイダの分派の中でも、おそらく最も野心的で、その暴力性は組織創設者だったザルカウィ容疑者に由来する。ある分派は、イラク戦争後と現在の戦闘において米国主導の有志国連合に対し著しい敗北を喫してきたにもかかわらず、10年以上も存続している。

それゆえに、勝利を祝うのは余りにも早すぎる。シリア内戦はまだ数年しか経っていない。ISはそこではヒズボラやヌスラ戦線などとともに、いくつかある暴力的な非国家主体の1つでしかない。

シリア内戦には、米国とロシア、イラン、トルコ、サウジアラビアが大きく介入している。また、程度の差こそあれ、カタールやクウェート、アラブ首長国連邦といった他の湾岸諸国も干渉している。

しかし、ISは戦闘の盛衰に順応しながら、今後も一貫した組織として存続すると予測することは合理的である。最近の敗北も、長い文脈の中で評価されるべきである。IS指導者によると、有志国連合の勝利は一時的なものであり、将来の戦闘へのプロローグとみなされる。

それが従来型の散発的攻撃になるのか、あるいは戦争には至らない程度の暴動かは、現時点では分からない。しかし、この戦いの展開は、ISが作戦環境の変化にどう対応するかに大きく依存している。

1533とはずがたり:2016/06/02(木) 23:11:30
>>1532-1533
例えば、IS指導者は、勧誘した外国戦闘員に母国にとどまり、そこで攻撃をするよう決定できる。Sが11月にパリで、3月にブリュッセルで行った同時攻撃のように、イラクやシリアから欧州に戦闘員を派遣する必要もない。

さらに、ISが既にドイツやイタリア、英国といった一部の欧州諸国に送り込んだと主張する潜伏工作員と、意欲的な聖戦主義者たちを連携させることもできる。(先週末にIS広報担当から来たとされるメッセージでは、IS信奉者に対しイスラム教の断食月ラマダンの期間中に米国と欧州を攻撃するよう求めている。)

欧州と米国本土で、目を見張らせるような攻撃を行うことはIS戦闘員の勧誘活動を盛り上げ、士気を向上させ、さらにカリフ国家建設に向けた宣伝戦の勝利となろう。また、それはISの行動パターンとも一致する。領土と人的な損失に対しては、隣接区域内外での攻撃で応じるというものだ。

いずれにせよ、意欲的な新たな戦闘員たちに母国でテロ攻撃を実施させる前に、シリアに行かせることは代償を伴う。パリとブリュッセルの攻撃における主要実行犯は、欧州とシリアを行ったり来たりしていた。しかし、実行犯たちが既知の戦場から戻るとき、西側の情報当局や法執行当局から発見されるリスクが高まる。

ISは、所属メンバーが、とりわけ兵站担当者や爆弾製造者による訓練や、戦闘の経験を有していることを明らかに好んでいる。技術的な専門知識を書面で教えることは難しく、たいていは見習い訓練で習得される。それは熟練した指導者が、新たな戦闘員と一緒にいて専門知識を授けることを意味する。

ボストン・マラソン爆破事件のツァルナエフ兄弟が証明するように、若い戦闘員は、ネット上にある説明書に従って、破滅的な爆発物を成功裡に作成することができる。それでも、ISは、失敗リスクを抑えるべく、新メンバーには実地訓練を受けさせるようにしている。

もう1つ考えられるISの反応は、戦闘員を世界中に分散させることだ。中東や北アフリカ、南アジアに存在する破綻国家や戦闘地域に兵士を送り込むことだ。すでにリビアやシナイ半島、エジプト、バングラデシュその他の国々で、ISが関連組織を設けたことが分かっている。サウジアラビアでもISの存在が高まっている。

これらの地域で既に作戦上の拠点を設置したことで、シリアとイラクの外へと焦点を移せば、たとえ一時的にせよ、ISは両国内で結束し、有志国連合の監視システムから逃れることができる。

有志国連合がこれに対応することには多大な努力が必要になる。寄せ集めの連合軍は、膨大な量の軍事リソースを他の戦闘地域に移動しなければならなくなる。米国とその同盟国は、この多大の出費と労力を嫌がるだろう。

これらの変化、つまり攻撃の海外シフトや他地域での拠点作りは、どちらもISの死を予兆するものではなく、有志連合にとって朗報でもない。

米国とその同盟国にとって重要なことは、中東の紛争地域での現状に過度に満足をしないことだ。成功を収めた対ゲリラ戦の手法も、いったん導入されてしまえば、広く行き渡らせるために、平均して4年半近くは維持されなくてはならない。

ISのような組織との戦いでは、それは永久に続くように思えてしまうかもしれない。

*筆者のChad C. Serenaは政治学者。もう一人のColin P. Clarkeは非営利・無党派のランド・コーポレーションに所属する政治学者。

1534とはずがたり:2016/06/05(日) 07:45:42

【イスラム国(IS)】シリア政府軍、「ISの首都」ラッカ県内に進軍 イラクへまたがる支配地域、挟撃され焦り
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1606040049.html
06月04日 19:44産経新聞

 【カイロ=大内清】シリア人権監視団(英国)によると、シリア政府軍は4日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が“首都”と位置付けるシリア北部ラッカのあるラッカ県内に進軍した。

 シリアでは、米国主導の有志連合が支援する反体制派勢力も北部のトルコ国境地帯方面からラッカ攻略に向けた軍事作戦を進めている。対立関係にある政府軍と反体制派は、別々の戦線からラッカ攻略を競い合っている状況だ。

 アサド政権側から作戦の詳細は発表されていないが、同監視団によれば、政府軍は、アサド政権の後ろ盾であるロシア軍の空爆支援を受け、中部ハマ県東部からラッカ方面に部隊を進めているもようだ。政府軍は3月にも中部パルミラをISから奪還するなど、ISとの戦闘を優勢に進めている。

 ISに対しては、イラクでも5月にアバディ政権が西部アンバール県の要衝ファルージャ奪還に向けた軍事作戦を本格化させている。ISは、シリアとイラクにまたがる支配地域の東西から攻勢を受けていることで焦りを募らせ、都市部でのテロ戦術をいっそう活発化させる可能性もある。

1535とはずがたり:2016/06/06(月) 23:15:10
興味深い。民進とお維と同様,仲の悪いトルコとクルドの二勢力推しの俺としてはなんとか両者の妥協が計れないかと毎日心痛めているんだけど。。

米国とロシアはシリアのアレッポ県分割で合意か?
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/06/post-5246_1.php
2016年6月5日(日)10時30分
青山弘之(東京外国語大学教授)

 憶測の域を脱しないかもしれない。しかし、6月に入って、米国とロシアは、シリア、とりわけアレッポ県の分割で合意したかのように軍事的攻勢を強めている。

アレッポ県の現況
 アレッポ県は現下のシリアでの紛争における最大の係争地である。そこでは、シリア軍、YPG(民主統一党(PYD)が主導する西クルディスタン移行期民政局の武装組織)、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動やイスラーム軍などのイスラーム過激派、「穏健な反体制派」と目される武装集団、ロシア軍、イラン軍、イラン人、イラク人などの民兵、レバノンのヒズブッラー、米軍主導の有志連合、そしてトルコ軍が入り乱れて、激しい戦闘を続けている。

 シリア最大の商業都市であるアレッポ市は、東部をいわゆる「反体制派」(ヌスラ戦線、そしてこれと連携するシャーム自由人イスラーム運動や「穏健な反体制派」)が掌握する一方、アレッポ市西部と同市周辺一帯は、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局の実効支配下にある。「反体制派」の「解放区」は、アレッポ市北部のカースティールー街道を事実上唯一の兵站路として市外と通じているのみで、シリア軍、YPG、そしてロシア軍は「解放区」閉塞に向けて攻勢を続けている。

 一方、アレッポ市南部郊外はおおむねシリア政府の支配下に復帰したが、アイス村一帯やイドリブ県に近い県西部一帯では、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ダーイシュとの関係が指摘されるジュンド・アクサー機構、トルコが積極支援するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団やトルコマン・イスラーム党が「新生ファトフ軍」として糾合、イラン人、イラク人民兵を中心とするシリア軍側と一進一退の攻防を繰り広げている。

 アレッポ県北西部は、ヌッブル市一帯をシリア政府が、アフリーン市一帯を西クルディスタン移行期民政局が、アアザーズ市一帯をヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などを基軸とする「反体制派」が、そしてマーリア市一帯をヌスラ戦線以外の「反体制派」がそれぞれ支配する一方、マーリア市以東のダービク村などはダーイシュが掌握している。

 アレッポ県県東部は、マンビジュ市、バーブ市、マスカナ市といった中規模都市を支配するダーイシュがもっとも有力で、シリア軍がサフィーラ市東部のクワイリース軍事基地一帯に勢力を伸張、またYPGもユーフラテス川西岸のティシュリーン・ダムを確保している。

 なお、カタールやサウジアラビアとともに、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などのイスラーム過激派を後援するトルコのレジェプ・タイイプ・エルドーアン政権は、トルコ・シリア国境のすべてが西クルディスタン移行期民政局によって掌握されることを嫌い、アアザーズ市一帯とユーフラテス川以西のダーイシュ支配地域へのYPGの進軍を「レッド・ライン」とみなし、そのことが同地域におけるダーイシュの勢力維持・拡大を助長している。

http://tohazugatali.we b.fc2.com/ampo/aoyama0604.jpg

北ラッカ解放作戦
 混戦が続くアレッポ県の戦況変化のきっかけとなったのは、5月末にシリア民主軍が有志連合の支援を受けて開始した「北ラッカ解放作戦」だった。

1536とはずがたり:2016/06/06(月) 23:15:21

 YPGを中核とするシリア民主軍によるこの作戦は、イラク国内でイラク軍がダーイシュの一大拠点であるファッルージャ解放に向けた作戦を開始し、また「北ラッカ解放作戦」が「ラッカ県北部」ではなく、ダーイシュが首都と位置づける「ラッカ市」の解放をめざしていると「誤解」されたため、日本や欧米諸国のメディアでは、ダーイシュ壊滅に向けた軍事作戦であるかのように捉えられた。

 確かに、シリア民主軍は数千人の戦闘員を動員して、アイン・イーサー市以南の複数の村・農場を制圧した。だが、ラッカ市は依然として遠く、同市に近いダーイシュの戦略拠点であるタブカ市や第17師団基地(タブカ軍事基地)が攻略される気配もない。

 また、有志連合の動きも鈍かった。2014年9月以降、シリア領内で空爆を続ける有志連合の空爆回数は1日3?5回程度ときわめて限定的なもので、ダーイシュを追い詰めるにはまったくもって不十分だったが、「北ラッカ解放作戦」以降も、空爆回数に増加傾向は見られず、そこからラッカ市攻略の意図を読み取ることはできなかった。

 そればかりか、「北ラッカ解放作戦」への過大評価はダーイシュを増長させた。ダーイシュはこの作戦に反攻するかのように、アレッポ県北西部のマーリア市を包囲、同地を戦略拠点としてきた「反体制派」を窮地に陥れたのである。

マンビジュ解放作戦
 しかし、6月1日に米軍中央司令部(CENTCOM)が5月27日から6月1日までの有志連合の空爆の戦果を発表したことで、「北ラッカ解放作戦」の真意が見えてきた。

 この戦果発表で明らかになったのは、有志連合の空爆がラッカ県北部でも、アレッポ県北西部でもなく、アレッポ県東部のマンビジュ市一帯に重点的に行われていたということだった。しかも、空爆回数は1日に10回以上に及んでいた。むろん、CENTCOMの発表はいわゆる「大本営発表」であり、額面通りに受け取ることはできない。だが、こうした数値を発表するという行為は、「北ラッカ解放作戦」が陽動作戦だったことを示していた。

 CENTCOMの発表に先立って、シリア民主軍がマンビジュ市南東部のティシュリーン・ダム一帯で攻勢を再開したことは報じられていたが、6月に入ると、その戦果が徐々に明らかになっていった。

 シリア民主軍は6月1日までに、同ダム一帯の20カ村と複数の農場をダーイシュから奪取し、これを空爆で支援する有志連合もトルコ国境に位置するダーイシュの拠点であるジャラーブルス市とマンビジュ市を結ぶ兵站路への空爆を敢行、その寸断を試みたのである。

 そして、6月2日、マンビジュ市軍事評議会を名乗る武装集団が、シリア民主軍との連名で共同声明を発表し、「マンビジュ解放作戦」の開始を正式に宣言し、ここにシリア民主軍を主導するYPG、そしてそれを後援する米国の目標が明示された。

シリア軍とロシア軍の呼応
 「マンビジュ解放作戦」は、「北ラッカ解放作戦」と同様の陽動作戦、ないしは単なるプロパガンダかもしれない。しかし、特筆すべきは、この攻勢に呼応するかのように、ロシア軍とシリア軍が各地で「反体制派」への攻撃を激化させた点である。

 とりわけアレッポ県での攻撃は激しい。ロシア軍とシリア軍は6月1日、カースティールー街道一帯やアレッポ市東部への空爆を一気に激化させた。空爆は主に「反体制派」の支配地域に対して行われた、それだけでなくダーイシュが重要拠点とするバーブ市、マスカナ市にも及んだ。

 両軍はまた、イドリブ県、ヒムス県、ダマスカス郊外県グータ地方で「反体制派」に対する攻撃を強め、またハマー県東部ではイラリヤー村とラッカ市を結ぶ街道でダーイシュに対する攻勢を再開した。

1537とはずがたり:2016/06/06(月) 23:15:33
>>1535-1537

 こうした攻撃は、当然のことながら、多くの「民間人」を巻き込むこととなり、反体制系メディアや人権団体は「無差別攻撃」、「虐殺」といった非難を浴びせた。しかし、米国、そして西欧諸国は、「北ラッカ解放作戦」や「マンビジュ解放作戦」での「コラレタル・ダメージ」を黙殺するのと同じように、ロシア軍とシリア軍の非道な行為への批判を控えた。

「ポスト・ジュネーブ3会議」段階の前兆
 2013年夏の化学兵器使用疑惑事件以降、米国とロシアが、シリア紛争解決に向けた和平協議「ジュネーブ3会議」や、ダーイシュ、ヌスラ戦線などとの「テロとの戦い」において連携を強めていることは周知の通りである。

 「ジュネーブ3会議」が4月に事実上決裂し、米国・ロシアの合意のもとに発効した停戦(戦闘停止合意)への違反が顕著になったことで、両国は互いを非難し合いはしたが、同時に事態収拾に向けて折衝を続けてきた。

 この過程で、ロシアは、停戦を破棄したシャーム自由人イスラーム運動とイスラーム軍を、ヌスラ戦線、ダーイシュと同様に国際テロ組織に指定するよう安保理で主唱、米英仏がこれを拒否すると、5月20日にはダーイシュ、ヌスラ戦線、そして「停戦に応じない武装組織」に対する合同軍事作戦を米国に提案した。米国がこの提案を再び拒否すると、ロシアはさらに25日、「反体制派」に対してヌスラ戦線を排除しなければ、空爆を再開するとの最後通告を突きつけた。

 そして、最終的には、セルゲイ・ラヴロフ外務大臣とジョン・ケリー米国務長官が6月1日の電話会談で、ダーイシュ、ヌスラ戦線、そして「そのほかのテロ組織」に対する断固たる措置を講じることを確認したのと時を同じくして、有志連合の支援を受けるシリア民主軍が「マンビジュ解放作戦」を開始、ロシア軍とシリア軍もアレッポ県などで攻撃を強めていった。

 米国とロシアがこの間の折衝で具体的にどのような意見を交わし、そしていかなる合意に達したかは知る由もない。だが、シリア国内の戦況から明らかなのは、米国がPYDと連携してダーイシュとの「テロとの戦い」を、ロシアがシリア政府と連携して「反体制派」への「テロとの戦い」をそれぞれ強化したことである。

 米国とロシアのシンクロの受益者となる紛争当事者は、言うまでもなくシリア政府とPYDであり、そこにはジュネーブ3会議において「反体制派」を主導していたはずのリヤド最高交渉委員会の姿はない。リヤド最高交渉委員会から脱会したシャーム自由人イスラーム運動、そして同委員会における交渉責任者の地位を手放したイスラーム軍は、米国の黙認のもと、これまで以上にシリア軍とロシア軍の空爆に曝されるようになっている。

 こうした状況は、「ポスト・ジュネーブ3会議」段階におけるシリア政治のパワー・バランスを予兆するものであり、そこでは欧米諸国が後援してきた「反体制派」は、ダーイシュ、ヌスラ戦線といったテロ組織とともに阻害され、これらの組織を後援してきたトルコ、サウジアラビア、カタールはこれまで以上に困難な舵取りを迫られるかもしれない。

[筆者]
青山弘之
東京外国語大学教授。1968年東京生まれ。東京外国語大学教授。東京外国語大学卒。一橋大学大学院修了。1995〜97年、99〜2001年までシリアのダマスカス・フランス・アラブ研究所(IFPO、旧IFEAD)に所属。JETROアジア経済研究所研究員(1997?2008年)を経て現職。専門は現代東アラブ地域の政治、思想、歴史。編著書に『混迷するシリア:歴史と政治構造から読み解く』(岩波書店、2012年)、『「アラブの心臓」に何が起きているのか:現代中東の実像』(岩波書店、2014年)などがある。ウェブサイト「シリア・アラブの春顛末記」を運営。青山弘之ホームページ

※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。

1538チバQ:2016/06/07(火) 20:30:57
http://mainichi.jp/articles/20160608/k00/00m/030/049000c
トルコ
テロ11人死亡 イスタンブール、観光地で車爆発

毎日新聞2016年6月7日 19時56分(最終更新 6月7日 19時56分)

【テルアビブ大治朋子】トルコ最大の都市イスタンブールのバヤジット地区で7日朝、大きな爆発があり、AP通信によると、警官7人を含む11人が死亡、30人以上が重軽傷を負った。地元の知事は、自動車を使った爆弾テロとの見方を示した。犯行声明は7日午後現在、出ていない。

 AP通信などによると、現場はオスマン帝国時代のモスクやグランド・バザールの近くで、観光地の一角。地下鉄駅前の交差点付近で午前8時半ごろ、警官を乗せたバスが走行中、近くの車が突然、爆発した。衝撃によりバスは横転。付近の建物の窓や車も爆風や爆破に伴う飛来物で損傷した。イスタンブールの知事は現場で、大量の爆薬を仕掛けた車が、警官の乗ったバスが近づいたタイミングで、遠隔操作により起爆された可能性があると語った。警察は一帯を封鎖し、近くのイスタンブール大学で予定されていた試験は延期された。

 トルコは昨年夏以降、過激派組織「イスラム国(IS)」と、トルコからの分離独立を目指す少数民族クルド系武装組織クルド労働者党(PKK)への攻撃を強化、双方との戦闘が激化している。今年3月には首都アンカラ中心部で自爆攻撃があり、37人が死亡。PKKの関連組織が犯行を認めた。また、1月にはイスタンブール中心部の観光街でISメンバーによるとみられる自爆攻撃があり、10人が死亡している。

1539チバQ:2016/06/07(火) 21:57:59
http://www.sankei.com/world/news/160606/wor1606060024-n1.html
2016.6.6 20:16
【シリア情勢】
狭まるIS包囲網 クルド勢力、政府軍ともにラッカへ進軍
【カイロ=大内清】シリア人権監視団(英国)によると、米国主導の有志連合から空爆支援を受けるシリアの少数民族クルド人などの部隊は5日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が“首都”と位置付ける北部ラッカへの補給ルートにある要衝マンビジ近郊まで進軍した。ラッカへは、ロシア軍の支援を受ける政府軍も部隊を進めており、IS包囲網は着実に狭まりつつある。

 シリア北部を勢力圏とするクルド人部隊などは5月下旬、ラッカ攻略に向けた軍事作戦を開始。政府軍もほぼ時期を同じくしてラッカへの進軍を開始し、競うように攻勢を強めている。

 それぞれの勢力を支援する米露には、国際的な脅威であるISの掃討を優先させる一方で、今後のシリア和平協議などを見据え、より有利な立場を築くために対ISで成果を挙げる狙いがあるとみられる。

 同監視団によれば、政府軍は5日、北部の最大都市アレッポの反体制派地域を空爆し、市民ら16人が死亡。アレッポでは2月の停戦合意後も、政府軍と反体制派との戦闘が続いているが、軍事的に優勢となりつつある政府軍は、ここでも米国の支援を受ける反体制派に打撃を与えることで内戦全体での優位を確立しようとしている形だ。

 一方、ISに対しては隣国イラクでも政府軍が西部アンバール県の要衝ファルージャの奪還に向けた作戦を展開。現地からの報道によると、ISは、戦闘から逃れようとするファルージャ市民を銃撃して脱出を阻止しているといい、直接的な戦闘以外での犠牲者が増えるとの懸念も出ている。

 シーア派民兵などと連携するイラク政府軍は、ファルージャに続き、ISの最大拠点である北部モスルへの攻勢も検討しているとみられるが、IS側のゲリラ戦術でファルージャの攻防が長引く可能性もある。

1540チバQ:2016/06/07(火) 21:58:25
http://www.sankei.com/world/news/160607/wor1606070006-n1.html
016.6.7 06:35
【イスラム国(IS)】
性交渉拒否のヤジド派女性19人をおりに入れて焼殺か 数百人の住民の前で イラク北部

 過激派組織「イスラム国」(IS)が、支配下に置くイラク北部モスルで、クルド民族少数派ヤジド派の女性19人を鉄のおりに入れて焼き殺したとクルド系メディアが6日までに報じた。目撃者らの話としている。IS戦闘員との性交渉を断ったためという。

 報道によると、19人は今月2日、数百人の住民の前で焼き殺された。

 ISは2014年8月、イラク北部シンジャールでヤジド派の集落を襲撃。「異教徒」であることを口実に多数の女性を「性奴隷」として連れ去ったほか、支援団体によると、男性ら3千人以上を虐殺した。(共同)

1541チバQ:2016/06/09(木) 19:43:15
http://www.sankei.com/world/news/160609/wor1606090001-n1.html
2016.6.9 08:00更新

【国際情勢分析】
米無人機によるタリバン指導者殺害でアフガン和平の道ますます険しく…米撤収計画の行方は?

 アフガニスタンのイスラム武装勢力タリバンの指導者、アクタル・マンスール師が米無人機の空爆で殺害された。アフガン政府とタリバンの公式和平協議を再開するうえでの「障害」(米当局者)とみなされたからだが、タリバンは、これを機に態度を軟化させる様子はまったくみせておらず、むしろアフガン治安部隊や駐留外国軍への攻勢を強めるのではないかとの見方が示されている。

 マンスール師は5月21日、パキスタン南西部のアフガン国境に近い地域を車で移動中に、運転手とともに殺害された。アフガン政府が22日、マンスール師の死亡を発表し、タリバンも25日、これを確認した。後任には、イスラム法学者で副指導者だったハイバトゥラ・アクンザダ師を選出し、タリバンの広報担当者は産経新聞の電話取材に、「指導者が殉教しても、われわれの立場は変わらない」と述べ、駐留外国軍の完全撤退などがなければ、アフガン政府との和平協議を引き続き拒否する考えを明確にした。

 バラク・オバマ米大統領も主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)出席などのために訪れた日本で26日、タリバンについて「暴力をアフガンでの目標達成と自分たちの課題を前進させるための戦略とみなす組織であり続けるだろう」「短期的には、暴力に訴え、無実の人々を爆破する手法を継続すると予想している」と述べ、当面、和平の糸口をつかむことがいっそう難しくなったとの考えを示した。

 ハイバトゥラ・アクンザダ師は、2001年のタリバン政権崩壊まで軍事法廷の裁判長を務め、その後「司法長官」になったイスラム法学者とされる。

 「新指導者も、マンスール師と違う考えを持っているとは思えない」(カブール大のサイド・シャヒア・ファリド教授)との見方が根強く、今後も、タリバンを同じテーブルに着かせるのは難航しそうだ。ファリド教授は「和平についてタリバンの方針を変更させるには、軍事的圧力をより強めるしかない。(タリバンに影響力を持つ)パキスタンも政治的圧力をかけるべきだ」と述べた。

1542チバQ:2016/06/09(木) 19:43:37
 和平協議再開の見通しには、米メディアも悲観的な見方を示している。

 27日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルは、国際テロ組織アルカーイダは、米軍特殊部隊の急襲で指導者のウサマ・ビンラーディンを失ったことで「勢力が低下し、ショックから完全に立ち直れておらず、米欧に大規模な攻撃をしかけられていない」ものの、「アフガンのタリバンのような大きな武装勢力に対しては(軍事作戦の効果は)それほど期待できないという経験がある。指導者を殺害するということは、短期的には進歩があるが、こうした勢力が戦いの方針を変更することはまれだ」と分析した。また、「アルカーイダと違い、タリバンはかなりのアフガン国民から支持されている」と指摘している。

 そのうえで、マンスール師殺害により「タリバンが弱体化するとは思えない。タリバンを強力にすることになるかもしれない」との元米国務省高官でニューヨーク大国際協力センター準所長のバーネット・ルービン氏の見方を紹介し、別の識者は「武装勢力は指導者を失うと、余計に過激化する傾向がある」としている。

 「今、米軍がアフガンから去れば、カブールはたちまちタリバンに占拠される恐れがある」(外交筋)のは間違いない。今後の米軍のアフガン撤収計画は予定通りには進まない可能性が高いが、その行方は、来年、誕生する米新政権の決断次第といえる。(ニューデリー支局 岩田智雄)

1543チバQ:2016/06/12(日) 12:24:03
http://www.afpbb.com/articles/-/3090176
アルカイダ最高指導者、タリバン新指導者に忠誠誓う
2016年06月12日 10:36 発信地:ドバイ/アラブ首長国連邦
【6月12日 AFP】国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の最高指導者アイマン・ザワヒリ(Ayman al-Zawahiri)容疑者が、アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)の新最高指導者ハイバトゥラ・アクンザダ(Haibatullah Akhundzada)師に忠誠を誓った。アクンザダ師は知名度の低い聖職者だが、前指導者のアクタル・マンスール(Akhtar Mansour)師が米軍の無人機攻撃で死亡したことを受け、後継者に指名された。

 米テロ組織監視団体「SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)」が11日、インターネット上に投稿された14分間にわたるザワヒリ容疑者の肉声と動画のメッセージを確認した。

 SITEによると、ザワヒリ容疑者は「侵略され奪われたムスリム(イスラム教徒)の土地を隅々まで解放するためのジハード(聖戦)で(アクンザダ師に)忠誠を誓う」と語っている。その上で、アクンザダ師について「信仰者の首長」で「正当な」カリフ(預言者ムハンマドの後継者)と述べているという。

 アルカイダはアフガニスタンで同じく勢力拡大を図る過激派組織「イスラム国(IS)」と対立を深めているが、その一方でタリバンは2001年に政権を追われてからアフガン国内でゲリラ戦を展開している。ザワヒリ容疑者は、14年にシリアとイラクにまたがる「「カリフ制国家」の樹立を宣言したISに強硬な対決姿勢を示している。(c)AFP/Mohamed Hasni

1544名無しさん:2016/06/12(日) 21:07:21
http://www.jiji.com/jc/article?g=int&amp;k=2016051600791
頭部隠さず写真投稿、8人逮捕=背後に「不道徳」サークルと指摘-イラン

 【テヘランAFP=時事】イランで女性が外出時に義務付けられている頭部を覆う布「ヒジャブ」を着用せず撮影した写真を共有サイト「インスタグラム」で公開したとして、8人が逮捕された。同国のサイバー犯罪取り締まり当局高官が15日夜、国営テレビで明らかにした。

 当局の声明によると、2年に及ぶおとり捜査でモデル58人、写真家など59人を含む関係者170人を特定した。逮捕された8人以外にも21人が捜査対象という。
 ツイッターやフェイスブックなどがブロックされているイランでは、インスタグラムが大人気。高官は、投稿の背後には「不道徳でイスラム文化に反するものを広めようとする」モデルらのサークルが存在すると指摘した。
 国営テレビは高官の発言に先立ち、15日にテヘランで開かれた裁判の模様を中継。この中で、インスタグラムで収入を得ていたという元モデルの女性は、人気モデルなら月平均1億リアル(約36万円)を稼ぐと証言した。(2016/05/16-20:38)

1545名無しさん:2016/06/18(土) 22:15:21
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016061600847&amp;g=pol
イスラム大使らと夕食会=安倍首相

 安倍晋三首相は16日夜、イスラム諸国・地域の駐日大使らを首相官邸に招き、断食月(ラマダン)中の日没後に食事を取る「イフタール」を開催した。首相はあいさつで「首相に就任してから中東を訪問した回数は5回。いかにこの地域を大切に思い、友好の念を抱いているかを示すものだ」と強調した。 
 イフタールには、超党派の国会議員らも出席。首相は「事実上参院選に入り厳しい戦いを今それぞれが戦っているが、この瞬間は停戦条約を結んでいる」と語り、会場の笑いを誘っていた。(2016/06/16-19:35)

1546チバQ:2016/06/20(月) 21:09:27
http://www.sankei.com/world/news/160617/wor1606170001-n1.html
2016.6.20 08:00
【ロシア万華鏡】
奪還直後のパルミラ遺跡で世界的指揮者がタクトを振ったのはなぜか? 音楽界の政治利用は旧ソ連と変わらず…
 「私たちはこの傷ついたパルミラでのコンサートを通じ、すべての人々に対し悪やテロと戦う努力を結集しようと呼びかけたい」

 露サンクトペテルブルクの名門マリインスキー劇場管弦楽団を率い、日本でも知られる世界的指揮者のワレリー・ゲルギエフ氏は5月上旬、シリア政府軍がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」から奪還した同国中部パルミラの遺跡で突如開催されたコンサートで指揮をとり、人々を驚かせた。イベントはロシアの国営テレビが入念な準備作業を行っており、彼の言葉にはシリア軍を支援したロシアの「功績」をアピールする色彩がいや応なしにつきまとった。

コンサートに既視感

 この光景に「またか」と思った視聴者は少なくなかったに違いない。ゲルギエフ氏は2008年、ロシアとジョージア(グルジア)の間で紛争が勃発した際に、ロシアが事実上の支配下に置いたジョージア領南オセチア自治州でも大がかりなコンサートを行い、その様子を露テレビが大々的に報じた。同氏は「もし偉大なロシアの助けがなかったら、はるかに多くの犠牲者が出ていたであろう」と情熱的に演説し、ロシアを全面的に擁護した。

 紛争はジョージアが親露派地域の南オセチアを再統合しようとしたことが直接の原因とされるが、ロシアは直後に軍事介入し、結果的に南オセチアを支配下に置いた。ロシアは事前に南オセチア住民にパスポートを配布するなど、衝突が起きる素地を作っていたとも指摘されている。

プーチン氏も称賛

 パルミラでのコンサートも、シリアへのロシアの軍事介入を肯定する狙いが強く伺えた。舞台となった遺跡は、「イスラム国」が処刑場として使用し、破壊を進めた世界遺産。露国営テレビ幹部はコンサートの中継に向け、数日前から現地入りし、大量の機材を搬入するなどの準備作業を進めていた実態を明らかにしている。

 コンサート会場では、露南部ソチからプーチン大統領の演説が中継された。大統領は「解放されたパルミラでのコンサートという、この驚くべき人道的活動に携わったすべての人々に感謝を申し上げたい」と出演者らを称賛した。そのなかには、「パナマ文書」で不透明な巨額運用が明らかになったプーチン氏の親友のチェロ奏者、ロルドゥギン氏もいた。

ソ連時代から続く音楽の政治利用

 ソ連時代、音楽は対外的なプロパガンダ(政治宣伝)に積極的に利用された。音楽は資本主義諸国に対するソ連の優位性を示す重要な手段と見なされ、他国と音楽分野で交流する場合、ソ連側の楽曲がより多く相手国に紹介されることなどが「成功」の条件と見なされた。米国でコンサートを行う場合などは、ニューヨークやワシントン以外の、反ソ感情がより薄い地方都市で開催することが、ソ連文化省により推奨されていたとされる。

無理なスケジュール

 ゲルギエフ氏がどこまでコンサート開催決定に積極的だったかは不透明な部分もある。露紙へのインタビューでゲルギエフ氏は、コンサート開催は「共同作業」で決められたと述べ、自身が主導したのではないことを示唆した。

 パルミラでのコンサートは、ゲルギエフ氏が行っていた露国内での連続コンサートの間に行われ、楽団員らに開催が知らされたのもシリア出発の8時間前だったという。4日に露中部エカテリンブルクのコンサートを終え、その夜に空路でシリアに向かい、さらに陸路で7時間かけパルミラに移動。実質的な滞在時間はわずか3時間半で、そのまま帰国し、6日夜には再び露中部ペルミでのコンサートにゲルギエフ氏は立ったというのだ。天候や戦況次第では想定外の時間が取られることも十分に考え得るわけで、無理なスケジュールだった印象はぬぐえない。

 インタビューでゲルギエフ氏は「これは宣伝活動などとは遠くかけ離れた、人道行為だ」とも強調したが、裏返せば氏が宣伝行為とみられることを当初から強く意識していた実情が浮かび上がる。

 欧米メディアなどからの激しい批判に対し、ゲルギエフ氏は「関心がない」と述べ、コンサートに政治的な意図が込められたとの見方には取り合わない姿勢を強調した。南オセチアのコンサートでロシアを「偉大だ」と絶賛した巨匠だが、今回のコンサートにおいては、そのような強い思い入れは感じられなかった。(モスクワ 黒川信雄)

1547とはずがたり:2016/06/27(月) 14:39:52
以降スンニ派の部族の協力を如何に得ながら連邦制国家を形成して行くかだ。

イラク軍、ファルージャを全面掌握 ISの残党一掃
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160627-00000005-jij_afp-int
AFP=時事 6月27日(月)9時52分配信

【AFP=時事】イラク軍は26日、中部の要衝ファルージャ(Fallujah)でイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の最後の拠点を奪還し、1か月にわたる作戦の末、同市を全面的に掌握したと発表した。

イラク軍奪還のファルージャ、避難民数万人 「人道危機」に警鐘

 ハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相はファルージャの病院前で国営テレビ局イラキーヤ(Iraqiya)のインタビューに答え、ファルージャの奪還は「イラク人全てにとっての喜びだ」とたたえた。首相はこれに先立ち、ファルージャでIS側の限定的な抵抗に対処するだけとなっていたことから「勝利」を宣言していた。

 ただ、奪還作戦では数万人の市民が命を危険にさらしながら自宅から退避する事態となった。国内に残るISの最後の主要拠点である北部モスル(Mosul)奪還の準備をイラク軍が進める中、イラク政府などは人道危機への対処を迫られている。

 首都バグダッド(Baghdad)の西50キロに位置するファルージャの奪還作戦は、イランの支援を受けるシーア派(Shiite)民兵組織主体の準軍事組織「ハシド・シャービ(Hashed al-Shaabi)」の主導で5月22~23日に開始。エリート部隊がISの最後の拠点となっていた北西部のジョラン(Jolan)地区を奪い返し、完全な奪還を果たした。【翻訳編集】 AFPBB News

1548とはずがたり:2016/06/29(水) 12:05:24
ロビー包む閃光とごう音=「男が一心に乱射」―トルコ空港テロ
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-160629X314.html
10:12時事通信

 【エルサレム時事】乱射に続いて爆発が起こり、オレンジ色の閃光(せんこう)とごう音がロビーを包んだ。イスタンブールの空の玄関口、アタチュルク国際空港で28日夜起きた自爆テロ。利用客らはパニックになり、悲鳴を上げて逃げ惑った。

 「男が目の前に来た人を誰でも撃っていた」。南アフリカ人観光客のポール・ルースさん(77)は惨劇の模様をロイター通信に語った。ルースさんのわずか約50メートル先にいた全身黒ずくめの容疑者の男は、顔に覆面も着けず、ただ一心不乱に銃を乱射していたという。

 ルースさんが28日夜、国際線の出発ロビーに到着したところ、事件に遭遇。2回爆発が相次いで起きた後、乱射する容疑者を目撃した。「男は銃を上着の中に隠し、周囲を心配そうに見渡して、エスカレーターで下っていった。さらに銃撃音と爆発音が聞こえ、そこで終わった」

 米NBCによると、別の目撃者は「警官が容疑者と格闘し、直後に容疑者が自爆した」と恐怖の瞬間について証言した。

 インターネット上には事件直後から、監視カメラで撮影されたとみられる現場の映像が流れ始めた。ロビーの床に倒れた人々や爆発に伴うオレンジ色の閃光が映し出され、逃げ惑う人々で大混乱に陥った。

1549チバQ:2016/06/29(水) 20:46:02
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160629-35085019-cnn-int

イスタンブール空港で爆弾テロ、死者36人 ISIS関与か

CNN.co.jp 6月29日(水)9時41分配信



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イスタンブール(CNN) トルコの最大都市イスタンブールの東郊に位置するアタチュルク国際空港で28日夜、爆弾テロが発生し、ユルドゥルム首相によると少なくとも36人が死亡、147人が負傷した。イスタンブール県のシャヒン知事によると、さらに自爆犯3人も死亡した。

半国営のアナトリア通信は、負傷者のうち6人が重体と伝えた。現場には計49台の救急車が出動した。

現時点で犯行声明は出ていない。ユルドゥルム首相は過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の関与を示す証拠があると語った。

エルドアン大統領は知らせを受け、官邸でユルドゥルム首相やアカル統合参謀総長と会談した。大統領は声明で「全世界の政府と人類全体が力を合わせてテロと戦わなければ、想像をはるかに超えるような恐ろしいことが現実となるだろう」と述べた。

現場のCNN記者は「数百人が空港から逃げ出そうとしている。血を流している人もいる」と報告した。

ボズダー法相によると、最初に自動小銃を持った1人が発砲し、空港の入り口で自爆したと述べた。シャヒン知事は、計3発の爆弾が爆発したと話している。

トルコ当局者がCNNに語ったところによると、警察は国際ターミナル付近で容疑者らに発砲した。

CNNのアナリストによれば、アタチュルク空港は世界で最も警備の厳しい空港のひとつだが、長年にわたりクルド系非合法武装組織「クルディスタン労働者党」(PKK)によるテロの脅威にさらされてきた。利用客は世界で11番目に多く、さまざまな人種が行き交うイスタンブールの中でも特に国際色の強い場所だ。

トルコではこの1年、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」やクルド系武装組織による爆弾テロが続発し、同国の経済を支える観光業界も大きな打撃を受けている。

今年1月にはイスタンブール市内で自爆テロが起き、ドイツ人観光客少なくとも10人が死亡した。当局はISISが関与したとの見方を示した。3月には首都アンカラのバス停付近で車に仕掛けられた爆弾が爆発し、少なくとも37人が死亡。クルド系武装組織が犯行声明を出した。

1550チバQ:2016/06/29(水) 22:25:48
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASJ6R3CY0J6RUHBI013.html
800m先にIS支配の村 イラクのクルド部隊前線ルポ
06月28日 05:07朝日新聞

800m先にIS支配の村 イラクのクルド部隊前線ルポ
前線拠点で銃を構える隊員。約800メートル先がISに支配された村だ=22日、イラク北部マフムール近郊、渡辺丘撮影
(朝日新聞)
 コンクリート壁に土囊(どのう)を積み上げた前線拠点の前方約800メートル。隊員が構える銃口の先に、建物が破壊された村があった。軍用望遠鏡でのぞく。過激派組織「イスラム国」(IS)が使う黒い旗が見えたが、人影はない。村からの攻撃もなかった。

 「国家樹立」宣言から29日で2年。朝日新聞記者は22日、イラク北部でIS掃討を進めるクルド地域政府の治安部隊ペシュメルガの前線拠点を取材した。米軍主導の有志連合による空爆などで、ISは一時の勢いを失っていた。

《取材はクルド地域政府の許可を得た。ペシュメルガの部隊が記者に同行したが、記事への検閲はなかった。記者はIS支配地域には入っていない》

     ◇

 22日、ペシュメルガ司令部がある北部マフムールから西10キロの前線拠点を訪れた。気温40度を超す炎天下、隊員が双眼鏡を握りしめている。拠点の前方約800メートルにISが支配する村があった。

 「ボーン」。爆発音が響き、村の数キロ先で黒煙が上がった。米軍主導の有志連合による空爆だ。ペシュメルガ前線部隊のバデルハン・ムスタファ隊長(50)は「ISはこの半年ですごく弱まった」という。

 ただ、危険が去ったわけではない。IS戦闘員がトンネルを掘って拠点に近づき、自爆攻撃を企てるケースが続いている。この拠点には2カ月前に迫撃砲弾が撃ち込まれ、隊員2人が死亡した。「ISは化学兵器のマスタードガスを詰めた砲弾も使った」。戦闘を指揮するスルド・バルザンジ氏(44)はその残骸とされるものを見せた。

 周囲の草原地帯には地元部族の村がある。この拠点からイラク・クルド地区の中心都市アルビルまでは直線距離で50キロ。撤退は許されない。「国を守りたい一心で戦ってきた」とバルザンジ氏は胸を張った。

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1551チバQ:2016/06/30(木) 21:38:47
http://www.sankei.com/world/news/160629/wor1606290040-n1.html
2016.6.29 22:28
【トルコ空港テロ】
困難なIS&クルド人勢力「二正面作戦」 エルドアン政権の外交行き詰まり
 【カイロ=大内清】トルコの最大都市イスタンブールの空港での自爆テロは、同国のエルドアン政権が昨年夏から進めるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)と少数民族クルド人系勢力に対する「二正面作戦」の難しさを改めて浮き彫りにした。アジアと欧州の結節点に位置し、数年前までは中東諸国のバランサー役でもあったトルコ外交の行き詰まりが進めば、域内情勢にも影響する懸念がある。

 イスタンブールでは今年に入り、今回の空港での自爆も含めて4件のテロが発生。このうち、外国人観光客らが犠牲となった1月と3月の自爆テロではISの関与が、今月7日に起きた警察を狙った爆破事件では非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」系の関与が強く疑われている。

 トルコは、隣国シリアで2011年に内戦が発生した当初から、アサド政権排除を主張して反体制派を支援する一方、内戦下で台頭したISとは一定の距離を保つ戦略をとってきた。しかし、昨年夏にISの関与が疑われるテロが発生したのを受けてIS拠点を空爆し、ISとの直接対決にかじを切った。

 また、ほぼ同時期に、和平交渉を進めていたPKKの掃討にも着手。以来、首都アンカラやイスタンブールなどの都市部でも両勢力による無差別テロや警察襲撃が相次ぐようになった。

トルコは従来、アラブ諸国やイラン、イスラエルなど互いに対立する国々と良好な関係を結び、域内の利害を調整する「ゼロ・プロブレム外交」を展開してきた。それが綻(ほころ)ぶ転換点となったのは、中東・北アフリカで政権崩壊が相次いだ11年の「アラブの春」だ。

 エルドアン氏が、自身が創設したイスラム系与党、公正発展党(AKP)に理念が近い域内のイスラム主義勢力と接近したことも、一連の動きを警戒する国々との対立につながった。

 一方、シリア内戦の長期化はISなどの台頭を招き、昨年以降はアサド政権がロシアの支援を受けて勢力を回復させている。トルコは「ゼロ・プロブレム外交」を転換した成果を得られないまま、ISやPKKと敵対する事態に陥った。

 同国のユルドゥルム首相は今年5月の就任後、「友人を増やし敵を減らす」外交が必要だと強調。今月28日には、悪化していた対露関係を正常化させる作業が始まったと発表したが、そこには、ISなどとの戦いが続く中でロシアとも対立する「三正面作戦」は避けたいとの思惑がにじむ。

 今回のテロで、中東や欧州、アジアを結ぶ国際ハブ空港のアタチュルク国際空港が標的となったことは、トルコの観光業などに打撃となるのは必至だ。トルコはテロを封じ込めつつ、行き詰まった外交政策を修正するという難問への対処を迫られている。

1552とはずがたり:2016/07/01(金) 18:50:58

イラク軍、ファルージャを全面掌握 ISの残党一掃
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160627-00000005-jij_afp-int
AFP=時事 6月27日(月)9時52分配信

【AFP=時事】イラク軍は26日、中部の要衝ファルージャ(Fallujah)でイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の最後の拠点を奪還し、1か月にわたる作戦の末、同市を全面的に掌握したと発表した。

イラク軍奪還のファルージャ、避難民数万人 「人道危機」に警鐘

 ハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相はファルージャの病院前で国営テレビ局イラキーヤ(Iraqiya)のインタビューに答え、ファルージャの奪還は「イラク人全てにとっての喜びだ」とたたえた。首相はこれに先立ち、ファルージャでIS側の限定的な抵抗に対処するだけとなっていたことから「勝利」を宣言していた。

 ただ、奪還作戦では数万人の市民が命を危険にさらしながら自宅から退避する事態となった。国内に残るISの最後の主要拠点である北部モスル(Mosul)奪還の準備をイラク軍が進める中、イラク政府などは人道危機への対処を迫られている。

 首都バグダッド(Baghdad)の西50キロに位置するファルージャの奪還作戦は、イランの支援を受けるシーア派(Shiite)民兵組織主体の準軍事組織「ハシド・シャービ(Hashed al-Shaabi)」の主導で5月22~23日に開始。エリート部隊がISの最後の拠点となっていた北西部のジョラン(Jolan)地区を奪い返し、完全な奪還を果たした。【翻訳編集】 AFPBB News

1553とはずがたり:2016/07/02(土) 21:03:11
ダッカ襲撃事件 「知人が心配」「信じがたい」現地邦人、国内NPOなどに衝撃広がる
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160702-00000558-san-int
産経新聞 7月2日(土)19時28分配信

 バングラデシュの首都ダッカのカフェが襲撃された事件は、現地で活動する邦人や国内のNPO団体などにも衝撃を与えた。

 「ダッカにはそんなに多くの日本人がいないので、巻き込まれた人は知り合いかもしれない。本当に怖いし、心配です」。現地企業でインターン中の慶応大生、小池真太郎さん(22)は声を落とした。バングラデシュでは昨年10月、北部ランプルで邦人男性が殺害される事件が発生。小池さんは治安悪化が心配で一時帰国したが、再渡航して最近ようやく不安が薄れ始めていた。そこに今回の事件。小池さんは再度の帰国を考えているという。

 ダッカ在住の企業コンサルタント、田中秀喜さん(41)は「イスラム過激派による事件は頻発していたが、これほど組織だったものはなかった」と驚く。

 現地では円借款による鉄道建設事業が始まろうとしており、日本企業関係者の入国も今後増えると見込まれていたという。田中さんは「今回のテロが悪影響を与えるのは間違いない」と先行きを懸念した。

 「外国人が狙われたショックは大きい。国民は温厚で優しい人ばかりなので大勢の命を一度に奪う事件が起きるとは信じがたい」。40年以上、アジアの貧困問題に取り組んできたNPO法人「シャプラニール」(東京)の担当者は戸惑いを隠せない。現地スタッフ3人の安否は確認できたが、今後の活動は状況次第という。「過剰に反応するのは良くないが、職員の安全あってのことなので慎重に対応したい」と話した。

 旅行会社も情報収集に追われた。HISは現在、外務省が危険情報レベル2(不要不急の渡航中止)を出している同国へのツアー開催を控えているが、広報担当者は「今の時代はいつどこで何が起こるか分からないので注意しなければ」と気を引き締めた。

1554とはずがたり:2016/07/02(土) 21:04:53
ダッカ人質事件 「犠牲者の大半は日本人とイタリア人」軍当局者
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/160702/wor16070217510040-n1.html
2016.7.2 17:51

 【ニューデリー支局】バングラデシュの首都ダッカのカフェで起きた人質立てこもり事件で、英スカイ・ニュース(電子版)は2日、現地の軍当局者が「死亡した人質20人は全員、外国人で、その大半がイタリア人と日本人だ」と語ったと伝えた。

1555とはずがたり:2016/07/03(日) 22:45:48
空爆で43人死亡=シリア首都郊外
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160703-00000076-jij-m_est
時事通信 7月3日(日)17時58分配信

 【カイロ時事】在英のシリア人権監視団は2日の声明で、シリアの首都ダマスカス郊外のジャイルドでアサド政権軍による激しい空爆があり、子供を含む43人が死亡したことを明らかにした。
 
 同地では1日、上空で戦闘機から緊急脱出した政権軍のパイロットが反体制派側に拘束され、殺害される事件が起きており、空爆はその報復とみられる。

1556とはずがたり:2016/07/06(水) 10:40:25
ダッカよりもよっぽど酷い事件だ。。ISの断末魔なんだけど。

バグダッド連続テロ、死者213人 アバディ首相に批判
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASJ744W9RJ74UHBI01L.html
07月04日 20:22朝日新聞

 イラクの首都バグダッド中心部で3日未明に起きた爆破テロの死者は、4日までに少なくとも213人に上り、負傷者も200人を超えた。死者はさらに増えるとみられる。AFP通信が4日、イラク政府高官の話として伝えた。1度の爆発による死者では、イラク戦争後最悪の規模だ。同国内ではアバディ首相の責任を問う声が高まっている。

 AFP通信や英BBC、地元報道によると、爆発現場はイスラム教シーア派の住民が多いとされる商業地区カラダの繁華街。ラマダン(断食月)明けの休日を前に大勢の買い物客でにぎわう中、大量の爆弾を積んだとみられるトラックが爆発。レストランや小売店などに一気に炎が広がった。買い物客には家族連れも多く、米CNNによると、死者には少なくとも子ども25人が含まれるという。

 少なくとも93人が死亡した5月11日の連続自爆テロなど、バグダッドでは過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出したテロが相次ぐ。ISは3日に出した犯行声明で、テロは敵視するイスラム教シーア派を狙ったもので、「現在続ける防衛作戦の一環」とした。

1557とはずがたり:2016/07/06(水) 10:42:22
連日の大規模テロ、ISISの戦略に変化
http://news.goo.ne.jp/article/newsweek/world/newsweek-E173164.html
07月05日 16:57ニューズウィーク日本版

<トルコ、バングラデシュ、イラク、サウジアラビアと、この一週間悲惨なテロが相次いだ。米政府はシリアやイラクでの戦闘でISISの支配地域は減っているというが、一方でがん細胞を世界中に広げただけではないのか>

 7月4日、サウジアラビアの3都市が自爆テロに襲われた。聖地メディナでは、イスラム教で最も神聖な場所のひとつである「預言者のモスク」の近くで自爆テロがあり、少なくとも4人が死亡、1人が負傷した。前後して、西部のジッダと東部のカティフも襲われた。

 サウジアラビアだけではない。この1週間は世界各地でテロが相次いだ。ISIS(自称「イスラム国」、別名ISIL)とそれに感化された者たちの脅威はイラクやシリアに留まらないことを、世界は改めて思い知らされた。

 トルコとバングラデシュ、イラクで、3つの大きなテロ事件がわずか一週間の間に起きた。6月28日にはイスタンブールで、自爆テロ犯がアタチュルク国際空港を襲い、少なくとも44人を殺害。7月1日にはバングラデシュのダッカで、武装集団が各国の大使館が集まる地区のレストランを急襲し、少なくとも20人を殺害した。犠牲者の大半はイタリア人、日本人、インド人、アメリカ人などの外国人で、ISISが犯行を認めている。

 7月3日早朝にバグダッド中心部で起きた連続爆破テロ事件にもISISが犯行声明を出している。この事件では、爆弾を積んだミニバンが爆発して、少なくとも165人が死亡したとBBCが報道。7月4日にはCNNが、死者数は200人に達したと伝えた。

テロ攻撃のパターンに変化

 親米のサウジアラビアはISISにすれば裏切り者で、首都リヤドはたびたびテロ攻撃の対象になっている。だがリスク管理会社IHSカントリーリスクの主席アナリスト、フィラス・アビ・アリは7月4日に発表したコメントで、ISISの行動パターンの変化を指摘した。

「ここ数カ月のISISの攻撃目標は多岐にわたっている。シーア派モスクだけでなく、警察や治安部隊を標的にしたり、ローンウルフ(一匹狼)型のテロリストを使って外国人を狙うこともした。今回は、警備が厳重な外交資産(預言者のモスク)が標的になった。これは、ISISがさまざまな手段を試しながらサウジアラビアの弱点を学び、それを利用しようとしていることを示唆している」

 米政府はしばしば、イラクとシリアでのISISの支配地域は縮小していると強調する。だがその代わりにISISは世界の他地域へ拡大している。これまでのところ、ISISとのつながりを主張する戦闘員たちによる攻撃は、アメリカやヨーロッパ、クウェート、リビア、アフガニスタン、ナイジェリア、チュニジアでも起きている。

 ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の教授で『ISIS: A History』著者であるファワズ・ゲルゲスは、ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)に対し、ISISはイラクとシリアでの敗北の借りを返そうとしており、海外でのテロ攻撃は強まる一方だろう、と述べている。

「今後12カ月は、この1年と同じぐらいかそれ以上に残忍な事件が起きると思う。ISISはイラクとシリアで劣勢に立たされ、よそで挽回しようとしているからだ」

 米議会も、ISISの能力を懸念する。各国と協力してISISの避難場所を潰しているにも関わらず、ISISは反撃する可能性があるというのだ。

 米下院情報特別委員会の有力メンバーであるアダム・B・シフ下院議員(民主党、カリフォルニア州選出)は7月3日、CBSの報道番組「フェイス・ザ・ネイション」で、「ISISは支配地域をかなり失っているが、それと同時に、その存在感を地球規模で拡大している」と語った。

 米国土安全保障省のネッド・プライス報道官は、バグダッドのテロの後の会見で次のように語った。ISISと戦うイラク治安部隊の支援を強化して支配地域奪還を図るとともに、ISISのテロリスト・ネットワークとその指導者を根絶やしにする、と。

From Foreign Policy Magazine

デービッド・フランシス

1558とはずがたり:2016/07/10(日) 03:43:31
なんと,藤川先生の教え子さんだったとは。。

2016年7月5日(火)
恩師、知人肩落とす バングラテロ被害、筑波大卒の酒井夕子さん
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14676416978976

犠牲になった酒井夕子さんについて話す筑波大教授の藤川昌樹さん=つくば市天王台犠牲になった酒井夕子さんについて話す筑波大教授の藤川昌樹さん=つくば市天王台
日本人7人が死亡したバングラデシュの首都ダッカの飲食店襲撃テロで、犠牲になった建設コンサルタント会社「アルメックVPI」社員、酒井夕子さん(42)は筑波大(つくば市)の卒業生で、在学当時から「海外で仕事がしたい」と話していた。大学時代の恩師で、筑波大システム情報系社会工学域教授、藤川昌樹さんが4日会見し、「このようなことで命を落とすことがあってはならない」と肩を落とした。

■「非常に残念」 恩師の藤川さん

酒井さんは大学時代、地域の問題を分析して解決する都市計画について学んでいた。1997年に同大を卒業後、都市計画のコンサルタント会社に勤め、青年海外協力隊にも参加するなど途上国の発展に関わり、バングラデシュでは交通インフラ整備の仕事に携わっていた。

酒井さんは卒業までの1年間、当時講師だった藤川さんの下で学んだ。卒業論文は旧真壁町(現桜川市)のまちづくりなどがテーマだった。卒業後も近況を報告していたという。

藤川さんは「ここまで研さんを積んだ人が亡くなるのは非常に残念。今後も活躍が期待できる人だった」と悔やんだ。(高阿田総司)

■笑顔忘れられない パラグライダー指導者

酒井さんはハンググライダーを学ぶため、筑波大の学生時代から、石岡市の足尾山を訪れていた。同市上曽のハンググライダー&パラグライダースクール「nasa」のインストラクター、板垣直樹さん(52)は「明るく元気で活発だが、慎重なタイプだった」と振り返る。

忘れられないのは4年前の2月、酒井さんがパラグライダーに転じて初フライトに成功した際、「楽しかった」と喜んだ笑顔だ。海外での仕事が忙しくなってからは年数回、練習に訪れる程度になっていたが、「途上国の人たちの生活が少しでもよくなるように…」と話していたという。 (高畠和弘)

1559チバQ:2016/07/10(日) 19:23:23
http://www.afpbb.com/articles/-/3092348
イラク・ファルージャ、住民は「呪われた都市」への帰還を拒否
2016年06月30日 15:59 発信地:アムリヤット・ファルージャ/イラク
【6月30日 AFP】イラク中部ファルージャ(Fallujah)に住むウム・イサーム(Umm Issam)さん(42)は、5歳の息子が空腹に耐えかねて殺してくれと彼女に頼んだ時、もしこの地から逃げることができれば2度と戻ってこないと誓った。

 イラク軍は6月26日、何か月にも渡った奪還作戦の結果、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からファルージャを奪還したと宣言した。

 イラク政府は、戦闘による町の破壊は限定的だとして、避難した何万人もの住民が家に帰れるよう最大限の努力をすると誓った。

 2年以上続いたISによる支配と、何か月にも及んだイラク軍による包囲攻撃で住民は餓死寸前の状態に陥った。イサームさんはファルージャに戻っても絶対に幸せになれないと思ったという。

「息子は空腹に耐えられないから殺してくれと私に頼んできた。まだ5歳の子がそんなことを言うなんて」と、彼女は頭を振りながら語った。

 数か月前、彼女はファルージャの病院で流産した。近くの建物が空爆され、一帯がパニックに陥ったためだ。

「混乱状態で、とても怖かった。双子を妊娠していたが流産した。食べ物がなかったので病院へ行った」と、彼女は9人の子どものうちの1人を抱きながら語った。

 イサームさんは現在、ファルージャ南部のアムリヤット・ファルージャ(Amriyat al-Fallujah)の避難民キャンプに住んでいる。非政府組織(NGO)のノルウェー難民委員会(Norwegian Refugee Council)がキャンプを運営し、新しく避難してきた人たちに生活必需品を配布していた。

 ひとつのテントに入る1家族に与えられるのは、マットレス6枚に調理器具、キャンプ用ランプ、防水シート、水を入れる容器、ガムテープだ。

「ここは暑くてほこりっぽいし、水も食べ物も十分にないけど、生き延びることができる」と、イサームさんは言う。「(ファルージャには)戻りたくない。米軍、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)、IS、飢餓……多くの苦難を経験した。次に何が起こるか分からないけど、あの町は呪われている。私は戻らない」

 彼女の夫は、一家がキャンプに到着した6月16日以来、身元調査のために拘束されている。

 ファルージャでの軍事作戦はほぼ終了したが、人道危機は最悪の状態に達しており、避難民の数は増え続けている。

 気温は45度を超えている上に、避難民のための生活必需品やテントさえ足りておらず、援助団体は迫り来る人道危機の深刻さに警鐘を鳴らしている。

 宗派対立も避難民の帰還の妨げになっている。「多くの男性が行方不明になった。ハシド・シャービ(Hashed al-Shaabi)に殺された近所の人も何人かいる」と、キャンプ地に逃げてきたがまだテントを与えられていないケフィエ・サレハ(Kefieh Saleh)さんは言う。

 ハシド・シャービとは、イランの支援を受けるシーア派(Shiite)民兵組織主体の準軍事組織のことで、ファルージャのスンニ派(Sunni)住民に報復しているとして非難されている。(c)AFP/Jean-Marc Mojon and Safa Majeed

1560とはずがたり:2016/07/14(木) 12:52:33

IS「戦争相」、イラクで死亡
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016071400122&amp;g=int

 【カイロ時事】過激派組織「イスラム国」(IS)系メディアの「アマク通信」は14日、ジョージア(旧グルジア)出身のIS幹部シシャニ容疑者が「(イラク北部)シャルカトで死亡した」と報じた。同容疑者は、外国人戦闘員を束ねる「戦争相」の地位にあったとされる。
 シシャニ容疑者は、米軍によるシリア北東部での空爆で、3月に死亡したとみられていた。
 アマク通信は、イラクでISが拠点とする北部モスルに対する攻撃を防ぐための作戦で、同容疑者が死亡したと主張している。具体的な死亡時期には言及していないが、イラク北部では現在、同国の治安部隊などがIS掃討作戦を展開している。(2016/07/14-08:17)

1561とはずがたり:2016/07/14(木) 23:19:35
米ロ、軍事行動の調整加速一致
http://this.kiji.is/123534236827287553?c=110564226228225532
シリア巡り
2016/7/7 06:20
 【モスクワ共同】ロシア大統領府は6日、プーチン大統領とオバマ米大統領が電話会談し、シリアで米ロの軍事行動の調整を加速化させる用意があると一致したと発表した。

 シリアのアサド政権を支えるロシアは反体制派を支援する米国に対し、対過激派で統一戦線を組むよう主張してきたが、アサド大統領の延命につながるとみる米側は難色を示している。

 プーチン氏は電話会談でオバマ氏に、穏健な反体制派が国際テロ組織アルカイダ系「ヌスラ戦線」を含む過激派と早期に関係を断つよう促すべきだと呼び掛けた。両首脳は同時に、国連主導のシリア和平協議再開の必要性を改めて確認した。

1562とはずがたり:2016/07/14(木) 23:20:18
シリアでISが軍用ヘリ撃墜 ロシア軍の2人死亡
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160711/k10010590471000.html
7月11日 6時01分

内戦が続くシリアで、政府軍の軍用ヘリコプターが過激派組織IS=イスラミックステートに撃ち落とされて、乗り組んでいたロシア軍のパイロット2人が死亡し、ISとつながりのあるメディアは墜落の様子だとする映像を公開しました。
ロシア国防省はシリア中部で8日、ロシア軍のパイロット2人が乗り組んだシリア軍の攻撃ヘリコプター「Mi25」型機が過激派組織ISの地上からの攻撃を受けて墜落し、2人が死亡したことを明らかにしました。
ISも自分たちが撃ち落としたとする声明を出したほか、ISとつながりのあるメディアはパルミラの東部でヘリコプターが墜落する様子を写したとする映像を公開しました。
映像ではヘリコプターが攻撃を受けてコントロールを失い機体を回転させながら地上にたたきつけられる様子が映っていて、ヘリコプターが墜落する際、「神は偉大なり」とアラビア語で叫ぶ音声も録音されています。
シリアとイラクに拠点を置くISは、シリア軍やこれを支援するロシア軍それにアメリカ主導の有志連合などの攻撃を受け、支配地域を少しずつ減らしていますが、依然としてさまざまな形で抵抗を続けています。

1563とはずがたり:2016/07/14(木) 23:31:39
>>1561

米ロ、シリア空爆で「共闘」検討か 標的情報など共有も
http://www.cnn.co.jp/world/35085922.html
2016.07.14 Thu posted at 20:08 JST

ワシントン(CNN) 米国防総省当局者は14日までに、ケリー米国務長官とラブロフ・ロシア外相が近く会談し、両国がシリアで共に進める過激派拠点の空爆作戦で諜報(ちょうほう)や標的情報の共有を目指す合意取りまとめの可能性を突っ込んで協議する見通しであることを明らかにした。
両国間でこの種の合意が成立すれば初めてとなる。ただ、同省当局者はカーター国防長官はロシアへの不信感を内々に漏らしていると指摘。同省は、米国の譲歩を意味するようなロシア側との合意成立にはロシアが関連の順守事項を尊重する保証が必要であることを主張しているとした。
米国務省のカービー報道官は最近の会見で、ケリー長官とラブロフ外相が会談で合意の可能性を探ることを公には認めなかったが、シリア情勢が中心議題になることは確実と述べた。
米ロ両国はシリアで過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」やアルカイダ系の過激派「ヌスラ戦線」の拠点空爆を続行。ただ、米国は肩入れするシリア反体制派の拠点もロシアは攻撃していると反発している。反体制派と同様、米国もシリアのアサド大統領退任を求めているが、同大統領を後押しするロシアは辞任に否定的な姿勢を示す。
カービー報道官はシリア情勢を望むべく方向に導くため米国はロシアによるアサド政権への影響力行使を期待していることも認めた。

シリアでは最近、同国北東部の一部地域でヌスラ戦線が勢力を増しているとされる。アサド政権軍との戦闘をより有効に進めることが出来る武装勢力の1つとも受け止められている。ヌスラ戦線は北東部で米国が支援する反体制派の穏健派の中に紛れ込む形で戦闘を続けており、米国は同戦線を空爆の標的に出来ない事情もある。
仮に米ロ間でISISやヌスラ戦線の標的情報の交換などの合意がまとまった場合、ロシア側は米軍機の空爆実施地域などの情報を入手出来る可能性がある。ロシアはこの種の情報の入手を数カ月間にわたって追ってきたともされる。
また、合意が実現した場合、シリア空軍の作戦中止が盛り込まれることも考えられる。反体制派の穏健派や一般住民にも攻撃を加えているとされるシリア空軍の戦力を封じることは米国にとって大きな成果となるが、シリアの地上部隊が穏健派らを攻撃する事態も想定される。
米政府当局者はシリア内における軍事作戦でのロシア側との協力合意はアサド大統領退陣を迫る米国の圧力の緩和につながる可能性にも言及。この場合、ロシアはもう1つの主要な成果を手に入れることになる。

1564とはずがたり:2016/07/16(土) 17:58:00
世界は次から次へと色々起きるな。。

クーデター失敗を宣言=トルコ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160716-00000094-jij-m_est
時事通信 7月16日(土)17時9分配信

 【エルサレム時事】ロイター通信によると、トルコ軍の参謀総長代行は16日、クーデターは失敗したと宣言した。

トルコでクーデターの試み、90人死亡 1500人以上拘束
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160716-00000027-jij_afp-int
AFP=時事 7月16日(土)16時41分配信

【AFP=時事】(更新)トルコ半国営のアナトリア(Anadolu)通信によると16日、トルコで起きた軍の一部勢力による政権に対するクーデターの試みによる死者は90人、負傷者は1154人に上った。

 また同通信は、軍本部で非武装の兵士約200人が投降したと伝えた。軍本部は現在、特殊部隊の保護下にあるという。

 このほか、ある政府高官は記者団に、トルコ全土で兵士や将校ら計1563人を拘束したと語った。【翻訳編集】 AFPBB News

1565とはずがたり:2016/07/17(日) 17:56:02
トルコ、米にイスラム教指導者の拘束要求 本人は関与否定
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160717-35086006-cnn-int
CNN.co.jp 7月17日(日)11時0分配信

(CNN) トルコで15日夜(日本時間16日未明)、軍の一部がクーデターを企てた件で、トルコ政府は米国に亡命しているイスラム教指導者、ギュレン師がクーデター計画に関与したとの見方を示し、米国側に同師の拘束または引き渡しを求めた。

エルドアン大統領は最大都市イスタンブールにある自宅近くで支持者らを前に演説し、クーデター勢力は米ペンシルベニア州在住のギュレン師が率いる「ギュレン運動」とつながっていたと主張。米国とオバマ米大統領に対し、同師を拘束するか、またはトルコ側へ引き渡すよう強く求めた。

一方、ギュレン師は報道陣とのインタビューで「私は16年間もトルコから離れている」と強調し、直接の関与を否定した。

エルドアン大統領とギュレン師の長年に及ぶ対立には、イスラム色の強い与党・公正発展党(AKP)と世俗派との緊張関係が反映されている。

クーデター未遂により、民間人161人とクーデター勢力少なくとも20人が死亡したとみられる。死者の大半は警官だという。

1566とはずがたり:2016/07/18(月) 08:19:03
国会爆撃・メディア襲撃… 強権に不満、トルコ軍暴発
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASJ7J778WJ7JUHBI04B.html
07月17日 05:07朝日新聞

 トルコで15日夜(日本時間16日未明)、軍の一部がクーデターを企てた。首都アンカラや最大都市イスタンブールでは、政権側と反乱軍の間で激しい攻防が起きた。「独裁色」を強めるエルドアン大統領への反発が背景にあるようだ。

 「軍の一部がクーデターを企てている」。15日深夜、トルコのユルドゥルム首相が報道陣に険しい表情で話した。その約30分後、地元通信社が「全権を掌握した」とする反乱軍の声明を報道。続いてトルコ国営放送も、引きつった表情の女性キャスターが、「軍が全権を掌握した」とする反乱軍の声明を読み上げた。

 声明は「立憲的な秩序、民主主義、人権、そして自由を回復し、トルコ国内にもう一度、法の支配を確立するため」と説明した。

 16日未明から、首都アンカラでは戦闘が発生。ニュース専門局CNNトルコは、国営放送のビルで大きな爆発音が響いたと報じ、アンカラ郊外の軍の特殊部隊本部もヘリコプターから攻撃を受けたと報じた。さらに国会議事堂も爆撃を受け、警察官や議会職員らが負傷したと伝えた。

 同午前2時、地元メディアはトルコ軍の戦闘機が反乱軍のヘリを攻撃するため、上空を飛行する様子を報道した。

 同様に、15日夜から16日未明にかけて、最大都市イスタンブールでも反乱軍が展開していた。反乱軍は、行政機関やボスポラス海峡に架かる二つの大橋を占拠。クーデターに反対する市民との衝突や警官隊との戦闘も発生した。

 二つの大橋のうち、南側にあるボスポラス橋では、クーデターに抗議した市民に、反乱軍兵士が発砲したと地元通信社が報道。さらにAP通信によると、2013年に反政府デモの舞台となった欧州側新市街中心にあるタクシム広場では、反乱軍と警官隊との間で銃撃戦になり、大きな爆発音も響いたという。

 地元メディアによると、反乱軍は国内の報道機関にも押し入った。新聞やテレビを手がけるメディア企業の本社では、カメラマンが頭を撃たれて殺害されたほか、複数の記者らを人質に取ったという。

1567とはずがたり:2016/07/18(月) 17:21:32

なんか計画知りながら泳がせて軍隊と裁判官を弾圧するきっかけにしようとした気がする。。

トルコ大統領、反乱で厳しい処罰へ-クーデター失敗と宣言
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-07-15/OADJ6ASYF01W01
Selcan Hacaoglu、Firat Kozok、Onur Ant
2016年7月16日 05:55 JST 更新日時 2016年7月16日 17:37 JST
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トルコ政府の指導者は16日、戦車による道路封鎖や反乱兵と警官との衝突、戦闘機の議会爆撃といった数時間にわたる対立の後で、軍のクーデターの企てを鎮圧したと述べた。
  トルコ大統領府によれば、軍関係者1500人強が拘束された。同国のNTVテレビはイスタンブールの河川の橋を封鎖していた兵士50人前後が戦車などから降り、手を挙げている映像を流し、政府側が優勢であることが明確に示された。
  トルコの国営メディアによると、約90人が死亡し、数百人が負傷した。
  エルドアン大統領はイスタンブールの国際空港で演説し、クーデターの企てについて米国に拠点を置くイスラム教指導者フェトフッラー・ギュレン師の支持者を批判。「彼らは国家への反乱で高い代償を払うことになろう」と述べた。
  首都アンカラでは議会が少なくとも2度の爆撃で大きな被害を受けたが、衝突は少なくなっている。
  エルドアン大統領はクーデターの企ての直後に、国民に街頭や広場に出て抗議するよう求めた。ユルドゥルム首相は情勢がおおむね正常化したと述べ、反乱に関与していない軍指導者は今回の事態を非難していた。
  トルコ通貨リラは一時ドルに対して6%下落し、2010年以来の大幅安となった。
原題:Erdogan Vows to Punish Rebels as Leaders Say Coup Foiled (1)(抜粋)

1568とはずがたり:2016/07/18(月) 17:23:23

トルコ首相が「首謀者」と非難 ギュレン師とは何者か
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASJ7J5H20J7JUHBI025.html
07月17日 05:07朝日新聞

 トルコ軍は1960年、71年、80年と過去3回、クーデターなどで権力を奪取した。国是とする「政教分離」の危機、政党政治の混乱、経済の長期低迷など、軍は「このままでは秩序を維持できない」と判断した場合に実力を行使し、混乱を治めた上で民政に移管させる役割を担った。

 1923年のトルコ共和国建国以来、「建国の父」ケマル・アタチュルクが率いた軍は、厳格な政教分離で公の場から宗教色を排除する世俗主義など建国の国家原則の「守護者」を自任する。世俗主義は憲法にも明記された国是だ。

 ところが、2002年にイスラム保守の公正発展党(AKP)政権が発足。03年に首相になったエルドアン氏は、政治に介入しつづけた軍の力をそぐ闘争に着手し、両者の緊張は一気に深まった。

 AKP政権は国民の支持を得て長期安定政権を維持し、トルコは中東屈指の経済大国に成長。エルドアン氏自身も14年8月、トルコ初の直接選挙で大統領に当選した。エルドアン氏は国民の高い支持を背景に、自分に従わない軍幹部の追放に成功。軍が政治介入できる力は大きく弱まったとみられていた。

 AKPの事実上のリーダーとして実権を握るエルドアン氏は近年、公の場でもイスラム重視を語るようになり、世俗主義に反するとの批判を受けるようになった。こうした状況を危惧した軍の一部が、世俗主義の徹底を目指して、今回のクーデターを企てた可能性がある。

 トルコの地元報道によると、クーデターを試みた軍の勢力は、エルドアン氏の政敵で米国に亡命中のイスラム教指導者ギュレン師が提唱する「ギュレン運動」に傾倒していたと、閣僚らは主張している。だが、実際にどのような関係だったかは分かっていない。

 ユルドゥルム首相は16日、ギュレン師が首謀者だと非難。一方、AFP通信によると、ギュレン師は「(クーデターの試みに)関連して非難されることは大きな侮辱だ。そのような非難は断固として否定する」と述べた。

 AKP政権発足当初、エルドアン氏はギュレン師とイスラム重視で一致。軍の政治的影響力の排除などで同師の協力を得た。だがエルドアン氏が強権ぶりを発揮するのに伴い、ギュレン師は離反したとされる。

 13年には両者の対立は決定的になり、エルドアン氏はギュレン師を「国を乗っ取ろうとしている」と非難した。トルコ政府は昨秋、国家転覆を企てているとしてギュレン師の団体を「テロ組織」に指定した。(イスタンブール=春日芳晃)

     ◇

 〈ギュレン運動〉 米国に亡命中のイスラム教宗教指導者ギュレン師を中心とする運動。公の場から宗教色を排除する世俗主義が国是のトルコで、世俗主義とイスラム教は矛盾しないとする穏健な思想を持つ。公的機関でのスカーフの着用や酒類販売の規制強化など宗教色を前面に出すエルドアン政権とは対立関係になった。

1569チバQ:2016/07/18(月) 22:51:01
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20160718-567-OYT1T50052.html
トルコ反乱、情報戦で敗北…計画稚拙さ浮き彫り
18:05読売新聞

トルコ反乱、情報戦で敗北…計画稚拙さ浮き彫り
読売新聞 【読売新聞社】
(読売新聞)
 【エルサレム=上地洋実】トルコで軍の一部が15日に起こしたクーデターの企てでは、反乱勢力がエルドアン大統領を拘束できず、情報統制にも失敗するなど計画の稚拙さが浮き彫りになった。

 国内で相次ぐテロや隣国シリアの内戦をみた国民が混乱を嫌って反乱勢力を支持しなかったことも早期収拾につながったとみられる。

 ◆大統領の拘束失敗

 反乱勢力は、エルドアン氏が休暇でトルコ西部へ滞在し、首都アンカラを空けた隙をついた。その後、エルドアン氏が滞在していたホテルを爆撃したが、同氏は間一髪で逃れた。

 エルドアン氏の身柄拘束にも失敗した。反乱勢力は国営テレビTRTなどを占拠して「全権掌握」を宣言したものの、その指揮官が姿を見せることは一度もなかった。
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-160718X226.html

「民主主義の勝利」と歓喜=クーデター鎮圧、市民街頭に―大統領に求心力・トルコ
01:19時事通信

 【エルサレム時事】トルコ軍の一部勢力が試みたクーデターは失敗に終わり、大勢のトルコ国民は街頭に繰り出し、民主主義の「勝利」をたたえ、歓喜に沸いた。13年間にわたり国を率いてきたエルドアン大統領にとって、今回の軍の反乱は最大の試練だったが、鎮圧に成功したことで逆に自身の求心力強化へ自信を深めたとみられる。

 反乱の舞台の一つとなった最大都市イスタンブール。緊迫と怒りに満ちた前夜から一転、市民からは「クーデターを民主主義の力で防いだ」という勝利ムードがあふれた。

 「レジェップ・タイップ・エルドアン!」。イスタンブール中心部にあるタクシム広場では、16日夜から17日未明にかけ、何千人もの市民が集まり、トルコ国旗を振りながらエルドアン大統領のテーマソングを歌って同大統領への支持を示した。

1570チバQ:2016/07/18(月) 22:51:48
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160718k0000m030059000c.html
<トルコ>4本指ポーズで抵抗…政権支持者ら
07月17日 21:15毎日新聞

 【カイロ秋山信一】トルコのクーデター失敗で、エルドアン政権の支持者らは4本指を立てるポーズで、軍の反乱勢力に抵抗する意思を表した。元々は3年前のエジプトの軍事クーデターに抗議して、エルドアン大統領が広めたポーズ。ヨルダン大学戦略研究所のムーサ・シュテイウィー所長は「クーデターに打ち勝ったとエジプト側に見せつける意味合いもあった」と分析する。

 エジプトで2013年7月にイスラム組織ムスリム同胞団出身のモルシ大統領(当時)が軍事クーデターで失脚したのに対して、同胞団を支持していたエルドアン氏は「選挙で民主的に選ばれたモルシ政権を支持する」と表明した。

 エルドアン氏は同胞団が座り込みのデモをしていたモスク(イスラム礼拝所)の名称がアラビア語で数字の4を意味する単語に似ていたことにちなんで、指を立てるポーズを考案。今回失敗したクーデターでは、政権支持デモの参加者が同じポーズをとったほか、エルドアン氏も16日の演説中に4本指を立てた。

 3年前のクーデターで実権を握ったエジプトのシシ政権は今回、トルコの反乱劇に関して公式な声明を出していない。

 エジプト外務省によると、国連安全保障理事会はクーデター未遂を非難する声明を用意していたが、「全ての当事者に民主的に選ばれた政府を尊重するよう求める」という文言について、非常任理事国のエジプトは「全ての当事者に民主主義と憲法、法治の原則を尊重するよう求める」と変更するよう要求した。

 ロイター通信によると、エジプト側は「国連は一国の政府が民主的に選ばれたかどうかを決める立場にない」と主張したという。シュテイウィー氏は「エジプトとしては一連の反乱劇にコメントしたくないのが本音だろう」と指摘した。

1571チバQ:2016/07/18(月) 22:53:01
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1607170006.html
【緊迫トルコ】エルドアン政権、判事ら2700人超を更迭・拘束 イスラム団体「ギュレン運動」と闘争、司法界に矛先 
07月17日 00:34産経新聞

【緊迫トルコ】エルドアン政権、判事ら2700人超を更迭・拘束 イスラム団体「ギュレン運動」と闘争、司法界に矛先 
(産経新聞)
 【カイロ=大内清】トルコ軍の一部がクーデターを企て政権転覆を図ったことは、隣国シリアの情勢をめぐる苦境や、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)によるテロなどの問題を抱えるトルコにさらなる難題を突きつけた。エルドアン大統領は今後、軍に残る不満分子の排除や、クーデター計画の背後にいるとみなすイスラム団体「ギュレン運動」との政治闘争など、国内問題に神経質にならざるを得ず、それによる混乱がISや、敵対する少数民族クルド人系武装組織の掃討などに影響する可能性もある。

 トルコは昨夏、それまでは直接の対立を避けてきたISとの全面対決にかじを切り、以降、同国内ではIS系によるとみられるテロが頻発するようになった。直近では6月下旬、最大都市イスタンブールの国際空港で、IS系とみられる男3人による自爆テロがあり、40人以上が死亡した。

 同時にトルコは、非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)と激しく敵対。PKK系によるテロも各地で相次いでいる。

 こうした「二正面作戦」に加え、シリア内戦にも深く関与してきた。シリア難民の主要な受け入れ国ともなっており、国内には内戦に深入りするエルドアン氏の外交姿勢に不満もある。

 現地報道によると、トルコ当局はすでにクーデターに関与した2800人以上を拘束。今後は決起した将兵や首謀者らの処罰などをめぐり混乱も予想される。

 政権側はクーデター計画について、エルドアン氏とは対立関係にあり、行政や司法界に根を張っているとされるギュレン運動の関与を指摘。16日には同運動に関係するとみられる判事ら2700人以上を更迭もしくは拘束した。

 今後は、政権による軍内部の粛清や同運動との闘争激化は不可避とみられる。ただ、北大西洋条約機構(NATO)の一員でもあるトルコの安定は、対IS軍事作戦を進める欧米などにとって大きな意味を持つだけに、政権が国内の政治問題にかかりきりとなればIS対策などの遅れにつながる懸念も拭えない。

1572チバQ:2016/07/18(月) 22:53:25
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1607160067.html
【緊迫トルコ】「2正面作戦」抱えるエルドアン政権に難題 軍の動向把握に傾注、IS・クルド対応に負担
07月16日 19:54産経新聞

 【カイロ=大内清】トルコ軍の一部がクーデターを企ててエルドアン政権の転覆を図ったことは、隣国シリア情勢をめぐる苦境や、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)によるテロなど、内外に問題を抱えるトルコにさらなる難題を突きつけた。エルドアン大統領は今後、不満分子のあぶり出しを進めるなどして軍の動向に神経をとがらせざるを得ず、それによる混乱がISや、敵対する少数民族クルド人系武装組織の掃討などに影響する可能性もある。

 トルコは昨年夏、それまでは直接の対立を避けてきたISとの全面対決にかじを切り、国内ではIS系によるとみられるテロが頻発するようになった。最近も6月下旬、最大都市イスタンブールの国際空港でIS系とみられる男3人による自爆テロがあり、40人以上が死亡した。

 同時にトルコは、非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)とも激しく敵対。PKK系による無差別テロや軍・警察への襲撃も各地で相次いでいる。

 こうした「2正面作戦」に加え、エルドアン政権はシリア反体制派を支援することでシリア内戦にも深く関与してきた。シリア難民の主要な受け入れ国ともなっており、国内には内戦に深入りしている政権の外交姿勢への不満もある。

 そんな中で今回、クーデターが企てられたことで、トルコが観光業など経済面でさらなる打撃を受けるのは必至だ。

 現地報道によると、トルコ当局はすでにクーデターに関与した1500人以上を拘束。今後は決起した将兵や首謀者らの処罰などをめぐり混乱も予想される。

 シリアと国境を接し、北大西洋条約機構(NATO)の一員でもあるトルコの安定は、対IS軍事作戦を進める欧米などにとって大きな意味を持つ。

 エルドアン政権側からは今回の計画について、対立するイスラム団体「ギュレン運動」の関与なども指摘されるが、政権が軍の掌握やギュレンとの対立などの政治問題にかかりきりとなれば、IS対策の遅れにつながる懸念も拭えない。

1573とはずがたり:2016/07/19(火) 19:15:48
東芝、自社開発最後のオーブンレンジ発表 今後は「美的集団」が生産販売
http://www.sankeibiz.jp/business/news/160615/bsb1606150500001-n1.htm
2016.6.15 06:38

 東芝は14日、自社開発としては最後となるオーブンレンジの新製品を発表した。1959年に国内初の電子レンジを開発、61年から販売してきたが、白物家電部門は今月末に中国家電大手の美的集団に売却される。美的は「東芝」のブランドを継承し、国内外で生産販売を続ける。

 8月上旬に発売の新製品「石窯ドーム ER-PD7000」(想定価格18万円)は最高温度を業界トップの350度に高め、奥行きも内容量30リットル以上の製品では業界最小の39.9センチを実現。パン、ピザ、蒸し物、煮物など450種類のメニューが表示される4.3インチのカラー液晶画面を操作し、簡単に調理ができる。

 調理家電を手がける東芝ホームテクノ(新潟県加茂市)の増山泰正社長は「新体制になっても消費者目線で良質な商品を作り、東芝ブランドに誇りを持ち続ける」と宣言した。廉価タイプの「ER-PD5000」(14万円)と「ER-PD3000」(10万円)も順次、販売を始める。

1574とはずがたり:2016/07/22(金) 07:39:41
モハマド・サイフラ・オジャキ元立命館大准教授の経歴・学歴と論文 デブナット・サジト・チャンドラ名義 : 知識連鎖  (旧・千日ブログ)
http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-8995.html

1575チバQ:2016/07/23(土) 13:41:24
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016072200756&amp;g=int
「非常事態」で反対派一掃へ=クーデター未遂から1週間-トルコ
【エルサレム時事】トルコ軍の一部によるクーデター未遂が起きてから22日で1週間がたった。エルドアン政権は反政府勢力の大規模な粛清に乗り出し、異例の非常事態宣言も発令。「民主主義に反する措置ではない」と主張するが、政情不安を理由に国外脱出の動きも出るなど、混乱はしばらく収まりそうにない。
 軍当局が一部の勢力によるクーデターの試みを察知したのは15日午後4時(日本時間同10時)ごろだった。その数時間後、反乱勢力は最大都市イスタンブールのボスポラス海峡に架かる2本の大橋やアタチュルク国際空港を封鎖。首都アンカラの国会議事堂は爆撃され、民間人を巻き込んだ市街戦も発生した。エルドアン大統領が「クーデターを鎮圧した」と宣言したのは翌16日のことだった。
 トルコ政府は、エルドアン大統領の政敵で、米国に亡命中のイスラム教指導者ギュレン師が事件の首謀者とみている。同師が率いるギュレン運動を「根絶やしにする」(ユルドゥルム首相)との宣言通り、同運動が浸透しているとみられる軍や警察、地方自治体、教育機関の約6万人を拘束・処分した。
 事件を受け、トルコ政府は米国にギュレン師の身柄引き渡しを正式に要請。チャブシオール外相は22日、国営テレビTRTを通じて米国に対し「決断力があれば身柄引き渡し問題は短期間で終わる」と述べ、いら立ちを見せた。両国関係をめぐっては、トルコ政府寄りのイェニ・サファク紙の編集長が「米国がエルドアン大統領を暗殺しようとした」と書き立てるなど米国を絡めた陰謀論まで出回り、あつれきが生じつつある。








18日、トルコの首都アンカラの裁判所前で男性を地面に押さえ付ける警官(AFP=時事)

 トルコ国内での主犯格とされているのが、アキン・オズトゥルク元空軍司令官だ。しかし、地元の民放テレビによれば、事件後に拘束された元司令官は「私はクーデターを計画も指揮もしていない」と関与を否定している。
 トルコ全土がエルドアン大統領による独裁ムードに包まれる中、大統領は20日、3カ月間の非常事態を宣言。21日付で大統領を議長とする閣議が国会の手続きを経ずに、法律と同等の効力を持つ政令を発出できるようになった。反政府勢力弾圧のための「合法的手段」を手にした形で、大統領の権力強化に対する懸念はますます広がっている。(2016/07/22-20:24)

1576名無しさん:2016/07/23(土) 21:50:50
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160720/k10010602491000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_031
トルコの大量拘束 駐日大使が国際社会の批判に反論
7月20日 21時21分
トルコで15日に起きたクーデター未遂を巡り、日本に駐在するトルコのメリチ大使が、20日記者会見し、エルドアン政権が、軍や司法関係者などを大量に拘束して批判勢力を一掃する動きを強めていることについて、「証拠に基づきクーデターに関する捜査を広げているものだ」と述べて、国際社会の批判に反論しました。
トルコのビュレント・メリチ駐日大使は、20日、都内で記者会見を開き、15日にトルコで起きた軍の一部によるクーデター未遂についてトルコ政府の立場を説明しました。
この中でメリチ大使は、「自国民に発砲し、戦車を出動させて狙撃したもので、祖国を裏切った一部の軍人たちによるテロ行為だ」と述べ、軍の反乱勢力によるクーデターの企てを非難しました。
またここ数日間で、エルドアン政権が8600人以上を拘束するなど批判勢力を一掃する動きを強め、国際社会から批判が出ていることについては、「証拠に基づいてクーデターに関する捜査を広げているものだ」と述べ、法律にのっとって捜査していると反論しました。
さらに政権がクーデターの黒幕だとしているイスラム組織「ギュレン教団」について、教団と関係する企業などが、日本国内にもあるとしたうえで、企業などの活動を停止させるよう日本政府に対し、協力を求めたことを明らかにしました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160720/k10010602041000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_034
官房長官 トルコの法の支配や民主主義強化に期待
7月20日 13時30分
菅官房長官は午前の記者会見で、トルコ政府がクーデター未遂を巡って、8600人以上を拘束して捜査を進めていることについて、当面、トルコ政府の対応を見守る考えを示す一方で、法の支配や民主主義が強化されることに期待を示しました。
トルコ政府は、15日に起きたクーデター未遂に関わった疑いで軍の幹部や兵士、それに裁判官や検察官などの司法関係者ら8600人以上を拘束し、捜査を進めています。
これについて、菅官房長官は午前の記者会見で、「トルコ政府が今回の蜂起に関して多数の軍や警察、司法関係者の拘束や停職処分をしていることは承知しているが、トルコ政府が引き続き捜査中であり、まずそのことを見守っていきたい」と述べました。一方で、菅官房長官は「トルコが現在の困難を克服し、早期に事態が正常化され、トルコの法と公正に基づいた民主主義が強化されていくことを政府として期待したい」と述べ、法の支配や民主主義が強化されることに期待を示しました。
トルコ政府の対応に対しては、アメリカ政府などから強権的な手法を自制するよう求める意見が出ています。

1577チバQ:2016/07/24(日) 18:41:42
http://www.sankei.com/photo/daily/news/160723/dly1607230020-n1.html
反米看板、市民に不評 イラン首都、市が撤去開始
反応0
 イランの首都テヘランに6月末以降、米国や米社会を非難する看板が次々と掲げられた。詳しい理由は不明だが、1月の米欧の制裁解除に伴う米国文化流入への警戒や、来年予定される大統領選を見据えた穏健派政権の打倒を狙うキャンペーンとの見方も。市民からは不評で、当局は7月下旬までに撤去を始めた。

 看板は革命防衛隊出身の強硬派ガリバフ氏が市長を務めるテヘラン市当局が高速道路上の陸橋などに掲示。「米国人110人のうち1人は刑務所にいる」「米国は世界で最も人権を踏みにじっている」「米国は最も環境を破壊している国だ」などの文言が記されている。

 イスラム体制のイランは長く反米を国是としてきたが、昨年の米欧との核合意に伴い、市民レベルでは米国との対話を求める声が少なくない。イラン学生通信によると、学者や文化人からは「自国の問題を隠そうとしているだけだ」などと批判が相次いだ。(テヘラン共同)

1578チバQ:2016/07/26(火) 22:18:41
http://mainichi.jp/articles/20160726/k00/00e/030/146000c
トルコ
記者42人拘束へ…報道弾圧強化 クーデター未遂

毎日新聞2016年7月26日 10時53分(最終更新 7月26日 10時53分)
 トルコのエルドアン政権は25日、クーデター未遂に関連する捜査で記者42人の拘束令状を出し、うち14人を拘束した。アナトリア通信が報じた。政権は反乱の黒幕を在米のイスラム指導者ギュレン師と一方的に断定しており、記者らが師の関係者と判断された可能性がある。

 当局は既に師関連のテレビやラジオ局の免許を剥奪している。記者個人の拘束に踏み出したことで、メディア弾圧がさらに強まりそうだ。

 これまでに軍人や警察官ら1万3000人以上を拘束、5万人以上の公務員らを解雇するなど政権は大規模な粛清を進めている。(共同)

1579チバQ:2016/07/27(水) 18:29:22
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016072700686&amp;g=int

来年5月に大統領選=2期目に挑むロウハニ氏-イラン













イランのロウハニ大統領=1月25日、ローマ(EPA=時事)

 【エルサレム時事】AFP通信によると、イランの護憲評議会は27日、大統領選の投票を来年5月19日に実施すると発表した。2013年の選挙で当選した保守穏健派のロウハニ大統領は、2期目に挑むとみられる。
 米欧との核合意を取り付けたロウハニ政権下では経済の立て直しが進まず、保守強硬派から同大統領への風当たりが強まっている。もしロウハニ大統領が負ければ、1979年のイラン・イスラム革命以来、2期目を目指す現職大統領が再選されない初めてのケースとなる。
 イランでは最高指導者ハメネイ師が国の実権を握っている。ハメネイ師の影響下にある護憲評議会が候補者の適格審査を行い、適格と判断された者のみが大統領選挙に出馬することを許される。(2016/07/27-16:51)

1580チバQ:2016/07/27(水) 19:52:41
http://www.afpbb.com/articles/-/3094974
内戦のシリアに涙目のピカチュウ、ポケモン合成画像で窮状を訴え

2016年07月23日 11:16 発信地:ベイルート/レバノン
【7月23日 AFP】がれきが散乱するシリアの路上で悲しそうな目をして座っているねずみポケモンの「ピカチュウ(Pikachu)」。銃を持ったイスラム過激派と並ぶ、かえんポケモン「リザ―ドン(Charizard)」

 これらの印象深い合成画像を作ったのはシリア人アーティストのハリド・アキル(Khaled Akil)さんだ。アキルさんら数人の活動家やアーティストは、スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(Pokemon Go)」の世界的な人気を利用して、内戦で傷ついたシリアの窮状に関心を集めようとしている。

 アキルさんのウェブサイトに投稿された合成画像は、6年目に入り28万人以上の死者を出したシリア内戦の報道写真にポケモンたちをはめ込んだものだ。

 建物から外装が剥がれ黒こげの車から煙が立ち上る、爆撃直後のように見える写真もある。あちこちにがれきが散らばる通りを歩く子どもの写真には、耳を垂らして座るピカチュウが合成され、荒廃した道を自転車で走る少年の写真にはあわはきポケモン「シャワーズ(Vaporeon)」が合成されている。

 アキルさんはAFPに対し、「シリアのニュースとポケモンGOのニュースがごちゃ混ぜに報じられているのを見て、このアイデアを思いついたんです」と話した。「私が暮らすシリア北部アレッポ(Aleppo)の破壊された様子を捉えた写真を探し、シリアでポケモンGOを遊んだらどんなふうになるだろうか、内戦はポケモンたちにどう影響するだろうかと想像をめぐらせました」

 アキルさんは「このささやかなプロジェクトの目標は、シリアで起きていることに光を当てることです」「内戦は5年たっても終わらず、残念ながらシリア人の死はありふれた、日常的なニュースになってしまいました」と語った。(c)AFP/Rana Moussaoui

1581チバQ:2016/07/27(水) 19:58:29
http://www.afpbb.com/articles/-/3095123
トルコ与党と世俗派野党が「結束」集会、未遂クーデターを非難

2016年07月25日 14:28 発信地:イスタンブール/トルコ

【7月25日 AFP】トルコ最大の都市イスタンブール(Istanbul)で24日、軍の一部勢力によるクーデター未遂を非難する超党派の集会が事件後初めて開かれ、数千人がタクシム(Taksim)広場を埋め尽くした。

 集会は中道左派の世俗主義政党・共和人民党(CHP)の呼び掛けで行われたもの。レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領を支えるイスラム保守系の与党・公正発展党(AKP)と、対立する世俗派の野党陣営が、国の結束を示すため一時的に団結した。

 タクシム広場は参加者が手にしたトルコ国旗で真っ赤に染まったが、CHP支持者の中にはトルコ共和国建国の父、ムスタファ・ケマル・アタチュルク(Mustafa Kemal Ataturk)初代大統領の肖像を掲げる人の姿も多くみられた。

 CHPのケマル・クルチダオール(Kemal Kilicdaroglu)党首は集まった人々に向けて「民主主義が勝利した」と宣言した一方、今後は「国が怒りと復讐によって統治されてはならない」「容疑者は法的に裁かれるべきだ」と強調し、拘束された人々が拷問や虐待の対象となる可能性に警鐘を鳴らした。

 一方、国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は、複数の弁護士や医師、トルコの拘禁施設の担当者1人から得た証言として、エルドアン政権がクーデター未遂関連で拘束した者に虐待や拷問を行っていると批判している。(c)AFP

1582チバQ:2016/07/28(木) 17:14:55
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016072800671&amp;g=int

クーデター未遂で軍人事一新=最高評議会を開催-トルコ







 【エルサレム時事】トルコで28日、軍幹部らの人事を決定する最高軍事評議会が開催される。15日のクーデター未遂を受けて人事の一新が図られるとともに、事件の詳細について協議される見通しだ。
 最高軍事評議会は例年、8月上旬に3日間開催されるが、異例の前倒しとなり、日程も1日に短縮された。開催場所も軍参謀本部から首相府に変更された。
 評議会はユルドゥルム首相が主宰し、ウシュク国防相や司令官らが参加。首相はこの日の決定事項について、エルドアン大統領の承認を得た上で国民と共有すると述べている。(2016/07/28-16:38)

1583名無しさん:2016/07/31(日) 12:46:20
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016072900841&amp;g=pol
領事館員、日本に逃亡=外務省職員88人処分-トルコ

 【エルサレム時事】トルコのメディアによると、チャブシオール外相は28日、クーデター未遂の捜査から逃れるため、ロシア中部タタルスタン共和国にあるトルコ総領事館の職員1人が日本に逃亡したことを明らかにした。
 15〜16日に起きたクーデター未遂をめぐっては、トルコ政府は在米イスラム教指導者ギュレン師が首謀者とみており、同師が率いる「ギュレン運動」の支持者の拘束を進めている。
 トルコ外務省は28日までに、大使を含む職員88人を処分。外相は「この組織と関係のある職員は300人以上。個々の事案を調べるため、省内に特別委員会を設置した」と述べた。 (2016/07/29-18:05)

1584チバQ:2016/08/01(月) 22:27:37
http://www.sankei.com/world/news/160731/wor1607310020-n1.html
2016.7.31 19:49
【緊迫トルコ】
エルドアン大統領、改憲に意欲 情報機関や軍参謀長を直轄下に 言論の自由侵害の懸念に「余計なお世話」
【カイロ=大内清】トルコのエルドアン大統領は7月30日、同国のテレビのインタビューで、情報機関と軍参謀総長を大統領府の直轄下に置くことなどを含む憲法改正を目指す考えを示した。軍の一部によるクーデター計画を鎮圧した勢いに乗り、自身の権力基盤を大幅に強化して政権のさらなる長期化を狙っているものとみられる。

 エルドアン氏はまた、軍改革の一環として、現行の軍教育機関を閉鎖し、新たに軍大学校を設立すると述べた。政権側がクーデター計画の黒幕だと主張する在米イスラム指導者、フェトフッラー・ギュレン師の支持者らを一掃し、軍の“純化”を進める目的がある。

 エルドアン政権は7月15日に軍の一部が蜂起したクーデターを鎮圧後、政府転覆計画に関与したなどとして軍や政府、司法、教育機関の職員ら数万人を処分したほか、1万8千人超の身柄を拘束。政府に批判的なジャーナリストや、ギュレン師派に近いとされるビジネスマンらの摘発にも乗り出した。

 欧米各国からは、「言論の自由」などが侵害される恐れがあるとの声が高まっているが、エルドアン氏は29日の演説で、「(欧米の懸念は)余計なお世話だ」と一蹴し、今後も「エルドアン体制」の構築に邁進(まいしん)する構えを見せた。

 一方でエルドアン氏は29日、クーデター未遂以前に大統領を侮辱したとして訴追された者らへの訴えを取り下げるとも発表し、“寛大さ”も演出している。

1585チバQ:2016/08/01(月) 23:50:52
http://www.afpbb.com/articles/-/3095824
イエメン暫定政府、国連和平案を受け入れ 武装勢力の対応に注目
2016年07月31日 16:11 発信地:クウェート市/クウェート
【7月31日 AFP】(訂正)国連(UN)の仲介によってクウェートで行われているイエメンのイスラム教シーア派(Shiite)系の反政府武装勢力「フーシ派(Huthis)」とアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)暫定大統領派との和平交渉をめぐり、暫定政府側は31日、1年以上に及ぶ武力紛争の終結に向けて国連が提示した和平案を受け入れると表明した。一方の武装勢力側は今のところ何もコメントしていない。

 サウジアラビアから支援されているイエメン暫定政府は、サウジアラビアの首都リヤド(Riyadh)でハディ暫定大統領が議長を務めて高官レベルの会議を行った後、和平案の受け入れを発表した。

 イエメンの国営サバ(Saba)通信の報道によると、会議後に発表された声明は「この会議で、武力紛争の終結と、首都サヌア(Sanaa)、タイズ(Taez)、フダイダ(Al-Hudaydah)からの(武装勢力の)撤退を呼び掛ける国連の和平案を承認した」と述べている。

 暫定政府の代表団を率いるイエメンのアブドルマリク・ミフラーフィ(Abdulmalek al-Mikhlafi)外相は、国連のイエメン担当特使に書簡を送り、暫定政府が「クウェート合意」を支持することを知らせたと述べた。

 ただし暫定政府側は、イラン政府の支援を受けているフーシ派およびアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)前大統領を支持する勢力が、8月7日までに和平案に署名することを前提条件としている。

 今のところ、武装勢力側はこの和平案に対する公式声明を発表していない。暫定政府の和平案受け入れ表明に先立ちフーシ派のモハメド・アブドスラム(Mohammed Abdulsalam)報道官は、同派としては包括的かつ全面的な解決を望むとして、「中途半端な解決」は拒否するとツイッター(Twitter)に投稿していた。(c)AFP

1586チバQ:2016/08/01(月) 23:54:24
http://www.afpbb.com/articles/-/3095706
トルコの荒れ地に「反逆者の墓地」、クーデター首謀者を埋葬
2016年07月29日 18:01 発信地:イスタンブール/トルコ
【7月29日 AFP】トルコ・イスタンブール(Istanbul)郊外の石だらけの荒れ地に、「反逆者の墓地」と記された看板が無造作に立てられている。レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領の失脚を狙ったクーデター未遂に関与し死亡した軍人を葬るため、イスタンブール市当局が用意した土地だ。

 今月15日に起きた軍の一部勢力によるクーデター未遂では民間人を含む270人が死亡。トルコ当局によれば、首謀した軍人24人が戦闘の中で殺害された。ただ、これまでにこの墓地に埋葬されたのは、家族に引き取りを拒まれた大尉1人の遺体だけだ。墓標はない。

 すぐそばでは野良犬や野良猫を収容する施設が建設中で、死者への尊厳は感じられない。一般市民は墓地への立ち入りを禁じられており、報道陣が映像や写真を撮影する際には警備員の立ち合いが必要だ。

 イスタンブールのカディル・トプバシュ(Kadir Topbas)市長は、「反逆者の墓地」の建設は市議会で提案されたものだと地元メディアに説明。「国を裏切った者は、墓の中ですら安らかに眠ることは許されない」と述べた。

 トルコ宗教局(ディヤネト、Diyanet)は、クーデターに関与した軍人のための葬儀や礼拝は一切行わないと表明している。葬儀の祈りはイスラム教徒の兄弟が死者の贖罪のために行うもので、クーデターに関与した人々は「贖罪にも祈りにも値しない」という。(c)AFP/Fulya OZERKAN

1587チバQ:2016/08/01(月) 23:56:29
http://www.cnn.co.jp/world/35086634.html
シリアのヌスラ戦線、アルカイダからの分離を表明
2016.07.29 Fri posted at 10:35 JST
(CNN) シリアのイスラム過激派「ヌスラ戦線」は28日に発表した声明で、国際テロ組織アルカイダと関係を絶ち、組織名を「ファテフ・シャム戦線」に変更すると宣言した。
同組織のアブ・ムハンマド・ゴラニ指導者はビデオ声明の中で、新組織では「外部組織との系列関係を一切持たない」と述べている。ゴラニ指導者がビデオに登場するのは初めて。
これに先立ち米国のケリー国務長官は、米ロが対ヌスラ戦線で協力することに合意したと発表していた。
アルカイダのザワヒリ指導者も声明を発表してヌスラ戦線の離脱に支持を表明、イスラム過激派同士の対立を終結させるよう呼びかけた。
ゴラニ指導者はアルカイダからの離脱について、思想の分断によるものではないと強調。米ロ率いる国際社会は「ヌスラ戦線を狙うと見せかけてイスラム教徒を爆撃し、追いやっている」と主張し、その口実とさせないことが目的だとした。

ヌスラ戦線はシリア内戦初期の2011年ごろに台頭。有力な反政府勢力としてシリア北西部の一帯を支配している。
米国務省は12年、ヌスラ戦線をイラクのアルカイダの別名と位置付けた。名称を変えても実態に変わりはなく、テロ組織としての位置付けは変わらないとしている。
クラッパー米国家情報長官は28日の講演でヌスラ戦線の名称変更について、「穏健なイメージを与えて他の反体制派にアピールするためのPR戦略」と分析。同組織はロシアの標的とされることを恐れているとも指摘した。

1588チバQ:2016/08/01(月) 23:56:57
http://www.cnn.co.jp/world/35086583.html
シリア政府軍、アレッポ包囲で補給路遮断 住民襲う食料難
2016.07.28 Thu posted at 16:29 JS
(CNN) シリアのアサド政権軍が反政府派掃討を進める同国北部アレッポ市の戦況に関連し同市居住の報道写真家は28日までに、政府軍は市東部の反政府拠点に対する圧力を強めており、住民が確保出来る食料や水は払底しつつあるとの窮状を明らかにした。
報道写真家のカラミ・アル・マスリ氏がCNNに証言したもので、住民の空腹感は募る一方となっていると説明。多くの市場が閉鎖し、食料調達のために長い行列が出来ており、家族1世帯が得られるパンは2日ごとの6個のみだという。
シリア軍は27日、部隊と支持勢力が同市を包囲しているとし、反政府派拠点に通じる全ての補給路と回廊の切断を発表していた。国営シリア・アラブ通信(SANA)は、軍は反政府派に対し保持する全ての武器引き渡しや、市内から立ち去るかもしくはとどまるよう求めたと伝えた。
住民は市内から退去を促す政府の文書を受け取ったとの情報もある。ただ、マスリ氏は住民が退避を望んでもかなわない状況にあると指摘。市の東側地区は軍が完全封鎖し、全ての道路が切断される包囲下にあると述べた。
また、住民は政権軍が同市に進攻した場合、殺害される不安も抱いている。アレッポ市内での市街戦は難しいことから軍の市内への進攻はない事態も有り得るが、住民を飢餓状態に直面させて投降を待つ選択肢を取る可能性があるとも述べた。
在英の反体制派「シリア人権監視団」によると、シリア軍のヘリコプターは26日、アレッポの一部地区に殺傷力の高い「たる爆弾」を投下し、少なくとも住民5人を殺害した。国連はアレッポ市の現状を踏まえ人道危機が発生しかねないことへの深刻な憂慮を表明した。

1589とはずがたり:2016/08/02(火) 00:37:36
ロシア軍のヘリ、撃墜され5人死亡 シリア北部
http://www.asahi.com/articles/ASJ817345J81UHBI02Q.html?iref=com_latestnews_04
駒木明義2016年8月1日22時35分

 内戦が続くシリア北部で1日、ロシア軍のMi8輸送ヘリコプターが地上からの攻撃で撃墜され、ロシア軍兵士と乗員計5人が死亡した。ロシア大統領府が明らかにした。

 ロシア国防省は撃墜されたヘリについて、ロシア軍による反体制派への空爆が続く北部アレッポに人道支援物資を輸送後、ロシア軍基地に帰還する途中だったと説明している。(駒木明義)

1590とはずがたり:2016/08/03(水) 14:28:02
ダッカ人質テロ 捜査対象の立命館大元准教授、電話で「成功をねたんだ友人の陰謀だ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160730-00000545-san-asia
産経新聞 7月30日(土)20時13分配信

 【コロイバリ(バングラデシュ東部)=岩田智雄】バングラデシュのイスラム過激組織に関与した疑いで現地警察が公開捜査している立命館大元准教授デブナット・サジト・チャンドラ(イスラム名=ムハンマド・サイフラ・オザキ)容疑者(33)の両親が30日、バングラデシュ東部コロイバリ村の実家で取材に応じた。

 父親のジョナサンさん(60)によると、今年1月4日、自宅を訪れた警察に事情を聴かれた。翌日、元准教授の日本の携帯電話に電話すると、元准教授は「私の成功をねたんだ友人の陰謀だ」と話し、日本の警察に事情を聴かれたことなどに言及。ジョナサンさんが問い詰めると、元准教授は怒って電話を切り、その後、電話はつながらないままだという。

 元准教授は2008年に帰国した際、ひげを生やした顔をマスクで隠し、お祈りなどの行動からヒンズー教からイスラム教に改宗したことがわかったという。母親のオニマ・ラニ・デビさん(55)は「息子を信じている」と涙ながらに訴えた。

 元准教授が関与したとみられるイスラム過激組織名は明らかではないが、地元警察幹部は、元准教授は行方不明になった後、トルコに渡り、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)に加わった可能性もあるとしている。

1591チバQ:2016/08/03(水) 23:32:40
http://mainichi.jp/articles/20160804/k00/00m/030/064000c
イラン
「経済再生」道半ば…ロウハニ大統領、就任3年

毎日新聞2016年8月3日 20時50分(最終更新 8月3日 22時56分

 【テヘラン田中龍士】イランの保守穏健派ロウハニ大統領が3日、就任3年を迎えた。来年5月19日実施の大統領選で2期目に挑むとみられるが、公約の「経済再生」は道半ば。保守強硬派との攻防は激しさを増すとみられ、核合意の効果を示せるかが再選の鍵となりそうだ。

 「石油輸出も投資も増えた」。ロウハニ師は2日、就任3年に際して国営放送に出演し、核合意の成果を強調した。「米国が合意を完全に履行すれば地域問題などでも交渉可能だ」とも述べた。

 同師は2013年8月に就任後、「対話外交」を実践。昨年7月に核問題で欧米などと最終合意し、制裁は今年1月に解除された。景気回復の期待を追い風に今春の国会議員選で支持勢力の改革、穏健両派が躍進し、事実上2期目の信任を得たと見られていた。

 だが、核問題とは別の米金融制裁の影響で、経済効果は今のところ限定的だ。世論調査団体「IranPoll.com」(本部カナダ)の6月の調査では、経済情勢を約6割が「悪い」と評価。「核合意への支持」は昨年8月の76%から約13ポイント減った。

 政権に逆風が吹くなか、欧米との協調に消極的な強硬派は「核開発を大幅に抑制した割に効果が乏しい」と批判を強める。大統領選に向けて巻き返しを図るとみられ、対外強硬路線への揺り戻しが懸念されている。

 国際社会との摩擦を招いたアフマディネジャド前大統領にも復帰説が出る。地元記者によれば、政権当時の閣僚らが1年間会合を重ね、今春の国会議員選対策を協議。改選290議席のうち11議席を獲得するなど影響力保持に努めている。

 「IranPoll.com」によると、大統領選を仮定した投票先はロウハニ師45%、アフマディネジャド氏37%。昨年5月時点の53%、27%から差は縮まっている。

 アフマディネジャド氏は7月下旬、「復帰を望む声は多い。私はどこへでも行く」と出馬を示唆した。ただ、強硬派内も一枚岩ではなく別候補の擁立も模索されている。

 アザド大のファヤズ・ザヘド教授(改革派)は「アフマディネジャド氏は政権当時の補助金政策により、収入源が限られた農村地方で人気がある。強硬派内で国民受けする人物がいない中、支援者は『次期大統領選で負ければ強硬派の復権はない。彼こそが救世主』だと宣伝する。だが、核合意で多くの希望をもたらしたロウハニ師に勝てる者はいない」と話している。

■ロウハニ政権の歩み

2013年6月 保守穏健派ロウハニ師が大統領選当選

     8月 ロウハニ大統領就任

     9月 ロウハニ師がオバマ米大統領と電話協議

     11月 イランと欧米など6カ国が核協議で暫定合意

2014年6月 イラン、米両政府当局者がイラク情勢を協議

2015年4月 6カ国との核協議で枠組み合意

     7月 6カ国との核協議で最終合意

2016年1月 サウジアラビアと断交

        経済制裁解除

   2〜4月 国会議員選で政権支持の改革、穏健両派が躍進

1592チバQ:2016/08/03(水) 23:33:17
http://mainichi.jp/articles/20160803/k00/00e/030/243000c
エジプト
若者に無神論 「アラブの春」後、自由求め

毎日新聞2016年8月3日 12時34分(最終更新 8月3日 15時26分)
 【アレクサンドリア(エジプト北部)で秋山信一】イスラム教やキリスト教など一神教が支配的なエジプトで、無神論を唱える若者が出てきている。民主化要求運動「アラブの春」による2011年の革命後、自由を求める機運が高まったことが背景にある。社会の逆風は強いが、「絶対的存在」の揺らぎは、保守的な中東で宗教観が多様化していく兆候だとの指摘もある。

<まんがで解説>アラブの春から5年
 北部アレクサンドリアの大学生、カリーム・バンナーさん(23)は、イスラム組織ムスリム同胞団の支持者だった。だが、12年6月に就任した同胞団出身のモルシ大統領(当時)が独善的な政権運営に走ったのを見て、「宗教が集票や権力独占の道具に使われた」と感じた。宗教自体に疑問を抱き、交流サイト「フェイスブック」で無神論者だと明かした。

 14年11月、自宅前で突然、2人の男に殴られた。男たちが「こいつは無神論者だ」と叫ぶと、近隣住民も暴行に加わった。警察署に被害を届けると、そこには加害者の男たちがおり、フェイスブックの書き込みを根拠に神を冒とくした容疑で告発された。後に起訴され、現在も公判中だ。

 「大学も停学になり、家も借りられない。無神論者だと明かしたことは後悔している」。バンナーさんは取材中に涙を浮かべた。「でも、自分の考えは間違っていない。悪いのは自由を尊重しないエジプト社会だ」

 米中央情報局(CIA)によると、エジプト国民の9割はイスラム教徒、1割をキリスト教徒が占める。宗教は国民のIDカードにも記載されている。だが14年にイスラム教スンニ派の最高権威機関アズハルが大学生6000人を対象にした調査で、12.3%が無神論者だと判明した。

 国立アインシャムス大学のサミア・へドル教授(社会学)は「革命で国民は自由の意味を知った。インターネットの普及と相まって宗教観や思想の幅が広がった」と指摘する。

 ただ、エジプト社会に宗教は深く根付いており、無神論者は迫害される傾向にある。それはイスラム教社会に限らない。

 アレクサンドリアの公務員の男性、ミナさん(30)も迫害を経験した一人。キリスト教の一派コプト教徒として幼い頃から教会の催事を手伝ってきたが、今は無神論者だ。

 きっかけは13年10月に教会が無神論者に回心を促すため開いた集会だった。当時はミナさんも説得役として参加。「神が存在する証拠はどこにあるのだ」との無神論者の主張に対し、教会の指導者は「あなた自身が神による創造の証明だ」と応じた。ミナさんは無神論者の言い分に合理性を感じた。自分でも「証拠」を探してみたが、見つからなかった。

 その後、無神論について語るようになったミナさんを周囲は煙たがった。教会近くでカフェを経営していたが、教会指導者が信者にカフェに行かないよう忠告。客足は途絶え、閉店に追い込まれた。ミナさんは「宗教から離れれば、地域社会でも孤立する」と嘆く。

1593とはずがたり:2016/08/04(木) 23:33:50
クーデター“自作自演”説も ギュレン派粛清を加速するエルドアン大統領
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160721-00000002-wordleaf-m_est
THE PAGE 7月21日(木)12時40分配信

 トルコで現地時間15日の夜に突如発生したクーデター。翌日にはクーデター部隊の兵士らも次々と投降し、エルドアン政権はクーデターの失敗を早々に発表した。それから数日の間に、トルコではクーデターの背後にいるとされる「ギュレン派」に対する粛清が猛スピードで進められている。宗教指導者ギュレン氏の引き渡しをめぐって、アメリカとの関係悪化も懸念されるなか、トルコは国家として大きな転換期を迎えたようだ。

兵士急襲の20分前に大統領はホテル離れる
 クーデターがどのように進められたのか。複数のメディアによる報道や、政権関係者の話から、詳細が少しずつ明らかになってきた。

クーデター“自作自演”説も ギュレン派粛清を加速するエルドアン大統領

 現地時間の7月15日午後10時過ぎ、首都アンカラの北西部にあるアキンチ空軍基地から複数のF16戦闘機が離陸した(最大で6機とされる)。アキンチ空軍基地は反乱部隊の戦略拠点として使われていたとトルコメディアは報じており、前空軍司令官のアキン・オズトゥルク氏はクーデターの首謀者として後に身柄を拘束されるが、本人は現在もクーデターへの関与を否定している。

 トルコ人軍事ジャーナリストのアルダ・メヴルトグル氏がまとめた情報によると、アキンチ空軍基地から離陸したF16戦闘機は、近隣の陸軍基地から離陸したヘリコプターの支援を受け、アンカラ市内で低空飛行を繰り返した。アンカラ郊外にあるトルコ警察特殊部隊本部ではF16による爆撃で少なくとも47人の警察官が死亡した。また、アンカラ周辺にある複数の警察関係の建物や情報機関の本部ビルは、ヘリコプターによる機銃掃射のターゲットとなった。ヘリコプターからの機銃掃射は民間人に対しても行われた。

 同じ頃、トルコ南部にあるインジルリク空軍基地から複数の給油機が飛び立ったという報道もあった。これらの給油機はクーデター部隊を支援するために離陸したと思われるが、メヴルトグル氏によると、クーデターで使われた戦闘機が実際に空中給油を行ったのかは不明だ。後述するが、シリア国境にも近いインジルリク空軍基地は、米軍とトルコ軍が共同利用している空港で、最近ではイスラム国に対する空爆の前線基地となっている。

 エルドアン大統領は休暇でトルコ南西部のリゾート地マルマリスを訪れていたが、CNNトルコの報道によると、大統領が宿泊するホテルを約25人の兵士を乗せた複数のヘリコプターが急襲。ヘリからロープでホテルに降りた兵士は発砲を繰り返しながら、エルドアン大統領を探したものの、ヘリが到着する約20分前に大統領や側近はホテルを離れていたのだという。

 エルドアン大統領は専用機でマルマリスを離れ、イスタンブールに向かったが、飛行中に2機のF16戦闘機にロックオンされていたという。トルコ政府高官がロイター通信や英ガーディアン紙に語ったところによると、大統領専用機がロックオンされて間もなく、専用機と戦闘機のパイロット同士で無線の交信が行われた。専用機のパイロットは「これはトルコ航空の民間旅客機だ」と主張。大統領専用機に対してミサイルが発射されることはなく、エルドアン大統領を乗せた専用機はそのままイスタンブールに向かったのだという。

 エルドアン大統領が絶妙なタイミングでリゾート地から避難したことや、クーデター未遂によって国内の「ギュレン派」に対する弾圧を行う大義名分が生まれたことなどで、クーデター未遂の恩恵を受けたのは他ならぬエルドアン自身だったという指摘もある。また、今回のクーデター未遂そのものがエルドアンの権力基盤を強固にするための「自作自演」だったという陰謀論も、トルコの国内外で囁かれているが、真相は不明だ。自作自演ではないものの、クーデター計画を事前に知りながら、あえてクーデターを起こさせたのだという見方もある。

1594とはずがたり:2016/08/04(木) 23:34:01
エルドアンとギュレンの蜜月は汚職疑惑で終了
 トルコで15年にわたってジャーナリストとして働き、現在は米ニュージャージー州で暮らすジェームズ・キュネイト・セングルさんに、前回の記事に続き話を聞いた。セングルさんは「トルコ共和国建国の父」として知られるアタチュルクや彼の後継者が、徹底して行ってきた世俗主義に対する賛否こそがトルコ社会を理解するための大きなポイントと語る。世俗主義とは政治や公の場などから宗教的要素を排除する原則だが、その宗教の政治利用が近年のトルコで非常に目立つ存在になっていたと語る。

 トルコで政治ニュースを担当していたセングルさんは、エルドアン支持者にも、ギュレン支持者にも、そしてトルコのアイデンティティでもある世俗主義を守ろうとするケマリスト(アタチュルクのミドルネームのケマルが由来となっている)にもそれぞれ問題があると指摘し、トルコ社会が一枚岩になれない現状を嘆く。

「トルコ共和国を建国したアタチュルクは志半ばでこの世を去り、国家作りにおける自身の理想を完全に達成することはなかった。トルコ人もアタチュルクの遺志を継ぐことに成功したとは言えず、今の状況を見ていると、トルコが共和国建国以前の状態に逆戻りするのではないかとさえ思えてしまう」

 エルドアン大統領は1999年にイスラム原理主義を扇動した罪で有罪判決を受け、被選挙権を剥奪されたが、被選挙権を失った状態で2001年にイスラム色の強い公正発展党(AKP)を結成し、党首に就任した。AKPは2002年の総選挙で地滑り的な勝利をおさめ、単独与党に躍り出た。それから間もなくして、被選挙権を回復したエルドアンは首相に就任するが、皮肉にもAKPの大勝利の要因となったのがギュレン派であった。セングルさんが当時の国内事情について語る。

「AKPの躍進を支えたのは間違いなく、ギュレンに率いられたヒズメット運動の支持者たちだ。ギュレンはトルコの国内外で学校や病院を建設し、教育の重要性を訴える市民活動家のイメージが定着しているが、同時にトルコだけではなく他国にもイスラム教を広めていくことに努める宗教指導者の顔も持つ。当初はギュレンもエルドアンも一蓮托生の関係だった。トルコでは2007年にもクーデター未遂が発生し、ケマリストの軍人が逮捕された。

クーデター未遂後、エルドアンはケマリストが大勢を占めていた軍のエリート層に、ギュレン派を多く置くようになった。これによって、軍内部でギュレン派の兵士や将校の力が増大したが、2010年に軍内部のテストでトップスコアを出した約3200人の兵士が不正行為を疑われ、そのほとんどがギュレン派だった。組織ぐるみで不正行為を行い、軍や警察、司法などの世界に次々とギュレン派が送り込まれているという批判も出たが、その頃はまだギュレンとエルドアンの関係は良好であった」

 エルドアン大統領とギュレン氏の蜜月関係は2013年に終焉を迎える。エルドアン政権の複数の閣僚やエルドアン自身が汚職に手を染めていた疑惑が浮上し、これをきっかけにしてギュレン氏はエルドアンと距離を取り始めた。

「トルコ国内でも大きな影響力を持ち、軍や政財界のトップにも支持者が少なくないギュレンはエルドアンとの関係が良好だった時代にもトルコに戻らず、アメリカからトルコ社会をコントロールする道を選んだのだ。興味深いのは、ギュレンが他のイスラム圏の国に移住するのではなく、アメリカに移り住んだことだ。アメリカにとっても、影響力のあるギュレンを抱え込むことに外交上のメリットを見出したのだ。

ここからは私の推測になるが、エルドアンはやっかいな存在になっていたギュレン派を一斉に排除する最大のチャンスとして、クーデターを利用したのだと思う。自作自演説はさすがに疑わしいが、クーデターの可能性を知りながら、それを止めなかったという説には一理あると思う。エリート層からギュレン派を追い出し、トルコの国家基盤そのものを変えるチャンスを手にしたエルドアンは、これまで以上に危険な存在になったが、クーデターで多くの死傷者が出たためにギュレン派の排除を支持するトルコ人が増えたのも事実だ」

1595とはずがたり:2016/08/04(木) 23:34:16
>>1593-1595
解雇・停職処分を受けた公務員らはすでに5万人以上
 セングルさんの懸念が的中するかのように、トルコではエルドアン政権による「粛清」が日増しにエスカレートしている。ユルドゥルム首相は16日、クーデターに関与した軍関係者らの処分について言及した際、90年代末に廃止された死刑制度の復活を示唆。加えて、現時点で約6万人が解雇や停職、さらには拘束される事態に発展している。BBCによると、トルコ軍では指揮官クラスの118人を含む7500人が拘束され、警察関係者も8000人が配置転換の対象となった(そのうちの1000人は逮捕されている)。

 また、1481人の判事を含む約3000人の法曹関係者に停職処分が下され、学術関係者に対しては海外への渡航が全面的に禁止された。軍や警察以上に粛清の対象となったのが教育界で、1万5000人以上の教育省の官僚が1週間足らずの間に解雇され、私立学校の教師2万1000人も教員免許を取り消された。1500人を超える大学の学部長が、現在辞職を迫られている。

 トルコ政府は19日にイスラム教指導者のギュレン氏の身柄引き渡しをアメリカに正式に要請したことを明らかにしたが、アメリカ政府がトルコの要請に応じるかは微妙で、アメリカとトルコとの間で新たな火種が生まれることを懸念する声もある。先述したインジルリク空軍基地は、米空軍も使用しているが、クーデター発生時にはクーデター部隊を支援するために給油機が離陸したと報じられ、基地への外部からの電力が遮断される一幕もあった。英ガーディアン紙は17日、米空軍が50発の核爆弾をインジルリク空軍基地内に保管しており、今回のクーデター未遂でアメリカはインジルリク空軍基地におけるセキュリティの見直しを迫られるだろうと伝えている。トルコと欧米の外交関係も、今回のクーデター未遂によって大きな転換期を迎えたようだ。

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■仲野博文(なかのひろふみ) ジャーナリスト。1975年生まれ。アメリカの大学院でジャーナリズムを学んでいた2001年に同時多発テロを経験し、卒業後そのまま現地で報道の仕事に就く。10年近い海外滞在経験を活かして、欧米を中心とする海外ニュースの取材や解説を行う。ウェブサイト(http://hirofuminakano.com/

1596チバQ:2016/08/05(金) 12:35:35
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20160805-00000009-ann-int
クーデター未遂事件の首謀者・ギュレン師に逮捕状
テレビ朝日系(ANN) 8月5日(金)2時48分配信
 トルコの裁判所は4日、政府が先月のクーデター未遂事件の首謀者と主張するイスラム教指導者・ギュレン師の逮捕状を出しました。

 トルコのメディアによりますと、イスタンブールの裁判所は4日、国家の転覆やエルドアン大統領の暗殺を謀った罪などでイスラム教指導者・ギュレン師の逮捕状を出しました。トルコ政府は、クーデターに関与したとしてギュレン師と関係があるとみられる軍関係者や司法関係者、教職員などを大量に拘束したり、追放するなどして、不満分子の一掃を進めています。トルコ政府はギュレン師の亡命先であるアメリカに身柄の引き渡しを求めていますが、欧米諸国は強権支配を進めるエルドアン政権に懸念を強めていて、両者の亀裂はさらに深まりそうです。
最終更新:8月5日(金)2時48分テレ朝 news

1597とはずがたり:2016/08/05(金) 16:44:04
亡命先にイスラム教徒の宿敵のアメリカを選んじゃえる凄さがギュレン氏の(公的な場面からのイスラムの徹底的な排除の世俗主義とは異なる)開明的・親西欧的なイスラム教の立ち位置の可能性を示していると思うんだけど。。

トルコ、クーデター起こした勢力の意外な正体
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20160721-OYT8T50102.html?from=yartcl_outbrain2
同志社大学大学院教授 内藤正典
2016年07月22日 12時06分

 トルコのエルドアン大統領は7月15日に起きたクーデターを鎮圧した後、ただちに政敵である宗教指導者フェトフッラー・ギュレン師(米国亡命中)を黒幕と断じた。トルコでは非常事態が宣言され、政府や軍、教育機関などでギュレン派粛清の嵐が吹き荒れている。だが、クーデターに加わった勢力がギュレン派かというと、事はそれほど単純ではないようだ。政権転覆を企てたのはどんな勢力か。トルコ情勢に詳しい同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科の内藤正典教授に寄稿してもらった。

正体解明の前に、ギュレン派つぶし

 今回のクーデター未遂事件は、当初からクーデターと呼ぶには余りにお粗末な代物だった。15日夜には戦車や戦闘機、戦闘ヘリコプターが展開し、国営テレビで「(反乱勢力が)国の全権を掌握した」とする声明が読み上げられた。そのためクーデターと呼ばれたが、実態は一部の軍人が引き起こした「同時多発テロ」であった。

 治安当局によると、市民と反乱勢力の死者は合わせて265人に上った。被害は甚大で、かつ民主主義への重大な挑戦であった。だが、反乱勢力は軍全体を掌握できず、エルドアン大統領ら政府首脳を拘束することもできなかった。何より、国民の反発の前に反乱勢力が警察に投降したのでは、そもそもクーデターの体をなしていなかった。

 政権側は直ちにフェトフッラー・ギュレン師というイスラム指導者を黒幕と名指しし、クーデターはギュレン師の支持者によるものと断定した。その直後から、軍、司法、行政機関の内部で彼の支持者を軒並み罷免したり、訴追したりしている。

 7月19日の時点で、軍2839人、内務省8777人(このうち警察が7850人)、国民教育省職員1万5200人、宗務庁492人、家族・社会政策省393人、財務省1500人、裁判官2745人となっているから尋常な数ではない。反乱勢力の正体が司法手続きをへて解明される前に、政権によるギュレン派つぶしが進んでいる。

緩やかにつながるギュレン派

 ここではギュレン派と書くが、当人たちはヒズメット(奉仕)運動と自称し、嫌う人はフェトフッラーチ(フェトフッラー・ギュレンの徒)と呼ぶ。政権側は現在、彼らを「フェトフッラーチ・テロ組織」もしくは「並行政府」と呼んでいる。並行政府というのは、正統な政権と並立して裏で暗躍する集団の意味である。

 ギュレン師というのは、日本では今回のクーデター未遂事件で初めて登場する名前だが、トルコにおいては過去四半世紀、穏健なイスラム主義者として評価された時代もあった。ギュレン派は、組織の実態に不明な点が多く、教団と呼ぶことはできない。教団組織もメンバーシップもないのである。

 傘下にメディアグループ(現在は免許剥奪)を擁し、ギュレン派と近い関係にあるとささやかれている企業(現在は政府から経営陣が派遣され、経営権は奪われた)もあり、大学(現在は、政府から任命された学長に交代)まである。巨大な組織に見えるのだが、各々ばらばらにギュレン師に付き従っている。

 ギュレン師の思想の基盤はスンニ派イスラムだが、誰にでも理解できる道徳を説く。表向きには暴力には一貫して反対の立場だ。ギュレン師自身は、精神的な高みに達して周囲の崇拝を集めるような「霊性の高い」人物ではなく、イスラム法学の専門家でもない。

世俗主義の国是と再イスラム化の流れ


 トルコは、建国の父ケマル・アタチュルク(1881〜1938年)の立てた原則により、憲法上、世俗国家と規定されている。この世俗主義は、ほかのイスラム圏にはみられない厳格なもので、フランスの「ライシテ(世俗主義、政教分離)」に近い。実際、トルコ語でライクリッキというのだが、これはフランス語からの借用である。

1598とはずがたり:2016/08/05(金) 16:44:13

 軍部は、長らく厳格な世俗主義の守護者をもって任じてきた。厳格というのは、イスラムが政治だけでなくあらゆる公的領域において前面に出ることを禁じてきたからである。

 イスラム政党が禁じられたのはもちろん、個人であっても、公立学校、国立大学、議会などでイスラム的な服装を持ち込むことは厳禁とされてきた。成人女性がスカーフやベールを着用するのはイスラムの規範によるが、これも禁じられていた。解禁に向かったのは2000年代後半のことである。

 しかし、社会の方は1990年代の後半から徐々に再イスラム化の方向を示していく。国民の大半がスンニ派のムスリムといわれるトルコで、イスラムに敵対的な世俗主義はついに根付くことはなかった。世俗主義の支持層は、都市部の中流以上の階層に多く、知識人と軍人であり、多数を占める中流以下の所得階層は世俗主義を理解できなかった。

 このような状況下で、90年代半ばにイスラム法を法体系に持ち込もうとするイスラム主義の政治勢力が台頭した。ネジメティン・エルバカン氏の福祉党である。96年には中道右派政党との連立政権で首相を務めたエルバカン氏だが、97年2月27日の国家安全保障会議の場で軍部の恫喝どうかつに屈し、退陣を余儀なくされた。

軍の追及をうまくかわしたエルドアン氏

 現在のエルドアン大統領は、このエルバカンの弟子筋にあたる政治家だ。イスラム政党が幾度となく生まれては軍の圧力でつぶされてきたこの国の歴史をふまえ、新しいイスラム政党を設立した。現在、与党となっている公正発展党である。イスラム主義者が中枢を占めながらも、周縁部には欧米の世界を知悉ちしつした学者とイスラム学の専門家を併せて配置し、イスラムを前面に出さずにうまく軍の追及をかわしてきた。

 2002年に政権の座について以来、15年目を迎えているが、経済成長が堅調であることと、貧困層に対する公共住宅の提供などが功を奏して50%台の支持率を維持している。支持率の高さは、今回のクーデターが失敗に終わった理由の一つでもある。

 反乱軍の捕縛を逃れたエルドアン大統領はツイッターなどSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じて国民に外に出て反乱軍に立ち向かうよう呼びかけた。それを見た市民は戦車を恐れることなく包囲し、兵士たちを投降に追い込んだ。彼らにとってエルドアン氏は民主化の象徴であり、貧困層への福祉政策を実現した偉大な政治家なのである。

エルドアン政権とギュレン派、一時は共闘

 ギュレン師とその支持者は、イスラムに敵対的な世俗主義者との融和に熱心だったが、トルコ社会がイスラムに回帰していくにつれ、彼らの存在意義は弱まった。欧米や日本におけるギュレン派は、穏健で、非ムスリムとの共存を説き、教育活動に重きを置く。

 彼らは地震など自然災害の被災者を救援する活動に熱心で、1999年にトルコ北西部のマルマラで起きた大震災(死者1万7000人超)をきっかけにNGO(民間活動団体)を作り、東日本大震災の際には熱心に救援活動を行っている。弱者救済を重要な義務とするイスラムを体現する行動であり、このような社会活動をしている限りは、ギュレン派は文字通り「奉仕運動」であった。

 2008年から09年ごろにかけて、軍幹部や世俗主義のジャーナリスト、実業家などがクーデターを企図したとして相次いで逮捕、訴追される事件が起きた。

 ギュレン派は軍や警察、検察に支持者を増やしており、容疑者摘発にはギュレン派の警察官や検事が関与したと言われている。こうなるともはや「奉仕運動」ではない。世俗主義への揺り戻しの動きを敏感に察知し、芽のうちに摘んでしまった。ギュレン派の根っこにあるのは、やはりイスラムである。

 一方、世俗主義の守る立場の軍にとっては、将官の大半が訴追されて大変なダメージを受け、これを機に政治介入は困難となった。長年にわたって、国家の原則がゆがめられそうな事態になると政治に介入してきた軍部は、その役から降ろされたのである。

 従って、このころまでエルドアン政権とギュレン運動は、同床異夢とはいえ、トルコの世俗主義を弱体化させるために共に軍と闘っていたことになる。

1599とはずがたり:2016/08/05(金) 16:44:33
>>1597-1599
政権の脅威となったギュレン派

 だが、13年12月、ギュレン派は、今度は政権中枢の汚職を暴こうとした。エルドアン大統領の子息、側近の閣僚の汚職暴露に動いた。激怒したエルドアン首相(当時)は、即座に警察官や検察官の配置換えを断行したほか、事件に関与した人々を罷免するという強硬策に出た。これ以後、ギュレン派はテロ組織とされ、徹底的な排除の対象となった。

 エルドアン大統領は、ギュレン派が「諸刃もろはの剣」であることを思い知らされたのである。一方で政治性のない社会活動を行い、他方では政治の深部に介入する。メンバーシップのないギュレン派は、権力側からみたときに、とらえどころがなく、中枢部にさえ打撃を与えうる脅威と化していた。

 今回のクーデター未遂で、反乱軍の首謀者が誰で、何の意図で暴挙に出たかが明らかになる前からギュレン派によるクーデターという筋書きができていたのは、エルドアン政権がこの宗教指導者のフォロワーを徹底的に敵視していたからである。

元参謀総長の「警告」

 逮捕された将官級の軍人は、口をそろえて「クーデター計画はギュレン派によるものだと思う。だが自分はギュレン派ではない」と主張している。

 その一方で、かつてクーデターを企てたとして、ギュレン派の警察、検察に逮捕された軍のイルケル・バシュブー元参謀総長が、7月16日の各紙とのインタビューで興味深い指摘をしている。

 自分と将官たちが根こそぎ逮捕された09年当時、「今は自分たち(軍部)だが、明日はあなた方(政権)に刃が向かうと言ったはずだ」というのである。ギュレン派はいずれ政権に刃を向け、今回のようなクーデターが起きることを警告したものと受け取れる。

 今回のクーデター未遂事件の首謀者とされる軍人たちは、09年当時に逮捕された軍幹部の部下である。彼らが上官を逮捕、訴追した相手のギュレン派に同調するかどうかには疑問も残る。だが、バシュブー元参謀総長は、長い時間をかけてギュレン派は軍内部に浸透していたと指摘しているから、少数にせよ、彼らが軍のなかで政権打倒の機会をうかがっていたのかもしれない。

 ただし、エルドアン政権を敵視していたのは、ギュレン派だけではない。伝統的な軍の世俗主義者や国家主義者もまたイスラム主義を強めるエルドアン大統領には敵対的である。現段階では、首謀者がギュレン派将校であったとしても、残りは政権に対する不満をもつ軍人をつなぎ合わせて反乱勢力を形成し、犯行に及んだとみるのが妥当ではないだろうか。

プロフィル
内藤正典( ないとう・まさのり )
 1956年生まれ。東京大学大学院理学系研究科地理学専門課程(博士課程)中退、博士(社会学)。一橋大学教授を経て2010年より同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。著書に『トルコ 中東情勢のカギをにぎる国』(集英社)、『となりのイスラム 世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代』(ミシマ社)、『欧州・トルコ思索紀行』(人文書院)、『イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北』(集英社新書)、『激動のトルコ 9・11以後のイスラームとヨーロッパ』(明石書店)などがある。

1600チバQ:2016/08/08(月) 22:18:27
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016080800047&amp;g=int
反クーデターの大集会開く=数十万人が参加-トルコ
7日、トルコの最大都市イスタンブールで開かれたクーデター未遂事件に対する大規模な抗議集会で手を振るエルドアン大統領(AA=時事)
 【エルサレム時事】トルコの最大都市イスタンブールで7日、7月中旬のクーデター未遂事件に対する大規模な抗議集会が開かれた。エルドアン大統領やイスラム系与党・公正発展党(AKP)党首のユルドゥルム首相のほか、野党からも中道左派・共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首、極右・民族主義者行動党(MHP)のバフチェリ党首が参加し、国を挙げて団結する姿勢を示した。
 アナトリア通信によると、集会は「民主主義と殉教者のための集会」と名付けられ、会場一帯はトルコ国旗の赤色に染まった。数十万人が参加したとみられる。
 エルドアン大統領は集会参加者を前に、事件の首謀者とみている在米のイスラム教指導者ギュレン師とその支持者について「彼らは自分たちがしたことの報いを受けるだろう」と述べ、同師支持者を一掃することを改めて宣言した。(2016/08/08-05:51)

1601とはずがたり:2016/08/09(火) 19:11:55
ボコ・ハラム指導者、5か月ぶり動画に登場 組織分裂のうわさ否定
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160809-00000040-jij_afp-int
AFP=時事 8月9日(火)13時34分配信

【AFP=時事】ナイジェリアのイスラム過激派組織ボコ・ハラム(Boko Haram)の指導者アブバカル・シェカウ(Abubakar Shekau)容疑者が、7日に公開された動画で約5か月ぶりに姿を見せた。シェカウ容疑者は戦いの継続を誓い、組織分裂のうわさを一蹴した。

ボコ・ハラムに新指導者か、IS系メディアが紹介

 シェカウ容疑者は今年3月に公開された動画を最後に姿が確認されていなかった。今回の最新動画の中では、ボコ・ハラムの「指導者」である自分には「ナイジェリアおよび全世界(と戦うこと)への義務がある」などと語っている。

 イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」への忠誠を誓っているボコ・ハラムをめぐっては、組織の報道官を務めてきたアブムサブ・バルナウィ(Abu Musab al-Barnawi)師が新たな指導者に就任した可能性が浮上。これに対してシェカウ容疑者は先週、音声メッセージを通じて自分が指導者だと述べ、健在ぶりをアピールしていた。

 新たに公開された動画は、北東部ボルノ(Borno)州のサンビサ森林地帯(Sambisa Forest)にある拠点で撮影されたとみられる。24分のこの動画の中でシャカウ容疑者は「アラーの許しで生きている」と語り、自身の死亡説をあざ笑った。以前の動画よりも落ち着いていて、精力的な様子に見える。【翻訳編集】

1602名無しさん:2016/08/11(木) 21:59:42
http://www.sankei.com/world/news/160811/wor1608110027-n1.html
2016.8.11 18:50
【ポケモンGO】
「日本の神道思想が反映、けしからん!」イスラム世界で議論噴出 イランは世界初の全面禁止へ

 【エルサレム=大内清】世界的に人気のスマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」をめぐり、イスラム世界では、ポケモンの世界観はイスラムの教義に反するものだとする議論が起きている。一般市民に今のところ強い拒否反応は起きていないようだが、イランは11日までに、国内で全面禁止の措置をとる方針を決めた。

 イラン治安当局は「治安上の観点から多くの問題を引き起こす」とし、ポケモンGOの利用を禁じるとした。英紙ガーディアンによると、全面禁止の措置を取った国は初めてという。

 中東のメディアによると、サウジアラビアのイスラム法学者協会は7月、多数のモンスターが登場するポケモンGOは、「イスラムが否定する多神教的な思想やギャンブル性が含まれている」などとするファトワ(宗教裁定)を出した。

 また、イスラム教の聖地の一つであるエルサレムの元ムフティ(イスラム法学の権威者)、アミーン・フセイニ師は、ポケモンの登場キャラが超自然的な力を持つという設定には「日本の神道思想が反映されている」として、異教徒が開発したポケモンGOで遊ぶのは「ハラーム」(禁止事項)にあたると述べた。

 エジプトにあるスンニ派最高権威アズハル機構のアッバス・ショマン氏は、今後、中東でもポケモンGO人気が高まれば、「(イスラム教で禁じる)酒で酔ったように道をフラフラする者が増えるのではないか」と懸念している。

 ただ、宗教的な議論をよそに、中東でのポケモン人気はその後も根強い。ソーシャルメディアではゲームの情報をやり取りする人も増えている。ポケモンGOも、「社会現象」とまではいかないまでも、若者を中心に徐々に認知度が高まっており、波紋は広がりそうだ。

1603チバQ:2016/08/16(火) 20:18:20
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160816-00000065-san-m_est
トルコ、止まらぬ強権 クーデター未遂1カ月 最大野党党首も「屈服」
産経新聞 8月16日(火)7時55分配信

トルコ、止まらぬ強権 クーデター未遂1カ月 最大野党党首も「屈服」
クーデター未遂後の主な動き(写真:産経新聞)
 【カイロ=大内清】トルコでクーデター未遂が発生してから15日で1カ月となった。この間にエルドアン政権は、クーデター計画の黒幕と名指しする在米イスラム指導者、ギュレン師の支持勢力を排除する一方、人権侵害などを懸念する欧米との溝を深めた。穏健な政治・外交姿勢から、かつては中東の「優等生」と呼ばれたトルコは、急速に強権色を増している。

 ◆民意を味方に

 今月7日、最大都市イスタンブールで開かれた政権支持派の反クーデター集会には最大野党、共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首らが参加した。

 クーデター発生時、反乱部隊の追跡を逃れて強い指導力を発揮したエルドアン氏はその後、愛国心を高揚させる演説を繰り返し、国民の支持を集めてきた。イスタンブールではクーデター鎮圧後、トルコ国旗を掲げる市民が増え、政権が推し進める政府内外の粛清を後押ししている。

 クルチダルオール氏は国是である世俗主義を奉じ、エルドアン氏のイスラム系与党、公正発展党(AKP)と対立しているが、反クーデターの旗印の下で進む国民動員に抗しきれず、屈服した形だ。

 エルドアン氏はクーデター未遂後、同様の事件を防ぐためとして、軍や情報機関への支配を強化するといった憲法改正を目指すと表明。その協議を行うことでCHPや極右、民族主義者行動党(MHP)からも合意を取りつけている。

 ◆進む粛清

 トルコからの報道によるとクーデター未遂後、ギュレン師を支持する一団との関係を取り沙汰され、解職などの処分を受けた公務員は教師を中心に7万6千人超。身柄を拘束された軍人や警官は3万5千人を超えた。

 政権側は、政府に批判的なジャーナリストやビジネスマンらも拘束。15日にはギュレン師派の検察官ら司法関係者を逮捕するためとしてイスタンブール市内の裁判所3カ所を捜索した。

 エルドアン氏はかつて、世俗派に対抗するためにギュレン師と協力関係にあり、一派の政府への採用も進めた。しかし、現在はギュレン師派を政府に巣くう「ウイルス」と呼び、今後も粛清を続ける考えを示している。

1604チバQ:2016/08/16(火) 20:18:36
◆対外関係に影

 こうしたエルドアン氏の手法は、欧米との外交関係にも影響を及ぼしている。

 政権側は、米国に要求しているギュレン師の本国送還が実現していないことにいらだちを募らせる半面、政府による人権侵害などを懸念する欧米各国が「(クーデター未遂後の)トルコの取り組みを十分に支持していない」と批判。政府支持派のメディアには、「米政府がギュレン師派を通じてクーデターを計画した」(イェニ・サファク紙)との主張さえある。一方でエルドアン氏は9日、クーデター鎮圧後、初の海外訪問先であるロシアでプーチン大統領と会談し、冷え込んでいた両国関係を活発化させることで合意した。トルコのユルドゥルム首相は13日、バイデン米副大統領が今月下旬にもトルコを訪問すると発表したが、欧米との溝が埋まるかは不透明だ。

1605とはずがたり:2016/08/17(水) 08:37:42
ヌスラ戦線は名称を変更してたのか。。

アレッポ東部の包囲破れる、シリア反体制派が猛攻 形勢逆転
http://www.afpbb.com/articles/-/3096629
2016年08月07日 09:38 発信地:ベイルート/レバノン

【8月7日 AFP】シリアの反体制派は6日、3週間にわたっていた政府軍による同国第2の都市アレッポ(Aleppo)東部の包囲を破ったと発表した。形勢は逆転され、ロシアの支援を受ける政府軍が守勢に回るかたちになる。

 反体制側の諸派は7月31日、約25万人の政府軍によるアレッポ東部の包囲網を打ち破るべく猛攻撃を開始。今月6日に南西からアレッポに入る新しいルートを開くことに成功し、政府軍による包囲を破った。

 在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は6日、アレッポでの7月31日以降の戦闘で反体制派と政府軍側の双方に合わせて500人以上の死者が出たと発表した。

 同監視団は双方の具体的な死者数は示さなかったが、航空戦力で政府側が勝り、ロシア軍による激しい空爆もあったことから死者の過半数は反体制派から出たという。またこの他にアレッポでは7月31日以降に少なくとも130人の民間人が、主に反体制派が政府側支配地に対して行った砲撃によって死亡したという。

 イスラム系反体制武装組織「アハラール・アルシャーム(Ahrar al-Sham)」は、反体制派はアレッポ南西端ラムッサ(Ramussa)を占拠し、アレッポへのルートを開いたと発表した。

 反体制派の主要組織「高等交渉委員会(HNC)」のリヤド・ヒジャブ(Riad Hijab)代表はツイッター(Twitter)に「ラムッサの解放とアレッポ包囲網の打破はシリア革命にとって吉兆だ」と書き込んだ。

 アレッポ東部にいるAFP特派員によると、住民たちは通りに出て空に向けて銃を撃ち、包囲が破れたことを祝った。(c)AFP/Rouba El Husseini

アレッポで一進一退の激戦、シリア内戦、最大のヤマ場に
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7549
2016年08月17日(Wed)  佐々木伸 (星槎大学客員教授)

シリアの内戦は8月初めから北部アレッポで激戦となり、最大のヤマ場に差し掛かった。市内に閉じ込められた住民は水や食料不足が深刻化、切迫した飢餓状況に追い詰められている。しかし反体制派は国際テロ組織アルカイダ系の「シリア征服戦線」が主導権を掌握したことから、ロシア、シリア政府軍が空爆を強化、戦闘終息の見通しは全く立っていない。

突然の包囲網突破

 アレッポは内戦前、人口200万人を超えるシリア最大の商業都市だった。内戦勃発で市をめぐる攻防が激化。2012年以来、市の西側半分を政府軍が支配、東側半分を反体制派が占領してにらみ合ってきた。政府軍は7月からロシア軍の空爆支援で市の包囲網の強化を開始した。

 政府軍側は8月初め、レバノンの武装組織ヒズボラ、イラクのシーア派民兵軍団などの地上部隊の支援を受けて北部も制圧、アレッポを完全包囲下に置くことに成功した。これにより、反体制派勢力のトルコとの補給ルートが遮断され、反体制派にとっては死活的な打撃となった。

1606とはずがたり:2016/08/17(水) 08:37:59
>>1605-1606
 反体制派支配地区に残留している住民は約25万人。補給線が途絶したことにより、水や食料の他、医薬品、生活用品も入らなくなり、深刻な人道問題となった。逃げようにも完全包囲下では脱出ルートがなく、国連安保理も緊急協議したが、ロシアが反体制派に補給物資が渡ることを懸念、協議は難航している。

 こうした中、今度は8月6日、アルカイダとの連携を解除したとして、「ヌスラ戦線」から名称を変更したばかりの「シリア征服戦線」がアレッポ南西部ラモウス地域で不意を突いて市の外側から政府軍に攻勢を掛けて撃退。包囲網を突破して市東部の反体制派地域までのルートを切り開いた。

 この「シリア征服戦線」の勝利によって市南西部に新たな補給路が開通、その上、政府軍が支配するアレッポ西側が攻撃にさらされる状況になった。西側地区には政府支持の住民約100万人が居住しており、住民らの懸念が高まっている他、物価が暴騰している。

 米国は2月、ロシアとの間で停戦に合意し、内戦の当事者にそれぞれ影響力を行使して停戦を順守させた。しかしそれも約3ヶ月で破綻し、戦闘が再び激化していた。停戦の合意からは、過激派組織「イスラム国」(IS)と「ヌスラ戦線」への攻撃は除外された。この点が停戦崩壊の大きな要因になった。

 というのも「ヌスラ戦線」は反体制派勢力の一角としてアサド政権軍と戦ってきたからだ。内戦が続く中で、「ヌスラ戦線」戦闘員と反体制派戦闘員の混合状態が進み、切り分けることが難しくなった。アサド政権を支援して空爆を続行するロシア軍は「ヌスラ戦線」を攻撃しているとして、反体制派も攻撃した。

 米国はロシアが「ヌスラ戦線」攻撃を口実にして反体制派つぶしにかかっているとしてロシアを批判したが、ロシアは「過激派と反体制派を引き離すのは米国の仕事」として取り合わなかった。このロシア軍の空爆に反体制派が反発して戦闘が激化、停戦は完全に崩壊し、「ヌスラ戦線」が反体制派の最強組織にのし上がった。

アルカイダの生き残りが集結

 「ヌスラ戦線」の指導者ジャウラニは7月28日、アルカイダとの決別を宣言、組織名も「シリア征服戦線」に改称した。ジャウラニは両組織の決別を認めるアルカイダの指導者アイマン・ザワヒリの声明も発表した。

 「彼らは反体制派の主導権を掌握したことで内戦終結後もシリアの主勢力として生き残りを図った。そのためにはアルカイダとの連携が障害になる。だから表面上、関係を解消してみせた」(ベイルート筋)ということのようだ。欧米は名称を変更しても、その本質に変わりはないとしている。

 米国の情報機関が特に注目しているのが、かつてのアルカイダの指導者オサマ・ビンラディン時代の大物テロリストたちが続々とシリアに集結し、「シリア征服戦線」に加わっていることだ。戦闘員の勢力も1万人を超えた。

 その中には、ビンラディンの側近でアルカイダ軍司令官だったエジプト人のサイフ・アデル、元最高幹部議長のアブカイル・マスリ、テロ計画立案で知られるアハメド・アブドラらが含まれている。米情報機関はアルカイダによる米本土へのテロが起きるのは時間の問題との見方を強めている。

 シリア内戦はISというモンスターを作ったが、「シリア征服戦線」という新たな手強い怪物も誕生しようとしている。

1607とはずがたり:2016/08/17(水) 08:41:52
赤十字総裁、シリア・アレッポでの戦闘は「史上最悪レベル」
http://www.afpbb.com/articles/-/3097675
2016年08月16日 18:40 発信地:ジュネーブ/スイス

【8月16日 AFP】赤十字国際委員会(ICRC)のペーター・マウラー(Peter Maurer)総裁は15日、シリア第2の都市アレッポ(Aleppo)で続く紛争は、都市における戦闘として史上最悪のレベルにあるとの見解を示した。

 マウラー総裁は声明で「(アレッポでの戦闘が)都市での戦闘において、現代で最も破滅的なものの一つであることは疑いようがない」と述べ、「膨大な」犠牲者が出ていると非難。政府軍と反体制派に分断されているアレッポでは戦闘が激化し、何百もの人々が死亡するとともに、数えきれない人々が負傷し、支援が届かない市内で何万もの人々が身動きがとれなくなっていると指摘した。

 また、「誰もが安全ではないし、安全な場所も存在しない。砲撃は絶え間なく続き、家も学校も病院もすべて攻撃を受けている。人々は恐怖を抱きながら生きている」、「子どもたちは傷を負っている。犠牲は計り知れない」と述べた。

 かつて同国経済の中心地だったアレッポは、5年に及ぶ内戦の激戦地となり、2012年半ば以降は反体制派が掌握する東側と政権側が支配する西側に分断されている。

 戦闘が激しさを増す中、市内には推定150万の市民がいる一方で、反体制派が掌握する地域にも約25万人がいるとされ、懸念の声が高まっている。

 マウラー総裁は「戦闘による直接的な脅威に加え、水や電気といった必要不可欠なサービスが不足しており、基本的な医療を受けることも非常に困難な最大200万もの人々を、緊急かつ重大な危険にさらしている」と警告した。(c)AFP

シリア・アレッポで塩素ガス使用され4人死亡、政権側の攻撃か
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2844932.html

 内戦状態が続いているシリアの北部アレッポで、塩素ガスが使用され、4人が死亡しました。政権側の攻撃によるものとみられています。
 ロイター通信によりますと、アレッポの反体制派が支配する地域で10日、空爆があり、50人以上が負傷したほか、4人が呼吸困難に陥り死亡しました。患者の治療にあたった病院の医師らは、政権側が落とした「たる爆弾」の1つが塩素ガスを放出したと主張しています。
 これに対してシリア政府関係者は、AP通信に対して、「反体制派によるねつ造だ」と塩素ガスの使用を否定しています。塩素ガスを兵器として使用することは化学兵器禁止条約で禁止されています。
 シリアのアサド政権は、2013年、アメリカとロシアの合意を受けて国連機関の監督の下、国内の化学兵器を廃棄しましたが、その後も化学物質による攻撃が行われたとの報告がされていて、国連安保理は、去年3月、再び使用すれば新たな制裁を課すとの決議を採択していました。シリア和平の仲介にあたっている国連のデミストゥラ特使は、11日、「もし塩素ガスであれば戦争犯罪だ」と話しています。(13日19:49)

1608とはずがたり:2016/08/17(水) 08:42:06

シリア・アレッポに飛行禁止区域を 現地医師らが米大統領に書簡
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7525
2016年08月11日(Thu)  BBC News

激しい戦闘が続くシリア北部の最大都市アレッポで活動する医師29人が、空爆を止めるためアレッポに飛行禁止区域を設定するよう求める書簡をオバマ米大統領に送った。

医師たちは書簡で、医療施設に対する現在のような攻撃が続けば、1カ月以内にすべての施設が破壊されると訴えた。医師らは、反体制派が支配するアレッポ東部で治療活動を行っている。

医師らは、支援が必要な人々を助けると固く誓っているとした上で、オバマ大統領にも「責務を果たす」ことを求めた。

一方、ロシアは、アレッポへの人道支援を可能にするため、11日から毎日3時間攻撃を停止すると発表した。ロシア国防省はモスクワで記者会見を開き、空爆や砲撃を含む全ての軍事行動を午前10時から午後1時まで一時停止すると述べた。

しかし、ロシアの発表後すぐ国連は、多くが支援を必要としてる現状では3時間は十分でないとして、48時間の戦闘停止を求めた。

戦闘はここ数日激しさを増しており、反体制派はアレッポ西部につながる政府軍の主要なルートの破壊に成功した。反体制派は、ロシア空軍の支援を受けた政府軍が先月からアレッポ東部の周りに形成した包囲網を破ろうとしている。

医師らは書簡で、約5年前にシリアのアサド大統領に対する反乱が始まって以来、「数えきれないほどの患者、友人、同僚たちが暴力的で苦痛にまみれた死に方をするのを見てきた」と述べ、さらに、「世界は傍観し、私たちを守ろうとせずに、シリア情勢がいかに『複雑』か論評してきた。シリア政府とロシアが最近出した退避の提案は、今逃げるか、運命に従うかだという、住民に対する見え透いた脅迫だ」とした。

医師らによると、シリア国内で過去1カ月間に医療施設が42回攻撃され、そのうち15件は医師らが働く病院だったと指摘した。

国連は今月8日、過去数週間の戦闘で多数が死傷し、病院や診療所を標的とした攻撃には収まる気配がないと述べた。さらに、インフラへの攻撃で200万人以上がここ数日間、水道や電気の供給が絶たれた状態で生活していると指摘した。

国連はアレッポにいる民間人への支援をする用意があるとしているが、完全な停戦、もしくは毎週48時間の戦闘停止がなければ、食料や医療物資の備蓄が「危険なまでに少なくなっている」地域へ支援を届けることができないとしている。

(英語記事 Syria conflict: Aleppo medics appeal to Obama for help)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37042496

1609とはずがたり:2016/08/18(木) 01:27:37
パキスタン→タリバンと中国→北朝鮮はなんとかならんのかねぇ??

2016.6.12 17:00
【国際情勢分析】
米無人機によるタリバン指導者殺害でアフガン和平の道ますます険しく…米撤収計画の行方は?
http://www.sankei.com/world/news/160609/wor1606090001-n1.html

 アフガニスタンのイスラム武装勢力タリバンの指導者、アクタル・マンスール師が米無人機の空爆で殺害された。アフガン政府とタリバンの公式和平協議を再開するうえでの「障害」(米当局者)とみなされたからだが、タリバンは、これを機に態度を軟化させる様子はまったくみせておらず、むしろアフガン治安部隊や駐留外国軍への攻勢を強めるのではないかとの見方が示されている。

 マンスール師は5月21日、パキスタン南西部のアフガン国境に近い地域を車で移動中に、運転手とともに殺害された。アフガン政府が22日、マンスール師の死亡を発表し、タリバンも25日、これを確認した。後任には、イスラム法学者で副指導者だったハイバトゥラ・アクンザダ師を選出し、タリバンの広報担当者は産経新聞の電話取材に、「指導者が殉教しても、われわれの立場は変わらない」と述べ、駐留外国軍の完全撤退などがなければ、アフガン政府との和平協議を引き続き拒否する考えを明確にした。

 バラク・オバマ米大統領も主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)出席などのために訪れた日本で26日、タリバンについて「暴力をアフガンでの目標達成と自分たちの課題を前進させるための戦略とみなす組織であり続けるだろう」「短期的には、暴力に訴え、無実の人々を爆破する手法を継続すると予想している」と述べ、当面、和平の糸口をつかむことがいっそう難しくなったとの考えを示した。

 ハイバトゥラ・アクンザダ師は、2001年のタリバン政権崩壊まで軍事法廷の裁判長を務め、その後「司法長官」になったイスラム法学者とされる。

 「新指導者も、マンスール師と違う考えを持っているとは思えない」(カブール大のサイド・シャヒア・ファリド教授)との見方が根強く、今後も、タリバンを同じテーブルに着かせるのは難航しそうだ。ファリド教授は「和平についてタリバンの方針を変更させるには、軍事的圧力をより強めるしかない。(タリバンに影響力を持つ)パキスタンも政治的圧力をかけるべきだ」と述べた。

 和平協議再開の見通しには、米メディアも悲観的な見方を示している。

 27日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルは、国際テロ組織アルカーイダは、米軍特殊部隊の急襲で指導者のウサマ・ビンラーディンを失ったことで「勢力が低下し、ショックから完全に立ち直れておらず、米欧に大規模な攻撃をしかけられていない」ものの、「アフガンのタリバンのような大きな武装勢力に対しては(軍事作戦の効果は)それほど期待できないという経験がある。指導者を殺害するということは、短期的には進歩があるが、こうした勢力が戦いの方針を変更することはまれだ」と分析した。また、「アルカーイダと違い、タリバンはかなりのアフガン国民から支持されている」と指摘している。

 そのうえで、マンスール師殺害により「タリバンが弱体化するとは思えない。タリバンを強力にすることになるかもしれない」との元米国務省高官でニューヨーク大国際協力センター準所長のバーネット・ルービン氏の見方を紹介し、別の識者は「武装勢力は指導者を失うと、余計に過激化する傾向がある」としている。

「今、米軍がアフガンから去れば、カブールはたちまちタリバンに占拠される恐れがある」(外交筋)のは間違いない。今後の米軍のアフガン撤収計画は予定通りには進まない可能性が高いが、その行方は、来年、誕生する米新政権の決断次第といえる。(ニューデリー支局 岩田智雄)

1610チバQ:2016/08/21(日) 08:14:52
http://www.sankei.com/world/news/160818/wor1608180015-n1.html
2016.8.18 09:55
【同胞団はいま ヨルダンの混迷(上)】
「裏切り者」と除名の元トップが反旗 “古巣”を非合法に…「アラブの春」から5年、内紛激化
 広範な政治・社会運動を展開し、発祥の地エジプトからイスラム世界各地に根を張ったイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団。同胞団が権力をうかがう好機となった「アラブの春」の混乱から5年。中東で吹き続ける同胞団への逆風を、王制国家ヨルダンで取材した。(アンマン 大内清)

 ヨルダンの同胞団で昨年以降、深刻な内紛が起きている。元トップのアブドルマジード・ゾナイバートの一派が、現トップのハンマーム・サイードが率いる指導部に反旗を翻し、自派こそが正統な同胞団だと主張しているのだ。

 直接の争点は、政府からの認可を再取得すべきか否か、という問題にある。

 ヨルダンの同胞団は、1940年代に設立され、53年に「慈善団体」として同国当局の認可を受けた。しかしその後は、活動範囲を政治や教育にも拡大させる半面、実態に合わせて認可を取得し直さないまま「実質的な最大野党」と呼ばれるまでに成長。法的立場のあいまいさは、実際の組織の規模や資金の流れを覆う格好の隠れみのともなった。

 指導部は今年2月、こうした問題点を是正することが組織の生き残りに不可欠だとするゾナイバート派を「裏切り者」(幹部のバディ・ラファイヤ)とみなし除名。これに対し同派は翌月、独自に政府から正式な認可を得て、古巣を「非合法」の立場に追いやった。

 法的立場を明確にし、あらゆる「秘密裏の活動」から決別すべきだ-。4月にゾナイバートが団員に自派への合流を呼び掛けた声明は、これまでの組織のあり方そのものへの痛烈な批判を含んでいる。

■当局側も指導部圧迫

 ゾナイバート派の動きと呼応するように、当局側の同胞団への締めつけも強まった。

 4月には治安部隊が首都アンマンにある本部ビルなど同胞団関連施設を包囲し一斉に閉鎖。もともとゾナイバートの造反に従ったメンバーは「数十人程度」(同胞団幹部)と小規模だったが、当局があからさまにゾナイバート派に肩入れし指導部への圧迫を強めたことで、組織には大きな動揺が広がった。

 すでに一線から退いた元トップのサーレム・ファラハートは「指導部が(認可問題を軽視することが)政府との大きな対立に発展すると考えなかったのは大きなミスだった」と語る。

■「全面対立は避ける」

 エジプト人教師、ハサン・バンナーが、同国東部イスマイリーヤで同胞団を設立したのは1928年。アラブ諸国ではその後、支部組織が相次いで誕生した。

 各組織は、社会の教化を通じて究極的にはイスラム教が支配的な世界を実現するという理想を共有しつつ、それぞれの国の政治状況に応じて独自の活動を展開した。

 その中でもヨルダンの同胞団は、歴史的に王室と比較的穏やかな関係を保ってきたといえる。王室は、ヨルダンで大きな影響力を持ったパレスチナ解放機構(PLO)や社会主義陣営に対抗する“駒”として同胞団を活用し、同胞団もそれを利用して活動の場を広げることに成功した。

 90年代に傘下政党「イスラム行動戦線」を結成し政治参加を本格化させて以降は、当局から同胞団への圧力が増した。それでも、「全面対立は避ける」(同胞団関係者)のが双方の長年の本音でもあった。

 元トップとして、こうした事情を熟知するはずのゾナイバートが当局からの介入と組織分裂を招く行動に出たのはなぜなのか。そこには、「アラブの春」以降の域内情勢の変化が大きく作用している。(敬称略)



【用語解説】ムスリム同胞団

 1928年にエジプトで設立された、社会・政治組織。個人▽家庭▽社会▽政府▽国家-と段階的にイスラム化を進め、世界でイスラム教の「指導的地位」を確立することを目的に掲げる。組織のトップは、母体のエジプトで「総指導者」、それ以外の国では「総監督者」と呼ばれ区別される。エジプトでは50〜60年代に政権と敵対し、70年代以降は政治参加路線をとった。「アラブの春」後の2012年に同胞団主導政権が誕生したが、翌年のクーデターで失脚した。

1611チバQ:2016/08/21(日) 08:18:23
http://www.sankei.com/world/news/160819/wor1608190008-n1.html
2016.8.19 07:18
【同胞団はいま ヨルダンの混迷】
(下)変革思想の拡散恐れたサウジ


 ヨルダンのムスリム同胞団元トップ、アブドルマジード・ゾナイバートが昨年以降、組織の認可問題をめぐって公然と指導部批判を展開した。要因は、現トップ、ハンマーム・サイードとの確執にある。

 関係者によると、ゾナイバートは2012年、サイードらの圧力を受けて上院議員を辞任。背景には、政府・王室に敵対的な姿勢をとるサイードら主流派との路線対立があった。元トップとはいえ、すでに指導部から排除されていたゾナイバートは当時、組織内では「権力闘争の敗者」と受け止められていたという。

 一方、サイードは、ヨルダンの同胞団では初めてイスラム法学者としてトップに上り詰めた人物で、その一派は急速なイスラム化を志向する姿勢から「強硬派」「シャイフ(導師)派」などと呼ばれた。

 そんな指導部主流派にとり、認可を再取得し「合法組織」の道を歩むべきだとするゾナイバートら非主流派の主張は、当局に組織の内情をさらし、同胞団が築いた政治力や組織力を縮小させる愚行に他ならない。

 両派の和解を模索してきた重鎮、アブドルラティーフ・アラビヤートは「指導部が非妥協的な態度を取ったのは、ここ数年で自分たちの力を過信した面があるからだ」と語る。

現実を見ない指導部

 中東・北アフリカでは10年末から11年にかけて民衆デモが広がり、強権的な長期政権の崩壊が相次いだ。中東民主化の期待から「アラブの春」と呼ばれたこの現象の最大の受益者は、同胞団をはじめとするイスラム勢力だった。

 同胞団はエジプトやチュニジアの選挙で躍進し、内戦に陥ったシリアやリビアでも存在感を強めた。大規模な混乱は回避したヨルダンにおいてさえ、同胞団は政府への圧力を強め発言力を増した。究極的にはシャリーア(イスラム法)による統治を目指す同胞団は「わが世の春」を謳歌(おうか)し、各国で革命組織としての一面と権力への野心をあらわにし始めた。

 しかし、エジプトで13年夏、クーデターで同胞団のモルシー政権が崩壊し、様相は一変する。同国ではその後、クーデターを主導したアブドルファッターフ・シーシーが大統領に就いて同胞団への弾圧を強め、チュニジアの同胞団系政権も世俗派との妥協を余儀なくされて求心力を失った。

 同時に、同胞団の変革思想の拡散を恐れるサウジアラビアなどが各地の反同胞団機運を後押しする構図が広がり、その圧力を受けたヨルダンでも同胞団警戒論が高まった。

 そんな中でサイードら主流派は、15年春に大規模な集会を開催するなどしてあえて存在感を誇示し、認可問題でも拒絶を貫いた。イスラム運動に詳しいヨルダン人研究者、マルワン・シェハーダは「サイードら指導部は域内の現実を直視できていない」と話す。

分断進めば過激化も

 指導部もいたずらに強硬路線のみに固執しているわけではない。

 今年2月には、ヨルダンの同胞団はエジプト同胞団の「支部」だとする一文を内規から削除。これは、国内有数の政治勢力が国外組織の影響下にあることを警戒するヨルダン政府に向けた融和のポーズであると同時に、当局への抵抗手段としてテロさえ用いるエジプト同胞団と同一視されることを避けるためでもある。

 ただシェハーダは、分裂が続く限り「同胞団の衰退は止まらない」と予測する。ヨルダン当局がゾナイバート派に肩入れし指導部を追い込むのも、同胞団の分断を図る狙いからだ。

 半面、社会に不満を持つ層の受け皿でもあった同胞団の退潮は、「メンバーらの過激化を招く恐れもはらむ」(ヨルダン人政治学者、ハマーダ・ファラウナ)。

 組織存続のために「合法・縮小」路線を選ぶのか否か。イスラム運動全体への視線が厳しさを増す中、指導部は方向性を見失ったまま立ちすくんでいる。(アンマン 大内清)=敬称略

1612チバQ:2016/08/21(日) 22:30:52
http://www.sankei.com/world/news/160821/wor1608210001-n1.html
2016.8.21 09:00
【日々是世界】
トルコのエルドアン政権が親欧米から親露に大きく舵を切り始めた クーデター未遂を機にプーチン大統領がじわり触手…
 トルコで7月に起きたクーデター未遂の余波が広がっている。敵対勢力の弾圧に乗り出し、強権姿勢を強めるエルドアン大統領を、欧米各国が非難。反発するエルドアン政権は、東側の大国ロシアに急接近している。外交の基軸を西側から東側に移すかにみえる動きについて、中東専門家やメディアが「トルコのピボット(軸足旋回)」と呼び、欧米がトルコとの協力のもと進めてきた難民問題やテロ対策などに、悪影響が出かねないと懸念している。

 「ピボット」の言葉は以前、米国のオバマ政権がアジア重視への政策転換を掲げた際、用いられた。エルドアン氏が9日、ロシアのプーチン大統領と関係強化で合意した会談で、同日付の米紙ワシントン・ポスト(電子版)は「エルドアン氏がプーチン氏へ軸足旋回」したと述べる。北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコ大統領が事件後、初の外遊先にロシアを選び、西側に背を向けたように映ったためだ。

 同紙で、米国の中東専門家、カギャプタイ氏は「トルコはロシアへの軸足旋回を容易に遂行しうる」状況にあるとの見解を示した。NATOとの関係を重視してきたトルコ軍部が、反乱後の取り締まりで弱体化したことに加え、政府内には対露接近の検討を期待する向きもあるのだという。

 トルコ政府は、7月15日のクーデターの試みが、在米イスラム教指導者のギュレン氏が黒幕だと断定し、反乱に関与した軍人だけでなく、ギュレン師支持者の粛清を断行した。一方でトルコは、米国にギュレン師の身柄引き渡しを要求。クーデター勢力に対する「非難が足りない」ことや、「反乱計画に共謀した」などという理由から、対米批判を展開してきた。

 国際紙インターナショナル・ニューヨーク・タイムズ(NYT)の5日付の社説は、こうした「新たな反アメリカ主義」が「トルコをロシア側に引きつけることになるだろう」との政府高官の見方に触れ、それが「NATOやトルコの安定にとって深刻なリスク」になると指摘した。


 問題を複雑にしているのが、シリア難民問題やイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国(IS)」への対応だ。欧州入りした移民の対処で、EUは3月にトルコと合意。IS掃討の空爆では、トルコが米国などに空軍基地を提供してきた。この点、多くの主要メディアは、トルコと欧米の関係悪化が、難民対策やIS掃討に負の影響をもたらすとの見方で一致している。

 トルコは今後も欧米と距離を置くのか。「敵が多いエルドアン氏は、さら多くの敵を生むほど愚かではない」(英誌エコノミスト=7月23日号)という見方や、「エルドアン氏の訪露は計算ずくの西側軽視」(英紙フィナンシャル・タイムズ=9日付電子版)で、一時的な当てつけであり、トルコの欧米重視は不変だとする見解がある。一方、「トルコがどれほど信頼できる友好国なのか見極めるのは難しい」(NYT)と楽観を戒める指摘も出ている。

1613チバQ:2016/08/21(日) 23:00:25
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016082000232&amp;g=int
和平物別れ、交戦再燃=民間人犠牲に懸念-イエメン情勢



 【カイロ時事】サウジアラビアとイランの代理戦争の色彩を強めるイエメン情勢が、内戦終結への和平協議が物別れに終わったことで再び深刻化の兆しを見せている。サウジ主導の連合軍により病院などが被弾するケースも相次ぎ、民間人の犠牲拡大が懸念される状況だ。
 イエメンでは、サウジなどが後押しするハディ大統領派と、イランの関係が深いイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」による内戦が続いている。クウェートで今年4月、双方による和平協議が始まったが、合意が得られないまま8月上旬に決裂した。

イエメン北西部ハッジャ州で被弾した国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」が支援する病院=16日(AFP=時事)
 フーシ派が支配する首都サヌアの奪還を目指す連合軍は、協議中は控えていた空爆作戦を激化させた。こうした中、北西部ハッジャ州で15日、国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」が支援する病院が空爆で被弾し、19人が死亡。これとは別に北部サアダ州で子供10人が空爆で殺害されるなど、巻き添えとみられる事例が相次いでいる。
 一方、フーシ派もロケット弾によるサウジへの越境攻撃を強化。16日には同国南部ナジュランで民間人少なくとも7人が犠牲になり、20日も1人が命を落とした。国連は「すべての紛争当事者は直ちに停戦を」(潘基文事務総長)と呼び掛けるが、反応は鈍い。(2016/08/20-23:20)

1614とはずがたり:2016/08/22(月) 18:02:58
北イエメン&南イエメン
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/syometsu/yemen.html

1615とはずがたり:2016/08/22(月) 18:44:18
虐殺事件関与で大量処刑、IS過激派36人を絞首刑
ロイター 8月22日(月)12時2分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160822-00010000-reutv-m_est

 過激派組織「イスラム国」(IS)が2014年にバグダッド近郊のイラク軍基地を制圧した際、捕虜にした政府軍兵士を殺害した事件で、イラク政府は8月21日、イラク南部ナシリアの刑務所で、死刑が確定していたIS過激派36人の絞首刑を執行した。
 2年前北部ティクリートが陥落した際、元米軍拠点だったキャンプ・スペイサーにいた政府軍兵士がIS捕虜となり、1700人が殺害されたといわれている。
 7月3日にバグダッドの市場で起きた自爆テロで130人以上の民間人が命を落としたことで、議会のシーア派指導者が確定死刑囚の処刑を急ぐよう政府に圧力をかけたことは容易に窺える。
 国連は、イラク国内には1200人の死刑囚がいると推定しており、性急な処刑は無実の一般人を巻き込む可能性があるとして強く非難している。

(イラク、ナシリア、8月21日、取材・動画:ロイター、日本語翻訳:アフロ)

1616名無しさん:2016/08/27(土) 10:46:00
http://this.kiji.is/141911559780990985?c=40245355334500353
イスラム水着、禁止は不当
仏国務院が条例停止命令
2016/8/26 23:28

 【パリ共同】フランス行政訴訟の最終審に当たる国務院は26日、髪や太ももなどを隠す形のイスラム教徒の女性用水着「ブルキニ」の着用を巡り、同国南部の自治体が「公共の秩序への挑発」などとして、海水浴場での着用を禁止した条例について、効力停止を命じる決定を下した。

 個人の自由に対する侵害だとして、イスラム教徒団体や人権団体が条例の停止を求め、下級審で棄却されていた。国務院の決定は「秩序に対する明確な危険性は認められない」として原告側の請求を認めた。

1617チバQ:2016/08/28(日) 16:15:35
http://www.afpbb.com/articles/-/3098896
トルコの元外交官3人逮捕、クーデター未遂の捜査 与党指導部にも
2016年08月28日 10:02 発信地:イスタンブール/トルコ
【8月28日 AFP】トルコ当局は27日、先月15日に起きたクーデター未遂事件に関連し、元高位外交官3人を逮捕した。うち1人は米国を拠点とするイスラム教指導者フェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)師とトルコのアフメト・ダウトオール(Ahmet Davutoglu)前首相との会談を仲介したという。

 国営アナトリア(Anadolu)通信の報道によると、首都アンカラ(Ankara)の裁判所は、ギュレン師との関連容疑によりグルジャン・バルック(Gurcan Balik)、アリ・フンドゥク(Ali Findik)、トゥンジャイ・ババル(Tuncay Babali)の3氏に対し、裁判を前にした再勾留の命令を下した。3人は同市のシンジャン(Sincan)刑務所へ移送された。

 バルック氏はアブドラ・ギュル(Abdullah Gul)前大統領の首席外交顧問を務めた経験を持つ。ギュル氏は2007〜14年、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)現大統領の前任者としてトルコの大統領を務めていた。

 またバルック氏は、ダウトオール前首相が外相を務めていた際の外交政策顧問としても活躍した。アナトリア通信によると、バルック氏はダウトオール前首相が外相を務めていた2013年、米ニューヨーク(New York)で開催された国連総会(UN General Assembly)出席のため訪米した際、ギュレン師とダウトオール氏の会談を仲介したとして物議を醸していた。

 ダウトオール前首相は2015年5月、米東部ペンシルベニア(Pennsylvania)州に住むギュレン師を訪問し、政府内の緊張緩和のためトルコに帰国するよう促したことを認めた。ダウトオール氏は、ギュル前大統領とエルドアン現大統領が会談について承知していたと主張しているが、ギュル氏は会談後にその事実を知ったと述べている。

 ダウトオール前首相は2015年、ギュレン師との会談に関して全く秘密はなく違法行為も行われていないと主張し、「問題を隠したり、政府の記録にない会談を行ったりしたことは私の生涯で一度もない」と述べた。

 バルック氏は短期間トルコの国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)大使を務めた経験を持つ。ババル氏はトルコの駐カナダ大使、フンドゥク氏は駐コスタリカ大使を務めた経歴があるが、2014年初頭以降は現地派遣されていない。バルック氏は今月19日、他の2人は同18日にそれぞれ当局に拘束されていた。

 同国ではクーデター未遂以来、エルドアン大統領が「ウイルス」と呼ぶギュレン師の影響を排除するために政府機関の粛清を断行している。バルック氏の逮捕は、与党・公正発展党(AKP)指導部の関係者がクーデター未遂に関連して逮捕された初期の事例の一つとして注目を集めている。

 ギュル前大統領とダウトオール前首相は共にクーデター未遂を強く批判しており、この2人とクーデター未遂との関連が取り沙汰されたことはない。

 トルコではクーデター未遂後、現在までに全政府機関で公務員約7万人が追放されており、その半数以上が教育関係者という。同国では現在も毎日のように粛清が行われており、法曹、ビジネス、政府関係者など2万人以上が当局に拘束されている。(c)AFP/Stuart Williams

1618チバQ:2016/08/28(日) 16:51:57
http://mainichi.jp/articles/20160826/k00/00e/030/209000c
イラク
国防相解任 連邦議会、賛成多数で可決

毎日新聞2016年8月26日 12時29分(最終更新 8月26日 12時29分)
【カイロ秋山信一】イラク連邦議会は25日、政府軍の汚職疑惑に関連し、オベイディ国防相の解任決議を賛成多数で議決した。オベイディ氏は8月上旬に議会に喚問された際、ジュブリ議長らの汚職疑惑を告発して政党幹部らの反発を受けていた。意趣返しとも言える今回の解任劇は、過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦がヤマ場を迎える中でも政争がやまないイラク政界の混迷ぶりを浮き彫りにした。

 ロイター通信によると、オベイディ氏の解任決議は142対102の賛成多数で可決された。オベイディ氏はイスラム教スンニ派の政治家で、2014年6月のISによるイラク北・西部への大規模侵攻後、宗派横断的な挙国一致体制を構築するためにシーア派のアバディ首相から国防相に起用されていた。内閣の要の一人が解任されたことで、アバディ首相の求心力が低下する可能性もある。

 ただ政争が続く中でも、政府軍は米軍主導の有志国連合と連携し、ISの最大拠点モスル攻略に向けて作戦を進めている。25日には新たにモスル郊外のカイヤラを制圧しており、対IS作戦への影響は限定的とみられる。

 連邦議会は当初、IS侵攻時に無抵抗で敗走した軍の腐敗を追及する方針で、それ以前に国防相を兼任していたマリキ前首相らの責任が問われるとの見方があった。しかし、オベイディ氏が議会でジュブリ議長ら連邦議会議員5人を名指しで非難したことで、オベイディ氏に批判の矛先が向いた。

 ロイターによると、オベイディ氏は交流サイト「フェイスブック」を通じて「汚職と戦うために可能な限り努めてきたが、支配者たちの権力や執念が上回った」と述べ、暗にマリキ氏やジュブリ氏ら有力政治家を非難した。

1619チバQ:2016/08/29(月) 00:12:28
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016082600125&amp;g=int
野党党首の車列襲撃=クルド勢力か、兵士1人死亡-トルコ


 【エルサレム時事】トルコのメディアによると、同国北東部アルトウィン県で25日、最大野党の中道左派・共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首を乗せた車列が何者からか襲撃を受けた。同党首は無事だったが、襲撃グループとの交戦で兵士1人が死亡。アラ内相は、反政府武装組織クルド労働者党(PKK)の犯行と断定した。
 PKKは治安当局者に対する攻撃を繰り返しているが、政治指導者を狙った攻撃は異例。
 事件後、エルドアン大統領やイスラム系与党・公正発展党(AKP)の閣僚らがクルチダルオール党首を電話で見舞ったほか、ユルドゥルム首相も「凶悪な攻撃」だと非難した。同党首は事件後も予定を中止せず、CHPの政治集会に参加した。(2016/08/26-08:38)

1620チバQ:2016/08/29(月) 00:13:03
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016082600472&amp;g=int
トルコ・クルド対立に苦慮=IS掃討戦で綱渡り-米


 【ワシントン時事】過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦に参加するトルコと、シリアのクルド人勢力の対立に米国が苦慮している。空軍基地を提供するトルコと、地上戦での「実動部隊」のクルド人勢力は共に対IS戦に不可欠だ。IS主要拠点の攻略を目指す米国は双方との個別の協力維持に腐心している。
 トルコが24日に開始したシリア侵攻の目的はIS掃討に加え、米軍と連携する「シリア民主軍」(SDF)に加わるクルド人勢力がトルコ・シリア国境地帯で台頭するのを阻むことにある。トルコ軍が25日、シリア北部マンビジュ近郊でクルド人勢力を砲撃するなど、両者の間では緊張が続く。
 それでも、7月のクーデター未遂後に悪化したトルコとの関係改善を図る米国は、一連の作戦を空爆で支援し、「ISへの大きな打撃だ」(クック国防総省報道官)と称賛。シリアのアサド政権に近いロシアやイランへの接近をちらつかせるトルコを米国主導の有志連合側につなぎとめるためにも、積極的に支持する必要があった。
 一方、米国にとっては、ISが「首都」と位置付けるシリア北部ラッカ攻略に向けた地上戦で中核をなすクルド人勢力との協力も欠かせない。アサド政権軍が18日に北部ハサカのクルド人居住区を空爆した際には、米軍機を緊急出動させて攻撃を中止するよう警告し、「友軍」としてクルド人勢力を守る姿勢を鮮明にした。
 アーネスト米大統領報道官は24日の記者会見で、トルコとクルド人勢力の対ISでの貢献を強調し、「(両者が戦えば)逆効果になる」と懸念を示した。さらに「互いに戦わないよう働き掛けている」と明かしたが、トルコとクルド人勢力の対立は根深く、両者との連携を維持したい米国は綱渡りが続きそうだ。(2016/08/26-14:24)

1621とはずがたり:2016/08/30(火) 11:38:38

イエメン軍の新兵施設に自爆攻撃、71人死亡 ISが犯行声明
http://www.afpbb.com/articles/-/3099000?cx_part=txt_topstory
2016年08月30日 03:30 発信地:アデン/イエメン

【8月29日 AFP】(更新、写真追加)イエメン第2の都市アデン(Aden)にある同国軍の新兵訓練施設で29日、自動車を使った自爆攻撃が発生し、71人が死亡、98人が負傷した。医療関係者がAFPに明らかにした。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が傘下の通信社アマック(Amaq)を通じて犯行声明を出した。

 治安当局がAFPに語ったところによると、同市北部にある学校に集まっていた新兵らに、襲撃犯が運転する自動車爆弾が突っ込んだ。爆発によって崩壊した天井の下敷きになった新兵もいたとの目撃情報もある。

 サウジアラビアの後ろ盾を得るイエメン暫定政府が拠点を置くアデンでは、高官や治安部隊を狙った爆発や銃撃が絶えない。アデンでの攻撃は、イエメンの混乱に乗じて同国南部から南東部で勢力を広げようとするISや、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)」が犯行声明を出すことが多い。

 イエメン暫定政府はこれらの組織からアデンに隣接する地方を奪還するために、過去2か月にわたりアデンで兵士数百人の訓練を行ってきた。今月に入り、暫定政府軍はサウジ主導の連合軍による支援を受けて、南部アビヤン(Abyan)州の州都ジンジバル(Zinjibar)に進軍した。(c)AFP

1622チバQ:2016/08/30(火) 21:27:23
http://www.sankei.com/world/news/160830/wor1608300051-n1.html
2016.8.30 19:33

中国発アフガン行き貨物列車が運行開始 旧ソ連侵攻の鉄橋通過 中国の影響力じわり


 【ニューデリー=岩田智雄】中国とアフガニスタンを結ぶ初の貨物列車が中国江蘇省南通市を出発し、9月9日にアフガン北部ハイラタンに到着する。中国が進める新シルクロード(一帯一路)構想の一環。中国はアフガン和平にも関与しており、中央アジアへの影響力をさらに強めそうだ。

 アフガン政府によれば、列車は南通市を8月25日に出発し、新疆ウイグル自治区の阿拉山口、カザフスタン、ウズベキスタンを経由してアムダリア川にかかる旧ソ連がかけた鉄橋を渡ってアフガン側国境ハイラタンにいたる。15日間かけて約7千キロを走破し、1カ月に2往復する予定だ。

 列車は中国からの日用品を含む多様な物資を運び、アフガン側も香辛料用のサフランや大理石、ドライフルーツの輸出につながると期待している。アフガンはこれまで、中国からの物流の多くをパキスタンのカラチ港経由に頼ってきたが、ジャナン・ムサザイ駐中国アフガン大使は声明で、「貨物列車は、両国貿易に新たな機会を創出するだけでなく、より安価で安全な手段になる」としている。

 ハイラタン鉄橋は、鉄道と車両が通行でき、旧ソ連軍がかつて、アフガン侵攻に使った。イスラム原理主義勢力タリバンの政権が崩壊した2001年以前、ウズベキスタンがアフガンに拠点を置いていたイスラム原理主義勢力「ウズベキスタン・イスラム運動(IMU)」の浸透を恐れて封鎖したこともある。中国は現在、米国などともにアフガン政府とタリバンの和平交渉再開を仲介している。

1623チバQ:2016/08/30(火) 21:31:24
http://www.sankei.com/world/news/160829/wor1608290025-n1.html
2016.8.29 19:41
【シリア情勢】
トルコ大統領、クルド勢力に闘争宣言 「根絶」対象のイスラム国と同列視 行き詰まり打破へ、「敵」増やし求心力


プッシュ通知 (1/2ページ)
28日、トルコ南部ガジアンテップの集会で演説するエルドアン大統領(AP)
28日、トルコ南部ガジアンテップの集会で演説するエルドアン大統領(AP)

 【カイロ=大内清】トルコのエルドアン大統領は28日、シリア北部での軍事作戦でイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)をシリアから「根絶」し、少数民族クルド人の「民主連合党」(PYD)にも「同様の決意」で臨む方針を示した。国内ではクーデター未遂の黒幕とする在米イスラム指導者、ギュレン師一派の粛清を続ける半面、PYDの母体である非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)と敵対。エルドアン政権はシリアへと戦線を拡大し、敵を増やすことで求心力を高めようとしている。

 エルドアン氏は28日、シリア国境沿いの南部ガジアンテップで行った演説で、こうした方針を表明した。ガジアンテップでは今月、ISによるとみられるテロで少なくとも54人が死亡。その地で“闘争宣言”を行うことで「強い指導者」ぶりをアピールした形だ。

 シリア内戦でエルドアン政権は当初から反体制派を支援してきた。だが、内戦長期化でISが台頭したほか、反体制派でも国際テロ組織アルカーイダ系のヌスラ戦線(7月に「シリア征服戦線」と改称)が伸長。ロシアなどの支援でアサド政権が勢力を盛り返したこともあり、国際社会では政権側をも取り込んだ「政治解決」によるシリア安定を模索する動きが強まった。

 一方、対ISでは米国などが政権側、反体制派側の両者から一線を画すPYDなどのクルド勢力を支援。PYDはこれに乗じる形でシリア北部で支配地域を拡大し、反体制派との対立が深まっていた。

 そうした情勢の下、反体制派への支援を通じてシリア北部に緩衝地帯を設け、アサド政権側を圧迫することを目指してきたトルコの戦略は行き詰まりをみせていたといえる。エルドアン政権には今回の対シリア軍事介入で、自国に不利な流れを断ち切る狙いがある。

 他方、7月のクーデター未遂はエルドアン政権にとり、政府内外のギュレン師派を一掃する好機ともなった。エルドアン氏は、かつて協力関係にあったギュレン師派を国の安定を脅かす「テロ組織」と規定し、ISやPKKと同一視することでナショナリズムをあおっており、これもPYD排除を目的とする軍事作戦に肯定的な世論形成に弾みをつけているとみられる。

 ただ、シリア情勢の複雑化は、停戦に向けた米露の外交交渉に影響する可能性がある。PKKやISがテロを活発化させる恐れや、PYDの抵抗で軍事作戦そのものが泥沼化する懸念も強い。PYDの男性民兵(26)は29日、メールでの取材に「われわれは戦い抜く。トルコは深刻なジレンマに足を踏み入れたことを知るべきだ」と述べており、作戦の成否はなおも見通せない。

1624とはずがたり:2016/08/31(水) 22:52:35
ISIS広報担当の幹部アドナニ容疑者が米軍の空爆で死亡、組織に深刻な打撃
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/08/isis-77.php
2016年8月31日(水)18時42分

8月30日、過激派組織「イスラム国」(IS)は、同組織の広報を担当してきたアブムハンマド・アドナニ容疑者がシリア北部で死亡したと発表した。写真は米国務省提供(2016年 ロイター)
 過激派組織「イスラム国」(IS)は30日、ISの広報を担当してきたアブムハンマド・アドナニ容疑者がシリア北部で死亡したと発表した。米軍による空爆で殺害されたもようだが、詳細は明らかになっていない。同容疑者は海外戦略の責任者で、事実であればISにとって大きな打撃となる。

 米国防総省の高官はロイターに対し、30日にシリア北部アルバーブで自動車で移動中のアドナニ容疑者をターゲットに空爆を実施したことを認めたが、死亡したかどうかは明らかにしなかった。

 ISが正式に何かを声明の形で発表した後、米国政府などが事実確認をするのに数日かかることもある。

 アドナニ容疑者は、指導者のバグダディ容疑者とともに最もよく知られたIS幹部の1人で、欧州も含め海外での襲撃事件で中心的役割を果たしていた。イラクやシリアで主要拠点を次々と失いつつあるなか、ISにとって欧州での戦術は重要度を増していた。

[ベイルート/ワシントン 30日 ロイター]

1625チバQ:2016/09/02(金) 20:09:40
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160902-00000033-jij_afp-int

トルコ、治安関係者8000人を解雇 宗教・法曹・軍でも粛清続く

AFP=時事 9月2日(金)13時34分配信



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トルコ、治安関係者8000人を解雇 宗教・法曹・軍でも粛清続く


トルコの首都アンカラで、建物の屋上で警備につく治安部隊要員(2016年8月30日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】トルコ政府は1日夜、警察官7669人と国内の治安維持を担う国家憲兵323人、合わせて約8000人の治安関係者を解雇した。国営メディアが伝えた。トルコでは7月15日に起きたクーデター未遂事件への関与が疑われる公務員の粛清が続いている。

【写真】トルコ、荒れ地に「反逆者の墓地」

 このほか、政府官報によるとトルコ宗教局(ディヤネト、Diyanet)の職員520人近くが解任された。また、トルコのテレビ局NTVは、1日付けで検事・裁判官543人がクーデター未遂をめぐる捜査がらみで解任され、事件以降これまでに法曹界で解任された人数は計3390人となったと伝えた。

 さらに、現地報道によれば国防省も同日、司令官・総督クラスを除く820人を解雇し、うち648人を逮捕したと発表。これにより、クーデター未遂後の軍関係者の粛清は司令官・提督151人を含む4451人となった。

 ビナリ・ユルドゥルム(Binali Yildirim)首相は先月、クーデター未遂事件に関連してこれまでに計4万人の身柄を拘束し、うち2万人以上を勾留中だと発表。公務員8万人近くを職務停止処分とし、うち約5000人を解雇したと述べていた。【翻訳編集】 AFPBB News

1626とはずがたり:2016/09/04(日) 16:08:07
アレッポで一進一退の激戦、シリア内戦、最大のヤマ場に
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7625
2016年08月17日(Wed)  佐々木伸 (星槎大学客員教授)

シリアの内戦は8月初めから北部アレッポで激戦となり、最大のヤマ場に差し掛かった。市内に閉じ込められた住民は水や食料不足が深刻化、切迫した飢餓状況に追い詰められている。しかし反体制派は国際テロ組織アルカイダ系の「シリア征服戦線」が主導権を掌握したことから、ロシア、シリア政府軍が空爆を強化、戦闘終息の見通しは全く立っていない。

突然の包囲網突破

 アレッポは内戦前、人口200万人を超えるシリア最大の商業都市だった。内戦勃発で市をめぐる攻防が激化。2012年以来、市の西側半分を政府軍が支配、東側半分を反体制派が占領してにらみ合ってきた。政府軍は7月からロシア軍の空爆支援で市の包囲網の強化を開始した。

 政府軍側は8月初め、レバノンの武装組織ヒズボラ、イラクのシーア派民兵軍団などの地上部隊の支援を受けて北部も制圧、アレッポを完全包囲下に置くことに成功した。これにより、反体制派勢力のトルコとの補給ルートが遮断され、反体制派にとっては死活的な打撃となった。

 反体制派支配地区に残留している住民は約25万人。補給線が途絶したことにより、水や食料の他、医薬品、生活用品も入らなくなり、深刻な人道問題となった。逃げようにも完全包囲下では脱出ルートがなく、国連安保理も緊急協議したが、ロシアが反体制派に補給物資が渡ることを懸念、協議は難航している。

 こうした中、今度は8月6日、アルカイダとの連携を解除したとして、「ヌスラ戦線」から名称を変更したばかりの「シリア征服戦線」がアレッポ南西部ラモウス地域で不意を突いて市の外側から政府軍に攻勢を掛けて撃退。包囲網を突破して市東部の反体制派地域までのルートを切り開いた。

 この「シリア征服戦線」の勝利によって市南西部に新たな補給路が開通、その上、政府軍が支配するアレッポ西側が攻撃にさらされる状況になった。西側地区には政府支持の住民約100万人が居住しており、住民らの懸念が高まっている他、物価が暴騰している。

 米国は2月、ロシアとの間で停戦に合意し、内戦の当事者にそれぞれ影響力を行使して停戦を順守させた。しかしそれも約3ヶ月で破綻し、戦闘が再び激化していた。停戦の合意からは、過激派組織「イスラム国」(IS)と「ヌスラ戦線」への攻撃は除外された。この点が停戦崩壊の大きな要因になった。

 というのも「ヌスラ戦線」は反体制派勢力の一角としてアサド政権軍と戦ってきたからだ。内戦が続く中で、「ヌスラ戦線」戦闘員と反体制派戦闘員の混合状態が進み、切り分けることが難しくなった。アサド政権を支援して空爆を続行するロシア軍は「ヌスラ戦線」を攻撃しているとして、反体制派も攻撃した。

 米国はロシアが「ヌスラ戦線」攻撃を口実にして反体制派つぶしにかかっているとしてロシアを批判したが、ロシアは「過激派と反体制派を引き離すのは米国の仕事」として取り合わなかった。このロシア軍の空爆に反体制派が反発して戦闘が激化、停戦は完全に崩壊し、「ヌスラ戦線」が反体制派の最強組織にのし上がった。

アルカイダの生き残りが集結

 「ヌスラ戦線」の指導者ジャウラニは7月28日、アルカイダとの決別を宣言、組織名も「シリア征服戦線」に改称した。ジャウラニは両組織の決別を認めるアルカイダの指導者アイマン・ザワヒリの声明も発表した。

 「彼らは反体制派の主導権を掌握したことで内戦終結後もシリアの主勢力として生き残りを図った。そのためにはアルカイダとの連携が障害になる。だから表面上、関係を解消してみせた」(ベイルート筋)ということのようだ。欧米は名称を変更しても、その本質に変わりはないとしている。

 米国の情報機関が特に注目しているのが、かつてのアルカイダの指導者オサマ・ビンラディン時代の大物テロリストたちが続々とシリアに集結し、「シリア征服戦線」に加わっていることだ。戦闘員の勢力も1万人を超えた。

 その中には、ビンラディンの側近でアルカイダ軍司令官だったエジプト人のサイフ・アデル、元最高幹部議長のアブカイル・マスリ、テロ計画立案で知られるアハメド・アブドラらが含まれている。米情報機関はアルカイダによる米本土へのテロが起きるのは時間の問題との見方を強めている。

 シリア内戦はISというモンスターを作ったが、「シリア征服戦線」という新たな手強い怪物も誕生しようとしている。

1627とはずがたり:2016/09/04(日) 16:08:23

赤十字総裁、シリア・アレッポでの戦闘は「史上最悪レベル」
2016年08月17日 08:49 発信地:ジュネーブ/スイス
http://www.afpbb.com/articles/-/3097675

【8月16日 AFP】(写真追加)赤十字国際委員会(ICRC)のペーター・マウラー(Peter Maurer)総裁は15日、シリア第2の都市アレッポ(Aleppo)で続く紛争は、都市における戦闘として史上最悪のレベルにあるとの見解を示した。

 マウラー総裁は声明で「(アレッポでの戦闘が)都市での戦闘において、現代で最も破滅的なものの一つであることは疑いようがない」と述べ、「膨大な」犠牲者が出ていると非難。政府軍と反体制派に分断されているアレッポでは戦闘が激化し、何百もの人々が死亡するとともに、数えきれない人々が負傷し、支援が届かない市内で何万もの人々が身動きがとれなくなっていると指摘した。

 また、「誰もが安全ではないし、安全な場所も存在しない。砲撃は絶え間なく続き、家も学校も病院もすべて攻撃を受けている。人々は恐怖を抱きながら生きている」、「子どもたちは傷を負っている。犠牲は計り知れない」と述べた。

 かつて同国経済の中心地だったアレッポは、5年に及ぶ内戦の激戦地となり、2012年半ば以降は反体制派が掌握する東側と政権側が支配する西側に分断されている。

 戦闘が激しさを増す中、市内には推定150万の市民がいる一方で、反体制派が掌握する地域にも約25万人がいるとされ、懸念の声が高まっている。

 マウラー総裁は「戦闘による直接的な脅威に加え、水や電気といった必要不可欠なサービスが不足しており、基本的な医療を受けることも非常に困難な最大200万もの人々を、緊急かつ重大な危険にさらしている」と警告した。(c)AFP

1629とはずがたり:2016/09/04(日) 16:17:25
>>1628-1629

トルコ軍、シリアに戦車追加投入 クルド人部隊を砲撃
http://www.afpbb.com/articles/-/3098766
2016年08月26日 13:15 発信地:カルカミス/トルコ

【8月26日 AFP】トルコは25日、隣国シリアで展開している大規模軍事作戦に戦車およそ10台を追加投入するとともに、シリアのクルド人民兵部隊を砲撃した。イスラム過激派が掌握する地域への進撃を中止するとの対米合意を順守しなかったためだとしている。

 トルコは24日、シリア北部に部隊を進入させ、5年半に及ぶシリア内戦で最も野心的な作戦を開始した。トルコ政府によると、国境を接するシリア北部地域からイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」とクルド人民兵組織を一掃するのが狙いだ。トルコの戦車、戦闘機、特殊部隊に支援されたシリア反体制派の戦闘員数百人は同日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の支配下にあったシリア北部の要衝の町ジャラブルス(Jarabulus)を制圧した。

 しかし、トルコのフィキリ・ウシュク(Fikri Isik)国防相は、シリアの主要クルド人組織「民主統一党(PYD)」と傘下の民兵部隊「クルド人民防衛部隊(YPG)」がジャラブルスを狙っているとして、ユーフラテス川(Euphrates)の東側まで後退しなければトルコ軍が介入すると警告。その数時間後、トルコ国営アナトリア(Anadolu)通信はトルコ軍部隊がシリア領内のPYDを標的に砲撃を行ったと伝え、PYDが進撃を中止するとの対米合意に違反したからだと説明した。

 アナトリア通信は治安情報筋の話として、PYDが後退を開始するまでトルコ軍が介入を続けると伝えている。

 トルコ政府はPYDとYPGについて、トルコの非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」のシリア部門として活動し、シリア国内に自治領を作ろうとしているとみて敵対姿勢を示している。(c)AFP/Bulent KILIC with Stuart WILLIAMS in Istanbul

米国防長官 トルコ軍とクルド人勢力 双方に不戦求める
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160830/k10010658831000.html
8月30日 9時20分

アメリカのカーター国防長官は、シリア国内で過激派組織IS=イスラミックステートに対する軍事作戦に参加するトルコ軍とクルド人勢力の間で戦闘が起きたことを受け、両者に互いを攻撃しないよう求めました。
過激派組織ISに対する軍事作戦では、先週、アメリカ軍の支援を受けたトルコ軍が、シリア領内に地上部隊を展開させ、ISの拠点を制圧するなど作戦の強化に乗り出す一方、アメリカはトルコと敵対関係にあるクルド人勢力についても、対ISの作戦にとって欠かせない戦力だとして支援を続けています。
こうしたなかトルコ軍は、地上部隊の派遣をきっかけにシリア国内のクルド人勢力への攻撃を強化し、双方の対立が激化するとの懸念が高まっています。
これについてアメリカのカーター国防長官は29日、記者会見で「双方に互いを攻撃しないよう呼びかけた」と述べ、トルコとクルド人勢力双方に戦闘をやめるよう求めました。そしてトルコに対しクルド側への攻撃中止を求める一方、クルド側に対しても、トルコ軍が展開する地域の近くから撤退するよう求めたことを明らかにしました。
トルコは、クルド人勢力がトルコ国内でテロを起こしているクルド系武装組織につながっているとして、国境を接するシリア領内で支配地域を広げることに強く警戒しています。アメリカとしては、同盟国トルコとクルド人勢力という双方の協力を取り付けながら対ISの作戦を進める難しい立場に立たされています。

1630とはずがたり:2016/09/04(日) 16:19:30
未だアレッポでは戦斗続いるんだな。

2016.8.27 11:00
【シリア情勢】
アレッポ人道支援加速を 露・トルコ首脳が合意
http://www.sankei.com/world/news/160827/wor1608270026-n1.html

 トルコのエルドアン大統領は26日、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、シリア内戦の激戦地、北部アレッポへの人道支援物資搬入を急ぐことで合意した。国連はロシアなどに対し、支援物資搬入のためアレッポで毎週48時間の停戦を実施するよう求めている。

 トルコのアナトリア通信によると、エルドアン大統領は、トルコが24日に始めた戦車部隊などによるシリア地上侵攻作戦についてプーチン氏に報告した。(共同)

1631とはずがたり:2016/09/04(日) 16:20:04

クルド人切り捨てでIS壊滅停滞、トルコ軍越境で米ジレンマ深まる
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7549
2016年08月27日(Sat)  佐々木伸 (星槎大学客員教授)

トルコ軍が24日、シリア越境攻撃に踏み切った。しかしトルコの進撃は過激派組織「イスラム国」(IS)掃討というよりも、シリアのクルド人の勢力拡大阻止が目的だ。クルド人にISとの戦いを依存してきた米国は越境攻撃をしたトルコを支持、クルド人の事実上の“切り捨て”を鮮明にした。クルド人がそっぽを向き、ISの壊滅が大幅に遅れる懸念が浮上している。

複数の国境をまたぐクルド人の居住地域(iStock)
http://tohazugatali.we b.fc2.com/int_poli/img_fa23f106b84136370eb69bcd8575e438115439.jpg

トルコの深謀遠慮

 トルコ軍は米軍機の支援を受けながら戦車を先頭に越境し、特殊部隊など数百人の部隊を送り込んだ。攻略の目標はISが拠点として支配していた町、シリアのジャラブルスだ。ISは外国人戦闘員の流入や物資の補給のため、トルコとの国境の各地に拠点を持っていたが、次々に奪回され、ジャラブルスが最後に残った補給拠点だった。

 シリア内戦の激戦地の最大都市アレッポから北東に約120キロのところに位置する。IS戦闘員の多くが同じく補給の戦略的要衝だったマンビジュから敗走した12日の後、ジャラブルスに入っていた。しかし、トルコ軍の後押しを受けた「シリア自由軍」などの反体制派戦闘員が町に突入した時には、IS戦闘員は逃走した後で、戦闘はほとんど起こらなかった。

 トルコ軍は7月のクーデター未遂事件で大規模な粛清と人事の刷新が行われ、まだ混乱が収まっていない。軍がそうした不安定な状況の中で、なぜ越境攻撃に踏み切ったのか。その背景には、トルコのエルドアン政権がISよりもはるかに安全保障上の脅威とみなすシリアのクルド人の急速な勢力拡大がある。

 シリアのクルド人組織「民主連合党」(PYD)の武装組織「人民防衛隊」(YPG)は3万人の戦闘員を擁し、シリア国内の反IS勢力としては最大・最強の民兵軍団である。このため米軍が唯一の信頼できる武装勢力として支援、強調関係を強め、IS壊滅の先兵として利用してきた。

 YPGはシリア東部から中部の国境地帯約400キロと西部の一部を支配下に収め、上部機関であるPYDが3月、コバニやエフリンなど東部の3地域に連邦制の施行を宣言。国境沿いの支配地をさらに拡大し、将来的には東部の連邦地域と西部の支配地を統合した「クルド国家」創設を目指していた。

 しかしこれを安全保障上の最大の脅威とみなしてきたのがトルコだ。エルドアン政権は長年、トルコ国内の反政府クルド人組織「クルド労働者党」(PKK)にテロ組織のレッテルを張って戦ってきたが、シリアのクルド人もPKKの“兄弟“として敵視してきた。

1632とはずがたり:2016/09/04(日) 16:20:15
>>1631-1632
 PYDが米国の支援を後ろ盾にして勢力を伸張し、国家までいかないにしても国境のシリア側に「自治区」でも創設すれば、PKKの活動も刺激されて自国の安全保障が脅かされる、というのがトルコの懸念である。

 今回トルコが急きょ、越境攻撃に踏み切ったのは、シリアの武装組織YPGがマンビジュを攻略した後も同地にとどまり、マンビジュをクルド支配地統合の足掛かりにしようとした意図が見えたからだ。

 マンビジュのIS撃退に当たっては米軍が空爆支援したが、この際のクルド側との合意では、マンビジュを制圧した後は、YPG戦闘員が同市から撤退することになっていた、というのが米側の解釈。しかしYPGが制圧後も居座る姿勢を示したため、トルコが激怒、YPGのこれ以上の拡大を阻止するため米側の了承の下に越境進撃したというのが真相だ。

ISとの戦いから手を引く恐れ

 米国はこれまで、トルコの再三の抗議にもかかわらず、YPGとの協力態勢を維持し、武器や資金を供与してきた。YPGの支配地域に約300人の米特殊部隊を投入、YPGと約5000人のアラブ人(シリア人)による「シリア民主軍」を構築してISとの戦いを推進してきた。

 オバマ政権のテロとの戦いの基本戦略は、地上部隊は地元の武装勢力にまかせ、米軍は小規模の特殊部隊の他は、空爆に徹するというものだ。シリアの反体制派は分裂状態で頼りにならず、米国にとってはYPGが唯一信頼できる組織だったのである。

 しかし越境作戦と同じ日にトルコを訪問した米国のバイデン副大統領は記者会見で、シリアのクルド人にとっては了承しかねない3つの点を明確にした。1つはトルコ軍のシリア駐留に賛同すること、2つ目はクルド人による分離独立は絶対に認めないこと、3つ目はクルド人がマンビジュから撤退しない限り、米国は今後支援しないことである。

 クルド人が米国の説得を受け容れてISとの戦いに命を賭けているのは、将来的に悲願である「独立国家」を持てるかもしれないという希望があるからである。しかし米政権のナンバー2がこの希望を明確に打ち砕いたことで戦うモチベーションが著しく低下したのは否めない。

 米国はトルコのクーデター未遂事件で、トルコが首謀者とする在米中のイスラム指導者ギュレン師の引き渡しを拒否し、両国関係は極度に悪化。北大西洋条約機構(NATO)の一員であるトルコがロシアとの関係強化に踏み切るなど看過できない状況に陥っている。このためバイデン副大統領がトルコを訪問し、関係の修復を図ったわけだ。

 だが、トルコとの関係修復を優先した結果、クルド人を事実上切り捨てることになった。クルド人には米国から裏切られたという思いが強い。今後、得にもならないISとの戦いから手を引く恐れもある。少なくとも本気で戦わないだろう。トルコを取るか、クルド人を取るか。米国のジレンマは続く。

1633とはずがたり:2016/09/04(日) 16:20:29

2016.8.28 19:10
シリア北部 トルコ軍に初の死者 反撃で民間人20人死亡、クルド勢力と衝突激化の恐れ
http://www.sankei.com/world/news/160828/wor1608280027-n1.html

 【カイロ=大内清】トルコのアナトリア通信などによると、シリア北部で軍事作戦に従事するトルコ軍の戦車部隊が27日、ロケット弾攻撃を受け、兵士1人が死亡、3人が負傷した。ロケット弾はシリア北部で活動する少数民族クルド人の「民主連合党」(PYD)支配地域から発射されたという。24日の作戦開始後、トルコ軍側に死者が出たのは初めて。今後、国境をまたいだトルコとクルド勢力との対立が激しさを増すのは必至で、本格的な武力衝突に発展する恐れもある。

 トルコ南東部ディヤルバクルでは27日、PYDの母体である非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)によるとみられるロケット弾が空港に着弾した。

 一方、トルコ側は砲撃や空爆でクルド勢力に反撃。シリア人権監視団(英国)によると、28日にはクルド勢力が支配するジャラブルス南方の村を攻撃し、少なくとも20人の民間人が死亡した。

 トルコ軍の支援を受けるシリア反体制派もジャラブルス周辺でクルド勢力側と交戦しているもようだ。

 トルコは同作戦の目的として、(1)イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の国境地帯からの駆逐と、(2)シリア北部を流れるユーフラテス川西岸からのクルド勢力の排除を掲げている。背景には、PYDがシリア北部で支配圏を拡大すれば、トルコへ戦闘員を送り込むのが容易となり、PKKの政府に対する武装闘争が活発化しかねないなどの懸念がある。

 ただ、PYDなどのクルド勢力は、米国主導の有志連合が進める対IS掃討作戦で地上戦を担う存在でもある。24日にトルコを訪れたバイデン米副大統領は、クルド勢力がユーフラテス川以東に後退しなければ米国からの支援を見直すと示唆し、このところ関係がぎくしゃくしているトルコ側に配慮を示したが、トルコとクルド勢力の対立激化がIS側に有利に働く可能性もある。

 またシリアでは昨年以降、ロシアやイランなどのシーア派勢力から後押しを受けるアサド政権が勢力を盛り返し、トルコが支援するスンニ派中心の反体制諸派は苦境に立たされてきた。トルコがシリア北部で軍事行動に乗り出したのは、反体制派の支配地域拡大を進めて国境付近に実質的な緩衝地帯を形成すると同時に、反アサド政権の急先鋒(せんぽう)としての立場を強める狙いもあるとみられる。

1634とはずがたり:2016/09/04(日) 16:20:51

2016.8.29 19:41
【シリア情勢】
トルコ大統領、クルド勢力に闘争宣言 「根絶」対象のイスラム国と同列視 行き詰まり打破へ、「敵」増やし求心力
http://www.sankei.com/world/news/160829/wor1608290025-n1.html

 【カイロ=大内清】トルコのエルドアン大統領は28日、シリア北部での軍事作戦でイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)をシリアから「根絶」し、少数民族クルド人の「民主連合党」(PYD)にも「同様の決意」で臨む方針を示した。国内ではクーデター未遂の黒幕とする在米イスラム指導者、ギュレン師一派の粛清を続ける半面、PYDの母体である非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)と敵対。エルドアン政権はシリアへと戦線を拡大し、敵を増やすことで求心力を高めようとしている。

 エルドアン氏は28日、シリア国境沿いの南部ガジアンテップで行った演説で、こうした方針を表明した。ガジアンテップでは今月、ISによるとみられるテロで少なくとも54人が死亡。その地で“闘争宣言”を行うことで「強い指導者」ぶりをアピールした形だ。

 シリア内戦でエルドアン政権は当初から反体制派を支援してきた。だが、内戦長期化でISが台頭したほか、反体制派でも国際テロ組織アルカーイダ系のヌスラ戦線(7月に「シリア征服戦線」と改称)が伸長。ロシアなどの支援でアサド政権が勢力を盛り返したこともあり、国際社会では政権側をも取り込んだ「政治解決」によるシリア安定を模索する動きが強まった。

 一方、対ISでは米国などが政権側、反体制派側の両者から一線を画すPYDなどのクルド勢力を支援。PYDはこれに乗じる形でシリア北部で支配地域を拡大し、反体制派との対立が深まっていた。

 そうした情勢の下、反体制派への支援を通じてシリア北部に緩衝地帯を設け、アサド政権側を圧迫することを目指してきたトルコの戦略は行き詰まりをみせていたといえる。エルドアン政権には今回の対シリア軍事介入で、自国に不利な流れを断ち切る狙いがある。

 他方、7月のクーデター未遂はエルドアン政権にとり、政府内外のギュレン師派を一掃する好機ともなった。エルドアン氏は、かつて協力関係にあったギュレン師派を国の安定を脅かす「テロ組織」と規定し、ISやPKKと同一視することでナショナリズムをあおっており、これもPYD排除を目的とする軍事作戦に肯定的な世論形成に弾みをつけているとみられる。

 ただ、シリア情勢の複雑化は、停戦に向けた米露の外交交渉に影響する可能性がある。PKKやISがテロを活発化させる恐れや、PYDの抵抗で軍事作戦そのものが泥沼化する懸念も強い。PYDの男性民兵(26)は29日、メールでの取材に「われわれは戦い抜く。トルコは深刻なジレンマに足を踏み入れたことを知るべきだ」と述べており、作戦の成否はなおも見通せない。

1635とはずがたり:2016/09/04(日) 16:21:01
視察中って云ってるけどIS幹部がアレッポに潜伏してたってこと?それとも死亡も不確定?

IS幹部の報道官がアレッポで死亡 「テロリズムをデジタルマーケティング戦略に変えた男」
http://www.huffingtonpost.jp/2016/08/30/is-spokesman_n_11787990.html
The Huffington Post | 執筆者: Nick Robins-Early

過激派組織IS (イスラム国)系のメディア「アマク通信」は8月30日、ISの報道官アブ・モハメド・アドナニ容疑者がシリア北部の都市アレッポで死亡したと報じた。

アドナニ容疑者はISの中でも最も高い地位にあった幹部の1人だったとみられる。彼は、広報責任者に加え、対外テロ作戦の責任者でもあった。

死亡の状況については明らかになっていないが、アマク通信は「アレッポに対する軍事行動を撃退するために展開していた作戦の視察中に殉教した」と伝えた。アドナニ容疑者の死亡を確認している外部機関は今のところない。

アドナニ容疑者はこれまでISの悪名高い声明を発表してきた。世界中のIS支持者に「単独」で攻撃を始めるように呼びかけるものや、2014年6月29日にイスラム国家樹立を宣言した「カリフ宣言」などがある。

アドナニ容疑者は報道官としてよく知られているが、イラクとシリア以外の場所でテロ攻撃を計画するキーパーソンでもあった。アドナニ容疑者は、ISの対外作戦を計画したトップとして広く報告され、フランス対外治安総局も確認している。2015年11月13日のパリ同時多発テロ事件の主犯は、シリアでアドナニ容疑者と共に活動していたという。

IS報道官の死亡は、2014年にISがシリアとイラクの領土を略奪して以来、指導者層に最も大きな影響を与えることになりそうだ。アメリカの国務省は2014年アドナニ容疑者を国際テロリストに指定した。5月には、アメリカはアドナニ容疑者に関する有力な情報に最高500万ドル(5億1500万円)の賞金をかけた。

アドナニ容疑者は1977年にシリアのイドリブで生まれた。2003年のイラク戦争で、早い時期からイラクに入国した外国人戦闘員のひとりだとされる。2016年1月にはイラク統合作戦司令部が、イラク西部への空爆でアドナニ容疑者を負傷させたと発表した。

ISは2016年になって、領土の多くと上級幹部の何人かを失っている。7月には戦闘部隊指揮官オマール・アル=シシャニ容疑者の死亡をISが公式に認めた。8月に入り、ISのアフガニスタン支部の幹部が空爆で死亡したとアメリカ国防総省が発表した。

「アドナニ容疑者はISで最重要人物だった」と、ジョージワシントン大学でメディアや広報を研究するジェビアー・レサカ氏はハフポストUS版に語った。

レサカ氏はアドナニ容疑者とISのコミュニケーション戦略について調査してきた。レサカ氏によると、アドナニ容疑者がISの強力なプロパガンダ戦略の責任者で、何万人もの外国人戦闘員をISに引き込む役割を果たしたという。

「彼はテロリズムにおける戦略コミュニケーションの重要性を理解していました」と、レサカ氏は述べた。「アドナニ容疑者はテロリズムをデジタルマーケティング戦略に変えたのです」

1636とはずがたり:2016/09/04(日) 16:21:18
投稿日: 2016年08月31日 12時31分 JST 更新: 2016年08月31日 12時31分
エルドアンがプーチンに頭を下げた訳
http://news.goo.ne.jp/article/wedge/world/wedge_7642.html
08月31日 12:00Wedge

 トルコ軍のシリア領進撃は懸念されていたようにシリアの紛争に新たな戦線をもたらした。トルコ軍とトルコが支援する自由シリア軍など民兵組織がクルド人勢力と激戦を展開し、民間人にも深刻な被害が出始めた。進撃の背景に、クーデター後の軍掌握を誇示したいエルドアン大統領の思惑も見える。

トルコ軍戦車にロケット弾
 トルコ軍戦車部隊が24日、「ユーフラテスの盾」という作戦名の下、シリアに越境して国境の町、ジャラブルスを制圧した後、この町と南へ40キロのところに位置する戦略的要衝マンビジュとの間で、トルコ軍側とクルド人勢力との戦闘が激化。トルコ軍がクルド人の武装組織「人民防衛隊」(YPG)の拠点を連日空爆する一方、トルコ軍の支援を受ける自由シリア軍やトルクメン人部隊が地上で攻勢を掛けている。

 トルコ軍側はこれまでにクルド人が支配していた村落20カ所を制圧したが、YPG側もこれに反撃し、27日にはロケット弾を戦車2両に命中させ、トルコ軍兵士1人が死亡、数人を負傷した。トルコ側の発表によると、トルコ軍は空爆で「クルド人テロリスト25人を殺害した」としている。

 英国に本部を置く「シリア人権監視」によると、トルコの空爆と砲撃によって少なくとも民間人40人が死亡、多数が負傷したとされ、すでに40万人が犠牲になっているシリア内戦でさらに民間人の死傷者が急増することが懸念されている。

 これまでのトルコ軍の作戦で明らかになったのは2点ある。1つ目は、トルコ軍は主に空爆や長距離砲による砲撃に徹し、前線の戦闘は“配下”の自由シリア軍やトルクメン人部隊などの反体制派に先鋒を任せる戦術だ。これは自軍の犠牲者を抑えるとともに、侵攻軍とのイメージを回避し、シリア人による戦いという大義名分を優先させているためのようだ。

 2つ目は、大河ユーフラテス川の西側をクルド人には絶対に支配させないことを明確にしている点だ。マンビジュは同川のすぐ西側にあり、ここをYPGが制圧したことがトルコ軍越境の引き金になった。トルコ、米国ともクルド人側に対してマンビジュから川の東側に撤収するよう要求、YPGは地元の軍事評議会に拠点を明け渡して「撤退した」と宣言した。

 しかしこの評議会は実際にはYPGの傀儡組織で、クルド人がマンビジュを牛耳っている実態に変わりはない。エルドアン大統領は28日の演説で、過激派組織「イスラム国」(IS)と同じように、シリアのクルド人勢力を根絶する決意だと強調し、クルド人への敵意をむき出しにした。クルド人側はこれに強く反発しており、戦線が拡大、激化するのは必至の情勢だ。

周到な布石
 今回のシリア越境作戦の開始に当たってはエルドアン氏が周到な布石を打っていたことも浮き彫りになっている。それはロシアとの和解だ。ロシアとは昨年11月のロシア軍機撃墜事件で断交手前までに悪化したが、同氏がプーチン大統領に謝罪して8月9日に首脳会談を行い、関係を修復した。

 「あの誇り高い独裁者がよくプーチンに頭を下げたと不思議に思っていたが、今回の越境作戦の布石を打っていたと考えれば納得がいく」(ベイルート筋)ということだったようだ。シリアの国境地帯でクルド人勢力が従来の3倍近くまで支配地を拡大していくことに焦燥感を深めていたエルドアン氏にとって障害の1つはロシアとの対立だった。

 ロシアと対立したままで、軍をシリアに越境させれば、ロシアからの報復爆撃を受けかねなかった。このため同氏は「屈辱をのみ込んでプーチン大統領に頭を下げた」(同筋)。同時に「トルコの進撃を支持する」(バイデン米副大統領)という発言からも分かるように、水面下でオバマ政権からも了承を得ていた可能性が強い。

 そしてクーデター未遂もエルドアン氏に味方した。現地からの情報によると、エルドアン氏はこれまでに再三に渡ってシリア越境作戦の立案を軍に指示したが、ことごとく拒まれてきたという。反対していたのは、特殊部隊司令官のセミヘ・テルジ准将らクーデター派の軍幹部が中心で、これら反乱派が粛清されたことにより、進撃作戦が容易になった。

 北大西洋条約機構(NATO)で第2の規模を誇るトルコ軍の進撃作戦で、エルドアン氏は軍部を完全掌握したことを誇示、政敵のギュレン派一掃を目指す“エルドアン革命”の推進を内外にアピールした。しかしトルコ軍の長期駐留は必至で、硝煙と流血にまみれたシリアに新たな紛争のタネが撒かれた意味は計り知れないほど重い。

1637とはずがたり:2016/09/04(日) 16:21:33
2016.9.1 09:59
【シリア情勢】
トルコの軍事行動に懸念 シリア問題でロ外相がクルド人を攻撃しないよう要請
http://www.sankei.com/world/news/160901/wor1609010007-n1.html

 ロシア外務省によると、ラブロフ外相は31日、トルコのチャブシオール外相と電話で会談し、シリア北部に地上侵攻したトルコ軍の軍事行動に懸念を示した。

 ロシア外務省のザハロワ情報局長は31日、シリアで過激派組織「イスラム国」と戦闘を続ける少数民族クルド人の勢力を攻撃しないようトルコに要請。またシリアでの軍事行動に関し、トルコがシリア政府の同意を得るよう呼び掛けた。

 ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領は、20カ国・地域(G20)首脳会合が開かれる中国の杭州で9月3日に個別に会談する予定。両国の関係修復のほか、シリア問題が主要議題になる見通し。(共同)

ロシア大統領、G20外交スタート=トルコのシリア侵攻、黙認か
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-160904X269.html
05:56時事通信

 【ウラジオストク時事】ロシアのプーチン大統領は3日夜、東方経済フォーラムが閉幕したウラジオストクから中国・杭州に入った。プーチン氏は杭州でトルコのエルドアン大統領と会談し、20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせた一連の首脳外交をスタートさせた。

 インタファクス通信によると、プーチン氏は会談で、7月のクーデター未遂を経て「トルコ内政が正常化しつつあるのは好ましい」と伝達。「トルコはテロと戦っている」と述べ、クーデター未遂を「テロ組織の仕業」と位置付けるエルドアン氏の立場を支持する姿勢を示した。

 トルコによるシリア北部侵攻については、強く批判しなかった。シリアのアサド政権を支援するロシアとして、過激派組織「イスラム国」(IS)を標的にした作戦にとどまるならば、黙認するもようだ。

 プーチン、エルドアン両氏は8月9日にロシア・サンクトペテルブルクで会談したばかり。両首脳はこの際、昨年11月のトルコによるロシア軍機撃墜事件を受け悪化していた関係の正常化を確認していた。ロシアはその後、トルコ行きのチャーター便運航禁止の制裁を解除しており、エルドアン氏は3日の会談で、プーチン氏に謝意を伝えた。

1638とはずがたり:2016/09/04(日) 16:21:48

2016.9.4 10:16
【シリア情勢】
トルコ軍、再び北部に侵攻 戦車20台、イスラム国など攻撃
http://www.sankei.com/world/news/160904/wor1609040013-n1.html

 トルコ軍は3日、南部キリス県から新たに隣国シリア北部ライに少なくとも20台の戦車などで地上侵攻した。トルコメディアなどが伝えた。トルコ軍は8月下旬から、過激派組織「イスラム国」(IS)と少数民族クルド人勢力を攻撃対象とし、シリア北部に越境して地上作戦を行っている。

 ライは、トルコ軍の作戦に加わったシリア反体制派の部隊が8月下旬にISから制圧したシリア北部の町ジャラブルスの南西約55キロ。ライとジャラブルスの間の国境地域を支配下に置くISを挟撃する狙いとみられる。(共同)

トルコ軍、シリア北部に新戦線 米軍は新配備兵器でISを攻撃
http://www.afpbb.com/articles/-/3099709?cx_part=txt_topstory
2016年09月04日 10:41 発信地:アンカラ/トルコ

【9月4日 AFP】トルコ軍は3日、シリア北部の要衝の村ライ(Rai)に戦車を新たに送り、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」掃討のため先月開始したシリア領内での軍事作戦「ユーフラテスの盾」で新たな戦線を開いた。国営メディアが伝えた。

 トルコ国営アナトリア(Anadolu)通信は、戦車がシリアの反体制派武装組織を支援するため「ユーフラテスの盾」作戦の一環としてキリス(Kilis)県からライ村に進攻したと伝えた。ドアン(Dogan)通信によると、この日正午すぎに少なくとも20台の戦車、5台の兵員輸送車、トラック、その他の装甲車両がシリアに越境したという。

 ユーフラテスの盾は、約5年半続いているシリア内戦をの中でトルコのものとしては最も意欲的な作戦。戦車に加えて軍用機や特殊部隊も投入し、シリアの反体制派を支援している。国境地帯からISを排除するとともに、シリアのクルド人民兵部隊「クルド人民防衛部隊(YPG)」の西進を食い止めるのが狙いだ。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米政権で対IS有志連合の調整役を担うブレット・マクガーク(Brett McGurk)大統領特使は短文投稿サイト「ツイッター(Twitter)」への書き込みで、米軍は2日未明、シリアと接するトルコ国境地帯に「新たに配備した」移動式ロケット弾発射装置でISの標的を攻撃したと述べた。

■米軍、新たに「HIMARS」を使用

 中東を管轄する米中央軍(US Central Command)のジョシュ・ジャック(Josh Jacques)報道官は3日、トルコ領内に配備された「HIMARS(高機動ロケット砲システム)」で米陸軍がISの戦術部隊と建築物に攻撃を加え、成功したとAFPに明らかにした。

 ジャック報道官は、HIMARSはこれまでに配備されていた兵器よりも遠距離からより正確に攻撃することが可能で、爆発の影響範囲も小さく、民間人への人的・物的な被害を減らせると述べた。HIMARSはイラクとアフガニスタンでの作戦でも数年前から使用されていたという。(c)AFP

1639とはずがたり:2016/09/05(月) 21:57:45

トルコ軍、シリアに地上侵攻 対イスラム国で大規模軍事作戦
http://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2016/08/175867.php
2016年08月25日(木)11時28分

[カルカムシュ/アンカラ 24日 ロイター] - トルコ軍は24日、シリアの反体制派武装組織の戦闘員と連携し、過激派組織「イスラム国」(IS)の支配下にあるシリア北部ジャラブルスの制圧作戦を開始した。トルコ軍は空爆や越境砲撃に加え、シリア領内に戦車を侵攻させた。

少なくとも9台のトルコ軍の戦車が列を成して国境を越え、その後激しい砲撃と共にジャラブルスの町から黒煙が上がる様子が確認された。作戦はジャラブルスや近郊の村からISを駆逐することを目的としている。

トルコのエルドアン大統領は、同国を訪問中のバイデン米副大統領と会談した後、共同記者会見で、作戦の標的はISおよび少数民族クルド人民兵組織「人民防衛隊」(YPG)だと述べ、「ISであろうとYPGであろうと、みなテロリストだ」と強調した。

クルド人による分離独立問題を抱えるトルコは、IS掃討で米国に協力する一方、クルド人武装勢力の排除を目指している。しかし、米国はISに対する地上作戦でクルド人勢力を支援している。

バイデン米副大統領はこれより先、ユルドゥルム首相と会談した後の記者会見で、米国政府がクルド人勢力に対し、ユーフラテス川の東側地域に戻るよう求めたことを明らかにし、「それを守らなければ米国の支援は得られない」と言明した。

今回のシリアへの侵攻は、7月15日にトルコ軍の一部が主導し失敗に終わったクーデター以降、初めての大規模な軍事作戦となる。

今月20日、トルコ南東部の都市ガジアンテプの結婚式会場でISとのつながりが疑われる少年による自爆攻撃で54人が死亡したことを受け、トルコ政府は国境地帯からISを「完全に排除する」と宣言していた。

1640名無しさん:2016/09/05(月) 23:05:58
イラン 日本大使聴取…今年4月、夕食会会場に一時拘束
毎日新聞:2016年8月21日 09時00分
http://mainichi.jp/articles/20160821/k00/00m/030/117000c

 【テヘラン田中龍士】イランの首都テヘランのイラン人宅で今年4月に開かれたパーティーを治安当局が強制捜査した際に、出席していた小林弘裕駐イラン大使(61)が一時、身柄を拘束され、事情聴取を受けていたことが毎日新聞の取材でわかった。
国際条約が定める「外交特権」は、外交官の身体などを「不可侵」としており、捜査は異例だ。
小林大使によると、「大使に対する扱いとして不適切で、イラン外務省に抗議した」という。

 保守的なイスラム教シーア派政権が統治するイランでは、昨年の米欧諸国などとの核合意を受けて経済制裁が解除されたことで、保守系組織を中心に外国文化流入への警戒感が強まっている。
今回の強制捜査は、こうした状況を背景にした摘発強化の一環だった可能性もある。

 複数の関係者らによると、小林大使は4月28日午後7時からテヘラン西部で開かれた夕食会に夫人と出席した。
主催者は歴代の日本大使とも交流があるイラン人で、外国外交官ら約30人を招待。
食事や酒が提供された。

 この会場を治安当局者約10人が強制捜査。
出席者に携帯電話の使用と外出を禁じた。
小林大使はイラン外務省発行の「外交官カード」と呼ばれる顔写真付き身分証を携帯しておらず、名刺を差し出し身分を明かした。
だが、退出は許されず、捜査を拒否できなかった。
大使ナンバーを付けた公用車も捜索された。
オーストラリア大使も外交官カードを持っておらず、取り調べを受けた。
一方、フランス外交官は外交官カードを示して退出が許可された。

 小林大使は、拘束されたのは「1時間くらい」と説明。
「カードの不携帯が拘束につながったとは考えない」と話した。

 日本大使館の抗議にイラン外務省から具体的な回答はなく、治安当局者の所属や捜査目的も不明という。
毎日新聞の問い合わせにイラン外務省からは20日時点で回答がない。
イランでは7月、イスラム指導体制に忠実な民兵組織「バシジ」が民家に設置された衛星放送機材10万個を押収したと公表している。

1641チバQ:2016/09/06(火) 19:22:42
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016090600454&amp;g=int
「聖地巡礼拒否」で緊張=サウジ、イランと対立



大巡礼(ハッジ)で、サウジアラビアのイスラム教聖地メッカにある「聖モスク(イスラム礼拝所)」に集まった信者ら=2008年12月(AFP=時事)
 【カイロ時事】サウジアラビアのイスラム教聖地メッカに数百万人が集まる大巡礼(ハッジ)が、今週末から始まる。イスラム教スンニ派の盟主を自任するサウジは今年、政治的対立から国交断絶に至ったシーア派国家イランからの巡礼団を受け入れない方針を決定。宗派対立で揺れる地域情勢のさらなる悪化を招きかねない状況だ。
 昨年の大巡礼では、行事中に起きた混乱で人々が押しつぶされ、約2300人が命を落とす大惨事が起きた。犠牲者のうち464人がイラン人で、イラン政府は「十分な対策が取られていなかった」と批判。サウジ当局への不信感をあらわにし、事故原因調査への関与などを要求した。

イスラム教の大巡礼(ハッジ)で起きた事故で押しつぶされたイラン人犠牲者の葬儀の列=2015年10月、テヘラン(AFP=時事)
 これに対し、サウジ政府は「悲劇の政治利用」(ジュベイル外相)と反発し、今年の巡礼団受け入れをめぐるイランとの協議は決裂した。サウジとイランは、シリアやイエメンの内戦でそれぞれ敵対勢力を支援するなど厳しく対立。サウジは、イランが事故に乗じて国家の信用を傷つけようとしたと、警戒を強めている。
 ただ、メッカ巡礼はスンニ派、シーア派を問わずイスラム教徒の重要な義務の一つで、渡航を阻まれたイラン側が受けた衝撃は大きい。AFP通信によると、最高指導者ハメネイ師は5日、「敬虔(けいけん)なイラン巡礼団の行く手を阻んだ」として、サウジ指導部を「恥辱的な人々」と非難した。発言を受け、サウジ側がさらに態度を硬化させる恐れもある。(2016/09/06-14:49)

1642とはずがたり:2016/09/06(火) 23:22:48
米国がこっそり戦争に突入、テロ拡散の危険大
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160831-00047750-jbpressz-int
JBpress 8月31日(水)6時15分配信

 バラク・オバマ大統領は8月に入ってから、何事もなかったのように、アフリカの一国で新しい戦争を始めた。

 リビアである――。

 日米メディアは海外ニュースの1つとして「空爆した」と報道してはいるが、トップニュースとしての扱いではない。リオ五輪や大統領選にメディアは関心を奪われ、リビア空爆というニュースは注目されていない。

 オバマ大統領は国民に向けてリビアで新たな戦争を開始したとの演説も行っていない。8月4日、国防総省(ペンタゴン)に出向いて記者会見を行った時も、シリアとイラクでのIS(イスラム国)の掃討が主な内容で、リビアという言葉は1回しか出さなかった。

■ 大ニュースのはずが小さな扱い

 「リビアの国民合意政権(GNA)の要請で、ISからシルト(リビア北部の都市)を取り戻すために空爆を行っています」

 まるで子供に買い物を頼まれた親のような軽さなのである。日本は軍事行動という点で、自らに手枷足枷をつけているので他国への軍事攻撃などあり得ないが、いくら戦争慣れしている米国でも、新しい戦争を始めた事実は大ニュースのはずだ。

 オバマ政権のリビア空爆というはどういう意味があるのだろうか。

 まずリビアの現状について、簡単に記しておきたい。アラブの春の波及により41年間続いたカダフィ大佐の独裁政権に終止符が打たれたのが2011年。カダフィ大佐は生まれ故郷シルトの下水排水菅の中に潜んでいたところを捉えられ、殺害された。

 カダフィ政権の崩壊後からリビアは無政府状態に陥った。暫定的な政府や評議会が誕生したが、いくつもの民兵組織が群雄割拠しており国家はいまだにまとまっていない。

 各国の大使館も次々に閉鎖された。日本大使館も閉鎖されたままだ。その中で唯一、リビアに残ったのが米国である。

 トリポリには大使館、ベンガジには領事館を残した。2012年、たまたまベンガジに立ち寄った米スティーブンス大使は武装集団に襲撃されて死亡している。

 ヒラリー・クリントン候補が国務長官だった時で、同大使と他3人の米国人の死亡の責任を問われたいわゆる「ベンガジ事件」だ。以後も、リビアは無法地帯のままである。

 ISがリビアを活動拠点にし始めたのは2014年頃である。シリアとイラクに次ぐ拠点としてリビアに手を伸ばしたのだ。

 ところが地元の武装勢力や部族の抵抗で、ISであってもリビア国内で容易に勢力を拡大できない。そうした状況で、ISが実行支配したのがシルトだった。

■ 米国民にも伝えず始めた空爆

 シルト奪還は米国をはじめ、リビアの安定化を目指す国連やヨーロッパ諸国の戦略上の重要な課題となった。2015年12月には国連を仲介役としたGNAが成立し、早期の国家統一を目指すことになった。そのためにはまず、ISを一掃することが何よりも重要だった。

 オバマ大統領はそれに手を貸したわけである。米国民に対し、大々的にリビア空爆を伝えもせず、ほとんどオバマ政権内の独断で空爆に踏み切っている。

 一応、ISを壊滅させるという目標を達成するための重要なステップとの位置づけではある。だが、国民の議論が煮詰まらないどころか、多くの市民はリビア空爆の事実すら熟知していないのが現実である。

 米アフリカ軍司令部(AFRICOM)によると、8月1日から17日までに計57回の空爆を行っている。

1643とはずがたり:2016/09/06(火) 23:23:03
>>1642-1643
 複数の情報を総合すると、シルトに展開するISの戦闘員数は8000人に及ぶ。「空爆終結の時期は未定」というのがペンタゴンの発表だ。しかも地上軍をリビアに投入する予定はない。だが米特殊部隊が多数、派遣されている。

 ここに「オバマ・ドクトリン」と呼べる、オバマ大統領らしい世界での戦い方が見られる(「世界の警官から秘密警官へ、米国の恐ろしい急変ぶり」)。

 公式な地上軍の派遣はしない代わりに、機動力のある特殊部隊を多数送り込むのだ。

 彼らの活動範囲と兵士数は確実に拡大している。他国に大規模な米陸軍を派遣しないかぎり、オバマ大統領は「戦争はしていません」と言えると解釈しているかに思えるほどだ。

 ペンタゴンは特殊部隊を投入した年を公表していないが、ISが勢力を拡大し始めた2014年頃と考えるのが妥当だろう。2015年暮れにはソーシャル・メディアによってリビアで活動する米特殊部隊が写真で捉えられ、世界中に発信されてしまった。

 ロシアのニュース専門局RT(旧ロシア・トゥデイ)の今年1月の報道によると、リビアには昨年末の段階で、ヨーロッパ諸国と米軍の特殊部隊が約6000人も派遣されている。その中には米国をはじめ、英国、フランス、イタリアが含まれる。

■ リビアの安定は夢のまた夢

 特殊部隊の活動によってISが駆逐され、さらにリビア人による政府が国家統一を成し遂げられれば結構だが、現実はそれほど甘くない。

 国連のリビア特使であるマーティン・コブラー氏は、「たとえISがいなくなっても近い将来、GNAが国家を統一できる可能性は低い」との見解を出している。むしろ暫定的な国民合意政権は解体する危険性があるとさえ言う。

 そうした状況下でオバマ大統領が選択したのが、空爆だったのだ。

 米「サローン」誌のベン・ノートン記者は「米国が新たにリビアを空爆することが最良の外交政策だったのかどうか、国内では全く議論ができていない。議論どころか、メディアが今回の空爆について大々的に報道すらいないのが現実だ」と述べる。

 多角的に状況を考慮すると、米国による空爆は「GNAによる強い要請だった」という理由を述べてはいるが、オバマ大統領にはその後の世界が描けているようには思えない。

 オバマ大統領は2009年の政権誕生以来、他国に軍事攻撃しないことを信条にしてきたが、実際は今また新たな一歩を違う国家で踏み出してしまった。

 敵対するテロリスト集団は国家ではない。首都を陥落すれば勝利を収められるわけでもない。彼らは戦闘機も自製の戦車も持たないが、アメーバのように動き回りながら、勢力を拡大させている。

 たとえISを殲滅できたとしても、空爆という軍事介入をした以上、米国は国家構築に関与する義務が生じる。アフガニスタンとイラクでの教訓はそこだったはずだ。

 ペンタゴンにすれば空爆はたやすいだろうが、破壊した都市を再建し、新しい政府を作り上げるプロセスは容易ではない。 

 オバマ流の戦争は「世界の警察官」ではなく「世界の秘密警察官」に変わったが、米国による破壊の論理は相変わらず何年も変わっていない。

堀田 佳男

1644とはずがたり:2016/09/06(火) 23:24:48
アメリカやシンガポールに日韓が並んでるとわ。。
>主要国の上位10%への所得集中度をみると、米国や韓国、シンガポール(41.9%)、日本(40.5%)が40%を超えた。米国と共に新自由主義の導入を提唱した英国は39.1%、フランスは32.3%、オーストラリアは31%だった。

急激に格差広がる韓国 上位10%への所得集中は米に次ぎ2位
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160904-00000006-yonh-kr&amp;pos=2
聯合ニュース 9月4日(日)12時0分配信

【ソウル聯合ニュース】韓国の上位10%の所得が全体に占める割合が米国に次ぐ水準となり、格差が深刻になっていることが4日、分かった。

 韓国国会立法調査処が世界トップ所得データベース(WTID)と国際通貨基金(IMF)の資料を分析したところ、韓国の上位10%への所得の集中度(2012年基準)は44.9%だった。アジア主要国で最も高く、世界の主要国の中でも米国(47.8%)に次ぐ高い水準となった。

 所得集中度は所得上位の人たちが所得全体に占める割合を算出し、不平等の水準を判断する指標。フランスの著名な経済学者トマ・ピケティ氏らが運営している。

 主要国の上位10%への所得集中度をみると、米国や韓国、シンガポール(41.9%)、日本(40.5%)が40%を超えた。米国と共に新自由主義の導入を提唱した英国は39.1%、フランスは32.3%、オーストラリアは31%だった。

 韓国はアジア通貨危機前の1995年には上位10%への所得集中度が29.2%で、米国(40.5%)や日本(34%)、シンガポール(30.2%)などより低かった。

 だが、アジア通貨危機後、急速に所得集中度が上昇。1995年〜2012年の上昇幅は15.7ポイントとなり、シンガポール(11.7ポイント)、米国(7.3ポイント)、日本(6.5ポイント)などを上回り、所得不平等が最も深刻な国となった。

 一方、同期間にフランス(32.4%から32.3%)やニュージーランド(32.6%から31.8%)などは所得不平等が改善した。

 国会立法調査処は「アジア通貨危機後、韓国の経済成長の成果がほとんど上位10%の所得層に集中配分されたことを意味する」と説明した。

1645チバQ:2016/09/08(木) 21:06:15
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160908-00000160-jij-asia

南部の州都、陥落寸前=タリバン猛攻で市街地戦場に―アフガン

時事通信 9月8日(木)21時1分配信

 【ニューデリー時事】アフガニタン南部ウルズガン州で8日、反政府勢力タリバンが州都タリンコートに猛攻を加え、市内で激しい銃撃戦が展開された。

 地元警察によると、複数の検問所が突破され、州知事の官舎から1キロほどの地点までタリバンが迫った。

 州政府によれば、タリバンによる攻撃はここ3日間ほど散発的に続いていたが、8日朝になって本格化。タリバンの戦闘員多数が市北部の防衛線を突破し、市街地になだれ込んだ。州知事ら政府高官は郊外にある空港まで撤収し、中央政府に援軍と空爆による支援を要請した。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160906-35088587-cnn-int

アフガン首都で相次ぐ爆発、死傷者100人超 タリバーンが声明

CNN.co.jp 9月6日(火)11時1分配信



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カブール(CNN) アフガニスタンの首都カブールで5日、自爆テロなど3件の爆発が相次ぎ、これまでに判明しただけで数十人が死亡、約100人が負傷した。

警察や情報省によると、5日午後、国防省の建物付近で爆発があり、続いて国軍の制服姿の人物が自爆した。

カブール市内の病院によれば、この爆発で少なくとも24人が死亡、91人が負傷した。犠牲者には警察幹部や治安当局者、民間人が含まれるという。

この2件の爆発については、反政府勢力タリバーンがツイッターで犯行を認めている。

続いてカブール市内の銀行前でも車を使った自爆テロが発生した。この爆発による死傷者や背後関係など詳しいことは分かっていない。

アフガニスタンのガニ大統領は犠牲者を追悼する談話を発表し、「敵は治安部隊や国防軍と戦う能力を失ったために、道路や都市、モスク、学校、一般人を攻撃している」と指摘した。

カブールではテロの頻発で米国など各国の大使館も警戒を強め、空港から大使館への移動にも陸路を避けてヘリコプターを使っている。

1646とはずがたり:2016/09/09(金) 02:47:10
<シリア>反体制派が和平案公表
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160908-00000134-mai-int
毎日新聞 9月8日(木)23時29分配信

 【カイロ秋山信一】シリア内戦を巡り国連が仲介するアサド政権との和平協議に臨む反体制派組織「高等交渉委員会」は7日、政権移行開始から6カ月以内に暫定統治機構に政権を移譲することを含む和平案を公表した。ロシアや米国がアサド政権の存続を許容する案をまとめることを警戒する反体制派が独自案でけん制した形だ。

 和平案では、まず6カ月間交渉し暫定統治で合意を目指す。一時停戦や人道支援受け入れ拡充、避難民の帰還も進める。次いで1年半の暫定統治期間に、アサド大統領らは退任し、暫定統治機構に政権を移譲。新憲法策定や各種選挙実施の準備を進める。最後に大統領、国会、地方議会の選挙を実施するとしている。アサド氏の刑事訴追には言及せず、一定の譲歩も示した。

 和平協議は今年1月に約2年ぶりに再開されたが、4月から中断中だ。反体制派を支援するトルコが8月にシリア北部へ地上進攻するなど、対立構図はさらに複雑化している。

1647名無しさん:2016/09/10(土) 11:42:36
古い記事

http://www.jiji.com/jc/article?g=isk&amp;k=2016070400031
「イスラム教でも許されない」=一様に衝撃、憤り-日本のバングラ関係者ら

 邦人7人が犠牲となったダッカテロ事件について、日本在住のバングラデシュ人や同国との交流活動に関与してきた日本人らは一様に衝撃を受け、怒りをあらわにした。

 輸入関連会社を経営する来日約20年のバングラデシュ人男性(41)=東京都=は「日本は平和的でいろいろな国に援助をしている。なぜ日本人なのか」と繰り返した。犯行グループはイスラム過激派組織と報じられているが、「イスラム教でも許されないことで、悲しい」と訴えた。
 都内で飲食店を営むバングラデシュ人男性(45)は「親日的な国なのにこうした事件が起き、驚いている。詳しい情報が分からず心配だ。バングラデシュ政府は徹底した調査をしてほしい」と語った。
 NGO日本バングラデシュ友好協力会(名古屋市、会員約50人)は1995年に設立され、ダッカで貧しい人向けの病院の開院を実現させた。日本人の女性事務局長(73)は「私たちと同じように、犠牲者はバングラデシュを少しでも良くしたいと思って活動していたと思う。テロリストには理解してもらえず、残念だ」と憤った。
 事務局長は「ここ1、2年、バングラデシュで邦人などが犠牲となる事件が起きていたが、こんなに状況が悪化しているとは思わなかった。現地の病院関係者もショックを受けていると聞いた」と話した。
 同会会員で、ダッカの病院の元理事、黒田徳治さん(72)は計4年間バングラデシュで勤務。「テロが起きた地区は高級住宅街で、普通のバングラデシュ人にとっては別世界。外国人も多いため、狙われたのかもしれない」と語った。(2016/07/04-05:39)

1648とはずがたり:2016/09/17(土) 13:39:03

有志連合空爆、「イスラム国」の「情報相」殺害
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/165/d18da8316c7f3b4c70876a429d06ee53.html
(読売新聞) 10:44

 【ワシントン=黒見周平】米軍主導の有志連合は、シリア北部ラッカ近郊でイスラム過激派組織「イスラム国」に対する空爆を行い、「情報相」のワイル・アディル・ハサン・サルマン・ファイヤド容疑者を殺害した。

 米国防総省のクック報道官が16日、発表した。

 クック氏によると、空爆は7日に行われた。同容疑者は8月の空爆で死亡した「イスラム国」のアブムハンマド・アドナーニ報道官とともに、宣伝戦略を担っていた。

1649チバQ:2016/09/19(月) 21:03:41
http://mainichi.jp/articles/20160920/k00/00m/030/044000c
シリア
停戦1週間で危機…反体制派「崩壊した」

毎日新聞2016年9月19日 20時26分(最終更新 9月19日 20時26分)

 【カイロ秋山信一、モスクワ杉尾直哉】内戦が続くシリアで米国とロシアが主導し、今月12日にアサド政権と反体制派との一時停戦が発効してから1週間が経過した。政権側が停戦期限としていた現地時間19日午前0時(日本時間19日午前6時)を過ぎても、延長に関する発表はない。期限に先立って政権側は空爆を再開しており、一時停戦を包括的和平につなげる試みは、失敗の危機にある。

 「各地で戦闘が続き、政権側の空爆も激化している。停戦の枠組みは崩壊した」。反体制派の主要政治組織「シリア国民連合」幹部のサミル・ナシャル氏は19日、毎日新聞の電話取材に対して、停戦は事実上失効したとの認識を示した。

 今回の停戦は、最低1週間の実施を確認後、米露が空爆作戦を調整する「共同センター」を設立する計画だった。しかし、停戦発効直後から首都ダマスカス郊外や北部アレッポで局地的に戦闘が続き、「停戦違反」を非難し合う展開となった。

 さらに17日には、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討を担う米軍主導の有志国連合が東部デリゾールで政権軍の拠点を誤爆したとみられる事件が発生し、政権や後ろ盾のロシアが反発した。

 18日には、アレッポの反体制派支配地域で停戦発効後、初めての空爆があり、1人が死亡。南部ダルアー県の反体制派支配地域でも、空爆で10人が死亡した。

空爆対象線引き難航
 米露が国際テロ組織アルカイダ系とみなす「シリア征服戦線(旧ヌスラ戦線)」と反体制派との線引きも難航している。対政権で一部共闘する両者を区別し、シリア征服戦線だけを空爆するため、ロシアは必要な情報提供を米国に要求。露国防省は16日、「ようやく米支援下の反体制派の所在地を知らされたが、線引きの役に立たない内容」と批判した。

 ただ、シリア情勢の正常化を望むロシアはあくまで米側との協力を進めたい考えとみられる。19日付の露紙イズベスチヤによると、露国防省は米国防総省に対し、シリア作戦での具体的な協力策について提案したという。

 また、政権側の包囲で25万人以上の人道危機が懸念されるアレッポの反体制派支配地域には、停戦発効後も支援物資搬入が実現していない。

 「アサド政権が妨げている」との国連や米国の批判に対し、政権側は「反体制武装勢力が輸送路付近で攻撃を続けている」と反論。一方で、反体制派に投降を勧告し、政権側支配地域に逃れる住民の姿を国営メディアが報じるなど、揺さぶりもかけている。

1650チバQ:2016/09/20(火) 18:52:19
http://mainichi.jp/articles/20160920/k00/00m/030/118000c
政府軍「停戦終了」…反体制派も「崩壊」



毎日新聞2016年9月20日 00時50分(最終更新 9月20日 01時49分)


発効1週間

 【カイロ秋山信一、モスクワ杉尾直哉】シリア政府軍は19日、米国とロシアが主導し、今月12日に発効した反体制派との一時停戦が「終了した」と発表した。反体制派でも停戦は崩壊したとの見方が強まっている。米露主導の停戦が頓挫するのは今年に入って2回目で、和平調停の難しさが浮き彫りになった。


 政府軍総司令部は19日に発表した声明で「(反体制派に)300件以上の停戦違反行為があった」などと非難した。反体制派の主要政治組織「シリア国民連合」幹部のサミル・ナシャル氏も19日、毎日新聞の電話取材に対して「各地で戦闘が続き、政権側の空爆も激化している。停戦の枠組みは崩壊した」との認識を示した。

 今回の停戦は、最低1週間の実施を確認後、米露が空爆作戦を調整する「共同センター」を設立する計画だった。しかし、停戦発効直後から首都ダマスカス郊外や北部アレッポで局地的に戦闘が続き、「停戦違反」を非難し合う展開となった。

 さらに17日には、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討を担う米軍主導の有志国連合が東部デリゾールで政権軍の拠点を誤爆したとみられる事件が発生し、政権や後ろ盾のロシアが反発した。18日には、アレッポの反体制派支配地域で停戦発効後、初めての空爆があり、1人が死亡。南部ダルアー県の反体制派支配地域でも、空爆で10人が死亡した。

 米露が国際テロ組織アルカイダ系とみなす「シリア征服戦線(旧ヌスラ戦線)」と反体制派との線引きも難航している。対政権で一部共闘する両者を区別し、シリア征服戦線だけを空爆するため、ロシアは必要な情報提供を米国に要求。露国防省は16日、「ようやく米支援下の反体制派の所在地を知らされたが、線引きの役に立たない内容」と批判した。

 ただ、シリア情勢の正常化を望むロシアはあくまで米側との協力を進めたい考えとみられる。19日付の露紙イズベスチヤによると、露国防省は米国防総省に対し、シリア作戦での具体的な協力策について提案したという。

 また、政権側の包囲で25万人以上の人道危機が懸念されるアレッポの反体制派支配地域には、停戦発効後も支援物資搬入が実現していない。「アサド政権が妨げている」との国連や米国の批判に対し、政権側は「反体制武装勢力が輸送路付近で攻撃を続けている」と反論。一方で、反体制派に投降を勧告し、政権側支配地域に逃れる住民の姿を国営メディアが報じるなど、揺さぶりもかけている。

1651名無しさん:2016/09/22(木) 11:49:43
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016092000117&amp;g=pol
カタール人に数次ビザ=安倍首相

 【ニューヨーク時事】安倍晋三首相は19日午前(日本時間20日未明)、カタールのタミム首長とニューヨーク市内で会談した。首相は、両国間の人的交流拡大に向け、カタール旅券所持者を対象に3年間有効の数次査証(ビザ)発給を来月3日から行うと伝えた。

 カタールが東日本大震災後に実施していた日本産食品の輸入規制の撤廃を決めたことについて、首相は「歓迎する」と表明した。 (2016/09/20-07:38)

1652名無しさん:2016/09/24(土) 15:37:28
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016092300495&amp;g=pol
欧州の「二重基準」批判=安全もアピール-トルコ文化観光副大臣

 トルコのヤイマン文化観光副大臣は23日、東京・内幸町の日本記者クラブで会見し、7月15日のクーデター未遂後、トルコ政府が公務員らを大量粛清していることに対する欧州での批判について、「欧州諸国はシリアで女性や子供が約60万人殺害されても、エジプトのクーデターに対しても、何も発言しなかった。(トルコだけ非難するのは)二重基準だ」と反発した。
 ヤイマン氏は、トルコ国民がクーデター未遂に際し、反乱軍の戦車に登って阻止しようとしたことを「民主主義の歴史にとって重要な出来事。後世に伝えられるべきだ」と強調。「トルコには日本と同じくらい長い民主主義の歴史があり、日本と同様、伝統や地域を大事にする気持ちを持っている」と繰り返した。 
 イスラム過激派などによるテロが相次ぐ国内情勢に関しては「さまざまな事件が起きたのは、トルコだけではない。東京やパリ、ベルリンが安全というなら(トルコの首都)アンカラも同じくらい安全だ」と主張。「古代からの芸術作品や料理の多様さを実際に来て確かめてほしい」と訴えた。(2016/09/23-14:57)

1653とはずがたり:2016/09/24(土) 16:18:03
シリア停戦、事実上の崩壊 政権軍空爆の死者、91人に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160924-00000038-asahi-int
朝日新聞デジタル 9月24日(土)11時0分配信

 シリアのアサド政権軍は22〜23日にかけて、反体制派が掌握する北部アレッポの東部地域に過去最大級とみられる空爆をした。ロイター通信は現地病院関係者の話として、91人が死亡したと伝えた。米国とロシアは12日に発効させた政権と反体制派の停戦合意は「依然有効」とするが、各地で戦闘が再開しており、停戦は事実上崩壊した。

 朝日新聞の電話取材に応じた住民によると、アサド政権軍と政権の後ろ盾のロシア軍によるとみられる空爆は22日から激しくなり、23日も断続的に続いた。破壊された建物の多くはアパートだという。

 負傷者の緊急救助を続ける非武装中立のボランティア組織「シリア民間防衛隊」(通称・ホワイトヘルメッツ)は、ロイターに対し、少なくとも建物40棟が破壊されたと語った。

朝日新聞社

シリア情勢 アサド政権軍が軍事作戦開始を発表 再停戦模索する米を無視、アレッポ奪還へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160923-00000564-san-m_est&amp;pos=1
産経新聞 9月23日(金)21時11分配信

 【カイロ=大内清】米露主導の一時停戦の終了を宣言しているシリアのアサド政権軍は22日、内戦の激戦地である北部アレッポの反体制派支配地域を奪還するための軍事作戦を開始すると発表した。停戦の再開を模索する半面、シリア情勢で有効な手立てを打ち出せない米国を無視して軍事的な優勢を確保する狙いがあるとみられる。

 シリア人権監視団(英国)によると、アレッポでは22日夜から23日にかけ、政権軍やその後ろ盾であるロシア軍が少なくとも30回の空爆を実施。政権側は、一定期間の空爆に続き、アレッポ東部の反体制派拠点に対する本格的な地上作戦を開始するとしている。

 12日に発効した一時停戦は、政権側が19日に終了を宣言したことで破綻。米露や周辺国が参加する「国際シリア支援グループ」はニューヨークで停戦再開に向けた協議を続けてきたが、政権側による空爆を停止させるよう求める米国とロシアとの対立などから打開策を打ち出せておらず、停戦の再開は困難な状況だ。

1654とはずがたり:2016/09/24(土) 17:20:36
シリア停戦またも崩壊、なぜ短期間で? 軍事ジャーナリストが解説
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160923-00010002-abema-int&amp;pos=3
AbemaTIMES 9月23日(金)18時0分配信

かつては多くの古代遺跡で溢れ、美しい街並みを誇っていたシリア。しかし現在、シリア情勢は様々な対立構造により混乱を極めている。かつての姿を取り戻す事が出来る日は来るのだろうか。

停戦合意の旗振り役であるアメリカとロシアが非難の応酬を繰り広げている。21日、ニューヨークの国連安全保障理事会の会合において、火蓋が切られた。ロシアのラブロフ外相は「(米国主導の有志連合による)シリア軍の爆撃は言語道断の停戦違反だ。」と発言。一方、アメリカのケリー国務長官は「ロシアとアサド政権が、ジュネーブで合意した停戦合意義務に従うつもりがあるのか強い疑問がある。」と発言し、お互いに強く非難。ケリー長官が口にした「ジュネーブ」とは今月10日にさかのぼる。12日の日没から停戦に両国が合意することがスイスのジュネーブの会談で決まった。このとき、ケリー国務長官とラブロフ外相は並んで記者会見に応じ、アメリカ側はアサド政権が停戦を守るようロシアに求めた。

停戦は計画通り、12日から全ての地域でアサド政権・反体制派で始まった。一時は、空爆は起きず、市民は束の間の平穏を味わっていた。しかし、その後、米軍主導の有志国連合がシリア東方で「イスラム国」に向けて空爆。標的は「イスラム国」であったが、周辺にいたシリア軍兵士90人が死亡した。
そして、アサド政権側は「停戦は終了」という声明を発表。

19日にも、北部アレッポで空爆が再開され、さらにその日の夜にはアレッポで支援物資を運んでいた国連のトラックなどが空爆の被害に遭い、少なくとも12人が死亡する事態となった。アメリカの政府高官は「時間と場所から見てロシア軍によるもの」との見方を示した。一方、ロシア国防省は攻撃直前の映像を公開し、国連の車列に追撃砲搭載の武装トラックが並走していたと説明し、「空爆によるものではない」とロシア軍の関与を否定した。アメリカとロシアの対立に加えて、アサド政権側も攻撃を再開しており、停戦は事実上崩壊している。

なぜ、このように短期間で停戦が崩壊する事態になってしまったのだろうか。軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏は「停戦は今までに何度かあったが、毎回事態が動くことはない。今回の停戦崩壊も予想されたことである。というのも、現在対立している反政府勢力とアサド政権、お互いに負ければ殺されるという意識があるからである」と構造上の難しさを指摘した。

そして、心配なのがアメリカとロシアの関係性である。このシリア内戦を原因として、この両国が戦火を交える可能性はないのだろうか。黒井氏は「ロシアのプーチン大統領は非常にイケイケな大統領であり、ウクライナやシリアを自分たちのやりたいようにやっていくという強硬な動きがある。一方アメリカのオバマ大統領は、基本的にそういう争いには関わらない人。このシリアの件でもお互いに同じような関わり合いをしているのではなく、軍隊を派遣するなど『強硬』のロシアと、『なんとか事を抑えようという』アメリカの対比がある。」と両国の真っ向からのぶつかり合いの可能性を否定した。

長く続くシリアの混沌とした状況。はたして、今後シリア内戦を止める策は出てくるのだろうか。

1655チバQ:2016/09/26(月) 18:31:18
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016092500068&amp;g=int

増える負傷者、治療追い付かず=絶望広がる反政府勢力支配地-北部アレッポ・シリア













24日、シリア北部アレッポの病院で、空爆によるけがの治療を待つ男児(AFP=時事)

 【アレッポ(シリア)AFP=時事】停戦合意が事実上崩壊したシリアの北部アレッポ。市東部に位置する反政府勢力の支配地域では、政府軍やロシア軍による激しい空爆が再開された。病院への物資供給は止まり、次々と運び込まれる負傷者の手当てもままならない。医療関係者の間には絶望感が広がっている。
 「命を救うため、多数の(負傷者の手足の)切断を行った。他に方法がないんだ」。現地で稼働する数少ない病院の医師アフメドさんは、限られた治療しかできない悔しさを打ち明けた。
 24日朝だけで60人が運び込まれたが、輸血用血液や点滴も底を突き、「多くの負傷者が目の前で亡くなった」という。アフメドさんの周囲では、けがをした大人や子供が床に横たわっていた。








24日、シリア北部アレッポで、空爆で破壊された建物のがれきが散乱する通り(AFP=時事)

 政府軍に包囲された東部地域の住民は推定25万人。これに対し稼働中の病院は3〜4カ所にとどまり、担ぎ込まれる何百人もの負傷者に到底対応できない状況だ。
 病院のベッドには、両手が血に染まった男児がいた。自宅アパートが空爆され、幼い弟を失ったという。父親のニザルさんは「ミサイルが近くに着弾し、建物の半分が破壊された。(息子は)頭をやられて即死した」と声を震わせた。
 東部地域の道路にはがれきの山が幾つもでき、焼け焦げた車や倒れた電柱も見られる。下敷きになった親族を捜しているという男性は「一度は救助隊が来てくれたのに、再び空爆に見舞われた。隊員6人が負傷し、立ち去ってしまった」と話し、素手でがれきを掘り起こしていた。(2016/09/25-15:44)

1656とはずがたり:2016/09/26(月) 19:15:33
ロシアがやる気満々なのに対して欧米は腰引けてるからなぁ。。勝負にならないなぁ。。

内戦政治解決、絶望的に=シリア軍「対テロ戦」標ぼう
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/188/7b9b9e8d72baae007b262be4124dcb2e.html
(時事通信) 15:26

シリア政府軍による反体制派地域に対する攻勢が強まる中、空爆によって破壊された建物を調べる住民ら=シリア北部アレッポで2016年9月24日、市民組織「シリア民間防衛隊」提供・AP
シリア政府軍による反体制派地域に対する攻勢が強まる中、空爆によって破壊された建物を調べる住民ら=シリア北部アレッポで2016年9月24日、市民組織「シリア民間防衛隊」提供・AP
(毎日新聞)

 【カイロ時事】米ロ合意に基づく停戦が事実上崩壊したシリアで、アサド政権軍による反体制派への攻撃が一層強化されている。軍は「テロとの戦い」を名目に、北部アレッポなどで民間人の犠牲拡大をいとわず激しい空爆を続ける。国連の仲介で模索されてきた内戦の政治的解決は、絶望的な状況となった。

 アレッポでは23日以降「前例のない規模」(地元住民)の空爆が続き、在英のシリア人権監視団によると、これまでに130人以上の犠牲者が出た。一方、シリアのムアレム外相は24日、国連総会で演説し、「シリア軍は対テロ戦で大きな歩みを続けている」と述べ、「勝利」への自信を示した。

1657とはずがたり:2016/09/26(月) 19:41:30
【シリア情勢】国連安保理緊急会合で米露が非難の応酬 米大使「露の対応は蛮行だ」 露大使「和平はほぼ不可能だ」
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1609260007.html
10:09産経新聞

 【ニューヨーク=上塚真由】国連安全保障理事会は25日午前(日本時間26日未明)、シリアでの戦闘再燃を受けた緊急会合を開いた。北部アレッポへの空爆をめぐり、米露が席上激しい非難の応酬に終始したことで、この日の会合で打開の糸口は見いだせなかった。

 緊急会合は米英仏の3常任理事国の要請で招集された。米国のパワー国連大使は、空爆を繰り返すアサド政権軍への支援をめぐり、ロシアの対応を「蛮行だ」と非難。ロシアのチュルキン大使は、米国のシリア反体制派への統制が不十分だとして「シリアの和平はほぼ不可能だ」と言い返した。

 シリアでは、アサド政権軍が22日から反体制派の支配するアレッポ東部への空爆を強化し、米露が主導した停戦合意は事実上崩壊している。

 パワー氏は会合で、アサド政権軍と露軍がアレッポで過去3日間で行った空爆は150回を超え、少なくとも139人が死亡したと指摘し、「市民の生活を守るのではなく、人道支援車両や病院を空爆している」と非難した。

 英仏の大使もそれぞれアサド政権軍と露軍の行為を「戦争犯罪だ」と批判した。露側は空爆への関与には触れず、「テロリストがアレッポを支配することが最も危険だ」と述べた。

 会合には、シリアのジャアファリ国連大使も出席し、「テロと戦うことが、政治的な解決となる」と空爆の正当性を強調。ジャアファリ氏が演説する場面になると、米英仏の大使は退席し抗議の姿勢を示した。

1658とはずがたり:2016/09/26(月) 19:56:05
>「米国は反体制派を統制できていない」と非難しているロシア自身が、アサド政権に手を焼いているとの見方も少なくない。
>露軍事専門家によると、アサド政権軍ではソ連で教育を受けた将校がすでに排除されている上、ロシアが派遣している軍事顧問らは軍の中枢から遠ざけられている。

【シリア情勢】シリア停戦破綻 露、アサド政権の統制に難渋 派兵泥沼化の危険も
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1609240066
09月24日 20:29

http://tohazugatali.we b.fc2.com/int_poli/m_sankei-wor1609240066.jpg

 【モスクワ=遠藤良介】米国とロシアが主導したシリア内戦の停戦合意は、同国のアサド政権軍が反体制派の支配する北部アレッポへの空爆を本格化させ、事実上崩壊した。アサド政権軍の激しい攻撃により、23日だけで90人超の死者が出たとみられる。政権を軍事支援するロシアは、戦闘再燃の責任が米国とその後押しを受ける反体制派の側にあると非難。しかし、ロシアもアサド政権の統制には難渋しており、内戦終結に向けた決定打は持ち合わせていないのが実情だ。

 12日に発効した停戦合意は、アレッポなどへの人道支援物資の搬送を実行するとともに、停戦が7日間維持された場合には、米露が連携して過激派掃討を行う?との内容だった。

 しかし、17日には米国主導の有志連合軍が東部デリゾールでアサド政権軍を誤爆し、約90人が死亡。政権軍は19日、停戦の終了を声明し、アレッポでの攻撃を再開した。アレッポ周辺では同日、支援物資を運ぶ車列が空爆を受け、国連などの場で米露が非難し合う事態となっている。

 プーチン露政権にとって、今回の停戦合意で重要だったのは、米露による共同の過激派掃討に道が開かれた点だ。昨年9月にシリア空爆作戦に乗り出したロシアの狙いは、アサド政権の転覆阻止とともに、「対テロ戦」ではロシアの協力が欠かせないことを米欧に示すことだったためだ。

 米国がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)や「ヌスラ戦線」(「シリア征服戦線」に改称)掃討に向けて軍事連携に踏み出せば、プーチン政権は中東問題をめぐる「米国と対等なパートナー」だと演出できる。逆に、停戦維持が難しくなっても、ロシアの基本的立場に変化が生じるわけではない。

 一方、「米国は反体制派を統制できていない」と非難しているロシア自身が、アサド政権に手を焼いているとの見方も少なくない。

 露軍事専門家によると、アサド政権軍ではソ連で教育を受けた将校がすでに排除されている上、ロシアが派遣している軍事顧問らは軍の中枢から遠ざけられている。アサド政権がロシアの支援なしに内戦で優位を確保するのは不可能である一方、ロシアもアサド政権を見捨てることができず、効率的な戦争指導もままならないのが現状だ。

 経済の低迷が続く中、シリアへの介入が長期化し、財政の重荷となることへの懸念も強まっている。

1659とはずがたり:2016/09/27(火) 12:51:43
ロシアが意識的・意図的に揺さぶっているのはシリアの反体制派みたいな矮小なものではなくリベラルで開かれた理想の西欧社会の規範そのものである事に注意せよ。欧米はその辺に全く対応出来ていない。
進歩的な西側社会が進歩が進みすぎて崩壊して行くメカニズムはシュンペーター的な資本主義観に通じるものがある。

アレッポ空爆、停戦前上回る惨状 3日間で100人超犠牲に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160926-35089501-cnn-int
CNN.co.jp 9月26日(月)10時35分配信

(CNN) 血まみれの姿でうめき声を上げる幼い子どもたち。がれきの下敷きになって息絶えた親子。シリア停戦が崩壊し、空爆が激化している東部アレッポの惨状を伝える映像が、次々にインターネットに投稿されている。

反体制派によると、シリア軍は25日も空爆を続け、少なくとも85人が死亡、300人以上が負傷した。住宅密集地や負傷者で満員状態の病院も標的にされているという。

負傷者らの救助に当たる市民ボランティア組織「シリア民間防衛隊(SCD)」が23日に公開した映像には、ひざを立ててうずくまった姿勢で息絶えた男性と、隣に横たわる男の子の遺体を回収する様子が映っている。この家族は一家5人のうち3人が死亡したという。

「ここはポンペイではない。アレッポだ」。あるユーザーはそう書き込んだ。ポンペイは火山の噴火のため埋没した古代ローマの都市。

アレッポの窮状は米ロの停戦合意によって解決されるはずだった。しかし外交努力が失敗に終わって停戦が崩壊し、事態は停戦の発効前よりさらに悪化。活動家によると、空爆は2011年3月にシリア内戦が始まって以来、最悪の規模に達しているという。

23日から週末にかけての空爆は200回を超え、SCDの推計によれば死者はアレッポ市内だけでも100人を超す。現場では今も、がれきをかき分けて被害者を捜索する作業が続いている。

23〜24日にかけての捜索救助活動中に付近を空爆されて負傷したSCDのメンバーは少なくとも5人に上り、うち1人は重体となった。

1660チバQ:2016/09/27(火) 20:36:03
http://www.asahi.com/articles/ASJ9V5SHRJ9VUHBI01G.html


イラン最高指導者、前大統領に不出馬勧告「国が割れる」

ドバイ=神田大介

2016年9月27日07時59分

 来年5月のイラン大統領選をめぐり、同国の最高指導者ハメネイ師は26日、アフマディネジャド前大統領に不出馬を勧告したと明らかにした。現職のロハニ大統領の有力な対抗馬とみられていたが、立候補は難しくなる。国際社会からの孤立を招いた前大統領の強硬路線を否定した形だ。

 ハメネイ師の公式サイトに、神学校での講義録として「彼自身と国の利益を考え、かの行事に参加しない方が良いと言った」「彼が特定の問題に当たれば国は二つに割れる。二極分化は国益に害だと助言した」との発言が公開された。名指しはしていないが、イランメディアは相手が前大統領で、行事とは大統領選のことだと一斉に報じた。

 イランには現在、融和外交を支…

1661チバQ:2016/09/27(火) 20:37:38
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016092300074&amp;g=int

同胞団が16議席獲得=ヨルダン議会選







 【カイロ時事】ヨルダン選管は22日、下院選(定数130)の結果を発表した。AFP通信によると、イスラム組織ムスリム同胞団系のイスラム行動戦線(IAF)が16議席を獲得し、一定の存在感を示した。選挙の投票は20日に行われ、IAFは9年ぶりに参加した。
 同胞団は中東各地で活動し、政治参加を通じた国家のイスラム化推進を志向する。最大拠点のエジプトで2013年、同胞団出身のモルシ元大統領が事実上のクーデターにより失脚するなど、最近は勢力の衰えが顕著になっていた。(2016/09/23-06:48)

1662チバQ:2016/09/28(水) 00:28:37
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160927-00000165-jij-m_est

次期大統領選「出馬せず」=アハマディネジャド氏―イラン

時事通信 9月27日(火)22時31分配信



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 【テヘランAFP=時事】イランのアハマディネジャド前大統領は27日、来年5月の次期大統領選に「出馬しない」と表明した。

 最高指導者ハメネイ師に宛てた書簡の内容をメディアを通じ公開した。

 ハメネイ師は26日、「ある人物にあることをしないよう伝えた。そうしてもらえれば彼自身のためにも国のためにもなると思う」と表明。「国を二極分化させる」「国が損害を被る」といった表現から、前大統領に対する出馬見合わせ勧告の示唆とみられていた。前大統領は書簡で「偉大な革命指導者の意思に従う」と述べている。

1663チバQ:2016/09/28(水) 17:22:44
http://www.afpbb.com/articles/-/3102393?cx_part=topstory
イスラエルのペレス前大統領が死去、93歳 ノーベル平和賞受賞

2016年09月28日 15:39 発信地:ラマトガン/イスラエル


【9月28日 AFP】(更新、写真追加)1994年にノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)を受賞したイスラエルのシモン・ペレス(Shimon Peres)前大統領が死去した。93歳。主治医がAFPに明らかにした。

 ペレス氏は今月13日、重度の脳卒中でテルアビブ(Tel Aviv)近郊の病院に入院し、以降、約2週間にわたって治療を受けていた。同氏の義理の息子でもある主治医のラフィ・ウォールデン(Rafi Walden)氏によると、現地時間28日午前3時(日本時間同日午前9時)ごろに亡くなった。

 ペレス氏は特に海外での評価が高く、80歳の誕生日を祝う盛大なパーティーにはビル・クリントン(Bill Clinton)元米大統領や旧ソ連最後の最高指導者ミハイル・ゴルバチョフ(Mikhail Gorbachev)氏も出席。映画監督のウディ・アレン(Woody Allen)氏も「悪いユダヤ人から偉大なるユダヤ人へ」と祝意のメッセージを寄せた。

 1923年にポーランド(現ベラルーシ)で生まれたペレス氏は、11歳のときに当時英国の委任統治下にあったパレスチナに移住。

 1940年代にシオニズム運動に参加し、ヒッチハイクをしている最中にのちに師として仰ぐようになるイスラエルの初代首相ダビド・ベングリオン(David Ben-Gurion)氏に出会った。

 外相だった1994年には、パレスチナの暫定自治を認めたオスロ合意への貢献を評価され、当時のイツハク・ラビン(Yitzhak Rabin)イスラエル首相、パレスチナ解放機構(PLO)のヤセル・アラファト(Yasser Arafat)議長とともにノーベル平和賞を受賞。

 歴史的と称賛された1993年のオスロ合意は、その後、パレスチナ自治政府の創設と5年以内に和平を実現する枠組みの設定にもつながった。

 しかし、それから20年以上が過ぎてもイスラエル・パレスチナ間の和平の実現は程遠く、「2国共存」を断念する動きも一部にみられている。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は声明を発表し、ペレス前大統領について、「人類の歴史を自分の役割を通じて変えるだけではなく、私たちの倫理的な想像力を押し広げ、自分自身への期待を一層高めさせてくれる人物は少ないが、友人のシモンはそうした一人だった」とし、さらにペレス氏がラビン氏が暗殺されてもなお、中東和平の可能性を決してあきらめなかったのは、イスラエルという国が圧倒的な困難を乗り越えたのを自分の目で見てきたせいではないかと述べている。(c)AFP

1664チバQ:2016/09/28(水) 17:23:31
http://www.afpbb.com/articles/-/3102409
アレッポ市民、虐殺に直面する恐れ 民間防衛隊が訴え

2016年09月28日 13:36 発信地:ワシントンD.C./米国

【9月28日 AFP】(写真追加)シリア政府軍とロシア軍による空爆が激化する中、シリア北部アレッポ(Aleppo)で生存を続けるのは、今後数週間で不可能となるかもしれない──民間防衛隊「ホワイト・ヘルメット(White Helmets)」の隊長が27日、AFPへのインタビューで語った。

 ホワイト・ヘルメットのラエド・サレハ(Raed Saleh)氏は、反体制派が掌握の同市東部地区について、包囲されているために同地区から逃げたり同市が陥落したりした場合、市民25万人には虐殺の恐れがあると述べる。

 米首都ワシントン(Washington)で取材に応じたサレハ氏は、「そこにとどまっている民間人は、機会さえあればどこへでも逃げるだろう。だが彼らに提供できる安全や保護は何もない。彼らの多くが虐待や誘拐、拘束に直面するのではないかと恐れている」と人々が置かれた状況を説明した。

 同氏によると、米露仲介の9月9日の停戦に対して、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権が終了を表明してからの8日間で、アレッポ市には約1700発の爆弾が落とされたという。

 ロシア軍とシリア政府軍の戦闘機は、包囲する地区への波状攻撃を行い、同地区への攻撃では初めてとなる武器を使用。密集し崩れ落ちる民間住宅の中で多くの犠牲者が出ている。

 一連の空爆では「バンカー・バスター」と呼ばれる爆弾が19回、クラスター爆弾および白リン弾も約200回使われた。バンカー・バスターを使用すると、犠牲者の遺体はがれきの中に埋もれてしまうという。

 サレハ氏は「死者と負傷者を合わせると1000人に上る」と訴えている。

 同氏が主張する犠牲者の数を確認することは不可能だが、各国際団体は空爆を非難しており、国連(UN)の潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長も戦争犯罪にあたる恐れがあると述べている。

 すでに6年目に入っているシリアの内戦では、これまでに30万人以上が死亡、数百万人が家を追われているが、包囲下のアレッポでは逃げるという選択肢すらないのが現状だ。

 サレハ氏は、現地からの情報を基に「民間施設によるサービスは今後1か月と持たないだろう」と述べ、「水も電気も燃料もなくなり、病院は立ち行かなくなる。このような状況が続くなら、大規模な虐殺となるだろう」と警告した。(c)AFP/Nicolas REVISE Dave Clark

1665チバQ:2016/09/28(水) 17:55:55
http://www.afpbb.com/articles/-/3102194
オマーン航空、「ペルシャ」湾呼称問題でフライトマップの使用中止

2016年09月26日 21:30 発信地:マスカット/オマーン

【9月26日 AFP】中東オマーンの航空会社、オマーン航空(Oman Air)は、アラビア半島(Arabian Peninsula)とイランの間に位置する海路を、アラビア語で「ペルシャ湾(Persian Gulf)」と表記し物議を醸していた機内表示用フライトマップ・システムの使用を中止した。

 国連(UN)など国際機関の地図では通常、この海域は古代ギリシャの地理学者プトレマイオス(Ptolemy)が用いた呼称である「ペルシャ湾」と表記されている。一方、アラブ諸国、特にイランの宿敵とされる湾岸の君主国では「アラビア湾(Arabian Gulf)」と表記される。

 こうした中、イラン政府は2010年、機内表示用フライトマップの表記に「アラビア湾」を採用している航空会社には、自国の領空通過を認めないと述べていた。

 一方、オマーンは国民の大半がイスラム教スンニ派(Sunni)の君主国だが、湾岸協力会議(Gulf Cooperation Council)を構成する6か国の中で唯一、シーア派(Shiite)のイランと友好的な関係をもつ。

 今回の決定は、オマーン航空機の乗客が機内でペルシャ湾と表記されたフライトマップを撮影し、ソーシャルメディアに動画を投稿したところ、批判の嵐が巻き起こったことを受けてのもの。ツイッター(Twitter)のユーザーらは「一大スキャンダルだ」「(オマーンは)アラブ主義に別れを告げた」などと書き立てた。

 オマーン航空はツイッターに投稿した声明で「ご迷惑をおかけした地図を使用中止としたことをクルーに通知した」と述べた。

 オマーン航空は、ケニア航空(Kenya Airways)からリースしている2機のボーイング(Boeing)の旅客機「787ドリームライナー(787 Dreamliner)」が自社のものとは異なった地図システムを採用しているとし、今回のシステムを運用しているパナソニック(Panasonic)に「直ちに」地図の変更を要請したという。(c)AFP

1666チバQ:2016/09/29(木) 00:09:06
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1609280031.html
【評伝】ペレス前イスラエル大統領核開発で辣腕 穏健派に転向、左派退潮止められず
09月28日 18:14産経新聞

 イスラエルのシモン・ペレス前大統領が28日、93歳で死去した。イスラエル建国に携わった世代の一人だったが、晩年は政治的影響力を喪失。かつて主流だった左派路線の担い手だったペレス氏の足跡は、イスラエル政治における左派の退潮やネタニヤフ現政権にみられる右派・強硬路線の隆盛と軌を一にしている。

 ペレス氏は英国委任統治時代のパレスチナで、イスラエル国防軍の前身である民兵組織ハガナに入隊した。1948年のイスラエル建国後は、ベングリオン初代首相の下で軍備拡大や核開発に辣腕(らつわん)を振るい、59年にはベングリオン氏が率いる中道左派マパイ党から政界に転身。当初は対アラブ強硬派として知られたが、エジプトとの関係が好転した70年代後半を境に穏健派に転向している。

 イスラエルでは建国当初から、手厚い住宅補助や福祉などの社会主義的な政策を掲げるマパイ党や、後継政党の労働党が強い影響力を持った。ペレス氏はその中枢に身を置き続けた。

 しかし、2000年の第2次インティファーダ(対イスラエル抵抗運動)発生後は世論の硬化を背景に労働党が衰退し、対パレスチナでより強硬なリクードなど右派に取って代わられる。同時に新自由主義的な経済政策も進み、貧富の格差が拡大した。

 現在のイスラエルでは若者を中心に、リクード主導政権下で家賃の高騰が続いていることなどへの不満は大きい。ペレス氏は15年の総選挙で、中道左派連合を率いる労働党のヘルツォグ党首への支持を表明しているが、それは、同党が社会不満の受け皿となることで政権を奪還する好機とみてのことだったろう。

 だが同選挙では、安全保障上の「脅威」を強調し、労働党の対パレスチナ姿勢を弱腰だと批判するリクードが第一党の座を維持。ペレス氏が尽力したオスロ合意に基づくパレスチナとの「2国家共存」路線は実質的に破綻したままだ。「建国の父」の一人に数えられるペレス氏は、建国以来の“伝統”である左派勢力の退潮を止めることができないまま、不帰の客となった。(カイロ 大内清)

1667名無しさん:2016/10/02(日) 11:28:03
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160928-00010002-wedge-int
高まるトルコの反米感情
Wedge 9月28日(水)12時10分配信

 トルコ国民の大半が今回のクーデター未遂事件への欧米の関与を確信し、反西側感情が高まり、トルコの西側離れが加速していると、8月20日付の英エコノミスト誌が報じています。要旨は以下の通りです。

CIAの工作員がクーデターを支持
 クーデター未遂事件後のトルコは陰謀説で溢れている。政府寄りの新聞は、CIA工作員がクーデターを指揮した、米退役将軍が反乱側に巨額の資金を送った、米国がエルドアン殺害を命じたなどと主張している。

 ある世論調査によると、トルコ人の84%がクーデター首謀者は外国の支援を受けていたと考え、70%以上が米国の関与を疑っている。エルドアンは、米国が、クーデターを画策したとされるギュレン師を引き渡さなければ、西側との関係は悪化すると警告した。

 こうなった責任の一端は西側にもある。西側諸国はクーデターを直ちに糾弾せず、状況を見極めようとしていたとの疑念をかき立てた。粛清が始まると、オーストリア首相はトルコのEU加盟協議の一時停止を提案し、ドイツの裁判所は在独トルコ人の集会にエルドアンが中継で参加することを禁じた。

 野党も含めトルコの政治家は、西側はクーデターに伴う大量殺戮よりも、クーデターへの政府の対応に対して批判的だと非難した。

 しかし、政府の弾圧に歯止めが利かなくなっていると欧州が批判するのも無理はない。兵士、裁判官、教師、警官、ビジネスマン等、8万人以上が逮捕、解雇、停職処分になり、ジャーナリスト100人近くが拘束され、100以上の報道機関が閉鎖された。政治犯を収容するため一般の犯罪者が釈放された。粛清された人々の多くは、ギュレン師との関係は薄弱と思われる。

 6月後半以降、エルドアンの支持率は47%から68%に急上昇し、エルドアンが開いた集会には100万人以上が集まり、野党の指導者たちも駆けつけた。

 エルドアンは、西側と違って直ちにトルコへの支援を申し出てくれたとプーチンを称賛した。こうした賛辞や、昨年のロシア戦闘機撃墜についてエルドアンが表明した遺憾の意は、プーチンの耳に心地よく響いただろう。しかし、プーチンはトルコと西側との亀裂を利用したいだろうが、ロシアとトルコはシリア問題で対立していて、両者の蜜月関係には限界がある。

 ある西側の外交官は、現時点でトルコがNATOを離れる心配はない、ただ、プーチンは今後もトルコを米国やEUと対立させようとするだろうと言う。かつて親西側だったトルコ政府は、この10年、西側から徐々に離れていったが、クーデターに対する欧米の曖昧な対応の後、この傾向は加速しつつある。

出 典:Economist ‘Duplicity coup’ (August 20, 2016)

 エコノミスト誌は、トルコでのクーデター未遂事件の後、トルコの反西側感情が高まっていると述べています。クーデターはCIA等西側の陰謀であったとの報道が広く行われていること、エルドアンがクーデターを画策したと非難しているギュレン師を米国が引き渡さないこと、多くの西側諸国がクーデター後のトルコ政府の対応を非難していること、などが原因であるといいます。

 その結果、トルコの西側離れが加速しつつあると言っていますが、現在起きているのは、主として反西側感情の高まりであり、政策の面で西側離れが加速しているとまでは言えないでしょう。

1668名無しさん:2016/10/02(日) 11:28:21
>>1667

トルコはNATOの一員
 トルコと西側との関係で重要なのは、トルコがNATOの一員であることです。クーデター未遂後も、トルコがNATOから脱退すべきであるとの議論は聞きません。米国とトルコの共同空軍基地であるインジルリク基地については、バイデン米副大統領のトルコ訪問で、その安定的運用が確認されました。トルコと西側との関係の土台は揺らいでいないと見てよいでしょう。

 トルコと西側の関係で最近重要になっているのは難民問題です。去る3月、トルコからギリシャへの難民流入対策を柱とする「EU・トルコ声明」が発表されましたが、クーデター未遂後も、この合意は反故にされていません。難民問題については、今後も引き続き、トルコはEUと協力していくものと見られます。

 トルコと西側との関係で注目すべきはトルコとロシアの急接近です。エルドアンは、クーデター未遂事件でトルコ政府を応援してくれたとしてプーチンを称賛し、8月9日にロシアでプーチン大統領と会談し、昨年11月のトルコによるロシア戦闘機撃墜に遺憾の意を表明し、両国関係を正常化することで合意しました。NATOの弱体化を目指すプーチンにしてみれば、トルコの接近は絶好の機会と考え、今後とも画策を試みるでしょうが、前述のようにトルコはNATOを離脱する考えは持っていません。トルコとロシアはよりを戻したと見るべきで、両国の接近を過大評価すべきではないでしょう。

 ロシアとの関係と並んで注目すべきは、トルコと米国との関係です。一番のとげは、ギュレン師の問題ですが、米国はクーデターを画策したという証拠がなければ引き渡さないといっているので、この問題は糸を引くでしょう。

 他方でトルコと米国はシリア北部のトルコ国境近くでのISに対する攻撃で協力しています。IS掃討という点では、トルコは米国と利害を共有しています。シリア問題でも基本的立場を共有しています。トルコの反米感情はなかなか収まらないでしょうが、外交、軍事面では是々非々の関係を保っていくでしょう。

岡崎研究所

1669チバQ:2016/10/04(火) 22:57:22
http://www.sankei.com/world/news/161004/wor1610040040-n1.html
2016.10.4 20:24
【緊迫トルコ】
非常事態宣言を90日延長へ ギュレン師系粛清進める狙い
 【カイロ=大内清】トルコ政府は3日、7月のクーデター未遂で発令された3カ月間の非常事態宣言を、今月19日から90日延長すると決めた。クルトゥルムシュ副首相が同日の閣議後の記者会見で明らかにした。

 治安当局の権限が強化される非常事態令下で、クーデターの黒幕と名指しする在米イスラム教指導者、フェトフッラー・ギュレン師の支持者らの拘束や訴追をさらに進める狙いがある。

 トルコ政府はクーデター未遂後、ギュレン師系とされる警官や軍人、自治体職員らの粛清を進め、これまでに約3万2千人を逮捕。4日には新たに警官約1万2千人を停職処分にしたと発表した。

 政府は「非常事態令下でも基本的な人権が損なわれることはない」と説明。ただ、政府に批判的なメディアなどへの圧迫や人権侵害につながっているとの批判も強く、非常事態宣言の延長をめぐっては、野党第1党の共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首が「(当局による)無謀なやり方」が常態化するとの懸念を示していた。

 一方、野党の極右、民族主義者行動党(MHP)は非常事態宣言の延長を支持すると表明した。

1670チバQ:2016/10/06(木) 18:03:52
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161006k0000e030215000c.html
<国連シリア報告書>腹部縛り水で飢えしのぐ アレッポ惨状

10:44毎日新聞


<国連シリア報告書>腹部縛り水で飢えしのぐ アレッポ惨状

シリア北部アレッポの反体制派支配地域で、負傷者を運び出す民間救助隊「ホワイトヘルメッツ」の隊員ら=9月21日、AP

(毎日新聞)


 【カイロ秋山信一】国連人道問題調整事務所(OCHA)は5日、内戦下のシリアでも激戦地の北部アレッポの人道危機に関する報告書を発表し、「限られた食料を子供に与えるため、母親たちは腹部をロープでしばったり、水を大量に飲んだりして飢えをしのいでいる」などと惨状を伝えた。ロイター通信が報じた。

 アサド政権側が包囲する反体制派支配地域では、政府軍やロシア軍の激しい空爆が続き、食料や医薬品が欠乏。国連は「推定約27万5000人の住民の半数が避難を希望している」としている。

 アレッポの反体制派支配地域では、米国とロシアが主導した一時停戦が9月19日に崩壊して以降、過去最大規模の空爆が続き、病院やパン屋など生活に必要な施設も標的になっている。政権側は9月上旬から反体制派支配地域への包囲も続けており、外部から生活物資を搬入するのは極めて難しい状況だ。

 国連によると、政権側の空爆は、地下施設まで破壊する地中貫通爆弾(バンカーバスター)や、住宅を焼く焼夷(しょうい)弾を多用。また、深刻な燃料不足のため、住民らは空爆された現場のがれきから燃料を探したりしているという。

 AP通信によると、国連は5日、アレッポの反体制派支配地域の航空写真も公開。空爆で住宅が崩れたり、道路が陥没したりした跡が確認できる。

 シリア軍総司令部は5日に声明を出し、「人道的理由」でアレッポでの空爆や砲撃を一時的に抑制する方針を示した。無差別空爆に対する国際的な非難をかわすと同時に、反体制派戦闘員の投降や民間人の退避を促す狙いがあるとみられる。

 シリア内戦を巡っては、米国とロシアによる停戦協議が相互不信から暗礁に乗り上げ、戦闘が抑制される見通しはない。フランスのエロー外相は5日、仏メディアに、米露に停戦やアレッポへの人道支援物資搬入の実現を働きかける考えを示した。

1671名無しさん:2016/10/10(月) 23:01:31
同時多発的「カリフ制」再興の夢。
イスラム国とエルドアン。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161004-00010000-cyzozk-soci
【特別対談】イスラーム法学者・中田考/哲学者、作家・東浩紀――民主主義はこれからどうなるのか?【前編】
サイゾー 10月4日(火)12時0分配信 (有料記事)

――参院選、東京都知事選が終わり、大した波乱もなく下馬評通りの結果となった。だが、ここに来て、国民国家や民主主義への批判が一層大きくなっているのも事実だ。イスラーム研究家である中田考氏は、そもそも人やモノの移動を禁じ、国民とそれ以外を区別する国民国家には根本的な問題を抱えていると考え、カリフ制こそが国境の存在しない理想の世界だと言う。情報技術を駆使し民主主義のバージョンアップを提起した批評家・東浩紀氏は、動物的な生を保障するグローバルなプラットフォームの上に、小さな最小国民国家が立ち並ぶことこそが、新たな民主主義であるべきだというが、これはどこか中田氏の思想と呼応しないだろうか?まったく異なるアプローチから民主主義の未来を考える、特別対談をここにお届けしたい。(※本対談は、7月28日にゲンロンカフェで行われたものを加筆、再構成したものです)

東 中田さんの著作『カリフ制再興』(書肆心水)や『イスラーム法とは何か?』(作品社)などを読んで、ぜひ議論したいと思っていました。特に中田さんが長年主張し続けている「カリフ制」という思想は、僕が書いた『一般意志2・0』(講談社)とどこか共振するところを感じています。そのあたりも、今日はじっくり議論させてください。

 まず、時事的な話題からお聞きしますが、7月にトルコの軍部がクーデターを起こして、失敗しました。中田さんはこの事件をどのようにご覧になっていますか?

中田 トルコの現状を伝える、興味深いアンケート調査を報じた記事がありました。現代トルコに詳しい内藤正典先生(同志社大学教授)のツイートで知ったのですが、トルコのあるシンクタンクの調査によれば、トルコ人のうち20%弱はイスラーム国の支援者であり、共感を抱いている人も20%強いる。つまり、合わせて約40%が、程度の差こそあれイスラーム国を支持しているという結果です。しかもこの数字は、1年間で倍増しているそうです。

東 半分に近いトルコ人がイスラーム国支持というのは、かなり衝撃的な数字です。ただ、その場合の「支持」とは何を支持しているのかが気になります。イスラーム国の思想に共感しているのか、それともさまざまな戦闘行為や破壊行為も含めて支持しているのか、どちらなんでしょうか?

中田 お答えする前に、この数字は少し誇張があるように感じることは言っておきます。おそらく半分ぐらいで見ておくのが妥当じゃないでしょうか。トルコという国は、いまエルドアン政権の支持者、すなわちトルコのイスラーム化を支持する人々と、イスラーム化を歓迎しない世俗主義者とで二分されているんです。もし先ほどの40%という数字が本当だとすると50%のうちの40%ですから、エルドアン政権支持者の8割がイスラーム国を支持していることになりますが、それはあり得ません。

東 中田さんの感覚だと、トルコ人のおよそ20%がなんらかの形でイスラーム国を支持しているということですね。それでも、驚くべき数字です。エルドアン自身はどういうスタンスなんですか?

中田 エルドアンは当然、イスラーム国に反対しています。でもそれは、ISが首を切ったり、遺跡を破壊したりしているからではなく、彼自身がカリフになりたがっており、ありていにいえば、エルドアンや彼の熱狂的支持者は、かつてのオスマン・トルコ帝国復活を願っているわけです。

東 じゃあ、カリフ制を標榜するイスラーム国はライバルになるということですね。
本文:17,199文字

1672名無しさん:2016/10/10(月) 23:03:24
>>1671

http://news.livedoor.com/article/detail/11921783/
クーデターから生還したトルコ大統領の危険すぎる野望の正体
2016年8月23日 6時0分 週プレNEWS

7月15日に突如発生したトルコの軍事クーデター(未遂)。そこから間一髪で生き延び、権力の座を死守したエルドアン大統領は、国内で反対派の粛清を進めるとともに、世界各地にさまざまな「戦争の種」をバラまき始めている。

中東情勢に詳しい国際ジャーナリストの河合洋一郎氏は、クーデターを鎮圧した後のエルドアン大統領の“変化”が気になるという。

「首相を11年間務めた後、2014年に大統領となったエルドアンは、トルコ共和国建国以来の伝統である政教分離に反し、イスラム化政策をとり続けてきました。最近では、長年権力の座に居続けている人間にありがちなパラノイア(偏執病)的傾向が出てきたのか、『新オスマン帝国建設』の野望を抱いているといわれています。

これにはエルドアンが過去2回、助からないと診断されたガンから生還したことも影響しているでしょう。自分が生かされたのは、“オスマン帝国の栄光をトルコ人の手に取り戻す使命を神から与えられているからだ”、というわけです。今回のクーデターを乗り切ったことで、その確信はさらに強まったに違いありません」

元外務省主任分析官の佐藤優氏は、エルドアンがクーデター未遂をくぐり抜けたことの意味をこう語る。

「エルドアン政権とは、いわば“選挙によってできた王朝”です。彼の息子がIS(イスラム国)とつながって石油の密売をやっているという話に代表されるように、選挙で選ばれた以上、任期中は何をやってもいいという発想です。今回も、建国の理念を求めてクーデターを起こした人たちを徹底的に粛清している。非常にやっかいですよ」

そのエルドアンが本気で勢力拡大に乗り出すとなれば、これは単なる“中東のモメ事”では済まない世界の大問題になる。

トルコという国はアジア、ロシア、ヨーロッパ、アフリカのちょうど中間地点。地政学的に極めて重要な位置にある。そのため、トルコはEU(欧州連合)メンバーではないにもかかわらず、アメリカやヨーロッパ主要国の軍事同盟であるNATO(北大西洋条約機構)の一員であり、国内の米空軍基地には核兵器が配備されているとされる。

そうした背景があることから、エルドアンは各国に対して、挑戦的な態度を見せている。

例えばアメリカには、クーデターの首謀者を米在住の宗教指導者ギュレン師であると断定し、その身柄引き渡しを強く要求している。さらにロシアに対しても、反ロシアのイスラム過激派戦士たちをクリミアやチェチェンに供給するなど、あらゆる方面に敵を作る勢いだ。

このままでは、トルコの政変が国際社会を混乱に陥れる引き金となり兼ねない。発売中の週刊プレイボーイ36号では、トルコ発・地球規模の「ネオ世界大戦」の可能性を検証。クーデターからの生還で“神”となりつつある、エルドアンの危険すぎる思想と行動を、ぜひご覧いただきたい。

(取材・文/小峯隆生 協力/世良光弘 写真/Getty Images)

■週刊プレイボーイ36号「これが『トルコ&IS』から始まるネオ世界大戦の全貌だ!!」より

1673名無しさん:2016/10/10(月) 23:04:48
>>1671

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34877
決して偶然ではないトルコの大復活
政治経済力をつける歴史的・地理的必然性
2012.3.30(金) 前田 弘毅

 トルコの勢いが止まらない。ロシアではウラジーミル・プーチン氏が再び政権に就いても「石油頼み」は変わらないとされるが、隣国であり経済的に結びつきも強いトルコでも、レジェプ・タイップ・エルドアン首相率いる公正発展党(AKP)がやはり長期政権を維持しながら、安定した国家運営を見せている。

盤石な政治基盤を固めつつあるトルコのエルドアン首相

 周辺諸国の危機が相次ぎ、国内でも独裁化の傾向が時に指摘されながらも、単に経済的な規模の拡大だけではなく、安全保障や外交でもその存在感を急速に増している。

 自信を得たトルコは、半ば西欧に押しつけられてきた(?)「神話」の見直しにも着手したようだ。

 「オスマン帝国はEUより300年前に『単一市場、単一通貨、単一法典』を実現していたのだ」

 これは、一昨年出版された『第2オスマン帝国』(Baki Tezcan, The Second Ottoman Empire, Cambridge University Press, 2010)という作品の一節である。

 この『第2オスマン帝国』というタイトルから、歴史好きの読者はローマ帝国史やドイツ帝国史などを想起するかもしれない。

 あるいはユーラシアのトルコ系(チュルク系)諸国、すなわち中央アジアの国々とトルコ共和国を結ぶ新たな汎チュルク圏連帯とか、旧オスマン領のバルカン・北アフリカ・アラブ諸国との連携を強めるいわゆるネオ・オスマン主義外交を思い浮かべる読者もいるだろう。

 しかし、実際には本書は上記のいずれにも当たらない純然たる歴史書かつ学術書である。従来は停滞ないし衰退・混乱の時代とされてきた17世紀のオスマン社会を、当時の西欧社会の変革も念頭に置きながら、新たな帝国秩序樹立の変革期として捉え直している。

英国では正当化され、オスマン史では否定され・・・

 本書冒頭で筆者は次のような象徴的な問いを投げかけている。英国においてチャールズ1世を処刑した1649年のピューリタン革命やジェームス2世を退位に追い込んだ1688年の名誉革命は肯定的に評価される。

 しかし、ちょうど1年ずれたオスマン朝における皇帝殺害や廃位(1648年、1687年)は、帝国衰退と混乱の象徴とされてきた。

 ところが、ある種の「民意」を背景として王権を制限したという意味において、英国の革命とオスマン朝のクーデターはともに「民主的な」出来事である。

1674名無しさん:2016/10/10(月) 23:05:28
>>1673

 実際には、戦争指導者としての皇帝とその奴隷中心の軍事独裁体制から、商業にも精通した国家エリートや商業活動における裁判に詳しい法律家などが中心の「市民」国家へ、オスマン朝が変貌を遂げた象徴的な出来事であることを本書の中で指摘する。

 著者の視点は必ずしも「革命的」ではないようだ。日本でも近年優秀な研究者を輩出しているオスマン学者の間では、実はこうした理解はこの30年ほどでほぼ共通認識となってきたとされる。

 最近出版されたばかりの小名康之編『近世・近代における文書行政』(有志舎)の中でもオスマン史家の小笠原弘幸氏が同様の指摘を行っている。

 筆者はオスマン朝史を専攻しているわけではないので、学術的な評価を下すことは控える。

 しかし、世界的な交易活動との関連も含めて当時のオスマン朝政治社会を描こうとする姿勢や、西欧史を強く意識している比較史の視点、加えてトルコ出身・米国で活躍する学者が英語で記したオスマン帝国論として、少なからぬ意義を本書に見いだすことができるように思う。

 なお、著者のバキ・テズジャンは、トルコのビルケント大学を卒業後、米国のプリンストン大学で博士号を取得し、現在はカリフォルニア大学デイビス校准教授を務める。

近世史の見直しと「現代」への問い

 本書は『第2オスマン帝国』という名前を与えて、従来の「衰退シンドローム」的な見方からの脱却を図っている。こうした「歴史の見直し」、とりわけ「近世」という時代のとらえ方について再考する動きが各界で広がりつつある中で著されたという点も重要である。

 日本でも、江戸時代のとらえ方などがこの20〜30年で大きく変わった。裏返せば、ポストモダンなど死語のようで、実際には学術的な検討はまだまだ多くの余地が残されているということでもあろう。

 むろんオスマン帝国とトルコ共和国は全くの別物で、その点もまたしっかり認識する必要がある。西欧がなぜ台頭したのかという問いも忘れてはならない。また、昨年夏のイスタンブール滞在中も感じたが、現地ではクルド情勢を含めて内政・外政ともに相当厳しい状況も存在する。

 ただし、こうした学術界の動きを見ても、トルコの台頭は偶然でも一過性のものでもないようだ。紆余曲折が予想されるものの、今後も経済的に自信をつけた非西欧諸国における学術動向にも目を向けていく必要があろう。

 また、このことは、まさに本書を「ロシア欄」で取り上げる理由の1つである。西欧との関係や資源国としての尺度でしかなかなかとらえないロシアの問題点について、比較の視点からも様々な示唆を得られるように思える。

 自国の特殊性を強調したり、あるいは一方的な西欧化こそ善とするような、両極端かつ西欧一辺倒な「近代的」発想からいったん自由になる必要があろう。そして、全く同じことが日本についても言えるのではないだろうか。

1675名無しさん:2016/10/10(月) 23:06:47
>>1674

日本語での情報の拡充と英語での発信の重要性

 また、本書の内容とは直接の関係はないが、英国史など西欧史に比べるとアジア史は圧倒的に研究書の翻訳が足りないとも感じた。確かに専門の研究者は英語・現地語で対応するし、マーケットがこれまで比較的小さかったことが理由だろう。

 このほか、翻訳が研究業績としてあまり評価されないという斯界の問題もある。しかし、本書のように知的啓発に富む作品は是非邦訳され、歴史好きのビジネスマンや大学生にも読んでいただきたいと思う。そもそも同じ歴史学者でも、他地域について教科書程度の知識しか持ち合わせないことも多いのである。

 筆者が授業で(実行の度合いはともかく)議会や憲法導入がオスマン帝国では日本より早かったと言うと、たいていの学生はとても驚く。

 イスラム国に対する偏見がはびこる理由は、日本語でアクセスできる良質な情報がいまだに相対的に少ないことにも求められるかもしれない。ただし、オスマン帝国史など最近日本語でも良質の研究書が増えつつあり、是非書店などで手に取っていただきたいと強く思う。

 また、従来よく言われていることであり、過度に強調すべきではないが、トルコと日本の歴史のパラレルな部分など改めて興味を引かれる。

 筆者はテズジャン氏とは面識がないが、彼が学んだプリンストン大学のオスマン学・トルコ史には共通の知人が多い。昨年スタンフォードの学会で知り合った1人と交わした移動のバンの中での会話は楽しかった。

 筆者と同世代の彼は、自分の親世代は皆エンジニアなど技術者志望であったが、次の自分の世代は「食えない学者志望」だと笑っていた。自分も企業戦士・技術者の息子世代で、叔父たちが日本企業の技術者だったことを伝えると、ずいぶんと打ち解けた。

 もっとも「食えていない」と言っても向こうはプリンストンで学位を取っている。英語での発信力には雲泥の差がある。

 繰り返しだが、これからは欧米で教育を受けたアジア研究者の躍進にもきちんと目を向けていかなければならないのであろう。「知の循環」という意味では人文学にとどまる話ではないように思える。

 限界が様々に指摘される中で、知的なグローバル世界の可能性を考えさせる読書であった。

1676名無しさん:2016/10/10(月) 23:07:53
>>1671

http://blog.canpan.info/jig/archive/5988
NO4270 『エルドアンのオスマン帝国の夢活性化』 [2016年10月01日(Sat)]
エルドアン大統領はオスマン帝国の、亡霊にでも取り付かれているのであろうか。昨日も書いたが、ローザンヌ条約とケマル・アタチュルクに対する歴史的な非難だけではなく、今度はギリシャとの島の、領有問題を引き出してきた。

彼に言わせれば、エーゲ海に浮かぶ島の多くは、オスマン帝国の領土であったが、それが第一次世界大戦の敗北によって、ギリシャに獲られてしまった、という考えだ。

エルドアン大統領はいまこそ、その屈辱を跳ね除け、栄光のオスマン帝国の時代の領土を、奪還する時だということであろう。もちろん、このエルドアン大統領の発言に対して、ギリシャ政府は強い反発を示している。

ただ、もし、トルコとギリシャが武力衝突を、するようなことになれば、ギリシャには勝ち目は全く無い。しかも、トルコは今では、NATOのメンバー国になっており、シリア・イラク問題では重要な、位置を占めているのだ、その事は欧米諸国の仲裁の動きに、ブレーキをかけることにもなろう。

ただ、この行き過ぎたエルドアン大統領の動きに対し、野党第一党のCHPのクルチダウール党首は、猛烈に反発している。

彼は『誰にも歴史を裏切ることは出来ない。』と語り、次いで『何故この時期にこの問題を、エルドアン大統領は言い出したのか。トルコでは失業問題が拡大し、国民は生活に困窮している。トルコの81地域いずれもが、抱える問題からの出口を探しているのだ。ローザンヌ条約締結はトルコ人が行ったことであり、それを守る義務がある。彼らはセーブル条約だけを守るというのか。我々はアンカラ(共和国の意味)を守り、彼らはイスタンブール(オスマン帝国の意味)を守るというのか、我々は共和国を守り、彼らはカリフ制を守るというのか。我々は市民を守り、彼らは問題を守るというのか。大統領の座に就いた者は、国を裏切ることは許されない。エルドアン大統領が唱えたエニ・カプ精神(クーデター後のエルドアン大統領が呼びかけた国民大集会)とはそれなのであれば、我々は拒否する。』と語っている。

まさにクルチダウール党首の、言うとおりであろう。エルドアン大統領の夢想である、オスマン帝国の復興と、彼のカリフ就任には、トルコ国民の相当部分が、付いていけないだろう。

ただ懸念されることは、苦しい経済状態の下では、国民は栄光の時代への回帰を求めることもある。いま問われているのは、エルドアン大統領が正気に戻ることと、トルコ国民のこのエルドアン発言に対する、冷静な対応だ。

エルドアン大統領の感情の暴発が、ギリシャの歴史遺産を破壊(現実にシリアでもイラクでも、多くの貴重な歴史遺産が破壊されている)、するようなことがあってはならないし、多くの両国の国民を犠牲にすることも許されない。それほど不幸なことはあるまい。

:ローザンヌ条約―1923年 にトルコ共和国と西ヨーロッパ諸国が交わした講和条約。

;セーブル条約―1920年第一次世界大戦オ後オスマン帝国と西ヨーロッパ諸国が交わした講和条約。ケマルアタチュルクは反発。

Posted by 佐々木 良昭 at 09:58

1677とはずがたり:2016/10/12(水) 15:10:59
<アフガン>無差別に発砲、14人死亡 シーア派モスク
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/184/3ce7024f0eafd682c6858b9f078ece78.html
(毎日新聞) 10:52

 【ニューデリー金子淳】アフガニスタンの首都カブールで11日夜、武装した男がイスラム教少数派シーア派のモスク(礼拝堂)を襲撃し、治安部隊と銃撃戦になった。内務省によると、子供1人を含む少なくとも14人が死亡、36人が負傷した。男は約1時間後、治安部隊に殺害された。犯行声明は出ていないが、シーア派を敵視するスンニ派武装組織が関与した可能性がある。

 地元メディアなどによると、男は治安部隊の制服を着てモスクに侵入し、信者に向かって無差別に発砲したという。この日は「アシュラ」と呼ばれるシーア派の宗教行事を翌日に控え、多数の信徒で混雑していた。

 アフガンでは人口の約1割の少数派ハザラ人が主にシーア派で、テロや誘拐などの被害に遭う事例が相次いでいる。カブールでは7月、ハザラ人を狙った自爆テロで約80人が死亡。この事件ではアフガンで影響を拡大している過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行を主張した。

1678とはずがたり:2016/10/16(日) 18:36:50
中身気になるぅ(;´Д`)

サウジを「破門」? イスラム教内部に新たな亀裂
スンニ派の盟主サウジを蚊帳の外に置いたチェチェンの国際会議とは
http://jp.wsj.com/articles/SB12281053434115554903104582336861633789988
By YAROSLAV TROFIMOV
2016 年 9 月 27 日 15:16 JS
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 中東ではサウジアラビアが主導するイスラム教スンニ派とイランが主導するシーア派の政治紛争が、すでに宗教戦争に変わってしまった。いまやスンニ派内部の神学論争がこの地域に新たな政治的亀裂をつくり出している。その亀裂はロシア南部のチェチェン共和国で行われた、当初はあまり知られていなかった会議の結果として生じたものだ。

 チェチェンの指導者ラムザン・カディロフ首長は、スンニ派の流れをくむ「スーフィー」の信奉者だ。この異端で神秘主義的なイスラム信仰の分派は、サウジが求める厳格なイスラム主義と長く対立している。サ...

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1679とはずがたり:2016/10/16(日) 18:38:22
2ちゃんにあった♪

【国際】チェチェンの国際会議、スンニ派盟主サウジを破門?「スーフィー」と「ワッハーブ派」、一律に捉えられない神学教義と暴力の関係c2ch.net

1 :ニカワ ★ 転載ダメc2ch.net:2016/09/30(金) 04:48:36.69 ID:CAP_USER9
グロズヌイで演説するチェチェン共和国の指導者ラムザン・カディロフ首長
http://si.wsj.net/public/resources/images/BN-PX924_XROADS_M_20160921160636.jpg

中東ではサウジアラビアが主導するイスラム教スンニ派とイランが主導するシーア派の政治紛争が、すでに宗教戦争に変わってしまった。いまやスンニ派内部の神学論争がこの地域に新たな政治的亀裂をつくり出している。その亀裂はロシア南部のチェチェン共和国で行われた、当初はあまり知られていなかった会議の結果として生じたものだ。

チェチェンの指導者ラムザン・カディロフ首長は、スンニ派の流れをくむ「スーフィー」の信奉者だ。この異端で神秘主義的なイスラム信仰の分派は、サウジが求める厳格なイスラム主義と長く対立している。サウジの主流派は、18世紀のイスラム法学者、ムハンマド・イブン・アブドゥル・ワッハーブの教えに基づく厳格なイスラム主義(同じくスンニ派に属し「ワッハーブ派」と呼ばれる)を信奉する。

カディロフ氏はイスラム反政府勢力の元メンバーで、ロシアのプーチン大統領に極めて忠実な人物として知られていた。また、同氏は迷子になった猫を探すため、画像共有アプリ「インスタグラム」のアカウントを使って市民の協力を募ったこともある。少なくともチェチェン以外で、同氏がイスラム教の権威と見なされることはあまりない。

しかし、ロシアが昨年からイランと同盟を組むシリアに介入し、新たに中東への影響力を強めたのに刺激され、カディロフ氏は8月下旬にチェチェン共和国の首都グロズヌイで開いた会議に、イスラム世界で最も有名な指導者の一部を招き入れることに成功した。

■サウジが除外されたグロズヌイ会議

アラブ首長国連邦(UAE)のイスラム教財団が共催したこの会議には、エジプト・カイロにあるアズハル・モスクのイマーム(宗教指導者)、シシ・エジプト大統領のアドバイザーら、影響力のあるイエメンのイスラム法学者ハビブ・アリ・ジュフリ氏、シリアのムフティー(イスラム法官)などが出席した。会議の使命は誰がスンニ派イスラム教徒にふさわしいかを決めるのと同じくらい野心的なものだった。

会議にはサウジの主流派代表であるワッハーブ派だけでなく、スンニ派から派生して幅広く支持されているサラフィー主義者たちも招かれなかった。サラフィー主義は、預言者ムハンマドたちの時代の「純粋な」原理に復古することを主張する一派だ。(チェチェン当局はサラフィー主義を禁止しており、「誤った」服装を着たり、礼拝を行ったりする自国民を定期的に収監している)

グロズヌイ会議の決議で、スンニ派が伝統的な4つのイスラム法学派を引き継ぐ一派だと定義され、スーフィーの慣行が称賛されたのは驚くに値しない。一方でこれはワッハーブ派とサラフィー主義が蚊帳の外に置かれたことを示唆する。

■抗議噴出、サウジは「はめられた」?

グロズヌイ決議のニュースが中東に漏れ伝えられると、イスラム教最大の聖地を管理するサウジだけでなく、数百万人のサラフィー主義者を破門しようとするこの試みに対し、予想通り反発がわき起こった。

こうした反発は、特にイランがサウジの正統性を排除するため同様の神学理論を長く援用してきたことも原因となった。イランのザリフ外相は今月、米紙ニューヨーク・タイムズへの寄稿で、中東の危機を「ワッハーブ派とイスラム教主流派との争い」だと描写した。ザリフ氏は米国とイランの関係改善につながった核合意の立役者の一人だ。

1680とはずがたり:2016/10/16(日) 18:38:41
>>1679-1680

グロズヌイ会議から数週間のうちに、サウジでは多数の宗教指導者と一般市民がソーシャルメディア(SNS)で憤りを表明した。

サウジの首都リヤドにあるキング・サウード大学のサレ・アルカトラン教授(政治学)は、「一般レベルでサウジ国民は非常に憤慨し、この王国(サウジ)がロシア・スーフィー枢軸と米国・シーア派枢軸のわなにはめられたと考えている。(このため)彼らは怒りと不安をあらわにしているのだ」と話した。

グロズヌイ会議によって困惑させられたのはサウジとサラフィー主義者だけではなかった。どちらにも属さないムスリム同胞団も「深い悲しみ」を表明し、グロズヌイ会議が「世界中のイスラム教徒の間に不和を発生させた」と述べた。

シリア内戦の背景も、こうした抗議を部分的に後押しした。

米ワシントンにあるタハリール中東政策研究所のフェロー、ハッサン・ハッサン氏は、「それ(今回の会議)はサラフィー主義者対穏健派の問題とは見なされていない。(エジプトの)シシ大統領支持者とUAE国民の支持者が、ロシアがシリア市民を空爆している最中に同国を訪問したと考えられているのだ。それは後味の悪さを残し、彼らは反逆者、裏切り者と見なされている」と語った。

■一律に捉えられない神学教義と暴力の関係

中東で最も残虐なジハーディスト(聖戦主義者)組織――特に過激派組織「イスラム国」(IS)――の一部がサラフィー主義の中でも極端な教義に従い、アブドゥル・ワッハーブが発したファトワ(宗教令)の一部を信奉しているのは事実だ。ただ、ある神学教義に従うことが必ずしも政治的な急進主義、ましてや暴力に傾斜することだと捉えることはできない。サラフィー主義、スーフィー、シーア派は全て暴力組織を生み出し、地域の混乱に拍車をかけてきた。

サウジの宗教主流派である「ワッハーブ派」は王への服従を強調し、正当な統治者が宣言しない限りジハードに参加するのを禁止している。各地のサラフィー主義者の多くは、暴力は言うまでもなく、政治的な実行主義をも回避する「最も穏健な」流れに属している。

一方、スーフィーは常に精神的成長だけを追求してきたわけではない。欧州の植民地主義者に対する歴史上のジハードはスーフィーの指導部によって主導されることが多かったし、現在のスーフィー反抗組織にはイラクのナクシュバンディ教団軍が含まれている。当時、チェチェンでスーフィーの宗教指導者だったカディロフ氏の父は、1990年代にロシア軍に対して正式にジハードを宣言し、大規模な反乱部隊を個人で率いていた。

現在のチェチェンでは国家がイスラム教の順守を強制し、公共の建物内で女性はヒジャブ(頭を覆うスカーフ)着用を要求され、アルコール類の販売は違法とされている。

英エクセター大学で上級講師(中東政治・安全保障)を務めるオマル・アシュール氏は語る。「スーフィーを穏健に見せているのは、彼らが現状維持を支持することが多いからだ。ただ、スーフィーがサラフィー主義よりも穏健だという考えはばかげている。両者は共に退行的で反自由主義的、そしてある程度は反民主主義的なのだ」

By:YAROSLAV TROFIMOV

http://jp.wsj.com/articles/SB12281053434115554903104582336861633789988

1681チバQ:2016/10/17(月) 18:02:09
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161014-00000124-mai-m_est
<イエメン>内戦悪化の一途 米軍が初の軍事報復

毎日新聞 10月14日(金)21時14分配信

【カイロ秋山信一、ワシントン会川晴之】アラビア半島南西端の国イエメンで続く事実上の内戦が、悪化の一途をたどっている。政権側を支援するサウジアラビア主導連合軍の空爆で民間人ら1万人以上が死亡し「戦争犯罪」との批判が強まる。13日には反政府勢力からの攻撃を理由に、米軍が初の軍事報復を行った。中東の主要産油国や米国が関わる「代理戦争」は、アラブ最貧国で総人口の1割を超える300万人の難民・避難民も生んだ。だが、出口は見えないままだ。

 イエメンでは、イランが支援する反政府勢力のイスラム教シーア派武装組織フーシが、首都サヌアなどを実効支配する。南部アデンに逃れた政権側は、イランの地域覇権を警戒するサウジや、その後ろ盾の米国が支える。

 昨年3月以降、サウジ主導連合軍は1年半空爆を続け、民間人が巻き込まれる事例が多発。今月8日にはサヌアの葬儀場が攻撃され、140人が死亡した。「学校、市場、病院、結婚式に続き、葬儀が不当な攻撃のリストに追加された」。国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)は13日、連合軍の民間施設攻撃を指弾した。

 昨年3月以降、子どもを含む民間人の死者は少なくとも4175人で、国連は連合軍の空爆が「最大の原因」と断じる。民間人被害の多さから多数の国が使用・保有を禁じるクラスター(集束)爆弾も使われている。一方、フーシと連携するサレハ前大統領派は弾道ミサイルでサウジへの越境攻撃を行う。

 今月に入り、フーシ側支配地域から紅海上の米国やアラブ首長国連邦(UAE)の艦船に砲撃が相次いだ。国際海運の大動脈スエズ運河につながる重要航路を巡り、緊張は高まっている。米軍は13日、フーシ側のレーダー施設を巡航ミサイルで攻撃。フーシは攻撃への関与を否定し、後ろ盾のイラン軍は「商船警護」のためイエメン南方のアデン湾に艦船を向かわせた。

 米ホワイトハウスのシュルツ副報道官は13日、フーシへの攻撃は「再発防止のための自衛行為」と説明。紛争に本格介入する考えを否定した。連合軍に空中給油などの後方支援を行ってきた米国だが、8日の葬儀場空爆を受け支援見直しの可能性に言及していた。ただ、今回の報復で、状況が複雑化する可能性は残る。

 国連が和平交渉を仲介するが停滞気味だ。アラブ情勢に詳しいエジプトのシンクタンク・アハラム政治戦略研究所のモアタズ・サラマ氏は「サウジは空爆の有効性を過信した。フーシ側は和平交渉を優位に進めるため越境攻撃で揺さぶっている」と指摘している。

1682チバQ:2016/10/17(月) 20:38:27
>>1681
http://mainichi.jp/articles/20161017/k00/00e/030/126000c
イエメン
サウジ連合軍が誤爆認める 葬儀場140人死亡

毎日新聞2016年10月17日 10時19分(最終更新 10月17日 10時19分)
【カイロ秋山信一】内戦が続くイエメンの首都サヌアで今月8日に葬儀場が空爆され、140人が死亡した事件で、ハディ政権を支援するサウジアラビア主導の連合軍は15日、「政権側からの誤った情報に基づき、十分な事前確認をせずに空爆を実行した」とする調査結果を発表した。国営サウジ通信が報じた。連合軍は遺族らに補償し、関係者を処分する方針を示した。

 連合軍は昨年3月、ハディ政権を支援するため、サヌアを実効支配するイスラム教シーア派武装組織フーシやサレハ前大統領派に対する空爆を始めた。過去にも病院や結婚式場など民間施設を空爆したと再三非難されていたが、誤爆を認めるのは異例。主要同盟国の米国など国際社会から批判が高まったのが背景にあるとみられる。

 連合軍の声明によると、ハディ政権側から「フーシ指導者らの集会がサヌアで行われており、ただちに攻撃すべきだ」と現地の空爆作戦センターに通報があった。センターは連合軍司令部の承認を待たず、標的が民間施設である可能性を吟味せず空爆を命じた。

1683チバQ:2016/10/17(月) 20:41:31
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161017k0000e030145000c.html
<イラク>北部モスルの奪還作戦開始 IS最大拠点
10:56毎日新聞

<イラク>北部モスルの奪還作戦開始 IS最大拠点
イラク・モスルの位置
(毎日新聞)
 【カイロ秋山信一】イラクのアバディ首相は17日、国営テレビを通じて演説し、過激派組織「イスラム国」(IS)の最大拠点である北部モスルの奪還作戦を始めたと発表した。モスルはISがイラクで実効支配を維持する唯一の主要都市で、政府側はIS掃討作戦の仕上げと位置付けている。首相は年内の奪還を目指すが、ISも約1年前から防衛の準備を進めており作戦は長期化が予想される。

 軍幹部らを伴い軍服姿の首相は「(モスルを含む)ニナワ県の解放作戦を始める。偉大な勝利の瞬間は近い」と述べた。政府側は作戦開始に先立ち、モスルの住民に避難を呼びかける文書を空から投下した。

 AP通信などによると、作戦には政府軍、警察、クルド自治政府の治安部隊、イスラム教スンニ派民兵、シーア派民兵など2万5000人規模の部隊が参加し、南、北、東の3方向からモスルを攻撃する。米軍主導の対IS有志国連合が空爆や偵察、作戦指揮などで支援する。米国のマクガーク大統領特使(対IS有志国連合担当)は「我々は歴史的な作戦に協力することを誇りに思う」と述べた。

 モスルはイラク第2の都市で、ISの前身組織が2014年6月にシリアから大規模侵攻した際に制圧した。バグダディ指導者が一方的な「建国」を宣言した場所でもあり、ISにとっては「首都」であるシリア北部ラッカと並ぶ主要拠点だ。

 ISは昨年秋ごろから周囲にざんごうを築くなど防備を固めてきた。100万人以上の民間人が残るとみられるが、ISは住民の市外への移動を原則禁止にしている。空爆や砲撃に対し住民を「人間の盾」として利用する思惑があるとみられ、政府側には民間人の犠牲抑止も大きな課題だ。

 イラクでは14年以降の対IS戦で300万人以上が自宅を追われた。国連はモスル攻略作戦でさらに100万人が国内避難民になる恐れがあるとしており、人道危機の深刻化も懸念されている。

 作戦開始を受け、カーター米国防長官は声明で「IS掃討作戦で決定的瞬間だ」と述べ、イラク軍などを支援する姿勢を強調した。

1687チバQ:2016/10/18(火) 21:30:23
http://www.sankei.com/world/news/161018/wor1610180031-n1.html
2016.10.18 13:06
【イスラム国(IS)】
モスル奪還作戦は順調 米政府、数週間以上との見通し

 【ワシントン=加納宏幸】イラク政府がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が掌握する北部の主要都市モスルの奪還作戦を開始したことについて、米国防総省のクック報道官は17日の記者会見で「予定よりも早く目標を達成した」とし、順調に進んでいると強調した。

 クック氏は米軍は空爆、イラクに駐留する5千人規模の部隊による助言、補給などでイラク軍やペシュメルガ(クルド兵)部隊の支援に徹しているとし、「困難な作戦であり、ある程度の時間がかかる」と述べた。米軍高官は、奪還作戦が「数週間か、それ以上続く」との見通しを示した。

 カーター国防長官は声明で、作戦開始を「ISを打倒に向けた作戦の決定的な瞬間だ」と歓迎。また、「イラクの仲間が私たちの共通の敵に勝利し、モスルとイラク全土をISの憎悪や残虐行為から解放すると確信している」とした。

1688チバQ:2016/10/18(火) 21:31:40
http://www.sankei.com/world/news/161017/wor1610170032-n1.html
2016.10.17 21:26
【イスラム国(IS)】
モスル奪還へ政治・宗派対立はらむ進軍 イラク首相、反シーア派感情配慮
 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が拠点とするイラク北部モスルの奪還作戦をめぐり、同国のアバディ首相は17日の演説で、「モスルの市街地に入るのは国軍と(中央政府の)警察だけだ」と強調した。この発言には、モスルに近い北部のクルド自治政府への牽制(けんせい)や、モスル住民に根深い反シーア派感情への配慮といった意味合いがあり、奪還作戦がイラク国内の政治・宗派対立をはらみながらのものであることを示している。

 イラク北部に自治政府を持つ少数民族クルド人勢力は、2014年にISがモスルを制圧して以降、その周辺地域でペシュメルガ(クルド兵)部隊を展開してきた。

 アバディ氏が、モスル市内での軍事作戦を国軍と警察に限定するとしたのは、クルド側の進入を許せば、治安維持などを名目にモスルの実効支配を進めるとの懸念があるためだ。

 クルド側は、もともとクルド人が多く住むモスル一帯を「歴史的クルディスタン(クルドの国)」の一部だとみなしていることから、実際にアバディ政権がモスルからクルド側の“締め出し”を図った場合はもちろん、モスルへの進駐が実現した場合でも両者の対立が深まる可能性は高い。

 一方、アバディ氏の発言には、イラク軍をモスルにとっての「解放者」と印象付けたい狙いもある。

 イラクでの対IS作戦ではこれまで、国軍と連携するシーア派民兵が大きな役割を果たす半面、民兵によるスンニ派住民への略奪や暴行、殺害なども頻発してきた。スンニ派にはシーア派主導の中央政府への不信感も強いことから、モスル奪還でシーア派民兵が前面に出る事態となれば、民心の離反を招く恐れもある。

 ISは、スンニ派住民のそうした恐怖心をあおることで軍事作戦への抵抗を図るものとみられる。

 また、ISがゲリラ戦を展開して市民の犠牲が増えれば、住民がISのみならず政府への反感を募らせることも考えられ、その後の治安維持が困難となる可能性もある。

1689とはずがたり:2016/10/19(水) 10:28:05

ロシア シリア北西部基地の無期限使用など協定批准
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161014/k10010730451000.html
10月14日 22時29分

ロシアのプーチン大統領は、ロシア軍が空爆の拠点としているシリア北西部の基地について、無期限に無償で使用できるとしたシリア政府との協定を批准する法律に署名し、欧米が非難を強めるアサド政権への支援を強化する姿勢を改めて示しました。
ロシア大統領府は14日、ロシア軍がシリアへの空爆の拠点としているシリア北西部ラタキア郊外の空軍基地について、両政府間の協定を批准する法律にプーチン大統領が署名したと発表しました。

協定では、ロシア軍はこの基地を無期限に無償で使用できるほか、駐留部隊の兵士は国境で審査を受けずにシリアに出入国することができ、兵士とその家族には外交官と同様の特権が与えられることになります。

これに先立ちロシア国防省のパンコフ次官は、ロシア海軍が拠点としているシリア西部のタルトゥース港に関する協定についても批准に向けた手続きを進めていることを明らかにしています。

シリア情勢をめぐっては、アサド政権が北部のアレッポへの空爆を続け、市民を含む犠牲者が増えていることに欧米が非難を強めています。
今回の協定の批准で、ロシアはアサド政権への支援を強化する姿勢を改めて示したことになり、今後、欧米とロシアの対立が一段と深まることが懸念されます。

1690チバQ:2016/10/19(水) 12:36:53
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161018-00000142-jij-m_est
砲火、狙撃手、仕掛け爆弾=150万人に危機迫る―モスル奪還作戦

時事通信 10月18日(火)19時35分配信

【カイロ時事】イラク軍などが過激派組織「イスラム国」(IS)が支配する北部モスルの奪還作戦を進める中、最大150万人とみられるモスルの一般市民の人道状況悪化に対する懸念が高まっている。

【特設ページ】「イスラム国」〜その実像と最新情報〜

 国連人道問題調整事務所(OCHA)は17日付の声明で「モスル市民は、集中砲火や狙撃手の攻撃、仕掛け爆弾など多数の脅威にさらされる恐れがある」と警告を発した。

 17日に始まったイラク部隊やクルド人治安部隊「ペシュメルガ」などによる作戦は、これまでのところモスル周辺地域での掃討作戦にとどまっている。IS系メディアは、この日に撮影したとされるモスル市内の映像を報じ、「人々は平穏に暮らしている」と主張した。

 ISは市民の移動を厳しく制限する措置を取り、監視の目を光らせている。脱出を図ったIS関係者を処刑したと伝える情報もある。一方で、イラク部隊の突入による市街戦に備え、モスルの各地に爆発物を仕掛けたり、狙撃手を配置する準備を進めたりしているとされる。

 こうした状況から、イラク部隊の突入前に脱出できる市民は一部に限られる見通し。突入作戦が始まれば、民間人の被害が一気に拡大する恐れもある。

 ロイター通信によると、イラク軍は作戦開始に先立つ16日、上空から市民向けに大量のちらしを投下。軍部隊に出くわした場合は十分な距離を取るよう求め、爆発音を聞いても取り乱すことがないよう呼び掛けた。

1691とはずがたり:2016/10/19(水) 18:24:49

公開むち打ち刑で女性泣き叫ぶ、異性交際で処罰 インドネシア
http://www.jiji.com/jc/article?k=20161018034824a&amp;g=afp

【バンダアチェAFP=時事】インドネシア・アチェ州の州都バンダアチェのモスクで17日、恋人とハグやキスをしていたなどとして未婚男女13人に対する公開むち打ち刑が行われた。(写真はむち打ち刑を受けるイスラム教徒の女性)
 6組の未婚の男女が体を触ったり、ハグやキスをしたりしたとして有罪とされていた。このほかに男1人が、姦通につながりかねない隠れた場所で女性と一緒にいたという、6組の男女よりは軽い罪で有罪とされていた。
 刑を執行された男女の年齢は21〜30歳で、うち1人の女性は執行時に泣き叫んだ。妊娠していることが判明した22歳の女性は出産までむち打ち刑の執行を延期された。
 アチェ州ではインドネシアで唯一、シャリア(イスラム法)が適用されている。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2016/10/18-15:21)

1692とはずがたり:2016/10/19(水) 18:32:05
元々アチェ独立支持派の俺だったけどこう復古的なイスラム政治やられちゃうとねぇー(;´Д`)

津波被災後、イスラム法を厳格化したインドネシア・アチェは今
http://jp.wsj.com/articles/SB11780535754685564831004580358730643264328
By RICHARD C. PADDOCK
2014 年 12 月 25 日 19:37 JST

 【バンダアチェ(インドネシア)】10年前のインド洋大津波で壊滅的な打撃を受けたインドネシアのアチェ州は、復興を遂げる中で宗教色を強め、シャリア(イスラム法)を厳格化してきた。

 住民の多くは、大津波は神に与えられた試練であり、悲しみの中でも恵みがもたらされたと話す。30年近くに及ぶ内戦が終わり、外の世界に対して州が開かれ、50億ドル(約6000億円)に上る国際援助が得られたからだ。

 インドネシアでは、2004年12月26日の大津波で約16万7540人の命が奪われた。その後の広範囲にわたる変化の中で、指導者たちはシャリアの権限を拡大することがよりたやすくなった。法を犯した者の公開むち打ち刑もその一例。インドネシアでイスラム法が認められているのはアチェ州だけだ。

スマトラ沖大地震から10年-バンダアチェの今

 同州の分離独立運動の元活動家で、州議会の議員を務めたこともあるラムリ・スライマン氏は「アチェ州の住民は新たな生活様式を持つようになった」と語る。同氏は、性行為が見つかった同性愛者や姦通(かんつう)者に対する最大100回のむち打ち刑など、シャリアのより厳格な刑罰の立法化を推進した。

 インド洋大津波の死者・行方不明者は十数カ国で計22万8000人。アチェ州では最も多くの犠牲者と甚大な被害が出た。沿岸地域では最大3キロほど内陸に入った場所まで波にのまれ、遺体やがれきだらけの荒地となった。

 状況があまりにも悲惨だったことから、アチェ独立運動を展開していた反政府勢力と、当時のユドヨノ大統領率いる政府は対立をやめ、緊急援助物資の提供と遺体の埋葬を支援することで合意。05年8月に和平協定が成立し、29年に及んだアチェ独立紛争が終結した。これは当時、アジアで最長の戦争だった。

 和平協定でアチェ州は自治権を拡大し、政府歳入の割り当て分が増えた。さらに、地元の政党の存在が認められるようになり、元反政府勢力の人々が結成した政党のアチェ党が地元政治を支配するようになった。

非イスラム教徒にも適用

 アチェ州は大津波の数年前に既にシャリアの施行を開始。世俗的な法体制と並行して別の警察や裁判所を設けていた。この10年間でイスラム法はより深く根を下ろすようになった。州政府は今年、シャリアの適用対象をイスラム教徒でない人々にまで拡大し、姦通者や同性愛者のむち打ち刑を可能にする規定も追加した。

 反政府勢力の元リーダーで、数年間スウェーデンに亡命していたアチェ州のザイニ・アブドゥラ知事は、独立運動の目標はあくまで独立であり、イスラム法の普及ではなかったと話した。だがイスラム法は歴史的に信仰心の厚い住民の間で人気があり、反政府勢力の元メンバーたちもそれを受け入れたという。

 アチェ州は時に「メッカのベランダ」と呼ばれる。インドネシアで中東に最も近く、アラブの商人たちが最初に到着してイスラム教を伝えた場所でもある。

 アブドゥラ知事はインタビューで、「宗教とアチェの住民は切っても切り離せない」と話した。

 過去には投資家の間に、インドネシアの他の地域もイスラム教の保守的な教義を採用し始めるのではないかと懸念する声もあった。国内にはイスラム過激派のいる地域がところどころにあり、宗教に触発されたテロ事件が発生した歴史もある。

 しかし、シャリアはアチェ以外の地域には拡大していない。国民の大半が穏健なイスラム教義を好んでいることから、他地域にイスラム法が広まることは当面ないと専門家はみている。

1693とはずがたり:2016/10/19(水) 18:32:26
>>1692-1693
宗教法重視の代償

 アチェ州はシャリア重視の代償も払ってきた。人権団体から批判されるうえ、海外からの大規模投資がなかなか呼び込めず、きれいなビーチへの観光客誘致も進まない。外部の企業の多くは宗教法によって支配されている地域での事業運営には慎重だ。

 ジャカルタを本拠とする政治コンサルタントのポール・ロウランド氏は、イスラム法は「投資を寄せ付けない」と語った。

 アチェ州の宗教規定を執行するのは宗教警察だ。従来の警察から独立して運営され、独自の警官が通りをパトロールする。若い女性にゆったりした服を着るよう注文をつけ、男性にはモスク(イスラム教礼拝所)に通って祈りをささげるよう指示し、結婚していないカップルには隣り合って座らないよう警告している。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、賭博や飲酒、異性との不適切な行動といった違法行為を行ったとして、2010年以降で150人以上が公衆の面前でむち打ちにされた。アムネスティ・インターナショナルは「残酷で冷酷で下劣」と批判する。

 宗教的指導者たちは一部の行き過ぎを認めている。アチェ州の田舎のほうでは、女性はオートバイにまたがることが禁じられていた。2010年には宗教警察の警官が、女子大生を人前で男性と一緒にいたとして逮捕した後、イスラム法警察署でレイプする事件が起きた。警官3人のうち2人には禁錮刑が言い渡され、地元の宗教警察のトップが更迭された。

 アチェ州の当局者らはシャリアの規定を擁護し、こうした規定は外国の一部の地域ほど厳しくないと主張している。

 「われわれは人々を殺害したり、石を投げたり、両手を切り落としたりといったことはしない」と、アチェ州のシャリア・イスラム・エージェンシーの代表者、スヤリザル・アバス氏は言う。「われわれの目標は、人々が良い行動をし、良い仕事につき、自分たちの暮らしの改善を常に求めることだ」

枕でむち打ちの練習

 43歳のある刑執行官は、妻でない女性と寝たとして2人の男性にむち打ちを行ったと述べた。

 この執行官は体重が110キロほどもあり、約1メートルのとう製のむちを振りかざすと、かなりいかめしく見える。むち打ちの際には、死刑執行人風のフードをかぶり、地面に届く長さのローブを着て、目だけが見えている。こうした処罰は公の場で行われ、群衆が見に集まる。

 宗教警察の捜査官は、義務としてこの職務を受け入れたがいい気分はしなかったと話した。自身の目標は規定違反者を痛めつけることではなく、公衆の面前で恥をかかせることで罪を清め天国に行かせることだと語った。むち打ちの前には枕を殴って練習し、強すぎたり弱すぎたりしないようにするという。

 彼は自分の子供にむち打ちを行っていると想像するという。「私はいわば、いたずらをしたわが子に腹を立てている父親だ。誰かをむち打つとき、胸中に憎しみは全くない」

 厳格なイスラム法規定は、大津波後にアチェの支援にやってきた国際機関の反感を買ったかもしれない。それでも規定を支持する人々は、同性愛者を罰することは社会の基準を維持し、病気から身を守るために必要だと主張する。

 シャリア・イスラム・エージェンシーのアバス氏は「シャリアの教えでは、男性と男性が性的関係を持つことは禁じられている。アチェ州ではそうした行為が決して起こらないことをわれわれは望んでいる」と語った。

1694とはずがたり:2016/10/19(水) 18:47:57
イラク ISの拠点モスル奪還へ作戦開始
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161017/k10010732451000.html?utm_int=detail_contents_news-related-auto_003
10月17日 12時04分

イラク軍は、過激派組織IS=イスラミックステートが2年以上にわたって支配するイラク第2の都市モスルの奪還作戦を開始し、対IS作戦は重大な局面を迎えています。
イラクのアバディ首相は17日未明(日本時間17日朝)、国営テレビで演説し、「勝利のときが来た。残虐なISからモスルを解放する作戦を始めた」と述べ、奪還作戦の開始を宣言しました。モスル周辺にはイラク軍のほか、クルド人部隊なども含めた数万人規模の部隊が展開しているもようで、モスルの南や東からISの拠点に向けて、ミサイルを発射し、砲撃も続けています。また、ISの戦闘員はモスルの西側の一部の地域から撤退したということです。

ISはおととし6月、モスルを電撃的に制圧し、イラクでの最大の拠点としてきました。モスルを奪還すれば、ISは大きな足場を失うことになり、対IS作戦は重大な局面を迎えています。

ただ、モスルやその周辺には百数十万人の市民がいて、戦力で劣るISが市街地に潜伏し、市民を盾にして抵抗を続けるおそれがあります。イラク軍は、アメリカ軍など有志連合の空爆の支援を受けながら今後、モスルの中心部に向けて地上部隊を進めていく構えですが、市民の犠牲をできるだけ、避けるため、慎重に攻撃を続けると見られ、奪還作戦は長引くことも予想されます。

米国防長官「モスル奪還を確信」
イラクのアバディ首相がモスルの奪還作戦の開始を発表したことを受けて、アメリカのカーター国防長官は16日、声明を発表し、「ISの壊滅に向けた決定的な瞬間だ。アメリカと有志連合は困難な闘いへと立ち向かうイラク軍やクルド人部隊、そして、イラクの人々を支援する用意ができている」と述べました。そのうえで、「われわれはイラクの仲間たちが残虐なISに打ち勝ち、モスル、そして、残りの支配地域の自由を勝ち取ることを確信している」として、モスルなどの奪還に向けてアメリカ軍主導の有志連合が全力で支援する姿勢を示しました。

過激派組織IS=イスラミックステートに対する軍事作戦に参加する有志連合の調整役を担うアメリカのマクガーク大統領特使は、自身のツイッターで、「勇敢なイラク軍などの成功を祈る。この歴史的な軍事作戦でともにあることを誇りに思う」と述べ、イラク軍を最大限支援していく姿勢を示しました。

モスル奪還作戦 イラク軍が成果強調 さらに進撃の構え
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161018/k10010733331000.html?utm_int=detail_contents_news-related-auto_002
10月18日 5時15分

過激派組織IS=イスラミックステートが2年以上にわたって支配するイラク第2の都市モスルの奪還作戦で、イラク軍は初日だけでモスル周辺の10以上の村を制圧したと成果を強調し、さらに進撃を続ける構えです。
イラク政府は17日、過激派組織ISが2年以上にわたって支配するイラク第2の都市モスルの大規模な奪還作戦を開始し、アメリカ軍などの空爆による支援を受けながら、イラク軍やクルド人部隊などがモスルの周辺地域で砲撃を続けました。

現地部隊の幹部は、17日、報道陣に対し、「地上部隊の作戦で、モスルの周辺の11の村を解放した」と明らかにしました。また、クルド人部隊もモスルの東にある9つの村を包囲し、ISの戦闘員たちを封じ込める作戦を続けているということです。

前線を視察したクルド自治政府のバルザニ議長は17日、「きょうの作戦はテロとの戦いの転換点となった」と述べ、奪還作戦の初日の成果を強調しましたが、IS側も各地で自爆攻撃などで抵抗を試みているもようです。

イラク軍は引き続きクルド人部隊と協力し、ISの戦闘員数千人がいると見られるモスルの市街地の制圧に向けて少しずつ部隊をすすめる構えで、夜間も空爆や砲撃を繰り返すなど、現地は緊迫した状況が続いています。

米国防総省「長く厳しい戦い強いられる」
アメリカ国防総省は、長く厳しい戦いを強いられるとの見通しを示し、アメリカ軍として空爆とともに、イラク軍への後方支援を強化していく姿勢を示しました。

アメリカ国防総省のクック報道官は17日の会見で「これまでのところイラク軍は初日の目標を達成した」と評価しました。そして奪還作戦について、「困難で時間がかかるであろうと見ており、われわれはその作戦の第1日目にいる」と述べ、長く厳しい戦いを強いられるとの見通しを示しました。

1695とはずがたり:2016/10/19(水) 18:49:24
>>1694-1695
モスルの奪還に向けてアメリカ軍はこれまでイラク軍などの兵士の訓練を強化するとともに、アメリカ兵の要員もおよそ600人増員して5000人規模の態勢とし、準備を整えてきました。アメリカ軍の役割についてクック報道官は作戦の主体はあくまでイラク政府だと強調したうえで、「アメリカ軍は前線に近いところにはおらず、イラク軍への助言などの役割を果たしている」と述べ、空爆とともに、ISと戦うイラク軍への後方支援を強化していく姿勢を示しました。

イラクのモスル奪還作戦 住民に不安広がる
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161019/k10010734721000.html
10月19日 7時32分

過激派組織IS=イスラミックステートが支配するイラク第2の都市モスルの奪還作戦で、イラク軍などは18日、モスルの南にある複数の村を制圧しましたが、ISも自爆攻撃などで激しく抵抗しています。NHKの電話インタビューに応じたモスルの住民は、戦闘に巻き込まれないか不安が広がっていると話しました。
過激派組織ISが2年以上にわたって支配するモスルの奪還に向けて、イラク軍やクルド人部隊などは17日から大規模な軍事作戦を続けています。

イラク軍によりますと、作戦2日目の18日にはモスルの南にある9つの村を制圧したほか、この2日間でISが自爆攻撃に使う車両20台を破壊したということです。これに対し、IS系のメディアは、モスルの南にあるシャルカトでISが2度にわたり自爆攻撃を行い、奪還作戦に参加するシーア派の民兵少なくとも33人を殺害したと伝え、激しい戦闘が続いています。

NHKの電話インタビューに応じたモスルに住む男性は、「ISが、イラク軍は民間人も容赦なく攻撃するという情報を流している」としたうえで、「人々はとても恐れている」と述べ、戦闘に巻き込まれないか不安が広がっている状況だと話しています。その一方で「一部の若者がISの車両に火をつけるなど抵抗を始めたと聞いた」と話し、奪還作戦の開始を受けて、モスルの中でも反ISの動きが出始めているということです。
オバマ大統領「成功を確信」
イラク第2の都市モスルの奪還作戦について、アメリカのオバマ大統領は「作戦の開始は大きな前進で、困難な戦いになるだろうが成功を確信している」と述べ、厳しい戦いを強いられるものの奪還は可能だと強調しました。

過激派組織ISが支配するモスルの奪還に向けイラク軍などが大規模な軍事作戦に乗り出したことについて、オバマ大統領は18日の会見で「作戦の開始は大きな前進だ」として、ISの壊滅に向けきわめて重要な作戦だという認識を示しました。そのうえで「厳しく困難な戦いになるだろうが、私は成功できると確信している」と述べて厳しい戦いを強いられるものの奪還は可能だと強調しました。

一方、現在の作戦の状況についてアメリカ国防総省の当局者はモスルの東側からおよそ1万人のクルド人部隊が、南東側と南側からは合わせて1万8000人ほどのイラク軍が進軍し、周辺の村の掃討作戦を進めているとしています。
またアメリカ軍は、作戦への助言に加え、空爆やロケット砲による攻撃など後方からの支援にあたっていると説明しています。
これに対しモスルのISの勢力は最大で5000人ほどと推定されるということです。
さらにこの当局者は、ISが市民を強制的にモスルにとどめ「人間の盾」にしようとしていると指摘し、戦闘が激しさを増すにつれ作戦の困難さも増していくとの認識も示しました。
「避難民の急増に備えを」
UNHCR=国連難民高等弁務官事務所のグランディ高等弁務官は18日、イラクのアルビルで記者会見を開き、モスル奪還作戦の進行に伴って避難民が急増する事態に備えるべきだと訴えました。

グランディ高等弁務官は、「避難民の保護は人道支援機関だけの責任ではない。逃げ出した人たちを強制的に帰らせたり、仕返しをしたりするようなことがあってはならない」と述べ、ISと同じスンニ派の住民たちに危害が及ばないよう、イラク政府などが責任を果たすべきだと強調しました。

ただ、ISの戦闘員が避難民に紛れる可能性も指摘されていることから、避難民を守るためにも検査は徹底するべきだとしています。

1696チバQ:2016/10/19(水) 20:41:19
http://www.afpbb.com/articles/-/3104905?cx_tag=pc_rankday&amp;cx_position=2#cxrecs_s
サウジアラビア、王子の死刑執行 口論になった友人を殺害
2016年10月19日 11:58 発信地:リヤド/サウジアラビア
【10月19日 AFP】サウジアラビア当局は18日、殺人罪で死刑判決を受けた同国のトゥルキ・ビン・サウド・カビル(Turki bin Saud al-Kabir)王子の刑を執行した。サウド王家のメンバーは数千人いるが、処刑されるのはまれ。

 内務省の声明によると、カビル王子は口論になったサウジ人を銃で撃って殺害した罪で、首都リヤド(Riyadh)で刑が執行された。

 サウジの英字紙アラブ・ニューズ(Arab News)は2014年11月、リヤドの裁判所が友人を射殺した王子1人に死刑判決を言い渡したと、名前を出さずに報じていた。同紙によれば、王子は2012年12月、リヤド郊外のキャンプ場で口論の末に発砲して1人を殺害し、1人を負傷させた。その後、自ら警察に通報したという。

 同紙は犠牲者の親族の話として、死刑判決はサウジの「公正な司法制度」を反映したものだと伝えている。

 サウジでは死刑の大半が刀による斬首で執行される。AFPが集計した内務省の記録に基づくと、王子は今年サウジで死刑が執行された134人目となった。(c)AFP

1697チバQ:2016/10/19(水) 20:41:52
http://www.afpbb.com/articles/-/3104589
ボコ・ハラムから解放の女子生徒ら、家族と再会 ナイジェリア
2016年10月17日 09:58 発信地:アブジャ/ナイジェリア
【10月17日 AFP】(写真追加)ナイジェリア北東部チボク(Chibok)の学校から2014年にイスラム過激派組織ボコ・ハラム(Boko Haram)により拉致された女子生徒200人以上のうち、解放された21人が16日、家族との再会を果たした。

 首都アブジャ(Abuja)で開かれたキリスト教形式での式典に出席した一人の少女は、40日間食べ物なしで生き延びたとしながら、「森の中にいた時、飛行機からの爆弾がすぐ近くに落ちたこともあった。けがはしなかった」と述べた。

 式典の途中で少女らの親族が到着し、2年ぶりの再会を果たした。親たちは涙ながらに娘たちを抱きしめた。

 式典は女子生徒らの解放の交渉を行ったナイジェリアの治安部隊によって催された。拉致された女子生徒の多くはキリスト教信者だったが、人質となっていた間に強制的にイスラム教に改宗させられたという。

 当初、女子生徒276人が拉致されたが、直後に数十人が脱走。今年に入ってからは、4か月の乳児を抱く19歳の少女が見つかっていた。

 ライ・モハメド(Lai Mohamed)情報相は、「すべての少女が解放されるまで」交渉を続けるとしながら、「近く、今回より多の人質が解放されるだろう」と述べた。

 ナイジェリアのムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領は、ボコ・ハラムから広い地域を奪還したが、拉致された少女たちを取り戻せなかったことで激しい批判を浴びていた。拉致された少女らは、同国内にイスラム原理主義国家の樹立を狙うボコ・ハラムの蛮行の象徴となった。(c)AFP

1698チバQ:2016/10/19(水) 20:43:24
http://www.afpbb.com/articles/-/3104591
シリア反体制派、ISの象徴的都市を制圧 北部ダビク
2016年10月17日 09:53 発信地:ベイルート/レバノン
【10月17日 AFP】シリアの反体制派は16日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の支配下にあった北部の町ダビク(Dabiq)を制圧したと明らかにした。ダビクはISが終末論的戦いの場所と位置付けていた町で、ISにとって大きな打撃となった。

 在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」やトルコ国営メディアなどによると、制圧はトルコの軍用機や砲撃の支援を受けて行われた。

 アレッポ(Aleppo)県にあるダビクは軍事戦略的な価値はほとんどない。だがイスラム教スンニ派(Sunni)の預言者がキリスト教勢力とイスラム教徒の間で終末の戦いが行われる場所だと述べたことから、ISとその信奉者にとっては西洋に対する闘争の代名詞として思想的に極めて重要な意味を持つ。ISは米国とその同盟諸国による空爆を、現代の「十字軍(Crusaders)」と見なしている。

 動画にはひと気のなくなった町の通りが映され、建物の正面にはISの黒い旗の絵や落書きが残されている。

 反体制派はその後、付近にある複数の村の奪還にも乗り出し、トルコ国営のアナトリア(Anadolu)通信によるとその際の戦闘で反体制派の9人が死亡、28人が負傷した。(c)AFP/Maya Gebeily with Dave Clark in London

1700とはずがたり:2016/10/21(金) 14:24:18
ISIS「人間の盾」より恐ろしい?イラク軍によるモスル住民への報復
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/10/isis-84.php
Iraqi Civilians Fleeing ISIS in Mosul Face Torture and Death in Revenge Attacks: Amnesty
2016年10月20日(木)16時00分
ジャック・ムーア

<イラクにおけるISISの最後の主要拠点モスルにイラク軍が攻撃をかけた。モスルに残るざっと100万人の住民は残ってISISの人質になるか、逃げて敵対するシーア派の兵士や民兵に拷問・処刑されるか、究極の選択を迫られている> 

 イラク政府軍と民兵組織がテロ組織ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)の支配から逃れた何千人もの民間人を拷問し、恣意的に拘束・処刑していると、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが18日に発表した報告書で告発した。

 報告書は「ダーイシュ(ISISのアラビア語の略称)が犯した罪のために処罰される人々」というタイトルで、モスル奪還作戦の開始直前に発表された。イラク北部のモスルは14年6月からISISの支配下にある。戦闘が始まれば、市内や周辺の村々から多数の住民が脱出する可能性があるが、彼らは政府軍や民兵の残虐な制裁を受けかねないと、報告書は警告している。

 報告書はこれまでにISISの支配地域から逃れてきた住民たち──拘束されたり拷問された人やそれを目撃した人、殺害されたり、行方不明になった住民の親族ら470人超の証言を基にまとめられた。

【参考記事】モースル奪回間近:緊迫化するトルコとイランの代理戦争

「戦争の惨禍とISの恐怖支配から逃れてきたイスラム教スンニ派のイラク人を待ち受けているのは、シーア派主体の政府軍とシーア派民兵組織による残虐な報復だ」と、アムネスティの中東調査ディレクター、フィリップ・ルーサーは述べた。「ISが犯した罪のために住民たちが制裁を受ける」

解放で宗教対立が再燃か
「ISがイラクに深刻な安全保障上の脅威を及ぼしているのは事実だが、だからと言って裁判なしの処刑や誘拐や拷問、恣意的な拘束は正当化できない。モスル奪還作戦の実施に当たり、イラク当局はこうした恐るべき虐待が二度と起きないよう対策を講じるべきだ」

 今年5、6月に実施された西部の都市ファルージャの奪還作戦では、戦闘の最中から逃れてきた男たちがイラク軍と民兵組織に殺害される悲劇が数件起きたと、アムネスティは報告している。

 5月にはファルージャの北の町シジルから逃れた地元部族の男たちがイラク軍の制服を着た男たちに身柄を引き渡され、確認されただけで成人男性12人と少年4人が殺害されたと報告書は述べている。6月には、ファルージャの北西から逃れたメヘムダ部族の男たちざっと1300人(未成年者を含む)が地元当局に引き渡される前に民兵に拷問された。

「イラク当局は広くはびこる虐待を黙認するばかりか加担し、やりたい放題の風潮を助長している。民兵の暴走を抑え、こうした深刻な人権侵害は許されないと、厳重に戒告する必要がある」と、ルーサーは語った。

 モスルはスンニ派が多数を占める都市で、イラクに残されたISISの最大拠点だ。奪還作戦はイラク政府軍とクルド人部隊が主導。シーア派が多数を占める政府軍の兵士や民兵がモスルに侵攻すれば、イラクを引き裂いてきた宗派対立が再燃するおそれがある。

1701チバQ:2016/10/22(土) 13:13:19
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161022-00010010-afpbbnewsv-int
イエメン、大統領派がフーシ派を停戦違反と非難

AFPBB News 10月22日(土)13時0分配信

イエメン、大統領派がフーシ派を停戦違反と非難

AFPBB News 10月22日(土)13時0分配信

1702とはずがたり:2016/10/22(土) 22:44:15
IS幹部、奪還作戦下のモスルから逃走か 米軍「見捨てている」
http://www.afpbb.com/articles/-/3104997?utm_source=yahoo&amp;utm_medium=news
2016年10月20日 08:01 発信地:ケイヤラ/イラク

【10月20日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の掃討作戦を続ける有志連合の米軍幹部は19日、イラク軍が奪還作戦を開始した北部モスル(Mosul)からISの幹部らが逃走していると明らかにした。

 米主導の有志連合の地上部隊を率いる米軍のゲイリー・ボレスキー(Gary Volesky)少将はビデオ回線を通じて記者会見を開き、「われわれはダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)に、幹部らは彼らを見捨てていると言っている。モスルから脱出する動きがあった」と語った。

 ボレスキー少将は、モスルにいる3000〜4500人規模のIS戦闘員のうち、多数の外国人が抵抗する勢力の中核を形成することになると予想。モスルを離れる者は全員が審査を受けるので、外国人戦闘員が避難民に紛れて脱出する試みは阻止されるだろうとも述べた。

 17日にモスル奪還作戦の開始を発表したイラクのハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相は19日、前線を視察した。これまでに市の南方や東方を中心に数十の村を奪い返したイラク軍は、20日にも複数の攻撃を計画している。

 市内には大勢の市民が留め置かれたままで、物資の供給も細ってきている。ISを標的とした空爆が激しさを増す中、多くの市民は地下に避難しているもようだ。

 モスルは2年前にISの最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者が「カリフ制国家」の樹立を宣言した場所だが、現在はイラクにおけるISの最後の拠点となっている。(c)AFP/W.G. Dunlop with Colin Bertier in Arbil and Ahmad al-Rubaye in Al-Shura

1705とはずがたり:2016/10/23(日) 18:19:45

イエメン、一時停戦中も銃撃 国連特使は停戦延長を要請
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%80%81%E4%B8%80%E6%99%82%E5%81%9C%E6%88%A6%E4%B8%AD%E3%82%82%E9%8A%83%E6%92%83-%E5%9B%BD%E9%80%A3%E7%89%B9%E4%BD%BF%E3%81%AF%E5%81%9C%E6%88%A6%E5%BB%B6%E9%95%B7%E3%82%92%E8%A6%81%E8%AB%8B/ar-AAjhKtG
AFPBB News
4 時間前

【AFP=時事】国連(UN)のイスマイール・ウルド・シェイク・アフメド(Ismail Ould Cheikh Ahmed)イエメン担当特使は22日、イエメンで72時間の一時停戦期間が切れるのを前に停戦の延長を求めた。停戦期間中にもかかわらず、政権側とイスラム教シーア派(Shiite)系の武装組織「フーシ派(Huthi)」との戦闘は激化している。

 イエメンへの人道支援物資輸送を目的とした停戦はイエメン時間の20日午前0時(日本時間同日午前6時)直前に発効。72時間後の22日午前0時(日本時間23日午前6時)に失効する。

 アフメド特使はフェイスブック(Facebook)への投稿声明のなかで「いくつかの地域で両軍による違反の報告があるが、(停戦は)おおむね守られている」「ここ数日間で、内戦の影響を受けた数地域に食料や人道支援物資が届けられた。これまで立ち入れなかった地域にも国連職員が到達した」と述べたうえで、より広域に物資を届けるために、さらに数日間が必要だと付け加えた。

 軍当局者によるとこの2日間、停戦中にもかかわらずサウジアラビアとの国境沿いで政権側とイランの支援を受けたフーシ派との銃撃戦が激しさを増しているという。

1706とはずがたり:2016/10/23(日) 18:32:35
俺もこれ(IS解体でテロリストの却って拡散)心配だけど,ISのテロ攻撃阻止に成功してるのはイランだそうな(書き込んだ心算が書き込めてない。。)
欧州も見倣うべし。

モスル奪還、成功すればIS戦闘員の欧州流入も 専門家らが警鐘
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%A2%E3%82%B9%E3%83%AB%E5%A5%AA%E9%82%84%E3%80%81%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%99%E3%82%8C%E3%81%B0is%E6%88%A6%E9%97%98%E5%93%A1%E3%81%AE%E6%AC%A7%E5%B7%9E%E6%B5%81%E5%85%A5%E3%82%82-%E5%B0%82%E9%96%80%E5%AE%B6%E3%82%89%E3%81%8C%E8%AD%A6%E9%90%98/ar-AAj7hsZ#page=2
AFPBB News
4日前

【AFP=時事】イラク軍が開始したイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からのモスル(Mosul)奪還作戦をめぐり、欧州の当局者や専門家は18日までに、奪還に成功すればIS戦闘員が新たに欧州に流入してくる恐れがあると相次いで警鐘を鳴らした。既にイスラム過激派による襲撃が続発している域内で治安をめぐる懸念に拍車が掛かっている。

 欧州では過去2年間、ジハード(聖戦)に参加するため数千人がイラクやシリアへ向かった。しかし、今年に入ってから両国でのISの支配領域が縮小しているため、一部は欧州に戻り始めている。

 欧州連合(EU)欧州委員会のジュリアン・キング(Julian King)委員(安全保障同盟担当)はドイツ日刊紙ウェルト(Die Welt)に対し、モスル奪還に成功すれば「暴力的なIS戦闘員の欧州帰還を招きかねない」との見方を示した。

 キング氏はモスルから欧州へIS戦闘員が大量に逃げてくる可能性は低いとしながらも、少数でも「深刻な脅威であり、それに備えなければならない」と強調した。同氏によれば、イラクやシリアの戦闘地域には欧州出身のIS戦闘員が依然として2500人程度いるという。

 英王立防衛安全保障研究所(RUSI)のラファエロ・パントゥーチ(Raffaello Pantucci)国際安全保障担当部長は英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)への寄稿で、ISがイラクの最大拠点であるモスルを失えば新たな戦闘員の勧誘にはマイナスになる可能性があるが、「家」を失ったIS戦闘員は西側諸国にとって危険な存在になるはずだと警告した。

 パントゥーチ氏は「指導者を持たず、革命の志にも欠けるIS戦闘員は今後、世界各地の治安当局者にとって脅威になるだろう」と述べている。

 テロ対応を専門とする英コンサルティング会社イプソ(Ippso)のマネジングディレクター、クリス・フィリップス(Chris Phillips)氏はISについて「新しい局面に入りつつある」と指摘。「カリフの支配」を失う中でゲリラ行為やテロ活動を増やさざるを得なくなると予想した。

【翻訳編集】AFPBB News

1707チバQ:2016/10/23(日) 21:09:12
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161023-00000032-jij-m_est
モスル奪還、道のり険しく=部隊進撃にIS抵抗―イラク
時事通信 10月23日(日)14時18分配信
 【カイロ時事】イラク軍などが過激派組織「イスラム国」(IS)にとって同国内最大の拠点である北部モスルを奪還する作戦を開始してから24日で1週間。

 軍はクルド人治安部隊「ペシュメルガ」と協力して進撃を続けるが、IS側の抵抗は根強く、モスル制圧への道のりは険しい。

 イラク北部にあるクルド自治政府のシンジャリ内相は22日、ロイター通信のインタビューに対し、イラク側がモスルから5キロの地点まで部隊を進めたと戦果を強調。ただ、ISとモスル市内で衝突することになれば「厳しい戦いになる」と指摘し、攻略は容易でないとの認識を示した。

 主にモスルの南方と東方から部隊を進めるイラク側は、これまでにモスル周辺のIS支配圏にあった30〜50の村落を掌握したとされる。イラクのアバディ首相は「目標に向かって速いペースで進んでいる」と評価する。

 しかし、IS側にどの程度の被害が出ているかは不明だ。ISは村落から住民を次々にモスルに連行しているとされ、民間人を「人間の盾」にしてモスルでの市街戦に持ち込む戦術とみられる。モスル南方では工場に火を放ち、有毒ガスを発生させるなど、なりふり構わず進撃に抵抗している。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161022-00000146-jij-m_est
有毒ガスで1000人治療=ISの工場放火で拡散か―イラク北部
時事通信 10月22日(土)23時55分配信
 【カイロ時事】イラク軍などが過激派組織「イスラム国」(IS)からの奪還を目指す北部モスル付近のミシュラクにある硫黄を扱う工場一帯で、有毒ガスによる被害が発生した。

 ロイター通信によると、モスル南方カヤラの病院関係者は22日、1000人近くが呼吸器の異常を訴えて治療を受けたと明らかにした。

 有毒ガスは、ISが19日ごろに工場に放火したことで周辺に拡散したとみられている。AFP通信は、工場の近くで暮らす民間人2人がガスによって死亡したと報じた。

1708チバQ:2016/10/23(日) 21:09:54
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161023-00000000-jij_afp
-intキルクークで対IS戦続く、死者イラク側46人、IS側48人
AFP=時事 10月23日(日)8時1分配信
【AFP=時事】イラクの治安部隊は22日、同国北部キルクーク(Kirkuk)で2日目となったイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」との激しい戦闘を続けた。イラク軍がモスル(Mosul)奪回作戦を続行する中、ISは21日早朝にキルクークに侵入し大胆な奇襲攻撃をかけて同国を動揺させた。

 クルド人政府が支配するキルクークでは、21日早朝にIS戦闘員数十人が同市の公共ビルを強襲し、イラクの対テロ特殊部隊と情報部隊がIS戦闘員の行方を追っている。奇襲攻撃2日目もISの狙撃手や自爆犯は拘束されておらず、イラク政府は同市に援軍を派遣した。

 イラク内務省所属の准将はAFPに対し、「これまでダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)との戦闘により46人が死亡し、133人が負傷した。そのほとんどがイラク治安部隊員だ」と語った。キルクーク保健衛生局もこの死傷者数を確認し、緊急事態に対処するため献血を呼び掛けている。

 キルクーク警察署長は、これまでにIS戦闘員48人を殺害し、ほか数人が負傷したと発表した。負傷者の中には奇襲攻撃のリーダー格だったとみられるリビア人も含まれているという。

 イラク治安部隊のハッターブ・オマル・アレフ(Khattab Omar Aref)准将は、「現在は治安部隊が状況を掌握しているが、(キルクークの)南部と東部の数か所でいまだにIS戦闘員の残党が潜伏している」と述べた。

 銃を持ち、しばしば自爆ベストも着用した過激派が自らの死も辞さずに、軍事的目標の達成ではなくただ混乱を引き起こすことを目的に起こす攻撃は「インギマシ攻撃」と呼ばれる。キルクークは今回のインギマシ攻撃で意表を突かれた形になった。【翻訳編集】 AFPBB News

1709とはずがたり:2016/10/23(日) 23:31:02
>>1706

2016年 09月 12日 08:43 JST
コラム:イスラム国の攻撃が成功しない国
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/4146-4147
Dina Esfandiary, Ariane M. Tabatabai

1710チバQ:2016/10/24(月) 19:33:37
http://www.sankei.com/world/news/161023/wor1610230011-n1.html
2016.10.23 16:37更新


イランで閣僚辞任相次ぐ 文化相は大統領方針に反し不興買ったか?

 イランで10月中旬、ジャンナティ文化・イスラム指導相が突然辞任したことが23日までに明らかになった。厳格なイスラム体制下、欧米文化の流入を嫌う保守強硬派の圧力に屈する形で音楽ライブが相次ぎ中止に追い込まれており、穏健派ロウハニ大統領の方針に反したとして不興を買ったことが原因とみられている。

 昨年7月に欧米などと核合意を結んだロウハニ政権は、社会の自由拡大を掲げてきたが、保守強硬派の頑強な抵抗にさらされ、一向に進んでいない。ライブで公演予定だった著名歌手らが「音楽への侮辱だ」と批判するなど、不満が広がっている。

 前後して、グダルジ・スポーツ・青少年相とファニ教育相も辞任。2013年8月のロウハニ現政権の発足以来、閣僚の辞任は初めて。来年5月の大統領選を見据えた動きとの見方もある。(共同)

1711チバQ:2016/10/24(月) 21:30:53
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016102300070&amp;g=int
イラクで「禁酒法」制定=キリスト教徒ら反発

 【バグダッドAFP=時事】イラク連邦議会は22日、酒類の販売、輸入、製造を禁止する法案を可決した。禁止条項が地方自治に関する法案に急きょ盛り込まれた。虚を突かれた形の宗教的少数派の反発を招く恐れがあるが、大きな影響力を持つイスラム各派にとっては歓迎すべき動きとなりそうだ。
 キリスト教徒のヨナダム・カンナ議員は同法について、破った場合、1000万(約82万円)〜2500万ディナール(約206万円)の罰金を科されると解説。「(宗教的)少数派の自由を保障した憲法に違反している」と指摘し、裁判闘争に打って出る考えを示した。
 イラクで酒類を供するレストランやホテルはまれだが、首都バグダッドなどでは小規模な商店がアルコールを販売している。ビールや「アラック」と呼ばれる蒸留酒を製造するイラク企業もある。(2016/10/23-14:24)

1712チバQ:2016/10/24(月) 21:37:26
http://www.afpbb.com/articles/-/3105394
モスル奪還作戦中のイラク、議会でアルコール禁止法を不意打ち採決
2016年10月23日 13:01 発信地:バグダッド/イラク

政治
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モスル奪還作戦中のイラク、議会でアルコール禁止法を不意打ち採決 イラク南部の港湾都市バスラで、警察が押収したビールなどのアルコールと武器(2009年6月6日撮影、資料写真)。(c)AFP/ESSAM AL-SUDANI
【10月23日 AFP】イラク議会は22日、アルコールの生産、販売、輸入を禁止する条項を含む法案の採決を行った。この採決は少数派の一部を憤らせる一方、影響力のある宗教政党を喜ばせた。

 アルコール禁止の是非をめぐり、支持派は、イスラムの教えに反する一切の法を禁じる憲法の条項によって正当化されると主張。一方、反対派の一部は、同じ憲法の宗教的少数派の慣習を保障する条項に違反していると主張する。

 議員と議会関係者によると、アルコール禁止条項は地方自治体関連の法案に土壇場になって追加されたもので、アルコール禁止への反対派にとっては不意打ちだったという。

 同法は、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からのモスル(Mosul)奪還作戦が行われている北部に国民の目がくぎ付けになっているタイミングで議会を通過した。

 イラクの飲食店やホテルでアルコールが提供されることはめったにない。しかしアルコールの消費は比較的広く行われており、特に首都バグダッド(Baghdad)では数多くの小規模な酒類小売店を見かける。

 イラクにはビールの「ファリダ(Farida)」やアラック(アニス風味の蒸留酒)の「アスリヤ(Asriya)」などさまざまな種類のアルコールの製造業者も存在する。(c)AFP

1713チバQ:2016/10/26(水) 16:37:14
2256 チバQ 2016/10/26(水) 14:31:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161026-00000048-asahi-int
IS「首都」ラッカ攻略へ 米国防長官「準備に入った」

朝日新聞デジタル 10月26日(水)13時41分配信


 米国のカーター国防長官は25日、過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と称するシリアの要衝ラッカの攻略に向けた準備に入ったことを明らかにした。ISのイラク最大拠点モスルの奪還作戦と並行して進めることになりそうだという。

 米国を中心にモスル奪還で連携する有志連合の国防相会合が同日、パリであり、仏ルドリアン国防相と臨んだ会見で説明した。

 この日の会合では、ラッカを包囲し、孤立させる作戦も議題になったといい、カーター氏は「すでに準備に入っている。(モスル奪還作戦と時期的に)重なってくるだろう」と話した。ルドリアン氏も詳細な説明は避けつつ、「同時並行になるだろう」とした。
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朝日新聞社

1714とはずがたり:2016/10/26(水) 16:59:18
アラブの統一は戦後70年の課題であったが,世俗主義のアラブ連合共和国の類の試み(エジプト+シリア,エジプト+シリア+北イエメン,ヨルダン+イラク,エジプト+シリア+リビア,シリア+イラク)は全て失敗した。その絶望の上に,イスラム原理主義による統一の試みがISなのであって,欧州の民主化への動きが押し止める事が出来ずに現代欧州が形成された事を考えるとアラブ世界の統一への欲求の過小評価は出来ない筈である。

ドイツ統一を求めた自由主義革命であるフランクフルト国民会議は大ドイツ主義か小ドイツ主義かれ割れて結局小ドイツ主義の旗の下でプロイセン王に統一ドイツ皇帝への就任を依頼した(拒否されて瓦解。その後プロイセン王は普仏戦争でプランスを打ち破ってパリ・ベルサイユ宮殿で独力で帝位に就く事になった訳だが。)。
ISはフセインが敢えなく倒された事を見てたのでヨルダンやサウジに戴冠しようとはせず,バグダディ自らカリフを名告る事になる。

石油が戦略物資で有る以上,アメリカがこの地を自由にならない大国に委ねることはあり得ないけど,石油がバナナぐらいの存在になればスルタンが出ようがカリフが出ようがアメリカは放任で地域大国の形成が可能になって安定だけはするかもしれない(苛烈なイスラム原理政治が執り行われそうだけど・・)

つらつら駄文を連ねたが,ラッカとモスルを落としてもそれが終わりではなく新たな戦争の始まりに過ぎないだらうと云ふことである。

IS「首都」ラッカ攻略へ 米国防長官「準備に入った」
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/164/3789c58371c831ca3a7ae04278ca6209.html
(朝日新聞) 13:41

 米国のカーター国防長官は25日、過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と称するシリアの要衝ラッカの攻略に向けた準備に入ったことを明らかにした。ISのイラク最大拠点モスルの奪還作戦と並行して進めることになりそうだという。

 米国を中心にモスル奪還で連携する有志連合の国防相会合が同日、パリであり、仏ルドリアン国防相と臨んだ会見で説明した。

 この日の会合では、ラッカを包囲し、孤立させる作戦も議題になったといい、カーター氏は「すでに準備に入っている。(モスル奪還作戦と時期的に)重なってくるだろう」と話した。ルドリアン氏も詳細な説明は避けつつ、「同時並行になるだろう」とした。

1715チバQ:2016/10/26(水) 18:55:17
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161026-00000027-jij_afp-int
IS、モスル周辺で残虐行為か 障害のある女児殺害の情報も

AFP=時事 10月26日(水)15時52分配信
【AFP=時事】国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は25日、イラク軍がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」のイラクでの最後の主要拠点モスル(Mosul)奪還作戦を進める中、ISが民間人数十人を殺害したとの情報提供を受けたことを明らかにした。

イラク軍、モスル包囲網狭める ISも自爆攻撃などで抵抗

 OHCHRのルパート・コルビル(Rupert Colville)報道官はスイスのジュネーブ(Geneva)で記者団に対し、今回の殺害に関する情報は民間人や政府の情報筋から提供された「予備的」なもので、身の安全のため情報提供者の氏名は公表できないと語った。

 提供された情報によると、残虐行為はイラク軍がモスルへと進攻していた19日〜23日にIS戦闘員によって実行されたという。

 モスルの南約45キロにあるサフィナ(Safina)村では民間人15人が処刑され、遺体が川に投げ込まれた。他の住民に恐怖心を広めるためとみられる。サフィナ村では民間人6人が19日に手を車につながれて村中を引きずり回されたとの情報もある。6人はISと敵対している部族長と関わりがあったというだけでそのような目に遭ったとみられている。

 23日にはモスルの南にあるルフェイラ(Rufeila)村でISが住民を強制的に行進させた際に、ついて行けなかった女性3人と女児3人の計6人を射殺したという。6人が行進について行けなかったのは、殺された女児の1人が身体障害者だったためだとみられている。

 またコルビル報道官は、ISの人質となっていた元警察官50人が23日にモスル近郊の建物で処刑されたとの情報があることも明らかにした。【翻訳編集】 AFPBB

1716チバQ:2016/10/27(木) 00:18:29
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161027k0000m030064000c.html
<イラン大統領選>ロウハニ師、再選出馬へ 強硬派は反発
10月26日 20:21毎日新聞

<イラン大統領選>ロウハニ師、再選出馬へ 強硬派は反発
イランのロウハニ大統領=ハノイで2016年10月6日、AP
(毎日新聞)
 【テヘラン田中龍士】来年5月19日投票のイラン大統領選に、保守穏健派ロウハニ大統領が再選を目指して立候補する見通しとなった。大統領選を統括するラハマリファズリ内相が25日、出馬を明言した。現段階では保守強硬派の対抗馬は不在で、再選が有力だが、既得権益の打破を試みる政権に強硬派は圧力を強める。約半年後の選挙を見据え、両陣営の綱引きは激しさを増している。

 「核合意の目標は世界に扉を開き、経済を促進させること。無用な論争をせず、国の発展に努めるべきだ」。昨年7月に米欧との核合意にこぎつけたロウハニ師は23日、政権批判を強める強硬派をけん制した。政権は、関連ビジネスが国内総生産の最高4割を占めるとも言われ、聖域視されてきた革命防衛隊の経済活動にメスを入れる姿勢を示している。

 9月初旬、防衛隊が経営する大手建設会社と同社関連企業の取引を大手銀行2行が拒否したことが表面化した。マネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金の規制に携わる国際機関「金融活動作業部会(FATF)」に協調する政権の姿勢の表れだ。

 だが、こうした動きに対し、最強硬派紙ケイハンは「国益に反する」と批判。FATFとの協調を続けるかは防衛隊出身者が幹部の国家安全保障最高評議会にゆだねられた。

 強硬派の圧力は、公的機関の幹部らが不当に高給を得ていた問題でも表れた。強硬派系メディアが、1カ月で20億リヤル(約640万円)を得ていた銀行頭取の給与明細書を5月に公開後、相次いで高給問題が発覚。批判の矛先は政権に向けられた。だが、政権は今月初旬に公的機関の幹部ら約400人の訴追見通しを発表して批判をかわした。

 さらに、ロウハニ師は23日、ジャンナティ文化・イスラム指導相ら3閣僚の交代を発表。ジャンナティ氏は8月に強硬派の圧力で聖地マシュハドなどでの音楽コンサートを中止したことで、ロウハニ師との不一致が顕在化していた。

 評論家のダリユシュ・ガンバリ元国会議員は「(今春の)総選挙で支持勢力が拡大し、コンサート問題が噴出したタイミングを選んで行動に出た」と分析。大統領選を見据え、国民の支持を高める措置だと指摘した。

 最高指導者ハメネイ師は9月下旬の演説で、保守強硬派のアフマディネジャド前大統領に大統領選出馬を断念するよう伝えたと示唆。「君が出れば、社会が二極化する」と述べたとした。「二極化を望まない姿勢はロウハニ師の穏健路線を追認したも同然」(外交筋)ともみられている。改革派は独自候補の擁立を見送り、ロウハニ師支援を明確にしている。

1717名無しさん:2016/10/30(日) 10:05:36
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016061400043&amp;g=int
性被害者なのに有罪判決=オランダ女性に禁錮、罰金刑-カタール

 【ドーハAFP=時事】中東の産油国カタールの裁判所は13日、性的暴行の被害を訴えたオランダ人旅行者の女性(22)に対し、婚外の男女関係の罪を問い、禁錮1年、罰金3000カタール・リヤル(約9万円)の有罪判決を言い渡した。禁錮刑には執行猶予が付き、罰金を支払い次第、国外退去が認められる。カタールでは婚外関係は重罪。被害を届け出た女性は3月14日に逮捕され、収監されていた。

 カタールは2022年のサッカー・ワールドカップ(W杯)大会開催国。多くの女性サポーター来訪が見込まれる中、被害者の扱いに欧米からは批判が起きている。
 女性の弁護士によると、事件は首都ドーハのホテルで起きた。飲料に薬を混入されたとみられ「一口飲んで気分が悪くなった」。見知らぬ場所で意識を回復し「襲われたと悟った」という。
 暴行容疑で逮捕されたシリア人の男は、合意の上だったと主張。しかし、裁判所は13日、違法な性行為の罪でむち打ち100回、飲酒の罪で同40回を言い渡した。(2016/06/14-05:27)

1718名無しさん:2016/10/30(日) 20:53:57
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161027-00000001-jij_afp-int
地中海渡る移民らの死者、年初来3800人に 過去最多を更新
AFP=時事 10/27(木) 9:13配信

【AFP=時事】国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」は26日、リビア沖で見つかった過密状態のゴムボート内で、燃料と海水の中で死亡した移民29人の遺体を発見したと明らかにした。国連(UN)は同日、地中海(Mediterranean)を渡ろうとして死亡した移民・難民が今年に入ってから少なくとも3800人に達し、通年ベースで過去最多を更新したと発表した。

 MSFによると、同団体の救助船「ブルボン・アルゴス(Bourbon Argos)」が25日、リビア沿岸から26カイリの水域で、ゴムボートに乗っていた107人を救助。一方、濁った燃料と海水の混合液があふれ返った床の上で、11人の遺体を見つけた。その後、ブルボンアルゴスはいったんその場を離れて近くの別の救助作業に向かい、その船から139人を救出した。

 救助隊が最初のゴムボートに戻って詳しく調べたところ、死亡者は29人で、死因はおそらく窒息か皮膚のやけど、溺水(できすい)であることが分かった。独NGO「シー・ウオッチ(Sea Watch)」のチームの支援も得て、遺体を有害な混合液から引き揚げる作業が数時間かけて行われた。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の広報担当者はAFPの取材に電子メールで答え、「今年に入ってから少なくとも3800人が地中海で死亡したか行方不明になったと報告されていることを確認できる」と述べた。昨年の死者3771人を上回り過去最多を記録した。

 昨年は移民100万人以上が地中海経由で欧州に渡ったが、今年は3月にトルコと欧州連合(EU)の間で移民抑制策で合意された効果で33万人足らずにまで抑制されている。しかし、死者数は逆に増えている。

 UNHCRによると、最も危険なルートとなっているのはリビア─イタリア間で、リビアからイタリアに移民が47人到着するごとに死者が1人出ている計算。これより大幅に距離が短いトルコからギリシャのルートでは、88人に1人が死亡しているという。

 UNHCRは移民が3分の1にまで減少しているにもかかわらず死者が急増している原因について、密航業者が渡航に耐えない劣悪な移民船を使用することが多いためと説明している。【翻訳編集】 AFPBB News

1719チバQ:2016/10/31(月) 01:37:17
http://www.afpbb.com/articles/-/3106177
シーア派民兵がモスルの西に展開、ISの供給路断つ新作戦
2016年10月30日 08:03 発信地:ケイヤラ/イラク
【10月30日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からのモスル(Mosul)奪還作戦開始後2週間近くが経過したイラクで29日、民兵部隊が同市と隣国シリアにあるISの拠点を結ぶ供給ルートを断つ新しい作戦を開始した。

 モスル奪還作戦開始後、イラク軍は同市の北、東、南の各方面からモスルに向けて地上部隊を進軍させていたが、これまでモスルの西には部隊を展開させていなかった。

 モスルの西に位置する町タルアファル(Tal Afar)に29日、イランが支援するイスラム教シーア派(Shiite)民兵が主でこれまでは控え的な役割を果たしていたハシド・シャービ(Hashed al-Shaabi)が展開し、新たな作戦を始めた。

 ハシド・シャービのアフメド・アサディ(Ahmed al-Assadi)報道官はAFPに対し、「(タルアファルの)作戦は、モスルとラッカ(Raqa)の供給ラインを断つ目的で実施されるものだ」と語った。ラッカはISが事実上の首都とするシリアの拠点を指す。

 アサディ広報官は、今回の作戦はモスル南方地域から進軍が行われ、ハトラ(Hatra)、タルアブタ(Tal Abta)、タルアファルの各町の奪還を目的としていると述べた。

 タルアファルに進軍したことで、国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産として登録された古代都市で、すでにISに破壊されたハトラのすぐ近くで戦闘が行われることになる。また名前は挙がらなかったものの、作戦は先にISによる破壊行為を受けていたニムルド(Nimrud)遺跡付近でも行われる可能性がある。

 モスル奪回作戦にシーア派民兵が加わることは論争の的となっていたが、ハシド・シャービの複数の幹部はイスラム教スンニ派(Sunni)が多数を占める地域に進軍する計画はないと述べている。

 タルアファルは2014年にISに占拠されるまでシーア派のトルクメン系住民が大多数を占めていた。同町の奪還はシーア派民兵の主要な目的になっている。(c)AFP/Ahmad al-Rubaye with Ammar Karim in Baghdad

1720チバQ:2016/10/31(月) 17:57:48
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161031-35091407-cnn-int
ISIS、モスル周辺の市民数万人を「人間の盾」に

CNN.co.jp 10/31(月) 15:57配信

イラク・バシカ近郊(CNN) イラク第2の都市モスルを過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」から奪還する作戦が進行する中、ISIS支配下にある人々が戦闘に巻き込まれる懸念が高まっている。ISISは女性や子どもを含む数万人を拉致し、モスルの中心部に強制的に配置。「人間の盾」として、イラク軍部隊と米軍主導の有志連合による侵攻を阻止する考えだ。

国連の当局者がこのほど語ったところによると、ISISはモスルの周辺地域に住む約8000世帯の家族を拉致。銃を突き付けて脅迫しながら同市まで連行したという。国連はISISが拠点を置くモスル南郊の街の人口について、以前の2万3000人から6万人に急増したと発表。この街の攻略を図るイラク軍は、作戦を遂行する上で多くの民間人の存在がまぎれもない懸念事項だとの認識を示した。

モスル奪還作戦に参加するイラク北部クルド地域政府の治安部隊ペシュメルガの幹部も、モスルへの進軍の速度を緩めていると明かす。「民間人の生命を守るため、作戦行動は慎重にならざるを得ない」という。

国連人権高等弁務官事務所の報道官は、ISISが自軍の領域や部隊への軍事攻撃を見送らせる目的で、人質に取った民間人を利用すると説明。「邪悪かつ卑劣な戦略の下、女性や子どもを含む数万人が人間の盾にされる」と非難した。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのリン・マールーフ氏は「民間人を人間の盾に使うことは戦争犯罪だが、イラク軍や有志連合も民間人に多大な被害を及ぼす可能性のある攻撃は避けなくてはならないという国際法上の義務を負う」と指摘する。

ISISが2年にわたり支配するモスルの中心部は一段の人口密集地であり、現在生活している住民の数は100万人を超えるともいわれる。今後本格的な市街戦に突入すれば、民間人に膨大な数の犠牲者が出る恐れがある。

1721とはずがたり:2016/11/01(火) 12:29:15
これまでは

イラン→シーア派ヒズボラ「3月8日運動」→vs←ハリリ@スンニ派「3月14日運動」←サウジアラビア

で,今回

ヒズボラ→和解←アウン@マロン派・反シリア派→妥協←ハリリ氏@首相候補?→反撥?←スンニ派

となったのか?ややこしい。

<レバノン>大統領にアウン氏選出、2年5カ月ぶり空席解消
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161101k0000m030103000c.html
00:07毎日新聞

 【カイロ秋山信一】レバノン国民議会は10月31日、元軍人のミシェル・アウン氏(81)を大統領に選出した。イスラム教シーア派とスンニ派の主要政党の対立によって国家元首不在の異常事態が続いていたが、2年5カ月ぶりに空席が解消された。スンニ派のサード・ハリリ元首相(46)が次期首相候補の座と引き換えにアウン氏支持に転じたことで妥協の機運が生まれた。

 アウン氏は1回目の投票では当選に必要な全議席の3分の2の票を確保できず、2回目の投票で議席の過半数の票を得て当選した。2014年5月に前大統領の任期が切れた後、選挙のために議会が招集されたのは今回が46回目だった。

 レバノンではイランがシーア派組織ヒズボラ、サウジアラビアがハリリ氏らスンニ派勢力をそれぞれ支援し、中東の覇権を競う両大国の「代理戦争」が繰り広げられてきた。ヒズボラが推すアウン氏が大統領に選任されたことを、アラブメディアは「サウジの敗北だ」と報じている。

 18以上の宗教・宗派が混在するレバノンでは、大統領はキリスト教マロン派から国民議会での投票で選出されるのが慣例だ。ヒズボラなど「3月8日運動」とハリリ氏らの「3月14日運動」の2大政党連合がそれぞれ別の候補を支援し、選出は難航していた。

 ハリリ氏は10月20日に一転してアウン氏支持を表明。アウン氏は見返りにハリリ氏を首相候補に指名すると報じられている。スンニ派には変節への反発が強く、組閣は難航する可能性がある。

 アウン氏は1980年代のレバノン内戦で反シリア派を率いて、ヒズボラなどと対立。シリア軍駐留時代は国外に亡命し、シリア軍撤退後の05年に帰国。旧敵のヒズボラと和解した。

1722チバQ:2016/11/01(火) 19:50:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161101-00000001-mai-m_est
<レバノン>大統領にアウン氏選出、2年5カ月ぶり空席解消

毎日新聞 11/1(火) 0:07配信

 【カイロ秋山信一】レバノン国民議会は10月31日、元軍人のミシェル・アウン氏(81)を大統領に選出した。イスラム教シーア派とスンニ派の主要政党の対立によって国家元首不在の異常事態が続いていたが、2年5カ月ぶりに空席が解消された。スンニ派のサード・ハリリ元首相(46)が次期首相候補の座と引き換えにアウン氏支持に転じたことで妥協の機運が生まれた。

 アウン氏は1回目の投票では当選に必要な全議席の3分の2の票を確保できず、2回目の投票で議席の過半数の票を得て当選した。2014年5月に前大統領の任期が切れた後、選挙のために議会が招集されたのは今回が46回目だった。

 レバノンではイランがシーア派組織ヒズボラ、サウジアラビアがハリリ氏らスンニ派勢力をそれぞれ支援し、中東の覇権を競う両大国の「代理戦争」が繰り広げられてきた。ヒズボラが推すアウン氏が大統領に選任されたことを、アラブメディアは「サウジの敗北だ」と報じている。

 18以上の宗教・宗派が混在するレバノンでは、大統領はキリスト教マロン派から国民議会での投票で選出されるのが慣例だ。ヒズボラなど「3月8日運動」とハリリ氏らの「3月14日運動」の2大政党連合がそれぞれ別の候補を支援し、選出は難航していた。

 ハリリ氏は10月20日に一転してアウン氏支持を表明。アウン氏は見返りにハリリ氏を首相候補に指名すると報じられている。スンニ派には変節への反発が強く、組閣は難航する可能性がある。

 アウン氏は1980年代のレバノン内戦で反シリア派を率いて、ヒズボラなどと対立。シリア軍駐留時代は国外に亡命し、シリア軍撤退後の05年に帰国。旧敵のヒズボラと和解した。

1723チバQ:2016/11/02(水) 20:18:19
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110200752&amp;g=int
モスル奪還へ総力戦=対ISで異例の協調-イラク


1日、イラク北部モスル南方の村へ進撃する政府軍兵士(AFP=時事)
 【カイロ時事】過激派組織「イスラム国」(IS)がイラク国内で最大の拠点とする北部モスルの奪還作戦は、イラク軍部隊が1日に市内に突入し、正念場を迎えた。イラクからの報道によると、軍幹部は「(1日が)モスルの本当の解放の始まりだ」と述べ、IS掃討へ総力戦で臨む考えを強調した。
 モスル市内には同日、軍部隊が南方から、米軍の訓練を受けた精鋭の対テロ部隊が東方からそれぞれ突入した。市の周辺には、警察部隊やクルド人治安部隊「ペシュメルガ」、イスラム教スンニ派部族兵なども展開。市の西方には、モスルのIS戦闘員が隣国シリアに脱出するのを防ぐため、イスラム教シーア派民兵が送り込まれた。
 抗争を続けてきたイラクのシーア派、スンニ派、クルド人など各勢力の部隊がこうした共同作戦を行うのは異例。アバディ首相は「われわれは一つにならなければならない」と国内各派に団結を呼び掛けた。(2016/11/02-18:04)

1724チバQ:2016/11/02(水) 20:20:02
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110200112&amp;g=int
議長派ファタハ、29日に総会=7年ぶり、新指導部選出-パレスチナ


1日、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムで記者会見するパレスチナ自治政府のアッバス議長(EPA=時事)
 【エルサレム時事】AFP通信によると、アッバス・パレスチナ自治政府議長の支持基盤ファタハの中央委員会は1日、新指導部を選出する総会を、29日にヨルダン川西岸パレスチナ自治区ラマラで開くことを決定した。総会開催は2009年以来7年ぶり。

 総会では、ファタハの最高意思決定機関である中央委員会のメンバー、そして中央委に次ぐ意思決定機関である革命評議会の議員を選出する。ファタハ内ではアッバス議長と同議長に批判的な勢力との対立が続いており、指導部メンバーの刷新により対抗勢力の排除を図りたい考えとみられる。(2016/11/02-07:46)

1725チバQ:2016/11/02(水) 20:21:19
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110100924&amp;g=int
死刑制度「限定」復活も=首相、柔軟姿勢示す-トルコ


1日、アンカラで演説するトルコのユルドゥルム首相(AFP=時事)
 【エルサレム時事】トルコのメディアによると、ユルドゥルム首相は1日、7月のクーデター未遂事件を受けて復活の可能性が浮上している死刑制度に関し「他の政党と合意すれば、限定的な措置を取れるはずだ」と述べた。首都アンカラでの演説で語った。条件を付け柔軟な姿勢を示すことで欧州連合(EU)の反発を緩和できるか、瀬踏みしている可能性がある。
 一方、死刑制度を復活させたとしても「遡及(そきゅう)適用はしない」と語り、今回のクーデター未遂事件に絡み既に逮捕している者には適用しないことも示唆した。ただ、エルドアン政権が事件の黒幕として敵視する在米イスラム指導者ギュレン師はまだ拘束されていない。(2016/11/01-22:37)

1726チバQ:2016/11/02(水) 20:27:15
http://www.sankei.com/world/news/161030/wor1610300021-n1.html
2016.10.30 14:19
【イスラム国(IS)】
モスル奪還作戦にシーア派民兵が本格参戦、宗派対立懸念

 過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点、イラク北部モスルの奪還作戦で、イランの影響力が強いイスラム教シーア派民兵組織「人民動員隊」が29日、モスル西方地域の奪回に向け攻撃を始めた。イラク軍などが北、東、南の3方面から進撃する中、シーア派民兵が本格的に参戦、西部でも戦線が開かれることで戦闘は激しさを増しそうだ。

 シーア派民兵はイラク中部ファルージャ奪還作戦の際にスンニ派住民を拷問したとの疑いもあり、モスルやその周辺でも宗派間の対立感情が悪化する懸念が高まっている。最大150万人が取り残されているとも指摘されるモスルの住民はスンニ派が中心。

 シーア派民兵が制圧を目指すのはモスル西方の要衝タルアファル。モスルと、ISが「首都」とするシリア東部ラッカの間に位置する。(共同)

1727とはずがたり:2016/11/02(水) 22:05:44
子供60万人逃げられず=イラク部隊突入のIS拠点
時事通信社 2016年11月2日 05時33分 (2016年11月2日 13時42分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20161102/Jiji_20161102X447.html

 【カイロ時事】過激派組織「イスラム国」(IS)がイラク最大の拠点としてきた北部モスルの市街戦が迫る中、子供を含む住民の被害拡大に深刻な懸念が世界に広がっている。国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」は1日、声明を出し、モスルについて「子供約60万人を含む150万人の民間人が逃げられずにいる」と強調。安全な脱出ルートを設ける必要があると訴えた。
 モスルにはこの日、ISからの奪還作戦を進めるイラク部隊が複数の方向から突入し、もはや市街戦は避けられない情勢となっている。声明は「IS戦闘員が多くの病院や学校を占拠し、こうした施設がイラク部隊による攻撃の標的になることに懸念が高まっている」と危機的状況を訴えた。
 イラク軍などは10月17日、モスル奪還作戦に着手した。1日までにモスル一帯で暮らしていた約1万8000人が戦闘地域外に脱出したとみられる。しかし、モスルの人口を考えれば、住民の圧倒的多数はISの監視の中、まだ市内にとどまっている。

1728チバQ:2016/11/03(木) 08:21:58
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161103k0000m030064000c.html
<イラン>国会が承認 ロウハニ大統領指名の3閣僚就任
11月02日 20:06毎日新聞

 【テヘラン田中龍士】イランの国会は1日、先月辞任した文化・イスラム指導相ら3閣僚の後任としてロウハニ大統領が指名した3人の就任を賛成多数で承認した。来年5月に大統領選を控える中、再選が有力視されるロウハニ師の安定した影響力が示された形だ。

 保守穏健派のロウハニ師が2013年8月に就任した当時の議会では、保守強硬派の影響力が強く、今回承認された3閣僚のうち教育相とスポーツ・青少年相の最初の指名者は否決された。だが、今春の総選挙で支持基盤の改革、穏健両派が躍進し、議会でロウハニ師の意向が反映されやすくなった。

1729チバQ:2016/11/03(木) 08:23:19
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110300088&amp;g=int
改革派弾圧の元検事にむち打ち刑=退任後の横領で-イラン

 【テヘランAFP=時事】国営イラン放送は2日、改革派弾圧で悪名高いモルタザビ元テヘラン首席検事に対し、横領などの罪でむち打ち135回の判決が言い渡されたと報じた。退任後に務めた社会保障機関での不正の責任を問われた。
 社会保障機関の弁護士は「公共財の横領でむち打ち70回、公共財の浪費に関する過失で同65回」と説明した。上訴が可能という。
 モルタザビ元首席検事は保守強硬派のアハマディネジャド前大統領に近く、在職中は改革派刊行物の出版停止やジャーナリスト投獄で非難を浴びた。「継続的かつ重大な人権侵害」を理由に、米国の制裁対象にも指定された。
 2009年の大統領選時に起きた改革派デモで、少なくとも3人の参加者が拘束後に死亡した責任を問われ、10年に更迭。その後、密輸取り締まり機関や社会保障機関のトップを13年まで務めた。(2016/11/03-05:55)

1730チバQ:2016/11/03(木) 08:27:23
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20161103k0000m010158000c.html
<TPP>山本農相失言、与党も批判 審議優先、辞任求めず
01:38毎日新聞

<TPP>山本農相失言、与党も批判 審議優先、辞任求めず
TPP承認案を巡って起きた主な問題(2016年)
(毎日新聞)
 ◇公明党の漆原氏「すぐわびるならしゃべるなと…」と批判

 山本有二農相の失言問題で2日、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)承認案・関連法案の衆院通過が週明けにずれ込む見通しとなったことは、政府・与党にとって大きな痛手だ。安倍政権は山本氏を続投させて審議の遅れを最小限にとどめる方針だが、追及材料を与えた山本氏に対し、与党の批判が強まっている。【高橋克哉、田中裕之】

 「こんなことで辞任すれば(今国会承認に向けた動きが)全部終わってしまう」。政府高官は2日にこう語り、山本氏を続投させる考えを示した。

 山本氏を辞任させた場合、野党が後任農相に所信表明を求めるのは確実だ。担当閣僚の交代でTPP審議のやり直しを迫られる可能性もあり、辞任の回避は「辞めさせる方が時間がかかる」(政府関係者)という内向きの事情からだ。

 山本氏は8月の内閣改造で入閣した。衆院TPP特別委員会の審議では、輸入米の売買同時入札(SBS)の不透明な取引問題を巡り、野党の追及を受けて守勢に回る場面も少なくない。その山本氏が国会外での失言を繰り返したことに、与党の批判は強い。

 公明党の漆原良夫中央幹事会会長は2日の記者会見で「すぐわびるならしゃべるなと言いたい」と批判。自民党幹部も「こんな発言はあり得ない」と語った。

 TPPを重要視する安倍晋三首相のもと、早期承認が与党の最重要課題で、現地時間で8日の米大統領選までに衆院を通過させたい考えだ。米国の承認手続きを後押しする狙いからで、自民党幹部は「大統領選までの衆院通過は、日本の意思を表明するための当初からの目標だ」と語った。混乱拡大を避けたい自民党内からは、山本氏への目立った辞任論は出ていない。

 与党は今国会での承認に向け、小幅な会期延長を検討している。それでも野党が徹底抗戦に出れば、参院での審議は窮屈になりかねない。参院自民党幹部は2日、「場合によっては12月下旬まで延長して衆院を解散すればいい」と述べ、勢いづく野党をけん制した。

 ◇野党攻勢、審議に応ぜず

 民進党は2日、今週中のTPP承認案・関連法案の採決に応じない方針を決めた。同党は1日、採決に応じることで自民党と合意。「年金カット法案」として批判を強める年金制度改革関連法案の審議に重点を移す戦略だったが、山本有二農相の相次ぐ失言を受け、攻勢に転じた。

 「発言は看過できない。この大臣の下で自由貿易の議論はできない」。民進党の蓮舫代表は2日の党会合で、審議に応じない姿勢を鮮明にした。

 同党が1日、自民党と「2日衆院TPP特別委、4日本会議」の採決日程で合意したのは、TPP参加の検討は民主党政権時代に始めた経緯があるためだ。年明けの衆院解散の観測も流れるなか、徹底抗戦すれば「民主党政権との整合性を問われかねない」との懸念も出ていた。

 想定外の失言問題に対し、民進党では「山本農相の下での審議は国会の権威に関わる」(今井雅人特別委理事)と気勢が上がる。だが、山本氏の最初の発言で辞任に追い込めないまま、一度は採決に応じた姿勢には分かりにくさも残る。細野豪志代表代行は2日の記者会見で、山本氏を擁護する政府・自民党の対応を「強者のおごりだ」と強く批判。「国民の不幸はおごり高ぶった自民党に対するもう一つの選択肢がないことだ。我々の責任は重い」とも語った。【葛西大博】

1731チバQ:2016/11/03(木) 19:44:20
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161103-00000026-jij_afp-int
ISから解放されたモスル東端の村、バリカンで2年ぶりひげそり
AFP=時事 11/3(木) 13:43配信

ISから解放されたモスル東端の村、バリカンで2年ぶりひげそり
イラク北部モスル東端のコクジャリ村で、バリカンで伸ばしっぱなしだったひげをそる男性(2016年11月2日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イラク北部モスル(Mosul)東端にあるコクジャリ(Gogjali)村では2日、前日に市内に到達したイラク軍精鋭部隊の掃討作戦による発砲音が響き渡る中、住民たちが白旗を手に用心深く自宅から出てきてイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の残忍さを口々に語った。

【関連写真11枚】大きなハサミでばっさり行く人も

「トラクターを没収され、6日間も拘束されて殴られた。解放されたが、それ以降、仕事はできなかった」。母親と息子2人に寄り添われて取材に応じた農家のユセフ・ファリクさん(40)の顎には、ISの戦闘員に強要されて伸ばし始めた長いひげが生えていた。「彼らは私たちを殺し、いつも金を無心した。私たちはどこへも行けず、毎日が地獄だった」と母親が続けた。

 村の住民の間では、イラク特殊部隊員がくれた電動バリカンが引っ張りだこだ。男性たちは行列をつくって順番待ちをし、ISの命令でずっと伸ばし続けていたひげを2年ぶりにようやくそることができた。

 イラク軍は、国内最後のIS主要拠点であるモスル奪還作戦の開始から2週間余りで市東端に到達したが、そこから市内へは入れないまま戦闘が続いている。市内には100万人以上の市民が取り残されているとみられ、ISが人々を強制的に集めているとの複数の住民の報告もある。支援関係者からは「最悪の事態に備えている」との声も出ている。【翻訳編集】 AFPBB News

1732チバQ:2016/11/03(木) 21:16:15
http://www.sankei.com/world/news/161103/wor1611030034-n1.html
2016.11.3 08:28

モスル奪還ならISに大打撃 スンニ派多数、統治困難も
 モスルは「イスラム国」(IS)がイラクでの本拠地としており、政府軍などの奪還作戦が成功すれば、ISにとって軍事的な大打撃となるだけでなく、“建国宣言”の地を失う象徴的な意味合いを持つ。ただ、イスラム教シーア派主導のアバディ政権を嫌うスンニ派アラブ人らが多数を占める都市で、シーア派を中心に構成される政府軍による平定作業は、困難なものとなることも予想される。

 「市街戦だ」「多くの住民が室内に引きこもっている」。ロイター通信は1日、電話取材に応じたモスルの住民の声を伝えた。街中では政府軍などとISが激しい戦闘を展開しているもようだ。

 モスルは約2年前、電撃的に進攻したISがイラク軍を駆逐して掌握。翌月には最高指導者のアブーバクル・バグダーディ容疑者がモスル市内のモスク(イスラム教礼拝所)で、自身が全信徒を率いる「カリフ」(預言者ムハンマドの後継者)だと宣言した。

 カリフを名乗ったことに、域内外のイスラム諸国では非難が広がった。

 一方でISが、イスラム教で理想とされる政教一致のカリフ制国家の再興を現実に宣言したことは、各地の過激派の間でISの求心力を高めることにもつながった。

 イラク北部のクルド自治政府に拘束されたISメンバーらは、過去の産経新聞の取材で、同容疑者を「本物のカリフ」とみなしていると証言している。

 政府軍が米主導の有志連合と連携して進める奪還作戦には、モスルを中心に支配領域を広げるISの戦略を破綻に追い込み、支持者らがISに抱く「幻想」を打破する狙いがある。

 一方、モスルの多数派のスンニ派アラブ人には、シーア派を中心とする政府軍が進駐すれば、「ISに協力した」として追及や嫌がらせ、略奪などを受けるとの警戒感もある。住民の反シーア派感情を背景に、ISのゲリラ戦術やテロが激しさを増す可能性も高い。

 さらに、モスル周辺の実効支配を狙うクルド自治政府のほか、政府軍に協力するシーア派民兵の後ろ盾であるイランがイラク北部での影響力を拡大させることを警戒し、隣国トルコが干渉を強めることも考えられる。ISがモスルを放棄しても周辺地域の不安定な情勢は続くものとみられる。(ガジアンテプ 大内清)



【用語解説】モスル

 イラク北部最大の都市で、首都バグダッドに次ぐ同国第2の規模。2015年の推定人口は約170万人だったが、イラク軍などの攻撃を前に住民らの脱出が相次いだ。「イスラム国」(IS)の前身組織が14年6月に制圧したイラクにおける拠点で、最近も最大8千人のメンバーがいたとの情報がある。少数民族のクルド人が多く住み、一帯を「歴史的なクルディスタン(クルドの国)」の一部とみなしている。住民の多くはISと同じスンニ派で、シーア派が主導するイラクの現政権に対し、根深い反感を抱いているとされる。

1733チバQ:2016/11/04(金) 21:22:32
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-161104X838.html
クルド系政党党首ら拘束=南東部で爆発、8人死亡―トルコ
20:46時事通信

 【エルサレム時事】トルコ当局は4日、テロ捜査の一環で、クルド系政党・国民民主主義党(HDP)共同党首のデミルタシュ、ユクセクダー両議員ら同党の議員十数人を拘束した。その後、クルド人が多数派を占める南東部ディヤルバクルでは、反政府武装組織クルド労働者党(PKK)が仕掛けた自動車爆弾によるとみられる爆発事件が発生し、8人が死亡。クルド問題が深刻化する可能性がある。

 エルドアン政権は昨年の総選挙で躍進したHDPについて、「テロ組織」とみなす反政府武装組織クルド労働者党(PKK)と密接な関係があると非難。トルコ当局は、デミルタシュ共同党首らがテロ組織メンバーの疑いがあるなどとして捜査を進めてきたが、ユルドゥルム首相は今回の拘束について、容疑に関する証言を拒否したためだと説明した。

 これに対し、HDPは「民主主義の終わりだ」と非難。トルコに反テロ法改正を求めている欧州連合(EU)も強い懸念を示している。

1734名無しさん:2016/11/05(土) 22:30:05
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161101/k10010751781000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_082
外相 常岡氏の保護へ適切な対応求める考え
11月1日 11時05分
岸田外務大臣は、閣議のあと記者団に対し、イラク第2の都市モスルの近郊で、クルド自治政府当局に拘束された日本人ジャーナリスト、常岡浩介さんについて、邦人保護の観点から適切な身柄の扱いなどを求めていく考えを示しました。
日本人のフリージャーナリスト、常岡浩介さんは、過激派組織IS=イスラミックステートが支配するイラク第2の都市モスルの奪還作戦を取材するため、イラク北部を訪れていて、モスルの近郊でクルド自治政府当局に拘束されたことが確認されました。

これについて、岸田外務大臣は、閣議のあと記者団に対し、「邦人保護の観点から、イラクにある日本大使館から、領事の面会を申し入れるなど、必要な対応を行っている。現在は現地当局で取り調べ中で、詳細については控えたい」と述べ、適切な身柄の扱いなどを求めていく考えを示しました。

1735チバQ:2016/11/05(土) 23:40:03
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161105-00000007-jij_afp-int
イラク軍、モスル市街に初進入 ISの激しい抵抗受け部分的撤退
AFP=時事 11/5(土) 9:19配信

イラク軍、モスル市街に初進入 ISの激しい抵抗受け部分的撤退
イラク北部コクジャリを通ってモスルに向かうイラク軍のM1エイブラムス戦車(2016年11月4日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が制圧していた同国北部モスル(Mosul)の奪還作戦を進めているイラク軍は4日、モスルの市街地に初めて入ったが、大量の爆弾と砲撃を使った反撃を受け一部の部隊が部分的撤退を余儀なくされた。

 夜明けを待って、空爆支援を受けたブルドーザーと戦車が東からモスル市街に進攻した。イラク軍がモスル市街に進攻したのは、10月17日にモスルを奪還するための大攻勢を開始して以来、初めて。

 指揮官によると、2014年6月にISがモスルを制圧したとき最後まで街に残っていたイラク対テロ部隊(CTS)の「モスル連隊(Mosul Regiment)」は、今回モスルに入るとすぐに「激しい抵抗」に遭ったという。

 砲撃が数時間ほぼ途切れることなく続き、前線からCTSの無線に入った報告によると、ISは通りの至る所にバリケードを築き、爆弾を仕掛けていたという。

 AFP特派員の報告によると、CTSの装甲車の一部はアル・カラマー(Al-Karamah)の通りに入ったが、ISの激しい抵抗を受け数時間後に撤退した。

 CTSの将校は匿名を条件に「これほどの抵抗は想定していなかった。やつらはすべての道を封鎖していた」と語り、新たな攻撃を仕掛けるかどうか検討中だと述べた。「大勢のイスラム過激派がいた……撤退して新しい策を練るのが得策だった」

 CTSの一部がモスル市内に残っているが、4日に開始されたモスル進攻作戦には少なくとも5個連隊が参加しており、撤退した部隊の規模を判断するのは困難だ。【翻訳編集】 AFPBB News

1736チバQ:2016/11/05(土) 23:40:26
http://www.afpbb.com/articles/-/3106878?utm_source=yahoo&amp;utm_medium=news
ISから奪還の村で民兵が住民虐待か、イラク・モスル周辺
2016年11月04日 17:53 発信地:ロンドン/英国
【11月4日 AFP】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は3日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が拠点都市としているイラク北部モスル(Mosul)の奪還作戦に参加しているスンニ派(Sunni)部族の民兵らが、奪還した村の住民たちに拷問や虐待を行っていると報告した。

 アムネスティによるとスンニ派民兵らの部隊は、ISから奪還したモスル南東部の複数の村で「報復」攻撃を行っており、ISへの関与が疑われる男性や少年を不当に拘束したり、拷問や虐待を行ったりしているという。

 アムネスティは複数の地元当局者や目撃者らに聞き取り調査を行った結果として、金属の棒で殴られた、電気ショックを与えられた、車のボンネットに縛り付けられて通りを引き回された、おりに入れられたといった証言を報告している。(c)AFP

1737チバQ:2016/11/05(土) 23:41:04
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161106k0000m030040000c.html
<イラン>新閣僚3人を承認 ロウハニ大統領が指名
18:44毎日新聞

 イランの国会は先月辞任した文化・イスラム指導相ら3閣僚の後任としてロウハニ大統領が指名した3人の就任を賛成多数で承認した。来年5月に大統領選を控える中、再選が有力視されるロウハニ師の安定した影響力が示された形だ。

 保守穏健派のロウハニ師が2013年8月に就任した当時の議会では、保守強硬派の影響力が強く、今回承認された3閣僚のうち教育相とスポーツ・青少年相の最初の指名者は否決された。だが、今春の総選挙で支持基盤の改革、穏健両派が躍進し、議会でロウハニ師の意向が反映されやすくなった。【テヘラン】

1738名無しさん:2016/11/06(日) 06:52:20
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110400080&amp;g=pol
常岡氏、IS通訳と説明=「名誉勲章受章」も-イラク当局

 【エルサレム時事】クルド系メディア「ルダウ」によると、イラク北部のクルド自治政府当局にジャーナリスト常岡浩介氏が拘束された問題で、自治政府当局者は3日、常岡氏が取り調べで過激派組織「イスラム国」(IS)指導者の通訳を務めたことがあると明かしたと述べた。
 常岡氏は今週、クルド自治区内で、ISなどと関係があるとして治安部隊に拘束された。同氏はISが「首都」と位置付けるシリア北部ラッカを訪問したことを認め、仕事ぶりを評価されて「ISから名誉勲章をもらったと語った」という。(2016/11/04-06:30)

1739チバQ:2016/11/06(日) 22:08:52
http://www.sankei.com/world/news/161106/wor1611060025-n1.html
2016.11.6 21:03
【緊迫トルコ】
イスタンブール混乱続く 他党党首ら拘束に反発デモ
 【中東支局】ロイター通信などによると、トルコの最大都市イスタンブールで5日、クルド系左派の野党、人民民主党(HDP)の幹部や国会議員らの拘束に反発するデモがあり、警察当局が催涙弾や放水で対抗した。エルドアン政権は7月のクーデター未遂以降、教師や司法関係者ら11万人以上の身柄拘束や職務停止に乗り出しており、混乱が続いている。

 当局は4日、HDP共同党首のデミルタシュ氏とユクセクダー氏を含む国会議員12人を拘束した。当局者は「テロに関連した事情聴取を拒否したため」と理由を説明している。

 アーネスト米大統領報道官が拘束に関し、「深く困惑している」と述べたほか、欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表も懸念を表明。欧米との溝が深まっている。

 拘束の数時間後には、南東部ディヤルバクルの警察署付近で車爆弾によるテロが発生。AP通信によると9人が死亡、約100人が負傷した。地元当局は武装組織「クルド労働者党」(PKK)の犯行と断定して非難した。一方でイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)系のサイトも犯行声明も出した。

 また、イスタンブールのアタチュルク国際空港では5日夜から6日未明にかけ、2人乗りのバイクが警察官の制止を振り切って侵入する騒ぎがあった。同空港では6月、ISによる爆弾テロで41人が死亡する事件が起きている。

1740チバQ:2016/11/06(日) 22:42:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161106-00000073-jij-m_est
クルド系政党、議会ボイコット=党首ら逮捕に反発―トルコ
時事通信 11/6(日) 19:34配信

 【エルサレム時事】トルコのクルド系政党・国民民主主義党(HDP)は6日、声明を出し「議会での活動を停止することを決めた」と議会ボイコットの方針を発表した。

 党首らの逮捕を受け、政権と全面対決する姿勢をあらわにしている。一方、ユルドゥルム首相は同日、HDP党首らについて「何年も、私たちが地方自治体に送っていたお金をテロ(組織)に転送していた」と述べ、逮捕の正当性を強調した。

 少数民族クルド人に対するエルドアン政権の強権姿勢に対しては内外から非難の声が高まっている。さらに国民分断が進みテロが続く恐れがある。

 トルコ当局は4日、対テロ捜査の一環として、HDPのデミルタシュ、ユクセクダー両共同党首を含む国会議員9人を逮捕。2015年の総選挙で躍進したHDPをめぐっては、エルドアン政権は反政府武装組織クルド労働者党(PKK)の政治部門とみなし、デミルタシュ共同党首らが「テロを扇動した疑いがある」などと訴えていた。

 トルコ国会は5月、議員の不逮捕特権を剥奪する改憲案を可決。HDPを狙い撃ちにする改憲とみられていた。7月のクーデター未遂を受け発令された非常事態宣言を契機に、HDPをはじめ反政権派への取り締まりが強化されていく中で、HDP首脳部を一気に襲う逮捕劇となった。

 欧州連合(EU)は「重大な懸念」(モゲリーニ外交安全保障上級代表)を表明。トルコ系移民が多く暮らすドイツでは5日、「エルドアン大統領の独裁」に抗議する行進が行われ、数千人のクルド人が参加した。

1741とはずがたり:2016/11/07(月) 15:11:30
子供60万人逃げられず=イラク部隊突入のIS拠点
時事通信社 2016年11月2日 05時33分 (2016年11月2日 23時58分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20161102/Jiji_20161102X447.html

 【カイロ時事】過激派組織「イスラム国」(IS)がイラク最大の拠点としてきた北部モスルの市街戦が迫る中、子供を含む住民の被害拡大に深刻な懸念が世界に広がっている。国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」は1日、声明を出し、モスルについて「子供約60万人を含む150万人の民間人が逃げられずにいる」と強調。安全な脱出ルートを設ける必要があると訴えた。
 モスルにはこの日、ISからの奪還作戦を進めるイラク部隊が複数の方向から突入し、もはや市街戦は避けられない情勢となっている。声明は「IS戦闘員が多くの病院や学校を占拠し、こうした施設がイラク部隊による攻撃の標的になることに懸念が高まっている」と危機的状況を訴えた。
 イラク軍などは10月17日、モスル奪還作戦に着手した。1日までにモスル一帯で暮らしていた約1万8000人が戦闘地域外に脱出したとみられる。しかし、モスルの人口を考えれば、住民の圧倒的多数はISの監視の中、まだ市内にとどまっている。

1742チバQ:2016/11/07(月) 17:53:11
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161107-00180065-newsweek-int
不安定化するトルコで、拡大する内務省の役割
ニューズウィーク日本版 11/7(月) 16:30配信
<シリア内戦に伴う難民の流入、昨年7月以降のテロの増大、そして今年7月15日のクーデタ未遂事件以降、トルコ国内で内務省が存在感を高めている>

移民政策から軍の再編まで

 シリア内戦に伴う難民の流入、昨年7月以降のテロの増大、そして今年7月15日のクーデタ未遂事件が発生した中、存在感を高めているのが内務省である。内務省の職務は多岐に渡るが、その中でも最も重要なのが国家の防衛と公共秩序の維持であり、不安定化するトルコの国内情勢を安定化させるためにいくつかのテコ入れが行われている。

 例えば、難民政策に関しては、2014年に移民管理総局(GDMM)が内務省傘下に創設され、シリア難民の法的位置付けの整備で中心的役割を果たしている。

 また、トルコでは、イスラーム国(IS)とクルディスタン自由の鷹(TAK)によるテロが2015年6月以降、頻発している(表1)。TAKは非合法武装組織であるクルディスタン労働者党(PKK)との関係が取りざたされる組織である。

<表1:2015年6月以降にトルコで発生した主なテロ>

 2015年10月10日にアンカラで、ISによるトルコ共和国史上最も死亡者が多かったテロ事件が起こったが、後の10月28日に、内務省はテロリスト・リストを発表した。このリストは定期的に更新されており、リストに掲載されるテロリストの数は増加している。特にクーデタ未遂事件後、ギュレン運動の関係者が多く名を連ねるようになった。PKK対策として、前回の小論で述べたように「村の守護者制度」を専門に扱う部署の設置を決定した。

【参考記事】トルコ政府とPKKとの抗争における「村の守護者」の役割

 内務省は軍の再編にも密接に関与している。7月15日のクーデタ未遂事件後、これまで軍が統括してきた国内治安維持軍と沿岸警備隊が内務省の傘下に入った。また、エルドアン大統領は、国家情報局(MİT)の国内部門と警察も内務省傘下に統一するプランを提示している。

 このように、近年、トルコにおける内務省の存在感は確実に増してきている。内務省の原型はオスマン帝国後期まで遡るが、トルコ共和国において正式に組織化されたのは1985年と比較的新しい。この背景には、1960年代と70年代のトルコが極左と極右の抗争で混乱したことと、1984年にPKKがトルコで本格的にテロ行為を始めたことがあった。

1743チバQ:2016/11/07(月) 18:03:25
http://www.sankei.com/world/news/161107/wor1611070002-n1.html
2016.11.7 09:00
【三井美奈の国際情報ファイル】
イラン最高指導者の後継者は誰に 中東揺さぶる人事に世界の目が…
 イランの最高指導者アリー・ハメネイ師(77)の健康不安説が浮上し、後継者をめぐる観測が広がっている。最大の焦点は、次期指導者がハメネイ師に近い強硬保守派か、親欧米路線をとるロウハニ大統領(67)の穏健保守派か、だ。イスラム教シーア派の盟主イランのトップ人事は、昨年7月のイラン核合意の行方を左右し、影響は中東だけでなく世界中に広がることが確実だ。

 イランでは今年2月、最高指導者の選出を担う専門家会議(定数88)の選挙が行われ、ロウハニ大統領を支持する穏健、改革派が過半数を占めた。専門家会議は任期8年で、高齢のハメネイ師の後継者を決めるとみられている。ハメネイ師は2014年9月に前立腺の手術を受け、「がんにかかっている」との噂も流れた。

 10月25日付英紙フィナンシャル・タイムズは、後継者選びでは「ハメネイ師自身が重要な役割を担うだろう」と指摘した。ハメネイ師の親族によると、同師は米国が核合意の強力な履行を求めて、イランに干渉することを懸念しているという。核合意はイランが核開発を制限する見返りに国際社会が制裁を解除する内容で、ロウハニ大統領の主導で実現した。

 同紙は、保守強硬派の革命防衛隊ではハメネイ師の次男、モジュタバ・ハメネイ氏の就任を望む声が強いが、「ハメネイ師は家族による地位継承に強く反対している」と伝えた。穏健・改革派の候補として、ロウハニ大統領や、革命の指導者ホメイニ師の孫のハッサン・ホメイニ氏をあげたが、「有力な後継者候補はまだ現れていない」とした。

 一方、9月26日付米紙ワシントン・ポスト(電子版)は、「後継者は欧米の友人ではないだろう」という識者の見方を伝えた。米外交問題評議会のレイ・タケイ上級研究員の寄稿で、「ハメネイ師と革命防衛隊は、イランのエリート指導部の中でもっとも反動的なメンバーの一人を擁立しようとしている」と指摘した。タケイ氏が有力候補としてあげたのは、イスラム法学者特別法廷で検察を率いた56歳のイブラヒム・ライシ氏。ハメネイ師と同じイラン第二の都市マシュハドの出身だという。特別法廷は、イスラム価値観への侮辱、反体制プロパガンダ、背教などを裁く強硬保守派の牙城だ。

 イランではシーア派の教えにのっとり、シャリーア(イスラム法)を最もよく解釈できる法学者が国家を指揮することとされ、最高指導者は司法、立法、行政など国の全権を把握する。ハメネイ師は、1989年、イラン革命の指導者ホメイニ師の後継者に選出されて以来、27年間の在位を通じて現体制の基盤を作った。

 イランは人口約7900万。湾岸随一の大国だ。最近はイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)掃討作戦を通じて影響力を大きく広げている。原油、天然ガスの埋蔵量が豊富な、世界屈指のエネルギー大国でもある。

 汎アラブ紙アッシャルクルアウサトによると、専門家会議の重鎮ラフサンジャニ師は6月、同会議内に特別委員会が置かれ、後継者選びをめぐる協議に入ったことを明らかにした。次期体制をめぐる綱引きは、すでに水面下で活発化しているようだ。
(外信部編集委員)

1744とはずがたり:2016/11/08(火) 19:15:37
トルコの公務員解雇、ナチスを彷彿=ルクセンブルク外相
ロイター 2016年11月8日 16時01分 (2016年11月8日 19時06分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20161108/Reuters_newsml_KBN1330JG.html

[ベルリン 7日 ロイター] - ルクセンブルクのアッセルボルン外相は7日、トルコ政府が7月のクーデター未遂以降に公務員を解雇した対処法が、ナチスドイツによる戦術を想起させるとし、欧州連合(EU)は遅かれ早かれ、トルコに制裁を科さければならなくなるだろうと述べた。
一方、ドイツ政府は、テロとの戦いにおける重要パートナーと良好な関係を保つことは重要だとして、この考えをはねつけたとみらえる。
トルコでは7月のクーデター未遂以降、兵士や判事から教師、政治家、記者に至るまで11万人以上の公務員が拘束されたり、停職や免職になったりしている。エルドアン大統領はクーデター未遂を機に、あらゆる反対派の取り締まりへと舵を切ったとの批判もある。
アッセルボルン氏は、大学の学位をはく奪された人や、無収入になった人もいると述べた。解雇された教師からは、家族を養えないと不満も聞こえたという。
「こうした方法は、ナチスドイツ時代に使われた方法だが、非常に悪い方向に進歩している」と、同氏は述べた。

1745とはずがたり:2016/11/09(水) 09:18:35
俺がいつも云ってるけどトルコとロシアの歴史的和解の可能性は?!
アメリカがシリアで血を流すメリットアメリカに殆ど無いからなぁ。。
クルド支援の俺としては如何ともし難い現状だ。

冷泉彰彦
プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
アレッポにもモスルにも、ほとんど関心がない米世論
2016年11月04日(金)16時00分
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2016/11/post-873.php

 大統領選の投票まで残り一週間を切った今、一部の世論調査では全国レベルでドナルド・トランプ候補の支持率がヒラリー・クリントン候補を1%上回ったか、接戦の中道州で情勢が逆転しているという報道が出ています。

 ですが、常識的には「事前投票」が40%近く進行している現状では、この時点の世論調査の数字にはあまり意味がないという意見、あるいはメディアが接戦を煽っているのは両陣営への「最後のテレビ広告枠販売」で稼ぐためという解説もあります。

 今週2日には、歴史に残る名勝負の結果、ワールドシリーズでシカゴ・カブスが優勝し、翌朝のニュースは各局この話題一色になりました。仮に、本当にトランプ優勢が事実であれば、こんな「悠長な」ことは言っていられないはずで、「大逆転」の可能性は極めて低いと見られます。

 その一方で、この米大統領選の動向を「じっと」注視している勢力があります。それは、ロシアです。

 問題は、シリアのアレッポをめぐる情勢です。

 激しい空爆によって、市街のほとんどが破壊され、多くの民間人犠牲が出ている中で、一部報道によれば30万人もの市民が、アレッポの東部市街に取り残されていると言われています。アメリカとロシアを中心とした交渉によって何度も「休戦」の合意がされていますが、その度に休戦協定は破られ、本稿の時点では「アサド政府軍は空爆継続」の一方で、「ロシア軍は空爆を暫定的に停止」しているようです。

 ロシアのラブロフ首相からは、アメリカを中心とする有志連合へ向けて様々な非難の言葉が出てきています。

「我々が休戦に応じたのは、シリアの反政府勢力について『テロリスト』と『非テロリスト』の区分けをする時間をアメリカに与えるためだ。だが、アメリカはその区分けはできなかった」

「シリアの反政府勢力には、アルカイダへの忠誠を誓うヌスラ戦線がいる。彼らは『シャーム・ファトフ戦線』と名前を変えているが、テロリストであることには変わりはない」

「ということは、現在市内に残っている人間は全員がテロリストと、その『人間の盾』だとみなすしかない」

「アメリカにはその攻撃を非難する資格はない。イラクのモスルで行われていることと全く同じだからだ。ISというテロリストが『人間の盾』を抱えているところへ、米軍は空爆を続けているではないか。アレッポも全く同じだ」

 つまり、ロシア政府としては、アレッポに残存している反政府勢力への攻撃は基本的に止めないとしているのです。その一方で、ロシアはトルコとの間で軍事的な協議を続けています。

 まず、ロシアのゲラシモフ軍参謀総長は9月15日、トルコの首都アンカラを訪問してアカル軍参謀総長と会談しています。両軍の参謀総長の会談は11年ぶりだというのですが、その2週間後の今月1日、2人は今度はモスクワで再度会談しているのです。

1746とはずがたり:2016/11/09(水) 09:18:52
>>1745-1746
 どうしてこの両名が頻繁に協議を重ねているかというと、様々な報道を総合するとアレッポ情勢についての詳細を詰めているようです。現時点では、シリアをめぐるロシアとトルコの立場には差があります。

 まずロシアは「アサド政権支持」であり、したがって「穏健な反政府軍」にも「アルカイダ系(シャーム・ファトフ戦線)」にも敵対しています。ISとも敵対していますが、敵視する優先順位はISが最優先ではなく、あくまでアサド政権に敵対してくる反政府勢力(穏健派+シャーム・ファトフ戦線)です。

 一方のトルコのシリア政策は、両国の国境地帯におけるクルド系の勢力拡大を抑制するのが最優先になっています。ですから、アレッポにおける政府系と反政府系の対立も、そしてISとの戦いにもそれほど熱心ではありませんでした。それ以前の話として、トルコはシリアのアサド政権との関係は悪かったですし、何よりもNATO加盟国であるトルコは、アメリカに基地使用を認めさせて米欧の対中東、対ロシアの戦略的な拠点になっていたはずでした。

 大変に大きな「差」であるわけですが、ここ数カ月、トルコとロシアは急速に接近しています。では、こうした違いについて、一気に矛盾を解消して、一気にトルコがロシアの同盟側に行ってしまうのでしょうか?

 そこまで極端なことはないと思います。今回の協議では、それぞれの立場の相違点は認めつつ、お互いの利害が一致する部分については、お互いが協力するという非常に細かな作戦協定のようなものを模索しているものと見られます。

 一方、アメリカのオバマ政権は、相変わらず「曖昧な政策」を続け、米世論は中東地域への関心を失っています。オバマ政権は、アレッポでは「反政府軍を応援」し、「人道危機への対処を訴え」てはいます。ですが、善玉と悪玉の峻別ができないことが、直接介入できないことの口実になる一方で、ロシアに空爆の口実を与えています。

 今回の大統領選では、世論の関心は極めて低いものの、この問題は争点になっています。

 ヒラリーは、あくまで「人道安全地帯」で反政府勢力を保護する一方、「飛行禁止区域の設定」を主張しています。つまり、一歩、いや二歩踏み込んだ介入をするというのです。反政府勢力への肩入れを強化するということは、善玉と悪玉の峻別、もしくは悪玉の改心を受け入れるということなのでしょう。いずれにしても、ロシアとアサド政権に対しては徹底対決の構えです。

 一方のトランプは正反対に、「この地域の問題解決はプーチンに任せる」「トルコのエルドアン大統領のクーデター後の権力強化を認める」「アサド政権の存続を認める」という、「プーチンに完全に降参する」姿勢を公言してはばからず、何度も何度もそれを語っています。NATOに至っては、アメリカ自身から関与を薄めるようなことを言っています。

 ロシアのラブロフ首相は今月2日、タス通信に対して「米大統領選は予測しても仕方がない。だが、これで米国の対外戦略が決まり、シリア情勢に対する姿勢も見えてくるだろう」と語り、大統領選の結果を注視していることを明かしました。

 ですが、アメリカでは中東問題への関心は薄いままなのです。今週3日には、前夜のMLBワールドシリーズでシカゴ・カブスが108年ぶりに優勝したニュースばかりが報じられていました。アレッポ情勢にも、モスル情勢にもほとんど関心は払われていないのです。

1747名無しさん:2016/11/13(日) 11:07:21
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016111200039&amp;g=pol
まるでアレッポ上空=窮状訴える錯覚画、日本へ

 シリア北部の激戦地アレッポの様子を描いたトリックアート(錯覚画)が日本にやってくる。長さ5メートルの大きな絵が広場に敷かれ、一見すると平面だが、ある位置から写真を撮ると立体になり、空爆で崩壊したアレッポの上空に立っているような画像ができ上がる。3月にニューヨークの国連本部前で展示された錯覚画を、人権団体アムネスティ・インターナショナル日本が東京都内で展示する。

 シリア内戦が始まって5年が経過し「戦闘で毎日多くの人が命を落とし、安全を求め他国に逃れている」(アムネスティ)のに、他のニュースに紛れ窮状への世界の関心は薄らいでいる。危機感を抱いたアムネスティや国際援助団体オックスファムが「紛争で苦しむ人々を思い出してほしい」と、世界各地で錯覚画を発表してきたアーティスト「3Dジョー&マックス」に制作を依頼した。
 アムネスティ日本の山下瑛梨奈さんは「写真を撮ってツイッター、インスタグラム、フェイスブックに載せてほしい。それだけで『忘れていない』と日本からメッセージを発信できる」と呼び掛けている。
 展示は計4日間行われ、千代田区神田駿河台の明治大駿河台キャンパス・リバティタワー前の広場で17、18両日の午前11時〜午後5時。さらに文京区春日の「文京シビックセンター」1階で21日の午前11時〜午後9時、22日の午前9時〜午後7時。

 写真を撮れる器材を手に現場に行けば、立体的に撮影できる「絶好の位置や角度」をスタッフが教えてくれる。文京区の展示を日没後まで伸ばしたのは、仕事帰りの会社員にも撮影してもらいたいため。山下さんは「シリア内戦と言うと難しいと思ってしまうかもしれないが、学生でも社会人でも1人でできることもあると考えてほしい」と訴えている。(2016/11/12-07:35)

1748名無しさん:2016/11/13(日) 12:04:57
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110700525&amp;g=pol
日本大使館員が常岡氏と面会

 外務省幹部は7日、イラク北部のクルド自治政府当局に拘束されたジャーナリスト常岡浩介氏に、在イラク日本大使館職員が3日に面会したと明らかにした。健康状態に問題はないという。拘束の容疑や身柄引き渡しの時期については明言しなかった。(2016/11/07-15:35)

1749チバQ:2016/11/13(日) 23:05:11
http://www.cnn.co.jp/world/35092064.html
ISISが民間人60人を殺害、市内に遺体つるす モスル
2016.11.12 Sat posted at 12:17 JST
(CNN) イラク北部にある過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の拠点モスルに対する奪還作戦が続くなか、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は11日、ISISがモスルで今週、民間人少なくとも60人を殺害したと明らかにした。
UNCHRの報告書によれば、ISISは8日、イラク治安部隊と協力したなどとしてモスル市内で民間人40人を殺害。9日夕にはモスル北部の軍事基地で、情報漏えいの罪で民間人20人を殺害したとの情報もある。遺体は市内の複数の箇所につるされているという。
モスル市内やその周辺での戦闘が続く中、民間人は市外に逃れるか自宅にとどまるかの厳しい選択を迫られている。数万人が市外に脱出する道を選ぶ一方、他の住民はイラク治安部隊の指示に従い自宅にとどまっている。また、ISISへの恐怖から自宅を離れられない人々もいる。

1750チバQ:2016/11/13(日) 23:06:03
http://www.cnn.co.jp/world/35092063.html
ISIS高位司令官、空爆で死亡 フセイン時の情報機関幹部
2016.11.12 Sat posted at 11:50 JST

イラク北部アルビル(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」からの奪還作戦が続くイラク北部モスルで、有志連合の空爆によりISISの高位司令官が死亡したことが12日までに分かった。イラク軍の情報機関筋がCNNに明かした。
同筋情報によると、マフムード・シュクリ・ヌアイミ容疑者は8日、モスル西部でイラク主導有志連合の空爆により殺害された。ISISも動画でヌアイミ容疑者の死亡を確認。この中で同容疑者について「戦闘で死亡した殉教者」と言及した。
同筋は、ヌアイミ容疑者がフセイン政権下で情報機関幹部だったと指摘した。
イラク軍は先月、国内のISISの最大拠点であるモスルの奪還に向けて軍事作戦を開始。今月に入り、モスル市内にも進軍し、ISISとの激しい戦闘が続いている。

1751チバQ:2016/11/13(日) 23:07:03
http://www.afpbb.com/articles/-/3107727
二大拠点への同時作戦で相乗効果も=IS「首都」攻撃開始から1週間-シリア
2016年11月12日 17:03 発信地:エルサレム/中東・アフリカ
【11月12日 時事通信社】過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と位置付けるシリア北部ラッカの攻略作戦が始まってから13日で1週間。隣国イラクでも北部モスルをISから奪還する作戦が進行中で、ISの二大拠点を同時に攻めることによる相乗効果が期待されている。しかし、ラッカの作戦は政治的にも軍事的にもより複雑で、難航は必至だ。

 6日に開始されたラッカ攻略作戦は、シリアのクルド人民兵主体の「シリア民主軍」(SDF)が地上戦を担っている。SDFは、米軍主導の有志連合による空爆支援を受けながら、ラッカ北方から進攻。まずは、周辺地域を制圧し、ラッカを隔離する作戦だ。

 シリア反体制派「シリア民主フォーラム」の設立者サミール・アイタ氏が中東の衛星テレビ局アルジャジーラに語ったところでは、モスルはISの「商都」であるのに対し、ラッカは2014年6月に「国家樹立」を宣言したISにとって「国家計画の基礎となっている都市」。同氏は「ラッカの支配を失ったとき、『国』としてのISは消滅する」と指摘した。

 ただ、シリアでは、アサド政権軍やそれを支援するロシア軍、反体制派などが入り乱れ、異なる思惑を抱きながらISとの戦闘を展開している。有志連合の中でもトルコとSDFは敵対しており、トルコはSDFの作戦参加に反対の立場だ。ラッカの作戦がさらに進めば、利害対立が表面化しかねない。

 また、SDFの主力部隊はクルド人勢力で、アラブ系戦闘員は約3分の1にすぎない。アラブ系住民が大半を占めるラッカを制圧、統治するのに十分な人数がいないことも問題視されている。

 一方、ラッカ出身者はアルジャジーラに対し「モスルの戦闘は、ラッカへのさらなる圧力を意味する。ラッカに撤退するISの幹部が増える可能性が高い」と話した。その場合、ラッカの一般市民にしわ寄せがいき、生活がさらに苦しくなることも危惧されている。(c)時事通信社

1752チバQ:2016/11/13(日) 23:08:47
http://mainichi.jp/articles/20161113/k00/00e/030/098000c
パキスタン

爆発の死者52人に イスラム国が犯行声明

毎日新聞2016年11月13日 08時53分(最終更新 11月13日 15時13分)
 【ニューデリー金子淳】パキスタン南西部バルチスタン州にあるイスラム教の聖廟で12日、爆発があり、地元メディアによると、死者は少なくとも52人、負傷者は102人に上った。ロイター通信によると、過激派組織「イスラム国」(IS)系のニュースサイト「アーマク通信」が、ISの犯行だと伝えた。

 爆発があったのは、同州の山中にあるイスラム教神秘主義の聖廟で、国内各地やイランなどから多くの信者が訪れることで知られていた。爆発を機に停電したため、救助活動が遅れたという。

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 ISはイスラム教少数派のシーア派を「異教徒」と主張し、パキスタンでテロの標的にしている。爆発があった聖廟は宗派を問わず多くの人々が訪れるが、アーマク通信は今回のテロも「シーア派を狙った」としている。

 ISは隣国アフガニスタン東部に一定の支配地域を確保しており、これまでもパキスタンの複数のテロ事件で犯行声明を出している。

1753名無しさん:2016/11/14(月) 00:11:27
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161110-00010004-bfj-soci
ジャーナリスト常岡浩介さん「イスラム国ともう交渉できない」
BuzzFeed Japan 11/10(木) 16:43配信

イラク北部のクルド自治政府に一時拘束されていたジャーナリスト・常岡浩介さん(47)が帰国した。常岡さんは11月10日、BuzzFeed Newsの単独インタビューに応じた。【BuzzFeed Japan / 渡辺一樹】

常岡さんによると、現地入りしたのは10月19日。クルド自治政府の軍事組織ペシュメルガに許可を取って、密着取材をしていた。過激派組織「イスラム国」の拠点である、イラクの都市モスルの奪還作戦を取材するためだった。
ところが、10月27日、イラク大統領の記者会見に出席するため保安検査を受けた際、「イスラム国」のロゴが入ったキーホルダーを所持していたことから、クルド自治政府に拘束され、そのまま12日間、引き止められた。

ーーなぜ、イスラム国のキーホルダーを持っていたのですか。

2014年9月に(イスラム国支配下の)ラッカを訪問しました。キーホルダーはそこから帰る途中、同じバスに乗り合わせた義勇兵にもらったものです。

現在、中東には、イスラム国支持者が大勢います。その支持者やメンバーに会うかもしれない。何か役に立つ場面があるかもしれないと思って、ロゴが入ったキーホルダーを、バッグのポケットに入れたままにしてしまったのです。

そんなキーホルダーを持ったまま、大統領の会見取材をするためのセキュリティチェックを受けるのは、全く間抜けでした。私はそれが原因で、クルド自治政府からISメンバーなのではないのか、と疑われて連行されました。

ーーイスラム国を取材するようになったきっかけは?

私は当初、イスラム国を取材するつもりは、全くありませんでした。今も関心があまりないです。私が取材しようとしたのは、シリアに入り込んだチェチェン勢力でした。その過程で、偶然イスラム国の司令官と知り合い、これはいい取材機会だと思いやりとりをしていました。

ーーネットを見ると、常岡さんとイスラム国のメンバーとが、笑顔で写っている写真が見つかります。あれは何なのですか。

あの写真を見た人が、非常識だと考えるのは当然だと思います。首を切られるのが怖いので、彼らと過度に親しげな態度をとりました。私はただ、首を切られたくなかった。写真を撮ったのは、緊急的な行為です。今でも、もし、イスラム国に迷い込んだら、同じことをやるしかないと思います。

ただ、そうしたことがイスラム国側には、好意的だと受け止められました。それで湯川遥菜さんが捕まった際、イスラム国から招待されたのです。

1754名無しさん:2016/11/14(月) 00:12:46
>>1753

ーー常岡さんは、湯川遥菜さんと後藤健二さんがイスラム国に捕まっていた2015年1月22日、イスラム法学者の中田考さんと記者会見をして、「イスラム国と交渉ができる」と訴えました。常岡さんはイスラム国と実際、どんな関係なのですか?

あの記者会見は、湯川さんと後藤さんがこれから処刑されるという場面のものでした。私は当時、あの問題に関わっているイスラム国の幹部オマル・グラバ司令官と、連絡がつく状態でした。彼の上官が、人質問題を管轄していたのです。

ーーオマル・グラバ司令官とは、今も連絡がつくのでしょうか?

いいえ。2015年の7月が最後の向こうからの連絡でした。内容は挨拶だけ。その後、こちらから何を聞いても答えてくれなくなりました。

彼とはメッセージアプリのWhatsAppで連絡を取っていました。それも2015年10月を最後にオフラインです。ネットに接続している形跡がありません。もし今、イスラム国と交渉をしてくれと言われても、もはやできない状態です。

ーーそれ以外にイスラム国とのつながりはなかったのですか。

そうですね。接点は彼だけです。その彼がたまたま、湯川さんの問題と関わっていた。あの時点で望みは限りなく小さいという認識はありました。でも、ゼロでない限り努力すべきだと考えました。

ーー常岡さんについては、現地メディアが「イスラム国の通訳を務めた」と報道したそうです。イスラム国に対して、どういうスタンスなんですか?

私はアラビア語ができません。メンバーでも支持者でもありません。私がイスラム国に関心がないと言ったのは、その考えに全く共鳴しないからです。

私はイスラム世界を訪問して、1992年ぐらいからコーランを読み始めました。

イスラム法学者の中田考先生と一緒に活動したこともありましたが、その主義主張には全く共鳴できません。今は中田先生からツイッターでブロックされ、Facebookでもフレンドを解除されています。

私はコーランを読んでイスラム教徒になりました。イスラム国は、コーランに書かれていないことを他の人たちに強制しています。彼らの考えは、私が信じているイスラム教と全然関係がないものにしか見えません。

1755名無しさん:2016/11/14(月) 00:13:46
>>1754

ーー今回、どうしてモスルに取材に行ったのですか?

今回は元々、他の国で用事があって中東に行ったのです。それが上手くいかず待たされている間に、モスルの攻略が始まりました。

日本には他にもベテラン・ジャーナリストがいますが、たまたまその人たちが現地に行っていないという状況もあり、急遽ノープランから現地入りすることにしてしまいました。

ヘルメット、防弾チョッキを持たず、キーホルダーがカバンに入っていたのも、そうした準備不足が原因でした。

ーー旅券を返納した、という報道もありましたが、どういう経緯ですか。

クルド自治政府はまだ捜査中で、私は容疑者です。仮に僕がパスポートを持ったままどこかへいくと、クルド側の顔を潰すことになります。

そのため私はひとまず旅券を返納して、日本政府の発行する帰国のための一時書類を受け取り、日本に帰国しました。旅券はバグダッドの日本大使館が預かって日本に送り、11月17日頃には私の手元に戻ってくる、と説明を受けています。

ーー日本政府は、どんな対応でしたか?

とても親切に対応してくださいました。大使館の方は、バグダッドから現地に来て、帰国のための交渉をしてくれました。本当に感謝しています。

ーー常岡さんは、なんども拘束されていますね。

そうですね。ただ、私は当局に捕まっていますが、一度もインサージェントグループ(反乱軍)には捕まっていません。今回もインサージェントグループについては、捕まらないようにしていました。しかし私にとって、クルド自治政府は危険な組織ではない、という認識でした。そこに対する警戒が抜けていました。

ーー取材は続けるのですか?

モスル奪還作戦が続いているので、現場に戻りたいと考えています。
現地政府は、捜査で「白」と分かれば入れてくれるでしょうが「濃いグレー」とか「黒」だと判断されると、入国拒否になる可能性もあります。私は黒も白も、全くの無実です。どうにか、信じてもらいたいです。

Kazuki Watanabe

1756チバQ:2016/11/15(火) 23:32:59
http://www.yomiuri.co.jp/world/20161114-OYT1T50016.html
イラク軍、遺跡の町を「イスラム国」から奪還
2016年11月14日 11時13分
 【アルビル(イラク北部)=上地洋実】イラク軍は13日、北部ニムルドをイスラム過激派組織「イスラム国」から奪還したと発表した。


 ニムルドはイラク軍が奪還作戦を進めるイラク第2の都市モスルの南東約30キロ・メートルに位置し、約3000年前に栄えたアッシリア帝国の遺跡で知られる。

 「イスラム国」は昨年4月、古代遺跡を重機で破壊したり爆破したりする映像を公開した。イラク軍は「ニムルドを完全に解放した」と発表したが、遺跡の現状については明らかにしていない。

1757チバQ:2016/11/16(水) 12:56:35
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016111600107&amp;g=int

遺跡都市、無残な姿=ISから政府軍奪還-イラク














15日、イラク北部で、同国軍が過激派組織「イスラム国」(IS)から奪還したニムルド遺跡に立つ兵士(AFP=時事)

 【ニムルド(イラク)AFP=時事】イラク軍が過激派組織「イスラム国」(IS)から奪還した北部ニムルドの都市遺跡に15日、AFP通信記者が入った。約3000年前に栄えた古代アッシリア王国の都は、彫像が粉々になって倒され、かつて50メートルの高さを誇ったピラミッド型の塔も崩されるなど、無残な姿をさらしていた。


 ISは2014年、ニムルドを含むイラクの広範な地域を占拠。15年には宮殿を爆破したり、石の彫刻をたたき壊したりする映像を公開した。イスラム法の極端な解釈に基づき「偶像」と見なしたためで、略奪した遺物を闇市場で売って資金源にしていたとみられる。
 約500メートル離れた村で生まれた民兵組織司令官のアリ・バヤティさんが、ニムルドを前回訪れたのは2年以上前。丘の上にある遺跡を調べながら、「100%破壊されている」と声を落とした。国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、遺跡の破壊が戦争犯罪に当たると指摘している。
 ニムルドは、イラク軍が奪還作戦を進める同国でのIS最大拠点モスルの約30キロ南方に位置。数キロ先では戦闘が続き、散発的に爆発音も聞こえる。遺跡の破壊状況を調べる専門家の現地入りは、まだ先になるとみられる。
 遺跡自体にも、ISが仕掛け爆弾などを残している可能性がある。イラク軍の爆発物処理班メンバーは、遺跡内を注意深く歩きながら「爆弾やわなが多数あると疑われる。それらを取り除いて、初めて安全と言える」と話した。(2016/11/16-07:24)

1758チバQ:2016/11/16(水) 18:39:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161115-00000039-jij_afp-int
エジプト最高裁、モルシ元大統領への死刑判決覆す判断

AFP=時事 11/15(火) 20:25配信


【AFP=時事】エジプトのムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)元大統領に対して2013年の政権転覆後に行われた裁判の一つで下された死刑判決について、エジプト破棄院(最高裁に相当)が覆す判断を示した。司法筋が明らかにした。

 モルシ元大統領は、前任者で長期政権を築いたホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)元大統領を辞任に追い込んだ2011年の民衆蜂起の際に発生した脱獄事件と警察署襲撃事件に関与した罪で死刑判決を受けていたが、破棄院は再審を命じた。

 さらにモルシ元大統領のかつての支持基盤で、現在は非合法化されている「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」の指導者ムハンマド・バディア(Mohammed Badie)被告ら5人の共同被告人についても、再審が行われる見通し。【翻訳編集】 AFPBB News
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1759チバQ:2016/11/16(水) 19:37:11
http://www.afpbb.com/articles/-/3108124
イラク・ニムルド遺跡にISの爪痕、奪還後明らかに

2016年11月16日 14:23 発信地:モスル/イラク

【11月16日 AFP】イラク北部でイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の支配下にあった古代遺跡の町ニムルド(Nimrud)はイラク軍によって奪還された。だが古代アッシリアの遺跡群はISによって著しく破壊されていると、15日にニムルド入りしたAFP記者が語った。

 ニムルドは紀元前13世紀に建設され、アッシリア帝国の首都ともなった古代都市。しかし彫像は倒れて粉々に砕け、再建された宮殿や、ジッグラト(ピラミッド型神殿)なども激しく損傷している。

 イラク軍は13日、同国におけるIS最後の拠点モスル(Mosul)奪還作戦の一環でニムルドを奪い返したと発表している。(c)AFP

http://www.afpbb.com/articles/-/3108081
イラク軍、モスル東部の3分の1以上を奪還 内務省報道官

2016年11月16日 08:32 発信地:バグダッド/イラク

【11月16日 AFP】イラク軍は約4週間前に開始した同国北部モスル(Mosul)をイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」から奪還する作戦で、これまでに同市東部の3分の1以上の解放に成功したことをイラク内務省報道官が15日、テレビ放送された記者会見で明らかにした。

 イラク軍は先月17日、イラクでISが掌握している最後の都市であるモスルの奪還作戦を開始。モスルの北と東と南から進軍していた。

 ISは2014年、首都バグダッド(Baghdad)の北と西の広い範囲を制圧したが、イラク軍は米軍主導による空爆の支援を受けて、ISが掌握していた地域の大半の部分をすでに奪還している。(c)AFP

1760チバQ:2016/11/22(火) 21:22:48
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161122-00000019-jij_afp-int
イラク最後のIS拠点モスル 「人間の盾」から逃れた人々
AFP=時事 11/22(火) 13:43配信

イラク最後のIS拠点モスル 「人間の盾」から逃れた人々
イスラム過激派組織「イスラム国」のイラク最後の拠点都市モスルのアデン地区から逃れ、イラク軍特殊部隊が制圧した市東部カルククリへ向かう市民(2016年11月18日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イラクでイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が支配する最後の大都市モスル(Mosul)から逃げ出したバッシャールさんは、IS戦闘員によって村を追われ、「ヒツジのように」扱われた挙句、最後は「人間の盾」にされたことを明らかにした──。バッシャールさんと家族は、モスルから無事脱出し、乗せられたイラク治安部隊のトラックの荷台で市内の様子を語った。

 今月初めにイラク政府軍がモスルに進攻した際、退却しつつあったISにより、周辺の村々から住民が連行された。ISにとって周辺の人々は、米主導の連合軍による空爆やイラク軍による爆撃に対する「保険」だった。

 バシャールさん一家もその中にいたが、運よく脱出に成功した。自宅へ向かって徒歩で逃れようとしていた途中で、チグリス川(Tigris River)の対岸に駐屯していたイラク治安部隊の注意を引くことができた。部隊が送ってよこしたボートに乗って川を渡り、バシャールさんたちはISの支配地域の最後の区間から脱出できた。「治安部隊が見えたので叫んだら、近づいて来てくれたんだ。でなかったら、凍え死んでいた」

 モスルでは政府軍が徐々に東部に進入していっているが、市内の大半はまだISが支配し、市民にとってはますます絶望的な状況になっているとバッシャールさんは語った。「どこへ行っても発砲がある。多くの家族は路上で寝ていて、人々は消耗しきっている。銃撃戦の真っ只中にいるんだ」

■失うものはない

 政府軍の進撃開始直後、ISによって母親や家族と共に「ヒツジのように」連行されたと話すのは、ハッサンさんだ。「モスルには人があふれているが、まともに過ごせる場所がない。食料もない。ただ運命を待ち受けているだけだ」と人々が置かれた状況について説明した。

 ハッサンさんの父親や他の親戚はまだモスルの中に捕らわれたままだ。そのため、取材の際には匿名を希望し、ハッサンさんの母親も名前を名乗らなかった。ハッサンさんたちは夜の間にこっそりモスルを抜け出し、ISから身を隠しながら2日間眠らずに過ごしたが、自宅へ戻る途中で道に迷った。ようやく帰宅した最初の夜は疲れ切っていたが、ISの支配から逃れたことの安堵感に包まれた。

 ハッサンさんの母親は、歩いて村へ帰るまでの間に腫れ上がったという足を指さし、「脱出できたのは、失うものは何もないという気持ちだったから」と話した。【翻訳編集】 AFPBB News

1761チバQ:2016/11/22(火) 21:44:12
http://mainichi.jp/articles/20161122/k00/00m/030/061000c
イラク

「禁酒法」に「発想はISと同じだ」と批判

毎日新聞2016年11月21日 20時29分(最終更新 11月21日 20時40分)
法案可決 クルド人や少数派のキリスト教徒ら
 イラク連邦議会で10月にイスラム政党の主導で「禁酒法」案が可決されたことが、少数民族クルド人や少数派のキリスト教徒らの反発を招いている。過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦がヤマ場を迎える中、クルド人らは「少数派の権利を侵害するような発想はISと同じだ」と非難。法施行を阻止するため、連邦裁判所に「違憲だ」と訴え出た。【アルビル(イラク北部)で秋山信一】

<イラク>「禁酒法」可決 シーア派主導か、困惑も
 「禁酒などばかげた考えだ。ここでは皆が文句を言っている」。クルド人自治区の中心都市アルビルで今月13日、酒屋店員のイドリス・シモンさん(35)は語気を強めた。シモンさんはISから「悪魔崇拝者」として弾圧を受けた宗教的少数派のヤジディー教徒で、「宗教解釈を一方的に社会全体に押しつける手法は、まるでISのようだ」とイスラム政党を非難した。

 イラクは人口の約6割がイスラム教シーア派で約2割がスンニ派。「禁酒法」制定の動きは飲酒が禁じられている隣国のイスラム教シーア派国家イランの影響による政策だとの見方もあり、別の酒屋を経営する男性(37)は「(イラク戦争後の)シーア派主導の政府はイランの言いなりだ」と断じた。法律が施行されても、クルド人自治区は適用除外になる見通しだが、男性は「自治区外での商売は難しくなる」と言う。

 イラクメディアによると、10月下旬、地方自治関連法案に酒類の販売や製造を禁じる条文が急きょ盛り込まれ、直後に議会で賛成多数で可決された。シーア、スンニ両派の議員の多くが賛成し、クルド人(人口の約15%)や、キリスト教徒の議員らは押し切られた。

 飲酒はイスラム教では禁忌とされ、イスラム系の議員には宗教心の強い有権者の支持拡大につなげたい思惑があったとみられる。だが、イスラム教徒であっても世俗色の強いクルド人や、赤ワインを「キリストの血」とみなすキリスト教徒らは反発。イラクは伝統的に世俗色が強く、ビールや蒸留酒を製造する企業もあるため、イスラム教徒からも「個人の信仰の問題で法律で規制すべきではない」との声が出ている。



ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20161122/k00/00m/030/061000c#csidxe19a0d8d3706dc79c054d41b12c2eb5
Copyright 毎日新聞

1762チバQ:2016/11/22(火) 22:06:56
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-161122X346.html
空爆強化で戦況泥沼化=過激派撤退案、政権側が拒否―シリア
14:30時事通信

 【カイロ時事】シリア内戦の激戦地である北部アレッポで、反体制派に対するアサド政権やロシア軍の空爆が激しさを増している。25万人以上が暮らす同市東部の反体制派支配地域では、21日までの1週間で民間人百数十人が命を落としたとみられる。政権側は、反体制派側の抵抗が続く限り攻撃の手を緩めない姿勢で、戦況の泥沼化に歯止めがかからない状況だ。

 シリア和平交渉の再開を目指すデミストゥラ国連特使は20日、アサド政権のムアレム外相とダマスカスで会談した。この中で、同特使はアレッポ東部で抵抗を続ける過激派「シリア征服戦線(旧ヌスラ戦線)」を域外に撤退させ、残った反体制派による自治を認めるよう提案。しかし、ムアレム外相はこれを拒否した。

 アレッポでは反体制派による政権側支配地域への攻撃も続き、20日には学校に対する砲撃で子供8人が死亡するなど大きな被害が出た。過激派が国連の説得に応じてアレッポを去る見通しは立っておらず、政権側は「対テロ戦」の名目で事実上の無差別攻撃を続ける。反体制派地域の制圧が進めば、さらなる死傷者や大量の避難民が出る事態が懸念されている。

 アレッポ情勢をめぐってはこれまで、反体制派を支援する米国と、アサド政権の後ろ盾であるロシアの主導による停戦の試みが続けられてきた。

 しかし、交戦が一時的にやんでもすぐに再燃する展開が繰り返され、事態打開には結びついていない。オバマ米大統領はシリア情勢について「短期的には楽観できない」と指摘し、当面の情勢悪化は避けられそうにないとの見解を示した。

1763チバQ:2016/11/22(火) 22:50:17
http://www.afpbb.com/articles/-/3108874
イスラエルはヒトラーよりましと言えるか…トルコ大統領の発言が波紋
2016年11月22日 16:41 発信地:イスタンブール/トルコ
【11月22日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領が21日のイスラエルのテレビ局とのインタビューで、ナチス・ドイツ(Nazi)の独裁者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)とイスラエルのどちらが残忍かといった質問は「妥当性に欠ける」と述べたために、両国関係に新たな緊張が生じそうだ。

 エルドアン大統領は「ヒトラーがしたことは認めないが、イスラエルがやってきたことも認めない。これだけ多くの人々が死んでいる状況で、どちらがより残忍なのかと尋ねる問いは妥当ではない」との考えを示した。

 トルコとイスラエルの関係は2010年、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)に向かうトルコの支援船をイスラエル軍が急襲し、乗っていたトルコ人10人が死亡した事件をめぐり過去最悪の水準まで悪化。6年にわたって断絶状態が続いたが、最近は元の水準にまで正常化されつつあった。しかし、トルコが約1週間前に新たに駐イスラエル大使を任命した矢先に、今回の大統領の発言が波紋を広げている。

 イスラエルに関するエルドアン大統領の発言でヒトラーに触れたものはこれが初めてではない。支援船襲撃事件の際には、イスラエルは「ヒトラーの魂を生き永らえさせている」と述べて非難した。また国連(UN)推計でパレスチナ人2251人が犠牲となったイスラエル軍による2014年のガザ侵攻では、イスラエル人には「良心も名誉も誇りもない。彼らは四六時中ヒトラーを呪っているが、蛮行ではヒトラーの上をいく」と述べ、イスラエルがパレスチナ人に行っているのは「集団虐殺」だと非難した。(c)AFP

1764名無しさん:2016/11/23(水) 15:29:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161118-00000022-jij_afp-int
イスラム過激派との戦いにはFBの広告購入が有効、米政府
AFP=時事 11/18(金) 12:08配信

【AFP=時事】ソーシャルメディアは長年、イスラム原理主義をめぐる戦いの重要な舞台となってきた。

 だが、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」やその他の類似組織が行う「聖戦」の宣伝活動と戦う上では、フェイスブック(Facebook)をはじめとするソーシャルメディアへの投稿よりもそこに掲載されるオンライン広告の方が費用対効果が高いことが、今年米政府により明らかになった。

 イスラム原理主義との「ソフトパワー」の戦いで指揮を執る米国務省のマイケル・ランプキン(Michael Lumpkin)氏は17日、米首都ワシントン(Washington D.C.)で開催された「ディフェンス・ワン・サミット(Defense One Summit)」で、広告主向けのフェイスブックの緻密なメトリクス(評価尺度)は、ネット上でイスラム過激派組織の訓練を受けている可能性のある人物らを米政府が見つける際の一助となると述べた。

 同氏によると、「フェイスブックの広告を利用すれば、フェイスブックの内部に入ることも、特定のユーザーを捕まえることもできる。国を選び、年齢が13〜34歳で、(ISの最高指導者)アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者を好む人々などと絞り込んでいけば、対象者が浮上し、彼らに直接メッセージを送りつけることができる」という。

 大手ソーシャルメディアが収集した詳細なユーザー情報は、ソーシャルメディアを好む人々の中から対象となるユーザーを特定するうえで極めて重要とランプキン氏は指摘している。【翻訳編集】 AFPBB News

1765名無しさん:2016/11/23(水) 16:08:27
>>1671

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161115-00010004-wedge-int
帝国回帰を夢見るトルコ
Wedge 11/15(火) 12:12配信

 10月6日付の米フォーリン・アフェアーズのサイトで、トルコのシリア北部侵攻について、Ryan Gingeras米海軍大学院准教授が、トルコの行動を、オスマン帝国への回帰を指向していることと絡めて論じています。要旨は以下の通りです。

シリアはオスマントルコの一部だった
 8月のトルコ軍による北部シリアへの侵攻は、トルコ・シリア国境地帯におけるイスラム国(IS)拠点の壊滅とシリア・クルド(PYD)の封じ込めという二つの目的を実現するというトルコの安全保障にとって極めて重要な作戦であった。

 この作戦については、米ロの支持を受けたとはいえ、政治的にも現実面においても懐疑的な見方がある。今回の侵攻が益々強まりつつあるエルドアン大統領の権威主義指向から目をそらそうとする試みであるとの批判や未遂に終わった7月のクーデター事件の首謀グループとされるギュレン派軍人の大規模な粛清の中で行われたことも理由である。他方、シリアがオスマン帝国の一部であったという過去の事実によって、侵略ではなく寧ろ恩恵をもたらす解放であるとの見方も一部にある。

 トルコの近代の対外政策は必ずしもオスマン帝国の歴史を肯定するものではなく、世俗的な国益を重視したものであったが、エルドアン・AKP政権の成立以来、オスマン帝国の過去の栄光を再評価し、現代の地域政策を正当化する論調が広まっている。

 しかし、このような傾向は地域の安定にとって重大なリスクがある。特にシリアにおけるクルド系住民・組織(PYD)の意見、トルコとの関係の歴史についての見方である。

 PYDがRojava(シリア・クルディスタン)としている地域は、過去においてクルド公国の中心部を形成し、その後オスマン帝国時代にトルコにより併合され、多くのクルド人、アルメニア人住民が殺害された。この記憶は未だ強く残っている。

 多くのシリア・クルド人にとってはISよりもトルコの方がより大きな脅威であり、トルコがオスマン帝国の栄光をかざして北部シリアへの介入を強化すれば、クルド、PYDの激しい抵抗を招き、PYDとの直接的な軍事対決を惹起し、同時にトルコ内における不安定化と動乱に発展する可能性がある。

出 典:Ryan Gingeras‘Ottoman Ghosts’(Foreign Affairs, October 6, 2016)

 今回のトルコ軍による北部シリア侵攻は、昨年来よりエルドアン大統領が追求してきた対IS、対PKK戦同時遂行の必然的な発展です。特にシリアにおけるクルド系(PYD)の勢力伸長に相当な危機感を持つに至ったことがうかがわれます。

1766名無しさん:2016/11/23(水) 16:08:44
>>1765

オスマン帝国の栄光
 この論説は、今回の侵攻を含め、エルドアン大統領による最近のトルコの対外政策を、オスマン帝国の歴史的栄光への回帰を指向する底流と関連付けて論じています。エルドアン大統領およびAKPによる対外政策は、当初は近隣諸国との友好を維持し経済関係の強化等によって地域のバランサーとしての役割を果たし、同時にトルコの経済発展を図るというものでしたが、シリア内戦、イラクの政治的混乱とトルコ国内政治の波乱(選挙における敗北と復権、今回のクーデター未遂等)が情勢を大きく変えました。

 しかし、トルコの周辺地域への介入強化、影響力強化の動きはオスマン帝国の再現というような積極的、意図的な政策と言うよりも、エルドアンの政策(主に国内政治的考慮により打ち出された)の正当化のための一つの論調であるとともに、トルコ国内の一種の政治的懐古的ムードを表したものに過ぎないように思われます。

 エルドアン大統領は対IS戦と対PKK戦を同時に進める政策を遂行してきていますが、第一の目的はPKKの殲滅であり、今回の侵攻も本論説が指摘するように、PKKと近い関係にあるシリア・クルド(PYD)の勢力拡大を防ぐことが最大の目的でした。今後はユーフラテス西岸地帯を中心に一定の地域を一種の緩衝地帯として確保し、PYDの領域拡大を牽制するものと見られますが、シリア北部における有志連合の対IS掃討作戦を複雑なものとし、米国との調整をどうするか大きな問題となる可能性が大です。同時に、シリアへの介入度を深めることはトルコ国内の治安情勢をより不安定なものとするとの懸念も、論説の指摘する通りです。

岡崎研究所

1767チバQ:2016/11/24(木) 23:16:24
http://mainichi.jp/articles/20161125/k00/00m/030/036000c
イラク

ISのモスル補給路を遮断 北部幹線道制圧 

毎日新聞2016年11月24日 19時19分(最終更新 11月24日 19時19分)
 【カイロ秋山信一】イラク政府軍と連携するイスラム教シーア派主体の民兵組織「人民動員隊」は23日、過激派組織「イスラム国」(IS)の実効支配下にある北部タルアファル郊外の幹線道路を制圧した。中東の衛星テレビ局アルジャジーラが報じた。幹線道路は政府軍によるIS掃討が進むモスルと隣国シリアを結ぶ主要路で、ISは主な退路と補給路を断たれた格好だ。

 タルアファルはモスルの西約60キロにある町で、イラク、シリア両国にまたがるIS実効支配地の重要な中継地となっていた。報道によると、人民動員隊は23日、モスル-タルアファル間で幹線道路を制圧した。さらにタルアファル奪還に向けて進軍を続けている。

 政府軍はモスルの東、南、北東の3方向から市街地に迫っており、人民動員隊がモスル西方の主要路を制圧したことでISへの包囲網が強固になった。

 ただ、イラク北部でスンニ派や少数民族トルクメン人を支援する隣国トルコは、シーア派民兵によるタルアファル進軍に強く反対し、イラク政府との対立原因になっている。タルアファルはトルクメン人が多数派を占め、宗派的にはシーア派とスンニ派が混在している。トルコが今後、スンニ派やトルクメン人の保護を名目に介入を強める可能性もある。



ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20161125/k00/00m/030/036000c#csidx731c877e3b1af95a82b63e5c7ce4b51
Copyright 毎日新聞

1768チバQ:2016/11/27(日) 18:32:09
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-161127X983.html
非首長派、半数に迫る=クウェート議会選
16:54時事通信

 【カイロ時事】クウェート選管は27日、投票が26日に行われた国民議会(定数50)選挙の結果を発表した。AFP通信によると、サバハ首長家と距離を置く議員が半数に迫る24議席を獲得し、存在感を示した。

 クウェートでは政治の実権が首長に集中しており、議会の影響力は限定的。政党の結成も認められていない。ただ、原油価格の低迷を受け、政府が進めた補助金削減に不満を抱く市民も多く、政府に批判的な候補者に一定の票が流れた。

1769チバQ:2016/11/28(月) 00:23:12
http://mainichi.jp/articles/20161128/k00/00m/030/050000c
イラク

シーア派民兵公認 スンニ派反発、対立悪化も

毎日新聞2016年11月27日 19時48分(最終更新 11月27日 19時48分)
イラク連邦議会は26日、イランの影響力が強いイスラム教シーア派民兵組織「人民動員隊」を公認し、首相直属の部隊にする法案を賛成多数で可決した。過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点北部モスルの奪還作戦が続く中、シーア派の士気を高める狙いがありそうだ。スンニ派は反発しており、宗派対立の悪化が懸念される。

 人民動員隊はイラク軍や警察部隊、クルド自治政府の治安部隊ペシュメルガと共に10月からモスル奪還作戦に参加。スンニ派の反発で作戦に影響が出る可能性もある。

 アバディ首相は国営テレビで「イラク人にとっても、勇敢な戦闘員にとっても喜ばしい」と語った。(共同)



ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20161128/k00/00m/030/050000c#csidxc33af05c4a3462bb085101c79064e1f
Copyright 毎日新聞

1770チバQ:2016/11/28(月) 18:56:49
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016112800040&amp;g=int

反体制派地域の1万人脱出=アサド政権、さらに攻勢-シリア北部














27日、シリア北部アレッポからバスで脱出する住民(AFP=時事)

 【カイロ時事】在英のシリア人権監視団は27日の声明で、シリア内戦の激戦地である北部アレッポの反体制派支配地域の住民1万人近くが、アサド政権の支配地域などに脱出したと明らかにした。
 2011年に始まった内戦で、アレッポの反体制派地域からこれほどの規模の住民が一斉に域外に出たのは初めて。住民と一体となって抵抗を続けてきた反体制派にほころびが出てきたことを示すもので、政権側はさらに攻勢を強める構えだ。







 声明によると、26日から27日にかけ、反体制派が支配するアレッポ東部の住民約4000人が西部の政権側地域に移動。このほか約6000人がアレッポ北部のクルド人勢力支配地域に逃れた。(2016/11/28-08:17)

1771チバQ:2016/11/28(月) 20:45:47
4042 :チバQ :2016/11/28(月) 18:17:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161128-00000007-jij_afp-int
シリア政府軍猛攻のアレッポ、市民1万人が脱出

AFP=時事 11/28(月) 10:13配信

【AFP=時事】在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は27日、シリア内戦の激戦地となっている北部アレッポ(Aleppo)の反体制派支配地区から、1万人近くに上る市民が政府側支配地区などに脱出したと明らかにした。政府軍は先週末にかけてアレッポ東部で6地区を反体制派から奪還し、27日にもさらに攻勢をかけていた。

【関連写真12枚】反体制派から奪還した地区を巡回する政府側部隊

 監視団によれば、市民約1万人は26日から27日にかけての夜間に反体制派が支配する市東部から退避した。うち少なくとも6000人はクルド人が支配するシェイクマクスード(Sheikh Maksoud)地区、残りは市の政府側支配地区に逃れたという。

 監視団はアレッポについて、政府側が「北部の大半の地区を支配下に置いた」としている。

 アレッポ東部では市民約25万人が何か月にもわたって包囲下にあり、深刻な食糧・燃料不足が起きている。【翻訳編集】 AFPBB News

1772チバQ:2016/11/29(火) 22:16:48
http://www.afpbb.com/articles/-/3109513
シリア軍、アレッポ北東部を奪還 反体制派にとって「最大の敗北」
2016年11月29日 14:30 発信地:アレッポ/シリア
【11月29日 AFP】シリアの反体制派が28日、これまで主要拠点としてきたアレッポ(Aleppo)東部の北側一帯の支配権を失い、同市全体の奪還作戦を進めているシリア政府軍が大規模な進攻を行ったことが明らかになった。

 シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領を支援するロシアが2015年9月に介入して以降、反体制派の支配地域は徐々に縮小しているが、2012年から支配してきたアレッポ東部を失えば、同勢力にとっては壊滅的なダメージになるとみられる。

 在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によれば、政府軍は28日、サクル(Sakhur)、ヘイダリヤ(Haydariya)、シェイクコードル(Sheikh Khodr)の各地区を奪還。クルド人勢力もシェイクファレス(Sheikh Fares)地区の支配権を反体制派から奪った。

 シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は、「(反体制派が)2012年にアレッポの半分を制圧して以降(彼らにとって)最大の敗北」との見方を示した。

 今回の進攻により、アレッポ北東部全域は政府軍が掌握したことになる。

 政府軍が各地区の奪還を進める中、多くの市民は反体制派支配地区を脱出し、政府やクルド人部隊の支配地区に退避しているが、一部の市民は、今なお反体制派が制圧している地区へと南下している。

 こうした現状について、アンサリ(Ansari)地区で救助活動を行っている民間防衛隊「ホワイト・ヘルメット(White Helmets)」の広報担当者、イブラヒム・リース(Ibrahim Abu Al-Leith)氏は「悲惨な状況だ」と述べた。(c)AFP/Karam al-Masri with Sara Hussein in Beirut

1773チバQ:2016/11/30(水) 20:26:04
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-161130X355.html
ファタハ総会が開幕=反議長派排除も―パレスチナ
00:14時事通信

 【エルサレム時事】アッバス・パレスチナ自治政府議長の支持基盤ファタハの指導部を選出する総会が29日、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラで開幕した。7年ぶりの開催で、日程は5日間の予定。反議長派勢力を排除する狙いがあると指摘されている。初日はアッバス氏を全会一致で引き続きファタハ議長に選出した。

 パレスチナのメディアによると、総会は1964年から開かれており、今回は7回目。ファタハの最高意思決定機関である中央委員会のメンバー(現在23人)のうち18人、中央委に次ぐ意思決定機関である革命評議会の議員(現在132人)のうち80人を選出する。81歳と高齢のアッバス議長の後継者候補となるファタハ副議長が選出されるとの臆測も出ている。

1774チバQ:2016/12/01(木) 02:37:11
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016113000827&amp;g=int
脱出市民5万人に=政権猛攻、死傷者も急増-シリア北部


29日、シリア北部のアレッポで政府車両に乗り込み避難する市民(AFP=時事)
 【カイロ時事】シリア内戦の激戦地である北部アレッポで、アサド政権側の反体制派支配地域に対する激しい攻撃が続いている。在英のシリア人権監視団は30日の声明で、市民5万人以上がアレッポ東部の同地域を脱出したことを明らかにした。
 アレッポは主に西部を政権側が掌握しているのに対し、反体制派が東部、クルド人勢力が北部をそれぞれ実効支配している。声明は、26日以降で「政権側やクルド人が支配する地域に、東部の市民5万人以上が逃れた」と指摘した。
 アレッポ東部では26日以前の時点で市民約25万人が暮らしていたとされ、一気に2割が避難民化したことになる。現地からの情報によると、政権側の空爆が続く中、連日数十人の犠牲者が出るなど死傷者が急増しており、人道危機の深刻化が懸念される状況だ。(2016/11/30-19:20)

1775チバQ:2016/12/01(木) 17:40:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161201-35093042-cnn-int
50万人が水不足、ISISの妨害でさらに悪化 モスル

CNN.co.jp 12/1(木) 13:42配信

イラク・アルビル(CNN) イラク軍が過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に占拠されたイラク北部の要衝モスルの奪還作戦を続ける中、市内に取り残された住民約50万人への水道水の供給が断たれた状態であることが1日までにわかった。国連関係者がCNNに明らかにした。

3本ある主要な水道管のうち1本が破壊された。国連児童基金(ユニセフ)によれば、破壊された水道管はISISの占領地域にあり、修繕に向かうことは不可能だという。

モスル市当局によれば、ISISが水問題をさらに深刻化させている。

ISISはイラク軍が接近しつつある複数の地区に水を供給している給水所への電力を遮断したという。当局者は「ISISはモスル東部から飲料水を奪っている。住民を自分たちとともに退却させ、人間の盾として使おうとしている」と語る。

ISISはモスルへの水や電力の供給をコントロールしている。イラクのテロ対策部隊の広報官はCNNに対し、「ISISが意のままに水の供給を遮断したり再開したりしているとの情報を得ている」と述べた。

モスルの住民がきれいな飲み水を入手できなくなって10日あまり経つ。一部地区では、2014年にISISがモスルを占領した際に共同で一時しのぎのための井戸を掘った。今回もその井戸に頼っているという。

住民によれば、井戸から水をくみ出すには、貴重な燃料を使って小さな自家発電機を動かさなければならない。水は濁っていることが多く、感染症の危険もある。何日も順番を待って、ようやく容器数杯分の水が得られる状態だという。

1776チバQ:2016/12/06(火) 20:45:08
http://mainichi.jp/articles/20161207/k00/00m/030/072000c
リビア

大統領評議会部隊、シルトのIS拠点「制圧」

毎日新聞2016年12月6日 20時31分(最終更新 12月6日 20時31分)

 【カイロ秋山信一】リビアで統一政府の樹立を目指す大統領評議会の部隊の広報担当者は5日、中部シルトで過激派組織「イスラム国」(IS)の残党を掃討し、支配権をほぼ奪還したと述べた。ロイター通信が報じた。ISはイラク、シリアに続く「第3の拠点」リビアで勢力拡大を図っていたが、シルト陥落で実効支配都市は消滅し、退潮に拍車がかかるのは必至だ。

 リビアからの報道によると、評議会部隊は5日、地中海岸沿い地域をほぼ制圧した。

 ただISの一部部隊は南部のサハラ砂漠に逃れたとも報じられ、ナイジェリアの過激派組織「ボコ・ハラム」の一部と連携して再活発化する恐れもある。サハラ砂漠は国際テロ組織アルカイダ系勢力の温床でもある。

 ISは2014年秋からリビアの拠点化を促進。15年6月にシルトを制圧し、独自の法制度施行や住民への徴税を始めていた。

 リビアでは11年の内戦でカダフィ政権が崩壊し、反カダフィ派による内紛が続く。大統領評議会は首都トリポリ近辺を支配しているだけで、統一政府樹立交渉は停滞。東部ではカダフィ氏の側近だったハリファ・ハフタル将軍傘下の民兵が油田地帯などに実効支配を広げ、評議会と対立する。西部トリポリでも今月、評議会の部隊と反評議会派の民兵が衝突するなど、政情不安が続いている。



ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20161207/k00/00m/030/072000c#csidxe84b7bd8ba9ed22ac4f847665117f48
Copyright 毎日新聞

1777チバQ:2016/12/06(火) 21:47:07
http://www.afpbb.com/articles/-/3110290
リビアのISに打撃 最後の主要拠点、政府側が奪還
2016年12月06日 05:04 発信地:トリポリ/リビア

【12月6日 AFP】リビア統一政府側の部隊は5日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に掌握されていた中部の沿岸都市シルト(Sirte)を完全制圧したことを明らかにした。数か月にわたり同市で抗戦を続けていたISにとって、大きな打撃となった。

 国連(UN)が支持する統一政府側の部隊の報道官はAFPに対し、「われわれの部隊がシルトを完全制圧」し、「ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)の完全崩壊を確認した」と伝えた。

 シルトは、ISがリビア内で掌握していた最後の主要拠点だった。その奪還作戦では、政府側部隊の数百人が犠牲になった。IS側の死者数は不明。

 今年8月には米軍が空爆による支援を開始し、今月1日までに戦闘機や無人機、ヘリコプターによる470回の攻撃を実施した。(c)AFP/Rim Taher

1778チバQ:2016/12/06(火) 21:47:44
http://www.afpbb.com/articles/-/3110051
シリア軍、アレッポ東部の半分を奪還 市街戦のため精鋭部隊到着
2016年12月03日 11:26 発信地:アレッポ/シリア
【12月3日 AFP】シリア政府軍は、反体制派が主要拠点としてきたアレッポ(Aleppo)東部の半分を奪還した。在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が2日、明らかにした。

 シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表によると、政府軍は2日、アレッポ東部2地区の支配を固め、縮小を続ける反体制派支配地域の包囲網を狭めた。反体制派はアレッポ南東部で激しく抵抗しているが、政府軍は東側から包囲網を狭めている。

 バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権軍は、かつての商都アレッポへの攻勢を開始した先月15日以降、迅速に戦果を挙げてきた。シリア人権監視団によると、まだ反体制派が残っている地区で市街戦を行う準備として、シリア政府軍の精鋭部隊である共和国防衛隊と第4師団の兵士数百人が2日、アレッポに到着した。

 政府側が支配するアレッポ西部に撃ち込まれた反体制派のロケット弾で民間人4人が死亡し、アレッポ西部の民間人の死者は59人になった。先月15日以降のアレッポ東部での死者は300人を超えており、その中には数十人の子どもも含まれている。

 2012年以降反体制派が拠点としてきたアレッポ東部が陥落すれば、反体制派にとってこの5年余りで最大の敗北となる。

 この奪還作戦でアレッポ市街には多数の遺体が残され、国際的な非難の声が上がっている。アレッポ東部からは民間人数万人が避難した一方、ロシアは、支援物資の搬入と住民の脱出を可能にする「人道回廊」の確保を呼び掛けている。(c)AFP/Karam al-Masri with Rana Moussaoui in Beirut

1779チバQ:2016/12/06(火) 21:48:14
http://www.afpbb.com/articles/-/3110249
ISに隠れて市民の抵抗、結婚式やたばこ、携帯電話も
2016年12月06日 14:42 発信地:ハサンシャム国内避難民キャンプ/イラク
【12月6日 AFP】シャイマさん(20)はイラク・モスル(Mosul)で4か月前、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に見つからないように、ウエディングドレスと化粧をした顔を黒い衣装とベールで隠し、新郎のアリさん(24)が待つ彼の家へと向かった。

 モスルがISに占拠されてから2年余り、多くの住民はISが樹立を宣言した「カリフ制国家」の厳格な規律に、自宅で隠れて抵抗している。

 シャイマさんとアリさんは自分たちの結婚式の様子を詳しく説明した。2人が現在暮らしているのは、イラク軍が10月半ばに大規模なモスル奪還作戦を開始して以来、大勢の人々が避難してきたハサンシャム(Hasansham)国内避難民キャンプだ。

「私は白いウエディングドレスを着て化粧をし、髪を結っていたけれど、自宅から夫の家までは、黒いニカブ(顔を覆うベール)とアバヤ(頭から爪先までを覆う伝統的な衣装)で全身をすっぽり隠して行った」とシャイマさんは言う。

 夫のアリさんは「家ではすべてのドアに施錠し、発電機をつけ、その音で音楽がかき消されるようにした。男性たちには外にいてもらい、その間に女性たちは室内で羽目を外すことができた」と語った。

 結婚パーティーはISが住民に課している規則に違反していた。ISは音楽や喫煙、男性がひげをそること、女性が顔を見せることなどを禁じている。

 アリさんは「自分の結婚式がこんな風になるとは思ってもみなかった。本当はスーツを着てひげをそりたかった。友達にも私たちの結婚を喜んでもらいたかったし、車数台を連ねて妻と町中をパレードしたかった」と述べた。「結婚式は短かった。私たちは車で町に出掛けようかとも思っていたけれど、怖くなって何もできなかった」とシャイマさん。

 ひそかに執り行われた結婚式の写真には、ほほ笑むアリさんの顔に白いドレス姿のシャイマさんが両手を添えている様子が写っている。この写真は戦闘と混乱の中、モスルから逃げるときに持ってくることができた。

 こうした写真も禁じられているため、アリさんは自らが所有する印刷所のシャッターを下ろして店に閉じこもって現像したのだという。

■夕方になると屋根にアンテナを設置

 AFPが取材した人々の大半は、写真に撮られることや自分の名前をフルネームで明かすことを拒否した。モスルのIS支配地域で今も暮らす家族の身に危険が及ぶことを恐れているためだ。

 ISが住民たちを外の世界から隔絶するために通信衛星用アンテナの設置も禁じているため、テレビを見るためにやむを得ず危険を冒す住民もいる。ハサンシャム難民キャンプにたどり着いたアドナンさん(46)は、ISに古いアンテナを1つ渡したが、他に2つのアンテナを隠し持っていた。「毎日、夕方になると屋根に上ってアンテナを立て、テレビ番組を3時間ほど見ていたんだ」

 ハゼール(Khazer)に住むハラさん(35)は「隠れてたばこも吸っている。ドミノ(ゲーム)もやっていたし、携帯電話も使っていた」と話した。携帯電話のSIMカードも自分のブラジャーの中に隠していたと言う。「すべて秘密にしていました」(c)AFP/Rouba El Husseini

1780チバQ:2016/12/07(水) 20:29:07
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161207-00000033-jij_afp-int
シリア政府軍、アレッポ旧市街全域を制圧 NGO発表
AFP=時事 12/7(水) 17:40配信

シリア政府軍、アレッポ旧市街全域を制圧 NGO発表
シリア政府軍支配地域から見たアレッポ城(2016年12月3日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】(更新)シリア第2の都市アレッポ(Aleppo)をめぐり、夜通し行われた政府軍の進攻に直面した反体制派が撤退したことを受け、政府軍が旧市街(Old City)全域を制圧した。在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が7日、発表した。


 アレッポ全域の制圧を目指す作戦が始まって3週間が経過した現在、政府軍およびその同盟勢力は、2012年以降に反体制派が拠点としてきたアレッポ東部の75%以上を掌握したことになる。

 シリア人権監視団によると、政府軍が近郊のバブ・ハディド(Bab al-Hadid)地区などを制圧した後、反体制派は旧市街の最後の支配地域から撤退したという。

 同監視団は、「反体制派は包囲を恐れて、アレッポ旧市街付近からの撤退を余儀なくされた」としている。

 政府軍はアレッポ東部の奪還作戦を開始して以来、着実に支配地域を広げている。【翻訳編集】 AFPBB News

1781チバQ:2016/12/07(水) 21:07:34
http://mainichi.jp/articles/20161208/k00/00m/030/073000c
IS

「世界でテロを」扇動声明

毎日新聞2016年12月7日 20時38分(最終更新 12月7日 20時38分)
 【カイロ秋山信一】過激派組織「イスラム国」(IS)の広報担当者は系列メディアを通じて声明を発表し、「世界中で(敵対国の)住宅や市場や道路を攻撃し、火をかける努力を倍加せよ」と支持者を扇動した。

 また、シリア北部でIS掃討を進めるトルコを名指しで非難し、「大使館や領事館、治安・軍事施設などトルコ政府関連の施設をあらゆる場所で狙え」と呼びかけた。本拠地のイラクやシリアで劣勢が続く中、外国でのテロを扇動して組織の存在感を誇示したい思惑があるとみられる。

 声明は、新たに広報担当者に就任したとされるアブハッサン・ムハジル幹部の名義で5日に出された。イラク軍、クルド人部隊、米軍主導の対IS有志国連合、ロシア、イランなどの敵対勢力を挙げ、「全ての勢力がイスラム国を壊滅させる目標を掲げている。我慢強く戦わなければならない」としている。

1782チバQ:2016/12/10(土) 19:31:28
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161208k0000e030208000c.html
<シリア>アレッポ、反体制派支配地域は3分の1に
12月08日 11:00毎日新聞

<シリア>アレッポ、反体制派支配地域は3分の1に
シリア政府軍が掌握したアレッポ東部ハナノ地区に戻ってきたシリア人一家=2016年12月4日、AP
(毎日新聞)
 【カイロ秋山信一】内戦下のシリア北部アレッポで、アサド政権側が11月から攻勢を強め、反体制派支配地域は約3週間で3分の1程度に縮小した。政権側には、反体制派を支援する米国で来年1月にトランプ政権が発足する前に決着をつけたい思惑があるとみられる。一方、反体制派支配地域は政府軍やロシア軍による空爆や包囲戦術で疲弊し、住民は食料や医薬品の窮乏に直面している。

 アレッポでは内戦初期の2012年夏以降、政権と反体制派が街を二分し、勢力が均衡していた。だがロシアやイランの支援を受ける政権側が徐々に圧力を強化。今年9月には反体制派支配地域を包囲し、主要補給路を断った。

 さらに11月15日から空爆と地上攻勢を連動させ、反体制派の防御線を突破した。今月7日には中心部の旧市街も制圧。政権側の当局者はロイター通信に「ロシアはトランプ米政権発足前に作戦を終わらせたがっている」と話した。反体制派も政権側支配地域にロケット弾を撃ち込むなど戦闘は激化。在英の民間組織「シリア人権観測所」によると、11月15日以降にアレッポで民間人464人を含む約790人が死亡した。

 アレッポ南東部に追い込まれた反体制派支配地域には推定20万人の住民が残っており、食料や医薬品が底を突きかけている。

 「輸血用の血液がなく、昨日も6人が輸血できずに死んだ。重傷者も約500人いる」。反体制派の記者、ムハンマド・シャケルディさん(26)は7日、毎日新聞の電話取材に証言した。近くで空爆があったようで、電話口から爆音が響いた。ボランティアの救急隊員、イブラヒム・ハッジさん(26)は「薬がなく、墓地もいっぱいになった。死者を葬る場所さえ作れない」と訴えた。

 政権側は9月以降、反体制派の戦闘員には投降、住民には自主的な退避を求めてきた。11月の戦闘激化後、数万人が政権や少数民族クルド人勢力の支配地域に避難した。だが、政権側が反体制派を「テロリスト」と位置付けているため、「テロリストの協力者」とレッテルを貼られて拘束、拷問されることを恐れ、反体制派支配地域にとどまる住民も多い。

1783チバQ:2016/12/10(土) 19:32:33
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-161210X040.html
深まる分断、「IS協力者かも」と疑心暗鬼=イラク北部―避難民支援の邦人が報告会
06:01時事通信

 イラク政府軍などが同国北部の過激派組織「イスラム国」(IS)支配地域の奪還を進める中、ISの支配から逃れた人々の間に分断が生まれている。現地で避難民を支援してきた日本人女性が東京都内で報告会を開き、共に暮らしてきた隣人を信じられなくなり、日常生活に支障を来している避難民の現状を明かした。

 この女性はNPO法人JENの広瀬美紀さん(35)=大分県佐伯市出身=。渡航中止勧告が出ていない北部ドホークのキャンプで、10月中旬まで上下水道整備などに携わった。

 広瀬さんによると、キャンプにIS支配地域からの避難民が増えるのに伴い、ISに虐げられ、キャンプに逃れていた少数派のヤジディ教徒がキャンプ外へ移住するようになった。後から来たイスラム教徒とトラブルを起こすと、ISに連絡され、「IS支配地域に残った親族を殺されるかもしれない」と恐れるからだ。

 説得を試みても「彼ら(イスラム教徒)がキャンプを出て行くか、自分たちが出て行くかだ」とかたくなに拒まれたという。

 イスラム教徒とヤジディ教徒は、イラク北部で共存してきた。だが、ヤジディ教徒は、IS支配地に2年以上も住んでいたイスラム教徒がISの協力者かもしれないと疑心暗鬼になり、かつての隣人におびえるようになっている。

 分断は宗教の違いによるものにとどまらない。あるクルド人女性は、アラブ人男性と結婚して北部モスルで暮らしていたが、IS侵攻で市外へ避難した。夫は仕事があるため、IS支配下のモスルに残った。その後、顔を合わせられないまま2年以上が過ぎ、夫婦は離婚を決断したという。

 もともとコミュニティーの違いを超えて共存してきた人々が、ISの台頭をきっかけに、他人を「どこまで信じていいのか」(広瀬さん)と疑うようになる状況は、二つのケースに共通する。支配地域を脱出してなお、ISは人々の生活に暗い影を落としている。

 イラク軍などは10月中旬、モスル奪還作戦を開始した。イラク第2の都市でISの重要拠点であるモスルには、なお最大150万人が残っているとされ、JENなどは解放後の避難民支援に向け準備を進めている。

1784チバQ:2016/12/11(日) 14:10:28
http://www.asahi.com/articles/ASJDC1PNJJDCUHBI001.html


イスタンブール中心部で大きな爆発 29人死亡

イスタンブール=春日芳晃 パリ=青田秀樹

2016年12月11日11時38分

 トルコのイスタンブール中心部で10日夜、大きな爆発があり、ロイター通信によると29人が死亡し、160人以上が負傷した。トルコメディアによると、爆発があったのはトルコのプロサッカーチーム、ベシクタシュが本拠とするサッカー場の近くで、爆発は2度あったという。

 この日はプロサッカーの試合があったが、爆発は試合終了から2時間後に起きた。現場近くの住民によると、爆発後、複数回にわたって銃声も聞こえた。詳細は不明だが、サッカー場近くに停車していた警察車両を狙って、爆弾を積んだ自動車が爆発したと報じるメディアもある。

 トルコ政府は爆発後、この爆発について、一時、報道禁止命令を出した。(イスタンブール=春日芳晃)

■仏大統領「力を込めて非難する」

 フランスのオランド大統領は11日未明、「多くの犠牲者を出したイスタンブールでのテロを、力を込めて非難する。新たな試練に見舞われたトルコに対し、フランスはあらゆる支援をしていく」とする声明を出した。大統領府(エリゼ宮)を通じて発表した。(パリ=青田秀樹)

1785チバQ:2016/12/12(月) 19:47:20
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161211-00000060-mai-int
<シリア>ISがパルミラ再制圧 ロイター通信が報道
毎日新聞 12/11(日) 21:40配信

<シリア>ISがパルミラ再制圧 ロイター通信が報道
2016年4月に撮影された遺跡都市パルミラ=AP
 【カイロ秋山信一】内戦が続くシリアで、過激派組織「イスラム国」(IS)が11日、アサド政権が実効支配する中部の遺跡都市パルミラを約9か月ぶりに制圧した。ロイター通信が報じた。政権側は今年3月にISからパルミラを奪還したが、ISはパルミラ近辺の油田やガス田を断続的に攻撃するなど周辺で活動を続けていた。政権は北部アレッポでの反体制派支配地域の制圧を優先させており、パルミラ周辺の防備が手薄になったとの見方もある。

 ロイターによると、ISは12月に入って、パルミラ周辺で攻勢を開始。政権側はロシア軍による空爆の支援も受けて、一時は攻勢をしのいだが、11日にISがパルミラ中心部を制圧した。シリア軍兵士100人以上が殺害されたとの情報もある。ISの影響下にあるニュースサイト「アーマク通信」も「(ISが)パルミラを制圧した」と伝えた。

 ISは昨年後半以降、イラクとシリアで拠点都市を次々と失い、実効支配圏の最大都市であるイラク北部モスルでもイラク軍などの攻勢を受けている。こうした中、パルミラ制圧はISにとっては久々の戦果で、組織の「健在ぶり」を宣伝する材料にする可能性もある。

 パルミラには古代ローマ時代の遺跡があり、ユネスコ(世界教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録されている。ISは2015年5月にパルミラを制圧し、「(ISが否定する)多神教や偶像崇拝を象徴する存在」としてベル神殿や凱旋(がいせん)門などを破壊した。政権側が今年3月に奪還し、遺跡の修復に向けた期待も高まっていたが、ISが再制圧したことで遺跡群がさらに破壊される恐れもある。

1786チバQ:2016/12/12(月) 22:23:26
http://mainichi.jp/articles/20161213/k00/00m/030/077000c
トルコ

与党、大統領権限強化図る 行政権付与の改憲案

毎日新聞2016年12月12日 21時40分(最終更新 12月12日 21時40分)
 【エルサレム大治朋子】トルコの与党・公正発展党(AKP)は10日、現行の象徴的な大統領職に行政権を与え、実権型大統領制に移行させるための憲法改正案を国会(定数550議席)に提出した。手続き上必要な5分の3にあたる330以上の賛成を得た上で、来年5月までに、国民投票が実施される可能性が高い。投票で過半数の支持が得られれば、改正案は実現する。

 野党は、エルドアン大統領の権限拡大によってさらに民主主義が形骸化し、より独裁的な統治体制になると反発を強めている。

 現憲法では、大統領は政治的に中立で、政党所属も認められていない。改正案は、首相の行政権の多くを大統領に移行させ、行政機関のトップとする。エルドアン氏やAKPは、トルコの安定的発展のため、米国やフランスのような実権型大統領制への移行が望ましいと訴えてきた。

 ロイター通信によると、AKPの現有議席は316。改正案については、同じ保守の民族主義者行動党(MHP・39議席)の支持をすでに得ており、330以上の賛成は確保できる見通しという。

 トルコでは7月15日、軍の一部がクーデターを企てて失敗。トルコ政府は、エルドアン氏の政敵で、事件の「首謀者」とする米国在住のイスラム教指導者ギュレン師を「支援した容疑」などで公務員ら約11万人を停職処分などにした。事件直後に発令した非常事態宣言は10月に3カ月延長され、「粛清」の拡大が進んでいる。



ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20161213/k00/00m/030/077000c#csidxd965429b7e658cba239731ef40d8bde
Copyright 毎日新聞

1787チバQ:2016/12/13(火) 21:11:36
http://www.asahi.com/articles/ASJDF24YYJDFUHBI003.html?ref=goonews
シリア政権軍「アレッポを完全制圧」 中枢幹部が明言
イスタンブール=春日芳晃2016年12月13日10時53分

 シリア内戦の最激戦地・北部アレッポをめぐり、アサド政権軍の中枢幹部は12日夜(日本時間13日未明)、匿名を条件に朝日新聞の取材に応じ、反体制派が支配してきた同市東部を「政権軍が完全に制圧した」と語った。13日中にも正式に発表されるという。

 この幹部によると、政権軍は12日までにアレッポの95%を制圧。残る5%の地区に同日、政権軍が部隊を進めると、「テロリストは雪崩を打って崩壊した。何百人というテロリストがこの戦闘で殺された」と述べた。

 シリアの政権寄りメディアでは12日夜、シリア国旗を振ったり、アサド大統領の肖像画を掲げたりして、政権軍の「アレッポ完全制圧」を祝う民衆の映像が繰り返し放映された。

 アレッポ東部の反体制派関係者も13日未明(日本時間13日朝)、朝日新聞のインターネット電話取材に応じ、「我々はわずか数ブロックの街区に追い込まれ、全方向から攻撃を受けている。兵力では圧倒的に不利だ。残念だが、今日中にここも制圧されるだろう。我々は死ぬまで戦うが、ここに残る子ども、女性、老人が政権軍に虐殺されることがすごく心配だ」と語った。

 また、アレッポ東部で負傷者を救助する非武装ボランティア組織「シリア民間防衛隊」(通称・ホワイトヘルメッツ)の関係者も13日未明、朝日新聞のインターネット電話取材に応じ、「政権軍が制圧した場所には、たくさんの男性の死体が放置されている。反体制派支配地域にいる男性はテロリストとみなされ、路上で『処刑』されている」と証言した。(イスタンブール=春日芳晃)

1788名無しさん:2016/12/19(月) 16:26:36
http://toyokeizai.net/articles/-/150191

イスラエル国会で「スカート丈」が問題化

議長が収拾に乗り出す




ロイター




2016年12月16日

[エルサレム 15日 ロイター] - イスラエル国会で警備員らが短いスカートを着用した女性職員の入場を禁止したことで反発が広がり、国会議長が15日、国営ラジオで釈明する事態となった。

国会の規則ではスカートの長さは指定されていないが、10日前から短いスカート丈の女性の入場が拒否されたことが騒ぎの発端となった。

14日には30人あまりの女性が国会の検問所前で、禁止された膝上までのスカートを履き、報道陣のカメラにポーズを取るなど抗議行動を展開した。何人かの男性も、ズボンの上にスカートを履いたり、議員が下着姿になったりして同調した。

エーデルシュタイン議長は、国会の品位を保つ必要があると釈明に追われた。イスラエル国会は世界的にもくだけた服装で知られているが、10月に服装に関する通達が配布された。議長は、不適切な服装に苦情が相次いだため対応しただけ、と説明した。

1789チアQ:2016/12/19(月) 22:38:22
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016121900043&amp;g=int
ハリリ新内閣が発足=レバノン
 【カイロ時事】レバノン政府は18日、声明を出し、ハリリ首相率いる新内閣の発足を発表した。ハリリ氏は2009年〜11年にも首相を務め、返り咲きとなる。主要閣僚ではバシル外相、マシュヌク内相、ハリル財務相がそれぞれ留任。国防相には新たにサラフ氏が就任した。
 レバノンでは今年10月、国内各派の対立から2年5カ月にわたって不在が続いていた大統領にアウン氏が就任。アウン大統領が翌11月、ハリリ氏に組閣を要請していた。(2016/12/19-06:41)

1790とはずがたり:2016/12/20(火) 07:53:59
ロシア大使、撃たれ死亡=警官が護衛装い犯行―シリア情勢で報復か・トルコ
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-161220X372.html
07:33時事通信

 【エルサレム、モスクワ時事】トルコの首都アンカラで19日、写真展の開幕式に出席していたロシアのアンドレイ・カルロフ駐トルコ大使が男に突然、銃撃され、死亡した。男は銃撃後、「シリアを忘れるな」と叫んでおり、シリア内戦でロシアがアサド政権の後ろ盾となっていることへの報復が動機だった可能性がある。

 男は警察との銃撃戦で射殺された。ソイル内相は、犯人はアンカラの機動隊部門に所属する22歳の警官だと発表。大使の護衛役と偽って会場に入ったという。

 事件が起きたのは、アンカラ中心部にあるギャラリー。当時の様子を撮影した動画などによれば、カルロフ大使がスピーチをしていたところ、背後に立っていた背広姿の男が、銃を天井に向けて撃った後、大使の背中に発砲。銃撃後、アラビア語で「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫び、トルコ語で「アレッポを忘れるな。シリアを忘れるな。われわれの同胞が安全でない限り、おまえたちも安全ではない」と叫んだ。ほかにも3人が負傷した。

 シリアのアサド政権軍は、反体制派の最大拠点、北部アレッポを制圧したばかり。トルコは反体制派を後押ししており、トルコ国内では空爆などで政権軍を支援したロシアへの抗議運動が起きていた。

 事件を受け、トルコのエルドアン大統領はロシアのプーチン大統領と電話会談。会談後、プーチン大統領は「ロシアとトルコの関係正常化を妨げ、シリアの和平プロセスを失敗させる企図を持って行われた挑発行為だ」と非難。エルドアン大統領も「トルコとロシアはこの挑発行為にだまされない」と述べ、テロとの戦いにおける両国の協力を強化すると宣言した。

1791チバQ:2016/12/20(火) 17:15:11
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161220-00010000-afpbbnewsv-int
トルコ警官がロシア大使射殺 「アレッポ」「神は偉大」叫ぶ

AFPBB News 12/20(火) 8:28配信

【12月20日 AFP】トルコの首都アンカラ(Ankara)で開かれていた展覧会の会場で19日、ロシアのアンドレイ・カルロフ(Andrei Karlov)駐トルコ大使が警察官の男に撃たれ、死亡した。男は「アレッポ(Aleppo)」や「アッラー・アクバル(神は偉大なり)」などと叫んでいたとされ、ロシア政府は事件を「テロ」と断定した。

 露外務省のマリア・ザハロワ(Maria Zakharova)報道官は、大使が銃撃で負った傷により死亡したと発表。同国当局が事件を「テロ」と断定したと述べた。

 テレビ放送された事件発生時の映像には、現場となった展覧会会場で、黒っぽい色のスーツにネクタイ姿の男が銃を振りかざし、手をあげてジェスチャーをする様子が映っている。

 トルコ半国営のアナトリア(Anadolu)通信は、警察が容疑者の男を「無力化」したと伝えたものの、それ以上の詳細には触れていない。アンカラ市長は容疑者の男について、トルコ人警察官だったとしている。

 現場に居合わせた日刊紙ヒュリエト(Hurriyet)の記者はAFPに対し、事件は「展覧会の開幕式で発生した」と説明。「大使がスピーチを行っていた際、スーツ姿の背の高い男がまず空に向かって発砲し、その後大使を狙った」と語った。

 さらに、「男は『アレッポ』や『報復』などと口走っていた。市民らに会場から出るよう命令した。人々が避難している最中に、再び発砲した」としている。また事件を捉えた映像によると、男は「アッラー・アクバル」と叫び、続けてアラビア語でジハード(聖戦)を支持する旨の発言をしていた。

 トルコ国内ではここ数日にわたり、シリア北部アレッポでロシアが人権侵害行為に及んでいると非難する抗議行動が行われていた。(c)AFPBB News

1792チバQ:2016/12/21(水) 22:44:37
787: チバQ :2016/12/21(水) 22:40:33
http://www.sankei.com/world/news/161220/wor1612200005-n1.html
2016.12.20 09:54

駐トルコ・ロシア大使が銃撃受け死亡 犯人はトルコ警察機動隊員
【モスクワ=黒川信雄】トルコの首都アンカラで19日、写真展の開幕式で演説をしていたロシアのアンドレイ・カルロフ駐トルコ大使が男に撃たれて死亡した。インタファクス通信が伝えた。男は犯行後、「アレッポを忘れるな。シリアを忘れるな」などと叫び、犯行はロシアのシリア軍事介入への報復であることを示唆した。犯人は現場で射殺されたが、他にも3人が負傷した。

 トルコのソイル内相によると、男は22歳のトルコ警察機動隊員。犯人とシリア内戦との関連は明らかでない。ロシアが支援するシリアのアサド政権軍は今月、同国北部の要衝アレッポを制圧するなど、トルコが支援する反体制派に対し優位に戦闘を進めており、男が反発した可能性もある。

 プーチン露大統領は「ロシアとトルコの関係正常化と、シリア和平プロセスの破壊を狙った挑発行為だ」として非難し、関係部局に海外の外交施設の安全対策強化を命じた。プーチン氏はトルコのエルドアン大統領とも電話会談し、ロシアの捜査チームをトルコに派遣し、共同捜査を実施することで合意した。

 ロイター通信などによると、男は黒いスーツ姿で演説中の大使に近づき、背後から銃撃した。男は犯行後、銃を構えながら「アラー・アクバル(神は偉大なり)」「シリア国民を殺したという事実から逃げることはできない」などと叫んだ。会場の人々は悲鳴を上げ、隣の部屋などに逃げ込んだという。

http://www.cnn.co.jp/world/35094004.html
トルコ警官、ロシア大使を暗殺 美術館でスピーチ中に銃撃
2016.12.20 Tue posted at 10:12 JST

(CNN) トルコの首都アンカラの美術館で19日、ロシアの駐トルコ大使アンドレイ・カルロフ氏が警官に銃撃されて死亡した。この瞬間をとらえた映像も出回っている。ロシア外務省はこの事件を「テロ攻撃」と形容。両国とも、関係改善を目指す取り組みに影響が及ぶことはないとの認識で一致した。
カルロフ大使はアンカラ市内の現代美術館で行われた写真展の開幕式でスピーチしていたところを警官に銃撃された。現場をとらえた写真には、床に倒れた男性とスーツ姿でピストルを構える男が映っている。
ソーシャルメディアに出回った映像の中で、銃撃した男は「アラー・アクバル(神は偉大なり)。アレッポを忘れるな。シリアを忘れるな」と叫んでいた。シリアの要衝アレッポは、反体制派が約4年にわたって東部地域を支配していたが、アサド政権がロシアの助けを借りて奪還していた。

男は銃を振りかざしながらトルコ語で「死のみが私をここから排除できる。この抑圧に加わった者全員が1人ずつその代償を負う」と叫び続けた。
トルコ内相によると、カルロフ大使を銃撃したのはトルコのアイドゥン県出身の1994年生まれの警官。銃撃犯は無力化されたと国営アナトリア通信は伝えているが、その場で死亡したのか警察に拘束されたのかは現時点で分かっていない。
事件翌日の20日にはアレッポへの対応を協議するため、モスクワでトルコとイラン、ロシアの会談が予定されている。
ロシアのプーチン大統領はテレビ演説で大使の射殺について、「ロシアとトルコの関係正常化を妨害し、ロシアとトルコ、イランなどの各国が後押しするシリア和平プロセスを妨害することを狙った明らかな挑発」だと述べ、外交施設の警備を強化すると表明。「この殺人に対して我々が取るべき唯一の対応はテロとの戦いを強化することだ」と語った。
トルコのエルドアン大統領も同日、テレビを通じて「トルコとロシアの関係正常化を妨害しようとする挑発」との見方を示し、「この攻撃で彼らが達成しようとした期待は全て無駄に終わり、決して実現しない」と強調した。
ロシアのスプートニク通信は、プーチン大統領とエルドアン大統領が事件を受けて電話で会談し、対応を協議したと伝えている。
ロシアの外務相報道官は、トルコ政府が徹底捜査を約束したと述べ、「殺人者は罰せられる。テロリズムは続かない。我々はテロと戦う」と表明。トルコ外務相もこの事件を「最も醜悪で野蛮なテロリズムの姿」と形容し、ロシアなどの同盟国と連携してテロと戦うと宣言した。
両国は、2015年にトルコ軍がロシアの戦闘機をシリア国境付近で撃墜した事件で悪化した関係を改善する途上にある。トルコ外務相は19日の声明で、トルコとロシアの友好関係に今回の事件が影を落とすことはないと強調した。

1794チバQ:2016/12/21(水) 22:46:03
789 :チバQ :2016/12/21(水) 22:45:31
http://www.sankei.com/world/news/161220/wor1612200023-n1.html
2016.12.20 19:57
【ロシアの駐トルコ大使射殺】
脆い両国関係、保持に躍起 シリアめぐり根本利害対立 イランまじえ協議へ
【モスクワ=遠藤良介】ロシアのカルロフ駐トルコ大使がアンカラで射殺された事件を受け、露・トルコ両国の指導部は、シリア内戦をめぐって修復したばかりの関係を維持しようと躍起だ。昨年11月のロシア機撃墜では一触即発の状態となった両国だが、今回は「テロリズムとの戦いを共に強化する」としている。ただ、シリア内戦に絡む両国の利害は根本的に食い違っており、連携の誇示はその脆さの裏返しでもある。

 プーチン露大統領は事件後、エルドアン・トルコ大統領から電話で説明を受け、今後の捜査協力などについて一致した。モスクワでは20日、露、イラン、トルコの3カ国外相・国防相会合が予定され、シリア問題での立場をすり合わせる見通しだ。ラブロフ露外相は同日、チャブシオール・トルコ外相との個別会談で、事件に関する同国の迅速な対応に謝意を示した。

 シリア内戦をめぐっては、ロシアが空軍部隊などを派遣してアサド政権を支えているのに対し、同政権の打倒を狙うトルコは反体制派を支援する関係にある。昨年11月には、トルコ軍が作戦行動中の露爆撃機を撃墜し、ロシアが対トルコ経済制裁を発動するなど関係が一気に悪化した。

 しかし、エルドアン氏が6月、プーチン氏に「謝罪」の書簡を送り、7月にトルコでクーデター未遂が起きると、両国は再び急接近を見せた。アサド政権が制圧した北部の要衝アレッポの攻防では、露・トルコ両国が仲介役となり、反体制派に市外退去を飲ませる形で決着が図られた。

 ラブロフ氏は最近、米国でなくトルコと交渉する方が「効率的だ」と発言。米国のトランプ次期政権発足を前に、シリア和平の主導権を奪う構えを鮮明にした。20日の3カ国会合では、ロシアとともにアサド政権を支えるイランも交え、アレッポの管理やシリア和平に向けた一致点を探るとみられる。

 ただ、露・トルコの関係には、欧米をにらんだ打算的な側面が強い。エルドアン政権には、対露接近により、クーデター未遂後の大規模粛清に対する欧米の批判をかわす狙いがある。ロシアも、北大西洋条約機構(NATO)の一員であるトルコと連携を強め、対欧米の立場を強める思惑だ。

 シリア内戦をめぐり、露、イラン、トルコの3カ国ではトルコが“負け組”になっているとの指摘もあり、事態の行方は全く予断を許さない。

1795チバQ:2016/12/23(金) 09:08:49
http://www.sankei.com/world/news/161223/wor1612230005-n1.html
2016.12.23 08:05
【シリア情勢】
アサド政権軍声明、アレッポ撤退完了 シリア「戦争終結」に自信
【カイロ共同】シリアのアサド政権軍は22日夜、北部アレッポに最後まで残っていた反体制派の戦闘員らが撤退を終えたと発表し「アレッポの安全と安定が回復した」と正式に宣言した。

 政権軍は声明で、アレッポ制圧は「戦略的な転機となる勝利」であり、政権軍とそれを支えるロシア、イランには「戦争を終わらせる能力があることが確認された」と断言した。

 赤十字国際委員会(ICRC)によると、ロシアやトルコが調停した合意に基づいて15日に戦闘員や民間人のバス移送が始まった後、22日までに少なくとも3万4千人がアレッポ市外に脱出した。

1797とはずがたり:2016/12/23(金) 09:57:28
敵の安全な避難に反発してみせたアサドとそれを余裕を以て制して見せたプーチン

アレッポ陥落、オバマは何を間違えたのか?
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2016/12/post-882.php
2016年12月20日(火)14時00分

<アレッポ陥落に際して対シリア外交の失敗を認めたオバマ。アサド政権に対するもっと強力な外交攻勢が必要だったが、それが可能だったかどうか現時点で評価するのは困難>(写真:反政府勢力が支配する別の地域を目指して東アレッポから避難する家族)

 シリアのアレッポ東部では、アサド政権に抵抗する反政府勢力に対して、政府軍やロシアによる空爆が続いていましたが、今月14日前後にほぼ組織的な抵抗は終了し、事実上陥落したアレッポは政府軍のコントロール下に置かれました。

 その時点で、問題は東アレッポの住民を「安全に脱出させる」ことに移っています。つまり、政府軍やその同盟軍であるシーア派武装組織、ヒズボラなどの暴力から保護して、シリア北部もしくはトルコ領内へ移動させる作戦です。

 この「脱出作戦」に関しては、アサド政権は「テロリストを逃がすことは許容できない」と反対していました。確かにアサド政権に抵抗した人間は、アサド政権から見れば「テロリスト」なのでしょうが、さすがに安保理ではロシアも「脱出作戦」には反対しませんでした。最終的に18日には、戦火の止んだアレッポに、大量のバスが派遣され、各国の報道陣に公開されています。

 どうしてロシアは国連安保理の「脱出作戦決議」に対して拒否権を発動しなかったのでしょうか? それはこの事態、つまりアレッポが「陥落」して、負けた反政府勢力とその支配下の住民が「追放される」状況それ自体が「オバマの政治的敗北」だからです。住民を移送するためにバスが行列している「絵」それ自体が、アメリカの「負け」を描き出しているからです。

 オバマ大統領は、19日の記者会見で「(自分のシリア政策は)成功したとは言い難い」と述べ、ハッキリと失敗を認めていました。オバマとしては、アレッポ陥落の事実だけでなく、この事態に至るまでの人道危機を止められなかったこと、さらに「ロシアやアサド政権を支持し、シリア政策でオバマ=ヒラリー路線を批判」したドナルド・トランプが当選したことで、二重三重の政治的敗北となりました。

 では、オバマは何を間違ったのでしょうか?

 3つの要素に分けて考えたいと思います。

 1つ目は、一連の「アラブの春」に関する姿勢です。オバマは、チュニジア、リビア、エジプトでの革命を支持し、リビアではカダフィ政権を打倒するために軍事的な介入も行いました。

 その一方で、リビアではカダフィ殺害後の政治的混乱を「最悪の状態」になるまで放置していますし、エジプトでも「穏健派の大統領候補の擁立失敗」から「同胞団による政権樹立」そして「軍クーデターによるシシ政権登場」、さらに「シシ政権の中ロ接近」へと至る迷走を見せたわけですが、こちらも放置しています。また湾岸産油国のバーレーンにおける穏健な反政府行動に関しては見殺しにしました。

 そうではあっても、シリアのアサド政権に関しては、反政府デモによる政府軍の殺戮があったわけで、ここで毅然とした姿勢を示すことができれば、2009年にカイロで行った自分の「イスラムとの和解演説」に端を発した中東外交について「全面的に失敗だった」などという評価は回避できたはずです。

 2つ目は、アサド政権の「化学兵器使用疑惑」です。明らかに使用されたという疑惑があるにも関わらず、最終的にはロシアの仲介による「化学兵器廃棄」という措置で「政治的に無罪放免」に近い形にしてしまったというのは、やはり大きな失策でした。

 3つ目は、時間感覚の欠落です。シリアの反政府運動は、その初期においては分厚い中産階級が参加し、欧州の後押しも得て「平和的革命」になる可能性もあったと考えられます。ですが行動を躊躇するうちに、「反政府勢力にはアル・カイダ系が混じっている」という理由から武器供与ができなくなってきたのです。そこでさらに躊躇しているうちに、反政府勢力の一部がISISに走るという事態になりました。

 そして気付いてみると、中産階級の多くはトルコ経由で欧州へ脱出し、反政府勢力が善玉なのか悪玉か分からなくなる中で、政府軍とロシア軍に蹂躙されるに至ったわけです。

1798とはずがたり:2016/12/23(金) 09:57:45
>>1797-1798
 ではオバマはどうすれば良かったのでしょうか?

 シリア内戦に関しては、ごく初期の反政府デモだった時期、そこでアサド政権が政府軍を使って自国民虐殺を開始した2011年の時点、そこが第1のターニングポイントだったと見られます。軍事介入や、大規模な武器供与をする必要はなかったかもしれませんが、とにかく強力な外交攻勢をかけるべきでした。

 第2のターニングポイントは2013年に化学兵器(具体的にはサリン)使用疑惑が持ち上がった時点です。そこがラストチャンスであり、また大量破壊兵器使用の抑止という国際社会の要請を代表する形で、もっと強力な外交を展開すべきでした。

 この時点で、非常に強い外交攻勢をかけることができれば、現在のような「政治的敗北」には至らなかったと考えられます。ですが、2011年にしても、13年にしても、アフガン・イラク戦争の失敗という負の記憶が新しい中で、アメリカの世論や議会には「アメリカが戦争に巻き込まれるような判断には反対」という強いムードがありました。

 そのような中で、力を誇示しつつも、あくまでも外交というフィールドで強い影響力を行使する、そんなことは可能だったのか、その評価は現時点では困難です。いずれにしても、今回の「アレッポ陥落」はシリア内戦の大きな転換点で、またオバマ時代の終焉を象徴する事件となりました。

1799とはずがたり:2016/12/24(土) 16:49:46
米棄権で反イスラエル決議=ユダヤ人入植の停止要求―79年以来の採択・国連安保理
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-161224X064
08:48時事通信

米棄権で反イスラエル決議=国連安保理
国連安全保障理事会は23日、ヨルダン川西岸と東エルサレムでのイスラエルによるユダヤ人入植活動の即時停止を求める決議を賛成多数で採択した。15カ国中14カ国が賛成し、米国は棄権した。【EPA=時事】
(時事通信)
 【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は23日、ヨルダン川西岸と東エルサレムでのイスラエルによるユダヤ人入植活動の即時停止を求める決議を賛成多数で採択した。15カ国中14カ国が賛成し、米国は棄権した。米国が友好国であるイスラエルの立場に反する決議案の採決で拒否権を行使せず、棄権するのは極めて異例。

 AFP通信によると、ユダヤ人入植活動を非難する決議の採択は1979年以来。オバマ米政権は2011年2月、同様の決議に対し拒否権を発動したが、来年1月の任期満了を前に、入植活動が中東和平交渉の障壁になっているとの認識を明確にし、イスラエル寄りの姿勢を取るとみられるトランプ次期政権をけん制した形だ。

 トランプ次期米大統領やイスラエルのネタニヤフ首相は、オバマ大統領に拒否権を行使するよう求めていた。トランプ氏は採択後、ツイッターで「(自身が大統領に就任する)来年1月20日以降、国連をめぐる状況は変わる」と述べ、オバマ政権の国連外交を全面的に見直す方針を示した。トランプ氏が再びイスラエル擁護に転じる可能性は高く、決議の実効性確保は難しい情勢だ。

 パワー米国連大使は採択後、拒否権を行使した11年以降の入植活動の加速や中東和平交渉の停滞に触れた上で、「現在の状況が続けば(イスラエルとパレスチナの)『2国家共存』への期待が永遠に失われる」と述べ、イスラエルの対応に不満を表明。一方で、決議は両者の対立要因として「入植活動に焦点を当て過ぎている」と、賛成にまで踏み込まなかった理由を説明した。

 決議案は、エジプトが当初、安保理理事国に配布。22日採決の予定だったが、ロイター通信によると、エジプトはトランプ氏やイスラエルの圧力を受け、決議案を取り下げた。23日になって、ニュージーランド、マレーシア、セネガル、ベネズエラが共同で決議案を配布し直し、採決に付した。

1800チバQ:2016/12/27(火) 22:34:30
http://www.afpbb.com/articles/-/3112191
次はイドリブか ―「野外刑務所」の恐怖におびえるシリア避難民
2016年12月23日 18:49 発信地:イドリブ/シリア
【12月23日 AFP】シリア北部アレッポ(Aleppo)東部を反体制派から奪還し、市内全域を制圧した政府軍の次の標的は、避難民が大量に流入して「野外刑務所」と化した隣県のイドリブ(Idlib)ではないか――。シリア各地の故郷を追われてイドリブに逃げ込んできた人々は今、そんな恐怖を抱えて暮らしている。

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inRead invented by Teads

 反体制派が支配するイドリブは、反体制派の戦闘員や民間人らの避難先となっている。直近では、政府軍との合意によってシリア第2の都市アレッポ東部から退去した反体制派2万5000人余りの大半が、親類の家や避難民施設を目指してイドリブ県へ向かった。

 しかし、イドリブに身を寄せた人々は、人口の過密化と物価の急騰が悩みの種だと話す。

 イドリブ県の県都イドリブは、2015年3月以降、イスラム系反体制武装組織「アハラール・アルシャーム(Ahrar al-Sham)」とイスラム過激派組織「シリア征服戦線(Jabhat Fateh al-Sham)」(旧アルヌスラ戦線、Al-Nusra Front)を中心とした反体制派同盟が支配している。

 国連人道問題調整事務所(OCHA)によれば、シリア内戦が始まってからの6年弱でイドリブに流入した国内避難民は推計70万人に上る。

■「ガザと同じ」「第2のアレッポ」

 避難民の殺到は、住民の生活にとてつもなく大きな影響を及ぼしている。家賃や基本的な食品の価格が急騰し、物不足が日常となりつつある。

 避難民の男性が住まいと食料を確保するには、反体制派の組織に所属して戦い続けるほか道がないことも珍しくない。

 イドリブで食料品店を営む男性は、新たな避難民が到着した後、イドリブが「いつでも閉鎖してしまえる巨大な野外刑務所」と化すことを恐れていると語った。「もしそうなれば、イドリブは(イスラエルに封鎖された)ガザ地区(Gaza Strip)のようになる。(バッシャール・アサド<Bashar al-Assad>大統領の)政権は、われわれを抹殺しにかかるだろう」

 他の住民もこの意見に同意している。地元の地主の男性は、「アサド政権は革命派や反体制派を一か所に集めて、一網打尽にしたいんだ」と語った。

 国連(UN)のスタファン・デミストゥラ(Staffan de Mistura)シリア問題担当特使は前週、イドリブについて、アレッポと同様に戦闘が激化する恐れがあると指摘。「政治的合意や停戦がなければ、イドリブは第2のアレッポになるだろう」と警鐘を鳴らしている。(c)AFP/Omar Haj Kadour

1801とはずがたり:2016/12/30(金) 22:48:22
少なくとも北シリアはトルコ領であるべきだ。フランス委任統治領シリアなんて糞喰らえだ。

ロシアの駐トルコ大使殺害で懸念される5つの衝突コース
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/12/5-23.php
Five Things to Worry About After the Assassination of Russia’s Ambassador to Turkey
2016年12月20日(火)18時55分
ロビー・グラメル、エミリー・タムキン

<歴史的な確執を抱えるトルコとロシアの間に起きた大事件は、両国の運命をどう変えるのか>

 トルコの首都アンカラで開幕した写真展の会場で19日、ロシアのアンドレイ・カルロフ駐トルコ大使が、トルコの特別機動隊に勤めるメブリュト・メルト・アルトゥンタシュに銃殺された。アルトゥンは銃撃の前、「アレッポを忘れるな」と言ったとする情報も伝わるなど、シリア政府軍による北部アレッポでの残忍な包囲攻撃の後ろ盾となってきたロシアへの報復も匂わせている。

歴史的なライバル同士に何が
 ロシアとトルコは大使の殺害について、目的は両国の関係正常化を阻むものだと声明を発表。アメリカのジョン・ケリー国務長官も19日に声明を出し、捜査に協力する考えを示した。今後の展開は不透明だが、トルコとロシアの関係は昨年から緊張が続き、歴史的にも互いにライバルとして敵対心を抱いてきた経緯があり、泥沼のシリア内戦をめぐる外交政策の衝突も顕著だ。懸念すべき5つのシナリオを見ていこう。

1)ロシアのハッカーがトルコを狙う

 ロシアは、自国に都合のいいタイミングを見計らってサイバー攻撃を仕掛け、相手国の国内政治を混乱させるのが大好きだ。トルコ政府はこれまでも、ハッキングの餌食になってきた。12月7日には、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領の娘婿であるベラト・アルバイラク・エネルギー天然資源相のものとされる私用メール約5万8000通が、ウィキリークスによって公開された。ロシアは過去にもウィキリークスが盗んだメールの公表に手を貸してきた。お抱えのサイバー集団がトルコに狙いを定め、エルドアンを取り巻く関係者に関する不都合な秘密をもっと暴露する可能性もある。

2)脆弱なロシアとトルコの関係が決裂し、トルコに経済的な圧力がかかる

 まさにこれと同じことが、昨年11月にトルコ軍のF-16戦闘機がトルコ・シリアの国境地帯でロシア戦闘爆撃機を撃墜したときに起きた。当時ロシアは報復措置として多数のトルコ産品の輸入を禁止するなど経済制裁を発動し、トルコからロシアへの輸出額の落ち込みは前年比で7億3700万ドルにのぼった。さらにロシアは、両国が「戦略的パートナーシップ」の一環として進めていた、トルコ経由で欧州に天然ガスを輸出するパイプラインの建設計画の交渉を一方的に停止した。今年6月にトルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領が謝罪して、ようやく両国の関係が上向いてきたばかりだ。

3)ロシアとトルコの両国で、今回の大使殺害が民主化勢力のさらなる弾圧の口実に使われる

 7月のクーデター未遂事件の後、エルドアンは何万人もの政敵を拘束した。プーチンも権力の座に上り詰める過程でチェチェンの独立派勢力を弾圧した。いずれにせよ、暗殺は両国の市民社会にとって不吉なことだらけだ。

【参考記事】アメリカは大粛清を進めるトルコと縁を切れ

4)アレッポの停戦が崩壊する

 シリア北部の都市アレッポでの戦闘で、ロシアはアサド政権支持、トルコは打倒アサド政権と逆の立場だったが、現在の停戦は両国の協力によるもの。おかげで生き残ったアレッポ市民と反政府勢力の戦闘員は今、数千人単位で毎日アレッポを脱出している。だがこの暗殺によって停戦は再び崩壊し、シリアのどこか別の場所で戦闘が再燃する可能性もある。ロシア軍はシリアの北東部に待機しており、国境のトルコ側からシリア北部のISIS(自称イスラム国)の拠点を攻撃してきたトルコ軍の位置から遠くない。

5)ロシアがクルド人を利用する

 トルコはNATO(北大西洋条約機構)の加盟国なので、ロシアが正面から戦争を仕掛ける可能性は少ない。NATO全体を敵に回すことになるからだ。だがロシアは、トルコの少数民族クルド人との歴史的つながりをテコに内なる戦争を仕掛けることはできる。トルコからの分離独立を願うクルド人武装勢力に武器を与え、さらなるテロ攻撃を煽動するのだ。先週末にもトルコ中部で車爆弾テロがあり、軍兵士ら13人が死亡、55人が負傷した。一週間前にも、イスタンブールで2つの爆弾が相次いで爆発し、39人が死亡、154人が負傷したばかり。イスタンブールの爆弾テロについては、クルド人武装勢力が犯行声明を出している。

From Foreign Policy Magazine

1802チバQ:2017/01/09(月) 12:06:08
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20170109-567-OYT1T50004.html
イランのラフサンジャニ元大統領、死去…82歳
02:41読売新聞

 【テヘラン=中西賢司】イランの国営テレビによると、イラン政界の重鎮として要職を歴任したハシェミ・ラフサンジャニ元大統領が8日、テヘランの病院で死去した。

 82歳だった。心臓発作で同日、病院に搬送されていた。

 初代最高指導者ホメイニ師の側近として1979年のイラン革命の中核を担った。89〜97年には大統領を務め、対外融和や女性の権利拡大などの現実路線を進めた。保守派から改革派まで幅広い支持を集め、昨年2月の最高指導者任免機関「専門家会議」選挙ではテヘラン選挙区でトップ当選した。2年前に核合意を実現させた保守穏健派のロハニ大統領の後ろ盾としても知られた。

http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASJDS62Z8JDSUHBI02D.html
イランのラフサンジャニ元大統領死去 現代政治体制確立
01:46朝日新聞

イランのラフサンジャニ元大統領死去 現代政治体制確立
イランのラフサンジャニ元大統領=14年7月、テヘラン、神田大介撮影
(朝日新聞)
 イランメディアによるとラフサンジャニ元大統領が8日、死去した。82歳だった。死因は不明だが、心臓の問題で同日、テヘラン市内の病院に緊急搬送されたと報じられた。1979年のイスラム革命を率いた故ホメイニ師の右腕として活躍、89年から97年までの2期8年、大統領を務めた。国教とするイスラム教シーア派の教えにこだわらない現実的な政策をとり、現代イランの政治体制を確立した。

 34年、イラン南東部バフラマン生まれ。早くからホメイニ師に師事し、革命後は内相、国会議長を歴任。イラン・イラク戦争(80〜88年)では軍の最高司令官代理を務めた。大統領としては戦争で疲弊した経済の復興を最優先に掲げ、自由経済を推進。欧米やアラブ諸国との融和を進め、禁止されていた音楽、映画など表現の自由や、女性の権利の拡大に力を入れた。

 一時は最高指導者ハメネイ師をもしのぐ権勢を誇ったが、05年に再出馬した大統領選でアフマディネジャド前大統領に「地位を使って蓄財している」と批判され敗北。09年の反体制デモを支持してハメネイ師の不興を買い、失脚した。

 だが、前大統領とハメネイ師の関係悪化で復権。13年の大統領選は立候補を許可されなかったが、ロハニ大統領の後見人となり、当選に導いた。融和外交や外資の積極導入など、ロハニ政権の主要政策に大きな影響を及ぼした。

 16年2月の選挙では、最高指導者の任免権を持つ機関、専門家会議にテヘラン選挙区からトップ当選。変わらぬ存在感を見せた。立法上の意見対立を調整する機関、公益評議会の議長も務めていた。(テヘラン=神田大介)

1803チバQ:2017/01/09(月) 12:07:17
http://www.asahi.com/articles/ASK190V48K18UHBI00X.html?ref=goonews
「穏健派の要」失ったイラン 反欧米の保守強硬派に勢い
ドバイ=渡辺淳基2017年1月9日05時28分
 イランのラフサンジャニ元大統領の死去は、欧米との関係を重視する国内の保守穏健派と、反欧米を掲げる保守強硬派の間で揺れてきたイラン政治のバランスに変化をもたらす可能性がある。特に、保守穏健派のラフサンジャニ路線を踏襲するロハニ現大統領にとっては、精神的な支柱を失った形だ。5月に予定されるイラン大統領選挙にも影響を与えかねない。

 ラフサンジャニ師は1997年に2期8年の大統領任期を終えた後も、最高指導者ハメネイ師に次ぐ事実上のナンバー2として国政に影響を与えてきた。表現の自由や女性の権利拡大に理解を示し、「孤立」に向かいがちなイランを国際社会に引き留める役割を果たした。

 ラフサンジャニ師の支援を受けて2013年に誕生したのが、保守穏健派の現ロハニ政権だ。核開発に対する制約を受け入れて米欧による経済制裁解除を実現。核開発を強行した保守強硬派のアフマディネジャド前政権からの転換を明確にした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170109-00000508-san-m_est
ラフサンジャニ師死去 イラン、穏健派の元大統領
産経新聞 1/9(月) 11:09配信

 【カイロ=大内清】イラン国営メディアによると、同国のラフサンジャニ元大統領(82)が8日、首都テヘラン北部の病院で死去した。穏健保守派の代表格として強い政治的影響力を持ったラフサンジャニ師の死は、今年5月に予定される大統領選で再選を目指す同派のロウハニ大統領にとって打撃となる可能性がある。

 同国の最高指導者ハメネイ師は「闘争をともにした仲間の死を乗り越えるのは困難だ」と哀悼の意を表明。ロウハニ師は「偉大な人物の魂が天に召された」と有力支持者の死を悼んだ。

 ラフサンジャニ師はイスラム教シーア派の聖地コムでイスラム神学を学んだ後、1979年のイラン革命の指導者ホメイニ師に従い革命運動に参加。89年に大統領に就任し、イラン・イラク戦争(80-88年)で混乱した経済の立て直しや悪化したアラブ諸国との関係改善に尽力した。

 退任後は後任で改革派のハタミ師を支援。2005年に再び大統領選に出馬し強硬保守派のアフマディネジャド氏に敗れたが、13年の大統領選では出馬審査で失格になりながらも当選したロウハニ師の支持に回って政治的嗅覚の強さを見せつけた。

1804チバQ:2017/01/09(月) 12:08:02
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170109-00000005-mai-m_est
<訃報>ラフサンジャニ・イラン元大統領82歳
毎日新聞 1/9(月) 2:06配信

<訃報>ラフサンジャニ・イラン元大統領82歳
イランのラフサンジャニ元大統領=2013年5月、田中龍士撮影
 【テヘラン田中龍士】イランのラフサンジャニ元大統領が8日、死去した。国営放送が報じた。82歳だった。心臓発作とみられ、同日緊急入院していた。最高指導者ハメネイ師の長年のライバルで、1979年のイラン革命後に国交を断絶した米国との関係改善を模索した先駆者的存在。保守穏健派ロウハニ大統領の後ろ盾として政界に強い影響力を誇っていた。

 34年、南東部ケルマン州生まれ。イスラム教聖地コムで神学を学び、イラン革命の父と言われる故ホメイニ師に師事した。革命後のテロ事件で負傷したハメネイ師に代わり、金曜礼拝で説教を行う礼拝導師に就いたことでホメイニ師に次ぐ地位を確立。イラン・イラク戦争(80〜88年)では、ホメイニ師の停戦受け入れはラフサンジャニ氏の説得が影響したと言われる。

 大統領は89年8月から2期8年間務めた。宿敵ハメネイ師がホメイニ師の死去を受けて最高指導者に就任した後最初の政権を担い、80年に国交を断絶した米国との融和路線を重視。革命直後は禁止された音楽や映画の一部自由化や女性の権利拡大を推進したが、保守派に配慮したハメネイ師との確執が表面化した。

 大統領退任後は、ハタミ大統領(97〜2005年)を支援。強硬派アフマディネジャド政権当時(05〜13年)には、最高指導者の罷免権限を持つ「専門家会議」の議長を07年から約4年間務めた。13年の大統領選ではハタミ師と共に改革派勢力との調整を図り、ロウハニ師当選に尽力した。

1805とはずがたり:2017/01/09(月) 20:46:15

イラク部隊、チグリス川に到達=IS支配のモスル奪還作戦
時事通信社 2017年1月9日 06時27分 (2017年1月9日 20時33分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170109/Jiji_20170109X582.html

 【カイロ時事】ロイター通信によると、イラク軍の対テロ部隊報道官は8日、過激派組織「イスラム国」(IS)が支配する北部モスルの奪還作戦を進める同部隊が、昨年10月の作戦開始以降初めて市内を流れるチグリス川の沿岸に到達したと明らかにした。
 モスルは北西から南東に向かって流れるチグリス川をはさみ、東部と西部に2分されている。同部隊は東部で制圧地域の拡大を図り、この日、川の東岸まで進撃したという。

1807チバQ:2017/01/09(月) 21:18:21
http://www.afpbb.com/articles/-/3113474
イランのラフサンジャニ元大統領が死去 保守穏健派、82歳
2017年01月09日 12:26 発信地:テヘラン/イラン
【1月9日 AFP】1979年のイラン革命で重要な役割を果たし、国会議長や大統領などを歴任したアクバル・ハシェミ・ラフサンジャニ(Akbar Hashemi Rafsanjani)師が8日、心臓発作で死去した。82歳。教条主義的な指導部に時に異を唱えながらも、保守穏健派の重鎮として数十年にわたって政界に影響力を持ち続けていた。

 首都テヘラン(Tehran)の病院で亡くなった。国営イラン通信(IRNA)によると、政府は3日間の服喪を発表し、埋葬が行われる10日を公休日とした。

 ラフサンジャニ師は1934年8月25日、イラン南部の裕福な家庭に生まれた。シーア派の聖地コム(Qom)で神学を学んだ後、1963年に政界入り。最高指導者だったルホラ・ホメイニ(Ruhollah Khomeini)師の腹心として国会議長となり、同師が死去した1989年まで2期務めた。

 その後、1989年に大統領に就任。1997年まで2期務め、国の復興と改革、アラブ諸国との関係改善などに力を注いだ。

 2005年に大統領選に再び出馬したが、マフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)氏に敗北。その後、アフマディネジャド氏を中心とする超強硬派に対抗する穏健派として台頭し、2013年の大統領選に再度立候補したものの、高齢を理由に認められなかった。しかし同じく穏健派のロウハニ師を支援し、同師の勝利を後押しした。

 ラフサンジャニ師の死去について、イランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師は声明で「59年前から協力し合い、困難を共にしてきた同志を失ったことは苦しく、耐え難い」と弔意を表明。「この長い間には意見や解釈が異なる時もあったが、友人関係が完全に壊れることはなかった」と悼んだ。

 また、ラフサンジャニ師の病床に駆けつけたと報じられたハサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領もツイッター(Twitter)を通じて「改革と政治に取り組み、抵抗と忍耐の象徴であるこの偉大な人物の魂は天国に行った」と哀悼の意を述べた。(c)AFP/Ali Noorani

1808チバQ:2017/01/10(火) 15:35:17
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170109-00000062-mai-m_est
<イラン>穏健・改革両派に痛手 ラフサンジャニ師死去

毎日新聞 1/9(月) 20:50配信

 【テヘラン田中龍士】イラン政界で保守穏健派と改革派の求心力となったハシェミ・ラフサンジャニ元大統領(82)の死去は、両勢力にとって大きな痛手だ。ラフサンジャニ師と深い信頼関係にあった穏健派のロウハニ大統領(68)は国民から高い支持を受けており、再選を目指す5月の大統領選への影響は限定的とみられるが、権力争いにつながる可能性も潜んでいる。

 「ハシェミ、ハシェミ、あなたの道は続く」。ラフサンジャニ師が緊急搬送されたテヘラン市内の病院前で、人々の叫びが夜空にこだました。国営放送が訃報を報じてから約1時間後、病院前の道路を大勢の支持者らが埋め尽くした。師の写真を掲げる男性や、2009年の反政府デモで自宅軟禁下にある改革派のムサビ元首相やカルビ元国会議長の名を連呼する人々もいた。

 この光景は、13年6月の大統領選で、ラフサンジャニ師が立候補届け出のため内務省に姿を現した時と重なる。保守強硬派が重視する伝統的イスラム社会に対し、ラフサンジャニ師が追求した比較的世俗的な社会や欧米との融和など「改革」路線への再帰を渇望した人々の熱狂ぶりだ。

 この大統領選でラフサンジャニ師は、最高指導者ハメネイ師(77)や強硬派の影響下にある「護憲評議会」の事前審査で失格とされたが、その強い政治的影響力を示した。強硬派の有力候補を前に当選圏外だった穏健派候補のロウハニ師を支援し、改革派勢力との選挙協力を投票数日前にとりまとめて逆転勝利に貢献した。

 改革・穏健両派は昨春の総選挙でも大躍進した。ラフサンジャニ師は、最高指導者の選出・罷免権を有する「専門家会議」(定数88)選挙でトップ当選を果たした。ロウハニ師はラフサンジャニ師に支えられ、革命防衛隊や司法など強硬派の権力基盤の既得権益打破に挑んできた。

 今後、強硬派が勢力を拡大する可能性もある。護憲評議会書記のジャンナティ師(90)は専門家会議議長も兼任しており、次期最高指導者選出に向けて発言力を増すとみられる。今後のイラン政界で強硬派が巻き返せば、対イランで強硬姿勢を見せるトランプ次期米大統領との対立が強まる懸念もある。

 テヘラン大のジャファル・ハグパナ講師(政治学)は「ラフサンジャニ師に近い政治信条は前回大統領選で拡大し、今やその代表者となったロウハニ師が再選されるだろう」と、影響は限定的との見方を示した。葬儀は休日に変更された10日、テヘラン大とホメイニ廟で行われる。

1809名無しさん:2017/01/11(水) 22:05:32
http://www.sankei.com/world/news/170111/wor1701110044-n1.html
2017.1.11 21:15

アフガンで爆弾テロ UAE外交官ら13人死亡、大使と知事も負傷
10日、アフガニスタンの首都カブールで、自爆テロで負傷した警官を病院に運ぶ人々(ロイター)
10日、アフガニスタンの首都カブールで、自爆テロで負傷した警官を病院に運ぶ人々(ロイター)

 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタン南部カンダハル州の州政府知事公舎で10日夜、爆弾テロがあり、州政府や現地の国連事務所によれば、アラブ首長国連邦(UAE)の外交官5人を含む13人が死亡、UAEの駐アフガン大使とアフガン人州知事を含む14人が負傷した。犯行声明は出ておらず、イスラム原理主義勢力タリバンは、事件への関与を否定した。

 被害に遭ったUAEの外交団は、人道支援や教育、開発事業の一環として、孤児院建設の起工式への出席と奨学金供与の合意文書調印のため現地を訪れていた。現場は厳重な警備態勢が取られていたものの、警察当局者はAP通信に、工事中の宿舎に過激派構成員が侵入し、建物内のソファに爆弾を仕掛けたとの見方を示した。

 UAE政府は11日、外交官の死を悼み、政府庁舎などに3日間、半旗を掲げると発表した。アフガンのガニ大統領は、テロを非難し、「事件が、アフガンとUAEの関係と協力に影響を与えることはない」と表明した。

 UAEは2001年のタリバン政権崩壊後、北大西洋条約機構(NATO)主導のアフガン駐留国際部隊に参加し、アフガン治安部隊の訓練も行っている。

 一方、首都カブールの議会庁舎付近でも10日、自動車爆弾などによる2度の爆発があり、38人が死亡、数十人が負傷した。国家保安局員を乗せたミニバスが標的になり、タリバンが自爆テロを起こしたとの犯行声明を出した。南部ヘルマンド州にある国家保安局の事務所近くでもこの日、タリバンによる自爆テロがあり、7人が死亡した。

 アフガンでは、タリバンやイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)によるテロが相次いでいる。

1810チバQ:2017/01/12(木) 22:45:09
http://www.afpbb.com/articles/-/3113812
アフガン軍、「幽霊兵士」なお数万人存在か 汚職の解決遠く
2017年01月12日 08:58 発信地:ワシントンD.C./米国
【1月12日 AFP】アフガニスタンの復興支援をめぐり、米監察官は11日、アフガニスタン軍が実在しない「幽霊兵士」数万人を依然として雇用している可能性があるほか、米国から支給された武器を旧支配勢力タリバン(Taliban)の司令官らに横流ししている疑いもあるとの見解を示した。

 ジョン・ソプコ(John Sopko)米アフガニスタン復興担当特別監察官は米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)で行った講演で、アフガニスタン駐留米軍と北大西洋条約機構(NATO)の司令官らは長い間アフガニスタン治安部隊にはびこる汚職を批判してきたが、この問題は米主導の介入から15年たった今でも解決されていないと警鐘を鳴らした。

 ソプコ氏は「アフガニスタンの司令官たちは米側が支払っている幽霊兵士への給料を、よく自分の懐に入れている」と指摘。幽霊兵士の数については「非常に多く、万単位に及ぶ可能性がある」とした。

 さらに、タリバンが野戦司令官らに対して、アフガニスタン兵から米国支給の兵器や燃料、弾薬を購入するよう指示した証拠があるとも述べた。(c)AFP

1811チバQ:2017/01/16(月) 22:10:28
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170116X490.html
「首都エルサレム」に懸念=トランプ氏の米大使館移転方針
14:26時事通信

 【エルサレム時事】トランプ次期米大統領が在イスラエル米大使館をエルサレムに移転する方針を示していることをめぐり、パレスチナや国際社会が懸念を深めている。国際社会はエルサレムを「首都」とするイスラエルの主張を認めず、各国大使館をテルアビブに置いている。もしトランプ氏が計画を実現すれば「(イスラエルとパレスチナ)和平プロセスに終止符を打つ」(アッバス・パレスチナ自治政府議長)ことになりかねない。

 トランプ氏は大統領選挙戦中、「エルサレムをイスラエルの真なる唯一の首都と認める」「米大使館をエルサレムに移転する」などと繰り返し発言している。駐イスラエル米大使に指名したデービッド・フリードマン氏も、移転に前向きなことで知られる。

 しかし、これまでの米政権はエルサレムの最終的な地位は未決着との立場を取ってきた。米議会は1995年、在イスラエル大使館のエルサレム移転を求める法案を可決。これに対し、クリントン氏以降の歴代大統領は、安全保障および外交上の懸念を理由に大統領の権限で移転を見送ってきた。

 トランプ氏の20日の大統領就任を前に、東エルサレムを将来の国家の首都だとしているパレスチナは一段と反発を強めている。アッバス議長は14日、米大使館を移転すれば、「イスラエル承認を撤回せざるを得なくなる」と警鐘を鳴らした。これに先立ち、アッバス議長はトランプ氏に書簡を送り、移転計画を実施しないよう求めた。

 イスラエルの隣国ヨルダンのモマニ・メディア担当相も5日、米大使館移転は「レッドライン(越えてはならない一線)」と警告。「イスラム教国やアラブ諸国の路上を炎上させるだろう」として中東の大きな火種になりかねないと訴えた。

1812チバQ:2017/01/17(火) 00:04:28
http://www.afpbb.com/articles/-/3114269
映画館やコンサートは「堕落」? サウジ最高位聖職者が警鐘
2017年01月16日 21:56 発信地:リヤド/サウジアラビア
【1月16日 AFP】保守的なイスラム教国のサウジアラビアで、同国の最高位聖職者が、映画館や音楽のコンサートを「堕落」した娯楽だと警告し、そうしたものが許されるならば、モラルを破壊することになるだろうと発言した。

 政府系ニュースサイトSABQが13日に伝えたところよると、大ムフティー(イスラム教指導者)で高位聖職者評議会の議長を務めるアブドルアジズ・シェイフ(Abdulaziz al-Sheikh)氏はテレビインタビューで、同国の娯楽庁がコンサートの認可や映画館開館についての調査を行うとの計画について質問を受けた際、「コンサートと映画館は堕落である」と語ったという。シェイフ氏はも務めている。

 シェイフ氏は映画館が「我々の文化を変革しようとの意図で輸入された映画に頼りきり、不品行でわいせつな、そして反モラル的で不信心な映画を上映しかねない」と警鐘を鳴らした。

 また音楽コンサートも「良いことは何もない」と語り、娯楽音楽や映画館は「男女の混在を要求」することを意味するとの考えを示した。

 シェイフ氏は「初めは女性用のエリアを割り当てるだろうが、そのうち結局一つの場所で男女が入り交じってしまう」と述べ、モラルをおとしめ、価値観を破壊すると主張した。

 だが一方で、「文化や科学的なものを通じた娯楽は問題ない」と語り、当局に対し「邪悪なものへの扉を開けてはならない」とくぎを刺した。(c)AFP

1813とはずがたり:2017/01/17(火) 12:47:21

米大使館移転は「挑発的行為」=仏外相、トランプ氏けん制-パレスチナ和平会議
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017011600056&amp;g=use

 【パリ時事】フランスのエロー外相は15日、トランプ次期米大統領がテルアビブにある在イスラエル米大使館を、イスラエル・パレスチナ双方が「首都」と主張するエルサレムに移転する考えを示していることについて「エルサレムの情勢が緊迫する中での挑発的行為だ」と批判した。仏政府がパリで主催したパレスチナ和平問題に関する国際会議後の記者会見で語った。
ハマス、イスラエル兵誘惑=美女装い携帯にウイルス

 イスラエル寄りの姿勢を強めるトランプ氏が20日に大統領に就任するのを前に、米国の一方的な政策転換をけん制した。同会議にはケリー米国務長官や薗浦健太郎外務副大臣ら、日米欧や中東など約70カ国の外相らが出席した。
 参加各国がまとめた共同声明は、イスラエルと将来のパレスチナ国家が共存する「2国家解決」が「持続的な和平の実現に向けた唯一の手段」だと明記し、1967年の第3次中東戦争以来のイスラエルによる占領を完全に終わらせることなどを求めている。
 その上で「エルサレムの帰属や国境線画定など最終地位に関わる問題で、交渉結果に悪影響を与えるような一方的な措置を慎むべきだ」と指摘、双方が和平に向けて直接対話を開始するよう呼び掛けた。 
 声明はパレスチナ側にも一定の配慮を示した内容となった。ただAFP通信によると、ケリー長官は記者団に「バランスの取れた解決策が必要だ」と語り、会議ではイスラエル擁護の立場を堅持したことを明らかにした。
 会議開催に当たり、オランド仏大統領はイスラエル、パレスチナ双方に招待状を送ったが、いずれも欠席した。イスラエルのネタニヤフ首相は同会議を「無益だ」と批判する一方で、パレスチナ自治政府のアッバス議長は「平和と安定に向けた重要な貢献だ」と歓迎している。(2017/01/16-07:46)

1814チバQ:2017/01/23(月) 23:00:44
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170123-00000080-mai-int
<シリア内戦>和平協議が開始 カザフ首都 露・トルコ主導
毎日新聞 1/23(月) 21:34配信

 【モスクワ真野森作】シリア内戦を巡り、アサド政権と反体制武装勢力の双方が参加する新たな和平協議が23日、カザフスタンの首都アスタナで始まった。ロシアとトルコが主導しイランも関与する。昨年12月末に発効した停戦態勢の強化や、スイス・ジュネーブでの国連主導の和平協議を活発化させる狙いがある。20日のトランプ米新政権の発足後、中東に関する初の国際協議となり、米国からは駐カザフスタン大使がオブザーバー参加。世界多極化の先例となるか注目される。

 協議は24日までの2日間、非公開で実施され、終了後に記者会見と共同文書の発表が予定される。タス通信によると、アサド政権からはジャファリ国連大使が参加、反体制側は12の武装勢力が代表を送った。一部の有力武装勢力は停戦後も戦闘が続いていることを理由にボイコットした。

 アサド政権を支持するロシアはシリア和平担当大統領特別代表、反体制派を支えるトルコは中東担当外務省次席顧問が代表を務め、実務レベルの協議となる。各代表団には軍関係者も加わっており、停戦などで詳細な議論が行われそうだ。デミストゥーラ国連特使も参加する。

 プーチン露政権は「何らかの協定が成立する可能性は低い」(ペスコフ大統領報道官)と過度な期待を打ち消しつつ、シリア和平の主導権を狙う構えだ。トランプ政権が今後、中東への関与を低めた場合、シリアを通じてロシアの影響力がさらに増すとみられる。

1815とはずがたり:2017/01/26(木) 15:06:48
<ソマリア>ホテル襲撃28人死亡 イスラム過激派犯行声明
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170126k0000e030220000c.html
10:18毎日新聞

 【ヨハネスブルク小泉大士】アフリカ東部ソマリアの首都モガディシオで25日、武装集団がホテルを襲撃し、ロイター通信によると28人が死亡、43人が重軽傷を負った。イスラム過激派アルシャバブが犯行声明を出した。

 爆発物を積んだ自動車が入り口付近で自爆した後、武装した男らが建物内に侵入し、銃を乱射。記者らが様子を見に集まったところ、2度目の爆発が起きたという。

 政府軍やアフリカ連合(AU)の平和維持部隊がアルシャバブの掃討作戦を続けているが、依然として政治家や外国人らを狙ったテロが続発している。

1816チバQ:2017/01/26(木) 18:53:25
http://mainichi.jp/articles/20170126/k00/00m/030/104000c

イラク
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首相、モスル東部「解放」宣言



毎日新聞2017年1月25日 20時50分(最終更新 1月25日 22時34分)
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【カイロ秋山信一】イラクのアバディ首相は24日、首都バグダッドで記者会見し、政府軍などが北部の主要都市モスル市東部を過激派組織「イスラム国」(IS)の実効支配から「完全に解放した」と宣言した。また、トランプ米大統領から「イラクへの支援を強化するとの保証を得ている」と述べた。イラクのメディアが報じた。


 アバディ首相は「治安部隊は、チグリス川東岸(市東部)からダーイシュ(ISの別称)を追い出し、政府庁舎にイラク国旗を掲げた」と述べた。政府軍や連邦警察は今後、ISが防備を固めるモスル市西部の攻略を進める構えだ。トランプ氏はISなど過激派打倒を外交の最優先目標にすると表明している。








 政府軍などは昨年10月、ISの最大拠点であるモスルの奪還作戦に着手。米軍主導の対IS有志国連合も空爆や作戦指揮などで政府軍を支援している。


ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20170126/k00/00m/030/104000c#csidx502b9315034d149bf18b18106781fa4
Copyright 毎日新聞

1817とはずがたり:2017/01/29(日) 11:14:00
イラン、米に「報復措置」声明 米国民の入国禁止か
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK1Y0P0PK1XUHBI031
02:17朝日新聞

 トランプ米大統領が大統領令で、イランを含む中東・アフリカ各国の国民の入国を一時禁止としたことを受け、イラン外務省は28日、「報復措置を執る」とする声明を出した。具体的な中身は不明だが、米国民に対してイラン入国を禁じるとみられる。

 声明はトランプ氏の大統領令を「イラン国民への明らかな侮辱だ」とし、「テロと戦い、米国の安全を守るとの主張とは逆に、過激主義者に大きな贈り物となるだろう」と言及。イラン国民がテロを起こした例はないとし、「米国民を尊重するが、政治的、領事職的、法的に報復措置を適用することになる」とした。(テヘラン=神田大介)

1818チバQ:2017/02/02(木) 05:29:20
http://www.afpbb.com/articles/-/3115464
アレッポ東部、4年ぶりに鉄道運行が再開 シリア政府軍の奪還で
2017年01月26日 11:43 発信地:アレッポ/シリア
【1月26日 AFP】シリア政府軍が反体制派から昨年12月に奪還した同国第2の都市アレッポ(Aleppo)東部で25日、4年数か月ぶりに列車の運行が再開した。AFPの協力カメラマンによると、戦闘で荒廃した市内を走り抜けるこの列車は同日だけで数百人が利用した。

 アレッポ東部で列車が運行するのは、2012年夏に反体制派が同地を制圧してから初めて。それ以降、アレッポは政府が支配する西側と反体制派が支配する東側に分断されていた。

 列車は東郊にあるジブリーン(Jibreen)駅から、戦闘の前線だった地区を抜け、アレッポの主要駅であるバグダッド(Baghdad)駅に到着。乗客の男性や女性、子どもは窓から外の様子をしきりに眺めていたという。

 アリ・ハムード(Ali Hamoud)運輸相は列車の運行再開について「シリア部隊の英雄たちが勝利し、アレッポ全市に安全と安定を取り戻した」ことで実現したと述べた。

 とはいえ内戦の影響で、アレッポと他の主要都市を結ぶ列車の運行は依然として停止されたままだ。

 シリア国営鉄道によると、ジブリーン駅とバグダッド駅を結ぶ路線は1日4往復。1回の運行で最大600人が利用する見通しという。

 かつてアレッポは経済の中心地だったが、6年近くに及ぶ内戦の激戦地となり荒廃が進んでいる。(c)AFP

1819とはずがたり:2017/02/02(木) 21:14:55
イスラム人口が世界最大の国で始まったイスラム至上主義バッシング
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/02/post-6871.php
2017年2月2日(木)18時00分
大塚智彦(PanAsiaNews)

イスラム教に対する「冒涜」に抗議してジャカルタを行進する「イスラム擁護戦線(FPI)」 Beawiharta-REUTERS
<イスラム急進組織FPIと言えば、ジャカルタでは泣く子も黙る存在。白装束で目抜き通りを埋め尽くしても「宗教冒涜」と指弾されるのが怖くて誰も何も言えない──だが、「多様性と統一」を国家のアイデンティティーとして誇るインドネシアでいつまでも勝手は許されない。アメリカに誕生した反イスラムのトランプ政権へのアピールもかねて、「イスラムの横暴」に対する巻き返しが始まった>

2月1日昼前、インドネシアの首都ジャカルタの目抜き通りスディルマンをデモ行進する白装束の一群が、周囲の深刻な交通渋滞を一層悪化させ、苛立つ運転手、バス乗客らの怨嗟の視線を浴びていた。

だが運転手、乗客、沿道のビジネスマン、通行人の誰一人としてデモ隊に対して不満や文句を言うことはない。それは今のインドネシアが直面する「宗教と寛容」という深刻な問題を反映しており、イスラム教やイスラム教徒に対して少しでも批判的な言動をすれば、それが元大統領であれ州知事であれ、誤解であれ言いがかりであれ、容赦なく「宗教冒涜」の名のもとに指弾されるからだ。それはまるで「言葉狩り」のようで、もはやインドネシアが誇った「言論の自由」も「民主主義」も、物陰からそっと様子を垣間見る状況に陥っている。

イスラム急進派による露骨な政治介入
2月15日に投票が予定されるジャカルタ特別州知事選に立候補している現職のバスキ・チャハヤ・プルナマ(通称アホック)知事が2016年9月にプロウスリブ県の住民を前に行った演説の一部が「イスラム教を侮辱している」として訴えられ、現在アホック知事を被告とする「宗教冒涜罪」の裁判が進行中だ。この問題を取り上げ、アホック知事の即時逮捕を訴えて大規模デモを組織、一部が暴徒化するなど大きな社会問題を起こしているのがイスラム教急進組織「イスラム擁護戦線(FPI)」である。

FPIは1月10日に開かれた与党「闘争民主党(PDIP)」の結党44周年記念集会で党首のメガワティ・スカルノプトリ元大統領が行った演説にも「イスラム教を冒涜している」と噛みつき、警察に訴える構えを見せている。メガワティ党首は「反多様性のグループは閉鎖的な理想主義を抱えてインドネシアの多様性の中の統一を脅かしている」と述べたのだが、これがFPI つまりイスラム教団体に対する侮辱で、ひいてはイスラム教への冒涜に当たる、というのだ。

イスラム教国ではないインドネシア
インドネシアは世界最大のイスラム教人口を擁しながらイスラム教を国教とする「イスラム教国」ではない。よく誤解されるが憲法で宗教の自由を明確に打ち出しており、多文化、多人種、多言語という多様性を内包しながら国家として統一するというのがインドネシアの掲げる高邁な理想なのである。

しかしFPIのようなイスラム急進組織は「他の宗教、異なる文化、人種への寛容を認めない」傾向が強く、アホック知事もキリスト教徒の中国系インドネシア人であることが「狙い撃ち」され、メガワティ党首も「女性でありながら実力を備えた指導者」であることが彼らの「心中にさざ波」を起こしたとされている。

確かに1999年6月の総選挙でPDIPが第一党に躍進し、メガワティ党首が大統領になる可能性が出てきた際、「初の女性としての大統領」に対しイスラム組織から「女性大統領はいかがなものか」と難癖が付いたことがあり、メガワティ党首がこうした一部イスラム教団体の閉鎖性に言及する一幕もあった。しかし当時は全く問題視されなかった。

FPI代表への反撃に警察動く
今、逼塞状態に陥りそうなインドネシアがその寛容と統一を堅持するために最近、「イスラム至上主義」に対する巻き返しに出始めた。

1820とはずがたり:2017/02/02(木) 21:15:18
>>1819-1820
イスラム教の立場を強調しながらあちらこちらで不要な摩擦を繰り返しているFPIに対し、西ジャワ州警察は1月30日、スカルノ初代大統領や「パンチャシラ」といわれる国家原則を侮辱したとしてFPIのハビブ・リジック・シハブ代表を「死者侮辱、国家シンボル侮辱罪」の容疑者に認定した。これはスカルノ初代大統領の娘にあたるスクマワティ女史が「スカルノのパンチャシラは尻にある」と発言した動画を警察に「侮辱容疑」で告発したことを受けた結果だ。

さらに国家警察はFPI の集会でアラビア文字を書き込んだ国旗が掲げられたことに対して「国家シンボルに関する法律違反」容疑で捜査を進めるなどFPIに対する対抗措置が急速に強まっている。

こうしたインドネシアの動きは、1月20日に就任したドナルド・トランプ米新大統領の政策と無関係ではない。イスラム教徒やイスラム国からの移民、入国の制限に厳しく対処する方針を示している米新政権に対し、「インドネシアではテロ組織やイスラム至上主義は野放しにはされていないことを国際社会、とくに米新政権にアピールする狙いもこのタイミングでの対応措置には反映されている」と地元紙記者は分析している。

警察の反FPI捜査に抗議するために組織されたのが冒頭の1日のデモで、FPIが組織したデモ隊はシハブ代表が事情聴取を受けていたジャカルタ中心部の警察本部前で抗議を行ったが、厳重な警備を敷いた警察部隊によって混乱には陥らなかった。

不可侵の「寛容と多様性」の精神
ジャカルタ州知事選に端を達した形のイスラム急進派によるイスラム至上運動は、単に知事選に留まらずインドネア社会の原則、根底である「寛容」「多様性」というモラルを揺るがしかねない状況に発展したことで、ジョコ・ウィドド大統領の支持母体でもあるPDIPが反FPIを鮮明に打ち出し、「見て見ぬ振り」「触らぬ神に祟りなし」から風向きが大きく変化しようとしている。
「多様性の中の統一」を掲げるインドネシアにとって、それに反する不寛容、そして独立の父であるスカルノ初代大統領、赤地と白地の国旗、国家原則パンチャシラなどなど「不可侵」に抵触する言動には大きなリスクが伴うことが改めて浮き彫りとなったともいえる。

PDIPのメガワティ党党首、そしてスクマワティ女史はともにスカルノ大統領の娘であることを忘れてはならない。今回の一連のFPIへの反撃の背後にはインドネシアという国の存在に関わる大きな宿命が関係していることを国民の大多数は感覚的に理解しており、それもFPIのイスラム至上主義が都市部の知識層から反発を受け、地方でも大きな旋風を巻き起こすには至らなかったことに表れている。警察や政府はその点を正確に見極め、さらにイスラム教徒に厳しい政策を打ち出す米新政権誕生のタイミングをとらえた上で反撃、取り締まりに乗り出したといえる。インドネシアの寛容は懐深く、そして強い。

otsuka-profile.jpg[執筆者]
大塚智彦(インドネシア在住ジャーナリスト)
PanAsiaNews所属 1957年東京生まれ。国学院大学文学部史学科卒、米ジョージワシントン大学大学院宗教学科中退。1984年毎日新聞社入社、長野支局、東京外信部防衛庁担当などを経てジャカルタ支局長。2000年産経新聞社入社、シンガポール支局長、社会部防衛省担当などを歴任。2014年からPan Asia News所属のフリーランス記者として東南アジアをフィールドに取材活動を続ける。著書に「アジアの中の自衛隊」(東洋経済新報社)、「民主国家への道、ジャカルタ報道2000日」(小学館)など

1821とはずがたり:2017/02/07(火) 13:58:35

アサド政権、毎週絞首刑=アムネスティが批判-シリア
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017020700332&amp;g=int

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは7日、シリアのアサド政権が2011年以降、絞首刑を毎週執行していると批判する報告書を公表した。処刑の現場は「首都ダマスカス近郊のサイドナヤ軍刑務所だ」と特定。「週1、2回の頻度で絞首刑を繰り返し、一度に50人を処刑した日もある。犠牲者は15年までに累計1万3000人に上った恐れがあり、大半が反体制派の市民だった」と主張した。処刑は「今も続いている可能性がある」とも指摘している。
 報告書は「15年末から1年間、ダマスカスで調査を続け、サイドナヤ刑務所の元看守や当局者、元収監者、判事、弁護士ら84人の証言を得た」と述べている。「執行直前に2分ほど『野戦法廷』と呼ばれる疑似裁判が行われ、絞首刑台に送られている」と非難。アムネスティに証言したシリア軍事法廷の判事の一人は「被告の名前を聞いた後、一応罪状認否があるが、返事が『はい』でも『いいえ』でも死刑だ。法律は関係ない。これは裁判ではない」と証言したという。(2017/02/07-09:53)

1822チバQ:2017/02/08(水) 21:19:01
http://www.afpbb.com/articles/-/3116877
IS、アレッポ最後の拠点「完全包囲下」に 政権側が攻勢
2017年02月07日 08:12 発信地:ベイルート/レバノン

【2月7日 AFP】在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は6日、シリア北部アレッポ(Aleppo)県でイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が最後の主要拠点としていた町が「完全に包囲された」と明らかにした。アレッポ県ではバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権側の部隊が複数の前線でISに圧力をかけている。

 包囲されたのはトルコとの国境に近いアルバブ(Al-Bab)。監視団の報告によれば、アサド政権側部隊がアルバブへの道路を封鎖したことで、ISの戦闘員は外部から遮断された。監視団は「アルバブは政権側によって南方面から、トルコ軍と反体制派によって東と北、西の各方面から今や完全に包囲された」としている。

 監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表によると、6日には政権側の戦闘員少なくとも11人がアルバブ周辺で続く衝突で死亡したという。

 トルコとの国境から南へわずか25キロの場所に位置するアルバブは、複雑に入り組んだシリア内戦のほぼ全当事者が制圧を狙う要衝となっている。(c)AFP/Layal Abou Rahal

1823とはずがたり:2017/02/12(日) 18:33:15
トルコ改憲、4月16日に国民投票 国論は二分状態
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK2C3FLGK2CUHBI00H.html
02月11日 21:00朝日新聞

 トルコの高等選挙委員会は11日、現在は国家元首として象徴的地位にとどまる大統領に、行政の権限を集中させる憲法改正案をめぐる国民投票を、4月16日に行うと発表した。改憲には国民投票で過半数の賛成が必要で、世俗派の最大野党などは「実現すればエルドアン氏の独裁になる」と猛反対している。

 高等選挙委員会は日本の中央選挙管理会にあたる組織。改憲案は昨年12月、エルドアン氏が事実上のリーダーを務める与党・公正発展党(AKP)が国会(550議席)に提出。1月21日、AKPが極右野党の協力を得て、賛成339票で国会の承認を得ていた。

 改憲案では、大統領を行政のトップと定め、補佐する副大統領職を新設し、首相府を撤廃する。実現すれば、トルコは現行の議院内閣制から、大統領が大きな権限を持つ実権型大統領制へ移行することになる。

 直近の世論調査によると、賛成と反対がいずれも4割前後で拮抗(きっこう)しており、国を二分する議論になる見通しだ。(イスタンブール=春日芳晃)

1824チバQ:2017/02/14(火) 10:06:56
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170213-00000120-jij-m_est

ガザ地区指導者に強硬派=ハマス

時事通信 2/13(月) 21:00配信
 【エルサレム時事】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの当局者は13日、同組織内の選挙で、新たなガザ地区指導者に対イスラエル強硬派のヤヒヤ・シンワール氏を選出したことを明らかにした。

 これまでガザ地区指導者だったハニヤ氏は、ハマス最高指導者のメシャル氏の後任候補と目されている。

 シンワール氏は、テロに関与した罪でイスラエルの刑務所で22年間過ごした後、2011年に釈放された。ハマスの軍事部門カッサム隊の創立者の一人で、ハマスの中でも強硬派として知られる。

1825チバQ:2017/02/20(月) 20:20:38
http://mainichi.jp/articles/20170220/k00/00m/030/086000c
イラク軍

モスル西部攻略に着手 ISも激しく抵抗

毎日新聞2017年2月19日 20時56分(最終更新 2月19日 21時16分)

【カイロ秋山信一】イラクのアバディ首相は19日、国営テレビで演説し、北部の主要都市モスル西部で過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦を始めたと発表した。市東部は既に政府側が制圧しており、モスル奪還作戦は最終段階に入った。ただ、市西部には国連の推定で約75万人の民間人が残り、ISも激しい抵抗を続けているため、作戦は難航する可能性がある。

 アバディ首相は演説で「作戦は新たな段階に入った。モスル西部でダーイシュ(ISの別称)の恐怖から市民を解放する」と強調。民間人の巻き添え被害が懸念されていることを念頭に「作戦では民間人の生命や人権を尊重する」と説明した。

 モスルはイラクの主要都市で唯一ISの実効支配下にあり、政府軍や米軍主導の有志国連合などによる奪還作戦が昨年10月に始まった。だが、ISの抵抗に遭って作戦は長期化。米軍のタウンゼンド中将は今月、ISの2大拠点であるモスルとシリア北部ラッカを今年8月までに奪還するとの見通しを示した。



ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20170220/k00/00m/030/086000c#csidxdc0387ecf3538c18f307b45e4f239b4
Copyright 毎日新聞

1826チバQ:2017/02/20(月) 20:25:28
http://www.afpbb.com/articles/-/3118444
モスル西部奪還戦、イラク部隊が15村制圧 空港へ進撃
2017年02月20日 14:11 発信地:ブセイフ/イラク
【2月20日 AFP】(写真追加)イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が支配するイラク第2の都市モスル(Mosul)西部の奪還作戦を開始したイラク軍は19日、15の村を制圧した。

 イラク軍は、モスルのすぐ南にある空港に向けて複数の方向から進攻している。イラクでの軍事作戦としては過去数年で最大規模であるモスル奪還戦は新たな局面に入った。

 司令官によると、連邦警察のチーム率いる部隊がモスルの南にあるアスバ(Athbah)などの村を奪還し、空港への攻撃圏内に置いた。

 モスル南方では空に空爆や迫撃砲による黒煙が立ち上る中、イラク部隊多数を乗せた装甲車両が空港に向かっている。

 内務省の精鋭部隊である即応部隊の幹部は「彼ら(IS戦闘員)は捨て身になっている」と指摘。別の幹部も「(IS側は)自分たちがいずれ死ぬと分かっているので、できるだけ道連れを増やそうとしている」と述べた。(c)AFP/Marisol Rifai with Jean-Marc Mojon in Baghdad

1827チバQ:2017/02/20(月) 23:07:15
http://www.sankei.com/world/news/170217/wor1702170017-n1.html
2017.2.17 07:49

パレスチナ側も諦めムード…「2国家はもう無理」65% イスラエルで広がる「1国家」案
 米、イスラエル首脳会談で、パレスチナ国家樹立をめざす「2国家共存」和平案に代わり、「1国家」案が飛び出した。パレスチナ側でも「2国家はもう無理」という諦念が広がる中、イスラエルの「力の支配」を追認するものだ。

 「2国家」を目指す和平協議は1993年のオスロ合意で始まった。2003年には米露、欧州連合(EU)、国連の4者が和平行程表(ロードマップ)を発表し、パレスチナ国家樹立が明記された。ところが、その後は進展がない。イスラエルは、パレスチナ側が「将来の国土」と考えるヨルダン川西岸や東エルサレムに入植を続け、入植者は現在約57万人。イスラエルのユダヤ人口の約9%に達する。昨年12月のパレスチナ住民の世論調査では、「2国家は実現不可能」と考える人が65%に上った。

 入植地はイスラエルが1967年の第3次中東戦争で占領した西岸に、アラブ諸国への防衛線を築いたのが始まり。「神がユダヤ人に与えた土地」と主張するユダヤ教徒の移住も追認し、今ではショッピングセンター、大学、高速道まである。政府は強固なコンクリート壁で囲い、パレスチナ住民を排除した。歴代米政権は「2国家」を掲げながら、入植阻止のため、イスラエルに支援停止などの圧力をかけはしなかった。

 イスラエル政府では、右派与党が西岸の6割を併合し、パレスチナ自治区を属国化する「1国家」案を主張。ネタニヤフ首相は歴代米政権にあわせて表向き「2国家」を支持してきたが、トランプ米大統領の発言は「もう遠慮は不要」と後押ししたのに等しい。

 パレスチナ側の反発をよそに「1国家」案が浮上したのは、イスラエルがイランを「共通の敵」とするアラブ諸国に急接近しているからだ。昨年にはサウジアラビアの退役将軍が国交のないイスラエルを訪問し、外務省高官と会談した。「外堀を埋めれば、パレスチナは現状を認めざるを得ない」という読みがある。

 さらに、パレスチナ側は経済、治安両面でイスラエルに依存している。3万人以上のパレスチナ人が入植地で働き、自治政府はイスラエルが代替徴収する関税に頼る。「イスラム国」(IS)などの過激派侵入を阻止しているのはイスラエル軍だ。

 同軍関係者は「パレスチナ側にインティファーダ(反イスラエル抵抗運動)を起こす力はもうない」と分析する。イスラエルはトランプ政権を後ろ盾に、一方的解決を模索し始めた。(三井美奈)

1828とはずがたり:2017/02/24(金) 16:38:37

シリア北部のIS拠点、反体制派が制圧
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK2S2F12K2SUHBI00S.html
09:46朝日新聞

 トルコ軍が全面支援するシリアの反体制派「自由シリア軍」は23日、過激派組織「イスラム国」(IS)が支配してきたシリア北部バーブを「完全に制圧した」と発表した。トルコ国境の約30キロ南に位置するバーブは、ISのシリア北部の最大拠点。これでシリア北部のIS支配地域はほぼ制圧されたことになる。

 反体制派によると、自由シリア軍は現在、ISがバーブ市内に敷設した地雷や爆発物の除去を進めているという。シリアとイラクで劣勢が続くISにとってバーブを失ったことは大打撃で、ISがトルコで報復テロを行う恐れもある。

 バーブをめぐっては、アサド政権軍も昨年12月に完全制圧したシリア第2の都市アレッポから部隊を進めていた。政権軍と反体制派の衝突を避けるため、政権の後ろ盾のロシアと、トルコが調整が行っているとみられる。(イスタンブール=春日芳晃)

1829チバQ:2017/02/26(日) 20:59:10
http://www.sankei.com/world/news/170225/wor1702250050-n1.html
東京マラソン キプサングが2時間3分58秒で優勝 日本勢トップは井上大仁
2017.2.25 22:51

トルコ与党が改憲へ大集会 4月の国民投票控え首都アンカラで

 トルコ与党、公正発展党(AKP)は25日、大統領に権限を集中させる憲法改正案を巡る4月16日の国民投票に向け、賛成投票を呼び掛けるため首都アンカラで大規模集会を開催、党として公式に投票キャンペーンを開始した。

 改憲案が承認されれば、トルコは議院内閣制から「実権型」の大統領制に移行する。移行は強権的なエルドアン大統領の悲願だが、野党は独裁につながると反対。世論調査では賛否が拮抗している。

 集会には党員らが国内各地から多数集結、大勢が会場に入れなかった。ユルドゥルム首相は演説で「国民の意思が反映される体制になる」と改憲の意義を主張した。(共同)

1830チバQ:2017/03/01(水) 19:55:10
http://www.afpbb.com/articles/-/3119629
イエメン内戦、少年兵1500人動員 国連「実際はもっと多い」
2017年03月01日 10:39 発信地:ドバイ/アラブ首長国連邦
【3月1日 AFP】国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は2月28日、イエメンで内戦が激化した2015年3月以降に1500人近くの少年が兵士として動員されたと明らかにした。大半はイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力「フーシ派(Huthi)」に勧誘されたという。

 OHCHRのラビナ・シャムダサニ(Ravina Shamdasani)報道官の声明によると、2015年3月26日から今年1月31日までに1476人の少年が動員されたことが確認された。

 声明では「ほとんどの家族は報復を恐れてわが子が動員されたことを語ろうとしないため、(少年兵の)実際の数ははるかに多いだろう」と言及している。

 報道官は、15歳未満の子どもを武力紛争へ勧誘することは「戦争犯罪に当たる可能性がある」と述べ、子どもたちを直ちに解放するよう強く求めている。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)も、フーシ派が15歳ぐらいの少年を積極的に勧誘していると指摘。「殉教者」となる子どもの家族には毎月80〜120ドル(約9000〜1万3000円)の給与を含む報奨金が支払われているとの証言を引いて非難している。

 イエメンでは、イランの支援を受けるフーシ派が2014年9月に首都サヌア(Sanaa)を掌握したが、翌年3月にスンニ派(Sunni)のサウジアラビアが政府側を支援して介入。以降、内戦が激化している。(c)AFP

1831チバQ:2017/03/03(金) 17:51:33
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170303-00000052-mai-m_est
<エジプト>「革命揺り戻し」…ムバラク氏無罪

毎日新聞 3/3(金) 13:26配信
 【カイロ秋山信一】エジプト破棄院(最高裁に相当)は2日、2011年のエジプト革命で反政府デモ隊の殺害に関与した罪に問われたホスニ・ムバラク元大統領(88)に無罪を言い渡した。国営メディアが報じた。今回は最終審で、無罪判決が確定する。エジプトは13年のクーデター以降、軍を中心とする強権体制に回帰しており、軍出身のムバラク氏への無罪判決は「革命の揺り戻し」の象徴と受け止められている。

 革命時には、治安部隊との衝突などでデモ参加者ら約850人が死亡した。検察側は、ムバラク氏が「デモ隊弾圧に使用された車両や武器を供与した」と主張したが、裁判所は訴えを退けた。

 2日にカイロ郊外の警察学校で開かれた公判には、ムバラク氏も滞在先の軍病院からヘリコプターで移送されて出廷し、改めて無罪を訴えた。これまでも「国家と国民を守るために生涯をささげてきた。デモ隊の殺害を命じたことなど決してない」と主張していた。

 革命後に民主的選挙を経て、イスラム組織ムスリム同胞団主体のモルシ政権が誕生したが、軍は13年7月に反政権デモに便乗し、クーデターで実権を奪った。翌14年の大統領選ではクーデターを主導したシシ氏が当選。シシ政権は革命前と同様、同胞団など反政権派を弾圧し、強権的な統治を行っている。

 経済や治安を改善できないシシ政権に対して、革命に参加した若者らの不満は徐々に高まっており、今回の無罪判決も、現政権への不満につながる可能性がある。

 ムバラク氏は1981年から約30年間、独裁体制を敷いたが、11年に民主化要求運動「アラブの春」の圧力で大統領を辞任した。デモ隊殺害事件では12年6月の1審で終身刑判決を受けたが、13年1月の上訴審で裁判のやり直しが決定。14年11月のやり直し裁判では起訴手続きに不備があったとして公訴棄却の判決が出て、検察側が上訴していた。

1832チバQ:2017/03/03(金) 21:02:06
http://www.sa
nkei.com/world/news/170303/wor1703030013-n1.html
2017.3.3 07:27

ムバラク元大統領に無罪 エジプトの最高裁 終身刑から一転 軍出身シシ政権誕生後に司法判断変化
 2011年のエジプト革命をめぐり、反政府デモ隊の殺害に関与した罪などに問われた元大統領のムバラク被告(88)のやり直し裁判で、エジプトの破棄院(最高裁)は2日、無罪判決を言い渡した。中東通信によると、これで判決が確定した。

 ムバラク氏は15年5月以来、別件の公金横領罪で禁錮3年の刑に服している。

 ムバラク氏には12年、いったんは終身刑が言い渡された。しかし、クーデターを経て誕生したシシ政権下では、ムバラク氏に寛容な司法判断の流れが強まり、14年11月、事実上の無罪判決が言い渡された。その後、検察側の訴えでやり直しが決まっていた。

 シシ氏はムバラク氏と同じ軍出身。(共同)

1833チバQ:2017/03/07(火) 19:12:00
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170307-00000066-reut-n_ame
イラク軍、モスルの本庁舎をISから奪還
ロイター 3/7(火) 14:17配信
[バグダッド 7日 ロイター] - イラク軍は7日、第2の都市モスルにある本庁舎から過激派組織「イスラム国」(IS)を排除したと明らかにした。モスルはISにとり、支配していた主要都市のうちの最後の牙城だった。

広報官を務めるイラク軍のアブデル・アミル・アル・モハメダウィ中佐によると、同軍の特殊部隊は夜半に行政区域の建物と周辺の合同庁舎を急襲。「数十人のダーイシュ(ISのアラビア語名)を殺害した」と述べた。

政府施設の奪還により、イラク軍は近隣の旧市街地にいるIS軍を攻撃することが容易となる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170306-35097613-cnn-int
モスル西部奪還へ、避難民5万7000人に
CNN.co.jp 3/6(月) 12:42配信

(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に占拠されたイラク北部の都市モスルの奪還作戦が進むなか、イラク軍は5日、モスルから避難した人の数が5万7000人を超えたと明らかにした。

イラク軍は2月19日からモスル西部を奪還すべく進攻作戦を進めている。

イラク政府は避難して来た人々に食料などを提供している。イラク当局によれば、難民キャンプには、さらに10万人の避難民に対応できる余力があるという。

赤十字国際委員会によれば、イラク北部モスルで負傷した住民12人に化学兵器攻撃にさらされたような症状が見つかっている。

1834チバQ:2017/03/08(水) 10:59:56
http://www.afpbb.com/articles/-/3120248
「音楽で復興を」 ISから再奪還のパルミラ古代劇場に歌声響く

2017年03月06日 16:55 発信地:パルミラ/シリア

【3月6日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からシリア政府軍が再奪還したシリア中部パルミラ(Palmyra)の古代都市遺跡に週末、シリア人音楽家たちの歌と演奏が響き渡った。

「私たちは帰って来る、おお愛よ」――。15歳の歌手アンゲル・ダユブ(Angel Dayoub)さんは、激しい破壊の爪痕が残る円形劇場のステージでのびやかに歌った。ISは2日、ロシア軍に支援されたシリア政府軍が迫る中、遺跡を放棄。シリア軍が週末に遺跡を報道公開する中、若い音楽家たちが集まった。

「多少の破壊では、私たちがここへ戻り、このステージで演奏するのを止めることはできません」。AFPの取材にこう述べたダユブさんは、「ISが排除されたあらゆる場所で音楽を奏で、歌いたい。彼らは歌を嫌い、楽器の演奏を禁じたから」と力強く語った。

 ダユブさんの歌に合わせ、さまざまな年齢の音楽家たちがバイオリンやタンバリン、そしてアラブ世界で愛されている弦楽器「ウード」などを演奏した。「誰もが、自分たちのやり方で(シリアの)復興を目指しています。私たちは音楽と歌で復興を成し遂げたい」とダユブさんは話した。(c)AFP/Maher al-Mounes

1835チバQ:2017/03/08(水) 11:08:44
http://www.sankei.com/politics/news/170308/plt1703080004-n1.html
2017.3.8 05:00更新

【サウジ国王がやって来る】
豪華外遊 「高級ホテル1200室は押さえた」 それでも足りない、高級ハイヤーも 1500人の大訪問団

 サウジアラビアのサルマン国王が12日から4日間の日程で来日する。サウジ国王が日本の土を踏むのは昭和46年以来46年ぶり。対日関係や国際情勢をめぐる発言は政財界の関心を集めるが、注目されるのはそれだけではない。世界最大級の産油国トップだけに規格外の豪華外遊となりそうだ。

 「既に東京都内の高級ホテル1200室は押さえている」。日サウジ外交筋はこう明かす。国王来日には複数の閣僚や王子が同行する。来日に先立つインドネシア訪問には約1500人が随行。日本に直接来る随員も含めるとさらに増えそうで、日本で受け入れ準備が着々と進んでいる。

国王専用のエスカレーター

 動きがあったのは5日午後3時過ぎ。1機のロシアの貨物機が羽田空港に降り立った。貨物機をチャーターしたのは、サウジアラビア政府だった。人影もまばらな駐機場で、貨物を出し入れする後部ハッチから運び出されたのはエスカレーター式のタラップだった。サルマン国王の空の旅に欠かせないものだ。

 「日本に移動式タラップはあるか?」

 サウジ政府関係者は12日からの国王来日を前に、日本側に確認を求めた。サルマン国王は81歳で、2月末から約1カ月にわたるアジア諸国歴訪には細心の注意が必要となる。日本側で準備できないことが分かると、サウジ政府は国王専用のタラップを持ち込むことを決めた。

ハイヤー業界は嬉しい悲鳴

 昨年9月、国王の息子で実力者のムハンマド・ビン・サルマン副皇太子が来日したときは、約500人が13機の飛行機で同行しており、約200台のハイヤーやバスが借り出された。アラブ産油国の王族が外遊する際に大規模な同行団が編成されるのは「中東を専門にする外交官にとっては常識」(外務省関係者)だが、サルマン国王の来日は別格となりそうだ。

 サルマン国王は来日に先立ち、マレーシア、インドネシア、ブルネイを歴訪。英BBC放送は、移動式エレベーターを含む459トンもの貨物をインドネシアに運び込んだと報じた。

 日本政府関係者は「アラブ諸国は直前まで何人が来るのか分からない」と話す。日本への空の足は、最大40機の飛行機となる見通しだ。日本国内移動のために400台以上の車両確保も進められている。ハイヤー業界関係者は「指定されるのはベンツやBMW、レクサスなどの高級車。関東だけでは足りず、東海地方のハイヤーも探さざるを得ない」と語る。

世耕氏厚遇でびっくり

 これだけの出費を伴ってでもサルマン国王が来日するのは、純粋な儀礼外交を行うためではない。


 日本は輸入原油の3割以上をサウジに依存しており、両国関係は良好な状態が続いてきた。特に2015年1月にサルマン国王が王位を継承してからは、サウジ側の積極的な姿勢が目立つ。日本政府関係者を驚かせたのが、昨年10月の世耕弘成経済産業相のサウジ訪問に向けた事前調整で、サウジ側から告げられた言葉だった。

 「4日後にサルマン国王が世耕氏とお会いします」

 サウジ国王が海外の閣僚と会談することは異例中の異例。しかも、サウジ国王との面会が確定するのは当日になることが通例だ。外務省幹部は「サウジがこれまで以上に日本を大切にしている証拠だ」と語る。

 サウジが日本重視を強めるのは、ムハンマド副皇太子が進める脱石油依存の国内改革に対する日本の協力を期待しているからだ。昨年9月の副皇太子来日時に設置した閣僚級協議で、経済交流促進のための環境整備や人材育成・共同研究など5分野での協力を今後、検討していくことで合意した。

 ただ、サルマン国王は15日に来日を終えた後、中国へと向かう。習近平国家主席は昨年1月にサウジを訪問しており、サウジとの関係強化を図っている。

 日本と中国を競わせ、双方からより大きな協力の果実を得る-。サルマン国王のアジア諸国歴訪には、サウジの国益増大を図るしたたかな計算も垣間見える。

(杉本康士、大山文兄)

1836チバQ:2017/03/08(水) 22:02:08
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170308-00000022-mai-m_est
<イラク軍>モスル行政庁舎を制圧…「街を再建する」
毎日新聞 3/8(水) 10:04配信

<イラク軍>モスル行政庁舎を制圧…「街を再建する」
イラク北部モスルの西部で奪還作戦を進める政府軍兵士たち=2017年3月7日、AP
 【カイロ秋山信一】イラク政府軍は7日、北部モスルの行政庁舎や裁判所を過激派組織「イスラム国」(IS)から奪還した。国営メディアが報じた。アバディ首相は7日に前線で軍部隊を激励し、「ダーイシュ(ISの別称)には投降か死しか選択肢はない。モスルの治安を回復させ、街を再建する」とモスル奪還に自信を見せた。

 モスルはISの最大拠点で、イラクの主要都市の中で唯一ISの実効支配下にある。イラク軍などは今年1月にモスル市東部を制圧し、2月から市西部への本格的な攻撃を始めた。国際空港やチグリス川にかかる橋を次々と奪い返し、7日には市中心部にある行政庁舎などを制圧した。

 ただ、攻撃前に市西部には推定75万人の民間人が残っていたとされ、1日数千人が市外に避難しているが、依然として多数が市内に残っている。アバディ氏は「政府軍は人道的な手法で作戦を進める。市民も軍に協力してほしい」と訴えた。

 アバディ氏はモスルに続いて、クルド人自治区を訪問。モスル奪還作戦で連携するクルド自治政府トップのバルザニ議長と会談し、IS掃討後の安定化に向けて、挙国一致体制の重要性を確認した。

1837チバQ:2017/03/10(金) 10:56:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170309-00000075-asahi-int
高級ホテル「サウジ特需」 王族ら1千人伴い国王来日へ

朝日新聞デジタル 3/9(木) 20:19配信
 世界最大級の石油産出量を誇るサウジアラビアの国王が12日、約半世紀ぶりに日本を訪れる。中東の産油国の首長の外遊は豪勢なことで知られ、今回も1千人を超える王族や企業幹部らが同行。東京都内の高級ホテルの客室は予約で埋まり、移動のための高級ハイヤーが多数確保されるなど、ちょっとした「サウジ特需」になっている。

 来日するのは、サルマン国王(81)。15日まで滞在し、安倍晋三首相とも13日に会談する予定だ。

 5日の東京・羽田空港。チャーター機から、エスカレーター式の特製タラップが降ろされた。関係者によると、高齢のサルマン国王が日本到着時にスムーズに飛行機から降りられるよう、サウジ政府が手配して運んだものという。

 今回の国王来日は、1971年5月のファイサル国王以来、46年ぶり。王子と閣僚それぞれ10人前後に加え、王族や企業幹部らも随行。その数は1千人を超えるとみられるが、日本政府も正確な人数は把握できていない。

 日本政府関係者によると、昨年9月に国王の七男ムハンマド・ビン・サルマン副皇太子(31)が来日した際は、約500人が13機の飛行機に分乗。約200台の車両が確保された。今回は、その倍の規模が予想されている。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170309-00000090-mai-int&amp;pos=2
<サウジ国王>46年ぶり、12日来日…「脱石油」協力協議

毎日新聞 3/9(木) 20:07配信
 世界最大級の産油国サウジアラビアのサルマン・ビン・アブドルアジズ国王(81)が12日から4日間来日する。サウジ国王の来日は46年ぶり。安倍晋三首相と13日に会談し、14日には天皇陛下と面会する予定だ。サルマン国王は息子のムハンマド副皇太子(31)主導の脱石油依存の経済改革で技術協力や投資を呼びかけるとみられる。

 来日は約4週間のアジア歴訪の一環。マレーシア、インドネシア、ブルネイを回り、今後、日本と中国に向かう。異例の長期外遊は中東で「アジア重視の表れ」と報じられている。

 首脳会談では日本の協力が主要議題になる見通しだ。原油価格低迷で財政悪化に直面するサウジ政府は昨年4月、産業多角化や民間雇用創出などの改革計画「ビジョン2030」を発表。日本は製造業投資やエネルギー分野の技術協力、アニメやゲーム開発など幅広い協力を期待されている。

 英BBCによると、今回は1400人以上が随行し、高級車2台や国王が使用する昇降リフトも携行。訪問先でホテルや交通業界への巨額の“経済効果”も注目される。ただ、緊縮策を導入したばかりだけに無駄遣いを指摘する声もある。

 日本政府は、サルマン国王の来日を「サウジアラビアとの連携を強化する好機」(外務省関係者)と歓迎している。世耕弘成経済産業相は9日、首相官邸で開かれた第3回日・中東経済交流等促進会議で「新たな両国関係が中東地域の安定につながり、市場の獲得やエネルギー面でわが国の国益に直結する」と述べ、両国の協力プロジェクト進展を関係省庁に指示した。【田所柳子、カイロ秋山信一】

1838名無しさん:2017/03/12(日) 23:45:04

1811 :チバQ :2017/03/12(日) 23:44:25
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170313k0000m030093000c.html
<オランダ・トルコ>緊張 ロッテルダム、閣僚入国を阻止
23:23毎日新聞

 オランダ政府は11日、トルコ系住民の集会に参加するため入国しようとしたチャブシオール・トルコ外相が搭乗する航空機の着陸を拒否した。陸路で中部ロッテルダム入りしたカヤ家族・社会政策相も警察に隣国ドイツへ追い返された。ロイター通信によるとオランダ政府は「治安上の理由」だと説明したが、トルコ政府は激しく反発し、両国関係は急激に緊張している。

 AFP通信によるとトルコ最大都市イスタンブールで12日、オランダ総領事館に乱入した市民がオランダ国旗を引き下ろし、トルコ国旗を掲揚した。

 トルコのエルドアン政権は来月、大統領権限を強化する憲法改正案の是非を問う国民投票を実施予定。オランダにはトルコ系住民約40万人が暮らし、集会は在外投票権を持つトルコ人の支持獲得策の一環だった。一方、オランダ側の厳しい対応には下院選(15日投開票)で反イスラムの極右勢力の伸長が予想されることが背景にある。

 トルコのエルドアン大統領は閣僚入国阻止を受けて、オランダ政府を「ナチスの残党」と激しく批判。オランダのルッテ首相も「脅迫には屈しない」と反論した。【高本耕太】

1839チバQ:2017/03/14(火) 13:49:28
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170314-00000000-mai-int&amp;pos=3
<トルコ>欧州と対立激化…在欧住民に「改憲」運動

毎日新聞 3/14(火) 0:06配信
 ◇4月に国民投票

 【ベルリン中西啓介、ブリュッセル八田浩輔】大統領権限を強化する憲法改正を巡り4月に国民投票を控えるトルコ政府が、欧州在住のトルコ系住民への支持拡大を図るため、閣僚を送り込んだ政治運動を強化している。報道機関への弾圧やイスラム色を強めるトルコのエルドアン大統領に、批判的な目を向けてきたドイツやオランダなど欧州各国は政治運動に強く反発。トルコ側も「ナチス」を持ち出して欧州側への批判を展開するなど、対立が深まっている。

 ◇独、オランダ反発

 ドイツとの対立の発端は今月2日。独南西部ガッゲナウを訪問したトルコのボズダー法相が憲法改正への支持を呼びかける演説をしようとしたところ、地元当局が「駐車場がない」として禁止した。

 その後、演説拒否の動きは独各地に拡大。7日にはチャブシオール外相が北部ハンブルクのイベント会場で演説しようとしたが、当局は「防火設備の不備」を理由に拒んだ。エルドアン氏は5日、独側の対応を「ナチの手法」と非難。「ドイツではナチズムは終わったと思っていたが、まだあるようだ」と発言した。

 ナチ犯罪を追及してきたドイツにとってこうした比較は「タブー」で、メルケル独首相は「ナチとの比較は的外れで、ナチの人道犯罪を軽視することにつながる」と抗議した。

 トルコ側の政治運動に、スイスやオーストリアでも閣僚の演説拒否の動きが広がる。オランダ政府は11日、チャブシオール氏の入国を拒否。これに対しエルドアン氏は「ナチスの残党」と再びナチ非難を繰り返し、謝罪を求めるオランダ側と外交問題になっている。

 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は13日、加盟国のトルコとオランダの緊張の高まりを受け「互いに敬意を示して緊張を緩和していく必要がある。連帯が必要だ」と沈静化を求めた。一方、欧州連合(EU)の欧州委員会の広報官は同日の会見で、ナチスなどを引き合いにオランダへの批判を強めるトルコ側に「状況を悪化させる恐れのある過度の発言を控えるように求めた」と明らかにした。

1840チバQ:2017/03/14(火) 13:52:28
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170314-00000027-jij-m_est
オランダ大使の帰任認めず=相次ぐ対抗措置―トルコ

時事通信 3/14(火) 8:26配信
 【エルサレム時事】トルコ閣僚のオランダ入国拒否をめぐり両国関係が緊張している問題で、トルコ政府は13日、オランダへの対抗措置を相次いで打ち出した。

 AFP通信によると、トルコのクルトゥルムシュ副首相はこの日、休暇中の駐トルコ・オランダ大使のトルコ帰任を認めないと発表。オランダ高官との会談や交流も当面中止し、オランダ人外交官が乗った航空機のトルコ着陸も認めないことを決定したという。

1841チバQ:2017/03/14(火) 13:53:10
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170314-00000001-mai-m_est
<トルコ>エルドアン大統領、強気

毎日新聞 3/14(火) 0:07配信
 【エルサレム大治朋子】トルコ国営テレビTRTによると、トルコ外務省は13日、駐トルコ・オランダ大使代理を召喚し、オランダ政府がトルコ外相の入国を拒んだことなどに正式に抗議した。トルコのエルドアン大統領は11日、オランダ政府は「ファシストのように振る舞っている」と非難、欧州連合(EU)への対決姿勢を強調している。

 「強気」の背景には、トルコが欧州に流れる難民の「防波堤」になっているとの意識に加え、4月16日に実施予定の大統領権限拡大のための憲法改正に伴う国民投票に向け、支持派と不支持派が拮抗(きっこう)している状況への危機感がある。

 エルドアン氏の「悲願」とされる実権型大統領制導入には、憲法改正が必要。国民投票で過半数の支持が得られなければ実現しない。TRTによると、在外投票は世界57カ国で今月27日から2週間実施される。トルコ現政権は欧州の支持票を掘り起こし、事前の在外投票で「勝利」することで16日の投票に勢いをつけたい思惑もある。

 トルコ最大の商業都市イスタンブールでは12日、オランダ総領事館に何者かが侵入。掲揚されていたオランダ国旗を降ろし、トルコ国旗に差し替えるなど緊張が高まっている。

1842チバQ:2017/03/14(火) 19:23:08
http://www.sankei.com/world/news/170313/wor1703130044-n1.html
2017.3.13 19:24
【サウジ国王来日】
サウジってこんな国 2聖地を擁するスンニ派アラブの「盟主」 王室では現国王一族が優位
 サルマン国王が訪日中のサウジアラビアは世界有数の産油国であると同時に、イスラム教の2聖地メッカとメディナを擁するスンニ派アラブの「盟主」だ。歴史的に米国と強い結びつきがあり、中東情勢に大きな影響力を有している。

 初代国王アブドルアジーズが1932年に建国。翌年には米企業に石油利権を与える契約が結ばれている。45年に行われた初代国王と当時のルーズベルト米大統領との会談は、両国の同盟関係の基礎となった。

 初代国王の死後、王位はその息子たち(第2世代)に受け継がれてきた。7代目のサルマン現国王は、初代国王が60歳ごろの子供だ。兄弟間の王位継承は、26人いた初代国王の妻たちの出身部族を巻き込んだ家督争いを防ぐためだった。

 ただ、今や第2世代も高齢化が著しく、どのような形で初代国王の孫(第3世代)に王位が引き継がれるかが、長らく国内外の関心の的だった。

 現国王は、実兄の息子のムハンマド・ビン・ナエフ王子(57)を皇太子に、実子のムハンマド・ビン・サルマン王子(31)を副皇太子に指名。現国王を含む同腹の7人兄弟は、母の部族名から「スデイリ・セブン」と呼ばれる。2人のムハンマド王子が正副皇太子に就いたことで、王位継承レースでのスデイリ閥優位を印象づけた。

 皇太子には息子がいないこともあって、王室内では30歳代前半と若い副皇太子が主導権を握るとされる。(カイロ 大内清)

1843チバQ:2017/03/14(火) 19:24:12
http://www.sankei.com/world/news/170313/wor1703130038-n1.html
2017.3.13 18:14

シュワルツェネッガー氏、政界復帰否定 2018年上院選に出馬せず

反応 プッシュ通知

反応


シュワルツェネッガー氏(AP)
シュワルツェネッガー氏(AP)

 米カリフォルニア州の前知事で映画俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー氏は12日、政界復帰の可能性を否定した。2018年の連邦上院議員選挙に無所属候補として出馬する可能性が取り沙汰されていた。

 シュワルツェネッガー氏は「ワシントンの政治に正気を取り戻す」ため、政界の「外側」から取り組んでいくとフェイスブックに投稿し、上院選は視野にないと表明。出馬を促す声があることを「光栄に思う」とした。

 同氏は共和党のトランプ大統領に批判的で、「ゲリマンダー」と呼ばれる共和党に有利な選挙区割りの是正を訴えていく考えを示した。

 シュワルツェネッガー氏は03〜11年にカリフォルニア州の共和党知事を務めた。(共同)

1844とはずがたり:2017/03/14(火) 22:52:11
俺は世俗主義のトルコは好きだが,クルドも好きだ。ジレンマに陥っている。
取り敢えずイラクのクルド自治区は安定・守護しシリアのクルド人は自治区形成に尽力し,トルコ内のクルドも穏健化した上で自治区を形成させたい。残りのシリアはトルコに呉れてやっても良いぐらいだ。

シリア情勢をめぐって生じた、トランプと米軍の間のズレ
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2017/03/post-902.php
2017年03月14日(火)17時15分

<ISの徹底的な無力化を主張するトランプと、現実的な選択としてクルド系勢力の温存を図る米軍との間に、政策的なズレが生じている>

先週9日あたりから、対IS作戦のために米軍がシリアに400人程度の海兵隊を増派するという報道が出ています。その一方で、その増派の目的が何なのか、依然として判然としないという状況があります。

その背景にあるのは、現在のシリア情勢における各グループの思惑が全く異なっているという事態です。

(1)アサド政権は、ロシア軍、イランの革命防衛隊、そしてレバノンのシーア派組織「ヒズボラ」の後援を受けつつ、シリア全土を回復しようとしている。ISはその一環の追討目標であるが、それ以上ではない。

(2)トルコは、ロシアとの関係を修復しつつも、依然としてシリアのクルド系武装組織(YPG)は主要な敵であり、IS追討よりもはるかにYPGへの攻撃を優先している。

(3)クルドのYPGは米軍の後援を受けつつ、トルコ領内での勢力圏安定を図りつつ、北イラクのクルド自治区との連携を強化しつつある。

(4)親欧米の「シリア自由軍」は主要な人材はすでに欧州に難民として亡命。現在は組織的な活動は弱体化している。

(5)アルカイダの指揮下であるという立場を明確にして、シリア自由軍との共同活動を模索していたヌスラ戦線は、「シャム・ファタハ戦線」と改名してアルカイダからの離脱を言明しているが、欧米からもアサド政権からも敵視される中で弱体化、多くはISに逃げたと言われる。

(6)ISはイラク領内のモスル西部でイラク政府軍に対して、顕著な劣勢に陥っている模様だが、依然としてシリア領内のラッカは確保している。

(7)トランプ政権は、シリア戦略について具体的なビジョンを持っているわけではないが、アサド政権を認める言動を繰り返しただけでなく、ISに対しては徹底的な無力化を図ることを、選挙戦を通じて「約束」してきた。

というわけで、何とも複雑な状況になっていますが、では今回のアメリカの「増派」は、正確には何が目的なのでしょうか?

1845とはずがたり:2017/03/14(火) 22:52:33
>>1844-1845
実はよく分からないのです。というのは、表面的にはシリア内戦において、ISというのはアサド、ロシア、トルコ、クルド、欧米の共通の敵になっていますが、ではこうしたグループが結束してIS壊滅を狙っているのかというと、必ずしもそうではありません。

と言うよりも、むしろISがあることで「相互が決定的に敵対しない」効果があると言っても過言ではありません。仮にISが消滅して、トルコとYPGが正面切って敵対してしまうと、アメリカはYPGを切れないために立ち往生になります。

どうしてアメリカがYPGを切れないかというと、アメリカにとってイラクという存在が重要だからです。アメリカにとってのイラクというのは、70兆円を超える戦費を投入し、4500人の米兵を犠牲にした結果、辛うじて「新生国家」を作り、維持しているという場所です。その新生イラクの半分以上は、シーア派であり究極的にはイランの影響下にあるとも言えます。

そのため、新生イラクが安定するには、少なくともアメリカにとっての利権というか安定の証明として存在している北イラクのクルド自治区が安定していることが、最低限必要です。仮に、ここを失うようでは、米軍は何のために大きな犠牲を払ったのか、今でも払っているのかが分からなくなります。そのイラクのクルドの同盟相手である、同じクルド系のYPGを庇護するというのはアメリカの「中東戦略」の要であると言っても過言ではありません。

その一方で、仮にアメリカがYPGに近づきすぎて、トルコが最終的にNATOよりもロシアを選択するようになると、これは欧米にとっては大変なことになります。

私は、ヒラリー・クリントンがあまりにも強くクルドに肩入れしてきたので、トランプは反対に冷淡になると思っていました。トランプは、プーチンやアサドに対して接近する姿勢を見せ、トルコのエルドアンにも支持を表明していたなかで、ここでの「ちゃぶ台返し」が起きる可能性も覚悟していたのです。

ですが、マティス国防長官+マクマスター安保補佐官という組み合わせがそんな「米軍事政策の根幹に関わる変更」を承諾するはずもありません。その辺は、トランプ大統領の側近(ホワイトハウス戦略官)のスティーブン・バノンあたりは「ディープ・ステート」つまり「国家の深部にある陰謀的な一貫性でオバマの影響力がまだ残っているという状況」だと非難していますが、軍としては強い意志を持っているのだと思います。

ですから、米軍がYPGを突き放すことは難しいでしょう。そう考えると、今回の増派というのは、ISをラッカから放逐するためというだけでなく、トルコ軍とYPGが直接戦火を交えないように「割って入る」ことも主要なミッションになるのではないでしょうか。

こうした状況下で、「強いアメリカを再現してISを圧倒する」と叫んできたトランプ大統領と、現実を直視した上で「トルコ軍とYPGが直接戦火を交えないように、間に割って入る」ことを志向する米軍の間には、ズレが生じ始めています。現在は、そうした政策的なズレをお互いに認めつつ行動しているというわけで、政治的には「異常な状態」なのです。

1846とはずがたり:2017/03/15(水) 20:17:44

大胆で危険なサウジの経済改革
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/06/post-5387.php
Is Vision 2030 Blind?
2016年6月24日(金)18時00分
アンドルー・スコット・クーバー

<若き副皇太子ムハンマドが主導する長期構想「ビジョン2030」は、石油依存からの脱却を目指すが、その実現は国家体制を変容させるリスクもはらんでいる>(写真はムハンマド副皇太子)

 サウジアラビアの王族がその名声を懸けて、大胆な経済改革計画に乗り出している。原油価格下落による歳入減で疲弊した経済を立て直すためだが、その処方箋として4月に発表された長期構想「ビジョン2030」はリスクだらけ。とりわけ、サウジ王族と国民の「社会契約」――原油収入を基にした手厚い福祉を享受する代わりに体制に従う――を断ち切る恐れがある。

 6月初旬には、ビジョン2030の一部である「国家変革計画」が閣議承認された。この5カ年計画はエネルギー分野への依存減、国営企業の民営化、補助金削減などを提唱。目指すは石油産業の衰退期に向けて財政を引き締め、福祉を削減することだ。「われわれは石油に依存している」と、経済改革を率いるムハンマド・ビン・サルマン副皇太子は語る。「それは危険なことだ。ほかの分野の発展を遅らせてきた」

 改革の具体的目標は、20年までに非原油収入を今の3倍以上(約1430億ドル)にする、民間部門で45万人の新規雇用を創出するなどだ。サウジでは労働者の3分の2が公務員だが、その給与が国家予算に占める割合も45%から40%に削減する。ただしこれらの目標をどう達成するかについての説明はない。

 サウジが「ビジョン2030」を採用したのは、今の経済モデルではやっていけないという単純な理由からだ。過去2年ほどの原油安でこの国は流動性の危機に陥り、身動きが取れなくなっていた。昨年のGDPは13%減少し、対外純資産は1150億ドル下落。1000億ドルの財政赤字の補?に使われたためだ。IMFは、現在の支出パターンが続いたら4年で国家財政は破綻するという悲観的な予測を出している。

 サウジの財政難は、余剰原油を市場に供給するという14年秋の決定にさかのぼる。供給過剰な上に消費者需要は減速していたから、いずれにしても原油価格は下落しただろうが、サウジの市場介入は価格崩壊を加速させた。

 市場シェアを守るためだとサウジは主張したが、価格下落がアメリカなどのライバル産油国はもちろん、地政学上の敵であるイランやロシアに打撃を与えると喜びを隠さなかった。しかし価格は予想以上に暴落し、サウジ自体の財政に大穴が開いた。

マッキンゼーとの関係
 しかもこのとき既に、多額の社会保障・安全保障支出で財政難に陥っていた。3年前、独裁政権を倒した「アラブの春」の広がりを恐れたサウジの王族は、1300億ドル相当の補助金と社会保障を新たに発表していた。

 政府はさらに、最大の敵イランに対抗するため数十億ドルの国防予算の増額を行った。サウジは今年、ロシアに代わって世界3位の軍事費支出国となり、国防軍の装備には560億ドルを充てている。

 こうした放漫財政と時を同じくして、サルマン国王の息子であるムハンマドが政策決定の中心人物として浮上してきた。

 昨年4月の副皇太子就任から1年もたたないうちに、野心に満ちた30歳の王子は、経済から防衛、女性の権利や経済改革に至るまでさまざまな問題についての改革を推進。リークされたドイツ諜報機関の報告書が、「父の存命中に王位継承における自らの立場を確立しようと、(ムハンマドが)無理をし過ぎて失敗する潜在的なリスク」があると警告していたほどだ。

 既に失敗している、との指摘も一部にある。王位継承順位2位で、王立裁判所長官であることに加え、軍事と経済政策を担当するムハンマドには「戦争と石油の王子」というあだ名が付いた。軍事や外交で大した経験のない彼が国防相に就いたことは、王族の評判を左右しかねない大変なギャンブルだ。シリアとイエメンの内戦への介入はいつ終わるかも分からず、しかもサウジ軍の能力は国際的にみればかなり低い。

1847とはずがたり:2017/03/15(水) 20:19:52
>>1846-1847
 王子たちの飛行クラブのようなサウジ空軍はイエメンで住宅地や民間人への爆撃や機銃掃射を行い、その残忍な無能ぶりで知られるようになった。数ある中でも最悪の出来事の1つが、サウジ主導の有志連合軍による3月15日の2回の空爆だ。マスタバ村の混雑した市場が狙われ、119人の死者が出た。

 もっともムハンマドの影響力が一番強く及んでいるのは、経済分野だ。法律の学士号を持つ彼は短期的な財政の立て直しだけでなく、サウジを不労所得で生活できる国から、1次産品市場に左右されない工業国に変えるという重要な任務に着手した。彼の目標はこの上なく野心的だ。約30年でサウジを原油依存から脱却させるというのだから。

 改革の基本構想ビジョン2030は、昨年12月にコンサルティング会社マッキンゼーのウェブサイトに掲載された報告書に酷似する。ムハンマドも、サウジ政府が同社と密接な関係にあることを認めている。サウジ政府に批判的な人々は、経済企画省は「マッキンゼー省」に名前を変えるべきだとあざ笑う。

学校給食のようなやり方
 マッキンゼーはこの数年、欧米式の経済改革に心酔する若い世代のアラブの王子たちを育ててきたが、その結果はいい点も悪い点も入り交じる。マッキンゼーを辛辣に批判するある人物は最近、こう指摘した。「マッキンゼーの言うことをうのみにした国々の多くでは、アラブの春が起きた。バーレーン、エジプト、リビア、イエメン――どの国もデモ、多くは経済的苦境に駆り立てられたデモに揺さぶられた」

 外国政府を改革するというマッキンゼーの取り組みは、危険なほど誤っていた。経済改革に対する学校給食のようなアプローチ――食欲や文化に関係なく、画一的な解決法を用意する――は、それぞれの国の歴史や社会背景を考慮していない。その国の政治構造が国営企業や社会福祉事業の民営化、雇用削減、補助金カット、生活費の上昇などから生じる社会不安に耐えられるかどうかも考えない。

 サウジ王族でも年上世代の王子たちは、君主制のもろさを理解している。保守的な聖職者や、自分たちの特権を奪う自由市場改革に反対する商人階級が静止状態でいる限り、君主制を支える柱はその上に立っていられるのだ、と。

 ムハンマドはエコノミスト誌のインタビューで、マーガレット・サッチャー元英首相を崇拝していると語った。しかし80年代のイギリスと違い今のサウジアラビアには報道の自由も、選挙によって選ばれた議会も、集会の自由もない。激発しやすい社会のエネルギーを吸収し、外へそらす柔軟な政治構造もない。

 ムハンマドは知っているだろうか? こうした社会システムが整っていても、彼の崇拝するサッチャーは国民の支持を失い、辞任することになったのを。

From Foreign Policy Magazine

[2016年6月28日号掲載]

サウジ国王御一行様、インドネシアの「特需」は70億ドル超
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1042778728/2284
2017年3月14日(火)11時53分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

1848とはずがたり:2017/03/30(木) 08:47:26
支配権争いが続くシリア内戦
2017年3月19日時点での各勢力の支配地域
http://jp.reuters.com/news/world/mideast?graphicId=syria-airstrikes

http://tohazugatali.web.fc2.com/int_poli/syria2017-3.gif

1849チバQ:2017/03/30(木) 17:57:42
http://www.asahi.com/articles/ASK3Z0RVYK3YUHBI02L.html
2国家共存支持、和平交渉再開を アラブ首脳が共同宣言

ヨルダン死海沿岸=翁長忠雄、渡辺丘

2017年3月30日14時49分
 アラブ連盟(21カ国・1機構)の首脳会議が29日、ヨルダンで開催され、イスラエルと将来のパレスチナ国家の「2国家共存」を支持し、和平達成の期限を設けたうえでの中東和平交渉の再開を求める共同宣言を採択した。トランプ米大統領が公約にする在イスラエル大使館のエルサレム移転は、名指ししない形で反対する姿勢を明確にした。

 アラブ連盟は2002年の首脳会議で、イスラエルが1967年の第3次中東戦争で占領した土地から撤退し、パレスチナ国家の樹立を受け入れれば、アラブ諸国がイスラエルとの関係を正常化するとした「アラブ和平イニシアチブ」を採択。共同宣言はこの方針を再確認し、2国家共存に基づく和平がアラブ世界の戦略的選択であるとした。

 トランプ氏は、歴代米政権が中東和平交渉で堅持してきた2国家共存の方針に必ずしもこだわらないとして、「1国家」の可能性に言及。イスラエルとパレスチナが帰属を争い、国際社会が首都と認めていないエルサレムに米大使館を移転すると表明していた。

 パレスチナ自治政府のアッバス議長、いずれもイスラエルと国交のあるヨルダンのアブドラ国王、エジプトのシーシ大統領はそれぞれ4月に訪米し、トランプ氏と会談する予定だ。トランプ氏は、2014年以来開かれていない中東和平交渉の仲介に意欲を示しており、アラブ諸国がそれに協力する可能性がある。

 首脳会議で、パレスチナ自治政府のアッバス議長は「2国家共存はパレスチナの平和を達成する唯一の解決策」とし、「イスラエルの占領地への入植活動の拡大が共存による解決の土台を崩している」と訴えた。会議開催国ヨルダンのアブドラ国王も「2国家共存による解決なくして、この地域の平和と安定はない」と強調した。

 共同宣言はこのほか、シリア内戦の政治的解決、過激派組織「イスラム国」(IS)と戦うイラクへの全面的協力、リビアの安定化への支援などが盛りこまれた。次回の首脳会議はサウジアラビアのリヤドで開かれる。(ヨルダン死海沿岸=翁長忠雄、渡辺丘)

1850とはずがたり:2017/04/02(日) 22:28:33
<イラク>ISナンバー2「戦争相」死亡か 空爆で
毎日新聞社 2017年4月2日 19時19分 (2017年4月2日 20時21分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170402/Mainichi_20170403k0000m030029000c.html

 ◇イラク国営テレビが報道

 【カイロ篠田航一】イラク国営テレビは1日、過激派組織「イスラム国」(IS)の現在のナンバー2で、「戦争相」のイヤド・ジュマイリ幹部が3月31日にイラク軍による空爆で死亡したと伝えた。IS掃討作戦を続ける米国主導の有志国連合は「情報は確認できていない」としているが、事実とすればISにとって大きな打撃となる。

 報道によると、空爆はシリア国境に近いイラク西部アンバル県で実施され、他の複数のIS司令官も死亡した。ジュマイリ戦争相は、ISのバグダディ指導者の側近。戦闘に関する全般的な指揮権を持つ立場にあるとされる。

1851とはずがたり:2017/04/05(水) 22:09:36
>ワッハーブ派の建前は世界布教なので、アフガニスタンや中央アジアなどに教義と資金をワンセットにして、宣教師を送り込む。サウジの富豪、オサマ・ビンラディン率いるアルカイダも、こうした成果だろう。
ワッハーブ家当主が法王,サウジ家当主が世俗の国王って感じで両者合わせてカリフみたいなもんか?

>サウジはレンティア国家の代表国でもある。レンティア国家とは、国民から税金を取らず、逆にいろいろな名目で配る国をいう。サウジ被雇用者の70%は公務員とされるが、サウジの大臣は「1日1時間労働」と実態を語っている。それで平均月収2400ドルというから、うらやましい限りだ。電力、ガス、ガソリンなど公共料金も非常に低い。
石油で誤魔化してきたが正常化が必要だ。異常国家としてのサウジが潰れればイスラム教の異常性(と敢えて云わせて貰う。厳格なイスラム主義は西欧の石油消費が可能にした砂上の楼閣で有り,詰まり欺瞞である。)も雲散霧消するであろう。
その為にも徹底して石油の値段を下げてサウジを潰していかねばならない。

財政危機サウジが捨て身で見せた新ビジョン
サルマン国王訪日で日本・サウジは近づくか
http://toyokeizai.net/articles/-/164673?utm_source=goo&amp;utm_medium=http&amp;utm_campaign=link_back&amp;utm_content=related
内田 通夫 :フリージャーナリスト 2017年03月29日

サウジアラビアと日本の関係は劇的に深化するのか――。

2017年3月12日から15日にわたり、サウジアラビア王国(以下サウジ)のサルマン国王(81)が訪日した。サルマン国王は安倍晋三首相や天皇陛下と会談して、サウジと日本との「包括的で一貫性のある政治、経済、文化、技術での両国関係構築」(国王に随行したサウジ有識者)を前進させた。国王として46年ぶりの訪日は、テレビなどで大きく報道され、日本国民にサウジの存在を印象付けた。

高齢のサルマン国王に代わり、サウジの国家運営を担っているムハンマド副皇太子(31)は、大胆な改革・開放を目指す「ビジョン2030」を打ち出すとともに、2016年9月に訪日して今回のサルマン国王訪日の準備を整えていた。

財政危機と米イラン接近、シーア派台頭

サウジがかつてない困難に直面している。このことが大胆な改革・開放路線を採用させている。1つ目は財政危機だ。一時は1バレル140ドル台という高値を付けた原油価格は、2016年に世界経済の減速やイランの核開発制裁解除により、30ドル台まで下落。その後、原油価格暴落に危機感を募らせた産油国の減産と、ヘッジファンドと連携した相場テコ入れ策が奏功し、50ドル台に戻したが、相場の地合いは悪く、再び40ドル台になっている。「サウジの財政が均衡する原油価格は85ドル以上といわれているだけに大きな影響を受けている」(藤和彦・経済産業研究所上席研究員)という。

2つ目は、サウジが安全保障を依存してきた米国のオバマ前政権がイランと関係改善を果たし、両国関係が極度に冷え切ったことだ。トランプ現政権になり、やや関係改善の兆しがみられるが、トランプ政権は「アメリカファースト」を打ち出し、中東へのかかわりを縮小する公約を打ち出している。すでにシリアでは米国が手を引いたため、アサド政権の延命が決まり、ロシア、トルコ、イランの存在感が高まっている。反アサド政権勢力を支援してきたサウジにとって大きな失敗である。

3つ目は、イランの国際社会への復帰が進んでいるうえ、スンニ派であるサウジの”脇腹”にあたるイエメンで、シーア派と武力衝突が続いていることだ。イラクが米国の軍事介入によって、シーア派主導政権が誕生したうえに、サウジの西に位置するシリア、レバノンにも、シーア派勢力が台頭している。地政学的な危機が迫っている。

こうした体制の危機に際しては、これまでとまったく肌合いの違う指導者が登場することは歴史が教えている。ソ連のゴルバチョフ、中国の鄧小平のような人物だ。サウジの場合、ムハンマド副皇太子だろう。サルマン国王の実子であるムハンマド副皇太子・第二副首相・国防大臣は、ムハンマド・ビン・ナイーフ皇太子・副首相・内務大臣の次の国王と目される。

1852とはずがたり:2017/04/05(水) 22:09:49

サルマン国王訪日のさなかである3月13日。東京都港区にあるアラブ イスラーム学院で、「ビジョン2030と日サ友好関係に関する有識者メディア交流会議」が開催された。席上、参加者には、「ビジョン 2030」と題された小冊子が配布された。まるで業績不振企業がしばしば開催する、証券アナリストやメディア向けの"中長期経営計画"説明会資料に似ていると感じた。

ビジョン2030が描く近未来のサウジは次のようなものだろう。簡単にまとめると、(1)石油依存度の低下、(2)産業発展による雇用の創出、(3)観光業の発展(メッカ小巡礼の呼び込み)、(4)物流拠点整備、(5)経済特区設置による海外からの直接投資、(6)国民の技術教育や職業訓練の強化、だ。

最初は英国、次は米国に依存してきた

「日本を東アジアにおける重要なパートナーとして、投資や産業発展、開発、人材育成への協力を期待している」(サウジ有識者)。サウジ勤務経験者によると「サウジ人には産業、技術、職業訓練が圧倒的に足りない」という。何を学んでいるかといえば、「イスラム教、クルアーンの暗記中心」が実態のようだ。この現状を変えて、技術、職業訓練を重視するというだけでも、大きな変化だろう。サウジから日本への留学生はまだ500人と、10万人規模といわれる欧米と比べて圧倒的に少ないが、これから理工医系を中心に増やす方向である。

ビジョン2030を語る場合、現在のサウジの歴史と構造を語らないと、その画期性はわからない。

現在のサウジは1932年に成立した第3次サウジアラビア王国だ。その起源は1744年、王家を代表するサウド家と、イスラム教スンニ派ハンバリー法学に属する戒律に厳格な宗派であるワッハーブ派が、盟約を結んで成立した王国である。歴代王家とワッハーブ家は婚姻を繰り返してきた。ワッハーブ派は、イラン・イラクに広がるシーア派への敵意と憎悪をばねに、教義を形成した。ワッハーブ派からみれば、シーア派はイスラム教の原理から逸脱した存在だ。したがってサウジとイランの和解は困難だ。

さて、第1次、第2次サウジアラビア王国はともに、軍事力と宗教的情熱が合体し、アラビア半島征服戦争に乗り出す。そのまま進めば、現在のイラク南部から湾岸諸国(クウェート、UAEなど)、オマーン、イエメンまでもが、王国に併合されたはずだ。ただ2回とも、当時の強国であるオスマン帝国やエジプトに阻止された。この教訓から第3次サウジアラビア王国は、征服地をヒジャース(メッカ、メディナがある聖地)とハサー(東部地方、油田があり、シーア派住民が多数)であきらめ、世界強国に従って、安全保障を依存する政策に転換する。最初は英国に依存し、現在は米国だ。

ただし、ワッハーブ派の建前は世界布教なので、アフガニスタンや中央アジアなどに教義と資金をワンセットにして、宣教師を送り込む。サウジの富豪、オサマ・ビンラディン率いるアルカイダも、こうした成果だろう。

国内をワッハーブ派の教義で鎖国し、国民を監視・教育しながら、米国に安全保障を依存。片や世界に布教するという離れ業を、政治的手腕、カネ配り、気配りでこなしてきたのが、サルマン国王の前の国王である、名君・アブドゥッラー国王だった。が、現在のサウジは、アルカイダや派生のIS(イスラム国)など、イスラム過激派とは絶縁を宣言している。

サウジはレンティア国家の代表国でもある。レンティア国家とは、国民から税金を取らず、逆にいろいろな名目で配る国をいう。サウジ被雇用者の70%は公務員とされるが、サウジの大臣は「1日1時間労働」と実態を語っている。それで平均月収2400ドルというから、うらやましい限りだ。電力、ガス、ガソリンなど公共料金も非常に低い。

こうしたレンティア国家の行き詰まりが見えている現在、ムハンマド副皇太子の改革・開放路線を大胆に予想するならば、下記のようになろう。

1853とはずがたり:2017/04/05(水) 22:10:06
>>1851-1853
サウジアラムコの株公開で透明性打ち出す

(1)国営石油会社サウジアラムコの株式の5%を2018年をメドに海外、国内で公開し、10億ドル程度の投資ファンドをつくり、日本のソフトバンクとも提携して米国などに投資する。(2)同時にサウジアラムコのIPO(新規株式公開)によって資金の透明性を高める。(3)1万〜2万人ともいわれる王族の利権を減らす。サウジアラムコの所有権を国から公共投資基金に移行させ、世界最大の政府系ファンドになることを目指す。(4)国民をより働かせ、少しだが税金を取る。2018年には付加価値税導入を予定しており公共料金も上げる。

こうした政策が進めば、王族や国民から「これまでと違う」と、王制の正統性を問う反発も予想される。しかし、ムハンマド副皇太子の心中には「この道しかない」という、確信があるはずだ。

ビジョン2030を業績不振企業の中長期計画説明資料にたとえたが、プレゼンテーションを受ける側からすれば、「理念、目標はわかるが、具体的な数値目標やコミットメント(達成責任)はどう考えているか」という疑問が出るはず。ここでは筆者が関心をもった、数値目標を挙げてみたい。

(1)聖地への巡礼者を現在の800万人から3000万人に増加させる。そのために空港を拡充して、メッカとメディナを結ぶ鉄道を建設する。博物館なども建設する。(2)文化とエンターテインメントへの支援。これまで映画や娯楽はイスラム法に違反するという解釈で忌避してきたことからの大変化である。(3) 健康的な生活を目指し、スポーツ施設の建設などを奨励する。労働者1人当たりの週1回運動率を13%から40%に高める。(4)ベンチャー・中小企業、NPOの育成。先進国では、国内総生産に占める中小企業の割合が70%であるにもかかわらず、サウジでは20%以下と低い。この原因は法制度と融資制度の欠陥なので、中小企業向け融資比率を5%から20%に高める。(5)サウジの人口の50%を占める、25歳以下の若者に雇用機会を創出する。失業率を現在の11.6%から7%に下げ、女性の就業率を現在の22%から30%に引き上げる。

(6)サウジは世界有数の産油国だが、経済成長と人口増によって国内消費が増えていることから、国内のエネルギー消費は3倍に増える。このため太陽光や風力など、再生可能エネルギーを9.5億キロワットに拡大する。(7)諸々の施策によって政府の石油以外の収入を、1630億サウジリヤルから1兆サウジリヤルに増加させる。(8)世界各国と戦略的パートナーシップを結ぶ。日本はその有力な対象国である。

それ以外にもさまざまあるが、いちばん注目されるのは、「軍事産業の現地化による雇用創出」だろう。2015年現在、サウジは世界3位の軍事費支出国だが、国内生産は2%足らず。主に米国や英国、フランスなどから輸入している。国内の軍事会社は7つしかなく、研究所は2つのみ。これを2030年に50%に引き上げる。

「軍事産業の現地化は一からは不可能なので、現在輸入している海外企業に現地生産してもらい、雇用を増やす方向ではないか」とサウジ勤務経験者は解析する。

中東市場で中韓に劣る日本企業

さて、サルマン国王訪日を契機に、日本政府もサウジとの戦略的パートナーシップに前向きとなり、民間企業の背中を押すことが予想される。中東調査会の村上拓哉研究員は、「日本政府には中東市場で中国、韓国に負けているという認識がある。サウジとの戦略的パートナーシップはよいチャンスと見ている」と語る。

ただ、両国の文化のギャップは大きいうえに、中東で事業をするリスクへの警戒感は払拭されていない。前述のシンポジウムの会場でも、「それならビザ発給の条件を緩和してほしい」などサウジ側への要請があった。

何人かの日本のサウジ通に話を聞くと、「ビジョン2030の目標・理念は評価できるが、達成は非常に困難では」という答えが返ってくる。とはいえ、アベノミクスにもかかわらず、日本の実体経済の閉塞感はまだまだ根強い。世界有数の産油国であるサウジからの呼びかけには魅力があることも確かなのだ。

1854とはずがたり:2017/04/06(木) 13:26:35
優勢なシリア政府にわざわざ化学兵器なんか使うインセンティヴなんかないのではないかとは思う。

シリアの化学兵器、ロシアは反体制派が保有と主張 米は一蹴
ロイター 2017年4月6日 07時58分 (2017年4月6日 11時06分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170406/Reuters_newsml_KBN1772ZR.html

[国連/ベイルート 5日 ロイター] - トランプ米大統領は5日、シリア北部の空爆で市民に対して化学兵器が使用された疑惑を巡り、「いくつもの一線を越えた」と同国のアサド政権を非難した。
少なくとも70人が犠牲になった今回の攻撃について、「昨日起きたことは、受け入れがたい」とトランプ大統領はヨルダンのアブドラ国王との共同会見で語った。
「シリアとアサド政権に対する私の考え方は大きく変わった」とトランプ大統領は語った。ただ、対シリア政策を見直すかとの質問に対しては「じきに分かる」と答えるにとどめた。
米当局者は5日、今回シリアで使用された化学兵器は反体制派が保有していたとのロシアの主張を退け、国連が一致して対応できなければ米国の単独行動もあり得るとの立場を示唆した。
ヘイリー米国連大使は「国連が集団行動の責任を果たせない状況が続くなら、米国は独自の対応を取らざるを得ない場合もある」と述べ、単独行動の可能性を示唆した。
西側諸国はシリアのアサド政権が化学兵器を使用したとみており、米情報当局者は、現時点の情報によると今回の空爆で出た死者の多くはシリア軍機が投下したサリンが原因となった可能性が最も高いとの見方を示した。米司法省高官は、使用された化学兵器がサリンだったかどうか米政府として確認はまだとれていないとした。
一方、ロシアは反体制派の武器倉庫に保管されていた化学兵器が政府軍の空爆で漏れ出たと主張した。ホワイトハウス高官は、ロシアの説明には信ぴょう性がないとし、「われわれは信じない」と述べた。
米英仏の3カ国は、化学兵器の使用を非難する国連安全保障理事会決議案を提起。国際調査団への協力をシリアに義務付ける内容を盛り込んだ。だが、ロシア外務省は、これは「偽情報」に基づいており「受け入れられない」として退けた。
インタファクス通信によると、ロシアのガチロフ外務次官は、非難決議案がこのまま採決されれば、ロシアは拒否権を行使するとの考えを示した。
また、タス通信はロシア国連大使の報道官の話として、ロシアが独自の決議案を提起したと伝えた。

1855とはずがたり:2017/04/06(木) 13:36:38
>>1854
とはいえ何でも良いからアサド叩いてくれとは思う。。

けどアサド圧政を放置しといた方がトータルで人死には少なくて済むのかもしれないとも思う・・

化学兵器使用「一線越えた」=対シリア姿勢転換も―米大統領
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170406/Jiji_20170406X769.html
時事通信社 2017年4月6日 10時36分 (2017年4月6日 12時57分 更新)

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は5日、シリアのアサド政権が化学兵器を使用したとして、「一線を越えた」と非難するとともに、「シリアとアサド大統領への私の姿勢は大きく変わった」と述べ、厳しい姿勢で臨む意向を示した。ホワイトハウスで行われたヨルダンのアブドラ国王との共同記者会見で語った。具体策には言及しなかった。
 トランプ大統領はこれまで、オバマ前大統領は化学兵器使用を「レッドライン(越えてはならない一線)」だとアサド政権に警告したのに、何もしなかったと批判してきた。今回の攻撃を「一線を越えた。何本も越えた」と表現し、容認しない構えを見せた。
 過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦を最優先とするトランプ政権は、オバマ前政権とは異なり、アサド大統領の退陣を明確に求めない考えを示唆していた。アサド政権の後ろ盾のロシアと対IS戦で協力を模索していることやアサド政権の軍事的優勢を「政治的現実」(スパイサー大統領報道官)とみなしていることが背景にある。
 だが、トランプ大統領は5日の記者会見で、シリア情勢への対処は「今や私の責務だ」と強調した。退陣を求めない方針を改めたり、化学兵器使用に対して何らかの措置を取ったりする可能性もある。ただ、「何をするかは言いたくない」と述べ、具体的な対応は明かさなかった。
 また、ティラーソン米国務長官は5日、記者団に、今回の攻撃の責任がアサド政権にあるのは疑いないと主張した上で、「ロシアはアサド政権への継続的な支援について注意深く考える必要がある」とロシアをけん制した。

1856とはずがたり:2017/04/07(金) 11:47:28
全く実績が出ずに焦ったトランプがやっとアサドを攻撃。
しかし遅すぎだ。既にアレッポは陥落してロシアとシリアが好き放題やっている。
で,これに対してアサドを守護するプーチンがどう出るか。

米、シリア政権に軍事攻撃=巡航ミサイル、60発超発射―化学兵器使用に対抗措置
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170407-00000041-jij-n_ame
時事通信 4/7(金) 10:27配信

 【ワシントン時事】米メディアによると、米軍は6日夜(日本時間7日午前)、シリアの軍事施設を標的に巡航ミサイルを発射し、アサド政権への軍事攻撃を行った。

 少なくとも巡航ミサイル60発を撃ち込んだ。シリアで起きた化学兵器によるとみられる攻撃で多数の死傷者が出たことを受けた対抗措置とみられる。

 米テレビによれば、地中海上の米駆逐艦2隻から、巡航ミサイル「トマホーク」が発射された。標的はホムス県にある飛行場で、ロイター通信は「滑走路と航空機、燃料設備」を狙ったと報じた。

 ロイター通信によると、トランプ米大統領は軍事力行使を受け、「化学兵器攻撃の拠点となったシリアの飛行場に軍事攻撃せよと命じた」と語った。一方で、シリア国営テレビは「米国は多くのミサイルを使い、シリア軍事施設を狙って侵略した」と伝えた。

 米CNNテレビは6日、米政府はシリア攻撃を各国に事前通告したが、ロシアには通告しなかったと報じた。

 これまで米国はシリア内戦で、過激派組織「イスラム国」(IS)などテロ組織の掃討作戦を進める一方、アサド政権に対する攻撃は避けてきた。今回のミサイル攻撃により、内戦が新局面を迎える。

アサド政権退陣目指す=軍事行動検討、ロシアは警告-米国務長官
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017040700200&amp;g=int

 【ワシントン、ニューヨーク時事】ティラーソン米国務長官は6日、フロリダ州で記者団に対し、シリアで多数の死傷者を出した化学兵器によるとみられる攻撃について「アサド政権に責任があるのは疑いない」と述べ、同政権の退陣を目指す考えを表明した。また、化学兵器使用は「重大な問題であり、重大な対応が必要だ」と強調した。

 長官は、各国と連携して過激派組織「イスラム国」(IS)を打倒し、シリアを安定させた上で「アサド退陣に向けた政治プロセスを進めていく」と説明。「アサド大統領は自身の行いのために、シリア国民を統治する役割を失うだろう」と語った。
 これに対してアサド政権の後ろ盾のロシアのサフロンコフ国連次席大使は6日、シリアへの軍事介入に関し、「マイナスの結果を考えなければならない」と警告した。具体的内容について問われると、「イラクやリビアを見てみろ」と語った。
 国務省高官によると、ティラーソン長官は5日、ロシアのラブロフ外相と電話で話し、化学兵器使用疑惑について協議した。
 トランプ米大統領はこれまで、シリア問題ではIS打倒を優先させ、アサド大統領の退陣を明確には求めていなかった。だが、化学兵器使用疑惑を受けて「一線を越えた」と、厳しい姿勢で臨む方針を表明している。
 これに関連して米各メディアは6日、トランプ氏がシリアでの軍事行動を検討していると相次いで報じた。マティス国防長官と協議の上、攻撃に踏み切るかどうか最終決断するという。ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は国防総省当局者の話として、軍事行動に及ぶ場合、巡航ミサイルによるレーダー施設への攻撃や、防空システム破壊を狙った空爆が選択肢になると報じた。
 トランプ氏は6日、フロリダ州へ向かう機中で、記者団に「アサド(大統領)は恐ろしいことをした。シリアで起きたのは目に余る犯罪だ」と非難。「何かをすべきだ」と述べたが、具体的対応には言及しなかった。 
 シリアの化学兵器をめぐっては、アサド政権が化学兵器を使用したとする米側の判断に基づき、2013年にオバマ前米大統領が軍事攻撃を検討した。しかしシリアの化学兵器廃棄に関する米ロ合意を受け、最終的に攻撃を見送った。(2017/04/07-10:31)

1857とはずがたり:2017/04/08(土) 09:36:26
噴き出す米への憎悪 シリア首都市民「将来さらに暗く」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170407-00000109-asahi-int
朝日新聞デジタル 4/7(金) 20:55配信

噴き出す米への憎悪 シリア首都市民「将来さらに暗く」
ダマスカス旧市街。7日は金曜日とあって店の多くは閉じ、人の姿はまばらだ。閉じられたシャッターにはシリア国旗が描かれている=小森保良撮影
 米軍がアサド政権軍の基地にミサイル攻撃をした7日(シリア時間)、シリアの首都ダマスカスは金曜日の休日で閑散としていた。それでも記者が街で人々の話を聞くと、ミサイル攻撃に踏み切った米国を憎悪する声が一様に返ってきた。

 古代から東西交流の拠点として栄え、いつもは買い物客やイランなどからの巡礼者でにぎわうダマスカス旧市街を訪ねた。婚約者と散策を楽しんでいた公務員アンマール・マイヤさん(26)は「シリアへの攻撃はテロリストを喜ばせるだけだ」と述べ、米国を激しく非難した。

 シリアは情報統制が厳しく、外国人記者の取材には必ず、情報省の担当者が同行する。今回の取材でも担当者が記者のそばを離れなかった。その一方、インターネットの閲覧やテレビの視聴は自由で、市民は外国メディアの報道に自由に接することができる。

 マイヤさんは「CNNもBBCも見ている。シリアに対する見方が偏っていて悔しい。米国は、証拠がないのにシリア軍が化学兵器を使ったと決めつけ、攻撃した。どこに大義や正義があるんだ」と話した。

 夜勤を終え、カフェで朝食を取っていた看護師シェリーン・アスアドさん(24)とマラハ・ターヘルさん(25)は「私たちも、多くの人々と同様、毎日の生活に疲れている。攻撃でさらに暗い将来になるのかしら。きょう一日を精いっぱい生きるのがやっと」と口をそろえた。今後、米国の大規模な軍事介入につながることが心配だという。

 イラクの首都バグダッドから観光でやってきたというムハンマド・ハサンさん(60)は「米国はイラクで犯した過ちをシリアで繰り返している」と話した。

1858とはずがたり:2017/04/08(土) 09:36:49

シリアに化学兵器、なぜ 13年全廃決議/政権、軍事的に優勢
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12880474.html?_requesturl=articles%2FDA3S12880474.html&amp;rm=150
2017年4月7日05時00分

 シリア内戦の反体制派が拠点とする北西部イドリブ県で化学兵器が使用されたとされる問題で、米英仏はアサド政権が使用したとの見方を強めている。同政権を支えるロシアは反体制派が貯蔵していたと主張し、反発している。アサド政権が全量廃棄を受け入れたはずのシリアで、なぜ化学兵器があるのか。疑惑が深まっている。

 ログイン前の続き■実行、軍の一部か

 トルコ保健省は6日、被害者の遺体の検視結果として「化学物質(サリン)を浴びたと判断できる」と発表した。トランプ米大統領は5日、アサド政権の化学兵器使用を断定し、「私にとっての多くの一線を越えた」と非難。反体制派メンバーで政治評論家のアンワル・メシュレフ氏は「反体制派は化学兵器を持っていない。あればとっくの昔に使っていた」と話す。

 一方、シリアのムアレム外相は6日、首都ダマスカスで会見し、「我々が爆撃したのは(過激派組織の)ヌスラ戦線(現在はシャーム解放委員会に改称)の武器庫。ヌスラは化学兵器を保有している」と述べた。

 シリアでの化学兵器使用をめぐっては、2013年に国連は首都ダマスカスで猛毒サリンを使用した攻撃があったとする報告書を発表。アサド政権は化学兵器の保有を認め、国連安全保障理事会決議に基づいて全廃を受け入れた。化学兵器禁止機関(OPCW)は14年、シリアの化学兵器の98%が廃棄されたと発表した。

 だが、その後もアサド政権による化学兵器使用疑惑はたびたび浮上している。国連は昨年8月、14年4月と15年3月にいずれもイドリブ県で政権軍が投下した物から「毒物が放出されたと結論づける十分な情報がある」とする報告書を発表。国連安保理は今年2月、アサド政権の化学兵器使用に対する制裁決議案を採決したが、ロシアと中国が拒否権を行使した。

 こうした状況を背景に、アサド政権は、化学兵器を使用して国際社会の非難を浴びたとしても、ロシアの後ろ盾がある限り実質的な損失を被らないと考え、隠し持っていた可能性がある。メシュレフ氏は「軍の総意ではなく、指導層の一部が実行したのかもしれない」との見方だ。

 ■米の出方うかがう?

 だが、後ろ盾のロシアの軍事介入以降、政権側は軍事的優勢を盤石にしている。昨年末には北部の最大都市アレッポも完全制圧。政権軍にとって、今あえて化学兵器を使用する局面ではない。動機があるとすれば、トランプ政権になった米国の出方を見ようとした可能性がある。

 トランプ大統領は過激派組織「イスラム国」(IS)との戦いを優先させ、ロシアと協力する方針を当初は示していた。先月末にはヘイリー国連大使が「米国の優先順位はアサド追放に固執することではない」と述べるなど、政府高官からもアサド政権の存続を容認する発言が相次いだ。

 エジプトのシュルーク紙国際報道部長のホサム・ハッサン氏は「トランプ政権がISとの戦いに集中する姿勢を見て、政権存続に確信を持った、あるいは、トランプ氏の『アメリカ・ファースト』がどの程度のものかテストしたのだろう」と分析した。

 国連安保理は5日午前(日本時間同日深夜)、緊急会合を開き、米英仏が、徹底した調査権限を国連などに与える決議の採択を目指したが、ロシアが反発し、この日の採決は見送られた。

 (カイロ=翁長忠雄、ダマスカス=小森保良)

1859チバQ:2017/04/08(土) 10:20:23
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170407-00000128-mai-int
<米、シリア攻撃>「もう血を流すな」市民、内戦終結願う
毎日新聞 4/7(金) 22:08配信

<米、シリア攻撃>「もう血を流すな」市民、内戦終結願う
シリア北部のハンシャイフンであった化学兵器によるとみられる空爆に対し、棺おけを持って抗議する人々=アンカラで7日、AP
 【カイロ篠田航一】「世界のリーダーは、これ以上の流血を防いで」--。シリア西部シャイラット空軍基地を標的とした米軍の攻撃が実施された7日、シリア国民からは既に30万人以上の死者を出した6年に及ぶ内戦の終結を願う切実な声が聞かれた。

 シリアの毎日新聞通信員によると、シリア国営テレビは7日未明に米軍の攻撃を報道。「午前3時45分に米国の侵略が始まった」と伝えたという。

 「基地には死傷者が出ている。今は搬送中だ」。同空軍基地が位置するホムス県のタラル・バラジ知事は毎日新聞の取材にそう語り、慌ただしく電話を切った。

 軍事作戦の映像は中東各地のテレビでも放映された。夜が明けきらぬ暗闇を、地中海に展開する米駆逐艦から発射された巡航ミサイルが閃光(せんこう)とともに弧を描いて飛んでいく。

 攻撃についてトランプ米大統領は、化学兵器の拡散を防ぐため基地を無力化するのが狙いだと説明したが、首都ダマスカスの女性教師ヌール・アッバスさん(26)は「本当のことはいつも分からない。米国側の言い分も無条件に信じられるわけではない」と話し、そのうえで「まだ戦争が続くのか。世界のリーダーは、とにかくこれ以上の流血を防いでほしい」と話した。

 4日に化学兵器を使用したとみられる空爆があった北部イドリブ県では、現在も呼吸困難などの症状に苦しむ負傷者の治療が続く。アサド政権と対立する反体制派団体の幹部は「(今回の米軍の攻撃が)シリア人同士で殺し合うことの『終わりの始まり』であってほしい」と語った。

1860とはずがたり:2017/04/08(土) 16:31:17
シリア:なぜ、いま化学兵器か?
https://news.yahoo.co.jp/byline/takaokayutaka/20170406-00069585/
髙岡豊 | 公益財団法人中東調査会 上席研究員
4/6(木) 7:00

情報戦争の下で生きる
2017年4月4日、「反体制派」やそれに与する人権団体・医療団体が、シリア北西部のイドリブ県ハーン・シャイフーンが政府軍によるとみられる化学兵器攻撃を受けたと発表した。それによると、これまでに100人近くが死亡している。欧米諸国は、政府軍が化学兵器を使用したとみなし、一部が国連安保理の緊急会合開催を要請した。一方、シリア政府はシリア国内のどのような場所でも化学兵器を使用していないと発表し、化学兵器の使用を政府の仕業であるとの主張を否定した。これに加えて、ロシア政府が「毒ガスが発生したのは、政府軍が「ヌスラ戦線(現「シャーム解放戦線」。シリアにおけるアル=カーイダ)」の化学兵器工場を爆撃したためであると発表し、これまで幾度となく繰り返されてきた化学兵器使用疑惑に比べて一段と強い調子でシリア政府を擁護した。
このように、安保理の常任理事国レベルで事実関係についての見解が著しく異なっているため、少なくとも国連を通じて何か説得力のある事実認定や実効的な措置が取られることはほとんど期待できない。また、欧米諸国とロシアとの見解の相違に象徴されるように、シリア紛争についての情報発信と情報の受容は、紛争が勃発した2011年の時点で、諸当事者が敵方を貶め、世の中の支持や同情を自分の側に惹きつけるためのプロパガンダ合戦となっている。つまり、発信する当事者も、情報を受け取る当事者も、紛争に対する主観的判断や政治的立場に沿ってそうしているに過ぎない。「悪の独裁政権とその同盟者」の発信する情報は全て虚偽で、「正義の革命家やそれを支援する善良な人々」は常に真実を語る、などと言う単純な世界ではない。ここまで来ると、実際に化学兵器が使用されたか否か、そして誰が使用したのかについて論じることは不毛ですらある。

それでも思考のスイッチは切らない
しかし、このように悲観的な状況でもシリアについての情勢分析を止めてはならないし、思考を停止させてもならない。思考を停止させて現実性の乏しい「勧善懲悪」物語に浸ることこそが、シリア紛争を長引かせ、シリア人民の犠牲を嵩ませている最大の原因となるからだ。少々論理的に考えると、今般の化学兵器使用疑惑は、条件反射的にシリア政府を責めていればよい、というわけにはいかないことは明らかだ。なぜなら、シリア政府は2013年夏にも大々的に取り上げられた化学兵器使用疑惑を切り抜ける際に、化学兵器禁止機構に加入し、同機構と国連の監督下でシリア国内の化学兵器と関連物質を廃棄・国外移送したことになっているからだ。廃棄・国外移送の過程は、2014年末には完了したと発表されている。そうなると、ここでシリア政府が化学兵器を使ったことになると、廃棄・国外移送の過程を監督したはずの化学兵器禁止機構と国連にとっても重大な過失となる。
そもそも、政府軍が現段階で化学兵器を使用することは、自殺行為にも等しい不合理な行為である。というのも、2016年末のアレッポ制圧や、「反体制派」武装勢力の主力であるイスラーム過激派に対する国際的な対応の変化により、政府軍の軍事的優位は相当強まっていた。また、政治的にも、欧米諸国の間では現政府の打倒にあくまで固執する国々は減りつつあり、政府にとって好都合な状況となってきた。ここでわざわざ国際的な非難を浴びる化学兵器を使用して、政府が得るところは何もない。
それでも、シリア政府が敢えて不合理な行動をとる可能性が完全に排除されるわけではない。しかし、このような場面で必ず持ち出される、「アサド大統領ら政権首脳部の統制に服さない分子が、目先の事情を優先して大局的状況を顧みずに暴走した」という説明のやり方に頼ることはできない。この種の説明をする場合ですら、ではその統制が及ばない分子は何者で、彼らが大局的状況よりも優先した事情とは何かを、根拠を挙げて語らなくてはならない。結局のところ、シリア政府・軍部内の「誰か」が暴走したとの説は、実証も論理的な説明も期待できない憶測に過ぎない。

1861とはずがたり:2017/04/08(土) 16:31:37
>>1859-1860
これからどうなる?
上述の通り、安保理常任理事国の立場が著しく異なる以上、国連を通じた事実の解明や、問題解決のための措置が取られることはまず期待できない。そうなると、問題は欧米諸国が国連を経ずに大規模な懲罰行動にでるか、ということになる。しかし各国がそのような行動に出ることは、2011年以来の欧米諸国の対シリア政策を根本的に転換する大冒険である。アサド政権打倒を目指してきた欧米諸国やサウジ、トルコ、カタルなどは、紛争勃発以来一貫して「アサド政権を打倒するには過少、紛争と長期化させるには過大」な資源を投入してシリア紛争に介入してきた。また、これらの諸国はアサド政権を打倒した後のシリアの内政・外交の運営や、シリアや近隣諸国の国際関係・安全保障環境の管理のための構想も手順も全く持っていない。化学兵器使用を懲罰し、抜本的な行動に出るというのならば、この問題をまず解消しなくてはならないが、そのためには各国が大軍を投入し、巨額の戦費や復興予算を負担しなくてはならない。問題は、世界のどこにも、そのような負担を喜んでする政府・国民が存在しないことだ。
今回、「またしても」化学兵器使用問題が取りざたされたのは、シリア紛争をめぐる内外の環境が以上のような局面に至ったさなかである。事実関係がどうであろうと、今般の問題が現場の政治・軍事的優劣を覆すことになるとは考えにくい。また、欧米諸国などがシリア政策を多少見直して、「反体制派」の政治団体の復権や、イスラーム過激派を主力とする「反体制派」武装勢力への支援を再開・増強することも考えにくい。なぜなら、「反体制派」の政治団体や武装勢力の処遇の問題と化学兵器は全く別問題だからだ。その上、現段階で「反体制派」の増強を図っても、その結果は「イスラーム国」対策の放置とシリア紛争の更なる長期化にしかならないだろう。
結局のところ、今般の化学兵器使用問題によって生じうる効果は、欧米諸国が「現実を直視」して現在のシリア政府が当面存続することを容認しつつある中、シリア政府が長期的かつ公式に正統性を回復することを妨げる足かせをつけること、となるだろう。これにより、あくまでアサド政権打倒を目指す人々は、自らの存在意義を確認し、運動の将来に希望をつなぐことができるようになるだろう。その一方で、これは欧米諸国がシリアの政治・経済・社会的再建に背を向けることにもつながるので、最終的に一番損害を被るのは、化学兵器使用云々とは無関係の一般のシリア人だけということになるだろう。

髙岡豊
公益財団法人中東調査会 上席研究員
新潟県出身。早稲田大学教育学部 卒(1998年)、上智大学で博士号(地域研究)取得(2011年)。2014年5月より現職。著書に『現代シリアの部族と政治・社会 : ユーフラテス河沿岸地域・ジャジーラ地域の部族の政治・社会的役割分析』三元社、『「イスラーム国」がわかる45のキーワード』明石書店など。

1862とはずがたり:2017/04/09(日) 13:49:11
>「シリアを犠牲にして交渉を進めるロシアへの仕返しとして攻撃を命じた強硬派が政権内にいると思う」

>バランシュ氏はまた、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領はシリアの化学兵器使用に激怒している可能性が高いが、アサド大統領を「支えざるを得ない」と思っているのではないかとの見方を示した。

>一方、シリアへの影響力を増大するロシアをねたむイランが、4日の化学兵器攻撃を行ったのではないかと疑う見方もある。

アサド大統領は化学兵器使用を命じていない? イランの可能性も 識者ら
2017年04月08日 15:15 発信地:ベイルート/レバノン
http://www.afpbb.com/articles/-/3124431?cx_tag=pc_rankday&amp;cx_position=2#cxrecs_s

【4月8日 AFP】シリア政府による化学兵器使用疑惑をめぐり欧米諸国が非難を強めるなか、解けない疑問が残っている。ロシアの支援を受けて内戦で相次いで勝利を収め、外交の舞台にも復帰し始めたバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権がなぜ化学兵器攻撃に踏み切ったのか。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は4日の「恐ろしい化学兵器攻撃」にシリア政府が「直接関わっている」と述べた。同攻撃では子ども27人を含む少なくとも86人が死亡した。

 しかし、アサド政権がなぜ化学兵器攻撃を命じたのか、そしてアサド大統領にどれほど近い人物らが関与したのかは不明なままだ。

 中東・北アフリカ地域を専門とするコンサルティング企業シェイク・グループ(Shaikh Group)の創業者兼最高経営責任者(CEO)のサルマン・シェイク(Salman Shaikh)氏は「(今回の件は)類例がないわけではない。彼らはかなり前からやっている」と指摘。アサド政権は欧米諸国の「出方を見るために」化学兵器攻撃を行ってきたという。

 シェイク氏によれば、今回は大統領の弟で、強い権力を持つマーヒル・アサド(Maher al-Assad)氏をはじめ政権上層部が「パニックに陥っている」兆候がいくつもあり、彼らの承認なしに化学兵器攻撃が実行された可能性がある。

 英王立防衛安全保障研究所(RUSI)のマルコム・チャルマース(Malcolm Chalmers)氏は、化学兵器攻撃は「私たちが繰り返し見てきたパターン」の一部だと語る。

「これは政府の支配下にない地域の士気をくじこうとする常とう手段の一部だ」と同氏は言う。軍事的打撃を与えるというより、「明らかに市民の士気を低下させることを目的としたものだ。アサド政権はシリアで現在掌握しているよりずっと広い地域を支配できるとまだ信じている」

■交渉進めるロシアへの仕返し?

 一部の専門家は、今回の攻撃はアサド大統領の許可を得ないまま行われた可能性があるとみている。

「シリアを犠牲にして交渉を進めるロシアへの仕返しとして攻撃を命じた強硬派が政権内にいると思う」と語るのは、ワシントン近東政策研究所(Washington Institute for Near East Policy)のアナリスト、ファブリス・バランシュ(Fabrice Balanche)氏だ。

「ロシアとアサド政権が冷静さを保てば、7日の米国によるシリア攻撃の後も情勢が激化することはないだろう」とバランシュ氏は言う。「空爆の狙いはアサド政権の行き過ぎた行為に罰を与えるためで、対立が目的ではない」

 バランシュ氏はまた、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領はシリアの化学兵器使用に激怒している可能性が高いが、アサド大統領を「支えざるを得ない」と思っているのではないかとの見方を示した。

 一方、シリアへの影響力を増大するロシアをねたむイランが、4日の化学兵器攻撃を行ったのではないかと疑う見方もある。

 シリア国内で働いているため匿名を希望したレバノン人研究者は「イランの可能性を排除すべきではない」と語った。「彼らは米国とシリアの関係改善を見たくないのだから」 (c)AFP/Sammy Ketz

1863とはずがたり:2017/04/09(日) 13:50:57
もう随分前の話だな。。

シリア首都で反体制派が奇襲攻撃 政府側は空爆などで応酬
2017年03月20日 08:24 発信地:ベイルート/レバノン
http://www.afpbb.com/articles/-/3121987?cx_part=popin

【3月20日 AFP】シリアの首都ダマスカス(Damascus)市の東部地区で19日、市中心部へ侵攻しようと反体制派らが政府部隊に対して奇襲攻撃をかけ、激しい衝突が起きた。政府側は30回以上の空爆などで反撃し、反体制派側を押し戻したもようだ。

 奇襲をかけたのは、国際テロ組織「アルカイダ(Al-Qaeda)」系のイスラム過激派組織「シリア征服戦線(Jabhat Fateh al-Sham)」(旧アルヌスラ戦線、Al-Nusra Front)と組む反体制派グループ。市東部にあるバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権軍の拠点を攻撃した。

 在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表によると、攻撃はジョバル(Jobar)地区で「爆発物を搭載した車両2台と自爆犯数人」によって始まった。

 反体制派は同地区の複数の建物を占拠。さらに近くの「アバシド広場(Abbasid Square)」へ侵攻し、バス停留所の一部を占拠したものの、押し返されたという。

 ラフマン氏は「反体制派戦闘員の大幅な侵入を許した後、政権側は衝撃から立ち直り、反撃に転じた」と説明した。

 同氏によると、政権側の軍用機が反体制派の拠点に対して30回を超える空爆を実施。国営メディアは、軍は「ジョバル地区でテロリストによる軍の拠点や住居用の建物に対する攻撃を阻止した」と伝えている。

 アサド政権と反体制派は昨年12月に全土での停戦で合意したが、大半の地域で戦闘が続いている。今週にはスイスのジュネーブ(Geneva)で国連の仲介による新たな和平協議が予定されている。(c)AFP/Layal Abou Rahal

1864チバQ:2017/04/10(月) 18:18:50
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170410-00000033-mai-m_est
<エジプトテロ>「教会、一瞬で炎」祝祭一転、惨劇の現場に
毎日新聞 4/10(月) 11:54配信

<エジプトテロ>「教会、一瞬で炎」祝祭一転、惨劇の現場に
爆発があったエジプト北部タンタのコプト教の教会=AP
 【タンタ(エジプト北部)篠田航一】「教会が一瞬で炎に包まれた」「ものすごい爆発音が響き、建物が揺れた」。敬虔(けいけん)なコプト教(キリスト教の一派)の信者が記念日を祝っていた日曜の教会が、惨劇の現場に変わった。エジプト北部タンタとアレクサンドリアで9日に相次いだ爆発を受け、警察や治安部隊は現場の教会付近や幹線道路で検問を強化するなど、各地で厳戒態勢が敷かれた。

 「爆発音がして、教会が激しい炎に包まれるのを見た。建物が大きく揺れた。血だらけの負傷者が叫びながら教会から出てくるのを見てパニックになった」。9日午前、最初の爆発が起きたタンタの教会近くにいた電器店従業員のアフマドさん(40)はそう振り返った。軽食スタンドや衣料品店が並ぶ教会付近の道路は爆発後、急きょ「検問所」となり、多くの警察官や治安部隊が配置された。

 記者の通行を一時制止した警察官は「爆発物が現場周辺にまだ残っているかもしれない。第2、第3の爆発が起きる可能性もある。宗教施設には近付かないように」と警告した。

 礼拝中の親戚が死亡したというコプト教徒の会社役員、サミー・ユマールさん(58)は教会前で毎日新聞の取材に「信じられない。人間のすることではない」と声を震わせた。夜遅くまで教会前に集まっていた人々の中には、泣き崩れる女性の姿も見られた。コプト教徒の30代の男性は「テロが(昨年12月に)カイロで起きた。今日はアレクサンドリアでも、ここ(タンタ)でも起きた。私たちにもう安全な場所などない」とコプト教徒を狙ったテロへの恐怖を語った。

 タンタでは深夜まで救急車が慌ただしく現場付近を走り、緊迫した雰囲気に包まれた。また、アレクサンドリアでは家族や知人の無事を確認するために教会に数多くの市民が集まり、制止する警官と押し問答になるなどしたという。地元メディアはコプト教徒とみられる多数の市民が血を流して倒れている様子を伝えた。

1865とはずがたり:2017/04/10(月) 23:25:01
シリア問題「政権交代起こる」、米国連大使が明言
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170410-35099528-cnn-int
CNN.co.jp 4/10(月) 16:21配信

(CNN) 米国のヘイリー国連大使は9日、CNNのテレビ番組に出演し、シリア情勢を安定させる上で同国のアサド大統領の退陣は避けられないとの考えを示唆した。トランプ米政権はこれまでシリアの政権交代に否定的だったが、大使の番組での発言は、ここへきてその政策方針を大きく転換したとも取れる内容だった。

米軍は7日未明、シリア政権軍が化学兵器攻撃に使用したとされる同国中部のシュアイラート空軍基地へのミサイル攻撃を実施。アサド政権に対する初めての直接的な軍事行動に踏み切った。

この攻撃より以前、ヘイリー国連大使はアサド政権の打倒について優先事項ではないと公言しており、トランプ大統領も選挙前の発言で、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討とアサド大統領の退陣を当時に求めるのは「ばかげている」と語っていた。

しかしヘイリー氏は上記の番組の中で、アサド大統領が権力の座にある限りはシリア問題の政治的な解決は見込めないと指摘。同大統領の退陣を米政府の公式な方針とは明言しなかったものの、現状を鑑みれば「アサド氏のもとで平和的かつ安定した政権が運営されるとは考えにくい」と述べた。

その上で「我々は政権交代が起こるだろうとみている。すべての関係者がアサド氏について、シリアのために必要な指導者ではないと考えているからだ」と語った。

一方ティラーソン米国務長官は9日、シリア問題についてCBSの取材に対し、まずISISの脅威を縮小させるのが先決だと強調。それが実現すれば「シリアの状況の安定にも直接向き合えるようになると思う」との見解を表明したが、退陣が不可避とまでは言及しなかった。

1866チバQ:2017/04/11(火) 22:14:06
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK4C5RCMK4CUHBI02B.html
イラン大統領選、候補者登録始まる 現職ら出馬の見通し
20:28朝日新聞

イラン大統領選、候補者登録始まる 現職ら出馬の見通し
イラン内務省で始まった大統領選の候補者登録=11日、テヘラン、杉崎慎弥撮影
(朝日新聞)
 イラン大統領選挙(5月19日投票)の候補者登録が11日、始まった。シリアのアサド政権を支援するイランは、トランプ米政権と対立を深めている。選挙の結果次第では、イランの核開発を大幅に制限した核合意に影響を与える可能性がある。

 選挙は、保守派による争いが中心になるとみられている。保守穏健派で現職のロハニ大統領(68)が近く立候補を表明する見通し。対立関係にある保守強硬派からは、最高指導者ハメネイ師に近いライシ師(56)や、アフマディネジャド前大統領の側近バガイ元副大統領(48)らが出馬を表明している。

 登録は15日に締め切られ、ハメネイ師の影響下にある護憲評議会による審査を経て、今月下旬に候補者が正式に決まる。前回2013年の選挙では、今年1月に死去したラフサンジャニ元大統領が立候補登録したが、審査の結果、失格になった。(テヘラン=杉崎慎弥)

1867とはずがたり:2017/04/12(水) 19:58:41
「人間の弱さ」を熟知したアサド政権
http://agora-web.jp/archives/2025424.html
2017年04月08日 21:00
池内 恵

中東を研究していて、本当に嫌になるのは、中東では政治が人間の邪悪さの競い合いになり、人間の弱さを、あらゆる意味で、無限に創造的な方法で、突くことが、最も有効な手法になることを目撃させられることだ。

「アレッポを陥落させて、米国もアサド政権容認に傾いていた時に化学兵器を使う必要はない」といった論評が聞かれる。アサド政権側も一斉にそう行った論理を用いて述べ立てる。しかし中東の政治の現実を、上辺ではなく、社会の人間関係から見ていれば、実際にはそういった論理では動いていないことがわかる。実際は、米国が容認姿勢に傾いたからこそ、ここで化学兵器を使ってみせ、それでも米国が黙認することを反体制派に見せつけることで、どれだけ残虐な行為をアサド政権が行っても、もはやどこからも助けが来ないと思い知らせ、戦意を挫けさせる。たとえ米国が軍事行動に出たとしても、アサド政権を倒すほどの規模は考えられず、その後は「被害者」としての立場を主張し続け、その後の残虐行為を咎められなくなる。

イドリブは「アラブの春」の開始当時から一貫して反アサド政権であり、アレッポ陥落や米国のアサド政権容認姿勢などの環境の変化はほとんど影響しないことが予想されていた。あらゆる手段を用いて殲滅することが、中東の文脈では当然とされる。チェチェン紛争をまさに殲滅・焦土作戦で「解決」したロシアからも学んだ手法である。問題は、ロシアが少数派のチェチェン人を相手にして「うまくいった」手法を、シリアの多数派に対して行って本当に成功するかは怪しいところで、どうしても無理がでてくる。

前回の2013年の化学兵器使用疑惑でも、どこまで調べてもアサド政権が使用したという結果しか出て来なかった。しかし1年後の報告書の結果などほとんど誰も気にしないことをアサド政権とロシアは熟知している。最初の数日・数週間で大量のデマ情報を流し、「どちらとも言えない」と言わざるを得ない状況を作り、その場をしのぐ。検証前に攻撃を行った米国について非難してくれる人は必ず出てくる。陰謀論を言いたい人も出てくる。そういった、広い意味での人間の弱さを多面的に熟知している人たちである。

そうやって生きて来た政権であり、今後も生きていくのだろう。

編集部より:この記事は、池内恵氏のFacebook投稿 2017年4月8日の記事を転載させていただきました。転載を快諾された池内氏に御礼申し上げます。

1868チバQ:2017/04/12(水) 22:00:05
http://www.sankei.com/world/news/170412/wor1704120056-n1.html
2017.4.12 21:35

イラン前大統領が立候補 5月選挙、前言撤回に臆測

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イランのアハマディネジャド前大統領=5日、テヘラン(共同)
イランのアハマディネジャド前大統領=5日、テヘラン(共同)

 5月19日のイラン大統領選で、かつて対米関係を極度に悪化させた保守強硬派のアハマディネジャド前大統領が12日に突然立候補を届け出た。イランメディアが報じた。最高指導者ハメネイ師の助言に従い出馬を断念するとの前言を翻した形で、臆測を呼んでいる。

 立候補者の届け出は15日に締め切られるが、その後はハメネイ師の影響力が強い護憲評議会による資格審査を通過する必要がある。アハマディネジャド氏が最終的に立候補の資格を取得できるかは不透明だ。

 アハマディネジャド氏は5日に記者会見を開き、自らは出馬しないと明言したばかりだが、側近のバガイ元副大統領と一緒に立候補を届け出。「私の行為は同志であるバガイ氏を支援するのが目的だ」と釈明し、ハメネイ師の助言には背いていないと強調した。

 地元メディアでは、立候補者としてバガイ氏を演説などで応援した上で、後に選挙戦から撤退するのではとのうわさが浮上している。(共同)

1869チバQ:2017/04/12(水) 22:00:42
http://www.afpbb.com/articles/-/3124930?cx_part=txt_topics
イラン大統領選、アフマディネジャド氏が立候補届け出
2017年04月12日 20:31 発信地:テヘラン/イラン
【4月12日 AFP】イランで12日、保守強硬派として知られたマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)前大統領が、来月19日に行われる大統領選への立候補を届け出た。

 アフマディネジャド氏はイランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師からの助言を受け、大統領選には立候補せず、同氏が大統領在任中に副大統領だったハミド・バガイ(Hamid Baghaie)氏を支援すると公言していた。バガイ氏も12日、大統領選への立候補を届け出ている。

 アフマディネジャド氏は報道陣に対してハメネイ師の助言が「禁止を意味するものではない」との考えを示し、自身の立候補についてはバガイ氏を支援するためと説明し、さらに、選挙には立候補しないとしたハメネイ氏との「道徳的な約束」は守り続けていると強調した。(c)AFP

1870チバQ:2017/04/16(日) 11:33:10
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201704/CK2017041602000119.html
「専制君主」恐れる人々 トルコ、改憲巡り国民投票

2017年4月16日 朝刊


アンカラ中心部で14日、改憲案に「HAYIR(反対)」と呼び掛ける市民ら=奥田哲平撮影
写真
 【アンカラ=奥田哲平】憲法改正の是非を問う国民投票が十六日に実施されるトルコでは、昨年七月のクーデター未遂事件を受けて非常事態宣言が出されたままで、事件への関与や「反体制派」と疑われた公務員や教師らが追放された。「改憲になれば、誰も彼に疑問や意見を差し挟めなくなる」。粛清された人たちはエルドアン大統領(63)の強権姿勢が強まるのを恐れ、投票結果を注視する。
 首都アンカラ近郊の自動車修理工場で働く男性(34)は昨年九月、十六年勤めた公務員の職を突然失った。理由を尋ねても「法により解雇する」との回答だけで何の法律か分からない。事件当日は自宅で子どもと映画を見ていた。「武器も触ったことがないのに」
 多くの同僚も解雇された。思いつくのは、政府が事件の黒幕とみなす在米イスラム教指導者のギュレン師を支援するとされる銀行に口座を持っていたことだけ。今の月収千リラ(約三万円)は、公務員時代の四分の一。三人の子どもには解雇を伝えられないでいる。
 国民投票には「反対票」を投じるつもりだ。「でも他人に聞かれれば『賛成』と答えるよ」。エルドアン氏は反体制派を「テロ組織の協力者」と決めつけているため本音は言えない。改憲が承認されれば、テロ対策を口実にさらに粛清が進む懸念が強い。
 昨年十月に解雇された元中学校教師フェヘレッテン・カラアスランさん(37)は反対運動の先頭に立つ。解雇は、政府に批判的な労組の幹部だったことが理由とみられる。
 市民の間に広がるのは、政府に対する恐怖心だという。国民投票のキャンペーン活動で、反対を呼び掛けるチラシを配った仲間たちが一時拘束された。「自由に声を上げられる社会に戻ってほしい」。改憲案が否決されれば、エルドアン氏の強権に一定の歯止めがかかると期待する。
 ロイター通信によると、昨年のクーデター未遂事件後、軍人や警官、公務員ら約十二万人が職を奪われ、四万人が拘束されている。

1871チバQ:2017/04/16(日) 11:34:16
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170415k0000m030042000c.html
<トルコ国民投票>大統領権限拡大なら首相職廃止 賛否拮抗
04月14日 18:41毎日新聞

 【アンカラ大治朋子】トルコの大統領権限を大幅に拡大する憲法改正の是非を問う国民投票が16日、行われる。各種世論調査によると賛否は拮抗(きっこう)している。賛成が過半数を占めれば、行政権を統括する首相職は廃止され、大統領が国家元首と行政の長を兼ねるなど、かつてない強大な権力掌握が認められる。

 大勢は16日夜から17日未明にかけて判明の見通し。18項目の改正案では大統領職に▽政党職兼務▽副大統領(新設)や閣僚の任免▽国会の解散▽政令の公布▽予算案の策定▽非常事態宣言--などの権限が付与される。

 憲法改正が承認された場合、次の大統領・議会選は2019年11月の予定で、エルドアン大統領(63)が再選されれば、最長29年まで大統領職にとどまる可能性がある。03年から計26年間、事実上のトップとして権力を掌握し続けることになる。エルドアン氏は現在の与党、公正発展党(AKP)の創設者として03年に首相に就任し、14年に大統領に転じた。

 トルコではシリア内戦の影響で14年ごろから、過激派組織「イスラム国」(IS)による自爆テロが続発。エルドアン氏と政権は「対テロ」強硬路線を掲げ、トルコからの分離独立を目指す武装組織クルド労働者党(PKK)に対する摘発なども強化し、衝突が拡大した。昨年7月には、一部軍人らによるクーデター未遂事件も発生、治安の不安定化が続き、経済の悪化も深刻化している。

 エルドアン氏はこうした情勢を踏まえ、「対テロ」対策の遂行や治安、経済の安定化を促すには現状の議院内閣制は脆弱(ぜいじゃく)だと指摘。大統領に権力を集中させ、リーダーシップを確立することが「国家の安定につながる」と主張している。

 最大野党の世俗派・共和人民党(CHP)と左派系の少数民族クルド系政党、国民民主主義党(HDP)は、こうした憲法改正は「権力の一極集中」を招くと批判。議会や司法の権限低下を招き、国家の「抑制均衡機能が完全に失われる」と訴えている。

1872チバQ:2017/04/17(月) 14:36:57
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170417k0000m030014000c.html
<イラン大統領選>テヘラン市長も立候補 保守強硬派
04月16日 18:13毎日新聞

<イラン大統領選>テヘラン市長も立候補 保守強硬派
大統領選への立候補を届け出たガリバフ・テヘラン市長=テヘランで2017年4月15日、AP
(毎日新聞)
 【カイロ篠田航一】5月19日投票のイラン大統領選で、前回選挙(2013年)で現職の保守穏健派ロウハニ大統領に次点で敗れた保守強硬派のガリバフ・テヘラン市長が15日に立候補を届け出た。立候補受け付けは11〜15日に行われ、イランのメディアは最終的に1636人が届け出たと伝えた。

 今後、最高指導者ハメネイ師の影響力が強い「護憲評議会」の事前審査を経て大幅に人数が絞り込まれ、今月下旬に最終的な候補者が確定する。

 届け出を済ませた候補者のうち、有力視されているのはロウハニ大統領のほか、ハメネイ師に近い保守強硬派のライシ前検事総長、アフマディネジャド前大統領ら。前大統領は05〜13年の在任中に対米関係を悪化させた保守強硬派だが、貧困層から根強い支持がある。選挙戦は、核開発を制限し、経済制裁解除を実現させたロウハニ大統領の「協調路線」の継続が支持されるかが焦点。

 届け出た1636人のうち最高齢は92歳で、最も若い候補者は18歳。女性は137人だった。

1873チバQ:2017/04/17(月) 14:42:05
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170417X146.html
トルコで改憲国民投票=大統領権限強化の是非問う―賛成派、僅差でリード
01:35時事通信

 【エルサレム時事】トルコで16日、大統領権限を強化する憲法改正の賛否を問う国民投票が行われた。18項目にわたる改憲案が成立すれば、現行の議院内閣制から、エルドアン大統領の悲願である大統領に権力を集中させた「トルコ型大統領制」に移行する。ただ、是非をめぐり世論は二分され、欧州とも摩擦が生じている。賛成派の思惑通り政治・経済の安定をもたらすことができるかどうかは不透明だ。

 アナトリア通信によると、開票率約90%の段階で、賛成票が約52%、反対票が約48%で、賛成派がリードしているが、接戦となっている。大勢判明は16日夜(日本時間17日未明)になる見通しだ。

 改憲の柱は、儀礼的立場である大統領への行政権の集中。エルドアン政権は、これにより迅速な意思決定が可能となり、国家の安定の維持とさらなる経済発展が期待できると訴える。

 これに対し改憲反対勢力は、民主主義が逆行し、世俗派やクルド人など反政府派への弾圧が強化され、「トルコの抱える構造的問題がさらに深刻化する」(中道左派野党・共和人民党)と懸念している。

 直前の世論調査によれば、賛成派と反対派はほぼ拮抗(きっこう)。投票態度未定者の多くは、エルドアン大統領の支持基盤であるイスラム系与党・公正発展党(AKP)と、極右野党・民族主義者行動党(MHP)の支持者だ。与党支持者の間でも、大統領による強権支配の確立につながりかねないと警戒する空気があることをうかがわせる。

 投票結果は、欧州との関係にも影響を及ぼす可能性がある。エルドアン大統領は既に、賛成派の集会の開催を禁じたドイツやオランダを念頭に、「欧州は代償を払うことになる」と強硬姿勢を鮮明にしている。欧州連合(EU)への加盟条件を満たすために廃止した死刑制度の復活や、EUと結んだ難民送還合意の破棄をちらつかせており、結果次第でトルコと欧州の溝が深まる恐れがある。

 一方、反対派が勝利した場合は、内政の混乱を招く可能性が高い。専門家の間では、エルドアン大統領は「強い大統領制」導入を諦めず、「早期の議会解散と総選挙を視野に入れている」との見方が強い。

 当局は警官約40万人を動員して厳戒態勢を敷いた。トルコのメディアによれば、クルド人が多く住む南東部ディヤルバクルの投票所で、市民同士の間で銃撃戦があり、3人が死亡した。

1874チバQ:2017/04/17(月) 15:03:18
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170417k0000e030184000c.html
<トルコ国民投票>大統領が権限強化 改憲賛成51%
10:24毎日新聞

<トルコ国民投票>大統領が権限強化 改憲賛成51%
憲法改正案を問う国民投票で賛成票が上回り、支持者に手を振るエルドアン大統領(右)=アンカラで2017年4月16日、AP
(毎日新聞)
 【アンカラ大治朋子】トルコで16日、大統領権限の拡大などを定めた憲法改正案を問う国民投票が行われ、即日開票の結果、開票率99.97%で賛成51.41%、反対48.59%となり賛成票が上回った。半国営アナトリア通信が伝えた。改正案を提出した与党・公正発展党(AKP)のユルドゥルム首相は16日夜、アンカラ市内のAKP本部で「我々は民主主義の歴史に新たなページを開いた」と演説し、イスタンブールではエルドアン大統領が「歴史的な決定だ」と勝利宣言した。

 ◇反対派「違法行為あった」

 エルドアン氏は近年、強権化が指摘されてきた。次期大統領選は2019年11月の予定で、エルドアン氏が当選を重ねれば、最長29年まで大統領職にとどまる可能性がある。03年の首相就任から計26年間、トルコの事実上の最高権力者として頂点に立ち続けることになる。

 AP通信によると、選挙管理委員会による得票結果の正式発表は10日余りかかる見通し。ただ委員会幹部は賛成派が勝利したとの認識を示している。一方、反対派は「違法行為が行われた」と主張しており、最終的な票の確定までは混乱も予想される。

 祝勝のためAKP本部を訪れた会社員のボルカンさん(35)は「イスラム教徒は最近、世界で不当な扱いを受けている。敬意を抱かれるようなイスラム教徒の国となれるよう大統領に力を与えたかった」と話した。反対票を投じた元会社員のアリさん(70)は「一人がすべての権力を掌握するようなシステムへの変更だ。欧州連合(EU)との関係はさらに悪化し、世界のトルコに対する評価は地に落ちるだろう」と話した。

 最大野党の世俗派・共和人民党(CHP)は「我々の持つデータは、3〜4%の(違法な)操作があったことを示している」とツイッター上で指摘、調査を求める方針を示した。

 エルドアン氏は01年、現与党AKPを創設。03年の首相就任以降、3期連続で単独政権を達成した。14年8月、初の直接選挙で大統領に選ばれたが、トルコは議院内閣制で、歴代大統領は象徴的な存在にすぎなかった。

 改憲により、大統領には政党所属が認められるほか、副大統領(新設)や閣僚の任免、国会の解散、政令の公布、予算案の策定、非常事態宣言--などを行う権限が付与される。

1875チバQ:2017/04/17(月) 15:39:02
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK4K1TDXK4KUHBI001.html
トルコ、議院内閣制廃止へ 国民投票、大統領に強い権限
11:37朝日新聞

トルコ、議院内閣制廃止へ 国民投票、大統領に強い権限
改憲賛成の勝利を宣言し、集まった支持者に手を振るトルコのエルドアン大統領=16日夜、イスタンブール、杉本康弘撮影
(朝日新聞)
 トルコで大統領の権限を大幅に強化する憲法改正の是非を問う国民投票が16日に行われ、高等選挙委員会は同日夜、暫定結果として賛成が過半数を占めたと発表した。改憲を推進してきたエルドアン大統領は「統治制度における決定的な変革が国民によって決められた」と勝利を宣言。一方、改憲に反対する最大野党などは「投票に不正があった」として、票の数え直しを要求している。

 高等選挙委員会は16日午後11時時点で、約59万票がまだ開票されていないが、賛成約2476万票、反対約2351万票で「賛成が勝利した」と発表した。最終票数は11〜12日後に確定し、発表される。

 アナトリア通信によると、17日午前5時(日本時間17日午前11時)現在、開票率99・97%で、賛成票51・41%、反対票48・59%。保守層が多い黒海沿岸や内陸部で賛成が多く、世俗派の多いエーゲ海沿岸部と少数民族クルド人が多い南東部で反対が多い傾向が出ている。

 16日夜の大勢判明後、親イスラムの与党・公正発展党(AKP)のユルドゥルム首相は首都アンカラの党本部前で演説し、「国民は大統領制に許可を出した。国民の選択に従って未来をつくっていく」と述べ、エルドアン氏と同様に勝利を宣言した。

 一方、改憲案に反対した世俗派の野党第1党・共和人民党のクルチダルオール党首は「憲法は社会の合意を定めたもの。投票者の50%が反対する『改正』は、社会の合意に基づくものではない」と訴えた。

 共和人民党など反対派は、各投票所で係員が投票用紙に公式スタンプを押すことになっているのに、複数の投票所でスタンプのない投票用紙が見つかったと指摘。高等選挙委員会は「スタンプのない投票用紙も有効」との判断を示したが、反対派は「不正投票」と猛反発しており、今後の混乱要因になっている。

 賛成派の勝利で最終確定すれば、改憲が実現し、首相を廃し、議院内閣制から、新たに大統領を行政の長とする「実権型大統領制」へ移行することになる。大統領は議会の信任を得る必要がなくなり、閣僚も直接任命する。また議会を解散できる一方、議会が大統領や閣僚を罷免(ひめん)するのが困難になるなど、その権限は大幅に強化される。

1876とはずがたり:2017/04/17(月) 16:01:02

トルコ、議院内閣制廃止へ 国民投票、大統領に強い権限
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK4K1TDXK4KUHBI001.html
11:37朝日新聞

 トルコで大統領の権限を大幅に強化する憲法改正の是非を問う国民投票が16日に行われ、高等選挙委員会は同日夜、暫定結果として賛成が過半数を占めたと発表した。改憲を推進してきたエルドアン大統領は「統治制度における決定的な変革が国民によって決められた」と勝利を宣言。一方、改憲に反対する最大野党などは「投票に不正があった」として、票の数え直しを要求している。

 高等選挙委員会は16日午後11時時点で、約59万票がまだ開票されていないが、賛成約2476万票、反対約2351万票で「賛成が勝利した」と発表した。最終票数は11?12日後に確定し、発表される。

 アナトリア通信によると、17日午前5時(日本時間17日午前11時)現在、開票率99・97%で、賛成票51・41%、反対票48・59%。保守層が多い黒海沿岸や内陸部で賛成が多く、世俗派の多いエーゲ海沿岸部と少数民族クルド人が多い南東部で反対が多い傾向が出ている。

 16日夜の大勢判明後、親イスラムの与党・公正発展党(AKP)のユルドゥルム首相は首都アンカラの党本部前で演説し、「国民は大統領制に許可を出した。国民の選択に従って未来をつくっていく」と述べ、エルドアン氏と同様に勝利を宣言した。

 一方、改憲案に反対した世俗派の野党第1党・共和人民党のクルチダルオール党首は「憲法は社会の合意を定めたもの。投票者の50%が反対する『改正』は、社会の合意に基づくものではない」と訴えた。

 共和人民党など反対派は、各投票所で係員が投票用紙に公式スタンプを押すことになっているのに、複数の投票所でスタンプのない投票用紙が見つかったと指摘。高等選挙委員会は「スタンプのない投票用紙も有効」との判断を示したが、反対派は「不正投票」と猛反発しており、今後の混乱要因になっている。

 賛成派の勝利で最終確定すれば、改憲が実現し、首相を廃し、議院内閣制から、新たに大統領を行政の長とする「実権型大統領制」へ移行することになる。大統領は議会の信任を得る必要がなくなり、閣僚も直接任命する。また議会を解散できる一方、議会が大統領や閣僚を罷免(ひめん)するのが困難になるなど、その権限は大幅に強化される。

1878チバQ:2017/04/17(月) 18:22:50
http://www.sankei.com/world/news/170417/wor1704170006-n1.html
017.4.17 06:33
【トルコ国民投票】
僅差で大統領権限を拡大する憲法改正承認 エルドアン大統領が勝利宣言
【イスタンブール=佐藤貴生】トルコで16日、大統領権限を拡大する憲法改正の是非を問う国民投票が行われ、アナトリア通信によると、開票率約99%の時点で改正への賛成が約51・4%、反対が約48・6%と賛成が僅差で上回った。エルドアン大統領(63)は16日夜、勝利宣言を行った。一方、野党は不正が行われた疑いがあるとして再集計を要求する構えだ。

 大統領は最大都市イスタンブールで記者団に対し、「トルコは今日、歴史的な決断を下した」と述べ、欧米諸国を念頭に、海外の国々も投票結果を尊重するよう求めた。

 大統領は議院内閣制から大統領中心の統治体制への移行を進める方針を明確にし、1923年建国の近代トルコは歴史的な転換点を迎えた。

 僅差ながらも改正への賛成多数が濃厚になった16日夜、タクシム広場などイスタンブールの大通り周辺では、大統領や与党の公正発展党(AKP)を支持する若者らが車から身を乗り出し、国旗や「EVET」(トルコ語でイエスの意)と書かれた旗を振って祝う姿がみられた。

 国民投票で問われた憲法改正案は18項目にわたり、首相府の廃止のほか、大統領に非常事態宣言の発令権や閣僚の任命権、予算策定の権限などを与えるとしている。

 エルドアン氏と与党側は、意思決定を迅速化することで安定を図る-などと主張して憲法改正の必要性を訴えてきた。これに対し、野党や欧米諸国は大統領に広範な権限を付与すれば、独裁化が進みかねないと懸念を強めていた。

 最大野党の共和人民党(CHP)の幹部は16日夜、イスタンブールや首都アンカラなどの大都市で反対が上回ったのに、全体で賛成に敗れたのは不自然だとし、「票が盗まれた」と与党側を批判。CHPは全投票券の最大6割について調査を求める姿勢を示した。

1879チバQ:2017/04/17(月) 18:46:51
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170417-00000054-mai-m_est
<トルコ国民投票>改憲派勝利で欧州懸念 関係の分岐点にも
毎日新聞 4/17(月) 18:39配信

 【ベルリン中西啓介、ブリュッセル八田浩輔】トルコの国民投票で改憲派の勝利を受け、欧州では懸念が高まっている。加盟交渉中の欧州連合(EU)の理念に反して報道機関への圧力を強め、死刑制度の復活も辞さないエルドアン大統領の権限強化につながる改憲は、今後の欧州トルコ関係にとって分岐点となる可能性がある。

 EUのユンケル欧州委員長らは16日の声明で、改憲反対派の「不正行為があった」との主張を受け、「国際監視団の評価を待つ」と言及。その上で、今回の憲法改正がEU加盟候補国の義務を満たすか評価するとした。

 EUは、中東からの難民流入阻止や過激派組織「イスラム国」(IS)対策でトルコの協力が不可欠であり、これ以上の関係冷え込みは回避したいのが本音だが、溝は深い。

 「(国民投票の)結果は、トルコでは現状の政治課題について(我々とは)全く異なる解釈があることを示した」。欧州で最も多くのトルコ人が暮らすドイツのアルトマイヤー官房長官は独公共放送の番組で、人権尊重などの観点からトルコに懸念を表明した。

 選挙期間中、エルドアン政権の主要閣僚は訪独し、在独トルコ人への選挙運動を展開。集会を禁止するドイツ側をエルドアン氏が「ナチの手法」と批判するなどして関係は悪化した。ガブリエル独外相は「冷静さを保って慎重に対応すべきだ。まずは、ドイツでも行われた過激な選挙戦が終わって良かった」とツイッターで皮肉交じりに振り返った。

1880チバQ:2017/04/18(火) 14:36:09
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170418k0000m030105000c.html
<トルコ国民投票>大統領に権力集中 長期統治の可能性
04月17日 22:13毎日新聞

<トルコ国民投票>大統領に権力集中 長期統治の可能性
トルコ国民投票の結果を喜ぶ憲法改正案の支持者=イスタンブールで2017年4月16日、AP
(毎日新聞)
 【アンカラ大治朋子、ブリュッセル八田浩輔】トルコで16日、大統領権限を大幅に拡大する憲法改正案の是非を問う国民投票が行われ、選管当局によると、賛成派が上回った。エルドアン大統領は最大都市イスタンブールで「歴史的な決定だ」と勝利を宣言した。

 国家元首と行政府の長を兼任する大統領制に移行し、エルドアン氏は2019年11月予定の次期大統領選で再選されれば、最長29年まで大統領職にとどまる可能性がある。03年の首相就任から計26年間、事実上の最高権力者として頂点に立ち続けることになる。

 半国営アナトリア通信によると、開票結果は賛成51.41%、反対48.59%と僅差で、選管の正式発表は約10日かかる見通し。反対派は「違法行為があった」と主張、混乱も予想される。

 一方、トルコに派遣されていた全欧安保協力機構(OSCE)の監視団は17日、アンカラで記者会見し「全般的に(人権問題に取り組む国際機関の)欧州評議会の基準を満たしていない」と指摘。理由として、賛成派のキャンペーンを伝える報道が支配的だったことなどを挙げた。

 トルコは欧州連合(EU)加盟交渉中。ユンケル欧州委員長らは16日の声明で、国際監視団の評価を待ったうえで、改憲がEU加盟候補国の義務を満たすか評価するとしており、交渉は一層難航するとみられる。

 エルドアン氏は01年、現与党・公正発展党(AKP)を創設。03年に首相に就任し、3期連続で単独政権を達成した。14年8月、初の直接選挙で大統領に選ばれたが、トルコは議院内閣制で、歴代大統領は象徴的な存在だった。改憲により、大統領には政党所属が認められ、副大統領(新設)や閣僚の任免、国会の解散、政令の公布、予算案の策定、非常事態宣言などを行う権限が付与される。

1881チバQ:2017/04/18(火) 15:47:44
http://www.sankei.com/world/news/170417/wor1704170055-n1.html
2017.4.17 21:09
【トルコ国民投票】
権力集中…危うさ増すエルドアン氏 欧州を“挑発”、国内分断に拍車も

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16日、イスタンブールでトルコ国民投票の勝利宣言をするレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領(AP)
16日、イスタンブールでトルコ国民投票の勝利宣言をするレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領(AP)
 憲法改正の是非を問うトルコの国民投票で、エルドアン大統領(63)が過半数をわずかに上回る賛成票を集め、際どい形で勝利した。大統領が今後、強大な権限を手にすることで、国内外で敵を見いだしては攻撃を仕掛ける危うい政治手法に拍車がかかる恐れも指摘される。(イスタンブール 佐藤貴生)

■欧州は懸念表明

 フェルホフスタット欧州議会議員(元ベルギー首相)は、エルドアン氏は政治の方向性を変える必要があると主張。でなければ、欧州連合(EU)は「トルコとのEU加盟交渉をやめるべきだ」と訴えた。

 エルドアン氏は最近、欧州を厳しく批判するなど対決姿勢を強めてきた。国民投票での勝利が濃厚になった16日夜には、廃止した死刑の復活について首相らと協議すると表明。この問題は加盟交渉を行う上でEUにとって譲れない一線だと知りながら挑発した形だ。

 支持者の間では、「欧州との関係が冷え込んで孤立することも辞さない」(25歳の男性)といった意見も聞かれる。保守的な支持層の意向を考慮すれば、エルドアン氏が早期に欧州への批判の矛先を収めるとは考えにくい。昨春に合意した欧州への難民流入の抑制策にも影を落としかねない。

 トルコは貿易と海外からの投資に依存している面があり、欧州との関係冷却化は経済にも影響しそうだ。

 またトルコは、北大西洋条約機構(NATO)加盟国として中東地域の安全保障に大きな影響を及ぼす存在でもある。権限強化で自信を強めたエルドアン氏が外交政策でも強硬さを増せば、域内情勢の不透明感が強まることも考えられる。

■世論は二分

 国民投票は国内世論が真っ二つに割れていることを示した。首都アンカラや最大都市イスタンブールなど人口が多い地域では憲法改正への反対が賛成を上回っており、エルドアン氏が完全な信任を得たとは言い難いのが実情だ。

 「トルコは国民投票で冒険に旅立った。終着点は現状より良いとは思えない」。イスタンブール・バフチェシェヒル大のギュルセル教授はこう語る。

 昨年7月のクーデター未遂に関与した疑いがあるとして、政権側は4万人以上を一時拘束し、公務員ら12万人以上を停職にした。潜在的な“危険分子”が排除され、エルドアン氏に忠誠を誓う者が主体になっているとすれば、独裁化が加速しても不思議ではない。

 他方、社会のイスラム化を志向するエルドアン氏と、国是である世俗主義を信奉する野党、共和人民党(CHP)などとの摩擦が強まることも予想される。社会の緊張が高まる中で、しばしば起きるテロを食い止められるかも課題だ。

 改憲反対派は、国民投票で「違反があった」として票の再集計を要求。メディアへの露出や街頭の横断幕などの掲示といった面で、「国民投票の事前活動は平等ではなかった」と政権側を批判してもいる。トルコ社会に横たわる断層は、いっそう深まりつつある。

1882チバQ:2017/04/18(火) 15:48:22
http://www.sankei.com/world/news/170417/wor1704170052-n1.html
2017.4.17 21:08
【トルコ国民投票】
ギュレン運動支持者、生活一変 権力闘争の爪痕深く
 トルコで起きた昨年7月のクーデター未遂で、エルドアン政権は在米イスラム指導者、フェトフッラー・ギュレン師を「黒幕」と主張し、同師支持者らを大量拘束した。クーデター未遂から半年以上が過ぎた今も、ギュレン運動の支持者らは権力闘争のあおりで苦境に置かれている。(イスタンブール 佐藤貴生)

 「強大な権限を手にしたエルドアン大統領が法を順守しなければ、トルコの将来は大きな危険にさらされるだろう」

 イスタンブール市内の建材卸会社社長の男性(55)がいう。ギュレン運動の支持者だという理由で昨年8月、15日間にわたり、警察に身柄を拘束された。家族ともども海外への出国が許されない状態が続く。

 最盛期に30人ほどいた従業員は5人に減った。「取引先に仕事を持ちかけても、ギュレン運動に関与していたことが伝わると、それとなく断られる。政府に知られると自分たちにも影響が出るからだ」

 ギュレン運動は社会奉仕による信仰の実践を説き、学校や慈善団体を運営して貧困家庭に学業資金や寮を提供。支援を受けた人々は政府機関にも就職した。運動支持者は軍や警察、司法界などの中枢にも多く存在し、一大勢力を築いた。

 世俗派に対抗する面からも、エルドアン政権はこの運動組織と親密な関係にあった。が、2013年ごろから政権側が圧力を強めて急速に関係が悪化した。影響力を持ち過ぎることを恐れたとみられる。

1883チバQ:2017/04/18(火) 18:11:54
https://headlines.yahoo.co.jpl?a=20170417-00000098-mai-m_est
<トルコ国民投票>改憲派勝利も道険し 対立懸念も
毎日新聞 4/17(月) 22:19配信

<トルコ国民投票>改憲派勝利も道険し 対立懸念も
トルコ国民投票の結果を喜ぶ憲法改正案の支持者=イスタンブールで2017年4月16日、AP
 【アンカラ大治朋子】トルコで16日に開票された大統領権限拡大のための憲法改正を問う国民投票。過激派組織「イスラム国」(IS)など外敵の脅威に対抗できる「強いトルコ」が必要だと訴える賛成派が、権力の一極集中こそが「内なる脅威」だと主張する反対派を上回った。だが力への過剰な依存は「敵か味方か」の二元論に陥り、多様な文化、価値観の均衡を図るという従来のシステムからのさらなる離反にもつながりかねない。

 トルコは1923年の革命で、オスマン・トルコをムスタファ・ケマル(アタチュルク)が倒し建国した。西洋化と世俗主義を掲げ、近代国家の形成を目指した。一方、国民の99%はイスラム教徒のまま。イスラム主義政党が勢力を拡大すると、世俗主義の「守護者」を自任する軍部がクーデターで「軌道修正」を図る展開が度重なり、社会は振り子のように揺れ動いた。

 建国から94年、政権は60回以上も交代した。背景には文化・地政学的多様性もある。大都市で豊かな西部と貧困が目立つ東部。多数派のトルコ人と人口の2割を占めるクルド系など少数派。欧州に位置する北側とアジア大陸にある南側。こうした諸集団が角逐してきた。

 そこに安定と繁栄をもたらしたと評価されるのが、エルドアン氏が2001年に創設した与党・公正発展党(AKP)だ。イスラム主義と民主主義の両立を掲げ「中東の模範的民主主義」と期待された。02〜06年に実質国内総生産(GDP)成長率7%を成し遂げ3期連続の単独政権を実現。さらに低所得層などにも社会保障を提供し、広く支持を集めた。

 一方、エルドアン氏は軍部や司法の力をそぎ、イスラム色や独裁色を強めた。16年7月のクーデター未遂事件では在米イスラム教指導者ギュレン師を「黒幕」と断定。その支持者と認定した公務員ら13万人超を粛清した。

 だが「反政府勢力」を排除しても、新たな「外敵」を招き、治安と経済が悪化した。15年以降、混迷を深めるシリア内戦を反映し、ISの自爆テロや、トルコからの分離独立を目指す武装組織クルド労働者党(PKK)との衝突が頻発する。

 賛成派は、「振り子の時代」に疲れ、国家を安定させた実績のあるAKPを信じた。新たな敵と戦うため、より強大な権力をエルドアン氏に与えたいと言う。反対派は、AKPによる長年の力の独占で「チェック・アンド・バランス(抑制均衡)機能」は失われつつあり、その「内なる脅威」こそが、トルコの危機だと考える。今回の国民投票は両者の対立を更に拡大しかねない。

1884チバQ:2017/04/18(火) 18:36:01
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170418-00000037-mai-m_est
<トルコ>EU加盟を疑問視、国民投票示唆
毎日新聞 4/18(火) 12:07配信

<トルコ>EU加盟を疑問視、国民投票示唆
エルドアン大統領=AP
 【イスタンブール大治朋子】トルコ大統領の権限拡大を定めた憲法改正案が16日の国民投票で承認されたのを受け、エルドアン大統領は17日、首都アンカラの大統領宮殿で演説した。2005年から続けてきた欧州連合(EU)への加盟交渉について是非を問う国民投票を実施する可能性を示唆。「EUは、その玄関先で我々を待たせてきた」と反感をあらわにし、交渉をさらに続ける必要性を疑問視した。

 憲法改正案は僅差で承認されたが、反対派は集計などに不正があったと主張し、調査を求めている。ユンケル欧州委員長らは16日、改憲がEU加盟候補国の義務を満たすか改めて評価する意向を表明した。

 エルドアン氏の発言は、これに反発したものとみられる。

 また、エルドアン氏は演説で、死刑制度を復活させる法案が提出されれば、承認する考えがあることも明らかにした。死刑に関する国民投票を行うことも可能だと述べた。トルコは02年、EU加盟条件を満たすために死刑制度の廃止を決めている。

 AP通信によると、エルドアン氏は17日、閣議を開き、EU加盟交渉や死刑制度の復活などについて改めて協議した。

 一方、この日開催された国家安全保障会議は、16年夏に一部軍人が起こしたクーデター未遂事件後に発令され、19日に新たな期限を迎える非常事態宣言の3度目の延長を勧告した。

1885とはずがたり:2017/04/18(火) 19:10:32
ガザ唯一の発電所が燃料切れ、200万人に電力危機迫る
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170418-35099934-cnn-int
CNN.co.jp 4/18(火) 10:15配信

(CNN) パレスチナ自治区のガザで唯一の発電所が燃料を使い果たし、200万人の住民が1日4時間しか電気を使えない状況に陥っている。国連は、ガザが「居住不能」地区になりかねないとして危機感を示している。

イスラム組織ハマスが支配するガザの発電当局は17日に記者会見し、パレスチナ自治政府が課す燃料税のために発電所の燃料を調達できなくなったと主張した。一方、パレスチナ自治政府はハマスに対して効率的な発電所の運用ができていないと反論している。

ガザ発電当局は17日に開いた記者会見で、パレスチナ自治政府とハムダラ自治政府首相がガザの電力危機に火をつけようとしていると非難。自治政府が燃料費の2倍を超す税金を課しているため、発電所を稼働し続けることができないと訴えた。

一方、パレスチナ自治政府高官は、発電所を効率的に運用できない責任はハマスにあると反論。先に発表した声明の中で、ハマスがガザを支配する以前は電力不足はなかったと指摘し、ハマスによる「ガザ地区運営能力のなさ」が露呈したと批判した。

ガザでは今年1月、電力不足に対する抗議デモが拡大し、カタールとトルコが1日当たり6〜12時間分の電力をまかなうための燃料を3カ月間、同発電所に供給することで合意していた。

しかしその燃料も今月16日に底を尽き、ガザではイスラエルとエジプトから輸入する電力しか使えなくなる。輸入でまかなえる電力は需要の3分の1に満たない。

ガザ衛生当局は17日、2日以内に問題を解決しなければ、1日当たり200〜250人の手術を中止せざるを得なくなると訴えた。

ガザ中部に住む住民(35)は、電力不足によって生活が一変したと語る。「冷蔵庫に入れなければならない食品は買わなくなった。毎日その日に調理する必要があるものを買う。私たちの生活は、夜間だろうと日中だろうと、電気がついた時から始まる」

ガザでは電力不足が原因で失業者が急増し、飲料水の不足にも見舞われている。

国連の中東和平プロセス担当人道調整官、ロバート・パイパー氏は地元紙の取材に対し、ガザの問題について「慢性的な問題が積み重なり、居住不能となる転換点に近付いている可能性がある」との見方を示した。

ガザはイスラエルによって陸路と海路を封鎖され、物資や人の移動も制限されている。ガザの問題を生じさせている主な原因はそこにあり、このためにガザの経済運営は不可能になっているとパイパー氏は指摘した。エジプトとの国境も、まれに短時間開く以外は、ほとんど閉鎖された状態にある。

1886チバQ:2017/04/19(水) 08:52:25
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170419k0000m030075000c.html
<トルコ>監視団「最大250万票操作」 大統領は反論 

04月18日 20:24毎日新聞

<トルコ>監視団「最大250万票操作」 大統領は反論 
国民投票の後に演説するトルコのエルドアン大統領=首都アンカラで17日、AP
(毎日新聞)
 【イスタンブール大治朋子】トルコのエルドアン大統領は17日、首都アンカラでの演説で、欧州批判を展開した。16日の国民投票に対する欧州側の「不正があった」との批判に対し「身の程を知れ」などと激しく反論。欧州連合(EU)加盟交渉の打ち切りも辞さない構えを示した。また、クルトゥルムシュ副首相は17日、テロ対策を目的に非常事態宣言を3カ月延長することを表明。人権面などで批判を受けてきた強権的な取り締まりがさらに続く見通しとなった。

 国民投票を巡っては、全欧安保協力機構(OSCE)などで作る選挙監視団が17日、公平な選挙報道がされなかったなどとして「欧州評議会の基準を満たしていない」と批判。ロイター通信は18日、監視団のメンバーの話として最大で250万票が不正操作された疑いがあると報じた。公印がない投票用紙が使用されたり、同一人物が複数回投票したりした可能性があるという。半国営アナトリア通信によると、賛成と反対の票差は138万票だった。

 さらにEU加盟交渉が進まない現状に不満をあらわにし、「EUは我々を玄関先で待たせてきた」と非難。交渉継続の是非を問う国民投票の実施も示唆した。加えてEUが加盟条件としている「死刑制度廃止」についても言及。トルコは2002年に廃止したが、「復活させる法案が提案されれば承認する。復活の是非を問う国民投票を実施してもいい」と語った。制度が復活すれば、トルコのEU加盟は事実上消滅することになる。

 トルコと欧州は国民投票前から対立してきた。トルコの閣僚らが欧州在住のトルコ人有権者に向けに「賛成」の支持拡大を図る集会を開こうとしたところ、ドイツやオランダなどの当局が拒否。エルドアン氏が「ナチスの残党」「ファシストの振る舞い」などと各国を非難し、欧州が反発していた。

1887チバQ:2017/04/19(水) 08:52:51
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170419k0000m030077000c.html
<トルコ>「民主主義の崩壊」クルド系の野党副党首が批判

04月18日 20:29毎日新聞

 【イスタンブール大治朋子】トルコの少数民族クルド系の野党・国民民主主義党(HDP)の共同副党首、サルハン・オルチュ氏が毎日新聞の書面インタビューに応じた。オルチュ氏は、16日の国民投票で承認された大統領権限拡大を目指す憲法改正案について、「すべての権利を一人に託すもので、国も国民も、大統領の目指す方向に進むことになる」と指摘。「民主主義の崩壊だ」と述べた。

 HDPは2012年10月設立。14年の大統領選でデミルタシュ共同党首が善戦した。15年6月の総選挙では、少数派の権利向上を訴えて躍進。与党・公正発展党(AKP)は議席を減らし、初めて少数与党に転じた。AKPは同年11月の再選挙で単独政権を奪還したが、非暴力を掲げるHDPと、同じクルド系でトルコからの独立を目指す武装組織クルド労働者党(PKK)を同一視。16年11月、デミルタシュ氏や同党国会議員11人を拘束した。

 デミルタシュ氏らの拘束についてオルチュ氏は「HDPが国民投票に参加できないようにするため」と指摘。16日の投票では「投票箱が勝手に別の地区に移設されたり、投票監視のため配置される予定だったHDP党員が外された。改憲反対を訴える大型バスも(法的根拠の明示なく)押収された」と訴えた。

 現在も非常事態宣言に伴う超法規的措置で容疑不明のまま逮捕・拘束されるケースが続発していると指摘し「刑務所は裁判も行われないまま、政府に批判的な人々が何千人も留置されている」と述べた。

 また、オルチュ氏は改憲案について「副大統領や閣僚の任免権が認められ、大統領の不正があっても尋問や訴追は事実上不可能になるだろう。国会の役割は形骸化する」と危機感を示した。

 国民投票で問われた憲法改正案は18項目で、その大半は次期大統領選・総選挙(19年11月実施予定)以降に効力を発する。オルチュ氏は、大統領権限拡大の早期実現のため、エルドアン氏は「選挙の前倒しを呼びかけるだろう」と予測した。

 国連人権高等弁務官事務所は今年2月、トルコ治安当局によるクルド人の人権抑圧に関する報告書を発表。クルド人が密集して住むトルコ南東部で治安当局による拷問や強姦(ごうかん)が続発し、市民1200人を含む計2000人が殺害され、15年7月から16年末にかけて約50万人が自宅を追われたと指摘した。

1888チバQ:2017/04/19(水) 17:52:24
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170420k0000m030016000c.html
<トルコ国民投票>「不正動画」ネットで拡散 深まる不信感
17:47毎日新聞

 【イスタンブール大治朋子】トルコで16日に実施された大統領権限拡大のための憲法改正案に対する国民投票で、予備の投票用紙に「不正に公印を押す男性」だとする動画がインナーネット上で拡散され、注目を集めている。最大都市イスタンブールなどでは「不正」を批判する若者らがデモ抗議。全欧安保協力機構(OSCE)などで作る選挙監視団は、反対派に関する「公平な報道がなされなかった」と指摘し、トルコ政府が猛反発するなど投票をめぐり不信感が深まっている。

 動画は約30秒で、真偽は不明。男性の一人が次々と押印し、「とっとと終わらせて、行こう」との男性の声が入り、撮影者らしい女性の言葉が続く。「議長、私、あなたを撮っていますよ。あなたは押印のない投票用紙にスタンプを押して、有効(な投票用紙)にしようとしている。犯罪ですよ」。だが男性は黙って押印を続ける。

 地元メディアによると、動画は首都アンカラの投票所で撮影された可能性が高い。投票所には各党の支持者が「監視役」として派遣される。女性の言う「議長」とは、そのトップとみられるという。

 16日昼ごろにインターネットに投稿され、数十万回は視聴された。最大野党・共和人民党(CHP)は18日、公印を勝手に使い「有効」な投票用紙が作られたとして、高等選挙委員会に国民投票そのものの無効を訴えた。ロイター通信によると、OSCE監視団メンバーの一人は、最大250万票が不正操作された疑いがあると指摘する。「押印」に絡むものが含まれるかは不明。半国営アナトリア通信によると、暫定開票結果は賛成51.4%、反対48.6%で、差は約138万票だった。

 最大都市イスタンブールに住む写真家のムラトジャンさん(27)は、「投票日の夜、動画を見て怒った人々が鍋をたたきながら行進しているのを見てデモに参加した。政府が市民をだまし、不正が無視されるトルコに未来を感じられず、嫌気がさしている」と話す。

 イスタンブールや首都アンカラ、イズミルなど大都市では、16日夜以降、数百人から1000人規模のデモが相次ぎ、一部は治安当局と衝突。イスタンブール中心部でカフェを営むサンジャクさん(38)もデモに参加した。「メディアで取り上げられるのは賛成派の意見ばかりで、反対派の声はほとんど聞かれなかった」と怒る。

 トルコ政府は、政府に批判的なメディア幹部らを「テロリスト」などとして逮捕。今回の国民投票でも、反対派の主張はほとんど報じられず、欧州連合(EU)はトルコ政府に「透明性ある(事実関係の)調査」を求めた。エルドアン大統領は17日、「投票は西側諸国より民主的だった」と強く反論した。

 一方、イスタンブールで最も保守的な地域の一つとされるファティ地区の商店街には「賛成票を投じた人は全品2割引き」などの「祝勝」ポスターが目についた。少数民族クルド系で服装店を営むムラト・ギュネシュさん(36)も賛成票を投じた。「若者がデモをやれるぐらい自由な社会ということだ」と語る。

 治安当局は、政府に批判的なクルド系政党党首や国会議員を「テロリスト」として逮捕しているが、「理由がある。今の政権は交通機関をたくさん作り、生活を便利にしてくれた。クルド系政党は批判ばかりで、何もしてくれない」。

 別の会社役員、ムスタファ・スナさん(68)は「デモをやっても結果は変わらないし、変えるべきではない。動画は偽造だ。政府がやることは正しい」と語った。

1889チバQ:2017/04/21(金) 16:21:11
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1704210024.html
イラン大統領選 候補者決まる 対米関係占う試金石に
10:54産経新聞

 【カイロ=佐藤貴生】イランで5月19日に行われる大統領選で、穏健派で再選を目指すロウハニ大統領ら6人が候補者に正式に決定した。ロイター通信などが20日、国営メディアの情報として伝えた。2015年に欧米など6カ国との核合意にこぎ着けたロウハニ師と、保守強硬派のライシ前検事総長の事実上の一騎打ちになる見通しだ。

 トランプ米政権がイランに対して厳しい姿勢で臨む方針を示す中、今後の両国の関係を占う上でも重要な選挙となる。

 ライシ前検事総長はイランのイスラム教シーア派最高指導者のハメネイ師が後ろ盾とみられ、両者ともロウハニ大統領の下での経済の低迷を批判している。

 ロウハニ師をめぐっては「核合意で欧米などに妥協しすぎた」という厳しい見方が保守派から出ているほか、「核合意に達したのに海外からの投資が期待したほど回復しない」といった不満が国民の間で広がっていたとされる。

 このほかの候補は、前回選でロウハニ師に敗れた保守強硬派のガリバフ・テヘラン市長ら。1600人を超える立候補届け出があったが、ハメネイ師の影響力が強い護憲評議会が候補者を6人に絞り込んだ。

1890チバQ:2017/04/21(金) 16:23:21
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170421k0000e030244000c.html
<イラン大統領選>6人の争いに 前大統領は認められず
10:40毎日新聞

 【カイロ篠田航一】イラン内務省は20日夜、大統領選立候補者の資格審査を進めていた「護憲評議会」が登録者1636人のうち6人の立候補を認めたと発表した。ファルス通信によると、再選を目指す現職の保守穏健派ロウハニ大統領、最高指導者ハメネイ師に近い保守強硬派ライシ前検事総長の2人の立候補は認められたが、返り咲きを狙うアフマディネジャド前大統領は認められなかった。この結果、5月19日の投票に向けた選挙戦はロウハニ大統領とライシ師の対決となる構図がほぼ固まった。

 ハメネイ師の影響下にある護憲評議会が認めた6人はこの2人のほか、2013年の前回大統領選で次点だった保守強硬派のガリバフ・テヘラン市長▽ロウハニ大統領に近い保守穏健派のジャハンギリ第1副大統領▽ミルザリム元大統領顧問▽ハシェミタバ元副大統領--の4人。

 アフマディネジャド前大統領は在任期間(05〜13年)に病院や学校建設といった公共事業を進め、現在も貧困層に根強い人気があるが、一方で対米関係を極度に悪化させた。ハメネイ師は出馬を断念するよう促したが、前大統領はこれを無視して届け出ていた。

 今回の選挙戦は、15年に欧米などとの間で核開発を制限する核合意を実現し、対外融和姿勢に踏み出したロウハニ大統領の優位が伝えられている。だがトランプ米政権はイランによるシリアのアサド政権支援やミサイル開発などを問題視し、今月に入り核合意の見直しに言及。こうした中、反米意識の強い強硬派が勢いづく可能性もある。

 イランではイスラム教シーア派聖職者の最高指導者(現在はハメネイ師)が国防や外交など国政全般に広範な最終決定権を持ち、大統領はその下で行政府の長として機能する。大統領の任期は4年で、連続3選は禁止されている。

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1891名無しさん:2017/04/21(金) 16:26:33
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK4P2P98K4PUHBI00S.html
アフマディネジャド氏は失格 イラン大統領選の最終候補
11:37朝日新聞

 イラン大統領選(5月19日投票)で、イラン内務省は20日夜、護憲評議会の審査を通った最終候補6人を発表した。現職のロハニ大統領(68)は審査を通ったが、アフマディネジャド前大統領(60)が失格となった。イラン国営放送などが報じた。

 最終候補となったのは、保守穏健派のロハニ師のほか、最高指導者ハメネイ師に近く、ロハニ政権を批判する保守強硬派のライシ前検事総長(56)、ガリバフ・テヘラン市長(55)ら6人。選挙戦は、保守派のこの3人を軸に、核合意などに代表されるロハニ政権の国際協調姿勢の是非などが争点になりそうだ。

 失格となったアフマディネジャド氏は、昨年9月に最高指導者の「彼(前大統領)が特定の問題に当たれば国は二つに割れる」という勧告を受け、不出馬を表明。だが今月になって「最高指導者の言葉は助言に過ぎない」とし、一転して候補者登録していた。

1892名無しさん:2017/04/21(金) 18:08:05
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170421X857.html
ロウハニ師再選に影=トランプ米政権が逆風に―イラン大統領選
17:44時事通信

 【カイロ時事】イラン大統領選(5月19日投票)は、現職の保守穏健派ロウハニ師ら6人の候補者が20日に決まったことを受け、本格的な選挙戦に入っていく。現状では、ロウハニ師が最有力視されているものの、対イラン強硬路線を取るトランプ米政権の存在が逆風となっており、再選に影を落としかねない。

 2015年に欧米など6カ国との核合意を実現したロウハニ師は14日、正式な出馬表明に際し「合意の維持が重要だ」と強調した。選挙戦では、合意と引き換えに実施された欧米側の対イラン経済制裁の解除を、実績として訴えていく姿勢だ。

 ところが、米政権の対応がこれに冷や水を浴びせている。トランプ大統領は核合意を「不完全だ」と繰り返し批判。ティラーソン国務長官は18日、合意を再検討すると表明した。これに対し、ロウハニ政権を支えるザリフ外相は「陳腐な非難だ」と反論、イランは合意を順守していると訴えた。

1893名無しさん:2017/04/21(金) 18:10:22
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170421X857.html
ロウハニ師再選に影=トランプ米政権が逆風に―イラン大統領選
17:44時事通信

 【カイロ時事】イラン大統領選(5月19日投票)は、現職の保守穏健派ロウハニ師ら6人の候補者が20日に決まったことを受け、本格的な選挙戦に入っていく。現状では、ロウハニ師が最有力視されているものの、対イラン強硬路線を取るトランプ米政権の存在が逆風となっており、再選に影を落としかねない。

 2015年に欧米など6カ国との核合意を実現したロウハニ師は14日、正式な出馬表明に際し「合意の維持が重要だ」と強調した。選挙戦では、合意と引き換えに実施された欧米側の対イラン経済制裁の解除を、実績として訴えていく姿勢だ。

 ところが、米政権の対応がこれに冷や水を浴びせている。トランプ大統領は核合意を「不完全だ」と繰り返し批判。ティラーソン国務長官は18日、合意を再検討すると表明した。これに対し、ロウハニ政権を支えるザリフ外相は「陳腐な非難だ」と反論、イランは合意を順守していると訴えた。

1894とはずがたり:2017/04/23(日) 14:20:31
<ナイジェリア>子供の自爆テロ急増 ボコ・ハラムが強制か
毎日新聞社 2017年4月23日 00時35分 (2017年4月23日 11時12分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170423/Mainichi_20170423k0000m030106000c.html

 【ダーバン小泉大士】ナイジェリアとその周辺の計4カ国で、子供を使った自爆テロが急増している。国連児童基金(ユニセフ)が今月発表した報告書で明らかにした。イスラム過激派ボコ・ハラムが拉致した少女らに自爆を強制しているとみられ、ユニセフ西部・中部アフリカ地域事務所代表のポワリエ氏は「紛争における子供の利用の中で最悪のものだ」と批判している。

 ユニセフによると、ナイジェリア、カメルーン、チャド、ニジェールで2014年?今年3月まで、ボコ・ハラムの自爆攻撃に使われた子供は計117人に上る。昨年1年間では30人で、うち8割以上が少女だった。今年1?3月に限れば27人が自爆テロの「実行犯」となり、昨年同時期の3倍増という。

 ボコ・ハラムはナイジェリアを拠点に活動。過激派に詳しい南アフリカの専門家らによると、ナイジェリア軍などの掃討作戦で支配地域を失う中、15年ごろから、市場など警備が手薄な「ソフトターゲット」を狙うようになった。さらに、警戒されにくい子供を利用した手口を多用するようになったという。

 少女らを脅して自爆攻撃を強制しているほか、腹に爆弾を装着させ、遠隔操作で起爆させているケースも多いとみられる。ナイジェリア北東部の検問所では今年1月、赤ん坊を背負った少女による自爆テロも起きた。

 今月15日で、北東部チボクの学校から200人以上の女子学生が拉致されてから3年が過ぎたが、大半は解放されていない。先月下旬にもナイジェリアとカメルーンやチャドとの国境付近の村から、少女ら22人が連れ去られた。ボコ・ハラムはこうした少女に対し、自爆攻撃だけでなく、戦闘員との結婚も強制しているとみられる。

 一方、報告書ではボコ・ハラムに拉致された女子学生らが解放後も、長期間に及ぶ軍の取り調べを受けていることに懸念を表明。昨年は4カ国で計約1500人の子供がボコ・ハラムとの関係を疑われるなどして当局に拘束されたという。

 【ことば】ボコ・ハラム

 2002年にナイジェリア北東部ボルノ州で結成されたイスラム過激派。組織名は現地語で「西洋の教育は罪」を意味する。キリスト教徒が人口の半数を占める同国のイスラム化を目指し、全土へのシャリア(イスラム法)導入を主張。当初は国際テロ組織「アルカイダ」と協力関係にあったが、15年にアルカイダと敵対する過激派組織「イスラム国」(IS)支持に変わった。

1895チバQ:2017/04/23(日) 17:11:28
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170422k0000m030063000c.html
<イラン>穏健vs強硬 大統領選、構図固まる
04月21日 20:33毎日新聞

 【カイロ篠田航一】イラン内務省は20日夜(日本時間21日未明)、「護憲評議会」が5月19日投開票の大統領選で6人の立候補を認めたと発表した。ファルス通信によると、再選を目指す保守穏健派ロウハニ大統領と、最高指導者ハメネイ師に近い保守強硬派ライシ前検事総長が審査を通過し、両者が対決する構図がほぼ固まった。返り咲きを狙った保守強硬派のアフマディネジャド前大統領は「失格」となった。

 ハメネイ師の影響下にある護憲評議会が1636人の登録者から他に立候補を認めたのは、2013年の前回大統領選で次点だった保守強硬派のガリバフ・テヘラン市長▽ロウハニ大統領に近い保守穏健派のジャハンギリ第1副大統領▽ミルザリム元大統領顧問▽ハシェミタバ元副大統領--の4人。

 今回の選挙戦は、15年に欧米などとの間で核開発を大幅に制限する核合意を実現し、対外融和姿勢に踏み出したロウハニ大統領の優位が伝えられている。だがトランプ米政権はイランによるシリアのアサド政権支援やミサイル開発などを問題視し、核合意の見直しに言及。トランプ氏は20日、「合意の精神を守っていない」とイランを批判した。反米意識の強い強硬派が勢いづく可能性もある。

 イランではイスラム教シーア派聖職者の最高指導者が国防や外交など国政全般に最終決定権を持つ。大統領はその下で行政府の長を務め、任期は4年で連続3選は禁止。

 アフマディネジャド氏は貧困層に根強い人気があるが、対米関係は極度に悪化させた。ハメネイ師は出馬断念を促していた。

1896チバQ:2017/04/23(日) 17:13:39
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170422k0000m030102000c.html
<イラン大統領選>対外融和政策、継続の是非が焦点
04月21日 21:46毎日新聞

<イラン大統領選>対外融和政策、継続の是非が焦点
イランの権力体制
(毎日新聞)
 5月19日の投票まで1カ月を切ったイラン大統領選。現状では保守穏健派の現職ハッサン・ロウハニ大統領(68)が優勢とみられるが、トランプ米政権が対イラン圧力を強めており、反米意識の強い保守強硬派が支持を集める可能性もある。【カイロ篠田航一】

 ロウハニ師は2015年に核開発を大幅に制限する核合意を欧米などと締結して経済制裁解除を実現するなど対外融和路線に踏み出した。この路線の是非が選挙戦の焦点だ。

 IMF(国際通貨基金)によると、17年の国内総生産(GDP)は4%以上伸びると予想され、近年では順調だ。ロウハニ師は「経済成長、インフレ抑制、為替安定を実現した」と実績を強調する。だが15〜16年の失業率は約11%で制裁解除前と大きく変わらない。

 国民は「市民を弾圧せず社会を安定させた」と評価する一方、「生活は苦しい」との不満も聞かれる。穏健派の後ろ盾ラフサンジャニ元大統領が1月に死去し票固めに影響が出るとの観測も出ている。

 有力対立候補は最高指導者ハメネイ師の「懐刀」で保守強硬派のエブラヒム・ライシ前検事総長(56)だ。反体制派対応の要職を歴任し、高位のイスラム聖職者でもある。

 政治経験が浅く明確な外交政策は打ち出していないが「イランの問題を解決するのは米国や西側諸国でない」「わが国はより経済発展できる。汚職をなくし強い政府を作る」と訴え、現政権の政策は不十分と主張する。経済成長の「恩恵を受けていない」と考える国民の支持集めがライシ師の目標でもある。

 イラン政治に詳しいアズハル大学のモハメド・ヌール研究員は「ロウハニ政権の経済改革は道半ばだが、改革派や若年層の大半は現状維持を望み、ロウハニ再選を望んでいる。ただ強硬派は最終的にライシ氏で一本化し、必ず巻き返しはある」と分析する。

 どの候補も過半数の得票に達しない場合、上位2人による決選投票が実施される予定。

 米国の出方も選挙戦を左右する。トランプ大統領は今月6日、イランが支援するシリアのアサド政権が自国民に化学兵器を使ったと断定して政権の基地にミサイル攻撃を実施。20日にはイラン核合意を「ひどい合意だ」と改めて非難した。イランによるテロ支援継続などを理由に、合意見直しを検討する考えも示している。

 行動の予測が困難なトランプ政権と向き合う中、ハメネイ師は「政治経験の浅い者が政権を担うことには不安を覚えている」(中東の衛星テレビ局アルジャジーラ)との見方があり、本音では「ロウハニ続投」を黙認しているともいわれる。

 中東地域でも、シーア派国家イランは、スンニ派の大国サウジアラビアと昨年1月に断交し、シリアやイエメンの内戦を巡って敵対する。トランプ大統領はサウジへの軍事支援強化の姿勢も見せる。こうした状況下にイランで強硬派政権が誕生すれば、米・サウジとの対立が深まり、中東の不安定化がさらに拡大する懸念もくすぶっている。

1897チバQ:2017/04/23(日) 18:11:41
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170423-00000015-jij-m_est
駐米大使に国王子息=米政権と関係強化―サウジ
時事通信 4/23(日) 7:10配信

 【カイロ時事】サウジアラビアからの報道によると、サウジ政府は22日、アブドラ駐米大使の後任に、サルマン国王の子息で空軍パイロットのハレド王子を任命した。

 トランプ米政権との関係強化を図るための人事とみられる。

 サウジも参加する米軍主導の有志連合は、シリアやイラクで過激派組織「イスラム国」(IS)の打倒を目指す空爆作戦を展開。AFP通信によれば、ハレド王子も作戦に従事していた。サウジ当局者は王子について「経験豊富で活動的だ」と評している。

1898チバQ:2017/05/05(金) 07:32:04
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1705020063.html
イラン大統領選、核合意が焦点に 穏健派の経済政策どう評価 対米外交の岐路にも

05月02日 20:14

 【カイロ=佐藤貴生】北朝鮮の核・ミサイル開発が国際的に問題となる中、19日投票のイラン大統領選でも核の問題が争点の一つに浮上している。2015年に欧米などと核合意に達した穏健派のロウハニ現大統領と、対米融和に否定的な保守強硬派候補らの論戦が本格化。トランプ米政権をはじめとする対外政策を左右するだけに、選挙の行方が注目される。

 「貧富の格差が拡大している」。4月28日、候補者6人によるテレビ公開討論で、保守強硬派のライシ前検事総長がロウハニ政権の経済政策を批判した。これに対し、ロウハニ師は「より多くの投資があればより多くの雇用が生まれる」と反論し、核合意により海外からの投資が増えれば経済は上向くと主張した。

 イランでは核合意を受けて海外からの投資が増えるとの期待があったが、米国が核開発関連以外の制裁を解除していないため主要各国が投資を控えており、国民の間に不満がくすぶっているとされる。核合意と経済政策は表裏一体の重要な争点だ。

 ロイター通信は30日、イランのイスラム教シーア派最高指導者ハメネイ師が、「(核合意によって)戦争の影は去ったというが、それは誤りだ」とロウハニ師を批判したと伝えた。

 ロウハニ師は都市部や若年層に人気がある一方、対抗馬と目されるライシ師はハメネイ師に近いとされる。保守強硬派からはガリバフ・テヘラン市長も出馬している。

 イラン大統領選で保守強硬派が勝利すれば、国内で大きな影響力がある革命防衛隊などが発言力を増し、反米傾向が強まる可能性が強い。ティラーソン米国務長官は4月中旬、核合意では「イランの非核化を達成することはできない」として、対イラン政策の包括的な見直しを進めていると述べており、双方の関係がいっそう険悪化しそうだ。

 地域のシーア派大国イランはシリア内戦にも関与し、ロシアとともにアサド政権の後ろ盾となっている。このため、保守強硬派が台頭すればシリア内戦にも影響が及ぶ懸念もある。

1899チバQ:2017/05/05(金) 17:55:27
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170505X455.html
威信誇示狙うサウジ=イスラム諸国の指導者招待へ―米大統領初の外遊先

14:35

 【カイロ時事】サウジアラビアは、トランプ米大統領の初の外遊先がサウジに決まったことについて「米国がイスラム諸国とパートナーシップを結べるという非常に明快なメッセージだ」(ジュベイル外相)と手放しで歓迎している。訪問に合わせてアラブ・イスラム諸国の指導者を招待し、トランプ氏と引き合わせる方針。聖地メッカを擁する「イスラム教スンニ派の盟主」としての威信を内外に誇示したい考えだ。

 ロイター通信によると、ジュベイル外相は訪問の意義について、内戦が続くシリアなどにおける「テロや過激派との戦いでの協力強化につながる」と指摘。サウジと敵対関係にあるイスラム教シーア派の大国イランへのけん制になると訴えた。

 サウジはトランプ大統領を迎えるに際し、友好関係にあるアラブ・イスラム諸国に対して可能な限り高いレベルの要人を派遣するよう要請する見通しだ。対イラン強硬派のトランプ大統領の威勢を借り、シリアやイエメンで続く内戦でサウジの敵方を支援するイランに対して圧力を強化したい考えだ。

 ただ、イランを露骨に刺激することは、地域の緊張関係をかえって激化させる恐れがある。イランでは折しも、19日投票の大統領選の選挙戦が展開されている。サウジ側が脅威論をあおれば、再選を目指すロウハニ大統領の融和的な外交政策を批判する保守強硬派の候補者が勢いづくことになりかねない。

1900チバQ:2017/05/06(土) 22:29:19
https://mainichi.jp/articles/20170507/k00/00m/030/040000c
イラン大統領選

現職ロウハニ師優勢 強硬派は一本化焦点

毎日新聞2017年5月6日 20時32分(最終更新 5月6日 21時42分)

【カイロ篠田航一】5月19日の投票まで2週間を切ったイラン大統領選は、再選を目指す保守穏健派のロウハニ大統領をガリバフ・テヘラン市長とライシ前検事総長の保守強硬派2人が追う展開となっている。

 国内の世論調査によると、4月下旬はロウハニ師が優勢。ガリバフ氏が追い、ロウハニ師の有力対抗馬と目されたライシ師が3番手だ。イランでは世論調査で正確な回答を得るのが難しいとされるが、現時点でロウハニ師が先行しているとみられる。選挙期間中の出馬辞退が可能なため、保守強硬派は候補を一本化できるかが焦点だ。

 ライシ師は最高指導者ハメネイ師に近いが知名度が不足している。4月28日の候補者テレビ討論会でも具体的政策を語れず、有権者へのアピールに失敗したとの見方がある。

 一方、2005年から首都のトップを務めるガリバフ氏は知名度抜群。同じ反米の強硬派で出馬が認められなかったアフマディネジャド前大統領の支持層の取り込みを目指す。

 ロウハニ師は、15年に欧米などとの核合意と引き換えに経済制裁解除を実現させた手腕を強調。2日には改革派重鎮のハタミ元大統領もロウハニ師支持を表明した。

 選挙戦には6人が出馬。ジャハンギリ第1副大統領、ハシェミタバ元副大統領、ミルザリム元大統領顧問の3人も立候補している。

1901チバQ:2017/05/06(土) 23:28:09
http://www.afpbb.com/articles/-/3127168
トルコ大統領、EUけん制 加盟交渉打ち切りもありと演説
2017年05月03日 15:56 発信地:アンカラ/トルコ
【5月3日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は2日、欧州連合(EU)への加盟交渉で新たな分野に関する協議が開始されないなら、同国が半世紀にわたって続けてきた同交渉を打ち切る可能性もあると述べ、EUをけん制した。

 エルドアン大統領がこの発言をしたのは、出身母体のイスラム系与党・公正発展党(AKP)への正式な復党を経て行った施政方針演説でのこと。

 トルコは1960年代からEUへの加盟を目指してきたが、加盟交渉が始まったのは2005年10月。35の交渉分野のうちこれまでに協議が着手されたのは16分野にとどまっている。

 EU加盟国の中にはオーストリアを中心にトルコの加盟交渉は凍結すべきだとの意見もあるが、EU外相に当たるフェデリカ・モゲリーニ(Federica Mogherini)EU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は4月28日、交渉は停止していないと明言。またドイツのジグマル・ガブリエル(Sigmar Gabriel)外相も同国政府としては「(トルコの)加盟交渉中止には断固反対する」考えであることを明らかにしている。

 一方、エルドアン大統領はトルコのアンカラ(Ankara)にあるAKP本部で行われた復党式で、ビナリ・ユルドゥルム(Binali Yildirim)首相をはじめとする多数の党上層部から歓迎を受けた。

 エルドアン氏はかつて10年以上にわたりAKPの党首を務めていたが、国家元首は政党への所属を禁じる憲法の規定に従い、大統領に就任した2014年8月に離党を余儀なくされていた。しかし、今年の4月16日に行われた改憲をめぐる国民投票の結果を受けて大統領の政党所属が可能となり、AKPに復党した。

 AKPは、イスラム主義に根差した新党として2001年にエルドアン氏らが結成し、以降、第1党を維持している。4人の子どもがいるエルドアン氏はAKPを「5人目の子ども」と表現したこともあり、復党への望みを公言していた。

 ユルドゥルム首相は今月21日に開かれるAKPの特別会合で、エルドアン氏が再び党首に就任することを明らかにしている。(c)AFP

1902チバQ:2017/05/07(日) 10:04:31
http://www.asahi.com/articles/ASK570C4LK56UHBI01W.html
ハマス新指導者にハニヤ氏 孤立脱却めざす現実主義者か
イスタンブール=其山史晃2017年5月7日04時00分

 パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは6日、これまでの政治部門トップのメシャール氏の後任として、ガザ地区の指導者を務めたハニヤ氏を選出した。英BBCなどによると、ハニヤ氏はハマスの国際社会での孤立からの脱却を目指す現実主義者とみられているという。

 ハマスは、これまでパレスチナ難民が帰還できるようにイスラエルを倒し、イスラム国家を樹立すべきだと主張してきた。しかし、1日に発表した新政策文書は、闘争する相手をユダヤ人全体ではなく、ユダヤ人国家をつくるためにパレスチナを占領するユダヤ人とするなど、対イスラエルで柔軟路線への変化を示唆する内容となっていた。(イスタンブール=其山史晃)

1903とはずがたり:2017/05/07(日) 10:27:05

ハマス新指導者にハニヤ氏 孤立脱却めざす現実主義者か
http://www.asahi.com/articles/ASK570C4LK56UHBI01W.html?iref=com_latestnews_05
イスタンブール=其山史晃2017年5月7日04時00分

 パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは6日、これまでの政治部門トップのメシャール氏の後任として、ガザ地区の指導者を務めたハニヤ氏を選出した。英BBCなどによると、ハニヤ氏はハマスの国際社会での孤立からの脱却を目指す現実主義者とみられているという。

 ハマスは、これまでパレスチナ難民が帰還できるようにイスラエルを倒し、イスラム国家を樹立すべきだと主張してきた。しかし、1日に発表した新政策文書は、闘争する相手をユダヤ人全体ではなく、ユダヤ人国家をつくるためにパレスチナを占領するユダヤ人とするなど、対イスラエルで柔軟路線への変化を示唆する内容となっていた。(イスタンブール=其山史晃)

1904チバQ:2017/05/07(日) 19:24:21
http://www.cnn.co.jp/world/35100749.html
ハマス新指導者にハニヤ氏、パレスチナ自治政府首相の経験も
2017.05.07 Sun posted at 15:21 JST
(CNN) パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは6日、最高評議会「シューラ」を開催し、新たな指導者にイスマイル・ハニヤ氏を選出した。前指導者のハリド・メシャール氏の事務所当局者が明らかにした。
ハニヤ氏はガザ地区でハマスの指導者を長年務め、パレスチナ自治政府の首相に就任したこともある。
メシャール氏はガザには居住せず、カタールやシリアで亡命生活を送ってきたが、ハニヤ氏が同様の措置を取るのかはシューラが決める見通し。
ガザを過去10年支配してきたハマスはこれまでイスラエルの国家承認などを拒否する強硬路線を守ってきた。ただ、最近発表した新政策文書では、将来のパレスチナ国家をイスラエルがヨルダン川西岸、ガザや東エルサレムを占領した第3次中東戦争(1967)前の境界線内に樹立することを初めて容認する考えを示唆していた。イスラエルは2005年にガザから一方的に撤退していた。
中東和平構想では、パレスチナとイスラエルの2国家並存案が浮上しているが、国際社会ではこの場合のパレスチナ国家の領土は第3次中東戦争以前の境界線内と広く認知されている。
ただ、ハマスは新政策文書でイスラエルの国家認知問題で妥協はなく、パレスチナ人の全ての権利の放棄もないと強調していた。
イスラエル政府はこの新政策文書を受け、ハマスは国際社会を欺こうとしているとし、全てのユダヤ人の虐殺とイスラエル破壊を連日呼び掛けていると非難した。

1906とはずがたり:2017/05/08(月) 15:05:58
>>1905-1906

http://tohazugatali.web.fc2.com/education/1587991028042017000001-PB1-8.jpg
トルコが「中進国のワナ」から抜け出すには教育の底上げが欠かせない

 トルコの1人当たり名目国内総生産(GDP)は02年の3500ドル(約39万円)から10年には3倍の1万500ドルに伸びたが、その後はおおむね横ばいだ。安価な労働力や地方から都市への人口移動を原動力に急成長を遂げたが、産業の高度化が進まずに経済が伸び悩む「中進国のワナ」に陥っている。

 国民投票での賛成派勝利を受け、金融市場は内政の不安定要因払拭を歓迎している。代表的な株価指数BIST100は最高値圏で推移。通貨リラは1月に1ドル=3.9台まで売り込まれたが、中央銀行の引き締め策も奏功し3.5台を回復、年初来高値を更新した。

 問題はこうした市場の動きが中長期の成長期待をどこまで織り込んでいるかだ。エルドアン政権は市場が待ち望む構造改革よりも、強権統治の手を緩めず、反政権勢力への弾圧や改憲に伴う法整備に政治的エネルギーを費やす姿勢が濃厚だ。

 「今後4年間の成長率は3%程度」。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは4月27日、トルコ経済の低貯蓄など構造問題への対処の遅れや潜在的な成長力の悪化に警鐘を鳴らした。

(イスタンブール=佐野彰洋)

1908とはずがたり:2017/05/12(金) 12:50:04

ISから要衝都市とダム奪還、米支援のシリア合同部隊
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170512-00010006-afpbbnewsv-int
AFPBB News 5/12(金) 11:48配信

【5月12日 AFP】シリアで米軍の支援を受けるクルド人とアラブ人の合同部隊「シリア民主軍(SDF)」が10日、北部の要衝都市タブカ(Tabqa)と近くのダムをイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」から奪還した。

 SDFは、数週間にわたる激しい戦闘の末、タブカと隣接するダムが「完全に解放された」と発表した。SDFのタラル・セロ(Talal Sello)報道官はAFPの取材に対し「タブカを確実に解放するために合同掃討作戦を行っている」と述べた。

 ユーフラテス川(Euphrates River)沿いにあるタブカは、戦略的に重要な補給路上に位置している。ISが主張する「カリフ制国家」の首都と位置付けられているラッカ(Raqa)からは西方約55キロの地点にある。

 国連(UN)は、タブカに隣接するシリア最大のダムが被害を受ければ大規模な洪水が発生する可能性があると警告。ダムの技術者チームに近い情報筋は、ここ数日、戦闘がダム近くへ迫ってきたため一同退避したと述べている。

 SDFに参加しているクルド人民兵組織「クルド人民防衛部隊(YPG)」に対し、米国が武器供与などの支援を決定したことについて、YPGをテロ組織とみなすトルコ政府は反発している。だが、米国はIS掃討に向けてYPGは欠かせない部隊だとしている。11日撮影。(c)AFPBB News

1909チバQ:2017/05/14(日) 17:15:39
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170511-00000100-mai-int
<イラン大統領選>米の強硬姿勢、ロウハニ師再選に影響も
毎日新聞 5/11(木) 20:07配信

<イラン大統領選>米の強硬姿勢、ロウハニ師再選に影響も
イラン大統領選の集会で支持者に手を振るロウハニ大統領=テヘランで9日、AP
 【カイロ篠田航一】トランプ米大統領は今月下旬に行う就任後初の外遊で、イスラム教スンニ派の大国サウジアラビアを最初に訪問する。サウジと敵対し、訪問時期の19日に大統領選を控えるシーア派国家イランでは、選挙戦への影響が注視されている。トランプ氏が親米アラブ諸国の結束を強調し、「反イラン」姿勢を明確にした場合、再選が有力視されるロウハニ大統領の対外融和路線を批判する保守強硬派が勢いづく可能性もある。

 サウジは昨年1月にイランと断交。シリアやイエメンの内戦でもそれぞれ別の勢力を支援し、敵対する。サウジのジュベイル外相はトランプ氏来訪について「米国がアラブ・イスラム諸国と協力関係を結べるという明確なメッセージ」と歓迎。イスラム教の聖地メッカを擁するスンニ派の盟主として、米国や周辺諸国と過激派組織「イスラム国」(IS)などに対抗する姿勢を強調し、イランへの圧力も示す考えだ。

 サウジではイラン非難が熱を帯びる。中東メディアによると、2日には国防相も務めるムハンマド副皇太子が「イランはイスラム世界を乗っ取ろうとしている」と主張した。

 投票まで1週間となったイランでは、主要争点は雇用や所得格差など経済問題だが、トランプ氏がイランを露骨に刺激すれば、ロウハニ師が優勢とされる選挙戦に影響が出る可能性もある。中東政治に詳しいカイロ大学のアマル・ハマーダ助教は「米国による過度な強硬姿勢は、ロウハニ師に対外融和路線の変更を強いかねない」と指摘。選挙戦でライシ前検事総長ら反米強硬派の候補が勢いづき、緊張が高まる可能性もあると見ている。

1910チバQ:2017/05/15(月) 23:13:08
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170515X633.html
保守強硬派候補が撤退=現職ロウハニ師に逆風―イラン大統領選
21:49時事通信

 【カイロ時事】イラン国営メディアによると、19日投票の大統領選で有力候補の一人だった保守強硬派ガリバフ・テヘラン市長が15日、選挙戦から撤退した。ガリバフ氏は、同じ保守強硬派で最高指導者ハメネイ師に近いライシ前検事総長への支持を表明。現職の保守穏健派ロウハニ大統領と事実上の一騎打ちとなる。

 ガリバフ氏は声明で「国民と国の利益を守るには、現状を変えることが必要だ」と訴えた。再選を目指すロウハニ大統領は、2015年に欧米など主要6カ国と結んだ核合意に伴う制裁解除の恩恵が国民に行き届いていないとの批判にさらされている。強硬派の候補が一本化されたことで、一層厳しい戦いを迫られそうだ。

1911チバQ:2017/05/15(月) 23:13:57
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170515X625.html
パレスチナ地方選、独立会派が勝利=アッバス議長率いる主流派苦戦
21:08時事通信

 【エルサレム時事】ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区各地で13日に実施された地方選は、中央選挙管理委員会が14日発表した暫定開票結果によると、独立会派が選挙で争われた議席数の65%を獲得し、アッバス・パレスチナ自治政府議長率いる自治政府主流派ファタハは事実上、敗北した。市民のファタハへの不信感を反映した形だ。

 選管によると、投票率は53.4%で、2012年の前回選挙の54.8%からさらに低下。自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスが選挙不参加を表明したため、ファタハに対する信任投票の意味合いが強かったことが背景にあるとみられる。

1912チバQ:2017/05/15(月) 23:57:20
http://www.asahi.com/articles/ASK5G7JM4K5GUHBI025.html
選挙ポスターの「無法地帯」 イラン、標識や銅像にも
バラミン〈イラン〉=杉崎慎弥2017年5月15日10時36分
 19日に大統領選挙が行われるイランで、同時に行われる市議会選挙の候補者ポスターであふれかえる街がある。激戦区で、昔から候補者らがルールを顧みずにあらゆるところに貼りまくっているという。市民は「街をきれいにする市政と言っているが、選挙でやっていることは逆」(タクシー運転手のムハンマド・オリヤイーさん)とあきれている。

特集:イラン大統領選
 首都テヘランから南に車で約1時間半。人口約22万人のバラミン市はいま候補者のポスター一色だ。電線にのれんのようにつるされたり、ポストや交通標識にも貼られたり。クリスマスツリーの飾りのようなものもあり、イスラム教聖職者の銅像までも「犠牲」になっている。

 取材中には、通りがかった人から「車を止めたままだと、戻ったときには貼られまくっているぞ」と忠告された。

 住民によると、市議会議員選挙のたびに街中がポスターだらけになる。同市議会は、164人が9議席を争う激戦で、アピールのために様々な場所に貼り付けるのだという。

 地元メディアによると、同市選挙本部は「許可なく壁や公共の場所に貼るのは違法」としているが、昔からの「悪習」が改まる気配はない。「こんな無法地帯は他にない」と住民は声をそろえる。たまりかねた一部の市民がネット上で「選挙運動に反対する運動」という住民運動まで始めたが、陣営はお構いなしだ。(バラミン〈イラン〉=杉崎慎弥)

http://www.asahi.com/articles/ASK5F0QD2K5DUHBI037.html?iref=pc_rellink
核合意で経済好転したか? イラン大統領選で最大の争点
テヘラン=杉崎慎弥2017年5月13日23時00分
19日投票のイラン大統領選まで1週間となった12日、候補者6人による最後のテレビ討論会がテヘランで行われた。国際社会の対イラン経済制裁を解除させた2015年7月の核合意をめぐり、「雇用増につなげた」とアピールする現職のロハニ大統領(68)に対し、他候補は「経済は好転していない」と反論。核合意が経済的な利益をもたらしたかどうかが最大の争点となっている。

【特集】イラン大統領選
 今回の大統領選は、国際協調路線を志向する保守穏健派のロハニ師に対し、最高指導者ハメネイ師に近く反米を基調とする保守強硬派の前検事総長のライシ師(56)、同派のガリバフ・テヘラン市長(55)が挑む構図が軸となっている。

 討論会でロハニ師は、1期目の成果として「核合意で輸出増へ道を切り開いた」とし、「雇用増のためには新たな(外国からの)投資が必要だ」と強調。イラン経済の発展のため、国際協調路線を堅持すべきだと訴えた。

 これに対し、ライシ師は「現政権は不況などの経済問題を解決できていない。この4年で貧困層の比率は23%から33%に増えた」とし、核合意は経済の好転につながっていないと批判した。ガリバフ氏も「国内の企業家は外国からの過剰な輸入という圧力にさらされている」とし、外国からの投資に頼らず雇用増を達成すべきだと主張した。

 大統領選のテレビ討論会はイラン国内で数千万人が視聴し、勝敗を左右するとされる。13年の前回大統領選では、ほぼ無名だったロハニ師が「私は自由の体現者だ」と発言して注目を集め、初当選につなげた。イランメディアは今回の討論会について、「どの候補も浮動票を引きつける発言はできなかった」と評した。

 今回の大統領選は当初、ロハニ…

1913とはずがたり:2017/05/16(火) 13:12:18

シリア、「火葬場」使い大量処刑を隠ぺい 米が非難
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170516-00000001-jij_afp-int
AFP=時事 5/16(火) 5:52配信

【AFP=時事】米国は15日、シリア政府が勾留中に殺害した数千人もの遺体を処分するため、刑務所に火葬場を設置していると非難し、ロシアに対し、同盟関係にあるシリア政府を制止するよう圧力を強めた。

 米国務省は、シリアの首都ダマスカス(Damascus)北郊のサイドナヤ(Saydnaya)軍事刑務所で大量殺害が行われているという報告の裏付けになるとする衛星写真を公開。ロシア政府に対し、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の犯罪行為を看過してはならないと警告した。

 新たに公開された写真のうちの1枚は、商業衛星が2015年1月に撮影したもので、同施設に付設された建物の屋根の雪が解けている様子が写っている。先に公開された別の写真には大規模な換気システムとされるものも写っており、これらの写真はサイドナヤが処刑施設であるとする人権団体の主張を裏付けるものとみられる。

 中東問題担当のスチュアート・ジョーンズ(Stuart Jones)国務次官補代行は「複数の情報筋」からの情報として、シリア政権はサイドナヤで1日最大50人を殺害していると指摘。

 ジョーンズ氏は殺害された人々の公式推定数については言及しなかったが、同刑務所で2011〜15年に5000〜1万1000人が死亡したとする国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)の報告を引用した。【翻訳編集】 AFPBB News

1914チバQ:2017/05/16(火) 21:35:07
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170516-00000066-mai-m_est
<イラン大統領選>最終盤でロウハニ師に逆風 強硬派一本化
毎日新聞 5/16(火) 19:10配信

 【テヘラン篠田航一】19日投票のイラン大統領選は、保守強硬派候補のガリバフ・テヘラン市長が撤退を表明したことで、再選を目指す現職の保守穏健派ロウハニ大統領と、最高指導者ハメネイ師に近い保守強硬派のライシ前検事総長の事実上の一騎打ちとなる構図が固まった。ガリバフ氏はライシ師への支持を表明し、強硬派の票を一本化する姿勢を鮮明にした。これまでの各種世論調査ではロウハニ師が独走状態だったが、選挙戦最終盤でロウハニ師に逆風が吹き始めている。

 「国家、国民、イスラム革命を守り抜くことが重要と考え、決断した。私の支持者には敬愛するライシ師を全力で支援するようお願いしたい」

 ガリバフ氏は15日の声明でこう述べ、ライシ師への投票を呼びかけた。南部シラーズで遊説中だったライシ師はこれを受け「ガリバフ氏に感謝したい。革命的な行動だ」と称賛した。強硬派系ニュースサイトのタスニム通信によると、2人は直前に会談し、互いに「自分は撤退する用意がある」と譲り合っていたという。

 ガリバフ氏は前回2013年の大統領選にも出馬し、次点で敗れた実力者。この時は複数の強硬派候補が最後まで撤退せず、結果的に票が割れてロウハニ師の初当選につながった経緯がある。今回はその「教訓」を生かした格好だ。仮にライシ師が当選した場合、ガリバフ氏が副大統領に就任するとの観測も浮上している。

 直近の世論調査ではロウハニ師が4割の支持を集め、ライシ師とガリバフ氏はいずれも2割超。単純計算では2人の保守強硬派を合計すればロウハニ師と互角になる。

 一方、突然の撤退表明に、ガリバフ氏の支持者からは困惑の声も上がる。主婦のミトラさん(27)は「市長経験の長いガリバフ氏は緑化運動に取り組むなど実行力があり、支持してきた。超保守的なライシ師は厳格すぎて不安。今さらライシ師に投票しろと言われても気が進まない」と話す。ガリバフ支持票の行き先についてロウハニ師陣営関係者は「地方ではライシ師に流れるが、都市部ではある程度ロウハニ師が取る」とみている。

1915チバQ:2017/05/17(水) 20:10:39
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170517-00000075-jij-m_est
現職に相次ぐ逆風=実績訴えるも苦戦―イラン大統領選
時事通信 5/17(水) 16:27配信

現職に相次ぐ逆風=実績訴えるも苦戦―イラン大統領選
19日に投票を控えたイラン大統領選は、対欧米協調を重視する保守穏健派ロウハニ大統領(写真)が再選されるかが焦点。想定外の逆風が相次ぎ、苦戦を強いられている=13日撮影、テヘラン
 【テヘラン時事】19日に投票を控えたイラン大統領選は、対欧米協調を重視する保守穏健派ロウハニ大統領(68)が再選されるかが焦点だ。

保守強硬派候補が撤退=現職ロウハニ師に逆風-イラン大統領選

 核問題で科された国際社会による制裁の解除と、原油増産に伴う経済立て直しを軌道に乗せた実績にもかかわらず、対立候補のライシ前検事総長(56)ら保守強硬派からは批判が強い。さらに大統領にも想定外の逆風が相次ぎ、苦戦を強いられている。

 選挙戦さなかの5月初旬、北東部ゴレスタン州の炭鉱でのガス爆発で43人が死亡。急きょ現地を訪れたロウハニ大統領を乗せた車が群衆に囲まれる騒ぎになった。大統領は「事故の責任者を必ず処罰する」と約束したが、劣悪な労働条件の改善、給与未払いの解消などを訴える猛抗議にさらされ、思わぬ「失点」となった。

1916チバQ:2017/05/17(水) 20:11:12
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170517-00000056-mai-m_est
<イラン大統領選>黒いチャドル姿も ライシ師支持者集会
毎日新聞 5/17(水) 18:20配信

<イラン大統領選>黒いチャドル姿も ライシ師支持者集会
保守強硬派ライシ師の選挙集会に向かう黒いチャドル姿の女性。手にはライシ師の選挙チラシを持っている=テヘランで2017年5月16日、篠田航一撮影
 ◇保守強硬派の事実上の統一候補、ハメネイ師後継者とも

 【テヘラン篠田航一】イラン大統領選は19日に投票を迎える。当初は圧倒的優位とみられていた現職の保守穏健派ハッサン・ロウハニ大統領(68)の再選を阻む可能性があるのが、保守強硬派の事実上の統一候補エブラヒム・ライシ前検事総長(56)だ。司法当局の要職を歴任し、イランの国教イスラム教シーア派の高位聖職者で、最高指導者ハメネイ師(77)の後継者とも目されてきた実力者でもある。支持者集会に足を運んでみた。

 「国を開いたロウハニよ、恥を知れ」「ロウハニは今週でサヨナラだ」。16日夕、テヘラン中心部で開かれたライシ師の演説会場のモスク(イスラム礼拝所)前で、「反ロウハニ」を訴える市民の声が響いた。欧米など主要6カ国と、核開発を制限する代わりに経済制裁を解除させる核合意を結び対外融和路線を歩むロウハニ師は、国内では「制裁解除後も経済が好転しない」との批判を受ける。

 会場には女性の姿も目立つ。首都テヘランでは頭部のみを覆うヘジャブをかぶるだけの女性も多いが、集会で目にした女性は大半が全身を覆う黒いチャドル姿。イスラムの伝統に忠実な支持者が多い印象だ。チャドル姿の大学生の女性(21)は「この数年間、男女が公然と路上で体を寄せ合う姿が増えた。おかしくなったイラン社会を元の厳格な姿に戻してくれるライシ師を選ぶ」と話した。

 演説が始まった。保守強硬派の一本化のため15日に選挙戦撤退を表明し、ライシ師支持に回ったガリバフ・テヘラン市長が「現状を変えよう」と声を張り上げた。その後のライシ師の演説は対照的だった。「この数年で1万7000の店舗が閉鎖に追い込まれた。今こそ、毎年100万人の雇用増が必要だ」。聴衆に静かに語りかけるように話を始め、安全保障に話題を移した際にボルテージを上げ、抑揚をつける。「今、軍事力を弱める国はない。誰もがミサイルを作る時代だ。国防力の強化を約束する!」

 歓声が最高潮に達した時、携帯電話の待ち受け画面をライシ師にしていた近くの中年男性が肩を震わせて泣いていた。「日本や欧米はどうせロウハニに好意的なんだろう。でも現状は違う。外資導入が進み、多くの工場がつぶれた。国を開いたらこうなるんだ」。男性はそう話した。

 ライシ師は5歳の時に父親を亡くし、苦学して聖職者になった後も質素な暮らしを続けているといった逸話が選挙期間中に報じられており、低所得者層の支持が厚い。

 16日には保守穏健派のジャハンギリ第1副大統領が撤退を表明し、ロウハニ師の支持に回った。これで穏健派も一本化し、ライシ師との勝負を仕切り直す。選挙戦はこのほか2人も出馬している。

1917チバQ:2017/05/18(木) 19:10:31
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK5K4SJ6K5KUHBI012.html
苦戦の現職、中間層に「補助金あげる」 イラン大統領選
00:58朝日新聞

苦戦の現職、中間層に「補助金あげる」 イラン大統領選
16日、首都テヘランで開かれたイラン大統領選の集会で演説する保守強硬派のライシ師(左)と撤退を表明したガリバフ・テヘラン市長=杉崎慎弥撮影
(朝日新聞)
 19日に投票されるイラン大統領選で、これまで世論調査で優位を保ってきた現職のロハニ大統領(68)が苦戦している。事実上の一騎打ちとなった同選挙で、対立候補のライシ前検事総長(56)が「ロハニ政権の経済政策は失敗」と経済に的を絞った主張を展開し、追い上げているためだ。ロハニ師は国民への補助金支給を再開し、巻き返しを図っている。

 「16日に補助金を振り込みます」。12日、テヘラン在住の外資系企業勤務の男性(45)の携帯電話に政府からメッセージが届いた。

 イラン政府は約6年前、貧困層を中心に月1回、現金を支給する補助金制度を開始。男性は家族1人につき45万5千リアル(約1600円)を受け取っていたが、月収が平均より高額として2年7カ月前に停止された。16日、男性の銀行口座には家族4人分の補助金が振り込まれていた。

 ロハニ師は選挙戦で当初、補助金を増やすつもりはないと明言していた。ところが16日、北西部ザンジャンでの演説で「私が当選すれば補助金が無くなるというが、ウソだ」と強調。予想外の接戦になり、支給を停止された中間層の支持を得る作戦に乗り出したとの見方が広がっている。

 これに対し、ライシ師支持者は「票を補助金で買うようなもの」と批判する。だが、ライシ師自身も貧困層への補助金増を公約に掲げる。イランは歳入が政府の予測を下回り、国家財政は厳しい。ラリジャニ国会議長は「政府はすでに年間400億ドル近くの補助金をつぎ込んでおり、これ以上増やす余裕はない」と指摘している。(テヘラン=杉崎慎弥)

1918チバQ:2017/05/18(木) 19:30:57
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170518X033.html
19日にイラン大統領選=穏健派と強硬派が接戦
19:03時事通信

 【テヘラン時事】イランで19日、大統領選の投票が行われる。2013年に就任後、対欧米協調路線を打ち出してきた現職の保守穏健派ハッサン・ロウハニ大統領(68)に対し、反米姿勢を貫く最高指導者ハメネイ師(77)に近い保守強硬派のエブラヒム・ライシ前検事総長(56)らが挑む構図で、終盤にきて両氏の接戦となっているもようだ。中東の地域大国イランの選挙の結果は、今後の中東や国際情勢に大きな影響を与える。

 大統領選には穏健派3人、強硬派3人の計6人の立候補資格が認められたが、後に撤退した穏健派と強硬派の候補1人ずつがそれぞれロウハニ師とライシ師に支持を表明し、事実上の一騎打ちとなる。当初はロウハニ師優位とされたが、強硬派が結束を強め、複数の世論調査によると、ライシ師が猛追している。 

https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170519k0000m030040000c.html
<イラン大統領選>経済を最大争点に一騎打ち 19日投票
18:39毎日新聞

 【テヘラン篠田航一】任期満了に伴うイラン大統領選は19日に投票される。欧米などとの間で、核開発を制限する代わりに経済制裁を解除する「核合意」を実現した保守穏健派のハッサン・ロウハニ大統領(68)と、反米を掲げる保守強硬派のエブラヒム・ライシ前検事総長(56)の事実上の一騎打ちとなる。

 最大の争点は経済だ。2016年1月の制裁解除後、経済成長率は伸び、原油輸出も急増した。核関連以外の制裁は継続されていることから、ロウハニ師は「今後すべての制裁解除に全力を挙げる」と述べ、対外融和路線を継続する構えだ。

 ただ、失業率は約12%と高く、特に若年層は2割超に上る。ライシ師は「経済は好転していない」と現政権を批判し、低所得者層への支援を重視。「毎年100万人の雇用を確保する」と訴え、国防力強化も公約に掲げる。

 投票日直前の17日には米国がイランへの追加制裁を発表し、トランプ米大統領は19日からの初の外遊でイランと敵対するサウジアラビアを訪問する。イランの有権者の間で反米意識が高まれば、対米強硬派のライシ師が票を伸ばす可能性もある。

 選挙戦の過熱に伴い、当局も神経をとがらせる。タスニム通信によると、ファズリ内相は17日、当落について不正確な予測を流した人物を「訴追する」と警告。各種世論調査の数字が話題となる中、「発表されている世論調査の95%はでっち上げ」と民間調査機関などを批判した。

 一方でタスニム通信は選挙戦への関心の高さを強調し、当局者の話として前回13年の大統領選時より3割以上多い252人の外国報道機関の記者に取材ビザが発給されたと伝えた。29カ国に上り、北朝鮮や米国の記者も含まれるという。

 18歳以上の当日有権者数は約5640万人。開票が順調に進めば20日にも大勢が判明する見通し。投票総数の過半数を獲得する候補がいない場合、上位2人による決選投票が26日に実施される。

 選挙戦にはロウハニ師、ライシ師のほか、ハシェミタバ元副大統領とミルザリム元大統領顧問の2人も立候補している。

1919チバQ:2017/05/19(金) 12:33:47
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1705190011.html
イラン大統領選投票始まる 穏健派の現職と保守強硬派代表する前検事総長の一騎打ち
08:24産経新聞

 【テヘラン=佐藤貴生】イラン大統領選の投票が19日始まる。2015年に欧米など6カ国と核合意を結んだ穏健派の現職、ロウハニ大統領(68)と、保守強硬派を代表するライシ前検事総長(56)の一騎打ちになるとの見方が大勢で、イランが欧米など国際社会に対する融和路線を継続するか、対決姿勢を強めるかを左右する重要な選挙となる。

 ロウハニ氏は選挙戦で、海外からの投資が上向き、経済は好転すると強調し、核合意による効果を訴えてきた。

 欧米メディアによると、イラン経済は核合意の後、国内総生産(GDP)成長率が6〜7%と復調の兆しをみせてはいるが、大半は石油輸出によるもので、製造業など雇用拡大につながる部門は伸び悩んでいる。米国が核関連以外の分野で対イラン制裁を解除していないことから、欧州などが本格的な投資を手控えているのが現状だ。

 このため、ライシ氏ら保守派はロウハニ氏の経済政策を批判する一方、貧困層に対する補助金の増額や新たな雇用創出の実現を訴えてきた。

 投票は19日夕方(日本時間同日夜)に締め切られ、即日開票される。ただ、過去には締め切り時刻になっても投票が終わらない有権者がいたため延長されたケースもあった。有権者は約5500万人。

1920チバQ:2017/05/19(金) 15:27:09
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170519-00000081-san-n_ame
イラン、対米融和か緊張か 世界注視 きょう大統領選
産経新聞 5/19(金) 7:55配信

イラン、対米融和か緊張か 世界注視 きょう大統領選
テヘラン大学前の通りに掲げられたライシ師の横断幕(佐藤貴生撮影)(写真:産経新聞)
 ■経済、規制緩和 どう評価

 イランで19日、大統領選が行われる。2015年に欧米など6カ国と核合意を結んだ現職の穏健派、ロウハニ師と、保守強硬派のライシ前検事総長の一騎打ちになるとの見方が強まっている。対米融和路線の継続か、それとも再び米国との間で緊張が高まるのか。イスラム教シーア派大国イランの動向は国際社会に大きな影響を与えるだけに、世界が注目している。(テヘラン 佐藤貴生)

 首都テヘランでは17日夜も、渋滞中の車列に大統領選の候補者のビラを投げ込む若者の姿がみられ、最後まで活発な選挙運動が展開された。

 市街では大統領選の候補者の横断幕に加え、1979年のイラン革命を主導した初代最高指導者ホメイニ師と、後を継いだ2代目のハメネイ師の2人をあしらった肖像画やモニュメントが多くみられる。イランでは、大統領は最高指導者の下で行政をつかさどるポストと位置づけられる。

 ライシ師を支持する大学生の男性(24)は、「ロウハニ師はすべての面で西側に追従し、イランの潜在力を忘れている。石油を輸出するだけでなく、製品を作って輸出すべきだ」と主張した。

 一方、テヘラン大で生物化学を学ぶ女子学生(22)は「ロウハニ師は社会を変えた。核合意のおかげで実験機材などが海外から入ってくるようになった。ヘジャブ(頭髪を覆うスカーフ)着用の規制は緩和されたし、これまでは(ワンピースの)衣類は膝下までの長さと決められてきたけど、今は膝より上でも注意されない」と、自分の足を指さした。

 ロウハニ政権時代に進んだ社会の規制緩和の是非も大統領選の争点の一つだ。女性の多くがロウハニ政権の方針に好感を抱いているとの印象を受けた。

 ■関係一変

 イラン革命により西側との関係は一変した。革命前のパーレビ王制期、イランは北方に位置するソ連の共産主義の影響拡大に対する防波堤の役割を担ってきた。しかし革命で王制を崩壊に追い込むと、一転して「イスラム革命の輸出」を唱えたため、欧米からイスラム原理主義の拠点として敵視されてきた。

 テヘラン市街には、「DOWN WITH THE USA」(米国を打倒せよ)と壁一面に大きく書かれ、“観光名所”となっている高層ビルがある。また、79年に在テヘラン米国大使館で起きた人質事件の跡地は現在、事件に関する品々を展示する博物館となっており、対米感情が悪化した往時の国内の様子を今に伝えている。

 ■石油依存

 選挙戦では核合意後の経済情勢をどう評価するかが大きな争点となってきた。

 欧米メディアによると、合意を受けて国内総生産(GDP)成長率は6〜7%に達したが、大半は石油輸出に頼っており、製造業や建設業などは伸び悩んでいる。失業率は約12%だが若年層に絞ればさらに深刻で、結婚の障害として頭を痛める男性も少なくない。

 団体職員の男性(55)は「インフレのため、給料だけで暮らすのは大変だ」と話す。他方で、「ロウハニ師の登場でイランのイメージがソフトになった。海外からの観光客も増えた」(外貨両替店の男性)との声も聞かれた。

 選挙戦の終盤には、改革派の代表格であるハタミ元大統領がロウハニ師を支持するビデオをネット上に公開した。テヘランの政治評論家によると、閲覧回数は公開後の24時間で200万回に達したという。投票行動にどう影響するかも注目点の一つだ。

1921チバQ:2017/05/20(土) 23:21:09
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170520-00000030-mai-m_est
<イラン大統領選>開票作業に ロウハニ師とライシ師が接戦
毎日新聞 5/20(土) 10:51配信

<イラン大統領選>開票作業に ロウハニ師とライシ師が接戦
笑顔で1票を投じる有権者=テヘランの投票所で2017年5月19日、AP
 【テヘラン篠田航一】イラン大統領選は20日午前0時(日本時間20日午前4時半)に投票が締め切られ、開票作業に入った。再選を目指す保守穏健派のハッサン・ロウハニ大統領(68)と有力対抗馬の保守強硬派エブラヒム・ライシ前検事総長(56)が接戦を展開しており、開票終了直前まで予断を許さない状況だ。20日中に大勢が判明する見通し。

 イラン国営メディアによると、投票率は前回(2013年)の約73%とほぼ同じで、70%前後になると予測されている。18歳以上の当日有権者数は5640万人。

 ロウハニ師は15年、欧米など6カ国(米英仏中露独)との間で核開発を制限する代わりに経済制裁を解除する「核合意」を主導し、一定の緊張緩和を実現した。16年1月の制裁解除後は原油輸出が急増し、物価高騰も沈静化したが、一方で失業率は改善されず、選挙戦では経済の立て直しが争点となった。

 核関連以外にも弾道ミサイル開発などを理由とした制裁は維持されていることから、ロウハニ師は「今後すべての制裁解除に全力を挙げる」と述べ、国際協調路線の継続を主張した。一方のライシ師は「核合意後も経済は好転していない」と現政権を批判し、低所得者層への支援を重視。「毎年100万人の雇用を確保する」と訴えた。

 投票は19日午後6時までの予定だったが、全土で投票所に並ぶ人々の列が長く続いたため、6時間延長された。有効投票総数の過半数を獲得する候補がいない場合、26日に上位候補2人による決選投票が実施される。決選投票となれば05年以来12年ぶり。

 1979年の革命で親米派国王を追放してイスラム共和国となったイランでは、イスラム教シーア派聖職者の最高指導者(現在はハメネイ師)が国防・外交など国政全般に最終決定権を持ち、大統領はその下で行政府の長として機能する。大統領の任期は4年で、連続3選は禁止されている。

1922チバQ:2017/05/20(土) 23:23:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170520-00000024-jij_afp-int
イラン大統領選、ロウハニ氏がリード 地滑り的勝利の可能性も
AFP=時事 5/20(土) 15:38配信

イラン大統領選、ロウハニ氏がリード 地滑り的勝利の可能性も
イラン・テヘランの投票所で大統領選の票を投じるハッサン・ロウハニ大統領(中央、2017年5月19日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】19日投票のイラン大統領選は20日開票が進められ、現職の保守穏健派ハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領(68)がこれまでに開票された有効票の過半数を獲得してリードしている。選挙管理委員会が明らかにした。


 今回の大統領選は、登録有権者5600万人のうち4000万人以上が投票したとみられ、投票所にできた有権者の長い列に対応するため投票時間が数時間延長された。

 国営テレビによれば、開票された2590万票のうちロウハニ大統領が1460万票、対立候補の保守強硬派イブラヒム・ライシ(Ebrahim Raisi)前検事総長(56)が1010万票を獲得している。

 ロウハニ氏に投票した人が多いとみられる都市部の開票が進めば、ロウハニ氏の地滑り的な勝利となる可能性もある。

 欧米など6か国とのイラン核協議で2015年に最終合意に持ち込んだロウハニ大統領は、今回の選挙を市民的自由の拡大か「過激主義」のいずれかを選択するものだとしていた。ライシ氏は自らを貧困層の味方と位置付け、欧米諸国に対して強硬路線を打ち出していた。【翻訳編集】 AFPBB News


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170520-00000056-jij-m_est
穏健派ロウハニ師が圧勝=強硬派破り再選―イラン大統領選
時事通信 5/20(土) 15:08配信

穏健派ロウハニ師が圧勝=強硬派破り再選―イラン大統領選
19日、テヘランの投票所で投票するイラン大統領選候補のロウハニ師。
 【テヘラン時事】イランで19日行われた大統領選で、内務省は20日、現職の保守穏健派ロウハニ大統領(68)が得票率約57%で勝利したと発表した。

 反米姿勢を貫く最高指導者ハメネイ師(77)に近い保守強硬派のライシ前検事総長(56)は約38%だった。2015年の核合意をまとめ、国際社会との対話を重視するロウハニ師が決選投票を待たず、圧勝で再選を果たした。

 大統領選は両師の事実上の一騎打ち。選挙戦終盤で強硬派候補が一本化されたため接戦が予想されていたが、大差がついた。ライシ師が勝利すれば、イランと米国や周辺の中東諸国との対立が激化すると懸念されていたが、ロウハニ師の勝利で、国際協調路線が当面継続することになる。ロウハニ師は勝利決定後の演説で、「イランは他の国と交流していく道を選んだ。国際社会との平和を求めたい」と語った。

 選挙は経済問題が最大の争点となった。ロウハニ師は、核合意に伴う経済制裁の一部緩和を1期目の実績として強調。制裁解除で原油が増産され、経済の立て直しが進んでいるとして、今後は特に若年層に不満が強い失業問題の解決などに力を尽くすと公約した。

1923チバQ:2017/05/20(土) 23:25:07
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170520-00000056-mai-m_est
<イラン大統領選>現職のロウハニ師が再選 国際協調を継続
毎日新聞 5/20(土) 17:54配信

<イラン大統領選>現職のロウハニ師が再選 国際協調を継続
ロウハニ師=2017年5月13日、AP
 【テヘラン篠田航一】イラン内務省は20日、大統領選挙で保守穏健派の現職ハッサン・ロウハニ大統領(68)が投票総数の57%にあたる約2354万票を獲得し、再選されたと発表した。対抗馬だった保守強硬派のエブラヒム・ライシ前検事総長(56)は38%の約1578万票にとどまった。トランプ米政権がイランへの強硬姿勢を示す中、反米強硬派の伸長も予想されたが、有権者は対外融和路線を掲げるロウハニ政権の継続を選択した。

 ロウハニ師は当選を受けテヘランで演説し、「この選挙はイランが他の国々と交流し続ける道を選んだことを世界に示した。私の考え方に反対する人にも敬意を表する。2期目の政権運営にはすべての人の力が必要だ」と国民の結束を訴えた。

 内務省によると、19日の投票日の18歳以上の有権者数は約5640万人で、投票率は約70%だった。ミルザリム元大統領顧問、ハシェミタバ元副大統領は得票が伸びなかった。

 ロウハニ師は2015年、主要6カ国(米英仏中露独)との間で核開発を制限する代わりに経済制裁を解除する核合意を締結。16年1月の制裁解除後はイランの原油輸出が急増して外貨収入が増え物価高騰も沈静化したが、失業率は改善されなかった。このため選挙戦では経済立て直しが最大の争点となった。ロウハニ師は弾道ミサイル開発などを理由とした制裁の解除が必要だとして国際協調路線の継続を主張。2期目は、圧力を強めるトランプ米政権との決定的な対立を回避して、関係改善を模索すると見られる。

 ロウハニ師が勝利したのは、保守強硬派の伸長による厳格な社会への逆戻りに懸念を示す若者や女性の多くが、「現状維持」を望んだためと見られる。だが当初は圧勝が予想されながら、選挙戦終盤で「雇用確保」を強く訴えるライシ師の猛追を受けた。背景には就業機会に恵まれない若年層の根強い不満があり、今後は制裁解除の恩恵を国民全体に行き渡らせる政策の実現が課題となる。

 1979年の革命以降、イスラム共和制が敷かれているイランでは、イスラム教シーア派聖職者の最高指導者(現在はハメネイ師)が国防・外交など国政全般に最終決定権を持ち、大統領はその下で行政府の長として機能する。大統領の任期は4年で、連続3選は禁止されている。

【関連記事】

1924チバQ:2017/05/20(土) 23:25:37
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170520-00000530-san-m_est
イラン大統領選 ロウハニ師、大勝で再選 対外融和路線に支持
産経新聞 5/20(土) 19:36配信

 【テヘラン=佐藤貴生】19日投票のイラン大統領選は20日に開票作業が終了し、穏健派の現職、ロウハニ大統領(68)が反米の保守強硬派、ライシ前検事総長(56)ら3候補に大勝して再選を果たした。ロウハニ政権は2015年、欧米など6カ国と核合意を締結するなど対外融和路線を取っており、イラン外交は当面、従来の方針を継続する公算が大きくなった。

 イランのラハマニファズリ内務相が20日、内務省で開票結果を発表。投票総数約4120万票のうち、ロウハニ師は過半数の約2350万票(得票率57・1%)を獲得した。対抗馬と目されたライシ師は2位で、約1580万票(得票率38・3%)にとどまった。開票率は99・7%。

 20ポイント近い大差をつけての勝利で、ロウハニ師は国民の信任を得た形となった。投票率は73%を記録し、選挙への関心の高さを示した。

 選挙戦では、核合意の後の経済情勢をどう評価するかが主要な争点となった。

 ロウハニ師は、核合意により海外からの投資が息を吹き返しつつあると主張。経済情勢が好転すれば貧困層の救済も進められると訴えてきた。女性の服装など社会の規制緩和にも動き、改革を求める人々や若年層、女性らを中心に支持を集めた。

 ライシ師は核合意の後も雇用情勢が改善せず、経済は好転していない-などとロウハニ政権を批判。貧困層への補助金増額や数百万人相当の雇用創出を公約に掲げていた。

 19日は投票締め切り時刻の午後6時になっても、投票を待つ有権者が列を作る事態が全土で相次いだため、投票時間は約6時間延長された。

1926チバQ:2017/05/21(日) 10:06:26
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170521k0000m030092000c.html
<イラン>残る制裁、正念場 ロウハニ師再選、経済回復急務

00:46

 【テヘラン篠田航一】イラン大統領選で対外融和の継続を掲げる保守穏健派のロウハニ大統領(68)が20日、再選を決めた。だがイランを敵視してきた米国はトランプ政権になり、より強硬な姿勢を示している。イランは経済回復を軌道に乗せて内政を安定させるためにも、米国などが今も科す制裁の軽減に向けた外交努力を続けると見られるが、事態の打開は容易ではない。

 「今後4年で全ての制裁解除に全力を挙げ、イランの威厳を取り戻す」。ロウハニ師が掲げた公約だ。イランは2015年に米欧などと核合意に達し、主要な経済制裁は解除された。だが、ミサイル開発や「テロ支援」を巡る制裁は残っている。

 トランプ米大統領は、イスラム教シーア派国家イランの覇権拡大を警戒するスンニ派の大国サウジアラビアを初の外遊先に選び、イラン大統領選の結果が固まった20日に現地に降り立った。湾岸のアラブ諸国と連携した包囲網の強化を目指している。米国とイランは、シリアやイエメンの内戦でも対立する勢力をそれぞれ支援しており、早期に歩み寄る可能性は低い。

 ただ、トランプ政権はシリアでは過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦を優先している。イラン国連代表部で勤務経験を持つ元外交官の政治評論家ヘルミダス・ババンド氏は「シリア内戦が沈静化すれば、イランと米国の関係は改善に向かう」と分析。ロウハニ大統領が、米国と近いアラブの主要国エジプトへの働きかけを強めると見ている。

 内政では経済回復を進める上で、膨大な権益を持つ革命防衛隊との関係が焦点の一つになりそうだ。ロウハニ大統領は選挙戦で「経済発展を望むなら、(革命防衛隊などの)治安・政治組織を経済に関与させるべきではない」といら立ちを隠さなかった。

 約12万人の兵員を擁する革命防衛隊は、1979年のイスラム革命の理念防衛のため創設されたが、多くの系列企業を抱えて経済分野にも進出し、肥大ぶりは「モンスター」と称される。ロウハニ政権が今後、外資導入や経済開放を進めようとした場合、防衛隊関連企業の抵抗が予想される。

 内政の安定には、若年層の雇用創出も急務だ。失業率は若年層で3割近いと言われる。経済的不満から保守強硬派への傾倒を強めることを抑止するためにも経済成長の加速は不可欠だ。

1927チバQ:2017/05/21(日) 10:07:12
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1705200071.html
【イラン大統領選】核合意、高失業率、保守派動向…ロウハニ師、緊張感はらむ2期目船出

05月20日 23:09

 大統領選で大勝したとはいえ、2期目のロウハニ政権には国内外に深刻な課題が山積している。厳しい政権運営を迫られることは確実だ。

 外交面では米国にどう対応するかが大きな焦点だ。ティラーソン米国務長官が核合意にふれ、「イランの非核化を達成することはできない」との見方を示すなど、トランプ政権は核開発をめぐってイランに対する疑念を隠していない。

 また、イランはシリア内戦で米国などと距離を置き、ロシアとともにアサド政権の後ろ盾になってきた。こうした環境からみて、米国との関係がすぐに好転するとは考えにくい。

 オバマ政権時代に結ばれたイランの核合意は、欧米が経済制裁を解除するのと引き換えにイランが核開発を制限するものだ。しかし、米国は人権など他の理由で科した制裁を解除していないため、他の国々も大規模な投資を控えているのが現状だ。

 イランは石油などの地下資源以外に目立った輸出品がなく、海外からの投資が経済の浮沈を握る。第2期ロウハニ政権の外交は米国の出方が左右する面が大きいといえる。

 国内でも先行きは多難だ。イランの失業率は12%を超え、若年層に限れば25��30%に達するといわれる。早急に結果を出さなければ保守派の攻勢が強まり、政策の方向性に影響が出る恐れもある。

 ロウハニ師の勝利は、社会の規制緩和を求める若年層や女性の声が根強いことを示した。しかし、保守派にすれば、イスラム教を基盤とする革命以来の統治体制を溶解させかねない動きで、双方の確執は今後さらに深まるかもしれない。

 ロウハニ師は選挙戦の最終盤に、イラン国内に膨大な利権と大きな影響力を持つとされる革命防衛隊を名指しして、「自らの任務のために自らの居場所にとどまるように」と述べ、選挙を混乱させないよう訴えた。

 保守派の一大勢力である革命防衛隊は、ロウハニ政権の融和的な外交に反発を強めていたとの見方もある。ロウハニ師にとっては緊張感をはらんだ2期目の船出となりそうだ。

 (テヘラン 佐藤貴生)

1928チバQ:2017/05/22(月) 00:43:10
http://www.sankei.com/world/news/170520/wor1705200011-n1.html
017.5.20 00:36

イラン大統領選 シーア派聖地コムに渦巻くロウハニ師改革路線への懸念
 1979年のイラン革命で震源地となったイスラム教シーア派聖地コム。大統領選前日の18日、この宗教都市も、穏健派のロウハニ大統領と、保守強硬派のライシ前検事総長の戦いの渦中にあった。

 首都テヘランから車で約2時間。シーア派第8代イマーム(指導者)の妹を追悼する聖廟など壮大な建築物群が姿を現す。イラン革命を主導した初代最高指導者ホメイニ師や2代目の現最高指導者ハメネイ師のほか、ロウハニ師やライシ師もここで学んだ。街中には両師のポスターが並ぶ。

 ただ、「住民の支持は反米を掲げるライシ師が圧倒的」(20代の男性有権者)だ。背景には、雇用問題でロウハニ師が十分な成果を上げていないなどの不満に加え、革命理念であるイスラムを基盤とした政教一致体制が、対米融和的なロウハニ政権で骨抜きになるとの懸念がある。

 ロウハニ師は2013年の前回選で、言論の自由などの拡大を求める改革派と共闘。ここ数年は女性の服装などの自由度も増したとされる。

 しかし、コムはテヘランなどと違い、全身を黒衣で覆った女性が圧倒的に多い保守的な土地柄だ。報道などがイスラムに合致するかを監視する文化・イスラム指導省から取材に同行したミルザイ氏(29)は「ここはシーア派世界で重要な場所の一つ」と胸を張った。

 ライシ師が当選すれば、保守強硬派が勢いを増すのは必至。ロウハニ師が再選を決めた場合は根強い抵抗を受け続けることになる。(コム 佐藤貴生)

1929チバQ:2017/05/22(月) 00:52:46
https://mainichi.jp/articles/20170522/k00/00m/030/104000c
イラン大統領

「自由な社会」に意欲 格差是正が課題

毎日新聞2017年5月21日 21時18分(最終更新 5月22日 00時17分)
 【テヘラン篠田航一】イラン大統領選で再選を果たしたハッサン・ロウハニ大統領(68)は20日、当選が決まった後のテレビ演説で、改革派の重鎮ハタミ元大統領を名前をあげてたたえた。ハタミ師は1997〜2005年に改革を試みたが保守強硬派の巻き返しで挫折している。改革派指導者への好意的言及は、ロウハニ師が持つ「自由な社会」実現への意思の表れと捉える国民は少なくない。

 英語教師のマエディ・マフムディアンさん(25)は「保守強硬派のライシ前検事総長が当選したら、世界から孤立し、医薬品も市場に出回らず、インターネットも規制される時代に逆戻りしていた。ロウハニ師は自由を保障してくれる」と期待を寄せた。

 イランは厳格なイスラム体制下にはあるが、近年は政治的な映画の上映が許可されるなど規制は徐々に緩和。体の線を強調するとしてアフマディネジャド前政権時代は取り締まり対象だったレギンスを、現在は普通に身につけて外出する女性も多い。

 だが「自由」だけで国民の支持は得られない。2期目の最重要課題は、都市と地方の格差の是正など経済問題だ。

 選挙戦さなかの今月3日に北部ゴレスタン州の炭鉱でガス爆発が起き、40人以上が死亡。ロウハニ師は現地に駆けつけたが、地元の労働者に車を囲まれる騒ぎになった。

 その際、1人の労働者が「もう14カ月も給与が未払いだ。でも大統領、あなたは見向きもしてくれない」と猛抗議する姿が中東のメディアに流れ、地方の困窮ぶりが浮き彫りになった。低所得者対策や格差是正にロウハニ政権がどこまで真剣に取り組むかを、国民は注視している。

1930チバQ:2017/05/22(月) 00:55:34
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK5P41XSK5PUHBI00C.html
エルドアン大統領、トルコ与党党首に 権力基盤固める
00:32朝日新聞

 トルコのエルドアン大統領が21日、与党・公正発展党(AKP)の臨時党大会で党首に選出された。先月の国民投票による憲法改正を受けた措置で、エルドアン氏の議会への影響力が強まり、権力基盤がより強固になる。一方で、非常事態宣言下で強権的な対応に拍車がかかるとの懸念もある。

 改正前の憲法は、大統領に国家の象徴的な存在として中立性を保つよう、政党を離れるよう規定していた。改憲により、大統領は政党に所属できるようになった。2019年11月に予定される大統領と議会の同日選挙後、議院内閣制は廃止され、行政権は大統領に集中される。

 エルドアン氏は、親イスラム政党のAKPを01年に設立した際の主要メンバーで、初代党首に就任。03年から首相を務めたが、14年に大統領に就任し、離党していた。

 トルコ国会は一院制(550議席)で、AKPが過半数の317議席を占める単独与党。エルドアン氏はこれまでもAKPの事実上のリーダーだったが、名実ともに党首となったことで、議会運営にも大きな影響力を持って関連法の整備にあたることができる。

 権力基盤を強めたエルドアン氏が、19年の選挙までにシリア内戦への対応や経済政策などで、国民の支持をどれだけ集められるかが焦点となる。

 しかし、昨年7月のクーデター未遂後に出された非常事態宣言のもとで、政権に批判的なメディアの閉鎖や大量の公務員らの解職なども続いており、「大統領による独裁化を招きかねない」との不安の声もある。(イスタンブール=其山史晃)

1931チバQ:2017/05/22(月) 16:21:33
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK5P41XSK5PUHBI00C.html
エルドアン大統領、トルコ与党党首に 権力基盤固める
08:09朝日新聞

 トルコのエルドアン大統領が21日、与党・公正発展党(AKP)の臨時党大会で党首に選出された。先月の国民投票による憲法改正を受けた措置で、エルドアン氏の議会への影響力が強まり、権力基盤がより強固になる。一方で、非常事態宣言下で強権的な対応に拍車がかかるとの懸念もある。

 改正前の憲法は、大統領に国家の象徴的な存在として中立性を保つよう、政党を離れるよう規定していた。改憲により、大統領は政党に所属できるようになった。2019年11月に予定される大統領と議会の同日選挙後、議院内閣制は廃止され、行政権は大統領に集中される。

 エルドアン氏は首都アンカラで開かれた臨時党大会で、「19年の選挙で勝利するため、すぐに動き出さなくてはならない。AKPには一刻たりとも無駄にできる時間はない」と演説した。

 エルドアン氏は、親イスラム政党のAKPを01年に設立した際の主要メンバーで、初代党首に就任。03年から首相を務めたが、14年に大統領に就任し、離党していた。

 トルコ国会は一院制(550議席)で、AKPが過半数の317議席を占める単独与党。エルドアン氏はこれまでもAKPの事実上のリーダーだったが、名実ともに党首となったことで、議会運営にも大きな影響力を持って関連法の整備にあたることができる。

 権力基盤を強めたエルドアン氏が、19年の選挙までにシリア内戦への対応や経済政策などで、国民の支持をどれだけ集められるかが焦点となる。

 しかし、昨年7月のクーデター未遂後に出された非常事態宣言のもとで、政権に批判的なメディアの閉鎖や大量の公務員らの解職なども続いており、「大統領による独裁化を招きかねない」との不安の声もある。(アンカラ=其山史晃)

1932とはずがたり:2017/05/22(月) 18:22:36
厳格なイスラム州法を施行するアチェと世俗的なアチェ以外のインドネシアを区別出来ない一般人にインドネシアの印象を悪くするぞ。ちゃんとインドネシア・アチェと入れるべきだ。

同性愛の男性、公開むち打ち85回の判決 インドネシア
http://www.asahi.com/articles/ASK5K4V09K5KUHBI019.html?iref=pc_rellink
ジャカルタ=古谷祐伸2017年5月17日22時31分

 インドネシア北部アチェ州のイスラム法裁判所は17日、2人の男性被告が同性愛行為をしたとして、それぞれに公開むち打ち85回の刑を言い渡した。同国で唯一、厳しいイスラム法の施行が認められている同州で、同性愛行為に有罪判決が下されるのは初めて。

 同裁判所などによると、2人は20代。3月、州都バンダアチェの自室で性行為をしているところを近所の自警団に踏み込まれ、イスラム法警察に逮捕された。検察側はむち打ち80回を求刑していたが、裁判長は85回に上積みした。公開刑は今月下旬に実施される。

 長く独立運動が続いた同州ではイスラム法に基づく自治が認められ、イスラム法を扱う独自の警察や裁判所が存在する。2015年には同性愛行為が最高むち打ち100回に値する罪として州条例に追加されていた。ほかの州では同性愛行為は合法だ。

 今回の事件では、被告2人が自警団に殴られ、服をはぎ取られる様子を写した動画がインターネットで広まっており、公開むち打ち刑を含めて人権侵害行為だとの批判が出ている。(ジャカルタ=古谷祐伸)

1933チバQ:2017/05/23(火) 19:26:44
https://mainichi.jp/articles/20170523/k00/00e/030/220000c
イラン包囲網
「何の価値もない」ロウハニ師が批判

毎日新聞2017年5月23日 15時12分(最終更新 5月23日 15時26分)
 【カイロ篠田航一】イラン大統領選で再選された保守穏健派のロウハニ大統領は22日の記者会見で、トランプ米大統領がイランと対立するサウジアラビアやイスラエルを歴訪し、「対イラン包囲網」構築に向けた結束を強調したことについて、「何の政治的価値もない見せ物にすぎない」と批判した。そのうえで「イランの役割なしに中東地域の安定は得られない」と述べ、中東でのイランの影響力を強調した。イランのメディアが伝えた。

 ロウハニ師は、米国が追加経済制裁を科す根拠としたイランの弾道ミサイル発射実験について「侵略の意図はない。防衛や平和目的だ」と主張。「技術的実験が必要と判断すればいつでも実施する。誰の許可も求めない」と述べ、今後も発射実験を継続する考えを明らかにした。

 ロウハニ師は2015年に欧米などと結んだ核合意の成果をアピールし、国際協調路線継続を訴えて再選されたが、トランプ政権がイラン敵視を鮮明にする中、外圧に屈しない姿勢を内外に示したとみられる。

1934とはずがたり:2017/05/23(火) 22:10:26
>トランプ氏が提唱する「中東版の北大西洋条約機構(NATO)」構想
無理やろ。。(;´Д`)

スンニ派連合に過度に肩入れするのはイスラエルもあるしややこしいイラクにシリアやレバノンがあって不可能だぞ。

【トランプ政権】トランプ演説に込められた2つの「リセット」 反イスラムから転向、対イラン融和の中東政策転換
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1705210064.html
05月21日 23:24産経新聞

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領によるリヤドでのイスラム世界向けの演説は、トランプ氏が安全保障分野の重要課題に掲げるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の壊滅にはイスラム諸国との連携が不可欠との認識から、これまでの反イスラム的な言動の「リセット」を図るものだ。

 演説は同時に、2009年のカイロ演説を経てイラク駐留米軍の撤収で中東に「力の空白」を作るとともに、「対イラン融和」の姿勢を強めたオバマ前政権の中東政策のリセットを目指すものでもある。

 大統領選の期間中、イスラム人口の相当数が「米国に激しい憎悪を抱いている」などと発言していたトランプ氏が、初外遊の最初の訪問地にイスラム教の聖地メッカのあるサウジアラビアを選んだこと自体、イスラム世界との和解に向けた意思の表れといえる。

 オバマ前政権下で冷却化したサウジとの関係も、トランプ氏が今回、総額1100億ドル(12兆円)相当の武器をサウジに供与することで正式合意したことに加え、イラン封じ込めでサウジとの共闘姿勢を鮮明に打ち出したことで、完全修復に向かうのは確実だ。

 イスラム教スンニ派アラブ世界の盟主を自任するサウジが強く警戒するのは、同教シーア派の大国イランが近隣への影響力を拡大し、同国からイラク、シリアを経て地中海に至る「シーア派の弧」を形成することだ。それだけに、サウジとしても米国との関係改善は急務となっていた。

 問題は、トランプ氏がサウジやイスラエルなどの思惑に引きずられてイラン封じ込めに必要以上に関与すれば、中東での宗派対立の泥沼に足を踏み入れる恐れがあることだ。

 例えば、モスル西部でのIS掃討作戦の進展で治安回復の目途が立ち始めたイラク情勢に関し、トランプ政権がイラクのアバディ首相にイランとの距離を置くよう求めるだけにとどまらず、イランの影響力排除に動けば、シーア派民兵の反発を招き、現地に派遣された米軍も巻き込んだ内乱状態に逆戻りしかねない。

 また、トランプ氏が提唱する「中東版の北大西洋条約機構(NATO)」構想も、中東・湾岸諸国が一枚岩には程遠く、実現への道は険しい。さらに、スンニ派アラブ連合の勢力拡大はイスラエルの警戒心を喚起する可能性がある。親イスラエル派の米議員らが動いて議会でサウジへの武器売却を阻止するような事態となれば、トランプ政権への打撃となるのは必至だ。

1935チバQ:2017/05/24(水) 10:24:49
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170524k0000m030117000c.html
<中東和平>「内なる強硬派」が壁 イスラエルとパレスチナ
05月23日 22:05毎日新聞

 【エルサレム大治朋子】中東和平交渉は2014年春、オバマ前米政権による仲介が決裂して以降、進展していない。イスラエル政府がユダヤ人入植(住宅)地の建設拡大を続け、凍結を求めるパレスチナが反発したのが主な原因だった。

 歴代米大統領が試みては失敗を繰り返してきた和平交渉。だがトランプ氏の「リーダーシップ」「決断力」に期待を寄せる声もある。一方で、双方のリーダーはトランプ氏の反感を買うことは恐れているが本当に和平が進むとは思っていないとの指摘もある。イスラエルは米国から、2国家間としては最大規模の軍事支援を受ける。パレスチナにとっても、米国の経済支援は世界最大規模。トランプ氏の言葉に「付き合う」理由は十分にある。

 同調姿勢の一環ともいわれるのが、イスラエルのネタニヤフ首相が3月末の閣僚会議で呼びかけた入植地建設の自主規制的措置だ。今月21日の閣議では、パレスチナ経済支援の拡充方針も決定。在エルサレム米総領事館は22日、歓迎の声明を発表した。その中には、日本がパレスチナ、イスラエル、ヨルダンの3者と共に、ヨルダン川西岸パレスチナ自治区エリコで進めるパレスチナ経済発展のための「エリコ農産加工団地」(JAIP)の支援なども含まれている。

 パレスチナ側も、アッバス議長が23日のトランプ氏との会談後の共同声明で、「対テロ」を改めて強調。トランプ氏の方針に寄り添う姿勢を見せる。アッバス氏は「交渉中は入植地建設を凍結すべきだ」との前提条件にこだわらない構えだ。

 だが仮に協議が再開されても、合意への道は険しい。交渉のポイントは(1)パレスチナ国家樹立後のイスラエルの安全保障(2)聖地エルサレムの帰属(3)パレスチナ難民の帰還(4)国境の画定--など多岐におよび大きな決断を迫られる。両氏とも「内なる強硬派」を抑えながらの政権運営で、求心力を維持できるかは危うい。

 ネタニヤフ氏の連立政権(67議席)は宗教系極右「ユダヤの家」(8議席)を抱え、同党を失うと、全120議席の過半数を割る。だが同党と共に入植地問題で妥協点を探るのは至難の業。パレスチナ側も大幅な譲歩を許せばアッバス氏のライバル勢力で、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスなどが反発を強める可能性がある。

 前駐イスラエル米大使のダニエル・シャピーロ氏は「ネタニヤフ氏の連立政権は極右で、(パレスチナ国家建設による)2国家共存解決に反対の閣僚らを含む。和平に臨むなら連立の組み替えが必要だが極めて難しい。アッバス氏は、厳しい決断をするための政治的な強さに欠ける。合意にいたる可能性は高いとは言えない」と述べている。

1936チバQ:2017/05/24(水) 10:32:52
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170524k0000m030118000c.html
<中東和平>米、交渉具体策示さず パレスチナの立場と開き
05月23日 22:09毎日新聞

 【テルアビブ高本耕太】トランプ米大統領は22〜23日、イスラエルのネタニヤフ首相、パレスチナ自治政府のアッバス議長とそれぞれ会談し、米政府として両者の和平交渉の仲介役を積極的に果たしていく姿勢を強調した。しかし具体的方策を示すには至らず、決意表明の域を出ていない。

 「(和平合意という)目標を彼ら(イスラエルとパレスチナ)が実現できるよう、私にできる限りのことをするつもりだ」。23日、パレスチナ自治区に出向きアッバス氏と会談したトランプ氏は、終了後記者団にそう述べた。しかし、今月3日にワシントンでアッバス氏と会談した際に示した以上の内容は皆無だ。長年停滞する和平交渉の再開時期や具体的方法に関する説明は無かった。前日のネタニヤフ氏との会談後の発言も同様だった。

 昨年の大統領選時から、中東和平実現に意欲を見せていたトランプ氏。外交政策を担当する娘婿のクシュナー大統領上級顧問、グリーンブラット外交交渉特別代表ら側近をユダヤ系人脈で固めている。

 しかし、中東和平問題を対イラン政策やテロとの戦いの一環としても捉えるトランプ政権と、国家樹立を目指すパレスチナとでは立場に違いがある。

 国務副次官補(近東担当)を務めた中東研究所のアレン・キースウェター氏は、中東和平交渉の進展には入植拡大停止など「イスラエル政権側の政治的犠牲」が求められるが「進展する客観情勢はない」と語る。

 トランプ氏自らの言動も交渉の進展を妨げる可能性がある。大統領選では、イスラエルとパレスチナが帰属を争うエルサレムにイスラエルの米国大使館を移す公約を掲げた。実行すればエルサレムを「永遠の首都」とするイスラエルの主張を認めることになり、パレスチナやイスラム諸国の反発は必至だ。

 2月には1990年代から米国が支持してきた、パレスチナ国家を樹立しイスラエルとの共生を目指す「2国家共存」方式に固執しない考えを示し、不信を買っている。

1937とはずがたり:2017/05/26(金) 08:44:12

十字軍による侵掠は,イスラエルがユダヤの約束の地だというのと同じ位,理由とするには胡散臭いものであるが,ヨーロッパの原罪はイスラーム帝國の解体・植民地化・分断の固定化にあるのである。
日本なんかは中韓に謝罪と賠償をって謂われ続ける程度だし巧く戦後処理してきたわな。

2017年 05月 25日 15:45 JST 関連トピックス: トップニュース
コラム:欧州での攻撃増加、薄れる政治的インパクト
http://jp.reuters.com/article/apps-attacks-idJPKBN18K0DQ?rpc=135&amp;sp=true
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[23日 ロイター] - 英マンチェスターで22人が死亡した22日の自爆攻撃について、過激派組織「イスラム国」(IS)が素早く犯行声明を出したことは、驚くに値しない。

折しもイラクでは、米国の支援を受けたイラク軍により、ISが支配していた第2の都市モスルが陥落しようとしており、シリアでは本拠地のラッカが(シリアの民兵組織に)包囲されている。ISは、のどから手が出るほど自らを正当化する根拠が欲しい状況だ。

西側への攻撃は、数少ない残された選択肢の一つだ。

ISは今回の自爆攻撃を「十字軍」への復讐だとしているが、米国や英国の当局は、現段階で犯行をISによるものと断定していない。

真相が何であるにせよ、ISは他の、より深刻かもしれない問題に直面している。ISによる欧州への攻撃は衝撃的ではあるが、政治面での「効果」は弱まっている。

ISは、攻撃により社会が分断され、元々の住民と最近のムスリム系移民の間に亀裂を生むことを狙っている。そうなれば、イスラム共同体を率いる「カリフ」と呼ばれる中東の政教一致体制のみがイスラム教徒を守れるというISの理屈が強化され、地域戦闘に参加したり、遠隔地で攻撃を実行したりする新規戦闘員も増やせるかもしれないからだ。

だが、それは実現していないようだ。

欧州での出来事は、ISが、分断という使命に失敗しつつあることを示している。2015年1月以降、フランスは、ほかの西側諸国のどこよりも頻繁で強力なイスラム過激派の攻撃の標的にされてきた。だが5月に行われた大統領選の最終投票で、フランスの有権者は、反イスラムを強く訴えた極右政党・国民戦線のマリーヌ・ルペン候補を退け、中道派のエマニュエル・マクロン氏を当選させた。

4月に行われた大統領選1回目投票のわずか4日前に、パリ中心部のシャンゼリゼ大通りでIS戦闘員によるとみられる攻撃があり、警官1人が死亡したのにもかかわらず、この結果になった。攻撃により、極右の得票が増える懸念が指摘されたが、そうなった証拠はない。

同様にドイツでも、12月にベルリンのクリスマス市場に対する攻撃で12人が死亡したにもかかわらず、(それ以前の)武装攻撃で加熱した移民に対する反発は沈静化しつつあるようだ。

メルケル首相は9月の連邦議会(下院)選挙の勝利を固めつつあるとみられ、より権力を盤石にする可能性すらある。

英国では、マンチェスターでの自爆攻撃を受け、各政党が一時的に選挙運動を中止した。しかしながら、今回の事件が総選挙に影響することはないとみられる。英国民の間でも、フランスが2015年に導入した非常事態宣言のような、治安部隊に広範な捜査や容疑者拘束の権限を与える仕組みの導入を求める世論は高まっていない。

警察による監視強化には限界がある。2015年にパリでコンサート会場や近くのレストランが襲撃され、130人が死亡した攻撃では、ISは実行犯を中東から欧州に送り込むことができたとみられている。だが最近では、インターネットでISが広めたプロパガンダによって過激化した個人が攻撃を実行し、その後、ISが犯行声明を出す傾向が強まっている。

ある意味、ISにはほかに選択肢がない。欧州の治安当局は、戦闘員のネットワーク摘発に熟練するようになったが、「一匹狼」を追跡するのは当然困難だ。もしマンチェスターの自爆犯がグループの一員だったなら、メンバーは比較的早期に特定されるだろう。

1938とはずがたり:2017/05/26(金) 08:44:23
>>1937-1938
マンチェスターのコンサート会場のように「ソフト」な標的への攻撃を未然に防ぐのは、不可能に近いほど難しい。手作りの爆発物について、警察は必要な部品や素材の購入を検知して爆弾が完成する前に作成者を検挙する捜査の精度を上げているが、それでも技術と必要な素材があれば、いつでも爆弾は作ることができる。仏ニースのトラック突入事件などが示すように、粗雑だが効果的な攻撃方法はいくらでもある。

パリやニース、ブリュッセル、そして今や、マンチェスターでこれだけの犠牲者を出しながらも、イスラム系武装組織が欧州に及ぼした影響は、パキスタンやナイジェリア、パキスタンなどに比べて少ない。

こうした国々も、驚くべき回復力を見せている。時折、攻撃を懸念する世論が、大きく政治に影響したこともある。イスラム過激派「ボコハラム」が2014年に、ナイジェリアで女子学生200人以上を誘拐した事件は、翌年の大統領選で当時現職だったグッドラック・ジョナサン氏が野党のムハマドゥ・ブハリ氏に敗北した一因とみられている。だが通常は、政治に大きな影響を及ぼすことはない。

攻撃によって国内の政治環境が変化するか否かは、攻撃の衝撃度による。例えば、2001年の米同時多発攻撃による世界貿易センタービルの崩壊は、史上前例がない規模と惨状で、中東や闘争性についての西側の考え方を一変させた。しかしながら、米国が、学校での乱射なども含めて銃による暴力を許容していることは、ひどい事件がいかに普通になってしまい得るかを示している。

マンチェスターの自爆攻撃は、2005年7月にロンドンの地下鉄やバスが爆破された事件以降、最も深刻なものだ。だが、欧州大陸で起きた他の攻撃の後では、3月にロンドンの国会議事堂付近で起きた襲撃も、今回の攻撃も、驚きを感じられなかった。それで嘆きや悲しみが減る訳ではないが、政治的な影響の広がりは抑えることができる。

ISは、支配地域を失いつつも戦闘を続けるだろう。もし壊滅させられたり、自ら墓穴を掘って正当性を失っても、他の勢力が代わりにその場所を埋める。皮肉なことに、ISがさらなる攻撃を仕掛ければ仕掛けるほど、個々の攻撃のインパクトは減ることになる。

1939とはずがたり:2017/05/26(金) 22:09:37

ISが犯行声明=3人逮捕―ジャカルタ自爆テロ
時事通信社 2017年5月26日 17時34分 (2017年5月26日 22時06分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170526/Jiji_20170526X171.html

 【ジャカルタ時事】インドネシアの首都ジャカルタで起きた自爆テロ事件で、国家警察は26日、犯行に関与した疑いで男3人を逮捕したと発表した。また、過激派組織「イスラム国」(IS)系メディアのアマク通信は「IS戦士が実行した」と伝え、事実上の犯行声明を出した。
 警察は、3人にテロリストの疑いがあるとみているが、具体的な容疑は明らかにしていない。また、テロは個人的な犯行ではなく、ISを支持する国内グループが組織的に実行したとの見方を強めている。
 3人は30?50代で、西ジャワ州バンドンとその近郊で逮捕された。バンドンでは今年2月、今回使用されたのと同種の爆弾を使ったテロ事件が発生しており、警察は関連を調べている。
 ISの犯行声明について、警察報道官は「当初から(関与したという)疑いがあった」と指摘。インドネシアではISを支持する小集団同士がネットワークを形成してテロを起こしているとみられているため、ネットワーク解明も重点的に行う考えを示した。

1940とはずがたり:2017/05/26(金) 22:20:48
コプト教徒のバス襲撃、26人死亡=イスラム過激派の犯行か―エジプト 時事通信社 2017年5月26日 20時16分 (2017年5月26日 21時51分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170526/Jiji_20170526X230.html

 【カイロ時事】エジプトのカイロ南方約200キロにあるミニヤで26日、キリスト教の一派、コプト教徒を乗せたバス2台が武装集団に襲撃され、保健省によると26人が死亡、多数の子供を含む27人が負傷した。
 コプト教徒は、イスラム教徒が大半を占めるエジプトで人口の約10%を占める少数派。報道によると、軍服姿の10人程度の集団が、修道院に向かっていたバスを襲った。
 エジプトを含むイスラム世界では、27日からイスラム教の断食月(ラマダン)に入る見通し。過激派組織「イスラム国」(IS)はこれまで、断食月中にテロを起こすよう信奉者らに呼び掛けてきた。

1941とはずがたり:2017/05/26(金) 22:21:01
ISが犯行声明=3人逮捕―ジャカルタ自爆テロ 時事通信社 2017年5月26日 17時34分 (2017年5月26日 21時51分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170526/Jiji_20170526X171.html


 【ジャカルタ時事】インドネシアの首都ジャカルタで起きた自爆テロ事件で、国家警察は26日、犯行に関与した疑いで男3人を逮捕したと発表した。また、過激派組織「イスラム国」(IS)系メディアのアマク通信は「IS戦士が実行した」と伝え、事実上の犯行声明を出した。
 警察は、3人にテロリストの疑いがあるとみているが、具体的な容疑は明らかにしていない。また、テロは個人的な犯行ではなく、ISを支持する国内グループが組織的に実行したとの見方を強めている。
 3人は30?50代で、西ジャワ州バンドンとその近郊で逮捕された。バンドンでは今年2月、今回使用されたのと同種の爆弾を使ったテロ事件が発生しており、警察は関連を調べている。
 ISの犯行声明について、警察報道官は「当初から(関与したという)疑いがあった」と指摘。インドネシアではISを支持する小集団同士がネットワークを形成してテロを起こしているとみられているため、ネットワーク解明も重点的に行う考えを示した。

1942チバQ:2017/05/31(水) 19:03:08
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170531-00000071-jij-asia
カブールで爆発、80人死亡=日本大使館員2人軽傷
時事通信 5/31(水) 14:14配信

アフガニスタンの首都カブール中心部で31日午前(日本時間同日午後)、自動車爆弾が爆発し、保健当局者によると80人が死亡、300人が負傷した。写真は爆弾が爆発し、立ち上る黒煙(中央奥)。
 【ニューデリー時事】アフガニスタンの首都カブール中心部で31日午前8時25分(日本時間同日午後0時55分)ごろ、自動車爆弾が爆発し、保健当局者によると80人が死亡、300人以上が負傷した。
 近くにある日本大使館の窓ガラスが割れ、菅義偉官房長官は日本人職員2人が軽傷を負ったことを明らかにした。在留邦人は全員、無事が確認された。

 現場は大統領府から約500メートルの地点で、アフガン治安部隊の訓練に当たる北大西洋条約機構(NATO)の担当機関によれば、各国の大使館などが集まり、警備が厳重な「グリーンゾーン」の外側。フランス大使館やドイツ大使館などの建物も損傷を受けたが、けが人の情報はない。日本政府は大使館に緊急対策本部を設置した。

1943チバQ:2017/05/31(水) 21:09:27
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170531-00000088-mai-m_est
<アフガン爆発>首都大使館街で自動車爆弾 異例のテロ攻撃
毎日新聞 5/31(水) 19:52配信
◇死亡80人 負傷350人

 【ニューデリー金子淳】アフガニスタンの首都カブールのドイツ大使館近くで5月31日午前8時半ごろ、自動車爆弾が爆発し、アフガン保健省などによると、少なくとも市民ら80人が死亡、350人が負傷した。日本の外務省によると、近くの日本大使館のガラスが割れ、日本人職員ら2人が軽傷を負った。AP通信はアフガン当局者が自爆テロとみていると報じた。

【動画】爆発で混乱する現場周辺

 現場付近には各国大使館が建ち並び、約500メートル南に大統領府もある。警備が厳しいカブール中心部でこれほど多くの被害が出るテロ攻撃は異例。独大使館は大きく損壊しており、独政府によると、警備担当のアフガン人1人が死亡した。

 地元メディアによると、実行役は給水車に積んだ爆発物を爆発させたとの情報もある。発生当時は通勤時間帯で多くの人で混雑していたとみられる。現地からの映像では、煙が上空高く立ち上り、広範囲にわたり建物や車が破壊された。

 アフガンでは2014年末に国際治安支援部隊(ISAF)が戦闘任務を終了した後、旧支配勢力タリバンや過激派組織「イスラム国」(IS)が影響力を広げ、治安が悪化。カブールでは今年3月、警察本部付近など2カ所で爆発があり少なくとも15人が死亡し、タリバンが犯行を認めた。5月3日には米大使館近くで8人が死亡した自爆テロがあり、ISが犯行声明を出した。

 今回のテロで犯行声明は出ていない。タリバンは関与を否定している。

 カブールの日本大使館では12年4月、タリバンと治安部隊の交戦でロケット弾が敷地内に着弾。建物の壁やガラスが割れたが、職員にけがはなかった。

 アフガンなどでは27日、イスラム暦の断食月「ラマダン」が始まり、治安当局はテロを警戒していた。アフガンのアブドラ行政長官は、ツイッターで「ラマダンに国民を殺す人々に平和を呼びかける価値はない。彼らを破壊し、根こそぎにしなくてはならない」と非難した。

1944チバQ:2017/05/31(水) 21:09:53
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170531-00000112-mai-m_est
<アフガン爆発>狙われた首都中枢 治安もろさ露呈
毎日新聞 5/31(水) 21:02配信

 【ニューデリー金子淳】アフガニスタンの首都カブールで5月31日に起きた爆弾テロは、政府機関や大使館が集中する首都中枢に大きな被害をもたらした。旧支配勢力タリバンや過激派組織「イスラム国」(IS)によるテロ攻撃が相次ぐ中、首都の治安対策の弱さも改めて浮き彫りとなった格好だ。米国は駐留米軍の増派を検討しているが、治安の安定は遠いのが現状だ。

 「たいへん大きな爆音だった」。現場近くのインド大使館関係者は電話取材にこう語った。AP通信などによると、爆発によって車30台以上が被害を受け、ドイツやフランスの大使館の建物にも被害が出たという。

 現場付近には日本や米欧諸国の大使館のほか、駐留外国軍の本部、大統領府などもある。普段から警戒態勢が敷かれている「グリーンゾーン」と呼ばれる地区で、武装組織にとってはテロを成功させることで攻撃力の高さを印象づける狙いがあるとみられ、たびたび標的になってきた。

 2013年6月には、偽造身分証を所持したタリバンのメンバーが大統領府から数百メートルの地点まで近づき、治安部隊と銃撃戦になった。15年12月にはスペイン大使館付近で、ゲストハウスを狙ったタリバンによる自爆テロが発生した。

 アフガンでは14年、駐留外国軍が治安権限をアフガン軍に移譲したが、それ以降はタリバンだけでなく、ISも勢力を伸長。政府の支配が及ぶのは国土の6割弱とされ、各地で激しい戦闘が続く。

 米政府のアフガン復興担当特別監察官事務所(SIGAR)によると、アフガンの治安部隊(約32万人)の死者数は15年は6637人、16年は1〜11月だけで6785人に上った。国連のまとめでは、16年の民間人死傷者は1万1418人(前年比384人増)で統計を取り始めた09年以降、最悪となった。

 とりわけ深刻なのがISの攻撃による被害だ。16年には前年の10倍以上となる民間人899人がISの攻撃で死傷した。ISは今年3月にもカブールの病院を襲撃し約50人を殺害するなど、首都を狙ったテロ攻撃を繰り返しており、治安悪化に拍車をかけている。

 現在の駐留米軍は約8000人規模で、トランプ米政権は少なくとも3000人の増派を検討中だ。だが、警備の間隙(かんげき)を突くテロ攻撃を防ぐのは簡単ではなく、治安改善に結びつくかは見通せない。

1945とはずがたり:2017/06/01(木) 10:02:31

IS系メディア創設者死亡か=避難先に空爆―シリア
時事通信社 2017年6月1日 06時20分 (2017年6月1日 09時57分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170601/Jiji_20170601X863.html

 【カイロ時事】AFP通信によると、過激派組織「イスラム国」(IS)系メディア「アマク通信」の共同創設者で、シリア人のバラア・カデク氏が29日、シリア東部マヤディーンで米軍主導の有志連合による空爆で死亡した。反体制派活動家の話として31日報じた。
 シリア北部アレッポでジャーナリストをしていたカデク氏は、2013年にISに合流。14年に他の活動家らとアマク通信を立ち上げたとされる。AFPによれば、ISが首都と称する北部ラッカを拠点としたが、有志連合の支援を受ける民兵組織「シリア民主軍」の攻勢が強まり、4カ月前にマヤディーンに避難したという。
 アマク通信は、ISが起こしたテロの事実上の犯行声明をいち早く報じることで知られる。カデク氏の仲間の活動家はフェイスブック上で「空爆で娘も一緒に死亡した」と伝えている。

1946チバQ:2017/06/01(木) 21:34:08
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170601-35102084-cnn-int
アフガン爆発、死者90人に タリバーン系の犯行か
6/1(木) 10:18配信 CNN.co.jp
アフガニスタン・カブール(CNN) アフガニスタンの首都カブールで31日に起きた爆発は、当局によると、これまでに少なくとも90人の死亡が確認され、負傷者は400人に上っている。

同国の情報当局は、パキスタンを拠点とする反政府勢力タリバーン系の「ハッカーニ・ネットワーク」の犯行だったとの見方を強めている。しかし現時点でどこの組織からも犯行声明は出ていない。タリバーンも関与を否定した。

爆発は朝のラッシュアワーの午前8時22分、商店やスーパーマーケットが立ち並ぶ繁華街で発生した。水配給用のトラックに隠されていた爆弾が、地元の大手電話会社とテレビ局の前で爆発。現場は通勤客や買い物客でにぎわい、通学途中の子どもたちも大勢いたことから、市民多数が犠牲になったと思われる。

現場はドイツ大使館やアフガン大統領宮殿にも近く、警備が厳重な外交区画。イスラム教の断食月ラマダンは数日前に始まったばかりだった。

米当局者によると、カブール市内にある米軍基地では米国人少なくとも11人が負傷し、アフガニスタン人の警備員9人が死亡した。米軍は、大使館に接近しようとしたトラックを検問所で阻止したとしている。

英BBCは、4年前から同局の運転手をしていた男性が死亡し、記者4人が負傷したことを明らかにした。

ドイツのガブリエル外相によると、現場に近いドイツ大使館では職員が負傷したものの、職員全員の安全を確保したとしている。ただ、大使館の警備を担当していたアフガニスタン人の警備員が死亡した。

やはり爆発現場に近いインド大使館の職員は無事だった。

フランスの欧州担当相はラジオ局の取材に対し、フランス大使館の建物も爆発で損傷したことを明らかにした。これまでのところフランス人の死亡は確認されていないものの、安否確認を急いでいるという。

カナダ大使館は、建物の1階が大きく損傷したが、職員に負傷者は出ていない。

地元の放送局1TVアフガニスタンは窓や扉が吹き飛ばされる被害に遭った。地元のコンサルティング会社に勤務するアフガン系米国人のライマ・タビビさんは、電話会社で大勢の犠牲者が出たようだと話し、「いつも傷つけられ、殺害されるのは、犯人が狙いたかった相手ではなく、アフガン人だ」と憤る。

フランスの非営利組織職員ハミード・ハキムさんは、通勤途中に大きな爆発音が聞こえたと話し、「ものすごい音がして地面が揺れた。ビルやオフィスがすべて破壊され、窓が吹き飛ばされていた」と話している。

1947とはずがたり:2017/06/02(金) 11:23:51
自爆テロで13人死亡=IS犯行、イラクで1日に3度目
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170531/Jiji_20170531X692.html
時事通信社 2017年5月31日 06時35分 (2017年5月31日 23時57分 更新)

 【カイロ時事】イラク西部アンバル州ヒートで30日夜、自爆テロが起き、現地からの報道によると13人が死亡、22人が負傷した。イスラム諸国では夜明けから日没まで飲食を控えるラマダン(断食月)の最中で、日没後に大勢が集まる場所を狙った犯行とみられる。過激派組織「イスラム国」(IS)系メディア「アマク通信」がISの犯行声明を伝えた。
 イラクでは同日未明に首都バグダッドで爆弾テロが2件続発し、少なくとも27人が死亡したばかり。イラクにあるIS最大拠点の北部モスル奪還作戦が大詰めを迎え、ISが報復テロを激化させているもようだ。

1948チバQ:2017/06/04(日) 10:54:38
http://www.afpbb.com/articles/-/3130558
ISの「首都」ラッカから20万人避難 クルド系部隊が本格攻勢へ
2017年06月02日 11:45 発信地:ワシントンD.C./米国
【6月2日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が首都と位置づけるシリア北部ラッカ(Raqa)の攻略戦をめぐり、米軍当局者は市内から約20万人が避難したことを明らかにした。ラッカに対しては、米軍が支援するクルド人とアラブ人の合同部隊「シリア民主軍(SDF)」が攻勢をかける準備を進めている。

 米主導の有志連合のライアン・ディロン(Ryan Dillon)報道官によれば、避難民らは近くの難民キャンプなどに移ったという。SDFが「市民をラッカにとどまらせず、避難させることを決めた」としている。

 SDFはラッカに対して北と西、東の3方面から包囲網を狭めているが、南方ではまだ戦闘に入っていない。

 一方、ロシア政府は1日、ロシア軍がラッカを脱出しようとするISの車列に対して空爆を加えたと発表した。(c)AFP

1949チバQ:2017/06/04(日) 12:30:19
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170601-00000064-sasahi-m_est
ルポ・膨らむドバイ 駅と戒律・万博と労働者・モールと多様性〈AERA〉
6/3(土) 11:30配信 AERA dot.
ルポ・膨らむドバイ 駅と戒律・万博と労働者・モールと多様性〈AERA〉
828メートルという世界一の高さを誇るビル「ブルジュ・ハリファ」から見たドバイ市街地とドバイ運河。政府系不動産開発会社エマール社の建物が目立つ(撮影/編集部・長倉克枝)
 2020年は東京にとっては五輪の年だが、ドバイにとっては中東で初開催となる万博の年だ。数十年で大きく姿を変えたドバイの変化のスピードは、衰えるどころか増している。

 かつては小さな漁村にすぎなかったドバイは、アラブ首長国連邦(UAE)を構成する首長国の一つ。ここ数十年で中東最大のビジネス拠点へと変化を遂げた。2009年の「ドバイ・ショック」でその勢いは一度は失速したものの、20年の国際博覧会(万博)開催に向け、街中で建設ラッシュが続いている。日本政府も今年4月、正式参加を表明したばかりだ。
 毎日地図が描き換わる勢いで変貌を遂げるドバイを、4月下旬に訪ねた。

●世界最長の無人鉄道

 羽田国際空港から直行便で約11時間、中東最大のハブ空港であるドバイ国際空港に降り立った。この空港の年間旅客数は8300万人と、成田国際空港の2倍以上。早朝だというのに人、人、人で、建物の外はすでにムッとした暑さだった。

 4月でも、昼間の気温は体温ほどに上昇し、夏は50度にまでなる。外を歩いている人はほとんど見かけない。街の中心部には、超高層ビルや大型商業施設といった巨大な建物が立ち並び、人々は昼間のほとんどを、空調が利いたこうした建物の中で過ごし、移動にはもっぱら車を使うという。

「進化し続ける最先端都市」を感じさせるのは、09年に中心部に開業した「ドバイ・メトロ」だ。「世界最長の無人鉄道」としてギネス世界記録を持つ。道路沿いに高架の線路が敷かれ、ところどころに金色の流線形の屋根があるのが見える。これが駅のプラットホーム。デザインにこだわり、建設コストが2倍に膨らんだと言われているが、どこから見ても駅だとわかって利用者には便利だ。

 乗り降りには、「スイカ」のように事前にチャージする形式のカードを使う。運転手や車掌が乗らない無人車両のため、先頭でも車窓の景色を楽しめて、日本でいうと東京・新橋と豊洲を結ぶ新交通システム「ゆりかもめ」そっくりの乗り心地だ。

 ただし、ルールは厳しい。炎天下の昼間、メトロ内でペットボトルの水を飲もうとしたら、他の乗客から「水は飲んじゃダメ。あれを見て」と声をかけられた。指された先には、

「飲食禁止 罰金100ディルハム(約3千円)」

 の文字。このあたりは戒律の厳しいイスラム教の影響なのか。

●万博に2500万人

 街を少し移動するだけで、建設中の建物の多さに気づく。ドバイ・ショック後に中断した開発プロジェクトもあるが、最近になって新たな開発が始まっている。理由はやはり万博だ。

 ドバイ政府は万博に、現在の年間観光客数の2倍近くに相当する約2500万人の来場者を見込む。想定ではこの7割が海外からの渡航者だ。そこでいま、大量の訪問客を受け入れるための空港の拡張、ホテルや商業施設の建設、さらには運河の拡張、住宅の増設の工事も進んでいる。

「欲しいものを見つけたらその場で買いなさい。広すぎて同じお店に戻ってこられないから」

 と言われるほど広大で、世界最大規模とされる商業施設「ドバイ・モール」も、さらなる拡張工事中だった。まるで、街全体が膨れ上がっていくようだ。

 中東のほかの地域と比べると石油埋蔵量が少なく、資源に乏しいドバイ。砂しかなかった土地を開拓し、次々と建物を建ててきた。こうして、世界中から人と投資を呼び込み、交易や金融といったビジネスを発展させてきたのだ。

 万博では「心をつなぎ、未来を創る」をテーマに掲げて人のつながりを作り出すほか、貿易拠点かつ金融都市のドバイらしく、テクノロジーによるイノベーションなどもアピール。新たな投資やビジネスも呼び込む大きなチャンスと沸き立つ。
 ちょうどドバイ国際コンベンション&エキシビションで、中東最大の観光関連展示会「アラビアン・トラベル・マーケット」が開かれていた。

 会場はまさに、熱気むんむん。世界150の国と地域から2500以上の政府や団体が出展していたが、ドバイ政府の巨大パビリオンが最も目を引いた。なかでも目立つ入り口正面に構えられたブースがドバイ万博。

1950チバQ:2017/06/04(日) 12:31:02
「これが会場ですか?」

「2020年が楽しみですね」

 これから建設が始まるという広大な万博会場のジオラマを人々がぐるりと取り囲み、興味深そうにのぞき込んでいた。

●モールの中にスキー場

「市場を歩くと、その土地らしさを感じられる」とはある旅行ジャーナリストのことばだが、ドバイらしさを感じるには、巨大商業施設、つまりモールへ行くのがいいのかもしれない。

 14年には年間8千万人が訪れたという前出のドバイ・モールのほか、エミレーツ・モールなど複数のモールがあり、巨大な建物の中に百貨店や家電量販店、スーパーマーケットの店舗や映画館などがすべて収まっている。スケートリンクやスキー場、水族館などまでモールの中にあり、飲食店も充実。毎週末家族で通いつめても飽きないだろう。

 週末(ドバイでは金曜日と土曜日)にドバイ・モールとエミレーツ・モールを訪ねると、人にぶつからずに歩くのが難しいほどの人出。品ぞろえも充実していて、日本では売り切れが続いていたソニーのゲーム機「PS VR」も山積みされていた。大きな買い物袋を抱えて行き来する人々の姿に、旺盛な消費意欲を見せつけられた。

 もう一つ驚いたのは、行きかう人々の人種や民族の多様性。アラブ人、欧米人、アジア人など、世界各地からやってきた人々がここで暮らしていることを実感させる出来事があった。

 エミレーツ・モールで店舗の案内表示を見ていると、白い民族衣装を着たアラブ人男性に、

「スキー場に行きたいんだけれど、ここはどこ? どうやって行ったらいい?」

 と訪ねられた。モール内にスキー場があることも驚きだったが、明らかに外国人の記者に、「地元の人」が道を尋ねてしまうほど、外国人に違和感がないのがドバイ。直前にスキー場を見に行ったので、無事、彼を案内できたということは付け加えておこう。

 逆に、あまり見かけなかったのが高齢者だ。

 モールでも街でも、見かけるのは働く世代や、子どもたち、ベビーカーを引く母親たちばかりだ。それもそのはず。ドバイの人口約240万人中、8割を占める外国人のほとんどは、仕事のためにここを訪れた働く世代だからだ。

●人口の半分はインド人

 建設現場から商業施設、飲食店街、ビジネス街まで、ドバイを支える働き手の多くが外国人。UAE国籍のアラブ人は、政府機関に勤める人が多いので、観光客がドバイの街で接する人々のほとんどは、外国人の働き手だろう。

 例えば、ドバイ・モール内にある「水辺の生き物園」を案内してくれた男性スタッフはシリア出身、欧米人が多く利用するホテルの女性スタッフはロシア出身、観光会社の男性運転手はパキスタン出身、欧米人が多く利用するスペイン料理店の女性スタッフはカナダ出身。

 街の中心部にあるマンションの入り口で、スクールバスで帰宅する小学生くらいの子どもを迎えに来ていたベビーシッターの女性は、フィリピン人だった。

 建設現場では多くのインド人労働者が働く。「人口の約半数を占めるのがインド人労働者」という事実が、図らずも、建設現場の多さを物語っている。

●成長はいつまで続く

「中東」というとテロや内戦のイメージがつきまとうが、ドバイは「日本より治安がいい」とも言われる安全な街だ。イスラム圏だが欧米人が多いので、西洋文化に慣れた私たちにとっても違和感がない。外国人向けにアルコールを出す店もあれば、各国料理も食べられる。もちろん日本食レストランもある。

 一方で、イスラムらしさに気軽に触れられる魅力もある。祈りの時間になるとどこにいても、「アザーン」と呼ばれる祈りの時間を告げる放送が聞こえてくる。空港や商業施設などにも祈りの部屋があり、「アザーン」が聞こえると人は続々とその部屋に移動する。

 イスラム教の礼拝堂であるモスクは、街中の至るところにある。観光客は入れないが、「ジュメイラ」という地域の「ジュメイラ・モスク」には、観光客向けにモスク内を案内する有料ツアーも用意されている。

 エジプト出身で、2年前からドバイで働いているという観光ガイドのアルハメッド・ハッセン・アリさんが、

「万博に向けて開発が進み、観光客が増えると期待していますが、万博後には反動で落ち込むのではないかと心配」

 と言うようにこの都市の成長がいつまで続くのかという懸念はある。だが、少なくともいまは、安全で不便なく、「最先端」と中東の雰囲気の両方を感じられる都市はどこかと聞かれたら、「ドバイ」と答えるしかない。

(編集部・長倉克枝)

※AERA 2017年6月5日

1951チバQ:2017/06/04(日) 18:10:03
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017060400313&amp;g=int
遠い和平、薄れる希望=パレスチナ、西岸入植地10倍-イスラエルの占領から50年



東エルサレムのユダヤ人入植地(左側)とヨルダン川西岸を隔てる分離壁=5月31日
 【エルサレム時事】イスラエルがヨルダン川西岸などを占領した1967年の第3次中東戦争の開始から5日で50年。6日間で終わったこの戦争は「イスラエル史上最大勝利の一つ」(ネタニヤフ首相)だが、現在まで続く占領体制の始まりとなった。パレスチナ人は武力闘争や和平交渉を通じて占領終結を求めてきたものの、占領の固定化が進み、和平への希望は薄れつつある。
 93年のオスロ合意以降、パレスチナはヨルダン川西岸とガザ地区を領土とし、東エルサレムを首都とする国家樹立を目指してきた。しかし、イスラエルとの和平交渉は中断と再開を繰り返し、前回の交渉は2014年4月に中断された。
 過去の交渉が失敗した原因の一つが、西岸と東エルサレムでイスラエルが進めてきたユダヤ人入植活動だ。イスラエルは入植凍結を約束しながら、実際には入植地を拡大してきた。

 イスラエルの平和団体ピースナウによれば、西岸だけでも、右派政党リクードが政権を取った77年に24カ所だった入植地が、今では政府非公認の入植地も含め10倍の約230カ所に増加。入植者の人口は約4000人から約39万人に膨れ上がった。虫食い状態に建設された入植地や、イスラエルがテロ阻止の名目で西岸との境界周辺に建設している「分離壁」により、パレスチナ人居住地域は分断され、将来の国家の領土としての一体性は損なわれつつある。

 しかし、ネタニヤフ首相は「和平の最大の障害は入植地ではなく、パレスチナ側がイスラエルをユダヤ国家と認めないことだ」と繰り返し強調。05年にイスラエルがガザ地区から撤退した後、イスラム原理主義組織ハマスが台頭したことを例に挙げ、西岸からの撤退はイスラエルの安全保障を脆弱化するとして拒否している。
 4日に発表されたイスラエルの世論調査結果でも、回答者の6割が西岸支配について「占領ではない」との認識を示した。
 テルアビブ大学のダニエル・バルタル名誉教授は「今日と50年前のイスラエルはもはや同じ国ではない。入植者が政治をはじめ、あらゆる分野に浸透し、ユダヤ国家としての(公正な)道徳基準を失っている」と懸念を表明。パレスチナの人権団体「社会的・経済的権利のためのエルサレム・センター」のジアド・アルハムリ所長も「入植者が至るところにいて、パレスチナ国家が樹立できると考えるのは現実的ではない」と和平実現に否定的な考えを示した。(2017/06/04-14:37) 関連ニュース

1952チバQ:2017/06/04(日) 18:11:07
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017060400322&amp;g=int
「エルサレムなしには生きられない」=翻弄され続けるパレスチナ人



第3次中東戦争時の様子について語るパレスチナ人のアイシャ・マスルヒさん=5月31日、エルサレム
 【エルサレム時事】ユダヤ、キリスト、イスラム3宗教の聖地エルサレム。イスラエルは1967年の第3次中東戦争でヨルダン支配下にあった旧市街を含む東エルサレムを併合し、東西統一エルサレムを首都と宣言した。イスラエルにとってはエルサレム「解放」だったが、パレスチナ人にとっては故郷の「剥奪」を意味し、多くの人々の人生を翻弄(ほんろう)することになった。
 「私の子供時代は美しかった。地域の皆が一つの家族のようだった」。モロッコにルーツを持つパレスチナ人アイシャ・マスルヒさん(71)は振り返った。
 67年当時、旧市街のユダヤ教の聖地「嘆きの壁」のすぐ西側には、マグレブ地区と呼ばれる北アフリカからパレスチナに移住したアラブ人の居住地区があった。しかし、イスラエルは「聖地奪還」の後、この地区を破壊し、ユダヤ人だけが住む地区を建設した。
 マスルヒさんはマグレブ地区で生まれ育ったが、戦争発生時は結婚してエルサレム郊外に住んでいた。「48年のイスラエル建国時の恐ろしい殺りくの記憶」があったため、夫や娘と共にヨルダンへ逃れた。
 同地区に残っていた母から聞いた話では、停戦翌日の6月11日、イスラエル軍が拡声器で同地区住民に退去を命令。1時間もしないうちに重機で次々と家を破壊していった。マスルヒさんの実家を含め3戸だけは破壊を免れたが、5年後にイスラエル軍が「軍事区域である」との理由で強制退去を命じた。
 両親らは東エルサレムのベイトハニーナに移住。マスルヒさん自身はヨルダンからモロッコに移ったが、夫が交通事故で死亡した。それを機に、75年エルサレムに戻った。4人の子供が独立した今、再び旧市街の一角に暮らす。窓の外にはイスラム教の聖地「アルアクサ・モスク」がそびえる。「エルサレムは私の魂。魚と水の関係のように、エルサレムなしには生きていけない」とマスルヒさんは強調する。
 戦後50年たっても苦悩は続いている。マスルヒさんは「最もつらいのは、占領されているという精神的痛み。二つ目は、エルサレムのユダヤ化によって、イスラエルがすべてを自分たちの歴史に変えてしまっていることだ」と語った。(2017/06/04-14:58) 関連ニュース

1953チバQ:2017/06/04(日) 18:11:44
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017060300571&amp;g=int
カブールでまた自爆テロ、7人死亡=葬儀会場、閣僚ら119人けが-アフガン


 【ニューデリー時事】アフガニスタンの首都カブールの葬儀会場で3日、複数回の爆発が起き、保健省当局者によると、7人が死亡し、119人が負傷した。葬儀には政府高官らも参加しており、フェロズ保健相が爆発で軽傷を負った。無事だったアブドラ行政長官は記者団に「連続自爆攻撃による爆発が3回あった」と明らかにした。
 カブールでは5月31日に自動車を使った大規模な自爆テロがあり、90人が死亡。犠牲者の遺族らは2日、テロや警備の甘さを非難するデモを起こし、デモ隊への警察の発砲で4人が死亡していた。今回の爆発はその際の犠牲者の葬儀中に起きた。(2017/06/04-00:19)

1954とはずがたり:2017/06/05(月) 17:16:33

<アフガン>大統領辞任求めデモ 治安部隊と衝突5人死亡
毎日新聞社 2017年6月3日 17時54分 (2017年6月3日 19時06分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170603/Mainichi_20170604k0000m030013000c.html

 アフガニスタンの首都カブール中心部で少なくとも80人が死亡した爆弾テロを受け、地元住民らが2日、現場近くでガニ大統領らの辞任を求める抗議デモを行い治安部隊と衝突した。地元メディアによると、治安部隊の発砲などで少なくとも5人が死亡し、多数の負傷者が出た。デモ隊は約1000人で、治安維持能力がないとしてガニ大統領やアブドラ行政長官の辞任を訴えた。【ニューデリー】

1955とはずがたり:2017/06/05(月) 17:22:27
イラクでは無くサウジに侵攻,占領して民主化すりゃあ良かったのにね。

アメリカ高官、サウジの9.11関与を強調
http://parstoday.com/ja/news/world-i15715
2016年08月30日22時46分

アメリカの元外務省関係者が、ブッシュ前大統領が、2001年の同時多発テロへのサウジアラビアの関与を隠蔽したことを明らかにしました。

アルアーラムチャンネルによりますと、パウエル国務長官時代の外務省関係者は、インタビューの中で、「ブッシュ政権は、同時多発テロへのサウジアラビアの役割に関して語ることを許さず、当時のチェイニー副大統領も、常に、この攻撃でのサウジの役割について触れない必要性を強調していた」と述べました。

また、「9.11に関する議会の28ページの報告は、サウジがこの攻撃に関与していたことを示す最良の文書だ。この報告書に名前の挙がっているサウジの関係者はサウジの情報機関の職員で、アルカイダとつながりを有していた可能性が高い。このため、サウジの治安機関は彼らの存在を知らないはずがない」としました。

彼はまた、「チェイニー元副大統領は9.11へのサウジの関与から人々の注目を逸らし、アメリカの情報機関に示されていた有力な証拠を覆い隠した」としました。

さらに、彼とパウエル氏は、アルカイダとイラク政府の関係を強調するよう常に圧力をかけられていた。捕虜の拷問も、この両者の関係についての情報を引き出すために行われていた」としました。

また、「サウジがあらかじめ9.11の攻撃を知っていたかということについて、アメリカの情報機関による正式な調査は行われなかった。サウジとタクフィール主義者、とくにアルカイダとの関係に関する調査も行われなかった」としました。

1956とはずがたり:2017/06/05(月) 17:23:19
バーレーンで、同国における米軍の駐留に抗議するデモが実施
http://parstoday.com/ja/news/middle_east-i30962
2017年06月03日19時27分

バーレーンで、同国における米軍の駐留に抗議する数百人規模のデモが実施されました。

ファールス通信によりますと、反体制派の呼びかけにより、バーレーンの首都マナーマ近郊の住民数百人が同国におけるアメリカ軍の駐留に抗議し、デモを行いました。

この中で、バーレーンの治安部隊はデモ参加者を襲撃し、彼らと衝突しました。

バーレーンとアメリカは、1971年、バーレーンにおけるアメリカの軍隊や兵器の配備に関する契約に調印しました。

バーレーンにはさらに、アメリカの第5艦隊や海軍の地域指令部が配備されています。

1957とはずがたり:2017/06/05(月) 17:24:41

アフガン・カーブルで多国籍軍の撤退要求が高まる
http://parstoday.com/ja/news/world-i31026
2017年06月04日21時00分

アフガニスタンの首都カーブルで3日間のうちに2発の強力な爆弾によるテロ事件が発生したことは、地域のメディアの注目を集めています。

ノウルーズィー(アフガニスタン問題アナリスト・ジャーナリスト)

先週水曜、アフガニスタンの首都カーブル市内の外国公館街で、給水タンクに取り付けられた1.5トンの爆弾が爆発し、これによりおよそ600人が死傷しました。

その3日後の3日土曜には、アフガニスタン上院副議長の子弟の埋葬式で新たな爆発があり、多数の死傷者が出ています。この2つの事件は、アフガニスタンからのアメリカ軍の撤退を求め、アメリカに死をというスローガンを叫ぶ人々の激しい抗議運動のきっかけとなりました。

アメリカは、2001年にテロとの戦いを口実に、国連安保理決議によりアフガニスタンを攻撃し、占領しました。しかし、実際は、これまでテロとの真剣な戦いは行われていないばかりか、アフガニスタン軍を初めとする同国の治安部隊の強化に向けた努力も、意図的に実施されないままとなっています。一方で、アフガニスタンに集まった支援金も、結局はアメリカを初めとする西側諸国に吸い込まれてしまいました。実際に、アフガニスタンの経済インフラの再建に向けた一歩は踏み出されなかったことになります。アフガニスタンでは失業率が上昇し、労働者は非常に低い収入で生活しているのが現状です。

アフガニスタンにある外国大使館の外壁の向こうに、就労可能な若者たちが集結したことは、若者が国家の資本であり、その正しい活用がアフガニスタンのような国の繁栄と進歩につながるはずでありながら、彼らにとってもはやこの国から出て行くしか方法がないことを物語っています。

現実に、アフガニスタンの安定と治安については、この国の情勢不安の解決に向けた国際的な力への依存が地域的な戦略に代わらない限り、明るい展望はありません。それは、これまで16年間にわたってアフガニスタンには多国籍軍が駐留していながら、治安は悪化する一方だったという苦い経験があるからです。

アフガン軍の強化と拡充に向けて地域的な協議を増やし、近隣諸国の可能性を活用することは、この国の治安の問題の解決の糸口となりえます。地域諸国やアフガニスタンの近隣諸国は、アフガニスタンの治安の確立と発展が彼らにも影響すると確信しています。もっとも、この目的の達成については、悪意も存在し、これを妨害しようとする動きが出てきます。このため、アフガニスタン自身が賢明になり、また地域諸国がアフガニスタンの和平プロセスを真剣に支援することこそ、解決策となりえ、この国の様々な面での安全と発展につながるのです。

1958とはずがたり:2017/06/05(月) 17:29:00
サウジ軍が、同国東部のシーア派への攻撃を継続(動画)
http://parstoday.com/ja/news/middle_east-i30970
2017年06月03日19時45分

サウジアラビア軍が、シーア派教徒が住む同国東部への攻撃を継続しています。

アルアーラムチャンネルによりますと、サウジアラビア軍は先月10日から同国東部州のシーア派教徒の住むアワミーヤ地区を攻撃しています。

サウジ軍は、アワミーヤ地区にある2つのモスクを攻撃し、放火しました。

サウジアラビアの内務省は、声明の中で、東部州カティーフの町の中心で発生した自動車の爆発に対する責任を認めました。

メディアの報道によりますと、この爆発により、この車に乗っていた若者2人が死亡しました。

1959とはずがたり:2017/06/05(月) 18:19:22
>>1955

サウジアラビアとアラブ首長国連邦がパキスタンのテロを支援
http://parstoday.com/ja/news/world-i30956
2017年06月03日17時40分

パキスタンの情報筋が、サウジアラビアとアラブ首長国連邦が、パキスタンの過激派テロ組織に資金援助を行っていたとしました。

パキスタンのドーンチャンネルがアメリカの外交官の話として伝えたところによりますと、サウジアラビアとアラブ首長国連邦は、パキスタンのパンジャブ州南部のテロ組織に毎年1億ドルの資金を提供していたということです。

また、この資金は、過激派思想を拡大するために使われたということです。

このアメリカの外交官は、パキスタン・ラホールにて匿名で、アメリカ政府に書簡を送り、サウジアラビアとアラブ首長国連邦がこの資金援助を行い、パンジャブ州南部の貧しい人々をジハード・聖なる戦いであると偽ってテロに参加させ、死亡したテロリストの両親に数十万ルピーを支払っているとしました。

1960チバQ:2017/06/05(月) 19:13:02
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170605-00000040-mai-int
<対IS>ラッカ奪還へ最終作戦 米、数日以内に開始か
6/5(月) 11:31配信 毎日新聞
<対IS>ラッカ奪還へ最終作戦 米、数日以内に開始か
ラッカの位置
 【カイロ篠田航一】過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と位置付けるシリア北部ラッカと、イラク国内の最大拠点の北部モスルに対する米軍などの攻勢が進展し、奪還が目前となっている。制圧に成功すれば、米国のIS掃討作戦は2014年の空爆開始以来、大きな節目を迎える。ただISはシリア東部デリゾール県などで一定の勢力を維持し、イラクの首都バグダッドでも自爆テロを続けており、完全な掃討には時間がかかる見通しだ。

 米軍が支援するクルド人主体の民兵組織・シリア民主軍(SDF)の報道官は3日、ラッカ奪還に向けた最終作戦を「数日以内」に始めると述べた。既に2日夜に作戦が開始されたとの報道もある。

 AP通信によると、3月の時点でラッカには30万人の市民がおり、IS戦闘員が住民を「人間の盾」として立てこもっていたという。IS側は現在も約3000人が市内に潜伏しているとされ、最終局面で激しく抵抗する恐れもある。

 ラッカ奪還作戦を巡っては、米国と同盟国トルコとの間で摩擦も起きている。米国はIS掃討のパートナーとみなすクルド人民兵に武器を供与。だが民兵らを反政府組織・クルド労働者党(PKK)の一派として敵視するトルコのエルドアン大統領はこれに反発し、5月にトランプ米大統領と会談した際も懸念を表明していた。

 イラクでも北部モスルの奪還が間近とみられ、イラク軍は既にISが潜伏するモスル西部地区の9割以上を制圧。イラクのアバディ首相は5月29日、「勝利宣言の時期は近い」との認識を示した。当初、イスラム教のラマダン(断食月)開始の5月下旬までにモスル全域の奪還を目指していたが、路地が入り組む旧市街の攻略が難航している。

 ISは14年、シリアとイラクにまたがる地域を領土として「国家樹立」を宣言し、両国を主な活動範囲としてきた。拠点のラッカとモスルの陥落は大きな痛手となる。だが追い詰められたISは今後リビアやエジプトなど中東の他の地域に加え、5月末に80人が死亡する自爆テロが起きたアフガニスタンや、ISに忠誠を誓う戦闘員の流入が指摘されるフィリピンなどアジアで勢力拡大を模索するとの見方もあり、各国の治安当局は警戒を強めている。

1961チバQ:2017/06/05(月) 19:16:13
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170605-00000018-jij_afp-int
サウジやエジプトなど4か国、カタールと断交 「テロから守る」
6/5(月) 12:31配信 AFP=時事
サウジやエジプトなど4か国、カタールと断交 「テロから守る」
カタールの首都ドーハ(2014年5月8日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】(更新)サウジアラビアとエジプト、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)は5日、カタールとの国交を断絶すると発表した。湾岸(Gulf)諸国間では、カタールがテロリズムに資金援助しているとの非難をめぐって緊張が高まっていた。

 国営サウジ通信(SPA)によると、サウジアラビア政府は「テロリズムと過激主義の危険から国の治安を守る」ため、カタールとの外交関係を断ち国境を閉鎖する。陸・海・空の全ての玄関口も閉ざすという。

 エジプト外務省は、カタール政府が「テロリズムを支援している」と批判。エジプト国内の港湾と空港へのカタール国籍の船や航空機のアクセスを拒否する方針を明らかにした。

 また、バーレーン通信(BNA)は、カタール政府が「バーレーンの治安と安定を揺るがし、内政干渉を行う」と主張したため国交を断絶したと報じている。

 イエメンの内戦に介入しているサウジアラビア主導の連合軍も5日、カタールの参加を今後は認めないと発表した。SPAが伝えた連合軍の声明は、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)やイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」にも言及。カタールが「テロリズムを増強し、イエメン国内のアルカイダやダーイシュ(ISのアラビア語名の略称)をはじめとする(テロ)組織を支援し、反体制派と取引している」ことを今回の措置の理由としている。

 その一方、今回の決定についてカタール政府は「不当だ」と非難し、同国を政治的な「保護下」に置くことが目的だとの見解を示した。

 カタール外務省は声明で、中東4か国による前例のない措置について「不当で、根拠のない誤った主張に基づいている」と批判。「目的は明らかで、この国を保護下に置こうとするものだ。これは、それ自体で(カタールの)国家としての主権を侵害するものだ」と述べた。

 またカタール政府は、湾岸諸国3か国が同国を結ぶ空路、陸路、海路での交通を遮断することについて、「市民および住民の日常生活に影響を及ぼすことはない」と主張。「カタールの社会や経済に危害を加える試みを失敗させるべく、政府は必要な措置全てを取る」と述べた。

■カタールは22年W杯開催国、米軍の中東拠点も

 カタール政府に対しては、かねてテロ支援国家との批判がある。

 カタールの首都ドーハ(Doha)では、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)のハレド・メシャール(Khaled Meshaal)前最高指導者が数年にわたって亡命生活を送っている。また、アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)も2013年、ドーハに事務所を開設して物議を醸した。

 カタールは2022年のサッカーW杯(2022 World Cup)の開催国に予定されているほか、米国が主導するIS掃討作戦を実行している有志連合の参加国でもある。米軍が中東地域での空からの全作戦を指揮するアルウデイド(Al-Udeid)空軍基地もカタール国内にある。【翻訳編集】 AFPBB News

1962チバQ:2017/06/05(月) 19:16:53
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170605-00000048-jij-m_est
アラブ5カ国、カタールと断交=サウジなど「テロ支援」と批判
6/5(月) 12:51配信 時事通信
 【カイロ時事】サウジアラビア、エジプト、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)、イエメンのアラブ5カ国は5日、ペルシャ湾岸のカタールとの外交関係を断絶すると発表した。

 サウジなどはかねて、カタールが過激派組織「イスラム国」(IS)や国際テロ組織アルカイダなどを支援し、アラブ・湾岸地域の安定と結束を損ねていると批判を強めていた。

 サウジ政府は国営通信を通じ、断交措置は「過激派の危険から国家の安全を守るため」と説明。「カタールは、地域の安定を妨害しようと画策するテロ集団を保護し、テロリストのメッセージを常にメディアを通じて広めている」と非難した。

 エジプト外務省も声明で「エジプトに敵意を抱き、安全を脅かすテロ行為で裁判を受けた指導者をかくまっている」として、アラブの安全と利益の脅威になっているとカタールを糾弾した。

 これに対し、カタール政府は外務省を通じた声明で「不当で根拠のない主張に基づいている」と各国の対応を批判した。

 断交発表に伴い、サウジ、バーレーン、UAEの3カ国は、国民のカタール渡航を禁止。カタールからの渡航者の入国も禁じ、それぞれの国に滞在中のカタール国民に14日以内の出国を命じた。エジプトも、カタールとの間で航空機や船舶の往来を今後認めないと発表した。

 サウジは隣国イエメンの内戦に介入し、サウジと対立しているイランが支援するイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」に対し、空爆を続けている。サウジは軍事作戦に参加するカタールを追放することを明らかにした。

 カタールはシリア内戦でも、サウジなどと共に米軍主導の有志連合の一角を占める。カタールとサウジなどの断交はIS打倒に向けた共闘に影響を与える可能性がある。

1963とはずがたり:2017/06/05(月) 22:16:39
なんだなんだ!?

「テロ支援」カタールと断交=サウジなど中東諸国
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170605X393.html
21:47時事通信

 【カイロ時事】サウジアラビア、エジプト、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)、イエメンのアラブ5カ国は5日、ペルシャ湾岸のカタールとの外交関係を断絶すると発表した。インド洋に浮かぶイスラム教国モルディブも追随。サウジなどはかねて、カタールが過激派組織「イスラム国」(IS)や国際テロ組織アルカイダなどを支援し、アラブ・湾岸地域の安定と結束を損ねていると批判を強めていた。

 サウジ政府は国営通信を通じ、断交措置は「過激派の危険から国家の安全を守るため」と説明。「カタールは、地域の安定を妨害しようと画策するテロ集団を保護し、テロリストのメッセージを常にメディアを通じて広めている」と非難した。

 エジプト外務省も声明で「エジプトに敵意を抱き、安全を脅かすテロ行為で裁判を受けた指導者をかくまっている」として、アラブの安全と利益の脅威になっているとカタールを糾弾した。

 これに対し、カタール政府は外務省を通じた声明で「不当で根拠のない主張に基づいている」と各国の対応を批判した。

 断交発表に伴い、サウジ、バーレーン、UAEの3カ国は、国民のカタール渡航を禁止。カタールからの渡航者の入国も禁じ、それぞれの国に滞在中のカタール国民に14日以内の出国を命じた。エジプトも、カタールとの航空機や船舶の往来を今後認めないと発表し、エジプト駐在のカタール大使に48時間以内の出国を命じた。

 サウジは隣国イエメンの内戦に介入し、サウジと対立しているイランが支援するイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」に対し、空爆を続けている。サウジは軍事作戦に参加するカタールを追放することを明らかにした。

 カタールはシリア内戦でも、サウジなどと共に米軍主導の有志連合の一角を占める。カタールとサウジなどの断交はIS打倒に向けた共闘に影響を与える可能性がある。

1964とはずがたり:2017/06/05(月) 22:17:05
カタール断交、イエメンも「国内のシーア派武装組織支援」と非難 5カ国目
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1706050043
17:29産経新聞

 【中東支局】ロイター通信によると、イエメン政府は5日、カタールとの断交を発表した。カタールとの断交発表は、サウジアラビア、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプトに続き5カ国になった。

 イエメン政府は声明で、カタールはイエメンのイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」との関係を維持し、「過激派を支持しているのが明らかになった」ための措置だとした。

 イエメンでは、サウジの支援を受けるハディ暫定政権とフーシ派の紛争が深刻化。フーシ派はイランからミサイル供与などの支援を受けているとされ、内戦はサウジ対イランの代理戦争の様相を呈している。

1965とはずがたり:2017/06/05(月) 22:18:33
カタール、4カ国による断交は不当で事実無根=アルジャジーラ
https://news.goo.ne.jp/article/reuters/world/reuters-20170605041
16:32ロイター

カタール、4カ国による断交は不当で事実無根=アルジャジーラ
 6月5日、カタールは、サウジアラビアを含む4カ国がカタールとの外交関係を断ち切ったことについて、遺憾の意を表明した。カタールを拠点とする衛星テレビ局アルジャジーラが伝えた。写真はカタール国外務大臣。ドーハで5月撮影(2017年 ロイター/Naseem Mohammed Bny Huthil)
(ロイター)
[ドバイ 5日 ロイター] - カタールは5日、サウジアラビアを含む4カ国がカタールとの外交関係を断ち切ったことについて、遺憾の意を表明した。カタールを拠点とする衛星テレビ局アルジャジーラが伝えた。

アルジャジーラによると、カタール外務省は断交は「不当で、事実無根の主張や疑いに基づいている」と指摘した。また、断交の決定は「国民や居住者の通常の生活に影響を及ぼさない」とした。

サウジ、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンは5日、カタールがテロリズムを支援しているとして国交を断絶した。

1966とはずがたり:2017/06/05(月) 23:10:47
カタールはスンナ派なのに独自色なんだそうな。
形式とは云え民主主義や女性参政権の保障などを謳っていて一寸毛色が違うのか?

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AB
元首[編集]
カタールはサーニー家( ?? ???? , ?l-Th?n?)による首長制(君主制の一種)である。現行憲法は2003年4月29日に承認されたもので、三権分立の立場を取り、民主主義や女性参政権の保障などを謳っている。しかし、実際はサーニー家に実権が集中している状況。

宗教[編集]
2010年の調査では外国籍を含めた全人口に占める割合をみると67.7%がイスラム教、13.8%がキリスト教、13.8%がヒンズー教、3.1%が仏教を信仰している。しかし、カタール国籍保持者の95%はイスラム教であり、大半がスンナ派のワッハーブ派である他、シーア派が人口の5?15%を占めておりイスラム教を国教としている。

経済
首都ドーハは中東屈指の世界都市、金融センターへ急成長している。
2015年のGDPは約1920億ドルであり[9]、埼玉県よりやや大きい経済規模である[10]。同年の一人当たりGDPは7万8829ドルである[9]。
1940年代の石油発見以前の産業は漁業と真珠取りだけであった。1920年代から日本の養殖真珠が世界に出回るとカタールの天然真珠は衰退した。 石油と天然ガスに依存する経済体制で、輸出の大半が石油・天然ガス及びその関連製品で占められている。インド、パキスタン、イランなどからの外国人労働者がカタール国籍を持つ総人口より多く、外国人労働者に労働力を大きく依存している。

カタール断交、5カ国目 イエメンも「国内のシーア派武装組織支援」と非難
http://www.sankei.com/world/news/170605/wor1706050050-n1.html
2017.6.5 20:18
【カタール断交】

http://tohazugatali.web.fc2.com/int_poli/wor1706050050-p1.jpg

http://tohazugatali.web.fc2.com/int_poli/wor1706050050-p2.jpg

 トランプ米大統領の中東歴訪からわずか約2週間。地域大国サウジアラビアを中心とする5カ国が、同じイスラム教スンニ派のカタールと断交に踏み切った背景には、何があったのか。

 カタールは、サウジが脅威と認識するシーア派大国イランに融和的な姿勢を見せてきたほか、域内で警戒論が強いイスラム教原理主義組織ムスリム同胞団の「保護者」としても振る舞ってきた。豊富な天然資源を有する富裕国でもある。

 カタールはいわば、スンニ派の盟主を自任するサウジに逆らう形で独自の存在感を発揮してきており、だからこそサウジの“逆鱗”に触れたのだといえる。

 カタールをめぐっては、2014年に同胞団を支援したとの理由でサウジなどが大使を召還するなど、火種がくすぶっていた。イスラム世界の変革を求める同胞団の思想が広がることは反王制運動につながりかねず、サウジにすれば体制を脅かす危険組織と映る。それを支援することは、同じ君主制国家のカタールといえど同罪というわけだ。

 サウジはまた、ペルシャ湾を隔てて対峙(たいじ)するイランが、核・ミサイル技術の開発や、サウジ国内のシーア派などを通じた工作で、自国への圧迫を強めていると受け止めている。昨年1月にはイランと断交。近年は、対イランを念頭に置いたスンニ派同盟の枠組み作りにも取り組んできた。

 サウジは今回、カタールが、イランがイエメンで支援するシーア派系武装勢力を手助けしたと非難。真偽は不明だが、対イランでサウジとは一線を画した外交を展開するカタールは、サウジにとっては足並みを乱す厄介者だ。今回の断交措置にはそれを懲らしめる意味合いがある。

 一方、今回の断交を受け、ティラーソン米国務長官は5日、湾岸諸国の団結を促す声明を出した。トランプ氏が5月、サウジを初外遊先に選び、対テロでのアラブ諸国の結束をうたった直後だけに、事態の激変に困惑している様子もにじむ。米国のメンツを無視するような今回の断交劇は、米国の中東地域への影響力が大きく低下している現実も示している。(大内清、エルサレム 佐藤貴生)

1967チバQ:2017/06/06(火) 20:06:51
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170606-00000023-jij_afp-int
カタール断交、サウジとUAE 孤立させるチャンス逃さず
6/6(火) 14:51配信 AFP=時事
カタール断交、サウジとUAE 孤立させるチャンス逃さず
カタール・ドーハの高層ビル群(2009年3月9日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】サウジアラビアとアラブ首長国連邦など中東の複数国がカタールとの国交を断絶すると発表したことをめぐり、専門家らは5日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の中東への新たなアプローチを後ろ盾に、カタールを孤立させるチャンスを逃さなかったと指摘している。

 天然ガスが豊富で外交政策では長年にわたり周辺国と相容れない立場をとってきたカタールだが、先月にはイランを敵対視する米国のスタンスを疑問視する発言が報じられ、これをきっかけに一気に緊張が高まった。

 国営メディアに掲載されたこの発言についてカタール政府は、サイバー攻撃によるもので真意ではないとしており、トランプ氏が隣国サウジアラビアを訪問後、ハッカー集団がタミム・ビン・ハマド・サーニ(Tamim bin Hamad Al-Thani)首長名義で一連の爆弾発言を行ったと主張している。

 問題の発言は、サウジやUAEといったイスラム教スンニ(Sunni)派の首長国に対する侮辱として受け止められた。これらの国は、トランプ氏およびイスラム教シーア(Shiite)派主流のイランに対する強硬路線を支持している。

 同日、サウジ、UAE、イエメン、バーレーン、エジプトが、カタールと断交。一部の国は、交通の遮断も発表した。

 英シンクタンク「欧州外交評議会(European Council on Foreign Relations)」の客員研究員アダム・バロン(Adam Baron)氏は、「湾岸協力会議(GCC)に加盟する6か国間の緊張がこれまでにないほど高まっていることが示されているのは確かだ」と述べる。

 そして、「カタールは長年にわたり独立した立場を持ち続けていたため、それがサウジやUAEをはじめとする隣国からの反感につながった。カタールとムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)との関係をめぐっては特にそうだ」とも指摘した。ムスリム同胞団は今から約90年前にエジプトで創設され、その後、周辺地域で勢力を伸ばした。
 エジプトで行われた民主的な大統領選挙でムスリム同胞団を出身母体とするムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)氏が当選すると、サウジやエジプト、UAEは同団体を「テロ組織」と主張。同政権は2013年、軍によるクーデターで転覆した。

 カタール政府がモルシ氏を支援したことで摩擦が生じ、バーレーンやサウジ、UAEは2014年、ドーハに赴任していた大使を数か月にわたり帰国させたこともある。

 そのような対立が生じた中でもカタール政府はムスリム同胞団の指導者らを擁護し続けた。

■サウジ支持派
 英ロンドン(London)のシンクタンク「英王立国際問題研究所(チャタムハウス、Chatham House)」上級主任研究員のジェーン・キニンモント(Jane Kinninmont)氏は、今回の緊張が「カタールによる新たな行動」に起因していると明確に示されてはいないと指摘する。

 そして、サウジ、UAEの両国政府がトランプ政権とのつながりを強化するなか、今回のカタールとの断交は、これまで伺っていたチャンスに飛びついた恰好だとの見方を示した。

 スンニ派イスラム過激組織が複数の国々で攻撃を行う中、トランプ氏は先月、サウジの首都リヤド(Riyadh)で行った演説で、過激主義者やテロリストらを「排除」するよう湾岸諸国などのイスラム指導者らに対し呼び掛けた。

 この演説でトランプ氏は、イランを名指しして「宗派対立とテロ」を煽っていると述べ、サウジのこれまでの主張に同調してみせた。

 他方で、シンガポールのS・ラジャラトナム国際研究院(S. Rajaratnam School of International Studies)の中東地域アナリスト、ジェームズ・ドーシー(James Dorsey)氏も5日、「イラン問題の延長としてカタールを孤立化させるためのサウジとUAEによる取り組み」だと今回の動きについて指摘している。

 両国政府の目的についてドーシー氏は、非アラブ国に立場を明らかにするよう求めつつ、「反イランの立場をとらず、またイスラム過激派や武装集団との関係があることを理由にカタール政府を強く非難するようトランプ氏を説得することにある」と報告書に記している。【翻訳編集】 AFPBB News

1968チバQ:2017/06/06(火) 20:07:20
http://www.afpbb.com/articles/-/3130975?utm_source=yahoo&amp;utm_medium=news&amp;cx_from=yahoo&amp;cx_position=r1&amp;cx_rss=afp&amp;cx_id=3131017
カタール断交、市民生活にも影響 住民が食品など買いだめ
2017年06月06日 13:06 発信地:ドーハ/カタール
【6月6日 AFP】サウジアラビアなどから突然国交を断絶されたカタールでは、住民の間に動揺が広がった。政府は国民や移民労働者に冷静な対応を呼び掛けたが、陸上で唯一国境を接する国でもあるサウジアラビアが食料の輸出を事実上禁じたことから、首都ドーハ(Doha)のスーパーなどでは食料不足を懸念した住民の長蛇の列ができた。

 サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、エジプトなど一部のアラブ諸国は5日、過激派を支援しているとしてカタールと断交。中東ではここ数年で最も大きな外交危機に発展している。

 カタールは食料の輸入依存度が極めて高く、輸入先の大半が湾岸(Gulf)諸国となっている。

 ドーハ市内のショッピングモール「シティーセンター・ドーハ(City Center Doha)」に入るスーパーのカルフール(Carrefour)では、断交が明らかになった数時間後、カートやかごを商品でいっぱいにした人たちが長い列をつくった。

 店内では乳製品や米、鶏肉など主要食品の棚が空になっていた。

 カートに幼児用紙おむつを山のように積み込んだスリランカ人のアジル(Azir)さんは、就寝中に母国の家族から電話があって起こされたといい、「大変なことになったと思ってスーパーに駆けつけたんだ」と話した。(c)AFP

1969チバQ:2017/06/06(火) 20:54:51
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1706060018.html
【カタール断交】サウジなど砂糖を禁輸 国内で買いだめの列も トラック数千台、国境で足止め
09:14産経新聞

【カタール断交】サウジなど砂糖を禁輸 国内で買いだめの列も トラック数千台、国境で足止め
(産経新聞)
 【エルサレム=佐藤貴生】カタールとの断交を5日に表明したサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)は5日、カタールへの砂糖の輸出を禁じた。ロイター通信が伝えた。食料を積んだトラック数千台がカタールに入れず、サウジ側国境で足止めされているという。

 英BBC放送によると、カタールは食料品の4割をサウジからの輸入に依存しており、国内では断交を受け、品不足への懸念から買いだめに走る住民が商店に列を作る事態となっている。

 サウジやエジプトはカタールの民間航空機の領空通過を禁じた。UAEやバーレーンの航空会社も、カタールとの間で予定されていた航空便の運行を取りやめる見通しで、混乱も予想される。一方、サウジは国内にあるカタールの衛星テレビ局アルジャジーラの拠点の閉鎖を命じた。

1970チバQ:2017/06/06(火) 20:55:23
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1706050050
【カタール断交】サウジの“逆鱗”に触れたカタール 5カ国が断交に踏み切った背景には何があったのか
06月05日 20:24産経新聞

【カタール断交】サウジの“逆鱗”に触れたカタール 5カ国が断交に踏み切った背景には何があったのか
(産経新聞)
 トランプ米大統領の中東歴訪からわずか約2週間。地域大国サウジアラビアを中心とする5カ国が、同じイスラム教スンニ派のカタールと断交に踏み切った背景には、何があったのか。

 カタールは、サウジが脅威と認識するシーア派大国イランに融和的な姿勢を見せてきたほか、域内で警戒論が強いイスラム教原理主義組織ムスリム同胞団の「保護者」としても振る舞ってきた。豊富な天然資源を有する富裕国でもある。

 カタールはいわば、スンニ派の盟主を自任するサウジに逆らう形で独自の存在感を発揮してきており、だからこそサウジの“逆鱗”に触れたのだといえる。

 カタールをめぐっては、2014年に同胞団を支援したとの理由でサウジなどが大使を召還するなど、火種がくすぶっていた。イスラム世界の変革を求める同胞団の思想が広がることは反王制運動につながりかねず、サウジにすれば体制を脅かす危険組織と映る。それを支援することは、同じ君主制国家のカタールといえど同罪というわけだ。

 サウジはまた、ペルシャ湾を隔てて対峙(たいじ)するイランが、核・ミサイル技術の開発や、サウジ国内のシーア派などを通じた工作で、自国への圧迫を強めていると受け止めている。昨年1月にはイランと断交。近年は、対イランを念頭に置いたスンニ派同盟の枠組み作りにも取り組んできた。

 サウジは今回、カタールが、イランがイエメンで支援するシーア派系武装勢力を手助けしたと非難。真偽は不明だが、対イランでサウジとは一線を画した外交を展開するカタールは、サウジにとっては足並みを乱す厄介者だ。今回の断交措置にはそれを懲らしめる意味合いがある。

 一方、今回の断交を受け、ティラーソン米国務長官は5日、湾岸諸国の団結を促す声明を出した。トランプ氏が5月、サウジを初外遊先に選び、対テロでのアラブ諸国の結束をうたった直後だけに、事態の激変に困惑している様子もにじむ。米国のメンツを無視するような今回の断交劇は、米国の中東地域への影響力が大きく低下している現実も示している。(大内清、エルサレム 佐藤貴生)

1971チバQ:2017/06/07(水) 09:43:55
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170607-00000008-jij-m_est
「兵糧攻め」に市民動揺=サッカーW杯準備に懸念―カタール


6/7(水) 5:57配信

 【カイロ時事】サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などアラブ諸国が断交したカタールでは、輸出入の大半を依存するペルシャ湾岸諸国との貿易が停滞する恐れから、市民が日用品を買いだめする動きが出ている。

 唯一陸路がつながるサウジは、国境検問所を封鎖。カタールは豊富な天然ガス収入を背景に世界屈指の富裕国となったが、思わぬ「兵糧攻め」に揺れている。

 「食品と水を複数のカートいっぱいに入れていた。こんなことは見たことがない」。カタールの地元紙は、買い物客であふれるスーパーを訪れた市民の証言を伝えた。インターネット交流サイト(SNS)では、食料品が空になった陳列棚の画像が投稿されている。

 日本などへの天然ガス輸出で潤ってきたカタール経済は湾岸諸国との結び付きも強く、特に食料品輸入の約8割が近隣のサウジ、UAE、バーレーンの3カ国を経由するとされる。サウジ国境封鎖で、今後は空路と海上交通に輸入を頼ることになり、物品欠乏や物価高騰などが懸念されている。建設工事に使う材料や機器類も主に陸上搬送のため、カタールで2022年開催予定のサッカー・ワールドカップ(W杯)の準備への悪影響も心配される。 
.


http://www.jiji.com/jc/article?k=2017060500813&amp;g=use

「イラン包囲網」に揺らぎ=中東諸国、対テロで亀裂-カタール断交





 【カイロ時事】サウジアラビアやバーレーンなど中東のアラブ諸国とカタールの断交発表で、トランプ米政権とアラブ・イスラム圏諸国が構築を目指す「イラン包囲網」が揺らぐ恐れが強まっている。混迷が続く中東で、イラン封じ込めは過激派組織「イスラム国」(IS)打倒と並んで米国が掲げる最優先外交課題の一つ。米国の同盟国同士の関係が極度に悪化することで、対イラン、テロ撲滅での共闘にほころびが生じるのは必至だ。



 中東での影響力拡大を図るイスラム教シーア派の大国イランを敵視し、昨年断交したスンニ派のサウジは覇権争いで対立する。イランに融和的だったオバマ前政権下で米国との関係が冷え込んだが、5月下旬の初外遊先にサウジを選んだトランプ米大統領とは蜜月をアピール。イスラム圏50カ国以上の首脳をサウジに招き、「イラン孤立化」で歩調を合わせたばかりだ。
 これに対し、カタールのタミム首長(元首)は5月末、イランのロウハニ大統領と電話会談。ロウハニ師から「地域の国々は危機解決のため、節度と理性が必要だ」と呼び掛けられた。その後、タミム首長が米国のイラン政策を疑問視し、米国との関係悪化を示唆したとの報道が拡散。カタール政府は「サイバー攻撃による偽情報」と否定しているが、冷水を浴びせられた形のサウジなどの怒りは頂点に達していた。
 カタールはかねて、イスラム組織ムスリム同胞団やイスラム原理主義組織ハマスなど中東各地のイスラム勢力を積極的に支援しているといわれ、中東の盟主を自任するサウジは不快感を抱いていたとされる。専門家からは「対米関係が好転したサウジが意見の異なるカタールに業を煮やし、強硬策に出た」との見方が出ている。(2017/06/05-18:01)

1972とはずがたり:2017/06/07(水) 10:19:40

モーリタニアも断交、8カ国目=対カタール、ヨルダンは関係格下げ
時事通信社 2017年6月7日 07時55分 (2017年6月7日 10時09分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170607/Jiji_20170607X662.html

 【カイロ時事】西アフリカのモーリタニア政府は6日、カタールが「過激思想を宣伝し、多くのアラブ諸国に混沌(こんとん)と無秩序を招いている」と批判し、外交関係を断絶すると発表した。サウジアラビアやエジプトなどに端を発したカタールとの断交は8カ国目。
 一方、ヨルダン政府は6日、カタールとの外交関係格下げを発表した。「地域の安定や国民の安全確保」などを理由に挙げ、カタールに本社を置く衛星テレビ局アルジャジーラのヨルダン国内での放送免許取り消しも決めた。

1973チバQ:2017/06/07(水) 21:09:42
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170607-00000077-jij-m_est
テヘランで同時テロ=議事堂と聖廟、12人死亡―ISが「犯行声明」
6/7(水) 16:09配信 時事通信
テヘランで同時テロ=議事堂と聖廟、12人死亡―ISが「犯行声明」
7日、テヘランで、武装集団に襲撃された国会議事堂の建物からの脱出を図る市民。
 【カイロ時事】イランの首都テヘラン中心部にある国会議事堂と南郊外にあるイラン・イスラム革命の指導者、故ホメイニ師を祭る聖廟が7日、武装集団に襲撃された。

 イラン情報省は「テロ」と断定。過激派組織「イスラム国」(IS)が系列メディアを通じて犯行を主張し、襲撃時に実行犯が議事堂内部の様子を撮影した動画も公開した。ISの犯行とすれば、イランでのテロは初めてとみられる。

 イランの救急当局者によると、同時テロで計12人が死亡、42人が負傷した。死者に実行犯が含まれているかは不明。

 イランはイスラム教シーア派が国教で、ISを含むスンニ派系のイスラム過激派は敵意をむき出しにしている。ただ、テヘランの治安は比較的安定しており、テロや銃撃事件の発生はまれだ。

 イランのメディア報道によると、議事堂では自動小銃などで武装した集団が構内に侵入し、銃を乱射。その後、実行犯1人が自爆し、もう1人が自爆前に突入した治安部隊に射殺されたという。治安部隊はその後、ほかの容疑者2人を殺害し、議事堂を制圧した。

 また、イマーム・ホメイニ国際空港に近いホメイニ師の聖廟でも何者かが銃を乱射した。ファルス通信によると、聖廟を襲撃した容疑者は4人。1人は銃撃戦で死亡し、女1人は自爆した。残る2人のうち、1人は持参していた毒物を飲んで自殺。女1人が拘束されたという。2人が自爆したとの情報もある。

 一連の銃乱射を受け、ラハマニファズリ内相は緊急の治安会議を招集。情報省は、議事堂と聖廟のほかにもテロ襲撃の企てがあったが、未然に防いだことを明らかにした。

1974チバQ:2017/06/07(水) 21:46:39
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20170607-567-OYT1T50060.html
モーリタニアもカタールと断交…8か国目
11:06読売新聞

 【カイロ=倉茂由美子】サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などがカタールとの国交を断絶した問題で、西アフリカのイスラム教国モーリタニアも6日、カタールとの国交断絶を発表した。

 断交措置を講じたのは8か国目。

 ロイター通信によると、モーリタニア政府は声明で、カタールについて「テロ組織を支援し、過激派思想を広めている。それにより、世界中で多くの人命が失われている」と非難した。

 また、ヨルダン政府も同日、カタールへの外交代表部を縮小すると発表した。カタール拠点のテレビ局「アル・ジャジーラ」のヨルダン国内の事務所も閉鎖し、放送を禁止する。

https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK664RC5K66UHBI01N.html
カタール国交断絶、見えない歩み寄り 周辺国が仲介も
06月06日 21:15朝日新聞

 サウジアラビアやエジプトなどがカタールと断交した問題で、周辺国が仲介を試みている。サウジ、カタールとともに湾岸協力会議(GCC)に加盟するクウェートのサバハ首長は5日、カタールのタミム首長と電話で協議。同じくGCCのオマーンのアラウィ外相も同日夜、タミム首長と会談した。ただ、カタールは断交への反発も示しており、歩み寄りは難航しそうだ。

 5日までにカタールとの断交を発表したのは、サウジ、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、イエメン、モルディブ、モーリシャスの計7カ国。

 サバハ首長はタミム首長との協議前にサウジ政府の代表団と会談しており、サウジのサルマン国王のメッセージをカタール側に伝えたとみられる。

 カタールのムハンマド外相は、5日に放映された同国の衛星テレビ局アルジャジーラとの会見で、対話による解決を望むとしながらも、断交について「GCC諸国をつなぐ市民や家族の結びつきに影響を及ぼす一方的措置」と批判した。

1975とはずがたり:2017/06/08(木) 13:35:44

カタール断交 米、アラブ湾岸諸国の「仲裁」申し出 「サウジ寄り」姿勢で奏功は微妙か
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170608-00000530-san-n_ame
6/8(木) 10:04配信 産経新聞

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は7日、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などアラブ・湾岸諸国がカタールと断交したのを受け、カタールのタミム首長、アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド・アブダビ首長国皇太子とそれぞれ電話会談した。トランプ氏は会談で、テロ対策の徹底に向けた結束の重要性を強調。タミム首長に対しては、関係国の対立解消に向け、ホワイトハウスで会合を開くことも含めた支援の用意があると表明した。

 ホワイトハウスが発表した声明によると、トランプ氏はタミム首長に対し、は、カタールやサウジなど6カ国が加盟する湾岸協力会議(GCC)の団結と、米国とGCCとの協力関係がテロ撲滅と地域の安定推進に不可欠だと強調した。

 一方、ムハンマド皇太子との会談でトランプ氏は、GCCの団結を重視するあまり、急進的過激主義への資金供給の遮断やテロ撲滅が犠牲になってはならないと指摘。名指しを避けつつも、エジプトのイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」を保護するとともにイランにも融和的なカタールを牽制した。

 トランプ政権はカタール非難の先頭に立つサウジを支持する姿勢を示しており、米国による「仲裁」の動きが奏功するかは微妙な情勢だ。

1976チバQ:2017/06/08(木) 18:17:43
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170608-00000025-jij_afp-int
イラクのクルド人自治区、9月に独立の住民投票 内外から反発必至
6/8(木) 13:31配信 AFP=時事
イラクのクルド人自治区、9月に独立の住民投票 内外から反発必至
イラクのクルド人自治区の中心都市アルビルで、自治政府のマスード・バルザニ議長の肖像を使った自治区の旗を織る男性(2015年8月20日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イラクのクルド自治政府は7日、独立の是非を問う歴史的な住民投票を9月25日に実施すると発表した。イラク中央政府は反対しており、トルコなど周辺国からも反発の声が上がる可能性がある。

【動画】IS収容所急襲の瞬間、米・クルド部隊がイラクで実施

 クルド自治政府の議長府が出した声明によると、住民投票の実施日はマスード・バルザニ(Massud Barzani)議長やクルド人自治区の政党議員らが出席した会議で決まった。

 クルド人は第1次世界大戦(World War I)後に独自国家を持てなかったため、居住地域がイラン、イラク、シリア、トルコに分散している。そのため「国を持たない世界最大の民族」と呼ばれることも多い。

 住民投票は、大詰めを迎えているイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からのモスル(Mosul)奪還作戦が終結した後のイラクで大きな危機をもたらす恐れがある。奪還作戦では対立するイラク政府軍とクルド人部隊が一時的に共闘しており、両者は今後もクルド人自治区の近隣地域に展開することになっている。

 イラクのクルド人は総じて独立を支持しているが、住民投票で賛成多数となっても独立に向けた事業のほんの始まりにすぎず、独立には政治面でも経済面でも大きな障害がある。

 議長府の声明では、住民投票を実施する地域には自治区外の「クルディスタン地域」も含まれると明記。同地域はクルド自治政府とイラク中央政府の双方が主権を主張するイラク北部一帯を指し、石油資源が豊富な要衝キルクーク(Kirkuk)県なども入る。

 国内に多数のクルド人を抱える隣国トルコは、イラクでの分離独立が自国に飛び火することを警戒している。クルド自治政府は主な収入源である石油の大半をトルコ経由のパイプラインで輸送しているだけに、トルコが反対すれば独立にとって大きな問題となる。【翻訳編集】 AFPBB News

1977チバQ:2017/06/08(木) 19:49:07
http://www.sankei.com/world/news/170605/wor1706050069-n1.html
2017.6.5 22:24
【パレスチナ占領半世紀(上)】
イスラエルとアラブ「6日戦争」 聖地めぐる対立今も「そんな奴とどうやったら平和に暮らせるというのだ」

「嘆きの壁が解放されたとの知らせを聞いたときには、子供のように泣いた。ユダヤ人は2000年もの間、取り戻そうと待ち続け、祈り続けてきたのだ」

 地中海に面するイスラエルの都市テルアビブで会ったイスラエル軍の元少佐、ヨシ・ランゴツキ(83)が大声で訴えた。嘆きの壁はエルサレム旧市街にあるユダヤ教徒の聖地だ。

 1967年の第3次中東戦争で、イスラエルはわずか6日間でアラブ軍を撃退し、ヨルダンが支配してきた旧市街やエルサレム東部を制圧した。予備役のランゴツキはこの戦争の直前に召集され、エルサレムの偵察部隊の司令官を務めた。

 開戦初日の6月5日午後3時。エルサレム東部に陣取ったヨルダン軍との戦闘命令が下り、約5時間にわたる熾烈(しれつ)な攻防戦の末、ヨルダン軍に壊滅的な打撃を与えて勝利した。ランゴツキは「歩兵部隊が合流し、対戦車砲を備えた装甲車などと奇襲する作戦が成功した」と振り返った。

 イスラエル軍兵士が旧市街の嘆きの壁に到達し、ランゴツキのように歓喜の涙を流したのは6月7日、開戦3日目のことだ。

   
■    ■

 第3次中東戦争はアラブ民族主義の雄、エジプト大統領ナセルが67年5月に、イスラエル南端の海の玄関口であるティラン海峡の封鎖を宣言したのが発端だ。

 軍事物資や石油の搬入を阻止されたイスラエルは6月5日早朝、エジプトの空軍基地を電撃的に空爆し、戦闘能力を壊滅させた。ヨルダン、シリアなど参戦したアラブ諸国を合わせると、戦闘機など400機を初日に破壊したという。

 パレスチナ人、ワセフ・エリカト(71)は、エルサレム北方のジェニン近郊でイスラエル軍と戦闘中、無線でこの知らせを聞いた。ヨルダン兵として従軍していた。

 「アラブ側は初日に8割以上の空軍力を失った。私たちは防空支援なしで戦わざるを得なかった。約48時間に及ぶ激しい戦闘で私の連隊でも10人が死亡した」

 参戦したアラブ諸国は10日までに停戦を受け入れ、戦闘は収束に向かう。「言いようのない悲しい気持ちになった。故郷が占領されたのだ」。ヨルダン軍少尉だったエリカトは、故郷であるエルサレムの村に戻ることを許されなかった。イスラエル政府の許可が出たのは、戦争から30年近くが過ぎた95年のことだ。

1978チバQ:2017/06/08(木) 19:49:25
■    ■

 嘆きの壁がある旧市街にはいま、巡礼者や観光客が世界中からやってくる。自動小銃を持ったイスラエル兵が随所におり、テロや事件の警戒に目を光らせる。戦後、イスラエルは旧市街やエルサレム東部の占領地の併合を宣言したが、国際社会は認めていない。

 石畳の細い道の両脇に、延々と並ぶ小さな店。土産物や衣類、食料品などを売る人々はみな、政治などにはまったく関心がないようにみえた。

 そんな中、話を聞いた骨董品(こっとうひん)店のパレスチナ人、マフムード・アブエイド(54)が、斜め向かいのユダヤ人が営む店を指さしてささやいた。

 「あの店の店主は面と向かって、『お前はわれわれの敵だ』といった。そんな奴とどうやったら平和に暮らせるというのだ」

   
×    ×
 第3次中東戦争でイスラエルはパレスチナ全土を支配下に置き、アラブ系のパレスチナ人に対する占領統治が始まった。93年のオスロ合意により、ヨルダン川西岸やガザでパレスチナ人の自治が始まったが、平和共存の道は見えないまま。占領開始から半世紀を経て双方はどう変化したのか。最新事情を探った。(エルサレム 佐藤貴生)=敬称略

1979チバQ:2017/06/08(木) 19:51:16
http://www.sankei.com/world/news/170607/wor1706070009-n1.html
2017.6.7 05:00
【パレスチナ占領半世紀(中)】
ベツレヘムの壁 劣悪な住環境「まるで監獄」
 キリスト生誕の地とされるパレスチナ自治区ベツレヘムは、エルサレムから車で15分という近さだ。しかし、とてつもない距離だと感じている住民もいる。

 「イスラエルは移動の自由を認めない」。市中心部で会ったパレスチナ人のタクシー運転手、ナセル(51)はそう言うと横にいた知人の男性(31)を指さし、「彼はベツレヘムから出たことがほとんどないはずだ」と話した。

 住民の大半は、市外に出るのにイスラエル側から特別な許可を得なくてはならないという。イスラエルがテロ防止策として住民の移動を規制しているためだ。

 自治区の内と外を隔てるのは、自動小銃で武装したイスラエル兵と、街を取り囲む高さ数メートルの「分離壁」だ。壁に沿って随所にイスラエル側の監視台が設置され、「まるで監獄だ」と話す住民もいた。

 「将来への希望など持ちようがない」。民芸品の店を営むバラカット・アセム(48)によると、イスラエルが「テロ対策」を理由に制度を変えると、突然銀行が閉鎖されることもあり、「怖くて金も預けられない」という。

 同行した地元記者は、「イスラエル兵が通告もなく市内に進入し、家宅捜索したりすることは珍しくない」と話し、声を強めた。「これが自治区の実態だ」

   
■    ■

 パレスチナ自治区では内紛が続く。ベツレヘムなどヨルダン川西岸はパレスチナ自治政府が管理し、地中海に面したガザ地区はイスラム原理主義組織ハマスが2007年に武力制圧した後、実効支配している。

 イスラエル側検問所を抜けてガザに入ると、警戒態勢は西岸より段違いに厳しく、「隔離」された住民は西岸より劣悪な環境下での暮らしを強いられていた。

 住宅は老朽化し、商店やレストランも数少ない。市街の工場も「全面的に稼働しているわけではない」(住民の1人)という。

 「イスラエルによる封鎖のせいで薬品が手に入らない。1日のうち18時間ぐらい停電しており、このままだと運営がたち行かなくなる」。中心部にある病院の院長、アハマド・カーロウト(45)が話した。

 ただ、急速な経済悪化の理由の一つは6〜7万人いる公務員の給与の3割カットで、雇い主の自治政府が4月に発表したものだ。ハマスに圧力をかけ、ガザへの影響力を強化する狙いだといわれる。

 権力闘争に明け暮れ、団結とはほど遠い。

 前出のアセムはパレスチナ側の指導層について、「一般の民衆のことを考えていない。パレスチナ国家など樹立できるわけがない」と断言した。

   
■    ■

 この半世紀で、パレスチナを支援してきたアラブ諸国の姿勢も変わった。

 第3次中東戦争でイスラエルに敗北したエジプトは73年、シリアとともにイスラエルに奇襲攻撃を仕掛け、第4次中東戦争へと発展。その後、イスラエルと平和条約を締結した。

 エジプトの政治評論家、モウニル・アデーブ(49)は電話取材に、「第3次中東戦争はエジプトにとってはひどい敗北だったが、当時の政権は『後退』と言い換えて実態を隠したがった」と話した。

 汎アラブ紙アルハヤートは5月27日付で、「アラブの団結というモットーは崩壊した」と評した。

 アラブ諸国の関心はいま、イランの脅威やシリア内戦の行方にある。パレスチナ問題解決への熱意は冷めている。(ベツレヘム 佐藤貴生)=敬称略

1980チバQ:2017/06/08(木) 19:52:33
http://www.sankei.com/world/news/170608/wor1706080026-n1.html
2017.6.8 10:10
【パレスチナ占領半世紀(下)】
対立ほどけぬ古都ヘブロン 和平交渉に後ろ向き世論
 エルサレムから南に約30キロ。ヨルダン川西岸の古都ヘブロンには、「ユダヤ人しか歩けない通り」がある。かつてパレスチナ人らが営んでいた商店の扉は金属が打ち込まれて開閉できず、イスラエル兵以外の姿はほとんどない。

 周辺住民らの話では、シュハダ通りと呼ばれるこの通りの周辺は、パレスチナ人の商店街としてにぎわった。しかし、1967年の第3次中東戦争でイスラエルが西岸を占領してからユダヤ人の入植が始まり、20人以上のパレスチナ人が殺害される事件も起きた。

 加えて、2000年に始まった第2次インティファーダ(反イスラエル闘争)で双方の対立が深刻化し、イスラエルはシュハダ通り一帯からのパレスチナ人排除に乗り出した。

 「通りのすべての店の主が集められ、半年間の閉鎖を命じられた。その後も半年ごとに閉鎖が延長され、みな出ていった」。近くで出会ったパレスチナ人男性が語った。

                
■   ■

 シュハダ通りから車で数分の距離にある入植地キリヤト・アルバは、信仰心が強いユダヤ人が多く住む。近くにあるユダヤ教の聖地「マクペラの洞窟」には、旧約聖書の預言者アブラハムと一族の墓がある。

 「パレスチナ側は、東エルサレムは将来の国家の首都だというが、エルサレムはすべてわれわれのものだ。『東京はお前たちの街ではない』といわれて引き渡す日本人がいるか」

 こう話したのは住民のヤイル・グリナー(28)だ。肩からさげた自動小銃M16を示し、「軍にいた経験から、入植地内でユダヤ人が襲われたら真っ先に駆けつける役割を担っている。最近も10代の少女がパレスチナ人に殺害され、現場に行った」と続けた。

 入植地はイスラエル兵の検問所に守られ、赤い屋根の低層住宅が広がる。商店や銀行、学校もある。

 「敵」と隣り合うオアシスのような入植地。「快適で安心して暮らせる。この中にいれば、の話だが」。ある住民の言葉がかえって緊張を感じさせた。

                
■   ■

 ユダヤ人とパレスチナ人の双方への対立感情は高まっている。イスラエルの与党リクードは、パレスチナ側との和平交渉を否定する極右政党と連立を組む。政界の右傾化も指摘される。

 左派系野党「シオニスト連合」の国会議員、クセニヤ・スベトロワ(39)は電話取材に、「今でも世論調査では、(イスラエルとパレスチナの)『2国家共存』の支持が最も高いが、第2次インティファーダ以降、パレスチナと交渉しても仕方がない、という考えが広がった」と話す。


 地元記者によると、第2次インティファーダでは自爆テロや自動小銃の乱射で、ユダヤ人の一般市民が標的になった。そのため、世論が和平交渉に後ろ向きになったのだという。

 クセニヤは、「ネタニヤフ首相はパレスチナ問題について現状維持を図り、解決しようとしない。パレスチナ自治政府のアッバス議長も現状を変えようとはしていない」と批判する。

 では、「停滞」の先には何が待つのか。「もしパレスチナ人が車による爆弾テロなどを起こせば、イスラエルの世論は黙っていない。一瞬で事態が急変する」(ユダヤ人の男性)

 先月イスラエルとパレスチナ自治区を訪れたトランプ米大統領は、「できることはすべてやりたい」と、和平実現への意欲を示した。しかし、現地で人々から話を聞く限り、実現する可能性は限りなく乏しいように思える。(ヘブロン 佐藤貴生)=敬称略

                  


【用語解説】ユダヤ人入植地

 第3次中東戦争でイスラエルが占領した地域に設置されたユダヤ人居住地。ジュネーブ条約は占領地への自国民移住を禁じているが、人権団体によると、ヨルダン川西岸、東エルサレムのパレスチナ占領地に入植地は120カ所以上あり、約60万人の入植者が住む。

1981チバQ:2017/06/09(金) 22:51:29
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170609-00000023-jij_afp-int
外交危機のカタール「降伏しない」 外相、サウジなどの干渉批判
6/9(金) 12:55配信 AFP=時事
外交危機のカタール「降伏しない」 外相、サウジなどの干渉批判
ドーハで記者会見するカタールのムハンマド・ビン・アブドゥルラフマン・サーニ外相(2017年6月8日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】過激派を支援しているとしてサウジアラビアなど中東諸国がカタールと断交した問題をめぐり、同国のムハンマド・ビン・アブドゥルラフマン・サーニ(Mohammed Bin Abdulrahman al-Thani)外相は8日、こうした国々に「降伏」するつもりはなく、自国の外交政策へのいかなる干渉も受け入れないと強調した。

【写真】サウジなどから営業許可を取り消されたカタール航空のカウンターに並ぶ人たち

 サーニ外相はAFPとのインタビューで、カタールに政策転換を迫るサウジアラビアやその同盟国の行動は受け入れられないと反発。「わが国の外交政策に干渉する権利はどの国にもない」と批判した。

 外交危機を打開するための「軍事的解決という選択肢」は否定し、国交を断絶されようとカタールは「永久に」存続できるとも語った。

 サーニ外相はその後に開いた記者会見で「わが国は降伏するつもりはないし、わが国の外交政策の独立性を放棄するつもりもない」「何人たりともわが国を壊すことはできない」と重ねて表明した。

 サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプト、バーレーンの4か国は5日、過激派組織に資金援助を行い、サウジの域内最大のライバルであるイランともつながっているとしてカタールとの国交断絶を発表。その後もカタールと断交する国が相次いだ。

 これら4か国は8日、カタールとの断交後初めて出した共同声明で、同国とつながりがあるとする「テロリスト」の個人・組織名のリストを公表した。【翻訳編集】 AFPBB News

1982チバQ:2017/06/10(土) 22:01:20
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170610k0000e030254000c.html
<カタール>断交後も強気「降伏しない」

11:33

(毎日新聞)

 【カイロ篠田航一】サウジアラビアやエジプトなどが「テロ組織支援」を理由にカタールと断交した問題で、関係国間の緊張状態が続いている。サウジとアラブ首長国連邦(UAE)は既に砂糖の輸出を停止。サウジはカタールにとって唯一の陸路である国境を封鎖した。カタール拠点の衛星テレビ局アルジャジーラによると、カタールのムハンマド外相は8日に「降伏するつもりはない」と述べ、強硬な姿勢を崩していない。

 サウジが国境封鎖に踏み切ったため、カタールは中立を保つトルコと食糧や水の確保について協議を開始。ロイター通信は、カタール航空の貨物便が食糧を空輸する方針と報じた。トルコのエルドアン大統領は9日、「カタールへの支援を続ける。カタールがテロ支援をしているとは思っていない」と述べた。

 米国のティラーソン国務長官も9日、声明を読み上げ、断交が過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦を妨害しているとの考えを示した。「断交は問題だ。解消を求める」などと、関係国に国境封鎖の緩和や和解に向けた行動を促した。

 一方で、トランプ米大統領は9日、ルーマニアのヨハニス大統領との共同記者会見で、「テロ活動に資金を提供してきた」とカタールを批判し、資金提供を中止するよう求めた。トランプ氏のサウジ寄りの姿勢にカタールが反発するのは必至とみられ、米国が仲介役を果たせるかどうかは不透明だ。

 豊富な天然ガス輸出で経済成長を続けるカタールはサウジなどと同じイスラム教スンニ派国家だが、ペルシャ湾を挟んだ対岸のシーア派大国イランともガス田を共同開発し、良好な関係を保つ。イランと敵対するサウジなどはこうしたカタールの「親イラン」姿勢も断交の理由に挙げている。

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1983とはずがたり:2017/06/11(日) 10:48:36
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1042778728/2348
>先ほどの話の通り、政府や石油会社は実情をなかなか明かさないので、枯渇リスクがあるかないかは判断できませんが、石油がもともと少ないのはオマーンです。サウジアラビアやクウェートに比べたら格段に少ないです。バーレーンは湾岸で最初に石油が出たところですが、現在ではもう枯渇状態でしょう。

バーレーン王国概況
http://www.jccme.or.jp/japanese/08/pdf/08-07-17-07.pdf

(イ)政体
ハリーファ家出身の国王を統治者とする立憲君主制(世襲君主制)により、安定的な国会運営が行われている。
71 年の独立後、73 年に選挙が行われ、国民議会が設置されたが、政府批判の場と化したこともあり、75 年に解散、廃止された。ハリーファ家を頂点とする指導者層がスンニー派であるのに対し国民の約 7 割をシーア派が占め、内政上難しい舵取りを要す。94 年 12 月、
シーア派宗教指導者(議会再開運動を実施)の逮捕を契機とし、民主化問題、失業問題等に不満を有する若年層を中心とした騒擾事件が発生した。政府は 95 年 6 月、20 年振りに内閣を改造し、シーア派とスンニー派の均衡をとるとともに、諮問評議会の権限を強化した。96 年 6 月に反政府グループの「政府転覆計画」を未然に防止し、同組織の幹部 44 名を逮捕した旨発表した。2004 年イラクのシーア派聖地に対する米軍攻撃等への抗議デモ集団が治安部隊と衝突し、流血事件に発展したが、事件発生日に内相を更迭し収拾した。

(ロ)ハマド国王の下の民主化政策
ハマド現国王は 99 年 3 月の首長就任以来、民主化政策を推進している。01 年 2 月に採択された「国民行動憲章(National Charter)」を具体化する形で、02 年 2 月 14 日憲法が改正された。体制を首長制から王制に変更し、国名をバーレーン王国(Kingdom of Bahrain)に変更するとともに、二院制議会の設立、男女の権利平等を規定した。議会は立法権を持ち、諮問院(定員 40 名。議員は国王の任命)、下院(定員 40 名。議員は普通選挙で選出)から成る(諮問評議会は議会の成立を受け廃止)。02 年 10 月に下院総選挙が実施され、同年 11 月には諮問院議員の任命が行われ、同 12 月には 27 年ぶりに議会が再開した。03 年10 月、ハマド国王は、国民融和の促進、憲法の基本理念強化と民主化の促進等からなる国家戦略ガイドラインを提示した。05 年 1 月の内閣改造により女性閣僚が 2 名(保健相、社会問題相)就任。06 年末、下院総選挙が行われ、40 議席中、シーア派政治団体が 17 議席を占めることとなった。08 年 11 月、情報省の名称変更と新大臣の任命が行われ、女性閣僚は 2 名(文化情報相・社会開発相)となった。

(2)経済
(イ)経済基本構造バーレーンは近隣湾岸諸国に比べ石油生産量が極めて?ない(3.4 万 B/D)ことから、いち早く石油生産依存体制の脱却を目指し、石油精製事業、アルミニウム精錬等、産業の多角化を推進している。また、80 年代にレバノンに代わって中東の金融センターとしての地位を確立したほか、サルマン皇太子の主導で 04 年から中東初のF1 グランプリを開催するなど観光産業の振興を図っている。

さらに、若年層の失業問題を緩和するため、外国企業の積極的な誘致を進め、国内産業規模の拡大、多角化を図っている。
しかし、域内流通の中心が既にドバイに移ったのに加え、金融部門についてもドバイの発展が著しいことから、かつての地位の維持が難しい状況になりつつある。
93 年、商業省の傘下に、外国企業及び投資の同国への誘致を主業務として、BPMB(BahrainPromotion and Marketing Board)が創設された。02 年 3 月、BPMB は組織変更され、皇太子府直轄の経済開発委員会(Economic Development Board)となった。同委員会は 05年 5 月に勅令により首相と協調の下、経済政策を中心的に担う権限が与えられた。さらに08 年 1 月には経済関係省庁以外の閣僚も EDB の役員に加えられ、EDB の権限は一層高まっている。

(ロ)主要産業
石油精製、アルミニウム精錬、金融、観光サービスが中心である。なお、石油・ガス部門の比重は漸減傾向にある。工業化推進による産業多角化、中東における金融センター化を一層推進し、産業投資誘致促進及び雇用機会の創出を目指している。

1984とはずがたり:2017/06/11(日) 11:05:03
石油が出なくなった後のアラビア諸国のケーススタディとしてバーレーンがあるけど,ここは政府のスンニ派と住民のシーア派というねじれもあって複雑だな。

1985とはずがたり:2017/06/12(月) 08:31:21
いいですね〜,イラン頑張れ♪
シーア派連合にカタールが取りこまれるかも☆
ロシア・イラン・イラク・シリア・カタール・フーシ聯合やね。
ロシアも気に喰わんが兎に角サウジが閉鎖的で気に喰わんからなあ〜。

カタール、イランから生鮮品空輸=両国の接近鮮明に
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170611-00000085-jij-m_est
6/11(日) 21:49配信 時事通信

 【カイロ時事】国営イラン航空の当局者は11日、AFP通信に対し、サウジアラビアなどアラブ諸国が断交を表明したカタールに向け、野菜などの生鮮食料品の輸送を行ったことを明らかにした。

 1機当たり約90トンの食料を積んだ貨物機5機が既にカタールに飛んだという。

 カタールは食料需要の8割を輸入に依存し、断交による貿易の停滞で市民生活への悪影響が懸念されている。当局者は「需要がある限り、輸送を続ける」と説明。1隻につき約350トンの野菜や果物を積載した船舶3隻も今後、イランを出港する予定。

 カタールのムハンマド外相は10日、訪問先のロシアのメディアとのインタビューで「イランは隣国だ。われわれは前向きな関係を望んでいる」と指摘。断交を機に、アラブ諸国が反目するイランと接近する動きを鮮明にしている。

1986とはずがたり:2017/06/12(月) 08:53:07
ドゥテルテ大統領の「大誤算」まさかISがこんなにしぶといとは… 戒厳令下の戦闘が終わらない
6/8(木) 12:01配信 現代ビジネス
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1440116307/3259-3261

 南部ミンダナオ島ではドゥテルテ大統領が5月23日に戦後3回目となる戒厳令を布告、地方都市マラウィではイスラム系テロ組織と国軍部隊との激しい戦闘が続いている。

 フィリピン国軍は5月23日、ミンダナオ島西部南ラナオ州の州都マラウィで反政府イスラム武装組織「アブサヤフ」の幹部、イスニロン・ハピロンの潜伏先を急襲する作戦を始めた。すると、ミンダナオ島で最近勢力を急拡大させていた武装組織「マウテグループ」がアブサヤフに加勢、国軍との激しい銃撃戦に発展した。

 両組織はマラウィ市内の病院、教会、学校などを次々と占拠、一部に放火したり、刑務所を襲撃して囚人を解放したりしながら占拠エリアを拡大。キリスト教関係者や一般市民を人質に取り、処刑するなど残酷な手口からISの影響が懸念され、戦闘で死亡した武装組織のメンバーにマレーシアやインドネシア人が含まれていたことから「外国人が加わった戦闘集団」との見方が強まった。

 こうした事態を訪問先のロシアで報告されたドゥテルテ大統領は直ちにミンダナオ島とその周辺に戒厳令を布告した。
 戒厳令で増派された国軍が地上や空から攻撃することで早期鎮圧が可能、とドゥテルテ大統領はこの時点では内心思っていた節がある。

 しかし、それから2週間が経過した6月6日の時点でも、マラウィ市の戦闘は続いている。
 政府は市内の大半を奪還したと強調するものの、市の中心部は依然として武装勢力が占拠しており、そのほか市内各所に広がる地下壕やトンネルにもまだ多数が潜伏しているという。地下施設などには十分な食糧や武器も蓄えられ、「1ヵ月程度籠城可能」「空爆に耐えられる地下施設」など、戦闘の長期化が懸念される情報が次々と伝えられている。

 現地からの報道などによると、アブサヤフとマウテグループは空爆の目標から外されている教会や病院と地下に潜伏していて、スナイパーによる待ち伏せ攻撃や、人質を使った「人間の盾」で国軍の攻撃をしのいでいるという。

 マウテグループはもともと、元警察官のアブドラ・マウテ、オマール・マウテの兄弟が組織した麻薬関連組織で、犯罪者やならず者、麻薬関係者が集まったグループに過ぎなかったが、最近はISへの傾倒が著しく、2016年9月のミンダナオ島ダバオでの爆弾テロや同年11月のマニラの米大使館付近で爆発物が発見された事件などへの関与が疑われていた。

 フィリピン海兵隊が最近、マラウィでの戦闘で応酬した武装組織の武器には米国製M4自動小銃などが多く含まれており、地下施設を利用したり、狙撃手を使ったりする戦術などからも、アブサヤフやマウテグループに加えて外国からの武器流入、そして外国人メンバーの合流、戦闘参加の可能性が強まっていた。

 フィリピンのロレンサナ国防相は6月1日、死亡した武装メンバーの中に新たにイエメン、サウジアラビア、チェチェン共和国の出身者が含まれていることを明らかにした。

 これまでのようにインドネシアやマレーシアといった近隣国の過激派組織メンバーやIS共鳴者だけでなく、遠く中東などからも戦闘員が加わっていることから、IS本体のメンバーがフィリピンでも活動している可能性が裏付けられたとしている。

 シリアやイラクでのISの弱体化により、先鋭的な国際テロ戦略の拠点としてフィリピン南部が選ばれた可能性があるとみられている。

フィリピンのこうした現状にASEANや米国は素早い対応を見せている。

 6月5日、米トランプ政権はフィリピンに対する武器供与に踏み切った。在フィリピン米大使館はフィリピン海兵隊に対してライフル銃300丁、拳銃200丁、機関銃4丁を供与し、すでにマラウィ市での戦闘に使用されるという。

 さらに翌6日、シンガポールで開催されていたアジア安全保障会議(シャングリラ会合)に出席していたマレーシアのヒシャムディン国防相は、同月19日からマレーシア、インドネシア、フィリピンの3ヵ国によるミンダナオ島周辺海域での合同海上パトロールの実施を発表した。

 マラウィ市での戦闘でインドネシア人やマレーシア人が武装組織に参加していることが確認されたが、空路入国の記録がないことから、マレーシアやインドネシアから海路で密入国した可能性が濃厚なため、特に密入国ルートがあるとされるスールー海周辺での合同監視活動を強化する。さらに20日からは、同じ3ヵ国空軍による上空からの合同哨戒、監視活動も実施されることとなった。

 ドゥテルテ大統領も、当初のやや楽観的な見方から事態が膠着状態に陥っている現状に新たな対応を余儀なくされている。

1987とはずがたり:2017/06/12(月) 09:03:49
>>1985
一方のアメリカ・サウジ・エジプト・アラブ首長国連邦・バーレーン・イエメン。アラブスンニ派の盟主にして両聖地の守護者のサウジがまともな国になれば随分違うんじゃが。

カタール強硬、収拾見えず=アラブの「イラン包囲網」亀裂
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017061000446&amp;g=isk

 【カイロ時事】サウジアラビアやエジプトを含むアラブ諸国が「テロ支援」やイランとの融和を理由に断交に踏み切ったカタールが、強硬姿勢を貫いている。サウジなどはカタールに拠点を置くとされる個人や組織をテロリストに指定して締め付けを図るが、カタールは「事実無根。決して降伏しない」(ムハンマド外相)と反発。アラブ諸国が目指す「イラン包囲網」にも亀裂が生まれている。
〔写真特集〕ドーハの風景〜カタール首都の光と影〜

 カタールと断交した国は中東、アフリカなどの9カ国。いずれもアラブとの友好を重視し、サウジが強く働き掛けたとみられる。
 断交の引き金となった「イランと敵対するのは賢明でない」とするカタール首長発言について、同政府は7日、「サイバー攻撃による偽ニュース」と断定した。それでも、収拾に向かう兆しは全くない。潤沢な天然ガス収入を基に、カタールが中東で独自外交を進めることがアラブ諸国の不信感を増幅させ、ムスリム同胞団やハマスなどのイスラム組織への支援疑念も晴れないためだ。
 各国はカタールとの陸海空の往来を停止し、地続きのサウジは国境を封鎖。ヒトやモノの行き来を止める「兵糧攻め」で、カタールの軟化を促したい考えだ。しかし、イランでの報道によると、カタールはペルシャ湾を挟んで向き合うイランから、食料空輸の受け入れを開始。アラブ諸国の思惑とは裏腹に、関係縮小に追い込むはずのイランとの接近を招く結果となっている。(2017/06/10-19:17)

対IS、中東戦略に狂いも=米、湾岸諸国と友好維持に苦慮-サウジ、カタール断交
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017060600746&amp;g=isk

 【ワシントン時事】サウジアラビア、エジプトなどと、カタールの国交断絶というアラブ諸国内の対立は、米国の中東戦略に狂いを生じさせかねない。トランプ大統領は5月、サウジを初の外遊先に選び、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦でイスラム圏との緊密な連携を訴えたばかり。だが、アラブ内部の対立でトランプ氏の目指す結束に早くもほころびが見えた格好だ。
 ティラーソン米国務長官は5日、訪問先のシドニーで「(断交は対IS戦に)重大な影響を与えないだろう」と強調した。しかし、ニューヨーク・タイムズ紙は「対立の拡大は、IS戦で広範な連合を目指してきた米軍にとって歓迎できない複雑な事態を引き起こす」と警鐘を鳴らした。
 ISが首都と称するシリア北部ラッカへの進撃が始まり、重要局面を迎えた対IS戦で、サウジ側の国々もカタールも米主導の有志連合に不可欠な存在だからだ。米国は一方だけに肩入れできず、ジレンマを抱えたまま掃討戦を続けることになる。
 カタールのウデイド空軍基地は対IS戦やアフガニスタンでの作戦で米軍が利用し、CNNテレビによると、米軍1万1000人が駐留する。一方、サウジとともに断交に加わったバーレーンにはペルシャ湾などを担当する米海軍第5艦隊の司令部がある。ともに米軍の中東での拠点だ。
 トランプ氏は5月下旬、リヤドでサウジやカタールなど湾岸協力会議(GCC)加盟国との首脳会談やイスラム諸国の指導者との国際会議に出席し、台頭するイランやISへの対抗で連帯を訴えた。だが、米国はサウジ側、カタール双方との友好維持で対応に苦慮することになりそうだ。(2017/06/06-22:49)

1988チバQ:2017/06/12(月) 13:51:42
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170612k0000e030118000c.html
カタール断交>イラン、生鮮食品の空輸開始 一層の接近

10:06

 【カイロ篠田航一】サウジアラビアなどがカタールとの国交断絶を決めた問題で、ペルシャ湾を挟んでカタールの対岸に位置するイランは11日、野菜など生鮮食品のカタールへの空輸を開始した。イランのメディアが伝えた。唯一陸路で接するサウジが国境を封鎖する「兵糧攻め」に踏み切ったための措置。カタールとの断交は、サウジなどが敵対するイランへの融和的な姿勢が理由の一つだったが、サウジの思惑とは裏腹に、カタールとイランの一層の接近を招く結果となっている。

 サウジやエジプト、アラブ首長国連邦(UAE)などはカタール政府の「テロ組織支援」を理由に5日に断交を通告。カタールは食糧の大半を輸入に依存しており、市民生活への影響が懸念されている。11日には1機あたり約90トンの食糧を積んだイラン航空の貨物機5機がカタールに到着した。イランは今後、船舶での食糧輸送も始めるという。

 一方、カタールは「軟化」する兆しも見せている。ロイター通信によると、仲介を試みているクウェートのサバハ・ハリド外相は11日の声明で、「カタール側も(同じ湾岸の)兄弟同然の国々の懸念を理解しようとしている」と述べ、カタール政府に関係修復への用意があることを明らかにした。ただ、関係改善策の具体的な内容には言及しなかった。

 サウジなど4カ国はこれまでに、カタールが保護・支援しているとされるテロ組織の59人と12団体を発表。エジプトがテロ組織に指定するイスラム組織「ムスリム同胞団」出身でカタール在住のイスラム法学者カラダウィ師や、イランが支援するイスラム教シーア派武装組織ヒズボラのバーレーンの関連団体などが含まれており、カタールに外交姿勢転換を求めている。

1989とはずがたり:2017/06/12(月) 14:39:31
シリア民主軍、IS「首都」ラッカ初の西部地区を奪還
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170612-00010004-afpbbnewsv-int
6/12(月) 12:26配信 AFPBB News

【6月12日 AFP】米軍の支援を受けるクルド人とアラブ人の合同部隊「シリア民主軍(SDF)」は11日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が「首都」と位置づけるシリア北部ラッカ(Raqa)の奪還作戦を続け、初となる西部地区の奪還に成功した。(c)AFPBB News

ラッカ奪還作戦、IS撤退後の支配は誰の手に?
http://www.afpbb.com/articles/-/3131464
2017年06月09日 18:47 発信地:ベイルート/レバノン

【6月9日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が首都と称するシリアのラッカ(Raqa)を奪還するために、米国が支援するクルド人とアラブ人の合同部隊「シリア民主軍(SDF)」が攻勢を強めている。

 ラッカをISから奪取すれば、問題は一つ解決するかもしれない。だが、また別の問題を生むだろう。この都市はシリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権とその北側のライバルであるトルコ政府も狙う戦略的要所だ。ISを追放した後、誰がラッカを支配するのだろうか。

■ラッカには今、誰が住んでいるのか?

 トルコとの国境から80キロに位置するラッカの人口は約30万人とされる。うち約8万人は、シリア内戦勃発後に、国内の他の地域から逃げてきた人々だ。

 フランスの地理学者、ファブリス・バランシュ(Fabrice Balanche)氏によると、内戦前のラッカの人口の大半はアラブ人だったが、約20%は「市の北部のスラムに集中していた」クルド人だった。

 だが内戦開始から2年後の2013年、反体制派と国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の武装勢力がラッカを掌握。その1年後にはISの手に落ち、少数派の住民の大半が逃げた。

 クルド人、アルメニア人、シリア系キリスト教徒が逃げた今、「ラッカの人口は99%がスンニ派アラブ人だ」とバランシュ氏は言う。

■ラッカを統治するのは誰か?

 4月半ば、シリア民主軍はIS敗退後のラッカを動かしていくために「市民評議会」の創設を発表した。メンバーはラッカ出身者で構成するとしている。しかし、この評議会は、アラブ系の反体制派やその同盟相手のトルコなど、クルド人と敵対する勢力から認められていない。

 2015年に組織されたシリア民主軍は、米軍主導の有志連合の戦闘機や特殊部隊のアドバイザーらの支援を受けている。そしてその有志連合の主力は、民兵組織クルド人民防衛部隊(YPG)だ。米国は最近、YPGに初めて直接武器供与を行うことを決めた。

 この決定はYPGを「テロリスト」とみなすトルコ政府を激怒させた。YPGは、トルコからの分離独立を求める非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」とつながっているためだ。

 トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は以前、クルド人抜きという条件の下ならば、ラッカの攻勢にトルコ軍も加わると主張していた。「米国はエルドアン首相に、クルド人がラッカを奪取するまで辛抱強く待つよう要請した」とバランシュ氏は言う。

 シリア政府は曖昧な態度を取っている。米国が支援する部隊が支配する領域の拡大を懸念する一方で、最近はシリア民主軍によるISとの戦いは「正当だ」と述べている。

1990チバQ:2017/06/14(水) 21:56:50
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170614-00000081-mai-int
<サウジ外相>カタール封鎖を否定 人道批判かわす
6/14(水) 20:32配信 毎日新聞
 【ワシントン会川晴之】サウジアラビアのジュベイル外相は13日、ワシントンでティラーソン米国務長官と会談した。ジュベイル氏は、会談前に記者団に対し「(サウジは)カタールを封鎖していない」と述べ、カタール人が空路や海上で自由に移動できると強調。人道的にも問題な全面封鎖をしているとの批判をかわすのが狙いとみられる。

 サウジやエジプトは5日、カタールがテロリストに資金を援助しているとして断交した。これに伴いカタールと唯一、陸路でつながるサウジは国境を封鎖。カタールは、食料の4割をサウジからの陸路供給に頼るため、食料や水不足の懸念が高まり、イランやトルコなどが支援物資の輸送を始めている。

 ジュベイル氏は「サウジは、カタール航空やカタールが保有する航空機のサウジ空域の飛行を認めていないだけだ。(カタールの)空港や港は開かれており、カタール人は自由に移動できる」と述べ「(全面)封鎖ではない」と強調した。

 国務省によると、外相会談ではティラーソン氏がサウジとカタールの紛争をこれ以上悪化させないことが重要だと強調し、できるだけ早期に建設的な対話によって問題を解決すべきだと訴えた。ジュベイル氏もこれに同意したという。

1991チバQ:2017/06/15(木) 22:12:31
http://www.sankei.com/world/news/170615/wor1706150056-n1.html
017.6.15 20:07
【カタール断交】
サウジ・エジプトvsイラン・トルコ 地域大国対立に拍車

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カタールとの断交を批判するトルコのエルドアン大統領=13日、アンカラ(AP)
カタールとの断交を批判するトルコのエルドアン大統領=13日、アンカラ(AP)

 【カイロ=佐藤貴生】サウジアラビアやエジプトなどがカタールと断交した問題で、イランやトルコがカタールを支援する姿勢を示している。湾岸の小国をめぐる問題が、中東地域の大国間の対立に拍車をかけている格好だ。

 トルコのエルドアン大統領は13日、「カタールを孤立させることは残酷でイスラムの価値観に反する大きな過ちだ。まるで死刑判決を下したかのようだ」と、断交した国々を批判した。

 カタールとトルコはともに、エジプトのシーシー政権が非合法化したイスラム組織「ムスリム同胞団」を支援している。トルコはカタールに軍事基地を有し、エルドアン氏は8日に基地への兵力展開を承認した。

 断交の表明から15日で10日となり、食料の8割を周辺国からの輸入に頼るカタールで物資不足への懸念が高まる中、イランは11日までに航空機などによる食料の輸出を開始。連日100トンを供給するとしている。

 カタールと断交した主な国はサウジとエジプトのほか、アラブ首長国連邦(UAE)とバーレーン。カタールがイスラム武装勢力を支援し、イランに融和的だというのが主な理由だ。

 イスラム教スンニ派大国のサウジは昨年1月からシーア派大国のイランと断交しており、イランのカタール支援は、サウジなどとの対立を激化させかねない危険性をはらんでいる。

 イランの首都テヘランでは9日、国会議事堂などが標的になった同時多発テロの犠牲者の葬儀が営まれ、街頭ではサウジと米国を非難する声が聞かれた。

 カタールはムスリム同胞団やシリア反体制派に加え、パレスチナのイスラム原理主義勢力ハマスなども支援しているとされる。断交問題が長期化すれば、地域の大国の間で確執が深刻になる可能性もある。

1992チバQ:2017/06/19(月) 07:24:19
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK6J5SMTK6JUHBI01T.html
追い詰められた「イスラム国」 崩れる「国家」の姿

06月17日 08:17

 過激派組織「イスラム国」(IS)の最高指導者バグダディ容疑者が、ロシア軍の空爆で死亡した可能性が浮上した。2014年6月、イラク、シリア両国にまたがる「カリフ制国家」の樹立を宣言してから3年。一時は両国土の半分近くを支配下におさめたISは追い詰められ、「国家」の姿を失いつつある。

 バグダディ容疑者の最後の声明は、2016年11月3日に公開された音声だ。イラク北部の最重要拠点モスルがイラク政府軍などに包囲される中、戦闘員に「持ち場を離れるな」などと徹底抗戦を訴えた。

 だがこの時すでに、同容疑者はシリア国境の砂漠地帯に逃れていた可能性がある。今年5月末、イラク北部クルディスタン地域政府の治安部隊、ペシュメルガ省のジャバル・ヤワル長官は朝日新聞の取材に対し、約1カ月前の情報として同容疑者が「イラク、シリア国境で頻繁に居場所を移している」と述べた。

 ISは15年後半以降、イラクとシリアで立て続けに拠点都市を失った。イラクでは中部ラマディや同ファルージャを政府軍が奪還。ISが国家樹立を宣言したモスルの解放作戦も16年10月に始まった。現在、モスル全域の9割以上が解放され、残るIS支配地域は旧市街の約4平方キロメートル程度だ。だが、今なお500��600人の戦闘員がいるとみられ、住民を「人間の盾」にして抵抗している。旧市街は道幅が狭く、装甲車の走行が難しい。住民被害を避ける必要もあり、政府軍の進軍は難航している。

 モスル解放作戦の開始後、イラク国内にいたIS幹部の多くはシリア側に拠点を移したとみられる。

 だが、ISはシリアでも追い詰められている。

 米軍主導の有志連合は今月6日、ISが首都としてきた北部ラッカの奪還作戦を始めたと発表。有志連合の支援を受ける少数民族クルド人の武装組織「人民防衛隊」を中心とする部隊が同日、ラッカ市内に進攻した。

 有志連合はラッカをはじめ、東部のデリゾールやアブカマルへ空爆を強化。さらに、シリア西部を掌握しているアサド政権軍はロシアとイランの軍事支援を受けて、中部パルミラから東部へ勢力を拡大しており、ラッカにも迫っている。

1993とはずがたり:2017/06/19(月) 08:08:52
追い詰められた「イスラム国」 崩れる「国家」の姿
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170617-00000016-asahi-int
6/17(土) 8:17配信 朝日新聞デジタル

最高で2500万ドル(約28億円)の報奨金をかけ、バグダディ容疑者の潜伏先などに関する情報を求める米政府のポスター=テロリストの情報を懸賞金付きで求める米政府のサイト「正義への報酬」から
 過激派組織「イスラム国」(IS)の最高指導者バグダディ容疑者が、ロシア軍の空爆で死亡した可能性が浮上した。2014年6月、イラク、シリア両国にまたがる「カリフ制国家」の樹立を宣言してから3年。一時は両国土の半分近くを支配下におさめたISは追い詰められ、「国家」の姿を失いつつある。

 バグダディ容疑者の最後の声明は、2016年11月3日に公開された音声だ。イラク北部の最重要拠点モスルがイラク政府軍などに包囲される中、戦闘員に「持ち場を離れるな」などと徹底抗戦を訴えた。

 だがこの時すでに、同容疑者はシリア国境の砂漠地帯に逃れていた可能性がある。今年5月末、イラク北部クルディスタン地域政府の治安部隊、ペシュメルガ省のジャバル・ヤワル長官は朝日新聞の取材に対し、約1カ月前の情報として同容疑者が「イラク、シリア国境で頻繁に居場所を移している」と述べた。

 ISは15年後半以降、イラクとシリアで立て続けに拠点都市を失った。イラクでは中部ラマディや同ファルージャを政府軍が奪還。ISが国家樹立を宣言したモスルの解放作戦も16年10月に始まった。現在、モスル全域の9割以上が解放され、残るIS支配地域は旧市街の約4平方キロメートル程度だ。だが、今なお500〜600人の戦闘員がいるとみられ、住民を「人間の盾」にして抵抗している。旧市街は道幅が狭く、装甲車の走行が難しい。住民被害を避ける必要もあり、政府軍の進軍は難航している。

 モスル解放作戦の開始後、イラク国内にいたIS幹部の多くはシリア側に拠点を移したとみられる。

 だが、ISはシリアでも追い詰められている。

 米軍主導の有志連合は今月6日、ISが首都としてきた北部ラッカの奪還作戦を始めたと発表。有志連合の支援を受ける少数民族クルド人の武装組織「人民防衛隊」を中心とする部隊が同日、ラッカ市内に進攻した。

 有志連合はラッカをはじめ、東部のデリゾールやアブカマルへ空爆を強化。さらに、シリア西部を掌握しているアサド政権軍はロシアとイランの軍事支援を受けて、中部パルミラから東部へ勢力を拡大しており、ラッカにも迫っている。

朝日新聞社

1994とはずがたり:2017/06/20(火) 21:33:28
サウジvsイラン,あるかな??

そうなったら石油爆騰,日本潰滅だ。。
日本が潰滅するだけなら良いけど,真の危機は折角高まってる日韓台の脱原発の気運が急速に凋みそうなのが破滅的なのである。

サウジ・クウェート・自由シリア軍・レバノン・エジプト・イエメン(=アメリカ)vsイラン・イラク・シリア・カタール・フーシ(=ロシア・中国)

<サウジ海軍>イラン船を拿捕 「革命防衛隊」3人を拘束
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170620/Mainichi_20170620k0000e030157000c.html
毎日新聞社 2017年6月20日 10時56分 (2017年6月20日 13時27分 更新)

 【カイロ篠田航一】サウジアラビア海軍は19日、ペルシャ湾のサウジ領海を侵犯したとしてイランの船舶1隻を16日夜に拿捕(だほ)し、乗っていた3人を拘束したと発表した。サウジ側は、3人はイラン精鋭部隊の革命防衛隊メンバーだと説明したが、イラン側は「漁師だ」と主張している。イスラム教スンニ派の盟主サウジはシーア派国家イランと敵対し、昨年1月には国交を断絶。現在はカタール情勢を巡っても対立を深めており、主要産油国間の緊張は今後、さらに高まる恐れがある。

 サウジ系の衛星テレビ局アルアラビーヤによると、計3隻の小型船がサウジ領内のマルジャン油田に向かい航行しており、サウジ海軍が警告射撃後に1隻を拿捕。2隻は逃走した。拿捕船には「破壊工作用の武器」が積載されていたという。

 一方、ロイター通信によると、16日夜に高波で針路を外れたイランの漁船がサウジ沿岸警備隊の銃撃を受け、漁師1人が死亡する事件があり、イラン内務省が「人道上の原則を逸脱している」とサウジを非難していた。

 サウジとイランの対立は深刻化している。昨年1月、シーア派宗教指導者を処刑したサウジにイランが激しく反発し、両国は断交。サウジは今月に入り、イランと連携してガス田開発を進めるカタールとも断交を決めた。一方、イラン指導部は今月7日に首都テヘランで起きた同時テロにサウジが関与したと主張している。

 こうした状況下、イラン海軍は18日に中国の海軍と原油海上輸送の要衝ホルムズ海峡付近で合同演習を実施。両国の防衛力誇示を図った。

1995チバQ:2017/06/21(水) 15:13:29
https://www.cnn.co.jp/world/35103073.html
ムハンマド国防相が皇太子に、経済改革で主導的役割 サウジ
2017.06.21 Wed posted at 14:52 JST
(CNN) サウジアラビアのサルマン国王は21日、ムハンマド・ビン・ナエフ皇太子を解任して、ムハンマド・ビン・サルマン国防相を皇太子に昇格させると明らかにした。地元メディアが伝えた。
ムハンマド・ビン・サルマン新皇太子はサルマン国王の息子。国防相の役割も引き続き担うという。
新皇太子は、政府内でも存在感を示しており、サウジが昨年発表した石油に依存した経済からの脱却を目指した改革で主導的な役割を果たしている。今年3月には訪米し、トランプ米大統領とホワイトハウスで昼食を共にしていた。

1997とはずがたり:2017/06/22(木) 08:40:08

「光の大モスク」爆破 IS支配象徴の場所 イラク北部
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK6Q1QF7K6QUHBI001.html
05:46朝日新聞

「光の大モスク」爆破 IS支配象徴の場所 イラク北部
イラク北部モスルの旧市街。傾いている尖塔(せん・とう)がヌーリ・モスク(光の大モスク)=12日、仙波理撮影
(朝日新聞)
 過激派組織「イスラム国」(IS)の最大拠点だったイラク北部モスルで21日、ISの最高指導者バグダディ容疑者が2014年に演説したヌーリ・モスク(光の大モスク)が爆破された。イラク軍はISが爆破したとしている。一方、IS系メディアのアマク通信は、米軍の空爆で破壊されたとする速報を出した。

 ヌーリ・モスクは、ISが14年6月にモスルを武力制圧後、IS支配の象徴的な場所になっていた。ISは、同モスクがイラク軍に占領されるのを屈辱と考えて、自ら爆破した可能性もある。

 ヌーリ・モスクが破壊されたことで、ISの求心力の低下は決定的になったと言える。イラク軍の報道担当者は21日夜、近くモスル解放を宣言できるだろうと国営テレビで語った。(アルビル〈イラク北部〉=翁長忠雄)

「戦闘員、死ぬか降伏かしかない」 対IS作戦の現状は
http://www.asahi.com/articles/ASK6K0TR2K6JUHBI03C.html?ref=goonews
アルビル〈イラク北部〉=其山史晃、翁長忠雄2017年6月18日23時14分

 過激派組織「イスラム国」(IS)が、これまで猛威を振るってきたイラク、シリア両国で劣勢に追い込まれている。どのように民間人の犠牲を抑え、IS支配地域の奪還を進めるのか。掃討作戦を主導する軍関係者に聞いた。

ISに奪われた3歳の娘 3年ぶりに家族のもとへ
 ISは2014年6月以来、イラク北部モスルを最大拠点としてきたが、現在の支配地域は旧市街のわずか約4平方キロ。イラク軍幹部は朝日新聞の取材に「すぐにでもISを壊滅できるが、民間人の犠牲とインフラの被害を最小限に食い止めるのが重要」と語った。

 現在、モスルにいるIS戦闘員は500人程度とみられ、自爆攻撃や狙撃で抵抗している。国連は旧市街に民間人約15万人がいると推定。ISはこれらの民間人を建物内に閉じ込めて「人間の盾」にしているという。旧市街の道路は狭く、イラク軍は装甲車両などを使えない。歩兵が道路や建物を一つ一つ解放する「ストリート戦争をしている状態」(同幹部)だ。

 一方、ISが「首都」と称するシリア北部ラッカの奪還作戦を進める有志連合の報道官、ライアン・ディロン米陸軍大佐は朝日新聞の取材に「ラッカは包囲され、解放は近い。IS戦闘員には死ぬか降伏するしか選択肢はない」と指摘した。ラッカに残るIS戦闘員は現在約2500人。ラッカを脱出したIS戦闘員の掃討のため、ラッカ周辺のIS支配地域への空爆も強化したという。

 また、ヨルダン国境付近の南部タナフで訓練したシリアの反体制派も、東部の都市や砂漠地帯の対IS掃討作戦に投入される見通しという。

 ただ、ISへの攻勢が強まるにつれ、空爆による民間人被害が増えているとの指摘もある。ライアン氏は「民間人被害の疑いがあるすべての案件を深刻に受け止めて調査している。決して非戦闘員を狙ってはいない」と話した。(アルビル〈イラク北部〉=其山史晃、翁長忠雄)

1998とはずがたり:2017/06/22(木) 11:37:32
「光の大モスク」爆破 IS支配象徴の場所 イラク北部
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK6Q1QF7K6QUHBI001.html
05:46朝日新聞

「光の大モスク」爆破 IS支配象徴の場所 イラク北部
イラク北部モスルの旧市街。傾いている尖塔(せん・とう)がヌーリ・モスク(光の大モスク)=12日、仙波理撮影
(朝日新聞)
 過激派組織「イスラム国」(IS)の最大拠点だったイラク北部モスルで21日、ISの最高指導者バグダディ容疑者が2014年に演説したヌーリ・モスク(光の大モスク)が爆破された。イラク軍はISが爆破したとしている。一方、IS系メディアのアマク通信は、米軍の空爆で破壊されたとする速報を出した。

 ヌーリ・モスクは、ISが14年6月にモスルを武力制圧後、IS支配の象徴的な場所になっていた。ISは、同モスクがイラク軍に占領されるのを屈辱と考えて、自ら爆破した可能性もある。

 ヌーリ・モスクが破壊されたことで、ISの求心力の低下は決定的になったと言える。イラク軍の報道担当者は21日夜、近くモスル解放を宣言できるだろうと国営テレビで語った。(アルビル〈イラク北部〉=翁長忠雄)

1999とはずがたり:2017/06/22(木) 13:44:56

モスク爆破「IS敗北宣言も同然」 残党がテロの恐れも
http://www.asahi.com/articles/ASK6Q1VCSK6QUHBI003.html?iref=com_alist_8_01
アルビル〈イラク北部〉=翁長忠雄2017年6月22日11時53分

 イラク軍の発表によると、21日午後9時半(日本時間22日午前3時半)ごろ、精鋭部隊がヌーリ・モスクまで約50メートルに近づいた段階で、突然爆破されたという。同軍が発表した動画には、モスクのミナレット(塔)が内側からとみられる爆破で垂直に崩れ落ち、同時に下部の建物部分からも黒煙が上がる様子が映っている。

「光の大モスク」爆破 IS支配の象徴、自ら破壊か
 イラク軍はモスルで過激派組織「イスラム国」(IS)の最後の支配地域である旧市街を包囲し、18日に3方向から攻撃を開始。500人以上の戦闘員と、「人間の盾」にされた10万人の住民がいるとされ、イラク軍はISに投降を呼びかけていた。

 ヌーリ・モスクが爆破された後、イラクのアバディ首相はフェイスブックなどで「(ISは)敗北を公式に宣言したも同然だ」と述べた。

 ISはすでに、イラクの拠点を中部キルクークやシリア国境に移している。今後は各地に残った残党がゲリラ的に自爆テロを起こす可能性がある。ISはシリアでも追い詰められており、シリアの拠点ラッカはクルド人を中心とする部隊とアサド政権軍がそれぞれ攻略戦を展開している。

 バグダディ容疑者をめぐっては…

2000とはずがたり:2017/06/22(木) 13:45:10

ISの犯行声明に目立つ誤報 若者扇動の宣伝戦略に転換か
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170622-00000079-san-m_est
6/22(木) 7:55配信 産経新聞

 【カイロ=佐藤貴生】ISは欧米などで起きた数々のテロで犯行声明を出してきた。しかし、「誤報」であることが後で明らかになるなど、声明の信憑(しんぴょう)性に疑問符がつくケースもみられるのが最近の傾向だ。イラクやシリアにおける米軍などの掃討作戦で劣勢に立たされ、指導者のバグダーディ容疑者の死亡説も出るなど、組織内が混乱しているとの見方も出ている。

 フィリピンの首都マニラで今月2日、複合施設が男に襲撃され約35人が死亡した事件で、ISは「マニラでの攻撃はISの兵士が実行した」との犯行声明を出した。しかし、その後のフィリピン警察の調べで、実行犯はキリスト教徒、ギャンブル依存症で銀行には多額の借金があり、カジノに恨みがあったことが明らかになった。同国のドゥテルテ大統領は翌3日、犯行声明は「事実ではない」と否定した。

 エルサレムで16日、パレスチナ人の男3人がイスラエルの警官隊を襲撃した事件でも、ISが声明を出した翌日にイスラム原理主義勢力ハマスなどが「われわれの組織のメンバーの犯行だ」と表明した。こうした傾向は4月、仏首都パリで警官が襲撃された事件以降、目立つようになった。いずれも犯人が殺害されたか自殺して動機や背後関係の供述が得られず、声明は犯行当日に出ている点が共通している。

 ISの組織的関与が濃厚な事件としては、イランの首都テヘランで今月7日に起きた同時テロが挙げられる。ISは犯人が籠城した国会議事堂内部の映像を犯行直後に公開。情報統制や警備が厳重なイランで、組織的な支援によりテロを実行したことをアピールした。関与が濃厚なパリ同時テロ(2015年11月)と同様、テロが起きた国に大きな動揺を与えており、ISが強い敵意を持っていることがうかがえる。

 5月に英マンチェスターのコンサート会場で起きた自爆テロでは、実行犯の弟が兄とともにISのメンバーだったと自供したが、IS側が組織として関与した証拠は示されていない。一方で、ISの宣伝に感化されるなどしてテロに及んだとみられるケースは昨年6月、米南部フロリダ州のナイトクラブで起きた銃乱射テロなど、枚挙にいとまがない。テロ犯は射殺される前、ISへの空爆をやめるよう訴えていた。

 最近のISの犯行声明は傘下にあるとされる通信社、アマクを通じて出されることが多い。かつては信頼度が高いとみられていたが、欧米のテロ専門家の間では、アマクは若者たちを扇動するためのプロパガンダ(政治宣伝)機関になったとの意見もある。虚偽の出来事を事実であるかのように報じる「フェイクニュース」を発信していると皮肉る見方さえ出ている。

 方針転換の背景に、イラクやシリアのISの支配地域に対する米軍などの攻撃が奏功し、指揮系統が乱れていると指摘する声もある。ただ、ISの組織上の中枢が弱体化しても、テロが根絶できるかには悲観的な見方が多い。英誌エコノミストは今月17日号で、ISが子供のリクルートを熱心に行っているとの記事を掲載した。ISが次世代のテロリスト養成に着手しているという内容だ。

2001チバQ:2017/06/24(土) 15:55:13
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170624X005.html
カタール断交、長期化へ=無理な条件で解決遠のく

14:32

 【カイロ時事】サウジアラビア、エジプトなどアラブ4カ国がカタールに対し、受け入れが困難な13項目の関係修復条件を突き付けたことで、断交状態の長期化は必至となった。双方の相互不信は深まるばかりで、解決に向けた交渉の糸口すら見通せない。

 カタールの「テロ支援」を批判する4カ国は、イスラム組織ムスリム同胞団や過激派組織「イスラム国」(IS)など「テロ組織」との関係をすべて断つよう要求。カタールがかくまっているとされる「テロリストの引き渡し」も求めた。しかし、そもそもカタールはこうした関係の存在すら認めておらず、拒否する以外に選択肢はない。

 また、サウジなどが求める衛星テレビ局アルジャジーラの閉鎖も困難だ。カタール政府が出資するアルジャジーラはサウジに批判的な報道も辞さず、言論弾圧が横行する中東での影響力も大きい。同局は「表現の自由を沈黙させる試みだ」と反発している。

 アラブ4カ国がカタールとの往来制限や渡航禁止を打ち出した後、封鎖されたカタールにはイランなどが食料空輸で支援を行っている。アラブ諸国はカタールにイランとの外交関係縮小を迫ったが、むしろ両国の関係は強まる方向に向かっている。

 サウジでは21日に、イランやカタールへの強硬姿勢を主導するムハンマド新皇太子が昇格し、権力の集中が進む。米国は「カタールへの要求は、合理的で実現可能でなければならない」(ナウアート国務省報道官)と訴えていたが、アラブ諸国はこれを無視する形で「カタール孤立化」に躍起になっている。

2002チバQ:2017/06/24(土) 16:01:08
http://www.jiji.com/sp/article?k=2017062400193&amp;g=int
米、モスル奪還「近い」=逃げる市民紛れ自爆も-イラクのIS掃討

2017年06月24日08時37分

23日、イラク北部モスルの旧市街で起きた自爆テロで負傷した人を運ぶイラク軍兵士ら(AFP=時事)

 【ワシントン、カイロ時事】米軍は23日、イラク軍が近く過激派組織「イスラム国」(IS)の最大拠点である北部モスルを奪還するとの見通しを示した。イラクのアバディ首相も22日、地元テレビに「数日以内に解放を宣言する」と発言。モスルを奪還すれば、イラクにおけるISは「最後のとりで」を失う。

イラクの対IS戦を称賛=モスル攻略でイラン最高指導者

 イラク軍のIS掃討戦を支援する米軍の報道担当者は「モスル攻略戦は大きく進展しており、イラクがモスル奪還を祝福する日は近い」と強調した。ただ、奪還後の治安安定化には「多大な労力を必要とするだろう」と述べ、復興には相当な時間がかかるとの見方を示した。
 AFP通信によると、モスル旧市街で23日、救助を求めて逃げた市民の中にIS戦闘員が紛れ込んで自爆し、12人が死亡、20人以上が負傷した。目撃証言によれば、近づくイラク軍部隊に向かって市民が走りだした際、男が突如現れて「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫び、爆発したという。
 ISは旧市街で、10万人に上るとされる市民を「人間の盾」にして抵抗している。イラク軍の対テロ作戦司令官は、旧市街への突入を始めた18日以降、市民約8000人が脱出できたと強調。「旧市街の約半分は取り戻した」と述べた。
 ただ、攻勢を受けて追い詰められたISが避難民を装って危害を加える戦術は阻止が難しく、イラク軍の進攻は大詰めで一進一退の状況が続いている。

2003チバQ:2017/06/24(土) 16:08:19
http://www.jiji.com/sp/article?k=2017062301165&amp;g=int
アルジャジーラ閉鎖など要求=断交カタールに13条件-アラブ諸国

2017年06月23日23時06分

 【カイロ時事】サウジアラビアを中心とするアラブ諸国が「テロ支援」を理由にカタールと断交した問題で、サウジやエジプトなど4カ国はカタールに対し、同国が出資する衛星テレビ局アルジャジーラの閉鎖を含む13項目を関係修復の条件として提示した。ロイター通信などが23日報じた。
 サウジ側はアルジャジーラが「テロ集団の企てを宣伝している」と批判していた。
 他の条件には、サウジと対立するイランとの関係縮小、カタール国内のトルコ軍基地閉鎖、サウジなどが指定する「テロ組織」との関係断絶に加え、カタールの政策によってアラブ諸国が過去数年間に受けた被害の「賠償金」支払いも盛り込まれた。
 一方、アルジャジーラは13条件について「主権を侵すむちゃな要求で、カタール政府は拒否する」との見方を報じている。トルコのウシュク国防相も「カタールとの基地協定見直しは考えていない」と受け入れない姿勢を示した。
 アラブ諸国は、10日以内に応じなければ「要求は無効になる」とけん制した。

2004チバQ:2017/06/26(月) 19:41:39
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170626k0000e030185000c.html
<イラク北部>「人間の盾」でIS抵抗 大規模爆撃できず
11:11毎日新聞

<イラク北部>「人間の盾」でIS抵抗 大規模爆撃できず
ISから奪還した地区で家屋のがれきの上に立つイラク軍兵士(写真右)=イラクのモスル西方で25日、AP
(毎日新聞)
 【カイロ篠田航一】過激派組織「イスラム国」(IS)がイラク国内の主要都市で唯一実効支配している北部モスルの奪還に向け、イラク軍の作戦が山場を迎えている。だが、IS戦闘員はモスル西部の旧市街に取り残された約10万人の市民を建物に閉じ込め、依然として「人間の盾」に利用。イラク軍側が大規模爆撃などに踏み切れない状況を作り上げている。

 イラク国営テレビによると、イラクの治安当局幹部は25日、モスル旧市街の3分の2を奪還したと明らかにした。また、AFP通信によると、イラク対テロ部隊(CTS)の幹部は「残る1平方キロ以下」の場所に、「数百人のIS戦闘員」が立てこもっているようだとしている。

 イラクのアバディ首相は22日の時点で「数日中にモスルを解放できる」との見通しを語っていた。だが、IS側は、進軍してくるイラク軍に自爆テロなどで激しく抵抗しており、予断を許さない戦況となっている。

 イラクからの報道によると、最後の激戦地になっているのは、細い路地が入り組んだ旧市街の人口密集地。イラク軍の地上部隊は建物一軒一軒を捜索し、民間人の巻き添えを避けるため自動小銃などの小型武器を使い、慎重に進軍している。

 住民は逃走を図るとISに射殺されるため、移動が極度に制限されているようだ。

 旧市街のほか、安全が確保されたとされるモスル東部でも23日、住民に紛れ込んでいた戦闘員による自爆テロが発生し、少なくとも15人が死亡した。地雷も各地に埋められており、19日以降、取材中のフランス人やクルド人記者ら計3人が相次いで死亡している。

 ISにとってはモスルはシリア北部ラッカと並ぶ要衝。イラク軍は昨年10月にモスル奪還作戦を開始し、今月18日に旧市街への突入作戦に着手した。

2005チバQ:2017/06/26(月) 19:58:17
http://www.sankei.com/world/news/170624/wor1706240046-n1.html
2017.6.24 21:36
【イスラム国(IS)】
モスル陥落寸前…IS、住民を盾に激しく抵抗 自爆テロの情報も
 【カイロ=佐藤貴生】イラク北部モスルをイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)から奪還する作戦が、最後の山場を迎えている。イラクのアバディ首相は22日、数日中に解放宣言が出せるとの見通しを示した。しかし、IS戦闘員はなお約10万人の住民を「人間の盾」として足止めして大規模な爆撃などを阻んでおり、激しい市街戦が展開されている。

 ロイター通信によると、最後の激戦地となっているのは2平方キロ前後のモスル西部の旧市街。ここ数日間で住民約7000人が脱出したもようだ。

 「陸軍部隊が救出してくれた」「神のご加護を」。ようやく救出され、バナナやビスケット、水などが与えられた住民らは、口々に感謝の言葉を述べた。負傷した住民は軍用車両で安全な場所に搬送されている。

 旧市街は細い路地が入り組んだ人口密集地だ。イラク軍などは住戸を1軒ずつ、しらみつぶしに捜索している。反テロ部隊は旧市街を東西と南北に貫く道の安全を確保し、IS戦闘員を分断して住民を避難させる作戦を行っている。

 イラク軍報道官は、「避難できるようになったら、スピーカーで伝える」と述べ、住民の生命の安全を重視していると強調した。

 数百人は残っているとみられるISは激しく抵抗している。イラク軍当局者は23日の作戦で、数十に上る仕掛け爆弾を処理した。すでに掃討作戦が完了しているチグリス川をはさんだモスル東部地区でも、3人が自爆した。旧市街で起きた爆発により負傷した男性は、治安部隊の姿を見て駆け寄り、命からがら救出されたという。

 食料や水が不足し、生命の危険にさらされている住民ら。その半数は子供だとみられる。イラク軍などの掃討作戦は時間との戦いとなっている。

2006チバQ:2017/06/26(月) 20:07:26
https://mainichi.jp/articles/20170625/k00/00m/030/080000c
シリア

主導権争い激化 米露の視野に「IS追放後」

毎日新聞2017年6月24日 22時19分(最終更新 6月24日 22時23分)
 【カイロ篠田航一、ワシントン会川晴之】内戦下のシリアで、米軍を中心とする有志国連合とシリア政府軍の衝突が相次いでいる。過激派組織「イスラム国」(IS)が米軍などの攻撃を受けて劣勢となる中、「IS追放後」を視野に入れた各勢力の主導権争いが活発化しているためだ。偶発的な衝突を機に、新たな混乱が生じることが懸念されている。

 米軍は18日、ISが「首都」とする北部ラッカ近郊でシリア政府軍機を、20日には南部タンフ近郊で政府軍の無人機を相次いで撃墜した。タンフでは8日にも無人機を撃ち落としている。米国は2014年9月からIS掃討を目的にシリアで空爆を始めたが、シリア政府軍機を撃墜したのはこれが初めて。

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 一方、シリア政府軍は5月初旬に反政府派との一時停戦協定を結んで以後、ISに奪われた土地の奪還に戦力を集中している。米国を中心とする有志国連合の支援を受け、クルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)が、ラッカ攻略を本格化させており、一刻も早く手を打つ必要があるためだ。

 無人機が撃ち落とされた南部にも、シリアのアサド政権を支援するイランを中心とする部隊が展開する。また政府軍は、石油資源が豊富でイラクと国境を接する東部デリゾール県の制圧を目指して進軍を続ける。イラク側からもイランの応援部隊が攻勢をかけていると伝えられている。

 こうした中、イランは18日、デリゾール県のIS拠点に向けて弾道ミサイルを撃ち込んだ。首都テヘランで7日に起きたISによる同時テロの報復が名目だ。イラン革命防衛隊の報道官は「敵の対応次第では、新たなミサイル攻撃もありうる」と警告している。軍事力を誇示し、今後のシリア領内での自らの勢力を内外に示したい思惑もあるとみられる。

 内戦が続くシリアでは、アサド政権を支えるロシアやイラン、反体制派を支援する米国が相互に連携をしないままIS掃討作戦を続けている。IS追放に向け各陣営が攻勢を強める中、今後は偶発的な衝突が懸念される。

2007とはずがたり:2017/06/27(火) 18:58:26

カタール航空の運航認めず=断交のサウジとバーレーン
http://www.jiji.com/jc/article?g=int&amp;k=2017060700007

 【カイロ時事】サウジアラビアとバーレーンの航空当局は6日、カタールとの断交発表に伴い、カタール航空の運航許可を取り消すとともに、両国内にある同航空の事務所を48時間以内に閉鎖するよう命じた。搭乗券を既に購入した客については、払い戻しなどの措置に応じるという。
〔写真特集〕世界のキャビンアテンダント

 一方、カタール航空は6日、サウジとバーレーン、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)との定期便をすべて停止したと発表。また、サウジに取り残された乗客のため、サウジ西部ジッダからオマーン経由でカタールの首都ドーハに戻る臨時チャーター便3機を6日中に手配すると明らかにした。(2017/06/07-

2008とはずがたり:2017/06/27(火) 18:59:01
モーリタニアも断交、8カ国目=対カタール、ヨルダンは関係格下げ
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017060700307&amp;g=int

 【カイロ時事】西アフリカのモーリタニア政府は6日、カタールが「過激思想を宣伝し、多くのアラブ諸国に混沌(こんとん)と無秩序を招いている」と批判し、外交関係を断絶すると発表した。サウジアラビアやエジプトなどに端を発したカタールとの断交は8カ国目。
カタール航空の運航認めず=断交のサウジとバーレーン

 一方、ヨルダン政府は6日、カタールとの外交関係格下げを発表した。「地域の安定や国民の安全確保」などを理由に挙げ、カタールに本社を置く衛星テレビ局アルジャジーラのヨルダン国内での放送免許取り消しも決めた。(2017/06/07-07:58)

2009とはずがたり:2017/06/27(火) 18:59:47

カタール断交批判で初拘束=交流サイトへの投稿とがめる-バーレーン
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017061500212&amp;g=int

 【カイロ時事】ペルシャ湾岸のバーレーンの検察当局は、「テロ支援」などを理由にカタールと断交した政府の政策批判を交流サイトに投稿したとして、1人を拘束したと明らかにした。国営通信が14日伝えた。
〔写真特集〕ドーハの風景

 バーレーンはサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などと共にカタールと断交後、「カタールに同情的な表現をしたり、政府の施策に反対したりすれば、最大5年の禁錮刑と罰金を科す」と発表していた。この措置に基づき、実際に容疑者が拘束されたのは初めてとみられる。性別や年齢は不明。(2017/06/15-05:28)

2010とはずがたり:2017/06/27(火) 19:02:09
トルコとも対立してるのか!

アルジャジーラ閉鎖など要求=断交カタールに13条件-アラブ諸国
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017062301165&amp;g=int

 【カイロ時事】サウジアラビアを中心とするアラブ諸国が「テロ支援」を理由にカタールと断交した問題で、サウジやエジプトなど4カ国はカタールに対し、同国が出資する衛星テレビ局アルジャジーラの閉鎖を含む13項目を関係修復の条件として提示した。ロイター通信などが23日報じた。
 サウジ側はアルジャジーラが「テロ集団の企てを宣伝している」と批判していた。
 他の条件には、サウジと対立するイランとの関係縮小、カタール国内のトルコ軍基地閉鎖、サウジなどが指定する「テロ組織」との関係断絶に加え、カタールの政策によってアラブ諸国が過去数年間に受けた被害の「賠償金」支払いも盛り込まれた。
 一方、アルジャジーラは13条件について「主権を侵すむちゃな要求で、カタール政府は拒否する」との見方を報じている。トルコのウシュク国防相も「カタールとの基地協定見直しは考えていない」と受け入れない姿勢を示した。
 アラブ諸国は、10日以内に応じなければ「要求は無効になる」とけん制した。(2017/06/23-23:06)

アラブ諸国、カタールにアルジャジーラとトルコ軍基地閉鎖要求
http://jp.wsj.com/articles/SB10024787458549603923904583224970924547336
By Nicolas Parasie and Summer Said
2017 年 6 月 23 日 16:01 JST

 【ドバイ】サウジアラビアをはじめとするアラブ諸国は、カタールとの外交的対立を収束させる条件として、国営衛星テレビ「アルジャジーラ」の閉鎖と、国内のトルコ軍基地の封鎖を求めている。ウォール・ストリート・ジャーナルが確認した要求リストの草稿で明らかになった。

 アラブ諸国はまた、カタールに対し、イランとの関係を縮小するとともに、イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」やレバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラのほか、アラブ諸国が過激主義とみなす集団との関係を絶つよう要求。10日以内にこの要求に従うよう...

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2011チバQ:2017/06/28(水) 20:02:37
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20170628-00000649-fnn-int
子どもまで盾に...「イスラム国」抵抗の実態
フジテレビ系(FNN) 6/28(水) 12:47配信
過激派組織「イスラム国」からイラク国内の最大拠点モスルを奪還する作戦は、最終局面に入っています。住民を「人間の盾」に抵抗を続ける「イスラム国」。銃弾が飛び交う激戦の中、モスルから逃れてきた家族を現地で取材しました。

モスルでは27日も、イラク軍と「イスラム国」との戦闘が続いている。
銃撃戦のさなか、「イスラム国」から逃れることができた住民が、生死をかけてモスルから脱出している。
モスルに近い難民キャンプ。
旧市街に住むアリさん一家は、自宅が崩壊したために、家族7人で、数日前にキャンプにたどり着いた。
アリさんは、「食べ物も水もない、『イスラム国』の戦闘員は、何も与えてくれなった。そして、人間は外に出られない。出ると彼らに殺される」と語った。
また、アリさんの妻は、「子どもたちを連れてモスルを離れようとした時、『イスラム国』の戦闘員が、わたしたちを殺そうとした。だけどイラク軍が助けてくれて、ここに来ることができた」と語った。
アリさんによると、「イスラム国」戦闘員は、家の中に押し入り、女性や子どもを脇に抱えて、「人間の盾」としながら、窓から銃を撃っていたと話す。
アリさん一家は、モスルからの脱出に成功したが、「人間の盾」として「イスラム国」にとらわれたままの市民は、まだ数万人いるともいわれている。

2012チバQ:2017/06/30(金) 22:36:59
http://www.sankei.com/world/news/170630/wor1706300021-n1.html
2017.6.30 08:54

サウジ前皇太子、自宅軟禁か 米紙NYタイムズが報じる

反応 プッシュ通知

反応



 米紙ニューヨーク・タイムズは29日、解任されたサウジアラビアのムハンマド・ビン・ナエフ前皇太子(57)が同国西部ジッダの自宅に軟禁され、国外渡航も禁じられていると報じた。米政府高官や王室に近いサウジ筋の話としている。サウジ政府当局者はロイター通信に、報道の内容を「事実ではない」と否定した。(共同)

2013チバQ:2017/06/30(金) 22:51:53
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017063000254&amp;g=int
「勝利目前」の高揚なく=破壊と絶望のモスル-イラク



 【モスル(イラク)時事】過激派組織「イスラム国」(IS)がイラク最大の拠点としていた北部モスルで29日、軍によるIS掃討が一段と進んだ。アバディ首相は「偽りのISの最期を目の当たりにしている」と宣言。それでも、IS支配を逃れた住民からは「勝利」が迫った喜びは感じられない。町が破壊し尽くされた絶望に包まれ、皆疲れ果てていた。
「ISの最期」とイラク首相宣言=象徴のモスク制圧-モスル奪還へ決定的戦果

 ISは2014年6月の制圧から3年にわたり、モスルの住民を恐怖と特異な宗教解釈で支配した。
 IS戦闘員が今も一部で潜伏するモスル西部の旧市街。徹底抗戦するISとイラク軍の交戦の最前線まで500メートルほどのナビシート地区は、以前のにぎわいを思わせる商店の跡が並ぶ。しかし今、その町並みはがれきの山。通りを歩く人はほとんどいない。

イラク北部モスルにある軍の保護施設に移送された兄弟。左の子は頭部を負傷し、元気なく横たわっていた=29日
 爆音が響く脇道で、子供連れの一団が走り回って遊んでいた。その中にいた元会社員のタレク・ユネスさん(49)は「ISに逃げたら殺すと言われ、逃げられなかった。生きられるだけましだ」と語る。1000人以上がいた地区も、今では数十人しか残っていないという。
 通りを挟んで同地区の向かいには、かつてISが治安機関の司令部を置いた建物がある。現在は、軍が旧市街で保護した高齢者や子供を一時的に預かる施設になっている。
 29日朝に移送されてきたばかりのロカヤちゃん(10)はISに母親を殺された。包囲された旧市街の病院でISの「人間の盾」にされ、モスル東側に逃れた父親(52)とは1年以上会えていない。「外に出られて良かった」と言葉少なだ。

イラク北部モスル旧市街のナビシート地区では子供たちが遊ぶ姿が見られた=29日
 施設を管轄するバサム・カゼム軍大尉によると、軍の奪還地区から連日200以上の家族が救助されるという。「施設に来る住民は精神的に参っている。抱きしめたり、無事を喜んだり、優しい言葉でいやしてあげるのが大切だ」と話す。
 29日夕、アバディ首相の宣言が軍内部にも伝えられた。記者の取材に同行したイラク軍兵士はつぶやく。「そんな宣言を出すのは、まだ早い」。戦闘がまだ続く現実に、高揚感はなかった。(2017/06/30-09:50) 関連ニュース
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2014チバQ:2017/07/03(月) 18:16:01
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170703-00000558-san-m_est

「連中は狂っている…」ISの恐怖支配振り返る イラク・アルビルの避難民、過酷生活強いられ


7/3(月) 17:21配信

産経新聞

「連中は狂っている…」ISの恐怖支配振り返る イラク・アルビルの避難民、過酷生活強いられ
びっしりとテントが立ち並ぶハジール避難民キャンプ(佐藤貴生撮影)(写真:産経新聞)


 「連中は狂っている」。イラク北部アルビル中心部から車で約40分。ハジール避難民キャンプで暮らすアブドルジャバ・ビラルさん(46)が吐き捨てるように言った。

 キャンプの約40キロ先は、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦が最終盤にさしかかったモスルだ。モスル市内の病院の職員だったビラルさんは今年3月、「3日後にこの病院にいたら殺す」とISの戦闘員にいわれ、その2日後、一家12人でこのキャンプに逃げてきた。

 キャンプには幅5メートル、長さ10メートルほどのまぼこ型のテントがびっしりと並ぶ。7000のテントに約4万人が暮らす。熱風が体を包むような猛暑。50度まで気温が上がる日もあるといい、多くのテントに冷房がついていた。

 ビラルさんたちのテントの中はビニールシートが敷かれているだけで、家財道具はほとんどない。2つのテントを与えられ、明日をも知れぬ厳しい暮らしを続けている。

 「逃げるときにISの狙撃手の姿が見えた。自宅は逃げた後にISに占拠され、空爆で破壊された。ISは最初は本性を隠していたが、徐々に住民を殺害し始め、どんどん自由を奪っていった」

 一家は非政府組織(NGO)などが無料で配給する食料の半分を売って、現金を蓄えているという。「お金がなくて教科書が買えず、キャンプの中にある学校には通えない。けれど、勉強して将来は先生になりたい」。そばにいた息子のアブドラ君(13)が話した。

 モスルがISの支配下に入ったのは3年前。首を切断するなど残酷な殺害方法で住民らを恐怖に陥れた。キャンプを運営するクルド系支援団体の責任者、ラシド・デルワシさん(37)によると、精神に変調をきたした避難民もいる。

 「泥で人形を作って首を切り落とす子供がいる。2カ月前には、20代の男性が自分の首を切りつけて死亡した。自らに火を放って自殺した人もいた」

 キャンプの一角にあるプレハブ造りの診療所には、毎日700人が体調不良やけがの治療に訪れる。「インフルエンザやかぜの流行がいつも心配だ」と所長のラードさん(35)がいう。近くのキャンプではつい最近、配給された食料で160人が被害を受ける大規模な食中毒が発生したばかりだ。

 「3年はキャンプを維持しなくてはならないと思う」。デルワシさんはそう話したが、避難民は日を追うごとに増えており、こうしたキャンプは多数ある。

 わずか3年ですべての人が新たな職と住居を見つけられるのか。ISがモスルから消えたとしても、残された負の遺産はとてつもなく大きい。(アルビル=イラク北部 佐藤貴生)

2015チバQ:2017/07/03(月) 18:53:02
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20170702-567-OYT1T50039.html
元大統領別荘で特権生活…「イスラム国」幹部ら
07月02日 15:56読売新聞

元大統領別荘で特権生活…「イスラム国」幹部ら
モスル市内で「イスラム国」幹部が使っていたフセイン元大統領の別荘。一部が崩れているのは、有志連合の空爆によるとみられる(6月30日)=本間圭一撮影 【読売新聞社】
(読売新聞)
 【モスル(イラク北部)=本間圭一】イスラム過激派組織「イスラム国」の重要拠点モスルにイラク政府の許可を得て入った。

 「イスラム国」の幹部がサダム・フセイン元大統領の建てた豪華な別荘を利用し、疲弊した市民生活とはかけ離れた暮らしを送っていたようだ。

 フセイン元大統領の別荘が立ち並ぶ区画は、チグリス川を見下ろすモスル東部の高台にあった。6月30日、区画への立ち入りを認めたイラク軍のサルマン・ハマド中佐は「一般には立ち入り厳禁で、『イスラム国』幹部だけに許された空間だった」と語った。入室を許されたカフェテリアは、豪華な石造りで、真新しい大型テレビが設置され、豊かな暮らしの一端をのぞかせた。

 「イスラム国」はモスルの住民に対し、禁酒の徹底を命じ、外部への情報流出を恐れて携帯電話の使用を認めず、違反すれば厳罰に処した。だが、ハマド中佐によると、別荘では、美食の限りが尽くされ、飲酒の形跡もあったという。中東のメディアも、別荘では高額な飲食が行われていたと伝えた。特権を与えられる幹部は約40人とみられ、地元メディアによると、別荘や豪邸での居住が許され、月5万ドル(約550万円)の現金が支給されたという。

2016チバQ:2017/07/03(月) 20:02:26
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017070300110&amp;g=int
イラク・モスル、消えた「ISの象徴」=「国家宣言」の礼拝所



2日、破壊されたイラク北部モスルの礼拝所「ヌーリ・モスク」
 【モスル時事】過激派組織「イスラム国」(IS)の最高指導者バグダディ容疑者は2014年、イラク北部モスルの旧市街にある礼拝所「ヌーリ・モスク」で「国家樹立」を宣言した。あれから3年。ISが統治したモスルの奪還を目指す軍の攻勢にさらされ、ISが爆破した「支配の象徴」は砕け散り、がれきの山と化していた。

 バグダディ容疑者が説教を行う唯一の動画が記録されたヌーリ・モスクは、ISの「国家」宣言から丸3年となる6月29日に軍が奪回した。現場が公開された今月2日も、破壊の爪痕を残したまま。12世紀に建てられ、イラクの1万ディナール(約960円)紙幣のデザインにも使われた傾く姿が印象的な隣の尖塔(せんとう)も、無残な姿をさらしている。
 案内した対テロ部隊のサケル・ジェバル中佐によると、IS戦闘員は約500メートル離れた場所から遠隔操作でモスクを爆破。「壁全体に爆弾が仕掛けられていた。モスク入り口にも、中に誰かが入れば、連続的にさく裂する爆弾が設置されていた」と奪還直後の様子を説明した。爆弾処理をしていた際も、兵士1人がISの反撃を受けて負傷したという。
 モスク内は既に、残されていた爆弾や武器がほぼ除去されたが、軍の許可を得て内部をのぞくと、かつての栄華を示す装飾などはほとんど跡形もなくなっていた。モスク前にいた兵士の1人は「この500メートル先にはまだISがいる。こっちを狙っているはずだ」と厳しい表情を崩さなかった。(2017/07/03-04:49) 関連ニュース

2017チバQ:2017/07/04(火) 19:56:55
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170704k0000m030120000c.html
<イラク>モスル避難民 消えぬISの恐怖
00:37毎日新聞

<イラク>モスル避難民 消えぬISの恐怖
イラク北部モスルから逃れ、避難民キャンプに身を寄せる20代の女性と幼い子供=イラク北部ハジルで2017年7月1日、篠田航一撮影
(毎日新聞)
 【ハジル(イラク北部)篠田航一】「とにかく生きたくて、無我夢中でアクセルを踏み続けた」。家具職人のウアドル・イブラヒムさん(39)が振り返った。過激派組織「イスラム国」(IS)が住民を「人間の盾」として立てこもるイラク北部の大都市モスルから、妻子5人と隙(すき)を突いて3月に脱出した。「一足先に逃げようとしてISに銃殺された兄の遺体は埋葬できなかった」

 約40キロ東のハジルで国連などが運営する避難民キャンプで暮らす。モスルからの道中、IS狙撃兵のものと見られる銃弾が降り注いだ。数十メートル前を歩く男性が上半身から血を噴き出し、倒れた。イブラヒムさん一家は全速力で逃れた。

 モスルではイラク軍によるIS掃討作戦が「最終段階」に入ったという。だが「解放されても戻る気になれない」。イブラヒムさんは目を伏せつぶやいた。

 「常に監視されていた」。気温40度を超える酷暑の中、避難民キャンプのテントで幼子を抱きかかえる20代の女性はIS支配下での暮らしを語った。住民が公開処刑されるなど、いつ殺されるか分からない毎日。「恐怖が体に染みついて、離れない」。疲れ切った声だった。

 ◇難民キャンプ IS公開処刑思い出し「モスルには戻れぬ」

 過激派組織「イスラム国」(IS)のイラク最大拠点モスルにほど近い北部ハジルの難民キャンプには、ISの過酷な支配の記憶に苦しむ人々が身を寄せていた。

 砂漠のただ中に国連児童基金(ユニセフ)のロゴが入ったテントが建ち並ぶ。約3万人が暮らすが、40度超の暑さで人影はまばらだ。国連などが用意した給水タンクや小規模な雑貨店以外には人が集まる場所は少ない。1日に話を聞いた避難民たちは、息を潜めるようにテントの中で過ごしていた。

 その多くは、IS最高指導者のバグダディ容疑者が2014年6月に「国家」建設を宣言し支配下に置いたモスルから、命からがら逃げ出してきた人たちだ。最近ではイラク軍を中心としたIS掃討作戦が進み「近く解放」との情報も流れる。

 だが人々の表情は必ずしも明るくない。会社員のアフマド・アリさん(25)は言う。「モスルには戻れない」

 昨年11月、不倫の疑惑をかけられた若い女性が中心部の広場で公開処刑された瞬間を見た。ISの男が死刑執行の理由を読み上げると、女性は「私は無実。殺さないで」と泣き叫ぶ。だが大きな石が何度か女性の後頭部に振り下ろされ、その声はかき消された。「川のように」血を流して息絶えた姿と最期の叫び声を、今も思い出す。「あの恐怖は消えない」

 サッカー好きの塗装工、ムハンマド・アタさん(24)は昨年夏、スペインの名門クラブのシャツを着て外出した際、巡回中のIS兵士に見つかった。「堕落した服を着たと言われ、むち打ちの刑を受けた」と言う。アタさんによると、ISは「スパイ行為」容疑で市民5人を銃殺し、遺体を鉄橋に逆さづりにして数日間さらしたこともある。「橋を通る際の悪臭が忘れられない」

 ISは写真撮影を極度に嫌い、モスル住民から携帯電話を没収した。隠れて撮影を試みた市民が射殺されることもあったという。

 最近はモスルを脱出する市民に紛れて逃げるIS要員もおり、キャンプの出入り口では地元のクルド自治政府の治安部隊が検問を強化。だが治安が回復したとされる地域でもISの自爆テロが頻発、緊張は高まっている。

2018チバQ:2017/07/04(火) 22:40:59
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170704X258.html
IS「首都」旧市街地に突入=ラッカ奪還作戦―シリア
16:29時事通信

 【ワシントン時事】米軍主導の有志連合は3日、過激派組織「イスラム国」(IS)が首都と位置付けるシリア北部ラッカの奪還作戦で、クルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)が旧市街地に突入したと発表した。イラクでのISの拠点モスルの解放が迫る中、シリアでもISの劣勢が際立っている。

 有志連合によると、ISはラッカ旧市街地を取り囲む壁を盾にし、有志連合やSDFの進攻に激しく応戦していた。壁の切れ目には簡易爆弾を設置するなどして、侵入を妨害。だが、有志連合が壁の2カ所を破壊して突入路を確保したという。

 ISが盾にしていたのは「ラフィカの壁」と呼ばれる全長2500メートルの歴史的建造物。有志連合はこのうち、長さ25メートルの区画を破壊した。 

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2019チバQ:2017/07/05(水) 19:27:36
http://www.sankei.com/smp/world/news/170704/wor1707040082-s1.html
カタール断交、収拾に長期化か 断交1カ月、13項目の要求めぐり駆け引き 中東分断も浮き彫りに2017.7.4 21:39

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 【アルビル(イラク北部)=佐藤貴生】サウジアラビアやエジプトなどがペルシャ湾岸の小国カタールと断交して、5日で1カ月になる。サウジなど4カ国は6月下旬、関係改善の条件として13項目の要求を突きつけたが、カタールは拒否する姿勢を貫いている。イランやトルコなど中東の大国を巻き込み、断交問題は長期化する可能性が出てきた。

<<��下に続く��>>

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 13項目の要求はサウジ、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンの4カ国が6月23日に示した。ロイター通信によると、(1)イランとの融和的な関係の解消(2)カタールにあるトルコ軍の基地の閉鎖(3)イスラム組織「ムスリム同胞団」との関係断絶-などが盛り込まれた。

 4カ国は10日以内の実施を求めたが、カタールは拒否。今月3日、4カ国はさらに2日間、期限を延長する方針を示し、カタールの対応を見守っている。

 こうした中、トルコのエルドアン大統領は基地閉鎖の要求に対して先月下旬、「無礼だ」と述べて反発。イランとともにカタールへの食料の輸出に乗り出し、サウジやエジプトとの対応の違いが浮き彫りになっている。4カ国の外相は5日、カイロで対応を協議する見通しだ。

 サウジなどは先月5日、「テロ組織を支援している」などとしてカタールとの断交を発表。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラの閉鎖も求めた。

2020チバQ:2017/07/05(水) 19:49:49
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1707040076.html
【イスラム国(IS)】絶え間ない爆音、煙上がるIS象徴モスク イラク・モスル旧市街ルポ 「テロリスト未亡人も自爆した」
07月04日 21:39産経新聞

【イスラム国(IS)】絶え間ない爆音、煙上がるIS象徴モスク イラク・モスル旧市街ルポ 「テロリスト未亡人も自爆した」
3日、ISとの戦闘が続くモスル旧市街。戦車や兵士の姿が目立ち、爆音が鳴り響いていた(佐藤貴生撮影)
(産経新聞)
 3日、記者が入ったイラク北部モスルの旧市街では、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)から街を奪還するイラク軍などの作戦が最終盤を迎え、激しい戦闘が行われていた。建物の大半が破壊された大通りには戦車が走り、自動小銃を持った兵士が頻繁に行き交う。廃虚と化した街並みが戦闘の激しさを物語っていた。(モスル 佐藤貴生)

 絶え間なく響く空爆や砲撃の爆音。続いて立ち上る煙。旧市街のナビシート地区の大通りを進むと、イラク軍などのバリケードに行き着いた。戦闘地点から1キロ前後。着弾の衝撃が地面から足元に伝わってくる。

 「あっちがヌーリ・モスクの方向だ」。煙が上がる方角を警察官のフサーン・アブドルさん(30)が指さした。ISの指導者バグダーディ容疑者が3年前、自らを「カリフ」(預言者ムハンマドの後継者)だと宣言し、IS支配の象徴だったモスクだ。

 「昨日はここが戦闘の前線になり、兵士4人が死亡した。しかし、今日の前線はもっと前だ。われわれが前進したのが分かるだろう」(アブドルさん)。

 取材に同行した連邦警察の男性警官(28)によると、住民を装って脱出を図るISの戦闘員が多くいる。「しかし、住民はすべて目撃している。彼らに疑わしい者をみせると、『ISの狙撃手だ』などとすぐに見破る」という。

 大通りに面する多くの建物が破壊され、路面にはガレキが延々と広がる。商品が散乱したままの店も多く、住民が混乱の中で避難を余儀なくされたことがうかがえる。

 大通りの入り口で1軒だけ開いている漬物店があった。店主のヤヒヤ・シートさん(35)は、「工場にISが火を放ち、漬物のたる6千個が焼けた。それでも、逃げればISに店が奪われるから居残った」と話した。

 店に居合わせたジャマル・アブドラさん(47)は「ヌーリ・モスクにはしばしば礼拝で行っていた。ISが破壊したことに心が痛む」と顔をゆがめた。

 旧市街は大通りから一本入ると、狭い路地が迷路のように続いている。建物の被害も比較的少なく、住民が生活する姿もみられた。

 自宅の土間で食器を洗っていた女性のメルキヤ・ハサンさん(68)は、「息子も夫も体が不自由で逃げることができなかった。治安部隊が見つけて保護してくれた」という。

 IS支配下の3年間、住民はさまざまな影響を受けてきた。すぐ近くに家族と暮らす6歳の女児は「遠くに行けず、狭いところでしか遊べなかった」と話す。

 IS戦闘員に感化された女性や子供による自爆テロもしばしば起きている。クルド人記者(29)は、「ISに入った夫が自爆テロで死亡し、将来像や夢が描けなくなった未亡人が犯行に及ぶケースがある。子供は洗脳されやすい」と語った。戦闘が終わっても、テロの危険は街からすぐには消えない。

2021チバQ:2017/07/06(木) 17:44:24
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170706-00000023-mai-int
<イラク>モスル「地獄だ」脱出住民 「肉片が降ってきた」
7/6(木) 11:02配信 毎日新聞
<イラク>モスル「地獄だ」脱出住民 「肉片が降ってきた」
地雷で負傷したアフマドさん(右)とその家族。「左手の指がもう動かない」と話す=イラク北部アルビルで2017年7月3日、篠田航一撮影
 【アルビル(イラク北部)篠田航一】過激派組織「イスラム国」(IS)が拠点とするイラク北部モスルの奪還に向け、イラク軍などの掃討作戦が大詰めを迎える中、IS戦闘員約300人が旧市街に立てこもって、地雷などで軍の進入を阻み、多くの市民が今も「人間の盾」として取り残されている。モスルからの脱出に成功した人々が地雷の恐怖や人質の惨状を証言した。

【「地獄」から逃げてきた 避難民キャンプの写真特集】

 「人間の肉の塊って見たことありますか」。モスルから東に約80キロ離れたアルビルの住宅で、大学生の女性ハジャ・ハッサンさん(23)が涙目で記者に問いかけた。「地雷で飛び散った肉片が私の足や靴に降ってきた。あの恐怖はとても言葉にできない」

 昨年12月にモスルを脱出する際、路上で突然、ハジャさんの約3メートル左を歩いていた老人男性の体が宙に浮いた。同時に巨大な爆発音が響いた。「殺虫剤をさらに強烈にした臭い」が広がり、気を失った。気付けば自身も数メートル吹き飛ばされ、左足から大量に出血。老人男性の体は四散していた。近くを歩いていた十数人の通行人も血だらけで、「地獄のようだった」。

 父親の精肉店従業員、アフマドさん(48)も左半身に重傷を負い、アルビルの病院に運ばれたが、左手の指が今も動かない。「普通に生きてきただけなのに、なぜこんな目に遭うのか」。アフマドさんの言葉に、家族が涙ぐむ。

 モスル西部から今年2月に脱出した会社員のアブドラ・アルスさん(25)は、兄弟と共に「人間の盾」にされていた。「ISは2階に大きな窓のある家を好んだ。狙撃手が見張りに使うためで、私の家は条件に合致していた」。ISは缶詰など日持ちのする食糧があると取り上げ「抵抗すると、銃を頭に突き付けて脅した」という。

 イスラム教スンニ派を自称するISは、敵視するシーア派国家イランが産地の食品を買うことも禁じた。脱出直前、野菜や肉などの生鮮食品は市場でもほとんど手に入らず、多くの人が飢えていた。アブドラさんは「IS攻略が最終段階と聞くが、今も多くの人が西部地区の旧市街に取り残されている。友人の安否も分からない。飢えたままISの人質にされていると思うと、悔しくて言葉を失う」と語った。

2022チバQ:2017/07/06(木) 17:52:16
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017062100007&amp;g=int
イスラエル前首相、胸の痛みで入院


イスラエルのオルメルト前首相=2015年12月、エルサレム(AFP=時事)
 【エルサレム時事】イスラエルのメディアなどによると、オルメルト前首相(71)が20日、胸の痛みを訴え、テルアビブ郊外の病院に入院した。複数の汚職事件で禁錮2年3月の実刑判決を受けており、収監中だった。
 前首相は1993年から10年間、エルサレム市長を務め、2006年に首相に就任したが、汚職疑惑が相次ぎ08年に辞任。市長時代の高級マンション建設をめぐる汚職事件で禁錮1年7月の判決を受け、16年2月に中部ラムラにある刑務所に収監された。別の汚職で同年9月、刑期8月が追加された。(2017/06/21-00:03)

2023とはずがたり:2017/07/09(日) 22:31:40

<イラク>アバディ首相が勝利宣言 IS拠点のモスルを制圧
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170710k0000m030081000c.html
21:48毎日新聞

 【カイロ篠田航一】イラクのアバディ首相は9日、過激派組織「イスラム国」(IS)が拠点としていたイラク北部モスルをイラク軍が制圧し「勝利を収めた」と宣言した。イラク首相府が発表した。首相は同日、IS戦闘員が立てこもるモスルを訪問し、前線の兵士を祝福した。

 イラクのメディアによると、イラク軍はこの日、IS戦闘員が抗戦していたチグリス川沿岸まで制圧。ISに「人間の盾」として建物に閉じ込められていた住民の本格的な救出作業も今後始まるとみられる。

 モスルは、2014年6月にISが制圧し、最高指導者バグダディ容疑者が一方的な「建国」を宣言したイラク第2の都市。

 一方、今なお一部で戦闘員が立てこもっているとの情報があり、散発的な戦闘が続く可能性もある。

 モスル奪還作戦は昨年10月に開始。米軍主導の有志国連合も空爆でイラク軍を支援した。最盛期にモスルに約6000人いたISは、6月下旬には300人程度まで減少。6月21日には拠点だったイスラム教礼拝所「ヌーリ・モスク」を爆破するなど破滅的戦術を取り始めていた。

2024チバQ:2017/07/09(日) 23:49:23
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170709-00000094-jij-m_est
IS支配のモスル解放宣言=イラク最大拠点、3年ぶり奪還―劣勢で報復テロ懸念
7/9(日) 21:37配信 時事通信
IS支配のモスル解放宣言=イラク最大拠点、3年ぶり奪還―劣勢で報復テロ懸念
9日、イラク北部モスルの旧市街で、米軍主導の有志連合が過激派組織「イスラム国」(IS)に対し空爆した地点に銃を向けるイラク軍の狙撃兵。
 【カイロ時事】イラクのアバディ首相は9日、声明を発表し、2014年6月に過激派組織「イスラム国」(IS)が制圧し、イラク最大の拠点として支配した北部モスルの解放を宣言した。

 IS打倒を最優先課題の一つに掲げ、イラクを支援してきた米国や国際社会にとっても、極めて大きな戦果となる。一時はイラクとシリアの広範囲に及んだISの支配領域は急速に縮小しており、国際社会は約3年ぶりとなるモスルの奪還を追い風に、IS掃討への攻勢を一段と強める。

 9日にモスル入りしたアバディ首相は声明で、「解放された都市で英雄の兵士や国民とともに、偉大な勝利を祝福した」と強調した。自爆テロも多用して最後までIS戦闘員が抵抗を続けていたモスル西部の旧市街は、わずかな地区で衝突が続いているもようだが、地上から進攻したイラク軍や、米軍主導の有志連合の激しい空爆で9日までにほぼ制圧された。

 イラク軍は昨年10月にモスル奪還作戦を開始。チグリス川を挟んで市街地が東西に分かれるモスルのうち、東部は今年1月に奪い返し、翌2月に西部へ進んだ。6月18日には旧市街に突入。ISは「支配の象徴」だったイスラム礼拝所「ヌーリ・モスク」を自ら爆破するなど追い詰められ、逃げる市民に紛れて自爆テロを多発させて抗戦したが、陥落は時間の問題となっていた。

 IS制圧時の推計人口が約200万人だったモスルでは、イスラム教を独自に解釈するISによる特異な恐怖支配が敷かれた。国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、昨年10月以降の戦闘激化で、約90万人がモスルを脱出。しかし、ISは数万人に及ぶ市民を「人間の盾」にして徹底抗戦し、狭く入り組んだ路地での市街戦によって、奪還は最後まで難航した。

 イラク政府にとって、モスル攻略はIS打倒の大きな節目となる。だが、避難民などに紛れてモスルを脱出したイラク人残党が、各地に点在するIS支配地域に多数逃れたとされる。ISがモスル近郊で奇襲を仕掛けた事例も伝えられており、国内で完全にISを掃討するにはなお時間がかかりそうだ。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170709-00000072-mai-m_est
<イラク>アバディ首相が勝利宣言 IS拠点のモスル解放
7/9(日) 21:48配信 毎日新聞
<イラク>アバディ首相が勝利宣言 IS拠点のモスル解放
モスルの位置
 【カイロ篠田航一】イラクのアバディ首相は9日、過激派組織「イスラム国」(IS)が拠点としていたイラク北部モスルをイラク軍が「解放し、勝利を収めた」と宣言した。イラク首相府が発表した。首相は同日、空路モスルに到着。前線の兵士らを祝福した。

 一方、今なおモスル市内の一部で戦闘員が立てこもっているとの情報があり、イラク軍側がモスルを完全奪還したかは不明。散発的な戦闘が続く可能性もある。

 AP通信によると、イラク国営放送は政府軍がモスル全域からIS戦闘員を放逐したと報じた。しかし、アバディ氏が勝利宣言した時点でモスル市内では依然として銃声が鳴り響き、空爆が続いていたとの報道もあることから、戦闘は完全に終息していないとみられる。

 イラクのメディアによると、イラク軍はこの日、IS戦闘員が抗戦していたチグリス川沿岸まで制圧した。ISに「人間の盾」として建物に閉じ込められていた住民の本格的な救出作業も今後始まるとみられる。

 モスルは、2014年6月にISが制圧し、最高指導者バグダディ容疑者が一方的な「建国」を宣言したイラク第2の都市。

 モスル奪還作戦は昨年10月に開始。米軍主導の有志国連合も空爆でイラク軍を支援した。最盛期にモスルに約6000人いたISは、6月下旬には300人程度まで減少。6月21日には拠点だったイスラム教礼拝所「ヌーリ・モスク」を爆破するなど破滅的戦術を取り始めていた。

2025チバQ:2017/07/09(日) 23:49:50
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170708-00000079-mai-m_est
<モスル>大学、激戦の跡生々しく 復旧へ多難
7/8(土) 23:02配信 毎日新聞
<モスル>大学、激戦の跡生々しく 復旧へ多難
激しいISとの戦闘で破壊されたモスル大学の校舎=イラク北部モスルで2017年7月6日、篠田航一撮影
 崩れた壁。油が燃えたにおい。学びやは廃虚だった。過激派組織「イスラム国」(IS)が一時占拠したモスル大学。イラク軍との激戦の跡が生々しい。「イスラム教徒を名乗る価値もない人々だ」。女子学生のザイナブ・ナビールさん(22)は涙をうかべISを非難。大学のアブドゥル・フセイン副広報部長(61)は「必ず復興させる」と声に力を込めた。【モスル(イラク北部)で篠田航一】

【写真特集】モスル・ルポ 大学、激戦の跡生々しく 復旧へ多難

 過激派組織「イスラム国」(IS)がイラク最大の拠点とする北部モスルに入った。戦闘員約300人が市民を「人間の盾」として立てこもる旧市街から東に約2キロ。チグリス川をはさんだ対岸の道路からは、戦闘によると見られる黒煙が噴き上がるのが見え、「パーン」と乾いた砲弾の音も相次ぐ。街路を装甲車が走り回り、自動小銃を手にし緊張した面持ちのイラク軍兵士らが幹線道路を慌ただしく行き交っていた。廃虚と化した建物の数々が、IS支配下の過酷な戦闘を物語る。

 「この付近の写真撮影は厳禁だ。ISは対岸からも渡って来る。戦闘地域だということを忘れるな」。6日、川沿いの検問所を訪れた記者を、兵士が強い調子で制した。イラク軍などの奪還作戦が進み、追い込まれたISは最近、避難民を装って橋を渡り、時には川を泳いでくるケースもあるという。

 イラク軍のIS掃討が奏功し大きな戦闘はないモスル東部地区だが、大きく崩壊した建物が目立つ。その一つがISが2014年6月のモスル占領後、住居としたモスル大学。今年1月にイラク軍が奪還した際ISは放火して逃走し、多くの建物の壁が黒焦げだ。

 ISを狙った米軍主導の有志国連合の空爆で破壊されたという建物もある。約3万人いた学生の大半は他地域の大学に移り、キャンパスは閉鎖状態が続いたが、ようやく今は学生が戻りつつある。

 数十万冊の蔵書を誇った図書館も放火や空爆で焼け落ち、焦げた本や設備が散乱している。大学側の許可を得て中に入ったが天井の鉄骨が揺れている部分もあり、「崩落の危険があるからすぐに離れて」と10分ほどで職員に退避させられた。

 女子学生のザイナブ・ナビールさん(22)は、この2年間、周囲に砲弾の音が響く中、自宅で勉強を続けて復学の日を待ったという。「大学に戻れてうれしいけれど、破壊があまりにひどく声もでない」とつぶやいた。大学広報部のアブドゥル・フセイン副部長(61)は「文系の授業は再開したが、理系は実験用設備が破壊された。だが大学は地域の拠点。早く元通りにしなければ」と話す。

 イラク国営テレビは8日、モスル旧市街が「数時間で解放される」と伝え一部兵士が喜ぶ姿も報じた。一方でISは自爆テロで抵抗を続けているとの情報もある。

2026チバQ:2017/07/10(月) 21:37:46
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017071000586&amp;g=int
モスル陥落、次は「首都」=IS打倒へ正念場-イラク・シリア



 【カイロ時事】イラクで過激派組織「イスラム国」(IS)が最大の拠点としていた北部モスルが3年超の恐怖統治を経て解放されたことで、国際社会が執念を燃やすIS打倒作戦は大きな節目を迎えた。今後は、シリアでISが「首都」と位置付ける北部ラッカの奪還が最大のヤマ場となる。かつてシリアとイラクの広範囲で領域支配を行いながら、劣勢が鮮明となっているISは、どのような末路を迎えるのか。
〔写真特集〕過激派組織「イスラム国」

 モスルは、ISが制圧する前は人口約200万人を擁するイラク第2の都市だった。これほどの大都市が過激派組織に比較的容易に奪われたことは、イラク政府に大きな打撃となった。それだけに、昨年10月に着手したモスル奪還作戦に懸ける意気込みは強く、アバディ首相は9日、「世界は、イラクがISをこんなに早く打ち負かすとは想像していなかった」と自らのフェイスブックで強調した。

9日、イラク北部モスルを訪れたアバディ首相(中央)(AFP=時事)
 人口が20万人程度のラッカはモスルに比べると規模が小さいため、攻略のハードルは低く見える。米軍が最新鋭の武器を供与して支援するクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)が完全に包囲し、6月初旬には米軍主導の有志連合の空爆支援を受けながら突入作戦を開始。在英のシリア人権監視団は同下旬の時点で「既に4分の1を奪還した」とみている。
 しかし、ISはモスルで数万人の市民を「人間の盾」にして最後まで徹底抗戦したように、狭い道が入り交じるラッカでも同じような戦術を取る可能性が高い。市民に紛れた自爆テロ、避難民に対する狙撃といったなりふり構わぬ抵抗は必至。人的被害を最小限に抑えることを優先する中で「前途は困難が予想される」(有志連合)との見方が強い。

8日、シリア・ラッカ県の村で、破壊された建物を見るアサド政権派部隊の兵士(AFP=時事)
 ISは、イスラム教シーア派が主流のイラク政府に冷遇されるスンニ派住民が多いモスルや、内戦で疲弊したラッカでは当初歓迎されたが、外国人戦闘員の流入や極端な宗教解釈のため、住民の支持を急速に失っていった。空爆など激しい攻勢も重なり、支配領域は既に最盛期の3割程度に縮小している。
 それでも生き残りを懸けて、シリアではラッカから東部デリゾール県に拠点を移し、幹部の多くが逃走・潜伏しているともいわれる。こうした実態の詳細はつかみにくく、仮にラッカを奪還できても、IS壊滅への道のりは険しい。(2017/07/10-14:50) 関連ニュース

2027チバQ:2017/07/10(月) 21:38:19
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017071000157&amp;g=int
3年ぶり奪還、市民歓喜=「モスル解放」祝賀で沸く-イラク



9日、イラク北部モスルの旧市街で、国旗を掲げて解放を喜ぶ子供たち(AFP=時事)
 【カイロ時事】2014年6月に過激派組織「イスラム国」(IS)に制圧された後、3年以上に及ぶ恐怖支配が続いたイラク北部モスルで9日、軍による「解放」がようやく宣言された。かつては重要な交易路として栄えたモスルはIS支配と戦闘で破壊を極めたが、この日ばかりは市民らが悲願の自由を喜び、街頭に繰り出して歓喜に酔いしれた。
〔写真特集〕「イスラム国」〜異教徒を並ばせ、集団斬首〜

 モスルではこの日、アバディ首相の「解放宣言」が出る前から、軍兵士が戦車に乗って高々と武器を掲げ、IS打倒を祝うムードに包まれていた。首相もモスルに到着後、昨年10月から続いた奪還作戦の経過報告を軍司令官から受けつつ、ISが最後まで抵抗したモスル西部を歩いて凱旋(がいせん)し、歓声を送る人々に手を振る余裕すら見せた。

9日、イラク北部モスルの旧市街で、イラク国旗を掲げて勝利を喜ぶ警官(AFP=時事)
 モスル旧市街の一部では、自爆テロもいとわないIS戦闘員が依然立てこもり、市内全域を完全に制圧したとは言い難い。首相は「ISの残党に逃げ道はなく、降伏するか死ぬだけだ。既に勝利は決まった」と断言した。
 ISは特異の宗教解釈を採用し、モスルで市民の自由を極端に制限。そのため、窮屈でおびえる生活を終えた達成感はひとしおのようだ。イラクのテレビでは、モスル市内で国旗を掲げて祝福する子供たちや、首都バグダッドなどイラク各地でモスル奪還を盛大に喜ぶ様子が繰り返し放映された。(2017/07/10-07:11) 関連ニュ

2028チバQ:2017/07/10(月) 21:38:38
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017071000130&amp;g=int
野党主催で「正義の集会」=政権の強権支配に抗議-トルコ



9日、トルコ最大の都市イスタンブールで行われたエルドアン政権に抗議する「正義の集会」(AFP=時事)
 【エルサレム時事】トルコの最大都市イスタンブールで9日、最大野党の中道左派・共和人民党(CHP)の主催で、エルドアン政権の強権支配に抗議するための「正義の集会」が開かれた。CHPのクルチダルオール党首は、会場に集まった何万人もの支持者らに対し、「7月9日は新たな歴史の日だ」と訴えた。
 集会は、クルチダルオール党首が先月始めた、首都アンカラからイスタンブールまでの約450キロを歩く「正義の行進」のクライマックス。同党首は、昨年7月15日に起きたクーデター未遂後の大規模粛清の一環でCHP議員が逮捕されたことをきっかけに行進を決意した。集会には、CHP支持者以外の人々も多数参加し、2013年のイスタンブールの公園再開発計画に端を発した反政権デモ以来の規模となった。(2017/07/10-05:49) 関連ニュース

2029とはずがたり:2017/07/11(火) 10:31:07
トルコとクルドとエジプトとペルシャが好きでサウジとアサドとイスラエルが嫌いな俺は難しい立場に立たされている(;´Д`)
いやああの辺はイスラームの脅威に長い事さらされていた欧州+石油利権を独占したかったアメリカの利害が一致して徹底的に統一帝国を解体して再起不能にしてしまったツケを払っているのである・・。

一方の日本は中韓や北朝鮮との間で歴史のツケを払っているが,中韓に関しては完全に日本の自民党政治家の妄言が悪くて中韓政府と日中韓国民は被害者の,まあドタバタ喜劇みたいなもんであるが,北朝鮮に関しては喜劇仕立てながら可成りのホラーである。

アラブ4カ国、カタールは13年合意に違反と主張
ロイター 2017年7月11日 08時58分 (2017年7月11日 10時06分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170711/Reuters_newsml_KBN19V2VN.html

[ドバイ 11日 ロイター] - テロ支援を理由にカタールと断交したアラブ4カ国は10日、2013年にサウジアラビアとカタールが交わした合意の内容がメディアで公表されたことについて、カタールが湾岸諸国の内政に干渉しないとの約束に違反したことが明白になったと主張した。
13年の合意はこれまで存在は知られていたが内容は明かされていなかった。米CNNは10日に内容について報じ、サウジの当局者らもソーシャルメディアで公表するに至った。
サウジアラビア、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプトの4カ国は共同声明を出し、カタールはこの合意で近隣諸国への内政干渉を停止すると約束したと説明。合意が公表されたことで「カタールが約束を守れてないことが明白になった」とした。
カタールの当局者らはコメント要請に応じていないが、CNNへの文書でサウジとUAEが同合意の趣旨に違反し、「カタールの主権にいわれのない攻撃」を行っていると非難した。
同合意はサウジの首都リヤドで行われた会合でカタールのタミム首長のほか、クウェートのサバハ首長が調印。湾岸協力会議(GCC)6カ国の外相が実施メカニズムに調印している。当事国は「(GCC)加盟国に対して脅威をもたらす政治的潮流」への支持を差し控え、イスラム組織ムスリム同胞団の指導者が湾岸地域から撤収するための手段を提供することで合意している。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

2030とはずがたり:2017/07/11(火) 14:15:40

カタールと戦略関係強化=米国防長官
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017070700402&amp;g=int

 【ワシントン時事】マティス米国防長官は6日、カタールのアティーヤ国防担当相と電話で会談し、戦略的パートナー関係の強化に取り組む方針を確認した。両者はサウジアラビアなどがカタールと断交した問題で、関係国が緊張緩和に努める重要性についても話し合った。
 米国にとって、サウジとカタールはいずれも、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討戦などでの重要パートナー。マティス氏は電話会談を通じ、安全保障分野でサウジだけでなくカタールとも引き続き連携していく姿勢を明確にした。(2017/07/07-09:53)

2031チバQ:2017/07/11(火) 19:38:20
https://mainichi.jp/articles/20170711/k00/00e/030/204000c
イラク

モスル制圧、首相「虚構の国家が崩壊」

毎日新聞2017年7月11日 11時15分(最終更新 7月11日 11時44分)
 【カイロ篠田航一、ワシントン会川晴之】イラクのアバディ首相は10日、国営テレビで演説し、2014年6月に過激派組織「イスラム国」(IS)がイラク北部モスルを占領して以降、約3年間続いた戦闘に勝利したと正式に表明した。首相は「テロリストによる虚構の国家が崩壊したことを宣言する」と述べ、今後は地域の安定を取り戻すため、「国民の団結が必要だ」と呼びかけた。

米は声明「大きな前進」
 アバディ首相の正式な勝利宣言を受け、トランプ米大統領は声明を発表。ISとの戦いにおいて「大きな前進だ」とし、ISの「完全な滅亡」を目指すと主張した。

 イラク軍とモスル奪還作戦を進めた米軍主導の有志国連合を率いるタウンゼンド司令官(米陸軍中将)も声明で「邪悪な敵を打ち負かした歴史的な勝利」と祝福。同時に「この勝利だけではISの脅威は終わらず、さらに厳しい戦いが先にある」と強調した。今後はISが「首都」と位置付けるシリア北部ラッカの奪還作戦が焦点となる。

 アバディ首相は9日に「モスルを解放した」との宣言を出したが、10日にモスル旧市街でIS残存勢力の掃討がさらに進んだ状況を受け、正式な勝利宣言に踏み切ったとみられる。首相は「今日の勝利はISの闇と蛮行、テロに対する勝利だ」と強調。国内第2の都市でISの恐怖政治が終わったことを祝福し、1週間を祝賀期間とするという。

 ただ、モスル旧市街では10日夜(日本時間11日未明)現在、一部で戦闘が続いているとの情報がある。市内の別の場所に潜伏するIS逃亡者の捜索や、地雷の撤去も完了しておらず、勝利宣言後もイラク軍による軍事作戦は継続される。

 イラク政権はイスラム教シーア派主導だが、モスルはISと同じスンニ派系の住民が多い。宗派対立がIS拡大を招いた面もあり、国民融和は大きな課題だ。

 イラク軍などは昨年10月にモスル奪還作戦を開始。今年1月にはモスル東部地域を制圧したが、ISは西部の旧市街に多数の市民を「人間の盾」として立てこもり、作戦は長期化した。

2032チバQ:2017/07/11(火) 19:38:58
https://mainichi.jp/articles/20170711/k00/00m/030/133000c
イラク軍

IS残党の掃討続く モスル「解放」後も戦闘

毎日新聞2017年7月10日 23時29分(最終更新 7月10日 23時29分)
【カイロ篠田航一】イラク軍は10日、過激派組織「イスラム国」(IS)の重要拠点だったイラク北部モスルの「完全制圧」に向け旧市街の一角に立てこもるIS戦闘員への攻撃を続けた。アバディ首相は9日、「モスルを解放した」と表明。首相府報道官はISの残党を一掃後、改めて勝利宣言を出す考えを示した。

 イラクのメディアによると、イラク軍は潜伏するISの逃亡者・協力者の捜索や地雷の撤去なども続ける。

 現地司令官は「旧市街の建物にIS戦闘員が残っている」と述べ、10日現在、チグリス川西側の一角に女性や子供が取り残されていると明らかにした。IS戦闘員の家族も多いとみられ、司令官は「武器を持たない限り、ISの家族でも一般市民として扱う」と語り、逃げてきた戦闘員の家族は殺害しない方針を表明した。モスルを管轄するニナワ県当局者は、残ったIS戦闘員は「ロシアやアフガニスタンの出身者」と述べた。

 アバディ首相は9日、「IS残党に逃げ道はなく、降伏するか死ぬかだ。勝利は決まった」と断言。これを受け、モスル市内では国旗を掲げ、抱き合って喜ぶ市民の姿が報じられた。

 だが約3年にわたるIS支配の下、公開処刑や拷問の記憶が生々しいモスル住民の中には、郊外の避難民キャンプに逃れるなどして「絶対に戻らない」と話す人々も多い。200万人の住民中、90万人が家を追われたとの推計もあり、住民の帰還や、戦闘で激しく損壊したインフラの復旧などが今後の課題だ。

2033チバQ:2017/07/11(火) 19:40:49
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170711k0000m030134000c.html
<イラク>モスル「解放」制圧遠のく IS系組織、世界拡散
07月10日 23:32毎日新聞

<イラク>モスル「解放」制圧遠のく IS系組織、世界拡散
ISの支配地域(イラク、シリア)
(毎日新聞)
 過激派組織「イスラム国」(IS)のイラク最大の拠点だった北部モスルを約3年ぶりに「解放」したとアバディ首相が9日宣言したが、完全制圧には程遠い。国内ではIS拡大の背景である宗派・民族間対立の緩和、隣国シリアでのIS掃討など課題は山積する。アフリカ、アジアにも拡散したIS系組織への対処も必須だ。【カイロ篠田航一、ニューデリー金子淳、バンコク西脇真一、ジャカルタ平野光芳、ワシントン会川晴之】

 イラクでは2003年のイラク戦争でフセイン政権が崩壊、多数派のイスラム教シーア派主体の政権が続く。フセイン政権元幹部らはスンニ派住民が多いモスルなどに移り、一部はISと合流した。

 複数のモスル元住民は「シーア派政府の兵士はスンニ派に暴力を振るった。14年にISが来た当初『スンニ派の味方だ』と歓迎した」と証言。政府側が住民をISに近づけた部分もある。

 今回のIS掃討作戦で尽力し発言力を増したイラク北部クルド人自治政府への対処も難問だ。自治政府は9月に独立の是非を問う住民投票を実施する構え。北部が不安定化した場合、IS残党が復活する懸念もある。

 中東でのIS掃討作戦の次の焦点は、隣国シリアでISが「首都」と位置付けるラッカの奪還だ。内戦下のシリアではアサド政権を支援するロシアとイラン、反体制派を支える米国などの各派が連携せずIS包囲網が不十分だ。エジプト・シナイ半島やリビアで反転攻勢を目指すISの封じ込めも課題だ。

 ISは15年1月に「領土」宣言したアフガニスタンでも活発化。旧支配組織タリバンとも衝突し、6月に重要拠点の東部トラボラを一時奪取するなど支配地拡大を図った。

 アフガンのISはタリバン離反者や、パキスタンやウズベキスタンの武装組織メンバーが主体だが、昨年、インド人21人の参加も報じられ多国籍化が進む。過激派に詳しいインド人ジャーナリスト、カマル・アガ氏は「中東の中央・南アジア系IS戦闘員はアフガンに避難するだろう。国際社会で予防策を議論すべきだ」と話す。

 ISには東南アジアや南アジアなどからも多数の戦闘員が参加しているとみられる。フィリピン南部ミンダナオ島のようにISに忠誠を誓うイスラム過激派が国軍と激しい戦闘を続ける地域もある。比軍幹部はミンダナオが戦闘員の「訓練地」になり得ると話す。

 バングラデシュではISなどで実戦経験を積んだ戦闘員が、地元過激派に爆弾製造技術を伝えているとの見方もある。16年7月に首都ダッカで日本人ら22人が殺害される人質テロ事件が起きISが犯行声明を出した。帰還戦闘員が同様のテロを計画する懸念もある。

 オーストラリアからも中東系移民ら約100人がISに参加しているとみられ、政府は場合により二重国籍者の豪国籍を剥奪し帰国させない方針だ。

 一方、IS掃討を最優先課題に掲げるトランプ米政権にとり、モスル陥落は政治的勝利となる。米政府は週内にワシントンで有志国連合の会議を開き、「IS後」のイラク、シリア情勢を討議する。

 ティラーソン米国務長官は7日に会見し米露首脳が「IS後」を話し合ったと明らかにした。両国が合意したシリア南西部3県での一部停戦は9日に発効、内戦終結に向けた取り組みも進める。米国はラッカ攻略などイラク、シリアでのIS掃討を続けることになるが、有志国連合の報道官はイラクの治安安定には「多大な労力」が必要と厳しい見方だ。

2034チバQ:2017/07/11(火) 19:41:21
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170710k0000e030231000c.html
<イラク>IS戦闘員、山間部に移動か 勢力立て直し模索
07月10日 15:00毎日新聞

<イラク>IS戦闘員、山間部に移動か 勢力立て直し模索
ハムリン山地
(毎日新聞)
 過激派組織「イスラム国」(IS)のイラクの最大拠点だった北部モスルの解放をアバディ首相が9日に宣言しIS掃討作戦が大きな進展を見せる中、既に数百人のIS戦闘員がモスルから約200キロ南のクルド人自治区領内も含む山間部に移動し、勢力の立て直しを模索していることが分かった。クルド自治政府関係者が毎日新聞の取材に明らかにした。モスルのIS要員は大半が殺害されたとみられるが、一部は脱出して別の戦闘員グループと合流し、新たな拠点を各地で作る動きがあるという。

 戦闘員が集まっているのは、クルド人自治区とイラク政府管轄エリアの境界に位置するハムリン山地。2014年のIS「建国」後、一時はイラク軍などの攻撃で山地から撤退したが再集結しつつあるという。クルド自治政府関係者によると、最近になってイラク政府側とクルド側の当局者が連絡を取り合い、掃討作戦について協議を開始した。

 ISはモスルの南約120キロに位置するハウィジャや、モスルの西約50キロのタルアファルなど複数の都市で一定の勢力を維持しており、今回の山岳地帯での拠点作りの動きもその一環とみられる。

 自治政府関係者は「ハウィジャなどの都市部はモスル同様に掃討作戦が可能だが、山岳地帯に逃げ込まれた場合、完全な排除は困難になる」と話す。ハムリン山地のIS戦闘員は最近、クルド自治政府の治安部隊ペシュメルガに迫撃砲を撃ち込むなどの攻撃に出ているという。

 ハムリン山地は03年のイラク戦争後の混乱でイラク政府の統治が完全には及ばず、国際テロ組織アルカイダも一時、拠点の一つにしていたという。【アルビル(イラク北部)で篠田航一】

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2035チバQ:2017/07/11(火) 19:45:44
http://www.sankei.com/world/news/170710/wor1707100045-n1.html
2017.7.10 19:29
【イスラム国(IS)】
モスル解放でも消えぬ暴力の芽 困難な「戦後処理」 過激思想、不満の受け皿に
 イラク北部モスルが、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)から解放され、イラクでのISとの戦いは残党掃討を含む「戦後処理期」に入った。ただ、社会に不満を抱く層を過激思想やテロへ向かわせる芽は消えておらず、イラク政府や国際社会は、軍事作戦以上に困難な民心安定という課題と向き合うことになる。

 記者(大内)は2015年、イラクのクルド自治政府に捕らわれた複数のIS戦闘員に、長時間のインタビューをしたことがある。

 旧フセイン政権で警官だったというスンニ派アラブ人の男は、03年のイラク戦争後に生まれたシーア派政権下で失職し、外国人やシーア派への恨みを募らせた。別の男は、貧しさに嫌気がさし、親族の誘いに乗って戦闘を志願した。

むろん、彼らにISが主張するシーア派や西洋世界へのジハード(聖戦)への共感がなかったわけではない。問題は、過激思想がさまざまな社会不満や不遇感の受け皿となっていることだ。

 ISは、国際テロ組織アルカーイダ系勢力に、スンニ派主導だったフセイン政権の支配政党バース党の残党が合流し勢力を広げた。アラブ社会主義を掲げた同党は元来、世俗色が強く、イデオロギー的にISとは相いれない。なのに、ISが彼らを吸収し得たことは、スンニ派が現政府に抱く敵意の強さを物語る。

 約3年にわたりIS支配下にあったモスルでは、積極的にせよ消極的にせよ、ISに協力してきた住民は多い。戦後処理が、政権側の示唆する通り、戦闘員の家族らへの処罰を含む苛烈なものとなれば、住民らに新たな復讐(ふくしゆう)心が生まれる。

 一方、ネット上にはISが垂れ流してきた残虐映像などのプロパガンダ(政治宣伝)もあふれている。欧米やアジア諸国にとっても人ごとではない。

 かつてアルカーイダが、組織的に衰退してもジハードの「総本山」として影響力を持ったように、ISが現状への破壊衝動を抱く者たちにテロの大義を与える象徴的存在であり続ける可能性は高い。過激思想にどう打ち勝つかという戦いは、終わりが見えない。(前中東支局長 大内清)

2036チバQ:2017/07/11(火) 19:46:51
http://www.sankei.com/world/news/170710/wor1707100039-n1.html
2017.7.10 18:25
【イスラム国(IS)】
通貨・旅券の発行、税制、司法制度…常識覆したテロ組織 「第二のIS」に懸念も 

 イラク北部モスルという重要拠点を失ったイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)は、テロ組織に対する常識を多くの点で覆した。新たな手法は中東地域だけでなく欧米諸国でも支持者を引き寄せ、テロ組織との戦いを一層、困難なものにした側面は否めない。(アルビル=イラク北部 佐藤貴生)

 省庁制に通貨製造

 欧米やアラブのメディアによると、ISは数年前の全盛期、あたかも国家のような態勢を目指していた形跡がある。旅券の作成はその一例だ。

 モスルで印刷された旅券には、「所有者に害を与えた者には軍を派遣する」との一文が添えられ、イラクとシリアの国境周辺を中心に1万冊前後、配られるとの情報も出ていたという。

 また、ISが製造、発行したナンバープレートをつけた車が実際に街を走る映像もあったほか、「財務局」の名を冠した金貨をデザインしていたとの報道もある。

 英BBCテレビ(電子版)は2014年、各種の省庁に加えて裁判所も設け、初歩的ながら税制まで導入していた-とする在カタールの研究者の分析を紹介している。

 街を制圧すると、すぐに水や小麦粉などを中央から配給するシステムを導入し、住民が依存せざるを得ないよう仕向けていたとしている。

資金源は湾岸?

 ISがモスルを占拠した14年、イラク軍などは武器を捨てて敗走したといわれる。クルド人の記者(29)は、ISはこのとき倉庫にあった大量の武器弾薬類を手に入れ、イラク軍などの巻き返しに応戦したとの見方を示す。しかし、それだけでここまで抵抗しえたとは考えにくい。

 先の研究者は直接、ISに資金を供給したとは考えられないが、結果としてサウジアラビアやカタールなどペルシャ湾岸諸国の資金や兵器類が流入した可能性はあると分析している。

 シリアについていえば、アサド大統領は国内少数派でイスラム教シーア派に分類されるアラウィ派が出身母体だ。スンニ派大国で豊富なオイルマネーを握るサウジなどが、「アサド後」をにらんでスンニ派に属する過激派勢力を支援してきた背景があり、そこからISにも流れたのでは-との見解だ。

 一時は原油輸出まで手がけていたとされる豊富な資金を擁し、国内外の経済のサイクルに加わろうという狡猾(こうかつ)な一面が浮かび上がる。

第二のISは

 モスルはスンニ派住民が多く住むとされ、解放直前の今月3日に訪れた際には、「ISは市街地を占拠する際、シーア派主導の中央政府から住民を保護するとの口実で取り入った」(連邦警察の当局者)という話を聞いた。

 しかし、いったん占拠した後は住民を傷つけ、殺害することもいとわぬ残虐ぶりで住民を恐怖をもって支配した。ひげを伸ばすよう強制したほか、「たばこを吸っただけで殺害した」(モスル西部の68歳の女性)との証言もある。

 こうした組織にひかれる者が後を絶たないのが世界の現状だ。支持者の思考回路を分析し、国際社会が一致して根絶に向けた対策を取らない限り、「第二のIS」が頭をもたげる懸念は払拭できない。

2037チバQ:2017/07/11(火) 19:47:21
http://www.sankei.com/world/news/170710/wor1707100041-n1.html
2017.7.10 18:40
【イスラム国(IS)】
勢力下で相次いだ遺跡・文化財の破壊 「非イスラム的」と主張

 「イスラム国」(IS)が勢力を拡大させるのに伴い、「非イスラム的」な偶像崇拝や多神教につながるとの主張の下に、多くの遺跡・文化財が相次いで破壊されてきた。

 ISは2015年、イラク北部モスルの南西約100キロにある約2000年前の世界遺産ハトラ遺跡や、モスル郊外にある約3000年前のアッシリア帝国のニムルド遺跡をブルドーザーや爆弾で破壊、映像を公開した。

 破壊はイラクだけにとどまらない。同年5月には、東西文明を結ぶシルクロードの難所シリア砂漠のオアシスで紀元前1世紀〜紀元3世紀に栄えた、シリア中部の世界遺産パルミラ遺跡を武力制圧。神殿や凱旋(がいせん)門などを爆破した。エジプト・カイロ近郊ギザのピラミッドの破壊を警告する映像も公開し、「文化財テロ」の拡大を示唆していた。

 また、イラク軍などによるモスル奪還作戦中の先月21日には、IS支配の象徴となってきたモスル旧市街の礼拝所「ヌーリ・モスク」も破壊。指導者のバグダーディ容疑者が自らを「カリフ」(預言者ムハンマドの後継者)と宣言した場所で、「敗北」を印象づけた。(住井亨介)

2038チバQ:2017/07/12(水) 15:07:15
http://www.afpbb.com/articles/-/3134763
カタール断交1か月、市民生活に広がる「悪夢」
2017年07月06日 18:59 発信地:ドーハ/カタール
【7月6日 AFP】ペルシャ湾(Persian Gulf)岸のカタールが近隣諸国から国交を断絶されて1か月近くが過ぎた。住民らは、断交下での日常生活への適用を余儀なくされている。

 野菜や牛乳はイランやトルコからの輸入品を買わざるを得ず、人々は生活必需品の値上げに不満を漏らしている。また近隣諸国の大半がカタール航空(Qatar Airways)の領空通過を拒否していることから、国際線のフライト時間が通常より長くなるという事態にも直面している。

 首都ドーハ(Doha)のスーパーマーケットで買い物をしていた男性は、「政府が代替品を用意してくれているので、(商品不足の)問題はない。若干の値上げはあるが、何とか耐えられる程度だ」と話した。とはいえ自分も家族も買い物を減らさなければならないのは事実であり、「教訓を生かして消費を減らしている」と認めた。

 サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、エジプトの4か国は先月5日、カタールが過激主義を支援しているとして断交に踏み切り、同国をたちまち孤立させた。カタール側はそのような事実はないと否定したにもかかわらず、サウジアラビアとその賛同国はカタールとの空路と海路を遮断した上、唯一陸続きの国境も封鎖。カタールは食料品も含め、輸入に不可欠な経路を断たれてしまった。

 外交危機という側面が大きいとはいえ、その影響の一部は同国で暮らす人々の生活にも徐々に広がりつつある。

 物資不足への不満も募ってきている。好みの食べ物が買えないというだけでなく、例えば自動車の交換用フロントガラスなど、普段そこまで気にしていないがないと困るという物品も手に入らなくなっている。

 インド出身のある露天商は、「国境封鎖後に値段が跳ね上がった、特にルッコラやパセリ、セイヨウアサツキはひどい」と語った。

■外国人居住者にとって「悪夢」

 個人にはさほど影響しない問題と思われるかもしれないが、カタールで暮らす270万人のうち約9割が外国出身者で、断交は市民生活に重くのしかかってきている。レバノンからの駐在員の女性は、「断交は悪夢。早急に解除されるよう願っている」と述べた。

 中でも夏季休暇を国外で過ごそうとする人にとって、問題は明白だ。あるヨルダン人男性は、断交による飛行規制により同国首都アンマン(Amman)からドーハに行くのにオマーンのマスカット(Muscat)を経由しなければならず、「乗り継ぎに6時間かかった」と嘆いた。

 人道上の問題も生じている。湾岸諸国が自国内に暮らすカタール人に対して出国を命じると同時に、カタールにいる自国民に帰国を要請したことは多大なる影響をもたらしている。

 カタールの国家人権委員会(NHRC)は、1万3300人以上が「直接的な影響」を被っていると指摘。UAEに夫と子どもと暮らしているカタール人女性が、UAEからの出国を命じられたとの報告もある。

 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は、サウジアラビアとカタールとの国境地点で先月17日から立ち往生させられている男性について懸念を表明している。気温が連日45度に達する場所だ。

 サウジアラビアは、男性はカタール人だと主張する一方で、カタール側は男性の市民権は1990年代に剥奪されたとしている。HRWはカタールに対し、男性の入国を認めるよう要請している。(c)AFP

2039とはずがたり:2017/07/13(木) 14:54:32
世界最悪の人権抑圧国家はサウジだと思う。男にとっては楽園なんかもしれないけえが。サウジと北朝鮮が21世紀に世界が潰すべき二大醜悪国家である。

<サウジアラビア>公立学校で女子の体育授業解禁へ
10:57毎日新聞
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170713k0000e030248000c.html
<サウジアラビア>公立学校で女子の体育授業解禁へ
サウジアラビアのプライベートスポーツクラブでバスケットボールをする女の子たち=2014年5月12日、AP
(毎日新聞)
 【カイロ篠田航一】イスラム教の厳格な習慣・戒律を重視する体制の下、女性の肌の露出が控えられているサウジアラビアで、公立学校での女子生徒の体育の授業が認められることが決まった。ロイター通信が伝えた。

 サウジでは現在、女子生徒の体育は一部の私立学校のみで実施され、「適切な服装」で行うことなどの制約がある。大半の公立学校では導入されておらず、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は「公教育で女子の体育を禁じている唯一の国だ」と批判していた。

 だが近年、サウジ国民には肥満が増え、今後は医療費が増大する懸念も出ていることから、政府は国民の健康向上を実現する方策を検討していた。

 国政助言機関の諮問評議会は2014年、女子体育の導入を認めたが、宗教界から「西洋化しすぎだ」と反発の声が上がり、実施されていなかった。こうした中、サウジ教育省は今月11日、公立学校での導入を認めると発表した。導入時期は未定。

 サウジでは女性の五輪参加も長く認められていなかったが、12年のロンドン五輪で初めて柔道と陸上800メートルで2選手の参加が認められた。

2040とはずがたり:2017/07/13(木) 16:39:45

乳牛165頭直輸入=カタール、サウジ「封鎖」に対抗
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170713/Jiji_20170713X480.html
時事通信社 2017年7月13日 05時58分 (2017年7月13日 16時27分 更新)

 【カイロ時事】サウジアラビアなどとの断交に伴い、牛乳輸入量が減少して品不足が懸念されていたカタールに11日、ドイツからハンガリー経由の輸送機でホルスタイン種牛165頭が到着した。8月中旬までに計4000頭を運び込む予定。カタールは牛乳を含む多くの食料品をサウジなどからの輸入に頼っていたため、過度な依存を脱却したい考えだ。
 カタールは、陸路で唯一つながるサウジやアラブ首長国連邦(UAE)から主に牛乳を輸入していたが、断交で封鎖措置が取られて供給がストップ。支援に乗り出したトルコなどから代替輸入していた。しかし、一部の国民には味が口に合わず、不評の声も上がっていたという。
 牛は気温40度超のカタールの天候で弱らないよう、北部アルホールの空調管理された牛舎で飼育する。輸入元によると、カタール産の牛乳では「需要全体の10?15%しか満たせない」といい、今後は国内の乳牛数を2万5000頭以上に増やす計画を進めている。

2041チバQ:2017/07/13(木) 17:42:46
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170713-00000065-jij-m_est

政府軍、北部で攻勢開始=反対勢力と激戦―南スーダン


7/13(木) 14:28配信

時事通信



 【ジュバAFP=時事】南スーダン政府軍は同国北部の反政府勢力に対する攻勢を開始した。

 国連南スーダン派遣団(UNMISS)を統括するシアラー国連事務総長特別代表が12日、首都ジュバで明らかにした。

 シアラー氏は「激戦が展開されている」とした上で、特にパガクという町の周辺地域は極めて憂慮すべき事態になっていると指摘。この数日間で約5000人の住民が国境を越えてエチオピア領内へ避難したという。

2042チバQ:2017/07/13(木) 17:47:28
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170713-00000068-jij-m_est

救えぬ命、放心の医療スタッフ=帰国の国境なき医師団員、解放直前モスルに4カ月


7/13(木) 14:48配信

時事通信







救えぬ命、放心の医療スタッフ=帰国の国境なき医師団員、解放直前モスルに4カ月


インタビューに応じる国際医療支援団体「国境なき医師団」の萩原健さん。約3年間にわたり過激派組織「イスラム国」(IS)に支配されたイラク北部モスルで最近まで活動。現地の惨状を語った=10日撮影、東京都内


 約3年間にわたり過激派組織「イスラム国」(IS)に支配されたイラク北部モスルで、最近まで支援活動を行っていた国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」の萩原健さんが帰国し、現地の惨状を語った。

 イラクのアバディ首相が「モスル奪還」を宣言したのは10日。その直前の4カ月を目撃することになった。

 東京都内で取材に応じた。萩原さんは2月、モスル東部に開設されたMSFの病院に派遣された。イラク軍が1月にISからの解放を宣言した東部は、病院の建物が戦闘で破壊され、電気・水道も完全に止まっていた。縫合糸や針といった基本的な医療用具もなく「全ての公立病院は完全に機能停止していた」と着任当時を振り返る。

 戦闘の前線は西部に移っていたが、迫撃砲や爆発物、地雷による負傷者が病院には連日のように運ばれてきた。萩原さんは、病院の医療活動に必要なあらゆる環境の整備を担当していた。戦況と、必要とされる医療をいち早く把握し、現場を指揮した。

 3月末のある日、チグリス川沿いに迫撃砲が着弾したと情報が入った。間もなくタクシーで運ばれてきた瀕死(ひんし)の負傷者は、ランドセルを背負ったままの10歳くらいの少年だった。

 何とか助けようとしたが及ばず、放心状態で座り込んだまま動けないスタッフ。叫びながら屋外に飛び出し、自分の顔をたたき続ける医師もいた。「スタッフたちが初めて受けた強烈なショックだった」と萩原さんは回想した。

 そうした中、2発目の迫撃砲が着弾する。死傷者は多い。スタッフの気持ちの立て直しも、受け入れ準備も不十分なまま、病院の前には死傷者を乗せたタクシーが次々駆け付け、入り口には家族ら200人余りが殺到し大混乱になった。

 一段落した午後、萩原さんは病院にいた全スタッフを集め「心から血が流れるようなことが起きているが、だからこそわれわれがここにいる」と伝えた。この日を境にスタッフの動きは変わったと萩原さんは述べつつ「場数を踏んでもこうした惨事に慣れることはない」と考えている。

 萩原さんは13日、再びモスルへ出発した。次は解放が宣言されたばかりの西部に開設された病院が現場となる。「政治の世界で『解放』と言っても、医療が復興するにはまだまだ時間がかかる。できる限りのことをしたい」と出発を前に語った。

2043チバQ:2017/07/13(木) 17:48:10
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170712-00000074-san-m_est

モスル近郊キャンプ、避難民次々 「家に帰れるわけでない」


7/12(水) 7:55配信

産経新聞



 ■公式に勝利宣言、変わらぬ厳しい生活

 イラク北部モスルをイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)から奪還する作戦は、アバディ首相が公式に勝利を宣言したことで一つの区切りを迎えた。しかし、90万人ともいわれる避難民が今後も厳しい生活を強いられることに変わりはない。気温が50度近くまで上がる猛暑の中、モスル近郊のキャンプには連日、多数の家族が到着している。(アルビル=イラク北部 佐藤貴生)

 「とても疲れた。しゃべる気力もない」。10日、モスルとアルビルの間に位置するハサンシャム避難民キャンプ。到着したばかりの40代の女性がいった。

 冷房やミネラルウオーター、充電器のほか、ハンドソープなど日用品の詰め合わせのパックがいくつも並べられ、到着して登録を済ませた避難民が次々と運び去る。広大な敷地に延々と続く6千のテントに2万3千人が暮らす。

 「ここ1週間ほど、やってくる避難民の数が連日500人ほどに増えた。モスル市街の環境が相当ひどいのだと思う」。クルド系支援団体のボタン・アフメドさん(28)が話した。キャンプでは水不足が深刻化しているという。「1人当たり1日30リットルしか配給できない。水浴びや料理、飲料などの分を考えると、とても足りない」

 取材した10日にキャンプに到着したというマハムード・オマルさん(40)に出会った。先に来ていた弟のアブドさん(37)らが、わずかな家財道具や配給品をテントに運ぶのを手伝っていた。

 「10日ほど前、住んでいたモスル西部の施設の50メートル先にイラク軍兵士の姿が見え、一気に走って脱出した。その後、(政権側が制圧した)東部で家を探したが、家賃が高くて住めないのでここに来た」という。

 ISがモスルを占拠したときのことを尋ねると、オマルさんは「住民には選択肢などなかった。受け入れるしかなかった」と話し、こう訴えた。

 「政府が勝利を宣言したところで、私たちが家に帰れるわけではない。ここでの暮らしは大変なことばかりだろう」

2044とはずがたり:2017/07/14(金) 09:31:47
カタールの保険は米軍基地があってアメリカは見捨てられないってとこ。他の湾岸諸国は米軍基地は受け入れがたいのかな?

直接協議が次のステップ=米国務省―カタール断交問題
時事通信社 2017年7月14日 07時01分 (2017年7月14日 09時27分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170714/Jiji_20170714X649.html

 【ワシントン時事】米国務省のナウアート報道官は13日の会見で、ティラーソン国務長官が仲介を行っているサウジアラビアなどとカタールの断交問題について、「当事国同士の直接協議が重要な次のステップだ」と指摘した。ただ「当事国が(協議を行うと)合意することを希望する」と述べるにとどめ、実現するかどうかは明言しなかった。
 ティラーソン氏は13日までサウジやカタール、調停役のクウェートを行き来する「シャトル外交」を展開。サウジのサルマン国王やカタールのタミム首長らと会談し、関係修復を促した。ティラーソン氏は帰国前に記者会見を行わず、具体的な成果は明らかにしなかった。

2045チバQ:2017/07/15(土) 05:53:10
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170714X697.html
強権統治で深まる分断=クーデター未遂から1年―トルコ

07月14日 14:27

 【イスタンブール時事】トルコでエルドアン政権の転覆を狙ったクーデター未遂事件から15日で1年。同政権は事件以降、「テロとの戦い」を名目に、反政権派の大規模な粛清を進めている。行き過ぎた弾圧に国内外から反発や懸念の声が上がっているものの、政権の強権姿勢は強まり、深刻な国民分断を招いている。

 エルドアン政権は事件後、非常事態宣言を発令し、これまでに5万人以上を投獄、約15万人を解雇・停職処分にした。対象者は軍人や警官、裁判官、教師、ジャーナリストなど広範で、事件の首謀者とされている在米のイスラム指導者ギュレン師と無関係とみられる人々にも及んでいる。

 弾圧は国会議員も巻き込んでいる。国会は昨年5月、議員の不逮捕特権剥奪を可能にする改憲案を可決。昨年11月にクルド系政党・国民民主主義党(HDP)の共同党首ら、今年6月には最大野党の中道左派・共和人民党(CHP)の議員が逮捕された。

 事件から1年を控えた12日、エルドアン大統領は非常事態宣言について「現状では解除は問題外だ。テロとの戦いが必要なくなった時に解除する」と述べ、継続の方針を示した。

 政府の強権姿勢は一般市民の生活にも影を落としている。イスタンブールで飲食店を経営するアイデン・カライジュさん(45)は「事件後、政府に反対する人は皆、テロリストと呼ばれるようになった」と話し、政府を支持しなければ事業経営も立ち行かなくなると指摘。「本来、クーデター未遂事件があれば、国民は団結するはずなのに、真っ二つに分かれてしまった」と肩を落とした。

 政権派と反政権派の分裂は4月の国民投票で決定的となった。国民投票は大統領の権限強化に向けた改憲の是非を問うものだったが、賛成派が僅差で勝利。両派の溝は一層深まり、エルドアン大統領が目指す「強いトルコ」の実現にはほど遠い状況だ。

2046チバQ:2017/07/15(土) 05:59:25
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170714k0000m030141000c.html
<トルコ>進む粛清 クーデター失敗1年、逮捕5万人

07月14日 10:30

 【イスタンブール高橋宗男、ブリュッセル八田浩輔】トルコ軍の一部が昨年7月に企てたクーデターが失敗して15日で1年が経過する。直後に非常事態宣言が発令され当局の取り締まり権限が拡大され、今年4月の国民投票で大統領権限の大幅強化が承認された。強権支配を続けるエルドアン政権に対する批判は、国内外で強まりつつある。

 ◇十数万人、抗議集会

 「権利、法、正義!」

 トルコの最大都市イスタンブールで数十万人もの大群衆が9日、スローガンを叫んだ。最大野党・共和人民党(CHP)党首らが首都アンカラから約450キロを25日かけ歩いた「正義の行進」を締めくくる大集会だ。クルチダルオール党首は「刑務所に入れられた国会議員や記者、解雇された研究者らの権利のため行進した」と強調。非常事態宣言の即時撤廃などを訴えた。

 失敗したクーデター後、政権が逮捕したのは約5万人、解雇・停職処分とした軍人や警察官、公務員、教員らは約15万人とされる。「事件の黒幕」と断定した在米イスラム教指導者ギュレン師の支持者ら「すべてのテロ関係者」と見なす人々だ。9日の集会に参加したソンギュル・トゥンデミルさん(46)も解雇された中学校の美術教師。「この国に正義はない」と憤る。

 行進には少数民族クルド系の国民民主主義党(HDP)などほかの野党も賛同し、政権への反発の広がりが浮き彫りになった。「非常事態宣言を利用して我々にも圧力をかけてきた」。そう批判するのはHDPイスタンブール地区のエセンギュル・デミール共同議長だ。この1年で共同党首2人など11人の国会議員、党員や支持者ら約5000人が逮捕されたという。

 エルドアン大統領らは行進を「テロ支援に当たる」などと繰り返し非難。親政権の英字紙サバハ・デイリーは10日、クルチダルオール氏の目的は2019年の大統領選候補者に指名されることだとの政治学者の分析を掲載した。

 町中には「7月15日の伝説」と印刷された巨大な垂れ幕が出現。エルドアン氏は11日、イスタンブールの墓地で軍に対抗し死亡した「殉教者」に敬意を表した。愛国心の高揚を通じ支持固めを図る手法と見られる。

 ◇こじれる対欧関係

 一方、トルコと、その人権状況に懸念を深める欧州連合(EU)との溝は深い。EUの欧州議会は6日、改正憲法が施行されれば、トルコとのEU加盟交渉を正式に停止するよう求める決議を採択した。

 エルドアン氏は12日、英BBCに「国民の大半はもはやEUを望んでいない」と反発。一方で「もうしばらくの間、我々はEUに誠実であり続ける」とも述べ揺さぶりをかけた。

 ユンケル欧州委員長らは加盟交渉を打ち切る考えはない。EUはトルコに中東から欧州を目指す難民・移民の阻止を委ねている。トルコが対EU国境を「開放」すれば、100万人以上が流入した一昨年同様の大混乱が生じかねない。

 分断は、トルコが加盟する北大西洋条約機構(NATO)でも生じている。ドイツ政府は先月、過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦でトルコ南部インジルリク空軍基地に駐留していた独軍の撤収を決定。直接の理由は、失敗したクーデターに関与した軍人の引き渡しをドイツが拒否したことにトルコが反発し、独国会議員の基地訪問を拒否したためだ。

 両国関係は冷え込んでおり、来年のNATO首脳会議誘致にトルコが意欲を示したが、関係筋によるとドイツなどが強く反対、ベルギーで開催となった。NATOとの軍事的緊張が続くロシアに接近するエルドアン氏の外交も加盟国の懸念を深める要因だ。米国とはテロ対策での連携で一致するが、ギュレン師引き渡し問題やシリア内戦への対応で対立も続いている。

2047チバQ:2017/07/17(月) 00:01:23
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK7J73RVK7JUHBI010.html
ロハニ大統領の弟、金銭絡む容疑で逮捕 イラン司法当局

07月16日 22:31

 イランの司法当局は16日、ロハニ大統領の弟で、大統領特別補佐官のホセイン・フェレイドゥン氏を逮捕したと発表した。司法当局は、金銭が絡む容疑としているが、詳細を明らかにしなかった。政治家らの汚職撲滅を目指すロハニ政権にとって、大統領の親族の逮捕は大きな痛手となる。

 イランメディアによると、ホセイン氏はマレーシア大使などを歴任。イランの核開発を大幅に制限する見返りに、国際社会からの経済制裁を解除させた2015年の核合意の交渉チームにも参加した。(テヘラン=杉崎慎弥)

2048チバQ:2017/07/18(火) 15:24:31
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170718-00000001-jij_afp-int
「IS側」住民への報復、モスルで増加 国連が警鐘
7/18(火) 4:58配信 AFP=時事
AFPBB News
【AFP=時事】国連のヤン・クビシュ(Jan Kubis)事務総長特別代表(イラク担当)は17日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からイラク軍が奪還した同国北部モスル(Mosul)で、ISに味方したと疑われる住民への報復行為が増加していると警告した。

 クビシュ代表は国連安全保障理事会(UN Security Council)で「ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)と関係があると見なされた家族に対する集団的処罰を支持する感情が、大衆の間で高まっている」とし、懸念を表明した。

 また同代表は「イラク全土で、ダーイシュとのつながりがあると見なされた国民が、強制退去や家屋の没収といった報復・復讐(ふくしゅう)行為の対象になる例が増えている」と述べた。

 国連はイラクのハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相に対し、強制退去などの懲罰行為をやめさせるため「緊急の措置」を取るよう求めた。

 同国第2の都市であるモスルは、2014年6月にISに占拠されたが、イラク政府が9か月近くに及んだ奪還作戦の末、今月9日に勝利を宣言した。【翻訳編集】 AFPBB News

2049チバQ:2017/07/23(日) 09:16:35
http://www.sankei.com/world/news/170721/wor1707210023-n1.html
2017.7.21 19:49

サウジ国王、対テロ・治安情報で直属部局を新設 内務省の権限移管、息子へ王位継承に向け地ならし?
 【カイロ=佐藤貴生】サウジアラビアのサルマン国王は20日、テロ対策と国内の治安関連情報を担当する国王直属の新たな部局を創設するなどの国王令を発表した。ロイター通信などが伝えた。内務省が所管していた任務を国王に直結した新部局に担当させ、治安情勢に柔軟かつ迅速に対応するのが目的としている。

 サウジでは6月、皇太子だったムハンマド・ビン・ナエフ王子が兼務していた内務相のポストと合わせて解任され、国王の実子であるムハンマド・ビン・サルマン副皇太子が皇太子に昇格。今回の人事では、新部局の創設とともに、新皇太子の側近を閣僚級に格上げすることも発表された。

 このため今回の措置は、前皇太子の息がかかった内務省から権限を奪って国王と新皇太子への権力集中を図ると同時に、新皇太子への権力移譲に向けた地ならしとの見方も出ている。

 前皇太子は内務相だった2000年代、サウジ国内での国際テロ組織アルカーイダ系の活動を封じ込めた実力者として欧米でも知られた存在。他の王族をはじめとする国内のさまざまな勢力が今後、親子間での王位継承をすんなり承認するかに注目が集まっている。

2050チバQ:2017/07/23(日) 09:34:41
https://mainichi.jp/articles/20170722/k00/00m/030/094000c
シリア

ラッカ なお市民5万人脱出できず

毎日新聞2017年7月21日 20時06分(最終更新 7月21日 20時23分)
UNHCR調べ 7月上旬の時点で
 【カイロ篠田航一】過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と位置付けるシリア北部ラッカで、7月上旬の時点で最大5万人の市民が脱出できずに取り残されていることが国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の調べで判明した。市内では飲料水が不足しており、不衛生な川の水を飲む市民が感染症を引き起こすリスクも懸念されているという。

 米軍などは今月に隣国イラク国内のISの最大拠点だったモスルを奪還。ISが実効支配する主要都市でラッカは最後の拠点となっている。クルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)や米軍主導の有志国連合は今月3日、ラッカ旧市街を取り囲む城壁の一部を破壊して進入ルートを確保し、ISが立てこもる旧市街に突入した。市内には約2500人のIS戦闘員が潜伏中とみられる。

 一方、AFP通信などによると、米軍側によるとみられる爆撃で給水用パイプラインが破壊され、ここ数週間のラッカ市内は安定した水の供給ができていない状態という。このため、市内を流れるユーフラテス川の不衛生な水を飲んだ住民が病気になるケースが報告されているという。UNHCRは今月11日、市内に推定5万〜3万人の市民が取り残されていることを明らかにした。

 ISは2014年にラッカを実効支配。これに対しSDFなどは16年11月に本格的な奪還作戦を開始し、在英民間組織「シリア人権観測所」は今年6月下旬の時点で「既に4分の1を奪還した」とみている。一方、イラク軍や米軍が緊密に協力したモスル奪還作戦と違い、ラッカにはSDFや米軍などのほか、ロシアやイランの支援を受けるシリアのアサド政権軍も迫り、相互に連携しないまま各軍が作戦を続けている。

2051チバQ:2017/07/23(日) 11:29:26
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170722-00050091-yom-int
エルサレム「神殿の丘」衝突が拡大、6人死亡
7/22(土) 20:50配信 読売新聞
 【エルサレム=金子靖志】エルサレム旧市街にあるユダヤ、イスラム両教の聖地「神殿の丘」(イスラム教の呼称ハラム・アッシャリフ)近くで21日に起きたイスラム教徒とイスラエル治安部隊との衝突はヨルダン川西岸にも広がり、イスラム教徒のパレスチナ人3人と、イスラエル人3人の少なくとも6人が死亡した。

 地元メディアは22日、この衝突で負傷者が約450人に上ると伝えた。

 パレスチナ人3人は治安部隊との衝突などで死亡した。イスラエル人3人は、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマッラ近くのユダヤ人入植地の自宅で、パレスチナ人の男に刃物で襲撃されて死亡した。

 衝突は、神殿の丘入り口に金属探知機などを備えた検問所をイスラエルが設置したことに対し、イスラム教徒が「我々の聖地を侮辱するな」などと抗議して勃発した。地元メディアによると、10時間以上にわたって各地で断続的に続いた。

2052チバQ:2017/07/23(日) 21:08:16
http://www.afpbb.com/articles/-/3136683
シリアの東グータで停戦、首都近郊に残る反政府勢力の拠点の一つ
2017年07月23日 07:54 発信地:ダマスカス/シリア

戦争・紛争 シリア情勢
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シリアの東グータで停戦、首都近郊に残る反政府勢力の拠点の一つ
シリアの首都ダマスカス近郊の東グータで、自家製の12.7ミリ狙撃用ライフルを運ぶ反体制派の戦闘員(2017年7月20日撮影)。(c)AFP/ABDULMONAM EASSA
シリアの東グータで停戦、首都近郊に残る反政府勢力の拠点の一つ
シリアの東グータで停戦、首都近郊に残る反政府勢力の拠点の一つ
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【7月23日 AFP】シリア政府は22日、同国首都ダマスカス(Damascus)近郊に残る反政府勢力の拠点の一つ、東グータ(Eastern Ghouta)での停戦を宣言した。これに先立ち、シリア政府を支援するロシア政府と反体制派が、政府側が包囲していた東グータに安全地帯を設置することで合意していた。

 シリアでは過去6年間に及ぶ内戦で、これまで多くの町や村が戦闘により破壊されており、ダマスカス近郊の東グータは、同国のバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権と戦う反体制派が掌握する最後の砦のうちの一つ。シリア政府への抗議行動として2011年3月に始まった同国の内戦ではこれまでに33万人以上が死亡している。


 東グータは今年5月、シリア政府側を支援するイランとロシア、そして反体制派を支援するトルコが「緊張緩和地帯(ディエスカレーション・ゾーン)」を設置する対象として指定された4地域のうちの1つ。しかし緊張緩和地帯の治安維持について意見が一致していないことから合意はまだ完全に履行されておらず、東グータは停戦合意に達した2つ目の地域となった。

 国営シリア・アラブ通信(SANA)は政府軍の声明として「ダマスカス県東グータの一部地域で22日正午(日本時間同日午後6時)より停戦が実施される」と報道した。また声明では「(停戦)違反があった場合は軍が適切に報復する」と警告したが、東グータのどの地域が含まれるかについては言及しなかった。

 この数時間前、ロシアはエジプト首都カイロ(Cairo)で行われたシリアの「穏健な」反体制派と和平協議を行い、東グータの緊張緩和地帯をどのように機能させるかについて話し合ったと明らかにしていた。

 ロシアは自国と反体制派が「緊張緩和地帯の境界線および兵力の配置場所と停戦監視部隊について」合意に署名したと述べ、また「人道支援物資の運搬や住民の自由な移動のためのルート」についても合意したと付け加えた。ロシアは「数日中にも」同地域で人道支援物資の運搬と負傷者の避難を開始するとしている。

 しかし、カイロでロシアと停戦合意に署名したと主張する反体制派組織はおらず、反体制派の中でも影響力の強い組織の1つはロシアとの和平協議に関与していないと主張している。

 5月に緊張緩和地帯に指定された4地域のうち、停戦合意に達していない残りの2つは反体制派が掌握するイドリブ(Idlib)県と中部ホムス(Homs)県北部地域。この4地域には合計で250万人以上の住民が暮らしているとみられている。(c)AFP

2053チバQ:2017/07/27(木) 15:11:42
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017072700183&amp;g=int

IS「首都」ラッカ、半分奪還=恐怖支配強化の動きも-シリア











シリア北部ラッカの荒廃した市街地を進む「シリア民主軍」(SDF)のメンバー=12日(AFP=時事)

 【カイロ時事】在英のシリア人権監視団は26日、シリアで活動するクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)が北部ラッカの市街地の半分を過激派組織「イスラム国」(IS)から奪還したと明らかにした。ラッカは、ISが「首都」と位置付ける最重要拠点。
 SDFは6月6日にラッカ突入開始を宣言し、米国からの武器供与や米軍主導の有志連合による空爆支援を受けながら、7月初旬に旧市街に進攻。陥落したイラク北部モスルでの戦闘と同様に自爆テロなどで抵抗するISの反撃にさらされながらも、突入宣言から約50日を経て、着実に制圧範囲を広げているもようだ。監視団は「ISは市中心部に追い詰められつつある」と強調した。(2017/07/27-05:44)

2054チバQ:2017/07/28(金) 20:04:07
http://www.sankei.com/world/news/170728/wor1707280033-n1.html
2017.7.28 19:32

エルサレム旧市街の聖地で衝突、113人負傷
 【カイロ=佐藤貴生】エルサレム旧市街で27日、数千人のパレスチナ人がイスラム教の聖地にある「アルアクサ・モスク」になだれこんだ上、イスラエルの警官隊ともみ合いになり、ロイター通信によると少なくとも113人が負傷した。

 イスラエルは27日朝、パレスチナ人の反発を受け、聖地立ち入りを制限する監視機器を撤去。これに合わせてパレスチナ人がモスクへと殺到した。イスラエルは28日の金曜礼拝に際し、50歳以下の男性の同モスクへの立ち入りを禁止した。警官を増員して警備に当たるとしている。

 27日の衝突の直接の原因は不明だが、パレスチナ側には「われわれ自身が犠牲になる」などと叫んで警官隊との衝突も辞さない姿勢を示したり、建造物の屋根によじ登ってパレスチナの旗を振ったりした若者もいたという。警官隊は閃光(せんこう)弾などを使って鎮圧した。

2055チバQ:2017/07/28(金) 20:07:42
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170728-00000002-mai-m_est
<イスラエル>柵撤去の聖地 イスラム教徒と治安部隊が衝突
7/28(金) 0:47配信 毎日新聞
 【エルサレム高橋宗男】エルサレム旧市街の聖地ハラム・アッシャリーフ(高貴なる聖域)=ユダヤ名・神殿の丘=を巡りパレスチナとイスラエルの緊張が続いている問題で、イスラエル政府は27日未明、聖地の入り口から金属製の柵や監視カメラの足場などを撤去した。

 聖地の維持管理組織であるワクフは「全ての障害物が取り除かれた」とし、聖地内にあるアルアクサ・モスク(イスラム礼拝所)での礼拝を呼びかけた。これに応じて、多数のイスラム教徒が27日午後、敷地内に入ったが、一部がイスラエル治安部隊と衝突。イスラエルメディアは、パレスチナ人約50人が負傷したとの赤新月社の情報を伝えた。入り口が閉鎖されたとの情報もあり、混乱が続いている。

 今月14日に起きたイスラエル国籍を持つパレスチナ人による警官銃撃事件を受け、イスラエルは聖地の入り口に金属探知機などを設置。パレスチナ人らは聖地の管理に一方的な変更を加える「聖地の占領化」として反発を強め、21日には各地でパレスチナ人3人が死亡、約400人が負傷する衝突に発展した。

 イスラエル側は25日に金属探知機を撤去。パレスチナ側は14日以前の警備態勢に戻すよう求め、聖地敷地外の路上で数千人が礼拝を続けて抗議してきた。

 イスラム教徒にとってエルサレムは、サウジアラビアのメッカ、メディナと並ぶ三大聖地の一つ。アルアクサ・モスクはその象徴だ。イスラエルの措置に対し、ヨルダンやトルコなどの近隣諸国でも抗議デモが起き、イスラム諸国に反発が広がっていた。

 一方、イスラエル政府は25日に、金属探知機に代わる新たな警備対策を導入すると明らかにしており、再び混乱を招く可能性もある。

2056チバQ:2017/07/28(金) 20:08:03
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170727-35104889-cnn-int
緊張高まるエルサレム、聖地管理巡りイスラム教徒が抗議継続
7/27(木) 15:41配信 CNN.co.jp
エルサレム(CNN) エルサレム旧市街にあるイスラム教の聖地「アルアクサ・モスク」をめぐり、イスラエルとパレスチナ自治区の間で緊張が高まっている。旧市街で起きた警官への襲撃事件をきっかけに、イスラエル当局は聖地の入り口付近に金属探知機と監視カメラを設置。パレスチナ自治区の指導者らが反発して金属探知機は25日に撤去されたが、双方の対立が収束する見通しは立っていない。

同モスクのある場所は、ユダヤ教やキリスト教の聖地でもある。パレスチナ自治区のアッバス議長は25日、「現地でのイスラエルの措置はすべて撤廃されなければならない。そうすればエルサレムの状況は通常に戻るだろう」と述べた。

パレスチナ側は金属探知機と監視カメラの撤去に加え、聖地周辺で増員された警察官の数を元に戻すことを要求している。

また、聖地の管理に当たっているヨルダン当局は、抗議の意を示すため公共の場所で祈りを捧げるようイスラム教徒に呼びかけた。

ヨルダンのユスフ・アダイス宗教相は宗教指導者らに対して、エルサレムの状況と「キリスト教およびイスラム教の聖地に対する冒とく」について語るよう促した。

金属探知機の設置以来、モスクを管理するヨルダン当局の指導者たちは礼拝の際もモスクに入らず、多くの信者もそれに従っている。

政治指導者や宗教指導者による抗議を受けて、エルサレムとその周辺では金曜日昼のイスラム教の礼拝後に抗議活動が起きる可能性が高まっている。こうした抗議活動はしばしばデモ隊とイスラエル部隊との衝突に発展し、情勢の不安定化に拍車をかけることとなる。

2057とはずがたり:2017/08/06(日) 11:16:42
国交断絶、小国カタールがここまで目の敵にされる真の理由
Will Qatar’s Diplomatic Exile Spark the Next Great War?
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/06/post-7754.php
2017年6月7日(水)08時00分
サイモン・ヘンダーソン

<サウジアラビアなど6カ国が突然カタールとの国交断絶を発表。小さなカタールがここまで目の敵にされる背景にはテロ支援などの他に、父を退けて首長の座を奪ったり、女性が自由に運転できる文化など、湾岸諸国の体制を危うくしかねない要素があるからだ>

2017年のドーハは、1914年のサラエボのようになるのだろうか? セルビア人青年がオーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者を暗殺したサラエボ事件は、第一次大戦の引き金になった。今、万一衝突が起きるとすれば、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)を中心とした中東諸国対イランという構図だ。アメリカは、戦争を食い止めるために一刻も早く手を打つべきだ。

サウジアラビアとUAE、バーレーン、エジプトなどの計6カ国は、4日から5日にかけて、カタールとの国交を断絶すると相次いで発表。対イラン強硬姿勢を貫くアラブ湾岸諸国と一線を画してきたカタールが相手だ。

サウジアラビアはカタール行きの航空機の上空通過を停止し、カタールの唯一の陸路である国境も、海路も遮断した。どう見ても開戦事由に相当する決定だ。

ちなみに今から50年前の6月5日に始まったイスラエルと中東アラブ諸国の第3次中東戦争(6日間戦争)は、エジプトが紅海のティラン海峡を封鎖したことが引き金になった。怒ったイスラエルが先制攻撃を仕掛け、10日までに圧勝した。

一方のイランは、食料を輸入に頼るカタールに対して、自国の3つの港の利用を許可すると発表したもようだ。サウジアラビアとUAEにしてみれば、やはりカタールは裏でイランと繋がっていたという確信を強めるしかない。

外国人なら飲酒もOK
事態が急展開した背景には、少なくとも2つの説がある。まずカタール政府の言い分を信じるなら、5月24日に国営カタール通信がハッカー攻撃を受け、偽ニュースが流された。その中で、カタールの国家元首タミム首長が「アラブ諸国にはイランを敵視する根拠がない」と発言した、とするデマが流された。

また、カタール政府がイスラム組織ムスリム同胞団やパレスチナのイスラム過激派組織ハマスを支援しているとか、カタールとイスラエルがいいムードだ、とする「報道」もあった。

一方、サウジアラビアやUAEなどは、タミム首長の発言は事実だとしてやり玉に挙げた。各メディアはタミムの発言を繰り返し放送する一方、発言を否定するカタール側の主張が国内で視聴されないようカタール・メディアへの通信を遮断した。

ハッキングが本当だとすれば、イランの仕業だった可能性もある。そもそもイランは、5月20日にサウジアラビアの首都リヤドを訪問したドナルド・トランプ米大統領が、サウジのサルマン国王をはじめとするイスラム教スンニ派諸国を中心とした50カ国超の首脳らと会合を開き、イランを名指しで批判したことに腹を立てていた。

カタールにしてみれば、同じ湾岸協力会議(GCC)の加盟国でありながら、昔から不仲だったサウジアラビアやUAEの陰謀で、まんまと吊し上げられた格好だ。

サウジアラビアから見れば、同じイスラム教ワッハーブ派を国教とする君主制国家でありながら、女性が自由に車を運転し、外国人なら飲酒も許されるカタールは中東地域の問題児で面汚しだ。一方カタールから見れば、サウジアラビアの方こそワッハーブ派の評判を落とす元凶だ。

UAEは、エジプトのムバラク独裁体制を打倒する力となったイスラム原理主義団体ムスリム同胞団を禁止しており、それを支援するカタールを嫌悪している。

2014年にも、カタールがムスリム同胞団を支援したという理由でサウジアラビアなど3カ国が大使を召還し、外交関係に亀裂が入ったことがある。

2058とはずがたり:2017/08/06(日) 11:16:55
>>2057-2058
カタール前首長の暗殺計画
だが今回の断交の発端は、それ以前の1995年まで遡る。その年、カタールの皇太子だったハマド(タミムの父)が、外遊中だった無能の父ハリファを退けて首長の座を奪ったのだ。

カタールで起きた宮殿クーデターを目の当たりにしたサウジアラビアとUAEは、湾岸諸国の王制の安泰を揺るがす危険な前例として、ハマドの失脚を画策した。

当時カタールに駐在していた外交筋によれば、2国は数百人の部族民に対してハマドと彼の2人の兄弟、および外相とエネルギー相を暗殺するよう命じ、ハリファの復権を狙った。

UAEは、攻撃用ヘリコプターや戦闘機を待機させるほどの力の入れようだった。だが作戦の数時間前に部族の1人が寝返ったため、暗殺は実行されなかった。

こうした因縁を思えば、タミムが両国に対して疑心暗鬼になるのも無理はない。

カタールは人口約200万人(うちカタール国籍はざっと10分の1)という小国なのに、なぜそれほど重要なのか。カタール在住の外国人にとっても、なかなか実態は掴みにくい。夜のドーハでライトアップされた高層ビル群は壮観だが、ビルの中はしばしばガラガラ。だが1人当たり国民所得は世界一高い。天然ガスの埋蔵量は世界3位で、輸出先はイギリスから日本まで幅広い。アメリカの中東最大の空軍基地であるアルウデイド空軍基地もカタールにあり、アフガニスタン戦争やイラク戦争でもここから戦闘機が出撃した。今はISIS(自称イスラム国)掃討作戦の出撃拠点になっている。

2013年に首長の座を譲り受けた37歳のタミムは、今も前首長である父の影響を受けながら国を統治する。恐らくタミムが最優先するのは、イランの機嫌を損ねない程度にアメリカと上手く渡り合うことだ。カタールの急速な経済成長を支える天然ガスのほとんどは、イランとシェアする沖合のガス田に眠っている。カタールはイランを上回る量の炭化水素資源を生産している手前、イランをへたに刺激したくないはずだ。

アメリカは、この一触即発の状況を静めるうえで重要な役割を果たせる。米政府関係者は、イランとの敵対関係と天秤にかけると、カタールの状況に首を突っ込むのは割に合わないと内心思っているかもしれない。だが、サウジアラビアとカタールの対立が長引いたり、カタールがイランと手を組まざるを得ない状況に追い込まれたりすれば、誰の利益にもならない。

その点、レックス・ティラーソン米国務長官は交渉に適任だ。ティラーソンが最高経営責任者(CEO)を務めていた米石油大手エクソンモービルは、カタールのエネルギー分野で最大の外国企業。カタールの意思決定者の面々を熟知しているはずだ。

想定外の中東危機
サウジアラビアとUAEは、現在アルウデイド空軍基地に駐留する米軍が自国の基地に移すよう誠意を見せようとしているようだ。だが2国とも、自分たちが言うほど条件を満たしていない。

サウジアラビアは国内のイスラム過激派の掃討を進めていた2003年に、米軍をプリンス・スルタン空軍基地から追い出したことがある。UAEにはすでにアメリカのタンカーが寄港し無人偵察機が配備されているが、アルウデイド空軍基地に取って代わるほど完全な設備のある軍司令部を完成させるには長い年月がかかるだろう。

カタールとの国交断絶にどう対応するかで、トランプ政権の力量が試される。わずか2週間あまり前にリヤドで開催された首脳級の会合で集合写真を撮った時、UAEアブダビのムハンマド皇太子はカタールのタミムを押しのけてトランプの右隣に立った。

サウジアラビアとUAEは国際政治の舞台でそれと同じことをやろうとしている。中東に火種はいろいろあるが、まさかこんな危機が訪れるとは、トランプも助言されたことはないはずだ。

(翻訳:河原里香)
From Foreign Policy Magazine

2059チバQ:2017/08/07(月) 20:35:20
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017080700131&amp;g=int
EU女性外相と「自撮り」謝罪=「軽率」と議員に批判-イラン

5日、イラン・テヘランの国会での大統領宣誓式を前に、スマートフォンで欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表(外相)(スカーフをかぶった女性)との「自撮り」を試みる国会議員ら(AFP=時事)
 【カイロ時事】イランで5日行われたロウハニ大統領の宣誓式で、多くの国会議員が欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表(外相)とスマートフォンで「自撮り」しようと駆け寄る様子がメディアで明らかになり、「軽率な行動」と非難が相次いだ。政府要人が「文化の問題とはいえ、議員から話を聞きたい」と問題視する方針を示したため、議員が「後悔している」と謝罪する騒ぎとなった。
仏大統領夫人に「スタイルいい」=トランプ氏発言が波紋

 議員らは式典後、イラン女性の慣習にのっとりヘジャブを着けたモゲリーニ氏の元に殺到。一様にスマートフォンを持ち、机に腰掛けるなどして同氏と自撮りしようとした。この姿に、インターネット交流サイト(SNS)を中心に「屈辱的だ」「国の恥さらし」と批判が殺到。イラン学生通信も「こうした写真を見たら、世界はわれわれをどう判断するか」と疑問を呈した。(2017/08/07-05:48) 関連ニュース

2060チバQ:2017/08/07(月) 20:35:54
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017080700630&amp;g=int
先生が学校に来ない=副業優先、抗議しない親-アフガン教育事情、ユニセフ代表語る
 来日した国連児童基金(ユニセフ)アフガニスタン事務所のアデル・ホドル代表が現在取り組むアフガンの学校教育の問題点を語った。2001年の米同時テロ後のタリバン政権崩壊を受け、統計では過去15年で学校数は4倍に、小学校から高校まで学校に通う生徒数も10倍に増えた。ただ「学校に先生が来ない」という課題を指摘する。
 ◇確認する人いない
 先生が学校に来ないのは「副業を持っているから」だ。公立校教師の場合、「給料のいい私立校教師と兼職する」例が多い。さらに「店を構え商売に忙しい先生もいる」。
 来なくても給料は支払われている。「学校に来ているのか確認する人がいない」からだ。時には校長も副業で忙しい。
 にもかかわらず「誰も文句を言わない」現実がある。「日本なら、もし先生が学校に来なければ親が騒ぐだろう」とホドル代表。しかし、アフガンでは「文句を言っても、学校も政府も何もしない」と親が諦めている。ホドル代表は今「なぜ学校に先生が来ないのか、まず声を上げて学校に尋ねよう」と親の権利を説いて村々を回っている。
 ホドル代表は1990年にユニセフ入りし、スーダンやシエラレオネ、コートジボワールと世界各地に駐在してきた。先生の不登校は「実はアフガンだけではない。アフリカでも非常に大きな問題だ」と指摘する。背景には公立校教師の給料だけでは暮らしを維持できない「貧困という問題がある」と考えている。
 ◇女性の教師を
 一方で喫緊の課題は「女性教師を増やす」ことだ。アフガンは都市と地方で多少の差はあるものの「女子は学校へ行かなくていいと信じる人が圧倒的多数」な社会。ホドル代表も「職場にはアフガン人男性もいるからスカートをはいて出勤はできない」「たとえあいさつでも女性が握手してもらえることはない」毎日に直面している。
 アフガン女性の半分近くは「18歳以下で結婚してしまう」。貧しい家庭ほど女児を早く嫁がせ食費を減らそうとする。児童婚は大きな問題だ。
 その結果、女児であっても「性的な対象として見られるとても危険な状況」が教室に生まれる。あらぬ疑いを回避したい男性教師が女児を忌避する傾向があり「教育を受けたい少女が増えている以上、受け入れる体制を整える必要がある」とホドル代表。首都カブールでさえ「妻を働かせるなんて、夫はどんな男だ」と真顔で非難される社会で、女性教師増員という難題と取り組んでいる。(2017/08/07-14:35) 関連ニュース

2061とはずがたり:2017/08/07(月) 22:38:19
タリバンとISとアルカイダとかそろそろ大同団結するんちゃう?

アフガンの村で民間人50人以上虐殺、タリバンとISの合同勢力か
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170807-00000042-jij_afp-int
8/7(月) 20:22配信 AFP=時事

【AFP=時事】アフガニスタン北部の村で、旧支配勢力タリバン(Taliban)とイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が合同で民間人50人以上を殺害したと、地元当局が7日に明らかにした。

 5日に襲撃されたのは同国サリプル(Sar-e Pul)州サイヤード(Sayad)地区にあるミルザワラング(Mirzawalang)村で、子どもを含めた男女50人以上が殺害された。多くは銃殺され、中には斬首された犠牲者もいたという。

 タリバンとISの合同勢力は先週3日から48時間、アフガン地方警察(ALP)と交戦しこれを圧倒。その後に虐殺が起きたという。

 同州知事の報道官は、今回の襲撃が、ISとタリバンによる共同作戦だったと述べ、合同勢力が他州から戦闘員を勧誘していたと語った。また、この勢力が地元のタリバン指導者でISに忠誠を誓っているシェール・ムハンマド・ガザンファル(Sher Mohammad Ghazanfar)司令官の指揮下で活動していると主張している。

 ただ現場の村は山奥にあり、貧しく連絡手段も整っていない上、戦闘も重なったため、AFPは現地入りできず、この情報の裏付けを取るのが非常に困難となっている。

 その一方、サリプル州議会のムハンマド・ヌール・ラフマニ(Mohammad Noor Rahmani)議長は、犠牲者50人中44人は民間人とみられるとしている。また犠牲者の数は増える見込みがあると述べた。

 2015年にISがアフガニスタン東部に進出して以降、ISとタリバンは衝突を繰り返しており、合同で動くことは珍しい。【翻訳編集】 AFPBB News

2062とはずがたり:2017/08/07(月) 22:38:47

イスラエル、アルジャジーラ支局の閉鎖を検討
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170807-00000073-asahi-int&amp;pos=2
8/7(月) 20:12配信 朝日新聞デジタル

 イスラエル政府は、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラの国内支局の閉鎖を検討していると発表した。同局によると、6月にカタールと断交するなどしたサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプト、バーレーン、ヨルダンの5カ国が拠点閉鎖を含む措置をとっており、これに追随する動きとなる。

 イスラエルのカラ通信相は6日の記者会見で、同局の記者証の取り消し、ケーブルや衛星による放送停止、国内支局の閉鎖に向け、関係当局に働きかけていることを明らかにした。

2063チバQ:2017/08/09(水) 20:30:38
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170809-00000084-jij-m_est
IS掃討、足踏み=残る爆弾、帰還進まず―モスル制圧1カ月・イラク
8/9(水) 14:27配信 時事通信
IS掃討、足踏み=残る爆弾、帰還進まず―モスル制圧1カ月・イラク
過激派組織「イスラム国」の最大拠点イラク北部モスルを、イラク軍が奪還してから1カ月が経過したが、住民の帰還と復興は遅れている。写真は市内で、破壊された商店の付近でがれきを撤去する作業員=7月31日
 【カイロ時事】過激派組織「イスラム国」(IS)がイラクで最大の拠点としていた北部モスルを、イラク軍が奪還してから1カ月が経過した。

 約9カ月に及んだ激しい戦闘で生活の基盤は壊滅的被害を受けたままで、住民の帰還と復興は遅れている。イラクに点在するIS支配地域の掃討も進まず、足踏み状態が続く。

 「あるイラク人家族がモスルの自宅に戻り、電気を付けた際、隣人のアパートに仕掛けられた爆弾を起爆させて、犠牲者が出た」。米軍が主導する有志連合のディロン報道官は3日の記者会見で、モスルに帰還する住民への脅威を説明。「ISは実際には(街から)いなくなったかもしれないが、帰りたがる市民を殺そうとする明確な意図を持っている」と警戒感を示した。

 現地で支援に当たるノルウェーのNGO関係者はロイター通信に「子供のちょっとした振動で起爆し、トラックを吹き飛ばす威力を持つ爆発物が数キロにわたり仕掛けられている」と話す。有志連合は「治安部隊が強固にモスルを掌握している」(ディロン報道官)と強調するが、平和な暮らしに戻りたい住民は帰還に二の足を踏まざるを得ない。

 ISは今も、モスルの西方タルアファルや南方のハウィジャを支配する。イラク政府は、ISが「首都」と称するシリア北部ラッカとモスルを結んでいた戦略的要衝のタルアファルを次の奪還目標に挙げている。しかし、進軍はいまだに始まっていない。

 タルアファルにはトルクメン人の住民が多い。その多数派はイスラム教スンニ派とみられている。アバディ首相は軍の治安部隊に加え、イランが支援するシーア派民兵、クルド人部隊も作戦に参加させる方針だが、イラクの根深い宗派対立が奪還後に激化する事態を懸念する声が早くも出ている。

2064チバQ:2017/08/09(水) 21:47:15
http://www.sankei.com/world/news/170809/wor1708090051-n1.html
2017.8.9 21:18
【難民・移民特集】
パレスチナ 第3世代も成長
 5月下旬、ヨルダン川西岸地区のパレスチナ難民が住む「デヘイシェキャンプ」を訪ねた。狭い道の間に住宅がひしめき、中には4階建てのものもあった。すでに第2、第3世代が生まれ育っており、「難民生活の長期化で家族が増え、建て増ししているのだ」(地元記者)という。

 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のサイトによると、このキャンプには学校が4つある。中で出会った小学生ぐらいの女の子は、「1948」と書かれたTシャツを着ていた。イスラエルが建国された48年を忘れない、という意思表示だ。

 UNRWAに登録されているパレスチナ難民数は約526万7000人で、ヨルダン川西岸とガザ地区のほか、ヨルダン、レバノン、シリアに暮らす。

  (カイロ 佐藤貴生)

2065チバQ:2017/08/09(水) 21:48:47
http://www.sankei.com/world/news/170809/wor1708090055-n1.html
2017.8.9 21:22
【難民・移民特集】
エジプト 荒稼ぎするブローカー 「マンション持ち、外車買った」
 「海では何だって起きる。私たちは安全までは保証できないし、どれほど危険かは彼ら自身が理解している」。電話取材に応じたモハメドと名乗る54歳の男性が話した。

 エジプト北部の港町アレクサンドリアは、地中海経由で欧州に向かう移民や難民の出発拠点の一つだ。彼はここで約15年、密航船のブローカーを営んでいる。

 取材前日の7月31日にも、180人の移民らが乗った船を送り出したばかりだった。「スーダン人、シリア人、パレスチナ人が乗船している。8月3日にはギリシャに着くだろう」

 今年の夏はすでに4500人以上をギリシャやイタリアに送った。1人当たりの料金は2400ドル(約27万円)。船の調達や乗組員の給料として1400ドルを渡し、残りの1000ドルが彼の取り分となる。

 「自分のマンションを持っており、2カ月前には新たにフォルクスワーゲンを買った」。正確な収入については口をつぐんだが、経済の低迷が続くエジプトでは破格の荒稼ぎぶりだと想像がつく。

 移民らは家族単位で海を渡ることが多い。下は4、5歳の子供から50歳以上までさまざまだ。出身国でみるとシリアが最も多く、南スーダンやエチオピア、イラクなどと続く。

 「料金は決して高くはない。私たちは新たな、よりよい人生の始まりを提供しているのだ。欧州に渡れさえすれば、その10倍も稼げる」。彼は悪びれる様子もなくこう話し、「私たちは救命胴衣を渡し、好天の日を選んで出航させることしかできない。事故に遭ってしまった人々のことは気の毒に思うが、人生はすべてが選択だ」と続けた。

 欧州でテロを起こそうとしている者を乗船させているのでは-と尋ねると、「移民らにとって私たちはなくてはならない存在だから、みな応対は丁寧だ。銃を向けてきた者もいない。だから実態は分からない」という答えが返ってきた。(カイロ 佐藤貴生)

2066チバQ:2017/08/09(水) 22:45:17
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017080900734&amp;g=int
イスラエル、首相汚職疑惑で「包囲網」=辞任説も



イスラエルのネタニヤフ首相=6日、エルサレム(EPA=時事)
 【エルサレム時事】イスラエルがネタニヤフ首相の汚職疑惑で揺れている。首相の元側近が検察側の証人になることに合意したことから、首相辞任の可能性をめぐり地元メディアが報道合戦を展開。さらに、首相の妻サラさんも公金不正流用で起訴間近とされ、首相に対する「包囲網」ができつつある。
 ネタニヤフ首相は、複数の実業家から高額な贈り物を受領した疑いや、地元の有力紙に対して便宜を図る見返りに、首相に対する批判的な論調を抑えるよう要請した疑いなどが持たれている。
 警察は既に何度か首相の取り調べを行っていたが、イスラエルのメディアは4日、捜査対象の一人だった首相の元側近が検察側の証人になることに同意したと一斉に報道。首相は「何もなかったのだから、何も出てこない」と容疑を改めて否定した。
 法律上は起訴されても首相職を辞する必要はないが、イスラエルを11年間統治してきたネタニヤフ首相に対する国民の不満は高まりつつある。6日発表された世論調査結果では、回答者の66%が首相は起訴されたら辞任すべきだと主張。また、商都テルアビブ郊外の検事総長の自宅近くでは、捜査の進捗(しんちょく)が遅いとして数千人が抗議デモを行った。
 一方、イスラエルの複数のメディアは7日、検察が近く、サラさんを公金不正流用の罪で起訴する方針だと報じた。サラさんには、競争入札を行わずに電気工を雇ったり、公邸用に購入した家具を私邸に持ち込んだりした疑いなどがあるという。(2017/08/09-14:15) 関連ニュース

2067とはずがたり:2017/08/11(金) 16:46:00
酒井啓子
中東徒然日記
カタール孤立化は宗派対立ではなく思想対立
http://www.newsweekjapan.jp/sakai/2017/06/post-7.php
2017年06月23日(金)16時40分

<イラン対サウジの対立を「シーア派対スンニ派」の宗派対立と表現するメディアもあるが、実際の構図は「イスラム主義対保守的権威主義」の思想対立>

サウディアラビアの皇太子交代のニュースは、衝撃をもって世界を駆け巡った。サルマン国王の息子、ムハンマド・ビン・サルマンが副皇太子の地位でありながら、実質的にサウディの若き指導者であることは、誰しもわかっていた。だが、従弟たるムハンマド・ビン・ナーイフをわざわざ皇太子の地位から外してまで、今、次期国王の名乗りを挙げる必要は、何だったのだろう。そこにニュースに接した筆者たちの驚きがあった。

なによりもカタールと断交し、イランとの間に緊張が高まる現状での出来事である。ムハンマド・ビン・サルマン(一般にMbSと略されている)が対イラン、対カタール強硬派であることは、よく知られている。カタールがサウディを主導とするアラブ諸国から孤立させられている件については、多くの中東研究者は「ラマダン明けには事態は収拾しているのでは」と楽観視する向きが強かったが、MbSが大手を振ってのご登壇となれば、それも怪しい。

サウディ王室の内部事情については、湾岸情勢の専門家たちに任せるとして、カタール対サウディの対立の深化について、考えてみたい。前回指摘したように、カタール首長がイラン擁護ともとれる発言をしたことを契機として、みるみるカタール包囲網が成立した。サウディやUAEなどの湾岸諸国のみならず、エジプトやモーリタニアなど、サウディの経済援助を受けているアフリカの国々が軒並み、カタールとの断交を決めた。

カタールの容疑は、イランとのつながりというよりはムスリム同胞団に対する政策で、「ムスリム同胞団を支援するカタールこそがテロ支援国家だ」との非難が、アラブ諸国のメディアで吹き荒れている。サウディがカタールと断交した翌日には、トランプ米大統領はこう言ってサウディの決断を支持した。「この間私が中東に行って、カゲキなイデオロギーに資金援助する奴はお終いだ、と言ったとき、そこにいた中東の指導者たちはカタールのことを指さしたもんさ!」

【参考記事】サウジ皇太子交代でトランプの中東外交はどう動く

サウディ対カタールの関係悪化に並行して、イランとサウディの関係もますますきな臭くなっている。トランプのサウディ訪問、イスラーム諸国会議開催の直後から、それぞれの国のメディアはお互い非難合戦を始めていたが、6月半ばにサウディがイラン革命防衛隊隊員を拿捕した(イラン側は拿捕されたのは漁師だと言っている)と発表した。

イランはイランで、「ISを攻撃する」としてシリアに向けてミサイルを発射したが、サウディアラビアまでミサイルを飛ばせるのだぞ、といったメッセージだっただろう(もっとも、結局はイラク国内に落ちたり目標から大きく外れたりしたらしいが)。

そのような展開を受けて、いまだにイラン対サウディの対立を「シーア派対スンナ派の宗派対立」と表するメディアが少なくないのは、困ったものだ。カタールがサウディと険悪になった時点で、すでに宗派対立の構造を大きく逸脱している。カタール人口のほとんどがスンナ派イスラーム教徒であることは言うまでもないが、支配家たるサーニー家はもともとサウディのナジド出身で、ワッハーブ派の影響を受けた一族だ。宗派的にはシーア派とほとんどかかわりがない。これまでカタールとイランの間に特段の依存関係はなかった。

それが今回、封鎖を受けているカタールにイランが食料などの援助を始めている。孤立化が、宗派も違うカタールをイランに近づかせる結果になったといえよう。同じくカタールに援助を始めたのが、トルコだ。食料もそうだが、6月19日にはトルコ軍が合同演習のためにカタールに派遣された。

2068とはずがたり:2017/08/11(金) 16:46:17
>>2067-2068
このカタール-イラン-トルコのつながりは何か。カタールがサウディなどから徹底的に嫌われた原因が、そこにある。カタールは過去四半世紀、ムスリム同胞団系の運動を支援してきた。トルコの現政権党もまた、同胞団に近い思想を背景に持つ。反対にサウディアラビアでは、80年代にムスリム同胞団が影響力を強めるなど、その挑戦に悩まされてきた。エジプトでは「アラブの春」のあと同胞団政権が成立し、それをクーデタで倒して今のスィースィー政権が生れた。両国とも、同胞団を目の敵にするだけの政治的背景を持つ。

だとすれば、シーア派のイランはどうつながってくるのか。今でこそ宗派的差異が対立の原因とみなされがちだが、イラン革命後のイランのイスラーム主義は、シーア派、スンナ派の区別なく、多くのイスラーム政治思想に影響を与えた。イラン革命が発生したとき、イランのイスラーム政権を評価するスンナ派イスラーム主義者もいた。シーア派イスラーム主義の大元であるイラクのダアワ党が結党される前は、シーア派イスラーム主義者はムスリム同胞団かイスラーム解放党に加入していた。最近でも、イラクのシーア派イスラーム主義者のサドル潮流は、しばしばスンナ派の同胞団系の反米運動に共闘を呼び掛けている。

【参考記事】岐路に立つカタールの「二股外交」

そう考えれば、今の対立軸は宗派ではなく、イスラーム主義を支援するかそうでないかということになろう。そして反イスラーム主義の側はいずれも、保守的権威主義体制である。「イスラーム主義側=カタール、トルコ、イラン=現状打破・革新派」対「反イスラーム主義側=サウディ、UAE、エジプト=非民主的強権派」の構造が浮き彫りになる。

だが往々にして、保守的権威主義体制からは、若い世代の支持を集める若きリーダーが出現する。新たにサウディの皇太子に就任したMbSは、この8月にようやく32歳になろうという若者だ。老権力者たちをかき分けて権力のトップに躍り出る姿は、体制の強権性への不満よりも「チェンジ」への期待感の大きさを感じさせる。

そういえば、イラク戦争で米軍に打倒されたサッダーム・フセインが、父と慕うバクル大統領に次いでナンバー2にのし上がったのも、同じ32歳の時だった。その時も、クーデタ続きの政争に辟易していた青年層の夢を背負い、また欧米諸国からも「プラグマティック志向の若いリーダー」と期待された。

老朽化した政治体制に不満を抱き、社会が何らかの風穴を求めるとき、思想的革新性を求めるか、画期的な統率力を発揮しそうなニューリーダーに期待するか。しかしムスリム同胞団に代表されるイスラーム主義の「思想的革新性」も、もはや老朽化しているのかもしれない。

酒井啓子

千葉大学法政経学部教授。専門はイラク政治史、現代中東政治。1959年生まれ。東京大学教養学部教養学科卒。英ダーラム大学(中東イスラーム研究センター)修士。アジア経済研究所、東京外国語大学を経て、現職。著書に『イラクとアメリカ』『イラク戦争と占領』『<中東>の考え方』『中東政治学』『中東から世界が見える』など。最新刊は『移ろう中東、変わる日本 2012-2015』。

2069とはずがたり:2017/08/20(日) 20:13:52
断交1カ月、サウジはカタールの属国化を狙っている
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/07/1-44_1.php
2017年7月12日(水)17時00分
池滝和秀(時事総研客員研究員、在英ジャーナリスト)※時事通信社発行の電子書籍「e-World Premium」より転載

5日にカイロで行われた、サウジアラビア、UAE、バーレーン、エジプトの4カ国外相会談 REUTERS/Khaled Elfiqi/Pool
サウジアラビアなどによるカタール断交から1カ月以上が経過した。受け入れ困難な13項目の要求を前に、カタールは国家主権を盾に拒否している。衛星テレビ局アルジャジーラの閉鎖など、大半の要求は主権に関わる問題で受け入れ難く、長期化は必至の情勢だ。サウジ側は、カタールをバーレーンのような属国的な存在にすることで独自の外交政策の骨抜きを狙う。最終的にタミム首長体制の転換に至る可能性があるとの見方も浮上している。

追加制裁で日本企業にもさらなる影響
13項目の要求はカタールの主権にも関わり、「最初から拒否するしかないようにつくられている」(ムハンマド外相)とも言える内容。「流血を伴わない宣戦布告だ」(アティーヤ国防担当相)と、カタール側は断交に踏み切ったサウジやアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、エジプトの4カ国に対する非難のトーンを強めている。この間、カタールがトルコやイランとの関係強化に動くことで市民の日常生活に支障がないよう努めていることも、サウジ側の神経を逆なでしている。

カタールはイランから生鮮食品などを空輸してサウジによる国境封鎖による物資の不足を補うなど、イランとの接近が鮮明になっている。また、13項目の要求に反する形でトルコ軍がカタール内の基地で部隊を増強しており、「カタールはレッドラインを越えた」(中東専門家)との指摘もある。

こうした動きに対し、サウジ側は「13項目の要求はカタールが受け入れなかったことから(この要求は既に)無効だ」とし、新たな制裁措置を検討している。この中には、金融取引に絡む措置や日本など有力国の民間企業にカタールとの取引停止を求めることも含まれるもようだ。

カタールと取引する企業が、サウジやUAEとのビジネスの場から締め出すなどの警告を受ければ、大国サウジやUAEなど取引規模の大きい4カ国を選択せざるを得ないというわけだ。事態の長期化によっては、サウジ側とカタールの双方と関係の深い日本企業にとって、さらに事態が悪い方向に向かう可能性がある。

実際に同胞団包囲進む
一方、水面下では危機の打開に向けた動きが活発化している。カタール外交筋によると、同国指導部は欧米諸国にサウジ側の要求内容の見直しに向けた仲介を要請したほか、「サウジ側の要求は国連憲章や国際法に反する違法な侵害行為だ」(カタール高官)として、法廷闘争の準備も進めている。こうした動きは危機を深化させかねないが、サウジ側が条件を見直す効果があるかもしれない。

2070とはずがたり:2017/08/20(日) 20:14:10
>>2069-2070
カタールが比較的取り組みやすいのは、同胞団の問題だろう。前回2014年の危機の際にはカタールが同胞団幹部7人を追放することでサウジなどの駐カタール大使が復帰して危機はいったん収まった。

トルコ・イスタンブールは、エジプト当局の弾圧を受ける同胞団の一大拠点となっているが、そこで活動するエジプト人ジャーナリストによると、カタールには現在も少ないながら依然として同胞団関係者がとどまる。カタールは、同胞団のみならず、エジプトのシシ政権と対立する野党勢力の拠点にもなってきた。カタールはこれまでのところ、サウジ側の要求が過大であることから、同胞団関係者の追放に抵抗しているという。

カタールは同胞団に活動の場を提供するとともに、アルジャジーラを通じて同胞団がイスラム世界に影響を与えることを認めてきた。大国サウジなどの周辺国に翻弄(ほんろう)されかねない小国カタールは、民衆から一定の支持を集める同胞団などの「政治イスラム」に肩入れすることで中東での政治的な影響力を強めようと試みた。

しかし、こうした「政治イスラム」の伸長は、独裁主義的な旧来型国家の、親米政権として欧米の庇護を受けながらの存続を脅かすことにもなる。同胞団を警戒するサウジやエジプトが、同胞団の影響力をそぐのが今回の断交の目的の一つだが、大局的にはカタールを湾岸協力会議(GCC)の中での属国的な立場に追いやろうとするのが狙いだ。

首長家内対立利用し、指導部入れ替え狙う?
カタールの属国化を狙っているとしたら、サウジやエジプトなどの要求が、カタールが国家主権を事実上譲り渡さなければ、達成できないような内容となったのも当然だ。ロンドン発行の汎(はん)アラブ紙アルクッズ・アルアラビの編集長を長く務めた評論家、アブデル・バリ・アトワン氏は筆者とのインタビューで、「サウジなどはカタールの体制転換を狙っている」と語った。カタールの「政治イスラム」を援護する政策を根本的に見直させるため、タミム首長率いる指導部を総入れ替えする体制転換の可能性が浮上してきたとの見方を示した。

アトワン氏は、「カタールの体制内では路線をめぐる対立が存在する。サウジ側はタミム首長に反対する勢力に肩入れすることで体制の転換を図ろうとしているようだ」と分析する。1995年には、カタール皇太子だったハマド前首長(タミム首長の父)が、外遊中だった父ハリファ首長(当時)を退けて首長の座を奪取した無血クーデターが起きている。カタールの首長家内は必ずしも一枚岩ではなく、タミム首長を交代させることで事態の打開が図られる可能性もあるという。

断交や経済的な封鎖、さらなる対カタール孤立政策によって、カタールを政治、経済的に追い詰めることでタミム首長体制を自壊させるのか、軍事力の行使を警告したり、実際に実力行使したりすることによって体制転換が強制的に実行されるのか、現時点で予測するのは困難だ。カタール外交筋は「今回の危機は単なる口約束だけで事態を乗り切るのは困難だろう」と危機の深刻さを認めている。このため、数年単位の持久戦となるとの予測もある。

池滝和秀(いけたき・かずひで)
時事総研客員研究員、在英ジャーナリスト
1994年時事通信入社。外信部、エルサレム特派員、カイロ特派員、外信部デスクを経て、エジプトにアラビア語留学。2015年8月より現職。ロンドン大学東洋アフリカ研究学院修士課程(中東政治専攻)に在籍中。

2071チバQ:2017/08/22(火) 00:03:24
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170821-00000089-mai-m_est
<クルド自治政府>「独立」へ勢いづく 9月25日住民投票
8/21(月) 23:59配信 毎日新聞
 【カイロ篠田航一】イラク北部のクルド自治政府が、分離独立の是非を問う住民投票の実施を9月25日に予定しており、各国が懸念を深めている。過激派組織「イスラム国」(IS)の最大拠点だった北部モスルはイラク政府軍が7月に奪還したが、IS残党による抵抗は各地で続き、イラクは今なお安定には程遠い状況だ。こうした中で投票が実施されれば地域の不安定化が進む可能性もあり、イラク政府や周辺国は投票に反対している。

 サダム・フセイン政権下で弾圧されてきたイラクのクルド人は、フセイン政権崩壊後の2006年に自治政府を発足させ、近年は独自の治安部隊ペシュメルガがIS掃討作戦に参加するなど存在感を示している。自治政府トップのバルザニ議長は7月、「私たちは(住民投票を)ずっと待望してきたが、いつも、今はその時期ではないと説得されてきた。一体いつが正しい時期なのか」といら立ちをあらわにし、投票を強行する考えを示した。

 背景には、経済力や治安能力を着々と蓄えてきた自治政府の「自信」がある。14年にISがイラク国内で台頭した際、ペシュメルガは敗走したイラク軍に代わって各地で戦闘を続け、油田都市の北部キルクークを死守。自治政府の中心都市アルビルも近年、積極的に外資を受け入れて、経済的な発展を続けている。

 こうした動きに各国は懸念を表明。イラク中央政府のアバディ首相は7月、「テロ組織との戦いが続く中、今は地域の安定が何より優先だ」と述べ、投票実施は憲法上も許されないとけん制した。自国内に多くのクルド人を抱えるトルコのチャブシオール外相も今月16日、「内戦になりかねない」と強い口調で警告。地域の情勢悪化を懸念する米国のティラーソン国務長官も今月に入り、バルザニ議長に「投票延期」を要請した。

 一方で、内戦が続く隣国シリアでも7月、北部で支配地域を確保してきたクルド人勢力が初の「議会選挙」を来年1月に実施することを表明した。9月からクルド人居住地で小さな村単位の選挙を徐々に実施し、来年1月に地域全体の議会選を行う計画で、一層の権利を求めるクルド人の動きが各国で活発化し始めている。

 ◇クルド人

 トルコ、シリア、イラク、イランなどの山岳地帯を中心に、国境をまたいで約3000万人が生活し、「国を持たない最大の民族」と言われる。ペルシャ語系のクルド語が母語。大半がイスラム教スンニ派。イラクには約700万人が居住しているが、少数民族として度々弾圧され、旧フセイン政権下の1988年には化学兵器で約5000人が殺害された。

2072チバQ:2017/08/22(火) 15:24:30
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170821k0000e030215000c.html
<イラン>対話派の外相ら留任 国会、新閣僚を承認
08月21日 11:40毎日新聞

 【カイロ篠田航一】イランの国会は20日、就任2期目のスタートを切った保守穏健派のロウハニ大統領が指名した閣僚候補の信任投票を行い、17人のうち16人を承認した。主要6カ国と結んだ「核合意」や外資誘致など1期目の対外融和路線を支えたザリフ外相やザンギャネ石油相はともに信任され、留任が決まった。国会もロウハニ師の対話外交を引き続き重視する姿勢を示した格好だ。

 承認されなかったのはエネルギー相候補のみで、総じてロウハニ師の意向がほぼ反映された顔ぶれとなった。AP通信によると、新たに国防軍需相に承認された軍人のハタミ氏は、過去25年で初めて、国内の保守強硬派の基盤でもある精鋭部隊「革命防衛隊」との結び付きがない国防閣僚になるという。一方、ロウハニ師は5月の大統領選で女性の権利の重要性を強調していたにもかかわらず、女性閣僚は誕生しなかったため、支持者からは不満の声も上がっているという。

 投票前にロウハニ師は「核合意順守が外相の最も重要な仕事だ」と外交方針について演説し、核合意の見直しを示唆してイラン敵視を強めるトランプ米政権をけん制した。

2073チバQ:2017/08/23(水) 01:03:16
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170822k0000m030020000c.html
<イラク>タルアファル奪還作戦を開始 IS残存勢力が支配

08月21日 18:07

 【カイロ篠田航一】イラクのアバディ首相は20日、過激派組織「イスラム国」(IS)の残存勢力が支配するイラク北部タルアファルの奪還作戦を開始したと発表した。首相は演説で「IS戦闘員に残された選択肢は降伏か死かどちらかだ」と述べ、劣勢に追い込まれたIS戦闘員に投降を呼びかけた。

 タルアファルは、7月にイラク軍が奪還したISの最大拠点モスルと、ISが「首都」と位置付けるシリア北部ラッカを結ぶ要衝。2014年にISが実効支配を始める前の人口は約20万人だった。国連などによると、現在は推計で市民約4万人が取り残され、IS戦闘員は約2000人が市内に潜伏しているという。今回の作戦でイラク軍は地上から進軍し、米軍主導の有志国連合が空爆で支援する方針だ。

 米軍がイラク軍を支援する一方、作戦には隣国イランの支援を受けるイスラム教シーア派民兵組織も参加するため、敵対してきた米国とイラン側勢力が「対IS」という共通目的で戦闘に参加することになる。また、タルアファルにはスンニ派の少数民族トルクメン人が多く住むため、シーア派民兵の作戦投入により、奪還後の宗派対立を懸念する声もある。

 モスルを失ったISは現在、ラッカでも米軍などの攻勢を受け、退潮が際立っている。一方でイラク北部ハウィジャやシリア東部デリゾール県などでは一定の勢力を維持しており、各地のIS掃討作戦は今後も続く見通しだ。

2075チバQ:2017/08/24(木) 20:22:20
http://www.sankei.com/world/news/170823/wor1708230041-n1.html
2017.8.23 19:57

イラクのクルド自治政府、住民投票まで1カ月 「独立多数」、周辺国にも影響
【カイロ=佐藤貴生】イラク北部のクルド自治政府が、同国からの独立の可否を問う9月25日の住民投票まで約1カ月となった。米国や周辺各国の反対にもかかわらず、自治政府は実施する姿勢を崩していない。実際に行われれば独立賛成が多数を占める公算が大きく、イラクの統一が揺らぐばかりか、自国内にクルド人住民を抱える周辺国に影響が及ぶ可能性もある。

 クルド人はイラクのほかトルコ、シリア、イランなどにまたがって住む民族で英BBCテレビ(電子版)は総勢2500万〜3500万人と推計している。

 どの国でも人口では少数派で、トルコは独立国家樹立を目指しているとして、国内の武装組織「クルド労働者党」(PKK)を非合法としている。

 イラクのクルド自治政府は、住民投票で賛成が多数を占めたとしても、すぐに独立を宣言するわけではないとみられる。それでも、投票実施の表明以来、イラク中央政府を含む周辺国の政府は「地域の安定を損なう」などと反対してきた。独立への“決意表明”がなされるだけでも、周辺国のクルド人社会を勢いづかせる懸念があるからだ。

 自治政府が強気の姿勢を維持している背景に、北部モスルなどイラク各地におけるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)掃討で、自治政府の治安部隊、ペシュメルガが貢献したことが挙げられる。

 クルド人武装勢力は、シリア北部ラッカのIS掃討でも、米軍の支援を受けて中核勢力となっている。ただ、米国も住民投票はIS掃討作戦の団結を乱すとして否定的で、マティス米国防長官は22日、イラクの首都バグダッドに続いて自治政府の主要都市アルビルを訪れ、住民投票の実施に懸念を伝えた可能性がある。

 一方で、自治政府が投票を延期するのでは、という観測もある。すでに周辺国の政府を動揺させるという“成果”が得られ、クルド人の存在感をアピールできた。さらに、延期と引き換えにイラク中央政府から財政支援の増強など、一定の譲歩を引き出す狙いもある。自治政府と中央政府は来週、協議を行う見通しで駆け引きが続きそうだ。

     ◇

 ■クルド自治政府 イラク北部にある少数民族クルド人の自治政府。主要都市はアルビルで政府のトップはバルザニ議長。北部最大の油田地帯キルクークの帰属をめぐって中央政府と係争中。原油販売や治安など事実上、一定の自治権を有する。クルド人はイラクの全人口約3800万人のうち、15〜20%を占める。

2076チバQ:2017/08/26(土) 04:54:51
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170824-00000127-mai-int
<ガザ停戦3年>孤立するハマス 支援はエジプト頼み
8/24(木) 22:05配信 毎日新聞
<ガザ停戦3年>孤立するハマス 支援はエジプト頼み
パレスチナを巡る関係図
 パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは、3年前に激しい戦闘を展開したイスラエルに包囲され、パレスチナ自治政府(PA)の圧力を受け、ペルシャ湾岸諸国の外交対立に伴うカタールからの援助停止にも直面する。孤立状態を打開するため隣国エジプトの支援に活路を見いだそうとしている。

 ハマスは2007年6月にガザ地区を武力制圧し実効支配を固めたが、多くの医療関係者、教員、民生部門の公務員らへの給与は、自治政府が支払ってきた。その数は現在も1万人以上に上るとされる。

 自治政府は今年4月から、これら公務員らの給与を3分の1以上減額。早期退職を勧告するとの情報も発信した。公式な発表はないが、「対象は45歳以上」「対象者のリストに名前が載っている」といったうわさが駆け巡り、不安が増幅されている。

 現地アル・アズハル大のハイマル・アブサダ准教授は「早期退職勧告は財政的な圧力が狙い。PAはハマスを追い詰めている」と分析する。公務員らが退職すればハマスは欠員を補充し給与も負担しなければならない。

 アブサダ氏は「ハマスに財政的な余裕はない。欠員補充でも、ベテランから経験のない人材に置き換えれば、医療や教育に破滅的影響をもたらしかねない」と危惧する。

 ガザ地区の孤立は、周辺アラブ諸国間の外交関係や政治状況とも無関係ではない。サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンなどの湾岸諸国は6月、ガザのインフラ復興を支えてきたカタールと断交。解除の条件としてイランとの関係を再考することやテロ支援の停止を挙げた。サウジのジュベイル外相はフランスでの記者会見で「カタールはハマスへの援助をやめなければならない」と発言。カタールのガザ支援事業は現在、行われていない。

 四面楚歌(そか)の状況に置かれたハマスだが、6月以降、エジプトの招きで、電力不足など人道危機の解消に向けた協議を進めている。こうした協議には、かつてガザ地区の保安警察長官としてハマスを弾圧し、自治政府のアッバス議長との確執からUAEに亡命したダハラン氏の系列のグループも参加しており、カタールと対立する湾岸諸国の意向も反映されているとみられる。

 ハマスはダハラン氏と和解する姿勢を示すなど、譲歩の構えも取っている。エジプトとの間のラファ検問所の常時開放や電力支援などの協力をエジプトから取り付けることが狙いだ。【ガザ市(パレスチナ自治区ガザ地区)で高橋宗男】

2077チバQ:2017/08/26(土) 04:55:16
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170824-00000125-mai-int
<ガザ停戦3年>復興進まず 電力供給1日2〜4時間
8/24(木) 22:03配信 毎日新聞
 パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとイスラエルの大規模な戦闘が終結して26日で3年が経過する。だがイスラエルの封鎖政策などで復興は遅々として進まず、ヨルダン川西岸を支配するパレスチナ自治政府(PA)がハマスへの圧力を強化するなど同胞間の対立も深刻化。ガザ地区200万人の住民は苦境に陥っている。

 「鳥肉はどうだい」「こっちはモモだよ」。売り子の威勢のいい声が響きわたる。休日の金曜朝、シャティ市場は食材を求める買い物客であふれていた。

 活気に満ちた光景だが、裏がある。酷暑の中、1日の電力供給は約2〜4時間に過ぎず、各家庭は冷蔵庫で食品を保管できない。その日に使う食材を、その都度買わざるを得ないのだ。

 難民キャンプで暮らすタクシー運転手、アシュラフ・アブラムディさん(36)は「市場には以前は週に2回しか来なかったが、今はほぼ毎日。ゆうべも暑くてよく眠れなかった」と、うんざりした表情で語った。

 PAは今年4月、ガザ地区に対する財政支出を財政難を理由に大幅にカット。対立するハマスに圧力をかけたとみられる。これによる燃料不足が電力危機に拍車をかけている。

 ガザ保健当局のエルケドラ広報官は「医療機関は自家発電で電力をまかなうが、この状況が続けば、現在の1日当たり250件の手術や200人の出産に対応できなくなる」と語った。

 アルシファ病院のジハード・ジュアイディ集中治療室(ICU)長は「ICUと手術に電気は不可欠」と指摘。この10年間でICUの医師が23人から15人に減ったといい、「復興どころではない。状況は確実に悪化している。命に関わる医療は政治問題とは切り離してほしい」と訴えた。

 国連児童基金(ユニセフ)によると、ガザ地区では過去4カ月で、電力不足のため使用可能な水量が3分の1減少。国際基準で最低とされる1人1日当たり100リットルのほぼ半分の53リットルに落ち込み、南部では1日40リットルにまで激減している。電力不足は汚水処理も阻害しており、連日10万立方メートル以上の汚水が海に垂れ流されている。ユニセフは6月に報告された3歳未満の子供の下痢の症例は3月の2.5倍に当たる3713件に上ったとし、国際社会に支援を呼びかけている。【ガザ市(パレスチナ自治区ガザ地区)で高橋宗男】

2078チバQ:2017/08/26(土) 04:57:30
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170825-00000096-mai-int
<イラク>クルド、反対派と綱引き 独立計画、来月住民投票
8/25(金) 21:01配信 毎日新聞
<イラク>クルド、反対派と綱引き 独立計画、来月住民投票
イラクのクルド人自治区 クルド人が居住する主な地域
 【カイロ篠田航一】イラク北部のクルド自治政府が計画する独立の是非を問う住民投票が1カ月後の9月25日に迫る中、実施を目指すクルド側と、反対するイラク中央政府や近隣諸国、米国などの綱引きが続いている。クルド側の一部には中央からの経済援助などと引き換えに延期を検討する声も出ているが、自治政府指導部は予定通り実施する構えを維持している。

 反対の背景には、過激派組織「イスラム国」(IS)とイラク軍の戦闘が続く中「クルド独立」への動きが強まれば、近隣国を巻き込んだ地域の不安定化が生じることへの根強い懸念がある。多数のクルド系住民を抱えるトルコやイラン、シリアは警戒を強め、米国もIS掃討を優先する立場から重ねて延期を求めている。

 「イラク政府はクルドの財政難克服を支援する用意をすべきだ。見返りもなく、新たな日程を設定しない延期は受け入れない」。ロイター通信は20日、クルド人自治区の2大政党の一角、クルド愛国同盟の幹部がそう語り、経済支援が得られれば投票を延期する可能性を示唆したと報道。中東メディアも延期の可能性を伝え始めた。

 こうした中、22日に自治区の中心都市アルビルを訪問したマティス米国防長官は自治政府トップのバルザニ議長に「ISに対する共闘が最優先」と延期を促した。バルザニ議長は「対IS戦に影響ない」と予定通り実施する考えを伝えた。トルコのチャブシオール外相も23日にアルビルを訪れてバルザニ氏に翻意を促した。

 クルド情勢に詳しいヨルダン大学戦略研究所のムーサ・シュテイウィー所長は「延期の場合、クルド側は周囲の圧力に屈した弱さを示すことになり、実施したいのが本音だろう。だが独立に突き進めば、石油利権を巡りクルド側とイラク側は必ず衝突する。そこで今回は延期を決め、クルド側が有利な交渉に持ち込む可能性もある」と話し、投票直前まで駆け引きは続くと分析している。

 【ことば】クルド人

 トルコ、シリア、イラク、イランなどの山岳地帯を中心に約3000万人が生活し、「国を持たない最大の民族」と言われる。ペルシャ語系のクルド語が母語で大半がイスラム教スンニ派。イラクには約700万人が居住しているが、少数民族として度々弾圧され、旧フセイン政権下の1988年には化学兵器で約5000人が殺害された。

2079チバQ:2017/08/26(土) 04:57:58
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170824-00000075-san-m_est
イラク北部、住民投票まで1カ月 クルド「独立」へ強気
8/24(木) 7:55配信 産経新聞
 ■揺らぐ統一 周辺国懸念も

 【カイロ=佐藤貴生】イラク北部のクルド自治政府が、同国からの独立の可否を問う9月25日の住民投票まで約1カ月となった。米国や周辺各国の反対にもかかわらず、自治政府は実施する姿勢を崩していない。実際に行われれば独立賛成が多数を占める公算が大きく、イラクの統一が揺らぐばかりか、自国内にクルド人住民を抱える周辺国に影響が及ぶ可能性もある。

 クルド人はイラクのほかトルコ、シリア、イランなどにまたがって住む民族で英BBCテレビ(電子版)は総勢2500万〜3500万人と推計している。

 どの国でも人口では少数派で、トルコは独立国家樹立を目指しているとして、国内の武装組織「クルド労働者党」(PKK)を非合法としている。

 イラクのクルド自治政府は、住民投票で賛成が多数を占めたとしても、すぐに独立を宣言するわけではないとみられる。それでも、投票実施の表明以来、イラク中央政府を含む周辺国の政府は「地域の安定を損なう」などと反対してきた。独立への“決意表明”がなされるだけでも、周辺国のクルド人社会を勢いづかせる懸念があるからだ。

 自治政府が強気の姿勢を維持している背景に、北部モスルなどイラク各地におけるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)掃討で、自治政府の治安部隊、ペシュメルガが貢献したことが挙げられる。

 クルド人武装勢力は、シリア北部ラッカのIS掃討でも、米軍の支援を受けて中核勢力となっている。ただ、米国も住民投票はIS掃討作戦の団結を乱すとして否定的で、マティス米国防長官は22日、イラクの首都バグダッドに続いて自治政府の主要都市アルビルを訪れ、住民投票の実施に懸念を伝えた可能性がある。

 一方で、自治政府が投票を延期するのでは、という観測もある。すでに周辺国の政府を動揺させるという“成果”が得られ、クルド人の存在感をアピールできた。さらに、延期と引き換えにイラク中央政府から財政支援の増強など、一定の譲歩を引き出す狙いもある。自治政府と中央政府は来週、協議を行う見通しで駆け引きが続きそうだ。

2080チバQ:2017/08/26(土) 05:01:10
https://mainichi.jp/articles/20170824/k00/00e/030/238000c
カタール断交

セネガル大使が復帰 サウジ側も軟化の兆し

毎日新聞2017年8月24日 10時20分(最終更新 8月24日 10時20分)
【カイロ篠田航一】サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などがカタールと断交した問題で、サウジ側と連帯していた西アフリカのセネガルは21日、自国に召還していた駐カタール大使を再びカタールに戻したことを明らかにした。ロイター通信が伝えた。

 断交騒動を巡っては、イスラム教の聖地メッカに巡礼するカタール国民に限ってサウジが入国を許可するなど、強硬だったサウジ側にも徐々に軟化の兆しが出ている。

 セネガルのヌジャイ外相は「わが国のこの決定を通じ、カタールと周辺国が平和的解決に向けて努力することを強く促したい」との声明を出した。

 セネガルは国民の9割がイスラム教徒で、UAEが主要な貿易相手国の一つ。6月に「テロ組織支援」を理由にカタールとの断交を発表したUAEなどに同調し、大使を召還していた。セネガルはイエメン内戦でもサウジ側の連合軍に戦闘部隊を派遣するなど、サウジやUAEとの結び付きが強い。

2081チバQ:2017/09/03(日) 11:58:22
http://www.afpbb.com/articles/-/3141397?cx_position=17
ISの「首都」ラッカ、旧市街を解放 米支援のシリア部隊
2017年9月2日 4:36 発信地:ハサカ/シリア
【9月2日 AFP】米国が支援するシリアのクルド人・アラブ人合同部隊「シリア民主軍(SDF)」は1日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が「首都」とするシリア北部ラッカ(Raqa)の旧市街(Old City)を制圧し、ISが防御を固める人口密集地である同市中心部への距離をさらに縮めた。

 米軍主導の空爆支援を受けるSDFは6月上旬、ラッカ市内に進攻し、その1か月後に旧市街に突入。SDFのタラル・セロ(Talal Sello)報道官によると、今月1日に旧市街全域を制圧した。

 SDFはこれまでに、ラッカ市内の6割余りに当たる東部・西部・南部を掌握。一方のISは、北部の一部と中心部を掌握しており、IS支配域には依然として市民2万5000人がとどまっているとみられる。(c)AFP/Ayham al-Mohammad with Rouba El Husseini in Beirut

2082チバQ:2017/09/03(日) 11:59:34
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170902-00000079-san-m_est
カタール断交3カ月 中東、真っ二つのまま イラン、トルコは支援
9/2(土) 7:55配信 産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】サウジアラビアやエジプトなどが、ペルシャ湾岸の小国カタールと断交してから5日で3カ月となる。サウジなどはカタールのイランに対する融和的な姿勢を断交の理由の一つに挙げているが、カタールは8月下旬、本国に召還していた大使をイランに派遣する方針を示すなど、双方が歩み寄る気配はみられない。イランやトルコはカタール支援の立場を示しており、中東の大国が真っ二つに割れたままの状況が続いている。

 ロイター通信によると、カタール外務省は8月下旬、「外交上の任務再開のため、大使がテヘランに戻る」と公式サイトで述べた。入国の時期は明らかにしていないが、あらゆる分野でイランとの関係を強化する意向を示している。

 カタールは昨年1月、在テヘランのサウジ大使館が襲撃され、サウジがイランと断交したのに合わせ、イランから大使を帰国させていた。しかし、サウジなどがカタールと断交して以降、イランはカタールの航空機の領空通過を許可したり、食料を運んだりして同国を支援してきた経緯がある。

 また、トルコもカタールに食料などを運んで支援している。カタールに軍事拠点を持つトルコのエルドアン大統領は6月、現地への部隊派遣を承認。8月上旬にはトルコ兵約250人が参加してカタールで合同軍事演習を行った。

 サウジやエジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンなどは6月5日、カタールとの断交を宣言。(1)イランとの融和的な関係の解消(2)カタールの衛星テレビ、アルジャジーラの閉鎖(3)イスラム組織「ムスリム同胞団」との関係断絶-など13の改善項目を突きつけ履行を求めている。

 しかし、カタールは拒否したままで、7月下旬にはサウジなどが経済的に孤立させる試みを行っているとして、世界貿易機関(WTO)に不服を申し立てるなど、平行線が続いている。

 中東は日本のエネルギー確保の観点からも重要な地域で、河野太郎外相は今月、カタールなど数カ国を訪問する方向で調整している。

2083チバQ:2017/09/06(水) 11:49:36
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK961VCBK96UHBI001.html
アサド政権軍、勢力拡大 シリア東部、IS包囲網破る

11:14

【地図】シリア

(朝日新聞)

 シリアのアサド政権軍は5日、油田地帯を抱える東部デリゾールに進軍し、過激派組織「イスラム国」の包囲網を破った。シリア国営通信が報じた。デリゾール中心部では、過激派組織「イスラム国」(IS)が約3年前から政権軍の支配地域を包囲していた。政権軍は急速に勢力を広げており、今後の作戦で戦略的要衝のデリゾール一帯を手にすれば、優勢な立場は確実なものになる。

 デリゾール周辺を占拠したISは、採掘した石油の売却で大きな収入を得ていたとされる。ISに包囲された政権軍の支配地域には、9万人以上の市民が取り残されていた。包囲網を破ったことで、政権軍による軍事作戦のペースも上がることが予想される。昨年末に北部の最大都市アレッポを軍事制圧した政権軍は、ロシアやイランの支援を受けながら東部に向けてISの掃討作戦を展開してきた。

 一方、ISが「首都」と称してきた北部ラッカでも、米軍などの支援を受ける少数民族クルド人を中心とする「シリア民主軍」(SDF)が1日に中心部の旧市街を奪還。ラッカ市内の支配地域は6割以上に及び、IS勢力を包囲状態に追い込んで戦いを有利に進めている。SDFがラッカからさらに南下すれば、政権軍との緊張も懸念される。(イスタンブール=其山史晃)

2084とはずがたり:2017/09/10(日) 18:49:39
イギリスもソ連もアメリカもアフガンの制圧には失敗したといっていいのかな?ソ連が一番マシだったのかな?

米軍アフガン増派、「勝利なき戦争」という大誤解
There Is No War in Afghanistan
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/09/post-8407.php
2017年9月9日(土)11時40分
エミール・シンプソン(ハーバード大学研究員、元英陸軍将校)

<アフガニスタンの紛争は「戦争」ではなく警察活動。決定的勝利ではなく相対的安定を目指すべきだ>

8月21日、ドナルド・トランプ米大統領は増派を含む新たなアフガニスタン戦略を発表し、「アメリカ人は勝利なき戦争にうんざりしている」と語った。厭戦ムードはいつか勝利の瞬間がやって来るはずという期待の裏返し。だがそうした期待はアフガニスタン紛争の本質を誤解している。

アフガニスタンでは01年後半のタリバン政権崩壊以来、アメリカとその盟友が戦略的な問いを突き付けられてきた――勝利とは何か、つまり、これがどう決着するのか。そもそも「これ」は何なのか。確かにアフガニスタンは一種の戦争状態にあるが、勝利の決定的瞬間が見込める代物ではない。むしろ武装した治安維持活動と呼ぶべきだろう。

アフガニスタンでは治安部隊は戦場での証拠集めに忙しい。武器、空になった弾丸ケース、簡易爆発物(IED)の部品、文書、携帯電話、爆薬を使った痕跡......。反政府勢力の戦闘員を拘束して裁判にかけても証拠がなければ有罪にできないからだ。しかも身柄を拘束しても、賄賂で裁判の前に自由の身になることが珍しくない。

内戦と国家間の戦争との区分は単純明快だ。それだけに、内戦にも他国との戦争のような決定的勝利を期待するとすれば驚きだ。

内戦における治安維持は周知のとおり継続的な活動だ。勝利の瞬間があるわけではなく、目的はむしろ相対的な「安定」の実現と維持であって、それは常に一時的なものでしかない。

アフガニスタン紛争を武装した治安維持活動と考えるのは歴史的に見ても理にかなっている。北西辺境州と呼ばれた現在のパキスタンとアフガニスタン国境に挟まれた無法地帯がイギリス領インドの一部だった1849〜1947年、一部のパシュトゥン人勢力がこれに反発。イギリスは治安維持のために大規模派兵を繰り返した。

地道な活動がカギを握る
イギリスによる鎮圧作戦は1900年以前だけで60回。重要なのはこの1世紀に及ぶ武装した治安維持活動に終わりがなかったことだ。1947年は英軍が撤退したにすぎず、今もパキスタンの多くの部隊がこの地域の治安維持に当たっている。

「勝利」は戦争の言葉であって、それをアフガニスタンの内戦に無理やり押し込めば誤解を招きやすい。内戦の結果は決定的勝利ではなく相対的安定という観点で評価されるのが普通だが、場合によっては「決定的勝利」もあり得る。反乱勢力が強大で、通常の軍隊を派遣して戦争と区別がつかなくなった場合だ。

アフガニスタンの場合、タリバンが大都市制圧をもくろむ軍隊へと変貌を遂げ、戦場で倒すことのできる標的になれば、アメリカが支援する政府軍に敗れる可能性が高い。だがタリバンの指導者たちはかつてのムジャヒディン(アメリカの訓練を受けた反政府ゲリラ)と同じ過ちは犯すまい。ムジャヒディンは親ソ政権打倒を目指してゲリラ戦術を捨てて戦争に走り、1989年にソ連が支援する政府軍に大敗した。

アフガニスタンでアメリカが決定的勝利を収めることは不可能だが、それはタリバンも同じだ。彼らは米軍が駐留している限り、戦争はできない。

米軍が長期駐留する役割の1つは、勝てないことをタリバンに自覚させて交渉による合意を促すことだ。合意は大筋でアフガニスタン国家の地方分権化を進め、パシュトゥン人が多数を占める南東部の自治権を拡大するものになるだろう。

だがアフガン駐留米軍の役割はもう1つある。アフガニスタン政府に改革の圧力をかけることだ。政府はタリバンよりはましというだけで、自主的な改革は期待できそうにない。その点、米軍が部隊の規模を小さくして戦闘はアフガニスタン軍に任せるのは正解だ。

新戦略は撤退時期には言及せず、決定的勝利を約束するのを避けている。戦略としては地味だが、それでいい。

From Foreign Policy Magazine

2085チバQ:2017/09/10(日) 19:20:45
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170910k0000m030083000c.html
サウジ>「協議は中止」 断交後初対話、カタール首脳と溝

09月09日 23:04

 【カイロ篠田航一】サウジアラビアのムハンマド皇太子とカタールのタミム首長は8日、電話で協議した。サウジなどが6月に「テロ組織支援」などを理由にカタールと断交して以来、両国首脳の公式対話は初めて。だが、協議内容に関するカタール側報道について、サウジ側は「事実と違う。カタールとの協議を全て中止する」として態度を硬化させており、関係改善が進むかは不透明だ。

 サウジ側はこれまで、敵対するイランとの外交関係縮小などをカタールに要求。国営サウジ通信によると、電話協議でタミム首長は「サウジ側の要求を議論する意欲がある」と話したという。

 一方、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは国営カタール通信の報道として、ムハンマド皇太子が問題解決に向けた特使を任命する提案をしたと伝えた。その後、国営サウジ通信は「カタール側報道は事実と違う」とのサウジ当局者の不満を報じた。サウジ側がどの報道内容に激怒したか詳細は不明。

 トランプ米大統領は両首脳と8日に電話で協議し、湾岸地域を安定させ、イランの脅威に結束して対抗する重要性を呼び掛けた。

2086チバQ:2017/09/12(火) 18:56:24
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170912-00000014-jij_afp-int
ISの陰でアルカイダが再び勢力拡大、米専門家が警告
9/12(火) 12:04配信 AFP=時事
ISの陰でアルカイダが再び勢力拡大、米専門家が警告
国際テロ組織アルカイダ系メディアが公開した動画の中で声明を発表する同組織の最高指導者アイマン・ザワヒリ容疑者(2012年10月26日提供、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】シリアでは米主導の有志連合の支援などでイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の掃討作戦が進んでいるが、米国の対テロ専門家らは11日、その陰で国際テロ組織「アルカイダ(Al-Qaeda)」が再び勢力を拡大していると警告した。

【写真】空爆で損壊したシリア・イドリブ県の病院

 先月シリア北西部イドリブ(Idlib)を掌握したイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「ハヤート・タハリール・シャーム(HTS)」は、自らをISよりも「穏健」な組織と位置づけて、従来のアルカイダのイメージ刷新を図り復活をもくろんでいるという。

 米政府の対テロ政策担当だったジョシュア・ゲルツァー(Joshua Geltzer)氏は、米シンクタンク「ニュー・アメリカ(New America)」で行われた講演で、「当面はISIS(ISの別称)がテロの脅威として突出しているが、シリアにおけるアルカイダの存在も憂慮される」と警鐘を鳴らし、HTSについて「現時点で最大のアルカイダ系国際過激派組織だ」と指摘した。

 米国を標的としたテロ脅威の現状をテーマに行われた今回の講演で、ゲルツァーをはじめとする専門家らは、ISがシリアとイラクで劣勢となる中、数あるイスラム過激派組織からHTSが台頭してくるとの見方を示した。

 出席者の一人、デイビード・ガーテンスタインロス(Daveed Gartenstein-Ross)氏によると、アルカイダはISの台頭によって弱体化した2010年当時より「かなり力を増している」という。「アルカイダは巧妙にISISから距離を置いて『穏健な聖戦士集団』というイメージをつくりあげ、好きにはなれなくても交渉はできる相手になった」と指摘している。

 こうしたやり方でアルカイダは支持を広げ、その中には一部の湾岸諸国も含まれている。【翻訳編集】 AFPBB News

2087チバQ:2017/09/14(木) 20:28:21
http://www.sankei.com/world/news/170913/wor1709130057-n1.html
2017.9.13 20:06
【イスラム国(IS)】
IS、シリアでも劣勢くっきり 打倒後の駆け引きも激化
 【カイロ=佐藤貴生】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)がシリア各地で劣勢を強いられている。ISは一方的に「首都」だと宣言した北部ラッカに続き、東部の要衝デリゾールなども失いつつある。ただ、各地の対IS掃討にはアサド政権軍や米露を含むさまざまな勢力が入り乱れており、シリアの安定に結び付くかは不透明だ。

 デリゾールの奪還に乗り出したのはアサド政権軍で、国営通信によると9月上旬にはISの防衛戦を突破。市内の空軍基地も奪還した。約9万人の市民が取り残され、国連などが上空から投下する支援物資に頼って暮らしていたという。

 掃討作戦はロシアの艦艇が地中海から巡航ミサイルを発射するなどして支援、プーチン大統領も「戦略上の勝利」だと祝福した。ロシアはシリア南西部などに設けた停戦合意地点の監視も主導しており、和平主導の姿勢をアピールする狙いがうかがえる。

 デリゾールはシリアの石油産業の中心地で、ISが約3年前に制圧した。6月にはイランも首都テヘランで起きた同時テロの報復として、デリゾールのISの拠点に中距離ミサイルを撃ち込んでいる。10日以降は米軍が支援するシリア民主軍(SDF)もデリゾール攻略に着手するなど、情勢は複雑さを増している。
 また、ラッカでは9月上旬、米軍の支援を受けるアラブ人や少数民族クルド人らの武装勢力が、旧市街や歴史的なモスク(イスラム教礼拝所)を奪還した。6月に始めた掃討作戦で市街地の65%を取り戻したとの情報もある。

 このほか、ISはシリアとレバノンの国境地帯を制圧していたが、8月後半、両国軍が挟み撃ちするように攻撃を強化。その結果、ISが撤退することで合意した。シリア側からは同国軍のほか、イランの影響下にある民兵組織ヒズボラも攻撃に加わった。

 イラクに続いてシリア各地でもISの敗色が濃厚になってきたが、米露関係が冷え込み米国がイランやヒズボラを敵視する情勢の中、各勢力が協力し合って役割分担しているというよりも、IS打倒後をにらんだ駆け引きが激化している形といえそうだ。

2088チバQ:2017/09/14(木) 21:50:11
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017091301363&amp;g=int
「クルド人国家」支持=イスラエル首相



12日、ブエノスアイレスで演説するイスラエルのネタニヤフ首相(AFP=時事)
 【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ首相は、イラク北部クルド人自治区で25日に予定される独立の是非を問う住民投票を控え、クルド人の「独立国家」設立を支持する立場を明らかにした。ロイター通信が13日伝えた。
 首相は声明で「自分たちの国家を持ちたいというクルド人の正当な努力を支持する」と表明した。

イラク北部クルド自治政府のバルザニ議長=4月20日、アルビル(AFP=時事)
 イラクの議会は12日、クルド人議員が採決を欠席する中、住民投票延期を求める決議を採択。クルド人を国内に多く抱えるトルコや、米国なども投票延期を訴えているが、クルド自治政府のバルザニ議長は13日、「自らの運命を自ら決める時が来た」と投票を強行する考えを強調した。(2017/09/13-23:55)

2089チバQ:2017/09/18(月) 06:18:56
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170918k0000m030045000c.html
<パレスチナ>ハマスが和解交渉の意向 ファタハと

09月17日 18:48

 【エルサレム高橋宗男】パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは17日、声明を発表し、パレスチナ自治政府が統治するヨルダン川西岸と、ハマスが支配するガザ地区に分断された状況を解消するため、パレスチナ主流派ファタハと和解交渉する意向を示した。AP通信が伝えた。

 声明によると、ハマスはガザ地区の行政機構の閉鎖や、統一政府の樹立に向けた総選挙の実施など、自治政府のアッバス議長が求める和解の条件に応じる。ファタハとの和解交渉を即座に開始する用意があるとしている。

 エジプト当局が、ハマスとファタハ双方の代表団とカイロで個別協議するなど、双方の直接対話に向けた仲介を続けている。

 パレスチナ自治区では2006年のパレスチナ評議会(国会)選挙でハマスが圧勝したが、07年にファタハとハマスがガザ地区で武力衝突し、ハマスが自治区を分断支配している。

 ファタハ幹部は17日、パレスチナメディアに対し、ハマスの声明を歓迎しつつ、事態の推移を注視する考えを示した。一方、イスラエルや米国はハマスを「テロ組織」と認定しており、ハマスを含む統一政府の樹立には反発するとみられる。

2090とはずがたり:2017/09/18(月) 22:37:30
醤油にアルコールとは知らんかった。

ドバイでしょうゆ「禁止」 想定外のその理由…当局の不可思議な対応 スーパーでは今も普通に販売
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170914-00000002-withnews-int
9/18(月) 7:00配信 withnews

 中東のドバイでこのほど、日本製のしょうゆが禁止になったと地元紙が報じました。しょうゆは日本の他にも中国、東南アジアなどで幅広く使われていますが、中東ではあまりなじみがありませんでした。ところが、すしをはじめとして日本食の人気が広がり、近年はスーパーでも手軽に日本ブランドのしょうゆが買える国が増えています。どんな理由があったんでしょうか。(朝日新聞国際報道部・神田大介)

「アルコールが検出された」?
 複数の地元紙は8月8日、ドバイのあるアラブ首長国連邦の気候変動・環境省がキッコーマンのしょうゆの輸入を禁じた、と一斉に伝えました。当局の検査で、アルコールを含んでいることが確認されたとしています。

 イスラム教で飲酒はタブー。イスラム教を国の宗教とするアラブ首長国連邦は、特別な許可を受けた店舗や、外国人が利用するホテルやバー以外でアルコール類を売ることを禁じています。

 しかし、英字紙「ザ・ナショナル」の取材に対し、ドバイのあるレストラン経営者は、キッコーマンのしょうゆを約15年前から使っていると答えています。なぜ、今になって?

 日本のキッコーマン本社に取材すると、「報道は把握しているが、アラブ首長国連邦側からキッコーマンには何の連絡もありません」とのこと。

 キッコーマンがアラブ首長国連邦向けに輸出しているしょうゆは、シンガポールの工場でつくられており、アルコールを含んでいないそうです。

 イスラム教徒はインドネシア、マレーシアなど東南アジアにも住んでいます。独自の技術で、アルコールが出ない製法をとっているとのこと。

 実は、記事には「輸入禁止は日本の工場でつくられたしょうゆに限る」とも書かれていました。

ものによってはビール並みのアルコール濃度
 しょうゆにはふつう、アルコールが含まれています。

 キッコーマンの説明によると、一般的なしょうゆは大豆と小麦に食塩水をまぜ、発酵させることでつくります。このとき、酵母によって、小麦に含まれる糖分がアルコールになります。

 アルコールはしょうゆの良い香りのもとになり、かびを防いで保存性を高める効果もあるそうです。

 なお、酵母で麦を発酵させればビール、米を発酵させれば日本酒です。

 つくる過程でできるものなので、ふつうのしょうゆの「原材料」にはアルコールが含まれていません。

 しょうゆのアルコール度数はおよそ3%。ただし、減塩しょうゆは5%程度だそうです。普通のしょうゆから塩分をとりのぞく方法でつくられており、アルコールを足すことで保存性を高めているからだとか。この種のしょうゆは、原材料名に「アルコール」と書かれています。

2091とはずがたり:2017/09/18(月) 22:37:41
>>2090
 アルコール飲料で言うと、一般的なビールやチューハイのアルコール度数が5%、サントリー「ほろよい」などの低アルコール商品が3%ほどです。

 ただし、しょうゆはビールのようにゴクゴク飲むものではありません。缶1本分、350ミリリットルを一息に飲み干すことは不可能に近いでしょう。

 キッコーマンの場合、妊婦や子どもへの影響に対する問い合わせには「つけたりかけたりして少量使う分には特に心配はないと思われます。とは言え、ご心配であれば過熱調理にご使用ください」と答えているそうです。

中東では「アルコール抜き」しょうゆを販売
 なので、キッコーマンはノンアルコールのしょうゆを開発。日本でも8月21日から「ハラールしょうゆ」の商品名で売り出しています。アラブ首長国連邦向けには、当初からアルコール抜きの商品を輸出していたそうです。今回の措置はなんだったんでしょうか?

 アラブ首長国連邦の当局は、朝日新聞の取材に回答をしていません。

 ただ、渡辺淳基・朝日新聞ドバイ支局長が近くのスーパーマーケットを回った限りでは、報道後も以前と同じように、シンガポール工場でつくられたキッコーマンのしょうゆが店頭に並んでいたとのことでした。

 キッコーマンも、今回の件によるビジネスへの影響は「ない」と回答しています。

 以下は推測ですが、ドバイには日本から直輸入した食材を扱う「日本食材店」がいくつかあり、日本でつくったしょうゆも売られています。当局はこうした商品を検査したのではないでしょうか。

 ただ、値段が高いこともあり、ふつうに生活していて口に入るものではありません。

 また、みそや酢も発酵食品で、日本製のものはアルコールを含んでいます。こちらは輸入禁止になったという報道はありません。

 今回の混乱は、当局の理解不足が招いたという一面もありそうです。

2092チバQ:2017/09/19(火) 22:29:09
http://www.sankei.com/world/news/170918/wor1709180033-n1.html
2017.9.18 22:14

イラク最高裁、クルド独立投票に停止命令

反応 プッシュ通知

反応


イラク北部アルビルで、クルド自治政府の旗を販売する店員。住民投票を前に売り上げは激増しているという=16日(共同)
イラク北部アルビルで、クルド自治政府の旗を販売する店員。住民投票を前に売り上げは激増しているという=16日(共同)

 イラク最高裁は18日、北部の少数民族クルド人の自治政府が同国からの分離独立を問うため25日に行う予定の住民投票を停止するよう命令した。投票手続きの違憲性の有無を判断するまでの一時的措置としている。

 一方、自治政府は住民投票を強行する姿勢を崩しておらず、直ちに命令に従う可能性は低いとみられる。投票日を前に緊張がさらに高まりそうだ。

 住民投票を巡っては、イラク中央政府のアバディ首相が違憲として最高裁に申し立てていた。国際社会も過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦への悪影響や地域の不安定化を招くと懸念を示している。(共同)

2093チバQ:2017/09/20(水) 15:19:22
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170919-00000110-jij-m_est
「独立」投票前に衝突、1人死亡=民族間で緊張高まる―イラク
9/19(火) 19:58配信 時事通信
 【カイロ時事】イラク北部キルクークで18日夜、クルド人自治区のイラクからの独立の是非を問う住民投票実施を祝うクルド人と反発するトルクメン人が衝突し、クルド人1人が死亡、3人が負傷した。

 イラクのメディアが19日伝えた。イラクの中央政府や周辺国が反対する中で強行される見通しの住民投票を前に、民族間の緊張が高まっている。

 キルクークはイラク屈指の産油都市。2014年に過激派組織「イスラム国」(IS)の攻勢を受けてイラク軍が敗走した後はクルド自治政府が実効支配しているが、イラク中央政府も管轄権を主張し、帰属をめぐり双方が鋭く対立している。キルクークはクルド人自治区には属さないものの、8月に住民投票への参加を決めた。

2094チバQ:2017/09/20(水) 15:19:38
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170919-00000092-mai-m_est
<エジプト>軍や警察襲撃相次ぐ ISが犯行声明
9/19(火) 20:22配信 毎日新聞
 【カイロ篠田航一】エジプト東部シナイ半島で、過激派組織「イスラム国」(IS)による軍や警察への襲撃が相次いでいる。

 11日にはアリーシュ付近で警察車両が武装勢力の襲撃を受け、ロイター通信は少なくとも警官18人が死亡したと伝えた。幹線道路を走行していた車列に爆発物を積んだ車が近付いて爆発した後、道路脇の砂漠に潜んでいた武装グループがさらに銃撃したという。ISの影響下にあるニュースサイト「アーマク通信」は事件後、ISが実行したと犯行声明を出した。

 13日にはパレスチナ自治区ガザ地区との境界に近いラファ近郊の検問所で、治安部隊と武装勢力が銃撃戦となり、武装勢力側が5人、治安部隊の兵士2人が死亡した。武装勢力の男の1人は爆発物を装着した自爆用ベルトを巻いていたという。この事件もISが犯行声明を出した。

 エジプトでは2013年7月の軍事クーデターでイスラム組織「ムスリム同胞団」主体のモルシ政権が崩壊。その後、クーデターに反発するシナイ半島のイスラム過激派が軍や警察への攻撃を強化し、14年にISに合流した。ISの拠点のイラクやシリアから戦闘員がシナイ半島に流入しているとの指摘もあり、エジプト政府は警戒を強めている。

2095チバQ:2017/09/20(水) 15:21:34
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017091800386&amp;g=int
「クルド独立」火種に=民族悲願へ住民投票-イラク


 【カイロ時事】イラク北部のクルド自治政府が計画する独立の是非を問う住民投票が25日に迫った。迫害を受けてきたクルド人にとって「独立国家」は民族の悲願で、賛成が多数を占めるのは確実。イラク中央政府や米国などは投票延期を再三求めており、投票を強行すれば、クルド問題が混迷する中東情勢の新たな火種になりそうだ。
 クルド人はイラクで全人口の約2割を占める少数派で、厳しく抑圧されてきた。特にサダム・フセイン政権(1979〜2003年)はイラン・イラク戦争末期の80年代後半、イランの支援を受けて政権と敵対したクルド人を弾圧。88年には北部ハラブジャの住宅街を化学兵器で攻撃し、最大5000人とされるクルド人が殺された。
 03年のイラク戦争でフセイン政権が崩壊した後、北部でクルド自治政府が発足。イラク全土で政情不安が続く中、自治政府は支配地域からトルコを経由した原油輸出をてこに発展を遂げた。自治政府の治安部隊「ペシュメルガ」が過激派組織「イスラム国」(IS)掃討で活躍し存在感を高めたことも、クルド人の民族意識を高揚させ、独立機運を一層高めた。

イラクのクルド自治政府トップのバルザニ議長=2015年5月、米首都ワシントン(AFP=時事)
 自治政府は、原油収入の配分や産油都市キルクークの帰属をめぐりイラク中央政府と対立が続き、双方の不信は根深い。自治政府トップのバルザニ議長は「投票はクルド人の願望を内外に示すためだ」と述べ、民意を盾に独立実現に向けた交渉を中央政府と進めたい考えだ。
 これに対し、イラクのアバディ首相は、投票強行で混乱が生じれば軍事介入も辞さないと警告。イラク最高裁も18日、投票は違憲審査が完了するまで中止するよう命じた。ただ、自治政府高官は取材に対し「政治的な決定で、従う必要はない」と述べ、予定通り投票が実施されると強調した。(2017/09/18-20:38) 関連ニュース

2096とはずがたり:2017/09/20(水) 22:11:01
クルド部隊、「ラッカ90%制圧」=IS「首都」攻略戦―シリア
時事通信社 2017年9月20日 18時04分 (2017年9月20日 21時54分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170920/Jiji_20170920X770.html

 【カイロ時事】在英のシリア人権監視団は20日、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦を続けるクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)が、ISが首都と称するシリア北部ラッカの「約90%を制圧した」と明らかにした。攻勢を受けるIS戦闘員は、市中心部に追い詰められているという。
 米軍主導の有志連合が空爆で支援するSDFは、6月にラッカ攻略戦を本格化。これまでの戦闘でラッカ市内の主要な穀物倉庫なども支配下に置いた。包囲が続くラッカでは食料品などの価格が急騰しているため、市民を「人間の盾」にして抵抗するISの戦闘能力は格段に落ちているもようだ。

2097チバQ:2017/09/21(木) 20:30:35
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017092100993&amp;g=int
IS支配のハウィジャ奪還へ=軍が進攻開始-イラク

20日、イラク北部シャルカトでの過激派組織「イスラム国」(IS)との戦闘に備えるイラク軍兵士(AFP=時事)
 【カイロ時事】イラク軍は21日、過激派組織「イスラム国」(IS)が支配する北部ハウィジャの奪還作戦を開始した。イラク中央政府と北部のクルド自治政府が帰属を争っている産油都市キルクークの西方約60キロに位置する要衝で、2014年にISが制圧。北部モスル奪還後もイラクに残るIS占拠地域のすべてで軍事作戦に乗り出したことになり、アバディ首相は声明で「イラク全土解放という国民との約束を守る」と強調した。
 ハウィジャは、14年にイラク軍が敗走した後、自治政府が実効支配するキルクークの周辺地域でISが襲撃を行う際の出撃拠点としても利用された。ハウィジャにいるIS戦闘員は1000人以下とされ、ほかに市民ら約9万人が取り残されていると推定される。(2017/09/21-19:29) 関連ニュース

2098チバQ:2017/09/23(土) 23:38:32
https://mainichi.jp/articles/20170924/k00/00m/030/047000c
キルクーク

油田都市クルド独立に揺れ 25日住民投票

毎日新聞2017年9月23日 21時02分(最終更新 9月23日 22時40分)
【キルクーク(イラク北部)篠田航一】「混乱に巻き込まれるかもしれない。外国人は早く去った方がいい」。イラク北部の油田都市キルクークに入った記者に、住民らはそう促した。北部クルド人自治区の独立の賛否を問う住民投票が25日に迫る。投票を支持する多数派クルド人と反対する少数派トルクメン人の衝突で死傷者が発生、ライフルを持った治安要員が厳戒態勢を敷く。周辺ではイラク軍と過激派組織「イスラム国」(IS)の戦闘も続き、緊張した空気が「前線都市」を支配していた。

衝突頻発 住民に不安
 「21日夜も付近の路上で、男たちと警官隊との銃撃戦があった。夜は怖くて外に出られない。クルド人は投票を延期して混乱を回避してほしい」。自動車工場で働くトルクメン人フセイン・ファタハさん(54)は小声でそう話した。18日夜にはトルクメン人の地域政党本部付近でクルド人とトルクメン人の衝突があり、4人が死傷。別の男性も自分を指さして「私たちトルクメン人が狙われている。銃弾が撃ち込まれた家もある」と訴えた。

 キルクークは自治区外だが、バグダッドの中央政府とクルド自治政府双方が管轄権を主張し、クルド側が実効支配する。対立の原因は油田の存在だ。産出された原油は自治区経由のパイプラインでトルコに送られる。近辺には未開発油田もあるとされ、新規採掘を見込んで双方とも「死守」したいのが本音だ。

 住民投票に法的拘束力はないが、「独立賛成」の可能性が高いとされる。多数のクルド人を抱える周辺国を巻き込んだ混乱が生じかねず、米国や近隣のトルコ、イランなども反対する。

 市内のトルクメン人居住地域には「25日の住民投票は、1勢力による過大な要求」との投票反対の横断幕が掲げられていた。銃を構えたイラク中央政府側のアラブ人警官が検問中だ。

 アラブ人のアフマド・ガフィルさん(60)は「共存してきたのに、クルド人が独立、独立と騒ぎ出してからまた衝突が起き始めた。民族対立の火種は今も残っている」と話す。

 市内の城塞(じょうさい)にはイラクとクルドの旗が翻る一方、壁にはフセイン政権に殺害されたとされるクルド兵士の肖像画が張られていた。城塞を見ていたクルド人男性は「なぜイラクの旗も立っているんだ。ここはクルドの地だ」と大きな声で話した。根強い「反中央政府」の感情がうかがえる。

 一方、キルクークから約50キロ西のハウィジャではISとイラク軍の戦闘が続く。「逃げてくる避難民にIS戦闘員がまぎれ込む可能性もある。市内は『民族衝突』『IS流入』の二重の緊張がある」。クルド人商店主のムダレスさん(33)はそう話した。

 【ことば】キルクーク

 イラク北部キルクーク県の県都。20世紀初頭に油田が見つかり、発展した。クルド人、アラブ人、トルクメン人などが住む多民族都市。フセイン政権(1979〜2003年)下でアラブ人を移住させる「アラブ化政策」が進められクルド人が追放された。一方、フセイン政権崩壊後、クルド人によるアラブ人の殺害が起こるなど民族対立の火種が残る。14年に過激派組織「イスラム国」(IS)が侵攻しイラク軍が撤退。クルド人勢力がISを撃退し、現在も実効支配する。

2099チバQ:2017/09/24(日) 10:02:58
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK9R0SWHK9QUHBI04Y.html
クルド独立投票は「従属か自由かの選択」 大統領が演説
09月23日 16:24朝日新聞

クルド独立投票は「従属か自由かの選択」 大統領が演説
イラク北部アルビルで22日開かれた独立賛成派の集会で、参加者に手を振るKRGのバルザニ大統領=杉本康弘撮影
(朝日新聞)
 「国を持たない世界最大の民族」と呼ばれるクルド人を主体とするイラク北部の自治政府、「クルディスタン地域政府」(KRG)は25日、イラクからの独立の賛否を問う住民投票を行う。KRGのバルザニ大統領は22日、「首都」アルビルで開かれた独立賛成派の集会で演説。「投票は(イラク政府への)従属か自由かの選択だ」と訴え、予定通り実施すると宣言した。

 会場となったサッカー場は、約5万人の参加者で埋め尽くされた。参加者は「さようならイラク」と書かれた横断幕を掲げたり、KRGの旗を振ったりして独立の実現を訴えた。

 今回の住民投票をめぐっては、イラクを分裂させ、中東をさらに不安定にさせるとして、イラク政府、トルコやイランなどの周辺国、米国などがこぞって中止を求めている。(アルビル=渡辺丘)

2100チバQ:2017/09/24(日) 22:34:13
http://www.sankei.com/world/news/170924/wor1709240028-n1.html
2017.9.24 19:31

イラク・クルド人自治区、25日に住民投票 独立賛成多数の公算 周辺国に緊張
【アルビル(イラク北部)=佐藤貴生】イラク北部のクルド人自治区で25日、同国からの分離独立の可否を問う住民投票が行われる。実施されれば独立賛成が多数を占める公算が大きく、自治政府は独立への足がかりとする方針を示している。イラク中央政府のほか、クルド人を抱えるトルコやイランなどは国内に独立機運が波及するのを恐れ、投票が行われれば対抗措置を取ると警告しており、緊張が高まっている。

 23日、アルビル中心部の商店街には「賛成に投票を、独立にイエスを」などと書かれたポスターが掲げられていた。赤、白、緑に金色の太陽をあしらったクルド民族の旗を売る露店もある。

 「(投票を行って)周辺国が経済的に制裁したとしても問題ではない。自由は経済よりも重要だ」。商店経営のイスマイル・アブドルラハマンさん(41)が独立の意義を訴えた。

 クルド自治政府側は予算配分の増額や地方自治の拡大などを求めているとされ、中央政府と代表者同士で協議してきた。しかし、22日には、主要都市アルビルで独立支持派の集会に数万人が参加し、自治政府トップのバルザニ議長の演説に気勢を上げるなど、投票実施の流れは変わらない。

 トルコの大統領府は23日、「新たな地域の危機」を引き起こしかねないと懸念を表明。軍事演習を行って牽制してきたほか、治安維持のためには越境も辞さない姿勢を示す。

 こうした動きに対し、アルビルで会ったクルド自治政府の治安部隊、ペシュメルガの隊員(40)は、イラクでのイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の掃討に部隊が大きく貢献したことを挙げ、「大国もできなかったことを成し遂げたのだから、(軍事衝突しても)当然守りきれる」と述べた。

 さらに、「われわれは他国の領土を求めているわけではない。独立の権利について問うだけだ。民主主義や人権を重視する欧州や世界に、何が問題なのか聞いてみたい」と訴えた。

 投票は中央政府とクルド自治政府の係争地である油田地帯キルクークでも行われる。米国や国連安全保障理事会まで実施に反対する中、「国家なき最大の民」とも呼ばれてきたクルド人の動向が注目される。

2101チバQ:2017/09/25(月) 21:54:12
http://toyokeizai.net/articles/-/189847
クルド人悲願「独立国家樹立」を阻む難題の山
住民投票は賛成多数になるとみられるが…
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池滝 和秀 : 中東ジャーナリスト 2017年09月25日
イラク北部のクルド自治区でイラクからの独立の賛否を問う住民投票が9月25日に実施され、賛成多数となることが確実視されている。ただ、直ちに独立につながるものではない。マスウード・バルザーニ自治政府議長は、遅くとも2年以内にはイラク政府などとの交渉を終えて独立する考えを示しており、具体的な交渉はこれから始まる予定だ。交渉次第ではイラクが解体に向かうことになるが、イラク中央政府や周辺国が独立に反対しており、軍事衝突の懸念も浮上するなど事態は緊迫化の様相を呈している。

クルド人はイラク人口の約2割を占め、民族や言語、文化などが異なる。第1次世界大戦後のオスマン帝国分割に関する1920年のセーブル条約には、クルド人の独立が盛り込まれたが、トルコ建国の父ケマル・アタチュルクが反対して1923年のローザンヌ条約で構想は消えた。

国家なき最大の民族を襲ってきた悲劇

さらに、第2次世界大戦後のソ連占領下のイラン北西部マハーバードで、「クルディスタン人民共和国」が独立したが、ソ連の庇護を失い、1年も持たずに崩壊。このように世界史の荒波の中で建国の機会をたびたび逸し、「国家なき最大の民族」とも呼ばれている。建国はクルド人にとっての悲願なのである。

こうした悲劇にとどまらず、イラク北部のクルド人はサダム・フセイン政権(当時)の激しい弾圧を受けてきた。イラン・イラク戦争(1980〜1988年)でイランの支援を受けたクルド人勢力の反政府活動に手を焼いたイラク政府は、この戦争で優位に立った1980年代後半、クルド人居住区で「アンファル作戦」という掃討作戦を実施。5万〜10万人が死亡したとされている。特にクルド人地域の東部ハラブジャでは1988年3月に化学兵器が投下され、1日で約5000人が死亡した。

作戦ではクルド人が村や町から追われたほか、新たにアラブ人を移住させる「アラブ人化政策」も同時に推し進められた。原油産出地帯にある北部キルクークなどの人口構成が人為的に変えられたのだ。クルド人側は、キルクークは伝統的なクルディスタンに位置するとして、将来的な国家に組み込む意向を示している。しかし、キルクークはアラブ人やトルクメン人らも住む多民族都市で、原油資源とも絡んで独立問題の最大の争点になりそうだ。

こうした中で、クルド人にも追い風が吹き始める。湾岸戦争終結後の1991年4月、イラク周辺国への難民流入を防ぐため、米英仏はクルド人保護のため北緯36度以北にイラク軍機の飛行禁止区域を設定したのである。これを機に、クルド人は実質的な自治を開始して、独自の軍隊や行政機構を持ち、自治政府として北部地域を統治してきた。
このような自治は約25年間続いており、イラクの他地域に比べて治安が安定し、経済的にも発展しつつある。現在では、政治以外にも社会、文化的にもイラク離れが進み、30歳以下のクルド人の9割はアラビア語を話せない。現地のクルド人は「われわれは民族的に差別されてきた。宗派対立に明け暮れるアラブ人とは距離を置き、自らの手で平和な国家を建設するときが来た」と意気込みを語る。

クルド人の識者は「クルド自治区はもはやイラクの一部ではなくなっているという現実がある。クルド人国家についての理論的な話の段階は過ぎ去り、独立国家建設の具体的なプロセスに入っている」と、今回の住民投票の重要性を指摘する。

キルクークは分割交渉か

ただ、話はそう簡単ではない。クルド自治区は独立したとしてもイランやトルコなどに囲まれた内陸国家になり、周辺国の協力がなければ、国家運営は立ち行かない。クルド人はトルコやイラン、シリアなどにも住む総人口約3200万人に上るとみられる民族で、各国とも独立機運の波及を強く警戒している。

特に1200万〜1600万人のクルド人を抱えるトルコは、イラク国境近くで軍事演習を実施して住民投票を威嚇。クルド自治政府は、トルコを経由して原油を輸出しており、トルコの経済的な協力がなければ、すぐに国家運営が行き詰まってしまう。

このほか、イランも独立に反対しているほか、米政府も過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦への影響を考慮して投票の延期を求めた。独立に賛成しているのは、イラクの解体が進めば、潜在的な脅威が減るイスラエルぐらい。クルド人国家は、敵対的な国々に囲まれた中東では数少ない親イスラエル国家になるとみられているからだ。ベンヤミン・ネタニヤフ首相は「自分たちの国家を持ちたいというクルド人の正当な努力を支持する」との声明を出している。

2102チバQ:2017/09/25(月) 21:54:35
イラク中央政府との交渉では、前述のどおりキルクークの帰属問題が最大の焦点になるだろう。キルクークでは2014年にISが侵攻した際、ペシュメルガ(クルド人治安部隊)がISを駆逐して現在はクルド人勢力が実効支配している。中央政府側は、キルクークを含む独立には断固反対する姿勢を示しており、専門家は「多民族都市であるキルクークについては分割という方向になるのではないか」と予想する。

また、国境線確定問題や、首都バグダッドなどに住むクルド人や中央政府で働くクルド人公務員や政治家の国籍問題、イラク債務の負担問題など難題が山積している。こうした中でも、バルザーニ議長は強気で、「すべての問題解決に向け、イラク中央政府や国際社会と真剣かつ友好的な対話に入る用意ができている。問題のすべてを2年以内に解決し、友好的に『グッバイ』と言うことができるだろう」との見通しを示している。

仮にイラク北部のクルド自治区が独立した場合にはどうなるだろうか。イラクでは2003年のフセイン政権崩壊後、多数派のイスラム教シーア派が政権運営で中心的な役割を担い、隣接するシーア派の大国イランの影響力が強まった。

これに伴って、スンニ派地域で中央政府に対する不満が強まり、ISの台頭を招く要因にもなった。こうしたイラク国内のスンニ派が、クルド人に続いて独立に向かうとの予測もある。いったんはイラクのナショナリズムが盛り上がる可能性があるが、現在の中東で続く宗派的な対立が解消されない場合は、周辺国が介入する形で、さらなるイラクの解体につながるおそれもあるだろう。

国家独立すれば中東に新たな不安も

一方、クルド自治政府内にも不安はある。2011年7月に独立した南スーダンは、日本の自衛隊が国際平和協力業務(PKO)を展開して道路建設などを行ったが、内戦状態に陥って混乱している。クルド自治区も政治的には一枚岩ではなく、バルザーニ議長のクルド民主党(KDP)とゴラン(変革)党、クルド愛国同盟(PUK)の順で3大勢力を占めている。民兵組織間の対立、自治政府による汚職や縁故人事、政府の非効率といった問題を抱えており、独立した場合には対立が深まる懸念もある。

周辺国が危惧するように、クルド人の独立機運は波及するだろう。内戦に陥ったシリアでは北部のクルド人勢力が自治を強化しており、将来的には連邦制のような議論になるかもしれない。

また、トルコ南東部と接するシリア北部では、トルコの反政府武装組織、クルド労働者党(PKK)の兄弟組織である「クルド民主統一党」(PYD)の軍事部門「クルド人民防衛隊(YPG)」がISの後退に乗じて、勢力圏を一気に拡大させている。シリア北部はPKKの拠点になっており、トルコへのテロを激化させる可能性もある。トルコがクルド人への弾圧を強めれば、クルド人が独立や自治拡大運動を強める悪循環に陥るかもしれない。

こうした地域が混乱に陥れば、弱体化しつつあるISが活動地域を得て息を吹き返すことにもつながりかねない。クルド人にとっての悲願の独立も、中東の新たな混乱要因となる可能性もあり、予断を許さない状況だ。

2103チバQ:2017/09/25(月) 21:57:06
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201709/CK2017092502000105.html
きょうクルド住民投票 経済面の孤立 不安

2017年9月25日 朝刊


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 【アルビル(イラク北部)=奥田哲平】二十五日の住民投票に向け、イラクからの分離独立の機運が高まるクルド人自治区。自治政府のバルザニ議長は二十四日に記者会見し「最も民主的に自分たちの未来を決める」と主張した。しかし足元では、二〇一四年以降の経済危機が市民生活に影を落とす。野党の一部からは、住民投票が政権批判をかわすために利用されているとの指摘もある。
 自治区東部スレイマニヤの中心部。工事が途中で止まった建築現場が目立つ。「周辺国から締め付けられればクルドは崩壊する。投票している場合ではない」。反対票を投じるつもりの家具店経営のホスワールさん(41)はぶぜんとする。
 自治区は〇三年のイラク戦争後も治安が安定。トルコや湾岸諸国からの投資で好景気に沸いた。一二年の実質経済成長率は12%。しかし原油価格下落で石油依存の経済は打撃を受け、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦の戦費拡大が追い打ちを掛けた。平均月収は一二年から半減し、失業率は6%から13・3%に上昇。公務員の給与支払いが滞り、今年に入って抗議デモが起きた。
クルド人自治区東部スレイマニヤの家具店で、客を待つホスワールさん=奥田哲平撮影
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 主要貿易相手国のトルコとイランは住民投票に反発し経済封鎖もちらつかせる。日用品のほとんどを輸入に頼るだけに、孤立化すれば影響は避けられない。
 「バルザニ議長はクルドに新たな紛争を持ち込み、直面する内政の課題への批判から目をそらせようとしている」。テレビ局や建設会社を経営するカディル氏(39)は住民投票を疑問視。自治政府トップのバルザニ氏は一五年に任期が切れた後もISとの戦闘を理由にとどまり一五年以降は議会も休止状態だ。バルザニ氏一族は、おいが首相を務めるなど政財界を牛耳る。
 バルザニ氏は住民投票に続き、十一月に議長選と議会選を実施すると表明。自らは身を引く代わり、情報機関トップを務める息子に禅譲する思惑もあるとされる。イラクの政治評論家ハーフェズ・ビシャラ氏は「住民投票を使って選挙運動しているようなもの。一族の権力維持が本当の目的ではないか」とみる。

2104チバQ:2017/09/25(月) 21:57:17
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201709/CK2017092402000123.html
油田都市 利権めぐり対立 キルクーク イラク・クルド独立 あす住民投票 

2017年9月24日 朝刊


21日、弾痕が残る事務所前で、襲撃事件を振り返る「トルクメン国民運動」のアガオグロ事務局長=奥田哲平撮影
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 【キルクーク(イラク北部)=奥田哲平】イラクのクルド人自治区で二十五日に迫った分離独立を問う住民投票を巡り、北部の油田都市キルクーク州の行方に注目が集まっている。区域外にありながら、二〇一四年以降に実効支配するクルド自治政府が住民投票の範囲に組み込んだからだ。多数派を占めるクルド人と少数派との民族間で衝突の懸念が高まっている。
 十八日夜、市中心部にあるトルコ系住民のトルクメン人による「トルクメン国民運動」の政党事務所前に車四、五台に分乗した若者がクルドの旗を振って現れた。建物に向かって自動小銃を撃ち始め警備員が応戦、若者一人が死亡した。
 アガオグロ事務局長によると、住民投票への反対を表明する政党は、二日前にイラク内務省に保護を強めるように抗議文を出したばかり。「周到に計画され、クルドの治安部隊は彼らを見過ごした」と非難。「民族や宗派の多様性がイラクの美しさだったのに、緊張は高まる一方だ」と嘆く。
 原油利権を巡り自治政府とイラク中央政府が長年対立してきたキルクーク。過激派組織「イスラム国」(IS)の混乱に乗じ、自治政府の治安部隊が石油施設も含めて武力制圧した。独自にパイプラインを敷設し、イラク全土の17%に当たる一日五十万バレルを産出、ほとんどを輸出している。自治区の富を生み出す「戦果」で、住民投票を機に自治区内への編入を狙う。
 キルクークでは一九七〇年代、クルド人とアラブ人を入れ替える「アラブ化政策」で強制移住が行われたが、二〇〇三年に旧フセイン政権が倒れると、クルド人が徐々に帰還。クルド人にとってはもともといた土地を取り戻す動きが、排除されるとの他民族の恐怖感を高めている。
 アラブ人社会を代表する元副州知事のハディディ氏は「力で支配したフセイン政権と同じ手法ではないか」と憤る。これに対し、クルド系のタラバニ州議長は「治安が安定し、経済発展する自治政府に入る方が、全ての人にとって有益だ。われわれは共存できる」と主張する。
 イスラム教スンニ派が多いトルクメン人、アラブ人勢力が口をそろえるのは、「キルクークがクルドでも中央政府でもない特別州」として自治権を拡大すること。背景にはシーア派中心の中央政府に対する不満がある。クルド独立の是非を問う住民投票は、さらなる国家分裂の引き金になる危険性もはらんでいる。

2106チバQ:2017/09/26(火) 13:45:15
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170926-00000021-mai-m_est
<クルド独立>賛成9割超の勢い イラク首相が「違憲」


9/26(火) 10:29配信

 【アルビル(イラク北部)篠田航一】イラク北部のクルド自治政府は25日、イラクからの独立の賛否を問う住民投票を実施し、選管当局は同日夜(日本時間26日未明)から開票作業に入った。公式結果は出ていないが、クルドのメディアが報じる暫定中間集計では賛成票が9割を超す勢いだ。投票率は72%前後とみられる。

 イラク国内で過激派組織「イスラム国」(IS)との戦闘が続く中、投票は地域の不安定化をもたらすとの懸念がある。イラクのアバディ首相は25日、国営テレビで投票を「違憲」と非難しクルド側が求める独立交渉も拒否した。クルド側と中央政府側の双方が管轄権を主張する油田都市キルクークでは25日、夜間外出禁止令が出され緊張が高まった。

 米国務省は25日、声明で投票実施に「深い失望」を表明、自治区住民に困難が生じるとの見解を示した。またクルド側と中央政府側に建設的対話を求め、暴力への反対を強調した。グテレス国連事務総長も懸念を示し妥協の必要性を訴えた。

 多民族都市キルクークでは今月に入り、クルド人とトルクメン人の衝突で死傷者が出るなど混乱が続く。キルクーク市を含むキルクーク県の知事は25日、市民に対し、祝砲を放つなどのお祭り騒ぎを控え、平静を保つよう呼びかけた。

 アラブ人主体のイラク中央政府の議会は25日、キルクークなど係争地帯に治安部隊を派遣するようアバディ氏に求めた。

 また、投票に反対してきたトルコとイラク中央政府の両国軍は、自治区に近いトルコ南東部シュルナク県で26日から合同軍事演習を始めることを明らかにした。軍事力の誇示により、クルド独立を封じる意思を内外に示す狙いとみられる。

 一方、自治区の中心都市アルビルでは25日、多くの市民が通りに繰り出して夜遅くまで気勢を上げ、投票を祝った。

2107チバQ:2017/09/26(火) 15:01:38
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170926-00000096-san-m_est&amp;pos=1
クルド独立住民投票 油田都市キルクーク緊迫 実施強行で支配強化狙う
9/26(火) 7:55配信 産経新聞
 イラク北部のクルド自治政府による住民投票で注目を集めるのが、自治政府の実効支配下にある要衝キルクークだ。自治政府はイラク中央政府と帰属をめぐって係争中にもかかわらず、この街でも投票を実施。同国北部最大の「油田都市」では投票前日の24日、混乱を懸念する声が聞かれた。(キルクーク 佐藤貴生)

 クルド人自治区の中心都市アルビルから車で1時間半。キルクークの街が近づくと地表に噴き上げる炎が目につく。地下には豊富な原油が眠る。その配分も、自治政府と中央政府で長年の懸案となってきた。

 街中の至る所で、自治政府の治安部隊ペシュメルガが、自動小銃を持って目を光らせていた。

 街にはクルド人やアラブ人のほか、少数派のトルクメン人なども住んでおり、住民投票が近づくにつれ、摩擦も激しくなった。最近も、住民投票に反対するトルクメン系政党関係者とのトラブルで、クルド人1人が死亡したばかりだ。

 アラブ系の男性(30)は「住民投票は反対だ。投票後に何らかの形で衝突が起きるかもしれないと思うと怖い」と、人目を気にしながら小声で話した。クルド人の男性(35)は「中央政府が住民投票は違法だといっている。独立も重要だが、周辺国が厳しい態度に出るかもしれず、時期が悪い」と語る。

 2014年、キルクークはイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の攻勢を受けた。撤退した政府軍に代わってそれを撃退し街を実効支配したのがペシュメルガだった。

 自治政府がこの街で投票を強行したのは、独自財源に乏しい将来の“クルド国家”にとり、石油資源の確保が欠かせないからだ。投票実施で支配の既成事実化を狙う。

 だが、一帯は安定にはほど遠い。23日には、近郊のIS支配地域付近で起きた爆発で8人が死傷した。

 キルクークを含めた独立の動きを加速すれば、中央政府も黙ってはいない。衝突や混乱を予想して日用品の買い占めに走る住民が出始めたとの情報もある。投票後の行く末は不透明だ。

2108チバQ:2017/09/26(火) 20:13:35
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017092600712&amp;g=int
クルド「独立」道険し=困難山積、封鎖で締め付けも-イラク
25日、イラク北部アルビルで、クルド人自治区の独立の是非を問う住民投票で賛成多数が確実となり祝福するクルド人(AFP=時事)
 【アルビル(イラク北部)時事】イラク北部クルド自治政府が25日、独立の是非を問うため実施した住民投票は、賛成多数が確実となっている。しかし、クルド人自治区はかつて外資導入や原油輸出をてこに遂げた経済発展から一転、原油安などによる景気低迷に苦しむ。独立に反対する周辺国が警告する「経済封鎖」が現実になれば一層苦境にあえぐのは必至で、独立の前途には幾多の困難が潜む。
 自治区の中心都市アルビルに、富裕層が多く住む「ドリームシティー」と呼ばれる一角がある。厳重な警備でしゃれた飲食店も多く、光ファイバーのインターネット網も完備。自治政府の治安部隊ペシュメルガの迎賓施設もあり、一般市民には「高根の花」だ。
 一方で、市内の所々に建設途中で放置されたビルも目に付く。地元住民に聞くと、「多くは2014年ごろから工事が止まったようだ」という。
 自治政府の財政は、中央政府からの配当収入と原油輸出が大きな柱だ。中央政府は自治政府に国家予算の17%を配分する仕組みだが、双方の対立激化も重なって14年から支払いが中断。さらに、14年秋ごろからの原油価格下落が追い打ちをかけた。
 また、14年は過激派組織「イスラム国」(IS)が北部モスルを制圧し、勢力を拡大していた時期。自治区近辺に迫ったISと対抗するため、多額の戦費がかさんだ。以降、財政難は克服できず、失業率も推計20%を超えるといわれる。

25日、イラク北部クルド人自治区の中心都市アルビルで、独立の是非を問う住民投票の締め切り後、投票用紙を数える選管関係者(AFP=時事)
 投票中止の呼び掛けが無視されたイラク中央政府は対抗策として、各国に自治政府との原油取引を中断するよう要請。自治政府からの原油パイプラインが通るトルコのエルドアン大統領は25日、「われわれが栓を閉めれば、(自治政府は)終わりだ」と威嚇した。原油以外の輸出製品に乏しく、輸入品に多く依存する自治政府にとって、周辺国との関係悪化は大打撃となる。(2017/09/26-14:30)

2109チバQ:2017/09/26(火) 20:33:41
https://mainichi.jp/articles/20170927/k00/00m/030/070000c
クルド独立

「歴史的な日だ」興奮に沸く自治区 住民投票

毎日新聞2017年9月26日 19時39分(最終更新 9月26日 20時29分)
一夜明けたイラク北部、中心都市アルビル
 【アルビル(イラク北部)篠田航一】「歴史的な日だ」「何年かかっても独立を」--。イラクからの分離・独立の是非を問うクルド自治政府の住民投票から一夜明けた26日、自治区の中心都市アルビルは、赤白緑に太陽をあしらったクルドの旗があちこちの商店に掲げられ、旗を付けた車が走り回るなど、一足早い「独立」ムードに沸いていた。投票結果に法的拘束力はないが、地元メディアは賛成票が多数を占めると伝えている。住民の間には、独立への「民意」を初めて投票の形で示したことに対する興奮が広がっていた。

 「独立まで何年かかってもいい。投票できたことがうれしい」。商店主のジャバル・ジャラさん(64)は笑顔でそう話す。タクシー運転手のボタン・サブールさん(24)は住民投票が行われた25日を「歴史的な日だ」と強調。そのうえで、「自分の国を持ちたいという当然の気持ちを表明しただけだ。なぜ外国は怒るのか。国がある人に、私たちの気持ちは分からない」と話し、投票に反対したトルコが原油取引停止に言及したことなどに反発した。

 一方、今回の投票を「違憲」として中止を求めていたイラク中央政府との対立が深まる中、今後を不安視する声も聞かれた。自治区東部スレイマニヤの無職男性(28)は「定職が何カ月もない。独立の夢に浮かれる前に、住民の暮らしを安定させるのが政府の仕事だ」と怒りを隠さない。

 クルド自治政府の収入は、中央政府からの配当と原油収入が主な柱だ。中央政府は国家予算の17%を自治区に払う仕組みだが、双方の対立もあり、2014年からは支払いが中断している。原油価格の下落もあり、若年層の失業率は2割近いとされる。自治区内には建設途中で工事が中断したビルの姿も目にする。

 「投票を終え、今は幸せだ。でもこれからどうなるのかな」。クルドの小旗を1本1000ディナール(約95円)で売っていた雑貨店の男性も、将来への懸念を口にした。クルド人を抱える周辺国は独立志向の高まりに神経をとがらせており、経済的圧力をかけてくる可能性もある。住民投票に反対していた米国務省は「地域的な通商関係や国際支援を脅かしかねない」と警告していた。

2110チバQ:2017/09/27(水) 04:13:17
http://www.sankei.com/world/news/170926/wor1709260050-n1.html
2017.9.26 19:30

クルド住民投票 「100年の夢がかなった」 “国家なき民”の悲願
 周辺国や米国などがこぞって反対したのに、イラク北部のクルド自治政府が投票を強行したのはなぜか。クルド人勢力が貢献してきたイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の掃討に影響はないのか。クルド人がたどった歴史を振り返り、今後の行方を探った。(アルビル=イラク北部 佐藤貴生)

 ■100年の夢

 今回の住民投票には法的拘束力はない。にもかかわらず、クルドの人々の多くが「100年の夢がかなった」と意義を語った。それは、「クルド人国家」の樹立は約1世紀にも及ぶ悲願だからだ。

 第一次世界大戦でオスマン帝国が敗れたのに伴い、クルド人の国家建設を目指す動きが活発になり、連合国とオスマン帝国が結んだセーブル条約(1920年)には、クルド人国家建設の承認が盛り込まれた。

 しかし、新生トルコの誕生に伴って締結されたローザンヌ条約(23年)では、英国やフランスなどの権益分割の過程で反故にされ、クルド人居住地域はイラクやトルコ、イラン、シリアに割り当てられ、どの国でも少数派となった。

 イラクのクルド人男性は「家や土地があっても、自分の財産だと信じ切れない。日本人には分からないだろうが、それが『国家なき民』の思いなのだ」と、住民投票の意義を訴えた。

 ■飛び火を懸念

 自治政府の中心都市アルビルでは25日夜、投票結果の発表を待たずに若者らが「独立」を祝って街に繰り出し、通りでは花火も打ち上げられた。しかし、未来は決して楽観できない。

 「住民投票は憲法違反だ」とするイラク中央政府は、国家主権に関わる機能の明け渡しを求めたほか、トルコとイランの大統領は電話協議の末、そろって懸念を表明。イランは自治区との空路の往来を遮断した。

 トルコやイランの対抗措置には、自国内のクルド人に独立機運が飛び火することへの強い危機感がにじむ。特に最大のクルド人人口を抱えるトルコでは、独立を目指してきた武装組織「クルド労働者党」(PKK)のテロが相次ぎ、当局は指導者を拘束、PKKを非合法としている。

 また、イラクではサダム・フセイン政権期の1988年、北部ハラブジャで化学兵器によりクルド人ら約5000人が殺害されるなど、過酷な抑圧政策が行われた。

 住民投票を強行した理由として、クルド自治政府の高官は、「フセイン政権崩壊後のシーア派政権も、クルド自治政府などに配慮した民主的な運営をしてこなかった」ことを理由に挙げている。

 ■米国どう出る

 今回の住民投票に対し、欧米諸国が延期を求めてきた理由の一つが、「イラクやシリアで進行中のIS掃討に悪影響を及ぼす」という主張だった。

 両国におけるクルド人武装勢力はまったく別の組織だが、シリアでは米国の意に沿う武装勢力は他に見当たらず、イラク軍は進攻してきたISを前に退却を余儀なくされた経緯がある。どちらの国でもクルド人がISとの戦闘で主要な役割を果たしてきたことは間違いない。

 米国は住民投票の実施に反対する姿勢を示してきたが、ISの戦闘員との直接対決も拒まず、しかも戦況を優位に進めているクルド人勢力の力に今後も依存せざるを得ない-との見方もある。シリアとイラクのクルド人勢力と、米国との関係に変化が現れるかが今後の注目点といえる。

2111チバQ:2017/09/27(水) 20:22:01
2308 チバQ 2017/09/26(火) 15:07:33
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170926-00000057-jij-m_est

クルド「独立」道険し=困難山積、封鎖で締め付けも―イラク


9/26(火) 14:27配信

時事通信







クルド「独立」道険し=困難山積、封鎖で締め付けも―イラク


25日、イラク北部アルビルで、クルド人自治区の独立の是非を問う住民投票で賛成多数が確実となり祝福するクルド人。


 【アルビル(イラク北部)時事】イラク北部クルド自治政府が25日、独立の是非を問うため実施した住民投票は、賛成多数が確実となっている。

 しかし、クルド人自治区はかつて外資導入や原油輸出をてこに遂げた経済発展から一転、原油安などによる景気低迷に苦しむ。独立に反対する周辺国が警告する「経済封鎖」が現実になれば一層苦境にあえぐのは必至で、独立の前途には幾多の困難が潜む。

 自治区の中心都市アルビルに、富裕層が多く住む「ドリームシティー」と呼ばれる一角がある。厳重な警備でしゃれた飲食店も多く、光ファイバーのインターネット網も完備。自治政府の治安部隊ペシュメルガの迎賓施設もあり、一般市民には「高根の花」だ。

 一方で、市内の所々に建設途中で放置されたビルも目に付く。地元住民に聞くと、「多くは2014年ごろから工事が止まったようだ」という。

 自治政府の財政は、中央政府からの配当収入と原油輸出が大きな柱だ。中央政府は自治政府に国家予算の17%を配分する仕組みだが、双方の対立激化も重なって14年から支払いが中断。さらに、14年秋ごろからの原油価格下落が追い打ちをかけた。

 また、14年は過激派組織「イスラム国」(IS)が北部モスルを制圧し、勢力を拡大していた時期。自治区近辺に迫ったISと対抗するため、多額の戦費がかさんだ。以降、財政難は克服できず、失業率も推計20%を超えるといわれる。

 投票中止の呼び掛けが無視されたイラク中央政府は対抗策として、各国に自治政府との原油取引を中断するよう要請。自治政府からの原油パイプラインが通るトルコのエルドアン大統領は25日、「われわれが栓を閉めれば、(自治政府は)終わりだ」と威嚇した。原油以外の輸出製品に乏しく、輸入品に多く依存する自治政府にとって、周辺国との関係悪化は大打撃となる。

2112チバQ:2017/09/27(水) 20:22:22
2309 チバQ 2017/09/26(火) 15:09:02
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170925-00000060-san-m_est

クルド「独立2年かけ実現」 きょう住民投票 賛成多数の公算


9/25(月) 7:55配信

産経新聞







クルド「独立2年かけ実現」 きょう住民投票 賛成多数の公算


クルドの旗や自治政府トップ、バルザニ議長の旗を売る商店=23日、アルビル市街(佐藤貴生撮影)(写真:産経新聞)


 【アルビル(イラク北部)=佐藤貴生】イラク北部のクルド人自治区で25日、同国からの分離独立の可否を問う住民投票が行われる。独立賛成が多数を占める公算が大きく、イラク中央政府のほか、クルド人を抱えるトルコやイランなどは国内に独立機運が波及するのを恐れ、投票が行われれば対抗措置を取ると警告、緊張が高まっている。

 クルド自治政府のトップ、バルザニ議長は24日の記者会見で、イラク中央政府は非民主的だとした上で、独立支持が多数を占めた場合、「中央政府と協議し、2年以上かけても独立を実現する」との意向を表明した。

 主要都市アルビル中心部の商店街には23日、「賛成に投票を、独立にイエスを」などと書かれたポスターが掲げられていた。赤、白、緑に金色の太陽をあしらったクルド民族の旗を売る露店もあった。「(投票を行って)周辺国が経済的に制裁したとしても問題ではない。自由は経済よりも重要だ」。商店経営のイスマイル・アブドルラハマンさん(41)が独立の意義を訴えた。

 22日には、アルビルで独立支持派の集会に数万人が参加し、バルザニ議長の演説に気勢を上げた。

 トルコの大統領府は23日、「新たな地域の危機」を引き起こしかねないと懸念を表明。軍事演習を行って牽制(けんせい)してきたほか、治安維持のためには越境も辞さない姿勢を示している。

 また、イラン政府系メディアが24日報じたところによると、イラン当局はイラク中央政府の要請により、クルド人自治区との空路の往来を遮断した。

 こうした動きに対し、アルビルで会ったクルド自治政府の治安部隊、ペシュメルガの隊員(40)は、イラクでのイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の掃討に部隊が大きく貢献したことを挙げ、「大国もできなかったことを成し遂げたのだから、(軍事衝突しても)当然守りきれる」と述べた。

 さらに、「われわれは他国の領土を求めているわけではない。独立の権利について問うだけだ。民主主義や人権を重視する欧州や世界に、何が問題なのか聞いてみたい」と訴えた。

 投票は中央政府とクルド自治政府の係争地である油田地帯キルクークでも行われる。米国や国連安全保障理事会まで実施に反対する中、「国家なき最大の民」とも呼ばれてきたクルド人の動向が注目される。

2113チバQ:2017/09/27(水) 20:43:46
http://www.sankei.com/world/news/170927/wor1709270044-n1.html
2017.9.27 11:56

サウジアラビアで女性の運転許可へ 「世界で最後の国」、社会改革の一環で来年6月にも

 【カイロ=佐藤貴生、ワシントン=黒瀬悦成】サウジアラビアのサルマン国王は26日、女性が車を運転することを認めるよう命令を出した。来年6月にも実現する見通し。サウジは女性の運転を認めない「世界でただ一つの国」(英BBC電子版)といわれてきた。

 サウジの女性活動家らは、運転している動画をインターネット上に公開するなどして、車の運転を認めるよう政府に働きかけてきた。拘束された経験がある女性などから歓迎の声が出ている。

 命令は政府が進める社会改革の一環とみられる。サウジは今年6月に昇格した国王の実子、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子を中心に大規模な改革を進めるとしており、雇用面などで女性の社会進出を期待する声もある。

 ロイター通信によると、命令の発出を受け、国内のイスラム教聖職者らは「シャリーア(イスラム法)を曲げる」などと反発している。サウジでは女性は全身黒ずくめの服で覆うよう義務づけられている。また、男性の後見人に守られるべき存在と定められ、教育や就職、結婚から旅行に至るまで、後見人の許可が必要とされる。

 一方、米ホワイトハウスは26日、トランプ大統領がサウジ政府の決定を「称賛」したとの声明を発表した。声明は「サウジの女性の権利と機会を促進させる前向きの一歩だ」と指摘し、トランプ政権として今回のような改革を通じたサウジの社会と経済の強化を支援し続けると表明した。

2114チバQ:2017/10/01(日) 09:22:06
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170930-00000039-mai-bus_all
<イラク>住民投票に報復、空路封鎖 クルド人自治区孤立

9/30(土) 13:25配信��
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 【カイロ篠田航一】イラク北部クルド人自治区の中心都市アルビルと東部スレイマニヤの両空港で29日午後、国際線旅客機の発着が中止された。25日に住民投票を強行し、独立への意思を鮮明にしたクルド自治政府への対抗措置として、イラク中央政府は両空港に乗り入れる各国航空会社に運航停止を求めていた。中東の近隣諸国や欧州を直接結ぶ空路が封鎖されたことで、自治区の孤立は徐々に深まっている。

 国際線停止は29日午後6時(日本時間30日午前0時)に発効した。国内線は運航しているため、空路で首都バグダッドを経由して国外に出る方法は残されているが、外国から自治区への直接の空路の往来は当面は不可能となった。

 また、ロイター通信は29日、イラク国防省が隣国トルコやイランと連携し、自治区との境界にある検問所を中央政府側の管理下に置く計画を進めていると伝えた。空路に続き陸路の封鎖も検討されている模様で、自治区の包囲が進む。

 国内に多数のクルド人を抱え、イラクのクルド人自治区で独立機運が高まることで地域が不安定化することを懸念するトルコは、既に自治区とトルコ領内を結ぶ石油パイプラインの遮断を示唆しており、周辺国も強硬な対応が続く。

 米国のティラーソン国務長官は29日、「住民投票の結果は承認できない」と自治政府の投票強行を批判する一方、イラク国内で過激派組織「イスラム国」(IS)との戦闘が継続している現状を改めて強調し、関係当事者に「建設的な対話」を通じて事態を沈静化するよう呼びかけた。

2115とはずがたり:2017/10/03(火) 14:54:35
クルド派だけど今は各国の枠内で自治権の拡大を目指して欲しい。。

<イラク>住民投票に報復、空路封鎖 クルド人自治区孤立
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170930-00000039-mai-bus_all
9/30(土) 13:25配信 毎日新聞

 【カイロ篠田航一】イラク北部クルド人自治区の中心都市アルビルと東部スレイマニヤの両空港で29日午後、国際線旅客機の発着が中止された。25日に住民投票を強行し、独立への意思を鮮明にしたクルド自治政府への対抗措置として、イラク中央政府は両空港に乗り入れる各国航空会社に運航停止を求めていた。中東の近隣諸国や欧州を直接結ぶ空路が封鎖されたことで、自治区の孤立は徐々に深まっている。

 国際線停止は29日午後6時(日本時間30日午前0時)に発効した。国内線は運航しているため、空路で首都バグダッドを経由して国外に出る方法は残されているが、外国から自治区への直接の空路の往来は当面は不可能となった。

 また、ロイター通信は29日、イラク国防省が隣国トルコやイランと連携し、自治区との境界にある検問所を中央政府側の管理下に置く計画を進めていると伝えた。空路に続き陸路の封鎖も検討されている模様で、自治区の包囲が進む。

 国内に多数のクルド人を抱え、イラクのクルド人自治区で独立機運が高まることで地域が不安定化することを懸念するトルコは、既に自治区とトルコ領内を結ぶ石油パイプラインの遮断を示唆しており、周辺国も強硬な対応が続く。

 米国のティラーソン国務長官は29日、「住民投票の結果は承認できない」と自治政府の投票強行を批判する一方、イラク国内で過激派組織「イスラム国」(IS)との戦闘が継続している現状を改めて強調し、関係当事者に「建設的な対話」を通じて事態を沈静化するよう呼びかけた。

2116チバQ:2017/10/03(火) 19:41:10
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171003-00000065-mai-m_est
<パレスチナ>ハマスとの和解協議が本格化 分断解消目指す
10/3(火) 19:02配信 毎日新聞
 【エルサレム高橋宗男】パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスと、ヨルダン川西岸を統治するパレスチナ自治政府は3日、統一政府の樹立に向けた和解協議を本格的に開始した。2007年にハマスがガザ地区を制圧して以降、10年以上続くパレスチナ分断の解消を目指す。

 自治政府のハムダラ首相が2日にガザ地区に到着。数百人の住民に出迎えられ「我々は和解を実現するためガザに戻ってきた」と述べた。今後、自治政府への行政・治安権限の移行などについて協議する。ただ、自治政府側が求めるハマスの軍事部門の解体をハマスが受け入れる可能性は低く、和解協議が順調に進むかは不透明だ。

 06年のパレスチナ評議会(国会)選挙でハマスが圧勝。しかし、主流派ファタハが結果を認めず、07年にガザ地区で双方の武力衝突に発展し、ハマスがガザ地区を分断支配してきた。ハマスをテロ組織と見なすイスラエルがガザ地区の経済封鎖を続けているほか、この半年間に自治政府も経済圧力を強化。1日に数時間しか電力が供給されないなど、ガザの住民は苦しい生活を強いられてきた。

 ハマスは先月17日、ガザ地区の政府機能を有する「行政委員会」の閉鎖を宣言。統一政府の樹立に向けた総選挙の実施など自治政府が求める和解の条件に応じる姿勢を示した。 ガザ市の教師、ハッサン・アリさん(42)は「10年も続いた悲惨な状況が改善することを願う。時間はかかるだろうが、少しずつでも前進してほしい」と期待した。

2117チバQ:2017/10/04(水) 01:50:17
http://www.sankei.com/world/news/171004/wor1710040003-n1.html
2017.10.4 01:33

イラク・タラバニ前大統領死去 クルド民族自決に尽力
 イラクのクルド系テレビ局によると、イラク前大統領で国内少数派クルド人の民族自決を求めてきたジャラル・タラバニ氏が3日、独ベルリンの病院で死去した。83歳だった。イラク北部のクルド人自治区では9月下旬の住民投票で、独立賛成が9割を超える支持を集めたばかりだった。

 タラバニ氏は1933年11月生まれ。バグダッド大法学部卒。14歳で民族独立を目指すクルド民主党(KDP)に参加して頭角を現した。路線の違いから、75年にKDPを離脱してクルド愛国同盟(PUK)を創設し、フセイン旧政権と対立。政権崩壊後の2005年にイラク大統領に就任し、非アラブ人として初の国家元首となった。

 10年に再選を果たした後は、対立が顕在化したシーア派、スンニ派両勢力の橋渡し役を担ったほか、中央政府とクルド自治政府との交渉も仲介した。12年12月、脳卒中の発作で倒れ、ドイツに移送され治療を受けていた。

 中央政府や周辺国の反対を押し切り、住民投票を強行したKDPのバルザニ議長は投票実施前、タラバニ氏が健康であれば独立の実現はもっと容易だったはずだと語っていた。(カイロ 佐藤貴生、大内清)

2118チバQ:2017/10/04(水) 01:50:49
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017100400007&amp;g=int
タラバニ前イラク大統領死去=クルド人、民族対立を調停



イラクのタラバニ前大統領=2011年9月、ニューヨーク(AFP=時事)
 【カイロ時事】イラクのジャラル・タラバニ前大統領が3日、療養先のドイツ・ベルリンの病院で死去した。83歳だった。少年時代からクルド民族主義運動に関与し、クルド人を弾圧したフセイン政権打倒のための武装闘争に参加。クルド人初の大統領に就任後は、イラクの宗派・民族対立の調停にも尽力した。
 14歳でクルド民主党(KDP)に入り、1961年には王制を打倒したカセム政権に対するクルド人の反乱に参画。KDP指導者のマスード・バルザニ氏(現クルド自治政府議長)との路線対立から75年、クルド愛国同盟(PUK)を創設し、クルド人地域での二大政党を確立した。
 2003年のイラク戦争を受けてフセイン政権が打倒された後、05年に移行政府大統領に就任。06年に大統領に選出、10年に再選された。在任中の12年に脳卒中を患って以降は、たびたびドイツで療養していた。(2017/10/04-01:03

2119とはずがたり:2017/10/06(金) 17:35:58
原油という共通の利害があると強いぞ。。

サウジとロシアが急接近、中東から締め出されるアメリカ
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/10/post-8596.php
King Salman and Putin Deals Leave the US Out in the Cold
2017年10月5日(木)19時40分
ベッカ・ワッサー(米シンクタンク、ランド研究所アナリスト) 、ハワード・J・シャッツ(同ランド研究所シニアエコノミスト)

<親米国サウジアラビアのサルマン国王が初めてロシアを訪問、エネルギー分野などで協力を強化する。これはアメリカの指導力に不満を持つ国々からのメッセージでもある>

サウジアラビアのサルマン国王は今週、サウジ国王として初めてロシアを公式訪問し、プーチン大統領と会談する。

サルマンの訪露は、2国間関係を改善する転機になる。ロシアとサウジアラビアは、内戦終結後のシリアをめぐって意見が対立しており、サウジアラビアは、ロシアが敵国であるイランに接するのを不快に思ってきた。

サルマンとプーチンの会談で、シリア情勢など差し迫った問題が議題に上るのは確実だが、何より注目すべきは、両国が締結する一連の経済協定だ。

これらの協定は、中東全体を見据えたロシアの戦略構想を反映している。ロシアは経済協力を足掛かりに中東諸国と政治的な関係を強め、低迷する自国経済を立て直したい。中東でアメリカの影響力を削ぐ、というおまけ付きだ。

これはアメリカに対するメッセージでもある。アメリカの指導力に不満を持つ国々は、アメリカ以外の国を経済的、政治的、軍事的なパートナーに選ぶこともできる、国家間の関係は移ろいやすい、というメッセージだ。

脱原油で経済的利害も一致
ロシアは欧米諸国による経済制裁が始まって以降、ヨーロッパ諸国とアメリカ以外の国々に投資を求めてきた。なかでも湾岸諸国は前向きで、国内経済は苦境でも、価値の高い投資を呼び込むことに成功している。

サウジアラビアは政府系や民間の投資ファンドを通じて、ロシアのインフラや小売、物流、農業分野に100億ドル以上を投資している。

原油依存度が高いロシアとサウジアラビアは、原油価格の下落を受けて、エネルギー分野でも協力した。原油価格を安定させるため、2016年12月に原油の協調減産で合意。サウジアラビアが加盟する石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国による15年ぶりの協調減産を主導した。

サウジアラビアは今後、ロシアのエネルギー分野に投資する計画だ。

サウジアラビアはロシア製兵器の購入にも乗り気だ。サウジアラビアは主にアメリカとイギリスから兵器を購入しているが、報道によれば、今後ロシアから35億ドル相当の武器を調達する軍事協力の覚書に署名した。

2120とはずがたり:2017/10/06(金) 17:36:11
>>2119-2120
一見、こうした取引はロシアにばかり有利なように見える。だがサウジアラビア政府にとっても、2030年までの脱石油・産業振興の道筋を示す構想「ビジョン2030」の一環として、国内の経済開発と近代化を目指すためには、またとない取引だ。

サウジアラビアがロシアのエネルギー分野に投資すれば、逆にロシアがサウジ国内での経済活動を拡大するという相乗効果も期待できる。ロシアはサウジアラビアの石油化学プラントに天然ガスを供給したり、採掘や生産にかかるコストを抑えるためにサウジ国内の労働者を直接雇用したりするからだ。これはサウジアラビア政府の「ビジョン2030」の重要目標である、サウジ国民向け新規雇用の開拓にも貢献する。

サウジアラビアにとってロシア製兵器の取引は、歴史的に安全保障を頼ってきたアメリカとの2国間関係が悪化した場合のリスクを分散させる以上の意味を持つ。覚書には、ロシアがサウジ国内での兵器製造や軍事技術の移転に協力する条項が盛り込まれており、「ビジョン2030」に掲げた軍事産業の育成が可能になる。

ロシアはサウジアラビアと経済協定を結べば、経済制裁下にある国内経済の回復に必要な資金を確保し、サウジアラビア政府指導部との関係を深められる。同時にロシアは、中東におけるサウジアラビアの最大のライバルであるイランとの良好な関係も維持している。

一連の経済協定は、欧米諸国の対ロ経済制裁の妨害にもなる。ロシアがサウジアラビアとの関係改善を図っているのは、アメリカを挑発するためでもあるのだ。

中東での影響力をアメリカから奪う
今後ロシアは中東で影響力を持ち、OPECやシリア情勢を通じてアメリカの中東政策をかき乱すだろう。

ロシアが中東で経済活動を活発化させていることは、アメリカにとって重要なサインだ。アメリカは世界貿易機関(WTO)の生みの親として、加盟国は経済的な恩恵を受けられるという前提のもと、ほとんどの加盟国が共通の貿易ルールを順守するシステムを作り上げた。

だがWTOは今回のような経済協定に関するルールは規定しておらず、サウジアラビアのような国は、ロシアと手を結ぶか、中国が進めるシルクロード経済圏「一帯一路」構想に参加するか、或いは協力国を増やしてリスクを分散させるかを、自由に選択でき、縛ることはできない。

ロシアが中東で進める経済協力は、シリアへの大胆な軍事介入と比べれば控えめだが、アメリカの権益にとっては大きな打撃であり、アメリカの長期的な中東政策が混乱する恐れがある。

(翻訳:河原里香)

2121チバQ:2017/10/09(月) 23:37:02
https://mainichi.jp/articles/20171006/ddm/007/030/064000c
遠い国家

クルド「独立」への道/上 IS撃退、治安自信 「国家としてやっていける」

毎日新聞2017年10月6日 東京朝刊
 ずらりと並ぶ顔写真に圧倒される。その数3000枚以上。9月下旬に訪れたイラク・クルド人自治区東部スレイマニヤの博物館に展示されていた。「パパ、これは誰?」「悪と戦い、亡くなった人たちだよ」。クルド人の親子が話している。

 写真は、2014年以降に過激派組織「イスラム国」(IS)との戦闘で死亡したクルド自治政府の治安部隊「ペシュメルガ」や、シリアの民兵組織「人民防衛隊」(YPG)のクルド人兵士のものだ。若い女性も多い。

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 クルド語で「死を恐れぬ者」を意味するペシュメルガ。「彼らは血を流しクルドの地を守った英雄です。その栄誉をたたえる展示です」。博物館職員のデラワルさん(42)が説明してくれた。

 9月25日に行われたイラク中央政府からの分離・独立の是非を問う自治区の住民投票は、独立賛成票が9割以上を占めた。中央の強い反対を自治政府が押し切った背景にはペシュメルガの存在もある。14年以降、撤退する中央政府軍に代わりISを北部で撃退したのは主にペシュメルガだった。自治政府は治安維持能力に自信を深め、「国家としてやっていける」との思いを強くしたとされる。

 「対IS戦で中央政府は弱体化した。クルド側が今の時期に投票に踏み切った一因だ」。クルド問題に詳しいエジプトのジャーナリスト、モハメド・アブヌールさんはそう見る。

 兵士らの写真を展示する博物館はフセイン政権時代(1979〜2003年)の監獄で政治犯の牢(ろう)も残る。弾圧経験は中央政府への不信をクルド人に植え付けた。自治政府のマスード・バルザニ議長(71)も「イラク建国以来、クルド人は虐殺されてきた」と語る。

 議長はクルド独立闘争の英雄ムスタファ・バルザニ氏(1903〜79年)の息子だ。「親子2代の闘争を決着させたい」(自治政府関係者)と投票を強行したとの指摘もある。

 だが、中央政府や米国は反発を強める。投票が周辺国との対立を深め、各国のクルド人の独立志向を後押しして、地域の不安定化をもたらしISとの戦闘に悪影響を与えかねないと懸念するからだ。多数のクルド人を抱え投票の波及効果に神経をとがらせるトルコは、自国内を通過する自治区産原油のパイプライン閉鎖に言及。国家樹立の道のりは険しい。

 博物館の敷地内では子供たちがフセイン政権時代の戦車の残骸で遊んでいた。この子らを待ち受ける未来と「国家なき最大の民族」の現状を追った。【スレイマニヤ(イラク北部)で篠田航一】

2122チバQ:2017/10/09(月) 23:37:30
https://mainichi.jp/articles/20171007/ddm/007/030/095000c
遠い国家

クルド「独立」への道/中 異宗教、結束がカギ

毎日新聞2017年10月7日 東京朝刊
 イラク・クルド人自治区の主要都市アルビルに住むフィラス・ミルザさん(38)は2014年秋、妻子に黙って家を出た。「言えば止められる。心配をかけたくなかった」。向かった先は山岳地帯。クルド人治安部隊「ペシュメルガ」の軍事訓練に参加し、過激派組織「イスラム国」(IS)と戦うためだ。

 ミルザさんはクルド系民族では宗教的少数派のヤジディー教徒。多数派のイスラム教徒が遠ざける酒はタブーでなく、酒類販売業を営む。一市民を戦闘に駆り立てたのは、ISの蛮行だった。

 「ISはヤジディー教徒の赤ん坊を焼き殺し、母親にその肉を食べさせ、『今食べたのはお前の子だ』と告げたと知人から聞いた。怒りに震えた。そして戦う決意をした」

 ヤジディー教徒はイラク国内に約50万人。イスラム教やキリスト教、火を神聖視するゾロアスター教などが混交した土着宗教で、クジャクの天使や生まれ変わりを信じる。独特の教義を「悪魔崇拝」とみなしたISは14年8月、信者が多いイラク北部シンジャルに侵攻。国連の推計では約5000人が殺され、約7000人の女性や子供が暴行・誘拐された。住民によると、レイプされた7〜8歳の女の子もいたという。

 ISの侵攻で中央政府軍は撤退。ペシュメルガも退却したが武器を整えて戻り、15年にシンジャルを奪還した。「アラブ人の中にはISと一緒に襲う者もいた」と言うミルザさん。アラブ人主体の中央政府に怒り、自治区の独立を支持する。だが独立反対派のある教徒は「ペシュメルガは最終的にシンジャルを奪還してくれたが、退却中には犠牲者が増えた。自治政府は信用できない」と話す。

 自治政府トップのバルザニ議長は「一つの国家を目指すが、一つの宗教は強制しない。ヤジディー教徒もキリスト教徒も皆仲間だ」と繰り返す。その理想は「2年がかり」(バルザニ議長)で誕生を目指す独立国家で実現できるのか。IS掃討作戦で一定の結束を見せたイラクとクルド自治政府は、混乱回避に向け知恵が試される。【アルビル(イラク北部)で篠田航一】

2123チバQ:2017/10/09(月) 23:37:52
https://mainichi.jp/articles/20171008/ddm/007/030/086000c
遠い国家

クルド「独立」への道/下 汚職体質、発展を阻害

毎日新聞2017年10月8日 東京朝刊
 中心部に城塞(じょうさい)を持つイラク・クルド自治区の主要都市アルビル。6000年以上前から人の定住が始まったとされ、アッシリア人、バビロニア人、ペルシャ人など多くの民族が支配してきた。2014年には世界遺産に登録された。

 警備員のデリヤさん(37)によると、06年まで市民が住んでいたが、自治政府が移住させた。その後、観光施設として整備され「今は1日200人の観光客が来る。独立してクルドの知名度が上がればさらに増える」。9月に実施された独立を問う住民投票の効果にデリヤさんは期待する。

 一方、城をかたどった磁石を1ドル(約113円)で売る土産物店主は、投票強行で生じた周辺国との緊張関係を心配する。「国境を封鎖されたら外国人は来ない。投票は正しい選択だったのか」

 現在、自治区には石油生産以外に大きな産業がない。経済の多様化や発展の阻害要因とされるのが汚職体質だ。「自治政府にコネを持つ人物に仕事が回る」「公的な証明書も買える」。そうした話を何度も耳にした。

 「自治政府は腐敗している」。イラク中央政府のアバディ首相は9月24日、賄賂の横行を批判。住民投票は、公務員の給与支払いが滞る現状から目をそらすためだと主張した。

 だが中央政府側も人ごとではない。世界の汚職を監視するNGO「トランスペアレンシー・インターナショナル」(本部ベルリン)の16年版汚職指数によると、イラクの「清潔度」は176カ国・地域中166位。「腐敗に立ち向かう意思が欠如している」と酷評されている。

 「汚職を撲滅しなければ経済発展はない。クルド側もイラク側もそれが課題だ」。住民投票を監視したNGO「シャムス」のホガー・ジャヌ事務局長(42)はそう話す。

 城塞から市街地に下りると、公務員を名乗るクルド人男性に呼び止められた。「城の非公開の遺物を見たければ、特別に見せてあげる」。ありがたい、そう返すと、男性は続けた。「100ドル(約1万1300円)でどう?」。「クリーン」なクルド自治区への道は険しそうだ。【アルビル(イラク北部)で篠田航一】

2124チバQ:2017/10/10(火) 20:03:13
http://www.sankei.com/world/news/171010/wor1710100001-n1.html
2017.10.10 14:00

サウジ女性運転解禁で高級車商戦が早くもヒートアップ 出稼ぎ運転手80万人の運命は?
 サウジアラビアが女性の運転を認める方針を表明した。法の整備などを進め、来年6月にも女性ドライバーが公道に登場する見通しだ。オイルマネーで潤ってきたサウジには裕福な家庭も多いとされ、「あなたの番です。運転席に座ってください」(独フォルクスワーゲン)などとツイッターでつぶやく外車メーカーが続出。有望な市場の誕生を見込んで早くも熱い商戦がスタートした格好だが、運転手の職を得てきた外国人の出稼ぎ者には「働き口を失いかねない」との危機感も広がりそうだ。
(カイロ 佐藤貴生)

国連も米も称賛

 サウジのサルマン国王が女性の運転を許可する命令を出したのは9月下旬のことだ。「世界で唯一、女性の運転を認めない国」といわれてきたサウジ政府の方針転換を受け、トランプ米大統領は「女性の権利と機会を促進させる前向きの一歩」だとする声明を発表した。国連のグテレス事務総長も、「正しい方向への重要なステップ」だと称賛した。

 サウジ国内で女性の「運転権」を求めて活動してきたマナル・シャリフさんは決定を受け、運転席でハンドル片手にVサインする写真をインターネット上で公開した。豪シドニーに住むマナルさんは2011年、自らが車を運転する動画をユーチューブで公開して投獄され、これをきっかけにサウジの女性たちの活動が国内外で広まった経緯がある。

 ロイター通信などによると、サウジに住む成人女性は外国人を含めて1千万人以上に上り、現在はトヨタや現代自動車、日産などの人気が高く、スポーツ用多目的車(SUV)に関心が集まっているという。

 石油資源が豊富なサウジは世界有数の富裕国。巨大な高級車市場になる可能性を秘めているだけに、外車メーカーの反応も素早かった。ニュースが流れた翌日までにはフォルクスワーゲンのほか、日産やシボレーなどが、そろってツイッターで祝福するなどした。

出稼ぎ者の憂鬱

 ロイターはサウジの中流以上の家庭について、2台ある車のうち1台は夫が運転し、もう1台は妻や子供たちの移動のため、雇っているお抱え運転手がハンドルを握る例が一般的だ-としている。英BBC(電子版)によると、海外からの出稼ぎ者80万人が、こうした雇われ運転手として働いているという。

 今回のサウジ政府の決断の背景には、女性が車を運転できるようにして移動しやすくなれば、15%前後にとどまっている女性の就業率を高まるとの期待があるとされる。女性ドライバーが多くなるようなら、出稼ぎ者の有力な働き口が急速に縮むかもしれない。

 問題はほかにもありそうだ。サウジは毎日、交通事故で20人前後が死亡しており、世界で最も事故が多い国の一つだといわれる。未熟なドライバーが増えれば、さらに事故が増加するのでは-という懸念がある。サウジ内務相は女性ドライバーが加われば交通はより安全になるとの見通しを語ったが、具体的な根拠は示されていない。

2125チバQ:2017/10/10(火) 20:03:31
「後見人制度」

 先代のアブドラ国王時代から、女性の社会進出を段階的に進めてきたサウジ。女性ドライバーの免許も男性同様、18歳から取得できるようになる見通しだ。

 6月に昇格したサルマン国王の実子、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は今回の政府決定について「宗教ではなく社会の問題だ」とした上で、国民全員が支持しているわけでないことは理解していると話した。

 メッカとメディナというイスラム教の2大聖地を擁するサウジ王家は、聖典コーランを言葉通り厳格に解釈する「ワッハーブ派」に統治の基礎を置いており、コーランには、男性は女性の「保護者」であるとの一文がある(岩波イスラーム辞典)。

 この文言をどう解釈するかにはさまざまな見解があるようだが、サウジの聖職者からは今回の決定に際し、「シャリーア(イスラム法)を曲げるものだ」などと反対する声も出た。「車を持った女性は、車とともに燃やしてやることを神に誓う」と述べる動画をネットにアップした男が、当局に逮捕される騒ぎも起きた。

 サウジでは、すべての女性が男性の「後見人」を持つよう定められており、夫や親類らがこの役割を務める例が多いとされる。海外旅行や結婚、就職、銀行口座の開設に至るまで、後見人の許可を得なくてはならない。また、見知らぬ男性に会う可能性がある場所では、常に黒ずくめの衣装「アバヤ」で全身を覆わなくてはならない。

変化する“妥協点”

 女性活動家や人権団体は今回の政府の決定を歓迎する一方で、さらなる女性の自由の拡大を求めている。今回は改革の「はじめの一歩」であるという立場だ。

 インターネットにより、個々の住民が発信する情報が瞬時かつ広範囲に拡散する現代。今回のサウジ政府の決断は、その影響の大きさに国家さえも反応せざるを得ない実情を見せつけた。

 また、他に類を見ない独自の統治体制を持つサウジ政府が、どの程度までイスラム教と社会の要請とを両立させて国家を運営していけるか-という“妥協点”を探っているようにもみえる。それは社会情勢とともに時々刻々と変わっていくものであり、政府は今後も社会の動きに常に配慮し続けなくてはならない宿命にある。

 サウジは国民の半数以上を25歳以下が占めており、若年層の間では32歳のムハンマド皇太子の人気は高いといわれる。経済、社会の大規模改革案「ビジョン2030」をひっさげて登場し、次期国王との呼び声も高い皇太子はどう社会と接していくのか。産油国サウジの国内動向は国際社会にとっても大きな関心事といえる。

 サウジアラビア 中東アラビア半島の大部分を占める王制国家。国名は「サウド家のアラビア」を意味する。首都リヤド。世界有数の原油埋蔵量を誇る富裕国。人口は約3200万人(2016年推定)。1人当たり国民総所得は2万3550ドル(15年)。メッカ、メディナのイスラム教2大聖地を国内に擁し、スンニ派イスラム世界の盟主を自任する。

2126チバQ:2017/10/11(水) 19:26:23
http://www.sankei.com/world/news/171010/wor1710100041-n1.html
2017.10.10 22:11

内戦下のシリア首都 戻った「日常」、変わらぬプロパガンダ体質
 内戦下の首都は一見、どこかの平和な国と変わらないようにみえた。シリア・ダマスカスの平日昼下がり、幹線道は渋滞し、学校が終わって談笑しながら帰宅する子供たちの姿があった。2011年3月の反政府デモへの弾圧から始まった内戦は今も続き、国土は荒廃した。にもかかわらず住民たちは、各地の戦火が外国のことであるかのように暮らしを営んでいた。

 隣国レバノンの首都ベイルートを早朝に車で出発して約2時間。レバノン側検問所を通過してシリア領内に入った。国境ではカラシニコフ自動小銃を提げたシリア兵が警備に当たる。

 そこから約50キロ。いくつかの検問を通ってダマスカス市街に入ると、軍服やスーツ姿のアサド大統領の顔写真が目についた。

 幹線道の両側には、古めかしい高層アパートが立ち並ぶ。道路は舗装が行き届き、日本車はもちろん、米国やイランの車も走る。中心部には砲弾の痕などもなく、無傷のように見えた。

 「悲惨な状況を想像していたろうが、ごく普通の暮らしぶりだろ。外国人はみなびっくりするよ」。シリア情報省が手配した車の運転手が誇らしげに言った。

 旧市街を歩き、住民らの声を聞いた。買い物にいそしむ人々からは「戦火のピークは過ぎた」という安心感がうかがえた。

 と同時に、市場にはいっそう多くのアサド氏の写真があふれている。ここが、あらゆる手段で国民の引き締めを図ってきたプロパガンダ(政治宣伝)の国であることに変わりはなかった。



 シリアの首都ダマスカスの旧市街にある市場は、ネックレスや指輪を品定めする女性たちでにぎわっていた。街はきれいに掃除されている。6年半を超す内戦で疲弊した住民らには「普通の暮らしが戻ってきた」との安堵(あんど)が漂う。

 「軍事衝突も収まり、活気が戻ってきた」。宝飾店を営むハッサン・ハッバプさん(61)が話した。

 ダマスカス中心部から東にわずか数キロの地区では、いまも反体制派と政府軍の戦闘が続いてはいる。「まだ危険だから」(シリア情報省)という理由で、現地取材は許されなかった。多くの人でにぎわう旧市街の中でも、あちこちで迷彩服姿の兵士が目を光らせる。

 住民たちが口をそろえて「最も危険だった年」と話す2013年には、街のすぐ東側まで反体制派が迫り、連日のように市街に向かって砲撃が行われた。

 「とにかく最悪だった。夕方になると人の姿が消えた。あのころに比べればとても安全になった」。そう話す装飾品店店員、ヘイサム・ザルアイさん(20)によると、当時に比べ、最近は売り上げが約4倍に増えたという。



 内戦の構図も大きく変わった。混乱の中でイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が台頭。ISが「首都」と宣言した北部ラッカや油田がある東部デリゾールでは、米国が支援する少数民族クルド人などの部隊とISとの戦闘が続く。北西部イドリブでは、トルコの支援を受けた反体制派「自由シリア軍」が、イスラム過激派への大規模攻撃を始めている。

 アサド政権の支配するダマスカスがいま、ほぼ“無風状態”にあるのは、こうした情勢の変化が政権側に利したからでもある。

 街中での住民への取材や写真撮影の際には、同行する情報省当局者の許可を得るよう求められた。特に軍施設や兵士の撮影は厳禁だと言い渡された。外国メディアの報道に神経をとがらせている様子だ。

 「年末までには戦争は終わる。だから未来は明るい」。ザルアイさんの楽観的な言葉が本音か否かは、判断がつかなかった。(ダマスカス 佐藤貴生)

2127チバQ:2017/10/13(金) 06:02:25
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASKBD5JK0KBDUHBI01P.html
パレスチナの2大組織が「和解」 ファタハとハマス
10月12日 22:42朝日新聞

パレスチナの2大組織が「和解」 ファタハとハマス
パレスチナとイスラエルの関係
(朝日新聞)
 10年にわたり分裂状態が続くパレスチナ自治政府の主要組織ファタハとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの両代表団は12日、「和解」について合意した。合意内容の詳細は不明だが、AFP通信によると、自治政府が治安要員約3千人をガザに配置し、治安を担うことなどが盛り込まれる見通し。

 両代表団は和解仲介役のエジプトの首都カイロで、10日から協議していた。

 ハマス最高幹部のハニヤ政治局長は12日、「エジプトの支援の下で合意が成立した」との声明を発表。AFP通信によると、自治政府のアッバス議長も同日、「分裂を解消するための最終合意」として歓迎する意向を示しており、1カ月以内に10年ぶりにガザを訪問する予定という。

 自治政府関係者によると、両代表団は2011年にカイロで両者が合意した和解案を土台に協議したという。同案は、統一政府の発足と首相の指名▽1年以内に自治政府議長(大統領に相当)と自治評議会(国会に相当)の選挙の実施▽行政や治安などの権限一本化などを含む。

2128チバQ:2017/10/13(金) 06:02:51
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171013k0000m030074000c.html
<パレスチナ>軍事部門の扱い焦点に ハマス・ファタハ和解
10月12日 21:06毎日新聞

 【エルサレム高橋宗男】パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスと主流派ファタハとの和解合意で、10年来続くパレスチナの分断解消に向け本格的な一歩が踏み出される。ただ今回の合意では大きな問題は先送りしたとみられ、今後妥協できるかは不透明だ。

 最大の焦点はハマス軍事部門の扱いだ。自治政府のアッバス議長は今月上旬、「一つの国家、一つの武器」と述べ、同部門が統率下に入るよう要求。だがハマスの最高指導者ハニヤ氏は「(イスラエルによる)占領が続く限り武器を持ち抵抗する権利を有する」と述べ堅持方針を示した。

 2007年にパレスチナ自治区の統治がヨルダン川西岸とガザ地区で分断されて以来、ハマスとファタハの和解協議は失敗の連続だった。11年に統一政府樹立に向けたパレスチナ評議会選挙の実施を含むカイロ合意が発表され、14年にも合意履行を目指したが、いずれも破綻した。

 今回の和解協議には、周辺国の情勢変化も作用した。カタールはサウジアラビアなどとの摩擦が激化した影響でガザ支援から実質的に手を引いた。トルコも昨年7月のクーデター失敗後に欧米と対立し存在感が薄まった。こうした中、仲介役エジプトの影響力が相対的に高まった形だ。

 一方、イスラエルは何度も衝突してきたハマス軍事部門の存在は許容できない。ネタニヤフ首相は今月上旬、ハマスと自治政府の和解は▽イスラエルの存在承認▽ハマスの軍事部門解体▽ハマスとイランの関係断絶--を含むべきだと主張。パレスチナ側との将来的な和平交渉で障害になりそうだ。

2129チバQ:2017/10/13(金) 20:49:12
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171013-00000057-mai-m_est
<クルド治安部隊>イラク北部キルクークに配置 侵攻に備え
10/13(金) 19:08配信 毎日新聞
 【カイロ篠田航一】イラク北部クルド自治政府は12日までに、イラク北部の油田都市キルクークにクルド治安部隊「ペシュメルガ」の兵士約6000人を配置した。ロイター通信などが伝えた。イラク中央政府軍がキルクークへの大規模攻撃を準備しているとの情報が11日ごろから流れており、クルド側は侵攻に備えた「自衛措置」としている。

 一方、中央政府のアバディ首相は12日、「国民に武力を行使せず、クルド人とも交戦しない」と攻撃の意図を明確に否定した。キルクークは公式には中央政府の管轄だが、2014年以降はクルド側が実効支配を続け、双方の係争地となっている。自治政府は12日、「イラク軍のクルド地域への侵入を防ぐため」として、自治区の中心都市アルビルと中央政府側の都市モスルを結ぶ幹線道路の境界を封鎖した。

 クルド自治政府は中央政府の反対を押し切り、9月25日にイラクからの分離・独立の是非を問う住民投票を強行。これに対し中央政府は自治区内の空港に乗り入れる国際線の運航を禁止するなどの制裁を発動し、「クルド封鎖」を進めている。

2130チバQ:2017/10/13(金) 20:49:41
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171012-00000005-jij_afp-int
イラク裁判所、クルド自治政府の選管トップらに逮捕状
10/12(木) 9:07配信 AFP=時事
イラク裁判所、クルド自治政府の選管トップらに逮捕状
【AFP=時事】イラクからの独立の是非を問う住民投票をクルド人自治政府が強行した問題で、イラクの裁判所は11日、自治政府の選挙管理委員会トップらの逮捕状を出した。イラク中央政府はこの問題をめぐって自治政府側への圧力を強めている。

【写真】イラク北部キルクークで、クルド人自治区独立の是非を問う住民投票の実施を祝うクルド人ら

 イラク北部のクルド人自治政府は先月末、中央政府が違法と非難していたにもかかわらず住民投票を実施。法的拘束力はないものの、圧倒的多数が独立を支持した。

 首都バグダッド(Baghdad)東部の裁判所はハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相が議長を務める国家安全保障会議の請求に基づき、住民投票を実施した選挙管理委員会の委員長ら3人の逮捕状を出した。

 同裁判所は3人について「イラク最高裁判所が違憲と判断し、中止を命じた住民投票を組織した」と指摘している。【翻訳編集】 AFPBB News

2131とはずがたり:2017/10/16(月) 00:58:48
ソマリア首都で爆発、230人以上死亡 建物が倒壊
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASKBH4TP1KBHUHBI00G.html
00:41朝日新聞

 東アフリカ・ソマリアの首都モガディシオで14日、爆発物を積んだトラックなどが爆発した。AP通信によると、231人が死亡、275人以上が負傷した。同国ではイスラム過激派シャバブによる攻撃が相次いでいる。

 AP通信によると、爆発が起きたのは、車の往来が激しい通り沿いにあるサファリホテル前。周辺にはショッピングモールや大学、飲食店なども立ち並ぶ。周辺で2回目の爆発があったとの情報もある。

 被害を受けた建物が倒壊し、閉じ込められた市民が多数いるとみられ、救出作業は15日も続いた。死者の中には援助団体の関係者や記者もいるといい、死者数はさらに増える可能性がある。

 負傷者が運び込まれている病院の医師はAP通信に対し、「死者や負傷者であふれている。過去に例がないくらい恐ろしい事態だ」と話した。

 同国では、シャバブが同様の犯行を繰り返している。今回の爆発への関与は不明だが、AP通信によると、ソマリア政府はシャバブの犯行だとして強く非難している。

 ソマリアは内戦が始まった1991年以降、国全体を治める政府が事実上なくなり、複数の武装勢力の対立が続いてきた。勢力を拡張したシャバブに対し、アフリカ連合軍が掃討作戦を実施するなどして、2005年に暫定政府ができた。暫定政府は実効支配地域を首都周辺から徐々に広げ、12年に統一政府となった。

 だが、シャバブはモガディシオのほか、隣国のケニアでもテロ攻撃を続けており、一定の勢力を維持しているとされる。(石原孝)

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2132チバQ:2017/10/16(月) 20:34:27
http://www.sankei.com/world/news/171016/wor1710160042-n1.html
2017.10.16 19:32
【クルド問題】
イラク軍、油田都市キルクークの一部地域掌握 一時砲撃応酬か
【カイロ=佐藤貴生】ロイター通信は16日、イラク中央政府とクルド自治政府の係争地域である北部の油田都市キルクークで、中央政府側が一部地域を掌握したと伝えた。イラク国営テレビは「広大な地域」を掌握したと主張し、一部地域で双方の軍による砲撃の応酬があったという報道もある。9月に自治政府が強行した独立を問う住民投票で軍事的緊張が増しており、本格的な武力衝突へ発展するか懸念される。

 英BBC放送(電子版)によると、中央政府側はキルクークの油田を含む複数の地域を占拠したと主張。自治政府の軍事機関ペシュメルガによる抵抗はなかったとしているが、自治政府当局者は否定している。

 また、キルクーク南方で、双方による砲撃の応酬があったというが詳細は不明。中央政府当局者はロイターに対し、キルクークの石油・天然ガス施設での戦闘回避で自治政府側と合意したと明らかにした。キルクークでの石油や天然ガスの生産は、通常通り続けられているという。

 キルクークは自治区外に位置するが、クルド側が2014年から実効支配。今年9月25日に自治政府が中央政府に反して住民投票を強行してからは対立が一層深まっている。BBCによると、今月12日には中央政府の軍隊や連邦警察、イスラム教シーア派民兵らが乗った車列がキルクーク方面に向かった。中央政府のアバディ首相は、周辺のイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)掃討のためだと主張したが、自治政府高官は「脅迫」だとの認識を示していた。

 ただ、国営テレビによると、アバディ首相は16日、ペシュメルガと協力してキルクークの治安改善を図るように命じており、本格的な対立を回避しようとする思惑もみられる。

2133チバQ:2017/10/16(月) 20:34:50
http://www.sankei.com/world/news/171016/wor1710160043-n1.html
2017.10.16 19:40
【クルド問題】
バルザニ自治政府議長の“保身”が招いた危機
 イラクのクルド自治政府が実効支配する北部キルクーク周辺に同国中央政府軍が進軍し、クルド情勢は新局面に入った。9月に行われた「クルド独立」の住民投票が、国家分裂を恐れる中央政府や周辺国による圧力強化を招くのは必然だった。にもかかわらず自治政府トップのバルザニ議長が投票を強行したのは、国家樹立が「民族的悲願」であるというほかに、自身の“保身”があったためだ。

 2005年から自治政府を率いるバルザニ氏は、15年に任期切れを迎えたが、その後も選挙なしで居座った状態にある。汚職蔓延で自治政府への不満も強い。求心力の維持に向け、住民投票という目に見える成果が欲しかったとみられる。

 その上で、投票結果を中央政府と交渉のテコとする思惑もあった。

 予算の多くを中央政府からの配分に頼る自治政府は、中央での予算承認の遅れなどの影響でしばしば深刻な財政難に見舞われてきた。バルザニ氏には、投票で「独立賛成」が圧倒的多数を占めた事実を盾に中央を揺さぶり、予算増額や自治権拡大などを求める考えがあったとみられる。

 また、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)との戦いの過程で獲得したキルクークなどの“主権”を既成事実化する狙いもあった。将来的に独立が実現したとき、資源が豊富なキルクークは死活的な意味を持つ。

 対ISで前面に立ってきた自治政府としては、住民投票を機にキルクーク支配を確立しなくてはメンツが立たないとの事情もある。

 だが、クルド人の耳に甘く響く大衆迎合的なバルザニ氏の手法は、中央を一気に硬化させた。トルコなど周辺国からも経済封鎖を受ける中、偶発的にでも政府軍と本格交戦に至れば、地域の危機は一気に深まる。
(前中東支局長 大内清)

2134チバQ:2017/10/16(月) 20:46:17
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171016-00000027-mai-m_est
<イラク>キルクーク砲撃応酬か クルド支配地区に進軍開始
10/16(月) 11:21配信 毎日新聞
 【カイロ篠田航一】イラクからの報道によると、イラク軍は16日未明(日本時間同日午前)、北部のクルド自治政府と中央政府が帰属を争う係争地の油田都市キルクークに向け、進軍を開始した。クルド系メディア「ルダウ」は、キルクーク南部でクルド治安部隊「ペシュメルガ」とイラク軍の砲撃の応酬があり、少なくともイラク軍側の武装車両4台が破壊されたと伝えたが、詳細は不明だ。

 自治政府が9月にイラクからの分離・独立を問う住民投票を強行したことに中央政府側は反発を強め、クルド自治区での国際便発着を阻止するなどの対抗措置を取っていた。今後、衝突が本格化することへの懸念が高まっている。

 ロイター通信によると、米国防総省は両陣営に対し、「事態を激化させる追加行動」を控えるよう呼びかけた。そのうえで、「一つのイラク」を支持する姿勢を打ち出し、緊張緩和のための対話を求めた。

 キルクークは公式には中央政府側の管轄だ。しかし、2014年に過激派組織「イスラム国」(IS)が台頭した際、敗走した中央政府軍に代わりペシュメルガがISを撃退し、クルド側が実効支配中だ。

 今回の進軍に際し、中央政府のアバディ首相は声明で、「キルクーク市民の保護」が目的と強調。「住民およびペシュメルガと協力して安全を確保」するようイラク軍に指示したという。クルド自治政府側はイラク軍が基地や油田を制圧しようとしていると批判。キルクーク県知事は住民に防戦を呼びかけた。

 イラク軍が既にキルクーク県の「広大な地域」を掌握したとの情報もあるが、クルド側は否定。情報は錯綜(さくそう)している。

 アバディ首相はこれまで「国民に武力を行使せず、クルド人とも交戦しない」と攻撃の意図を再三否定。だが作戦開始直前の15日、自治政府がトルコの非合法武装組織クルド労働者党(PKK)の部隊をキルクークに動員していると非難し、「イラク中央政府に対する宣戦布告だ」と強い調子で自治政府を批判していた。自治政府側は、PKK部隊の存在を否定していた。

2135チバQ:2017/10/16(月) 20:47:16
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171016-00000029-jij_afp-int
イラク軍、キルクークの軍事基地など掌握 クルド人部隊が撤退
10/16(月) 17:01配信 AFP=時事
イラク軍、キルクークの軍事基地など掌握 クルド人部隊が撤退
イラク北部の油田都市キルクーク南郊で、クルド人治安部隊ペシュメルガの拠点に向かうイラク軍部隊(2017年10月15日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】(更新)イラク軍は16日、クルド自治政府が実効支配する北部の油田都市キルクーク(Kirkuk)内の最大の軍事基地を掌握したと発表した。イラク軍は同日、キルクーク近郊の複数の道路や施設を掌握したことも明らかにしていた。キルクークの「治安を回復する」作戦は進展しつつあるとしている。

 イラク軍の統合作戦本部によると、キルクーク北西部にあるK1軍事基地を「対テロ部隊」が掌握。同国のフアード・マスーム(Fuad Masum)大統領を支持する政党「クルド愛国同盟(PUK)」に忠誠を誓うクルド人治安部隊ペシュメルガ(Peshmerga)の部隊が撤退したことを受けて、イラク軍が同基地を手中に収めることができたという。

 K1軍事基地は2003年に米軍が設置したもので、イラク軍第12師団の本部が置かれていた。

 ペシュメルガは、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」との戦闘の末にキルクークの軍事施設や油田を実効支配。さらにその奪還を目指すイラク軍による作戦の第1目標が、この基地だった。

 同作戦本部は先に、中央政府軍がキルクークの南西に位置する橋2か所と道路2本、工業地区の他、天然ガス施設、発電所と石油精製施設、警察署などを掌握したと明かしていた。

 キルクーク周辺では、クルド自治政府が先月25日にイラクからの独立の是非を問う住民投票を強行したことを受け、緊張が高まっていた。

 イラク軍はペシュメルガがISとの戦闘の末に実効支配しているキルクークの油田と軍事施設の奪還を目指している。中央政府が「大規模な作戦」を開始すると発表した後、16日未明に市南部で両勢力が交戦していた。【翻訳編集】 AFPBB News

2136とはずがたり:2017/10/17(火) 11:17:53
早まって独立なんかいうからだ。

イラク軍、キルクーク全域制圧か=クルド撤退、対立激化も
時事通信社 2017年10月17日 09時22分 (2017年10月17日 11時15分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20171017/Jiji_20171017X124.html

 【カイロ時事】イラク軍部隊は16日、イラク中央政府とクルド自治政府が帰属を争う北部の油田都市キルクークの市街地に進攻した。州知事庁舎などを次々と掌握し、同日中に市内のほぼ全域を制圧したもようだ。キルクークを実効支配してきた自治政府の治安部隊ペシュメルガは「士気を高くして防衛する」と徹底抗戦を強調していたが、撤退を余儀なくされた。
 自治政府が9月に強行した独立を問う住民投票で深まった対立は軍事衝突に発展。独立阻止へ強硬姿勢を崩さない中央政府は軍用空港や油田、発電所など重要施設を制圧しており、キルクーク支配の奪還を内外に誇示したい考えとみられる。

2137チバQ:2017/10/17(火) 21:15:08
https://mainichi.jp/articles/20171018/k00/00m/030/063000c
イラク軍

キルクーク掌握 背景にクルド内紛?

毎日新聞2017年10月17日 19時36分(最終更新 10月17日 20時18分)
【カイロ篠田航一】イラク軍は16日夜までに、イラク中央政府とクルド自治政府が帰属を争う北部の油田都市キルクークの中心市街地に進攻した。2014年以来、市内を実効支配していた自治政府の治安部隊「ペシュメルガ」は目立った抗戦はせずに撤退した。クルド系メディア「ルダウ」によると、イラク軍は北部シンジャルも掌握したという。

 「クルド兵が撤退し多くの人が街に出て喜んでいる。イラク軍が来てくれたのはうれしいが、クルド側が報復に出たらここは戦場になる。早く完全な治安を確立してほしい」。キルクークに住む少数民族トルクメン人の機械技師、ニアズ・アフマドさん(29)は毎日新聞の電話取材に不安を語った。一方、多くのクルド系住民は報復を恐れ、キルクークを脱出したという。AP通信によると、一部は17日に帰還した。

 衛星テレビ局アルジャジーラなどによると、ほぼ1日でイラク軍がキルクークを掌握した背景には、クルド側の「内紛」があったとの見方が出ている。主戦派が多かった自治政府トップのバルザニ議長の出身母体・クルド民主党(KDP)に反発する有力政党・クルド愛国同盟(PUK)が支配地域の明け渡しでイラク軍側と協力したとの情報がある。

 イラク軍と進軍したシーア派民兵はイランの支援を受けるとされ、PUKの地盤はイランに近く親イラン派も多い。ペシュメルガ高官は「歴史的裏切り」とPUKを批判した。

 クルド情勢に詳しいカイロ大学のハッサン・ナファ教授は「クルド側が本格抗戦し内戦になればシーア派とスンニ派が結束していた」と分析。「勝ち目なし」とみたクルド側が撤退したと分析する。

 トランプ米大統領は16日の記者会見で「どちらにも肩入れしない」と述べた。

2138チバQ:2017/10/17(火) 21:16:08
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171017k0000e030166000c.html
<イラク>軍がキルクーク掌握 クルド部隊、撤退開始
10:51毎日新聞

<イラク>軍がキルクーク掌握 クルド部隊、撤退開始
(毎日新聞)
 【カイロ篠田航一】イラク中央政府とクルド自治政府との帰属争いが続く北部の油田地帯キルクーク県で、イラク軍は16日夜までに軍用空港や発電所、油田施設などの重要拠点を次々に制圧し、キルクーク市内を完全に掌握した。中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどが伝えた。局地的な衝突の情報はあるものの、キルクークを実効支配してきた自治政府の治安部隊「ペシュメルガ」は目立った抗戦をせずに撤退を始めた模様だ。2014年以来、3年ぶりに係争地のキルクークは中央政府側の勢力圏に置かれる見通しとなった。

 クルド系メディア「ルダウ」によると、現地でキルクーク防衛に当たっていたペシュメルガ部隊幹部は16日夜、「イラク軍は数で圧倒している。ペシュメルガ兵士の命を守る」と述べ、撤退は「判断ミスではない」と主張した。イラク軍がわずか1日でキルクークを掌握できた背景について、中央政府と自治政府が何らかの取引をした可能性も取りざたされていたが、この幹部は「合意などはない」と否定した。キルクークは公式には中央政府側の管轄だが、14年に過激派組織「イスラム国」(IS)が台頭した際、敗走したイラク軍に代わりペシュメルガがISを撃退。以後はクルド側が実効支配していた。

 一方、イラク軍によるキルクーク進攻の情報が流れ始めた11日ごろ以降、中央政府のアバディ首相は再三にわたり攻撃を否定してきたが、16日には「国家分裂の危機にある今、イラクの一体性を守るのは憲法上の私の義務だ」と述べ、部隊展開を正当化した。

 16日未明にはキルクーク県南部で砲弾による攻撃の応酬があり、イラク軍と共に進軍したイスラム教シーア派民兵とペシュメルガの双方に死傷者が出たとの情報もある。だがAP通信によると、イラク国内でIS掃討作戦を続ける米軍主導の有志国連合は「未明の交戦は誤解による衝突」との見解を示し、両陣営に対話を促した。

 自治政府が9月、中央政府やトルコ、イランなど近隣国の反対を押し切って強行した独立の是非を問う住民投票は、係争地のキルクークも含まれた。反発を強めた中央政府は、自治区内の空港に発着する国際便の乗り入れを禁じるなど「経済封鎖」を進めていた。

 現地からの報道によると、混乱を懸念する多くのキルクーク市民は16日、バスや車で自治区のアルビルやスレイマニヤに向かったという。

2139チバQ:2017/10/17(火) 22:03:30
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171018k0000m030108000c.html
<シリア民主軍>「IS首都」ラッカ制圧 3年ぶり解放へ
21:36毎日新聞

<シリア民主軍>「IS首都」ラッカ制圧 3年ぶり解放へ
シリア・ラッカの位置
(毎日新聞)
 【カイロ篠田航一】ロイター通信などによると、米軍などの支援を受けてシリアで活動するクルド人主体の武装民兵組織「シリア民主軍」(SDF)が17日、過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と位置付けるシリア北部ラッカを制圧した。ISが2014年から実効支配してきたが、約3年ぶりに解放される見通し。ISは7月に隣国イラクの最大拠点モスルも失っており、これで両国の重要拠点をほぼ喪失して組織が破綻した。

 現地からの情報によると、SDFは17日、IS戦闘員が立てこもっていた市内のスタジアムと病院を制圧した。ただ周辺には地雷も多く残り、残党が潜んでいる可能性もあるという。SDFは数日前に地元の部族指導者と協議しIS戦闘員の一部の退去を認めたが、投降を拒んだ外国人戦闘員ら約200人が抗戦していた。

 ラッカの陥落で、IS掃討作戦の焦点は東部デリゾールに移る。周辺は油田地帯で、原油密輸を主な資金源としてきたISの勢力圏の一つ。内戦が続くシリアでは、ロシアが支援するアサド政権軍と、米軍やSDFが別々にデリゾール攻略を進めており、偶発的衝突も懸念される。IS撤退後の統治を巡り主導権争いが激化する可能性もある。

 ラッカ奪還作戦は16年11月に開始。SDFは今年7月、旧市街の城壁を破壊して進入ルートを確保し、市中心部に突入した。IS戦闘員は住民を「人間の盾」として立てこもって抵抗。民間人の死亡も相次ぎ、国連などが度々懸念を表明した。爆撃で市内の給水用パイプラインが破壊され、安定して水を確保できない住民が市内を流れるユーフラテス川の不衛生な水を飲み、病気になる事例も頻発した。今後は市民の安全確保に加え、衛生状況改善やインフラ復旧が急務となる。

2140チバQ:2017/10/17(火) 22:05:14
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171018k0000m030102000c.html
<シリア>ラッカ陥落、ISの壊滅状態 戦闘員は拠点移動
21:23毎日新聞

 【カイロ篠田航一】過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と位置付けてきたシリア北部ラッカが17日、約3年ぶりに解放される見通しとなった。内戦が続くシリアの混乱に乗じて勢力を伸ばし、隣国イラクにもまたがる広大な地域で疑似国家を展開してきたテロ組織は、これで両国での重要拠点をほぼ全て失い「本拠地」で壊滅状態となった。

 一方、戦闘員は既に多くが逃走したり他地域に拠点を移したりしているとされる。外国人戦闘員が母国に帰還してテロを拡散させる懸念もあり各国は警戒を強めている。

 ラッカ奪還作戦を担った主な勢力は、クルド人主体の武装民兵組織「シリア民主軍」(SDF)だ。アサド政権や反体制派と距離を置き、シリア北部を中心に活動。アラブ人やトルクメン人などの地元部族民も加わり、空爆などで支援する米軍主導の有志国連合とともにIS掃討作戦を展開した。

 今後懸念されるのが、クルド人勢力の伸長に伴う諸勢力間の争いの激化だ。勢い付くクルド人がトルコとの国境地帯に勢力圏を拡大すれば、トルコ国内の非合法組織・クルド労働者党(PKK)の動きを刺激する可能性がある。トルコ政府はSDFとPKKの連携を警戒しており、国境地帯の緊張激化が懸念される。さらにIS撤退後の政治的空白を利用し、ロシアやイラン、米国、クルド人勢力などが影響力確保に動けば、内戦が続くシリアの混乱がさらに長引く可能性もある。

 戦闘員の拡散も懸念材料だ。中東ではリビアやエジプト・シナイ半島への流入が指摘され、アジアでは5月に大規模な自爆テロが起きたアフガニスタンや、ISに忠誠を誓う過激派が伸長し始めたフィリピンの当局が警戒を強める。欧州各地でもISの影響を受けたとされる過激派が次々にテロを行っている。

2141チバQ:2017/10/18(水) 01:01:24
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171017-00000123-mai-int
<シリア>IS、事実上崩壊 「首都」ラッカ制圧
10/17(火) 23:25配信 毎日新聞
 ◇シリア民主軍、近く正式に解放宣言

 【カイロ篠田航一、ワシントン会川晴之】米軍などの支援を受けてシリアで活動するクルド人主体の武装民兵組織「シリア民主軍」(SDF)は17日、過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と位置付けるシリア北部ラッカで「軍事作戦が完了し全市を制圧した」と明らかにした。近く正式に、3年に及んだIS支配からの解放が宣言されるという。ISは7月に隣国イラクの最大拠点モスルも喪失。2014年に指導者バグダディ容疑者が樹立を宣言したイラクとシリアにまたがる「国家」組織は事実上崩壊した。

 ラッカでは17日、最後の抵抗拠点であるスタジアムなどが制圧された。地雷の除去や外国人戦闘員などの掃討が続いているという。SDFを支援する米軍主導の有志国連合報道官はラッカの「90%を解放した」が戦闘員約100人が残ると述べた。一方、在英のシリア人権観測所によると、IS幹部の逃走先とされるシリア東部デリゾールも9割が制圧された。

 今後の焦点は、イラク国境地帯での残党の掃討やバグダディ容疑者の拘束だ。

 内戦が続くシリアでは、ロシアが支援するアサド政権軍と、米軍やSDFが別々にデリゾール攻略を進めていた。IS排除後の統治を巡り主導権争いが激化する可能性もある。

 ラッカ奪還作戦は16年11月に開始。有志国連合が空爆で支援する中、SDFは今年7月に市中心部に突入した。IS戦闘員は住民を「人間の盾」として立てこもり、観測所の推計では、少なくとも民間人1130人を含む3250人が戦闘で死亡した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171017-00000173-jij-m_est
ISに壊滅的打撃=「首都」ラッカ解放―市街地で戦闘終了・シリア
10/17(火) 22:09配信 時事通信
 【カイロ時事】過激派組織「イスラム国」(IS)が首都と称するシリア北部ラッカが17日、完全に制圧された。

 ラッカを攻略したクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)スポークスマンは、「ラッカでは軍事作戦は終了した。間もなく解放が宣言される」と語った。2014年にシリアとイラクにまたがる地域で急速に勢力を拡大し、「国家」を自称したISにとって壊滅的な打撃となる。

 ラッカは14年にISの前身組織が占拠し、イスラム教の特異な解釈で恐怖支配が敷かれていた。

 SDFによると、現在は降伏していない外国人戦闘員の捜索や、ISが市内各所に敷き詰めた爆発物や地雷の除去作業を進めているという。

 在英のシリア人権監視団によると、SDFは17日までに、IS戦闘員が最後まで徹底抗戦していた公立病院庁舎や大型競技場を制圧。既にISの旗を引き剥がすなどして、戦闘終結に歓声を上げているという。監視団のアブドルラフマン代表は「外国人戦闘員は投降した。正式な解放宣言を待っている」と指摘。米軍主導の有志連合スポークスマンは17日、ツイッターで「SDFはラッカの90%を支配下に置いた」と強調した。

 SDFは今年6月、ラッカ突入作戦に着手。有志連合も断続的な空爆で支援し、激しい市街戦の末に多くの建物が倒壊した。監視団によると、民間人1130人を含む3250人が戦闘で犠牲になったと推計されている。

2142チバQ:2017/10/18(水) 18:04:17
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171017-00000124-mai-int

<ラッカ陥落>最高指導者の所在不明 IS戦闘員は移動


10/17(火) 23:42配信

毎日新聞







<ラッカ陥落>最高指導者の所在不明 IS戦闘員は移動


シリア・ラッカの位置


 【カイロ篠田航一】過激派組織「イスラム国」(IS)の自称「国家」は17日、シリア北部の「首都」ラッカ制圧で事実上崩壊したが、他地域に拠点を移した戦闘員もおり、最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者も所在不明だ。外国人戦闘員が母国でテロを拡散させる懸念もあり各国は警戒を強めている。「IS後」をにらんだ諸勢力間の勢力争い抑止や、住民の生活再建も大きな課題だ。

【写真特集】喜ぶ「シリア民主軍」、破壊されたビル…制圧された「ラッカ」の様子

 IS戦闘員は中東ではリビアやエジプト・シナイ半島への流入が指摘される。アジアでは5月に大規模な自爆テロが起きたアフガニスタンや、ISに忠誠を誓う過激派が伸長するフィリピンの当局が警戒。欧州各地でもISの影響を受けたとされる過激派が次々にテロを行っている。

 バグダディ容疑者は死亡説も度々流れるが、9月に「勝利には忍耐が必要」と戦闘継続を呼びかける「肉声」が公開された。「イスラムの敵」殺害を正当化する過激派への影響力が懸念される。

 米軍主導の有志国連合の支援を受けラッカ奪還を主導した武装民兵組織「シリア民主軍」(SDF)などクルド人勢力の伸長で、諸勢力間の争いの激化も懸念される。クルド人がトルコとの国境地帯に勢力圏を拡大すれば、トルコ国内の非合法組織・クルド労働者党(PKK)の動きを刺激する可能性がある。トルコ政府はSDFとPKKの連携を警戒しており、国境地帯の緊張激化が懸念される。

 さらにIS撤退後の政治的空白を利用し、ロシアやイラン、米国などが影響力拡大に動けば、内戦が続くシリアの混乱がさらに長引く可能性もある。

 IS支配が終わっても住民の生活再建はこれからだ。ラッカから避難中の男性は毎日新聞の取材に「市内は9割が破壊され、知人も戦闘で命を落とした。医薬品などの物資がなく、けが人が自力で治療しなくてはならない。戦闘終結でも全く喜びはない」と話した。

2144チバQ:2017/10/18(水) 20:11:05
上がないけど
http://www.sankei.com/world/news/171018/wor1710180018-n1.html
2017.10.18 07:56
【混迷シリア(下)】
反体制派割拠のモザイク国家 団結強いる強権統治も「内戦よりまし」
 シリアの首都ダマスカスのカフェ「マクタブ」で、700人の客から一斉に大歓声が起きた。今月10日、サッカー・ワールドカップ(W杯)アジア予選プレーオフ第2戦の開始直後、オーストラリアを相手にシリアの選手が先制ゴールを決めたのだ。

 「シリアは一つだと感じる瞬間だ」「私たちも選手と一緒に戦っているのだ」。テレビ観戦する人々は国旗を振り、シリアの団結を試合に重ね合わせた。

 カフェを出て車で10分も走ると、イスラム過激派と政府軍の戦闘が続く街外れの前線に行き着く。「先週も兵士が1人、スナイパーに殺害された」。検問所のシリア軍兵士が言った。

 国内各地で続く戦火を思えば、シリアの団結という言葉ほど空虚に響く表現はない。だが、間近で行われている戦闘をよそに、サッカーの応援に熱中する市民の姿には、内戦の苦しみを一瞬でも忘れたい、という思いがにじむ。

 シリアは最大勢力のイスラム教スンニ派を筆頭に、シーア派、キリスト教徒、クルド人など多様な宗教・民族をひとつの国民としてまとめあげた国家だ。アサド大統領の出身母体は、シーア派に分類される少数派のアラウィ派である。

 この「モザイク国家」でアサド氏は、反逆や報復を抑えるために父、ハフェズ・アサド前大統領が行ってきた他民族に対する過酷な統治を継承した。適切な法手続きを経ない処刑や拷問で死亡した人は、内戦発生後の5年間で3万人を超えるとの報告もある。

 シリアは、「恐怖による統治」という重しがなくなれば、底なしの宗派・民族対立を招いて流血の事態に陥りかねないというリスクを抱えている。同じオスマン帝国に属していた隣国イラクで、相互理解が進まず、対立構造から脱却できずにいる現状を考慮すれば、それは明らかだ。

 国民国家の概念と国境の破壊を目指したスンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が、住民の一定の支持を得て台頭し、猛威を振るったことも、シリアのもろさを明示している。

 ダマスカスのハムディーヤ市場で、貴金属店を営むダーニー・ナイフェさん(40)は少数派のキリスト教徒だが、「学校では、ずっとイスラム教徒と一緒だった。友達も多い」といい、アサド氏の下での団結を支持すると話した。

 シリア情報省から派遣された者が同行している外国人記者への“模範解答”だろう。だが、こんな「団結」の宣伝など、ISや反体制各派が割拠する地方では一顧だにされまい。

 それでも「内戦よりはまし」-。ここが、6年半あまりの内戦を経てよりどころを求めるダマスカス市民と、強権統治を維持しようとするアサド政権の一致点なのかもしれない。(ダマスカス 佐藤貴生)

2145チバQ:2017/10/19(木) 03:40:01
http://www.sankei.com/world/news/171018/wor1710180042-n1.html
2017.10.18 20:07
【IS拠点陥落】
IS崩壊でシリア分裂いっそう鮮明化も 和平協議の行方混沌

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破壊されたビル跡を歩くシリア民主軍の兵士=17日、ラッカ(ロイター)
破壊されたビル跡を歩くシリア民主軍の兵士=17日、ラッカ(ロイター)

 【カイロ=佐藤貴生】シリア北部ラッカの陥落により、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)は事実上、崩壊した。今後は内戦後のシリア統治の将来像をどう描くかが国際社会にとっての急務となる。しかし、米露やトルコ、イランなど、シリア各地で個別に戦闘に関与してきた国々が合意できるかは不透明で、それぞれの国益を背景に駆け引きが活発化するものとみられる。

 ラッカの市街をISから奪還したのは、米国の支援を受けたシリア民主軍(SDF)だ。国内少数派クルド人とアラブ人の混成部隊で、市街に進入して約4カ月の戦闘でISをほぼ排除した。市街に残る戦闘員約100人の排除などが完了した段階で、正式な勝利宣言を出す見通しだ。

 ロイター通信によると、SDFはラッカの統治を自らの政治部門主導で設置された「市民評議会」に委ねる方針だ。戦後の影響力を確保する狙いがあるが、SDFは、隣国トルコの非合法クルド人組織の実質的な傘下勢力が中枢を担っていることから、同国が反発を強めるのは必至だ。

 一方、東部デリゾールでは、政権軍とそれを支援するロシアがISを追い詰めつつある。イランの影響下にあるレバノンのシーア派民兵組織ヒズボラも掃討に加わっているとみられる。これらがアサド政権維持を目指しているのは明白だ。

 昨年末に反体制派から奪還した北部の最大都市アレッポでは、「ロシア軍とシーア派民兵が治安維持に当たっている」(外交筋)との見方もある。ロシアとイランは、内戦後の影響力確保に向けて着々と布石を打っているようだ。

 今後は、アサド政権側と反体制派の和平協議の行方が焦点となる。しかし、その舞台は、国連が関与するジュネーブでの協議と、ロシアやトルコ、イランが主導するカザフスタン・アスタナでの協議に割れており、すぐに結論が出る見通しは低い。和平協議が停滞する中、各勢力がISや反体制派から奪還した都市での支配を強め、シリアの分裂がいっそう鮮明になる可能性さえありそうだ。

2146チバQ:2017/10/19(木) 12:40:37
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171019k0000e030220000c.html
<ラッカ陥落>ISの国家樹立のもくろみは打破…米が認識
10:11毎日新聞

<ラッカ陥落>ISの国家樹立のもくろみは打破…米が認識
シリア・ラッカの位置
(毎日新聞)
 【ワシントン高本耕太】サンダース米大統領報道官は18日の記者会見で、過激派組織「イスラム国」(IS)が首都と称してきたシリア北部ラッカの陥落に関して「イラクとシリアにおけるカリフ制は崩壊している」と指摘。ISの国家樹立のもくろみは打破されたとの認識を示した。そのうえで「ラッカ解放によりシリア紛争は新たな局面に入る」として、地域安定化に向けて関与を継続する姿勢を強調した。

 サンダース氏は、イスラム教スンニ派指導者による統治「カリフ制」の再興を宣言したISの壊滅は「トランプ大統領の選挙公約の核心だった」と改めて指摘した。ラッカ奪還作戦にあたり、米軍などの支援を受ける武装民兵組織「シリア民主軍」(SDF)の「多大な犠牲があった」と述べる一方、シリアのアサド政権については「ラッカ解放を阻み、ISの蛮行からシリア国民を救う取り組みを妨害した」と非難した。

2147チバQ:2017/10/20(金) 19:14:40
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171020-35109103-cnn-int

がれきと化したISIS「首都」、CNN取材班が現地リポート


10/20(金) 13:45配信

CNN.co.jp



シリア・ラッカ(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が「首都」と称していたシリア北部の都市ラッカをめぐり、米軍の支援を受けるクルド人主体の部隊「シリア民主軍(SDF)」が数日以内の完全解放を見込むなか、CNN取材班は19日、ラッカに戻り、変わり果てた市街を歩いた。

ラッカはISISに対する国際部隊の戦闘で最も激しい爆撃を受けた地域の一つ。市内の住宅や学校は、コンクリートのがれきの山や、黒焦げになり空洞化した建物に取って代わられていた。車を数キロ走らせても、色彩のまったくない風景が延々と続く。

目抜き通りに沿った建物で完全に無傷なものは一つもない。ISISが残していった地雷や仕掛け爆弾などの除去作業に処理チームが当たるなか、わき道や野原は立ち入り不可能となっている。

いかにしてラッカが再建され得るのか、想像するのは難しい。誰が資金を出すのか現時点では誰にも分からない。誰がこの街を管轄するのかすら不明だ。

クルド人部隊の女性司令官はCNNに、地上と地下の両方で作戦が継続中だと明かした。ISISは複雑な地下トンネル網を利用していた。戦闘員の一部は依然としてそこに潜んでいるとみられるという。

クルド人戦闘員の女性の一部からは、ラッカの再建が最優先事項となるだろうが、ISISなどの組織が2度と戻って来ないよう社会構造を再構築するのが一層難しい課題になるとの声も聞かれた。

非政府組織(NGO)「セーブ・ザ・チルドレン」は、大半の家族は戻るべき場所がほとんど無いか皆無なため、今後数カ月あるいは数年にわたり劣悪な環境のキャンプにとどまることになりそうだとの見通しを示している。

2148チバQ:2017/10/20(金) 19:17:22
http://www.sankei.com/world/news/171020/wor1710200007-n1.html
2017.10.20 07:37更新


クルド自治政府 内部離反・米対応誤算 キルクーク支配権失う
 【カイロ=佐藤貴生】イラク政府は北部の係争地キルクーク周辺をわずか2日間で制圧し、実効支配していたクルド自治政府の部隊を排除した。自治政府のバルザニ議長は、独立の是非を問う住民投票を強行したことについて、「無駄にはならない」と述べる一方、中央政府との戦闘を回避する意向を表明。事実上の“敗北宣言”とも受け取れる。

 住民投票を行ったことで、2003年のフセイン政権崩壊以来歩みを進めてきた「クルド人国家」の実現は逆に遠のいた格好だ。自治政府側には2つの点で誤算があった可能性が浮上している。まずはクルド側の内部離反だ。自治区には長い歴史を持ち、独立を訴えてきた2つの主要政党がある。バルザニ氏率いるクルド民主党(KDP)と、クルド愛国同盟(PUK)だ。

 キルクークをおさえるPUKの一部勢力は、住民投票について「時期が悪い」と反対してきた。今回も中央政府軍に対し、ほぼ無抵抗のまま兵を引いた。両政党が強固な協力体制を築けなかったことが手痛い反乱を招いた。

 もう一つが米国の対応だ。クルドの部隊は14年、イラク各地を占拠したイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の掃討で、米国と連携し大きな役割を果たした。

 西側外交筋は、その貢献を背景に住民投票に踏み切ったバルザニ氏には、「最後は米国が仲介に入るという期待があったのではないか」とみる。結局、米国は最後まで中央政府との間を調停せず中立を守り、クルド側は孤立した。

 ISが7月に北部モスルを明け渡して以降、戦闘は比較的小規模な集団の掃討へと移行。米国にすればクルド部隊の“利用価値”が減少していた面もあろう。

 中央政府のアバディ首相は来春に総選挙を控え、クルド側に妥協するような弱腰をみせられない立場にあったことも見逃せない。経済面の制裁にとどめるようなそぶりを示しておき、一気に精鋭部隊を動かして失地回復を果たした。

 中央政府は奪取した周辺油田の再開発を英石油会社に依頼したほか、クルド語での記者会見を禁じたともいわれる。住民投票が双方の対立感情に火をつけた形で、遺恨は今後、長くくすぶりそうだ。

2149チバQ:2017/10/21(土) 00:05:04
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017102001110&amp;g=int
ラッカ解放を正式宣言=東部油田地帯が焦点に-シリアの対IS戦


シリア北部ラッカで、過激派組織「イスラム国」(IS)からの解放を祝うクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)の女性兵士=19日(AFP=時事)
 【カイロ時事】シリアのクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)は20日、過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と称した北部ラッカの解放を正式に宣言した。SDFは17日にラッカでの対IS軍事作戦を終え、約4カ月に及ぶ戦闘の末に制圧を果たしていた。
〔写真特集〕過激派組織「イスラム国」

 SDFは、ISの戦闘員が最後まで徹底抗戦したラッカ市内の競技場で記者会見し、「この勝利を全人類にささげる。われわれの勝利はテロリズムに対する勝利だ」と強調。「ラッカを奪い返したことは、ISの最終章になる」と述べ、IS打倒が近いと自信を見せた。
 ラッカの解放を受け、シリア国内でのIS壊滅に向けた今後の焦点は、IS支配地域が残る東部の油田地帯デリゾール県に移る。同県には、ラッカや隣国イラクから逃れたIS戦闘員が多く逃げ込んだとされ、SDFとアサド政権部隊がそれぞれ別方向から掃討作戦を継続している。(2017/10/20-21:05)

2150チバQ:2017/10/21(土) 20:01:14
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171021-00000502-san-m_est
「イスラム国首都」ラッカ奪還を宣言 シリア民主軍 クルド勢力圏組み込みに野心
10/21(土) 0:56配信 産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】シリア北部ラッカで、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦を行ってきた少数民族クルド人勢力中心のシリア民主軍(SDF)報道官は20日、「歴史的な勝利だ」と述べ、ISから街を奪還したと正式に宣言した。

 ISは2014年にラッカを占拠し、一方的に「首都」と宣言。SDFは米軍の支援を受け、今年6月から市内で軍事作戦を展開していた。激しい戦闘により、推計3000人が死亡したとされる。

 SDFは17日に大規模な戦闘の終結を宣言し、残る戦闘員の掃討や地雷除去などを行ってきた。SDFは、ラッカは「地方分権が進んだ民主的なシリア」の一部を構成する-として、シリア北部に広がるクルドの勢力圏に組み込みたい考えをにじませている。

 東部デリゾールでも、ロシアやイランが支援するアサド政権軍がISを追い詰め、市街の9割以上を制圧したとの情報がある。SDFも個別に攻略を進めており、こちらも解放後の統治の主導権をめぐる綱引きが活発化しそうだ。IS最高指導者、アブーバクル・バグダーディ容疑者の行方は確認されていない。

2151とはずがたり:2017/10/22(日) 17:02:11
2月の記事

シリアで起きていることは、ますます勧善懲悪で説明できない
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/02/post-6859_1.php
2017年2月1日(水)18時00分
青山弘之(東京外国語大学教授)

<ロシアとトルコの仲介によって停戦合意が発効し、アスタナで和平協議も行われたシリア内戦は、「正当な反体制派」と「テロ組織」が離合集散し、ますます勧善懲悪で説明できない状況となっている>

アレッポ市東部から反体制派が敗走し、同地がシリア政府の支配下に復帰して以降のシリアでは、勧善懲悪で説明できない事象がこれまで以上に目に付くようになっている。2016年12月下旬に始まったダマスカス郊外県バラダー渓谷でのシリア軍と反体制派の戦いと、17年1月下旬のシリア北西部での反体制派の再編がその典型だ。

首都ダマスカスの水源をめぐるバラダー渓谷の戦い
バラダー渓谷の戦いは、首都ダマスカスで使用される水道水の70%あまりを供給してきたアイン・フィージャ町(ダマスカス郊外県)の水道施設が12月22日に突如として稼働停止となったことが発端だった。その理由について、シリア政府側は、反体制派が汚染物質(灯油)を貯水槽や水路に流し込んだために水門を閉鎖したが、その後の戦闘で反体制派によって施設を占拠、破壊されたと主張した。対する反体制派は、バラダー渓谷に対するシリア軍の攻撃によって施設が破壊されたと反論した。

真相は闇のなかだ。だが、事実として確認し得るのは、水源奪還をめざすシリア軍や親政権武装勢力(ヒズブッラーなど)が攻勢をかけるなか、施設を占拠する反体制派が復旧作業チーム受け入れの条件として、シリア軍の攻撃停止を要求したということだ。そして、その結果、バラダー渓谷の住民が戦火に巻き込まれただけでなく、首都ダマスカスで暮らす住民約550万人が深刻な水不足に見舞われたのだ。

ロシアとトルコの仲介により発効した停戦合意...
バラダー渓谷での戦闘は、非アル=カーイダ系のイスラーム過激派であるイスラーム軍やシャーム軍団、「穏健な反体制派」と目されるシャーム革命家大隊、ムジャーヒディーン軍、イドリブ軍、シャーム戦線が、シリア政府との停戦に応じる流れに逆行するかたちで激しさを増した。

12月30日、ロシアとトルコの仲介により発効した停戦合意は、その文言においては2016年2月末に米国とロシアが交わした停戦合意と大差なかった。すなわち、その基本方針は、1. イスラーム国とアル=カーイダ系のシャーム・ファトフ戦線(旧シャームの民のヌスラ戦線)を停戦対象から除外し、これらに対する「テロとの戦い」を是認すること、2. 停戦を受諾した反体制派とシリア政府が政治移行プロセスに向けた協議を行うことにあった。だが、停戦の保証国となったロシアとトルコは、その適用においてこれまで以上に踏み込んだ妥協を行った。

この妥協の内容を如実に見て取ることができたのが、ほかならぬバラダー渓谷の戦いだった。シリア軍はバラダー渓谷の反体制派を「テロ組織」と断じて攻撃を続けた。こうした手法は、それ以前であれば、「穏健な反体制派」や「一般市民」に対する「無差別攻撃」との非難を浴びるのが常だった。だが、今回は、反体制派最大の支援国であるトルコが、ロシアに同調してシリア軍の攻撃を停戦違反とはみなさないとの姿勢をとり、政権移行期の米国も沈黙を続けた。

なお、バラダー渓谷の反体制派が、シャーム・ファトフ戦線に主導されていたことは、反体制系のNGO組織であるシリア人権監視団の日々の戦況報告からも容易に確認でき、その意味で、トルコ、そして米国は、シリア政府に与してこの事実を認めたかたちとなった。

反体制派が生活インフラを盾とし、「市民」団体が戦闘継続を主唱した
加えて、トルコはシャーム・ファトフ戦線が停戦対象から除外されたことを不服とする反体制派に「強い圧力」をかけて、カザフスタンの首都アスタナで開催された和平協議(アスタナ会議、1月23?24日)に彼らを参加させた。トルコの要請に応じず、バラダー渓谷での戦闘継続を主唱した主要な組織は、シャーム自由人イスラーム運動、そしてホワイト・ヘルメット(民間防衛隊)を筆頭とする「市民」団体だけだった。

このうち「市民」団体の言動は異彩を放った。彼らは、停戦が発効した12月30日の声明で、国際社会がアイン・フィージャ町へのシリア軍の攻撃を停止させれば、「復旧作業チームを受け入れるために行動する」と発表し、水道施設を政治的・軍事的な「盾」として利用する構えを示した。また、1月15日の声明では、アスタナ会議への参加の準備をめざす反体制派に停戦を破棄するよう呼びかけた。

2152とはずがたり:2017/10/22(日) 17:02:42
>>2151

バラダー渓谷の戦いは、1月19日にドイツ大使館の仲介により、シリア政府と地元の反体制派が、1. シリア政府が水道施設修復のための作業チームをアイン・フィージャ町に派遣する、2. バラダー渓谷への残留を希望する戦闘員は武器を棄てて当局に投降すること、3. 投降を拒否する戦闘員とその家族は6ヶ月以内にイドリブ県方面に退去すること、を骨子とする停戦に最終合意し、同月28日にこの合意が履行されることで幕を閉じた。

欧米諸国や日本のメディアでほとんど注目を浴びなかったこの戦いは、反体制派が生活インフラを盾としてあからさまに利用した点、「市民」団体が戦闘継続を主唱した点、そしてシリア軍の反体制派に対する軍事行動が「テロとの戦い」として容認された点など、あらゆる点でシリア内戦をめぐる勧善懲悪では説明不能だった。

任期終了間近のオバマ政権が助長した反体制派の離合集散
反体制派の離合集散は、任期終了を間近に控えたバラク・オバマ米政権がシャーム・ファトフ戦線に対する空爆を頻発化させたことでさらに助長された。

米軍の空爆は、シャーム・ファトフ戦線の幹部が乗った車輌や拠点をピンポイントで狙った正確なもので、1月19日には、アレッポ県北部のシャイフ・スライマーン村の基地を破壊、戦闘40人以上を殲滅した。しかし、こうしためざましい戦果は、シャーム・ファトフ戦線と共闘してきた「穏健な反体制派」が索敵情報を提供しているのではとの疑念を抱かせた。

1月21日、シャーム・ファトフ戦線が、イドリブ県北部のザーウィヤ山地方一帯のシャーム自由人イスラーム運動の拠点を襲撃すると、この疑念は戦闘へと発展した。国境管理の利権争いに端を発していたとされるこの襲撃の中核を担ったのは旧ジュンド・アクサー機構だった。彼らは2016年9月、米国務省によって特別指定グローバル・テロ組織(SDGT)の指定を受けたのち、2016年10月にシャーム自由人イスラーム運動との対立を理由にシャーム・ファトフ戦線に吸収統合されていた。

シャーム自由人イスラーム運動との対立を再燃させた旧ジュンド・アクサー機構に対し、シャーム・ファトフ戦線は破門を言い渡すことで事態収拾を計った。だが、戦闘は止まず、シャーム自由人イスラーム運動は1月22日、アスタナ会議に参加したイスラーム軍、ムジャーヒディーン軍、「命じられるまま正しく進め」連合(シャーム戦線所属組織)と合同作戦司令室を設置し、旧ジュンド・アクサー機構の掃討に本腰を入れた。

二つのアル=カーイダ系組織を軸に離合集散する反体制派
対立はこれにとどまらなかった。1月24日、今度はシャーム・ファトフ戦線本体が、ザーウィヤ山一帯を含むイドリブ県北部とアレッポ県西部(およびアレッポ市西部郊外)で、ムジャーヒディーン軍、シャームの鷹旅団、シャーム戦線の拠点を制圧していった。窮地に立たされた3組織は、シャーム自由人イスラーム運動に支援を求め、「忠誠」(バイア)を表明した。また、イスラーム軍(イドリブ地区)、シャーム戦線(西アレッポ地区)、「命じられるまま正しく進め」連合、シャーム革命家大隊も、シャーム・ファトフ戦線の侵攻から身をまもるべく「忠誠」を表明し、シャーム自由人イスラーム運動は26日、これらの組織を吸収するとの声明を出したのである。

シャーム・ファトフ戦線もこれに対抗し、「穏健な反体制派」として知られていたヌールッディーン・ザンキー運動、ハック旅団、アンサールッディーン戦線、スンナ軍と1月28日に共同声明を出し、シャーム解放委員会という新組織として完全統合すると発表、力によって反体制派の統合を進めるとの意思を表明した。指導者には、シャーム自由人イスラーム運動の元司令官のアブー・ハーシム・ジャービルが就任し、ファトフ軍(シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる軍事連合体)を実質統括してきたサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィーらも新組織に合流した。

反体制派内部の再編がどのように決着するのかはきわめて不透明だ。だが、一連の動きから見えてくるのは、和平交渉の当事者となるべき「正当な反体制派」と「テロとの戦い」の標的となる「テロ組織」の峻別が、これまで以上に実現性を欠いた「ミッション・インポシブル」となっているという現実である。二つのアル=カーイダ系組織を軸に離合集散する反体制派は、とらえどころのない存在となっており、和平協議の当事者としての資質さえも失おうとしている。

2153チバQ:2017/10/25(水) 04:46:16
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017102401212&amp;g=int
クルド選挙、来年実施=当初予定より8カ月延期-イラク
 【エルサレム時事】イラク北部クルド人自治区議会は24日、バルザニ自治政府議長の後任を選ぶ議長選と議会選を8カ月延期すると決めた。クルド系メディアが伝えた。当初は11月1日に投票が行われる予定だった。
 イラク中央政府は16日、自治区との係争地に進軍、自治政府の治安部隊「ペシュメルガ」と衝突し、緊張が高まっている。自治政府の選管は18日、選挙の11月実施は困難と判断、延期の方針を発表していた。
 ただ、混乱に乗じバルザニ議長が任期を超えて居座る事態に「何の正当性もない。今すぐ辞めろ」と自治区内の反バルザニ派から強い反発が起きていた。自治政府は9月、イラクからの独立の賛否を問う住民投票を強行。猛反発した中央政府は投票の無効化を要求、経済制裁など圧力を強めており、バルザニ議長の内憂外患は強まっている。(2017/10/24-22:08)

2154チバQ:2017/10/25(水) 18:24:17
https://www.jiji.com/sp/article?k=2017102500923&amp;g=int
クルド独立投票「凍結」=中央政府に対話提案-イラク

2017年10月25日17時04分

 【エルサレム時事】イラク北部クルド自治政府は25日、中央政府に対し、9月に実施した独立の賛否を問う住民投票の結果を「凍結」し、両政府の間で対話を始めることを提案した。同時に即時停戦も要求。中央政府との衝突を回避し、国際的な孤立状態からも脱却する狙いがあるとみられる。
 自治政府は、声明で「両者の間の紛争には勝者は存在しない。むしろ、互いの生活のあらゆる側面に大きな損害をもたらす」と強調した。

2155チバQ:2017/10/27(金) 07:09:30
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171027k0000m030101000c.html
<エジプト>新興テロ組織を警戒 「非常事態宣言」延長
10月26日 20:11毎日新聞

<エジプト>新興テロ組織を警戒 「非常事態宣言」延長
ギザ県の砂漠地帯で起きた銃撃戦で死亡した警官の葬儀でひつぎを運ぶ人々=カイロで21日、AP
(毎日新聞)
 【カイロ篠田航一】イスラム過激派によるテロが頻発しているエジプトで、シシ政権は今月、全土に発令中の「国家非常事態宣言」の3カ月間の延長を決めた。コプト教(キリスト教の一派)の教会を狙った連続テロが北部で発生した4月の発令以来、延長は2度目。過激派組織「イスラム国」(IS)に加え、イスラム組織「ムスリム同胞団」系列の武装集団を抑え込む狙いがある。

 シシ大統領は国防相時代の2013年、同胞団出身のモルシ大統領を軍事クーデターで追放し、14年に大統領に就任。その後、同胞団を非合法組織として取り締まりを強化しているが、これに反発する一部が過激化している模様だ。非常事態宣言では、当局が「安全への脅威」とみなす人物を令状なしで逮捕できる。

 当局が警戒を強めるのが、政権が同胞団系列とみなす新興組織「ハスム運動」だ。今月20日には首都カイロから南西約140キロのギザ県にある砂漠地帯で、警官隊が待ち伏せしていた武装集団から迫撃砲などによる攻撃を受け、銃撃戦となった。ロイター通信などは警官50人以上が死亡と伝えたが、内務省は警官の死亡は16人と発表。当局は武装集団の詳細を明らかにしていないが、中東メディアはハスム運動による襲撃の可能性を報じている。同胞団はハスム運動との関連を否定し続けている。

 ハスム運動は昨年ごろから警官や裁判官への襲撃を開始。今年6月には日本人が多く住むカイロのマーディー地区で道路脇の爆弾が爆発して警官1人が死亡するテロがあり、ハスム運動が犯行声明を出した。

 テロ組織に詳しいエジプト紙「バワバ」元編集長のサラハディン・ハッサン氏は「ハスム運動は同胞団との連携を公言せず、同胞団を巻き込まないよう配慮しているが、関連はほぼ明白だ。武器はリビア国境に近いエジプト西部などで調達している可能性がある」と話す。一方、使用する用語の違いなどから「ISとの関連は薄い」と分析する。

 エジプトでは東部シナイ半島で11年ごろから活動していた遊牧民主体の過激派「アンサール・バイト・マクディス」が14年にISへの忠誠を表明。その後は「ISシナイ州」を名乗り、治安当局への攻撃を強める。半島北部の検問所では10月に治安部隊と武装集団の銃撃戦で約30人が死亡し、ISが犯行声明を出した。

 シシ氏は来春の大統領選に再選を目指して出馬を検討しているとみられる。軍人出身のシシ氏にとって、テロ封じ込めの失敗は政治的な求心力低下にもつながるだけに、今後は取り締まりを一層強化するとみられる。

2156チバQ:2017/10/29(日) 15:12:40
http://www.sankei.com/world/news/171029/wor1710290010-n1.html
2017.10.29 12:14
【クルド問題】
クルド自治政府バルザニ議長 任期延長しない意向
 ロイター通信は28日、イラク北部クルド自治政府トップのバルザニ議長が11月1日以降、任期を延長しないと伝えた。自治政府当局者の話としている。バルザニ氏は議長権限の分割計画を盛り込んだ書簡を28日に自治政府議会に送付しており、議会が29日に議論する予定という。

 自治政府は9月、イラクからの独立の是非を問う住民投票をバルザニ氏の主導で強行。その後、自治区外で実効支配していた油田地帯キルクークなどを中央政府側に奪われ、バルザニ氏の辞任を求める声が野党を中心に高まっていた。

 バルザニ氏は2005年に議長に選出。15年の任期満了後も、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)との戦闘を理由に議長を続けてきた。自治政府議会は24日、11月1日に実施予定だった議長選と議会選を8カ月後に延期すると決定している。(共同)

2157チバQ:2017/10/29(日) 21:24:19
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017102900287&amp;g=int
激戦地、険しい復興=内戦の深い爪痕-シリア最大都市アレッポ


シリア北部アレッポ市内=26日
 【アレッポ(シリア北部)時事】2016年12月、アサド政権はシリア内戦の「最激戦地」北部アレッポを制圧した。その後の反体制派や過激派組織「イスラム国」(IS)との戦いにおける政権優位の流れを決定付ける大きな転換点だった。しかし、1年近くが経過しても「世界最古の都市」の一つと称される最大都市アレッポ復興への道のりは険しい。
 ◇車で数分、風景一変
 水たばこをくゆらせ、屋外で話に興じる人々-。壮絶な戦闘で政権軍が拠点を置いていたアレッポ西部は、連日活気に満ちている。大通りにはしゃれた飲食店や洋服店が立ち並び、深夜まで家族連れなどでにぎわう。建造物には、目立った損壊は見られない。

シリア・アレッポ東部のスカリ地区で、焼け焦げて放置されている車両=26日
 ところが、車で数分も走れば風景は一変する。反体制派が占拠していたアレッポ東部。爆撃で窓や外壁、屋根が崩れ落ち、同じ市街地とは思えない対照的な廃虚が広がる。市民の1人は「由緒ある歴史的建物が多いため、以前と同じように復元しようとすれば時間がかかる」と述べた。
 ◇がれきの中で遊ぶ
 反体制派が最後まで抵抗した場所の一つで、16年12月に政権が掌握したスカリ地区を訪れた。路上には焼け落ちた車が放置されている。建物はがれきと化し、電気も水も復旧していないが、友達と遊んでいたモハメド・サバハ君(13)は「サッカーができるようになってうれしい」とはにかんで答えた。
 政権軍は同年9月、この地区を塩素ガスで攻撃したとされる。救済活動を行う「シリア民間防衛隊(ホワイト・ヘルメッツ)」などは、体中を洗い流し、酸素ボンベを吸って横たわる子供らの映像を公開。惨状は世界に衝撃を与えた。
 無職ニダル・アガさん(54)は、空爆で一部が破壊された家に住む。地下水に依存し「今も戦時下のような生活だ」と嘆いた。制圧後に避難先の西部ラタキアから戻ってきた電気店勤務モハメド・デドクさん(33)は「政府や軍は徴兵制をやめて、国外に逃れた若者を呼び戻すべきだ。そうすれば町を再建できる」と訴えた。

 ◇特産のせっけん
 一方で、壊れた日常を取り戻そうとする人々もいる。アレッポ特産品の自然素材せっけんの製造会社社長マジーン・ザナビリさん(54)は、旧市街にあった工場が爆撃された。主原料のオリーブの産地までは危険が多く、材料調達にも苦労したという。
 それでも、アレッポ西部の自宅の一角で今も製造を続けている。他のせっけん業者の多くがアレッポから逃れた中で「世界中で有名な『アレッポせっけん』のブランドを守るには、アレッポで作り続けることが求められている」と決意を語った。(2017/10/29-14:26) 関連ニュース

2158チバQ:2017/10/30(月) 19:20:06
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171030k0000e030176000c.html
<クルド自治政府>議長が辞意表明 住民投票後の混乱で引責
10:25毎日新聞

 【カイロ篠田航一】イラク北部クルド自治政府トップのマスード・バルザニ議長は29日、自治区の議会に対し、11月1日に議長を退任する意向を表明し、議会は賛成多数で承認した。クルドのメディアが伝えた。バルザニ氏が主導したイラクからの独立の是非を問う住民投票後の混乱を受け、責任を取る形での辞任となる。

 住民投票後、独立に向けた国際的な支持は得られず、逆に自治政府が実効支配していた油田都市キルクークを中央政府に奪還されるなど支配地域を次々に失う事態に陥った。今月に入り、混乱を招いたバルザニ氏の責任を問う声が高まり、野党は辞任を求めていた。

 バルザニ氏は辞意表明後のテレビ演説で中央政府の攻勢について「計画されていたもので住民投票を口実にした」などと批判した。

 自治区では今年、11月1日に議長選と議会選が予定されていたが議会は8カ月間の延期を決め、バルザニ氏は選挙実施まで続投するとみられていた。

 バルザニ氏は2005年に議長に選出され、09年に再選された。任期は4年だが、13年以降は選挙は行われず、近年は過激派組織「イスラム国」(IS)との戦闘の指揮を理由に議長職にとどまっていた。

2159チバQ:2017/10/30(月) 19:22:47
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-171030X846.html
クルド議長辞任へ=独立投票後の混乱に幕引き―イラク
07:14時事通信

クルド議長辞任へ=イラク
イラク北部のクルド自治政府のバルザニ議長(写真)は29日のテレビ演説で、「いかなる条件でも議長任期を延長しない」と表明し、11月1日に辞任する考えを明らかにした=9月24日撮影【EPA=時事】
(時事通信)
 【エルサレム時事】イラク北部のクルド自治政府のバルザニ議長は29日のテレビ演説で、「いかなる条件でも議長任期を延長しない」と表明し、11月1日に辞任する考えを明らかにした。クルド人自治区で強い権力を握り、イラクからのクルド人独立を求め続けてきた議長の退任は、今後の独立運動の在り方や地域情勢に大きな影響を与えそうだ。

 バルザニ氏は、9月に強行したイラクからの独立の賛否を問う住民投票後の混乱を受け、幕引きを図った形だ。演説に先立ち、自治区議会宛ての書簡で辞意を示し、議会もこれを承認した。

 自治区では当初、11月1日に議長選が行われる予定だったが、議会は24日、投票の8カ月間の延期を決定。議長は選挙実施まで続投するとみられていたが、混乱の長期化を望まない自治区内の勢力から辞任を求める声が強まっていた。

2160とはずがたり:2017/10/30(月) 20:18:58

クルド自治政府議長が辞意表明、独立住民投票強行で批判集まる
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171030-00000000-jij_afp-int
10/30(月) 5:43配信 AFP=時事

【AFP=時事】イラクのクルド自治政府のマスード・バルザニ(Massud Barzani)議長(71)は29日、非公開で行われた自治区議会で辞意を表明した。クルド自治区をめぐっては、先月イラクからの独立の是非を問う住民投票が強行されて以来、混乱が続いている。

 AFPは、同自治区の中心都市アルビル(Arbil)の議会で読み上げられた書簡のコピーを入手。この中でバルザニ議長は、「来月1日以降、私は職務を執行せず、任期の延長も拒否する」と述べている。

 クルド独立住民投票を実施したバルザニ議長に対しては、イラク中央政府との間に深刻な危機を引き起こしたとして、反対派から批判が強まっていた。

 中央政府はこの住民投票を違憲とみなし、以後北部の係争地域でクルド人部隊が占拠してきた地域の大部分を中央政府の部隊が奪還している。【翻訳編集】 AFPBB News

2161チバQ:2017/10/31(火) 17:56:56
http://www.sankei.com/world/news/171030/wor1710300035-n1.html
2017.10.30 21:28

クルド独立運動に転換点 バルザニ議長の退任承認
 【カイロ=佐藤貴生】イラク北部のクルド自治政府のトップ、マスード・バルザニ議長(71)が任期を延長せず11月1日に退任する意向を表明し、自治政府議会は29日、賛成多数で承認した。バルザニ氏が議長の座を降りることで、イラクにおけるクルド独立運動は大きな転換期を迎える。9月下旬に強行された独立を問う住民投票を機に中央政府は自治政府への締め付けを強めており、新たな世代にとって厳しい船出となることは確実だ。

 バルザニ氏は16歳でイラク側との戦いに加わり、1970年代に父親の後を継いでクルド民主党(KDP)を率いてきた。山岳地帯での長い戦歴から「山の支配者」などと呼ばれる。クルド人独立を掲げて戦ってきたもう一つの主要政党、クルド愛国同盟(PUK)も10月、創設者でイラク前大統領を務めたジャラル・タラバニ氏が死去したばかりだ。

 クルド自治政府は現在、KDPのバルザニ氏の下でおいのネチルバン氏が首相を務め、PUK側では副議長のほか、タラバニ氏の息子のクバド氏が副首相を務める。今後はこうした面々が主導的役割を果たす見通しだが、2005年からバルザニ氏が議長に居座り続けたため、「KDP側に権力のバランスが偏った」(現地の外交筋)といわれる。

 11月1日に実施予定だった自治政府の議長・議会選は8カ月間先延ばしされることが決まっており、先の外交筋は「議長ポストは空席になる」との見通しを示す。住民投票実施を受け、イラク中央政府が自治政府の実効支配下にあった北部キルクークへ進軍した際、PUKの部隊が戦わずに撤退したことなどでKDP側との関係は冷え込んでおり、この期間に対立の火種が権力闘争に発展する可能性も否定できない。

 イラク中央政府を取り巻く環境も変わりつつある。ティラーソン米国務長官は今月下旬、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)との戦いなどに加わったイランの軍事顧問やシーア派民兵について、「イランに戻るべきだ」と表明。これに対し、中央政府のアバディ首相は「イラクの機関の一部だ」と述べて反発した。

 ISとの戦いなどで良好な対米関係を維持してきたとされるアバディ政権も、来春の議会選を前に正念場を迎えつつある。自治政府との駆け引きにも影響を及ぼしそうだ。

2162とはずがたり:2017/11/02(木) 17:21:59

クルド議長辞任へ=独立投票後の混乱に幕引き―イラク
時事通信社 2017年10月30日 07時14分 (2017年10月30日 08時57分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20171030/Jiji_20171030X846.html

 【エルサレム時事】イラク北部のクルド自治政府のバルザニ議長は29日のテレビ演説で、「いかなる条件でも議長任期を延長しない」と表明し、11月1日に辞任する考えを明らかにした。クルド人自治区で強い権力を握り、イラクからのクルド人独立を求め続けてきた議長の退任は、今後の独立運動の在り方や地域情勢に大きな影響を与えそうだ。
 バルザニ氏は、9月に強行したイラクからの独立の賛否を問う住民投票後の混乱を受け、幕引きを図った形だ。演説に先立ち、自治区議会宛ての書簡で辞意を示し、議会もこれを承認した。
 自治区では当初、11月1日に議長選が行われる予定だったが、議会は24日、投票の8カ月間の延期を決定。議長は選挙実施まで続投するとみられていたが、混乱の長期化を望まない自治区内の勢力から辞任を求める声が強まっていた。

2163とはずがたり:2017/11/03(金) 22:41:55
さて,次は内戦(の出来れば収拾)だが,,

政権軍、デリゾール制圧=IS最後の主要都市―シリア
時事通信社 2017年11月3日 21時36分 (2017年11月3日 22時36分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20171103/Jiji_20171103X542.html

 【カイロ時事】シリア国営メディアによると、アサド政権軍は3日、東部の要衝デリゾールから過激派組織「イスラム国」(IS)を一掃し、市全域を制圧したと宣言した。デリゾールは約3年にわたってISが強い勢力を誇ったシリア国内最後の主要都市。政権軍はロシア軍などの支援を受けながら、掃討作戦を続けていた。シリアでなおISが占拠するのは、イラク国境近くなどごく一部を残すだけとなった。
 デリゾールを県都とする東部デリゾール県には、10月に陥落した「首都」の北部ラッカや隣国イラクからもIS戦闘員が多く逃げ込んだとされる。政権軍はISの軍事拠点だったマヤディーンなどを次々と奪い、県内で攻勢を強めている。
 米軍主導の有志連合が支援するクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)も、デリゾール県で政権軍とは別の方向からIS攻略を続けている。シリア屈指の油田地帯が広がる同県は戦略的に重要で、双方ともいち早く主導権を確保しようと画策しているとみられる。
 一方、イラク軍は3日の声明で、シリア国境地帯に残るIS支配下の町カイムへの進軍を強め、近郊の対シリア国境検問所を掌握したと発表。イラク治安部隊は既に、ISの拠点だった同国北部のモスルやハウィジャなどを制圧しており、シリアとイラクに支配領域を持つISの駆逐作戦は大詰めを迎えている。

2164とはずがたり:2017/11/05(日) 09:39:29
国際社会が使い捨てたクルド人と英雄バルザニ
トルコ・シリア・イラク・イランに散在するクルド人には広汎な自治権を与え,お互いに現在の国家主権の許で最大限自治州同士で協力し合えば良い。独立に踏み込むと全てが台無しになる。

ニューズウィーク 2017年10月31日 18時50分 (2017年10月31日 21時31分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20171031/NewsWeekJapan_E202396.html

<アメリカとともにサダム・フセインの圧政と戦いISISも撃退したが、独立しようとしたら攻め込まれた。勇敢だがまたも悲劇に終わったクルド人の英雄の物語>

イラク北部のクルド自治政府がイラクからの独立の是非を問う住民投票を9月25日に実施して以降、ISIS(自称イスラム国)を掃討した後クルド人が実効支配していた地域にイラク軍が進攻するなど、大きな混乱が続いた。ここ1カ月余りで、最も大きな代償を払うことになったのは、自治政府の事実上の大統領、マスード・バルザニ議長(71)だ。

バルザニは10月29日、議会に書簡を送り、議長職を退任する意思を伝えた。2005年に就任し、2015年の任期満了後もISIS掃討を理由に議長職にとどまっていた。

バルザニが率いるクルド民主党(KDP)によれば、バルザニは書簡で、「11月1日以降、議長職を続投することを拒否する」と表明した。

バルザニは「ペシュメルガ(イラクのクルド人民兵組織)で活動を続ける」とも言っており、今後も独立闘争を率いる指導者として影響力を残す可能性がある。

クルド民族運動の英雄ムスタファ・バルザニを父に持つバルザニは、16歳の時にペシュメルガに入隊して以降、クルド人の自治権拡大に関与するようになった。父の死去に伴い、1979年にKDPのトップに就任した。

サダム・フセインに弾圧された

イラクの旧サダム・フセイン政権は、1988年にクルド人自治区ハラブジャで化学兵器を使用するなど、クルド人を徹底的に弾圧した。バルザニはクルド人民兵としてフセインと戦った。フセインのクウェート侵攻を機に始まった1990年の湾岸戦争でフセインと戦う米軍に協力した結果、クルド人はイラク北部で自治権拡大を認められるようになる。1992年には、自治政府の樹立を目指して初めての議会選を実施した。

だがクルド人の二大政党でライバル関係にあるKDPとクルド愛国同盟(PUK)の対立で議会は機能不全となり、1998年まで内戦状態に陥った。クルド人居住区も一時PUKが支配する南東部とKPDの北西部に分断されたが、2003年のイラク戦争でフセイン政権が崩壊すると対立解消で合意した。そして2005年、バルザニがクルド自治政府の議長に就任する。

バルザニは議長に就任して真っ先に、クルド人独立への動きを加速させた。2005年にはクルド人自治区の独立を問う非公式の住民投票を実施し、98.8%の賛成票を得た。だがクルド人独立後のイラクの治安悪化を懸念するアメリカや、自国のクルド人に独立機運が飛び火するのを恐れるトルコ、イラン、シリアなどの周辺諸国は、バルザニの動きをことごとく妨害した。

2165とはずがたり:2017/11/05(日) 09:39:47
>>2164-2165
バルザニの影響力がピークに達したのは、恐らく2014〜2016年だろう。2014年にISISが広大な支配地域を築いたイラク北部で、ペシュメルガはISISを撃退した。彼らは当時、イラクでISISを倒せる唯一の戦力と見られていた。

バルザニは「ISISの息の根を止める」と誓い、ISIS掃討作戦の行方を左右する人物として注目を集めるようになり、2014年には米誌タイムが選ぶ「パーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」の候補者にまでなった。最終的には選ばれなかったが、タイムはバルザニをこう称えた。「ようやく逆境から救われたかに見えるクルド人の歴史が、彼の人生に凝縮されている」

バルザニの親族は自治政府の要職に就き(息子のマスロア・バルザニもKDPの有力者だ)、その汚職や縁故主義は長年批判の的だった。一方で、ゲリラ戦闘員としての戦歴や、クルド人の利益を一貫して擁護する姿を見てきた数百万人のクルド人にとって、バルザニはまさに英雄だった。

だがクルド独立という悲願実現に突進した結果、バルザニは辞任に追い込まれた。9月の住民投票では圧倒知的多数のクルド人が独立に賛成したが、敵対するアラブ諸国はもちろん、対テロ戦争ではクルド人の力を借りたアメリカや、それまで比較的良好な関係を築いてきたトルコも反対した。バルザニはそうした反対を押し切って住民投票を強行したことで、イラク政府による激しい報復を招き、2014年にISISを撃退してから自治政府が掌握していたイラク有数の油田地帯キルクークをイラク軍に制圧されたうえ、ISISから奪還した支配地域のほとんどを失った。

絶好のチャンスが台無しに

バルザニが無謀で愚かな行動に先走ったせいで、イラクのクルド人の長年の悲願である独立実現に向けた絶好のチャンスが台無しなったと、国際社会は批判するだろう。だがクルド人の多くは、別の見方をするはずだ。クルド人にしてみれば、批判する対象はバルザニでなく、国際社会だ。クルド人を利用するだけ利用しておいて、最後に見捨てたのだから。

奇しくもバルザニが退任する1カ月前、クルド人民兵からPUKの指導者になり、2005〜2014年まで新生イラクの大統領を務めたジャラル・タラバニが死去した。対立しながらもクルド人の自治権拡大を実現した2人が政界を去り、クルド人の一つの歴史が幕を閉じた。イラクだけではない。シリア、トルコ、イランでも、新世代のクルド人に待ち受けているのは、険しく、先の見えない未来だ。

(翻訳:河原里香)
ジャック・ムーア

2166とはずがたり:2017/11/05(日) 18:35:17

サウジ、汚職対策で王子11人拘束 閣僚ら3人解任
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171105-35109867-cnn-int
11/5(日) 15:21配信 CNN.co.jp

(CNN) サウジアラビア当局は4日、新たに設置された反汚職委員会の下で王子11人を拘束した。サウジ系の衛星テレビ局「アルアラビーヤ」が伝えた。これに関連して閣僚ら3人が解任された。

サウジの国営テレビ局によると、経済・企画相、国家警備相と海軍司令官が交代する。

反汚職委員会は、「サウジの発展を妨げる問題への積極的対策」の一環としてサルマン国王が設置を命じ、ムハンマド皇太子がトップの座に就いた。

同委員会には汚職に関与したとされる人物の捜査や拘束に加え、海外渡航を禁止したり、資産を凍結したりする権限がある。

2167チバQ:2017/11/06(月) 10:08:18
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171106k0000m030036000c.html
<サウジ>王子11人拘束、閣僚ら数十人も…汚職対策委
11月05日 19:44毎日新聞

 【カイロ篠田航一】サウジアラビアで新設された「汚職対策委員会」が4日、王子11人と閣僚数人、元閣僚数十人を一斉に拘束した。サウジ資本の衛星テレビ局アルアラビーヤが伝えた。大富豪として知られる有力者アルワリード・ビンタラール王子(62)も拘束された模様だが、サウジ政府は氏名や容疑を明らかにしていない。

 ◇皇太子反対派を封じ込めか

 同委員会はサルマン国王(81)が設置を命じ、実子のムハンマド皇太子(32)がトップを務める。拘束された有力者の中には皇太子に批判的な勢力も多かったとされる。大規模な一斉拘束の背景には、高齢の国王から皇太子への事実上の権限移譲が進む過程で、反対派を封じ込める狙いもあるとみられる。

 ロイター通信などはこの他に拘束された高官として、国家警備相も兼務しムハンマド皇太子の対抗馬とも言われたムトイブ王子や、ファキーフ経済企画相ら現職閣僚数人が含まれると伝えた。海軍司令官、元財務相、テレビ局や航空会社の元幹部、元裁判所長なども拘束され、対象は軍事・司法・財界など多岐にわたる模様だ。同委員会が捜査したのは2009年に起きた西部ジッダでの洪水や、12年にサウジ国内で発生した中東呼吸器症候群(MERS)に関係する事件とされるが、詳細は不明。

 AP通信によると、今回の措置でサウジの治安関連の権限はムハンマド皇太子が押さえることになる。

 アルワリード王子はサウジの巨大企業「キングダム・ホールディングス」を率い、著名ホテルチェーンやアップル社などに投資している。経済誌の長者番付でも度々上位に名を連ねる富豪で、15年には当時選挙期間中だったトランプ米大統領がイスラム教徒の入国禁止を訴えた問題について「米国の恥。選挙戦から撤退すべきだ」とツイッターに投稿。トランプ氏が「間抜けな王子」と返し、その応酬が話題になった。

 サウジでは6月、副皇太子だったムハンマド氏が王位継承順位1位の皇太子に昇格。ムハンマド・ビン・ナエフ皇太子が解任され、国王の実子への権力集中が進んだ。

 ムハンマド皇太子は石油関連収入に依存する産業構造からの脱却を図り、従来は禁じられていた女性の自動車運転の容認を後押しするなど社会・経済改革を模索する一方、国防相としてカタールとの断交やイエメン内戦への介入も主導した。

2168チバQ:2017/11/06(月) 17:14:01
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171106-00000001-jij_afp-int
サウジ王子、ヘリ墜落で死亡 対イエメン国境付近
11/6(月) 8:28配信 AFP=時事
サウジアラビア上空を飛行するヘリコプター(2017年8月28日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イエメンとの国境に近いサウジアラビア南部で5日、同国の王子1人と当局者数人を乗せたヘリコプターが墜落し、王子が死亡した。国営テレビが報じた。

 ニュース専門の衛星テレビ局アルイフバリヤ(Al-Ekhbariya)によると、死亡したのはアシール(Asir)州副知事で元皇太子の息子のマンスール・ビン・ムクリン(Mansour bin Moqren)王子。

 同テレビは、墜落原因や同乗の当局者らの安否については伝えていない。

 イエメンではアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)政権とイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装組織「フーシ派(Huthi)」の内戦が続き、サウジ主導の連合軍がハディ政権を支援して介入している。【翻訳編集】 AFPBB News

2169チバQ:2017/11/06(月) 19:25:41
http://www.sankei.com/world/news/171105/wor1711050037-n1.html
2017.11.5 21:27

資産2兆1000億円の富豪で「アウトサイダーの存在」 サウジ政府が身柄拘束のワリード王子

 【カイロ=佐藤貴生】米誌フォーブスの公式サイトによると、サウジアラビア政府に身柄を拘束されたワリード王子は62歳。中東でもトップランクの大富豪で、資産は187億ドル(約2兆1000億円)に上る。

 王子が率いる投資会社キングダム・ホールディングはフォーシーズンズやラッフルズといった著名ホテルに加え、ニューズ・コーポレーションやタイム・ワーナーなどの大手メディア、イーベイなどのネット通販などに投資している。

 サウジのサルマン国王は9月下旬、女性の運転を来年6月にも解禁することを決めたが、ワリード王子はそれ以前から女性の運転解禁を求めており、自らも女性を雇っていた。

 幅広いテーマで率直に物を言うことで知られ、サウジ王家の中でも「アウトサイダーのような存在」(米紙ニューヨーク・タイムズ電子版)だった。

 同紙によると、米大統領になったトランプ氏から以前、ニューヨークの名門プラザホテルを購入した投資グループの一員だった。トランプ氏から高価なヨットを買ったこともある。

 王子は2015年、米大統領選に名乗りを上げたトランプ氏について、「共和党に対してだけでなく、米国全体にとって面汚しだ」とツイッターで批判。トランプ氏が「彼は父親の金で米国の政治家を支配しようとしている」とつぶやいて反発するなどしていた。

 王子の巨額資産の取り扱いについては現時点では不明だ。

2170チバQ:2017/11/06(月) 19:27:09
http://www.sankei.com/world/news/171105/wor1711050032-n1.html
2017.11.5 21:11

サウジ政府が王子ら数十人拘束 反皇太子派の一掃に乗り出した可能性
 【カイロ=佐藤貴生】サウジアラビア政府は5日までに、サウド家の王子11人のほか現職閣僚4人を含む数十人の身柄を拘束した。サウジ資本の衛星テレビ、アルアラビーヤが伝えた。拘束の理由は明らかではないが、サルマン国王は4日、実子のムハンマド・ビン・サルマン皇太子(32)をトップとする「反汚職委員会」を設置していた。同皇太子は6月に昇格したばかりで、“国王世襲”の動きに反発する勢力の一掃に乗り出した可能性がある。

 ロイター通信がサウジ政府当局者の情報として伝えたところでは、拘束されたのは、国家警備相のムトイブ王子やファキーフ経済企画相ら。閣僚経験者も数十人拘束されたという。ムトイブ王子はアブドラ前国王の息子で、一時は国王候補の一人と目されていた。

 また、ツイッターやアップルのほか、大手メディアなどに幅広く投資している「キングダム・ホールディング」を率いるワリード・ビン・タラール王子も拘束されており、ビジネス界にも大きな影響を与えそうだ。

 欧米メディアによると、サウジで近年、これほどの大量拘束が行われた事例はない。プライベートジェット機用の空港が閉鎖されたとの情報もあり、王族や富豪らの出国を禁じた可能性も指摘されている。

 ムハンマド皇太子は最近、「穏健なイスラム」への回帰を目指すと表明し、「すぐに過激主義の残存勢力を根絶する」と表明していた。

 国防相を兼務する皇太子は経済・社会問題も担当し、石油依存からの脱却を図る経済改革案「ビジョン2030」も主導。イエメンへの軍事介入やカタールとの断交でも影響力を発揮したとされ、強気の外交を展開してきた。今後はサウジ国内でも反対勢力の締め付けが強まりそうだ。

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2171チバQ:2017/11/06(月) 19:30:06
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017110400527&amp;g=int
レバノン首相辞任=「命に危険」と演説



レバノンのハリリ首相=4月4日、ベルリン(EPA=時事)
 【カイロ時事】レバノンのハリリ首相が4日、辞意を表明した。テレビ演説で「私の命を狙う秘密の企てを感じている」と指摘。対立するイランによる介入なども辞任の理由に挙げた。地元メディアは、ハリリ氏がサウジアラビアに滞在中と伝えている。
 ハリリ氏の父親ラフィク・ハリリ元首相は2005年、首都ベイルートで起きた爆弾テロで殺害された。ハリリ氏は演説で「現在は暗殺事件前と似た状況にある」と語った。中東の衛星テレビ局アルアラビアによると、ベイルートでハリリ氏の車列を狙った暗殺計画が数日前に未然に阻止されていた。(2017/11/05-00:00)

2172チバQ:2017/11/06(月) 19:30:52
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017110500420&amp;g=int
富豪の王子ら大量拘束=皇太子に権限集中へ-サウジ



サウジアラビアの著名投資家、アルワリード王子=5月11日、西部ジッダ(AFP=時事)
 【カイロ時事】サウジアラビアで、王族メンバーや現職閣僚らが大量に拘束された。中東の衛星テレビ局アルアラビーヤが5日伝えた。拘束者には著名投資家である大富豪の王子も含まれる。アブドラ前国王時代の有力者が多く、サルマン国王の実子で次期国王と目されるムハンマド皇太子に権限集中を図る狙いがあるとみられる。

 サウジでは4日、汚職根絶を目指すムハンマド皇太子をトップとする新たな取り締まり機関設置が発表された。その後の摘発で王子11人、閣僚4人、閣僚経験者数十人が拘束されたと伝えられ、ロイター通信は前国王に仕えた元財務相やリヤド州知事の経験者らが含まれると報じた。
 報道では、著名投資家のアルワリード王子も拘束された。同王子は短文投稿サイトを運営する米ツイッター、米金融大手シティグループなどに出資するサウジ投資会社を経営。2015年には個人資産約320億ドル(約3兆6000億円)を慈善事業に寄付する意向を示し、話題となった。(2017/11/05-21:57) 関連ニュース

2173とはずがたり:2017/11/07(火) 13:16:53
どんな論争だ!?(;´Д`)

成人男性に「おっぱい」認める宗教令、サウジで論争
http://www.afpbb.com/articles/-/2738916
2010年7月3日 19:30 発信地:リヤド/サウジアラビア

【7月3日 AFP】保守的なイスラム教国のサウジアラビアで、成人男性が女性の胸から乳を飲むことを許すファトワ(宗教令)をある聖職者が提案し、国をあげての論争となっている。

?問題となっているファトワは、アブドラ・ビン・アブドルアジズ(Abdullah bin Abdulaziz)国王の上級顧問でもあり、イスラム色の緩和に支持的といわれるアブドゥル・モーセン・オベイカン(Abdul Mohsen al-Obeikan)師が出したもので、「女性が授乳した男性は、その女性の息子とみなしうる」という内容。

?これはイスラム教の書物にみられる故事に基づくものだが、一部には、親族ではない男性と女性の同席を宗教的観点から禁じているサウジアラビアの法をかいくぐる方便だという見方があるため、国内では聖職者たちに限らず、メディアやインターネット上で国民が意見を戦わせる大論争に広がった。

?4日、聖地メッカ(Mecca)の聖モスク(Haram Grand Mosque)での金曜礼拝では、大きな影響力を持つアブドゥルラーマン・スダイス(Abdulrahman al-Sudais)師がこのファトワについて「いんちきもはなはだしい」と紛糾、「腐ったものを売りつける商人と変わらない」、国の治安さえ悪化させる問題だと強烈に批判した。

?またサウジアラビアの大ムフティー(イスラム法の最高官)にあたるアブドラアジズ・シェイフ(Abdulaziz al-Sheikh)イスラム問題相も6日、問題となるファトワを出す聖職者はやぶ医者と同じだと苦言を呈し、「コーランに依拠していないおかしなファトワの発令は止めさせなければならない」と述べ、取り締まる可能性もちらつかせた。

?サウジアラビアでは女性には車の運転免許の取得資格がなく、1日5回の礼拝の際には商店は完全に閉めることなどイスラムの教えの解釈がより厳格。政府はシャリーアと呼ばれるイスラム法に基づく司法制度をさらに強化しようともしており、ファトワを出す権限をもつ機関を聖職者たちの最高会議ひとつに絞り、ほかの聖職者たちはそれに従う体制にしたがっている。

?こうした背景の下、一見難解な宗教論争の根本には現代生活に即して、イスラム色を薄めようという動きがある。

?今年初めには、思想的に自由だという風評があったメッカの宗教警察長官アフメド・ガムディ(Ahmed al-Ghamdi)氏が、男性と女性が礼拝の場で同席することを支持する発言をして解任され、その後復帰した。このときも宗教界や世論では保守派と進歩派の間で大論争となった。(c)AFP/Paul Handley

2174チバQ:2017/11/08(水) 20:38:51
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017110700212&amp;g=int
サウジ王子、搭乗ヘリ墜落で死亡=「粛清」恐れ逃亡図る?

 【カイロ時事】サウジアラビア南西部アシル州の副知事だったマンスール・ビン・ムクリン王子が5日、搭乗していたヘリコプターの墜落で死亡した。王子は、汚職摘発を名目に王族や閣僚ら多数を拘束したムハンマド皇太子の反対派。不正行為への追及を逃れようと国外に向かっていた際にヘリが墜落したとの臆測が広がっている。
 マンスール王子は、サルマン現国王が2015年に即位した後に退任させられたムクリン元皇太子の息子。有力王族メンバーながらムハンマド皇太子から冷遇されたとみられる。国営通信は6日、王子死去の情報のみを短く伝え、墜落の詳細などは不明だ。(2017/11/07-10:20) 関連ニュース

2175チバQ:2017/11/10(金) 14:03:09
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171110k0000e030263000c.html
<シリア>IS、最後の拠点失う…政権軍、アブカマル奪還
11:34毎日新聞

<シリア>IS、最後の拠点失う…政権軍、アブカマル奪還
(毎日新聞)
 【カイロ篠田航一】シリアのアサド政権軍は9日、過激派組織「イスラム国」(IS)の国内最後の拠点とされるイラク国境の町アブカマルを奪還したと発表した。国営シリア・アラブ通信が伝えた。ISはこれで、シリアとイラクの都市部の支配地域を全て失ったことになる。残存勢力はイラク国境の砂漠地帯に逃れた模様だ。

 アサド政権軍は声明で「IS組織の崩壊を示す」重要な勝利と述べた。ISは7月以降、実効支配していたイラク北部モスル、シリア北部ラッカ、東部デリゾールなどの拠点を次々に失っており、2014年にシリアとイラクにまたがる領域での建国を宣言した「国家」は既に事実上、崩壊している。

 一方、デリゾール近郊では4日、自動車の爆発で避難民ら少なくとも75人が死亡するテロがあり、ISによる自爆テロとみられている。逃亡中のIS戦闘員は各地でこうした無差別テロに走る可能性もあり、アサド政権軍やイラク軍は今後も両国国境の砂漠地帯で掃討作戦を続ける。

 またアサド政権軍は9日、「指導者層を含む多くのIS戦闘員を殺害した」と成果を強調したが、IS最高指導者バグダディ容疑者の行方は依然として分かっていない。ISは9月、バグダディ容疑者の「肉声」とされる声明をインターネット上に公開し、「勝利には忍耐が必要」と戦闘継続を呼びかけたが、生死についての情報は錯綜(さくそう)している。

2176チバQ:2017/11/10(金) 14:19:01
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171110-00000002-jij_afp-int

サウジ粛清、201人を拘束 汚職の損失、推定11兆円


11/10(金) 7:01配信

AFP=時事







サウジ粛清、201人を拘束 汚職の損失、推定11兆円


サウジアラビアの首都リヤドで開かれた投資会議に出席したムハンマド・ビン・サルマン皇太子(2017年10月24日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】サウジアラビアで行われた近年最大のエリート層粛清で、同国政府は9日、推計1000億ドル(約11兆3000億円)に上る横領と汚職について聴取するため、201人を拘束したと発表した。

【写真】リヤドでの経済フォーラムで発言するムハンマド・ビン・サルマン皇太子

 ムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子が権力の強化を進める同国では4日、王子や閣僚、富豪を含む有力者数十人が拘束あるいは免職された。

 シェイク・サウド・モジェブ(Sheikh Saud al-Mojeb)司法長官は、同国情報省を通じ出した声明で、「これまでに合計208人が聴取を受け、7人が訴追されることなく釈放された」と発表。

「ここ3年間の捜査に基づき、われわれは過去数十年間にわたる組織的な汚職や横領によって少なくとも1000億米ドルが悪用されたと推定している」と述べている。【翻訳編集】 AFPBB News


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171110-00000035-mai-m_est

<サウジ>汚職捜査、拘束200人超え 違法流用11兆円


11/10(金) 11:00配信

毎日新聞



 【カイロ篠田航一】サウジアラビアで有力王族や現職閣僚らが汚職容疑で大量に拘束された事件で、サウジ司法当局は9日、国営サウジ通信を通じ、拘束者が200人を超えたことを明らかにした。財界やメディア関係者らも含まれており、数十年にわたる収賄や横領などの違法行為により1000億ドル(約11兆3400億円)が流用されたとしている。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、サウジ政府が一連の摘発で計8000億ドル(約90兆7000億円)の資産没収を狙っているとの見方を示し、原油価格低迷で財政状況が苦しい産油国のサウジにとって「没収資産の一部でも助けになる」と伝えた。

 一斉拘束は今月4日に始まり、サルマン国王の実子のムハンマド皇太子が率いる「汚職対策委員会」が捜査。これまでに208人を事情聴取し、このうち7人は「証拠不十分」で釈放したが、残る201人の拘束を続けている。関係する約1700の銀行口座も凍結したという。

 サウジ政府は「拘束者の法的権利を守るため」として、氏名や容疑の詳細を明らかにしていない。中東メディアによると、拘束されたのは世界的大富豪の投資家アルワリード・ビンタラール王子のほか、アブドラ前国王の息子で一時は国王の後継候補と目されたムトイブ前国家警備相らの名前が挙がっている。

 王族利権にメスを入れる大規模な捜査は異例。横行する腐敗に不満を持つ国民からの支持を集める一方、ムハンマド皇太子の政敵を一斉に「粛清」する狙いもあるとみられる。

2177チバQ:2017/11/10(金) 14:19:27
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171110-00000064-jij-m_est

サウジ・イラン対立が波及=レバノンやイエメン混乱深刻化


11/10(金) 14:14配信

時事通信



 【カイロ時事】中東の2大国サウジアラビアとイランの対立激化に伴い、両国の影響力が強い小国のレバノン、イエメンで混乱が深刻化している。

 サウジの実力者ムハンマド皇太子は王族らの汚職摘発を進めるなど「次期国王」の地盤固めも念頭に、国内外で強硬路線に傾く。「代理戦争」が波及する各国では、干渉を強めるサウジへの不信感が強まっている。

 レバノンのハリリ首相は4日、「暗殺される危険がある」と滞在先のサウジから突如辞任を表明した。サウジと関係が深いハリリ氏だが、昨年12月発足の新内閣では、イランが支援するイスラム教シーア派組織ヒズボラとの融和も模索。レバノン政界では、ヒズボラを敵視するサウジの不興を買い、辞任を迫られたとの見方が大勢だ。

 レバノン側はハリリ氏の帰国を促しているが、サウジに自由行動を制限されているとの情報もある。サウジ政府は9日、レバノン在住のサウジ国民に即時出国を促し、渡航自粛も勧告。両国関係の悪化は必至だ。

 一方、イエメンでは4日夜、イランを後ろ盾とするシーア派系武装組織フーシ派がサウジの首都リヤドの国際空港に向けて弾道ミサイルを発射した。ムハンマド皇太子は「イランによる直接の軍事侵攻で、戦争行為と見なすことができる」と警告。イランのロウハニ大統領は「イランを敵と見なすのは誤りだ」と反発し、非難の応酬が続く。

2179チバQ:2017/11/10(金) 15:11:48
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201711/CK2017111002000243.html
サウジの拘束者201人に 汚職11兆3000億円

2017年11月10日 夕刊


写真
 【カイロ=奥田哲平】サウジアラビアが汚職容疑で王子や閣僚らを多数摘発した問題で、中東の衛星放送アルアラビーヤは九日、当局に拘束されている容疑者が二百一人に上ると報じた。組織的な汚職や横領などの総額は数十年間にわたって計一千億ドル(約十一兆三千億円)という。
 ムハンマド皇太子が率いる「反汚職委員会」メンバーの司法長官が声明で明らかにした。サウジは四日に王子十一人と現職閣僚四人、数十人の大臣経験者らを拘束し、捜査対象をさらに拡大させているもようだ。
 ロイター通信によると、中央銀行の要請を受け、国内金融機関は既に千七百口座を凍結。米紙ウォールストリート・ジャーナルは、関係者の話として、サウジ政府が計八千億ドル(約九十兆円)の資産没収を狙っていると伝えた。金融当局は、凍結されたのは個人口座で、企業の経済活動に影響はないとしている。
 反汚職委員会は四日、国家警備相を解任されたムトイブ王子や世界的な投資会社代表のワリード王子らを拘束。今年六月に解任したムハンマド・ビン・ナエフ前皇太子や親族の銀行口座も凍結したという。ナエフ氏はムハンマド皇太子が昇格するまで王位継承の最有力候補で、欧米メディアは、現在は自宅軟禁下にあると報じている。

2180チバQ:2017/11/10(金) 15:13:11
http://www.iza.ne.jp/kiji/column/news/171107/clm17110705020002-n1.html
【産経抄】拘束された改革派の富豪王子 11月7日
2017.11.7 05:02
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 中東のサウジアラビアは、世界で唯一女性の車の運転が禁じられてきた。女性が自由に外出するようになると、男女関係が乱れる。これが社会で大きな影響力を持つイスラム教の保守派聖職者の主張である。

 ▼ところがサルマン国王(81)は今年9月、来年6月までに運転を解禁するよう命令を出した。サウジは近年、原油価格の低迷によって財政難に苦しんでいる。国王の息子のムハンマド皇太子(32)は、石油に依存しない経済改革を進めている。運転解禁も女性の社会進出を促すという意味で、皇太子の意向が強く働いた。

 ▼この決断に誰よりも大きな拍手を送ったのが、ワリード王子(62)であろう。女性運転手がいないサウジには、すでに女性パイロットが誕生している。飛行士を夢見る少女を隣国ヨルダンの飛行学校に留学させたのは、王子である。免許を取得すると、私有するジェット機の操縦士として採用した。宮廷政治を否定するような発言も注目を集めてきた。

 ▼そんなサウジから不穏なニュースが入ってきた。政府が王子11人を含む数十人の身柄を拘束したという。そのなかに、改革への志は皇太子と共通しているはずのワリード王子も含まれている。

 ▼王子は米国留学を経て、父親から借りた3万ドルを元手にビジネスを始めた。米シティバンクやアップルなどへの投資が成功して、今では世界有数の資産家である。かつて、トランプ米大統領から高級ヨットを買い叩(たた)いた。そのトランプ氏とは、イスラム教徒の入国禁止をめぐってツイッターで激しい非難の応酬を繰り広げた。

 ▼約5000人いる王族のなかで、とびきりのやり手であることは、間違いない。権力の集中を進める皇太子にとって、目障りな存在ということか。

2182チバQ:2017/11/11(土) 10:06:48
こんな感じか

アブドルアジズ初代国王
   アブドラ前国王 2015年1月死去>>586
      ムトイブ国家警備相 拘束中
   ムクリン元皇太子 >>807>>810 2015年5月退位
      マンスール王子 >>2174 ヘリ墜落

   【スデイリ閥】
   サルマン・ビン・アブドルアジズ国王
      ムハンマド・ビン・サルマン皇太子
   ナエフ元皇太子 2012年死去
      ムハンマド・ビン・ナエフ前皇太子>>586 第3世代初の皇太子だったが・・・
       >>1966にて解任

★アルワリード・ビンタラール王子(投資家)

2183チバQ:2017/11/13(月) 19:24:51
http://www.sankei.com/world/news/171113/wor1711130009-n1.html
2017.11.13 18:00

イラン地震の死者300人超 生き埋め多数、救出急ぐ 山岳地帯、被害拡大恐れ
 イラン西部のイラク国境付近で発生した地震の被害が13日拡大し、医療当局によると、イラン側の死者は328人、負傷者は2530人に達した。震源は山岳地帯で、被災地には簡素な造りの建物が多いとみられ、多数の住民ががれきの下に生き埋めになったもようだ。イラク側でも少なくとも7人が死亡し、300人以上が負傷した。

 救助当局が生存者の捜索と救出を急いでいるが、大規模な停電や道路事情の悪化で作業は難航している。

 被災地からの映像によると、道路沿いの多くの建物が倒壊し、車が下敷きとなってつぶれていた。病院には次々と負傷者が運び込まれている。

 被害が特に激しいイラン西部ケルマンシャー州の副知事は、国営テレビに「がれきの下にまだ住民がいる」と窮状を訴えた。

 地震は12日夜(日本時間13日未明)に発生。米地質調査所(USGS)によるとマグニチュード(M)7.3で、震源はイラク北東部ハラブジャから南へ約32キロの山岳地帯、震源の深さは23.2キロだった。(共同)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171113-00000047-jij-m_est
イラン地震、死者300人以上=一夜明け被害拡大―イラク国境地帯
11/13(月) 14:20配信 時事通信
イラン地震、死者300人以上=一夜明け被害拡大―イラク国境地帯
13日、イラン西部ケルマンシャー州サルポレザハブで、がれきの山を捜索する救助隊員。
 【カイロ時事】イラン西部のイラク国境地帯を震源に、12日に起きたマグニチュード(M)7.3の大地震で、イランのメディアは13日、国内での死者が328人、負傷者は約4000人に達したと伝えた。

 被害が大きかったケルマンシャー州などイラン西部は山岳地域が多く、被災地に向かう道路が土砂崩れなどで寸断。一夜明けた13日も救援活動は遅れており、イラク側の犠牲者と合わせ、死傷者の数はさらに大きく増える恐れもある。

 イラクのクルド系メディアによれば、イラク北部クルド人自治区でも少なくとも7人が死亡、300人が負傷し病院に搬送された。

 米地質調査所(USGS)によると、イラン西部では大地震の後、M4以上の余震が断続的に続いている。れんがなどで造られた耐震性の低い建物や家屋が相次いで倒壊。被災地では停電や通信途絶が発生していると伝えられ、被害の全容は判明していない。イランの赤新月社は、被災者7万人以上が緊急の避難先を必要としていると指摘し、迅速な救援が必要だと訴えた。

 イランのタスニム通信によると、ケルマンシャー州では救助隊員や機材が不足しており、各地でがれきの撤去などが進んでいない。このため依然がれきの下に取り残されている人々も少なくないとみられる。 

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017111300837&amp;g=int
山岳地帯、各地で地滑りか=「救助隊、村に送れない」-イラン



13日、イラン西部ケルマンシャー州サルポレザハブで、大地震によってつぶれた自動車(AFP=時事)
 【カイロ時事】大地震が襲ったイランとイラクの国境地帯は、乾いた大地と草原が入り組む山岳地帯だ。現地から徐々に伝わる情報では、各地で地滑りが起きている。テヘラン発のAFP通信は13日、被災地の様子について「土砂で道という道がふさがれている。道が寸断されているから村に救助隊を送れない」と訴えるイラン当局者の言葉を伝えた。
 地震が起きたのはイラク時間で午後9時すぎ。大半の家々で就寝の準備に入り、すでに就寝していた家もあったとみられている。地滑りが村を襲えば、家ごと犠牲になった恐れもある。
 被災状況が比較的早く外部に伝わったイラン西部ケルマンシャー州では「少なくとも三つの緊急避難施設を設営中だ」と語るイラン当局者の話が報じられた。家を失った人々が大勢いる様子が伝わってきた。
 山岳地帯に入るほど、家々はもろいれんがで造られている。地震には弱い。各地で停電が起きているとみられ、通信も途絶えがちだ。余震が続き、建物の外で一夜を明かした住民も少なくない。11月は冷え込みが激しい。健康悪化も心配されている。(2017/11/13-17:34)

2184チバQ:2017/11/16(木) 18:44:25
http://www.sankei.com/world/news/171116/wor1711160023-n1.html
2017.11.16 10:03

レバノン首相、フランスへ 「生命狙われている」とサウジで辞任表明 仏大統領、亡命は否定 

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 【ジュネーブ=三井美奈】フランス大統領府は15日、4日に辞任を表明したレバノンのハリリ首相とその家族を招聘(しようへい)したと発表した。ハリリ氏はサウジアラビア滞在を続けており、イランが支援するレバノンのシーア派民兵組織ヒズボラとの対立が指摘されていた。

 仏大統領府の発表によると、マクロン仏大統領はサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と協議した末、招聘を決めた。マクロン氏は14日、訪問先のドイツで「ハリリ氏はフランスに亡命するわけではない」と主張した。数日中にフランスに到着の見通しだという。

 ハリリ氏はイスラム教スンニ派。サウジで辞任表明し、その際に「生命が狙われている」と発言した。ヒズボラと関係が深いレバノンのアウン大統領は「ハリリ氏は身柄拘束されている」としてサウジを非難した。マクロン氏は9日のサウジ訪問でムハンマド皇太子と会談し、レバノン安定の重要性を主張していた。

2185チバQ:2017/11/16(木) 22:24:58
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171116k0000e030225000c.html
<レバノン大統領>「首相をサウジが拘束」非難 軟禁状態か
10:03毎日新聞

 【カイロ篠田航一】レバノンのアウン大統領は15日、訪問先のサウジアラビアで4日に突然の辞任を表明したまま帰国しないハリリ首相について「現地で拘束されている。人権侵害だ」と述べ、サウジを非難した。ハリリ氏は14日に「私は自由だ。数日以内に帰国する」と述べていたものの、実際にはサウジで行動を制限され、軟禁状態にあるとの見方も出ている。

 一方、ロイター通信は15日、ハリリ氏が近日中にレバノンの旧宗主国フランスを訪れ、マクロン大統領と事態について協議すると伝えた。

 辞任劇の背景には、中東各地で覇権を競い合うイスラム教スンニ派の盟主サウジと、シーア派大国イランとの対立がある。レバノンは多宗派が混在する「モザイク国家」で、サウジに近いハリリ氏はスンニ派、イランに近いアウン大統領はキリスト教マロン派だ。

 ハリリ氏は昨年12月の組閣の際、イランが支援するシーア派組織ヒズボラの出身者も閣僚に登用するなどして「国内融和」を模索した。だがイランの影響力増大を警戒したサウジが、ヒズボラに融和的なハリリ氏に辞任を迫ったとの見方が出ている。

 ハリリ氏は今月4日、「私の命を狙う秘密の計画がある」と述べ、身の安全を優先するとの理由で辞任表明。これに対しアウン大統領は「直接理由を聞くまで辞任は受け入れない」として早期帰国を求めている。

2186チバQ:2017/11/17(金) 19:04:43
http://www.sankei.com/world/news/171117/wor1711170001-n1.html
2017.11.17 17:00
【中東見聞録】
サウジで宮廷粛清が始まった 初代国王が危惧した権力闘争の行方は?
 アラビア半島の大部分を支配し、1932年に現在のサウジアラビア王国をうち建てた初代国王、アブドルアジーズ(1875〜1953年)には生前、大きな気がかりがあった。自分の死後、息子たちが後継者の座をめぐって争い始めるのではないか-。

 だが、安定的な後継システムを確立できないまま、アブドルアジーズは病を得てしまう。死の床で初代は、決して仲が良いとはいえなかった年長の2人の息子、サウド(1902〜69年)とファイサル(1906〜75)に手をつながせ、こう厳命した。

 「私が死んだら、2人で協力していくと誓うのだ。もし意見を違えるときは、必ず私的な場で言い争うようにせよ。ゆめゆめ、争う姿を外の世界に見られてはならぬ」

 アブドルアジーズの脳裏にあったのは、建国に向けて各地を駆け回っていた時代、自分も、父と5人の兄弟を排除して権力を掌握した記憶だったに違いない。アラブ世界では一般的に、息子たちが等しく相続権を持ち、必ずしも年長者が「家督」を継ぐとは限らない。アブドルアジーズが一族を束ねる権威を得るには、誰もが納得し、そして恐れるだけの力をみせる必要があったのだ。

 王位継承権を持つ王子たちが反目し合えば、周囲を巻き込んだ熾烈な「お家騒動」に発展するのは目に見えている。特にアブドルアジーズには、国内統一のためにライバル部族などから迎えた妻が二十数人おり、この時点で存命する息子は30人以上もいた。権力闘争の種はすでにまかれていた。

 ちなみに、第2代国王に就いたサウドが異母弟のファイサルと和解することなく、一時は内戦寸前といわれるほどに軍事緊張が高まった。浪費癖もあって国王として不適格とみなされたサウドは64年、国政に影響力を持つ宗教界の支持を固めたファイサルの宮廷クーデターによって王座を追われている。初代国王の“遺言”は、本人が期待したほどには機能しなかったことになる。



 そのサウジではいま、初代国王がさらに嘆くであろう権力闘争が進行している。

 初代の息子の1人であるサルマン現国王。その実子であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子(32)=名前の頭文字からMbSと略されることが多い=がトップを務める「反腐敗委員会」が今月4日以降、王位継承権を持つ王子11人や閣僚、有力ビジネスマンらを含む少なくとも200人を汚職などの疑いで拘束したのだ。

 拘束された中には、世界有数の大富豪で「アラブのウォーレン・バフェット」と称される王族投資家、ワリード・ビン・タラール王子も含まれる。皇太子とはいとこの間柄だ。

 一連の動きがムハンマド皇太子の王位継承に向けた権力基盤固めを狙ってのものであることは間違いない。中国の習近平国家主席が「反腐敗」の名の下に政敵の粛清を進めているのと同じ構図だ。

 サウジでは王族がビジネス界と政府の“橋渡し役”を務めることが多く、王族が地位を利用して甘い汁を吸うことも珍しくないとされる。同委員会は勅令により、汚職疑惑に絡む個人や団体などの捜査や逮捕、資産凍結など「必要なあらゆる手段を講じる権限を持つ」と規定されているから、皇太子は実質的に、国内の政敵に対する生殺与奪権を与えられたに等しい。

2187チバQ:2017/11/17(金) 19:05:08


 ここからは話がやや複雑になるが、お付き合いいただきたい。

 サウジでは第2代国王サウドから現在のサルマン国王(81)に至るまでの6代にわたり、初代国王の子供たち(第2世代)の間での王位継承が習わしとなってきた。他の兄弟たちを差し置いて孫(第3世代)の誰かが王位に就けば、宮廷内の反発を招く。混乱を避けるための苦肉の知恵だった。

 だが、第2世代は高齢化が著しい。いつかは第3世代に王位が渡ることは不可避であり、それをどのタイミングで、いかにスムーズに実現するかが、国家安定の肝だとみなされてきた。

 2015年に異母兄のアブドラ前国王から王位を継いだサルマン国王は当初、実兄であるナエフ元皇太子(12年に死去)の息子で内務相などを歴任した実力者、ムハンマド・ビン・ナエフ王子(58)=MbN=を皇太子に指名。その次の皇太子となる副皇太子に実子のムハンマド(MbS)を据えた。

 さらに国王は、実子MbSに国防相のほか、経済政策のトップである経済開発評議会議長や王宮府長官などを兼務させ、権力集中を図った。こうした人事は、国王がいずれは自分の血筋で王統を独占しようとするものだとして反発を呼んだ。

 英紙インディペンデントは15年10月、王族筋の話として、当時存命だった第2世代の王子らの大部分が、サルマン国王の一族による権力独占に反対していると伝えている。

 にもかかわらず、サルマン国王は今年、MbNを廃嫡し、実子MbSを皇太子とする人事を発表。それが他の王族のさらなる反発を招いたことは想像に難くない。

 今回の王族らの一斉拘束は、そんな緊張状態の中で起きた。サルマン国王側が何らかの事情で、反対派を排除し、後継レースの決着を急ごうとしたのではないか、との観測が出るのも不思議ではあるまい。

 「サウジ王室は、じっくりと根回しを進めた上で意志決定をするのが普通で、意見対立が表面化するのは珍しい。なのに今回は一気呵成に事態が動いた。かなり異常なやり方だ」。サウジ情勢に詳しい西側外交筋はこう語る。



 ネット上でサウジウォッチャーらから指摘されている事情の一つに、サウジが抱える財政難がある。

 サウジは、ここ数年の世界的な原油価格低迷と、15年に軍事介入した隣国イエメンでの戦費増大などで財政が逼迫。15年秋には国際通貨基金(IMF)が、このまま赤字を垂れ流せば、「5年以内にサウジの外貨準備は枯渇する」とまで警告した。

 そんな中でムハンマド(MbS)皇太子は、産業の多角化による「脱・石油依存」や財政の透明化といった改革プランを打ち出した。王族の拘束は、汚職追放と財政再建に本気であるとの絶好のアピールとなる。

 皇太子が、ワリード王子が支配する世界有数の投資会社「キングダム・ホールディング」の国家接収を視野に入れているのではないか、との観測もある。同社はフォーシーズンズやフェアモントなどの一流ホテルチェーンやシティグループをはじめとする金融界、アップルやツイッターといったIT企業にも投資。仮に接収が実現すれば、サウジの資産を大きく増やすことができる。

2188チバQ:2017/11/17(金) 19:05:32


 財政難の一因であるイエメンへの軍事介入は、15年1月に国防相に就いたムハンマド皇太子(当時は副皇太子)が主導した。

 イエメンではこれに先立ち、クーデターによってシーア派武装勢力「フーシ派」が実権を掌握。フーシ派の背後には、域内での勢力伸長を図るシーア派大国イランがいる。スンニ派各国の盟主を自任するサウジにとっては、「裏庭」ともいえるイエメンにイランが影響力を持つことは看過できない事態だ。サウジのイエメン介入は、スンニ派とシーア派の覇権争いという側面がある。

 と同時に、当時から中東のメディアや外交筋の間でささやかれたのは、軍事介入によって、若く実績に乏しいムハンマド皇太子に“箔”をつける狙いがあるのではないか、との見方だった。初代国王が実力で周囲を黙らせたように、アラブでは力は権威と支配の源泉なのだ。


サウジのアブドルアジーズ初代国王(左)と、2代目を継ぐことになる息子のサウド=撮影日時不明(AP)

 ただ、2年以上が経つ今も介入策は十分な効果をあげておらず、サウジの出口戦略も見えてこない。泥沼化で戦費負担も増大している。

 一方で、若いムハンマド皇太子は国内の若年層から高い人気を保つとされるものの、高齢の父王が死去すれば、反対派からの反撃を受ける可能性も否定できない。

 今回、サルマン国王やムハンマド皇太子が、「反腐敗運動」の名の下で一気に宮廷内の粛清に乗り出したのは、こうした事情が絡み合う中での大勝負だったのではないか。



 現地からの報道などによると、今回摘発対象となった王子やビジネスマンらは、数日前にムハンマド皇太子主催の大規模な経済会議が開かれた高級ホテルで身柄を拘束されているという。同会議への参加者も多かったとみられる。

 このニュースに接し、思わず連想した故事がある。

 イスラム教の預言者ムハンマド(570年ごろ〜632年)の死から1世紀余りの紀元750年。イスラム最初の世襲王朝であるウマイヤ朝に反旗を翻したアッバス朝の創始者アブーアッバスは、「和解の宴」を開くと偽ってウマイヤ家の主立った者たちを一堂に集め、殺害した。ウマイヤ家側による反攻の芽を摘むためだった。この凄惨な事件のために、アブーアッバスは「サッファーフ(血を注ぐ者)」という二つ名で呼ばれることになる。

 アッバース朝はその後、とにもかくにも750年以上にわたって存続し、イスラム史上、最も繁栄した時代も築くことになったが、さて、権力集中を進めるサルマン国王とムハンマド皇太子の親子はどのような王権を築くのか。陰謀が渦巻くアラブの権力闘争である。
(外信部、前中東支局長 大内清)

サウジアラビアと王室 サウジの国名はアラビア語で「サウド家のアラビア」を意味する。初代国王アブドルアジーズには少なくとも36人の息子がいたが、中でも有力一族スデイリ家出身の妻との間に生まれた息子7人は「スデイリ・セブン」と呼ばれる有力閨閥を形成。スデイリ・セブンには第5代ファハドや、現在のサルマン国王、元皇太子のナエフ王子らが含まれる。サルマン国王の即位でスデイリ閥の優位は確立されたとはいえ、今後、国王が実子のムハンマド皇太子に王位を継承させれば、同閥内でも不満が高まる可能性がある。

2189チバQ:2017/11/17(金) 23:15:10
http://www.afpbb.com/articles/-/3150979?cx_position=6
IS、支配地の95%失う 米主導の有志連合発表
2017年11月17日 6:18 発信地:アンマン/ヨルダン
【11月17日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」掃討作戦を行う米主導の有志連合は15日、ISが2014年に「カリフ制国家」の樹立を宣言したイラク、シリア両国内の支配地のうち、これまでに95%を失ったと発表した。

 有志連合の米国特使を務めるブレット・マクガーク(Brett McGurk)氏は、ヨルダンでの会合出席後の同日夜に出した声明で、「2014年に有志連合が組織されて以来、ISIS(ISの別称)はイラクとシリアでかつて支配していた地域の95%を喪失した」と指摘。これまでに750万人以上がISから解放されており、ISの財政は「過去最低水準」にあるとも明らかにした。

 ISの国家設立という夢が相次ぐ敗戦により崩れ去ろうとする中、西側諸国の関心は、帰国した外国人戦闘員による襲撃事件の阻止へと移ってきている。マクガーグ氏は、シリアへのIS外国人戦闘員の流入は「ほぼ停止」したと強調。国境通過の際に拘束される過激派メンバーが増加していると述べている。(c)AFP

2192とはずがたり:2017/11/19(日) 17:44:50
サウジ汚職摘発の真相 「王室分裂」はムハンマド皇太子の政敵排除
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/11/post-8938_1.php
2017年11月18日(土)11時38分

何か異変が起きているという最初の兆候は、1通の書簡にあった。サウジアラビア首都リヤドにある高級ホテル、リッツカールトンの宿泊客らは4日、次のような通告を受けた。

「地元当局よりセキュリティ強化を要する予期せぬ予約が入ったため、通常営業に戻るまで、お部屋をご用意できなくなりました」とそこには書かれていた。

このときすでに粛清は始まっていた。数時間内には、治安部隊が主に首都リヤドと沿岸都市ジェッダで、サウジ政財界のエリート数十名を拘束。なかには、11人の王族のほか、閣僚や富豪が含まれていた。

一部は、拘束現場での会合に招かれていた。自宅で逮捕された人々は、飛行機でリヤドまで、それから自動車でリッツカールトンまで護送された。こうして同ホテルは一時的な監獄となった。

拘束された人々は、自宅に1回だけ、短時間の電話を掛けることが許された、と逮捕状況に詳しい関係者がロイターに語った。

「外部からの着信に応じることは許されず、厳重な警備下に置かれた。誰も出入りすることは許されなかった」とこの関係者は語る。「よく準備されていたことは明らかだ」

今回の汚職摘発を命じたのは、サルマン国王の息子ムハンマド・ビン・サルマン皇太子(32)だ。国王の公式の継承者となった同皇太子は、現在、実質的に国家を運営する立場にあり、サウジを現代国家へと改革することを表明している。

そうした改革遂行に向け、また自身の権力を強化していくため、ムハンマド皇太子は、王族の一部を含む国内エリート層を、収賄や事業コスト水増しなどの容疑で訴追することを決意した。拘束された人々のコメントを得ることはできなかった。

問題は、世界最大の産油国であるサウジの政治安定性だ。ムハンマド皇太子が抵抗を受けずに統治を行うことができるかどうかは、今回の取り締まりの成否次第だ。

国が変わらなければ、サウジ経済は危機に陥り、社会不安が煽られると同皇太子は懸念している。そのような事態は、サウジ王族を脅かし、中東地域のライバルであるイランに対する立場が弱体化する可能性がある。

政敵排除が目的か
ムハンマド皇太子が今回の行動を決意したのは、自身が王位継承することに対して、思っていたよりも親族の反対が多いことに気付いたことがきっかけだった、と今回の事件に詳しい関係者は語る。

「皇太子への支持を躊躇する者は警戒すべきだというサインだ」とこの関係者は語る。「汚職撲滅キャンペーンという考え自体、王族を標的にしている。それ以外は見せかけだ」

サルマン国王は今回の粛清について、「公共の利益よりも私的な利益を優先して違法に金を稼ごうとする、一部の心の弱い者による搾取」に対応するものだと述べている。内部関係者によれば、容疑は情報機関が収集した証拠に基づいているという。

政権支持者は、今回の汚職撲滅キャンペーンが実際には政敵の排除を目的としているのではないかという憶測を否定。本記事について、宮廷からのコメントは今のところ得られていない。

リッツカールトンで現在拘束されている人物の1人が、ムハンマド皇太子の従兄であり、強力な権限を持つ国家警備隊の隊長を務めるムトイブ王子だ。

ムトイブ王子はリヤドの農場にある自宅にいたが、皇太子と面会するよう呼び出された。こうした呼び出しは、夜間であっても高級官僚にとって珍しいことではなく、特に疑念を招かなかったとみられる。

2193とはずがたり:2017/11/19(日) 17:45:01

「彼は会合に出かけ、戻ってこなかった」。拘束された一部の人々と繋がりのある第2の関係者はそう語る。

拘束されている人々のなかには、国際投資会社「キングダム・ホールディング」の会長であり、ムハンマド王子の従兄である富豪のワリード・ビン・タラール王子や、元リヤド知事で故アブドラ前国王の息子トルキー・ビン・アブドラ王子も含まれている。

一部の王室ウォッチャーによれば、夏に開かれていた王族会合で、対立は明らかになっていたという。ムトイブ王子を含む有力王族の一部が、ムハンマド王子の皇太子昇格を快く思っていないことは、同皇太子もよく分かっていた、と内部関係者は語った。

サウジ国内で「MbS」というイニシャルで呼ばれることの多いムハンマド王子はかつて、国内にはびこる汚職の捜査を進め、トップ官僚の摘発も躊躇しない、とインタビューなどで公言していた。

その手段となったのが、サルマン国王が創設し、4日発表された汚職対策委員会だ。国王はムハンマド皇太子を同委員会のトップに据え、過去3年間に同皇太子に与えた数々の権力をさらに強化した。

サウジ当局は、これまでの汚職捜査で208人の容疑者を取り調べ、汚職によって不正取得された金額は少なくとも1000億ドル(約11兆3000億円)と推定される、とサウジのシェイフ・サウド司法長官は9日述べた。汚職対策の委員長は、捜査官は過去3年間証拠を集めてきたと語る。

汚職との戦いによって、ムハンマド皇太子は国民に人気の高い政策遂行と、自身の王位継承に対する障害排除を組み合わせた格好だ。

「MbS(ムハンマド皇太子)は、誰でも標的にできる汚職撲滅というムチを振るった」。1979年から2001年まで情報機関トップを務めたトルキー・アル・ファイサル王子の元顧問ジャマル・カショーギ氏はそう語る。「われわれは、王子たちが汚職の容疑で取り調べを受ける姿を初めて目撃している」

だが、ムハンマド皇太子は粛清の対象を注意深く選別している、と米国在住のカショーギ氏は指摘する。

「MbSは自国を愛するナショナリストであり、自国を最強にしたいと考えているが、彼の問題は、自分1人で統治したいと考えている点だ」とカショーギ氏は言う。

事実上の支配者
ムハンマド皇太子は、サルマン国王が即位した2015年、国防大臣に任命された。サルマン国王は6月、治安機関を長年率いてきたおいのムハンマド・ビン・ナエフ氏に代わり、息子のムハンマド・ビン・サルマン氏を皇太子に昇格させた。王族はこれを黙認し、皇太子は9月までに自身と対立する宗教家や知識人らを検挙している。

今回の拘束は、ムハンマド皇太子による改革推進を狙ったものだ。この改革は、1930年代に現サウジアラビア王国を樹立したアブドルアジーズ国王の治世以来最大のものになると約束されている。

サウジ国家は、王族のサウード家と同国発祥の厳格なイスラム主義を統制するワッハーブ派聖職者との長年の共存を基盤としてきた。

王家はサウジアラビア国民に快適な生活と豊富な石油収入の分け前を約束してきた。それと引き換えに、臣民たちは政治的に服従し、国家の厳格な宗教的、社会的な規範に従うことを約束した。

「イブン・サウード」の名でも知られるアブドルアジーズ初代サウジ国王は1953年に死去。それ以降も国王がこの国統治しており、その下には複数の王子たちがいるが、他の王子たちの希望に逆らってまで自らの意志を押し通すほどの力を持った王子はこれまでいなかった。

意志決定はもっぱらコンセンサス重視で行われた。こうした仕組みによって社会や政治面での改革は遅々として進まなかった一方で、王国の安定は保たれてきた。

だが、自身を新たな「イブン・サウード」と位置付けようとする動きのなかで、ムハンマド皇太子は、人口増大と石油価格低迷という重圧で揺らいでいたこの国の統治構造を破壊しつつある。

2194とはずがたり:2017/11/19(日) 17:45:17
>>2192-2194
コンセンサスによる意志決定は、批判派のいう「独裁」に取って代わられた。一部の王子たちはこれに反対しているが、表立って批判を口にするリスクを冒そうとはしない。

過去数十年にわたって、サウジの歴代国王は、1─2人の兄弟か息子、おいを側近として意見を申し入れさせ、共同して統治にあたっていた。だが、ムハンマド皇太子は、兄弟や近親者を要職に任命せず、代わりにアドバイザーたちに頼っている。彼らは主に自国出身者だが、なかには米国や英国で教育を受けた者もいる。

最終的な決定権を握っているのは、依然として82歳のサルマン国王だ。しかし、王国の軍事や治安、経済、外交、社会問題への対応はすでに太子に委ねられている。宮廷関係者は否定するが、ここ数カ月、国王が近くムハンマド皇太子に譲位するのではないかという憶測が流れている。

こうなると、皇太子の年齢も注目に値する。過去3代の国王が即位した年齢はそれぞれ61歳、80歳、79歳だった。ムハンマド皇太子は32歳で、実質的に国王同然の権力を手に入れている。

成功の保証なし
ムハンマド皇太子は「新たな社会契約を提示する」と言う。これまでの硬直した官僚制度とよりもうまく機能する国家、楽しみを味わう機会、そして石油市場で何が起きようと持続的雇用を生み出す経済だ。

ムハンマド皇太子は9月、サウジ女性に自動車を運転する権利を認めると発表。いまや粛清対象者の収容所と化したリッツカールトンホテルだが、ほんの3週間前に同ホテルで行われた投資家向け会議では、男女同席が可能で人間よりもロボットの数の方が多い、5000億ドル規模の未来都市プロジェクト案を同皇太子が披露している。

さらに皇太子は、サウジを石油依存から脱却させ、国の補助金や政府による雇用頼みの状態から国民を解放する構想も描いている。その柱となるのは、国営石油会社サウジ・アラムコの株式公開だ。

ムハンマド皇太子の野望が成功する保証はどこにもない。

皇太子が能力以上に手を広げすぎているのではないかとの声は、彼の崇拝者からも聞こえてくる。反対意見を許容しないトップダウン方式では、治安と法の支配について確証を得たい投資家を震え上がらせる可能性がある。投資家の大きな後押しがなければ、サウジの若者たちが抱いている希望に応えることは難しくなるだろう。

イエメンでの戦争や、カタールとの紛争、そしてイランとの対立激化も投資家の懸念要因だ。

ムハンマド皇太子としては、かつてのイブン・サウードに倣って、米国との特別なきずな絆を育むことの重要性に留意すると有益だろう。

サウジアラビアを5月に訪問したトランプ大統領は、サウジアラビア政府に対し、イランに対抗するグループの先頭に立ち、イラク、シリア、レバノンにまたがるシーア派勢力を分断する取り組みを主導するよう促した。

その後まもなく、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)はカタールに対する禁輸措置を実施。カタールを統治するサーニ家がイランとイスラム主義によるテロを支援しているという理由からだ。

トランプ大統領はこの措置を支持した。サウジ王族らの拘束についてもトランプ氏はツイッターで支持を表明し、「(逮捕された人々は)多年にわたり国家から甘い汁をすすってきた」と述べた。

王族に近い内部関係者によれば、国家警備隊が、自らのトップだったムトイブ王子の排除に対して強く反発することはないとみられる。ムハンマド・ビン・ナエフ氏が皇太子の地位をはく奪された時も内務省からの抵抗はなかったため、国家警備隊においても同様だろう、とこの関係者は話している。

(Samia Nakhoul記者, Angus McDowall記者、Stephen Kalin記者、翻訳:エァクレーレン)

[ベイルート/リヤド 10日 ロイター]

2195とはずがたり:2017/11/19(日) 18:43:39

次世代は中国の世紀になるかも。強権と人権抑圧の世紀だ。。北朝鮮はいうまでもなくロシアにカンボジアにタイにミャンマにサウジにイラン・シリア・トルコ。価値観を共有出来る国は幾らでもある。。

トランプのアメリカと安倍の日本も怪しいもんだ。。

拘束の王子ら虐待疑惑=「自殺未遂」情報も―サウジ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171119-00000026-jij-m_est
11/19(日) 14:13配信 時事通信

 【カイロ時事】汚職摘発を名目に大勢の王族メンバーや現職閣僚らが拘束されたサウジアラビアで、拘束中の王子らが虐待を受けているとの疑惑が浮上している。

 今回の拘束劇は、「次期国王」と目されるムハンマド皇太子(32)が権力基盤強化のため、政敵排除に動いたとの見方が強い。疑惑が事実ならば、改革に不満を抱く王族内の反対勢力への締め付けを強め、抵抗する気力をそぐ狙いとみられるが、反発を招く恐れもある。

 虐待の情報は、米紙ニューヨーク・タイムズなどが相次いで伝えた。同紙は米当局者や医師の話として、拘束者のうち17人が虐待によって病院で治療を受けたと報道。中東ニュース専門サイト「ミドルイーストアイ」も18日、このうち6人が王子で、解任されたムトイブ前国家警備相も含まれると報じている。

 ムトイブ氏は故アブドラ前国王の息子。一時は国王候補にも取り沙汰され、独善的なムハンマド皇太子に批判的だったといわれる。同サイトによれば、ムトイブ氏には尋問中に軍による殴打や拷問を受けた痕跡が確認されたとされる。また、搬送された中には容体が悪化して集中治療室に運ばれた王子や、「自殺未遂」を示す傷を負った王子もいたという。

2196チバQ:2017/11/21(火) 20:19:30
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171120k0000e030156000c.html
<サウジ>拘束中の王子らを虐待か 拷問や自殺未遂情報も
11月20日 10:41毎日新聞

 【カイロ篠田航一】現職閣僚や王族ら200人以上が汚職容疑で拘束されたサウジアラビアで、拘束中の王子らが虐待を受けている疑惑が浮上している。米紙ニューヨーク・タイムズや中東のニュースサイトなどが伝えた。虐待が事実とすれば、「次期国王」と目され、政敵の粛清を強行するムハンマド皇太子(32)の手法に批判が高まる可能性がある。

 報道によると、拘束者のうち17人が虐待されて治療を受け、このうち王子は6人。故アブドラ前国王の息子で、一時は次期国王候補に挙げられた王子のムトイブ前国家警備相も拷問を受けたという。また、自殺を図った王子もいる模様だ。

 サウジでは高齢のサルマン国王(81)から実子のムハンマド皇太子への権力移譲が進み、皇太子は国防相、経済開発評議会議長も兼任する。国家警備相だったムトイブ王子の拘束・解任により、国軍と並ぶ軍事組織の国家警備隊を長年率いてきたアブドラ家の「利権」も崩れ、サルマン家への権力集中が進んでいる。

 サウジ司法当局は9日、高官らの数十年にわたる収賄や横領で1000億ドル(約11兆2000億円)が流用されたと発表。拘束者は銀行口座を凍結され、首都リヤドの高級ホテルに監禁されている。政府は拘束者の氏名や容疑の詳細を公表していない。だが、中東メディアによると、世界的大富豪の投資家アルワリード・ビンタラール王子、2001年の米同時多発テロの首謀者である国際テロ組織アルカイダの故ウサマ・ビンラディン容疑者の兄で、サウジ建設大手ビンラディン・グループの実業家バクル・ビンラディン氏も拘束されたという。

 王族が統治するサウジで、王族利権にメスを入れる大規模な捜査は異例。産油国サウジは近年の原油価格低迷で経済的な打撃を受けており、拘束劇の背景には、大富豪の多額の資産を没収する目的があるとの観測も広がっている。

2197チバQ:2017/11/21(火) 22:11:36
http://www.afpbb.com/articles/-/3152230?cx_part=top_category&amp;cx_position=2
「多くのアラブ諸国と提携関係」とイスラエル閣僚、国名は明かさず
2017年11月21日 19:11 発信地:エルサレム/中東・アフリカ
【11月21日 AFP】イスラエルのユバル・シュタイニッツ(Yuval Steinitz)水・エネルギー相は19日、同国軍が運営するラジオ局のインタビューで、イスラエル政府は「多くの」アラブ諸国やイスラム教国と水面下で提携関係を結んでいるが、相手国の意向で国名は公表できないことになっていると発言した。

 今月16日にサウジアラビア国営のニュースサイトがイスラエル軍トップのインタビュー記事を掲載するという異例の動きを見せたことをきっかけに、この問題をめぐる議論が起きていた。

 秘密の提携関係については、先にイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相もかなり露骨にその存在をほのめかしていた。またレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)原理主義組織ヒズボラ(Hezbollah)は、サウジアラビアがイスラエルにヒズボラを攻撃するよう圧力をかけていると批判している。

 サウジ政府との関係についての質問されたシュタイニッツ水・エネルギー相は、「わが国は多くのアラブ諸国やムスリム国家と提携関係を結んでおり、その一部は秘密とされている」と答えた。「通常、そういった提携関係を口外しないよう求めるのは相手側の方だ」

 さらにシュタイニッツ氏は「提携関係が進展している間は、わが国は相手国の意向を尊重する。それがサウジアラビアであろうと、それ以外のアラブ諸国やイスラム教国であろうと」と述べた。

 イスラエルとサウジアラビアの間に正式な国交はないものの、両国とも共通の敵であるイランが中東で勢力を伸ばすことを阻止する意向で一致している。

 ネタニヤフ首相はこれまでに何度も、「穏健なアラブ諸国」との関係が改善していると誇らしげに語っている。具体的な国名は明らかにしていないがサウジアラビアなどの湾岸諸国を指しているとみられている。

 ネタニヤフ首相は先週、国会で「穏健なアラブ諸国と協力し、イスラム過激派と対峙(たいじ)する」と述べ、「中東の安全、ひいては中東の平和のためには親交を深め話し合うのが何よりも良いことだ」と付け加えた。

 ヒズボラの指導者ハッサン・ナスララ(Hassan Nasrallah)師は今月10日、サウジアラビアがイスラエルにレバノンを攻撃するよう要請したとの情報を入手したと発言。先週になってイランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領も同様の発言をした。(c)AFP

2198チバQ:2017/11/23(木) 23:59:36
https://www.cnn.co.jp/world/35110882.html
帰国のレバノン首相、辞任を保留 大統領の要請受け
2017.11.23 Thu posted at 16:04 JST
ベイルート(CNN) 訪問先のサウジアラビアで突然辞意を表明していたレバノンのハリリ首相は22日、首都ベイルートでアウン大統領と会談した後に演説し、辞任をいったん保留すると明らかにした。辞意表明の背景についてさらなる協議を重ねるため、辞任を保留するよう求めたアウン氏の要請を受け入れたとしている。
ハリリ氏は4日、自らの命が危険にさらされているとして、サウジの首都リヤド滞在中に辞意を表明。一方、レバノン当局は、ハリリ氏が帰国するまで同氏の辞任を受理できないと述べていた。
ハリリ氏をめぐっては、アウン氏が当時、自らの意図に反してリヤドで拘束されていると主張。ハリリ氏側はこの主張を否定していた。
レバノン国内では、ハリリ氏が人質に取られているとの臆測も飛び交っていた。
ハリリ氏は最終的に、21日遅くにレバノンの首都ベイルートに戻った。22日には、アウン氏とともにベイルートで行われた独立記念日の軍事パレードに参加。続けて大統領宮殿でアウン氏と会談した。
ハリリ氏はこの後ツイッターで、「愛する我が国は今、危険や数々の課題に直面するなかで国を守るため、あらゆる人からの格別の尽力を必要としている」と指摘。こうした取り組みはまず、国内の安定やアラブ諸国との友好関係を阻害する全ての事柄に関し、中立的な姿勢を維持することから始まると述べた。
レバノンなどでは今回の政治的危機を受け、サウジの後押しを受ける政権内の派閥と、イランの支援を受けるイスラム教シーア派武装組織「ヒズボラ」との間の対立激化が懸念されてきた。ヒズボラの政治部門はレバノンの連立政権内で最も強力な勢力となっている。

2199チバQ:2017/11/24(金) 08:57:46
https://mainichi.jp/articles/20171124/ddm/003/030/066000c


王族、閣僚ら200人以上拘束 サウジ、進む改革と粛清
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 世界有数の産油国で日本も原油の3割超を輸入するサウジアラビアで今月、王族ら200人以上が汚職容疑で拘束された。サルマン国王(81)の実子ムハンマド皇太子(32)による腐敗根絶と国家改革の取り組みとされる一方、権力集中を図ったとの見方も根強い。皇太子は宿敵イランに強硬姿勢を続けるなど、中東の波乱要因となりかねない安全保障政策も進める。サウジで何が起きているか探った。【カイロ篠田航一】


サルマン家、権力集中

 ムハンマド皇太子が指揮する「汚職対策委員会」は王子11人や閣僚4人、実業家、メディア関係者ら約200人を一斉に拘束し、首都リヤドの高級ホテルで取り調べを続ける。総額約1000億ドル(約11兆2000億円)の収賄などに関与した疑いで、著名投資家アルワリード・ビンタラール王子(62)もその一人。米金融大手シティグループやIT大手アップル、ツイッターなどの大株主だ。

 故アブドラ前国王の息子で一時は後継候補と目された国家警備相のムトイブ王子も拘束・解任された。国家警備隊を長年率いてきたアブドラ家の「利権」が崩れ、サルマン家への権力集中が進む形となった。

 サウジ南部では5日、マンスール・ビン・ムクリン王子が搭乗したヘリコプターの墜落で死亡した。サルマン国王の2015年の即位後に退任させられたムクリン元皇太子の息子だ。

 原油価格低迷が続く中、皇太子が政敵「粛清」に踏み込んだのは、富豪の巨額資産を国庫に回収することが目的との見方もある。

 複数の欧米メディアによると、サウジ当局は取り調べ中の王子らに「財産を放棄すれば釈放する」との条件を提示。7割放棄に同意した者もいるという。

 一方で、サウジ政府は国民の支持を得やすい社会改革も進めている。男性のみに許されていた自動車運転や競技場でのスポーツ観戦を、来年から女性にも認める。「拘束者には無実の人もいるかもしれないが、まずは汚職根絶に熱心な皇太子を支持する。女性の運転容認も素晴らしい決断。サウジは徐々に変わる」。教師の女性(38)はそう評価する。だが「今、何が起きているか一切分からない」(大学講師の男性)との懸念も聞かれ、国内には期待と不安が交錯する。

 サウジでは初代アブドルアジズ国王の「息子世代」が兄弟間で順番に王位を継承してきた。皇太子は「孫世代」で初の国王になる見通しだ。高齢のサルマン国王が生前退位し、近代化を急ぐ皇太子に譲位する可能性も指摘される。

 だが、性急な改革は保守層の反発も招きかねない。サウジ情勢に詳しいエジプトの「アハラム政治戦略研究所」のハッサン・アブタレブ顧問は、厳格なイスラム教の戒律を重視する宗教界の反発も予想する。

 産業界からも不安の声が上がる。ロイター通信などによると、中東で事業を展開するフランス石油大手トタル社の幹部は今月、性急な改革は「混乱を招きかねない」と懸念を示した。

 サウジは総人口約3200万人のうち約6割が30歳未満。増大する若年層の雇用確保の観点からも、石油以外の産業育成に力を入れている最中だ。皇太子は10月、紅海沿岸に5000億ドル(約56兆円)を投じて、ロボット産業などの最先端企業を誘致する新都市を建設すると発表した。この計画には孫正義氏率いるソフトバンクグループも出資する。国防相も務める皇太子は経済開発評議会議長も兼任しており、国防や経済などあらゆる分野での権力集中が進んでいる。
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2200チバQ:2017/11/24(金) 08:58:03
強硬外交、米が後ろ盾

 ムハンマド皇太子の後ろ盾はトランプ米政権だ。トランプ氏は今月6日、「国王や皇太子を大変信頼している。拘束者は何年間も国から不正な利益を得てきた」とツイートし、腐敗摘発を進める皇太子への支持を改めて鮮明にした。

 米国は歴史的にサウジで原油利権を確保し、安全保障面で協力してきた。イスラム教スンニ派の盟主サウジにとり最大の脅威はシーア派国家イランだ。だがオバマ前政権はそのイランと、核開発制限と引き換えに経済制裁を緩和する核合意を2015年に締結。サウジは強く反発した。

 今年1月、イランに強硬なトランプ政権が誕生するとサウジは高く評価した。トランプ氏の娘婿クシュナー大統領上級顧問(36)とムハンマド皇太子は同世代として気脈を通じ、トランプ氏就任後の初外遊となった5月のサウジ訪問を準備したとされる。クシュナー氏は10月にもサウジを訪問し皇太子と会談した。

 一方で、皇太子が推し進める強硬な対外政策は、中東の安定化につながっていない。サウジは今年6月、イランとの接近などを理由にカタールと断交。イエメンでは、イランの支援を受けて首都サヌアなどを実効支配するシーア派武装組織「フーシ」に対し、ペルシャ湾岸諸国連合軍が空爆を続け、内戦が泥沼化している。今月4日にはフーシがリヤド近郊の空港を狙ってミサイルを発射し、サウジが迎撃するなど、緊張は高まる。

 レバノンではイランが支援するシーア派組織ヒズボラが伸長。サウジに近いハリリ首相が今月4日、イランやヒズボラの脅威をあげ一時的に辞任を表明した。

 中東情勢に詳しいエジプトの評論家モハメド・アブヌール氏は、「サウジとイランの対立は深刻で、両国にパイプを持つロシアも仲裁できていない。レバノンでは、イランやヒズボラの影響力は軍にまで及んでいる」と述べ、当面は緊張状態は続くと分析する。

 イランは日本向けの原油の輸送路にあたるホルムズ海峡に面しており、軍幹部が戦時の封鎖に言及したこともある。仮にサウジとイランが武力衝突した場合、中東から世界への原油供給に大混乱が生じかねない。

2201とはずがたり:2017/11/24(金) 12:44:35
サウジがなんか色々やらかしそうですねえ。。

アメリカが産油大国化して米サの関係が微妙になってて抑えが効いていない。両聖地の守護者から更にカリフの地位迄狙いかねんな。

2202とはずがたり:2017/11/24(金) 13:44:57
>>2201
早速失敗の記事。

中東を制するのはサウジではなくイラン
Tehran Is Winning the War for Control of the Middle East
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/11/post-8970.php
2017年11月22日(水)20時00分
ジョナサン・スパイヤー

<若きムハンマド皇太子のサウジアラビアは、イランへの対抗意識をむき出しにしている。だが、シリアでもイラクでもレバノンでも代理戦争に勝ったのはイランだ>

サウジアラビアが中東各地で挑発的な動きを見せている。サウジに滞在中だったレバノンのサード・ハリリ首相に辞任を表明させたり、サウジの首都リヤドの空港を狙ってイエメンからミサイルが飛んできたときには激しい言葉で非難した。中東で影響力を争うイランに断固対抗する意志を示し始めたようだ。

攻勢を主導するのはムハンマド・ビン・サルマン皇太子(32)。皇太子の行動は一見、映画『ゴッドファーザー』で主人公のマイケル・コルレオーネがファミリーの敵に対して同時にいくつもの復讐を仕掛ける終盤を思わせる。しかし映画とは異なり、サウジアラビアの復讐は始まったばかり。しかもムハンマド皇太子はまだ中東でのイランの優位を覆す方法を見つけたとは言えない状態だ。

これまでの経緯を振り返ってみよう。サウジアラビアとイランは、中東のさまざまな場所で対立してきた。ここ10年の主な舞台は、イラクやレバノンなど機能不全に陥った国家、あるいはシリアやイエメンなどの崩壊国家だった。これらの国では紛争後の主導権争いが繰り広げられており、サウジアラビアとイランはそのすべての国で代理戦争を戦ってきた。

そして今のところ、どの国においても優位にあるのはイランだ。

レバノンはイランの支配下に
レバノンでは、イスラム教シーア派の武装勢力ヒズボラを抑えるためにスンニ派のサウジアラビアが支援していた政党連合「3月14日連合」がヒズボラに打ち負かされた。すでに2008年5月、ヒズボラがベイルート西部と周辺地域を制圧した事件は、イランの支援を受けたヒズボラのむき出しの軍事力の前にはサウジの支援勢力はなすすべもないことを如実に示した。さらにヒズボラはシリアの内戦にも参戦し、レバノン政府の手には負えなくなっている。

2016年10月には、ヒズボラが推すミシェル・アウンがレバノンの大統領に就任し、その2カ月後にはヒズボラが多数を占める内閣が成立。親イラン勢力によるレバノン支配は盤石となった。これに対抗してサウジ政府は、レバノン軍への資金援助を打ち切った。ハリリを辞任させようとしたのも、レバノンがイランの影響下に入ってしまった現実を踏まえてのことだろう。

シリアでは、バシャル・アサド大統領率いる現政権に対して、イランが資金や人員、ノウハウを提供しており、政権の崩壊を食い止めるのに決定的な役割を果たした。イランは自らの影響下にある勢力を思いのままに動員し、各地に新たな民兵組織を誕生させた。アサド政権はこれらの民兵組織を使って敵を敗北に追いやった。一方、サウジアラビアはシリアでスンニ派が中心の反体制派を支援してきたが、イスラム教を厳格に信仰するサラフィー主義者の台頭を許しただけだった。

イラクでは、イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)が、12万人を擁する民兵組織、人民動員部隊(PMU)を発足させた。PMUに参加する民兵全員がイラン寄りというわけではないが、主力のシーア派3大勢力(カタイブ・ヒズボラ、バドル軍団、アサイブ・アフル・ハック)はIRGCの直接の指揮下にある。

2203とはずがたり:2017/11/24(金) 13:45:11
>>2202-2203
イランは、イラク政権内でも政治的な影響力を行使している。政権党のイスラーム・ダアワ党は、以前から親イランの立場をとっている。国内の治安維持を担当する内務省は、バドル軍団の支配下にある。正規軍と民兵組織の境界は曖昧で、かつての民兵が政府軍の顔をして米軍の訓練や装備提供を受けることもある。

サウジアラビアはイラクでの遅れを取り戻そうと躍起だ。イラクのハイダル・アバディ首相は10月末、同国の首相としては25年ぶりにリヤドを訪問し、サウジ=イラク調整協議会を立ち上げた。それでもサウジ側に、イラク政権を自陣営に引き入れるために資金援助以上の策があるのか否かは不明確だ。

ペシュメルガを退かせたイランの手腕
内戦中のイエメンでは自ら直接の軍事介入を試みたが、結果は微妙だ。2015年のサウジの軍事介入の結果、イランが支援するシーア派武装組織フーシ派とその仲間は、イエメン全土を制圧するのに失敗し、戦略上の要衝であるバブ・エル・マンデブ海峡にも手を出せずにきた。だが戦況は泥沼化し、サウジアラビアは出口が見えないまま莫大な戦費を費やしている。イランの傷ははるかに軽い。

イランとサウジアラビアの成績をまとめると、こうだ。これまでのところ、イランはレバノンを事実上掌中にし、シリアとイラクでは勝ちつつあり、イエメンではサウジアラビアに多大な犠牲を支払わせている。

どの国の場合でも、イランは有効な「代理人」を立てて政治的軍事的な影響力を行使してきた。イラン政府は敵の中にほころびを見つけて利用するのもうまい。たとえば、イラクのクルド自治政府が住民投票で独立しようとした9月。イラクと国境を接し、国内にクルド人少数派を抱えるイランは、素早い動きで投票を強行した自治政府を罰した。イランは、クルド自治政府のマスード・バルザニ議長とライバル関係にあったイラクのクルド人政治家、故ジャラル・タラバニ前大統領一族とのコネを利用した。タラバニ家は長年の付き合いがあるイランのために、クルド人がイラク政府と管轄権を争っていた油田地帯キルクークからクルド人治安部隊ペシュメルガを退却させたのだ。キルクークがなければクルド人の経済的独立はままならない。バルザニは責任を取って辞任した。

サウジアラビアが失敗から教訓を学び、中東でのイランの影響力を押し戻せる気配もない。ムハンマド・ビン・サルマンが皇太子に就いてからも、アラブ世界に強力な代理人を打ち立てるのは未だに苦手だし、軍事力増強のための手も打っていない。これまでずっと欠けていた「ハード・パワー」は今も欠けたままだ。イランの影響力を押し戻せるとしたら、それはサウジアラビアでもアラブ首長国連邦(UAE)でもなく、アメリカの関与だ。レバノンの場合は、おそらくイスラエルだろう。

アメリカ政府やイスラエル政府がそこまでやるかどうかはわからない。だが、ジェームズ・マティス米国防長官は先週、アメリカはシリア東部に留まると匂わせたし、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相もシリアで軍事作戦を続行すると述べている。

イランはサウジアラビアに対して優れているが、イラン自身には明らかな弱点があることも忘れてはならない。サウジアラビアとライバル関係にあるすべての国のなかで、イランが同盟関係を長く維持できたのはシーア派など一部の国だけだ。スンニ派、とくにスンニ派のアラブ人は、イランを信用しないし協力したがらない。イラク政界のシーア派の一部もイランからの指示は受けたがらない。代理戦争を通じてイランの影響力を削ごうとする抜け目ない国があれば、仲間を見つけるのは難しくないだろう。ただ、サウジアラビアがそうした国の1つに入るかどうかは怪しいだけだ。

モハンマド皇太子は少なくとも、イランとその仲間に対抗したいという意志は見せている。つまり、戦いの火ぶたは切って落とされたのだ。サウジアラビアの勝敗は、アメリカをはじめとする同盟国が協力してくれるかどうかと、代理戦争のノウハウをどれだけ速く学習できるかにかかっている。

(翻訳:ガリレオ)

2204チバQ:2017/11/25(土) 10:45:00

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171125-00000021-asahi-int
神秘主義者が標的か エジプトのテロ、死者235人に
11/25(土) 10:23配信 朝日新聞デジタル
 エジプト東部シナイ半島のアリーシュ近郊ビル・アルアブドにあるイスラム教礼拝所(モスク)が24日に襲撃された事件で、検察当局によると、死者は少なくとも235人、負傷者は109人に上った。政府系アハラム紙などが伝えた。同国で起きたテロ事件で最大規模の死傷者を出す事態となり、イスラム教のスーフィズムを信仰する人々が標的になった可能性が指摘されている。

 犯行声明は出ていないが、シナイ半島で活動する過激派組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓う「ISシナイ州」の犯行の可能性がある。襲撃は多くのイスラム教徒が集まる金曜礼拝の時間帯に起き、被害を最大限にすることを狙ったテロと見られる。

 アハラム紙電子版は目撃者の話として、武装集団はモスク周辺に仕掛けた爆発物を爆破させた後、人々を銃撃。けが人搬送のために現場に来た30台の救急車に向けても銃撃したという。

 ロイター通信は治安当局筋の情報として、襲撃から数時間後にエジプト軍が襲撃現場周辺の山岳地帯で空爆したと伝えた。

 アラブ紙などによると、襲撃されたモスクはイスラム教のスーフィズムと言われる神秘主義を信奉する人々が集まることで知られている。ISは今年、シナイ半島のスーフィズムの指導者を異端者として斬首する動画を流したり、昨年は発行する雑誌で「エジプト、特にシナイ半島でのスーフィズムの存在を認めない」と主張したりしていた。

 ISは昨年12月以降、エジプトで少数派のキリスト教の一派、コプト教の信者を狙うテロを起こしている。「異端者」排除をスーフィズムの信奉者に広げた可能性がある。また、ISは軍や治安機関に協力しているシナイ半島の部族や民兵を「裏切り者」として攻撃してきた経緯もある。

 大統領府は事件を受けて3日間、国の服喪期間とすると発令。シーシ大統領はテレビ演説し「この襲撃はテロとの戦いにおける決意と団結をより強める。軍と警察は復讐(ふくしゅう)する」と述べた。

 ISは今年7月、最大拠点としてきたイラク北部モスル、10月には「首都」と称するシリア北部のラッカを相次いで失うなど、勢力の衰えが指摘されている。一方で、敗走した幹部や戦闘員はリビアやアフガニスタンなど、国家統治がうまく機能していない地域で新たな拠点を築こうとしているといわれている。シナイ半島にもそうしたISメンバーが移動してきた可能性がある。(カイロ=翁長忠雄)

朝日新聞社

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171125-00000502-san-m_est
テロ封じ込めがシーシー大統領の重要課題 来年に選挙控え モスク襲撃テロ
11/25(土) 9:30配信 産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】エジプト・シナイ半島のモスク(イスラム教礼拝所)で起きたテロは、来年に大統領選を控えるシーシー大統領にとって、テロ封じ込めが待ったなしの重要課題であることを示した。シナイ半島以外でも昨年末以降、キリスト教の一派であるコプト教の教会を狙った大規模テロが複数回起きているほか、軍や警官を標的にした攻撃は首都カイロ近郊でも発生している。軍出身のシーシー氏の手腕が問われそうだ。

 地元メディアによると、テロが起きたモスクの巡礼者の中には、イスラム教の中でも神秘主義的な「スーフィー」と呼ばれる人々がいたとの情報がある。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)など過激組織は、こうした人々を「背教者」として敵視しているとされ、これがテロの動機の一因である可能性が指摘されている。

 政権は昨年11月、為替レートの変動相場制移行に踏み切り、1ドル=8前後だった通貨エジプト・ポンドは18前後まで急落。最近はインフレ率が30%前後に上り、失業率は10%以上ともいわれる。経済を上向かせるには国庫の重要財源である観光業の立て直しが急務だが、相次ぐテロの影響で海外からの観光客の足が遠のいているのが現状だ。

 治安回復が経済の立て直しに直結している形で、世論の支持をつなぎ留めるためにも、テロ対策で結果を出すことが今後、さらに求められそうだ。

2205チバQ:2017/11/25(土) 10:45:54
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171125-00000030-mai-m_est
<エジプトテロ>軍、武装集団拠点を空爆
11/25(土) 10:42配信 毎日新聞
 【アスワン(エジプト南部)篠田航一】エジプト東部シナイ半島のアリーシュ西郊で24日、武装集団がモスク(イスラム教礼拝所)を襲撃し、少なくとも235人が死亡、100人以上が負傷したテロ事件で、エジプト軍は同日、武装集団の拠点とみられる半島内の山岳地帯を空爆した。ロイター通信などが伝えた。シシ大統領はテロを受けてテレビ演説し、「軍と警察は殉教者(犠牲者)のために報復し、治安を回復する」と宣言した。

 テロが起きたのはアリーシュから約40キロ西のビルアブド。イスラム教恒例の金曜礼拝中だったモスクには、神秘主義(スーフィズム)を信奉する人々が多数集まっていた。

 24日夜(日本時間25日未明)現在、特定の集団による犯行声明は出ていないが、シナイ半島では近年、過激派組織「イスラム国」(IS)の傘下組織がテロを活発化させている。スンニ派を自称するISは、神秘主義者やシーア派を「異端」として敵視している。

 地元メディアなどによると、モスク内で爆発が起きた後、外へ逃げ出した人々に向け、待ち構えていた武装集団約40人が複数の方角から銃撃したという。武装集団は乗り付けた4台の車両で道路をふさぎ、駆け付けた救急車の通行を阻止。救急隊員にも銃撃し、その後、逃走した。

 現場は都市部から離れた地域で治安部隊の数が少なく、警備の手薄な場所が狙われた可能性もある。ISは本拠地だったイラクやシリアで戦闘員がほぼ一掃されたが、シナイ半島やリビアなどに流出・拡散した勢力が新たなグループの組織化を目指しているとの情報もある。

https://mainichi.jp/articles/20171125/k00/00m/030/177000c?inb=ys
エジプトテロ
モスクから煙 血を流す人々…一瞬で惨劇へ

毎日新聞2017年11月25日 00時56分(最終更新 11月25日 01時28分)
 モスクから上がる灰色の煙、血を流して床に倒れ込む人々--。神聖な金曜礼拝の時間が惨劇へと変わった。エジプト東部の北シナイ県のモスクが24日、武装集団に襲撃された。AFP通信が公開した事件直後とみられる画像は、被害の大きさを物語っていた。

 地元メディアによると、爆発が起こった後、武装した男6人がモスクから逃げ出した人々を待ち構え、銃を乱射。目撃者によると、男たちは「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んでいたといい、駆けつけた救急車に向けても発砲したという。

 同県があるシナイ半島では2014年、地元の武装勢力が過激派組織「イスラム国」(IS)への忠誠を表明し、「ISシナイ州」を名乗り始めた。ISシナイ州は、今年4月に北部アレクサンドリアなどでキリスト教の一派コプト教の教会を爆破したほか、5月にもコプト教徒が乗ったバスを襲撃した。

 ISは今年6月以降、イラク北部モスルやシリア北部ラッカなど重要拠点を次々と失った。一方、生き延びた戦闘員がイラクやシリアからシナイ半島に渡り、ISシナイ州に合流しているとの見方が出ていた。【松井聡】

2206とはずがたり:2017/11/25(土) 14:38:47
モスク襲撃で235人死亡=エジプト軍が報復空爆―「異端」神秘主義狙われる?
時事通信社 2017年11月25日 10時50分 (2017年11月25日 14時30分 更新)
https://www.excite.co.jp/News/world_g/20171125/Jiji_20171125X074.html

エジプト東部シナイ半島で24日、武装集団がモスク(イスラム礼拝所)を襲撃し、少なくとも235人が死亡、109人が負傷した。国営テレビなどが伝えた。写真は、襲撃されたモスクから搬送される負傷者。 【AFP=時事】
[拡大写真]


 【カイロ時事】エジプト東部シナイ半島で24日、武装集団がモスク(イスラム礼拝所)を襲撃し、少なくとも235人が死亡、109人が負傷した。国営テレビなどが伝えた。事件を受けてシシ大統領は演説し、治安回復に向けた対テロ作戦強化と報復を宣言。ロイター通信によると、エジプト軍は現場近くの山岳地帯を空爆した。逃亡した武装集団を主に狙った強硬な実力行使に出た形だ。
 シナイ半島では過激派組織「イスラム国」(IS)の傘下の武装組織が活動するが、これほどの規模の襲撃事件が起きるのは異例で、近年では同国で最悪の死者数となった。犯行声明は出されていない。
 事件があったのは、半島北部アリーシュ近くのモスク。金曜礼拝に訪れた人々を狙ったとみられる。一部のメディアは、武装集団が複数の四輪駆動車でモスクに乗り付け、爆弾をさく裂させ、銃撃したと伝えた。
 このモスクはイスラム教の神秘主義(スーフィズム)の信奉者が集まる場所として知られていたという。ISはスーフィズムを異端視している。

2207チバQ:2017/11/25(土) 17:20:49
http://digital.asahi.com/sp/articles/DA3S13240914.html?_requesturl=sp/articles/DA3S13240914.html&amp;rm=150#Continuation
クルド独立、苦い夢の跡 イラク軍進攻、「裏切り」で崩れた防衛線

2017年11月23日5時0分

 支配地をやすやすと失ったのは、なぜなのか――。イラクの少数民族クルド人を中心とするクルディスタン地域政府(KRG)が10月中旬、イラク軍の進攻を受けて実効支配地域を失った。KRG自治区の独立の賛否を問う住民投票から3週間後のことだ。クルド側の司令官が朝日新聞の取材に応じ、一部部隊の「裏切り」で防衛線が崩壊したと語った。(アルビル=翁長忠雄、其山史晃)

 イラク北部で2014年6月、過激派組織「イスラム国」(IS)が攻勢を強めた。総崩れとなったイラク軍に代わり、KRGの軍事組織「ペシュメルガ」がISを撃退。油田地帯キルクーク州などイラク政府との係争地を次々と押さえ、支配地を広げた。

 今回、取材に応じたのは、ペシュメルガでキルクーク方面の防衛を担っていたシェイクムスタファ司令官。KRG側は、「イラク軍が来れば抵抗する」との方針で意思統一が図られていたという。ところが10月15日夜、イラク軍が作戦を開始。前線のペシュメルガの一部部隊長が、無抵抗でイラク軍を防衛線内に引き入れたという。ペシュメルガの各部隊は包囲され、1本の撤退ルートを残すのみという状況に追いやられた。ペシュメルガ側には死傷者が出ており、司令官は16日早朝に撤退を決断した。

 ほぼ無抵抗で実効支配地域を明け渡したとの批判に対し、司令官は「ある政治グループの命令を受けた部隊長の裏切りが状況を一変させた」と述べた。

 ある政治グループとは、先月死去したタラバニ元イラク大統領の親族グループだ。タラバニ一族はイランとの結びつきが強いとされる。KRG独立を望まないイランは、イラク政府と協力してタラバニ一族に圧力をかけ、防衛線を内部から崩したとみられている。

 タラバニ氏は政党「クルディスタン愛国同盟」の創設者。愛国同盟は、バルザニ前KRG大統領(1日に辞任)派の政党「クルディスタン民主党」とライバル関係にある。ペシュメルガも民主党と愛国同盟にそれぞれ忠誠を誓う部隊に割れ、指揮系統は一元化されていない。今回、「裏切り」を働いたのは愛国同盟系の部隊長とされる。

2208チバQ:2017/11/25(土) 17:21:17
 ■混乱、18万人が避難

 KRGの治安警察に所属するナビル・ムハンマドアミンさん(40)は10月15日夜からキルクーク市の施設に詰めていた。

 16日午前2時過ぎ、イラク軍の進攻が始まった。郊外の空軍基地や油田施設を押さえた後、キルクーク市内にまで進んできた。「ペシュメルガは郊外に展開していて市内に部隊はいなかった。イラク側が市内に来ることを多くの市民は予想していなかった」と言う。

 同じ組織に所属するアフラシャウル・タヒル・アミンさん(34)は同16日、キルクークにある避難民キャンプで通常の警護任務についていた。IS支配地域から逃げてきた人々のためのキャンプだ。避難民から「逃げて下さい。イラク軍はあなた方を殺すかも知れない」と言われた。アミンさんの部隊に撤退命令が出て家族と親類の総勢29人で脱出を決意。大通りは脱出住民の車列で大渋滞となっていた。

 クルド・メディアによると、イラク軍の進攻でキルクーク州などの係争地から約18万人が避難している。

 住民が恐れているのが、イラク軍と行動したイスラム教シーア派を中心とする民兵組織「人民動員機構」だ。イランの支援を受けているとされ、スンニ派住民に対する締め付けが激しいと恐れられている。

 クルド人の多くはスンニ派だ。住民によると、特に治安維持に携わった人々がキルクークに戻ると拉致される恐れがあるという。人民動員機構はキルクーク州職員に、治安維持に携わった人々の名簿を提出するよう命じたという。実際に行方不明になった警察官や兵士が数人いる。役所ではクルド語の使用が禁止されたという情報がある。

 アフマド・ジュマ・シュクルさん(19)は10月22日にキルクークに戻った。通っていた高校の校長は辞職し、友人も10人ほどが退学した。街のあちこちでイラク軍兵士やシーア派民兵を見た。「僕はアラビア語を話せない。検問で軍や民兵に質問されるのがとても恐ろしかった」。シュクルさんも退学し、再びキルクークから脱出した。

 ■米の仲介提案に「いつも我々にうそをついてきた」 住民投票、突き進んだ前大統領

 KRG自治区では9月25日、キルクーク州など係争地を含めた地域で、イラクからの独立の賛否を問う住民投票が実施された。92%超が賛成したものの、投票後の状況悪化で、連立政権を組む民主党と愛国同盟の溝は深まっている。

 住民投票の10日ほど前、米大統領特使がKRG大統領だったバルザニ氏と会談し、住民投票の延期を求めた。民主党執行部のチナール・アブドラ氏によると、米側は住民投票の延期を条件に、(1)米国がKRGとイラク政府の交渉を仲介する(2)交渉がうまく行かない場合は1年か2年のうちに住民投票を実施し、米国は結果を尊重する――と提案したという。

 バルザニ氏は提案に対して、「尊重」ではなく「受け入れ」か「支持」に表現を変えるよう求めたが、米特使は拒否したという。アブドラ氏は「住民の独立への期待は最高潮に達していた。失望させるわけにはいかなかった」と話す。

 一方、愛国同盟は米側の提案に前向きだった。ラティフ・ムスタファ愛国同盟スレイマニア支部長によると、愛国同盟はバルザニ氏と民主党に対し、投票延期の説得を試みた。しかしバルザニ氏は「米国はいつも我々にうそをついてきた。そんな提案には何の保証もない」と答えたという。結局、愛国同盟も住民投票の実施を支えた。

 ムスタファ氏は「無理に反対すれば二つの政府に分裂し、内戦が起きかねなかった。しかし、結果的に実施時期は間違いだったと認めるべきだ」と語った。

 結局、周辺国や国際社会の反対でKRG独立の夢はついえたうえ、イラク軍の進攻で支配地域も失うこととなった。

 市民の間には落胆と不安が広がる。スレイマニアの公務員アリ・ハリブさん(42)は「住民投票ですべての経済資源を失った。民主党でも愛国同盟でも、愚かな指導者たちが居座る限り希望はない」。中心都市アルビルの市場で働くユセフ・アドナン・アズィーズさん(16)は、家計の事情で9月に学校を退学した。「機会とお金があれば欧州に脱出したい。クルディスタンが独立できるとはもう思えない」と話した。

2209チバQ:2017/11/27(月) 20:03:18
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171127-00000012-jij-m_est
IS、離反部族に報復か=勢力浸透に躍起―エジプトテロ
11/27(月) 7:03配信 時事通信
 【カイロ時事】エジプト東部シナイ半島のモスク(イスラム礼拝所)が襲撃され300人以上が死亡したテロに関し、この地域で活動が盛んな過激派組織「イスラム国」(IS)傘下組織による報復を狙った犯行の可能性が浮上している。

 同組織はシナイ半島に多い遊牧民ベドウィンと協調していたが、シリアやイラクなどから戦闘員が流入しているとされるISの浸透に危機感を抱いた地元部族が次々と離反。反発したISが混乱を広めようと、報復を図ったテロの可能性が指摘され始めている。

 シナイ半島のベドウィン有力部族サワルカの指導者の一人、ナイム・ジャベル氏は26日までに取材に応じ、モスク襲撃は「軍に協力するサワルカへのメッセージだ」と語った。襲われたモスク近辺にはサワルカ族の住民が多く住む。サワルカ族は今年5月、「ISは外国人に操られ、シナイ分断を狙っている」と非難し、ISと戦う治安部隊との共闘を表明していた。

 他のベドウィン有力部族タラビンも、ISと敵対している。タラビンは、シナイ半島に隣接して経済封鎖が続くパレスチナ自治区ガザ向けに、たばこや日用品を密輸して利益を上げていた。しかし、イスラム教を特異に解釈するISはたばこを禁じ、禁制品を焼却。収入源を絶つ取り締まりを機に不満が爆発し、IS戦闘員を殺害するなど衝突が発生し対立を深めた。

 今回のテロをめぐっては、ISが異端視するイスラム神秘主義(スーフィズム)信奉者がモスクに大勢いたため、標的にされたと解説する見方もある。一方で、イスラム過激派に詳しい専門家ムニル・アデブ氏は「スーフィズムが標的というよりも、国家を混乱させる意図があるのではないか。軍に協力する部族が多くて警備の弱いモスクなら、簡単に襲撃できると考えた可能性がある」と指摘している。

2210チバQ:2017/11/27(月) 21:50:23
http://www.asahi.com/articles/ASKCW25X2KCWUHBI002.html
安息日の鉄道工事、是か非か イスラエル閣僚が抗議辞任
エルサレム=渡辺丘2017年11月27日10時19分
 イスラエルのリッツマン保健相は26日、ユダヤ教の安息日シャバットに鉄道の補修工事が行われたことに抗議し、辞任した。リッツマン氏はユダヤ教超正統派の政党「ユダヤ教連合」の党首で、「もう大臣としての責任を果たせない」とした。

 ユダヤ教では、金曜日没から土曜日没までが安息日とされる。労働が禁じられているため、ほとんどの店は閉まり、バスや鉄道なども原則運行しておらず、街は静まりかえる。ただ、必要不可欠な一部労働は法的に認められている。保健相が辞任の理由として挙げる工事は、平日の乗客輸送に影響を与えないよう安息日に行われたという。

 ユダヤ教連合は国会定数120議席中、6議席を占め、ネタニヤフ首相率いる右派連立政権に参加しているが、離脱はしない方針だ。ネタニヤフ氏は26日、「安息日は我々にとって重要だし、安全で継続的な輸送の確保も全ての市民に必要なことだ」と述べた。

 イスラエルではユダヤ教の戒律に厳格な正統派と、宗教による市民生活の規制を嫌う世俗派のあつれきがあり、長年の論争になっている。(エルサレム=渡辺丘)

2211チバQ:2017/11/28(火) 18:07:17
https://mainichi.jp/articles/20171126/k00/00m/030/059000c?inb=ys


シシ政権に痛手 治安悪化、傾く観光業
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毎日新聞2017年11月25日 20時13分(最終更新 11月25日 21時35分)

エジプト


アフリカ


速報


国際 . .

襲撃されたモスクから運び出されるけが人=AP



 【アスワン(エジプト南部)篠田航一】エジプト東部シナイ半島ビルアブドのモスク(イスラム礼拝所)で24日起き400人以上が死傷したテロ事件は、治安対策を重視する軍人出身のシシ大統領にとり大きな痛手となった。


 来春の大統領選への再選出馬を目指すとみられるシシ大統領は、今後さらに過激派組織「イスラム国」(IS)や傘下組織「ISシナイ州」などの取り締まりを強化する方針だ。しかし、昨年12月以降、首都カイロや北部アレクサンドリアといった主要都市に加え、シナイ半島、西部の砂漠地帯などほぼ国内全土で起きているテロを防ぎ切れていないことから、今後は政権に対する国民の不満が高まる可能性もある。

 「家族が全員殺された。言葉がない」。現場にいたアブデル・ムバラクさんは英メディアにそう語った。ビルアブドは人口約2500人。保守的な地域で、金曜礼拝には男性のみが参加するため、今回の犠牲者には村の有力者が多数含まれているという。地元メディアは、モスク内部で血まみれの毛布に全身をくるまれた犠牲者の遺体が床に多数並んでいる様子を映した。シナイ半島ではコプト教(キリスト教の一派)信徒への襲撃事件も相次ぐ。ISの迫害を恐れてシナイ半島からスエズ運河対岸のナイル川のデルタ地帯に逃げてきた信徒の一人は毎日新聞に「シシ政権はテロを抑え切れていない。あと何人死ねばいいのか」と話した。

 治安悪化は経済も直撃する。2011年の中東民主化要求運動「アラブの春」による革命でムバラク政権が崩壊したエジプトでは、その後も政治混乱やテロが続き、主要財源の観光業が衰退。革命前の10年に1400万人だった入国者数は15年に900万人に激減し、観光収入も10年の125億ドル(約1兆3940億円)から15年は61億ドルに半減した。

 シシ政権は16年11月、為替レートを変動相場制に移行したが、通貨エジプト・ポンドは急落。最近はインフレも続き、国民生活は厳しさを増している。「テロ封じ込め」と「経済立て直し」は相互に関連する政権の重要課題だが、相次ぐテロで観光業への悪影響は避けられない情勢だ。

 有事には軍事攻撃の対象ともなり得るアスワン・ハイ・ダムのある南部アスワンでは24日、ダム周辺を装甲車両が行き交い、厳重な警備が敷かれた。治安部隊による周辺通過車両の検問も念入りで、地元住民は「重要施設では緊張が高まっている」と話した。
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2212チバQ:2017/11/29(水) 10:32:09
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171129-00000007-jij-m_est
前国王の息子解放か=汚職摘発で拘束―サウジ
11/29(水) 5:45配信 時事通信
 【カイロ時事】ムハンマド皇太子主導による汚職摘発を名目に多数の王族メンバーらが拘束されているサウジアラビアで、国家警備相を解任後に拘束されたムトイブ王子が解放されたとの情報が28日、王族のツイッターなどで広まった。

 ただ、サウジの国営メディアは一切報じていない。

 ムトイブ王子は故アブドラ前国王の息子で、一時は国王候補に取り沙汰された。「次期国王」と目されるムハンマド皇太子の独善的手法に批判的といわれる。王子の親類のツイッターには、王子の過去の写真と共に「アラー(神)に感謝」「健康で長生きを」などのコメントが続々投稿された。「解放後は首都リヤドの自宅にいる」との記述もあるが、真偽は不明だ。

2213チバQ:2017/11/29(水) 11:22:25
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171127-00000063-mai-m_est
<エジプトテロ>国内過激派もISと距離
11/27(月) 19:00配信 毎日新聞
 【カイロ篠田航一】エジプト東部シナイ半島でモスク(イスラム教礼拝所)が武装集団に襲撃され、300人以上が死亡したテロについて、国内の過激派の中からも事件を非難する声が上がっている。テロへの関与が指摘される過激派組織「イスラム国」(IS)と距離を置くことで、自らの組織存続に協力するイスラム教徒からの批判をかわす狙いがあるとみられる。

 国際テロ組織アルカイダ系の過激派「イスラムの兵士」は25日に「イスラム教徒の殺害は重大な罪」との声明を発表。別の過激派「アンサール・イスラム」も26日に犠牲者への弔意を表し、襲撃を非難した。27日午前(日本時間27日夕)時点で犯行声明は出ていないが、今回の事件ではイスラム教の神秘主義(スーフィズム)信者が多数殺害されており、神秘主義者を敵視するIS系組織による攻撃の可能性が指摘されている。

 平均月収が250ドル(約2万8000円)前後のエジプトでは貧困などから過激思想に走る若者も多く、過激派の組織存続には国内人口の大半を占めるイスラム教徒の「協力」が欠かせない。

2214とはずがたり:2017/12/03(日) 19:22:39
2017年12月3日 / 09:00 / 10時間前更新
コラム:サウジ「勇み足外交」が残す中東の火種
https://jp.reuters.com/article/bazzi-saudi-idJPKBN1DV3OM
Mohamad Bazzi

[22日 ロイター] - アラブ諸国の外相は10月19日、カイロに集まり、イランや同国と連携するレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラへの対応を巡り、数時間に及ぶ神経のすり減るような協議を続けた。

アラブ諸国は中東の不安定化を招いているとして、イラン政府とヒズボラを批判したが、具体的な対応策について合意には至らなかった。

今回の外相協議に至る過去1カ月、中東地域は突如として、さらに広範囲の地域紛争に突入するかのような様相を呈していた。

サウジアラビアは10月4日、首都リヤドに向けてイエメンから発射されたミサイルについて、イランがイエメンの反体制派に供給したものであり、「戦争行為」に相当すると批判。

その後サウジ政府は、イランとヒズボラに対する圧力の一環として、サウジ訪問中だったレバノンのハリリ首相を唐突な辞任に追い込んだ。ハリリ首相は同日、リヤドから放送された辞任表明演説のなかで、「イランが関与する場所には、常に荒廃と混乱が生じる」と述べ、「中東地域におけるイランの手先は排除されるだろう」と言い添えた。

こうした動きは、サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が主導する積極的な新外交方針を裏付けるものだ。

同皇太子は、より直接的にイランに対抗していくことに熱心で、父サルマン国王の統治下で、非常に大きな権力を手中に収めてきた。

だが、ハリリ首相の辞任を強要し、イエメンを巡りイランとの対立激化を招いたことで、同皇太子とその側近に対する反発が生じている。イランやヒズボラへの対抗措置について他のアラブ諸国の支持が得られない事実は、サウジの友好国の中で、イランとの直接的な対決を望む国がほとんどいないことを示している。

サウジは長年、ハリリ氏とレバノンにおける同氏の政治運動を支援するため、多大な政治的な努力と数百万ドル規模の資金を投じてきた。特に2005年2月に同氏の父親ラフィク・ハリリ氏が死去してからはその動きは顕著となった。父ラフィク氏は10年以上、レバノン首相を務め、傑出したスンニ派指導者として、サウジにとってレバノンにおける最も重要な協力者だった。

息子のハリリ氏は2016年、首相に就任し、ヒズボラを含む挙国一致政権を樹立。この連立合意はイランとサウジの承認を得たものだった。だがここ数カ月、サウジ指導部は、西側諸国やスンニ派のアラブ指導者と強い絆を持つハリリ首相が、レバノン政府が実はヒズボラとミシェル・アウン大統領を含めたその支持者の支配下にあることを隠す「お飾り」と化しているのではないかと危惧していた。

サウジ指導部は、ハリリ首相の辞任によってヒズボラから政治的な覆面をはぎ取り、スンニ派のアラブ諸国が米国やイスラエルとともにヒズボラを標的として攻撃しやすくなるのではないかと考えた。

だがハリリ首相による突然の辞任表明を受けて、レバノンのあらゆる政治党派がハリリ氏支持で結束し、首相辞任はサウジ指導部から強制されたもので無効だと主張した。

また、ハリリ氏がサウジ側によって自由を奪われているのではないかという国際的な懸念が高まり、マクロン仏大統領が同氏をパリに招くに至った。ハリリ氏は18日、マクロン大統領と面会し、22日のレバノン独立記念日の祝賀式典に向けて帰国した。

2215とはずがたり:2017/12/03(日) 19:22:52
>>2214-2215
その後、緊張は緩和しており、今回の危機がサウジ、イラン両国の軍事対立へとエスカレートする可能性は低い。中東地域のライバル同士による直接衝突懸念は和らいでいるものの、両国による代理戦争は、依然続く中東地域の不安定化を招いている。

サウジとイランは、2003年に米国がイラクを侵略して以来、イラク、シリア、イエメン、レバノンにおいて、それぞれ対立する勢力を支援している。この対立は、部分的にはスンニ派とシーア派によるイスラム教内部の歴史的な対立に根ざしているが、もっぱらシーア派主導のイランと、スンニ派主導のサウジアラビアによる地域的な政治覇権争いと化している。

この代理戦争は、いまや、米国やロシアなどの大国も巻き込みつつ、ここ数年の中東における殺りくと破壊の元凶となっている。

失われた人命は数十万人に上っている。特にシリアでは、2011年3月にイランやヒズボラが支援するアサド政権に対する反乱が発生して以来、40万人以上が殺された。また長引くシリア内戦は、500万人を超える難民を生み出し、安住の地を求める彼らの流入によって、近隣諸国だけでなく欧州においても政治危機を引き起こしている。

2015年1月、サウジアラビアのアブドラ国王が逝去し、20年の治世を終えた。後継者となった弟のサルマン現国王は、すぐさま積極的な外交政策を推進。

米国の軍事介入に対する依存や、代理勢力を介したイランとの戦い、そして小切手外交といった歴代国王の路線を採らず、新国王とその側近は2015年3月、イエメンのシーア派系反政府勢力フーシ派に対する戦争を開始。戦いが長引くなか、サウジアラビアとその同盟国が行った空爆によって、約10万人に上る民間死者総数の大半が犠牲になったと見られている。

サウジは、イエメンでの紛争により動きが取れなくなっている。徹底的な空爆や封鎖にもかかわらず、サウジ政府とその友好国は、依然としてフーシ派をイエメン首都サナアから排除できていない。

特にサウジがイランによるミサイル提供を「戦争行為」と非難したことで、イエメンは代理戦争の表舞台として躍り出た。

サウジは4日、リヤドに飛来する途中で撃墜した弾道ミサイルは、イエメンに分解後密輸されたものだと主張。サウジ当局者によれば、ヒズボラとイラン革命防衛隊のメンバーがミサイルを組み立て、フーシ派がイエメン領内からの発射を支援したと述べている(イランとヒズボラはミサイル発射への関与を否定している)。

サウジ指導部はその後、レバノンを敵性国家と断定する試みを後退させている。すでにイエメンに深入りしすぎ、カタールとの外交危機にを招いている今、サウジとしては、アラブ諸国や国際社会と幅広い連帯を築くことなしに、レバノンでイランが提携するヒズボラに対して、効果的な戦いを挑むことはできないからだ。

とはいえ、今が中東における危険な瞬間であることに変わりはない。イランとサウジが両国の対立関係を「ゼロサム・ゲーム」、つまり相手の犠牲なしに自国が利益を得ることはできないと考えている限りにおいて、誤算によって抑制なき状態に突入するリスクは残っている。

2216チバQ:2017/12/04(月) 19:16:27
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171204-00000025-jij_afp-int
イエメン、フーシ派と前大統領の同盟崩壊で「市街戦」激化


12/4(月) 15:11配信

【AFP=時事】イエメンの首都サヌアで3日、イスラム教シーア派武装勢力「フーシ派(Huthi)」と同国のアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)前大統領の支持者らが銃撃戦を繰り広げ、店舗や学校が閉鎖を余儀なくされている。住人らは、3年にわたる両者の同盟関係が壊れ、「市街戦」に発展していると訴えている。

【写真】病院で治療を受ける栄養失調の子供

 サレハ氏は2日、イランの支援を受けるフーシ派と戦闘を続けるサウジアラビア主導の連合軍と、和平協議を行う用意があると表明。サレハ氏とフーシ派の同盟関係は決裂したものとみられており、フーシ派政治部門もサレハ氏が「元々信じていなかった同盟」に対して「クーデター」を起こしたと非難している。

 3日にはサレハ氏の支持者らがサヌア中心部の複数の道路を閉鎖し、フーシ派の攻撃に備えて重点的に配備を敷いた。治安当局筋によると先週発生した両者の衝突により、首都全域と国際空港で約60人が死亡した。

 サヌアの住民らは、数日前には両者が手を組んでいた主要省庁の周辺で発生している戦闘による狙撃や爆撃を避けるため、自宅にこもっているという。

 3日は日曜日で、通常イエメンでは学校の授業が行われるが、学校を閉鎖した。また目撃者によると、戦闘の犠牲になった複数の遺体が路上に残されたままだという。

 国際移住機関(IOM)に協力している活動家は、「サヌアはゴーストタウンになりつつある。市街戦が繰り広げられ、人々は自宅に閉じこもっている」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

2217とはずがたり:2017/12/04(月) 19:23:11
滅茶苦茶やな。。こうなるとサウジが一矢報いる形かな。。

イエメン、フーシ派と前大統領の同盟崩壊で「市街戦」激化
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171204-00000025-jij_afp-int
12/4(月) 15:11配信 AFP=時事

【AFP=時事】イエメンの首都サヌアで3日、イスラム教シーア派武装勢力「フーシ派(Huthi)」と同国のアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)前大統領の支持者らが銃撃戦を繰り広げ、店舗や学校が閉鎖を余儀なくされている。住人らは、3年にわたる両者の同盟関係が壊れ、「市街戦」に発展していると訴えている。

 サレハ氏は2日、イランの支援を受けるフーシ派と戦闘を続けるサウジアラビア主導の連合軍と、和平協議を行う用意があると表明。サレハ氏とフーシ派の同盟関係は決裂したものとみられており、フーシ派政治部門もサレハ氏が「元々信じていなかった同盟」に対して「クーデター」を起こしたと非難している。

 3日にはサレハ氏の支持者らがサヌア中心部の複数の道路を閉鎖し、フーシ派の攻撃に備えて重点的に配備を敷いた。治安当局筋によると先週発生した両者の衝突により、首都全域と国際空港で約60人が死亡した。

 サヌアの住民らは、数日前には両者が手を組んでいた主要省庁の周辺で発生している戦闘による狙撃や爆撃を避けるため、自宅にこもっているという。

 3日は日曜日で、通常イエメンでは学校の授業が行われるが、学校を閉鎖した。また目撃者によると、戦闘の犠牲になった複数の遺体が路上に残されたままだという。

 国際移住機関(IOM)に協力している活動家は、「サヌアはゴーストタウンになりつつある。市街戦が繰り広げられ、人々は自宅に閉じこもっている」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

2218チバQ:2017/12/04(月) 19:32:34
https://mainichi.jp/articles/20171204/k00/00e/030/151000c
レバノン
「代理戦争」首相進退に影
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毎日新聞2017年12月4日 10時59分(最終更新 12月4日 10時59分)
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【カイロ篠田航一】「身の危険」を理由に11月に辞意を表明したレバノンのハリリ首相が、アウン大統領から辞任を思いとどまるよう説得され、協議が続いている。レバノンは、イスラム教スンニ派の盟主サウジアラビアと対立するシーア派国家イランの双方が影響力を強めようと画策する「代理戦争」の舞台となっており、複雑な中東情勢が首相の進退に影を落としている。


 ハリリ首相は11月4日、訪問先のサウジで突然、テレビ演説を行い、イランとシーア派組織ヒズボラを非難した上で、「私の命を狙う秘密の計画がある」と指摘。身の安全を優先して首相職を退く考えを示した。

 ハリリ首相はスンニ派だが、昨年12月の組閣の際にはイランが支援するヒズボラ出身者も閣僚に登用し「国内融和」を図った。イランの影響力増大を警戒したサウジがこれに激怒し、自身への暗殺計画を示唆して辞任するよう、首相に迫ったとの観測が出ている。

 ハリリ首相はサウジでの辞意表明後、フランス、エジプトを経て11月21日に帰国。翌22日にアウン大統領と協議した後、「レバノンの一体性を強化し、内紛を解決する」と述べ、辞任の一時凍結を表明した。サウジとイランとの代理戦争に巻き込まれる事態への懸念が国民の間に根強く、首相も大統領も宗派対立激化を避ける方向で一致したとみられる。

 ロイター通信によると、ハリリ首相は近く辞意を撤回し、職務続行を宣言する可能性があるという。

 レバノンは多くの宗教・宗派が混在するモザイク国家だ。アウン大統領はイランやヒズボラに近いキリスト教マロン派で、ハリリ首相との「勢力均衡」を模索し、最近は外国からの過度な干渉に警戒を強めている。11月にエジプトで開かれたアラブ連盟(21カ国と1機構)の会合では、各国がヒズボラを非難する中、レバノン代表団が「レバノン国内ではヒズボラも内閣を構成している」と述べ、非難に反論する一幕もあった。

2219チバQ:2017/12/04(月) 19:34:32
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171203-00000052-mai-m_est
<ジンバブエ>ムガベ氏、辞表に安堵 親交の神父が内幕


12/3(日) 23:37配信
 老いた「独裁者」は、辞表に署名し「安堵(あんど)の表情を浮かべた」--。37年間国のトップに君臨し、先月下旬に退陣に追い込まれたアフリカ南部ジンバブエのムガベ前大統領(93)。同氏と事実上のクーデターを実行した国軍の交渉を仲介したカトリック教会のフィデリス・ムコノリ神父(69)が、歴史的な辞任劇の内幕を明かした。【ハラレで小泉大士】

 ムガベ氏と長年親交があり軍高官の信頼も厚いムコノリ神父は、3人の仲介役を率い、すべての交渉の場に居合わせた。

 11月15日に国軍が蜂起して以降、軟禁状態に置かれたムガベ氏だったが、当初は一定期間大統領の座にとどまった上で、ムナンガグワ新大統領(75)への「円滑な権限移譲」を希望していた。神父らは、ムガベ氏と国軍幹部の間を何度も往復し、1日の交渉は最大16時間に及んだ。

 「憲法をここに持ってこい。何と書いてあるか、私に言ってみろ」。強気のムガベ氏が、事実上のクーデターを率いたチウェンガ司令官にこう言い放つ場面もあった。

 18日には数万人の市民が路上に繰り出し、退陣を求めた。ムガベ氏も退陣は不可避だと悟りながら即時辞任には抵抗し続け、交渉は手詰まりの状態に陥りかけた。ムガベ氏は19日夜、国営放送を通じて声明を発表したが、辞任に触れず、謎が残った。

 実はこの数時間前に、南アフリカに亡命中だったムナンガグワ氏と協議していたという。「どこにいる。すぐ帰ってきてくれ。今すぐにだ。この問題を解決しよう」。ムガベ氏は電話口でこう呼びかけた。ムナンガグワ氏もいったんは「明日には戻る」と応じた。この結果を受け、ムガベ氏は声明で12月の与党大会を自ら主宰すると表明した。ムナンガグワ氏と今後話し合いながら段階的に大統領の座を引き継ぐ--というメッセージを発したつもりだったが「舞台裏で何が起きているか知らない国民には伝わらなかった」(ムコノリ神父)。

 翌日、与党は議会で弾劾手続きに入ると決定。ムナンガグワ氏も「党の決定に従う」と言って帰国しなかったため、ムガベ氏は即時退陣を選ぶことを余儀なくされた。

 退陣の日となった21日、ムガベ氏は下院議長に電話を入れた。「これから会えないか。辞任するつもりだが、その前に会って話をさせてくれ」。だが議会では弾劾審議が始まっており、議長は「私にはどうすることもできません」と会談を拒否した。弾劾成立が迫る中、同席した検事総長らが「まだ間に合う」とすぐに辞表を書くよう進言。この時点でもムガベ氏は「私は弾劾されるようなことはしていない。今辞めたらやましいことがあると思われる」と渋っていたが、最終的に「罷免は不名誉だ」との説得を受け入れた。

 ムガベ氏は用意された辞表の文面をじっくり読んでから万年筆で署名すると、「まるで『終わった』とでも言うかのように深く息をついた」。うちひしがれた様子を見せることはなかったという。

 ムガベ氏の今後について神父は「今さらどこへ行くというのだ。彼はここ(ジンバブエ)で人生を終える」と断言した。国軍は退陣に際し、ムガベ氏の訴追免除や身の安全などを保障したとされる。

2220チバQ:2017/12/04(月) 19:45:30
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171202-00000044-mai-m_est
<ジンバブエ>新政権発足 国軍高官が要職 野党入閣なし


12/2(土) 12:01配信
 【ヨハネスブルク小泉大士】アフリカ南部ジンバブエで11月30日、ムナンガグワ新大統領率いる新政権の閣僚が発表された。事実上のクーデターでムガベ前大統領を退陣に追い込んだ国軍高官を要職に起用する一方、期待された野党からの入閣はなかった。

 占拠した国営放送を通じて国軍の蜂起を発表した陸軍少将を外相に任命。空軍司令官を農相に起用した。財務相や内相らはムガベ政権時代の閣僚を再任。そのほかのポストもムナンガグワ氏に近い与党幹部らで固めた。

 ムガベ氏の右腕だったムナンガグワ氏が民主化の推進にどこまで本腰を入れるかは未知数で、新政権の陣容が注目されていた。

 新味に欠ける顔ぶれに、識者は野党との統一政権で改革を進める機会を逸したと批判。最大野党・民主変革運動のグトゥ報道官は1日、「古いワインを新しいボトルに詰め替えただけ」と批判した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171201-00000196-jij-m_est
ジンバブエ新政権が発足=軍高官を重用、野党は批判


12/1(金) 21:07配信
【ロンドン時事】ロイター通信が1日報じたところによると、ムガベ・ジンバブエ前大統領の後任として先週就任したムナンガグワ大統領は新政権の閣僚を発表した。

 ムガベ氏辞任につながった政変を起こした国軍高官が重用される一方、野党は含まれず、「変化と平和、安定への期待は間違いだった」(野党幹部)と批判が上がっている。

 軍の事実上の蜂起後、国営テレビで声明を読み上げた国軍将校が外相に選ばれたほか、空軍司令官ら複数の軍高官が要職に就いた。新大統領の権力掌握を助けた軍に対する「報賞人事」(ロイター通信)との見方が強い。ムガベ前政権の閣僚も一部残留した。

 ムナンガグワ氏は就任演説で、強権政治を敷いたムガベ政権後の「新たな時代」を約束。新政権発足に当たっては、野党との協力など民主改革に向けた動きを期待する声も上がっていた。

2221チバQ:2017/12/04(月) 22:55:16
http://www.sankei.com/world/news/171204/wor1712040059-n1.html
2017.12.4 21:15

サウジ、対イラン強硬外交は裏目? カタール断交から半年、効果疑問視
 【カイロ=佐藤貴生】サウジアラビアがカタールと断交して5日で半年になる。サウジはこれ以降、強硬な外交姿勢をいっそう鮮明にしている。次期国王との呼び声が高いムハンマド・ビン・サルマン皇太子(32)の意向との見方が根強い。念頭にあるのは域内の覇権を争うイスラム教シーア派大国イランの勢力拡大だ。最近はレバノンでもイランとの確執が表面化したが、他国への強引な干渉外交は逆効果だと疑問視する見方もある。

 強権外交の成否

 サウジは6月、「イランと融和的な関係」にあるとしてカタールと断交した。イラン敵視の姿勢が表れたもう一つの事例が、レバノンのハリリ首相への異例の対応だ。ハリリ氏は11月上旬、サウジ訪問中に突然辞意を表明し、その後2週間以上も同国にとどまった。

 ハリリ氏はサウジとの二重国籍で、もともとサウジ政府とは親密な関係にあった。だがサウジは、ハリリ氏が、イランの影響下にあるレバノンのシーア派組織ヒズボラの勢力拡大を食い止めなかったことに不満を抱き、辞任を迫ったとの見方が多い。

 ロイター通信などによると、ハリリ氏がサウジに到着したとき、普段は出迎える王族らに代わり、警官隊が取り囲んだ。携帯電話を取り上げられ、翌日には辞意表明に至ったという。

 サウジによる断交後、カタールにはイランが食料などを送って支援し、先月下旬にレバノンに戻ったハリリ氏は辞意を保留する意向を示した。2015年から続くイエメンへの軍事介入も、イランが後ろ盾になっているシーア派系武装組織「フーシ派」の勢力拡大を阻止する狙いとされるが、戦費が膨らみ財政を圧迫しているとの見方が強い。

 いずれのケースも思い通りの結果が出ているとはいいがたいのが実情で、水面下で着々と各国に浸透するイランの方が一枚上手との見方もある。

 「近く国王交代」?

 サウジがレバノンで強硬な対応に出たのと同じ11月上旬、サウジ国内でも大きな動きがあった。ムハンマド皇太子率いる「反汚職委員会」が200人以上の王子や富豪らを横領などの容疑で一斉に逮捕、首都リヤドにある五つ星のリッツ・カールトンホテルは臨時の拘置所と化した。

 逮捕された王子には、前国王や元皇太子の息子などの有力者が含まれていた。国家警備相だったムトイブ王子は、10億ドル(約1100億円)もの“保釈金”を支払うことで約3週間ぶりに解放された。

 米紙ニューヨーク・タイムズは、原油価格低迷で国家近代化計画の資金が不足し、皇太子が富豪らに投資を求めたが、金が集まらなかったことが背景にあると示唆している。

 サウジ当局は汚職の損害額は1千億ドルに上ると主張。逮捕者を釈放する見返りに莫大な額を国庫に返納させる方針とされる。推計資産180億ドルの王族投資家、ワリード王子の去就も不明だ。

 一斉逮捕で多くの有力者が排除されたことで、英米メディアでは11月、近くサルマン国王が生前退位し、実子のムハンマド皇太子が王位を継承するとの見通しも報じられた。その場合、さらに強大な権限を握った“新国王”の下でいっそう強硬な対イラン政策が敷かれる可能性もある。

2222チバQ:2017/12/05(火) 07:51:32
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171204-00000038-jij_afp-int
イエメン反政府勢力、サレハ前大統領を殺害
12/4(月) 22:13配信 AFP=時事
イエメン反政府勢力、サレハ前大統領を殺害
イエメンの首都サヌアで撮影された、アリ・アブドラ・サレハ前大統領(2017年3月10日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】(更新)内戦下にあるイエメンのアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)前大統領(75)が4日、同国のイスラム教シーア派(Shiite)反政府武装勢力「フーシ派(Huthi)」によって殺害された。同勢力とサレハ氏の政党が発表した。

【写真】イエメン前大統領の遺体を捉えたとされる映像の一場面(ショッキングな表現が含まれます)

 フーシ派が樹立した政府の内務省は、運営するテレビ局「アルマシラ(Al-Masirah)」を通じ、「民兵らが引き起こした危機の終結と、その指導者、および犯罪者である多くの支持者らの殺害を発表する」と述べ、サレハ氏の死亡を発表。フーシ派がAFPに送付した動画には、花柄の毛布に包まれ、頭部に重傷を負ったサレハ大統領とみられる遺体が写されている。

 イエメンを2012年までの30年にわたって統治していたサレハ氏は、2014年にフーシ派が首都サヌアを含む広範な国土を掌握した際、同派に合流した。だが、先週になって同氏とフーシ派との同盟関係が決裂し、サヌアでの激しい市街戦につながっていた。

 サレハ氏が率いていた政党「国民全体会議(GPC)」も、フーシ派による同氏殺害を発表。GPC幹部のファイカ・サイード(Faiqa al-Sayyid)氏は、サレハ氏は「共和国を守るために殉死した」と述べた。

 サイード氏によると、サレハ氏は複数の党幹部と共にサヌアから避難した際、フーシ派の銃撃を受けた。ある軍事筋の話では、フーシ派はサヌアの南約40キロの地点でサレハ氏らの車列を止め、同氏とGPC幹部2人を射殺したという。【翻訳編集】 AFPBB News

2223とはずがたり:2017/12/05(火) 14:40:49
フシつえぇ、、

イエメン内戦が拡大、フーシ派が共闘解消直後に前大統領殺害
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171205-00000035
12/5(火) 10:55配信 ロイター

[サヌア/ドバイ 4日 ロイター] - 内戦が続くイエメンで4日、イスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」の兵士がサレハ前大統領の乗った車両を襲撃し、前大統領を殺害した。関係者が明らかにした。

サレハ氏は2015年に内戦が始まって以来、フーシ派と連携し、政権側を支援するサウジアラビア主導の連合軍と敵対してきたが、数日前に連合軍との関係改善を訴え、フーシ派との関係解消を発表。その後、首都サヌアでは、サレハ氏の支持グループとフーシ派による戦闘が起きていた。

サレハ氏の死亡は、フーシ派の士気を高める一方、サレハ氏がフーシ派を離れたことで形勢が逆転すると期待していた連合軍にとっては大きな打撃とみられている。

連合軍側は今後、激しい戦闘を続けるか、フーシ派に交渉に臨ませるため譲歩するかのどちらかを迫られることになる。

赤十字国際委員会(ICRC)によると、フーシ派が支配するサヌアで、戦闘により少なくとも125人が死亡、238人が負傷している。

2224チバQ:2017/12/06(水) 10:46:54
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171205-00000139-jij-int
ジョージア前大統領逮捕=蜂起訴え、支持者が解放―ウクライナ
12/5(火) 21:46配信 時事通信
 【モスクワ時事】ウクライナ保安局は5日、首都キエフの自宅屋上からポロシェンコ政権を批判し、蜂起を呼び掛けたジョージア(グルジア)のサーカシビリ前大統領を逮捕した。

 しかし、サーカシビリ氏の支持者が治安当局の車両から力づくで同氏を解放し、混乱が広がっている。

 サーカシビリ氏は母国で失脚後にウクライナに逃れたが、ポロシェンコ大統領と関係が悪化し、政権批判を展開していた。サーカシビリ氏はこの日、「ポロシェンコは泥棒で、裏切り者だ」と主張し、政権打倒に向けた街頭行動を呼び掛けた。

2225チバQ:2017/12/06(水) 10:47:22
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171205-00000034-jij_afp-int
レバノンのハリリ首相、辞意撤回を表明
12/5(火) 22:19配信 AFP=時事
レバノンのハリリ首相、辞意撤回を表明
レバノンの首都ベイルート郊外にあるバーブダで閣議に臨む、サード・ハリリ首相(2017年12月5日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】レバノンのサード・ハリリ(Saad Hariri)首相が5日、辞意を撤回すると発表した。ハリリ首相は今月初めに訪問先のサウジアラビアで突然辞意を表明し、政治危機を引き起こしていた。

 同首相は、2週間前に帰国して以来初めて開催された閣議で、「閣僚会議は首相が辞意を撤回したことに謝意を表す」とする内閣の声明を読み上げた。【翻訳編集】 AFPBB News

2226チバQ:2017/12/06(水) 10:57:13

4744 :名無しさん :2017/12/06(水) 10:47:51
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171206-00000001-jij_afp-int
トランプ氏、米大使館エルサレム移転の意向表明 6日に演説へ
12/6(水) 4:46配信 AFP=時事
トランプ氏、米大使館エルサレム移転の意向表明 6日に演説へ
中東エルサレム旧市街のユダヤ人居住区の建物に掲げられたイスラエル国旗と、その向かいに立つアルアクサ・モスクの「岩のドーム」(2017年12月5日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は5日、中東の指導者らに対し、在イスラエル米大使館を現在のテルアビブからエルサレムに移転する意向を改めて表明した。米大使館のエルサレム移転は中東の情勢不安拡大を招くとの警告を押し切った格好だ。トランプ氏は翌6日の演説で自身の方針を表明する予定。

【写真】エルサレム市内の様子

 トランプ氏は5日、パレスチナ自治政府のマハムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長とヨルダンのアブドラ・ビン・フセイン国王(King Abdullah II)に相次いで電話し、大使館移転の意向を伝えたが、肝心の移転時期には言及しなかった。

 アッバス議長の事務所は声明で、トランプ氏が同議長に対し「米大使館をテルアビブからエルサレムに移す意向を伝えた」と発表。ヨルダンも同様の声明を出した。

 サラ・ハッカビー・サンダース(Sarah Huckabee Sanders)大統領報道官によると、トランプ氏は6日に行う演説で、自身の決断を表明する予定。

 トランプ氏は、大使館のエルサレム移転を見送る文書に署名してテルアビブに大使館を残すか、公約を実行してエルサレムに移すかを決断するための期限を4日に迎えたものの、この問題に関する決定を下していなかった。

 移転を決めれば、エルサレムを首都とみなすイスラエルの主張を事実上認めることになり、トランプ氏を支持する保守派や福音派の寄付者ならびに有権者層にとっては歓迎すべき措置となる。

 米当局者らは、トランプ氏は直ちに大使館を移転させることはしないと説明。一方で、移転の意向を強調すると同時に、エルサレムをイスラエルの首都と認定することにまで踏み込む声明を出す可能性があるとしている。

 そうなれば、エルサレムの地位は交渉によってのみ決められるとの立場を数十年にわたり保ってきた欧米の政策の転換にもつながりかねない。この政策は共和・民主両党所属の米大統領らも支持してきた。【翻訳編集】 AFPBB News

2227チバQ:2017/12/06(水) 19:19:28
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171206-00000020-asahi-int
「最悪の人道危機」イエメン内戦 800万人が飢餓
12/6(水) 9:52配信 朝日新聞デジタル
「最悪の人道危機」イエメン内戦 800万人が飢餓
イエメン内戦の構図
 中東のイエメンで約800万人が飢餓状態にあるとされる「世界最悪」の人道危機が続いている。地域大国サウジアラビアとイランの思惑が絡む内戦でインフラが破壊され、国土が南北に分断されて支援物資が届きにくい状況が続いているためだ。4日にはサレハ前大統領が殺害され、戦闘の激化が懸念されている。

 イエメンでは2014年9月、イスラム教シーア派系の反政府武装組織フーシが首都サヌアを占拠。国際社会が支持するハディ暫定大統領を翌年放逐し、「革命政府」の樹立を宣言した。シーア派を国教とするイランが軍事、財政面で支援してきたとされる。

 これに対し、イランと覇権を争うサウジアラビアなどアラブ諸国は15年3月、南部に逃れたハディ政権を支えるため軍事介入を開始。国土を南北に分ける内戦に突入した。

 以来、イエメンの人道状況は悪化の一途をたどる。軍事衝突で1万人近くが死亡。サウジ軍などによる空爆で水道や病院などが破壊され、衛生環境が悪化した。国連の報告などによると、約2700万人の人口のうち約800万人以上が飢餓状態に陥っている。

2228チバQ:2017/12/06(水) 19:20:00
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171206-00000038-mai-int
<米「エルサレム首都」>アラブ、一斉に反発 欧州も懸念
12/6(水) 11:14配信 毎日新聞
 トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認め、在イスラエル米大使館を商都テルアビブから移転する意向を示したことに対して5日、アラブ諸国は一斉に反発した。欧州や国連も、米国の一方的な行動だとして懸念を強めている。

 トランプ氏は5日、中東地域の大国であるサウジアラビアのサルマン国王や、イスラエルと国交があるヨルダンのアブドラ国王、エジプトのシシ大統領とも電話で協議し、移転の方針を伝えた。

 サウジ国営通信によると、サルマン国王はトランプ氏に対して「世界中のイスラム教徒の感情をあおり立てることになる」と強調。アブドラ国王も「地域の安定と安全保障に危険な影響を与える。米国が進める和平協議の障害になる」との声明を発表した。またシシ大統領も声明で「中東での平和の機会を奪いかねない措置で、地域情勢が複雑化しないよう求める」と訴えた。

 アラブ連盟(21カ国と1機構)も5日、「アラブ諸国と全イスラム教徒の権利に対する侵害」と批判し、「エルサレムを首都と定めると、地域と世界の平和や安定への深刻な脅威になる」との声明を発表。アラブ連盟は同日、パレスチナ自治政府の要請でエジプトの首都カイロで緊急会合を開催しており、「エルサレムの法的・政治的地位を変更するどんな手段も取るべきではない」と主張した。

 フランスのマクロン大統領も5日にトランプ氏と電話協議した後、「米国の一方的な首都の承認になるのではないかと懸念している」と述べた。欧州連合(EU)のモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表は、「パレスチナ国家独立とイスラエルとの共存を目指す『2国家解決』を覆すいかなる行動も、絶対に回避されなければならない」と主張。国連のグテレス事務総長も「2国家解決を覆しかねない一方的な行動には警告を続けてきた」との声明を出した。【久野華代】

2229チバQ:2017/12/06(水) 19:20:27
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171206-00000036-mai-int
<米国>エルサレム首都認定、大使館も移転方針 7日表明
12/6(水) 11:10配信 毎日新聞
<米国>エルサレム首都認定、大使館も移転方針 7日表明
テルアビブとエルサレムの位置
 【ワシントン会川晴之】米ホワイトハウスは5日、トランプ大統領がイスラエルの首都をエルサレムと承認し、テルアビブにある米大使館をエルサレムに移転すると決めたことを明らかにした。東エルサレムを首都とする国家樹立を目指すパレスチナ自治政府やアラブ諸国は強く反発している。トランプ政権は中東和平交渉に意欲を示すが、早期再開は極めて困難になった。トランプ氏が6日午後(日本時間7日未明)の演説で正式発表する。

 ホワイトハウス高官は5日の記者会見で、エルサレムの帰属問題は従来通り、「交渉で解決を図る考えに変わりがない」と強調。だが、エルサレムを首都と承認するのは歴代米政権では初めてで、大きな方針転換といえる。高官は、エルサレムが実質的な首都として機能してきた「歴史的事実」や、首相府や議会などが置かれている「現実」を追認すると説明した。

 また高官によると、トランプ氏は大使館移転について国務省に立地調査を始めるよう指示した。移転の時期については明らかにしていない。こうした決定に先立ち、トランプ氏はイスラエルのネタニヤフ首相、パレスチナ自治区のアッバス議長に相次いで電話協議し、方針を伝えた。

 イスラエルは1948年の建国直後の第1次中東戦争で西エルサレムを獲得。67年の第3次中東戦争で、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の聖地がある東エルサレムも占領しており、「不可分の永遠の首都」として実効支配している。

 トランプ氏はエルサレムへの大使館移転を大統領選で公約していた。米議会は95年にエルサレムへの大使館移転を促す法案を可決。以後、歴代米大統領は半年ごとに、法執行停止か大使館移転の選択をする必要がある。トランプ氏は今年6月、執行停止を議会に通知。移転時期が決まっていないため、今回も手続き的には同様の措置を取ることになる。

 パレスチナ自治政府のアッバス議長は「和平協議だけでなく、地域の安全と安定を危険にさらす」とトランプ氏の方針を非難。パレスチナ各派は6日から3日間、パレスチナ全域で「怒りの日」としてデモを呼びかけており、エルサレムの米総領事館は、政府職員と家族にエルサレム旧市街やヨルダン川西岸を業務外で訪問しないよう求めた。

…………………………

 ◇エルサレムの帰属問題

 エルサレムにはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地があり、帰属性が争われている。1948年にユダヤ人国家のイスラエルが建国を宣言し、67年の第3次中東戦争の結果、エルサレム全域を実効支配し首都と定めた。これに対しアラブ側は全占領地からのイスラエル軍の撤退を求め、東エルサレムを首都とするパレスチナ国家の樹立を要求し「将来の建国時の首都」と訴えている。これまで米国や日本など各国は、商業都市テルアビブに大使館を置くことで配慮してきた。

2230チバQ:2017/12/06(水) 19:22:08
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171206-00000510-san-n_ame
トランプ氏、米大使館エルサレム移転の意向 パレスチナ側に説明 
12/6(水) 1:41配信 産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生、パリ=三井美奈】トランプ米大統領は5日、パレスチナ自治政府のアッバス議長と電話で会談し、米大使館をテルアビブからエルサレムに移したいとの意向について説明した。アッバス氏は「危険な結果」を招くと警告したもようだ。

 一方、トルコのエルドアン大統領は同日、米国がエルサレムをイスラエルの首都と認定することはイスラム教徒にとって「レッドライン(超えてはならない一線)」だとし、認定すればイスラエルと断交する可能性を示唆した。

 また、サウジアラビアの外務省当局者も、「米国政府はマイナスの意味を考慮すべきだ」と自制を求めた。

 ロイター通信は5日、欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表が、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」の実現を妨げる、あらゆる行動を避けるべきだと述べたと報じた。

 マクロン仏大統領は4日、トランプ氏と電話会談し、エルサレムの地位は「イスラエル、パレスチナ間の和平交渉で解決すべき問題」だと発言。両首脳はこの問題で再度、話し合うことで合意した。

2231チバQ:2017/12/06(水) 20:13:36
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1712060015.html
トランプ大統領、エルサレムをイスラエルの首都認定へ 大使館移転も、パレスチナの反発必至
11:19産経新聞

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は6日、エルサレムをイスラエルの首都と認定し、同国西部テルアビブにある米国大使館をエルサレムに移転する計画を策定するよう国務省に指示する。ホワイトハウス高官が5日明らかにした。エルサレム全域を首都と主張するイスラエルとの関係を重視した措置である一方、東エルサレムを将来の首都と位置づけるパレスチナ自治政府が反発するのは確実で、パレスチナ情勢が一気に不安定化する恐れが強まった。

 トランプ氏は昨年の大統領選でエルサレムの首都認定と大使館の移転を公約していた。ホワイトハウス高官によると、トランプ氏は6日午後1時(日本時間7日午前3時)に一連の措置について正式発表する。

 同高官は首都認定の理由について「エルサレムは歴史的にイスラエルの首都であり、実際に首都機能を有している現実に合わせたものだ」と説明した。大使館の移転に関しては、用地確保などを含め今後数年かけて実施するとしている。

 同高官はまた、トランプ政権は「2国家共存」による中東和平の実現を引き続き支持する用意があると表明。今回の措置は自治政府に現状変更を強いるものではないと主張した。

 トランプ氏は5日、今回の措置についてイスラエルのネタニヤフ首相と自治政府のアッバス議長、ヨルダンのアブドラ国王、エジプトのシーシー大統領、サウジアラビアのサルマン国王に電話で伝達した。

 しかし、自治政府やアラブ諸国は今回の措置に反発または懸念を示したほか、米政権内部でも米外交官や将兵を危険にさらすとして反対論が強かった。

 事態を受け、自治政府の一部勢力が反米デモの呼びかけを開始したことから、エルサレムの米総領事館は5日、館員とその家族に対してエルサレム旧市街やヨルダン川西岸に近づかないよう指示した。

2232チバQ:2017/12/06(水) 20:14:59
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171206k0000e030299000c.html
<イエメン暗殺>アラブ連盟がフーシ非難 イランは正当化
12:00毎日新聞

 【カイロ篠田航一】アラブ連盟(21カ国と1機構)のアブルゲイト事務局長(エジプト元外相)は5日、内戦が続くイエメンでサレハ前大統領がイスラム教シーア派系武装組織フーシに殺害された事件に関して、イエメンの状況は「爆発的」と言えるほどの治安悪化を招くと非難する声明を発表した。

 イエメン内戦は、ハディ暫定政権を支援するサウジアラビアとフーシの後ろ盾のイランによる事実上の「代理戦争」の様相を呈しており、中東情勢は緊迫の度を増している。

 中東のメディアによると、サレハ氏の息子アフメド・サレハ氏は5日、「フーシの最後の一人がイエメンから放逐されるまで戦う」と述べ、フーシへの報復を宣言した。

 もともとサレハ氏とフーシは連携し、サウジとアラブ首長国連邦(UAE)が主導するアラブ諸国連合軍と戦闘を繰り広げてきた。だがサレハ氏は2日、サウジとの和平協議の準備があると表明。これを「裏切り」と受け止めたフーシが4日に殺害に踏み切った。

 ロイター通信によると、首都サヌアでは5日、サレハ氏殺害を喜ぶ数千人のフーシ支持者が市内で気勢を上げたという。イランの最高指導者顧問のベラヤティ元外相も5日、「両国によって仕組まれた陰謀は失敗に終わった」と述べ、暗殺を正当化した。

 イエメンでは2014年夏以降、ハディ暫定政権とフーシの戦闘が激化。15年3月にサウジが主導するアラブ諸国連合軍が軍事介入に踏み切り、本格的な内戦に突入した。サウジはサレハ氏を自陣営に取り込むことでフーシの弱体化を図ったが、その重要人物を殺害されたことで戦闘が激化する恐れもある。

2233チバQ:2017/12/06(水) 20:15:59
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-171206X413.html
カタール断交で進展なし=サウジなど首脳不参加―湾岸協力会議
07:42時事通信

 【カイロ時事】サウジアラビアやカタールなどペルシャ湾岸6カ国による湾岸協力会議(GCC)の首脳会議が5日、クウェートで開かれた。6月から続くサウジなどによるカタール断交問題の行方が注目されたが、AFP通信によると同問題は実質的な協議が行われなかったとみられ、当事国間の根深い不信感を改めて浮き彫りにした形となった。

 断交問題の調停役で、議長国クウェートのサバハ首長以外に出席した首脳はカタールのタミム首長のみ。サウジはサルマン国王、ムハンマド皇太子ともに姿を見せず、ジュベイル外相が参加。ほかの3カ国も首脳級は派遣しなかった。会議では、内戦下のイエメンでイランが支援するイスラム教シーア派系武装組織フーシ派を排除する必要性を確認した。

 会議は当初予定を1日繰り上げ、5日に閉幕した。

2234チバQ:2017/12/06(水) 20:16:52
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171206k0000m030152000c.html
<イエメン>深まる混迷 前大統領殺害で内戦の構図複雑化
12月05日 21:49毎日新聞

 【カイロ篠田航一】内戦が続くイエメンで4日、イランの支援を受けるイスラム教シーア派系武装組織フーシがサレハ前大統領を殺害した。もともとサレハ氏とフーシは連携し、敵対するサウジアラビアに対抗。だがサレハ氏が2日に「サウジと和平協議の用意がある」と表明したことをフーシが「裏切り」と受け止め、一転してサレハ氏排除に踏み切った形だ。サレハ氏殺害で内戦の構図は複雑化し、混乱は一層深まる見通しだ。

 イエメンでは2014年夏以降、サウジが支援するハディ暫定政権とイランが支援するフーシの対立が激化。首都サヌアなど北部を掌握したフーシの排除を目指し、サウジ主導のアラブ諸国連合軍が15年3月に軍事介入を開始し、本格的な内戦となった。中東で覇権争いを繰り広げるサウジとイランの事実上の「代理戦争」の様相を呈している。

 フーシ指導者のアブドルマリク・フーシ氏は4日、「裏切り者の陰謀に勝利した」と宣言し、サウジ側への寝返りを試みたサレハ氏の殺害を正当化。さらに敵対するサウジとアラブ首長国連邦(UAE)を名指しし、「両国に投資する国は、今はやめた方がいい」と述べ、両国への攻撃を続ける考えを示した。

 フーシは11月、サウジの首都リヤドの国際空港にミサイルを発射し、サウジが迎撃。今月3日にはUAEで建設中の原発もミサイル攻撃したと主張したが、UAEは「攻撃の事実はない」と否定している。

 中東のメディアによると、サウジは最近、支援するハディ暫定政権の指導力欠如に失望。フーシを弱体化させるため、かわりにサレハ氏に接近して切り崩しを図っていたという。今回のサレハ氏殺害でサウジは「取引」の相手を失い、今後は一層フーシの勢いが増す状況も予想される。

2235チバQ:2017/12/06(水) 20:18:28
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171205k0000e030211000c.html
<イエメン>前大統領を殺害「裏切り者に勝利」武装組織宣言
12月05日 10:51毎日新聞

 【カイロ篠田航一】内戦が続くイエメンのイスラム教シーア派系武装組織フーシは4日、系列メディアを通じ、2012年まで30年以上にわたる長期独裁体制を敷いたサレハ前大統領(75)を殺害したと発表した。フーシ指導者のアブドルマリク・フーシ氏は同日夜のテレビ演説で「裏切り者の陰謀に勝利した」と宣言した。フーシとサレハ氏は反政府勢力として連携してきたが内紛が生じた形で、内戦を巡る状況は一層複雑化している。

 イランの支援を受けるフーシはこれまでサレハ氏と協力し、南部アデンを拠点とするハディ暫定政権を支持するサウジアラビアなどの湾岸諸国連合軍と戦闘を続けてきた。だがサレハ氏は2日、イエメン窮乏化の一因となっている物資輸送制限の全面解除などを条件に、内戦終結に向けサウジ側と対話する用意があると表明。これに反発したフーシが協力関係を解消しサレハ氏攻撃に踏み切った模様だ。フーシは4日、首都サヌアにあるサレハ氏の自宅を爆破後、脱出を試みたサレハ氏を銃撃したという。

 フーシが実効支配するサヌアでは3日から4日にかけ、サレハ氏支持者とフーシの間で銃撃戦が展開された。サウジ主導の連合軍もサヌア市内のフーシの拠点への空爆を続けている。サヌアに住む男性はロイター通信に「フーシの戦車が砲撃を続け、近所に着弾した。いつ死んでもおかしくない。家から出られない」と窮状を訴えた。

 サレハ氏は1978年から長期政権を維持したが、11年の中東民主化要求運動「アラブの春」で退陣を求める国民の声が高まり、訴追免除と引き換えに辞任を了承。その後、12年2月にサウジの後ろ盾で誕生したハディ暫定政権と対立しフーシと手を組んだ。サウジなどの連合軍は15年3月に軍事介入を開始し、本格的な内戦に突入。国連の推計ではこれまでに民間人を含む1万人以上が死亡し、今年に入りコレラの感染も深刻化、700万人が飢饉(ききん)に直面している。

 戦闘は今年11月末から激化し、赤十字国際委員会(ICRC)は4日、直近の6日間で市民125人が死亡し、238人が負傷したことを明らかにした。

2236チバQ:2017/12/07(木) 07:57:55
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171206-00000123-mai-int
<米、エルサレム首都認定>中東和平交渉に影響
12/6(水) 22:11配信 毎日新聞
<米、エルサレム首都認定>中東和平交渉に影響
テルアビブとエルサレムの位置
 【ワシントン会川晴之、高本耕太】トランプ米大統領は6日午後(日本時間7日未明)、ホワイトハウスで演説し、イスラエルの首都をエルサレムと認定するとともに、テルアビブにある米大使館をエルサレムに移転すると表明する。エルサレムを首都と認定するのは歴代米政権では初めてで、ホワイトハウス高官は「大統領は選挙公約を守る」と強調。東エルサレムを首都とする独立国家を目指すパレスチナ自治政府やアラブ諸国は反発している。

 中東和平交渉に関し、ホワイトハウス高官は、エルサレムの帰属や将来のパレスチナ国境などは従来通り、当事者間の「最終地位交渉で解決されるべきだ」と主張。また、米国の立場の明確化によって交渉促進につながる可能性もあるとしているが、パレスチナ側が米国を中立な仲介者とみなさなくなれば、トランプ政権が目指す交渉の早期再開が困難になるのは必至だ。

 トランプ氏は昨年の大統領選中、「米大使館をユダヤ人の永遠の首都エルサレムに移す」と断言。6日の演説で、大使館移転について国務省に立地調査を始めるよう指示することも明らかにする。ただ、実際の移転には「数年かかる」(ホワイトハウス高官)としており、当面はテルアビブにとどまることになる。

 米議会は1995年にエルサレムへの大使館移転を促す法案を可決し、米大統領は半年ごとに移転か延期かの判断をすることになっている。歴代大統領はこれまで中東和平交渉への影響など考慮し、移転を延期する文書に署名。トランプ氏も手続き上、今年6月に続き、今月4日が期限だった今回も延期の文書に署名することになるという。

 在エルサレムの米国総領事館は5日、トランプ米大統領の「首都エルサレム認定」方針に対する抗議活動の高まりを想定し、在留米国人に警戒を呼びかける通知を出した。米政府職員や家族に対しては、エルサレム旧市街やベツレヘム、エリコなどヨルダン川西岸地区への個人的な訪問を禁じている。

2237とはずがたり:2017/12/09(土) 00:59:14

パレスチナで「怒りの日」=デモ続発、イスラエル軍と衝突―1人死亡、250人負傷
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171208-00000185-jij-m_est
12/8(金) 22:21配信 時事通信

 【エルサレム時事】トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認めたことを受け、パレスチナ各地で8日、「怒りの日」として抗議デモが行われた。

 赤新月社などによれば、イスラエル軍との衝突で、パレスチナ人1人が死亡、250人以上が負傷した。パレスチナ自治区ガザを実効支配してきたイスラム原理主義組織ハマスは新たなインティファーダ(対イスラエル民衆蜂起)を呼び掛けており、暴力の拡大が懸念されている。

 東エルサレムとヨルダン川西岸の境界に位置するパレスチナ人居住区カランディアではこの日、金曜礼拝の後、数百人がデモに参加。「エルサレムはアラブ人のものだ」などと叫んだ。一部の若者がイスラエル兵に石を投げると、イスラエル軍側は催涙ガスやゴム弾で応戦した。

 西岸ではラマラやベツレヘム、ヘブロンを中心に数十カ所でデモが行われ、イスラエル軍との衝突が起きた。エルサレム旧市街でも抗議行動が起きたが、大きな混乱は見られなかった。

 一方、ガザでは北部や東部の対イスラエル境界付近に群衆が集結。米国の星条旗やタイヤを燃やして抗議の意を示した。パレスチナ保健省によると、イスラエル軍による銃撃で男性1人が死亡した。

 パレスチナ人にとって、エルサレムの現状変更は「レッドライン(越えてはならない一線)」だ。エルサレムでは2000年、イスラエルの右派政党リクードのシャロン党首(当時)が旧市街の聖地訪問を強行したのをきっかけに、第2次インティファーダが勃発。今年7月には、イスラエルが聖地の入り口に金属探知機を設置したことに、パレスチナ人らは「現状変更」だと反発、混乱が約2週間続いた。

2238チバQ:2017/12/09(土) 12:34:07
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171209-00000073-san-m_est
エルサレム旧市街、緊張の金曜礼拝 治安部隊が水平に小銃構え威嚇
12/9(土) 7:55配信 産経新聞
エルサレム旧市街、緊張の金曜礼拝 治安部隊が水平に小銃構え威嚇
8日、エルサレム旧市街の入り口付近で、パレスチナ人に銃を向け、連行するイスラエル治安部隊(佐藤貴生撮影)(写真:産経新聞)
 エルサレム旧市街にあるモスク(イスラム教礼拝所)には8日、多くのイスラム教徒が集団礼拝に訪れた。トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都だと認定して以降、初めての金曜日。礼拝後には旧市街の入り口で小競り合いが起き、一瞬で現場が騒然となる一幕もあり、イスラエルとパレスチナの間の緊張が限界状態にあることを示した。(エルサレム 佐藤貴生)

                   ◇

 礼拝終了後の8日午後2時前。イスラム教徒が周辺に多く住む旧市街のダマスカス門の近くで、数人の若者とイスラエル治安部隊がもみ合いになった。

 瞬時に自動小銃と防弾チョッキで武装した部隊が殺到し、取り押さえて連行していった。周囲に自動小銃を水平に構えて威嚇する治安部隊。パレスチナ人の若者が路上で石を投げ始めると、騎馬隊が突進して若者たちを蹴散らした。

 これに先立ち、旧市街にあるアル・アクサ・モスクでは正午から礼拝が行われ、平穏に終了した。モスクから出てきた教師のジャマル・マグリブさん(48)によると、礼拝を行ったイマーム(説教師)は「トランプ発言には反対する」と明言したという。

 マグリブさんは「暴力には反対だ。しかし、エルサレムは神聖な場所であり、国際的に開かれた場所であるべきだ」と、トランプ氏の発言に疑問を呈した。

 毎週、このモスクに来ているという歯科医のムハンマドさん(26)は、「トランプ発言には反対だ。(パレスチナ自治政府の)アッバス議長は反対の意思を強く示すべきだ」と話した。この日は普段より礼拝者が多かったという。

 アラブ系のイスラエル国会議員、アハメド・ティビさん(59)は、「トランプ氏は和平の仲介役だといいながら、イスラエルの立場を支持し、パレスチナ人の権利を無視した。イスラエルのネタニヤフ首相は(イスラエルとパレスチナの)2国家共存を葬り去った」と批判した。

 ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の聖地が集中している旧市街には7日、多くの観光客が訪れていたが、内部のイスラム教徒地区では、ほぼすべての商店が閉店した。抗議のゼネストのためだ。

 ユダヤ人とパレスチナ人の間にはもともと、対話の機運がほとんどうかがえなかった。今回のトランプ氏の発言の影響の大きさは計り知れない。

2239とはずがたり:2017/12/09(土) 20:22:15

イスラエルがガザ空爆、14人負傷 攻撃の応酬続く
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171209-00010004-afpbbnewsv-int
12/9(土) 14:42配信 AFPBB News

【12月9日 AFP】イスラエル軍は8日夜、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)から行われたロケット攻撃への報復として、同地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の軍事施設に対する空爆を行った。同軍が発表した。

 ガザ地区の保健当局によると、この空爆により14人が軽度から中程度のけがをした。イスラエル軍によれば、同日夜にはガザからもロケット攻撃があり、イスラエル南部の町スデロット(Sderot)に着弾。同軍は、このロケット弾による死傷者の有無についてはコメントを拒んだ。

 イスラエル軍はこれに先立ち、ガザ地区から同日に発射されたロケット弾を迎撃したと発表していた。このロケット弾によるけが人は出なかったとされる。

 ハマスは、エルサレムをイスラエルの首都と認定したドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の発表を受け、新たな「インティファーダ(反イスラエル闘争)」を呼び掛けていた。

 トランプ氏の発表後、ガザからは2夜連続でロケット弾が発射されており、8日夜のロケット攻撃は同日3度目。イスラエル軍は7日にも、同国南部に向けて「飛翔体」が発射されたことを受け、ガザ地区に対する空爆と砲撃を実施していた。(c)AFPBB News

2240チバQ:2017/12/10(日) 15:50:09
http://www.sankei.com/photo/story/news/171210/sty1712100003-n1.html

「イスラム国」に勝利宣言 イラク首相「全世界にとっての勝利だ」
2017.12.10 11:45
 イラク軍は9日、シリア国境付近の砂漠地帯で続いた過激組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦が完了し「イラク全土をISから解放した」と発表した。国境も管理下に置いた。アバディ首相は「イラクだけでなく全世界にとっての勝利だ」と宣言した。2014年6月に北部モスルを制圧して台頭、イラクとシリアに支配地域を広げ「国家樹立」を宣言したISの組織は、約3年半を経てほぼ壊滅した。
 シリアでも東部デリゾール県などの一部を除き、ISは駆逐された。米軍主導の対IS有志国連合は9日、イラク軍の「重大な勝利」を祝福する声明を発表した。米軍はシリアなどでIS掃討作戦を続ける構えだ。
 シリアのアサド政権軍を支援して掃討作戦を続けるロシア軍のゲラシモフ参謀総長は6日、「シリア全土が解放された」と表明。米軍のディロン報道官も4日「ISはもはや軍事的には脅威ではない」と表明している。ディロン報道官によると、シリアとイラクに残るIS戦闘員は3千人を下回った。

英首相「歴史的瞬間」

 英国のメイ首相は9日、イラクのアバディ首相が過激派組織「イスラム国」(IS)からのイラク全土解放を宣言したことを受け「歴史的瞬間を迎えたアバディ氏とイラク国民を祝福する」との声明を発表した。

 メイ氏は、英国が米主導の対IS有志国連合の一員として、掃討作戦やイラクの治安部隊支援で重要な役割を担ってきたと強調。声明によると、英軍はイラクで1350回以上の空爆を実施し、治安部隊の6万人以上を訓練した。

 メイ氏は、シリアに残るISが、国境を接するイラクを「脅威にさらしている」とも指摘し、イラクへの支援継続も約束した。(共同)

2241名無しさん:2017/12/12(火) 22:14:43
http://www.sankei.com/world/news/171211/wor1712110034-n1.html
2017.12.11 21:14

老練イスラエル・ネタニヤフ首相 「エルサレム」問題で自身の不正疑惑批判そらす? 
 「和平に向けた重要な一歩だ」。トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定した後、イスラエルのネタニヤフ首相はこう述べて決断を称賛した。イスラエルの捜査当局は首相をめぐる疑惑の捜査を行っている最中で、トランプ氏の発言は首相に対する“援護射撃”になったとの見方も出ている。

 イスラエルのラジオは8日、パレスチナ側の大規模な抗議運動に対し、イスラエル治安当局が「いかに犠牲者が出ないように対処するかに重点を置いている」とする元警察幹部の見方を伝えた。

 ネタニヤフ首相は今回訪れた欧州だけでなく、外交面で今後、強い批判を浴びる可能性がある。こうしたことも念頭に、デモによる犠牲者を最小限に食い止めたい考えとみられる。

 逆に騒ぎが早期に収拾できれば、「首都認定」の既成事実化に向けた大きな一歩となる。

 イスラエル有力紙ハーレツ(英語版)は7日付で、ネタニヤフ首相は今後、「私が首相でなかったら、こうした事態は起こらなかった」と強調し、トランプ氏との良好な関係をアピールするとともに、「首都認定」を自らの実績だと訴えるだろうと指摘した。自らの疑惑に対する世論の批判をそらす狙いだ。

 首相には、有力紙のトップに報道姿勢を改めるよう交渉した疑惑や、不正にぜいたく品を受け取った疑惑が浮上している。首相は否定しているが、今月初めには西部の最大都市テルアビブで、約2万人が抗議デモに集結した。

 2009年に首相の座に返り咲いた老練なネタニヤフ氏は、窮地に追い込まれれば総選挙を前倒しして実施するとの観測も出ている。トランプ氏の発言は、イスラエル内政にも多大な影響を与えている。(エルサレム 佐藤貴生)

2242チバQ:2017/12/15(金) 18:15:39
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171215-00000008-mai-int
<エルサレム首都認定>ガザ、続く暴力の連鎖 「抵抗」誓う
12/15(金) 8:30配信 毎日新聞
<エルサレム首都認定>ガザ、続く暴力の連鎖 「抵抗」誓う
エルサレム旧市街にある岩のドームの写真を手にトランプ米大統領やイスラエルに抗議するイスラム教聖職者ら=ガザ地区東部シュジャイヤで2017年12月13日午後、高橋宗男撮影
 【ガザ市(パレスチナ自治区ガザ地区)高橋宗男】広場が緑色に埋まった。高齢者や若者、子供らが緑の旗を一斉に振って「イスラエルへの抵抗」を誓う。おもちゃの銃を持った戦闘服姿の「兵士」も現れた。「トランプは完全な間違いを犯した。我々は抵抗を100%支持する。エルサレムはパレスチナの首都だ」。ウンム・ビラールと名乗る女性(43)が甲高い声でまくし立てた。

 トランプ米大統領は6日、エルサレムをイスラエルの首都と認定した。パレスチナ自治区ガザ地区では14日、同地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの創設30年記念式典が開かれた。ガザ市中心部のカティーバ広場を数万人が埋め、米国とイスラエルに抗議した。イスラエルが実効支配する東エルサレムは、将来のパレスチナ国家の首都に想定されている。

 ハマスは第1次インティファーダ(対イスラエル民衆蜂起)開始直後の1987年12月14日創設。2006年のパレスチナ評議会選挙で圧勝したが米欧に拒否され、07年にガザ地区を武力制圧した。今年10月にパレスチナ自治政府の主流派ファタハと和解で基本合意し細部を協議中だ。そこにエルサレム首都認定が降ってわいた。

 「新たなインティファーダを開始しなければ」。ハマスの最高指導者ハニヤ氏は呼びかける。和解協議ではハマスの武装解除が最大の焦点だが、ハニヤ氏の元政策顧問アフマド・ユーセフ氏は「和平やパレスチナ国家が存在しない限り、武器を手放すべきではない」。

 ガザ地区東部シュジャイヤ地区。イスラエル領との境界まで数百メートルだ。13日、イスラム聖職者ら約100人が「エルサレムとパレスチナを解放することが我々の義務だ」と声を張り上げた。パレスチナ各派は15日の金曜日にイスラエル境界での集団礼拝を呼びかける。ガザからのロケット弾攻撃とイスラエルの報復空爆は6日以降、5回を数えた。衝突などでのパレスチナ側死者は4人。暴力の連鎖はじわじわと続いている。

2243チバQ:2017/12/16(土) 11:38:50
https://mainichi.jp/articles/20171216/k00/00m/030/024000c
イエメン
深刻な食糧危機 国連、サウジに封鎖解除要請
毎日新聞2017年12月15日 18時14分(最終更新 12月15日 23時59分)
【ワシントン会川晴之、カイロ篠田航一】内戦が続くイエメンが深刻な食糧危機に直面している。政府側を支援するサウジアラビアなどのアラブ諸国連合軍が、海上や空路の封鎖を強化しているためだ。国連人道問題調整事務所は「(国民の約3分の1に当たる)850万人が飢餓の危機にひんしている」と警鐘を鳴らし、封鎖の即時解除を求めている。

 「イエメンの飢餓は壊滅的だ」。今月5日、国連安全保障理事会でイエメンの現状報告を受けた後、安保理議長国・日本の別所浩郎国連大使は記者団に惨状を訴えた。

 空中給油や情報提供で連合軍を支援するトランプ米政権も6日、「人道援助や燃料油など生活必需品の搬入を認めよ」との声明を発表し、サウジに圧力をかけている。

 イエメンでは反政府勢力のイスラム教シーア派系武装組織フーシが首都サヌアを実効支配し、南部アデンを拠点とする政府側と戦闘を続けている。フーシはイランの支援を受けているとされ、イランと長年対立するサウジやアラブ首長国連邦(UAE)などは2015年3月、サヌアなどへの空爆を開始。イランとサウジの代理戦争の様相を呈している。

 フーシ側も弾道ミサイルで反撃しており、11月4日には約1000キロ離れたサウジの首都リヤド近郊の国際空港付近にも撃ち込んだ。フーシは今月、サウジとの和平を模索したイエメンのサレハ前大統領を殺害するなど強硬姿勢を強めている。

 イエメンは旧ソ連や北朝鮮から射程約500キロのスカッドミサイルをかつて調達していたが、今年2月以降は飛躍的に飛距離が伸びた。改造したり、新たなミサイルを国外から調達したりした可能性が高く、米国防総省は毎日新聞の取材に「イランが関与している」と回答した。

 ミサイルの追加搬入を恐れるサウジは、参戦時から主要港や空港で実施していた封鎖を拡大していった。イエメンは食糧の9割を輸入に頼るだけに影響は大きく、国連によるとこの1カ月で飢餓状態にある国民が150万人増えた。医療品不足も深刻で、人口約2700万人のうち、2000万人以上が食糧・医療など緊急の人道支援を必要としている。

 深い井戸から水をくみ上げるポンプに使う燃料油の輸入も止まった。清潔な水を確保できず、衛生状態の悪化から伝染病が流行し、今年4月以降、100万人近くがコレラに罹患(りかん)し、2200人以上が死亡している。NGOなどの援助団体はコレラ流行地域への立ち入りを試みているが、紛争当事者が妨害する場合も多いとされる。

2244チバQ:2017/12/16(土) 11:40:50
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171216-00000030-mai-int
<エルサレム首都認定>パレスチナ衝突4人死亡300人負傷
12/16(土) 10:38配信 毎日新聞
<エルサレム首都認定>パレスチナ衝突4人死亡300人負傷
イスラエル軍の監視ポストに向けて投石するパレスチナ人=パレスチナ自治区ガザ地区東部で2017年12月15日午後、高橋宗男撮影
 【ガザ市(パレスチナ自治区ガザ地区)高橋宗男】トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定してから2回目の金曜日となった15日、パレスチナ自治区各地や東エルサレムで、イスラム教の集団礼拝後に抗議行動が展開された。デモ隊は相次いでイスラエル軍と衝突し、ガザ地区などでパレスチナ人4人が死亡した。首都認定以降の1日の死者数としては最も多い。一連の衝突や空爆で死亡したパレスチナ人は8人となった。

 ロイター通信などによると、ガザ地区ではイスラエルとの境界近くの衝突で2人が死亡した。このうち1人は車いすに乗って抗議していた男性だった。東エルサレムでも1人、ヨルダン川近郊ラマラではイスラエル治安部隊員にナイフで襲いかかったとして1人が射殺された。パレスチナ保健省は300人以上が負傷したとしている。

 イスラエル境界に近いガザ地区東部シュジャイヤ地区で右足を負傷したラマダン・シャクサさん(21)は「歩いていて突然転倒した。ふくらはぎを撃たれた」と病院で毎日新聞に語った。同じ地区にいたマフムード・アブトーハさん(16)は「イスラエル兵は見境なく銃撃してきた。実弾もあったと思う」と話した。

 ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの最高指導者ハニヤ氏は14日、ハマスの創設30年式典で、トランプ氏が認定を撤回するまで抗議行動を続けるよう呼びかけており、暴力の連鎖が懸念される。

2245チバQ:2017/12/18(月) 20:43:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171218-00000019-asahi-int
シリア最激戦地の学校、戻った笑顔 アレッポ制圧1年
12/18(月) 9:01配信 朝日新聞デジタル
シリア最激戦地の学校、戻った笑顔 アレッポ制圧1年
アラビア語の授業を受けるガザ小中学校の1年生児童=12日、シリア北部アレッポ、其山史晃撮影
 「子どもは今どこにいるの?」「学校です!」

 シリア・アレッポ東部のガザ小中学校。アラビア語を教える教師の問いかけに、小学1年生の男女39人が元気よく応じた。


 アレッポ東部は内戦勃発時から反体制派の最重要拠点だった。アサド政権軍は2015年9月にロシア軍の軍事支援を得て以来、同地区で空爆を繰り返し、昨年12月15日、完全制圧した。

 それから1年。反体制派の「司令部」として使われた同校校舎には、児童・生徒約1200人が戻ってきていた。校舎には「イランからシリア人への贈り物」と書かれたアラビア語の看板。イランの最高指導者ハメネイ師とアサド大統領の写真つきだ。アサド政権を支えるイランが、被弾して損傷した校舎の修復費用を出したのだ。

 中学1年の女子生徒ファドワ・ハージウマルさん(13)は激しい戦闘で通学できず、自宅で4年間過ごした。だが自宅周辺でも空爆が続き、親族2人が犠牲になった。「学校で勉強できるようになって、とても幸せ。人の命を救うため、将来は医者になりたい」

 世界銀行の報告書によると、アレッポ市内の住宅は全壊約5万軒、一部損壊約15万4千軒。全住宅の約3割が被害を受けた。東部ではほとんどの地区でまだ電気が通っておらず、多くの世帯は自家発電機を持つ人から購入している。水は国連機関や人道支援団体の給水車や井戸水が頼みだ。

 世界遺産の旧市街では、今も全半壊した歴史的建造物が目立ち、作業服姿の男性たちが再利用可能な石材を取り出していた。

 国際社会からの資金協力などを原資とするシリア復興特需は4千億ドル(約45兆円)以上とされ、アサド政権を支援するロシアとイランは商機拡大を狙う。アレッポ市の復興担当リム・ハンジさんは「旧市街を元に戻せば、街に活気が戻る。多くの国が支援してくれたらうれしい」と語った。(アレッポ=其山史晃)

2246チバQ:2017/12/18(月) 22:10:09
http://www.sankei.com/world/news/171218/wor1712180015-n1.html
2017.12.18 07:59

イラン元大統領の体内から致死性の放射性物質を検出 改革派紙報じる
 今年1月に心臓発作のため死去したイランの穏健派ラフサンジャニ元大統領=当時(82)=の体内から、致死性の放射性物質ポロニウム210が検出されていたと改革派紙エテマド(電子版)が17日までに報じた。同師の娘で元国会議員のファエゼ・ハシェミ氏が16日、イラン当局からの通知内容として明らかにした。当局はポロニウム210と死亡との因果関係を否定したという。(テヘラン 共同)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171218/k10011262231000.ht
イラン 元大統領の遺体から毒性の強い放射性物質か
12月18日 5時07分

ことし1月に心臓発作で死去したイランの穏健派の重鎮、ラフサンジャニ元大統領について地元のメディアは、遺体から毒性の強い放射性物質ポロニウムが検出されていたと伝え、元大統領は保守強硬派と対立していただけに、さまざまな臆測を呼ぶことになりそうです。

これはイランの改革派のインターネットメディア「エテマド」が、ラフサンジャニ元大統領の娘で元議員のファエゼ・ハシェミ氏に行ったインタビューとして16日、伝えたものです。

それによりますと、イラン当局は元大統領の家族を集めた場で、遺体から毒性の強い放射性物質ポロニウムが、通常の10倍の値で検出されたと説明したということです。当局側は死因はポロニウムによるものではないとする一方で、どのようにして体内に入ったかはわからないとし、今後、調査を続けるかについても明らかにしなかったということです。

ポロニウムは、2006年にロシアの治安機関の元職員が亡命先のロンドンで毒殺された事件でも検出されました。

ラフサンジャニ元大統領は、現職のロウハニ大統領を支持する穏健派や改革派の後ろ盾としてイランの政界で強い影響力を維持し、最高指導者のハメネイ師を支える保守強硬派と対立していただけに、元大統領の死をめぐって、さまざまな臆測を呼ぶことになりそうです。ml

2247チバQ:2017/12/20(水) 10:12:26
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171219-00000008-asahi-int
エルサレム「首都」撤回求める決議案、廃案に 安保理
12/19(火) 3:02配信 朝日新聞デジタル
エルサレム「首都」撤回求める決議案、廃案に 安保理
国連安全保障理事会で、エルサレムをイスラエルの「首都」と認定したトランプ米政権に撤回を求める決議案に拒否権を発動した米国のヘイリー国連大使(写真中央)=18日、米ニューヨークの国連本部、金成隆一撮影
 国連安全保障理事会は18日(日本時間19日未明)、エルサレムをイスラエルの「首都」と認定した米トランプ政権に撤回を求める決議案を採決し、米国以外の14カ国がすべて賛成したが、常任理事国である米国が拒否権を発動し、廃案となった。米国と国際社会の亀裂が改めて鮮明になった。

 決議案はエジプトが作成した。決議案は米国の名指しを避けながらも、エルサレムの地位に関する「最近の決定に深い憂慮」を明記。エルサレムの地位について「交渉を通じて解決されるべき」問題と指摘し、地位の変更を主張する決定や行動を「無効」としていた。

 採決では、普段は米国と歩調を合わせることの多い英仏など欧州の理事国や、非常任理事国の日本もみな賛成した。(ニューヨーク=金成隆一)

朝日新聞社

2248とはずがたり:2017/12/22(金) 18:24:53
イスラエルも勿論此処でやる

「嘆きの壁」で服脱ぎ全裸に、イスラエル人の女を拘束
http://www.afpbb.com/articles/-/3131692?utm_source=yahoo&amp;utm_medium=news&amp;cx_from=yahoo&amp;cx_position=r2&amp;cx_rss=afp&amp;cx_id=3156282
2017年6月12日 14:47 発信地:エルサレム/中東・アフリカ

【6月12日 AFP】中東エルサレム(Jerusalem)のユダヤ教の聖地「嘆きの壁(Western Wall、西の壁)」で11日、女がいきなり服を脱いで全裸になり、警官と警備員が慌てて駆け寄って女の体を覆い隠す騒ぎとなった。女は警察当局に拘束された。

 警察発表によると、騒ぎは現地時間午後3時30分(日本時間午後9時30分)ごろに起きた。拘束されたのはイスラエル人の女(23)で、服を脱いだ理由は今のところ不明だが、完全に何も身に着けていない状態だったという。当局では女に精神鑑定を行う予定だという。

 嘆きの壁は通常、祈りを捧げるユダヤ人や観光客たちで大変混雑している。礼拝場所はユダヤ教の戒律の厳格な解釈に基づき男女で分けられているが、女が服を脱いだのは女性用の礼拝区域だったという。

 警察関係者は、知る限りでは嘆きの壁でこのような事件が起きたのは初めてだと述べている。(c)AFP

2249とはずがたり:2017/12/23(土) 09:45:12
サウジ、富豪の王子に6800億円の保釈金要求
By Margherita Stancati, Summer Said at summer.said and Benoit Faucon
http://jp.wsj.com/articles/SB11070217722261694869804583592512263243292
2017 年 12 月 23 日 09:08 JST

 サウジアラビア当局は、世界有数の大富豪で著名投資家のアルワリード・ビンタラール王子の釈放の条件として少なくとも60億ドル(約6800億円)を要求している。内情に詳しい関係者が明らかにした。これにより、同王子が関与する世界的な企業帝国がリスクにさらされる可能性がある。

 62歳の同王子は先月初めに拘束された数十人の王族、政府高官、実業家などの1人。こうした一連の逮捕についてサウジ政府は、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子による広範な汚職の取り締まりの第一歩だとしていた。

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2250チバQ:2017/12/25(月) 17:21:06
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1712250006.html
【米エルサレム首都認定】「首都認定」から2週間 パレスチナに手詰まり 漂う諦め
06:04産経新聞

 【カイロ=佐藤貴生】トランプ米大統領によるエルサレム「首都認定」から2週間以上が過ぎたが、パレスチナの動きは限定的だ。パレスチナ自治区はイスラエル管理地域により寸断され、投石などを伴う抗議デモは同国治安部隊によって短時間で鎮圧されるため、「声を上げるだけ無駄」との諦めが漂う。1980年代後半、2000年代前半に続く第3次インティファーダ(反イスラエル闘争)発生の可能性は低い。

 22日の金曜日。イスラム教の集団礼拝が行われたこの日、ロイター通信によると、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザとイスラエルとの境界で、パレスチナ人約2千人がイスラエル治安部隊と衝突。少なくともパレスチナ人2人が射殺され、60人が負傷した。

 ただ、自治政府のお膝元であるヨルダン川西岸では数十人がゴム弾で撃たれた程度。西岸でデモに加わるのは少数の若者が中心で、多くは傍観している。地元有力紙の記者は「抑圧され不満が高まってはいるが、現状を打開する選択肢がないことも分かっている」と分析。元イスラエル軍兵士は「軍がパレスチナ側への武器流入も治安に関する情報も遮断する努力を続けてきた」成果だと語る。

 国連総会では「エルサレムの地位変更は無効」とする決議が採択され、自治政府当局者が「パレスチナの勝利だ」と述べた。しかし決議に法的拘束力はなく、対立当事者のイスラエルに譲歩を迫るどころか和平交渉再開さえ見通せない。

 パレスチナを支援する側のアラブ諸国も、決議などの形で不満を表明するほかには、米国の決定に抵抗する術がないのが実情だ。

 サウジアラビアなどスンニ派諸国には、域内で影響力を強めるシーア派大国イランに対抗するため、イスラエルとの接近を模索する動きもあるとされる。軍事的に圧倒的に強力なイスラエルと、同国に経済面などで隷属せざるを得ないパレスチナという図式はすでに中東の政治構造の一部となっており、今回の「首都認定」はその現実を突きつけた形だ。

2251とはずがたり:2018/01/01(月) 19:38:36

サウジに対して優勢なイランだったけど此処へ来て足許が揺らいでいる。さてどうなる?

反政府デモで2人死亡=警察との衝突終息せず-イラン
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017123100098&amp;g=int

 【カイロ時事】イラン各地に波及している反政府デモで、西部ロレスタン州の当局者は31日、同州ドルードでデモ隊2人が死亡したと国営メディアに語った。犠牲者が出たことで、デモ隊が反発を強めて抗議行動が一段と激化する恐れもある。デモは30日も首都テヘランなどで続き、一部はイラン国旗を燃やして警官隊と衝突。終息の兆しは見えていない。

イラン指導者は「ヒトラー」=サウジ皇太子、警戒心あらわに

 ロイター通信によると、インターネット交流サイト(SNS)に投稿された映像では、若い男性2人が血まみれで横たわり、「警察に射殺された」と音声が伝えているという。ただ、ロレスタン州当局者は「警察や治安部隊は発砲していない。外国諜報(ちょうほう)員など革命の敵が関与した証拠がある」と否定した。
 28日に北東部のイスラム教シーア派聖地マシャドで始まったデモは当初、主に物価高騰や失業増加への不満を訴える内容だった。しかし、その後は政府を批判するデモに変容。デモ隊は「独裁者に死を」「政治犯を釈放せよ」と叫び、最高指導者ハメネイ師を描いたポスターに火を付けるなど過激さを増している。
 30日はテヘラン大学の周辺で学生らがデモを行い、警官隊が催涙ガスで強制排除を試みる騒ぎとなった。また、各地で警察車両や政府関連施設への放火が伝えられた。
 イランは治安当局の監視が厳しく、これほどの反政府デモは、不正が疑われた大統領選直後に多数が死亡した2009年以来。政府は、イスラム法学者が統治する革命体制への不満の高まりに危機感を強めているもようで、ラハマニファズリ内相は31日、「暴力や破壊行為は鎮圧する」と警告した。
 一方、デモ隊がSNSで暴力を呼び掛けているとして、イランで利用者の多い通信アプリ「テレグラム」の一部チャンネルが閉鎖された。イランのメディアによると、携帯電話からテレグラムや写真共有サイト「インスタグラム」に接続しにくくなっている。
 テレグラムのドゥロフ最高経営責任者(CEO)は31日、ツイッターで「イラン当局は、平和的に抗議するチャンネルの閉鎖をわれわれが拒んだため、大半のイラン人がテレグラムに接続できないよう妨害している」と非難した。(2017/12/31-22:54)

2252チバQ:2018/01/04(木) 00:51:29
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-171230X515.html
イランで反政府デモ拡大=経済難に不満、参加者拘束も

2017年12月30日 23:26

イランで物価の高騰や汚職などに抗議する反政府デモが徐々に拡大し、各都市に波及している。写真は30日、首都テヘランの大学で、反政府デモに参加する学生。【AFP=時事】

(時事通信)

 【カイロ時事】イランで物価の高騰や汚職などに抗議する反政府デモが徐々に拡大し、各都市に波及している。保守穏健派のロウハニ大統領は2015年、欧米など主要国との核合意で制裁解除を実現させたが、市民には恩恵が行き渡っていないという不満も強い。抗議行動がさらに激化すれば、ロウハニ政権が掲げる改革や国際協調路線にも影響が出る可能性がある。

 報道によると、反政府デモは28日、イラン第2の都市でイスラム教シーア派の聖地でもある北東部マシャドで始まり、50人以上が拘束された。29日には首都テヘランや首都南方の聖地コム、11月に大地震の被害に遭った西部ケルマンシャーなど各地に広がった。ケルマンシャーでは治安当局が放水や催涙ガスで強制排除したとの情報もある。30日もテヘランや中部イスファハンなどでデモが続いたという。

 インターネット交流サイト(SNS)に投稿された映像では、街頭に市民が大挙して繰り出し、「独裁者に死を」「政治犯を釈放せよ」「自由か死か」と叫んだ。また、イランが中東各国への関与を強めることに反発し、「他の国より、イラン国民の生活を考えろ」と批判の声も上がった。

 治安当局の監視や規制が厳しいイランで、こうした反政府デモは異例。ロイター通信は、09年に保守強硬派アハマディネジャド大統領が再選を目指した選挙直後、改革派陣営が不正を訴えた抗議行動以来の規模と伝えている。

2253チバQ:2018/01/04(木) 02:01:15
http://www.iza.ne.jp/smp/kiji/world/news/171231/wor17123118460009-s1.html?utm_source=yahoo%20news%20feed&amp;utm_medium=referral&amp;utm_campaign=related_link
イラン最高指導者の退陣求める声も 西部ドルードではデモ参加者2人死亡との情報2017.12.31

速報はもちろん、ネット独自のコンテンツも充実

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1/1枚 【中東支局】イラン全土に拡大した反政府デモで、英BBC放送などは31日までに、インターネット上に投稿された映像を基に、西部ドルードでデモ参加者2人が治安部隊に射殺されたとの情報があると伝えた。穏健派のロウハニ大統領に加え、シーア派最高指導者ハメネイ師も批判される事態になっている。

 12月30日のデモには全土で数千人が加わったもよう。BBCによると、映像では血を流して地面に倒れたまま動かない若者2人が映り、治安部隊に射殺されたと話す声が聞こえた。首都のテヘラン大学ではハメネイ師の退陣を求める人々と警官隊が衝突。各地でハメネイ師をあしらった横断幕や政府の庁舎・車両に放火するなどして一部が暴徒化した。

 これに対し、政権側はデモが続けば国家の「鉄拳」が下される-などと警告。国内で人気がある「インスタグラム」やチャットアプリ「テレグラム」などがブロックされたとの情報もある。国営メディアは、30日の政権を支持するデモは全土の1200の都市や町で実施されたとしている。

 イラン外務省報道官は「国民は日和見主義の呼びかけには何ら価値を見いださない」と述べ、デモ参加者を支持する方針を示したトランプ氏や米政府高官の発言に反発した。

2254チバQ:2018/01/04(木) 02:02:17
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180103-00000088-mai-m_est
<イラン>革命裁「デモ隊に厳罰で臨む」 発生1週間

1/3(水) 22:30配信��
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 【カイロ篠田航一】イランで昨年12月28日から続く反政府デモで、イランの革命裁判所幹部は2日、拘束されたデモ参加者に対し通例よりも「厳罰で臨む」方針を明らかにした。タスニム通信などが伝えた。治安を極度に悪化させた扇動者と判断された場合、死刑が適用される可能性もあるという。デモは4日で発生1週間を迎えるが、政情不安は収まらず、今後は治安当局が強硬措置に出る可能性もある。イランでは3日、政府を支持する人々の集会も行われた。

 ロイター通信などによると、反政府デモと治安部隊の衝突で死者は3日までに少なくとも21人に上り、数百人が拘束された。生活苦への抗議にとどまらず、デモ隊からは最高指導者ハメネイ師を公然と非難し、厳格なイスラム体制そのものを否定する声も上がっている。また、タスニム通信によると、イラン西部ボルージェルドで反政府デモに参加した「ヨーロッパ人」が司法当局に拘束された。国籍は不明。当局者は「反政府デモを先導した。ヨーロッパの情報機関でスパイの訓練を受けていた」としている。

 ハメネイ師は2日、「ここ数日、イランの敵がさまざまな手段でイスラム共和国を攻撃している」と述べ、国名を名指しせず、デモの背景に外国勢力の存在があると示唆した。

 デモは28日に北東部マシャドで最初に発生。若者同士が通信アプリ「テレグラム」などで参加を呼びかけ、物価上昇に対する抗議の行進をした。一方、英紙ガーディアンは政権に近い情報筋の話として、保守穏健派ロウハニ大統領に反対する保守強硬派が最初にマシャドのデモを組織した可能性に言及。マシャドは昨年の大統領選でロウハニ大統領に敗れた反米強硬派ライシ師の地盤でもあり、デモ参加者は「ロウハニに死を」と訴えていたとされる。

 だがデモが全土に広がる際、デモ隊の糾弾対象は大統領にとどまらず、むしろライシ師と同じ反米強硬派の最高指導者ハメネイ師にまで拡大。急速に「反体制的」な色合いが濃くなった。

 イランでは2009年、大統領選で敗れた改革派候補の支持者が大規模な反政府デモを組織した。だが今回は民衆による自然発生的な抗議行動の側面も強く、資金・組織を持つ指導者が不在とみられる。改革派勢力も今回のデモを支持しておらず、デモが根本的な政治的変動につながるかは不透明だ。

2255チバQ:2018/01/04(木) 03:30:18
http://www.afpbb.com/articles/-/3156552
AFPBB News

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トルコ、公務員2700人超を解雇 昨年のクーデター未遂めぐり

2017年12月25日 10:55 発信地:アンカラ/トルコ

トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領(2017年12月20日撮影)。(c)AFP PHOTO / ADEM ALTAN

【12月25日 AFP】トルコ政府は24日、昨年のクーデター未遂に絡み、「テロ」グループとつながりがあるとして教員や兵士、軍関係者を含む公務員2700人以上を解雇した。

 これとは別に、国防省の調達部門の管轄権を同省からレジェップ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領に移す緊急命令も布告。8月にはトルコ国家情報機構(MIT)もエルドアン氏の指揮下に入っており、同氏の新たな権限強化の動きとみられている。

 官報によると内務省や外務省、国防省に所属していた2756人が解雇されたほか、2新聞社と7協会を含む、17機関の閉鎖も命じられた。

 昨年7月のクーデター未遂以降、解雇や停職処分をされた判事や弁護士、教員は14万人以上に上り、トルコ側が首謀者と断じている在米のイスラム教指導者フェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)師とつながりがあるとして約5万5000人が逮捕されている。(c)AFP

2256チバQ:2018/01/06(土) 04:38:21
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1801050041.html
イラン反政府デモ、収束の兆し ロシア・トルコは政権支持表明
01月05日 23:34産経新聞

 【カイロ=佐藤貴生】イラン全土に拡大した反政府デモで、国内に大きな影響力を持つ革命防衛隊の幹部は4日、警察がデモをすでに鎮圧したと述べた。ロイター通信によると3日以降、大規模な動きは伝えられておらず、反政府デモは発生から約1週間で収束する兆しが出てきた。

 ロイターはソーシャルメディア上の映像などを基に、イラン南西部ホラマバードで3日夜、デモ隊が治安部隊に投石したほか、北西部オルミエでも数百人が街頭で政府批判を行ったもようだと伝えた。

 一方、国営イラン放送は4日、各地で行われた政権支持派のデモの様子を放映。内務省高官は4日、反政府デモには「せいぜい4万2000人が参加した程度だ」とし、人口8000万人の国では大した人数ではないとの見方を示した。当局は国内で人気がある「インスタグラム」のアクセス制限を解除したとの情報もある。

 一方、ロシアやトルコは今回のデモについて「イラン国内の問題だ」として、イランの政権側を支持する意向を示した。

 リャブコフ露外務次官が4日、米国に対して介入しないよう求めたほか、トルコのエルドアン大統領も同日、「明らかに外国から挑発したもので、よいことではない」と述べた。エルドアン氏は、電話で会談したイランのロウハニ大統領が「情勢は1、2日で安定する。心配はない」と述べたことも明かした。

 イランとロシア、トルコの3カ国は対米関係が冷却化しており、シリア内戦では国連とは別の和平協議の場を設けた。特に、イランとロシアはアサド政権の後ろ盾となり、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)などの掃討作戦に積極的に関わった。3カ国の政権はいずれも内政干渉を嫌う傾向が強いことでも共通している。

https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20180105k0000m030084000c.html
<イラン>政府支持派が巻き返し デモ激化3州に部隊配置
01月04日 20:17毎日新聞

<イラン>政府支持派が巻き返し デモ激化3州に部隊配置

1979年のイスラム革命の指導者ホメイニ師や現在の最高指導者ハメネイ師らの写真を掲げて政権支持派の集会に参加する女性ら=イラン中部コムで2018年1月3日、タスニム通信提供・AP

(毎日新聞)

 【カイロ篠田航一】イランで続く反政府デモで参加者の一部がイスラム革命体制の打倒を訴えている状況を受け、体制護持を掲げる保守強硬派は3日以降、最高指導者ハメネイ師に忠誠を誓う集会を各地で開催した。保守系のタスニム通信などが伝えた。動員されたのは数千人規模と伝えられ、イラン指導部が巻き返しを図っている模様だ。

 集会参加者はデモ隊を称賛するトランプ米大統領を非難。イスラム教シーア派の聖地コムでは「米国の手先に死を」などの声が上がった。ハメネイ師は今回のデモの背景に外国勢力の存在があるとの認識を示している。

 北東部マシャドで始まり、全土に拡大したデモは4日で発生から1週間を迎えたが、これまでに少なくとも21人が死亡し、数百人が拘束された。デモは徐々に小規模になっている模様で、3日は死者が報じられていない。

 ハメネイ師を支える精鋭部隊・革命防衛隊は3日、今回のデモで死傷者が多かった西部ハマダン州やロレスタン州、中部イスファハン州に部隊を配置し、新たな衝突に備え厳戒態勢を敷いた。革命防衛隊のジャファリ司令官は3日、「反乱は終わる。暴動の中心人物を逮捕した。彼らには強硬な措置を取る」との声明を発表した。

 イランでは2009年、大統領選で敗れた改革派候補の支持者が大規模な反政府デモを組織したが、今回は改革派勢力がデモを支持していないことに加え、デモを続ける資金・組織を持つ指導者が不在とみられる。ただ、イランの週末にあたる木曜と金曜の4、5日に再び市民が街頭に繰り出せば、デモが再燃する可能性もある。

 今回のデモは、通信アプリ「テレグラム」などのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて若者層を中心に拡大した。このためイラン指導部はインターネット接続を制限。AFP通信によると、ジャファリ司令官は「接続を制限した途端、デモは少なくなった」との認識を示しており、当局は今後も情報統制を続けるとみられる。

2257チバQ:2018/01/06(土) 04:38:42
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1801040034.html
【イラン反政府デモ】政権側は「反米」を旗印に体制引き締めへ 革命防衛隊は鎮圧に部隊派遣
01月04日 22:19産経新聞

 【カイロ=佐藤貴生】イラン全土に拡大した反政府デモについて、英BBCテレビ(電子版)などは3日も西部ハマダンなどで行われたもようだと伝えた。国内に大きな影響力を持つ革命防衛隊の司令官は、デモが多発している地方に部隊を派遣したとし、「扇動」は失敗に終わったと述べた。デモの発生から4日で1週間。改革派からも米国やデモ隊に批判的な意見が出ており、政権側は「反米」を旗印に体制の引き締めを図る方針とみられる。

 3日のハマダンのデモでは、数百人がイスラム教シーア派最高指導者ハメネイ師について、「神のように振る舞っている」などと批判した。カスピ海に近い北部ノウシャハルでもデモが起きたもようだ。

 一方、政権側も巻き返しに本腰を入れ始めた。革命防衛隊のジャファリ司令官はデモで犠牲者が多く出たハマダンや中部イスファハン、西部ロレスタンの3地方に兵力を送ったとし、「敵」の狙いは失敗したと述べた。ハメネイ師が米国やイスラエル、サウジアラビアなどを念頭に批判したのと同じ論理だ。

 3日には反政府デモに対抗して政権支持派のデモが複数の都市で行われ、数千人が参加した。当局は反政府デモを扇動したと認定すれば、死刑適用の可能性もありえると示唆するなど、鎮静化に向けてさまざまな手を打っている。

 今回の反政府デモをめぐっては、改革派からもデモ隊に対して冷ややかな見方が出ている。1997年から2005年まで大統領を務めた改革派の重鎮ハタミ師も、「日和見主義者らがデモにより問題を作り出そうとしている」との見方を示した。

 イランの政界や聖職者には、保守強硬派だけでなく穏健派や改革派も存在するが、1979年のイスラム革命により成立した体制を堅持する-という点では一致しているとされる。

 トランプ米大統領がしばしばデモを鼓舞する発言をしているが、2015年の核合意の破棄をちらつかせるなどイランを批判しており、民衆の間でも反感が強いとされる。政権が「反米」の名の下に、デモの幕引きを図る可能性が出てきた。

2258チバQ:2018/01/06(土) 06:51:12
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201712/CK2017122402000108.html
<終わりなき闘い ポストISの世界> (1)戦争しか知らない子どもたち

2017年12月24日 朝刊


レバノン北部で11月末、避難生活を送るハイダル君(左)とサッカルさん(中)ら

写真
 「大学に行って勉強したい」。ゆっくりした発音でハイダル君(5つ)が将来の夢を語った。内戦下のシリアから二〇一四年にレバノン北部に逃れた幼子は、最近まで言葉を失っていた。

 ハイダル君は四人兄弟。父サッカルさん(29)はシリア中部ハマ郊外で農業を営んでいた。過激派組織「イスラム国」(IS)が四輪駆動車を連ねて乗り込んできたのは一四年夏だった。「ひげを生やし、武器と金をたくさん持っていた。別の惑星から来たようだった」と振り返る。

 IS戦闘員らはイスラム教の厳格な教義を住民に強制した。たばこを吸えば百回のむち打ち。シリアのアサド政権軍との密通が疑われれば、広場で処刑された。「十代の若者にとっては力強く、魅力的に映ったのかもしれない」。勧誘された若者は次々とIS戦闘員に加わった。

 幼かったハイダル君らが残虐な行為を覚えているのかは分からない。ただ、銃声を聞けばパニックに陥り、テレビで戦闘場面が映ると母親にしがみついた。治療を受けさせようとレバノンに逃れた。国連の医療機関に通院し、少しずつ言葉を取り戻している。

 国際的な非政府組織(NGO)「セーブ・ザ・チルドレン」がシリア国内で約百六十人の保護者を対象に行った最新調査では80%が「子どもが以前よりも攻撃的になった」、71%が「頻繁に夜尿や失禁をするようになった」と答えた。48%が「言葉を失った子どもを知っている」という。いずれも心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状だ。

写真
 レバノンにあるNGO「リスタート」は、こうした心に傷を負った難民の子どもの治療に当たる。昨年だけで三百六十五人。処刑の場面を見たある少女は、いまだに肉類が食べられないという。スザンヌ・ザバール代表は「難民は人数の多少ではなく、人間の尊厳の問題だ」と語る。

 中東の民主化運動「アラブの春」を機に内戦が始まって六年余り。ISはほぼ消滅し、戦闘は収まりつつある。だが、その先に待ち受けているのは「戦争状態しか知らずに育った若い世代が国家再建を担う時代」とザバール氏は指摘。医師や専門家の多くは国外に脱出し、国内で治療を受けられる体制は整っていない。

 サッカルさんはレバノンで、トラック運転手をして生計を立てる。故郷は今年十月、アサド政権軍に解放された。ただ「記憶は決して消えないし、戻れば思い出す」。子どもの未来のために帰国できないでいる。 (レバノンで、奥田哲平、写真も)

 ◇  ◇ 

 暴力と恐怖でイラクとシリアの広範囲な地域を支配したISがほぼ壊滅した。一方で、ISがばらまいた過激思想や戦闘員は世界各地に拡散し、テロの脅威は増している。「IS後」の課題を探る。

2259チバQ:2018/01/06(土) 06:51:23
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201712/CK2017122502000125.html
<終わりなき闘い ポストISの世界> (2)行き場失うシリア難民

2017年12月25日 朝刊


ベイルート南郊のハダス市で11月下旬、鉄工所で働くシリア難民

写真
 溶接作業の火の粉を浴びながら、四人のシリア難民が黙々と働いている。レバノンの首都ベイルート南郊にあるハダス市の鉄工所。手を止めたユセフさん(37)が焦燥感を漂わせた。

 「せっかく見つけた仕事。追放されたくない」

 ハダス市は十月、全国に先駆けて違法労働や居住許可を持たないシリア難民に立ち退き命令書を出し始めた。命令書に従わなければ拘束される恐れがある。シリア北部ハサカから妻と子ども三人で避難するユセフさん宅には十一月、地元の警察官が訪ねてきた。名前を聞き取っただけで帰ったが、この先は分からない。

 人口四百六十万の小国レバノン。二〇一一年に始まった内戦でシリアを追われた人たちが隣国に押し寄せた。公式の人数は百万人だが、実際には国連に未登録の五十万が加わる。「レバノン自体が巨大な難民キャンプになってしまった」(ハリリ首相)と懸念する声が高まる。難民への生活支援が経済を圧迫。レバノン人より安価な給与で長時間労働もいとわないため、住民との間で摩擦を生む。

 ハダス市のジョージ・アウン市長は「受け入れは限界だ。戦闘はほぼ終わったのに、なぜ戻らないのか。もう難民とは呼べない」と露骨だ。人口十万人の市に暮らす難民はピーク時に約四千人。小学校は一日二部制になり、インフラ整備は停滞した。市長は、戦渦で追われた難民から「経済移民」へと滞在目的が変わったと主張する。「国際社会は、難民の帰国促進に支援を切り替えるべきだ」

 難民への風向きが変わったのは、レバノン東部の山岳部に「イスラム国」(IS)などの過激派組織の浸透が発覚したのも一つの理由だ。地元紙記者は「難民に裏切られた思いがして支援団体への批判が高まり、寄付が減った」と指摘する。結果としてテント生活の郊外型キャンプから都市部への流入が増加し、難民の姿が見えづらくなった。

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 シリア内戦はレバノンなどの周辺国や欧州に五百万人、国内に六百三十万人という避難民を生み出した。ロシアのプーチン大統領は今月十一日、ISへの「勝利」を宣言したものの、北西部イドリブ県は国際テロ組織アルカイダ系が支配し、クルド人勢力も北部に支配地域を広げた。和平協議は難航したままだ。

 ユセフさんの同僚アフマドさん(35)は、昨年十二月に政権軍が反体制派を駆逐して掌握した激戦地アレッポ出身。「子どもの夢はシリアに戻ること。でも、帰国したら、将来は政権軍に徴兵される」と思い悩む。排斥感情の高まりと終結のめどが立たない内戦への恐怖の狭間(はざま)で、難民は行き場をなくそうとしている。 (レバノン中部ハダスで、奥田哲平、写真も)

2260チバQ:2018/01/06(土) 06:51:42
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201712/CK2017122602000123.html
<終わりなき闘い ポストISの世界> (3)潜む兵士おびえる英国

2017年12月26日 朝刊


英国から過激派組織ISに参加したサリー・ジョーンズ容疑者の殺害を伝える英紙

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 過激派組織「イスラム国」(IS)が首都と主張したシリア・ラッカが十月十七日に陥落する数日前、複数の英紙一面に、拳銃を構える白人女性の写真が載った。サリー・ジョーンズ容疑者=当時(48)。テロリストとして「最重要指名手配」に指定され、今年六月、ラッカから逃走中に米軍の小型無人機「ドローン」の攻撃で殺害された。

 英メディアによると、東部ケント州出身の元パンク歌手。シングルマザーで生活保護を受け、二〇一三年、ネットで知り合った男とシリアに渡りISに参加。自らも数十人の欧州女性を勧誘したという。

 当時の英国防相は「自国民であろうと、IS兵士は容赦なく爆死させる」と宣言していた。

 IS崩壊により、外国人の元兵士は英国の身近な脅威に変わった。欧州連合(EU)欧州委員会のジュリアン・キング委員(治安同盟担当)は「欧州から八千人がイラク、シリアでISに参加した。一部は死に、一部は彼らの聖戦をよそに求めるだろうが、一定数は欧州に帰る。覚悟し対処する必要がある」と警告した。

 オランダ・ハーグのテロ対策国際センターによると、欧州からの元IS兵士のうち、七割はベルギー、フランス、ドイツ、英国の四カ国出身。英国は約八百五十人のうち半数が帰国を図るとみられている。

 シリアの密航業者は「IS兵士は長い髪を切り、ヒゲをそってジーンズにTシャツ姿で市民を装う。トルコ国境で業者に引き渡す。トルコでは偽のパスポートも用意できる」と明かす。スーダンを経由し、陸路でエジプトやリビアに渡る場合もあるという。

 英国では、元IS兵士は身柄を拘束され、殺人やテロ行為などあらゆる刑法の訴追対象となる。

 ウェスト・ロンドン大のジュリア・ラシュチェンコ教授は「英国には、軍事や爆発物の十分な訓練を受けた元兵士が四百人近くも戻る。彼らは将来、英国や他の欧州諸国に深刻な脅威をもたらす。訴追対象にならない場合も、捜査機関の監視対象にはなるべきだ」と強調する。

 一方、帰国した元IS兵士を支援するバーミンガム・シティー大のイムラン・アワン教授は「英国は彼らのパスポートを取り上げ、市民権を剥奪している。このような強硬手段は彼らを孤立させるだけだ。元兵士を社会に戻し更生させることこそ、人々が期待する結果ではないか」と話す。

 ISのプロパガンダは、英国の低所得層、低学歴者、移民に言葉巧みに近づき、伝統的に寛容な社会に潜む差別、偏見からの解放を説いたとされる。

 保守系の英紙テレグラフは、移民が多く住む地域を名指しして「英国の多様性がISのテロをのさばらせた」と批判した。

 ISの崩壊は、英国に寛容であり続けるかどうか、問いを突き付けている。(ロンドン・沢田千秋、写真も)

2261チバQ:2018/01/06(土) 06:51:55
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201712/CK2017122702000130.html
<終わりなき闘い ポストISの世界> (4)過激化阻止へネット発信

2017年12月27日 朝刊


21日、エジプトのカイロで、イスラム過激派サイトを監視するムハンマド氏

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 エジプトの首都カイロで、研究者たちがパソコンの画面を見つめている。ツイッターやフェイスブックなどの会員制交流サイト(SNS)、動画投稿サイト…。目を光らせるのはイスラム過激派の動向だ。

 過激派組織「イスラム国」(IS)が伸長した二〇一五年、イスラム教スンニ派の最高権威アズハルが設立した監視分析部門。テロ計画の恐れがある情報を治安当局や当該国に提供するほか、テロ事件を起こした過激派がイスラム教の教義を曲解して発するメッセージに対し、宗教指導者たちが見解を発表する。

 例えば一五年二月にISがヨルダン軍パイロットを焼殺した際、ISはイスラム法学者の見解を引用して正当化した。アズハルは「神以外に罰することはできない」と反論。外国人戦闘員が多いISに対抗し、公式ツイッターは十カ国語で発信する。

 「若者一人が過激派に加入すれば百人を殺す。一人の加入を防げれば、百人の命を救うことになる」。ハッサン・ムハンマド副代表(33)が語る。

 イラク、シリアの広範囲を支配したISのもとには、四万人の外国人が集まった。インターネットを駆使して戦闘員を勧誘。背後には数え切れない信奉者も存在する。過激なメッセージは経済的な苦境や政治体制に不満を持ち、社会から疎外感を抱く若いイスラム教徒を引きつけた。

 ムハンマド氏によると、掃討作戦が進むにつれ、ISの広報能力も劇的に衰退。いたちごっこだったツイッターは閉鎖後に新たなアカウントが出現しなくなり、視聴者を扇動した残虐な映像は、過去の映像の焼き直しが増えた。しかし、一度拡散した過激思想はネット上に漂い続ける。

 米ニューヨーク中心部で十、十二月と続いたテロ事件は、いずれも容疑者が単独犯で、ネット上でISに触れて過激化したことが明らかになった。

 組織的なテロの芽を計画段階で摘む従来の捜査手法は通用しない。思想検閲の強化が基本的人権を侵害する恐れもある。クウェートの宗教研究所でイスラム思想が専門のアムル・バシオーニ氏(32)は「ISの過激主義を批判するだけでは、信奉者の考えは変えられない」とみる。

 バシオーニ氏は一二年から質問型SNSを使って若者の宗教的疑問に直接答える試みを進める。「無知な若者が過激思想に染まりやすい。正しい教えを説明する地道な活動が必要だ」。軍事的なIS壊滅の先に、新たな「戦場」がすでに現れている。(カイロ・奥田哲平、写真も)

2262チバQ:2018/01/06(土) 06:52:10
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201712/CK2017122802000137.html
<終わりなき闘い ポストISの世界> (5)シリア復興 潤うロシア

2017年12月28日 朝刊


 「シリアを裏切った国の会社とは協力できない」

 シリアのアサド大統領は首都ダマスカスでロシアのロゴジン副首相と復興事業について協議し、反体制派を支援してきた欧米への敵意をあらわにした。プーチン大統領がシリアを電撃訪問し、過激派組織「イスラム国」(IS)への勝利宣言をしてから一週間後の今月十八日のことだった。

 四千億ドル(約四十五兆円)規模ともされるシリア復興事業でのビジネスを期待し、今年八月にダマスカスで六年ぶりに開かれた国際見本市には約四十カ国の企業が殺到。しかし、契約を優位に進められるのはアサド政権の後ろ盾となってきたロシアの各企業だ。

 和平協議もロシアに主導権が移りつつある。プーチン氏が提唱したシリア各勢力による「国民対話会議」は来年一月末、ロシア南部ソチで開かれる見通し。国連が仲介するジュネーブでの和平協議が停滞する中、ロシアには戦後体制の流れをつくる狙いがある。

 ロシアは二〇一五年九月末、シリア内戦で空爆を開始。シリア全土の約二割にまで支配地を減らしていたアサド政権軍は一気に息を吹き返す。プーチン氏は「ロシア軍がシリア軍と協力して二年ほどで、最も戦闘力がある国際テロ組織に打ち勝った」と成果を強調。ロシア国内では、ナチス・ドイツを相手にした第二次大戦の勝利になぞらえる声さえ聞かれる。

 シリアへの軍事介入を通じてプーチン氏は、政治的な立場や宗教を超え、中東各国の首脳らと会談や電話協議を重ねた。親アサド政権のイランに加え、反体制派を支援してきたトルコ、サウジアラビアも、いまやロシアの意向をうかがう。

 トランプ米大統領はイランと二年前に結んだ核合意を批判し、エルサレムをイスラエルの首都と一方的に認定。オバマ前政権時には明確だった「アサド退陣」の要求もあいまいにした。中東各国の疑念を招いた米国に対し、プーチン政権の影響力は増大。ロシアの政治学者、アサフォフ氏は「政治的な立場が一貫するロシアへの信頼感が相対的に高まった」と指摘する。

 内戦の終結は、難しい政治調整の始まりでもある。ただ、シリア復興でロシアの存在が突出すれば、欧米各国との協調は遠のく。

 ロシア科学アカデミー米国・カナダ研究所のシュミリン中東紛争分析センター長は「ロシアが言う『勝利』は和平の道にはつながっていない。プーチン氏が(復興に向けた)役割を果たせるかどうかは疑問だ」と話している。 (モスクワ・栗田晃)

  =おわり

2263チバQ:2018/01/06(土) 06:52:33
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201712/CK2017122602000122.html
クルドの分断、深刻 「独立への期待が失望に」デモ収束せず

2017年12月26日 朝刊


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 【カイロ=奥田哲平】イラク北部クルド人自治区で、自治政府に対する住民の抗議デモが収束の気配を見せない。背景にあるのは、公務員への給与遅配や既存政治への不信感だ。独立国家樹立への民意を高めた九月の住民投票から一転、自治区内の分断が深刻になっている。

 クルド系メディア「ルダウ」などによると、十八日からスレイマニヤ県を中心に始まったデモは、行政庁舎や政党事務所が放火されるなど暴徒化。治安部隊との衝突で二人が死亡し、三百人以上が負傷。二百人以上が拘束された。二十四日には同県の一部でゼネストが行われた。

 死傷者が出た自治区北部ラニヤ町にあるラパリン大学のシャフワン・ラスール教授は「独立への期待が失望に変わり、積み重なった政治への不満が怒りとなって噴き出した」と語る。自治政府は九月、イラクからの分離独立の是非を問う住民投票を実施。中央政府は経済制裁を科した上で、十月には武力行使に踏み切った。

 実効支配していた自治区外の油田地帯キルクークを失ったことで自治政府の歳入は半減し、経済は停滞している。長年自治区を牛耳ってきたクルド民主党(KDP)とクルド愛国同盟(PUK)の二大政党の「腐敗体質」への批判も強く、二十日に最大野党「変革」とイスラム勢力が連立政権を離脱すると表明した。

 独立運動の失敗後に退陣したバルザニ前議長のおい、ネチルバン首相は「政治ゲームだ」と野党側の動きを批判。自治議会に三カ月以内に総選挙の期日を決めるよう求めており、主導権争いを巡る内部対立が激しくなりそうだ。

2264チバQ:2018/01/06(土) 06:57:04
https://www.asahi.com/articles/ASL13560FL13UHBI00P.html
イランのデモ、政権と保守強硬派の対立が引き金か
テヘラン=杉崎慎弥2018年1月4日12時02分
 イラン各地に拡大した抗議デモは、改革を進める保守穏健派のロハニ政権と既得権益を維持したい保守強硬派の対立が引き金になったとの見方が出ている。先月28日に最初のデモがあった北東部マシュハドは保守強硬派の牙城(がじょう)。このデモが市民の間に長年くすぶっていた経済不況や体制への不満に火を付けた模様だ。

 「もう待てない。いつになったら経済が良くなるんだ」。デモに参加した、テヘランの不動産関連の会社に勤める男性(47)はそう訴えた。100万円以上の借金を抱え、物価高と、下がる給料という二重苦の生活を送っているという。

 男性は「自分を含めイラン人の心の奥底には体制への不満がずっとあった。最初に起きたデモの情報をネットで目にしたことで、それがガソリンのように心の中の小さな火を燃えさからせたんだ」とマシュハドのデモが人々を駆り立てたと説明した。

 イランの政治経済評論家のサイード・レイラズ氏は「ロハニ大統領は保守強硬派の利権を切り崩すため、金融改革などを行ってきた。それをよく思わないのが、マシュハドを支持基盤とする保守強硬派のグループだ」と指摘。マシュハドのデモは保守強硬派が関与した可能性があるとの見解を示した。

 国営テレビによると、一連のデモで少なくとも参加者21人と精鋭部隊の革命防衛隊の隊員1人が死亡した。デモは当初、物価高や政府への抗議がスローガンだったが、タブー視されている最高指導者ハメネイ師への批判にエスカレートした。テヘランでのデモに3日連続で参加したという無職のニマさん(24)は「ロハニ師もハメネイ師も同じ。結局庶民に何もしてくれない」と語った。(テヘラン=杉崎慎弥)

2265チバQ:2018/01/07(日) 22:42:52
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-180107X015.html
イラン精鋭部隊、鎮圧宣言=全土拡大の反政府デモ

19:36

 【カイロ時事】イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」は7日、国内全土に波及していた反政府デモについて「革命を支持する人々が、情報省や警察などと共に打倒した」と宣言した。イランのメディアが声明を伝えた。

 昨年12月末に北東部マシャドを発端に拡大した反政府デモは、当初の経済苦境への抗議から最高指導者ハメネイ師の退任など「イスラム体制批判」にまで発展。政府はデモの拡大につながったインターネット交流サイト(SNS)の接続妨害に加え、革命防衛隊の動員、体制を支持する連日の「官製デモ」で対抗し、力づくで抑え込んだ形だ。

 一連のデモでは20人以上が死亡、数百人が一時拘束されたとされる。ただ、ここ数日は大規模な騒乱や死者の発生が伝えられず、収束に向かっているもようだ。

2266チバQ:2018/01/08(月) 05:23:39
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180107-00050050-yom-int
宮殿で座り込み抗議の王子11人拘束…サウジ

1/7(日) 19:27配信��
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 【カイロ=倉茂由美子】サウジアラビアのモジェブ司法長官は6日、サルマン国王が実施する緊縮財政策などに抗議し、首都リヤドの宮殿で座り込みをした王子11人を拘束したと発表した。

 絶対君主制のサウジで、国王への抗議が表面化するのは異例。汚職の摘発など王族への締め付けを強める国王への不満が高まっているとみられる。

 声明によると、宮殿に集まった王子は、政府が肩代わりしてきた王族の光熱費や水道代などを自己負担に変更する王令の撤回などを求めた。当局は立ち退きを命じたが、応じなかったため拘束したという。

 サウジでは、歳入の柱である原油の価格低迷で財政赤字が続き、ムハンマド皇太子が中心となり経済改革を進めている。王族の汚職摘発にも乗り出し、昨年11月に王子や閣僚ら約200人を一斉拘束した。

2267チバQ:2018/01/08(月) 05:25:20
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180107-00000078-mai-int
<トルコ>EU加盟 協定通じた「パートナーシップ」案浮上

1/7(日) 21:40配信��
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 【エルサレム高橋宗男】交渉が長年難航しているトルコの欧州連合(EU)加盟を巡り、正式加盟ではなく、協定を通じた「パートナーシップ」を形成する案が浮上している。背景には、2016年夏に失敗したトルコのクーデター以降、エルドアン政権による強権政治が続き、欧州側が人権侵害や非民主的対応だと批判していることがある。

 トルコとEUが連携協定を結ぶ構想は、マクロン仏大統領が5日に提案した。マクロン氏はトルコのエルドアン大統領とパリで会談した後、共同記者会見し、トルコのEU加盟交渉は「進展が見込めず非現実的だ」と指摘。そのうえで、「双方に有益で詳細な連携協定の締結を視野に入れるべきだ」と提案した。マクロン氏はトルコとEUの敵対は「テロ組織などを利するだけだ」とも述べ、安定した戦略関係の構築が必要だとの考えを示した。

 これに対し、エルドアン氏は「待ちくたびれてしまった」と述べ、EU加盟以外の枠組みでの協力や連携に反対はしなかった。

 トルコのEU参加を巡っては、ドイツのガブリエル外相も昨年12月下旬、「トルコやウクライナがこの数年で加盟国になると想像できない」と発言。EUを離脱した後の英国とEUの関係が、トルコなどのモデルになる可能性を示した。

 欧州側の懸念の背景には、クーデター失敗後、エルドアン政権が公務員や学生、教員、記者ら約5万人を逮捕し15万人を解職するなど強硬な排除政策を採っていることがある。マクロン氏は会見で「我々の民主主義は法の支配を完全に守らなければならない」と発言し、トルコの人権情勢に懸念を示した。

 しかし、エルドアン氏は「テロ」の取り締まりだなどと主張して、対応を正当化した。エルドアン政権は19年11月に予定される大統領選や総選挙などを見据え、政権基盤固めに力を注いでいる。

2268チバQ:2018/01/08(月) 05:52:39
http://www.sankei.com/smp/world/news/180107/wor1801070023-s1.html
サウジ政府、王族に「光熱費支払え」 座り込み抗議の王子11人を逮捕 財政緊縮で見せしめか2018.1.7 21:51

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 【カイロ=佐藤貴生】サウジアラビア政府が負担してきた王族の光熱費の支払いを停止する方針を示し、王子11人が首都リヤドの宮殿で抗議の座り込みを行い、社会秩序を乱したとして逮捕された。欧米メディアが6日、伝えた。
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 王族といえば一般的に金に困っていない印象があるが、英BBCテレビ(電子版)によると、サウジの王族は数千人を数え、資産や地位には大きな開きがあるという。

 サウジで王族の抗議が公になることはまれ。原油価格の下落で歳入が落ち込み、次期国王と目されるムハンマド・ビン・サルマン皇太子(32)を中心に経済改革を進めており、財政緊縮に向けての見せしめの側面もありそうだ。

 ロイター通信によると、王子らは4日、水道料や電気料の政府負担を停止するとの勅令に対し、首都の宮殿に集まって決定を見直すよう抗議。王子らのいとこの一人が2年前、死刑判決を受けたことへの補償も要求した。逮捕後は厳重な警備で知られる首都南方の刑務所に送られたという。

 ムハンマド皇太子が率いる「反汚職委員会」は昨年11月、横領などの疑いで有力王子や大富豪ら200人以上を拘束した。

2269とはずがたり:2018/01/08(月) 10:47:31
楊海英
ユーラシアウォッチ
中東をウイグル排除に追い込む、中国マネーとイスラム分断策
http://www.newsweekjapan.jp/youkaiei/2017/09/post.php
2017年09月02日(土)13時00分

<エジプトとトルコに宗教や民族の絆を捨てさせた中国の札束外交。スンニ派分断に喜ぶイランも巻き込む民族弾圧の悲劇>

エジプト政府は7月に入ってから、同国の名門アズハル大学に学ぶウイグル人留学生たちを相次いで拘束。中国へ強制送還を始めており、国際的な人権団体から批判されている。

10世紀に建立されたモスクをベースにしたアズハル大学は、知識人ウラマー(イスラム法学者)組織と付属の小・中・高校を包含する権威ある教育・学術機関だ。世界最古の大学を自任するこの大学は、総長の指導下にイスラム教スンニ派最大のウラマー集団を擁している。

世界から多くの留学生が集まり、アラビア語とイスラム法、イスラム学を習得しようと研鑽を重ねてきた。ここから出た学生たちの多くは、イスラム指導者として成長していく。ウイグル人学生も例外ではない。

ウイグル人は今や、かつてのユダヤ人同様ディアスポラ(離散)の状況にあると言っていい。彼らの故国東トルキスタンが中国に併合され、新疆ウイグル自治区と呼ばれているからだ。名目的には自治区だが、実権は全て入植者の漢人の掌中にある。

ユーラシア各国には大なり小なりウイグル人の亡命集団があり、最も安心して暮らせたのはトルコだった。ところが、8月3日に北京を訪問したトルコのチャブシオール外相は中国の王毅(ワン・イ―)外相と会談後、記者会見で「今後はトルコ国内の反中国勢力を取り除く」と表明。「トルコ領内で中国に敵対、または抵抗することを目的としたいかなる活動も今後は一切認めない」との態度を鮮明にした。

ユーラシアに広がるトルコ系諸民族は、オスマン帝国時代からトルコを「盟主」と仰いできた。近代のウイグル人知識人もトルコに憧れて、それに対してトルコは知識人を派遣することでオアシスの住民ウイグル人を覚醒させて近代化を促した。

20世紀にオスマン帝国は崩壊したが、ソ連のスターリン政権と中国の毛沢東政権によるトルコ系少数民族政策に対しても、近代トルコはしばしば「同胞への抑圧に注視している」と発言して反発してきた。そうした歴史的なつながりを断ち切ると宣言するかのようなエルドアン政権の媚中発言は、歴史的大転換といっていい。

エジプトとトルコをウイグル人排除に突き動かしているのは、癌細胞のように世界に広がるチャイナマネーだ。金に目がくらんだ両政府は簡単に「スンニ派知識人の権威ある学府」と「トルコ系諸民族の盟主」の地位を放棄した。陰で喜んでいるのは、シーア派のイランだろう。ウイグル人と中東の二大国とのユーラシアをまたいだスンニ派の連携を断ち切る点で、イランは中国と連携できる。

歴史的対立を巧みに利用
中国は今、国内に2100万人前後のムスリムを抱えており、その大半がスンニ派だ。その中で回族とウイグル人は双方とも800万人以上の人口を有し、ほぼ拮抗している。中国語を母語とする回族に対して、ウイグル人は政府寄りだといつも不信の目を向けてきた。事実、19世紀末からムスリムたちが中国に大規模な反乱を起こした際も、回族はよく清朝政府側に立ってウイグル人と敵対した。

イランはエジプトやトルコと対立するシーア派の国家だが、ウイグル人と歴史的に緩やかな関係を結んできた。だが中国政府も回族にイラン留学を勧めており、いまイランに多く留学しているのはウイグル人よりも回族だ。イラン留学生は帰国後、古い伝統を持つ神秘主義のスーフィー教団(門宦)の指導者になる人が多い。

一方、アズハル大学で学んだり、サウジアラビアでメッカ巡礼をしたりした留学生は伝統的なスーフィズムを否定し、原理主義的なワッハーブ主義の信者となってしまう傾向がある。

中国はスーフィー教団の指導者とワッハーブ主義者との間の歴史的対立を利用してイスラム教徒を巧みにコントロールしている。イランとの友好関係を維持しながら、スンニ派大国に経済援助をばらまくことで、世界のイスラム問題は一層複雑化するだろう。

2270とはずがたり:2018/01/08(月) 11:01:37
さまようウイグル人の悲劇
Doomed to Wander
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/08/post-8247.php
2017年8月18日(金)18時45分
水谷尚子(中国現代史研究者)

カシュガル旧市街は以前はウイグル人が暮らす土色の住居がひしめく迷宮都市だったが、政府が多くの住民に立ち退きを強制した SHUICHI OKAMOTO FOR NEWSWEEK JAPAN

<中国共産党が「一帯一路」を武器に国外のウイグル人を強制帰国。しかし彼らの故郷は既に同化のために破壊されている>

13年に習近平(シー・チンピン)国家主席が新シルクロード経済圏構想「一帯一路」を提唱して以来、中国から中央ユーラシアに抜ける交通の要所に位置する新疆ウイグル自治区では、ウイグル人に対して手段を選ばぬ漢人への同化政策が強行されている。

「社会安定」を促進するために、テュルク系ムスリムであるウイグル人コミュニティーを暴力的に破壊。名実共に新疆を中華世界に併呑しようと中国政府は必死だ。追い詰められたウイグル人の反撃や難民化の問題は今や中国の枠を超え、世界に広がっている。

ウイグル人を併呑しようとする動きは中国国内にとどまらない。16年1月にエジプトを訪問した習は、首都カイロで経済破綻寸前の同国の中央銀行に10億ドルを融資するとアブデル・ファタハ・アル・シシ大統領に伝え、シシも「一帯一路」構想への支持を表明した。

それから1年半後の今年7月4日夜。エジプトで学ぶ新疆ウイグル自治区出身のウイグル人留学生たちが、治安当局に「不法滞在」を理由として相次いで拘束され、その一部が中国に強制帰国させられた。送還を恐れて空路で第三国に逃れようとした学生たちもエジプト当局が空港で手錠を掛けて拘束した。

強制帰国の対象となった留学生の多くはイスラム宗教学を学んでいたという。東トルキスタン独立運動のため軍事訓練を積もうとするウイグル人が、シリアなど中東でいわゆる「イスラム過激派組織」に身を投じていることは既に報じられている。

【参考記事】中国、ウイグル族にスパイウエアのインストールを強制

とはいえ、宗教学の履修者が武装闘争に直結すると疑っているなら短絡的だ。一連の出来事は財政難にあえぐエジプトが財政支援と引き換えに、中国の要請を受け入れた結果と考えられる。

エジプトから陸路で隣国を経由し、トルコへ亡命した複数のウイグル人留学生に7月中旬、筆者は電話インタビューを試みた。彼らは言う。

「両国政府が口実としているビザのない者はごく一部で、有効なビザを持っていながら拘束された人が多数だ。イスラム学で有名な(カイロの)アズハル大学の場合、ウイグル人留学生にこの1年間ビザ手続きを待つよう言い含め、発給作業をしなかったと聞く」

「実は帰国命令が下ったのは15年頃で、『おとなしく帰らないと家族の安全は保障しない』と脅しも受け、仕方なく多くの留学生が帰国した。今年6月には中国国家安全当局がエジプト入りしているとの噂も流れた」

エジプトにいたウイグル人学生の90%が既に帰国するか第三国に出国。残っているのはエジプト人と結婚した人々だ。拘束されたウイグル人の数は情報が錯綜し実態は分からない。「国境を越えて隣国に逃れた後、同じテュルク系民族のトルコに約1000人のウイグル人が亡命したと言われている」と、ウイグル人留学生の1人は言う。

2271とはずがたり:2018/01/08(月) 11:01:47


エジプトからの強制帰国に先立ち、中国政府は15年夏にもタイから100人を超えるウイグル人を強制送還させている。タイの軍事政権も中国から多額の援助を得ていた。当時、タイには亡命を希望する大勢のウイグル人密航者たちがおり、彼らの多くは中国発給のパスポートを所持していなかった。自国民であるかの判断がつかないため、中国政府は強制帰国の執行に手間取ったとされる。

そのため、15年には一時的に中国政府のウイグル人へのパスポート発給が緩くなった。それまでならウイグル人は、多くの賄賂を公安当局者に支払い、役人との人間関係を築かなくてはパスポートを手に入れることはできなかった。

ところが政府の思惑とは裏腹に、ウイグル人はパスポートを手に入れると国外に逃れて帰国せず、外国で新疆の現状を告発するようになった。武装組織に身を置き、中国政府とのゲリラ戦を考えるグループの存在も顕著になっている。

中国政府は16年秋から再度、ウイグル人にパスポートを簡単に発給しない方針に戻した上、国外脱出者に帰国を促す通知を出した。

国外に「厄介者」を出しても新疆問題を世界的に認知させる結果となり、さらには軍事知識を持ったウイグル人が脅威となって中国に帰ってくる――。それゆえ中国政府は、新疆の地で漢人に同化するか、家と土地を明け渡して中国のどこかで底辺労働者になるかの二択をウイグル人に突き付けたのである。

共産党の「目の上のこぶ」
ウイグル人のワタン(故郷)はいま悲惨な状況に陥っている。

新疆ウイグル自治区カシュガル地区カルグリック(葉城)中心部にあるウイグル人居住区では、美しかった青壁の街並みが人為的破壊によって瓦礫と化している。17年夏に南新疆を旅した日本の若者が、破壊されたこの街の風景を撮影した。

カルグリックはシルクロードの「西域南道」が通る交通の要所で、ホタン(和田)からカシュガルまでの中間地点にあり、チベットと新疆を結ぶ新藏公路の出発点でもある。過去には住民はウイグル人が9割を占め、全国有数の貧困地域だった。

日本人青年は語る。

「街のバスターミナルは閉鎖され、移動手段は列車しかなかったのに、この駅で下車したのはわずか5人ほどだった。駅を降りてすぐ警察署まで連行され、『何をしに来たのか』と職務質問が始まり、パスポートのコピーを取られ、1時間以上拘束された上に『一刻も早くこの街を出るように』と言われた」

青年によれば、街を観光しようにも交差点ごとに警官がいて、通りを歩いているだけで何度も身分証提示を要求された。行き交う車は「対テロ」戦を行う武装警察「特警」の文字が記されたものばかり。街の規模から考えると住民があまりに少なく、異常な雰囲気だったという。

カルグリックは特に中央政府に目を付けられている街だ。16年9月、カルグリック県公安局長をはじめ、多数の警官がウイグル人反政府活動家の自爆攻撃で死亡する事件が起きた。公安局長らは反政府組織の地下兵器工場を捜索した際、爆殺された。

新疆ウイグル自治区党委員会は事件後、カルグリック県党書記らの解任を決定。中国メディアは事件を公にはしなかったものの、自爆攻撃直後の肉片が散乱する凄惨な現場写真がネット上に流出した。カルグリックでは14年6月にも、反政府活動家が公安局ビルに車で突っ込み多くの死傷者を出している。

2272とはずがたり:2018/01/08(月) 11:02:02
>>2270-2272
カルグリックは、ウイグル人反政府活動家を多数輩出した土地だ。改革開放後の最初の大規模反政府暴動「バレン郷事件」は90年、この地のモルラ(イスラム宗教学者)だったアブドゥルハキム・マフスムの下で学んだ学生たちが起こしている。

彼の学生ザイディン・ユスプが、バレン郷事件を起こすために結成した「東トルキスタンイスラム党」は、彼の死後アフガニスタンでその遺志を継いだ者たちによって再結成され、現在シリアで軍事訓練を行っているウイグル人組織「トルキスタンイスラム党」へと変遷を遂げていく。

アブドゥルハキムに感化され、師と同じ名を名乗ったアブリキムハン・マフスムもカルグリック出身のイスラム宗教者で、トルコ最大のウイグル人亡命者互助組織「東トルキスタン・教育と連帯の協会」結成に尽力し、イスタンブールでウイグル人亡命者の団結と相互扶助を呼び掛け続けた。カルグリックは、中国共産党にとって目の上の大きなこぶだったのである。

安住の地はどこにもない
近年カルグリックのみならず、新疆各地でウイグル人居住区が無残な廃墟となっている光景を目にする。その典型がカシュガル旧市街だろう。モロッコの世界遺産フェズの旧市街にも似た、本来は世界遺産に登録されてしかるべき歴史的街並みだったが、中国共産党はウイグル人居住者の多くを追い出し、一部を残して「テーマパーク化」した。

カシュガル旧市街の破壊には漢人の学者さえ反対したが、共産党は決して彼らの見解を聞こうとはしなかった。

文化財級の歴史的景観を破壊した点では、北京や上海の都市開発と同様だとの意見もある。北京や上海などの都市では街並みが破壊され郊外に住居移転が余儀なくされても、街自体の拡大と経済発展によって、生活は維持向上し続けられる。

しかし新疆の場合、郊外に移転しようにも移転先の経済基盤は脆弱な上、新疆各都市の中心部に移住してきた漢人コミュニティーがウイグル人を排除するため生計を維持できず、多くの人々が路頭に迷うことになった。

東南アジアを経由してトルコに着の身着のままやって来たウイグル人亡命者は、既に3万人を軽く突破していると言われているが、彼らは皆、中国出発の時点で多少の資金を持っていた。自宅の取りつぶしに遭った際の立ち退き料を新しい住まいの購入資金とするのではなく、国外脱出の費用にしていたのである。

ウイグル人居住区の取りつぶしは、コミュニティーや人間関係の破壊にとどまらず、人々の信頼と相互扶助をも喪失させた。さらに中国共産党はここ数カ月のうちに、国外亡命をこれ以上させないようウイグル人のパスポートを没収し、彼らが所持する携帯電話やパソコンにスパイウエアをインストール。「怪しい動き」をしないよう、個々を見張る監視システムを新疆全域で着々と構築しつつある。

いま新疆では、この地を専門とする外国人学者が現地に入ってフィールドワークすることさえ不可能な状況が続いている。尾行や盗聴が行われ、調査対象と話をしたら、公安当局者が後で相手に状況を聞きに現れる。

【参考記事】中国の「テロとの戦い」は国際社会の支持を得るか

「一帯一路」政策の陰で経済発展の恩恵を受けることができず、文化大革命期の「黒五類(右派や地主、反革命分子などとレッテルを貼られた者)」と同様に、社会からの排除対象者として扱われるウイグル人。

中国の言う「恐怖分子(テロリスト)」は、こうした差別と排除が生み出している。さまよえるウイグル人の安住の地は、故郷にも国外にもない。

[2017年8月15日号掲載]

2273チバQ:2018/01/09(火) 19:59:41
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASL191S4PL19UHBI001.html
エジプト大統領選、3月下旬に実施 シーシ氏の動向焦点
09:53朝日新聞

 エジプトの選挙管理当局は8日、大統領選を3月26〜28日に実施すると発表した。6月で任期が終わるシーシ大統領は、立候補について態度を明らかにしていないが、立候補すれば再選は確実視されている。

 エジプトは「アラブの春」で2011年にムバラク元大統領が退陣。12年の大統領選でイスラム組織「ムスリム同胞団」を出身母体とするムルシ氏が当選した。しかし、ムルシ政権が同胞団への権力集中を図ったり、イスラム色の強い憲法を制定したりしたことで13年に反政権デモが拡大。軍がムルシ氏を拘束、政権を崩壊させた。シーシ氏は当時の軍総司令官で、14年に大統領選に出て圧勝した。

 現政権は過激派組織「イスラム国」(IS)などの「テロとの戦い」と経済の回復を重要課題としており、「治安維持のため」としてデモを厳しく規制するなど強権的な姿勢が目立っている。同胞団はムルシ政権崩壊後にテロ組織に指定され、幹部や有力メンバーは多数が拘束された。現在、シーシ政権に対抗できる野党勢力はない状態だ。

 大統領の任期は4年で、憲法で最長2期8年と定められている。立候補の受け付けは1月20〜29日で、資格審査などを経て2月下旬に候補者名簿が発表される。(カイロ=翁長忠雄)

2274チバQ:2018/01/09(火) 20:19:13
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018010900756&amp;g=int
エジプト、強権政治に閉塞感=3月大統領選、シシ氏圧勝か


エジプトのシシ大統領=2017年12月、カイロ(AFP=時事)

 【カイロ時事】エジプトの大統領選が3月下旬に行われることが決まった。現職シシ大統領(63)が出馬すれば、得票率97%の前回同様、圧勝が予想される。人権侵害や言論弾圧など強権による政治への不満もくすぶるが、他に有力候補はいない。国民には閉塞(へいそく)感も漂っている。
 エジプトは、中東の民主化運動「アラブの春」で2011年にムバラク独裁政権が崩壊。12年に初の民主的選挙でイスラム組織「ムスリム同胞団」系の政権が発足したが、失政への批判を機に翌13年のクーデターで倒された。シシ氏は国防相兼軍トップとして、クーデターを主導した。
 今のエジプトは、一連の混乱で政情や治安が悪化し、主要産業の観光が低迷して財政難が続く。政府は支援を仰いだ国際通貨基金(IMF)の要求に応じて通貨ポンドの切り下げを実施。ポンド暴落の結果「割安感」が生じ外国人観光客は戻りつつある。対照的に約30%前後で推移する物価高騰が市民を苦しめている。
 一方、テロの脅威も消えていない。同胞団を「テロ組織」と見なすシシ政権に対し、イスラム過激派が反発。政権を支持するキリスト教一派コプト教徒らを狙ったテロが続発している。シリアやイラクから過激派組織「イスラム国」(IS)残党の流入も指摘される。東部シナイ半島では昨年11月に300人以上が死亡するテロが起きた。
 シシ氏は軍や治安機関、メディアの後ろ盾を武器に、国内で反対意見を封殺してきた。次期大統領選有力候補と目されていたシャフィク元首相は7日、「国を5年以上離れた私は、国家を率いる理想的な人物ではない」と不出馬を表明したが、政府が過去の汚職疑惑を持ち出し圧力をかけて辞退に追い込んだとも伝えられる。
 カイロ大のハゼム・ホスニ教授(政治)は「シシ氏は前回『国民が求めた候補』だった。今回のような対抗馬不在では、勝っても民衆の信認を失う」と話している。(2018/01/09-15:15)

2275チバQ:2018/01/10(水) 19:37:37
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180110-35112943-cnn-int
イランデモ、逮捕者3700人か 当局発表より多い可能性
1/10(水) 13:45配信 CNN.co.jp
(CNN) 年末年始に反政府デモが各地で発生したイランで、関連した逮捕者の数がおよそ3700人に上るとの指摘が一部議員から出ている。これは、イラン当局が発表した450人よりもはるかに多い数字だ。米当局は1000人が逮捕されたとみている。

議員の1人が9日に明らかにしたところによれば、昨年12月末に発生した6日間にわたる反政府デモでは3700人が逮捕されたという。この中には40〜68人の大学生も含まれる。

地元メディアによれば、同議員は「複数の治安当局が逮捕を行ったという事実に基づけば、正確な数字がわかるのにはある程度の時間がかかる」と述べた。

最高指導者ハメネイ師は9日、イランは40年にわたり「革命」に対する攻撃と闘ってきたと指摘。敵からの攻撃は現在も続いているが、常に失敗に終わり、目的を達成することはないと述べた。

2276チバQ:2018/01/11(木) 02:22:47
http://www.afpbb.com/articles/-/3157886
イスラエル首相の息子、ストリップバー前での会話流出で謝罪

2018年1月9日 21:56 発信地:エルサレム/中東・アフリカ

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相(左)と息子のヤイル氏。エルサレムにて(2015年3月18日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / THOMAS COEX

【1月9日 AFP】イスラエルの民放テレビが8日夜、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相の息子が飲酒後にストリップバーの前で天然ガス契約などについて話したとされる録音を放送し、翌9日には政界を巻き込んだ騒動に発展した。

 チャンネル2(Channel 2)が放送したのは、2015年に収録されたというヤイル・ネタニヤフ(Yair Netanyahu)氏(26)の音声。

 会話の主はヤイル氏と、イスラエル沖のタマル(Tamar)天然ガス田開発に関わる企業の株主であるコービ・マイモン(Kobi Maimon)氏の息子とされ、ヤイル氏が「私の父が君の父のために200億ドル(約2兆2600億円)動かしたのだから、君は私に400シェケル(約1万3000円)出してもいいだろう」などと話す声が収められていた。

 さらに両氏は、ストリッパーや売春婦らについても語っていた。

 過去にも物議を醸す言動があったヤイル氏は、今回の騒動を受けて謝罪声明を出し、「アルコールの影響下で」天然ガス契約を冗談の種にしたにすぎないと釈明した。

 同国の天然ガス契約をめぐっては、関連企業が過度に優遇されているという批判もあり、ネタニヤフ首相は難局に立たされている。(c)AFP

2277チバQ:2018/01/11(木) 20:56:55
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180111-00000041-jij_afp-int
「サイバー・カリフ国」に退却、支配地域喪失のIS
1/11(木) 16:48配信 AFP=時事
「サイバー・カリフ国」に退却、支配地域喪失のIS
イラクのアンバル州で旗を掲げながら進軍するイスラム過激派組織「イスラム国」の戦闘員。ISプロパガンダ動画より(2014年3月17日公開)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イラクとシリアで敗北に追い込まれつつあるイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」がインターネット上の活動へと軸足を移し「サイバー・カリフ国」へと逃げ込んでいる。ただ専門家らは、インターネット上でもISが弱体化しつつあることを指摘している。

 ISは2015年時点では、イタリアの国土と同程度の広い地域を支配すると同時にインターネット上でも大きな存在感を示していた。サイトには戦闘員を鼓舞したり支配地域下での暮らしを美化したりするプロパガンダがあふれていた。

 だが、指導者の多くが死亡したり、逃走したりしている現在、一時は洗練されていたISのプロパガンダ機構は今や見る影もない。メディアセンターは破壊され、残ったプロパガンダ要員は情報機関の国際情報網による監視と闘いながら、ネット接続を維持するのに苦心している。

 インターネット上でのISの活動は減少している。英ロンドン大学キングスカレッジ(King's College London)の研究者チャーリー・ウィンター(Charlie Winter)氏は「まるで誰かがISのミュートボタンを押したみたいだ」と現在の状況を言い表す。昨年11月の8日から9日にかけては丸24時間、ISがソーシャルメディア上での沈黙を守り、ウィンター氏は「前代未聞」の休止状態だったと述べている。

 同氏によると、イラクとシリアで約700万人を支配していた2015年、ISのプロパガンダ要員は「西アフリカからアフガニスタンにまたがる地域の38か所のメディア施設から」情報を発信していた。だが昨年12月の時点では、それらのうち4分の3以上が「ほぼ完全に沈黙」していたという。

 ISに合流した外国人戦闘員の大量脱出について調査している米シンクタンク「ニュー・アメリカ(New America)」のアルバート・フォード(Albert Ford)研究員もまたISのメディア機構は著しく衰退していると言う。「情報を収集する場所も、それをインターネット上に投稿する方法も減っている」からだ。

■「ダークウェブ」への撤退
 ISは長らくイラク・モスル(Mosul)を拠点都市としてきたが、イラク軍が昨年3月にここを奪還。当時、AFPの記者が残がいとなったISのメディアセンター内部を取材している。施設は市内の高級住宅地にあった住宅を利用したもので、焼け焦げた壁の合間にはコンピューターやプリンター、放送機材などが残されていた。

 それと前後して、米主導の有志連合は昨年、ISの広報幹部らが死亡したことを繰り返し発表していた。その中にはISの報道官で戦略責任者のアブ・モハメド・アドナニ(Abu Mohamed al-Adnani)容疑者もいた。同容疑者は2016年8月に有志連合軍による空爆で死亡したとされている。

 最近のISのプロパガンダは支持者らに自発的な攻撃の実行を奨励している。組織が弱体化し、支持者らを直接統制することができないことがその理由と思われる。呼び掛けはメッセージアプリ「テレグラム(Telegram)」や、通常の方法ではアクセスできない「ダークウェブ」や「ディープウェブ」と呼ばれる領域を通じて発信されているが、これらは厳重に暗号化されているため規制することがほぼ不可能となっている。

 米ジョージタウン大学(Georgetown University)の研究者でテロリズムに詳しいブルース・ホフマン(Bruce Hoffman)氏は、現在のISの主な脅威について、それまでテロ組織とのつながりを持っていなかった人物を勧誘し、攻撃要員に仕立てるところにあると話す。そうした新たな要員らは攻撃を確実に成功させるために、非常に特化した標的指示や情報が与えられているという。【翻訳編集】 AFPBB News

2278チバQ:2018/01/12(金) 23:58:15
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180112-00000056-san-m_est
大紅海時代…中国に続き露・トルコも軍事拠点乗り出す
1/12(金) 7:55配信 産経新聞
大紅海時代…中国に続き露・トルコも軍事拠点乗り出す
ジブチ(写真:産経新聞)
 【カイロ=佐藤貴生】ロシアやトルコなどが、国際海運の大動脈である紅海周辺の国々と軍事協力を進めている。紅海の南の出入り口に位置するジブチでは、米仏の軍事基地に加えて中国の基地も昨年、稼働を開始した。スエズ運河に通じる紅海で、大国による軍事的な駆け引きが激化しそうな気配だ。

 ロシアは昨年11月、エジプトとの間で、双方の軍用機が空域と空軍基地を相互に利用できるよう調整に入る方針を表明した。12月にはプーチン大統領がエジプトを訪問し、2015年に同国北東部シナイ半島でロシア機が墜落した事件以降、停止していた直行便の運航を約2年ぶりに再開することで合意。エジプト北部ダバアで原子炉4基を建設する210億ドル(約2兆4千億円)の原子力協力でも合意した。

 また、国営ロシア通信(電子版)は昨年11月、スーダンのバシル大統領が訪露してプーチン氏らと会談し、紅海沿岸にロシアの協力で軍事基地を建設したい考えを示したと報じた。ジブチに軍事基地がある米国が紅海周辺で影響力を強めているとして、「紅海沿岸の脅威から(自国を)防衛する必要がある」としている。ロシアは12月、スーダンとも原発を建設することで合意した。

 一方、トルコのエルドアン大統領は同月、スーダンを訪れ、オスマン帝国時代に栄えたスアキン港の再建などを手がける総額6億5千万ドルのプロジェクトを行うことで合意。軍艦も停泊でき、「あらゆる軍事協力」(スーダン外務省)が可能になるとされる。

 ジブチには旧宗主国フランスが広大な軍事基地を持つほか、米軍も4千人規模が駐留する基地を保有。中国の基地の稼働開始に加え、昨年1月にはサウジアラビアが軍事基地建設で合意したとの情報も出た。

 米国は昨年8月、エジプトの人権抑圧に対する懸念から、3億ドル近い軍事・経済支援の中止もしくは延期を表明し、両国の関係にすきま風が吹いていた。スーダンのバシル氏には戦争犯罪や人道に対する罪などで国際刑事裁判所(ICC)が逮捕状を出している。

 ロシアとトルコには、米国との関係が不調な国に軍事協力や原発建設などで接近し、紅海への足場を確保する狙いがうかがえる。

2279チバQ:2018/01/16(火) 20:47:59
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20180116-567-OYT1T50035.html
「エルサレム郊外に首都」提案…アッバス氏拒否
09:58読売新聞

「エルサレム郊外に首都」提案…アッバス氏拒否

読売新聞 【読売新聞社】

(読売新聞)

 【エルサレム=金子靖志】トランプ米大統領がエルサレムを「イスラエルの首都」と宣言した問題で、パレスチナ自治政府のアッバス議長は14日、イスラエルとの和平交渉でパレスチナの首都を東エルサレム郊外のアブディス地区に置くよう提案されたことを明らかにした。

 アッバス氏は提案を拒否したという。

 自治区ラマッラで開かれているパレスチナ解放機構(PLO)の中央委員会での演説で明らかにした。提案者については言及しなかったが、自治政府高官によると、トランプ氏が昨年12月に「首都認定」した後、米国を主体とした和平案で提示されたという。

2280チバQ:2018/01/16(火) 20:51:45
http://www.sankei.com/world/news/180115/wor1801150060-n1.html
2018.1.15 20:28

カタール首長家の男性、「UAEで拘束」とする動画投稿 背景に断交問題か

【カイロ=佐藤貴生】カタールを統治するサーニ家に属する男性が14日、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで「身柄を拘束された」と述べる動画をインターネット上に投稿した。英BBC放送(電子版)などが伝えた。

 UAE側は、「本人の意思でアブダビを訪れており、自由に移動できる」と動画の内容を否定しており、真偽は不明。ただ、UAEはサウジアラビアとともに昨年6月、「イランと融和的だ」としてカタールと断交しており、双方の関係がさらに悪化している可能性がある。

 動画を投稿したのはカタールの国家元首、タミム首長の親類に当たるアブドラ・ビン・アリ・サーニ氏。UAEのムハンマド皇太子の招きでアブダビに来たとした上で、「実際にはゲストというより拘束だ。移動しないよう申し渡された」と述べた。

 アブドラ氏はサウジなどによる断交表明後、カタール国民がイスラム教の聖地メッカに巡礼に行けるようサウジ側に掛け合い、了承を取り付けたことで注目された。カタールの現政権に批判的な立場ともいわれるが、同国メディアは「アブドラ氏は意に反して拘束された」と、同氏の言い分に沿った見方を示している。

 UAEのムハンマド皇太子は、サウジのムハンマド皇太子と親密な関係にあるとされ、両国はイランに対して共闘関係にある。

2281チバQ:2018/01/18(木) 06:19:57
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180117-00000103-mai-m_est
<エジプト大統領選>低調 対抗馬不在、事実上の信任投票に
1/17(水) 21:28配信 毎日新聞
 【カイロ篠田航一】エジプトの大統領選が3月26〜28日の3日間にわたり実施される。低迷する経済や治安悪化に対する国民の不満は高いが、現職で軍人出身のアブデルファタハ・サイード・シシ大統領(63)の再選を阻止できる有力対抗馬は不在で、事実上の「信任投票」となる公算が大きい。シシ氏はまだ出馬を表明していないが、選挙戦は早くも低調ムードが漂っている。

 憲法の規定上、大統領選出馬には20人以上の国会議員、または2万5000人以上の有権者の推薦が必要になる。エジプトのメディアによると、シシ氏は国会議員596人のうち今月までに既に500人前後の支持を固めており、立候補すれば再選は確実視されている。

 対立候補としては、人権派弁護士のハリド・アリ氏が既に出馬を表明。だが昨年、「公共の場で下品な言動をした」として刑事訴追されており、有罪が確定すれば立候補資格を失う可能性が高い。このほか、元軍幹部アナン氏や国会議員マンスール氏も出馬を表明したが、いずれもシシ氏に対抗できるほどの支持を集めるのは困難とみられる。

 一方、立候補が取りざたされたシャフィク元首相や、1981年に暗殺されたサダト元大統領のおいのモハメド・サダト氏は今月に入り出馬断念を表明した。

 現職のシシ氏は国防相時代の2013年、イスラム組織「ムスリム同胞団」出身のモルシ大統領(当時)をクーデターで追放し、14年の大統領選に勝利した。だがエジプトは11年の中東民主化要求運動「アラブの春」以降の政情不安で悪化した経済が好転せず、過激派組織「イスラム国」(IS)などによるテロも頻発。こうした中、シシ政権は「国家の安定」を理由にジャーナリストや人権活動家を次々に拘束しており、国連や人権団体から人権抑圧が指摘されている。

 選管当局によると、今月20〜29日に立候補を受け付け、選管の事前審査を経て2月下旬に正式な候補者が決まる。開票結果は4月2日に発表され、過半数を得票する候補者がいなければ4月24〜26日に上位2人による決選投票が行われる。

2282チバQ:2018/01/22(月) 11:43:54
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180121-00000053-asahi-int
頭の奥刺す臭い 野ざらしの遺体・遺体 モスル旧市街
1/21(日) 20:57配信 朝日新聞デジタル
頭の奥刺す臭い 野ざらしの遺体・遺体 モスル旧市街
ISとイラク軍などの戦闘が最後まで続いたモスル旧市街のミダン地区。街は完全に破壊され、モスル奪還作戦の勝利宣言から6カ月経った今も住民は戻れない。連邦警察がパトロールしていた=16日、杉本康弘撮影
 粉々に砕けた建物の残骸を進むと、過激派組織「イスラム国」(IS)の戦闘員の遺体が野ざらしで多数放置されていた。頭の奥に突き刺さるような強烈な臭いに、鼻と口を覆った。イラク第2の都市モスル。ISは2014年、ここで「建国」を宣言し、最重要拠点とした。イラク軍などが奪還して半年となった今月中旬、記者が最後の激戦地だった旧市街に入った。

【写真】ISとイラク軍などの戦闘が最後まで続いたモスルの旧市街。チグリス川の川辺には牛が放牧されていた=16日、杉本康弘撮影

 旧市街のミダン地区の北側で車を降りて、チグリス川沿いに幅約1メートルの道を歩いた。ブルドーザーががれきを押し分けて作った道だ。両脇には、砕けた石材や折れ曲がった鉄筋、焼け落ちた自動車、壊れた家電製品、弾倉などが背丈以上に積み上がっていた。

 突然、胃を持ち上げられるような臭いが鼻をついた。腐乱したり焼け焦げたりした遺体からだった。長いひげをはやして自爆ベストを着けた遺体や、住民の女性に扮装していたとみられる女性服姿の遺体もあった。野ざらしにされたIS戦闘員の遺体だった。

 約200メートル歩いて確認できたIS戦闘員の遺体は、少なくとも40体あった。街のあちこちに黒地に白字で「ISの墓場」と書かれた看板が立てられていた。全壊した建物の隙間には、戦闘員の家族とみられる幼児の遺体も見えた。

 あたりには感染症用の抗生物質や嘔吐(おうと)予防薬、胃腸薬、皮膚疾患薬、注射針も落ちていた。市民に不足していた医薬品を、ISが独占していたのがわかる。

朝日新聞社

2283チバQ:2018/01/22(月) 11:55:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180121-00000026-asahi-int
アフガンの高級ホテル襲撃 外国人14人含む18人死亡
1/21(日) 15:33配信 朝日新聞デジタル
アフガンの高級ホテル襲撃 外国人14人含む18人死亡
アフガニスタンの首都カブールで20日夜、武装集団に襲撃されたインターコンチネンタルホテル=2017年7月、乗京真知撮影
 アフガニスタンの首都カブールで20日午後9時(日本時間21日午前1時半)ごろ、外国人などが泊まる高級ホテル「インターコンチネンタルホテル」を武装集団が襲撃した。内務省によると、少なくとも外国人14人を含む18人が死亡、10人が負傷した。反政府武装勢力タリバーンが犯行声明を出した。

 現地の日本大使館によると、日本人が巻き込まれたとの情報は入っていない。同省や地元メディアによると、死亡した外国人14人のうち11人は、同ホテルを定宿としていたアフガンの民間航空会社「カーム航空」のウクライナ人乗務員らだったという。

 同省によると、銃や手投げ弾で武装した襲撃犯6人がホテル内に侵入。地元テレビが目撃者の話として伝えたところでは、襲撃犯は1階のレストランで「外国人は手を上げろ」と指示し、銃を撃ち始めたという。爆発も複数回起き、施設の一部が焼けた。襲撃犯は最上階の6階に立てこもって治安部隊と13時間以上にわたって交戦。全員が射殺されるなどした。襲撃時、ホテルには外国人を含む宿泊客ら150人以上がいた。

 同ホテルは首都にある主要ホテルの一つで、同名の国際ホテルチェーンとは別の国営ホテル。小高い丘の上に立ち、正面玄関までの道には複数の検問所があるが、夜間の襲撃を完全に防ぐのは難しい。

 会議場などの設備が比較的整っていることから外交団や政府要人が利用する半面、繰り返し攻撃の対象となってきた。2011年6月にはタリバーンが同ホテルを襲撃し、スペイン人を含む10人以上が死亡した。(バンコク=乗京真知)

朝日新聞社

2284チバQ:2018/01/24(水) 20:08:56
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180124-00000066-reut-m_est
エジプト大統領選候補者拘束か、選挙活動停止 シシ氏の有力な対抗馬
1/24(水) 16:43配信
[カイロ 23日 ロイター] - エジプト大統領選への出馬を表明していたサミ・アナン元参謀総長が23日、当局に身柄を拘束され、選挙活動を停止した。軍はアナン氏について、軍の許可なく立候補し違法行為があったとした。

アナン氏は先週出馬を表明し、2期目を目指すシシ現大統領の有力な対立候補とみられていた。

アナン氏の息子と弁護人1人によると、同氏は首都カイロの軍検察機関に連行されたという。

軍は国営テレビで声明を発表し、軍当局者は出馬前に軍籍から外れ、軍の許可を得る必要があるとし、アナン氏の出馬が軍に関連する法律に違反していると説明した。

アナン氏のスポークスマンは違法行為を否定。軍がアナン氏の発表を誤って解釈したと述べたが、詳細は明らかにしなかった。アナン氏の陣営は同氏が選挙活動を停止していると発表した。

軍は拘束についてコメントを控えた。内務省からのコメントは現時点で得られていない。

3月末に予定されている大統領選を巡っては、シシ氏の有力な対抗馬と目された人物が相次いで出馬しない方針を示している。一部では当局による脅迫行為がその理由と指摘されている。

2285チバQ:2018/01/25(木) 20:10:24
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1801250043.html
エジプト大統領選、次々消える有力対抗馬 現職シーシー氏再選の公算
18:49産経新聞

 【カイロ=佐藤貴生】3月26〜28日に行われるエジプト大統領選を前に、現職のシーシー大統領の有力対抗馬と目された人々が次々と姿を消している。シーシー氏が再選される公算がさらに高まっているが、公平性の面から選挙の正当性に疑問の声が出ている。

 出馬を模索していた人権活動家の著名弁護士、ハレド・アリ氏は24日、首都カイロで記者会見し、「民衆の(選挙に対する)信頼は終わりを告げた」と述べ、出馬しない意向を示した。「支持者が脅迫されており、選挙の仕組みに不正がある」としている。

 ロイター通信によると、出馬宣言していたアナン元軍参謀総長は23日までに身柄を拘束された。軍の許可を得ず出馬準備を進める違法行為があったという。アナン氏拘束を受け、国連報道官は「選挙戦はみなが参加できる方法で行われるべきだ」と懸念を示した。

 こうした動きに先立ち、滞在先のアラブ首長国連邦(UAE)で出馬に意欲を示したシャフィク元首相は、エジプトに戻った直後の今月上旬、「私は国を率いるのに理想的な者ではない」と述べて一転、断念を表明。当局によりカイロ市内のホテルで一時拘束されたとの観測も出た。

 立候補届け出の締め切りは今月29日で、知名度が低い人々が立候補を検討しているもようだが、シーシー氏に対抗しうる人物は見当たらない状態だ。国際人権団体からも、平等な政治参加が阻害されているなどの批判が出ている。

2286チバQ:2018/01/26(金) 07:20:42
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180126-00000018-jij-m_est
大統領選有力候補、次々と撤退=「政敵排除」圧力か―エジプト
1/26(金) 7:12配信 時事通信
 【カイロ時事】3月下旬に予定されるエジプトの大統領選を控え、出馬を明言していた有力者の候補受け付けが始まった20日以降、これら候補者が次々と撤退する異常事態となっている。

 現職シシ大統領の再選に向け、シシ氏の支持基盤である軍や治安機関などからさまざまな圧力がかかっているとみられる。なりふり構わぬ「政敵排除」に懸念と不満が高まりそうだ。

 エジプト軍は23日、シシ氏の対抗馬と目されたサミ・アナン元参謀総長について「軍の許可なく立候補表明した」とする声明を発表。アナン氏は出馬断念に追い込まれ、逮捕された。

 24日には、シシ氏を批判していた人権派弁護士ハリド・アリ氏も出馬を撤回。記者会見では「候補者に対する侵害行為が絶えない」などと述べ、公正な選挙を行う環境が整っていないと無念さをにじませた。

 1月初旬には有力候補とされたシャフィク元首相が不出馬を発表したが、政府が過去の性的不正行為や汚職疑惑を持ち出して立候補撤回を迫ったという臆測がくすぶる。他にも、サダト元大統領のおいモハメド・サダト氏が出馬を取り下げたほか、意欲を見せた軍の現役将校は「軍の命令に従わず、政治的意見を発した」として有罪判決を受けた。

 こうした動きに対し、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは24日、「エジプト当局はシシ大統領に対抗する人物の逮捕・攻撃に躍起になっている」と懸念を表明。「エジプト国民の表現の自由、政治参加への恥知らずな攻撃だ」と批判した。

2287チバQ:2018/01/28(日) 18:48:22
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180128-35113822-cnn-int
汚職摘発で回収の現金、国民に分配へ サウジアラビア
1/28(日) 16:33配信 CNN.co.jp
汚職摘発で回収の現金、国民に分配へ サウジアラビア
汚職摘発で回収された現金は国民に分配される
ドバイ(CNNMoney) サウジアラビア政府は28日までに、昨年11月に実施した大規模な汚職摘発で回収した現金などを緊縮政策のしわ寄せを受けているサウジ国民に分配する方針を明らかにした。

ムハンマド・アル・ジャドアン財務相はスイス・ダボスで開かれた世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で、取り戻した現金の一部は国家公務員への分配金の財源になると説明。サウジ国民の7割が国家公務員とされる。

サウジ政府は今月、全ての国家公務員に対する年1回の特別報奨金を発表。また、政府職員への月額1000リヤル(約2万9000円)の手当金の1年間支給、学生奨学金の10%増加、兵士への報奨金や初めての自宅購入者への優遇税制なども打ち出していた。これらの措置の財源は約500億リヤル規模となっている。

サウジ政府によると、王子らの王室関係者、政府幹部や実業家らによる汚職行為で喪失した資金は少なくとも1000億米ドル(約10兆9000億円)相当。一部の現金などは容疑者との合意を受け政府に返還されている。

ただ、ジャドアン財務相はCNNMoneyの取材に、これら容疑者の大半の資産は現金では有り得ないと指摘。不動産などもあり清算するのに時間を要すると述べた。

原油価格の低迷でサウジの国家予算は赤字を強いられ、大半の商品への5%の売上税課税やガソリン価格の2倍の値上げなどの措置を講じている。一方で、脱原油の経済構造への変換を目指す政策を進めている。昨年の大がかりな汚職摘発はこの政策の一環ともなっている。

2288チバQ:2018/01/28(日) 20:46:05
http://www.sankei.com/world/news/180128/wor1801280017-n1.html
2018.1.28 17:02

タリバン、相次ぎ大規模テロ 和平交渉にらみ優位狙う? 「反和平」強硬派の犯行も


【ムンバイ=森浩】アフガニスタンの首都カブールで27日に発生した大規模な自爆テロは、イスラム原理主義勢力タリバンが依然強い勢力を保持する実態を改めて浮き彫りとした。非公式ながら政府側との和平交渉が行われた矢先に相次いだテロには、タリバン側が交渉で優位に立ちたい意図も見え隠れする。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)もテロを繰り返しており、アフガン情勢は泥沼化する一方だ。

 アフガン保健省によると、救急車が使われた27日の自爆テロでは、少なくとも95人が死亡し、191人が負傷した。カブールでは20日に高級ホテル「インターコンチネンタルホテル」が武装集団に襲撃され、22人が死亡。双方の事件でタリバンが犯行への関与を認めている。

 タリバンは、2001年の政権崩壊以降、一時は後退したかのように見えたが、今でも弱体化とは遠い。米アフガン復興特別監察官によると、昨年8月時点でアフガン国内407地区のうち政府の管理下にあるのは56・8%に過ぎず、15年11月と比べて約15%減少。残りはタリバンなど武装勢力が支配する。「軍隊も警察も腐敗が進み、政府に状況をコントロールできる能力は既にない」とは現地記者の解説だ。

 政府側とタリバンの和平をめぐっては、15年7月にパキスタンが仲介する形で直接交渉が行われたものの進展せず、ここに来てようやく水面下で再開の機運が浮上していた。昨年10月にはティラーソン米国務長官がアフガンを訪問し、タリバンへの対応を協議。今月中旬に政府側とタリバン側は非公式ながらも協議の場を設けていた。

 そうした中で相次いだ2回の大規模テロに政府側の衝撃も大きい。タリバンが和平交渉で優位に立ちたい思惑が見えるが、「交渉そのものを認めない強硬派の犯行の可能性もある」(現地記者)との指摘もある。

 事態をより複雑化させる一因となっているのがロシアだ。中央アジアで影響力を強める狙いがあるほか、IS拡大を阻止するため、タリバンを軍事支援しているとされる。タリバン系企業への燃料や資金の提供も報じられており、和平実現に向けても介入する可能性がありそうだ。

2289とはずがたり:2018/01/31(水) 12:05:29
米高官、タリバンに和平交渉促す=トランプ氏の「対話せず」発言修正
時事通信社 2018年1月31日 05時48分 (2018年1月31日 11時33分 更新)
https://www.excite.co.jp/News/world_g/20180131/Jiji_20180131X796.html

 【ワシントン時事】サリバン米国務副長官は30日、アフガニスタンの首都カブールで記者会見し、反政府勢力タリバンに軍事的圧力をかけ、和平交渉への参加を促す米国の戦略に変更はないと強調した。「現時点でタリバンと対話する必要はない」というトランプ大統領の29日の発言を軌道修正した形だ。

 サリバン氏は、トランプ氏の発言はカブールなどで相次ぐ爆弾テロへの反感によるものだと説明。「(テロの頻発は)タリバンの一部メンバーがアフガンの平和的な未来に関する協議に興味を持っていないことを示している」と指摘した。

 その上で、「軍事的に強硬姿勢を取り、アフガンの平和と安全は和平交渉を通じて決まるとタリバンに分からせるのが米国の長期戦略で、(テロの頻発によって)変更はしていない」と語った。

2290とはずがたり:2018/01/31(水) 14:39:00
サウジ、汚職取り締まりで11.6兆円回収 56人は依然拘束
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180131-00000001-jij_afp-int
1/31(水) 5:16配信 AFP=時事

【AFP=時事】サウジアラビアの司法長官は30日、王子や閣僚、大物実業家を対象にした大規模な汚職取り締まりの一環で、これまでに4000億リヤル(約11兆6000億円)を回収したと発表した。また、依然として容疑者56人が拘束下で取り調べを受けていると明らかにした。

 シェイク・サウド・モジェブ(Sheikh Saud al-Mojeb)司法長官は、容疑者381人に対する事情聴取を終え、56人の身柄を引き続き拘束するとともに、残りを釈放することを決めたと表明。釈放されたのは、無実が証明された人々のほか、汚職容疑を認めた上で、政府との間で解決金の支払いに合意した者らだとした。

 サウジアラビア当局は昨年11月、前例のない規模の汚職摘発に乗り出し、王族や著名実業家、政府高官らを一斉に逮捕した。

 取り締まりはムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子(32)が主導したもの。同皇太子は、自身が策定した「ビジョン2030(Vision 2030)」計画で、極めて保守的なイスラム教国であるサウジアラビアの社会・経済改革を打ち出している。

 同皇太子の動きには、資産や権力の強奪だとの批判が上がっている。一方、当局は一連の取り締まりについて、サウジアラビアがポスト石油時代に備える中、同国にまん延する汚職を根絶するためのものだと主張している。【翻訳編集】 AFPBB News

2291チバQ:2018/01/31(水) 20:13:41
http://www.sankei.com/world/news/180130/wor1801300034-n1.html
2018.1.30 20:44

サウジの大量拘束、大富豪の王子ら釈放 謎のまま幕引き?
 【カイロ=佐藤貴生】サウジアラビアで王子や富豪ら約300人が昨年11月、汚職容疑などで一斉検挙された問題で、サウジ政府当局者は30日、拘束施設として使っていた首都リヤドの5つ星の「リッツ・カールトンホテル」にいた者をすべて釈放したと述べた。政府の調査が山場を越えた形だが、結果はほとんど公表されておらず、実態が謎のまま幕引きとなる可能性もある。

 拘束されたのは少なくとも11人の王子のほか現職閣僚や国内屈指の富豪ら。次期国王就任が有力視されるムハンマド・ビン・サルマン皇太子(32)が足場固めのため、国内の有力者の不満を力でねじ伏せる狙いとの見方が出ていた。

 27日には、ツイッターや著名ホテルに出資する推定資産170億ドル(約1兆8千億円)の大富豪、ワリード・ビン・タラール王子が釈放され、注目を集めた。ロイター通信のインタビューでは、ホテルで「エクササイズやストレッチ、水泳をしていた」と述べ、拷問などの情報を否定。60億ドルの返納を求められたとの報道なども嘘だと強調した。

 同王子は「新たな指導部」に協力する姿勢を示したほか、訴追はされず、今後も自らの投資会社「キングダム・ホールディング」を取り仕切ると述べた。しかし、政府との和解内容は一切明かさなかった。当局は富豪らに不正流用された1千億ドルを返納させる方針を示し、前国家警備相のムトイブ王子は約10億ドルで釈放されたといわれる。

 英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は内部関係者の話として、ワリード王子や他の富豪らと政府側との取り決めの詳細が不明で、将来は不透明だという見方を示した。エジプト紙マスリルヨウムは、投資に悪影響が出るため、「サウジ政府は調査を早く切り上げたかった」との見方を示した。

2292とはずがたり:2018/02/04(日) 16:48:47

コラム:イラクでの「勝利」が米国にもたらす悲劇
https://jp.reuters.com/article/vanburen-iraq-idJPKBN1FM097
Peter Van Buren

[29日 ロイター] - イラクのアバディ首相は昨年12月9日、イスラム系過激派組織「イスラム国(IS)」に対する勝利を宣言。今後も若干の戦闘はあるだろうが、実質的には戦争は終わった。

だがそこには、戦勝祝賀のパレードも、引き倒される銅像もなく、「これにて任務完了」という瞬間もなかった。数年前であれば米紙の1面を賑わせたはずだが、トランプ米大統領がこの出来事についてツイッターに投稿することさえなかった。

それは、米国政府として祝賀すべき理由がほとんど無いからだ。

イラクにおいて次に大きな節目となるのは、5月実施予定の選挙だ。「ポストIS」のイラク情勢は徐々に明らかになりつつある。だが、IS打倒戦略は成功したのか、イラクにおけるアメリカの戦争は終結したのか、という問いに答えることは簡単ではない。

現在、目を引くのは、米国の影響力が顕著に低下していることだ。

5月の選挙で首相候補として有力なのはアバディ現首相とマリキ前首相だが、両候補ともシーア派のダアワ党所属であり、イランと関係が深い。どちらもよく知られている。マリキ前首相は、2006年、2010年選挙において、米駐留軍の大半が撤退するなか、スンナ派、シーア派、クルド人勢力をまとめ上げてイラクを統合する「米国の大きな希望」と呼ばれた。2014年選挙で、IS打倒に向けて再び米軍が増派される中、やはり米国の期待を担ったのがアバディ首相である。

イランに近いグループに支持されているシーア派のアバディ首相は、宗派横断的な勢力のトップとして国政に当たっていると自身を語る。前任者のいマリキ氏もイランと親密な立場にあるが、ISに国土の3分の1を占拠される事態をイラク軍が防げなかったのは、同氏の責任だったとして、イラク政界では広く批判されている。

首相在任時のマリキ氏は、米国による占領の末期、ジョージ・W・ブッシュ米大統領が命じた米軍部隊の「急増」を継承せず、スンニ派はマリキ氏を支持するシーア派勢力による圧迫を受けた。

米軍の占領終結後、まさに米軍の最後の戦闘部隊が撤退した翌日、当時のマリキ首相がまず試みたのは、自政権のスンニ派副首相を逮捕することだった。2014年、マリキ氏はスンニ派中心のアンバール県の軍部隊を解散させ、この動きがISをイラクへと引き寄せた。その後、米国の働きかけにより、マリキ氏はアバディ氏に政権を譲った。

だが米国からの高い期待にもかかわらず、アバディ首相は、統一イラクに向けた最低限の基礎固めである、シーア派主導の国内司法、軍、警察部隊にスンニ派を取り込む努力をほとんどしなかった。スンニ派のための経済的な機会も創出せず、公共サービスも提供しなかった。


むしろ同首相は、イラン政府への支持を深めることによってスンニ派とのあいだに新たな亀裂を生み出し、これまでの亀裂を固定化してしまった。さらに、イラン主導のシーア派民兵約12万人を、スンニ派住民が暮らす主要地域に送り込んだ。米国のオバマ、トランプ両政権はアバディ首相と密接に協力して、ついにイラク領内のISを打倒したが、その過程でイラクのスンニ派が犠牲になっている。

オバマ、トランプ両政権の戦略は古くさいものだった。イラク国内にISが1人もいなくなるまで殺し続け、あとはその余韻のなかで、イランとシーア派イラク人がスンニ派をどうしようが自由にさせる、というものだ。2003─2011年のイラク戦争から学んだ教訓だ。

今回は、戦闘終結から撤退までのあいだに、政治的フォローアップもなく、国家構築もない。たとえイラン政府の影響下でバグダッドにシーア派が独占する政権が生まれることを意味しようとも、米国はイラクの内政には何の配慮もしないというのだ。

暴力的な要素は少ないとはいえ、同じような放任政策がクルド問題の当面の解決に向けても採用された。

2017年9月、クルド人は住民投票によりイラクからの独立を決議したが、彼らの運命がすでに決していたことを知るだけに終わった。米国政府は傍観し、シーア派民兵が石油資源に富むキルクークを含む係争地域からクルド人勢力を排除したのだ。

2293とはずがたり:2018/02/04(日) 16:49:02
>>2292
米国が数十年にわたってクルド人の独立を約束してきたにもかかわらず、クルド人に残されたのは、イラク政府から獲得した2003年以前の自治地域のほんの一部だけあり、かつては完全な独立国の体をなしていたものが、いまやごく狭い地域に押し込められている。

2014年、クルド人勢力は米国の支援を得つつ、最も苦しい時期にISの勢力拡大を押しとどめた。2018年、一部のアナリストが「クルドの黄昏」と呼ぶ状況の中、もはや米国の外交政策のなかにクルド人勢力の居場所は失われてしまったようだ。

米国の対IS戦略は成功した。それも当然だ。米軍が戦い方を熟知している戦争であり、ややこしい内乱鎮圧の要素はなかった。ラマディ、ファルージャ、モスルの奪還は、きちんと準備された本格的な作戦だった。

スンニ派地域の都市はそれぞれ、第2次世界大戦時に連合軍の激しい空襲を受けた独ドレスデンのように瓦礫と化し、その後、シーア派民兵の手に委ねられ、IS協力者とみなされたスンニ派への民族浄化が行われた。2014年以降、米国は対IS空爆作戦に140億ドル(約1兆5300億円)以上を投じている。

600億ドルの復興資金を投じた2003─2011年のイラク戦争とは異なり、米国は今回、イラク復興の費用を負担しようという意志を見せていない。スンニ派居住地域が大半を占める破壊された地域の復興と、国内難民と化したスンニ派278万人への対応には、1000億ドルが必要だと試算されている。

シーア派主体のイラク政府は、支援資金の不足を訴えている。

オバマ、トランプ両政権が2014年以来拠出した復興資金はわずか2億6500万ドルだ(これに対し、兵器購入代金として米国がイラクに融資した金額は2017年だけでも1億5000万ドルに上る。イラクは米国製兵器の購入国として世界のトップ10に名を連ねている)。クウェートが2月に支援国会議を主宰する計画がある以外は、復興はもっぱらスンニ派住民の自助努力に委ねられている。

トランプ大統領がイラクから完全に米軍を撤退させるとは考えにくい。規模を縮小した米軍部隊が駐留を続け、IS残党に対する「モグラ叩き」を行い、2011年にイラクから米軍を撤退させたときにオバマ前大統領を苦しめた政治的な後遺症に備える一方で、IS打倒のために米国が躊躇(ちゅうちょ)しつつも武器供与した、イラク西部やシリアで群雄割拠状態にある武装グループの仲裁をするためだ。

これらの武装グループは、ISと戦うために聖書の時代に遡る相互の差異をほぼ棚上げにしたが、ISとの戦いが終結した今、彼らのあいだに共通しているのは、相互不信と大量の兵器だけだ。

イランの盟邦イラクに米軍部隊が恒久的に駐留するというのは地政学的には奇妙だが、少なくとも消極的にではあるが、イランがすでにこの状況に合意している可能性が高い。イラン政府としては、米軍が砂漠地域に置いた基地施設を奪い合っても得るところはほとんどない。彼らにとっては、イラクのそれ以外の地域が目当てだからだ。

米国は歴代5政権の26年にわたって、結局は手放さざるを得ないもののために、約4500人の戦死者と数兆ドルの国費という高い代償を払ってきた。

イラク政府における米国の影響力は限定的であり、あいかわらずオバマ前政権時代に築いたイランとの核合意からの離脱ばかり考えているトランプ政権の下で、イランとの関係も揺らいでいる。

イランは、分裂した状況を利して、かつては「イラク」と呼ばれていた殻のなかに新たなレバノンを生み出そうとしている。

トランプ政権がイラン政府との外交関係を閉ざしておくことに執着している限り、米国政府が影響力を行使する方法はほとんどないだろう。これを心得た他の中東諸国は、たとえば中国やロシアとの関係強化など、国際関係を多角化している。

これらの状況が、「強力になりすぎた」イランと米国の将来的な紛争の予兆であるならば、私たちはまことに皮肉な悲劇を目撃したことになる。

*筆者は米国務省に24年間勤務。著書に「We Meant Well: How I Helped Lose the Battle for the Hearts and Minds of the Iraqi People」など。

2294チバQ:2018/02/04(日) 20:44:10
http://www.sankei.com/world/news/180203/wor1802030017-n1.html
2018.2.3 11:00

頭髪を覆うスカーフ「ヘジャブ」脱いで抗議 SNS投稿相次ぐ イラン、改革と秩序どう両立

 【カイロ=佐藤貴生】イスラム教シーア派の最高指導者が統治するイランで、「ヘジャブ」(頭髪を覆うスカーフ)を脱いだ写真などをソーシャルメディアに投稿する女性が相次いでいる。1979年のイスラム革命以降、女性のヘジャブ着用が義務づけられていることへの抗議の意思を示したものだ。社会の秩序維持と、変革を求める女性の声をどう両立させるかが問われている。

 今回の動きは首都テヘランで昨年12月、31歳の女性がヘジャブを脱いでいる写真を公開したのが発端。人通りの多い街頭で、素顔のままヘジャブを結びつけた棒を持った写真が、ソーシャルメディア上で拡散した。

 ロイター通信によると、約30人の女性が、同様の行為を行って逮捕された。31歳の女性は数週間、当局に身柄を拘束されたもようだ。

 女性の社会との関わりをめぐっては、世界で唯一、車の運転を認めていなかったサウジアラビアが、今年6月にも解禁する方針を打ち出した。一部の女性が車の運転席に座った写真などをインターネット上に公開し、解禁を求めてきた。

 サウジでは女性は全身黒ずくめの服の着用を義務づけられているほか、就職や結婚、旅行に際しても男性の後見人の許可が必要とされ、むしろイランよりも厳しいルールがある。


 イランとサウジは、シリアやイエメンの内戦などで互いに牽制(けんせい)し合う“代理戦争”を展開している。サウジの場合、次期国王と目されるムハンマド・ビン・サルマン皇太子の意向を反映した結果とみられている。

 その一方で、皇太子は国内の社会改革に前向きとされ、米紙ニューヨーク・タイムズは昨年12月、イランとサウジの政府が女性の自由拡大という側面でも競い合う可能性があると指摘し、歓迎する識者の寄稿を掲載した。

2295とはずがたり:2018/02/07(水) 17:16:08
米国、ハマス最高指導者をテロリストに指定
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180201-00000004-jij_afp-int
2/1(木) 7:37配信 AFP=時事

【AFP=時事】米国は31日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の最高指導者イスマイル・ハニヤ(Ismail Haniya)氏(55)をテロリストに指定し、制裁を課した。米政府がエルサレムをイスラエルの首都と認定するなか、緊張を一層高める動き。

 昨年5月にハマスの最高指導者に指名されたハニヤ氏は、同組織内では現実主義者とされる。

 米国務省は声明で「ハニヤはハマスの軍事部門と密接なつながりがあり、民間人に対するものを含む武装闘争を提唱している」と述べた。

 米財務省の制裁対象に加えられたことで、ハニヤ氏が所有する米国内の資産はすべて凍結され、米国の個人・企業は同氏との取引を禁止される。

 ハマスは米側の動きに対し、今回の決定によって「占領を排除する手段としての抵抗運動の継続をわれわれが思いとどまることはない」と表明した。【翻訳編集】 AFPBB News

2296とはずがたり:2018/02/09(金) 15:27:26
インドネシア軍・警察の処女検査、 人権団体が廃止要求
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/11/post-8976_2.php
2017年11月24日(金)12時40分
大塚智彦(PanAsiaNews)

2297チバQ:2018/02/14(水) 11:33:58
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180214-00000002-jij_afp-int
イスラエル警察、ネタニヤフ首相の起訴勧告 2件の汚職疑惑で


2/14(水) 5:13配信

【AFP=時事】イスラエル警察は13日、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相に対する長期捜査の結果、2件の汚職疑惑をめぐり同首相を起訴するよう勧告すると発表した。同国の政界を揺るがす動きだ。

 正式起訴に踏み切るかどうかの決断は司法長官に委ねられるが、方針が決まるまでには数週間から数か月かかる見通し。

 12年近くにわたり首相の座についてきたネタニヤフ氏は、起訴勧告が伝えられたこと受け国民に向け声明を発表し、自身は無実であり、辞任の意向はないと述べた。イスラエルでは、首相が警察の起訴勧告の対象となった場合、あるいは違法行為で正式起訴された場合でも、辞任の義務は発生しない。

 警察はネタニヤフ首相について、米ハリウッド(Hollywood)プロデューサーのアーノン・ミルチャン(Arnon Milchan)氏や、オーストラリアの富豪ジェームズ・パッカー(James Packer)氏から、高級葉巻などの高価な贈り物を受け取っていた疑いで捜査を進めてきた。

 さらに、有力紙イディオト・アハロノト(Yediot Aharonot)が好意的な報道をするよう、同紙の発行元と秘密契約の締結を企図した容疑についても捜査が行われている。

 警察は声明で、ネタニヤフ首相を贈収賄や詐欺などの罪で起訴することを勧告すると発表した。【翻訳編集】 AFPBB News

2298チバQ:2018/02/14(水) 18:44:03
https://mainichi.jp/articles/20180214/k00/00e/030/275000c
イラン
脱ヘジャブで抗議 女性がSNS投稿、体制批判

毎日新聞2018年2月14日 10時31分(最終更新 2月14日 10時59分)
 【カイロ篠田航一】イスラム教シーア派指導者による厳格な統治が続くイランで、頭部を覆うスカーフ「ヘジャブ」を脱いだ写真を女性がソーシャルメディアに投稿する動きが起きている。1979年のイスラム革命以降、着用を義務づけられている現状に抗議するパフォーマンスだ。治安当局はヘジャブを脱いだ女性たちを次々に拘束し、体制への不満拡大に警戒を強めている。

 中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどによると、発端は昨年12月。首都テヘラン中心部の大通りで31歳の女性がヘジャブを脱ぎ、棒の先につるす写真が投稿された。ちょうど反政府デモが拡大した時期と重なり、写真は拡散。同様にヘジャブを脱いだ写真を投稿する女性が増え、2月上旬までに少なくとも29人の女性が「社会秩序を乱した」などの理由で当局に拘束された。

 年末年始の反政府デモでは、物価上昇などの生活苦への訴えが徐々に「体制批判」に発展した。当局は今回の「脱ヘジャブ運動」がデモ再燃に直結する事態を恐れている模様だ。モンタゼリ検事総長は「子供じみた行動だ。外国勢力にあおられている」と述べた。

 2013年に保守穏健派のロウハニ大統領が就任して以来、イランでは風紀警察の取り締まりも緩和。テヘランではヘジャブを少し崩してかぶり、前髪をわざと見せる若い女性の姿も目立つ。一方で保守強硬派は欧米文化の過度な浸透を警戒し、指導部は今後、小学校での英語教育を禁止する方針も明らかにしている。

2299チバQ:2018/02/14(水) 18:45:44
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20180214k0000m030097000c.html
<イスラエル>イラン・シリア陣営と戦闘激化の恐れ
02月13日 20:03毎日新聞

<イスラエル>イラン・シリア陣営と戦闘激化の恐れ
シリア軍のミサイル攻撃を受け墜落したイスラエル空軍のF16戦闘機の残骸=イスラエル北部で10日、ロイター
(毎日新聞)
 【エルサレム高橋宗男、ワシントン会川晴之】イスラエルと、イラン・シリア陣営の間で10日発生した直接の軍事衝突で、長年対立する両者の戦闘拡大が懸念されている。イスラエルを支援する米国やイランなどと連携するロシアも紛争激化を回避しようと当面は火消しに回っている。

 ◇米露、火消しに躍起

 イスラエル軍などによると、10日の衝突ではイスラエルが、シリア中部パルミラ付近の基地から自国領空に侵入してきたとするイラン無人機を撃墜。発進拠点も攻撃したが、シリアの対空ミサイル約20発で反撃されF16戦闘機1機が墜落した。イスラエルは報復でシリアの防空装備やイラン関連通信施設など12カ所を空爆した。

 イランはシリア内戦でロシアとともにアサド政権を支援。一方、イスラエルは内戦に距離を置きつつ、シリアでイランの影響下にあるレバノンのシーア派武装組織ヒズボラの車列を攻撃、イラン製武器がイスラエルと敵対するヒズボラに渡ることを阻止しようとしてきた。

 それが今回、イスラエルは戦闘機を数十年ぶりに戦闘で失った。1967年の第3次中東戦争でシリア南部のゴラン高原を占領して以降、軍事的優勢を維持してきたシリアに顔をつぶされた形だ。

 さらに、今回の衝突は、長年敵対してきたイスラエルとイランが「初めてシリア領内で真っ正面からぶつかった」(イスラエルのハーレツ紙)事例にもなった。

 イスラエルのネタニヤフ首相は10日、テレビ放送で「イランが我々に対抗するシリア内でのいかなる試みも許さない」と強調、危機感をあらわにした。

 これに対し、サンダース米大統領報道官はイスラエルの「自衛権」は支持しつつ、イランに「挑発的行動を停止し、地域の平和に向けての行動」を要請、緊張緩和を図った。ロシアのプーチン大統領も10日、ネタニヤフ氏との電話で、地域での対立につながる行動の回避を求めた。米露とも、シリア内戦の激化や周辺地域への拡大は回避したいのが本音だ。

 一方で、イランがシリア、イエメン、イラクなど中東で武器や兵員の供与などを通じた影響力拡大を図る流れは続く。安全保障分野でのイスラエルとの構造的対立は、深まりこそすれ軽減は困難なのも実情だ。親イスラエル色の強いトランプ米政権も放置できない。

 イランは無人機をシリアで運用、昨年8月にはペルシャ湾を航行する米原子力空母への妨害飛行を繰り返した。米国防総省によると、イエメンの反政府派のイスラム教シーア派系武装組織フーシには攻撃用無人機「カミカゼ・ドローン」を輸出する。シリアでは弾道ミサイルや精密誘導兵器など「イスラエルの安全保障を脅かすイラン製武器の供給や現地生産が増える」(軍事専門家)との懸念もある。トランプ政権は今年1月、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討で派遣した米兵約2000人の駐留継続を決定。「シリアからのイラン排除」(ティラーソン米国務長官)を狙う。

 一方、シリア北部ではトルコとクルド系武装勢力、東部では米軍と政権軍の戦闘も継続。大規模な地域紛争化への火種はくすぶっている。

2300チバQ:2018/02/14(水) 18:46:09
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20180213k0000m030048000c.html
<イラク>復興閣僚級会議、クウェートで開幕
02月12日 18:45毎日新聞

 【ワシントン会川晴之】過激派組織「イスラム国」(IS)との約3年に及ぶ戦いが終結したイラクの復興閣僚級会議が12日、中東のクウェートで開幕した。ティラーソン米国務長官ら各国閣僚が出席する。隣国シリアではIS後も内戦に加え、トルコ、イスラエルなどの侵攻や空爆が激化して混乱が続く。両国の明暗が分かれた形だ。14日まで開かれる。

 会議は、復興計画を指導する世界銀行、各国政府関係者、NGO、イラク投資を検討する民間企業など2300人が参加する。米国務省によると米国企業関係者100人が出席する。

 イラク政府は、再建に必要な資金を1000億ドル(約11兆円)と見積もる。北部モスルなどISとの激しい戦闘で破壊された空港、住宅、病院、道路、通信網などの再建費用と、運輸、エネルギー、農業投資などイラク全体の経済復興に必要な資金の両面での支援を期待する。9日には、今回の復興会議で海外からの投資を呼び込もうと157の具体的なプロジェクトを発表した。

 その中には(1)首都バグダッドからペルシャ湾に面する南部バスラ港(2)バグダッド-モスル(3)バグダッドの地下鉄--などの鉄道敷設計画も含まれている。

 イラクは2003年のイラク戦争や、その後の混乱で国土が荒廃。さらに14年以後は対ISとの戦いが続いた。国際石油大手(オイルメジャー)の復帰もあり、石油生産量日産440万バレルと石油輸出国機構(OPEC)ではサウジアラビアに次ぐ生産量まで復帰したものの「経済と石油価格下落という財政問題に直面している」(イラク政府高官)。

 米国は、軍事面では有志国連合とともに対IS戦を主導、イラク政府軍の訓練を進めた。経済面でも、産油国向けとしては初めてとなる国際通貨基金(IMF)融資を働きかけ実現させた。

 財政難などを背景に政府開発援助(ODA)の減額を打ち出したトランプ米政権は、▽世銀や民間企業の投資▽サウジやアラブ首長国連邦(UAE)など近隣アラブ諸国からの支援--を中心に据え、今回の復興会議では支援上積みをしない方向で最終調整している。

 ◇イラクをめぐる経過表

2003年 3月 イラク戦争開戦

  11年12月 駐留イラク米軍の撤退完了

  14年 6月 ISが北部モスルで「建国」宣言

      8月 米軍がISへの空爆を開始

  17年 7月 北部モスル奪還

     12月 アバディ首相、IS戦終結を宣言

  18年 2月 クウェートで復興会議開催

2301チバQ:2018/02/15(木) 22:04:05
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20180215k0000m030146000c.html
<トルコ>欧州となお溝 独、EU加盟交渉打ち切り示唆
02月14日 21:44毎日新聞

 2016年にクーデターが失敗したトルコと欧州との関係が今も、きしみ続けている。トルコのエルドアン政権が、今後の選挙を見据えて強権的な手法による政権基盤固めに力を注いでおり、欧州側は人権保護や民主主義の維持などの観点から懸念を深めているのだ。両者の対立は根深く、雪解けは遠そうだ。

 ◇クーデター後、エルドアン政権強権化

 欧州でトルコと最も対立を深めている国の一つがドイツだ。トルコのエルドアン大統領はクーデター失敗後、報道機関の弾圧を強め、昨年2月には、独日刊紙ウェルトの在トルコ特派員、デニス・ユーチェル氏を民衆扇動容疑などで拘束。独政府はドイツとトルコの二重国籍を持つユーチェル氏の釈放を要求したがトルコは拒否し、外交問題に発展した。

 メルケル独首相は昨年9月の連邦議会選挙戦で、05年から続いているトルコの欧州連合(EU)加盟交渉打ち切りを目指す考えを表明。EU加盟国の支持がなく、実現性はないが、対トルコ世論の悪化を象徴する発言と受け止められた。

 ガブリエル独外相は今年1月、トルコのチャブシオール外相とドイツで会談し関係改善で一致したが、大きな変化は見えない。

 ユーチェル氏はトルコも加盟する欧州人権裁判所に釈放を求め、トルコ政府を提訴。人権裁は7月末までに判決を出す方針だ。

 一方、オランダ外務省は今月5日、駐トルコ大使を正式に召還し、新トルコ大使の着任を認めないと発表した。「対話を重ねたが関係正常化の見通しがたたない」という。

 オランダ政府は下院選直前の昨年3月、トルコ系住民の集会に参加予定のトルコ閣僚を「治安上の懸念」を理由に入国拒否。移民が争点だった下院選への影響回避が目的だったが、トルコがオランダ側の対応をナチスに例えて批判し関係が悪化した。トルコ政府は同月以降、オランダ大使の滞在を拒否。関係修復の見通しはない。

 トルコのEU加盟交渉では、人権や法の支配などEUが重視する基本的価値を巡る隔たりが大きい。一方でEU側は、シリア難民の欧州流入阻止策でトルコにすがらざるを得ないという弱みもある。

 EUとトルコは3月26日にブルガリアで首脳会議を開き、加盟交渉の展望を協議する。トルコ側は国内のシリア難民対策を巡り、EU側に経済支援の強化を求める構えだ。【ベルリン中西啓介、ブリュッセル八田浩輔】

 ◇5万人を逮捕

 「欧州議会は、トルコが直面している状況を全く理解していない」。トルコ外務省は今月8日、トルコに非常事態宣言の解除などを求めた欧州議会の決議に強く反発した。外務省は報道声明で、非常事態宣言の継続は「国家の存続と民主主義への脅威を排除するために必要」と強調した。

 エルドアン政権は失敗したクーデター後、非常事態宣言を発令し、敵視する米国在住のイスラム教指導者、ギュレン師の支持者の粛清に乗り出した。対象を「すべてのテロに関係する者」に拡大しており、これまでに公務員や学生、教員、ジャーナリストら約5万人が逮捕され、15万人が職を解かれた。

 一方、政権への国民の支持はゆらぐ。大統領制への移行を問うた昨年4月の国民投票では、賛成が51・4%と伸び悩んだ。来年には大統領選と総選挙のダブル選挙を控えるエルドアン政権にとり、支持基盤固めが喫緊の課題として浮上。その手段として、反政権的なグループへの圧力強化を選択した形だ。

 欧州諸国による人権状況への批判にも、政権はことごとく反論。対外的な強硬姿勢を示して「強さ」をアピールし、支持固めにつなげる意図もあるとみられる。【エルサレム高橋宗男】

 【ことば】トルコのクーデター失敗

 エルドアン政権のイスラム主義的政策に反発した世俗主義的なトルコ軍の一部が2016年7月、アンカラの国会議事堂を爆撃、イスタンブールの国際空港も封鎖。クーデター成功を宣言したが、半日後に正規軍に制圧された。トルコ政府は、エルドアン大統領の政敵で在米のイスラム教指導者、ギュレン師が首謀者と主張し、米国に引き渡しを求めているが、米国は拒否。ギュレン師も関与を否定している。

2302チバQ:2018/02/19(月) 14:47:23
http://www.sankei.com/world/news/180219/wor1802190001-n1.html
2018.2.19 00:40

イスラエルとイラン応酬 ネタニヤフ氏、ドローン残骸を手に牽制 ザリフ氏「無敵神話崩れた」
 イスラエルのネタニヤフ首相は18日、ミュンヘン安全保障会議での演説で「われわれはイスラエルを守るためなら躊躇なくイラン自体にも行動をとる。その決意を試すな」と述べ、シリアなどで影響力を高めるイランを強く牽制した。

 ネタニヤフ氏の会議出席は初めて。ネタニヤフ氏は10日にイスラエル軍が自国領空内で撃ち落としたイランのドローン(無人機)の残骸とする物体を手にしながら、会議に参加したイランのザリフ外相を名指しして「これがわかるか。君のものだ」と挑発的に語った。

 続いて登壇したザリフ氏はこれに対し、ドローン撃墜後にイスラエル軍機がシリアによって撃墜されたことを踏まえ「ここ数日で(イスラエルの)無敵神話は崩れ去った」と反論した。(ミュンヘン 宮下日出男)

2303チバQ:2018/02/22(木) 21:35:47
http://www.sankei.com/world/news/180220/wor1802200001-n1.html
2018.2.20 17:00
【国際情報分析】
中東の火種 クルド人問題が表面化
 トルコ軍と少数民族クルド人勢力との戦闘が続くシリア北西部アフリン近郊で、トルコ軍に協力するシリア反体制派とみられる兵士らが、戦闘で死亡したとされるクルド人女性兵士の遺体を踏みつけるなど侮辱的に扱う映像が今月に入って流出した。衝撃的な映像は、これまでイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)との戦闘で共闘してきた勢力同士で“内ゲバ”が起き、中東の不安定要素としてクルド人問題が浮上したことを世界に印象付けた。

 クルド人は「国家を持たない世界最大の民族」として知られる。第一次世界大戦後に英仏によって引かれた国境線で居住地がずたずたに切り裂かれ、約3千万人がイラン、イラク、トルコ、シリア、アゼルバイジャン、アルメニアにまたがる山岳地帯に暮らす。各国内では少数派として苦渋の歴史を歩まされてきた。

 中でも人口の約8分の1に当たる1千万人以上が居住するトルコではかつて、独立志向の強いクルド人の存在が公式には否定され、「母国語を忘れた山岳トルコ人」と呼ばれていたほどだ。そのクルド人勢力の「民主連合党」(PYD)がシリア内戦で米軍の支援も受けて勢いを増し、トルコと国境を接するシリア北部を支配するに至った。

 しかし、トルコはPYDを自国の非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)と同一組織とみなしている。米軍が、組織は壊滅したISの「復活防止」を目的にPYDへの新たな支援策を打ち出すと、トルコ軍は先月下旬からシリアに侵攻し、PYDへの攻撃を開始した。トルコのジャニクリ国防相はロイター通信に「PYDはテロリストであり、根絶しなくてはならない。自衛のためには他に道はない」と語った。

 クルドをめぐっては、イラクでも火種がくすぶりだしている。イラク北部のクルド人自治区では昨年9月、独立の是非を問う住民投票が行われ、93%が独立に賛成した。これを受け、自治政府トップのバルザニ議長(当時)は「交渉を進めて2年以内の独立を目指す」と豪語したが、中央政府は交渉を拒否している。世界中でクルドの独立支持を公に表明した政治家はイスラエルのネタニヤフ首相だけだ。

 イスラエルは建国時に十数万人のクルド系ユダヤ人が移住してきたこともあり、各クルド人勢力とは歴史的に深い関係にある。米国でのクルド人のロビー活動もイスラエルはサポートしている。

 イスラエルと突出して近い関係にあるトランプ米大統領は2年前の大統領選の期間中、米紙ニューヨーク・タイムズに「私はクルドのファンだ。もし当選したら、真っ先にクルドとトルコの関係修復の仲介をする用意がある」と語ったことがある。米国にとっては、クルド人勢力もシリアの反アサド政権勢力もトルコも、IS掃討では手を携えた同盟相手だ。手をこまねいていることは許されない。中東の安定のためにはクルド人問題は避けて通れない。
(外信部編集委員 佐渡勝美)

2304チバQ:2018/02/25(日) 15:11:38
http://www.sankei.com/world/news/180225/wor1802250003-n1.html
2018.2.25 05:30
【米エルサレム首都認定】
大使館移転「5・14」、アラブの傷に塩…米政権、中間選挙へ親イスラエル票狙う
 米国が移転を検討しているとされるイスラエル建国記念日の5月14日は、パレスチナやアラブ諸国では、「破局」「大災厄」を意味する「ナクバ」の始まりとして記憶されている。1948年、イスラエル建国宣言の翌日にアラブ諸国が同国へ侵攻し(第1次中東戦争)、そして大敗した。

 その起点となった日の大使館移転は、イスラエルには「栄光の歴史」に花を添えるものだが、アラブ側には、癒えない傷に塩をすり込む行為。パレスチナのみならず、アラブ諸国の世論が反発するのは必至だ。

 にもかかわらず、トランプ米大統領が移転前倒しに踏み切ったのは、今年11月の中間選挙に向け、共和党の支持基盤で親イスラエルの立場を取るキリスト教福音派に公約を果たしたことを示すためとみられる。

 「暫定大使館」が開設されても、来年末までは大使館機能の大半は西部テルアビブに残り、エルサレムではフリードマン大使や一部スタッフが総領事館の既存施設を間借りして執務する、「看板の掛け替え」に近い。トランプ氏は中東和平に意欲をみせるが、パレスチナが強く反発する中では外交得点につながらない公算が大きい。

(大内清、ワシントン 加納宏幸)

2305チバQ:2018/02/27(火) 22:35:15
https://mainichi.jp/articles/20180226/k00/00e/030/194000c
クウェート
メイド虐待 比大統領が激怒 外交問題に発展
毎日新聞2018年2月26日 11時56分(最終更新 2月26日 12時17分)
 【カイロ篠田航一】富裕な産油国クウェートでメイドとして働いていたフィリピン人女性が今月6日、冷凍庫の中に押し込まれた状態で遺体で発見される事件があり、両国の外交問題に発展している。フィリピンのドゥテルテ大統領は「出稼ぎ労働者が虐待を受けている」と厳しく批判して、自国民のクウェートでの新規就労禁止を発表。数百人を飛行機で帰国させた。

 中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどによると、死亡したのは2014年にクウェートに渡ったジョアンナ・デマフェリスさん(29)。クウェート市内に住むレバノン人男性とシリア人女性の夫妻のメイドとして働いていたが、今月、夫妻のアパートで遺体で見つかった。夫は逃走先のレバノンで殺人容疑で逮捕されたが、妻は行方不明という。

 報道によると、クウェートではこの事件以前にも、フィリピン人労働者が虐待や性的被害を訴えるケースが相次いでいた。クウェートで働くフィリピン人は25万人に上り、大半がメイドとして雇用されているという。クウェートのサバハ・ハリド外相は「我が国でフィリピン人はまともに暮らしている。不幸にも例外的な事件は起きてしまうが、フィリピン当局と協力し、捜査を進める」と事態の沈静化を呼びかけている。

 一方、フィリピンは人口の約1割が外国で働いており、国内経済は在外労働者からの送金に依存している側面もある。

2306チバQ:2018/03/01(木) 20:12:40
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20180302k0000m030056000c.html
<アフガン大統領>「タリバン政党」容認も 交渉再開へ譲歩
19:19毎日新聞

 【ニューデリー金子淳】アフガニスタンのガニ大統領は2月28日、カブールで開かれた国際会議で、旧支配勢力タリバンを政党として認める用意があるとの考えを示し、タリバンに改めて停戦と和平交渉への参加を呼びかけた。譲歩策を示すことで交渉再開につなげる狙いがある。

 会議は日本や周辺国など約25カ国と国連などが参加した。ガニ氏は演説で「和平合意のため前提条件なしで交渉する」と強調。拘束中のタリバンのメンバーの釈放や、タリバンの選挙への参加などを提案し、アフガン政府を交渉相手として認めるよう呼びかけた。

 一方、会議に先立ちタリバンは26日、米国との直接交渉を求める声明を発表した。アフガン政府との交渉の可能性には言及しなかった。ガニ氏の呼びかけに応じるかは不明だ。

 タリバンとの和平交渉は2015年7月に隣国パキスタンで開かれて以来、中断している。タリバンはその後、各地で攻勢を強めており、1月にはカブールで100人以上が死亡した自爆テロで犯行声明を出した。

2307チバQ:2018/03/04(日) 21:41:02
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20180305k0000m030020000c.html
<イスラエル>ネタニヤフ首相聴取 汚職疑惑で辞任圧力も
18:12毎日新聞

 【エルサレム高橋宗男】イスラエルのネタニヤフ首相の足元が揺らいでいる。イスラエル警察は2日、国内通信最大手企業との汚職疑惑を巡り、首相から事情聴取した。2月には別の2件の汚職疑惑で首相を収賄や詐欺、背任の罪で起訴するよう勧告している。今後の司法手続きや捜査の進展を受け、首相への辞任圧力が高まる可能性もある。

 地元メディアによると、2日の事情聴取はエルサレムの首相公邸で行われ、約5時間にわたった。ネタニヤフ夫妻がこの企業の運営するニュースウェブサイトで自身に好意的な報道をするよう求め、見返りとしてこの企業に有利な規制緩和を通信省に指示したとみて捜査している。ネタニヤフ氏がこの疑惑で聴取されたのは初めて。

 警察が起訴勧告したうちの1件は、ネタニヤフ氏が米ハリウッドの大物映画プロデューサーらからシャンパンや葉巻、貴金属など100万シェケル(約3000万円)以上に相当する品物を受け取ったとの疑惑。ネタニヤフ氏は調べに「友情の証しの贈り物」として賄賂性を否定。警察は、在外イスラエル人が国内に戻る際の税金を軽減する法制化を推し進めようとしたと指摘し、贈収賄の関係にあると強調している。

 もう1件は、ネタニヤフ氏に批判的な論調のイスラエル有力紙イディオト・アハロノトの発行人に、便宜を図る見返りに首相に好意的な報道を求めたとするものだ。ネタニヤフ氏はフリーペーパーであるライバル紙の発行部数を抑制すると持ちかけたとされる。

 起訴勧告された2件は検察が証拠を吟味し、ネタニヤフ氏の弁護団に提示。その後の聴聞会で、ネタニヤフ氏側に反論の機会が与えられる。司法長官はこれらの手続きを踏まえて起訴の可否を決定するが長期化は必至だ。

 イスラエルでは、オルメルト前首相が2008年に複数の汚職疑惑の捜査が進む中で辞任を表明した。オルメルト氏はその後、エルサレム市長時代の贈収賄事件で有罪判決を受け、1年4カ月収監された。

 首相は警察の起訴勧告の対象となったり、違法行為で起訴されたりしても、辞任する義務はない。ネタニヤフ氏は疑惑を否定。「責任を持って誠実に国を率いていく」と強調した。

 2月下旬にイスラエルのテレビ局が実施した世論調査では、選挙が実施される場合、与党リクードは現有議席数から2議席減の28議席を獲得し、第1党を保つとの結果が出た。現状では国民からの逆風はさほど強まってはいない。

2308チバQ:2018/03/06(火) 02:46:36
https://www.asahi.com/articles/ASL352PX6L35UHBI00D.html
シリア政権軍、東グータ25%制圧 大統領「戦い続く」
カイロ=翁長忠雄2018年3月5日10時32分
 内戦が続くシリアの反体制派の在英NGO「シリア人権監視団」によると、首都ダマスカス近郊の東グータ地区で、アサド政権軍が4日までに同地区の25%以上を制圧した。AFP通信によると、シリアのアサド大統領は4日、国営テレビで「東グータのテロリストとの戦いを続ける」と述べた。

 東グータ地区ではアサド政権を支援するロシアの提案で2月27日から、午前9時〜午後2時の停戦が始まっている。だが、アサド政権は「テロ組織への攻撃は停戦協定に抵触しない」という姿勢だ。アサド大統領は「東グータの人々の多くはテロリストの支配からの脱出を望んでいる」と述べた。反体制派は「政権を恐れているので住民は地区から出ない」としている。

 AFP通信は人権監視団の情報として、4日の政権軍の攻撃で子ども11人を含む住民34人が死亡したと伝えた。

 アサド政権軍はロシアとイランの軍事支援を受けて、昨年11月以降、東グータ地区に空爆や砲撃で猛攻をかけている。(カイロ=翁長忠雄)

2309チバQ:2018/03/06(火) 15:09:18
http://www.yomiuri.co.jp/world/20180305-OYT1T50008.html
独身男性減り、増える「重婚」…シリア内戦7年


2018年03月05日 07時29分
 内戦が丸7年続くシリアで「一夫多妻」が目立ってきた。

 徴兵されたり、国外に働きに出たりして、男性が減っていることが理由とみられる。

 首都ダマスカスの団体職員ファタンさん(32)は4年前、妻子ある男性(41)と結婚した。理由は「好きになったから」だけではない。「周りに独身男性が少なくなった。これ以上待っても、いい人と出会えるか分からない」と考えたからだ。

 元々、長く付き合っていた会社員の恋人がいた。だが、徴兵され、前線での任務が続き、もう何年も会えていなかった。そんな時、通っていた大学の教員で、今の夫から「妻がいる。でも好きになった。結婚してほしい」と告白された。両親は猛反対したが、悩んだ末、恋人に別れを告げた。

 イスラム教は、信徒に4人まで妻帯を認めている。預言者ムハンマドが布教した7世紀、紛争で夫を亡くした妻の生活を守る必要があったためで、シリアでは一部地域を除き現在も原則合法だ。世界銀行の中東専門家によると、ダマスカスで一夫多妻の割合は、内戦前の2010年に5%だったのが、15年には30%に上昇した。ダマスカス大学のアクラム・アフマド教授(社会学)は「戦場に行ったり投獄されたりして男性が減っている。重婚は女性の生活苦を解決する手段となっている」と話す。地元メディアはシリア政府の推計として、女性の割合は現在6割と伝えている。

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2018年03月05日 07時29分

2310チバQ:2018/03/23(金) 19:40:27
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASL3R2CWLL3RUHBI007.html
一部戦闘員、東グータ撤退始める 政権軍側と合意で
12:38朝日新聞

 内戦が続くシリアの首都ダマスカス近郊の反体制派支配地域・東グータ地区で22日、アサド政権軍の猛攻に抵抗していた反体制派の戦闘員の一部が撤退を始めた。シリア国営通信が同日報じた。同地区では初めてとなる政権軍側と反体制派武装組織の撤退合意に基づくものだ。

 戦闘員らは住民とともに、準備されたバスで反体制派の最大拠点である北西部イドリブ県に向かった。

 政権軍側との撤退合意に応じたのは反体制派武装組織「アフラル・シャーム」。国営通信は22日、319人の戦闘員を含む1424人が拠点から移動したと伝えた。最終的に約1500人の戦闘員とその家族ら約6千人がイドリブ県に向かう予定という。

 同地区を包囲していた政権軍は空爆や砲撃による集中攻撃に加え、2月下旬から始めた地上作戦で反体制派の支配地域を三つに分断し、すでに全体の8割以上を制圧している。(イスタンブール=其山史晃)

2311とはずがたり:2018/03/25(日) 20:29:13

2月の記事

政権派部隊、クルド地域進軍へ=対トルコで共闘-シリア
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018021900935&amp;g=int

 【カイロ時事】シリア国営メディアは19日、トルコ軍などが砲撃を続けているクルド人支配下のシリア北西部アフリンにアサド政権派の民兵部隊が間もなく進軍すると報じた。アサド政権はかねて、トルコによる越境攻撃を「侵略行為」と非難。政権派民兵を通じてクルド人勢力と共にトルコに対抗する構えで、トルコ側との緊張激化も懸念される。
 トルコは「テロ組織」と敵視するシリアのクルド人民兵組織、人民防衛部隊(YPG)排除を名目に、1月20日にアフリンへの攻撃に着手。YPGはアサド政権に援軍を要請していたとされ、国営メディアは「トルコの攻撃からアフリン市民を守るため」と説明している。(2018/02/19-20:52)

2312とはずがたり:2018/03/25(日) 20:30:00

クルド支配の町、20万人脱出=トルコ軍が攻撃激化-シリア
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018031700560&amp;g=isk#cxrecs_s

 【カイロ時事】トルコによるクルド人勢力の排除を名目としたシリアへの越境作戦で、在英のシリア人権監視団は17日、トルコ軍が包囲して砲撃を強めているシリア北西部アフリンから脱出した市民らの数が14日以降だけで20万人を超えたと明らかにした。

 アフリンは、トルコが「テロ組織」と敵視するシリアのクルド人民兵組織「人民防衛部隊(YPG)」支配下にある。市民らの脱出はトルコ軍がアフリン包囲を発表した後に加速し、大半がアサド政権派民兵の支配地域に逃れているという。


 人権監視団によると、トルコ軍は16日にはアフリンで唯一稼働していた病院を空爆し、妊婦を含む16人が死亡。17日も避難民の車両が攻撃を受け、11人が死亡した。監視団の集計では、トルコが1月20日にシリアで軍事作戦に着手して以降の民間人犠牲者は281人に達した。(2018/03/17-20:24)

2313チバQ:2018/04/02(月) 17:19:19
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180331-00000066-mai-int
<タリバン>外交加速 和平協議参加の前兆か
3/31(土) 19:27配信 毎日新聞
 【ニューデリー松井聡】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンがテロを相次いで起こす一方、和平協議参加を促す各国政府との外交交渉を水面下で加速させている。タリバン内でテロの継続を主張する強硬派と、和平協議参加を求める穏健派がせめぎ合っているとの見方もあるが、和平協議に乗り出す前兆と見る向きもある。2001年に米軍が侵攻して以降、事実上の内戦が続いており、収束に向け事態が動き出すか注目される。

 「どのような和平協議であれば参加可能か(タリバン内で)議論している最中だ」。米紙ニューヨーク・タイムズは3月27日、匿名のタリバン高官の話として、タリバンが和平協議への参加を模索していると報じた。アフガンのガニ政権は2月、タリバンを政党として認可することや拘束中のメンバーの釈放などを提案し、和平協議への参加を正式に要請。タリバンは従来、駐留する「米軍など外国軍隊の撤収」を和平交渉参加の条件としてきたが、戦況が泥沼化していることから譲歩する可能性もある。

 ロイター通信によると、タリバンは今年1月、パキスタンの首都イスラマバードで、タリバンの後ろ盾と指摘されるパキスタンの代表者と和平協議について話し合った。タリバン側の出席者には元最高指導者のオマル師の息子など指導部に近い人物もいたという。タリバンは今年に入ってロシアや中国とも会談し、和平協議への参加について議論した。

 一方、タリバン内には「シューラ」と呼ばれる複数の派閥が存在する。最強硬派はテロを数多く実行しているとされる「ハッカーニ・ネットワーク」で、穏健派はカタールの首都ドーハにある政治事務所に駐在しているメンバーとみられる。和平協議に否定的な強硬派の意見が通れば、和平協議には参加せず、テロ路線が続くことになる。

 国際社会もタリバンへの働きかけを強めている。ウズベキスタンの首都タシケントで3月27日に開かれたアフガン和平に関する会合には、欧州連合(EU)やロシア、トルコなどの外相が出席。ウズベキスタンのミルジヨエフ大統領は同国での和平交渉開催を提案した。

 注目されるのはトランプ米政権の動向だ。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは3月30日、タリバンに影響力を持つとされるサウジアラビアが、タリバンに和平協議参加を促すことで米国やアフガン政府と合意したと報じた。4月9日の退任が決まっているマクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が政治的な解決を重視し、退任前に合意を主導したとみられている。一方、マクマスター氏の後任のボルトン元米国連大使は対外強硬派とされる。今後のトランプ政権のアフガン政策は不透明で、対応次第では情勢が一気に変化する可能性もありそうだ。

2314チバQ:2018/04/03(火) 16:43:21
https://mainichi.jp/articles/20180403/ddm/007/030/058000c
シリア
政権軍、東グータ制圧へ 首都近郊拠点、反体制派に打撃
毎日新聞2018年4月3日 東京朝刊
 【カイロ篠田航一、モスクワ大前仁】シリアのアサド政権軍は2日までに、首都ダマスカス近郊の東グータ地区で反体制派武装勢力が支配していた地域の「大部分を制圧した」との声明を出した。国営シリア・アラブ通信などが伝えた。政権軍による同地区の完全制圧が近付いており、2011年の内戦開始後、各地でアサド政権に抵抗してきた反体制派にとって、首都近郊の拠点喪失は大きな打撃となる。

 政権軍は2月以降、空爆で攻撃を強化する一方、反体制派に同地区から撤退するよう交渉を続けてきた。一部は呼びかけに応じて既に同地区を離れ、ロイター通信などによると、最後まで撤退を拒否していた武装勢力「イスラム軍」も2日、退避を始めたという。政権軍は3月31日の声明で「首都周辺の治安や交通の状況が回復する」と戦果を強調した。

 一方、同地区を離れた反体制派の戦闘員や家族ら数千人は、反体制派のもう一つの拠点である北西部イドリブ県にバスなどで移動した模様だ。イドリブでは国際テロ組織アルカイダ系の反体制派が勢力を維持している。インタファクス通信などによると、ロシア国防省は2日、東グータ地区からバス24台が用意されて、戦闘員や家族など1146人がイドリブへ移動したと発表した。


 シリアでは内戦の混乱に乗じて14年から勢力を拡大した過激派組織「イスラム国」(IS)が昨年、国内で実効支配していた都市をすべて喪失。このためアサド政権軍は兵力を反体制派駆逐に集中できる状況になり、今年に入り東グータ地区への猛攻撃を開始した。


 在英民間組織・シリア人権観測所によると、同地区では戦闘が激化した2月中旬以降、子供300人以上を含む約1600人が死亡。住民約40万人のうち、既に数万人が脱出したとみられる。

2315とはずがたり:2018/04/03(火) 18:22:26
サウジ皇太子「イスラエルに国土持つ権利ある」米誌インタビュー
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3169857.html
16:55AFPBB News

【AFP=時事】サウジアラビアの事実上の指導者ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、2日付の米誌アトランティックのインタビューでイスラエルには国土を持つ「権利」があると発言し、それまでの同国の方針を転換し、イスラエルを容認する姿勢を打ち出したことが明らかになった。

 サウジとイスラエルは国交を結んでいないものの、皇太子の同発言は、2国間の関係改善がここ数年で急速に進んでいることを示唆している。

 両国は共に、イランを最大の外患、米国を重要な同盟国と見なし、イスラム過激派武装勢力を脅威と捉えている。しかし、今なおパレスチナ人の土地所有権を支持する立場を表明しているサウジにとって、イスラエルとの友好関係を完全に回復するには長年にわたるイスラエル・パレスチナ紛争がネックとなってきた。

 だが、アトランティック誌のジェフリー・ゴールドバーグ編集長とのインタビューで、皇太子はイスラエルも平等に扱う姿勢をうかがわせている。

「ユダヤ人には先祖伝来の土地を少なくとも部分的に所有する権利があると思うか」との問いに対し、皇太子は「どんな土地においても人は自分の平和な国に住む権利を有する」「パレスチナ人もイスラエル人も、自分の国を所有する権利があると思う」と回答した。【翻訳編集】AFPBB News

2316チバQ:2018/04/03(火) 18:36:19
http://www.sankei.com/world/news/180403/wor1804030004-n1.html
2018.4.3 08:00
【国際情勢分析】
サウジ皇太子初の海外歴訪 資金力誇示、即位へ地ならし?
 サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子(32)は3月、エジプト、英、米の3カ国を相次いで訪れ、各国首脳との良好な関係をアピールした。外国を公に訪問するのは昨年6月の皇太子就任以降、初めて。国王即位に向けて足場を固める狙いがうかがえる。石油大国サウジの将来を担う皇太子の政策に死角はないのだろうか。
(カイロ 佐藤貴生)

協調と批判と

 3カ国の外遊では、サウジの豊富な資金力が脚光を浴びた。ロイター通信によると、ムハンマド皇太子はエジプトのシーシー大統領との会談では、両国にまたがる巨大都市「NEOM」の開発に向け、100億ドル(約1兆500億円)規模のファンドを合同で設立することで合意。英国ではタイフーン戦闘機48機を購入する同意書に署名したほか、20億ドル以上に上る取引契約を交わした。皇太子はメイ首相のほかエリザベス女王とも面会した。

 また、米国のトランプ大統領は皇太子との会談で、両国が昨年締結した巨額の兵器売買を念頭に、米国人4万人の雇用創出につながるとし、「サウジはとても裕福な国だ」と中東随一の同盟国を持ち上げた。

 ただ、2015年にサウジが介入し、約1万人が死亡したとされるイエメン内戦をめぐっては、各国で対応が割れる結果となった。

皇太子訪問時、エジプトの街中には「第2の故郷へようこそ。両国は1つの国だ」と書かれた横断幕が掲げられた。経済低迷に悩むエジプトとしてはサウジの多額の投資は欠かせない。そんな思いがちらつく。

 一方、ロンドンでは、デモ隊が皇太子を「戦犯だ」と非難するパネルを掲げて抗議。米国でも一部議員が、イエメンの人権状況などを念頭にサウジに批判的な立場を示した。

焦点はイラン

 ムハンマド皇太子の外遊では、トランプ氏との会談に大きな注目が集まった。イスラム教スンニ派諸国のリーダーを志向する皇太子は、シーア派大国イランを非難する発言を繰り返してきた。トランプ氏も、2015年に欧米など6カ国とイランが結んだ核合意について、5月にも破棄する可能性を示唆してきた。

 皇太子は訪米前、「イランが核爆弾を開発したら、すぐに追随する」と述べた。イランを牽制すると同時に、同国に対して強硬な政策を取るよう米国を揺さぶる発言とも受け取れる。

 トランプ氏は会談では、核合意に関しては「何が起こるかはそのうち分かる」と述べ、詳細には語らなかった。しかし、会談の数日後には、国家安全保障問題担当の大統領補佐官にボルトン元国連大使を起用する意向を表明。同氏はかつて核施設への空爆を主張した対イラン強硬派として知られ、核合意破棄の流れが強まる可能性もある。

硬軟織り交ぜ

 外遊で潤沢な資金力を誇示したムハンマド皇太子だが、サウジの財政状況には懐疑的な見方もある。昨年11月、汚職容疑などで王室内部の有力者や大富豪などを一斉に逮捕し、“不法所得”の返納を求めた事件が、そうした観測を後押しした。サウジ政府は今年1月、摘発した人々から「不法利得」の国庫への返還を進めた結果、1千億ドル以上を回収したとしている。

 同時にこの逮捕劇は、皇太子の国王就任に向けた道筋が盤石とは言い難いのでは-との疑念も招いた。急速な皇太子の権力掌握に不満を抱く有力者がいた可能性を示したからだ。

 サウジは6月にも、世界で唯一、禁止してきたとされる女性の車の運転を解禁する見通しだ。女性の社会進出を促し、経済の活性化につなげる狙いがある。

 強硬な外交政策と国内の有力者の一斉逮捕、それに融和的な社会改革。これらの方針が国王就任への地ならしだとすれば、サウジは近い将来、劇的な変化を遂げる公算が大きい。「皇太子のサウジ」は、今年も要注目だ。

ムハンマド・ビン・サルマン王子 サウジアラビア皇太子。1985年8月31日生まれ。サルマン現国王の息子で、アブドルアジーズ初代国王の孫。2015年1月に国防相就任。副皇太子を経て17年6月、皇太子に昇格。次期国王の最有力候補。包括的経済改革「ビジョン2030」を主導し、女性の社会進出も推進するなど、国内で大きな実権を握る。

2317チバQ:2018/04/03(火) 18:36:59
http://www.sankei.com/world/news/180402/wor1804020026-n1.html
2018.4.2 21:40
【シリア情勢】
「この世の地獄」停戦決議形骸化 シリア・東グータ 反体制派が撤退合意
 【カイロ=佐藤貴生】シリアのアサド政権軍が首都ダマスカス近郊の東グータ地区をほぼ掌握したことで、国連安全保障理事会が2月に採択した停戦決議案は事実上、形骸化した格好となった。アサド政権は3月にシリア北西部の町アフリンを支配下に置いたトルコともども、「テロリストは停戦の対象外」との主張で戦闘を続けた。

 発生からの7年で50万人以上が死亡したともいわれるシリア内戦。関係各国が住民の犠牲を顧みず、それぞれの論理で国益を求めて突き進む実態が改めて浮き彫りになった。

 国連安保理は2月24日、シリア全土で30日間の停戦を求める決議案を採択した。それに先立つ2月中旬には、ロシアの支援を受けたアサド政権軍が東グータで攻撃を強化。1月にはトルコ軍と同国が支援する武装勢力が、アフリンの少数民族クルド人の民兵組織への攻撃を始めていた。

 安保理決議には、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)や国際テロ組織アルカーイダ系のヌスラ戦線(シリア征服戦線に改称)などは停戦の対象外だと明記されている。

 このため、アサド政権とロシア、トルコはテロ掃討を理由に攻撃を継続。一方で、「決議は順守している」と主張してきた。結局、トルコなどは3月中旬にはアフリンを占拠し、東グータも政権側が奪還した。東グータは食料や水が底をつき、空爆の中でシェルターから出るのも命がけだったといわれる。

 「この世の地獄だ」。グテレス国連事務総長は2月以降、民間人1600人が死亡したとされる東グータの惨状をこう評し、即時停戦を求めてきた。しかし、内戦の当事国は聞く耳を持たなかったのが実情だ。

2318チバQ:2018/04/03(火) 18:47:45
http://www.sankei.com/world/news/180401/wor1804010018-n1.html
2018.4.1 21:01
【シリア情勢】
アサド政権側「次の標的」はイドリブか 反体制派“最後の砦”、長期の激戦か
 【カイロ=佐藤貴生】シリアの首都ダマスカス近郊・東グータ地区をアサド政権側がほぼ掌握したことで、今後の焦点は北西部イドリブ県に移る。イドリブには国内各地からイスラム過激派を含む多くの武装勢力が集結し、いまや実質的に反体制派の「最後の砦」となっているからだ。アサド政権側が今後、激しい攻撃に踏み切る公算が大きく、長期に及ぶ激戦が展開される恐れが強い。

 政権側は2011年の内戦発生以来、屈指の激戦となった北部アレッポや中部ホムス、そして今回の東グータなどで、劣勢に陥った反体制派と個別に交渉し、撤退に合意した集団を続々とイドリブに移動させてきた。反体制派を1カ所に集め、「最後の決着」をつけるという狙いがにじむ。

 イドリブでは以前から、国際テロ組織アルカーイダ系のシリア征服戦線(旧ヌスラ戦線)を中心とする「シリア解放機構」など武装勢力が割拠し、互いの間でも対立が絶えない。

 またイドリブは、アサド氏一族の出身地でロシア軍が駐留するラタキア県にも近い。権力基盤の安定を目指す政権側にとって掌握は最重要課題といえ、東グータ奪還後の「次のターゲット」となる可能性が高い。

 イドリブではこれまでも、激しい戦闘が展開されてきた。昨年4月には化学兵器使用の疑いがある空爆で少なくとも86人が死亡。今年2月にはアサド政権を支援するロシアのスホイ戦闘機が反体制派のロケットランチャーで撃墜され、露軍が報復空爆を行った。

 一方で、イドリブ北方の町アフリン周辺には、トルコ軍や同軍と連携する武装勢力「自由シリア軍」が展開し、少数民族クルド人の民兵組織と交戦している。アフリンの東約100キロの町マンビジには、米軍の特殊部隊も駐留しているといわれる。

 トルコ軍はシリア北部で戦闘の範囲を拡大する可能性を示唆している。こうした中で、アサド政権軍とロシアがイドリブで大規模攻撃に出た場合、偶発的な衝突が起きる事態も懸念される。8年目に入ったシリア内戦は、大国の思惑もからみ、混迷の度が深まる一方だ。

2319とはずがたり:2018/04/09(月) 12:21:10

実労時間1日たった18分!?「長時間礼拝」弊害でイスラム社会にも働き方改革の波
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180409-00010000-fnnprimev-int
4/9(月) 6:00配信 FNN PRIME

働き方改革が求められているのは日本だけではありません。

イスラム教徒が多数をしめる社会においても、様々な側面から働き方改革の必要性が訴えられています。

礼拝するイスラム教徒たち

長時間礼拝が労働生産性を低下させる
イスラム教徒を雇用する側にとって悩ましい問題のひとつが、労働時間内に礼拝を認めるべきか否か、認める場合にはどの程度の時間が妥当か、というものです。

というのも、イスラム教徒は1日に5回礼拝することが宗教上の義務とされているものの、度を越した「長時間礼拝」による労働生産性の著しい低下がしばしば確認されるからです。

たとえば労働時間が9時から17時までとすると、5回の礼拝のうち概ね2回はそのタイミングと労働時間が重なります。

労働時間が11時半から19時半の場合、場所や日によっては4回の礼拝のタイミングがその時間内におとずれます。

仮に1回の礼拝ごとに15分の休憩を認めるとしても、4回ともなれば1日合計1時間は礼拝休憩に当てられることになります。

これは軽々に判断できる問題ではありません。

アラブ諸国の公務員は1日わずか18~25分しか働かない?!
エジプトの人材育成組合の調査によると、エジプトの公務員の基本労働時間は7時間ですが、実際に仕事をしているのはわずか30分程度にすぎないとのこと。

同調査によると、エジプトはこれでもまだましなほうで、アラブ諸国の公務員の実質労働時間は1日平均18分から25分だそうです。

おそるべき生産性の低さです。

いや、これは生産性以前の問題です。

2320とはずがたり:2018/04/09(月) 12:21:23
>>2319
さらに驚くべきは、エジプトをはじめとするアラブ諸国の公務員数の多さです。

エジプトの人口は9500万人ほどですが、公務員は約700万人います。

国民の8人に1人ほどが、実際は30分しか仕事をしていないにもかかわらずフルタイム労働をしている体裁で国庫から給与を得ているとしたら、真面目に働くのがバカらしく思えるのも当然です。

この原因のひとつとされているのが「長時間礼拝」です。

エジプトでは役所に行った際、担当者が礼拝に行っているという理由で無期限待機を言い渡されることは稀ではありません。

私企業においても状況は似たり寄ったりです。

礼拝に行くと言ったまま1時間たっても戻らない従業員を探しに行ったところ別の部屋で昼寝をしていた、などという事例は、ごくありふれたものです。

「職場での礼拝は10分以内に!」と宗教令
この「長時間礼拝」問題解決に立ち上がったのは、宗教界です。

エジプト出身の著名なイスラム法学者であるユースフ・カラダーウィー師は、「イスラム教徒であっても仕事中は仕事に集中すべきであり、職場での礼拝は簡略化し、長くても10分以内に終わらせるべきである」という宗教令を発行しました。

カラダーウィー師は暗に、礼拝を口実に仕事をサボる人のことを戒めているわけです。

その証拠に同師は、職場には礼拝前の浄めが簡単にできるような服装をして行くべきだ、などともアドバイスしています。

礼拝には様々な作法があるのですが、たとえば礼拝前の浄めを行うためにわざわざ遠方の水場まで出かけたり、礼拝中にわざわざ気の遠くなる程長いコーラン章句を暗誦したり、さらには前にやりそこなった礼拝を今やりなおそう、などと始めたりすると、それこそいくら時間があってもたりません。

しかし宗教界も、「長時間礼拝」禁止で足並みが揃っているわけではありません。

サウジアラビアの法学者スィルミー師はカラダーウィー師の法令に対し、「礼拝とはそもそも長時間かけて行うべきものであり、10分以内に済ませろなど言語道断」と反論しています。

イスラム社会の働き方改革も道のりは険しそうです。

2321チバQ:2018/04/09(月) 21:08:04
https://mainichi.jp/articles/20180407/dde/007/030/034000c
サウジアラビア
「イスラエル人 自国で暮らす権利」 ムハンマド皇太子、「対イラン」で接近
毎日新聞2018年4月7日 東京夕刊
【カイロ篠田航一】サウジアラビアのムハンマド皇太子は2日付の米誌アトランティック(電子版)のインタビューで、「イスラエルの人々は自国の土地で平和に暮らす権利がある」と述べ、これまで敵対してきたイスラエルを容認したとも取れる発言をした。サウジとイスラエルは最近、双方が敵視するイランをけん制するため、水面下で関係を深めているとの見方もある。それを裏付けるかのような発言として注目されている。

 サウジはイスラエルを国家承認しておらず、イスラエルが1967年の第3次中東戦争で得たアラブの占領地から撤退することなどを国交樹立の条件としている。皇太子はインタビューで「パレスチナ人とイスラエル人はそれぞれの土地を保有する権利がある。だがすべての人が安定を確保し、正常な関係を築くためには和平合意が必要だ」と語った。

 一方でイラン最高指導者ハメネイ師については「中東のヒトラー」と批判。「(第二次大戦前の)20〜30年代は誰もヒトラーを危険と認識していなかった。中東で同じことが起きてほしくない」と述べ、イランの勢力拡大に警戒感を示した。

 イスラム教スンニ派の盟主サウジは近年、シーア派国家イランと各地で対立し、内戦が続くシリアやイエメンではそれぞれ別の勢力を支援する「代理戦争」を展開。イスラエルもイランと対立しており、2月にはシリア領内でイスラエル軍がイランの無人機を撃墜し、イランが支援するシリア軍もイスラエル戦闘機を撃墜するなど緊張が高まっている。

 こうした中、「共通の敵」のイランを前に、国交がないサウジとイスラエルが接近。新米国務長官に就任予定のポンペオ中央情報局(CIA)長官も昨年12月、「テロ対策で協議を続けている」と明かした。

2322チバQ:2018/04/09(月) 21:18:59
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018040800189&amp;g=int
シリア政権側が化学兵器攻撃か=東グータ猛攻、死者90人超-最後の反体制派撤退へ

シリア 化学兵器 シーア派


7日、シリア・ドゥーマで化学兵器とみられる攻撃で負傷し、手当てを受ける子供(反体制派活動家のフェイスブックより)

 【カイロ時事】在英のシリア人権監視団によると、首都ダマスカス近郊の東グータ地区で7、8両日、唯一抵抗を続ける反体制派「イスラム軍」に対するアサド政権と後ろ盾ロシアによる空爆が続き、56人が死亡した。負傷者らを救援する「シリア民間防衛隊(ホワイト・ヘルメッツ)」は、化学兵器が投下され、40人以上が窒息死したと主張。大半は子供や女性とされ、500人以上が治療を受けているという。

〔写真特集〕シリア内戦

 イスラム軍が残る同地区ドゥーマへの空爆は6日に再開され、人権監視団によれば、8日までに死者は計96人に達した。イスラム軍の一部の強硬な勢力が政権側との撤退合意に反対したため、完全制圧を急ぐ政権側が猛攻を加えた。しかし激しい攻撃の結果、イスラム軍は8日、拘束中の政権軍兵士らを解放し、48時間以内に北部へ撤退することで政権側と合意。一部が既に撤退を始めた。
 ドゥーマで活動する反体制派メディアは、犠牲者が目を見開いたまま、口から白い泡を吹いている画像を公開し、アサド政権側によって化学兵器が使用されたと主張。犠牲者らは地面に折り重なって倒れて息絶えており、化学兵器の一種である塩素ガスや強力な致死性ガスの使用が疑われている。
 一方、国営メディアによれば、政権側は「イスラム軍は崩壊しつつある。化学兵器の嫌疑を繰り返して、政権軍の進撃を妨げようとしている」と強調し、化学兵器の使用を否定した。
 シリアの内戦では化学兵器による攻撃が繰り返され、東グータでも2013年8月、猛毒サリンが使用されたと国連調査団が結論付けている。(2018/04/09-08:43)

2323とはずがたり:2018/04/11(水) 21:37:11

国際社会はアサドの東グータ支配を認めないと行動を起こすべきだ。

トランプ氏、シリアへの共同軍事行動を呼び掛け
http://jp.wsj.com/articles/SB10376223459405434294104584156581877347924
By Dion Nissenbaum and Michael R. Gordon and Stacy Meichtry
2018 年 4 月 11 日 10:55 JST

 ドナルド・トランプ米政権は10日、シリアのバッシャール・アサド政権による化学兵器使用疑惑への対応で、国際社会から将来的な軍事行動の可能性に対する支持を取り付けるべく尽力し、まずフランス、英国、サウジアラビアが米国との共同歩調を約束した。

 米政権が各国と協議を行う中、米軍とフランス軍はシリアを射程圏内に収める地域に誘導ミサイル駆逐艦を配備した。

 共同軍事行動への支持が広がりつつあることは、米国が2017年4月にアサド政権の空軍基地を単独で攻撃したときよりも大規模な攻撃が可能であることを示唆している。米国と各国との協議では、アサド政権の化学兵器関連設備を全て破壊する攻撃などが検討されているが、アサド氏の退陣は求めないもようだ。

 トランプ大統領は13、14両日にペルーで開催される米州首脳会議への出席を取りやめた。ワシントンにとどまり、シリア問題への対応にあたる。ジム・マティス米国防長官も13日から予定していた米西海岸への出張を延期した。

2325とはずがたり:2018/04/13(金) 08:13:52

トランプ氏、シリア巡る決断「すぐにも」 国防長官は証拠待ち
http://jp.wsj.com/articles/SB12077918365828624519704584160000542465442
By Gordon Lubold
2018 年 4 月 13 日 03:40 JST

 【ワシントン】ドナルド・トランプ米大統領は12日、シリア軍の化学兵器使用疑惑を受けた米国の対応を「かなり早いうちに」決めると言明した。

 トランプ氏は11日、ツイッターでミサイル発射の可能性を警告したが、12日のツイートではコメントを和らげ、シリアへの攻撃が「すぐにも行われる可能性があるが、そう近くない可能性もある」と述べた。

 12日にはホワイトハウスで、近く決断が下されるだろうとしたうえで、「どうなるかそのうちわかる」と述べた。

 一方、ジム・マティス国防長官はこの日、シリアで化学兵器による攻撃が行われたとみているとし、その証拠を待っていると述べたが、米国の対応やその時期について語ることは控えた。

 マティス氏は下院軍事委員会で以前から予定されていた証言に臨み、「この直近の攻撃に対して最高司令官が下し得る判断について、詳細には触れたくない」と述べた。

 ただ、「化学兵器による攻撃があったとみており、実際の証拠を探している」と言明。化学兵器が使われたと考えていることをマティス氏が明らかにしたのはこれが初めて。前日には、まだ攻撃に関する情報を分析中だとしていた。

 トランプ氏とマティス氏のコメントからは、米国による攻撃の可能性に関してタイミングや規模を知る手掛かりは明らかになっていない。複数の当局者は、米国による攻撃、もしくは同盟国と連携した攻撃が選択肢に含まれるとしている。

2326とはずがたり:2018/04/13(金) 09:14:55
イラン・トルコ・クルドが好きでサウジ・イスラエル・アサドが嫌いな俺はどうあがいても股裂きになってしまう。実際の政治はもっと難しいであろう事は十分理解出来る(;´Д`)

結局はイギリスがイラク戦争のトラウマがあってちゃんとした証拠を示さないと行けないって事であろう。この攻撃は第二次大戦の勝者である米英仏に義務があって日独は免除されてると考えられるが,そもそもオスマントルコ分割で暗躍した英仏に第一義的な責任があるのでちゃんとまともな政権樹立に責任もてや。

シリア攻撃決断下さず トランプ大統領 英仏と協議継続
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180413/k10011401241000.html
4月13日 6時26分

アメリカのトランプ大統領は、シリアで化学兵器の使用が疑われる攻撃があったことを受けて、国家安全保障チームとシリアへの対応をめぐって協議しましたが、最終的な決断は下さず、情報の分析や、フランス、イギリスとの協議を続けることになりました。

内戦が続くシリアで化学兵器の使用が疑われる攻撃によって多数の死傷者が出たことを受けて、トランプ大統領は12日、ホワイトハウスで国家安全保障チームとシリアへの対応をめぐって協議しました。

ホワイトハウスによりますと、最終的な決断は下されなかったということです。

そして「われわれは引き続き情報を分析し、同盟国などと協議していく」としています。

このあとトランプ大統領はフランスのマクロン大統領やイギリスのメイ首相と電話で会談するということです。

トランプ大統領はシリアのアサド政権が化学兵器を使ったという見方を示し、軍事攻撃も含め対応を検討しています。

2327チバQ:2018/04/13(金) 09:51:34
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018041200952&amp;g=int
シリア政権軍「東グータ解放」=首都近郊、反体制派に打撃
シリア


シリアの東グータ地区ドゥーマで国旗を掲げる人が映るコンピューター画面を見つめる男性=12日、モスクワ(AFP=時事)

 【カイロ、モスクワ時事】シリア国営メディアは12日、アサド政権軍が首都ダマスカス近郊の東グータ地区を「解放した」と報じた。東グータは長く反体制諸派が占拠し、2013年以降は政権軍に包囲されていた。アサド政権にとって首都への砲撃拠点として深刻な脅威になっていた反体制派地域を制圧したことになり、内戦での圧倒的な優位を一段と固める大きな戦果となる。
 インタファクス通信によると、アサド政権の後ろ盾ロシアの国防省も12日、東グータ最後の反体制派拠点で、化学兵器が使用された疑いのある同地区ドゥーマを政権軍が掌握したと発表。国防省関係者によると、ドゥーマには12日からロシア軍警察が配置され治安維持に当たるという。(2018/04/12-21:55)

2328とはずがたり:2018/04/13(金) 13:14:41
シリア巡り米ロ緊迫、衝突なら最新鋭兵器が直接対決
http://jp.wsj.com/articles/SB11948751947101213492804584159943446419368
By Michael R. Gordon、Sune Engel Rasmussen and Thomas Grove
2018 年 4 月 13 日 03:01 JST

 ドナルド・トランプ米大統領とロシアによる脅しの応酬により、米国とシリアに展開するロシア軍が衝突するリスクが高まっている。実際に軍事行動に出れば、米国の先端ミサイル技術とロシアの統合防空システムが真っ向から勝負することになる。

Donald J. Trump
@realDonaldTrump
Russia vows to shoot down any and all missiles fired at Syria. Get ready Russia, because they will be coming, nice and new and “smart!” You shouldn’t be partners with a Gas Killing Animal who kills his people and enjoys it!

7:57 PM - Apr 11, 2018
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 米国がシリアにミサイルを発射してもロシア軍は撃ち落せる、とロシア外交官が発言したことを受けて、トランプ氏は3度のツィートを連発。米ロ関係は冷戦を含め、過去最悪の状況にあるとし、ミサイルが「飛んでくるぞ」、「ロシアよ、備えはいいか」と挑発した。

 こうした武力行使をちらつかせる威嚇により、シリアでの化学兵器使用疑惑を巡る問題は、2大軍事大国による小規模な軍事衝突に発展しかねない状況にある。トランプ氏は米国の技術の方が上回ると主張するが、現・旧の米軍当局者は、最新鋭の地対空ミサイルシステム「S400」を含め、ロシアの防衛システムは手強いと認めている。

 元空軍大将で、2013?16年に北大西洋条約機構(NATO)の最高司令官を務めたフィリップM・ブリードラブ氏は「ロシアは極めて性能の高い地対空防衛システムを有していることを立証している。世界的に展開されているこうした防衛システムは通常、非常に洗練された『S-300』や『S-400』で補強されている」と指摘する。その上で「米国がこうした高性能の防空能力を突き破る上で、直面する困難は小さくない」と語る。

 トランプ氏は11日、ツイッターへの投稿で、ロシアはシリアのバッシャール・アサド大統領の味方に付くべきではないとし、アサド大統領を「自国民を殺して楽しんでいるガス殺人鬼の獣」と断じた。

ロシアのアレクサンドル・ザシプキン駐レバノン大使はこれに先立ち、レバノンの武装組織ヒズボラが運営するテレビ局に対し、ロシアはシリアを標的とするミサイルをすべて撃ち落とすと言明。「ミサイルが発射された拠点さえもだ」と述べていた。トランプ氏のツィートはこれを受けたものだ。

 ロシアはこれまで、シリア内のロシア軍に打撃を与えるような空爆には迎撃する構えを見せていた。だが最近では、ザシプキン氏の発言は例外的で、トランプ氏がシリア空爆に踏み切る可能性を示唆して以降、ロシア指導部はあらためて威嚇することは避けている。

 ロシア外務省報道官は、トランプ氏のツィートに関して、米政府はシリア内のテロリストを標的にすべきで、テロと戦っている合法的な政府を狙うべきではないと述べるにとどめ、威嚇の応酬がエスカレートしないよう配慮した。

 11日午後時点で、シリアの複数の軍事拠点に空爆を行う案でコンセンサスが固まりつつあるようだが、数日かけて一連の空爆を行う可能性も検討されている。

米当局者は空爆への国際社会の支持を示すため、フランスと英国の参加を強く求めている。

 米国とフランスは、シリアを射程圏内に収める位置に巡航ミサイル搭載の軍艦を配置した。当局者によると、テリーザ・メイ英首相は12日、シリア情勢を巡り閣議を開催する予定だ。

 ロシア海軍もシリア沖で演習を開始したもようで、米国の空爆作戦が困難になる可能性がある。

2329とはずがたり:2018/04/13(金) 20:29:34

シリアへの軍事攻撃先送り 米、ロシアの出方見極めか
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180413-00000023-asahi-int
4/13(金) 11:07配信 朝日新聞デジタル

 シリアでの化学兵器使用疑惑を巡り、アサド政権への軍事攻撃を検討している米国のトランプ大統領は12日午後、国家安全保障会議(NSC)を開き、対応を協議した。情報の分析を継続するため、最終判断を先送りにした。証拠の精査に加え、反発を強めるロシア側の出方を見定めようとしている可能性がある。

 ホワイトハウスのサンダース報道官は会議終了後、声明を発表。「最終決定は下されていない」とした上で、「情報の分析を進め、パートナーや同盟国と協議する」と述べ、連携する英仏首脳と電話会談するとした。英首相官邸によると、トランプ氏とメイ首相は「アサド政権が化学兵器を再び使わないよう抑止する必要がある」とし、共同して対抗していくことで合意したという。

 電話会談に先立ち、英国政府は、シリアでの化学兵器使用疑惑への対応を協議するため緊急の閣議を開いた。英首相官邸の発表によると、アサド政権に責任がある可能性が「極めて高い」との認識で一致。人道的な苦痛を軽減し、アサド政権による将来の化学兵器使用を防ぐため「行動する必要がある」とし「引き続き米国やフランスと協力する」ことを確認した。

 NSCに先だって、トランプ氏は同日午前、「我々は全体状況を非常に深刻に見ている」とし、「決断は非常に近い」と記者団に述べていた。

 一方、米NBCは12日、複数の当局者の話として、シリアでの化学兵器使用疑惑がある攻撃の被害者の検体から化学物質が検出されたと伝えた。塩素ガスや何らかの神経剤の存在を示すという。(ワシントン=杉山正、オスロ=下司佳代子)

2330とはずがたり:2018/04/14(土) 22:32:12
・゚・(ノД`)・゚・。

シリア反体制派拠点、アサド政権が完全制圧
2018/4/14 20:29
c一般社団法人共同通信社
https://this.kiji.is/357850476383061089

 【ダマスカス共同】シリア人権監視団(英国)によると、首都ダマスカス近郊の反体制派拠点だった東グータ地区が14日、アサド政権により完全制圧された。

2331チバQ:2018/04/15(日) 10:29:24
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180414-00000048-jij-n_ame
米英仏、シリア攻撃=化学兵器使用と断定―ミサイル105発発射
4/14(土) 15:22配信
 【ワシントン時事】米英仏3カ国はシリア時間14日未明、シリアのアサド政権が化学兵器を使用したと断定し、首都ダマスカス近郊などの化学兵器関連とされる施設3カ所を攻撃した。

 艦船からの巡航ミサイル「トマホーク」やB1爆撃機などを用いた作戦は、開始から1時間余で終了した。アサド政権による化学兵器使用を理由にした武力行使は、昨年4月に次いで2回目。撃ち込まれたミサイルは105発に達した。

 国際機関がいまだ化学兵器使用を認定していない中、米英仏が独自の情報に基づいて武力行使に踏み切ったことになる。さらに、アサド政権の後ろ盾であるロシアの警告を無視して攻撃を実施したことで、米ロ関係がさらに緊張するのは必至だ。

 トランプ大統領は米東部時間13日午後9時(日本時間14日午前10時)ごろ、国民向けテレビ演説でシリア攻撃が始まったと宣言した。アサド政権が化学兵器を使用したと断じ、「悪辣(あくらつ)かつ卑劣な攻撃で女性や子供に苦しみを強いた。怪物による犯罪だ」と痛烈に批判。アサド政権が使用をやめるまで「攻撃を続ける用意がある」と強調した。

 米制服組トップのダンフォード統合参謀本部議長は記者会見で、化学・生物兵器の研究開発や製造が行われていたダマスカス近郊の研究所と、中部ホムス県の化学兵器貯蔵施設2カ所の計3カ所を標的にしたと発表。「アサド政権の化学兵器能力を長期的に大きく後退させた」と強調した。米軍高官によると、攻撃に伴う民間人の巻き添えは確認されていないという。

 マティス国防長官は「昨年と比べてほぼ2倍の兵器を使った」と述べ、攻撃規模は前回を上回ったと説明した。化学兵器使用の証拠についての質問には、「塩素ガスが使われたのはかなり確信がある。サリンが使われた可能性も排除していない」と述べるにとどめた。

 シリアをめぐっては、アサド政権が7日、反体制派が抵抗を続けるダマスカス近郊の東グータ地区ドゥーマを空爆。民間団体などによれば女性や子供を含む40人以上が化学兵器によるとみられる症状で窒息死した。アサド政権やロシアは化学兵器使用情報は「でっち上げだ」と主張していた。

 米軍は昨年4月にも、アサド政権が猛毒神経ガスのサリンを使用したとして、化学兵器を保管していたとされるホムス県の空軍基地を攻撃。巡航ミサイル59発を撃ち込み、航空機や弾薬庫などを破壊した。

2332チバQ:2018/04/15(日) 10:30:15
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180414-00050098-yom-int
プーチン政権、強く反発…米軍など対シリア攻撃
4/14(土) 14:33配信 読売新聞
 【モスクワ=畑武尊】米軍などが対シリア攻撃を実施したことについて、アサド政権の後ろ盾であるロシアのプーチン政権は強く反発した。

 アナトリー・アントノフ駐米大使は14日、声明を発表し、「我々はこのような行動が何も生み出さないと警告してきた。すべての責任は米英仏にある」と強く批判。「ロシアの(プーチン)大統領への侮辱は許せない」と述べた。

 ロシア外務省のザハロワ報道官は14日、自身のフェイスブックで、「シリアの国民は『イスラム国』の攻撃にさらされ、いまは米国の精密ミサイル攻撃を受けている」と米軍などによる攻撃を批判した。シリアにはロシア軍が駐留している。昨年4月の米軍の攻撃時にはロシアに事前通告があり、人的被害はなかった。米国は今回、使用空域をロシア側に通知していた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180414-00000538-san-m_est
シリア攻撃 ロシア・イランに警告、英仏が働きかけか 報復の恐れも
4/14(土) 12:49配信 産経新聞
 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米政権が13日、英仏と共同でシリアの化学兵器施設に対する軍事攻撃に踏み切ったのは、米欧主要国がシリアの後ろ盾であるロシアとイランとの対立先鋭化も覚悟の上で、化学兵器の使用や製造、拡散を決して許容しないとする立場を明確に打ち出すためだ。

 今回の攻撃は同時に、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦が最終局面を迎える中、アサド政権の温存を図る形でシリア内戦の戦後処理を目指すロシアやイランに対して強い警告を発する狙いもあった。また、シリアでのロシアの影響力拡大に危機感を抱くフランスや英国が、トランプ氏に攻撃を働きかけたことも背景にあるのは確実だ。

 シリアの化学兵器をめぐっては米露が2013年、シリアの化学兵器廃棄で合意した。しかしトランプ氏は13日の演説で、ロシアが化学兵器の廃棄を管理し監督すると約束したにもかかわらず、実際には実行してこなかったことがシリアによる今回の化学兵器使用につながったとして、ロシアを非難した。

 今回のシリア攻撃は、一晩で巡航ミサイル59発を単独の標的に撃ち込むだけに終わった昨年4月のシリア攻撃とは違い、「シリアの化学兵器能力の無力化を目指す」(ダンフォード統合参謀本部議長)としており、アサド政権側の出方次第では今後も追加的な攻撃が行われる可能性がある。

 米軍は今回の攻撃でシリアの化学兵器関連施設に対する「精密攻撃」を実施したとされ、シリア国内に展開するロシア軍との衝突を避けるため、専用回線で通告が行われたとしている。しかしここ数日、トランプ政権による「攻撃警告」に猛反対してきたロシアが今回の攻撃に反発を強め、サイバー攻撃などによる報復を仕掛ける恐れは排除できない。

2333チバQ:2018/04/15(日) 10:32:02
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180414-00000053-mai-int
<シリア攻撃>アサド政権の優位揺るがず 影響は限定的
4/14(土) 19:01配信 毎日新聞
<シリア攻撃>アサド政権の優位揺るがず 影響は限定的
アサド大統領=2018年3月、AP
 【カイロ篠田航一】米国から2度目の軍事攻撃を受けたシリアのアサド政権。だが、攻撃は化学兵器使用への「懲罰」的な意味合いが強く、ロシアとの本格衝突を避ける意味でも限定的なものにとどまっており、内戦における優位は揺るがないのが現状だ。

 シリア政府軍は16年に反体制派の重要拠点の北部アレッポを制圧。17年には過激派組織「イスラム国」(IS)も壊滅状態になったため、今年に入り、首都ダマスカス近郊の反体制派拠点・東グータ地区への攻撃に集中し始めた。武装勢力「イスラム軍」が抗戦を続ける同地区ドゥーマで今月7日に化学兵器使用疑惑が浮上。その直後に「イスラム軍」は撤退を始め、政府軍が同地区を制圧した。

 元エジプト軍参謀長の軍事評論家モハメド・アリ・ビラル氏は「化学兵器は敵の戦意を喪失させるうえで、大きな効果がある」と話す。政権側は化学兵器使用を一貫して否定しているが、ロシアという後ろ盾がある以上、欧米諸国は大規模な攻撃には踏み切らないと計算した上で、首都近くに陣取る武装勢力の制圧を最優先した可能性は排除できない。

 シリア北西部の反体制派拠点・イドリブ県では昨年4月にも政権側による猛毒神経ガス・サリンの使用疑惑が浮上し、米軍がシリア攻撃に踏み切った。だが、今回同様に限定的なもので、アサド政権は弱体化しなかった。残る反体制派が今もイドリブ県で抵抗を続けており、今回の事態をめぐる国際社会の動きが沈静化した後、政府軍が同県での攻撃を本格化させる可能性もある。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180414-00000093-mai-int
<シリア攻撃>「化学兵器」3拠点に 露要請、安保理開催へ
4/14(土) 22:08配信 毎日新聞
<シリア攻撃>「化学兵器」3拠点に 露要請、安保理開催へ
米英仏軍によるシリア攻撃
 【ワシントン高本耕太、カイロ篠田航一、モスクワ大前仁】米英仏の3カ国は13日(米国時間)、シリアの首都ダマスカス近郊でアサド政権が化学兵器を使用したとして、シリアの化学兵器関連施設3カ所への軍事攻撃を実施した。トランプ米大統領はホワイトハウスでの演説で「3カ国は蛮行と残虐行為に対して正義の力を結集した」と述べた。アサド政権を支援するロシアのプーチン大統領は3カ国の攻撃を「侵略行為」と断じて反発。ロシアの要請を受け、国連安全保障理事会は緊急会合を14日午前11時(日本時間15日午前0時)に開くことを決めた。

【写真特集】がれきが散乱し、廃墟と化した地区も

 米国防総省の発表によると、シリアへの攻撃は現地時間14日午前4時(日本時間同日午前10時)に始まった。標的は、ダマスカス近郊の化学兵器研究開発拠点▽中部ホムスにある塩素ガス、サリンの貯蔵が疑われる施設▽ホムス近郊の化学兵器作戦の司令部兼貯蔵施設--の3カ所。

 米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、少なくとも米艦3隻から巡航ミサイル「トマホーク」を発射。米軍のB1戦略爆撃機と英軍のトーネード、タイフーン両戦闘機、仏軍のミラージュ、ラファール両戦闘機が空爆に参加。仏艦も巡航ミサイルを発射した。

 米国時間14日朝に記者会見した米軍統合参謀本部のマッケンジー中将は、105発のミサイルを使用して標的を破壊したと明らかにした。また、標的の中には実際に化学兵器があった場所もあり、サリンもあったとの認識を示した。攻撃がアサド政権の化学兵器能力に大きな打撃となったと指摘し、民間人被害は確認されていないとも説明した。

 一方、シリア国営メディアは市民3人が負傷したと報じている。

 トランプ氏は14日朝(米国時間)、ツイッターに「昨夜の攻撃は完璧に遂行された」と投稿。英仏両軍に感謝を示したうえで「任務は完了した」と述べた。

 今回の攻撃は安保理決議や米議会の承認を経ていないが、トランプ氏は13日の演説で「化学兵器の製造と拡散、使用を抑止する行動だ」と述べ「抑止力の確立は米国の安全保障上の利益に不可欠だ」と強調した。また、「2013年にシリアの化学兵器全廃を保証していた」のはロシアだと指摘し「アサド政権の化学兵器使用と今日の報復措置は、ロシアの失敗の結果だ」と非難した。

 メイ英首相は今回の軍事行動について「正当で合法だ」と明言。マクロン仏大統領は「アサド政権がフランスが設定したレッドライン(一線)を越えた。攻撃対象は化学兵器製造能力に限定されている」と強調した。

2334チバQ:2018/04/15(日) 10:33:08
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180415-00000004-asahi-int
シリア攻撃の正当性巡り対立 非難決議案は否決 安保理
4/15(日) 2:01配信 朝日新聞デジタル
シリア攻撃の正当性巡り対立 非難決議案は否決 安保理
シリアへのミサイル攻撃を非難するロシア提出の決議案採決で、反対に挙手する米国のヘイリー国連大使(右)と英国のピアス国連大使=14日午後、米ニューヨークの国連本部、金成隆一撮影
 米英仏によるシリアへのミサイル攻撃を受け、国連安全保障理事会は14日午前(日本時間15日未明)、緊急会合を開いた。シリアへの武力行使を承認する安保理決議など、明確な法的根拠が示されないままの攻撃は、その正当性を巡って議論になった。

 緊急会合の開催は、シリアのアサド政権の後ろ盾、ロシアが求めた。ロシアは攻撃が国際法と国連憲章の違反であり、「シリアへの武力侵略」と非難する決議案の採択をめざした。

 朝日新聞が入手した決議案によると、主権国家への攻撃に「深刻な懸念」を示した上で、「米国とその同盟国に即座に侵略を止め、更なる武力行使を自制するよう求める」としていた。

 しかし、採決の結果、賛成はロシアと中国、ボリビアの3カ国にとどまり、採択に必要な9票に届かず廃案になった。反対は8カ国、棄権は4カ国だった。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180415-00000006-san-eurp
シリア攻撃 英、慎重論押し切る/仏、対露関係悪化は望まず
4/15(日) 7:55配信 産経新聞
 【ロンドン=岡部伸、パリ=三井美奈】米国が単独で実施した昨年4月のシリア攻撃とは異なり、今回は英国とフランスが軍事作戦に参加した。シリアのアサド政権を擁護するロシアとの対立を背景に、英政府が国内の慎重論を押し切り参加に踏み切った一方、フランスは対露関係悪化を回避したい姿勢をにじませた。

 「化学兵器を使用しても責任を問われないと考える者への明確なシグナルだ」。メイ英首相はシリアへの空爆実施について説明した14日のテレビ演説で、英南部での元スパイ襲撃事件に関与したと英国が指摘するロシアを牽制(けんせい)した。

 欧州連合(EU)離脱に伴い、地域での存在感低下が懸念される英国。2014年のウクライナ危機以降、サイバー攻撃や選挙介入などロシアによる欧州への攻勢が相次いで指摘される中、ロシアへの強硬姿勢を貫くことで、影響力を回復する狙いがあるとみられる。

 ただ、攻撃に際し議会の承認が必要だったとする声も強まっており、今後野党労働党を中心に、首相を追及する動きも出てきそうだ。

 一方、マクロン仏大統領は14日の声明で、化学兵器を使用した民間人虐殺を非難しつつ、シリア攻撃は化学兵器施設を対象とした限定的なものだと強調した。

 攻撃に先立ち13日には、プーチン露大統領と電話で会談。国連安保理でのロシアの拒否権行使に遺憾の意を示す一方、シリア安定化でロシアに協力する意欲を伝えた。

 背景には元スパイ襲撃事件をめぐって米欧とロシアが対立する中、シリア攻撃で双方の亀裂が決定的となり、中東不安定化につながることへの強い懸念がある。パルリ仏国防相は14日の記者会見で、シリア攻撃について、「対立は望まず、事態の悪化は防ぎたい。ロシアには事前に通告した」と述べた。

2335チバQ:2018/04/15(日) 21:21:40
https://www.sankei.com/world/news/180415/wor1804150001-n1.html
2018.4.15 00:49
【シリア攻撃】
トルコ国境ルポ 避難民、“不十分”攻撃に不満 「アサドは殺し続ける」


 【キリス(トルコ南部)=佐藤貴生】米英仏による軍事攻撃が行われた14日、シリアと国境を接するトルコ南部キリスでは、戦火を逃れてやってきたシリアの避難民がそろってアサド政権を非難した。一方で、軍事攻撃はアサド政権側が兵器などを隠した後に行われたとして、不満の声も出た。発生から8年目に入ったシリア内戦で訪れた重要局面。祖国を離れた人々が注視している。

 キリスの国境検問所はしばしば車両が往来する程度で、普段と変わらぬ静かな風景が広がっていた。シリアの首都ダマスカスやホムスからは離れているが、国内各地からトルコに逃れる際の通過点となってきた。

 シリア北西部イドリブの出身で、キリスの避難民キャンプで暮らすマハムード・アブドラさん(35)は「アサド政権側が化学兵器を使ったのだとしたら、恐ろしいことだ」と言いながら、携帯電話の画像を示した。市街地の道路に戦闘機らしき航空機が身を潜めるように写っていた。

 避難民の間では、トランプ米大統領が攻撃は近いと示唆してから数日のうちに、政権側が航空機や兵器類などを基地から安全な場所に隠した-との情報を示す映像が広く流れている。

 英BBC放送は、化学兵器の製造・貯蔵施設の破壊の程度について、「今回の攻撃では不十分だ」とみる欧米の識者の分析を放映した。アサド政権軍が今も十分な戦闘能力を保持しているとすれば、1年前に米政権が行ったミサイルによる攻撃と同様、政権軍の方針に大きな変化を与えない恐れがある。反体制派に対し、欧米の軍事行動はアサド政権の戦闘姿勢に何ら影響を与えない-という心理を植え付ける公算も大きい。

 アサド政権側とその後ろ盾であるロシアとイランは、シリア国内の一部地域では地上と上空を支配している。長期に及ぶ内戦で着々と勢力を拡大してきた成果は、シリアにほとんど拠点を持たない欧米諸国の一時的なミサイル攻撃では崩れない、強固なものになっているようにみえる。

 ダマスカス近郊の東グータ地区は、政権側がほぼ手中に収めたとの情報もある。そうした中でアサド政権はいずれ、撤退交渉に応じて国内各地から退去した反体制派武装勢力が集結し、「最後の砦(とりで)」と位置づけられる北西部イドリブで大規模な戦闘を仕掛けるとみられる。

 イドリブから来たというシャバーン・ハティブさん(34)は「アサドは何人殺しても気にしない。大統領でいる限り、殺し続ける」と話し、早く政権を打倒すべきだと訴えた。しかし、そのときがいつやってくるかは見通せないのが実情だ。

2336チバQ:2018/04/16(月) 21:06:29
https://mainichi.jp/articles/20180417/k00/00m/030/063000c
シリア攻撃
対応割れる中東諸国 イランとの関係で温度差
毎日新聞2018年4月16日 19時43分(最終更新 4月16日 19時43分)
 【エルサレム高橋宗男】米英仏によるシリア攻撃への中東諸国の対応が割れている。シリアで影響力を拡大するイランとの関係をめぐる温度差があるためで、15日にサウジアラビア東部ダーランで開かれたアラブ連盟(21カ国・1機構)の首脳会議でも、シリア攻撃に対する統一的な見解は共同声明に盛り込まれなかった。

 シリア攻撃への「完全な支持」を打ち出したのはサウジアラビアだ。サウジはイランとの間で中東の覇権を争っており、シリア内戦やイエメン紛争は、イランとの代理戦争と位置付けられる。

 ロイター通信によると、サウジのジュベイル外相は記者会見で「(アラブ連盟)首脳会議はアラブ諸国に対するイランの内政干渉を非難する」と強調。イランがレバノンやイラク、イエメンで宗派対立に火を付け、民兵組織を送り込んでいると指摘した。

 これに対し、イランの影響力が強いレバノンのアウン大統領はシリア攻撃について「アラブ諸国に対する外国からのいかなる攻撃も拒絶する」と反発。同様にイランとの関係が深いイラクも「非常に危険な進展で、地域の安全と安定を脅かす」と非難した。

 エジプト外務省はシリア攻撃そのものに対する賛否を明確にせず、「シリア国内での軍事行動の拡大を深く懸念する」との声明を出した。ヨルダン政府は「政治的解決のみがシリアの安全と安定を回復させる」と強調した。

 こうした温度差を背景に、アラブ連盟首脳会議では共同声明でシリア攻撃に言及しなかった。ただ、ロイター通信によると、閉幕後にシリア国民への化学兵器使用を非難し、独立した国際的調査を求めるとの首脳合意を示した文書が配布された。

 一方、非アラブ諸国では、サウジと同様にイランの影響力拡大を懸念するイスラエルがシリア攻撃を全面的に支持。イスラエルのハーレツ紙によると、ネタニヤフ首相は英国のメイ首相との電話で、イランが中東地域を不安定化させていると強調した。

 また、ロイター通信によると、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコのエルドアン大統領は「(米英仏のシリア攻撃により)シリアのアサド政権は『自らの虐殺に答えないままではいられない』というメッセージを受け取った」と述べ、攻撃支持を表明。その一方で、アサド政権を支援するロシアのプーチン大統領と電話し、シリア内戦の政治的解決に向け連携することを確認した。

2337チバQ:2018/04/16(月) 21:08:07
https://mainichi.jp/articles/20180416/k00/00m/030/080000c
シリア攻撃
露、次の一手苦慮 安保理で支持広がらず
毎日新聞2018年4月15日 21時35分(最終更新 4月16日 05時32分)
 【モスクワ大前仁】シリアを攻撃した米英仏3カ国に対する非難決議案を国連安全保障理事会に提出し、否決されたロシア。非難のトーンを強めているものの、米英仏への有効な対抗策は持ち合わせていないため、今後の対応に苦慮している模様だ。

<シリア攻撃 米への恩返しか?英仏の事情は>
<米英仏 シリア攻撃「正義の力」化学兵器施設標的>
<安保理 米露が対立 現地調査は合意 シリア化学兵器疑惑>
 ラブロフ露外相は14日、化学兵器使用疑惑の調査を予定する化学兵器禁止機関(OPCW)の一団がシリア入りを翌日に控えていた段階で英米仏がシリアを攻撃したことについて、「西側諸国は不当で許し難い行動を正当化しようとしている」と糾弾した。英仏両国が、すでにダマスカス近郊で独自採集した土壌からアサド政権による化学兵器使用の証拠を得たと主張していることに対し、今回の攻撃前にロシアにもサンプルを提供すべきだったとも主張している。

 また米英仏が化学兵器を製造していたとみられる施設などを正確に攻撃したと説明していることに対し、露国防省は発射されたミサイルの7割を迎撃したと説明するなど、欧米との情報戦に対抗していく構えだ。プーチン大統領も14日、シリア情勢で連携を取るトルコのエルドアン大統領と電話協議し、イランを交えた3カ国が主導することで、シリア情勢の沈静化に臨む立場を確認した。

 一方、ロシアが提案しながらも安保理で否決されたシリア攻撃への非難決議(賛成3、反対8、棄権4)では、友好国のカザフスタンが棄権に回るなど、支持を拡大できなかった。欧米諸国を相手に軍事的な報復に出るシナリオもあり得ず、「次の一手」に苦慮しているとみられる。

https://mainichi.jp/articles/20180416/k00/00m/030/081000c
シリア攻撃
イラン「アサド政権支持」継続
毎日新聞2018年4月15日 21時38分(最終更新 4月15日 21時38分)
 【ニューデリー松井聡】米英仏によるシリアへの軍事攻撃を受け、シリアのアサド政権とアサド政権を支援するイランの首脳・高官は14日、相次いで電話協議し、攻撃を非難するとともに更なる連携強化を確認した。

 イランメディアによると、イランのロウハニ大統領とアサド大統領は、攻撃が「主権侵害で国際法違反」との認識で一致。ロウハニ師は「シリアの将来を決めるのは外国勢力ではなく、シリア国民だけだ」とアサド政権の正当性を強調した。

 また、イラン軍のバゲリ統合参謀本部議長やハタミ国防軍需相も14日、シリアのアイユーブ国防相兼軍副司令官らとそれぞれ協議。バゲリ氏は「シリア国民に今後も寄り添って戦い続ける」と述べ、軍事支援を継続する方針を示した。

2338チバQ:2018/04/16(月) 21:15:11
https://www.sankei.com/world/news/180415/wor1804150051-n1.html
2018.4.15 22:19
【シリア攻撃】
難民「トルコに感謝」…国境の町・キリス 地元住民は困惑、低賃金で労働「暮らしに打撃」
 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、トルコにはシリアから少なくとも330万人の難民が流入しており、周辺国の中で最も多い。主要な入国地点である南部キリスの町では、受け入れてくれたトルコ政府への感謝の声も聞かれるが、地元住民の間には複雑な思いが広がっていた。(キリス 佐藤貴生)

 「シリア軍兵士に撃たれたんだ」。キリスの中心街で会ったヤシンさん(28)はそういうと、シャツをまくった。右腹に縫い合わせた痕があった。

 シリア内戦発生後まもなく、兄がテレビの取材でアサド政権を批判した。その直後、軍兵士がやってきて東部デリゾールの自宅を焼き払い、逃げようとしたヤシンさんを銃撃したという。家財道具を売り払って作った資金を、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)やクルド人民兵組織などに数百ドル(数万円)ずつ賄賂として支払い、国境を越えた。受け入れたトルコのエルドアン大統領には「感謝している」という。

 しかし、新たな人々の大量流入に戸惑う声もある。

 町には地元住民8万人に加え、ほぼ同数のシリア人がいるといわれる。家電修理業のザキさん(70)は、「シリアの人々は安い賃金で長時間働くので、地元住民の暮らしが打撃を受けた」と話す。農業を営むハッサンさん(52)は、シリア人労働者の参入で「まったく金が稼げなくなった」とこぼした。

 地元住民によると、トルコ政府は1年ほど前にシリア人の受け入れを全面的に停止。シリア国境沿いの道路を車で走ると、密入国を防ぐフェンスが延々と続いていた。無職のソプヒさん(63)は、「やってきた人々の素性が分からず、治安が維持できるのか不安だ。シリア人が殺到する事態はもう勘弁してほしい」と話した。

2339チバQ:2018/04/16(月) 21:16:04
https://www.sankei.com/world/news/180415/wor1804150043-n1.html
2018.4.15 21:24
【シリア攻撃】
ロシアかたくな、国連で孤立深める 決議案賛成は中国とボリビアだけ
 【ニューヨーク=上塚真由】国連安全保障理事会では14日、米英仏の軍事攻撃を「侵略行為」と非難するロシア作成の決議案が採決にかけられたが、ロシアに同調したのは中国と、反米左派政権下にある南米ボリビアだけ。アサド政権の後ろ盾であるロシアは、シリアが化学兵器を使用したとの欧米側の指摘を「でっち上げ」と完全否定してきたものの、国際社会で孤立していることが浮き彫りとなった。

 「ロシアの専門家が現地を調査しても、塩素ガス使用の痕跡はなかった。(攻撃は)外国の情報機関によって引き起こされた」

 ロシアのネベンジャ国連大使は14日の会合で、化学兵器の使用自体を否定する従来の主張を繰り返した。また、「確証」がないまま軍事攻撃を実施したとして、「米英仏はあからさまに国際法を無視している。正当化することは恥ずべきことだ」と指摘した。

 米国のヘイリー国連大使はこれに対し、攻撃は「正当性のある合法で適切な反応」だと反論。再び化学兵器を使用すれば「米国は臨戦態勢にある」とも表明し、さらなる軍事行動の可能性を示唆した。

 一方、他の安保理理事国でロシアの主張を受け入れる国は少なかった。中国は「いかなる軍事攻撃にも反対」と訴えたが、欧米を中心に「化学兵器の使用を決して容認しない」(オランダ)との立場を鮮明にする国が相次いだ。米英仏の外交官からは「軍事攻撃の目的が国際社会に適正に受け止められた結果だ」との声も上がった。

 7日にアサド政権による化学兵器使用疑惑が浮上して以降、安保理の緊急会合はこれで5回目。軍事攻撃に踏み切った米英仏は14日、加害者を特定する調査団設置やシリアでの停戦などを盛り込んだ決議案を提案したが、ロシアとの合意は一段と厳しい状況となっている。

2340チバQ:2018/04/20(金) 16:04:01
https://www.sankei.com/world/news/180419/wor1804190032-n1.html
2018.4.19 22:20

トルコ大統領選、6月24日 エルドアン氏、1年以上前倒しを発表 野党反発「非常事態の中、あり得ぬ」
 【カイロ=佐藤貴生】トルコのエルドアン大統領は18日、来年11月に実施予定だった大統領選を1年以上前倒しし、今年6月24日に行うと述べた。トルコでは次期選挙の後、議院内閣制から大統領中心の統治体制に移行し、大統領が強大な権限を手にすることが決まっており、エルドアン氏が当選すれば国内外で強権姿勢が色濃くなる可能性が高い。

 ロイター通信によると、エルドアン氏は18日、シリア情勢などを踏まえ、「新たな行政システムへの切り替え」が必要だと訴え、大統領選を前倒し実施する意向を表明した。議会選も同時に行われる。

 トルコではインフレ率が2桁台となり、通貨トルコ・リラの価値も下落するなど、先行きに不透明感が強まっている。

 「経済の数値が悪くなる前に選挙を行う可能性がある」(イスタンブールの大学教授)と予測する声が出ていた。

 エルドアン氏はイスラム色の濃いナショナリズムを掲げ、トルコ建国以来の国是である政教分離の世俗主義を重視する野党からは、批判の声が出ている。

 少数民族クルド人の非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)を厳しく弾圧し、国境を接するシリア北部のクルド人民兵組織は「PKKと一体だ」として越境攻撃を行ってきた。

 一方で、2016年に起きたクーデター未遂は在米イスラム指導者、ギュレン師が「黒幕」だと断定し、ロイターによると支持者ら約16万人が一時拘束され、ほぼ同数の裁判官や警官ら公務員が失職した。

 議会は18日、クーデター未遂以降続く国家非常事態を3カ月延長することを決めた。野党からは「非常事態の中での選挙などあり得ない」などと反発する声も聞かれる。

【用語解説】トルコの大統領権限

 2017年4月、大統領権限の拡大を定めた憲法改正の可否を問う国民投票で、賛成が51%と僅差ながら多数を占め、次期大統領から広範囲に及ぶ権限が与えられることが決定。首相職は廃止されて大統領が行政の長となり、閣僚の任免権や国会解散権、政府予算の提出権、非常事態発令権などが付与される。

2341チバQ:2018/05/03(木) 15:31:54
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-180503X911.html
クルド系政党、前党首擁立=来月のトルコ大統領選に

06:58

 【エルサレム時事】トルコのクルド系政党・国民民主主義党(HDP)は2日、来月実施予定の大統領選に、デミルタシュ前共同党首を候補者として擁立すると明らかにした。AFP通信などが伝えた。デミルタシュ氏は勾留中で、立候補届け出が認められるかは不明だが、出馬できればエルドアン大統領の有力ライバルの一人となる可能性もある。

 HDPは声明で、最大都市イスタンブールなどで4日に選挙キャンペーンを始めると発表。「私たちは既に明るい未来が見える」と述べた。

 デミルタシュ氏は、2014年の大統領選にも出馬。HDP党首として戦った15年の総選挙では、同党躍進の立役者になった。しかし、16年、反政府武装組織クルド労働者党(PKK)と関係があるとして逮捕され、テロ組織を運営した罪などで最大で禁錮142年を求刑されている。

2342チバQ:2018/05/05(土) 06:36:50
https://www.asahi.com/articles/ASL537V5VL53UHBI01C.html
中東のモザイク国家、9年ぶり総選挙 大国も応援合戦
ベイルート=杉崎慎弥2018年5月4日22時37分
 18の宗教・宗派が入り組んでいる中東の「モザイク国家」レバノンで、2009年以来の国会議員選挙(定数128議席)が6日に行われる。選挙戦では、イランやサウジアラビアの国外からの応援がみられ、地域の大国同士のさや当ても激しくなっている。

 5月初旬、首都ベイルートは候補者のポスターや横断幕などであふれかえっていた。13年の現議員の任期切れ後も、選挙制度改革で各宗派の折り合いがつかず選挙を延期してきたが、昨年6月に合意が成立。ようやく選挙にこぎ着けた。

 15選挙区に595人が立候補。レバノンでは、政治的安定を保つため、「宗派制度」と呼ばれる仕組みが採用され、国会の議席数はイスラム教とキリスト教に64議席ずつ配分される。さらに宗教内でも宗派ごとの割り当てがあり、突出した勢力が出ない仕組みにしている。このため選挙を経ても、各宗派のバランスと、それに基づく挙国一致内閣に大きな変化は起きそうにないのが現状だ。

 ログイン前の続きだが、バランスを重んじたこの制度で、かえってイスラム教内のシーア派とスンニ派の対立が固定化。14年から大統領の不在が2年以上続くなど、政治の混迷を引き起こしてきた。

 シーア派の背後にはイラン、スンニ派にはサウジアラビアという地域の大国が控えている。とりわけ、イランの影響下にあるシーア派武装組織「ヒズボラ」が存在感を増していることに、サウジアラビアが警戒感を募らせている。

 選挙戦では、イランとサウジアラビアの「応援合戦」が行われていた。4月13日、首都ベイルートから約70キロの北東部バールベックにあるモスクに、駐レバノンのサウジアラビア大使の姿があった。地元住民らによると、この地域はシーア派が優勢だが、スンニ派候補をてこ入れするためだったという。

 一方、イランのメディアなどによると、イランも最高指導者ハメネイ師の後継候補の一人とされるライシ元検事総長や革命防衛隊司令官が、レバノン南部を訪れ、ヒズボラ幹部と会談。選挙に向けた対策を練った可能性もある。

 レバノン政局をめぐるイランとサウジアラビアの「代理戦争」では、昨年11月、レバノン首相のハリリ氏がサウジアラビアを訪れた際、ヒズボラを非難して辞任を表明。ハリリ氏はサウジアラビアと対立するイランや、イランに近いヒズボラやに融和的態度を示していたこともあり、「サウジアラビアが辞任を強制した」との見方が広がった。これに対しイランは「内政干渉だ」と非難した。

 政治評論家モハンマド・オベイド氏(57)は「ヒズボラはキリスト教勢力など少数派にも徐々に浸透している。現状の『挙国一致内閣』で、陰から存在感を増していくだろう」と分析している。(ベイルート=杉崎慎弥)

「宗派制度にはうんざり」独立系候補も
 6日に開かれるレバノンの国会議員選挙(定数128)では、同国に18ある宗教や宗派に依存せずに、むしろ宗派からの脱却を訴える女性候補の姿も目立つ。レバノンでは、「宗派制度」と呼ばれる宗派間のバランスに配慮した議席配分で安定が図られているが、以前から宗派内の利益配分が優先され、汚職や分断を助長するとの批判も根強く争点の一つになっている。

 「経済が停滞し、電気も水道も止まる。宗派ごとの寄せ集めの政府では、レバノン国民全体への政治は実現できない」

 政治活動家らでつくる「全ては国のために」運動のメンバーで、独立系候補のローリー・ハイタヤンさん(42)は力を込める。宗派制度に基づいて選挙が行われる限り、イランやサウジアラビアなど外国からの干渉は止まらないとの立場だ。「宗教が政治を利用して、汚職と腐敗が進んでいる。もううんざりだ」と現制度を批判する。

 別の独立系運動から立候補するリナ・ハムダンさん(59)も、宗派を超えたレバノン政治を実現すべく立候補した。ハムダンさんは首相府などでの勤務経験があり、宗派や身内びいきの政治の現場を目の当たりにしてきた。ハムダンさんは、レバノンの政治が「ファミリービジネス」になっていると批判。「世襲の議員が多いのが汚職の原因になっている。誰の息子だとか親族だとかが先立つ政治はおかしい」と訴える。

 ハイタヤンさんらによると、今回の選挙には60人以上の独立系の候補者が立候補。現在は議会内で数人の勢力に過ぎず、今回の選挙を通じて法案提出権が付与される10議席を目指しているという。

2343チバQ:2018/05/05(土) 06:37:08
だが、各宗派を背後に抱える既成政党に比べ、知名度や資金力で劣るのも事実で、選挙戦では苦戦を強いられている。また地元メディアによると、今回の選挙には過去最多の86人の女性が立候補しているが、メディアによる女性候補や独立系候補の報道は極端に少ない状態だという。

 汚職の原因との批判に加え、安定をもたらしてきたとされる宗派制度が、かえって分断と緊張を招きかねないとの声もある。なかでも、レバノンの選挙NGO「LADE」のアリ・スリームさん(30)は「イスラム教徒とキリスト教徒が共存するベイルートは、再び宗教を基準に分断された」と憤る。

 スリームさんによると、2009年の選挙でベイルートは3選挙区に分割されていたが、イスラム教とキリスト教の住民が混在する選挙区が存在した。

 だが、昨年6月の選挙制度改革で、ベイルートは2選挙区に変更。レバノンでは、内戦時(75〜90年)、首都ベイルートは東のキリスト教徒地区と、西のイスラム教徒地区に、「グリーンライン」という境界線で分断されていた。区割りは、これにほぼ沿った形で引かれたため、分断を助長すると問題視されている。

 スリームさんは「首都を分断するのは、国全体を宗教で分けるのと同じ。昨年11月のハリリ首相の辞任騒動をみても、外国から少しでも干渉があれば、宗派間の争いに火が付きかねない危険状態にある」と語る。

     ◇

 〈レバノンの宗派制度〉 人口約600万で18の宗派が存在するレバノンでは、対立を避けるために、宗派ごとに国会議員の数が決められている。1943年にレバノンが独立した際、キリスト教マロン派とイスラム教スンニ派が交わした国民協約に基づく。国の要職にも宗派のバランスが配慮され、大統領はマロン派、首相はスンニ派、国会議長はシーア派に割り当てられるのが慣例となっている。

2344チバQ:2018/05/07(月) 00:31:24
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180506-00000040-jij-m_est
9年ぶり議会選投票=イラン支援のヒズボラ躍進か―レバノン
5/6(日) 16:34配信 時事通信
 【ベイルート時事】レバノンで6日、国民議会(一院制、定数128)選挙が9年ぶりに行われた。

 レバノンはサウジアラビアとイランの「代理戦争」の舞台で、互いが支援勢力をてこ入れする中、イランが後ろ盾のイスラム教シーア派組織ヒズボラが躍進するかどうかに関心が集まっている。

 即日開票され、早ければ7日に大勢が判明する見通し。多くの宗教・宗派が共存する「モザイク国家」のレバノンでは権力均衡を図るため、議席配分はイスラム教徒64、キリスト教徒64などとあらかじめ決められている。

 首相はサウジが支援するイスラム教スンニ派から選ぶのが慣例で、ハリリ首相が続投する公算が大きい。ただ、有権者には汚職や既存政治への不満も強く、事前の予想ではハリリ氏陣営は議席を減らし、ヒズボラが勢力を伸ばす可能性が高いとみられている。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180506-00000017-asahi-int
レバノン総選挙、投票始まる スンニ派対シーア派の構図
5/6(日) 14:28配信 朝日新聞デジタル
レバノン総選挙、投票始まる スンニ派対シーア派の構図
イスラエル領を指さす「イランの庭園」の男性職員=4日、レバノン南部マルンアルラス、杉崎慎弥撮影
 中東のレバノンで6日午前(日本時間同日午後)、9年ぶりの国会議員選挙(定数128)の投票が始まった。経済政策や東隣のシリアの内戦への対応が争点で、サウジアラビアが支援するハリリ首相のスンニ派勢力と、イランが支えるシーア派組織ヒズボラが対立する構図となっている。近年、影響力を強めているヒズボラが躍進するかに注目が集まっている。

 首都ベイルートの南約100キロのマルンアルラス。ここに、「イランの庭園」と名付けられた約2万平方メートルの公園がある。敷地には、イランの最高指導者ハメネイ師と初代最高指導者ホメイニ師の肖像写真が飾られ、イランの国章が記されたモスクが立つ。

 公園は2011年、ヒズボラがイランの支援を受けて建設した。高さ15メートルの見晴らし台からは、数百メートル先に国境を隔ててイスラエルの領土が見下ろせる。公園の男性職員は「ここはイスラエルに重圧を与えるためにつくられた。ヒズボラがイランから支援されている証拠でもある」と語る。

 ヒズボラはレバノン国軍をしのぐ軍事力を持ち、近年はシーア派を超えて支持が広がるなど、存在感を増している。レバノン・アメリカン大学のイマッド・サラメイ教授(中東政治)は「ヒズボラはレバノンの中のもう一つの国家のようになっている」と指摘する。

2345とはずがたり:2018/05/07(月) 08:59:24

こっちにも

1688 名前:チバQ[] 投稿日:2018/05/07(月) 00:33:22
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018050200199&amp;g=int
モロッコ、イランと断交=「西サハラに軍事支援」と批判
 【カイロ時事】モロッコ政府は1日、イランとの外交関係断絶を表明した。モロッコが領有権を主張する西サハラ(旧スペイン領)の独立派組織「ポリサリオ戦線」に対し、イランが軍事訓練や武器支援を行っているというのが理由。
 モロッコのブリタ外務・国際協力相は、隣国アルジェリアにあるイラン大使館やレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラを経由して、地対空ミサイルがポリサリオ戦線に渡っていたと批判。これに対し、ヒズボラは声明で「モロッコは米国、イスラエル、サウジアラビアの圧力に屈し、虚偽の嫌疑を持ち出した」と反発した。(2018/05/02-06:19)

2346チバQ:2018/05/08(火) 20:20:11
https://mainichi.jp/articles/20180509/k00/00m/030/047000c
イラン
ロウハニ政権正念場 強硬派、米合意離脱なら攻勢
毎日新聞2018年5月8日 19時53分(最終更新 5月8日 19時53分)
【カイロ篠田航一】トランプ米大統領が8日午後(日本時間9日未明)に離脱の是非などを発表する、米国など主要6カ国とイランが結んだ核合意。イラン側で交渉を主導したのは保守穏健派のロウハニ大統領だ。トランプ氏が離脱を決断した場合、反米の保守強硬派がロウハニ師への非難を強める可能性もあり、ロウハニ政権は正念場を迎える。

 イランは米国が合意を離脱した場合、イランも離脱する可能性に含みを持たせている。しかし、ロウハニ師は7日、「米国抜きの合意を含め、あらゆるシナリオを想定している。来週も私たちの生活に変わりはない」と述べ、米国が離脱を宣言しても他の関係国が残留することを条件に、イランは合意にとどまる可能性を示唆。国民生活への影響もないと主張した。

 ロウハニ師は核合意後の経済制裁解除に伴う原油輸出増加などの成果を強調し、昨年5月の大統領選で再選された経緯があり、合意維持への強い思い入れがある。だが3割近いとされる若年失業率はその後も変わらず、経済成長の恩恵を実感できない国民には不満が蓄積。昨年12月〜今年1月には全土で反政府デモも発生した。

 「国民の間には、核合意がロウハニ師の唯一の成果との考えが根強い。米国が再び制裁を発動すれば、西側との関係強化を主張してきたロウハニ師の求心力は低下する」。イラン政治に詳しいエジプトの政治評論家モハメド・アブヌール氏はそう分析する。

 イランでは反米の最高指導者ハメネイ師の直属の軍事組織・革命防衛隊と関連の深い企業が国内経済に浸透している。ロウハニ師はこうした利権構造の改革も試み、保守強硬派との摩擦も生んだ。このため、核合意の行方次第では保守強硬派が「巻き返し」に出るとの観測もある。イランの西側外交官はロイター通信に、ロウハニ政権が弱体化すれば革命防衛隊系企業が「再びイランのビジネス界で勢いを取り戻す」と話している。

2347チバQ:2018/05/08(火) 21:17:35
https://mainichi.jp/articles/20180508/dde/007/030/034000c
レバノン総選挙
シーア派が勝利宣言 イラン、勢力拡大か
毎日新聞2018年5月8日 東京夕刊
 【カイロ篠田航一】レバノンで6日、国民議会(1院制、定数128)の総選挙が行われた。隣国シリアの内戦による混乱の影響で議会任期は度々延長され、総選挙は2009年以来9年ぶり。7日夜までの地元メディアの暫定集計によると、イランが支援するイスラム教シーア派組織ヒズボラとその支持勢力が躍進する見通しだ。

 ヒズボラ指導者のナスララ師は7日、「私たちの政治的勝利だ」と勝利宣言した。一方、スンニ派のハリリ首相率いる陣営は議席を減らす見通し。

 中東では、スンニ派国家サウジアラビアとシーア派国家イランによる覇権争いが激化。イランは隣国イラクからシリアを経てレバノンまで影響力を及ぼす「シーア派三日月地帯」を形成しつつあり、今回のヒズボラ躍進で、イランの勢力拡大が進む可能性がある。

 1975年から90年まで内戦が続き、多くの宗教・宗派が混在するレバノンでは勢力均衡を図るため、イスラム教勢力64議席、キリスト教勢力64議席とあらかじめ議席配分が決められている。この中で躍進した勢力が連立交渉を優位に進める。

https://www.sankei.com/world/news/180507/wor1805070014-n1.html
2018.5.7 20:14

ヒズボラ系が過半数か レバノン、9年ぶり総選挙 周辺国に警戒感
 【カイロ=佐藤貴生】レバノンで6日、国民議会(一院制、定数128)選の投票が行われた。ロイター通信は7日、現地メディアなどの非公式暫定集計として、イランと関係が深いイスラム教シーア派組織ヒズボラとその連携政党が過半数を確保する見通しだと伝えた。昨年にはレバノンをめぐり、シーア派大国イランとスンニ派大国サウジアラビアの争いが表面化しており、選挙結果が両国の対立にどう影響するかが注目される。

 レバノンでは政治混乱で議会任期がたびたび延長されており、総選挙は9年ぶり。投票率は約49%で前回の54%を下回った。

 キリスト教やイスラム教などの諸宗派が混在する同国では、議席数のほか、大統領や首相ポストも宗派別に割り当てられている。

 ハリリ首相のスンニ派政党「未来運動」は議席を減らす見込みで、現地メディアはハリリ氏を今選挙の「敗者」と評した。同氏はスンニ派に割り当てられる首相職にとどまる可能性があるが、ヒズボラなどへの立場はいっそう弱まりそうだ。

 ハリリ氏は昨年11月、サウジ滞在中に辞意を表明。ヒズボラがシリア内戦に介入するなどして影響を強める中、同氏が対抗策を打ち出せないことに後ろ盾のサウジが激怒し、辞任を迫ったとの観測が出た。ハリリ氏は後に辞意を撤回した。

 ヒズボラと敵対するイスラエルのベネット教育相は7日、ツイッターに「ヒズボラ=レバノン」と書き込み警戒感をあらわにした。

2348チバQ:2018/05/10(木) 22:17:01
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018051001102&amp;g=int
イランがイスラエル占領地砲撃=シリア領内に報復、23人死亡-軍事衝突本格化懸念

シリア シリア内戦 アサド政権


 【カイロ、エルサレム時事】イスラエル軍は10日、イランがシリア領内からイスラエルに向け約20発のロケット弾を発射したと発表した。北部の占領地ゴラン高原を標的にしており、イスラエル軍は報復としてシリアにあるイラン精鋭部隊「革命防衛隊」の軍事拠点を空爆。在英のシリア人権監視団によれば、アサド政権軍や「外国人の兵士」を含む23人が死亡した。
 イランがシリアからイスラエルの実効支配地域に攻撃を加えたのは初めてとみられる。互いを敵視するイスラエルとイランの緊張が一段と激化し、本格的な軍事衝突の懸念も強まっている。
 イスラエル軍によると、革命防衛隊の精鋭組織「コッズ部隊」が主導してゴラン高原にロケット弾を発射。イスラエルの対空防衛システム「アイアンドーム」が数発を迎撃した。
 イスラエル軍は「シリアでイランの脅威が構築されるのを許さない」と警告。リーベルマン国防相は10日、報復によって「シリアにあるほぼすべてのイラン拠点に打撃を与えた」と語った。イスラエル軍の空爆は、対イラン攻撃としては近年で最大規模となった。イスラエル側に死傷者の情報はない。
 一方、シリア国営メディアは、イスラエル軍の空爆でシリア国内のレーダー施設や武器貯蔵庫などが破壊されたと報道。「大半が標的に達せず、防空システムでミサイル数十発を撃ち落とした」と主張した。(2018/05/10-21:46)

2349チバQ:2018/05/11(金) 22:17:03
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180511-35118986-cnn-int
イスラエル首相、イランは「一線越えた」 シリア内の拠点攻撃
5/11(金) 10:23配信 CNN.co.jp
ゴラン高原(CNN) イスラエル当局は11日までに、イランによるゴラン高原へのミサイル攻撃があったとして、シリア国内におけるイランの軍事能力ほぼ全てを攻撃したと発表した。イスラエルのネタニヤフ首相は同日の声明で、イランは「一線を越えた」と主張、イスラエルの行動は適切だったとの認識を示した。

イスラエルとイランは今回、夜間に数時間にわたり砲火を交えた。両国によるこれまでで最も直接的な衝突となっている。

この2日ほど前には、米国がイラン核合意からの離脱を表明。中東地域での影響力を争うイスラエルとイランの間では緊張が高まっている。

ネタニヤフ氏は10日夕方、メイ英首相と電話で会談した。イスラエル首相府の発表によれば、両首脳は「イランの攻勢や地域の状況、シリア情勢」について協議したとしている。

イスラエルによると、今回の衝突では9日夜、シリア国内に展開するイラン軍部隊からイスラエルに向けて20発以上のロケットが発射された。これに対し、イスラエルは地対地ミサイルとみられる兵器で反撃。シリアは迎撃のため対空砲を放った。国境地帯をまたぐ形で、イスラエルの砲撃による轟音(ごうおん)が響き、その後に着弾のかすかな音が続いた。

シリア軍は声明で、イスラエルのミサイルにより3人が死亡、2人が負傷したと明らかにした。またレーダー設備や弾薬庫が破壊されたほか、シリアの防空施設に対する物理的な損害もあったとしている。

2350とはずがたり:2018/05/11(金) 23:01:46
サウジと対等にやり合う大国として振る舞うイランだが大変そうである。
アメリカの核合意離脱とイスラエルとの衝突。

2018年1月9日 / 17:56 / 4ヶ月前
コラム:反政府デモが露呈したイランの「根本的悩み」
https://jp.reuters.com/article/handjani-iran-idJPKBN1EY0QR?rpc=135
Amir Handjani

[2日 ロイター] - イラン国内では2017年12月末より死傷者を伴う反政府抗議デモが相次ぎ、同国政府と治安部隊は不意を突かれた格好となった。賃金未払いとインフレに対する抗議として聖廟都市マシュハドで発生したデモは、同国内に急速に広がった。

各地で繰り広げられたデモは、政府の失政と腐敗、そしてイラクやレバノン、シリアに対する政府干渉への抗議にまで発展した。

2009年の総選挙後に主として都市部で生じたデモとは異なり、今回の動きはアフワーズ、ケルマーンシャー、ラシュト、カズビーンなど、いずれも地方の比較的貧しい街で起きている。全国規模に拡大した抗議デモだけに、政府も真剣な対応が求められた。

このデモを巡り、政治家にとって考慮すべきポイントは5つある。

1.最重要テーマは経済

今回の抗議行動全体に共通するテーマは、イランが経済運営の面で重ねている失敗にあるようだ。

インフレ、失業、腐敗、そして長年にわたる制裁により、エリート層が私腹を肥やしがちな「影の金融システム」が生まれ、中間層や貧困層は年々置き去りにされている。

ロウハニ大統領が初当選した2013年の選挙戦では、西側諸国との核合意を成立させ、イラン経済を長年にわたる制裁から解放することが公約されていた。ただ経済制裁が、国家主導によるイラン経済が抱える長期的・構造的な問題をさらに悪化させたことは確かだが、イランの悩みの根本的な原因は、そこにはない。

現在、イランの失業率は12%となっている(若年層に限れば20%を超える)。1979年の革命以降、インフレ率は1980年代の17%から1990年代の最大49%のあいだで推移した。

2000年代前半には改革派ハタミ大統領の舵取りにより約15%に抑え込まれたが、扇動主義的なアフマディネジャド大統領の下で、再び30%に急上昇した。このとき、原油価格は過去最高の水準にあり、イラン通貨はすでに450%以上も切り下げられていた。

ロウハニ大統領の手腕により、現政権はインフレ抑制の点である程度の成功を収めており、現時点では10%に近づいている。2年前に核開発関連の制裁が解除されて以来、イラン経済はかなりの回復を見せている。イラン経済の2017年成長率は7%、IMFによる最近の予測では今年も4.2%成長を見込んでいる。

だが、こうした改善が誰に恩恵をもたらすかは見えにくい。抗議行動の参加者たちは、物価上昇と補助金削減によって自分たちの購買力が低下したと考えている。平均的なイラン国民が制裁解除の効果を実感し、経済が安定するまでには時間がかかる、とロウハニ大統領の支持者は主張する。

抗議する側は、改革によって自分たちの生活に何か意味のある改善がもたらされるという希望を失ってしまっている。

2.イラン中東政策への影響

抗議デモ参加者の多くは、何年にもわたって、同国の攻撃的な外交政策に反対する声を上げている。そのスローガンは、要するにこういうことだ。「なぜ政府は、イラクやシリア、レバノンに国費を投じ、自国民のために使わないのか」

これは正当な不満だ。そして、これまで伝統的に体制の支持基盤とみられていた貧困層がこの不満を表明しただけに、特に注目に値する。

だが、これら諸国への介入に反対する抗議の声が、イラン社会の幅広い層に共有されているとは限らない。

多くのイラン国民は、過激派組織「イスラム国」、そしてサウジアラビアの国教であるイスラム教ワッハーブ派は、自らの存亡に関わる脅威であると考えている。スンニ派原理主義と戦うならば、舞台はイラン国内よりもイラクとシリアの方がマシだというのが彼らの考え方だ。

2351とはずがたり:2018/05/11(金) 23:02:05
>>2350
昨夏、イスラム国がテヘランの国会議事堂と霊廟に攻撃を仕掛けたことが、この思いをいっそう強めた。米国、サウジアラビア、イスラエルの政府は、今回の一連の抗議行動がイランの中東政策に影響を及ぼすと期待すべきではない。

3.トランプ大統領の支持表明は抗議行動にとって無意味

トランプ米大統領は抗議行動を支持するメッセージをツイッターに投稿した。だが、その言葉はうつろに響く。

イラン国民のあいだでトランプ大統領はひどく不人気であり、米政権が単にイラン政府だけでなく、イラン国民に対して敵対的だと見られている事実に変わりはない。トランプ氏によるイラン国民に対する渡航禁止措置は家族を分断し、もはやイラン系の親族の訪問を受けられなくなってしまった米国民を憤慨させている。

トランプ氏はイランの核合意遵守を認めようとせず(あらゆる証拠は合意遵守を裏付けているにもかかわらずだ)、他国がイランと交流しないように働きかけ、中東におけるすべての紛争はイラン政府の責任だとするサウジアラビアの論法を全面的に支持している。

イランの抗議デモ参加者にとっては、そのトランプ氏から支持を表明されても戸惑うばかりだ。

過去数十年間に及ぶ国内問題に対する海外からの干渉は、イラン国民の意識に深い傷を残してきた。トランプ政権は、デモを利用しようとするあまり、抗議デモ参加者が、あたかも外国の手先であるような印象を与えないよう注意すべきだ。

それこそ、体制側が反体制派の信用を失墜させるための便利なレッテルなのだから。

4.今後取られるべき行動

抗議行動は小規模で散発的で。独自のリーダーシップも確認できなかった。大半のイラン国民は、運動から距離を置くことを選んでいる。当局による実力行使を恐れて、あるいは、これまで38年間暮らしてきた政治体制をひっくり返すよりは、現状のなかでの改革を進めていく方が好ましいからかもしれない。

ロウハニ大統領としては、抗議デモ参加者が示した不満に耳を傾け、経済・社会改革という選挙公約を果たすことが必要だ。そのためには、不透明な政治過程や縁故主義、腐敗といった要素に取り組まなければならない。今回のような抗議行動を利用して、自らの政治目標を強化することさえ可能だ。

「アラブの春」以降、中東地域を覆っている政治的な混乱・動揺を考えれば、大半のイラン国民が有意義な改革よりも革命を好むとは考えにくい。確かなのは、イラン国民が、日々の必要が満たされ、各個人の生活に対する政府の干渉が弱まるよう望んでいる、ということだ。

5.イラン国内政治に対する影響

西側諸国のアナリストの多くは、イラン政治を一枚岩であるように描写しているが、実際には非常に細分化されており、複数の権力中枢が競合し、無数の特殊な利害が絡み合っている。

昨年の選挙でロウハニ大統領の主要対立候補となったライシ前検事総長に近い保守強硬派と治安当局は、抗議行動に関して大統領を批判すると予想される。彼らは、ロウハニ政権が都市貧困層の期待を裏切り、核合意による恩恵を誇張していると主張するだろう。一方のロウハニ大統領派は、経済改革を妨害し、イスラム式の女性の服装規定の緩和を阻んでいるのは保守強硬派であると批判している。

どちらのグループも最高指導者であるハメネイ師への働きかけを目指すだろうが、ハメネイ師は、少なくとも公式には中立的な立場を維持するだろう。同師は、抗議行動を政治利用しようとする勢力があればすべて非難すると思われる。

外部の勢力、特に西側諸国については、混乱を醸成しようとしていると批判するだろう。しかし非公式には、ハメネイ師はロウハニ大統領を支持し、大統領が政治目標を積極的に追求するための余裕を与えるだろう。同師は保守強硬派に対し、国民の60%が30歳以下という状況を考えれば、時代・人口構成とも彼らの味方ではないことを思い起こさせるべきだ。イラン政府が実力行使により抗議行動を封じ込める対応しか取らないのであれば、抗議の声が再び勢いを増す可能性がある。

*筆者は米シンクタンク、アトランティック・カウンシルのシニア・フェロー並びに、トルーマン・ナショナル・セキュリティ・プロジェクトのフェローを務める。

*本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。(翻訳:エァクレーレン)

2353チバQ:2018/05/13(日) 09:43:02
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180512-00000044-mai-int
<イラク>総選挙始まる 親イラン、首相の続投可否が焦点
5/12(土) 19:20配信 毎日新聞
<イラク>総選挙始まる 親イラン、首相の続投可否が焦点
12日、イラク・バスラの投票所で、投票を終えたことを表すインク付きの指を示す男性=AP
 【カイロ篠田航一】イラク国会(定数329、任期4年)の総選挙が12日に実施された。大勢判明には数日かかる見通し。トランプ米政権がイラン核合意離脱を表明してイラン敵視を強める中、イランと米国の双方と良好な関係を保つアバディ首相の続投の有無が焦点。2014〜17年に国内で勢力を拡大した過激派組織「イスラム国」(IS)との戦闘がほぼ終了し、荒廃した国土の再建が課題となっている。

 03年のイラク戦争で少数派のイスラム教スンニ派のフセイン政権が崩壊後、国内では多数派のシーア派が支配的になり、アバディ政権もシーア派。北部には少数民族クルド人による自治区もあり、宗派・民族対立の克服もカギとなる。

 アバディ首相率いる「勝利連合」はIS掃討の実績を訴え、優勢とみられる。対立していたスンニ派大国サウジアラビアとの関係改善も進めており、スンニ派やクルド人が住む地区にも浸透を図る。これに対しマリキ前首相率いる「法治国家連合」は、シーア派中心に支持を訴える。

 クルド系の各政党は、昨年9月にクルド自治区の独立の是非を問う住民投票後、混乱が続いており、議席を減らす見通し。スンニ派勢力も乱立気味だ。

 単独過半数を獲得する勢力はないとみられ、選挙後の連立交渉に時間がかかる可能性がある。

2354チバQ:2018/05/13(日) 21:01:01
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180513-00000053-jij-m_est
アバディ首相優勢か=イラク総選挙、開票進む
5/13(日) 18:33配信 時事通信
 【アンマン時事】イラクで12日実施された連邦議会(定数329)選挙は、13日までに9割以上の開票を終えた。

 公式結果は発表されていないが、ロイター通信は非公式の暫定集計情報として、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討の実績などを訴えたアバディ首相率いる「勝利連合」が優勢と伝えた。

 このほか、主に貧困層に人気があるイスラム教シーア派の有力者サドル師の政党連合が健闘しているもよう。2006〜14年にシーア派主導の政権を担って隣国イランとの関係が深く、返り咲きを狙ったマリキ前首相率いる「法治国家連合」は苦戦したとみられる。

2355チバQ:2018/05/14(月) 00:47:57
https://www.asahi.com/articles/ASL5472LLL54UHBI02D.html
クルド人の政党、一枚岩になれず 12日にイラク総選挙
アルビル=高野裕介、翁長忠雄2018年5月12日00時22分
 イラクで12日に行われる国民議会選挙(総選挙、定数329)で、北部のクルディスタン地域政府(KRG)の自治区に住む少数民族クルド人の政党が一枚岩になれないでいる。KRGが昨年9月に実施したイラクからの独立を問う住民投票を機に係争地はイラク軍に制圧され、財政難も続く。市民が総選挙を通しての将来展望を描くのは難しい状況だ。

 KRGとイラク政府が帰属を争う油田地帯キルクーク州のタクシー運転手ヒサム・アザディンさん(34)は昨年10月、自治区の中心都市アルビルに家族と避難した。以来、自宅に戻れない日々が続く。

 住民投票に猛反発したイラク政府は同月15日、キルクークに軍を派遣。現在、軍とともに進軍したイスラム教シーア派中心の軍事組織「人民動員機構」も展開する。同組織はKRGの最大与党・クルディスタン民主党(KDP)支持者の名簿を入手し、見つければ拘束しているとされる。

 ヒサムさんはKDPの熱烈な支持者。戻れば拘束される恐れがあるため役所に行けず、投票手続きができないという。「投票の権利を奪われた。憤りを感じる。ただ、キルクークにKDPは候補者を出していないし、もうどうでもいい」

 ログイン前の続き国会でクルド政党は現在、自治区と係争地で62議席をもつが、係争地での選挙活動は実質的に制限され、議席数は現状を下回る可能性がある。

 国会議員はクルド人の権利を代表し、イラクの政権側と交渉する役割を担う。KDP政治局幹部のササン・アウニ氏は「クルドはまとまる必要があるが、選挙前に協力態勢をつくれなかった」と話す。KRG内の最大野党ゴランの幹部は、KDPなどの与党が党の利益だけを考える姿勢を変えなければ連携は難しいと指摘。新党「民主主義と公正連合」創設メンバーのムハンマド・ラウフ氏も「連合を組むなら主導権はこちらでなければならない」といい、団結は容易ではない。

 市民の間には、住民投票後のイラク政府の強硬姿勢を止められなかった議員らへの失望も広がる。イラク政府はKRG域内の国際線発着を一時禁止。外国人客らは激減し、観光業は大打撃を受けた。

 アルビルで旅行会社を営むベシュダール・ムハンマドさん(45)の毎月の売り上げは2013年まで1万ドル(約109万円)以上あったが、14年6月にアルビルに隣接するモスルを過激派組織「イスラム国」(IS)が占拠した後は2千ドルに急減。国際線発着禁止が追い打ちをかけ、1千ドルまで落ち込んだ。「アバディ首相はクルド人の権利に目を向けなかった。選挙では独立に向けてイラク政府と交渉できる、新たなクルド政党を選びたい」(アルビル=高野裕介、翁長忠雄)

     ◇

 〈クルド人〉 独自の言語と文化を持つが、第1次世界大戦後に居住地域をイラク北部のほか、トルコ、イラン、シリアに分断された。推定人口は約3千万人。各国では少数派だ。イラクのクルド人は600万人ほどと推定され、北部に多くが住む。フセイン政権時代には弾圧された。クルディスタン地域政府(KRG)は独自の議会や軍事組織をもつ。

2356チバQ:2018/05/14(月) 01:12:14
イラク

2004-2005 アラウイ 暫定政権首相
2005-2006 ジャファリ 移行政府首相
2006-2014マリキ 政党連合「法治国家連合」
  >>358 アバディ副議長は、マリキ氏に反発するイスラム教シーア派議員の勢力が主導して候補に立てた。
  >>370 マリキ氏と同じ会派の所属ながら、他のシーア派連合が推すアバディ氏を次期首相候補に指名して組閣を要請。これに対しマリキ氏は「大統領の判断は憲法違反だ」として徹底抗戦の構えを見せていた。
2014-アバディ 「勝利連合」 
  副大統領にマリキ前首相、アラウイ元首相 ヌジャイフィ元国会議長

Wikiによる2010年総選挙後の議席 (2014年結果は不明)
イラク国民運動(英語版)‐91 (アッラーウィー元首相の世俗会派)
法治国家連合(英語版)‐89 (マーリキー首相の会派)
イラク国民連合(英語版) ‐70 (ムクタダー・サドルらの会派)
クルディスタン愛国同盟‐43
イラク合意戦線(英語版)‐6
イラク統一同盟(英語版)‐4

2358チバQ:2018/05/14(月) 21:04:26
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASL5G0P55L5FUHBI02H.html
米大使館、エルサレム移転へ 米主導での和平は絶望的に
17:57朝日新聞

米大使館、エルサレム移転へ 米主導での和平は絶望的に

イスラエルの地図

(朝日新聞)

 イスラエル建国から70年を迎える14日、米国は在イスラエル大使館を商都テルアビブからエルサレムに移す。トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と宣言したことを受けて、「エルサレムの地位はイスラエルとパレスチナの和平交渉で決める」としてきた従来の中東政策を転換させる。パレスチナ側は猛反発しており、米国が主導する形での中東和平交渉は絶望的になった。

 パレスチナ自治区ガザ地区では14日午前からイスラエルと米国に対する大規模デモが始まり、厳戒態勢を取るイスラエル軍との間で激しい衝突が続いている。ガザ保健省によると、14日午後2時半(日本時間同8時半)現在、イスラエル軍の銃撃などでパレスチナ人18人が死亡、900人超が負傷した。

 米国は大使館移転に合わせて記念式典を開催し、トランプ氏がビデオ演説を行う。式典には米政府を代表し、トランプ氏の長女のイバンカ補佐官や娘婿のクシュナー上級顧問、ムニューシン財務長官、サリバン国務副長官らが参加。イスラエルからはネタニヤフ首相ら政府高官が参加する。

 米国の歴代政権はイスラエルとパレスチナの「2国家共存」に配慮し、エルサレムの帰属は両者の交渉で決まるとして、米国大使館はテルアビブに置いてきた。だが、トランプ氏は昨年12月、エルサレムをイスラエルの首都と宣言し、大使館をエルサレムに移すと表明。背景には、11月の米中間選挙で親イスラエルのキリスト教福音派の支持を確実にしたい思惑がある。

 トランプ政権は今年2月、大使館の5月移転を発表した。経済や安全保障で米国の強い影響下にある中米グアテマラと南米パラグアイも今月、大使館をテルアビブからエルサレムに移す。

 パレスチナは東エルサレムを首都とする独立国家の樹立を目指しており、「米国が仲介する中東和平交渉は拒否する」(アッバス・パレスチナ自治政府議長)と猛反発している。

 15日は、70年前のイスラエル建国でパレスチナ人約70万人が難民になったことを思い起こす「ナクバ(アラビア語で大破局の意味)の日」だ。パレスチナ自治区で14日に始まった大規模デモは15日まで続くとみられ、数万人規模が参加するとみられる。

 ガザ地区では3月末から毎週金曜日、イスラエルによる占領反対を訴え、難民の帰還を求めるデモも行われており、これまでに40人超が死亡し、9千人以上が負傷した。

 エルサレムにはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地が集まる。1947年の国連パレスチナ分割決議で国際管理下に置かれることになったが、イスラエルは48年の第1次中東戦争で西エルサレムを獲得。67年の第3次中東戦争で東エルサレムを併合し、80年にエルサレム全域を首都と宣言した。国際社会はこれを無効とする国連総会決議を採択。日本を含む多くの国々はテルアビブに大使館を置いており、「移転しない」と明言している。(エルサレム=渡辺丘、杉山正)

2359チバQ:2018/05/14(月) 21:04:58
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2018051401001491.html
イラク総選挙、サドル師派に勢い 暫定的な集計結果を発表
12:17共同通信

イラク総選挙、サドル師派に勢い 暫定的な集計結果を発表

14日、イラク・バグダッドで、国会選挙の結果を祝う人々(ロイター=共同)

(共同通信)

 【バグダッド共同】12日実施されたイラク国会選挙(総選挙)で、選挙管理委員会は13日深夜から14日未明にかけ、国内18州のうち10州の暫定的な集計結果を発表した。イスラム教シーア派有力指導者サドル師の勢力が、首都のあるバグダッド州で最多得票するなど勢いを見せている。

 続投を目指す現職のアバディ首相の政党連合は伸び悩んでいる。選管は残る8州の集計を近く終え、各政党連合の議席数を発表したいとしている。ロイター通信は当初、非公式情報として、アバディ氏の連合が優勢と伝えていた。

 サドル師はフセイン政権が崩壊後、民兵組織を率いて駐留米軍と武力闘争を展開した。

2360チバQ:2018/05/14(月) 21:06:00
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3174465.html
イラク総選挙、反主流2勢力がリード 首相の連合は苦戦
09:07AFPBB News

イラク総選挙、反主流2勢力がリード 首相の連合は苦戦

イラクのシーア派聖地ナジャフで、連邦議会選の集票作業に当たる選管当局者(2018年5月13日撮影)。(c)AFP PHOTO / Haidar HAMDANI

(AFPBB News)

【AFP=時事】イラクで行われた連邦議会選挙は13日、開票作業が進み、反主流派の2勢力が優勢となっている。続投を狙うハイダル・アバディ首相率いる政党連合は伸び悩み、番狂わせの様相を呈している。

 投票は12日に行われた。AFPが入手した公式の一部開票結果によると、イスラム教シーア派指導者のムクタダ・サドル師と共産主義者が組んだ「改革への行進」が首位。擁立した候補は18選挙区のうち6選挙区で首位、4選挙区で2位となっている。

 次がイランの支援を受けてイスラム過激派組織「イスラム国」と戦った元民兵らがつくった「征服連合で、4選挙区で首位、8選挙区で2位となっている。

 一方、アバディ首相の「勝利連合」が首位に立っているのはわずか1選挙区にとどまっている。

 今回の選挙は昨年12月のISに対する勝利宣言後初の総選挙。予想外の結果が確定すれば新首相選びに入ることになる。

 投票率は44.5%と、米主導でサダム・フセイン政権が打倒された2003年以降で最低だった。【翻訳編集】AFPBB News

2361チバQ:2018/05/15(火) 20:29:01
https://mainichi.jp/articles/20180515/k00/00m/030/056000c
米大使館移転
割れる中東各国 米との距離で温度差
毎日新聞2018年5月14日 19時29分(最終更新 5月15日 06時57分)
 【カイロ篠田航一】在イスラエル米大使館のエルサレム移転について、中東諸国では対応が割れている。本来、イスラエルと対立するイスラム諸国は「パレスチナ側」に立つのが基本姿勢だが、米国との緊密な関係を維持したいサウジアラビアやエジプトは過度な対米批判を避けている。一方、イラン核合意離脱問題などで米国と敵対するイランは非難を強めるなど、温度差が浮き彫りになっている。

 パレスチナ自治政府のアッバス議長は13日、移転問題への対応を協議するため、アラブ連盟(21カ国・1機構)に対し近日中の緊急会議開催を要請した。同連盟は4月に首脳会議を開き、パレスチナ人が将来、東エルサレムを首都とする独立国家を樹立することを「正当な権利」と確認。パレスチナへの支援継続で一致した。

 だがサウジのムハンマド皇太子は4月の米誌のインタビューで「パレスチナ人もイスラエル人もそれぞれの土地を保有する権利がある」と発言。公式には国家承認していないイスラエルを容認するかのような見解を示し、話題を呼んだ。背景には、敵対するイランの封じ込めを最優先し、同じくイラン敵視を強めるイスラエルと水面下で「連携」したい思惑がある。

 エジプトも、シナイ半島での過激派掃討作戦でイスラエルからの支援を受けているとの観測が絶えない。エジプト軍は「他国の助けを借りず、自力で戦っている」と強調するが、水面下での調整は常に取りざたされ、イスラエルに強硬に反発できない事情も垣間見える。エジプトは米国から多額の軍事支援も受けている。

 「イスラム諸国は米国を公式には非難するが、問題解決への代替案を提示できていないのが現状だ。中東では近年、テロ対策が最大の課題だったが、今後はパレスチナ問題への本気の取り組みが最も重要になる」。エジプトのシンクタンク・アハラム政治戦略研究所のモアタズ・サラマ研究員はそう分析する。

 一方、イランの最高指導者ハメネイ師は昨年12月の大使館移転決定後、「すべてのイスラム諸国は米国を前に団結すべきだ」と訴える。イランの影響下にあるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラも14日、「移転は米国の一方的判断に過ぎず、意味がない」と認めない姿勢を強調した。

2362チバQ:2018/05/16(水) 19:42:47
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3174781.html
イラク議会選、サドル師勢力が優勢 イラン・米の影響弱まるか
12:57AFPBB News

イラク議会選、サドル師勢力が優勢 イラン・米の影響弱まるか

イラクのシーア派聖地ナジャフで投票したイスラム教シーア派指導者のムクタダ・サドル師(2018年5月12日撮影)。(c)AFP PHOTO / Haidar HAMDANI

(AFPBB News)

【AFP=時事】12日投票のイラクの連邦議会選挙は15日、開票作業が終わりに近づき、イスラム教シーア派指導者のムクタダ・サドル師の政治勢力が優勢となっている。イランと米国の影響力が弱まり、イラク政治の様相が一変する可能性が出てきた。

 今回の議会選はイラク政府によるイスラム過激派組織「イスラム国」への勝利宣言後に行われた初の選挙だった。これまでの開票結果によるとサドル師と共産主義者が組んだ「改革への行進」が汚職や外国の干渉に怒る国民の支持を受けて最多議席を獲得する見通し。サドル師の陣営は他陣営の候補者らから、勝利を祝う電話があったと発表した。

 棄権が記録的に多かった今回の選挙は、米主導でサダム・フセイン政権が打倒された2003年以降、広く批判されながらも政界を支配していたエリート層にとっては屈辱的とも言える結果となった。

 サドル師自身は首相になるつもりはないとしており、実力者として影響力を発揮し多数の政党のテクノクラート(実務者)から成る連立政権の樹立を目指すものとみられる。しかしサドル師の勢力は単独過半数には達しておらず、新政権発足には長い時間がかかることが予想される。

 これまでの開票結果では、イランの支援を受けてISと戦った元民兵らの「征服連合」が2位につけている。米国が支持する調整型政治家で、約5か月前の昨年12月にISとの戦いで勝利宣言を行い、今回の選挙で最も有利だとみられていたハイダル・アバディ首相の政党連合は3位にとどまっている。

 開票の完了を待たずにイラン政府は会議を開き、サドル師が政権を握ることを阻止する動きを見せた。会議の出席者によると、イラン革命防衛隊で対外作戦を指揮するカセム・スレイマニ氏がバグダッドに入り、サドル師に対抗するシーア派勢力の糾合を試みているという。

 スレイマニ氏はアバディ首相、元民兵らの「征服連合」、ヌーリ・マリキ元首相の各勢力を一つにまとめようとしているという。アバディ首相とマリキ元首相はいずれもサダム・フセイン後のイラクの体制側にあったダワ党出身だが激しいライバル関係にある。

 臆測が飛び交っているが、開票を完了させ、新しい329議席を確定させることが当面の節目であることに変わりはない。当局者は15日、開票に異議が唱えられた2州で作業が遅れていると発表した。全国の最終的な投票結果と新しい議席の配分は数日中に発表される見通し。【翻訳編集】AFPBB News

2363チバQ:2018/05/16(水) 19:53:24
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20180516k0000m030073000c.html
<イラク総選挙>シーア派・サドル師が優勢 暫定集計
05月15日 20:16毎日新聞

 【カイロ篠田航一】12日に実施されたイラク国会(定数329)の総選挙で、イラク選管当局は国内18県のうち16県について15日までの暫定集計結果を発表し、イスラム教シーア派の有力指導者、ムクタダ・サドル師の勢力が1位になった。サドル師は総選挙に出馬しておらず、首相候補にはならないが、今後の連立交渉はサドル師中心に進む見通しだ。

 イランの支援を受け、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討で活躍したシーア派民兵組織の元司令官、アミリ氏の勢力が2位。当初は優勢とみられたアバディ首相の勢力は3位と伸び悩んでいる。

 トランプ米政権がイラン核合意離脱を表明し、イラン敵視を強める中、アバディ政権はイランと米国の双方と良好な関係を保つ。これに対し、サドル師は反米強硬派で知られる一方、同じシーア派のイランとも距離を置き、昨年7月にはイランが敵対するサウジアラビアのムハンマド皇太子と「共通の利益」について協議。選挙では貧困層対策などが支持を集めたとみられる。

 単独過半数を確保する勢力はないとみられ、各勢力による連立交渉に時間がかかる可能性がある。同様の状況となった前回の2014年の総選挙後、内閣発足までは4カ月以上を要した。

2364チバQ:2018/05/16(水) 19:54:28
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180516-00000520-san-m_est
エジプト大統領、強まる独裁度…2期目シーシー氏はムバラク氏を上回るか
5/16(水) 10:30配信 産経新聞
 中東の大国エジプトで6月、アブドルファッターフ・シーシー大統領(63)の2期目政権がスタートする。3月の大統領選で対抗馬らを事前拘束するなど強権色を強めているとの評価がつきまとうシーシー氏。その手法は、2011年の「アラブの春」で失脚したホスニー・ムバラク元大統領(90)の時代への「先祖返り」といわれるが、新旧大統領はどちらがより“独裁的”なのだろうか。(前中東支局長 大内清)

■共通する強権ぶり

 エジプト人は、何でも冗談のネタにして笑い飛ばすのが好きだ。英誌エコノミストが最近、ムバラク時代に広まったこんなジョークを紹介していた。

 「ある時、神様が大統領に告死天使アズライルを遣わした。だが、アズライルは大統領に死を告げる前に治安機関に捕まってしまった。散々に痛めつけられて天国に戻ると、神様が青ざめて言った。『私の名前は出してないだろうな?』」

 神様でさえエジプト治安機関の悪名高さを恐れている-という小話だ。

 1981年から約30年続いたムバラク政権では非常事態令が維持され、治安機関には令状なしで身柄拘束や家宅捜索を行うなどの権限が与えられた。イスラム過激派によるとみられるテロが時折発生したことが治安機関への権限付与につながっていた面を差し引いても、警官の横暴ぶりは目に余るものがあった。

 この小話に限らず、強権国家ぶりを揶揄するジョークは多かったが、それらは2014年に誕生したシーシー政権にも当てはまる。

 13年に国防相だったシーシー氏が主導したクーデターで政権を追われたイスラム原理主義組織ムスリム同胞団や、東部シナイ半島を拠点とする「イスラム国」(IS)系武装勢力を取り締まる名目で、容疑も不確かな人が拘束されるケースは後を絶たない。やり方は非常に乱暴で、怪しいとされた人物やその親戚、友人、場合によっては同じアパートに住んでいるだけの人まで、ひとまずまとめて連行してしまうこともある。いわば「底引き網漁方式」だ。

 短期的な治安回復には効果があるが、時に拷問まで受ける拘束対象者には政権への恨みが残るため、治安機関はさらに監視を強化する。この悪循環は、今もムバラク時代も変わらない。

■ムバラク氏の党内調整

 シーシー氏とムバラク氏はともに軍出身で、軍を権力基盤とすることも共通点だ。だが、大統領としての統治手法は大きく異なる。

 ムバラク時代には、国民民主党(NDP)という巨大与党が存在し、ムバラク氏は党首に君臨した。NDPには規制緩和を唱える新自由主義的な勢力から社会主義的な勢力まで、さまざまなグループが同居し、政商らも多かった。政治理念ではなく、政権に連なることによる利益でまとまった組織で、議会選では、同じ選挙区にNDPから複数の候補が出馬し泥仕合となることも珍しくなかった。

 その中でムバラク氏の役割は、党内で対立する利害を調整することにあった。

 ムバラク時代の2010年に行われた議会選で、NDPの候補同士で議席を争っていたケースを取材したことがある。候補の一人に、遺恨が残りかねない戦いをどう決着させるのかと尋ねると、「最後は大統領が決めるだろう」と話していたのが印象的だった。票の操作が常態化していたとされるエジプトの選挙では、最終的な当落はムバラク氏次第-というわけだ。

 ただし、裁定があまりに一方的なら、不満分子を増やすことになる。ムバラク氏は、党内の勢力バランスが大きく崩れないよう振る舞う必要があったのだ。民主化を抑制し、NDPを肥大化させた結果だとはいえ、「独裁」イメージとは裏腹に、ムバラク氏は党に一定の“気遣い”をせざるを得ず、それが独裁の歯止めとなっていた面がある。

2365チバQ:2018/05/16(水) 19:54:47
■深まる軍への依存

 一方、現在の同国議会は、多くの党派が林立しているが、シーシー氏は無所属だ。フリーハンドで迅速な意思決定を行いたいとの考えからと思われる。実際、シーシー氏は大統領就任後、早々に長年の懸案だった政府補助金のカットや為替自由化といった大胆な改革に踏み切っている。

 半面、党という政治基盤を持たないシーシー氏は、軍への依存を深めた。スエズ運河拡張などの大規模土木工事を次々と打ち出すが、請け負うのは多くが軍傘下の企業だ。ムバラク時代も国内総生産(GDP)に占める軍関連の経済規模は「約4割」(NDP元最高幹部)に上るといわれたが、現在はその比率がさらに高まっているとの指摘もある。

 また、シーシー氏が大規模な国家事業で威信を高めようとするのは、世界有数のダムを建設したナセル元大統領(1918〜70年)を意識しているからだといわれる。

 52年のクーデターを主導しアラブ社会主義を掲げたナセルは、今もアラブの「英雄」として人気が高い。一方で権力掌握後に全政党を解散して翼賛議会を作り上げ、曲がりなりも存在した議会制民主主義をご破算にした人物でもある。

 シーシー氏が党を持たないのがナセルにならってのことならば、議会や党が持つ権力抑制機能を軽視しているからだとの推論が成り立つ。ナセルに匹敵するカリスマ性があるとの自信の表れともいえるが、それは同時に、ムバラク氏以上に独裁に傾斜する恐れがあることをも示している。

2366チバQ:2018/05/17(木) 19:41:36
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180517-00000074-san-m_est
イラク総選挙 サドル師派が第1勢力の公算 反米、イラン批判…連立交渉注目
5/17(木) 7:55配信 産経新聞
 【エルサレム=佐藤貴生】イラクで12日に行われた国会選挙(総選挙)で、2003年のイラク戦争後に駐留米軍と交戦したイスラム教シーア派の反米有力指導者、ムクタダ・サドル師の政党連合が第1勢力になる見通しが強まった。サドル師は一方で、隣国イランの国内への介入も批判しており、米、イラン関係にどのような影響が表れるかが注目される。

 選挙では昨年、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)を壊滅に追い込んだことなどから、アバディ首相の政党連合が優勢だとみられていた。

 選管が発表した国内18県のうち16県の暫定集計結果では、サドル師の政党連合が第1勢力になる公算が大きい。第2勢力はイランと良好な関係にあり、IS掃討作戦に参加したシーア派民兵組織の司令官を務めたアミリ元運輸相の政党連合が有力視されている。アバディ首相の政党連合は第3勢力にとどまるもようだ。

 ただ、単独過半数の議席を獲得する政党連合はない見通しで、連立交渉は難航が予想される。

 サドル師は、イラクの独裁者サダム・フセイン元大統領に反抗して殺害された高名なイスラム法学者の息子。「マフディー軍」という民兵組織を率い、一時は駐留米軍と激戦を繰り広げた。外国の干渉を嫌い、米国だけでなくイランの国内への影響力行使も批判してきた。今回の選挙には出馬していないため、首相候補にはならない。

 英BBC放送(電子版)によると、ISの掃討作戦でアバディ政権と協力してきた米軍は、今も約5千人規模でイラクに駐留している。連立交渉の行方次第では、治安情勢に影響が出る可能性もありそうだ。

 また、イラン政府高官は選挙前、サドル師の政党連合が政権を握ることは許さない-と公言してきた。イランもIS掃討を通じてイラク国内に深く浸透してきただけに、サドル師の台頭に神経をとがらせている。

 イラクでは、多数派のシーア派と少数派のスンニ派、少数民族クルド人の三つどもえの対立が大きな課題となってきた。新たな連立政権が和解を実現できるかも大きなテーマだ。

2368チバQ:2018/05/17(木) 21:55:48
https://www.sankei.com/world/news/180516/wor1805160042-n1.html
2018.5.16 22:48

サドル師派が第1勢力の公算 イラク総選挙
 【エルサレム=佐藤貴生】イラクで12日に行われた国会選挙(総選挙)で、2003年のイラク戦争後に駐留米軍と交戦したイスラム教シーア派の反米有力指導者、ムクタダ・サドル師の政党連合が第1勢力になる見通しが強まった。サドル師は一方で、隣国イランの国内への介入も批判しており、米、イラン関係にどのような影響が現れるかが注目される。

 選挙では昨年、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)を壊滅に追い込んだことなどから、アバディ首相の政党連合が優勢だとみられていた。

 選管が発表した国内18県のうち16県の暫定集計結果では、サドル師の政党連合が第1勢力になる公算が大きい。第2勢力はイランと良好な関係にあり、IS掃討作戦に参加したシーア派民兵組織の司令官を務めたアミリ元運輸相の政党連合が有力視されている。アバディ首相の政党連合は第3勢力にとどまるもようだ。

 ただ、単独過半数の議席を獲得する政党連合はない見通しで、連立交渉は難航が予想される。

 サドル師は、イラクの独裁者サダム・フセイン元大統領に反抗して殺害された高名なイスラム法学者の息子。「マフディー軍」という民兵組織を率い、一時は駐留米軍と激戦を繰り広げた。外国の干渉を嫌い、米国だけでなくイランの国内への影響力行使も批判してきた。今回の選挙には出馬していないため、首相候補にはならない。

 英BBC放送(電子版)によると、ISの掃討作戦でアバディ政権と協力してきた米軍は、今も約5千人規模でイラクに駐留している。連立交渉の行方次第では、治安情勢に影響が出る可能性もありそうだ。

 また、イラン政府高官は選挙前、サドル師の政党連合が政権を握ることは許さない-と公言してきた。イランもIS掃討を通じてイラク国内に深く浸透してきただけに、サドル師の台頭に神経をとがらせている。

 イラクでは、多数派のシーア派と少数派のスンニ派、少数民族クルド人の三つどもえの対立が大きな課題となってきた。新たな連立政権が和解を実現できるかも大きなテーマだ。

2369チバQ:2018/05/18(金) 19:04:23
https://www.sankei.com/world/news/180518/wor1805180008-n1.html
2018.5.18 10:45
【米大使館移転】
米政府、グアテマラ大使館のエルサレム移転に謝意 「より多くの国を期待」
 【ワシントン=加納宏幸】米国に続き中米グアテマラが16日に在イスラエル大使館を商都テルアビブからエルサレムに移転させたのを受け、米ホワイトハウスは17日、「われわれに加わり、(エルサレムを)イスラエルの首都と認定したことに感謝する」との声明を発表した。

 大使館移転はグアテマラが2カ国目で、南米パラグアイも近く実施すると発表した。声明は、「イスラエルの首都エルサレムでより多くの友好国や同盟国を歓迎することを期待している」とし、各国にエルサレムへの移転を促した。

2370 チバQ:2018/05/19(土) 13:13:43
https://www.jiji.com/sp/article?k=2018051900325&amp;g=isk
サドル師派が第1党=アバディ首相派、3位に沈む-イラク総選挙

2018年05月19日11時39分

イラクのイスラム教シーア派法学者ムクタダ・サドル師=12日、中部ナジャフ(AFP=時事)

 【バグダッドAFP=時事】イラクの選挙管理委員会は19日未明、12日投票の総選挙(連邦議会・定数329)の開票結果を発表し、イスラム教シーア派法学者ムクタダ・サドル師率いる政党連合が54議席を獲得して第1党となった。アバディ首相主導の政党連合は42議席で3位に沈んだ。サドル師は首相に就任する気はなく、キングメーカーとして連立交渉に臨む見通し。<下へ続く>

 2位には、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討戦を担ったシーア派民兵組織主体の政党連合が47議席で食い込んだ。シーア派民兵組織を支援する隣国イランは、革命防衛隊で対外政策を牛耳る精鋭コッズ部隊のソレイマニ司令官をバグダッドに派遣。同司令官はシーア派の保守勢力にサドル師派との連携に反対するよう求めている。

2371チバQ:2018/05/19(土) 20:36:09
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180519-00000024-jij-int
イスラエル首相独り勝ち=東エルサレム「ユダヤ化」-米大使館移転〔深層探訪〕
5/19(土) 8:25配信 時事通信
イスラエル首相独り勝ち=東エルサレム「ユダヤ化」-米大使館移転〔深層探訪〕
13日、エルサレムで開かれた米代表団を歓迎するレセプションで、満面の笑みを見せるイスラエルのネタニヤフ首相(AFP=時事)
 トランプ米政権による在イスラエル大使館のエルサレムへの移転は、イスラエルのネタニヤフ首相にとって大きな「外交成果」となった。首相は自身の汚職疑惑で窮地に陥っていたが、一気に支持率が向上。一方、パレスチナ自治政府のアッバス議長にとっては、支持率低迷が続く中、さらなる「失点」となった。この流れで、パレスチナが将来の国家の首都と位置付ける東エルサレムで「ユダヤ化」が進み、パレスチナ人たちは、ますます苦しい状況に追い込まれている。

 ◇最強のお墨付き
 「いかなる和平合意においてもエルサレムはイスラエルの首都であり続ける」。ネタニヤフ首相は米大使館移転に先立つ13日、エルサレムで行われた米国代表団歓迎レセプションで訴えた。

 イスラエルは1980年、東西エルサレムを「首都」とする基本法を制定したが、国際社会はこれを認めてこなかった。しかし、トランプ大統領は歴代大統領が安全保障上の理由から見合わせてきたエルサレムへの大使館移転を決行。イスラエルとしては世界最強国の「お墨付き」を得た。

 ネタニヤフ首相と親しいイスラエル人ジャーナリスト、エフード・ヤーリ氏は「首相の政治的立場はどんどん強くなっている」と指摘する。今回の米大使館移転に加え、同首相がかねて反対してきたイラン核合意についても、米国が離脱した点を理由に挙げた。

 ネタニヤフ首相は、複数の汚職疑惑で警察の聴取や起訴勧告を受け、退陣を求める世論は高まっていた。しかし、最近の世論調査では、総選挙が今行われた場合、首相が率いる右派リクードの予想獲得議席は現在の30議席から5議席増加。また、イスラエル人の63%が「米大使館移転はイスラエルの国益にかなう」と回答した。

 ◇パレスチナ人排除
 パレスチナのアッバス議長は、トランプ大統領の決定に対し「米国はもはや和平プロセスの誠実な仲介者ではない」と繰り返し批判してきた。宣言撤回を求める国連総会決議も取り付け、国際社会の支持を得ようと必死だ。

 しかし、パレスチナ市民からの支持は低迷。3月末の世論調査では、7割近くがアッバス議長の辞任を求めた。パレスチナ人政治専門家ラーセム・オベイダド氏は「議長は(オスロ合意以降)25年間交渉してきたが、何も起きなかった。この失敗が米大使館のエルサレム移転につながった」と指摘した。

 また、将来のパレスチナ国家の首都と繰り返し訴えてきた東エルサレムでは、イスラエル当局によるユダヤ人入植地建設などで「ユダヤ化」が進む。パレスチナの人権団体「社会的・経済的権利のためのエルサレム・センター」によれば、東エルサレムでは現在、パレスチナ人約32万人、ユダヤ人入植者約21万人が暮らす。イスラエル当局は、ユダヤ人入植者を増やすと同時に、パレスチナ人をエルサレムから排除し、人口構造を変えようとしていると同団体は考えている。

 その一例が、今はエルサレム市内だが「分離壁」の外側にあるアラブ人地域を市の管轄外にする計画だ。対象地の一つシュアファト地区に住むマヘル・アブサアドさん(42)の家族は、67年の第3次中東戦争後、エルサレム旧市街からシュアファトに逃れた。「もしエルサレム居住権を剥奪されたら、家族の出身地エルサレムに行くことがかなわなくなる」と嘆いている。(エルサレム時事)

2374チバQ:2018/05/22(火) 15:18:51
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180522-00000017-mai-m_est
<シリア>政権軍が首都掌握 「IS残存勢力を掃討」
5/22(火) 10:16配信 毎日新聞
<シリア>政権軍が首都掌握 「IS残存勢力を掃討」
シリアの首都ダマスカス
 【カイロ篠田航一】シリアのアサド政権軍は21日、国営メディアを通じ、首都ダマスカス南郊で抵抗を続けていた過激派組織「イスラム国」(IS)の残存勢力を完全に掃討したと宣言した。首都とその周辺は「全て安全になった」としている。シリアでは2011年の内戦開始以来、政権軍、反体制派、ISの三つどもえの戦闘が続いてきたが、政権軍は7年ぶりに首都全体を掌握した。

 一方、反体制派はシリア北西部イドリブ県や南部ダルアー県などで勢力を維持しており、首都周辺を掌握した政権軍が今後、イドリブ県などへの攻撃を強化する可能性もある。

 ロシアの支援を受けたアサド政権軍は4月、ダマスカス近郊の反体制派支配地域だった東グータ地区を制圧。同地区で最後まで抵抗を続けていた反体制派の武装勢力に対し、4月7日に化学兵器を使用した疑惑も浮上した。その後、米英仏3カ国が軍関連施設などをミサイル攻撃したが、政権軍が内戦で優位を維持する構図は変わらず、今月に入りISが立てこもる首都南郊ヤルムーク地区などへの攻勢を強めていた。

2375チバQ:2018/05/22(火) 15:20:25
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180522-00000066-jij-n_ame
米、「完全屈服」目指す=トランプ政権がイラン新戦略
5/22(火) 14:45配信 時事通信
 【ワシントン時事】ポンペオ米国務長官は21日、米国のイラン核合意離脱を踏まえた新戦略を公表し、イランに「かつてない経済圧力」をかけると宣言した。

 その上で、シリア撤退など12項目の要求を突き付け、40年近く敵対関係にあるイランの「完全屈服」を目指す姿勢を鮮明にした。

 同日の演説で、ポンペオ氏は「オバマ政権は、イランが核合意によって『ならず者国家』の行動をやめることに賭けたが、賭けに負けた」と断言。「過去の政権の過ちは繰り返さない」と述べ、核合意復帰はもちろん再交渉の意思もないことを明確にした。

 これに対し、欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表(外相)が声明で「イラン核合意以外の選択肢はない」と反論するなど、欧州諸国は合意維持で一致。中国とロシアを含む合意当事国の中で米国の強硬姿勢は突出している。

2376チバQ:2018/05/22(火) 18:25:49
https://www.asahi.com/articles/ASL5K6HSYL5KUHBI03D.html
自衛隊が補修した道、今は凸凹・水たまり… 南スーダン

ジュバ=石原孝

2018年5月21日05時36分

 「この道路は日本の施設部隊と州政府によって補修された」

写真特集:世界を歩いた記者が見た厳しい現実 いま求められる助け

 5月5日、南スーダンの首都ジュバ。飲食店やホテル、米国大使館が立ち並ぶ中心部の道路脇に、自衛隊が補修したことを示す看板が立っている。陸上自衛隊の施設部隊が2013年、この道路のうち約1・8キロ部分を補修したのだ。

 日本政府は12年1月から国連平和維持活動(PKO)の国連南スーダン派遣団(UNMISS)に自衛隊を派遣。昨年5月25日、「一定の区切りがついた」として完全撤収させた。

 施設部隊は車道に砂利を敷き詰め、道路脇に側溝を造成。補修前は雨が降るたびに冠水し、車は行き来できなくなったが、補修後は水はけがよくなり、車も通行できるようになった。

 道路沿いに自宅を構える大学講師のデビッド・ラドさん(37)は「補修前は大雨が降れば自宅に帰るのは難しかった。でも今はそんな心配はない。日本人のおかげだ」と感謝する。

 だが、完成から4年半が過ぎ、劣化が目立つ。あちこちに凸凹があり、水たまりも残る。側溝にはポリ袋やバナナの皮が捨てられ、水はけは悪くなった。

 施設部隊が16年に一部補修したジュバと近郊ロコンをつなぐ幹線道路(約56キロ)も凸凹が多い。10センチ以上の段差もあった。

 UNMISSのトップを務めるデビッド・シアラー国連事務総長特別代表は「南スーダンでは定期的に補修されている道路はほとんどない。これが大きな問題だ」と打ち明ける。

 自衛隊は延べ約4千人を派遣し、ジュバを中心に活動した。約260キロにわたる道路補修のほか、大学の敷地造成や避難民キャンプのトイレ設置を担った。

 1年前に撤収した自衛隊の再派遣を望むか。南スーダンのマニャン国防相にそう尋ねると、マニャン氏は「派遣されても宿営地にいて自分たちを守るのであれば、この国のためにならない。私たちの最大の課題である道路整備、地雷除去、学校建設の支援を日本にお願いしたい」と語った。(ジュバ=石原孝)

2377チバQ:2018/05/22(火) 20:39:48
https://mainichi.jp/articles/20180523/k00/00m/030/025000c
イラク総選挙
サドル師軸に連立交渉へ
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毎日新聞2018年5月22日 18時10分(最終更新 5月22日 18時10分)
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【カイロ篠田航一】12日に実施されたイラク国会(定数329)の総選挙は19日の選管当局の集計で、イスラム教シーア派の有力指導者サドル師が率いる勢力が54議席を獲得し、第1勢力となることが確定した。選挙に出馬していないサドル師は首相にはならないが、今後はサドル師を軸に連立交渉が進む見通しだ。だが協議が難航した場合、過激派組織「イスラム国」(IS)との戦闘で荒廃した国土の復興に影響が出る可能性もある。


 イラクはシーア派アラブ人が約6割を占めるが、スンニ派アラブ人や少数民族クルド人、トルクメン人なども混在する「モザイク国家」だ。2003年のイラク戦争でスンニ派のフセイン政権が崩壊後、米国の支援を受けるシーア派が政権を握り、宗派対立が激化。この混乱に乗じて14年からISが台頭したが、17年に壊滅状態になり、今回の総選挙は「IS後」の国土再建がテーマとなった。

 反米強硬派のサドル師は、一方で近年イラクに強い影響力を及ぼしてきた同じシーア派の隣国イランも批判。「外国の介入がイラクを混乱させた」として、米国にもイランにも頼らない国造りを訴え、国内のスンニ派やクルド人勢力との連携も模索する。第2勢力には、IS掃討に活躍したシーア派民兵組織の司令官で、親イランのアミリ元運輸相の勢力が47議席で続いた。第3勢力はイラン、米国の双方と良好な関係を保ってきた現職アバディ首相の勢力で、42議席を獲得した。

 課題は早急な「安定政権」樹立だ。前回の14年は選挙から内閣発足まで約4カ月を要し、政府の統治能力が弱体化したことで、ISに付け込む隙(すき)を与えた。

 腐敗対策も課題だ。世界の汚職を監視するNGO「トランスペアレンシー・インターナショナル」(本部ベルリン)の17年版汚職指数によると、イラクの「清潔度」は180カ国・地域中169位。今年2月にクウェートで開かれたイラク復興国際会議の席上でも一部の参加者から「資金提供しても汚職のせいで有効活用されない恐れがある」と懸念の声が上がった。イラク政府は882億ドル(約9兆8000億円)の復興資金が必要と訴えたが、この会議で各国が拠出した援助額は300億ドルにとどまった。

2378チバQ:2018/05/25(金) 00:49:52
https://mainichi.jp/articles/20180523/ddm/007/030/042000c
ラク
連立交渉へ 反米強硬のサドル師、軸に
毎日新聞2018年5月23日 東京朝刊
【カイロ篠田航一】12日に実施されたイラク国会(定数329)の総選挙は19日の選管当局の集計で、イスラム教シーア派の有力指導者サドル師が率いる勢力が54議席を獲得し、第1勢力となることが確定した。選挙に出馬していないサドル師は首相にはならないが、今後はサドル師を軸に連立交渉が進む見通しだ。だが協議が難航した場合、過激派組織「イスラム国」(IS)との戦闘で荒廃した国土の復興に影響が出る可能性もある。

 イラクはシーア派アラブ人が約6割を占めるが、スンニ派アラブ人や少数民族クルド人、トルクメン人なども混在する「モザイク国家」だ。2003年のイラク戦争でスンニ派のフセイン政権が崩壊後、米国の支援を受けるシーア派が政権を握り、宗派対立が激化。この混乱に乗じて14年からISが台頭したが、17年に壊滅状態になり、今回の総選挙は「IS後」の国土再建がテーマとなった。

 反米強硬派のサドル師は、一方で近年イラクに強い影響力を及ぼしてきた同じシーア派の隣国イランも批判。「外国の介入がイラクを混乱させた」として、米国にもイランにも頼らない国造りを訴え、国内のスンニ派やクルド人勢力との連携も模索する。第2勢力には、IS掃討に活躍したシーア派民兵組織の司令官で、親イランのアミリ元運輸相の勢力が47議席で続いた。第3勢力はイラン、米国の双方と良好な関係を保ってきた現職アバディ首相の勢力で、42議席。

 課題は早急な「安定政権」樹立だ。前回の14年は選挙から内閣発足まで約4カ月を要し、政府の統治能力が弱体化したことで、ISに付け込む隙(すき)を与えた。

 腐敗対策も課題だ。世界の汚職を監視するNGO「トランスペアレンシー・インターナショナル」(本部ベルリン)の17年版汚職指数によると、イラクの「清潔度」は180カ国・地域中169位。今年2月にクウェートで開かれたイラク復興国際会議の席上でも一部の参加者から「資金提供しても汚職のせいで有効活用されない恐れがある」と懸念の声が上がった。イラク政府は882億ドル(約9兆8000億円)の復興資金が必要と訴えたが、この会議で各国が拠出した援助額は300億ドルにとどまった。

2379 チバQ:2018/05/26(土) 08:17:50
https://digital.asahi.com/sp/articles/DA3S13495446.html?_requesturl=sp/articles/DA3S13495446.html&amp;rm=150
苦難続くパレスチナ難民 故郷追われ70年、530万人見えぬ帰還

2018年5月16日5時0分


 70年前のイスラエル建国で故郷を追われたパレスチナ難民とその子孫は530万人を超える。難民の帰還はエルサレムの帰属とともにパレスチナ問題の核心だが、解決の糸口さえつかめない。多数の犠牲者が出たパレスチナ自治区ガザ地区の大規模デモの背景には、何があるのか。▼1面参照

 1948年5月14日、欧州などで迫害されたユダヤ人が英国の委任統治領だった中東パレスチナにイスラエルの建国を宣言した。その前年、国連総会がパレスチナをユダヤ人と同地に住むアラブ人(パレスチナ人)の2国家に分けるパレスチナ分割決議を採択したことを受けたものだ。

 翌15日、アラブ諸国が建国したばかりのイスラエルに攻め込み、第1次中東戦争が勃発。イスラエルが勝利したことで約70万人のパレスチナ人が難民になった。パレスチナ人はこの出来事を「ナクバ(アラビア語で大破局の意味)」と呼び、イスラエルに残した土地の権利書や家の鍵を持ち続ける人も多い。

 イスラエルは67年の第3次中東戦争でヨルダン川西岸とガザ地区も占領。さらに多くのパレスチナ人が難民になった。

 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、パレスチナ難民は現在約530万人。ガザ地区とヨルダン川西岸地区のほか、周辺のヨルダンやレバノンなどで暮らす。

 ガザ地区やヨルダン川西岸地区の難民キャンプで暮らし、仕事が見つからない人も多い。ガザ地区のパレスチナ難民の失業率は47・2%、ヨルダン川西岸地区は22・7%と高い。周辺国に逃れたパレスチナ難民も、レバノンやシリアでは国籍の取得が難しく、就業や移動の自由が制限されるなど苦境にある。

 国連総会は48年、パレスチナ難民の「帰還権」を認め、故郷に戻らない選択をした難民には財産の補償をするよう求める決議を採択した。だが、イスラエルが存在する以上、帰還は困難だ。

 イスラエルとパレスチナの「2国家共存」を目指す和平交渉への道を開いた93年のオスロ合意では、パレスチナ難民の帰還問題はエルサレムの帰属とともに、イスラエルとパレスチナの交渉で解決されるべき課題として先送りされた。

 ■米の拠出金凍結、響く

 パレスチナ難民の教育や医療、食料配布を支援するUNRWAは慢性的な資金不足に苦しんでいる。今年1月には拠出金の最大負担国である米国が拠出金の大半を凍結。トランプ米大統領のエルサレム首都宣言を受けて、パレスチナ自治政府のアッバス議長が「米国が仲介する中東和平交渉は拒否する」としたことへの意趣返しとみられる。

 UNRWAは国際社会に支援を要請。カタールとサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)から各5千万ドル(約55億円)、日本から1千万ドル(約11億円)などの新たな支援を受けることになったが、資金不足は解消されない。

 9月からパレスチナ難民向けの学校を運営できる見通しは立たない。ガザ地区では、約100万人が支給を受ける食料配布の一部が止まったり、妊婦の診療や乳幼児の予防接種ができなくなったりする恐れがあると懸念されている。UNRWA保健局長で医師の清田明宏氏は「将来の展望もない八方塞がりの絶望感が難民に広がっている」と指摘した。(エルサレム=渡辺丘)

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2381 チバQ:2018/05/27(日) 20:49:37
http://www.afpbb.com/articles/-/3175211?act=all

イラク議会選の最終結果発表、サドル師勢力が最多議席獲得

2018年5月19日 10:37 発信地:バグダッド/イラク


【5月19日 AFP】12日投票のイラクの連邦議会選挙は19日朝、最終開票結果が発表され、イスラム教シーア派(Shiite)指導者のムクタダ・サドル(Moqtada al-Sadr)師の政治勢力「改革への行進(Marching Towards Reform)」が最多議席を獲得した。

 2位につけたのはイランの支援を受けてイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」と戦った元民兵らの「征服連合(Conquest Alliance)」で、今回の選挙で最も有利だとみられていたハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相の政党連合は3位に終わった。

 棄権が記録的な数に上り投票率がわずか44.52%にとどまった今回の選挙で、サドル師と共産主義者が組んだ改革への行進は54議席を獲得した。征服連合は47議席、アバディ首相率いる勝利連合(Victory Alliance)は42議席を獲得した。

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 米主導の2003年のイラク戦争後にサダム・フセイン(Saddam Hussein)政権が打倒されたことを受けイラクでは特定の勢力に議席が集中しないよう制度が修正された。最多議席を獲得したサドル氏の勢力も過半数には届いておらず、現在の制度の下で連立政権の樹立に向けた交渉が行われることになる。(c)AFP

2382チバQ:2018/05/28(月) 10:37:31
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180528-00000013-jij-m_est
占領地、迫るイランの脅威=ロケット標的のゴラン高原―イスラエル
5/28(月) 7:02配信 時事通信
 中東で軍事大国のイスラエルとイランの対立が先鋭化し、衝突の危機が高まっている。

 イスラエル軍は5月初旬、隣国シリアにあるイラン精鋭部隊「革命防衛隊」の拠点を空爆。イランがイスラエル占領地ゴラン高原に向けてロケット弾約20発を発射したとして、その報復攻撃だったと主張した。「緊張の激化で、静かな生活を脅かされたくない」。イスラエルと敵対するシリア、レバノンに近接するゴラン高原の住民は「戦時下」への警戒を強めている。

 ◇高まる軍事的緊張
 肥沃(ひよく)な丘陵にリンゴやブドウの木が溶け込み、牛が牧草をはんでいる。イスラエルが1967年の第3次中東戦争で、シリアから奪い占領したゴラン高原。点在するユダヤ人入植地ではワインやオリーブ油の製造が盛んで、観光バスにもすれ違う。

 のどかな風景とは裏腹に、ゴラン高原は軍事的緊張に包まれている。イスラエルは4月以降、シリア領内のイラン軍事拠点を再三攻撃し、イラン兵や、イランが支援するイスラム教シーア派組織ヒズボラ戦闘員が多数死亡したとされる。イスラエルの存在を認めず敵視するイランが反撃に出れば、ゴラン高原は最も近い標的となるからだ。

 イスラエル軍は5月10日、イランがゴラン高原に向け発射したロケット弾を迎撃したと発表。着弾被害はなかった。ただ、ヒズボラの最高指導者ナスララ師は「(今後)反撃がないと思ったら誤りだ」とイスラエルをけん制。その後もゴラン高原でロケット弾飛来を伝える誤警報が発令され、住民らは「緊張は新たな局面に入った」と話す。

 ◇本気の攻撃なら「地獄に変わる」
 「最初は混乱もあった」。ゴラン高原の町カツリンの地域評議会職員、ダリヤ・ラモスさん(45)は振り返る。イスラエル軍はイランの攻撃に備え、ゴラン高原の住民に避難シェルター開放を指示。異例の事態を受け、ラモスさんはその20分後には警戒を呼び掛けるテキストメッセージを住民に一斉送信した。

 対シリア国境まで数キロのアインジバン。住民のダビド・スペルマンさん(74)はメッセージを見て「何が起きるか分からないという意味では不安だが、ゴラン高原に住む以上は軍事的な危険は生活の一部」と語った。67年の占領直後に入植し、既に51年。「イランが国境近くに新たな前線をつくるのは絶対認めない」と語気を強める。

 米国が21日に発表したイラン新戦略では、シリアからのイラン兵力撤退、イスラエルを念頭に近隣諸国への脅迫行為中止など12項目の要求を突き付けた。しかし、イランが応じる可能性は低く、むしろ態度を硬化させかねない。ラモスさんは「イランが本気で攻撃すれば、ここの生活は瞬時に地獄に変わる」と険しい表情を崩さなかった。

2383チバQ:2018/06/03(日) 23:27:04
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180603-00000017-jij_afp-int
イエメン内戦、ホデイダ港の奪還作戦で100人超死亡
6/3(日) 12:49配信 AFP=時事
イエメン内戦、ホデイダ港の奪還作戦で100人超死亡
イエメンで、フーシ派から奪還したコーハにトラックで向かう暫定政権側の兵士ら(2017年12月10日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】内戦が続くイエメンの西部ホデイダ(Hodeida)で、イスラム教シーア派(Shiite)系の反政府武装組織「フーシ派(Huthi)」から港を奪還する暫定政権の軍事作戦で4日間に100人以上が死亡した。医療関係者や軍関係者が2日、明らかにした。

【関連写真】フーシ派が掌握したホデイダ港

 紅海(Red Sea)に面したホデイダ港は、2200万人が深刻な食糧難に陥っているイエメンに人道支援物資を配送する主要拠点。2014年からフーシ派が掌握している。

 サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)の支援を受けた暫定政権側の部隊は先週、ホデイダに進攻し、港の奪還作戦を開始したと発表していた。

 暫定政権が拠点を置く南部アデン(Aden)の医療関係者は2日、6月1〜2日の2日間で52人の遺体を収容し、このうち20体が暫定政権側の兵士だったと語った。他の遺体はフーシ派戦闘員とみられる。これにより5月30日から続く軍事作戦の死者は少なくとも110人に達したという。

 暫定政権を支援するサウジアラビア主導の連合軍関係者は2日、ホデイダ沿岸のal-Durayhmi地区で暫定政権側の部隊の車列がフーシ派の待ち伏せ攻撃を受けたと語った。

 国際的に承認されたアブドラボ・マンスール・ハディ(Abedrabbo Mansour Hadi)暫定大統領の復権を最終目的とする軍事作戦は2日現在も続いている。

 フーシ派は数か月前から暫定政権を軍事支援する隣国サウジへのミサイル攻撃を強めており、サウジ主導の連合軍は、ホデイダ港を拠点として紅海上の船舶を攻撃したりロケット弾を密輸したりしているとしてフーシ派を非難している。

 イエメンでは2015年3月にサウジアラビア主導の連合軍がフーシ派掃討作戦に介入して以来、これまでに1万人近くが死亡。さらにコレラ感染で約2200人が死亡しているうえ、数百万人が飢餓状態にあることから、国連(UN)は世界有数の深刻な人道危機と指摘。先週には、ホデイダ港でのいかなる軍事作戦も支援物資輸送の妨げとなると警告していた。イエメン向けの支援物資は70%がホデイダ港を経由している。【翻訳編集】 AFPBB News

2384チバQ:2018/06/03(日) 23:27:27
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180603-00000033-mai-int
<カタール断交1年>関係修復兆し見えず アラブ内紛長期化
6/3(日) 17:43配信 毎日新聞
<カタール断交1年>関係修復兆し見えず アラブ内紛長期化
カタールをめぐる国際関係図
 【カイロ篠田航一】サウジアラビアなどが昨年6月5日にカタールと断交してからまもなく1年を迎える。関係修復の兆しが見えない中、カタールは5月にサウジなど4カ国で製造された商品の輸入・販売の禁止を発表した。国際社会の仲介努力とは裏腹に、同じアラブ国家間の内紛は長期化している。

 サウジ、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンの4カ国は昨年6月、「カタールがテロ組織を支援し、イランに接近している」ことを理由にカタールとの断交を発表し、空路や陸路を封鎖した。カタールはサウジと同じイスラム教スンニ派国家だが、近年はシーア派国家イランと連携してペルシャ湾の海底ガス田の共同開発に乗り出すなど「親イラン姿勢」が目立っており、断交はイランと敵対するサウジが主導したとみられている。サウジはさらに、サウジ王室への批判的報道も辞さないカタールの衛星テレビ局アルジャジーラの閉鎖まで要求した。

 中立を保つクウェートや米国は調停を試みてきたが、目立った成果はない。ポンペオ米国務長官は4月、サウジのジュベイル外相に「湾岸諸国の連帯が重要だ」と述べてカタールとの和解を促し、アラブ諸国が結束してイランの脅威に対処する重要性を強調した。

 だが現在、かえってカタールはイランへの依存を強めている。英紙フィナンシャル・タイムズによると、今年1〜3月期のイランからの輸入は2億1600万カタール・リヤル(約64億6000万円)で、昨年同期の3300万リヤルから6倍以上に跳ね上がった。逆にサウジからの輸入は激減している。カタールに軍事基地を置くトルコも食糧空輸などでカタール支援に回るなど、サウジが目指す「カタール孤立化」には至っていないのが現状だ。

 こうした中、カタール政府は5月26日の声明で「消費者の安全を守るため」として、サウジなど4カ国で生産された食糧や日用品を撤去するよう国内の商店に指示した。

 当事国の一つ、バーレーンのハリド外相は5月、「解決に向けたわずかな兆しもない」と述べ、対立が深刻化しているとの認識を示した。

2385チバQ:2018/06/05(火) 00:03:40
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018060400594&amp;g=int
カタール、断交1年後も経済堅調=イラン接近、サウジ思惑外れる

カタール アルジャジーラ エジプト


サウジアラビアのムハンマド皇太子(左)とカタールのタミム首長(AFP時事)

 【カイロ時事】ペルシャ湾岸のカタールに対し、サウジアラビアやエジプトなど中東のアラブ諸国が外交関係断絶を通告してから5日で1年となる。サウジが敵視するイランへのカタールの融和姿勢や「テロ支援」に対抗するのが名目だったが、カタールは断交後に支援を受けたイランとの関係をむしろ強化。断交後の経済への影響も限定的で、孤立と締め付けを狙ったサウジの思惑は大きく外れる結果となっている。
 サウジなどは関係修復の条件として、イランとの関係縮小、カタールに本社を置く衛星テレビ局アルジャジーラ閉鎖など13項目の履行を要求した。しかしカタールはテロ支援を否定し、要求についても「主権の侵害」と拒絶。昨年9月にはカタールのタミム首長とサウジの実力者ムハンマド皇太子が電話で協議したが、サウジ側は会談をめぐるカタール側の報道が「事実歪曲(わいきょく)」と批判し、対話解決の機運は急速にしぼんだ。


 カタールと唯一陸続きで、主要な貿易相手だったサウジは国境検問所を封鎖し、同調するアラブ首長国連邦(UAE)などと共にカタール発の航空機の領空通過も不許可にした。一方のカタールは今年5月、消費者保護を理由にサウジなど断交4カ国の製品の販売禁止を発表。米国やクウェートなどが断続的に調停を試みてきたが、対立がやむ気配はなく断交は長期化しそうだ。(2018/06/04-15:36)

2386チバQ:2018/06/05(火) 21:22:18
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180605-00000003-jij_afp-int
女性の運転解禁間近のサウジ、まず10人に運転免許証を交付
6/5(火) 7:32配信 AFP=時事
女性の運転解禁間近のサウジ、まず10人に運転免許証を交付
サウジアラビア・ジッダで、自動車運転講習の修了証を見せる女性(2018年3月7日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】女性の自動車運転解禁を数週間後に控えたサウジアラビアで4日、女性への運転免許証の交付が数十年ぶりに再開された。当局が発表した。

 保守的なイスラム教国であるサウジの歴史的な女性の運転解禁は、今月24日に予定されている。同日には首都リヤドを含む国内各地の都市で、まず女性計10人が外国の運転免許証を切り替える形で自国の免許を手にした。

 文化情報省の国際通信センター(CIC)は、免許証の交付を受けた女性の一人が「間もなく自国で運転できるようになるとは、夢が一つかなう」と話したと紹介。来週には、さらに2000人の女性に免許が交付される見通しだという。

 女性の自動車運転が禁止されているのは世界でも唯一サウジアラビアだけで、女性に対する抑圧だとして世界中から批判が集まっていた。

 同国の厳格なイメージの刷新を目指し、最近世界各国を外遊したばかりのムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子は、女性に長く課されてきた制約の撤廃にも取り組んでいる。

 その一方で当局は先週、同国の安全を「害する」として17人の身柄拘束を発表。人権団体によると、拘束された人々の多くが、女性が運転する権利や「男性後見人制度」の撤廃を求める女性の活動家だとしており、サルマン皇太子の改革路線に影を落としている。【翻訳編集】 AFPBB News

2389チバQ:2018/06/06(水) 21:40:43
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180606-00000063-san-m_est
断交1年、カタールしたたか 生き残り策着々 対立長期化か
6/6(水) 7:55配信 産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】サウジアラビアなどがペルシャ湾岸の小国カタールと断交して5日で1年となった。イスラム教スンニ派諸国の盟主を自任するサウジが、自国に盾突くカタールに制裁を加えて政策の転換を迫った形だが、カタールは産業の多角化に取り組む一方で欧米やトルコ、イランとの関係強化を進めるなど、国内外で生き残りに向けた手を打ち、したたかに存在感を維持。対立はさらに長引くとの見方が出ている。

 サウジが主導したカタールとの断交にはエジプトやアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンなどが加わった。イスラム原理主義組織ムスリム同胞団など「テロ組織」への支援停止や、イランとの融和的な関係の断絶などを求めた。ロイター通信などによると、カタールでは断交の直後、輸入が4割減少するなど大きな影響が出た。

 しかし、カタールは要求に応じず、サウジと敵対するシーア派大国イランや、トルコから食料支援を獲得。イランと独自のパイプを持つオマーンとの間で、新たな物資輸送の航路も開拓した。欧米から牛を買い付けて牛乳生産に乗り出すなど、食料の自給率アップにも取り組んでいる。

 断交で観光や不動産、航空などの産業が打撃を受けたものの、天然ガス売却による豊富な資金力を生かし、数百億ドル(数兆円)を金融部門に投入したことで経済は安定。昨年の国内総生産(GDP)成長率は2・1%と堅調に推移している。

 軍事面では、米英仏から戦闘機や旅客機を購入し、関係をつなぎ止めている。昨年には、ロシアとも軍事技術協力協定を締結した。こうした動きはやすやすとは屈服しない意思表示といえ、サウジの神経を逆なでしているもようだ。

 ロイター通信は2日、仏紙ルモンドの報道を基に、サウジのサルマン国王がマクロン仏大統領に書簡を送り、ロシアがカタールに防空システムS400を供与する可能性に懸念を表明したと伝えた。国王は「軍事行動を含め、防空システムを破壊するために必要なあらゆる手段を取るだろう」と警告し、マクロン氏に協力を求めたとしている。

 断交はカタールに多額の財政支出を強いた半面、カタール企業の撤退やカタール向け食料の輸出停止によってサウジなどの側も経済損失を被っているとされる。決着点が見えない中、「勝者がいない無益な争い」との見方も出ている。

2390チバQ:2018/06/08(金) 03:09:32
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180607-00000006-jij_afp-int
イラク議会、総選挙の不正疑惑受け再集計命令
6/7(木) 8:25配信 AFP=時事
イラク議会、総選挙の不正疑惑受け再集計命令
イラク首都バグダッド東部のサドルシティーに掲げられたイスラム教シーア派指導者ムクタダ・サドル師のポスター(2018年5月23日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イラク連邦議会は6日、先月の総選挙で不正があったとの主張を受けて手作業による再集計を命じ、投票を監督した選挙管理委員会を解散させた。

【写真】連邦議会選の投票所で、投票済みの印として人差し指につけたインクをカメラに示す有権者

 投票は5月12日に行われ、予想に反し、ポピュリスト的な主張を掲げたイスラム教シーア派(Shiite)指導者、ムクタダ・サドル(Moqtada al-Sadr)師が勝利を収めていた。

 再集計は全ての投票所について行われ、1100万票近くが対象となる。9人から成る独立の選挙管理委員会は解散させられ、判事らが職務を代行する。

 この選挙ではサドル師と共産主義勢力による選挙同盟「改革への行進(Marching Towards Reform)」が勝利。新政権樹立に向けた交渉が行われる一方、混乱が生じている。

 今回の選挙ではイラクで初めて電子投票機が使われたが、複数の情報機関によると、投票機の検査で集計結果にばらつきが出たことで、不正疑惑に信ぴょう性が生まれた。

 イラク政治の専門家らによると、再集計でも獲得議席数は大きく変わらない見通し。

 だが、政治アナリストのエッサム・アルフィリ(Essam al-Fili)氏はAFPに対し、ハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相を暫定的に留任させるよう求める声が上がる可能性もあると指摘。武装勢力と関係している政治組織が複数存在する国では特に、そうした展開によって「政治的緊張が生じ、別の結果につながり得る」との見方を示した。 【翻訳編集】 AFPBB News

2391とはずがたり:2018/06/08(金) 23:09:31
>>2389
石油を西側の消費社会に売ったカネで復古的な時代錯誤の政策ごり押しするサウジの存立の根本的矛盾をそろそろ崩壊させないとあかんね。

現代アメリカや近代前夜の絶対王政同様,崩壊前の権力が力に傾倒して更に崩壊時期を早めてると云えるかな?!

2392チバQ:2018/06/10(日) 22:04:33
2672 :チバQ :2018/06/10(日) 22:03:58
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180610-00000034-jij_afp-int
トルコ大統領、オーストリアのモスク閉鎖方針に反発 対抗措置も示唆
6/10(日) 18:25配信 AFP=時事
トルコ大統領、オーストリアのモスク閉鎖方針に反発 対抗措置も示唆
トルコの首都アンカラで開かれた与党・公正発展党の選挙集会で演説するレジェプ・タイップ・エルドアン大統領(2018年6月9日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は9日、オーストリアが国内のモスク(イスラム礼拝所)を閉鎖し、トルコが資金援助しているイスラム教指導者を国外退去させるとの方針を決めたことについて、反イスラム的だと強く非難するとともに対抗措置を取る姿勢を示した。

 エルドアン氏はトルコの最大都市イスタンブール(Istanbul)で演説し、「オーストリアの首相が取った措置は世界を十字架(キリスト教)と三日月(イスラム教)の争いに導くと懸念している」と述べた。

 これに先立ちオーストリア政府は8日、「政治色の強いイスラム教」に対する取り締まりの一環として、トルコから資金提供を受けている最大60人のイスラム教指導者とその家族を国外退去させ、モスク7か所を閉鎖する方針を表明。トルコの猛反発を招いた。

 オーストリアの連立政権に参加している極右・自由党(FPOe)所属のヘルベルト・キクル(Herbert Kickl)内相は取り締まりについて、トルコ宗務庁(ディヤネト、Diyanet)直属の「トルコ・イスラム文化協会(ATIB)」とのつながりが疑われるイスラム教指導者が対象と説明。海外の宗教当局による資金援助を禁止する規制にこのイスラム教指導者たちが違反している疑いがあるとしている。

 トルコ大統領府は8日、オーストリアの動きは「反イスラム的で人種差別的、差別的なポピュリズム(大衆迎合主義)の波」だと指摘。また9日の演説でエルドアン氏も「オーストリアはトルコの宗教関係者を追放するという。このような措置に対して、われわれが反応しないと思うか?」と述べ、「何らかの措置を取らなければならないだろう」と強調した。

 オーストリア在住のトルコ出身者は約36万人に上り、うち11万7000人はトルコ国籍。2016年に起きたトルコのクーデター未遂後に逮捕者が相次いで以降、両国の関係は冷え込んでいる。【翻訳編集】 AFPBB News

2393チバQ:2018/06/10(日) 22:09:37
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180609-00000066-jij-asia
タリバンも停戦応じる=政府の宣言受け3日間―アフガン
6/9(土) 16:59配信 時事通信
 【ニューデリー時事】アフガニスタンの反政府勢力タリバンは9日の声明で、政府が和平の機運を高めるために一方的に宣言したイスラム暦のラマダン(断食月)明けの祝祭に合わせた停戦について、3日間に限り応じることを明らかにした。

 政府の停戦は12〜19日だが、タリバンは祝祭が始まる見通しの15、16日から3日間、停戦するという。

 声明は「人々が安全に祭りを祝い、祈りをささげられるよう、ムジャヒディン(イスラム聖戦士)は全国で国内の敵との戦いをやめなければならない」と命じている。一方、攻撃を受ければ反撃するほか「外国人や占領者は停戦の対象外だ」と強調した。米軍など国際部隊への攻撃は続ける可能性がある。

2394チバQ:2018/06/13(水) 18:58:26
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2018061301001405.html
サドル師、第2勢力と連携 イラク、次期政権へ交渉
11:44共同通信

 【カイロ共同】イラクメディアによると、5月のイラク国会選挙(総選挙、定数329)で第1勢力となったイスラム教シーア派指導者サドル師の政党連合は12日、第2勢力のアミリ元運輸相率いる政党連合と連携することで合意した。

 選挙では、初めて導入された電子投票を巡る不正などを理由に、手作業による全ての票の再集計を国会が議決するなど混迷する中、サドル師らは連立交渉を続けていた。ただ、双方の合計議席数は過半数に達していない。

 一方、第3勢力となったアバディ首相は12日に記者会見し、早急に次期政権を発足させて、国家を再建する必要性を強調した。

2395チバQ:2018/06/16(土) 11:46:06
https://mainichi.jp/articles/20180616/ddm/007/030/047000c
アフガニスタン
タリバン、政府と初停戦 断食月明け3日間
毎日新聞2018年6月16日 東京朝刊

パキスタン
アメリカ
北米
紙面掲載記事
中東
アジア・オセアニア
国際

モスクの前でラマダンが明けたことを喜び合うアフガニスタンの人たち=カブールで2018年6月15日、ロイター
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 【ニューデリー松井聡】内戦下のアフガニスタンで武装闘争を続ける旧支配勢力タリバンが、ラマダン(イスラム教の断食月)が明けた15日、政府側との3日間の停戦に入った。タリバンが停戦に応じたのは2001年の米英軍による攻撃で政権を失ってから初めて。しかし、15年7月から中断しているアフガン政府との和平協議の再開につながるかは不透明だ。

 「17年も平和を待ち続けてきた。停戦は3日間だけでも素晴らしい。真の和平につながってほしい」。首都カブールで大学生のサヒルさん(21)は毎日新聞助手の取材に興奮した様子で話した。ラマダン明けの祝祭(イード)が始まり、カブールは多くの住民が買い物に出かけるなどにぎわった。

 ガニ大統領は今月7日、タリバンに対する攻撃を12日から8日間停止すると発表。和平協議再開の足がかりにする狙いがある。タリバンは政府決定に呼応し、停戦を決めた。

 停戦は、タリバンに影響力を持つとされるパキスタンが働きかけたとの見方がある。トランプ米政権は1月、タリバンを支援しているなどとして、パキスタンに対する安全保障関連の資金援助凍結を表明した。一方でカーティス米大統領副補佐官は今月、「パキスタンにアフガンでの和平を手助けするよう依頼している」と明らかにしており、米国との関係修復を目指すパキスタンが、タリバンに停戦を働きかけた可能性が指摘されている。

 タリバンは米国との直接対話を求めているが、アフガン国軍を支援する米軍など駐留国際部隊は停戦の対象外としている。

 タリバンには複数の派閥があり、意思決定過程も不透明だ。パキスタン西部クエッタを拠点にしている最高指導者のアクンザダ師ら指導部は、アフガン国内で戦闘を続ける現場司令官との間にあつれきがあるとの見方がある。また、ロシアやイランも近年、タリバンへの関与を強めているとされ、停戦の継続や和平協議再開に応じるかどうかについてはさまざまな要因が複雑に絡み合ってくるとみられる。

 タリバンの元司令官は毎日新聞の電話取材に「派閥があったとしても、タリバンの目的は米国と直接対話し、タリバンの存在を認めさせることだけだ。米国はアフガン政府が当事者だとして直接対話を拒んでいるが、米国の関与がなければ和平は進展しない」と説明している。

2396チバQ:2018/06/18(月) 19:35:19
https://www.sankei.com/world/news/180616/wor1806160031-n1.html
2018.6.16 23:47

エルドアン大統領、経済低迷で苦戦 トルコ大統領選まで1週間…再選阻止へ野党スクラム
【カイロ=佐藤貴生】トルコ大統領選の実施まで、17日で残り1週間となった。経済低迷などから政権への不信感が高まり、エルドアン大統領が1回目の投票で再選を決めるかは不透明な情勢だ。野党側は決選投票も視野に選挙協力を結んでおり、激しい競り合いが展開されている。

 「国は崩壊している」。エルドアン氏批判の急先鋒(せんぽう)である野党、共和人民党(CHP)の立候補者インジェ氏は各地でこうした呼びかけを繰り返し、支持を広げている。

 トルコでは昨年4月、国民投票で憲法改正が承認され、今月24日の選挙で当選した大統領は強大な権限を手にする。最近の世論調査結果では、エルドアン氏への支持はおおよそ45〜48%にとどまる。得票率が50%に達する候補者がいない場合、上位2人による決選投票が来月8日に行われる。

 CHPなど野党は、エルドアン氏の強権統治への危機感から選挙協力で合意。決選投票になった場合、野党側は一致して野党候補を支持する方針で、インジェ氏がエルドアン氏と争う可能性が指摘されている。

 トルコでは今年に入り、経済の低迷が深刻化している。エルドアン氏が来年11月に実施予定だった大統領選を1年以上前倒ししたのも、国民の不満が選挙に影響するのを避ける狙いだったとみられる。

 しかし、今年5月のインフレ率は前年同月比で12%を超え、通貨トルコ・リラの価値は今月、対ドルで2008年以来の下落率を記録。失業率も10%前後で高止まりしたままだ。

 最大都市イスタンブールにあるバフチェシェヒル大のギュルセル教授は、「国民の大多数の信任を得たとアピールするためにも、1回目の投票で当選を決めたいはずだ」とエルドアン氏の胸の内を推測するが、厳しい情勢が続きそうだ。

2397チバQ:2018/06/18(月) 20:00:42
https://mainichi.jp/articles/20180618/k00/00m/030/064000c
トルコ
24日に大統領選、現職エルドアン氏が優勢に
毎日新聞2018年6月17日 21時16分(最終更新 6月17日 21時16分)
総選挙も同時に 国会定数が600に増加。任期も5年に延長
 【エルサレム高橋宗男】トルコの大統領選と総選挙が24日に実施される。大統領選には6人が立候補しており、うちイスラム系与党・公正発展党(AKP)の現職、エルドアン氏が優勢に選挙戦を進めている。トルコでは昨年4月の国民投票で憲法改正が承認され、今回の選挙後に1923年の建国以来続いてきた議院内閣制から、権限が拡大された大統領制に移行するため、トルコ政治の大きな転換点となる。

 エルドアン氏は4月、2019年11月予定のダブル選を今年6月に前倒しすると発表した。財政出動による景気対策の限界を見越し、経済が悪化する前に選挙を済ませておきたいという思惑があったとみられる。

 ただ、ここにきて経済問題を背景に思わぬ苦戦を強いられている。通貨リラは3月から20%以上も下落し、国民はインフレに直面している。支持が50%を割り込む世論調査もあり、24日の投票で半数以上を確保できなければ、上位2候補による7月8日の決選投票にもつれ込む可能性がある。

 このためエルドアン氏は経済成長の継続を強調。また16年7月に失敗したクーデター後から延長され続けている非常事態宣言を、選挙後に解除することを示唆するなど、強権体質のイメージを薄めようとし、支持固めに躍起だ。

 大統領選に立候補しているのは、エルドアン氏のほか▽最大野党・共和人民党(CHP)のインジェ氏▽新党・優良党(IYI)の女性候補で元内相のアクシェネル氏▽クルド系政党・国民民主主義党(HDP)の前共同党首で拘束中のデミルタシュ氏ら。

 各種世論調査では、エルドアン氏が50%前後、インジェ氏が20〜30%台前半、アクシェネル氏が10〜15%、デミルタシュ氏が10%前後。決選投票となれば、野党共闘が実現するとの見方もある。

 一方、総選挙を巡っては国会の定数が550から600に増加。任期も4年から5年に延長される。

 中選挙区比例代表制で、得票率が10%に届かない政党は議席を得られない仕組みだが、与党はAKPなど3党が、野党は4党が、それぞれ政党連合を組み、小規模政党でも議席を得られる態勢を整えた。クルド系のHDPが10%以上を確保すれば、与党連合が半数に届かない可能性も指摘されている。

2398チバQ:2018/06/19(火) 16:38:28
http://www.sankei.com/world/news/180619/wor1806190022-n1.html
2018.6.19 10:47

イスラエルが元閣僚起訴 敵対イランの「スパイ」として情報提供
 イスラエルの国内治安機関シャバクは18日、敵対するイランの情報機関にイスラエルのエネルギー分野や治安拠点の関連情報を提供するなどスパイ行為をした罪で、セゲブ元エネルギー相を15日に起訴したと発表した。

 シャバクの発表によると、元エネルギー相は特殊な暗号システムを使い、イスラエルの治安当局者などに関する情報をイラン側に伝達。イランを2回訪問したことがあるほか、イランの情報機関の人物をビジネスマンと偽り、イスラエルの治安当局の関係者に引き合わせたこともあった。

 元エネルギー相は2012年、滞在していたナイジェリアでイラン大使館当局者と接触。イランの情報機関から勧誘を受け、スパイとして活動するようになったという。

 元エネルギー相は過去に違法薬物を密輸しようとしたとして有罪判決を受け、投獄されたことがある。5月に赤道ギニアを訪れた際に入国を拒否されてイスラエルに送還され、拘束された。(共同)

2399チバQ:2018/06/19(火) 16:40:15
http://www.sankei.com/world/news/180618/wor1806180031-n1.html
2018.6.18 22:05

イランで抗議デモの少数派信徒処刑 当局者殺害で

 イランの首都テヘランで2月、国内少数派のイスラム教神秘主義(スーフィズム)信徒が当局の弾圧に抗議したデモで、司法当局は18日、現場でバスを運転して当局者に衝突、3人を殺害したとして死刑判決を受けていたデモ参加者のモハンマド・サラスさんを処刑した。タスニム通信が報じた。

 サラスさんをめぐっては、死刑は少数派の弾圧だとして国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)が執行停止を求めていた。

 抗議デモは神秘主義信徒と治安当局との衝突に発展。当局者5人が死亡し、双方合わせて30人以上の負傷者が出た。当局は信徒ら300人以上を拘束した。

 HRWによると、イラン当局は抗議デモを受け、3月に宗教的な指導者を自宅軟禁下に置くなど神秘主義信徒への圧力を強めている。(共同)

2400チバQ:2018/06/19(火) 20:14:50
https://mainichi.jp/articles/20180620/k00/00m/030/049000c
トルコ大統領選
経済問題足かせ 現職、支持固めに躍起
毎日新聞2018年6月19日 19時50分(最終更新 6月19日 19時51分)
 【エルサレム高橋宗男】トルコの大統領選と総選挙が24日に実施される。大統領選には6人が立候補しており、うちイスラム系与党・公正発展党(AKP)の現職、エルドアン氏が優勢に選挙戦を進めている。トルコでは昨年4月の国民投票で憲法改正が承認され、今回の選挙後に1923年の建国以来続いてきた議院内閣制から、権限が拡大された大統領制に移行するため、トルコ政治の大きな転換点となる。

 エルドアン氏は4月、2019年11月予定のダブル選を今年6月に前倒しすると発表した。財政出動による景気対策の限界を見越し、経済が悪化する前に選挙を済ませておきたいという思惑があったとみられる。

 ただ、ここにきて経済問題を背景に思わぬ苦戦を強いられている。通貨リラは3月から20%以上も下落し、国民はインフレに直面している。支持が50%を割り込む世論調査もあり、24日の投票で半数以上を確保できなければ、上位2候補による7月8日の決選投票にもつれ込む可能性がある。

 このためエルドアン氏は経済成長の継続を強調。また16年7月に失敗したクーデター後から延長され続けている非常事態宣言を、選挙後に解除することを示唆するなど、強権体質のイメージを薄めようとし、支持固めに躍起だ。

 大統領選に立候補しているのは、エルドアン氏のほか▽最大野党・共和人民党(CHP)のインジェ氏▽新党・優良党(IYI)の女性候補で元内相のアクシェネル氏▽クルド系政党・国民民主主義党(HDP)の前共同党首で拘束中のデミルタシュ氏ら。

 各種世論調査では、エルドアン氏が50%前後、インジェ氏が20〜30%台前半、アクシェネル氏が10〜15%、デミルタシュ氏が10%前後。決選投票となれば、野党共闘が実現するとの見方もある。

 一方、総選挙を巡っては国会の定数が550から600に増加。任期も4年から5年に延長される。

 中選挙区比例代表制で、得票率が10%に届かない政党は議席を得られない仕組みだが、与党はAKPなど3党が、野党は4党が、それぞれ政党連合を組み、小規模政党でも議席を得られる態勢を整えた。クルド系のHDPが10%以上を確保すれば、与党連合が半数に届かない可能性も指摘されている。

2401チバQ:2018/06/20(水) 15:25:30
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180620-00000073-jij-m_est
若き皇太子、強権鮮明=改革志向も外交で試練―サウジ
6/20(水) 14:21配信 時事通信
 【カイロ時事】サウジアラビアでムハンマド皇太子(32)が副皇太子から昇格して21日で1年。

 高齢のサルマン国王(82)を補佐して国政を事実上統括し、実父からの「生前譲位」は間近とされる。24日に控えた女性の自動車運転解禁など、皇太子は保守的なサウジ社会の変革を推進。一方で、イラン敵視を鮮明にして近隣国とのあつれきも増しており、強権統治には警戒感も根強い。

 ムハンマド皇太子は国家改革プラン「ビジョン2030」の下、石油に依存する経済の多角化を模索し、イスラム教の戒律に厳格な社会の規制を緩和しつつある。自由を志向する若年層を中心に、若き実力者の手腕は圧倒的な支持を集める。

 ただ、自由化で既得権益が脅かされかねない王族の一部には不満もくすぶる。皇太子は昨年11月以降、汚職摘発を名目に多数の王族らを拘束して巨額資産を没収。抵抗勢力を狙った「政敵排除」との見方が広がった。

 今年5月には、一層の改革を求める女性活動家らが次々に拘束された。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは「ムハンマド皇太子を『改革者』と呼ぶのは日増しに恥ずべき主張となっている」と手厳しい。

 皇太子はトランプ米大統領と急接近したが、外交面では試練続きだ。2015年に軍事介入したイエメン内戦では中東の覇権を争うイランが支援する反政府勢力の掃討を掲げたが、戦況は悪化の一途をたどっている。

2402チバQ:2018/06/21(木) 10:59:17
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180620-00000064-mai-int
<イエメン>暫定政権軍と反体制派の攻防激化
6/20(水) 18:49配信 毎日新聞
<イエメン>暫定政権軍と反体制派の攻防激化
イエメンの地図
 ◇交通の要衝ホデイダ 民間人を含む280人が死亡

 【カイロ篠田航一】内戦が続くイエメンで、サウジアラビア主導のアラブ諸国連合軍の支援を受けるハディ暫定政権軍は19日、親イランの反体制派武装組織「フーシ」が拠点とする西部ホデイダの空港の大部分を制圧した。ロイター通信などが伝えた。フーシ側も抵抗を続け、交通の要衝ホデイダを巡る攻防は激化している模様だ。暫定政権軍が13日にホデイダ奪還作戦を開始後、民間人を含む280人が戦闘で死亡したという。

 港湾都市ホデイダは、イエメンに輸入される物資の7割が通過する。戦闘が激化した場合、食糧難に直面しているイエメンの人道危機がさらに深刻化する恐れがある。

 国連でイエメン問題を担当するグリフィス特使は16日、首都サヌアでフーシ幹部と会談。ホデイダ港の管理権を国連に移譲する案を伝え、戦闘停止を促した。フーシの報道官は「グリフィス特使の提案を拒否する」と述べたが、国連の提案を巡り、フーシ幹部の間で意見が割れているとの報道もある。

 イエメンでは2014年以降、ハディ暫定政権とフーシの対立が激化。フーシがサヌアやホデイダなどを掌握後、南部に逃れたハディ暫定大統領を支援するサウジなどが15年3月に軍事介入し、本格的な内戦に発展した。中東で覇権を争うサウジとイランの事実上の「代理戦争」の様相を呈している。

 フーシはサウジ領土もたびたび攻撃。19日にはサウジ南部アブハにある国営石油会社サウジ・アラムコの施設にミサイルを発射し、迎撃された模様だ。

 内戦では民間人を含む1万人以上が死亡。病院や水道施設も破壊され、現在も人口2800万人のうち800万人が飢餓状態にある。

2403チバQ:2018/06/21(木) 10:59:44
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180620-00000047-jij_afp-int
イエメン政権部隊、主要港湾都市の空港を占拠 ホデイダ奪還に前進
6/20(水) 17:43配信 AFP=時事
イエメン政権部隊、主要港湾都市の空港を占拠 ホデイダ奪還に前進
イエメンの港湾都市ホデイダの空港周辺で、反政府武装組織「フーシ派」と戦闘中に進軍する、イエメン暫定政権側部隊(2018年6月19日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】アラブ首長国連邦(UAE)の支援を受けたイエメン暫定政権側部隊は20日、反政府武装組織「フーシ派(Huthi)」が支配する港湾都市ホデイダ(Hodeida)の空港を占拠した。紅海(Red Sea)に面した重要都市の奪還に大きく前進したことになる。

 サウジアラビアと共に暫定政権側を支援しているUAEの国営首長国通信(WAM)が投稿した映像では、紅海沿岸に展開する連合軍の指揮官が「空港は完全に掃討され、支配下にある」と話した。

 これに先立って政権側部隊は12日、2014年からホデイダを支配するフーシ派の掃討作戦を開始。19日には空港を囲むフェンスを破って進入し、激しい戦闘によりフーシ派33人、政権側兵士19人が死亡した。

 ホデイダは紅海に面した主要港で同国への輸入物資の7割が通過する。国連(UN)は戦闘の激化によって深刻な食糧難に陥っているイエメンの人道危機が深刻化するのではないかと懸念を強めていた。【翻訳編集】 AFPBB News

2404チバQ:2018/06/22(金) 17:39:58
https://www.sankei.com/world/news/180621/wor1806210046-n1.html
2018.6.21 23:09

イラク最高裁が国会選挙の再集計承認 国政の混乱拡大の可能性も
 イラク最高裁は21日、国会選挙(総選挙、5月12日実施)で投じられた票を手作業で再集計することを承認した。イラクメディアが伝えた。今回初導入した電子投票を巡る不正の指摘を受け、国会が6日、手作業での再集計を議決していた。

 選挙管理委員会が5月に発表した総選挙の結果では、イスラム教シーア派指導者サドル師の政党連合が第1勢力となり、次期政権への連立交渉が続いている。再集計が選挙結果に大きく影響すれば、混乱はさらに拡大する可能性がある。

 サドル師は国会が再集計を議決した後の6月12日、第2勢力のアミリ元運輸相率いる政党連合と連携することで合意に達したが、双方の議席数を合わせても過半数には達していない。(共同)

2405とはずがたり:2018/06/23(土) 10:38:51

トルコ大好きなんだけどクルドも大好きな俺としては結構板挟みに苦しんでると云える。
クルドは独立しない迄もイラクのクルド,シリアのクルドと共存共栄自治出来る仕組みが欲しいしシリア北部はトルコの影響下に置いて良いって事で妥協出来ひんものやろか。

2018-06-20
トルコの存在感が増しているのはなぜなのか
https://www3.nhk.or.jp/news/special/new-middle-east/turkey/?utm_int=detail_contents_special_003

… 近代トルコの国是は、政治と宗教を切り離す「政教分離」。その大統領にイスラム王朝の君主たる「スルタン」呼ばわりは適切とはいえません。

“大きなトルコは強いリーダーを求めている”
しかしエルドアン大統領はイスラム教の価値観を重んじる政策を進め、強権的な姿勢を強めています。さらにイスラエルと対立するパレスチナへの支援を打ち出すなどイスラム圏の盟主のようなふるまいも見せています。好むと好まざるとにかかわらず、エルドアン大統領が「スルタン」のイメージに重なると感じる人は少なくないのです。

東西の十字路 トルコの「立ち位置」
トルコが国際政治で重要な位置を占め続けてきた背景には、地政学上の理由があります。アジアとヨーロッパにまたがり、地中海と黒海に面するトルコは「東西文明の十字路」と呼ばれました。

ここで中東とヨーロッパにおけるトルコの「立ち位置」を整理しましょう。

中東のイスラム教徒には主に4つの民族がいます。トルコ人のほか、アラブ人、ペルシャ人、それにクルド人です。それぞれ固有の言語を持っています。最も人口が多いのがアラブ人で、イスラム教をはじめに広めたのもアラブ人です。

それでもオスマン帝国時代、トルコ人の歴代スルタン(君主)は、イスラム教の最高指導者「カリフ」も兼ね、今のサウジアラビアにある「メッカ」と「メディナ」という2大聖地の守護者を自認しました。トルコにはイスラム圏の盟主だった歴史があるのです。

トルコとアラブは同じイスラム教徒で利害を共有していますが、第一次世界大戦では、オスマン帝国はイギリスと組んだアラブ側による反乱などもあって敗北した経緯があります。つまりトルコとアラブはライバル関係でもあるということです。

一方、オスマン時代、バルカン半島を奪われウィーンまで包囲されたヨーロッパにとって、トルコは脅威の対象でした。

しかし、近代トルコの誕生を経て、冷戦時代、トルコの扱いは一変します。イスラム圏の国としては唯一、NATO=北大西洋条約機構に加盟。ソビエトに対する西側陣営の防波堤としての役割を期待されました。特に、アメリカとは親密な関係を築き、いまは険悪な仲のイスラエルとも合同の軍事演習さえ行っていました。

西欧型の近代国家を目指したトルコは、EU=ヨーロッパ連合への加盟も目指し改革を進めました。しかしEU内では、イスラム圏のトルコは受け入れがたいという人が少なからずいます。遅々として進まないEU加盟交渉にトルコ側では不満がたまっていきました。

アメリカもヨーロッパも怖くない
エルドアン大統領率いるトルコは、欧米にとって、徐々に「面倒くさい国」になっていきます。

EUがトルコとの協力は欠かせないと改めて痛感したのが2015年。EU圏内への大量の難民の流入です。難民は内戦が続くシリアからトルコを経由して入ってきました。人道主義を重んじるEUも、あまりの増え方に対応が追いつかず、トルコに協力を仰ぐことに。しかしその後、エルドアン大統領はEUと関係が悪化すると「国境を開けてもいいんだぞ」と脅しをかけるようになります。

2406とはずがたり:2018/06/23(土) 10:39:01

アメリカにとっても、中東の同盟国トルコは悩みの種です。アメリカは過激派組織ISの掃討作戦で、シリア北部のクルド人勢力と協力しました。しかしトルコはこのクルド人勢力を、自国のクルド人武装組織と密接なつながりがあるテロ組織とみなしています。アメリカには、ほかにISと地上で戦える有力な勢力がいない、という事情がありましたが、トルコが猛反発したのは言うまでもありません。「ISというテロ組織と戦うために、ほかのテロ組織と手を組むのは間違いだ」と言うのです。

そしてトルコは、シリア情勢でもともと対立関係にあったロシアやイランに接近し、「アメリカ抜き」の和平の枠組みまで主導し始めました。トランプ政権によるアメリカ大使館のエルサレム移転でもイスラエルのことを「テロ国家」と表現し、最も激しく非難したのはトルコでした。その毅然とした姿勢はアメリカとの関係を気にするアラブ諸国の鈍い動きとは対照的です。

「面倒くさいが、無視できない国」。中東情勢のカギを握るトルコは、欧米諸国にとってますますそんな存在になりつつあります。

奴らなんかいなくなってしまえ」
大国とわたりあい、ときに両天秤にかけて立ち回るしたたかさを持つエルドアン大統領。当初は「イスラム圏の民主化のモデル」を実現したリーダーと、評価されていました。

長期にわたって国民の支持を集めてきた秘密は、どんな相手にもひるまない、強気の姿勢です。トルコ国民の自尊心をくすぐります。時には日本でいう「べらんめえ調」の庶民的な言葉も使い、聴衆の感情に訴えます。

支持が広がったもう一つの要因が、経済発展です。インフラ整備や外資導入に力を入れたエルドアン政権下で、トルコは、新興国の一角に数えられるようになりました。

イスタンブールの若者たち
しかし、その政権もすでに15年。長期化とともに、強権化していく政権に対して、国民の間では嫌気や批判も広がっています。去年、大統領に権限を集中させる憲法改正を巡って行われた国民投票では、賛成が僅かに上回ったものの、大統領のやり方を支持しない人が、国民のほぼ半数にのぼることを浮き彫りにしました。

特に、2016年に起きた、軍の一部によるクーデター未遂の後、政府に強大な権限を与える非常事態宣言が出されてからは、その傾向は強まっています。これまでに、おびただしい数の警察官や兵士、裁判官、教員、ジャーナリストなどが逮捕されました。



2407とはずがたり:2018/06/23(土) 10:39:14
>>2405-2407
民主主義と揺れる政教分離
どうして、そこまで厳しい締めつけをするのか。ヒントは、エルドアン大統領の過去にあります。強い指導者のイメージがあるエルドアン大統領ですが、かつてはむしろ、弾圧される側にいました。

政教分離を国是とする近代トルコで長年、世俗主義を徹底する役割を果たしていたのは、軍です。軍は、政治に宗教を持ち込もうとする動きに目を光らせ、時に弾圧してきました。エルドアン大統領もイスタンブール市長だった21年前、集会でイスラム教の詩を朗読しただけで逮捕され、一時は政治活動そのものを禁止されました。

そうした困難を乗り越えて、国の実権を握ったエルドアン大統領。多くの国民が信仰するイスラムの教えを表現することが許されないことこそ、民主主義に反すると主張します。そして、政教分離の原則に反するとして禁じられていた、公の場でのイスラム教徒の女性のスカーフの着用を憲法を改正して解禁するなど、イスラム教の価値観を重んじる政策を推し進めてきました。

タクシム広場脇ではモスクの建設が進む
軍の一部が主導した2016年のクーデター未遂のあと、過剰反応ではないか、と思えるほどの、厳しい取り締まりを断行したのも、過去のトラウマが影響しているのかもしれません。クーデターの危機を乗り越え、二度と軍によって追放されない状況を作ろうとしているのは間違いありません。

軍が政治の背後でにらみをきかせる以前の状況も、民主主義からすると健全とは言えませんが、弾圧される側にいたエルドアン大統領が、政権が長期化するなか、強権的だ、抑圧的だという批判を浴びているのも、皮肉な現実です。

建国100年に向け国威発揚
内戦やテロ、混乱が続く中東情勢。欧米と同盟関係を結ぶトルコは中東の安定の要の1つです。しかし、このところトルコは、各国との関係で対立の当事者となる場面が目立つようになっています。

トルコ側の理屈や歴史的背景を踏まえたうえで眺めてみると、中東情勢がより厚みをもって見えてきます。と同時に、これまでにない新しい動きや突然の妥協に、中東世界の奥深さも再認識させられます。

2023年に近代トルコは建国100年の節目を迎えます。エルドアン大統領はこれに向けて国威発揚を図っています。北のロシア、南のアラブ諸国、西のヨーロッパとの間で、危うくも、時には絶妙ともいえるバランス感覚で対立と融和を繰り返しながら、「現代のスルタン」を体現しつつあるエルドアン大統領のもとで揺るがない存在感を築き上げたトルコ。この国はこの先、どこに向かうのでしょうか。
(カイロ支局 土屋悠志記者)

2408チバQ:2018/06/24(日) 11:13:39
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180624-00000007-jij_afp-int
イラク首相とサドル師が同盟結成 新政権樹立加速へ
6/24(日) 5:55配信 AFP=時事
イラク首相とサドル師が同盟結成 新政権樹立加速へ
イラクのナジャフで記者会見した同国のハイダル・アバディ首相(右)とイスラム教シーア派指導者ムクタダ・サドル師(左、2018年6月23日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】(更新)イラクのハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相と、民族主義的な主張を掲げるイスラム教シーア(Shiite)派指導者ムクタダ・サドル(Moqtada Sadr)師は23日、先月の連邦議会選挙の結果を受けた新政権を樹立するため同盟関係を結んだと発表した。

【写真】記者会見で視線を合わせるアバディ首相とサドル師

 選挙では、サドル師と共産主義勢力による選挙同盟「改革への行進(Marching Towards Reform)」が定数329のうち54議席を獲得し、第1党となった。一方、アバディ首相率いる「勝利連合(Victory Alliance)」は獲得議席数が42で、第3党にとどまった。

 アバディ首相は23日、サドル師と会談するためシーア派の聖地である同国ナジャフ(Najaf)を訪問。両者は3時間の協議の後に共同声明を発表し、同盟関係を結んだことを明らかにした。

 声明は両者の同盟関係について、「新政権樹立を加速し、国民の望みを満たす諸原則で合意する」ことを目的に、「宗派主義や民族を超越する」ものだとしている。

 サドル師は今月、他の勢力とも同盟関係を結んだが、声明では言及されていない。

 同師は12日、親イラン派の元民兵からなるハディ・アメリ(Hadi al-Ameri)氏の「征服連合(Conquest Alliance)」と、それに先立つ7日には、シーア派のアマル・ハキム(Ammar al-Hakim)氏率いる「アルヒクマ(Al-Hikma)」、世俗派のアヤド・アラウィ(Iyad Allawi)副大統領との間で同盟関係を結んでいた。

「征服連合」は選挙で47議席を獲得して第2党となった。また、「アルヒクマ」は21議席、イスラム教スンニ(Sunni)派を中心とするアラウィ氏の勢力は19議席を獲得している。【翻訳編集】 AFPBB News

2409チバQ:2018/06/24(日) 11:15:09
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180623-00000041-san-m_est
トルコ、あす大統領選 エルドアン統治、賛否二分
6/23(土) 7:55配信 産経新聞
トルコ、あす大統領選 エルドアン統治、賛否二分
トルコの首都アンカラ中心部には、エルドアン大統領の巨大垂れ幕(右後方のビル)や、各党が支持を訴えるのぼり旗が掲げられていた=20日(佐藤貴生撮影)
 ■「実行力ある」「宗教を政治利用」

 【アンカラ=佐藤貴生】大統領選と議会(定数600)選が24日に迫ったトルコの首都アンカラは、エルドアン大統領の通算15年に及ぶ統治への賛否をめぐり、2つに割れていた。支持率首位のエルドアン氏が政権を維持するか、野党側が決選投票に持ち込み、同氏の信任に疑問を突きつけるかが焦点だ。同氏は、議会選で与党が過半数を割れば「連立を模索するかもしれない」と表明するなど危機感を強めており、政局は不透明感を増している。

 大統領選の候補は、与党・公正発展党(AKP)党首のエルドアン氏や野党・共和人民党(CHP)のインジェ議員ら6人。過半数を得票する候補がいない場合、7月8日に上位2人による決選投票が行われる。

 アンカラの繁華街では21日、各党の選挙カーが走り、運動員が候補のパンフレットを配って有権者に支持を呼びかけていた。

 「エルドアン氏には実行力がある。野党は彼をけなすだけ。欧米との関係悪化は彼のせいではない」。タクシー運転手のアハメットさん(47)がいう。

 街中では多くの人がエルドアン氏に投票すると話したが、最近の世論調査では同氏への支持が50%に達しないとの結果も出た。野党側は決選投票になれば、一致して野党候補を支持することで合意している。

 CHPを支持する商店経営のアリさん(40)は、「エルドアン氏は宗教を政治に利用している。表現の自由は危機的状況だしインフレがひどくて妻と子供2人を養うのも大変だ」と批判した。

 2003年の首相就任以来、政権を維持してきたエルドアン氏は、モスク(イスラム教礼拝所)建設などイスラム色の濃い政策を推進。2年前のクーデター未遂事件後は、事件に関与したなどとして公務員ら約16万人を一時拘束し、政権に批判的な報道機関の多くが閉鎖された。「敵」を徹底排除する手法が特色だ。

 これに対し、CHPは国是の世俗主義に基盤を置く。インジェ氏は悪化した欧米との関係修復や、学校教育の宗教色を薄めることなどを呼びかけてきた。

 AKPが主導した憲法改正案が昨年4月の国民投票で承認されたため、今回の選挙で当選した大統領には広範な権限が付与される。議院内閣制から大統領中心制に移行する重要な節目で、エルドアン氏が再選されれば、さらに2期10年の在職に道が開かれる。

2410チバQ:2018/06/25(月) 00:11:59
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180624-00000064-mai-m_est
<トルコ大統領選>エルドアン体制継続か 開票始まる
6/24(日) 23:49配信 毎日新聞
 【イスタンブール高橋宗男】トルコ大統領選と総選挙が24日投票された。大統領選には再選を目指す与党・公正発展党(AKP)のエルドアン大統領(64)ら6人が出馬。トルコではこの選挙をもって議院内閣制から大統領制に移行する。首相時代を含め15年にわたって国政を率いるエルドアン氏が、権限を強化した上で長期支配を継続するかが焦点だ。

 投票は午後5時(日本時間午後11時)に締め切られ、即日開票。深夜(同25日朝)には大勢判明の見通しだ。

 大統領選の候補はエルドアン氏のほか、最大野党・共和人民党(CHP)のインジェ氏(54)▽新党・優良党(IYI)の女性党首で元内相のアクシェネル氏(61)▽クルド系政党・国民民主主義党(HDP)の前共同党首デミルタシュ氏(45)--ら。エルドアン氏がインフラ整備などの実績を強調して「強いトルコ」を訴える一方、野党候補はエルドアン氏による強権支配からの脱却を呼びかけた。

 有効投票の半数を超える候補がいなければ、上位2候補による決選投票を7月8日に行う。

 一方、今回の総選挙から国会の定数が550から600に増加し、議員の任期も4年から5年に延長された。与党はAKPなど3党、野党はCHPやIYIなど4党が政党連合を組み、与党連合が過半数の議席を確保できるか注目される。

2411チバQ:2018/06/25(月) 00:12:29
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180624-00000043-mai-int
<IS>アフガンで活発化、リビアなども 本拠失い周辺分散
6/24(日) 21:35配信 毎日新聞
 【コックスバザール(バングラデシュ南東部)松井聡、カイロ篠田航一】過激派組織「イスラム国」(IS)が、事実上の支部があるアフガニスタンで活動を活発化させている。同じく支部があるエジプトやリビアでも本拠地から逃れた戦闘員の流入を警戒。本拠地としていたシリアとイラクで実効支配地域をほぼ失ったISだが、その周辺などで脅威が顕在化している構図が鮮明となっている。

 ISは今年4月にアフガンの首都カブールで、10月の下院選の有権者登録所を狙って自爆テロを起こし、市民ら50人以上が死亡。現場はISが「異端」として敵視するイスラム教シーア派住民の集住地区だった。報道関係者10人を含む約30人が犠牲となる自爆テロも実行した。東部や北部ではISが実効支配する地区が出てきている。

 アフガンのISは2015年、隣国パキスタン最大の反政府武装勢力「パキスタン・タリバン運動」(TTP)を離脱した元幹部らがISに忠誠を誓う形で結成。ISの最高指導者バグダディ容疑者も、アフガンやパキスタン北西部などは「ISホラサン州」だと主張し活動を認可した。

 一方、テロや軍事行動に関してはバグダディ容疑者からの指示は受けておらず、独自の判断で行っているとの見方がある。シリアとイラクにいた戦闘員のうち一部が合流したとの報道もある。

 ISは14年、政治混乱や内戦が続くイラクとシリアで勢力を拡大。戦闘員は一時8万人に上るとされたが、米国やロシアの軍事介入で徐々に弱体化した。

 一方、11年の民主化要求運動「アラブの春」以降、政変が続いたエジプトでも、東部シナイ半島でIS分派の動きが活発化。「半島では、地元テロ組織にイラクやシリアから逃げてきた戦闘員が合流するケースもある」(エジプトのテロ研究者)との見方もあり、シシ政権は今年2月、半島内のISの武器庫などを標的に100回以上の空爆を実施した。

 国家分裂状態にあるリビアでもISの脅威は深刻だ。首都トリポリの選挙管理委員会本部で5月、武装集団による襲撃で12人が死亡した事件では、ISが犯行声明を出した。ISは実効支配していた中部シルトを16年12月に失って以降、退潮傾向とも伝えられるが、米アフリカ軍司令部は今月、「リビアでのISの能力は引き続き脅威」との認識を示した。

2412チバQ:2018/06/25(月) 14:56:19
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018062500144&amp;g=int
エルドアン大統領が再選=長期強権政権に-トルコ

24日、イスタンブールで、トルコ大統領選の投票締め切り後に記者会見するエルドアン大統領(EPA時事)

 【イスタンブール時事】トルコ大統領選は24日、即日開票され、アナトリア通信によると、開票率約99.2%の段階でエルドアン大統領が得票率約52.5%を獲得し、再選を果たした。高等選挙委員会もエルドアン氏の勝利を確認。エルドアン氏は経済の急速な悪化で苦戦を強いられたが、最大都市イスタンブールで「国民は私に大統領の任務と義務を託した」と勝利宣言した。


 トルコは、1923年の建国以来、議院内閣制だったが、今回の選挙後、大統領に権限が集中する大統領制に全面移行する。首相時代も含め約15年間、国を率いてきたエルドアン氏による政権継続を国民は選択した。同氏は、トルコ建国後15年にわたり国を率いたアタチュルク初代大統領を上回る異例の長期強権政権を築くことになる。
 大統領選にはエルドアン氏のほか、最大野党の中道左派・共和人民党(CHP)のインジェ議員ら計6人が出馬。2位だったインジェ氏はツイッターで「高等選挙委員会が暫定結果を発表した後にコメントする」と述べるにとどめた。
 同時に行われた総選挙(一院制、定数600)でも、エルドアン氏率いるイスラム系与党・公正発展党(AKP)が、政党連合を組む極右・民族主義者行動党(MHP)と合わせて過半数を制する見通しで、事実上の勝利となった。有権者は約5630万人。両選挙の投票率は約87%だった。(2018/06/25-10:57)


http://www.afpbb.com/articles/-/3179811
トルコ大統領選、エルドアン氏が勝利 議会選も与党連合が過半数か
2018年6月25日 9:09 発信地:イスタンブール/トルコ [ トルコ 中東・北アフリカ ]
【6月25日 AFP】(更新、写真追加)トルコで24日、大統領選と総選挙が投開票され、最高選挙委員会(YSK)は現職のレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領が「有効票の絶対過半数」を獲得し、勝利したと発表した。エルドアン氏はこれに先立ち「国民から大統領の任務を託された」と勝利を宣言。自身が率いるイスラム系与党・公正発展党(AKP)主導の政党連合が国会(一院制、定数600)の過半数を制したとも述べた。

 15年にわたり国政を率いてきた同氏の政権がさらに続くことになる。

 トルコで大統領選と解散総選挙の投票が同日実施されたのは今回が初めて。エルドアン氏は大統領選の第1回投票での勝利と、議会選でのAKPの絶対過半数の獲得を目指していた。

 今回の選挙が特に大きな意味を持つのは、新たに選ばれる大統領が、新憲法の下で強化される権限を初めて享受することになるためだ。新憲法は、エルドアン氏が強力に推進した昨年4月の国民投票で承認されたもので、反対派は独裁的な権力の付与に当たると批判している。

 エルドアン氏はイスタンブールの大統領公邸で演説し、「選挙の非公式結果が明らかになってきた。これらによると(中略)私は国民から大統領の職務を託された」と勝利を宣言した。

 半国営アナトリア(Anadolu)通信によると、大統領選の開票率99%の時点での得票率は、エルドアン氏が52.5%、世俗主義の野党・共和人民党(CHP)のムハレム・インジェ(Muharrem Ince)氏が31.7%。

 YSKは最終開票結果を29日に発表する予定。(c)AFP/Stuart Williams and Fulya Ozerkan with Raziye Akkoc in Ankara

2413チバQ:2018/06/25(月) 16:29:35
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20180625k0000e030235000c.html
<トルコ大統領選>「国民の信任得た」エルドアン氏勝利宣言
11:01毎日新聞

<トルコ大統領選>「国民の信任得た」エルドアン氏勝利宣言

エルドアン大統領=2018年6月24日、AP

(毎日新聞)

 ◇選管が再選発表 強い権限を持つ大統領制に移行へ

 【イスタンブール高橋宗男】トルコで24日、大統領選と総選挙のダブル選が行われ、即日開票された。選挙管理委員会は25日未明(日本時間同日午前)、与党・公正発展党(AKP)を率いるエルドアン大統領(64)が再選されたと発表した。エルドアン氏は再選確実とする半国営アナトリア通信の報道を受け、イスタンブールで24日夜、「国民の信任を得た」と勝利宣言した。

 トルコは1923年の建国以来、議院内閣制だったが、今回の選挙を経て、大統領が強い権限を持つ大統領制に移行する。任期は5年。大統領は3選まで可能で、エルドアン氏は2028年まで大統領を務める可能性がある。03年に首相に就任してから、国政を率いてきたエルドアン氏は、共和国を建国したケマル・アタチュルク初代大統領の15年を上回る長期政権への道を開いたこととなる。

 アナトリア通信によると、エルドアン氏の得票率は52.5%(開票率99.1%)で、第1回投票で当選を決める過半数を確保した。地元テレビは、最大野党・共和人民党の候補インジェ氏も敗北を認める方針だと伝えた。

 エルドアン氏は勝利宣言で、AKPが主導する与党政党連合が国会(定数600)で半数以上の議席を確保できる見通しになったと強調。「自分たちの敗北を隠すために、選挙結果に文句をつけ、民主主義を損なう者がいないことを望む」と述べた。今後も国内外で強権的な姿勢が続くとみられる。

 エルドアン氏は01年にAKPを創設。03年に首相に就き、単独政権を3期連続で率いた。14年に初の直接選挙で大統領に当選。議院内閣制のトルコでは大統領は象徴的な存在だったが、17年の国民投票を経た憲法改正で権限が大幅に強化された。

2414チバQ:2018/06/25(月) 16:30:03
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-180625X261.html
エルドアン大統領が再選=長期強権政権に―トルコ
10:55時事通信

エルドアン大統領が再選=トルコ

トルコ大統領選は24日、即日開票され、アナトリア通信によると、開票率98%の段階でエルドアン大統領(写真)が得票率52.5%を獲得し、再選を果たした=イスタンブール【EPA=時事】

(時事通信)

 【イスタンブール時事】トルコ大統領選は24日、即日開票され、アナトリア通信によると、開票率約99.2%の段階でエルドアン大統領が得票率約52.5%を獲得し、再選を果たした。高等選挙委員会もエルドアン氏の勝利を確認。エルドアン氏は経済の急速な悪化で苦戦を強いられたが、最大都市イスタンブールで「国民は私に大統領の任務と義務を託した」と勝利宣言した。

 トルコは、1923年の建国以来、議院内閣制だったが、今回の選挙後、大統領に権限が集中する大統領制に全面移行する。首相時代も含め約15年間、国を率いてきたエルドアン氏による政権継続を国民は選択した。同氏は、トルコ建国後15年にわたり国を率いたアタチュルク初代大統領を上回る異例の長期強権政権を築くことになる。

 大統領選にはエルドアン氏のほか、最大野党の中道左派・共和人民党(CHP)のインジェ議員ら計6人が出馬。2位だったインジェ氏はツイッターで「高等選挙委員会が暫定結果を発表した後にコメントする」と述べるにとどめた。

 同時に行われた総選挙(一院制、定数600)でも、エルドアン氏率いるイスラム系与党・公正発展党(AKP)が、政党連合を組む極右・民族主義者行動党(MHP)と合わせて過半数を制する見通しで、事実上の勝利となった。有権者は約5630万人。両選挙の投票率は約87%だった。

2415チバQ:2018/06/25(月) 20:03:10
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018062500671&amp;g=int
エルドアン氏、長期政権で「皇帝」に=トルコ大統領再選


トルコのエルドアン大統領=25日、アンカラ(AFP時事)

 卓越した政治手腕とカリスマ性を武器に、2003年の首相就任以来、トルコで約15年間政権を率いてきた。大統領再選で、さらに10年にわたり政権を維持する可能性が高い。オスマン帝国時代のスルタン(皇帝)にも比される「強い指導者」だが、近年は強権姿勢を強め、国内の世俗派や西側諸国から「独裁者」と批判も受ける。
 首相を約11年務めた後、14年の大統領選にくら替え出馬。16年7月、軍の一部勢力が政権転覆を狙ったクーデター未遂事件で命を狙われ、事件後は反政府派の大規模粛清に踏み切った。17年4月の国民投票で憲法改正を実現し、大統領が大きな権限を握る大統領制導入という悲願をかなえた。
 イスタンブールの下町出身。敬虔(けいけん)なイスラム教徒で、イスラム系政党に入党して政治活動を開始し、94年にイスタンブール市長に当選した。97年、イスラム教を賛美する詩を朗読したことが国是の政教分離に反するとみなされ、一時投獄された。01年に公正発展党(AKP)を創設。AKPは02年の総選挙で大勝し、03年の首相就任につながった。
 その後、大型公共事業の実施で雇用の創出と高い経済成長を実現させた。また、厳格な政教分離の国是から従来は禁じられていた政府施設や大学での女性のスカーフ着用を認めるなど、イスラム的価値観を重視する政策を推進。イスラム主義者や中・低所得者層を中心に支持を集めた。
 歯に衣(きぬ)着せぬ発言で知られ、パレスチナとの紛争を抱えるイスラエルを「テロ国家」とたびたび糾弾するなど、物議を醸すこともしばしば。エミネ夫人との間に2男2女、64歳。(2018/06/25-14:34)

2416チバQ:2018/06/25(月) 23:35:03
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180625-00000109-mai-m_est
<トルコ大統領選>エルドアン氏状況ごとに「味方」変え
6/25(月) 22:15配信 毎日新聞
 その時々の状況を読む。エルドアン氏は巧みな手綱さばきに定評がある。今回も「これまでで最も困難」とされた選挙を勝ち抜き、大統領再選を果たした。

 2016年のクーデター未遂の首謀者として指弾する在米イスラム指導者ギュレン師とは、過去に協力関係があった。クルド系住民に寛容な政策でクルド票を取り込んだ時期もあった。今回の選挙では、連立相手に極右政党・民族主義者行動党(MHP)を選び、勝利を引き寄せた。

 エルドアン氏はMHPの強い要請を受け入れる形で、シリア北部でクルド人勢力掃討作戦を進めた。選挙直前の6月上旬にはイラク北部クルド自治区で、クルド系反政府武装組織・クルド労働者党(PKK)への大規模攻撃も実施した。

 MHPは、国内での民族主義の高まりを受け、今回の総選挙で順調に議席を獲得した。エルドアン氏率いる与党・公正発展党(AKP)は議席を減らしたものの与党連合としては過半数を確保し、大統領選でのエルドアン氏の得票率は約52.59%。MHP支持層の票を取り込み、当選を確実にした。

 一方、インフラ整備による経済底上げなど、エルドアン氏の実績が評価されたことも否定できない。「AKPの経済政策はトルコの1人当たり国内総生産(GDP)を3000ドルから1万ドルに引き上げた」。エルドアン氏やAKPの支持率が高い地域のAKP幹部はこう胸を張る。安定を望んだ有権者は少なくなかったようだ。

 だが、国内はエルドアン氏支持と不支持で真っ二つに分かれたままだ。

 イスラエルの元駐トルコ代理大使を務めたアロン・リエル氏は「エルドアン氏は対立候補に重要閣僚ポストを示すなど、分断解消に努めるだろう」と分析。そのうえで「柔軟な姿勢が示されなければ、知識層らが国外に逃れる頭脳流出を招きかねない」と警告している。【イスタンブール高橋宗男】

2417チバQ:2018/06/25(月) 23:39:40
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180625-00000102-mai-m_est
<トルコ大統領選>経済不安払しょくを強い政権に託す
6/25(月) 21:28配信 毎日新聞
<トルコ大統領選>経済不安払しょくを強い政権に託す
大統領選で再選を決め、支援者らに手を振るトルコのエルドアン大統領=首都アンカラで2018年6月25日、AP
 【イスタンブール高橋宗男】24日投開票されたトルコ大統領選で、現職のエルドアン大統領が勝利宣言した。最大都市イスタンブールや首都アンカラは、勝利を祝う支持者らが街に繰り出し、祝福ムードに包まれた。支持者らはエルドアン氏に「強いトルコ」の実現を託した。

 エルドアン氏は25日未明、妻エミネ氏とともに、アンカラの与党・公正発展党(AKP)本部に姿を現した。支持者に勝利を報告する恒例の「バルコニースピーチ」。集まった大勢の支持者は手にした国旗を振りながら、大歓声で出迎えた。

 「トルコの未来、今後1世紀を決める大事な選挙だった。民主主義が、国民そのものが勝利した」。エルドアン氏はこう語りかけ、「皆さんは(2016年のクーデター未遂で)戦車に立ち向かったその手で投票し、意思を表明してくれた」と投票に感謝した。

 エルドアン氏とAKPに投票したイスタンブールの飲食店店長、ハサン・パシャルさん(37)は25日朝、勝利の効果を実感したという。「昨日は1キロ6リラだったジャガイモが、今朝は3.5リラに下がっていた」と話す。

 パシャルさんはエルドアン氏に「大統領の権限が強まったことで、政策を進めやすくなったと思う。これから先は歴史に名を残すか消えるかのどちらか。公約通りに経済不安を拭い去ってほしい」と期待する。AKPに対しては「エルドアン氏なしでも国家をけん引していけるような実力を付けてほしい」と注文を付けた。

 一方、次点に終わった最大野党・共和人民党(CHP)候補のインジェ氏は25日午後にアンカラで記者会見を開き、大統領選での敗北を認めたうえで、大統領に権力が集中する「独裁体制」への懸念を改めて表明した。

2418チバQ:2018/06/26(火) 15:05:09
https://mainichi.jp/articles/20180626/ddm/007/030/097000c
エルドアン大統領再選 「強いトルコ」託す 支持者、経済政策期待 得票率52%
毎日新聞2018年6月26日 東京朝刊
 【イスタンブール高橋宗男】24日投開票されたトルコ大統領選で、現職のエルドアン大統領が勝利宣言した。最大都市イスタンブールや首都アンカラは、勝利を祝う支持者らが街に繰り出し、祝福ムードに包まれた。支持者らはエルドアン氏に「強いトルコ」の実現を託した。

 エルドアン氏は25日未明、妻エミネ氏とともに、アンカラの与党・公正発展党(AKP)本部に姿を現した。支持者に勝利を報告する恒例の「バルコニースピーチ」。集まった大勢の支持者は手にした国旗を振りながら、大歓声で出迎えた。

 「トルコの未来、今後1世紀を決める大事な選挙だった。民主主義が、国民そのものが勝利した」

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inRead invented by Teads
 エルドアン氏はこう語りかけ、「皆さんは(2016年のクーデター未遂で)戦車に立ち向かったその手で投票し、意思を表明してくれた」と投票に感謝した。

 エルドアン氏とAKPに投票したイスタンブールの飲食店店長、ハサン・パシャルさん(37)は25日朝、勝利の効果を実感したという。「昨日は1キロ6リラだったジャガイモが、今朝は3・5リラに下がっていた」と話す。

 パシャルさんはエルドアン氏に「大統領の権限が強まったことで、政策を進めやすくなったと思う。これから先は歴史に名を残すか消えるかのどちらか。公約通りに経済不安を拭い去ってほしい」と期待する。AKPに対しては「エルドアン氏なしでも国家をけん引していけるような実力を付けてほしい」と注文を付けた。

 一方、次点に終わった最大野党・共和人民党(CHP)候補のインジェ氏は25日午後にアンカラで記者会見を開き、大統領選での敗北を認めたうえで、大統領に権力が集中する「独裁体制」への懸念を改めて表明した。

2419チバQ:2018/07/02(月) 00:36:47
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180701-00000012-san-m_est
イラン国民が政府に矛先 米制裁で経済一段と悪化
7/1(日) 7:55配信 産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】トランプ米政権がイラン核合意からの離脱を表明し、広範囲にわたる制裁を発表したことでイランの経済が一段と不安定化し、国民の不満が高まっている。不満は米政権よりイラン政府に向かっており、首都テヘランでは6月下旬、政権批判のデモも起きた。

 「状況はよくない。(イランの通貨)リアルが分単位で下がっている感じだ」。テヘランの大学生の男性は6月29日、ソーシャルメディアを通じた取材にこう述べた。

 米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、リアルはこの1年以内に対ドルで価値が半分に下落。5月上旬にトランプ氏が核合意離脱と制裁発動を表明したことが追い打ちをかけた。

 6月24日にはテヘランにある市場、グランドバザールの商人ら数百人が店を閉めて怒りの声を上げ、国会に向けて数千人がデモ行進を行った。抗議活動は3日間にわたり、ネット上には、「(内戦に介入している)シリアから引き揚げ、われわれのことを考えろ」と叫ぶデモ隊や、治安部隊がそれを催涙ガスで鎮圧する様子の動画が出回った。

 一方、イラン国会(定数290)では、約190人の議員が、政権の経済担当チームの交代を求める書簡を出すなど、穏健派のロウハニ大統領への圧力が高まっている。専門家らの間では、大統領選前倒しの可能性も指摘され始めた。

 トランプ氏の決定が不満を増幅させた形だが、その矛先はもっぱら政府に向かっている。米国の核合意からの離脱表明前から経済は悪化の一途だったからだ。イランでは、昨年暮れにも抗議デモが全国に広がった。

 今回のバザール商人らの動きを受け、同国最高指導者のハメネイ師は「経済環境を混乱させる者」を罰する方針を示した。デモを封じ、いっそうの経済悪化を防ぐ狙いとされる。

 ただ、欧州などの企業は米国の制裁に抵触する恐れがあるため対イラン投資の継続に後ろ向きで、カンフル剤は見当たらない。

 トランプ政権は、イラン産原油の輸入を11月4日までに停止するよう各国に求めており、経済はさらに逼迫(ひっぱく)する公算が大きい。北朝鮮と同様、イランも米国との対話を模索するのでは-との観測もあるが、その場合、核問題に加えて弾道ミサイル開発や周辺国への介入政策なども議題となるのは必至なため、イラン側の出方は不透明だ。

2420とはずがたり:2018/07/02(月) 12:53:10
首都の市場「シャッター街」に=通貨暴落に抗議-イラン
https://www.jiji.com/jc/article?g=int&amp;k=2018062600309

 【テヘランAFP時事】イランの首都テヘランにある市場「グランドバザール」で25日、同国通貨リアルの暴落に抗議する商人たちがストライキを行い、バザール内の店は一斉にシャッターを下ろした。米国が5月にイラン核合意から離脱して以降、イランの経済的苦境は深刻化している。

 リアルの実勢レートはこの半年で約半分に落ち込み、現在1ドルは約8万5000リアル。バザールの理事長アブドラ・エスフィアンダリさんは、イラン学生通信(ISNA)の取材に、抗議は「高い為替レートや商品が税関で止められてしまうことなどに対するものだ」と説明した。
 街中の道路では、若者が投石しながらデモ行進し、機動隊が催涙ガスで応じる場面もあった。バザールで生まれ育ったというじゅうたん商人は、シャッター街となった市場について「このような光景は初めて見た」と話した。(2018/06/26-07:55)

2421とはずがたり:2018/07/02(月) 12:53:21
米イラン新戦略に賛否=欧州慎重、イスラエル歓迎
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018052200253&amp;g=int#cxrecs_s
国際原子力機関


21日、ワシントンで対イラン新戦略を発表するポンペオ米国務長官(EPA=時事)

 【カイロ、ブリュッセル、ブエノスアイレス、エルサレム時事】ポンペオ米国務長官が「前例のない経済的圧力をかける」と表明した米国の対イラン新戦略に対し、各国から21日、賛否が相次いだ。当事国イランのロウハニ大統領は「すべての国は独立した決定を下す。米国が世界のために決定を下すことなど認めない」と強く反発した。
 イランのザリフ外相もツイッターで「米国外交は幻想と破綻した政策にとらわれ、同じ誤った選択の繰り返しだ」と批判。イラン外務省も「あからさまな内政干渉と国連加盟国に対する違法な脅迫を非難する」と声明を出した。
 イラン核合意維持の立場を確認している欧州も米国と距離を置く。欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表(外相)は声明を出し「イラン核合意以外の選択肢はない」と訴えた。
 イランが核合意を順守していることは国際原子力機関(IAEA)が確認しているとモゲリーニ氏は指摘し「核合意からの離脱が、核拡散の脅威を防ぐことにどうつながるのか示していない」とポンペオ氏を批判した。新戦略でテロや人権問題など核開発以外の課題解決をイランに突き付けたことでも効果を疑問視した。
 20カ国・地域(G20)外相会議開催地のアルゼンチンではマース独外相が記者会見し「多くはトランプ大統領が言ってきたことで、驚いていない。核合意に代わる選択肢は今のところなく、欧州が核合意を維持していく立場に変わりはない」と受け流した。
 これに対し、イランと敵対するイスラエルのネタニヤフ首相は「正しい政策だ」と米国を支持する。新戦略に盛り込まれたイランのウラン濃縮停止や厳しい対イラン制裁は「中東の治安と地域の平和を最終的に保証し得る唯一の政策だ」と強調。「すべての国が米国の後に続くことを求める」と呼び掛けている。(2018/05/22-07:37)

2422チバQ:2018/07/02(月) 17:53:52
https://mainichi.jp/articles/20180701/k00/00m/030/032000c
ダッカテロ2年
過激派の脅威今も 現地ルポ
毎日新聞2018年6月30日 19時37分(最終更新 7月1日 04時34分)

バングラデシュ
アジア・オセアニア
国際
速報

殺害されたバシュチュさん(右)とドゥルバジャハンさん=2017年8月(ドゥルバジャハンさん提供)
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人質テロ事件があったレストラン「ホーリー・アルチザン・ベーカリー」。現在は立ち入りが禁止されている=ダッカで2018年6月27日、松井聡撮影

ダッカ
 日本人7人を含む人質20人が殺害されたバングラデシュの首都ダッカのテロ事件は、1日で発生から2年。バングラではこのテロ以降、イスラム過激派による大規模なテロは起きていないものの、過激主義を批判したジャーナリストが殺害されるなど、過激派の脅威は依然続いている。【ダッカで松井聡】

<ダッカテロから2年>IS弱体化も新たな脅威 アルカイダの影
 6月11日午後、文筆家でジャーナリストのシャージャン・バシュチュさん(59)がダッカ南郊で銃撃され死亡した。「父はイスラム過激派から繰り返し脅迫を受けていた。それでも過激主義への批判や宗教的な寛容さを求めることをやめなかった」。次女のドゥルバジャハンさん(24)は取材に、時折言葉を詰まらせながらこう語った。警察当局はアルカイダの影響を受けた地元過激派組織「アンサール・アル・イスラム」による犯行と見ている。

 バシュチュさんは過激派を批判する論調の記事を雑誌やブログに執筆していた。このため襲撃対象になっていたとみられ、住居を定期的に変えて暮らしていた。ドゥルバジャハンさんによると、軍事政権が長かったバングラで暮らしてきたバシュチュさんが言論の自由の大切さに触れたのは日本でだったという。1988〜93年に日本に滞在して工場などで働いたバシュチュさんは、帰国後に出版社を設立し、ジャーナリスト活動を始めた。「父は日本で自由に意見が言える社会のすばらしさを身をもって感じた。バングラでも自由な社会を実現するため、使命感が恐怖心に勝ったのだと思う」。ドゥルバジャハンさんはそう話す。

 バングラでは2015年以降、リベラルなブロガーやジャーナリストが5人殺害された。当局は16年のダッカテロを機に、過激派との関係が疑われる者約100人を殺害するなど掃討作戦を活発化。治安は一定程度回復したものの、昨年3月にダッカの国際空港付近の検問所で自爆テロが起きたほか、バシュチュさんが殺害されたことで、過激派の活動が続いていることが改めて浮き彫りになった。

 バングラのイスラム過激主義は、インターネットを介したり、複数の私立大学が拠点となったりして拡散したと指摘されてきた。大学は近年、警察と連携して対策を取っているが、過激主義に傾倒する学生は後を絶たない。

 「みんなで相談にのるから会合に来ないか」。匿名を条件に取材に応じた女性(24)は昨年2月、失恋して落ち込んでいた際、有名私立大のクラスメートだった女性(24)からこうメールで誘われた。誘った女性はこの約1年後、留学先のオーストラリアで男性を刃物で刺して逮捕され、過激派組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓っていたことが判明した。

 誘われた女性は会合には参加しなかったが、後に友人から会合はISのメンバーらが集まるものだったと聞かされた。「大学の同級生や先輩後輩などのつながりを利用して、悩みを抱えている学生や卒業生を見つけて勧誘している」と話す。

 また、別の有名私立大の男性教員(54)はダッカテロの数カ月後、授業で学生約20人を前に過激主義を批判する発言をしたところ、帰宅途中に複数の人物から尾行されて襲われそうになったという。男性は「テロは起きていなくても、過激派は確実に存在している。いずれ大きな問題が起こるだろう」と不安視する。

ダッカ人質テロ事件
 2016年7月1日午後9時(日本時間2日午前0時)前後、ダッカ中心部の高級レストラン「ホーリー・アルチザン・ベーカリー」を武装集団が襲撃、客や従業員を人質に取った。治安部隊は2日午前、装甲車で突入し実行犯らを射殺。日本人1人を含む人質13人を救出したが、日本人7人、イタリア人9人、インド人1人ら人質20人が殺害され、地元警官2人も死亡した。ISが犯行声明を出した。

2423チバQ:2018/07/04(水) 09:41:34
こっちだ
4499 :チバQ :2018/07/03(火) 20:13:20
https://mainichi.jp/articles/20180704/k00/00m/030/048000c
イラン
水汚染が深刻 インフラ劣化、住民が中毒症状訴え
毎日新聞2018年7月3日 18時49分(最終更新 7月3日 18時49分)
 【カイロ篠田航一】イラン南西部でインフラの劣化が原因とみられる水道水の汚染や断水が深刻化している。国営イラン通信によると、南西部フゼスタン州では1日までに水を飲んで中毒症状を訴えた住民210人が病院に搬送され、州当局者は「汚染水が原因」との見解を示した。同州ホラムシャハルでは安全な水を求める住民の抗議デモも発生。トランプ米政権による5月の経済制裁再発動の表明後、社会不安が拡大しており、治安当局は警戒を強めている。

 同通信などによると、安全な水道水が飲めない状況に抗議するデモは6月30日に発生した。デモ参加者らは、当局が水道管理を徹底せず、水道水に海水が混ざっていると非難。一部が暴徒化して政府施設を襲撃したため、治安部隊が催涙ガスなどで鎮圧に乗り出した。イランのラハマニファズリ内相は「1人が負傷したが、死者はいない」と述べた。

 経済難も強まっている。昨年末に1ドル=約4万リヤルだった通貨リヤルの実勢レートは、現在は9万リヤル前後まで下落したとも伝えられる。このため食料などの値上がりに抗議するデモも各地で発生。6月24、25日には首都テヘランのバザール(市場)で商店主ら数百人が抗議デモを行い、店舗を一斉に閉鎖するストライキも起きた。

2424チバQ:2018/07/09(月) 19:05:43
https://www.sankei.com/world/news/180708/wor1807080016-n1.html
2018.7.8 19:11

トルコ、反政府派公務員1万8千人超を“粛正” クーデター未遂で免職
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 トルコ政府は8日、警察官や軍人、教師ら1万8500人以上の公務員を免職にしたと明らかにした。2016年7月のクーデター未遂後に発令した非常事態宣言の下、反政府派に対し続けてきた大規模粛清の一環。地元メディアが伝えた。

 6月の大統領選で再選されたエルドアン大統領ら政府幹部は、今月に延長期限を迎える非常事態宣言を解除する方針を示している。国連人権高等弁務官事務所は3月時点で、非常事態宣言下で公務員15万人以上が免職になったとしている。

 政府はクーデター計画の黒幕を在米イスラム指導者ギュレン師と断定、同師は否定している。エルドアン氏は9日、強大な権限を持つ実権型大統領として就任する予定。(共同)

2425チバQ:2018/07/10(火) 22:07:27
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2018071001001569.html
エルドアン氏が娘婿を財務相に トルコ、通貨リラは下落
09:56共同通信

エルドアン氏が娘婿を財務相に トルコ、通貨リラは下落

9日、トルコ・アンカラの大統領府で、新内閣の2人の女性閣僚に挟まれるエルドアン大統領(中央)(共同)

(共同通信)

 【アンカラ共同】トルコのエルドアン大統領は9日、広範な権限が集中する初の実権型大統領として就任後、副大統領1人と閣僚16人で構成される新内閣の顔ぶれを発表した。財務相には、娘婿でエネルギー天然資源相だったアルバイラク氏を任命した。

 発表後、通貨リラは外国為替市場で下落した。投資家らの間で新政権の経済政策への不安が強まったとみられる。エルドアン氏は6月に行われた大統領選の運動期間中、中央銀行への統制強化の考えも示していた。

 新内閣では、チャブシオール外相とソイル内相、ギュル法相が留任。軍参謀総長だったアカル氏が国防相に任命された。

2426チバQ:2018/07/11(水) 22:36:46
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180711-00000002-asahi-int
ダンス動画投稿した18歳女性逮捕 イラン、抗議相次ぐ
7/11(水) 0:36配信 朝日新聞デジタル
ダンス動画投稿した18歳女性逮捕 イラン、抗議相次ぐ
ネット上に投稿された、逮捕された女性とみられるダンスの動画=ユーチューブから
 イランで、ダンスする姿の動画をSNSに投稿した女性(18)が、当局に逮捕されたことが波紋を呼んでいる。厳格なイスラム体制のイランでは、女性が公の場や家族以外の男性の前で踊るのは許されない行為とされるが、ネット上では抗議が相次いでいる。

 地元メディアなどによると、女性の逮捕は、反イスラム的な行為で逮捕・拘束された人が反省の言葉を述べる場として知られるイラン国営テレビの番組で明らかになった。「SNSの危険性」を報じた6日の番組で、ダンスの動画を投稿した女性が登場。泣きながら「モラルを破ってしまった。他の人を扇動する意図はなかった。ただフォロワーを増やしたかった」と謝罪した。女性は逮捕後、釈放されたとみられる。

 女性は300回以上、自分の部屋などでイランや欧米の音楽に乗せたダンスの動画をSNSのインスタグラムで披露してきた。イランで女性が公の場で着用を義務づけられている、髪を隠すためのヒジャブもつけていなかった。女性によると、フォロワーは60万人以上だったという。ほかにも、ダンスの動画を投稿した複数の女性が逮捕されたとの情報があるという。

 番組の放送後、この番組や当局の決定にネット上で批判が集中。「ダンスは犯罪ではない」との合言葉で抗議が相次いでいる。10日までに、逮捕に抗議する数百人以上の女性が自らのダンスを動画で投稿。ほかにも「政治家の腐敗は追及されないのに、女性のダンスがなぜ有罪なのか」「イスラム教のどの部分が、若い女性が楽しんでダンスをしてはいけないと決めているのか」「ダンスしただけで逮捕、拷問を受けるなんて」などの声が上がっている。

 イランでは2014年5月、米歌手ファレル・ウィリアムスのヒット曲「Happy」にあわせてダンスする動画をユーチューブに投稿した6人が逮捕されるなどしている。(テヘラン=杉崎慎弥)

2427チバQ:2018/07/12(木) 20:01:02

https://www.sankei.com/world/news/180709/wor1807090012-n1.html
2018.7.9 22:26
【サウジの変革】
〈上〉趣味・娯楽そして運転…「カネで買えない自由」広がる
 湿った熱風が和らいだ夕暮れのサウジアラビア西部ジッダ。紅海に面する繁華街に主婦のラナさん(38)が運転するキャデラックの4WDが姿をみせた。

「車の運転が解禁された6月24日未明、急用ができて空港まで運転したの。道ですれ違った運転手や通行人はみな、祝福してくれたわ」。ラナさんはそう話すと、マクドナルドのドライブスルーでハンバーガーを注文した。米国の運転免許を持っており、切り替えを申請したサウジの免許が近く手に入る予定だ。車は夫のものだという。

 「写真を撮りたい」と話すと、助手席に座るラナさんの母親は「アバヤ」と呼ばれる黒ずくめの服で素顔を覆った。イスラム教の二大聖地メッカとメディナを擁するサウジ政府は、聖典コーランの教えを厳格に解釈するワッハーブ派に基盤を置く。女性は神聖で守られるべき存在で、公の場でみだりに肌を出してはならない-との教えが現実の生活に適用されてきた。

 そんなサウジの社会に大きな変化が起きている。昨年6月下旬、副皇太子から皇太子に昇格したムハンマド・ビン・サルマン王子(32)が、原油輸出に依存した体質から脱却すべく大規模な社会・経済改革「ビジョン2030」を打ち出したからだ。世界で唯一、禁じられてきた女性の車の運転解禁もその一環とされる。

× ×

 車の運転解禁には女性の地位向上を世界に示し、就職を促す狙いがある。ただし、すべての人が歓迎しているわけではない。人口約3300万人のうち1000万人以上は外国人で、中でも多数を占める運転手の間には動揺が広がる。

「これから一体どうなるのか、と仲間たちと話し合っている」。西部ジッダ近郊のサウジ人家族に雇われているフィリピン人運転手、マデルナ・カウパルさん(46)が電話口で不安げに話した。

 サウジに来て4年。子供の学校の送迎やスーパーでの買い物などを行ってきた。月給420ドル(約4万6千円)のうち150ドルを本国の家族に送る。「フィリピンでこのぐらい稼げる仕事を見つけるのは難しい」と悩みを語った。

× ×

 サウジ国内では欧米や日本の高級車が多数目につく。西側の経済ウオッチャーによると、サウジ人の就労者の3分の2は公務員で、年収が1千万〜2千万円に達する者もざらだという。国民は一定程度、オイルマネーの恩恵に浴している。

 しかし、この国で進む改革を見ていると、人間の欲望はカネだけでは満たされないことが分かる。

 この1年で、女性は車の運転ができるようになったほか、男性と一緒にスタジアムでスポーツ観戦したり、映画鑑賞やコンサートに行ったりすることも可能になった。首都リヤドで会ったファッションデザイナーのマハさん(27)は、「休暇のたびにドバイやバーレーンに出かけていたけど、国内の娯楽施設でも女性が楽しめるようになったから、もう海外に行く必要はない」と話した。

 趣味や娯楽、そして一人で移動できる車の運転。カネで買えない「精神的な自由」が急速に広がっていることが、改革が人気を博している真の理由だ。



 サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が推進する改革の実情と、この石油大国の将来を探る。(ジッダ、リヤド 佐藤貴生)

2428チバQ:2018/07/12(木) 20:01:50
https://www.sankei.com/world/news/180711/wor1807110009-n1.html
2018.7.11 07:08
【サウジの変革】
(中)レッドラインはどこに 改革に立ちふさがる戒律の壁
 サウジアラビア西部ジッダの海岸沿いにあるオープンカフェ。男性の友人と談笑していた女性アニメーターのルジェインさん(24)は「ムハンマド皇太子は若者には変化が必要だと理解している。サウジ人の8割は変化を好まないと思うけど、彼はそんな古い世代と戦っている」と述べ、改革を称賛した。

 大胆な社会・経済改革「ビジョン2030」を掲げる皇太子は3月、「女性は必ずしも、黒いアバヤと頭を覆うスカーフを着用しなくてよい」と述べた。

 しかし、街で見かける成人女性たちは黒いアバヤを脱ごうとしていない。ジッダよりも保守的とされる首都リヤドの巨大な複合娯楽施設では、7〜8割の女性は全身を黒ずくめの服で覆っていた。

 「みんな周囲の状況を見守っているのよ」。白くて丈の短いアバヤにズボンというスタイルのルジェインさんが言った。

 様子見をしているのは女性ばかりではない。皇太子をトップとする「汚職対策委員会」が昨年11月、横領などの疑いで有力王子や富豪ら380人以上を拘束した事件を受け、「国内の資産家が投資に臆病になっている」との見方を聞いた。

 当局は不正流用された不動産や現金のうち、約1070億ドル(約12兆円)相当を回収した。事件は、皇太子の改革に要する費用の出資をためらった者たちから、カネを取るのが目的だった-といった観測も欧米メディアでは出た。

 女性や資産家に共通する悩み。それは、政府が定める「レッドライン」(越えてはならない一線)が見えないことだ。

    
×  ×

 オイルマネーで潤うサウジだが、ここ数年は財政赤字が続いている。国庫収入の6〜7割を原油輸出に依存する経済が油価の下落で打撃を受けた。2015年に軍事介入したイエメン内戦の戦費や損害も負担になっているとされる。

 こうした事情もあり、「ビジョン2030」では外貨獲得をもくろむスケールの大きな計画が目につく。その一つ、紅海沿いの北西部に建設予定の「NEOM」は実に東京都の12倍もの広さで、エジプトのシャルムシェイクやヨルダンのアカバなどのリゾートを含む巨大都市構想だ。

 経済特区も設ける予定で、欧米の人々が押し寄せるアラブ首長国連邦(UAE)のドバイを想起させる野心的な計画だ。しかし、西側のサウジウオッチャーは「重大な関門がある」と口をそろえる。酒だ。

 イスラム教の聖典コーランは、女性の車の運転を禁止する-とは一言も言っていない。しかし、飲酒はれっきとした禁止行為だ。

 他のイスラム諸国には飲酒を容認している国も多いが、サウジは、メッカとメディナというイスラム教の二大聖地を擁する政教一致国家。「サウジで飲酒できるようになったら、イスラムの総本山だと胸を張ることはもはやできない。ありとあらゆる娯楽が楽しめたとしても、酒が飲めないリゾートに欧米から人が来るだろうか」(西側外交筋)

 飲酒が合法なエジプトやヨルダンを都市構想に引き入れたのも、「飲酒するなら国外で」という狙いではないか-との推測も聞いた。

 サウジの王権は、宗教界との密接な結びつきを源泉とする。宗教上の戒律がサウジ政府の「レッドライン」だとすれば、それは皇太子の改革の最終的な限界点であることも意味する。

 大胆な改革を打ち出しはしたものの、どこまで進められるかと様子を見ているのは、皇太子も同じなのかもしれない。(リヤド 佐藤貴生)

2429チバQ:2018/07/12(木) 20:16:11
https://www.sankei.com/world/news/180712/wor1807120003-n1.html

2018.7.12 05:00
【サウジの変革】
(下)閉塞感打破、保守層に配慮も 32歳の皇太子が主導するビジョン
 砂漠の産油国サウジアラビアで女性に禁じられてきたのは運転だけではない。

 結婚や就職、海外旅行などの際には、いまも夫や親類など男性の「後見人」の許可が必要だ。政府は6月に女性の運転を解禁する直前、この後見制度の廃止など女性のさらなる権利向上を訴える17人の活動家を一時拘束した。

 「政府の改革の枠を超える要求は許さない」というメッセージといえ、同時に聖職者や宗教保守層への配慮もにじむ。ムハンマド皇太子が主導する社会・経済改革「ビジョン2030」は、大胆にアクセルを踏むと同時にブレーキも利かせる微妙なバランスの上に成り立っている。

 底流にあるのは、多くのアラブ諸国に共通する急激な人口増加と、それに伴う若年層を中心とした閉塞(へいそく)感への危機意識だ。

×    ×

 2011年、中東・北アフリカで民主化要求デモが広がった「アラブの春」は、地域を混乱に陥れた。

 サウジと並ぶアラブの大国エジプトでは政権が崩壊し、シリアは内戦に突入。サウジの“裏庭”のイエメンやリビアでは武装勢力が跋扈(ばっこ)し、イスラム過激思想も拡散した。若年層が人口に占める割合が高いこれらの国では、就業機会が少ないといった若者らの不満が長期強権体制を直撃した。

 「アラブの春」の国内への波及を食い止めることには成功したが、サウジもまた同じ問題を抱える。

 人口増加率は年2%を上回り、西側外交筋によるとサウジ人人口は30年前の3倍以上にふくれあがった。「政府も公務員を雇う余裕がなくなり、民間で働き口を見つけなくてはならない事態だ」という。失業率は20代に限れば20%以上に達するともいわれる。

 オイルマネーの恩恵を受けてきた家庭で育った若者たちに、十分な労働意欲と技術が身につくかを疑問視する向きもある。だが、失業率が今後も高止まりすれば、将来、王室など体制への批判となって不満が噴出する危険性をはらむ。原油に依存する産業構造の多角化と、女性を含む若者の雇用増大は待ったなしの課題なのだ。

×    ×

 「座席はアクセルが踏める位置に固定して」「駐車するときは運転中とは別のブレーキをかけて」

 首都リヤドにあるプリンセス・ヌーラ女子大学。その敷地内に今年初めにできた女性専用の自動車運転教習所で、黒一色の衣服アバヤを全身にまとった女性たちが女性教官の話に聞き入っていた。

 「7万人の女性がここで学び、免許を取得した。10万人が順番待ちの状態で、とても忙しい」(教習所職員のナターシャさん)。これまでにない自由の喜びを享受する若年層を中心に、ムハンマド皇太子の手法は、ひとまず高い支持を得ている。

 では、「中東の盟主」の座を目指して改革を進める皇太子に対し、他の有力王子や宗教保守層が牙をむく可能性はないのか。

 西側外交筋は、「王室などには改革に不満がある者はいるだろうが、実際に行動に出る上で核になる人物や組織は、現時点ではたぶん存在しない」と否定的な見方を示す。サウジ宗教界は国から報酬を得ており、現体制に歯向かえる状況にはないとの見方もある。

 一方で、カイロ・アメリカン大学(エジプト)のアリア・マハディ教授(62)は「皇太子ひとりで重要な決断などできない」とし、改革断行には実父であるサルマン国王の威光が欠かせないと分析した。

 その国王もすでに82歳の高齢だ。若年層や女性の支持を追い風に、王室や宗教界の長老らを懐柔しながら進む32歳の皇太子の諸改革は、サウジの行く末を左右する壮大な実験でもある。(リヤド 佐藤貴生)

2430ちばQ:2018/07/14(土) 23:20:58
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180714-00000020-jij_afp-int

トルコ、非常事態宣言解除へ 2016年クーデター未遂後に発令
7/14(土) 12:22配信 AFP=時事
トルコ、非常事態宣言解除へ 2016年クーデター未遂後に発令
トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領(2018年7月6日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】トルコの大統領報道官は13日、2016年7月15日のクーデター未遂後に発令された非常事態宣言を来週、解除すると発表した。レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)政権はこの非常事態宣言によって、首謀者と見なすイスラム教指導者の組織に関与した疑いで数万人を逮捕するなど権限を拡大していた。

【写真】新内閣を発表するエルドアン大統領

 この発表は、エルドアン大統領が先月の再選後に初めて首都アンカラで行われた閣議の後に行われた。イブラヒム・カルン(Ibrahim Kalin)大統領報道官は、閣議後の記者会見で、「現在の非常事態は、7月18日夜をもって解除される。大統領閣下の意向だ。延長はない」と述べた。

 7回にわたって延長されてきたこの非常事態宣言下では、クーデター未遂事件以降、公務員11万人以上が免職され、大勢が停職処分を受けてきた。閉鎖された組合や財団は1300以上に及ぶ。こうした弾圧を欧米の同盟国は非難。国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は4月、この非常事態宣言下で、表現の自由と公正な裁判を受ける権利が「奪われている」と指摘していた。

 しかしトルコ政府はこうした粛清は、当局がクーデター未遂の首謀者と断じている在米のイスラム教指導者、フェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)師の「ウイルス」を除去するために必要な措置だったと主張。一方のギュレン師は、クーデター未遂への一切の関与を否定し、自身の運動は平和を促すものと述べている。

 カルン報道官は、非常事態宣言の解除によってトルコにおけるテロとの戦いを後退させるわけではないとした上で、テロ対策法の下で引き続き「断固として」この戦いを継続していくと強調。その一方で、トルコが新たな「途方もない脅威」に直面した場合、再び非常事態宣言を発令する可能性を示唆した。【翻訳編集】 AFPBB News

2431ちばQ:2018/07/16(月) 13:26:50
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180716-00000023-jij_afp-int
ボコ・ハラムが軍基地を襲撃、数百人不明 ナイジェリア
7/16(月) 11:49配信 AFP=時事
ボコ・ハラムが軍基地を襲撃、数百人不明 ナイジェリア
ナイジェリア北東部ヨベ州でイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」による襲撃を受けた軍基地の位置を示した図。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ナイジェリアの治安筋は15日、北東部ヨベ(Yobe)州にある軍の基地がイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」に襲撃され、兵士ら数百人が行方不明になったと明らかにした。北東部でのボコ・ハラムによる軍部隊への襲撃は2日連続で、一帯における軍の掌握の弱さを改めて浮き彫りにした。

 匿名の軍事筋によれば、武装集団は14日夜、兵士700人余りが駐留する基地に侵入。その後基地に戻ってきた兵士は100人足らずだった。

 襲撃を受けた部隊に死傷者が出ているかは不明。基地は新しく、部隊は商都ラゴス(Lagos)から最近到着したばかりだったという。

 ヨベ州では今年2月、女子生徒100人超が拉致される事件も発生している。

 ムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)政権は、ナイジェリアは「紛争後の安定期」にあるとしているが、13日にもヨベ州に隣接するボルノ(Borno)州でボコ・ハラムの武装集団が軍の車列に待ち伏せ攻撃を仕掛けていた。【翻訳編集】 AFPBB News

2432チバQ:2018/07/16(月) 17:04:01
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180715-00000056-jij-asia
市民死者数が過去最悪に=今年上半期、治安悪化鮮明―アフガン
7/15(日) 21:11配信 時事通信
 【ニューデリー時事】国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は15日、アフガンで今年上半期(1〜6月)にテロや戦闘に巻き込まれて死亡した市民が1692人に上り、同様の統計を取り始めた2009年以降、上半期の犠牲者数としては最悪の水準になったと発表した。

 10月に予定される下院選を前に、治安が一層悪化していることが浮き彫りになった。

 UNAMAによると、このうち有権者登録所への自爆テロなど選挙に関連する攻撃での死者数は117人だった。

2433チバQ:2018/07/16(月) 19:01:51
https://mainichi.jp/articles/20180716/ddm/007/030/179000c
イラク
猛暑の中、連日デモ 失業、停電、断水に抗議
毎日新聞2018年7月16日 東京朝刊
 【カイロ篠田航一】連日40度を超す猛暑が続くイラク南部の油田地帯バスラなどで、高い失業率や、電気や水道などの公共サービスが行き届かないことに対する市民の抗議デモが続いている。AFP通信などによると、バスラとアマラではこれまでに治安部隊と衝突したデモ参加者3人が死亡し、数十人が負傷したという。

 イラクでは、2014年から勢力を拡大した過激派組織「イスラム国」(IS)に対する掃討作戦が昨年にほぼ終結。戦闘で荒廃した国土は現在、復興途上にある。しかし政府の統治能力欠如に対するデモが拡大すれば、復興がさらに遅れる懸念もある。

 一連のデモは8日にバスラで始まり、やがてイスラム教シーア派の聖地ナジャフや首都バグダッドにも拡大した。猛暑の中、停電や断水が続く貧弱な公共サービスに憤るデモ参加者は「水をよこせ」などと抗議。若年層では2割を超すとされる高い失業率や、同じシーア派が多い隣国イランの政治介入に抗議する声も上がっているという。

 デモ参加者の一部は、政党施設や治安部隊に投石するなど暴徒化している。ナジャフでは13日、デモ隊が空港に押し入り、航空機の発着も一時停止した。

 ロイター通信によると、国民への影響力が強いシーア派指導者シスタニ師は「市民は公共サービスの極度の欠如に直面している」と指摘し、政府に対策を取るよう要求。アバディ首相も水不足対策などに早急な資金拠出をする考えを示したが、デモが収束する兆しはない。

2434チバQ:2018/07/16(月) 19:04:55
https://mainichi.jp/articles/20180716/ddm/007/030/153000c
パレスチナ
弱者の抵抗、風船攻撃 ガザから「発射」 被害3.5億円 イスラエル防空すり抜け、火災1000カ所
毎日新聞2018年7月16日 東京朝刊
 パレスチナ自治区ガザ東部のイスラエル領との境界付近で、イスラエルや米国に抗議するパレスチナ人とイスラエル軍の衝突が始まってから100日以上が過ぎた。パレスチナの若者は発火物をくくりつけた風船やたこで重火器に応戦し、火災を頻発させている。ローテク攻撃に業を煮やしたイスラエル軍は14日、ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの施設を空爆、ハマスもロケット弾で反撃し大規模な衝突に発展した。【ガザ市(パレスチナ自治区ガザ地区)で高橋宗男】

 「初めのうちはたこだったが、今は風船が主流だ」。ガザ地区中部の住宅の中庭で「アブホスニ」と名乗る男性(20)が説明する。たこを揚げ始めたのは境界での抗議が始まって2度目の金曜日(4月6日)。ラマダン(断食月)に入って最初の金曜日(5月18日)からは風船を飛ばし始めた。

 男性は「たこを作って揚げるより簡単だ」と「燃える風船」を作ってみせた。

 車のエアコン用ガスをつめた風船からひもが垂れ下がっている。くくりつけられた線香が燃え尽きる寸前、少量の火薬に引火。先端にある油をしみこませた布が落下して燃える仕組みだ。「一つ作るのに3シェケル(約90円)もかからない」と自慢した。

 中庭で布を燃やした後で、男性は風船を空に放った。地中海からの風に乗った風船は東の方角に飛んでいき、見えなくなった。風任せで発火物の落下地点を計算できない「無差別兵器」とも言えるが、男性は「3月末以降、イスラエル軍の銃撃や催涙ガス弾で130人以上が死亡し、1万5000人が負傷している。その方が問題じゃないのか」と反論する。

 風船を飛ばしているのは15歳から20歳の若者グループだ。その名は「ザワリ部隊」。2014年夏に起きたイスラエル軍との大規模戦闘でパレスチナ側の無人飛行体(ドローン)を開発し、後にイスラエル側に暗殺されたとみられているチュニジア人航空技師、ムハンマド・ザワリ氏の名を冠した。ガザ内の5地区でそれぞれ10人程度のメンバーが活動し、特定の組織に属しているわけではないという。

 イスラエルメディアによると、7月上旬までに約1000カ所で火災が起き、農地や自然保護区など約40平方キロが焼失。農作物や家畜などの被害は3億5000万円以上とされる。

 境界近くのイスラエル領内にはキブツ(集団農場)が点在し、軍や消防、ボランティアが連携して消火に走り回っている。

 ニルオズ・キブツに住む農民のアビブ・アツィリさん(44)は「朝起きたら風向きを確認するのが日課になった。旗が自分の方にはためいていると、きょうは来るかと緊張する」と言う。「火災が1カ所だけならみんなで協力して消し止めることはできる。でも何カ所も同時に起きたら、もう手に負えない」と訴えた。

 イスラエル軍は境界沿いに対空防衛システム「アイアンドーム」を配備し、ガザ地区からのロケット弾攻撃などを警戒している。だが、先端防衛システムも風船には対抗できない。「ばかばかしいほど原始的なのに、驚くほど効果的だ」とアツィリさんは皮肉った。

 イスラエル軍は14日未明から午後、ハマスの地下トンネルや訓練施設など40カ所を空爆、ハマスなどはロケット弾約190発で反撃した。14年夏以降では最大規模の衝突となり、パレスチナ人2人が死亡し14人が負傷、イスラエル人4人が負傷した。

 イスラエル側はガザからのいかなる攻撃もハマスに責任があるとの立場だ。有効なハマス対策を講じていないと批判されてきたネタニヤフ首相は「ハマスに対し強硬な措置をとると決めた」と強調した。

2435チバQ:2018/07/19(木) 16:20:45
https://www.asahi.com/articles/ASL7L5JX1L7LUHBI00T.html
シーア派聖地でデモ隊暴徒化 イラク、再び混乱の恐れ
ドバイ=高野裕介2018年7月19日00時42分

 イラク南部の油田地帯バスラなどで、電気や水道の公共サービスが行き届かないことなどへの抗議デモが起きている。比較的治安が安定していたイスラム教シーア派の聖地ナジャフでもデモ隊の一部が暴徒化し、空港が一時閉鎖される事態となった。昨年末に過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討終了を宣言し、復興途上にあるイラクだが、再び混乱に陥る恐れが出ている。

 デモは8日に始まり、首都バグダッドなどにも広がった。地元報道によると、これまでに治安部隊による銃撃などでデモ参加者8人が死亡、100人以上が負傷した。

 イラク南部では夏場の気温が50度に達することもあり、電力や水の不足、政治家の汚職や失業への抗議が起きていた。政府が改善策を約束しても停電や断水は頻発している。

 ログイン前の続き5月の総選挙では、こうした状況への不満が、反汚職や既存政治家への批判を展開したシーア派指導者サドル師率いる政党連合の躍進につながったとみられる。しかし、選挙結果をめぐっては電子投票などで不正があったとして再集計が行われており、新政権発足のめどは立っていない。

 アバディ首相は14日、公共サービスの改善を打ち出したが、政府は対IS戦からの復興で882億ドル(約9兆9千億円)という負担を抱えており、事態が沈静化するかは不透明だ。(ドバイ=高野裕介)

2436チバQ:2018/07/19(木) 21:27:26
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180719-00000006-jij_afp-int
トルコ、非常事態宣言を2年ぶり解除 デモ制限などの新法も準備
7/19(木) 9:19配信 AFP=時事
トルコ、非常事態宣言を2年ぶり解除 デモ制限などの新法も準備
トルコ大統領府で、クーデター未遂事件から丸2年を迎えて開かれた式典で演説するレジェプ・タイップ・エルドアン大統領(2018年7月15日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】トルコで19日、2016年7月のクーデター未遂事件後に発令された非常事態宣言が解除された。レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)政権はこれまでに7回延長し、トルコ現代史上最大の粛清を行った。ただ、政府はデモや集会の制限などを定めた新たな法案を提出。野党勢力からは一段と抑圧的な措置につながりかねないと懸念の声が上がっている。

【写真】2期目を始動させたトルコのエルドアン大統領

 非常事態宣言は、軍用機が首都アンカラを爆撃し、最大都市イスタンブールで激しい衝突が起きたクーデター未遂事件の5日後、2016年7月20日にエルドアン大統領が発令した。事件では249人が死亡した。

 トルコの半国営アナトリア(Anadolu)通信によると、政府が8回目の延長を求めないことを決めたため、19日午前1時(日本時間同7時)に失効した。

 非常事態宣言が続いた間、約8万人が拘束され、公務員約16万人が免職された。粛清では、政府が首謀者と断定した在米のイスラム教指導者、フェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)師の支持者だけでなく、クルド人の活動家や左翼も標的にされた。

 政府は、当局に「テロ」組織とつながりがあると見なした公務員を免職する権限をさらに3年認めることや、日没後の公の場でのデモや集会を原則制限することなどを盛り込んだ法案を議会に提出。19日に委員会で、23日に本会議で審議される予定となっている。

 最大野党の共和人民党(CHP)は法案について、実質的に非常事態宣言と同じものだと反発している。【翻訳編集】 AFPBB News

2437チバQ:2018/07/23(月) 16:54:53
http://www.sankei.com/world/news/180722/wor1807220026-n1.html
アフガンで副大統領狙ったテロか 首都カブールの空港で爆発
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アフガニスタンの首都カブールの空港に到着したウズベク人指導者のドスタム氏(中央)=22日(AP)
アフガニスタンの首都カブールの空港に到着したウズベク人指導者のドスタム氏(中央)=22日(AP)
 アフガニスタンの首都カブールの空港で22日、爆発があり、地元メディアによると少なくとも10人が死傷した。第1副大統領を務めるウズベク人指導者のドスタム氏が事実上亡命していたトルコから帰国したばかりで、同氏を狙った自爆テロの可能性がある。

 AP通信などによると、ドスタム氏にけがはなかった。同氏が空港を離れた直後に敷地入り口付近で発生。当時空港には多くの支持者が集まっていた。(共同)

2438チバQ:2018/07/24(火) 21:07:36
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20180725k0000m030044000c.html
<パキスタン>総選挙、25日投開票
19:07毎日新聞

 【イスラマバード松井聡】パキスタンで下院の任期満了に伴う総選挙が25日投開票される。軍と近いとされるクリケットの元スター選手、イムラン・カーン氏率いる野党「パキスタン正義運動」(PTI)の躍進の可能性が伝えられる一方、軍と対立してきた与党「パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派」(PML-N)は軍の政治介入を批判することで支持拡大を目指しており、予断を許さない情勢となっている。

 「軍は司法に介入して政治を動かそうとしている。これは現代版のクーデターだ」。PML-Nの実質的指導者ナワズ・シャリフ元首相の側近で弁護士のザファルッラー・カーン氏は23日、イスラマバードの自宅で取材に応じ、軍をこう批判した。シャリフ氏は今月6日、資産隠しに関与したとして禁錮10年の有罪判決を受けており、支持者らの間には「軍が陰で主導した」との見方も出ている。

 PML-Nは13日にシャリフ氏の身柄が拘束されたことを機に、軍への批判を一層強めることで、軍に批判的な層への浸透や支持基盤固めを図っている。22日には高裁の判事が公然と軍の司法への介入を批判するなど異例の事態も起きており、ザファルッラー氏は「軍への批判は確実に高まっている。これまでの政治を変える好機だ」と話す。

 一方、PTIは党首でクリケットの元スター選手、イムラン・カーン氏個人の人気に加え、汚職一掃や雇用創出などを訴えて支持拡大を狙う。

 パキスタンでは軍政時代を除き、PML-Nや、2007年に暗殺されたベナジル・ブット元首相のパキスタン人民党(PPP)など、実業家や大地主ら富裕層が率いる政党が統治してきた。イスラマバードで23日に取材に応じたPTI幹部のババル・アワン氏は「パキスタンは特権階級が支配してきた。その時代を終わらせる時だ」と主張。「国民は汚職や格差にうんざりしている。新しい政治が必要だ」と説明した。

 選挙の鍵を握るのは、大票田でシャリフ氏の地元の東部パンジャブ州だ。特別枠を除いた全一般議席272のうち、同州には141議席が割り当てられている。PML-Nは13年の前回選挙で、獲得議席数の9割が同州だった。一方、PML-N、PTIともに単独過半数の獲得は難しいとの見方もあり、選挙後は両党と少数政党などの連立協議が焦点となる可能性もありそうだ。

2439チバQ:2018/07/24(火) 21:10:37
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASL7P7L3QL7PUHBI02D.html
ポスターはがされ…総選挙前にパキスタンで進む与党離れ
16:09朝日新聞

ポスターはがされ…総選挙前にパキスタンで進む与党離れ

総選挙を控えたパキスタンの首都イスラマバードでは、街中に各党のポスターや旗が掲げられている=2018年7月20日午後、乗京真知撮影

(朝日新聞)

 パキスタンの総選挙が25日、投開票される。与党は政治介入を強める軍部と対立し、思うような選挙運動ができない。逆に、軍部と蜜月関係の野党第2党は勢いづく。最近の世論調査では、与党の支持率が下落し、この党と拮抗(きっこう)している。野党第1党との間で、選挙後の連立交渉を見据えた動きも出始めた。

 同国で最大の人口を抱えるパンジャブ州。与党「イスラム教徒連盟シャリフ派(PML―N)」(改選前議席190)の地盤だが、州都ラホールの街頭で目立つのは、野党のポスターや旗だ。「どんどん与党のポスターがはがされる」と与党支持の運転手ニクラス・マスィさん(36)は言う。与党離れを物語る現象だ。「元気のない党に票を預ける仲間は少ない」とマスィさんは語った。

 与党は堅調な経済成長で、財界などから強い支持を得てきた。だが軍の元トップの訴追や、隣国インドへの融和姿勢から、軍部との関係が悪化した。幹部が次々に失脚し、13日には与党を率いるシャリフ元首相が資産隠しの罪で収監された。党幹部への銃撃や逮捕状のない拘束も続く。テレビ各局は与党の選挙運動の報道を控える。ラホールが拠点のテレビ局幹部は取材に対し、「軍部の嫌がらせを避けるためだ」と説明した。

2440チバQ:2018/07/24(火) 21:11:41
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-180724X840.html
「反汚職」か「反軍」か=下院選、25日投票―パキスタン
14:26時事通信

 【ラホール(パキスタン)時事】任期満了に伴うパキスタン下院(定数342)選の投票が25日実施される。今月上旬の世論調査では、反汚職を掲げる第3党パキスタン正義運動(PTI)と、軍の政治介入を批判する第1党イスラム教徒連盟シャリフ派(PML―N)が伯仲。選挙戦最終日の23日は、各党幹部が深夜まで選挙集会で熱弁を振るった。

 「もしここにいる候補者が汚職に手を染めたら、私が監獄にたたき込む」。PTIのイムラン・カーン党首(65)は23日深夜、激戦区の東部ラホールで開かれた選挙集会で声を張り上げた。

 南アジアや英国で人気のクリケットの元パキスタン代表でキャプテンを務めたクリーンなイメージで売り込み、今月、汚職で有罪判決を受け収監されたPML―Nの事実上のリーダー、シャリフ元首相(68)との差異を強調。演説を聴いた大学生ハムザ・ナビードさん(21)は「汚職がなくなれば海外からの投資が増え、経済が成長し雇用が安定する」と期待を寄せた。

 一方、パキスタンで最強の権力を握るとされる軍の「静かなクーデター」を批判するのがPML―N。過去にクーデターを起こされた経緯から軍と距離を置いていたシャリフ氏の汚職疑惑は、軍に仕組まれたものだと主張する。

 23日はシャリフ氏の腹心で首相を継いだアバシ前首相(59)がイスラマバードで「(市民の)投票に尊厳を」と訴え、軍の政治介入を止めようと気勢を上げた。ラホールの文房具商モハンマド・ズベイルさん(36)は「シャリフ氏は教育、医療、道路を与えてくれた。クリケット選手に国は治められない」と語った。

 反汚職と反軍の姿勢以外に「政策に大きな差は無い」(政治評論家アミール・ラナ氏)状況。大勢は25日中にも判明する見通しだ。

2441チバQ:2018/07/24(火) 21:18:21
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1807230026.html
パキスタン野党伸張に軍部の影 「反腐敗」掲げ与党と接戦 25日に総選挙
07月23日 20:49産経新聞

パキスタン野党伸張に軍部の影 「反腐敗」掲げ与党と接戦 25日に総選挙

(産経新聞)

 パキスタンで下院の任期満了に伴う総選挙が25日、投票される。与党パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML-N)に対して、野党パキスタン正義運動(PTI)が支持を拡大し、接戦を演じている。政権交代の可能性も出ているが、選挙戦に見え隠れするのは歴史的に強い影響力を持つ軍の存在だ。選挙の構図は「軍が描いた」ともささやかれる。(イスラマバード 森浩)

 「これは腐敗と戦うための選挙だ。泥棒に政権を取らせたままでいいのか」

 首都イスラマバード南部で21日夜に開かれた集会で、登壇したPTIのイムラン・カーン党首はこう絶叫。1万人(主催者発表)の支持者は割れんばかりの大歓声を上げた。1980年代にクリケットのスター選手であったカーン氏の人気がうかがわれた。

 カーン氏の指摘する「泥棒」とはシャリフ元首相を指す。シャリフ氏は英国に高級不動産を隠し持ったとして有罪判決を受け、13日に収監された。国民の税金でこっそり不動産を買っていた泥棒という論法だ。

 「反腐敗」を掲げるカーン氏の後ろ盾が、シャリフ氏を排除したい軍部とされる。過去に3度、首相に就いているシャリフ氏は在任中、宿敵インドに融和姿勢を示すなど軍にとって「容認できない行動」が多かった。今回の総選挙を前に、軍が司法当局にシャリフ氏の刑事訴追に向けた圧力をかけ、失脚の“絵を描いた”ことは、もはや公然の秘密とすらいえる。

 聴衆が埋め尽くすPTIの集会さえも「軍が仕切っている」と噂された。カーン氏の集会に来ていたモハマド・ジナさん(39)にたずねると、「あまり軍部のことは話したくない」と露骨に言いよどんだ。「イムランの勝利は揺るがないだろう」と話した。

 シャリフ氏逮捕とカーン人気という2つの逆風に直面する与党PML-Nは名指しこそ避けつつ、軍のやり方を批判する。「この選挙は見えない力との戦いだ」と発言したのは、収監前のシャリフ氏自身だ。

 22日に首都近郊のラワルピンディで開かれた選挙集会で、登壇したアバシ元首相は、軍部による司法への介入を念頭に置きつつ、「われわれは憲法を信じている」と“越権行為”を批判。「街の停電を減らしたのは与党の成果である。多くの人々の生活を改善させるために汗を流す」と訴えかけた。

 ただ、選挙戦では国際通貨基金(IMF)に財政支援を求める可能性が報じられるほど悪化する経済や、「テロリストの安全地帯となっている」と批判する米国との関係など、他の課題は置き去りとなっている。政治評論家のタラト・マスード氏は「反腐敗も重要だが、もっと重要なテーマについての議論が深まらないのはパキスタンにとって不幸だ」と嘆いた。

2442チバQ:2018/07/30(月) 00:27:39
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180729-00000029-jij_afp-int
イラン、改革派のムサビ元首相らの軟禁を解除 家族証言
7/29(日) 20:37配信 AFP=時事
イラン、改革派のムサビ元首相らの軟禁を解除 家族証言
イランのミルホセイン・ムサビ元首相(右、2009年5月9日撮影)とメフディ・カルビ元国会議長(左、2008年10月12日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】2009年のイラン大統領選後に起きた大規模な抗議デモを主導したとして7年前から自宅軟禁下にある野党指導者のミルホセイン・ムサビ(Mir Hossein Mousavi)元首相(76)とメフディ・カルビ(Mehdi Karroubi)元国会議長(80)について、同国の最高安全保障委員会(SNSC)が2人の軟禁解除を承認していたことが分かった。家族が地元メディアに明らかにした。

 現地ニュースサイトは、カルビ氏の息子が「自宅軟禁解除の決定がSNSCに認められたと聞いた」と語ったと報道。最終的に最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師の承認をもって両氏の軟禁解除が決定するという。

 現在のところ両氏の軟禁解除に関する公式な発表は出ていないが、米国からの圧力と経済悪化に直面するイラン政権幹部は保守派と改革派を一致団結させようと躍起になっている。

 ムサビ氏とカルビ氏は2009年の大統領選に改革派候補として出馬したが、選挙は保守強硬派のマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)氏が当選。だがムサビ氏とカルビ氏は得票の集計で不正があったと主張し、首都テヘランを中心に国内全土で1979年のイラン革命以来となる大規模な抗議運動が展開された。

 だが両氏は2011年2月、この時の抗議運動を主導したとして裁判も行われないまま自宅軟禁下に置かれ、ムサビ氏の妻で著名活動家のザフラー・ラフナバルド(Zahra Rahnavard)氏(66)も軟禁処分となった。

 その後、イランでは保守穏健派のハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)氏が大統領に就任。ロウハニ氏は2013年、2017年の大統領選でムサビ氏とカルビ氏の釈放を公約として掲げ、SNSCの議長も務めているが、これまで2人の釈放に向けた動きはみられていなかった。【翻訳編集】 AFPBB News

2443チバQ:2018/07/30(月) 00:43:32
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180729-00050003-yom-int
「後継者選ぶなら…」終身刑の指導者が一番人気
7/29(日) 9:01配信 読売新聞
 【エルサレム=金子靖志】パレスチナ自治区の民間調査機関の調べで、パレスチナ自治政府のアッバス議長の後継者を選ぶ選挙が実施された場合、イスラエルに収監中の指導者マルワン・バルグーティ氏(59)が最も高い支持率を得ることが明らかになった。

 パレスチナ政策調査研究所(PCPSR)が6月末から今月初めにかけて、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸とガザに居住する20歳以上のパレスチナ人男女2150人を対象に調査を行った。選挙が実施された際、バルグーティ氏が80歳を超えるアッバス氏の後継者に最もふさわしい人物として、30%の支持を得た。次いでガザを実質的に支配するイスラム主義組織ハマス最高幹部イスマイル・ハニヤ氏が23%だった。

 バルグーティ氏はアッバス議長の派閥で、自治政府主流派ファタハに属している。アッバス氏の前任の議長のアラファト氏の「側近中の側近」として、アラファト氏に苦言を呈すことができた数少ない若手として知られていた。

 バルグーティ氏は2000年に始まった第2次インティファーダ(反イスラエル蜂起)で、イスラエル攻撃に関与したとしてイスラエル当局に拘束され、その後、終身刑を言い渡され、服役している。議長選が行われた場合、獄中からでも出馬できるが、当選してもイスラエル側が出所を許可する可能性は低いとみられる。

2444チバQ:2018/08/02(木) 21:47:04
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180802-00000114-asahi-int
米、同盟国トルコの閣僚に異例の制裁 関係悪化は深刻
8/2(木) 21:30配信 朝日新聞デジタル
米、同盟国トルコの閣僚に異例の制裁 関係悪化は深刻
米とトルコの対立点
 米国人牧師がトルコで不当に長期拘束されているとして、米政府は1日、トルコのギュル法相とソイル内相に経済制裁を科した。両氏の米国内の資産を凍結し、米国人との商取引を禁じる。北大西洋条約機構(NATO)同盟国の閣僚への制裁は極めて異例で、トルコ政府は報復を宣言した。両国はクルド人武装組織への対応などで対立してきたが、今回の制裁で関係悪化は深刻になった。


 拘束されているのは、トルコに20年以上住むキリスト教福音派のアンドルー・ブランソン牧師。2016年7月に起きたクーデター未遂事件で、トルコ政府が首謀者と主張する在米のイスラム教指導者、ギュレン師の信奉者団体を支援した疑いで、同年10月に逮捕・収監され、先月25日から自宅軟禁になっている。

 米財務省は1日、声明を出し、ギュル法相とソイル内相は拘束に主導的役割を果たし、「深刻な人権侵害に責任がある」と指摘。ホワイトハウスのサンダース報道官も同日、「牧師が間違ったことをした証拠はない。不当勾留の被害者だ」とトルコを非難した。

 今回の制裁の決定には、11月に中間選挙を控える米国内事情の影響がうかがえる。福音派はトランプ大統領の最大の支持基盤だ。トランプ氏は牧師の解放を実現させ、選挙戦でアピールする戦略とみられる。

 これに対し、トルコ側は「トルコの司法制度への不正介入」と猛反発している。トルコ外務省は声明を出し、制裁を取り消すように要求。「同じ方法で報復する」と警告した。

朝日新聞社

2445とはずがたり:2018/08/05(日) 10:59:08
サウジが紅海からアデン湾への石油輸送再開
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3184972.html
04:05AFPBB News

【AFP=時事】サウジアラビアは4日、紅海とアデン湾を結ぶバブエルマンデブ海峡での石油輸送を再開したと表明した。サウジは26日、イエメンの沖合で同国反政府武装組織「フーシ派」から攻撃されたとし、同海峡を通過する石油輸送を停止していた。

 国営サウジ通信によると、サウジのハリド・ファリハエネルギー産業鉱物資源相は、輸送再開の決定に先立ち、同国主導の連合軍が「この海峡および紅海における航行の安全を確保する」ための措置を講じたと述べた。

 バブエルマンデブ海峡は極めて重要な海上輸送路で、アラビア半島とアフリカの角の間を通り、紅海とアデン湾を結ぶ。

 サウジは26日、同国の海運会社バリが運航する石油タンカー2隻が攻撃されたことを受け、同海峡を通過する石油輸送を一時停止したと表明。この攻撃でタンカー1隻が軽度の損傷を受けたとした。

 サウジ主導の連合軍はイエメンにおける政府とフーシ派との戦いで、政府側を支援している。【翻訳編集】AFPBB News

2446とはずがたり:2018/08/05(日) 11:07:37

イエメン武装組織、紅海で石油タンカー2隻攻撃 サウジが輸送停止措置
2018年7月26日 9:43 発信地:リヤド/サウジアラビア
http://www.afpbb.com/articles/-/3183824?utm_source=nttresonant&amp;utm_medium=news&amp;utm_campaign=txt_link_r1

イエメン沖で活動する米海軍のミサイル駆逐艦が演習を行う様子(2017年2月3日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO /US NAVY/MC3 BRIANNA K. GREEN
【7月26日 AFP】紅海(Red Sea)で25日、航行中のサウジアラビアの石油タンカー2隻がイエメンの反政府武装組織「フーシ派(Huthi)」の攻撃を受けた。けが人や原油の流出はなかったとされるが、サウジ政府は紅海とインド洋(Indian Ocean)を結ぶ主要航路を通過するすべての原油輸送を一時的に停止した。

 サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコ(Saudi Aramco)によると、攻撃されたのは同国の海運会社バリ(Bahri)が運営する積載能力200万バレルの輸送船2隻。うち1隻がわずかに損傷したという。「負傷者も原油の流出も報告されていない」としている。

 これに先立ち、サウジ主導の連合軍はサウジの石油タンカー1隻がフーシ派の「テロ攻撃」を受けたと発表していた。また、親フーシ派のテレビ局は、フーシ派がサウジの軍艦1隻を標的にしたとも報じている。


 サウジのハリド・ファリハ(Khalid al-Falih)エネルギー産業鉱物資源相は国営メディアを通じて声明を出し、紅海への南側の入り口に当たるバブエルマンデブ海峡(Bab-el-Mandeb Strait)を通過するすべての石油類の積荷の輸送を「安全が確保されるまで」一時停止したと明らかにした。同海峡は世界で最も通行量の多い海上輸送ルートの一つとなっている。

 連合軍はこれまでも、紅海に面するイエメン西部の港湾都市ホデイダ(Hodeida)を押さえるフーシ派が、国際海運の大動脈である紅海を通る船舶の脅威になっていると繰り返し警鐘を鳴らしてきた。

 ホデイダをめぐっては、連合軍の支援を受けるイエメンの親政府派が、国連(UN)が仲介する和平協議にチャンスを与えるとして攻撃を中断しているが、アラブ首長国連邦(UAE)はこうした取り組みが不発に終わればホデイダを「解放」すると警告している。(c)AFP

2447チバQ:2018/08/06(月) 14:54:55
https://www.sankei.com/world/news/180805/wor1808050019-n1.html
2018.8.5 20:07

苦境のイラン、中国頼りも…米の制裁再発動控え抗議デモ続発
 【カイロ=佐藤貴生】米国の制裁再発動が目前に迫り、イランでは連日、経済低迷に抗議するデモが起きている。通貨下落に拍車がかかり、最高指導者ハメネイ師を「独裁者」と非難するなど体制批判も高まっている。ロウハニ政権は、イラン核合意の維持を主張する中国などを頼りに苦境を乗り切りたい構えだが、特効薬は見当たらず、米国がイラン産原油の取引を禁じる11月に向け、風当たりはさらに強まりそうだ。

 イランでは1日前後から、首都テヘランや中部イスファハンなどで数百人規模のデモが起き、治安部隊が催涙ガスなどで鎮圧する場面もあったもようだ。デモ隊は「シリアから去って私たちに顔を向けろ」などのスローガンを連呼し、国外の紛争に投じている資金を国内に回すよう求めている。米政権が主張する「中東地域への影響力拡大の停止」をイラン国民も要求している格好だ。

 2日付の米紙ニューヨーク・タイムズによると、通貨リアルは昨年、80%も価値が下がり、ここ数日でさらに約20%下落。イラン国会は1日までに、ロウハニ大統領に対し、1カ月後に経済政策に関する質問に答えるよう求めた。反米の強硬保守派が勢いを増し、「ロウハニ師はレームダック(死に体)だ」との評価も聞かれる。

 トランプ氏がイラン側と会談する用意があると表明した後も、イラン側では「提案に何ら価値はない」といった反発が相次いだ。

 さらに、外交・安全保障で最終決定権を持つハメネイ師は「反米」を打ち出すことで国内を引き締めてきただけに、ロウハニ師に米国との会談に応じさせれば、「弱腰」だとの印象を持たれる恐れがある。まして制裁解除と引き換えにミサイル開発などの放棄を迫られるようなら、求心力の低下にもつながりかねない。

 欧州企業がイランとの取引継続に後ろ向きの姿勢を示す中、中国の王毅外相は3日、シンガポールでイランのザリフ外相と会談し、核合意の維持に取り組む姿勢を改めて示した。両国の年間貿易額は350億ドル(約3兆9千億円)に達するといわれ、中国はイラン経済に不可欠の存在だ。

 ただ、イラン情勢に詳しいエジプト人ジャーナリスト、アブヌール氏(34)は電話取材に、「米国の経済規模はイランに比べて格段に大きく、(中国は)対米関係により強い関心を持っている」とし、中国が米国の意に反してまで、イランとの原油取引などを維持するかは疑問だとの見方を示した。

2448チバQ:2018/08/06(月) 14:59:50
https://mainichi.jp/articles/20180806/k00/00m/030/034000c

イラン
各地で抗議デモ相次ぐ 制裁の再発動が近づき
毎日新聞2018年8月5日 18時40分(最終更新 8月5日 18時40分)
【バンコク松井聡】トランプ米政権による対イラン制裁の再発動が7日に迫る中、イラン各地で、物価高騰など経済苦境に抗議するデモが相次いでいる。ロイター通信などが伝えた。首都テヘランのほか、中部イスファハンや首都近郊のカラジなど大都市でもデモが起きているとみられる。経済悪化に対する国民の不満が高まっている模様だ。

 イランのファルス通信によると、テヘラン西郊エシュテハドで3日に起きたデモには約500人が参加し、イスラム教シーア派の宗教学校に投石するなどした。AFP通信によると、政府に抗議するスローガンを叫ぶ参加者もいた。

 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿された別のデモとみられる動画では、参加者が「独裁者に死を」などと叫び、最高指導者ハメネイ師を頂点とする体制を批判する様子が映っている。

 イランでは昨年末から今年初めにかけて、物価高騰や10%を超える失業率に抗議する大規模なデモが度々起きてきた。トランプ政権がイラン核合意からの離脱を表明した5月以降、通貨リヤルが実勢レートで急落し、インフレが加速している。欧州企業の撤退表明も相次ぎ、6月末には商店主や若者らによるデモも起きた。

 核合意を主導したロウハニ政権は経済立て直しを期待されていたが、状況は悪化の一途をたどっている。ハメネイ師は7月中旬、「政府の経済担当チームは、国のすべての活動の中心だ」と述べ、ロウハニ大統領を支える意向を示したものの、政情の先行きの不透明感は増しつつある。

2449チバQ:2018/08/08(水) 03:18:08
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180807-00000056-jij-n_ame
米国がイラン制裁再発動で対立激化=対話模索も12項目の条件で体制揺さぶり
8/7(火) 14:38配信 時事通信
米国がイラン制裁再発動で対立激化=対話模索も12項目の条件で体制揺さぶり
トランプ米政権は7日、5月のイラン核合意離脱を受けて対イラン制裁の一部を再発動した。11月にはイランの外貨収入を支える原油取引への制裁再開も控える=2日撮影、東部ペンシルベニア州
 【ワシントン時事】トランプ米政権は7日、5月のイラン核合意離脱を受けて対イラン制裁の一部を再発動した。

米国とは「ビジネスできず」=イランとの取引継続に厳しい姿勢-トランプ氏

 11月にはイランの外貨収入を支える原油取引への制裁再開も控える。「前例のない圧力」(ボルトン大統領補佐官)で、核・ミサイル開発制限などを受け入れさせる方針だ。イランは反発を強めており、両国の対立がさらに激化するのは避けられない。

 トランプ大統領は「私は誰とでも会う」と主張し、イラン指導部との対話の可能性にも含みを持たせている。北朝鮮に外交・経済面で「最大限の圧力」をかけ続けたことで、6月の米朝首脳会談が実現したと見なしており、イランに対しても同様の手法を目指していると考える見方もある。

 トランプ氏は6日、2015年に主要国とイランが結んだ核合意で解除された制裁の一部再発動を認める大統領令に署名した後、オバマ前大統領が主導した核合意を「ひどくて一方的」で、核開発を阻止できないと改めて批判。米政府高官は6日、トランプ氏は、イランの脅威全体に対処する「新たな合意」を目指していると説明した。

 ただ、ポンペオ国務長官が5月、制裁緩和の条件としてイランに突き付けた12項目には、ウラン濃縮の完全停止のほか、全核施設の査察やシリア撤退などが含まれる。その受け入れは「降伏を意味する」(米専門家)のが実情で、イランが要求をのみ、交渉に応じるかどうかは不透明だ。

 米政府高官は「われわれの政策は(イランの)体制転換でなく、政権の行動を変更させることだ」と主張する。しかし、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は6日、トランプ政権について「経済制裁がイランの政権を弱体化させ、市民が新たな指導者を求めるよう促すことになると計算しているように見える」と指摘した。

2450チバQ:2018/08/09(木) 21:24:58
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018080900834&amp;g=int
閣僚解任、大統領に痛手=国内混乱で求心力低下-イラン


イランのロウハニ大統領=8日、テヘラン(AFP時事)

 【カイロ時事】米国による制裁再発動などで混乱が続くイランで、保守穏健派ロウハニ大統領の盟友とされるラビイー労働・協同組合・社会福祉相が8日解任された。イランでは7月にも、経済が苦境に陥った責任を取る形で中央銀行総裁が交代したばかり。米国との緊張が高まる一方で、国際協調路線を掲げてきたロウハニ師の求心力低下が目立つ。

イラン各地でデモ=物価高に抗議、指導部批判も

 AFP通信によると、国会に提出されたラビイー氏の不信任案が賛成129票、反対111票で可決された。通貨リアル急落や失業問題への対処が不十分だと批判され、責任追及の声が高まっていた。ロウハニ大統領は6日の国営テレビのインタビューで「政府は経済をコントロールするため万全の努力をしている」と強調していたが、盟友の解任は痛手となりそうだ。(2018/08/09-15:45)

2451チバQ:2018/08/11(土) 08:08:05
http://www.afpbb.com/articles/-/3185598
イラク総選挙、再集計でもサドル師勝利
2018年8月10日 7:19 発信地:バグダッド/イラク [ イラク 中東・北アフリカ ]
【8月10日 AFP】イラク選挙管理委員会は10日、5月投票の総選挙で行われていた再集計の結果、民族主義的な主張を掲げるイスラム教シーア派(Shiite)指導者ムクタダ・サドル(Moqtada al-Sadr)師の政党連合が勝利したと発表した。選挙から3か月近くを経て、新政権樹立への道が開けた。

 今回の選挙は5月12日に投票が行われたが、不正があったとの訴えを受け、手作業による票の再集計が実施されていた。しかし、サドル氏が共産主義勢力と結成した政党連合が329議席中54議席を獲得したとの結果は変わなかった。

 再集計による変化は、親イラン派の元民兵からなる「征服連合(Conquest Alliance)」の獲得議席が1増えたことだけだった。同連合が第2党であることは再集計前後で変わっていない。(c)AFP

2452 チバQ:2018/08/12(日) 19:25:09
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180811-00000084-mai-int
<トルコ>通貨急落「戦いだ」 大統領、対米強硬姿勢

8/11(土) 22:39配信��
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 【エルサレム高橋宗男】トルコで拘束された米国人牧師の釈放をめぐり米・トルコ両国が相互に経済制裁を発動する中、トルコのエルドアン大統領は10日の演説で、国民に保有する米ドルや金を売るよう呼びかけた。両国関係の悪化を背景に急落するトルコ通貨リラを下支えする狙いだ。

 米トランプ政権は10日に鉄鋼・アルミニウムについてトルコに対する追加関税の税率を2倍に引き上げる方針も表明しているが、エルドアン氏は「経済戦争には負けない」と一歩も引かない構えで、シリア情勢などに深く関わる両国の対立が長引けば、中東地域の更なる不安定化にもつながる恐れがある。

 「米ドルや金を持っているなら、銀行に行ってリラに替えるべきだ。これは国をあげた戦いだ」

 エルドアン氏は10日、トルコ北東部バイブルトでの国民向けテレビ演説でこう訴えた。

 両国間の対立は、2016年7月のクーデター未遂事件に関わったなどとして米国人牧師、アンドルー・ブランソン氏が同年10月にトルコ当局に拘束されたことに端を発する。トランプ政権は今月1日、牧師を不当に長期間拘束し人権侵害を続けているとして、トルコの閣僚2人を経済制裁対象に指定。それに対し、トルコも4日、米国の「法相と内相」を制裁対象にする報復措置を発表した。

 ブランソン氏は米共和党の有力な支持基盤の一つであるキリスト教福音派に所属。米メディアは11月の中間選挙での勝利を目指すトランプ政権にとって、同氏の釈放を実現させることは重要な意味を持つとしている。

 一方、エルドアン氏にとっても、譲歩は認めづらい状況だ。エルドアン政権はクーデター未遂事件について、在米イスラム教指導者、ギュレン師が主導したと断定し、国内で5万人以上を逮捕するなどギュレン派粛清を進めてきた。トルコ当局はブランソン氏もギュレン師と関係があったと主張している。

 トランプ氏は10日、ツイッターで「現時点でトルコとの関係はよくない」と述べ、対トルコ関税引き上げの意義を強調。一方、エルドアン氏は同日の米紙ニューヨーク・タイムズへの寄稿で「一国主義と(トルコに対する)軽視が改善されなければ、新たな同盟相手を探す必要が出てくる」と米国に強く警告した。

2453チバQ:2018/08/15(水) 19:07:15
https://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/business/toyokeizai-233599.html
日本人は「トルコ経済」のヤバさをなめている 田中角栄流?エルドアン大統領の経済手腕
05:00東洋経済オンライン

日本人は「トルコ経済」のヤバさをなめている 田中角栄流?エルドアン大統領の経済手腕

日本人は「トルコ経済」のヤバさをなめている

(東洋経済オンライン)

金融市場で夏休みムードを吹き飛ばすようなトルコ発の衝撃が広がっている。アメリカ人牧師拘束問題などをめぐってアメリカ・トルコ関係が悪化し、トルコの通貨リラの相場が急落、世界的な経済不安に発展している。

日経平均株価もこの影響で不安定な動きが続いている。リラ急落で欧州の金融機関が保有するトルコ関連の資産が焦げ付く恐れもあり、トルコ発の金融危機が懸念される事態に陥っている。

単一的な問題ではない
問題を複雑化させているのは、トルコの対外資本依存度の高さや中央銀行の独立性をめぐる疑義といった経済問題のみならず、アメリカとの外交関係悪化も絡み合っていることだ。さらには、2002年の総選挙勝利以来、強い指導者として君臨するエルドアン大統領の経済政策や資質そのものに疑念が生じていることも問題を根深くしている。

エルドアン大統領は、指導力を発揮してトルコを発展させてきた。一方、国力の違うアメリカのドナルド・トランプ大統領に喧嘩を挑んでしまった格好になっており、落とし所を見つけるのが困難な状況だ。

共に北大西洋条約機構(NATO)の加盟国であるアメリカとトルコは、2016年7月にトルコで起きたクーデター未遂事件をめぐり、トルコ側が黒幕とするアメリカ在住のイスラム組織指導者フェトフッラー・ギュレン師の引き渡しを要求、十分な証拠がないとするアメリカ側が拒否して関係の悪化が始まった。

トルコの隣国シリアの内戦に絡んだ過激派組織「イスラム国」(IS)掃討戦では、トルコが敵視するクルド人民兵組織をアメリカは友軍としたため、両国は一触即発の状況に陥ったほか、トルコは関係を深めるロシアの最新鋭地対空ミサイルS400の購入も計画してアメリカをいら立たせている。

リラの信認を回復するためには、アメリカなど国際社会との協調が欠かせない。だが、トルコはロシアや中国などに支援を仰ぐ構えを見せ、マーケットが期待する正攻法の利上げにも消極的で失望売りを招いている。

「このままでは経済的にもたない」(在トルコ日本人経済関係者)状況であり、トルコ中央銀行の金融政策決定会合が予定されている9月13日が転換点となるか、週末を挟んだ「犠牲祭(イスラム教の祭典)」の大型連休を迎える8月下旬に、エルドアン政権が何らかの妥協策を出してくるのではないかとの観測が浮上している。

2454チバQ:2018/08/15(水) 19:07:40
経済手腕を評価する声は少なくない
今後の状況を予想する前に、エルドアン大統領の人物像や、最近のトルコ経済の動向を簡単に見てみよう。エルドアン大統領は2002年の総選挙で自らが率いたイスラム系の公正発展党(AKP)を勝利に導いた後、トルコが堅持してきた政教分離の世俗主義を捨ててイスラム化を推進。また、欧州連合(EU)への加盟が実現しない中、中東諸国や中国などとの関係を深め、欧米を重視したトルコの伝統的な外交姿勢も修正してきた。

アラビア文字表記の廃止や、脱イスラムなどエリート主導で西欧に追随することを目指した建国の父ムスタファ・ケマル・アタテュルク初代大統領率いる共和人民党によってトルコの民衆は信仰を制限されるなどして抑圧されてきた。これに対して、エルドアン氏は大衆に寄り添うポピュリスト的な指導者として、主に低所得者層から絶大な支持を集めている。

エルドアン大統領は、世俗主義の守護者だった軍の影響力を弱め、2017年4月の憲法改正により、儀礼的な立場だった大統領に実権が集中する大統領制への移行を実現し、独裁色を一段と強めた。政権に批判的だったメディアには圧力が掛けられ、ソーシャルメディアでも監視の目が厳しくなっている。エルドアン大統領は、強力な指導力を発揮して、トルコの前身であるオスマン帝国のような強国の復活を目指しているのではないかとささやかれる。

もっとも、経済手腕を評価する声は多い。2008年のリーマンショックによる世界的な経済危機では停滞したものの、中東・北アフリカ最大の経済規模を持ち、G20メンバーの有力な新興経済国として有望な投資先として経済成長を遂げてきた。共和国建国100周年の2023年までに世界10大経済国入りを目指している。

経済は2016年のクーデター未遂で一時的に落ち込んだが、好調な消費や設備投資に支えられて今回の通貨ショックまでは堅調に推移してきた。最大都市イスタンブールは膨張を続け、国際空港などの巨大インフラ整備事業が進んでいる。

トルコ全土でインフラ開発を進めるエルドアン首相の経済政策は、田中角栄元首相の「日本列島改造論」と重なる。開発が遅れてきたシリア国境に近いトルコ南東部にまで高速道路が延び、地中海沿岸の保養地には高級ホテルが林立、欧州やロシアなどから観光客が降り注ぐ太陽を求めて訪れている。

「金利は諸悪の根源だ」と主張
今回のリラ相場の下落とも関係するが、建設業を経済発展の主軸に据えるエルドアン大統領は「金利の敵」を自称している。エルドアン大統領としては、金利を引き上げずに内需を喚起することを最大の経済戦略と位置付け、対外投資を呼び込みたい考えとみられている。

イスラム主義者と目されるエルドアン大統領はまた、「金利は諸悪の根源だ」とも主張している。利子を取って金銭を貸すことを禁止しているイスラムの教えに沿い、「金利を悪と見なしているのではないか」(トルコ専門家)との説が有力だ。

さらに懸念されるのがエルドアン大統領の独裁化傾向だ。マーケットが期待しているのは、迅速に金利を引き上げてリラ相場を安定させることだが、6月の再選後、財務相に娘婿を起用する情実人事を行っており、「忖度」が働いて中央銀行の独立性が揺らいでいるとマーケットは受け取っている。7月24日の金融政策決定会合では、市場の予想に反して政策金利を据え置き、リラ売りが再燃した。もはや、エルドアン大統領が辞任するのが最も効果的との声も上がっている。

このままの事態が続けば、危機は世界に広がりかねない。アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が利上げ路線に舵を切ったことで、新興国通貨は対ドルで軒並み下落して経済の先行きに暗雲が垂れ込めている。過去の新興国発の通貨ショックのように、トルコ発の危機が世界的に連鎖するのではないかとの不安を呼んでいるのだ。

トルコの2017年の経常赤字は国内総生産(GDP)の5.6%に達し、外資依存度が高いことがトルコ経済のアキレス腱ともいわれる。この数字は、キプロスを除いて経済協力開発機構(OECD)諸国では最も高い。今回のリラ急落は、欧州への影響が大きい。リラの対ドル相場は、年初からの下落率が50%近くに達している。

2455チバQ:2018/08/15(水) 19:08:07
トルコの企業にとっては、外貨建ての借り入れが倍近くになっている計算であり、「トルコの財閥は欧州の金融機関と債務帳消し交渉を行っているとの話も流れている」(在イスタンブールの日本人金融関係者)という。

通貨防衛のためには金利の引き上げを今すぐにも行わなければならない。ところが、エルドアン大統領は「保有しているドルやユーロなどの外貨資産や金塊を売って、リラに換えてほしい」と国民に訴えたことで、自身の大統領としての資質や、トルコの経済政策に対する不安を駆り立ててしまう逆効果をマーケット関係者に与えた。

対アメリカ関係改善は避けて通れない
こうした中、トルコは、エルドアン大統領への支持と不支持で真っ二つに割れており、支持しない層は安全資産として金や外貨を買い急いでいる。利上げをしない場合、残された数少ない手段は、外貨預金の強制封鎖などの資本規制だが、「対外信認がゼロになり、そこまでは踏み出せない」(前出の関係者)との見方が一般的だ。
 
リラ下落の要因の一つである対アメリカ外交に関しても、先が読めない。強力な指導力を売りとするエルドアン大統領が外交面で譲歩し、アメリカの要求に応じて牧師を釈放すれば、メンツが潰れてしまう 。

一方、「アメリカ第一主義」を貫くトランプ大統領も妥協の構えはない。11月の中間選挙を控え、牧師問題で強硬姿勢を取り、支持基盤であるキリスト教福音派から得点を稼ぎたい思惑があるようだ。トランプ大統領は、トルコ政府の2閣僚を制裁対象に指定したのに対し、エルドアン政権も米政府の2閣僚に対する報復制裁を発表。また、アメリカ側はトルコ製の鉄鋼とアルミニウムの関税率を倍に引き上げることを承認し、リラ急落に拍車が掛かり、貿易戦争の様相を呈している。
 
強い指導者としてトランプ大統領と渡り合うロシアのプーチン大統領や中国の習近平国家主席は、相応の経済力を背景とし、経常収支も黒字である。これに対し、トルコはリラ防衛のための中央銀行準備金に事欠くという状況にある。トルコはロシアや中国のほか、関係が深い資源国のカタールに支援を要請するというシナリオも考えられるが、西側の経済制裁に直面するロシアにトルコを支援する余裕はなく、中国やカタールも今回の対立に巻き込まれるのは避けたいだろう。

このため、最終的にトルコは対アメリカ関係改善に踏み出さざるをえないと見る向きは少なくない。トルコの消息筋は「アメリカで対イラン制裁違反に問われたトルコ人との交換など水面下の合意を通じ、アメリカ人牧師を釈放する可能性もあるのではないか」と予想している。

著者:池滝 和秀

2456チバQ:2018/08/16(木) 21:02:43
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180816-00000069-mai-m_est
<イラク政権>3カ月発足せず 総選挙不正で混乱、デモ頻発
8/16(木) 20:11配信 毎日新聞
 【カイロ篠田航一】イラクで5月12日に実施された国会(定数329)の総選挙後、投票を巡る不正疑惑などの混乱が長引き、3カ月以上も新政権が発足しない事態が続いている。連日の猛暑の中、イラクでは水道や電気などの公共サービスが行き届かないことに対する市民の抗議デモも頻発。政府の統治能力欠如への懸念が高まっている。

 5月の総選挙では、イスラム教シーア派の有力指導者サドル師が率いる政党連合が54議席を獲得し、第1勢力となった。選挙に出馬していないサドル師は首相にはならないが、過半数を獲得した勢力はなく、サドル師を軸に連立交渉が始まった。

 だが選挙後、今回初めて導入された電子集計システムが不正に操作された疑惑が浮上。6月には首都バグダッドの票を保管する倉庫で放火とみられる火災も発生するなど混乱が続き、最高裁は手作業による票の再集計を指示した。イラク選管当局は今月10日、再集計の結果、サドル師勢力が第1勢力のままだったと発表。第2勢力にはアミリ元運輸相の勢力、第3勢力は現職のアバディ首相の勢力となり、いずれも順位は再集計前と変わらなかった。

 イラクでは、2014年から勢力を拡大した過激派組織「イスラム国」(IS)に対する掃討作戦が昨年にほぼ終結。戦闘で荒廃した国土は現在、復興途上にある。新政権発足が遅れた場合、復興がさらに遅れる懸念もある。

 さらに猛暑や水不足が追い打ちをかけている。AFP通信などによると、イラク南部バスラやアマラでは7月以降、停電や断水が続く貧弱な政府の公共サービスに抗議するデモが発生。参加者は「水が欲しい」「仕事をよこせ」などと訴えている。干ばつの影響で耕地面積が減り、南部では水のある土地を求めて離村する農家も続出しているため、国民の間には危機に対処する政権の早急な発足を求める声が根強い。

2457チバQ:2018/08/16(木) 21:15:47
https://www.sankei.com/world/news/180815/wor1808150042-n1.html
2018.8.15 21:58

リラ急落 “ブラック・フライデー”トルコのエルドアン大統領の失策
 【カイロ=佐藤貴生】対米関係悪化という要素を除いても、トルコ経済がいずれ行き詰まるとの懸念は、以前から指摘されていた。エルドアン政権の経済政策が首をかしげざるを得ないものだったからだ。通貨リラが急落した10日を「トルコのブラック・フライデー」と称する海外メディアも現れ、経済手腕への不信感が高まっている。

 トルコ経済の傷口が広がった最大の原因は、リラが今年に入り対ドルで40%も下げ続けたのに、政策金利の大幅引き上げを避けてきた点にある。

 市中のカネがだぶついて通貨の価値が下がった場合、供給量を絞る金利引き上げが最も有効な手段の一つとなる。しかし、利上げで景気が冷え込むことを嫌うエルドアン大統領はこれに反対し、中央銀行の通貨政策に介入し“切り札”を封じてきた。6月の大統領選で再選した後には、娘婿を財務相に起用し、市場の不信感を増幅させた。

 トルコ・バフチェシェヒル大のギュルセル教授によると、同国の人口増加率は1%以上に上り、働く女性も急増。就職口を大量に増やす必要があり、そのためにはGDP(国内総生産)成長率を5%以上で維持しなくてはならない。同教授は「エルドアン氏は高いGDP成長率を維持し、雇用を拡大して失業率を下げたかったのだろう」とみる。

 補助金の増額や減税の実施などを行った結果、内需を刺激し昨年のGDP成長率は前年比7.4%を確保。今年4月には失業率も9.6%と10%台からやや持ち直したが、インフレ率は最近、15%を突破した。経済の拡大成長を重視しすぎるあまり、リラ安とカネ余りがインフレを加速させた形だ。

 トルコ企業は政府の後押しもあり、多額の借入金を抱えている。中でも欧州の金融機関の外貨建て債務が多いとされ、リラ急落でドルやユーロ建ての返済額が膨れ上がり負担となって重くのしかかりそうだ。在トルコの西側外交筋は、「エルドアン氏は経済通というよりも、大型の建設プロジェクトなど“ハコモノ好き”だったのではないか」との見方を示している。

2458 チバQ:2018/08/18(土) 09:36:23
http://mainichi.jp/articles/20180817/k00/00m/030/075000c
イラク政権3カ月発足せず 総選挙不正で混乱、デモ頻発

毎日新聞��2018年8月16日 20時10分(最終更新 8月17日 00時15分)

公共サービスや雇用状況の改善を求めてデモを行う人々=イラク南部バスラで7月20日、AP

 【カイロ篠田航一】イラクで5月12日に実施された国会(定数329)の総選挙後、投票を巡る不正疑惑などの混乱が長引き、3カ月以上も新政権が発足しない事態が続いている。連日の猛暑の中、イラクでは水道や電気などの公共サービスが行き届かないことに対する市民の抗議デモも頻発。政府の統治能力欠如への懸念が高まっている。

 5月の総選挙では、イスラム教シーア派の有力指導者サドル師が率いる政党連合が54議席を獲得し、第1勢力となった。選挙に出馬していないサドル師は首相にはならないが、過半数を獲得した勢力はなく、サドル師を軸に連立交渉が始まった。

 だが選挙後、今回初めて導入された電子集計システムが不正に操作された疑惑が浮上。6月には首都バグダッドの票を保管する倉庫で放火とみられる火災も発生するなど混乱が続き、最高裁は手作業による票の再集計を指示した。イラク選管当局は今月10日、再集計の結果、サドル師勢力が第1勢力のままだったと発表。第2勢力にはアミリ元運輸相の勢力、第3勢力は現職のアバディ首相の勢力となり、いずれも順位は再集計前と変わらなかった。

 イラクでは、2014年から勢力を拡大した過激派組織「イスラム国」(IS)に対する掃討作戦が昨年にほぼ終結。戦闘で荒廃した国土は現在、復興途上にある。新政権発足が遅れた場合、復興がさらに遅れる懸念もある。

 さらに猛暑や水不足が追い打ちをかけている。AFP通信などによると、イラク南部バスラやアマラでは7月以降、停電や断水が続く貧弱な政府の公共サービスに抗議するデモが発生。参加者は「水が欲しい」「仕事をよこせ」などと訴えている。干ばつの影響で耕地面積が減り、南部では水のある土地を求めて離村する農家も続出しているため、国民の間には危機に対処する政権の早急な発足を求める声が根強い。

2459チバQ:2018/08/20(月) 21:06:52
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASL8N3DKNL8NUHBI00H.html
アフガニスタン大統領、タリバーンに休戦要請 3カ月間
11:22朝日新聞

 アフガニスタンのガニ大統領は19日の演説で、反政府武装勢力タリバーンに対し、イスラム教の祝祭である犠牲祭前日の20日から、一時的な休戦に入りたいと呼びかけた。タリバーン側が応じれば休戦となるが、19日夜までにタリバーン側は態度を明らかにしていない。

 ガニ氏は演説で「多くの人々の期待に応えるため、20日から約3カ月間、休戦を宣言したい」と述べた。ガニ氏は6月の祝祭でも同様に休戦を呼びかけ、タリバーンが初めて3日間の休戦に応じていた。ガニ氏としては、休戦でタリバーンとの戦闘を落ち着かせ、10月予定の総選挙を成功させたい狙いがある。

 一方、タリバーン関係者への取材によると、タリバーン側では、休戦によって長引く戦闘への世論の反発をかわせるとの考えに対し、戦闘員の士気が低下するとの懸念があり、執行部内で意見が対立しているという。(バンコク=乗京真知)

2460チバQ:2018/08/20(月) 21:22:40
https://mainichi.jp/articles/20180821/k00/00m/030/118000c
カタール
際立つトルコ支援 背景に中東での孤立
毎日新聞2018年8月20日 20時40分(最終更新 8月20日 20時40分)
 【カイロ篠田航一】トルコの通貨リラの急落を受け、ペルシャ湾岸の産油国カタールが150億ドル(約1兆6500億円)に上るトルコへの直接投資を表明するなど、両国間の連携が浮き彫りになっている。昨年以降、サウジアラビアなど近隣諸国から断交されているカタールにとって、トルコは食糧空輸などで継続的に支援してくれる貴重な友好国。ともに外交を発端とした危機に見舞われる中、「助け合い」を強めている格好だ。

 カタールのタミム首長は15日、トルコの首都アンカラでエルドアン大統領と会談し、巨額の支援を表明。エルドアン氏は「タミム首長とカタール国民に心から感謝申し上げる」とツイッターで謝辞を述べた。ロイター通信によると、この資金は金融市場の安定化に使われるという。

 背景には、トルコとの関係を深めるカタールの戦略がある。サウジやエジプト、アラブ首長国連邦(UAE)などは昨年6月、「カタールがテロ組織を支援し、イランに接近している」ことなどを理由にカタールと断交し、空路や陸路を封鎖した。カタールはサウジと同じイスラム教スンニ派国家だが、近年はシーア派国家イランと連携してペルシャ湾の海底ガス田の共同開発に乗り出すなど「親イラン姿勢」が目立っており、断交はイランと敵対するサウジが主導した。

 だが、断交直後からトルコ政府は食糧空輸などでカタール支援に回り、カタールの孤立化回避に動いた。今回はその「恩返し」の意味もあり、タミム首長は「我々はトルコの側にいる」と強調した。

 トルコ軍は現在、カタール国内に基地を置くなど軍事的にも結び付きを強める。また、サウジやエジプトが「テロリスト」として敵視するイスラム組織・ムスリム同胞団についても、トルコとカタールはともに擁護する立場を取っている。

 一方、中東メディアによると、サウジやエジプトの金融関係者らは「状況を注視する」姿勢を示しているものの、政府による大規模支援などの目立った動きはなく、中東諸国の間でもトルコ支援を巡る温度差が浮き彫りになっている。

2461チバQ:2018/08/22(水) 15:12:10
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-180822X007.html
新政権樹立、めど立たず=総選挙後3カ月超、混迷続く―イラク
14:38時事通信

 【バグダッド時事】5月に行われた総選挙から3カ月以上が経過したイラクで、新政権の発足に全くめどが立たない状況が続いている。過激派組織「イスラム国」(IS)掃討などの対テロ戦で政府は疲弊し、貧弱な公共サービスや高い失業率、物価高騰への市民の不満も収まらない。政局混迷の長期化は、急務となっている国土再建の足かせとなっている。

 イラクでは総選挙後の7月以降、改善の兆しのない電気、水道などのインフラ復旧や汚職などへの抗議デモが南部バスラを発端に拡大。首都バグダッドへも波及し、AFP通信によれば、すでに14人が死亡した。バグダッドに住む宝石商アブドルサラム・ファルジさん(58)は「今の政府は全員汚職まみれだ」と怒りが収まらない。

 総選挙の開票では、電子投票システムをめぐる不正疑惑が浮上し、手作業による再集計を強いられた。選挙管理当局は今月10日に再集計結果を公表。当初の結果通り、イスラム教シーア派法学者サドル師の政党連合が54議席で第1勢力を維持した。

 最高裁も19日、再集計の結果を承認。今後はサドル師を軸に再集計で遅れていた連立政権樹立へ協議が加速する。ロイター通信によると、憲法の規定では今後90日以内に大統領・首相指名などの手続きを完了させる手順だが、難航は必至だ。

2462チバQ:2018/08/27(月) 21:41:41
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1808270031.html
苦境に立たされるアフガン大統領 主要4閣僚相次ぎ辞表、タリバン攻勢、米国も「失望感」…
21:29産経新聞

 【ニューデリー=森浩】10月に総選挙、来年4月に大統領選を控えるアフガニスタンで、閣僚の辞意表明が相次ぎ、政治情勢が不安定化している。米国もガニ大統領に失望感を深めているとされ、ガニ氏の求心力低下がささやかれる事態だ。治安状況も改善の兆しがなく、「内憂外患」を抱える中、選挙の順調な実施が不安視されている。

 ロイター通信などによると、アフガンでは27日までにアトマル大統領顧問(安全保障担当)や国防相、内務相、国家保安局長ら治安を担当する4閣僚が相次いで辞表を提出した。アトマル氏は受理されたが、他の3人は慰留されている。

 アトマル氏は元内相で、政権内の事実上ナンバー2に当たる有力者。ガニ氏と意見対立があるとされるほか、大統領選の出馬も取り沙汰される。

 主要閣僚の辞意で、指摘されるのがガニ氏の求心力低下だ。イスラム原理主義勢力タリバンとの和平交渉も進まず、ガニ氏は21日からのイスラム教の犠牲祭に合わせて停戦を呼びかけたが、タリバン側は拒絶。メンツをつぶされた格好だ。

 政府軍は米軍や北大西洋条約機構(NATO)軍の支援を得て武装勢力側に攻撃を仕掛けてはいるが、劣勢が続いており、士気の低下も著しいという。

 ガニ氏に対して米国は失望感を募らせているとされ、7月下旬にはタリバンと独自に接触した。「米国はガニ政権を見捨てはしないだろうが、見限りつつあるのかもしれない」(外交筋)との見方もある。来年の大統領選で、米国は再選を目指すガニ氏よりも、アトマル氏を推すとうわさされており、さらに政局は混迷の度を増しそうだ。

 隣国パキスタンでイムラン・カーン首相が誕生したこともガニ氏の懸念材料だ。カーン政権では、タリバンを支援しているとされるパキスタン軍が強い影響力を持つ。軍はアフガンを不安定化させるためタリバン支援を強化したい意向で、カーン氏は黙認する可能性が高い。アフガン側ではカーン氏を「タリバン・カーン」と揶揄(やゆ)する報道もなされており、パキスタンの動向に神経をとがらせる。

 政治や外交に不安を抱える中、21日には大統領府周辺にロケット弾が撃ち込まれるなど、テロが続発する。選挙日程にも影響を与えそうで、既に9日にタリバンの大規模攻勢を受けた南東部ガズニ州では、総選挙の延期が検討されている。有権者登録施設を狙う攻撃も相次いでおり、ガニ氏の苦悩は続きそうだ。

2463チバQチバQ:2018/08/28(火) 21:05:24
https://www.sankei.com/world/news/180826/wor1808260023-n1.html
2018.8.26 23:34

イラン経済相、弾劾で失職 ロウハニ政権に痛手
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 イラン国会は26日、カルバシアン経済財務相の弾劾決議を賛成多数で可決し、カルバシアン氏は即日失職した。イランは、核合意を離脱した米国による制裁再発動の影響で不況が深刻化。ロウハニ大統領には新たな痛手となり、一層厳しい政権運営を強いられることになる。

 イランでは7月に中央銀行総裁が交代し、今月8日には労働相が弾劾され失職したばかり。穏健派ロウハニ政権は、通貨急落や物価高騰に対して有効策を打ち出せず、保守強硬派を中心とした勢力の強い批判にさらされている。

 弾劾決議は賛成137票、反対121票、棄権2票で可決した。ロウハニ政権を支持してきた一部議員が造反し、賛成に回ったもようだ。

 ロウハニ師は弾劾手続きに先立つ25日の演説で、米国の制裁を念頭に「イランは敵の策謀によって困難な状況にある」と述べ、国民の結束を呼び掛けていた。政権批判を控えるよう促したとの見方も出ていた。(共同)

2464とはずがたり:2018/08/31(金) 16:48:07
どうしてもスンニ派とシーア派のどっちがどっちかをおぼわらん(by郡上弁)。右と左も覚えれん俺だでしょんないけえが(by掛川弁)

行と列は漢字の形で覚えた。右と左はピアノを弾く振りをすると判る。さてスンニ派とシーア派はどうやったものか。

1-6. スンニ派とシーア派の違い なぜ争うかをわかりやすく
https://note.mu/saudi_arabia/n/nd1edfdd09621
閉ざされた国 サウジアラビアをわかりやすく
2017/12/05 04:40 フォローする
【3行まとめ】
・スンニ派とシーア派の違いは指導者の選び方。教義に大きな差はない
・世界全体のイスラム教徒のうち、約9割がスンニ派
・宗派対立の多くは、教義をめぐる争いではなく、経済的な利権争い

2465とはずがたり:2018/09/02(日) 08:08:19

サウジ、民間人空爆認める イエメン内戦、遺憾表明
05:28共同通信
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2018090201001136.html

 【カイロ共同】イエメン内戦に軍事介入しているサウジアラビア主導の連合軍は1日、イエメン北部で8月9日にバスが空爆され、子ども40人を含む多数の市民が死亡した事件の調査結果を発表した。「交戦規定上の過ち」があったと責任を認め「遺憾だ。被害者の遺族にお悔やみを伝えたい」と表明した。国営サウジ通信が伝えた。

 イエメン内戦では多数の民間人が犠牲になっており、国連の報告書は、サウジを含む全当事者が「戦争犯罪を犯している可能性」を指摘したばかり。サウジ側が民間人死傷の責任を認めるのは極めて異例で、国際批判の高まりを意識したとみられる。

2466とはずがたり:2018/09/02(日) 09:53:44

2018年5月27日 / 09:19 / 3ヶ月前
コラム:イラン人が語る米国への「本音」
https://jp.reuters.com/article/column-iran-us-idJPKCN1IO0KB?rpc=135
Peter Van Buren

2467チバQ:2018/09/02(日) 23:41:53
https://mainichi.jp/articles/20180901/k00/00m/030/007000c
イエメン内戦
子供犠牲の空爆やまず「戦争犯罪の恐れ」
毎日新聞2018年8月31日 17時05分(最終更新 8月31日 23時50分)
 【カイロ篠田航一】内戦が続く中東のイエメンで8月に入ってから、子供たちが多数犠牲になる空爆が相次いでいる。国連人権理事会の専門家グループは28日に、内戦に軍事介入するサウジアラビア主導の連合軍と、サウジが支援するハディ暫定政権による空爆が多数の民間人犠牲者を出しているとして、「戦争犯罪」にあたる恐れがあるとの報告書を公表した。

 一方、ハディ暫定政権と敵対する親イランの反体制派武装組織フーシについても、拘束者の虐待、子供の徴兵などの行為が同様に戦争犯罪にあたる可能性を指摘。戦闘に関与する全ての当事者を厳しく非難した。

 ロイター通信などによると、イエメンでは9日に北部サーダ州で子供たちを乗せたバスが空爆され、少なくとも子供40人を含む51人が死亡。23日には西部ホデイダ州で子供22人と女性4人が死亡する空爆があり、いずれもサウジ側による攻撃だった。

 だが今回の報告書ではサウジ側だけでなく、ハディ暫定政権やフーシなど全ての紛争当事者について「市民の犠牲を最小限にする努力がみられない」と批判した。

 国連の批判に対し、サウジ主導の連合軍は29日、「報告書は不正確だ。内戦を長引かせるイランの役割に言及していない」と反論した。

 イエメンでは2014年以降、ハディ暫定政権とフーシの対立が激化。サウジやアラブ首長国連邦(UAE)などが15年3月に軍事介入を始め、内戦に発展した。中東で覇権を争うサウジとイランの事実上の「代理戦争」の様相を呈しており、フーシ側も度々サウジ領内にミサイル攻撃を加えている。

 サウジ主導の連合軍は度々、「市民を標的にしていない」と釈明しているが、中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、内戦下で起きた連合軍による1万6000回に及ぶ空爆のうち、3分の1は軍事拠点に無関係の民間施設が狙われ、病院や結婚式場も攻撃されたという。

2468とはずがたり:2018/09/03(月) 00:46:50
干ばつに見舞われるイラク、対応怠れば過激派復活の恐れ 報告書
http://www.afpbb.com/articles/-/3188144?cx_part=topstory
2018年9月2日 23:15 発信地:バグダッド/イラク [ イラク 中東・北アフリカ ]

【9月2日 AFP】深刻な干ばつに見舞われているイラクで、干害などの気候に関連する安全保障問題への対応を怠れば、イスラム過激派が再び台頭するリスクがあるとする報告書が1日、公表された。

 この調査報告書は7月、国連安全保障理事会(UN Security Council)に対して、気候に関連する安全保障リスクについての専門家作業部会が提出したもの。

 気候に関連するリスクの監視・管理を怠った場合、ISIS(イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の別称)や「ポストIS」期のテロ集団が、資源に制約のあるコミュニティー内部で支持を獲得し、力を取り戻す危険性を増加させることになると説明。気候変動と安全保障との明らかな関連性を指摘している。


 イラクは壊滅的な影響を及ぼしている干ばつの真っただ中にあり、水位の低下が各所で、1931年以降最低の水準に落ち込んでいる。

 イラク政府は近隣諸国と水資源の公正な分配をめぐる正式な合意を結んでおらず、雨不足と近隣諸国のダム関連プロジェクトの影響で、チグリス川(Tigris River)流域の住民700万人超が立ち退きを余儀なくされるリスクにさらされていると、報告書は指摘。特に農村部では、水不足がコミュニティー間の緊張を高める恐れがあるとしている。

 専門家作業部会はイラクで活動する国連機関に対し、気候変動のリスクを監視・報告したり、気候がもたらす立ち退きという問題を「ポストIS」期の復興プランに盛り込むことで、当局を支援したりするよう求めている。(c)AFP

2469チバQ:2018/09/03(月) 19:30:33
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20180902k0000m030131000c.html
<米国>パレスチナ支援全廃 難民、人道危機悪化の恐れ
09月01日 23:54毎日新聞

 米国務省は8月31日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への拠出を全面的に中止すると発表した。ロイター通信によると、パレスチナ自治政府のアッバス議長の報道官は「パレスチナ人に対する目に余る攻撃」と反発。中東情勢の不安定化や、500万人を超えるパレスチナ難民の人道危機の悪化が懸念され、国連のグテレス事務総長も報道官を通じ「残念だ」との声明を発表した。

 米国は長年にわたりUNRWAへの最大の拠出国で、昨年は約3億5000万ドル(約390億円)以上を支出。だが、昨年12月にエルサレムをイスラエルの首都と認定したトランプ米政権にパレスチナ側が反発したことなどを受け、今年拠出予定だった1億2500万ドルのうち6500万ドルの凍結を既に発表していた。

 米国では11月の中間選挙で与党・共和党の苦戦が予想されており、今回の拠出中止は、トランプ大統領の有力支持層で、親イスラエルでもあるキリスト教福音派にアピールする狙いがあるとみられる。また、トランプ政権はイスラエル優位での中東和平実現を目指しており、交渉に応じるようパレスチナ側に圧力をかけた可能性もある。しかし、パレスチナ側の猛反発は必至で、逆に対立激化を招く恐れもある。パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの報道官はロイター通信に「米国の指導者は我々の人民と国家の敵となった。このような不当な決断には屈しない」と語った。【岩佐淳士】

2470チバQ:2018/09/03(月) 20:50:53
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3188167.html
イスラエル公共ラジオ、「タブー」のワーグナーの曲放送し謝罪
08:52AFPBB News

イスラエル公共ラジオ、「タブー」のワーグナーの曲放送し謝罪

ワーグナーの曲を指揮した作曲家への反発を示す人々(2004年5月9日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / EITAN ABRAMOVICH

(AFPBB News)

【AFP=時事】イスラエル公共放送協会Kanは2日、同国でタブーとなっている反ユダヤ主義のドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナーの曲がラジオで放送されたことについて、「ミス」だったと謝罪した。

 Kanのクラシック音楽専門局「ボイス・オブ・ミュージック」は先月31日、ワーグナーの歌劇「神々の黄昏」の一部を放送。

 ワーグナーが19世紀に制作した民族主義的要素を含んだ壮大な文学・音楽作品には、反ユダヤ主義やミソジニー(女性への嫌悪や蔑視)、民族純化といったナチス・ドイツの原思想が含まれるという見方があり、アドルフ・ヒトラーが愛好した作曲家がワーグナーだった。

 イスラエルにはワーグナー作品の演奏を禁止する法律はないが、過去に演奏が試みられた際に国民が反発や不快感を示したことから、オーケストラや会場側が演奏を自粛している。

 Kanの広報は2日、ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の生存者への配慮からワーグナーの音楽は放送しないという長年の方針に変更はないと強調した上で、「視聴者に謝罪する」と述べた。

 イスラエル・ワーグナー協会会長で弁護士、父親がホロコースト生存者のヨナタン・リブニー氏は、ワーグナーの曲が公共ラジオで流れたことを「歓迎」。放送されたのはワーグナーの思想ではなく、ワーグナーが生み出した優れた音楽であって、聞きたくない人はいつでもラジオのスイッチを切れる

2471チバQ:2018/09/04(火) 17:30:22
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180903-00000621-san-m_est
サドル派、イラク新政権協議主導 第3勢力と合同会派、対米で食い違いも
9/3(月) 22:34配信 産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】イラクで5月に行われた国会(定数329)選の結果を受け、イスラム教シーア派の反米有力指導者、ムクタダ・サドル師やアバディ首相の政党連合などが合同会派を組むことで合意した。議席数は177と過半数に達したとしており、3日招集の国会で新政権樹立プロセスを主導する構えだ。

 サドル師の政党連合は選挙の結果、国会内の最大勢力となった。サドル師は2003年のイラク戦争後、民兵組織を率いて駐留米軍と交戦する半面、隣国イランの内政干渉も拒んできた。一方、第3勢力となった政党連合を率いるアバディ氏は、スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の掃討を通じ、米国と良好な関係を築いてきた。

 両者中心の政権が成立した場合、対米関係などで齟齬(そご)が生じる可能性もあるが、同会派にはスンニ派や少数民族の政党も加わっており、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは「包括的な構成」と評価する専門家の談話を紹介した。

 他方、ロイター通信によると、第2勢力のアミリ元運輸相の政党連合はマリキ前首相の政党連合と会派を組む。両者はイランとの関係が深く、同国がイラクに隠然たる影響力を維持していることを示した。

 国会は3日、議長を選出し、その後、大統領の選出や政権樹立協議を本格化させる見通し。ただ、合わせて40議席超を有する少数民族クルド人の2政党は態度を明らかにしておらず、動向次第では協議が長期化する可能性もある。

 イラクは昨年12月、ISへの勝利を宣言したが、先月には西部カイムでの自動車爆弾テロでISが犯行声明を出すなど治安面の脅威は解消されていない。高失業率などで国民の不満も強く、南部バスラなどで抗議デモが日常化している。

2472チバQ:2018/09/04(火) 18:02:33
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180904-00000063-jij-asia
ハッカニ派創設者が死去=タリバン強硬派―アフガン
9/4(火) 17:10配信 時事通信
 【ニューデリー時事】アフガニスタンの反政府勢力タリバンは4日、声明を出し、組織内の強硬派「ハッカニ・ネットワーク」の創設者、ジャラルディン・ハッカニ師が病死したと発表した。

 ハッカニ派はすでに息子のシラジュディン・ハッカニ師が引き継いでいるが、他派閥にも影響力があったジャラルディン師の死去で、タリバン内の勢力関係が変化する可能性もある。

 ハッカニ派は、米国が「最も危険」と見なす武装勢力で、タリバン内にありながら独自にテロを行っているとみられる。昨年5月、首都カブールで150人以上が死亡、日本大使館職員2人もけがをした爆弾テロへの関与が指摘されている。

2473チバQ:2018/09/04(火) 18:03:57
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180903-00000514-san-m_est
カスピ海は湖か? 海か? 20年越しの論争が決着 権益めぐりイランが譲歩、背景に米の圧力
9/3(月) 9:40配信 産経新聞
カスピ海は湖か? 海か? 20年越しの論争が決着 権益めぐりイランが譲歩、背景に米の圧力
カスピ海
 世界最大の湖として知られるカスピ海は、湖か? 海か? 湖と海では各沿岸国が得られる権益が大きく異なるため、20年以上にわたってロシア、イランなど沿岸5カ国が論争を繰り広げてきたが、事実上「海」で決着した。カザフスタンで8月12日に開催された5カ国の首脳会議で、湖であるとこれまで強硬に主張してきたイランが譲歩したためだ。背景には、トランプ米政権によるイラン制裁再発動で懸念される国際的孤立を回避し、ロシアなどとの関係強化を図る方が国益にかなうとの現実的判断があったとみられる。(外信部編集委員 佐渡勝美)

 ■領海設定で事実上「海」

 カザフスタンのカスピ海に臨む港湾都市、アクタウで開かれた首脳会議は、同国のナザルバエフ大統領が議長を務め、ロシアのプーチン大統領、イランのロウハニ大統領、アゼルバイジャンのアリエフ大統領、トルクメニスタンのベルドイムハメドフ大統領が一堂に会した。

 首脳たちが調印したのは「カスピ海の法的地位に関する協定」。内容の詳細は公表されていないが、ロイター通信などによると、(1)各国沿岸から15カイリ(約28キロ)をそれぞれの領海とし、25カイリを排他的漁業水域とする(2)沿岸国以外の軍がカスピ海に入るのを認めない(3)領海外の地下資源の分配については継続協議とし、湖底へのパイプライン設置は当事国同士の合意で認める-が、骨子とされる。

 協定では、湖か海かについては直接、言及されなかったが、沿岸線に応じて領海が設定されたことが注目された。事実上、カスピ海を法的に「海」と位置づけたことを意味するからだ。

 プーチン氏は「画期的な合意だ。地域の安全と安定につながる」と称賛。ナザルバエフ氏も「カザフスタン産の天然ガスをパイプラインを通じてアゼルバイジャン経由で欧州に輸送する計画が進展しそうだ」と手放しで喜んだ。従来の主張を取り下げた格好のロウハニ師は「権益をめぐってはまだまだ協議を重ねる必要があるが、土台となる合意ができた。関係国の協力強化も達成できた」と、含みを持たせつつも意義を強調した。

 ■ソ連崩壊から問題複雑化

 イランがこれまで、カスピ海は湖だと主張してきたのには確固とした理由がある。陸に囲まれており、形状はどう見ても湖であるし、湖と海では法的な枠組みが異なるからだ。

 湖とされれば、国際的慣習により水域内の資源は沿岸各国の共有財産となり、均等に配分される。しかし、海だとなると、国連海洋法条約が適用され、沿岸線の長さに応じて領海などが設定される。権益も基本的に長さに比例する。イランは沿岸線が5カ国で最も短く、しかも湖底に眠る天然資源は北部や中央部に偏り、イラン沖の南部は乏しいことが判明したため、海だとすることは到底承服できる話ではなかった。

 チョウザメの卵を塩漬けにした高級食品、キャビアの名産地としても知られ、その9割近い世界シェアを占めているカスピ海は、1991年にソ連が崩壊するまではイランとソ連の間の「共有財産」だった。それまではごく自然に湖とされ、権益も慣習に則り二分されていた。しかし、ソ連崩壊で新興国のカザフスタン、トルクメニスタン、アゼルバイジャンが誕生し、問題が複雑化。90年代半ばに豊富な天然資源が湖底に発見されると、さらに拍車がかかった。現在では、原油500億バレル、天然ガス8兆4000億立方メートルの埋蔵が確認され、「第二のペルシャ湾」とさえ呼ばれている。

2474チバQ:2018/09/04(火) 18:04:14
 ■驚くべき大転回

 沿岸5カ国は96年以降、カスピ海の権益をめぐって協議、論争を重ねてきた。新興3カ国は、湖とするにはあまりに広いことや湖水が塩水であることなどを理由に「海」だと主張。ソ連の後継国、ロシアは当初は中立の位置取りだったが、湖として5等分されるよりも海とした方が得策と判断し、3カ国に与した。

 一方、イランでは強硬派が「5等分すらのめない。本来、旧ソ連との間で長年“合意”していた50%の取り分が筋だ」(アフマディネジャド前大統領)と主張するなど、他の沿岸国とは激しく対立してきた。

 それが今回、明確に権益を損ねる形でイランが譲歩し、沿岸線に応じた領海の設定に合意したのは、国際社会では驚くべき大転回として受け止められている。

 ■窮地のロウハニ政権

 イラン国内では現在、ロウハニ政権批判が一段と高まり、中東専門ウェブサイト、アル・モニターによると「ロウハニは外国にカスピ海を売った裏切り者だ」「(南下するロシアとの戦争に敗れて押しつけられた)不平等条約である1828年のトルコマンチャーイ条約以来の屈辱だ」などといった投稿がネット上にあふれている。

 政権の屋台骨を揺るがしかねない事態になっており、ロウハニ師を支持する改革派の国内メディアは政権擁護に必死だ。エテラート紙は「批判は十分な見識を持ち合わせていない人たちによって行われている。感情に流されてはだめだ。ポピュリズム(大衆迎合主義)では政治ができない」と論陣を張り、ジョムフリ・エスラミ紙も「イランの権利は決して侵されていない。資源の分配は継続協議となり、まだ何も決まっていないではないか」と説き、苦渋の妥協をしたロウハニ師に理解を示した。

 今回のイランの譲歩は、国際的孤立回避をもくろみ、とりわけロシアとの関係強化を急ぐロウハニ師にとって、賭けだったに違いない。そして背景には、米国による制裁で締め上げられ、そのダメージが深刻であるという事情がある。

 カスピ海は湖か海か。論争に決着をつけたのは、全くの部外者のトランプ米大統領だった。

2475チバQ:2018/09/04(火) 18:04:51
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180831-00000600-san-m_est
イランがアサド政権との連携強化アピール 軍事協力協定にイスラエル反発
8/31(金) 20:30配信 産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】シリアのアサド政権軍が近く、同国北西部イドリブで反体制武装勢力への大規模攻勢に着手するとの観測が相次ぐ中、イランが政権側との連携強化をアピールしている。イランのハタミ国防相は8月下旬、シリアの首都ダマスカスを訪れてアサド大統領らと会談し、軍事協力協定を結んだ。米国やイスラエルが撤退するよう繰り返し要求しているにもかかわらず、イラン軍部隊がシリアに引き続き駐留し、内戦に関与する姿勢を鮮明にした形だ。

 ロイター通信によると、イランの軍幹部は協定について、「(軍事)顧問が引き続きシリアに駐留することが含まれている」と述べた。地雷撤去のほか内戦で損傷した軍関連の工場の再建などを支援するという。

 イスラム教シーア派大国のイランはシリア内戦で、友好関係にあるアサド政権をロシアとともに支援し、政権側の劣勢を覆してきた。トランプ米政権が経済制裁を再開したこともあり、イラン国内では経済低迷に歯止めがかからず国民の不満が高まっているが、政府はレバノンやイエメンでもシーア派民兵組織の支援のため、資金を注入し続ける可能性がある。

 イランの宿敵イスラエルの政府高官は、協定締結はイラン軍のシリア駐留に正当性を与えるための「言い訳」だと批判。イスラエルはイランの軍事拠点だと主張するシリア国内の軍施設をしばしば空爆しており、イドリブ情勢が緊迫する今後も緊張が続きそうだ。

2476チバQ:2018/09/04(火) 18:06:43
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180825-00000546-san-m_est
シリア北部高まる緊張 アサド政権側、大規模攻撃の観測 大国の思惑錯綜
8/25(土) 18:44配信 産経新聞
シリア北部高まる緊張 アサド政権側、大規模攻撃の観測 大国の思惑錯綜
シリア内戦の構図
 【カイロ=佐藤貴生】内戦が続くシリアの北西部イドリブ県をめぐり、軍事的緊張が高まってきた。反体制派武装勢力の“最後の砦(とりで)”に対し、アサド政権が大規模な掃討作戦に着手するとの観測が相次いでいるからだ。シリア北部に派兵している隣国トルコは戦火拡大を避けるため、アサド政権の後ろ盾であるロシアに協力を求めているが、アサド大統領はトルコを「違法な占領者だ」と非難。内戦には、トルコとの対立が深まる米国のほか、イランも関与しており、一触即発の事態も懸念される。

 アサド氏は7月下旬、「イドリブは私たちのゴールであり、(大規模攻撃の)最優先の一つだ」と述べた。8月上旬にはイドリブやその周辺でアサド政権側とロシアによるとみられる空爆があり、民間人約30人が死亡。政権側が投降を呼びかけるビラをまいたとの報道もある。

 多くの反体制武装勢力は、各地で政権側との戦闘に敗れ、撤退交渉を経てイドリブ県へ移動した。中でも最大勢力の国際テロ組織アルカーイダ系「シリア解放機構」(旧ヌスラ戦線などで構成)は、数千人の戦闘員を擁するとされる。

 イドリブは政権にとり、是が非でも奪還したい戦略上の重要地点だ。西にはアサド氏ら政権中枢の出身地ラタキアや、ロシア軍が駐留するヘメイミーム空軍基地もある。カイロ・アメリカン大(エジプト)のカジーハ教授は取材に、イランも政権側と連携してイドリブの戦闘に関与する可能性があるとの見方を示した。

 一方、イドリブの北方では、米国の支援を受ける少数民族クルド人の民兵組織「人民防衛部隊」(YPG)の掃討のため、トルコ軍が越境し駐留。トルコと米国は最近、トルコでの米国人牧師軟禁をめぐり制裁関税の応酬を展開するなど関係が極度に悪化している。

 トルコはイドリブ周辺に10カ所以上の施設を設けて情勢を監視。シリア解放機構と敵対する反体制派を糾合して組織化するなど、介入の度合いも深めているだけに、アサド政権側が大規模攻勢に乗り出せば情勢は一気に緊迫しかねない。

 トルコの英字紙、ヒュリエト・デーリー・ニューズ(電子版)によると、同国のチャブシオール外相は8月中旬、ラブロフ露外相に対し、「一方的な大規模作戦」に反対する意向を伝えた。しかし、ラブロフ氏は「アサド政権にはテロリストを排除する権利があり、ロシアにはその作戦を支援する権利がある」と述べたという。

2477チバQ:2018/09/04(火) 18:07:23
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180824-00000041-jij-m_est
サウジ、改革に暗雲=巨額上場中止報道、活動家弾圧も
8/24(金) 14:21配信 時事通信
 【カイロ時事】中東の大国サウジアラビアで、若き実力者ムハンマド皇太子(32)が主導して進められてきた改革に暗雲が垂れ込めている。

 脱石油依存の構造改革を進める上で柱とみられた国営石油会社サウジアラムコの新規株式公開(IPO)中止が報じられ、一層の社会の自由化を求める人権活動家らも相次いで拘束されている。次期国王と目される皇太子は改革を通じた国際社会での立場強化を図ってきたが、正念場を迎えている。

 サウジ政府は保有するアラムコ株の約5%を国内外の証券取引所で上場することを計画。調達する推計約1000億ドル(11兆円)を原資に、幅広い分野の変革を推進する算段だった。IPOを取りやめとなれば、政府が描く計算に狂いが生じ、改革機運の後退を招く恐れがある。

 サウジでは6月、世界で唯一禁じられていた女性の自動車運転を解禁。映画館での男女一緒の鑑賞を認め、女性のスタジアム観戦を許可するなど、イスラム教の戒律に厳格な規制が次々と緩和されてきた。保守的な宗教界に反発も残るが、皇太子の改革手腕は若者を中心とする国民の多数から支持を集めている。

 一方、皇太子が昨年行った汚職撲滅を名目とする王族や実業家らの大規模摘発に際しては、政敵排除もいとわぬ強権手法を危惧する声も出た。サウジ人女性が声高に求める「男性後見人制度」撤廃でも、女性の人権活動家の拘束が8月以降も続く。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは計12人が拘束されたと指摘し、「国際的に『改革者』を言いはやす一方で、反対意見への取り締まりを強めている」と非難している。

2478チバQ:2018/09/04(火) 18:07:54
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180823-00000057-jij-m_est
フセイン処刑「独裁の戒め」=執行見詰めたイラク人医師
8/23(木) 14:19配信 時事通信
フセイン処刑「独裁の戒め」=執行見詰めたイラク人医師
フセイン元イラク大統領の絞首刑に使われた縄と像を前に、当時の様子を語るモワファク・ルバイ氏=15日撮影、バグダッド
 2003年のイラク戦争で、サダム・フセイン独裁政権が崩壊してから15年。

 フセイン元大統領は06年に処刑され、その際に立ち会ったイラク人医師は、今も執行時に使われた縄を保存している。「『独裁者の末路は悲惨だ』という戒めだ」。しかし、イスラム教スンニ派の元大統領失脚を機に宗派対立が噴き出したイラクでは、今もその教訓を生かし切れず、混乱に苦しんでいる。

【図解】イラクをめぐる関係

 ◇復讐(ふくしゅう)ではなく正義
 首都バグダッドでフセイン元大統領の絞首刑が執行された06年12月30日未明。モワファク・ルバイ氏(70)は、見守った唯一の医師として元大統領の死亡診断書に署名した。「サダムに殺された多数の人々に思いを寄せていた」と振り返る。

 父がイスラム教シーア派、母がスンニ派のルバイ氏は医師の傍ら、人権や政治の分野でも活動。フセイン政権批判で3回投獄された。それだけに、政敵を徹底弾圧した元大統領を憎み、執行時は首に巻かれた縄を引っ張る一員となった。「医師は人を生かすのが仕事だが、私は逆の行為をした。複雑な気持ちだった」。それでも「復讐ではなく、正義を実現したと考えれば納得できた」と話す。

 ルバイ氏は「サダムは全く謝罪せず、後悔も感じていないようで、最後まで言い訳を繰り返していた」と述懐する。元大統領は執行直前に侮辱するような言葉を浴びせた男性に「それでも男か」と激高。悲惨な最期を前にしても気丈に振る舞った。絞首台が開き、絶命する瞬間の映像は後にインターネットで拡散し、賛否が渦巻いた。

 ◇スンニ派に不快感も
 ルバイ氏の自宅には今、元大統領の大きな像が保管されている。政権崩壊時にバグダッド市内で倒され、後に国外へ移送しようとした米軍に頼み込んで入手。実際に死刑で使われた縄を巻き付けた。「スンニ派への報復ではない。独裁政権下で苦しんだ過去を忘れないようにするためだ」とルバイ氏が説明しても、スンニ派の中には像や縄を見て不快感を口にする人も多いという。

 イラクは人口の多数派シーア派やクルド系住民を迫害したフセイン政権の崩壊後、社会の構図が一変。スンニ派は冷遇され、過激派組織「イスラム国」(IS)の台頭も招いて国土の荒廃につながった。「フセイン政権下の方が安定していたのでは」との問い掛けに、ルバイ氏は「あの頃は自由も希望もなかった。変革するしかなかった」と苦々しい表情で答えた。

2479チバQ:2018/09/04(火) 18:08:22
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180823-00000527-san-m_est
石油大国の大改革 サウジ皇太子、最大の敵は「国民のぬるま湯体質」
8/23(木) 11:28配信 産経新聞
石油大国の大改革 サウジ皇太子、最大の敵は「国民のぬるま湯体質」
首都リヤドの運転教習所では、黒づくめの衣装「アバヤ」を来た女性たちが女性教官の話に耳を傾けていた(佐藤貴生撮影)
 石油大国のサウジアラビアで大改革が進行している。6月下旬には世界で唯一、禁じられてきた女性の車の運転が解禁され、海外メディアの注目を浴びた。しかし、これはサウジ人の就職を促し、社会・経済構造を変える壮大な試みの一端でしかない。次期国王と目されるムハンマド・ビン・サルマン皇太子(32)が主導する改革は国の盛衰を左右する重要な意義があり、大量の石油を買い付けている日本にとっても人ごとではなさそうだ。(リヤド 佐藤貴生)

 ■働く女性を増やせ

 サウジ西部ジッダ。うだるような暑さの7月上旬の夕、紅海に面したウオータフロントの大通りで会った主婦のダリアさん(40)は、トヨタ・レクサスのハンドルを握りながら、「サウジの男性は交通ルールを守らないから危ない」と話した。

 ダリアさんは米国の運転免許証を持っており、サウジの免許に切り替えたばかりだ。サウジでは、海外暮らしの経験があり運転してきた女性も少なくない。

 サウジ資本の汎アラブ紙によると、国内には仕事を持たない主婦が150万人以上いる。また、30歳を過ぎても結婚していなかったり、離婚したりする女性も増えているとされる。これらの女性に1人で移動できる手段を認め、就職を促すのが運転解禁の狙いだ。

背景には原油価格の下落による財政難がある。2014年暮れから急落した原油価格は15年1月、約6年ぶりに1バレル=50ドルの大台を割り込み、国の財政の大半を占める原油売却収入が落ち込んだ。政府が社会・経済改革「ビジョン2030」を発表したのは翌16年春のことだ。

 ■サウダイゼーション

 サウジの人口約3300万人のうち、約1000万人は外国人が占める。他の湾岸諸国に比べれば外国人の比率は低い方だが、サウジ人の就労層を増やす「サウダイゼーション」(サウジ人化)は長年の課題となってきた。外国人が多ければ海外に流出するカネも増え、国内の経済活性化に結びつかないからだ。

 在サウジの西側の経済ウオッチャーは、「ムハンマド皇太子はサウダイゼーションに本気で取り組んでいる初めての指導者ではないか」と評する。人口増加率が年2%を超える中で若年層の失業率は20%以上に達しており、オイルマネーが目減りすれば、これまでのように国民を養っていけなくなるという危機感があるのだ。

 サウダイゼーションに関連する政府の改革は外国人労働者にも及ぶ。昨年には仕事がある家長らに限られていた外国人登録料の支払いを家族の人数分に拡大し、今後も増額する方針を打ち出した。これにより、「昨年だけで100万人以上がサウジを後にした」(西側外交筋)といわれ、今年は女性の運転解禁で外国人の雇われドライバーの失職も増えている。いうなれば、外国人を出国させてその職にサウジ人にあてがう「ショック療法」だ。

2480名無しさん:2018/09/04(火) 18:08:37
 ■若者は変わるか

 サウダイゼーションの成功に向けては、いくつかの難題がある。なかでも注目されるのが、サウジ人の労働意欲が向上するかどうかだ。

 ジッダの住民によると、政府系の病院ならがんや難病の治療も含めてすべて無料だし、医療レベルも高い。所得税はなく、国立大に進めば補助も出る。

 小さい時からこうしたオイルマネーの恩恵に浸ってきた若い世代が、外国人に比肩するほどの技術を身につけ、「納期に間に合わせる」「ときには休日出勤や残業もやむを得ない」といった考えを持てるのだろうか。詳細には触れないが、現地ではほとんど仕事らしい仕事をしない公務員にも会い、驚かされたこともあった。

 政府は企業に対してサウジ人の雇用比率を定め、基準に満たない企業の外国人雇用を制限する「ニタカット」と呼ばれる政策を進めている。しかし、ある外国人は「働く意欲がない者については出社しなくてもいいから、雇ったことにして給料を支払っていたケースもあったようだ」と漏らした。ショッピングモールなどでは女性店員の姿が多く目についたが、企業は一般に男性より女性を雇う方を好む傾向があるという。

 ■即位にらみ大なた?

 サウジは2015年から隣国イエメンの内戦に介入し、巨額の出費を強いられているといわれる。また、昨年11月には王室内の有力者や国内の大富豪らを横領などの疑いで一斉拘束し、多額のカネを国庫に返納させた。いずれもムハンマド皇太子の意向で行われた政策だといわれる。

 毀誉褒貶が絶えない皇太子だが、サウジ在住の外国人の多くは社会・経済の大改革には理解を示した。実父であるサルマン国王は80歳を過ぎており、皇太子が近く国王に就任するとすれば、その在位期間は長期に及ぶとの見方が強い。自らの“治世”をにらんで大なたを振るっているという見方もできる。

 皮肉なことに、その最大の敵はオイルマネーという「ぬるま湯」にどっぷり漬かってきたサウジの若者たちなのかもしれない。若者たちの多くが改革を支持しているといわれるが、身を切るような痛みを克服できなければ、反感となって政府にのしかかる恐れもあるようにみえる。

2481チバQ:2018/09/05(水) 20:31:27
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180905-00000043-san-m_est
イラク混乱 議長の選出見送り
9/5(水) 7:55配信 産経新聞
 イラクで3日、5月の選挙以降初となる国会が開かれたが、予定されていた議長の選出は見送られた。イスラム教シーア派の反米有力指導者サドル師やアバディ首相らの会派のほか、イランに近いマリキ前首相らの会派も自分たちが議会内の最大勢力であると主張し、議事が滞ったため。新政権樹立に向けた混乱が長期化する恐れもある。(カイロ 佐藤貴生)

2482とはずがたり:2018/09/07(金) 23:56:28

イラン、ホルムズ海峡一帯で軍事演習 封鎖能力誇示か
https://www.asahi.com/articles/ASL833GPYL83UHBI00R.html?ref=tw_asahi
ワシントン=杉山正2018年8月3日23時10分

 米国防総省は2日、イランがホルムズ海峡を含むペルシャ湾一帯で大規模な軍事演習を開始したことを明らかにした。イラン側には、原油輸送の要衝である同海峡を封鎖できる能力を誇示する狙いがあるとみられる。

 米メディアによると、演習にはイランの精鋭部隊である革命防衛隊の小型艦船数十隻が参加しているという。米軍との接触は起きていない。

 米中央軍の報道担当者は取材に「事態を監視しており、地域の友好国とともに航行の自由の確保に努める」と述べた。

 革命防衛隊による演習は例年はもっと遅い時期に実施されてきた。演習の前倒しは、米国との緊張の高まりが関係している可能性がある。

 トランプ政権は5月、米英仏独中ロの6カ国がイランと結んだ核合意から離脱し、今月から経済制裁の復活を予定している。

 イランのロハニ大統領は7月下旬、「イランを脅し続ければ、残念な結果を招くことになる」と海峡封鎖を示唆。トランプ氏が「二度と米国を脅すな」と不快感をあらわにしていた。(ワシントン=杉山正)

2483チバQ:2018/09/10(月) 13:38:45
https://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/180903/wor18090322340022-n1.html
サドル派、イラク新政権協議主導 第3勢力と合同会派、対米で食い違いも
2018.9.3 22:34

 【カイロ=佐藤貴生】イラクで5月に行われた国会(定数329)選の結果を受け、イスラム教シーア派の反米有力指導者、ムクタダ・サドル師やアバディ首相の政党連合などが合同会派を組むことで合意した。議席数は177と過半数に達したとしており、3日招集の国会で新政権樹立プロセスを主導する構えだ。

 サドル師の政党連合は選挙の結果、国会内の最大勢力となった。サドル師は2003年のイラク戦争後、民兵組織を率いて駐留米軍と交戦する半面、隣国イランの内政干渉も拒んできた。一方、第3勢力となった政党連合を率いるアバディ氏は、スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の掃討を通じ、米国と良好な関係を築いてきた。

 両者中心の政権が成立した場合、対米関係などで齟齬(そご)が生じる可能性もあるが、同会派にはスンニ派や少数民族の政党も加わっており、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは「包括的な構成」と評価する専門家の談話を紹介した。

 他方、ロイター通信によると、第2勢力のアミリ元運輸相の政党連合はマリキ前首相の政党連合と会派を組む。両者はイランとの関係が深く、同国がイラクに隠然たる影響力を維持していることを示した。

 国会は3日、議長を選出し、その後、大統領の選出や政権樹立協議を本格化させる見通し。ただ、合わせて40議席超を有する少数民族クルド人の2政党は態度を明らかにしておらず、動向次第では協議が長期化する可能性もある。

 イラクは昨年12月、ISへの勝利を宣言したが、先月には西部カイムでの自動車爆弾テロでISが犯行声明を出すなど治安面の脅威は解消されていない。高失業率などで国民の不満も強く、南部バスラなどで抗議デモが日常化している。

2484チバQ:2018/09/11(火) 21:59:53
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180910-00000048-jij_afp-int
米、ワシントンのパレスチナ代表部閉鎖を発表 和平交渉参加へ圧力
9/10(月) 18:52配信 AFP=時事
米、ワシントンのパレスチナ代表部閉鎖を発表 和平交渉参加へ圧力
米首都ワシントンにある駐米パレスチナ代表部のオフィス(2017年11月21日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】(更新)米政府は10日、首都ワシントンにあるパレスチナ代表部の閉鎖を決定したと発表した。ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権が、パレスチナにイスラエルとの和平交渉に応じさせるための圧力を強めた形だ。
 米国務省のヘザー・ナウアート(Heather Nauert)報道官は、パレスチナ解放機構(PLO)が和平交渉への協力を拒んでいると非難した。

 PLOのサエブ・アリカット(Saeb Erekat)事務局長は、代表部の閉鎖は中東地域の緊張の「危険な高まり」だと指摘し、「保健や教育といった人道的事業への資金援助削減をはじめ、パレスチナ人に対し集団的懲罰を加えようとするトランプ政権の方針を再確認するものだ」と指摘している。【翻訳編集】 AFPBB News

2485とはずがたり:2018/09/18(火) 08:35:42
シリア総攻撃、当面回避=非武装地帯で合意―ロシア・トルコ
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-180918X022.html
07:10時事通信

 【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領は17日、南部ソチでエルドアン・トルコ大統領と会談し、内戦が続くシリアで近くアサド政権軍による総攻撃が行われるとの見方が強まっていた北西部イドリブ県に、非武装地帯を設置することで合意した。タス通信によると、ロシアのショイグ国防相は合意に伴い、総攻撃は当面行われないとの認識を示した。

 アサド政権の後ろ盾であるロシアは総攻撃に前向きだったが、反体制派を支援してきたトルコは自国への難民の大量流入を警戒し、反対してきた。今回はロシアがトルコに歩み寄った形だ。ただ、イドリブ県は以前にも戦闘行為を禁じる「安全地帯」が設けられたが、形骸化した経緯があり、今後には不透明感も漂う。

 プーチン氏によると、政権軍と反体制派の支配地域の境界線である「接触ライン」に沿い、幅15?20キロの非武装地帯を10月15日までに創設。10月10日までにすべての反体制派の重火器や戦車などを撤収させ、非武装地帯はロシアとトルコが共同で監視に当たる。エルドアン氏は「この計画によって人道的悲劇を阻止する」と強調した。

2486チバQ:2018/09/19(水) 15:19:45
https://www.asahi.com/articles/ASL9J3FXML9JUHBI008.html
ダマスカスの国際空港、ミサイル攻撃受ける 現地報道
イスタンブール=其山史晃2018年9月16日11時19分

 シリア国営通信は15日、首都ダマスカスの国際空港が同日夜、イスラエル軍のミサイル攻撃を受けたと報じた。アサド政権軍筋の情報として、政権軍の防空部隊が複数のミサイルを撃墜したとしている。イスラエル軍はコメントしていない。

 イスラエル軍は、過去1年半にシリアで200を超える標的を攻撃したことを明らかにし、主な標的はアサド政権軍を支援して影響力を強めるイランの軍事施設や武器だとしている。

 シリア国営通信は、4日にもシリア西部タルトス県と中部ハマ県の軍事施設がイスラエル軍の攻撃を受けたと報じている。(イスタンブール=其山史晃)

2487チバQ:2018/09/22(土) 22:38:33
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180921-00000643-san-m_est
再び混迷 イラク 米・イランも水面下で駆け引き IS後も安定見通せず
9/21(金) 20:05配信 産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】イラクで政治や社会の混乱が深刻化している。9月上旬には、生活インフラの破綻により南部バスラで大規模な反政府デモが起き、同時期に始まった議会では次期政権づくりをめぐる権力闘争が続いている。舞台裏では次期政権をめぐり、影響力を維持したい隣国イランと米国が激しい駆け引きを展開しているとの指摘もある。昨年、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)への勝利宣言が出て安定に向かうとみられたイラク情勢は、再び混とんとしてきた。

 「状況は最悪だ。歴代政権がみな汚職に手を染めてきたから、こんなひどい状態になってしまった」。バスラの住民がSNSを通じて現地の様子を語った。

 バスラでは停電が続いて清潔な飲料水も届かず、9月上旬には大規模な反政府デモが広がった。汚染された水を飲んだ約3万人が病院で治療を受けたという。インフラ復興に投じられる予定だった巨額の金が行方不明になったとの情報もある。

 一方、首都バグダッドでは3日、5月に実施した選挙の結果に基づく新たな議会が招集されたが、新政権づくりをめぐる協議が紛糾した。議会内の最大勢力となったのは、イランと同じイスラム教シーア派の反米指導者、サドル師の政党連合。第3勢力のアバディ現首相らと組む方針だったが、バスラの反政府デモなどを受けて連立を拒否、アミリ元運輸相の第2勢力と連立を組む意向を示している。

 サドル師は米国だけでなくイランの内政干渉にも否定的だとされるが、アミリ氏はイランやその民兵組織と親密な関係にある。一方、IS掃討を通じて米国と友好関係にあるアバディ氏が連立協議から外されれば、首相辞任を余儀なくされる公算が大きい。15日には議会の新議長がイランに近い人物に決まった。

 13日付のエジプト英字紙アハラム・ウイークリーによると、アバディ氏を辞任させたいイランと続投を望む米国はそれぞれ、イラクの各政党に支持を呼びかけてきた。イランからは革命防衛隊の精鋭部隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官が、米国からはマクガーク大統領特使が説得に乗り出したという。

 イラク・バグダッド大のムバラク政治学部長は電話取材に対し、「サドル師とアミリ氏が連立を組む可能性が高く、そうなればイラン寄りの政権になると考えられる。米国はその後も(イランの影響力を弱めるために)介入して、あらゆる形で圧力をかけるだろう」と分析している。

2488とはずがたり:2018/09/24(月) 19:25:04
S-300ロシア、2週間以内にS-300をシリアに供与へ c Sputnik / Ministry of Defence of the Russian Federation
ロシア
2018年09月24日 18:15(アップデート 2018年09月24日 18:25)
https://jp.sputniknews.com/russia/201809245376204/

ロシアのショイグ国防相は、ロシアは2週間以内にシリアへ近代的な対空ミサイルシステムS-300を供与すると発表した。

S-300(Favorit)は、ソ連で開発された対空ミサイルシステムで、射程は数キロから300キロ、さまざまな高さの目標を破壊することができる。東欧やアジアの複数の国々で1975年から今日に至るまで運用されている。

ロシアはシリア施設を攻撃する軍用機に地中海上で電波妨害を行っていく ショイグ露国防相
ロシア
2018年09月24日 18:31(アップデート 2018年09月24日 19:21)
https://jp.sputniknews.com/russia/201809245376230/

ロシアのショイグ国防相は24日、ロシアは今後、シリア領内の施設を攻撃する軍用機に対し、地中海上で衛星測位システム、操縦システム、通信システムへの電波妨害を行っていくことを明らかにした。

2489とはずがたり:2018/09/24(月) 19:25:34
リビア 首都で戦闘再燃 死者110人超
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180924/k10011642281000.html
2018年9月24日 17時45分

北アフリカのリビアの首都トリポリで、民兵組織の間の停戦合意が破られて戦闘が再燃し、先月からこれまでに市民を含む115人が死亡しました。

リビアの首都トリポリでは、対立する複数の民兵組織が先月下旬から激しい戦闘に突入したため、国連が仲介して今月4日に停戦合意が成立しました。しかし、先週から戦闘が再燃し、リビアの暫定政府によりますと、先月からこれまでに市民を含む115人が死亡しました。

IOM=国際移住機関は、戦闘に巻き込まれるのを恐れて1万9000人余りの住民がトリポリから避難したとしていて、国連のグテーレス事務総長は、停戦合意が破られていることに危機感を表明しました。

リビアは7年前、民主化運動「アラブの春」でカダフィ政権が崩壊したあと、トリポリを含む西部の暫定政府と、東部を支配下に置く軍事組織が対立するなど、国家が分裂した状態が続いています。

国際社会の仲介で双方はことし12月に大統領選挙と議会選挙を行うことで合意し、長い混乱から抜け出すことが期待されていますが、首都で戦闘が収束しない中、予定どおり選挙を実施できるのか危ぶむ声も出ています。

2490とはずがたり:2018/09/25(火) 14:29:58
1453 自分:とはずがたり[] 投稿日:2018/09/25(火) 14:29:35
アメリカと取引の無い欧中イ主導の石油会社と金融会社と海運会社つくればええねん。
日本からはアメリカと取引の無い弱小第二地銀が参加できんぞ。

カタールとイランからの輸入石油専業の石油精製所一箇所日本も確保しようぜ。廃棄寸前のぼろ製油所で構わん。どっかないかな?
知多辺りJXTGから買い受けて整備するか?

仏などとイラン 米離脱後の核合意協議 決済システム構築へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180925/k10011643181000.html
2018年9月25日 14時10分

アメリカが離脱したあとのイラン核合意について、フランスなど関係5か国とイランは24日協議を行い、アメリカが経済制裁を全面的に発動させても、イランとの間で原油取引などが継続できるよう、決済システムの構築を急ぐ方針を確認しました。

3年前にイランと欧米などが結んだ核合意をめぐっては、アメリカが合意から離脱したあと、11月には、原油などに対する制裁を全面的に発動する予定で、イランは国益が守られなければ核開発を加速させることも辞さないとしています。

フランスやドイツ、中国など核合意の関係5か国とイランは24日、ニューヨークで開いた外相会合で対応を協議し、EU=ヨーロッパ連合のモゲリーニ上級代表とイランのザリーフ外相がそろって会見しました。

会見で、モゲリーニ上級代表は、今後もイランとの間で原油取引などが継続できるよう決済のための新たなシステムを構築することなどで一致したと明らかにしました。

そのうえで、「イランとの間で原油を含めた貿易を継続していく」と改めて強調し、全面的に発動されるアメリカによる制裁に対抗していく考えを示しました。

ただ、アメリカの制裁再開を受けて、ヨーロッパのエネルギー大手などはビジネスを見直す動きを加速させていて、イランとの取り引きがどこまで維持されるかは不透明な状況です。

2491チバQ:2018/09/25(火) 20:28:54
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180924-00000553-san-m_est
イラク住民投票から1年 クルド早期独立は遠く 自治政府、強硬路線を転換
9/24(月) 20:43配信 産経新聞
イラク住民投票から1年 クルド早期独立は遠く 自治政府、強硬路線を転換
イラクの民族・宗派分布
 【カイロ=佐藤貴生】イラク北部のクルド人自治区で独立の賛否を問う住民投票が行われてから、25日で1年となる。賛成が90%以上と圧倒的多数を占めたものの、首都バグダッドの中央政府が報復に出て、クルド側は「敗北宣言」に追い込まれた。自治区では30日投票の自治議会選に向け選挙運動が盛んに行われているが、「独立は当面不可能」との認識が広がり、早期の独立実現から、中央政府への関与を通じて発言権を強める路線への転換が進んでいる。

 「街には自治議会選の立候補者の選挙ポスターがあふれている。経済は落ち着きを取り戻したが、生活は決して楽ではない」。自治区の最大都市アルビルに住む男性がSNSを通じ、街の様子を語った。

 在アルビルの西側外交筋は「独立が最終目標である点で(各政治勢力や有権者は)共通しているが、それに向けて政治、経済をどう改革すべきかが争点になっている」と話す。

 住民投票後、アバディ首相率いる中央政府は、報復として自治区への国際航空便の乗り入れや米ドルの供給を停止。トルコやイランなど隣国も独立に反対した。自治政府が、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)との戦いの中で制圧した油田都市キルクークの支配権も、中央政府に奪還された。

 住民投票を主導した自治政府トップ、バルザニ議長は国家創設を断念し、「(住民投票は)無駄にはならない」と述べるのが精一杯だった。

 これを受け、中央政府は態度を軟化。クルド人自治区の公務員らの給与の一部負担や、国際便の自治区への乗り入れも再開された。

 “白旗”を上げた自治政府側はその後、強硬路線からの転換を余儀なくされた。先の外交筋は、「独立が阻止された後、クルド側は自らの意向を政策に反映させるため、バグダッドの中央政府との協議を積極的に行っている」という。

 中央政界では、5月の国会(定数329)選挙を受けた次期政権の連立協議が難航。最大勢力となった反米有力指導者、サドル師の政党連合などシーア派諸勢力やスンニ派勢力のつばぜり合いが激化する中、アバディ首相は退陣の危機にひんしているといわれる。

 同選挙で40以上の議席を確保したクルド勢力としては、次期政権への影響力を確保することで、将来の独立のチャンスをうかがう方針とみられる。

2492チバQ:2018/09/30(日) 08:50:18
http://www.sankei.com/world/news/180928/wor1809280017-n1.html
2018.9.28 14:44

メッカ-メディナ結ぶ高速鉄道完成 サウジ「2大聖地ツーリズム」で外貨狙う
【カイロ=佐藤貴生】サウジアラビア西部のイスラム教の2大聖地、メッカとメディナの間を結ぶ高速鉄道が完成し、まもなく営業運行が始まる。メッカには愛知県の人口に匹敵する約800万人のイスラム教の巡礼者が毎年訪れており、インフラを整えて「巡礼ツーリズム」を発展させ、多額の外貨を落としてもらう狙いだ。

 英BBC放送(電子版)などによると、スペインや中国などの企業が建設に参加。全長450キロでメッカとメディナのほか商都ジッダなどを結び、年間600万人の利用を見込んでいる。

 巡礼者らはこれまで、2つの聖地の間を6時間かけてバスで移動していたが、最高時速300キロの鉄道ができ、2時間余で行けるようになる。25日の開通式典はサルマン国王が主催した。

 イスラム教徒は生涯に一度はメッカに巡礼すべきだとされ、世界各地からやってくる巡礼者は交通費や食費、土産物代など、莫大(ばくだい)な外貨を消費している。

 在サウジの西側経済ウオッチャーは「政府は最近、巡礼ツーリズムに力を入れており、鉄道建設はその一環。停車駅には経済特区もある」としており、巡礼前後に観光も楽しんでもらうおうとのもくろみがある。

 サウジは原油価格の低迷を受け、最近は財政赤字が続く。原油依存からの脱却のため、産業育成や収入源の多角化が急務となっている。

2493チバQ:2018/10/03(水) 17:43:47
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181003-00000036-jij_afp-int
イラク新大統領に穏健派クルド人のサリフ氏、首相候補を指名し組閣命じる
10/3(水) 16:07配信 AFP=時事
イラク新大統領に穏健派クルド人のサリフ氏、首相候補を指名し組閣命じる
イラクの首都バグダッドの議会で演説する、同国の新大統領に選出された穏健派のクルド人、バルハム・サリフ氏。イラク議会提供(2018年10月2日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イラク議会は2日夜、穏健派のクルド人、バルハム・サリフ(Barham Saleh)氏を新大統領に選出した。サリフ新大統領は、サダム・フセイン(Saddam Hussein)政権転覆後のイラク政界の重鎮アディル・アブドルマハディ(Adel Abdel Mahdi)元副大統領を新首相候補に指名し、組閣を命じた。

【関連写真】イラクの新首相候補に指名されたアブドゥルマフディ氏

 議会で行われた大統領を選出する投票では、イラクのクルド自治区で昨年9月に実施された同国からの独立の是非を問う住民投票の後としては初めてクルド人の大物政治家同士が争い、サリフ氏が対立候補のフアード・フセイン(Fuad Hussein)氏を219対22で下した。

 フセイン氏の敗北は、同氏の後ろ盾で、昨年9月の住民投票を主導したマスード・バルザニ(Massud Barzani)前クルド自治政府議長にとって痛手となった。

 クルド自治区では先週末に自治議会選挙が行われたばかり。クルド自治区は昨年9月の住民投票を受けて中央政府が科した懲罰的措置の影響を今も引きずっており、経済危機の真っただ中にある。

 イラク大統領の役割の大半は儀礼的なもので、フセイン政権崩壊後初の選挙となった2005年の議会挙以降、クルド人が務めている。イラクでは議会議長は少数派であるスンニ派に、大統領はクルド人に、首相は多数派のシーア派にそれぞれ割り当てられることになっている。【翻訳編集】 AFPBB News

2494チバQ:2018/10/03(水) 17:44:12
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181003-00000072-jij-m_est
イラク首相候補に元石油相=選挙後5カ月で新政権発足へ
10/3(水) 16:00配信 時事通信
 【カイロ時事】イラク議会は2日、クルド人のバルハム・サレハ氏を新たな大統領に選出した。

 新大統領はこの後、多数派であるイスラム教シーア派のアデル・アブドルマハディ元石油相を新首相候補に指名。5月の総選挙から約5カ月を経て、ようやく新政権が発足する見通しとなった。

 総選挙ではシーア派法学者サドル師の政党連合が第1勢力に躍進。だが、その後の連立交渉が難航する中、7月以降には劣悪な公共サービスや高い失業率、根深い汚職に対する抗議デモが南部バスラを発端に首都バグダッドなど各地に波及し、死傷者が出る事態になっていた。

2495チバQ:2018/10/08(月) 19:37:34
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-181008X404.html
タリバン「下院選ボイコットを」=治安部隊に攻撃警告―アフガン
18:31時事通信

 【ニューデリー時事】アフガニスタンの反政府勢力タリバンは8日、声明を出し、20日に実施予定の下院選が「(アフガン政府の後ろ盾)米国の侵略者による、紛争を長引かせる謀略」であるとして、国民に対し投票をボイコットするよう呼び掛けた。また、投票日に向け、治安部隊に対する攻撃を強める姿勢を示した。

 タリバンは声明で「(米軍侵攻後の)過去17年間の選挙は、国民の痛みを癒やすことにつながらなかったばかりか、占領を長引かせ、国の主権を危険にさらした」と断じた。今回の下院選についても「候補者リストは米大使によって準備された」と主張し、選挙の成功に向けて展開する治安部隊は、攻撃の「標的となる」と警告した。

2496チバQ:2018/10/08(月) 19:52:24
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181005-00000546-san-m_est
トルコが抱える「3つの危機」 通貨・外交・安保でエルドアン氏がんじがらめ
10/5(金) 12:43配信 産経新聞
 トルコのエルドアン大統領が難局を迎えている。経済の先行き不透明感から8月に急落した通貨リラはやや持ち直したものの、「対米関係の改善」と「マーケットの疑念」という根本的な問題は解決していない。9月に入ると、国境を接するシリア北西部イドリブでの大規模戦闘をめぐる懸念が急浮上した。同国のアサド政権を支えるロシアとの折衝で当面の戦闘激化は回避した格好だが、こちらも問題の先送りという感は否めない。政治、経済、安全保障が複雑に絡み合う「3つの危機」。克服は容易ではない。(カイロ 佐藤貴生)

■「金利の敵」

 9月中旬、トルコ中銀は主要政策金利を17・75%から24%へと引き上げた。市場の予想を超える大幅な利上げで、リラ安は一服した形となった。

 ただ、エルドアン氏は「金利の敵」を自称し、中銀の中立性を妨げてきたことで知られる。大幅利上げを避け続け、リラが年初から40%も下がった主な原因は同氏自身にある。

 在トルコの西側の経済ウオッチャーは8月の通貨急落の時点で、「大幅利上げを行えば通貨は若干は戻すだろうが、エルドアン氏はすでに市場の信頼を喪失しており、不安は払拭しきれない」と予測していた。市場の不信という“時限爆弾”はいつ爆発してもおかしくない。

 大幅利上げは経済を冷まし、景気が足踏みする効果をもたらす。9月後半には、トルコの国内総生産(GDP)成長率は2020年まで2〜3%台で推移するとの見通しが示された。

 最大都市イスタンブールの大学教授は産経新聞に、雇用を創出して10%前後で推移する失業率を下げるためには、「GDP成長率は5%を維持しなくてはならない」との見方を示す。経済規模を拡大し続け雇用増大につなげるというエルドアン氏の狙いは外れつつあり、支持率にも影響が出かねない。

■しっぺ返し

 市場は、トランプ米政権との関係悪化が続くことを織り込み済みだ。8月のリラ急落の際には、トランプ政権が対トルコ経済制裁の発動を発表し、追い打ちをかけた格好となった。

 2016年にトルコで起きたクーデター未遂事件で、エルドアン政権は米国在住のイスラム指導者、フェトフッラー・ギュレン師が「黒幕」だと断定し、身柄の引き渡しを求めてきたが、米側は拒否。半面、トランプ政権はこの事件に関与した疑いでトルコ国内で自宅軟禁措置となっている米国人、ブランソン牧師の身柄引き渡しを要求。メンツをかけたチキンレースを展開している。

 エルドアン氏は国の内外に敵を見いだして厳しく攻撃することで支持を得てきた。何も得ることなく牧師を引き渡すようなら支持が冷え込むことは必至だ。

 対米交渉で強気の姿勢を維持するためにも、経済立て直しは急務だが、どちらもカンフル剤は見当たらないようにみえる。「反米」で支持を得てきたエルドアン氏にすれば、手痛いしっぺ返しを食らった格好だ。

2497チバQ:2018/10/08(月) 19:52:35
■身から出たさび

 こうした厳しい情勢の中、エルドアン氏はシリア北西部イドリブの反体制派武装勢力に対し、アサド政権側が準備してきた大規模攻撃を回避するため、9月17日にロシア南部の保養地ソチに乗り込んでプーチン氏と直談判した。

 その結果、両首脳は10月15日を期してイドリブに「非武装地帯」を設置し、両国軍が共同で警戒に当たることなどで合意。当面の大規模戦闘は回避された。

 トルコにはすでに330万人ものシリア難民がおり、戦闘が本格化すれば、さらに大量の避難民が国境めがけて押し寄せることは間違いない。ただでさえ苦しい経済情勢が悪化することは確実だ。エルドアン氏は土壇場でプーチン氏の理解を勝ち得た形となった。

 しかし、この合意がいつまで維持されるかは不透明だ。アサド政権側がイドリブの武装勢力を長期にわたり放置しておくとは考えにくく、武装勢力との間で偶発的な戦闘が起きれば、アサド政権の維持を目指すロシアも攻撃に本腰を入れる可能性がある。

 エジプトの英字紙アハラム・ウイークリーは9月20日付で、トルコにはアサド政権側の攻撃を限定的な軍事作戦に縮小させる以外の選択肢はない-との見方を示した。

 イドリブ問題では、トランプ政権との関係悪化もあだとなっている。エルドアン政権はシリア北部の少数民族クルド人の民兵組織について、トルコ国内の非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)の一派とみなして越境攻撃を仕掛けてきたが、米軍はこの民兵組織を支援し、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)に対する地上戦を担わせてきた経緯がある。

 北大西洋条約機構(NATO)の同盟国同士であるにもかかわらず、クルド人の問題で対立してきたトルコと米国。トランプ政権はイドリブでの大規模戦闘には反対しているが、エルドアン政権になにがしかの救いの手を差し伸べた形跡は見当たらない。

 米国は「経済制裁」、ロシアは「イドリブの趨勢」というカードを手にし、エルドアン政権はがんじがらめになった感がある。加えて、経済政策をつぶさに見つめるマーケットの目にも配慮が必要だ。エルドアン氏の「3つの危機」は“身から出たさび”という面があるとはいえ、極めて過酷な試練といえる。

2498チバQ:2018/10/11(木) 17:25:06
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181011-00000019-jij_afp-int
サウジ記者不明、皇太子が拘束指示か トランプ氏は説明要求
10/11(木) 12:07配信 AFP=時事
サウジ記者不明、皇太子が拘束指示か トランプ氏は説明要求
サウジアラビア人ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の行方不明事件に関与したとみられるサウジアラビア人グループ。イスタンブールのアタチュルク国際空港で。トルコ紙サバハを通じて入手した警察の防犯カメラの映像より(2018年10月10日作成)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】サウジアラビア政府への批判で知られる同国のジャーナリスト、ジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏がトルコで消息を絶った問題で、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は10日、サウジのムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子がカショギ氏を標的とした作戦を指示したと報じた。一方、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領はこの問題をめぐりサウジ側に説明を求めた。

【関連写真】記者不明に関与したとみられるサウジ人容疑者たち

 米国に居住するカショギ氏は、トルコ人女性との結婚を翌日に控えた今月2日、必要書類を受け取るためトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館を訪れて以降、行方が分からなくなっている。トルコ当局は殺害されたのではないかと疑っている。

 ワシントン・ポストは情報筋の話として、米情報機関がカショギ氏の拘束計画について話し合うサウジ当局者の通信を傍受したと報道。サウジ側はカショギ氏を本国に「おびき寄せて」拘束する計画だったという。

 またカショギ氏の複数の友人の話として、カショギ氏はサウジの高官らから保護や政府の高位職の申し出を受けていたが、本人はそれを不審に思っていたとも伝えている。

 カショギ氏は同紙でコラムを執筆しており、サウジのサルマン(Salman)国王と、息子で権力集中を進めるムハンマド皇太子の体制を厳しく批判してきた。

■トランプ氏「放置しない」

 トランプ政権は当初、カショギ氏不明事件について控えめな反応しか示さなかったが、打って変わって激しい圧力を掛けている。

 トランプ氏は10日の記者会見で、自ら「一度ならず」「最高レベルで」サウジ側と話をしたと説明。一部始終の説明を要求しているとし、「記者に対してであれ誰に対してであれ、こうしたことが起こるのを放置しておくわけにはいかない」と強調した。

 サウジは米国の緊密な同盟国で、米兵器産業の得意客でもある。だが米上院議員22人も書面でトランプ大統領に対し、国際的に認められた人権活動家らの司法管轄外の殺害や拷問などが疑われる場合に適用されるグローバル・マグニツキー法(Global Magnitsky Act)に基づいて、サウジに制裁を科すべきかの調査を始めるよう求めた。

 ワシントン・ポスト紙の発行人フレッド・ライアン(Fred Ryan)氏は、「ジャマル(・カショギ)氏の運命に関する報道は、彼が国家ぐるみの血も涙もない殺人の犠牲となったことをほのめかしている」と指摘。「沈黙、拒否、遅滞は受け入れられない。われわれは真相の解明を求めている」と述べている。【翻訳編集】 AFPBB News

2499チバQ:2018/10/13(土) 09:20:18
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181012-00000126-mai-int
<トルコ>米国人牧師ブランソン氏釈放、帰国へ 判決は実刑
10/12(金) 23:34配信 毎日新聞
<トルコ>米国人牧師ブランソン氏釈放、帰国へ 判決は実刑
アンドルー・ブランソン氏=AP
 【エルサレム高橋宗男】トルコ西部イズミル県の裁判所は12日、テロ組織支援の罪などに問われ2016年10月から拘束されてきた米国人牧師、アンドルー・ブランソン氏の釈放を決定した。ブランソン氏は即日釈放された。空路、米国に向かう見通し。トランプ米政権はブランソン氏釈放を求めてきており、悪化していた両国関係が今後、改善に向かう可能性がある。

 ブランソン氏の拘束を巡り、米国は今年8月、トルコから輸入する鉄鋼やアルミニウムの関税を引き上げるなどの経済制裁を科し、トルコリラが急落したトルコ経済は極端に悪化。釈放を受け、対トルコ制裁は緩和されるとみられる。

 また、ブランソン氏はトランプ米大統領の最大の支持基盤であるキリスト教福音派の牧師。その釈放は11月の中間選挙を前に大きな成果となり、トランプ氏は12日、「ブランソン牧師が釈放された。すぐに帰国する!」とツイートした。

 ブランソン氏は、エルドアン政権が16年7月のクーデター失敗事件の首謀者と指弾する米在住のイスラム教指導者ギュレン師を支持する団体を支援したなどとして起訴された。裁判所は懲役3年1月の実刑判決を言い渡したうえで、これ以上の収監は不要とした。

2500とはずがたり:2018/10/15(月) 20:01:24
政府批判の記者失踪 英仏独がサウジに「信用できる」捜査を要求
https://www.bbc.com/japanese/45859638
8時間前

総領事館に入ったまま行方不明に サウジ記者失踪のこれまで
サウジアラビア皇太子に批判的だった同国の著名記者、ジャマル・カショジ氏の行方が分からなくなり、イスタンブールのサウジアラビア総領事館で殺害されたとトルコ当局が断定している問題で、英独仏の各国政府は14日、信用に足りる捜査をサウジアラビア政府に要求した。3カ国の外相は共同声明で、当事者明らかになった場合は責任をとらせる必要があると求めている。

英仏独3カ国の外相は共同声明で、カショジ記者の身に何があったのか確定するため、信用に足りる捜査を実施し、失踪するに至った事態の責任者がいるならば責任をとらせるよう呼びかけた。

ジェレミー・ハント英外相、ジャン=イーブ・ルドリアン仏外相、ハイコ・マース独外相は、「そのためにサウジアラビアとトルコが共同で取り組むよう促し、サウジ政府が十分で詳細な反応を提供するよう期待する」と述べた。

ハント外相はこの後、今後の展開は「完全のサウジアラビア次第だ」と述べた。「何があったのか我々は誰も分からないが、表に浮上してきている様々な内容は非常に気がかりだ。真相の解明を手伝ってくれる国は、サウジアラビアだ」と外相は強調し、「もしも(サウジアラビアが)言うように、恐ろしい殺人は起きていないなら、ではジャマル・カショジはどこにいるのか? 世界中が知りたがっている」とサウジアラビア政府に真相解明を呼びかけた。

カショジ記者は、かつてはサウジアラビア王室の信頼が厚かったものの、近年はモハメド・ビン・サルマン皇太子に批判的で、母国を脱出し米国を拠点に、米紙ワシントン・ポストなどに定期的にコラム記事を寄稿していた。2日には、トルコ人婚約者ハティチェ・チェンギス氏と結婚を控え、元妻との離婚証明書を取得するため、イスタンブールのサウジアラビア総領事館を訪れたとされている。

失踪の記者、サウジ総領事館に入る映像
チェンギス氏は、総領事館の前で11時間待ったものの、カショジ記者は出てこなかったと話している。トルコの報道機関が公表した防犯カメラ映像には、カショジ記者が総領事館に入る姿と、婚約者のチェンギス氏が外で待っている姿も映っている。

トルコ当局は、カショジ記者が領事館内で殺害されたと断定しているが、サウジアラビアはこれを否定している。

トルコ公安関係者はBBCに対し、カショジ氏がサウジ総領事館内で殺害されたことを裏づける音声と動画証拠を入手していると話した。

トルコの消息筋は、結婚用の書類申請のためカショジ氏が総領事館に入ると、館内にいた15人以上のサウジ情報部員に襲われ、殺害されたと話している。

2501とはずがたり:2018/10/15(月) 20:05:10
>>2500
「厳罰」とトランプ氏
この事態を受けてトルコ、サウジアラビア両国と同盟関係にある米国のドナルド・トランプ大統領は10日、「記者だろうと誰だろうと、こんな目に遭うのは許せない」と述べ、「我々はあらゆる要求をしている。あそこで何がどうなっているのか見せてもらいたい」と強調。13日放送の米CBSニュース「60ミニッツ」のインタビューでは、もしうわさされているように、カショジ氏が総領事館内で殺害された場合は、サウジアラビアに「厳罰」を与えると言明した。

英独仏3外相のコメントはトランプ大統領のこの発言放送後に発表された。

外交筋によると、スティーブ・ムニューシン米財務相とリアム・フォックス英国際貿易相は、近くリヤドで予定される投資会議に欠席する可能性がある。ホワイトハウスのラリー・クドロウ補佐官は、まだ欠席が決まったわけではないと話している。

サウジ反発
リヤドで予定される投資会議は、サルマン皇太子が政府改革推進をアピールするために開催する。すでに複数のスポンサーやメディア・グループが参加を取りやめている。

サウジアラビア国営SPA通信は政府筋の発言として、「王国は、経済制裁の脅しだろうが政治的圧力だろうが、いかなる脅しも敵対行為も、あらためていっさい拒絶する」、「王国はさらに、我々に対するいかなる行動にはそれよりも大きい対応で応えるつもりだと、あらためて表明する。サウジ経済は世界経済にとって不可欠で、影響力のある役割を担っている」と伝えた。

しかし、14日夜にはサルマン国王が融和的な姿勢を示し、真相解明のため合同調査チームを発足させたことについてトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領に謝意を述べた。国王は、サウジとトルコ両国の強力な関係を誰も損なうことはできないと強調した。

サウジ市場は
サウジアラビア・タダウル全株指数は14日、一時7%急落し、年初以来の安値をつけた。

AFP通信によると、午前と午後の取引で、市場の時価総額4500億ドルのうち500億ドルを失った。

フランクリン・テンプルトン新興国市場エクイティのサラー・シャマ氏はロイター通信に対して、「カショジ問題にまつわる心理に市場は否定的反応を示している」と話した。

タダウル全株指数の同日終値は3.5%安だった。

(英語記事 Jamal Khashoggi case: 'Credible' probe needed over missing writer)

2502チバQ:2018/10/16(火) 01:41:03
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1810150015.html
サウジ記者失踪、米の中東戦略揺るがす 原油高騰も
10月15日 19:04産経新聞

 【ワシントン=加納宏幸】トランプ米大統領は娘婿のクシュナー大統領上級顧問を窓口にサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子との間で米サウジ関係の強化を進めてきた。米紙が報じた通り、皇太子がサウジ人ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の拘束を指示したことが事実なら、中東戦略の根幹を揺るがすだけでなく、制裁の応酬が原油価格高騰など世界経済に影響を及ぼす可能性もある。

 トランプ氏はサウジへの1100億ドル(約12兆円)相当の武器輸出合意を米議会が拒否する事態を懸念している。13日、記者団に「そのようなことをすれば自らを罰することになる。非常に強力な手段は他にもある」と述べた。

 米政権は中東でのイスラム教シーア派大国イランの影響力を封じ込めるため、スンニ派の盟主を自任するサウジや、イスラエルとの関係を強化してきた。武器輸出合意もその一環だ。

 また、トランプ政権は11月6日の中間選挙の直前にイラン産原油の禁輸に踏み切ることにしており、原油価格を安定させるためサウジに増産を要請してきた。車社会の米国ではガソリン価格の上昇は政権への不満につながりやすいという内政上の事情もある。

 サウジアラビア資本のテレビ局アルアラビーヤ(電子版)は14日の論評記事で、米国が制裁を発動すればサウジが原油減産に踏み切り、価格高騰につながる可能性があると指摘した。また、ロシアとの関係強化や、イランとの「和解」もありうると警告した。

 ただ、米議会ではカショギ氏の失踪を受けてサウジへの強硬論が広がっている。上院外交委員会のルビオ上院議員(共和)は14日のCNNテレビ番組で、今月後半にサウジで予定される投資会合へのムニューシン財務長官の出席を見合わせるよう求めた。

2503チバQ:2018/10/16(火) 02:02:18
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201810/CK2018101302000124.html
反政府記者殺害の疑い サウジ「開放路線」に疑念

2018年10月13日 朝刊


サウジアラビアの反政府記者カショギ氏が入館後に消息を絶ったトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館=奥田哲平撮影

写真
 【イスタンブール=奥田哲平】サウジアラビアの著名な反政府記者ジャマル・カショギ氏(59)がトルコのサウジ総領事館に入館後、行方不明になった事件が、国際的な疑念を広げている。真相は不明だが、殺害された疑いが浮上。国際社会はサウジの言論抑圧の表れとみて懸念を深め、サウジのムハンマド皇太子が主導する改革開放への逆風につながりかねない状況だ。

 カショギ氏は二日、イスタンブールの総領事館に入り、消息を絶った。米紙ワシントン・ポスト(電子版)は十一日、トルコが米政府に「カショギ氏が殺害されたことを示す音声や映像の記録がある」と伝えたと報じた。トルコとサウジ両政府は合同捜査班を設置し、近く館内の捜索などに乗り出すとみられる。

 トルコメディアは連日、容疑者とされる十五人の写真や名前、黒い車が総領事館に出入りする防犯カメラ映像を報道。スパイ小説さながらの展開に、同館前には欧米メディアも含めた数十人の報道陣が集まる。一方、サウジ政府は殺害疑惑を否定。地元紙は、対立するカタールが「作り話を扇動している」と主張するが、説得力に欠ける状況だ。

 カショギ氏は昨年九月に米国に移住し、ワシントン・ポストなどでイエメン内戦の軍事介入などを厳しく批判していた。それ以前は情報機関トップの顧問を務めるなど王室と近い立場にあり、政府の内情を熟知していたとされる。一部報道は、ムハンマド皇太子自らが同氏の拘束を指示していたと伝えている。

写真
 中東の衛星放送アルジャジーラの記者ジャマル・エルスヘイヤル氏は「単なる事件ではなくなった。サウジが批判的な声を封じる国だとの認識が広まりつつある」と指摘する。イスラム教の戒律に厳格なサウジは昨年来、ムハンマド皇太子主導で女性の自動車運転解禁など人権状況の改善を国内外にアピールしてきた。

 その一方、政策に反対する王族や宗教指導者、人権活動家が相次ぎ逮捕されている。八月にカナダが活動家の解放を呼び掛けると、「内政干渉」と反発。カナダ大使の国外退去や航空便の往来停止など、異例とも言える強硬措置を取った。

 皇太子の改革は石油依存から脱却し、海外投資を呼び込む経済自由化を目指す。カショギ氏の失踪にサウジ政府が関与したと明らかになれば、米国はじめ国際社会の改革への支持は揺らぎかねない。カイロ大のハッサン・ナファ教授(政治学)は「事件の対応を誤れば、他国や外国企業はサウジ市場への投資をためらうだろう」と忠告する。

2504チバQ:2018/10/16(火) 14:56:53
https://www.asahi.com/articles/ASLBJ2C24LBJUHBI007.html
サウジ不明記者は「尋問中に手違いで死亡」 CNN報道
ワシントン=杉山正2018年10月16日08時38分
 サウジアラビア政府を批判してきた同国籍の著名ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏が、トルコ・イスタンブールのサウジ総領事館に入館後に行方不明になっている問題で、米CNNは15日、サウジ政府が尋問中に手違いで死亡させたとする報告書を準備していると伝えた。また、トルコの捜査当局は同日夜(日本時間16日未明)、サウジ側と合同で総領事館内を初めて捜査した。

 CNNは匿名の関係者の話として報じた。CNNによると、サウジ政府が準備している報告書では「透明性がない中で尋問が行われた」として、尋問の実行者を処罰する内容になりそうだという。ただし、報告書が正式に発表されるまで、内容は変わる可能性もあるとしている。

 一方、トルコの捜査当局は15日、サウジ側と合同でサウジ総領事館を捜査した。カショギ氏が今月2日に行方不明になって以来、トルコの捜査当局が総領事館内を調べたのは初めて。

 トルコはカショギ氏は総領事館…

2505とはずがたり:2018/10/16(火) 19:27:48
サウジ不明記者は「尋問中に手違いで死亡」 CNN報道
https://www.asahi.com/articles/ASLBJ2C24LBJUHBI007.html
ワシントン=杉山正2018年10月16日08時38分

 サウジアラビア政府を批判してきた同国籍の著名ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏が、トルコ・イスタンブールのサウジ総領事館に入館後に行方不明になっている問題で、米CNNは15日、サウジ政府が尋問中に手違いで死亡させたとする報告書を準備していると伝えた。また、トルコの捜査当局は同日夜(日本時間16日未明)、サウジ側と合同で総領事館内を初めて捜査した。

 CNNは匿名の関係者の話として報じた。CNNによると、サウジ政府が準備している報告書では「透明性がない中で尋問が行われた」として、尋問の実行者を処罰する内容になりそうだという。ただし、報告書が正式に発表されるまで、内容は変わる可能性もあるとしている。

 一方、トルコの捜査当局は15日、サウジ側と合同でサウジ総領事館を捜査した。カショギ氏が今月2日に行方不明になって以来、トルコの捜査当局が総領事館内を調べたのは初めて。

2506チバQ:2018/10/17(水) 16:39:45
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018101700020&amp;g=int
疑惑のサウジ総領事が出国=公邸捜索前、嫌疑逃れか-トルコ
公用車


16日、トルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事公邸に到着した外交官公用車(EPA時事)

 【カイロ時事】トルコにあるサウジアラビア総領事館でのサウジ人記者殺害疑惑で、オタイビ・サウジ総領事が16日、イスタンブール発リヤド行きの民間機で出国、帰国の途に就いた。アナトリア通信などが伝えた。

【関連ニュース】サウジアラビア人記者殺害疑惑

 トルコ警察は15日から16日にかけ、外交特権で不可侵が認められている総領事館への異例の捜索を長時間行った。記者失踪の直後、不審な黒い車が立ち寄っていた総領事公邸も今後捜索対象となる見通しで、総領事は嫌疑を逃れようと捜索前にトルコを離れた可能性がある。(2018/10/17-00:29)

2507チバQ:2018/10/18(木) 08:55:02
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181015-00000567-san-n_ame
サウジ記者失踪、米の中東戦略揺るがす 原油高騰も
10/15(月) 19:15配信 産経新聞
 【ワシントン=加納宏幸】トランプ米大統領は娘婿のクシュナー大統領上級顧問を窓口にサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子との間で米サウジ関係の強化を進めてきた。米紙が報じた通り、皇太子がサウジ人ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の拘束を指示したことが事実なら、中東戦略の根幹を揺るがすだけでなく、制裁の応酬が原油価格高騰など世界経済に影響を及ぼす可能性もある。

 トランプ氏はサウジへの1100億ドル(約12兆円)相当の武器輸出合意を米議会が拒否する事態を懸念している。13日、記者団に「そのようなことをすれば自らを罰することになる。非常に強力な手段は他にもある」と述べた。

 米政権は中東でのイスラム教シーア派大国イランの影響力を封じ込めるため、スンニ派の盟主を自任するサウジや、イスラエルとの関係を強化してきた。武器輸出合意もその一環だ。

 また、トランプ政権は11月6日の中間選挙の直前にイラン産原油の禁輸に踏み切ることにしており、原油価格を安定させるためサウジに増産を要請してきた。車社会の米国ではガソリン価格の上昇は政権への不満につながりやすいという内政上の事情もある。

 サウジアラビア資本のテレビ局アルアラビーヤ(電子版)は14日の論評記事で、米国が制裁を発動すればサウジが原油減産に踏み切り、価格高騰につながる可能性があると指摘した。また、ロシアとの関係強化や、イランとの「和解」もありうると警告した。

 ただ、米議会ではカショギ氏の失踪を受けてサウジへの強硬論が広がっている。上院外交委員会のルビオ上院議員(共和)は14日のCNNテレビ番組で、今月後半にサウジで予定される投資会合へのムニューシン財務長官の出席を見合わせるよう求めた。

2508チバQ:2018/10/18(木) 09:01:13
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181017-00000108-mai-int
<ラッカ陥落1年>IS残党続く脅威 イラク・シリア3万人
10/17(水) 21:04配信 毎日新聞
 【カイロ篠田航一】過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と称したシリア北部ラッカが、米軍の支援を受けたクルド人民兵組織によって制圧されてから17日で1年が経過した。最盛期はイラクとシリア両国の約3分の1の領土を支配した空前の「疑似国家」は、ラッカ陥落で実効支配する都市を失った。だが、周辺諸国にとっては実戦経験を持つIS戦闘員の分散が脅威になっており、世界各地ではIS関与のテロも続いている。

 「イラクとシリアで敗北したISは隠れ家を求めている。リビアに向かう可能性も高く、いずれエジプトにも入ってくる」

 ラッカ陥落後の昨年11月8日、エジプトのシシ大統領は記者会見でそう語った。逃走するIS残党の「拡散」を懸念した発言だったが実際に11月24日、東部シナイ半島のイスラム教礼拝所(モスク)で300人以上が死亡するエジプト史上最悪規模のテロが発生。犯行声明は出ていないが、ISの分派組織「ISシナイ州」が関与したとの見方が根強い。

 政情不安が続くリビアでは今年5月、首都トリポリの選挙管理委員会本部がISに襲撃されて12人が死亡するテロがあり、米アフリカ軍司令部は「ISの能力は引き続き脅威」との見解を示した。

 アフガニスタンの首都カブールでも4月、ISによる自爆テロで市民ら50人以上が死亡。現場は、イスラム教スンニ派を自称するISが「異端」として敵視するシーア派住民の集住地区だった。

 「逃走の際に偽造旅券を使うIS戦闘員もおり、各国とも流入を完全には阻止できない。ISは次の潜伏先としてアフガンやパキスタンなどアジア方面を重視している。組織崩壊に備えて資金をためていたため、現在も一定の経済力がある」。エジプトの元イスラム過激派メンバーで、現在は政治評論家のマヘル・ファルガリ氏はそう分析する。

 一方、シリアやイラク国内のISも完全に壊滅したわけではない。両国政府は昨年12月までにISへの「勝利宣言」を出したが、国連は今年8月、IS残党が両国内に依然として2万〜3万人残っているとの報告書をまとめた。幹部クラスはほぼ殺害されたものの、十分な戦闘訓練を積んだ一般戦闘員のほか、ISに共鳴する「数千人の外国人戦闘員」も健在という。

 またISは今もシリア東部デリゾールの一部地域を支配し、現地産の原油を密売しているとみられる。

 IS最高指導者バグダディ容疑者の行方も依然として不明だ。ISは今年8月、本人の肉声とされる音声を約11カ月ぶりに公開。引き続き戦闘員に忍耐とジハード(聖戦)を呼びかける内容だった。

2509チバQ:2018/10/18(木) 10:10:00
https://www.sankei.com/world/news/181016/wor1810160004-n1.html
ISの拠点「ラッカ」陥落1年 統治に不満も
2018.10.16 09:09
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 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)がシリア北部ラッカの「首都」を放棄し、事実上崩壊してから17日で1年となる。「領土」と称してシリアとイラクにまたがる広い範囲を支配し、ピンポイントのテロ攻撃を主体とする従来のテロ組織の概念を塗り替えた。また、インターネットを駆使した宣伝活動で欧州などから多数の戦闘員を引き寄せたほか、忠誠を誓った組織はいまも他国に存在するなど、爪痕の深さをうかがわせる。(カイロ 佐藤貴生)

 「ラッカは米国の支持を受けた少数民族クルド人の統治下にある。戦闘は収まったが、私たちアラブ人には満足できない状況だ」。シリア北西部イドリブに住むフセインさん(42)が、SNSを通じて取材に答えた。

 ISは2014年以降、イラク北部からシリア北部にまたがる広大な地域を支配し、ひげを切り落とした男性を殺害するなど残虐ぶりを発揮した。異教徒は「背教者」とみなし、男性を殺害する動画をネット上にアップし、女性は性暴力や人身売買などの犠牲になった。今月、ノーベル平和賞受賞が決まったイラク北部の少数派ヤジド教徒、ナディア・ムラドさんもその一人だ。

 半面、ISが掲げた方針がスンニ派のイスラム教徒に魅力的に映ったことも事実だ。指導者のアブバクル・バグダーディ容疑者は自らを「カリフ」(預言者ムハンマドの後継者)だと宣言し、シャリーア(イスラム法)の厳格な適用を訴えた。「理想郷」だと信じてシリアやイラクに移住し、後悔の念に暮れる外国人の話が海外メディアで多数報じられた。

 シリアでは米軍の支援を受けた少数民族クルド人の民兵部隊「シリア民主軍」(SDF)が昨年10月17日、ラッカの「解放」を宣言した。しかし、ISはその後も存在を誇示し、今年7月にはシリア南部スワイダで自爆テロや集落の襲撃により220人以上が死亡した事件で犯行を認めた。

 カイロ・アメリカン大(エジプト)のカジーハ教授はシリアのISについて、「脅されて協力した人に加え、金や食料欲しさで協力した人もいたが、いまはみな幻滅している。政権への反発から協力するといった機運はない」と述べ、ISが勢力を取り戻すことはないとの見方を示した。

 一方、イラクでは昨年7月、同国軍がISの最大拠点モスルを奪還。その後は少人数のグループに分かれて治安機関を襲っているとの報道もある。

 国連は8月、シリアとイラクには2〜3万人のIS戦闘員が残っているとする報告書を出した。戦闘に加わるため、両国に入った外国人は推定4万人に上り、「数千人の外国人のテロ戦闘員集団」がなお存在していると推測している。

 ■イスラム国 2014年夏、アブバクル・バグダーディ容疑者が設立を宣言。国際テロ組織アルカーイダ系の「イラク聖戦アルカーイダ組織」が源流で、内部対立の末にアルカーイダと関係を断絶した。バグダーディ容疑者はしばしば死亡説が流れるものの確認はされていない。

2510チバQ:2018/10/18(木) 18:36:26
記者殺害疑惑、サウジ皇太子関与説強まる=「改革者」の強権に懸念も

サウジアラビアのムハンマド皇太子=6月6日にサウジ王室提供、ジッダ(AFP時事)

 【カイロ時事】サウジアラビア人記者のジャマル・カショギ氏がトルコにあるサウジ総領事館で殺害された疑惑で、サウジのムハンマド皇太子(33)の濃厚な関与を疑わせる情報が次々と浮上している。「次期国王」の威信が失墜すれば、対外的な印象悪化に加え、国内の反発から権力闘争も再燃しかねない。皇太子は関与を強く否定。サウジ側も王位継承者の保身に必死だが、疑惑の払拭(ふっしょく)は日増しに難しくなっている。

尋問なし、殴打、薬物投与=「生きたまま切断」か-サウジ殺害疑惑

 高齢のサルマン国王(82)に代わりほぼ全権を掌握する皇太子は、カショギ氏の拘束指示や、尋問も承認したと伝えられている。米メディアは、殺害に関与したとされるサウジ国籍15人のうち、複数が外遊の同行や護衛などで皇太子と深くつながっていると指摘。皇太子と同時に写った写真も出回っている。
 ムハンマド皇太子は、自由が制限されてきたサウジ社会と経済の規制緩和を推進。女性の運転解禁など長年のタブーに切り込み、一時は「改革者」と称賛された。国民の多数を占める若者らの支持は厚い。
 ただ、一段の自由化を求める活動家には厳しく対処し、相次いで拘束。汚職摘発を名目に王族や大物実業家らも容赦なく弾圧し、「政敵排除」も辞さない強権手法が懸念を招いた。頑固で衝動的な性格といわれ、「荒れ狂う雄牛」ともやゆされる。(2018/10/18-15:51)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018101800840&amp;g=int

2511とはずがたり:2018/10/18(木) 20:26:21
米紙、不明記者「最後のコラム」掲載=アラブ世界の表現の自由訴え
https://www.excite.co.jp/News/world_g/20181018/Jiji_20181018X600.html
時事通信社 2018年10月18日 16時14分

【ワシントン時事】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は17日、トルコにあるサウジアラビア総領事館を訪れた後、行方不明になったサウジ人の著名記者ジャマル・カショギ氏のコラムを掲載した。カショギ氏は、総領事館内で殺害された疑いが強まっており、同紙はカショギ氏の「最後の記事になる」としている。

 ポスト紙の編集担当者は、カショギ氏が2日に失踪した後、同氏の助手を通じて原稿を受け取った。同氏が無事に戻ることを信じて、掲載を見合わせていたが、「それは実現しないと受け入れる必要がある」と判断した。

 カショギ氏は「アラブ世界に最も必要なのは表現の自由」と題したコラムで、大半のアラブ諸国では「地域や日々の暮らしにとって重要な事柄を公に議論することさえままならない」現状を指摘。その上で、国家主義的な各国政府から独立した国際的な言論空間をつくり出すことで、アラブ社会が直面する構造的な問題を普通の市民が議論できるようになると訴えた。

2512とはずがたり:2018/10/19(金) 12:42:02


「7分でサウジ記者殺害、尋問なし」音声データ
https://www.yomiuri.co.jp/world/20181018-OYT1T50133.html?from=ycont_navr_os
2018年10月18日 22時56分

 【カイロ=倉茂由美子】トルコのサウジアラビア総領事館でサウジ人記者ジャマル・カショギ氏が殺害された疑惑で、トルコの複数の地元メディアは17日、トルコ当局が入手したとされる事件当日の音声データの内容から、カショギ氏が「7分間で殺害され、尋問はなかった」などと殺害された場面の詳細を報じた。


 サウジ政府が「尋問中に死なせた」と結論付ける方針だとする米CNNテレビなどの報道と矛盾する内容で、状況は混沌こんとんとしている。

 トルコの地元メディアによると、カショギ氏は総領事館に入った直後に殴られ、薬物を投与されて殺害され、その後、法医学者が遺体を切断したという。殺害されるまでの時間はわずか7分だったとされる。総領事も立ち会っており、声が録音されているという。

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2018年10月18日 22時56分 Copyright c The Yomiuri Shimbun

2513チバQ:2018/10/19(金) 14:13:19
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018101800840&amp;g=int
記者殺害疑惑、サウジ皇太子関与説強まる=「改革者」の強権に懸念も

サウジアラビアのムハンマド皇太子=6月6日にサウジ王室提供、ジッダ(AFP時事)

 【カイロ時事】サウジアラビア人記者のジャマル・カショギ氏がトルコにあるサウジ総領事館で殺害された疑惑で、サウジのムハンマド皇太子(33)の濃厚な関与を疑わせる情報が次々と浮上している。「次期国王」の威信が失墜すれば、対外的な印象悪化に加え、国内の反発から権力闘争も再燃しかねない。皇太子は関与を強く否定。サウジ側も王位継承者の保身に必死だが、疑惑の払拭(ふっしょく)は日増しに難しくなっている。


 高齢のサルマン国王(82)に代わりほぼ全権を掌握する皇太子は、カショギ氏の拘束指示や、尋問も承認したと伝えられている。米メディアは、殺害に関与したとされるサウジ国籍15人のうち、複数が外遊の同行や護衛などで皇太子と深くつながっていると指摘。皇太子と同時に写った写真も出回っている。
 ムハンマド皇太子は、自由が制限されてきたサウジ社会と経済の規制緩和を推進。女性の運転解禁など長年のタブーに切り込み、一時は「改革者」と称賛された。国民の多数を占める若者らの支持は厚い。
 ただ、一段の自由化を求める活動家には厳しく対処し、相次いで拘束。汚職摘発を名目に王族や大物実業家らも容赦なく弾圧し、「政敵排除」も辞さない強権手法が懸念を招いた。頑固で衝動的な性格といわれ、「荒れ狂う雄牛」ともやゆされる。(2018/10/18-22:00)

2514チバQ:2018/10/19(金) 14:19:26
https://www.sankei.com/world/news/181018/wor1810180028-n1.html
アフガニスタン、20日に8年ぶり下院選 武装勢力が反発、候補者10人殺害 平穏な実施が焦点
2018.10.18 21:26

8日、アフガニスタンの首都カブールで、厳重な警備の中、選挙事務所を離れる女性候補者ら(ロイター)
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 【ニューデリー=森浩】8年ぶりとなるアフガニスタン下院選の投票が20日に行われる。来年4月に予定される大統領選の前哨戦ともいえるが、武装勢力は妨害を狙って攻勢を強化。これまでに少なくとも候補者10人が死亡した。治安情勢が泥沼化する中、選挙が平和裏に実施されるかが最大の焦点といえそうだ。

 アフガン下院の任期は5年で、本来は2015年に選挙が実施される予定だったが、治安が安定しないことから大統領の決定で複数回延期されていた。

 今回の選挙でも国内の武装勢力は反発を強めており、イスラム原理主義勢力タリバンは「選挙は(政府の後ろ盾である)米国が紛争を長引かせるための陰謀だ」とする声明を発表。報道担当者は産経新聞の取材に「この偽りの選挙に強く抵抗する」と宣言した。

 実際に東部ナンガルハル州では2日、選挙集会で自爆テロがあり13人が死亡。17日には南部ヘルマンド州の選挙事務所で爆発があり、候補者ら4人が死亡した。タリバンとともにイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)も攻勢を強める。

 米国の調査によると、アフガンで政府が統治できている地域はわずか56%(5月現在)にすぎない。ガニ政権は、選挙の確実な実施を通じて、民主国家として機能していることをアピールしたい意向だ。カブール大のコヒスタニ教授(政治学)は「国民が投票所で一票を投じられる普通の国であることを世界に示す必要がある」と話した。

 テロ以外にも課題は多い。選挙管理委員会は約891万人が有権者登録を行ったと発表したが、複数登録が蔓延(まんえん)しており、実際の数はその3分の1程度とも指摘される。一部候補は「公正な選挙は期待できない」と反発する状況だ。票を集計する機械も不足し、開票作業にも課題が残る。

 選挙戦では2500人以上の候補が249議席を争う。政党政治が根付いていないアフガンでは候補者の多くが無所属で、選挙後の多数派工作が焦点だ。暫定結果は11月中旬に判明する見通し。



 アフガニスタン下院 全249議席で、任期は5年。2001年のタリバン政権崩壊後、下院選が実施されたのは2度のみ。前回は10年に行われたが、イスラム原理主義勢力タリバンによる攻撃激化を受けて延期されるなど混乱が生じた。

2515チバQ:2018/10/19(金) 18:48:11
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181019-00000067-jij-m_est
治安悪化、候補者殺害相次ぐ=20日に8年ぶり下院選―アフガン
10/19(金) 14:17配信 時事通信
 【ニューデリー時事】アフガニスタンで20日、2010年以来8年ぶりの下院(定数250)選が実施される。

 下院議員の任期は本来5年だが、治安悪化などが原因で投票が何度も延期されてきた。今回も、18日までに10人の候補者が殺害されたほか、投票所へのテロ攻撃の懸念も強い。

 下院選は、来年4月に実施予定の大統領選の前哨戦という位置付けもある。再選に向け出馬の可能性があるガニ大統領には、選挙を円滑に実施することで統治能力を示したい思惑がある。

 ただ、10月に入って全土で選挙集会や候補者への襲撃が相次いでおり、すでに40人以上が死亡した。反政府勢力タリバンや過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行を主張した。選管当局者は「候補者10人が殺害され、2人が誘拐された」と治安悪化に歯止めがかからない状況を憂慮する。

2516とはずがたり:2018/10/19(金) 18:57:54


記者失踪事件 サウジ擁護の「ボット」がSNS上で活動か
7時間前
クリス・ベル、アリステア・コールマン BBCニュース&BBCトレンディング
https://www.bbc.com/japanese/45910359

トルコの捜査員が17日、イスタンブールのサウジアラビア総領事館を捜査した
サウジアラビア人記者ジャマル・カショジ氏の失踪事件をめぐり、事件についてのSNS上の論調を特定の方向に向けようとしているアカウントが確認されている。人間ではなくプログラムが投稿を自動で行う「ボット」アカウントとみられる。

カショジ記者は2日、トルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館に入ったのが確認されたのを最後に、行方がわからなくなった。同記者は既に死亡していると推定されている。

トルコ当局は、サウジ政府に批判的だったカショジ記者が総領事館内で殺害されたものと主張する。

この事件をめぐり、サウジアラビアの事実上の指導者、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子への支持を表明するアラビア語ハッシュタグが、ツイッター上で拡散している。また同様に拡散している別のハッシュタグ付き投稿は、カタールのニュースチャンネル、アルジャジーラを非難し、「国家の敵のフォローを解除しろ」とツイッター利用者に呼びかけた。

こうしたツイートは、人間とみられるアカウントによるものもあるが、プログラムが自動投稿する「ボット」らしいアカウントからも発信されている。

<関連記事>

トルコ警察「森で遺体捜索」 サウジ記者殺害疑惑
サウジ皇太子、失踪記者の消息知らずと主張 トルコは追加証拠入手と
【解説】サウジ皇太子と米国の蜜月はこれで終わるのか
14日には、「我々は皆、ムハンマド・ビン・サルマンを信じている」という内容のアラビア語ハッシュタグが、ツイッターの国際トレンド(世界中で関連投稿数が多い話題)に出現した。このハッシュタグを使った投稿数は、25万ツイートに上った。さらに、「我々のリーダーを支持しなくては」という内容のアラビア語ハッシュタグも、6万回以上使用された。

また17日には、「国家の敵のフォローを解除しろ」という内容のアラビア語ハッシュタグがついたツイートが大量に投稿された。この日の過去24時間以内には、「いんちきチャンネル、アルジャジーラ閉鎖のための運動」という言葉も10万回近くツイートされた。

アルジャジーラはカタール政府が資金援助するニュース企業で、サウジアラビアは過去に閉鎖を要求している。サウジアラビアを含む中東の近隣5カ国は2017年、カタールとの国交を断絶した。

カタール断交危機の間も、ソーシャルメディア上での会話を操作するため、両陣営がボット網を利用したとされる。

2517チバQ:2018/10/19(金) 18:59:10
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181018-00000071-mai-int
<アフガン>タリバン攻勢強める 下院選を前に妨害狙い
10/18(木) 20:05配信 毎日新聞
 【ニューデリー松井聡】内戦下のアフガニスタンで8年ぶりとなる下院選(定数250)が20日に実施されるのを前に、旧支配勢力タリバンが選挙妨害を狙って攻勢を強めている。タリバンは今月12日、和平に向けて米国と2度目の直接会談を行い、攻勢を強化することで米国との交渉を有利に運ぶ意図があるとみられる。過激派組織「イスラム国」(IS)のテロも想定され、選挙の円滑な実施に懸念が出ている。

 下院選は2015年に実施予定だったが、治安の悪化から繰り返し延期になってきた。タリバンは17日の声明で「選挙はイスラム教やアフガンのものではなく、外国の陰謀だ」と批判した。この日、南部ヘルマンド州の候補者の選挙事務所で爆発があり、候補者ら計3人が死亡。さらにロイター通信によると18日、駐留米軍トップのミラー司令官ら米軍高官が複数訪れていた南部カンダハル州の知事庁舎で銃撃事件があった。ミラー氏は現場から脱出して無事だったが、地元警察司令官が死亡したほか、知事や米軍関係者2人などが負傷。襲撃犯は知事の護衛とみられる。いずれもタリバンが犯行声明を出した。

 タリバン関係者によると、ガニ政権を支援する米国は、タリバンとの直接交渉で下院選に向け停戦を求めた。タリバン内では賛成意見もあったが、タリバン指導部への国連制裁の解除など、米国への要求が認められていない段階での停戦に否定的な声が多く、攻勢を強めているという。

2518チバQ:2018/10/19(金) 18:59:43
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181018-00000039-jij_afp-int
投票用紙がまるで新聞、候補者800人超から1人選ぶアフガン下院選
10/18(木) 18:22配信 AFP=時事
投票用紙がまるで新聞、候補者800人超から1人選ぶアフガン下院選
アフガニスタンの首都カブールで、タブロイド紙と同程度の大きさで15ページもある投票用紙を披露する独立選挙委員会のスタッフ(2018年10月10日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】全15ページにも及ぶ投票用紙に、800人以上の候補者の顔写真がずらりと並び、その中からたった1人を選んで投票する──20日にアフガニスタンで行われる議会下院選挙で、首都カブールの有権者はこんな難題と取っ組み合わなければならない。しかも、投票所は過激派に狙われやすい危険な場所だ。

【写真9枚】ちょっと不安になる?アフガン選挙の準備風景

 3年も先送りされてきたアフガニスタン下院選には、全土で2500人超が立候補している。うち3分の1が、全人口の約2割が集中するカブール州選挙区からの出馬だ。一選挙区からの立候補者数として国内最多で、投票用紙はさながら新聞のようだ。

 有権者1人が投じられるのは1票だけ。タブロイド判とほぼ同サイズの分厚い投票用紙から、これだと思う候補者を選び出す作業には、相当の時間がかかるだろう。

 旧支配勢力タリバン(Taliban)やイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が投票所を襲う危険の高い状況では、理想的な選挙環境とは到底いえない。過激派は、選挙を「悪意に満ちた米国の謀略」と呼び、投票所や選挙管理委員会を標的に攻撃を仕掛けると宣言している。

■「ライオンの絵」で有権者にアピール

 候補者たちも有権者にすんなり選んでもらえるよう、さまざまな工夫を凝らしている。州内各地の街灯や掲示板、塀などに選挙ポスターを貼り、各自の届出番号や投票用紙の記載ページを宣伝。デジタル処理で見栄えを良くした顔写真をポスターに使っている候補者も珍しくない。

 届出番号と一緒に、ヤシの木やライオン、眼鏡などのイラストが描かれているのは、読み書きのできない有権者のためだ。

「変化」や「正義」を推進するという高尚なスローガンから、「道路は金ぴかに、学校はダイヤモンドで建て、大学はエメラルドからつくる」などというばかばかしい提言まで、多彩な公約を掲げた候補者たちは、わずか33議席の割り当てをめぐって激しい選挙戦を繰り広げている。

 独立選挙委員会(IEC)によると、カブール州の有権者数は160万人を超え、有権者数でも国内最多の選挙区となっている。だが、登録有権者のうち相当数は偽の身分証明書を使った不正行為によるもので、投票を偽造するのが目的ではないかと多くの人が疑っている。

 1人が2回以上投票する不正は生体認証機器で回避する予定だが、作動不良や、そもそも全国5000か所の投票所の全てには機器が行き渡らないのではないかとの恐れが指摘されている。【翻訳編集】 AFPBB News

2519とはずがたり:2018/10/19(金) 22:23:11

孫氏とサウジ皇太子の蜜月、巨大ファンドに落ちる影
ファンドに投資家を招き入れることは、その人を家族に加えるようなものだとの指摘も
By Mayumi Negishi
https://jp.wsj.com/articles/SB12230235213723503490704584539290407575698
2018 年 10 月 18 日 16:54 JST

 【東京】ハイテク投資家として知られるソフトバンクグループ会長兼社長の孫正義氏は今年の春、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子について、「すばらしい人、そしてすばらしい投資家」だと表現したことがある。

 その称賛は一方的なものではない。ムハンマド皇太子も資金規模が920億ドル(約10兆3500億円)の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」に対し、サウジ側から450億ドル提供することを約束。同ファンドは米シェアオフィス運営大手ウィーワークなど、勢いのある新興企業へ数十億ドル規模の投資をしている。 

 だが両者のこのパートナーシップが今、ビジョン・ファンドの評判を傷つけ、その未来に影を落とす恐れが出ている。サウジアラビアの反体制派記者、ジャマル・カショギ氏がサウジの工作員らによって殺害され、遺体も切断されたとトルコ政府当局者らが主張しているためだ。同当局者らはムハンマド皇太子が殺害を指示した可能性があるとみている。一方、サウジアラビアはこれを否定している。

 カショギ氏の失踪から2週間、孫氏はこの事件についてまだ公に発言をしていない。

 失踪事件をめぐって非難の声が高まる中、来週サウジアラビアで開催される「砂漠のダボス会議」で登壇予定だった多くの著名人が会議への出席を見送っている。その中の1人が、孫氏と同じIT(情報技術)界のリーダーとして知られる米配車サービス大手ウーバーのダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)だ。ソフトバンクは同社の筆頭株主でもある。また中国のベンチャーキャピタル、創新工場(シノベーション・ベンチャーズ)の李開復CEOも出席を見送るという。

 孫氏は同会議の登壇者として名前が載っていたが、ソフトバンクグループは同氏が予定通りに出席するか回答を差し控えるとした。一方、ソフトバンクのマルセロ・クラウレ最高執行責任者(COO)はカリフォルニア州サンノゼで開かれたテクノロジー関係の会議で、サウジアラビアで「何が起きているのか心配している」と述べた。

 ソフトバンク株は15日、この2年近くで最も大きく下げたが、その後は回復している。

初対面は迎賓館

 直感や個人的なつながりをベースに物事を決断すると話す孫氏にとって、ビジョン・ファンドにサウジ資金を受け入れるまでの過程はその言葉と一致するものだった。

 孫氏は2016年9月に東京の迎賓館でムハンマド皇太子と初めて会った。その頃の孫氏は後のビジョン・ファンドのため、資金調達に奔走していた。当時の話し合いに詳しい関係者らによれば、シンガポールや中国の政府系投資ファンド、日本のゆうちょ銀行の投資部門は出資に難色を示していた。ここまで大規模な資金を孫氏というたった1人の男性が仕切る前例のないファンドに懸念を示す向きもあったという。

 孫氏とムハンマド皇太子は45分間の面会を相思相愛で終えた。孫氏はサウジに繁栄をもたらすことを約束し、ビジョン・ファンドを通してサウジは将来の最も大きなテクトレンドにおいてステークホルダーになると伝えたと後に明かしている。

2520とはずがたり:2018/10/19(金) 22:23:24
>>2519
 昨年の砂漠のダボス会議で孫氏は、世界中の多くのリーダーと会ってきたが、大きな情熱を持ち、若く、素晴らしいビジョンがあり、そして多少のお金を持っているムハンマド皇太子のような人物には会ったことがないと述べた。

 孫氏は5月にウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の取材に応じた際も賛辞を並べ、ムハンマド皇太子は「起業家の視点をもっている」と話した。その際、「手段についてはノーコメント(だが、初対面の日から)毎日連絡は取り合っている」と明かしている。

 成功する起業家を見抜く孫氏の才能は、これまで大いに役立ってきた。ソフトバンクの投資案件は電子商取引大手 アリババグループやその創業者、馬雲(ジャック・マー)氏向けのものなど、成功例が失敗を上回っている。だが支援した起業家が失敗すれば孫氏は相手を容易に切り離せるが、孫氏の賭けに資金を提供している人々とはそう簡単に別れることができない。今回の場合はサウジの政府系ファンド「公共投資基金(PIF)」がそれに当たる。

 トリプル・エー・パートナーズ・ジャパン(東京)のフランク・パッカード社長は、ファンドに投資家を招き入れることは、その人を家族に加えるようなものだと指摘。相当な注意が必要になると話す。

 「名前を連名で書くことになる」。それは「義理の家族として迎え入れたいかどうかと同じ問題だ」と言う。

サウジと組むリスク

 ビジョン・ファンドが2017年5月に発足した後も、ソフトバンクはサウジに関する審査を継続していた。同年終盤には政治アナリストや中東専門家を雇い、サウジ政府と組む際のリスク評価を依頼したと、調査に関わった関係者らは話す。ある人物によれば、新たな投資が必要になってもPIFが出資しないこともリスクの1つとして挙がっていた。

 孫氏は過去に政治的シグナルを読み間違えたことがある。ソフトバンクは2013年に200億ドルを投じ、米携帯電話大手のスプリントを買収。米規制当局がスプリントと同業TモバイルUSの合併を承認すると見込み、その判断を正当化していた。だが当時のオバマ政権が合併阻止の姿勢をみせ、スプリントの負債は長年にわたりソフトバンクにとって重荷となった。スプリントとTモバイルは今、トランプ政権が合併を承認することに期待を寄せている。

ニュースレター購読

 カショギ氏の失踪がビジョン・ファンド第2弾の設立にどのような影響をもたらすかは不透明だ。孫氏は1000億ドルの調達を目指す第2のビジョン・ファンドに向けて潜在的投資家らに打診を続けており、さらに第3、第4のファンドを設立させたい考えだ。

 ソフトバンクのクラウレCOOはソフトバンクが新たなビジョン・ファンドを設立することは「確定したわけではない」とし、具体的な日程なども決まっていないと述べている。

 一方、ムハンマド皇太子は今月、ブルームバーグに対し、PIFがなければ「ソフトバンクのビジョン・ファンドも存在しない」と述べ、ビジョン・ファンド2には追加で450億ドルを出資する用意があると話していた。

2521チバQ:2018/10/20(土) 10:29:21
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181020-00000014-jij-m_est
サウジ、「記者は死亡」認める=総領事館で「口論と殴り合い」―王室顧問ら5人解任
10/20(土) 7:28配信 時事通信
サウジ、「記者は死亡」認める=総領事館で「口論と殴り合い」―王室顧問ら5人解任
サウジアラビア検察当局は、トルコのイスタンブールにあるサウジ総領事館で行方不明になったサウジ人記者ジャマル・カショギ氏(写真)が死亡したことを初めて公式に認めた。国営メディアが20日伝えた
 【カイロ時事】サウジアラビア検察当局は、予備調査の結果として、トルコのイスタンブールにあるサウジ総領事館で今月2日に行方不明になったサウジ人記者ジャマル・カショギ氏が死亡したことを初めて公式に認めた。

 総領事館を訪れたカショギ氏は館内にいた人物と口論になり、殴り合いに発展して死亡、その事実が隠蔽(いんぺい)されようとしたと明らかにした。国営メディアが20日伝えた。

 調査は継続中だが、これまでにサウジ国籍の18人が拘束された。検察は、関与した全員を訴追すると強調。またサルマン国王の命令で、王室顧問と情報機関高官ら計5人を解任して政府の責任も認めた。国王は、情報機関の再構築のためムハンマド皇太子をトップとする委員会設置を指示した。

 事件をめぐっては、ムハンマド皇太子によるカショギ氏拘束の指示疑惑や、容疑者のうち複数は皇太子とつながりがあると指摘する報道も相次ぎ、皇太子が深く関与したとの見方が強まっている。しかし、検察の発表では、事件が過失によるものだと示唆し、皇太子の関与や指示を示す言及もなかった。

 トルコ当局はカショギ氏が領事館内で殺害されたと主張し、サウジはこれを一貫して否定していた。しかし、同盟国・米国をはじめ真相解明を求める圧力が強まり、当初の説明を一転。事件の幕引きを図りたい考えだが、調査内容が国際社会の理解を得られるかは不透明で、サウジへの批判が高まる可能性もある。
◇サウジ検察発表の調査結果要旨
 一、ジャマル・カショギ氏はトルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館で居合わせた人物と口論・殴り合いとなり、死亡した。

 一、死亡は隠蔽(いんぺい)されようとした。

 一、容疑者はカショギ氏をサウジに連れ戻す目的でトルコを訪れた。

 一、サウジ国籍の18人を逮捕。事件に関与した全員を訴追する。

 一、国王令で、王室顧問や情報機関高官ら5人を解任する。

 一、国王令で、ムハンマド皇太子を長とする委員会を設置し、情報機関の再構築と規則の見直しなどを行う。

2522チバQ:2018/10/20(土) 10:31:25
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181020-00244395-toyo-bus_all
「雑な暗殺」疑惑に騒然、サウジ皇太子の末路
10/20(土) 5:40配信 東洋経済オンライン
「雑な暗殺」疑惑に騒然、サウジ皇太子の末路
サウジアラビアのムハンマド皇太子とアメリカのトランプ大統領は懇意とされているが(写真:Jonathan Ernst/ロイター)
 トルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館を舞台に、サウジから派遣された暗殺団15人による著名サウジ人ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏が惨殺された疑惑。脱石油を目指すサウジの経済改革を主導してきたムハンマド皇太子(33)が関与したか、少なくとも認識していた可能性が高くなっている。

 連日の衝撃的な報道で、サウジや皇太子のイメージは地に落ちた。サウジ政府は、事件が起きた10月2日から疑惑を全面否定するばかりで、反論に値する証拠は何一つ示せていない。

■生きたまま切断されて殺害された

 トルコ当局がメディアにリークした音声によれば、カショギ氏は生きたまま切断されて殺害されたようだ。「尋問中のミスで誤って死亡させた」として一部に責任を負わせ、ムハンマド皇太子らサウジ指導部を不問に付すという、水面下の外交交渉による事件の幕引きも難しくなってきた。

 兵器の大口顧客であり、中東における重要な同盟国を失いたくないドナルド・トランプ大統領が、“暴君”となったムハンマド皇太子を擁護し続けていることにアメリカ内でも批判が強まっている。アメリカとサウジの外交関係が揺らぐばかりか、11月に中間選挙を控えたアメリカの政局にも発展してきた。

 カショギ氏が総領事館に入ったまま行方不明になった後、外交特権の対象である総領事館やサウジ総領事の公邸で、トルコ当局が捜索を行う異例の展開に発展した。トルコ当局は、サウジやムハンマド皇太子が関与した可能性が高いことを示す情報を次々にリーク。

 サウジは具体的な反論ができず、オタイビ・駐イスタンブール総領事に至っては公邸捜索前にサウジに逃げ帰ってしまった。殺害時のものとされる音声では、総領事がその場にいたことが判明しており、捜査対象となるのを恐れたとみられる。

 一連の報道によると、2日にカショギ氏を暗殺する特命を持った15人が航空機2機に分乗してイスタンブール入りし、同氏が総領事館に入って数分後には拷問、生きたまま殺害するという蛮行に出た。トルコの空港のカメラなどが捉えた15人は、法医学者やムハンマド皇太子に近い当局者や警備関係、情報機関員らで構成され、皇太子の具体的な指示や関与があったことをうかがわせている。

 具体的な情報がサウジ側から出てこないことにいら立つトランプ大統領は急きょ、ポンペオ国務長官をサウジに派遣し、長官はサルマン国王やムハンマド皇太子と会談した。ポンペオ長官はトルコも訪れており、帰国後にトランプ大統領に会談内容を報告。トランプ氏は「(真相は)週末までに恐らくわかる」と述べており、メディア報道が中心で疑惑のままにとどまる事件は進展を見せそうだ。

 ただ、カショギ氏が総領事館内で殺害されたことはほぼ確実視され、ムハンマド皇太子がそれに深く関わっていることも否定しにくくなっている。サウジ側がカショギ氏の殺害を認めれば話は変わるが、最終的にカギを握っているのはトルコ政府だ。

■今回の「勝者」はトルコ? 

 トルコ当局は具体的な発表を巧みに回避し、政府系のメディアや海外メディアに情報をリークし、カショギ氏が総領事館内で無慈悲に殺害されたという事件の構図を浮かび上がらせた。当局は、殺害時の音声のほか、総領事館や公邸の捜索で得た決定的証拠を持っているとみられ、そうした証拠を公開するか、アメリカ政府に伝えるかが事態の行方を左右することになる。

 総領事館内での暗殺という前代未聞の試練に立たされたトルコは、中東の反体制派に活動の場を与えてきた手前、看過できない事態だった。トルコ当局は、証拠を公開せずにメディアへのリークを通じ、真綿で首を絞めるようにサウジを追い詰めている。そこには、水面下での外交交渉の余地を残し、トルコにとって有利な取引を行うという狙いがありそうだ。

2523チバQ:2018/10/20(土) 10:31:46
トルコは今回の騒動に紛れて、トランプ大統領の強い解放要求を拒んで拘束していたアメリカ人牧師アンドルー・ブランソン氏を12日に釈放。中間選挙を前に支持基盤のキリスト教福音派を喜ばせたいトランプ氏にまたとないプレゼントを贈り、サウジ問題でのアメリカの協力を取り付けた。牧師拘束問題は、米トルコ間で制裁合戦に発展し、トルコの通貨リラの急落に拍車をかけたが、制裁は解除される見通しだ。

 中東で敵対するトルコにカショギ氏殺害の証拠を握られた形のサウジに対しても、トルコは当局発表として具体的な証拠を示さないことで、サウジとの外交関係が決定的に決裂するのを回避した。ただ、国際社会はメディア報道を通じて、ムハンマド皇太子が関与する形でカショギ氏が惨殺されたと認識しており、サウジで23日から3日間の予定で開催される経済会議「フューチャー・ インベストメント・イニシアチブ(FII)」への出席取りやめが経済界を中心に相次いでいる。

 アメリカのムニューシン財務相やイギリスのフォックス国際貿易相も欠席を表明するなど、政府レベルにもボイコットの動きが広がってきた。もはや、ムハンマド皇太子らの責任をまったく問わない形での解決策を見いだすのは困難な状況になりつつある。

 ただ、こうなっては困るのがトランプ大統領だ。トランプ氏の娘婿クシュナー大統領上級顧問を通じてムハンマド皇太子と強力なパイプを築き上げ、サウジとの関係を中東戦略の中心に位置付けてきたからだ。

■ムハンマド皇太子のイメージは失墜

 昨年5月のサウジ訪問でトランプ氏は総額1100億ドル(約12兆円)の軍事品売却で合意するなどアメリカの軍需産業にとってサウジは欠かせない存在だ。さらに過激派組織「イスラム国」(IS)などテロとの戦いでもサウジは有力な同盟国であり、武器売却凍結などに踏み切れば、サウジがロシアや中国に接近しかねない。

 人権という人類共通の価値観を尊重するよう求めて対サウジ関係の見直しを求めるメディアや議会関係者の声も無視できず、経済や外交という実益を優先させたいトランプ大統領の苦悩は深まるばかりだ。

 事件のこれまでの展開で特徴的なのは、サウジが効果的に反論できず、改革派とも評されたムハンマド皇太子のイメージが再生不可能なほどに失墜したことだ。一方、総領事館という盗聴が一般的に行われているような場所で、しかも政治的に対立するトルコで白昼に暗殺団を堂々と送り込んで、ジャーナリストを殺害するという蛮行になぜ及んだのかという謎が残る。

 カショギ氏は、アメリカ政権中枢に大きな影響力を持つ有力紙ワシントン・ポストのコラムニストを務めていた。サウジ政府がPR会社やコンサルタント会社に何百億円も支払って行ってきたイメージ戦略を、一本の記事によって台無しにしてしまうような実力を持っていた。だが、サウジ批判を繰り広げているのはカショギ氏だけではない。だとしたら、サウジはカショギ氏の何を恐れたのだろうか。

2524チバQ:2018/10/20(土) 10:32:08
 カショギ氏は、その経歴から有能かつ影響力のあるジャーナリストの枠には収まり切らない人物だったことがうかがい知れる。同氏は、元駐米、駐英大使だったトルキ・ ファイサル王子のメディア顧問を務めたこともある。祖父は、アブドルアジズ初代国王の主治医であり、故アドナン・カショギ氏という超大物の武器商人だったおじもいる。その人脈を生かしてサウジを支配するサウド家とのパイプを構築し、支配エリートの一員とみなされていた。

 知人の1人は「(カショギ氏は)サウジの最も繊細な問題について任されており、スーパーエリートの一員だった。あまりにも知りすぎてしまったのだろう」と暗殺対象となった原因を解説する。王族の腐敗や過激派との結び付き、王室の内紛について知っていた可能性があるという。さらに情報機関とも関係があったことから、漏洩されれば王室の脅威になるような情報も持っていたようだ。

 一方、サウジはカショギ氏のジャーナリストにはとどまらない活動を恐れていたとの情報もある。 中東の著名なジャーナリストで、長くロンドン発行の汎(はん)アラブ紙アルクッズ・アルアラビの編集長を務めたアブデル・バリ・アトワン氏は、自身のメディア、ラーイ・アルヨームで、カショギ氏が「ファジル(夜明け)」と名付けた人権団体を設立しようとしていたため、サウジ情報機関は暗殺を決めたと書いている。カショギ氏は、アラブやサウジの反体制派を糾合し、トルコ政府の庇護の下でイスタンブールに拠点を置いて活動する予定だったという。

■国王死去によってサウジ王室で内紛も

 カショギ氏には、大富豪で投資家のアルワリード・ビンタラール王子ら王室内に多くの知己がいる。このような人物が反体制的な団体を、サウジと対立するトルコの庇護下で設立することを、許されざる裏切りとムハンマド皇太子らが考えたのではないか。

 また、カショギ氏は、サウジ王室が嫌悪するイスラム主義組織、ムスリム同胞団に親近感を抱いていたとの証言もある。同胞団という草の根の支持を持つ組織は選挙に強いが、カショギ氏は民主主義の重要性も説いていた。同胞団をかくまうトルコで反サウジ団体の立ち上げを目指し、政権批判を続けたカショギ氏は、サウジ王室にとって同胞団の利益を代弁するジャーナリストであり、活動家とみなされた可能性がある。

 カショギ氏を葬り去ることに成功したサウジだが、国王の座を狙うムハンマド皇太子が現在の地位を維持できるかどうかは不透明になってきた。

 サウジでは昨年秋にムハンマド皇太子が主導して王族や経済界重鎮らを一斉に拘束、資産を没収するなど腐敗一掃の名の下に、敵対勢力を排除した。サウジ識者が筆者に語ったところでは、今回の動きを受けて、皇太子の反対勢力が勢いづいているという。サルマン国王には健康不安説もつきまとい、死去した場合、サウジ王室で内紛が勃発する可能性が高い。

池滝 和秀 :中東ジャーナリスト

2525チバQ:2018/10/20(土) 10:32:42
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181019-00000097-mai-m_est
<アフガン>下院選 カンダハルの投票を1週間程度延期に
10/19(金) 20:40配信 毎日新聞
 【ニューデリー松井聡】アフガニスタン大統領府は19日、下院選(20日投票)について、南部カンダハル州での投票を1週間程度延期すると発表した。同州で18日、州警察トップのラザック氏が、選挙に反対する旧支配勢力タリバンに銃撃され死亡した事件を受けた措置。ガニ大統領は選挙を円滑に実施し統治能力をアピールしたい考えだったが、タリバンの妨害攻勢を前に後退を余儀なくされた格好だ。

 ラザック氏銃撃事件は18日、治安対策に関する会議が開かれていた州知事公舎で発生した。会議には駐留米軍トップのミラー司令官も同席していたが、襲撃直前に現場を離れていて無事だった。

 治安対策の中心人物がタリバンに殺害されたことに、アフガン政府とトランプ米政権は衝撃を受けている。マティス米国防長官は19日、「選挙は迫っており、我々はアフガン国民を守り続ける」と強調した。

 タリバンはこれまでも選挙妨害を狙ったテロを繰り返している。投票日の20日にテロが起こることも懸念されている。

2526とはずがたり:2018/10/20(土) 22:18:22
https://twitter.com/KS_1013/status/1053629707667726337
Kazuto Suzuki
@KS_1013

カタールに本拠を置くアルジャジーラ、なかなかネチっこいことをする。ハーショグジー氏失踪・殺害事件に関して、サウジの言い分がいかに変化したかを日毎にまとめて経緯をつまびらかにしている。完全な否定から諜報機関の暴走までのグラデーション。

https://www.aljazeera.com/news/2018/10/saudi-narrative-khashoggi-killing-changed-20-days-181020082300134.html
How the Saudi narrative of Khashoggi's killing changed in 18 days
A summary of Saudi's response to news of journalist Jamal Khashoggi, who was killed at the kingdom's Istanbul consulate.

5:51 - 2018年10月20日

https://twitter.com/KS_1013/status/1053609186859216897
Kazuto Suzuki
@KS_1013

サウジ政府は「信念を強く持ち、栄光を浴す」といって、ハーショグジー氏殺害の疑いを「軟弱な主張」とツイートしていたのだが、それはかなり早い段階で削除していた。しかし、サウジは自ら大嘘をついていたことを認めるようなことをしているんだから世話がない。Kazuto Suzukiさんが追加


Robbie Gramer
@RobbieGramer
Screenshot of a now deleted tweet from the Saudi government:
H/T @weinbergersa
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4:29 - 2018年10月20日

2527とはずがたり:2018/10/21(日) 12:12:40

サウジ、圧力強まり窮地に=記者殺害疑惑で釈明苦しく-皇太子の威信維持に躍起
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018101700756&amp;g=int

 【カイロ時事】トルコのサウジアラビア総領事館で著名なサウジ人記者ジャマル・カショギ氏が殺害された疑惑をめぐり、サウジ政府が強まる国際社会の圧力で一段と窮地に陥っている。サウジは疑惑を強く否定してきたが、米CNNテレビなどは、サウジが総領事館での尋問中、カショギ氏を誤って死亡させたと認める準備があると報道。ただ、説得力に乏しい釈明で理解を得るのは困難とみられ、かえって不信感が強まる可能性もある。
 トランプ米大統領は15日にサウジのサルマン国王、16日には国王の名代としてほぼ全権を掌握するムハンマド皇太子と連日電話で協議。皇太子は「何が起きたか全く知らない」と改めて主張した。皇太子については米メディアがカショギ氏拘束の指示や尋問を承認したなどと報じ、関与が取り沙汰されている。
 カショギ氏が総領事館を訪問し、消息を絶ったのは今月2日。翌3日に米ブルームバーグ通信のインタビューで皇太子は「総領事館を捜索しても構わない。何も隠すことはない」と話していた。
 ただ、トルコ当局が捜索に着手したのは行方不明から約2週間後の15日夜。トルコとの合同捜査チームを立ち上げたものの、サウジ側が捜査手法に難色を示して捜索が遅れたとされる。サウジに不利な情報が次々と伝えられたこの間に、隠蔽(いんぺい)工作が行われたと疑う声も強い。
 皇太子はまた、カショギ氏が「総領事館を訪れ、その数分か1時間後に退去したと理解している」と発言していた。仮に館内での死亡を認めれば、「無事に館外に出た」とする当初の説明を根底から覆すことになる。「次期国王」と目される皇太子の威信が傷つく事態を避けようと、サウジ側は「ならず者の殺し屋」(トランプ大統領)の仕業という説明で収拾を図りたい考えだが、米国など各国で高まる皇太子の責任追及論を拭い去るのは容易ではない。
 皇太子はトランプ政権との親密な関係をてこに国際社会の支援を集め、イスラム教の戒律に厳格な宗教界の反発を押し切って国内改革を主導してきた。こうした蜜月関係が揺らげば、改革の機運がしぼんでサウジが不安定になりかねず、中東の新たな波乱要因となる恐れもある。(2018/10/17-14:49)

記者殺害疑惑、サウジ皇太子関与説強まる=「改革者」の強権に懸念も
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018101800840&amp;g=int

 【カイロ時事】サウジアラビア人記者のジャマル・カショギ氏がトルコにあるサウジ総領事館で殺害された疑惑で、サウジのムハンマド皇太子(33)の濃厚な関与を疑わせる情報が次々と浮上している。「次期国王」の威信が失墜すれば、対外的な印象悪化に加え、国内の反発から権力闘争も再燃しかねない。皇太子は関与を強く否定。サウジ側も王位継承者の保身に必死だが、疑惑の払拭(ふっしょく)は日増しに難しくなっている。

 高齢のサルマン国王(82)に代わりほぼ全権を掌握する皇太子は、カショギ氏の拘束指示や、尋問も承認したと伝えられている。米メディアは、殺害に関与したとされるサウジ国籍15人のうち、複数が外遊の同行や護衛などで皇太子と深くつながっていると指摘。皇太子と同時に写った写真も出回っている。
 ムハンマド皇太子は、自由が制限されてきたサウジ社会と経済の規制緩和を推進。女性の運転解禁など長年のタブーに切り込み、一時は「改革者」と称賛された。国民の多数を占める若者らの支持は厚い。
 ただ、一段の自由化を求める活動家には厳しく対処し、相次いで拘束。汚職摘発を名目に王族や大物実業家らも容赦なく弾圧し、「政敵排除」も辞さない強権手法が懸念を招いた。頑固で衝動的な性格といわれ、「荒れ狂う雄牛」ともやゆされる。(2018/10/18-15:51)

2528チバQ:2018/10/21(日) 21:09:38
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-181021X933.html
クルド議会選、与党が多数維持
15:19時事通信

 ロイター通信によると、9月30日に投票が行われたイラク北部クルド人自治区の自治議会(定数111)選挙で、選挙管理委員会は20日、バルザニ前自治政府議長が率いるクルド民主党(KDP)が第1党となる45議席を獲得したと発表した。

 KDPと連立を組むクルド愛国同盟(PUK)が21議席で第2党となった。KDPとPUKによる連立政権が維持される見通しだ。

2529チバQ:2018/10/21(日) 21:17:19
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-181021X876.html
全土で衝突、不正に懸念=8年ぶりの下院選実施―投票1日延長もアフガン
00:10時事通信

 【ニューデリー時事】アフガニスタンで20日、2010年以来8年ぶりに下院(定数250)選の投票が実施された。本来は下院議員の任期に合わせ15年に実施予定だったが、治安悪化などが原因で繰り返し延期された。テロや不正投票が懸念される中、首都カブールの投票所で自爆テロが起き、少なくとも15人が死亡。全土で武装勢力と治安部隊が衝突し、AFP通信によれば約170人が死傷した。

 選管は20日、職員や物資の到着が遅れた一部投票所で投票時間を1日分延長する可能性があると発表した。11月10日に暫定結果、12月20日に最終結果を発表する予定。

 大統領府は19日、南部カンダハル州での投票を1週間程度延期すると発表していた。同州では反政府勢力タリバンの勢いが強く、18日には厳重に警備された州庁舎がタリバンに襲撃され、州警察トップらが殺害された。

 タリバンは、下院選を「(アフガン政府の後ろ盾の)米国による紛争を長引かせるための謀略」と決め付け、攻勢を強めることを宣言。17日にも南部ヘルマンド州で候補者を爆殺した。

 7月の選挙人登録開始後、候補者10人が殺害されたほか、選挙集会への襲撃が相次ぎ、約40人が死亡。タリバンのほか、過激派組織「イスラム国」(IS)も犯行を主張している。

 政府は全土の投票所などに約7万人の治安要員を配置したが、タリバンやISの伸長で政府支配地域は6割弱に狭まっており、安全に投票できる環境には程遠い。

 選管当局者によれば、有権者は「約950万人」だが、水増し疑惑も指摘されている。民放トロTVは「(投票の際に身分を証明する)IDカードを1人で複数枚入手した人物がいる」という住民の声を報じた。

 10年の選挙でも全投票の4分の1近くが不正投票で無効となった。不正投票防止のため生体認証システムが導入されたが、選管は20日の記者会見で「機械が届かなかったり、作動していなかったりする投票所がある」と明らかにした。

2530チバQ:2018/10/21(日) 21:20:04
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20181021k0000m030093000c.html
<アフガン>8年ぶりの下院選 テロで100人死傷
10月20日 20:54毎日新聞

<アフガン>8年ぶりの下院選 テロで100人死傷

投票箱に票を投じる女性=アフガニスタン東部ナンガルハル州で20日、AP

(毎日新聞)

 【ニューデリー松井聡】内戦下のアフガニスタンで20日、8年ぶりとなる下院選(定数250、任期5年)が実施された。テロが懸念されていたが、首都カブールで自爆テロがあり、ロイター通信によると、市民と警官計15人が死亡。内相によると、全土で市民17人が死亡、83人が負傷した。ここにカブールの自爆テロが含まれているかは不明。死傷者がさらに増える恐れもある。暫定結果は11月10日、最終結果は12月20日に発表される。

 ガニ大統領は下院選の実施で、国際社会に対しアフガンが安定に向かっていることをアピールすると同時に、再選を目指す来年4月の大統領選の実施に道筋をつける狙いがあった。だが死傷者が増えれば、旧支配勢力タリバンがテロを予告した中での選挙の強行に批判が出る可能性もある。

 「投票所に来るのは怖いが、やっと手にした機会を無駄にできない」。カブールで投票した大学生のガリブ・モハマさん(20)は毎日新聞助手の取材にこう話した。下院選は2015年の予定だったが、治安の悪化から延期が繰り返されてきた。

 この日はテロ対策で治安部隊約7万人が投票所などに配置された。一方、18日に地元警察トップらがタリバンに襲撃された南部カンダハル州と、8月にタリバンの猛攻を受けた中部ガズニ州での投票は延期された。

 アフガンでは大統領に権限が集中し、外交や治安対策、安全保障での下院の役割は小さい。また政党政治が根付いておらず、出馬した約2500人の大半は無所属だ。

 ガニ氏は、内政では閣僚が相次いで辞任を表明するなど求心力が低下。外交では長引く内戦に国際社会の関心も薄れている。ガニ氏は下院選実施という成果を強調することで、求心力の維持と、財政支援する国際社会のつなぎ留めを図りたい考えとみられる。

2531チバQ:2018/10/22(月) 11:33:40
https://mainichi.jp/articles/20181022/k00/00m/030/047000c
サウジ記者死亡
したたかトルコ、サウジ「隠蔽」突き崩す
毎日新聞2018年10月21日 19時42分(最終更新 10月22日 00時32分)


カショギ氏=AP
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トルコ当局、国内や米メディアに流す情報が事件を白日の下に
 【エルサレム高橋宗男、ベルリン中西啓介】サウジアラビアが政府を批判してきたサウジ人記者、ジャマル・カショギ氏の死亡を一転して認めた事件で、トルコはしたたかな戦術でサウジ側の説明責任を求める国際世論を形成することに成功した。トルコの当局者が国内や米国のメディアに流す情報が事件を白日の下にさらし、サウジ側の「隠蔽(いんぺい)」を突き崩した格好だ。

 今月2日にカショギ氏がトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館で行方不明になって以降、サウジ側はカショギ氏に関し「総領事館を立ち去った」として殺害疑惑を否定してきた。トルコ当局は一切、捜査情報を公表していないが、匿名のトルコ当局者の情報を基に、詳細な殺害状況などが連日報道され、カショギ氏の死亡は国内外で既定の事実として認知されるようになった。

 サウジ側は20日になって一転、総領事館でカショギ氏が死亡したと認め、殴り合いの結果で意図的な殺害ではないと主張。注目されるサウジのムハンマド皇太子の関与の有無について、サウジ当局者はロイター通信に「皇太子は(カショギ氏を死亡に至らせた)オペレーションについて知らなかった」と述べた。

 だが、欧州諸国など主要国はサウジの説明に満足していない。ドイツのメルケル首相は声明で「我々は(殺害)行為を強く非難する。死亡の経緯や背景の解明について透明性が求められる」とし、「総領事館内で起きた出来事に関する現状の情報は不十分だ」と述べ、サウジ政府に真相解明に向けた責務を果たすよう求めた。またロイター通信によると、フランスのルドリアン外相も「フランスはこの殺人を断固として非難する」との声明を発表。「カショギ氏の死亡確認は真実の確定に向けた最初の一歩だが、多くの疑問が答えのないまま残っている」と述べ、徹底的な調査が必要だと訴えた。

 捜査情報を一手に握るトルコは今後どう出るのか。対外的に強硬な姿勢で知られるエルドアン大統領は今回の事件に関し、抑制的な姿勢だ。サウジがカショギ氏死亡を認める発表をする直前、エルドアン氏はサウジのサルマン国王と電話協議し、互いの捜査状況について情報交換。「捜査に関する全面的な協力を維持することの重要性」で一致した。

 トルコはシリア内戦を巡り、米国がクルド人勢力を支援してきたことに神経をとがらせ、シリアのアサド政権側に立つロシアやイランにも接近。対イラン包囲網を構築する米サウジ同盟の立場とは一線を画す。

 ただ、トルコは今月12日に軟禁していた米国人牧師を解放し、冷え込んでいる米国との関係が改善に向かう機運が生まれている。また、トルコには、サウジなどの湾岸諸国から断交されたカタールとの関係を緊密化してきたことなどからぎくしゃくしてきたサウジとの関係を、優位に立って改善していく思惑がある。

 ロイター通信などによるとエルドアン氏は21日、23日に事件に関する声明を出すと明言した。米国やサウジとの情報戦が続く中、エルドアン氏が疑惑解明に向けどこまで踏み込むか注目される。

2533とはずがたり:2018/10/22(月) 12:14:56
サウジ王室の寵愛失ったカショギ氏-新皇太子の下で「居場所なく」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-18/PGS3J36KLVR601
Onur Ant
2018年10月18日 15:03 JST
皇太子が交代した17年6月までに王室の支持を失い、米国に移住
トルコ人のフィアンセとの結婚手続きのためサウジ総領事館を訪れた
サウジアラビアの反体制ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の家系は、今回の失踪事件が起きる前から政治と関わりが深く、中東での存在感もひときわ大きかった。

  トルコのイスタンブールのサウジ総領事館に入った後、所在不明となり、サウジ当局に殺害されたとトルコが主張する米紙ワシントン・ポストのコラムニスト、カショギ氏の親族は、実力者と付き合いがあり、同氏自身も申し分のないサウジのインサイダーとなったが、その後王族批判に転じた。


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inRead invented by Teads

  カショギ氏は、国際テロ組織アルカイダの指導者として知られるウサマ・ビンラディン容疑者との初期のインタビューによって国内で有名になり、サウド王室にその知性と影響力を買われた。しかし、ムハンマド・ビン・サルマン氏が皇太子に就任した2017年6月までに王室の支持を失い、自由が脅かされることを懸念した同氏は米国に移住。影の実力者である同皇太子を批判するコラムをワシントン・ポスト紙に執筆していた。

  祖先がトルコ出身とされるカショギ氏の名前は、トルコのメディアでも一定の頻度で取り上げられてきた。元同僚の1人によれば、カショギ氏は民主主義とイスラム教が共存する手本としてトルコのモデルを長く支持していたという。トルコ人のフィアンセによると、結婚に必要な書類手続きを終えるために同氏はサウジ総領事館を訪れ、その後所在が分からなくなった。サウジの王族の命令で殺害されたと疑う向きもある。

  トルコのエルドアン大統領の顧問を務めるヤシン・アクタイ氏は「MBS(ムハンマド・ビン・サルマン氏)の権力掌握で新たな時代が始まり、知識人として自分を表現する余地が彼にはなくなった。ジャマル(カショギ氏)は、反主流派の中心と見なされていたのかもしれない」と指摘した。


ジャマル・カショギ氏(9月29日)写真家:Jehan Alfarra / Middle East Monitor
原題:Khashoggi’s Name Runs Through History of Mideast Power Brokers(抜粋)

2534チバQ:2018/10/22(月) 15:17:24
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018102200585&amp;g=int

小中大
サウジ記者「殺害」か「死亡」か=トルコ23日にも声明-矛盾解明・皇太子関与焦点
 【カイロ、イスタンブール時事】トルコのサウジアラビア総領事館でサウジ人記者ジャマル・カショギ氏が死亡した事件で、トルコのエルドアン大統領が事件に関する声明を23日にも出すと表明したことで、捜査結果がこれに合わせて明らかにされる公算が大きくなった。トルコ当局がカショギ氏は「計画的に殺害された」と主張するのに対し、サウジ側は「過失による死亡」と発表、食い違いが残る。焦点となるムハンマド・サウジ皇太子(33)の関与疑惑を含め、真相は明らかになるのか。
 ◇不一致多く
 サウジ検察は、カショギ氏が総領事館内で容疑者らと口論となり、殴り合いの末に死亡したと断定した。ロイター通信によると、内部調査の実情を知るサウジ当局者は、帰国を拒否したカショギ氏が叫び始め、容疑者が口をふさぎ首を絞めたら死亡したと説明。「殺す意図はなかった」とあくまで過失を強調する。
 一方、トルコや米国の各メディアが伝えた総領事館内の録音内容では、カショギ氏は館内に入ってから数分後には、殴打され薬物投与を受けた末、生きたまま体を切断された可能性が高いとされる。詳しい経緯や死因、遺体が運ばれた場所など未解明の点が多く、トルコ当局が捜査報告でどこまで踏み込んで言及するかが焦点となる。
 トルコ当局は、カショギ氏が死亡した今月2日にトルコを訪れ、その日のうちに出国したサウジ国籍15人が事件に関与したとみて、足取りや画像を公開してきた。この中に、ムハンマド皇太子の外遊に同行していた警護役や法医学者が含まれると主張。サウジ政府や皇太子が進める強権政治への批判を封殺するため、当初から殺害目的だったとの見方を強める。
 これに対し、サウジは容疑者18人を拘束し、今も捜査を継続中と発表した。ただ、トルコ側が指摘する15人が含まれるか不明で、身元も公表されなかった。カショギ氏に帰国を促すだけなら、警護役や法医学者が駆け付けるのは不自然ともいえ、説明に窮している可能性もある。
 ◇両国関係に緊張も
 注目されるのは、「総領事館で起きたことは何も知らない」と一貫して否定するムハンマド皇太子による関与の有無だ。
 皇太子がカショギ氏の連行や尋問を承認したと報じられる中、サウジ政府は容疑者とのつながりが発覚して皇太子の威信が失墜する事態を警戒。サウジのジュベイル外相は21日、米FOXテレビに「(容疑者と皇太子は)深くつながってはいない。これはならず者の作戦だ」と述べ、王室と事件を切り離そうと腐心している。(2018/10/22-14:26)

2535チバQ:2018/10/22(月) 22:04:19
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181022-00000054-jij-m_est
対イラン共闘にほころび=米サウジ関係の維持困難―記者死亡事件
10/22(月) 15:41配信 時事通信
 【イスタンブール時事】サウジアラビアの記者ジャマル・カショギ氏がトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館で死亡した事件で、関与が取り沙汰されるムハンマド・サウジ皇太子の国際的な威信は大きく傷ついた。

 トランプ米政権は対中東戦略で、イランを脅威と見なしてサウジやイスラエルと連携を強化する方針を取ってきたが、共闘関係にほころびが出るのは避けられない状況だ。

 トランプ大統領は従来、対イランで連携するサウジについて「重要な同盟国だ」と強調してきた。しかし、サウジが20日、カショギ氏は総領事館内での暴力沙汰で死亡したことを認めた後、対サウジ制裁も「あり得る」との立場を取るようになった。

 カショギ氏は米ワシントン・ポスト紙のコラムニストで、皇太子への批判を繰り返してきた。このため、言論封殺の一環として殺害されたとの見方が強く、米議会でも超党派的な反発が高まっている。11月の中間選挙を前に、サウジへの武器売却を重視してきたトランプ氏も露骨な擁護はできなくなった。

 一方、イラン政府は、イランに対して強硬な姿勢を取ってきた米国とサウジの間にすきま風が吹く事態を歓迎しているとみられる。

2536チバQ:2018/10/22(月) 23:24:30
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20181022-00403704-fnn-int
「トランスジェンダー」行政上認めぬ? トランプ政権が検討と米紙
10/22(月) 11:50配信 Fuji News Network

フジテレビ

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アメリカのトランプ政権が、また1つ、時代に逆行する決定を行う可能性が報じられている。

性的マイノリティーの1つ、トランスジェンダーの権利を認めない方針をトランプ大統領が固めようとしていると、地元紙が伝えた。

ニューヨーク・タイムズの電子版は21日、アメリカ厚生省が「性別」について、「出生時に識別できる生物学的な身体的特徴」と定義する方針を検討中で、年末までに決定する見通しだと伝えた。

決定されれば、心と体の性が異なるトランスジェンダーの存在を行政上否定することになり、記事は、「生まれつきとは異なる性別を選んだおよそ140万人が、政府から存在を認められなくなる」と指摘している。

トランプ政権としては、中間選挙を前に、保守層の支持を固める狙いがあるとみられる。

2537チバQ:2018/10/24(水) 10:27:32
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181024-00000017-reut-m_est
米大統領、サウジ記者死亡は「最悪の隠ぺい」 容疑者のビザ無効に
10/24(水) 7:14配信 ロイター
米大統領、サウジ記者死亡は「最悪の隠ぺい」 容疑者のビザ無効に
 10月23日、トランプ米大統領は、サウジアラビアの著名記者ジャマル・カショギ氏の殺害でサウジは「史上最悪の隠ぺい」を行ったとの見解を示した。写真はホワイトハウス。2017年5月撮影(2018年 ロイター/Jonathan Ernst)
[ワシントン/アンカラ 23日 ロイター] - トランプ米大統領は23日、サウジアラビアの著名記者ジャマル・カショギ氏の殺害でサウジは「史上最悪の隠ぺい」を行ったとの見解を示した。

【ビデオ】サウジへのボイコットが「短命」に終わる訳(字幕・22日)

大統領はホワイトハウスで、カショギ氏の殺害がいかに起きたかとの記者の質問に対し「サウジの当初の考えは非常に悪かった。下手に実行され、隠ぺいは歴史上最悪の部類のものだった」と述べた。

また、サウジ当局者はカショギ氏の問題に上手く対処しなかったとし、「悪い対応だ。誰かが実に大きな間違いをした。サウジは最悪の隠ぺいをした」と述べた。

米国務省は、今回の件に関連して21人のサウジ人を対象に、ビザの取り消しや将来取得できなくなる処分を行うと発表した。

ポンペオ国務長官は、事件の関与者への制裁が適切かどうかを検討していると明らかにした。「こうした処罰は今回の件に関する米国から最後の発言ではない」と述べた上で、他の高官同様、米国とサウジの関係の重要性を強調し、「大統領も私もこの状況を好ましいとは思っていない」とコメントした。

トランプ氏は今回の事件で最終的に誰に責任があるかについては見解は示さなかった。一方、ポンペオ国務長官は、カショギ氏の殺害関与が疑われるサウジ高官と治安当局者を特定したとし、ビザ(査証)の取り消しなど適切な処罰を行う考えを示した。

サウジはここ3週間、カショギ氏の失跡に関して説明を二転三転させてきた。当初、同氏の行方に関して何も知らないとしていたが、20日には総領事館でのもめごとの結果死亡したと説明。こうした説明に対して欧米諸国から疑問が持ち上がった。

トルコの高官は、カショギ氏はサウジの工作員により総領事館内で殺害され、遺体が分断されたとの見方を示している。

エルドアン大統領は23日、議会で与党・公正発展党(AKP)議員らに対し演説し、カショギ氏の殺害は計画的なもので、カショギ氏が残忍な手法で殺害されたことを示す確固たる証拠があると述べた。一方、焦点である最高実力者ムハンマド皇太子の関与には言及しなかった。

エルドアン氏は、サウジ指導部が今回の事件で責任を負うべき人を全てを見つけ出し、必要な処罰を与えるべきだと主張。指示を出した人から実行した人など、全ての人の責任が問われるべきだと説明した。

関係筋によると、当局は殺害時の様子を録音したとされる音声記録を入手したが、エルドアン氏は、この音声記録についても触れなかった。

エルドアン氏は、結婚に必要な書類を取得するためにカショギ氏が9月28日に、最初にイスタンブールのサウジ総領事館を訪問した時から殺害が計画されていたと説明した。その時カショギ氏は必要書類を後日取りに来るよう伝えられたという。

また、カショギ氏殺害の前日に海外から工作員が入国し、イスタンブール近郊のベオグラードの森や、南部のヤロヴァ市などを偵察したという。ロイターは、警察がカショギ氏の遺体をみつけるため、この2つの地域を捜査したと報じている。

エルドアン氏によると、カショギ氏が殺害された当日、総領事館の監視カメラのハードディスクが抜き取られていた。

「このような残酷な殺害をもみ消そうとすることは、人の良心を傷つけるだけだ」と述べ、計画的に行われた殺害で、突発的に起きたことではないとの見方を示した。

さらに、カショギ氏殺害の当日、治安・情報要員や法医学専門家など15人が総領事館に終結。その日、総領事館のスタッフは休暇を言い渡されていたという。

エルドアン氏は「なぜこの15人は殺害の日にイスタンブールで会ったのか。われわれはその答えを探している。この15人は誰から命令を受けたのか」と述べた上で、容疑者はトルコで裁かれるべきだとし、引き渡しを要求した。

*内容を追加します。

2538チバQ:2018/10/24(水) 11:15:37
https://www.asahi.com/articles/ASLBR6KWSLBRUHBI046.html
トルコ、皇太子関与に触れず サウジ追い込むも恩は売る
イスタンブール=其山史晃、リヤド=高野裕介 ワシントン=杉山正2018年10月24日07時30分
 サウジアラビア人記者の殺人事件をめぐり、トルコのエルドアン大統領は23日に行った捜査結果の発表で、関与を指摘されてきたサウジ皇太子に言及しなかった。管理を強化したメディアを使ってサウジを追い込みながら、最後は助けて恩を売った。サウジびいきのトランプ米大統領もトルコに救われた形だ。

 「残虐な方法で殺害された。この殺人は人間の良心を傷つけるものだ」。エルドアン氏は23日、サウジ人記者ジャマル・カショギ氏の死について、そう力を込めたが、集まった聴衆に驚いた様子はなかった。カショギ氏が拷問を受け、遺体は切断されたとみられることが、すでにメディアで報じられていたためだ。

 捜査情報を握るトルコの巧みなメディア戦略がサウジを追い込んだ。事件の当初、サウジが関与を否定すると、6日にはロイター通信などが、トルコ当局の見方として「カショギ氏が総領事館内で殺害された」と報道。10日には、カショギ氏が失踪した10月2日の前後に空路でイスタンブール入りした政府関係者を含むサウジ人15人全員の名前と顔写真が地元紙に掲載された。

 16日からは、カショギ氏が殺害される様子を記録したとされる音声データの内容が一斉にメディアで流れた。皇太子の周辺者が容疑者の中に含まれるとの報道も加わった。

 2016年7月のクーデター未遂直後から、トルコでは166社のメディア企業が閉鎖され、約300人の記者が逮捕・拘束された。今回の事件では、政府に批判的な報道を封じたトルコが、制御可能な自国メディアを通じ、次々に「新証拠」を突きつけた。トルコの狙いは中東の覇権を争うサウジを牽制(けんせい)することだったとみられている。

 トルコは、サウジが17年6月、敵対するイランに接近したとして湾岸諸国のカタールと断交すると、即座にカタールとの軍事・経済関係を強化。また、米国やサウジがもくろむ「反イラン包囲網」とも一線を画してきた。

 クーデター未遂以降に悪化した…

2540とはずがたり:2018/10/25(木) 14:00:34

https://twitter.com/gnpthnt311/status/1055250404466806784
ryozanpaku
@gnpthnt311

安田純平氏談
「トルコ政府側に引き渡されるとすぐに日本大使館に引き渡されると。そうなると、あたかも日本政府が何か動いて解放されたかのように思う人がおそらくいるんじゃないかと。それだけは避けたかったので…」

大した侍だ。日本政府が一切動かなかったこと、きっちり批判している。

17:11 - 2018年10月24日

https://twitter.com/nabeteru1Q78/status/1055002419732639744
渡辺輝人
@nabeteru1Q78

本来の「自己責任」は、紛争地域に取材に入って殺害されても、他の誰も責任を負わない、という意味。その意味で、彼が自己責任だから行かせろ、というのは当然だろう。そのことと、政府が海外で遭難した邦人の保護に尽力すべきなのは別の問題。

https://twitter.com/NoTYOolympic/status/1055015683724075008
焼津のはん次 005
@NoTYOolympic

拘束されたのが安田さん本人か確認するため、配偶者の方が送った質問に対する回答

好きな焼酎の回答が

Harochaakan(はろっちゃあかん=払っちゃあかん)
Danko6446(断固無視しろ)
Bujifrog(無事帰る=frog=カエル)

生命の危険を省みず暗号?で伝えた
すごい人だ

1:38 - 2018年10月24日

2541チバQ:2018/10/25(木) 17:19:22
https://www.sankei.com/world/news/181025/wor1810250020-n1.html
身柄解放に協力のトルコとカタール 反体制派にパイプ
2018.10.25 08:25
 【ハタイ(トルコ南部)=佐藤貴生】内戦下のシリアで武装勢力に拘束されたとされ、24日、日本政府により無事が確認されたフリージャーナリストの安田純平さんについて、身柄解放に協力したトルコやカタールはシリアの反体制派とパイプがあったといわれる。

 トルコのジャーナリストによると、トルコとカタールは2011年にシリアで内戦が発生して以降、反体制派武装勢力を装備や資金の面などで支援していた。

 特にトルコは、シリアのアサド政権が反体制派武装勢力が集結するイドリブ県への大規模攻撃を計画した今夏以降、攻撃回避のために国際テロ組織アルカーイダ系の「シリア解放機構」(HTS)に武装解除を求め、頻繁に接触していたとされる。

 ただ、安田さんの身柄は別の組織に移っていたとの観測もあり、身柄解放に至った詳細は明らかになっていない。

2542チバQ:2018/10/25(木) 17:22:08
https://www.sankei.com/world/news/181024/wor1810240031-n1.html
記者死亡、トルコ手の内明かさずサウジに圧力 
2018.10.24 18:28
 サウジアラビア人記者、ジャマル・カショギ氏=失踪時(59)=がトルコのサウジ総領事館で死亡した事件で、トルコのエルドアン大統領は23日、「計画殺人」との見方を示す一方で、背後関係をめぐる重要証拠は示さなかった。サウジ側に配慮すると同時に捜査の手の内を必要以上に明かすことはせず、説明を二転三転させるサウジ側に圧力をかけた形だ。(トルコ南部ハタイ 佐藤貴生)

 エルドアン氏は、事件に関わったとみられるサウジ人15人の出入国の詳細な日時や、総領事館内の監視カメラの映像を記録するハードディスクが抜き取られていたことなどを指摘した。ただ、情報の多くはトルコのメディアですでに報道されているものだった。

 捜査当局が入手したとされる館内の出来事を録音したデータの存在の有無にも触れておらず、サウジ側にとっては、トルコが真相をどの程度つかんでいるか判然とせず、煙幕を張られた格好だ。

 一方でエルドアン氏は、事件への関与も疑われるムハンマド・ビン・サルマン皇太子(33)への言及を避けながらも、「15人は誰の命令で来たのか」などと疑問点を列挙することでサウジ側に説明を促した。

 また、「サルマン国王の誠意に疑いはまったくない」として国王との協調姿勢をアピールしつつ、「国際社会」という言葉を複数回使い、欧米諸国などとの連携も強調。早期に事件の幕を引きたいサウジ側との神経戦が続いている。

2544とはずがたり:2018/10/29(月) 08:56:41
カショギ氏の米紙寄稿が怒り増幅か 皇太子の権威に傷
2018.10.23 18:07
https://www.sankei.com/world/news/181023/wor1810230029-n1.html

 記者死亡事件への関与も疑われるサウジアラビアのムハンマド皇太子は、国内では「改革派」として根強い人気を誇る。同時に、政敵の排除には強権発動を辞さない面もあり、今回の事件は、死亡したカショギ氏によって権威が傷つけられることへの懸念が引き金となった可能性がある。

 皇太子は6月、世界で唯一、禁じられていた女性の車の運転が解禁。シネコンなど娯楽施設も容認し、若者の支持を集めた。対イランを主眼とした対外政策は保守層にアピールしており、支持基盤は固い。


 一方、徹底弾圧も辞さないとされる皇太子は、反対派にとっては“恐怖”の対象だ。2017年にはサウジからの亡命者が1200人以上と、15年の2倍以上に達したとの情報もある。

 サウジに詳しいエジプト・カイロ大講師のフセイン氏(37)は「カショギ氏は穏健な改革派で、彼より厳しく体制を批判している人もいる。何を書いたかより、どこで書いたかが当局を刺激したのでは」と分析する。カショギ氏が、事実上の亡命先の米国で国際的に影響力があるワシントン・ポスト紙に寄稿し、人権侵害などのサウジ批判を世界に拡散させたことが、皇太子の権威を傷つけて怒りを買ったという見方だ。

カショギ氏は15年、皇太子のいとこにあたる大富豪、ワリード・ビン・タラール王子とともに「客観報道」をうたう放送局を開設。同局は直後に閉鎖され、王子は昨年11月、有力者約400人が汚職容疑で一斉摘発された際の1人となった。こうした経緯は、カショギ氏が皇太子とは別の一派とみなされてきた可能性を示唆している。

 名家出身で政界にも顔が利いたカショギ氏。フセイン氏は「皇太子らが極秘の政策が漏れることを恐れた可能性もある」としている。(カイロ 佐藤貴生)

2545チバQ:2018/10/29(月) 20:57:55
https://toyokeizai.net/articles/-/245557
サウジの「汚れた皇太子」を待ち受ける結末
国際社会はカショギ氏死亡の説明に懐疑的
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池滝 和秀 : 中東ジャーナリスト
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2018/10/26 9:20
サウジアラビア人著名ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の暗殺疑惑は、サウジアラビアとトルコ双方の主張が食い違って「劇場化」しており、真相究明を求める声は止みそうにない。計画的な殺人だった決定的な証拠があると主張するトルコのエルドアン大統領は、その「証拠」の一部をアメリカ側に提供したとみられ、疑惑は一層深まった。

中東安定の重要な同盟関係や巨額の兵器売却契約への悪影響を気にしてムハンマド皇太子を擁護してきたアメリカのドナルド・トランプ大統領も、二転三転するサウジの説明に皇太子を守りきれなくなりつつある。サルマン国王が皇太子を解任するのではないかとの見方も流れている。

いずれにしても、「暗殺作戦の影の黒幕」というレッテルを貼られたムハンマド皇太子のイメージは失墜。権力の座にとどまれた場合も、皇太子が主導する脱石油を目指す経済改革の失速は避けられそうにない。

トランプ氏も皇太子関与説に傾く
カショギ氏が10月2日に総領事館を出たと一貫して無実を主張してきたサウジアラビア当局は一転、20日になって同氏が殴り合いの末に領事館内で死亡していたと発表。その後もジュベイル外相が「殺人だった」として、けんかによる偶発的な死亡事件との検察当局の捜査結果を覆した。実権を握るムハンマド皇太子の側近ら5人が解任され、関係者18人が逮捕されており、皇太子の関与を疑う国際的な世論は高まるばかりだ。

その後も、米中央情報局(CIA)のハスペル長官が、トルコが持つ証拠の1つであるカショギ氏が拷問、殺害された際の音声データを聴いたと報じられた。これを受け、サウジ検察当局は25日、容疑者たちが事前に犯行を計画していたとし、殴り合いの末の死亡との前回発表を撤回した。

トルコ側がメディアにリークした情報によれば、カショギ氏が死亡した当日、暗殺団とされる法医学者や情報機関員、軍人、皇太子の警護役ら15人が現地入りし、その日のうちに出国。解任された5人には、王室顧問だったサウド・カハタニ氏と情報機関高官だったアハメド・アシリ氏が含まれている。

サウジアラビア政府はアシリ氏らが15人を選定し、一部が暴走した結果、誤ってカショギ氏を死に至らせたとの筋書きを国際社会に示している。だが、ムハンマド皇太子が主導するサウジアラビアの強権支配の実態もあり、アメリカのワシントン・ポスト紙にコラムを持っていた影響力のあるカショギ氏を口封じのために暗殺したとの疑惑は晴れない。

ヨーロッパ各国政府やカナダは、サウジアラビア検察の捜査結果に対して、真相究明を求めた徹底捜査を要求。ドイツのように事実が解明されるまでサウジへの武器輸出を停止すると踏み込んだ国もある。サウジアラビア検察の発表を信用するとしていたトランプ大統領も、24日付のウォール・ストリート・ジャーナル紙のインタビューで、サウジアラビアを事実上統治しているのはムハンマド皇太子だと指摘し、「もし誰かが関与しているとすれば、彼になる」と、皇太子の関与説に傾いた。

暗殺疑惑は、中東の不安定化や原油供給不安につながりかねない外交分野への影響に止まらない。

2546チバQ:2018/10/29(月) 20:58:21
サウジアラビアの首都リヤドで23日から25日までの日程で開催されている「砂漠のダボス会議」と呼ばれる国際経済フォーラム「未来投資イニシアチブ」では、アメリカのムニューシン財務長官や国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事ら政府や国際機関の要人が欠席、ゴールドマン・サックス幹部や三菱UFJ銀行の三毛兼承頭取ら大手企業経営者にもボイコットの動きが広がった。

ある関係者は「コンプライアンス(法令遵守)が厳しく問われる時代、暗殺への関与が疑われる国家指導者が主催する会議に出席すれば、企業倫理が問われかねない」と、企業の不参加が相次いだ理由を解説する。

脱石油を目指すサウジアラビアは、2030年を目標とする包括的な経済改革「ビジョン2030」を進めているが、必要とされるのは莫大な金と海外の技術だ。だが、暗殺疑惑を持たれるようなサウジアラビアに積極的に投資しようという機運はしぼみかねない。

国内で皇太子人気が低迷するおそれも
すでに改革の先行きを不安視させるような気配はあった。今年夏には、改革での資金調達の柱となる予定だった国営石油会社サウジアラムコの新規株式公開(IPO)が中止され、推計約1000億ドル(11兆円)の原資が消えたのだ。ムハンマド皇太子は昨年秋、批判的な王族や財界有力者らを一斉に拘束したが、反対勢力の不満は強まっている。アラムコのIPO中止でも、既得権益を失う王族らの反対があったといわれる。

サウジアラビアは、「アラブの春」を受けた民衆の不満の高まりに対応して、補助金を拡大したり、公務員給与を引き上げたりした。しかし、こうした大盤振る舞いはいつまでも続かない。人口の増加で国内での石油消費量は伸びており、将来的には輸出に回す分が減っていく公算が大きい。

変動する石油価格によっては財政赤字が一気に拡大しかねず、現在は金や改革期待によって、若年層を中心に支持をつなぎ止めているムハンマド皇太子の国内的な人気もしぼむおそれがある。

ムハンマド皇太子は毀誉褒貶の多い指導者だ。年功序列の人事を行ってきたサウジアラビアで、その指導力を見いだしたサルマン国王によって若くして登用されたが、経験不足は否めない。女性の自動車運転解禁や映画館解禁などを主導して皇太子は改革派との呼び声が高いが、野心的なビジョン2030は実のところ、アメリカのコンサルタント会社マッキンゼーの報告書を下敷きにしたものだ。

サウジアラビア政府は、欧米のPR会社やコンサルタント会社に何百億円も支払ってイメージアップ戦略を行っており、皇太子の経験不足と強権的な気質を、欧米のコンサルタントが改革という名の化粧で飾り立てているという実態も透けて見える。

2547チバQ:2018/10/29(月) 20:59:17
こうしたイメージ先行のサウジは、ムハンマド皇太子が実権を握るようになって以降、強引な外交や政策が目立つ。

イエメンへの軍事介入は「最悪の人道危機」と言われ、独自外交を行ったカタールとの断交は思ったような効果を上げず、レバノンのハリリ首相に対する辞任の強要も失敗に終わった。人権問題に注文を付けられた腹いせに外交関係を格下げしたカナダ政府からは、逆に今回の暗殺疑惑で強い非難を浴びている。

「皇太子の改革は終わったも同然」
単独インタビューするなどムハンマド皇太子の改革路線を支持してきたアメリカのニューヨーク・タイムズ紙のコラムニスト、トマス・フリードマン氏は16日付のコラムで、「皇太子が約束した改革は終わったのも同然だ」と切り捨てた。そのうえで、「ムハンマド皇太子は権力の座にしがみつくことはできるかもしれないが、改革は海外からの投資を必要とする中、サウジアラビアから資金は流出を続け、今はそれが加速している」と改革の先行きを危ぶんだ。

皇太子を擁護してきたトランプ大統領の発言にも変化が見える。トランプ氏は23日、ホワイトハウスで記者団に「史上最悪の隠蔽(いんぺい)が行われた」と語り、サウジアラビア批判のトーンを強めた。

アメリカの政界では、ムハンマド皇太子という不安定で強権的な指導者に、世界最大級の産油国であるサウジの舵取りをこのまま任せていいのか、とムハンマド皇太子と強固な関係を築いてきたトランプ氏の判断にも批判の矛先が向かっている。ムハンマド皇太子を切り捨て、ほかの指導者を推すべきではないのかとの声も出ているのだ。

アメリカよりも人権意識の高いヨーロッパでも、ムハンマド皇太子に対する批判が強まっている。イギリス人ジャーナリストのデビッド・ハースト氏は論説記事で「カショギ氏の野蛮な殺人者によって生み出された危機を乗り切る唯一の方法は、サルマン国王が新たな王位継承者を探し出すことだ」と書き、国王がムハンマド皇太子を解任しない限り、事態の収束は困難との見方を示した。

サウジアラビアの将来の国王を決めるのはサウジアラビアの主権に属することだが、このままムハンマド皇太子の責任を問わず、若き皇太子が王位を継承することになれば、世界は傲慢で乱暴なサウジアラビアと長年にわたって付き合い続ける必要が生じてしまうとの懸念が台頭している。

サウジアラビア国内でも、ムハンマド皇太子の失策を受け、反対勢力との権力暗闘が激化しており、サウジアラビアが内紛で混乱に陥るおそれもある。すでに欧米のメディアでは、ムハンマド皇太子に代わる王位継承者探しが始まっており、ムハンマド皇太子の弟で、現・駐米大使のハリド・サルマン王子のほか、ムハンマド・ナエフ前・皇太子、ナエフ氏の皇太子解任に反対したアフメド・ビン・アブドルアジズ元・内相らの名前が挙がっている。

ムハンマド皇太子は、この窮地を乗り切れるのだろうか。

2548とはずがたり:2018/10/29(月) 21:47:06

安田さん、カナダ人と同施設拘束 「シリア政府の元刑務所」か
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/nation/kyodo_nor-2018102901002608.html
20:40共同通信

 シリアで2015年に拘束され、3年4カ月ぶりに帰国したジャーナリスト安田純平さん(44)は29日、今年2月ごろまでの一時期、カナダ人男性と同じ施設に拘束されていたことを共同通信に明らかにした。「地上5階地下1階の巨大収容施設で、恐らくシリア政府の元刑務所」だと証言した。施設の所在地を看守の武装勢力メンバーは「ジャバルザウィヤ」と話していたという。

 日本政府が安田さんの解放情報を発表してから30日で1週間。長期にわたる拘束生活の一端が分かり始めた。安田さんは25日の帰国以来、入院しており、近く記者会見する方針。

2549チバQ:2018/10/31(水) 18:36:49
https://www.sankei.com/premium/news/181031/prm1810310009-n1.html
【中東見聞録】浮かぶサウジの闇…記者は権力闘争と「超法規的な処刑」で殺された
2018.10.31 14:00

 サウジアラビア人記者、ジャマル・カショギ氏がトルコで殺害された事件は、権力者に異を唱える者の命がいとも簡単に奪われるサウジの“闇”を浮かび上がらせた。国際常識からかけ離れた事件はなぜ起きたのか。王室の暗闘やサウジの前近代的ともいえるメンタリティが強く作用している。
(前中東支局長 大内清)

■尊大なサウジ人-ある体験談

 カイロ駐在時代、サウジの首都リヤドを訪れてまず驚かされたのは、空港の入国審査だった。正確には、審査係官の態度だ。

 産油国サウジには南・東南アジアからの出稼ぎ労働者が多い。多くは建設作業員や家政婦などとして働きに来た人々だ。アラビア語を話せるはずがないのだが、係官たちはお構いなしにまくし立てる。

 「名前は」「入国目的は」「指紋を採るから機械に右手を置け」「親指から順番だ」「早くしろ」「次は左手」。彼らは勝手が分からず、まごまごするばかり。係官たちはみるみる不機嫌になり、最後には「さっさとしろー!」と怒鳴ってパスポート(旅券)を顔に投げつける。実際に私の目の前で起きたことだ。

 少しでも良い賃金を求めてパキスタンやバングラデシュなどから来る彼らは、我慢するしかない。

 世界有数の原油埋蔵量と莫大なオイルマネー。イスラム教の2大聖地、メッカとメディナを抱える特別な地位-。サウジで運転手として働いた経験のあるエジプト人の友人は「あいつらは自分たちを神に選ばれし民だと思っている」と苦々しげに言う。「立場が下の人間には何をしても構わないと思っているのさ」と。友人自身、雇い主から罵詈雑言を浴びせられることなどはざらだったという。

 もちろんサウジ全体に一般化することなどできないし、サウジ人の中には「役人の態度は本当に尊大だ」と憤る者もいる。だが、サウジを含む富裕な湾岸アラブ諸国では外国人労働者らへの陰惨な虐待も実に多く、死亡事件に至ることも珍しくない。こうした実情は国際人権団体から「現代の奴隷制」などと批判されてきた。

■拷問・殺害・偽装…

 さて、カショギ氏の殺害事件である。

 事件は10月2日、トルコ・イスタンブールのサウジ総領事館で起きた。トルコでの報道などを総合すると、事前に現地入りしたサウジ情報機関員ら15人の工作チームが総領事館でカショギ氏と対峙し、拷問を含む激しい尋問が展開されたとみられる。

 同国のムハンマド・ビン・サルマン皇太子(33)=MbSと略されることが多い=の最側近とされる人物が、サウジから現場とビデオ通話で連絡を取り合い、カショギ氏と言い争った末に「その犬の首を持ってこい」と殺害を命じたとも伝えられた。中東で「犬」は最悪の侮蔑表現だ。

 遺体は確認されていないが、切断・遺棄されたとの見方が強い。工作チームは直後に出国し、偽装工作のためにカショギ氏に変装した男もその夜にサウジの首都リヤドへ飛び立った。

 発覚後にあわてて清掃者の一団を総領事館に入れるなど隠蔽工作は稚拙で周到さに欠け、行き当たりばったりの印象さえ受けるが、半面、事前にある程度の準備があったのも明白だ。捜査を主導するトルコのエルドアン大統領は「計画的な殺人」だと断定している。

■辛辣な批判者

 事件の意味合いを左右する最大のポイントは、取り沙汰される皇太子の関与があったのかどうかだが、その有無にかかわらず、カショギ氏が皇太子周辺にとって不都合な存在だったのは間違いない。何が逆鱗(げきりん)に触れたのか。

 昨年、サウジから米国に移り、米紙ワシントン・ポスト(WP)に外部コラムニストとして定期的に寄稿していたカショギ氏は「反体制ジャーナリスト」とも形容されるが、サウジの王政を否定していたわけではない。ただ、ムハンマド皇太子への辛辣な批判者であったことは確かだ。

2550チバQ:2018/10/31(水) 18:37:15
 「皇太子が過激派を捕まえようとするのは正しい。だが、彼は間違った対象を捕まえようとしている」(WP寄稿、17年10月31日)▽「(皇太子の)向こう見ずな行動は地域全体の緊張を深め、湾岸諸国の安全を徐々に傷つけている」(同17年12月5日)▽「皇太子はすでに国内メディアを掌中に収めた。現在はそれをさらに絞り上げている」(同18年2月7日見出し)▽「(皇太子が主導するイエメン軍事介入について)暴力を停止し、イスラム発祥の地(サウジ)の尊厳を取り戻すべきだ」(同18年9月11日)。皇太子の政策を批判する論評が目立つ。

 だが、それだけで殺害の理由になるものだろうか。中東の専門家たちは「なっても全くおかしくない」と声をそろえる。そこには、王位をめぐって過渡期にあるサウジ王室の複雑な事情が絡んでいる。

■中国共産党を彷彿

 サウジの最高権力者はいうまでもなくサルマン国王(82)だが、国王は寵愛する実子のムハンマド皇太子に内政・外交の幅広い権限を与え、世継ぎの準備を進めてきた。

 父王のバックアップを受け、皇太子は、「脱・石油依存」に向けた野心的な経済改革や、トランプ米政権と歩調を合わせての対イラン強硬策などを進めてきた。伝統的にサウジ外交の重要課題だったパレスチナ問題にはほとんど関心を示さず、「宿敵」のはずのイスラエルと距離を縮めたのも、共通の敵であるイランを念頭に置いてのことだ。

 とはいえ、皇太子は皇太子であって国王ではない。

 皇太子自身、サルマン王権下で当初、皇太子に指名されたいとこのムハンマド・ビン・ナエフ王子(59)=区別するためMbNと呼ばれることが多い=が17年に廃嫡されたのを受けて副皇太子から昇格した経緯があり、実際に王位を継ぐまで安心はできない。

 また、即位するのがMbSであろうとMbNであろうと、王室にとっては、サウジ建国以来初めて、初代国王の孫(第3世代)に王位が移るという重大局面。サルマン-ムハンマド親子のラインに乗っていない者にとっては、完全な傍流に追いやられるかどうかの瀬戸際だ。極端に閉鎖的な社会であるサウジの王室事情は外部にほとんど漏れ出てこないが、虎視眈々(こしたんたん)と皇太子がつまずくのを狙う者がいることは想像に難くない。

 だからこそ皇太子は昨年来、自身に批判的な王族やイスラム法学者、豪族などの排除を進めてきた。昨年11月に王族や富豪ら数百人が汚職容疑で一斉摘発された事件も、その文脈上にあるとの見方が一般的だ。苛烈さは「反腐敗」の名の下に粛清が進む中国共産党をさえ彷彿させる。

■反対派を代弁

 そんな中でカショギ氏は、皇太子による外交方針の転換や急進的な経済改革に対する王室・政府内の異論を代弁するかのような評論を発表してきた。それも、ワシントン・ポストという世界的に影響力のあるメディアでだ。

 同氏はサウジのメディア界の重鎮で、王族と有力なコネクションもあっただけに、発言することそのものが政治性を帯びる。

 しかもカショギ氏は、サウジの名家出身ではあっても、王族ではない。

 皇太子周辺からみれば明確に「下」に位置する者が皇太子批判の論陣を張っている-。「選ばれし民」のなかでも特に高貴だとの自意識を持つ者らには、カショギ氏は立場をわきまえない無礼者であり、我慢ならなかったはずだ。

 国連特別報告者のアグネス・カラマード氏は10月25日、事件を「司法管轄外の処刑」と形容した。法を超越して死の制裁を加えているわけで、そのメンタリティはまるで中世か戦国時代だ。

 拷問者らとカショギ氏の間でどんなやり取りがあったのか。皇太子の責任は否定するサウジ側と、捜査情報を握るトルコの間で何らかのディール(取り引き)は成立するのか。トルコが握るとされる殺害時の音声記録などの開示が待たれるとともに、外交舞台での神経戦にも注目が集まる。

2552とはずがたり:2018/11/01(木) 14:06:19

http://blog.livedoor.jp/abu_mustafa/archives/5423419.html
サウディ王室の確執の始まり?
2018年10月31日 16:20 サウジアラビアアメリカの外交政策
非常に興味深い報道がありました。
本日、al qods al arabi net とal jazeera net は、サウディのサルマン国王の弟ahmad bin abdel aziz が数ヵ月の海外生活の後、リヤドに帰ってきたと報じています。

然し、この話について、サウディ系のal arabiya net とal sharq al awsat net は(気が付いた限りは)一言も触れていません。

更に、興味あることに、上記2ネットとも、同王子は米国と英国が、皇太子が彼に反対しないということで、彼の安全を保障したことで帰国が実現したと報じています。

更にal qods al arabi net は、皇太子は空港に叔父(アハマド殿下)を出迎えたが、写真も公表されず儀礼もなかったとしています。

両ネットにょると、この国王の弟はkhasshoggi事件の前から、特にイエメンへの介入等について国王と、特に皇太子の政策に反対していたとのことで、特にal jazeera net は、同殿下とmuqrin bin abdel aziz (現国王の異母弟で、サルマン国王就任後皇太子兼副首相に任命されたが、数ヵ月後に解任された。一般的にはアブダッラ―前国王系であった彼を遠ざけ、権力をスデイリ系で固める…もっと端的に言えば皇太子に権限を集中するためであったとされる)の二人が、皇太子に反対する王室内の勢力の支持を得て、皇太子が台無しにしたサウディの国際的信頼を回復しようとするだろう、との見方を紹介しています。

https://www.alquds.co.uk/%d9%85%d8%ac%d8%aa%d9%87%d8%af-%d8%a7%d9%84%d8%a3%d9%85%d9%8a%d8%b1-%d8%a3%d8%ad%d9%85%d8%af-%d8%a8%d9%86-%d8%b9%d8%a8%d8%af-%d8%a7%d9%84%d8%b9%d8%b2%d9%8a%d8%b2-%d9%8a%d8%b9%d9%88%d8%af-%d8%a5%d9%84/
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/10/30/??????-????-??-???-??????-????-????????-???????-?????

取りあえずのところ以上で、おそらくahamad 殿下が帰国したこと自体は事実なのでしょうが、それ以上はサウディの現体制に反対のメディアの報道というところで、その信憑性は全く不明です。

特に英米が同殿下の身の安全を保障して彼の帰国が実現したというところは、米英が皇太子の後釜探しか、その権限の縮小を求めだしたとの印象を与えますが、本当のところはどうなのでしょうか?

いずれにせよ、今後ともこの種の、信憑性の判断できない報道が増えてくる可能性が強そうですが、何しろ秘密主義の本場であるサウディのことですから、今後この種報道を紹介する場合にも、真偽のほどは不明だが…という前提で紹介しますので、その点はお含みください。

2553とはずがたり:2018/11/01(木) 20:20:02

https://twitter.com/KS_1013/status/1057817299229364224
Kazuto Suzuki
@KS_1013

サウジは60億ドル分の途上国向け債権を破棄するとのこと。国連の持続的開発目標を達成するための貢献と言っているが、国際的な立場が苦しくなる中で、イメージ回復を狙っているのかもしれない。

19:11 - 2018年10月31日

Saudi Arabia waives $6 bln worth of debt owed by underdeveloped countries
https://english.alarabiya.net/en/News/gulf/2018/10/30/Saudi-Arabia-waives-6-bln-worth-of-debt-owed-by-underdeveloped-countries.html

The Cabinet's decision on Tuesday is a continuation of Saudi Arabia's role in supporting the implementation of the goals of the 2030 Sustainable Development Plan. (SPA)
Staff writer, Al Arabiya EnglishTuesday, 30 October 2018 Text size A A A

Saudi Arabia’s cabinet of ministers endorsed in Tuesday's meeting the Kingdom’s Debt Relief Initiative for the underdeveloped countries by waiving more than $ 6 billion of debt owed.

In a statement on Tuesday, “Saudi Arabia stressing its full cooperation with the United Nations and the international community to achieve all that is good for mankind and the aspirations of all of security, stability and development”.

The Cabinet's decision on Tuesday is a continuation of Saudi Arabia's humanitarian, political and economic role in the sense of responsibility and its Islamic and international standing and supporting the implementation of the goals of the 2030 Sustainable Development Plan.

Last Update: Tuesday, 30 October 2018 KSA 19:01 - GMT 16:01

2554とはずがたり:2018/11/04(日) 18:08:30
米主導の有志連合がシリア南東部デリゾール県の都市ハジンで空爆を実施した。シリア国営アラブ・シリア通信(SANA)が報じた。
https://jp.sputniknews.com/incidents/201811045543019/
スプートニク日本

SANA通信は「シリア南東部デリゾール県の都市ハジンにおける有志連合の空爆により一般市民15人が犠牲となった」と報じた。同通信社はまた、犠牲となった住民は空爆時、ハーリド・イブン・アル=ワリード・モスク近くの住宅内にいたと指摘。

イスラエル、シリアにS-300が配備されたのを恐れる=マスコミ
c Sputnik / Ministry of Defence of the Russian Federation
イスラエル、シリアにS-300が配備されたのを恐れる=マスコミ
シリア国営テレビ局イフバリヤ(Ikhbariya)の伝えるところでは、犠牲者の大多数は女性と子供だった。

国際連合の規定する国連平和維持活動(PKO)の枠にとらわれずに軍事介入を行う有志連合は、米軍を主導としてハジンに空爆を実施してきた。SANA通信は今年10月、有志連合が空爆時に白リン弾を使用したと報道。シリア政府は国連に対し、有志連合の空爆を巡り措置を講じるよう要請した。一方、米国防総省はシリアにおける禁止弾薬の使用を否定している。

リン弾は燃焼温度が1200度を超える可燃性物質を拡散する。炎は目が眩む鮮やかな緑色で、濃い白煙を伴う。拡散範囲は数百平方メートルに及ぶこともある。白リン弾の使用は人道的条約によって禁止されている。

2555 チバQ:2018/11/05(月) 18:31:36
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASLC36JFKLC3UHBI03N.html
米が原油制裁再開へ イラン、国際世論頼み持久戦の構え

11月04日 21:46��

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テヘランの旧米国大使館前には数千人が集まり、星条旗を燃やしたり、「米国に死を」と叫んだりした=4日、テヘラン、杉崎慎弥撮影
(朝日新聞)

 トランプ米大統領がイランの核合意から一方的に離脱して半年。イラン産原油に対する禁輸制裁が5日に再開する。イランは合意を支持する国際世論を頼み、「トランプ後」まで持久戦の構えだ。日本は輸入を停止済みだが、ガソリンや灯油価格が高騰するなか、今後の情勢次第では更なる悪影響が出る可能性がある。
 イランの首都テヘランでは4日、旧米国大使館前に学生ら数千人が集まり、星条旗を燃やすなど、米国の制裁再開に抗議した。
 保守強硬派が占める精鋭部隊・革命防衛隊のジャファリ総司令官は演説で「米国は制裁で経済的、精神的にイランへの戦争を仕掛けている」と主張。参加した主婦ファテメさん(37)は「制裁は生活に打撃を与えているが、私たちは耐えることが出来る」と語った。
 制裁の再開が、歳入の約6割を原油輸出で得るイランを追い詰めるのは確実だ。過去の原油制裁では財政収入の柱を断たれて国内経済が大打撃を受け、インフレ率が35%に上昇した。企業や工場の閉鎖が相次いで失業者が急増。政府が核交渉に乗り出す契機になった。
 ロイター通信などによると、10月第1週のイランの原油輸出は日量110万バレル。イランが、米国の制裁の影響を考慮して試算した150万バレルより2割以上減り、2015年の核合意を受けて16年に制裁が緩和されたが、その直前の水準以下にまで落ち込んでいる。
 米国は日本など8カ国・地域に最長180日間、イラン産原油の禁輸の猶予を認めたが、延長はしない方針で、いずれは取引がゼロになる見通しだ。制裁下でも中国やインドなどへの輸出を見込んできたロハニ政権からは、「最悪で日量100万バレル以下になる恐れもある」との声が出る。
 ただ、イランは英仏独中ロをはじめ、核合意の維持を望む日本などの国際世論を背景に、トランプ氏との持久戦に持ち込む考えだ。イラン政府関係者は「トランプ政権が交代すれば局面が変わるはずだ」と言う。
 すでに制裁を逃れるため、英仏独や欧州連合(EU)と対策を協議。共同で「特別目的事業体」(SPV)という組織を作り、取引に米ドルや現金を使わず、技術協力などを対価とする方法を模索する。イラン政府関係者によると、先月には関係国でSPVの全容を公表しない方針を確認。この関係者は「中身が公になれば、米国が邪魔をしようと対策を講じるからだ」と説明する。
 また、港湾関係者によると、10月以降、イランの主な原油積み出し港を発つ原油タンカーの一部が、船舶の現在地や航路を示すシステムを作動せずに運航しているという。米国が航路を追跡できぬようにして取引継続を図る狙いがあるとみられている。(テヘラン=杉崎慎弥)

2556とはずがたり:2018/11/06(火) 10:22:11
安田さん初会見「おわびと感謝」
紛争地取材は「自己責任」
https://this.kiji.is/430917686283240545
2018/11/2 14:3811/2 14:39updated
c一般社団法人共同通信社

記者会見するジャーナリストの安田純平さん=2日午前、東京・内幸町の日本記者クラブ
 2015年にシリアに入国後拘束され、3年4カ月ぶりに解放されたジャーナリスト安田純平さん(44)が2日、東京都千代田区の日本記者クラブで記者会見を開き、「解放に向け尽力していただいた方々に、おわびするとともに感謝申し上げる」と述べた。

 帰国後、「自己責任論」もくすぶる中、本人による会見は初めて。「私の行動で日本政府が当事者になり、申し訳ない」とし、「批判、検証をいただくのは当然。紛争地に行く以上は自己責任」などと話した。

 紛争地で取材をするジャーナリストについては「そこで起きていることを見る存在は絶対に必要」と強調する一方、自身が今後、続けるかについては「全くの白紙で分からない」とした。

2557チバQ:2018/11/06(火) 10:50:08
https://mainichi.jp/articles/20181106/k00/00m/030/058000c
サウジ
王子帰国で皇太子進退に臆測「更迭準備」「補佐」
毎日新聞2018年11月5日 18時51分(最終更新 11月5日 23時52分)
 【カイロ篠田航一】サウジアラビアのサルマン国王(82)の実弟アハメド王子(元内相)が滞在先の英国から10月下旬、突如帰国したことがさまざまな臆測を呼んでいる。アハメド王子はムハンマド皇太子(33)を批判していた。サウジ人記者ジャマル・カショギ氏殺害事件への皇太子の関与が疑われる中、帰国理由について「皇太子更迭の準備」「皇太子を支える役割」などと、見方は割れている。最高実力者の進退に関わる可能性もあり、王子の動向が注目されている。

 アハメド王子は70代。初代アブドルアジズ国王のスデイリ家出身の王妃を母とする最有力閥「スデイリ7兄弟」の一人だ。7人のうち存命なのはサルマン国王とアハメド王子の2人だけで、王室内の人望が厚いとされる。近年、ムハンマド皇太子が主導するイエメン軍事介入などを批判してサウジを離れ、主に英国に滞在していた。

 英国の中東ニュース専門サイト「ミドル・イースト・アイ」はアハメド王子に近い筋の話として、「王子は、皇太子に代わる人物を選ぶ役割を担う」と伝えた。欧米の他メディアは「王子自身が国王に推挙される可能性がある」「王子は現指導部を補佐する立場になる」などと報じ、解釈が割れている。皇太子以外の王室幹部数人による重要会議が近く開かれるとの情報もある。

 ムハンマド皇太子は若年層の人気が高く、治安組織を掌握していることから「権力争いは起きない」との観測も根強い。

2558チバQ:2018/11/06(火) 10:57:55
https://www.jiji.com/jc/article?k=20181010501086&amp;g=int
「皇太子は100%潔白」=昨年拘束の富豪王子-サウジ

サウジの著名投資家アルワリード王子=2014年4月、ヨルダン北部ザータリ難民キャンプ(AFP時事)

 【カイロ時事】サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏の殺害事件で、サウジの著名投資家アルワリード王子は4日、米FOXテレビのインタビューで、事件への関与が取り沙汰されるムハンマド皇太子について「100%潔白で、無実が証明されると信じている」と語った。
 ムハンマド皇太子は昨年11月、汚職関与を理由に王族メンバーや閣僚経験者、実業家らを多数拘束。アルワリード王子もその一環で首都リヤドの高級ホテルで拘束され、今年1月に釈放された。王子は皇太子について「彼は本物だ。サウジを変革している」と称賛。記者殺害事件に関しては「捜査結果をできるだけ早く公表してほしい」と訴えた。
 王子はまた、拘束中の拷問や多額の資産没収を指摘する報道について「すべてうそだ」と否定した。(2018/11/05-22:03)

2559チバQ:2018/11/06(火) 11:00:10
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018110500693&amp;g=int
イラン、抵抗も打開策なく=経済苦境、穏健派に逆風-制裁再発動
 【カイロ時事】米国が5日再発動したイラン制裁は原油やエネルギー、金融など主力産業が対象となり、イラン経済が一層苦境に陥るのは確実だ。イラン国内では敵視政策を強めるトランプ政権への反発に加え、有効な対抗策を打ち出せない指導部にも批判の矛先が向かっている。イラン政府は対米抵抗を強める傍ら、苦しい対応を迫られている。

 イラン最高指導者ハメネイ師は3日、「米国は過去40年間、軍事、経済、メディアによる戦争を仕掛けてきた。だが、いつも負けたのは米国だ」と主張。イラン核合意を維持したい欧州などが制裁を非難していることも念頭に、「米国は落ち目だ。現大統領の決定は世界中で反対されている」と制裁の不当性を訴えた。
 ただ、足元は難局続きだ。通貨リアルは下落を続け、物価の暴騰は深刻。国際通貨基金(IMF)は10月、制裁再発動の打撃でイランの実質経済成長率が2018年は当初のプラス4%からマイナス1.5%へ、19年もマイナス3.6%になる見通しだと大幅に下方修正した。
 保守穏健派のロウハニ大統領は、オバマ前米政権下の15年に主要6カ国と核合意を結び、それに伴う制裁緩和の恩恵で経済発展を実現するとの公約で支持を集めてきた。しかし、イラン政策を大きく転換したトランプ政権の締め付け強化で、その道筋は既に絶望的となっている。(2018/11/05-15:18)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018110500597&amp;g=pol
米、対イラン制裁再発動=原油禁輸-日本など除外

5日、ワシントンで記者会見するポンペオ米国務長官(左)とムニューシン財務長官(EPA時事)

 【ワシントン時事】トランプ米政権は5日午前0時(日本時間同日午後2時)すぎ、5月のイラン核合意離脱を受けて、イラン産原油禁輸などの制裁を再発動した。日本は当面、除外される。トランプ大統領は、核計画だけでなく弾道ミサイル開発の中止を含む「より包括的な合意」を受け入れさせるために圧力をかける方針で、イランとの緊張は一段と高まりそうだ。

イラン制裁の回避模索=米との対立不可避-欧州

 ポンペオ国務長官はムニューシン財務長官と共に5日午前8時半(同午後10時半)すぎからワシントンで記者会見し「イラン核合意で解除された制裁をすべて再開した」と宣言した。トランプ政権下でイランが核兵器開発に近づくことは決してないと強調した。
 原油価格上昇を抑えるために適用除外の対象となったのは、日本のほか、中国、韓国、台湾、インド、イタリア、ギリシャ、トルコの8カ国・地域。国務省高官によると、最長で180日間に限定される見通し。
 ポンペオ長官は記者会見で、原油の需給状況に加え、各国の「特別な事情」を考慮したと説明した。イランの外貨収入の柱である原油輸出を標的にしてミサイル開発やテロ支援の資金源を断つのが狙い。


4日、テヘランで、トランプ米大統領の肖像が描かれたプラカードを掲げ反米デモに参加する人々(EPA時事)

 トランプ政権は5月に核合意を離脱した後、制裁再発動まで2段階の猶予期間を設け、8月に第1弾として、貴金属取引や自動車産業などを対象とした制裁を実施。今回の制裁は第2弾で、(1)原油取引(2)イラン中央銀行との決済(3)イランのエネルギー部門や造船部門-などが対象となる。
 イラン側と取引すれば米国以外の第三国の企業にも制裁が科され、米国の金融市場から締め出されたり、制裁金が科されたりする可能性がある。米政府によると、これまでに100社以上がイラン市場から撤退した。
 また、米政府は、700以上の個人・団体・船舶などを制裁指定したほか、指定したイラン金融機関を銀行間の国際的な資金決済などを行う送金網「SWIFT」から締め出すことも要求した。(2018/11/06-00:00)

2560チバQ:2018/11/06(火) 11:01:41
https://www.asahi.com/articles/ASLC5218RLC5ULFA001.html
古代ギリシャ衣装で記念撮影…批判受けトルコ大使を召還
イスタンブール=其山史晃2018年11月5日08時22分
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古代ギリシャ風の衣装を着たトルコの駐ウガンダ大使(右端)が写った写真には、「(トルコに)帰国させずに、ギリシャに行かせればいい」とのメッセージが投稿されている=アナトリア通信のツイッターから

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 トルコの駐ウガンダ大使が古代ギリシャ風の衣装で撮影された写真が問題となり、トルコ外務省は3日、大使を召還したと発表した。独立戦争でギリシャ軍を駆逐した末に成立したトルコ共和国の建国記念の日に撮影されたことも批判の高まりに拍車をかけ、政府が対応を迫られた形だ。

 問題の写真は、在ウガンダのトルコ大使館で10月29日に催されたトルコ共和国の建国記念の日のレセプションで撮影された。

 ホスト役のセデフ・ヤブズアルプ大使は、古代ギリシャのホメロスの叙事詩「イリアス」で描かれたトロイア戦争で、その原因となったとされる絶世の美女ヘレネに扮する衣装を着ていた。隣には、ヘレネの父ゼウスを連想させる大使のアシスタントも写っていた。

 国家主義的な論調のソズジュ紙は3日付紙面の1面に「共和国記念日の大変なスキャンダル」という見出しで写真を掲載。独立戦争の末に建国宣言がされた日だけに、記事は「記念日での大使のギリシャ衣装姿は批判の的になっている」とあきれた様子を文字にしていた。

 ソーシャルメディアでも、大使…

2562チバQ:2018/11/07(水) 19:33:54
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018110601002632.html
イラクに200の集団墓地 数千人犠牲か旧IS支配地
 【ジュネーブ共同】国連イラク支援団(UNAMI)などは6日、イラク北部などで過激派組織「イスラム国」(IS)が一般市民らを殺害後、埋葬したとみられる集団墓地202カ所を発見したとの報告書を発表した。犠牲者数を6千〜1万2千人以上と推定。「ジェノサイド(民族大量虐殺)の可能性もあり、実行犯の責任追及が必要だ」と指摘した。

 報告書によると、集団墓地が見つかったのはいずれもISの旧支配地域。イラク当局などにより28カ所が掘り返され、1258人の遺体を確認したとしている。イラク軍兵士らのほか一般市民も含まれ、ISが2014〜17年に殺害した可能性が高いとした。

2563チバQ:2018/11/07(水) 19:34:27
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201811/CK2018110602000123.html
米制裁下の活路 シリア・イラクに イランしたたか 復興事業で影響力

2018年11月6日 朝刊


2日、イランの首都テヘランで、マプナグループなどが出展して始まった国際電気見本市=奥田哲平撮影

写真
 トランプ米政権のイラン核合意離脱に伴う経済制裁は、イランを孤立化させ、核合意の見直しや弾道ミサイル開発断念などを迫る「兵糧攻め」の戦略だ。だが、約四十年間にわたり、常に米制裁下に置かれたイランはしたたかで、内戦で荒廃したシリアとイラクの復興事業に活路を見いだす構えだ。 (テヘランで、奥田哲平)

 二日に首都テヘランで始まった国際電気見本市。昨年一千社以上だった出展が四百十社に減少し、制裁の影響は目に見えて大きい。

 米国は八月に自動車や鉄鋼などの産業を対象にした制裁第一弾を発動。第二弾では石油産業に加え、イランとの金融取引も制裁対象になった。「商品は輸出入できるが、送金が一番の問題」(重機メーカー担当者)と嘆きの声が漏れる。

 米制裁を受けて欧州企業が事業縮小や撤退に追い込まれる中、イランはシリアとイラクでの事業拡大を目指す。イランは二〇一一年から続くシリア内戦と過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦で、精鋭部隊「革命防衛隊」やイスラム教シーア派民兵組織を派遣。両政府に対する影響力を強めた。

 イランのタスニム通信によると、電力大手マプナ・グループは十月、シリア政府と北西部ラタキアに四億一千百万ユーロ(五百三十億円)規模の発電所建設で合意した。見本市に出展した同社担当者は「両国で五カ所の発電所建設を手掛けている。これからは武器ではなく、平和裏に経済力を示したい」と話す。

 イラクは、復興事業のインフラ再建などに必要な資金を一千億ドル(約十一兆円)と見積もる。シリアでは四千億ドルとの試算がある。

 イラン・イラク商工会議所(テヘラン)によると、今年九月までの七カ月間のイラク向け輸出額は前年比45%増の約五十億ドルで、建設資材や自動車、食料品など多岐にわたる。来年三月の会計年度末までに百億ドルに達するいきおいで、中国を上回る最大の貿易相手国になる見通しという。

 経済評論家でもあるハミド・フセイニ事務局長は「イラク国境は千五百キロに及び、ライバルであるトルコに比べ、イランの方が輸送費が安い。いくら米国でもこれは止められない」と自信を見せる。「日本や欧州はシリアやイラクでの直接の事業は難しいが、イラン企業と手を組めばいい」とも提案した。

写真
◆「通貨下落で輸出増」
<テヘラン大学のムハンマド・マランディ教授の話>

 イランは15カ国と国境を接し、自国通貨を使った貿易ルートを確立している。通貨下落でイラン製品の魅力は増しており、輸出が伸びるはずだ。経済と国民生活は制裁に適応し、徐々に安定化するだろう。

 原油輸出に関しても、イランは石油取引所を開設し、安価で企業に直接販売できるようにした。中国・上海の人民元建て原油先物取引も活用するため、米国が削減要求する以上の輸出が続けられるだろう。制裁は結果として、基軸通貨である米ドル離れにつながる。

 米国の誤算は(サウジアラビアの反政府記者)ジャマル・カショギ氏が殺害された事件だ。イラン制裁で手を組むサウジに対し、国際社会は不信感を持っている。サウジの不安定化はイランの優位性を高めることになる。

2564チバQ:2018/11/08(木) 20:41:12
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018110800790&amp;g=int
国王・皇太子、基盤固め腐心=記者殺害で威信失墜に危機感-サウジ


サウジアラビアのムハンマド皇太子=10月24日、リヤド(AFP時事)

 【カイロ時事】記者殺害事件に揺れるサウジアラビアで、サルマン国王(82)とムハンマド皇太子(33)が求心力の誇示に腐心している。国王は6日から、約1週間にわたる即位後初めての大規模な国内視察を開始。事件への関与が疑われる皇太子の活動も、国営メディアを通じ連日報じられている。事件の余波で王室の威信が失墜する事態に危機感を抱き、改めて王族や国民の忠誠と支持を固める狙いがあるとみられる。

「皇太子は100%潔白」=昨年拘束の富豪王子-サウジ

 国王は最初の視察先の中部カッシム州で、教育やインフラ開発など総額160億リヤル(約4800億円)超の事業計画を発表。刑事事件以外で有罪となり破産状態となった受刑者の釈放を命じ、債務は国が肩代わりする方針も示した。視察の一部には皇太子も同行。同州当局者は国王への感謝と支持を表明した。
 一方、皇太子は5日、サウジ初の研究用原子炉開発や再生可能エネルギーの普及など七つの戦略計画を始動させ、大々的に報じられた。「改革者」としての姿だけでなく、中東の覇権を争うイランに原子力開発で対抗する形で「強い指導者」を演出し、「次期国王」の盤石な権力基盤を見せつける思惑も透けて見える。同じ日には隣国イエメンの内戦介入で負傷し入院中の兵士らを慰労。感極まって皇太子に抱きつく負傷兵もいた。(2018/11/08-14:25)

2566チバQ:2018/11/15(木) 19:19:35
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181115-00000001-jij_afp-int
イスラエル国防相が辞任 ガザ停戦に反発
11/15(木) 5:28配信 AFP=時事
イスラエル国防相が辞任 ガザ停戦に反発
イスラエルのエルサレムで記者会見するイスラエルのアビグドル・リーベルマン国防相(2018年11月14日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イスラエルのアビグドル・リーベルマン(Avigdor Lieberman)国防相は14日、同国がパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)などと交わした停戦合意に反発し、辞任を表明した。リーベルマン氏は併せて総選挙の前倒しを求めており、政局が混乱する可能性もある。

【写真】パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエルのリーベルマン国防相の写真を燃やす抗議デモ参加者

 リーベルマン氏は自身が率いる極右政党「わが家イスラエル(Yisrael Beitenu)」を連立政権から離脱させる考えも示した。これによりベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相率いる連立与党は、議会の過半数をわずか1議席差でしか維持しないことになる。

 総選挙は2019年11月まで予定されていなかったが、リーベルマン氏の辞任により、総選挙が前倒しで実施される可能性が高まった。

 同氏は辞任の理由について記者団に対し、13日の停戦は「テロに屈すること」だと説明。「われわれが現在国家として行っているのは、国家安全保障に対する深刻かつ長期的な損害という代償を支払い、短期的な静けさを得ているに等しい」とし、その後「できるだけ早く選挙日程で合意する必要がある」と語った。一方、ネタニヤフ首相は13日の停戦合意を擁護している。

 この停戦合意で、2014年のガザ紛争以来最悪の規模となったイスラエルとパレスチナ武装勢力の衝突は収束した。【翻訳編集】 AFPBB News

2567チバQ:2018/11/15(木) 19:20:12
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181114-00000614-san-m_est
イスラエル国防相が辞任表明 ガザ停戦合意に反発
11/14(水) 22:19配信 産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生、テルアビブ=坂本一之】イスラエルのリーベルマン国防相は14日、辞任を表明した。パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスなどとの間で起きた軍事衝突で、ネタニヤフ政権が事実上、停戦を受け入れたことに反発した。主要閣僚の辞任は政権には大きな打撃となる。

 対パレスチナ強硬派で2016年から国防相を務めるリーベルマン氏は、ハマスとの事実上の停戦は「テロに対する降伏だ」と政権を批判。政権が先週、カタールによるガザへの多額の資金支援を認めたことも辞任の理由に挙げた。自らの所属する政党が連立政権から離脱する可能性も示唆し、1年以内に実施予定の総選挙の前倒しを求めた。

 一方、ハマスは事実上の停戦やリーベルマン氏の辞意表明を受け、「ガザの勝利」だと述べた。

 11日からの軍事衝突で、ハマスはイスラエル領に約460発のロケット弾などを発射。イスラエル軍はハマスの関連施設など約160カ所を空爆するなどして報復した。攻撃は沈静化したが、ガザに近いイスラエル側では13日夜、数百人の住民らがネタニヤフ政権を批判するデモを行った。

2568チバQ:2018/11/15(木) 19:20:53
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181114-00000153-jij-m_est
イスラエル国防相が辞任=強硬派、ガザ停戦に反発
11/14(水) 21:56配信 時事通信
 【エルサレム時事】イスラエルのリーベルマン国防相は14日、パレスチナ自治区ガザでの停戦に反発し、辞任を表明した。

 イスラム組織ハマスとの停戦を受け入れたネタニヤフ首相の判断を「テロに屈した」と批判し、総選挙の早期実施を要求した。主要閣僚であるリーベルマン氏の辞任は、ネタニヤフ政権への大きな打撃となる。

 リーベルマン氏は極右政党「わが家イスラエル」の党首で、イスラエルの対パレスチナ最強硬派として知られる。停戦について「短期的な平穏を得るために、長期的な国家の安全保障を損なった」と述べ、受け入れるべきではなかったと強調した。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181114-00000009-jij-m_est
ガザで停戦合意=イスラエルとハマス
11/14(水) 6:19配信 時事通信
 【エルサレム時事】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスなどは13日、ガザ攻撃を激化させていたイスラエルとの停戦で合意したと表明した。

 イスラエル紙ハーレツによれば、イスラエル当局者は「(ガザで)作戦を展開する自由を留保する」と述べつつも、合意が成立したことを認めた。

 ハマスもイスラエルの攻撃があれば応戦する方針で、情勢はなお流動的な部分がある。停戦はエジプトなどが仲介した。

2569チバQ:2018/11/15(木) 20:28:32
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1811150038.html
米・イラン、水面下の暗闘 IS打倒後描けぬ未来
20:14産経新聞

米・イラン、水面下の暗闘 IS打倒後描けぬ未来

食堂が軒を連ね、にぎわう夕方のバグダッド繁華街。イスラム国の掃討作戦完了から間もなく1年を迎える=10月中旬(佐藤貴生撮影)

(産経新聞)

 【バグダッドの憂鬱(上)】

 中東混迷の大きな要因である米国とイランの対立。その最前線の一つにイラクがある。2003年のイラク戦争で秩序が崩れ、近年はイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の脅威に苦しんだこの国で、なぜ大国の角逐が続くのか。ISからの「全土解放」から間もなく1年を迎える首都バグダッドから報告する。(バグダッド 佐藤貴生、写真も)

 イラクで組閣がスムーズに進むことはまずない。5月の国民議会(定数329)選を受けた新政権作りも難航し、閣僚ポストの8つは未定のままだ。焦点は内務相の人選。イランに近い人物を推すシーア派の政党勢力と、反対する勢力が対立している。

 バグダッドのジャーナリスト(52)は言う。「国境警備を担当する内務相はイランにとって重要だ。自らに近い人物が就けば、米の制裁網を逃れて原油などの物資や資金、兵器を運ぶことが容易になる」

 対イラン制裁の再発動などトランプ米政権による封じ込め策が強化される中、イランは隣国に「抜け穴」を確保しようとしている-という見立てだ。そのテコとして期待されるのが、議会第2勢力となった親イランのアミリ元運輸相派や、シーア派民兵「人民動員隊」(PMF)を支持する議員らの存在だ。ISとの戦闘で大きな役割を果たし、存在感を増した。

 現地では、イランが「総選挙前からスンニ派の政治家にも接近し、テヘランへの観光に招くなどして関係を深め、『イランの政策に従うこと』を条件に多額の選挙資金を提供した」とも噂される。

■    ■

 バグダッドを流れるチグリス川。岸辺の立ち入り制限区域「グリーンゾーン」に米国大使館がある。外交官や警護の兵士らがストレスなく暮らせるようスーパーやレストラン、銀行や宿泊施設もある。外部と隔絶された空間が米国の隠然たる力を象徴している。

 「米国に見限られたらイラクは1日で危機に直面する」。バグダッドのシンクタンク研究員のハシミ氏(45)はこう断言する。

 イラクの原油生産量は1日340万バレル。米国はうち120万バレルを買い、それとは別に100万バレルを米国と関係が深い国々が買う。米国は事実上、イラクの輸出原油の6割以上に関わることで、イラクに影響力を行使しているのだ。イランに対抗するため、米国がPMFの行動範囲を制限するよう政府に“命令”する計画だという見方もある。

■    ■

 シーア派人脈を基盤に浸透を図るイランと、政府の首根っこを押さえる米国。両国がイラクで暗闘を繰り広げる背景には、中東全域の勢力争いがある。

 イランにとってイラクは、自国の勢力圏ともいえるシリア、レバノンと本国を結ぶ要衝。米国にとっては、「シーア派の連鎖」を断ち切るために手放せない国となっている。

 先のジャーナリストはこう嘆いた。「イラクの政治はイランと米国の駆け引きの場になっている。イラクの将来などそっちのけだ」

2570チバQ:2018/11/18(日) 11:58:10
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181117-00000042-asahi-int
サウジ、「皇太子が命令」報道を強く否定 記者殺害事件
11/17(土) 18:40配信 朝日新聞デジタル
サウジ、「皇太子が命令」報道を強く否定 記者殺害事件
サウジアラビアで開かれた国際経済会議に出席したムハンマド皇太子(中央)=2018年10月24日、リヤド、高野裕介撮影
 サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏の殺害事件で、複数の米紙が16日に「米中央情報局(CIA)がサウジのムハンマド皇太子の命令だと結論づけた」と報じたことについて、サウジ側は報道を強く否定した。サウジは事件後、影響が皇太子の権威や内政に及ぶのを避けようと躍起になっている。

 ワシントン・ポスト紙などは、CIAが結論の根拠として、事件前にムハンマド皇太子の弟で駐米大使のハリド王子がカショギ氏に電話し、殺害現場になった在トルコのサウジ総領事館を訪ねるよう促していたことを挙げたと報じた。ハリド氏は事件後に帰国したままとみられている。

 ハリド王子は報道を受けツイッターで、カショギ氏との電話自体を否定し、「米政府に、この主張に関する全ての情報開示を求める」と訴えた。

 事件をめぐっては、トルコの捜査情報がメディアに報じられるなか、サウジは説明を変遷させてきた。しかし、皇太子の関与や指示については一貫して否定。15日にはサウジ検察が、事件の中心的な役割を果たした5人に死刑を求刑する方針を公表し、事件後に解任された情報機関副長官の命令を受けた人物らが「現場判断」で殺害したとした。

 ジュベイル外相も同日、「(皇太子は)全く関係ない」と主張。トルコに加え、昨年に断交したカタールのメディアがサウジに対する悪意あるキャンペーンを行っていると訴えた。

朝日新聞社

2571チバQ:2018/11/18(日) 18:15:10
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-181118X331.html
ガザ停戦でイスラエル首相窮地=極右与党離反、総選挙前倒しへ
14:18時事通信

 【エルサレム時事】パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスとの停戦に応じる決断を下したイスラエルのネタニヤフ首相が、連立与党内からの反発で窮地に立たされている。極右政党が相次いで離反の動きを見せ、来年11月に予定されていた総選挙の前倒しは不可避の情勢だ。

 極右与党「わが家イスラエル」の党首で対パレスチナ最強硬派のリーベルマン氏は14日、停戦受け入れの判断を「テロに屈した」と厳しく批判。国防相を辞任するとともに連立政権からも離脱する方針を示した。国会(定数120)で5議席を有する「わが家」が抜けると、連立与党の議席数は61に減少。あと1人減れば過半数を確保できなくなる状況に陥った。

 ネタニヤフ首相は最大与党の右派リクードの党首で、リクード支持者にも対パレスチナ強硬派が多い。リーベルマン氏がガザ停戦を政局に絡める動きを見せた背景には、選挙を視野にリクードの支持層に食い込もうとする狙いがあるとみられる。

 さらに、ネタニヤフ首相は16日、8議席を有する別の極右与党「ユダヤの家」党首のベネット教育相と今後の政権運営をめぐり協議したが、不調に終わった。ベネット氏もガザ停戦に反対していたとされ、地元紙ハーレツ(電子版)によると、ベネット氏は17日、総選挙の前倒しが必要との認識を示した。

 首相にとって、ガザ停戦が選挙の争点になるのは痛手だ。当面は政権を維持し、国民の関心がほかに向くのを待ちたいところだが、流れを変えるのは難しい。地元メディアでは、政権はせいぜい1カ月程度しかもたないとの見方が支配的になっている。

2572チバQ:2018/11/18(日) 18:21:05
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-181116X256.html
総選挙前倒しへ=極右政党との協議不調―イスラエル
11月16日 23:59時事通信

 【エルサレム時事】イスラエルのネタニヤフ首相は16日、連立与党の一角を占める極右与党「ユダヤの家」のベネット党首と今後の政権運営をめぐり協議した。しかし、地元紙ハーレツ(電子版)などによると、協議は不調に終わり、来年11月に予定されていた総選挙の前倒し実施は避けられない情勢となった。地元メディアは18日に総選挙の日程が決まる見通しと伝えたが、首相はなお政権維持の道を模索しており、日取りの決定は難航する可能性もある。

 ネタニヤフ政権は最大与党の右派リクードを中心とする連立政権だが、14日に極右政党「わが家イスラエル」を率いるリーベルマン党首が、パレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスとの停戦を首相が受け入れたことへの不満から、国防相辞任と同党の連立離脱を表明。教育相を務めるベネット氏も停戦に反対の立場で、対応が焦点となっていた。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181115-00000611-san-m_est
イスラエル総選挙前倒しも 国防相辞意で政局流動化
11/15(木) 20:30配信 産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】イスラエルのリーベルマン国防相が辞任を表明し、ネタニヤフ首相の政権運営は厳しさを増すとの見通しが強まっている。リーベルマン氏は、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとの事実上の停戦を辞任理由としており、これに呼応する形で閣内外で政府批判が強まりかねないからだ。来年11月までに実施予定だった総選挙の前倒しも現実味を帯びており、政局は流動化の様相を強めている。

 「テロに対する降伏だ」。対ハマス強硬派のリーベルマン氏は14日、こう述べてハマスとの事実上の停戦に応じたネタニヤフ政権を批判し、国防相辞任を表明した。所属する極右政党「わが家イスラエル」が連立政権から離脱する方針も示し、総選挙の前倒しを求めた。ネタニヤフ氏は連立政権の各党党首と協議するなど対応に追われている。

 野党からも早期の選挙実施を求める声が上がる中、連立与党に加わる極右「ユダヤの家」のベネット教育相が国防相ポストを要求、拒否されれば連立政権から離脱すると揺さぶっているとの観測も出た。ベネット氏も停戦に反対した対ハマス強硬派として知られる。

 同ポストは、ネタニヤフ氏が兼務する意向だとも伝えられている。

 ハマスなどが12日、ロケット弾など約460発をイスラエル南部に撃ち込み、同国軍は約160カ所を報復攻撃。双方はその後、エジプトなどの仲介で事実上の停戦に入った。

2574チバQ:2018/11/21(水) 11:26:06
https://www.yomiuri.co.jp/world/20181119-OYT1T50088.html
「なぜ息子が死ななくては」ガザ、膨らむ憎悪
2018年11月19日 18時31分
建物が完全に崩落した空爆現場(17日、ガザ市中心部で)=金子靖志撮影
建物が完全に崩落した空爆現場(17日、ガザ市中心部で)=金子靖志撮影

 【ガザ(パレスチナ自治区)=金子靖志】イスラエル軍とパレスチナ自治区ガザの武装組織が今月中旬、激しい戦闘を繰り広げた現場では、爆撃された建物のがれきが散乱し、双方の住民が憎悪をむき出しにしていた。

 17日、ガザ市中心部では、空爆で複数の建物が崩壊し、焼け焦げた臭いが漂っていた。家を失った住民は「これからどう暮らせばいいのか」と声を落とした。

 今回の衝突は、イスラエル軍が11日、民間人を装ってガザに侵入し、イスラム主義組織ハマス幹部らを殺害したことがきっかけとなった。その後、戦闘が激化し、ガザ市民やイスラエル兵ら計16人が死亡し、13日夕に攻撃が収まった。

 ガザ北部で13日朝、養鶏場での餌やりを終えた後に爆撃を受けた男性(26)の父親(55)は「なぜ息子が死ななくてはいけないのか」と憤った。

2575名無しさん:2018/11/25(日) 19:43:37
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181124-00000055-jij-m_est
総選挙時期めぐり駆け引き=連立2党の動向焦点―イスラエル
11/24(土) 14:36配信 時事通信
総選挙時期めぐり駆け引き=連立2党の動向焦点―イスラエル
イスラエルのネタニヤフ首相=19日撮影、エルサレム
 【エルサレム時事】パレスチナ自治区ガザでの停戦に反発する極右政党「わが家イスラエル」が今月中旬に与党を離脱し、総選挙前倒しの動きが加速化したイスラエルで、選挙の時期をめぐる政党間の駆け引きが活発化している。

 最大与党リクードを率いるネタニヤフ首相が政権延命を図る中、与党の一角を占める中道クラヌと極右「ユダヤの家」の動向が焦点だ。

 与党の勢力は「わが家」が抜け、国会定数120の半数をわずかに上回る61議席となった。地元メディアによると、クラヌ党首のカハロン財務相は「法案を通し、経済を前に進められなければ(政権は)機能しなくなる」と先行きへの懸念を表明。19日の党の会合では「(来年)3月の選挙に備えよ」と発言した。

 ユダヤの家も現時点では連立にとどまる意向ながら、党首のベネット教育相は首相がガザでイスラム組織ハマスとの停戦を受け入れたことを批判している。今後首相との確執が深まれば、対応を変える可能性が高い。

 一方、早い段階で総選挙に持ち込みたい野党各党は、与党側の足並みの乱れを慎重に見極めつつ、国会に解散法案を提出する方針だ。野党側は21日、当初予定していた同法案の提出をいったん見送ったが、野党筋は地元紙ハーレツに「向こう数週間で、より適切な(提出の)機会が訪れるのを待っている」と語った。

2577チバQ:2018/11/26(月) 11:11:21
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201811/CK2018111902000121.html
<危うい野心 エルドアンとトルコ>(上)「目標は大統領」有言実行

2018年11月19日 朝刊


エルドアン大統領の出身地、カシムパシャで暮らす旧友ハッサン・カイグススさん。エルドアン氏と自身を紹介した地元紙を大事に飾っている

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 十月中旬、トルコの最大都市イスタンブールは、あの話題で持ち切りだった。サウジアラビアの著名記者ジャマル・カショギ氏=当時(59)=が消息を絶ち、その後殺害が明らかになった前代未聞の事件。世界の耳目の中心にいたのは、エルドアン大統領(64)だった。

 捜査当局が握る証拠をメディアにリークし、当初しらを切ったサウジ政府の「うそ」を次々と白日の下にさらした。対立するサウジの国際的評価を落とし、サウジを擁護したいトランプ米政権の姿勢を見透かして対トルコ経済制裁の一部解除を引き出した。大国と渡り合う政治カードに利用した外交成果は明らかだ。

エルドアン大統領の生家があったカシムパシャの一画。住民は親しみを込めて彼を「チーフ」と呼ぶ=いずれもイスタンブールで

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 「彼は今や世界のリーダーになった」。エルドアン氏の旧友ハッサン・カイグススさん(68)は心酔する。二人が育ったのはイスタンブールの下町カシムパシャ。急斜面にアパートが並び、決して裕福とは言えない。かつては薬物がはびこり、生活環境も悪かった。

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 若きエルドアン氏が熱中したのがサッカー。カイグススさんとは別チームのミッドフィルダー(MF)で「試合の作戦を考え、仲間を鼓舞する指導力があった。神が与えた才能だ」。

 一方で傾倒したのがイスラム主義の政治運動だ。トルコは一九二三年の建国以来、政教分離を徹底した世俗主義を国是とし、軍部など世俗派エリート層が国政を支配。女性が公共の場でヒジャブ(頭髪を覆うスカーフ)を着用するのも禁止された。軍は過去に四度、政治介入してイスラム主義の政権を崩壊させた。

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 対して保守的なカシムパシャ地区で、敬虔(けいけん)な家庭に育ったエルドアン氏は、宗教指導者養成学校に通い、清廉な庶民派を売りにした。転機はイスタンブール市長だった九七年、演説で宗教的な詩を引用し、翌年に禁錮十カ月の実刑判決を受けた。エルドアン氏に関する著作によると、刑務所で接見した知人に語った。

 「どんな障害があろうと乗り越える。神の許しと国民の常識とともに最大政党を結成し、いつの日か首相に就く。神が機会を与えてくれるのなら、最終的な目標は大統領になることだ」

 その言葉通り、出所後に公正発展党(AKP)を設立し、首相を経て大統領に-。貧困層向けの住宅建設など、弱者に施すイスラム的価値観に根差した政策を進めた。長年世俗派から置き去りにされていた保守層にとって、エルドアン氏はイスラム復権運動のリーダーに映る。

 カイグススさんは海難事故で二十代から寝たきり生活。代わりに、妻が地元自治体で定年まで事務職として働いて家計を支えた。エルドアン氏の手助けがあったかは明言しなかったが、誇らしげに言った。「彼は古い友人を忘れない」 (トルコ・イスタンブールで、奥田哲平、写真も)

 ◇ 

 欧州とアジアをつなぐ地政学の要衝トルコ。十五年にわたる長期政権を築くエルドアン大統領の足跡は、権力掌握と大国への野望を実現する闘いの連続だ。欧米を中心に強権政治に懸念が高まる中、エルドアン氏はトルコをどこに導くのか。故郷イスタンブールを歩いた。

2578チバQ:2018/11/26(月) 11:11:49
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201811/CK2018112002000138.html
<危うい野心 エルドアンとトルコ>(中) 「対決」演出 求心力保つ 

2018年11月20日 朝刊


トルコ・イスタンブール郊外に設けられたドラマ「復活エルトゥールル」のセットで語るメフメト・ボズダグさん

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 トルコの最大都市イスタンブールの中心部から車で一時間ほどのベイコズ地区。黒海を望む森林を進むと、突然十三世紀の遊牧民のテント群が姿を現した。人気テレビドラマ「復活エルトゥールル」の屋外セットだ。第五シリーズの撮影中、俳優や撮影スタッフが慌ただしく動き回っている。

 「なぜオスマン帝国が六百年以上にわたって世界最大の帝国を築けたのか。それを描こうと考えた」。セット近くに建てた自宅兼仕事場で、脚本・製作総指揮を務める歴史学者メフメト・ボズダグさん(35)が力を込めた。

 主人公は、オスマン帝国の創始者オスマン一世の父エルトゥールル。カイ族の首長としてテンプル騎士団やモンゴル軍などの外敵を倒しながら、国造りにまい進する物語。世界六十カ国以上で放映されて人気を博している。

 エルドアン大統領はもちろん、今年七月には政情不安が続くベネズエラのマドゥロ大統領もファンを公言し、セットに足を運んだ。ボズダグさんは「人気が出たのは、どんな時代でも圧政や独裁に対する英雄が必要だからだ。世界はいま、正義を失っている」と言い切る。

 国営放送TRTでドラマが始まったのは二〇一四年十二月。周到なメディア戦略なのか、偶然の一致かは不明だが、エルドアン氏の政権基盤が揺らぎ、強権的な政治手法が目立ち始めた時期と重なる。

 一三年に世俗派を中心とした反政府運動が高まり、一五年からは過激派組織「イスラム国」(IS)や非合法組織クルド労働者党(PKK)が関与したテロが相次いだ。極め付きは一六年七月に軍の一部が蜂起して政権転覆を狙ったクーデター未遂事件だった。

 そうした危機を乗り越えるため、エルドアン氏は内外の「敵」との対決姿勢を演出し、国民の連帯が必要と訴えてきた。在米イスラム指導者ギュレン師率いる「ギュレン運動」をクーデター未遂の黒幕とみなし、十五万人以上の公務員を追放する大規模粛清で「敵」を排除した。

 オスマン帝国のような大国復活への野望は、国民の愛国心に響く舞台装置だ。実際にも一六年からシリア内戦に軍事介入。中東秩序の中核を担おうとする戦略は「新オスマン主義」と呼ばれる。第一次世界大戦でオスマン帝国を滅ぼした欧米との軋轢(あつれき)が深まるのは必然とも言える。

 ボズダグさんによれば、欧州やアフリカの一部までを覆ったオスマン帝国の統治は「異なる文化を公平にまとめた」のが成功の鍵だという。「トルコは西側支配は受けない。われわれは正義の大切さを分かっている」。ボズダグさんは今、第一次大戦中にオスマン軍が英軍を破った新作ドラマを制作しているという。(トルコ・イスタンブールで、奥田哲平、写真も)

<オスマン帝国> オスマン1世が1299年にアナトリア(トルコのアジア部分)西部に樹立した国家。スルタン(専制君主)はイスラム教の預言者ムハンマドの後継者「カリフ」を名乗った。スレイマン1世の16世紀に最盛期を迎え、オーストリア国境から黒海、ペルシャ湾、北アフリカにまたがる大帝国となった。第1次大戦でドイツ側について敗北し、領土が縮小。1922年にケマル・アタチュルクのトルコ革命で消滅。23年にトルコ共和国が建国された。

2579チバQ:2018/11/26(月) 11:12:11
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201811/CK2018112102000125.html
<危うい野心 エルドアンとトルコ>(下) 人気の源 成長路線に影

2018年11月21日 朝刊


イスタンブール運河の建設予定地。キュチュクチェキメジェ湖から北(写真右)に向かって開削される

写真
 イスタンブール西部でマルマラ海を望む築四十年のマンション。浜辺を見渡す一階の窓辺で、元歯科医師のジャラト・コノクサルさん(73)は悲しそうに言った。「この風景が好きで買ったわが家を追い出されるのか。裁判に訴えたいが、政府の方針は変わらないだろう」

 一帯は、エルドアン政権が進めるイスタンブール運河の建設予定地。ボスポラス海峡と並行するように、マルマラ海と黒海を結ぶ全長四十五キロ(幅百五十メートル、深さ二十五メートル)の新たな運河だ。総事業費百五十億ドル(約一兆六千億円)の建設工事が早ければ来年にも始まる予定で、エルドアン大統領自身が「クレイジー」と呼ぶ計画が現実になろうとしている。

 十五年にわたって権力を握るエルドアン氏の人気の源泉は好調だった経済だ。外国から投資を呼び込み、地方に道路や住宅、病院を整備する公共建設事業を次々と実施。貧困層が徐々に中間層に引き上げられ、一人当たりの国内総生産(GDP)は三千ドルから一万ドルを超えるまでになった。恩恵にあずかった国民と建設業界が強力な支持者になるという仕組みだ。

写真
 新運河建設計画はそんな成長一辺倒の事業の集大成だ。十月末に一部開業した新空港や高速道路建設とも連動し、周辺の森林を開発して第二の都市を造ろうという壮大な構想だ。政権はボスポラス海峡の混雑を緩和し、通航料が新たな収益になると建設の意義を盛んにアピールする。

 これに対して野党「国民民主主義党(HDP)」のベイザ・ウストゥン議員は、建設予定地周辺の環境や黒海、マルマラ海の生態系に悪影響を与えると批判。「喜ぶのは建設運輸業界だけで、その他の国内産業は育っていない」と、エルドアン式の発展モデルに警鐘を鳴らす。

 八月には米国との関係悪化で通貨リラが急落。それを機に、慢性的な経常赤字や膨大な対外債務残高といったトルコ経済の脆弱(ぜいじゃく)さが表面化した。十月のインフレ率は25%に上り、経済成長を享受してきた国民生活に影が差す。

 リラ安は一服したが、今回の通貨危機で明らかになったのは、欧米からの投資に頼るトルコ経済にとって、エルドアン氏の言動がリスクと認識されたことだ。だが、欧米との対決を煽(あお)って国民の支持を得る手法から、弱腰は見せられない。エルドアン氏は、そんな矛盾を抱えている。

 エルドアン氏はトルコを経済で世界トップ10に押し上げる野心的な目標を掲げる。新運河完成予定の二〇二三年は、近代トルコ建国百年にあたる。節目の年を最高権力者として迎えるのを願うエルドアン氏にとって、経済運営の行方がアキレス腱(けん)になる。 (トルコ・イスタンブールで、奥田哲平、写真も)

2580チバQ:2018/12/01(土) 01:01:15
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181130-00000096-mai-m_est
<レバノン>ハリリ首相の続投決まるも半年以上組閣できず
11/30(金) 19:27配信 毎日新聞
<レバノン>ハリリ首相の続投決まるも半年以上組閣できず
首都ベイルート中心部に張られたハリリ首相のポスター。総選挙後半年が経過しても、組閣は進んでいない=レバノンの首都ベイルートで、篠田航一撮影
 【ベイルートで篠田航一】中東の小国レバノンで、5月6日の総選挙から半年以上たっても新内閣が発足しない状態が続いている。イスラム教スンニ派のハリリ首相の続投は決まったが、選挙で躍進したシーア派組織ヒズボラ系の勢力が多くの閣僚ポストを要求するなど綱引きが続いているためだ。内戦下の隣国シリアから大量の難民が流入し、財政再建も課題となる中、「わが国にはもう時間を浪費する余裕はない」(アウン大統領)との懸念が広がっている。

 18の宗教・宗派が混在するレバノンでは宗派バランスを重視し、首相はスンニ派、国会議長はシーア派、大統領はキリスト教マロン派から選出するのが慣例。総選挙でハリリ首相率いる政党は議席を減らしたものの、他のスンニ派勢力の支持を得て再任された。一方、地元メディアなどによると、総選挙で躍進したヒズボラ系は使える予算の大きい保健相など複数のポストを要求。だが国際機関からの保健・医療支援の窓口は保健相になるため、ヒズボラを「テロ組織」に指定する米国などが反対しているという。

 ハリリ首相もヒズボラとの距離を巡り苦悩を深める。首相は近年、同じスンニ派の大国サウジアラビアのムハンマド皇太子から「シーア派に妥協的」な姿勢を責められ、昨年11月のサウジ訪問中には一時軟禁されたとも伝えられた。スンニ派の政党関係者は毎日新聞に「サウジの圧力は依然として強く、首相は安易にヒズボラの要求を受け入れられない」と話す。中東で覇権を争うイランとサウジは、レバノンでも影響力拡大を図っている。

 1975〜90年に内戦を経験したレバノンは、2006年にヒズボラがイスラエルと交戦するなど政情不安が続いた。近年は治安が回復傾向にあるが、11年に内戦が始まった隣国シリアからの難民流入が社会の不安定化を招き、経済再建が課題となっている。

2581チバQ:2018/12/03(月) 18:01:45
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181202-00000096-kyodonews-int
イスラエル首相の起訴勧告
12/2(日) 19:23配信 共同通信
イスラエル首相の起訴勧告
イスラエルのネタニヤフ首相(ロイター=共同)
 【エルサレム共同】イスラエル警察は2日、同国の通信大手ベゼクに便宜を図った見返りに、同社傘下のニュースサイトで好意的な報道をするよう求めたとして、ネタニヤフ首相とサラ夫人を起訴するよう検察当局に勧告した。ネタニヤフ氏への起訴勧告は3件目。同氏は声明で疑惑を否定した。

 ネタニヤフ氏には今回の疑惑とは別に、複数の実業家から高額の贈り物を不正に受け取った疑いや、地元の有力紙に対し便宜を図る見返りとして自身に好意的な報道をするよう要求した疑いが持たれている。イスラエル警察は今年2月、ネタニヤフ氏を起訴するよう検察当局に勧告した。

2582とはずがたり:2018/12/03(月) 20:22:17
2620 名前:とはずがたり[] 投稿日:2018/12/03(月) 20:21:59
これはエネルギー案件ではなく政治案件だなあ。。

カタール、来月OPECを脱退へ エネルギー相発表
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/business/afpbb-3200287.html
15:55AFPBB News

【AFP=時事】(更新)カタールのサード・アルカービエネルギー・産業相は3日、同国が天然ガスの生産に集中するため来年1月に石油輸出国機構を脱退すると明らかにした。

 アルカービ氏は首都ドーハで記者会見を開き、「カタールは2019年1月をもってOPECを脱退すると決定した」と表明。カタールは1961年にOPECに加盟しているが、アルカービ氏によると記者会見前にOPEC側に脱退決定を伝えたという。

 また、カタールは石油生産を継続する一方、今後は天然ガスの生産に集中するという。同国は液化天然ガスの輸出で世界一の規模を誇っているが、アルカービ氏は石油について「大きな将来性はない」とし、「われわれは大変現実的だ。わが国の将来性はガスにある」と述べた。

 OPECは石油資源の豊富なサウジアラビアが主導権を握っているが、サウジアラビアは2017年6月、他の中東諸国とともにカタールとの外交関係を断絶した。【翻訳編集】AFPBB News

2583とはずがたり:2018/12/03(月) 20:22:38
サウジ、カタールがロ製ミサイル入手なら軍事行動も辞さず 仏紙
http://www.afpbb.com/articles/-/3177043?utm_source=nttresonant&amp;utm_medium=news&amp;utm_campaign=txt_link_r2
2018年6月3日 17:24 発信地:パリ/フランス [ ヨーロッパ フランス ]
サウジ、カタールがロ製ミサイル入手なら軍事行動も辞さず 仏紙
ロシアの地対空ミサイルシステム「S-400」(2017年8月22日撮影、資料写真)。(c)AFP/Alexander NEMENOV
【6月3日 AFP】サウジアラビアは、カタールがロシアから最新鋭の高性能地対空ミサイルシステム「S-400」を入手した場合、カタールに対する軍事行動も辞さないと警告した。仏紙ルモンド(Le Monde)が1日、報じた。

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 ルモンドによると、サウジアラビア政府はフランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領に書簡を送り、カタール・ロシア間のS-400をめぐる交渉を阻止するために介入し、中東の安定を維持する手助けをして欲しいと訴えた。

 この報道について、仏大統領府または外務省からの反応は今のところない。

 サウジアラビアおよび、バーレーンやアラブ首長国連邦(UAE)を含む中東の近隣諸国は昨年6月、イスラム過激派を支援するとともに、中東におけるライバル国のイランに近づきすぎているとカタールを非難し、断交。その後、サウジ主動でカタールに経済制裁が課された。カタールはサウジ側の主張を一貫して否定している。

 こうした孤立状態を打開するため、カタールはロシアなどの国々と新たな関係を築こうとしてきた。

 カタールは1月、「S-400」の導入についてのロシアとの協議は「かなり進んだ段階」にあると発表していた。(c)AFP

2584チバQ:2018/12/04(火) 15:13:21
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181203-00000092-mai-m_est
イスラエル首相に極右揺さぶり ハマス対応巡り「弱腰」批判
12/3(月) 21:04配信 毎日新聞
 【エルサレム高橋宗男】イスラエルの連立与党から極右政党が離脱し、ネタニヤフ首相がぎりぎりの政権運営を強いられている。離脱はイスラム組織ハマスへの対応を巡るものだが、来年11月までに実施予定の総選挙をにらみ、極右勢力の揺さぶりは続く。ネタニヤフ氏は少しでも有利な形で選挙に臨もうと、前倒しのタイミングを探っているようだ。

 選挙前倒しの動きは先月中旬以降、高まった。パレスチナ自治区ガザで先月12、13日、イスラエル軍とハマスが攻撃の応酬を展開。その後、ハマスと停戦を結んだネタニヤフ氏について、連立与党の一角を占めていた極右「わが家イスラエル」党首のリーベルマン国防相は「弱腰」と批判し、国防相を辞任しただけでなく、連立からも離脱した。

 これを受けて、連立与党は国会の定数120の半数を1議席だけ上回る61議席になった。連立を組む別の極右政党「ユダヤの家」党首のベネット教育相もガザ停戦を批判した上で、国防相のポストを要求し、ネタニヤフ氏をけん制した。

 ともに極右政党の党首を務めるリーベルマン氏とベネット氏によるネタニヤフ氏への揺さぶりは、次期選挙を見据え、ハマスへの強硬姿勢を印象づけて極右や右派支持者にアピールする狙いもあったとみられる。結局、国防相はネタニヤフ氏が兼務し、連立政権も維持されているが、与党の足並みが乱れれば、政権延命が難しくなる状況に変わりはない。

 またネタニヤフ氏は昨年以降、自身の汚職疑惑にもさらされている。イスラエル警察は2日、国内の通信大手会社に法規制を巡る便宜を図った見返りに、この会社の傘下にあるニュースサイトで好意的な報道をするよう求めたとして、ネタニヤフ氏とサラ夫人を起訴するよう検察当局に勧告した。警察は今年2月にも別の汚職疑惑2件で起訴勧告しており、今回が3件目だ。

 ネタニヤフ氏は起訴勧告に対し「魔女狩りだ」と反発。野党の中道政党ハトヌアのリブニ党首はネタニヤフ氏の首相退陣と早期の総選挙実施を求める。

 ただ、これまでの汚職疑惑やハマスとの停戦を踏まえて先月中旬に発表された各種世論調査でも、リクードは現有議席をほぼ維持する結果が出ている。ネタニヤフ氏は政局と検察の動向をにらみながら、総選挙に向けて戦略を練る構えだ。

2585チバQ:2018/12/06(木) 18:00:52
https://digital.asahi.com/articles/ASLD45488LD4UHBI028.html?rm=322
サウジの影響力、弱める狙いか カタールのOPEC脱退
ドバイ=高野裕介2018年12月6日16時55分
 中東のカタールが3日に産油国でつくる石油輸出国機構(OPEC)からの脱退を発表した背景に、OPECの盟主サウジアラビアとの対立があるとの見方が出ている。表向きは世界最大の輸出量を誇る液化天然ガス事業に注力するためとの経済的理由を示しているが、昨年6月の断交後、対立解消のめどが立たないサウジの影響力を弱める狙いがあるとみられている。

カタールがOPEC脱退へ 「天然ガスに注力」理由に
 3日に会見したカタールのカアビ・エネルギー担当相は「政治的なことは関係ない」と断言。あくまで天然ガス事業の拡大を脱退の理由に挙げた。カタールの産油量はOPEC全体の2%ほどで、原油市場への影響は大きくないとみられるが、湾岸産油国の結束の象徴だったOPECからのカタールの脱退は、その求心力の低下につながる。

 ログイン前の続きカタールは秋田県ほどの面積だが、天然ガスと原油輸出による資金力を背景に、独自の外交を展開。サウジが敵視するイランやイスラム組織「ムスリム同胞団」との関係も保ってきた。こうした動きに対し、サウジやアラブ首長国連邦(UAE)などの4カ国は昨年6月、カタールに断交を突きつけ、経済封鎖を始めた。しかし、断交後はイランやトルコがカタールを支援するなど、サウジの思惑は裏目に出ている。

 解決の糸口が見えないなか、10月にトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館で起きたサウジ人記者殺害事件への関与が疑われ、国際的な批判にさらされたサウジのムハンマド皇太子は、同月下旬の国際経済会議で「カタール経済も強力で、今後成長していく」と発言。断交を主導した皇太子自らカタールを持ち上げる発言をしたことで、緊張緩和の動きともとられた。

 だが、カタールは今月6日のOPEC総会や、9日にサウジの首都リヤドで予定されている湾岸協力会議(GCC)を前にしてOPEC脱退を表明した。UAEのガルガーシュ外務担当相が「政治的な孤立によるカタールの役割と影響力の低下を認めたことだ」と批判しており、カタールと周辺国との対立が深まる恐れがある。(ドバイ=高野裕介)

2586チバQ:2018/12/06(木) 18:24:35
https://mainichi.jp/articles/20181204/k00/00m/030/174000c
イエメン停戦交渉へ前進 ハディ暫定政権とフーシの代表者が和平協議出席へ
毎日新聞2018年12月4日 17時44分(最終更新 12月5日 00時30分)
 【カイロ篠田航一】内戦が続くイエメンを巡り、国連の仲介で停戦交渉が前進する可能性が高まっている。サウジアラビアが支持するハディ暫定政権と、イランが後ろ盾のイスラム教シーア派武装組織フーシの双方の代表者が、5日ごろからスウェーデンで開催予定の和平協議に出席する見通しとなったためだ。背景には、イエメンやシリアなど中東各地で「代理戦争」を繰り広げてきたサウジ、イラン両国が現在、ともに国際社会で厳しい立場に置かれている現実もある。

 ロイター通信などによると、イエメンでは3日、負傷したフーシの兵士50人が、敵であるサウジ側連合軍の許可を得て、隣国オマーンに治療のため国連機で搬送された。サウジ側の報道官は「信頼醸成のための措置」と述べており、交渉入りに向けた前向きな動きとみられる。和平協議では政権側とフーシ側が直接対話する見通しと伝えられている。正式な協議が実現すれば、2016年にクウェートで開かれて以来となる。

 和平協議は9月にもスイス・ジュネーブで開催予定だったが、フーシが参加を拒否し、進展はなかった。だが米国によるイランへの経済制裁再開で、フーシの後ろ盾のイランが苦境に陥り、フーシは態度を軟化させ始めた。イラン外務省も3日、「協議を歓迎する」との声明を出した。

 一方、イエメン内戦介入を主導するサウジのムハンマド皇太子も苦しい立場に置かれている。サウジのジャマル・カショギ記者殺害事件では自身の関与も取りざたされ、サウジに武器供与を続けてきた米国からも批判が高まる中、停戦を求める国際社会の圧力が一段と強まっている。

 ただ、これまで停戦に向けた協議は何度も決裂。首都サヌアまで掌握したフーシが今後、支配地域などを巡り政権側とどこまで折り合えるかなど課題は多く、停戦実現は容易ではない。

 イエメンでは14年にハディ暫定政権とフーシの対立が激化。サウジなどが15年3月に軍事介入し、本格的な内戦に発展した。既に民間人を含む1万人以上が死亡し、人口2800万人のうち800万人が飢餓状態にある「世界最悪の人道危機」(国連)が続いている。

2587とはずがたり:2018/12/07(金) 14:27:31
サウジ皇太子側近2人に逮捕状 トルコ裁判所、事件後解任
12月05日 20:23共同通信
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2018120501002231.html

 【イスタンブール共同】サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏がトルコで殺害された事件で、トルコの裁判所は5日、サウジのサウド・カハタニ元王室顧問とアハメド・アシリ元情報機関高官の逮捕状を出した。アナトリア通信などが伝えた。2人は事件への関与が疑われるサウジのムハンマド皇太子の側近。

 トルコ検察が2人の逮捕状を請求した。サウジは10月にカショギ氏の死亡を初めて認めた際に2人の解任も発表したが、皇太子の関与は強く否定している。一方、トルコは名指しを避けつつ皇太子関与を指摘している。

2589チバQ:2018/12/10(月) 18:04:49
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181209-00010001-wedge-m_est
2年前にも反ムハンマド派の拉致未遂、根っこにサウド王家の権力闘争
12/9(日) 12:21配信 Wedge
2年前にも反ムハンマド派の拉致未遂、根っこにサウド王家の権力闘争
(Tim E White/Gettyimages)
 サウジアラビアの反体制派ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏殺害事件は追及するトルコ側の手詰まり感が露呈される一方、疑惑の中心人物であるムハンマド皇太子は最近のG20サミットに出席するなど逃げ切りを図っている。殺害事件の背景にはサウド王家の凄まじい権力闘争があり、根は深い。

王宮内に盗聴器
 サウジ王室事情に精通するデービッド・イグナチオス氏が最近の米紙ワシントン・ポストで明らかにしたところなどによると、サウド王家の権力闘争は2つの強力な派閥の対立だ。一方はサルマン現国王と息子のムハンマド皇太子のサルマン一派であり、他方はアブドラ前国王派だ。

 対立が激化し始めたのはアブドラ前国王が死去した2015年1月。前国王は1年前から肺がんを患い、当時はリヤドのVIP病院で死の床にあった。前国王が死去した時、息子たちや侍従長らは権力を少しでも長く維持し、蓄えた一派の巨額な闇資金を隠すため、皇太子だったサルマン現国王にさえ嘘をつき、死去の事実を隠そうとした。

 この時のアブドラ一派の行動に激怒したサルマン氏は国王就任と同時にアブドラ派の排斥に着手。アブドラ前国王の息子であるツルキ、ミシャール両王子をそれぞれ、リヤド州知事、メッカ州知事の要職から更迭した。同時に息子であるムハンマド王子を国防相に抜擢、数か月後に副皇太子に据えるなど後継者のレールを敷いた。

 両派の対立は激しさを増し、アブドラ派は王宮内の灰皿など各所に無数の盗聴器を仕掛け、有力王子たちの電話も盗聴。数十メートル以内なら電話番号を特定できる中国製の装置まで購入した。サルマン派には今回の殺害事件で解任されたカハタニ元王室顧問が食い込み、抗争で疑心暗鬼になっていたムハンマド王子にクーデターが企てられているなどと陰謀論を吹き込んだ。

白昼の拉致未遂
 大金持ちの投資家としても知られるアブドラ前国王の息子、ツルキ王子の側近のビジネスマン、オバイド氏は2016年8月25日午後、中国側と投資案件を話し合うため王子の名代として私有機で北京に着いた。しかし、航空機から降りた時、40人もの中国の私服警官に囲まれ拘束された。中国で9月に開催予定だったG20を狙うテロ支援者という容疑だった。

 オバイド氏は拷問のような長時間の調べを受けた後、釈放された。中国側の説明によると、同氏の航空機が到着する5分前にサウジ本国から中国治安当局に連絡があり、テロ支援者が行くので、逮捕し、強制送還するよう要請があったのだという。送還のための航空機も用意されてあった。

 オバイド氏はそれまでサウジ情報庁の幹部から帰国するよう再三、電話連絡を受けていたが、ボスのツルキ王子に相談の上、無視していた。中国側は「あなたは権力闘争にすっかりはまっている」と警告したという。サウジ側はオバイド氏が宿泊していたホテルに工作員の一団を送り込んだ。その頃、オバイド氏はツルキ王子所有のエアバス機で避難先のスイスに向かっていた。

 この2年前のエピソードはカショギ氏のケースと驚くほど酷似している。ムハンマド皇太子に敵対する人物に帰国するよう説得を試み、上手くいかないことが分かると、力ずくで拉致しようというものだ。カショギ氏は殺害され、オバイド氏は生き残った。

 ムハンマド皇太子はこの失敗に激怒し、オバイド氏を帰国させる責任者だった情報総合庁の副長官を解任し、アハメド・アシリ将軍を新副長官に就けた。アシリ副長官はカショギ氏殺害事件のそもそもの作戦を命じた人物である。皇太子が拉致計画にいかに深く関わっていたかが分かるだろう。

 2つの派閥の権力闘争は2017年11月頂点に達する。ムハンマド皇太子がツルキ王子や王族、企業家ら有力者200人を汚職の名目で一斉に逮捕、リヤドの高級ホテル「リッツカールトン」に幽閉するという“クーデター”を決行したのだ。ツルキ王子は今も、拘束されたままだ。この“クーデター”はトランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー大統領上級顧問が皇太子を訪ね、密談してからわずか1週間後のことだった。

2590チバQ:2018/12/10(月) 18:04:59
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181209-00010001-wedge-m_est
2年前にも反ムハンマド派の拉致未遂、根っこにサウド王家の権力闘争
12/9(日) 12:21配信 Wedge
2年前にも反ムハンマド派の拉致未遂、根っこにサウド王家の権力闘争
(Tim E White/Gettyimages)
 サウジアラビアの反体制派ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏殺害事件は追及するトルコ側の手詰まり感が露呈される一方、疑惑の中心人物であるムハンマド皇太子は最近のG20サミットに出席するなど逃げ切りを図っている。殺害事件の背景にはサウド王家の凄まじい権力闘争があり、根は深い。

王宮内に盗聴器
 サウジ王室事情に精通するデービッド・イグナチオス氏が最近の米紙ワシントン・ポストで明らかにしたところなどによると、サウド王家の権力闘争は2つの強力な派閥の対立だ。一方はサルマン現国王と息子のムハンマド皇太子のサルマン一派であり、他方はアブドラ前国王派だ。

 対立が激化し始めたのはアブドラ前国王が死去した2015年1月。前国王は1年前から肺がんを患い、当時はリヤドのVIP病院で死の床にあった。前国王が死去した時、息子たちや侍従長らは権力を少しでも長く維持し、蓄えた一派の巨額な闇資金を隠すため、皇太子だったサルマン現国王にさえ嘘をつき、死去の事実を隠そうとした。

 この時のアブドラ一派の行動に激怒したサルマン氏は国王就任と同時にアブドラ派の排斥に着手。アブドラ前国王の息子であるツルキ、ミシャール両王子をそれぞれ、リヤド州知事、メッカ州知事の要職から更迭した。同時に息子であるムハンマド王子を国防相に抜擢、数か月後に副皇太子に据えるなど後継者のレールを敷いた。

 両派の対立は激しさを増し、アブドラ派は王宮内の灰皿など各所に無数の盗聴器を仕掛け、有力王子たちの電話も盗聴。数十メートル以内なら電話番号を特定できる中国製の装置まで購入した。サルマン派には今回の殺害事件で解任されたカハタニ元王室顧問が食い込み、抗争で疑心暗鬼になっていたムハンマド王子にクーデターが企てられているなどと陰謀論を吹き込んだ。

白昼の拉致未遂
 大金持ちの投資家としても知られるアブドラ前国王の息子、ツルキ王子の側近のビジネスマン、オバイド氏は2016年8月25日午後、中国側と投資案件を話し合うため王子の名代として私有機で北京に着いた。しかし、航空機から降りた時、40人もの中国の私服警官に囲まれ拘束された。中国で9月に開催予定だったG20を狙うテロ支援者という容疑だった。

 オバイド氏は拷問のような長時間の調べを受けた後、釈放された。中国側の説明によると、同氏の航空機が到着する5分前にサウジ本国から中国治安当局に連絡があり、テロ支援者が行くので、逮捕し、強制送還するよう要請があったのだという。送還のための航空機も用意されてあった。

 オバイド氏はそれまでサウジ情報庁の幹部から帰国するよう再三、電話連絡を受けていたが、ボスのツルキ王子に相談の上、無視していた。中国側は「あなたは権力闘争にすっかりはまっている」と警告したという。サウジ側はオバイド氏が宿泊していたホテルに工作員の一団を送り込んだ。その頃、オバイド氏はツルキ王子所有のエアバス機で避難先のスイスに向かっていた。

 この2年前のエピソードはカショギ氏のケースと驚くほど酷似している。ムハンマド皇太子に敵対する人物に帰国するよう説得を試み、上手くいかないことが分かると、力ずくで拉致しようというものだ。カショギ氏は殺害され、オバイド氏は生き残った。

 ムハンマド皇太子はこの失敗に激怒し、オバイド氏を帰国させる責任者だった情報総合庁の副長官を解任し、アハメド・アシリ将軍を新副長官に就けた。アシリ副長官はカショギ氏殺害事件のそもそもの作戦を命じた人物である。皇太子が拉致計画にいかに深く関わっていたかが分かるだろう。

 2つの派閥の権力闘争は2017年11月頂点に達する。ムハンマド皇太子がツルキ王子や王族、企業家ら有力者200人を汚職の名目で一斉に逮捕、リヤドの高級ホテル「リッツカールトン」に幽閉するという“クーデター”を決行したのだ。ツルキ王子は今も、拘束されたままだ。この“クーデター”はトランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー大統領上級顧問が皇太子を訪ね、密談してからわずか1週間後のことだった。

2591チバQ:2018/12/10(月) 18:05:33
トルコが側近2人に逮捕状
 アシリ副長官とカハタニ王室顧問はカショギ氏殺害事件後に解任されたが、起訴はされていない。カハタニ氏は米国が制裁を課した17人には含まれているが、アシリ将軍は含まれていない。

 こうした中、トルコの裁判所は12月5日、事件に関与したとして、カハタニ元王室顧問とアシリ将軍に逮捕状を出した。しかし、サウジが2人をトルコ側に引き渡す可能性は皆無だ。トルコ側はカショギ氏の殺害時の状況や、容疑者の特定など情報を小出しにしながらサウジに圧力を掛けてきたが、情報も弾切れ状態で、撃ち尽くした感がある。

 またトルコは国際的調査の必要性を主張し、これにはフランスのマクロン大統領や国連の人権担当高等弁務官らが強く支持しているが、皇太子の後ろ盾であるトランプ大統領は皇太子の関与を裏付ける「確定的な証拠」がない、と幕引きの構えを変えていない。

 しかし、カショギ氏の遺体の所在など多くの謎が残されたままで、ムハンマド皇太子に対する容疑も深まる一方だ。最近新たに明るみに出たのは、殺害事件が起こった頃、皇太子とカハタニ氏が11回に及ぶ交信をしていたことを米中央情報局は(CIA)が傍受していたというもの。

 内容までは明らかになっていないが、米議会上院の秘密会でハスペルCIA長官から事情を聴取した共和党のコーカー上院外交委員長は「皇太子が仮に陪審員の前に立てば、30分で有罪の評決となるだろう」と言明。トランプ大統領とは反対に、CIAや米議会は皇太子が殺害を命じたとの感触を強めていることが鮮明になっている。

 当の皇太子は事件が終わったことを誇示するかのように、ブエノスアイレスで開かれたG20サミットに出席し、国際舞台への復帰を図った。予定されていたトランプ大統領との会談は実現せず、各国首脳からよそよそしい対応をされたものの、ロシアのプーチン大統領とは固い握手を交わした。ウクライナ艦船拿捕事件で孤立するプーチン氏とははぐれ者同士の握手に見えた。

佐々木伸 (星槎大学大学院教授)

2592チバQ:2018/12/12(水) 16:41:45
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181212-00000522-san-m_est
イラク復興阻む汚職文化「賄賂の額大きすぎる」
12/12(水) 9:29配信 産経新聞
イラク復興阻む汚職文化「賄賂の額大きすぎる」
高級外車も走るバグダッド市街=10月中旬(佐藤貴生撮影)
 イラクで猛威をふるったイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)に対し、イラク国軍が掃討完了を宣言してから9日で1年。仕切り直しと位置づけられた今年5月の国会総選挙を受け、復興が進むとの期待が高まったが、進展はそう思わしくない。大きな課題の一つが汚職の撲滅だ。10月に訪れた首都バグダッドで識者らが語った実態を紹介する。(バグダッド 佐藤貴生、写真も)

【年表】イラクをめぐる米国などの動き

 ■「強い指導者がいれば…」

 「ここはきれいで安全。きょうはおなかがすいているからフードコートに行くの」。スカーフで頭部を覆った若い女性3人組が声をそろえた。

 バグダッドに昨年オープンした「ザユーナ・モール」は地下1階、地上5階建てのショッピングモールだ。最上階にはシネコンもあり、イラクで初めて自然の氷を使ったスケートリンクもある。週末には最高で2万5千人がやってくるという。

 記者を昼食に招いてくれたモールの経営者、アリ・ティミミ氏(55)はその席上、「ISがいなくなり、ビジネスは右肩上がりになることは間違いない」と胸を張った。が、賄賂に話が及ぶと「大きな問題だ」と顔を曇らせた。

 ティミミ氏はモール建設に際して賄賂を支払ったか明らかにしなかったが、「イラクの再建の前に、私たち自身を立て直さなくてはならない。強い指導者がいれば、汚職撲滅はすぐでも可能だ」と話した。

 ■9000件が立ち往生

 バグダッド市内の自宅で取材に応じたイラク政府元顧問、マジン・シェイカ氏(58)は、「賄賂の額が大きすぎて外国企業の利益が出ない。進出しようという意欲をそいでいる」と語った。

 今回の政権作りで首相候補にも名前が挙がったシェイカ氏によると、イラク政府が関わる1000万ドル規模の事業があったとすると、担当大臣が「いや、それは1500万ドルかかる」といって、前もって賄賂分を見込んで予算を上乗せしたりする。あるいは、外国企業に「プロジェクトを支援するから、事業会社の30%の所有権を渡せ」などと迫るという。

 シェイカ氏は、イラク戦争でサダム・フセイン政権が崩壊した2003年以降、履行されず放置されたり遅れたりしているプロジェクトは9千件に上るとみる。欧米や日本など主要国の企業の投資意欲が冷え、復興が遅れたのも無理はない数字だ。

 日本も火力発電所の修復事業に参加している南部バスラでは今夏、清潔な飲料水が供給されずに体調を崩す住民が続出し、大規模な抗議デモが起きた。

 中央政府は浄水施設のため資金を供給したが、資金は投入されず、地元の知事らが私腹を肥やしたとの観測も出た。「イラク屈指の油田地帯であるバスラの知事は歴代、腐敗まみれだった」という話も聞いた。

 イラクでは知事は住民の選挙では選ばれない仕組みで、シェイカ氏は「直接投票で選ぶよう改正しなくてはならない」と訴えた。

2593チバQ:2018/12/12(水) 16:42:02

 ■イランも関与?

 イラクはイスラム教シーア派大国の隣国イランと同じように、シーア派が国内最大人口だ。長きにわたり独裁を強いたフセイン元大統領はスンニ派で、15年前の政権崩壊はシーア派にとって権力奪回の好機が到来したことを意味した。そして、その重要な転換期を見逃さなかったのがイランだといわれる。

 ある地元記者は、「フセイン政権崩壊直後から、イランから多数の者が(シーア派が多く住む)バスラなど南部に続々とやってきた」と話した。

 イランとイラクにはもともと数千年にわたる歴史的関係があり、イラクにあるシーア派聖地には大量のイラン人が押し寄せている。イラク戦争後の11年に軍を完全撤退させるなど、イラクへの関与の度合いを弱めてきた米国に対し、イランはその間、イラクで着々と地歩を固めてきたとみられる。

 さらに最近では、イランがイラク国内の汚職蔓延(まんえん)の片棒を担いでいるとの見方も聞いた。背景にあるのは米政府の対イラン経済制裁だ。「制裁で米ドルが入手困難となり、汚職で生じた不透明なドルが両国の間を行き来する者たちにより、イランに持ち込まれている。汚職が増えれば増えるほど、その額も増える計算だ」。バグダッドの政界に詳しいイラク人はこう分析した。

 汚職は数字などに明確に表れない犯罪である上、いわゆる謀略論に傾きがちな中東の世論もあり、実態の正確な把握は困難だ。それでも、仮にイランがイラク国内の汚職にまで影響を及ぼしているのなら、イラクの再建はやはり楽観できるものではなさそうだ。

 ■イラク 人口約3800万人。イスラム教シーア派、スンニ派のアラブ人のほか、クルド人などの少数民族で構成される多民族国家。2003年のサダム・フセイン政権崩壊後、権力集中を避けるために大統領はクルド人、大きな権力を握る首相はシーア派、国会議長はスンニ派から選ぶのが慣例となった。南部バスラや北部キルクークなどに有力な油田を多く抱える。

2594チバQ:2018/12/12(水) 17:58:53
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181212-00000071-jij-m_est
聖地ベツレヘム、先行きに不安=「占領下の観光」に限界―パレスチナ
12/12(水) 14:44配信 時事通信
 【ベツレヘム(パレスチナ自治区)時事】イエス・キリストが生まれた場所とされる世界遺産の「聖誕教会」があるヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムはクリスマスシーズンを迎え、欧州などからの外国人の姿が目立つ。

 観光客や巡礼者の数は堅調に推移しているが、現地の人々の表情は必ずしも明るくない。イスラエルの占領下にある西岸での観光は常に政治に翻弄(ほんろう)され、先行きに不安を抱えているためだ。

 ベツレヘム市当局によると、2018年の年初から年末までのベツレヘム訪問者は120万人を超える見通し。昨年12月はトランプ米大統領がエルサレムを「イスラエルの首都」と認定。これに反発するパレスチナで情勢が悪化するとの懸念が広がり、観光に打撃を与えた。今年のシーズンは大きな政治的混乱もなく、治安は安定している。

 ただ、ベツレヘムでの宿泊客は今年、40万人前後にとどまるという。観光客の多くはイスラエルからの日帰り。自治区内での消費は限定的で、訪問者数の割に経済活性化に結び付かない。ベツレヘムのサルマン市長は「イスラエルの観光業者はイスラエルの利益になるよう、観光客を自国のホテルに滞在させる」と不満を漏らす。イスラエルとの和平の動きが停滞する中、来年以降の情勢にも不透明感が漂う。

 一方、ベツレヘムを訪れるにはイスラエルにいったん入国する必要がある。同じアラビア語を話す中東各国のキリスト教徒の自由な往来が認められれば訪問客の大幅増が見込めるが、実際はイスラエルとの関係から不可能。パレスチナ解放機構(PLO)当局者は「観光は占領者であるイスラエルの政策に大きく左右される」と語った。

2595チバQ:2018/12/25(火) 00:28:31
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-181225X847.html
来年4月前半に総選挙=ネタニヤフ首相の続投争点―イスラエル
00:10時事通信

 【エルサレム時事】イスラエル与党各党は24日、来年11月に予定されていた総選挙を4月前半に前倒しして実施することで合意した。投票日は4月9日が有力視されている。トランプ米政権と親密な関係を築き、対イラン強硬策を貫いてきたネタニヤフ首相をめぐっては汚職疑惑で国民の不信が高まっており、「首相続投の是非」が総選挙の争点になる。

 与党各党は声明で「各党党首は全員一致で国会解散を決定した。選挙までの間、各党の協力関係は維持される」と述べた。国会は野党側と協議の上、近く解散される。イスラエルではパレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスとの停戦に反発する極右政党「わが家イスラエル」が11月中旬に連立政権を離脱。これ以降、総選挙前倒しの動きが強まっていた。

2596チバQ:2018/12/26(水) 09:53:25
https://digital.asahi.com/articles/ASLDS76CCLDSUHBI01R.html?rm=303
イスラエル、総選挙を半年前倒しへ 首相の求心力低下で
有料記事

エルサレム=渡辺丘 2018年12月25日16時15分
 イスラエルの連立与党は、国会(定数120、任期4年)を解散し、来年11月に予定されていた総選挙を4月前半に前倒しすることで24日、合意した。地元メディアによると、投票日は来年4月9日が有力視されている。トランプ米政権と強い関係を築く一方、イランに強硬姿勢を示してきたネタニヤフ政権の路線の是非を問う選挙になる。

 ネタニヤフ首相は24日、総選挙の狙いについて「有権者に我々のやり方で国を率いるための信任を求める。現在の連立が次の政権の基盤になる」と述べた。

 ネタニヤフ氏は通算12年の長期政権を率いる。現政権は2015年3月の総選挙後に発足したが、最近は求心力が落ち、総選挙前倒しの機運が高まっていた。

 ログイン前の続き特に今年11月、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスと停戦合意したことに反対して、極右政党「イスラエル我が家」が連立から離脱。リーベルマン党首も国防相を辞任した。与党は、国会の定数の半数を1議席だけ上回る61議席となり、厳しい政権運営を強いられていた。

 また、ネタニヤフ氏は汚職疑惑で自身が捜査対象になっている。警察は今年2月と今月、実業家に便宜を図った見返りに高額な贈り物を受け取ったなどとして、収賄などの罪で起訴するよう検察当局に勧告した。検察が起訴に踏み切れば、辞任は不可避との見方が強まっていた。(エルサレム=渡辺丘)

2597チバQ:2018/12/26(水) 10:29:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181225-00000581-san-m_est
イスラエル、来年4月に前倒し総選挙
12/25(火) 19:21配信 産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】イスラエルのネタニヤフ政権は24日、来年11月に予定されていた国会(一院制、定数120)の総選挙を4月上旬に前倒しすると発表した。連立与党各党の幹部らが協議して決まった。

 同政権をめぐっては先月、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとの事実上の停戦を受け入れた際、連立の一員だった極右「わが家イスラエル」のリーベルマン党首が国防相を辞任。同党が連立を離脱し、与党の議席数がかろうじて過半数を上回る61まで減ったことで、政権が不安定化するとの指摘も出ていた。

 一方、イスラエルの警察は12月上旬、国内の通信社に便宜を図った見返りにニュースサイトなどで好意的な報道をするよう求めたとして、ネタニヤフ氏を収賄などの罪で起訴するよう検察当局に勧告した。同氏への起訴勧告は3件目。

 ただ、外交・安全保障政策でトランプ米政権と親密な関係を構築するネタニヤフ氏への支持は根強く、次回選挙でも同氏が率いる右派リクードが最大勢力を維持するとの見方が強い。

 連立政権にはパレスチナ国家の樹立を否定し、占領地での入植推進を訴える別の極右政党も加わっており、ネタニヤフ氏は総選挙後も現行と同様、右派主体の連立を組む意向を示唆している。有権者の間でもパレスチナ側との対話に消極的な右派支持者が増えているとされ、総選挙がパレスチナとの和平協議再開につながるかは不透明だ。

2599とはずがたり:2018/12/27(木) 20:00:26
CNNの記事に差し替えときま

イスラエル国会、解散を決定 来年4月に前倒しで総選挙
2018.12.27 Thu posted at 12:16 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35130713.html

(CNN) イスラエル国会は26日夜、政権を解散して来年4月9日に総選挙を行うための法案を可決した。法律の規定より8カ月近く前倒しして総選挙を実施することになる。

イスラエル国会のウェブサイトによれば、法案は賛成102票、反対2票で可決された。

閣僚のヤリブ・レビン氏は議会で、米大使館移転を含む政権の実績を称賛。さらに、議会でこれまで成立した最重要法律の1つとして「ユダヤ人国家法」に触れ、イスラエルの国家としての存在や、ユダヤ人の民族的郷土としての性格の基礎になるものだと強調した。

一方、野党シオニスト連合のリブニ党首は「イスラエルにとって非常事態であり、劇的な変革が必要だ」と述べ、政権を批判した。「政権が民主主義のあらゆる側面を軽視するのを私は目の当たりにしてきた」としている。

2600とはずがたり:2018/12/30(日) 19:32:36
https://twitter.com/Palmyra_Zanobia/status/1079321133265154049
ウム・クルトゥム
@Palmyra_Zanobia
フォローする @Palmyra_Zanobiaをフォローします
その他 ウム・クルトゥムさんがゲーテ&ワーグナー支持者をリツイートしました
地形、地の利、地勢...

嘗てイエメンを制することができた外国軍はない...と言われるほど難しい地域の難しい人々。
砂漠の民は山の民に敵わないらしいです。ウム・クルトゥムさんが追加
ゲーテ&ワーグナー支持者

@eikouarucroatia
今まで不思議だったんだよな
サウジアラビアみたいに豊富な資金や素晴らしい兵器を大量に保持し、なおかつ宗教的情熱が高い国が、なーんでイエメンで泥沼化してんだろうって…
2:19 - 2018年12月30日

2601チバQ:2019/01/06(日) 13:13:12
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASM121TNPM12UHBI001.html
中道左派の野党連携、解消へ イスラエル総選挙
01月02日 09:34朝日新聞

中道左派の野党連携、解消へ イスラエル総選挙

米大使館のエルサレム移転を歓迎するイスラエル政府の式典で演説するネタニヤフ首相=2018年5月13日、渡辺丘撮影

(朝日新聞)

 4月9日に予定されるイスラエル総選挙(定数120、任期4年)で、野党の中道左派・労働党のガバイ党首は1日、中道のハトヌアとの連携を解消すると発表した。両党は2015年の前回総選挙を前に中道左派の統一会派「シオニスト・ユニオン」を結成。ネタニヤフ首相率いる右派リクード(30議席)に次ぐ24議席を獲得したが、最近の世論調査では支持が大きく落ち込んでいた。

 17年にガバイ氏が労働党の党首に就いた後、ハトヌアのリブニ党首との関係が悪化した。ガバイ氏は1日、「成功する連携には友情が必要だ」と述べた。一方のリブニ氏は、選挙の勝利への決意を強調した。

 ネタニヤフ首相は声明で「左派が票をどう分けるかに干渉しない。次の政権も右派で構成し、国を主導し続けることが重要だ」と述べた。ネタニヤフ氏に対しては、検察当局が汚職疑惑を捜査中だが、世論調査ではリクードが30議席前後を維持して、第1党にとどまると予測されている。(エルサレム=渡辺丘)

https://mainichi.jp/articles/20181227/ddm/007/030/108000c
イスラエル
国会解散へ 首相汚職疑惑で総選挙前倒し
会員限定有料記事 毎日新聞2018年12月27日 東京朝刊
 【エルサレム高橋宗男】イスラエル国会は26日、解散に必要な投票を実施する。この日のうちに解散される見通しで、来年11月に予定されていた総選挙を4月9日に前倒しする予定だ。最新の世論調査では、ネタニヤフ首相率いる右派政党リクードが引き続き第1党の座を確保するとみられている。

 ネタニヤフ氏率いる右派連立政権は2015年3月の総選挙後に発足したが、連立の一角を占めていた極右政党「わが家イスラエル」が今年11月に連立から離脱し、国会定数120の半数を1議席だけ上回るぎりぎりの政権運営を強いられてきた。

 このため連立を組む各党の指導者は24日、不安定な政権運営を解消するため解散・総選挙に打って出ること…

2602チバQ:2019/01/07(月) 15:17:29
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190106-00000038-jij-m_est
アフガン、選挙めぐる混乱続く=不正訴え続出、大統領選は延期
1/6(日) 18:40配信 時事通信
 【ニューデリー時事】アフガニスタンでは昨年10月、8年ぶりの下院選が実施され、今年はガニ大統領の5年の任期満了に伴う大統領選が行われる予定だ。

 だが、下院選は不正の訴えが続出して今も結果が確定せず、大統領選も公正さや治安の確保が難しいことを理由に3カ月先延ばしされるなど混乱が続いている。

 選管は昨年12月30日、大統領選を当初予定の今年4月から3カ月延期し、7月20日に実施すると発表した。選管当局者は記者会見で「治安や選挙物資の運搬の面で問題がある」と指摘した。

 昨年10月20日に実施された下院選をめぐっては、有権者登録所や選挙集会、投票所へのテロが多発。死者は計100人超に達した。

 アフガン政府の後ろ盾の米国は昨年7月以降、テロを続ける反政府勢力タリバンの代表団と複数回会談。タリバンを和平プロセスに参加させることで治安改善を狙う。大統領選延期も、タリバンとの協議を優先するため米国がアフガン政府に働き掛けたと報じられている。

 タリバンは政府機関や治安部隊への攻撃の手を緩めていない。トランプ政権がアフガン駐留米軍を半減させる方針が報じられる中、大統領選を前に治安改善が進むかは不透明だ。

 「物資運搬」は選挙の公正さ確保に直結する問題だ。下院選では、身元確認用の生体認証装置が投票所に届かないケースが続出。確認が不十分なまま投票が行われた疑いがある。

 下院選の最終結果は昨年12月20日に発表予定だったが、不正を指摘する声が全土で上がっているため先延ばしされている。選管は今月5日、5000件超の苦情が寄せられた首都のあるカブール州で票の再集計を行う可能性を示唆。結果発表はさらに遅れるとみられる。

2603名無しさん:2019/01/08(火) 02:01:59
酷い国だ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190107-00000049-asahi-int
イスラム教を「中国化」 党が指導、5カ年計画を推進
1/7(月) 19:57配信 朝日新聞デジタル
 中国で、社会主義の価値観に合わせてイスラム教を「中国化」する5カ年計画が進められることになった。習近平(シーチンピン)指導部の意向を受けた中国イスラム教協会が計画をつくり、各地に伝達した。近く概要を公表する見通しだ。7日付の環球時報(英語版)が伝えた。

 習指導部は、共産党の指導よりも信仰を重視しがちな宗教への統制を強めてきた。イスラム教徒が多く、独立の動きもある新疆ウイグル自治区では再教育施設をつくり、国際的な批判を浴びている。協会側は「イスラムの信仰や習慣は変えない」としているが、宗教への新たな圧力として反発も出そうだ。

 同紙や協会の発表によると、計画期間は昨年から2022年までの5年間。習指導部が提唱する「新時代の中国の特色ある社会主義思想」を徹底し、党の指導に従う内容となるという。

 信者が集まるモスクで、中国の法律や社会主義の価値観を教える講座を開いたり、模範的なイスラム教徒の物語を伝えたりして、イスラム教徒を正しい方向に導くとしている。教材も使われるという。

 5日には北京で、党幹部も参加して協会の会議が開かれた。北京、上海、広東、青海、内モンゴルを含めた8市・省・自治区の協会の代表が議論し、計画の基本政策を了承。各地に伝達したとしている。キリスト教についても同様の動きが進んでいる。(北京=延与光貞)

朝日新聞社

2604チバQ:2019/01/08(火) 16:50:52
http://www.afpbb.com/articles/-/3205252
タイ空港でサウジ女性拘束 送還なら「殺される」と訴え
2019年1月7日 14:35 発信地:バンコク/タイ [ タイ アジア・オセアニア サウジアラビア クウェート 中東・北アフリカ ]

【1月7日 AFP】(更新、写真追加)タイの首都バンコクの空港で6日、18歳のサウジアラビア人女性が入国を拒否され、身柄を拘束された。女性はサウジへ送還されれば殺されると訴え、亡命を求めているが、タイ当局は7日中に女性を本国に送還するとしている。

 サウジアラビアに対しては、ジャーナリストのジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏がトルコのサウジ総領事館で殺害された衝撃的な事件の捜査と対応をめぐって厳しい目が向けられ、国内の人権状況にも改めて批判が集まっている。

 タイで身柄拘束されたラハフ・ムハンマド・クヌン(Rahaf Mohammed al-Qunun)さんは、AFPの取材に対し、家族から身体的・精神的な虐待を受けており、家族旅行でクウェートを訪問中に逃げ出してきたと語った。

 クヌンさんはオーストラリアで亡命を申請する予定だったが、乗り継ぎで経由したバンコクのスワンナプーム(Suvarnabhumi)空港で降機した際にサウジアラビアとクウェートの大使館員に呼び止められ、パスポート(旅券)を強制的に取り上げられたと説明している。後見人の男性が「自分の許可なしに」渡航したクヌンさんを当局に通報したのだという。

「私の家族は厳しく、髪を切っただけで6か月も部屋に閉じ込められた」とクヌンさんは主張。送還されれば投獄されることは確実で、「刑務所から出た途端に殺されるのは目に見えている」と語り、「怖い」「希望を失いつつある」と心境を吐露している。

 タイ入国管理局によると、クヌンさんはクウェート発の便で6日にタイに到着した際に、必要な書類や帰国便のチケット、十分な資金などを所持していないとして入国を拒否された。7日朝現在は「サウジアラビア行きの便のチケットを昨日(6日)自分で購入し」「入管当局者とサウジ大使館員に付き添われて搭乗を待っている」という。タイ入管ではこの件について「家庭内の問題」との見方を示している。

 便の出発時刻が迫る中、クヌンさんはツイッター(Twitter)に、タイ政府や警察当局に送還を中止し、亡命の手続きを進めてくれるよう訴えたことを明かすとともに、空港内の乗り継ぎ待ち制限エリアにいる人々に「私の送還に抗議してください」「私には皆さんが必要です」などと呼び掛けた。

 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は、タイ当局はクヌンさんによる国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)への難民申請を許可しなければいけないと主張。フィル・ロバートソン(Phil Robertson)アジア局長代理は、「いったいどんな国が、外交官が空港内の立ち入り禁止区域をうろつくことを許し、乗客の旅券の押収を認めるというのか」と述べ、サウジアラビアでは家庭内で女性が虐待を受けても刑罰の対象にならないと指摘している。

 一方、サウジの駐タイ代理大使は、クヌンさんを連れ戻すための「支援」を求める連絡が父親から大使館側にあったことは認めている。だが国営テレビとのインタビューでは、パスポートの押収や空港に大使館職員らがいたことを否定している。(c)AFP

2605チバQ:2019/01/16(水) 09:01:43
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190115-00000604-san-asia
政治混迷のアフガン 大統領選延期 下院選結果も未確定 
1/15(火) 19:43配信 産経新聞
 【ニューデリー=森浩】アフガニスタンで、4月に実施予定だった大統領選が延期となったほか、昨年10月の下院選の結果も確定しないなど政治的混乱が広がっている。イスラム原理主義勢力タリバンとの和平交渉再開も見通せず、政府の求心力が低下する中、トランプ米政権が検討していると報じられている駐留米軍の削減が決定されれば、国内情勢はさらに混乱する可能性をはらんでいる。

 アフガン選挙管理委員会は昨年末、大統領選を3カ月延期し、7月20日に実施することを発表した。

 選管は4月の気温がまだ寒冷なことなどを理由として挙げたが、背景にはアフガン政府を支援する米国の意向があるようだ。米国は昨年夏以降、2015年以来、途絶えている和平交渉再開への地ならしのため、タリバン代表団と複数回会談している。タリバンとの対話を優先させたい米国が、政治的空白や混乱を生みかねない大統領選の延期を求めたとみられる。

 さらに延期の理由として指摘されるのは、8年ぶりとなった昨年の下院選だ。「投票で不正があった」との申し出が相次ぎ、結果の確定に至っていない。有権者登録に利用される身分証が偽造されたケースが相次いで報告され、大統領選に向けた課題が浮き彫りとなっていた。

 アフガンのガニ政権には2つの選挙の平穏な実施を通じ、自らの求心力を示し、民主国家として機能していることを内外にアピールする思惑があったが頓挫した格好だ。政府は武装勢力との戦いで劣勢が続いており、米アフガン再建特別監察総監によると、昨年7月末時点で国内407地域のうち、政府が支配、または影響力下に置くのは55%に止まる。残りは武装勢力が掌握しているか、双方の紛争が続いているかだ。

 国内ではタリバンだけでなく、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)によるテロも相次ぎ、昨年1〜6月に戦闘やテロに巻き込まれた死者は1692人に上った。09年の統計開始以来、最悪の数字だ。政治評論家のモハメド・ハキヤール氏は「治安状況はどん底で、駐留米軍縮小の場合、政府に武装勢力を押さえ込める力はないだろう」と分析する。

 一方、タリバンも17年以上に及ぶ内戦で疲弊しており、穏健派を軸に和平交渉再開に前向きな勢力がいるとも指摘される。ハキヤール氏は「それでもタリバン側は攻勢を強めることで、有利な立場で米国と対話したいと考えている。治安状況の回復はまだまだ遠い先の話だと言わざるを得ない」と話している。

2606チバQ:2019/01/17(木) 19:09:43
https://www.yomiuri.co.jp/world/20190115-OYT1T50103.html
サウジ皇太子支持で王族結束…記者殺害幕引きか
2019年01月15日 22時59分
街中には、至る所にサルマン国王とムハンマド皇太子の写真が掲げられている(サウジ西部ジッダで)=倉茂由美子撮影
街中には、至る所にサルマン国王とムハンマド皇太子の写真が掲げられている(サウジ西部ジッダで)=倉茂由美子撮影
 トルコのサウジアラビア総領事館で昨年10月2日、サウジ人記者ジャマル・カショギ氏が殺害された事件は、真相解明に進展がないまま100日以上が過ぎた。渦中の国サウジでは、関与の疑惑が指摘されるムハンマド皇太子を守ろうとする国王の意向が強く、米国やトルコもサウジとの全面的な衝突は望んでいないため、このまま幕引きとなる可能性が強まっている。

 「事件前よりも、王族の結束は固くなった」

 サウジの首都リヤドで、サルマン国王に近い元国王直系の王子(50)はこう語る。

 事件直後から、トルコの地元メディアが当局のリークを基に、サウジ政府や皇太子の関与を報じ、責任を追及してきた。

 この王子によると、こうした報道に対してサウジ王族の間では、中東での主導権を握りたいトルコと、サウジと対立するカタールが、実力者ムハンマド皇太子を失脚させてサウジの勢いをそぐ狙いで仕組んだとの意見が広まっているという。王族の会合でも、「皇太子の求心力を低下させては、相手の思うつぼだ」「皇太子を支えよう」などと発言する王族が増えているという。

(ここまで454文字 / 残り1210文字)

2607チバQ:2019/01/29(火) 09:03:15
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3208531.html?from=popin
ヤジディー教徒の指導者、闘病の末ドイツで死去 85歳
2019/01/28 23:47AFPBB News

ヤジディー教徒の指導者、闘病の末ドイツで死去 85歳

イラクの首都バグダッドの北西約430キロ離れた、少数派ヤジディー教徒の聖地ラリッシュにある寺院(2006年10月8日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO /SAFIN HAMED

(AFPBB News)

【AFP=時事】イスラム過激派組織「イスラム国」による残虐行為の標的となったことで知られるヤジディー教徒を長年率いた指導者が、長期にわたる闘病の末ドイツの病院で死去した。85歳だった。当局が28日、明らかにした。

 イラク・クルド地域政府のヤジディー担当部門のトップによると、タウシーン・サイド・アリ首長は、独ハノーバーの病院で死去した。

 1933年にイラク北西部シェイクハン地区に生まれたタウシーン首長は、前任者である父親の死後、11歳の時にヤジディー教徒の首長に任命された後、海外では最大のヤジディー教徒のコミュ二ティーがあるドイツに移った。

 ヤジディー教徒でイラク連邦議会のビアン・ダクヒル議員はAFPに対し、同首長はイラク北部のクルド人地域に埋葬される予定で、死去する前に息子を後継者に任命したという。

 4000年以上も前にイランで興ったヤジディーの信仰はゾロアスター教にルーツを持ち、その後イスラム教やキリスト教の要素を取り込んだ。 【翻訳編集】AFPBB News

2608チバQ:2019/01/30(水) 14:34:51
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3208754.html
パレスチナ首相が辞表 アッバス議長は立場を強化か
2019/01/30 07:39AFPBB News

パレスチナ首相が辞表 アッバス議長は立場を強化か

パレスチナ自治政府のラミ・ハムダラ首相、ヨルダン川西岸のヘブロンにて(2019年1月28日撮影、資料写真)。(c)HAZEM BADER / AFP

(AFPBB News)

【AFP=時事】パレスチナ自治政府のラミ・ハムダラ首相は29日、マハムード・アッバス議長に辞表を提出した。パレスチナでは10年にわたり政治的対立が深まっているが、アッバス氏が自身の立場を強化する狙いがあるとみられている。

 首相の辞表提出はパレスチナ解放機構の公式通信社、パレスチナ通信が閣僚会議後に英語で報じた。新政権が樹立するまでの間、ハムダラ政権は存続する見通し。

 アナリストらは、5年在任したハムダラ首相の交代について、ガザ地区を実効支配しているアッバス氏の対抗勢力、イスラム原理主義組織ハマスをさらに孤立化させるための、アッバス議長の取り組みの一環とみている。
 
  ハマスは2006年に議会選挙で勝利。選挙から1年後の2007年、アッバス議長率いるファタハとの抗争でガザ地区を掌握した。パレスチナの政治は以降、ほぼまひ状態にある。

  一方アッバス氏と米国との最近の関係は歴史的に見ても崩壊した状態にある。

 ドナルド・トランプ米大統領は和平合意を提案すると誓約しているが、昨年5月、数十年にわたり維持されてきた国際的な合意を破り、在イスラエル米大使館をエルサレムに移転した。

 パレスチナ人は東エルサレムを将来のパレスチナ国家の首都と位置付けており、アッバス氏は同大使館の移転後、一貫してトランプ政権との協議を拒否している。 【翻訳編集】AFPBB News

2609チバQ:2019/02/01(金) 14:58:51
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190201-00050184-yom-int
パレスチナ首相辞任、ファタハ・ハマス決裂へ
2/1(金) 7:35配信 読売新聞
パレスチナ首相辞任、ファタハ・ハマス決裂へ
(写真:読売新聞)
 【エルサレム=金子靖志】パレスチナ自治政府のハムダラ首相は1月29日、アッバス議長に辞表を提出し、受理された。パレスチナでファタハとハマスによる統一政府を目指した首相を議長が事実上解任し、ハマスを孤立化させる狙いだ。パレスチナの2大勢力の決裂は決定的となりそうだ。

 ハムダラ首相は辞表提出後、「新内閣を早く発足させてほしい」と語った。

 首相は2017年10月、約10年間対立してきたファタハとハマスの統一政府樹立に向け、和解協議を始めた。パレスチナ国家樹立に向け、協力してイスラエルに対処する狙いだったが、ハマスが軍事部門の解体やガザの権限移譲を拒否したため、協議がこじれた。

 ファタハ上級メンバーのアッバス・ザキ氏は本紙に「我々は統一政府に向け、歩み寄ったのに、ハマスは態度を変えなかった」と述べ、議長が今回、路線変更した背景を説明した。

 自治政府高官によると、アッバス議長は、ハマスとの関係を断ち切るため、ファタハとハマスのバランスに配慮した現内閣の刷新を求めているという。自治政府では、議長が新首相を指名するため、閣僚の顔ぶれは議長の意向が反映される。このため、新内閣では、議長が率いるファタハからの人選が多数になりそうだ。

 これに対し、ハマス幹部は今回の首相辞任について、「(アッバス議長による)独裁的で許されない動きだ」と批判した。

 今後、ファタハとハマスの対立が激化すれば、パレスチナ情勢の混迷はさらに深まりそうだ。

【ファタハとハマス】 ファタハはアラファト自治政府議長(故人)が1959年に創設した自治政府の主要な政治派閥。イスラエルとの共存を掲げ、交渉を通じた和平を目指しており、現在はヨルダン川西岸を支配する。ハマスは87年に創設された政治派閥で、イスラエルを否定し、武力闘争を掲げて2万〜3万人の軍事部門を持ち、2007年にガザを武力制圧した。

2610チバQ:2019/02/06(水) 15:47:08
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190205-00000576-san-m_est
エジプト、大統領任期延長へ改憲論 強権化拍車の懸念
2/5(火) 20:03配信 産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】エジプト国会(一院制、定数596)で大統領任期を4年から6年に延長することを軸とする憲法改正の請願が出され、シーシー大統領(64)の権力が長期化する可能性が出てきた。政権に対しては反体制派を弾圧したりメディア報道を統制したりして強権姿勢を強めているとの批判もあり、国内外で波紋を広げそうだ。

 憲法改正の請願は3日までに、シーシー氏支持の会派「エジプト支援連合」の議員ら120人以上が署名して議長に提出された。大統領任期の延長のほか、二院制の復活や全議席の25%を女性や若者らに割り当てることなどを求めている。

 実際に改憲案が提出され、国会議員の3分の2以上が賛成した場合、賛否を問う国民投票が行われる。「エジプト支援連合」には全議員の約6割が参加しているもようだ。

 現行憲法は大統領任期を連続2期8年までと定めている。今後の改憲をめぐる議論では、2014年に就任し現在2期目のシーシー氏の3選を可能とするところまで踏み込むかや、どの時点で任期延長が適用されるかなどが焦点となりそうだ。英字紙デーリーニュース・エジプトによると、一部の国会議員や法律の専門家からは「国民の要求と矛盾する」「憲法の条項は任期延長を禁じている」などと批判する声が出ている。

 エジプトでは12年、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団を出身母体とするモルシー氏が大統領となり、国民生活が混乱。13年に国防相だったシーシー氏率いる軍がクーデターを強行した。過激派によるテロも相次ぎ、安定を求める国民の間でシーシー氏支持の声が多いことも事実だ。

 そんな中で同氏は昨年3月に得票率約97%で再選。メディアの大半は政権寄りで、有力紙は任期延長支持の論陣を張ってきた。

 テロ掃討と並行して、反体制派への締め付けが強まっているとの見方もある。マクロン仏大統領は先月下旬のエジプト訪問時、「ブロガーやジャーナリストが投獄されており、正しい方向に向かっていない」とシーシー政権を批判した。

2611チバQ:2019/02/07(木) 18:42:01
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190207-00000051-asahi-int
アフガン大統領選、争点は治安回復 候補18人出そろう
2/7(木) 15:08配信 朝日新聞デジタル
アフガン大統領選、争点は治安回復 候補18人出そろう
ブリュッセルで開かれた国際会合で記者会見するアフガニスタンのガニ大統領=2016年10月6日、乗京真知撮影
 アフガニスタンの選挙管理委員会は5日、7月20日に予定される大統領選で、資格審査を通った候補者18人を発表した。現職のガニ大統領や首相格のアブドラ行政長官の他、現政権への批判を強める有力者が認められ、混戦が予想される。

【写真】ブリュッセルで開かれた国際会合で、記念撮影に応じるアフガニスタンのガニ大統領(下段左から4人目)やアブドラ行政長官(同3人目)ら=2016年10月5日、乗京真知撮影

 最大の争点は治安だ。元世銀職員で最大民族パシュトゥン系のガニ大統領は、治安分野に国家予算の約6割を注いできた。駐留米軍とともに反政府勢力タリバーンと戦ったがテロは収まらず、野党から批判を浴びている。政府の支配域は国土の5割強ほどで、治安機関への国民の信頼は失墜している。

 対抗馬として有力な第2民族タジク系のアブドラ氏は前回選挙でガニ氏と接戦となり、大統領に次ぐ行政長官に収まった。しかし、ガニ氏との利権争いで政治停滞を招き、支持母体のタジク系勢力の一部が離反。第4民族ウズベク系の支持を得て、態勢の立て直しを図っている。

2612チバQ:2019/02/11(月) 11:48:48
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019021000282&amp;g=int
イラン浸透、混迷に拍車=覇権争いで周辺国と対立
2019年02月10日14時58分


 【テヘラン時事】イスラム教シーア派の大国イランは1979年のイスラム革命の後、中東イスラム諸国への「革命の輸出」を掲げ、少数派として抑圧に苦しむシーア派の支援と決起を訴えた。今やその影響力は内戦下のシリアやイエメン、レバノンなどに浸透。イランの覇権拡大を警戒するスンニ派の盟主サウジアラビアや、イランを敵視するイスラエルとの対立激化が中東混迷の要因の一つとなっている。
 スンニ派だった隣国イラクのフセイン大統領(当時)は革命翌年の80年、イランの脅威に対抗して奇襲を仕掛け、両国は88年まで不毛の戦争を続けた。フセイン政権崩壊後、イラクではシーア派主導の政権が誕生。両国は政治、経済で結び付きを深め、イラクは今ではイランの主要な輸出相手国となった。
 イランは、イラクやシリアを経て地中海に面するレバノンへと通じるシーア派の影響力の濃い「シーア派の弧」の強化を重視する。このため、シリア内戦に介入し、アサド政権を軍事面で支援。政権が内戦での優位を固めた結果、イランの存在感は格段に増した。またレバノンでは、米国が「テロ組織」に指定するシーア派組織ヒズボラの後ろ盾として影響力を強めている。
 こうした現状にイスラエルやサウジは危機感を募らせる。イスラエルはシリア領内のイラン拠点を繰り返し空爆、イランの排除に躍起だ。サウジの実力者ムハンマド皇太子は、イラン最高指導者ハメネイ師を「中東における新たなヒトラーだ」と非難。サウジの隣国イエメンで、イランが支援するシーア派系武装組織フーシ派の掃討を画策しているものの、戦闘が泥沼化し人道危機を招いている。
 さらに、イランが国際社会の非難を無視して弾道ミサイル開発を継続していることも批判の的だ。欧州連合(EU)は今月4日の声明で、イランが軍事、財政支援を通じて中東の緊張激化に関与していると懸念を表明。特に、ミサイルの射程延伸と精度強化の推進が「不信を深め、地域の不安定化を招いている」と指摘している。(2019/02/10-14:58)

2613チバQ:2019/02/11(月) 11:49:03
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019021000276&amp;g=int
革命40年、市民は冷淡=国威発揚も苦境続く-イラン
2019年02月10日14時51分



7日、ペルシャじゅうたん店が並ぶイランの首都テヘランの市場。店の関係者ばかりで、客の姿はまばらだ

 【テヘラン時事】イランで1979年に親欧米路線のパーレビ王制が崩壊したイスラム革命から40年を迎えた。11日の革命記念日には、各地で集会や官製デモが予定される。しかし、トランプ米政権の制裁再発動でイラン経済は悪化の一途。厳しさを増す生活に苦しむ市民の多くは、国威発揚の機会と位置付けられる記念日を冷ややかに見詰めている。
 「革命40年なんて、どうでもいいことさ」。首都テヘランの名門テヘラン大でコンピューター工学を学ぶアミルさん(22)は吐き捨てる。「将来に希望を抱けない。自分の周りの学生の8割ぐらいはイランを離れたがっていると思う」と表情は暗い。私立大に通う女子学生サリナさん(20)も「若者の意見が尊重されず、格差も広がる現状には不満」と話す。

イラン中部コムにあるイスラム教シーア派指導者ホメイニ師の自宅跡に掲げられた同師のポスター=8日

 イランでは78年、急激な近代化と専制的な政治を進めた王制に反発し暴動やデモが全土に波及。パリに亡命していたイスラム教シーア派指導者ホメイニ師(故人)が79年2月に帰国すると、市民の熱狂は最高潮に達した。今も街頭にはホメイニ師と後継の最高指導者ハメネイ師のポスターが至る所に掲げられているが、国家の前途に期待を抱いたあの頃の熱気は、今やほとんど感じられない。
 近年は物価高や生活難に抗議するデモが続発。タブーとされた革命指導部への批判も聞かれる。そのさなかに、イランを敵視するトランプ政権の制裁復活が追い打ち。通貨リアルの実勢レートは2018年初頭に1ドル=約4万2000リアルだったが今年1月には同約12万リアルに下がり、市民の忍耐も限界に近づく。
 ロウハニ大統領は1月下旬の演説で「イランは過去40年で最も厳しい制裁を受けているが、政府と国家体制の責任ではない」と強弁し、米国の強力な制裁が苦境の根源だと主張する。ただ、こうした姿勢も失望を招いているのが現実だ。テヘランの市場でペルシャじゅうたん店を経営するレザ・ナセリさん(50)は、原材料費の高騰や売り上げ減で収入が以前の10分の1に減ったと嘆く。「3月のノウルーズ(イランの新年)が近いのに客が来ない。商品が並ばない店先でサッカーができるなんてうんざりだ。40周年を祝うどころか、このままでは体制は来年までもたない」と政府を厳しく批判した。(2019/02/10-14:51)

2614チバQ:2019/02/12(火) 18:01:02
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190212-00000016-jij_afp-int
革命から40年、徐々に権利を取り戻す女性たち イラン
2/12(火) 11:30配信 AFP=時事
革命から40年、徐々に権利を取り戻す女性たち イラン
イランの首都テヘランで、選挙ポスターの横に立つ女性(2018年2月7日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】米ニューヨークでデザインの仕事をしていたサバさんは、アートギャラリーの改装に携わるため、25歳の時に故郷イランの首都テヘランに戻った。それから数か月もたたないうちに、ギャラリーや複合住宅のロビーの改装などさらに3件の契約を結んだ。

【関連写真】テヘランの通りを歩く女性

「自分の会社を作ることが夢だったが、こんなに早く実現するとは思っていなかった。もしニューヨークにとどまっていたら、このような機会は得られなかっただろう」と、現在27歳になったサバさんは話す。

 イランにおける女性の地位は、この10年間で大きく変わったと言う。

「管理職の女性も信頼されるようになった。今でも特に建設現場では厳しい状況が続いているが、どこでも同じだ。ニューヨークだって厳しかった」と、サバさんはAFPに語った。

 革命から40年過ぎたが、女性の地位をめぐる問題ほど、政治的に敏感で矛盾を秘めた問題はない。革命後、イスラム法により女性は男性よりも低い地位に置かれた。例えば外国に行く時は、多くの場合、父親や夫から許可を得なければならない。

■未来に続く道

 一方、女性の教育は奨励されており、大学では女性の数が男性に勝っている。このような進歩は、将来に対する期待を生み、何百年も続いた伝統は覆された。

 テヘランで言語学を学ぶミナさん(25)は、「伝統社会で生きる自分たちの母親のようになりたくないと思う私たち若い女性にとって、大学へ通うことが将来への道を切り開く」と話す。

 考古学の学生であるサラさん(26)は、「何をするにしても、性別ですべてが決まる」と言う。「だから子どもを産み、控えめでいなければならないのだと信じてしまう。自立し、個性を持つ個人として見てもらえるかもしれないなんて、ほとんど考えない」と続けた。

 考古学界では、女性差別が当たり前だとサラさんは言う。「男性の考古学者は、たとえ有能であっても、女性とは仕事をしたがらない。厄介だというだけの理由だ。女性はいつもヒジャブを着用しなければならない…作業員たちは女性のことを軽視している」「この分野で成功した女性は、懸命に闘った人だ。だが、すべての女性がそこまで一生懸命闘えるわけではない」

2615チバQ:2019/02/12(火) 18:01:23
■「性的に興奮させる道具」
 イラン政府は、女性にヒジャブや質素な服装を義務付けるといったイスラム法における男女の違いは、女性を守る目的があると主張する。

 最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師は2018年、セクハラ告発運動「#MeToo(私も)」は、欧米社会がいかに女性をないがしろにしているかを示す証拠だとツイートした。「欧米において女性は消費主義を象徴しており、化粧をして見せびらかし、男性の性的興奮を高める道具となっている」

 だが、イランの服装規定は近年、徐々にではあるが、大きく変わりつつある。

 通りを巡回し、女性のスカーフを直し、いきなりカフェに入って交際中のカップルがいないか確認していた風紀警察は、今ではめったに見かけない。

■徐々に前進

 当局は、ヒジャブ着用に積極的に抗議する人々に対する取り締まりはやめていない。昨年には、ヒジャブ着用に抗議した複数の女性が逮捕され、その弁護を引き受けた著名な人権派弁護士ナスリーン・ソトゥーデ(Nasrin Sotoudeh)氏は懲役刑を科された。

 だが、革命直後から女性たちは徐々に多くのものを取り戻してきた。

「以前とは全く違う。前は男友達に車に乗せてもらうこともできなかった」と、テヘラン在住の女性ジャーナリストは話す。

 市民の人権改善を公約に掲げ、2017年に再選を果たした「穏健派」のハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領が、女性閣僚を一人も指名しなかったことに失望した人も多い。

 テヘランの政治ジャーナリスト、フェレシュテ・サデギ(Fereshteh Sadeghi)氏は、「ガラスの天井が今もあるが、今後もなくならないだろう」と指摘する。「ロウハニ師は大統領に就任した際、アヤトラ(イスラム教シーア派の有力宗教指導者)と不仲になることを恐れ、譲歩した」と続けた。

「女性たちは少しずつ権利を手に入れつつある。だが、今のところ女性運動は起こっていない」 【翻訳編集】 AFPBB News

2616名無しさん:2019/02/14(木) 10:32:19
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2019021301002410.html
イスラエル首相が異例の会談 オマーン閣僚と、両国接近裏付け
2019/02/14 06:12共同通信

 【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は13日、訪問先のポーランド・ワルシャワで、オマーンのアラウィ外務担当相と会談した。イスラエル首相府が発表した。イスラエルとオマーンは外交関係がないが、ネタニヤフ氏は昨年10月、イスラエル首相として22年ぶりにオマーンを訪れカブース国王と会談。これに続き両国の接近を裏付ける会談となった。

 イスラエルでは4月に総選挙を控え、汚職疑惑に苦しむネタニヤフ氏には、敵対関係にあるイランの脅威を共有する湾岸アラブ諸国との関係改善という成果をアピールする狙いがありそうだ。

2617チバQ:2019/02/18(月) 17:58:41
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-190217X651.html
イスラエル外相代理にカッツ氏
2019/02/17 20:50時事通信

 【エルサレム時事】イスラエルのネタニヤフ首相は17日、カッツ運輸・道路安全相兼情報活動相を外相代理に起用する方針を明らかにした。地元メディアが伝えた。ネタニヤフ首相はこれまで外相と国防相、保健相を兼任し、重要ポストを一手に握ることに対して懸念の声が出ていた。

 カッツ氏は首相と同じ右派与党リクードに所属。イスラエルでは4月に総選挙が行われる予定で、国会は既に解散されている。代理職の場合、国会の承認は不要という。

2618チバQ:2019/02/18(月) 20:25:17
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190218-00000519-san-m_est
IS壊滅「今後数日以内」 シリア民主軍司令官
2/18(月) 9:06配信 産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】内戦が続くシリアの東部で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の残存勢力の掃討作戦が山場を迎えている。少数民族クルド人らの民兵組織「シリア民主軍」(SDF)は米軍の支援を受け、残存勢力をごく狭い範囲に追い詰めたとしており、ロイター通信によると、SDFの司令官は16日、「今後数日間」で掃討が完了するとの見方を示した。

 掃討作戦が行われているのは、イラクとの国境近くのバグズ村周辺。SDF司令官は、ISの残存勢力の多くは外国からの義勇兵で、約700メートル四方の区域に追い込んだとしている。

 SDFは9日に攻撃を開始。米軍は空爆を行って進軍を支援した。大勢の民間人が「人間の盾」として捕らわれており、女性や子供らが避難する現地の様子が中東のメディアなどで放映された。

 トランプ米大統領は16日、ISの崩壊は間近だとして、800人以上の残存勢力を引き取って裁判にかけるよう英仏独や欧州各国に求めた。トランプ氏は昨年12月中旬、シリアの駐留米軍を撤収させる方針を表明していた。

 ISは2017年7月、イラク北部の拠点モスルを失った。同年10月には「首都」だと宣言したシリア北部ラッカも陥落し、事実上崩壊状態となった。ただ、両国ではISを支持する者たちが潜伏し、テロなどを起こすゲリラ戦術に転換したとの分析もあり、全面的な根絶は難しいとみられる。

2619チバQ:2019/02/19(火) 15:13:40
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190218-00000111-jij-m_est
リブニ元外相、政界引退表明=「2国家」支持得られず-イスラエル
2/18(月) 22:14配信 時事通信
リブニ元外相、政界引退表明=「2国家」支持得られず-イスラエル
18日、テルアビブで記者会見するイスラエルのリブニ元外相(AFP時事)
 【エルサレム時事】イスラエルのリブニ元外相は18日、4月に予定される総選挙に出馬せず、政界を引退すると表明した。

 中道政党ハトヌア党首のリブニ氏は、イスラエルでユダヤ人が多数派を維持するためにはパレスチナとの2国家共存が避けられないとの立場を取ってきたが、イスラエル国内で支持が広がらなかった。

 リブニ氏は記者会見で「(イスラエル社会で)『和平』は使うべきでない言葉になってしまった」と嘆いた。

 リブニ氏は、2005年にイスラエルのパレスチナ自治区ガザ撤退を実現させた故シャロン元首相に重用され、政治家として台頭。06年に発足したオルメルト政権で外相に起用され、一時は首相候補と目された。

2620チバQ:2019/02/19(火) 15:30:13
https://www.sankei.com/world/news/190219/wor1902190001-n1.html
【こちら外信部】特ダネだったホメイニ師死去 超弩級2本の「最も長い夜」
2019.2.19 01:00国際中国・台湾
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亡命先のフランスから15年ぶりの帰国を果たし、テヘランの空港で機中から姿を現したホメイニ師(中央)=1979年2月1日(AP)
亡命先のフランスから15年ぶりの帰国を果たし、テヘランの空港で機中から姿を現したホメイニ師(中央)=1979年2月1日(AP)
 1979年、親米の独裁王制を打倒したイラン革命から2月11日で40年がたった。ということは、革命の最高指導者、ホメイニ師が10年後に死去してから今年は30年なのだなと、いささかの感慨に浸った。そして、あの夜のことを思い出した。1989年6月3日。中国通の人なら、すぐに天安門事件(同日深夜から4日未明に発生)を想起するだろう。実はもう一つ、あの夜には超弩級のニュースがあった。ホメイニ師死去、産経新聞がのるかそるかで放った特ダネだった。(外信部編集委員 佐渡勝美)

 ■「最も長い夜」

 1989年6月3日は土曜日だった。まだ新聞社では週休2日制など無縁の時代(月4休)で、編集局には朝から平日感覚の緊張感が漂っていた。テントを張るなどして北京・天安門広場に陣取り、民主化要求運動を続ける学生たちと、人民解放軍部隊との衝突が懸念されていたからだ。

 4月中旬から続いていた学生たちの天安門“占拠”では、当初は地元の人民解放軍兵士と学生たちの融和的な接触シーンが映像で報じられるなど、流血の大惨事につながる気配は感じられなかった。しかし、この数日前から地方の人民解放軍部隊が新たに北京に大量配置されていた。

 「軍が学生たちに水平乱射開始!」

 AP通信がこの一文だけの至急電(アージェント)を打ったのは、午後10時すぎだった。

 「それきたか! よし頑張ろう!」。デスクの号令一下、当日の外信部内勤記者(3人)たちは、北京に出張中(当時の産経新聞は北京から追放状態で支局はなかった)の2人の記者と連絡を取り合いながら、興奮状態のままボールペンを走らせ、記事を作成していった。後に産経新聞外信部の「最も長い夜」と称される夜のクライマックスの始まりだった。

 「1面だけでなく、2面も3面も国際面も空けて待っている。早く原稿をくれっ!」。整理部デスクの叫び声も響き渡った。

■ベタグロ4段30行

 てんやわんやの中、午前0時を過ぎ、日付も4日に変わった頃、テヘラン支局との唯一の通信手段であったテレックスが動き出した。内勤記者で最年少だった筆者は、何事かと、打ち出されていくローマ字の日本語を追うと心臓が飛び出しそうな感覚に襲われた。

 「ホメイニ師がきょう(3日)死んだ。発表されていないが、確かな情報だ。1面に掲載スペース求む」

 すぐさまデスクに知らせると、「何っ!本当か」と発するなり、デスクは編集長の元へ走った。

 誤報の恐れもあったが、現地特派員はテレックスでのやり取りで「絶対に間違いない。載せてくれないなら東京に帰る」とまで言い切った。

 この間5分ほどで、編集長は決断した。「よし、信じよう。1面にベタグロ(白抜き文字)の4段見出しで30行。一報だけ載せよう」。あとは勢いに乗るだけだった。

 大手町の東京本社3階(当時)の編集局は、てんやわんやに拍車がかかった。特派員から送られたローマ字文を漢字交じりの通常の日本文に“翻訳”する作業は、本来、筆者が受け持つべき任務だったが、その時は天安門関係の原稿も抱えていた。締め切り時間が迫る中、デスクの指示でローマ字の翻訳は優秀だった編集補助アルバイトの学生君にやってもらった。

 ホメイニ師の死去は4日午前に公式発表された。4日の新聞各紙朝刊は、1面トップで天安門の流血大惨事を扱ったが、ホメイニ師死去も報じたのは産経新聞だけだった。めったにない、見事なまでの発生ものの抜き(特ダネ)だった。

2621チバQ:2019/02/19(火) 15:30:32
■レトロだった編集現場

 当時の新聞編集の現場は、今では信じられないぐらいレトロだった。原稿は手書きで、送信手段の最先端はファックス。特派員が撮った写真の送信(いや伝達)も大変であった。

 今ならデジカメで撮ってメールで送ることも簡単だが、当時は望むべくもない。欧米先進国であれば、現像したフィルムを大手通信社の現地支局に持ち込み、産経本社に電送してもらうという手もあったが、テヘランでは無理であった。産経新聞が取った手は、テヘランの空港で帰国する日本人ビジネスマンを特派員が見つけ出し、フィルムを未現像のまま託して成田空港まで手荷物といっしょに持ち帰ってもらうという方法だった。

 連絡を受けた東京の外信部員は成田空港で、ツアー客を迎える現地添乗員の要領で名前を記した紙を掲げて当該のビジネスマンと落ち合い、フィルムを受け取った。お礼は、手配したハイヤーで自宅まで帰っていただくことだった。

 今なら簡単に済ませることが、当時は恐ろしく手間と時間と金がかかった。そんな中で、泥臭い取材に撤して生まれたのがホメイニ師死去の特ダネであった。

■国際報道の主役交代

 イラン革命の発生からホメイニ師の死去まで、国際報道の主役はイランであった。パーレビ国王の出国、ホメイニ師の帰国、前政権幹部たちの処刑、米大使館人質事件、そして8年に及んだ不毛のイラン・イラク戦争…と、ニュースは途切れがなかった。

 イラン・イラク戦争中でさえ、イラクのフセイン大統領の名前の露出は、ホメイニ師の10分の1にも満たなかった。中東のみならず国連、米国、旧ソ連…、すべてがあの10年はイラン情勢を中心に動いていた。報道各社はこぞってテヘランに支局を置き、バグダッドに置いている社は皆無だった。

 そして、イランから中国への主役のシフトの始まりが、奇しくも1989年6月3日であった。

2622チバQ:2019/02/22(金) 21:47:54
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190222-00000100-jij-m_est
「右派」対「中道連合」=総選挙の構図固まる-イスラエル
2/22(金) 17:18配信 時事通信
「右派」対「中道連合」=総選挙の構図固まる-イスラエル
21日、テルアビブで、新党連合結成で合意し握手するイスラエルのガンツ元参謀総長(左)と中道政党イェシュアティドのラピド党首(AFP時事)
 【エルサレム時事】イスラエルで21日、4月9日投票の総選挙(国会定数120)に参加する政党の選管への届け出が締め切られた。

 選挙戦は、経験豊富なネタニヤフ首相率いる右派政党リクードに対し、ガンツ元参謀総長らの中道新党連合が挑む構図で推移しそうだ。

 ネタニヤフ首相は中東情勢が混迷する中、通算13年にわたって政権を運営してきた実績があり、安定感への評価は高い。リクードは2015年の前回選挙で30議席を獲得して第1党となり、右派系勢力の協力を得て連立政権を樹立。首相は再び選挙に勝利し、引き続き右派による政権を発足させたい意向だ。

 ただ、ネタニヤフ氏は汚職疑惑を抱え、検察当局が捜査を進めている。投票日前に起訴されれば、有権者の支持離れが起きる可能性がある。

 一方、野党陣営は21日、ガンツ元参謀総長の新党とラピド党首の中道イェシュアティドなどが政党連合を結成して選挙戦に臨むことで合意。ガンツ氏は「われわれは左右両派や中道、宗教勢力に対してオープンだ」と訴え、国民の幅広い層を糾合していく姿勢を示した。

2623チバQ:2019/03/01(金) 16:00:34
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190301-00000003-jij-m_est
ネタニヤフ首相起訴の方針=総選挙前に与党打撃-イスラエル
3/1(金) 5:53配信 時事通信
ネタニヤフ首相起訴の方針=総選挙前に与党打撃-イスラエル
28日、エルサレムで記者団の取材に応じるイスラエルのネタニヤフ首相(EPA時事)
 【エルサレム時事】イスラエル検察は28日、声明を出し、汚職疑惑を抱えるネタニヤフ首相を収賄などの罪で起訴する方針を示した。

 首相のイメージ悪化は避けられず、4月9日投票の総選挙で首相の右派与党リクードに打撃となる。中道野党連合「青と白」を率いるガンツ元参謀総長は、ネタニヤフ氏に辞任を求めた。

 現職の首相が起訴されればイスラエルでは初めて。ただ、首相側の抗弁などの手続きに今後少なくとも数カ月要するため、起訴の最終判断は選挙後になる見通し。法律上、起訴されても辞任の必要はない。

 ネタニヤフ氏をめぐっては先に、警察が3件の疑惑で起訴するよう勧告。マンデルブリット検事総長はこのうち、ネタニヤフ氏が通信会社ベゼクに対し、同社関連メディアによる自身への好意的な報道と引き換えに、経営上の便宜供与を行った疑惑について、収賄に当たると判断した。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190301-00000001-jij_afp-int
イスラエル検察、ネタニヤフ首相を起訴へ 収賄疑惑
3/1(金) 5:47配信 AFP=時事
イスラエル検察、ネタニヤフ首相を起訴へ 収賄疑惑
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相。エルサレムにて(2019年1月13日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イスラエル検察は2月28日、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相を収賄、詐欺および背任の疑惑で起訴する方針を表明した。イスラエルでは4月に総選挙を控えており、ネタニヤフ氏は汚職の疑惑について、自身を首相の座から引きずり下ろそうとする「魔女狩り」と批判した。

【写真】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相

 アビハイ・マンデルブリト(Avichai Mandelblit)検事総長はネタニヤフ氏には訴状提出前の審理で、自身を弁護する機会が与えられると述べた。

 イスラエルでは4月9日に総選挙が予定されており、対抗するベニー・ガンツ(Benny Gantz)元参謀総長率いる中道政党連合との選挙戦でネタニヤフ氏は苦戦を強いられるとみられている。

 ネタニヤフ氏はすべての容疑を否定しており、検察の発表から数時間後のテレビ演説で汚職の疑惑を自身の転覆を狙う「魔女狩り」と呼んだ。

 ネタニヤフ氏が率いる右派政党リクード(Likud)は疑惑を「政治的迫害」と主張。「総選挙を1か月後に控える中で検事総長が一方的に(起訴の方針を)表明し、首相の不当な疑惑について本人に反論の機会を設けないことは、あからさまな選挙への介入で前代未聞だ」と指摘した。

 計13年余り首相を務めるネタニヤフ氏は起訴されても辞任は求められないが、上訴審を含めすべての公判で有罪となった場合辞任する必要がある。【翻訳編集】 AFPBB News

2624チバQ:2019/03/01(金) 16:01:18
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190301-00000009-asahi-int
イスラエル首相を起訴へ 汚職関与か、激戦の選挙に打撃
3/1(金) 7:59配信 朝日新聞デジタル
イスラエル首相を起訴へ 汚職関与か、激戦の選挙に打撃
エルサレムで28日、声明を発表するイスラエルのネタニヤフ首相=AP
 イスラエルの検察当局は2月28日、ネタニヤフ首相が汚職に関与したとして収賄などの罪で起訴する方針を示した。4月に総選挙を控え、首相率いる与党への打撃は必至だ。

 イスラエルの現役首相が起訴されれば、初めての例となる。ネタニヤフ氏は28日夜、演説で「魔女狩りだ。何も悪いことはしていない。未来のために国を率い続ける」と嫌疑を否定し、首相を続ける意向を強調した。

 ネタニヤフ氏をめぐる3件の汚職疑惑について、警察は昨年、検察に起訴するよう勧告した。同国最大手の通信企業ベゼックの経営上の便宜を図った見返りに、自身に好意的な報道をするよう、同社が運営するニュースサイトに求めたとされる。実業家から高額なシャンパンや葉巻などを受け取ったり、地元有力紙に便宜を図る見返りに好意的な報道を求めたりした疑惑もある。

朝日新聞社

2625チバQ:2019/03/01(金) 16:21:59
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190301-00000010-mai-m_est
汚職疑惑のイスラエル首相、検察が起訴の意向 ネタニヤフ氏「左派の圧力」と非難
3/1(金) 10:08配信 毎日新聞
汚職疑惑のイスラエル首相、検察が起訴の意向 ネタニヤフ氏「左派の圧力」と非難
イスラエルのネタニヤフ首相=AP
 【エルサレム高橋宗男】イスラエルのマンデルブリット検事総長は2月28日、警察からネタニヤフ首相を起訴するよう勧告されていた3件の汚職疑惑について、収賄や背任、詐欺の罪で起訴する意向を明らかにした。イスラエルでは4月9日に総選挙を控えており、ネタニヤフ氏は検事総長の判断を「選挙に影響を与えようとする左派の圧力によるものだ」と非難した。

 ◇起訴後も辞任の必要なし

 検事総長は反論の機会を与える聴聞会を保留。総選挙後の開催が有力で、ネタニヤフ氏が起訴されるとしても数カ月後になるとみられる。イスラエルでは首相が違法行為で起訴されても辞任する必要はない。

 ネタニヤフ氏は現第1党の右派リクードを率いて選挙に臨む。24日に発表された世論調査では、新たな中道左派連合「青と白」が定数120のうち35議席を獲得する見通しで、リクードが29議席で続く。ただ、他党も含めると中道左派と右派は48議席ずつで拮抗(きっこう)している。今回の起訴方針が、政党支持や右派の連携にどう影響するかが注目される。

 検事総長は、ネタニヤフ氏が国内の大手通信会社に便宜を図った見返りに、この会社の傘下にあるニュースサイトで好意的な報道をするよう求めたとして、収賄と背任の罪で起訴する考えを示した。

 また、複数の実業家から貴金属などの高額の贈り物を不正に受け取ったとされる疑惑と、地元の有力紙に対し便宜を図る見返りとして自身に好意的な報道をするよう要求した疑いについては背任や詐欺の罪で起訴する意向だとした。

2626チバQ:2019/03/05(火) 11:41:17
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019030400608&amp;g=int
イスラエル首相、起訴めぐり苦境、選挙で右傾化=パレスチナ国家否定鮮明に
2019年03月04日14時19分


イスラエルのネタニヤフ首相=3日、エルサレム(AFP時事)

 【エルサレム時事】イスラエルのネタニヤフ首相が検察に収賄などの罪で起訴される見通しとなり、4月9日投票の総選挙(国会定数120)を前に苦境に陥っている。首相はパレスチナ和平をめぐり、将来の2国家共存路線に否定的な態度を強調するなど右傾化をさらに進め、難局を乗り切ろうとしている。
 マンデルブリット検事総長は2月28日、ネタニヤフ首相を起訴する方針を発表した。3月3日までに行われた地元メディアの世論調査によると、選挙での予想獲得議席数は首相率いる右派与党リクードが29〜30議席なのに対し、ライバルの中道野党連合「青と白」は36〜37議席。起訴の最終判断は総選挙後になる見通しだが、起訴方針を受け野党側が支持を伸ばした。
 ネタニヤフ氏は検察の発表直後、検事総長は野党の不当な圧力に屈したとの見方を示した。一方、起訴が取り沙汰される中で「青と白」が結成された2月21日の演説では、野党が政権を握ればパレスチナ国家が近いうちにイスラエルの近隣に誕生し、「われわれの存在を危険にさらすことになる」と主張した。
 ネタニヤフ氏は首相に返り咲いた2009年には、非武装化などを条件にパレスチナとの2国家共存を認める考えを表明していた。米国でイスラエル寄りのトランプ政権が発足したことなどを背景に、最近は態度をあいまいにしていたが、選挙を前に否定的な姿勢を鮮明化させた。パレスチナ国家を拒否する極右層などにアピールする狙いとみられる。
 世論調査では「青と白」が選挙で躍進しそうだが、全体の趨勢(すうせい)では、伝統的にユダヤ人政党と連立を組まないアラブ系政党を除くと、右派・宗教勢力が中道・左派をなお上回る。ネタニヤフ氏は右派側で過半数を獲得し、連立政権を発足させたい考えだ。
 右派の間では、中東情勢が混迷する中で通算13年にわたって政権を率いてきたネタニヤフ首相の手腕に対する評価が高く、汚職を度外視して首相を支持する声が強い。ただ、法廷闘争への注力を余儀なくされれば首相としての職務遂行に支障が出るとの見方も根強い。右派の中で「ネタニヤフ降ろし」の声が強まる可能性もあり、前途は多難だ。(2019/03/04-14:19)

2627チバQ:2019/03/06(水) 13:30:18
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019030500716&amp;g=int
カナダ閣僚、2人目の辞任=「政府への信頼失う」-司法介入疑惑
2019年03月05日14時12分

 【ニューヨーク時事】カナダのフィルポット予算庁長官兼デジタル政府相は4日、建設企業の贈賄事件で首相府が法相兼司法長官に圧力をかけたとされる司法介入疑惑について「政府の対応への信頼を失った」として、辞任した。ロイター通信などが伝えた。介入疑惑を受け、辞任する閣僚は2人目。トルドー政権に痛手となりそうだ。
 フィルポット氏はツイッターに公開した辞表で「私の基本的価値観や倫理的責任、憲法上の義務に従わなければならない」と強調。疑惑を踏まえ、熟考した結果「辞任しなければならないという結論に至った」と説明した。(2019/03/05-14:12)

2628チバQ:2019/03/10(日) 20:16:29
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190309-00000052-mai-m_est
イスラエル 10年ぶり政権交代も 4月総選挙、右派苦戦
3/9(土) 20:33配信 毎日新聞
 【エルサレム高橋宗男】イスラエル総選挙が4月9日に実施される。選挙戦は5期目を目指すネタニヤフ首相率いる右派政党リクードと、ガンツ元軍参謀総長とラピド元財務相の中道政党連合「青と白」が第1党の座を争う構図となっている。選挙後にネタニヤフ氏を収賄罪などで起訴する検察の方針を受けて、リクードは苦戦を強いられており、10年ぶりの政権交代の可能性も出ている。

 「今後も首相として国民と国に奉仕する」。検察が起訴方針を示した2月28日、ネタニヤフ氏は無実を主張し、首相続投への意欲を強調した。イスラエルでは首相が違法行為で起訴されたとしても辞任する法的義務はない。仮に起訴された場合、法廷闘争を続ければ有罪になっても5期目の任期中に収監されることはないとみられ、ネタニヤフ氏は強気の姿勢を崩さない。

 起訴方針が明らかになった後の3月初旬の世論調査では、「青と白」が定数120のうち36〜38議席を獲得すると予想され、29〜30議席のリクードは劣勢だ。だが、リクードと連立を組んできた右派や宗教政党は、なおネタニヤフ氏の首相続投支持を表明。右派・宗教政党ブロックの結束は固い。

 ネタニヤフ氏は、エルサレムをイスラエルの首都と認定し大使館をエルサレムに移転したトランプ米大統領との蜜月ぶりなど、外交面の成果を誇示。通算で約13年に及ぶ首相としての実績を強調している。

 一方、ガンツ氏はネタニヤフ氏を「汚職にまみれた首相」と呼び辞任を要求。「右派も左派もない」と国民の結束を呼びかけ、中東和平プロセスの進展を目指すとも公言。ガンツ氏の他にも元軍参謀総長2人が合流しており、安全保障面での強みもアピールしている。

 ガンツ氏はネタニヤフ氏の起訴方針が発表された後に「ネタニヤフ氏と同じ政権にいることはあり得ない」と、連立には加わらない考えを示した。ただリクード内でネタニヤフ氏降ろしが起きれば、リクードとの連携もあり得るとの立場だ。

 4月の総選挙に向けて42政党が名簿を提出しているが、実際に議席を獲得できるのは13〜14政党とみられている。単独政党が過半数を獲得する見込みはなく、選挙後の連立協議で政権が樹立される。

2629チバQ:2019/03/10(日) 21:25:00
https://www.yomiuri.co.jp/world/20190309-OYT1T50030/
ネタニヤフ首相 窮地 イスラエル4月総選挙…汚職疑惑 野党が攻勢 政権交代に現実味
2019/03/09 05:00
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トランプ米大統領とネタニヤフ首相が握手している巨大ポスター(2月25日、イスラエル中部テルアビブで)=金子靖志撮影

 【エルサレム=金子靖志】4月9日に予定されているイスラエルの総選挙を巡り、ネタニヤフ首相が率いる与党第1党の右派「リクード」が苦境に立たされている。ネタニヤフ氏が汚職疑惑で起訴される方針が示されたためだ。野党陣営は統一会派を結成するなど攻勢を強めており、政権交代の可能性も出てきた。

■辞任要求
 「汚職にまみれた今の首相にイスラエルを託すことはできない」

 リクードに対抗する野党の統一会派「青と白」を2月に結成したガンツ元参謀総長は7日、イスラエル北部の集会で行った演説でネタニヤフ氏を強く批判し、辞任を求めた。

 イスラエル検察は2月末、ネタニヤフ氏について、3件の汚職疑惑で起訴する方針を固めたことを明らかにした。ネタニヤフ氏は、イスラエル通信最大手の会社に便宜を図った見返りとして、この会社の傘下のニュースサイトに対し、政権に好意的な報道を要求したり、実業家から高価な贈り物をもらったりした疑惑が持たれている。

 地元主要紙「ハアレツ」などは、ネタニヤフ氏が「かつてない危機的状況だ」と報じている。

■「陰謀だ」
 ネタニヤフ氏は、混迷する中東情勢の中で通算13年、安定した政権運営を続けてきた実績がある。総選挙を決めた昨年末時点の世論調査では、リクードが現有30議席を獲得し、第1党を維持する見込みとされた。

 しかし、今月6日の調査では、「青と白」が35議席を獲得し、リクードが第1党から滑り落ちるとの結果が出て、政権交代の可能性が現実味を帯びてきた。

 ネタニヤフ氏は起訴方針を決めた検察の発表について、「陰謀だ」と批判を展開している。トランプ米大統領と握手する巨大な選挙用ポスターを街中に掲示し、トランプ氏との蜜月関係のアピールに懸命だ。米政権がエルサレムをイスラエルの首都に認定したことなどを「外交成果」として訴えることで、支持をつなぎとめたい考えとみられる。

■右傾化に反発
 ネタニヤフ氏への攻撃を強めるガンツ氏は2011年に軍参謀総長に就任し、イスラエルと対立するイスラム主義組織ハマスなどとの戦闘を指揮してきた。

 イスラエルを「ユダヤ人国家」と定義する基本法を可決するなど右傾化を強めるネタニヤフ政権に抗議する元軍幹部らに推され、昨年末、中道政党「強靱きょうじんなイスラエル」を旗揚げした。パレスチナとの和平を目指すと公言している。

 中道野党「イエシュ・アティド」と統一会派「青と白」を結成したのは、汚職疑惑を抱えるネタニヤフ氏に不満を持つ有権者に支持を広げるのが狙いだ。会派名は、イスラエルの国旗の色から名付けた。総選挙まで1か月となり、今後「青と白」がネタニヤフ政権への批判票をどれだけ取り込めるかが政権交代のカギを握ることになる。

 ◆イスラエルの総選挙=完全比例代表制。得票の割合に応じ、定数120議席が各政党に配分される。小政党が乱立しているため政党が単独で過半数を確保するのが難しい仕組みで、大統領が第1党の党首に組閣を要請し、連立交渉を行うのが通例となっている。

2630チバQ:2019/03/11(月) 14:37:14
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1903100021.html
イスラエル総選挙まで1カ月 首相汚職疑惑で与党逆風
2019/03/10 21:34産経新聞

イスラエル総選挙まで1カ月 首相汚職疑惑で与党逆風

激戦のイスラエル総選挙

(産経新聞)

 【カイロ=佐藤貴生】イスラエル国会(一院制、定数120)の総選挙が行われる4月9日まで残り1カ月を切った。検察当局がネタニヤフ首相を汚職疑惑で起訴する方針を示したのに加え、中道の政党連合「青と白」が支持を集め、首相率いる右派の与党リクードを脅かす展開となっている。通算で約13年にわたり首相を務め、国を率いてきたネタニヤフ氏は厳しい選挙戦を強いられている。

 「青と白」はガンツ元軍参謀総長とラピド元財務相の政党の連合で、3月初めのイスラエル国内の各種世論調査によると、36〜38議席を獲得する勢いだ。一方、現議会で最大勢力を誇るリクードは現有と同様の30議席前後にとどまるとの見通しが出ており、10年ぶりの政権交代の可能性が指摘されている。

 リクードの劣勢の一因とみられているのが、ネタニヤフ氏の汚職疑惑だ。検察当局は2月末、国内通信大手に便宜を図った見返りに傘下のニュースサイトでの好意的な報道を求めるなどしたとして、ネタニヤフ氏を収賄罪などで起訴する方針を示した。

 ネタニヤフ氏は、左派勢力の政治的動機に基づく「魔女狩りだ」と疑惑を全面否定している。首相は起訴されても辞任する必要はないが、ガンツ氏は「(そうした事態は)ばかげている」と批判し、ネタニヤフ氏に辞任を求めている。

 ネタニヤフ氏はトランプ米政権と親密な関係を築き、パレスチナ問題におけるイスラエルの優位を固めた。イランが軍事拠点化を進める隣国シリアにもしばしば空爆を行うなど、安全保障に敏感な世論の支持を受けてきた。

 一方の「青と白」も3月上旬に発表した主要政策で、イスラエルの安全保障を重視してパレスチナとの「分離」を進める方針を打ち出している。東エルサレムを「将来の独立国家の首都」と定めるパレスチナ側の方針も認めておらず、世論の右傾化を象徴する形となっている。

 多くの政党が乱立するイスラエルでは、政権は選挙後の連立協議を経て成立するため、次期政権の方向性はまだ見通せない。ネタニヤフ氏が首相になった場合、首相在任中は訴追されないとする法律の成立を目指すとの観測もある。

2631チバQ:2019/03/11(月) 14:59:46
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-190310X151.html
パレスチナ首相にシュタイエ氏=アッバス議長の側近
2019/03/10 22:38時事通信

 【エルサレム時事】パレスチナ自治政府のアッバス議長は10日、辞任を表明していたハムダラ首相の後任に、パレスチナの主流派組織ファタハの幹部モハマド・シュタイエ氏を任命し、組閣を要請した。現地メディアが伝えた。

 シュタイエ氏はアッバス議長の側近で、イスラエルとの2国家共存に向けた和平交渉を担当した経験もある。ただ、パレスチナはイスラエル寄りのトランプ米政権が仲介する和平交渉を拒否しており、シュタイエ氏の起用が局面打開につながる可能性は低いとみられる。

2632チバQ:2019/03/13(水) 13:21:31
https://www.sankei.com/world/news/190312/wor1903120026-n1.html
ウイグル収容施設「虐待や自由制限ない」 中国全人代で自治区主席
2019.3.12 22:43
 【北京=西見由章】中国全国人民代表大会(全人代=国会)の新疆ウイグル自治区分科会が12日、北京で開かれた。ショハラト・ザキル自治区主席は、少数民族ウイグル族らを強制的に収容しているとされる施設について「寄宿制の学校であり(収容者の)虐待や自由の制限はない」と主張した。目的は「テロリズムと過激主義の土壌を根本から除去するため」だとし、「過激化防止に効果があった」とも言及した。

 ショハラト氏は、過激主義が「宗教の仮面をかぶり文化水準が比較的低い民衆を惑わす」と強調。中国語や法制度などの「学習」を通じて多数の「受講者」がテロや過激主義は反社会的だと理解したと説明した。

 国連人種差別撤廃委員会は昨年8月、テロ対策を名目にウイグル族らイスラム教徒100万人以上が強制的に収容されていると指摘。トルコ政府も2月、ウイグル族への同化政策を「人類の大きな恥」と非難し、国際的な批判が高まっている。ショハラト氏は100万人以上が収容されているとの指摘に反論した。

 同自治区は昨年10月、「過激主義の影響を受けた人物の教育転化」を目的とした「職業技能教育訓練センター」を設立できるとの改正条例を成立させ、収容施設を“合法化”した。

 中国最高人民検察院(最高検)の張軍検察長も12日、全人代での活動報告で「暴力テロや民族分裂活動、過激な宗教活動を断固打倒する」と述べ、ウイグル族らへの取り締まりを強化する姿勢を示した。

2633チバQ:2019/03/25(月) 10:03:49
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1903220024.html
「ゴラン=イスラエル」に反発 トランプ政権、アラブにらみ計算も
2019/03/22 22:04産経新聞

「ゴラン=イスラエル」に反発 トランプ政権、アラブにらみ計算も

(産経新聞)

 【カイロ=佐藤貴生】トランプ米大統領が、イスラエルの占領下にあるゴラン高原について、イスラエルの主権を認定する考えを表明したことに、関係各国から反発が相次いでいる。アラブなど中東諸国が足並みをそろえ、実効性を伴う対抗策を打ち出すのは難しい状況だが、トランプ政権の露骨な親イスラエル姿勢に対する不満は、同政権が近く発表するとしている包括的な中東和平案への態度などに表われる可能性がある。

 第3次中東戦争(1967年)でゴラン高原を占領されたシリアのアサド政権当局者は22日、トランプ氏の表明を受け、「可能なあらゆる手段」でゴラン高原の奪還を目指すと述べた。アラブ連盟(22カ国・地域)の事務局長が「国際法を完全に逸脱している」との声明を出したほか、トルコやイラン、ロシアなども批判した。

 一方で米国は、サウジアラビアやエジプトなど主要なアラブ諸国と友好関係を築いている。なかでもサウジなどは、対イラン政策でイスラエルとの関係を深めていることから、トランプ氏側には、アラブ側も結局はイスラエルのゴラン高原支配を黙認せざるを得ない-との計算もありそうだ。

 今回の表明のタイミングをめぐっては、4月9日のイスラエル総選挙に向け苦戦しているネタニヤフ首相への「側面支援」との見方もある。トランプ政権がエルサレムをイスラエルの首都と認定し、昨年、米大使館を西部テルアビブから移転させたことも、ネタニヤフ氏に対する国内の支持を下支えした。

 トランプ政権は、同選挙後にもパレスチナ問題で包括的な和平案を提示する方針とされるが、こうした経緯からアラブ諸国は、国内の反米世論などにも考慮して慎重姿勢をとる可能性が高い。

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2634チバQ:2019/03/25(月) 10:18:52
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3217172.html
イスラエル首相、総選挙控えライバルを威嚇 名誉毀損で提訴の構え
2019/03/23 11:00AFPBB News

イスラエル首相、総選挙控えライバルを威嚇 名誉毀損で提訴の構え

エルサレムでマイク・ポンペオ米国務長官(フレーム外)との共同記者会見に臨むイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相(2019年3月21日撮影)。(c)AMIR COHEN / POOL / AFP

(AFPBB News)

【AFP=時事】イスラエル総選挙(4月9日投票)の選挙戦が激化する中、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は22日、ドイツとの潜水艦調達契約でネタニヤフ氏が重大な不正を行った疑惑に言及している野党幹部らを名誉毀損(きそん)で訴えるよう法律顧問に指示したとフェイスブックで明らかにした。

 イスラエルのドイツ企業ティッセンクルップとの潜水艦調達契約は、かねて捜査対象となっている。警察は昨年11月、ネタニヤフ氏の法律顧問の一人を訴追するに足る証拠があると述べていた。

 ネタニヤフ氏は容疑者ではなく証人として事情聴取されたにもかかわらず、政敵たちは激しい選挙戦の中でこの問題を蒸し返してきた。

 訴訟をちらつかせるネタニヤフ氏の威嚇は主に新たに結成された有力政党連合「青白連合」に向けられている。青白連合を率いるベニー・ガンツ氏は、ネタニヤフ氏は潜水艦調達契約のおかげで保有していた株式が値上がりし、1600万シェケル(約4億9000万円)の利益を得たと主張した。

 同じく青白連合のモシェ・ヤアロン氏は20日、ネタニヤフ氏がこの問題でイスラエルとそのその安全保障を裏切ったと思うかと問われると、国家反逆罪に相当する可能性もあるので調査すべきだと答えた。 【翻訳編集】AFPBB News

2635チバQ:2019/03/27(水) 14:10:26
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201903/CK2019032702000148.html
米「ゴラン高原イスラエル主権」 国連反論「地位変更ない」

2019年3月27日 朝刊


25日、米ワシントンのホワイトハウスを訪れたイスラエルのネタニヤフ首相(右)とトランプ大統領=AP・共同

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 【ワシントン=後藤孝好、カイロ=奥田哲平】トランプ米大統領は二十五日、イスラエルが一九六七年の第三次中東戦争でシリアから奪って占領するゴラン高原について、イスラエルの主権を認める宣言に署名した。グテレス国連事務総長の報道官は「ゴラン高原の地位に変更がないことは明らかだ」と反論。国際法違反と指摘される「力による現状変更」の容認に国際社会の批判が高まりそうだ。

 トランプ氏はホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と会談。イランやレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラなどがゴラン高原を攻撃拠点にする懸念があるとして「イスラエルの自衛力を強化するため、歴史的な措置を取る」と政策転換を正当化した。

 一方のネタニヤフ氏は「歴史的な決断だ。トランプ大統領よりも偉大な友人を持ったことがなかった」と称賛。苦戦を強いられる来月九日の総選挙でのアピール材料を手にした形だ。

 ゴラン高原は、イスラエルが八一年に併合を宣言。国連安全保障理事会は米国を含む全会一致で併合を無効とする決議を採択し、国際社会はイスラエルに撤退を要求してきた。アラブ連盟(二十二カ国・地域)は「占領の正当化は、イスラエルの要望と完全に合致する」と指摘。三十一日にチュニジアで開く首脳会議で非難声明などをまとめるとみられる。

 トランプ氏は親イスラエルの立場を鮮明にしており、二〇一七年十二月のエルサレムの首都承認に続く中東政策の歴史的な転換となる。米国は四月にも新たな中東和平案を提示する方針だが、パレスチナが反発して難航するのは確実だ。トランプ政権と親密な関係を築くアラブの大国サウジアラビアも「和平交渉に重大な悪影響を与えるだろう」と懸念を表明した。

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<ゴラン高原> イスラエル北部のガリラヤ湖からシリア南部に広がる標高300〜1200メートルの丘陵地帯で戦略上の要衝。1967年の第3次中東戦争でイスラエルがシリアから大部分を占領、81年に自国領への併合を宣言したが、国際的には承認されていない。シリアは返還を求めている。菅義偉官房長官も「イスラエルによる併合を認めない」という日本の立場を示した。 (共同)

2636チバQ:2019/03/30(土) 21:41:00
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190330-00000532-san-m_est
エルドアン与党は経済低迷で苦戦 トルコ統一地方選
3/30(土) 17:46配信 産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】トルコで31日、統一地方選が行われる。対米関係の悪化を背景とする昨夏の通貨危機以降、経済は低迷が続き、エルドアン大統領率いる与党に逆風の展開となっている。与党が首都アンカラや最大都市イスタンブールの市長ポストを維持できるかに関心が集まっている。

 統一地方選は30の主要都市のほか、約50の地方の議会などで行われる。イスラムの伝統を重視する与党の公正発展党(AKP)と世俗主義の最大野党、共和人民党(CHP)の政党連合が対決する構図だ。

 複数の世論調査によると、アンカラ市長選では野党側候補が与党側候補をややリードしている。イスタンブール市長選では、与党側が擁立したユルドゥルム元首相と野党側候補が接戦となっているもようだ。

 3月に入って通貨リラ相場は乱高下が続き、29日にも対ドルで下げた。インフレ率は19%を突破したほか失業率も10%を超えており、経済運営に対する有権者の評価が選挙結果に大きく影響しそうだ。

 こうした中、エルドアン氏は各地の演説で、ニュージーランドのモスク(イスラム礼拝所)で起きた銃乱射テロの犯行時の動画をたびたび放映。「(トルコに戦いを挑む者は)棺おけに入れて送り返す」などと訴えてきた。

 支持基盤であるイスラム保守層の引き締めを図り、経済の争点化を回避する狙いとみられるが、野党の報道官が悲劇を政治的利益に仕立てようとしていると述べたほか、ニュージーランド政府からも批判が出た。

 トルコは2年前の憲法改正により、建国以来続いてきた議院内閣制から大統領が強大な実権を握る政治体制に移行。エルドアン氏は昨年の大統領選で再選を果たし、体制移行後初の大統領となった。権力が集中しているだけに、選挙結果によっては今後の政権運営に影響が出る可能性もある。

2637チバQ:2019/03/31(日) 22:40:22
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190331-00000009-jij-m_est
デモ1年でガザ境界緊張=死傷者多数、イスラエル軍は部隊増強-パレスチナ
3/31(日) 7:19配信 時事通信
デモ1年でガザ境界緊張=死傷者多数、イスラエル軍は部隊増強-パレスチナ
30日、パレスチナ自治区ガザの対イスラエル境界で、イスラエル軍に投石するデモ参加者(AFP時事)
 【エルサレム時事】パレスチナ自治区ガザの対イスラエル境界沿いで難民の帰還権や経済封鎖解除を訴えるデモが始まってから30日で1年。

 ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは同日、大規模な抗議行動を呼び掛け、約4万人が参加した。ハマス最高指導者のハニヤ氏も姿を見せた。イスラエル軍は部隊を増強して警戒、情勢は緊張の度合いを増している。

 ガザの保健省によると、30日のデモではイスラエル側からの発砲などで17歳の少年を含む少なくとも2人が死亡、200人以上が負傷した。また、デモ開始前にも男性1人が死亡し、これも発砲が原因の可能性が高い。

 200万人を超えるガザ住民の多くは、1948年のイスラエル建国に伴い土地を追われた難民やその子孫だ。ガザはハマスをテロ組織とみなすイスラエルの厳しい経済封鎖下に置かれ、ハマスは昨年3月30日から毎週金曜日を中心にデモを実施している。

 こうした中、境界に向かうデモ隊とイスラエル軍による衝突などが繰り返され、ガザの保健省によると、この1年間での死者数は250人を上回った。多くは軍の銃撃によるものだが、イスラエル当局は「デモ参加者の一部は武装し、ガザから大量のロケット弾や砲弾が撃ち込まれている」と主張し、デモ隊への攻撃を正当化。イスラエル側では兵士ら2人が死亡した。

 今月に入り、ガザからイスラエルの商都テルアビブ郊外などにロケット弾が相次いで着弾し、負傷者も出た。イスラエル軍はガザへの報復の空爆を行う一方、境界地帯に地上部隊を増派してハマスへの圧力を強めている。

2638チバQ:2019/04/01(月) 11:13:39
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190401-00000012-jij-m_est
エルドアン政権に逆風=トルコで統一地方選
4/1(月) 6:52配信 時事通信
エルドアン政権に逆風=トルコで統一地方選
31日、トルコの最大都市イスタンブールで、統一地方選の投票をする市民(EPA時事)
 【エルサレム時事】トルコで31日、エルドアン政権に対する信任投票の意味合いがある統一地方選の投票が行われた。

 対米関係悪化を契機とした昨年8月の通貨危機以降、国内の景気後退が鮮明化。投票日直前の3月下旬にも通貨や株価が急落する事態が発生し、イスラム系政権与党の公正発展党(AKP)に強い逆風が吹いている。

 選挙では、国政への影響力がある首都アンカラや最大都市イスタンブールの市長も改選される。両都市ではこれまでAKPが市長の座を守ってきたが、今回は特にアンカラでAKPの苦戦が伝えられ、中道左派野党・共和人民党(CHP)にポストを明け渡す可能性が指摘されている。

 こうした中、エルドアン大統領は選挙戦で国民の愛国心を刺激し、支持固めを図る戦術を取った。3月15日にニュージーランドのモスク(イスラム礼拝所)で起きた銃撃の犯行映像を選挙集会で使用して、「イスラム教徒やトルコ国民を標的にした」と強調。通貨リラの下落について「外国の仕業」と主張し、「脅威」に立ち向かう姿勢をアピールした。

 もっとも、国民の多くにとっては景気悪化が大きな関心事で、大統領の訴えがどれほど浸透したかは不透明だ。エルドアン大統領の任期は2023年までで、地方選の結果は進退に直結しない。ただ、AKPが主要都市で敗北すれば、大統領の指導力低下を招きかねない状況だ。

2639チバQ:2019/04/01(月) 11:15:29
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190401-00000002-jij_afp-int
トルコ統一地方選、与党 首都アンカラ市長選で敗北の見通し
4/1(月) 8:28配信 AFP=時事
トルコ統一地方選、与党 首都アンカラ市長選で敗北の見通し
トルコのイスタンブールで、統一地方選後の記者会見を終えてその場を後にするレジェプ・タイップ・エルドアン大統領(2019年3月31日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】トルコで31日、統一地方選が行われ、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領の与党・公正発展党(AKP)が首都アンカラの市長選で敗北する見通しとなった。半国営アナトリア(Anadolu)通信が伝えた。16年にわたり政権の座にあったAKPにとって、大きな敗北となりそうだ。

【写真】喜ぶ野党支持者ら

 同通信が伝えた暫定結果によると、アンカラ市長選では、開票率92%の時点で野党統一候補が50.62%を獲得し、AKPの候補者が47.20%でそれに続いている。

 またトルコ最大の都市で同国経済の中心であるイスタンブール市長選では、AKPの候補者は得票率48.88%で勝利宣言したが、同48.50%の対立候補は敗北を認めていない。

 エルドアン氏とAKPは、同党が2002年に政権に就いて以来、すべての選挙で勝利してきた。だがアナリストらによると、経済停滞が長引くなかでの今回の選挙でAKPはアンカラでは敗北の危険にさらされ、イスタンブールでは苦戦を強いられている。

 今回は、同国が2017年の改憲で大統領に実権を集中させる新大統領制を導入し、16年間政権の座にあったエルドアン氏に広範な権限を与えてから、初の統一地方選となった。

 投票はグリニッジ標準時(GMT)31日午後2時(日本時間同11時)に締め切られた。東部の投票所でいさかいが起き、男性2人が死亡したが、投票はおおむね平穏に実施された。

 AKPがアンカラ市長選で敗北する見通しとなり、イスタンブール市長選でも苦戦していることを受けて、エルドアン大統領は31日、アンカラ市内に集まった支持者らに対し、「(AKPに)至らなかった部分があったとすれば、それを是正するのがわれわれの義務だ」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

2640チバQ:2019/04/01(月) 18:22:04
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-190401X756.html
与党が首都市長選で敗北=最大都市も劣勢、政権に打撃―トルコ地方選
2019/04/01 18:15時事通信

 【エルサレム時事】トルコ全土で行われた統一地方選は3月31日、投票が終了し、即日開票された。現地メディアが1日に報じた暫定集計結果によると、首都アンカラの市長選では中道左派の最大野党・共和人民党(CHP)候補者のヤワシュ氏が当選を決めた。エルドアン大統領が率いるイスラム系政権与党・公正発展党(AKP)は、長年守ってきたポストを失った。

 最大都市イスタンブールの市長選でも、CHPのイマモール氏が、大統領に近いAKPのユルドゥルム元首相をわずかながらリードしている。エルドアン氏がかつて市長を務めていたイスタンブールでの苦戦はAKPへの支持離れが起きている証左で、政権への打撃は大きい。ただ、全国的にはAKPなど与党側が優勢だ。

2641チバQ:2019/04/02(火) 11:28:43
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3218782.html
トルコ統一地方選、2大都市で与党敗北 エルドアン政権に大打撃
2019/04/02 08:36AFPBB News

トルコ統一地方選、2大都市で与党敗北 エルドアン政権に大打撃

トルコの統一地方選の結果が明らかになったことを受けて、同国の首都アンカラで支持者らと前に演説するレジェプ・タイップ・エルドアン大統領(2019年4月1日撮影)。(c)Adem ALTAN / AFP

(AFPBB News)

【AFP=時事】トルコで3月31日に行われた統一地方選で、開票の結果レジェプ・タイップ・エルドアン大統領の与党・公正発展党が首都アンカラと同国最大の都市イスタンブールの両市長選で敗北した。過去15年以上にわたって政権を握ってきたAKPにとって大きな打撃となった。

 エルドアン大統領はこれまでの選挙で、トルコ史上類を見ないほどの圧倒的強さを示してきた。元イスタンブール市長でもある同大統領にとって、2大都市での敗北は衝撃的だといえる。

 今回の統一地方選をエルドアン氏は国家の生き残りをかけた戦いと位置づけ、精力的に選挙運動を展開した。その一方、トルコが過去10年間で初めて景気後退に陥った後に実施された同選挙は、AKPの評価が問われる機会ともなっていた。

 最高選挙委員会によると、イスタンブール市長選ではほぼ開票が終了した時点で中道左派野党・共和人民党のエクレム・イマームオール氏が約2万8000票差でリードしている。

 イマームオール氏は約416万票を獲得。一方AKPの候補者、ビナリ・ユルドゥルム元首相は413万票を獲得した。

 トルコの最大都市イスタンブールの市長選を戦った両氏は、これに先立ち共に勝利を宣言していた。開票の結果、大接戦だったことが明らかになった。

 半国営アナトリア通信によると、首都アンカラでは開票率99%の時点で野党候補のマンスール・ヤワシュ氏の得票率が50.89%と、AKP候補のメフメト・オズハセキ氏の得票率47.06%を上回っている。

 一方AKPの複数の幹部は、両都市で無効票とされた数万票について、異議申し立てを行う意向を表明。今後混乱が発生する可能性もあるとみられる。 【翻訳編集】AFPBB News

2642チバQ:2019/04/02(火) 16:23:43
獲得予想議席
右派宗教系
27リクード
 6ニューライト
 5右派政党連合
 4わが家イスラエル
 5ゼフート
 5クラヌ
 5シャス
 7ユダヤ教連合

中道左派
31青と白
 9労働党
 5メレツ
11アラブ系政党


https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201904/CK2019040202000122.html
ネタニヤフ氏続投が焦点 イスラエル総選挙まで1週間

2019年4月2日 朝刊


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 【カイロ=奥田哲平】イスラエル総選挙(国会定数一二〇、比例代表制)まで二日で一週間。選挙戦は続投を目指すネタニヤフ首相率いる右派リクードと、十年ぶりの政権交代に挑むガンツ元軍参謀総長の中道政党連合「青と白」が接戦を繰り広げている。ただ、両党とも単独過半数を獲得できず、最新の世論調査では、連立協議を経て右派政権が誕生する公算が大きくなっている。

◆中道に勢いも右派連立継続見通し
 通算五期目を目指すネタニヤフ氏は、安全保障に強い「ミスターセキュリティー」と称されるパレスチナ強硬派。トランプ米政権との親密さや長期政権の実績を強調する。ガンツ氏に「弱腰の左派」とのレッテルを貼り、右傾化する国民の支持を固める狙いだ。続投が決まれば、「建国の父」とされるベングリオン初代首相の在任期間を超えるのが確実だ。

 一方のガンツ氏は、汚職疑惑で検察当局に起訴される見通しのネタニヤフ氏に対し、自らのクリーンな印象を訴える狙い。「右派も左派もない」と結束を呼び掛け、反ネタニヤフ票の受け皿になっている。パレスチナ和平にも前向きな立場を表明した。

 有力紙イディオト・アハロノトによると、最新の世論調査では、「青と白」が三十一議席を獲得するいきおいで、現議会の最大勢力リクードは二十七議席にとどまる。ただ、政党別の獲得予想では、「青と白」は左派労働党などと連立を組んでも過半数に達せず、リクードなどの右派勢力が六十四議席を占める見通し。

 イスラエルでは、国家元首である大統領が第一党の党首、もしくは円滑に多数派を形成できると見込んだ会派に組閣を要請するのが慣例。ネタニヤフ氏が極右の小政党を取り込んで連立工作を進めるのが有力だ。イディオト・アハロノト紙の世論調査では、首相に適している人物を問う質問でネタニヤフ氏が41%で、ガンツ氏の32%を上回った。

 ただ、リクードが第一党を失えば、党内で「ネタニヤフ氏降ろし」の声が強まる可能性もある。ガンツ氏は、ネタニヤフ氏以外の党首であれば、リクードとの連携を検討するとしており、新政権発足までには紆余(うよ)曲折も予想される。

2643チバQ:2019/04/05(金) 09:36:15
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190404-00000061-asahi-int
誰が記者を殺した 事件半年、サウジ皇太子ゆるがぬ権勢
4/4(木) 17:08配信 朝日新聞デジタル
誰が記者を殺した 事件半年、サウジ皇太子ゆるがぬ権勢
サウジアラビアのムハンマド皇太子=リヤド、高野裕介撮影
 「運転もできるし、おしゃれも楽しめる。皇太子がいなければこうならなかった」。サウジアラビアの首都リヤドのカフェやレストランが立ち並ぶ一角で、サラさん(33)は声を弾ませた。

 保守的なイスラム教国のサウジだが、女性の自動車運転や、映画館の営業などがムハンマド皇太子(33)主導の改革で解禁された。大半の女性が民族衣装アバヤに伝統的な黒を選ぶなか、サラさんは濃い赤のアバヤを着て、5カ月前に買った日本製のSUV(スポーツ用多目的車)を運転している。

 皇太子の支持基盤は若者と言われる。サウジ人の約6割は30歳以下だ。昨年4月に開設された映画館では、上映前に皇太子への米メディアのインタビューの一部が流され、「若き改革者」のイメージが浸透する。

 サウジ人記者ジャマル・カショギ氏が殺害されて半年。関与が取りざたされた皇太子の権力基盤は揺るがず、事件は幕引きに向かっている。

 事件後も、マライア・キャリーさんらを招いたコンサートや世界的な自動車レースが開かれた。リヤドに住む男性(27)は「経済が発展して数年後はドバイのようになる」と胸を張る。「(事件は)悲しいことだが、もう口にする人はいない」

■企業、サウジ側に欠席「わび」

 皇太子の王族内での力も維持されている模様だ。サウジには国際的な非難が集中したが、王族の一人は「メディアを使った外国の『攻撃』に対し皇太子を支える必要があると感じている。皇太子は改革の結果を出しており、サルマン国王の信頼は厚いはずだ」と話す。一部の王族や宗教界に不満があるとされるが、影響は限定的とみられる。

 事件後、皇太子肝いりの国際経済会議は欧米の政財界トップが欠席した。だが地元記者や日本企業関係者によると、その後多くの企業がサウジ側に「わび」を入れた。ロイター通信によると米ゼネラル・エレクトリックや米化学大手のダウ・ケミカルは、インフラ整備や工場建設でサウジとの協力を続けている。皇太子も中国などへの外遊をこなし、存在感を増している。

 しかし、女性の権利拡大を訴えた活動家の拘束や、米市民権を持つサウジ人医師への拷問が米国で報道され、米議会では非難の声がやまない。1年以上にわたり親族が拘束され、自身は米国に住む男性は「サウジ国内で批判がないのは皇太子を支持しているからではなく、声を上げられないだけだ」と訴える。

朝日新聞社

2644 チバQ:2019/04/07(日) 23:01:44
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190407-00000071-jij-m_est
右派リクードに根強い支持=中道連合と第1党争う-9日にイスラエル総選挙

4/7(日) 20:49配信��
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記者会見するイスラエルのネタニヤフ首相=1日、エルサレム(AFP時事)

 【エルサレム時事】イスラエル総選挙(国会定数120)は9日、投票が行われる。

 争点はネタニヤフ首相続投の是非。選挙戦の最終局面で首相率いる右派与党リクードが支持の根強さを示し、ガンツ元軍参謀総長の中道野党連合「青と白」と激しい第1党争いを繰り広げている。

 最新の地元メディア世論調査では、リクードと青と白はいずれも30議席前後を獲得する見通し。リクードが優勢とみる調査と、青と白がリードしているとする調査が混在している。通算13年首相を務めてきたネタニヤフ氏は、外交面などの実績を有権者にアピール。ガンツ氏は「腐敗したネタニヤフ氏の交代が必要だ」と訴え、浸透を図った。

 青と白は、選管へ候補者名簿を提出する締め切り期限直前の2月21日に急きょ結成され、有権者の注目を集めた。一方、検察当局が同月28日、汚職疑惑を抱えるネタニヤフ首相を収賄などの罪で起訴する方針を発表。この直後の世論調査では、青と白がリクードに対して優位に立っていた。

 その後、青と白は予想獲得議席を減らしたが、リクードは支持を維持している。トランプ米大統領が3月下旬にゴラン高原に対するイスラエルの主権を認めたことなどがネタニヤフ政権の追い風となり、リクードの下支えとなった可能性がある。

 総選挙には約40の政党・政党連合が参加する。リクードや青と白と支持層が重なる勢力も多く、右派系、中道・左派系それぞれの内部で票の奪い合いが起きている。

2645チバQ:2019/04/08(月) 18:47:27
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190408-00000525-san-m_est
ネタニヤフ氏続投か、10年ぶり政権交代か イスラエル総選挙、9日投票
4/8(月) 9:34配信 産経新聞
 【エルサレム=佐藤貴生】イスラエルで9日、国会(一院制、定数120)の総選挙が行われる。与党リクードなど右派・宗教勢力が過半数を制してネタニヤフ首相(69)が続投するか、中道・左派の野党勢力が10年ぶりの政権交代を実現するかが焦点だ。選挙戦当初は野党側が有利との見方もあったが、終盤になって与党側が優位に立ったとも伝えられる。

 「われわれは次の段階に進む」。ネタニヤフ氏は6日にこう述べ、パレスチナ人が多く住むヨルダン川西岸に点在するユダヤ人入植地の併合を推進する方針を示した。投票を間近に控え、パレスチナ和平に消極的な右派の支持拡大を狙った発言との見方が多い。

 同氏の3月下旬の訪米時には、トランプ米政権がイスラエルの占領地ゴラン高原への同国の主権を認定。2017年1月にトランプ米政権が発足して以来続く米国との蜜月ぶりを見せつけ、外交・安全保障で着々と得点を重ねた格好となった。2月末には検察当局が汚職罪などでネタニヤフ氏を起訴する方針を示したが、「魔女狩りだ」と一貫して否定した。

 一方、中道政党連合「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長(59)は政治経験ゼロという新鮮さを売りに、「(ネタニヤフ氏は)汚職まみれだ」などと批判してきた。街中では、「1人で10年も首相を務めれば腐敗も進む。変化の時だ」(エルサレムの56歳会社員)との声も聞いた。

 ただ、地元メディアの終盤の世論調査では野党勢力の支持に陰りが見え、リクードなど与党勢力が63前後と過半数の議席を獲得し、連立政権を維持するとの見通しが相次いだ。野党勢力を牽引(けんいん)する「青と白」は高い支持率を維持していることからみて、労働党など旧来の中道・左派勢力が総体として支持を失っていることの表れといえそうだ。

 イスラエルではネタニヤフ政権が続いたこの10年で、国内世論の右傾化が強まった。パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスがイスラエル領にしばしばロケット弾を飛ばし、宿敵イランは隣国シリアの軍事拠点化を進めているとされる。ネタニヤフ氏がこうした状況を「国家の危機」などと声高にあおってきたことも世論が変化した一因だ。

 「青と白」もイランに対しては強硬姿勢で臨み、パレスチナとの間では「分離」政策を進める-といった与党側と大差のない政策を打ち出している。政権を取ったとしても、パレスチナ問題での大幅な進展は望めないとの見方が大勢だ。

2646チバQ:2019/04/09(火) 15:22:14
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190408-00000525-san-m_est
ネタニヤフ政権「実績」か、「青と白」新鮮さか イスラエル総選挙
4/8(月) 9:34配信 産経新聞
 【エルサレム=佐藤貴生】イスラエルで9日、国会(一院制、定数120)の総選挙が行われる。与党リクードなど右派・宗教勢力が過半数を制してネタニヤフ首相(69)が続投するか、中道・左派の野党勢力が10年ぶりの政権交代を実現するかが焦点。即日開票され、大勢判明は10日未明(日本時間同日午前)の見通しだ。

 地元メディアの終盤の世論調査では、リクードなど与党勢力が63前後と過半数の議席を獲得し、連立政権を維持するとの見通しがある。野党側は労働党など旧来の中道・左派勢力が総体として支持を失う一方で、現在の野党勢力を牽引(けんいん)する中道政党連合「青と白」には勢いがあり、リクードとの間で接戦を繰り広げているとみられる。

 野党側の攻勢に危機感を抱くネタニヤフ氏は6日、パレスチナ人が多く住むヨルダン川西岸に点在するユダヤ人入植地に関し、「われわれは次の段階に進む」と述べて、併合を推進する方針を示した。投票を間近に控えて、パレスチナとの和平に消極的な右派内部での支持拡大を狙ったものとみられる。

 3月下旬、ネタニヤフ氏の訪米に際し、トランプ米政権はイスラエルの占領地ゴラン高原への同国の主権を認定した。同氏としては、2017年1月にトランプ政権が発足して以来続く米国との蜜月ぶりを見せつけて、外交・安全保障の分野で着々と得点を重ねた格好となった。

 2月末には検察当局が汚職罪などでネタニヤフ氏を起訴する方針を示したが、「魔女狩りだ」と一貫して否定している。

 これに対し、「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長(59)は政治経験ゼロという新鮮さを売りとし、ネタニヤフ氏のことを「汚職まみれだ」などと批判してきた。イスラエルの街中では「1人で10年も首相を務めれば腐敗も進む。変化の時だ」(エルサレムの56歳会社員)との声も聞かれる。

 イスラエルでは、ネタニヤフ政権が続いたこの10年で、国内世論の右傾化が強まった。背景には、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスがイスラエル領にしばしばロケット弾を飛ばし、宿敵イランが隣国シリアで軍事拠点設置の動きを強めていることがある。

 ネタニヤフ氏がこうした状況を「国家の危機」などとしてあおったことも、世論が変化した一因だ。

 「青と白」もイランに対しては強硬姿勢で臨み、パレスチナとの間では「分離」政策を進めるという、与党側と大差のない政策を打ち出している。政権を取ったとしても、パレスチナとの和平で大幅な進展は望めないとの見方が大勢だ。

2647チバQ:2019/04/09(火) 15:31:57
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190408-00000096-mai-m_est
ネタニヤフ首相続投か、10年ぶり政権交代か イスラエル総選挙9日投票
4/8(月) 22:04配信 毎日新聞
 【エルサレム高橋宗男】イスラエル総選挙(国会、定数120)が9日投開票される。通算4期約13年にわたって政権を率いてきたネタニヤフ首相の続投か、10年ぶりの政権交代かが焦点だ。世論調査では、ガンツ元軍参謀総長率いる中道政党連合「青と白」がネタニヤフ氏の右派リクードと第1党を争い、連立見込みではリクード中心の右派グループが優勢。10日未明にも大勢が判明する見通し。

 「我々は次の段階に進む」。ネタニヤフ氏は6日、地元テレビとのインタビューで、パレスチナ人が多く居住するヨルダン川西岸に点在するユダヤ人入植地を併合し、ヨルダン川西岸に主権を拡大する考えを示した。投票日を目前に控え、右派の支持拡大を狙ったとみられる。

 イスラエル検察が2月、ネタニヤフ氏を収賄などの罪で起訴する方針を明らかにし、首相は逆風にさらされた。だが、選挙戦後半になって「援護射撃」が相次いだ。

 トランプ米大統領は3月21日にゴラン高原におけるイスラエルの主権を認めるとツイートし、25日には訪米したネタニヤフ氏がトランプ氏と文書を交わした。4月1日にはイスラエル訪問中のブラジルのボルソナロ大統領が、外国の指導者としては初めてイスラエルの首相とともにエルサレム旧市街のユダヤ教聖地「嘆きの壁」を訪問した。

 さらに4日にはロシアのプーチン大統領が、1982年のレバノン侵攻で行方不明となっていたイスラエル兵の遺体がロシア軍などによって発見されたと発表。この日モスクワを訪問したネタニヤフ氏は兵士の所持品などを受け取った。

 これらはいずれも国内メディアで大々的に報道され、ネタニヤフ氏の外交実績を強調する形となった。

 これに対し、ガンツ氏はネタニヤフ氏による長期政権を批判。首相の任期を2期までとすることを提案し、「汚れたネタニヤフ氏は交代させられるべきだ」と強調する。ネタニヤフ氏のように対立をあおるのではなく、「結束が必要だ」と訴え、中道左派や中道右派の支持層の切り崩しを図っている。

 中東和平に関しては「適切な安全保障体制の下で和平に向けて努力しなければならない」とネタニヤフ氏より柔軟な姿勢を示す。その一方で、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスへの対応では、ネタニヤフ氏が何もしてこなかったと批判し、「逃げ道は与えない」と強硬な姿勢を示す。

2648チバQ:2019/04/09(火) 23:14:17
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190409-00000584-san-m_est
イスラエルで総選挙 苦戦の与党、安保アピール
4/9(火) 21:08配信 産経新聞
 【エルサレム=佐藤貴生】イスラエルで9日、国会(一院制、定数120)の総選挙が行われた。ネタニヤフ首相(69)が続投するか、10年ぶりの政権交代となるかが最大の焦点。投票は午後10時(日本時間10日午前4時)に締め切られ、10日午前にも大勢判明の見通しだ。

 世論調査では、ネタニヤフ氏が率いる右派の与党リクードと、ガンツ元軍参謀総長(59)が率いる新興の中道政党連合「青と白」が第1党を争う展開。どちらも単独過半数に達しないのは確実で、開票後の連立協議が次期政権の行方を左右する。

 対パレスチナ強硬派のネタニヤフ氏は、トランプ米政権との親密な関係を基に安全保障での実績をアピール。一方、検察当局は同氏を汚職罪などで起訴する方針を示しており、ガンツ氏はネタニヤフ氏の腐敗体質などを批判してきた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190409-00000587-san-m_est
ゴラン高原「主権」認定 高齢層「私はシリア人」、若年層は歓迎
4/9(火) 21:36配信 産経新聞
ゴラン高原「主権」認定 高齢層「私はシリア人」、若年層は歓迎
マジドさんの庭園からはイスラエルとシリアを隔てるフェンスが間近に見えた=8日、ゴラン高原(佐藤貴生撮影)
 イスラエルがシリアから占領しているゴラン高原に対し、トランプ米政権が3月下旬にイスラエルの主権を認定したことを受け、ゴラン高原のシリア領の町で議論が起きている。自らを「シリア人」だとみなす高齢層に対し、占領下で生まれた若者たちの間で自分は「イスラエル人」だと考える人が増えているからだ。イスラエルの占領から半世紀以上。米政権の方針が小さな町の世代間の断絶を改めて呼び覚ました格好だ。

 ゴラン高原のシリア領の町マジュダルシャムスは、第3次中東戦争(1967年)でイスラエルが占領した地域にある。当時10代後半だったという生花店主のホセインさん(70)によると、かつてのシリアは経済が順調で自給自足できるほど農業が盛んな町だった。

 イスラエルの占領後、町民は生産した農作物を同国内に販売して暮らしを営んできたが、イスラエルはゴラン高原の併合を宣言した翌年の82年、同国の市民権を町民に付与すると提案。町民が協議の末に拒否すると、政府は農作物を海外から輸入するようになり、農業は衰えたという。

 ホセインさんは、「この町はシリア領だし、私はシリア人だ。トランプ氏は勝手にイスラエルの主権を認定した。国際法違反だ」と憤った。

 これに対し、イスラエルの占領下で生まれたキナンさん(17)は「シリアには親しみもない。イスラエルが私の国でうれしい。トランプ氏の発言に問題はない」と正反対の立場を示した。言い争いになるのを避けるため、自宅では子供と政治の話はしないという男性もいた。

 町の外れからわずか数百メートル先に、イスラエルとシリアの間を隔てるフェンスが見えた。シリアで2011年から続く内戦を通じ、町はゴラン高原のシリア領に侵入した民兵とイスラエル軍が交戦する“最前線”となった。双方の行き来は長く禁じられている。

 イスラエルに好意的な若者が増える中、シリアに郷愁を抱く高齢者の声は消え入らんばかりだ。(ゴラン高原マジュダルシャムス 佐藤貴生)

2649チバQ:2019/04/10(水) 11:20:53
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20190410k0000m030054000c.html
イスラエル総選挙、右派が過半数の見込み ネタニヤフ氏続投の公算
2019/04/10 10:47毎日新聞

 【エルサレム高橋宗男】イスラエルの総選挙(国会、定数120)は9日、投開票された。地元主要テレビ3社は、右派のネタニヤフ首相率いるリクード中心の右派勢力が過半数に達する見込みだと報じた。5期目続投の見通しが強まる中、ネタニヤフ氏は10日未明、「偉大な勝利の夜だ」と宣言した。

 政党別では、第1党の座を巡ってリクードとガンツ元軍参謀総長の中道政党連合「青と白」が大接戦を繰り広げている。ただ、連立の枠組みでみると、主要テレビ3社とも、右派勢力が過半数の63〜65議席を獲得すると予想している。

 ネタニヤフ氏はテルアビブで支持者に向けて勝利宣言し、「右派勢力は今後4年間、イスラエルを率い続ける」と強調。4期約13年にわたって政権を率いてきたネタニヤフ氏の続投が実現すれば、イスラエル史上最長の任期の首相となる。

 一方、投票終了直後のテレビ各社の出口調査では「青と白」がリクードと横並びか数議席上回るとの予想が出ていたため、ガンツ氏もこれを踏まえて「勝利宣言」し、「第1党が組閣を担当すべきだ」と強調した。

 最終開票結果は12日までに発表される予定。その後、リブリン大統領が議席を得た全政党から意見を聞いて決めた首相候補に組閣を指示する。次期政権の発足は早くても5月になる見込みだ。

2650チバQ:2019/04/10(水) 17:53:25
https://www.afpbb.com/articles/-/3220073
イスラエル総選挙、出口調査は拮抗 与野党ともに勝利宣言
2019年4月10日 5:06 発信地:エルサレム/中東・アフリカ [ イスラエル 中東・北アフリカ ]
【4月10日 AFP】イスラエルで9日に行われた総選挙で、投票締め切り後の出口調査によると、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相が率いる右派与党リクード(Likud)と、ベニー・ガンツ(Benny Gantz)氏が率いる野党連合「青と白(Blue and White)」が拮抗する一方、リクードが連立政権樹立に向け優勢となっている。出口調査結果を受け、ネタニヤフ氏とガンツ氏はいずれも勝利を宣言した。

 イスラエルの主要テレビ3局の出口調査によると、国会定数120のうち、リクードとネタニヤフ氏を支持する右派小政党は合わせて60〜66議席を獲得。青と白は他の小政党と合わせて54〜60議席を獲得する見通し。ただイスラエルでは出口調査の信頼性が低く、勝敗の行方はまだ不透明だ。

 最終開票結果が出るのは10日未明以降となる見通し。(c)AFP

2651チバQ:2019/04/10(水) 19:38:31
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190410-00000059-mai-m_est
イスラエル総選挙 右派が過半数へ ネタニヤフ首相続投の公算高まる
4/10(水) 19:02配信 毎日新聞
 【エルサレム高橋宗男】イスラエルの総選挙(国会、定数120)は9日、投開票された。選挙管理委員会によると、開票率99%で右派のネタニヤフ首相率いるリクードなどの右派勢力が過半数の65議席に達する見通しだ。リブリン大統領は今後、ネタニヤフ氏に組閣を指示するとみられ、ネタニヤフ氏の5期目続投が確実な情勢となった。ネタニヤフ氏は10日未明、支持者に向け「偉大な勝利の夜だ」と宣言した。

 政党別では、ガンツ元軍参謀総長率いる中道政党連合「青と白」がリクードと35議席で並び、ともに第1党になる。ただ連立の枠組みで見ると、中道・左派勢力は計55議席で右派勢力に及ばなかった。

 兵士や囚人、入院患者らによる不在者投票分は9日の投票分とは別に集計され、最終結果は12日までに発表される。その後、大統領が議席を得た全政党から意見を聞いて首相候補を決め、組閣を指示する。次期政権の発足は早くても5月になる見込み。通算4期約13年にわたって政権を率いるネタニヤフ氏が5期目に入れば、イスラエル史上最長任期の首相となる。

 イスラエル検察は今年2月、ネタニヤフ氏を収賄罪などで起訴する方針を公表。ネタニヤフ氏は逆風にさらされながらも「魔女狩りだ」などと反論し、経験や外交実績などをアピールした。選挙戦終盤には、ヨルダン川西岸に点在するユダヤ人入植地を併合し、主権を拡大する考えを示すなどして、右派の支持を固めた。ゴラン高原のイスラエルの主権承認など、トランプ米大統領の親イスラエル姿勢も追い風になった。

 一方、ガンツ氏はネタニヤフ氏による長期政権を批判して変化を訴え、中道左派にも支持を広げたが、リクードの固い支持基盤を崩せず伸び悩んだ。テレビ各社による投票終了直後の出口調査報道では、「青と白」がリクードを数議席上回ると予想され、ガンツ氏も「勝利宣言」した。「第1党が組閣を担当すべきだ」と強調したが、結果はリクードと同議席数にとどまった。

2652チバQ:2019/04/10(水) 23:33:44
https://www.sankei.com/world/news/190410/wor1904100030-n1.html
ネタニヤフ首相続投へ イスラエル総選挙、右派過半数の勢い
2019.4.10 19:02国際中東・アフリカ
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10日、支持者に手を振るネタニヤフ首相(右)と夫人=イスラエル・テルアビブ(ロイター)
10日、支持者に手を振るネタニヤフ首相(右)と夫人=イスラエル・テルアビブ(ロイター)

 【エルサレム=佐藤貴生】9日投票のイスラエル国会(一院制、定数120)の総選挙で同国のニュースメディア、Yネットは10日、開票率97%の時点で右派・宗教勢力が過半数を占める勢いとなり、ネタニヤフ首相(69)が続投する可能性が高まったと報じた。

 通算13年にわたり首相を務めるネタニヤフ氏は10日未明、「すばらしい勝利だ。国民はまたも私を信頼してくれた」と宣言。続投が決まれば、在任期間は、歴代首相を今夏にも超えて最長となる見通し。

 Yネットによると、ネタニヤフ氏率いる右派リクードの予想獲得議席は、ガンツ元軍参謀総長(59)が率いる新興の中道政党連合「青と白」と同じ35。ただ、極右やユダヤ教に熱心な少数政党が票を伸ばし、右派全体で65議席に達する可能性があるとした。中道・左派勢力は55議席にとどまるとの見通しを示した。

 過半数に達する連立が組める可能性が最も高い政党の党首に対し、大統領が政権発足に向けた連立協議を指示するシステムで、ネタニヤフ氏が指名される可能性が強まっている。同氏は対米協調を基盤とする外交・安全保障や好調な経済などの実績を訴えてきた。

2653チバQ:2019/04/11(木) 10:36:02
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190411-00000022-asahi-int
イスラエル総選挙、現職首相が続投へ 野党が敗北認める
4/11(木) 10:03配信 朝日新聞デジタル
 9日に投開票されたイスラエルの総選挙で、野党統一会派の中道「青と白」が10日、「国民の判断を受け入れる」として、敗北を認めた。ネタニヤフ首相が5期目の政権を担うことが確定的となった。

 今回の選挙で「青と白」は与党の右派リクードと並び、最多の35議席を獲得する見通し。だが、リクードを含む右派勢力が過半数となる65議席を確保し、連立政権を樹立する見込みとなっている。「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長は「私たちは並外れた結果を残した。変化を求める期待の大きさを示すことはできた」と成果を強調し、「目的達成のため、戦い続ける」と話した。(エルサレム=高野遼)

朝日新聞社

2654チバQ:2019/04/17(水) 09:31:28
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190417-00000004-jij-m_est
エジプト大統領任期延長へ=現職シシ氏、最長2030年まで
4/17(水) 5:02配信 時事通信
エジプト大統領任期延長へ=現職シシ氏、最長2030年まで
エジプトのシシ大統領=9日、ワシントン(AFP時事)
 【カイロ時事】エジプト国会は16日、シシ大統領(64)の支持会派が提出した、大統領の任期を現在の4年から6年に増やす憲法改正案を賛成多数で可決した。

 さらに連続2期8年までだった在任限度期間を同12年に延長することなどが柱。政府系紙アルアハラムによると、22〜24日に国民投票が行われる見通しで、過半数の賛成で成立する公算が大きい。改憲されれば、現職シシ氏は最長2030年までの長期政権が可能になる。

 14年に初当選し、18年に再選された現在2期目のシシ氏は任期が22年まで。3選出馬は認められていない。

 しかし、改憲後は現行の任期を24年まで2年間延長。現在を1期目として計算してシシ氏の再出馬を認め、当選すれば在職期間が30年までとなる。

2655チバQ:2019/04/17(水) 19:11:52
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190417-00000086-jij-m_est
右派系が65議席=ネタニヤフ氏に組閣要請へ-イスラエル総選挙
4/17(水) 16:43配信 時事通信
右派系が65議席=ネタニヤフ氏に組閣要請へ-イスラエル総選挙
16日、エルサレムで開かれた総選挙の勝利を祝うイベントで支持者に手を振るネタニヤフ・イスラエル首相(EPA時事)
 【エルサレム時事】イスラエル選管当局は16日、総選挙(国会定数120)の公式の最終開票結果を発表した。

 ネタニヤフ首相が率いる右派リクードを中心とする右派系政党が過半数の65議席を獲得。リブリン大統領は17日、ネタニヤフ氏に新たな連立政権の組閣を要請する。

 リクードと、ガンツ元軍参謀総長の中道政党連合「青と白」がそれぞれ35議席を獲得し、第1党の座を分け合った。ただ、リブリン大統領が15、16の両日、選挙で議席を得た11党の代表者と面会して誰が組閣を主導すべきか聞いたところ、計65議席を有する右派系6党がネタニヤフ氏を推薦した。

2656チバQ:2019/04/25(木) 22:24:46
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190425-00000011-asahi-soci
アジアに広がるIS思想 帰還した戦闘員、母国に拠点
4/25(木) 9:00配信 朝日新聞デジタル
アジアに広がるIS思想 帰還した戦闘員、母国に拠点
21日の爆発直前、スリランカ東部バティカロアのザイオン教会が設置した防犯カメラには、自爆犯とみられるリュックサックを背負った男が教会に入っていく様子が記録されていた(教会提供)
 スリランカ連続爆破テロの実行犯と過激派組織「イスラム国」(IS)とのつながりが23日、声明などで明らかになった。「領土」を失ったISの過激思想は拡散を続け、多数の外国人戦闘員の帰還も大きな脅威になっている。

【動画】「被害最小限に」スリランカ、爆発を入り口で止めた男性

 「ここ3、4年、スリランカにおけるIS(浸透)の可能性を注視してきた」。スリランカの国防副大臣は24日、記者団にこう述べ、危機感を募らせていたことを明かした。

 実際、イスラム過激派によるテロは、東南アジア・南アジアで広がってきた。

 フィリピン南部ミンダナオ島では2017年にISに忠誠を誓う組織などと国軍との戦闘で、1千人以上が死亡。バングラデシュでも16年に外国人が集まるレストランで、20人以上が死亡するテロが起きている。インドネシアではISに絡むテロが続発し、同年に29人が死傷したテロでは「ISインドネシア支部」を名乗る犯行声明も出ている。

 インドネシアの国防相は昨年、東南アジア出身のIS戦闘員は約1千人に上ると推計。母国に戻った戦闘員が拠点づくりをしていることも過激思想の拡散を後押ししているとみられる。

2657とはずがたり:2019/05/06(月) 22:39:31
う〜ん,興味深い記事だが,日本でも独裁的な政権が経済低迷してるんだけど盤石だ。
トルコなんかも似た様なものだ。
アラブの春に相当するのが民主党政権で日本は不安定を忌避して更に緩慢な死を迎えつつあるようにも見える。
日本の強みだった電機がアラブの石油同様売れない商品になってるしな。
アラブは若い社会だが日本は老人大国でその辺が大きく違うのかも。
懐柔策を打ち出して今の所破綻せずなんとか過去の遺産を食いつぶしつつやって行けてるのも同じだな。

アラブ「社会契約」の終焉
北アフリカ2国で独裁政権が崩壊 経済低迷、「上からの統治」限界
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO43874380Y9A410C1EA1000/
2019/5/6付 日本経済新聞 朝刊

北アフリカのアルジェリア、スーダンで4月、長期の強権支配を敷いた指導者が民衆の力によって退陣に追い込まれた。



チュニジアやエジプトの長期独裁政権が崩壊した8年前の「アラブの春」を乗り切った2人が、今回のデモに耐えられなかった理由は明白だ。
…財政収入の柱である資源価格がピークに比べて大きく落ち込み、バラマキによる懐柔策を打ち出せなかった。



「アラブの春」の民衆運動は結果的に失敗に終わったとされる。運動の指導者が不在で国際社会の支援を受けられず、「独裁後」の安定した統治を確立できなかったからだ。「春」を経験したアラブ諸国の多くは過激派の台頭か、内戦か、ふたたびの圧政に舞い戻ることになった。



(ドバイ=岐部秀光)

2658チバQ:2019/05/07(火) 11:23:51
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190507-00000010-asahi-int
イスタンブール市長選やり直しへ 敗北与党の異議認める
5/7(火) 10:28配信 朝日新聞デジタル
イスタンブール市長選やり直しへ 敗北与党の異議認める
トルコ・イスタンブールで6日、高等選挙委員会がイスタンブール市長選のやり直しを決めたことへの抗議集会で、トルコ国旗を振る野党「共和人民党」の支持者ら=ロイター
 トルコの高等選挙委員会は6日、3月31日投開票の統一地方選で実施された最大都市イスタンブール市の市長選挙の結果を無効にし、6月23日に再選挙を実施することを決めた。同市長選で敗北したエルドアン大統領率いる政権与党「公正発展党」(AKP)側の異議を認めた。

 同市長選では国政最大野党「共和人民党」(CHP)のイマモール候補が、AKP候補のユルドゥルム前首相に0・3ポイント差の接戦で勝利した。しかし、AKP側は投開票に不正があったなどとして選挙のやり直しを求めていた。CHP幹部は「市民の意思を否定し、民主主義を軽視するものだ」と反発している。

 統一地方選では、物価上昇などの経済悪化が与党側に逆風となり、首都アンカラの市長選でもCHPがAKPに勝利。大都市圏で与党側に厳しい結果となり、2002年から政権を担うAKPの指導力に疑問が投げかけられた形となっていた。(イスタンブール=其山史晃)

朝日新聞社

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190507-35136559-cnn-int
トルコ選管、イスタンブール市長選のやり直し決定 与党の要求受け
5/7(火) 11:03配信 CNN.co.jp
イスタンブール(CNN) トルコで3月31日に実施された統一地方選の結果をめぐり、同国の最高選挙委員会(YSK)は6日、最大都市イスタンブールの市長選やり直しを決めた。

イスタンブール市長選では、最大野党・共和人民党(CHP)のイマモール候補が得票率48.79%と、エルドアン大統領が率いる国政与党・公正発展党(AKP)の48.51%をわずかに上回る結果が発表された。

AKPは「組織的な不正」があったとして結果の無効を主張し、再集計を求めた。要請に応じて再集計が完了した後、先月イマモール氏が市長に就任。しかしAKPはさらに投票のやり直しを要求していた。

YSKでは7対4の賛成多数でやり直しが決まった。国営アナトリア通信によると、やり直し選挙の投票日は6月23日。YSKは6日、イマモール氏の当選証明を取り消したという。

これに対してCHP側は、市民の意思と法律を無視した「独裁」にほかならないと強く反発している。

イスタンブールではエルドアン氏が市長に就任した1990年代以降、地方選でAKPが敗北したことはなかった。

今回の統一地方選はエルドアン政権への信任投票と位置付けられ、同氏自身が先頭に立って選挙運動を展開したが、AKPは首都アンカラでもCHPに敗れる結果となった。

2659チバQ:2019/05/07(火) 17:42:55
https://www.afpbb.com/articles/-/3223799
イスタンブール市長選のやり直しを決定、トルコ選管当局
2019年5月7日 11:57 発信地:イスタンブール/トルコ [ トルコ 中東・北アフリカ ]
【5月7日 AFP】トルコの選挙管理当局は6日、与党・公正発展党(AKP)の候補が予想外の敗北を喫したイスタンブール市長選のやり直しを決定した。国営メディアが報じた。レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領率いるAKPは、3月に行われたイスタンブール市長選の結果について異議を申し立てていた。

 3月に勝利した中道左派野党・共和人民党(CHP)のエクレム・イマームオール(Ekrem Imamoglu)氏はこの決定を「不誠実」としながらも、引き続き戦う決意を表明した。

 一方、イマームオール氏に敗れたAKPの候補者、ビナリ・ユルドゥルム(Binali Yildirim)元首相は、市長選のやり直しが「われわれの街に有益」であることを願うと述べた。

 3月31日に行われた統一地方選挙で、人口1600万人のイスタンブール市の市長に立候補したイマームオール氏は、わずか1万3000票の差で勝利。選挙結果は4月に2週間にわたって行われた再集計で確定した。

 前身党時代から過去25年にわたりイスタンブール市長の座を握ってきたAKPと、自ら同市の元市長でもあるエルドアン大統領にとっては衝撃的な敗北となったが、AKPは「不正行為があった」としてこの敗北を認めなかった。

 エルドアン大統領は今回の統一地方選を、国家の生き残りをかけた戦いと位置づけ、自らは出馬しないにもかかわらず精力的に選挙運動を展開した。

 一方で、トルコが過去10年間で初めて景気後退に陥った後に実施された選挙は、AKPの評価が問われる機会ともなっていた。AKPは首都アンカラの市長選でより明確に敗北。こうした結果は経済の悪化に対して広がった有権者の不安が反映している。(c)AFP/Fulya Ozerkan and Eric Randolph

2660チバQ:2019/05/10(金) 20:04:02
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190510-00000560-san-m_est
イラン、革命防衛隊トップに保守強硬派 対米譲歩の余地少なく 
5/10(金) 18:09配信 産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】2015年の核合意の履行を一部停止したイランでは今年に入り、国内外に大きな影響力を持つ「革命防衛隊」のトップと、最高指導者を選出する権限を持つ「専門家会議」の幹部が交代する重要な動きがあった。いずれも反米保守で知られる人物が昇格しており、トランプ米政権がさまざまな手段で包囲網を狭める中でも、イランの対米強硬姿勢が変わらない可能性を示している。

 イスラム教シーア派の最高指導者ハメネイ師は4月下旬、革命防衛隊の司令官をジャファリ氏から副司令官のサラミ氏に交代させた。サラミ氏はイラン・イラク戦争(1980〜88年)に参加後、同隊の航空部門の司令官などを歴任。過去には「米国とイスラエル、その同盟国を破壊する。汚(けが)れを浄化しなくてはならない」と述べるなど、ジャファリ氏に輪をかけた反米保守派と目される。

 革命防衛隊は最高指導者直属の保守強硬派の拠点。レバノンやシリア、イラクなどのシーア派民兵組織の支援といった対外工作を担うとされる一方、国内では幅広く経済活動を行う。交代の理由は不明だが、米政権が同隊をテロ組織に指定した直後の人事異動で、革命防衛隊を「反米の牙城」と位置づけるハメネイ師の意向がにじんでいる。

 また、専門家会議では3月、保守強硬派のライシ師が副議長に選ばれた。17年の大統領選で現大統領のロウハニ師に敗れたが、選挙戦では核合意を主導した同師の対米融和姿勢を批判。その後もイラン北部のシーア派聖地の責任者を務めたほか、3月には革命体制の秩序を強権で維持する司法府の代表にも選ばれた。シーア派の聖地コムで学んだ聖職者でハメネイ師の信頼が厚く、次期最高指導者候補の一人といわれる。

 対米関係が極度に悪化する中でのこうした人事は、米側の圧力には決して屈しないというイラン指導部の意思の表れとも受け取れる。また、ハメネイ師は80歳前後の高齢で、世代交代を見据えて反米の保守強硬派で重要ポストを固める意味合いもありそうだ。

2661チバQ:2019/05/13(月) 20:44:11
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190513-00000068-reut-asia
イスタンブール市長選やり直し投票、民主左派党候補が撤退
5/13(月) 15:41配信 ロイター
[イスタンブール 12日 ロイター] - 来月23日に予定されているイスタンブール市長選のやり直し投票で12日、出馬していた民主左派党(DSP)のMuammer Aydin候補が、撤退を表明した。 

同氏はツイッターに「きょう付で、イスタンブール市長選のDSP候補を撤退した」と投稿した。最大野党・共和人民党(CHP)のイマモール候補に追い風となる公算が大きい。

3月31日に行われた選挙では、イマモール候補がエルドアン大統領率いる与党・公正発展党(AKP)候補のユルドゥルム元首相に1万3000票の僅差で勝利。25年ぶりにエルドアン大統領率いるAKPがイスタンブールの地盤を失った。

数週間にわたる論争と部分再集計の後、4月に結果が発表されたが、エルドアン大統領とAKPが選挙に大規模な不正があったとして投票の無効を求め、最高選挙管理委員会(YSK)が6日、6月23日のやり直し投票実施を発表した。

3月の投票で3万票以上を獲得したAydin,氏は、YSKの決定を違法と主張していた。同氏の撤退を受けてDSP支持者が6月の投票でCHPのイマモール候補支持に回るかは不明。ただ、両党とも世俗の支持基盤を持っているほか、3月の投票無効に抗議するとして複数の少数政党がすでにイマモール候補の支持を表明している。

NTVテレビによると、DSPは代替候補を擁立しない方針を示している。

2662とはずがたり:2019/05/14(火) 14:34:53

「軍事衝突」強まる懸念 識者、米のイラン敵視を問題視
https://www.asahi.com/articles/ASM59449TM59UHBI00X.html?ref=tw_asahi
有料会員限定記事
聞き手・渡辺丘 2019年5月14日14時27分

 米国とイランの間で緊張が高まっている。トランプ政権は空母や爆撃機部隊、ミサイル迎撃部隊などを中東に展開。ペルシャ湾ではイランと対立するサウジアラビアの石油タンカーが攻撃を受けたとも報じられた。今後の情勢について、米ランド研究所中東公共政策センターのダリア・ケイ所長に聞いた。

 トランプ米政権は当初からイラ…

2663とはずがたり:2019/05/14(火) 14:35:34
船舶破壊にイラン関与か、米当局分析 緊張に拍車も
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44756400U9A510C1EAF000/
2019/5/14 9:45

2664チバQ:2019/05/16(木) 18:47:10
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190515-00000196-kyodonews-int
アフガン下院選で最終結果発表 カブール州、投票から7カ月
5/15(水) 21:44配信 共同通信
 【カブール共同】アフガニスタン選挙管理委員会は、昨年10月に投票があった下院選(定数250)のうちカブール州の最終結果を発表した。地元メディアなどが15日伝えた。当選者は33人で、うち9人が女性。暫定結果は今年1月に発表されたが、その後に選管幹部が解任されるなどし、最終結果発表がずれ込んだという。

 下院選では、選挙前に多数の不正な有権者登録が見つかり、投票日もシステムトラブルが起きるなど混乱した。9月に予定されている大統領選も、反政府武装勢力タリバンなどの活動による治安悪化もあり混乱が懸念される。

2665チバQ:2019/05/17(金) 10:32:27
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190516-00000067-asahi-int
ISが「パキスタン州」設立宣言 南アジアで影響力誇示
5/16(木) 18:37配信 朝日新聞デジタル
ISが「パキスタン州」設立宣言 南アジアで影響力誇示
過激派組織「イスラム国」(IS)が4月に公開した最高指導者バグダディ容疑者(左)とされる男の動画の画像。各地の戦況報告を受けるような場面が映っていた(IS関係者提供)
 過激派組織「イスラム国」(IS)は15日、系列のアマク通信に声明を出し、パキスタンに「パキスタン州」の設立を宣言した。ISは10日にもインドでの州設立を宣言した。活動拠点としたイラクとシリアで続く掃討作戦で追い込まれる中、南アジアでの影響力を誇示する狙いとみられる。

 ISは15日の声明で「パキスタン州」という言葉を初めて使った。パキスタンと隣国アフガニスタンではISに忠誠を誓う武装勢力が2015年ごろからテロを頻発させ、自分たちの組織を「ISホラサン州」と名乗った。ホラサンとは、パキスタンからイランにかけての地域のことだ。国連は同組織の勢力を2500人から4千人と推定する。

 ISは今回の声明で「ホラサン州」からパキスタンを分離して「州」に「格上げ」し、パキスタンでの活動を重視する姿勢を示した格好だ。

 ISは先月29日、最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者とする男の動画を公開し、男は直前に起きたスリランカの連続爆破テロを称賛した。また、今月10日に出した声明ではインドに「ヒンド州」の設立を宣言。南アジアに向けた発信を増やしている。(イスラマバード=乗京真知)

2666チバQ:2019/05/20(月) 15:18:14
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190519-00000500-fsi-bus_all
イスタンブール市長選やり直し 外国投資家は嫌気、トルコ経済悪化も
5/19(日) 7:15配信 SankeiBiz
 トルコの最高選挙管理委員会(YSK)は6日、36日前の3月31日に実施したイスタンブール市長選の結果を無効とし、6月23日に再選挙を行うことを明らかにした。この決定について、市長選に異議を訴えていた与党・公正発展党(AKP)のレセップ・オゼル選挙委員会代表は6日、選挙管理人の一部が適正に選出された人たちでなかったことなどがやり直しの判断になったと述べ決定の適切さを強調した。

 他方、市長に当選していたエクレム・イマモール候補者の勝利を否定された中道左派の最大野党・共和人民党(CHP)のオヌルサル・アディグゼ副党首は「国民の意思を覆し、法を無視した今回のやり方は、民主的でも合法的でもない」「これは単純に独裁だ」とツイッター上で述べ、公正発展党を批判している。

 当選を無効とされたイマモール氏は「民主主義国家のトルコは最後まで戦う愛国的な8200万人で埋め尽くされている」と述べて戦い抜く姿勢を見せ、翌7日には勝利に自信を示すように再出馬を表明している。

 周知のように、最高選挙委員会は4月17日、共和人民党のイマモール候補者の市長選での勝利を確認していた。当時の集計結果は、同候補が公正発展党の候補者であるビナリ・ユルドゥルム元首相を、票数で約1万3000票、得票率で0.2%弱の僅差ながら勝利したとしていた。

 しかし、公正発展党がその前日の16日、組織的不正があったとして投票のやり直しを最高選挙委員会に求めたほか、同党と与党陣営を組む「民族主義者行動党(MHP)」が翌17日に最高選挙委員会に同様の要請を行ったことから審査結果待ちとなっていた。

 1990年代にイスタンブール市長を務めた公正発展党のエルドアン大統領は、やり直しの判断が下された5月7日、市長選では組織的な汚職や完全な違法性が見られたのだから、今回の決定は民主主義の強化に向けた重要な一歩と歓迎する意向を表明するとともに、ユルドゥルム元首相が同党の候補者として再出馬することを明言した。

 だが今のトルコでは、エルドアン大統領の思い描くように、公正発展党のユルドゥルム元首相がすんなりと当選できるか分からない動きが3つ出てきている。

 第1は、今般無効とされたイマモール市長が、気さくな人柄も手伝ってか過去3週間余りで、共和人民党の支持者を超え予想外の人気を博していることである。

 第2は、肝心の公正発展党が、市長選の敗北は不正によるものと見る親エルドアン勢力と選挙結果で争うのはかえって党の命取りになると考える反エルドアン勢力に割れていることである。

 第3は、前回は独自候補を擁立した政党を含むその他の野党が、イマモール候補の支持に回る可能性を示唆していることである。

 選挙の行方は不透明だが現時点で確かなのは、今回の最高選挙管理委員会の判断を受けて外国投資家のトルコを見る目がさらに悪化したことと、再選挙までの期間トルコ政府の関心がそこに集中し経済軽視の姿勢になりかねないことである。仮にそうだとすれば、外国投資の逃避や通貨リラと株価の一層の下落を通じたトルコ経済のさらなる悪化も予想されるだけに気になるところである。

                  ◇

【プロフィル】畑中美樹

 はたなか・よしき 慶大経卒。富士銀行、中東経済研究所カイロ事務所長、国際経済研究所主席研究員、一般財団法人国際開発センターエネルギー・環境室長などを経て、現在、同室研究顧問。東京都出身。

2667チバQ:2019/05/20(月) 19:34:16
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190520-00000001-jij_afp-int

ピラミッド近くで観光バス狙った爆発、南アフリカ人ら17人負傷 エジプト
5/20(月) 5:37配信 AFP=時事
ピラミッド近くで観光バス狙った爆発、南アフリカ人ら17人負傷 エジプト
エジプト・ギザのピラミッド近くでの爆発を受け、窓ガラスの割れた観光バス (2019年5月19日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】エジプト首都カイロ近郊の観光名所ギザ(Giza)のピラミッド付近で19日、観光バスを狙ったとみられる爆発があり、南アフリカの観光客ら少なくとも17人が負傷した。同国の観光産業に再び打撃となった。

【写真】爆発を受け、窓ガラスの割れた観光バスと乗用車

 医療筋と治安筋によると、バスがギザを走行中に道路脇の爆弾が爆発し、この爆発で近くの車に乗っていたエジプト人も負傷したという。死者は出ていないもようだ。

 治安筋によれば「爆発装置が爆発し、南アフリカからの観光客25人を乗せたバスと、エジプト人4人を乗せた乗用車の窓が粉々に割れた」という。AFPが捉えた映像には、道路脇で窓が割れたバスと乗用車の様子が映っている。

 エジプトでは昨年12月にも、道路脇の爆弾が爆発、ギザ付近を走っていたバスを直撃し、ベトナム人観光客3人とエジプト人ガイド1人が死亡している。【翻訳編集】 AFPBB News

2668チバQ:2019/05/27(月) 22:35:12
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201905/CK2019051302000121.html
<代償 中東平和の行方>ガザの少女(上) 米大使館移転、悲劇招く

2019年5月13日 朝刊


抗議デモで死亡したウィサルさんの掲示板の横に座る、母リン・アルマーナさん。身に着けていたパレスチナ旗には血痕が残っていた

写真
 米国が在イスラエル大使館をエルサレムに移転し、反発したパレスチナ自治区ガザでの抗議デモで六十人超が死亡する惨劇から十四日で一年。米国は近く、独自の中東和平案を公表する見通しだ。国際協調を無視してイスラエルに肩入れするトランプ米大統領と、それを享受するイスラエルがもたらす「代償」を現地で追った。 (ガザで、奥田哲平、写真も)

 四月初旬、パレスチナ自治区ガザのマンションに、リン・アルマーナさん(43)の一家が入居した。クウェートの支援で昨年建設された六階建て。真っ白い壁と近代的な台所のある3LDKは、一家六人が一部屋で暮らした以前の借家とは比べものにならない。だが、アルマーナさんの表情は、あの日から沈んだままだ。

 この新居はいわば、娘の命の対価だ。昨年五月十四日、末娘ウィサルさんが十四歳で亡くなった。トランプ米政権が在イスラエル大使館をエルサレムに移転したことに抗議するデモに弟と参加。アルマーナさんは「危険な場所に近づかないなら」と許したが、実際はイスラエル境界フェンスに接近し、右側頭部を撃ち抜かれた。

 昨年の大使館移転はイスラエル建国七十年の節目に設定されたが、パレスチナの人々にとっては故郷を追われて難民化した「ナクバ(大惨事)」。四万人の民衆が境界沿いに押し寄せ、六十人超が死亡し、二千人以上が負傷した。二〇一四年夏にガザで起きた大規模衝突以来、一日の死者数として最悪となった悲劇は、起こるべくして起きた。

 〇七年以来、イスラム主義組織ハマスが実効支配し、イスラエルに経済封鎖されるガザ。失業率は五割に上り、電力不足で下水処理場が機能せず汚水が海に垂れ流される。米国は国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金拠出を停止し、しわ寄せは人口二百万人の三分の二が難民のガザに集中する。

 ハマスは国際社会の耳目を集めるため、昨年三月から難民帰還を訴えるデモを続けた。急速に傾倒したウィサルさんは次第に「ここより天国の方がいい。もっと広い家に住まわせてあげる」と母に言うようになった。イスラム教の教えでは、ジハード(聖戦)で死んだ「殉教者」は天国に行ける。実際には犠牲者の家族に新居が与えられた。

 一方、ウィサルさんが亡くなった日を境に、デモ参加をやめた若者もいる。アンワールさん(27)は「ハマスが若者の血を交渉材料に使っているだけと分かった」。大学卒業から五年、まともな仕事は見つからない。財政難のハマスは三月から輸入品への税金を引き上げ、食料品が倍以上に値上がりした。

 アンワールさんら若者はフェイスブックで呼び掛け、三月中旬に生活改善を求める街頭活動を始めた。すると、ハマスは参加者を殴打し、催涙弾を使って弾圧。約三千五百人が一時拘束された。アンワールさんは「若者を反イスラエルのデモに駆り立てるのに、われわれのデモは許さないのか」と憤る。

 ハマスの治安部隊から身を隠すアンワールさんは、ガザを脱出し、兄の住むウクライナに渡るつもりだ。「仕事を見つけ、普通に暮らしたいだけ」。平凡な願いさえかなえられない失望と孤立感。若者の流出が続けば、ガザに未来はない。

2669チバQ:2019/05/27(月) 22:35:39
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201905/CK2019051402000140.html
<代償 中東平和の行方>ゴラン高原(中) 揺れるシリア系住民

2019年5月14日 朝刊


シリアとゴラン高原境界の町マジュダルシャムスで、フェンスの向こうにあるシリア政権軍の施設を指さすアブジャバルさん

写真
 ブドウ畑が広がり、渓流が新緑に映える。エルサレムから車で三時間ほど、イスラエルが一九六七年の第三次中東戦争でシリアから奪った丘陵地ゴラン高原は四月、観光客であふれていた。今も残る地雷の標識がなければ、係争地であることを忘れそうだ。

 「静かで子育てがしやすい。軍が駐留しているので心配ないわ」。バディア・ゴツリンさん(33)は七年前にイスラエル西部の商業都市テルアビブから、子ども三人と移住した。土地は無償提供され、住宅建設費の補助も受けた。占領から半世紀。ユダヤ人入植地が三十カ所以上設置され、二万二千人余りが暮らす。

 イスラエルは二〇四八年までに二十五万人に入植者を増やす計画を立て、ゴツリンさんの自宅裏には新たな住宅建設が進む。「これからはゴラン高原産のワインや果物の輸入ボイコットが解除され、人口も増えるはず」。ためらいがない言葉の裏には、トランプ米政権が「ゴラン高原はイスラエルの主権下にある」と承認した三月の宣言がある。

 香川県とほぼ同じ広さのゴラン高原は、シリアの首都ダマスカスまで六十キロの軍事的な要衝。一九八一年にイスラエルが一方的に併合を宣言したのに対し、国際社会は一切認めてこなかった。米国の主権承認は、武力による領土取得を追認し、国連安全保障理事会の決議に反する。

 トランプ大統領が意識していたかは不明だが、ネタニヤフ首相をホワイトハウスに招いて宣言書に署名した三月二十五日は、三十七年前に併合に反発したシリア系住民が「ゴラン高原はシリアの土地だ」と宣言したのと同じ日だった。

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 シリアとフェンスで隔てられる占領下の町マジュダルシャムスに暮らすファンディ・アブジャバルさん(73)は「土地と水を奪われた私たちの気持ちは、あの差別主義者のトランプには分からないだろう」と憤る。親類同士が引き裂かれ、八九年に四歳だった息子も地雷で失った。郷愁の思いは強い。

 その一方、占領の固定化と二〇一一年から続くシリア内戦が、二万三千人の住民の結束に微妙な影を落とす。若者は親アサド政権派と反体制派に割れ、何度も小競り合いが起きたという。地元人権団体によると、住民の二割がイスラエルの市民権を保有している。

 雑貨店で働いていた高校生アラーさん(17)は「米国の宣言に驚きはない。戦争中のシリアに戻ってどうなるの。安全に暮らせる今のままがいい」と冷めている。市民権があれば、イスラエルのパスポートが取得できる。アラーさんは今夏、初の海外旅行を計画中だ。

 「シリア人」としてのアイデンティティーが揺れる中、イスラエル政府は昨年十月、ゴラン高原で初の統一地方選を強行した。「住民の分断によって、『イスラエル化』が進む恐れがある」。アブジャバルさんの懸念は強まるばかりだ。  (ゴラン高原で、奥田哲平、写真も)

2670チバQ:2019/05/27(月) 22:35:56
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201905/CK2019051502000150.html
<代償 中東平和の行方>西岸併合(下) アパルトヘイト道路 開通

2019年5月15日 朝刊


パレスチナ自治区ヨルダン川西岸で、開通した「アパルトヘイト道路」を見下ろすハーニ・イサウィさん。壁の手前側はイスラエル人しか通行できない

写真
 「入植者は誰一人として追い出さない。パレスチナに主権は渡さない」。イスラエルのネタニヤフ首相は四月の総選挙のさなか、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地を併合する考えを述べた。有権者向けのアピールだったが、ただの選挙目当てとは言い切れない動きが、目に見える形で進んでいる。

 パレスチナが将来の独立国家の首都と位置付ける東エルサレムに隣接する地域で、ハーニ・イサウィさん(66)が「元々はパレスチナ人の土地だったのに」と真新しい道路を見下ろした。今年一月に部分開通した国道4730号は通称「アパルトヘイト(人種隔離)道路」と呼ばれる。

 高さ八メートルの壁で区切られた道路の片方はイスラエル人専用。ヨルダン川西岸の入植地とエルサレムを結び、混雑緩和に役立つとされる。一方のパレスチナ側の道路は途中から迂回(うかい)し、エルサレムには直接入れない構造だ。地理学者ハリル・ツファクジ氏によると、イスラエル人とパレスチナ人という人種で隔てた道路は初めて。道路建設のために約一平方キロのパレスチナ人の土地が接収された。

 イサウィさんがアパルトヘイト道路に危機感を強める理由は「E1地区」に接するからだ。東エルサレムとヨルダン川西岸の大規模入植地マーレアドミムの間に位置する広大な丘陵地。入植地が建設されれば、東エルサレムは西岸と切り離され、西岸内も南北に分断される。

 さらにE1地区を含む入植地が併合されれば、パレスチナ国家樹立を目指す「二国家共存」案は事実上破綻する。そのため歴代米政権はE1開発に反対し、ネタニヤフ氏も計画を凍結してきた。だが、エルサレムの首都認定に続き、占領地ゴラン高原の主権を承認するなど、ことごとくイスラエルに肩入れするトランプ米政権。イサウィさんは「イスラエルの横暴を許す青信号を出している。E1建設と西岸の併合を認めるのが、米国の次の一手ではないか」と疑う。

 実際、トランプ政権の発足を追い風に、イスラエルはヨルダン川西岸で国際法違反である入植活動を強化。地元民間団体「ピースナウ」によると、二〇一七年の建設計画戸数六千七百四十二戸は、オバマ政権最後の一六年と比べて三倍に急増した。東エルサレムを含めた入植地は虫食い状態で増殖し、二百六十カ所に六十万人超が住み、既成事実化が進む。

 ネタニヤフ氏は総選挙に勝利し、五期目の続投が決まった。親イスラエルを鮮明にするトランプ大統領の娘婿で、中東問題を担当するクシュナー大統領上級顧問はユダヤ教徒で、幼少時からネタニヤフ氏と親しい。両親は過去に入植活動の支援団体に二万ドル(二百二十万円)を寄付。フリードマン駐イスラエル米大使も熱心な入植支持者だ。その二人を中心に策定するトランプ政権独自の中東和平案の公表が、六月に迫っている。 (ヨルダン川西岸で、奥田哲平、写真も)

2671チバQ:2019/05/28(火) 17:41:10
https://www.asahi.com/articles/ASM5X24NBM5XUHBI008.html
イスラエル、再選挙の可能性 連立政権への交渉が難航
エルサレム=高野遼 2019年5月28日10時35分
 イスラエルでネタニヤフ首相による新政権発足に向けた連立工作が難航し、法律が定める期限内に組閣できない恐れが出ている。29日までに過半数の支持を集められない場合、国会を解散し、同国史上初の再選挙となる可能性が高い。

 イスラエルは4月9日に総選挙を実施した。ネタニヤフ氏率いる与党リクード(35議席)を筆頭に、右派・ユダヤ教政党で120議席のうち65議席を獲得。5期目の政権樹立に向け、ネタニヤフ首相が各党との連立交渉を進めてきた。

 だが、そのうちの1党、極右政党「イスラエル我が家」(5議席)との間で連立交渉が難航。同党は連立入りの条件として、超正統派ユダヤ人の徴兵免除を廃止する法案の成立を求めており、ほかに連立入りするユダヤ教政党との間で意見が食い違っている。当初は楽観論が強かったが、組閣期限の間際になっても「イスラエル我が家」は強硬な態度を崩していない。ネタニヤフ首相は27日夜、国会で「不必要な再選挙を避けるため、全力を尽くす」と引き続き調整にあたる考えを示した。

 30日午前0時までに組閣ができなかった場合、大統領は再選挙を指示するか、他の議員に組閣を命じる。現時点でほかに過半数の支持を得る見込みのある候補者はおらず、再選挙となる公算が大きい。再選挙となれば、投開票は9月17日となる見通しだ。(エルサレム=高野遼)


https://jp.reuters.com/article/israel-politics-idJPKCN1SX1UX
イスラエル、再選挙の可能性高まる 29日に組閣期限
Reuters Staff
1 分で読む

[エルサレム 27日 ロイター] - イスラエルの組閣が難航する中、再選挙の可能性が高まっている。議会は27日、暫定採決で解散を決めた。

ネタニヤフ首相率いる右派「リクード」などは先月の総選挙で過半数の支持を獲得、リブリン大統領がネタニヤフ氏に組閣を指示していた。組閣期限は29日2100GMT(日本時間30日午前6時)。議会の最終採決も同日行われる公算が大きい。

ネタニヤフ氏はテレビ演説で、連立協議を模索し続けると明言し、再選挙は不要で費用もかさむと訴えた。

トランプ米大統領はツイッターに「イスラエルが連立樹立に向けて進展し、『引き続きビビ(ネタニヤフ氏の通称)』と米・イスラエル同盟をこれまで以上に強化できるよう望んでいる」と述べた。

2672チバQ:2019/05/28(火) 18:56:58
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190528-00000014-asahi-int
イスラエル、再選挙の可能性 連立政権への交渉が難航
5/28(火) 10:35配信 朝日新聞デジタル
 イスラエルでネタニヤフ首相による新政権発足に向けた連立工作が難航し、法律が定める期限内に組閣できない恐れが出ている。29日までに過半数の支持を集められない場合、国会を解散し、同国史上初の再選挙となる可能性が高い。

 イスラエルは4月9日に総選挙を実施した。ネタニヤフ氏率いる与党リクード(35議席)を筆頭に、右派・ユダヤ教政党で120議席のうち65議席を獲得。5期目の政権樹立に向け、ネタニヤフ首相が各党との連立交渉を進めてきた。

 だが、そのうちの1党、極右政党「イスラエル我が家」(5議席)との間で連立交渉が難航。同党は連立入りの条件として、超正統派ユダヤ人の徴兵免除を廃止する法案の成立を求めており、ほかに連立入りするユダヤ教政党との間で意見が食い違っている。当初は楽観論が強かったが、組閣期限の間際になっても「イスラエル我が家」は強硬な態度を崩していない。ネタニヤフ首相は27日夜、国会で「不必要な再選挙を避けるため、全力を尽くす」と引き続き調整にあたる考えを示した。

 30日午前0時までに組閣ができなかった場合、大統領は再選挙を指示するか、他の議員に組閣を命じる。現時点でほかに過半数の支持を得る見込みのある候補者はおらず、再選挙となる公算が大きい。再選挙となれば、投開票は9月17日となる見通しだ。(エルサレム=高野遼)

2673チバQ:2019/05/30(木) 11:37:16
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190530-00000014-asahi-int
イスラエル総選挙、初の再選挙へ 首相の連立交渉失敗
5/30(木) 7:59配信 朝日新聞デジタル
イスラエル総選挙、初の再選挙へ 首相の連立交渉失敗
イスラエルのネタニヤフ首相
 イスラエルの国会が30日未明、解散法案を可決し、4月に行われたばかりの総選挙をやり直すことが決まった。ネタニヤフ首相が、法律で定められた組閣期限である29日までに連立交渉をまとめられなかったため。再選挙は同国史上で初めてとなる。

 ネタニヤフ氏に5期目の政権を任せるかどうかは、再び有権者の手に委ねられることになった。再選挙の投開票日は9月17日。トランプ政権が近く示す予定にしている新たな中東和平案「世紀の取引」の行方にも、影響を及ぼす可能性がある。

 4月9日に実施された総選挙では、与党リクード(35議席)を筆頭とする右派・ユダヤ教政党が、6党で120議席のうち計65議席を獲得。当初はネタニヤフ政権の誕生が確実視された。しかし、超正統派のユダヤ教徒に認められてきた徴兵免除を廃止する法案を巡って、連立入りの条件として廃止を掲げた極右政党「イスラエル我が家」と、廃止に強く反対する複数のユダヤ教政党が対立。組閣のために与えられた6週間の期限内に、ネタニヤフ氏は妥協点を見いだせなかった。

 組閣に失敗した場合、大統領が他の議員に組閣を委任する可能性も考えられたが、与党はその前に自ら議会を解散。再選挙に進む道を選んだ。

朝日新聞社

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190530-00000014-mai-int
イスラエル、9月に総選挙を再実施へ ネタニヤフ氏組閣失敗
5/30(木) 10:16配信 毎日新聞
イスラエル、9月に総選挙を再実施へ ネタニヤフ氏組閣失敗
イスラエル国会の解散を決める投票前、さえない表情を見せるネタニヤフ首相(中央)=エルサレムで29日、AP
 【エルサレム高橋宗男】イスラエル国会(定数120)は30日未明、賛成多数で国会を解散し、9月17日に総選挙を再実施することを決めた。ネタニヤフ首相が4月の総選挙を受けて進めてきた連立交渉に失敗し、政権を樹立できなかったことを受けた措置。再選挙は1948年のイスラエル建国以来、初めてとなる。

 前例のないイスラエル政局の混乱により、トランプ米政権が6月にも公表予定とされてきた新中東和平案への影響は必至だ。トランプ大統領の娘婿、クシュナー大統領上級顧問ら新和平案を作成してきたメンバーらは29日にイスラエル入りしており、30日にネタニヤフ氏と会談する見通し。

 4月総選挙ではネタニヤフ氏率いる「リクード」(35議席)など右派系やユダヤ教系の政党で過半数の計65議席を占め、リブリン大統領の指示を受けてネタニヤフ氏が連立交渉を進めてきた。

 だが、連立政権を構成すると想定されていたリーベルマン元国防相率いる極右政党「わが家イスラエル」と、ユダヤ教系の政党が対立。リーベルマン氏がユダヤ教超正統派の徴兵免除の廃止を求めたためで、ネタニヤフ氏は期限の29日までに交渉をまとめることができなかった。

 連立交渉が不調に終わった場合、大統領は通常、別の議員に交渉の機会を与える。これを未然に防ぐためリクードが国会の解散を提案した。

 組閣作業の失敗に追い込まれたネタニヤフ氏は「リーベルマン氏は右派政権を転覆させる左派だ」と非難した。

2674チバQ:2019/05/30(木) 11:37:32
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190530-00000008-jij_afp-int
イスラエルが9月に総選挙へ 4月にも実施 首相の権力維持へ異例の動き
5/30(木) 9:55配信 AFP=時事
イスラエルが9月に総選挙へ 4月にも実施 首相の権力維持へ異例の動き
イスラエル国会で解散・総選挙が可決された後、記者団の取材に応じるベンヤミン・ネタニヤフ首相(2019年5月29日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イスラエル国会は30日未明の投票で、9月17日に総選挙を実施する案を可決した。同国では4月に総選挙が行われたばかり。わずか数か月での新たな総選挙実施は前例がないが、連立政権樹立に失敗していたベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相(69)が権力維持に動いた。

【写真】採決後、取材に応じるネタニヤフ首相

 採決は国会解散と投票日の賛否を問うもので、賛成74、反対45で可決された。

 4月9日の選挙では、ネタニヤフ首相の与党リクード(Likud)と、同党と同盟関係にある右派・宗教政党が全120議席のうち合わせて65議席を獲得したが、連立合意に至らなかったことで、新たな選挙の実施を目指す動きが加速した。

 ネタニヤフ首相としては、レウベン・リブリン(Reuven Rivlin)大統領が別の人物に組閣を指示する悪夢を封じた形だが、9月の選挙も接戦となる見通し。イスラエルでこれほど短期間に2回の総選挙が実施された例はなく、首相の勝算が大きく高まる見込みはない。

 同首相は今後数か月のうちに収賄、詐欺、背任の罪で起訴される可能性があるが、報道によれば、新たに選出された議会で自身の免責につながる法律を制定することを狙っている。

 ネタニヤフ氏は7月、ダビド・ベングリオン(David Ben-Gurion)初代首相の在任期間を抜き、同国史上最長の在任期間を持つ首相となる。同氏はその重要な節目を意識しているものとみられる。【翻訳編集】 AFPBB News

2675チバQ:2019/05/30(木) 22:00:09
https://www.sankei.com/world/news/190530/wor1905300034-n1.html
ネタニヤフ氏、右派票積み増しへ強硬堅持 イスラエル国会再選挙
2019.5.30 20:44
 【カイロ=佐藤貴生】政権樹立の連立交渉に失敗したイスラエルのネタニヤフ首相は、9月17日に実施が決まった国会(定数120)の再選挙に向け、パレスチナ問題や対イランでさらに強硬な政策を打ち出し、右派支持票の積み増しを狙う公算が大きい。そのため、トランプ米政権からこれまで以上の支援を引き出す方針とみられる。

 パレスチナ問題で当面の焦点は、トランプ米大統領の娘婿、クシュナー大統領上級顧問らが策定中の包括的な中東和平案だ。米政権は6月下旬、バーレーンで対パレスチナ経済支援会合を開き、和平案の一端を明かす見通しだ。

 こうしたなか、中東歴訪中のクシュナー氏は30日、イスラエルを訪れ、ネタニヤフ氏と会談。ネタニヤフ氏はこうした場を利用し、和平案をよりイスラエルに有利なものとするため、米側に働きかけを強める可能性がありそうだ。

 また、宿敵イランをめぐっては米との軍事的緊張が高まる半面、両国とパイプを持つ日本や中東のオマーンなどが調停役を務める意向を示唆し始めている。

 これに対し、ネタニヤフ氏は、米国が離脱したイラン核合意では同国に核兵器開発を断念させるのに不十分だと批判してきた経緯がある。自国の安全保障に深くかかわるだけに、こうした調停の動きに安易に流されることなく圧力をかけ続けるべきだと米側に訴えかけ、対イラン包囲網の維持を求めるとみられる。

 パレスチナ情勢やイランの核開発問題は、安全保障に敏感なイスラエル国民が重要視するテーマだ。4月の総選挙では、これらの問題で強硬姿勢をとる右派・宗教政党連合が過半数を制した。


 今回は極右政党「わが家イスラエル」との連立協議をまとめきれなかったものの、ネタニヤフ氏としては、外交・安保面でこれまでと同等かそれ以上の強硬姿勢を取り続けることが、自身が党首を務める右派「リクード」への支持を増やし、再選挙後の連立協議を有利に進めることにつながると判断する可能性が高い。

2676チバQ:2019/05/30(木) 22:01:08
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201905/CK2019053002000270.html
イスラエル 9月再選挙 ネタニヤフ首相、組閣失敗

2019年5月30日 夕刊


 【カイロ=奥田哲平】先月の総選挙で右派陣営が勝利したイスラエルのネタニヤフ首相が連立工作に失敗し、国会は三十日未明、賛成多数で解散を決めた。イスラエル史上初となる再選挙は九月に実施される予定。政局の混乱は、トランプ米政権が近く公表する見通しの新たな中東和平案の行方にも影響しそうだ。

 四月九日の総選挙(定数一二〇、比例代表制)では、通算五期目を目指すネタニヤフ氏は与党リクードや極右政党、ユダヤ教政党の右派陣営で、過半数に達する計六十五議席を確保。リブリン大統領がネタニヤフ氏に組閣を指示し、三十日午前零時が期限だった。

 だが、連立政権の一員とみられていたリーベルマン前国防相の極右政党「わが家イスラエル」(五議席)が、ユダヤ教超正統派の神学生の徴兵免除を廃止する法制定を主張。これにユダヤ教政党が反対し、続投確実だったはずのネタニヤフ氏は連立交渉をまとめられなかった。

 組閣期限が過ぎた場合、本来は大統領が別の議員に要請する仕組みだが、ネタニヤフ氏率いるリクードは、最大野党の中道政党連合「青と白」にその機会を与えるのを防ぐため、再選挙実施の賛成に回った。ロイター通信によると、同氏は解散後に「われわれは勝つ」と訴えたが、三件の汚職疑惑を抱えた中での組閣失敗で、さらなる求心力低下は避けられない。

 米政権の中東和平案は、当初は今年一月に公表予定で、イスラエル総選挙に配慮して延期。六月下旬にバーレーンでパレスチナ経済支援会合を開き、和平案の経済分野を先行協議して本格交渉につなげる狙いだった。パレスチナ自治政府は参加拒否を表明し、イスラエルが再選挙になったことで、方針の練り直しを迫られる可能性がある。

2677チバQ:2019/05/31(金) 15:45:44
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190530-00000150-jij-m_est
米の中東和平仲介、一層困難に=イラン情勢に影も-イスラエル再選挙
5/30(木) 23:39配信 時事通信
米の中東和平仲介、一層困難に=イラン情勢に影も-イスラエル再選挙
29日、エルサレムのイスラエル国会で記者会見するネタニヤフ首相(AFP時事)
 【エルサレム時事】イスラエルで30日、新政権を発足させられないまま国会が解散され、9月17日に改めて総選挙が行われることになった。

 トランプ米政権は新政権が始動した後、イスラエルとパレスチナの和平案を提示する姿勢だったが、イスラエルの政局混乱で先送りされる可能性もある。米政権による和平仲介はさらに難しくなりそうだ。

 トランプ大統領の娘婿で中東和平を担当するクシュナー大統領上級顧問は先に、新たな和平案を6月初旬以降に公表する意向を表明。4月の総選挙を受けたイスラエルの新政権発足をめぐる動きやパレスチナでのラマダン(断食月)などを踏まえ、和平案提示のタイミングを慎重に見極めようとしていた。

 クシュナー氏はイスラエル訪問中。今後も暫定的に政権運営を担うネタニヤフ首相は30日、エルサレムでクシュナー氏と会談し「われわれは協力を続けていく」と強調した。

2678とはずがたり:2019/06/02(日) 11:01:35
2019年4月17日 / 15:53 / 1ヶ月前
シリア北部でキリスト教改宗増加、IS攻撃でイスラムへの信頼失う
https://jp.reuters.com/article/syria-islamic-state-christians-idJPKCN1RT0IQ

2679チバQ:2019/06/05(水) 14:16:47
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190604-00000120-mai-m_est
スーダン 軍事評議会トップ、民主化勢力との合意破棄 9カ月以内の選挙実施表明
6/4(火) 23:21配信 毎日新聞
 スーダン軍が暫定統治のために設置した軍事評議会のトップ、ブルハン議長は4日、民政移管を巡る合意を破棄し、9カ月以内に総選挙を実施すると明らかにした。一方、ロイター通信は医療関係者の話として、3日の治安部隊によるデモ隊強制排除の際の死者は60人に達したと報じた。

 民主化勢力との交渉を打ち切って実力行使に出た軍事評議会に対し、国際社会からは非難の声が上がった。国連のバチェレ人権高等弁務官は「医療施設の周辺や内部で実弾が使われたという報道を非常に憂慮している」との声明を出した。

 軍指導部は4月にクーデターでバシル前大統領を解任後に暫定評議会を設置し、選挙実施までの移行期間を3年間とすることで民主化勢力の代表と合意。だが、その間の統治体制も軍主導とすることに固執し、それを拒否する民主化勢力との交渉が暗礁に乗り上げていた。

 現地からの報道によると、ブルハン議長は国営放送を通じた声明で「軍事評議会は(民主化勢力の)『自由・変革同盟』との交渉を打ち切り、これまでの合意を破棄する」と発表。選挙は「地域と国際社会の監視の下で実施される」と述べた。

 早期の民政移管を求める市民らは首都ハルツームの国防省本部周辺で座り込みを続けていたが、治安部隊は3日に実力行使に乗り出し、実弾を発砲してデモ隊を排除した。参加者の拘束も相次いでいるという。

 ソーシャルメディアには銃声の中を逃げ惑う人々や無抵抗の市民をムチで打つ民兵らの映像が投稿されたが、スーダン国内ではその後、インターネットへの接続が困難になったという。【ヨハネスブルク小泉大士】

2680チバQ:2019/06/18(火) 09:38:29
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190618-00000524-san-m_est
エジプト、モルシー元大統領死去 「アラブの春」で就任
6/18(火) 8:41配信 産経新聞
 【テヘラン=佐藤貴生】エジプト国営テレビは17日、イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」出身のモルシー元大統領(67)が死去したと伝えた。スパイ罪に問われた裁判に出廷し、その場で意識を失って死去したもよう。

 モルシー氏は2011年に中東・北アフリカで広がった反政府抗議デモ「アラブの春」でムバラク元大統領が辞任したのを受け、12年に行われた大統領選に勝利して就任。13年7月、当時国防相だったシーシー現大統領が混乱収拾を理由に軍を率いてモルシー氏を拘束、政権を崩壊に追い込んだ。

 12年の大統領選はエジプト近代史上初の民主選挙といわれたが、政治経験のないモルシー氏らはイスラム色の濃い政策を打ち出して世俗派の反感を買った。また、日常的に停電やガソリン不足が起きるなどして、多数の国民が反政府デモを行う事態となった。14年の大統領選で当選したシーシー氏はムスリム同胞団の政治活動を禁じた。

 一方、ムスリム同胞団は、エジプト政府がモルシ氏に必要な治療を受けさせず「ゆっくりと殺害した」と非難する声明を発表した。政府は、治安の不安定化に警戒を強める。

 ムスリム同胞団はイスラム国家の建設と社会正義の実現を掲げ、世界のイスラム運動に大きな影響を与えた。一部のエジプト国民の間ではなお根強い支持があるともいわれ、イスラム色が濃いトルコのエルドアン大統領やカタール政府は死去の報を受け、弔意を表した。

2681チバQ:2019/06/18(火) 19:05:54
https://www.sankei.com/world/news/190617/wor1906170015-n1.html
イラン、通貨の信用不安深刻化…車や不動産投資、仮想通貨に走る
2019.6.17 18:31
 イランで通貨リアルの下落に歯止めがかからず、信用不安が深刻化している。車や不動産、金などに投資して資産の目減りを防ぐ動きが続き、仮想通貨への投資も増えている。イラン沖のホルムズ海峡近くで日本のタンカーなどが攻撃される事件が起き、米との軍事的緊張がさらに高まる中、経済悪化が続いて原油輸出に悪影響が出るとみる評論家もいる。(テヘラン 佐藤貴生、写真も)

■新車価格は2・5倍に急騰

 首都テヘランの市街地にある証券取引所では15日、数百人の投資家が刻々と変わる株価を見ながら、売買を行う姿がみられた。「株の情報を集めに来た」という通信会社元社員、アリレザーさん(58)は1年半前、市内に100億リアル(実勢レートで約830万円)で住宅を購入。資産価値は3・5倍になったが、通貨の価値も急落したため、「売ってもほとんど利益は出ない」と話した。

 庶民向けの新車の価格はここ1年余で5億リアルと2・5倍に跳ね上がったが、最近やや値段が下がった。投資の過熱で懸念が広がった結果といわれる。政府は補助金を出して車のガソリンを1リッター当たり7〜8円と極めて安価に抑えている。「値上げして暴動になることを恐れているからだ」との声も聞いた。

 証取の広報担当の男性(41)は、「株式市場に流入する資金や投資家の数は増加している。車や不動産、金などに投資しても対米関係の動向による乱高下が激しく、リスクが大きいからだ」と話した。デリバティブ(金融派生商品)や仮想通貨への投資も急増しているという。

■長期的には原油輸出に影響


 経済ジャーナリスト、ハキフィルーズ氏(41)は、「日本のタンカーなどへの攻撃事件で海外からの投資はさらに冷え込む」とし、政府が操業中の油田への追加投資を控えれば、10年後には国内需要を満たすのが精いっぱいとなり、輸出に回せる原油がなくなると予測した。

 同氏によると、イラン・イラク戦争(1980〜88年)当時は、地方の住民が全体の6割を占めて食料も自給できたが、今は都市住民が75%となり食料も輸入に依存しているとし、「戦争になれば国民は適応できないだろう」との見方を示した。トランプ米政権が対イラン制裁を「史上最高レベルの制裁」と称していることについては「正確な表現だ」とし、イラン経済が大きな打撃を受けていることを認めた。

2682チバQ:2019/06/18(火) 23:32:40
https://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/20190612-OYT8T50015/
米・イラン対立激化、仲介役日本の高いハードル
2019/06/12 13:40
国際
無断転載禁止
住友商事グローバルリサーチ国際部シニアアナリスト 広瀬真司
 米トランプ政権がイランに対する圧力を強め、ペルシャ湾地域に緊張が高まる中、安倍首相が12日、イラン訪問のため羽田空港を出発した。滞在中にはロハニ大統領だけでなく、最高指導者のハメネイ師とも会談する見通しで、14日に帰国する。石油の大半を中東に頼る日本にとって湾岸地域の安定は死活問題だが、米国とイランの対立は長年にわたるものであり、打開策を見つけるのは容易ではない。激しい非難の応酬の中に隠された双方の本音をどう読むか。その中で日本はどんな役割を果たせるのか。住友商事グローバルリサーチ国際部シニアアナリストの広瀬真司さんに寄稿してもらった。

エスカレートする対立
 「戦闘をする気なら、イランは正式な終わりを迎えることになる。二度と米国を脅すな!」


 トランプ大統領は5月19日、ツイッター上でイランに対し、強い言葉で警告を発した。実際、米国とイランの間の緊張は、近年では例がないほどに高まっている。

 ここ2か月ほどの動きを振り返ってみよう。4月8日、米国はイランの革命防衛隊をテロ組織に指定すると発表した。革命防衛隊はイラン革命を主導した最高指導者のホメイニ師の下に設立された組織である。それに対しイランは、米国をテロ支援国家であると宣言し、中東地域に展開する米中央軍をテロ組織に指定した。

 同月22日、米国政府はイラン産原油の禁輸措置を巡り、日本など8か国・地域に認めてきた適用除外を5月以降は延長しない方針を発表した。石油収入がなくなればイランの国家収入は激減し、大きな打撃となる。

 5月5日には、ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)が、空母エイブラハム・リンカーンを中心とする空母打撃群と戦略爆撃機B52からなる部隊をペルシャ湾に派遣すると発表し、一気に緊張が高まった。

 7日には、欧州歴訪中のポンペオ米国務長官がイラクを電撃訪問。イラク国内の米国の権益に対し、イランによる攻撃の可能性が高まっているとして、備えを呼びかけた。

 翌8日は、トランプ大統領がイラン核合意からの離脱を発表してから、ちょうど1年にあたる。イラン政府は、合意で定められている濃縮ウランと重水の貯蔵量に関する規定を今後は守らないと発表した。また、離脱した米国を除く核合意の当事国である英仏独中露の5か国に対し、米国によるイラン産原油の禁輸や金融制裁に60日以内に有効な対策を打てなければ、ウランの濃縮度の規定も守らないと警告した。

 これに対し米国は、イラン産の鉄や鋼、銅、アルミニウムの取引を禁じる新たな制裁を課すと発表した。イランにとってこれらの産業は原油に次ぐ大きな産業である。米国は圧力を強化することで、さらにイランを追い詰めていく意思を明確にした。

ペルシャ湾地域全体に広がる緊張
ホメイニ師死去から30年となる4日に開かれた行事で、聴衆に手を振るイランの最高指導者ハメネイ師(AP)
 その4日後の12日、事態はさらに悪化の様相を見せた。ホルムズ海峡への入り口にあたるアラブ首長国連邦(UAE)のフジャイラ沖で、4隻の原油タンカー(うち2隻はサウジアラビア船籍)が何者かによる攻撃を受けた。犯行声明は出ておらず、犯人はまだ分かっていないが、米国政府は事件の背後にいるのがイランである「証拠」をつかんでいると発表した。証拠が具体的に何を指すのかは、明らかにされていない。

 14日、今度はサウジ国内を東西に横断する送油パイプラインのポンプ施設2か所がドローンによる攻撃を受けた。こちらは、事件直後にイエメンのシーア派武装組織「フーシ」が犯行声明を出した。フーシはイランとの関係がささやかれる組織である。

 翌15日には、米国政府がイラクに駐在する米大使館および領事館のスタッフのうち、緊急を要する業務を行っている人以外を国外に退避させると発表した。19日には、首都バグダッド中心部に砲弾が打ち込まれる事件が発生。砲弾が米大使館を狙ったものかどうかは不明だが、数日のうちに立て続けに起きた事件は、イランだけでなくペルシャ湾地域全体に緊張が広がっていることを示した。

2683チバQ:2019/06/18(火) 23:33:16
憎悪の連鎖、米・イラン対立の歴史
アラビア湾に展開中の米空母エイブラハム・リンカーン(AP)
 米国とイランの対立は、今に始まったことではない。両国の確執には過去数十年にわたる歴史の積み重ねがあり、根は深い。


 1951年、民主的な選挙で選ばれたイランのモサデク首相は、英国の支配下にあったイランの石油権益を国有化した。その動きに反発した英国は、米国と協力してクーデターを画策。53年にモサデク首相を追い落とし、親米のパーレビ国王を擁立、専制体制を作り上げた。この事件をきっかけに、イラン国民は米国に憎しみを抱くようになった。

 79年、イスラム革命が発生し、パーレビ国王は国外亡命を余儀なくされた。米国に入国したパーレビ国王の引き渡しを求め、暴徒化したイランの学生たちがテヘランの米国大使館になだれ込んだ。学生たちは52人の米外交官を人質に取り、444日間にわたって大使館を占拠し続けた。

 80年4月、米国はイランとの国交を断絶。米軍はテヘランの大使館に捕らわれたままになっていた人質の救出作戦を敢行したが、悪天候でヘリが墜落し、作戦は失敗に終わった。この時、8人の米兵が犠牲になっている。一連の出来事により、米国民の対イラン感情も極端に悪化した。

 その後8年にわたるイラン・イラク戦争でも、米国はサダム・フセイン大統領のイラク側を支援。83年にはイランの支援を受けたイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の関与が疑われるレバノン・ベイルートの米大使館爆破事件(63人が死亡)、米海兵隊兵舎爆破事件(241人が死亡)が起きた。

 88年には、ペルシャ湾の米艦隊がイランの民間航空機を誤射し、乗員・乗客290人全員が死亡している。

 その他にも多くのアメリカ人とイラン人が犠牲となる事件が繰り返された結果、両国がお互いに憎悪を募らせ、今に至っている。

対立の出口を探る動きも
テヘランで開かれた集会で、気勢を上げるイラン革命防衛隊傘下の民兵たち(AP)
 米国とイランの間の緊張は5月中旬ごろまで高まる一方だったが、裏では対立の激化を抑えようとする動きも見られた。

 5月16日、トランプ大統領はホワイトハウスにスイスのマウラー大統領を迎え、会談を行った。イラン問題について話し合ったとされる。米国がイランとの外交関係を断絶した後、イラン国内で米国大使館の役割を担っているのは、スイス大使館である。米国とイランの間のやり取りは、スイスを通して行われてきた。

 トランプ大統領は、スイスを通じてイランとの対話を仲介してもらおうとしたようだ。会談の1週間前、イランが交渉する気になったらいつでも電話をかけられるようにと、トランプ大統領は直通の電話番号をスイスに託している。

 事態の沈静化に向けた動きは、イランでもあった。同月11日、カタールのムハンマド副首相兼外相がイランを訪問した。イランの対米交渉に道筋を付けるための訪問であったと考えられる。おそらく、米国からカタールに仲介の依頼があったのだろう。

 20日には、オマーンの外相がイランを訪問し、ザリフ外相と会談した。その前週には、ポンペオ米国務長官がオマーンのカブース国王と電話会談をしており、その意を受けてのイラン訪問だろう。オマーンは中東では珍しく全方位外交を実践している国で、米国ともイランとも良好な関係を保っている。15年のイラン核合意につながる米国とイランの間の秘密裏の話し合いを仲介したのも、実はオマーンだった。

 イランの隣国であるイラクも、率先して仲介に動いている。イラクでは過激派組織「イスラム国」の掃討作戦が続いており、米軍の協力は不可欠である。一方、イラクは電力需要の3分の1をイランに依存しており、1400キロ・メートルに及ぶ両国国境では多くの人やモノが行き来している。イラクにとっては、米国との関係、イランとの関係はどちらも大事で、両国の衝突を避けることはイラクが生存する上でも重要なのである。

 5月中旬までエスカレートする一方だった米国とイランの対立は、双方が相手を威嚇する言動を続けながらも、徐々に対話に向かって収束しつつあると見てよいだろう。

2684チバQ:2019/06/18(火) 23:33:51
双方に対話の意思はあるのか
ゴルフ中に撮影された安倍首相(右)とトランプ大統領の写真(首相官邸のインスタグラムより)
 5月末に訪日したトランプ大統領は、記者会見で「米国はイランの体制転換を望んでいない。望んでいるのは核兵器を作らないことだ」と述べた。常にイランの体制転換を主張してきたボルトン補佐官の考え方とは、一線を画する発言である。


 6月2日には、ポンペオ国務長官が訪問先のスイスで「イランが普通の国のように振る舞うなら、核問題に関して前提条件なしで対話に応じる」と呼びかけた。

 ポンペオ国務長官といえば、米国が核合意からの離脱を表明した18年5月、イランに対し、全ての核関連施設への査察や弾道ミサイル開発の停止、ヒズボラへの支援取りやめなど、イランが到底のめない12項目に及ぶ要求を突き付けた人物である。ボルトン補佐官らとともにイランに強硬姿勢をとり続けてきたが、トップであるトランプ大統領が対立ではなく交渉を望むことが明らかになった以上、歩調を合わせるしかない。

 緊張の高まりが報じられている間は、トランプ政権内で対イラン政策の主導権を握るのは最強硬派のボルトン補佐官だと思われていたが、最終的に決めるのはやはりトランプ大統領自身のようだ。

 対するイランに、米国と対話をする意思はあるのか。イランが米英仏中露にドイツを加えた6か国と交渉に次ぐ交渉を重ね、2015年にようやくまとめ上げたのがイラン核合意である。にもかかわらず、米国はオバマ政権からトランプ政権に代わると態度を一変させ、一方的に合意から離脱し、対イラン制裁を復活させた。今さら米国に「新たな合意を」と言われても、「またすぐに破棄しない保証はどこにあるのか」というのがイランの言い分だ。

 対立が激化していた5月14日の時点で、ハメネイ師は「米国との交渉は毒である」と述べ、米国と核問題で再交渉することに反対の意を示していた。しかし、ここにきてロハニ大統領が、制裁解除という条件付きながらも、「交渉に臨んでもよい」と発言している。

 ロハニ大統領の発言は当然、最高指導者であるハメネイ師のお墨付きをもらっているはずだ。イランもこのままではらちが明かないので、何らかの交渉はやむを得ないと考えている節が見てとれる。

 こうした動きを見ても、双方とも対立をこれ以上、エスカレートさせることは望んでいない。何らかの偶発的な事件でも起きない限り、事態の悪化はとりあえず避けられると見て間違いないだろう。

日本に回ってきた「大役」
今年1月、スイスのダボスで開かれた世界経済フォーラムで、並んで座るイランのロハニ大統領(手前)と安倍首相(AP)
 ペルシャ湾岸地域の不安定化は、日本にとっても対岸の火事では済まされない。日本は世界第4位の原油輸入国であり、原油の約9割を中東に依存している。今年4月の時点において、日本が原油を輸入する相手国の上位4位には、サウジアラビア、UAE、クウェート、カタールと、湾岸アラブ諸国が並ぶ。

2685チバQ:2019/06/18(火) 23:34:17
つまり、日本が輸入している原油のほとんどは、ペルシャ湾の出入り口にあるホルムズ海峡を通ってくる。ホルムズ海峡は、最も狭い所で幅がわずか33キロ・メートルと、非常に狭い海峡ながら、世界で海上輸送される原油の約3分の1がここを通るという交通の要衝だ。イランはことあるごとに「ホルムズ海峡を閉鎖する」と脅しをかける。

 ペルシャ湾で緊張が高まると、最も心配されるのが原油の安定供給である。原油を中東に依存する日本にとっても人ごとではない。湾岸情勢は日本のエネルギー安全保障に直結する問題なのだ。

 ペルシャ湾岸を舞台とする米国とイランの対立に出口を見いだすべく、日本にも仲介役のお鉢が回ってきた。安倍首相は今回のイラン訪問で、米国との交渉を真剣に考慮するよう説得する。

 訪問中にはロハニ大統領だけでなく、最高指導者であるハメネイ師とも会談する見通しだ。この点は重要である。イランにおいて最高指導者は大統領よりも上位にあり、絶対的な権力を握っているからだ。

 日本の現職首相のイラン訪問は1978年の福田赳夫氏が最後であり、79年のイスラム革命後では初めてとなる。日本の首相がイランの最高指導者に会うのも今回が初めてだ。

 安倍首相は83年に父親の晋太郎氏が外相の時に一緒にイランを訪問しており、今回のイラン訪問に向けて特別な感情があっても不思議ではない。

 安倍首相はイラン核合意が締結されて以来、何度かイラン訪問を計画したが、実現には至らず先送りされてきた。今年は、くしくも日本とイランが国交を樹立してから90周年であり、首相のイラン訪問はこれ以上ないタイミングである。

 安倍首相は、総理大臣の在職日数が歴代3位という長期政権を率いる指導者であり、トランプ大統領との親密ぶりには世界が注目している。5月26日には、日本を訪れたトランプ大統領とゴルフを楽しみ、仲良く並んで自撮り写真に納まった。両者の親密ぶりには、イランも注目しているはずだ。

 安倍氏は首相になってからイランの地を踏んだことはないが、毎年9月の国連総会の機会には6年連続でロハニ大統領と首脳会談を行っている。会談のたびにイラン訪問を促されるなど、ロハニ大統領とは良好な関係を築いてきた。

 トランプ大統領の来日10日前の5月16日、安倍首相は急きょ日本を訪れたイランのザリフ外相と会談した。トランプ大統領への影響力に着目したイランが、日本の協力を期待している節がうかがえる。

 モサデク首相による51年の石油国有化宣言の後、英国はイランに原油禁輸の制裁を課した。だが、日本は53年、八方手を尽くしてイラン産原油を輸入した(日章丸事件)。イラン国民が日本に対して一般的に良い感情を持っているのは、この時のことがあったからと言われている。

 とはいえ、数十年にわたり複雑に絡み合った憎しみの歴史を持つ米国とイランの橋渡しは、それほど簡単なことではない。これまで中東であまり存在感を示さず、政治的にそれほど大きな影響力を持たない日本の首相が、イランに対してどの程度の交渉力を発揮できるのか、期待とともに見守りたい。

2686チバQ:2019/06/18(火) 23:35:46

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019061400916&amp;g=int
緊迫度増すホルムズ海峡=タンカー攻撃解明、難航必至
2019年06月15日08時11分



ホルムズ海峡で被害を受けた商船三井の原油タンカー「M・STAR」=2010年7月、アラブ首長国連邦(UAE)東部フジャイラ(AFP時事)

 【カイロ時事】日本を含むタンカー2隻への13日の攻撃を受け、中東の要衝ホルムズ海峡やその近海で、緊迫度が一層増している。米国は攻撃が「イランの責任」と断定するが、イランは関与を認めておらず、真相の徹底究明は難航必至だ。近隣のアラブ諸国はイランを念頭に非難を強めており、中東の不安定化と衝突のリスクはぬぐえない。
 イランとアラビア半島に挟まれ、ペルシャ湾の入り口にあるホルムズ海峡は、世界の原油の3割超が通過する海上輸送の大動脈だ。イランは敵視する米国との関係が悪化するたびに海峡の封鎖を警告。「航行の自由」が損なわれれば原油の大半を中東に頼る日本など世界経済への影響は甚大で、イランの強硬対応は潜在的な脅威となってきた。
 ホルムズ海峡ではこれまでも、船舶を狙った攻撃が発生してきた。2010年には海峡のオマーン沖で商船三井の原油タンカー「M・STAR」が損傷。爆発物を積んだ船舶によるテロ攻撃とされる。
 イラン・イラク戦争(1980〜88年)の際は、航行するタンカーに対する無差別攻撃とその報復を両国が繰り返し、約400隻の船舶が被弾。「タンカー戦争」と呼ばれた。
 今回のタンカー攻撃に対し、アラブ連盟のアブルゲイト事務局長は、イランへの直接の名指しは避けつつも、「地域の幾つかの当事者が戦火をあおっている」と批判。イランと敵対するサウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相も「このようなテロ攻撃を非難し、港や領海を守るため必要な全ての措置を講じる」と強調した。エジプトやバーレーンなども非難声明を出した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019061700997&amp;g=int
イラン、ウラン上限超過へ=欧州に見返り要求、緊張悪化も
2019年06月17日21時00分


 【カイロ時事】イランのメディアによると、原子力庁報道官は17日、イラン核合意で規定された低濃縮ウラン貯蔵量の上限300キロを27日に超過する見通しだと明らかにした。イランは既に、核合意から一方的に離脱した米国への対抗措置として、低濃縮ウランの製造能力を4倍にすると表明していた。
 さらに、核合意で限度とされる3.67%を超える20%の濃縮ウランの製造も示唆。濃縮度を高めることは明確な違反となり、核合意が事実上崩壊する恐れも強まっている。
 核合意は、米国など当事国が制裁を再発動した場合、イランが合意履行の順守をやめる根拠にできると定めている。このため、イラン側は今回の措置も「合意に違反しない」と正当化しているが、米国などとの緊張が一段と高まりそうだ。

2687チバQ:2019/06/18(火) 23:36:14
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019061500430&amp;g=int
欧州、タンカー攻撃で割れる対応=米とイランの板挟み
2019年06月16日07時53分


 【パリ時事】日本などのタンカー2隻への攻撃をめぐり、欧州各国の対応が割れている。イランを名指しで非難するトランプ米大統領に英国が賛同したのに対し、ドイツとフランスは米、イラン双方に自制を訴える。イランへの圧力を強める米国とそれに反発するイランとの間で、核合意維持を唱える欧州は板挟みの格好となっている。
 ハント英外相は「ほぼ確実に責任はイランにある」と結論付け、米国に追随。一方、マース独外相は「両当事者は緊張緩和に貢献すべきだ」と自制を呼び掛けた。ルドリアン仏外相はコメントを避け、外務省報道官が記者会見で「全ての当事者に自制と緊張緩和を改めて求める」と述べるにとどめた。
 核合意維持を目指す欧州諸国にとって、イランとの対立は避けたいのが本音だ。イランは既に、米国による二次制裁を恐れて欧州企業がイランから撤退している事態に不満を表明し、欧州側に核合意維持の経済的見返りを要求している。仏独は、攻撃の責任の所在がはっきりするまで米国とイランのいずれの側にも付かない方針とみられる。
 米国は昨年、イラン核合意からの一方的な離脱を表明。仏英独各国首脳がトランプ大統領の説得を試みたが、聞き入れられなかった。

2688チバQ:2019/06/18(火) 23:42:40
https://www.asahi.com/articles/ASM6L5DK6M6LUHBI029.html
ムルシ元大統領は「獄死」と反発 エジプト情勢不安定に
有料記事

カイロ=北川学 2019年6月18日23時28分
 中東に広がった民主化運動「アラブの春」を受けて、2012年にエジプト初の文民大統領に就任したものの、軍に拘束されて失脚したムハンマド・ムルシ元大統領(67)が17日、開廷中の刑事裁判所で倒れ、死去した。勾留中のムルシ氏の処遇については人権団体が懸念を示していた。ムルシ氏を支持するムスリム同胞団は事実上の獄死と見なしてデモを呼びかけており、治安当局との衝突が懸念されている。

 検察当局は「法廷で5分ほど発言した直後に意識を失って倒れ、搬送先の病院で死亡が確認された」とする声明を発表した。心臓発作とみられる。

 ムルシ氏は1970年代に同胞団に加わった。カイロ大学工学部を卒業後、渡米して82年に博士号を取得。85年に帰国して大学教授などになり、00〜05年には国会議員を務めた。

 11年2月に「アラブの春」でムバラク独裁政権が崩壊すると、ムルシ氏は12年の大統領選に同胞団系の自由公正党党首として立候補し、当選した。

 だが、同胞団メンバーを政府幹部や県知事などの要職に登用し、自らの権限を強化する大統領令を出したことなどから、再び大規模なデモを招いた。13年7月、世俗派の軍に身柄を拘束されて失脚した。

 さらに、軍出身のシーシ大統領による現政権は同胞団幹部らを相次ぎ逮捕。ムルシ氏も、「アラブの春」のさなかに多くの受刑者が脱獄した事件を首謀したとして15年6月に死刑判決を受けた。破棄院(最高裁に相当)が判決を破棄したため、やり直しの裁判が進んでいた。ムルシ氏は他にも、同胞団に融和的なカタールに機密を漏らした罪などに問われた。

 ムルシ氏の死について、国際人…

2689 チバQ:2019/06/22(土) 21:57:44
https://www.sankei.com/smp/world/news/190622/wor1906220014-s1.html
イスタンブール再市長選 23日投票 敗北なら政権打撃

2019.6.22 17:01国際中東・アフリカ

��トルコ・イスタンブール市内に掲げられた与党候補ユルドゥルム元首相の選挙ポスター=21日(共同)

 【カイロ=佐藤貴生】トルコの最大都市イスタンブールで23日、やり直しの市長選挙が行われる。3月の市長選でエルドアン大統領率いる与党、公正発展党(AKP)の候補が最大野党、共和人民党(CHP)の候補に僅差で敗れ、「不正があった」とのエルドアン氏らの主張を選管当局が認めた。AKP候補が再び負ければエルドアン氏の求心力が低下し、対外政策にも影響する可能性がある。
 イスタンブール市長選は3月31日、統一地方選の一環で行われ、AKPのユルドゥルム元首相がCHPのイマモール氏との接戦に敗れた。AKPは首都アンカラの市長選でも敗北した。

 エルドアン氏がイスタンブール市長選に当選した1994年以降、同市長のポストは一貫してAKP側が保持。同氏は「イスタンブール(の選挙)で敗れればトルコで敗れたも同然」と述べて重視してきた。
 ほぼ無名の候補だったイマモール氏は再選挙の決定後、「反エルドアン」の旗手として知名度が上昇。少数民族クルド人の政党からも支持を取り付けた。「強引に再選挙に持ち込んだ経緯に対する反発から、AKPの支持票がイマモール氏に流れる」(地元ジャーナリスト)との観測もある。

北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコは7月前半にも、ロシア製防空システムS400の国内搬入を始める見通し。この問題で対米関係の悪化が決定的となれば、不振の続く国内経済にいっそうの打撃となる恐れがある。

2690チバQ:2019/06/23(日) 08:43:47
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190622-00000535-san-m_est
イスタンブール再市長選 23日投票 敗北なら政権打撃
6/22(土) 17:06配信 産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】トルコの最大都市イスタンブールで23日、やり直しの市長選挙が行われる。3月の市長選でエルドアン大統領率いる与党、公正発展党(AKP)の候補が最大野党、共和人民党(CHP)の候補に僅差で敗れ、「不正があった」とのエルドアン氏らの主張を選管当局が認めた。AKP候補が再び負ければエルドアン氏の求心力が低下し、対外政策にも影響する可能性がある。

 イスタンブール市長選は3月31日、統一地方選の一環で行われ、AKPのユルドゥルム元首相がCHPのイマモール氏との接戦に敗れた。AKPは首都アンカラの市長選でも敗北した。

 エルドアン氏がイスタンブール市長選に当選した1994年以降、同市長のポストは一貫してAKP側が保持。同氏は「イスタンブール(の選挙)で敗れればトルコで敗れたも同然」と述べて重視してきた。

 ほぼ無名の候補だったイマモール氏は再選挙の決定後、「反エルドアン」の旗手として知名度が上昇。少数民族クルド人の政党からも支持を取り付けた。「強引に再選挙に持ち込んだ経緯に対する反発から、AKPの支持票がイマモール氏に流れる」(地元ジャーナリスト)との観測もある。

 北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコは7月前半にも、ロシア製防空システムS400の国内搬入を始める見通し。この問題で対米関係の悪化が決定的となれば、不振の続く国内経済にいっそうの打撃となる恐れがある。

2691チバQ:2019/06/23(日) 08:46:00
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190622-00000504-san-m_est
モルシー氏「アラブの春」象徴 死後も同胞団の駒に
6/22(土) 7:48配信 産経新聞
 2013年にエジプトの軍クーデターで失脚したモルシー元大統領が17日、急死した。訴追を受けたスパイ罪の審理後、裁判所内で倒れたのだという。

 モルシー氏の初公判が思い出される。13年11月4日のことだ。法廷内に設置されたおりの中から「選挙で選ばれた私は正当な大統領だ!」「裁判は無効だ!」と繰り返し、クーデターの不当性を訴えた。

 クーデターが非民主的であることは論をまたない。

 ただし、モルシー氏が属するイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団や同氏自身が、「民主政治」を信じていたのかといえば、はなはだ疑わしい。

 確かにモルシー氏は12年、エジプト史上でおそらく初めて、公正に選ばれた大統領だ。中東・北アフリカに民主化運動が広がった「アラブの春」の象徴例の一つといえた。

 しかしモルシー氏は、就任から半年にも満たないうちに、自身が司法を含むあらゆる機関から拘束を受けない“超法規的”存在だと宣言した。抗議デモを受けて間もなく撤回したが、この宣言は、議会に諮ることなく、つまり民主的な手続きを経ずに行われたものだった。

 一方でモルシー氏は、大統領であっても、同胞団内では団長(最高指導者)に忠誠を誓う幹部の一人にすぎなかった。同氏が独裁的な権力を握ろうとしたことの裏で、同胞団の意向が働いていたのは間違いない。

 同胞団指導部の主流派は当時も今も、1960年代に非イスラム的な政府は打倒されるべきだと唱えたイデオローグ、サイイド・クトゥブの薫陶を受けたグループだ。クトゥブの思想は、後にアルカーイダや「イスラム国」(IS)などの過激派にも大きな影響を与えている。

 同時に同胞団には、個人レベルから社会、政府へとイスラム化を進め、究極的には世界で指導的地位を築く-とする草創期からのテーゼがある。モルシー政権期の同胞団員は「イスラム国家建設は目前だ」との高揚感を隠しもしなかった。

 民主的な装いで権力を奪取し、上と下の両方向からイスラム国家を実現しようとする一種の革命組織。これが、筆者の当時から変わらぬ同胞団への見方だ。モルシー氏はその「顔」であり、「駒」でもあった。

 エジプトではクーデター後、同胞団への弾圧が強まり、同胞団側は時に暴力を含む抵抗を続けている。同胞団は今後、モルシー氏を“殉教者”に祭り上げるだろう。モルシー氏は死後も、組織の外面を飾るために利用される定めにある。(前中東支局長 大内清)

2692チバQ:2019/06/23(日) 10:04:03
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190622-00000563-san-n_ame
親米、親イランで綱引き激化 無人機撃墜事件受け
6/22(土) 20:55配信 産経新聞
親米、親イランで綱引き激化 無人機撃墜事件受け
イラン無人機撃墜地点
 【カイロ=佐藤貴生、ワシントン=住井亨介】イランが米軍の無人偵察機を撃墜したことを受け、米同盟国のイスラエルは米国の支持を国際社会に呼びかけた。これに対し、イラン寄りの立場を示すロシアは、2015年核合意の締結国である英仏独がイランとの経済取引を維持できないなら、代わって取引を行う意向を表明した。関係国は親米、親イランの陣営に分かれ、軍事的緊張が高まる中でも国際社会が一致した解決策を示せない状況が続きそうだ。

 イスラエルのネタニヤフ首相は無人機が撃墜された20日、「イランは対米攻撃を強化している。平和を愛する国々に対し、米国を支持するよう求める」と述べた。トランプ米大統領は21日、関係を重視するサウジアラビアのムハンマド皇太子と電話で会談。米政権はサウジをイスラエルと並ぶ対イラン包囲網の主軸としており、今後の方針などを協議したとみられる。

 こうした動きに対し、親イラン側であるロシアのリャブコフ外務次官は21日、原油や金融など米国の経済制裁で制限を受けるイランの取引を支援する用意があると述べた。英仏独は米制裁を迂(う)回(かい)する形でイランとの取引を続けるため、「特別目的事業体」(SPV)を設立する方針を示しているが、欧州企業の動きは鈍いのが実情で、ロシアは代わってイラン経済を支える姿勢を打ち出した形だ。

 プーチン露大統領は20日、米国の対イラン軍事行動は中東に「破局」をもたらすと述べ、国際社会にイランの立場を支持するよう訴えた。

 無人機撃墜をめぐっては、米側が国際空域で撃墜されたとしてイランの不当な攻撃を非難しているのに対し、イランは無人機が自国領空を侵犯したとしていて、双方の主張は真っ向から対立している。

 また、イラン沖ホルムズ海峡近くで今月13日に起きたタンカー攻撃事件でも、米国がイランの関与を指摘しているのに対し、イランは否定している。

 米国は、事件直後の映像や攻撃を受けたタンカーを公開するなど積極的な情報提供で各国に理解を求めたが、同調したのは英国やサウジ、イスラエルなどにとどまり、欧州連合(EU)は米国と一線を引いている。ポンペオ米国務長官は、イランの脅威に危機感を持たない国に対して「現実的な脅威を理解する必要がある」と語るなど、米国への同調が国際社会で大きく広がらないことへの不満も漏らしている。

2693チバQ:2019/06/24(月) 00:35:34
https://www.sankei.com/world/news/190623/wor1906230023-n1.html
エルドアン政権の正念場 イスタンブール市長選実施
2019.6.23 23:10国際中東・アフリカ
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 【カイロ=佐藤貴生】トルコの最大都市イスタンブールで23日、市長選の再選挙が実施された。投票は午後5時(日本時間同11時)に締め切られ、同日深夜(日本時間24日早朝)にも大勢が判明する。

 エルドアン大統領率いるイスラム色が濃い与党、公正発展党(AKP)のユルドゥルム元首相と、政教分離を掲げる最大野党、共和人民党(CHP)のイマモール氏の一騎打ち。事前の世論調査ではイマモール氏が優位に立っている。

 イマモール氏は3月末に行われた市長選で僅差で勝利したが、エルドアン氏らAKP側が不正があったと申し立て、選管当局が認めたため再選挙となった。

 AKP側が再び敗退すれば政権の支持者離れが鮮明となり、議会選の前倒し実施の声が高まる可能性に加え、内閣改造、さらには外交政策の調整を迫られるとみる識者もいる。

 シリア内戦などでトランプ米政権と対立しているエルドアン政権は、米政権の反対にもかかわらず、7月にもロシアから防空システムS400を購入する意向を崩していない。昨夏には米政権がトルコの鉄鋼にかける追加関税を倍に引き上げると発表し、通貨リラが暴落するなど経済も低迷している。

2694チバQ:2019/06/24(月) 10:25:17
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190624-35138893-cnn-int
イスタンブール市長再選挙、野党候補が勝利宣言 大統領に打撃
6/24(月) 10:17配信 CNN.co.jp
イスタンブール市長再選挙、野党候補が勝利宣言 大統領に打撃
エルドアン大統領にとって野党候補の勝利は痛手となる
イスタンブール(CNN) トルコの最大都市イスタンブールで23日、市長選のやり直し選挙が実施され、同国の最大野党・共和人民党(CHP)のイマモール候補が勝利を宣言した。エルドアン大統領にとって大きな打撃となる。

アナトリア通信が選管の非公式発表として伝えたところによると、開票率99%の時点でイマモール氏の得票率は約54%。エルドアン氏が率いる国政与党・公正発展党(AKP)の候補、ユルドゥルム前首相は45%前後にとどまった。

イマモール氏は「ひとつの集団や政党でなくトルコ全体の勝利だ」と宣言し、市民らに「皆さんは100年を超える民主主義の伝統のために立ち上がってくれた」と感謝の意を表した。

非公式発表を受け、同氏の支持者らは街に繰り出して勝利を祝った。

一方、ユルドゥルム氏は「私のライバルが優勢のようだ」と敗北を認め、「今回の選挙はトルコで民主主義が機能していることを示した」とコメント。イマモール氏への協力を約束した。

エルドアン氏も同日、ツイッターを通してイマモール氏に祝意を表した。

3月の統一地方選はエルドアン政権への信任投票と位置付けられていたが、AKPはイスタンブールや首都アンカラ、西部イズミルで敗北を喫する結果となった。

イスタンブール市長選ではイマモール氏が小差で当選したのに対し、AKPが不正を主張。最高選挙委員会(YSK)は先月6日に同氏の当選を取り消し、やり直し選挙の実施を決めていた。

2695チバQ:2019/06/24(月) 10:26:23
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190624-00000510-san-m_est
イスタンブール市長選、トルコ・エルドアン与党が再び敗退
6/24(月) 10:08配信 産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】トルコの最大都市イスタンブールで23日、市長選の再選挙が行われ、即日開票の結果、与党・公正発展党(AKP)のユルドゥルム元首相が最大野党・共和人民党(CHP)のイマモール氏に敗れた。3月末の市長選と同じ結果で、AKPを率いるエルドアン大統領にとっては大きな痛手となる。

 トルコのメディアによると、開票率99%の時点で得票率はイマモール氏54%、ユルドゥルム氏45%。エルドアン氏は23日夜、ツイッターへの投稿でイマモール氏の勝利に祝意を表した。敗北を受け入れる考えを示したとみられる。

 エルドアン氏とAKPは3月末の市長選で不正があったと申し立て、選管当局が認めて再選挙が行われた。イスタンブール市長はエルドアン氏が1994年に当選して以来、一貫してAKP側が占めてきた。

 AKPは3月末、首都アンカラの市長選でも敗退。政敵を「テロリスト」と称する攻撃的な政治手法や、経済低迷に対する、エルドアン氏への批判が高まった結果とみられる。

2696チバQ:2019/06/24(月) 10:26:50
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190624-00000007-asahi-int
イスタンブール市長選、与党候補敗北 再選挙が傷広げる
6/24(月) 9:28配信 朝日新聞デジタル
 トルコの最大都市イスタンブールのやり直し市長選が23日に投開票され、エルドアン大統領が率いる政権与党・公正発展党(AKP)の候補が再び敗れた。盤石と思われてきたエルドアン政権の求心力低下につながる可能性もある。

 アナトリア通信によると、開票率99%での得票率は、国政最大野党・共和人民党(CHP)のイマモール候補が54%、AKP候補で前首相のユルドゥルム氏が45%。同じ顔ぶれで争われ、無効となった3月31日の市長選での得票率の差はわずか0・2ポイントだったが、今回は大きく開いた。与党側にとっては、再選挙で傷口が広がった形だ。

 エルドアン氏は23日夜、ツイッターの投稿でイマモール氏に祝意を表し、敗北を受け入れる姿勢を示した。イスタンブール市内で記者会見したイマモール氏は「今日の選挙はトルコの民主主義にとって大きなプラスだ」と話した。

朝日新聞社

2697チバQ:2019/06/24(月) 22:01:39
https://www.sankei.com/world/news/190624/wor1906240033-n1.html

トルコ市長選で与党再び敗退 露製兵器購入ならさらに政権基盤弱体化も
2019.6.24 19:19
 【カイロ=佐藤貴生】トルコの最大都市イスタンブールで23日、市長選の再選挙が行われ、エルドアン大統領率いる与党・公正発展党(AKP)のユルドゥルム元首相が最大野党、共和人民党(CHP)のイマモール氏に再び敗退した。

 開票率99%の時点で得票率はユルドゥルム氏が45%、イマモール氏は54%。エルドアン氏はツイッターへの投稿でイマモール氏の勝利に祝意を表した。再選挙は3月末の市長選で敗退したAKP側が不正があったと申し立てて実施された。再度の敗北はエルドアン氏にとり痛手となる。

 エルドアン氏の任期は2023年まで残っており、国会でも与党側が過半数を維持しているため、政策に大きな変化が表れるかは見通せない。

 ただ、経済低迷で政権への不満が募るなか、トルコ経済に影響力があるトランプ米政権との関係は悪化しており、先行きの不透明感が強まっている。特に、トルコは7月にもロシアから防空システムS400の国内搬入を開始するとしており、これに反対している米側の対応が当面の焦点となりそうだ。

 トルコは米国と同じ北大西洋条約機構(NATO)の加盟国で、米政権は「NATOの装備とは相いれない」としてS400の購入を見合わせるようトルコに警告。最新鋭ステルス戦闘機F35の共同開発からトルコを排除し、機体も供与しない方針も打ち出した。

 米政権はトルコがS400購入に踏み切れば、「敵対者に対する制裁措置法」(CAATSA)に基づく制裁も辞さない構えを示している。米政権は昨夏、トルコが輸出する鉄鋼の追加関税を倍に引き上げる経済制裁を発表し、通貨リラが暴落する一因となった。


 トルコがS400を購入して米政権が制裁に踏み切った場合、国内経済が打撃をこうむり、エルドアン氏の政権基盤がさらに弱体化する公算が大きい。

 一方で、トルコはシリア内戦や国内の原発建設などを通じ、ロシアとの関係を深めている。「もはやエルドアン政権がS400購入を中断することは難しい」(在トルコのジャーナリスト)との見方も聞かれる。

 求心力を失いつつあるエルドアン氏は、経済面のリスクを承知の上でロシアとの友好関係を優先するのか。トルコのS400購入問題は、同国の安全保障と経済に決定的な影響を及ぼしかねない。

2698チバQ:2019/06/24(月) 22:02:41
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201906/CK2019062402000239.html
「超正統派」優遇 高まる不満 イスラエル、異例の再選挙へ

2019年6月24日 夕刊


 今年四月の総選挙で勝利したイスラエルのネタニヤフ首相が組閣のための連立交渉に失敗し、異例の再選挙に持ち込まれた。要因の一つは、ユダヤ教超正統派の兵役免除を巡る右派陣営の意見対立だ。原則、国民皆兵制のイスラエルだが、超正統派の人口が増え、兵役を免れているなどの実質的な優遇措置が「負担の公平性」の観点から国民の不満を招いている。ユダヤ教国家と民主国家。二つの側面を持つイスラエルが抱える根源的な問題でもある。 (カイロ・奥田哲平)

 ■ユダヤ教の伝統

 もみあげを長く伸ばし、黒い帽子とコートを着た男性たち。エルサレムでよく見かける彼らは「ハレディム(神を畏れる人)」とも呼ばれる超正統派だ。ユダヤ教徒の中でも、戒律を厳格に守り、教義の研究に日常をささげる。信仰の妨げになるため、多くが就労や納税をせず、インターネットを使うのも少数派だ。生活は補助金で賄われる。

 イスラエルでは十八歳以上の男性は三年間の兵役に就く義務を負うが、超正統派が通う宗教学校生は免除される。第二次大戦でホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を経て建国された一九四八年、ユダヤ教の伝統的精神を守る目的で導入された。聖書を学ぶ時間を奪われる兵役に反対し、「聖書を究めることで、神がユダヤを守っている」と信じる。

 当初は免除対象者が四百人にすぎない少数派だったが、超正統派は出生率が高く、一人の女性が出産する子どもは世俗派の二・四人に対して六・九人。九一年には人口の5・2%だったのが、二〇一七年には12%を占めるまでに。六五年には三分の一に達するとの推計もあり、国家財政の負担も増している。

 ■生活様式

 こうした超正統派に対し、世俗派には不満が募る。政治評論家ハビブ・ゴール氏は「私にも信仰心はある。だが、子どもが(パレスチナ自治区ガザのイスラム主義組織)ハマスとの戦闘の最前線にいる時、超正統派は家で聖書を読んでいると想像すれば、誰もが不公平を感じる」と漏らす。

 一方、イスラエル中部に住む経営コンサルタントのヨセフ・クリチェリさん(50)は「古代ユダヤの考え方、生活様式は急に変えられない。兵役を強制するのは良くない」と理解を示す。信仰心が薄い世俗派が過度に増えれば、「ユダヤ人の国というアイデンティティーが失われる」と考える。

 実際には、超正統派の中にも兵役に就く人たちが一定数いる。ただ、食べ物の戒律や男女別の徹底などの教えが軍の規律と合わず、「軍は頭痛の種になるから必要としていない」(ゴール氏)という面もある。

 ■政治的思惑

 超正統派は人口増に伴って政治的な影響力も伸長。一四年に兵役を課す法律がいったんは可決されたが、超正統派の二政党がネタニヤフ連立政権に加わって骨抜きにされた。一七年には最高裁が兵役免除を違憲と判断、一年以内に是正するよう言い渡したが、先送りされてきた。政治コラムニスト、アキバ・エルダール氏は「今や政界のキングメーカーになった」とみる。

 四月の総選挙(定数一二〇)でも、二政党は計十六議席を獲得。連立交渉でリーベルマン前国防相の極右政党「わが家イスラエル」(五議席)が主張した免除廃止の法制化に反対した。リーベルマン氏は「宗教の教えで運営される政権には参加しない」と表明。計六十五議席の右派陣営で組閣を目指したネタニヤフ氏だったが、極右政党の不参加で、過半数を得られなかった。

 ただ、リーベルマン氏の本当の狙いは兵役免除廃止ではなく、自身の勢力拡大との見方がもっぱらだ。「彼は今や、公平な社会を求める世俗派にとっての闘士になった。選挙戦略としては成功した」とゴール氏。イスラエルの選挙は歴史的に、パレスチナ問題を争点に右派と左派が争う構図だったが、最近は国民の右傾化が著しくなっている。超正統派を巡る論争は、九月に予定される再選挙で主要な争点になるかもしれない。

2699チバQ:2019/06/24(月) 23:17:07
https://www.asahi.com/articles/ASM6S3PHXM6SUHBI00N.html
サウジの空港攻撃1人死亡 イエメン武装組織が犯行主張
ドバイ=高野裕介 2019年6月24日12時15分
 サウジアラビア南部のアブハ国際空港が23日、攻撃を受け、1人が死亡、21人が負傷した。アラブメディアなどが伝えた。イランが支援するとされるイエメンの反政府武装組織フーシが犯行を主張した。

 フーシの影響下にあるメディアは、ドローンを使って攻撃したとしている。同空港への攻撃は今月に入り2回目で、12日にはミサイル攻撃で子ども2人を含む26人がけがをした。イエメンでは2015年から内戦が続き、サウジ主導の有志連合軍が軍事介入して暫定政権を支援。イランはフーシの後ろ盾となっており、両国による代理戦争の様相を呈している。

 フーシは5月中旬に、ドローンを使ってサウジの石油パイプライン施設を攻撃、施設は一時、稼働を停止した。サウジはイランが攻撃を命じたと主張しており、米国とイランの対立で中東地域の緊張が高まる中、今回の攻撃でさらに対立が激化する恐れもある。(ドバイ=高野裕介)

2700チバQ:2019/06/24(月) 23:33:04
https://mainichi.jp/articles/20190624/k00/00m/030/255000c
イマモール氏「透明な市政」 イスタンブール市長選でエルドアン派に勝利
毎日新聞2019年6月24日 22時14分(最終更新 6月24日 22時14分)
 トルコの最大都市イスタンブールで23日、やり直し市長選の投票があった。開票の結果、最大野党「共和人民党(CHP)」のイマモール氏が勝利した。無効となった3月末の選挙に続く与党の「連敗」。強権政治により独裁色を強めてきたエルドアン大統領だが、求心力が低下する可能性もある。【イスタンブール高橋宗男】

 選管の最終集計によると、イマモール氏は得票率54.21%。エルドアン氏率いる与党「公正発展党(AKP)」候補で元首相のユルドゥルム氏(44.99%)を破った。

 「市民は民主主義を修復し、正義を回復させた」。イマモール氏はイスタンブール西部で勝利演説を行い、党派にはこだわらず、透明な市政運営を進めていく方針を示した。

 演説会場の広場には数万人の支持者が集まった。世俗主義のCHP支持者だけではない。スカーフをかぶった信仰心のあついイスラム教徒。東部なまりの強いクルド人。社会主義や共産主義の革命歌「インターナショナル」を輪になって歌うグループもいる。自営業のセルタチ・ディキさん(27)は「多様な意見を取り入れて、仕事を進めてほしい」とイマモール氏の手腕に期待した。

 ユルドゥルム氏は敗北宣言をし、イマモール氏を祝福。エルドアン氏も祝意をツイートした。

 3月末の市長選では、イマモール氏が得票率で0.25ポイントの僅差で勝利。AKPなどの与党連合は高等選管に「不正があった」などと異を唱え、選挙結果は無効とされた。当選証書を渡されたものの、約20日間で市長の座を追われたイマモール氏は、再選挙を「民主主義を巡る戦い」と位置づけた運動を展開した。

 今回、得票率で約9ポイントの大差がついた要因には、異例の再選挙となった経緯に納得できない有権者が多かったことが挙げられる。また、トルコでは昨年8月の通貨危機以降の不況で、与党からの支持者離れも進行。エルドアン氏は1994年にイスタンブール市長選に当選してから政治家として歩み出したが、「お膝元」で有権者からの反発を突きつけられた。


トルコの最大都市イスタンブールのやり直し市長選で当選した、最大野党「共和人民党」のイマモール氏=23日、ロイター
与党敗北で保守分裂の可能性も トルコ政界
 トルコ政界ではイスタンブール市長選での与党「公正発展党(AKP)」の敗北が、保守分裂につながる可能性も指摘されている。エルドアン大統領は外交面では対米関係の悪化に直面しており、内憂外患の状態が続きそうだ。

 AKPに近い保守系大手紙サバハのメフメト・バルラス編集長は選挙結果の分析記事で「AKPの旧幹部がいつ何をするか不明だ」と強調した。政界でうわさされる新党結成を意識した内容だ。

 今回の再選挙決定には、高等選管に対するAKPの強い影響力が働いたとみられている。AKPの重鎮だったダウトオール元首相やギュル前大統領らはAKPの姿勢に対し、はっきりと批判の声を上げていた。ダウトオール氏は今月上旬、「新たなビジョンと新たな体制」が必要だとツイートし、エルドアン氏の手法に賛同できない議員らとの接触が始まっているとも指摘した。次期国政選挙は2023年の見込みだが、それまでに保守分裂の動きが起きる可能性も浮上している。

 一方、エルドアン政権は、対米関係の悪化という喫緊の課題に取り組む必要がある。北大西洋条約機構(NATO)の一員であるトルコは、米国の最新鋭ステルス戦闘機F35の導入とロシア製地対空ミサイル「S400」の導入を両てんびんにかけている状態だ。米国は7月31日までにS400の購入契約を破棄しなければ、共同開発などのF35関連プロジェクトからトルコを排除すると迫っている。

 対米関係の悪化は市場の不安を招くため、トルコ経済にも悪影響を及ぼす。エルドアン氏は28、29の両日に大阪市で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、トランプ米大統領と会談する見通しだ。関係改善に活路を見いだせるか注目されている。

2701チバQ:2019/06/25(火) 15:58:19
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190625-00000023-jij-m_est
「民主主義」の面目保つ=与党敗北のイスタンブール市長選
6/25(火) 7:21配信 時事通信
 【イスタンブール時事】トルコの最大都市イスタンブールで23日に投開票されたやり直し市長選は、野党・共和人民党(CHP)のイマモール候補が、与党・公正発展党(AKP)のユルドゥルム元首相に勝利した。

 エルドアン政権は痛手を被ったが、今回は早々と敗北を認めてイマモール氏の勝利を祝福。選挙のやり直しで大きく信頼が揺らいだ民主主義の面目は、何とか保たれた形だ。

 市長選をめぐっては、3月末の選挙でイマモール氏がいったん当選を決めた。しかし、AKPは「不正」を主張して結果を受け入れず、選管当局がAKPの意向通りにやり直しを決定。選挙スタッフが法律上の要件を満たしていなかったことが選挙無効の理由とされたが、市民の間で「強権的なエルドアン政権が非民主的な手法で結果を覆したのではないか」という疑念が渦巻いていた。

 こうした経緯から、やり直し選挙では「民主主義」が争点化。イマモール氏は23日の勝利宣言で「あなたたちは民主主義を守った」と述べ、有権者への謝意を示した。一方、今後の市政運営ではエルドアン政権と協力する姿勢を強調した。

 イスタンブールはエルドアン大統領が市長に当選した1994年以降、AKPやその前身政党が牙城としてきた。市長の国政への影響力も大きく、敗北が大統領やAKPにとって大きな打撃なのは間違いない。ただ、仮にユルドゥルム氏がやり直しで勝つ展開になっていたら、選挙への信頼が大きく損なわれ、国内外で強い反発が出ていた可能性が高い。いずれにしても政権には「いばらの道」が待ち受けていた。

 ユルドゥルム氏は23日夜、地元メディアの開票報道が始まるのとほぼ同時に敗北を認め、イマモール氏を祝福。選挙戦でイマモール氏の非難を繰り返してきたエルドアン氏もツイッターで「民意が示された」と述べ、今回は選挙結果に抵抗する姿勢を見せなかった。

2702チバQ:2019/06/25(火) 16:13:50
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190624-00000086-mai-m_est
イマモール氏「透明な市政」 イスタンブール市長選でエルドアン派に勝利
6/24(月) 22:14配信 毎日新聞
イマモール氏「透明な市政」 イスタンブール市長選でエルドアン派に勝利
イマモール氏の勝利を祝う支持者ら=イスタンブールで2019年6月23日夜、高橋宗男撮影
 トルコの最大都市イスタンブールで23日、やり直し市長選の投票があった。開票の結果、最大野党「共和人民党(CHP)」のイマモール氏が勝利した。無効となった3月末の選挙に続く与党の「連敗」。強権政治により独裁色を強めてきたエルドアン大統領だが、求心力が低下する可能性もある。【イスタンブール高橋宗男】

 選管の最終集計によると、イマモール氏は得票率54.21%。エルドアン氏率いる与党「公正発展党(AKP)」候補で元首相のユルドゥルム氏(44.99%)を破った。

 「市民は民主主義を修復し、正義を回復させた」。イマモール氏はイスタンブール西部で勝利演説を行い、党派にはこだわらず、透明な市政運営を進めていく方針を示した。

 演説会場の広場には数万人の支持者が集まった。世俗主義のCHP支持者だけではない。スカーフをかぶった信仰心のあついイスラム教徒。東部なまりの強いクルド人。社会主義や共産主義の革命歌「インターナショナル」を輪になって歌うグループもいる。自営業のセルタチ・ディキさん(27)は「多様な意見を取り入れて、仕事を進めてほしい」とイマモール氏の手腕に期待した。

 ユルドゥルム氏は敗北宣言をし、イマモール氏を祝福。エルドアン氏も祝意をツイートした。

 3月末の市長選では、イマモール氏が得票率で0.25ポイントの僅差で勝利。AKPなどの与党連合は高等選管に「不正があった」などと異を唱え、選挙結果は無効とされた。当選証書を渡されたものの、約20日間で市長の座を追われたイマモール氏は、再選挙を「民主主義を巡る戦い」と位置づけた運動を展開した。

 今回、得票率で約9ポイントの大差がついた要因には、異例の再選挙となった経緯に納得できない有権者が多かったことが挙げられる。また、トルコでは昨年8月の通貨危機以降の不況で、与党からの支持者離れも進行。エルドアン氏は1994年にイスタンブール市長選に当選してから政治家として歩み出したが、「お膝元」で有権者からの反発を突きつけられた。

 ◇与党敗北で保守分裂の可能性も トルコ政界

 トルコ政界ではイスタンブール市長選での与党「公正発展党(AKP)」の敗北が、保守分裂につながる可能性も指摘されている。エルドアン大統領は外交面では対米関係の悪化に直面しており、内憂外患の状態が続きそうだ。

 AKPに近い保守系大手紙サバハのメフメト・バルラス編集長は選挙結果の分析記事で「AKPの旧幹部がいつ何をするか不明だ」と強調した。政界でうわさされる新党結成を意識した内容だ。

 今回の再選挙決定には、高等選管に対するAKPの強い影響力が働いたとみられている。AKPの重鎮だったダウトオール元首相やギュル前大統領らはAKPの姿勢に対し、はっきりと批判の声を上げていた。ダウトオール氏は今月上旬、「新たなビジョンと新たな体制」が必要だとツイートし、エルドアン氏の手法に賛同できない議員らとの接触が始まっているとも指摘した。次期国政選挙は2023年の見込みだが、それまでに保守分裂の動きが起きる可能性も浮上している。

 一方、エルドアン政権は、対米関係の悪化という喫緊の課題に取り組む必要がある。北大西洋条約機構(NATO)の一員であるトルコは、米国の最新鋭ステルス戦闘機F35の導入とロシア製地対空ミサイル「S400」の導入を両てんびんにかけている状態だ。米国は7月31日までにS400の購入契約を破棄しなければ、共同開発などのF35関連プロジェクトからトルコを排除すると迫っている。

 対米関係の悪化は市場の不安を招くため、トルコ経済にも悪影響を及ぼす。エルドアン氏は28、29の両日に大阪市で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、トランプ米大統領と会談する見通しだ。関係改善に活路を見いだせるか注目されている。

2703チバQ:2019/06/25(火) 16:20:03
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190624-00010002-afpbbnewsv-int
イスタンブール再市長選 野党候補の当選確実 政権に打撃
6/24(月) 15:19配信 AFPBB News

(c)AFPBB News

【6月24日 AFP】トルコの最大都市イスタンブール市長選の再投票が23日行われ、中道左派野党・共和人民党(CHP)のエクレム・イマモール(Ekrem Imamoglu)氏の当選が確実になった。同氏の勝利は、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領率いる与党・公正発展党(AKP)に大きな打撃となる。

 与党AKPの候補ビナリ・ユルドゥルム(Binali Yildirim)元首相は、開票率95%超の時点でイマモール氏が得票率53.69%でリードしている結果を受けて、敗北を認めた。

 選挙当局は、3月の選挙で票集計に不正があったとするエルドアン氏の申し立てを受けて選挙結果を無効とした。初勝利を収めていたイマモール氏は今回の再投票をトルコの民主主義を試すものと位置付けてきた。同氏は「民主主義のための闘い」で人口1500万人の同市を奪還すると誓い再当選に躍起になっていた。

 今年の初めまで知名度の低い区長だったイマモール氏は23日、投票を終えた後「今日、わが国の国民は最良の決断を行う…わが民主主義のために、イスタンブールのために、そしてまた未来のすべての選挙の正当性のためにだ」と明言。勝利演説では「一つの集団や党でなく、イスタンブールとトルコ全体がこの選挙を勝ち抜いた」と述べた。

 エルドアン氏は今回、与党候補の敗北を認めツイッター(Twitter)でイマモール氏に祝辞を贈った。

 映像は、野党の当確を祝福するイマモール氏の支持者たち。23日撮影。(c)AFPBB News

2704チバQ:2019/06/25(火) 16:20:30
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190624-00000019-mai-m_est
トルコ・イスタンブールやり直し市長選、野党が大差で「連勝」 エルドアン政権に打撃
6/24(月) 11:31配信 毎日新聞
トルコ・イスタンブールやり直し市長選、野党が大差で「連勝」 エルドアン政権に打撃
やり直し市長選の勝利集会で支持者に語りかける最大野党「共和人民党」のイマモール氏=イスタンブールで23日、AP
 トルコの最大都市イスタンブールで23日、やり直し市長選の投票があった。半国営アナトリア通信によると、即日開票の結果、最大野党「共和人民党(CHP)」のイマモール氏が勝利した。無効となった3月末の選挙に続く与党敗戦で、エルドアン政権にとって大打撃になりそうだ。強権政治により独裁色を強めてきたエルドアン大統領だが、「連敗」によって、求心力が低下する可能性もある。

 開票率99・37%の段階で、イマモール氏は得票率54・03%で、エルドアン氏率いる与党「公正発展党(AKP)」候補で元首相のユルドゥルム氏(45・09%)を破った。イマモール氏は23日深夜、イスタンブールで「市民は民主主義を修復し、正義を回復させた」と数万人の支持者らに強調。今後は党派にはこだわらず、透明な市政運営を進めていく方針を示した。

 ユルドゥルム氏は敗北宣言をし、イマモール氏を祝福。エルドアン氏も祝意をツイートした。

 3月末の市長選では、イマモール氏が得票率で0・25ポイントの僅差で勝利。AKPなどの与党連合は高等選管に「不正があった」などと異を唱え、投票結果は無効とされた。当選証書を渡されたものの、約20日間で市長の座を追われたイマモール氏は、再選挙を「民主主義をめぐる戦い」と位置づけた運動を展開した。

 今回、得票率で約9ポイントの大差がついた要因には、異例の再選挙となった経緯に納得できない有権者が多かったことが挙げられる。また、トルコでは昨年8月の通貨危機以降の不況で、与党からの支持者離れも進行。エルドアン氏は1994年にイスタンブール市長選に当選してから政治家として歩み出したが、「お膝元」で有権者からの反発を突きつけられた結果となった。【イスタンブール高橋宗男】

2705チバQ:2019/06/27(木) 20:04:28
https://www.asahi.com/articles/ASM6S55X2M6SUHBI01G.html
選挙やり直させ、それでも負けた トルコ与党連敗の衝撃
有料記事

イスタンブール=其山史晃 イスタンブール=北川学 2019年6月27日18時58分

 異例のやり直しとなったトルコ最大都市イスタンブールの市長選で、エルドアン大統領率いる政権与党・公正発展党(AKP)の前首相の候補が野党候補に連敗したことが、衝撃を与えている。強権化への反発に経済悪化が加わるなか、エルドアン政権への事実上の信任投票だったからだ。政権へは大打撃となった。

 「この選挙での勝者は一つの政党ではなく、イスタンブールとトルコ。正義と公正の新たなページが開かれた」

 国政最大野党・共和人民党(CHP)のイマモール氏は23日夜、勝利宣言でこう訴えた。地元メディアによると、開票率100%で得票率は54%、AKP候補で前首相のユルドゥルム氏を9ポイント上回る大勝だった。

 3月末の市長選ではイマモール氏が0・2ポイント差で勝利。「不正があった」とするエルドアン大統領らの異議に押し切られる形で高等選挙委員会は再選挙を決めたが、今回、差は大きく広がった。有権者の間に「政権の圧力で選挙の公正さが失われた」との反発が広まった。強権体質に「NO」が突きつけられたと言える。昨年来のインフレが市民生活を直撃し、政権の経済運営への不満もたまっている。

 ログイン前の続きエルドアン氏は23日夜、ツイッターでイマモール氏に祝意を表し、敗北を受け入れる姿勢を示した。

 AKPはイスラム保守層を固い支持基盤とした選挙で強さを発揮し、2002年から長期政権を担ってきた。エルドアン氏が前身政党時代の1994年に市長に当選して以来のAKPの牙城(がじょう)だったイスタンブールは「成功物語」の原点だ。エルドアン氏自身が「イスタンブールで負ければトルコで負ける」と語っていただけに、今回の敗北の影響は計り知れない。

 トルコはロシア製の地対空ミサイルS400を7月にも搬入する予定だが、北大西洋条約機構(NATO)の同盟国である米国が激しく反発し、制裁をちらつかす。対米関係の悪化に伴う制裁が引き金となった昨年夏の通貨危機は国民の記憶に新しい。S400導入計画をキャンセルすれば弱腰に映り、突き進めばさらなる経済悪化で政権への逆風はさらに強まる。求心力に陰りが見え始めた政権は外交でも難しい選択を迫られる。(イスタンブール=其山史晃)

政権与党は「傲慢すぎる」
 CHPのイマモール氏の選対本部前には23日夕、1千人以上の支持者が集まっていた。同氏の優勢が伝えられると、歓声が地鳴りのように響いた。

 女性会社員ロジェダさん(26)は、「今のトルコは宗教や民族などで国民が分断している。この傷を癒やせるのはイマモール氏しかいない。彼は次世代のリーダーだ。大いに期待している」と喜んだ。

 自営業ジョシュクン・ポラトールさん(41)はAKPの党員だというが、イマモール氏に投票した。「AKPの圧力で選挙がやり直しになった。AKPは傲慢(ごうまん)すぎる」と話した。

 一方、AKPのユルドゥルム氏の選対本部からは、支持者が早々に帰宅していた。主婦のセマさん(54)は熱心なイスラム教徒。「AKP市政で良かったのは礼拝所(モスク)がたくさんできたこと。イマモール氏が市長になれば、AKP支持者が仕返しされないだろうか」と語った。(イスタンブール=北川学)

「すべての市民に奉仕」
 3月末のイスタンブール市長選までほぼ無名だった地方政治家が、前首相の与党候補を僅差(きんさ)で破った。「不正があった」との与党側の異議申し立てによる再選挙では大差をつけて勝利。親イスラムの政権与党・公正発展党を率いるエルドアン大統領を中心とするトルコ政治の風景に「野党の新星」の登場を印象づけた。

 エクレム・イマモール氏(49)。エルドアン政権への支持をめぐって国民の分断が深刻化するなか、選挙戦では「私への支持にかかわらず、すべての市民に愛情を持って平等に奉仕する」と語りかけた。激しい言葉で「敵」と「味方」に分けるエルドアン氏とは対照的な姿勢が共感を呼んだ。

 保守的な土地柄で知られる黒海沿岸のトラブゾンで育った。少年時代は「建国の父」ケマル・アタチュルクに関する本を読みあさる一方、イスラム教の聖典コーランを教える学校に通い、信仰心もあつい。所属する共和人民党は世俗派のエリート主義という印象が強いが、従来の候補者のイメージとは一線を画す。

 サッカークラブなどの経営に携わった後、2014年にイスタンブール西部の地区の首長に当選。職員は「市民の声が届きやすい人」と評する。妻との間に子ども3人。

2706チバQ:2019/07/07(日) 17:28:18
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190707-00000501-fsi-bus_all

イスタンブール市長選で政権派敗北 トルコ大統領の求心力低下懸念


7/7(日) 7:15配信

SankeiBiz



 トルコ最大都市イスタンブールの市長選の再投票が、6月23日に実施され、即日開票の結果、世俗派の最大野党・共和人民党(CHP)のエクレム・イマームオール候補者の得票率が約54%強と、与党・公正発展党(AKP)のビナリ・ユルドゥルム元首相・候補者の得票率45%強を9ポイントも上回り当選した。しかもイマームオール候補者の得票数がユルドゥルム元首相・候補者のそれを、イスタンブール39地区中のほぼ4分の3に当たる29地区でしのぐという圧倒的な形での勝利であった。

 無効となった3月31日のイスタンブール市長選挙では、イマームオール候補者とユルドゥルム元首相・候補者の得票率の差は僅か0.2%強であったので、再投票で両者の差がいかに大きく開いたかが分かろう。

 ユルドゥルム元首相・候補者は記者会見で、「イマームオール候補者を祝福し成功を希望する」と語り、敗北を認めた。エルドアン大統領もツイッターに、「速報集計で勝利したエクレム・イマームオール氏を祝福する」と投稿し敗北を受け入れた。

 他方、イスタンブール市内で記者会見をしたイマームオール候補者は余裕を見せるかのように、(1)この結果は、イスタンブールとトルコにとって新たな始まりを示している(2)われわれはイスタンブールの新たな頁を開いた(3)新たな頁の上には正義と平等、愛がある(4)(エルドアン)大統領閣下、私は貴方と調和して働く用意がある-との勝利宣言を行った。

 イスタンブール市長選挙での再度の敗北は、強権的なエルドアン政権にとって求心力の低下を招く可能性がありそうだ。今後の動きによっては、現時点では2024年に予定される大統領選挙が早まることも考えられる。またAKP内の亀裂を大きくし、ポスト・エルドアンの議論を高めることにもなりそうだ。

 今回の選挙結果を受けて、トルコ問題の専門家たちも内閣改造や外交政策の方向の修正、そして上述したような大統領選挙の前倒し実施の可能性に言及している。

 例えば、米・トルコ関係を専門とする政治学者のソネル・ガザヤガプタイ氏は次のような厳しい見方をしている(ガーディアン紙、6月23日付)。「AKPの再投票の決定は大きな戦略的誤りだった」「選挙運動も特徴を欠き混乱しており、AKPは守勢に立ちCHPを追いかける展開であった」「エルドアン大統領が巻き返しを図るには、政府を一掃の上、政策決定過程を見直すしかない。そうしなければ、今回の選挙を契機として支持低下に拍車がかかることになろう」と。

 また、トルコの元外交官で現在はカーネギー欧州(ブリュッセル)で客員研究員を務めるシナン・ウルゲン氏はさらに厳しく以下のように見ていた(同)。「両候補者の得票率の格差から見て今回の結果は将来のトルコ政治にインパクトを及ぼすだろう」「AKPの既成の秩序にとっては警戒のサインである」と。

                   ◇

【プロフィル】畑中美樹

 はたなか・よしき 慶大経卒。富士銀行、中東経済研究所カイロ事務所長、国際経済研究所主席研究員、一般財団法人国際開発センターエネルギー・環境室長などを経て、現在、同室研究顧問。東京都出身。

2707とはずがたり:2019/07/11(木) 22:04:57
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トルコでは経済の低迷と失業率の上昇を背景に、市民の不満の矛先がシリア系住民に向かっている。
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2708チバQ:2019/07/16(火) 18:13:07
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190709-00000000-reut-asia
トルコ元副首相、与党AKPを離党 新党立ち上げ計画か
7/9(火) 2:04配信 ロイター
[アンカラ 8日 ロイター] - トルコのババジャン元副首相が8日、エルドアン大統領の与党・公正発展党(AKP)を離党すると表明した。党の方向性と見解の「大きな食い違い」に言及、自国に新たなビジョンが必要と訴えた。

関係筋によると、ギュル元大統領とともに、年内にライバル政党を立ち上げる計画という。イスタンブール市長選での敗北を受けたエルドアン氏の求心力低下がさらに進む可能性がある。

ババジャン氏は「誰もが自国の評価を改善し、国民の繁栄、幸福を増大させ、享受するにふさわしい素晴らしい未来の実現を目指している」と述べた。人権や高度な民主主義、法の支配が不可欠とし、今後も取り組む考えを示した。

トルコでは景気後退や失業、インフレが有権者を直撃し、影響はエルドアン氏の支持基盤に及ぶ。若干でも支持が下がれば、AKPに大きな痛手となる恐れもある。

2709チバQ:2019/07/17(水) 15:28:24
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201907/CK2019071202000152.html
ホルムズ海峡 イラン港湾都市ルポ 緊迫の港、戦火望まぬ市民

2019年7月12日 朝刊


9日、イラン南部バンダルアバスの海水浴場の沖合で、積み荷のないタンカーなどが多数停泊していた

写真
 世界の原油輸送の大動脈、ホルムズ海峡周辺の海域で、米国とイランの神経戦が緊迫の度を増している。十日も、イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」が英タンカーの航路を妨害したとされる新たな事案が発生。海峡に面するイラン南部の港湾都市バンダルアバスを訪ねると、米経済制裁の影響で貿易取引や観光客が減る中、市民は「戦争は誰の利益にもならない」と祈るように口にした。 (バンダルアバスで、奥田哲平、写真も)

 首都テヘランから南へ約千キロ。ホルムズ海峡を望む街は、気温四〇度近い熱風が湿気を伴って体にまとわり付く。

 バンダルアバスはイラン有数の貿易港を抱える一方、同国海軍と革命防衛隊が一大拠点を構える国防の最前線でもある。沖合に積み荷のないタンカーが多数、停泊。その対岸には、親米アラブ諸国を拠点とする米艦船が展開し、にらみをきかせる。

コンテナが積まれた貿易港は、出入りが厳しく規制されていた

写真
 街は一見、平穏だ。しかし、機密施設の軍港はもちろん、貿易港も立ち入りが認められなかった。行政機関や海運業者も一様に取材拒否。現地在住のイラン海軍元高官は、五月に米軍が原子力空母を派遣して以降「(イラン南西部)ブシェールなど各地から部隊が増強された」と語り、有事に備えた現場の緊張の高まりがうかがえた。

 イランが二〇一七年に作成した資料によると、革命防衛隊は「毎日百隻以上の船が、ペルシャ湾でパトロールを実施している。米国がどこを見ても、われわれの船がいる」と誇示。これまでもホルムズ海峡の封鎖をちらつかせ、米艦船への急接近といった挑発行為を繰り返してきた。

 周辺海域では、米国が軍事的圧力を強化した五月以降、タンカーなどの民間商船が攻撃を受ける事件が相次ぐ。米国はイランの関与を主張するが、イランは否定。攻撃主体が不明なまま、米国は航行の安全確保を目的とする多国籍の有志連合結成を検討する。イランには、ペルシャ湾の洋上で石油を別の船に積み替える「瀬取り」の疑いも指摘されている。

バザールで、地元特有の仮面を着けて買い物する女性ら=いずれも9日

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 テヘラン商工鉱業農業会議所理事で運輸会社を営むファテメ・モヒミ氏によると、イランにとっての海上交易の相手先も、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイからオマーンに移りつつある。UAEが米国支持のため「何を貿易するのか知られないため」だという。

 バンダルアバスでは、米国との武力衝突に現実味を感じる市民は多くはないが、海峡通過のリスクの高まりや米制裁によって、貿易拠点の街の経済への影響も。海運会社で働く男性(41)は「制裁を受けて輸出入が減っている上、戦争保険の値上がりの影響で受注が減っている」。米CNBCテレビによると、船舶への保険料は過去二カ月で十倍に跳ね上がった。

 数年前まで民間輸送船の乗組員だったムハンマドさん(58)は「海峡は、周辺国と連絡を取り合って安全に航行できていた。いま危機を高めているのは米艦船だ」と指摘。冬場は避寒地として人気だが、観光客も減っている。「戦争は誰も得をしない」と事態の収束を望んだ。

2710チバQ:2019/07/22(月) 14:15:15
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190722-00000021-jij-m_est
イラン、強硬姿勢に拍車=タンカー拿捕、対立長期化も
7/22(月) 7:03配信 時事通信
イラン、強硬姿勢に拍車=タンカー拿捕、対立長期化も
英船籍タンカー「ステナ・インペロ」の拿捕(だほ)に着手する黒い覆面姿のイラン精鋭部隊「革命防衛隊」隊員=20日、革命防衛隊提供(AFP時事)
 【カイロ時事】イランがホルムズ海峡を航行していた英船籍タンカー「ステナ・インペロ」を拿捕(だほ)するなど、欧米への態度を硬化させている。

〔写真特集〕イランの軍事力

 英領ジブラルタル沖で起きたイランのタンカー拿捕の報復とみられ、対立の長期化は必至だ。イラン側の相次ぐ規定逸脱で存続が危ぶまれる核合意の行方にも影響を及ぼしかねない。

 イラン精鋭部隊「革命防衛隊」は20日、黒い覆面姿で武装した隊員がヘリコプターからステナ・インペロに舞い降りる動画を公表した。拿捕の正当性を主張し、欧米側に譲歩しない方針を誇示した。

 イランはジブラルタル沖で4日に自国のタンカーが拿捕されて以降、報復の意向をたびたび示唆。最高指導者ハメネイ師は16日、「悪意ある行為には対抗する」と警告していた。

 英政府によると、10日に英タンカーが革命防衛隊のボート数隻に航路を妨害され、護衛中の英フリゲート艦の警告で難を逃れた。その後もアラブ首長国連邦(UAE)の港に向かっていた外国タンカーがイラン領海内で消息を絶った。イランに拿捕されたとみられる。危機を高める挑発行動がやむ兆しはなく、原油輸送の要衝であるホルムズ海峡での「航行の自由」への懸念が一層強まっている。

 革命防衛隊は、ステナ・インペロが船舶の位置識別装置を作動させず、他の船舶にも危険だったため拿捕したと強調。護衛していた英海軍艦が拿捕を妨害しようとしたとも主張するなど、対決姿勢を強めている。

 これに対し、英側の認識は異なる。BBC放送によれば、ハント外相はタンカーがオマーン領海内で拿捕され、イランに向けて航行するよう強制されたと反論。「明白な国際法違反だ」と批判した。

 ジブラルタル当局は19日、イランのタンカーの拘束を30日間延長すると表明。一方、ザリフ・イラン外相は、ステナ・インペロについて「司法手続きを取るべきだ」と英側をけん制した。事態打開のめどが立たずに緊迫した状況が続けば、偶発的な衝突のリスクが一段と高まりそうだ。

2711チバQ:2019/07/29(月) 23:44:21
>>2611
アフガン大統領選なのに話題になら無すぎでは!?
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019072900739&amp;g=int
選挙戦初日にテロ、20人死亡=副大統領候補の事務所襲撃-アフガン
2019年07月29日16時53分
28日、アフガニスタンの首都カブールの選挙事務所で起きた襲撃事件の現場から立ち上る黒煙(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンの警察当局者は29日、大統領選(9月28日投票)の選挙戦が始まった28日に首都カブールで選挙事務所が襲撃され、少なくとも20人が死亡、50人が負傷したと明らかにした。犯行声明は出ていない。
 襲撃を受けたのは、ガニ大統領の副大統領候補の事務所。警察当局者は「まず事務所付近で爆発物を積んだ自動車が爆発し、その後武装集団が建物内に侵入した」と述べた。治安部隊との銃撃戦は6時間超に及んだ。当時、候補者とスタッフら約100人が室内にいたが、候補者は難を逃れた。

https://www.afpbb.com/articles/-/3216797
アフガン大統領選、再び延期 9月28日に
2019年3月21日 6:49 発信地:カブール/アフガニスタン [ アフガニスタン アジア・オセアニア ]
【3月21日 AFP】アフガニスタンの独立選挙委員会(IEC)は20日、大統領選挙の実施日を9月28日に延期すると発表した。同選挙の延期は2度目で、当初予定の4月から5か月遅れての実施となる。

 大統領選をめぐっては、旧支配勢力タリバン(Taliban)との17年に及ぶ紛争の終結に向けた米国主導の和平協議の時間を確保するために実施が延期されるとの観測が出ていた。


 当初4月20日とされていた投票日はいったん7月20日に延期されていたが、混乱に陥った昨年10月の議会選の集計作業が現在も終わっていないことから、いずれの日程も非現実的とみる向きが強かった。

 IECは、大統領選が「多数の問題と課題」に直面しており、「先に発表した日程に基づく実施が不可能となった」と説明。「選挙法の施行改善と透明性の確保、有権者登録のため」として、大統領選と州議会選を9月28日に実施すると発表した。発表では、米国がタリバンと進めている和平協議には触れていない。(c)AFP

2712チバQ:2019/07/29(月) 23:46:47
昨年8月の記事
https://www.sankei.com/world/news/180827/wor1808270031-n1.html
苦境に立たされるアフガン大統領 主要4閣僚相次ぎ辞表、タリバン攻勢、米国も「失望感」…
2018.8.27 21:25
 【ニューデリー=森浩】10月に総選挙、来年4月に大統領選を控えるアフガニスタンで、閣僚の辞意表明が相次ぎ、政治情勢が不安定化している。米国もガニ大統領に失望感を深めているとされ、ガニ氏の求心力低下がささやかれる事態だ。治安状況も改善の兆しがなく、「内憂外患」を抱える中、選挙の順調な実施が不安視されている。

 ロイター通信などによると、アフガンでは27日までにアトマル大統領顧問(安全保障担当)や国防相、内務相、国家保安局長ら治安を担当する4閣僚が相次いで辞表を提出した。アトマル氏は受理されたが、他の3人は慰留されている。

 アトマル氏は元内相で、政権内の事実上ナンバー2に当たる有力者。ガニ氏と意見対立があるとされるほか、大統領選の出馬も取り沙汰される。

 主要閣僚の辞意で、指摘されるのがガニ氏の求心力低下だ。イスラム原理主義勢力タリバンとの和平交渉も進まず、ガニ氏は21日からのイスラム教の犠牲祭に合わせて停戦を呼びかけたが、タリバン側は拒絶。メンツをつぶされた格好だ。

 政府軍は米軍や北大西洋条約機構(NATO)軍の支援を得て武装勢力側に攻撃を仕掛けてはいるが、劣勢が続いており、士気の低下も著しいという。

 ガニ氏に対して米国は失望感を募らせているとされ、7月下旬にはタリバンと独自に接触した。「米国はガニ政権を見捨てはしないだろうが、見限りつつあるのかもしれない」(外交筋)との見方もある。来年の大統領選で、米国は再選を目指すガニ氏よりも、アトマル氏を推すとうわさされており、さらに政局は混迷の度を増しそうだ。

 隣国パキスタンでイムラン・カーン首相が誕生したこともガニ氏の懸念材料だ。カーン政権では、タリバンを支援しているとされるパキスタン軍が強い影響力を持つ。軍はアフガンを不安定化させるためタリバン支援を強化したい意向で、カーン氏は黙認する可能性が高い。アフガン側ではカーン氏を「タリバン・カーン」と揶揄(やゆ)する報道もなされており、パキスタンの動向に神経をとがらせる。

 政治や外交に不安を抱える中、21日には大統領府周辺にロケット弾が撃ち込まれるなど、テロが続発する。選挙日程にも影響を与えそうで、既に9日にタリバンの大規模攻勢を受けた南東部ガズニ州では、総選挙の延期が検討されている。有権者登録施設を狙う攻撃も相次いでおり、ガニ氏の苦悩は続きそうだ。

2713チバQ:2019/07/31(水) 15:30:46
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190731-00010001-afpbbnewsv-int
副大統領候補の事務所襲撃で20人死亡、アフガニスタン大統領選初日 現場の映像
7/31(水) 9:28配信 AFPBB News

(c)AFPBB News

【7月31日 AFP】アフガニスタン大統領選の選挙戦初日となった28日に首都カブールで、副大統領候補アムルッラー・サレー(Amrullah Saleh)氏の事務所が襲撃され、少なくとも20人が死亡した。これを受け、出馬している候補者らは29日、一斉に現職のアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領を非難した。

 サーレ氏の事務所は自爆攻撃を受けた上、武装集団に襲撃され、少なくとも20人が死亡、50人が負傷した。死者の大半は民間人だった。攻撃の犯行声明はまだ出ていない。

 イスラム過激派勢力タリバン(Taliban)による旧政権の崩壊後、4度目となるアフガニスタン大統領選は9月28日に投票が行われるが、波乱に満ちたスタートを切ることとなった。

 大統領選の有力候補の一人で、ガニ政権で国家安全保障顧問を務めたハニフ・アトマル(Hanif Atmar)氏の広報担当者はAFPに対し、「政府は候補者たちの安全を気に掛けていない」と指摘。アトマル氏と他の12人の候補者らは、第一に安全面の懸念と、さらにガニ大統領が不正行為で優位に立とうとしていると見て、選挙運動の開始日を遅らせたとAFPに述べた。

 一方、内務省報道官は、治安部隊が選挙に向けて8か月間にわたり準備を行っていたと述べ、候補者らを守るために装甲車両を配備するなど「厳重な対策」を取っていると主張した。

 大統領選は今年に入りすでに2回延期されている。2014年の大統領選での大規模な不正疑惑もあり、有権者らな選挙制度をほとんど信頼していない。アトマル氏と他の12人の候補者らは、「不正のない」選挙の実現に向けて国際社会の支援がない限り、選挙をボイコットするとけん制してきた。

 一方、北大西洋条約機構(NATO)は29日、作戦遂行中だった米兵2人が死亡したと発表。今年に入ってからアフガニスタンで戦闘中に死亡した米兵は、合計12人となった。

 米政府はアフガニスタンからの米軍撤退を模索している。そうした中、サレー氏の事務所に対する襲撃は、同国の不安定な治安情勢と、タリバン以降の選挙戦のたびに起きてきた流血の惨事を改めて想起させた。

 米国とタリバンが和平交渉を進める中で重要な選挙を実施すべきかという疑問も残されており、大統領選がそもそも行われるのかどうかも危ぶまれている。映像は29日撮影。(c)AFPBB News

2714チバQ:2019/07/31(水) 18:32:35
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190731-00000000-maiall-m_est
<神と喧噪の南アジアから>取材後記 ドーハで見たタリバン(下)
7/31(水) 14:57配信 毎日新聞
<神と喧噪の南アジアから>取材後記 ドーハで見たタリバン(下)
当事者間対話の前に話し込むタリバンのメンバー=ドーハで2019年7月8日、松井聡撮影
 ◇「他者」に対する不信感

 「タリバンは自分たち以外を誰も信用していない。長年にわたりいろいろと裏切られてきたと感じているからだ。とりわけ外国や外国人に対する猜疑(さいぎ)心は根深い」。タリバンを長年取材してきたパキスタン人ジャーナリストはこう解説する。

 外国に対する不信感は、欧米だけなく、関係が深いとされている隣国パキスタンに対しても同様だという。パキスタンの軍情報機関(ISI)は、タリバン発足当初から支援をしてきたとされる。タリバン幹部によると、意思決定機関である「指導者評議会(クエッタ・シューラ)」のメンバーの多くは現在もパキスタンに住み、政治事務所の中にもISIと密接な関係があるメンバーもいる。それでも、このタリバン幹部は「メンバーの多くがパキスタンの重要性は認識しているが、心の底では信じていない」と指摘する。

 彼は、タリバン政権で駐パキスタン大使を務めたアブドゥルサラム・ザイーフ氏を例に挙げた。ザイーフ氏は政権崩壊後、米軍に引き渡されてグアンタナモ米海軍基地に収容された。タリバン内では、これがパキスタンの裏切りによるものだと受け止められている。このようなケースが積み重なって、パキスタンへの警戒感につながっている。このジャーナリストは「パキスタンがタリバンに影響力を持つというのは間違いない。しかし、タリバンはパキスタンとうまく距離を取ろうとしており、必ずしもパキスタンの思い通りに動くわけではない」と解説する。

 米軍撤収に向けて協議が進む米国に対しても不信感は根強い。タリバンのシャヒーン報道官によると、タリバンと米政府当局者との外交的接触は2010年ごろにドイツで始まっており、関係は10年近く続いている。最近は米国のアフガニスタン政府に対する働きかけにより拘束されていたタリバン兵が解放されるなど、米国は信頼醸成を図ってきた。それでも、報道官は「米国を信用していない。米国との合意がイラン核合意のようなことにならないために、我々には合意の保証人が必要だ」と説明する。また、アフガン国内でタリバンと対立する過激派組織「イスラム国」(IS)を米国が支援していると信じるタリバンのメンバーは少なくない。報道官も「米国がISを利用してタリバンを弱体化させようとしている可能性は高い」と話す。

 タリバン政権を過去に承認していたサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)との関係も、現在は悪化している。01年以降、サウジやUAEは米国と歩調を合わせてタリバンを「テロリスト」と非難するなど、タリバン側からすると「裏切られた」と思う事例が相次いだためだ。

 記者もタリバンの警戒対象となっている。タリバンの交渉団メンバーは、特定のアフガン人記者の名前を挙げて、「彼はCIA(米中央情報局)とISIのダブルエージェントだ。他にも、各国の情報機関とつながっている記者は何人もいる。彼らは情報を探るだけでなく、プロパガンダも行っている」と警戒心を隠さなかった。私も実際は警戒されていた可能性もあるが、特にそれを感じる場面はなかった。私を仲介したのはこのメンバーと20年以上付き合いがある人物だったことや、米国やパキスタンなどによるタリバンを巡る「情報戦争」に日本が加わってこなかったことが背景にあるのかもしれない。

 当事者間対話の会場となったホテルの洗面所で見かけたタリバン交渉団メンバーの姿は印象的だった。彼は用を足している最中、しきりに首を振って背後を気にしていたのだ。この人物は、廊下でも周囲を気にするそぶりを見せていた。後で聞くと、彼もまたタリバン政権崩壊後、グアンタナモ米海軍基地に収容されていたという。こんなところでも彼らの警戒心の根深さを感じた。

 アフガンは19世紀以降、英国、ロシア、米国といった大国に翻弄(ほんろう)されてきた歴史があり、タリバンの源流も旧ソ連の侵攻に抵抗したムジャヒディン(聖戦士)だ。猜疑心の根深さは歴史的な経緯に由来するものでもある。

2715チバQ:2019/07/31(水) 18:33:00
◇タリバンと「共存」する必要性

 「写真は撮るな。さっきインタビューに応じたじゃないか」。当事者間対話の会場で、タリバンのスタネクザイ氏とアフガン政府からの出席者が談笑している姿を見つけて、カメラ片手に駆け寄った時だ。スタネクザイ氏が私に向かって大声を上げた。タリバンは表向きアフガン政府との交渉を拒否しており、談笑している写真はまずかったのだろう。ただこのシーン以外にもタリバンのメンバーと他の出席者が談笑したり、抱き合ったりする光景は何回も見られた。「穏健化のアピール」と見ることもできるだろうが、タリバンが「演じている」ようには見えなかった。和平の実現に期待を抱かせるものだった。

 今回の当事者間対話は「タリバンとアフガン政府が初めて同席した」と報じられたが、実は12年に両者は同席している。日本の京都で開かれたアフガン和平に関する会議だった。同志社大が主催し、両者のほか、他の政治勢力も出席し、それぞれが和平に向けて意見を表明した。イスラム学者の中田考・同志社大元教授がタリバンの招請に尽力したという。タリバンは出席した理由に、日本が自衛隊をアフガンに派遣していないことや、国ではなく民間の主催だったことなどを挙げた。アフガン人ジャーナリストは「京都での会議は画期的だった。あの会議を和平プロセスにつなげることができず、次に両者が同席するまで6年もかかってしまったことが悔やまれる」と話す。

 当時も現在もタリバンの主張はほぼ一貫しており、厳格で強硬だ。仮に米軍撤収後に停戦できたとしても、選挙に基づく民主主義を受け入れるかなど、タリバンとアフガン政府を含む他の勢力が容易に一致できないような課題も多い。また周辺のパキスタン、インド、イラン、中国、ロシアなど各国の利害調整がうまくいかず、対立の構図が持ち込まれれば混乱は続くだろう。ただ、どんなに困難な道のりだったとしても、タリバンを取り込んだ形で今後の政治や社会の体制作りをしていかない限り、アフガンの平和と安定が実現しないことは明らかだ。

 今回の当事者間対話は、カタールとドイツの両政府が主催した。米軍撤収が決まった後は、より幅広い国際社会の関与が必要になる。当事者間対話の取材を通して、出席者が本当に平和と安定を渇望していると感じた。タリバンも含めて和平の機運は盛り上がっている。18年にわたる内戦終結のため、国際社会ができる限りの支援をすべき時が来ているのではないか。【松井聡】

2716チバQ:2019/07/31(水) 18:33:13
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190720-00000000-maiall-int
<神と喧噪の南アジアから>取材後記 ドーハで見たタリバン(上)
7/20(土) 10:00配信 毎日新聞
<神と喧噪の南アジアから>取材後記 ドーハで見たタリバン(上)
インタビューに応じるタリバン交渉団を率いるシェール・モハンマド・アッバス・スタネクザイ氏=ドーハで2019年7月8日、毎日新聞助手撮影
 アフガニスタンからの米軍撤収に向けたトランプ米政権と旧支配勢力タリバンとの交渉が山場を迎えている。撤収が決まれば、タリバンはアフガン政府など国内各勢力と停戦や政治体制について協議を始める見込みで、タリバンが政治の表舞台に戻る可能性が高い。では、タリバンのメンバーとは一体どのような人たちなのか。タリバンが政治事務所を置き、アフガンの当事者間対話(7月7、8日)が開かれていた中東カタールの首都ドーハで見た彼らの一面や、和平に向けた今後の課題を2回に分けて報告したい。

 ◇素朴で真面目な印象。本当の顔か、それとも演技なのか

 「私は実は中国人。中国語で話そうか?」。7月8日に行ったインタビューの冒頭、黒人ラッパーのようなアクセントの英語で言った後、大きな笑い声を上げたのは、タリバンの交渉団を率い、ドーハにある政治事務所の副代表を務めるシェール・モハンマド・アッバス・スタネクザイ氏だ。タリバン政権(1996〜2001年)で副外相や副保健相を務めた。マスコミの単独インタビューに応じることはまれな人物で、こわもてという印象を抱いていたので面食らった。同時に冗談とはいえ、自らを「中国人」と名乗ったことは、タリバンと中国の関係の良好さを物語るようで興味深かった。近年、同氏をはじめとしてタリバン幹部が中国を相次いで訪問しており、両者の関係は深まっている。

 スタネクザイ氏はインタビュー中、こちらの質問をうなずきながら聞き、協議が続いている米軍の撤収時期の質問を除き、一つ一つ丁寧に答えた。同氏の方から「米国と合意予定の草案によると」などと切り出し、公表されていない草案の中身にも言及した。表情は終始明るく、語り口は自信に満ちているように映った。長年の悲願だった米軍撤収が近づいていることへの満足感が背景にあるのかもしれない。

 翌々日には、タリバンの交渉団の別のメンバーと昼食を共にした。彼は、私が宿泊しているホテルまで自ら日産車を運転してやって来た。レストランまで向かう車中で、ドーハでの暮らしぶりについて聞いた。「(以前に暮らしていた)パキスタンでは行動が制限されていたが、今は自由に行動できてうれしい」「家族も連れてきているので、平和な日常というのは貴重だ。住宅はカタール政府が提供してくれている」などと明かした。

 この日の気温は48度。車中のエアコンもほとんど利かなかった。「車の中は暑いから飲んだ方がいい」。ガソリンスタンドに寄り、売店でジュースまで買ってきてくれる気の配りようだった。

 食事をしたのは、中心部から少し離れたトルコ料理レストラン。地元のローカル食堂といった趣だ。「普段はほとんど外食しないから、高級なレストランは知らない。ここは以前に来たことがあっておいしかった。あなたの口に合えばいいが」と言って、私にケバブやラムチョップを勧めた。彼はアフガンの美しさなどについて語り、平和は重要だと力説した。残った料理は「家で食べる」と言って、店員にパックに詰めてもらい、かばん代わりの使い古したビニール袋に入れて持ち帰った。

 彼らの人柄について、総じてネガティブな印象は受けなかった。素朴でまじめな人たちという印象だ。彼らの私に対する対応が柔らかかった理由は、タリバンが信頼する人物が仲介してくれたということも一因だろうし、マスコミに真摯(しんし)に対応することで、タリバンへの印象を良くしたかった可能性もある。

2717チバQ:2019/07/31(水) 18:33:24
◇政治の話になると、やっぱり強硬

 「市民が攻撃の巻き添えになるのは致し方ない。外国部隊の占領下でのいかなる選挙も受け入れない」。純朴な印象だった人柄の一方で、彼らの主張はやはり強硬だった。タリバンの攻撃で多数の子どもを含む市民が犠牲になっていることについて、「米国はアフガンを占領したうえ、無人機の攻撃で無実の市民を殺害している。我々はそもそも市民を標的にしていないし、市民は巻き込まれるケースがあるだけだ。我々だけ批判されるのはおかしい」と反論した。もちろん米側の攻撃も批判されるべきだが、だからといって、多くの市民がタリバンの攻撃によって犠牲になってきたことを正当化することはできない。この主張を受け入れられない人も多いだろう。

 また、国際テロ組織「アルカイダ」との関係についてタリバンのスハイル・シャヒーン報道官は「アルカイダとのつながりがあると批判するならば、証拠を示さなければいけない」と繰り返すだけで、否定も肯定もしなかった。当事者間対話に参加した女性活動家の一人は「タリバンがアルカイダと縁を切るとは思えない。その証拠に彼らは、公の場で一度もアルカイダを『テロ組織』と言っていないし、批判もしていない」と語り、両者の関係断絶に懐疑的な見方を示す。また麻薬密売もタリバンの資金源の一つとみられており、タリバンが政治参加するに当たって解決すべき課題は多い。

 ◇女性の権利擁護をアピールするけれど…

 かつてのタリバン政権は、教育や就労など女性の権利を制限したとして欧米メディアから厳しく批判された。女性が頭から全身を覆うブルカの着用を義務化したことも「女性差別」の象徴と捉えられた。

 だが今回は、こうしたネガティブなイメージからの脱却を図ろうとしていたようだ。タリバンの交渉団やアフガン政府幹部、政治家や人権活動家が参加した当事者間対話の会場には、欧米の女性記者が数人取材に来ていたが、シャヒーン報道官は他の男性記者と同様に対応していた。ロシアの通信社の女性記者は、太ももから下が見えるワンピース姿だった。タリバンの報道官がどういう反応を示すのか興味があったが、1対1の取材にも問題なく応じていた。女性記者の衣服に関わらず平等に対応することで、穏健化をアピールしたかったのかもしれない。

 ただ、完全に徹底できていたわけではない。私が、タリバン側の主張を代弁する事実上の広報メディアの記者で、交渉団メンバーを父に持つ男性と立ち話をしていた時のことだ。スカーフを頭に巻いた米国メディアの女性記者が近づいてきて、話に加わろうとした。その瞬間、男性は突然顔を背けてさっと立ち去ってしまった。女性記者に聞くと、1時間ほど前にもスカーフをせずに近づいて逃げられていたという。男性の真意は定かではないが、女性記者は「タリバンは女性の権利を守るとか言うけど、結局ブルカ姿でないといけないのね。本質は何も変わっていない」と憤っていた。女性の権利を巡るタリバンと欧米の価値観の違いは埋めがたいことを垣間見た気がした。【松井聡】

【関連記事】

2718チバQ:2019/08/05(月) 16:59:58
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190805-00000010-jij_afp-int
次々と逃げ出そうとする王女たち、人権問題に注目集まる UAE
8/5(月) 12:11配信 AFP=時事
次々と逃げ出そうとする王女たち、人権問題に注目集まる UAE
アラブ首長国連邦のムハンマド・ビン・ラシド・マクトム副大統領兼首相・ドバイ首長(左)と妻のハヤ妃。ドバイのナドアルシバ競馬場にて(2008年3月29日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】王女らがここ数年、アラブ首長国連邦(UAE)から立て続けに脱出を試みている。3人目となったのはムハンマド・ビン・ラシド・マクトム(Mohammed bin Rashid Al-Maktoum)UAE副大統領兼首相・ドバイ首長(70)の妻、ハヤ妃(Princess Haya、45)だ。

 ハヤ妃は、ヨルダンのアブドラ・イブン・フセイン現国王(King Abdullah Ibun al-Hussein)の異母妹で、馬術のヨルダン代表選手としてオリンピックに出場した経歴を持つが、今年、英ロンドンの高等法院に、強制結婚からの保護措置を裁判所が命じる制度の適用を申請したことが明らかになった。

 UAEは、欧米に対し華やかで近代的な国家というイメージを植え付けようとしているが、ハヤ妃やマクトム氏の娘2人が逃げ出そうとしたことで、同国の人権問題に厳しい目が向けられていると活動家らは指摘する。

 2000年には、マクトム氏の娘であるシャムサ(Shamsa)王女が、英イングランドでの休暇中に側近らの目を盗んで逃げ出そうとした。だが、2か月後に見つけ出され、ドバイに強制的に連れ戻されたと伝えられている。

 また、2018年には、シャムサ王女の妹ラティファ(Latifa)王女がドバイから逃げ出そうとしたが、インド沖で捕えられたとみられている。

■偽善行為

 一連の出来事は、ドバイを中東の現代都市にしようと試みるマクトム氏の取り組みに泥を塗ることになった。

 ドバイは近年、石油資源依存から脱却し、世界から投資を集め、観光の中心地へと転換することで急速に発展している。

 ドバイは2018年11月、国際寛容サミット(World Tolerance Summit)を主催したが、これまで人権をないがしろにしていたことを考えれば、偽善極まりない行為だと人権団体から批判を浴びた。

 さらに、複数の人権団体が、法的根拠なしに政府に反対する人々を拘束しているとして非難している。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は7月、UAEは正規の登録をしているイスラム系政治団体の活動家ら少なくとも5人を、刑期を終えた後も拘束し続けていると指摘した。

 UAEの法制度の犠牲になっている個人や企業を支援する国際NGO「ディテインド・イン・ドバイ(Detained in Dubai)」はAFPの取材にこう語った。「ラティファ王女やハヤ妃の問題は、地域特有の欠陥を明らかにした。虐待に関する法律を整備しなければ、この問題はUAEの法制度の悩みの種となるだろう」。UAEの法制度の欠陥は「特に女性の人権に関して顕著だ」という。

■消息が途絶えた2人の王女
 ラティファ王女の失踪は、国際的な注目を浴びた。王女は2018年3月、ヨットで逃げようとしていたところを捕まり、ドバイに強制的に戻されたと支援者らは主張している。それ以来、ラティファ王女は公の場に姿を見せなかったが、その後、元国連(UN)人権高等弁務官でアイルランド元大統領のメアリー・ロビンソン(Mary Robinson)氏とドバイで会っている画像が公開された。

 ロビンソン氏はラティファ王女が逃げ出そうとしたことや動画を撮影したことを認め、王女は「明らかに問題を抱えている」と指摘した。

 支援者が公開した、失踪前にラティファ王女が撮影したとされる動画で王女は、父親が評判ばかり気にしていると激しく批判し、「もし、あなたがこの動画を見ているなら、あまり良いことではありません。私は死んでいるか、とても悪い状況に置かれているでしょう」と語った。

 さらに「姉のシャムサ」は2000年に英国で逃亡を図ったが、2か月後に「大勢の男」に拉致され、フランス経由でドバイに連れ戻されたとも語った。シャムサ王女は現在、「自由を奪われ、精神科医や看護師に付き添われている」という。

 シャムサ王女の失踪は謎に包まれており、王女は約20年間、公の場に姿を現していない。 【翻訳編集】 AFPBB News

2719チバQ:2019/08/08(木) 18:12:04
https://www.sankei.com/world/news/190806/wor1908060001-n1.html
【中東ウオッチ】トルコ大統領、試練の夏 求心力低下…経済・安保にも不透明感
2019.8.6 10:00
 トルコのエルドアン大統領が試練の夏を迎えている。7月には中央銀行の総裁を更迭して経済政策を主導する構えをみせたが、「中銀の独立性を侵している」との市場の不信感は根強く、経済低迷から脱却できるかは不透明だ。一方、自らが率いる与党では同月、外相などを歴任した重鎮が離党を表明、求心力の低下があらわになった。トランプ米政権との関係も不安定で、エルドアン政権は重要な岐路に立っている。
(カイロ 佐藤貴生)

■市場の信任

 トルコ中銀は7月25日の金融政策決定会合で、24%の主要政策金利を19・75%に引き下げることを決めた。エルドアン氏はこれに先立つ同月上旬、中銀総裁を更迭して副総裁を昇格させ、「本格的に金利を下げる。インフレも大きく縮小するだろう」と述べていた。このため市場は利下げを織り込み済みで、通貨リラに大きな変動はなかった。

 リラはこの2年で対ドルで4割も下げ、トルコでは輸入品や食料品が急騰。中銀は昨年9月、政策金利を6ポイント以上も引き上げて24%とし、据え置いてきた。その結果、リラ安が落ち着くなど一定の効果を上げた。今回の利下げは金融政策の転換を意味する。

 トルコではインフレ率や失業率の高止まりが続き、企業はドル建て債務の返済に苦しんでいる。エルドアン氏はリラ急落の中でも、通貨政策の常識に反して利下げを主張、市場の反発を招いてきた。年末まで政策金利を段階的に引き下げる意向を示しているが、市場の信頼を回復できるかは不透明だ。

■身内の反乱

 エルドアン氏の与党「公正発展党」(AKP)では7月8日、同党の結成にかかわり副首相や外相を務めたババジャン氏が、「未来に向けて新たなビジョンが必要だ」と述べて離党を表明した。エルドアン氏の同志だったギュル前大統領やダウトオール元首相らと新党結成を計画しているともいわれる。

エルドアン氏の求心力に陰りがみえたのが3月の統一地方選だった。長くAKPの牙城だった首都アンカラと最大都市イスタンブールの市長選で最大野党、共和人民党(CHP)に敗北。イスタンブール市長選では、「不正があった」とのAKP側の主張を受けて6月に再選挙が行われたが、重ねてCHPに敗れ、支持離れが鮮明になった。

 政敵を「テロリスト」などと呼ぶエルドアン氏の政治手法は国内世論を真っ二つに分断してきた。たとえば、大統領の権限拡大の是非を問う2017年の国民投票は賛成が51%、反対が49%と、エルドアン氏にすれば薄氷を踏む勝利だった。反エルドアンの機運が高まる兆しは数年前から生じていたといえる。

2720名無しさん:2019/08/08(木) 18:12:23
■意趣返し

 エルドアン氏の大統領任期は23年まで残っている。国会でもAKPなど与党側が過半数を維持しているし、3月の統一地方選も全体でみれば与党連合が勝利した。

 政権基盤自体は危機的状況とまではいえず、イスタンブール市長選の再選挙後も、エルドアン氏の政策に大きな変化はみられない。外交面でいえば、冷え込む対米関係を背景に、ロシアへの依存がさらに強まる可能性がある。

 7月12日には米欧諸国の反対を押し切って購入した、ロシア製防空システム「S400」の国内搬入が始まった。トルコはロシアの前身国家、ソ連の封じ込めを念頭に創設された欧米主導の軍事同盟、北大西洋条約機構(NATO)の加盟国だ。

 この動きを受け、トランプ米政権は最新鋭ステルス戦闘機F35のトルコへの供給は「不可能だ」とする声明を出した。「敵対者に対する制裁措置法」(CAATSA)に基づくトルコ制裁を計画しているとも報じられてきた。

 しかし、エルドアン氏は26日、米政権がF35の供給を拒否するなら、別の国から戦闘機を入手する意向を表明、一歩も引かない構えだ。ロシアの国営防衛企業は、トルコが望むなら最新鋭戦闘機スホイ35を供与する用意があるとしている。

 こうした中、トランプ米大統領は26日、S400を導入したトルコを「非難しない」と述べ、制裁の可否の決定期限についても明言しなかった。ロシアが主要兵器を今後もトルコに供給し続けるなら、NATO体制が根底から揺らぐ事態となるだけに、対応に苦慮している様子がうかがえる。

 米国は16年のクーデター未遂事件で、トルコ当局が「黒幕」と断定した米国在住のイスラム指導者、ギュレン師の身柄引き渡しに応じていない。また、米国はシリア内戦で、少数民族クルド人の民兵組織を支援してきた。同組織は、分離独立を掲げるトルコの非合法組織「クルド労働者党」(PKK)の分派とされる勢力だ。エルドアン氏とトルコの「離反」の底流には、こうした問題での米側への反発があることは間違いない。

 経済、政治、さらには安全保障と、政権の盛衰を分ける重要課題がめじろ押しのエルドアン氏。今年はひときわ暑い夏になりそうだ。

2721チバQ:2019/08/12(月) 17:32:20
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201908/CK2019081202000149.html
混迷のイエメン内戦 南部分離勢力が大統領宮殿占拠

2019年8月12日 朝刊


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 【カイロ=奥田哲平】内戦が続くイエメンのハディ大統領率いる暫定政権が拠点を置く南部アデンで十日、南部の分離独立を主張する「南部暫定評議会」(STC)が大統領宮殿などを占拠し、市街地全域を掌握した。両勢力は反政府武装組織フーシ派の掃討作戦で共闘してきたが、内部抗争に発展した形。「世界最悪の人道危機」(国連)とされるイエメン情勢が一段と混迷している。

 AFP通信によると、イエメン外務省は「クーデターだ」と非難。アデンにとどまっていた内相ら政府職員は脱出した。サウジアラビア主導のアラブ連合軍は十一日、STCに撤退を求め、占拠する政府施設を攻撃したもようだ。

 発端は一日、アデンで開かれた軍事パレードがフーシ派の無人機で攻撃され、民兵組織の司令官ら四十人近くが死亡した事件。民兵側は、暫定政権がフーシ派に司令官殺害をけしかけたと疑い、七日から市街戦に発展。少なくとも約四十人が死亡した。

 イエメン内戦は、ハディ暫定政権を推すサウジ、アラブ首長国連邦(UAE)両国とフーシ派を支援するイランの「代理戦争」。アデンは二〇一四年にフーシ派が首都サヌアを掌握した後、脱出した暫定政権が首都機能を置いていた。

 だが、実際はUAEの軍事支援を受けるSTCの影響力が強く、政府高官は本紙に「クーデターの背後にはUAEがいる」と非難。STCと暫定政権の対立が本格的な武力衝突に発展すれば、内戦の構図がフーシ派も含めた三つどもえになる上、対イランで連携するサウジとUAEの関係にも亀裂が入りそうだ。

 イエメン内戦を巡っては、昨年十二月に国連仲介の和平協議で、暫定政府とフーシ派が部分停戦や捕虜交換などで合意。だが、本格的に発効しておらず、破綻する懸念が高まっている。内戦では一万七千人超の民間人が死傷し、国民の約三人に一人にあたる約一千万人が飢えに苦しむ。

2722チバQ:2019/08/12(月) 17:33:37
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201908/CK2019081102000142.html
レバノン紙、一面黒塗り 政治停滞に「目を覚ませ」

2019年8月11日 朝刊


紙面を黒塗りにした8日付のデーリー・スター紙

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 【カイロ=奥田哲平】レバノンの英字紙「デーリー・スター」が八日付の新聞一面を黒塗りにして発行した。宗派対立で停滞する政治や、財政危機などに警鐘を鳴らす狙い。最終面で「手遅れになる前に目を覚ませ」と訴えた。

 デーリー・スターは一九五二年創刊の主要英字紙。八日付の一面は紙面に国名だけ書かれ、二面からも記事はなく、一ページごとに「政府の行き詰まり」「25%の失業率」「一千億ドルに迫る公的債務」「百五十万人以上の難民」「道端にあふれるごみ」などと見出しだけでレバノンが抱える問題を示した。

 ナディム・ラディキ編集局長は本紙に「記事を掲載しないのは難しい決断だった。だが、問題を放置すれば国が崩壊する危機にある。政治家だけではなく、国民にショックを与えなければ、と考えた」と語る。

 レバノンでは有力紙「アンナハル」も昨年十月、新内閣が発足しない政治低迷に対し、空白の紙面で抗議の意志を示した。

 多数の宗派が混在し、内戦が繰り広げられた歴史があるレバノンでは、昨年五月に総選挙が実施され、八カ月後の今年一月末にようやくハリリ首相の挙国一致内閣が発足。だが、六月末にガリブ国務相(難民担当)の車列が銃撃され、側近二人が死亡。背景には宗派対立が指摘され、十日に再開されるまで週次閣議さえ開けなくなっていた。

2723チバQ:2019/08/12(月) 17:35:35
https://www.afpbb.com/articles/-/3239474
イエメン南部独立派が大統領宮殿占拠、「内戦の中の内戦」で人道状況悪化の懸念
2019年8月11日 11:44 発信地:アデン/イエメン [ イエメン アラブ首長国連邦 サウジアラビア 中東・北アフリカ ]
【8月11日 AFP】(写真追加)イエメン南部の独立を目指している「南部暫定評議会(STC)」系の武装勢力が10日、同国第2の都市アデン(Aden)で激しい戦闘の末、アブドラボ・マンスール・ハディ(Abedrabbo Mansour Hadi)暫定大統領の宮殿などを占拠した。イエメンが「内戦の中の内戦」に陥り、世界最悪水準の人道状況が一層悪化する懸念も出ている。

 親イランのイスラム教シーア派(Shiite)系反政府組織フーシ派(Huthi)と戦ってきた南部暫定評議会と暫定政権だが、死者が出る激しい戦闘となったことで、両者の深い対立が改めて示された。


 イエメン北部で生まれたフーシ派と戦っているサウジアラビア主導の連合軍は、現在サウジにいるハディ暫定大統領を支援している。

 サウジの同盟国であるUAEによって訓練を受けた武装勢力、セキュリティーベルト隊(Security Belt Force)もフーシ派と戦ってきたが、セキュリティーベルト隊は7日からアデンで暫定政権側と戦闘を繰り広げていた。

 セキュリティーベルト隊は主に、イエメン南部の独立を目指す南部暫定評議会を支持する戦闘員から構成されている。イエメン南部は、英国から独立した1967年から南北イエメンが統合して現在の形になった1990年まで、北部とは別の独立国だった。

 今回の戦闘は7日、セキュリティーベルト隊の指揮官の葬儀の最中に始まった。この指揮官は、フーシ派が今月1日にアデンの西にある訓練キャンプをドローンとミサイルで攻撃した際に死亡した36人の中の一人だった。

 医療関係者によると7日からの戦闘で少なくとも18人が死亡した。国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」は9日、8日の夜以降、75人の負傷者を治療したと発表した。

 セキュリティーベルト隊の幹部は10日夜、大統領宮殿にいた約200人の兵士を安全に退去させ、宮殿を占拠したと明らかにした。その際に戦闘はなかったという。ある目撃者も、大統領宮殿がセキュリティーベルト隊に引き渡されたと語った。

 暫定政権とセキュリティーベルト隊の関係は数年前からこじれており、2018年1月にも暫定政権が南部独立派の集会を妨げたことをきっかけに戦闘となり、3日間で38人が死亡、222人が負傷していた。

 独立系シンクタンク「国際危機グループ(ICG)」は、反フーシ派同士の争いでイエメン南部が「内戦の中の内戦」に陥り、世界最悪の水準にある同国の人道状況が更に悪化して政治的解決を一層難しくする恐れがあると警告した。

 暫定政権は、アラブ首長国連邦(UAE)の支援を受けた「クーデター」だとして激しく非難した。

 UAEの国営首長国通信(WAM)によると、同国のアブドラ・ビン・ザイド・ナハヤン(Abdullah bin Zayed Al-Nahyan)外務・国際協力相は、UAEは状況の沈静化に向けて最大限の努力をしていると述べるとともに、イエメンの暫定政権と南部独立派は互いに戦うのではなくフーシ派との戦いに集中すべきだとの考えを示した。(c)AFP

2724チバQ:2019/08/20(火) 10:38:23
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190819-00000574-san-m_est
イスラエル再選挙まで1カ月 ネタニヤフ首相の続投が焦点
8/19(月) 22:27配信産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】イスラエルで国会(一院制、定数120)の再選挙が行われる9月17日まで1カ月を切った。ネタニヤフ首相が続投を決めるかが、最大の焦点だ。世論調査では同氏率いる右派・宗教勢力と中道・左派勢力の接戦が予想されている。選挙の結果はトランプ米政権が策定中の包括的な中東和平案や対イラン包囲網など、国際政治にも影響を与えそうだ。

 イスラエルでは4月の総選挙で右派・宗教勢力が勝利したものの、ネタニヤフ氏が主導した政権樹立のための連立交渉が決裂し、再選挙に持ち込まれた。

 最新の世論調査では、ネタニヤフ氏率いる右派の与党「リクード」と、野党勢力を牽引する中道政党連合「青と白」がともに30議席前後を獲得する見込み。右派・宗教勢力も中道・左派勢力も過半数に届かない可能性が指摘されている。

 4月の総選挙後の連立交渉では、5議席を獲得したリーベルマン前国防相の極右政党「わが家イスラエル」が、ユダヤ教超正統派の若者に対する徴兵免除の撤廃を求めて超正統派の政党と対立、連立入りを拒否した。「わが家」は今回も同様の姿勢を取るとみられ、これがネタニヤフ氏の続投を阻むハードルとなっている形だ。前回選と同じくパレスチナ問題は主要な争点には浮上していない。

 ネタニヤフ氏の首相在任期間は7月、通算で13年4カ月余りに達し、「建国の父」と称されるベングリオン初代首相を超え、史上最長となった。パレスチナやイランに対する強硬姿勢が自国の安全保障に敏感な右派の支持を集めてきた。

 ただ、イスラエル検察は収賄罪などでネタニヤフ氏を訴追する方針を示しており、10月にも同氏の事情聴取を行う見通しとされる。首相の座を維持できなければ、政治生命の危機に追い込まれる可能性がある。

 トランプ米政権は4月の選挙に先立ち、イスラエルが1967年に占領したシリア南部のゴラン高原に対するイスラエルの主権を承認するなど、ネタニヤフ氏を側面から支援した。米政権の動向も選挙戦の行方を左右しそうだ。

2725チバQ:2019/08/29(木) 14:38:20
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190829-00000029-jij_afp-int
イエメン「内戦の中の内戦」 暫定政権が南部アデン奪還を発表、独立派は否定
8/29(木) 14:10配信AFP=時事
イエメン「内戦の中の内戦」 暫定政権が南部アデン奪還を発表、独立派は否定
イエメン第2の都市アデンの空港付近を巡回警備する南部独立派「南部暫定評議会」の武装勢力「セキュリティーベルト隊」の戦闘員(2019年8月28日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イエメン暫定政権は28日、拠点とする国内第2の都市アデン(Aden)を、南部の分離独立を主張する「南部暫定評議会(STC)」から奪還したと発表した。ただ、STC側は現在も市内の大部分を掌握していると主張し、暫定政権の発表に異議を唱えている。

 イエメン暫定政権は、北部の首都サヌアが2014年に親イランのイスラム教シーア派(Shiite)系反政府組織フーシ派(Huthi)に占拠されて以降、アデンを拠点としてきた。ところが今月初め、STCがアデンを占拠。約3週間にわたって暫定政権軍との抗争が続いている。

 暫定政権のムアンマル・イリヤニ(Moammer al-Eryani)情報相は、国際社会が認めるアブドラボ・マンスール・ハディ(Abedrabbo Mansour Hadi)暫定大統領の政権に忠誠を誓う部隊が「アデンの大統領府と周辺地区を制圧した」とツイッター(Twitter)で発表。「暫定政権軍と治安部隊は、同地区を完全に掌握している」と述べた。

 しかし、STC側の民兵組織「セキュリティーベルト隊(Security Belt Force)」の高官筋はAFPの取材に対し、暫定政権の主張には証拠がないとの見解を表明。アデンの大部分は今もSTCが支配しており、近郊に進入した暫定政権軍は反撃され後退したと語った。

 現地のAFPの記者によると、アデン空港付近には現在もSTCの戦闘員が展開しているという。【翻訳編集】 AFPBB News

2726チバQ:2019/09/02(月) 11:15:08
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190901-00000013-asahik-int
イスラエル、強める越境攻撃 汚職疑惑の政権、親イラン勢力たたき 総選挙控え
9/1(日) 16:00配信 有料朝日新聞デジタル
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イスラエル、強める越境攻撃 汚職疑惑の政権、親イラン勢力たたき 総選挙控え
イスラエルのネタニヤフ首相
 イスラエルが周辺国を相次いで越境攻撃し、地域の緊張を高めている。いずれも対立するイランが絡む駐留部隊などを標的にした。ネタニヤフ首相は9月中旬にやり直し総選挙を控えており、イランの脅威を唱えて国内の支持を広げつつ、同盟国・米国の後ろ盾も固めたい思惑がありそうだ。(エルサレム=高野遼、テヘラン=杉崎慎弥)

 レバノンメディアなどによると、同国のイスラム教シーア派組織ヒズボラは8月27日、爆発物を積んだ無人機2機が25日に首都ベイルート南郊に飛来し、1機が墜落するなどしたと発表した。
 ヒズボラの指導者ナスララ師はイスラエルの攻撃と断じて報復を示唆。……

2727チバQ:2019/09/02(月) 11:22:36
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190831-00000003-asahi-int
再選挙のイスラエル、汚職疑惑の首相が苦戦 右派分裂で
8/31(土) 5:00配信朝日新聞デジタル
再選挙のイスラエル、汚職疑惑の首相が苦戦 右派分裂で
イスラエル総選挙の構図
 9月17日投開票のイスラエルの総選挙(定数120)で、ネタニヤフ首相が厳しい戦いを強いられている。4月の総選挙後に組閣に失敗し再選挙となったが、さらなる混戦が予想される。政策的な争点に乏しく、焦点は汚職疑惑を抱えたネタニヤフ氏の続投の是非に絞られている。

 4月の総選挙では、35議席を得たネタニヤフ氏率いる与党リクードが勝利を宣言したが、その後の連立工作に失敗して組閣できず、同国初の再選挙になった。

 ネタニヤフ氏が苦戦する理由の一つは、支持基盤である右派勢力の分裂だ。ユダヤ教超正統派の徴兵免除をめぐり、連立入りを拒んだ極右政党「イスラエル我が家」(5議席)がネタニヤフ氏への不支持を表明し、野党との選挙協力に動いている。与党は他の右派勢力で連立政権を目指すが、過半数の議席を得られる見通しは立っていない。

朝日新聞社

2728チバQ:2019/09/02(月) 11:44:03
https://www.asahi.com/articles/ASM921VD2M92UHBI002.html
シーア派組織、イスラエル軍にミサイル 死傷者なし
エルサレム=高野遼 2019年9月2日10時16分
 イスラエル軍は1日、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラから、レバノン国境沿いに展開する同軍に向け、複数の対戦車ミサイルが発射されたと発表した。軍施設や車両に被害が出たが、死傷者はなかったという。同軍は即座に反撃した。

 イスラエル軍によると、攻撃を受けたのは1日午後4時ごろ。同軍はレバノン南部にあるヒズボラの拠点などに約100発の砲撃を実施するなど反撃した。

 両者間では約1週間前から緊張が高まっている。8月24日にはイスラエル軍がシリア国内を空爆し、ヒズボラのメンバー2人が死亡。翌25日には、同軍がベイルートにあるヒズボラ関連施設を攻撃したとされる。ヒズボラは報復を予告していた。

 ヒズボラは、イスラエルと敵対するイランの支援を受けており、イスラエルにとって最大の脅威だ。双方が直接攻撃をし合う事態にまで発展したことで、さらなる対立激化が懸念されている。(エルサレム=高野遼)

2729チバQ:2019/09/03(火) 14:59:51
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190902-00000565-san-m_est
ヒズボラとイスラエルが一時交戦
9/2(月) 20:57配信産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラは1日、イスラエルにミサイルを発射し、同国軍の拠点や戦車を攻撃した。イスラエルは報復としてヒズボラの軍事拠点などに約100発のミサイルを発射した。ロイター通信が伝えた。

 双方の攻撃は沈静化したもようだが、ヒズボラはシーア派大国イランの影響下にあるとされ、米・イランの軍事的緊張が高まる中、イスラエルとの間で戦闘が激化するとの懸念が出ていた。8月下旬にはレバノンでイスラエルの無人機2機墜落し、ヒズボラは自らの拠点で爆発があったと非難していた。

 イスラエルのネタニヤフ首相は9月1日、「あらゆるシナリオに備えるよう指示した」と述べた。イスラエルは8月、レバノンのほかシリアやイラクのシーア派民兵組織の拠点を相次いで攻撃したとみられる。

 イスラエルでは17日に国会のやり直し選挙が行われる予定で、治安情勢への関心が高まりそうだ。

2730チバQ:2019/09/03(火) 15:00:53
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190902-00000082-jij-m_est
対レバノン境界で攻撃応酬=イスラエル、総選挙控え強硬対応
9/2(月) 17:43配信時事通信
対レバノン境界で攻撃応酬=イスラエル、総選挙控え強硬対応
1日、イスラエル北部のレバノンとの境界近くに展開したイスラエル軍部隊(EPA時事)
 【エルサレム時事】イスラエルとレバノンの境界地帯で1日、イランの影響下にあるイスラム教シーア派武装組織ヒズボラとイスラエル軍が攻撃の応酬を繰り広げた。

 17日に総選挙を控えるイスラエルのネタニヤフ政権には、対イランで強硬な対応を取って有権者にアピールしたいという思惑もあり、当面は一触即発の状況が続きそうだ。

 境界地帯では1日、ヒズボラがイスラエル領内に複数の対戦車ミサイルを撃ち込んだのに対し、イスラエル軍は約100発の空爆や砲撃で反撃した。国防相を兼任するネタニヤフ首相は2日の声明で「イスラエルの安全を維持するため、われわれは陸海空で必要なことをすべて行い続ける」と強調した。

 ヒズボラがミサイルを発射した背景には、イスラエルが8月下旬、レバノン国内のヒズボラの影響力が強い地域の上空に繰り返し無人機を送り込んでいたという事情がある。無人機の一部は地上への攻撃を仕掛けたとされ、ヒズボラの指導者ナスララ師は報復を宣言していた。

 イスラエルは4月の総選挙後、ネタニヤフ首相が連立政権の組閣に失敗し、改めて選挙が行われる異例の事態となった。首相としては指導力に陰りが出る中、安全保障面での実績を誇示して支持回復につなげたいところだ。

2731チバQ:2019/09/07(土) 21:51:45
https://digital.asahi.com/articles/ASM8P262CM8PUHBI005.html?_requesturl=articles%2FASM8P262CM8PUHBI005.html&amp;rm=357
再選挙のイスラエル、汚職疑惑の首相が苦戦 右派分裂で
有料記事

エルサレム=高野遼 2019年8月31日05時00分
 9月17日投開票のイスラエルの総選挙(定数120)で、ネタニヤフ首相が厳しい戦いを強いられている。4月の総選挙後に組閣に失敗し再選挙となったが、さらなる混戦が予想される。政策的な争点に乏しく、焦点は汚職疑惑を抱えたネタニヤフ氏の続投の是非に絞られている。

 4月の総選挙では、35議席を得たネタニヤフ氏率いる与党リクードが勝利を宣言したが、その後の連立工作に失敗して組閣できず、同国初の再選挙になった。

 ネタニヤフ氏が苦戦する理由の一つは、支持基盤である右派勢力の分裂だ。ユダヤ教超正統派の徴兵免除をめぐり、連立入りを拒んだ極右政党「イスラエル我が家」(5議席)がネタニヤフ氏への不支持を表明し、野党との選挙協力に動いている。与党は他の右派勢力で連立政権を目指すが、過半数の議席を得られる見通しは立っていない。

 ログイン前の続き一方、ガンツ元参謀総長が率いる野党「青と白」(35議席)をはじめとする中道・左派勢力も、過半数には届かないとみられている。野党内にはネタニヤフ氏を排除した与党との「大連立」を提案する声もある。これに対し、与党は所属候補にネタニヤフ氏への支持を誓約させるなど、神経をとがらせている。

 ネタニヤフ政権は中東和平をめぐり、トランプ米大統領との太いパイプを生かし、パレスチナに対して強硬な政策を続けてきた。政権交代が実現すれば、イスラエルの対米関係やパレスチナ政策が変化する可能性もある。報道各社の世論調査では与野党の競り合いが続いている。

与党に訴追を阻む動き
 5期目の政権を狙うネタニヤフ氏は7月、首相在任期間が13年4カ月を超え、国内最長記録を更新した。今回の選挙は、自身の汚職疑惑という火種を抱え、その政治生命をかけた戦いとなる。

 検察は2月、大手通信企業の経営上の便宜を図った見返りに、同社が運営するニュースサイトに自身に好意的な報道を求めたなどとして収賄や背任などの罪でネタニヤフ氏を起訴する方針を決めた。10月には本人の言い分を聞き取る司法手続きを始め、その後に正式起訴をする予定だ。

 総選挙でネタニヤフ氏の続投が決まれば、与党はネタニヤフ氏の訴追を阻む動きに出るとの見方が強い。実際、5月には与党が、国会が反対すれば起訴できないように法改正をする動きをみせている。

 野党や法曹界は「民主主義の否定だ」と反発する。7月には元首相のバラク氏が政界復帰を果たし、「民主主義崩壊の危機」を訴える新党を立ち上げるなど、野党は汚職疑惑の追及を強めてきた。

 これに対し、ネタニヤフ氏は汚職についての議論を避け、安全保障や外交における「強いリーダー像」を訴え、一定の支持を固めている。

 テルアビブ大のダニエル・バルタル教授(政治心理学)は「国内外の脅威をあおり、強いリーダーの必要性を訴えるネタニヤフ氏は、市民の心理を突いている。だが同時に社会を分断し、敵を作っているのも事実だ」と分析している。(エルサレム=高野遼)

2732チバQ:2019/09/10(火) 10:53:04
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190910-00000011-jij-m_est
ネタニヤフ首相が苦戦=野党「大連立」模索も-イスラエル総選挙
9/10(火) 7:07配信時事通信
ネタニヤフ首相が苦戦=野党「大連立」模索も-イスラエル総選挙
8日、エルサレムで閣議に臨むイスラエルのネタニヤフ首相(AFP時事)
 【エルサレム時事】9月17日投票のイスラエル総選挙(国会定数120)が1週間後に迫った。

 4月に行われた選挙の事実上のやり直しで、ネタニヤフ首相の続投の是非が引き続き焦点だが、首相の右派与党リクードなど続投を支持する勢力が過半数の議席を獲得するのは困難な情勢。ガンツ元軍参謀総長が率いる最大野党の中道連合「青と白」は、ネタニヤフ氏を退陣に追い込んだ上でリクードとの「大連立」も視野に入れる。

 4月の総選挙ではリクードなど右派・宗教勢力が過半数の65議席を占めた。しかし、ネタニヤフ首相が勢力内の世俗系と宗教系の対立を解消できず、連立政権の組閣に失敗。国会は初招集から1カ月で解散される異例の展開となった。

 地元各メディアの世論調査によると、今回の選挙では、首相を支持する勢力は55議席前後にとどまりそうだ。4月の選挙で首相側だった世俗色の強い極右政党「わが家イスラエル」は、「宗教政党が加わる政権には参加しない」(党首のリーベルマン前国防相)と主張し、首相と距離を置く。

 ただ、「青と白」も中道・左派などの反ネタニヤフ勢力を束ね切れておらず、過半数確保には従来の対立構図を超えた協力関係の構築が必要になりそうな情勢だ。ガンツ氏は5日の集会で「ネタニヤフ氏抜き」のリクードとの連立政権樹立に意欲を示した。

 4月の選挙ではともに35議席で第1党の座を分け合ったリクードと「青と白」は、今回もそれぞれ30議席超の獲得が見込まれている。リクードが第1党を維持できなかった場合、ネタニヤフ氏の続投は難しくなる。

2733チバQ:2019/09/10(火) 10:54:44
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190910-00000008-jij-n_ame
和平交渉、振り出しに=米、タリバンとの協議中止-アフガン戦争の出口見えず
9/10(火) 7:04配信時事通信
和平交渉、振り出しに=米、タリバンとの協議中止-アフガン戦争の出口見えず
トランプ米大統領=5日、ワシントン(AFP時事)
 【ワシントン、ニューデリー時事】合意間近とされていた米国とアフガニスタンの反政府勢力タリバンの和平交渉が振り出しに戻った。

〔写真特集〕アフガニスタン〜泥沼の戦場〜

 トランプ米大統領は8日に予定されていたタリバン指導者との会談を取りやめ、和平交渉も中止すると表明。タリバンも「米国民にさらなる被害が出るだろう」と態度を硬化させた。2001年の同時テロ以降続く「米史上最長の戦争」の出口は再び閉ざされた。

 ◇劇的な演出
 「もうだめだ。できない」。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、トランプ氏は5日、アフガンの首都カブールで起きた自爆テロで米兵を含む12人が死亡したことを聞き、タリバンとの会談中止を決めた。

 同紙によれば、和平交渉が大詰めを迎えた8月下旬、トランプ氏はホワイトハウスでの側近との会合で、最後の交渉を首都ワシントンで行うことを思い付いた。数日後にはアフガンのガニ大統領だけでなく、タリバン指導者もワシントン近郊のキャンプデービッド山荘に招くことを発案。9月8日の「劇的な和平合意」演出に向けた計画が動き始めた。

 ◇崩れた構想
 米政府は昨年7月以降、タリバンと和平交渉を繰り返した。9月1日に終了した9回目の協議では、米政府を代表するハリルザド・アフガン和平担当特別代表が135日以内に米軍約5000人を撤収させ、今後1年余でさらに段階的撤収を進めることを約束した。

 一方、タリバン側は国際テロ組織アルカイダと決別し、アフガンを対米テロ活動の拠点にしないことなどで「大筋で合意」した。だが、カブールでの自爆テロ後、タリバンが「外国軍の車列を狙った」と犯行声明を出したことで、トランプ氏の構想は崩れた。

 ◇タリバン優位
 トランプ氏がタリバン指導者とガニ大統領との「秘密会談」を予定していたのは、くしくも米同時テロから18年の数日前。トランプ氏がツイッターで会談計画があったことを暴露すると、与党共和党内からも「キャンプデービッドは、米指導者が同時テロ直後にアルカイダと後ろ盾であるタリバンへの対応を協議した場所だ。タリバンを招くようなことがあっては断じてならない」などと批判が噴出した。

 米政府は、タリバンが力を誇示し、アフガン政府との今後の交渉で優位な立場に立つためにテロを続けていると分析。ポンペオ国務長官は、タリバンがテロ攻撃をやめれば交渉再開の余地はあると示唆した。

 交渉中止は「タリバンの暴力を止めるための戦略だ」(アフガンの政治評論家アフマド・サイーディ氏)と評価する声もある。だが、トランプ氏が来年の大統領選に向け、アフガンからの米軍撤収を目指しているのは周知の事実。米シンクタンク大西洋評議会のジャビド・アフマド上級研究員は「タリバンは戦場でも交渉の場でも勝っている」と述べ、成果を焦るトランプ氏に対し、タリバンが依然として優位な立場にいると指摘している。

2734チバQ:2019/09/10(火) 11:00:20
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190828-00000069-jij-int
エルサレムに「外交事務所」=ホンジュラス
8/28(水) 14:25配信時事通信
 【サンパウロ時事】中米のホンジュラス政府は27日、9月1日にイスラエルのエルサレムで「外交事務所」の開所式を行うと発表した。

 エルナンデス大統領が出席する。ロイター通信が伝えた。

 ホンジュラスはテルアビブに大使館を置いているが、今年1月、エルナンデス氏がイスラエルのネタニヤフ首相らと会談した際に、大使館のエルサレム移転に向けた動きを加速させることで一致していた。

2735チバQ:2019/09/11(水) 13:16:30
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190911-00000025-asahi-int
苦戦のイスラエル首相、ヨルダン川西岸の一部併合表明
9/11(水) 11:06配信朝日新聞デジタル
苦戦のイスラエル首相、ヨルダン川西岸の一部併合表明
イスラエルのテルアビブで10日、会見するネタニヤフ首相=AP
 イスラエルのネタニヤフ首相は10日、今月17日の総選挙で首相を続投することになった場合、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区のうち、ヨルダン渓谷など一部地域をイスラエルに併合する考えを明らかにした。苦戦が続く選挙に向けて支持を固める狙いがあるが、パレスチナなどは強く反発している。

【写真】イスラエルのテルアビブで10日、会見するネタニヤフ首相=AP

 ヨルダン川西岸はイスラエルが第3次中東戦争で得た占領地。占領地に国民を移住させることは国際法に違反するが、イスラエルは入植地の建設を拡大してきた。今後、実際に併合に動くことがあれば、パレスチナをはじめ国際社会の反発は必至だ。

 ネタニヤフ氏が併合の意向を示したのはヨルダン渓谷と死海北部地域。東隣のヨルダンと国境を接し、イスラエルは安全保障上の観点から重要視してきた。現在はユダヤ人入植地とパレスチナ人の町が点在している。

2736チバQ:2019/09/11(水) 20:50:54
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1909110023.html
選挙勝てば占領地の一部併合 イスラエル首相
2019/09/11 18:49産経新聞

 【テヘラン=佐藤貴生】イスラエルのネタニヤフ首相は10日、17日に行われる国会(一院制、定数120)のやり直し選挙で首相続投が決まれば、占領地であるヨルダン川西岸の一部を併合すると表明した。選挙では与野党が接戦を展開しており、与党側の票を積み増す狙いがある。

 ネタニヤフ氏は、「選挙で明確な信任が得られれば、すぐに(併合を)行う」と述べた。対象は西岸地区の約3割に当たるヨルダン渓谷と死海の北部地域で、ロイター通信によると6万5千人のパレスチナ人のほか、ユダヤ人入植地に1万1千人のユダヤ人が住んでいる。

 西岸はイスラエルが1967年の第3次中東戦争で占領した。パレスチナの独立国家建設を目指す自治政府高官は「危険な侵略だ」と強く批判。また、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」案を支持する国際社会の反発も予想される。

 イスラエルでは4月の総選挙でネタニヤフ氏が率いる右派・宗教勢力が勝利したが、政権樹立の連立交渉に失敗した。今回も中道・左派勢力と互角の戦いが行われており、どちらも過半数に達しない可能性も指摘されている。

2737チバQ:2019/09/12(木) 13:16:26
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190911-00000585-san-m_est
選挙勝てば占領地の一部併合 イスラエル首相
9/11(水) 18:46配信産経新聞
 【テヘラン=佐藤貴生】イスラエルのネタニヤフ首相は10日、17日に行われる国会(一院制、定数120)のやり直し選挙で首相続投が決まれば、占領地であるヨルダン川西岸の一部を併合すると表明した。選挙では与野党が接戦を展開しており、与党側の票を積み増す狙いがある。

 ネタニヤフ氏は、「選挙で明確な信任が得られれば、すぐに(併合を)行う」と述べた。対象は西岸地区の約3割に当たるヨルダン渓谷と死海の北部地域で、ロイター通信によると6万5千人のパレスチナ人のほか、ユダヤ人入植地に1万1千人のユダヤ人が住んでいる。

 西岸はイスラエルが1967年の第3次中東戦争で占領した。パレスチナの独立国家建設を目指す自治政府高官は「危険な侵略だ」と強く批判。また、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」案を支持する国際社会の反発も予想される。

 イスラエルでは4月の総選挙でネタニヤフ氏が率いる右派・宗教勢力が勝利したが、政権樹立の連立交渉に失敗した。今回も中道・左派勢力と互角の戦いが行われており、どちらも過半数に達しない可能性も指摘されている。

2738とはずがたり:2019/09/13(金) 15:59:00
9.11実行犯と関与の疑いのサウジ当局者、米政府が氏名公表へ
https://www.afpbb.com/articles/-/3244337?cx_part=top_topstory&amp;cx_position=2
2019年9月13日 12:44 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 サウジアラビア 中東・北アフリカ ]
9.11実行犯と関与の疑いのサウジ当局者、米政府が氏名公表へ
攻撃を受けて崩壊した米ニューヨークの世界貿易センタービル(2001年9月11日撮影、資料写真)。(c)DOUG KANTER / AFP
【9月13日 AFP】米司法省は12日、2001年9月11日の米同時多発攻撃を実行した国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)のメンバーらとつながりがあったとされるサウジアラビア当局者1人の氏名を公表する方針を示した。

 米連邦捜査局(FBI)と司法省は、同時多発攻撃の犠牲者の遺族からの長年の要求に応え、「この件の特殊な状況を踏まえて」サウジ当局者の氏名の機密扱いを解除することを決定した。


 サウジ政府はアルカイダとの関与を繰り返し否定しており、アルカイダとつながっていたとされる同国当局者の名前が公表されれば、莫大な賠償金請求に直面することになる。

 氏名が公表される予定の人物は、同時多発攻撃に関するFBIの報告書に記されているサウジ当局者3人のうちの1人で、米国入りした複数の実行犯を支援したとみられている。

 この人物はサウジ王室の関係者であるともうわさされている。しかし、事件後に米国とサウジの両政府が中東と南アジアにおけるアルカイダ系組織の根絶を目指して密接に連携する中、その名前は機密扱いとされてきた。

 司法省は「FBIは、遺族らが自分たちの家族に何が起きたのかを知ることと、犯人に責任を取らせることを必要とし、望んでいることを認識している」と述べた。ただ、氏名の公表時期は明らかにせず、まずは裁判所に提出する予定だという。

 しかし同省は、この人物はアルカイダの首謀者らとは関与していなかったとの見方を示し、「この人物に関する情報は、FBIが当時追跡していた捜査見解に言及しており、客観的な事実を述べるものではない」と説明した。(c)AFP

2739チバQ:2019/09/16(月) 15:54:15
https://www.afpbb.com/articles/-/3244494
サウジ石油施設にドローン攻撃、2か所で火災 フーシ派が犯行声明
2019年9月14日 19:59 発信地:リヤド/サウジアラビア [ サウジアラビア 中東・北アフリカ ]
【9月14日 AFP】(更新、写真追加)サウジアラビアの東部(Eastern)州で14日午前、国営石油会社サウジ・アラムコ(Saudi Aramco)の施設2か所が無人機(ドローン)による攻撃を受け、火災が発生した。内務省が明らかにした。イエメンの反政府武装組織フーシ派(Huthi)が犯行声明を出した。

 内務省は国営サウジ通信(SPA)を通じ、「午前4時(日本時間同日午前10時)にアラムコ社の産業セキュリティーチームが、アブカイク(Abqaiq)とクライス(Khurais)にある施設2か所で、ドローンがもたらした火災への対応を開始した」と発表するとともに、「2か所での火災は、火の勢いが食い止められた」と明かした。


 内務省はまた、施設への攻撃を受けて捜査に乗り出したと付け加えた。だがドローンの出所や犠牲者がいたかどうか、施設の操業に影響があったかについては明らかにしていない。

 被害の全容はまだ分かっておらず、現場となった施設の警備をサウジ当局が強化しているとみられ、報道陣は付近への立ち入りを認められていない。

 その一方、フーシ派傘下のテレビ局アルマシラ(Al-Masirah)は、フーシ派が「サウジ東部のアブカイクとクライスにある製油所を標的とし、ドローン10機を伴う大規模な作戦」に乗り出したと伝えた。

 同国では先月にも、アラムコの天然ガス液化施設に対する攻撃があり、火災が発生。フーシ派が犯行を主張した一方、アラムコによると犠牲者はいなかった。(c)AFP

2740チバQ:2019/09/16(月) 15:55:04
https://www.afpbb.com/articles/-/3244543
サウジ、ドローン攻撃受け原油生産が約50%停止 日量570万バレル相当
2019年9月15日 8:46 発信地:リヤド/サウジアラビア [ イエメン サウジアラビア 中東・北アフリカ ]

【9月15日 AFP】サウジアラビアのアブドルアジズ・ビン・サルマン(Abdulaziz bin Salman)エネルギー相は14日、イエメンの反政府武装組織フーシ派(Huthi)の無人機(ドローン)に攻撃された国営石油会社サウジ・アラムコ(Saudi Aramco)の施設2か所での生産が一部停止したと発表した。国営サウジ通信(SPA)が伝えた。

 攻撃を受けて生産を停止したのはアブカイク(Abqaiq)とクライス(Khurais)にある2か所の施設で、これにより同国の原油生産の約50%が止まったという。サウジ・アラムコは生産が止まったのは日量570万バレル分に当たると発表した。


 サウジ・アラムコのアミン・ナセル(Amin Nasser)最高経営責任者(CEO) は、生産再開に向けた作業が進行中で、2日以内に進捗(しんちょく)状況を報告する予定だと述べた。ナセル氏によると、今回の攻撃で負傷者は出なかった。(c)AFP

2741チバQ:2019/09/16(月) 15:56:18
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190915-00000535-san-n_ame
米国務長官、イラン非難 「前代未聞の攻撃」
9/15(日) 15:06配信産経新聞
米国務長官、イラン非難 「前代未聞の攻撃」
ポンペオ米国務長官(上塚真由撮影)
 【ワシントン=住井亨介】ポンペオ米国務長官は14日、サウジアラビアの石油施設に対する無人機による攻撃をめぐり、ツイッターに「イランは世界のエネルギー供給に対して前代未聞の攻撃を行った」と投稿し、イランによる攻撃との見解を示した。

 ロイター通信によると、攻撃についてはイラン革命防衛隊の支援を受けるイエメンのイスラム教シーア派武装組織「フーシ派」が犯行声明を出したが、ポンペオ氏はツイッターで「イエメンからの攻撃だという証拠はない」と指摘。

 さらにポンペオ氏は「イランは、ロウハニ大統領とザリフ外相に外交をしているふりをさせ、サウジに対する100回近くの攻撃を裏で操っている」と非難した。

 一方、ホワイトハウスの報道官は、攻撃をめぐりトランプ大統領が14日、サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と電話で会談したと発表。トランプ氏はサウジへの支援を申し出たという。

2742チバQ:2019/09/17(火) 22:00:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190917-00000072-mai-m_est
大統領選集会近くで爆発、24人死亡 タリバンが犯行声明 アフガニスタン
9/17(火) 20:58配信毎日新聞
 アフガニスタンの首都カブールと東部パルワン州の州都チャリカルで17日、相次いで爆発があった。ロイター通信によると、チャリカルでは今月28日に予定されている大統領選で再選を目指すガニ大統領陣営の選挙集会近くで爆発が起き、女性や子供を含む24人が死亡し、31人が負傷。カブールでは、米国大使館の近くで爆発が起き、6人が死亡した。選挙への反対を明言している旧支配勢力タリバンが、両事件について犯行声明を出した。

 ガニ陣営の報道官によると、チャリカルでの選挙集会参加者に死傷者はおらず、集会も続いたという。AP通信は、ガニ大統領もその場にいたが無事だったと伝えた。【ニューデリー松井聡】

2743チバQ:2019/09/17(火) 22:13:43
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190916-00000530-san-m_est
イスラエル極右伸長 「政治と宗教」争点に 17日国会再選挙 
9/16(月) 18:55配信産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】イスラエルで17日に行われる国会(一院制、定数120)の再選挙で、政治と宗教の関係をめぐる議論が起きている。ユダヤ教の戒律を厳格に守る「超正統派」への優遇政策を撤廃し、不公平を是正すべきだ-と訴える極右政党「わが家イスラエル」が支持を集めているからだ。議論はネタニヤフ首相の続投の可否を左右する争点になりつつある。

 リーベルマン前国防相が率いる極右「わが家イスラエル」は、4月の選挙で5議席を獲得。同党を含めた右派・宗教勢力は全体で65議席を占めたが、「わが家」はユダヤ教超正統派とは組めないとして連立政権入りを拒否。過半数(61議席)確保を頓挫させ、ネタニヤフ氏が主導した連立協議を不調に終わらせた。

 リーベルマン氏は対パレスチナ強硬派という点ではネタニヤフ氏と同じだが、超正統派については他の国民同様、徴兵義務を課すべきだと主張する世俗派だ。

 超正統派は1948年のイスラエル建国以降、徴兵を免除されてきたほか、政府は神学校での教義研究や生活支援のため、補助金を給付。多くは就労や納税もしていないとされる。イスラエル有力紙の記者は、「1980年代から超正統派の人口増が顕著になり、近年は政治、社会問題として議論が先鋭化していた」と解説する。

 世俗派の間では超正統派への補助金給付のため、負担を強いられている-との不公平感が募っている。

 世論調査によると、今回の選挙で「わが家」は世俗派ユダヤ人の支持を集め、10議席前後を得て前回選挙から倍増する勢いだ。

 ネタニヤフ氏の政党「リクード」など、「わが家」を除く右派・宗教勢力は58〜59議席にとどまるとみられる。これに対し、首相続投に反対のガンツ元軍参謀総長が率いる中道政党連合「青と白」などの中道・左派勢力は53議席前後と、いずれも過半数に届かず、政権樹立は困難な情勢だ。「わが家」がキャスチングボートを握ることも予想される。

 ネタニヤフ氏には複数の汚職疑惑があり、検察当局が投票の2週間後にも同氏の事情聴取を始めるとの観測がある。一方、ネタニヤフ氏と親密な関係にあるトランプ米政権は選挙後、包括的な中東和平案を発表する意向を示しており、再選挙の結果は内政だけでなく国際政治にも影響を与える可能性がある。

2744チバQ:2019/09/17(火) 22:27:01
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019091700887&amp;g=int
サウジ、復旧に数カ月か=原油一段高の恐れ-世界経済、新たな不安抱える・施設攻撃
2019年09月17日20時32分


14日、攻撃を受けて黒煙を上げるサウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの石油施設(AFP時事)
14日、攻撃を受けて黒煙を上げるサウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの石油施設(AFP時事)

 【ロンドン時事】世界有数の産油国サウジアラビアの石油関連施設が攻撃を受けた問題で、施設の復旧までに数カ月を要するとの見方が強まっている。原油価格はサウジの大幅減産を見越して急騰。供給の途絶が長引けば一段高となり、米中貿易摩擦の激化に見舞われている世界経済は新たな不安を抱える。日本にとって最大の原油供給国であるサウジの混乱は景気動向を左右しかねない。
 サウジ国営石油会社サウジアラムコは14日、石油関連施設への攻撃で、同国産油量の半分以上に相当する日量570万バレルの生産が停止したと発表した。米ブルームバーグ通信は、攻撃を受けた同国東部アブカイクの主力施設が深刻な打撃を受けており、復旧に数週間から数カ月かかるとの見方を示した。ロイター通信も消息筋の話として、全面的な回復には数カ月必要と伝えた。
 代表的な指標の英国産北海ブレント先物は一時約20%上昇し、1バレル=72ドル程度を付けた。その後市場のパニック買いは沈静化したが、供給不安が長引けば、相場は再び上昇する公算が大きい。
 英調査会社キャピタル・エコノミクスは「石油施設がフル稼働に戻るのに手間取った上に、中東地域の地政学的リスクも高まった場合には、1バレル=85ドル付近まで値上がりする」と予想した。
 サウジが主導する石油輸出国機構(OPEC)は「行動には時期尚早だ」として、当面は状況を見極める方針。OPECはロシアなどの非加盟産油国と今年1月から協調減産に乗り出しているが、サウジの受けた打撃が予想外に大きければ、緊急会合を開いて増産に転じる可能性も取り沙汰されている。

2745チバQ:2019/09/17(火) 22:27:49
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019091701057&amp;g=int
大統領選集会などで爆発、32人死亡=タリバン連続テロ、ガニ氏は無事-アフガン
2019年09月17日21時57分


 【ニューデリー時事】アフガニスタンの首都カブールと、その北郊パルワン州の州都チャリカルで17日、反政府勢力タリバンによる連続爆破テロが起き、地元当局者などによると少なくとも32人が死亡、数十人が負傷した。チャリカルのテロ現場は大統領選(28日投票)の集会会場付近。集会にはガニ大統領も参加していたが、無事だった。
 内務省当局者はチャリカルのテロについて「バイクに乗った自爆犯が会場外側の検問所で自爆した」と述べた。地元民放トロTVは「ガニ氏が演説を始めたところで爆発が起きた」と報じた。また、カブールのテロは米国大使館や国防省に近い市中心部で発生した。

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2746チバQ:2019/09/18(水) 13:06:44
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190917-00010003-reutv-m_est
2分でわかるイスラエル総選挙、なるかネタニヤフ5選
9/17(火) 12:02配信ロイター

 イスラエルでは17日に、半年足らずで2度目の総選挙が予定されている。ネタニヤフ首相が記録的な5選を勝ち取るか、10数年に及ぶ在任期間が終了することになる。

 イスラエルでは17日に、半年足らずで2度目の総選挙が予定されている。ネタニヤフ首相は記録的な5期目を迎えるか、10数年に及ぶ在任期間が終了することになる。

 強力な対立候補が出馬している上、ネタニヤフ氏は3件の汚職容疑でまだ刑事訴追の可能性がある。

 最新の世論調査によると、選挙は非常に接戦だ。だが、同国ではどの政党も圧倒的過半数を獲得したことがなく、選挙後の連立が勝利の鍵となり、交渉は数週間続く可能性がある。

 ネタニヤフ氏は半年前、連立協議に失敗。今回のやり直し選挙では、自らが率いる「リクード」と、支持を受けている3つの右派、宗教政党で過半数獲得を目指す。

 だが、再び行き詰まった場合、ネタニヤフ氏はいわゆる「大連立」内閣を作ることができる。
ここで問題なのは、相手はネタニヤフ氏本来の味方ではないかもしれないということだ。その中には、軍の元参謀総長で最大のライバル、ガンツ氏も含まれる。

 もしネタニヤフ氏が連立協議で合意に至らなければ、リクードは同氏を排除し、ガンツ氏率いる中道「青と白」との連立に道を開くことになる。

 中道左派が単独で過半数を獲得すれば、ガンツ氏が政権に就くことになる。

 左派連合は、パレスチナとの和平交渉を追求し、イランの核合意を受け入れる可能性は高く、イスラエルの政治に真の変化をもたらすかもしれない。

 ほかにも、カギを握る人物がいる。世論調査によると、タカ派のリーベルマン前国防相の極右政党「我が家イスラエル」が議席を倍増させる可能性がある。リーベルマン氏はどんなカードとしても使えるジョーカーのようなもので、動きが予測できない。

 もちろん、どの候補者も組閣できず、今年3度目の選挙に突入する可能性は常にある。

2747チバQ:2019/09/18(水) 13:10:32
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190918-00000536-san-m_est
左右拮抗の接戦 イスラエル再選挙開票開始
9/18(水) 10:54配信産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】イスラエル国会(一院制、定数120)の再選挙は17日、投票が締め切られ、開票作業が始まった。地元テレビ局チャンネル12の議席獲得予想によると、ネタニヤフ首相率いる右派の与党「リクード」と、野党側のガンツ元軍参謀総長率いる中道政党連合「青と白」はともに32議席。政権樹立に向けた連立協議の枠組みでも、右派・宗教勢力と中道・左派勢力が拮抗(きっこう)する接戦となっている。

 18日午後(日本時間同日夜)には大勢判明の見通し。汚職疑惑を抱えるネタニヤフ氏が首相の座を維持するかが焦点だ。イスラエルは少数政党が多数存在し、首相になるには選挙後の協議で過半数(61議席)を超える連立政権を成立させる必要がある。4月の総選挙ではネタニヤフ氏が協議をまとめきれず、国会解散に踏み切った。

 ネタニヤフ氏抜きの大連立を視野に入れるガンツ氏は18日未明、支持者を前に「私たちはミッションを完遂した」と述べ、政権交代に自信をみせた。一方、ネタニヤフ氏も多くの国民の意思を反映した政権を作ると述べた。両者とも勝利宣言はせず、開票経過を見守る姿勢を示した。

 ネタニヤフ氏は投票直前、続投が決まればただちにヨルダン川西岸の占領地の一部を併合すると表明し、右派の支持拡大を図った。ガンツ氏は4月の総選挙に続いて汚職疑惑をやり玉に挙げて「反ネタニヤフ票」の獲得を進めた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190918-00000049-jij-m_est
イスラエル総選挙、首相支持派は過半数困難か=第1党争いは接戦
9/18(水) 10:44配信時事通信
イスラエル総選挙、首相支持派は過半数困難か=第1党争いは接戦
18日未明、テルアビブで支持者に手を振るイスラエルのネタニヤフ首相(AFP時事)
 【エルサレム時事】今年2度目のイスラエル総選挙(国会定数120)は17日夜、投票が締め切られ、開票作業に入った。

 地元各メディアの出口調査によると、ネタニヤフ首相支持派の獲得議席は過半数の61議席に届かない情勢。反首相派も一枚岩でなく、新たな連立政権発足は難航を余儀なくされそうだ。

 ネタニヤフ首相の右派政党リクードは30議席超を獲得しそうだが、支持派全体では50議席台にとどまる見通し。ネタニヤフ氏は18日未明、「これまでで最も厳しい選挙だった」と述べつつ、続投に意欲を示した。

 ネタニヤフ氏は4月の総選挙後に連立政権樹立を目指したが、過半数の支持獲得に失敗し、再選挙となった。仮に再び組閣を試みても、反首相派を切り崩せなければ不調に終わる公算が大きい。

 一方、反首相派は、ガンツ元軍参謀総長率いる中道政党連合「青と白」が30議席超の見込みで、リクードと第1党の座を激しく争っている。全体で首相支持派を上回るとみられるものの、ガンツ氏支持ではまとまっておらず、政権交代へのハードルはなお高い。ガンツ氏は「すべての人々と話し、広範な統一政府をつくりたい」と語った。

 開票が順調に進めば、18日中に各党の獲得議席数がほぼ固まる。その後、大統領が議席を獲得した各党と協議の上、首相候補を指名して組閣を要請する。

2748チバQ:2019/09/18(水) 13:10:51
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190918-00000019-mai-m_est
イスラエル総選挙、右派・宗教系が過半数確保できない見通し
9/18(水) 10:32配信毎日新聞
イスラエル総選挙、右派・宗教系が過半数確保できない見通し
イスラエルのネタニヤフ首相=AP
 イスラエル総選挙(定数120)が17日投開票され、地元テレビの出口調査によると、ネタニヤフ首相率いる右派「リクード」を中心とする右派・宗教系の勢力が過半数を確保できない見通しだ。ネタニヤフ氏が今年4月の総選挙を受けた連立交渉をまとめられず、今回のやり直し総選挙になったが、今後の連立協議も再び難航しそうだ。

 地元テレビ3社によると、リクード中心の右派・宗教系勢力の獲得議席数は53〜55議席と予想され、過半数の61議席には届かないとみられる。リクードと、元軍参謀総長のガンツ氏が率いる中道政党連合「青と白」が第1党の座を巡って接戦を繰り広げている。

 続投を狙うネタニヤフ氏は18日未明(日本時間18日朝)に演説し、「シオニスト(ユダヤ主義者)政府樹立の交渉に入る。イスラエルがユダヤ人国家であると信じる者は除外しない」と述べ、従来の右派・宗教勢力の枠組みを超える形のグループ形成を示唆した。

 ガンツ氏も演説で「実際の結果を待たねばならないが、ネタニヤフ氏は作戦に失敗した」と強調し、統一政府の樹立を目指す考えを示した。

 4月の総選挙後の連立協議で右派・宗教勢力から離反した極右政党「わが家イスラエル」のリーベルマン党首も17日夜(日本時間18日未明)、同党とリクード、青と白による大連立が唯一の選択肢だと強調した。

 選挙管理委員会は確定票を24日までに発表する予定。その後、リブリン大統領が、議席を得た全政党から意見を聞いたうえで首相候補を決め、組閣を指示する。連立協議がまとまらない場合は、大統領が別の人物に再度組閣を要請する。次期政権の発足は早くても11月の見込みだ。【エルサレム高橋宗男】

2749チバQ:2019/09/18(水) 13:19:36
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190917-00000039-jij_afp-int
イスラエル総選挙、投票始まる ネタニヤフ氏は政治生命賭けた戦い
9/17(火) 22:10配信AFP=時事
イスラエル総選挙、投票始まる ネタニヤフ氏は政治生命賭けた戦い
エルサレムの投票所で票を投じるベンヤミン・ネタニヤフ首相夫妻(2019年9月17日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イスラエルで17日、総選挙の投票が始まった。過去5か月で2回目となる総選挙では、同国史上最長の在任期間を誇るベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相(69)が、汚職疑惑にもかかわらず続投するかどうかが決まることになる。

【写真】エルサレムの投票所で票を投じるベニー・ガンツ元軍参謀総長夫妻

 ただ、右派勢力を率いるネタニヤフ氏はこれまでになく苦戦を強いられており、4月に実施された総選挙と同様、ベニー・ガンツ(Benny Gantz)元軍参謀総長率いる中道連合「青と白(Blue and White)」からの激しい攻勢を受けている。

 ネタニヤフ首相はサラ(Sara Netanyahu)夫人と共にエルサレムの投票所で票を投じ、選挙について接戦になるとの見通しを示し、多くの人々が投票所に足を運ぶよう国民に呼びかけた。

 一方のガンツ氏は、テルアビブ(Tel Aviv)近郊に位置する地元ロシュハアイン(Rosh Haayin)で投票。国民に対して汚職と「過激主義」の拒否を呼び掛けた。

 投票は午前7時(日本時間同日午後1時)に開始され、大半の地域では午後10時(日本時間18日午前4時)に終了する予定。

 最初の出口調査の結果は投票締め切り後すぐに発表されるが、公式結果は18日まで公表されない。

 世論調査の結果は、定数120のうちリクードと「青と白」がそれぞれ32議席前後を獲得すると示唆しており、接戦となる見通し。

 ネタニヤフ氏は今後数週間のうちに収賄罪で起訴される可能性に直面しており、もし総選挙に勝利すれば、議会から免責を得ようとするとの見方が強い。【翻訳編集】 AFPBB News

2750チバQ:2019/09/19(木) 00:41:56
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190918-00000583-san-m_est
イスラエル再選挙、左右とも過半数届かず 連立協議が焦点に
9/18(水) 19:03配信産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】イスラエル国会(一院制、定数120)の再選挙は17日、投票が締め切られ開票作業が行われた。開票率92%でネタニヤフ首相の右派政党「リクード」と、野党側のガンツ元軍参謀総長率いる中道政党連合「青と白」はともに32議席を獲得する見込み。連立協議の枠組みでも右派・宗教勢力が56議席、左派・中道勢力が55議席と拮抗(きっこう)し、いずれも政権樹立に必要な過半数には届かない見通しだ。

 イスラエル有力紙ハーレツ(電子版)が伝えた。今後の連立協議でネタニヤフ氏が過半数の支持を固めて首相の座を守るか、約10年ぶりに政権交代が実現するかが焦点だ。同氏は18日未明、「強い政権が必要だ」と述べて政権維持に意欲をみせた。ただ、複数の汚職疑惑を抱える同氏への野党側の反発は強く、続投へのハードルは高い。

 一方、ネタニヤフ氏の首相辞任を求めるガンツ氏は18日未明、「私たちはミッションを完遂した」と述べ、左右合同の大連立による「国民団結政権」を目指すとし、政権交代に自信をみせた。再選挙は4月の総選挙を受け、ネタニヤフ氏主導の連立協議が不調に終わったために行われた。

2751チバQ:2019/09/19(木) 10:50:28
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190918-00000588-san-m_est
イスラエル総選挙で駆け引き激化 「大連立」でも思惑交錯
9/18(水) 19:56配信産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】イスラエル国会の再選挙は開票の結果、左右両派とも過半数に届かない見通しとなった。今後の連立協議では与野党の激しい多数派工作が予想される。野党側では、与党「リクード」を率いて通算13年以上も首相を務めるネタニヤフ氏の退陣を求める声が強く、イランやパレスチナなどに対する外交政策を占う上でも協議の行方が注目される。

 「社会を取り戻す旅を今晩から始める」。4月の総選挙に続き、野党側最大勢力となった中道政党連合「青と白」のガンツ元軍参謀総長は18日未明、こう訴えた。ネタニヤフ氏の首相在任中、パレスチナ問題などで世論の二極化が進んだことを批判した形だ。

 開票率9割以上の時点で、ネタニヤフ氏ら右派・宗教勢力が中道・左派勢力を僅差でリードしているが、検察当局が10月にも汚職疑惑で事情聴取を始めるといわれる同氏への風当たりは強い。他党議員を切り崩して過半数に達するのは困難との見方もある。

 一方のガンツ氏は左右両派の大連立による「国民団結政権」の樹立を目指す考えだ。地元紙記者によると、ガンツ氏は「汚職の疑惑が晴れない限り、ネタニヤフ氏と政権を組むことはない」などと述べ、リクード内部で同氏の首相続投阻止の機運が高まることに期待を寄せているという。

 リーベルマン前国防相が率いる極右「わが家イスラエル」も協議を左右しそうだ。ユダヤ教の戒律を厳格に守る「超正統派」に対する徴兵免除など優遇政策の撤廃を求め、世俗派ユダヤ人の支持を拡大。議席をほぼ倍増する勢いだ。

 リーベルマン氏は4月の総選挙後、超正統派との連立政権入りを拒否し、ネタニヤフ氏主導の連立協議を頓挫させた。半面、ネタニヤフ氏を上回る対パレスチナ強硬派として知られ、野党側のアラブ系政党との共闘も否定している。

 連立が成立するとしても、どう決着するかは予想しがたいのが実情だ。リブリン大統領は議席を得た各党に意向を確認し、連立が組める可能性が最も高い政党の党首に協議を委ねる。期間は最長で42日間。各党の思惑は複雑に入り乱れており、難航も予想される。

2752チバQ:2019/09/19(木) 10:51:18
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190918-00000046-jij_afp-int
イスラエル総選挙、与野党伯仲 連立の見通し不透明に
9/18(水) 19:38配信AFP=時事
イスラエル総選挙、与野党伯仲 連立の見通し不透明に
イスラエルの右派与党リクードを率いるベンヤミン・ネタニヤフ首相(左、2018年12月9日撮影)と、中道野党連合「青と白」の指導者の一人、ベニー・ガンツ元軍参謀総長(2019年4月1日撮影、いずれも資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イスラエルで17日に投票された総選挙(国会定数120)で、翌18日に開票作業がほぼ終了した段階で、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相(69)率いる右派与党リクード(Likud)と、これに挑むベニー・ガンツ(Benny Gantz)元軍参謀総長(60)らの中道野党連合「青と白(Blue and White)」の獲得議席数が伯仲している。

【写真】続投ならヨルダン渓谷を併合 イスラエル首相が表明

 公式結果は未発表。報道各社は、開票率90%を超えた時点での選挙管理委員会関係者らの情報を基に、両党の獲得議席数は共に32議席と報じている。

 これは両党いずれにとっても連立の見通しが不透明であることを意味し、大連立の可能性も浮上している。

 その他の政党では、アラブ系政党が12議席を獲得して3位になるとみられている。同党がガンツ氏を支持を決めれば、ネタニヤフ氏の続投阻止もあり得る。

 またキャスティングボートを握る可能性があるといわれたアビグドル・リーベルマン(Avigdor Lieberman)前国防相の民族主義政党「わが家イスラエル(Yisrael Beitenu)」は、9議席を獲得する見通しとなっている。【翻訳編集】 AFPBB News

2753チバQ:2019/09/19(木) 21:18:15
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190919-00000597-san-m_est
イスラエル首相、「大連立」呼びかけ
9/19(木) 19:16配信産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】イスラエルのネタニヤフ首相は19日、国会再選挙(定数120)の開票結果を受け、野党側最大勢力である中道政党連合「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長に対し、「大連立」による政権樹立を呼びかけた。

 ネタニヤフ氏が党首の右派与党「リクード」と「青と白」はそれぞれ31、33議席を獲得する見込みで第1党を争っているが、与野党とも過半数には届かない見通し。双方が協力すれば過半数に達する計算だが、ガンツ氏はネタニヤフ氏の汚職疑惑を問題視し、協力を拒んできた。

 ネタニヤフ氏は「右派政権樹立を求めてきたが不可能になった」とし、ガンツ氏に「広範で団結した政権を樹立しなくてはならない」と呼びかけた。ネタニヤフ氏は18日、開票結果を受け、来週に予定していたニューヨークの国連総会を欠席すると表明した。

2754チバQ:2019/09/20(金) 11:34:34
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190919-00000039-jij_afp-int
イスラエル、連立提案めぐり首相と野党指導者が対立
9/19(木) 19:17配信AFP=時事
イスラエル、連立提案めぐり首相と野党指導者が対立
イスラエルで、それぞれの選挙本部で支持者に手を振るベンヤミン・ネタニヤフ首相(左)と中道連合「青と白」を率いるベニー・ガンツ元軍参謀総長(2019年9月18日作成)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】(更新)今週行われたイスラエル総選挙により長期にわたり保持してきた政権を失う恐れが出ているベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は19日、野党指導者のベニー・ガンツ(Benny Gantz)元軍参謀総長に対し、連立政権の樹立を呼び掛けた。これに対しガンツ氏は、連立政権では自らが首相になるべきだと主張。両者は対立している。

【写真】エルサレムの投票所で票を投じるネタニヤフ首相夫妻

 ネタニヤフ首相は動画メッセージで、右派による連立政権の形成が望ましいものの、選挙結果からはそれが不可能であることが示されていると説明。ガンツ氏に対し、「きょうにも広範な統一政権の樹立を」と促した。

 中道野党連合「青と白(Blue and White)」を率いるガンツ氏は、17日の投票終了後、幾度かにわたり統一政権の樹立を呼び掛けてきた。ただガンツ氏は19日午後、これまでの開票結果では「青と白」の獲得議席が与党リクード(Likud)を2席上回っていることを指摘し、統一政権では自らが首相に就任するべきだと主張した。【翻訳編集】 AFPBB News

2755とはずがたり:2019/09/22(日) 22:16:17
トランプ氏、対イラン軍事介入回避 国連通じ圧力
By Michael C. Bender, Jessica Donati and Lindsay Wise
2019 年 9 月 19 日 09:12 JST 更新
https://jp.wsj.com/articles/SB12696131808382783557304585559190813433392
文字サイズ
 【ワシントン】サウジアラビアの石油施設への攻撃を巡り、米政府は対抗措置として、国連を通して国際的な協調体制を構築しイランに圧力をかけることを模索している。軍事的な介入を回避しようとするトランプ大統領の姿勢に沿う動きだが、米政府側に報復措置の選択肢が限られていることも示している。

 14日にサウジの石油施設が17発のミサイル攻撃を受けてからおよそ18時間後、トランプ政権はイランが関与したと非難。イラン側は関与を認めていないが、トランプ氏は15日、ホワイトハウスで行われた側近らとの緊急会合後、米国は「...

全文記事を読むには

2756チバQ:2019/09/23(月) 18:57:54
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190920-00000089-jij-asia
現職ガニ氏優勢か=アフガニスタン大統領選まで1週間-タリバンのテロで治安悪化
9/20(金) 14:28配信時事通信
現職ガニ氏優勢か=アフガニスタン大統領選まで1週間-タリバンのテロで治安悪化
アフガニスタンのガニ大統領=8月23日、西部ヘラート(EPA時事)
 【ニューデリー時事】5年の任期満了に伴う28日のアフガニスタン大統領選まで1週間。

 選管によると、再選を狙う現職のガニ大統領や、前回大統領選でガニ氏と決選投票を争った政権ナンバー2のアブドラ行政長官ら18人が立候補。世論調査や外交筋などの話では、ガニ氏が優勢とみられている。一方、大統領選に反対する反政府勢力タリバンがテロを仕掛けるなど、投票日を前に治安はさらに悪化している。

 2014年に就任したガニ氏は、15年に予定されていたものの治安や公正性への懸念から延期された総選挙を昨年実施したなどとして、「指導力」を強調。アブドラ氏ら対立候補はガニ氏に不正があるとして、是正を訴えている。

 大統領選は当初、今年4月に実施予定だったが、治安などをめぐる懸念から2度にわたり延期されてきた。タリバンは8月、大統領選に関し「外国の占領者が国民をだますための策略」だと非難、選挙関連施設への攻撃を示唆した。アフガン政府の後ろ盾の米国は、大統領選前の治安安定を目標にタリバンとの和平合意を目指したが、タリバンのテロをきっかけに今月7日、協議を中止した。

2757チバQ:2019/09/23(月) 18:58:18
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190920-00000546-san-cn
キリバスが台湾と断交 蔡総統「中国の悪辣な圧力」
9/20(金) 17:06配信産経新聞
 【台北=田中靖人】台湾の外交部(外務省に相当)は20日、中部太平洋のキリバスと外交関係を解消したと発表した。キリバスから同日、「断交」の通告があった。キリバスは中国と国交を樹立するとみられる。蔡英文総統は、来年1月の総統選への影響を狙った「悪辣な圧力」だと中国を批判した。

 2016年5月に中国が掲げる「一つの中国」原則を認めない民主進歩党の蔡英文政権が発足して以降、断交は7カ国目で、台湾と外交関係のある国は15カ国となった。16日には南太平洋のソロモン諸島が台湾との断交を決めたばかりで、1週間以内に2カ国と断交するのは異例。キリバスは03年11月に中国と断交し、台湾と外交関係を樹立していた。

 記者会見した台湾の呉(ご)●(=刊の干を金に)(しょう)燮(しょう)外交部長(外相)によると、マーマウ大統領が16年に就任して以降、中国は漁業会社などの民間投資を通じてキリバス政界に影響力を拡大。キリバスは最近、台湾に民用機の購入費用の贈与を要求し、台湾側が提案した商業ローン方式を拒否した。中国は複数の航空機や船舶の贈与を約束しているという。

 また、台湾の中央通信社は19日、南太平洋のツバルで国会議員選挙があり、親台派のソポアンガ氏が首相の座を降りたと報じた。呉氏は同日の会見で、新たに当選した国会議員や新首相は「非常に友好的だ」と強調。太平洋諸国で残る4カ国との関係は「小さな兆候はあるものの、心配することはない」と述べた。

2758チバQ:2019/09/23(月) 19:01:24
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190921-00000018-jij-m_est
アラブ系、連立交渉左右も=総選挙で議席増-イスラエル
9/21(土) 7:38配信時事通信
アラブ系、連立交渉左右も=総選挙で議席増-イスラエル
イスラエル総選挙の出口調査結果の公表を受け、支持者の前で手を上げるオデ氏(右から3人目)ら「アラブ連合」の主要メンバー=17日、北部ナザレ(AFP時事)
 【エルサレム時事】17日投票のイスラエル総選挙(国会定数120)で、ネタニヤフ右派政権打倒を訴える政党連合「アラブ連合」が13議席を獲得して第3党になる見通しとなった。

【写真】「アラブ連合」の主要メンバー

 アラブ連合の動向は、ネタニヤフ首相とガンツ元軍参謀総長による連立政権発足に向けた主導権争いに影響を与えそうだ。

 アラブ連合は、イスラム主義色が強い政党や共産党系政党などアラブ系4党が結成。ネタニヤフ首相は選挙戦で右派の有権者を結束させるため、アラブ連合を「ユダヤ人国家への脅威」と見なして攻撃し続けた。

 しかし、アラブ系は二つの政党連合で計10議席だった4月の総選挙から3議席増やした。アラブ系市民の投票率が約60%となり、4月に比べて10ポイントほど上昇したことが背景にある。首相の政治姿勢に反発する有権者が議席数を押し上げた形で、アラブ連合を率いるオデ氏は「扇動には代償が伴う」とネタニヤフ氏を批判した。

 選挙後の連立政権をめぐっては、リブリン大統領が22日以降、議席を得た各党から意見を聞き、右派政党リクードのネタニヤフ氏か、中道政党連合「青と白」のガンツ氏のいずれかに組閣を要請する見通し。

 第1党争いでは、現時点で「青と白」(33議席)がリクード(31議席)をリード。一方、ネタニヤフ氏がリクードを含む4党(計55議席)の後押しを受けるのに対し、反首相派はガンツ氏支持ではまとまっていない。

 アラブ連合はパレスチナ問題をめぐる見解の相違からガンツ氏と距離を置く。ただ、政権打倒を優先して今後、ガンツ氏と限定的な協力に踏み切る可能性もあり、対応が注目される。

2759チバQ:2019/09/23(月) 20:37:14
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190920-00000183-kyodonews-int
イスラエル最大野党が第1党に 総選挙、与党リクード抑え
9/20(金) 19:20配信共同通信
イスラエル最大野党が第1党に 総選挙、与党リクード抑え
選挙演説する中道政党連合「青と白」のガンツ元軍参謀総長(UPI=共同)
 【エルサレム共同】イスラエル選挙管理委員会は20日、同国史上初となった国会(定数120)のやり直し総選挙の最終結果を発表した。ガンツ元軍参謀総長率いる中道政党連合「青と白」が33議席を獲得、ネタニヤフ首相の現与党、右派「リクード」の31議席を上回り、第1党となった。

 連立協議の枠組みでは「リクード」を中心とする右派・宗教系勢力が55議席で、「青と白」など中道・左派勢力の44議席をリードした。ただ両勢力とも過半数には届かず、次期政権は連立協議次第。リブリン大統領がネタニヤフ、ガンツ両氏のどちらに組閣を指示するかが当面の焦点となる。

2760チバQ:2019/09/23(月) 20:48:26
https://www.asahi.com/articles/ASM9D4CX3M9DUHBI01M.html
当初は期待されたが… アフガンのタリバーン、その実像
有料記事 今さら聞けない世界

聞き手・植松佳香 2019年9月21日21時00分
 アメリカとの和平協議が合意寸前まで行ったことで、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバーンに注目が集まっています。両者の対立のきっかけは2001年9月11日のアメリカ同時多発テロです。あれから18年。タリバーンのメンバーは増え続け、なんと今が最大と見られているそう。発足時は国をよくしてくれる存在として期待された一面もあった彼らですが、いったいどんな勢力なのでしょうか。アフガニスタンに詳しい中東調査会の青木健太研究員に話を聞きました。

   ◇

 ――タリバーンって、どういう人たちなんですか。

 タリバーンは、アラビア語である「ターリブ」(学生)を、アフガニスタンで使われているパシュトゥー語で複数形にした単語です。イスラム諸学を学び、イスラム法の「シャリーア」に基づいてアフガニスタンを統治しようという人たちの集まりです。自らをタリバーンと名乗ったわけではなく、周りが学生の集団という意味でタリバーンと呼ぶようになり、その名が定着したんですよ。

 ――学生なのに武装しているんですか?

 1994年11月、アフガニスタンの南部カンダハルで、武装蜂起した20人前後がタリバーンの最初と言われています。それが11月末に2千人、数カ月後には2万人と、どんどん増えていきました。

 資金や武器の供給などは、当初から一貫してパキスタンの支援を受けていると言われています。東側でインドと常に相対しているパキスタンとしては、西側に親パキスタンの勢力を置き、軍需補給の供給地を確保したいという狙いがあるんでしょう。

 ――タリバーンが武装蜂起したのはどうして?

 アフガニスタンは79年〜89年にソ連に侵攻され、当時の政権はソ連の支援を受けた共産主義政権でした。しかし、ソ連の崩壊と共に当時のアフガニスタン政権も崩壊。その後、ソ連と戦ったムジャヒディン(イスラム聖戦士)が政権を作ったんですが、彼らの間で権力闘争が激しくなると、略奪や暴行、レイプなどが横行する無政府状態になってしまいました。

 そこへ登場したのがタリバーンです。ムジャヒディンの司令官を討伐して、支配地域を拡大しました。96年には首都カブールを制圧して国土の9割を実効支配し、タリバーン政権を築きました。

 ――無秩序だった国を変えたということでしょうか。

 タリバーンの当初の目的はイスラム統治による治安回復と世直しです。当初から武装はしていましたが、社会運動的要素が強かったんですよ。アフガニスタンは人口の99%がイスラム教徒。イスラム統治に抵抗はなく、国民も「国をよくしてくれる」という期待感を持っていました。事実、厳格なシャリーアの適用で、治安は安定していました。

 ただ、女性教育の禁止や、姦通(かんつう)罪は石打ちの刑に処するなど、基本的人権を無視したような原理主義的、前近代的なやり方で、恐怖で国民を支配していた面もあります。欧米諸国は激しく非難し、タリバーン政権を承認したのは、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、パキスタンの3カ国だけです。

9・11ですべてが変化
ログイン前の続き ――状況が一変したのが「9・11」ですね。

 9・11のテロを実行したのは、アフガニスタンを拠点にしていた国際テロ組織アルカイダです。アメリカは、その首謀者ビンラディンをタリバーンがかくまっているとして、01年10月、アフガニスタンを空爆。2カ月後にタリバーン政権は崩壊しました。アフガニスタンには暫定政権ができて、アメリカ主導で民主化が始まり、タリバーンの多くはパキスタンへ逃れることになりました。

 以降、タリバーンはアメリカを侵略者、アフガニスタンの中央政府をアメリカによる傀儡(かいらい)政権と見なし、イスラム統治に加え、占領者による占領の終わりを活動の目標に掲げるようになります。

 ――タリバーンもテロ組織ということですか?

 私自身、タリバーンに「テロ組織」という言葉は使いません。政治的主張に暴力的な手段を使ってはいますが、発足や実効支配の経緯から見て、テロ組織というラベリングがふさわしいとは思わないからです。

 アメリカも国際テロ組織には指定していません。そのため、対話の対象と考え、和平協議を進めてきました。タリバーンは基本的にアフガニスタン人のみで、彼らの土地に執着しています。国際テロ組織とは全く違うイデオロギーなので、無差別に世界各国でテロを起こすことはあり得ません。

2761名無しさん:2019/09/23(月) 20:48:40
「客人」を守った結果……
 ――ではなぜ、テロ組織であるアルカイダをかくまったのでしょうか?

 79年のソ連のアフガニスタン侵攻は、イスラム教徒たちから「ジハード(聖戦)」と捉えられ、他国からも義勇兵が数多く集まりました。その一人に、サウジアラビアの富豪の息子であるビンラディンもいました。彼がその時の義勇兵を中心に作ったのがアルカイダです。当時は冷戦下。義勇兵側にはパキスタン経由でアメリカから大量の武器や資金援助がありました。

 タリバーンからすれば、同じイスラムを信奉し、アフガニスタンのために戦いに来てくれた客人です。タリバーンの多くを占めるパシュトゥン人の部族慣習法に「客人は命がけで守る」という考えがあります。そのため、ビンラディンを全力で守ったのです。

 ――その後タリバーンはどうなったのでしょうか。

 徐々に勢いを取り戻し、03〜04年ごろには、駐留米軍やアフガニスタンの国軍、警察を狙った自爆攻撃を起こすようになりました。一応「市民を攻撃しない」ということになってはいるんですが、多くの市民が巻き添えになり、国内から反感も買うようになりました。

 勧誘や貧困層の参加、ウェブ動画での宣伝などでメンバーは増え続けました。正確な数字はないのですが、今のメンバーは数万人以上で、現在が最大規模と言われています。

 ――自爆攻撃というと、過激派組織「イスラム国(IS)」を想起しますが、つながりは?

 ISとタリバーンは互いににらみ合う関係です。15年6月に、タリバーンが公開書簡で「ISはアフガニスタンで活動するな」と言っているほど。共感するところがないので、ISが入り込む余地はありません。

和平合意できても、平和は遠い?
 ――和平合意が実現して米軍が撤退した場合、アフガニスタンに平和は訪れるのでしょうか。

 協議中の合意には一番重要な停戦が入っていませんし、対立するタリバーンとアフガニスタン政権との関係性も明記されていない模様です。タリバーンは、政権との交渉を有利に進めるためにも「攻撃をやめる」というカードは最後まで切らないはず。米軍が撤退したら軍事攻勢を激化し、治安はさらに悪化すると思います。

 トランプ氏の一声で協議は「中止」していますが、まだ再開の可能性は残されています。合意に停戦を盛り込むことができれば、平和も近づくでしょう。自爆攻撃などは容認できませんが、タリバーンにも一定の正当性はあり、彼ら抜きでの国づくりは考えられません。

 国民としては、誤爆なども多い米軍の撤退は歓迎ですが、撤退することで、タリバーンによる内乱の不安や人権などが逆行する可能性もあり、複雑な心境だと思います。(今さら聞けない世界)(聞き手・植松佳香)

2762名無しさん:2019/09/23(月) 21:07:35
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-190923X422.html
アラブ系が元軍トップ支持=大統領、首相候補選定へ―イスラエル総選挙
2019/09/23 19:42時事通信

 【エルサレム時事】イスラエルのリブリン大統領は22、23の両日、総選挙(17日投票、国会定数120)で議席を獲得した9政党の代表者と相次いで協議し、連立政権発足に向けて誰が首相候補にふさわしいか意見を聴いた。この中で、第3党の政党連合「アラブ連合」(13議席)は、反ネタニヤフ首相派のガンツ元軍参謀総長を首相候補に推薦する異例の対応を取った。

 首相候補は、選挙で第1党となった中道政党連合「青と白」(33議席)のガンツ氏と、第2党の右派政党リクード(31議席)を率いるネタニヤフ氏に絞られている。全9党との協議の結果、両氏とも各党合わせて50議席台の支持にとどまり、過半数に届かなかった。大統領は早ければ25日に首相候補を決め、組閣を要請する方針だが、難しい判断を迫られる。

2763チバQ:2019/09/24(火) 21:34:37
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1909230012.html
野党指導者に組閣指示か アラブ系政党が支持表明 ネタニヤフ首相、さらに窮地に イスラエル
2019/09/23 21:39産経新聞

 【カイロ=佐藤貴生】イスラエル国会(一院制、定数120)の再選挙を受け、アラブ系政党は22日、野党側最大勢力の中道政党連合「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長を次期首相候補として支持すると表明した。アラブ系政党が特定の首相候補を支持するのは1992年以来。

 開票はほぼ終了しており、アラブ系政党は13議席で第3党になる見通し。ガンツ氏ら中道・左派勢力はアラブ系政党の支持を加えて57議席となり、ネタニヤフ首相率いる右派・宗教勢力の55議席を上回る。ただ、いずれも連立政権発足に必要な過半数(61議席)には達していない。

 大統領は議席を得た各党党首の意見を聞いた上で、連立が組める可能性が最も高い政党党首に連立協議を任せるのが慣例で、ガンツ氏が指名される公算が大きくなった。首相の座を維持して汚職罪での訴追回避を狙うネタニヤフ氏がさらに窮地に追い込まれる可能性が出てきた。

 アラブ系政党の代表者は「ネタニヤフ時代を終わらせたい」と述べ、対パレスチナ強硬派の首相の続投阻止のためガンツ氏を支持すると述べた。

 ユダヤ教超正統派への優遇政策撤廃を主張して8議席を得た極右「わが家イスラエル」のリーベルマン前国防相は、現時点ではガンツ、ネタニヤフ両氏のどちらも支持しない意向を示した。

 最初に連立協議の指名を受けた政党党首には約40日の協議期間が与えられ、協議に失敗したら次に有望な政党党首に協議の主導権が移る。多数派工作は複雑さを増し、駆け引きはさらに激化しそうだ。

2764チバQ:2019/09/26(木) 10:38:21
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190925-00000048-mai-m_est
第1党は中道政党連合「青と白」確定 イスラエル総選挙
9/25(水) 18:34配信毎日新聞
第1党は中道政党連合「青と白」確定 イスラエル総選挙
イスラエルのネタニヤフ首相=AP
 イスラエルの選挙管理委員会は25日、総選挙(120議席、17日投票)の確定結果を公表した。第1党はガンツ元軍参謀総長が共同代表を務める中道政党連合「青と白」で33議席。ネタニヤフ首相率いる右派「リクード」が32議席で続く。ネタニヤフ氏を支持する右派・宗教系の勢力はリクードを含め55議席にとどまった。リブリン大統領はガンツ、ネタニヤフ両氏に統一政府の樹立を求め、協議を促している。地元メディアによると、大統領は10月2日までに、連立交渉をまとめられる可能性が高い人物に組閣を指示する見通しだ。【エルサレム高橋宗男】

2765チバQ:2019/09/26(木) 13:00:57
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190926-00000028-jij-m_est
ネタニヤフ氏に組閣要請=過半数支持なく難航も-イスラエル
9/26(木) 8:03配信時事通信
 【エルサレム時事】イスラエルのリブリン大統領は25日夜、声明を発表し、総選挙(17日投票、国会定数120)の結果と議席を得た各党の意見を踏まえ、右派政党リクードを率いるネタニヤフ首相に新たな連立政権の組閣を要請した。

 ネタニヤフ氏は現時点で議員の過半数の支持を獲得しておらず、組閣は難航が予想される。

 総選挙でリクードは32議席を獲得したものの、33議席の中道政党連合「青と白」に次ぐ第2党にとどまった。一方、議席を得た全9党による首相候補の推薦は、ネタニヤフ氏と「青と白」のガンツ元軍参謀総長が共に50議席台半ばで拮抗(きっこう)。ネタニヤフ氏支持派が一枚岩だったのに対し、ガンツ氏側には足並みの乱れがあり、大統領は「現時点でネタニヤフ氏の方が組閣に成功する可能性がある」と指摘した。

 ネタニヤフ氏は二大政党が参加する「大連立」を模索しており、大統領からの要請を受諾した後、改めて「青と白」に政権参加を呼び掛けた。ただ、選挙戦で首相の汚職疑惑を批判し、「ネタニヤフ政権打倒」を訴えてきたガンツ氏が応じるのは困難だ。

2766チバQ:2019/09/29(日) 18:59:51
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190928-00000053-jij-asia
アフガニスタン大統領選、厳戒の中投票=現職ガニ氏優位か
9/28(土) 11:52配信時事通信
アフガニスタン大統領選、厳戒の中投票=現職ガニ氏優位か
28日、アフガニスタン大統領選の投票のためジャララバードの投票所に並ぶ人々(EPA時事)
 【ニューデリー時事】アフガニスタンで28日、5年の任期満了に伴う大統領選の投票が実施された。

 現職のガニ大統領(70)を軸に、政権ナンバー2のアブドラ行政長官(59)らが追う展開とみられている。反政府勢力タリバンや過激派組織「イスラム国」(IS)のテロが懸念される中、全土に約7万2000人の兵士や治安要員を配置する厳戒態勢が敷かれた。東部ジャララバードの投票所付近などで爆発が起き、AFP通信によると、5人が死亡、37人が負傷した。

 全国約5400カ所の投票所のうち、約450カ所では安全面の不安などを理由に投票が実施されていない。また、選挙物資が到着しなかった投票所もあると報じられている。

 タリバンは選挙について「外国の占領者が国民をだます策略」と主張し、アフガン政府の後ろ盾として自由選挙を後押しする米国をけん制。26日には軍事部門が「偽りの選挙」に参加しないよう国民に警告する声明を出した。昨年10月の総選挙では、タリバンやISのテロで100人以上が犠牲となった。

 米国は大統領選前の治安安定を目指しタリバンと和平協議を重ね、大筋合意に達していた。ただ、トランプ米大統領は7日、米兵が死亡したタリバンのテロをきっかけに協議打ち切りを表明した。

 27日に記者会見した内務省当局者は「前回大統領選が実施された2014年に94件もあった選挙関連活動への攻撃が今回はわずか8件だった」と警備の成果を誇示した。一方、タリバンは複数回にわたり選挙の妨害を警告。17日にはガニ氏の選挙集会などを攻撃し、48人を殺害した。

2767チバQ:2019/09/29(日) 19:00:35
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190929-00000015-jij-asia
対タリバン協議へ実績作り=ガニ政権、投票を強行-アフガニスタン
9/29(日) 7:30配信時事通信
対タリバン協議へ実績作り=ガニ政権、投票を強行-アフガニスタン
アフガニスタン大統領選で再選に向けて支持を訴える現職のガニ大統領(中央)=20日、東部ジャララバード(EPA時事)
 【ニューデリー時事】治安面の懸念にもかかわらず、ガニ大統領がアフガニスタンの大統領選実施に踏み切った背景には、政敵の態勢がまだ整わず「勝てる選挙」(外交筋)を延期したくない思惑があるとみられている。

 また、政府の後ろ盾の米国と反政府勢力タリバンとの和平協議が進む中、再選という「民意」を示すことで、タリバンと強気で交渉するための実績にしたいという意味合いも大きい。

 米国はタリバンとの大統領選前の和平成立を目指し、大筋合意にまで達していたが、交渉は中断。在アフガン外交筋は「米国などは大統領選の延期を望んでいた」と語る。カルザイ前大統領も25日、中東の衛星テレビ局アルジャジーラとのインタビューで、現時点での大統領選実施は「心臓病患者にマラソンを走らせるようなものだ」と述べ、目前に迫っていたとされるタリバンとの和平を待って実施すべきだと批判した。

 ただ、大統領選は当初実施予定だった今年4月から2度にわたり延期された。今回は選挙戦中に有力な政敵が陣営の内紛で事実上の撤退を決めたこともあり、ガニ氏にとっては3度目の延期を決断する手はなかった。

 アフガンの政治評論家マティウッラー・ハロタイ氏は「ガニ氏が再選されれば、民意を背に強気の姿勢で(タリバンとの)和平交渉に挑むことになるだろう」と指摘した。米国とタリバンとの協議が合意に達し次第、アフガン政府とタリバンとの包括和平協議が始まるとみられる。ガニ氏には、その開始前に再選されることで、自らの威光を高めておきたい狙いがあるとみられている。

2768とはずがたり:2019/10/01(火) 11:57:09

https://twitter.com/lain_the_wired/status/1178425925412671488
lain
@lain_the_wired
イエメンのフーシ派(イエメン軍)の大本営発表の動画を一通り見たけど
動画に映ってるサウジアラビア軍が弱すぎる…
サウジアラビア軍は立派な装甲車に乗っているのに生身のフーシ派に追いかけ回されて慌てて運転ミスして谷に落ちたり待ち伏せポイントに追い込まれて一網打尽にされてる…

2769チバQ:2019/10/02(水) 18:30:42
https://digital.asahi.com/articles/ASM9M2CMGM9MUHBI00F.html?rm=356
分断を作るのは、政治家の言葉だ 強権与党に勝った市長
有料記事

イスタンブール=其山史晃 2019年10月2日09時00分
 トルコのエルドアン大統領の国政与党が連勝してきたイスタンブール市長選で、やり直し選挙を含めて今年に2回、与党候補の元首相を破った野党所属のイマモール市長(49)が、就任後に日本メディアで初めて朝日新聞の単独取材に応じた。現政権下で市民への圧力が強まっていることを懸念し、社会の分断の緩和に努めると訴えた。

 3月にあったトルコの統一地方選のうち、最大都市イスタンブールと首都アンカラの市長選では、野党・共和人民党(CHP)が与党・公正発展党(AKP)の候補を破った。接戦だったイスタンブール市長選はAKPの異議で6月にやり直し選挙になったが、CHPが再び勝利した。

 イマモール氏は自身の勝利を「政権が強権を振るっても、社会は反対の意思を示した。トルコに民主主義の伝統が残っていることを証明した」と振り返った。

 ログイン前の続き8月には、少数民族クルド人が多い地域で当選した野党系の3市長が、テロ組織に関与した疑いでエルドアン政権に解任された。イマモール氏は「法的な手続きを経て選ばれた市長を、確実な証拠もなく解任するのは民主主義を傷つけるものだ」と厳しく批判した。

 トルコではAKP支持かどうかを軸に国民の分断が深まる。現政権下でイスラム色が強まる社会に不安を覚える若者の間では国外移住が進む。与党政治家が野党勢力を「テロリスト」と結びつけて糾弾する風潮にうんざりの市民も多い。イマモール氏は「分断は一部の政治家の言葉が作るもので、人々の価値観の違いではない」と主張した。その上で「社会には分裂よりも連帯が必要だ。政敵をののしるより、愛に満ちた言葉を使うことで、世界を変えられる」と話した。

 イマモール氏は、①社会の現実の問題の解決に取り組む②誰かの弱みを政治的な武器に使わない③反対者をたたく政治をしない――を信条としていると説明。イスラム保守派と世俗派が混在するトルコの国情を踏まえ、「自分の宗教と信仰を大事にするのと同じように他人の宗教への接し方を尊重するのが、私の考える世俗主義だ。宗教に対する立場によって市民が不利益を被らない時代を約束する」と抱負を語った。(イスタンブール=其山史晃)

与党内で分裂も
 イマモール氏の勝利に野党側が勢いづく一方、与党内には分裂の動きもある。

 今月13日には、AKPのダウトオール元首相が「新たな政治運動を始める」として離党。7月にはババジャン元副首相が離党し、年内に新政党を立ち上げる考えを示した。元副首相はエルドアン氏の盟友だったギュル元大統領と連携しているとも伝えられる。

 こうした動きの背景にあるのは、2016年7月のクーデター未遂後のエルドアン政権の強権化だ。多くの市民の身柄拘束やメディアへの締め付けで社会に圧力をかけ、大統領の権限を大幅に強化する憲法改正を実現したが、AKP支持者の中にも三権分立が崩れるとの不安の声がある。

 トルコでは23年に大統領選が予定され、野党の候補者としてイマモール氏に期待する声もある。イマモール氏はインタビューで「最も成功したイスタンブール市長になれるように力を尽くす。その後のことは神と市民の意思が決めることだ」と明言を避けた。

2770チバQ:2019/10/03(木) 13:16:00
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191003-00000013-jij_afp-int
タリバン政治部門トップがパキスタンを訪問、米アフガン担当特別代表も滞在中
10/3(木) 10:47配信AFP=時事
タリバン政治部門トップがパキスタンを訪問、米アフガン担当特別代表も滞在中
アフガニスタンの旧支配勢タリバンの創設者の一人で政治部門トップ、ムラー・バラダル氏(2019年5月30日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】アフガニスタンの旧支配勢タリバン(Taliban)と米国務省によると、タリバンの創設者の一人で政治部門トップ、ムラー・バラダル(Mullah Baradar)氏が2日、米国のザルメイ・ハリルザド(Zalmay Khalilzad)アフガニスタン和平担当特別代表が滞在するパキスタンに入った。

【写真】米国のアフガン和平担当特別代表ザルメイ・ハリルザド氏

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領がタリバンとの交渉を打ち切って以来初となる両者の会談が実現するかは不明。

 タリバンのザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官のツイッター(Twitter)投稿によると、パキスタンはバラダル氏にとって、ロシア、中国、イランに続く4か国目の訪問国。タリバン筋によると、2日夜に到着予定とされていた。

 米国務省の報道官は、ハリルザド氏について、先週国連総会(UN General Assembly)に合わせて行われたトランプ大統領とパキスタンのイムラン・カーン(Imran Khan)首相のフォローアップのため、同国の首都イスラマバードに数日間滞在中だと明らかにする一方、「こうした協議がアフガン和平プロセスの再開を意味するものではない」とくぎを刺した。

 バラダル氏は通常拠点とするカタールで1年近くにわたり、ハリルザド氏率いる米代表団と直接交渉を行ってきた。

 米国とタリバンの和平交渉は、タリバン側がさまざまな安全を保証する見返りに米側がアフガン駐留軍の撤退に着手するとの内容で合意間近だった。しかし、トランプ氏は先月、米兵1人が死亡したタリバンによる自爆攻撃を理由に挙げ、タリバンとの和平協議は「終わった」と突如として宣言した。【翻訳編集】 AFPBB News

2771チバQ:2019/10/06(日) 23:30:02
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3248065.html
イラク・シーア派指導者、政府退陣を要求 大規模デモ死者60人に
2019/10/05 11:12AFPBB News

イラク・シーア派指導者、政府退陣を要求 大規模デモ死者60人に

イラクのシーア派指導者ムクタダ・サドル師(2019年6月5日撮影、資料写真)。(c) Haidar HAMDANI / AFP

(AFPBB News)

【AFP=時事】イラク各地で汚職や失業の増加などに抗議して行われている大規模デモが4日目を迎え、警察との衝突で多数の死者が出る中、同国のイスラム教シーア派指導者ムクタダ・サドル師は4日、政府に退陣を要求した。

 シーア派民兵組織の元指導者で、現在は国会最大の政党連合に所属するサドル師は、これ以上死者を出さないためにも「政府が退陣し、国連の監視下で早期選挙を行うべきだ」と主張した。

 4日夜、イラク人権高等弁務団は、4日間にわたる大規模なデモにより、少なくとも60人が死亡したと発表。死者のうち、民間人か治安当局側かの内訳については明らかにしなかった。前回の発表では、死者は44人だった。

 死者60人のうち、18人は首都バグダッドの1か所の病院で報告されている。また1600人以上が負傷しており、死者数は今後さらに増える可能性がある。

 4日にバグダッドや他の都市で行われたデモは大混乱し、少なくとも計10人が死亡した。治安部隊によると、このうち警官2人と民間人2人が「身元不明の狙撃手」によって射殺された。 【翻訳編集】AFPBB News

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2772とはずがたり:2019/10/08(火) 15:19:07
ワールド
2019年10月8日 / 01:08 / 3時間前更新
米軍、シリア北部撤収開始 トランプ氏はトルコの軍事行動けん制
Reuters Staff
https://jp.reuters.com/article/syria-security-turkey-usa-idJPKBN1WM1SE?utm_campaign=trueAnthem:+Trending+Content&amp;utm_content=5d9beb6dde67360001fe05c1&amp;utm_medium=trueAnthem&amp;utm_source=twitter
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[ワシントン/イスタンブール 7日 ロイター] - シリアに展開する米軍部隊は7日、同国北東部から撤収を開始した。米軍撤収を受け、トルコは国境を接するシリア北部に計画する「安全地帯」設置に向けて少数派民族クルド人勢力を同地域から排除する軍事作戦に動く見通し。一方、トランプ米大統領は7日、トルコの軍事行動に行き過ぎがあった場合、トルコ経済を壊滅させると警告した。

トランプ大統領は6日、トルコのエルドアン大統領と電話会談。ホワイトハウスの報道官はその後発表した声明で、トルコが長く計画してきた安全地帯設置に向けた軍事作戦を近く行うとした上で、米軍は関与も支援もしないと表明。域内に拘束されているすべての過激派組織「イスラム国(IS)」戦闘員については、今後はトルコが責任を持つことになるとした。

米政府はこれまでシリア北部でISと戦うクルド人勢力を支援してきており、大規模な政策転換となる。

トランプ大統領はツイッターへの投稿で、トルコが「禁じ手」に出ることがあれば、トルコ経済を「壊滅させる」ともけん制。「これまでにも強く言ってきているように、偉大で比類ない知恵を持つ私が禁じ手と見なす行動にトルコが出れば、私はトルコ経済を完全に壊滅させる(私は過去にも壊滅させた!)」と述べた。その後、ホワイトハウスでも、同様の見解をエルドアン大統領との電話会談で伝えたことを明らかにした。

一方、ツイッターでは、米国は「ばかげた終わりなき戦いから脱する時だ」と言明。ISと戦うクルド人勢力の支援には多大なコストがかかるとし、「今後はトルコ、欧州、シリア、イラン、イラク、ロシア、クルド人勢力が問題に対処すべきだ」と述べた。

トルコのアンカラではエルドアン大統領が、11月上旬にワシントンを訪問し、トランプ大統領と会談する計画だと記者団に明らかにした。

エルドアン大統領によると、両首脳はシリアでの「安全地帯」に関する計画について協議する。エルドアン大統領は、訪米中に米国の最新鋭ステルス戦闘機「F35」を巡る対立を解消することにも期待を示した。

トルコ軍によるシリア北部への軍事作戦への懸念のほか、トランプ氏の投稿を受け、トルコリラは2%超下落し、対ドルで1カ月超ぶりの安値を付けた。

2773とはずがたり:2019/10/08(火) 16:10:59
れいわ支持者がそんな効果無いことするくらいなられいわに推薦出せと云ってて名案だとは思った♪

消費税 売り上げの落ち込み防げ デパートではさまざまな工夫
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191008/k10012117571000.html
2019年10月8日 15時14分

駆け込み需要のあったデパートの中には、消費税率引き上げ後の売り上げの落ち込みを防ぐためのさまざまな取り組みを行っているところもあります。

このうち、横浜市にある高島屋は、駆け込み需要の影響で先月の売り上げが去年の同じ月に比べておよそ26.8%増えました。

このデパートでは、消費税率引き上げ後の売り上げの落ち込みを防ごうと、毎年行っている北海道の物産展の開催時期を2週間ほど前倒しし、ことしは今月1日から開催することにしました。

物産展で販売する商品は、軽減税率の対象となる持ち帰り用の食料品が中心ということもあり、集客効果が高くなるとして開催時期を早めたということで、特に弁当の盛り付けの実演を行う売り場は去年の1.5倍に拡大しました。

このデパートでは、5年前の消費税率引き上げの際には、税率引き上げ後の1か月間の売り上げが11.4%減ったことから、今回は、できるだけ影響が出ないようにしたいとしています。

高島屋の青木和宏横浜店長は「10月と11月はある程度の売り上げの減少を見込んでいる。集客性の高い催しを開くことで各フロアでの買い物にもつなげ繁忙月の12月までになんとか反動減を終息させたい」と話しています。

2774チバQ:2019/10/10(木) 15:55:41
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191010-00000047-kyodonews-int
既存イスラム政党が議席減 チュニジア議会選、首位は維持
10/10(木) 10:30配信共同通信
 【カイロ共同】チュニジアの選挙管理委員会は9日、議会選(定数217)の結果を発表した。主要政党のイスラム政党アンナハダが52議席を獲得し首位を維持したものの、2014年の前回選挙と比べ17議席減らし、既存政党への国民の不信感が浮き彫りになった。

 チュニジアでは、11年の中東の民主化運動「アラブの春」で独裁政権が崩壊。対話を通じて民主化を進め、革命が起きた中東各国で唯一の成功例とも言われたが、経済低迷から脱却できず国民の不満が鬱積、既存政党が支持を減らしている。

 議会選では、メディア王カルウィ氏の新政党「チュニジアの心」が38議席を獲得し2位につけた。

2775とはずがたり:2019/10/14(月) 16:21:23
エルドアンに「言いくるめられた」トランプ、米軍シリア撤退ならISが甦る
Trump Accused of Betraying Kurds and Giving ISIS New Life in Syria
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/10/is-17.php
2019年10月8日(火)15時08分
タレク・ハダド

トランプはやはり強権的指導者に弱かった(昨年7月、NATO本部でトルコのエルドアン大統領と)

<イスラム国掃討作戦で成果を上げたクルド人とクルド人の土地を見捨てるだけでなく、地域でのアメリカの影響力を著しく損なう決定に米軍事関係者はカンカン>

10月7日、内戦が続くシリアの北部に駐留していた米軍が突然の撤収を開始した。決定を下したドナルド・トランプ米大統領に対し、流血の惨事と地域の不安定化を招くものだと、専門家や軍事関係者の間からは非難と怒りの声が上がっている。

前日の6日、トランプはトルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領と電話で会談。同日夜にホワイトハウスが発表した記者声明によれば、トランプはこの会談中に「トルコが計画しているシリア北部での作戦」について、アメリカは関知しないという意向を伝えた。トルコと国境を接するシリア北部では長年、アメリカと同盟を組むクルド人武装組織がIS(自称イスラム国)と戦ってきた。そのクルド人を事実上見捨てることになる。

トルコは国境地帯のクルド人をテロ組織と見なしており、国境のシリア側に「安全地帯」を設けてクルド人を撤退させようとしてきた。アメリカは8月、トルコとクルド人が参加してアンカラで行われた和平協議で、安全地帯の設置に合意。だがクルド人への軍事的・経済的な支援は継続してトルコから守ると約束していた。7日のホワイトハウスの発表は、その約束とは真逆の内容だ。

トランプに裏切られ、怒るクルド人

「衝動的な決定」と非難の声
ホワイトハウスは6日の声明で「トルコは近いうちに、シリア北部での計画を実行する」と述べた。「米軍は作戦の支援も、作戦への関与も行わない。すでにISは壊滅し、近接地域にとどまることもない」

かつてIS掃討を目指す有志連合の米特使を務め、トランプの「衝動的な」意思決定に抗議して昨年12月に辞任したブレッド・マガークは、この発表にすぐに反応した。

「トランプ大統領には、自分がシリアに派遣したアメリカ兵たちのために戦う気はあるのか。それとも、米軍撤収の言い訳を探しているだけか?」と、彼はツイッターに投稿した。「トルコがシリア北部を攻撃すれば米軍は危険に陥り、クルド人勢力はばらばらになり、ISが勢いを増すことになるのは明らかだ」

「ドナルド・トランプに最高司令官の資格はない。彼は一切の知識も熟慮もないまま、衝動的に決定を下している。何の支援もなく米軍を危険な場所に送り込み、都合が悪くなれば同盟相手を平気で危険にさらす」

30年にわたって米軍の取材を続けているワシントン・ポスト紙のデービッド・イグネーシアスも、トランプを非難する。

「アメリカは、国境地帯から撤退すればトルコの介入を阻止するのにも役立つから、と言ってクルド人を説得したのだ」と、彼はツイッターに投稿した。「だが実際には、トルコを招き入れたようなものだ」

本誌の独占取材に対し、米国家安全保障会議の匿名情報源は、トランプはエルドアンに「言いくるめられた」と、憤る。6日の電話会談は、トルコがシリアに進攻すると発表した後に設定された。エルドアンはさらに、シリア国境のトルコ軍を増強した。電話会談でトランプは進攻を思いとどまらせるはずが、「米軍は退く」と言ってしまったのだ。米国防総省も予想もしない展開に仰天したという。

トランプの衝動的な決断の結果、何が起こるか。米軍が撤退すれば、ISが息を吹き返すかもしれない。アメリカの後ろ盾を失ったクルド人は、はるかに強いトルコ軍に攻め込まれてシリアのアサド独裁政権と手を組むかもしれない。そしてアサド政権を支援しているのは、アメリカの敵であるロシアとイランなのだ。

クルド人は、7日の発表を受けて米軍撤収の決断を強く非難。クルド人住民が過半数を占めるシリア北東部を、「どんな犠牲を払っても」守る、と言った。

(翻訳:森美歩)

2776とはずがたり:2019/10/14(月) 16:22:31

トルコがシリアに進攻 米国務長官は「承認していない」
https://www.bbc.com/japanese/49995744
2019年10月10日

トルコは9日、クルド人部隊が支配するシリア北部に対する軍事行動を開始した
トルコは9日、シリア北東部のクルド人民兵組織に対する軍事作戦を開始した。アメリカのマイク・ポンペオ国務長官は、この作戦を「承認」していないと述べるとともに、軍事行動の引き金になると批判を受けている、同地域からの米軍撤退を擁護した。

ドナルド・トランプ大統領は6日、トルコによる軍事作戦に関与しない方針だと発表。すると、トルコがクルド人民兵組織「人民防衛部隊(YPG)」への攻撃を開始する道を切り開くことになりかねないなどと、身内の与党・共和党内からも批判が殺到していた。

こうした中、ポンペオ長官は米公共放送PBSのインタビューで、トルコには「正当な安全保障上の懸念」があり、「トルコ南部がテロの脅威にさらされている」と主張。トランプ大統領による突然の米軍撤退表明を擁護した。

「承認していない」
アメリカがトルコに対し、シリア北部への攻撃を認めたとの報道については、「虚偽」だと反論。「アメリカはトルコに(シリア進攻を)承認していない」と述べた。

PBSのジュディ・ウッドラフ氏が「アメリカはトルコに(攻撃を)承認したのだから、どんな結果であろうとも(シリア北部で)起きていることに対してアメリカは責任を負うのか」と尋ねると、ポンペオ氏は「それは虚偽だ。アメリカはトルコにそんなこと承認していない」と答えた。

「テロの回廊の構築防ぐ」
トルコのレジェプ・タイイップ・エルドアン大統領は、軍事作戦の目的は、国境地域に「テロの回廊が構築されることを防ぐ」ためだとしている。

トルコ軍は国境地域に「安全地帯」を確保したい考え。この安全地帯からYPGの戦闘員を完全に排除し、シリア内戦などでトルコ領内に避難してきたシリア難民360万人のうち、最大200万人をこの安全地帯に移住させたいとしている。

一方のクルド人部隊は、トルコの攻撃に対抗する構え。

トルコとクルド人、米の関係
アメリカを中心とした連合国がシリアで過激派勢力「イスラム国」(IS)を破ることができたのは、クルド人勢力の協力によるところが大きい。

YPGは、トルコ南部と国境を接するシリアで活動。シリア民主軍(SDF)の大部分を占めており、SDFはアメリカ軍の支援を受けてイスラム過激派組織IS掃討に貢献した。

クルド人部隊は、西洋人捕虜30人近くの拷問や殺害などに関与した、IS戦闘員だったイギリス人2人を拘束した。

拘束されたエル・シャフィ・エルシェイク氏とアレクサンダ・コーティ氏は、「ビートルズ」と呼ばれたイギリス人戦闘員組織に所属していた。シリア北部のクルド人部隊の拘置所で拘束されていた2人は現在、アメリカ側へ身柄が引き渡されていると、米紙ワシントン・ポストは伝えている。

トルコ政府は、YPGをテロ組織と認定。クルド人地域のトルコからの独立を訴えているクルド労働者党(PKK)も、YPGと関係があるとみている。

2777とはずがたり:2019/10/14(月) 16:22:50
>>2776
【シリア内戦】トルコ軍がアフリンに侵攻 何が起こった?
トランプ氏は声明で、トルコが「行き過ぎた」行動をとるようなことがあれば、トルコ経済を「壊滅させる」と警告。アメリカは「攻撃を支持」していないし、軍事行動は「悪い考え」だと述べた。

その後、トランプ氏は記者会見で、トルコとクルド人は「何世紀にもわたって争い続けている」、クルド人部隊は「第2次世界大戦でわれわれに協力しなかったし、ノルマンディー上陸作戦にも協力しなかった」と述べた。そして、「そうは言っても、われわれはクルド人が好きだ」と付け加えた。

味方を見捨てた
身内の共和党、そして野党民主党からは、シリア北部からの米軍撤退を非難する声が上がっている。

熱心なトランプ支持者の共和党重鎮、リンジー・グレアム上院議員は、アメリカは味方のことを「臆面もなく見捨てた」と述べた。

対トルコ制裁を準備
グレアム氏はツイッターで、クリス・ヴァン・ホーレン上院議員(民主党)と共同でトルコ制裁案を用意したと発表。「米政権側はトルコへの対抗措置を拒否しているが、超党派の強力な支持を期待する」としている。

軍事行動の状況
9日、シリアの複数の町や村が、トルコによる空爆や砲撃を受け、民間人数千人が非難を強いられた。

クルド人部隊によると、これまでに少なくとも民間人5人が死亡、少なくとも25人が負傷した。

その後トルコ国防省は、トルコ軍と、トルコ寄りのシリア反体制武装組織「自由シリア軍」(FSA)が「ユーフラテス川の東側」に進攻したと発表した。

トルコ軍は「テロリスト」に関連する181カ所を攻撃したとツイート。親トルコ派グループはAFP通信に対し、YPGが支配するシリア北部タル・アブヤドで攻撃を開始したと述べた。

一方で、SDFのムスタファ・バリ報道官はツイッターで、地上でトルコ側を撃退したとしている。

SDFによると、IS戦闘員を拘束中の拘置所がトルコによる空爆被害を受けたという。人道上の懸念が高まる中、SDFは米国主導の有志連合に対し、「罪のない人々への攻撃」を止めるため、飛行禁止区域を定めるよう求めた。

過去3年間で3度目となる、シリア北部への軍事行動では、タル・アブヤドからラアス・アルアインに広がる約100キロの範囲が標的となるとみられていた。

バリ報道官によると、国境の町コバニとカーミシュリが砲撃を受けたという。トルコ軍がこれらの町に向かって前進する場合、トルコ軍は主にクルド人が暮らす人口密集地を通ることとなる。

国際社会の反応
欧州連合(EU)は、「ベルギー、フランス、ドイツ、ポーランド、イギリスが今回の軍事行動について協議するため、国連安保理事会の開催を求めている中、『安全地帯』なるものが(中略)難民帰還の国際基準を満たすとは思えない」としている。理事会は10日に開かれる予定。

アラブ連盟も、エジプト・カイロで12日に緊急会合を開くと発表した。

北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、NATO加盟国のトルコには「正当な安全保障上の懸念」があるが、「確実に相応で慎重な(中略)活動を行うために、自制心をもって行動すること」を期待すると述べた。

トランプ氏は声明で、トルコには、IS戦闘員の疑いのある人物が拘束されたままの状態を保つこと、そしてISが再び結集しないようにする責任があるだろうと述べた。

(英語記事 US did not approve Turkey offensive, says Pompeo)

2778とはずがたり:2019/10/14(月) 16:23:36
トルコ軍がシリア北東部クルド人支配地域に侵攻 6つの問い
https://news.yahoo.co.jp/byline/itomegumi/20191012-00146524/
伊藤めぐみ | ドキュメンタリー・ディレクター
10/12(土) 17:30

◆今何が起こっているのか?
10月9日、トルコ軍がシリア領内のクルド人支配地域に侵攻し攻撃をはじめた。

トルコ当局は「平和の泉作戦」と名付けて軍事作戦を開始し、ツイッターで10日に181箇所に空爆、地上戦などで攻撃したと発表している。シリアのテルアビヤドとラスアルアイン近郊の4カ所から越境し、コバニやカミシリなども攻撃をした。死者数についてはトルコ側、クルド側の双方の主張は異なっており、トルコ国防省はクルド人戦闘員277人が死亡したと発表し、一方でクルド側(シリア民主軍、SDF)はトルコ兵とトルコの支援を受けたシリア兵士(自由シリア軍系)が262人死亡し、自陣営からは22人の兵士と数十人の一般市民が殺されたとしている。

すでに攻撃開始から'''3日間ですでに10万人が避難民'''として家を追われている。220万人が住む地域に攻撃の可能性があり、インターナショナル・レスキュー・コミティー(IRC)などのNGOは最大30万人が避難民となる可能性を指摘している。

◆なぜトルコはシリアのクルド人地域を攻撃するのか?
トルコが主張する目的は2つある。1つは国境地域に「テロの回廊が構築されることを防ぐ」ため。「シリア民主軍」(SDF)を構成するクルド人武装組織「クルド人民防衛部隊(YPG)」を攻撃するためだという。

トルコは長年、国を持たない世界最大の少数民族と称されるクルド人に対する弾圧を行って来た。トルコ国内のクルド人武装勢力、クルド労働者党(PKK)を「テロ組織」と認定しており、そのPKKと同じ組織だとするシリアのクルド人武装勢力YPGを攻撃することで、クルド人勢力を抑えつけようとしているのだ。

イスラム国掃討作戦でYPGはこれまでにない力を持つようになっていた。地上部隊を送りたくないアメリカをはじめとする有志連合国はYPGと協力関係を結んでシリア民主軍(SDF)という部隊を構成し、武器や資金などを提供してきてイスラム国の掃討作戦を実施してきたという経緯がある。トルコは力を増したクルド人を押さえつけたい狙いだ。

トルコの2つめの目的は、シリア内の国境沿いの地域に460キロ、幅32キロの「安全地帯」と名付ける場所をつくりトルコにいるシリア難民を送り返すという計画のためでもある。

トルコ国内に溢れるシリア難民を帰還させるためであり、また1つ目の目的とも関連して、トルコとシリアの間の地域からクルド人を追い出すことで、クルド人の勢力を削ごうというものなのだ。

「安全地帯」に帰還させられるシリア難民はアラブ人で、多くがその土地出身者ではない。「帰還」させた際、その対象地域に住んでいた人々の大規模な追放と土地の収用が行われることも予想されている。

◆なぜ今、攻撃が始まったのか?
予兆はすでにあった。

これにはトランプ大統領の判断が大きく影響している。先述の通り、アメリカ政府はシリア内のイスラム国などに対する掃討作戦のため、米軍を駐留させクルド人武装勢力YPGなどともに、シリア民主軍(SDF)を構成していた。しかし、シリアでの戦争はまだ続いているものの、イスラム国との大規模な戦闘が終わったため、昨年の12月にトランプ大統領がシリア領内のクルド人支配地域から米軍を撤収する予定であることを発言していた。

10月6日にトルコのエルドアン大統領とトランプ大統領の電話会談が行われ、エルドアン大統領におそらくうまく乗せられた形で、トランプ大統領は米軍は撤退、同時にトルコによる軍事作戦に関与しないという発言をしていた。この決定は突然のことで共和党内からも中東情勢を不安定にすると批判がなされたほどだ。

翌日7日に米軍は撤退し、その直後の9日にトルコ軍はシリア内に侵攻した。

◆シリアにおけるクルド人の状況とは?
シリアのクルド人は周辺国のクルド人の状況と比べると、アラブ地域に同化しているという見方もある。

しかしシリアでは長年、クルド人に国籍が与えられず、外国人として扱われる事態が起きていた。1960年代にシリア政府はアラブ化を進めることで国内の統治を強化しようとした。ハサカ県で人口統計をとった際、多くのクルド人を不法滞在している「外国人」あるいは「無戸籍者」などとみなしたのだ。外国人や無戸籍者とされたクルド人は、国内での移動の自由、選挙権、私有財産所有、公務員就労資格、公立学校入学資格などを奪われた。

2779とはずがたり:2019/10/14(月) 16:23:54
>>2778
また1970年代半ば、ハサカ県、ラッカ県、アレッポ県の国境地帯に居住していたクルド人約10万人が、形式的にはモデル農村都市を作ることを目的として、土地や財産を奪われて強制移住させられた。公共機関でのクルド語も禁止された。

2000年に発足したバッシャール・アサド政権は2011年のアラブの春に始めるシリア国内で始まった抗議デモをかわす狙いもあってクルド人の待遇改善を試みた。2011年に外国人への国籍付与を認める政令を出し、制度的差別解消の姿勢を示したのだ。しかし、アサドの思惑があっての改革であり、実際に国籍取得を申請した人も、国籍を回復した人もそれほど多くなかったという。

2012年にシリア内戦で疲弊したアサド政権はトルコ国境地帯から軍部隊や国家機関を撤退させた。複数あるクルド政党の中でもYPGとその政党クルド民主統一党(PYD)が力を持ち、2014年に西クルディスタン移行期民政局(ロジャワ)として暫定自治政治体が発足した。

シリアの一般のクルド人にとってのYPGの評価については正直、筆者にはよくわからない。イスラム国からの攻撃から人々を守るなど比較的住民の支持も高い組織だとも言われ、評価する声もよく聞く。一方で子どもを徴兵していたり、そもそもYPGを批判する人はその地域に住んでいない可能性もある。

YPGはアサド政権とは消極的な協力関係にあるとも言える。アサド政権の目的は反体制派を倒すこと、YPGの目的はクルドの統治を進めること。目的が異なるため、お互いの存在を黙認している部分があるのだ。

このトルコの攻撃はアサド政権にとって好都合に動くとも言われている。クルドは、トルコよりもましだとしてアサド政権やまたロシア政府に援助を要請するだろう。YPGが支配している地域にアサド政権は影響力を及ぼせることになるからだ。

◆今後、何が起こりうるのか?
すでに述べた通りまずは多くの難民、避難民が発生するだろう。

またイスラム国の活動が活発化する恐れもある。

イスラム国の戦闘員、その家族の多くはクルド支配地域で拘束されている。1万2千人のイスラム国元戦闘員と5万8千人の家族がいる。米軍が撤退し、これまでイスラム国兵士の管理を担当してきたシリア民主軍(SDF)が攻撃を受けたり、戦力が対トルコに向けられ警備が手薄になれば、戦闘員が逃亡する恐れもある。多くのイスラム国戦闘員家族を抱えるアル・ホールキャンプではイスラム国戦闘員の妻らがナイフや石でキャンプの警備を攻撃しているという映像も出回っている。

10月12日には'''カミシリで自動車爆弾'''が爆発した。誰による犯行かはまだわかっていないが、イスラム国の可能性もありうる。

トルコ の攻撃は今に始まったことではない。さらに西にあったクルド人支配地域アフリンはすでに2018年3月、トルコ軍に侵攻され今も、トルコの支配下にある。

◆なぜこの事態を止められないのか?
トルコのこの侵攻に対してヨーロッパ各国には強く出られない理由がある。難民問題だ。エルドアン大統領は、ヨーロッパがこの軍事作戦を「占領」というのであれば、ヨーロッパに難民360万人を送り込むと言っている。

アメリカはYPGに肩入れしたが、もともとクルド人勢力の地位向上を支援しようとしていたわけではない。アラブ人の反体制派が次々と過激派と合流したり、力を持たなかったため、消去法としてYPGと手を結んだだけの理由なのだ。

すでに多くの一般の住民が犠牲になり、このままでは今後も増える続けることになる。

伊藤めぐみ
ドキュメンタリー・ディレクター
1985年三重県出身。2011年東京大学大学院修士課程修了。テレビ番組制作会社に入社し、テレビ・ドキュメンタリーの制作を行う。2013年にドキュメンタリー映画『ファルージャ 〜イラク戦争 日本人人質事件…そして〜』を監督。第一回山本美香記念国際ジャーナリスト賞、第十四回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞奨励賞を受賞。その他、ベトナム戦争や人道支援における物流などについてのドキュメンタリーをNHKや民放などでも制作。2018年には『命の巨大倉庫』でATP奨励賞受賞。現在、フリーランス。イラク・クルド人自治区クルディスタン・ハウレル大学大学院修士課程に留学中。

2780とはずがたり:2019/10/14(月) 16:31:36
ほらいわんこっちゃない。。 イラン=シリア枢軸にクルドがひっつくと,イラク国内含めややこしいことになるぞ。逆にイラク=イラン=シリア=シリア内クルド=イラク内クルドの大同団結がなったりしてパックスペルシアでも狙うか!?

そうなったらトルコ=ロシア,イラン=中国,サウジ=米国の三つ巴か。。

シリア政権軍、トルコ国境に進軍 クルド人勢力と協力か
有料記事
https://www.asahi.com/articles/ASMBG3GMNMBGUHBI004.html
其山史晃 2019年10月14日12時32分

 シリア北部を実効支配する少数民族クルド人の武装組織「人民防衛隊」(YPG)を中心とする勢力は1日、隣国トルコ軍の越境攻撃に対抗するため、シリアのアサド政権軍と協力することで合意したとの声明を出した。これを受け、アサド政権軍はトルコ国境に進軍を始めた模様だ。今後、YPGに対する攻勢を強めるトルコ軍とアサド政権軍との衝突に発展する恐れもある。

 クルド人勢力は声明で、「トルコ軍の攻撃を撃退するため、アサド政権軍がトルコ国境沿いに展開することに政権と合意した」と発表した。シリア国営通信は同日、アサド政権軍の部隊が、トルコ軍に対抗するために北上し、国境地帯に向かっていると報じた。トルコ軍は国境からシリア領の幅約30キロを作戦地域としており、アサド政権軍がこの地域に入れば、緊張の高まりは必至だ。

 シリア内戦で、クルド人勢力は米国の支援を受けて支配地域を拡大。シリア北東部で「自治区」設立を宣言し、アサド政権と緊張関係にあった。今回の協力が本格化すれば、内戦の構図が変化する可能性がある。

 一方、米国のエスパー国防長官…

残り:265文字/全文:711文字

2781チバQ:2019/10/20(日) 20:35:37
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019101900529&amp;g=int
北マケドニア、総選挙へ=EU加盟交渉入り拒否受け
2019年10月19日20時30分


北マケドニア(旧マケドニア)のザエフ首相=10日、セルビア北部ノビサド(AFP時事)
北マケドニア(旧マケドニア)のザエフ首相=10日、セルビア北部ノビサド(AFP時事)

 【スコピエAFP時事】ブリュッセルで17、18の両日開かれた欧州連合(EU)首脳会議で、加盟交渉入りを拒否された北マケドニア(旧マケドニア)のザエフ首相は19日、前倒し総選挙を行うと発表した。テレビ演説を行って、EU加盟を目指してきたザエフ政権の信を問うと訴えた。

2782チバQ:2019/10/20(日) 20:38:59
https://www.jiji.com/jc/v4?id=20191015world0001
【地球コラム】国際政治の荒波に消えたクルド人の「夢」


トランプ氏のシリア撤退決断で事態は突如暗転
シリア北部アフリンで、遺体が戻らないまま葬儀に参列するクルド人女性兵士の親族(左)や母親(中央)=2018年2月3日、アフリン【AFP時事】
シリア北部アフリンで、遺体が戻らないまま葬儀に参列するクルド人女性兵士の親族(左)や母親(中央)=2018年2月3日、アフリン【AFP時事】

 「国家を持たない最大の民族」との枕ことばで語られる少数民族クルド人が、またも大国による国際政治の荒波に飲まれた。シリア内戦の混乱で、シリア北部に住むクルド人は「ロジャバ」と呼ばれる事実上の自治権を持つ地域を確立して沸き返った。

 だが、シリアは米国やロシアのみならず、地域大国のトルコやイランなどが軍事介入する代理戦争の舞台だった。クルド人の後ろ盾となっていた米国のトランプ大統領がシリアから撤兵を決断したことで、事態は突如暗転した。(中東ジャーナリスト 池滝和秀)

IS掃討で難題抱えた米国
シリア北部マンビジュ近郊に展開する米軍の装甲車=2017年3月5日、マンビジュ【AFP時事】
シリア北部マンビジュ近郊に展開する米軍の装甲車=2017年3月5日、マンビジュ【AFP時事】

 米国は、シリア北部で難題に直面してきた。シリア内戦に対するオバマ前政権やトランプ政権の一貫しない政策に比べ、ロシアやイランは、反体制派の攻勢で窮地に立ったアサド政権をテコ入れするため軍事介入。アサド政権の存続を確実にしただけではなく、シリアに足場を築いた。これに対し、米国は過激派組織「イスラム国」(IS)の台頭でシリア内戦への関与を迫られ、不承不承、対応に乗り出したのが問題の始まりだった。

 IS掃討には、地上部隊の派遣が必要だったが、イラク戦争で多数の米兵を失った記憶がなお生々しい米国民の理解を得るのは困難だった。そこで米国は友軍となる勢力をシリア反体制派の中から探したが、イスラム教スンニ派の反体制派が信奉する過激なイスラム思想や、組織力のなさが障害となり、友軍の育成は難航した。最終的に頼ったのがクルド人勢力である。

 米国が友軍としたのは、クルド人主体の武装勢力「シリア民主軍(SDF)」。その主力は、クルド人組織「民主統一党(PYD)」傘下の民兵部隊「 クルド人民防衛部隊(YPG)」だ。クルド人は統率が取れて勇猛果敢な兵士として知られている。ところが、YPGは、トルコが「テロリスト」と見なす組織だった。こうした組織が米軍から軍事訓練を施され、武器を供与されることにトルコは強く反発した。

 トルコはなぜYPGをテロリストとして扱うのか。クルド人は、第1次世界大戦後の1923年に締結されたローザンヌ条約で国家建設の道を閉ざされた。トルコには現在、人口の約4分の1に相当する約2000万人のクルド人が居住しており、同じくクルド人を抱えながらも割合の小さいイラクやイラン、シリアなどに比べ、クルド人問題には神経質にならざるを得ない。トルコでは、非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」が武装闘争を続けており、今も治安を脅かす。

 トルコは、PKKとシリアのYPGを一体的な組織と見なしている。筆者がシリア内戦下の2013年、YPGの支配地域だったシリア北部に入った際、トルコで自爆作戦などを実行して死亡したYPGやPKKの戦闘員の写真が街頭に華々しく掲げられていた。シリア北部がトルコへの出撃拠点になっていた。

2783チバQ:2019/10/20(日) 20:39:18
さじ投げたトランプ大統領
シリア北部の町ラスアルアインで、トルコ軍の攻撃により立ち上がる黒煙=2019年10月9日、ラスアルアイン【AFP時事】
シリア北部の町ラスアルアインで、トルコ軍の攻撃により立ち上がる黒煙=2019年10月9日、ラスアルアイン【AFP時事】

 トルコは、国内ではPKKの抑え込みにある程度成功しているものの、PKKは隣接するイラク北部の山岳地帯に逃げ込み、越境攻撃を仕掛けている。トルコとしては、シリア北部に同じような拠点を構築されてはたまらない。その上、IS掃討作戦で米軍の支援を受け、戦闘力を高めたとあっては看過できない。

 このため、トルコは今回の作戦を含め、シリアで3度にわたって軍事作戦を展開してきた。最初は2016年に開始したユーフラテスの盾作戦、その次が18年のオリーブの枝作戦、今回は平和の泉作戦と命名されている。作戦の度に米国は、保護するクルド人民兵とトルコ軍の衝突に頭を悩ませた。

 米国はトルコの事情に理解を示しつつも、クルド人勢力を簡単には見捨てないのではないかと見られていた。クルド人勢力が地上部隊としてISに対峙(たいじ)することにより、掃討作戦で事実上勝利した。論功行賞として自治権の確立といった形でクルド人を報いることは、米国が信頼できる同盟相手だと示すことになる。クルド人によるISへの締め付けが弱まれば、テロ活動に向けて再結集する恐れもある。さらに、クルド人との関係を軸にシリアに足場を確保し続けることは、シリアで大きな影響力を獲得したロシアやイランをにらんだ中東戦略においても重要だ。

 ところが、トランプ大統領は10月7日、シリア北部に駐留していた米軍部隊の一部を移動させ、これを攻撃の「ゴーサイン」と受け取ったトルコが9日、軍事作戦を開始した。駐留米軍が作戦開始で戦闘に巻き込まれる恐れが出てきたため、トランプ大統領は12日になってシリア北部に駐留する米軍兵士約1000人の撤収を命令。大統領はツイッターで、「トルコ国境の激しい戦闘に関わらないことは非常に賢明だ」と撤収を正当化した。一連の流れやタイミングから判断して、トランプ大統領とエルドアン大統領の間には一定の合意があったと考えるのが自然だろう。

 ビジネスにならない中東の争いに関与しないとの姿勢は、「米国第一」を掲げるトランプ大統領らしい判断と言える。だが、米軍撤収後の衝突拡大を防ぐ枠組みも構築せず、盟友を簡単に使い捨てる政策は、同盟としての米国の信頼性を揺るがすものとなりそうだ。

2784チバQ:2019/10/20(日) 20:39:43
欧州への難民流出再燃も
軍事作戦に関する会議を主宰するトルコのエルドアン大統領(右)=2019年10月9日、アンカラ[トルコ大統領府提供]【AFP時事】
軍事作戦に関する会議を主宰するトルコのエルドアン大統領(右)=2019年10月9日、アンカラ[トルコ大統領府提供]【AFP時事】

 突如、孤立無援となったクルド人勢力は、ロシアの仲介により、敵であったアサド政権を頼ることになった。クルド人組織の幹部は「トルコによる虐殺を防ぐには、敵対関係になったアサド政権と手を結ぶ手だてしかなかった」と、苦渋の選択だったと訴えた。これにより、アサド政権はシリアでの統治面積をさらに広げる格好となった。

 一方、トルコは、クルド人居住地域に進軍してきたシリア政府軍と対峙することになった。ただ、軍事力ではトルコがシリア軍を上回っており、全面的な衝突には発展しない可能性が高いが、トルコ国境に近い地域からクルド人民兵勢力を追い出そうとするトルコの作戦は、より難易度が増した。

 さらに、エルドアン大統領はかねて、国境から幅約32キロに及ぶ「安全地帯」を500キロ近くにわたって構築し、トルコ国内で約360万人に膨れ上がったシリア内戦の難民のうち、最大200万人を帰還させる構想を掲げている。経済状況が悪化するトルコでは、シリア難民の増大によって不動産価格が上がったり、雇用が奪われたりして国民の間で不満が高まっているためだ。

 シリア軍の北部進軍により、トルコの構想は、一段と実現性が疑問視される状況になった。エルドアン大統領は11月13日にトランプ大統領と会談する予定で、作戦への理解を取り付けるためにも、それまでは民間人の大規模な犠牲を伴う作戦は避けるとの見方が強い。

 だが、エルドアン大統領は「目標は達成する」と公言しており、作戦の長期化は必至だ。さらに大統領は、国際社会が無策ならトルコに滞在するシリア難民を再び欧州に送り出す可能性さえ警告しており、作戦が難航すれば、新たな手段で国際社会を揺さぶることもあるだろう。ギリシャではすでに、トルコからの難民の不法越境が再び活発化する兆しがあるという。

 大国が角逐してきたシリアでは、米国が退き、それに支えられきたクルド人勢力がアサド政権の軍門に下った。残ったのは、アサド政権の後ろ盾であるロシアやイランだ。内戦の最終的な終結への政治プロセスは、ロシア主導で進められる構図が固まってきたと言えよう。

2785チバQ:2019/10/20(日) 21:08:53
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201910/CK2019101302000128.html
トルコ侵攻黙認 利害優先の大国、クルド孤立

2019年10月13日 朝刊


 【カイロ=奥田哲平】トルコ軍がシリア北東部への越境攻撃に踏み切ったことで、少数民族クルド人が孤立している。トランプ米政権が侵攻に「青信号」を出し、シリア内戦を主導するロシアも事実上黙認。過激派組織「イスラム国」(IS)という「共通の敵」が消滅したことで、各国の利害優先が顕在化した形だ。

■黙認
 隣国との国境紛争を終結させたエチオピアのアビー首相にノーベル平和賞授与が決まった十一日、シリア・トルコ国境沿いは砲弾が飛び交った。「ISとの戦いに犠牲を払ったクルドは、世界平和に寄与したのではないのか」。クルド系民兵組織幹部のシェルバン・ダルウィシュ氏が憤る。

 IS掃討作戦の最前線で、兵士一万人以上を犠牲にしてきたクルド人勢力。米国の武器供与を受けたものの、北大西洋条約機構(NATO)二番目の軍事力を誇るトルコ軍相手に分が悪いのは明らかだ。「世界はトルコの攻撃を黙って見ているだけだ」(同氏)

 トルコにとっては、国内に抱える非合法組織クルド労働者党(PKK)と一体とみなすシリアのクルド人勢力が、シリア北東部で支配地域を確立するのは「安全保障上の脅威」。国境沿いに緩衝地帯を築く一連の作戦で障害となってきた米国が撤収したのを機に、侵攻に踏み切った。

 その軍事作戦を「悪い考えだ」と言いながら、「クルド人は第二次大戦で米国を助けたわけではない」と突き放したトランプ米大統領。優先したのは来年に控えた大統領選だ。シリア駐留米軍の撤退はかねての選挙公約。NATO加盟国トルコにも配慮し、撤収ありきの場当たり的な対応に終始している。

■無念
 十日に開かれた国連安全保障理事会は、欧州諸国が「一方的な軍事行動の停止」を求めたものの、一致した声明は出せなかった。米国の影響力低下を望むロシアのネベンジャ国連大使は「シリアでの違法な軍の駐留も言及すべきだ」として米国に矛先を向けた。

 ロシアはIS復活に懸念を示すものの、トルコとはイランとともにシリア和平協議で協力関係にある。エルドアン大統領が侵攻直前、電話で理解を求めたのはロシアのプーチン大統領だった。ロシアを後ろ盾とするアサド政権も「外国軍(米軍)の人質になった裏切り者との対話は受け入れない」(外務省高官)とクルド側と距離を置いた。

 トルコ軍の砲撃にさらされる国境沿いの町カミシュリで青少年支援施設に勤めるレナス・シャムス氏(35)は悔しさをにじませた。「クルドはいつも国際社会に裏切られる。土地と民を守るのに頼れるのは自分たちだけだ」。イラクやイランなどにまたがり、歴史的に「国を持たない最大の民族」と言われるクルド。IS掃討作戦を通じて自治地域を広げてきた戦略は、後退せざるを得なくなっている。

2786チバQ:2019/10/20(日) 21:09:20
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201910/CK2019101602000108.html
シリア北部、緊迫 政権軍展開、クルドと共闘

2019年10月16日 朝刊


写真
 【ワシントン=金杉貴雄、カイロ=奥田哲平】シリアのアサド政権軍は十四日、トルコ軍の侵攻を受けるクルド人勢力との合意に基づき、シリア北東部に部隊を展開した。トルコのエルドアン大統領は軍事作戦を継続する構えを見せ、緊迫度が増している。一方、トランプ米大統領は同日、対トルコ制裁を打ち出し、侵攻の即時停止を求めた。

 政権軍は十四日、国境沿いの町マンビジュに進軍したほか、国境から内陸三十キロを東西に走る幹線道路上の複数の場所にも部隊を置いた。今のところトルコ軍との衝突は起きていない。トルコ軍の攻撃は十四日も続き、シリア人権監視団(ロンドン)によると、民間人の死者は六十九人、避難民は二十五万人に達した。

 シリア北部は内戦悪化を受けて二〇一二年ごろに政権軍が撤退し、米国の支援を受けたクルド人勢力が実効支配していた。だが、米軍の全面撤収を機に、クルド側はロシアを後ろ盾とする政権軍の進駐受け入れに転換。シリア内戦の構図が大きく変わるのは確実だ。

 両者を仲介したのはロシアだ。プーチン大統領は十四日、十二年ぶりにサウジアラビアを訪問し、サルマン国王と会談。米国が中東への関与を低下させる中で存在感を示した。カイロ・アメリカン大のサイド・サデク教授は「政権軍はロシアの保護と指示の下で動いており、トルコ軍と衝突することはない。政権は戦わずして北部の統治を取り戻しトルコはクルド人勢力を排除できるようロシアが調整に動くだろう」と指摘した。

 一方、米国は十四日、トルコの三閣僚らを対象とした制裁を発動した。さらにトルコからの鉄鋼の輸入関税を25%から50%に倍増させ、貿易協定の交渉も中止すると発表。近くペンス副大統領らをトルコに派遣し、事態収拾に向けた交渉に当たらせる。

 トランプ氏の米軍撤収方針がトルコの侵攻を容認した形となり、内外の批判に対応せざるを得ない状況となった。しかし、今回の制裁についても、民主党のペロシ下院議長らからはトルコを押しとどめるには「不十分だ」との声が早くも上がっている。

 トランプ氏は十四日のツイッターで「われわれがなぜシリアのために戦わなければならないのか。クルド人勢力を守るシリアを支援したいのなら、ロシアでも中国でもナポレオンでも誰でもいい」と強調した。

2787チバQ:2019/10/22(火) 18:15:37
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191022-35144268-cnn-int
イスラエル首相、連立政権樹立できず 野党のガンツ氏が組閣へ
10/22(火) 10:34配信CNN.co.jp
イスラエル首相、連立政権樹立できず 野党のガンツ氏が組閣へ
ネタニヤフ首相が組閣を断念したことがわかった
エルサレム(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相は21日、やり直し総選挙の結果を受けた組閣を断念するとの意向を明らかにした。

リブリン大統領は法に基づき、3日以内に野党統一会派の中道「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長に組閣を要請する見通しだ。

ネタニヤフ氏はビデオ声明の中で、ガンツ氏に大連立への参加を求め、さらなるやり直し選挙を回避しようと全力で努めたが、ガンツ氏側に繰り返し拒否されたと述べた。

ガンツ氏はリブリン氏の要請に応じる構え。「青と白」は声明で、同氏の下でリベラルな挙国一致内閣をつくると表明した。

イスラエルでは4月に実施された総選挙の後、ネタニヤフ氏が組閣に失敗。9月に同国初のやり直し総選挙があり、同氏率いる与党の右派「リクード」と「青と白」がほぼ互角の接戦を展開した。

リクードを中心とする右派・宗教勢力が55議席を確保し、「青と白」支持の中道・左派勢力を1議席上回ったため、リブリン氏はまずネタニヤフ氏に組閣のチャンスを与えていた。しかしネタニヤフ氏は、過半数を占める連立政権に必要な残り6議席を獲得することができなかった。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191022-00000006-jij-m_est
ネタニヤフ首相、組閣断念=3度目の総選挙も-イスラエル
10/22(火) 6:13配信時事通信
ネタニヤフ首相、組閣断念=3度目の総選挙も-イスラエル
イスラエルのネタニヤフ首相=9月25日、エルサレム(AFP時事)
 【エルサレム時事】イスラエルの右派政党リクードを率いるネタニヤフ首相は21日、新たな連立政権発足に向けた組閣交渉を断念した。

 ただ、国会(定数120)で過半数の支持を獲得できそうな首相候補者はおらず、イスラエルが3度目の総選挙に突入する可能性も現実味を帯びてきた。

 首相の断念を受け、リブリン大統領は9月の総選挙で第1党となった中道政党連合「青と白」のガンツ元軍参謀総長に組閣を要請する方針。ガンツ氏が国会で多数派の支持を取り付けるのは容易ではない。

2788チバQ:2019/10/23(水) 18:50:44
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191022-00000045-mai-m_est
ネタニヤフ首相が組閣断念 大統領、第1党「青と白」ガンツ氏に改めて連立政権樹立指示へ
10/22(火) 19:09配信毎日新聞
 イスラエルのネタニヤフ首相は21日、9月のやり直し総選挙を受けてリブリン大統領から指示されていた組閣を断念した。大統領は24日までに、第1党の中道政党連合「青と白」の共同代表で元軍参謀総長のガンツ氏に改めて連立政権の樹立を命じる見込みだ。

 9月の総選挙で、ネタニヤフ氏が率いる右派「リクード」は第2党に甘んじたが、これまで連立を組んできた右派・宗教勢力の55人がネタニヤフ氏を首相候補に推した。

 ガンツ氏を推薦したのは中道・左派、アラブ系政党連合の一部の54人だったため、まずネタニヤフ氏が連立工作を担ったものの、定数120の過半数をまとめることはできなかった。

 ネタニヤフ氏は自身のフェイスブックで「ガンツ氏に交渉テーブルに着くよう要請したが、拒絶され続けた」と非難した。

 ガンツ氏は、ネタニヤフ氏が収賄など3件の疑惑で検察から起訴方針を示されていることを問題視。ネタニヤフ氏との連立を拒否してきた。大統領から組閣指示を受けた場合、28日間で連立交渉をまとめる必要がある。

 「青と白」は声明で「(宗教系政党を含まない)リベラルな統一政府」の樹立を目指す考えを示している。

 ガンツ氏が組閣に失敗した場合、大統領は国会に首相候補の擁立を求めることになるが、成算は低い。連立交渉がまとまらなければ、4月から数えて3回目の総選挙にもつれ込む可能性がある。【エルサレム高橋宗男】

2789チバQ:2019/10/25(金) 11:04:43
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191025-00000011-jij_afp-int
イラク反政府デモ、前倒しで再開 規模拡大の可能性も
10/25(金) 10:34配信AFP=時事
イラク反政府デモ、前倒しで再開 規模拡大の可能性も
イラク・バグダッドのタハリール広場で、国旗を掲げて反政府デモに参加する人々(2019年10月24日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イラク各地で24日夜、反政府デモが再開された。今月上旬に行われ、死者も出た抗議行動の第2波。デモは同国のイスラム教シーア派(Shiite)指導者ムクタダ・サドル(Moqtada al-Sadr)師が支持しており、規模が膨れ上がる可能性がある。

【写真】イラク国旗を掲げて反政府デモに参加する人々

 上旬の抗議行動は汚職と失業問題に対する非難として始まり、政治改革を要求するデモへと発展。治安部隊の厳しい取り締まりを受けて沈静化した後、苦境に陥ったアデル・アブドルマハディ(Adel Abdel Mahdi)首相の就任1年に当たる25日に再開する予定だった。

 しかし、首都バグダッドなどでは予想よりも早くデモが再開。同市では24日夜に数百人が街頭で抗議を行った。

 イラクのシーア派最高権威アリ・シスタニ(Ali al-Sistani)師は政府に対し、25日までにデモ隊の要求に回答を示すよう求めており、デモ参加者数は同日中に増加するとみられている。

 シスタニ師は毎週金曜昼の礼拝で説教を行っており、25日昼の礼拝は同日午後の展開を占う最初の試金石となる。だが、一般的に抗議デモは午後に勢いを増すほか、大勢の人がサドル氏支持者を見ようと通りに繰り出すことから、真の情勢の分かれ目は午後に訪れる見通し。

 サドル師は民兵の出身で、最大の議会勢力を掌握する実力者。上旬のデモの際も政府退陣を要求していたが、今週に入ってデモに対する支持をいっそう強く表明し、自身の支持者らの参加を許可した。さらに、サドル師は自身の民兵組織のメンバーに「厳戒態勢」を取るよう指示しており、民兵らが首都バグダッド各地で示威行動を取る可能性がある。【翻訳編集】 AFPBB News

2790チバQ:2019/10/25(金) 11:15:28
https://www.sankei.com/world/news/191024/wor1910240008-n1.html
イスラエル、元軍トップに組閣指示も難航必至
2019.10.24 07:00
 イスラエルのリブリン大統領は23日、9月の国会やり直し総選挙で第1党となった中道政党連合「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長に組閣を指示した。右派「リクード」党首のネタニヤフ首相が21日、組閣を断念したため。ガンツ氏は4週間で連立交渉をまとめる必要があるが難航は必至。新政権を樹立できない政治の混乱が続きそうだ。

 ガンツ氏は23日、「全ての国民が混乱に終止符を打つことを期待している」と訴え「リベラルな挙国一致内閣の樹立を目指す」と主張した。汚職疑惑を抱えるネタニヤフ氏の党首辞任を条件に「リクード」との大連立を模索する可能性があるほか、「反ネタニヤフ」で一致するリーベルマン前国防相の極右「わが家イスラエル」との連携を狙うとみられる。(共同)

2791チバQ:2019/10/25(金) 11:22:23
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019102301163&amp;g=int
クルド勢力を広範囲で排除=トルコがロシアと合意-越境作戦の停止継続・シリア北部
2019年10月24日07時06分

 【エルサレム時事】トルコのエルドアン大統領は22日、ロシア南部ソチでプーチン大統領と会談し、トルコがテロ組織と見なすクルド人勢力の民兵組織、人民防衛部隊(YPG)をシリア北部の対トルコ国境地帯の広い範囲から排除することで合意した。これを受け、国境地帯のシリア側では23日、ロシア軍とシリア国境警備隊がYPGを撤退させる作業に着手した。
 トルコによるシリア北部での越境軍事作戦をめぐっては、トルコと米国が17日に合意したYPG撤退のための120時間の作戦停止期間が22日夜に終了。その後、トルコ国防省は声明で「新たな作戦の必要はなくなった」と強調し、作戦停止を続ける方針を示した。
 首脳会談後に発表された覚書によると、ロシア軍などは現地時間23日正午(日本時間同日午後6時)から150時間以内に対トルコ国境地帯から約30キロ離れた地点までYPGを撤退させる。その後、トルコ軍とロシア軍が一部地域を除く国境から10キロの範囲内で共同パトロールを行う。
 トルコはYPGが去った地域に、自国が抱えるシリア難民の帰還先として「安全地帯」を設置する方針。エルドアン氏はロシアとの合意を「歴史的だ」と高く評価した。
 国境地帯の中でも、トルコ軍による作戦などで既にYPGが排除された地域では、トルコ軍主導の管理が容認される。YPGは、17日の合意を受け米国に撤退を求められたシリア北部のテルアビヤドからラスアルアインにかけての東西約120キロにわたる地域から退去したと表明しており、この一帯はトルコ軍が掌握することになりそうだ。
 トルコとロシアの合意の対象地域は、この約120キロの部分を越えて東西に広がる計300キロ超に及ぶ。YPGにとってさらなる撤退は一段の打撃となるため、すんなりと応じるかは不透明だ。トルコと敵対するシリアのアサド政権が、後ろ盾であるロシアの働き掛けを受けて協力を進めるかどうかも合意履行の焦点となる。

2792チバQ:2019/10/28(月) 14:30:31
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191028-00000056-jij-n_ame
危険な地域、緊迫の急襲作戦=米は2週間前から計画、退路断つ-IS最高指導者死亡
10/28(月) 13:34配信時事通信
危険な地域、緊迫の急襲作戦=米は2週間前から計画、退路断つ-IS最高指導者死亡
米ホワイトハウスのシチュエーションルーム(作戦司令室)でバグダディ容疑者急襲作戦を見守るトランプ大統領(中央)=27日公表(AFP時事)
 【ワシントン時事】過激派組織「イスラム国」(IS)の最高指導者バグダディ容疑者が潜伏していたシリア北西部イドリブ県は、シリア反体制派やロシア軍、国際テロ組織アルカイダ系勢力などが入り乱れる。

 米軍にとっては「未知の地域」。特殊作戦部隊を送り込むにはロシア軍支配地域の上空を通過する必要があり、多くの危険が伴った。

 米東部時間26日午後5時(日本時間27日午前6時)ごろ、トランプ大統領がホワイトハウス地下のシチュエーションルーム(作戦司令室)に入った。同席したのは、ペンス副大統領やエスパー国防長官、軍幹部ら。程なくして特殊作戦部隊を乗せたヘリコプター8機がイラク西部とみられる場所から飛び立った。

 飛行時間は1時間余。低空飛行のままバグダディ容疑者の潜伏先に近づくと、地上から銃火を浴びせられたが、米軍はすぐにこれを鎮圧した。ヘリから降りた兵士らは建物入り口にわなが仕掛けられていることを警戒し、壁を爆破して屋内に突入した。

 「映画を見ているようだった」。現地からの中継で作戦の様子を見守っていたトランプ氏はこう振り返る。

 米軍は短時間で建物内を制圧した。子供11人を保護すると同時に、抵抗を試みた5人を殺害。爆発物を仕掛けたベストを着ていたバグダディ容疑者の妻2人も殺害された。

 バグダディ容疑者のアジトを突き止めた米当局は「2週間前から準備を進めていた」(トランプ氏)。建物に複数のトンネルがあることは調査済みだった。大半のトンネルは行き止まり。唯一、地上に通じるトンネルの出口には、あらかじめ部隊を配置しておいた。

 バグダディ容疑者は投降の呼び掛けを拒否し、子供3人を連れて行き止まりのトンネルに逃げ込んだ。軍用犬がこれを追跡。追い詰められた容疑者は、自爆ベストを起爆させて死亡した。

 同午後7時15分、現地の部隊指揮官からホワイトハウスに報告が入った。「100%確実、大当たりだ」。長年追い続けたテロ組織指導者の死亡を確認した瞬間だった。

2793チバQ:2019/10/28(月) 22:56:01
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201910/CK2019102802000257.html
米軍急襲作戦 「バグダディ容疑者は、泣き叫び」自爆

2019年10月28日 夕刊


シリア北西部イドリブ県で、バグダディ容疑者が潜伏し、米軍の急襲を受けて破壊された住居=アラ・ファトラウィさん提供

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 【カイロ=奥田哲平】残虐な処刑映像をインターネットで流布し、世界を震え上がらせたISの指導者バグダディ容疑者を狙った米軍の急襲作戦。「降伏しろ。裸になって外に出てこい」。緊迫した現場の状況を地元住民やトランプ米大統領が明かした。

 バグダディ容疑者が潜んでいたのは、トルコ国境に近いシリア北西部イドリブ県バリシャ村郊外の住居。

 二十六日深夜(日本時間二十七日朝)、近くに住む活動家アラ・ファトラウィさん(31)が聞いたのは、ヘリコプター八機の爆音と拡声器の警告だった。

 警告に応じて子ども十一人が住居から逃げ出す一方、ヘリに向かって銃撃も。オリーブ畑に囲まれた住居周辺には、内戦を逃れた難民が暮らす複数のテントがあった。米軍は巻き添えにならないように避難させ、周辺住民にも「近寄るな」と呼び掛けた。

 正面玄関は爆発物が仕掛けられているため、側面を爆発させて突入。妻とみられる「自爆ベスト」を身に着けた女性二人を、爆発させないように殺害。残るバグダディ容疑者は子ども三人とトンネルに逃げ込み、軍用犬が追う。行き止まりに追い詰められると、「泣き叫び、悲鳴を上げながら」(トランプ氏)自爆した。夜が明けてファトラウィさんが現場に足を踏み入れると、住居は完全に崩壊していた。

 何度も死亡説が流れ、消息がつかめなかったバグダディ容疑者。シリア人権監視団(ロンドン)によると、潜んでいたのは国際テロ組織アルカイダ系の新興組織が利用する住居だった。ISはかつて路線対立からアルカイダと絶縁した経緯があるが、「イデオロギーに大差はない」(過激派専門家)。IS幹部をかくまっていた可能性がある。

2794チバQ:2019/10/30(水) 17:18:46
https://www.asahi.com/articles/ASMBY7QCCMBYUHBI03S.html
レバノン首相、辞任表明 反政府デモで「手詰まりに」
エルサレム=高野遼 2019年10月30日02時01分
 大規模な反政府デモが続く中東レバノンで、ハリリ首相が29日、事態の収拾を図るために辞任する意向を表明した。高い失業率などに苦しむ市民の不満により拡大したデモは、首相の退陣にまで発展した。

 レバノンでは今月17日にスマートフォンのアプリを使った無料通話への課税を政府が提案したことをきっかけに、ここ数年で最大規模の反政府デモが2週間近く続いていた。ハリリ氏は会見で、「事態の打開を探ってきたが、手詰まりになった。この危機を乗り越えるにはショックが必要だ」と述べ、大統領に辞任を申し出ることを表明した。

 デモのきっかけは、スマホの対話型アプリ「ワッツアップ」などの無料音声通話で、1日0・2ドル(約22円)を徴収する課税を政府が提案したことだ。宗派を超えた抗議運動となり、全閣僚の辞職などを求める反政府デモに発展した。

 レバノンには18の宗教・宗派があり、国会議席などを分け合って政治的安定を保っている。権力を握る政治エリートに腐敗が指摘される一方、一般の市民に負担を強いる課税案が出されたことで、若者を中心に不満が爆発したかたちだ。(エルサレム=高野遼)

2795チバQ:2019/10/30(水) 17:19:30
https://www.cnn.co.jp/world/35144646.html
レバノンのハリリ首相が辞意、全国規模の反政府デモ受け
2019.10.30 Wed posted at 13:00 JST
レバノン・ベイルート(CNN) 中東レバノンのハリリ首相は29日、辞意を表明した。レバノンでは約2週間にわたって全国規模の反政府デモが起きていた。

ここ数カ月、レバノン経済は急速に悪化し、債務が拡大するなどしていた。

政府は今月17日に無料通話アプリへの課税や緊縮政策を提案したが、これが全国規模の反政府デモにつながり、国はまひ状態に陥った。

銀行や学校は12日間にわたって閉鎖され、抗議デモが主要な道路を封鎖した。

ハリリ首相の辞任表明を受けてベイルート市内では数十人のデモ参加者が歓声をあげた。政府の汚職に対する抗議が行われた27日のデモには数十万人が参加していた。

2796チバQ:2019/10/30(水) 17:44:51
https://www.afpbb.com/articles/-/3252107
抗議デモに揺れるレバノン、首相が辞表提出の意向表明
2019年10月29日 23:37 発信地:ベイルート/レバノン [ レバノン 中東・北アフリカ ]

2797チバQ:2019/10/31(木) 20:46:04
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191030-00000609-san-m_est
バグダディ容疑者殺害も困難なIS掃討 戦火と貧困が障害
10/30(水) 21:19配信産経新聞
 イスラム教の預言者ムハンマドの後継者「カリフ」による、イラクとシリアを「領土」とする政教一致の疑似国家。死亡したスンニ派過激組織「イスラム国」(IS)指導者のバグダディ容疑者は、従来のテロ組織にはない概念でイスラム教徒を引きつけた。

 だが、その裏で行われたのは富の収奪や残虐な処刑、性暴力や強制結婚など恐怖政治そのものだった。「理想郷だ」と信じてISの支配地域に移住したアジアや欧州のイスラム教徒の多くが後悔し、離反した。

 イラクとシリアでISの支配地域が陥落してから7カ月しかたっていない。にもかかわらず、両国では過激派が影響力を拡大しかねない事態が起きている。

 イラクでは経済低迷に怒る若者のデモが続き、今月だけで250人が死亡。首都バグダッドでは昨秋、「ISの関係者は市民にまぎれて潜伏している」との証言を複数聞いた。内戦が続くシリアからは560万人が周辺国に逃れ、国外退去や強制送還を恐れる若者が人目を避けて暮らす。

 貧困に苦しみ、将来に希望が持てない若者が過激派に身を投じる以前のような環境ができつつある。バグダディ容疑者の死はISには打撃かもしれないが、切羽詰まった若者と過激派の危うい接近まで止められるわけではない。

 ISは国際テロ組織アルカーイダから分裂してできた。関連組織の首謀者を米軍が死に追いやったのは2006年のザルカウィ容疑者、11年のビンラーディン容疑者に次いで、バグダディ容疑者で3人目だ。しかし、国際テロ組織は一向に消滅しない。

 イラクとシリアには言語や宗教が異なる集団が混住している。第一次大戦で敗北したオスマン帝国の解体に際し、英仏の間で勢力圏を分け合う「サイクス・ピコ協定」(1916年)が秘密裏に結ばれ、協定を基に「お仕着せの国境線」ができたのが理由だ。中東では民族同士の不信感が消えず、混乱が続く。

 戦火や貧困という温床を断てない限り、イスラム過激派ははびこり続けるだろう。(イスタンブール 佐藤貴生)

2798チバQ:2019/11/05(火) 13:09:20
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019110400591&amp;g=int
デモ隊、イラン領事館襲う=イラク南部シーア派聖地
2019年11月04日22時07分

 【カイロ時事】イラク南部のイスラム教シーア派聖地カルバラで3日夜から4日未明にかけ、反政府デモ隊がイラン領事館の敷地内への侵入を試み、AFP通信によると、排除しようとした治安部隊の発砲で4人が死亡した。
 デモ隊は「イランは出て行け」と叫び、領事館の壁によじ登って火を放つなど暴徒化。ロイター通信によれば、デモ隊の一人は「イランや、イランと連携する政党はわれわれに害を及ぼしている」と非難した。
 イラク各地では10月初旬から反政府デモが激化し、既に270人以上が死亡。アブドルマハディ首相は各政党が後任候補で合意した場合に辞任する用意を表明したが、デモ沈静化の兆しはない。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019102600194&amp;g=int
イラク反政府デモ、42人死亡=各地で再燃、衝突激化
2019年10月26日06時25分

25日、イラクのバグダッドで、治安部隊が発射した催涙弾を投げ返す反政府デモ参加者(AFP時事)
25日、イラクのバグダッドで、治安部隊が発射した催涙弾を投げ返す反政府デモ参加者(AFP時事)

 【カイロ時事】イラクの首都バグダッドや南部の都市など各地で25日、反政府デモが再び激化して市民と治安部隊の衝突に発展し、AFP通信によると42人が死亡した。
 25日はアブドルマハディ首相の就任から1年となるが、市民は公共サービスの不備などが解消されずに政府への不満を強めている。デモ隊は、各地で地元政府庁舎やイスラム教シーア派民兵の関連施設を襲撃して放火。当局は催涙ガスなどで強制排除を試みた。

2799チバQ:2019/11/06(水) 16:17:28
https://digital.asahi.com/articles/ASMC61PNVMC6UHBI001.html?pn=4
イエメン暫定政権と独立派が和解、戦闘収束 サウジ仲介
有料記事

ドバイ=高野裕介 2019年11月6日08時30分
内戦が続く中東のイエメンで、ハディ暫定政権と南部地域の分離独立派が5日、サウジアラビアの首都リヤドで和解に合意し、双方からなる政府をつくる協定に署名した。反政府武装組織フーシに対抗するために共闘していた暫定政権と独立派は今年8月に衝突し、「内戦のなかの内戦」が勃発。三つどもえの戦闘は収まった格好だが、内戦が収束に向かうかは見通せないままだ。

 ロイター通信などによると、今回の協定では、新たな暫定政府が30日以内に組織され、分離独立派「南部暫定評議会」(STC)にも複数の閣僚ポストが配分されることになる一方、STC側の兵力は暫定政権の管理下に置かれる。暫定政権はSTCが占拠していた南部アデンに戻るという。

 暫定政権の後ろ盾で、仲介を続けてきたサウジアラビアのムハンマド皇太子は署名の式典に同席し、「この協定は、内戦を終結させる政治的解決に到達するために、各勢力間の広い対話の扉を開くものだ」と述べた。皇太子には「内輪もめ」を一刻も早く収束させ、対フーシで結束を強めたい意向があるとみられる。

ここから続き
 STCは今年8月、暫定政権が拠点とするアデンに進軍し、軍事施設や大統領宮殿を占拠。暫定政権を支えるサウジと、STCに影響力を持つアラブ首長国連邦(UAE)はともに有志連合軍としてイエメンに軍事介入しており、両者の間の亀裂を指摘する声もあった。今回の式典には、UAE・アブダビ首長国のムハンマド皇太子も出席した。

 イエメン内戦は暫定政権を支えるサウジと、フーシを支援するイランの「代理戦争」とも言われている。2015年3月にサウジ主導の有志連合軍が軍事介入して激化。これまでに数万人が犠牲になったとみられ、「世界最悪の人道危機」とも呼ばれている。(ドバイ=高野裕介)

2800チバQ:2019/11/06(水) 16:18:05
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019110600798&amp;g=int
イエメン南部で和解合意=サウジ主導、フーシ派掃討で共闘
2019年11月06日14時54分


 【カイロ時事】中東イエメンの内戦で泥沼化した戦闘を続ける三つの勢力のうち、南部アデンが拠点のハディ暫定政権と、南部の分離独立を主張する武装勢力「南部暫定評議会」(STC)が5日、仲介するサウジアラビアの首都リヤドで、交戦停止やイランが支援する反政府武装組織フーシ派掃討での共闘などをうたった和解合意に署名した。
 暫定政権はサウジを後ろ盾とする一方、STCはアラブ首長国連邦(UAE)が支援。サウジとUAEはイエメンに軍事介入するアラブ連合軍の中核を担うが、暫定政権とSTCの覇権争いが激化した。8月にはSTCがアデンにあるハディ暫定大統領の宮殿を占拠するなど衝突が拡大していた。

2801チバQ:2019/11/06(水) 16:20:23
https://www.nishinippon.co.jp/item/o/556765/
イラン、首都で反米あおる集会
2019/11/4 18:35 (2019/11/4 18:38 更新)
共同通信
拡大
 4日、テヘランの旧米国大使館前で開かれた反米集会に参加する若者ら(共同)

 【テヘラン共同】1979年にイランで学生らが米国大使館を占拠して外交官らを人質に取った事件から40年となった4日、首都テヘランの旧大使館前で反米感情を扇動する集会が開かれた。経済制裁で圧力を強める米国に対し、イラン指導部は徹底的に抵抗する構えで、両国の対立が和らぐ兆しは見えない。

 集会では、旧大使館前の道路を群衆が埋め、「米国に死を」のスローガンを連呼。米国との対話に反対するメッセージを描いたプラカードが掲げられた。星条旗を踏みつけて、米国への敵意をアピールする人もいた。

 ただ、イランでは失業や物価高騰が深刻で、当局主導の集会への関心は高くない。

2802チバQ:2019/11/13(水) 11:22:32
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201911/CK2019111302000136.html
イラン、危うい瀬戸際戦術 未申告ウラン 欧州の懸念増す

2019年11月13日 朝刊


11日、イラン・ケルマン州ラフサンジャンで演説するロウハニ大統領=イラン大統領府提供、AP・共同

写真
 【カイロ=奥田哲平】国際原子力機関(IAEA)がまとめた報告書で、イラン国内の未申告の場所から微量の天然ウランが検出されたことが明らかになった。イランは五月以降に核合意の規定破りを繰り返しているが、新たに秘密裏の核開発活動の疑いが浮上した形だ。欧米とイランともに緊張緩和に向けた打開策が見いだせないまま、核合意の形骸化が進む。

 AFP通信などによると、IAEAは報告書でウラン検出場所を明らかにしていないが、首都テヘラン郊外の施設とみられる。この施設を巡っては、イランを敵視するイスラエルのネタニヤフ首相が昨年九月、イランの「秘密倉庫」に一時十五キロの放射性物質が保管されていたと主張し、査察を要請していた。

 イラン外務省のムサビ報道官は十日、ウラン検出の報道について「これはわなだ。イスラエルは蒸し返そうとしている」と反論。IAEAは「可及的速やかに解決のために対話を継続することが不可欠」と詳しい説明を求めている。

 イランは核合意を一方的に離脱して経済制裁を再開した米国に対抗し、五月以降に合意の規定を段階的に破る措置を続ける。中部フォルドゥの地下核施設でのウラン濃縮再開が第四弾。低濃縮ウランの製造能力を高め、欧州から経済支援策を引き出す狙いだが、危うい瀬戸際戦術は逆効果を生みつつある。合意当事国の英独仏と欧州連合(EU)は十一日、報告書を受けて「極めて憂慮する」と懸念を表明。米とイランの仲介役を務め、合意存続を模索してきた欧州側にも、イランの挑発行為に対して国連制裁を再開する選択肢が現実味を帯びる。

 欧州が提案する経済支援策はトランプ米政権の同意を得られず、実行に移せていない。「最大限の圧力」を維持してイランの譲歩を引き出す米国の戦略は、逆に対米交渉を拒否するイランの保守強硬派を勢いづかせている。イランは支援策が得られなければ来年一月上旬に「第五弾」を発動するとみられる。核兵器製造が比較的容易となるウラン濃縮度20%への引き上げに踏み切れば、核合意の空中分解は決定的になる。

2803チバQ:2019/11/14(木) 13:15:13
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191113-00000589-san-m_est
イランがイラクへの介入強化 レバノンにも関与か 影響力維持図る
11/13(水) 18:58配信産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】イラクで経済低迷に反発する反政府デモが拡大し、同国を自らの勢力圏と位置づけるイスラム教シーア派大国、イランが干渉を強めているもようだ。イラク政界にはイランと連携するシーア派勢力も浸透しており、影響力を維持する狙いがうかがえる。イラク市民の間ではイランの介入に対する反発も強く、周辺国との「シーア派ネットワーク」を米国やイスラエルに対する橋(きょう)頭(とう)堡(ほ)とするイランの戦略は揺らぎそうだ。

 イラクでは10月初めからの反政府デモで300人以上が死亡したが、収束する気配はない。サレハ大統領は同月末、イランと一定のパイプがあるアブドルマハディ首相の辞任の可能性に言及した。

 ロイター通信によると、イラン革命防衛隊の精鋭部隊、コッズ部隊を率いるソレイマニ司令官が10月30日、イラクの首都バグダッドで政界に大きな力を持つアミリ元運輸相と極秘裏に会談し、首相を支えるよう求めた。それまで辞任を要求していたアミリ氏は、政治改革実現のため首相に時間を与える-という形に立場を変えたという。

 アミリ氏はスンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が勢力を広げた際、シーア派民兵組織を指揮して掃討に貢献した親イラン派。昨年5月の国会選挙では自ら率いる政党連合が国会の第2勢力に躍進した。

 米国が昨年、核合意を離脱して制裁を再開したのを受け、経済低迷に悩むイランはイラクとの関係強化を進めてきた。だが、イラクのデモ隊はイラン最高指導者ハメネイ師の写真を踏みつけるなど干渉に反発。バグダッドの記者は「政治と経済を支配しようとするイランに、シーア派住民の間でも反感が高まっている」と話した。イランが狙撃手を送ってデモ隊を鎮圧しているとの報道もある。

 一方、経済不振で10月中旬から反政府デモが続くレバノンでは12日、治安部隊がデモ隊に発砲し、初めての死者が出た。こちらもイランが裏で沈静化に動いているとの観測がある。

 英紙エコノミストによると、イランと関係が深いシーア派民兵組織ヒズボラのナスララ師が10月下旬、「デモは米国とイスラエルによる策略だ」と述べ、政府を擁護する姿勢を示唆。首都ベイルートでは、「シーア、シーア」と叫ぶ黒装束の集団がデモ隊のテントを襲撃する事件も起きた。レバノンでも昨年5月の総選挙でシーア派系政党が影響力を増している。

 イラクとレバノンはイランが構築するシーア派ネットワークの中核であり、両国で反イラン感情が高まれば、イランと米国の間で続く中東の勢力争いにも影響が及ぶ可能性もある。

2804チバQ:2019/11/18(月) 10:05:21
https://www.afpbb.com/articles/-/3255240
イラン大統領、社会の「不安定」容認しないと警告 抗議デモ受け
2019年11月18日 7:02 発信地:テヘラン/イラン [ イラン 中東・北アフリカ ]
【11月18日 AFP】ガソリンの値上げに対する抗議デモが起きているイランで、同国のハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は17日、イランは社会の「不安定」を容認しないと警告した。2日間の抗議デモでは2人が死亡、数十人が当局により拘束され、インターネットへのアクセスも制限された。

 ロウハニ師は「抗議を行うのは国民の権利だ。だが、抗議行動は暴動とは違う。われわれは社会の不安定を容認すべきではない」と明言。抗議デモの発端となったガソリンの値上げを擁護した。イラン政府は急激な景気悪化の中、ガソリンの値上げを社会福祉費用に充てる計画だとしている。

 抗議デモは15日のガソリン値上げ発表の数時間後に起こった。政府の発表によると、1か月当たり60リットルまでのガソリン価格は、これまでの1リットル1万リアル(約26円)から1万5000リアル(約39円)に引き上げられ、60リットルを超えると3万リアル(約78円)になる。

 抗議デモでは、道路が封鎖されたり公共物が放火されたりし、複数の負傷者が出て、数十人が拘束された。

 デモ発生の翌日にはインターネットへの接続が制限された。インターネット監視団体ネットブロックス(Netblocks)の16日のツイッター(Twitter)投稿によると、「イランでは現在、インターネットがほぼ全土でシャットダウンされている」という。(c)AFP/Amir Havasi

2805チバQ:2019/11/18(月) 10:06:43
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019111700303&amp;g=int
イラン各地でデモ、死傷者も 燃料費引き上げで抗議
2019年11月18日07時06分

16日、テヘランで、炎上する車の周囲に集まるデモ隊(AFP時事)
16日、テヘランで、炎上する車の周囲に集まるデモ隊(AFP時事)

 【カイロ時事】イランで政府が事前予告なしに実施したガソリン価格の引き上げに対する抗議デモが各地に波及し、報道によれば17日までに市民や警官ら数人が死亡、多数が負傷した。市民の間では現指導部を批判する声も高まっているもようで、政府は「治安部隊の動員もあり得る」と警告。インターネットの規制を強めるなど、抗議行動の拡大に神経をとがらせている。
 イラン政府は15日、ガソリン価格を1.5倍に突如値上げし、自動車1台当たりの購入量が1カ月で60リットルを超える分は3倍の価格を適用した。イランは米国の経済制裁で通貨が暴落。物価も高騰して経済は苦境にあえいでおり、国際通貨基金(IMF)によれば、今年の経済成長率はマイナス9.5%に低迷する見通しだ。
 この値上げに反発するデモが16日、首都テヘランや北東部マシャドなどで拡大。デモ隊は道路の封鎖や、燃料保管庫に火を放つなどしたほか、交流サイト(SNS)では市民が「独裁者に死を」と気勢を上げる動画も投稿された。地元メディアは17日、過去2日間で約1000人が拘束されたと伝えた。
 警察は催涙ガスなどで排除を試みたものの、収束に向かうかは不透明だ。ラハマニファズリ内相は16日に国営テレビで「治安部隊は抑制した対応を講じてきたが、公共財への襲撃が続けば事態沈静化のために動く」とけん制。最高指導者ハメネイ師も17日、値上げへの支持を表明した上で「決定に不満を抱く人もいるだろうが、破壊行為は暴徒の行うことだ」と非難した。
 イランでは2017年12月から翌月にかけても反政府デモが全土に広がり、市民や治安部隊に20人以上の犠牲者が出た。

2806チバQ:2019/11/18(月) 10:07:50
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191117/k10012180691000.html
イランで反政府デモ 死傷者も 予告なしのガソリン値上げが原因
2019年11月17日 19時34分

経済制裁が続くイランでは、政府が予告なくガソリン価格を値上げしたことが引き金となって各地で反政府デモに発展し、市民と警察が断続的に衝突して複数の市民が死亡するなど混乱が広がっています。

イランでは15日、政府が事前の予告なしにガソリン価格を1.5倍に値上げし、月に購入するガソリンが60リットルを超えた分は値段が3倍となりました。

この値上げがきっかけとなって各地で政府の対応を批判するデモが断続的に続き、イランメディアによりますと、16日には主要都市シラーズで、デモ隊が一部の行政機関に対し破壊行為を行ったほか、警察車両を燃やしたということです。

また、一部のデモでは最高指導者のハメネイ師を公然と非難する市民も出ていて、異例の体制批判に展開しています。

イランメディアによりますと、これまでに警察との衝突などで複数の市民が死亡し、多くのけが人が出ているということですが、デモの全体像は明らかになっていません。

こうした中、ハメネイ師は17日、「政府のガソリン価格値上げの決定を支持する。妨害や放火をしているのはごろつきどもだ」と述べ、政府を支持する考えを示しました。

アメリカによる制裁で厳しい経済状況が続く中、市民の間で不満がくすぶっていて、イラン政府は16日以降インターネットの使用を制限するなどして、デモの更なる拡大に神経をとがらせています。

2807チバQ:2019/11/18(月) 10:09:56
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191117-00000036-jij-asia
親中派ラジャパクサ氏が勝利 与党候補破る スリランカ大統領選
11/17(日) 14:45配信時事通信
親中派ラジャパクサ氏が勝利 与党候補破る スリランカ大統領選
スリランカの新大統領に選ばれたゴタバヤ・ラジャパクサ氏=13日、西部ホマガマ(AFP時事)
 【コロンボ時事】5年の任期満了に伴い16日に実施されたスリランカ大統領選で、選管は17日、親中派のラジャパクサ前大統領の実弟ゴタバヤ・ラジャパクサ元国防次官(70)が得票率52%超で勝利したと発表した。

 与党・統一国民党(UNP)などが推すサジット・プレマダサ住宅建設・文化相(52)を破った。

 ゴタバヤ氏は選管発表後、「国民に感謝する。国の治安を守ることを約束する」と表明した。プレマダサ氏は「国民の決定に敬意を表する。次期大統領のゴタバヤ氏を祝福する」と敗北を認めた。地元メディアによると、投票率は約80%だった。ゴタバヤ氏は18日に大統領に就任する。

 ゴタバヤ氏は、ラジャパクサ前大統領を首相に起用する方針。前大統領は在任中、2009年に終結した内戦中の人権侵害を批判する欧米諸国や隣国の地域大国インドと距離を置き、親中姿勢をあらわにした。ゴタバヤ氏は、マニフェスト(政権公約)にあえて「インドとの密接な関係」構築を盛り込んだが、外交筋の間で「対中傾斜が復活する可能性がある」と警戒する声が上がっている。

 政敵や批判的な記者を殺害、誘拐した疑いが持たれている前大統領時代の強権政治への逆戻りや、不正の横行も懸念されている。

 選挙の争点の一つは、日本人を含む250人以上が死亡した今年4月の同時テロの発生を受けた治安強化だった。ゴタバヤ氏は、当選すれば「国防を優先する」と明言。国防次官としての実績を誇示し、支持を広げた。

 プレマダサ氏は、担当大臣として貧困層への住宅供給を推進するなど、福祉面での手腕を強調。ラジャパクサ一族の票田となってきた農村部などで浸透を図ったが、与党連合内での候補擁立が遅れたことが響いた。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191118-00000022-jij-asia
テロへの不安が後押し 強権懸念上回る スリランカ大統領選
11/18(月) 7:11配信時事通信
 【コロンボ時事】スリランカ大統領選でゴタバヤ・ラジャパクサ元国防次官が勝利したのは、日本人を含む250人以上が犠牲となった今年4月の同時テロを受け、不安を解消する強い指導者を国民が求めたためだ。

 2015年の前回大統領選で落選した実兄のラジャパクサ前大統領を含め、一族につきまとう強権政治や不正への懸念を上回る格好となった。

 ゴタバヤ氏は、10月末に発表したマニフェスト(政権公約)の最初の項目に「国防」を据えた。選挙戦では、過激派組織「イスラム国」(IS)が4月のテロで犯行を主張したことを背景に、「どんなテロリズムも(国内で)存在を許さない」と力説した。

 また、「4月のテロが起きたのは、今の政府が国防に力を注がなかったためだ」と強調。貧困層への住宅供給など福祉面での実績があり、「ソフトな印象で浸透を図った」(外交筋)ライバルのプレマダサ住宅建設・文化相に対する攻撃材料としてテロを利用した。

 4月のテロでは、プレマダサ氏の票田となるはずの少数派キリスト教徒が標的となった。コロンボ近郊ネゴンボの教会で起きた爆発で負傷した男性は「政府が対策をしなかったからテロが起きた。今回はゴタバヤ氏に投票する」と怒りをあらわにしていた。

2808チバQ:2019/11/18(月) 10:10:54
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191117-00000562-san-asia
スリランカ大統領選、親中派候補が勝利 中国再接近の公算
11/17(日) 22:11配信産経新聞
 【シンガポール=森浩】16日投開票のスリランカ大統領選で、同国選挙管理委員会は17日、ゴタバヤ・ラジャパクサ元国防次官の当選を発表した。ゴタバヤ氏は兄、マヒンダ・ラジャパクサ前大統領の親中国路線を継承する見通し。シーレーン(海上交通路)の要衝スリランカが親中に回帰すれば、アジア全体の安全保障にも影響を与えそうだ。

 選管によると、ゴタバヤ氏の得票率は52%で、当選に必要な過半数に達した。有力対抗馬のプレマダサ住宅建設・文化相は声明で敗北を認めた。

 内戦集結の立役者であるゴタバヤ氏は多数派シンハラ人からの支持が厚く、選挙戦では4月の大規模テロを防げなかったシリセナ現政権を「弱腰」と批判。強い指導者像を前面に打ち出して票を伸ばした。

 マヒンダ氏は大統領在任中、中国の融資で南部ハンバントタに港や国際空港の建設を推進。金利の返済に窮したシリセナ政権は、ハンバントタ港の運営権を中国系企業に貸与した。中国による「債務のわな」の代表例とされる。

 ゴタバヤ氏陣営は中国との関係強化を明言しており、インド洋で中国と覇権を争うインドは警戒を強めている。

2809チバQ:2019/11/18(月) 10:11:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191117-00000029-jij_afp-int
スリランカ大統領選、前任者の実弟が勝利 公式結果発表
11/17(日) 20:02配信AFP=時事
スリランカ大統領選、前任者の実弟が勝利 公式結果発表
スリランカの中心都市コロンボで、大統領選に票を投じ、投票所を後にするゴタバヤ・ラジャパクサ氏(中央、2019年11月16日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】16日に実施されたスリランカ大統領選で、マヒンダ・ラジャパクサ(Mahinda Rajapakse)前大統領の実弟ゴタバヤ・ラジャパクサ(Gotabaya Rajapaksa)元国防次官(70)が、最大のライバルだった与党・統一国民党(UNP)の候補者サジット・プレマダサ(Sajith Premadasa)氏を破って当選した。選挙管理委員会が17日、発表した。

 ラジャパクサ氏は52.25%の得票率を獲得。一方のプレマダサ氏は41.99%だった。

 仏教徒が人口の大多数を占めるスリランカでは今年4月21日に、自国出身のイスラム過激主義者による自爆攻撃が発生。これを受けてラジャパクサ氏は、治安に関する公約を掲げ、宗教的過激主義の撲滅を誓い、民族主義的な選挙運動を展開した。【翻訳編集】 AFPBB News


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191117-00000009-jij-asia
「債務のわな」に警戒感 中国の浸透加速も スリランカ大統領選
11/17(日) 7:08配信時事通信
「債務のわな」に警戒感 中国の浸透加速も スリランカ大統領選
14日、厳重に警備されたスリランカ南部ハンバントタの国際港入り口
 【コロンボ時事】スリランカでは、2009年の内戦終結に前後して中国が影響力を増してきた。

 高金利の借款で港湾などを整備し、返済不能とみるや中国国営企業が長期租借した例もある。スリランカ以外にもパキスタンなど他国に拠点を築く同様の手法が「債務のわな」と呼ばれている。外交筋は、大統領選でゴタバヤ・ラジャパクサ元国防次官が当選すれば、中国の浸透が進むと警戒する。

 ラジャパクサ家の地盤とされる南部ハンバントタに10年、大規模な国際港が出現した。建設費用の約13億ドル(約1400億円)の大半は中国からの融資。その後は稼働率の低迷で返済のめどが立たず、17年に中国国営企業が99年間租借することが決まった。隣国インドなどが港の軍事利用を懸念している。

 ハンバントタ近郊のマッタラ・ラジャパクサ国際空港も、建設費の約2億1000万ドル(約230億円)は中国の融資。発着する定期便は1本もなく、警備に当たっていた警官は「最近、飛行機が来たのは2日前で、修理のためだった。緊急時以外は利用されていない」と語った。

 アジア太平洋地域の諸問題を扱うオンライン誌ディプロマットによれば、17年時点でスリランカの対中債務残高は全対外債務中10%。日本の12%よりは低い。だが、日本政府関係者は「30〜40年かけて低金利で円借款を供与してきた日本と違い、対中債務はここ10年ほどで急激に伸びた」と説明、警戒を強める。

 対中傾斜のきっかけは、内戦中の人権侵害を批判する欧米諸国を嫌ったラジャパクサ前大統領の政権運営にある。前大統領の実弟で、親中派とみられているゴタバヤ氏は、選挙公約にあえて「インドとの密接な関係」構築を盛り込み、批判をかわすのに必死だ。

2810チバQ:2019/11/20(水) 09:16:42
https://www.asahi.com/articles/ASMCN11QNMCMUHBI035.html
イランのデモ、死者100人超か 鎮圧に過剰攻撃の指摘
有料記事

テヘラン=杉崎慎弥 2019年11月20日07時14分
 イランでガソリン価格の値上げを機に起きた反政府デモについて、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは19日、100人以上の参加者が死亡した可能性があるとの報告を公表した。一方、イラン当局が地元メディアに明らかにした死者数は4人にとどまり、大きな隔たりがある。国際社会の批判を恐れて、政府が実際の人数を公表していない可能性もある。

 アムネスティは、イラン国内の目撃者や国外の人権活動家の調査など、信頼性のある報告に基づき、21都市で少なくとも106人のデモ参加者が死亡したと説明。平和的なデモ隊に対して、治安部隊が過剰に殺傷力のある攻撃を加えたと指摘しており、死者が200人に上る可能性もあるとしている。

 一方で、国連人権高等弁務官事…

https://www.afpbb.com/articles/-/3255657
イラン、抗議デモで死者100人余りか 国連は懸念表明
2019年11月20日 5:18 発信地:ロンドン/英国 [ 英国 ヨーロッパ イラン 中東・北アフリカ ]
【11月20日 AFP】イランでガソリン価格の値上げをきっかけに起こっている抗議デモで、指導部が治安部隊に鎮圧を命じて以降、各地でデモ参加者100人余りが死亡したとみられている。国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)が19日、明らかにした。国連(UN)は同日、イランでデモ参加者数十人が死亡したとの報道を受け、懸念を表明した。

 英国の首都ロンドンを拠点とするアムネスティは「確かな筋の報告によれば、(イラン国内)21都市で、デモ参加者少なくとも106人が死亡した」と発表。「最大200人が殺害されたとする報告も複数あり、実際の死者数はさらに多い可能性がある」と述べた。

 15日に始まりその後、国内100か所余りの都市に拡大した抗議デモについて、アムネスティは治安部隊がデモ参加者の「鎮圧の許可」を受けていたと指摘した。

 アムネスティで中東・北アフリカ担当代表を務めるフィリップ・ルーサー(Philip Luther)氏は、「イラン当局は、残忍かつ死者を伴う弾圧を直ちにやめるべきだ」と述べた。アムネスティは今回の発表について「事実確認が行われた映像や現場の人々の目撃証言」、イラン国外の人権活動家の「情報」に基づくものと説明している。

 イランの抗議デモについて、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は19日、デモ参加者らに実弾が使用され、「国内各地で多数の死者」が出ているとの報道を受け、懸念を表明した。

 一方イランは19日、デモ発生後に開始されたインターネット規制について、事態が鎮静化しなければ規制の解除はないと述べた。(c)AFP

2811チバQ:2019/11/20(水) 09:19:02
https://www.asahi.com/articles/ASMCM10JLMCLUHBI056.html
デモ封じにネット遮断 在イラン日本企業も決裁できず
有料記事

テヘラン=杉崎慎弥 2019年11月19日10時21分
 ガソリン価格の値上げに抗議する反政府デモが激化したイランで16日以降、インターネットが一部を除いて大幅に遮断された。18日も復旧せず、市民生活や企業活動に深刻な影響が出ている。外国との通信や娯楽を断たれた市民や在留邦人は「いつネットがつながるのか」と頭を悩ませている。

 「まるで世界から切り離されたようだ」。テヘランの会社員ナザニンさん(33)はそう言って嘆いた。国内の銀行送金につかうアプリや国営メディアのホームページにしかアクセスできず、国外へのネット接続が遮断されているためだ。

 イランでは、ガソリン価格の値上げが発表された15日夜から反政府デモが全土に拡大。デモ隊と警官隊の衝突などで少なくとも3人が死亡し、1千人以上が拘束された。政府はSNSなどによるデモの呼びかけを封じようと、ネットを大幅に遮断することで事態の収拾をはかっているとされる。

 ナザニンさんは、英語教師の資格を取るため隣国トルコにある英語学校のオンライン講座に登録。毎週月曜日に課題をメール送信する必要があるが、無料メールサービスの「Gmail」が使えないため、課題を送れないという。

 「このままでは、資格がもらえ…

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019111901285&amp;g=int
イラン、反政府デモで数十人死亡か ネット遮断、国連が懸念
2019年11月19日23時02分

反政府デモで燃やされたバスを取り囲むイラン市民=17日、中部イスファハン(AFP時事)
反政府デモで燃やされたバスを取り囲むイラン市民=17日、中部イスファハン(AFP時事)

 【カイロ時事】イランでガソリン価格引き上げに伴い各地に波及した反政府デモで、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は19日の声明で、死者数が数十人に達する可能性が高いとして「深刻な懸念」を表明した。デモ隊への実弾発砲が犠牲者増加を招いた恐れがあると指摘。政府には過剰な武力行使を控えるとともに、デモ隊にも破壊行為を自粛し平和的な抗議を訴えた。

 イラン政府はデモ継続を困難にする目的で、広範囲でインターネットを規制。国営メディアなどを除く情報がほぼ遮断され、被害の全容や死傷者に関する事実が把握しにくい状況が続いている。

2812チバQ:2019/11/20(水) 10:29:17
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191119-00000140-jij-n_ame
ユダヤ人の入植容認、中東和平に打撃 米政権、親イスラエル加速
11/19(火) 20:33配信時事通信
ユダヤ人の入植容認、中東和平に打撃 米政権、親イスラエル加速
18日、ワシントンで記者会見に臨むポンペオ米国務長官(EPA時事)
 【ワシントン時事】ポンペオ米国務長官は18日、米政権の従来の方針を転換し、イスラエルが占領するヨルダン川西岸のユダヤ人入植地は「国際法に違反していない」という認識を示した。

【解説】ユダヤ人入植地

 入植活動容認につながるだけでなく、イスラエルのネタニヤフ首相が打ち出した西岸の一部併合を後押しする可能性も指摘される。パレスチナ側は米政権への批判を強めており、トランプ大統領が目指す中東和平の仲介は現実味を失っている。

 ポンペオ氏は18日の記者会見で、今回の決定について「現地の実情を認めた」と主張。西岸の入植地で既に40万人以上が暮らし、撤収が困難になっている現状を容認した形だ。一方で「米国は和平促進の手助けに力を注ぎ続ける」とも語り、イスラエルで続く組閣作業が終わり次第、トランプ政権の和平案を公表したい考えを示した。

 だが、将来の国土と見なす西岸内での入植活動凍結を求めてきたパレスチナ側は猛反発している。入植が加速すれば、パレスチナ国家独立を認める「2国家共存」が事実上不可能になるためだ。パレスチナ高官は「国際社会は、米国の無責任な行動を阻止するためにすべての措置を講じなければならない」と強調。「イスラエル寄り」とされるトランプ和平案を拒否する意向だ。

 米政権が過剰な親イスラエル姿勢を強める背景には、2020年の大統領選再選を目指すトランプ氏が、支持基盤で親イスラエルのキリスト教福音派にアピールしたい思惑がある。これまでにも在イスラエル米大使館のエルサレム移転や占領地ゴラン高原のイスラエルの主権承認などで歴代政権の方針を覆してきた。

 こうしたトランプ政権の極端な政策転換への反発は米国内でも強まっている。大統領選の民主党候補者指名を争うブティジェッジ・インディアナ州サウスベンド市長はツイッターで「(入植地容認は)米国の国益に打撃を与える有害な決定だ」と非難した。トランプ氏の登場で助長された米国社会の「分断」が、これまで超党派の支持を集めてきたイスラエル政策にも広がりつつある。

2813チバQ:2019/11/21(木) 13:17:34
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019112100452&amp;g=int
イスラエル、3度目総選挙が濃厚に 反ネタニヤフ派も組閣断念
2019年11月21日10時52分

 【エルサレム時事】イスラエルで反ネタニヤフ首相派の中道政党連合「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長は20日、連立政権発足に向けた組閣交渉を断念した。ネタニヤフ首相もこれより先、組閣に失敗している。1年以内で3度目の総選挙(国会定数120)を余儀なくされる可能性が高まった。
 リブリン大統領は10月23日、ネタニヤフ氏が組閣できなかったことを受け、ガンツ氏に組閣を要請。しかし、ガンツ氏も4週間の期限内に他党との交渉をまとめることができず、11月20日、大統領に「組閣はうまくいかなかった」と報告した。
 今後、国会で改めて首相候補者を選び、3週間以内の政権発足を目指す。ただ、新たな候補者が国会議員の過半数の支持を獲得するのは困難とみられ、前途多難だ。

https://www.sankei.com/world/news/191121/wor1911210006-n1.html
元軍トップも組閣断念 イスラエル、3度目選挙も
2019.11.21 08:58
 イスラエルで9月に行われたやり直し総選挙で第1党となった中道政党連合「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長は20日、リブリン大統領から指示された組閣を断念した。ネタニヤフ首相に続く失敗で今後、国会が3週間以内に首相候補を擁立できるかどうかが焦点。できなければ来春にも3度目の総選挙実施となり、政治混乱はさらに長期化する。

 ガンツ氏は「リベラルな挙国一致内閣の樹立を目指す」と主張し、総選挙で第2党となったネタニヤフ氏の右派「リクード」との大連立による政権樹立などを模索したが失敗した。ガンツ氏は20日夜、「ネタニヤフ氏がイスラエルを危険な道に引きずり込もうとしている」と批判した。組閣期限は20日までだった。

 この結果を受け、国会(定数120)は3週間以内に、過半数の議員が合意できる首相候補の擁立を目指す。擁立できれば、リブリン氏がその候補者に2週間以内での組閣を命じる。擁立できなければ、今年4月と9月に続き3度目の総選挙が実施されることになる。(共同)

2814チバQ:2019/11/22(金) 11:17:11
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191121-00000588-san-m_est
イスラエル、1年で3度目の選挙も 政治空転深刻
11/21(木) 18:24配信産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】イスラエルで9月に行われた国会(定数120)の再選挙を受け、連立協議を行ってきたガンツ元軍参謀総長は20日、期限内に協議をまとめられず政権は成立しなかった。4月に続いて9月の選挙でも政権が発足せず、同国で初めて1年以内に3回の選挙が行われる公算が高まっている。

 9月の選挙後、右派・宗教勢力を主導するネタニヤフ首相が連立協議を行ったが、リーベルマン元国防相が党首を務める世俗派の極右政党「わが家イスラエル」が4月に続き、ユダヤ教の戒律を厳格に守る超正統派との連立を拒否。ネタニヤフ氏は過半数(61議席)の支持を固められず協議は頓挫した。

 続いて10月下旬から中道・左派勢力を率いるガンツ氏が連立協議に臨んだが、汚職疑惑を抱えるネタニヤフ氏が党首の右派リクードとは組めないとの立場を維持し、協議が不調のまま20日に期限が終了した。

 これにより国会に21日間、政権樹立に向けた協議が委ねられるが、過半数が支持する首相候補の選出は困難との観測が大半で、3回目の選挙が実施される見通しが強まっている。膠着(こうちゃく)状態が続き、国民からは不満の声も出ている。

2815チバQ:2019/11/22(金) 11:20:18
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191122-00000508-san-m_est
イスラエル首相を検察が起訴 現職では初めて 国内外に影響必至
11/22(金) 9:05配信産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】イスラエルのマンデルブリット検事総長は21日、収賄罪などでネタニヤフ首相を起訴したとの声明を出した。現職首相の起訴は初めて。求心力の低下は避けられず、通算で13年以上、首相を務めた同氏は政治生命の危機を迎えた。現在行われている次期政権をめぐる協議にも影響が出る可能性が強い。ネタニヤフ氏はトランプ米政権と親密な関係を築き、イランやパレスチナに強硬姿勢で臨んできただけに、外交にも影を落としそうだ。

 検察は、ネタニヤフ氏が国内の通信大手ベゼクに対して政策面で便宜を図る見返りに、ニュースサイトで好意的な報道を行うよう求めたことが収賄罪に当たると判断。マンデルブリット氏は「法の上に立つ者はいない」と述べた。検察は別件でも詐欺罪などでネタニヤフ氏を起訴した。

 ネタニヤフ氏は「虚偽に基づくクーデターの試みだ」と検察を批判し、「今後も国を率いる」と述べて現職にとどまる意思を示した。イスラエルの法律では、首相は起訴されても有罪が確定するまで辞任する必要はない。

 イスラエルでは4月に行われた国会(定数120)選挙後の連立協議で政権が発足せず、9月に行われた再選挙の後も、右派・宗教勢力を主導するネタニヤフ氏と、ライバルで中道・左派勢力を率いるガンツ元軍参謀総長が連立協議を行ったが、ともに過半数(61議席)の支持を得られず、政権発足が難航している。

 起訴を受けてネタニヤフ氏に対する辞任圧力が強まる公算が大きく、首相の続投を支持してきた国会議員らの動向が同氏の政治生命を左右しそうだ。検察は今春、ネタニヤフ氏を起訴する可能性を示唆し、同氏側から意見を聴取するなどして捜査を進めていた。

2816チバQ:2019/11/25(月) 10:46:52
https://www.asahi.com/articles/ASMCN4G95MCNUHBI017.html
「容疑者首相」下がらない支持率 人心掌握はトランプ流
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エルサレム=高野遼 2019年11月24日14時30分
 イスラエル政治の混乱が止まらない。2度の総選挙を経ても政権の行方が決まらず、史上初の3度目の総選挙となる可能性が濃厚。加えて、汚職疑惑で首相の起訴も決まった。ネタニヤフ首相に「イエス」か「ノー」か。分断が進む社会の姿は、トランプ政権下の米国と重なり合う。

 選挙の争点って、何だと思いますか――。今年4月にあった1度目の総選挙の取材を始めて以来、何度も繰り返した質問だ。専門家も一般の人たちも、返ってくる答えは決まっている。

 「ネタニヤフにイエスかノーか。それだけだ」

 ベンヤミン・ネタニヤフ。70歳。首相在任は13年を超え、今年7月には「建国の父」である初代首相ベングリオンの記録を抜いて歴代トップに躍り出た。「ビビ」の愛称で知られ、流暢(りゅうちょう)な英語を使いトランプ米大統領やロシアのプーチン大統領とも巧みに渡り合う。イスラエル政界では絶対的な存在だ。

「クライム・ミニスター」
 そんなネタニヤフ氏に今年2月、強力なライバルが現れた。軍の元参謀総長であるベニー・ガンツ氏だ。「穏やか過ぎる参謀総長」とも評され、強気なネタニヤフ氏と性格は正反対。中道「青と白」を立ち上げて政界にデビューし、イスラエル政界に風穴をあけた。

 果たして、4月に行われた総選挙では両者が互角の戦いを演じた。全120議席中、ともに35議席ずつを獲得。他党の支持も分け合い、ネタニヤフ氏の連立工作は失敗に終わった。

 両者の互角ぶりは、選挙を繰り返しても変わらない。9月に行われた2度目の総選挙では、「33対32」でガンツ氏が一歩リード。だが大勢は変わらず、両者ともに政権をとれない状況が続いている。

疑惑、でも冷めぬ支持
 ネタニヤフ氏の最大の泣きどころは、自らの汚職疑惑だ。大手通信企業や新聞社に便宜を図った見返りに、自らに好意的な報道を求めたなど三つの疑惑がもたれている。3年前に捜査が始まり、検察は今月21日、ついに起訴の判断に踏み切った。

 この汚職疑惑について、有権者はどう思っているのだろうか。

 「これだけの疑惑があるのに、首相をやり続けるなんてあり得ない」。当然、こういった声は少なくない。特に、今年5月にネタニヤフ氏が率いる与党が訴追を阻む法整備を試みる動きをみせた際には、大きな反対運動が起きた。

 「民主主義の危機だ」との声が噴出し、普段は政治的な発言を控える元裁判官までが政権を批判。100人以上の著名な法律家らが「法の支配とイスラエルの民主主義に、取り返しのつかないダメージを与える」と声明を出した。

 商都テルアビブでは数万人が反対デモに集結し、「クライム・ミニスター(「首相」と「犯罪」を掛け合わせた造語)」と書かれたポスターが並んだ。

 それでも、不思議とネタニヤフ氏の支持率は下がらない。「ネタニヤフ支持者は、教育水準が低い人たちだから」とさげすむ人もいる。でも、本当にそんな話なのか――。ネタニヤフ支持者が集まる場にも足を運んでみた。

 今月中旬、検事総長の自宅前でネタニヤフ氏起訴に反対する集会を取材した。「ビビ! キング・オブ・イスラエル!」と合唱が響く。舞台上に掲げられたネタニヤフ氏の写真の脇には「君は1人じゃない」と書かれている。

 集会には、若者より中高年世代が目立つ。夫婦で訪れていたガビ・シメルさん(67)は「この国では司法が力を持ちすぎている。健全な三権分立が崩れ、民主主義の危機にある」と言った。あくまでネタニヤフ氏を捜査する司法側に非があるという論理だ。

 IT業界で働くアサフ・ガルさん(43)は今年、ネタニヤフ支持に転向したという。「メディアと司法が一緒になって、特定の政治家を責めている。司法ではなく、国民が首相を選ぶべきだ」

 ネタニヤフ氏は選挙戦を通じて一貫して、司法やメディアへの批判を繰り返してきた。「彼らは私を陥れようとしている」。支持者たちの声は、まさにその発言と重なってくる。

2817チバQ:2019/11/25(月) 10:47:18
地方で強さ、盟友に酷似
 「左派」「メディア」「司法」「アラブ」「イラン」――。ネタニヤフ氏はこういった言葉を批判対象として多用する。国内外に敵を作り上げ、自らがイスラエルを守る立場だと強調してきた。その姿は、盟友であるトランプ大統領と酷似する。

 選挙結果を分析すると、商都テルアビブなど都会では野党が強く、地方部や入植地でネタニヤフ氏が圧倒的な支持を誇る。いまやハイテク国家に生まれ変わったイスラエルで、経済成長から取り残された人たちが「強いリーダー」としてネタニヤフ氏に心酔する――。米国で「ラストベルト」(さびついた工業地帯)の有権者たちがトランプ氏に熱狂する姿を思い起こさせる。

 米国同様、イスラエルでも社会の分断が進んでいる。史上初の3度目の総選挙かという異例の政治状況は、まさに「分断」の深刻さを象徴している。ネタニヤフ氏に「イエス」か「ノー」か。この国は、いつその答えにたどり着けるのだろうか。(エルサレム=高野遼)

2818チバQ:2019/11/26(火) 18:47:27
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019112500614&amp;g=int
与党に「ネタニヤフ外し」の動き 起訴受け、実現は不透明―イスラエル
2019年11月25日14時33分

イスラエルのネタニヤフ首相=24日、ゴラン高原の軍基地(AFP時事)
イスラエルのネタニヤフ首相=24日、ゴラン高原の軍基地(AFP時事)

 【エルサレム時事】2度の総選挙を経ても新政権を発足できない混迷が続くイスラエルで21日、ネタニヤフ首相が収賄などの罪で起訴されたことを受け、首相が率いる右派与党リクード内で党首交代を求める声が出始めた。

 こうした中、野党指導者のガンツ元軍参謀総長はリクードに対し、連立政権発足に向けた協議を改めて呼び掛けた。
 地元メディアによると、リクードの有力国会議員、サール元内相は24日、党執行部に対し、早急に党首選を行うよう要請した。サール氏はこれより先、ネタニヤフ首相が検察の起訴を「クーデターの企て」と表現したことについて「あり得ない」と非難。今後何度選挙をやっても「ネタニヤフ氏が組閣できるとは思わない」と訴えた。
 一方、中道野党連合「青と白」のガンツ氏は23日、リクードを含め広範な勢力を糾合する連立政権が必要だと指摘。任期4年のうち、最初の2年は自身が首相を務め、残りの2年は「(ネタニヤフ氏が)無罪なら再び首相に返り咲くことも可能だ」とリクードに秋波を送った。
 ただ、これまでのところ、リクードがガンツ氏の呼び掛けに応じる気配はない。また、党内では「困難な時に首相を支える」(カーツ外相)といった擁護論が根強く、サール氏に同調する動きが広がるかは不透明だ。

2819チバQ:2019/12/01(日) 22:13:18
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20191130-567-OYT1T50192.html
アフガニスタン大統領選、投票から2か月過ぎても当選者決まらず
2019/11/30 20:31読売新聞

 【テヘラン=水野翔太】アフガニスタン大統領選は、9月28日の投票から2か月が過ぎても当選者が決まらない事態となっている。主要候補の陣営が、現職アシュラフ・ガニ大統領(70)陣営の不正投票への関与疑惑を指摘し、集計作業を阻止しているためだ。米国のトランプ大統領は11月28日に旧支配勢力タリバンとの和平協議再開を宣言したが、政治の混乱が和平の先行きに影を落としている。

 不正を訴えているのは、首相に相当する行政長官のアブドラ・アブドラ氏(59)陣営で、ガニ陣営が選挙管理委員会と協力して票の水増しなどを行った疑いがあるとしている。

 大統領選には18人が立候補し、選管は当初、11月上旬に開票結果を発表する予定だった。だが、アブドラ陣営が票の集計に必要な立会人を引き上げたため、集計できない状況になった。選管は、結果発表日を「未定」としている。

 アブドラ陣営は、29日には首都カブールで数千人規模のデモ行進を行い、投票の一部無効を訴えた。

 アフガンでは2014年の大統領選でも、不正疑惑などにより、第1回投票からガニ氏の当選決定まで5か月以上がかかった。

 国連や日米欧は、和平には米政府とタリバンの協議だけでなく、アフガン政府とタリバン、市民団体などによる「アフガン人同士の対話」が重要だとの立場だ。国連筋は「大統領選が終わるまでは、彼らがひざを交えて国の未来を語ることは難しい」と話している。

2820チバQ:2019/12/01(日) 22:34:32
https://www.sankei.com/world/news/191130/wor1911300015-n1.html
イラク首相が辞意 デモ拡大で引責、収束見通せず
2019.11.30 17:53国際中東・アフリカ
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イラクのアブドルマハディ首相
イラクのアブドルマハディ首相

 【カイロ=佐藤貴生】イラクのアブドルマハディ首相は11月29日、辞意を表明した。イラクでは首都バグダッドや南部で10月初めから経済低迷や汚職の蔓延(まんえん)に抗議する反政府デモが続き、治安部隊がデモ隊に発砲するなどして約440人が死亡しており、首相は混乱の責任を取る意向を示した形だ。ロイター通信が伝えた。

 28日にはデモ隊と治安部隊との衝突で60人以上が死亡。イラクのイスラム教シーア派最高権威、シスターニ師が29日、市民の抗議に対する武力行使は許されないとの声明を出し、首相の辞意表明につながった。辞任時期は明かしておらず、国会は12月1日、対応を協議する見込み。政府の刷新を要求する市民のデモが続いているもようで、事態が収束するかは見通せない。

 イラクでは政治、経済面で影響力の浸透を図る隣国のシーア派大国イランへの反感が強まっており、27日にはシーア派聖地がある中部ナジャフのイラン総領事館が放火された。アブドルマハディ氏も過去にイランとの関係を深めていたとされ、イランはデモ発生後、シーア派の有力国会議員らに同氏の辞職を阻止して支援するよう求めたとの報道も出た。イランはデモ発生後、狙撃手を現地に送ってデモ隊を鎮圧してきたともいわれる。

 トランプ米政権の制裁を受けるイランは、イラクとの関係強化を通じて経済活性化を図る狙いとみられてきたが、デモの矛先が自国に向かう事態となり、その思惑に陰りが生じている。

2821チバQ:2019/12/04(水) 11:20:10
https://digital.asahi.com/articles/ASMCY1461MCXUHBI04K.html?pn=6
「暗黒シナリオ」イランで浮上 反米勢力伸び、政権窮地
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テヘラン=杉崎慎弥 2019年12月4日05時30分
 ガソリン値上げを機にイラン全土で起きた反政府デモは沈静化したが、治安部隊の制圧による死傷者数など全容は分からず、ロハニ政権に対する市民の不満は解消されていない。米国の制裁のあおりで反米勢力の突き上げもあり、厳しい政権運営を迫られている。

 「敵による策略はイラン国民によって打倒された」

 イランの最高指導者ハメネイ師は27日、反政府デモは完全に鎮圧されたと宣言した。デモのきっかけはガソリン値上げだが、その後、海外の敵対勢力の資金援助などを受けて拡大したとの見方を示した。

 15日に政府がガソリン価格を最大3倍値上げする決定をして以来、デモはSNSなどを通じ全土に拡大した。参加者の中心は、トランプ米政権による制裁で経済が低迷し、高止まりの失業率などに不満を抱える若者たちだ。

 一部のデモ隊が銀行やガソリンスタンド、警察署などに火をつけるなどし、治安部隊が「暴徒」として弾圧を加えたとの見方が強まっている。デモ参加者らは朝日新聞の取材に「治安部隊が容赦なくデモ隊に発砲していた」と証言している。

ここから続き
 政府は1週間以上、インターネットをほぼ遮断しており、デモの全容は分かっていない。内務省は約20万人が参加したと公表。イランメディアによるとデモ隊の死者は「少なくとも4人」だが、国際人権団体は少なくとも143人に上るとする。政府が国際社会からの批判をかわすため、情報統制している可能性があるとみられている。

 当局は「逮捕された多くは貧しく教育を受けていない若者だった」と一部の層の行為だったとし、米中央情報局(CIA)に関与してデモを実行したなどとして8人を拘束。一方で政府と体制を支持する数万人規模の「官製デモ」を各地で実施するなど、反政府デモが外国の謀略によるものとの印象作りに躍起になっている模様だ。テヘラン外交筋は「デモ参加者を激しく弾圧した可能性が高く、うまく鎮圧したつもりでも社会に禍根を残した」と指摘する。

相次ぐ閣僚弾劾・辞任
 デモの発端のガソリン値上げは、ロハニ政権が米国の制裁で原油収入という経済の屋台骨を失ったために迫られた決定だ。制裁が対外融和路線で保守穏健派のロハニ政権を結果的に弱め、反米の保守強硬派を勢いづかせるという、皮肉な状況がうまれている。

 イラン国会は2016年の選挙で、核合意による経済的利益を見込めるとの追い風もあり、ロハニ師を支持する勢力が多数を得た。だが、その後の経済制裁で、保守強硬派以外にも不支持に回る議員が続出。ガソリン値上げを政府が独断で実施したことや物価高を理由に、石油相ら3人の主要閣僚が弾劾(だんがい)決議にかけられる可能性が出ている。17年8月の政権発足以降、既に7人が弾劾による失職や辞任に追い込まれた。閣僚19人の半数以上が辞任すると、国会で再び信任を得る必要があり、ロハニ政権は手足を縛られた状態になる。

 来年2月の国会議員選挙(定数290)では反米を掲げる保守強硬派が議席を大幅に増やすとの観測が出ている。テヘラン外交筋は「核合意への期待を裏切られた若者らは選挙に行かず、かり出された支持者ばかりの投票になれば、保守強硬派が多数を握る可能性は高い」とみる。

 21年の大統領選挙では、ロハニ師の路線とは一線を画し、反米を掲げて核開発も辞さない大統領が誕生する可能性もある。ロハニ政権関係者は「アフマディネジャド前大統領時代の国際的孤立のような暗黒のシナリオも十分考えられる状況になってきた」と話す。(テヘラン=杉崎慎弥)

2822チバQ:2019/12/12(木) 13:03:01
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191212-00000030-mai-int
イスラエル、3月2日総選挙へ 1年間で3度の“異常事態” ネタニヤフ政権支持か否か焦点に
12/12(木) 11:52配信毎日新聞
イスラエル、3月2日総選挙へ 1年間で3度の“異常事態” ネタニヤフ政権支持か否か焦点に
ネタニヤフ首相=AP
 イスラエル国会(定数120)は11日深夜、解散した。3月2日に総選挙を行う予定だ。イスラエルでは今年4月と9月に総選挙があったが、連立交渉がまとまらず、政権を樹立できずにいる。1年間で3度目の総選挙を行う異常事態で、新政権の発足は早くても4月以降となる見込みだ。さらにずれ込む可能性もある。

 イスラエルではさまざまな意見を政治に反映するため、総選挙は完全比例代表制で行われる。このため1948年の建国以来、単独政党が過半数を獲得したことはなく、例外なく連立政権が組まれてきた。

 今年4月の総選挙を受けた連立交渉で、右派「リクード」を率いるネタニヤフ首相は右派勢力をまとめきれずに組閣を断念し、9月に解散総選挙に打って出た。だが、その後の組閣にもネタニヤフ氏は失敗。これを受けて、リブリン大統領は元軍参謀総長で中道政党連合「青と白」の共同代表を務めるガンツ氏に組閣を指示したが、連立交渉は不調に終わった。このため、国会が首相候補擁立の手続きに入ったものの、期限切れとなった。

 3月総選挙の焦点はこれまで同様、ネタニヤフ長期政権を支持するか否かになるとみられる。リクードは今月12日にも26日に党首選を行うことを決める予定で、ネタニヤフ氏の再選が有力視される。

 一方でネタニヤフ氏は、国内最大手の通信会社に便宜を図った見返りにこの会社の傘下にあるニュースサイトで好意的な報道をさせたなどとして、収賄や背任、詐欺罪で起訴されており、右派勢力からの求心力を保てるかが課題だ。

 地元テレビが11日に公表した世論調査では、現段階で選挙があれば、「青と白」が4議席増の37議席を獲得して第1党となり、リクードが2議席増の33議席で続くと予想された。3月の選挙でも、4月や9月の結果と大きな変化はないとみられ、連立交渉が再び難航する可能性がある。【エルサレム高橋宗男】

2823チバQ:2019/12/12(木) 13:07:00
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191212-00000023-asahi-int
イスラエル、3月総選挙へ 連立交渉難航、1年で3回目
12/12(木) 9:56配信朝日新聞デジタル
イスラエル、3月総選挙へ 連立交渉難航、1年で3回目
組閣に失敗し、2度目のやり直し総選挙に挑むことになったネタニヤフ首相。汚職疑惑を抱え、厳しい立場に追い込まれている(写真はロイター)
 与野党による連立交渉が難航しているイスラエルで11日、国会が解散し、再び総選挙を実施することが決まった。組閣ができないまま2度目の「やり直し選挙」となり、政治の混乱はさらに長引くことになる。投開票日は来年3月2日となる見通し。

 今年の4月と9月に続き、イスラエルの総選挙は1年間で3回目となる。過去2度の選挙では、与野党がほぼ互角の議席数を獲得。ネタニヤフ首相と、野党トップのガンツ元参謀総長が連立工作を試みたが、いずれも失敗した。

 汚職疑惑を抱えるネタニヤフ氏は11月、収賄罪などでの起訴が決まった。与野党は大連立の可能性も模索したが、ネタニヤフ氏が起訴を免れるための国会の免責決議をめぐって対立し、決裂した。

 3度目の総選挙でも、ネタニヤフ氏率いる右派・宗教勢力と、ガンツ氏を支持する中道・左派勢力が争う構図は変わらない見込み。世論調査でも、過去2回と同様の接戦が予想されており、政権争いが決着するかは不透明だ。

 国会の機能不全で1月には国家予算が成立しないまま新年度を迎えることになり、経済への影響も懸念されている。選挙に多額の費用もかかることへの批判も高まっている。(エルサレム=高野遼)

2824チバQ:2019/12/12(木) 18:36:20
https://www.cnn.co.jp/world/35146802.html
イスラエルで来春総選挙、異例の1年で3度目 連立交渉まとまらず
2019.12.12 Thu posted at 16:18 JST
エルサレム(CNN) 今年の4月と9月の総選挙後、与野党による連立交渉が難航する政局混迷が続いていたイスラエルで11日、来年3月に新たな総選挙が実施されることが決まった。

1年にも満たない期間で3度目の総選挙で、同国では史上初めての事態。

同国国会(定数120)は今月11日を期限に支持票61票が獲得出来る首相候補の擁立を図ったが失敗し、来年3月の総選挙実施が自動的に決定した。

それまでネタニヤフ首相(70)が首相職にとどまる。ただ、首相は収賄罪や詐欺罪などの3件で刑事訴追を受けており、汚点を抱えながら選挙戦に臨むことになる。また、自らが党首の与党「リクード」内で指導部刷新を求める声もあり、党首選の実施が今月26日に暫定的に設定されている。

次期総選挙でも、ネタニヤフ氏の支持勢力とイスラエル軍のガンツ元参謀総長が率いる野党「青と白」を支持する陣営が主導権を争う構図になるとみられる。青と白は9月の総選挙で最多の議席を獲得したが、ガンツ氏による組閣交渉は不調に終わっていた。

2825チバQ:2019/12/16(月) 18:53:35
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191216-00000026-jij_afp-int
レバノン首都でデモ再燃、2夜連続で治安部隊と衝突
12/16(月) 16:05配信AFP=時事
レバノン首都でデモ再燃、2夜連続で治安部隊と衝突
レバノンの首都ベイルート中心部で、治安部隊が使用した催涙弾を蹴る反政府デモの参加者(2019年12月15日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】レバノンの首都ベイルートで週末2日間にわたり反政府デモが再燃し、15日には国会議事堂近くでデモの参加者らと警察が衝突した。同国では16日、深まる経済危機の解決に向けた新内閣発足のための協議が、遅らばせながらも開始される。

 レバノンでは10月17日以降、無能で腐敗にまみれたとされる政治体制の全面的な見直しと、実務家による独立した内閣の発足を求め、大規模な平和的デモが巻き起こった。同国で前例のない数週間に及んだデモの末、サード・ハリリ(Saad Hariri)首相は10月末、辞任に追い込まれた。

 治安部隊は14日夜、ベイルートの国会議事堂付近に設置された金属製のバリケードを破ろうと試みたデモ隊を分散させるため催涙弾やゴム弾を使用。これにより数十人の負傷者が出た。この事態を受け、ラヤ・エルハッサン(Raya El-Hassan)内相は治安部隊に対し「迅速かつ透明な」取り調べを行うよう命令。その後、デモ隊と警官隊の衝突が再び発生した。

 しかし多くのデモ参加者は暴力に屈することなく、次期首相の選出をめぐる審議が始まる16日に先駆け、15日も市内中心部の議会付近に押し寄せた。

 AFPフォトグラファーによると、デモ隊は治安部隊に向けて水が入ったペットボトルや爆竹を投げ、これに対し治安部隊は催涙ガスや放水銃を使用した。これまでのところ死傷者の報告はないが、14日の状況が繰り返されるのではないかと懸念される事態となった。【翻訳編集】 AFPBB News

2826チバQ:2019/12/17(火) 19:30:27
https://digital.asahi.com/articles/ASMDH4QV5MDHUHBI00G.html?pn=4
「もう薬も買えない」生活苦 米と交渉求めるイラン市民
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テヘラン=杉崎慎弥 2019年12月17日06時00分

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写真・図版テヘラン北部のバザールにある青果店では、ガソリン価格の上昇の影響で、果物などを約3割値上げせざるをえなくなったという=9日、杉崎慎弥撮影

 イランでガソリンの値上げをきっかけに反政府デモが始まって1カ月が経った。全土に広がったデモは鎮圧されたが、最大で3倍の値上げとなったガソリン価格が市民の生活を直撃している。デモ参加者の死者は200人を超える可能性が出ているが、全容はつかめないままだ。

 「生活が更に苦しくなった」。テヘラン東部の主婦テルマさん(65)は集合住宅の約60平方メートルの部屋に夫アリさん(76)ら6人と暮らすが、唯一職のある次男でタクシー運転手のアッバスさん(36)の収入が激減した。

 月給は5千万リアル(実勢レートで約4万1千円)だが、ガソリン代を自己負担しており3千万リアルに目減り。先天性の歩行障害を抱える四男アルシアさん(31)のイタリア製の薬も、2015年の核合意から離脱した米国の制裁の影響で手に入らず、イラン製の薬も昨年に比べて2倍以上値上がりしており、「肉も買えない」ほど生活が圧迫されているという。

ここから続き
 政府はガソリン値上げに伴う補助金として、貧困層を中心に1世帯で月額最大205万リアルを支給するが、テルマさんは「その程度の補助金は数日分のパンでなくなってしまう。制裁が始まる前は、普通の中流家庭だったのに。政治家は国の威信を優先するまえに、米国と交渉して生活を良くしてほしい」と嘆いた。

ガソリン値上げ、食費に反映
 ガソリン価格の上昇で、輸送費が高騰し、食物などの値段も上がっている。テヘラン北部のバザールで青果店を営むアフシンさん(47)は「仕入れ値が上がり、果物や野菜を25〜30%上げざるをえなかった」と語る。

 米制裁で歳入の約6割を担うとされる原油収入が激減した政府による苦肉の策だったが、市民の不満は高まるばかりだ。イラン全土で起きた反政府デモには、計約20万人が参加したとみられる。欧米メディアは「革命後の40年間で最大」と評する。だが、治安当局の弾圧で数日で鎮圧された。弾圧の状況について情報が出回ることを恐れた政府が全土でインターネットをほぼ遮断したため、全容は今も不明だ。

 イラン当局が地元メディアに明らかにしたところでは、デモ参加者の死者数は少なくとも4人。だが、デモの目撃者や参加者は朝日新聞の取材に、治安当局の実弾で80人以上が死亡したと話している。テヘラン近郊でデモに参加し、友人が死亡した無職男性(22)によると、遺体は当局に引き渡すように求められ、地元では埋葬しないようにと言われたという。当局が死者数を把握できないように、市民に圧力を強めている可能性もある。

 国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」は今月2日、少なくとも208人が死亡したと発表。イランと敵対する米政府は「1千人以上が死亡した可能性がある」と批判している。イランの体制側は「デモは(米国などの)敵に扇動された」とし、放火などをした「暴徒」が治安部隊に射殺されたと説明するなど、火消しに躍起だ。(テヘラン=杉崎慎弥)

2827チバQ:2019/12/19(木) 18:15:23
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201912/CK2019121702000136.html
クルド人、再び失う故郷 20万人、イラクなど避難

2019年12月17日 朝刊


11月24日夕、イラク北部ドホーク郊外のバルダラシュ難民キャンプに到着した家族連れ

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 シリア北部の少数民族クルド人勢力の排除を目的に、トルコ軍がシリアに侵攻してから二カ月が過ぎた。トルコは停戦で合意したものの、隣国イラクには今も多くの避難民が身を寄せ、戻れるあてのない日々を送る。大国の利害に翻弄(ほんろう)されるクルド人の歴史が、再び繰り返されようとしている。 (イラク北部ドホークで、奥田哲平、写真も)

■歩いて越境
 先月下旬、クルド人自治区・ドホーク郊外のバルダラシュ難民キャンプに、百人超の家族連れが到着した。大きな荷物を抱え、疲労が色濃い。かばんに座って登録待ちをしていたムスタファ・ブザンさん(62)は、トルコ軍が初めに越境攻撃を仕掛けたラス・アルアイン出身。一家九人で脱出を始めると、自宅が攻撃を受けて炎上したという。

 別の都市を転々とした後、「シリアでは国際援助が不足し、攻撃の心配も消えない」と密入国業者に二千ドル(約二十二万円)を支払い、徒歩で国境を越えた。暗闇の中で携帯電話の明かりを照らし、自治区の警備隊に救助された。

 キャンプは過激派組織「イスラム国」(IS)からの避難民を収容するために二〇一四年に開設し、一七年に閉鎖したが、軍事行動を受けて急きょ再開。約一万一千人でほぼ満杯だ。親類ら十一人で到着したイスマイルさん(16)は二度目の避難。シリア内戦が始まった一一年にイラクに逃れ、昨年シリアの自宅に戻ったばかりだった。「国際社会がトルコを止めてくれると思っていた」と嘆いた。

■裏切り
 トルコ軍の侵攻は、トランプ米政権が黙認したのが発端。クルド側は一四年からIS掃討作戦で協力してきただけに「裏切られた」と憤る。その後、米軍撤収の空白地に食い込みたいロシアが仲介し、トルコの要求通りクルド人勢力を国境地帯から排除することで合意。トルコは「安全地帯」と称して一部を実効支配し、トルコ国内のシリア難民を帰還させる計画だ。

 シリア国内を含め避難を余儀なくされたのは約二十万人。ラス・アルアインは今、アラブ系住民だけがとどまり、親トルコの民兵組織が常駐するという。

 同地で洋服店などを経営していたアフマド・ユセフさん(21)は「近所の住民から連絡があり、店は略奪された。難民が入れ替わって住めば、もう戻れないだろう」と訴える。強制移住で人口構成を変えるのは民族浄化にほかならない。

■独立失敗
 シリアやトルコ、イラク、イランにまたがって暮らすクルド人は「国を持たない世界最大の民族」と言われる。各国で差別と迫害を受けたクルド人にまたとない独立の好機が、IS掃討作戦への参加だった。

 しかし、イラクのクルド自治政府が一七年に実施した住民投票は周辺国などの反発に遭い、独立の試みは失敗。シリアでも北部一帯に実効支配地域を拡大し、独自の統治制度「民主連邦制」の導入を目指したが、今回のトルコ軍侵攻で機運はそがれた。

 キャンプでは、シリアのクルド系武装組織「人民防衛部隊」(YPG)が難民の越境を妨害しているとの証言もあった。「とどまって国のために戦え」と引き留められたユセフさんは言う。「国際社会の注目を集めるためには市民の犠牲が必要だったのだろう。YPGにとっては私たちも裏切り者。独立よりも今はただ、普通の生活を送りたい」

2828チバQ:2019/12/19(木) 18:18:06
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201912/CK2019120402000127.html
イランデモ 革命以来最大 死者200人超 拘束7000人情報

2019年12月4日 朝刊


デモで焼けた建物の前を歩く人々=11月20日、イランのテヘランで(AP)

写真
 【カイロ=奥田哲平】イラン各地で先月中旬に起きた反政府デモを巡り、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは二日、死者が少なくとも二百八人に達したと明らかにした。政府は詳細を明らかにしていないが、七千人が拘束されたとの情報も伝えられる。市民の不満を強硬に抑え込んだにすぎず、米国の経済制裁が解除できない行き詰まりは解消されていない。

 先月十五日から数日続いたデモはガソリン価格が最大三倍引き上げられたことへの抗議が発端。三十都市以上で二十万人が参加し、過激化したデモ隊によって政府機関百四十カ所や銀行七百三十カ所が放火などの襲撃を受けたとされる。

 最高指導者ハメネイ師は先月二十七日、デモは外国の陰謀と位置付けた上で「敵の動きは打ち砕いた」と制圧を宣言。ただ、政府はデモ取り締まりによる死傷者は明らかにしていない。

 アムネスティは死者二百八人について「ほとんどが銃火器使用による死者だ」として、国際社会に徹底した責任追及を求めた。イランの在外反体制組織「国民抵抗評議会」は四百五十人以上が死亡したとの見方を示す。米紙ニューヨーク・タイムズは抗議デモの犠牲者数は一九七九年のイラン革命以来の最悪規模としている。

 中東メディアによると、イランは歳入の二〜三割を石油売却収入が占めるが、米制裁の石油全面禁輸措置を受け、二〇一八年に一日当たり二百五十万バレルあった輸出量は今年九月に四十八万バレルまで激減。来年三月に始まる新年度予算は八十四億ドル(約九千百億円)の歳入不足に陥る見込みだ。そのためガソリン価格を低く抑えてきた補助金を削減せざるを得なかった。

 物価上昇率は30%を超えて市民生活を直撃。核合意を離脱し、経済制裁を再開した米国との対立が好転する兆しは見えない。国際通貨基金(IMF)は十月、今年のイランの経済成長率予想をマイナス9・5%に下方修正した。

 デモは、ロウハニ政権の経済政策や政教一致のイスラム体制への批判に発展している。首都テヘランで果物店を営む女性(33)は「運送料の上昇で商品も値上げせざるを得ない。問題は物価ではなく、政府への失望だ。今は恐怖で締め付けているが、政府は市民がどれほど不満を抱えているか分かっていない」と憤る。

2829チバQ:2019/12/19(木) 18:52:08
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019121301002503.html


2019年12月13日 20時58分


トルコ与党、一部分裂 元首相が新党設立、政権に打撃
 【アンカラ共同】トルコの与党、公正発展党(AKP)を9月に離党したダウトオール元首相が13日、首都アンカラで新党「未来党」の設立を発表した。2002年から長期政権を維持するAKPが一部分裂した。党首を務めるエルドアン大統領にとって打撃となりそうだ。

 設立式典で演説したダウトオール氏は、現政権が「権力維持しか考えていない」と批判。憲法改正を経て大統領に実権を集中させた政治制度は「民主主義の条件を満たしていない」と指摘し、未来党の目標は国民の繁栄や表現の自由を保障することだと語った。

 未来党にはAKPの元国会議員らが参加した。

2830チバQ:2019/12/20(金) 16:31:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191220-00000015-jij_afp-int
レバノン新首相に元教育相のディアブ氏 大統領が指名
12/20(金) 11:25配信AFP=時事
レバノン新首相に元教育相のディアブ氏 大統領が指名
レバノン・バーブダの大統領府で演説する、新首相に指名されたハッサン・ディアブ氏(2019年12月19日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】混乱が続くレバノンのミシェル・アウン(Michel Aoun)大統領は19日、学者で元教育相のハッサン・ディアブ(Hassan Diab)氏(60)を新首相に指名した。ディアブ氏は、イスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)に近いとされる。新首相の選出により、約2か月間続いた政治論争に終止符が打たれる。

【関連写真】ディアブ氏の新首相指名に抗議するレバノン市民ら

 10月に辞任を表明したサード・ハリリ(Saad Hariri)首相の後任となるディアブ氏は、ベイルート・アメリカン大学(AUB)の工学教授で知名度は低い。国内では反政府デモが続き、1975年から1990年まで続いた内戦以来最悪の経済危機に見舞われている。

 ディアブ氏は指名を受け「出来るだけ早く」組閣すると表明。21日に各政党や民衆運動の代表者らと協議を開始すると述べた。

 また、反政府デモの参加者らに対し「蜂起は私の意見を代弁している」と呼び掛け、彼らの主張は「(抗議が始まった)10月17日前の状況に戻ることをレバノン国民はもはや許さないという警告であり続けるべきだ」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

2831チバQ:2019/12/23(月) 09:45:11
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191222-00000029-jij-asia

現職ガニ氏、過半数獲得 アフガニスタン大統領選暫定結果 不服申し立て紛糾も


12/22(日) 16:29配信

時事通信







現職ガニ氏、過半数獲得 アフガニスタン大統領選暫定結果 不服申し立て紛糾も


アフガニスタンのガニ大統領=11月28日、カブール近郊バグラム空軍基地(AFP時事)


 【ニューデリー時事】アフガニスタンの選管は22日、大統領選(9月28日投票)の暫定結果を公表し、現職のガニ大統領が当選に必要な過半数の票を獲得したと発表した。

 選管は今後、最終結果を発表予定で、その時点でガニ氏の得票が過半数に達しなければ決選投票が実施される。

 選管によると、ガニ氏は全体の50.64%を獲得。政権ナンバー2のアブドラ行政長官が39.52%で続いている。投票率は20%弱とみられ、治安への不安から、6割弱だった前回より大幅に低下した。候補者は今後3日間、不服を申し立てることができる。

 暫定結果は当初、10月19日に発表が予定されていた。しかし、選挙の公正さを疑う声が相次ぎ、票を数え直した影響などで2度も延期された。ガニ氏は22日、暫定結果発表を受け「われわれは国家の結束に向け前進している」と演説した。

 アブドラ氏は投票日直後の9月30日、一方的に「わが陣営の得票が一番だ。決選投票にはならない」と宣言、選管がこれを否定して緊迫した。不信感は今も解消されていない。アブドラ氏は22日の声明でも「暫定結果を拒絶する」と表明した。不服申し立てを行うとみられ、事態は紛糾する恐れがある。

 ガニ氏とアブドラ氏は、2014年の前回大統領選で決選投票を争ったが、アブドラ氏が不正を理由に選挙結果を認めず、アフガンは一時、国家分裂の危機に陥った。ガニ氏が、新設したナンバー2の行政長官にアブドラ氏を任命して権力を分け合う形で混乱を収束させた経緯がある。

 国連アフガン支援団(UNAMA)トップの山本忠通事務総長特別代表は声明で、暫定結果が公表に至ったことを歓迎。最終結果公表を前に「アフガンのすべての当事者は、選挙を完遂する責任を行動で示さなければならない」と強調した。

2832チバQ:2019/12/23(月) 09:55:57
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191222-00000052-mai-int

現職ガニ氏50.64% 過半数票獲得 アフガン大統領選暫定結果 アブドラ氏は不正主張


12/22(日) 19:49配信

毎日新聞







現職ガニ氏50.64% 過半数票獲得 アフガン大統領選暫定結果 アブドラ氏は不正主張


アフガニスタンのガニ大統領=AP


 アフガニスタンの選挙管理委員会は22日、9月28日に実施された大統領選の暫定結果を発表し、現職のガニ大統領(70)が再選に必要な過半数の票を獲得した。選管は各候補者からの異議申し立てを受けたうえで、今後最終結果を発表する。ただ対立候補のアブドラ行政長官(59)は選挙の不正を再三訴えており、混乱する可能性もある。

 暫定結果によると、ガニ氏の得票率は50・64%、アブドラ氏は39・52%。暫定結果は当初10月19日に発表予定だったが、生体認証システムのトラブルや数え直しなどから大幅に遅れていた。最終結果で過半数に達する候補がいなければ、上位2人による決選投票が行われる。

 両者は2014年の前回選挙でも結果を巡って対立し、米国の仲裁で主要ポストを分け合う「挙国一致内閣」の樹立で妥結した経緯がある。ガニ氏は今回、再度の挙国一致内閣樹立の可能性を否定している。

 アフガンではトランプ米政権と旧支配勢力タリバンとの和平に向けた協議が続く。これと並行して、タリバンやアフガン政府を含めた国内の当事者間で信頼醸成を図る目的の対話も行われてきた。だが中国で10月に開催予定だったこの当事者間対話は、ガニ氏が対立する政治勢力を除外しようとするなどして折り合いがつかず、開催されていない。

 ガニ氏は大統領選での勝利により自らの正統性を強調し、アフガン政府を認めず直接協議にも応じていないタリバンに譲歩を迫りたい考えだ。だが政治対立が一層深まれば、和平プロセスに深刻な影響が及ぶ恐れがある。【ニューデリー松井聡】

2833チバQ:2019/12/26(木) 11:23:22
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191225-00000017-jij_afp-int
イラクの反政府デモ、再び激化 政府の手詰まり感強まる
12/25(水) 12:52配信AFP=時事
イラクの反政府デモ、再び激化 政府の手詰まり感強まる
反政府デモが行われているイラクの首都バグダッドのタハリール広場(2019年12月24日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】10月1日から反政府デモが続くイラクで24日、ここ数週間下火になっていたデモが再び激しさを増した。政府は政治的行き詰まりを打開しようとしているが、手詰まり感は一層強まっている。

【写真】反政府デモ犠牲者らを追悼する場所でコーランを読む女性

 首都バグダッドの主要デモ拠点となっているタハリール広場(Tahrir Square)には、24日の朝早くからデモ参加者らが集まり始めた。デモ隊は、無能で汚職がまん延しているとみなす統治制度の中で次期首相に名前が挙がっている人たちへの反対を表明した。

 デモ参加者の相次ぐ殺害を受け、抗議デモはここ数週間で勢いが弱まっていた。しかし、汚職や失業に抗議する大規模なデモを受けて11月に辞意を表明したアデル・アブドルマハディ(Adel Abdel Mahdi)首相の後任をめぐり政党間で論争が繰り広げられる中、デモは再び勢いを取り戻した。【翻訳編集】 AFPBB News

2834チバQ:2019/12/31(火) 22:07:25
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191227-00000087-jij-m_est
ネタニヤフ首相が圧勝 イスラエル与党党首選
12/27(金) 17:02配信時事通信
ネタニヤフ首相が圧勝 イスラエル与党党首選
イスラエルのネタニヤフ首相=22日、エルサレム(AFP時事)
 【エルサレム時事】イスラエルの右派与党リクードが26日に行った新たな党首を選ぶ選挙で、27日までの開票の結果、ネタニヤフ首相が大差で勝利した。

 リクードは来年3月に予定される1年間で3度目の総選挙に、11月下旬に汚職で起訴されたネタニヤフ氏を交代させずに臨むことになる。

 党首選は通算13年以上にわたって首相を務めるネタニヤフ氏と、党の刷新を求めるサール元内相の一騎打ち。選挙は党員による投票で行われ、リクードの発表によると、ネタニヤフ氏の得票率は72.5%で、27.5%のサール氏に大差をつけた。

 ネタニヤフ氏は起訴されてなお、党内で根強い求心力を持っていることが浮き彫りとなった。ネタニヤフ氏はツイッターに「今度の選挙でリクードを大勝させ、引き続き国家を率いて前例なき成果をもたらす」と書き込んだ。 


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191227-00000068-mai-m_est
イスラエル与党リクード党首選 ネタニヤフ氏大差で再選 次期総選挙「勝利に導く」
12/27(金) 17:05配信毎日新聞
イスラエル与党リクード党首選 ネタニヤフ氏大差で再選 次期総選挙「勝利に導く」
イスラエルのネタニヤフ首相=エルサレムで22日、AP
 イスラエル与党の右派リクードは26日、党首選を実施し、党首のネタニヤフ首相が圧勝した。ネタニヤフ氏は11月に収賄などの罪で起訴され、求心力の低下が懸念されていたが、得票率72・5%で元内相のサール氏を退け、党内に堅固な支持基盤があることを示した。

 ネタニヤフ氏は正式結果の発表前に「大勝利だ」とツイートし、「党員の信頼や支援、愛に感謝する」と勝利宣言。3月2日に予定される総選挙で「リクードを偉大な勝利に導く」と強調した。

 党首選の有権者は全国約11万6000人の党員で、投票率は49%だった。

 イスラエルでは今年4月と9月に総選挙が実施されたが連立交渉がまとまらず、長期間にわたって政治空転が続いている。ネタニヤフ氏は選挙後の組閣にいずれも失敗しており、11月には収賄罪などで起訴された。

 このため、サール氏が党首選の実施を執行部に要請。同氏は「ネタニヤフ氏が党首のままでは何度選挙をしても政権を発足させられない」と訴えたが、広がりを欠いた。

 イスラエルの法律では、首相は起訴されても有罪が確定するまで辞職する必要はない。ネタニヤフ氏は不正行為はしていないと起訴内容を否定し、政治的な「魔女狩り」だと主張している。

 好調な国内経済や外交手腕を背景に、党内でのネタニヤフ氏支持が固いことが今回の党首選で示された。3月の総選挙に向け、ネタニヤフ氏はさらに党内の結束を図り、引き続き右派・宗教勢力での過半数確保を目指す構えだ。【エルサレム高橋宗男】

2835チバQ:2019/12/31(火) 22:41:20
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191227-00000001-jij_afp-int
イラク大統領「辞任の用意ある」、次期首相選出めぐり
12/27(金) 4:59配信AFP=時事
イラク大統領「辞任の用意ある」、次期首相選出めぐり
イラク・バグダッドでの反政府抗議デモで、大きなばつの印のついたバスラ県のアスアド・アイダニ知事の写真を掲げる人々(2019年12月26日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イラクのバルハム・サレハ(Barham Salih)大統領は26日、次期首相に親イラン派連合勢力が支持する候補者を推さず、「辞任する用意がある」と警告した。イラクで政治危機が深まっている。

【写真】 イラク・バグダッドでの反政府抗議デモに参加した人々

 サレハ大統領は議会への書簡で、イラクの「独立と主権、統合、領土の保全」の保証を望むとする一方、組閣に際し、憲法では議会の最大勢力の選出した候補者を大統領が首相に指名することが定められていることに言及。「バスラ(Basra)県のアスアド・アイダニ(Assaad al-Aidani)知事に敬意を払う」ものの、アイダニ氏の首相への指名を拒否すると表明した。

 これが憲法に反する恐れもあることから、サレハ氏は議員らに対し「大統領職を辞任する用意がある」と述べた。アイダニ氏はイランが支持する候補者とみなされ、デモ参加者らはイランがイラクに内政干渉していると批判している。

 イラクでは首都バグダッドと南部での数週間にわたる抗議デモで、数百人の死者が出ている。一方議会では、アデル・アブドルマハディ(Adel Abdul-Mahdi)前首相の後継者選出をめぐり、こう着状態が続いている。【翻訳編集】 AFPBB News

2836チバQ:2020/01/05(日) 11:16:25
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200104-00000511-san-n_ame
イラン司令官殺害 指導部内で強まる対米報復論
1/4(土) 9:31配信産経新聞
 【ベイルート=佐藤貴生】革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官が米軍に殺害されたことを受け、イランの国防、外交全般を統括する最高安全保障委員会は3日、緊急会合を開き、「米国は報いを受けることになる」などとする声明を出した。ロイター通信が伝えた。

 最高指導者ハメネイ師も米国を念頭に「厳しい復讐」に言及しており、イラン指導部内で対米報復論が強まっている。

 米紙ニューヨーク・タイムズによると、緊急会合にはハメネイ師も出席。報復の手段について協議したもようだが、内容は明らかになっていないという。

 カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、イラン国内では3日、各地で総勢10万人が「米国に死を!」などと叫んで司令官の殺害を非難し、反米デモを行った。ソレイマニ氏の遺体は殺害されたイラクの首都バグダッドから近くイランに搬送され、葬儀が行われる見通しだ。

 イランでは昨年11月、過去最大規模ともいわれる反政府デモが起きており、国民の間で知名度が高かったソレイマニ氏の殺害を団結に利用したい指導部の狙いもちらつく。

 一方、イラクの政界でも首都バグダッドの空港がソレイマニ氏の殺害現場となったことを受け、米国への反発が強まっている。

 ロイター通信によると、国会の最大勢力と第2勢力を率いるイスラム教シーア派の指導者が駐留米軍を撤収を求めることで合意し、法制化を目指す動きが出ている。イラクの国民の約6割はイラン指導部と同じシーア派で、イランと連携する民兵組織も存在する。

 レバノンのヒズボラやイエメンのフーシ派など、他の周辺国のシーア派民兵組織も一様に米国を批判している。シリア内戦でイランやソレイマニ氏の支援を得て反体制派を掃討してきたアサド政権も、「犯罪的な米国の攻撃」を非難した。

 ハメネイ師は3日、ソレイマニ氏の後任にコッズ部隊ののイスマイル・ガアニ副司令官を任命した。時間をおかずに後継者を指名し、米国をにらんで態勢や士気を維持する狙いとみられる。

2837チバQ:2020/01/05(日) 11:18:00
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200104-00000510-san-n_ame
イラン司令官殺害 国連事務総長 新たな湾岸戦争を警告
1/4(土) 9:30配信産経新聞
 【ニューヨーク=上塚真由】国連のグテレス事務総長は3日、トランプ米政権がイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官を殺害したことを受けて、「世界は、新たな湾岸戦争に対応する余裕はない」と声明を出した。報道官を通じて発表した。

 またグテレス氏は米国とイランの緊張激化に「深い懸念」を表明し、「指導者らは最大限の自制を働かせる時だ」と訴えた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200105-00000007-jij-m_est
イラクの米大使館付近にロケット弾 親イラン組織が報復警告
1/5(日) 7:24配信時事通信
 【ワシントン時事】米軍主体の対テロ有志連合は4日、イラクの首都バグダッドの米大使館がある制限区域「グリーンゾーン」など駐屯地付近2カ所に現地時間同日夜、ロケット弾が撃ち込まれたと発表した。

 イラクでは、イラン革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官らを殺害した米軍の空爆で緊張が高まっており、親イラン勢力による報復の可能性がある。

 有志連合によると、標的となったのはグリーンゾーンと首都北方のバラド空軍基地付近。犯行声明などはなく、いずれも有志連合側に死者はいなかったが、グリーンゾーンへの攻撃で民間人にけが人が出た可能性がある。有志連合は「イラク国内にある駐屯施設の安全対策を強化している」と説明した。

 また、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに近いテレビ局の報道としてロイター通信が伝えたところでは、イラクの親イラン・シーア派組織「カタイブ・ヒズボラ(KH)」は4日、イラクの治安組織に対し、米軍が駐留するイラク国内の基地から5日夕以降は1000メートル以上離れるよう警告した。

 イラク首相府によると、ソレイマニ司令官ら殺害を受け、アブドルマハディ首相は4日、同日から3日間を国民服喪の日とすると宣言した。アブドルマハディ氏は、バグダッドで催されたソレイマニ司令官らの追悼行事にも参加している。

2838チバQ:2020/01/06(月) 11:02:46
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200105-00000031-kyodonews-int
イラン、緊張激化に不安広がる 「戦争は嫌だ」市民の願い切実に
1/5(日) 14:44配信共同通信
イラン、緊張激化に不安広がる 「戦争は嫌だ」市民の願い切実に
イラン・テヘランに設置された米軍に殺害されたソレイマニ司令官の看板(奥)=4日(共同)
 【テヘラン共同】イラン革命防衛隊の精鋭部隊のソレイマニ司令官が米軍の空爆で殺害されたことを受け、イランの市民の間では両国の対立激化が紛争に発展するのではないかとの不安が広がっている。「戦争は嫌だ」。家族を、友人を、暮らしを守りたいとの願いは切実さを増している。

 首都テヘランの主婦マンスレさん(64)は1980〜88年のイラン・イラク戦争を体験、貧困の中で辛酸をなめた。「私は戦争が何をもたらすのかよく分かっている。大災難だ。何としても回避してほしい」と訴えた。

 テヘラン市内では至る所にソレイマニ氏の肖像や追悼の黒い旗が掲げられ、沈鬱な雰囲気に包まれている。

2839チバQ:2020/01/06(月) 11:46:00
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201912/CK2019122602000176.html
<ヤジド教徒・ある家族の戦い>(上) ISが一家19人を拉致



2019年12月26日 朝刊


家族の救出に苦闘するハリド・ターロさん=奥田哲平撮影

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 過激派組織「イスラム国」(IS)がイラクとシリアに広げた支配地域は今年3月に消滅し、5年に及ぶ掃討作戦は終結した。だが、約1300人が虐殺され、拉致された女性が「性奴隷」にされた少数派ヤジド教徒の悲劇は現在も続いている。イラク北部ドホークで避難生活を送る教師ハリド・ターロ(47)は、兄と妹の一家19人が拉致された。家族の救出と再生に苦闘する軌跡を追った。 (この連載は、カイロ支局・奥田哲平が担当します)

◆女性は「性奴隷」 転売8回
 「ママ、ママ…」。ISの「性奴隷」となったライラ(32)は戦闘員にレイプされながら、隣の部屋からわが子の泣く声を聞いていた。生き別れた家族の行方は分からず、毎夜繰り返される暴力。「私の人生は終わった」。尊厳を砕かれたライラは、世界が色を失っていくのを感じた。

 悲劇は二〇一四年八月に始まった。ターロ一家が暮らしていたイラク北部シンジャールがISに侵攻された。ハリドの妹ライラは警察官の夫マルワンと、当時一歳と三歳の子ども二人の四人家族。貧しくて学校に通えなかったが、トマト農家の収穫を手伝いつつ子育てに忙しい主婦だった。

 あの日、ハリドは間一髪で逃げて無事だったが、ライラたちと一緒に暮らしていた兄ダヒール一家の合わせて十九人が乗った車が逃げる途中で故障し、ISに拘束された。一家は近くの町で家畜の飼育に従事させられ、八カ月後の一五年四月、仕事に出掛けた男性たちは突然姿を消した。

 ライラら女性と子どもたちは、ISが「首都」と称したシリア北部ラッカに連行された。ISは一四年十月、イスラム教徒以外の異教徒を戦利品とみなし、「奴隷」として扱うことを認めると宣言。中でもヤジド教徒を標的にし、女性を拉致して組織的に売買、譲渡した。女性を捕らえることで戦闘員を世界中から勧誘して士気を高めるとともに、支配地域の住民に恐怖を植え付ける戦略だった。

 ライラは数日から数カ月間ごとに計八回売買された。アブドラ・ハシムと名乗ったイラク人医師の子を身ごもり、薬で流産させられた。腕に夫マルワンの名前のタトゥーを見つけた男に「消さなければ、おまえを殺して子どもを連れて行く」と脅され、ライラはかみそりで肌をそぎ取った。

 イスラム教徒に改宗させられ、礼拝や断食に従った。戦闘員はライラに飽きると、普段は黒いベールで顔を覆っているライラに化粧をして着飾らせ、別の男に売った。奴隷として扱ったのは戦闘員だけではない。サウジアラビア人の男の妻は、ライラの子ども二人を虐待した。冷たい水を浴びせ、さらに床を拭かせた。

 二度目の中絶をしたライラは体力が衰え、何度も自殺が頭をよぎった。「でも、私が死ぬ最後の一息まで、子どもは見捨てない」。一七年一月、八人目の男がライラを転売すると決めた際、閉じ込められた部屋中を踏みならして泣き叫んだ。「兄に電話して。私の自由を金で買う」。男が提示したのは七千五百ドル(約八十二万円)だった。

 そのころハリドら兄弟たちはクルド人自治区の難民キャンプに落ち着き、家族の行方を探していた。「最初は絶望的だった。だが、少しずつ状況が変わり始めた」。一六年秋、米国主導の有志国連合がイラクのIS最大拠点モスルの奪還作戦を始め、「首都」のラッカ周辺にも迫りつつあった。 (文中敬称略)

2014年8月にISに拉致されたターロ家の19人。4段目右端がライラさん=ハリド・ターロさん提供

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<ヤジド教徒> ゾロアスター教(拝火教)やキリスト教などが交じった独自の宗教を信仰する。クジャクの姿をした天使を崇拝し、この天使を悪魔とみるISが2014年8月、55万人が住むイラク北部シンジャールに侵攻、約1300人を虐殺した。約6400人が「奴隷」として拉致され、今も3000人余りが行方不明。ISの性暴力の実態を告発したナディア・ムラドさん(26)が昨年のノーベル平和賞を受賞した。

2840チバQ:2020/01/06(月) 11:46:30
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201912/CK2019122702000118.html
<ヤジド教徒・ある家族の戦い>(中) 奴隷2年半、決死の救出

2019年12月27日 朝刊


ISに拉致されて救出されたライラさん(中)。取材中、長男サラール君(右)と長女サラさんは片時もライラさんの元を離れなかった=イラク北部ドホークで11月、奥田哲平撮影

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 兄妹一家十九人が過激派組織「イスラム国」(IS)に拉致されたハリド・ターロ(47)に、光明が差し込んだ。二〇一六年春にヤジド教徒の活動家が、IS戦闘員が「性奴隷」の女性を互いに売買するインターネット上のチャットルームへの侵入に成功した。

 掲載された写真を抜き出し、捜索する家族に提供。ターロ家の中では長兄ダヒールの息子アザドの妻ゾジア(31)が見つかり、シリア北部の居場所を特定した。イラク軍に勤める弟マルワン(40)がひそかに周辺住民や密入国業者と連絡を取り、計二万九千ドル(三百十八万円)を払ってゾジアと子ども三人を助け出した。

 金を親類や友人から借り、自力で救出できるとイラクのクルド自治政府が同額を家族に寄付する仕組み。一六年ごろから米国主導の有志国連合がIS掃討作戦を本格化したことで、戦況の行方を見通した一部の戦闘員が、拘束するヤジド教徒を家族に売る「人質ビジネス」に転換していった。

 ISが「首都」と称したシリア北部ラッカで妹ライラ(32)を囲ったサウジアラビア人の男も、そうした一人。提示額は七千五百ドル(八十二万円)。マルワンに連絡して送金してもらい、解放された。だが、ライラにはすぐに離れられない理由があった。兄ダヒールの妻アムシ(51)が同じラッカで拘束されていた。

 ライラはアムシを拘束する戦闘員に「売却」を持ち掛けた。要求された五千ドルを払っても、男は納得しなかった。

 戦闘員「おまえが真のイスラム教徒なら売ろう」

 ライラ「私はイスラム教徒だ。断食も礼拝もしている」

 戦闘員「不十分だ。聖戦士と結婚すべきだ」

 アムシ「私を置いて子どもと逃げなさい」

 ライラは義姉を「購入」した上で、やむを得ず別のIS戦闘員と一緒に暮らし、隙を見計らった。「信頼されるよう従順に」振る舞って一カ月たち、男が戦場に出た不在時、マルワンが密入国業者に連絡を取り、ライラたちは指示された空き家に身を隠した。翌日夜、バイクが迎えに来た。

 ISに見つかれば連れ戻される恐怖。夜道、ラッカ郊外の空き家までバイクで脱出。さらに徒歩でIS支配地域を抜け、クルド人勢力に救出された。一七年四月にイラク北部にたどり着くと、ハリドら数百人の同胞がライラを出迎え、生還を喜んだ。ISがヤジド教徒の町シンジャールに侵攻し、拉致されてから約二年半がたっていた。

 ようやく安心したものの、ライラは複雑な気持ちだった。両親は無事だったが、夫や兄ダヒール一家は行方不明のまま。さらにマルワンの連絡先がISに拘束中のヤジド教徒に広まり、助けを求める依頼が相次いだ。救出に奔走し、一家はこれまでに約三十人の女性を解放した。 (文中敬称略)

2841チバQ:2020/01/06(月) 11:46:58
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201912/CK2019122802000140.html
<ヤジド教徒・ある家族の戦い>(下) 洗脳、トラウマ乗り越え



2019年12月28日 朝刊


IS戦闘員に拘束された期間の記憶を描くソヘイラさん。「何度も死のうとした」と両手首の傷痕を見せた=いずれもイラク北部ドホークで(奥田哲平撮影)

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 一家十九人が過激派組織「イスラム国」(IS)に拉致されたハリド・ターロ(47)は今年三月、焦りを募らせていた。IS最後の拠点、シリア東部バグズ村の奪還作戦。めいのアルマース(21)が狭い地下室で激しい空爆に耐えていた。

 ISに「性奴隷」として拘束されて四年半。アルマースは二人目の「夫」、ウズベキスタン人の戦闘員とその家族に囲われ、言葉もなく殴られてはレイプされた。「結婚して改宗したから家族の元には戻れない。殉教すれば天国に行ける」と信じ込まされていた。

 アルマースの居場所を特定したハリドと妹ライラ(32)は救出を急いだ。近所に住む別のIS戦闘員の妻とひそかに通じ、携帯電話代の支払いを交換条件に、二カ月前からアルマースの元に通ってもらった。家族の写真を送っては「みんな待っている」と逃げるよう説得した。

 トランプ米大統領がIS支配領域の完全奪還を宣言した三月二十三日の直前、アルマースは意を決して脱出した。だが、ハリドらの元に戻った後も、しばらくISの厳格な教えに従い、顔を覆う黒いベールを脱がなかった。多感な時期を奪われたヤジド教徒の女性たちにとって、ISの洗脳と性暴力のトラウマ(心的外傷)は簡単に消えず、支援態勢も十分とは言えない。

ハリドさんを中心に囲む(右から)ソヘイラさん、ライラさん、アルマースさん、シャイマさん。家族のピースを一つずつ取り戻した

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 アルマースの妹ソヘイラ(18)は一七年七月、IS最大拠点モスルで救出されて以降、趣味の絵画に没頭している。「今も時折、暴行された記憶がよみがえって苦しくなる。絵を描いていると、痛みが治まる気がする」。目隠しされた女性の絵は、窓枠に手を縛られて殴られた記憶を投影した。下半身が人間になった鳥の絵は「子どもだった私は、もう純粋ではなくなった」との悲しみからだ。

 これまでに約五十作を描き、地元美術展にも出品。拭いがたい過酷な記憶と向き合い、世界にISの性暴力の実態を伝えるつもりだ。ライラも解放後に世界各地でISの残虐性を実名で告発し、体験記も出版。昨年の「マザー・テレサ社会正義賞」を受賞した。

 父親代わりとしてアルマースらの面倒を見るハリドは今、オーストラリアに難民申請中だ。「彼女たちは学校に通えなかったから、先進国でより良い教育を受け、新しい人生を切り開いてほしい」と願う。かなうならば、「自分の家族をつくってほしい」とも。

 ハリドは一家十九人のうち、十一人の救出に成功した。しかし、ライラの夫ら八人が今も行方不明だ。ISの支配領域は三月に消滅したものの、ヤジド教徒全体では三千人余りに上る。

 「潜伏するISに今も捕らえられている人がいる。子どもは国外に連れ去られた可能性もある」。ハリドは、「奴隷」から人質ビジネスを経て、国際的な人身売買の闇に巻き込まれた疑いを指摘する。ISの暴力に砕け散ったヤジド教徒の家族。欠けたピースを取り戻す戦いが続いている。

 (文中敬称略、この連載は奥田哲平が担当しました)

2842名無しさん:2020/01/06(月) 11:48:11
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202001/CK2020010402000122.html
<民衆の叫び 世界を覆うデモ>(3)レバノン 結婚 革命に望み



2020年1月4日 朝刊


昨年12月、ベイルート中心部であった反政府デモ。紅白地にレバノンスギが描かれた国旗がはためき、「レバノンは一つ」と掛け声が上がった

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 「サウラ(革命)、サウラ」。昨年十二月中旬、レバノンの首都ベイルートの国会に近い通りを、熱気にあふれた若者が埋めた。「レバノンは一つだ」と国旗が揺れる。十八の宗教・宗派が混在し、それに連なる政治勢力が権力を握るモザイク国家。経済政策への反発で始まったデモは、国民を分断する宗派主義の解体を求めるうねりになった。

 デモ隊の中にいた一組のカップル。広告業ハムラオンさん(33)と服飾デザイナーのマリアンヌさん(32)は、知り合って十一年。二人は同居し、生涯を誓い合う。「でも、結婚できるかどうかは、革命次第かもしれない」。冗談めかしたものの、その悩みは現実的だ。

 レバノンでは、冠婚葬祭は各宗教・宗派の戒律に基づいて執り行われ、ハムラオンさんはイスラム教シーア派で、マリアンヌさんはキリスト教マロン派。日本のように結婚を行政機関に届ける「民事婚」の制度はなく、宗教を超えた結婚には困難が伴う。

 ハムラオンさんの場合、イスラム法では男性が他宗教の女性との婚姻は認められるが、「彼女の信仰を尊重している。聖職者の前に彼女を連れていくのは嫌だ」と言い切る。マリアンヌさんも「母に交際を告げると、初日はショックで言葉にならず、二日目に怒りまくった。今は認めてくれたけど、友人や親類はムスリムを愛する私を笑うのです」と嘆く。

ベイルートで反政府デモに参加するハムラオンさんとマリアンヌさん(右)

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 そのため二人のような他宗教のカップルは、キプロスなどの海外で結婚式を挙げる抜け道を選ぶ。同地のレバノン大使館に婚姻届を提出すれば本国で登録される。こうした「民事婚」の問題をはじめ、宗派主義が社会の隅々に根付いている。

 国会議席数はイスラム教とキリスト教が半々に分け、政府や軍の主要ポスト、公務員採用まで分散する政治システム。宗教対立で一九九〇年まで続いた内戦を終結させて生まれた均衡を重んじる知恵だが、三十年間を経て派閥が利権集団化。縁故主義と汚職のまん延を招いた。結婚の場合でさえ、宗教指導者が行う儀式に三千ドル(三十二万円)前後の多額のカネが必要だ。

 その結果生まれた格差社会。上位1%の富裕層が、全労働者の所得の四分の一を占める。ハムラオンさんは「宗派を支配する権力者だけがケーキを取り分ける。世俗的な法治国家に変えるべきだ」と訴える。

 宗派主義への反発は、昨年十月からイラクで続く反政府デモでも共通する。イスラム教シーア派の主要政党でつくる政府に対し、デモ参加者の大半もシーア派出身だ。彼らも特定の政治勢力の介入を排し、国旗を掲げる。デモ隊の非難は、宗派の結束を利用して影響力を広げるシーア派大国イランに向かう。

 独裁的な支配者を民衆が倒した二〇一一年の民主化運動「アラブの春」から間もなく十年。研究機関「カーネギー中東センター」(レバノン)のサアド・メヒオ氏は現在のデモを「第二幕」とした上で指摘する。「人びとは宗派などの出自に左右されない、自己決定権のある国家アイデンティティーを探している」

 (ベイルートで、奥田哲平、写真も)

2843とはずがたり:2020/01/06(月) 22:29:17
長い目で見るとオスマントルコの後を暫定的に継いだサウジに代わってイランが覇を唱えつつある現状で,回教革命後イランと宿敵関係にある米として本来看過できない状況であるけど,国産シェールオイルによる産油地区の地位低下でほったらかしになってたのが現況。

さてどうなるか。。米は中国との覇権争いに手一杯な感じもあったが。。

因みにリベラルに敵愾心を持つイスラムの専門家(飯山さん辺りだっけ?)がスレイマンの死に怒って数万人がデモするのは動員で国内でも恨まれてるといってたけど,スレイマニの工作が対外専門だったとすると国内的には弾圧された人もいなくて純粋にイラン覇権推進の英雄なのでは??

さて中・露・イランにトルコなんかも加わりかねない現状で枢軸国の意気は盛んだ。人権がない分無理も効く。まあ勝てないだろうけど。

中東は戦争に向かうのか? 米国によるイラン・スレイマニ司令官殺害が意味するもの
https://news.yahoo.co.jp/byline/kawakamiyasunori/20200106-00157819/
川上泰徳 | 中東ジャーナリスト
1/6(月) 15:12

 米国がイラクでイランの革命防衛隊のクドス部隊のスレイマニ司令官を無人攻撃機のミサイルで暗殺したことで中東全域に緊張が高まっている。暗殺作戦について、トランプ大統領は声明を出し、「我々は戦争を止めるために行動した。戦争を始めるためではない」と述べたが、イランの最高指導者ハメネイ師は「厳しい報復を行う」と表明している。中東は新たな戦争に向かいかねない危機に直面している。

 トランプ大統領は「スレイマニは20年にわたってテロ活動に関わり、中東の安定を乱してきた。イランの革命防衛とクドス部隊は彼の下で、数百人の米国人の軍人や民間人を標的とし、傷つけたり、殺害したりしてきた。今回の措置はずっと前に行われるべきだった」と述べた。20年というのはスレイマニ司令官が1988年にクドス部隊の司令官に就任してからのことである。

 スレイマニ司令官を単にイランの軍司令官の一人と捉えると、今回の米軍による暗殺作戦の重大さを見誤ることになる。さらに、クドス部隊はイランの革命防衛隊の精鋭部隊とされるが、スレイマニ司令官が部隊を率いて、各地で戦っているわけではない。スレイマニ司令官はイラク、シリア、レバノン、アフガニスタン、イエメンなどイラン国外で、各地のシーア派の民兵組織に資金や武器、訓練を提供するというイランの対外工作を担っていた。

 スレイマニ司令官は最高指導者のハメネイ師と直接連絡を取ることができる唯一の軍人とされていた。つまり、ハメネイ師の下で、中東に広がっているシーア派勢力の統一戦線をつくり、それを統括するゼネラル・マネージャーのような存在ということである。

 クドス部隊はシーア派だけでなく、スンニ派であるパレスチナのハマスやイスラム聖戦などにも資金や武器を提供していた。部隊名「クドス」は「聖地エルサレム」のことであり、異教徒に占領されたイスラムの地を解放するという部隊の使命に沿ったもので、レバノン南部のシーア派組織ヒズボラと合わせて、イスラエルを挟み撃ちにする構図をとっている。

 トランプ大統領がいうように「20年間」のスパンで見れば、イランがイラクとともに米国の二重封じ込め政策のもとに置かれていた20年前と比べれば、現在、イランがイラク、シリア、レバノン、さらにイエメンで政治を左右する決定的な影響力を持ち、さらに湾岸へと影響力を強めている。それはすべて、スレイマニ司令官の功績といっても過言ではない。

2844とはずがたり:2020/01/06(月) 22:30:00
 スレイマニ司令官は、イラクやアフガニスタンのシーア派民兵、レバノンのシーア派武装組織「ヒズボラ」、イエメンのシーア派組織「フーシ」を支援し、武器や資金を提供してきた。スレイマニ司令官の手腕と役割が最も影響力を示したのは、シリア内戦である。アサド政権は2012年から13年春にかけて、反体制派勢力、特に武装イスラム勢力の攻勢を受けて、危機に面していた。それが現在に至る攻勢に転じたのは、13年4月にレバノンのシーア派のヒズボラがシリア北部の要所クサイルの奪回作戦に参戦し、2カ月間の激戦で奪回してからである。その後、シリアにはヒズボラだけでなく、イラクやアフガンのシーア派民兵が参戦し、アサド政権軍の攻勢を担った。

 イランの国外でスレイマニ司令官の姿がメディアに出ることは特別な機会以外はないが、2016年12月初め、シリアのアサド政権軍がシリア北部の反体制勢力の拠点だったアレッポ市東部を制圧している最中に、スレイマニ司令官は制圧された地域の通りを歩いたり、イラクやアフガンのシーア派民兵たちに囲まれたりする様子がメディアに公開された。アレッポ東部の陥落はアサド政権の決定的な優勢と、反体制勢力の劣勢を印象付けた出来事だった。スレイマニ司令官が現地を訪れる映像が流れたのは、掃討作戦の主力をになったシーア派民兵を統率する同司令官の影響力を誇示する狙いとも見られた。

 イエメン内戦ではフーシは首都サヌアを制圧し、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)が支援する暫定政権を圧倒している。昨年9月にはフーシによるサウジ国内の石油施設のドローン攻撃によって、サウジの石油生産の一日生産量の半分にあたる日量570万バレルが減少したとサウジ政府が発表した。世界の石油供給の5%に相当する。ドローン技術はイランの革命防衛隊から提供されたとの見方が強く、レバノンのヒズボラがドローンやミサイル発射でフーシを支援しているという見方もある。事実かどうかは分からないが、各地のシーア派民兵組織を束ねるスレイマニ司令官がいることで、シーア派組織間の連携は可能になる。スレイマニ司令官は一人の司令官というだけでなく、米国に対抗する手段と戦略を持った人物だったのである。

 トランプ大統領は声明の中で、スレイマニ司令官指揮下のクドス部隊が「20年にわたってテロ活動に関わった」と述べたが、この20年間に中東で起こったことを見れば、米国は中東に軍事的に関与したいくつかの重大な軍事的局面でイランの協力を得ている。

 まず2001年の9・11米同時多発テロの後に、米軍主導の北大西洋条約機構 (NATO)軍がアフガニスタンの北部同盟と協力して、過激派組織アルカイダを庇護していたタリバン政権を排除し、アルカイダの拠点を掃討したアフガニスタン戦争にイランは協力した。北部同盟にはアフガンのシーア派勢力も含まれ、イランは戦争前から北部同盟を支援していた。

 次は、2003年のイラク戦争後に米軍占領下で創設された統治評議会に参加したイスラム革命最高評議会やダワ党などシーア派組織は、旧フセイン体制時代にイランに拠点を置いていた。シーア派政治組織が米占領体制と戦後復興に参画したのは、イランの意図があったと考えるしかない。

 さらに2014年にイラクの第2の都市モスルが「イスラム国」(IS)に支配された後、シーア派民兵各組織はスレイマニ司令官のもとでIS掃討作戦を行う民衆動員部隊をつくり、米国が勧めたIS掃討作戦に協力した。2017年7月にイラク軍が米軍主導の有志連合による空爆の支援を受けて、ISが支配したモスルを制圧した時、シーア派民兵組織の民衆動員部隊も参加していた。

 当時、イラクの治安関係に近い人物と連絡をとったところ、「バグダッドにある民兵組織が集まる作戦本部は、イラク軍や内務省から独立していて、イラク政府の指令は受けない。その作戦会議を仕切っているのはスレイマニ司令官だ」という話を聞いた。

 今回、米軍による暗殺作戦でスレイマニ司令官と共に殺害されたイラク人の一人ムハンディス司令官は、民兵組織イラク・ヒズボラを率い、民衆動員部隊の副司令官で、スレイマニ司令官の右腕だった人物である。イラク・ヒズボラは2016年12月にスレイマニ司令官がアレッポの前線を訪れた時のビデオや写真にも登場する。ムハンディス司令官とイラク・ヒズボラは、イラクだけでなく、シリアでも、スレイマニ司令官の手足となっていたことが分かる。

2845とはずがたり:2020/01/06(月) 22:30:21
>>2843-2845
 アフガン戦争も、イラクの戦後復興も、ISとの戦いも、いずれもイランにとっての利益でもあるが、それぞれの局面でイランの協力がなければ、米軍はその都度、より重大な困難に直面していたことは間違いない。イランの協力というのは、スレイマニ司令官の協力と言い換えてもいいだろう。イランで反米一辺倒の強硬派の宗教者たちが影響力を持つ中で、中東での対外政策ではハメネイ師直下のスレイマニ司令官が強い主導権を持っていたことが、局面に応じて米軍との協力が可能になった理由ともいえよう。

 トランプ大統領が「(クドス部隊が)20年にわたってテロ活動に関わった」というのは、そのような20年の経緯を無視したものである。オバマ大統領がイランの核開発問題で合意に進むことを決断したのも、中東で急激に影響力を増したイランと正常な外交関係を持たないままでは、イラクやシリアはもちろん、イスラエルやペルシャ湾岸を含む中東の安全保障を維持できないという情勢の変化があったとみるべきである。

 イラク、シリア、レバノン、イエメンという紛争地域で各地のシーア派勢力に対して圧倒的な影響力を持つスレイマニ司令官は、米国にとっては、中東での決定的な軍事的な危機回避のための最終的な交渉相手でもあった。その意味では、トランプ大統領は、彼がいつも強調する「ディール(取引)」の相手を失ったことになる。

 スレイマ二司令官なき今後の最大の不安定要因は、もし、イランで宗教的強硬派が主導して米国に対する報復が始まったら、歯止めが効かなくなることであろう。イランがすぐに直接的な報復に動かないとしても、米国の中東政策でイランの協力を得られず、逆に妨害を受けるとすれば、ただでさえ影響力を低下させている米国の中東政策は機能不全に陥ることになりかねない。

 スレイマニ司令殺害の後、駐イラク米国大使館はイラク国内の米国人に即時出国を勧告した。イランの政治的・軍事的政影響下にあるイラクで、米国や米国系企業・組織が安全に活動できるのかどうかは大きな懸念材料となろう。

 最大の謎は、トランプ大統領はなぜ、大きなリスクを冒してまでスレイマニ司令官を殺害したのかということである。暗殺の直接の理由について、大統領は声明の中で、「最近、一人の米国人が殺害され、4人の米軍人が負傷したロケット攻撃やバグダッドの米大使館への暴力的な攻撃は、スレイマニの指揮下で実行された」と書いている。それは昨年末から年始にかけて起こったことである。この経過は次のようなものである。

 ▽12月27日 米軍関係者が拠点としているイラク北部のキルクーク州の軍基地に対してロケット攻撃があり、米国人の請負業者一人が死亡し、米軍人4人が負傷した。

 ▽12月29日 米軍は報復としてイラク・ヒズボラの本部を含む3つの拠点を空爆し、25人の民兵を殺害した。空爆について、イラクのアブドルマハディ暫定首相は「イラクの主権を侵害するもの」と非難した。

 ▽1月2日 シーア派民兵組織への空爆に抗議して、デモ隊がバグダッドの米国大使館に押しかけて、投石し、入口に火をつけるなどした。イラク・ヒズボラの支持者と見られている。

 ▽1月3日 米軍は無人攻撃機をつかってバグダッド国際空港近くで車両を空爆し、スレイマニ司令官とムハンディス司令官らを殺害した。

 以上の経過を見れば、米軍の報復はいかにも性急で、過剰である。事態を収拾しようとする意思は全く感じられない。それもイラク・ヒズボラに照準を合わせたような報復である。この流れを見る限り、トランプ大統領と米軍にはスレイマ二司令官の暗殺計画が先にあったのではないかと勘繰りたくなるような展開である。トランプ大統領の意図や計算は分からないが、ものの弾みでこうなったというには、余りにも重大な出来事であろう。

川上泰徳
中東ジャーナリスト
元新聞記者。カイロ、エルサレム、バグダッドなどに駐在し、パレスチナ紛争、イラク戦争、「アラブの春」など取材。中東報道で2002年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。2015年からフリーランスとして夏・秋は中東、冬・春は日本と半々の生活。現地から見た中東情勢を執筆。著書に新刊「シャティーラの記憶 パレスチナ難民キャンプの70年」(岩波書店)「『イスラム国』はテロの元凶ではない」(集英社新書)「中東の現場を歩く」(合同出版)「イスラムを生きる人びと」(岩波書店)「現地発エジプト革命」(岩波ブックレット)「イラク零年」(朝日新聞)◇連絡先:kawakami.yasunori2016@gmail.com

2846チバQ:2020/01/07(火) 10:14:35
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200106-00000033-kyodonews-int
クロアチア大統領選、元首相勝利 決選投票で現職抑え、安定化期待
1/6(月) 10:30配信共同通信
クロアチア大統領選、元首相勝利 決選投票で現職抑え、安定化期待
クロアチア大統領選の結果を受け、演説する社会民主党のゾラン・ミラノビッチ元首相=6日、ザグレブ(ゲッティ=共同)
 【ウィーン共同】旧ユーゴスラビアのクロアチアで5日、大統領選の決選投票が行われ、即日開票の結果、中道左派、社会民主党のゾラン・ミラノビッチ元首相(53)が、中道右派、クロアチア民主同盟の女性現職コリンダ・グラバルキタロビッチ氏を抑え勝利した。

 ミラノビッチ氏は「市民中心の普通の国」を掲げ、極右なども支持に回った現職に対抗。ユーゴ紛争の対立が残るセルビアやボスニア・ヘルツェゴビナとも協力的で、ミラノビッチ氏の勝利により、地域の融和と安定化に期待が高まりそうだ。

2847チバQ:2020/01/08(水) 16:31:02
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200108-00000023-mai-int
米国防総省「ミサイル、十数発以上」 死傷者有無は不明 大規模衝突の懸念も
1/8(水) 11:04配信毎日新聞
米国防総省「ミサイル、十数発以上」 死傷者有無は不明 大規模衝突の懸念も
アサド空軍基地とアルビルの場所
 米国防総省は7日、イラク国内で米軍と有志連合が駐留する複数の基地に向け、現地時間8日午前1時半(日本時間同7時半)に「イランから十数発以上の弾道ミサイルが発射された」と発表した。死傷者の有無は不明。被害状況の把握を進めているとしている。国営イラン放送もイラン革命防衛隊が声明を発表し、ソレイマニ司令官殺害に対する報復として、米軍基地へのミサイル攻撃を実施したと報じた。

【写真特集】イランのファルス通信ツイッターが伝えた、発射された弾道ミサイル

 イラン革命防衛隊の声明によると、作戦名は「殉教者ソレイマニ」。「米国がさらなる挑発行為を取れば、さらに激しい報復に直面する」としている。さらに、いかなる国の領土もイランへの攻撃の拠点となった場合は標的となるとし、イランと敵対するイスラエルも攻撃の対象となると警告した。

 今月3日の米軍によるソレイマニ司令官殺害を受け、イランは報復を宣言していた。トランプ米大統領も報復への反撃を警告しており、今後、米イランの大規模な衝突が懸念される。

 米国防総省によると、ミサイル攻撃の標的となったのはイラク西部のアサド空軍基地や北部アルビルの基地。直近の情勢を受けて基地内は「高いレベルの警戒態勢が敷かれていた」としている。

 一方、ホワイトハウスは声明で「攻撃の情報は把握している。大統領は報告を受け、安全保障チームと協議を続けながら状況を注視している」と述べた。

 トランプ氏は攻撃に先立つ7日午後、ホワイトハウスで記者団に、ソレイマニ司令官について多くの米国人を殺害した「怪物だった」と指摘。米軍などへの「大規模な攻撃を計画しており(殺害により)多くの命を救うことができた」と、殺害作戦の正当性をあらためて主張した。エスパー国防長官によると「数日内」に実行される計画だったという。

 また、トランプ氏はイランが報復措置に出た場合は「非常に大きな代償を支払うことになるだろう」と警告していた。

 イラク国内には、5000〜6000人の米軍部隊が展開し、過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦を進めてきた。しかし、対イラン情勢の緊迫化を受け、現在は対IS作戦やイラク軍の訓練などを中止し、イランからの攻撃に備えていた。【高本耕太(ワシントン)、松井聡】

2848チバQ:2020/01/09(木) 13:47:23
https://mainichi.jp/articles/20191230/k00/00m/030/397000c
タリバン指導部「過半数が停戦に同意」 最高指導者の承認待ちか
毎日新聞2019年12月30日 20時07分(最終更新 12月31日 01時57分)
 アフガニスタンの旧支配勢力タリバンの幹部は29日、毎日新聞の取材に対し、「指導部の過半数のメンバーが一時的な停戦に応じることに同意した」と述べた。現在は最高指導者アクンザダ師の最終承認待ちだという。停戦の開始時期や期間などの詳細は不明だが、米側はタリバンに対して10日間の停戦を実施し、その間に和平合意に調印を提案していた。停戦が実現すれば、米軍の撤収を含む和平合意に近づく。

 このタリバン幹部によると、12月中旬以降、中東カタールで米側と交渉を進めていたタリバンの交渉団のメンバー3人がパキスタン入り。さらに渡航許可の問題でパキスタン入りが遅れた1人を加えた計4人が、タリバンの意思決定機関である指導者評議会のメンバーと協議を重ねてきた。

 タリバンに対しては、米国だけでなく、長年関係を持つパキスタンが、幹部の拘束などをちらつかせながら停戦に応じるよう圧力をかけてきた。

 米国とタリバンは2019年8月末までに、タリバンがアフガン国内でのテロ活動を許さないことと引き換えに、米軍が撤収する方向で一致し、和平合意の調印も目前に迫っていた。だがトランプ米大統領は9月、一方的に協議中止を表明。12月初めに両者は正式に和平協議を再開し、米側はタリバンに和平合意前の「暴力の削減」を求めていた。

 タリバンは米国との和平合意調印後、アフガン政府を含む国内の当事者間で本格的な停戦や今後の政治体制などについて協議する方針だ。【松井聡】

2849とはずがたり:2020/01/09(木) 14:25:38

https://twitter.com/HASSANKONAKATA/status/1214958010109325312
中田考
@HASSANKONAKATA
なのでイランはソレイマーニーを殺された無念に報復したい気持ちを我慢してアメリカとの戦争の危機さえ乗り越えれば自然に優位に立てる。トランプはもともと中東からの撤兵が公約なので、イランとの全面衝突は望んでいないと思われるので、それはそう難しくはない。
午前2:12 ・ 2020年1月9日

「恐ろしい危機は過ぎた」イラク シーア派指導者が声明
2020年1月9日 14時16分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200109/k10012239981000.html

イスラム教シーア派が多数派を占めるイラクで、強い影響力を持つシーア派指導者のサドル師はトランプ大統領の演説を受け8日付けで声明を出し、この中で「この恐ろしい危機は過ぎた」としてアメリカとイランの間で緊張がさらに高まる事態は避けられたとの認識を示しました。

そして「人民動員隊に対し、警戒態勢を解くよう忠告する」として、イランのソレイマニ司令官の殺害を受けてアメリカへの反発を強めていたシーア派民兵組織に対し、活動を控えるよう促しました。

イラクでは、ソレイマニ司令官の殺害を受けてイランとつながりのある民兵組織などがアメリカへの報復を警告していました。

2850チバQ:2020/01/14(火) 09:49:26
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200113-00000542-san-m_est
イラン反政府デモ続く 反米で「団結」、ウクライナ機誤射で一転
1/13(月) 20:33配信産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】イランの首都テヘランなどで、ウクライナ旅客機の誤射を隠そうとした政府に抗議するデモが続いている。一部の穏健派の新聞も「謝罪し辞任せよ」などと、反米保守強硬派が主流の政府を批判した。体制批判の本格化を避けるため政府はある程度のデモは容認するとみられるが、経済悪化などで政府への反感は積み重なっており、誤射事件は情勢不安定化の火種としてくすぶりそうだ。

 デモは11日に国内各地で始まり、テヘランでは数千人が参加。ロイター通信によると、テヘランなどでは12日に続いて13日もデモが行われたもようだ。

 ロイターは13日、SNSに出たデモとされる動画では、銃の発砲音が聞こえ、路上に流血が見られると伝えた。治安部隊が参加者を警棒で殴ったり、多数の若者が催涙ガスから逃げたりする動画も流れている。いずれも真偽は不明だ。

 テヘランの警察当局は13日、抑制した行動を取るよう命令されているとし、発砲を否定した。

 デモ参加者は「彼ら(政府)は『敵は米国だ』とウソをついている。私たちの敵はここにいる」などと訴え、最高指導者ハメネイ師の辞任を要求。また、3日に米軍の作戦で殺害された革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官への批判も強まっている。

 司令官の葬儀には「数百万人」(国営メディア)の市民が参加し、政府は反米での国内の団結をアピールした。しかし、誤射事件を受けて反米の牙城である革命防衛隊への反感が浮き彫りとなり、政府の狙いがかき消された形だ。

 イランでは昨年11月、ガソリン値上げを機に革命以降の約40年で最大ともいわれる反政府デモが起き、ロイターは複数の内務当局者の話として約1500人が死亡したと伝えた。米国の制裁で経済悪化が続き、デモは何かのきっかけで再燃するとみられていた。

 ハメネイ師の側近は、「イランの敵(米国)」が誤射事件をイラン国内の政権批判の拡大に利用していると批判。治安部隊を動員してデモ長期化の芽を摘み、事態の収束を図る狙いとみられる。

2851チバQ:2020/01/22(水) 15:16:45
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200121-00000082-kyodonews-int

イラン、保守強硬派が勢力伸長か 国会選挙まで1カ月


1/21(火) 17:19配信

共同通信



 【テヘラン共同】米国と敵対し、核問題を巡り欧州との関係も冷却化しているイランの国会選挙(定数290)まで21日で1カ月。国際協調に重きを置くロウハニ政権を支えている改革派や穏健派の多数が立候補の事前審査で失格となり、台頭する保守強硬派が勢力を伸長させるとの見方が広がっている。

 選挙に立候補するには、イスラム聖職者などでつくる護憲評議会の事前審査で承認を得る必要がある。国営イラン通信などによると、立候補を届けた約1万6千人のうち、審査で約1万人以上が排除された。再選を目指す現職議員90人も含まれ、大半が改革派や穏健派とみられている。

2852チバQ:2020/01/30(木) 11:08:21

「パレスチナ国家」で波紋も イスラエル首相、右派説得焦点 中東和平案


1/30(木) 7:26配信

時事通信



 【エルサレム時事】トランプ米大統領は28日に発表した中東和平案で、十分なテロ対策を取るといった条件付きながらも、パレスチナ国家樹立を認める姿勢を明確にした。

 イスラエルのネタニヤフ政権の支持基盤である右派の多くはパレスチナ国家に否定的で、ネタニヤフ氏にとっては3月2日の総選挙を前に、有権者を説得できるかが大きな焦点となりそうだ。

 米ホワイトハウスでトランプ氏の発表に立ち会ったネタニヤフ首相は和平案について「バランスが取れている」と高く評価し、これを基にパレスチナ側との交渉に応じる姿勢を示した。

 和平案は、現存のヨルダン川西岸のユダヤ人入植地を全て存続させることを認めるなどイスラエル寄りの内容。ただ、今後の入植地拡大の凍結をイスラエル側に求めるなど、パレスチナ国家を否定して西岸全域をイスラエルの主権下に置くべきだと考える極右勢力にとっては「大幅な譲歩」(ユダヤ人入植者)と映る内容だ。

 右派政党による連立政権を率いてきたネタニヤフ首相はこれまで、将来のパレスチナ国家の是非についての言及を極力避け、右派の有権者から幅広く支持を集めてきた。今後の選挙戦では、極右政党が和平案を批判して首相が率いる右派政党リクードの支持層切り崩しを図る展開も予想される。 
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200130-00000021-jij-m_est

2853チバQ:2020/02/02(日) 20:49:00
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3266289.html
イラク新首相にアラウィ元通信相、反政府デモ続く
2020/02/02 12:09AFPBB News

イラク新首相にアラウィ元通信相、反政府デモ続く

イラクのバルハム・サレハ大統領(右)と、新首相に指名されたムハンマド・アラウィ元通信相。イラク大統領府提供(2020年2月1日提供)。(c)AFP PHOTO / HO / IRAQI PRESIDENT'S PRESS OFFICE

(AFPBB News)

【AFP=時事】イラクのバルハム・サレハ大統領は1日、11時間に及んだ政党間の合意形成を経て、新首相にムハンマド・アラウィ元通信相を指名した。ただ、任命をめぐり世論は賛否が分かれている。

 首都バグダッドとイスラム教シーア派が多数派を占める南部では、反政府デモが4か月にわたって続いており、総選挙の前倒し実施や、政治的に独立した首相の指名、汚職やデモ絡みの暴力行為に関する説明責任を要求している。

 アデル・アブドルマハディ前首相は昨年11月に辞意を表明したものの、後任をめぐって政党間の調整が進んでいなかった。

 指名の遅れに業を煮やしたサレハ氏は一段の情勢悪化を警戒し、各党派に1日までに新首相の人選を行うよう指示。党派間の緊急協議により、アラウィ氏指名で合意にこぎつけた。
 
 この日の夕方、アラウィ氏は国民に向けて国営テレビで演説し、民意に基づく政権作りや、議会選挙の早期実施、デモ絡みの暴力行為を裁くことを確約。反政府デモの主な要求に応える姿勢を示した。

 昨年10月以来、反政府デモと治安部隊との衝突による死者は480人を超え、負傷者は3万人近くに上っているものの、その罪を問われたものははほとんどいない。新首相指名の発表直後、バグダッド市内でデモの中心地となっているタハリール広場では、大勢の参加者の間から「アラウィ氏は受け入れられない」とのシュプレヒコールが起こった。

 また、シーア派の聖地である中部ナジャフの街頭デモでは、反政府デモが要求してきた独立してきた首相にアラウィ氏は該当しないとして、参加者らが抗議活動を拡大していく姿勢を表明した。 【翻訳編集】AFPBB News

2854チバ!:2020/02/02(日) 21:04:57
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3266289.html
イラク新首相にアラウィ元通信相、反政府デモ続く
2020/02/02 12:09AFPBB News

イラク新首相にアラウィ元通信相、反政府デモ続く

イラクのバルハム・サレハ大統領(右)と、新首相に指名されたムハンマド・アラウィ元通信相。イラク大統領府提供(2020年2月1日提供)。(c)AFP PHOTO / HO / IRAQI PRESIDENT'S PRESS OFFICE

(AFPBB News)

【AFP=時事】イラクのバルハム・サレハ大統領は1日、11時間に及んだ政党間の合意形成を経て、新首相にムハンマド・アラウィ元通信相を指名した。ただ、任命をめぐり世論は賛否が分かれている。

 首都バグダッドとイスラム教シーア派が多数派を占める南部では、反政府デモが4か月にわたって続いており、総選挙の前倒し実施や、政治的に独立した首相の指名、汚職やデモ絡みの暴力行為に関する説明責任を要求している。

 アデル・アブドルマハディ前首相は昨年11月に辞意を表明したものの、後任をめぐって政党間の調整が進んでいなかった。

 指名の遅れに業を煮やしたサレハ氏は一段の情勢悪化を警戒し、各党派に1日までに新首相の人選を行うよう指示。党派間の緊急協議により、アラウィ氏指名で合意にこぎつけた。
 
 この日の夕方、アラウィ氏は国民に向けて国営テレビで演説し、民意に基づく政権作りや、議会選挙の早期実施、デモ絡みの暴力行為を裁くことを確約。反政府デモの主な要求に応える姿勢を示した。

 昨年10月以来、反政府デモと治安部隊との衝突による死者は480人を超え、負傷者は3万人近くに上っているものの、その罪を問われたものははほとんどいない。新首相指名の発表直後、バグダッド市内でデモの中心地となっているタハリール広場では、大勢の参加者の間から「アラウィ氏は受け入れられない」とのシュプレヒコールが起こった。

 また、シーア派の聖地である中部ナジャフの街頭デモでは、反政府デモが要求してきた独立してきた首相にアラウィ氏は該当しないとして、参加者らが抗議活動を拡大していく姿勢を表明した。 【翻訳編集】AFPBB News

2855チバQ:2020/02/13(木) 11:14:31
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200212-00000523-san-m_est

シリア政権軍が幹線道制圧 反体制派支援のトルコと対立激化


2/12(水) 12:22配信

産経新聞



 【カイロ=佐藤貴生】シリアのアサド政権軍は11日、北西部イドリブ県周辺で隣国トルコの支援を受ける反体制派武装勢力と交戦し、首都ダマスカスや北部の都市アレッポを結ぶ主要幹線道路を制圧した。一方、トルコのメディアは11日、反体制派武装勢力がシリア北部で政権軍のヘリコプターを撃墜したと伝えた。戦闘激化に歯止めがかからず、国連も人道危機の深刻化に懸念を強めている。

 ロイター通信によると、政権軍が支配した幹線道はアレッポやダマスカス、南部ダルアーを結ぶ「M5」。国内の物資輸送の大動脈で、兵力の移動も容易になる可能性がある。政権側が全区間を支配下に置いたのは内戦発生翌年の2012年以来。

 イドリブ県は反体制派武装勢力の最後の拠点で、イスラム過激派グループも多数割拠しているとされる。政権軍とその後ろ盾のロシア軍は11日、県内の複数の町を空爆したもようだ。

 一方、トルコ軍は今月、イドリブ周辺で計13人の兵士らが攻撃を受けて死亡したとして、10日に政権軍への報復攻撃を行った。内戦で双方の軍が直接衝突するのはまれ。トルコは5000人の兵力や戦車、迫撃砲などをイドリブに送ったとされ、エルドアン大統領は11日、アサド政権側は「とても重い代償」を支払うことになると警告した。

 情勢の緊迫化を受け、トルコの首都アンカラで行われてきた同国とロシアの代表団との協議は10日に終了した。目立った成果はなかったもようだ。

 トルコは18年、内戦で大量のシリア難民が流入したのを受け、イドリブの周囲に監視ポストを設けてイスラム過激派の武装解除を主体的に行うことでロシアと合意。しかし、アサド政権側は、武装勢力が居座ったままで、トルコは領土を侵犯していると批判してきた。

 国連はイドリブでは昨年12月上旬以降、約70万人が家を離れたとしている。当局者は短期間にこれほど多数の避難民が出たのは内戦を通じて例がないとの見方を示した。

2856チバQ:2020/02/17(月) 16:34:27
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200217-00000016-jij-m_est


4カ月経過も結果確定せず アフガン大統領選、和平協議に影響も


2/17(月) 7:18配信

時事通信







4カ月経過も結果確定せず アフガン大統領選、和平協議に影響も


アフガニスタンのガニ大統領=15日、独ミュンヘン(AFP時事)


 【ニューデリー時事】アフガニスタンで、昨年9月28日に実施された大統領選の結果が確定しない状態が4カ月以上続いている。

【写真特集】アフガニスタン〜泥沼の戦場〜

 12月下旬に暫定結果が発表されたが、不服申し立てが相次ぎ収拾がつかない。反政府勢力タリバンと、アフガン政府の後ろ盾の米国との和平協議が進むが、政府内の混乱が続けば今後の和平交渉に影響が出かねない。

 最終結果は当初、昨年11月7日に発表予定だった。12月下旬に選管がようやく発表した暫定結果では、現職のガニ大統領が当選に必要な50%超を得票。ただ、対立陣営からは6000件超の不服申し立てがあり、当局は処理に手間取っている。地元民放トロTVは13日、「全ての州で票の再集計を行わなくてはならない」という当局者の声を伝え、最終結果発表がさらに遅れる可能性があると指摘した。

 2014年の前回大統領選でも、ガニ氏と決選投票を争った次点候補のアブドラ氏が結果を認めず、アフガンは国家分裂の危機に陥った。ガニ氏が、新設した政権ナンバー2の行政長官のポストをアブドラ氏に与えることで争いを収めた経緯がある。今回も次点だったアブドラ氏が強硬にガニ陣営の「不正」への不服を申し立てており、両陣営とも前回のような「手打ち」を拒否している。

 米高官は14日、タリバンと「暴力行為を7日間削減する」ことで合意したと明らかにした。タリバンは従来、アフガン政府を「米国のかいらい」とみなし、交渉相手と認めてこなかったが、米国とタリバンが本格的な停戦に合意すれば、アフガン政府とタリバンとの直接和平交渉が行われる可能性がある。その際に政府内に亀裂が入ったままでは交渉はおぼつかない。

2857チバQ:2020/02/18(火) 14:34:25
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200217-00000123-kyodonews-int

イラン国会選挙、強硬派台頭か 21日投票、穏健派は退潮


2/17(月) 16:33配信

共同通信







イラン国会選挙、強硬派台頭か 21日投票、穏健派は退潮


記者会見に臨むイランのロウハニ大統領=16日、テヘラン(イラン大統領府提供、ゲッティ=共同)


 【テヘラン共同】米国と敵対し、核問題を巡り欧州との関係も冷え込んでいるイランの国会選挙(一院制、定数290、任期4年)の投票が21日に迫った。国際協調に重きを置くロウハニ政権を支えてきた改革派や穏健派の多数が立候補の事前審査で失格となり、反米の保守強硬派が優勢との見方が広がっている。

 米イラン間では1月、米軍による革命防衛隊の有力司令官殺害やイランの報復攻撃で、武力衝突の直前まで危機が高まった。選挙で強硬派が台頭すれば、イランが米国との対決姿勢をより強める恐れがある。

 イランでは最高指導者が重要政策で最終決定権を持ち、大統領や国会は従属的な立場だ。

2858チバQ:2020/02/19(水) 11:35:05
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200219-00010001-afpbbnewsv-int

アフガン大統領選、現職ガニ氏再選 対立候補は結果に異議


2/19(水) 11:27配信

AFPBB News






(c)AFPBB News

【2月19日 AFP】アフガニスタンの選挙管理委員会は18日、昨年9月28日に実施された大統領選の得票数の最終結果を発表し、現職のアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)氏が再選を果たしたことが明らかになった。だが対抗馬のアブドラ・アブドラ(Abdullah Abdullah)行政長官は直ちに結果に異議を唱え、自らの政権を樹立すると宣言した。

 昨年9月28日に実施された大統領選では、アブドラ氏が不正投票を主張したことから再集計が行われ、開票結果の発表が大幅に遅れていた。

 選管委員長は首都カブールでの記者会見で、得票率はガニ氏が50.64%、アブドラ氏が39.52%だったと発表。「アフガニスタン国民に尽くすガニ氏に神のご加護を…また私はわが国に平和が訪れるよう祈る」と語った。

 一方のアブドラ氏は、自らの陣営が「勝者」だと主張した。自らの政権を樹立するとしたアブドラ氏の宣言は、2014年の大統領選の暗い記憶を想起させるものだ。

 当時の大統領選では今回と同じく、ガニ氏当選の発表に対しアブドラ氏が抗議。アブドラ氏の支持者らは激しいデモを行い、最終的に米国の仲介によりアブドラ氏が行政長官に就任する挙国一致政権が立ち上げられた。

 だが、それから5年以上がたった今、アブドラ氏がどれほどの支持を得られるのかは定かではない。

 映像は国営放送局「ラジオ・テレビ・アフガニスタン(RTA)」提供。(c)AFPBB News

2859チバQ:2020/02/19(水) 11:35:34
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200219-00000024-kyodonews-int

アフガン次点候補が政府樹立宣言 「二重権力」、和平に影響も


2/19(水) 7:34配信

共同通信







アフガン次点候補が政府樹立宣言 「二重権力」、和平に影響も


18日、アフガニスタンの首都カブールで新政権樹立を発表するアブドラ行政長官(共同)


 【カブール共同】アフガニスタンの大統領選でガニ大統領の再選が決まったことを受け、次点だった政権ナンバー2のアブドラ行政長官は18日の演説で「勝者はわれわれだ」と反発し、自らの政府を樹立すると宣言した。双方が政治的に妥協できず混乱が続けば「二重権力」状態に陥り、反政府武装勢力タリバンとの和平プロセスに影響する恐れもある。

 アブドラ陣営幹部によると、近く閣僚人事を発表し、州政府幹部なども任命する方針。アブドラ氏は、選挙管理委員会が不正票を完全に除外しないまま最終結果を発表したと主張し「民主主義に対するクーデターだ」と非難した。

2860チバQ:2020/02/19(水) 11:36:58
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200218-00000630-san-asia

アフガン大統領選、ガニ氏が再選 投票から4カ月で確定


2/18(火) 23:41配信

産経新聞



 【シンガポール=森浩】アフガニスタン選挙管理委員会は18日、大統領選(昨年9月28日実施)の最終結果として、現職のガニ大統領が過半数の票を獲得して再選した、と発表した。

 ガニ氏の得票率は50・64%だった。最大民族のパシュトゥン人で、世界銀行での勤務経験を持ち、財務相を経てカブール大学長も務めた。対立候補のアブドラ行政長官の得票率は、39・52%にとどまった。

 米国とイスラム原理主義勢力タリバンが7日間の暴力行為の停止で合意し、和平合意が現実味を帯びつつある中、2期目のガニ政権は国内をどう安定に導くかが最大の課題となる。

 開票結果は昨年11月に公表予定だったが開票作業が大幅に遅れた。選管が12月22日に発表した暫定結果では、ガニ氏が当選に必要な半数を超える票を獲得。ただ、アブドラ氏陣営がガニ氏陣営による不正行為を主張したことから、選管は票の再集計を行っていた。

 アブドラ氏は最終結果の受け入れも拒否する可能性がある。ガニ氏とアブドラ氏は2014年の大統領選でも争ったが、ガニ氏が、次点だったアブドラ氏に首相格の行政長官のポストを用意することで、対立を収めた経緯がある。

 今回は両者に歩み寄りの気配はなく、今後の政局は混乱に陥ることも予想される。

2861名無しさん:2020/02/19(水) 21:39:59
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor2002190032.html
イラン国会選、反米強硬派巻き返し 21日投票、大統領選にらみ世論引き締め
2020/02/19 19:14産経新聞

イラン国会選、反米強硬派巻き返し 21日投票、大統領選にらみ世論引き締め

(産経新聞)

 【テヘラン=佐藤貴生】トランプ米政権との対立が続くイランで21日、国会(一院制、定数290)選挙が行われる。今回の選挙では、立候補を届け出た保守穏健派や改革派が多数失格となっており、反米の保守強硬派が国会での勢力を巻き返すのはほぼ確実。保守穏健派のロウハニ大統領の求心力がいっそう弱まり、対イラン圧力を強める米国との対立がさらに深まる見通しだ。

 首都テヘラン市街では、米軍に1月初旬に殺害された革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官の看板が多く掲げられている。同隊は最高指導者ハメネイ師に直属する反米保守の牙城だ。司令官を「殉教者の象徴」と位置付けるイスラム教シーア派の指導層の狙いが表れている。

 ロイター通信によると、選挙には1万6000人以上が立候補を届け出たが、出馬が認められたのは約7150人と半数以下にとどまった。イランでは、ハメネイ師が指名するイスラム聖職者らからなる「護憲評議会」が立候補者の適格性を事前審査する権限を持つ。今回、審査での失格者が最も多かったとされるのが、ロウハニ師率いる保守穏健派や改革派の陣営だ。

 イランでは昨年11月、経済低迷の中でガソリンの値上げを機に大規模なデモが起きた。今年1月にウクライナ旅客機が墜落した際には、政府が撃墜の事実を隠そうとしたとしてデモが再燃。どちらも批判の矛先が政権からイスラム教シーア派の統治体制そのものに向かった経緯がある。社会変革や国際協調に前向きな保守穏健派や改革派の出馬を制限する背景には、体制批判の本格化を封じる指導部の思惑も見え隠れする。

 こうした情勢の下、多くのテヘラン市民は投票をボイコットする姿勢を示す。書店経営の男性(69)は「選択肢がなく、選挙とは呼べない。変化の可能性もないのに投票に行く意味がない」と話した。

 今回の指導部の措置は、来年実施予定の大統領選をにらんだものだとの見方も多い。2016年の前回国会選は、前年にロウハニ師が主導する欧米など6カ国との核協議が最終合意に達したこともあり、保守穏健派が躍進した。しかし、米政権が核合意から離脱して制裁を再開したことでロウハニ師の求心力は低下。米国への不信感を強める指導部は、穏健路線からの転換を印象づけ、世論の引き締めを図っているものとみられる。

2862名無しさん:2020/02/20(木) 22:12:08
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200219-00000588-san-m_est
イラン国会選、反米強硬派巻き返し 21日投票、大統領選にらみ世論引き締め
2/19(水) 19:12配信産経新聞
イラン国会選、反米強硬派巻き返し 21日投票、大統領選にらみ世論引き締め
イランの政治システム
 【テヘラン=佐藤貴生】トランプ米政権との対立が続くイランで21日、国会(一院制、定数290)選挙が行われる。今回の選挙では、立候補を届け出た保守穏健派や改革派が多数失格となっており、反米の保守強硬派が国会での勢力を巻き返すのはほぼ確実。保守穏健派のロウハニ大統領の求心力がいっそう弱まり、対イラン圧力を強める米国との対立がさらに深まる見通しだ。

 首都テヘラン市街では、米軍に1月初旬に殺害された革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官の看板が多く掲げられている。同隊は最高指導者ハメネイ師に直属する反米保守の牙城だ。司令官を「殉教者の象徴」と位置付けるイスラム教シーア派の指導層の狙いが表れている。

 ロイター通信によると、選挙には1万6000人以上が立候補を届け出たが、出馬が認められたのは約7150人と半数以下にとどまった。イランでは、ハメネイ師が指名するイスラム聖職者らからなる「護憲評議会」が立候補者の適格性を事前審査する権限を持つ。今回、審査での失格者が最も多かったとされるのが、ロウハニ師率いる保守穏健派や改革派の陣営だ。

 イランでは昨年11月、経済低迷の中でガソリンの値上げを機に大規模なデモが起きた。今年1月にウクライナ旅客機が墜落した際には、政府が撃墜の事実を隠そうとしたとしてデモが再燃。どちらも批判の矛先が政権からイスラム教シーア派の統治体制そのものに向かった経緯がある。社会変革や国際協調に前向きな保守穏健派や改革派の出馬を制限する背景には、体制批判の本格化を封じる指導部の思惑も見え隠れする。

 こうした情勢の下、多くのテヘラン市民は投票をボイコットする姿勢を示す。書店経営の男性(69)は「選択肢がなく、選挙とは呼べない。変化の可能性もないのに投票に行く意味がない」と話した。

 今回の指導部の措置は、来年実施予定の大統領選をにらんだものだとの見方も多い。2016年の前回国会選は、前年にロウハニ師が主導する欧米など6カ国との核協議が最終合意に達したこともあり、保守穏健派が躍進した。しかし、米政権が核合意から離脱して制裁を再開したことでロウハニ師の求心力は低下。米国への不信感を強める指導部は、穏健路線からの転換を印象づけ、世論の引き締めを図っているものとみられる。

2863チバQ:2020/02/22(土) 10:50:51
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200222-00000001-jij_afp-int
イラン国会選、保守派優勢の見通し 国民の無関心目立つ
2/22(土) 4:34配信


イラン・テヘランの投票所で投票する、同国の最高指導者アリ・ハメネイ師(2020年2月21日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イランで21日、国会選挙の投票が行われた。穏健派や改革派を中心に数千人の候補が出馬資格を失ったことを受け、有権者らの間には無関心が広がっており、保守派が優勢とみられている。

【写真】各地で投票する人々

 今回の国会選は、1979年のイラン革命以来11回目。同国では最近、米国との間の緊張が激化しているほか、自国軍が誤ってウクライナの旅客機を撃墜したことに対する反政府デモも起きていた。

 選挙での最初の1票は、最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師によって投じられた。同師はその際、国民の投票により「国益が保証される」と述べ、全有権者に投票を呼び掛けた。

 選挙は新型コロナウイルスの感染がイランにも拡大する中で実施された。同国当局は同日、国内の感染者が13人増え、うち2人が死亡したと発表。これにより、同国の死者数は4人、感染者数は18人となった。

 当局者からは、イランの敵が選挙の信用性を損なうために新型ウイルスの拡大規模を誇張していると非難する声も上がっている。

 半国営イラン学生通信(ISNA)によると、首都テヘランの選管委員長は「反革命分子らの最新の手口は、(重複投票を防止するために投票者につける)指のインクがウイルスで汚染されているとして、コロナウイルスの話を誇張することだった」と主張。新型ウイルス拡散の不安を軽減するため、インクの塗布は任意とされた。

 専門家らは今回の選挙での投票率は低くなると予想。低投票率は保守派に有利に働く一方で、自由の拡大と西側諸国との協調による恩恵を約束して2017年に再選されたハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領には不利となるとみられている。

 イランは、2018年の歴史的核合意から米国が一方的に離脱し、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が対イラン制裁を再開したことで、厳しい不況に陥っている。

 今回の選挙では、31州から1万6033人が立候補を希望していたが、護憲評議会が数千人の候補を失格としたため、このうちの約半数で290議席を争う。

 選挙前日には国営メディアが、選挙の票が魚雷に変身し、イランに近づく敵の海軍艦に命中するという短い映像を放送した。

 だが有権者の多くは、関心のなさを口にしている。無職の男性(38)は、「この国の選挙は無駄だ。今の国会でさえも、金融腐敗で調査対象になっている議員が90人いる」と語った。

 じゅうたん販売店を経営する男性は、「私たちは夢を抱いてロウハニ氏に投票したが、何も成し遂げられなかった。だから、人々はもう希望など持っていないと思う」と語った。

 投票時間は3度にわたり延長され、締め切りは午後11時(日本時間22日午前4時半)となった。最終開票結果は23日に公表される見通し。【翻訳編集】 AFPBB News

2864チバQ:2020/02/22(土) 10:53:03
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200221-00000109-mai-m_est

イラン国会議員選、投票始まる 反米の保守強硬派が躍進の見通し
2/21(金) 21:08配信


イランの国会議員選で投票する女性=2020年2月21日、テヘランで山本太一撮影
 イラン国会議員選(定数290)の投票が21日行われた。対外融和路線を重視するロウハニ大統領を支持した保守穏健派や改革派の候補が事前審査で大量に失格とされたため、反米の保守強硬派が躍進する見通し。投票は同日夕までの予定だが、投票者が少ない場合、投票時間を深夜まで延長する可能性もある。

 「投票は宗教的義務だ」。投票を終えた最高指導者ハメネイ師は21日朝、そう述べて有権者に投票を呼びかけた。今回は立候補者を事前審査する「護憲評議会」が改革派候補らを大量に排除。これを受け、米財務省は20日、公正な選挙を妨げたとして、護憲評議会のジャンナティ議長ら5人に経済制裁を科したと発表した。選挙手続きに国際社会の非難が高まる中、イラン指導部は投票率を上げ、「選挙の正当性」をアピールしたい考えだ。

 前回の投票率は約62%。今回は投票先の選択肢が減り、「しらけムード」が漂う中、テヘラン中心部の投票所に足を運ぶ有権者は多くはなかった。大半は反米の保守強硬派に1票を託したと毎日新聞の取材に答えた。

 自営業のアリレサさん(25)は、前回2016年は改革派候補に投票した。だが今回は「改革派が一定の勢力を持つ今の国会に失望した。ひどい経済状況になってしまった」として、保守強硬派を選んだ。一方、臨床心理士のアフシンさん(54)は「政治家としての質が高い」と考えて改革派に投票した。多くの改革派候補が立候補できなかったことには「残念」と不満を漏らした。

 イスラム教シーア派が国民の9割以上を占める中、290議席のうち5議席はゾロアスター教やユダヤ教など宗教的少数派の枠として確保されている。当日有権者数は、18歳以上の男女約5800万人。ロイター通信によると、開票は手作業で行われ、結果の発表に3日かかる可能性がある。【テヘラン山本太一、カイロ篠田航一】

2865チバQ:2020/02/22(土) 10:54:03
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200221-00000148-jij-m_est
イラン国会選、強硬派躍進か 指導部、投票率低下を危惧
2/21(金) 20:32配信


テヘラン市内で掲示されたイラン国会選挙のポスター=19日(AFP時事)
 【テヘラン時事】イランの国会選挙(一院制、定数290)の投票が21日、行われた。

 国際協調を掲げたロウハニ大統領を支える保守穏健派や改革派の候補をイスラム聖職者らでつくる「護憲評議会」が多数失格としたため、反米の最高指導者ハメネイ師を頂点とする保守強硬派が議席を伸ばす公算が大きい。イランと米国の対立は一層深まり、核合意をめぐり冷え込む欧州との関係にも影を落としそうだ。

 投票は21日夜(日本時間22日未明)に締め切られ、大勢判明まで数日要する見通し。

 イランは米国の強力な制裁などを受け、経済不況が深刻化している。昨年11月にはガソリン価格引き上げに伴う反政府デモが拡大。今年1月に精鋭部隊「革命防衛隊」のソレイマニ司令官が米軍に殺害され保守強硬派を中心に反米機運が高まったが、生活苦にあえぐ市民の不満は解消されていない。

 保守強硬派は、政治や経済、社会の不安定な情勢が長期化し、体制指導部への批判が広がる事態を警戒している。穏健・改革派を選挙から締め出すことで国内世論を引き締める意図もあるとみられるが、反発する市民が投票棄権に傾く可能性が高い。投票率が低ければ指導部の威信に傷が付きかねず、ハメネイ師も「投票は宗教的義務だ。敵は経済的問題や圧力がイランに及ぼす結果を注視している」と主張し、投票の重要性を訴えている。

2866チバQ:2020/02/22(土) 10:56:52
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200221-00000576-san-m_est
イラン国会選、穏健・改革派の大量失格に失望感 投票率減か
2/21(金) 17:42配信

 【テヘラン=佐藤貴生】イランで21日、国会(一院制、定数290)選挙が行われた。ロウハニ大統領が属する保守穏健派や改革派の立候補者の多数が事前審査で失格となり、反米の保守強硬派の躍進が確実視されている。投票は同日夜に締め切られ、ただちに開票作業に入るが、結果発表までに数日かかる見通し。

 ロイター通信によると、1万6千人以上が立候補を届け出たが、「護憲評議会」の事前審査をへて出馬が認められたのは約7150人にとどまった。社会変革や国際協調に前向きな保守穏健派や改革派の陣営が多く失格となったため、首都テヘランで取材した多くの市民は投票しない意思を示していた。

 テヘラン市街の投票所で21日、一票を投じた女性のサナムさん(34)は「公平で国民の苦しい暮らしを理解できる国会になってほしい。ロウハニ師は経済を低迷させ、国を破壊した」と述べた。自動車会社経営の男性のアハマドさん(59)は「国民に奉仕する国会を望む。保守穏健派や改革派は何もできない。国を愛しているなら投票すべきだ」と話した。

 国会選の投票率は体制や政権の信任の度合いを測る目安とされ、2016年の前回選は62%だった。が、今回は下がるとの見方が多い。定数に満たなかった選挙区では4月に決選投票が行われる。

2867チバQ:2020/02/25(火) 16:10:25
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200225-00000524-san-m_est

イラン国会選挙、「反米」が圧勝  最高指導者、継承目指すも革命を知らない世代に難題


2/25(火) 11:56配信

産経新聞



 イラン国会(一院制、定数290)選挙で反米の保守強硬派が圧勝した。指導部は多数の保守穏健派や改革派候補を事前審査で失格とし、選挙前から反米で世論を引き締める姿勢を隠さなかった。リベラル層が多い都市部では多くの市民が投票をボイコットし、投票率は1979年のイスラム革命以降で最低となる42・57%を記録。イスラム教シーア派の法学者による統治体制に対する不信感が示された。(テヘラン 佐藤貴生)

■欧米に責任転嫁

 「選挙前に否定的なキャンペーンが広がった」。イランの最高指導者ハメネイ師は23日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスへの感染がイランで拡大したとの欧米メディアの報道が、投票率を下げた一因だという見方を示唆した。

 しかし、首都テヘランの市民はボイコットの理由を「シーア派の統治体制を支持しない」「投票しても何も変わらない」と話し、ウイルスを懸念する声は皆無。拡大する体制批判を覆い隠す狙いがちらつく。

 反米の保守強硬派は選挙で7割超の議席を獲得したもようだ。欧米に融和的なロウハニ大統領ら保守穏健派と改革派は壊滅状態に追い込まれた。次期国会でロウハニ氏への攻撃が強まるのは確実で、来年に予定される大統領選で反米保守の大統領誕生につなげる指導部の思惑がうかがえる。

■対立さらに激化

 保守強硬派は革命防衛隊と反米で一致しており、結びつきも深い。テヘラン市でトップ当選したガリバフ元テヘラン市長も同隊出身で、国会議長に就任するとの見通しが強まっている。

 政治評論家のレイラズ氏(57)は「統治者(ハメネイ師)は革命防衛隊に全権力を移行し始めた。保革共存では国は機能しないからだ」と分析した。

 革命防衛隊はイラクやレバノンでシーア派民兵組織を軍事、資金面から支援しており、ハメネイ師を後ろ盾に石油化学や通信、金融など実業界にも広く進出している。同師に直属する「影の国家」ともいうべき存在で、トランプ米政権との軍事的緊張が一段と激化する局面も予想される。

 また、革命防衛隊の発言力が増すことで、核合意でも国際原子力機関(IAEA)の査察拒否や核拡散防止条約(NPT)脱退といった手段に出る可能性が強まった。欧州との関係も冷え込みそうだ。

■革命継承に難題

 イラン革命から41年となる11日、ハメネイ師は「革命の第2段階」と題した文書を発表し、若者に「革命を前進させる次の段階に踏み出すべきだ」と呼びかけた。同師は4月で81歳になる。国会選では反米の保守強硬派の新人が多数当選したもようで、彼らを軸にシーア派の統治体制の継承を推進する狙いがにじむ。

 しかし、革命を知らない世代への体制の継承には難題も少なくない。若者らは当局の規制を逃れてネットで欧米の文化を疑似体験し、イスラムへの関心が薄れて世俗化が進んでいる。大学院生の男性(29)は、「自由を求める若者たちのフラストレーションは想像しがたいほど膨らんでいる」と話した。

 イランでは昨年11月、ガソリン値上げを機にデモが起き、今年1月にはウクライナ旅客機の撃墜をイラン当局が覆い隠そうとしたとしてデモが再燃した。米政権の制裁の中、経済低迷の打開策は見当たらず、「さらに大規模なデモが起きる可能性が大きい」(66歳の大学教授)との意見も聞いた。

 国民との対立を抱えつつ反米に突き進む指導部。テヘランの絨毯店主(43)は「現体制(の指導者ら)は国民の世論や暮らしに関心がない。体制を維持することしか考えていない」とあきらめ顔で話した。

2868チバQ:2020/02/25(火) 16:11:16
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200225-00000028-jij-n_ame

米、ガニ大統領に就任延期要請 アフガン和平への影響懸念


2/25(火) 8:33配信

時事通信



 【ワシントン時事】ロイター通信は24日、先に再選が発表されたアフガニスタンのガニ大統領に対し、米政府が27日の2期目就任式を延期するよう要請していると報じた。

 次点候補のアブドラ行政長官が選挙結果に異議を唱える中、就任を強行すれば反政府勢力タリバンとの和平プロセスに悪影響を及ぼしかねないためという。

 昨年9月投票の大統領選をめぐり、アブドラ氏は「選挙結果は不当だ」と主張し、自身が政権を樹立すると宣言している。複数の関係者の話としてロイターが報じたところによると、先週からアフガンを訪問している米政府のハリルザド・アフガン和平担当特別代表が、ガニ氏に就任式の延期を求めた。

2869チバQ:2020/02/25(火) 16:13:05
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200224-00000012-jij-m_est

米中東和平案の影響軽微 再々総選挙まで1週間 イスラエル


2/24(月) 7:23配信

時事通信







米中東和平案の影響軽微 再々総選挙まで1週間 イスラエル


20日、東エルサレムのユダヤ人入植地に立つネタニヤフ首相(AFP時事)


 【エルサレム時事】イスラエルの2度目のやり直し総挙(3月2日投開票、国会定数120)が1週間後に迫った。

 1月下旬にトランプ米大統領が発表した中東和平案は、選挙情勢にあまり影響を与えていない。1年以内に3度目の選挙が行われるのは1948年の建国以来初めての事態だが、与野党の支持は昨年9月の前回選挙と同様に拮抗(きっこう)しており、長期化した政局混乱の解消は見通せない状況だ。

 今回の選挙もネタニヤフ首相率いる右派与党リクードを中心とする右派・宗教勢力と、首相打倒を目指すガンツ元軍参謀総長の中道野党連合「青と白」などの中道・左派勢力が対決する構図。地元各メディアの世論調査によれば、いずれも過半数となる61議席以上の獲得は困難な状況だ。

 米国の中東和平案は、パレスチナ自治区があるヨルダン川西岸でのユダヤ人入植地の存続を容認するなどネタニヤフ首相の従来の主張に沿う内容。ワシントンでの発表に立ち会ったネタニヤフ氏は、同案について「米国が初めて(入植地などでの)イスラエルの主権を認めた」とアピール。和平案が選挙で首相の追い風になるという見方も出ていた。

 しかし、ネタニヤフ氏が収賄などの罪で起訴されたことを背景に、リクードの支持は伸び悩んでいる。3月17日にはネタニヤフ氏の初公判が行われる予定で、国民の間では、法廷闘争が政権運営に悪影響を与えることを懸念する声も強い。

 イスラエルでは昨年4月に総選挙が行われ、右派・宗教勢力が国会の過半数を占めたが、同勢力内の対立でネタニヤフ氏は連立政権の発足に失敗。同9月のやり直し総選挙後にはネタニヤフ、ガンツの両氏が組閣を試みたが、いずれも過半数の支持を得られず不調に終わった。

2870チバQ:2020/02/25(火) 21:03:00
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2020022401001337.html
イラン投票率最低、指導部に打撃 「敵国の情報戦」
2020/02/24 18:42共同通信

イラン投票率最低、指導部に打撃 「敵国の情報戦」

選挙や新型肺炎について話すイランの最高指導者ハメネイ師(奥)=23日、テヘラン(最高指導者事務所提供、ゲッティ=共同)

(共同通信)

 【テヘラン共同】反米保守強硬派が圧勝したイラン国会選挙の投票率が50%を割り込み、1979年の革命以来最低を記録した。高投票率で革命体制への国民の信任を内外に示したかった指導部のもくろみは外れた。指導部は新型コロナウイルス感染拡大や敵国の情報戦が投票率を下げたと主張、打撃を最小限に抑えようとしている。

 内務省によると、投票率は42.57%で2016年前回国会選より19ポイント低く、最低だった04年から9ポイントも下げた。最高指導者ハメネイ師は23日、投票の棄権を促す「敵対勢力の宣伝工作」が数カ月前から始まり「選挙が近づくにつれて活発化した」と主張した。

2871チバQ:2020/02/26(水) 13:36:53
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200226-00000029-asahi-int

アフガン大統領、就任式延期 タリバーンとの交渉考慮か


2/26(水) 13:04配信

朝日新聞デジタル







アフガン大統領、就任式延期 タリバーンとの交渉考慮か


アフガニスタン大統領選で再選された現職のガニ氏=ロイター


 米国務省は25日、アフガニスタン大統領選で再選された現職のガニ氏の就任式の延期を同政府と合意したと明らかにした。対立候補が選挙結果に反発しており、米政府は延期を求めることで、反政府勢力タリバーンとの米軍撤退をめぐる交渉への影響を抑える狙いとみられる。

 アフガニスタンの選挙管理委員会は今月18日、ガニ氏が50%超の得票率で再選されたと発表した。だが、対立候補だった現政権ナンバー2のアブドラ行政長官は選挙結果が不正として受け入れを拒否していた。米国務省は報道官名の声明で「選挙をめぐる政治ではなく、永続的な平和やタリバーンとの戦争終結に集中すべき時だ」とし、27日に予定されていた就任式の延期に謝意を示した。

 米国は22日から7日間、タリバーンと攻撃やテロなど「暴力行為の削減」に取り組み、順守されれば29日に米軍撤退などの合意を結ぶ予定。ポンペオ国務長官は25日、合意には条件付きの米軍の段階的撤退のスケジュールや、タリバーンとアフガン政府代表との交渉開始などが盛り込まれるとの見通しを示した。(ワシントン=渡辺丘)

2872チバQ:2020/03/02(月) 18:07:30
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200229-00000018-jij-asia

米・タリバン、歴史的合意へ 29日和平案調印


2/29(土) 7:31配信

時事通信







米・タリバン、歴史的合意へ 29日和平案調印


アフガンの反政府勢力タリバン=2019年7月、ドーハ(AFP時事)


 【ドーハ時事】米国とアフガニスタンの反政府勢力タリバンは29日、カタールの首都ドーハで、アフガン駐留米軍の段階的撤収などを軸とする和平案に調印する。

 2001年のアフガン侵攻以降、米国がタリバンと合意を結ぶのは初めて。この「歴史的合意」(米メディア)により、18年以上続く「米史上最長の戦争」は大きな転換点を迎える。

 和平案では、米国が駐留米軍を現在の1万3000人規模から約8600人にまで縮小するのと引き換えに、タリバンがアフガン国土をテロ攻撃の拠点にしないことを確約。タリバンがアフガン政府と和平交渉を行うことも盛り込まれた。

 さらに、非公開の付帯事項として、国際テロ組織アルカイダとの関係を断絶することや、米軍対テロ部隊の駐留継続を認めることも含まれたとされる。

 米国とアフガン政府、タリバンは22日から7日間の「暴力行為削減」を実施していた。3者はおおむねこの合意が守られたと判断。第1段階として米国とタリバンが和平案に調印した後、アフガン政府とタリバンが和平に向けた交渉を始める。

 ただ、アフガン政府は昨年9月に実施された大統領選をめぐって混乱している。次点となったアブドラ行政長官は「選挙結果は不当だ」と主張し、独自の政権樹立を宣言。内部分裂を危惧した米政府が、選挙で勝利したガニ大統領に就任式を延期させた。

 米シンクタンク大西洋評議会のジャビド・アフマド上級研究員は「アフガン政府は、米国とタリバンの交渉に対してほとんど発言権がなく、アフガン国民の意向が和平案に反映されているとは言い難い」と指摘。さらに「米国は和平案を調印に持ち込むことに全力を傾け、それをどう履行していくかまで十分に検討していない」と懸念を示す。

2873チバQ:2020/03/02(月) 18:07:54
アフガン戦争の終結を公約に掲げるトランプ米大統領は18年以降、タリバンとの和平交渉を本格化させた。昨年9月には合意寸前にまでこぎ着けたが、タリバンによる自爆テロで米兵が死亡したため交渉を中止。その後、タリバンが米国人の人質らを解放したことなどを受け、和平交渉を再開していた。

2874チバQ:2020/03/02(月) 18:21:30
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200301-00000012-jij-m_est

新型肺炎対策、与党後押しか 2日イスラエル総選挙


3/1(日) 7:19配信

時事通信







新型肺炎対策、与党後押しか 2日イスラエル総選挙


イスラエルの与党リクードの集会で演説するネタニヤフ・イスラエル首相(中央)=26日、エルサレム(AFP時事)


 【エルサレム時事】イスラエルで2日、2度目のやり直し総選挙(国会定数120)の投開票が行われる。

 新型コロナウイルスをめぐる騒動が国際的に拡大する中、イスラエル政府は日本などからの入国制限措置を取ることで国内の感染拡大を抑制。国民の多くが政府の対応を支持し、ネタニヤフ首相が率いる右派与党リクードを後押ししている側面もあるようだ。

 2月28日付の英字紙エルサレム・ポストは、複数の世論調査の結果として、リクードを中心とする首相支持の右派・宗教勢力が「過半数の61議席に近づいている」と報じた。同紙が引用した調査の一つでは、政府(保健省)の新型コロナウイルス対策について60.1%が「適切に取り組んでいる」と評価。「適切とは言えない」の28.8%を大きく上回った。

 イスラエルでは同国を訪問した韓国人旅行者のウイルス感染が22日に確認されて以降、政府が日韓からの外国人渡航を制限するなど他国に比べて厳格な対策を次々と打ち出した。28日までに、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の元乗客で、日本から帰国した3人を含む5人から陽性反応が出たが、感染源が不透明な市中感染は確認されていない。

 騒動が広がる以前の段階での各種調査は「右派・宗教勢力、反首相派の中道・左派勢力のいずれも過半数には届かない」という結果で一致していた。すう勢が変化した可能性がある。

 ネタニヤフ首相をめぐっては、トランプ米大統領が1月下旬に発表したイスラエル寄りの中東和平案が追い風になるとみられていたものの、自身が汚職で起訴された問題が足かせとなり、支持が伸び悩んでいた。コロナ騒動の結果、汚職問題は相対的に注目されなくなり、有利に働いているという見方もある。

 イスラエルでは昨年の4月と9月にも総選挙が行われたが、いずれも新政権樹立に至らず、1年以内に3度目の選挙が行われる異例の事態となった。

2875チバQ:2020/03/02(月) 18:41:11
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200301-00000071-kyodonews-int

イスラエル総選挙、与野党互角 史上初、1年間で3度目


3/1(日) 16:23配信

共同通信







イスラエル総選挙、与野党互角 史上初、1年間で3度目


イスラエルのネタニヤフ首相(ロイター=共同)、ガンツ元軍参謀総長(ゲッティ=共同)


 【エルサレム共同】イスラエルで史上初となる1年間で3度目の国会総選挙が2日投開票される。収賄罪などで起訴され、今月中旬に初公判が開かれるネタニヤフ首相の続投の是非が最大の焦点。最終盤でも与野党は互角の戦いで、次期政権を左右する連立協議の枠組みも過半数を確保する勢力はない情勢。長期化する政治混乱に終止符を打てるかどうかは見通せない。

 選挙は昨年4月と9月同様、ネタニヤフ氏が党首の右派「リクード」と、ガンツ元軍参謀総長率いる最大野党の中道政党連合「青と白」が第1党を争う構図。単独政党が過半数を獲得する見込みはなく、次期首相が誰かは選挙後の連立協議が鍵を握る。

2876チバQ:2020/03/02(月) 18:42:06
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200301-00000052-mai-m_est

イスラエル、この1年で3度目の総選挙 2日投開票 ネタニヤフ氏の勢力、過半数獲得が焦点


3/1(日) 18:00配信

毎日新聞







イスラエル、この1年で3度目の総選挙 2日投開票 ネタニヤフ氏の勢力、過半数獲得が焦点


演説するネタニヤフ氏=AP


 イスラエル総選挙(定数120)が2日、投開票される。連立交渉が不調に終わり、この1年で3度目の総選挙だ。世論調査によると、選挙戦終盤になってネタニヤフ首相の支持率が上昇。だが、政党支持率は前回選から大きな変化はなく、ネタニヤフ氏の下に結集する右派・宗教勢力が過半数の議席を獲得できるかが焦点だ。

 地元メディアが2月28日に公表した世論調査結果では、首相候補としてネタニヤフ氏を挙げた人が49%。中道政党連合「青と白」の共同党首のガンツ元軍参謀総長は35%で、14ポイント差を付けた。

 ネタニヤフ氏は17日に汚職疑惑の初公判が控える。だが、トランプ米政権が1月下旬に発表したイスラエル寄りの中東和平案などの外交成果を徹底的にアピールし続ける戦略などが、奏功しているとみられる。

 一方、地元メディアの世論調査によると、ネタニヤフ氏が率いる右派政党「リクード」と、「青と白」の支持率が拮抗(きっこう)。リクードを中心とする右派・宗教勢力も、「青と白」などの中道・左派勢力も過半数確保は難しい状況で、選挙後の連立交渉がまた難航する可能性がある。

 ネタニヤフ氏が「ガンツ氏は政権樹立のためにアラブ政党を必要としている」と繰り返し主張しているのに対し、ガンツ氏はアラブ政党との連立はないとの考えを表明。ネタニヤフ氏の汚職疑惑に不満を持つ右派支持層の切り崩しを狙う。

 イスラエルでは2019年4月の総選挙を受けてネタニヤフ氏が連立交渉を担ったが失敗。9月に再び総選挙が行われたものの、ネタニヤフ氏とガンツ氏のいずれも組閣できず、再々選挙にもつれ込むことになった。【エルサレム高橋宗男】

2877チバQ:2020/03/02(月) 18:42:43
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200302-00000001-jij_afp-int

米・タリバン合意の捕虜交換、アフガン大統領は反発


3/2(月) 6:58配信

AFP=時事







米・タリバン合意の捕虜交換、アフガン大統領は反発


アフガニスタン・カブールで、記者会見に臨む同国のアシュラフ・ガニ大統領(2020年3月1日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】米国とアフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)が結んだ和平合意に関し、アフガニスタン政府は1日、米とタリバンの捕虜交換という鍵となる条項に反発した。アフガン政府とタリバンが独立した合意を締結するための交渉は難航が予想される。

【写真】カブールで、記者会見に臨む同国のアシュラフ・ガニ大統領

 先の大統領選挙で再選したが不正疑惑で政治危機に直面しているアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領は、米国とタリバンが結んだ合意の中の、多数の捕虜の交換を求める条項を確約しないと言明した。捕虜交換は、タリバン側が数年にわたり要求していた。

 合意では、タリバンの捕虜の解放について「米国はこの目標の達成を誓約する」としているが、アフガン政府が実施しない場合には、目標がどのように実現されるのかは不明だ。

 ガニ大統領は異例の記者会見を行い、「捕虜5000人を解放するという確約はない」と言明、いかなる解放も「米国の権限内でなく、アフガン政府の権限内にある」と強調した。

 捕虜交換は、先月29日にカタールの首都ドーハで米国とタリバンが署名した合意の一部。1年以上に及ぶ双方の交渉で具体化されたこの合意の中で、米国は、タリバンがさまざまな誓約を順守し、アフガン政府との協議を開始するという条件で、アフガンから駐留部隊を14か月以内に完全撤退させる計画を示している。【翻訳編集】 AFPBB News

2878チバQ:2020/03/02(月) 18:46:34
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200302-00000055-jij-m_est

イスラエル、2度目のやり直し総選挙 起訴のネタニヤフ首相、続投が焦点


3/2(月) 14:31配信

時事通信







イスラエル、2度目のやり直し総選挙 起訴のネタニヤフ首相、続投が焦点


イスラエルのネタニヤフ首相=1日、テルアビブ近郊(AFP時事)


 【エルサレム時事】イスラエルで2日、2度目となるやり直し総選挙(国会定数120)の投票が行われた。

 即日開票され、3日中に大勢が判明する見通し。同国では昨年4月の総選挙に続き9月にやり直し選挙があったが、いずれも政権樹立に結び付かず、1年とたたない間に3回の選挙が行われる異例の事態となった。

 過去2回と同様、ネタニヤフ首相が率いる与党リクードを中心とする右派・宗教勢力と、ガンツ元軍参謀総長の野党連合「青と白」など中道・左派勢力が対決する構図。右派・宗教勢力が過半数を確保し、9月の選挙後に汚職で起訴されたネタニヤフ首相が続投を果たせるかが焦点となる。

2879チバQ:2020/03/02(月) 19:40:16
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202003/CK2020030202000146.html
与野党なお拮抗、イスラエル混迷 きょう総選挙 1年で異例3度目

2020年3月2日 朝刊


 【カイロ=奥田哲平】イスラエルで2日、この1年間で3度目となる異例の総選挙(国会定数120)が実施される。続投を目指すネタニヤフ首相は、トランプ米政権が1月に公表したイスラエル寄りの中東和平案を外交実績として訴える戦略だ。だが、今回も与野党勢力が伯仲し、政治的混乱が収束するめどは立っていない。

 昨年四月と九月の選挙では、ネタニヤフ氏の与党、右派「リクード」とガンツ元軍参謀総長率いる最大野党の中道政党連合「青と白」が単独過半数を獲得できず、いずれも連立政権樹立に向けた組閣に失敗。三度目の選挙実施が決まった。

 だが、今回も対立構図は同じ。最新の世論調査でも、リクードと「青と白」の獲得予想議席は拮抗(きっこう)。選挙後の連立協議が鍵を握るが、与野党勢力は過半数確保の見通しが立っていない。四度目の総選挙もあり得る展開だ。ネタニヤフ氏は現職首相で初めて、汚職事件の被告として十七日から始まる裁判を迎える。

■お墨付き
 逆風にさらされる同氏が、支持固めに利用するのは米政権の中東和平案だ。パレスチナ自治政府が将来の独立国家の領土とする占領地ヨルダン川西岸の入植地でイスラエルの主権が承認され、エルサレムも「イスラエルの不可分の首都」と認めた。露骨なイスラエル偏重の内容だった。

 パレスチナ側が受け入れを拒否しているため現実味は薄いものの、ネタニヤフ氏はなし崩し的に新たな入植地建設方針を相次ぎ表明。二月二十五日には東エルサレム近郊の丘陵地「E1地区」に三千五百戸を建設する計画を明かした。

 E1地区に入植地が建設されれば、パレスチナが首都と位置付ける東エルサレムが西岸地区と切り離され、西岸も事実上南北に分断されかねない。歴代米政権は開発に反対し、ネタニヤフ氏も二〇一二年以来凍結していた。E1に隣接するアイザリヤ村のファラオン村長は「和平案でネタニヤフ氏の歯止めがきかなくなった」と警戒する。

■連立相手
 和平案の内容もさることながら、ネタニヤフ氏が仕込んだのは野党分断の戦略だったとみられる。一月下旬の和平案公表に合わせ、トランプ大統領とガンツ氏の会談を設定。ガンツ氏は支持を表明せざるを得なかった。イスラエル人口の二割を占めるアラブ系政党(十三議席)は、即座に反発。ガンツ氏主導の連立政権を支持しない方針だ。ネタニヤフ氏は選挙戦で「リクードだけが安定した政権をつくれる」と訴える。

 イスラエルの法律では、有罪が確定するまで首相を辞任する必要はなく、訴訟手続きには数年かかる可能性が高い。バルイラン大学のヒレル・フリッチ教授は「和平案はネタニヤフ外交が成功した印象を与えた。ガンツ氏はリクードと手を組む以外の選択肢がなくなっている」とみる。

2880チバQ:2020/03/02(月) 19:40:42
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202002/CK2020022802000130.html
<イランはいま 揺れるイスラム体制>(上) 権力牛耳る革命防衛隊

2020年2月28日 朝刊


テヘラン南部で21日、ISに殺害された友の墓を訪れた革命防衛隊の兵士。「米国がイランを攻撃すれば同じく身をささげる」と話した

写真
 イランの首都テヘランは今月下旬、国会議員選よりも新型コロナウイルスの話題で持ちきりだった。二十一日、投票を終えた男性が、声を掛けた記者に拳を突き出してチョコンと合わせた。感染を避けるため、握手の代わりに推奨されているあいさつだ。「やあ、コロナは大丈夫かい」

 二十七日時点で死者二十六人に達した感染拡大を巡り、国民に疑念が広がる。政府は一月末に中国との航空便を停止した。なのになぜ流入を防げなかったのか。地元記者はある可能性を指摘する。「マハン航空が運航を続けていた」

 マハン航空は民間会社だが、精鋭軍事組織の革命防衛隊に近い存在として知られる。米議会の財政支援で運営する放送局ラジオ・ファルダ(本部・プラハ)は「四日から二十二日まで少なくとも中国との間で五十五便飛ばした」と伝えた。

 地元メディアによると、同航空は四日までは中国に取り残された留学生らを帰国させたと認め、「政府を助けた」と主張した。四日以降の運航の真相は謎のままだ。

 革命防衛隊は国軍をしのぐ武力を持ち、最高指導者ハメネイ師に直属するイスラム体制護持の要。米国は、元幹部を経営陣に擁する同航空が防衛隊の手先としてシリアへの武器搬送などに協力したとして、制裁対象に加えた。

 実際の感染経路は特定されていないが、前出の地元記者は続けた。「もはや政府の力が及ばないところで国が動いている。防衛隊が政財界、軍事分野すべてを牛耳っている」

 防衛隊は今や建設、石油化学、教育、医薬品などあらゆる分野に傘下企業を持つ。二〇一三年に就任したロウハニ大統領は、その聖域にメスを入れようと試みた。欧米などと核合意を結び、海外投資を呼び込んで民間企業を育てる狙いだった。だが、米国の核合意離脱で暗転。外国企業が撤退し、市民生活は苦境に陥る半面、防衛隊系企業が経済の主役を担うようになった。

 防衛隊が得た「カネ」が向かう先の一つが、シリアやイラクなどイスラム教シーア派が多数派の中東各地で支援する民兵組織だ。初代指導者ホメイニ師の掲げた「革命の輸出」を体現する。その対外工作の先頭に立っていたソレイマニ司令官が先月米軍に殺害された事件は、大きな打撃となる一方で、国是の反米意識を国民に再認識させる好機でもあった。

 休日だった投票日、テヘラン南部のホメイニ廟(びょう)は大勢の家族連れでにぎわっていた。イラン・イラク戦争からシリア内戦までの戦死者を埋葬した殉教者墓地。革命防衛隊の若手兵士(23)は、シリアで過激派組織イスラム国(IS)に殺害された幼なじみの墓に祈りをささげていた。

 「ISはシーア派の聖廟(せいびょう)を攻撃した。ムスリムとして同胞を守るのが義務だ。米国が再びイランを攻撃するなら、友人のように身をささげる」。投票したのは当然、防衛隊と結び付きの強い保守強硬派の政党。「国民生活を良くしてくれるはずだ」。その言葉に揺らぎは見えなかった。 (テヘランで、奥田哲平、写真も)

    ◇

 イラン国会議員選は穏健派ロウハニ政権の支持勢力が惨敗し、反米強硬派が七割超を占める大勝で終わった。最高指導者ハメネイ師を頂点とするイスラム体制は強固に見える。だが、長引く制裁は、信仰心のあつい保守派と自由を求める世俗派の間に分断を広げている。その現状を探った。

2881チバQ:2020/03/02(月) 19:41:09
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202002/CK2020022902000135.html
<イランはいま 揺れるイスラム体制>(下) 政府の威信 撃墜で失墜

2020年2月29日 朝刊


1月14日、イラン・テヘランで抗議デモに参加する人々=ゲッティ・共同

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 イランは現在、ペルシャ暦の新年ノウルーズを前にした師走。日用品を新調する買い物シーズンだが、活気があるとは言い難い。

 首都テヘランの洋服店主ホセインさん(40)は、売り上げが米制裁前の三〜四割減と嘆く。「経済低迷への抗議の意志を込めて、投票には行かなかった」。二十一日の国会議員選の投票率は過去最低の42%。世俗的な市民が多いテヘランに限れば、わずか26%だった。

 高い投票率でイスラム体制の正統性を示す思惑は外れた。最高指導者ハメネイ師は二十三日、欧米メディアが新型コロナウイルスの感染拡大を報じて「投票を妨害しようとした」と言い繕った。指導部が恐れるのは、くすぶる不満の矛先が体制側に向かうことだ。

 イランでは二〇一八年五月に米政権が核合意離脱を表明し、原油の全面禁輸などの制裁が科されて以降、反政府デモが頻発。昨年十一月にはガソリン価格値上げに抗議するデモが、タブーだったハメネイ師批判に発展し、治安部隊が弾圧。国際人権団体は三百人超が死亡したと報告した。

 一定程度の「ガス抜き」を容認しつつ、体制の威信を傷付けるような言動は武力で封じ込める。確かにこうしたデモは限定的で、本格的な政権打倒運動のうねりにはなっていない。だが今年一月に精鋭軍事組織の革命防衛隊がミサイル誤射でウクライナ旅客機を撃墜した事件は様相を一変させる可能性がある。

 政府は当初、ミサイル撃墜との指摘を「技術的な問題」と退け、三日後になって誤射を認めた。その間、革命防衛隊は事実を把握してハメネイ師に知らせる一方、ロウハニ大統領ら政府高官は蚊帳の外に置いて隠蔽(いんぺい)を図った。

 首都中心部にある最高学府テヘラン大学。撃墜事件を受けて構内で開かれた追悼行事は、隠蔽に抗議するデモに発展した。企画した男子学生(26)は匿名を条件にぶちまけた。

 「犠牲者を追悼していただけなのに治安部隊に鎮圧された。イランは共和制を放棄し、指導者と防衛隊の体面を守るための国になってしまった」。犠牲者の知人によると、遺族は埋葬に立ち会えず、地元メディアは情報統制されて犠牲者の話題をほぼ報道しない。

 いまやイランでも規制を逃れて衛星放送が見られ、若者は会員制交流サイト(SNS)で世界とつながっている。制裁のツケが庶民に押しつけられる一方、反米を旗印に求心力を維持しようとする体制側の狙いは見透かされている。

 米国との対立が長引く中で、母国に見切りを付ける人も増えている。旅行ガイドの男性(55)はドイツへの移住を計画。「イラン・イラク戦争に行った。もう戦争は嫌だ」と言う。通訳業の女性(32)は「表現の自由など最低限の権利すら保障されない」と今春には隣国トルコに出国し、単身で欧州を目指すつもりだ。

 女性は少し寂しそうに言った。「家族も友人も愛している。でも、国を尊敬できない」 (テヘランで、奥田哲平)

2882チバQ:2020/03/03(火) 15:05:04
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200303-00000056-jij-m_est

ネタニヤフ首相の右派与党がリード 総選挙の開票始まる イスラエル


3/3(火) 10:56配信

時事通信







ネタニヤフ首相の右派与党がリード 総選挙の開票始まる イスラエル


2日、イスラエル中部ロシュハアインで妻(左)と投票するガンツ元軍参謀総長(AFP時事)


 【エルサレム時事】イスラエルの2度目のやり直し総選挙(国会定数120)は2日夜、投票が締め切られ、開票作業に入った。

 地元メディアが発表した出口調査の結果ではネタニヤフ首相が率いる右派与党リクードが第1党争いでリード。リクードを中心とする右派・宗教勢力が過半数を獲得できるかが焦点だ。開票結果の発表は4日以降になる見通し。

 地元テレビ3社の調査によると、リクードは36、37議席獲得する見通しで、9月の選挙で第1党となったガンツ元軍参謀総長の中道野党連合「青と白」(32、33議席)を上回っている。ネタニヤフ氏を支持する右派・宗教勢力全体で59、60議席の獲得が見込まれ、過半数に迫っている。出口調査の結果を受け、ネタニヤフ氏は3日未明の演説で「大勝利だ」と強調。ガンツ氏は「望んだ結果ではない」と失望の意を示した。

2883チバQ:2020/03/04(水) 10:24:51
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200303-00000130-jij-m_est

首相起訴も与党に票集まる 政局混乱を嫌気か イスラエル総選挙


3/3(火) 20:32配信

時事通信



 【エルサレム時事】2日投開票のイスラエル総選挙(国会定数120)で右派与党リクードが第1党となり、全体でも首相支持派の右派・宗教勢力が反首相派の中道・左派勢力を上回る見通しとなった。

 リクードが収賄などの汚職で起訴されたネタニヤフ首相を党首に据えたまま多くの票を集めた背景には、1年以内に3度の選挙を余儀なくされた政局の混乱がさらに長期化するのを嫌気した有権者の判断があったとみられる。

 ネタニヤフ氏は選挙戦終盤、地元テレビのインタビューで右派・宗教勢力が「(過半数の)61議席を取らなければ、4度目の選挙だ」と訴え、国民に政局安定のための支持を呼び掛けた。今月17日に汚職事件の初公判を控えるが、無罪を主張する首相が意に介する様子は見られない。

 ライバルのガンツ元軍参謀総長の中道野党連合「青と白」などの中道・左派勢力には、国家観が大きく異なるアラブ系政党も含まれ、ガンツ氏は「(アラブ系と)連立政権を組むことはない」という姿勢を堅持。中道・左派がアラブ系抜きで過半数を取るのは現実的でなく、「青と白」主導の連立政権樹立は極めて困難な情勢だ。

 トランプ米大統領が1月下旬に発表したイスラエル寄りの和平案が、パレスチナ自治区のあるヨルダン川西岸でのユダヤ人入植地の存続を容認するなどネタニヤフ氏の意向に沿う内容だったことが追い風になったという見方もある。だが、和平案についてはガンツ氏も支持しており、選挙戦での大きな争点にならなかった。

 新型コロナウイルスが世界で猛威を振るう中、イスラエル政府は日本などに過去14日間滞在した外国人の入国を認めない措置を含む厳格な対応を取った。その結果、これまでのところ市中感染が発生しておらず、有権者の多くが政府の対応を評価。ネタニヤフ氏は「イスラエルほど感染拡大を防ぐ対応ができている国は世界にない」と自賛した。

2884チバQ:2020/03/09(月) 11:51:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200309-35150488-cnn-int

サウジ、王室の高位メンバー3人を拘束 米紙報道


3/9(月) 10:54配信

CNN.co.jp







サウジ、王室の高位メンバー3人を拘束 米紙報道


サウジのムハンマド皇太子。今回の拘束については、ムハンマド皇太子の地位を強化するための動きとの見方が出ている


(CNN) サウジアラビア当局が王室のメンバー3人を拘束したことが9日までに分かった。同国のムハンマド皇太子の地位を強化するための動きとみられる。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とニューヨーク・タイムズ(NYT)が、事情に詳しい関係者に取材して報じた。

事情に詳しい関係者がWSJに明らかにしたところによると、6日に拘束された3人のうち2人はサルマン国王の弟のアーメド・ビン・アブドゥラジズ氏と前皇太子のムハンマド・ビン・ナエフ氏。「クーデターを企て、国王とムハンマド皇太子を失脚させようとした疑いがもたれている」という。

拘束されたもう1人はビン・ナエフ氏の弟だと、NYTとWSJは報じている。

サウジ政府や国営メディアは今回の拘束について発表していない。

CNNが繰り返しサウジの情報筋に状況の確認を求めたところ、逮捕の事実はないとの返答が寄せられている。王室メンバーの粛正に関するうわさは、後になって事実に基づくものではなかったと判明するケースも多い。

ビン・ナエフ氏は過去数年にわたり自宅軟禁の状態が続いているが、サウジ当局は公にこれを認めていない。同氏を今になって逮捕する理由を巡り、疑問の声が複数上がっている。
2017年、サルマン国王は皇太子だったビン・ナエフ氏を解任し、自身の息子のムハンマド氏をその後釜に据えていた。

2885チバQ:2020/03/09(月) 14:57:05
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200309-00010004-wedge-m_est

サウジの王室で何が起きているのか?国王の実弟、前皇太子ら拘束


3/9(月) 12:34配信

Wedge







サウジの王室で何が起きているのか?国王の実弟、前皇太子ら拘束


ムハンマド皇太子(REUTERS/AFLO)


 サウジアラビアで3月6日までにサルマン国王の実弟アハメド・アブドルアジズ王子やムハンマド・ナエフ前皇太子、その弟のナワフ・ナエフ王子の3人の有力者が拘束された。王室内で何が起きているのか。事実上の独裁者であるムハンマド皇太子が老齢の実父、サルマン国王(84)が亡くなる前に反対派を一掃し、権力を固める粛清に出たと見られている。
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最後に残った“スデイリ7”への恥辱

 米紙ニューヨーク・タイムズやウォールストリート・ジャーナルが今回の拘束事件に精通する筋の話として伝えるところによると、アハメド王子(78)は4日、国外での鷹狩り旅行から帰国した翌日の5日に拘束された。またムハンマド・ナエフ前皇太子は5日夕、弟のナワフ王子とともにリヤド郊外の砂漠の別邸で拘束された。一連の拘束については、米高官も確認しているという。

 拘束したのはいずれも黒いマスクで顔を覆った宮廷の警護隊で、拘束容疑は「国家反逆罪」とされる。3人が訴追されるのか、軟禁状態として留め置かれるのかなどは一切不明。分かっているのは、サウジでも最高レベルの要人の拘束には、同国を牛耳るムハンマド皇太子の命令がなければできないということだ。

 とりわけ衝撃的なのは、アハメド王子が国王の実弟で、初代アブドルアジズ国王の妻の1人だったスデイリ家のハッサン妃が生んだ7人の男子“スデイリ7”の1人であることだ。同国の最有力閨閥であり、アハメド王子を除く6人全員が国王に就いている。

 “スデイリ7”で生存しているのはサルマン国王とアハメド王子だけだ。ムハンマド皇太子の叔父に当たり、長老を敬うサウジではその意味でも異例の事件。伝説化している“スデイリ7”に恥辱を与えた、と受け取られている。

 アハメド王子がいずれムハンマド皇太子の標的にされるという「伏線」はあった。2018年、アハメド王子が居住していたロンドンで、イエメン戦争をめぐって反サウジ政府デモが起きた際、サルマン国王とムハンマド皇太子の体制を批判し、反体制派からアハメド王子こそ、王家を継ぐのにふさわしい人物として人気を集めていたからだ。

 同王子は後に、自分の発言は間違って伝えられたと釈明したが、ムハンマド皇太子は忘れてはいなかったようだ。王子は18年、ロンドンから帰国。この時はムハンマド皇太子が空港まで出迎えた。

 今回の粛清事件の直接的な引き金が何だったのかは明らかではないが、サウジでは新型肺炎コロナウイルスの感染者が確認されたため、3月5日からイスラムの2大聖地、メッカとメディナへの巡礼が禁じられた。このため国内外のイスラム教徒から批判と不満が高まっており、この問題と関係があるのかもしれない。

2886チバQ:2020/03/09(月) 14:57:21

前皇太子を徹底的に叩く

 西側からの同情を買っているのは、ムハンマド・ナエフ前皇太子の境遇だ。前皇太子は2017年7月に副皇太子だったムハンマド現皇太子に取って代わられた。サルマン国王が自分の存命中にお気に入りの息子の国王へのレールを敷くためだった。

 ムハンマド・ナエフ前皇太子とムハンマド皇太子は同じ第三世代のいとこ同士。内相の経験を持つムハンマド・ナエフ皇太子が米国の情報機関と関係が深く、米政界にも知己が多いのに対し、ムハンマド皇太子はトランプ大統領の娘婿クシュナー上級顧問と昵懇の仲だ。皇太子の独裁的な政治はトランプ政権の後押しで成り立っている部分が大きい。

 ムハンマド皇太子にとって、国内の一部王族から根強い支持を受ける前皇太子が米政界や情報機関と親しいことも不安材料のようだ。皇太子交代の際には、国王が決めた更迭とはいえ、前皇太子の携帯電話を取り上げるなど厳しい対応を取り、以後、軟禁状態の監視下に置いた。

 しかも、前皇太子の資産も凍結、薬物中毒で正常ではないといったフェイクニュースを盛んに流した。今回、弟のナワフ王子も一緒に拘束した背景には、自分の国王就任に邪魔な芽を完全に摘んでおこう、という思惑があるのは明らか。前皇太子が国王の実弟のアハメド王子と連携するのを何よりも阻止したかったのではないか。
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カショギ事件の反省なし

 2018年10月、米国在住の反体制派ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏がトルコ・イスタンブールのサウジ領事館で殺害された事件が起きた。ムハンマド皇太子は事件を指示したことが濃厚として、国外から強い非難にさらされ、前途に暗雲が垂れ込めた。

 しかし、昨年6月に大阪で開催されたG20では、トランプ大統領が皇太子を積極的に前面に出すなど後押し。皇太子はカショギ事件がなかったかのように、国際舞台への復帰を果たした。しかも、昨年12月には、カショギ事件で実行犯ら5人に死刑判決を下し、完全に幕引きを図った。

 皇太子の命令で事件を指揮したといわれる元王室顧問や情報機関幹部は無罪放免となり、トカゲのしっぽ切りで凌いだ。だが、カショギ氏の遺体がどこに遺棄されたのかも分からないままだ。皇太子はその後も、内外の反体制派への弾圧を続けるなど、事件を反省している感じはない。

 その一方で、皇太子は改革構想「ビジョン2030」に沿って改革を推進し、女性の車運転や、サッカー観戦、映画鑑賞などを解禁し、国営石油サウジアラムコの新規株式上場に踏み切った。「カショギ事件の幕引きを済ませ、改革も順調。後は国王就任に向けて態勢を整えるだけ。それが、今回の王子らの粛清に踏み切った背景だ」(ベイルート筋)。

 やりたい放題に振る舞う皇太子に死角はないのか。「最大のリスクは彼自身だ。あれだけの事件を起こしておいて懲りていない。今回もここまで前皇太子らを追い詰める必要があったのか。こうした独裁体制には陥穽が待ち構えていることを知るべきだ」(同)。粛清劇の内幕が待ち遠しい。
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佐々木伸 (星槎大学大学院教授)

2887チバQ:2020/03/09(月) 19:26:10
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200307-00000031-jij-int

撤収ありき、薄氷の和平 アフガン国内対話、難航必至 米・タリバン和平合意〔深層探訪〕


3/7(土) 8:25配信

時事通信







撤収ありき、薄氷の和平 アフガン国内対話、難航必至 米・タリバン和平合意〔深層探訪〕


2月29日、ドーハで、調印会場を出るアフガンの反政府勢力タリバン(AFP時事)


 トランプ米政権とアフガニスタンの反政府勢力タリバンが2月29日、駐留米軍の完全撤収などを軸とする和平合意に調印した。長年敵対していた両者の合意は、さらなる流血を食い止める上で大きな意義を持つ。ただ、トランプ大統領が再選をにらみ「米軍撤収ありき」で合意を急いだのは明白。今後のタリバンとの交渉を前にアフガン政府は分裂寸前で、和平プロセスはいつ割れるとも知れない薄氷の上にある。

 ◇「暴力削減」の意図
 「誰もが戦争に倦(う)んでいる」。トランプ氏は調印後、ホワイトハウスで記者団に訴え、和平プロセスの成功を楽観した。

 アフガン戦争の終結と米軍撤収を実現すれば、再選に向けて追い風になる。かねて中東やアフガンでの軍事支出に不満を抱いていたトランプ氏は、2020年大統領選までに一部撤収を実現すべく、タリバンとの交渉を急ぐよう指示を飛ばした。

 昨年9月には合意寸前までこぎ着けたが、タリバンの自爆テロで米兵が死亡したため、対話は中断した。その経験から、今回は合意締結前に7日間の「暴力削減」期間を設定。「停戦」と名付けなかった裏には、多少の攻撃であれば目をつぶり、何としても米軍撤収につながる合意を結ぶという意図が込められていた。

 ◇内部で主導権争い
 一方、アフガン政府内では昨年9月の大統領選の結果をめぐる混乱が続いている。ガニ大統領の勝利が発表されたものの、次点となった政権ナンバー2のアブドラ行政長官は「不正が行われた」と主張し、結果受け入れを拒否した。

 同様の事態が起きた14年の前回大統領選では、米国の仲介でガニ氏が行政長官ポストをアブドラ氏に与え、争いを収めた。今回も米国が仲裁を図っているが、アブドラ氏は「(独自政権の樹立を目指す)立場は変わらない」とかたくなな姿勢を崩していない。

 アフガンの政治評論家アティクッラー・アマルヒル氏は、和平交渉を前に政府内の足並みがそろわない状況について「誰が代表か分からない状態では(政府側が足元を見られ)タリバンを利するだけだ」と警告する。

 ◇タリバンの「勝利」
 タリバンの最高指導者アクンザダ師は和平合意を受けた声明で、駐留米軍の完全撤収を約束させたことを「勝利」と表現。ドーハの和平調印式会場に現れたタリバン幹部も、記者団に「タリバンの勝利か」と問われると「結論は出さないでおこう」と余裕の笑みを浮かべた。

 タリバンが合意を14カ月順守すれば、米軍は全面撤収する。アフガン政府は内部に亀裂を抱え、後ろ盾を失うため、タリバンが交渉の主導権を奪うのはたやすくなる。武力を背景に、独自のイスラム解釈に基づく統治を復活させられる。

 タリバンと政府の間では、選挙で代表を選ぶ政治体制や、女性の権利擁護などをめぐり意見の隔たりが大きい。ただ、米軍撤収が前提となっている以上、和平プロセスの成否や行方はタリバンの手に握られている。(ドーハ時事)

2888チバQ:2020/03/09(月) 20:21:50
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-200309X750.html
ガニ大統領、2期目就任=アブドラ氏も別の「政権樹立」―アフガン
2020/03/09 20:09時事通信

 【ニューデリー時事】昨年9月のアフガニスタン大統領選で再選を決めたガニ大統領が9日、カブールで2期目の就任式を行った。10日にも開始予定の反政府勢力タリバンとの包括的和平交渉に向け、政府を統率する必要があるが、大統領選の結果をめぐって対立候補から異議を唱える声が上がっており、政権基盤は脆弱(ぜいじゃく)なままだ。

 ガニ前政権でナンバー2の行政長官を務め、大統領選では次点だったアブドラ氏は、選挙に不正があったと主張し、独自に「政権を樹立する」と宣言。9日には別に「大統領就任式」を強行し、対立姿勢を明確にした。

2889チバQ:2020/03/10(火) 11:28:25
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20200309-00000053-jnn-int

経済危機のレバノン、ついにデフォルトへ


3/9(月) 19:50配信

TBS News i





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 財政不安に直面しているレバノンは、今月9日に償還期限を迎える国債12億ドル分について、支払いの延期を発表。債務不履行=デフォルトが避けられなくなりました。

 レバノンは汚職のまん延や低迷する経済で、反政府デモが全国に拡大しています。さらに、銀行が預金の引き出しを制限したことなどでレバノンポンドの価値が大幅に下落し、国内情勢の混乱に拍車がかかっています。

 こうしたなか、ディアブ首相は7日、外貨準備高の不足などを理由に、9日に償還期限を迎える外貨建ての国債12億ドル分、日本円にしておよそ1260億円の返済を見送ると発表し、債務不履行=デフォルトが避けられなくなりました。今後、債務返済の条件緩和に向けた交渉や緊縮策などの財政改革に取り組むとしていますが、デフォルトに陥ることで市場からの信頼回復は困難になる見通しです。

 レバノンはさらに難民問題などの不安要素も抱えていて、国内情勢が一段と不安定になる可能性も出てきています。(09日13:08)

2890チバQ:2020/03/10(火) 16:38:50
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200309-00000623-san-asia

アフガン、ガニ大統領が2期目就任 「2つの政権」並立も


3/9(月) 22:37配信

産経新聞



 【シンガポール=森浩】アフガニスタンの首都カブールで9日、大統領選(昨年9月投票)で再選されたガニ大統領の就任宣誓式が行われた。第1期ガニ政権でナンバー2の行政長官を務め、選挙結果に反発するアブドラ氏も独自の宣誓式を実施。2つの政権が並立しかねない事態といえ、政府とイスラム原理主義勢力タリバンの協議にも影響を及ぼしそうだ。

 大統領選の結果は2月18日に公表されたが、次点だったアブドラ氏は「開票に不正があった」と反発。独自の政権樹立を表明していた。政府内の対立を憂慮した米国のハリルザド・アフガン和平担当特別代表が両者の調整に当たったが、不調に終わったもようだ。

 ハリルザド氏や国連アフガン支援団の山本忠通代表らはガニ氏の宣誓式に参加しており、ガニ氏を支持する姿勢を打ち出した。カルザイ前大統領ら一部の政治家はどちらの式典にも参加しなかった。

 29日に合意された米国とタリバンの和平では、政府とタリバンの双方が捕虜を解放し、停戦に向けた協議を3月10日に始めることが盛り込まれた。だが、ガニ氏はタリバン捕虜5千人の解放に消極的で、解放が協議の前提とするタリバンとの間で溝が深まっている。

 タリバンとの協議について、政府は代表団の選出に難航しており、実施を危ぶむ声も出ている。ガニ氏は9日の演説で、「10日までに和平の交渉チームを決める」と話し、交渉の進展に意欲を見せた。

2891チバQ:2020/03/12(木) 10:35:15
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200311-00000135-jij-m_est

首相与党が第1党 総選挙の結果発表 イスラエル


3/11(水) 18:49配信

時事通信







首相与党が第1党 総選挙の結果発表 イスラエル


イスラエルのネタニヤフ首相=7日、テルアビブ近郊ペタクチクバ(AFP時事)


 【エルサレム時事】イスラエル選管は11日、2度目のやり直し総選挙(国会定数120、2日投票)の結果を発表し、ネタニヤフ首相が率いる右派与党リクードが36議席を獲得して第1党となった。

 ただ、首相支持派全体では過半数に届かない58議席にとどまり、今後の連立政権発足に向けた組閣作業は難航を余儀なくされそうだ。

2892チバQ:2020/03/12(木) 10:40:52
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200311-00000040-jij_afp-int

「ナチスと変わらない」 トルコ大統領、ギリシャの難民対応を非難


3/11(水) 21:19配信

AFP=時事







「ナチスと変わらない」 トルコ大統領、ギリシャの難民対応を非難


トルコの対ギリシャ国境付近で、ギリシャ警察が使う放水銃から身を守ろうとする移民(2020年3月7日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】(更新)トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は11日、対ギリシャ国境におけるギリシャ側の難民対応を、ナチス・ドイツ(Nazi)になぞらえて非難した。

【関連写真・地図計16枚】ギリシャ警察が使う放水銃から身を守ろうとする移民

 現地テレビ局は、移民が欧州へ向けてギリシャ国境を突破しようとして催涙ガスを浴びる様子を捉えた映像を放映。同じ放送の中でエルドアン大統領は、「ギリシャ国境からのこれらの映像を見ると、ナチスがしたことと変わらない」と指摘した。

 大統領は同時に、「自由な移動をはじめ...関税同盟や金融支援の更新など、トルコが期待するすべてが具体的に実現されるまで、われわれは国境での慣行を継続する」として、欧州連合(EU)が自身の要求を満たさない限り、欧州を目指す難民に国境を開放し続ける姿勢を改めて示した。

 トルコは先月末、難民のために国境を再び開放すると決定。これはEUからの反発と、ギリシャとの激しい衝突を招いた。

 ギリシャは国境突破を目指す移民数千人を催涙ガスで阻止。国境を越えてギリシャ入りした移民に対しては、殴打したり所持品を押収したりしているとの批判が出ている。

 ギリシャ側は武力行使を否定するとともに、必死になった人々をけしかけて欧州を目指す危険を冒させているのは、トルコの方だと非難している。

 エルドアン大統領は国境の開放について、シリア内戦をめぐり欧州諸国が支援を強化するよう圧力をかけるためだと主張。トルコは反体制派の最後の拠点となっているシリア北西部イドリブ(Idlib)県で、政権軍の攻撃に対抗している。【翻訳編集】 AFPBB News

2893チバQ:2020/03/12(木) 13:32:25
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200311-00000030-jij_afp-int

内戦で「ウイルスフリー」? リビアに思わぬ恩恵、感染ゼロ


3/11(水) 17:01配信

AFP=時事







内戦で「ウイルスフリー」? リビアに思わぬ恩恵、感染ゼロ


リビア・トリポリの広場を訪れるリビア人たち(2020年3月10日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】新型コロナウイルスの感染は現在100以上の国と地域に広がっているが、内戦が続くリビアでは、国際社会との「隔離」がウイルスの脅威を和らげているかもしれないと考える国民が多くいる。保健当局は人混みを避けるよう勧告しているが、若者たちは内戦の意外な肯定的な側面に気付き、イタリアのサッカーセリエAの試合を見ようと首都トリポリのカフェに集まっている。

【図解】新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(11日午前2時時点)

 トリポリで唯一機能している空港が閉鎖されており、外部世界とのつながりも限られていることから、多くの近隣諸国とは異なり、リビアはこれまでのところ新型コロナウイルスの影響を和らげられている。

 カフェのテレビでサッカーを見ていた大学生は「リビアにいる自分たちはウイルスから保護されている。首都は包囲されているし、陸路や空路も閉ざされている」と持論を展開し、「恐れるべきものは何もない」と語った。

 新型コロナウイルスの影響が拡大しているイタリアと地中海を挟んで向かい合うリビアだが、当局によると同国ではこれまでのところ感染者は確認されていない。【翻訳編集】 AFPBB News

2894チバQ:2020/03/16(月) 11:22:21
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200316-00000005-jij_afp-int

イスラエル、野党ガンツ氏に組閣指示へ コロナ禍で挙国一致内閣も模索


3/16(月) 9:49配信

AFP=時事







イスラエル、野党ガンツ氏に組閣指示へ コロナ禍で挙国一致内閣も模索


イスラエルのテルアビブで、国会総選挙の投票締め切り後に支持者らに向かって演説する中道野党連合「青と白」を率いるベニー・ガンツ元軍参謀総長(2020年3月3日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】イスラエル大統領府は15日、レウベン・リブリン(Reuven Rivlin)大統領が16日に中道野党連合「青と白(Blue and White)」を率いるベニー・ガンツ(Benny Gantz)元軍参謀総長に組閣を指示すると発表した。

【写真】イスラエルのネタニヤフ首相

 イスラエルでは今月2日、この1年足らずの間に3度目となる国会(定数120)総選挙が行われた。ガンツ氏は61人の議員から首相候補として推薦された。

 しかし、ガンツ氏を推薦した各政党が連立条件で合意に達する保証はない。リブリン大統領は、新型コロナウイルス流行で一貫性のある対応を取る必要から、ガンツ氏とベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相が共に政権に入る暫定挙国一致内閣も模索するもようだ。

 リブリン大統領は15日夕、ガンツ、ネタニヤフ両氏を「緊急協議」に招いた。合意には達しなかったが、ネタニヤフ氏の与党右派リクード(Likud)とガンツ氏の「青と白」は共同声明で、協議は16日も続くと明らかにした。【翻訳編集】 AFPBB News

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200315-00000009-jij-m_est

イスラエル、レストランやホテルなど閉鎖 ネタニヤフ首相裁判も延期 新型コロナ


3/15(日) 6:34配信

時事通信







イスラエル、レストランやホテルなど閉鎖 ネタニヤフ首相裁判も延期 新型コロナ


観光客の往来が途絶え、ひっそりしたエルサレム=12日(AFP時事)


 【エルサレム時事】イスラエルのネタニヤフ首相は14日夜、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、国内のレストランやホテル、ショッピングモールなどの営業を15日から停止させると発表した。

 「夜が明けたら娯楽と見なされる活動は全て休止だ」と宣言した。

 市民に可能な限り在宅での勤務を求め、10人以上の集会も禁止する。ウイルス感染者の行動を把握するため、携帯電話の記録を確認する措置も取るという。イスラエルは海外からの全渡航者に自宅などでの2週間の自主隔離を義務づけており、さらに厳しい対応を取った形だ。

 イスラエルではこれまでに約200人の感染が確認された。死者はいない。コロナ問題を受け、17日に予定されていたネタニヤフ首相の汚職疑惑をめぐる初公判は5月24日に延期された。

2895チバQ:2020/03/17(火) 09:59:30
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200316-00000612-san-m_est

野党指導者に組閣を指示 イスラエル大統領


3/16(月) 21:08配信

産経新聞



 【カイロ=佐藤貴生】イスラエルのリブリン大統領は16日、2日に行われた国会選(定数120)を受け、最大野党の中道政党連合「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長に対し、政権樹立に向けて組閣を指示した。

 大統領が議席を獲得した各党党首と協議した結果、ガンツ氏への支持がネタニヤフ首相を上回った。過半数を制する連立政権を樹立し、政治の停滞を打開できるかが焦点だ。イスラエルでは昨年4月と9月に2度の総選挙が行われたが、いずれも連立協議が失敗に終わった。

2896チバQ:2020/03/18(水) 15:10:52
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200317-00000140-jij-m_est

イラク新首相にズルフィ氏指名 組閣は再び難航も


3/17(火) 20:03配信

時事通信



 【カイロ時事】イラクのサレハ大統領は17日、新首相に南部ナジャフ州知事を務めたアドナン・ズルフィ氏を指名した。

 政情不安が続く同国では、アラウィ元通信相が1日に組閣を断念し、首相指名を辞退したばかり。対立する各勢力の政治的駆け引きが激しくなる中、新政権発足に至るかは不透明だ。

 イラクでは昨年10月以降、汚職などを批判する反政府デモが拡大し、550人近くが死亡。アブドルマハディ首相が引責辞任したものの、その後も混乱収拾には至っていない。

2897チバQ:2020/03/22(日) 14:33:45
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200318-00000035-jij_afp-int

イラク大統領、新首相候補を指名 先行きは不透明


3/18(水) 17:26配信

AFP=時事







イラク大統領、新首相候補を指名 先行きは不透明


イラク・バグダッドで面会するバルハム・サレハ大統領(左)と新首相候補に指名されたアドナン・ズルフィ氏。イラク大統領府提供(2020年3月17日公開)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】イラクのバルハム・サレハ(Barham Salih)大統領は17日、親欧米派議員で元ナジャフ(Najaf)市長のアドナン・ズルフィ(Adnan Zurfi)氏(54)を新たな首相候補に指名した。国内では軍事的混乱や抗議デモ、新型コロナウイルスの流行などの問題が山積している。

 ズルフィ氏の指名と同じタイミングで、イラクでは2回にわたるロケット弾攻撃が発生。17日の明け方には米国主導の有志連合と北大西洋条約機構(NATO)の部隊が駐留する基地にロケット弾が撃ち込まれ、同日夜にもイラク政府機関や各国大使館がある首都バグダッドの「グリーンゾーン(Green Zone)」でロケット弾攻撃があった。

 ズルフィ氏は17日夜、組閣から1年以内に選挙を実施すると宣言。イラクでは政府の汚職や無能に対する抗議デモが数か月間続いており、デモ参加者の要望に対応すると明言した。

 また、反政府デモで昨年辞任を表明したアデル・アブドルマハディ(Adel Abdel Mahdi)暫定首相と面会した。

 ズルフィ氏は30日以内に組閣し、議会で信任投票にかけられる。一部のイスラム教シーア派(Shiite)政党や、クルド人およびスンニ派(Sunni)の派閥から支持を得る可能性はあるが、議会で2番目に多い議席数を占める征服連合(Fatah)は早くもズルフィ氏を拒否している。

 ズルフィ氏の前に首相候補に指名されていたムハンマド・アラウィ(Mohammad Allawi)元通信相は、今月2日までに組閣できず、次期首相を辞退。サレハ大統領は17日までに新たな首相候補を提案することになっていた。【翻訳編集】 AFPBB News

2898チバQ:2020/03/22(日) 14:33:58
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200318-00000035-jij_afp-int

イラク大統領、新首相候補を指名 先行きは不透明


3/18(水) 17:26配信

AFP=時事







イラク大統領、新首相候補を指名 先行きは不透明


イラク・バグダッドで面会するバルハム・サレハ大統領(左)と新首相候補に指名されたアドナン・ズルフィ氏。イラク大統領府提供(2020年3月17日公開)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】イラクのバルハム・サレハ(Barham Salih)大統領は17日、親欧米派議員で元ナジャフ(Najaf)市長のアドナン・ズルフィ(Adnan Zurfi)氏(54)を新たな首相候補に指名した。国内では軍事的混乱や抗議デモ、新型コロナウイルスの流行などの問題が山積している。

 ズルフィ氏の指名と同じタイミングで、イラクでは2回にわたるロケット弾攻撃が発生。17日の明け方には米国主導の有志連合と北大西洋条約機構(NATO)の部隊が駐留する基地にロケット弾が撃ち込まれ、同日夜にもイラク政府機関や各国大使館がある首都バグダッドの「グリーンゾーン(Green Zone)」でロケット弾攻撃があった。

 ズルフィ氏は17日夜、組閣から1年以内に選挙を実施すると宣言。イラクでは政府の汚職や無能に対する抗議デモが数か月間続いており、デモ参加者の要望に対応すると明言した。

 また、反政府デモで昨年辞任を表明したアデル・アブドルマハディ(Adel Abdel Mahdi)暫定首相と面会した。

 ズルフィ氏は30日以内に組閣し、議会で信任投票にかけられる。一部のイスラム教シーア派(Shiite)政党や、クルド人およびスンニ派(Sunni)の派閥から支持を得る可能性はあるが、議会で2番目に多い議席数を占める征服連合(Fatah)は早くもズルフィ氏を拒否している。

 ズルフィ氏の前に首相候補に指名されていたムハンマド・アラウィ(Mohammad Allawi)元通信相は、今月2日までに組閣できず、次期首相を辞退。サレハ大統領は17日までに新たな首相候補を提案することになっていた。【翻訳編集】 AFPBB News

2899チバQ:2020/03/23(月) 20:24:52
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-200322X321.html
アフガン、「政権並立」続く=大統領選の混乱収束せず
2020/03/22 14:31時事通信

 【ニューデリー時事】アフガニスタンで、昨年9月に実施された大統領選の結果をめぐり、二つの「政権」が並立する異常事態が続いている。今月9日、再選されたガニ大統領と、ガニ氏の不正を訴える次点のアブドラ前行政長官の2人が同時に「大統領就任式」を強行。政府側の足並みがそろわず、反政府勢力タリバンとの和平交渉の進展が危ぶまれている。

 アブドラ氏は、アフガンと関係の深いイランの暦で新年を迎えた20日、ツイッターに「欺瞞(ぎまん)と虚偽と闘う誓いを新たにした」と投稿。引き続きガニ氏の選挙での「不正」を糾弾する姿勢を明確にした。

 大統領選では、ガニ氏の得票率50.64%に対し、アブドラ氏は39.52%だった。9日のガニ氏の就任式には、政府の後ろ盾の米国などの代表が参加。ガニ政権の正統性を印象付けた。

 それでもアブドラ氏は強気の姿勢を崩さない。かつてタリバン政権と戦った北部同盟の外相を務めたアブドラ氏は、軍閥指導者ドスタム将軍ら、旧北部同盟有力者の支持を受けている。世界銀行勤務など国外で活動していたガニ氏とは異なり、国内に確固たる基盤を持つ。

 2014年の前回大統領選でアブドラ氏は、決選投票でガニ氏に敗れたとはいえ、第1回投票でガニ氏に13ポイント差で優位に立っており、決選投票の結果を認めなかった。ガニ氏が政権ナンバー2の行政長官の地位をアブドラ氏に与え、国家分裂を回避した経緯がある。

 アブドラ氏は現在、自らが大統領だという立場を崩していない。一方、ロイター通信は、米国が両者の仲裁に入った際、アブドラ氏が「閣僚の4割を自派から出すことや、タリバンとの交渉で自分が主導的立場を得ること」を要求したと伝えている。「大統領就任」は政府内で優位を保つための方便の可能性が否定できない。

 米国は、アフガン政府とタリバンとの和平交渉を前に、政府側の混乱を懸念している。仲裁に奔走している米国のハリルザド・アフガン和平担当特別代表は20日、ツイッターで「新年の一番の贈り物は政治危機の終息なのだが」と述べ、対立に苦言を呈した。

2900チバQ:2020/03/27(金) 17:28:37
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200327-00000081-jij-m_est

ネタニヤフ首相、当面続投も 最大野党が分裂 イスラエル


3/27(金) 14:07配信

時事通信







ネタニヤフ首相、当面続投も 最大野党が分裂 イスラエル


イスラエルのネタニヤフ首相=16日、エルサレム(EPA時事)


 【エルサレム時事】3月2日のイスラエル総選挙(国会定数120)で第2党となった中道野党連合「青と白」は26日、ネタニヤフ首相率いる第1党の右派与党リクードとの連立政権発足をめぐる見解の相違から分裂した。

 これにより、首相を支持する右派・宗教勢力(58議席)に「青と白」の一部を加えた連立政権が発足し、ネタニヤフ氏は当面続投する公算が大きくなった。

 「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長は16日、首相候補として野党各党61議員の推薦を得たことを受け、リブリン大統領に連立政権発足に向けた組閣作業に入るよう指示された。ガンツ氏は、国内で新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化しているため「緊急の挙国一致政府が必要だ」と訴え、リクードとの連立を模索。これに対し、「青と白」の一部議員は、汚職事件で起訴されたネタニヤフ氏の退陣を求めてきた経緯から、ガンツ氏の方針に強く反発した。

 26日には国会で新たな議長を選ぶ投票が行われ、ガンツ氏が賛成多数で選出された。ガンツ氏には、国会議長ポストを得ることで、より幅広い勢力を糾合したいという思惑もあったとみられ、リクードが賛成に回った。しかし、「青と白」は所属議員の対応が割れて一部が投票をボイコット、分裂が決定的となった。

 イスラエルのメディアによると、新政権では緊急事態下で政権の継続性を重視する観点から当面はネタニヤフ首相が続投し、4年の任期の途中でガンツ氏に首相の座を譲る方向で調整が進められているという。ただ閣僚ポストの配分などで難航する恐れもある。

 イスラエルでは政局の混乱が長期化し、昨年4月以降の1年間で総選挙が3度行われた。

2901チバQ:2020/03/28(土) 23:50:29
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200327-00000596-san-m_est

イスラエル、連立政権成立の兆し 野党側トップが方針転換


3/27(金) 21:06配信

産経新聞



 【カイロ=佐藤貴生】イスラエル国会(一院制、定数120)は26日、中道・左派の野党勢力を率いるガンツ元軍参謀総長を議長に選出した。ガンツ氏は収賄罪などで起訴された右派・宗教勢力を率いるネタニヤフ首相を批判してきたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、首相らと協力して連立政権を発足させ、政治の停滞を終わらせるべきだと判断したもようだ。

 ロイター通信によると、エデルステイン国会議長の辞任表明を受けて26日に行われた投票の結果、ガンツ氏が右派の票も集めて後任に選ばれた。同氏は「通常の日々ではなく、特別な決断が求められていた」と述べ、与野党を超えた政権を早急に成立させる必要があるとの考えを示した。

 イスラエルのメディアによると、当面はネタニヤフ氏が首相職にとどまり、来年9月にガンツ氏に交代する案が出ている。ただ、両者とも確認はしていない。ガンツ氏が主導する野党側最大勢力「青と白」の幹部らは、「戦わずに降伏した」などと同氏の方針転換に反発している。

 イスラエルでは昨年4月と9月に国会選が行われたが、過半数を制する連立が組めず、3度目となる国会選が今月2日に行われた。ネタニヤフ氏より多くの推薦を集めたガンツ氏が連立交渉を行っていたが、政治の空転が続く中で新型コロナの感染が広がり、政権の早期成立を求める世論が強まっていた。イスラエルの新型コロナ感染者は2600人以上、8人が死亡した。

2902チバQ:2020/03/28(土) 23:50:49
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200327-00000061-mai-m_est

イスラエル・ネタニヤフ首相続投へ 新型コロナで反対勢力転換「緊急的統一内閣を」


3/27(金) 17:24配信

毎日新聞







イスラエル・ネタニヤフ首相続投へ 新型コロナで反対勢力転換「緊急的統一内閣を」


ネタニヤフ首相=AP


 2日のイスラエル総選挙を受けて組閣を担当している中道政党連合「青と白」の共同代表、ガンツ元軍参謀総長は26日、これまでの「反ネタニヤフ首相」の方針を転換し、ネタニヤフ政権に合流する意向を示した。この日の国会で、新型コロナウイルスへの対応のため「緊急的統一政府」を目指す必要があると強調した。ネタニヤフ氏の支持勢力が国会の過半数を確保する見込みとなり、首相続投の公算が大きくなった。

 イスラエルメディアによると、今後はネタニヤフ氏とガンツ氏が交代で首相を務めるという。ガンツ氏のグループに有力ポストを割り振る形で連立協議が進むとみられる。

 ガンツ氏は26日のイスラエル国会で、ネタニヤフ氏率いる右派「リクード」を中心とする右派・宗教勢力の支持を得て賛成多数で議長に選出された。ガンツ氏は、ネタニヤフ氏側への歩み寄りについて、「今は正常時ではなく、特別な判断を強いられた」と説明した。

 ガンツ氏は総選挙後、定数120の過半数に当たる61人の野党議員から推薦を得て、リブリン大統領から組閣指示を受けていた。「青と白」は収賄罪などで起訴されたネタニヤフ氏の退陣を求めていたが、ガンツ氏の方針転換を受けて分裂する見込みだ。ガンツ氏と共に共同代表を務めるラピド氏は「戦わずして降伏し、ネタニヤフ政権に潜り込んだ」と、ガンツ氏を非難した。【エルサレム高橋宗男】

2903チバQ:2020/03/29(日) 02:25:53

https://www.sankei.com/world/news/200326/wor2003260016-n1.html
イスラム諸国、相次ぐモスク閉鎖 新型コロナ 厳戒、抗議、祈りの訪問…


2020.3.26 19:59|
 【カイロ=佐藤貴生、シンガポール=森浩】新型コロナウイルスの感染拡大を受け、イスラム教徒の多い中東やアジアの国々でモスク(イスラム教礼拝所)への立ち入りを禁じたり、宗教行事を中止したりする動きが相次いでいる。「礼拝」はイスラム教の宗教上の義務行為であり、モスクは人々の休息や情報交換の場ともなってきた。各国政府の措置には信徒からさまざまな反応が出ている。

 世界中の信徒が日々、その方角を向いて祈りをささげる第1の聖地、サウジアラビア西部メッカにあるカーバ神殿は今月上旬、信徒の訪問が禁じられた。メッカには国内外から年間800万人の巡礼者が訪れており、感染拡大を未然に防ぐ狙いだ。サルマン国王は25日、首都リヤドととともにメッカのロックダウン(都市封鎖)を命じた。

 米誌タイム(電子版)によると、イラン北東部マシャドや中部コムでは政府がシーア派の聖地への立ち入りを禁じたのに対し、16日には抗議する人々が聖地に押しかけ、警官隊ともみ合う騒ぎとなった。

 中東では、感染がコムを起点に周辺国へ飛び火したにもかかわらず、シーア派の法学者が統治するイランでは聖地やモスクでの礼拝禁止措置が遅れた。施設への立ち入り継続を求める熱心な信徒と、感染拡大阻止を求める世論の間で政府が板挟みになった形だ。

 中東最大の人口を抱え、全土に10万を超えるモスクがあるエジプトは21日になって、モスクやキリスト教の教会の使用禁止を命じた。ロイター通信によると、SNS上では決定が遅いとして政府への批判が多数出たという。


マレーシアでは、2月27日〜3月1日に開催されたイスラム教の大規模集会が国内最大のクラスター(感染者集団)となり、当局が対応に追われている。

 集会は首都クアラルンプールのモスクで行われ、国内外から約1万6千人(同国保健省発表)が参加。マレーシアでは23日現在、1518人の感染が確認され、うち943人がこの集会を感染源としている。海外からも約1500人が参加したとされ、帰国後の感染者も確認されている。

 保健当局を悩ませているのは、ミャンマーからマレーシアに逃れてきたイスラム教徒少数民族ロヒンギャが約2千人参加していたとみられることだ。ほとんどが不法滞在者であるため、追跡作業が難航している。

 ムヒディン首相は18日、イスラム教徒にとって重要な金曜日の礼拝を含む、すべての宗教行事の中止を決めた。

マレーシアでの感染拡大を受け、インドネシアでも20〜22日に予定されていたイスラム教の大規模な集会が中止となった。地元メディアによると、州政府などがモスクでの礼拝や集会を中止するよう呼びかけているが、徹底されていないという。地元ジャーナリストは「一部市民は『新型コロナウイルスと戦うために祈る』という趣旨で、むしろモスクに積極的に足を運んでいる」と話す。

2904チバQ:2020/04/05(日) 12:28:37
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200404-00000039-mai-int

ユダヤ教「超正統派」居住区で感染拡大 集団礼拝やめず 大家族で“密集”し生活


4/4(土) 22:16配信

毎日新聞







ユダヤ教「超正統派」居住区で感染拡大 集団礼拝やめず 大家族で“密集”し生活


新型コロナウイルス感染防止のためマスクを着けたユダヤ教超正統派の信者の男性=イスラエルのテルアビブ近郊で3日、AP


 イスラエルのユダヤ教超正統派住民の居住区で、新型コロナウイルスの感染が深刻化している。礼拝を優先し、政府が呼びかける「不要不急の外出禁止」などの情報を信じない人が多いことなどが背景にある。今後、大規模な集団感染を引き起こす可能性もあり、イスラエルのメディアは、超正統派にとって第二次大戦中のナチス・ドイツによる「ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)以降、最大の脅威」と警鐘を鳴らしている。

【図解】新型コロナ予防するには? すぐできる四つのこと

 超正統派が集住する地域で深刻なのが、イスラエルの中心商業都市テルアビブに近い人口約20万人のブネイブラクだ。4月2日までに、人口約90万人の最大都市エルサレムとほぼ同じ900人以上が感染した。

 イスラエルは建国時、国家統合のためユダヤ教の伝統を公的に守ることを約束し、超正統派に特別な地位を与えた。多くの男性が就労せずに宗教研究に没頭することを支援し、政府の補助金で生活する人も多い。出生率は6・0前後と高く、子だくさんの家族が2世代、3世代とアパートに「密集」して暮らすケースもあり、こうした生活環境も感染拡大の要因の一つとみられる。テレビやインターネットと距離を置き、政府や報道機関の情報よりも聖職者の言葉を信じる傾向もあり、政府がシナゴーグ(ユダヤ教会堂)での礼拝規制に踏み切った後も、超正統派居住区では礼拝が続けられていたという。

 現地メディアによると、感染症の専門家は2日に国会で証言し、「ブネイブラクの潜在的感染者は、人口の約40%に上っている可能性がある」と指摘した。事実なら、現在判明している感染者の80倍以上に当たる。

 当局は住民の検査拡大に努める。だが8〜15日のユダヤ教の祝祭「過ぎ越し祭」を前に、家族から隔離されることを恐れて検査を受けたがらない住民もいるという。

 イスラエル保健省は2日未明、超正統派政党「ユダヤ教連合」の党首を務めるリッツマン保健相と妻の感染・隔離を発表した。感染ルートは確認されていないが、地元テレビはリッツマン氏が「集団礼拝に参加していた」と報じている。

 政府はブネイブラクを事実上封鎖し、特別な許可がない限り出入りを許していない。イスラエルは3月中旬にいち早く全世界からの渡航を原則禁止する措置を取るなど、厳しい防疫態勢を敷いている。4月4日現在、感染者は7500人以上、死者は41人に上る。【エルサレム高橋宗男】

2905チバQ:2020/04/05(日) 22:07:44
https://www.sankei.com/world/news/200331/wor2003310001-n1.html
ドバイ万博、1年延期検討 新型コロナで運営委
2020.3.31 00:43国際中東・アフリカ
新型コロナ
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 アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ国際博覧会(万博)運営委員会は30日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、今年10月の開幕の1年延期を検討することで合意した。首長国通信が伝えた。

 ドバイ万博には日本を含む約190カ国・地域が出展し、2021年4月の閉幕までに約2500万人の入場が見込まれていた。フランス・パリの博覧会国際事務局(BIE)が最終決定する。 ドバイ万博は「心をつなぎ、未来を創る」をテーマに、中東の政治的な対立を超えたイベントを目指している。 25年に大阪・関西万博を控える日本政府も文化や価値観を伝える日本館を出展予定だった。(共同)

2906チバQ:2020/04/06(月) 19:01:20
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200406-00000554-san-m_est

住民の4割感染か イスラエルのユダヤ教超正統派地区 新型コロナ


4/6(月) 18:22配信

産経新聞



 【カイロ=佐藤貴生】ユダヤ教の戒律を厳格に守る「超正統派」が集中的に住んでいるイスラエル国内の一部地区で、住民の4割が新型コロナウイルスに感染している疑いが浮上した。シナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)の封鎖が遅れたほか、メディアへのアクセスが制限されているため、ウイルスに関する知識を得られなかったことが原因とみられる。政府は軍も出動させて隔離を進めるなど封じ込めを急いでいる。

 感染拡大が懸念されるのは、イスラエル西部の商都テルアビブに近いブネイ・ブラク地区。政府高官は住民約20万人のうち約38%が感染している疑いがあるとしている。

 イスラエルのメディアによると、地元のユダヤ教指導者が政府の勧告に耳を貸さず、シナゴーグや神学校を開放し続けてきた。政府は2日、同地区のシナゴーグなどの封鎖を決定。超正統派のリッツマン保健相も感染が判明している。

 3日には警官隊が同地区の出入りを禁じた。軍は地区内で食料や薬品などを配る一方、高齢の住民約4500人を隔離措置を施したホテルに搬送する予定だ。

 イスラエルの超正統派は教義を学ぶことが優先され、多くが兵役や納税の義務を免除されている。貧しい大家族がひしめくように建つ住居で暮らしており、一般社会とはまったく別の生活を送っている。

 イスラエル有力紙ハーレツ(電子版)などによると、超正統派の使用言語はイディッシュ語で、多くの人はイスラエルの主要言語であるヘブライ語が分からない。教義上の理由からテレビ、ラジオの視聴のほか携帯電話やインターネットの使用が制限されている。教義を最も重視する立場で、政府への反感から指示を聞かないケースもあるという。

2907チバQ:2020/04/07(火) 20:54:20
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200407-00000072-jij-m_est
イスラエル、全土封鎖へ ユダヤ教超正統派の感染拡大 新型コロナ
4/7(火) 14:21配信時事通信
イスラエル、全土封鎖へ ユダヤ教超正統派の感染拡大 新型コロナ
ひつぎを運ぶユダヤ教超正統派市民=5日、エルサレム(AFP時事)
 【エルサレム時事】イスラエルのユダヤ教超正統派市民の間で新型コロナウイルスへの感染が拡大している。

 政府の規制を無視して集団での礼拝や葬儀を続けるなどしたことが問題の背景にある。ネタニヤフ首相は6日夜、全土を封鎖する措置を7日から段階的に実施する意向を表明した。

 ネタニヤフ氏は感染抑制のため「ほかに選択肢はない」と述べ、市民に協力を求めた。

 イスラエルでは8日〜15日、ユダヤ教の祝祭「過ぎ越し祭」が予定されている。親族らが集まって食事を共にするのが宗教上の習慣だ。当局は今年については「同居の家族のみに限る」と訴え、祝祭が感染拡大の新たな引き金になるのを防ごうとしている。

 イスラエルでは9000人以上の感染が確認され、57人が死亡した。人口比で全体の10%程度の超正統派が感染者の約半数を占めるとされ、罹患(りかん)率はかなり高い。超正統派であるリッツマン保健相も2日、夫人と共に感染していることが判明した。

2908チバQ:2020/04/12(日) 16:18:26
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202004/CK2020041202000129.html
<新型コロナ>都市封鎖に二の足 感染拡大のエジプト・トルコ 経済停止の副作用懸念

2020年4月12日 朝刊
 【カイロ=奥田哲平】新型コロナウイルス感染拡大の封じ込め策として各国に広がるロックダウン(都市封鎖)だが、容易に採用できない国もある。エジプトのシシ大統領は七日、「全分野での業務停止には賛成しない。数百万人が苦境に陥る」と否定的見解を表明した。経済基盤が脆弱(ぜいじゃく)な途上国にとっては、かえって生活困窮者や政権批判が増す副作用が大きいからだ。

 感染者が千七百人超で増加傾向にあるエジプト。政府は八日、夜間外出禁止令の二週間延長を発表したが、欧州や中東諸国が取る終日の移動制限や経済活動の停止といった強制力を伴う都市封鎖には踏み切らなかった。

 首都カイロ中心部は飲食店が閉鎖されたものの、ほかの商店は営業中。日中は交通渋滞も起きる。紳士服店主ガマル・ジダンさん(58)は「例年ならラマダン(断食月)前の書き入れ時だが、売り上げは60〜70%減。全面的な外出禁止になれば、あらゆるビジネスが破綻する」と懸念する。

 エジプトは人口約一億人の三分の一が一日一・五ドル以下で暮らす貧困層だ。五百万人以上が日雇い労働に就き、経済活動の停止は即座に失職と困窮につながり、政府への不満が高まりかねない。政府は民間事業者に解雇や減給をしないよう要請。百五十万人を対象に三カ月間で計千五百エジプトポンド(約一万円)の給付を始めるが、十分ではない。

 一方、感染者が四万七千人超となったトルコでは、六十五歳以上と二十歳以下の外出禁止やマスク着用義務化などの対策を段階的に進め、その他の年代の自宅待機措置はあくまで要請にとどめてきた。エルドアン大統領は「どんな状況でも生産を続け、経済の車輪を回す義務がある」と感染防止とのバランスに苦慮しながらも、全面的な事業の停止を避けたい思惑だ。

2909チバQ:2020/04/12(日) 16:32:09
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202004/CK2020041102000174.html
<新型コロナ>湾岸諸国の外国人労働者 失職、自宅待機、差別懸念

2020年4月11日 朝刊


 【カイロ=奥田哲平】新型コロナウイルス感染拡大による景気後退が鮮明となる中、中東湾岸の産油国経済を支えてきた外国人労働者が苦境に陥っている。突然の失職や自宅待機が相次ぎ、排外意識が高まる兆候も出ている。

 サウジアラビアの首都リヤドで、配車サービス大手ウーバーの運転手として働くパキスタン人のキザンさん(26)は、電話取材に焦燥感をにじませた。「このまま仕事がなければ生活も家族への送金もできない」。政府は自国民の雇用維持のため、外国人運転手の登録を突然停止。一室に約二十人で暮らすキザンさんら多くの同胞が職を失った。

 湾岸協力会議を構成する六カ国は裕福な国家財政を背景に、主に建設業や飲食小売業をアジアやアラブ諸国からの働き手に依存してきた。国際労働機関(ILO)によると、世界の移民労働者の一割超の二千万人以上が六カ国で就労、全労働者に占める外国人は六カ国平均で七割を占める。

 クウェートの喫茶店に勤めるエジプト人のフセインさん(29)は、感染抑止策の営業停止で自宅待機中。経営者は週給四十ディナール(約一万四千円)を補償してくれているが、いつまで続くか分からない。「少しでも外出禁止に違反すれば、強制送還されてしまう」とおびえる。

 クウェートの著名俳優は三月末、「病院のベッドがなくなる前に、外国人を送り返すべきだ」と発言、物議を醸した。地元紙は、飲食業で働く外国人五十万人が失業状態で「不満が募れば、将来の時限爆弾になる」と政府に支援を促した。

 人口の80%以上を外国人が占めるカタールの首都ドーハでは、労働者の住居が集まる産業地区の一部で集団感染が発生。当局は一帯に警察官を配置して完全に封鎖した。労働者は二〇二二年のサッカーワールドカップ(W杯)の競技場建設現場などで働いていた。

 国際人権団体アムネスティは、封鎖地区の居住施設が過密状態にあり、上下水道やトイレも不足する劣悪な住環境と指摘。「感染予防と医療を差別なく受けられるようにしなければならない」と訴えている。

2910チバQ:2020/04/12(日) 22:47:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/26bc3fe39b44a64e866384eb5e7869bfdba0454e
公表死者数はメディア把握の6分の1 イラン、情報隠蔽に強まる不信
4/12(日) 22:00配信

産経新聞
 新型コロナウイルスの感染が中東で最も深刻なイランをめぐり、「感染者・死者数は実態より低く公表されている」との見方が強まっている。病院は検査キットやマスク、手袋などが足りず、統制不能な状況に陥っているようだ。国威発揚を優先したことで被害が深刻化した疑いがあり、国民の犠牲をかえりみず体制護持に固執する指導部の姿勢がうかがえる。昨年末からの反政府デモに続く新型コロナの感染拡大で、国民の指導部に対する不信感はさらに膨らんでいる。(カイロ 佐藤貴生)

■サッカー場で治療

 英BBC放送(電子版)は3月20日、イランでも新型コロナの感染が深刻なギラン、ゴレスタン、マザンダランの北部3州の複数の病院関係者の証言を匿名で報じた。

 それによると、患者が多すぎて対応できず、サッカースタジアムにベッドを運んで処置している地域がある。1日に平均5人が死亡しているという病院では、毎日の受診希望者300人のうち6〜7割が新型コロナに感染しているとみられるが、病状が重い者しか治療を受けることができず、統計には受診した者しか算入していないという。

 多くの医療関係者が死亡したとの証言もあった。国内メディアが手当てを受けている様子を放映した25歳の看護師が死亡した際、政府は「感染による死亡ではない」と述べたが、看護師団体はその発表を否定した。指導部に対する医療従事者の怒りの大きさを物語っているようだ。

 世界保健機関(WHO)によると、3月30日現在のイランの感染者は約3万8000人。死者は2600人を超えた。ただ、ある1日についてイラン政府が公表した感染による死者数は、BBCが調査で把握した人数の6分の1だったという。取材に応じた医師の一人は「病院勤務者の士気は極めて低い」と述べた。

■国民を動員せよ

 米国務省は3月下旬、「イランでは2月10日に63歳の女性が新型コロナに感染して死亡していた」と発表した。イラン政府が初の感染者が出たと発表したのは、それより1週間以上遅い2月19日のことだ。

 2月11日はイスラム教シーア派の法学者による政権奪取につながったイラン革命から41年となる記念日で、各地で国民を動員して祝賀行進が行われた。米国の発表が事実だとすれば、革命の大義である「反米」での団結と国威発揚をアピールするために感染の事実を隠蔽(いんぺい)した疑いが強い。

 また、イラン政府が初感染を公表した2日後の2月21日には国会選挙の投票が行われた。国民から信任されていることを示すため、指導部としては少しでも投票率を上げる必要があったといわれる。首都テヘランの20代の男子学生は「有権者を動員するため、政府が感染に関する情報を隠したとして、多数の批判がSNS上に出た」と話した。

 しかし、イランの最高指導者ハメネイ師らは米国を念頭に「生物化学兵器」が使われたと述べ、指導部の責任を認めていない。

 昨年11月にはガソリン値上げ、今年1月にはウクライナ旅客機撃墜の「隠蔽」を機に反政府デモが起き、体制の権威はすでに大きく傷ついている。国民に見透かされても感染拡大は「米国の仕業だ」と強弁せざるを得ない姿が、指導部の苦境を象徴している。

2911チバQ:2020/04/12(日) 22:48:44
■脅威軽視の代償

 BBCによると、イランに滞在した者の入国を発端に感染が広がった国は、イラクやペルシャ湾岸諸国など16カ国に上る。世界各地のシーア派信徒が訪れるイラン中部の聖都コムなどでは、聖職者が「聖地は癒しの場で、宗教的にも肉体的にも病を治すために訪れるべきだ」などと訴え、立ち入り禁止措置が遅れた。

 一連の経過からは、イラン指導部が新型コロナの脅威を過小評価していた可能性が浮かび上がる。

 米の制裁再開で経済低迷が深まるなか、周辺国が直行便停止や国境封鎖に乗り出し、イランの経済がさらに衰えることは必至だ。イランと同じくシーア派が人口の多数を占め、商取引などの面で頼りにしてきた隣国イラクとの関係にも陰りがみえる。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は3月中旬、長年イランで暮らしていた留学生やビジネスマン、建設労働者ら数万人のイラク人が、感染拡大で本国に帰国したと伝えた。イラク中部ナジャフでは、新型コロナの陽性反応が出たイランの外交官が隔離措置を拒否したため、本国に帰国させられたという。

 イラクでは昨年末、反政府デモを受けてアブドルマハディ首相が辞意を表明。2月初めにアラウィ元通信相が首相候補に指名されたが組閣を断念し、3月中旬に国会議員のズルフィ氏が首相候補になった。水面下で米とイランが激しい主導権争いを繰り広げているとみられる。

 バグダッドの50代の男性住民は「ズルフィ氏は経歴からみて米国に近いが、国会は親イランのシーア派議員が多く、首相として承認するかは疑わしい」とし、政治空転が続くとの見通しを示した。

 イラクでは昨年以降、内政干渉が度を越しているとして「反イラン」のデモが広がった。イラクの政治や経済を牛耳ろうとするイランへの反感はなおくすぶっており、新型コロナが両国関係の溝を広げる可能性もありそうだ。

2912チバQ:2020/04/12(日) 22:49:01
■脅威軽視の代償

 BBCによると、イランに滞在した者の入国を発端に感染が広がった国は、イラクやペルシャ湾岸諸国など16カ国に上る。世界各地のシーア派信徒が訪れるイラン中部の聖都コムなどでは、聖職者が「聖地は癒しの場で、宗教的にも肉体的にも病を治すために訪れるべきだ」などと訴え、立ち入り禁止措置が遅れた。

 一連の経過からは、イラン指導部が新型コロナの脅威を過小評価していた可能性が浮かび上がる。

 米の制裁再開で経済低迷が深まるなか、周辺国が直行便停止や国境封鎖に乗り出し、イランの経済がさらに衰えることは必至だ。イランと同じくシーア派が人口の多数を占め、商取引などの面で頼りにしてきた隣国イラクとの関係にも陰りがみえる。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は3月中旬、長年イランで暮らしていた留学生やビジネスマン、建設労働者ら数万人のイラク人が、感染拡大で本国に帰国したと伝えた。イラク中部ナジャフでは、新型コロナの陽性反応が出たイランの外交官が隔離措置を拒否したため、本国に帰国させられたという。

 イラクでは昨年末、反政府デモを受けてアブドルマハディ首相が辞意を表明。2月初めにアラウィ元通信相が首相候補に指名されたが組閣を断念し、3月中旬に国会議員のズルフィ氏が首相候補になった。水面下で米とイランが激しい主導権争いを繰り広げているとみられる。

 バグダッドの50代の男性住民は「ズルフィ氏は経歴からみて米国に近いが、国会は親イランのシーア派議員が多く、首相として承認するかは疑わしい」とし、政治空転が続くとの見通しを示した。

 イラクでは昨年以降、内政干渉が度を越しているとして「反イラン」のデモが広がった。イラクの政治や経済を牛耳ろうとするイランへの反感はなおくすぶっており、新型コロナが両国関係の溝を広げる可能性もありそうだ。

2913チバQ:2020/04/14(火) 11:54:04
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200413-00000044-kyodonews-int

トルコ、突然の外出禁止で混乱 内相が辞意、大統領は認めず


4/13(月) 11:37配信

共同通信



 【イスタンブール共同】トルコのソイル内相は12日、新型コロナウイルス対策の外出禁止を突然実施し、混乱を招いたとして辞意を表明した。大統領府によると、エルドアン大統領は「適切ではない」と辞任を認めなかった。外出禁止を巡っては市民が食料品店などに殺到し、一時パニック状態となっていた。

 ソイル氏は、全責任は自身にあり国民と「生涯忠誠を誓う大統領」に許しを願いたいとツイッターで辞意表明した。

 内務省は10日午後10時ごろ、翌11日午前0時から週末の2日間、最大都市イスタンブールや首都アンカラなど主要都市で市民の外出を禁止すると予告なく発表した。

2914チバQ:2020/04/19(日) 16:00:59
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202004/CK2020041802000245.html
<新型コロナ>断食は免除される? イスラム教徒困惑 「のどが乾燥感染しやすく」

2020年4月18日 夕刊


 【カイロ=奥田哲平】イスラム教のラマダン(断食月)が二十四日前後に始まるのを前に、中東諸国では新型コロナウイルスと断食を巡る議論が熱くなっている。感染予防のため断食中止を求める声に対し、宗教界は「義務が免除されるわけではない」との見解だ。

 一カ月にわたるラマダン期間中は日中の飲食が禁じられ、唾さえのみ込まない人もいる。中東メディアによると、エジプトのテレビ司会者やアルジェリアの政治家らが「のどが乾燥すれば感染しやすくなる」などと疑問を呈し、断食の中止を提案した。

 これに対し、スンニ派イスラム学の最高権威機関アズハルは、世界保健機関(WHO)に照会した結果、断食が感染を招くという説には医学的根拠がないとして「断食はイスラム教徒の必須」との声明を出した。エジプトの宗教布告機関はうがいを推奨し、「ウイルスと闘う医師や看護師は免除される」との見解を加えた。

 ラマダンでは通常、子どもや妊娠中の女性、病人らは義務が免除される。新型コロナの感染者は病人に当たる。イスラム諸国では集団感染を避けるためにすでにモスク(イスラム教礼拝所)が閉鎖され、タラウィーフと呼ばれるラマダンの特別礼拝も自宅で行うよう指示が出ている。

2915チバQ:2020/04/19(日) 16:04:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/14785acff2d9e9526354b62b793641725cf2c0d8
神を信じなくなった…超正統派ユダヤ教徒の「二重生活」 イスラエル
4/19(日) 9:04配信

AFPBB News

(c)AFPBB News

【4月19日 AFP】長い黒のコートを着た男性たちが近付くと、イスラエル人のシュムエルさんは顔を見られないよう下を向いた。

 エルサレム(Jerusalem)の歩道で近付いてきた男性たちと同様、シュムエルさんはヘブライ語で「ハレディ」と呼ばれるユダヤ教の超正統派の一員だ。

 だが苗字を伏せるとの条件で取材に応じた30代後半のシュムエルさんは、10年前に神を信じることをやめたと語った。AFPの取材班と会ったのは、超正統派ユダヤ教徒が宗教的理由から行くことができないバーだった。

 そこでシュムエルさんは、同じく信仰に疑いを持ちながらも、超正統派社会から孤立したくないために敬虔(けいけん)な教徒であるふりを続けたがっている知人らと会おうとしていた。

「私のことは誰も知らない。妻も、両親も、誰も」。夜、出かけるためにシュムエルさんはユダヤ教の伝統的な帽子を脱ぎ、水兵帽をかぶる。

■アヌーシム

 シュムエルさんのようにユダヤ教超正統派の厳格な戒律を内面的に放棄している人々は「アヌーシム」と呼ばれる。

「強いられた人々」という意味のこの言葉は、歴史的にはキリスト教の異端審問の時代に無理やり改宗させられたユダヤ教徒を指す。だが最近では、超正統派教徒であることを強いられているという感覚を反映するようになっている。

 宗教団体を離れた人々を支援する組織「ヒレル(Hillel)」の代表ヤイル・ハス(Yair Hass)氏は、イスラエル国内のアヌーシムの数は数万人に上ると推計している。

 超正統派の生活をあからさまに拒絶すれば「非常に高い代償を払うことになり」、家族から追放されたり子どもに会えなくなったりする。「このため中には、抜けることはせずに、二重生活を送る決心をする人がいる」のだという。

■道から外れると罰せられる社会

 シュムエルさんは少年時代から教え込まれた戒律に疑問を持ち始めた頃から、超正統派を信じなくなった。「今や自分にとって意味をなさない」。今では「カシュルート」と呼ばれるユダヤ教の食の戒律を破り、豚肉も食べている。

 バーに集まった知人らは内面では超正統派の教えを捨てたのかもしれないが、外見的には今も敬虔な教徒に見える。男性は巻き毛のひげをふさふさと生やし、女性は裾の長いドレスを着て、髪を隠すためのかつらをかぶっている。

 支援組織のハス氏いわく、超正統派の社会に残ろうとしながらも、内心そこから逃れたくてたまらない人々は「維持困難な状態」に陥る。「道から外れれば、非常に重い罰を受ける社会だ」

 シュムエルさんも「もし見つかれば、子どもも仕事も全てを失ってしまう」と話す。

■死の宣告

 エルサレム郊外の自宅で取材に応じたアビ・トフィリンクシ(Avi Tfilinksi)さん(43)は、超正統派ユダヤ教徒の組織ネトゥレイ・カルタ(Neturei Karta)を抜けて以来、6人の子どもと引き裂かれた生活を送っている。この厳格な一派は、真のユダヤ国家はメシア(救世主)の到来をもって建国されるべきだと信じており、イスラエルを異端とみなしている。

 トフィリンクシさんがラビ(ユダヤ教の宗教指導者)として送ってきた12年にわたる二重生活は、シャバト(安息日)に携帯電話のバイブレーションが鳴ったことで破綻し始めた。超正統派では安息日に電子機器を使うことは完全に禁止されており、兄弟たちはトフィリンクシさんがもっと多くのタブーを犯しているのではないかと疑ったのだ。

「父は家族全員を集めて喪の儀式を行い、私の死を宣言した」「誰からも何も盗んでいないし、誰かを傷つけてもいない。ただ別の人生を選んだだけだ。それなのにこんな風に私を罰するというのか?」。トフィリンクシさんは感情を押さえられない様子で言った。

 家族から追放されて3年後、トフィリンクシさんはエルサレムの市場で菓子を買うわが子たちを見かけた。「子どもたちが通るはずだと思って、次の道で待っていた」「私の声だと分かって、子どもたちは腕に飛び込んで来て私にキスをした。5分ほど泣いていた。またいつか会えることを願っているよと、子どもたちに伝えた」

 トフィリンクシさんは今、イベント会社で働きながらコメディアンを目指して何とかやっている。

 映像前半はテルアビブ近郊のブニ・ブラック(Bnei Brak)を歩く超正統派の教徒ら。後半は取材に応じた元指導者のトフィリンクシさんと、元教徒のイスラエリ・バティア・レオラ・デイル(Israeli Batia Leora Deil)さん。2月10、12日撮影。(c)AFPBB News

2916チバQ:2020/04/19(日) 22:02:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f6b6990aa3c97efa861ec3229d13c728cdadf89
イスラム教のラマダン 集団で食事・礼拝「3密」に厳戒
4/19(日) 20:22配信

産経新聞
イスラム諸国が新型コロナ対策に苦慮

 イスラム教の断食月(ラマダン)が23日ごろから世界各地で始まる。宗教上の義務であると同時に、日没後の食事や礼拝をともにすることで信徒同士の連帯が強まる期間だが、新型コロナウイルスが猛威を振るう今年は、感染拡大の防止とどう両立させるかでイスラム諸国の頭を悩ませている。(シンガポール 森浩、カイロ 佐藤貴生)



■クラスター化懸念

 「モスク(イスラム礼拝所)に行くことなく、家族と一緒に家で礼拝を行ってほしい」。ムスリム(イスラム教徒)が多数を占めるマレーシアではムヒディン首相が10日、ラマダン期間中の礼拝について国民にこう呼びかけた。

 ラマダン中、ムスリムの多くは日の出から日没まで飲食を断ち、夜にはモスク(礼拝所)などで集団礼拝を行う。ムヒディン氏は、これが感染拡大につながることを警戒している。

 マレーシアでは2月27日〜3月1日に首都クアラルンプールのモスクで行われたイスラム教の集会が大規模クラスター(感染集団)となり、東南アジア各地にウイルスを拡散させる結果を招いた。「同じ例を繰り返したくはない」(政府幹部)との危機感から、ムスリムが断食後の食事や買い物を楽しむ夜市の禁止も決まった。

■体力低下リスク

 断食行為そのものが、感染リスクを高めるとの懸念もある。

 中東関連のニュースサイトによると、アルジェリアの政治家は最近、空腹で体力が落ちるため断食を中止すべきだと主張。これに対し、SNS上には「(政治家ではなく)イスラム教や医学の専門家が判断する宗教上の問題だ」といった書き込みが相次いだ。

 宗教指導層の間でもさまざまな意見がある。

 スンニ派最高学府のアズハル大学(エジプト)は、「感染の危険性を高めるとの医学的証明がない限り、断食はやめるべきではない」とした上で、世界保健機関(WHO)と協議を続けているもようだ。

 また、イラクのシーア派最高権威シスターニ師は「日中に水を頻繁に飲んで感染防止に努めるべきだ、と(医師などが)いうのなら断食の必要はない」とし、一定の例外を認める意向を示した。

■消費に冷や水

 ラマダンは、宗教心が強まると同時に、1年で最も消費が高まる時期でもある。

 しかし、中東最大の人口を誇るエジプトでは、集団行動の自粛や夜間の外出禁止といった措置が取られており、市民が楽しみとする断食後の買い物が冷え込むのは必至。他国も同様の影響は避けられそうにない。

 また、エジプトではこの時期を狙って多くのテレビドラマやCMが制作されるが、人混みや夜間の撮影ができないなどの支障も出ている。出演を見合わせる俳優もいるといい、俳優団体トップのアシュラフ・ザキさんは電話取材に「期間中の放映を予定していたドラマの7割は中止か延期になると思う。ロケ現場には医療チームを同行している」と話した。

■帰省で移動活発化

 世界最大のムスリム人口を抱えるインドネシアでは、ラマダン明けの休暇期間は人の移動が活発化する。昨年は約1950万人が都市部から故郷に帰省した。

 インドネシア大学は、帰省者数が例年通りなら、首都ジャカルタがあるジャワ島の新型コロナ感染者は7月までに100万人に達すると予測。政府内では休暇中の移動禁止措置を求める声が上がったが、ジョコ政権は経済的な影響も考慮して見送った。

2917チバQ:2020/04/20(月) 13:58:41
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200420-35152631-cnn-int

イスラム政党指導者の葬儀に10万人、ウイルス拡散懸念 バングラデシュ


4/20(月) 13:40配信

CNN.co.jp



(CNN) 新型コロナウイルス対策として自宅待機や集会禁止の措置を取っているバングラデシュで18日、イスラム政党指導者の葬儀に10万人以上が参列し、ウイルス拡散の場となった可能性が懸念されている。

葬儀は東部ブラマンバリア県で行われた。首相補佐官と地元警察報道官が参列者の推定人数を確認した。

同国では感染拡大を抑えるため、6人以上の集会が禁止されている。

イスラム政党の責任者によると、ブラマンバリアへの道は当日、周辺の地域から徒歩で葬儀に向かう参列者らで埋め尽くされた。

警察はこれを阻止できなかったため、担当者と責任者が任務から外され、原因究明に向けた調査委員会が設置された。

バングラデシュで19日までに確認された感染者は2456人、死者は91人。ただし当局者らによると、検査キットが不足しているため、実際の人数はこれより多いとみられる。

2918チバQ:2020/04/20(月) 14:01:56
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200420-00000030-jij-asia

ガニ大統領が自主隔離 新型コロナ感染拡大に伴い アフガン


4/20(月) 12:01配信

時事通信



 【ニューデリー時事】英BBC放送は19日、アフガニスタン大統領府での新型コロナウイルス感染拡大に伴い、ガニ大統領が自主隔離を開始したと報じた。

 ガニ氏が感染しているかどうかは不明。大統領府の職員数十人が感染したためという。

 アフガンでは19日までに少なくとも996人が感染し、33人が死亡した。

2919チバQ:2020/04/21(火) 11:44:05
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200421-00010007-reutv-m_est
イスラエルで挙国一致内閣成立合意、ネタニヤフ首相が当面続投へ


4/21(火) 11:39配信

イスラエルのネタニヤフ首相と最大野党を率いるベニー・ガンツ元参謀総長は20日、挙国一致内閣を成立させることに合意した。今後18カ月間ネタニヤフ氏が続投し、その後ガンツ氏が首相に就任する。

イスラエルのネタニヤフ首相と、対立候補のベニー・ガンツ元参謀総長は20日、挙国一致内閣の成立で合意。1年に渡る政治的停滞が終結した。
ネタニヤフ氏の与党・リクードとガンツ氏の中道連合「青と白」は合意文書に調印した。
同国では昨年4月と9月、今年3月の3回にわたって総選挙が実施されたが、両党とも議会で過半数を獲得できなかった。
今回の合意に関する正式な詳細は現時点では明らかにされていない。ただ「青と白」の関係筋によると、今後18カ月間ネタニヤフ氏が続投し、ガンツ氏が2021年10月に首相に就任する見通し。ガンツ氏は首相就任まで国防相を務め、その同盟者数人も閣僚入りする見通し。
ネタニヤフ首相は過去11年間政権の座にあったが、汚職疑惑が浮上。選挙戦でガンツ氏は、刑事責任を問われている首相の政府には入らないと表明していたが、その後態度を変えた。

2920チバQ:2020/04/21(火) 11:45:31
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200421-00000506-san-m_est

イスラエル与野党、連立政権樹立で合意 コロナで政治停滞回避


4/21(火) 9:08配信

産経新聞



 【カイロ=佐藤貴生】イスラエルのネタニヤフ首相とライバルで野党陣営を率いるガンツ元軍参謀総長は20日、連立政権の樹立に向けて合意文書に署名した。イスラエルでは昨春以降、3度の国会選挙をへても新政権が発足せず、政治の停滞が続いていた。新型コロナウイルスの感染封じ込めのために与野党トップが歩み寄った。

 ロイター通信などが伝えた。新政権発足後、首相ポストは右派・宗教勢力を率いるネタニヤフ氏が1年半続投し、その後、中道・左派を主導するガンツ氏に交代する見通し。

 ネタニヤフ氏には昨春、収賄などの疑惑が浮上し、ガンツ氏は汚職疑惑がある首相とは組めないとして協力を拒否してきたが、新型コロナの感染拡大を受けて連立政権発足に前向きな姿勢に転じていた。

 イスラエルでは昨年4月と9月、今年3月に国会選が実施されたが、いずれも過半数を制する連立政権が成立せず、政治空転が続いていた。ガンツ氏は合意文書に署名した後、「4度目の選挙を回避した。コロナウイルスと戦う」などとツイッターに書き込んだ。

2921チバQ:2020/04/21(火) 14:08:32
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042000459&amp;g=int

ラマダン、感染抑止へ躍起 密集避け「礼拝は家で」―イスラム圏


2020年04月21日07時11分
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エジプトの首都カイロ郊外で、ラマダン(断食月)の日没後、無償提供された食事を楽しむイスラム教徒=2019年6月(EPA時事)

エジプトの首都カイロ郊外で、ラマダン(断食月)の日没後、無償提供された食事を楽しむイスラム教徒=2019年6月(EPA時事)

 【カイロ時事】イスラム教のラマダン(断食月)が24日前後に始まるのを控え、中東などのイスラム諸国では新型コロナウイルスの感染拡大抑止に躍起だ。例年は多数の信徒がモスク(イスラム礼拝所)などに集まり、飲食を共にする機会が増えるが、ウイルス拡散の温床になりかねない。各国で都市封鎖や外出自粛が広がる中、「礼拝は家で」との呼び掛けも広がり、1年で最もにぎわう祝祭期間の風景は一変している。

 ラマダンは、イスラム教の預言者ムハンマドが神(アラー)の啓示を受けた最も神聖な月とされ、信仰心が一段と高まる。イスラム教徒は日の出から日没まで飲食や喫煙を断ち、日没後は「イフタール」と呼ばれる豪華な食事を楽しみながら、祈りや歓談を夜通し続ける人であふれる。
 しかし、今年は新型コロナが影を落とす。中東各国では続々とモスクが閉鎖され、夜間を含む外出を禁止。それでも、感染リスクより信仰を重視する信徒が後を絶たないため、ラマダン期間中も厳しい規制は継続される見通しだ。
 聖地メッカとメディナを抱えるサウジアラビアの高位法学者評議会は、約18億人とされる世界中のイスラム教徒に向け、密集を避けて自宅での礼拝を要請。「人命を救うことは、神にさらに近づく偉大な行為だ」と訴えた。サウジは感染拡大がやまず、ラマダンで増加する巡礼者の受け入れも既に中断した。
 中東最大の人口を誇るエジプトでは、ラマダン中に富裕層や慈善団体の寄付などで街頭で無償提供されるイフタールが、感染抑止を理由に禁じられた。国民の3割を占める貧困層への打撃は大きく、日雇い労働者ムハンマド・アリさん(31)は「10日以上も仕事がなく、給料がもらえない。それに加えてイフタールの食事もなくなれば、本当に困窮してしまう」と嘆いた。

2922チバQ:2020/04/21(火) 14:21:25
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042100216&amp;g=int

改革に打撃 皇太子、求心力に影響―サウジ


2020年04月21日13時29分
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サウジアラビアのムハンマド皇太子=2019年6月、大阪(AFP時事)

サウジアラビアのムハンマド皇太子=2019年6月、大阪(AFP時事)

 【カイロ時事】世界屈指の産油国サウジアラビアにとって、原油相場の急落は「もろ刃の剣」だ。サウジの財政均衡に必要な原油価格は1バレル=80ドル超程度。暴落で原油収入が激減すれば、財政赤字は一層悪化する。事実上の最高権力者ムハンマド皇太子が主導する脱石油依存の改革にも打撃となりそうだ。

 サウジはロシアなどの産油国と歴史的な大規模減産で合意したが、価格暴落を招いてでも市場シェア確保を重視する姿勢は不変だ。価格下落の局面では、極めて安価なサウジの産油コストは強みともなるが、世界経済の安定より「自国優先」を貫く皇太子の強権的手法には、各国の反発や不信感が増す可能性もある。
 サウジでは原油暴落に加え、新型コロナウイルスの感染拡大も影を落とす。国際通貨基金(IMF)によると、2020年の実質GDP(国内総生産)予測はマイナス2.3%。首都リヤドが封鎖され、イスラム教の聖地メッカなどへの巡礼者受け入れも止めたため、19年のプラス0.3%から落ち込む。改革停滞と経済の低迷が重なれば、皇太子の求心力にも影響を及ぼしかねない。

2923とはずがたり:2020/04/21(火) 16:15:57


ネタニヤフ・ガンツ両氏、統一政府樹立で合意 イスラエル
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3279512.html
2020/04/21 03:43AFPBB News

ネタニヤフ・ガンツ両氏、統一政府樹立で合意 イスラエル

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相(左)とベニー・ガンツ国会議長。(c)Oded Balilty and JACK GUEZ / AFP

(AFPBB News)

【AFP=時事】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は20日、これまで対立していた野党指導者のベニー・ガンツ国会議長と緊急の統一政府を樹立する歴史的合意に至った。これにより、同国最悪の政治危機に終止符が打たれた。

 両氏は合意に基づき、今後3年間にわたり交代で政権を率いる。まずはネタニヤフ氏が1年半にわたり続投し、ガンツ氏が残る1年半、首相を務める。

 右派与党リクードの党首で、同国史上最も長期にわたり首相を務めるネタニヤフ氏は、この1年に行われた3度の総選挙でガンツ氏と対決。しかし両氏はいずれの選挙でも連立政権の樹立に必要な支持を得られずに終わった。先月2日の総選挙後には同国で新型コロナウイルスの感染が拡大し、統一政府樹立を求める声が高まっていた。

 レウベン・リブリン大統領から組閣を命じられたガンツ氏は先月、予想に反し国会議長に選出され、その立場を利用してネタニヤフ氏との合意を目指すと言明。ガンツ氏の決定を受けて、同氏が率いる中道野党連合「青と白」は分裂した。

 ガンツ氏の立場が弱まったことで、ネタニヤフ氏がこの1年半で4度目となる総選挙を実施するとの観測が広まっていたが、20日の合意により総選挙は回避された。 【翻訳編集】AFPBB News

2924チバQ:2020/04/22(水) 00:44:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/87ff503ced76f0e38c528c2d27508df32560e672
イスラエル与野党、連立政権樹立で合意 コロナで政治停滞回避
4/21(火) 9:08配信

産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】イスラエルのネタニヤフ首相とライバルで野党陣営を率いるガンツ元軍参謀総長は20日、連立政権の樹立に向けて合意文書に署名した。イスラエルでは昨春以降、3度の国会選挙をへても新政権が発足せず、政治の停滞が続いていた。新型コロナウイルスの感染封じ込めのために与野党トップが歩み寄った。

 ロイター通信などが伝えた。新政権発足後、首相ポストは右派・宗教勢力を率いるネタニヤフ氏が1年半続投し、その後、中道・左派を主導するガンツ氏に交代する見通し。

 ネタニヤフ氏には昨春、収賄などの疑惑が浮上し、ガンツ氏は汚職疑惑がある首相とは組めないとして協力を拒否してきたが、新型コロナの感染拡大を受けて連立政権発足に前向きな姿勢に転じていた。

 イスラエルでは昨年4月と9月、今年3月に国会選が実施されたが、いずれも過半数を制する連立政権が成立せず、政治空転が続いていた。ガンツ氏は合意文書に署名した後、「4度目の選挙を回避した。コロナウイルスと戦う」などとツイッターに書き込んだ。

2925チバQ:2020/04/24(金) 09:27:42
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200424-00000005-asahi-int

感染警戒でラマダン一変 夜の街で会食禁止、自宅で礼拝


4/24(金) 6:00配信

朝日新聞デジタル







感染警戒でラマダン一変 夜の街で会食禁止、自宅で礼拝


断食月を前に墓地でお祈りをするイスラム教徒たち=2020年4月23日、ジャカルタ、ロイター


 イスラム教徒が日の出から日没まで一切の飲食を断つ、ラマダン(断食月)が始まる。例年は大勢で食事をして夜の街がにぎわうが、新型コロナウイルスの影響で、今年は様相が一変しそうだ。それでも、人が集まることによる感染拡大が懸念されている。

【写真】ジャカルタにあるイスラム教のモスク。床に60センチ〜1メートル間隔で黒いテープが貼られ、距離を取って礼拝することを認めている=2020年4月23日、リツキ・アクバル撮影

 中東最大の人口約1億人の9割をイスラム教徒が占めるエジプトは、24日にラマダン入りする。いつもはこの時期になると、商店や家の軒先に色鮮やかなランタンが飾られるが、今年は少ない。カイロ近郊のギザ県でランタンを売るムハンマド・ガズリさん(34)は「みんな外出しないから、物が売れない」と嘆く。昨年と比べ、売り上げは8割減ったという。日没後に食事を振る舞うテーブルが街中に設けられ、若者が夜更けまでカフェなどに集うのも恒例だが、夜間の外出禁止令がラマダン中も継続される。

 イスラム暦で神聖な月とされるラマダンは約1カ月間続く。断食は信徒に課せられた「五行」の一つで、日中に飲食を断つことで貧しい人を思いやる気持ちを育み、神の恵みに感謝する。家族や親戚らと食卓を囲む「イフタール」(日没後の食事)を楽しみ、夜遅くまで人々が買い物に繰り出す。

 新型ウイルスの影響でモスク(イスラム礼拝所)や商業施設が閉鎖されている国も多いが、ラマダンは信仰心が高まる時期でもある。宗教や伝統を重んじてモスクでの礼拝や外出をする人が増えれば、感染リスクが高まるとの懸念がある。国連のグテーレス事務総長は11日、ラマダンなどの宗教行事について、「家族が集まり、抱きしめ握手をする機会だが、今はこれまでとまったく違うときだ」と訴えた。
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朝日新聞社

2926チバQ:2020/04/24(金) 09:43:23
https://digital.asahi.com/articles/ASN4R6TK8N4RUHBI00Z.html?pn=6
ラマダンの様相一変 コロナか信仰か、悩むイスラム教徒


有料記事 新型コロナウイルス

カイロ=北川学、ジャカルタ=野上英文、ドバイ=高野裕介
2020年4月24日 6時00分 イスラム教徒が日の出から日没まで一切の飲食を断つ、ラマダン(断食月)が始まる。例年は大勢で食事をして夜の街がにぎわうが、新型コロナウイルスの影響で、今年は様相が一変しそうだ。それでも、人が集まることによる感染拡大が懸念されている。

 中東最大の人口約1億人の9割をイスラム教徒が占めるエジプトは、24日にラマダン入りする。いつもはこの時期になると、商店や家の軒先に色鮮やかなランタンが飾られるが、今年は少ない。カイロ近郊のギザ県でランタンを売るムハンマド・ガズリさん(34)は「みんな外出しないから、物が売れない」と嘆く。昨年と比べ、売り上げは8割減ったという。日没後に食事を振る舞うテーブルが街中に設けられ、若者が夜更けまでカフェなどに集うのも恒例だが、夜間の外出禁止令がラマダン中も継続される。

 イスラム暦で神聖な月とされるラマダンは約1カ月間続く。断食は信徒に課せられた「五行」の一つで、日中に飲食を断つことで貧しい人を思いやる気持ちを育み、神の恵みに感謝する。家族や親戚らと食卓を囲む「イフタール」(日没後の食事)を楽しみ、夜遅くまで人々が買い物に繰り出す。

 新型ウイルスの影響でモスク(イスラム礼拝所)や商業施設が閉鎖されている国も多いが、ラマダンは信仰心が高まる時期でもある。宗教や伝統を重んじてモスクでの礼拝や外出をする人が増えれば、感染リスクが高まるとの懸念がある。国連のグテーレス事務総長は11日、ラマダンなどの宗教行事について、「家族が集まり、抱きしめ握手をする機会だが、今はこれまでとまったく違うときだ」と訴えた。

 聖地メッカを抱えるサウジアラビアは、ラマダンの礼拝をモスクでなく自宅で行うよう求めている。聖地への巡礼も原則停止している。世界最多の信徒がいるインドネシアではテレビ会議システムを使って指導者の言葉を流して家から礼拝したり、日没後の食事をウェブで共有したりする動きが相次ぐ。一方、4月初旬に当局が禁じたモスクでの礼拝を無視して警察と衝突する騒ぎが起きたパキスタンは人と人の間に約2メートルの間隔を取ることなどを条件に、モスクでの集団礼拝を認めた。


ここから続き

 湾岸諸国ではモスクで数百人が集まって食事が振る舞われるのが恒例だが、今年はその多くが中止になるとみられる。また、アラブ首長国連邦(UAE)などでは例年、ホテルやレストランが特別メニューで競い合うが、営業が許可されていない。消費が活発になる期間でもあり、経済への影響も大きい。

 断食と新型ウイルスをめぐる宗教界の見解も注目を集める。エジプトにあるスンニ派の権威アズハルは、感染を防ぐための水分補給は科学的根拠がなく断食を破る理由にはならないとしている。一方、イラクのシーア派最高権威シスターニ師は、水を飲まないことで感染の危険が高まるのであれば、飲んでも構わないとの見解を示した。

 ラマダン後には大型連休も控えており、例年は帰省や旅行で人の動きが活発になる。インドネシア政府は連休の一部を年末に移し、帰省を禁止した。当初は自粛要請にとどめるつもりだったが、「住民の24%が帰省する」との運輸省調査を受け、ジョコ大統領が感染拡大リスクとして「とても大きい数字だ」と懸念した。(カイロ=北川学、ジャカルタ=野上英文、ドバイ=高野裕介)

2927チバQ:2020/04/24(金) 17:05:00
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200424-00000022-jij_afp-int

UAE、ラマダンに合わせ飲食店など再開認める モスク閉鎖は継続


4/24(金) 16:28配信

AFP=時事







UAE、ラマダンに合わせ飲食店など再開認める モスク閉鎖は継続


アラブ首長国連邦のドバイで、新型ウイルス対策の封鎖措置を受けて臨時休業中の店舗の前を歩くマスク姿の男性(2020年4月15日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」が24日に始まるのを前に、アラブ首長国連邦(UAE)は23日、新型コロナウイルス対策として先月から導入していた外出制限措置を緩和し、ショッピングモールやカフェ、レストランの営業再開を認めると発表した。

 国営首長国通信(WAM)が伝えた政府発表によると、午後10時〜翌午前6時までの外出禁止令は継続されるが、24日正午からショッピングモールは1日当たり10時間の営業が認められ、スーパーマーケットや飲食店、食料雑貨店、薬局は24時間営業が可能となる。

 ただ、モスク(イスラム礼拝所)はラマダン期間中を通じて閉鎖される。

 UAEを構成する首長国のうち、1日24時間の徹底した外出禁止措置を敷いていたのはドバイ(Dubai)のみで、残る6首長国は夜間のみ外出を禁止していた。

 ドバイ当局によれば、家族向け娯楽施設は今後も閉鎖を継続するが、レストランとホテルは従業員の勤務を平常の3割に減らすことを条件に営業を認める。レストランやカフェでは、水たばこやビュッフェ形式の食事の提供は禁止され、客にはソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の順守が義務付けられる。

 地下鉄などの公共交通機関の運行は26日に再開する。

 市民には常にマスク着用が義務付けられ、違反者には罰金1000ディルハム(約2万9000円)の罰金が科される。【翻訳編集】 AFPBB News

2928チバQ:2020/04/24(金) 17:09:31
https://www.sankei.com/world/news/200424/wor2004240017-n1.html

中東諸国ラマダン入り、コロナ対応に苦慮 DV増加に警鐘も


2020.4.24 11:12|国際|中東・アフリカ


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 【カイロ=佐藤貴生】エジプトなどの中東諸国は24日、ラマダン(断食月)入りした。健康なイスラム教徒は約1カ月間、日の出から日没まで飲食を禁じられる。各国は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、モスク(礼拝所)の封鎖などの対策を行っているが、友人や親族が集まって旧交を温めるのがこの時期の習わしで、感染封じ込めに向けて正念場を迎えた。

 3月下旬から夜間外出禁止令を出しているエジプト政府は今月23日、ラマダン期間中の外出禁止の開始時刻を1時間遅らせ、午後9時からにすると発表した。

 期間中は日没後、見知らぬ者同士が街頭に並んだテーブルに集まり、富裕層が振る舞う食事を食べるのが通例で、政府は集団感染につながるとして今年は禁止すると命じた。だが、夜間の外出禁止の緩和で知人らとの住宅での会合の時間は長くなる恐れがある。「人と人の距離を保つ社会的距離(ソーシャルディスタンス)が守られない」(カイロ在住の46歳主婦)と批判する向きもある。

 サウジアラビアやイラクも期間中の外出禁止を一部緩和する。不自由な暮らしに断食が加わり、国民の精神的苦痛が倍増しかねないことに配慮した形だ。ただ、こうした判断が感染封じ込めと両立するかは見通せず、各国とも難しい判断を迫られている。

2929チバQ:2020/04/26(日) 00:33:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a017dfa77129fb24887f8c613c82eed88d69e97
サウジアラビア、むち打ち刑廃止 最高裁が声明
4/25(土) 19:50配信

時事通信
2015年の「サハロフ賞」を受賞したサウジアラビアの人権活動家ライフ・バダウィ氏=2012年、ジッダ。家族提供(AFP時事)

 【リヤドAFP時事】サウジアラビア最高裁が、むち打ち刑廃止を宣言したことが分かった。

【写真特集】江戸捕物の世界

 AFP通信が25日、最高裁の声明を確認した。むち打ち刑は、人権団体から強い批判を受けてきた。

 声明は、改革の目的として「世界の人権基準に合わせる」と明記。不倫から殺人まで、むち打ちを命じることができた刑罰は今後、罰金や禁錮、奉仕活動に代えていく。

 サウジでは2014年、人権活動家ライフ・バダウィ氏に禁錮10年とむち打ち1000回が言い渡された。バダウィ氏は翌年、人権の擁護者として欧州議会から「サハロフ賞」を贈られた。

2930チバQ:2020/04/26(日) 08:00:48
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042400677&amp;g=int
イラン、対米緊張再び 挑発激化、コロナ批判回避か
2020年04月25日07時24分


22日に発射されたイランの軍事衛星とみられるロケット=イランプレス提供(AFP時事)
22日に発射されたイランの軍事衛星とみられるロケット=イランプレス提供(AFP時事)

 【カイロ時事】イランが、敵対する米国への挑発と取れる行動を活発化させ、再び両国間の緊張が増している。今月中旬にイランの革命防衛隊の艦艇がペルシャ湾航行中の米軍艦艇に異常接近したほか、22日にはイラン初の軍事衛星の打ち上げに成功。イラン、米国ともに新型コロナウイルス感染拡大で混乱する中、イラン側が感染拡大への対応不手際をめぐる市民の批判の矛先を変えるため、軍事威嚇を強めているとの見方も出ている。
 トランプ米大統領は22日、ツイッターで「イランの軍艦が米国の船に嫌がらせをすれば、砲撃し破壊してよいと海軍に指示した」と警告。革命防衛隊の艦艇11隻が度重なる警告を無視して米艦艇6隻に約9メートルまで近づき、進路を妨害したことへの怒りをぶちまけた。これに対し、革命防衛隊のサラミ司令官は23日、「ペルシャ湾でイランの船舶を脅かす米軍テロリストは破壊する」と応酬した。
 軍事衛星の打ち上げにも、米国は「国連安保理決議違反だ」と猛反発している。衛星を軌道に乗せる技術は、核弾頭搭載可能な長距離弾道ミサイル開発に応用が可能だ。さらに、軍事衛星でイラクやサウジアラビアなど近隣国に駐留する米軍基地が偵察される可能性も懸念しているもようだ。米宇宙軍は「われわれは世界一の諜報網で監視している。イランの侵略を抑止し、防御する能力に自信がある」とけん制した。
 イランは中東で最初に新型コロナウイルス感染が広がり、公式発表でも既に感染確認者が8万7000人、死者は5500人に達する。米国家安全保障会議(NSC)は23日、ツイッターで「新型ウイルスで国民が苦しみ死んでいる中で、イラン指導部は資金と資源の浪費を自慢している」と批判。一方、イランのザリフ外相は「米軍は5000人以上の感染者に襲われている。トランプ氏はどう喝にかまけるのではなく、彼らの世話をすべきだ」と反論した。

2931チバQ:2020/04/26(日) 18:45:22
https://digital.asahi.com/articles/ASN4R410LN4QUHBI011.html?pn=12
「鎖国」即断、緩まぬ国民性 これがイスラエルの底力か
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2020年4月25日 12時00分
「もはや要請ではない 命令です」
 長い長い1カ月だった。イスラエルでの外出禁止令のことだ。罰則付きの厳しい制限のもと、自宅で息を潜める生活が続いた。感染のピークを越え、外出禁止が段階的に解除され始めたいま、国全体で耐え忍んだ日々を振り返ってみたい。

 政府が外出禁止令を出したのは、3月19日のことだった。テレビの向こうで、ネタニヤフ首相が言った。

 「国民の皆さんは、家にとどまって下さい。もはや要請ではありません。命令です」

 あの頃、まだ国内の死亡者は0人だった。

 「感染者は倍増している。多くの死者が出ます」と首相は訴えていた。正直、大げさ過ぎると思っていた。

 翌日、88歳の男性が死亡した。初の死者だった。2日後には感染者が1千人を超え、人口が10倍以上ある日本の感染者数を一気に抜き去った。

 通りから人が消え、ふだん食料品の買い出しに通っていた市場は閉鎖された。「外出は自宅から100メートルの範囲まで」「違反者には罰金」――。規制はどんどん強まった。短い外出でも、パスポートを持ち歩くのが習慣になった。

 ちょうど、日本では東京五輪の延期が決まったころの話だ。ネットで流れてくる満員電車の光景を見ながら、「別世界のようだ」と感じたのをよく覚えている。

 毎晩、午後8時ごろになると首相がテレビ画面に現れる。「皆さん、いまは運命の1週間です」。生中継でスピーチが流れる。家の中に閉じこもっていても、なんとなく国民が一体になって戦っている雰囲気があった。

 紛争地に生きる国だからだろう。国家としての危機意識の高さをまざまざと見せつけられた。

ここから続き
 政府は判断が早かった。

 外国人の入国禁止に踏み切ったのは、3月9日。おそらく、先進国では初めてだった。「鎖国」とも揶揄(やゆ)された。この鎖国政策は、のちに多くの国が追従することになる。「当時は批判されたけれど、いまや誰が正しかったか明白だろ」と保健省幹部に言われたが、ぐうの音も出ない。

 首相は常々、「やらないより、やり過ぎた方がいい」と言っていた。今回ばかりは、その発想は正しかった。

2932チバQ:2020/04/26(日) 18:46:37
国民の4割弱「もっと厳しく」
 国民の意識も違った。

 実は、イスラエルでも政府が2・4兆円規模の経済対策を打ち出したのは、外出禁止令から11日後のことだった。すでに失業者(無給休暇を含む)は100万人を超え、失業率が4%から24%に跳ね上がっていた。

 それでも、不思議なことに大きな反発は起きなかった。当時の世論調査では、政府の対策について「適切」と答えたのが53%。36%は「厳しさが足りない」とまで回答した。

 なぜなのだろう。知人の1人は「この国は戦争になると、右も左も団結するんだ」と言った。

 そんなイスラエルでさえ、ウイルスとの闘いには苦戦した。

 感染者はじわじわと増え続け、4月10日には1万人を超えた。

 タイミング悪く、ユダヤの祭日を迎えた頃だった。日本のお正月のように、祖父母から孫までが一緒に食卓を囲むのが伝統だ。「絶対に集まらないで」と政府は呼びかけ、その晩は全土が封鎖された。

 我慢が続いた。死者は100人を超えた。首相の会見は毎晩ように続き、目立った「緩み」も起きなかった。

 スーパーの前には2メートルおきに人々が並び、1人が出るごとに、1人が入店する。店員に指示されなくても、習慣になった。以前は見たこともなかったマスク姿も、いまは着用しない方が目立ってしまう。

 4月18日、政府は外出禁止令を一部解除することを決めた。重症者の数が減少に転じたのが決め手だった。発令から、丸1カ月がたっていた。

徹底しても苦戦 感染力は強い
 他国の様子を報道でみる限り、イスラエルは政府が私権の制限にまで踏み込み、外出禁止をかなり厳しく守っていた国と言っていいだろう。

 それでも、1カ月かかった。ゼロだった死者数は、200人に近づこうとしている。感染者は600人から1万3千人になった。重症者数を示すグラフのカーブは上がり続け、下向きに転じるまで1カ月。できることは、ただ家にいることだけだった。

 制度から国民性まで、日本と対照的なイスラエルをまねすればいいとは思わない。ただ、ここまで徹底しても苦戦するほど、ウイルスの感染力は強い。それは言えるだろう。

 イスラエルではこれから、深刻な経済打撃に襲われると懸念されている。外出禁止令も、恐る恐る解除し始めたばかりだ。油断は禁物。マスク着用は義務だし、ジョギングも自宅から500メートルの範囲に限られる。ショッピングモールなどは営業禁止が続く。

 それでも、どこか国内の雰囲気は前向きになってきた。日本もどうか、うまく正念場を乗り切って欲しいと思っている。(エルサレム=高野遼)

     ◇

 新型コロナウイルスの脅威に、いま世界が直面しています。感染の状況や向き合い方が異なる各国の様子は、日本に住む私たちにとって大切な教訓を含んでいるはずです。各地で暮らす特派員が、自らの体験を通して世界の現状を伝えます。

2933チバQ:2020/04/27(月) 09:34:44
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200426-00010000-wedge-m_est

難航するイスラエルの連立政権


4/26(日) 12:12配信

Wedge







難航するイスラエルの連立政権


sezer ozger/iStock / Getty Images Plus


 イスラエル政治は混迷に次ぐ混迷を続け、昨年4月、9月、本年3月の総選挙を経ても、連立政権ができないという状況にあった。コロナウイルスが拡大する中、3月下旬に、野党連合「青と白」の党首ガンツ元参謀総長は結局、ネタニヤフとのいわば共同政権を樹立する決断をした。合意によれば、ネタニヤフは今後18か月間イスラエルの首相にとどまり、その後、ガンツがイスラエル首相になることになる。
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 合意に対しては賛否が分かれている。今回のガンツの決断を支持する人々もいるが、ガンツの決断に強く反対している人々もいる。例えば、同じワシントン・ポスト紙でも、4月1日付けの社説‘Netanyahu’s chief rival agrees to join him in government. It’s a patriotic move.’はガンツの決定は愛国的で現実的であると評価したのに対し、イスラエルのジャーナリストゲルショム・ゴレンバーグは‘Benny Gantz just sold out Israel’s perilously ill democracy’(ベニー・ガンツはイスラエルの危機的に悪化した民主主義を売り渡した)との論説を同紙に寄せ、ガンツの決断を強く批判している。社説は、ガンツが新政権で外相を務めるのではないかとして、トランプとネタニヤフが発表した「出来の悪い」中東和平案が修正されることに期待を示している。

 ガンツの決断で「青と白」党はほぼ真二つに分裂した。その結果、今後できる連立政権の基盤は、ネタニヤフのリクードとその友党、「青と白」党のガンツ支持派からなることになるが、ガンツ支持派は政権基盤全体の3分の1にも満たないことになる。

 ガンツが18か月後の首相交代の約束をネタニヤフに守らせられるのか、あるいは、上記WP社説が言うように、ネタニヤフの西岸入植地やヨルダン渓谷併合のような2国家解決をほぼ不可能にする危険な措置を止められるのか。ガンツがそうしようとするのは確実であるが、イスラエルの閣議決定は全会一致ではなく、多数決で行われる。政権の基盤でガンツ派は「青と白」の分裂の結果、3分の1程度にとどまるので、どこまで主張を通せるのか、疑問がある。 

 ガンツがアラブ共同リスト(アラブ政党の連合体)を含む支持者を自らの連立政権の基盤とすることが良かったのではないかとも思われるが、それには「青と白」党内で強い反対があり、できなかったのであろう。ラビン元首相はアラブ系議員をも連立の基盤にしたが、ガンツにはそれは無理であったということであろう。

 この新政権の合意はようやくできたものであり、イスラエルの政治が正常化することが望ましいが、そうなるとの見通しを持ちがたい事情もたくさんある。ガンツは4月11日に連立交渉の難航を理由にリブリン大統領に対し4月13日の組閣期限を延長するよう要請した。しかし要請は拒否された。リブリン大統領は、ガンツの組閣期限が切れた場合は、国会に対して3週間以内に新たな首相候補を選ぶよう求めた。今後も政権内部で揉める状況が継続するように思われる。
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岡崎研究所

2934チバQ:2020/04/28(火) 15:26:16
5751: チバQ :2020/04/27(月) 09:46:11 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200427-00000010-reut-asia

イエメンの分離派、南部の自主支配を宣言 内戦深刻化も


4/27(月) 9:04配信

ロイター







イエメンの分離派、南部の自主支配を宣言 内戦深刻化も


 4月26日、内戦が続く中東のイエメンで、アラブ首長国連邦(UAE)が支援する分離派「南部暫定評議会」(STC)が南部アデンなどを自主支配すると宣言した。写真はSTCのエンブレム。2019年8月、イエメンのアタークで撮影(2020年 ロイター/Ali Owidha)


[アデン 26日 ロイター] - 内戦が続く中東のイエメンで26日、アラブ首長国連邦(UAE)が支援する分離派「南部暫定評議会」(STC)が南部アデンなどを自主支配すると宣言した。これに対し、サウジアラビアが支援するハディ暫定政権は「悲惨な結果」を招くことになると警告した。

イエメンではハディ暫定政権と親イラン武装組織フーシ派との対立による内戦状態が続いており、サウジ主導のアラブ有志連合が暫定政権の後ろ盾となってきた。UAEもサウジと共闘してきたが、STCと暫定政権の対立によって争いは三つ巴の様相を呈している。一方、国連は、新型コロナウイルス感染拡大に対応するため、停戦を呼び掛けている。

STCは26日、ハディ暫定政権が拠点とする港湾都市のアデンに進攻。同政権はフーシ派によって首都サヌアから追放されている。

STCは声明で、アデンと南部の全ての行政区域を自主支配すると宣言。ハディ暫定政権と政権の支配下にある南部の少数の地域はこれを拒否する声明をそれぞれ出した。

暫定政権のハドラミ外相は、STCは、昨年の停戦と権力分担に関する合意から完全離脱し、武装反乱を再開させたも同然だと批判。「このような宣言の危険で悲惨な結果に自らが直面することになる」と警告した。

STCの幹部は、ハディ暫定政権が同合意を骨抜きにしたと主張し、同政権は腐敗し、政権運営を誤っていると改めて指摘した。

ハディ暫定政権は国連の要請を受け、新型コロナ感染拡大への対応に注力するために一方的な停戦を宣言。24日に停戦期間を延長したが、国内の大半の主要都市を掌握するフーシ派はこれを受け入れておらず、戦闘は続いている。

2935とはずがたり:2020/04/30(木) 04:38:16
神を信じなくなった…超正統派ユダヤ教徒の「二重生活」 イスラエル
2020年4月19日 9:00 発信地:エルサレム/その他 [ 中東・北アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3273603?utm_source=nttresonant&amp;utm_medium=news&amp;utm_campaign=txt_link_r2

2936チバQ:2020/04/30(木) 17:17:01
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020043001000674.html
シリアで爆発テロ、死者50人超 ラマダン期間、にぎわう市場近く

2020年4月30日 08時36分


 【ドバイ共同】シリア北西部アフリンで爆弾を積んだタンクローリーが爆発したテロで、シリア人権監視団(英国)は29日、死者が52人になったと明らかにした。11人は18歳未満だったとしている。

 爆発テロは28日、街中心部の市場近くで発生した。イスラム教のラマダン(断食月)の期間に入っており、地元報道によると、当時は日没後に取る食事の準備のため多くの人でにぎわっていた。

 アフリンを勢力下に置くトルコは、敵視する少数民族クルド人の民兵組織「人民防衛部隊(YPG)」の犯行だと非難している。

 監視団によると、トルコが支援するシリア反体制派の戦闘員12人も死亡した。

2937チバQ:2020/04/30(木) 18:51:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/3900240b78a3cc9fe71579c622eca3523d1d0cdd
経済危機のレバノン、コロナ封鎖で状況悪化 衝突相次ぐ
4/30(木) 16:02配信

AFP=時事
レバノン北部トリポリで軍と衝突し、燃えるごみ箱の横に集まったデモ参加者ら(2020年4月28日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】経済危機が悪化しているレバノンで29日、新型コロナウイルス対策で外出が制限されているにもかかわらず、3日連続となるデモ隊と軍の衝突があった。銀行に放火したり現金自動預払機(ATM)を破壊したりするデモ参加者も見られ、これまでに男性1人が死亡、デモ隊と兵士ら数十人が負傷した。

 非難の的となっているレバノン中央銀行のリアド・サラメ(Riad Salameh)総裁は29日、経済危機に対する改革が不十分だとして政府を批判したが、その数時間後に再びデモ隊と軍の衝突が発生した。

 1975〜90年の内戦以降で最悪の経済危機に見舞われているレバノンは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため導入された封鎖措置でさらに状況が悪化している。

 通貨の急落と物価の高騰によりデモは激化。北部トリポリ(Tripoli)で27日夜に発生した衝突では、兵士が発射した弾丸に当たって男性1人が死亡した。

 地元メディアによると、南部の港湾都市サイダ(シドン、Sidon)では、デモ隊が市内にあるレバノン中央銀行の支店に火炎瓶や爆竹を投げつけた。

 サラメ総裁は29日、高まる怒りの声に応え異例のテレビ演説を行い、政治的理由で実現していなかった改革を実行すると政府が約束したため国が必要としている資金の一部を提供したと述べ、中央銀行を擁護した。レバノンでは近年、政府や大統領、議会が十分に機能できない状態が続いている。【翻訳編集】 AFPBB News

2938チバQ:2020/05/02(土) 09:35:10
https://www.sankei.com/world/news/200501/wor2005010017-n1.html
レバノンでデモ隊衝突 感染防止で経済逼迫、アフリカでも

2020.5.1 11:36
 【カイロ=佐藤貴生】中東レバノンで新型コロナウイルス対策により破綻状態の経済がさらに悪化し、民衆が抗議デモを行って治安部隊と衝突した。同様の事態はアフリカ諸国でも起きており、貧困層が多い地域で感染防止と経済活動をどう両立させるかという課題が浮き彫りになっている。

 レバノン北部トリポリでは4月27日、民衆が銀行に爆発物を投げ込むなどして抗議デモを行った。デモは南部サイダなどに飛び火して3日間続き、少なくともデモ参加者1人が死亡して軍兵士40人が負傷した。

 カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは、デモ隊の男性が「このままでは飢えてしまう」などと兵士に訴える様子を放映した。

 レバノンでは3月から外出制限を実施して感染を防止してきた。だが、買い物のため多くの国民が外出するラマダン(断食月)を迎え、27日に夜間の外出制限の一部緩和が表明されると、デモに火がついた。

 同国では経済低迷や汚職に抗議する反政府デモが昨年10月から断続的に発生し、今年3月には政府が事実上のデフォルト(債務不履行)を宣言した。新型コロナ対策で経済はさらに逼迫(ひっぱく)し、この半年で通貨レバノン・ポンドの価値は半分以下に急落。貧困層は国民の半数に達するともいわれる。

 同国のディアブ首相は4月30日、財政再建案が閣議で了承され、国際通貨基金(IMF)の支援を受ける準備ができたと述べた。ただ、経済危機の責任の所在をめぐって首相と中央銀行総裁が非難合戦を演じる一幕もあり、事態が好転するかは不透明だ。

 感染防止と経済活動のジレンマは、アフリカではさらに深刻化しそうだ。アフリカ関連のニュースサイトによると、ナイジェリアの主要都市ラゴスでは4月下旬、建設作業員が現場での作業再開を求めて警官隊と衝突、約50人が逮捕された。ラゴスには各地から大量の人が流入しており、雇用拡大は喫緊の課題だ。ブルキナファソやソマリア、ニジェールでも政府の規制に民衆が反発する事例が起きているという。

2939チバQ:2020/05/02(土) 09:40:02
https://www.asahi.com/articles/ASN5166W3N51UHBI01N.html
内戦のイエメン、初のコロナ死者確認 爆発的拡大の懸念
ドバイ=高野裕介 2020年5月1
 5年以上にわたり内戦が続く中東のイエメンで、新型コロナウイルスによる初の死者が確認された。4月30日、暫定政権がツイッターで明らかにした。戦闘で国内の医療施設は半数ほどしか機能しておらず、感染の拡大と影響の広がりを懸念する声が高まっている。

 ハディ暫定政権やアラブメディアによると、南部アデンで5人の感染が確認され、うち2人が死亡した。2人は兄弟だったという。

 イエメンの内戦は「世界最悪の人道危機」とも呼ばれ、人口約2900万人のうち約1千万人が飢餓に直面している。これまでに国内で感染が報告されていたのは1人だが、国連は28日、イエメンの保健機能の脆弱(ぜいじゃく)さなどへの懸念を示し、「新型ウイルスが検出されないまま(感染が)広がっている可能性が高い」として、実態はより深刻である可能性を指摘した。

ここから続き
 内戦で医療施設やインフラが破壊されたイエメンの衛生環境は極めて悪く、2017年にはコレラの蔓延(まんえん)で2千人以上が死亡。現在も清潔な水すら行き渡らない地域もある。住民は「新型ウイルスの検査機器もない病院が多い」と訴え、感染拡大への懸念が高まっている。

 イエメンではサウジアラビアが主導する有志連合軍が軍事介入して政権を支える一方、サウジと敵対するイランが反政府武装組織フーシを支援してきた。だが、対フーシで政権と共闘してきた分離独立派「南部暫定評議会」(STC)が26日、今回感染が確認されたアデンを含む南部地域での自治を宣言した。三つどもえの争いになれば、さらなる混乱に陥る恐れがある。(ドバイ=高野裕介)日 19時09分

2940チバQ:2020/05/03(日) 21:09:27
https://digital.asahi.com/articles/ASN4Z2VPBN4XUHBI01G.html?pn=4
コロナ拡大なら壊滅も イエメン内戦、三つどもえの様相


ドバイ=高野裕介

2020年5月3日 15時00分
 5年以上にわたって内戦が続く中東イエメンの混迷が深まっている。暫定政権と反政府武装組織が戦闘を続けてきたが、南部を拠点とする別の勢力が新たに自治を宣言したことで、三つどもえの争いになりそうだ。イエメンでは戦闘ですでに多くの医療施設が破壊されており、新型コロナウイルスの感染が広がれば、壊滅的な打撃になると危惧されている。(ドバイ=高野裕介)

 イエメン南部の分離独立をめざす政治勢力や部族の連合体「南部暫定評議会」(STC)は26日、ハディ暫定政権が拠点とするアデンなどでの自治を宣言した。政権は「クーデターだ」と猛反発している。

 STC関係者は自治を宣言した理由について、朝日新聞の電話取材に対し、「暫定政権は南部で新型コロナ対策に取り組んでいない。今月には大規模洪水もあったが、何も支援しなかった」と話した。

ここから続き
 STCはアラブ首長国連邦(UAE)の支援を受けて、内戦では対フーシで政権と共闘してきた。ところが、昨年8月、アデンに進軍して政権軍と衝突。同11月、UAEと有志連合軍を組むサウジアラビアの仲介で両者は和解したが、STCに複数の閣僚ポストを与えるなどの約束は履行されず、対立は続いていた。

 今回の自治宣言でSTCと政権が再び軍事衝突する事態になれば、内戦は政権、STC、フーシの三つどもえの争いとなり、国民の窮状はさらに深まるおそれがある。特に心配されるのは、新型コロナウイルスの感染拡大だ。イエメンで確認された感染者はまだ1人だが、有志連合軍の空爆や政権軍とフーシの戦闘で医療施設は破壊され、約半数しか機能しておらず、ウイルスが広がれば、手の施しようがない状態だ。

サウジも長期介入難しく
 有志連合軍を率いて暫定政権を支援するサウジは、原油価格暴落や新型コロナ対策に追われ、イエメン内戦に長期介入するのは苦しいのが実情だ。

 サウジは石油収入が国家歳入の約6割を占める。新型コロナの影響で需要が減り、油価が下がった3月以降は歳出削減を検討してきた。今月22日には260億ドル(約2兆7886億円)の借り入れを表明。フォーリン・アフェアーズ誌などによると、サウジのイエメン内戦の戦費は月50億ドル(約5363億円)と言われ、財政の大きな負担になっているとみられる。

 サウジでは新型コロナの感染者が2万人、死者が150人を超えて増え続けている。主要20カ国・地域(G20)の議長国として今年11月に首都リヤドで首脳会議を開く予定で、感染拡大の抑え込みは最重要課題の一つになっている。

 サウジ主導の有志連合軍は8日、新型コロナ対策に専念すべきだとする国連の要請に応じ、2週間の戦闘停止を宣言。24日には1カ月延長を決めた。だが、フーシは「有志連合軍は空爆を続けている」と主張。停戦への道のりは見えない。

 一方、イランも新型コロナの感染者が9万2千人、死者が5800人を超え、対応に追われている。さらに米国の経済制裁の影響で、国民はうなぎ登りの物価高に苦しんでいる。だが、敵対するサウジの隣国であるイエメンに戦略的な橋頭堡(きょうとうほ)を築いて優位に立つため、フーシ支援は続けるとみられる。

     ◇

 〈イエメン内戦〉 2011年に民主化運動「アラブの春」が波及して当時の政権が崩壊。権力を移譲された暫定政権と反政府武装組織フーシの対立が15年に激化。暫定政権はサウジアラビア、フーシはイランから支援を受け、泥沼の代理戦争になった。人口約2900万人のうち300万人以上が難民・避難民になり、今も約1千万人が飢餓に直面しており、「世界最悪の人道危機」と呼ばれる。戦闘で衛生状態も悪化し、17年にはコレラが蔓延(まんえん)して2千人以上が死亡した。

2941とはずがたり:2020/05/04(月) 01:49:50
>>2925-2928

2020年4月23日 / 09:26 / 10日前
アングル:コロナ禍で「不安のラマダン」、イスラム社会に激震
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-ramadan-idJPKBN2220G9?taid=5ea156c3e1ba14000127f915&amp;utm_campaign=trueAnthem%3A+Trending+Content&amp;utm_medium=trueAnthem&amp;utm_source=twitter

[アルジェ/ジャカルタ/カイロ 20日 ロイター] - 聖なる断食月「ラマダン」の開始を数日後に控え、イスラム世界は新型コロナウィルスのパンデミックがもたらした、タイミングの悪い難問に頭を悩ませている。連帯を深めることが尊ばれる時期なのに、他者との距離を取らざるをえないからだ。

イスラム暦において最も神聖な月であるラマダンには、家族や連帯感が重視される。共同体を自覚し、思索を深め、慈善を広げ、そして祈りを捧げる月なのだ。

だが、セネガルから東南アジアに至るまで、感染防止への外出禁止令が出され、各地のモスクが閉鎖されている。大人数による礼拝集会が禁止される中で、約18億人のムスリムたちは、今月23日前後に始まる次のラマダンにかつてない不安を抱いている。

<誰もがおびえている>

アルジェに暮らすヤミネ・ヘルマシュさんは、例年であれば、日の出から日没までの飲食が禁じられるラマダンの期間中、親戚や隣人を自宅に招いてお茶や冷たい飲み物を提供する。だが、今年は状況が変わりそうだ、とヤミネさんは気を揉んでいる。

彼女は涙を流しながら、「こちらから向こうを訪問することもできず、彼らも来てくれないだろう」と言う。「大事なお客さまも含めて、誰もがおびえている」

アルジェリアではモスクが閉鎖されており、その中での礼拝はできない。夫のモハメド・ジェムディさんは「タラウィーのないラマダンなど考えられない」と言う。「タラウィー」とは、夜になり、断食を解いて「イフタール」と呼ばれる夕食をとった後にモスクで行われる特別礼拝だ。

感染者は湾岸地域でも増加しており、サウジアラビアはイスラム教徒に対し、礼拝のために集まったり、他人と交流しないよう求めた。

「みんなで1つのボートに乗っている。ともに頑張れば安全に岸に着く」。タウフィック・アル・ラビア保健相は20日、テレビでそう演説した。「ラマダンの期間中、これまで多くの社会活動をしてきたが、今年は違う。社会的距離を保つよう、お願いする」。

ヨルダンでは、政府が近隣のアラブ諸国と連携して、ラマダンの儀式のうち何が容認されるのかを示すファトワ(宗教見解)を出す見通しだ。しかし、国内数百万人のムスリムは、すでに例年とはひどく違う感触を抱いている。

<これまでで最悪の年>

人口2300万人を抱えるエジプトの首都カイロ。ふだんなら露天市場から街路に至るまで、24時間、人々の動きが絶えることはない。だが新型コロナウィルスは、ここでも甚大な被害をもたらしている。

歴史のあるモスク「アル=サエダ・ザイナブ」の近くで屋台を営むサミル・エル・ハティブさんは、「人々が買い物をしたがらない。コロナに脅えている。これまでで最悪の年だ」と語る。「昨年に比べたら、売り上げは4分の1にもならない」

ラマダンの期間中、カイロの露天商たちは、断食が解かれる夜に向けて、テーブルにナツメヤシやアンズ、甘味のある果実を山積みにする。市中の壁には、竿にかけられた「ファワニー」と呼ばれる伝統的な灯籠が飾られる。

だが今年は、当局が夜間外出禁止令を出し、地域単位での礼拝集会などの活動を禁じているため、灯籠の購入を気にする人はあまり多くない。

あえて外出していた少数の人たちの1人、証券市場でマネジャーを務めているナセル・アブデルカデルさんは「今年はラマダンのムードはまったくない」と言う。「いつもなら市場に来ると、ラマダンの始まりとともに人々が音楽を演奏し、そのあたりに座り込む。ほとんど街路で暮らしているような感じになる」

2942とはずがたり:2020/05/04(月) 01:50:05
>>2941-2942
<あらゆる連帯が失われている>

新型コロナ禍は、ラマダンのなかで断食と並んで義務と見なされている慈善活動にも悪影響を及ぼしている。

アルジェリアでは、レストランのオーナーたちが頭を抱えている。店を閉めてしまったら、困窮者にどうやってイフタールを提供すればいいのか。南アジア系の低所得労働者にイフタールを提供していたアブダビの慈善団体も、モスクが閉鎖されている今、何をなすべきか手探り状態だ。

アラブ首長国連邦(UAE)はこのほど、集団感染が発生した地域で、食品を詰めたパックや食事1000万食分を提供し始めた。

インドから働きに来ているエンジニアのモハメド・アスラムさんは、アブダビの商業地区にある3ベッドルームの集合住宅に、14人の仲間と共に寝起きしているが、新型コロナウィルスのために失業してしまった。彼が入居している棟は、住民の1人が陽性の診断を受けたために隔離されており、食糧は慈善団体に頼っている。

セネガルでは、やり方は限定しつつも慈善活動を継続する計画だ。海辺の首都ダカールでは、「ンドグ」と呼ばれるチョコレートクリームをたっぷりと塗ったバゲット、ケーキ、ナツメヤシ、砂糖、牛乳を困窮者に提供することで知られる慈善団体が、街路ではなく、宗教系の学校で配布することにしている。

一方、ムスリムが多数派を占める国として最も人口の多いインドネシアでは、今年、愛する家族とオンラインで再会する人も出てきそうだ。

プラボウォさんは、飛行機で家族のもとに帰る代わりに、オンライン会議用アプリ「Zoom」経由で、ラマダン明けの祝祭「イド・アル=フィトル」を祝う予定だ。

「新型コロナが心配だ」と彼は言う。「それにしても、あらゆる種類の連帯が失われている。一緒にイフタールを食べることもなく、モスクでの集団礼拝もなく、友人とのおしゃべりもない」

(翻訳:エァクレーレン)

2943チバQ:2020/05/04(月) 15:00:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/72dc3a475f706baa05a1f2d92cd897d4fe00de02
イラン、首都など除きモスク再開 コロナ死者 約2か月ぶりの少なさ
5/4(月) 13:29配信

AFP=時事
イラン・テヘランで、閣僚会議に出席するハッサン・ロウハニ大統領。大統領府提供(2020年5月3日撮影、同日提供)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】イランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は3日、国内の多くの地域で4日からモスクが再開されると発表した。

 保健省のキアヌーシュ・ジャハンプール(Kianoush Jahanpour)報道官は、直近の24時間の死者数は過去55日間で最も少ない47人だったと発表。イランで初めて新型コロナウイルスの感染者が確認された2月中旬以降、公式に確認された累計死者数は6203人になった。

 ジャハンプール氏は記者会見で、今後もこの傾向が続くことを願っていると語った。

 ロウハニ大統領はテレビ放映されたコロナ対策本部の会議の席上、国内行政区の約3分の1に当たる132郡で「明日からモスクが再開される」と述べた。しかし、「ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)が集団礼拝よりも重要だ」とも警告した。

 感染の流行がイランでも特に激しい首都テヘランやイスラム教シーア派(Shiite)の聖地マシャド(Mashhad)などではモスクの再開は見送られる。

 新型コロナウイルスによる死者が中東で最も多いイランでは、3月にモスクやシーア派の主要寺院が閉鎖された。

 イランの新型コロナウイルス関連の統計は、国内外の専門家や当局者から疑念を持たれており、実際の数ははるかに多い恐れもあると指摘されている。【翻訳編集】 AFPBB News

2944チバQ:2020/05/06(水) 18:16:00
https://www.afpbb.com/articles/-/3281624
2020年ドバイ万博、1年延期へ
2020年5月4日 19:10 発信地:パリ/フランス [ フランス ヨーロッパ アラブ首長国連邦 中東・北アフリカ ]
【5月4日 AFP】(更新)アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)で今年開催される予定だった万国博覧会(World Expo)が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて1年延期され、来年10月1日から2022年3月31日の会期で開催されることになった。フランス・パリに本部を置く万博開催の監督機関、博覧会国際事務局(BIE)が4日、発表した。

 BIE加盟国の投票により、3分の2以上が延期に賛成。BIEは、延期することで「全参加者が新型ウイルス感染症の影響に安全に対応できる」と説明した。(c)AFP

2945チバQ:2020/05/07(木) 13:31:53
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200507-00000043-kyodonews-int

イラク新政権が発足、政争続くか 首相に前情報機関トップ


5/7(木) 10:26配信

共同通信







イラク新政権が発足、政争続くか 首相に前情報機関トップ


イラク・バグダッドの国会で、首相承認前に議長(右)と会談するムスタファ・カディミ氏=6日(イラク国会提供・ロイター=共同)


 【ドバイ共同】イラク国会は7日、新首相候補に指名されていた前国家情報機関トップ、ムスタファ・カディミ氏の閣僚名簿を部分的に承認した。カディミ氏が首相に就任し、新政権が発足した。現地メディアが伝えた。

 ただ22閣僚のうち、外相など主要閣僚を含む7ポストの承認は見送られた。アブドルマハディ前首相の辞意表明から5カ月以上たち、ようやく政権発足にこぎ着けたが、政治勢力間の争いは続くとみられる。新型コロナウイルス感染症への対策も急務で、新政権は難しいかじ取りを迫られそうだ。

 カディミ氏はツイッターに「国民の信頼と支持を得られるよう取り組む」と投稿した。

2946チバQ:2020/05/07(木) 14:40:35
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200507-00000022-jij_afp-int

イスラエル最高裁、ネタニヤフ氏の首相就任認める 13日にも組閣へ


5/7(木) 13:29配信

AFP=時事







イスラエル最高裁、ネタニヤフ氏の首相就任認める 13日にも組閣へ


イスラエルの右派暫定政権を率いるベンヤミン・ネタニヤフ首相(左)と、中道派の野党指導者ベニー・ガンツ元軍参謀総長(2019年9月18日作成)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】イスラエルの最高裁判所は6日、右派のベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相と中道派の野党指導者ベニー・ガンツ(Benny Gantz)元軍参謀総長による連立政権の樹立を認める判断を下した。新政権は来週13日にも組閣される見通し。

 イスラエルでは過去1年間に3回総選挙が行われたものの政治混乱が続き、ネタニヤフ氏が暫定政権を継続させてきた。4月にネタニヤフ氏とガンツ氏が統一政権樹立で合意したが、収賄罪で起訴されているネタニヤフ氏の首相就任は違法だとして、反対勢力が訴えていた。

 だが、最高裁はネタニヤフ氏による「新政権の組閣を阻む法的根拠はない」と判断した。

 連立政権は両氏の合意に基づき3年を期限とし、最初の1年半はネタニヤフ氏が首相を続投、残る1年半はガンツ氏が首相を引き継ぐ。閣僚ポストは、ネタニヤフ氏の右派与党「リクード(Likud)」とガンツ氏の中道野党連合「青と白(Blue and White)」で分け合うこととなる。【翻訳編集】 AFPBB News

2947チバQ:2020/05/07(木) 18:47:02
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020050700844&amp;g=int

イラク新政権発足 5カ月ぶり、混迷収拾は未知数


2020年05月07日16時21分
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イラクのカディミ新首相=首相府のフェイスブックより

イラクのカディミ新首相=首相府のフェイスブックより

 【カイロ時事】イラクで7日、情報機関トップを務めたムスタファ・カディミ氏が新首相として国会で承認され、新政権が発足した。昨年10月以降の反政府デモで550人超が死亡し、アブドルマハディ首相が辞任した後、約5カ月にわたり暫定政権の状態が続いていた。カディミ氏はツイッターで「国民の信頼と支持を得るため努力する」と強調したが、混迷が収拾に向かうかは未知数だ。

 サレハ大統領は今年2月以降、新首相候補にアラウィ元通信相ら有力者2人を相次ぎ指名。だが、各政治勢力が鋭く対立し、いずれも組閣断念に追い込まれた。AFP通信によると、カディミ氏が提出した閣僚名簿も石油相や外相は承認が得られず、空席のまま波乱の船出を強いられた。

2948チバQ:2020/05/10(日) 17:38:15
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020050800806&amp;g=int
イラク、新政権も前途多難 新型コロナに原油低迷、IS復活懸念
2020年05月09日07時09分


7日、バグダッドで宣誓するイラクのムスタファ・カディミ新首相=イラク国会提供(AFP時事)
7日、バグダッドで宣誓するイラクのムスタファ・カディミ新首相=イラク国会提供(AFP時事)

 【カイロ時事】政情不安が続くイラクで、約5カ月ぶりにムスタファ・カディミ氏を首相とする新政権が発足した。昨年の反政府デモ激化が招いた政治空白はひとまず解消されたが、新型コロナウイルス感染拡大や国家歳入の柱である原油の価格暴落が重なり、取り巻く状況は厳しさを増す。混乱に乗じ過激派組織「イスラム国」(IS)の勢力回復も危惧され、新政権の前途は多難だ。
 イラクでは、政治や宗派による各勢力の対立がやまない。今年2月以降、サレハ大統領が2人の首相候補を指名。しかし、閣僚ポストで折り合いが付かず組閣に失敗した。ようやく3人目で正式就任したカディミ氏は国家情報機関トップを務めたが、石油相や外相など重要閣僚は選出できないままで、政治的な指導力は未知数だ。
 イラクは石油輸出国機構(OPEC)でサウジアラビアに次ぐ産油量を誇り、原油関連が歳入の約9割を占める。原油相場下落は財政面で大きな痛手で、4月の原油収入は前年同月比5分の1以下に落ち込んだ。公務員の給与や手当の削減に切り込めば、生活苦にあえぐ市民は政府への不満を一層強め、激しい抗議デモが再燃しかねない。
 新型コロナ感染も追い打ちとなる。米軍主導の対テロ有志連合は3月下旬から感染抑止を理由に、イラク軍への訓練任務を中断。部隊の一部引き揚げや配置見直しも急いでいる。さらに3月中旬から首都バグダッドなどで続く外出禁止令の徹底に治安部隊が労力を取られ、テロ対策などの治安維持が手薄になっているとの指摘もある。
 AFP通信によると、北部キルクーク州の情報機関施設前で4月下旬、自爆テロで4人が負傷。中部サラハディン州では今月2日、イラク軍の一部として活動する民兵メンバーが襲撃され10人が死亡した。ともにISの仕業とみられ、イスラム過激派に詳しい専門家は「(ISは)昼間に治安部隊を直接攻撃するなど、活動が大胆になっている」と警鐘を鳴らしている。

2949チバQ:2020/05/10(日) 18:59:19
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/meast/sankei-wor2005100009.html
ラマダン折り返し点 中東諸国コロナで明暗くっきり
2020/05/10 17:34産経新聞

 【カイロ=佐藤貴生】日の出から日没まで飲食が禁じられるイスラム教のラマダン(断食月)が折り返し点を迎え、中東諸国では新型コロナウイルスの感染封じ込めをめぐり明暗が分かれている。感染者や死者が増えている国では、正しい知識の普及の遅れや「自粛疲れ」で濃厚接触の機会が増えている可能性がある。一方、外出制限は反政府デモや犯罪の減少をもたらすなど、各国の政治や社会にも影響を及ぼしている。

 多くの中東諸国では今年のラマダンは4月24日から5月23日まで。日没後の夕食の買い出しなどのため1年で最も消費が多い時期に当たり、多くの国がラマダン入りの前に夜間の外出禁止の開始時刻を遅らせるなど、制限を緩和した。

 夜間の外出制限を一部緩和したエジプトでは今月8日、1日当たりの新たな感染者数が495人と最多を記録。ラマダン前の先月中旬、3千人台前半だった感染者の総数は約8500人に跳ね上がり、死者の総数も500人台に乗った。

 首都カイロ市街では日中、素手で握手したりマスクを外してほおを寄せ合ったりする人々の姿がいまもみられる。カイロに住む主婦(30)は「夜間の外出禁止を逆手に取り、夜通し知人や友人の家で過ごして朝になってから帰宅する人もいる。皆、感染が拡大した当初よりも気が緩んでおり、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の必要性も十分に理解されていない」と話した。

 エジプト政府当局者は先月末、「ワクチンができるまで新型コロナと共存せざるを得ない」とし、半月ごとに情勢に応じて措置を見直す方針を示した。だが、民衆に発言の真意が伝わっているかは不透明だ。

 一方、ヨルダンでは新たな感染者ゼロの日が1週間以上続き、政府当局者は今月5日、「爆発的な感染拡大は封じ込めた」と宣言した。死者は8日現在、世界保健機関(WHO)の集計で9人にとどまる。3月上旬に感染が拡大し始めたヨルダンは同月中旬以降、海外との航空便の運航停止や学校、商業施設などの閉鎖といった措置を早々に講じてきた。

 サウジアラビア資本の汎アラブ紙アッシャルクルアウサトによると、スーダンやアルジェリアなどでは感染拡大前に起きていた反政府デモが外出制限のため影を潜めた。トルコやイスラエル、パレスチナでは殺人や窃盗などの犯罪が激減した半面、家族の巣ごもりの時間が増えて家庭内暴力(DV)が急増し、虐待に関する女性からの通報が増えているという。

2950チバQ:2020/05/12(火) 18:57:10
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200512-00000032-jij_afp-int

アフガンで襲撃相次ぐ、病院と葬儀が標的に 数十人が死傷


5/12(火) 16:56配信

AFP=時事







アフガンで襲撃相次ぐ、病院と葬儀が標的に 数十人が死傷


アフガニスタンの首都カブールで、襲撃の現場となった病院に到着した治安部隊員ら(2020年5月12日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】(更新、写真追加)アフガニスタンの首都カブールで12日、銃で武装したグループが病院を襲撃し、現在も攻撃が続いている。また同国東部では、葬儀を狙った自爆攻撃が発生した。

 内務省報道官によると、カブールの病院では特殊部隊が80人超を救助。

 現在も掃討作戦が続いており、ソーシャルメディア上で拡散した写真では、赤ちゃんを腕に抱える重武装した隊員らが捉えられている。

 カブール西部にあるこの病院は、イスラム教シーア派(Shiite)が多数を占める少数民族ハザラ人(Hazara)の居住地域に位置している。ハザラ人は頻繁に、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(IS)」の戦闘員による攻撃の標的となっている。

 病院から避難した小児科医の男性は、匿名でAFPの取材に応じ、建物の玄関で大きな爆発音を聞いたと証言。「病院内は医師と患者がたくさんおり、内部は完全にパニック状態になっている」と明かした。

 同じく12日、東部ナンガルハル(Nangarhar)州で、地元の警察幹部の葬儀を標的とした自爆攻撃が発生し、数十人が死亡、もしくは負傷したとみられる。同州知事報道官のアタウラ・コジヤニ(Attaullah Khogyani)氏が明らかにした。

 同報道官によると、犯人は葬儀の最中に爆発物を起爆させ、「初期情報では、攻撃により約40人が死亡および負傷した」という。【翻訳編集】 AFPBB News

2951チバQ:2020/05/13(水) 09:20:49
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200513-00000003-jij-asia

アフガン政府、対武装集団で「攻撃」態勢へ タリバンの攻勢背景


5/13(水) 5:34配信

時事通信



 アフガニスタンのガニ大統領は12日のテレビ演説で、政府軍に対し、武装集団への「『積極防御』態勢を『攻撃』態勢に切り替えるよう指示を出した」と発表した。

 政府軍は、2月末の反政府勢力タリバンと米国との和平合意を前に、タリバンへの攻撃の手を緩めた。一方、タリバンは米国との合意調印以降、政府軍への攻勢を強めていた。

 方針転換には、12日に首都カブールや東部ナンガルハル州でテロが相次ぎ、少なくとも40人が死亡したことが影響したとみられている。ガニ大統領は演説で、「タリバンと過激派組織『イスラム国』(IS)」が2件のテロを起こしたと主張し、治安強化の必要性を訴えた。

2952チバQ:2020/05/15(金) 17:56:34
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200515-00000075-mai-int

アフガン病院テロ、米「ISの犯行」 ガニ大統領は「タリバン関与」主張


5/15(金) 17:37配信

毎日新聞







アフガン病院テロ、米「ISの犯行」 ガニ大統領は「タリバン関与」主張


銃撃されたカブールの病院を警備するアフガン治安部隊員ら=12日、AP


 アフガニスタンの首都カブールの産科病院が武装集団に襲われ、24人が死亡したテロについて、米国のハリルザド・アフガン和平担当特別代表は14日、過激派組織「イスラム国」(IS)による犯行との見方を示した。アフガン政府と旧支配勢力タリバンが和平に向けて協調する重要性を訴えた。

 一方、アフガンのガニ大統領はタリバンが事件に関与したと主張、攻撃を強化する方針を示す。タリバンへの姿勢を巡り、米国とアフガン政府の足並みの乱れが鮮明になっている。

 テロは12日に発生し、少数派であるイスラム教シーア派地区にある国際医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」が支援する病院が標的になった。ハリルザド氏はツイッターで、「ISは和平に反対し、イラクやシリアのような宗派間戦争を引き起こそうとしている」と指摘。タリバンも15日の声明で関与を否定し、「アフガン政府は誤った方向に導こうとしている」と批判した。

 米国とタリバンは2月、アフガンからの米軍の14カ月以内の撤収などを定めた合意に調印。アフガン政府とタリバンが停戦や将来の政治体制について協議を始めることも盛り込んだ。だが、ガニ氏が協議の前提となるタリバンの捕虜釈放を渋り、協議開始のめどは立っていない。タリバンもガニ氏の姿勢に反発し戦闘を継続している。ガニ氏がタリバンへの強硬姿勢を続ければ、合意が暗礁に乗り上げかねず、米国は懸念を強めている。【松井聡】

2953チバQ:2020/05/17(日) 20:41:13
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020051700237&amp;g=int
アフガンのガニ大統領、政敵と再び連携
2020年05月17日20時35分



 アフガニスタンからの報道によると、ガニ大統領は17日、大統領選(昨年9月28日投票)で次点だった政敵アブドラ前行政長官と再び連携するための政策協定に調印した。選挙に不正があったと主張したアブドラ氏は、今年3月のガニ大統領の就任式と同時に自らも「大統領就任式」を挙行していた。

2954チバQ:2020/05/18(月) 18:44:06
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020051800518&amp;g=int

中東、「ラマダン後」に警戒 祝祭控え再び規制強化


2020年05月18日14時29分
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17日、パレスチナ自治区ガザで、ラマダン(断食月)明けの祝祭「イード」に向け、伝統的なクッキーをつくるマスク姿の女性たち(AFP時事)

17日、パレスチナ自治区ガザで、ラマダン(断食月)明けの祝祭「イード」に向け、伝統的なクッキーをつくるマスク姿の女性たち(AFP時事)

 【カイロ時事】イスラム教のラマダン(断食月)が残り数日となった中東のイスラム圏で、「イード」と呼ばれるラマダン明け祝祭で新型コロナウイルス感染が拡大することへの警戒が強まっている。各国では4月下旬からのラマダンに合わせた外出規制などの緩和措置が感染者の増加を招いており、再び規制強化を強いられている。
 「イード」は各国で大型連休となり、例年は神(アラー)に感謝するための礼拝や、親族や友人らと集うため外出する機会も増える。
 エジプト政府は17日、現在は午後9時開始の夜間外出禁止をイード期間中は午後5時に早めると発表。公共交通機関の運行停止も決めた。
 サウジアラビアはイード期間中、ラマダン前と同様の終日外出禁止を再び実施する。ラマダンで日中の外出を認めた結果、既に感染者が5万4000人を突破し、都市封鎖へ逆戻りした形だ。カタールでは17日からマスク着用を義務化。違反者は最大3年の禁錮刑か20万リヤル(約590万円)の罰金を科され、AFP通信によれば世界で最も厳しい罰則規定という。

2955チバQ:2020/05/18(月) 18:45:57
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020051700140&amp;g=int

イスラエル新連立政権が発足 コロナ対応優先、首相「輪番制」


2020年05月17日23時13分
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イスラエルのネタニヤフ首相=2月9日、エルサレム(AFP時事)

イスラエルのネタニヤフ首相=2月9日、エルサレム(AFP時事)

 【エルサレム時事】イスラエルで17日、ネタニヤフ首相率いる新たな連立政権が発足した。新型コロナウイルスの感染拡大に対応するための「緊急挙国一致内閣」という位置付け。新政権の首相は、右派政党リクードのネタニヤフ氏が1年半務めた後、過去3度の総選挙でネタニヤフ氏打倒を訴えてきた中道政党連合「青と白」のガンツ元軍参謀総長に交代する方針。

 ネタニヤフ氏はこの日の演説で「国民は結束を望んだ」と述べ、新たな連立政権の意義を強調した。

2956チバQ:2020/05/18(月) 21:51:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4e5aff460124986b83a3126bc1763cd222646ae
アフガン大統領、政敵と新政権樹立で合意 権力分割 政府内対立収束はなお不透明
5/18(月) 20:41配信

産経新聞
 【シンガポール=森浩】アフガニスタンのガニ大統領と、対立していたアブドラ前行政長官は17日、政治権力を分割する合意文書に署名し、新政権樹立で合意した。政府の分裂で停滞していた米国とイスラム原理主義勢力タリバンが合意した和平プロセスの前進が期待されるが、長年反目する両者がどこまで歩み寄れるかは見通せない状況だ。

 アブドラ氏は昨年9月投票の大統領選で次点に終わったが、「ガニ氏陣営に不正行為があった」として反発し、独自の政権設立を宣言していた。3月にはポンペオ米国務長官が仲裁を試みたが不調に終わり、アフガン支援10億ドル(約1070億円)の削減を発表し、圧力をかけていた。

 地元メディアによると、アブドラ氏はタリバンとの和平交渉のために新設される「国家和解高等評議会」の議長に就任する。閣僚ポストは両陣営の調整が続いている。ポンペオ氏は両者の連携を受けた声明で、政府とタリバンの停戦に向けた協議進展に期待感を表明しつつ、「政治の停滞で失われた時間を残念に思う」と述べた。

 両者は2014年の大統領選後にも対立し、ガニ氏が首相に相当する「行政長官」をアブドラ氏のために新設して収めた経緯があり、今回の連携が成功裏に進むかは不透明だ。ガニ氏は多数派のパシュトゥン人から、アブドラ氏は少数派のタジク人らから支持を集めることから、民族間の利害もからんでおり、対立解消は容易ではない。

2957チバQ:2020/05/18(月) 21:52:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/f99e9e111c4e8839390c24b6ae44e179570e4829
アフガン、武力衝突の危機は回避 対立両者に米国が圧力
5/18(月) 18:51配信

朝日新聞デジタル
2020年5月17日、閣僚ポストを分け合って組閣することで合意したアフガニスタンのガニ大統領(右)とアブドラ元行政長官=アフガン大統領府のツイッターから

 昨年9月のアフガニスタン大統領選の結果を巡り、ガニ大統領の再選を対立候補のアブドラ元行政長官が認めず政治が混迷していた問題で、両氏は17日、閣僚ポストを半分ずつ分け合って組閣することで合意した。大統領府などによると、アブドラ氏がガニ氏を大統領と認める一方、自らは反政府勢力タリバーンとの和解を担う評議会トップに就く。

 米国がアフガン政府への支援凍結を表明して圧力をかけ、両者に合意を求めていた。仲裁にあたったカリルザード米特使はツイッターで「新政権と連携したい」と歓迎しつつ、「両者は(政治停滞を招いた)過ちを繰り返すべきではない」と改めて歩み寄りを促した。両陣営の武力衝突といった当面の危機は回避されたが、今回の合意でもガニ氏とアブドラ氏の対立は解消されておらず、閣僚の人選などで混乱は続きそうだ。

 大統領選を巡っては選挙管理委員会が今年2月、最大民族パシュトゥン系のガニ氏の再選を発表したが、2番目に多い民族タジク系の支持を集めるアブドラ氏が「集計に不正がある」と反発。両氏がそれぞれ大統領就任式を開き、組閣できない事態が続いていた。

朝日新聞社

2958チバQ:2020/05/18(月) 21:53:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/231bb3e0256ba00a2304faa35a83b14bd8d09872
スラエル新政権、夏以降に併合議論 パレスチナは反発
5/18(月) 18:25配信

朝日新聞デジタル
エルサレムで17日、新政権発足を前に国会で演説するネタニヤフ首相=ロイター

 イスラエルで17日、ネタニヤフ首相の5期目となる新政権が発足した。国会演説でネタニヤフ氏は、パレスチナ自治区内にあるユダヤ人入植地などについて「イスラエルの法を適用する時がきた」と述べ、併合へ向けた議論に入る意向を表明した。一方的に併合すればパレスチナとの関係悪化は決定的となる。

 イスラエルでは、連立交渉が難航し、1年で3度の総選挙を繰り返してきたが、新型コロナウイルスへの対応を迫られる中、与野党が手を組む大連立で合意した。期間は3年間で、与党の右派「リクード」を率いるネタニヤフ氏がまず首相を務め、1年半後、野党の中道「青と白」から連立入りしたガンツ元参謀総長に交代する。

 新政権は連立合意の中で、併合に向けた議論を7月以降に始めると明記した。対象は入植地やヨルダン渓谷などで、ヨルダン川西岸地区の約3割を占める。パレスチナ自治区の一部にあたるが、半世紀前に戦争で支配して以来、事実上の占領を続けてきた地域だ。

 パレスチナはこの地に自らの国家樹立を目指しており、併合に強く反発している。パレスチナ自治政府のアッバス議長は13日、「もし占領地を併合するのであれば、イスラエルや米国との(治安維持などに関する)合意を再考する」と語り、強く牽制(けんせい)した。実際に併合に動けば、小康状態にあるパレスチナ情勢が悪化し、テロの頻発など治安が悪化することへの恐れは根強い。

 新政権がすぐに併合に動くかは不透明だが、ネタニヤフ氏は選挙戦を通じ、支持基盤である右派・宗教勢力に併合の意向をアピールしてきた。しかし強い反発が必至な中、選挙戦を終えて現実的にどのような政治判断を下すのかはまだ見通せない。

 また、連立相手のガンツ氏は併合を支持しつつ、パレスチナやアラブ諸国との対話も重視する慎重姿勢をみせている。併合を推し進めたい右派勢力の歯止めとなるかも注目される。

2959チバQ:2020/05/18(月) 21:53:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec1c70f7c57419c50d6aed8f991ca5f8cb0226d8
反体制派の締め付け強めるエジプト、調査報道サイト編集長を拘束
5/18(月) 17:56配信

AFP=時事
エジプト・カイロにあるトラ刑務所(2020年2月11日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】エジプト当局は17日、著名な独立系調査報道サイト「マダマスル(Mada Masr)」の編集長を拘束した。同社の弁護士が明らかにした。同国はこのところ、ジャーナリストに対する締め付けを強めている。

動画:「階段ピラミッド」再公開、修復完了で エジプト

 マダマスル編集長のリナ・アタラ(Lina Attallah)氏は、首都カイロのトラ刑務所(Tora Prison)前で拘束された。同刑務所に収監されており、最近ハンガーストライキを始めた人権活動家のアラー・アブデル・ファタハ(Alaa Abdel Fattah)の母親で、同じく活動家のライラ・スウェイフ(Laila Soueif)氏に対するインタビューを行っていた最中だった。

 マダマスルの弁護人がAFPに語ったところによると、刑務所の警備員がアタラ編集長に身分証明書を見せるよう要求した後、3時間にわたって事情聴取を行ったという。

 弁護人の話では、アタラ氏はその後、警察署へ連行され、18日朝には検察への出頭が求められた。拘束の理由や容疑は不明のままだという。

 マダマスルは、汚職や治安問題を調査するニュースサイトで、アラビア語と英語で運営されている。

 同ニュースサイトは数年前から、アブデルファタハ・シシ(Abdel Fattah al-Sisi)政権に批判的な多数のサイトなど、他の数百に上るサイトと同様に、エジプト内でのアクセスが遮断されている。

 こうした措置をかいくぐるため、VPNやミラーサイトがよく使用されている。

 3月には、エジプトでの新型コロナウイルス感染に関する報道をめぐり、英紙ガーディアン(Guardian)の駐エジプト記者が資格を取り消され、国外退去処分になったと、同紙が報じた。

 エジプトでは2013年に故ムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領が軍によって解任されて以降、反体制派に対する締め付けが続いており、ジャーナリストが検挙されるケースも増えている。

 取り締まりの対象となった人は、イスラム系のモルシ氏支持派に加え、世俗主義の活動家や弁護士、学者など、数千人に上っている。

 国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団(RSF)」によると、同国で収監されているジャーナリストは少なくとも29人いるという。【翻訳編集】 AFPBB News

2960チバQ:2020/05/18(月) 22:04:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/350e7728ab6545fa90f26872d1e2eabd07661440
イスラエル新政権発足 ネタニヤフ首相、ヨルダン川西岸併合を主張
5/18(月) 12:38配信

AFP=時事
イスラエル国会で、新政権の宣誓式前に演説するベンヤミン・ネタニヤフ首相。イスラエル国会広報事務所提供(2020年5月17日撮影、公開)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】イスラエル国会で17日、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相とかつての政敵のベニー・ガンツ(Benny Gantz)元軍参謀総長が率いる新たな統一政府が発足した。これにより、同国史上最も長かった政治危機に終止符が打たれた。

 安定した政府が500日以上不在となり、結論の出ない3度の総選挙を経た後、国会(120議席)は今後3年間の新たな連立政権を賛成73票、反対46票で承認した。議員1人が欠席した。

 新政権は、新型コロナウイルスによる経済状況の悪化や占領したパレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)の大部分の併合をめぐる闘争など、発足後の最初の数週間で複数の難局に直面することになる。

 ネタニヤフ氏は投票前の国会演説で、新政権はヨルダン川西岸のユダヤ人入植地にイスラエルの主権を適用すると言明。「イスラエルの法を適用し、シオニズムの歴史に新たな輝かしい1章を書き入れる時だ」と述べた。

 こうした動きは国際的反発を引き起こし、ヨルダン川西岸における緊張を高めるとみられる。ヨルダン川西岸には300万人近いパレスチナ人と、国際法で違法とみなされている入植地に約40万人のイスラエル人が居住している。【翻訳編集】 AFPBB News

2961チバQ:2020/05/19(火) 09:58:26
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020051800843&amp;g=int

ネタニヤフ新政権、多難な船出 汚職事件で来週初公判―イスラエル


2020年05月19日07時08分
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17日、エルサレムで、就任宣誓式に臨んだイスラエルのネタニヤフ首相(右)とガンツ元軍参謀総長=イスラエル国会報道官室提供(AFP時事)

17日、エルサレムで、就任宣誓式に臨んだイスラエルのネタニヤフ首相(右)とガンツ元軍参謀総長=イスラエル国会報道官室提供(AFP時事)

 【エルサレム時事】イスラエルで17日、1年間で3度の総選挙の末、ネタニヤフ首相率いる新たな連立政権が発足した。新型コロナウイルスの脅威に対処する「挙国一致内閣」という位置付けで、ネタニヤフ氏は1年半後に政敵だったガンツ元軍参謀総長に首相の座を渡す。通算約14年間首相を務めてきたネタニヤフ氏の求心力には陰りも見え、24日には汚職事件の初公判も抱える。新政権が多難な船出となるのは避けられない。
 新政権には、首相の右派政党リクードとガンツ氏率いる中道政党連合「青と白」、ユダヤ教超正統派の2党などが参加。「次期首相兼国防相」のガンツ氏は、来年11月にネタニヤフ氏に代わって首相に就任する方針。外相にはガンツ氏の前任の参謀総長だった「青と白」のアシュケナジ氏が起用された。「挙国一致」というものの、17日の国会(120議席)の信任投票での賛成は73票にとどまった。
 ネタニヤフ氏は当初、パレスチナ問題で強硬なリクードを中心とする右派・宗教勢力による政権樹立を目指したが、同勢力は直近の3月の総選挙で過半数を獲得できず、「青と白」との協力を余儀なくされた。これに伴う閣僚ポストの配分をめぐる不満などから、同勢力の一部有力議員が新政権に参加せず、リクード内からも不満が噴出した。
 一方、総選挙で「ネタニヤフ打倒」を訴えてきたガンツ氏の代償も大きかった。「青と白」の所属議員の多くがガンツ氏の方針転換を「裏切り」と見なして離党し、野党に回った。
 ネタニヤフは収賄など3件の汚職事件を抱えていて、「最終的には有罪を免れないのではないか」(政治アナリスト)という見方も出ている。公判は長期化する見通しで、法律上、在任中の首相は有罪が確定するまで辞任する必要はない。ただ、裁判の展開次第で求心力低下が加速化し、野党側が勢いづく可能性もある。

2962チバQ:2020/05/19(火) 21:34:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba1a8ed6c7a66323025ac7d58d1532b27309e00f
アサド政権に異変 露、シリア出口戦略を加速か
5/19(火) 18:59配信

産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】シリアのアサド大統領が支援者である富豪の資産接収に乗り出した。政権に起きた異変の背景には内戦でアサド氏と蜜月関係を築いたロシアの存在があるとも伝えられている。アサド政権を支援してきたロシア、イランを含めた3者の共闘態勢に変化が生じたとの見方が強まっている。

■標的は親類

 シリア随一の富豪で、国内最大の携帯電話会社シリアテルを所有するマハルーフ氏は17日、「社長を辞めなければ資産を差し押さえると通告された」とフェイスブックに書き込んだ。アサド政権は同社に許認可料などの名目で少なくとも1億7千万ドル(約183億円)を納めるよう命じた。

 マハルーフ氏はアサド氏と同じイスラム教の国内少数派、アラウィ派の出身で、アサド氏の親類。資金面から同氏を長く支援しており、欧米の経済制裁の対象にも指定されている。

 イスラエル有力紙ハーレツ(電子版)は資産接収を指示したのはロシアだと報じた。ロシアは、復興を主導してシリアの経済権益を独占する狙いがある。資産接収は、政権がロシアの求めに応じて復興資金を調達するためだという。

 一方のアサド氏は外国が介入する形での復興には消極的で、現状維持を図ってきた。出口戦略を探るロシアとしては、復興を軌道に乗せたいのが本音。同国の意向に沿って動かないアサド氏に対して不満が強まっており、ロシアでは「腐敗体質」「頭痛の種」と批判する報道も出ている。

 ロシアはシリア内戦で人的犠牲や出費が膨らんでおり、復興を軌道に乗せて負担を軽減したいとの観測は数年前から出ていた。

■攻撃を黙認

 ロシアが復興の枠組みからイランを排除するため、同国にシリアからの撤収を促しているとの指摘もある。英誌エコノミスト(電子版)によると、イスラエルが4月以降にシリア国内の軍事施設を空爆した際、シリアにあるロシア製防空システムS300が作動しなかったと報じた。

 イスラエルの攻撃はシリアに駐留するイランやその系列組織を狙ったもので、同誌は、システムを管理するロシア軍が「攻撃を黙認した」との見方を伝えた。

 ロシアはシリア復興には欧米の協力が不可欠と認識している。欧米がテロ組織に指定しているイランの影響下にある民兵組織がシリアに残っていれば、幅広く資金拠出を求める上で障害となるのは間違いない。

2963チバQ:2020/05/20(水) 10:55:46
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200519-00000037-jij_afp-int

アルカイダとIS系組織、サヘル地域で抗争繰り広げる


5/19(火) 17:52配信

AFP=時事







アルカイダとIS系組織、サヘル地域で抗争繰り広げる


イスラム過激派のプロパガンダメディア「ウェラヤット・タラブロス」が公開した、リビアのシルトを進むイスラム過激派組織「イスラム国」の車列とされる映像(2015年2月18日公開、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】アフリカ・サハラ(Sahara)砂漠の南縁に位置するサヘル(Sahel)地域一帯では、専門家によると国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)とイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の系列組織が銃を向け合っているといい、数年保たれた両組織による協力の時代を崩壊させている。


 両者はこれまで、シリアのような他の戦地では対決姿勢を取るものの、サヘル地域ではしばしは提携し、攻撃における連携や、戦闘員の交換すらも行っていた。
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 同地域では数年の間、イスラム過激派との戦闘が続いている。こうした過激派は2012年、マリ北部で最初に姿を現し、その後同国中部や隣国のブルキナファソやニジェールに進出。これまでに多くの兵士や市民が犠牲となり、さらに多数の人々が自宅からの避難を余儀なくされた。
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 しかし今年の初め以降、マリ中部やブルキナファソで散発していたアルカイダとIS系列の組織による衝突が、本格的な戦闘へと拡大したとみられている。
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 こうしたイスラム過激派内での内紛に関する情報はほとんどなく、その多くは強盗団や民兵組織、国軍との相次ぐ衝突によって、すでに情勢が不安定な地域で発生している。
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 専門家や地元当局者は、アルカイダとISによる戦闘の背景に、支配地域の拡大や飼料用農作物の入手をめぐる対立が理由の一部として存在したと話す。
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 国連マリ多次元統合安定化派遣団(MINUSMA)のマハマ・サレー・アンナディフ(Mahamat Saleh Annadif)団長は、過激派同士の抗争は「もはや内密のものではない」と指摘。「行き着く先がどこになるのか分からない。どちらも相手より優位に立ちたがっている」と述べ、両組織が土地をめぐって争っていると説明した。
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 マリの首都バマコに駐在する欧米の外交官によると、アルカイダもIS系組織も、これまでにサヘル地域で正式に提携関係を結んだことはない。
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 だが、両組織が合同で実施した襲撃や、もう一方の組織へと移る戦闘員らの存在を指摘しつつ、それは両組織が緊密に協力することを妨げるものではなかったという。


 この外交官は、ある人がある組織、またはもう一方の組織に参加する理由には、周縁へと追いやられた民族集団に所属していたり、仕事がなかったりといった、地元事情に関連するものが多いと説明する。
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 バマコにある安全保障研究所(Institute for Security Studies)の研究者、イブラヒム・マイガ(Ibrahim Maiga)氏は、争いも同様に局所的な理由で起きることが多いと指摘。「こうした争いについては、イデオロギーの角度からのみで理解すべきではない」と話す。
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 例えば年初の乾季には、ニジェール川(Niger River)デルタで栽培されたブルグと呼ばれる飼料作物をめぐり、マリ中部ではよく戦闘が勃発する。
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 匿名を条件に取材に応じた、マリ中部モプティ(Mopti)の安全保障専門家はAFPに対し、イスラム過激派は「他の皆と同じように」ブルグが育つ地域をめぐって戦闘を繰り広げていると述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

2964チバQ:2020/05/20(水) 18:54:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200520-00000066-mai-int

ラマダン明けの祝祭にらみコロナ対策 マスク義務化 外出禁止令も イスラム諸国


5/20(水) 18:25配信

毎日新聞







ラマダン明けの祝祭にらみコロナ対策 マスク義務化 外出禁止令も イスラム諸国


断食明けの食事を受け取るため、人との距離を保って列に並ぶ人々=インドネシアの首都ジャカルタで5月13日、AP


 イスラム教の断食月(ラマダン)が23日に終了するのを前に、イスラム諸国が新型コロナウイルス対策を巡って揺れている。ラマダン明けにある祝祭には大勢の人出が見込まれ、感染拡大の懸念があるからだ。一方、長引く外出規制に市民からは不満の声が上がり始めており、各国は難しいかじ取りを迫られている。【真野森作、武内彩】

 新型コロナの感染拡大に歯止めがかからない中東諸国では、「イード」と呼ばれるラマダン明けの祝祭をにらみ、外出禁止令などの規制を再び強化する動きが相次ぐ。「イード」では例年、神(アラー)に感謝するための礼拝や、親族や友人らと集うため外出する機会が増えるからだ。

 ロイター通信によると、サウジアラビア内務省は12日、ラマダン明けから5日間、全国で24時間の外出禁止令を実施すると発表した。サウジはラマダン中、昼間の外出や商店の営業を許可していたが、低所得の出稼ぎ労働者を中心に感染者が1日数千人単位で増加し、引き締めに転じた。

 エジプト政府も17日、夜間外出禁止令の開始時間を24日から6日間、午後5時に設定した。ラマダン中と比べて4時間の繰り上げとなり、商店も営業を禁じられる。エジプトのマドブリ首相は「イードの祝祭には人々が集う習わしなので、今回は感染拡大を抑えるためにこうした手段をとる」と国民に理解を求めた。ただ、6月中旬からはスポーツクラブやレストラン、モスク(イスラム教礼拝所)などの段階的再開を検討しているという。

 一方、ペルシャ湾岸に位置する小国のクウェートとカタールの政府は17日、それぞれマスク着用に関する厳格な罰則を発表した。

 マスクを着けずに外出した場合、カタールでは最長3年の禁錮刑か5万5000ドル相当(約590万円)の罰金、クウェートでは最長3カ月の禁錮刑か最大1万6200ドル相当の罰金を科す。

2965チバQ:2020/05/24(日) 21:31:25
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200524-00000529-san-m_est
イスラエル首相、収賄罪などで初公判 徹底抗戦の構え
5/24(日) 20:31配信

産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】収賄罪などで起訴されたイスラエルのネタニヤフ首相(70)の初公判が24日、エルサレムの地区裁判所で開かれる。現職首相の刑事裁判は同国史上初。イスラエルでは、新型コロナウイルス感染拡大防止を重視する与野党が歩み寄って今月中旬に連立政権が発足しており、首相続投を決めたネタニヤフ氏は政界での求心力を維持しながら法廷で徹底抗戦する構えだ。

 イスラエル検察は昨年11月、収賄や背任、詐欺の罪でネタニヤフ氏を起訴した。国内通信大手ベゼクに対し、同氏が政策面で便宜を図る見返りに、ニュースサイトで好意的な報道を行うよう求めたことなどが罪に当たると判断した。ネタニヤフ氏は「虚偽に基づくクーデターの試みだ」などと一貫して潔白を主張してきた。裁判は少なくとも数年かかる見通しだ。

 ネタニヤフ氏は4月、最大の政敵で野党勢力を率いてきたガンツ元軍参謀総長と連立政権を作ることで合意し、約1年ぶりに政権が正式発足、政治の停滞に終止符が打たれた。両者の合意期間は3年間で、前半の1年半はネタニヤフ氏が首相、ガンツ氏が副首相を務め、後半は同じ期間、2人が役職を交代する。

 イスラエル有力紙ハーレツ(電子版)は、合意によりネタニヤフ氏は今後3年間の政治活動が保証されたとし、裁判所や検察の人事などを通じて「自らの裁判(の進行)を妨害する狙いではないか」という同国の政治学者の見方を伝えた。

2966チバQ:2020/05/24(日) 21:38:17
https://www.sankei.com/world/news/200524/wor2005240011-n1.html
中東がラマダン明け、行楽期突入 コロナ状況悪化で引き締め策
2020.5.24 18:11国際中東・アフリカ
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23日、モロッコ・カサブランカで、マスクを着用して洋菓子店の前に並ぶ人々(AP)
23日、モロッコ・カサブランカで、マスクを着用して洋菓子店の前に並ぶ人々(AP)
 【カイロ=佐藤貴生】イスラム教のラマダン(断食月)が終わり行楽期に入った中東の主要国は、新型コロナウイルスの感染抑止策を強化している。多くの国がラマダン前に外出制限などを一部緩和し、感染者や死者が増えた。欧州などで制限緩和の動きがみられるなか、各国は厳しい対策を取って国民の気の緩みを引き締めている。

 中東の多くの国では、今年のラマダンは4月24日から5月23日頃まで。その後の数日間は断食明けの祝祭(イード)で休日となる。ラマダンの間は日の出から日没まで飲食が禁じられるため、普段の年ならその後は旅行や里帰りで羽を伸ばす人が多い。

 人口が1億人以上と中東で最も多いエジプトでは22日、1日当たりの新たな感染者数が783人と過去最多を記録。イードの間は夜の外出制限開始を4時間前倒しして午後5時からとするほか、食堂や娯楽施設、公園なども閉鎖される。

 しかし、厳格な措置が感染防止につながるかを疑問視する人もいる。首都カイロ在住の主婦(46)は「ラマダン期間中、外出禁止のはずなのに深夜まで渋滞している通りもあった。イードで両親や親類宅への訪問も頻繁になる。感染は拡大するのでは」と話す。

 トルコとイランではラマダン中、それぞれ1700人以上が死亡した。どちらも人口8千万人以上の地域大国だ。トルコのエルドアン大統領はイードの間、全土でロックダウン(都市封鎖)を行うとし、イランも旅行を控えるよう呼び掛けた。

 イランでは総勢約1万人の医療関係者が感染したとされる。初期の対応の遅れに加えて医療崩壊の疑いも指摘され、医療従事者の防護対策も不十分な状態が続いたとみられる。

 また、ペルシャ湾岸諸国ではラマダン期間中、カタールで感染者数が5倍以上に増えるなど状況が深刻化、外国人出稼ぎ労働者の宿舎での感染拡大も問題になった。中東のメディアによると、サウジアラビアはイード期間中、ほぼ全域で24時間、外出を禁止。アラブ首長国連邦(UAE)は夜間外出制限の開始時刻を前倒しし、マスク未着用など規則に違反した者の罰金の額を上げる方針を示した。

2967チバQ:2020/05/24(日) 21:41:33
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020052400191&amp;g=int
タリバンと政府軍、3日間停戦 ラマダン明け祝祭中―アフガニスタン
2020年05月24日15時16分


 アフガニスタンの反政府勢力タリバンは23日の声明で、24〜26日のラマダン(断食月)明け祝祭期間中の停戦を宣言した。ガニ大統領もツイッターに「歓迎する」と投稿。政府軍に3日間、自衛措置を除いて停戦を指示したと明らかにした。

 この期間にタリバンが停戦するのは2年ぶり。タリバンは声明で「国民が祝祭を落ち着いた気持ちで快適に過ごせるよう」停戦に踏み切ったと説明した。
 アフガンでは、2月末のタリバンと米国の和平合意調印を受け、タリバンとアフガン政府の和平交渉開始が期待されていた。しかし、政府側が米タリバン合意の一部の履行を渋ったため、タリバンは政府軍への攻撃を激化させていた。今回の時限停戦を契機にタリバンと政府との歩み寄りが進むかが今後の和平プロセスの焦点となる。

2968チバQ:2020/05/27(水) 23:36:20
https://www.sankei.com/world/news/200527/wor2005270028-n1.html
カタール、高い感染率 中東初のサッカーW杯に懸念
2020.5.27 17:40
 人口約280万人の中東カタールで、新型コロナウイルス感染者数が27日までに4万8千人を超えた。人口10万人当たりの感染者数は約1700人となり、感染者数が最も多い米国の約3倍。世界でも突出して高い。2022年に中東初のサッカーワールドカップ(W杯)開催を控え、深刻な懸念材料だ。

 ただ死者は計30人で死亡率は低い。検査総数は約20万件に上り、政府は感染増は検査拡充の結果だと強調している。

 カタールではW杯で使うスタジアム建設が急ピッチで進められてきた。人口の約9割を占める外国人には工事従事者も多く、感染拡大が準備の進捗に影響を及ぼす可能性がある。首都ドーハでは5月下旬、賃金未払いに対する外国人労働者の異例の抗議デモがあったとも伝えられた。

 政府は公共の場でのマスク着用に関する厳格な規定を発表。違反者には3年以下の禁錮刑や最大20万カタール・リヤル(約590万円)の罰金を科すとしている。(共同)

2969チバQ:2020/06/11(木) 13:12:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/448d51033986508275c0cf9e506e283c26db17bd

国際社会は西岸併合か正義か、どちらかを選べ…パレスチナ首相




6/10(水) 11:27配信


読売新聞オンライン


 【ラマッラ(パレスチナ自治区)=金子靖志】パレスチナ自治政府のムハンマド・シュタイエ首相は9日、外国メディアを招いた記者会見で、イスラエルが占領下に置くヨルダン川西岸の一部併合に踏み切った場合、「国際社会に対し、(西岸などを領土とする)パレスチナ国家を宣言し、国家承認を求める」と述べた。

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は7月から、パレスチナが将来の国家領土と位置付ける西岸の一部併合に向けて法制化に着手する予定で、併合の動きをけん制した格好だ。

 シュタイエ氏は、「国際社会は併合か、国際法の正義か、どちらかを選ばなければならない。国際社会は正義を選ぶと確信している」と述べ、併合阻止に向けた国際社会の圧力が強まるとの見方を示した。

2970さがら療法(さがらセラピー)心の健康法うつ病の予防と改善:2020/06/12(金) 11:48:28
うつ病の予防と改善の他、引きこもり不登校いじめパニック障害潔癖症摂食障害睡眠障害不安悩みイライラストレス自信がない勇気がないなどの改善方法や人材育成の方法を紹介しています

2971チバQ:2020/06/15(月) 18:03:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/db54ab3d071e18c4880bc7914e7351e92aad52c7

外出制限もいたちごっこ 「密着文化」のエジプト、止まらぬ感染拡大




6/14(日) 19:00配信


産経新聞







夜間外出制限の開始が近づくと車や人の姿はぱたりと消える=5月19日、カイロ市街(佐藤貴生撮影)
 エジプトの首都カイロは夜になると人や車の姿が消え、しんと静まり返る。新型コロナウイルス感染阻止のための夜間外出制限は5月末、3カ月目に入った。日の出から日没まで飲食が禁じられるイスラム教のラマダン(断食月)は同月下旬に終わったが、日々の感染者数は期間中に過去最悪を記録、その後も更新されている。人々に話を聞くと、この国ならではの民衆の気質が封じ込めの障害になっているように思える。(カイロ 佐藤貴生)

【地図でみる】「感染ゼロ」から拡大した各国

 ■いたちごっこ

 ラマダンが中盤に入った5月上旬の土曜日。朝6時すぎに通りに出ると、家族連れらしき人々が乗った何台もの車とすれ違った。土曜日は休日で遅くまで寝ている人が多いのに、なぜなのか。

 「外出制限に引っかからないよう、親類や友人の家で一夜を過ごして朝に帰宅する人々だ」。カイロ在住の主婦(30)が言った。政府はラマダン期間中、夜9時から朝6時までの外出を禁じた。が、一部の人は警官らの目につかないよう、夜通し訪問先にとどまっていたようだ。

 ラマダン中は親や親類、友人らと家を訪ね合い、旧交を温めるのが慣例だ。期間中に知人の家族らが泊まりに来て、ご飯ばかり作っていた-と話す主婦にも会った。これが感染増の主因になったかは不明だが、いわゆる「3密」を回避するための政府の判断を逆手に取った人が多数に上る可能性をうかがわせる。

 ■無理解の怖さ

 カイロの市中では多くの人がマスクをしているが、知人と会うとそれを外して頬を寄せ合い、あいさつする人がいる。肩を抱いて素手で握手を交わす風景も見かける。なぜマスクを外したり握手したりするのがまずいのか、その理由を理解していない気がした。

 エジプトのコミュニケーションにはスキンシップが欠かせない。古くから中東とアフリカを結ぶ交通の拠点として発展し、開放的で裏表のない国民性が形成されたことも背景にありそうだ。

 「無理解」の事例はごく身近なところにもあった。2月下旬、新型コロナ感染が急拡大したイランに出張していたため、エジプトに戻ってからスタッフの出勤を停止し、2週間の自己隔離を行った。そのとき、消毒液やハンドソープ、飲料水やトイレットペーパーを買うよう指示したが、「感染など拡大するわけがない」「値上がりしているから今買うべきでない」という現地スタッフがいた。

 エジプトでは5月末、1日当たりの新たな感染者数が過去最悪の1300人を突破して総勢2万3000人に達し、死者は900人を超えた。このスタッフはいま、「コロナは怖い」と話している。

 ■強まる差別

 自己隔離期間の終了後間もなく、ニュースに関わるスタッフは月に一度の給料日以外は在宅勤務とした。午前9時にワッツアップなどの通信アプリで仕事を指示し、午後4時にその成果を電子メールで受け取っている。苦慮したのは出勤しないと仕事にならないスタッフの処遇だった。

 清掃担当のアジア人女性については出勤日を減らした上、午前9時だった始業時刻を7時半に前倒しした。通勤途中に「コロナ、コロナ」といった差別発言を受けることが増え、物理的な危害が加えられることを懸念したからだ。

 もちろん、こうした差別発言を恥じ、外国人に対して「申し訳ない」という思いを持っている人も少なくないと思われる。

 とはいえ、新型コロナに関する正しい知識が普及しないなかで差別意識が広がれば、エジプト経済を支える観光業が再開されたとしても、外国人旅行者と地元住民の間でトラブルが起きる可能性がある。自分たちの振る舞いが自らの首を絞めていることに考えが及ばない人がいるのだ。

 財政が厳しさを増し、一刻も早く封じ込めたい政府と、それを理解しない国民。エジプトで新型コロナ対策を十全に行うことがいかに困難かを痛感している。

2972チバQ:2020/06/21(日) 21:42:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/28d1c89552b91b58007102f2125acc6e62644345
サウジ皇太子就任から3年 相次ぐ拘束劇に「何も学んでいない」の見方も

6/21(日) 20:03配信
【カイロ=佐藤貴生】サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン王子(34)が王位継承の最有力ポストである皇太子に就任してから、21日で丸3年となった。サルマン国王(84)の実子である皇太子は後継の座を確実にするため、最近も有力王子らを相次いで拘束しており、対象は王室以外にも広がっている。対抗勢力の排除が強化されている可能性がある。

 新型コロナウイルスの感染拡大や原油安など、サウジを取り巻く環境はここにきて厳しさを増しており、皇太子がかじを取る石油大国の行く末は政治、経済ともに不安材料が目立ちつつある。

 英BBC放送(電子版)などは5月下旬、サウジ内務省の元高官でカナダに住むジャブリ氏の子供2人が、3月からサウジ国内で拘束されていると伝えた。

 ジャブリ氏はナエフ前皇太子の右腕として、米英などの情報機関と緊密な関係を築いた。だが、ナエフ前皇太子が2017年に失脚し後任の皇太子に当時のムハンマド王子が就任すると、ジャブリ氏は粛清を恐れてカナダに逃れた。

 ジャブリ氏は中東情勢のほかサウジ王室の内部事情にも詳しいとされ、不利な情報が欧米諸国に流れるのを恐れたムハンマド皇太子が同氏の子供を拘束し、帰国するよう脅している可能性がある。

 失脚したナエフ前皇太子はサルマン国王のおいで、3月上旬に国王の弟のアハマド王子とともに身柄を拘束された。また、5月上旬にはアブドラ前国王の息子ファイサル王子も拘束されたとの観測が出た。いずれもムハンマド皇太子の権力基盤固めの一環とされる。

 サウジ資本の汎アラブ紙アッシャルクルアウサト(電子版)は5月下旬、ムハンマド皇太子の3年間を総括する記事で、「王国の栄光を取り戻す改革」の主役だと絶賛した。

 しかし、欧米メディアの見方は厳しい。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は5月上旬の記事で一連の拘束にふれ、「(皇太子は)何も学んでおらず、成長もしていない」という元米政府当局者の談話を掲載した。

2973チバQ:2020/06/23(火) 11:23:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f45a902523047f741eeeca324c5495b392ef8dd
メッカ巡礼、人数制限付きで実施 国外からの参加禁止

6/23(火) 9:53配信
(CNN) サウジアラビア政府は23日までに、イスラム教の聖地メッカに大勢の信者が詰めかける今年の大巡礼(ハッジ)について、人数を大幅に制限したうえで実施する意向を示した。新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中、国外からの巡礼者は受け入れないとしている。

【画像】新型コロナ対策で人影の消えたカーバ神殿

国営メディアが伝えたところによると、ハッジ・ウムラ(小巡礼)担当省は声明を出し、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に言及。人が大勢集まる場所での感染リスクの増加や国外からウイルスが持ち込まれる危険性を理由に、今年のハッジについては参加者の数を制限し、国籍を問わずサウジ国内在住の希望者のみに巡礼を認めるとした。

ハッジを安全に行うための決定であり、あらゆる予防策を講じてイスラム教徒を守る方針だという。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によれば、サウジアラビアではこれまでのところ16万人以上が新型コロナウイルスに感染。1307人の死者が出ている。

昨年のハッジには200万人を超えるイスラム教徒が参加した。そのうち180万人以上はサウジ国外からの渡航者だった。

2974チバQ:2020/06/24(水) 21:23:16
https://www.sankei.com/world/news/200624/wor2006240002-n1.html
【中東見聞録】イスラエル大連立のアクセルとブレーキ 米大統領選にらみ対立内包
2020.6.24 06:00
 イスラエルで5月、ネタニヤフ首相の右派「リクード」と、ガンツ元参謀総長率いる中道政党連合「青と白」の大連立政権が発足した。連立合意で当面の首相続投を勝ち取ったネタニヤフ氏は、トランプ米政権が1月に発表した新中東和平案に沿ってヨルダン川西岸への「主権拡大」を強行する構えだ。蜜月関係にあるトランプ大統領が再選を逃せば一気に逆風にさらされる可能性があるだけに、11月の米大統領選までに既成事実を積み重ねる思惑があるとみられる。
(前中東支局長 大内清)

 合意によれば、大連立の期限は3年間。前半の18カ月はネタニヤフ氏が首相を、ガンツ氏が副首相と国防相を務める。後半はガンツ氏が首相に就き、ネタニヤフ氏は副首相となる。

 政権発足時の演説でネタニヤフ氏は「ユダとサマリアの地(ヨルダン川西岸)のユダヤ人コミュニティーに主権を適用するときだ」と述べ、国際法に反する西岸のユダヤ人入植地の併合を急ぐ考えを鮮明にした。既存入植地の大半をイスラエルの主権下に置くとする米和平案に沿ったものだ。

 トランプ政権は同案を「パレスチナ国家樹立への現実的な提案」だと説明しているが、実際にはイスラエルによる西岸の実質的な占領状態を追認することに主眼が置かれており、到底、パレスチナ側が受け入れられる内容ではない。少なくとも建前上は「力による現状変更」を認めないとしてきた国際秩序の大原則をないがしろにしている点でも問題が多い。

 ただし、入植を推進し「強い指導者」のイメージづくりに腐心してきたネタニヤフ氏には、「和平」の名の下に政治的レガシー(遺産)を残す絶好機だ。同氏は目下、現職首相として初めて収賄などの罪に問われており、司法判断次第では危機に陥る。演説からは、この機に求心力を回復させようとの意気込みと焦燥が見え隠れする。

 これに対し、ガンツ氏や、外相に就任したアシュケナジ氏らの「青と白」側はやや慎重だ。米和平案を実行に移すとしつつも、「平和条約を結んでいるエジプト、ヨルダンとの戦略的関係の強化が重要だ」(アシュケナジ氏)ともしているのだ。

 ヨルダンのアブドラ国王は、イスラエルが西岸併合に乗り出せば平和条約破棄も辞さないとしている。このため、「青と白」側が性急な併合に走らぬようネタニヤフ氏側を牽制している-とみる識者も多い。

 1年半後に登板するガンツ氏としては、安易にネタニヤフ氏と歩調を合わせられないことは想像に難くない。11月の米大統領選で共和党のトランプ氏が敗れれば、和平案が宙に浮き、ガンツ氏は民主党政権との関係構築に追われることになるからだ。

 逆にトランプ氏が再選を決めれば、ネタニヤフ氏の蜜月路線を踏襲するかどうかの判断を迫られる。ガンツ氏とアシュケナジ氏はいずれも軍参謀総長まで上り詰めた筋金入りの元軍人だ。マティス前国防長官やケリー元大統領首席補佐官ら規律を重んじる軍出身の高官と衝突を繰り返してきたトランプ氏と馬が合うのかという疑問もある。


 昨年4月以降の1年ほどで3回も総選挙が実施される政治空転の末に誕生した大連立。米国情勢をにらみ、アクセルとブレーキを同時に踏むような対立をはらんだ政権運営が続く。

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2975チバQ:2020/06/27(土) 21:54:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/f99149a3700fc115005a980d72326a7ed691c4bc
イラン影響力低下か イラク新政権、関連民兵組織摘発 ソレイマニ司令官殺害半年
6/27(土) 19:54配信

毎日新聞
イラク北部モスルを訪問したカディミ首相(手前右)=6月10日、AP

 今年1月3日にイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官が米軍に殺害された事件から、7月で半年となる。作戦現場となった隣国イラクでは、5月に就任したカディミ首相の政権下でイランの影響力が弱まるなど変化が起きている。ただ、石油価格下落や新型コロナウイルスの感染拡大などの課題も抱え、イラクが国内の安定化を実現できるかは不透明だ。

 イスラム教シーア派大国イランは近年、国民の6割がシーア派の隣国イラクにも影響力を強めている。特にソレイマニ氏は中東各地のシーア派武装勢力を支援する中心人物だった。ソレイマニ氏は1月3日、イラク・バグダッド国際空港付近で米軍無人機に攻撃されて死亡したが、この時はイラクのシーア派民兵組織「人民動員部隊」(PMU)のアルムハンディス副司令官も一緒に殺害された。このPMUこそが、イラク国内で親イランの代表的組織だった。

 こうした中、5月に誕生したイラクのカディミ政権はイランの影響力排除に動き出している。イラクでは近年、豊富な石油資源で生じる富が国民に行き渡らず、経済難が深刻化。親イラン政治家による腐敗などに怒った国民が大規模な反政府デモを度々起こしており、反イラン感情も高まっている。カディミ政権はPMUをイラク政府の指揮下に収めることを目指しているとされる。

 一方のイラン側も従来ほどイラクに浸透できなくなる可能性がある。AP通信によると、ソレイマニ氏の後継司令官のガアニ氏は、ソレイマニ氏と違ってイラクの公用語であるアラビア語を話せず、イラクの民兵指導者たちとの関係構築に苦慮しているという。イラク政府は現在、ガアニ氏のイラク訪問に際して以前は不要だったビザ申請を要求し、活動を抑え込む姿勢を見せる。

 ただ、親イラン勢力によるとみられる「かく乱」の動きは収まっていない。カディミ政権が6月11日に米政府とテレビ会議方式で戦略対話を実施して以降、在イラク米大使館付近を狙ったロケット弾攻撃などが相次いだ。これに対し、イラク当局は同25日、米関連施設への攻撃を実行した疑いで親イラン民兵組織のメンバー13人を逮捕した。

 イラクの今後について、エジプトのイラク専門家、ジャッシム・ムサウィ氏は「イランによる介入は多くの場合、イラク政府がそれを許したり求めたりした時に起きてきた。カディミ政権の誕生で国内の安定がすぐ実現するとは思えないが、(安定に向けた)出発点にはなるだろう」と指摘している。【真野森作】

2976チバQ:2020/06/27(土) 21:55:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb1dbab40c8c806a27a2f5d5d919fdaf5e228dde
エジプト、都市の一部封鎖を解除 続く感染、強引さに反発も
6/27(土) 16:12配信

共同通信
27日、エジプト・カイロのモスクで、距離を置いて祈る人たち(ロイター=共同)

 【カイロ共同】エジプト政府は27日、新型コロナウイルス感染防止のために続けてきた都市の一部封鎖を解除し、3月に閉鎖した飲食店やモスク(イスラム教礼拝所)を再開、夜間外出禁止令も停止した。感染拡大の勢いを抑えてから経済の再開に踏み切った欧州やアジア各国と異なり、感染者数が伸びる中での措置。市民からは強引な解除だとの反発もある。

 約1億人の人口を抱えるエジプト政府は、貧困層や生活習慣を変えない保守層に配慮して一部の封鎖にとどめ、人混みにも目をつぶってきた。新規感染者数は伸び続け25日には1日約1600人、累計の感染者数は6万2千人を超えた。

2977チバQ:2020/07/01(水) 21:24:29
https://www.sankei.com/world/news/200629/wor2006290017-n1.html
イスラエル、西岸併合協議を本格化 パレスチナやアラブが批判
2020.6.29 23:16
 【カイロ=佐藤貴生】イスラエルのネタニヤフ政権は、7月からヨルダン川西岸地区にあるユダヤ人入植地などの併合に関する協議を本格化させる方針だ。第3次中東戦争(1967年)でイスラエルが占領した西岸はパレスチナ側が「将来建設する独立国家の領土」と位置付けており、併合を強行すれば国際的に批判が高まるのは必至だ。

 5月にネタニヤフ首相の右派「リクード」と野党の中道政党連合「青と白」の二大勢力の連立によって成立した政権は、併合に向けた議論を7月から始めることで合意していた。イスラエル寄りのトランプ米政権が1月に発表した中東和平案に基づくもので、ネタニヤフ政権は閣議などで方針を話し合う見通しだ。

 西岸には推定約300万人のパレスチナ人に加え、点在する130以上の入植地に約40万人のユダヤ人が住む。議論の対象になるのは入植地やヨルダンとの境界をなすヨルダン渓谷で、西岸の約3割に当たる。

 入植地にはユダヤ人しかいないが、ヨルダン渓谷にはユダヤ人約1万人のほかにパレスチナ人が6万5千人住んでいるとされる。併合すればパレスチナ人の政治参加など複雑な問題が噴出することは確実だ。

 西岸を統治するパレスチナ自治政府のアッバス議長は、過去に結んだ協定を含め、イスラエル側とのすべての関係を断絶すると述べ、併合の動きを強く批判してきた。

 ヨルダンは1994年締結のイスラエルとの平和条約の破棄も示唆。アブドラ国王は今月中旬、米議会議員とのテレビ会議で「地域の平和や安定を害する」と訴えた。中東のアラブ諸国でイスラエルと平和条約を結んでいるのはヨルダンとエジプトだけで、併合を強行すれば周辺国との外交にも影響を及ぼしかねない。


 国連のグテレス事務総長も今月下旬、「併合は最も重大な国際法違反だ」と併合計画の撤回を求めた。

 こうした情勢の下、ネタニヤフ政権は当面、ごく一部の入植地の併合にとどめるとの観測が出ている。イスラエル有力紙ハーレツ(電子版)は23日、併合に反対を表明した米野党、民主党のバイデン前副大統領が11月の大統領選でトランプ大統領に勝つことも想定しているとの見方を示した。

 ネタニヤフ政権は当時野党だった「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長(現副首相兼国防相)が新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政治の停滞を回避すべく譲歩して発足した“寄り合い所帯”だ。ガンツ氏はかつて汚職疑惑を抱えるネタニヤフ氏に下野するよう求めてきた最大の政敵だっただけに、併合の詳細まで合意しているわけではないとみられる。今後も政権内部でさまざまな曲折が予想される。

2978チバQ:2020/07/02(木) 23:23:04
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-200702X710.html
「モスク化」是非、近く判断=かつて教会の世界遺産―トルコ
2020/07/02 17:23時事通信

 【イスタンブール時事】トルコの裁判所は2日、キリスト教会とモスク(イスラム礼拝所)の特徴を併せ持つイスタンブールの世界遺産アヤソフィアの「博物館」としての地位の是非をめぐり審理を行い、「今後15日以内に判断を下す」と決定した。地元メディアが伝えた。エルドアン大統領は判断を踏まえて「モスク化」を進める方針だが、反発する各国との間で摩擦が強まることが予想される。

 アヤソフィアは6世紀にビザンツ帝国がギリシャ正教の総本山として建立。15世紀、オスマン帝国の支配下でモスクに改装された。1935年には政教分離を進めたトルコ初代大統領アタチュルクの下で無宗教の博物館となり、「異文化共存の象徴」と見なされるようになった。

 しかし、トルコのイスラム主義者は最近、博物館になった際の手続きに不備があったとして提訴した。国内のイスラム勢力を支持基盤とするエルドアン氏も、アヤソフィアをモスクに戻して「礼拝の場」とすることに意欲的だ。

 こうした動きに対し、隣国ギリシャなどは強く反発している。ポンペオ米国務長官は1日の声明で、アヤソフィアを博物館として維持するよう促した。

2979チバQ:2020/07/05(日) 21:50:18
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3291985.html
レバノン軍、すべての食事を肉抜きに 食料価格の高騰で
2020/07/04 23:07AFPBB News

レバノン軍、すべての食事を肉抜きに 食料価格の高騰で

レバノンの首都ベイルートで、抗議デモの最中に警備に当たる兵士ら(2020年6月6日撮影)。(c)ANWAR AMRO / AFP

(AFPBB News)

【AFP=時事】経済危機が深刻化し、食品価格が高騰しているレバノンの軍当局は、勤務中の兵士に提供するすべての食事で肉の使用を取りやめた。国営メディアが先月30日に伝えた。

 レバノンは1975〜1990年の内戦以来、最悪の景気低迷にあえいでおり、今や人口の約半数が貧困にむしばまれているという。

 同国通貨の対ドル公式レートでは、1ドル(約107円)が1507レバノン・ポンドに設定されているものの、闇市場では1ドルが8000レバノン・ポンド超に急落している。

 非政府組織の消費者保護団体によるとこの結果、食品価格は昨秋以降、少なくとも72%の急騰をみせた。

 通貨が暴落し続ければ、価格のさらなる上昇が予想されている。

 そうした中、レバノン国営通信は経済危機を理由に、同国軍が「勤務中の兵士らに提供される食事から肉を完全に抜いた」と報じた。

 先月30日の時点で、ラム肉1キロ当たりの販売価格は、2か月前の3万レバノン・ポンド(公定レート換算で約2100円)から8万レバノン・ポンド(公定レート換算で約5700円)に、また牛肉1キロ当たりの価格も、1万8000レバノン・ポンド(約1300円)から5万レバノン・ポンド(約3500円)超に上昇したという。

 レバノンは食料品の大半を輸入に頼っており、外貨不足と自国通貨の急落により、輸入がコスト的にも高くつき困難になっている。 【翻訳編集】AFPBB News

2980チバQ:2020/07/07(火) 09:07:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/b246136c7c7cb76043d402cd238951543187ebf3
レバノンのスーダン人、生活苦でイスラエル密入国を試み

7/7(火) 8:02配信
【AFP=時事】レバノンは、ここ数十年で最悪の経済危機に直面している。失業者が急増する中、経済的に困窮したためレバノンから脱出し、南部国境からイスラエルに入国しようとするスーダン人が増えている。

 5月上旬以降、約16人のスーダン人男性がイスラエルとの国境を夜の闇に紛れて越えようとし、逮捕されている。先月末にはイスラエル側の排水管の中で縮こまっている男性が発見された。男性はイスラエル軍によって尋問され、レバノンに送り返された。


 イスラエルは2006年に交戦したレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)を警戒し、国境に厳重な警備体制を敷いているが、イスラエルもヒズボラも国境を超えようとするスーダン人は経済移民だと指摘している。


 レバノンの治安当局者はAFPに対し、「初期調査によると、イスラエルへの侵入は安全保障やスパイ活動が動機ではなく、レバノンの経済危機にのみ関係している」と語った。


 人口の45%以上が既に貧困線に満たない状態で暮らしているレバノンでは、6月初めに通貨が過去最低水準に急落、食料価格が急騰した。


 スーダン人らは在ベイルート大使館に、自分たちを祖国に連れ帰ってほしいとスーダン政府に訴えている。


「ここでの生活は高くつくようになった。スーダンに戻りたい。給料なんて何の価値もなくなった。食べることができない」と27歳の男性は語った。スーパーマーケットで働くこの男性の月給は50万レバノン・ポンドだったが、通貨が急落したため米ドルに換算すると333ドル(約3万5000円)から100ドル(約1万円)に落ち込んでしまった。


 レバノン・スーダン青年協会のアブダラ・マレク(Abdallah Malek)氏によると、レバノンには少なくとも4,000人のスーダン人が住んでいるが、1000人以上が帰国を希望し、大使館に登録しているという。



■危険な旅
 南部の国境を超える旅には危険が伴う。

 レバノン兵は、レバノン側の国境付近で多数の銃弾が撃ち込まれたスーダン人男性の遺体を発見した。イスラエルに向かっていたと思われるが、正確な状況は分かっていない。レバノン軍によると、5月にはスーダン人5人がイスラエルに不法入国を試みたとして逮捕された。


 国境警備を潜り抜けイスラエルまで到達したスーダン人が何人いるかを明らかにするのは不可能だが、今年イスラエル当局に逮捕され、今でもイスラエルにとどまっているスーダン人が一人いることは分かっている。


 イスラエルとレバノンは、厳密に言えばいまだ戦争状態にある。このため、経済移民に対する両国間の調整は行われていない。


 兵士らの情報をつなぎ合わせると、国境を超えようとしたのはウエーターや皿洗いなどの仕事をしていたが失職したスーダン人が多く、ソーシャルメディアを使って情報を集め、旅の計画を立てたとみられている。


 イスラエルの国境警備は非常に厳しいものの、レバノンでの状況があまりにも悲惨なため危険を承知で国境を超えようと試みるのだという。


 マレク氏は「生活状況と絶望感が、彼らを大きな危険に駆り立てた」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News

2981チバQ:2020/07/08(水) 16:42:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d300fb521b0dfe72398b606287ea305654b46c0
イスラエルの併合を「心待ち」 西岸のユダヤ人入植地、不動産ブーム

7/8(水) 8:19配信
【AFP=時事】イスラエルで不動産業を営むペリ・ベン・シニア(Perri Ben Senior)さんは、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のユダヤ人入植地アリエル(Ariel)が、イスラエルに併合されることを心待ちにしている。自らの不動産会社にとって、目玉となるに違いないからだ。

 人口2万500人、大学やショッピングセンターもあるアリエルは、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の支持を受けて進む、パレスチナ自治区にあるユダヤ人入植地のイスラエル併合計画の第1弾に含まれる可能性が高い。


 トランプ氏が1月に発表した中東和平案は、国際法上違法とみなされているユダヤ人入植地を含めた、ヨルダン川西岸の広範囲をイスラエルに併合するための支援を米国が約束する内容で、物議を醸した。


 ベン・シニアさんは自身の不動産会社で取材に応じ、イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相が、トランプ大統領の計画を前進させてくれることを期待していると語った。「需要が増えれば、マンションや土地の価格も上がるだろう」


 米国の和平案が発表され、併合計画がメディアの見出しを飾るようになって以降、不動産会社のヨルダン川西岸の物件販売が飛躍的に伸びている。


 アリエルにほど近いエリ(Eli)入植地で同じく不動産業を営むダニエル・ワッハ(Daniel Wach)さんはAFPに、「この2か月間で、過去数年分の取引があった」と語った。


■普通の場所


 イスラエルがヨルダン川西岸を併合した場合どの地域でも、現在の軍事法ではなくイスラエルの民法が適用される。


 ワッハさんはヨルダン川西岸を意味するイスラエル風の呼称を使い、「ユダヤ・サマリア(Judea and Samaria)地区に人が集まっているもう一つの理由は、今や普通のイスラエル市民とみなされるようになったから、普通の場所になったからだ」と話した。


■安い相場
 併合計画の詳細は不明だが、併合される土地が将来のパレスチナ国家の一部になることはないというのが大方の見方で、トランプ氏の計画でもそうなっている。


 パレスチナ国家の樹立を目指した1990年代のオスロ合意(Oslo Agreement)以降、ヨルダン川西岸のイスラエル人入植地の人口は3倍以上に増え、45万人に上っている。


 ヨルダン川西岸の入植地には、宗教的あるいは政治的な理由で家を構える人に加えて、イスラエルの不動産市場よりも大幅に安い相場に引き寄せられた多くのイスラエル人がいる。


 イスラエルとパレスチナの境界「グリーンライン(Green Line)」を挟んでヨルダン川西岸にあるアルフェイメナシェ(Alfei Menashe)入植地と、わずか約12キロしか離れていない場所に、クファルサバ(Kfar Saba)がある。


 ワッハさんによると、クファルサバでは敷地面積200平方メートルの全7部屋の集合住宅の価格は450万シェケル(約1億4000万円)前後だ。ところが、アルフェイメナシェへ行けば同様の条件の不動産価格はその約半額になるという。


「併合直後には価格が今よりも10〜15%上昇し、今から5、6年後、あるいは7年後には少なくとも30%程度上昇するだろう」


 先月、過去最高の売上高を記録したゼーブ・エプスタイン(Zeev Epstein)さんも、ワッハさんと同じく楽観する。「大きな市場になるだろうから準備し、懸命にこの機会をつかむ必要がある」 【翻訳編集】 AFPBB News

2982チバQ:2020/07/12(日) 18:32:17
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020071001262&amp;g=int
世界遺産アヤソフィアはモスク 「共存の象徴」損なう恐れ―トルコ
2020年07月10日23時47分


アヤソフィアの外観=6月11日、トルコ・イスタンブール
アヤソフィアの外観=6月11日、トルコ・イスタンブール

 トルコの裁判所は10日、キリスト教会とモスク(イスラム礼拝所)の特徴を併せ持つイスタンブールの世界遺産アヤソフィアについて、1930年代のモスクから博物館への地位変更は無効だという判断を示した。エルドアン大統領はこれを受け、アヤソフィアをモスクとして運用する方針を示した。キリスト教徒が多い各国の反発は必至だ。
 アヤソフィアは政教分離を進めたトルコ初代大統領アタチュルクの下で無宗教の博物館となり、トルコにおける「異文化共存の象徴」と見なされてきた。しかし、国内のイスラム勢力を支持基盤とするエルドアン大統領は10日、モスクに戻して「礼拝の場」にすると表明。「共存の象徴」としての価値が損なわれる恐れがある。
 アヤソフィアは6世紀にビザンツ帝国がギリシャ正教の総本山として建立。15世紀、オスマン帝国の支配下でモスクに改装された。イスラム教は偶像崇拝を厳しく禁じていることから、再びモスクとして運用されるようになると、館内のモザイク画などが消し去られる事態も懸念される。

2983チバQ:2020/07/12(日) 18:43:28
https://www.sankei.com/world/news/200710/wor2007100040-n1.html
世界遺産アヤソフィアは「モスク」 トルコ大統領が地位変更 欧米は反発
2020.7.10 23:41
 【カイロ=佐藤貴生】トルコのエルドアン大統領は10日、最大都市イスタンブールにある世界遺産、アヤソフィアの位置づけを現在の「博物館」から「モスク」(イスラム教礼拝所)に変更した。もともとギリシャ正教の聖堂だったアヤソフィアは、オスマン帝国期にモスクに改造され、トルコの共和国移行後に宗教色が排された建造物。欧米や正教会からは今回の決定に批判が相次いでいる。

 ロイター通信によると、トルコ最高行政裁判所は10日、アヤソフィアをモスク以外に位置づけることは不法だと判断。初代大統領アタチュルク政権下の1935年に「無宗教の博物館」と規定される根拠となった34年の閣議決定を無効だとした。

 エルドアン氏はこの直後、アヤソフィアをモスクに変更する大統領令に署名した。外国人や非イスラム教徒は今後も入場できるとしている。

 イスラム保守層を支持基盤とするエルドアン氏には、新型コロナウイルスの感染拡大で経済が失速するなか、支持を拡大する狙いがある。また今回の決定には、世俗主義を推進した「建国の父」アタチュルクの権威への挑戦という意味合いもある。

 「モスク化」を受け、ギリシャ正教を国教とするギリシャ政府は「トルコとギリシャの関係だけでなく欧州連合(EU)との関係にも影響する選択だ」と非難したほか、米政府も「失望」を表明。ロシアなどの正教会も「和解ではなく分断を促しかねない」と懸念を示した。

2984チバQ:2020/07/14(火) 19:30:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/257427194edaac165f0df69e31cebef0bdf84ae5

イスラエル「超正統派」ユダヤ人の間で感染拡大…戒律重視で礼拝規制も無視

7/13(月) 20:00配信


読売新聞オンライン
12日、エルサレムの市街地を歩く超正統派の人々=金子靖志撮影
 【エルサレム=金子靖志】イスラエルで、ユダヤ教の教えに厳格な超正統派と呼ばれる一派に新型コロナウイルス感染が広がっている。戒律を重視するあまり、感染防止へ向けた政府の規制や対策を守らないことが背景にあるという。

 イスラエル政府は今月10日、エルサレムなど5都市で、超正統派が多く住む地区13か所を封鎖した。中部ベトシェメシュでは、治安部隊が地区一帯に鉄柵設置を進めたのに対し、超正統派の住民が「迫害行為だ」と抗議して騒然となった。

 政府は5月末に感染封じ込めに成功したとして経済活動を本格的に再開させたが、間もなく全土で感染が再拡大した。累計感染者数は約4万人、死者は360人超に上る。日刊紙ハヨムなどによると、新規感染者の5割前後が超正統派だという。

 イスラエル政府は、感染拡大につながるリスクが大きいとして、シナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)での礼拝を規制しているが、超正統派の多くは「神が許さない」と言って無視してきた。新型コロナウイルスについて「神を超越しようとした人間に対する罰だ」「人間による愚かな行動の報いだ」と主張する聖職者もいるという。

 そうした考え方に加え、生活環境も感染拡大の一因になっている可能性が指摘される。避妊が許されないため世帯あたりの人数が多い上、多くが仕事を持たず貧しいため、狭い家屋で密集して暮らしている場合が多いとされる。

超正統派 厳格にユダヤ教の教えを守る宗派の総称で、ハレディム(神を畏れる人の意)とも呼ばれる。イスラエルの人口約900万人の1割超(約110万人)を占める。ユダヤ教義の研究に生活のすべてをささげ、近代的な教育を否定し、インターネットなどの閲覧を禁止している。多くの男性はもみあげを伸ばして黒い衣服を着用し、女性は地毛を隠すためにカツラなどをかぶっている。

2985チバQ:2020/07/19(日) 22:51:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b443d2a87d430f3b97ec3aa34d1274ae641d3f0
イラン、死刑を異例の停止 デモの若者、抗議拡大で
7/19(日) 20:37配信

共同通信
 【テヘラン共同】イランで反政府デモに加わった若者3人に死刑判決が下され、国内外で抗議が広がったことを受け、イラン司法当局は19日までに、刑の執行を一時停止して再審理を行うと決定した。国営イラン放送が同日、若者の弁護士の声明として報じた。

 イラン当局が国民の抗議を受け司法判断を変更するのは異例。経済が低迷する中、国民の不満をこれ以上高めたくないとの思惑が働いた可能性がある。

 司法府は今月14日、20代の男性3人について、昨年11月に起きた反政府デモで「暴動や破壊活動に加わり、それを撮影して国外の報道機関に送った」などとして死刑判決が下されたと発表した。

2986チバQ:2020/07/19(日) 22:53:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/1923f66da9270937d27932703ef0b0020218df63
クウェート首長が入院、皇太子に権限
7/19(日) 12:10配信

時事通信
 【クウェート市AFP時事】クウェートのサバハ首長(91)が医学検査のため入院し、ナワフ皇太子(83)が18日、一時的に権限を引き継いだ。

 国営クウェート通信(KUNA)が伝えた。

 サバハ首長は2006年に即位。19年9月に訪米した際に検査入院し、トランプ大統領との会談が延期されている。

2987チバQ:2020/07/20(月) 20:49:27
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3294784.html
サウジ国王、胆のう炎で入院 王室発表
2020/07/20 18:52AFPBB News

サウジ国王、胆のう炎で入院 王室発表

サウジアラビアの首都リヤドで、会議に出席するサルマン国王。サウジ王室提供(2020年3月5日撮影)。(c)AFP PHOTO / SAUDI ROYAL PALACE / BANDAR AL-JALOUD

(AFPBB News)

【AFP=時事】サウジアラビア王室は20日、サルマン国王が胆のう炎のため首都リヤドの病院に入院したと発表した。高齢の同国王の健康状態に関する発表は珍しい。

 王室は国営サウジ通信を通じて声明を出し、サルマン国王は「胆のう炎の検査のため、リヤドのキングファイサル専門病院にきょう入院した」と発表した。

 その他の詳細は明らかにしていない。

 2017年には、事実上の最高権力者とされる息子のムハンマド・ビン・サルマン皇太子に有利となるよう、サルマン国王が退位を予定していると報じられていたが、サウジアラビアはこれらの報道を否定している。 【翻訳編集】AFPBB News

2988名無しさん:2020/07/26(日) 16:57:27
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3295175.html
シリア議会選、大統領派が過半数獲得 反体制派「茶番」と非難
2020/07/22 16:24AFPBB News

シリア議会選、大統領派が過半数獲得 反体制派「茶番」と非難

シリア・アレッポ近隣の投票所で投票する女性(2020年7月19日撮影)。(c)AFP

(AFPBB News)

【AFP=時事】シリア政権支配地域で19日に実施された議会選挙(定数250)の開票結果が21日、発表され、バッシャール・アサド大統領率いる与党バース党とその支持派が過半数の177議席を獲得した。

 アサド大統領支持派の勝利が確実視されていた今回の選挙について、在外の反体制派は「茶番」と非難している。

 選挙管理委員長によると、投票率は33%で、2016年に実施された前回議会選の57%を下回った。

 国営メディアによると、19日は政権支配地域全域に7000か所以上の投票所が開設され、かつて反体制派が拠点としていた地域にも初めて投票所が設置されたという。

 しかし、内戦から逃れた数百万人のシリア国民には投票資格がなかった。

 9年間の内戦により38万人が死亡し、内戦前の人口の半数が自宅からの避難を余儀なくされている。在外の活動家や反体制派の政治家らは、今回の選挙とその結果をまともに取り合っていない。

 反体制派の統一組織「シリア国民連合」はツイッターに、「アサドとそのスポンサーであるロシアとイランのテロ行為の結果として避難したり強制退去させられた数百万人のシリア人が、投票しないことによって反対の意思表示をした」と投稿した。

 米国務省のモーガン・オータガス報道官は20日、「アサド大統領のバース党が政権を握って以降、シリアで自由かつ公平な選挙が行われたことはなく、今年も例外ではなかった」と述べた。 【翻訳編集】AFPBB News

2989チバQ:2020/07/26(日) 19:37:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9f6f594548efa79b85cfb459896c4a04bd24e0b
イスラエル各地で反首相デモ、コロナ対応めぐり辞任要求
7/26(日) 14:28配信
【AFP=時事】中東エルサレム(Jerusalem)やイスラエルのテルアビブ(Tel Aviv)などで25日、新型コロナウイルスの感染拡大への対応をめぐり、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相に辞任を要求する数千人規模のデモが行われた。

 エルサレムでは首相官邸前に、ネタニヤフ氏の汚職を批判するプラカードを掲げたデモ隊が集まった。ネタニヤフ氏は収賄、不正、背任の三つの罪状で1月に起訴されたものの、すべて認めていない。

 デモ参加者らはまた、新型コロナ感染対策で2021年まで政府に特別な権限を与える法律が先週議会を通過したことを非難した。イスラエルは初期の感染対策を高く評価されたものの、制限措置の解除が4月下旬に始まってから感染者が新たに増加した中で批判を浴びるようになっている。

 政府は1日当たりの新規感染者数が1000人を上回ったこともあるここ数週間の状況を踏まえ、バーやナイトクラブ、スポーツジムの閉鎖などの規制措置を再び導入した。イスラエルでこれまでに確認された感染者は6万496人で、うち455人が死亡している。

 ネタニヤフ氏への抗議活動を展開している人々の間には、感染対策が景気に与えている打撃への不満も広がっている。イスラエルの失業率は2月に3.4%だったものの、4月に27%まで上昇。5月には若干低下して23.5%となった。【翻訳編集】 AFPBB News

2990チバQ:2020/07/26(日) 20:51:04
https://www.sankei.com/world/news/200720/wor2007200005-n1.html
シリアで国会選 国民の8割が貧困の中、強権体制が続く公算
2020.7.20 09:18
【カイロ=佐藤貴生】シリアで19日、国会(定数250)選挙が行われた。アサド大統領の与党バース党や同氏支持派の勝利が確実視されている。10年目に入ったシリア内戦で、アサド政権はロシアやイランの支援により反体制派武装勢力への攻勢を強め、全土の約7割を掌握したとされる。強権統治が今後も続く見通しだ。

 AP通信などによると、選挙には約1700人が立候補した。投票は政権の支配地域に限定して実施され、反体制派武装勢力の最後の拠点である北東部イドリブなどは除外された。内戦発生で周辺国に避難した約660万人の難民も投票には参加していない。

 アサド氏と妻のアスマ夫人は19日、新型コロナウイルス感染防止のためマスクを着用して首都ダマスカスで投票した。公表されているシリアの感染者は約500人、死者は25人だが、実際はさらに多数に上るといわれる。国会選はコロナ感染拡大を受けて4月以降、2度にわたり延期された。

 アサド氏は今月で大統領就任から20年となった。統治態勢は揺るがないものの内戦の長期化で経済は破綻。国連は国民の8割が貧困下で暮らしているとし、「未曽有の飢餓の危機」に直面していると警告した。6月上旬には政権の支配地域である南部スワイダで異例の抗議デモも起きた。

 米国は同月、国民の大量殺害などの責任が問われている政権中枢の資金源を断つとして、アサド夫妻や軍部隊などを対象に経済制裁を発動した。現地通貨の価値は急落、日用品の価格は急騰している。

2991チバQ:2020/07/27(月) 17:48:38
https://www.sankei.com/world/news/200727/wor2007270011-n1.html
イスラエルで首相退陣要求デモ コロナ「第2波」防げず
2020.7.27 15:36国際中東・アフリカ

ネタニヤフ首相に対する退陣要求デモの参加者を逮捕するイスラエルの警察官ら=26日、エルサレム(AP)

 【カイロ=佐藤貴生】イスラエルでネタニヤフ首相の辞任を求めるデモが相次いでいる。新型コロナウイルス感染の「第2波」到来を防げなかったとして政権への批判が噴出、収賄罪などに問われながら首相の座を維持している同氏への反感も高まる。約2カ月前に政権発足にこぎつけたばかりのネタニヤフ氏は厳しい状況に直面している。
 イスラエル有力紙ハーレツ(電子版)などによると、エルサレムの首相公邸前には25日夜、数千人のデモ隊が集結してネタニヤフ氏に辞任を要求、警官隊が放水などで鎮圧した。今月中旬から始まったデモは公邸前では日常化しており、25日は西部の商都テルアビブでもデモが行われた。
 イスラエルは3月、新型コロナの感染拡大が本格化する前に国際航空便の運航制限や外出規制など厳しい対策を取り、5月上旬には1日当たりの感染者を1ケタに抑える成果を上げた。
 しかしその後、学校を再開するなど徐々に規制を緩めた結果、感染が拡大。7月下旬には1日当たりの感染者数が2千人を超えて過去最多となった。「必要な対応を取らないままに制限を緩和した」と政府を批判する声が広がっている。
 他方、経済活動の制限で失業率は20%を超えた。政権は多くの経済支援策を打ち出したが、国民からは遅すぎると怒りの声も上がる。ネタニヤフ氏の支持率は急落して30%を割った。
 ネタニヤフ氏は今月初めから、占領地ヨルダン川西岸地区にあるユダヤ人入植地などの併合に向けた協議を本格化させる方針を示していた。しかし、連立政権内部では「コロナ対策を優先すべきだ」といった意見が噴出。ネタニヤフ氏と緊密な関係にあるトランプ米政権も明確な態度を示しておらず、コロナ感染拡大のなかで併合協議は宙に浮いた格好になっている。
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 米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、イスラエルの27日現在の感染者は約6万2千人、死者は470人に達した。

2992チバQ:2020/07/27(月) 23:03:58
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor2007270003.html
【世界の論点】トルコの世界遺産「アヤソフィア」のモスク化 権力者の宗教利用が議論に 
2020/07/27 09:04産経新聞

【世界の論点】トルコの世界遺産「アヤソフィア」のモスク化 権力者の宗教利用が議論に 

19日、トルコ・イスタンブールにある世界遺産のアヤソフィアを訪れたエルドアン大統領 (ロイター)

(産経新聞)

 トルコのエルドアン大統領が最大都市イスタンブールにある世界遺産の「アヤソフィア」の位置付けを博物館からモスク(イスラム教礼拝所)に変更し、国内外で波紋が起きている。トルコのメディアでは、モスク化を支持する論調がある一方、宗教間の摩擦を懸念する声もある。批判の声が多いフランスでは、トルコとの歴史的関係を振り返りながら宗教を利用した権力者の動きをメディアが論じている。

 ≪ポイント≫

 ・トルコ側は「主権と名誉の問題」と主張

 ・バルカン半島の遺跡にも悪影響の可能性

 ・仏側は「誰にも尻込みをしない」と批判

 ・宗教を使った権力固めに対し厳しい視線

トルコ 「国父」超え政権延命図る

 トルコの世界遺産、アヤソフィアの「モスク化」決定について、エルドアン政権寄りのトルコ英字紙デーリー・サバハ(電子版)は13日付の論評記事で「国家主権と名誉の問題」だと位置付け、「トルコは主権ある国民国家として、ついに国際的圧力を無視し得る十分な自信をつけた」と主張した。

 アヤソフィアは6世紀にビザンツ帝国がギリシャ正教の聖堂として建設したが、1453年にイスタンブールを征服したオスマン帝国のメフメト2世がモスクに改造。世俗主義を国是に掲げたトルコの初代大統領アタチュルクの下で、1935年に「無宗教の博物館」となった。

 モスク化の根拠となった10日の判決で、トルコ最高行政裁判所はアヤソフィアは「メフメト2世の個人財産」だとし、彼がモスクとして使用することを認めたと指摘。アタチュルク政権が博物館への変更を決定した34年の閣議決定は無効だと判断した。

 エルドアン政権は2016年に起きたクーデター未遂事件の後、司法や報道機関、警察や軍の関係者ら少なくとも16万人を一時拘束し、ほぼ同数が失職したとされる。政権批判を許さぬ雰囲気の下、判決前からモスク化は容認されるとの見方が大勢だった。

 イスラムの価値観を重視するエルドアン大統領は、過去の世俗主義政権の下で冷遇されたイスラム保守層に光を当て、支持を得てきた。中東や東欧、北アフリカまで支配したオスマン帝国の再興を標榜(ひょうぼう)し、「現代のスルタン(支配者)」と称されることもある。モスク化は「建国の父」であるアタチュルクを超えようとする試みとも解釈できる。

 ただ、敵を見定めて激しく攻撃するエルドアン氏の政治手法で国内の分断は深刻化し、支持にも陰りが出てきた。アタチュルクの精神を受け継ぐ最大野党、共和人民党(CHP)は昨年の地方選でエルドアン氏の与党、公正発展党(AKP)からイスタンブールと首都アンカラの市長の座を奪った。エルドアン氏を支えてきた著名な閣僚経験者が相次いでAKPから去ったほか、新型コロナウイルス感染拡大による経済低迷の長期化も確実だ。

 こうした情勢をふまえ、トルコ英字紙ヒュリエト・デーリー・ニューズ(電子版)は13日付の論評記事で、「アヤソフィアのモスク化だけでエルドアン氏が次期選挙での当選を確実にできるとは考えづらい」との見方を示した。また、モスク化はバルカン半島などにあるオスマン帝国時代の遺跡の扱いをめぐる議論に悪影響を与えかねないとし、キリスト教世界からの“反撃”に懸念を示した。(カイロ 佐藤貴生)

フランス 西欧へ向け遺恨のはけ口

 仏紙フィガロは11日付の紙面で「アヤソフィアは遺恨のはけ口になった」と論評した。トルコの欧州連合(EU)加盟という悲願がかなわず、エルドアン大統領が挑発的行為に出たという見方を示した。

 同紙は「EU加盟の見込みがあったとき、エルドアン氏は決して危険を冒そうとしなかった。だが、トルコはシリアやリビアでの行動で欧米の批判を浴び、EU加盟の夢は沈没した。今回の決定は、トルコが誰にも尻込みせず、独立した存在だと認めさせるための宣伝だ」と批判した。

 2003年の首相就任以来、17年間国権を握るエルドアン氏が突然、アヤソフィアをモスク化したのは、「23年予定の総選挙で勝利を確実にするためだ」とも論じた。

 昨年の地方選で与党、公正発展党(AKP)は大都市で低迷した。エルドアン氏が今回、支持基盤であるイスラム保守層のてこ入れをしようとしたのは明らかだ。

 今回の決定は「米欧キリスト教圏に対抗するイスラム圏の大国」という演出が注目されたが、歴史はもっと複雑だ。

2993チバQ:2020/07/27(月) 23:04:09
 16日発行の仏週刊誌ルポワンは、フランスとトルコの愛憎の関係を振り返った。

 16世紀、仏王フランソワ1世はキリスト教徒でありながら、宿敵だったハプスブルク帝国に対抗するため、オスマン帝国と同盟を結んだ。17世紀、ルイ14世は、オスマン帝国によるウィーン包囲を大いに祝福したという。

 18世紀末、蜜月関係は一変した。ナポレオンはオスマン帝国下のエジプトに遠征。第一次世界大戦後、フランスはオスマン帝国領だったシリアを委任統治し、領内から亡命したアルメニア人を大勢受け入れた。

 現在のフランスは、政教分離が国是。宗教を使って権力固めをしようとするエルドアン氏への視線は厳しい。

 週刊誌ルポワンは、キリスト教圏でも「宗教による力の誇示」が行われていた例として、スペインの世界遺産、コルドバのメスキータ(モスク)に言及した。

 メスキータは13世紀、キリスト教徒がイスラム教徒を放逐した後、大聖堂に改造された。同誌は、エルドアン氏が宗教組織を利用して、フランスやドイツのイスラム移民社会に影響力を行使し、西欧への同化を阻んでいると批判した。

 17日付仏紙ルモンドは、ドイツに亡命したトルコ人作家の寄稿を掲載。「アヤソフィアのモスク化は、政教分離を信奉するトルコ人に平手打ちを食わせた。エルドアン氏は、法と民主主義を重んじる西欧の価値にとらわれなくなった」という嘆きを伝えた。(パリ 三井美奈)

2994チバQ:2020/07/30(木) 11:01:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2d489e2e420de359ffa47bb1ee33765e4145b63
イエメン南部分離独立派、自治宣言を撤回 和平合意に前進
7/30(木) 1:02配信


イエメン第2の都市アデンで展示される戦車(2020年7月29日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イエメンの南部分離独立派「南部暫定評議会(STC)」は29日、同国南部における自治宣言を撤回し、頓挫していたサウジアラビア仲介の和平合意を履行すると発表した。反政府武装勢力フーシ派(Huthi)との紛争で共闘関係にあった暫定政府との亀裂修復を目指す動きとなった。

 STCは4月、暫定政府がその義務を履行せず南部の大義に対して「陰謀」を企て、紛争で荒廃したイエメン情勢を悪化させていると非難し、自治を宣言していた。

 かつては同盟関係にあったSTCと暫定政府が決裂したことで、サウジ主導の連合軍とイランが支持するフーシ派による長期紛争はさらに混迷。フーシ派は、首都サヌアを含むイエメン北部の大部分を支配している。

 STCの報道官は、「リヤド合意(Riyadh Agreement)」と呼ばれる権力分担協定を履行していけるよう、「自治宣言を撤回する」とツイッター(Twitter)で表明した。

 同報道官は、サウジとアラブ首長国連邦(UAE)から自治宣言を撤回するよう圧力を受けたことを認めている。

 STCの発表に先立ち国営サウジ通信(SPA)は、サウジ政府がリヤド合意の履行を「促進する」計画を提案したと報じていた。

 この計画は、イエメン首相が30日以内に新政府を発足させることと、暫定政府が拠点としていた同国第2の都市アデン(Aden)に新たに知事と警察署長を任命することを求める内容となっている。

 実現すれば、サウジ主導の連合軍とその共闘勢力は、共通の敵であるフーシ派との戦いに再び集中することが可能になる。

 フーシ派は現在、政府勢力に対して再び攻勢を強めており、長引くイエメン紛争には終わりが見えない。

 同国では、国連(UN)が「世界最悪の人道危機」とみなすこの内戦で、民間人を中心に数万もの人が犠牲となり、数百万人が避難を余儀なくされている。【翻訳編集】 AFPBB News

2995チバQ:2020/07/31(金) 18:30:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/b5391ea14782e9784743885df2ac898cc1a389ae
SNS規制法案、トルコで可決 自由な政府批判に黄信号
7/30(木) 19:00配信


トルコのイスタンブールで28日、会議中に拍手するエルドアン大統領=AP
 トルコ国会は、SNSへの規制を強める法案を、エルドアン政権の与党・公正発展党などの賛成多数で29日に可決した。フェイスブックやツイッターなどは今後、トルコに代表スタッフを置いて投稿をめぐる苦情に対応することを求められる。守らない場合、罰金などが科される。

 新法はSNS各社に対し、トルコでの利用者に関するすべてのデータの保管も義務づけている。法案は公正発展党などが提出し、政府もサイバー犯罪や利用者保護のために新法が必要だと主張していた。

 トルコでは、エルドアン政権のもと、大部分の主流メディアが親政権の論調となり、SNSは国民が匿名で政府への批判を投稿できる場になっていた。新法により、自由に意見を表明できる場が狭められるとの恐れが指摘されている。

 国連人権高等弁務官の報道官は28日、「今回の法案は、政府がソーシャルメディアをコントロールする強力な道具となる」と懸念を示していた。

 エルドアン政権は2017年4月、「トルコがテロ組織を支援しているという誤った主張内容の削除に応じなかった」とし、国内ではネット上の百科事典「ウィキペディア」に接続できなくした。これに対し、憲法裁判所は昨年末、この措置を憲法違反だと判断し、接続を再開させている。(イスタンブール=其山史晃)
朝日新聞社

2996チバQ:2020/08/05(水) 13:26:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3d0be5583199cf0526cafa8eea63514057b08d9
レバノン「混迷の中東」の縮図 宗教・宗派対立、難民、政治対立… 首都爆発
8/5(水) 11:45配信


レバノンのベイルート
 レバノンはかつて中東の金融・ビジネスの拠点で、首都ベイルートは「中東のパリ」とも呼ばれた。一方でイスラム教スンニ派やシーア派、キリスト教マロン派など国が公認する18の宗教・宗派が混在するため、政治対立も頻発。1975〜90年の内戦で国土は荒廃し、近年は2011年から内戦が続く隣国シリアからの難民も大量に流入して、国家財政を圧迫している。今年3月には、償還期限を迎えた外貨建て国債の支払いができず、レバノン史上初めて債務不履行(デフォルト)に陥った。

【写真特集】爆発で上がる巨大な煙

 政情不安が続く小国レバノンは、中東の勢力争いの最前線でもある。その鍵を握るのがシーア派組織ヒズボラだ。民兵組織でありながら政党も持ち、シーア派大国イランの支援を受ける。だがイランと対立するイスラエルや米国はこの動きに警戒を強めており、ヒズボラとイスラエルの衝突も度々起きる。最近では、イスラエルが7月27日、レバノン国境付近で越境攻撃を試みたヒズボラの武装集団を撃退したと発表した。だがヒズボラは関与を否定している。

 レバノンは日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(66)=金融商品取引法違反などで起訴=が幼少期を過ごした国で、保釈中の19年12月、現在も国籍を持つ同国に逃げ込んだ。ゴーン被告はキリスト教マロン派だ。今回の爆発では、ゴーン被告の自宅も被害を受けたとの情報もある。【篠田航一】

2997チバQ:2020/08/05(水) 13:34:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4626a21a6d70843a012f229dc5a870a6b6527e7
まるでこの世の終わり…レバノン首都、二重爆発の現場から
8/5(水) 12:48配信


レバノンの首都ベイルートの港湾地区で起きた大爆発の現場(2020年8月4日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】港全体が炎に包まれ、船舶は燃え上がり、周囲の建物は砕け散った…レバノンの首都ベイルートの港湾地区で発生した大爆発の現場は、まるで核爆発後の終末世界のような様相だった。

 倉庫にあった大量の硝酸アンモニウムが原因とされる爆発の現場は、ガラスやがれきの山と化していた。港で働いていたという兄弟の消息を求めて泣き叫ぶ若い女性が、現場を封鎖する治安部隊に制止されていた。
 辺り一帯に鳴り響く救急車のサイレン。爆発地点にせわしなく出入りする消防車。遺体の搬送は少なくとも3時間にわたって行われた。
 港の内側の格納庫は、焼け焦げた缶のようだった。あらゆる物が破壊され、元の形をとどめていなかった。頭上では消防隊のヘリコプターが放水していた。
 一帯に散乱する荷物。きれいなままのバッグがあったが、横には遺体が横たわっていた。半径数百メートル以内に駐車していた車両はすべて爆風の影響を受けた。爆発の衝撃はあまりに大きく、240キロ離れたキプロスでも感じられたという。
■辺り一面、遺体
 爆発地点に最も近い場所にあった車両はスクラップ工場の鉄くず同然となり、鳴り響く警笛や点滅するライトが現場の混乱を深めていた。
 疲弊した消防隊員たちが、2度起きたうちの最初の爆発で出動した同僚らを捜索していた。治安部隊の助けを得て、遺体を探す市民防衛隊。集まった報道陣に隊員の一人が「何を撮るっていうんだ?辺り一面、遺体だらけだ」と怒声を浴びせていた。同僚の一人が遺体となってストレッチャーで運ばれてくると、治安部隊の隊員らは一斉に泣き崩れた。
 5日午前2時(日本時間同8時)までに確認された死者は73人。だが、3000人以上が負傷し、病院では対応に苦心しており、最終的な死者数が増えるのは避けられないだろう。
■炎のキノコ雲
 停泊していたある船舶が、キノコ雲のように広がった炎で燃え上がったとき、当局は燃料への引火による二次災害の悲劇を恐れ、パニックとなった。

 別の貨物船2隻の船員ら約10人が、爆発現場近くの歩道に座り、医師の治療を待っていた。そのうちの1隻メロ・スター(Mero Star)のエジプト人乗組員は、「船は海に沈みつつある。爆発で船に穴が開き、まだ船内に重傷者がいる」と語った。
 別の乗組員は「爆竹のような音が聞こえ、倉庫から煙が上がるのが見えた。それから数分して、爆発が起きた」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News

2998チバQ:2020/08/05(水) 20:09:09
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-200805X303.html
首都で大爆発、100人超死亡=負傷者4千人、化学物質引火か―レバノン
2020/08/05 20:01時事通信

首都で大爆発、100人超死亡

レバノンの首都ベイルートの港湾地区で4日、大規模な爆発が起き、地元メディアは5日、赤十字の情報として100人以上が死亡、約4000人が負傷したと伝えた。写真は爆発があった港湾地区。【EPA時事】

(時事通信)

 【カイロ時事】レバノンの首都ベイルートの港湾地区で4日、大規模な爆発が起き、地元メディアは5日、赤十字の情報として100人以上が死亡、約4000人が負傷したと伝えた。詳細な爆発原因は不明だが、爆薬などに使う硝酸アンモニウム2700トン以上が倉庫で保管されていたとみられ、火災の後で引火した可能性が高いという。現地当局者によれば100人以上の行方が今も分からず、犠牲者が増える恐れがある。

 在レバノン日本大使館によると、邦人1人がガラスの破片で手足に軽傷を負った。

 爆発時の映像では、白やピンク色の巨大な煙が上がり、その後の大爆発に伴い広範囲に衝撃波が押し寄せた。数キロ離れたベイルートの繁華街などでも激しい爆音が響き、爆風で建物の窓が吹き飛ばされた。街頭に建材の破片が散乱し、車両が横転した。

 市民の女性は地元メディアに「これまで経験したことのない爆発で、思わず地面にひれ伏した。住んでいるアパートが損壊し、今も耳鳴りがする」と語った。AFP通信によれば、ベイルート県知事は爆発の被害が首都の半分に及んでいると指摘。最大30万人が家を失った状態で、損失額は30億〜50億ドル(約3200億〜5300億円)に上るとの見通しを示した。

2999チバQ:2020/08/06(木) 00:43:57
https://www.tokyo-np.co.jp/article/47279?rct=world
【動画有り】レバノン爆発 コロナに追い打ち「徹夜で治療も終わりが見えない」
2020年8月5日 22時27分
 【カイロ=蜘手美鶴】4日にレバノンの首都ベイルートで起きた大規模爆発は、新型コロナウイルスの対応に追われる病院に多数の負傷者が運び込まれ、医療従事者をさらに圧迫。経済危機と政情不安が続く市民生活にもさらなる追い打ちをかける形となった。

ベイルートのアル・ルーム病院の内部。天井が落ち、ガラスが吹き飛んでいる=いずれもナーマ医師提供
ベイルートのアル・ルーム病院の内部。天井が落ち、ガラスが吹き飛んでいる=いずれもナーマ医師提供

 「負傷者が次から次とやってきて、徹夜で治療しているが終わりが見えない」
 ベイルート中心部にあるホーリー病院のアシア・テルブ医師は、電話取材に300人の収容人数に4日夜だけで約1000人が運び込まれたと説明。ガラスの破片で負傷した人が最も多く、廊下や病院前の路上でも治療が続いているという。
 現場から約2キロのアル・ルーム病院では、看護師4人と患者12人が犠牲となり、イスカンダル・ナーマ医師は「病院の中に爆弾が落ちたようだ。何もかもめちゃくちゃで医療を施せない」と訴えた。
アル・ルーム病院の内部
アル・ルーム病院の内部


◆7月下旬から新規感染者急増中
 人口約690万人のレバノンは、7月下旬から新型コロナの新規感染者が1日200人超と急増。アルマカーセッド病院の看護師リーナさん(42)は「新型コロナで忙しい中で今回の大爆発が起きた。もう手が回らない」と悲鳴。別の病院関係者によると、新型コロナ患者がいた病院が崩壊し、感染拡大防止のため周囲が封鎖されているという。
◆「力を貸して」首相がテレビ演説で周辺諸国に要請
 爆風は広範囲を巻き込み、数百棟の店舗や住宅が被害を受け、政府によると約30万人が住居を失った。3月にはデフォルト(債務不履行)に陥り、断続的に反政府デモが続くなか、ホテル従業員のマルワン・カサールさん(39)は「ホテルも壊れて観光客も見込めず希望はない。通貨が下落して苦しいのに爆発が決定打になった」。ブティックを営むジャスミン・アダムさんは「店のガラスが割れ、商品もめちゃくちゃ。もう暮らせない」と話し、故郷のベルギーに帰るという。
 ディアブ首相はテレビ演説で「爆発で傷ついたレバノンの人々を癒やすため、どうか力を貸してほしい」と周辺国に支援を要請。トルコやサウジアラビアが支援を申し出たほか、国境付近で緊張が続く隣国イスラエルも「爆発には関与していない」とした上で、医療支援などを行う用意があるとした。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/47266?rct=world
レバノン爆発、死傷者4000人超 化学物質のずさんな管理が原因か
2020年8月5日 22時22分
大規模爆発が起きたレバノンの首都ベイルートで、行方不明者の捜索をする兵士ら=AP・共同
大規模爆発が起きたレバノンの首都ベイルートで、行方不明者の捜索をする兵士ら=AP・共同

大規模爆発が起きたレバノンの首都ベイルートで、行方不明者の捜索をする兵士ら=AP・共同
 【カイロ=蜘手美鶴】レバノンの首都ベイルートで4日(日本時間5日未明)に起きた大規模な爆発で、レバノン当局などによると100人以上が死亡、日本人1人を含む4000人以上がけがをした。爆発が起きた港の倉庫には爆発物の主要原料となる硝酸アンモニウムが大量に保管されており、ずさんな管理が爆発につながった可能性がある。
 レバノン保健省によると、200人以上が依然行方不明で、ビルが複数倒壊し、下敷きになった人の救助が続いている。現地メディアなどによると、大規模な爆発は4日午後6時(同5日午前零時)ごろに2回発生。爆発の衝撃は広範囲に及び、5キロ離れた住宅でも被害が確認された。外務省によると、けがをした日本人はガラスの破片で手足に軽傷を負った。
 レバノン当局によると、倉庫には6年前から硝酸アンモニウムが2750トン保管されていた。地元メディアなどによると、爆発前、倉庫では壁に空いた穴をふさぐ作業が行われており、その溶接が引火して爆発につながった可能性があるという。
 AFP通信によると、硝酸アンモニウムは燃料や熱源から遠ざける必要があるが、十分な安全対策が取られていなかったという。アウン大統領はツイッターで「容認できない事態だ」と言及。レバノン政府は5日以内に爆発原因を発表するとしている。

3000チバQ:2020/08/06(木) 00:52:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/7760018e25082612cf74d8a4eb278e601bfeaf62
レバノン大爆発、最大30万人が家失った恐れ 知事発表
8/5(水) 20:04配信

AFP=時事
大爆発があったレバノン首都ベイルートの港湾地区の被害の様子(2020年8月5日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】レバノンの首都ベイルートで4日に発生した大規模爆発により、最大30万人が家を失い、都市の半分に及んだ被害の総額は推定約3000億円超に上ると、知事が5日、AFPに明らかにした。

【関連写真】レバノン首都港湾地区、大爆発の前後で比較

 マルワン・アブド(Marwan Aboud)知事は「現在家を失った人は25万〜30万人いると思う」と述べ、爆発の被害総額は30億〜50億米ドル(約3000億〜5000億円)と推定されると語った。

 また、エンジニアや技術班らによる被害状況の正式調査はまだ行われていないが、港湾地区で発生したこの爆発の被害はベイルートの半分に及んだとみられると述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

3001チバQ:2020/08/06(木) 13:05:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d62d43a4d1f0858de5ce697bf789997518446de

レバノン元首相暗殺の判決延期 ベイルート爆発受け 国際法廷
8/6(木) 8:33配信

 【ブリュッセル時事】レバノンで2005年に起きたラフィク・ハリリ元首相の暗殺事件を裁く国際法廷「レバノン特別法廷」(オランダ・ハーグ郊外)は5日、7日に予定してた判決言い渡しを18日に延期すると発表した。

 レバノンの首都ベイルートで4日発生した大規模爆発を踏まえた。

 特別法廷は声明で「悲劇的な出来事に深く悲しみ、衝撃を受けた。レバノンの人々へ連帯を示す」と表明した。

 特別法廷によると、05年2月にベイルートで起きた爆弾テロでハリリ元首相を含む22人が殺害され、226人が負傷した。

 裁判の審理は14年に被告人不在のまま開始。テロ行為の共謀や意図的な殺人などの罪で起訴された4人への判決が言い渡される。報道によると4人はイスラム教シーア派武装組織ヒズボラの関係者。

3002チバQ:2020/08/06(木) 13:43:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/f48279339ed2772cba33efcbe5fe0c396f9d0254
レバノン非常事態宣言、ベイルート爆発受け 死者135人に
8/6(木) 0:46配信


レバノン内閣は5日、首都ベイルートで前日発生した大規模爆発を受け、2週間の非常事態を宣言した(2020年 ロイター/MOHAMED AZAKIR)
[ベイルート 5日 ロイター] - レバノン内閣は5日、首都ベイルートで前日発生した大規模爆発を受け、2週間の非常事態を宣言した。

ベイルート中心部に近い港湾地区の倉庫で発生した爆発の死者は、これまでに135人に達し、負傷者も5000人を超えている。ハッサン保健相によると、なお数十人が行方不明で、自宅が損壊し住めない状況にある人は最大25万人に上るという。

内閣はベイルートの保全に関する権限を軍に移管し、2014年以降に同倉庫の管理に関与した人物を全員、自宅監禁するよう命じた。

ディアブ首相はまた、6日から3日間、国家として喪に服す方針を表明した。

アウン大統領は、政府は「何が起きたかを早急に明らかにし、責任を取らせる決意だ」と述べた。

初期段階の捜査によると、2750トンの硝酸アンモニウムが6年間にわたり安全対策が取られずに保管されており、それが爆発の原因とみられる。

捜査について知る当局筋は、危険物の撤去を命じるために関与していた委員会や判事が「何ら対応を取らなかった」とし、関係者の「無為と怠慢」を非難した。

当局者は最初に火が上がった原因には言及していないが、メディアなどによると、倉庫で行われていた溶接作業が原因となった可能性があるという。

ベイルートの知事は地元テレビに対し、爆発による被害総額はビジネスの直接・間接的な損失を含めて100億─150億ドルに達する可能性があるとの見方を示した。

国際社会は中東や欧米を中心に、医師や救助隊の派遣、救援物資の送付など支援を表明している。フランスのマクロン大統領は6日にレバノンを訪問する。

*内容を追加しました。

3003チバQ:2020/08/06(木) 17:16:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/7fd9a9bfffa4b2a59d4759dfd9f48230c17a23aa
レバノン政情不安に拍車も 大規模爆発 周辺国、支援で影響力増大狙う
8/6(木) 6:46配信

 【カイロ=佐藤貴生】4日に大規模爆発が起きたレバノンでは、経済低迷などで昨秋から反政府デモが相次いでおり、爆発をめぐる政府の対応次第では政情不安が強まりかねない。中東諸国の利害が絡み合う地政学的に重要な国でもあり、周辺国には支援を通じて影響力を増大させようとの思惑もうかがえる。

 爆発は首都ベイルートの中心部に近い港湾地区で起きた。地元メディアは周囲の高層住宅の窓ガラスが爆風で吹き飛び、人々が血まみれで逃げ惑う姿を放映。現場から約5キロ離れて暮らす20代後半の公務員男性は「外出先から戻ったら、部屋の窓枠が壊れて落ちており、小物も散乱していた」と爆風の威力を語った。

 ブラジル紙は日本から逃亡した日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告の高級住宅街にある邸宅にも被害が出たと報じた。

 レバノンのアウン大統領によると、爆発現場とみられる倉庫にあった硝酸アンモニウム2750トンは過去6年間、保安措置を取らずに保管されていた。当局はテロの可能性を排除していないが、ずさんな管理が一因であれば、政権に批判が向かう可能性がある。

 レバノンは3月、債務不履行(デフォルト)を宣言し、7月下旬には新型コロナウイルスの感染拡大でバーや映画館などの営業規制に乗り出した。英BBC放送によると、政府は爆発を受け、6600万ドル(約70億円)の緊急支援を行う方針だが、国民の痛みを和らげられるかは不明だ。倉庫が爆発で破壊され、レバノンの穀物備蓄は1カ月分を切ったとの情報もある。

 一方、爆発を受け、イスラエルやイラン、サウジアラビアなど中東の周辺国はそろってレバノン政府に支援を申し出た。

 イスラエルはレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラと敵対し、7月下旬にも、ヒズボラが潜伏しているとしてレバノンとの国境地域に迫撃弾を撃ち込んだばかりだ。苦境のレバノンへの支援申し出には、ヒズボラが影響力を持つレバノン政界を揺さぶろうとの狙いがあるとみられる。

 イランはヒズボラの後ろ盾で、イスラエルとは宿敵の関係にあり、レバノンへの支援にはヒズボラへのテコ入れの意味がある。スンニ派のサウジなども、レバノン国内でそれぞれ後押しする政治勢力を支援する思惑があるとみられる。

3004チバQ:2020/08/07(金) 11:45:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb474ba2e821e357c53030dca5be27c763715fe3
レバノン、「人災」批判強まる 危険物質、処分怠り放置 首都爆発で混迷に拍車
8/7(金) 7:14配信


5日、レバノンの首都ベイルートの爆発現場を訪れたアウン大統領(中央)(AFP時事)
 【カイロ時事】レバノンの首都ベイルートでの大規模爆発で、政府の過失による「人災」批判が収まらない。

【写真特集】レバノン首都で大爆発

 政府は保管中の硝酸アンモニウムへの引火が原因とする見方に傾くが、起爆する危険性を認識しながら対策を怠った疑いが濃厚なためだ。市民の不満が強まれば、政情不安と財政危機にあえぐレバノンの混迷が一段と深まりそうだ。

 今回の爆発では、最初に火災か爆発の煙が上がった後、2度目に起きた爆発の威力がすさまじく、爆風と衝撃に襲われたベイルートの広範囲に甚大な被害が及んだ。地元メディアによると、6日までの死者は137人、負傷者は5000人以上に達した。

 トランプ米大統領は4日、「ある種の爆弾」による攻撃の可能性を指摘したが、その後、発言を事実上撤回。レバノンと敵対状態にあるイスラエルの当局者も関与を否定している。当初は交流サイト(SNS)などで何者かの「意図的な攻撃」を疑う臆測が出ていたものの、今では化学物質の爆発説が有力になりつつある。

 こうした中、2014年ごろから約6年間、爆薬材料になる硝酸アンモニウムを2750トンも繁華街や住宅密集地に近い場所でずさんに管理していた当局に非難が集中。地元メディアは、硝酸アンモニウムの倉庫が花火保管庫と隣接して危険だとして、税関当局者が6回も司法当局に国外搬送など処分の必要性を訴えたのに、対策が取られなかったと報じた。

 米紙ニューヨーク・タイムズによれば、硝酸アンモニウムは13年にロシアからモザンビークに向かう船舶に積載されたが、寄港したレバノンで船舶ごと差し押さえられた。14年に当局が保管場所に移した後、放置されていたという。

 レバノンは昨年10月に反政府デモが広がり、ハリリ首相が辞任。今年1月にディアブ政権が発足したが、長年の汚職や放漫財政のつけで3月にデフォルト(債務不履行)に陥り、政府の無策や怠慢に市民の不信感が根強い。ベイルートの広告会社に勤めるラワド・ラヘルさん(30)は「爆発の原因は政府の過失。だが、責任者が本当に処罰されるか分からない。再建のために政府の全てで変革が必要」と憤る。

 アウン大統領は5日、「責任者を特定し最も厳しい処罰を加えるため、速やかに調査を進める」と強調した。ただ、現地メディアは「惨事ばかり招く腐敗した政府の調査など信用できない」と酷評する地元議員の話を伝えている。

3005チバQ:2020/08/07(金) 20:43:00
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20200807k0000m030219000c.html
スリランカ議会選で大統領派が勝利 政権基盤固める
2020/08/07 20:31毎日新聞

スリランカ議会選で大統領派が勝利 政権基盤固める

スリランカのゴタバヤ・ラジャパクサ大統領=ニューデリーで2019年11月30日、松井聡撮影

(毎日新聞)

 インド洋の島国スリランカの議会選(1院制、225議席)が5日投票され、7日に開票結果が発表された。ラジャパクサ大統領派のスリランカ人民戦線(SLPP)が145議席を獲得して過半数を制し、勝利した。昨年11月の大統領選で初当選したラジャパクサ氏側は、これまでの議会第1党だった統一国民党(UNP)を破り、政権基盤を固めた。選管によると、2015年の前回選で106議席を獲得したUNPはわずか1議席にとどまった。

 スリランカでは昨年4月、日本人1人を含む250人以上が死亡するイスラム過激派のテロが発生。今回の議会選でも治安対策が主な争点になった。スリランカは中東とアジアを結ぶシーレーン(海上交通路)の要衝で、中国がインフラ支援を通じて影響力を拡大する一方、近年は中国を警戒するインドも関与を強めている。【松井聡】

3006チバQ:2020/08/07(金) 20:44:34
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3298039.html
ベイルート爆発で穀物用サイロ崩壊 パン不足の懸念
2020/08/07 19:10AFPBB News

ベイルート爆発で穀物用サイロ崩壊 パン不足の懸念

レバノンの首都ベイルートで、大爆発により破壊された穀物サイロ(2020年8月5日撮影)。(c)STR / AFP

(AFPBB News)

【AFP=時事】レバノンの首都ベイルートで4日に起きた大爆発は、穀物用のサイロを吹き飛ばし、貴重な小麦はすすやがれき、セメント混じりになった。国内最大のサイロを失い、市民はパン不足を恐れパニックになっている。

 大爆発で港も破壊されており、レバノンは食料の85%を輸入に頼っていることから、食料不足はさらに悪化するとの懸念も広がっている。

 小麦を原料とする主食の薄いパンは現在政府の補助があり、900グラムあたり2000レバノン・ポンド(約140円)で販売されている。

 小麦、トウモロコシ、大麦が約1万5000トン貯蔵されていたサイロの他に、近くの製粉所も破壊された。また、爆発時に少なくとも1隻の船から小麦の積み下ろしが行われていたが、この小麦も使い物にならなくなってしまった。

 国内のパン製造業者と消費者は、貯蔵量12万トンのサイロがなくなったため、小麦不足が何か月も続き、パンを作るのが難しくなり、最終的にはパンが値上がりすると懸念している。レバノンは爆発前から深刻な経済危機に陥っており、市民の購買力は既に落ち込んでいる。

 大爆発の翌日、ベイルートのハムラ商業地区にあるパン屋には、大勢の客が押し寄せた。店の従業員はAFPに対し「貧しい人が腹を満たすにはパンしかない。座ってナイフとフォークでステーキを食べているわけじゃないんだ」と述べた。

 当局は懸念を払しょくするため、国内には1か月分の小麦の貯蓄があり、今週中に北部トリポリと南部サイダサイダ(シドン、Sidon)の港に、新たな小麦が到着する予定だと説明した。

 だが、2014年から17年にかけてベイルートで穀物貯蔵施設を経営していた農業起業家の男性は、これらの港には貯蔵施設が足りないと指摘する。製粉所の経営者らは、小麦をトリポリから80キロ離れたベイルートまで移送するには、1トン当たり6ドル(約630円)余分なコストが発生すると計算している。

 レバニーズ・フードバンクといった団体はここ数か月、困窮した家庭に食料を届ける活動を行ってきた。大爆発で現在大打撃を受けている製粉所やパン屋も、LFBに寄付をしていた。あるパン屋は大爆発の前には1日500袋のパンを寄付していたが、小麦不足から寄付をこれ以上増やすことはできないとLFB伝えてきたという。 【翻訳編集】AFPBB News

3007チバQ:2020/08/07(金) 20:45:24
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-200807X562.html
レバノン、医療・衛生悪化の懸念=大爆発後コロナ感染者最多
2020/08/07 19:21時事通信

 【カイロ時事】レバノンで新型コロナウイルスの新規感染者が6日に255人確認され、1日当たりの数としては過去最多を記録した。4日に発生した首都ベイルートでの大規模爆発と感染拡大との因果関係は不明だが、爆発で推計約30万人が家を失い避難生活を余儀なくされている。被災した市民は生活再建が最優先で、コロナ感染防止にまで手が回らず、医療や衛生面での状況悪化も懸念されている。

 レバノンでは、感染拡大が深刻化し始めた3月中旬から、予防措置の徹底や違反者への罰則を定めた「総動員」が発令され、これまで繰り返し延長されている。いったんは落ち着いた新規感染者数は7月下旬以降再び増加傾向に転じ、米ジョンズ・ホプキンス大の集計では累計感染者は約5700人、死者は約70人となっている。

 AFP通信は、市民の多くが爆発被害によりマスク着用を怠り、他者との距離が近いまま同じ車両に乗って病院に駆け込んでいると伝えた。さらに、爆風や衝撃で主要な病院の大半が被災。コロナ禍に加えて負傷者治療も追い付かず、医療は逼迫(ひっぱく)している。医療従事者に必須の防護服なども、多くは爆発で使い物にならなくなったとみられる。

3008チバQ:2020/08/10(月) 23:29:12
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-200809X727.html
反政府デモで700人超負傷=爆発受け官庁占拠―首相「早期総選挙」提案・レバノン
2020/08/09 23:29時事通信

投石するデモ参加者

レバノンの首都ベイルートで8日、港湾地区で4日に起きた大規模爆発を受けた反政府デモが行われた。写真は治安部隊に投石するデモ参加者。【AFP時事】

(時事通信)

 【カイロ時事】レバノンの首都ベイルートで8日、港湾地区で4日に起きた大規模爆発を受けた反政府デモが行われた。数千人の市民が、爆発は長年の当局の怠慢や汚職体質が原因だと抗議し、政府の退陣や政治刷新を要求。催涙ガスやゴム弾で鎮圧を図った警官隊と衝突した。現地からの報道によれば、700人以上が負傷、警官1人が死亡した。アブデルサムド情報相は9日、一連の混乱の責任を取る形で辞任を表明した。

 抗議デモは「報復の土曜日」と名付けられ、首相府にも近い首都中心部の広場に市民が集結。「政府は人殺しだ」「早く辞職しろ」と気勢を上げ、周囲の建物に放火して暴徒化した。一部は外務省など複数の政府庁舎、銀行協会本部を一時占拠し、衝突で実弾が使われたとの情報もある。

 ディアブ首相は8日、「早期に議会選を行わなければ、国家の構造的危機を克服できない」と演説し、内閣で選挙前倒しを検討する方針を示した。ただ、権力均衡のために議会の議席配分が宗教・宗派ごとに事前に決められていることが腐敗の温床との不満も根強く、市民が求める変革につながるとは言い難い。抗議活動が収束するかは不透明だ。

3009チバQ:2020/08/11(火) 10:02:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/1269a84f95ac4cf02836ad6182c6532936cd433a
レバノン首相、内閣総辞職の方針
8/11(火) 0:05配信

時事通信
 レバノンからの報道によると、ディアブ首相は10日、内閣総辞職の方針を固めた。

3010チバQ:2020/08/14(金) 13:43:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b89205e711299739f956cb453354c22f2608fc5

イスラエル、UAE国交正常化 トランプ氏「歴史的合意」 対イランで協力重視




8/14(金) 0:21配信


時事通信







13日、イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の国交正常化を発表するトランプ米大統領=ホワイトハウス(AFP時事)
 【ワシントン時事】トランプ米大統領は13日、イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)が国交正常化で合意したと発表した。

【写真】イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の国交正常化を発表するトランプ米大統領

 トランプ氏の仲介で、イスラエルのネタニヤフ首相、UAEのアブダビ首長国のムハンマド皇太子の3者が同日電話会談し、合意に達した。トランプ氏はツイッターで「大きな進展があった!  歴史的な和平合意だ」と強調した。

 アラブ諸国はこれまで、パレスチナ国家樹立と引き換えに、イスラエルと国交正常化する案を提示していた。イスラエルとパレスチナの和平交渉が進展しない中での国交正常化の動きは、交渉停滞を固定化する可能性がある。湾岸諸国がパレスチナ問題よりも、対イランでのイスラエルとの協力を重視する姿勢が鮮明になった。

 3カ国の共同声明によると、今回の合意を受けてイスラエルは占領地ヨルダン川西岸の一部併合を凍結。イスラエルとUAEは数週間以内に、投資や直行便、大使館開設などに関する合意に署名する。トランプ氏は記者会見で、調印式は「おそらく3週間」以内にホワイトハウスで行われると語った。11月の米大統領選での再選に向け、トランプ氏が外交実績として仲介を強調する狙いがある。

3011チバQ:2020/08/14(金) 14:29:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/c5b80ec804e4e2e60d916cdb493e0373695e0379
イスラエルとUAE「サプライズ国交樹立」の裏側
8/14(金) 13:01配信


8月13日、イスラエルとUAEの国交樹立をホワイトハウスを発表したトランプ大統領(写真:REUTERS/Kevin Lamarque)
 イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)が国交を樹立することで合意したとの歴史的なニュースが8月13日飛び込んできた。アメリカのドナルド・トランプ大統領が発表した。11月の大統領選挙に向けて苦戦が伝えられるトランプ氏だが、大きな外交成果を手中に収めた。

 アラブ諸国でこれまでイスラエルと国交があったのは、エジプトとヨルダンのみ。両国はイスラエルと接し、戦火を交えるなど安全保障の観点からイスラエルと合意を結ぶ必要があったが、UAEはイスラエルとは国境を接しておらず、直接的な利害対立はなかった。その両国がなぜ、このタイミングで国交樹立に踏み切ったのか。
■揺らぐアラブ諸国の「結束」

 イスラエルとUAEの共同声明によると、数週間以内に合意の詳細を詰め、投資や観光、直行便の運航、通信、ハイテク、エネルギー、保健医療、文化、環境に関する合意文書に署名する。両国に双方の大使館を開設し、大使も交換する。

 合意に至った背景には、2010年末に始まった中東の民衆蜂起「アラブの春」以降、リビアのカダフィ大佐やエジプトのムバラク大統領ら有力指導者が相次いで失脚し、アラブ諸国の結束が揺らいだことが大きい。
 結束を欠くアラブ首脳会議の前には、地域覇権を目指すイスラム教シーア派の大国イランも立ちはだかる。UAEやサウジアラビア、バーレーンなどの湾岸諸国は、イスラエルの諜報機関モサドが持つ情報や軍事技術になびき、イスラエルとの関係強化を水面下で模索していた。

 アラブの春以降、アラブ諸国では国民監視が強化される「警察国家化」が一段と進み、政権が世論をコントロールする能力を強めたことも合意の背景にあるだろう。
 イスラエルと平和条約を結ぶエジプトやヨルダンの民衆の間では、反イスラエル感情は根強いが、強権的な政権がメディアや世論を操作し、政権は民衆の意思とは無関係に政策を進めている。一方、UAEでは他国ほど反イスラエル感情が強くはないが、世論を抑え込み、「愛情よりも利害優先の結婚」と表現されるイスラエルとの国交樹立に踏み切った形だ。

 もっとも、イスラエルとUAEの国交樹立は突然降って湧いたような話ではもちろんない。アラブ諸国の“イスラエル・ボイコット”は形骸化が進み、アラブの春以降の中東での政治情勢の変化により、「アラブの大義」は忘れ去られて湾岸諸国とイスラエルの関係は緊密化。数年前からバーレーンなどが国交樹立に踏み切るのではないかとの観測も流れていた。中東の衛星テレビ局アルジャジーラは「国交樹立は数年前から協議されてきた」と伝えている。

■イスラエルの「技術」が目立て? 

 2018年秋には、イスラエルのネタニヤフ首相が外交関係のないオマーンを訪問したほか、UAEの首都アブダビで開催された柔道の国際大会の「グランドスラム」に、イスラエルのレゲブ文化・スポーツ相が出席し、出場したイスラエルの選手が優勝してイスラエルの国旗掲揚・国歌吹奏も実現した。

 レゲブ文化・スポーツ相はUAE柔道連盟幹部の同伴を受けてアブダビの大モスクも訪問。さらに、国連傘下の国際通信連盟がドバイで開催する代表団会議にも、イスラエルが公式に参加している。
 
こうした表面的な動きとは別に、水面下の動きもここ数年活発化。アラブの強権的な指導者たちは、自国の民衆感情に寄り添って問題に対処するよりも、国民監視を強めることで政権基盤を盤石にする道を選択した。そこで必要とされたのが、イスラエルが持つ国民監視や治安維持の最先端技術だったのだ。

 イスラエルにとっても、宿敵であるパレスチナのイスラム組織ハマスやレバノンのシーア派武装組織ヒズボラなどの潜伏先をつぶし、活動家の動向を知るのにアラブ諸国との協力は欠かせない。

3012チバQ:2020/08/14(金) 14:30:03
 2018年にサウジアラビア政府の手によって暗殺されたサウジ人著名ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の事件でも、イスラエルの企業NSOグループが開発した「ペガサス」というスパイウェアがサウジ政府に販売され、カショギ氏の殺害につながる1つの要因になった可能性がある。

 アラブ諸国とのビジネスに関わる日本人起業家によると、アラブ諸国は以前からイスラエルの製品や技術を手に入れてきたが、第三国を経由させるなど取引が露見するのを巧みに回避してきた。が、近年はイスラエルとの直接的な取引が増えていたという。
 中東地域に駐在する日本の大手商社関係者は外交関係樹立について、「イスラエルの技術と湾岸アラブの資金が結びつくと新たなビジネス・チャンスが生まれる可能性があり、結構なことだと思う」と前向きに評価する。湾岸地域では、サウジに次ぐ経済規模を持つUAEとのビジネスは、イスラエルでも期待が大きい。UAEはすでに戦略的なインフラや石油関連施設の監視や防衛にイスラエル企業が開発したシステムを導入している。

■アメリカ大統領選とも無関係ではない

 2019年9月にサウジ東部の石油関連施設が、イランが関与したとみられる攻撃を受け、サウジの原油生産量が一時的に半減する大規模な被害が出ている。湾岸諸国にとっては、イランは現実的な脅威であり、イランをにらむ形で、UAEがアメリカ・イスラエル同盟に名実ともに組み込まれることになる。

 このタイミングでのイスラエルとUAEの合意は、世界情勢を左右するアメリカの大統領選を3カ月後に控えていることと無関係ではない。各種世論調査結果でトランプ大統領の劣勢が伝えられる中、イスラエルとUAEにとっては、民主党候補のバイデン元副大統領が示す対イラン融和政策を牽制し、トランプ氏を援護する狙いもありそうだ。
 イランは欧米の経済制裁や新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けており、アメリカやイスラエルが関与しているとされるサイバー攻撃の疑いにより、中部ナタンツの核施設で謎の爆発が起きるなど核開発は足踏み状態にある。

 トランプ氏が再選されれば、イランはこのまま封じ込め政策に苦しめられることになり、イスラエルやUAEは、あわよくば現在のイランのイスラム体制転換との期待も抱いている。

 トランプ大統領にとっては、大統領選の好材料になるだけではない。アラブ諸国で初めてイスラエルと和平条約を1979年に締結したエジプトとイスラエルの間を仲介したジミー・カーター元大統領や、パレスチナとの2国家共存に向けた歴史的合意であるオスロ合意(パレスチナ暫定自治宣言)を仲介したり、ヨルダンとイスラエルの平和条約締結を取り持ったりしたビル・クリントン元大統領とともに、中東現代史に和平努力の功績者として名を刻むことになった。ノーベル平和賞に意欲を見せるトランプ大統領も意気揚々だ。

3013チバQ:2020/08/14(金) 14:30:26
 だが、ことは単純ではない。パレスチナ自治政府は、イスラエルとUAEの合意に反発して大使を召還。パレスチナ紛争の解決に向けては長年、「土地と平和の交換」という原則に基づき、アラブ諸国はイスラエルとの関係正常化の条件として、イスラエルによる占領地の返還や、パレスチナ国家の樹立を暗黙の条件にしてきた。

 7月にはイスラエルのネタニヤフ首相がヨルダン川西岸を一部併合しようとしたが、トランプ政権から了承を得られなかったほか、厳しい国際世論を前に断念。UAEは今回、「外交関係の樹立と引き換えに、イスラエルにヨルダン川西岸の併合を思いとどまらせた」と説明し、イスラエルとパレスチナの2国家共存に向けた歩みを阻害する動きではなく、逆に2国家共存への道を救ったと主張している。

 だが、今回の件でパレスチナ念願の国家樹立の道が一段と遠のいた可能性がある。パレスチナは、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治政府と、ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスによる分断が長期化しており、結束した形でイスラエルと交渉に乗り出す態勢にない。

 親イスラエル姿勢が鮮明なトランプ大統領の下、ヨルダン川西岸の一部やガザ地区を領土とし、難民帰還権も放棄させられるような和平案の受け入れを迫られており、政治的に厳しい状況がますます強まりそうだ。ネタニヤフ首相がヨルダン川西岸の併合はまだ俎上にあると、UAEの主張と食い違いを見せているのも気掛かりだ。
■イランは本格的に中国同盟に入るか

 一方、ペルシャ湾を挟んでイスラエルと直接的に対峙するイランはどうか。経済危機に直面するイランでは、25年間に及ぶ中国との包括的なパートナーシップ協定が論議されており、今後の展開次第では、イランに中国軍最大5000人が駐留するなど本格的に中国の同盟に組み込まれる可能性もある。

 イラン・ウオッチャーは「イスラエルとUAEの外交関係樹立は中東地域のパワーバランスを長期的に大きく変え得る一大事であり、イランが座して看過するとは思えない」とイランの動きを警戒する。今後、UAEに続いてサウジやバーレーン、オマーンなどがイスラエルとの国交樹立に向かう可能性もあり、中東は転換点を迎えたと言えそうだ。
池滝 和秀 :ジャーナリスト、中東料理研究家

3014とはずがたり:2020/08/16(日) 21:09:40
中東の対立構図、変化 イスラエル・UAE、結びつけたイランの脅威
有料会員記事
https://www.asahi.com/articles/DA3S14587580.html
2020年8月15日 5時00分

 中東で長い間、対立してきたイスラエルとアラブ諸国の一角が、国交正常化へ踏み出した。結びつけたのは中東で台頭するイランの脅威。イスラエルと組み、イラン封じ込めに突き進んできたトランプ米大統領は、大統領選を前に外交成果を得た。▼1面参照

 ■「敵の敵は味方」

 「数十年間、イスラエルは敵視されてきた…

3015チバQ:2020/08/18(火) 17:26:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/886889013ee3c8cf044418b5074db85791cb0f9b
アラブ対イスラエル時代は崩壊 パレスチナ孤立化の恐れ
8/15(土) 22:26配信


エルサレムの旧市街で14日、イスラエルとの国交正常化を発表したアラブ首長国連邦(UAE)に抗議し、アブダビ首長国のムハンマド皇太子の顔が描かれた旗に火をつけるパレスチナの人々=ロイター
 アラブ首長国連邦(UAE)がイスラエルとの国交正常化に踏み切ったことに対し、パレスチナは「裏切りだ」と激しい反発を示した。アラブ諸国が一枚岩になってイスラエルと対決する時代が終わり、パレスチナが孤立化することへの恐れが強まっている。

【写真】イスラエルのパレスチナ・ガザ地区に隣接する原野で2018年6月、火災に対処するイスラエル軍兵士=ロイター

 国交正常化の発表を受け、パレスチナ自治政府のアッバス議長の報道官は13日、「これはパレスチナ人への攻撃だ。(UAEは)恥ずべき宣言から、ただちに手を引くべきだ」と痛烈に批判。自治政府は、UAEの首都アブダビから大使を引き揚げさせることを決めた。14日午後現在、抗議の動きが過激化する兆しは出ていないが、イスラム組織ハマスなど各派閥が「パレスチナの大義を背中から刺す行為だ」などと強く非難している。

 長年のイスラエルとの対立で、アラブ諸国は一貫してパレスチナを支持してきただけに、今回の合意への失望は大きい。パレスチナ側は事前に知らされていなかったとみられ、そのことも怒りを増幅させている。
朝日新聞社

3016チバQ:2020/08/19(水) 09:14:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/5246af842760b7de7d3678da67e9f8115d7d14c4
レバノン並みの大惨事に?イエメン沖に放置の「時限爆弾」 対応に手詰まり感
8/18(火) 22:53配信


イエメン・ラスイサ港沖に停泊する浮体式海洋石油貯蔵積出設備「セイファー」。米宇宙技術会社マクサー・テクノロジーズ提供(2020年6月19日撮影、7月19日入手)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イエメン沖に放置され、腐食が進んでいる石油貯蔵施設の惨状が、今月に入ってレバノンの首都ベイルートや、インド洋の島国モーリシャスの沖合で相次いだ大惨事に比せられるほどの懸念を招いている。だが同国の反政府武装勢力フーシ派(Huthi)と国連(UN)双方の対応が、再び手詰まり感をみせている。

【関連写真】石油貯蔵施設が浮かぶ、イエメン沖を捉えた衛星写真
 イエメン西部ホデイダ(Hodeida)港付近に2015年から放置されている浮体式海洋石油貯蔵積出設備「セイファー(Safer)」は45年前に建造された。内部には110万バレルの原油が貯蔵されており、破損したり爆発したりすれば環境面および人道面で破滅的な結果を招く恐れがある。
 イランの支援を受け、イエメン北部の大半を掌握するフーシ派は、国連によるこの施設を調査するための視察団の派遣を阻止してきた。
 フーシ派は今年7月、ついに派遣に同意したものの、国連は最近、必要な許可が下りるめどが立っていないことを明らかにしている。
 アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長の報道官は14日、「今月4日にベイルートで起きた悲劇的な爆発事故や最近のモーリシャスでの憂慮すべき燃料流出事故は、生命や生計への回避可能な損失を防ぐため、警戒と迅速な行動を世界全体に促している」と述べた。
 国連安全保障理事会(UN Security Council)は先月、特別会合を開き、施設の原油が紅海(Red Sea)に流出すれば「大惨事」になると懸念を表明。
 湾岸地域の焼け付くような暑さの下、メンテナンスもなく海面に浮かぶ貯蔵施設の状態は、ベイルートの港湾地区で数年もの間放置され、時限爆弾のように爆発した危険物質の貨物と同じように「日々劣化」しているという。
 浮体式貯蔵施設として使用されているタンカーには、約4000万ドル(約43億円)相当の原油が積まれている。
 長い内戦によって貧困と混乱にあえぐイエメンでは、経済や人道支援などの問題と同様、この施設の惨状がフーシ派側の交渉の切り札に使われてしまっており、フーシ派は価値ある積み荷への支配を確保するために、この災害の脅威を利用しているとして非難されている。

 国際社会から承認を受けていないフーシ派政権の外相は15日、議論の焦点は今、タンカーの修繕のプロセスに当たっていると述べ、国連視察団による1度の訪問でタンカーのアセスメントと修理を行うよう主張していると明らかにした。
 この外相はAFPに対し、「われわれは、調査と作業が早期に開始されるよう望んでいる」「一部の国連チームは時間をかけ過ぎるが、われわれはそれを望んでいない」と話した。
 国際的な承認を得ているイエメン暫定政府を身びいきしているとして国連を非難するフーシ派はまた、スウェーデンあるいはドイツといった第3国がプロセスの監督するよう要求している。
 だが国連は14日、まずは問題を把握し早期に修理を行う必要があり、その上で他にどのような作業が必要で、どのような設備やリソースが必要かを判断するとし、「持続可能な解決法を立案・実行するには、独立した専門家らによる損害のアセスメントなしでは不可能だ」と述べた。
 また「タンカーで活動するためには、専門家らに必要なビザや許可書が与えられない場合、アセスメントを完了することは不可能」だとしている。
 国連によれば、石油が流出した場合、紅海の生態系に壊滅的な打撃を与えかねないとし、漁業は中断を余儀なくされ、イエメンの生命線であるホデイダの港が6か月間も閉鎖される事態となり得るという。
 その結果、国民の大半がすでに支援物資に頼っている同国で、食料や燃料費の急騰につながる可能性がある。
 さらにもし火災が発生すれば、840万人が有害な水準の汚染にさらされ、ジブチやエリトリア、サウジアラビアを含む紅海の沿岸諸国が被害を受け、損害額は25年間で合計で15億ドル(約1600億円)に上る可能性があると、国連は警鐘を鳴らしている。【翻訳編集】 AFPBB News

3017チバQ:2020/08/19(水) 19:37:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/2620dc70d9f4c0d404e8495299f173ab2334fb8b
パレスチナ、深まる孤立 イスラエル・UAE正常化
8/19(水) 7:12配信
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パレスチナ解放機構(PLO)幹部アリカット氏=2019年4月、パレスチナ自治区ラマラ(AFP時事)
 【エルサレム時事】イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の国交正常化合意に反発するパレスチナへの支持が国際社会で広がっていない。

 明確に同調したのはイランとトルコの2カ国だが、いずれもイスラエルやUAEとの間で緊張が続く別の事情を背景にしたもの。パレスチナは孤立を深めている。

 トランプ米大統領が13日に正常化合意を発表すると、パレスチナは即座に「裏切り行為だ」と猛反発した。AFP通信によれば、パレスチナ解放機構(PLO)幹部アリカット氏は、合意がイスラエルとパレスチナによる将来の2国家共存を「葬り去りかねない」と反発の理由を説明した。

 パレスチナ国家樹立は長年「アラブの大義」と位置付けられてきた。パレスチナはこの大義を共有するはずのUAEなどアラブ諸国が、和平交渉停滞の中、イスラエルに接近する事態を強く警戒する。「アラブ諸国との関係改善にはパレスチナへの譲歩が必要」というイスラエルへの圧力が損なわれるためだ。

 第2次大戦後、イスラエルとアラブは長期のいがみ合いで国際情勢を不安定にしてきた。今回の正常化合意には、両者の和解推進という歴史的な意義がある。このため、親イスラエル一辺倒のトランプ米政権のみならず、パレスチナ問題で比較的イスラエルに厳しい姿勢を取ってきた欧州連合(EU)なども合意を歓迎している。

 中東の非アラブ勢力であるイランとトルコはパレスチナに同調する。ただ、合意が中東情勢全般でイスラエルやUAEと対立するイランへの共闘を念頭に置いている以上、イランの反発は当然だ。

 トルコに関しては、内戦が続くリビア情勢などで敵対陣営を支えるUAEの動きをけん制する側面が強い。トルコ国内でも「トルコ自体がイスラエルと国交があり、道理にかなっていない」(有識者)といった声が聞かれる。

3018チバQ:2020/08/20(木) 09:37:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad6ddf6dd3d8a52c302f99a077146489bdf52b28
スーダンなども国交正常化か 北アフリカ諸国、イスラエルと
8/19(水) 21:14配信
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 【カイロ共同】イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)との国交正常化合意を受け、周辺のペルシャ湾岸諸国だけでなく、モロッコやスーダンなど北アフリカのアラブ諸国も国交正常化に動くとの観測が広がっている。パレスチナ支援という「アラブの大義」は共有するものの、イスラエルと直接の対立はなく、正常化に踏み切れば米国などから支援が期待できるからだ。

 スーダン外務省報道官は18日「敵対する理由はない」として正常化に意欲を表明。外務省はその後、正常化の進展を否定したが、イスラエルのネタニヤフ首相は「両国は良い未来を築くことができる」と応じた。

3019チバQ:2020/08/20(木) 16:35:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/baf7eb4b5309254c6b455db4979081d48744463e
サウジアラビア、対イスラエル見極め UAE合意で評価抑制
8/20(木) 7:09配信
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サウジアラビアのサルマン国王=7月31日、国営サウジ通信配信(AFP時事)
 【カイロ時事】イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の国交正常化合意で、中東の大国サウジアラビアが強い批判などの評価を控えている。

 サウジはかねてイスラエルと非公式に接触し関係改善を模索しているとされるが、パレスチナ人の権利擁護も声高に主張してきた。合意発表から20日で1週間となる中、反イスラエル感情の強い中東諸国や国民の反応を慎重に見極めているもようだ。

 ファイサル外相は19日、訪問先のドイツで「イスラエルの一方的な併合政策と入植地建設は違法だ」と主張。イスラエルによるパレスチナの占領地からの完全撤退と引き換えにアラブ諸国が対イスラエル関係を正常化させる「アラブ和平案」を重視する従来の原則を強調した。サウジ高官が合意について公式に言及するのは初めて。

 今回の合意にはサウジと同じく湾岸協力会議(GCC)構成国のバーレーンとオマーンが支持を表明した。サウジとUAEはイエメン内戦やカタール断交で共闘するほど関係が緊密だが、サウジが合意に即時追随する可能性は低い。

 イスラム教聖地メッカとメディナを抱えるサウジの国王は「2聖モスク(礼拝所)の守護者」の尊称を有し、アラブ諸国を中心にイスラム世界での権威は絶大だ。サルマン現国王はパレスチナ国家樹立の必要性を訴え、パレスチナ人に寄り添う姿勢を繰り返し強調。イスラエルに批判的とみられてきた。

 一方、事実上の最高権力者ムハンマド皇太子は、イスラエルとの関係強化に前向きとされる。2018年には米誌で「イスラエル人も自分たちの土地を持つ権利がある」と発言。「経済成長を続けるイスラエルとは多くの利益を共有している」とも述べ、経済先行で接近を望む意向をにじませた。専門家の間では「対イスラエルでは国王と皇太子の立場が違い過ぎるため、対応に苦慮している」との指摘がある。

 ムハンマド皇太子は国家改革計画「ビジョン2030」の下で社会・経済の変革を進める。だが、原油価格低迷や新型コロナウイルス禍が痛手となり停滞気味で、イスラエルの経済力や最先端技術はサウジにとっても魅力的だ。UAEとイスラエルが進める経済協力の推移を注視しつつ、経済的メリットと政治的な悪影響をてんびんに掛けて出方を決めるとみられる。

3020チバQ:2020/08/25(火) 10:27:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3c160cc65577323cdbce94a4e2debff8e092915
アフガン、進まぬ国内和平 ガニ政権、捕虜解放に消極的 米大統領選の行方を注視?
8/24(月) 19:32配信
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 【シンガポール=森浩】トランプ米大統領は23日に発表した大統領選の公約でアフガニスタンからの米軍撤収方針を改めて強調したが、アフガン国内では“米軍撤収後”を見据えた政府とイスラム原理主義勢力タリバンの和平協議が始まらない状況が続いている。協議の前提となる捕虜の解放が難航しているためだ。アフガンのガニ大統領は捕虜解放を渋り続けており、米大統領選の結果を見たい意向があるとも指摘される。

 米国とタリバンが2月に結んだ和平合意には、駐留米軍の14カ月以内の完全撤収のほか、政府がタリバン側の捕虜5千人を、タリバンが政府側の捕虜千人を解放し、その後、政府とタリバンが和平協議を開くことが盛り込まれた。

 ガニ氏は捕虜4600人の解放は認めつつ、「重大な犯罪に関与した」(アフガン政府)とされる400人については消極的な姿勢を示した。タリバン側は「千人すべて解放した」と発表している。

 ガニ政権の姿勢に対し、アフガンで最高の権威をもつ意思決定機関ロヤ・ジルガ(国民大会議)は9日、400人全員の解放を求め、和平協議の開始を促した。それでもガニ氏は追加の解放は80人にとどめた。

 ガニ氏は、米国とタリバンとの和平合意について、自身が直接介在できない形で進んだことに不満を抱いているという。また、アフガン政府にとって捕虜の処遇はタリバンとの数少ない交渉カードであることも解放に慎重な理由とされる。

 地元政治評論家は、「ガニ氏は、(現在の和平プロセスを強く推進した)米国のトランプ政権が継続するか、見極めようとしている可能性がある」と分析する。ただ、民主党候補のバイデン前副大統領もトランプ政権と同様、駐留米軍の撤収を打ち出している。大統領選の結果によって、駐留米軍撤収や国内勢力同士の和平進展を求める米国の方針にどれほどの影響が出るかは未知数だ。

 国内の和平協議が始まらない一方、米国は2月時点で約1万2千人いた駐留米軍の撤収作業に着手しており、既に8600人にまで削減した。トランプ氏は「11月には4千〜5千人になる」との見通しを示している。政府の後ろ盾となっている米軍の撤収が完了すれば、ガニ政権は国内の治安維持に一層不安を抱えることになり、求心力低下は避けられない。捕虜の全面的な解放に踏み切るかガニ氏の判断に注目が集まりそうだ。

3021チバQ:2020/08/31(月) 21:43:55
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020083100847&amp;g=int
レバノン新首相にアディブ氏 アウン大統領指名、組閣難航か
2020年08月31日20時49分

31日、レバノンの新首相に指名され、ベイルート近郊の大統領府で記者会見するムスタファ・アディブ氏(AFP時事)
31日、レバノンの新首相に指名され、ベイルート近郊の大統領府で記者会見するムスタファ・アディブ氏(AFP時事)


 【カイロ時事】レバノンのアウン大統領は31日、駐ドイツ大使を務めたイスラム教スンニ派のムスタファ・アディブ氏を新首相に指名した。レバノンでは首都ベイルートで4日に起きた大規模爆発を受け反政府デモが激化し、ディアブ内閣が10日に総辞職に追い込まれた。アディブ氏は「今は行動する時だ。迅速に組閣と改革を目指す」と公約した。

 レバノンは18の宗派が共存するモザイク国家。権力の均衡と国内の安定を図るため権力配分が宗教・宗派ごとに決められ、首相はスンニ派からの選出が慣例だ。アディブ氏の首相指名にはシーア派組織ヒズボラなども賛成。ただ、主要閣僚ポストをめぐる各政治勢力の駆け引きが予想され、組閣交渉は難航するとみられる。

3022チバQ:2020/09/01(火) 10:39:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/33c6601df40cf3c0cf1cdbd33f64d4d222f0046a
仏大統領がレバノン入り 大規模爆発後も進まぬ改革に「圧力」 
9/1(火) 10:23配信
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 【ベイルート=佐藤貴生】レバノンの首都ベイルートの大規模爆発を受け、復興や政治改革を支援するため旧宗主国フランスのマクロン大統領が8月31日、現地入りした。訪問は爆発直後の同月6日に続いて2回目。爆発は危険物を放置した政府の機能不全が原因とみられ、被災者らの怒りは増すばかりで、マクロン氏は2日間の訪問でレバノンの有力政治家らに改革の必要性を訴える。

 マクロン氏の到着に先立つ31日、レバノンのアウン大統領は、爆発を受けて約3週間前に辞任したディアブ首相の後任にムスタファ・アディブ駐独大使(48)を指名した。アディブ氏は「対話や公約などをしている時間はない」「みなが協力して働くべきときだ」と述べ、国際通貨基金(IMF)が緊急融資の条件としている改革を速やかに実行すると述べた。

 レバノン政府は3月にデフォルト(債務不履行)を宣言し、爆発の前から財政破綻の状態だった。世界銀行は爆発による家屋やインフラの被害は最大46億ドル(約4900億円)に上ると推計している。

 通貨レバノン・ポンドの価値は昨年以降、対ドルで8割下落し、銀行はドル預金の引き出しを停止した。ベイルートの20代の公務員男性は「爆発で壊れた自宅を修理したいが、業者がドル払いを要求するから頼めない」と疲れた様子で話した。

 既存の政治エリートがアディブ氏の危機感を共有しているかには疑問もある。ロイター通信によると、マクロン氏が最近、レバノンの有力政治家らに相次いで電話して早急に首相を決めるよう圧力をかけ、ようやく主要各党が合意した。

 レバノンではキリスト教マロン派やイスラム教スンニ派、シーア派など、宗派別にポストが割り振られており、国会は利権争いの場と化して政治腐敗が深刻化した。爆発で国民の困窮が深まる中でも、宗派の利益に固執する習性から脱却できていないようにみえる。

 マクロン氏は前回の訪問で、レバノンの政治家がほとんど視察に行かない爆発の被災地を訪れ、住民らの歓迎を受けた。国民感情とかけ離れた既存の政治エリートに対し、マクロン氏が影響力を発揮できるかはなお未知数だ。

3023チバQ:2020/09/04(金) 16:32:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f766aa1ef48362c4214103daa263b15c72e7d54
遠い復興、疲労限界…宗派対立懸念も レバノン爆発1カ月ルポ
9/4(金) 12:48配信
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爆風で倒壊したとされるベイルート市街の建物。外国の援助隊が活動していた(佐藤貴生撮影)
 レバノンの首都ベイルートの市民生活を打ち砕いた大規模爆発は、4日で発生から1カ月が過ぎた。高層ビルは爆風が貫通して廃虚と化し、かつてにぎわっていた食堂街ではがれきを除去するボランティアの姿ばかりが目につく。政府の怠慢が引き起こした爆発への怒りと、先が読めない将来への不安。市民の疲労は限界に達している。(ベイルート 佐藤貴生)

【写真】爆発の被害にあったスロールさんの自宅

■移住したい

 「家族の写真など大切な記録をすべて失った。もうここには住めない」。自宅内を案内しながらスロールさん(43)が言った。爆発があった港湾から約500メートルしか離れておらず、窓ガラスは粉々に割れ、壁や天井に穴が開いた。

 アラブ首長国連邦(UAE)の建設会社に勤めていたスロールさんら一家は約1年前、レバノンに戻った。米ドルの預金はあるが経済悪化で政府が引き出しを禁じ、子供の学費や自宅の修繕費もままならない。

 爆発は政府が危険物を放置したことが原因との見方が強い。が、補償の話はまったく聞かない。「政府は汚職に漬かって寝ているようなもの。別の国に移住したい。ここよりひどい国はない」。スロールさんは目に涙を浮かべて語った。

■PTSD

 会社員のトニーさん(35)の自宅では爆発の際、6歳の娘の目の前に家具が倒れてきた。「娘はそれから眠れなくなり、怖がって家から出ようとしない。家族の今後を考えると私も眠れない」と話した。

 爆発から時がたつにつれ被災者の「心のケア」が深刻な課題となっている。

 ベイルート・アメリカン大学医療センターの精神科医、バルキルオテオさん(41)は、爆発で不眠や不安の高まりなど精神の不調を感じた人は国民の6割に上ると推測する。統計上、このうち10%ほどは症状が悪化して心的外傷後ストレス障害(PTSD)になる傾向があるとした上で、「失職や将来に対する不安が長引けば、PTSDの割合はさらに増える」との見方を示した。

■ヒズボラの影

 レバノンは1975年から15年に及ぶ内戦を経験し、脆弱(ぜいじゃく)な体制に付け入る形で周辺国が次々と介入してきた。米国と対立するイスラム教シーア派の大国イランもその一つだ。イランが支援するレバノンのシーア派民兵組織ヒズボラは2006年夏、イスラエルと千人以上が死亡する激戦を繰り広げた。

 爆発で傷ついた市民を刺激するのを避けるためか、ヒズボラに目立った動きはなかった。だが、ベイルート南郊のハルデ地区では8月27日、シーア派とスンニ派の住民同士が小銃やロケット弾で数時間に及ぶ戦闘を展開、2人が死亡した。事件にはヒズボラが関与したとの見方がある。

 地元の男性(28)は「経済低迷と爆発で国内の緊張が高まっており、今後はこうした争いが深刻化すると思う」と話した。爆発はレバノンをいっそう不安定にしつつある。

 【レバノンの大規模爆発】 8月4日に首都ベイルートの港湾地区で発生。約190人が死亡、約6500人が負傷した。爆薬の原料になる硝酸アンモニウム2750トンが6年間、保安措置なしに倉庫で保管されていたのが原因とみられ、政府の怠慢や機能不全が表面化した。損害額は推計150億ドル(約1兆6千億円)。

3024チバQ:2020/09/06(日) 12:56:09
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020090500412&amp;g=int
アフガン和平また遠のく 政府、捕虜釈放で二転三転
2020年09月06日07時28分

釈放手続き中のアフガニスタン反政府勢力タリバンの捕虜ら=8月13日、カブール郊外(AFP時事)
釈放手続き中のアフガニスタン反政府勢力タリバンの捕虜ら=8月13日、カブール郊外(AFP時事)

アフガニスタンのガニ大統領=8月7日、カブール(AFP時事)

 アフガニスタン政府と反政府勢力タリバンが永続的な停戦などについて話し合う和平交渉は、また遠のいたもようだ。政府は9月に入り、交渉開始の前提となっているタリバン捕虜の釈放を完了させる方針を示したものの、直後に「一部を除く」釈放だと態度を一変。これまでも政府は方針を二転三転させており、タリバンはいら立ちを募らせている。

 和平プロセスは、アフガンからの米軍撤収を11月の米大統領選に向けた功績にしたいトランプ政権が後押し。今年2月末に米国とタリバンがカタールの首都ドーハで和平合意に調印した。
 合意には、政府が5000人、タリバンは1000人の捕虜をそれぞれ解放後、3月10日に和平交渉を開始すると明記された。しかし、政府が調印後に、タリバン捕虜の釈放を拒んだため、交渉開始がずれ込んでいる。この間も激しい戦闘は続いたままだ。
 タリバンは7月末までに1000人の解放を完了したが、政府は、段階的に計約4600人を釈放するにとどめた。全国の長老らによる「ロヤ・ジルガ」(国民大会議)が8月9日、残る約400人の釈放を決議した後も、政府は時間稼ぎを続けた。
 政府高官は今月2日、「2日以内に残りの捕虜は釈放されるだろう」とAFP通信に語り、釈放完了をにおわせた。ところが翌3日、国家安全保障会議報道官は「一部を除き、残る約400人を釈放した」と発表。交渉の下準備は残るタリバン捕虜の扱いをめぐり難航している。
 政府が交渉開始を遅らせる背景には、政権維持を狙うガニ大統領の思惑があると指摘されている。交渉が始まれば、タリバンを含む新たな政治体制構築が議論されるとみられ、対タリバン強硬派のガニ氏は、2025年の任期満了を待たずに退任を求められる可能性がある。ガニ氏は交渉開始を引き延ばし、11月の米大統領選でトランプ政権の先行きを見届けたい狙いとみられている。

3025チバQ:2020/09/06(日) 12:56:48
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020082200351&amp;g=int
和平交渉に再び暗雲 政府「国民大会議」決定覆す―アフガン
2020年08月23日07時23分

 戦乱が続くアフガニスタンで、政府と反政府勢力タリバンが停戦などについて話し合う和平交渉に再び暗雲が立ち込めている。政府要人や全国の長老らが集まるロヤ・ジルガ(国民大会議)は、交渉の早期開始に向け、タリバンが求める捕虜の釈放を完了させることを決めたものの、ガニ大統領周辺からその決定を覆す動きが出始めたためだ。

 アフガン大統領府報道官は、17日に報じられたインタビューで「政府側が残りのタリバン捕虜を釈放するなら、なぜタリバンは(政府軍らの)捕虜を(もっと)解放しないのか」と主張、釈放の完了に否定的な見方を示した。タリバンは和平交渉開始を前に、2月末に米国と結んだ合意通り、既に1000人の捕虜の解放を完了したが、アフガン政府は合意の履行を渋り続けている。
 アフガン全国から約3200人を集めたロヤ・ジルガは9日、「流血の事態を終わらせる和平交渉」に望みを託し、タリバン捕虜全員の釈放を決議した。法的拘束力はないが、政府内からは「伝統的な会議の決定に従うのは道徳(の問題)だ」という指摘も出ている。
 地元民放トロTVは、ガニ氏が権力の座にとどまることを最優先にしており、「少なくとも米大統領選まで和平プロセスが遅滞するのではないか」という専門家の見通しを報じた。
 和平交渉が始まれば、タリバンを加えた新たな政治体制に関する議論が避けられず、ガニ氏は2025年の任期切れを前に退任を求められる可能性がある。アフガンから米軍を撤退させるため、和平プロセスを強引に押し進めたトランプ米大統領が11月の米大統領選で敗れれば、タリバンとの交渉を先送りし、権力を手放さずに済むという思惑がガニ氏にはあるとみられている。

3026チバQ:2020/09/07(月) 19:47:10
https://www.afpbb.com/articles/-/3302308
【解説】「諸悪の根源」 レバノンの権力配分制度
2020年9月7日 13:14 発信地:ベイルート/レバノン [ レバノン 中東・北アフリカ ]
【9月7日 AFP】レバノンでは、複数の宗派に政治権力が配分されている。市民と西側諸国からの圧力の高まりを受け、指導者らはこれまで政治における「悩みの種」とされてきた、パワーシェアリング(権力分有)制度の撤廃を約束している。

 レバノンは正式には議会制共和国だが、キリスト教とイスラム教の宗派間で権力を配分する宗派主義制度が採用されている。


 数十年前の合意に基づき、大統領はキリスト教マロン派(Maronite)、首相はイスラム教スンニ派(Sunni)、国会議長はイスラム教シーア派(Shiite)から選出することになっている。

 この制度は、元軍閥指導者と一握りの有力な一族出身者の権力を固めるもので、国家をまひさせ、汚職と怠慢を助長させていると批判されている。

 数々の政治的・経済的危機が発生して以来、批判の的となった政治家らは、かつて「共生の柱」と称賛されたこの制度を、活動家らと一緒になって「諸悪の根源」と非難し始めている。

 さらに首都ベイルートで先月4日に発生した大爆発では、188人が死亡、数千人が負傷、市街地の大部分が破壊され、制度の抜本的な見直しを求める声が再び上がるようになった。

 だが、既得権益が根を張るレバノンで、数十年続いた騒然とした時代の基礎となった制度を変えることは容易ではない。

■モザイク国家

 レバノンには18の公認宗派があり、128の議席はイスラム教とキリスト教間で均等に分けられている。このような体制を採用しているのは、中東ではレバノンのみだ。

 宗派ごとの人口比に合わせて政治的に代表させることが目的だが、各宗派の人口はかなり変化している。一部にとって不利益が出ることを主な理由に1932年以降、国勢調査は行われていない。

 最新の非公式な推定によると、レバノンの人口460万人のうち3分の1がキリスト教徒で、残りはイスラム教徒だ。

■危機の長期化

 キリスト教徒とイスラム教徒によるパワーシェアリングは、1943年にフランスの委任統治下から独立する際に定められた不文律の「国民協定」によって決められた。

 1975年から1990年まで続いたレバノン内戦前までは、キリスト教徒により大きな権限が与えられていた。

 サウジアラビアの仲介で1989年、権限強化を求めるイスラム教徒とキリスト教徒の平等を図る政治改革を盛り込んだ内戦終結を目指す国民和解憲章(タイフ合意)が採択され、翌年内戦は終結した。

 タイフ合意により、キリスト教の大統領の権限の一部が、首相と議会に移された。また、これにより成立した権力の配分制度は、暫定的な臨時措置のはずだった。

 だが、実際には、戦闘服をスーツに着替えた元軍閥指導者の権力が明文化され、宗派に基づき公的部門の幹部職を分かち合う結果となった。

 また、すべての主要な問題について、大統領、首相、国会議長という「三頭」の合意が必要となる、コンセンサスに基づく意思決定方法の基礎を築いた。

 この結果、政治的立場の違いが危機を長期化させることが定期的に発生し、論争を解決する仕組みも存在しない状況に陥った。(c)AFP

3027チバQ:2020/09/10(木) 23:37:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc8141b47d39131c0d39dee08285318a47d350e7
ベイルート港で再び大火災 8月の爆発現場近く レバノン
9/10(木) 20:25配信

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時事通信
10日、レバノンの首都ベイルートの港湾地区で発生した大火災の黒煙(AFP時事)

 【カイロ時事】レバノンの首都ベイルートの港湾地区で10日、大きな火災が発生した。

【写真特集】レバノン首都で大爆発

 火災が起きた場所は、190人以上が死亡した8月4日の大規模爆発の現場に近い。死傷者の情報はないが、ベイルートの広範囲に壊滅的被害をもたらした大爆発の記憶が生々しい中、市民は再び騒然となった。

 軍の声明によると、火災は油やタイヤを保管していた倉庫で起きたが、出火原因など詳細は不明。上空に濃い黒煙が立ち込め、地元メディアは港で作業する労働者らが慌てて走り去る様子などを放映した。

 現地赤十字の当局者は「爆発に至る可能性はなく、パニックに陥る必要はない」と市民に冷静な対応を促した。インターネット交流サイト(SNS)には「1カ月前と同じ」「あきれて言葉が出ない」など当局への怒りの投稿が相次いだ。

 8月の大規模爆発は、港の倉庫にあった大量の硝酸アンモニウムに引火して起きたとみられる。これまでに港湾や税関の責任者ら20人以上を拘束。さらに、危険な化学物質の保管を知りながら対応を怠った疑いがあるとして、爆発後の反政府デモ激化により辞任したディアブ前首相も事情聴取を受けた。

3028チバQ:2020/09/14(月) 09:58:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e5b1823a060cb0b62cad9521f89947838071ec9
勢力温存狙うタリバン アフガン政府は消極的、目立つ温度差
9/13(日) 7:11配信
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 アフガニスタン政府と反政府勢力タリバンとの和平交渉は、駐留米軍の撤収を急ぐ米国と、勢力を温存して影響力を確保しておきたいタリバンの思惑が一致して開始が決まった。

 自らの頭越しに事態が進んだアフガン政府は「遅延工作」を続け抵抗したが、押し切られた形だ。このため政府は和平推進に消極的で、交渉の展望は見通せない。

 米軍撤退を目指してきたタリバンにとって、米大統領選を前に外国での紛争への関与低減を有権者に誇示したいトランプ政権の方針は好都合だった。タリバンは現在でも国土の約半分を掌握しており、米軍が完全撤収すれば、武力を背景に大きなプレゼンスを得ることができる。

 今年2月末の米・タリバン和平合意の成立直前には、タリバンのナンバー2であるシラジュディン・ハッカニ師が米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿。対米合意の全条項を「完全に履行する」と表明し、和平プロセスの加速に努める考えを強調した。

 和平交渉が進めば、タリバンを取り込んだ新たな政治体制の構築が求められ、タリバンに強硬姿勢を示してきたガニ大統領は任期途中で退任を求められる可能性がある。米・タリバン合意で和平交渉開始の前提となっていたタリバン捕虜の釈放をガニ氏が渋り続けたのは、こうした展開を懸念したためとみられる。

 地元民放トロTVは、「ガニ氏が権力の座にとどまる」ことを最優先にしたため交渉開始が遅れたと指摘する専門家の声を報じた。

3029チバQ:2020/09/14(月) 10:04:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/a0b2d824e17dd6fd4722f377995ac646bdc3df07
アフガン和平協議始まる 戦闘終結、政治体制議論へ 女性の人権で対立
9/12(土) 20:32配信
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カタールの首都ドーハで始まったアフガニスタン政府とタリバンの和平協議=2020年9月12日、AP
 アフガニスタンの政府側代表団と旧支配勢力タリバンによる和平協議が12日、中東カタールの首都ドーハで始まった。2001年から続く戦闘の終結や政治体制が議論される見込みだが、政府側とタリバンの主張の隔たりは大きいとみられ、協議は長期化も予想される。米軍がアフガンからの撤収を進める中、協議が行き詰まれば戦闘が激しくなる可能性もあり、情勢は混沌(こんとん)としている。

 「互いに手を差し伸べ、誠実に取り組めば悲惨な状況は終わるだろう」。和平プロセスを主導するアブドラ元行政長官は、協議の冒頭で期待感を示した。

 だが、先行きを懸念する声は根強い。アフガン政府関係者は「焦点はタリバンが変わったかどうかだ。これまでのように民主主義を受け入れず、女性や少数派を差別するなら一致点は見いだせない」と不安視する。政府側代表団も国内の各民族や政治家、人権活動家などで構成されている。それぞれが自身の利益のみを主張すれば、妥協点を見つけるのはさらに難しくなる。

 現在のアフガンは共和制で、イスラム教と民主主義を両立させた憲法を持つ。一方、タリバンは1996年に政権を樹立し、独自のイスラム解釈に基づく厳格な統治を行った。治安は安定したとされるが、恐怖政治や女性の権利の制限が批判を浴びた。国際テロ組織アルカイダとも連携。01年には米同時多発テロの首謀者ウサマ・ビンラディン容疑者をかくまい、米軍の攻撃で政権を失った。

 タリバンは和平協議に向けて「権力の独占はしない」とする一方、具体像は不明だが「純粋なイスラム制度の確立」を主張してきた。タリバン幹部は、女性の権利については「イスラム教にのっとった形で尊重する」としており、就労や教育、政治への参加は認めるが、国の指導者や司法トップへの就任は認めない構えだ。

 「協議が行き詰まれば、タリバンは政府側への攻撃を強化してくる。今は好機でもあるが、瀬戸際でもある」。アフガン政府関係者はこう吐露する。

 国連アフガニスタン支援団(UNAMA)の山本忠通前代表は「アフガン人自らが主導することが極めて大事だが、国際社会は、和平協議が難局にさしかかったり、困難に直面したりした時に、アイデアを出して、両者を説得し、時には圧力もかけながら協議を継続させる役割を担わなければならない」と毎日新聞の取材に述べた。【松井聡】

3030チバQ:2020/09/14(月) 14:50:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/bdcd4c9d7c5e7f9f3b3d0e510ce81f744b2b11b2

イスラエルが再び都市封鎖へ 第2波、世界で最も深刻




9/14(月) 10:04配信


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朝日新聞デジタル







エルサレム近郊で8日、スピーチをするイスラエルのネタニヤフ首相=AP
 イスラエル政府は13日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、18日から3週間にわたるロックダウン(都市封鎖)に踏み切ることを決めた。国全体を対象としたロックダウンは、3〜4月の第1波の時に続いて2度目となる。

 イスラエルでは7月ごろから感染の第2波が続いており、これまでに感染者は約15万人にのぼる。今月に入って1日当たりの感染者数は4千人を超え、人口当たりでみると世界でも最も深刻なレベルだ。厳しい行動規制に反対論も強かったが、今月はユダヤの新年を迎えて祭日が続くことも踏まえ、政府は再規制を決断した。

 自宅から500メートル圏外への外出は禁止され(通勤など必要な場合除く)、学校やレストランなどは閉鎖となる。集会は屋内で10人、屋外は20人が上限。スーパーマーケットなどは営業を続ける。

3031チバQ:2020/09/14(月) 17:26:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/f13c624aecf403fc5b81f0863e80f7709dc2eb87
イラン選手の死刑執行 各界で助命求める中
9/13(日) 1:22配信
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 【テヘラン共同】国営イラン放送などによると、同国司法当局は12日、2018年の反政府デモに参加した際、警備員を殺害したとして死刑判決を受けた男性レスリング選手(27)の刑が執行されたと明らかにした。同選手はイランのトップ選手だったという。

 報道によるとナビド・アフカリ選手は、南部シラーズで反政府デモに参加した際、警備員を刺殺したなどの罪で死刑判決を受けた。拷問で自白を強要されたとの批判が上がり、各界で助命を求める動きが広がっていた。

 国際オリンピック委員会(IOC)によると、バッハ会長がイランの最高指導者ハメネイ師やロウハニ大統領に酌量を求めていた。

3032チバQ:2020/09/15(火) 19:57:54
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091400572&amp;g=int
停戦めぐり認識に大差 和平交渉開幕、早くも暗雲―アフガニスタン
2020年09月14日20時40分

12日、カタールの首都ドーハでアフガニスタン政府と反政府勢力タリバンの和平交渉に出席した米国のポンペオ国務長官(右)とハリルザド・アフガン和平担当特別代表(AFP時事)
12日、カタールの首都ドーハでアフガニスタン政府と反政府勢力タリバンの和平交渉に出席した米国のポンペオ国務長官(右)とハリルザド・アフガン和平担当特別代表(AFP時事)


 アフガニスタン政府と反政府勢力タリバンが恒久的な停戦や、タリバンを取り込んだ新たな政治体制構築について話し合う和平交渉は、開始早々、双方の認識に大きな差があることが浮き彫りになった。
 12日にカタールの首都ドーハで開幕した交渉で、政府側は停戦を申し入れたが、タリバンはさらなる捕虜釈放や、タリバンの独自解釈に合わせた「イスラム政体」の樹立を主張。14日も交渉が続行されるもようだが、妥協点を見いだすのは容易でなさそうだ。
 アフガンの民放トロTVは13日、政府で和平プロセスを主導するアブドラ国家和解高等評議会議長が前日の交渉後に「交渉開始に伴い、暴力は大幅に低減されるべきだ。その後、『人道的停戦』が実現する」と述べたと報じた。永続的な停戦を議論する前に、当面の停戦を求めたとみられている。
 一方、タリバンの交渉団からは「(当面の)停戦だけでなく、紛争終結を求めている」という声が出た。広報担当者は、タリバンが求めるイスラム政体樹立と捕虜7000人超の追加釈放が次の議題になると説明した。
 ロイター通信によれば、交渉仲介に奔走した米国のハリルザド・アフガン和平担当特別代表は12日、記者団に対し、米軍が完全撤収する4月までに停戦を実現するよう期待すると述べ、交渉が長期化しないよう求めた。ただ、現時点でも国土の半分近くを勢力圏とするタリバンが大幅な妥協をするとは考えにくい。
 13日に予定されていた2日目の交渉は見送られ、14日にずれ込んだと伝えられており、早くも行く末に暗雲が立ちこめている。

3033チバQ:2020/09/15(火) 20:00:26
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091200401&amp;g=int
和平交渉、半年遅れのスタート 政体根幹めぐり相違、難航必至―アフガン
2020年09月13日07時09分

12日、ドーハで始まったアフガニスタン政府と反政府勢力タリバンの和平交渉の開会式で、発言するアフガンのアブドラ国家和解高等評議会議長(左手前)(AFP時事)
12日、ドーハで始まったアフガニスタン政府と反政府勢力タリバンの和平交渉の開会式で、発言するアフガンのアブドラ国家和解高等評議会議長(左手前)(AFP時事)


 アフガニスタン政府と反政府勢力タリバンが、恒久的な停戦やタリバンを取り込んだ新たな政治体制について協議する和平交渉が12日、カタールの首都ドーハを舞台に、当初予定から半年遅れで始まった。2001年の米軍侵攻以来、20年近く続く紛争の解決につながるとアフガン国民の期待は高いが、民主主義や近代教育、女性や少数派の地位など、政治体制の根幹を成す価値観の相違は大きく、難航は必至だ。

 12日の開会式にはポンペオ米国務長官が出席。アフガン政府は、ガニ政権1期目でナンバー2の地位にあったアブドラ前行政長官を国家和解高等評議会議長に任命し、交渉役として送り込んだ。
 開会式でポンペオ氏は「この機会を逃さず、交渉では辛抱強く、互いを尊重してほしい」と訴えた。アブドラ氏は「(旧ソ連のアフガン侵攻から)40年続く戦禍を終わらせたい。交渉を通じ問題を解決できると信じている」と述べ、タリバンに停戦を呼び掛けた。タリバンのバラダル幹部は「タリバンは米国との合意に基づき行動してきた。交渉にも誠実に臨む」と強調した。
 ロイター通信によると、米国のハリルザド・アフガン和平担当特別代表は、米軍が完全撤収する来年4月までの停戦実現を期待すると述べ、交渉の長期化をけん制した。
 アフガン政府とタリバンの公式協議は2015年以来。タリバンはアフガン政府を「米国のかいらい」と見なして交渉を拒んできたが、今年11月の米大統領選を前にアフガンからの米軍撤収を進めたいトランプ米政権が仲介に乗り出していた。
 米国とタリバンは2月末、ドーハで和平合意に調印。タリバンがアフガン政府との交渉の席に着くことなどを条件に、米軍が14カ月以内に完全撤収することを決めた。
 米・タリバン合意では、アフガン政府が5000人、タリバンが1000人の捕虜を解放後、3月10日に和平交渉が開始されるはずだった。ただ、ガニ大統領が捕虜釈放を渋り、反発したタリバンが政府軍への攻勢を強めたことから、交渉開始が遅れていた。

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3034チバQ:2020/09/15(火) 20:01:00
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091200409&amp;g=int
勢力温存狙うタリバン アフガン政府は消極的、目立つ温度差
2020年09月13日07時10分


 アフガニスタン政府と反政府勢力タリバンとの和平交渉は、駐留米軍の撤収を急ぐ米国と、勢力を温存して影響力を確保しておきたいタリバンの思惑が一致して開始が決まった。自らの頭越しに事態が進んだアフガン政府は「遅延工作」を続け抵抗したが、押し切られた形だ。このため政府は和平推進に消極的で、交渉の展望は見通せない。


 米軍撤退を目指してきたタリバンにとって、米大統領選を前に外国での紛争への関与低減を有権者に誇示したいトランプ政権の方針は好都合だった。タリバンは現在でも国土の約半分を掌握しており、米軍が完全撤収すれば、武力を背景に大きなプレゼンスを得ることができる。
 今年2月末の米・タリバン和平合意の成立直前には、タリバンのナンバー2であるシラジュディン・ハッカニ師が米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿。対米合意の全条項を「完全に履行する」と表明し、和平プロセスの加速に努める考えを強調した。
 和平交渉が進めば、タリバンを取り込んだ新たな政治体制の構築が求められ、タリバンに強硬姿勢を示してきたガニ大統領は任期途中で退任を求められる可能性がある。米・タリバン合意で和平交渉開始の前提となっていたタリバン捕虜の釈放をガニ氏が渋り続けたのは、こうした展開を懸念したためとみられる。
 地元民放トロTVは、「ガニ氏が権力の座にとどまる」ことを最優先にしたため交渉開始が遅れたと指摘する専門家の声を報じた。

3035チバQ:2020/09/15(火) 20:06:35
https://www.sankei.com/world/news/200915/wor2009150028-n1.html
実利優先の正常化…UAEとバーレーン、イスラエルの先端技術に期待
2020.9.15 19:50国際中東・アフリカ
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 8月24日、エルサレムで記者会見場に着いたポンペオ米国務長官(左)とイスラエルのネタニヤフ首相(ロイター)
 8月24日、エルサレムで記者会見場に着いたポンペオ米国務長官(左)とイスラエルのネタニヤフ首相(ロイター)

 【カイロ=佐藤貴生】アラブ首長国連邦(UAE)とバーレーンがイスラエルとの国交正常化を決めた背景には、同国との懸案だったパレスチナ問題を過去のものとしてでも技術立国のイスラエルとの関係という実利を優先したいとの判断がうかがえる。米国やイスラエルが「イラン包囲網」構築に向けてアラブ諸国に働きかけを強めたことが、その好機となった。

 バーレーンとイスラエルの閣僚は14日の電話会談で、国交正常化合意を受けて貿易や産業、観光などの協力強化を協議した。一方、8月中旬に合意が発表されたUAEとイスラエルの間では、両国の研究機関が人工知能(AI)の開発協力で合意するなど関係改善が加速している。

 イスラエルは通信やハイテクを駆使した農業、兵器開発などの分野で世界屈指の技術立国として知られる。特に金融の中心地ドバイがあるUAEの場合、イスラエルからの投資の急増も見込まれる。

 またUAE、バーレーンとも新型コロナウイルスの感染拡大に伴う原油需要の急落で打撃を受けており、イスラエルとの関係改善を経済回復や産業の多角化に生かす狙いもうかがえる。

 エジプトとヨルダンを除くアラブ諸国は、イスラエルと将来のパレスチナ独立国家による「2国家共存」案の実現に向け、イスラエルを国家承認しないことを共通の目標としてきた。しかし、トランプ米政権がイスラエル寄りの政策を相次いで発表したことで、同案はいまや死文化の危機に瀕(ひん)している。

 UAEとバーレーンがともに脅威とみなすイランも、パレスチナ自治区ガザのイスラム原理主義組織ハマスを支援して介入している。こうした情勢が、パレスチナ問題に対する両国の熱意を奪った形だ。今後はオマーンがイスラエルとの国交樹立に踏み切るとの観測もある。

3036チバQ:2020/09/15(火) 20:09:08
https://www.sankei.com/world/news/200912/wor2009120004-n1.html
バーレーンもイスラエルと国交正常化 米仲介 強まる対イラン圧力
2020.9.12 07:11国際中東・アフリカ
米大統領選
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8月26日、ポンペオ米国務長官(左)と会談した、バーレーンのハマド国王=マナーマ(Bahrain News Agency提供・ロイター)
8月26日、ポンペオ米国務長官(左)と会談した、バーレーンのハマド国王=マナーマ(Bahrain News Agency提供・ロイター)
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 【イスタンブール=佐藤貴生】トランプ米大統領は11日、ペルシャ湾岸の小国バーレーンがイスラエルとの国交正常化で合意したと述べた。ロイター通信が伝えた。湾岸諸国でイスラエルと国交正常化で合意したのは8月中旬のアラブ首長国連邦(UAE)に続いて2カ国目で、アラブ圏ではエジプトとヨルダンを含め4カ国目。イラン包囲網の構築を目指すトランプ氏には11月の米大統領選に向けた外交成果となる。

 トランプ氏はバーレーンのハマド国王とイスラエルのネタニヤフ首相と電話会談した後、「もう一つの歴史的な進展だ」として両国の合意をツイッターに投稿した。イスラエルのネタニヤフ首相も「新たな平和の時代」の到来を告げるものだと称賛した。

 一方、バーレーンのハマド国王は、パレスチナ問題の解決はイスラエルとパレスチナ独立国家の建設による「2国家共存」案に基礎を置く必要があると主張。今後もパレスチナを支援する意向を示唆したとみられるが、イスラエルとの国交正常化合意は国家として承認することを意味し、UAEと同様にパレスチナ側を突き放した格好だ。バーレーンには米海軍第5艦隊の司令部があり、米国との結びつきが深い。

 一方、イランでは元政府高官が「大いなる裏切り」だとバーレーンを批判。米主導のイラン包囲網が強まることへの警戒感をあらわにした。

 イスラエルとUAEの国交正常化合意の署名式は15日、ワシントンで行われる予定。イスラエルのメディアは式典に出席するため、バーレーンのサルマン皇太子が現地入りするとの見通しを伝えた。

3037チバQ:2020/09/17(木) 18:52:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/38d135722f74272598914562db195a96d697ca14
サウジの動向が焦点 アラブ・イスラエル正常化
9/17(木) 7:14配信
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サウジアラビアのムハンマド皇太子=王室が2019年11月提供、リヤド(AFP時事)
 【エルサレム、カイロ時事】イスラエルは今後、米国の仲介によりペルシャ湾岸のアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンとの国交正常化で正式合意に至ったことを受け、他のアラブ諸国との関係改善を急ぐ方針だ。

 湾岸諸国の盟主で、イスラム教の2大聖地メッカとメディナを抱えるサウジアラビアがどう動くかが、今後の焦点となる。

 イスラエルのネタニヤフ首相は15日に米ホワイトハウスで行われた正常化の署名式で「今回の和平は他のアラブ諸国に広がる」と力を込めて語った。トランプ大統領は、少なくとも5、6カ国が和平に加わるという見方を表明。署名式後、サウジの動向について「国王と話した。適切な時期に、彼らも加わると思う」と述べた。

 湾岸諸国の中で特にサウジと関係が深いバーレーンが正常化に踏み切ったことも大きい。バーレーンは小国で、政治・経済両面でサウジの後ろ盾が必要だ。2011年に国内多数派のイスラム教シーア派住民がスンニ派の王制打倒を求めた際には、サウジ軍も介入し反政府デモを鎮圧。18年にはサウジなどが100億ドル(約1兆500億円)の金融支援を行い、原油安による財政難から救った。

 こうした経緯や力関係から、バーレーンはサウジの意向を常に忖度(そんたく)し、サウジの承諾なしに重要な国家決定は不可能といわれる。専門家の間には「サウジは将来の政策を決める際に、バーレーンを踏み台に使う」との見方も強い。現時点で対イスラエル正常化に慎重なサウジもバーレーンの世論の反応を注視しながら、適切な時機をうかがっている可能性が高い。

3038チバQ:2020/09/17(木) 21:38:19
https://www.sankei.com/world/news/200917/wor2009170035-n1.html
パレスチナ問題、風化が加速 「裏切った」UAE・バーレーン非難
2020.9.17 20:35
 【カイロ=佐藤貴生】米国の仲介により、ホワイトハウスで15日、イスラエルと国交正常化の署名式典に臨んだペルシャ湾岸のアラブ首長国連邦(UAE)とバーレーンの外相は、ともにパレスチナ問題解決に努力するようイスラエルのネタニヤフ首相に求めた。

 だが、式典の場にパレスチナ高官の姿はなく、現地では抗議のデモが起きていた。パレスチナ問題を置き去りにするUAEとバーレーンの姿勢は明らか。問題風化の加速は避けられない。

 署名式典で、UAEの外相は国交正常化により「独立国家という(パレスチナ側の)希望を実現させることができるだろう」と述べた。バーレーンの外相も、イスラエルと将来のパレスチナ独立国家創設による「2国家共存」案が「平和の土台になる」と訴えた。

 しかし、イスラエルとの国交正常化という「アラブの禁じ手」を使い、独立国家創設に見切りをつけたのは両国に他ならない。パレスチナでは「裏切りだ」との非難があふれ、式典のさなかにはパレスチナ自治区ガザからイスラエル領にロケット弾が撃ち込まれた。

 8月に発表されたUAEとイスラエル、米国の国交正常化合意に関する声明には、イスラエルが意欲をみせていた占領地ヨルダン川西岸の併合停止に関する一文が盛り込まれたが、ネタニヤフ氏は「計画に変更はない」と主張する。併合を強行した場合も、UAEやバーレーンがイスラエルと断交するとは考えにくい。

 苦境を招いたのはパレスチナ自身でもある。アッバス議長率いる自治政府がヨルダン川西岸を、一方でイスラム原理主義組織ハマスが自治区ガザをそれぞれ統治する分裂状態が10年以上に及び、国際社会への訴求力は弱まるばかりだ。

 アッバス氏は任期が切れた2009年の後も自治政府の議長選を行わず、腐敗の蔓延(まんえん)も伝えられる。独立国家創設の熱意など、とても感じられない。

 パレスチナ暫定自治に道を開き、中東和平への期待が高まった「オスロ合意」から27年。イランの脅威増大を訴えてアラブ諸国の結集を図るというトランプ米政権の異次元のアプローチで、パレスチナ問題はかつてないほど色あせた。

3039チバQ:2020/09/17(木) 21:41:34
https://www.sankei.com/world/news/200916/wor2009160018-n1.html
構築進む「反イラン同盟」 スンニ派アラブとイスラエル、共通の危機意識
2020.9.16 09:41国際中東・アフリカ
米大統領選
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エルサレムの旧市街の壁に映し出されるアメリカ、イスラエル、UAE、バーレーンの国旗(ロイター)
エルサレムの旧市街の壁に映し出されるアメリカ、イスラエル、UAE、バーレーンの国旗(ロイター)

 【カイロ=佐藤貴生】ペルシャ湾岸のアラブ首長国連邦(UAE)とバーレーンによるイスラエルとの国交正常化は、湾岸アラブを率いるイスラム教スンニ派大国のサウジアラビアも加わる形で「反イラン同盟」に発展する可能性がある。サウジは正常化を事実上支持し、トランプ米政権が主導するシーア派大国イランの包囲網構築を側面から支援した。イランの脅威増大という共通の危機感が、パレスチナ問題で長年対立してきたサウジとイスラエルの接近を促しており、同調する国が出るかが中東再編の行方を左右しそうだ。

 11日にイスラエルとの国交正常化で合意したバーレーンは、デモ鎮圧などのたびに隣国サウジが支援してきた弟分のような国で、「サウジの了承なしに合意はあり得ない」との見方が大勢だ。サウジは8月、イスラエルとUAEが合意に達した際にも同国への批判を控え、イスラエル機の領空通過を初めて承認して関係強化を印象づけた。

 メッカ、メディナの2聖地を抱えるサウジはイスラム世界の盟主を自任しており、国内ではパレスチナ問題による反イスラエル感情も根強い。自らがイスラエルと早急に国交を樹立するのは困難とみられ、代わりにUAEとバーレーンを差し出すことでイラン包囲網構築に協力、共闘の意思を示した形だ。

 ペルシャ湾を挟んでイランの眼前にあるUAEを取り込んだことは、トランプ米政権の成果といえる。半面、米が意欲を示すUAEの軍備増強を実行すれば、イランが安全保障上の脅威とみなして緊張が高まる事態も否定できない。

 イスラエルとの国交正常化で追随する候補としては、オマーンやスーダン、モロッコなどの名が挙がる。ただ、米政権は9日、イラク駐留米軍の削減を発表するなど中東への関与を縮小する方針を崩しておらず、反イラン勢力の結集に水を差す恐れもある。


 さらに、最大の不透明要素となるのが11月の米大統領選の行方だ。三菱総合研究所の中川浩一主席研究員は、「民主党候補のバイデン前副大統領が勝利すればトランプ政権が離脱したイラン核合意に復帰し、対イラン制裁も緩和される可能性が高い」と分析する。

 そうなれば、トランプ政権が「最大限の圧力」政策で締め上げてきたイラン指導部が息を吹き返し、反イラン同盟も揺らぐことは避けられない。

3040チバQ:2020/09/22(火) 20:49:50
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091900356&amp;g=int
レバノン、組閣難航 宗派対立激化、支援遅滞恐れ
2020年09月20日07時20分


 【カイロ時事】8月の大規模爆発後の混乱で内閣が総辞職したレバノンで、各政治勢力の駆け引きや宗派対立が激化し、組閣が難航している。旧宗主国フランスは今月1日に「2週間以内」の組閣を求めたが、既に期限は切れた。新政府発足と政治改革が遅れれば、国際社会の復興支援も滞る恐れがある。
 爆発後に開かれたレバノン支援国際会合では、2億5000万ユーロ(約310億円)超の拠出が決まった。ただ、支援を主導するマクロン仏大統領は「白紙の小切手は渡さない」と強調。政治指導者らへの制裁の可能性も示唆し、レバノン国民の不満が強い汚職体質の刷新や改革遂行が支援の条件になるとくぎを刺した。
 新首相に指名されたアディブ氏は「迅速な組閣と改革」を公約した。地元メディアによれば、アディブ氏は各勢力に財務や国防など主要4閣僚の輪番制を提案し、既得権益の分散を図ろうとしている。これに対し、イランが後ろ盾のヒズボラなどイスラム教シーア派勢力は財務相ポストの維持に固執。交渉はこう着している。
 世界銀行の試算では、首都ベイルートの大爆発の物的被害は最大46億ドル(約4820億円)。深刻な経済危機と新型コロナウイルスの感染拡大も重なり、国際支援は急務だ。アディブ氏は17日、「困難に直面している。時間の余裕はなく、皆の協力が必要だ」と危機感を示した。

3041チバQ:2020/09/25(金) 10:39:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/747a6d171b590486e3359c39423f40f88b602289
親イラン政党の抵抗で組閣が難航 大規模爆発のレバノン このままでは「地獄に向かう」
9/24(木) 18:15配信
5



 【カイロ=佐藤貴生】8月に大規模爆発が起きたレバノンで、イランに近いイスラム教シーア派政党が組閣に異議を唱えて新政権が発足しない状態となっている。爆発は政府が長期にわたり放置した大量の発火物が原因とみられ、政治の機能不全を露呈。旧宗主国フランスのマクロン大統領が政治改革の第一段階として、15日までの新政権の成立を求めていた。

 ロイター通信によると、ヒズボラなどシーア派の2政党が新政権での財務相ポストを要求し、組閣が難航している。ヒズボラと併存する同名の民兵組織はイランから資金や武器などの支援を受けているとされる。一方、トランプ米政権は今月、ヒズボラと関係があるとして財務相経験者ら2人を独自の制裁対象に指定、ヒズボラ排除の圧力を強めている。

 レバノンのアウン大統領は8月31日、爆発を受けて退陣を表明したディアブ首相の後任に駐独大使だったアディブ氏を指名した。同氏は財務相など閣僚ポストを宗派別に割り当てるのではなく交代制にするよう提案、シーア派政党が反発した。

 財務相はここ数年、シーア派が占めている。在レバノンの記者(29)によると、公共事業の発注額の水増しなどで裏金が作りやすいポストだと指摘されている。

 ヒズボラはレバノン国会で大きな勢力を持っており、閣外に出たら法案が全く通過しない事態になる可能性もあるとされる。レバノンはすでに財政破綻の状態だが、国際社会は政治改革を断行しなければ資金支援は行わない姿勢を崩していない。アウン氏は新政権が発足しなければ、レバノンは「地獄に向かう」と危機感を示している。

3042チバQ:2020/09/25(金) 10:54:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e8478c06aadf7ba417d0d65ef6856b431e5dd54
パレスチナ年内にも選挙 分裂解消を模索
9/25(金) 0:46配信
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 【エルサレム共同】分裂状態の続くパレスチナで、自治政府の主流派ファタハとイスラム組織ハマスは24日、自治政府議長選と評議会(議会)選を実施することで一致したと発表した。関係者によると、年内にも実施するとみられる。和解を目指し、トルコ・イスタンブールで同日まで開かれた会合で合意。ただ、選挙の実施方法を巡り、両者の考えには溝があるとされ曲折も予想される。

 アラブ首長国連邦(UAE)やバーレーンが15日にイスラエルと国交正常化の合意文書に署名。アラブ諸国の間に事実上、パレスチナ問題を放置する形でイスラエルとの国交正常化を進める動きが拡大している。

3043チバQ:2020/09/28(月) 15:09:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a15e58388d3ce2d845578535eff8f5fe1104fa7
レバノン、首相候補が就任辞退 宗派間の対立で
9/28(月) 14:34配信
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 9月26日、レバノン新首相に指名されていたムスタファ・アディブ氏(写真)は、首相就任を辞退すると発表した。写真はレバノンのバアブダーで撮影(2020年 ロイター/Mohamed Azakir)
[ベイルート 26日 ロイター] - レバノン新首相に指名されていたムスタファ・アディブ氏は26日、首相就任を辞退すると発表した。1975─1990年の内戦以来最悪の経済危機脱却に向けた取り組みを後押ししてきた旧宗主国フランスにとっても打撃となる。

アディブ氏は8月31日に首相指名を受け、9月中旬までの超党派による新内閣樹立を目指していた。

レバノン議会は議席をイスラム教とキリスト教の各宗派に割り当てている。組閣にあたり財務相など新内閣の主要ポストを巡りアディブ氏による調整が暗礁に乗り上げた。

仏政府が主導する工程表に基づき、新内閣は汚職の一掃や国際的な資金支援の獲得に必要な構造改革に取り組むはずだった。

マクロン仏大統領筋はアディブ氏の指名辞退に至った事態について各政党の「集団的裏切り」に等しいと批判。ただ、レバノンを見捨てることはないと明言した。

3044チバQ:2020/09/28(月) 22:55:55
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2020092801001227.html
仏大統領「裏切り」と非難 レバノン新政権樹立の失敗に
2020/09/28 06:16共同通信

 【パリ共同】フランスのマクロン大統領は27日、パリで記者会見し、8月の大規模爆発を受け政権が崩壊した中東レバノンで新政権樹立が失敗に終わったことについて、レバノン政界全体の「裏切り」で「恥ずかしく思う」と強く非難した。

 旧宗主国の指導者としてマクロン氏は国際社会のレバノン支援を主導。経済支援開始の条件に早期の政権発足を求めていた。新首相に指名されたアディブ前駐独大使が組閣を断念したことを受け、パリでは開くことの少ない記者会見をあえて行った。

 マクロン氏は「レバノン国民のことは見捨てない」と訴え、同国の政治指導者らに「最後の機会だ」として対応を要求した。

3045チバQ:2020/09/30(水) 10:23:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/07e8a2374c4dcd0e9de8c5e5feda6975d031c703
クウェートのサバハ首長が死去 91歳、83歳皇太子が継承へ
9/29(火) 23:31配信
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サバハ・アハマド・ジャビル・サバハ首長=2014年3月、クウェート(ロイター=共同)
 【イスタンブール共同】中東クウェートの国営通信は29日、同国のサバハ・アハマド・ジャビル・サバハ首長が死去したと伝えた。91歳。治療のため7月に渡米していた。死去した日時と場所は不明。ナワフ・アハマド・サバハ皇太子(83)が首長を継承する見通し。

 サバハ首長は1929年生まれ。クウェートのムバラキーヤ校で初等教育を受けた。63〜91年外相。92〜2003年第1副首相兼外相。03年〜06年1月首相。

 06年1月、ジャビル元首長の死去に伴い即位したサアド前首長が、健康不安を理由に同月中に退位。実力者で首相だったサバハ氏が議会の議決を経て首長に指名された。

3046チバQ:2020/09/30(水) 20:27:55
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3307406.html
クウェートのナワフ新首長が即位
2020/09/30 18:03AFPBB News

クウェートのナワフ新首長が即位

クウェートの国民議会で即位の宣誓を行ったナワフ・アフマド・サバハ新首長(2020年9月30日撮影)。(c)Yasser Al-Zayyat / AFP

(AFPBB News)

【AFP=時事】(写真追加)クウェートで30日、ナワフ・アフマド・サバハ新首長が即位した。ナワフ首長は、前日に91歳で死去したサバハ・アハマド・ジャビル・サバハ前首長の異母弟。

 ナワフ新首長は、首都クウェート市の国民議会で宣誓して即位した。同国は、米国で亡くなったサバハ前首長の遺体を迎え入れる準備を進めている。 【翻訳編集】AFPBB News

3047チバQ:2020/10/06(火) 19:11:20
https://www.sankei.com/world/news/201004/wor2010040017-n1.html
ヨルダン首相が辞任 新内閣発足まで暫定政権に
2020.10.4 19:08国際中東・アフリカ
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 ヨルダンのアブドラ国王は3日、ラッザーズ首相の辞任を認めた。新首相が任命され、内閣が発足するまで暫定首相を務めるよう求めた。国営ペトラ通信が伝えた。9月下旬に上下院が任期満了でそれぞれ解散したのを受けた措置とみられる。
 ヨルダンでは9月下旬以降、新型コロナウイルスの感染が拡大し、1日当たりの新規感染が1000人を超える日が出ている。再び都市封鎖などの厳しい対策の必要性が取り沙汰されている。
 元世界銀行エコノミストのラッザーズ氏は教育相だった2018年6月に首相に任命された。(共同)

3048チバQ:2020/10/10(土) 20:07:53
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-201008X749.html
少数派首長の大半解任=トルコ、内政も強硬路線
2020/10/08 14:49時事通信

 【エルサレム時事】2019年3月のトルコ統一地方選挙の首長選で勝利した少数民族クルド系野党・国民民主主義党(HDP)の65人のうち、8日までに48人が「テロに関与した疑い」などで当局に解任され、選挙で選ばれていない代理人に交代させられたことが、複数のHDP関係者の話で分かった。HDP側は「クルド人への敵対的な行動」と受け止めている。国際社会でかねて指摘される「政府の強権化」への懸念が一層高まりそうだ。

 関係者によると、現時点でHDPの首長が職務を続けている自治体は六つしかない。首長が就任後に解任された48自治体のほか、6自治体では選挙で最多得票を果たしたものの「政府の介入」で当選が認められず、いずれも次点だったエルドアン大統領の与党・公正発展党(AKP)の候補者が職に就いた。5自治体では首長がHDPからAKPなどに転向した。

 HDP所属の首長をめぐり、トルコ当局は19年8月、クルド人住民が多い南東部の中心都市ディヤルバクルの市長らの職務を停止し、クルド人社会に衝撃を与えた。突然の解任劇は繰り返され、直近では10月2日に隣国アルメニアとの国境に近い都市カルスの市長が「2014年の暴力的な抗議行動に関わった」として更迭されている。

 トルコはこのところ、地域情勢をめぐり、係争地ナゴルノカラバフをめぐる交戦でアルメニアと戦うアゼルバイジャンを支持し、主戦論を唱えるなど強硬姿勢に傾いている。

 エルドアン政権が国内外で強い態度を取る背景には、支持基盤の右派を中心とする国民の歓心を買う狙いもあるとみられる。トルコでは新型コロナウイルス禍による苦境の中、インフレによる物価の高騰が止まらず、国民の生活状況が厳しくなっている。

3049チバQ:2020/10/10(土) 20:16:02
https://www.sankei.com/west/news/201009/wst2010090028-n1.html
【大阪都構想 決着へ】(上)コロナ禍での住民投票 機は熟したか
2020.10.9 17:00
 怒号やヤジが飛び交った5年前とは打って変わり、静寂が広がっていた。9月26日、大阪市が主催した大阪都構想の住民説明会。会場の市中央公会堂(同市北区)では参加した市民約420人が、大阪市長の松井一郎(大阪維新の会代表)や大阪府知事の吉村洋文(維新代表代行)らの登壇を待つ間、黙々と都構想を説明する市作成の冊子のページをめくっていた。

 「都構想実現で二度と府市対立には戻さない」。熱弁をふるった松井は説明会終了後、記者団にこう話した。「皆さん冷静で、中身の理解は進んでいる」

 都構想の実現を一丁目一番地の政策に掲げるも、平成27年5月の住民投票で僅差で否決された維新。代表だった橋下徹は引退に追い込まれ、構想は断たれたかと思われたが、維新は再挑戦を掲げた同年11月の大阪府知事・大阪市長のダブル選で圧勝。その民意を背に結党10年を迎えた今年、2度目の住民投票にこぎつけた。

 局面を打開してきた源泉は、選挙での強さだ。その勢いに国政でも与野党がすり寄る政治的環境を利用しながら、昨年4月には大阪府知事・大阪市長の入れ替えダブル選という〝奇策〟を打ち圧勝。勢いを追い風に、住民投票に突入するはずだった。

 だが年明けに想定外の事態に見舞われる。新型コロナウイルスの感染拡大だ。

知名度 全国区に

 大阪で初めて感染者が確認されたのは1月29日。以降、首長である吉村と松井は新型コロナへの対応に奔走することになった。

 松井は黒子に徹し、司令塔を府に一元化。知事である吉村のリーダーシップを際立たせた。吉村はテレビ出演やSNSで積極的に発信。自粛要請の独自基準「大阪モデル」の策定など、全国に先駆けた対策を次々と打ち出して耳目を集め、知名度は一躍全国区となった。


 だが、感染者の増加と社会経済活動の停滞に、都構想反対派は「新型コロナ対応を優先すべきだ」と住民投票の延期を迫った。これに対し、松井は「民主主義の根幹である住民投票は不要不急ではない」と反論。むしろ、「府市一体でのスピード感ある意思決定で、大阪の対応は評価された。コロナ禍で都構想の必要性が一層明確になった」とアピールした。


「吉村と俺の顔はいらん」

 7月、都構想の広報戦略を担う特命チームに松井のある〝指令〟が伝えられた。「ポスターに吉村と俺の顔はいらん」

 特命チームはこのとき、2種類の都構想ポスターを仮作製しており、1つは2人の顔写真を組む構成だった。素案を見るや松井は外すように指示し、「もっと制度理解につながるポスターを別に作ってくれ」と命じたという。

 背景には、5年前の経験から「吉村人気」に頼ることへの警戒感がある。前回住民投票での維新の広報戦略は、当時代表の橋下の強烈な発信力に負う面が大きかった。ポスターやチラシの表紙のほぼ全てを橋下が飾り、橋下の「好き嫌い投票になってしまった」(維新議員)との反省がある。

 今回、新型コロナ対応でリーダーシップを発揮した吉村の支持層は厚い。3月末に30万人だったツイッターのフォロワー数はいまや109万人以上。「吉村バブル」と反対派にも揶揄(やゆ)されるが、維新内部では吉村人気に依存することへの危機感がある。

 コロナ禍により、5年前と比べて都構想に関する市長や知事の話を直接聞く機会が減り、市民からは「説明不足」との声も上がる。だが松井は、大阪府知事と大阪市長の両ポストを維新が押さえてきたこの10年間で府市が連携する「バーチャル大阪都」は定着、機は十分に熟したとみている。


 「この10年、都構想は大阪でありとあらゆる選挙の争点となり、そのたびに説明を尽くしてきた。丁寧な説明は時間をかければいいわけではない。任期の中で公約を実行するのが政治家として当然だ」(敬称略)



 12日に告示される大阪都構想の是非を問う住民投票。コロナ禍で実施へ突き進んだ維新の戦略を解き明かす。

3050チバQ:2020/10/10(土) 20:17:08
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1074494057/3049

3049: チバQ :2020/10/10(土) 20:16:02
https://www.sankei.com/west/news/201009/wst2010090028-n1.html
【大阪都構想 決着へ】(上)コロナ禍での住民投票 機は熟したか
2020.10.9 17:00
 怒号やヤジが飛び交った5年前とは打って変わり、静寂が広がっていた。9月26日、大阪市が主催した大阪都構想の住民説明会。会場の市中央公会堂(同市北区)では参加した市民約420人が、大阪市長の松井一郎(大阪維新の会代表)や大阪府知事の吉村洋文(維新代表代行)らの登壇を待つ間、黙々と都構想を説明する市作成の冊子のページをめくっていた。

 「都構想実現で二度と府市対立には戻さない」。熱弁をふるった松井は説明会終了後、記者団にこう話した。「皆さん冷静で、中身の理解は進んでいる」

 都構想の実現を一丁目一番地の政策に掲げるも、平成27年5月の住民投票で僅差で否決された維新。代表だった橋下徹は引退に追い込まれ、構想は断たれたかと思われたが、維新は再挑戦を掲げた同年11月の大阪府知事・大阪市長のダブル選で圧勝。その民意を背に結党10年を迎えた今年、2度目の住民投票にこぎつけた。

 局面を打開してきた源泉は、選挙での強さだ。その勢いに国政でも与野党がすり寄る政治的環境を利用しながら、昨年4月には大阪府知事・大阪市長の入れ替えダブル選という〝奇策〟を打ち圧勝。勢いを追い風に、住民投票に突入するはずだった。

 だが年明けに想定外の事態に見舞われる。新型コロナウイルスの感染拡大だ。

知名度 全国区に

 大阪で初めて感染者が確認されたのは1月29日。以降、首長である吉村と松井は新型コロナへの対応に奔走することになった。

 松井は黒子に徹し、司令塔を府に一元化。知事である吉村のリーダーシップを際立たせた。吉村はテレビ出演やSNSで積極的に発信。自粛要請の独自基準「大阪モデル」の策定など、全国に先駆けた対策を次々と打ち出して耳目を集め、知名度は一躍全国区となった。


 だが、感染者の増加と社会経済活動の停滞に、都構想反対派は「新型コロナ対応を優先すべきだ」と住民投票の延期を迫った。これに対し、松井は「民主主義の根幹である住民投票は不要不急ではない」と反論。むしろ、「府市一体でのスピード感ある意思決定で、大阪の対応は評価された。コロナ禍で都構想の必要性が一層明確になった」とアピールした。


「吉村と俺の顔はいらん」

 7月、都構想の広報戦略を担う特命チームに松井のある〝指令〟が伝えられた。「ポスターに吉村と俺の顔はいらん」

 特命チームはこのとき、2種類の都構想ポスターを仮作製しており、1つは2人の顔写真を組む構成だった。素案を見るや松井は外すように指示し、「もっと制度理解につながるポスターを別に作ってくれ」と命じたという。

 背景には、5年前の経験から「吉村人気」に頼ることへの警戒感がある。前回住民投票での維新の広報戦略は、当時代表の橋下の強烈な発信力に負う面が大きかった。ポスターやチラシの表紙のほぼ全てを橋下が飾り、橋下の「好き嫌い投票になってしまった」(維新議員)との反省がある。

 今回、新型コロナ対応でリーダーシップを発揮した吉村の支持層は厚い。3月末に30万人だったツイッターのフォロワー数はいまや109万人以上。「吉村バブル」と反対派にも揶揄(やゆ)されるが、維新内部では吉村人気に依存することへの危機感がある。

 コロナ禍により、5年前と比べて都構想に関する市長や知事の話を直接聞く機会が減り、市民からは「説明不足」との声も上がる。だが松井は、大阪府知事と大阪市長の両ポストを維新が押さえてきたこの10年間で府市が連携する「バーチャル大阪都」は定着、機は十分に熟したとみている。


 「この10年、都構想は大阪でありとあらゆる選挙の争点となり、そのたびに説明を尽くしてきた。丁寧な説明は時間をかければいいわけではない。任期の中で公約を実行するのが政治家として当然だ」(敬称略)



 12日に告示される大阪都構想の是非を問う住民投票。コロナ禍で実施へ突き進んだ維新の戦略を解き明かす。

3051チバQ:2020/10/13(火) 15:24:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ad5db64c6717aeb108be34484a8e540f37e0eea

アフガン撤収は条件付き 現地情勢は依然不安定 米統参議長
10/13(火) 14:28配信
時事通信
 【ワシントン時事】米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は、12日放送された公共ラジオ(NPR)のインタビューで、アフガニスタンの反政府勢力タリバンとの2月末の和平合意に基づく駐留米軍削減は「条件付きだ」と強調した。

 その上で、条件の一つである暴力の減少について「この4〜5カ月に関して言えば、それほど大幅ではない」と述べ、アフガン情勢は依然不安定だとの認識を示した。

 アフガン駐留米軍をめぐっては、オブライエン大統領補佐官(国家安全保障担当)が7日、「来年初頭に2500人規模にまで削減する」と発言。トランプ大統領は「クリスマスまでに、アフガンに残っている勇敢な米兵を帰国させるべきだ」とツイッターに投稿した。

3052チバQ:2020/10/17(土) 23:24:14
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020101601081&amp;g=int
ハリリ元首相は「危機から国救う」 組閣、依然難航―レバノン駐日大使
2020年10月16日19時12分

記者会見するレバノンのヤヒヤ駐日大使=16日、東京都千代田区
記者会見するレバノンのヤヒヤ駐日大使=16日、東京都千代田区


 首都ベイルートでの大規模爆発を受けて内閣が総辞職したレバノンのヤヒヤ駐日大使は16日、新首相候補として名前が挙がっているイスラム教スンニ派のハリリ元首相について、「国際的に知名度が高く、各国元首や国王と関係を構築しているので、この危機からわが国を救ってくれるとみられている」と説明した。東京都内の日本記者クラブで記者会見した。
 ヤヒヤ大使は、「キリスト教とイスラム教の勢力均衡をいかに保つかという大きな懸念がいつもある」と述べ、ハリリ元首相の再登板をキリスト教政党が支持しておらず、首相選出が難航していることを明らかにした。15日に予定されていた首相選出の議会協議は22日に延期された。

3053チバQ:2020/10/23(金) 09:39:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a0d62ad27168852ba59ac2a449562febc9cdb86
ハリリ氏を首相指名 昨年辞任、市民は反発 レバノン
10/22(木) 20:15配信

22日、ベイルート郊外バーブダで、演説するレバノンのサード・ハリリ元首相(AFP時事)
 【カイロ時事】レバノンで22日、サード・ハリリ元首相(50)がアウン大統領から新首相に指名された。

 ハリリ氏は昨年10月、反政府デモに伴い首相を辞任したばかりで、復帰すれば旧来の政治指導者刷新や腐敗撲滅を求める市民の反発は必至。組閣作業も難航が予想され、深刻な経済難と政治空白が続くレバノンの混乱が解消に向かうかは不透明だ。

 ハリリ氏は指名受諾後の演説で「速やかな組閣を目指す。レバノンを救う最後の機会だ」と強調。経済と社会の復興や改革遂行に意欲を示した。

 18の宗派が混在するレバノンでは権力配分が宗教・宗派ごとに決められ、首相はイスラム教スンニ派からの選出が慣例。ハリリ氏は実父も首相を務めたスンニ派有力者ながら、レバノンで大きな影響力を持つシーア派組織ヒズボラとも融和を模索してきた。一方、キリスト教主要勢力は、旧宗主国フランスが求める「実務者内閣」に反するとして、ハリリ氏の首相指名に反対していた。

3054チバQ:2020/10/25(日) 21:51:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a3e12176c2783a3bfaeb377a8b2fca245baac5e
「オスマン帝国再興」本気なの?  トルコ大統領、支持固めか
10/25(日) 7:30配信

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時事通信
トルコのエルドアン大統領=14日、アンカラ(AFP時事)

 周辺各国との摩擦を深刻化させている最近のトルコの強硬な外交政策について、エルドアン大統領が「かつてのオスマン帝国の再興をもくろんでいるのではないか」と憂慮する分析が国際社会で目立ち始めた。本当のところはどうなのか。

 ―オスマン帝国とは。

 1299〜1922年に存在したトルコ系の帝国。1453年にコンスタンチノープル(イスタンブール)を制圧し、ギリシャ系のビザンツ帝国を崩壊させた。一時は東欧やバルカン半島、東地中海沿岸一帯などを支配したが、その後西欧列強の進出で次第に領域を縮小させ、最後は革命により滅亡。現在のトルコ共和国が1923年に発足した。

 ―旧帝国地域の再征服をもくろんでいるのか。

 そうではなく、地域一帯でのプレゼンス(影響力や存在感)を拡大させようということだ。内戦が続くシリア、リビアへの部隊や軍事要員の派遣、東地中海のギリシャが管轄権を主張する海域での海底探査など、現状の国際秩序への挑戦と受け止められかねない行動に対する懸念が、欧米やアラブ諸国で高まっている。アルメニアが実効支配する係争地ナゴルノカラバフの奪還を目指すアゼルバイジャンへの支援もこれに当たる。

 エルドアン大統領は実際、オスマン帝国時代の権勢を意識した発言を繰り返している。最近の演説では、一連の対外政策は「抑圧」との戦いだと主張。「抑圧があればトルコはそこに行く。祖先が歴史を通じ、われわれに残した責任だ」と強調した。

 ―エルドアン政権は2003年から続く。なぜ今なのか。

 トルコのプレゼンス拡大志向は「新オスマン主義」と呼ばれるが、これ自体は10年以上前から顕著だった。ただ、当初は周辺諸国との外交による関係改善に重点が置かれ、国際社会で歓迎する雰囲気もあった。

 ところが10年代に入ると、エルドアン政権下での経済成長が停滞し、汚職疑惑もあって国民の支持離れが起きる。すると、エルドアン氏は国民全体というより右派勢力からの支持を固めようとし、民族主義を鼓舞する政策を取る傾向を強めた。

 新型コロナウイルス流行の影響もあり、外国からの投資や観光客に依存するトルコ経済は大きな打撃を受けた。通貨リラは年初から対ドルで約25%下落し、インフレが市民生活を脅かしている。トルコの識者からは一連の強硬な対外政策について「国民の不満をかわすためではないか」という意見が聞かれる。

 ―今後の展望は。

 トルコ経済の先行き見通しは決して明るくない。23年に予定される次の大統領選を見据え、今後も国民の支持をつなぎ留めるため、強い姿勢を打ち出し続ける公算が大きそうだ。(エルサレム時事)

3055チバQ:2020/10/25(日) 22:01:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/873bacc146503c8651a318fdba9dbd3123ae88eb
エジプトで下院選 投票は11月まで実施 シーシー大統領の支持勢力が優勢か
10/24(土) 9:02配信

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産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】エジプトで24日、下院(定数596)選挙の投票が始まる。選挙前の下院勢力は、シーシー大統領の支持派が6割を超えており、今回も大統領支持派の勝利が見込まれている。投票は地域ごとに行われ11月まで続く。有権者は約6300万人。

 今年8〜9月には、2013年に解散され昨年4月の憲法改正で再び設置された上院(定数300)の選挙が行われ、投票で決まる200議席のうち大統領支持派が7割超の議席を占めて勝利。残り100議席は大統領が任命した。

 14年に発足したシーシー政権は政治の安定を望む民意の一定の支持を得ているが、反体制派や野党を弾圧しているとして批判的な見方もある。

3056チバQ:2020/10/27(火) 22:52:19
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2020102601002770.html
フランス製品ボイコット呼び掛け トルコ大統領、対立深まる
2020/10/26 22:46共同通信

フランス製品ボイコット呼び掛け トルコ大統領、対立深まる

アンカラでの集会で演説するトルコのエルドアン大統領=26日(ロイター=共同)

(共同通信)

 【イスタンブール共同】トルコのエルドアン大統領は26日、フランス製品のボイコットを呼び掛けた。欧州でイスラム嫌悪が広がり、イスラム教徒に対する攻撃が相次ぐのは、フランスのマクロン大統領が「助長」したからだと主張した。イスラム教に対するマクロン氏の姿勢に批判を強めており、対立が深刻化している。

 エルドアン氏は24日にマクロン氏には「精神的な治療が必要だ」と述べ、フランスのルドリアン外相が25日「許せない」と強く抗議する声明を出し、駐トルコ大使を呼び戻したと発表していた。

3057チバQ:2020/11/02(月) 09:54:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/701cd08dc008061a01942bd39088a90bbfd63e39
イラン、米大統領選に固唾のむ 困窮市民、圧力転換に期待
11/1(日) 15:34配信
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ハロウィーンの飾りが施されたカフェのそばをマスク姿で通り過ぎるイラン国民=10月31日、テヘラン(ゲッティ=共同)
 【テヘラン共同】米国と敵対するイランで、多くの市民が3日の米大統領選の行方を固唾をのんで見守っている。トランプ政権の「最大限の圧力政策」がさらに4年間続くのか。米制裁と新型コロナウイルス感染拡大でイラン社会の混迷が深まる中、超大国の外交政策を左右する選挙戦への関心は高い。

 イランの新型コロナ感染者は中東で最多の60万人超、死者は3万5千人に達した。北西部の西アゼルバイジャン州の公立病院に勤める女性医師メヘヌス・ババイさん(38)は、選挙動向を伝えるニュースを毎日チェック。新型コロナ重症者も担当し、「適切な治療を受けられず、人が次々に死んでいく」と憤った。

3058チバQ:2020/11/02(月) 09:55:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4a919f3d9f1a661df9f702998cf38999c57bd2b
地震発生「72時間」迫る トルコ西部、夜も捜索 エーゲ海地震
11/2(月) 5:55配信
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1日、トルコ西部イズミルのビル倒壊現場で捜索活動を続ける救助隊(AFP時事)
 【エルサレム時事】トルコとギリシャの沖合のエーゲ海を震源とする10月30日の地震で、トルコ西部イズミルでは多くの人が倒壊した建物の下敷きとなった。

【写真特集】エーゲ海でM7.0の地震

 地震でがれきに閉じ込められた人の生存率が急減するとされる「発生後72時間」が2日午後に迫る中、救助隊は1日夜も活動を続けた。

 トルコではこの地震で60人以上が死亡し、940人以上が負傷した。がれきの下では、なお多くの人が身動きが取れなくなっているとみられる。

 救助隊は地震直後から、イズミルの集合住宅倒壊現場などで活動を続けている。31日午後には、被害が大きかったバイラクル地区のがれきの下からセヘル・ペリンチェックさん(38)とその子ども3人を発生から23時間ぶりに救出。その様子は地元テレビで生中継され、トルコ国民の喝采の的となった。その後、子ども1人は死亡が確認されたが、母子3人は無事という。

 さらに、発生から33時間たった1日未明には、バイラクル地区の別の現場で男性のアフメット・チティムさん(70)が助け出された。チティムさんは救出時、「決して希望を失わなかった」と述べたという。救助隊はこれまでに生存者100人以上をがれきの中から見つけ出しており、さらなる発見に向け総力を挙げて作業に当たっている。

3059チバQ:2020/11/10(火) 19:02:27
トルコ財務相が辞任 後任に元副首相
11/10(火) 18:34配信
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https://news.yahoo.co.jp/articles/ca2b56776917af011e979be59a32530326632b72


 【エルサレム時事】トルコのエルドアン大統領は9日、自身のインスタグラムで唐突に辞意を示していたアルバイラク財務相の辞任を了承した。

 後任の財務相には10日、与党・公正発展党(AKP)のエルバン元副首相が任命された。

 アルバイラク氏はエルドアン大統領の娘婿。エルドアン氏が「将来の指導者候補」とみなしてこれまで重用してきたとされ、辞任が政権の打撃になる可能性がある。

 アルバイラク氏は8日、辞意について「健康上の理由」と説明した。ただ、国内でアルバイラク氏の経済政策への不満が高まる中、政権や与党内での確執が広がり、最終的にエルドアン氏が引導を渡したとの見方も出ている。 

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020110900785&amp;g=int&amp;utm_source=yahoo&amp;utm_medium=referral&amp;utm_campaign=link_back_auto
トルコ財務相が辞意表明 義父の大統領と確執か
2020年11月09日20時46分

 【エルサレム時事】トルコのアルバイラク財務相は8日、インスタグラムで辞任の意向を表明した。「健康上の問題」を理由に挙げているが、義父に当たるエルドアン大統領との間で何らかの確執が生じた可能性がある。辞任には大統領の了承が必要となる。
死者116人、被災者支援焦点 大半が建物倒壊の犠牲―トルコ沖地震
 エルドアン氏は7日、中央銀行のウイサル総裁を更迭し、後任にアーバル前財務相を指名した。一部報道によれば、アルバイラク氏は、折り合いが悪かったとされるアーバル氏の起用に不満を抱いたという見方が出ている。

3060チバQ:2020/11/30(月) 18:55:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/19daf4deb91d611aca78a18e18342e21bf4211d6
大統領選へ動き本格化 保守強硬派優勢か イラン
11/30(月) 7:11配信

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時事通信
イランのデフガン前国防軍需相=2017年4月、モスクワ(AFP時事)

 【カイロ時事】イランで来年6月の大統領選に向けた動きが本格化し始めた。

 優勢とみられる反米の保守強硬派が勝利すれば、国際社会での孤立を深めかねない。著名なイラン人核科学者の暗殺を受けて態度を硬化させる中、イランの伸長を警戒する中東周辺国も動向を注視している。

 地元メディアによると、デフガン前国防軍需相が24日、大統領選出馬を表明した。デフガン氏は反米強硬派の最高指導者ハメネイ師に絶対的忠誠を誓う精鋭部隊「革命防衛隊」空軍の出身。ロウハニ政権1期目で閣僚を務め、現在はハメネイ師の軍事顧問に就いている。

 現在2期目のロウハニ大統領は規定に基づき、3選出馬ができない。保守穏健派のロウハニ師は国際協調を志向し、核合意締結や制裁解除を成し遂げて一時は支持が上向いた。しかし、イランを敵視するトランプ米政権の核合意離脱や制裁再発動で苦境に追い込まれ、求心力が著しく低下した。

 国民の多数を占める若年層には、経済成長や生活向上を実現できないイスラム体制指導部への不満や閉塞(へいそく)感が渦巻き、保守強硬派も危機感を抱く。今年2月の国会選挙では、保守派主導の護憲評議会が事前審査で穏健派や改革派の候補者を多数失格とし、強硬派の「圧勝」を強引に後押しする形となった。

 大統領選では、対米関係が争点の一つとなる。バイデン次期米大統領は、イランによる核合意順守を条件に合意復帰を目指すが、「制裁解除が先決」とするイランとの溝は大きい。政権交代に伴う直接交渉実現への期待が高まるものの、ハメネイ師は24日、「外国勢力を信用して希望を抱くことは不可能だ」と強調。対米関係改善に否定的な立場を重ねて示した。

3061チバQ:2020/11/30(月) 22:19:23
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020112800318&amp;g=int
イラン反発、報復辞さず 核科学者暗殺で強硬―イスラエルや米国と対立激化も
2020年11月28日20時45分

テヘラン郊外で、襲撃されたイランの核科学者ファクリザデ氏の車=27日、イラン国営テレビ提供(AFP時事)
テヘラン郊外で、襲撃されたイランの核科学者ファクリザデ氏の車=27日、イラン国営テレビ提供(AFP時事)

イランの最高指導者ハメネイ師=ハメネイ師事務所が3日提供、テヘラン(AFP時事)

 【カイロ時事】イランの核開発で中心的な役割を担ってきたといわれる科学者モフセン・ファクリザデ氏が27日、首都テヘラン郊外の幹線道路で暗殺された。何者の仕業かは不明だが、潜在的脅威となる人物を緻密な諜報網で常にマークし、周到な準備で殺害もいとわない手口はイスラエルや米国の常とう手段ともいえる。イランは報復も辞さない構えで、米国などとの緊張は一段と激化しそうだ。
イランで核科学者暗殺 イスラエル関与か、報復示唆

 イラン最高指導者ハメネイ師は28日の声明で「実行犯と責任者への厳罰が重要だ」と報復を警告。さらに、ファクリザデ氏が推進した核開発を継続する必要性を強調した。ロウハニ大統領は28日、イスラエルの暗殺への関与を強く示唆したが、イスラエルは沈黙を保っている。
 「ファクリザデという名前を覚えていてほしい」。イスラエルのネタニヤフ首相は2018年4月、イランから秘密裏に持ち出した核開発関連資料の公表に際し、ファクリザデ氏を名指しで批判。03年まで行われていたという核開発計画に深く関わり、現在も核兵器技術の取得を目指していると非難していた。
 さらに米紙ニューヨーク・タイムズはかつて、核兵器開発を積極的に推進してきたとされる同氏を、「原爆開発の父」とも称される米物理学者オッペンハイマー博士となぞらえて報道。周辺の人物が多く殺害される中、「何度も暗殺を逃れている」と伝えていた。
 イランでは今年6月以降、核関連や発電所など重要施設での不審な火災や爆発が続発。中部ナタンツのウラン濃縮施設で起きた爆発では、イスラエルの関与が疑われた。一時は対抗措置も検討されたとみられるが、対イラン敵視のトランプ米大統領が大統領選で再選に失敗する事態に期待し、米国を刺激しないよう抑制的な対応を取ってきた。
 トランプ氏は選挙後もイラン核施設への攻撃を模索するなど、来年1月の任期切れ前に駆け込みでイランとの対立を強める可能性も排除できない。一方、バイデン次期米大統領は核合意への復帰を含め、条件付きでイラン政策を見直したい考えだ。
 イランとしては制裁で疲弊する国内経済の立て直しに向け、次期米政権と制裁解除や関係改善の糸口を見つけたいのが本音だ。イラン側は「実行犯を見つけ、処罰するまで休まない」(バゲリ軍参謀総長)と強硬だが、報復措置の規模や時期によっては本格的な軍事衝突に至る懸念もあるだけに、対応を慎重に見極めるとみられる。

3062チバQ:2020/12/07(月) 10:04:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/6fdeecbfb2924b71f68719bdee99ef169008edf1
イスラエル人との撮影に猛反発 エジプト、融和困難浮き彫り
12/6(日) 7:03配信
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イスラエル人歌手と写真撮影したエジプトの人気俳優ムハンマド・ラマダン氏(中央)(SNSの画像から)
 【カイロ時事】エジプトの人気俳優がイスラエル人と肩を組む写真がインターネット交流サイト(SNS)で拡散し、エジプト国内で猛反発が起きている。

 エジプトはアラブ諸国で初めてイスラエルと国交を結んだが、国民感情は複雑なまま。イスラエルがアラブ諸国と次々に関係を正常化する中、融和の難しさが浮き彫りとなった。

 俳優や歌手として活躍するムハンマド・ラマダン氏は11月下旬、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイのホテルで、同席したイスラエル人歌手と写真を撮影。ラマダン氏は「国籍を知っていれば断った。わざわざ国籍や宗教を尋ねることはしない」と釈明したが、歌手らが加盟する業界組合から活動停止処分を受けた。批判する弁護士からは「国家をおとしめ、国民の気持ちを害した」として告発された。

 エジプトとイスラエルはかつて4度も戦火を交え、1979年に平和条約を締結。ただ、戦争での多大な犠牲に加え、同胞のパレスチナ人と対立するイスラエルとの真の和解は遠く、「冷たい平和」と評される。

 シシ・エジプト大統領は11月30日、パレスチナ自治政府のアッバス議長との会談で「パレスチナの大義は最優先事項」と改めて強調した。政府系紙アルアハラムは「(政治だけでなく、文化面など)すべての分野でイスラエルと正常化することには反対との感情がエジプト人に根付いており、無視はできない」とする識者の見解を伝えた。

3063チバQ:2020/12/07(月) 16:02:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/00985255548a1bd354b4efd56a515cedd6348e55
イスラエルは「植民主義勢力」 サウジ有力王子、中東会議で激しく非難
12/7(月) 15:22配信
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バーレーンの首都マナマで開かれた国際会議「マナマ対話」で、オンライン参加したイスラエルのガビ・アシュケナジ外相(画面)の発言を聞くサウジアラビアのトルキ・ファイサル王子(右、2020年12月6日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】中東地域の安全保障をめぐる国際会議「マナマ対話(Manama Dialogue)」で6日、サウジアラビア政府中枢に近いとされるトルキ・ファイサル王子(Prince Turki al-Faisal)がイスラエルを激しく非難し、パレスチナの大義への強い支持を表明した。オンライン参加していたイスラエル外相は、遺憾の意を示した。

【写真15枚】パレスチナ人とユダヤ人入植者ら、素手で殴り合う ヨルダン川西岸

 イスラエルをめぐってはアラブ首長国連邦(UAE)とバーレーンが今年、数十年にわたるアラブ諸国間の合意に反して国交を回復し、パレスチナ側から「裏切り行為」だと非難されている。

 元サウジ情報機関トップのトルキ王子は、いつになく歯に衣着せぬ物言いで、イスラエルが「自国を地上から消そうとしている血に飢えた殺人鬼に囲まれ、存在を脅かされている小国」のように振る舞っていると批判。「それでいて、サウジアラビアと友好を結びたいと公言している」と述べた。

 さらに王子は、イスラエルを「欧米の植民主義勢力」と評し、パレスチナ人の集落を破壊して強制移住させてきた歴史を指摘。パレスチナ人が「薄っぺらい治安上の言い掛かりを付けられ、司法に頼ることもできないまま強制収容所に捕らわれている」一方で、イスラエル当局は「好き勝手に民家を破壊し、思うがままに誰彼構わず暗殺して回っている」と非難した。

 サウジアラビアとイスラエルは近年、ひそかに親交を深めてきた経緯がある。トルキ王子の発言後、程なくして発言の機会を得たイスラエルのガビ・アシュケナジ (Gabi Ashkenazi)外相は、「遺憾」だと述べた。

 トルキ王子は、発言は個人的見解だとした上で、米国の仲介でUAEとバーレーンがイスラエルと締結した国交正常化のための平和協定「アブラハム合意(Abraham Accords)」について懐疑的な見方を示し、「開いた傷口は、苦痛緩和剤や鎮痛剤では治せない。アブラハム合意は、神の言葉ではない」と語った。

 米国はサウジアラビアにもアブラハム合意への調印を強く求めている。【翻訳編集】 AFPBB News

3064チバQ:2020/12/07(月) 16:13:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/e1ca68dd88f8cf3e35382462476c7948be1c459c
国名の呼称問題棚上げ アフガン和平交渉で双方が譲歩
12/7(月) 7:13配信
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アフガニスタン政府と反政府勢力タリバンとの和平交渉を支持するアフガン住民=9月21日、西部ヘラート(EPA時事)
 【ニューデリー時事】アフガニスタン政府と反政府勢力タリバンの和平交渉で、両者が互いに「正式」と考えてきた国名を用いずに協議に臨む方針で一致したことが6日、政府高官らの話で分かった。

 手続き論をめぐって行き詰まっていた交渉を前進させるため、互いに譲歩する意思を示した形だ。

 アフガンの正式な国名については、政府側は「イスラム共和国」、タリバン側は「イスラム首長国」と呼んできた。取材に応じたアフガン政府高官とタリバン関係者はこれに関し、いずれの呼称も協議の中で使用しないことを取り決めたと明らかにした。自派の正統性を主張することをやめ、相手を尊重する意図があるという。

 9月に始まった交渉は、協議を進める際の原則をめぐり難航していた。両者は今月2日、タリバン政権が崩壊した2001年以降では初めて文書による合意に至ったと発表。交渉が各論入りすることを明らかにしたが、当初の対立をどう解消したかについては明言していなかった。

 協議原則に関する議論ではまた、交渉で問題が生じた際はイスラム教スンニ派の法学に基づき解決するようタリバンが要求。シーア派など少数派の地位の尊重を唱える政府が拒否してきた。両者はこの点でも何らかの合意に達したもようだが、タリバンの広報担当者は「協議を通じ解決した」と述べるにとどめ、詳細を明かさなかった。

3065チバQ:2020/12/11(金) 10:26:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/18a2a09315de041b2ad5b12b49773dc310bd7519
レバノン暫定首相らを訴追 ベイルートの大規模爆発で 
12/11(金) 9:43配信
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 【カイロ=佐藤貴生】レバノンの首都ベイルートの港湾地区で8月4日に起きた大規模爆発で、同国司法当局は10日、必要な措置を取らずに危険物を放置したとして、ディアブ暫定首相や過去の担当閣僚ら計4人を訴追した。

 司法当局は爆発前、危険物を除去すべきとの警告を受けていたとみており、4人から事情聴取を行うとしている。ディアブ氏は潔白だと主張している。

 この爆発で、200人以上が死亡し6500人が負傷、30万人が家を失った。爆発物の原料となる硝酸アンモニウム約3千キロが保安管理を施さないまま、約6年にわたり倉庫に保管されており、引火したとみられている。

 爆発は政治の機能不全をさらけ出し、国民の政治不信が加速した。レバノンでは爆発から4カ月が過ぎても正式な政権が発足せず、政治の停滞が深刻化している。

3066とはずがたり:2020/12/15(火) 00:02:18

イランもこういうことやってるとなかなか難しいなあ。。中露側の国かなあ。。

イラン、反体制ジャーナリストの死刑を執行
2020.12.13 Sun posted at 12:05 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35163770.html

(CNN) イラン国営IRIB放送によると、同国の反体制ジャーナリスト、ルホラー・ザム氏の死刑が12日午前に執行された。

ザム氏はフランス滞在中の昨年10月にイラン当局に拘束され、今年6月に「地上に腐敗を広めた罪」で死刑を言い渡されていた。この罪名は具体的な罪の内容がはっきりしないまま、政府転覆を図った行為などに適用されてきた。

政府系タスニム通信は昨年、同氏が運営していたニュースサイトが2017〜18年の反政府デモを扇動したと伝えていた。

また政府系ファルス通信によると、同氏は米仏やイスラエルの情報当局と協力し、陰に陽に保護を受けていたとされる。

死刑判決の撤回を求めていた国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団(RSF)」は12日の声明で、死刑執行を「イランの司法による新たな犯罪」と非難。同氏は「違法に拉致、逮捕」され、「著しく不当なやり方」で裁判にかけられたと訴えた。欧州連合(EU)も死刑の執行を非難する声明を発表した。

ザム氏が拘束された正確な状況や場所は不明。仏外務省によると、19年10月11日に同国を出ていた。イラン革命防衛隊はその3日後に同氏を拘束したと発表した。イラン当局は当時、同氏が車内で目隠しをされた姿や、カメラの前で謝罪する場面の映像を公開していた。

RSFによると、イランでは1979年以降、少なくとも860人の記者や市民ジャーナリストらが投獄されたり、処刑されたりしている。

3067チバQ:2020/12/15(火) 13:52:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd8c2a6d11e04c9a4732086586d8ec7d5b3f4bf7
イスラム強硬派指導者を逮捕 インドネシア
12/13(日) 12:49配信
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インドネシアのイスラム強硬派組織「イスラム防衛戦線(FPI)」指導者リジク・シハブ容疑者=2017年2月、ジャカルタ(AFP時事)
 【ジャカルタ・ロイター時事】インドネシア警察は12日、政権批判で支持を伸ばしているイスラム強硬派組織「イスラム防衛戦線(FPI)」指導者リジク・シハブ容疑者を逮捕した。

 大規模な集会を強行し、新型コロナウイルスの規制に違反した容疑という。

 警察は7日、捜査に反発するFPI構成員6人を射殺し緊張が高まっていた。FPIは、イスラムの教義に反するとして酒場を襲撃するなど過激な行動で知られ、中華系キリスト教徒のジャカルタ特別州知事を非難する抗議デモを2016年に組織し、収監に追い込んで影響力を強化した。

3068とはずがたり:2020/12/17(木) 09:00:39
トルコもそうだけど世俗主義が劣勢だなあ。。」

同性愛者への差別横行、イスラム大国インドネシア
「容疑者がLGBTなら留置所は男用か女用か?」で大激論
2020.2.15(土)
大塚 智彦
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59357

3069チバQ:2020/12/17(木) 11:09:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9429d9dba6c01c282fbbd3eeb963f6653c87e80
アラブの春から10年 強権統治や内戦、「冬に変わった」
12/16(水) 19:00配信
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 2010年12月17日、チュニジアの露天商の男性が焼身自殺を図り、中東・北アフリカで反政府活動が広がる起点となった日から10年になる。「アラブの春」と呼ばれるこの現象は民主化を求める若者たちのデモから始まり、11年には長期に及んだ独裁政権を打ち倒したが、多くの国で政治や社会秩序が崩壊。武装勢力の台頭を招いて内戦が発生する国もあった。アラブ諸国は疲弊し、混乱は今も続いている。(カイロ 佐藤貴生)

 ■内戦広がり不安定化

 10年前の17日、チュニジア中部シディブジドで露店を開いていた男性=当時(26)=が警官とのトラブルの末に焼身自殺を図った。男性は翌月に死亡したが、これに抗議するデモの動画がSNS(交流サイト)で検閲をくぐり抜けて拡散。国境を越えて反政府デモのうねりが起きた。

 デモが全土に拡大したチュニジアでベンアリ政権が11年1月に崩壊したのをはじめ、エジプトのムバラク政権▽リビアのカダフィ政権▽イエメンのサレハ政権と、長く続いた独裁政権が同年2月から11月にかけて相次いで倒れた。

 一方、シリア、リビア、イエメンではデモ発生に乗じてイスラム武装勢力や民兵組織が勢力を広げ、内戦に発展。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)は一時、シリアとイラクにまたがる地域を支配し、米欧などもIS掃討と難民危機への対応という2つの戦いを強いられた。

 民主化が進んでアラブの春の唯一の「成功例」とされるチュニジアでも、経済低迷で国民の不満が高まっている。

 ■民主主義根付かず

 いわゆるアラブの春の熱気はその後の混乱でかき消され、民主化への期待は急速にしぼんだ。かつてデモに参加した人々は失意と閉塞(へいそく)感をぬぐい切れずにいる。

 「自由な民主主義の国になる」。11年、エジプト・カイロの反政府デモの拠点、タハリール広場で、左派系野党指導者を支援する活動家の20代女性は産経新聞の取材に将来への希望を語った。広場での大規模デモに何度も顔を見せていたが、30代前半になった女性に今回、取材を申し込むと、「理解してほしい」とだけ述べて拒んだ。

 この年、ムバラク政権が倒れたエジプトでは翌12年6月、史上初の自由選挙でイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団を出身母体とするモルシー氏が勝利して大統領となった。しかし、イスラム色の濃い憲法制定や経済失政への反発から世俗派などの大規模デモが再発し、シーシー国防相率いる軍が憲法を停止してモルシー氏を拘束。政権は1年で崩壊した。

 シーシー氏は14年の選挙を経て大統領に就任し、軍出身者の統治が復活した。イスラム過激派の掃討などで一定の支持を集めているが、反体制派や改革派も対象にし、抑圧しているとの見方が絶えない。先の女性は同年、それまでフェイスブックで発信してきた政治的なメッセージの書き込みをやめ、口を閉ざした。

 エジプトで民主主義が根付かない理由について、カイロ大のムスタファ・カメル名誉教授は「軍と同胞団という国内の二大組織が共存できない上、どちらも民主主義に関心がないことが大きい」と指摘する。

3070チバQ:2020/12/17(木) 11:09:13
■アラブの「冬」

 アラブの春が広がるきっかけとなったチュニジアで民主化が進んだのは、軍が政治的中立の立場を守り、国会で大きな勢力を占めるイスラム主義政党アンナハダは他政党との対話に応じているためだ。1987年にベンアリ政権が発足する以前から女性参政権を認めるなどアラブ諸国の中では先進的な政策をとっており、他のアラブ諸国よりも民主化を受け入れる土壌があったといえる。

 ただ、チュニジアはあくまでも例外だ。シリアでは2011年、反体制デモが起き、混乱に乗じてイスラム過激派が勢力を拡大。内戦に発展した。劣勢を強いられたアサド政権は民間人の犠牲を顧みず過激派への攻撃を激化させ、国際社会が人道危機に懸念を示す中、ロシアやイランの後ろ盾で政権を維持し、強権による統治を続けている。

 エジプトの政治評論家ハニ・ゴラバ氏は、アラブの春に関し、「成果と呼べる現象は人権や政治、経済面で強いられた代償に比べればごくわずかしかなかった」と総括する。

 アラブの強権体制下では、アラブの春を受けて強まった当局の監視の目を恐れて、多くの国民が沈黙を守る。こうした状況について、ゴラバ氏は「アラブの春は多くの国で『冬』に変わった」と評した。

3071チバQ:2020/12/20(日) 16:04:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/08ea4d677bdaaab14692c0f2631320e54cc03f71
アフガン、治安さらに悪化 和平交渉中断、先行き不透明 狙われる政治家と記者
12/19(土) 7:15配信
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記者が爆殺されたアフガンのテロ現場=11月12日、南部ヘルマンド州ラシュカルガー(EPA時事)
 【ニューデリー時事】政府軍と反政府勢力タリバン、過激派組織「イスラム国」(IS)による戦闘が続くアフガニスタンは、ここ数年で最悪の治安状況に陥っている。

 トランプ米政権が仲介した政府とタリバンの和平交渉は年明けまで中断し、先行きは見通せない。政府軍とタリバンとの衝突は激化し、最近では政治家や記者が殺害されるテロも相次いでいる。

 ◇車爆弾、銃撃、ロケット弾
 米国防総省は17日、制服組トップのミリー統合参謀本部議長がカタールの首都ドーハでタリバンの代表団と会談し「暴力行為を即刻削減する必要性」を強調したと発表した。過去1カ月の治安悪化はすさまじい。

 アフガン東部ガズニ州では18日、付近の住民が集まっていた民家近くで自動車爆弾が爆発し、少なくとも15人が死亡、20人が負傷した。首都カブールでは15日、カブール州のモヘビ副知事の車に仕掛けられた爆弾がさく裂し、副知事と秘書が死亡している。

 東部ジャララバードでも10日、女性ジャーナリストが車で移動中、運転手と共に銃撃され死亡、ISが犯行を主張した。カブールでも11月、報道局の番組司会者が暗殺された。報道関係者への襲撃や脅迫が目に見えて増えている。

 首都では11月以降、ロケット弾による攻撃も頻発した。大使館や国際機関の施設が立ち並ぶ警戒厳重な「グリーンゾーン」付近にも着弾し、もはや安全な場所はない。

 ◇トランプ後の熱意不明
 アフガンをめぐっては今年2月、米国とタリバンが和平合意に調印した。タリバンが政府との和平交渉に応じ、暴力行為を抑制し、ISなど他のテロ組織の活動を抑え込めば、米軍が完全撤収すると申し合わせた。合意を受け、タリバンは一時、対ISの戦闘を強めている。

 ただ、タリバンとの和平に消極的とされるガニ大統領が渋り、交渉開始は予定から半年以上遅れ9月までずれ込んだ。ドーハで始まった交渉は協議の手続き論をめぐり紛糾。今月2日、互いが正式な「国名」と考える呼称を交渉中は使用しないといった歩み寄りで、ようやく本題入りが期待されている状態だ。

 交渉は現在、両者が「議題について相談する」(米国のハリルザド・アフガン和平担当特別代表)ため来年1月5日まで中断中。しかし、ガニ氏は今月14日、「交渉は(ドーハでなく)アフガンで行うべきだ」と唐突に提案した。交渉の主導権を握りたい思惑がありそうだが、揺さぶりを嫌うタリバンの反発も予想される。

 米軍のアフガン撤収を選挙に向けて実績としたかったトランプ米大統領がいなくなれば、米政府の熱意も分からなくなる。和平の先行きはさらに不透明感を増している。

3072チバQ:2020/12/23(水) 10:25:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/35460d7573fd55515827cf61df9ffdb9953f18c7
イスラエル国会が解散、異例の総選挙へ 2年間で4度目
12/23(水) 9:41配信




イスラエルのネタニヤフ首相(右)とガンツ国防相=ロイター
 イスラエルで23日、連立政権内の対立により期限までに予算が成立せず、国会が解散した。この2年間で4度目となる異例の総選挙が、来年3月23日に実施される見込みとなった。過去3回と同様にネタニヤフ首相の続投が最大の焦点となる。

 イスラエルでは、連立政権を組む2党派のトップである右派「リクード」のネタニヤフ氏と、中道「青と白」のガンツ国防相の間で対立が深刻化。予算成立期限の23日午前0時までに両者が合意に至らず、国会の解散が決まった。来年11月には首相がネタニヤフ氏からガンツ氏に交代する取り決めだったが、ネタニヤフ氏自身をめぐる汚職事件への対応などをめぐって両者の溝は深まり、連立政権は5月の発足から半年あまりで崩壊した。

 過去3回の総選挙では、ネタニヤフ氏の続投をめぐって政界が分裂し、いずれの勢力も明確な多数派を形成できないまま異例の政治混乱が続いてきた。3月の前回選挙後は新型コロナウイルスへの対応を迫られ、緊急の挙国一致内閣として与野党が手を組む大連立政権が発足したが、短命に終わる結果となった。
朝日新聞社

3073チバQ:2020/12/23(水) 10:27:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/061629e2010682b48c16746b927c60523b40327a
イスラエル国会解散、総選挙へ 2年間で4度目
12/23(水) 8:49配信
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 【カイロ=佐藤貴生】イスラエル国会(定数120)は23日未明、期限までに予算案が承認できなかったため解散した。同国有力紙ハーレツ(電子版)が伝えた。来年3月にも総選挙が行われる見通しで、2年以内に4度目の選挙が行われる異例の事態となった。連立与党の内部対立が深刻化したことが原因で、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、不安定な政治・経済情勢が続くことは確実だ。

 イスラエル国会では22日、予算案審議を延長する法案が否決され、そのまま審議期限の23日午前0時を迎えて解散した。

 政権はネタニヤフ首相率いる右派「リクード」と、同氏の政敵だったガンツ国防相が主導する中道政党連合「青と白」が5月、連立で合意して発足。双方は政治の安定のために複数年の予算案を一括承認することで合意したが、リクードが単年度で承認すべきだと立場を変え、確執が深まっていた。

 ただ、対立の根幹は別のところにあるとの観測もある。連立合意の協定では、ネタニヤフ氏に続いてガンツ氏が1年半後に首相を務めることが決まっており、昨年11月に収賄罪などで検察に起訴されたネタニヤフ氏が、首相職にとどまるため解散を推し進めたとの見方が広がっている。法律では首相は刑の確定まで辞任する必要がない。

 ネタニヤフ氏は今年、アラブ4カ国と国交正常化の合意にこぎつけ、外交面で大きな実績を上げた。半面、コロナ感染の拡大阻止に実効性ある対策が打てず、起訴後も首相にとどまっていることでも批判が強まっていた。リクードでは最近、有力政治家が新党結成のため離党するなど、求心力には陰りもみられる。

 イスラエルでは昨年4月から今年3月まで、3回にわたって国会選が行われたが左右両派の議席が拮抗(きつこう)し、政治の停滞が続いていた。

3074チバQ:2020/12/23(水) 19:52:15
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20201223k0000m030093000c.html
イスラエル国会解散、予算案承認できず 2019年4月以降4度目の総選挙へ
2020/12/23 12:56毎日新聞

イスラエル国会解散、予算案承認できず 2019年4月以降4度目の総選挙へ

ネタニヤフ首相=AP

(毎日新聞)

 イスラエル国会(定数120)は23日午前0時、今年度と来年度の予算を同日までに承認できなかったため、自動的に解散した。2019年4月から1年間に3度の総選挙を行い、今年5月に新型コロナウイルスの問題に対応する統一政府を発足させたが、短命に終わった。総選挙は来年3月23日に行われ、次期政権の樹立は5月以降となる見込みで、コロナ禍の緊急時にもかかわらず、予算が承認されない異常事態が続く。

 イスラエル総選挙は多様な意見を政治に反映させるため、完全比例代表制で行われる。1948年の建国以来、単独政党が過半数を獲得したことはなく、常に連立政権が組まれてきた。

 5月に発足した統一政府は、今年度と来年度の2年分の予算を8月までに同時に承認することを連立の条件としていた。しかし、ネタニヤフ首相率いる右派リクードが今年度分を先に承認するように求め、連立を組む中道政党連合「青と白」と対立。予算承認期限は12月23日に延期されていたが、政権内で調整が図れなかった。

 5月に結んだ連立合意では、まずネタニヤフ氏が首相を務め、21年11月に「青と白」共同代表のガンツ元軍参謀総長に引き継ぐ首相交代制を敷く取り決めとなっていた。一方で汚職疑惑の裁判が進行中のネタニヤフ氏は、司法機関への影響力を維持するために首相にとどまる必要があり、解散・総選挙を望んでいたとみられている。

 ただ、総選挙の3月の実施は、ネタニヤフ氏にとってタイミングが悪くなる。イスラエル政府は12月20日に新型コロナワクチンの接種を開始したが、国内では新規感染者が急増し、第3波に突入している。今後の選挙期間中に状況が好転する保証はなく、新型コロナ対策を巡る失政が非難される可能性もある。

 また、これまでの3度の選挙で、ネタニヤフ氏は左右対立の構図を強調したが、今回は右派の分裂が明らかだ。複数の地元テレビが22日夜に発表した最新の世論調査では、リクードが29〜28議席で第1党を維持する見通しだが、リクードを離党したサール元内相の新党「新たな希望」が20〜18議席で続くと予想されている。サール氏はネタニヤフ氏に協力しないと明言しており、ネタニヤフ氏が右派・宗教政党を引き込み、過半数を確保できるかは不透明だ。【エルサレム高橋宗男】

3075とはずがたり:2020/12/24(木) 09:04:20
綺麗な方っぽい。何があったんやろ??

パキスタンの人権活動家、亡命先のカナダで遺体で発見
https://www.bbc.com/japanese/55420540
2020年12月23日
Karima Baloch was reported missing on Sunday

トロント警察は、20日にカリマ・バローチさんが行方不明になったと発表していた

パキスタンの人権活動家カリマ・バローチさん(37)が、亡命先のカナダで行方不明になり、同国トロントで遺体で発見された。バローチさんは5年前からトロントで暮らしていた。

パキスタン西部バロチスタン地域出身のバローチさんは、同国の軍部や政府を批判してきた。

トロント警察は、20日にバローチさんが行方不明になったと発表。その後、遺体で発見されたと明らかにした。死因などに「不審な点はないとみられる」と話している。

バローチさんは2015年、パキスタン国内でテロ容疑をかけられたために亡命。その後も地元バロチスタンの住民の権利を求めてソーシャルメディアなどで活動していた。同じくトロント在住の活動家ラティーフ・ジョハル・バローチさんによると、彼女は脅迫を受けていたという。

バローチさんの元には最近、「クリスマスギフトを贈る」、「教訓を与える」などと書かれた匿名の脅迫文送られてきていた。

また、バローチさんの姉妹のマガニさんはBBCウルドゥ語の取材で、バローチさんの死は「家族だけでなく、バロチ民族主義運動にとっても悲劇だ」と語った。

「カリマは行きたくて外国に行ったわけではない。パキスタンでは公の場での活動が不可能になってきている」

民族主義運動で有名に
バロチスタン地域は長年、分離主義者による暴動の温床になっている。バローチさんはこの地域で活動家として知られ、現在は活動が禁じられている活動団体「バロチ学生組織」で女性初の会長となった。

バローチさんは2005年、行方不明者に関する抗議デモに、行方が分からなくなった親族の写真を持って参加し、注目を集めた。

バロチスタン地域ではここ数年、多くの活動家が行方不明になっているという。パキスタン軍は、自治を求める同地域を抑圧しているとの批判を否定している。

バローチさんの親族も長い間、バロチスタンの反政府運動に関わってきた。バローチさんのおじ2人も行方不明になり、その後、遺体で発見された。

また、スウェーデンに住んでいた親戚でジャーナリストのサジド・フサイン・バローチさんも行方不明になった後、死亡が確認された。スウェーデン警察は死因を溺死と断定し、「明らかに不審な点」はなかったとしている。

BBC「100人の影響力ある女性」にも
バローチさんは2006年にバロチ学生組織に参加し、さまざまな役職を経験。この組織は2013年に政府から正式に活動が禁じられたが、その後も活動は続けられ、バローチさんは2015年に会長となった。

しかしその数カ月後、テロ容疑がかけられたために国外に逃亡。トロントで同じく活動家のハマル・バローチさんと結婚し、カナダや欧州を中心に人権活動家として活躍していた。

バローチさん死亡を受け、バロチスタン民族主義運動は40日間の服喪を発表した。

BBCは2016年に、バローチさんの活動家としての働きから、100人の影響力のある女性に選出している。

(英語記事 Pakistani rights activist found dead in Toronto )

3076チバQ:2020/12/25(金) 11:30:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e1db45d84775a8fe97241084d1cc92a53355980
首相続投の是非、再び争点 右派同士の対決か イスラエル総選挙
12/25(金) 7:12配信
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イスラエルのネタニヤフ首相=22日、エルサレム(EPA時事)
 【イスタンブール時事】イスラエルで23日、国会が解散された。

 来年3月23日投票となる見通しの総選挙は政局の混乱が続く中、2年間で4度目の選挙となる。汚職事件で起訴されたネタニヤフ首相の続投の是非を改めて争点とし、首相の右派政党リクードと新たに結成された右派新党などが対決する構図になると予想される。

 国会が解散されたのは、連立政権内の対立で予算案を成立させることができなかったのが原因だ。ネタニヤフ氏は5月の政権発足に際し、首相の座を来年11月に、連立を組む中道政党連合「青と白」のガンツ国防相に譲ることで合意したものの、実際はこれを阻もうとしていたという見方が強い。予算案をめぐる「青と白」の要求を拒絶し続けたことが解散につながり、合意履行は不可能となった。

 リクード内ではこうした事態を招いたネタニヤフ氏に対して「汚職事件の裁判が続く中、生き残るために政治危機を起こした」という批判が拡大。サール元内相は解散を見越し、右派新党「新たな希望」の結成を8日に発表した。リクードのほかの議員もサール氏に同調する動きを見せている。

 アラブ諸国との国交正常化を実現させたネタニヤフ氏の指導力への評価などからリクードに対する国民の支持は根強い。一方、最新の世論調査では「新たな希望」に勢いがあり、別の極右野党なども存在感を示している。「ネタニヤフ打倒」を掲げながら連立政権に加わった「青と白」への支持は大きく低下した。

 イスラエルは新型コロナウイルスの感染拡大が世界的にも深刻で、27日から3度目のロックダウン(都市封鎖)が行われる予定。連立政権のコロナ対策に対する市民の不満も強く、年明け以降の感染状況の推移も選挙結果を左右することになりそうだ。

3077チバQ:2020/12/31(木) 11:30:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/98535cf5a5120f8c24f72d95775df200d1112f5e
イエメン暫定政権狙い爆発 死者16人、南部空港と宮殿
12/30(水) 21:53配信

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共同通信
30日、爆発があったイエメン南部アデンの空港で対応に当たる警備関係者ら(ロイター=共同)

 【イスタンブール共同】イエメン南部の主要都市アデンの空港で30日、爆発や銃撃戦があり、AP通信によると、少なくとも16人が死亡、60人が負傷した。空港には、このほど発足したアブドルマリク暫定内閣の閣僚らが航空機で到着した直後で、閣僚らを狙ったテロの可能性がある。ロイター通信によると、さらに閣僚らが移動した大統領宮殿周辺でも爆発があった。被害状況は不明。

 アブドルマリク新首相は大統領宮殿周辺での爆発前、自身も含めた閣僚は無事だったと表明。イエメンでは、サウジアラビアの支援を受けるハディ暫定大統領の政権と、親イラン武装組織フーシ派が内戦を繰り広げている。

3078チバQ:2021/01/03(日) 23:21:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/25bec6d0da54f4984c4dadf8cfe22e44b6d4c8b4
イラン、勢い増す強硬派 対欧米、対立か融和か ソレイマニ司令官殺害1年
1/3(日) 12:02配信

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時事通信
イランのロウハニ大統領=2020年12月26日に大統領府が提供、テヘラン(AFP時事)

 【カイロ時事】イラン精鋭の革命防衛隊で対外工作を率いたソレイマニ司令官が米軍の無人機で殺害されてから3日で1年。

 イランでは、国際社会での孤立も辞さない保守強硬派が勢いを増す一方、強力な制裁を科すトランプ米政権との対立で経済が疲弊の一途だ。8月に退任を控えた保守穏健派ロウハニ大統領は、米国のバイデン新政権発足を機に制裁緩和や融和を模索するとみられ、各勢力のせめぎ合いが激化しそうだ。

 「テロに立ち向かった平和の擁護者。終わりなき闘いの物語だった」。イラン国営メディアは死去1年を前に、ソレイマニ氏の功績をたたえる報道を繰り返した。同氏が活躍した1980年代のイラン・イラク戦争や、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦などを振り返り、「敵からも一流の軍事戦術家と評された」と称賛した。

 ソレイマニ氏は昨年1月3日、隣国イラクで米・イスラエルが関与した作戦で親イラン武装組織指導者と共に殺害された。イランはその後、イラクの駐留米軍基地をミサイルで攻撃。保守派重鎮のライシ司法長官は今月1日の追悼式で、「殺害に関与した者に安全な場所は地球上にはない」とさらなる報復を示唆した。

 昨年11月には著名なイラン人核科学者も首都テヘラン近郊で暗殺された。ロイター通信によると、イランは中部フォルドゥの地下核施設で行っているウラン濃縮活動について、濃縮度を20%まで引き上げる計画を国際原子力機関(IAEA)に通知。緊張が収まる兆しはない。

 昨年2月の国会選挙での保守強硬派の圧勝を受け、ロウハニ大統領の求心力は低下した。今年6月の大統領選では、ロウハニ師を批判してきた強硬派が優勢とされ、政権を握れば欧米との溝は一段と深まりかねない。

 任期切れが迫ったロウハニ師の期待は米国の政策転換で、昨年11月の米大統領選後には「テロリストのトランプが去るのは喜ばしい」と述べた。ただ、政権交代で核合意復帰を視野に入れる米国との対話開始のハードルは高い。米側が掲げる復帰条件やミサイル開発制限要求にイランは反発しており、隔たりを埋めるのは容易でない。

 反米急先鋒(せんぽう)の最高指導者ハメネイ師は昨年12月、「トランプが去っても米国の敵視行為は終わらない。オバマ(前米大統領)の時代も、米国のイラン政策は有害だった」と主張。「敵を信用してはならない」と国内の引き締めを強めている。

3079チバQ:2021/01/04(月) 00:16:11
https://www.sankei.com/world/news/201231/wor2012310025-n1.html
イエメン爆発 暫定政権は「卑劣なテロ」と非難 110人負傷
2020.12.31 20:16
【カイロ=佐藤貴生】内戦が続くイエメン南部アデンの空港で起きた爆発と銃撃で、AP通信は12月31日、少なくとも25人が死亡、110人が負傷したと伝えた。サウジアラビアなどを後ろ盾とする同国暫定政権は、イランと連携するイスラム教シーア派系民兵組織フーシ派による「卑劣なテロ」だと非難した。

 爆発は30日、暫定政権の新閣僚らが乗った航空機がサウジから到着した直後に起きた。その後、閣僚らが向かったアデンの大統領宮殿周辺でも爆発音が聞こえたと報じられたが、サウジ主導の連合軍が爆発物を積んだ無人機を撃ち落としたもよう。閣僚らは無事だった。

 暫定政権内部では、ハディ暫定大統領らと南部の分離独立を目指す勢力が対立していたが和解し、12月中旬に新たな内閣が成立したばかりだった。

 イエメン内戦は南部の暫定政権と北部のフーシ派が戦う構図で、それぞれを支援するサウジとイランの代理戦争の様相を呈している。フーシ派は2014年以降、首都サヌアも支配下に置いた。

 サウジ南部や西部の紅海周辺では、フーシ派によるとみられるロケット弾攻撃やタンカーへの破壊工作などが相次いでいる。

3080チバQ:2021/01/04(月) 00:22:00
https://www.sankei.com/world/news/201231/wor2012310020-n1.html
英、31日でEUを「完全離脱」 FTA批准、上下両院1日で通過
2020.12.31 12:07
 英上院は30日、英国が欧州連合(EU)とまとめた自由貿易協定(FTA)の批准や国内適用に向けた法案を可決した。下院も同日に通過済みで、エリザベス女王の裁可が得られたことが31日公表され、必要な手続きが終了した。上下院の審議を1日で終える駆け足の議会承認となった。

 2020年1月末にEUを離脱した英国が加盟国と同等に扱われる移行期間は12月31日に終わり、「完全離脱」となる。EU側もFTAを暫定適用する準備を終えており、年始以降も関税なしの自由貿易が維持されることが正式に決まった。

 FTA締結交渉は英近海の漁業権などを巡って難航を極めたが、交渉期限が迫った12月24日に合意が成立。数量無制限の貿易が維持される一方、ヒト、モノ、サービスの自由な移動は終了する。(共同)

3081チバQ:2021/01/11(月) 17:48:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/df1b3cc10f5b0e20f39f7ae86899e5578912aab2
フーシ派をテロ組織指定 イエメン内戦への影響懸念 米
1/11(月) 16:13配信

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時事通信
 【ワシントン時事】ポンペオ米国務長官は10日、イランが支援するイエメンの武装組織フーシ派を「外国テロ組織」に指定すると発表した。

 物資支援などが禁じられる。指導者3人も国際テロリストに指名する。20日のバイデン次期政権発足を前にイランへの圧力を強化する狙いとみられるが、イエメン内戦当事者のテロ組織指定で、国連による和平仲介に影響を及ぼす恐れがある。

 ポンペオ氏は声明で、サウジアラビアへの越境攻撃を念頭に「市民を脅かすテロ活動への責任を負わせる」と強調した。一方で、テロ組織指定が対イエメン人道支援を損なわないようにする措置を検討していると説明した。

3082チバQ:2021/01/11(月) 21:28:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed5e0c932b46062cb0802127daa2e65b125f5a46
イスラエルのワクチン接種、世界最速ペース 3週間で国民の2割に
1/11(月) 14:17配信

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毎日新聞
新型コロナウイルスワクチンの2回目の接種を受けるイスラエルのネタニヤフ首相=テルアビブ近郊で2021年1月9日、AP

 中東のイスラエルが、世界最速のペースで、新型コロナウイルスワクチンの接種に突き進んでいる。昨年12月20日に3週間の間隔で2回必要とされる米製薬大手ファイザー製のワクチン接種を開始。約3週間で国民の約2割が1回目の接種を終え、今月10日には2回目の接種が始まった。旗振り役は「パンデミック(世界的大流行)を克服する最初の国になる」と強調するネタニヤフ首相。その理由とは――。

 人口約900万人のイスラエルは、医療従事者や介護従事者、高齢者、感染すると重症化するリスクのある基礎疾患を持つ人たちへのワクチン接種を積極的に展開。すでに約200万人が1回目の接種を終えた。英オックスフォード大が運営する統計サイト「Our World in Data」によると、100人当たりの摂取数は19・55で、先にワクチン接種を始めた英国1・94、米国2・02の約10倍だ。

 背景にはいくつかの理由がある。ロイター通信はその一つとして、早期にワクチンを入手するため、製薬会社と高値で契約を結んだことを挙げた。政府は支払額を明らかにしていないが、当局筋は1本当たり約30ドルとし、他国の2倍に当たる額で購入しているという。さらにハイテク化された流通網があるイスラエルは、他国のモデルケースになると製薬会社に申し出て、情報の迅速な提供も約束したとされている。

 また、汚職疑惑の裁判が進行中のネタニヤフ氏にとって、パンデミックからの早期脱出は自身の政治的な生き残りと直結する問題でもある。ネタニヤフ氏は3月23日投開票の総選挙をにらみ、ワクチン接種の開始を2度も前倒しし、さらに当初計画の1日6万人の接種を2・5倍増の15万人へと大幅に拡大した。これに伴い、ワクチンの在庫不足問題が生じると、自ら製薬会社に掛け合うトップセールスを仕掛けるなど、ワクチンの早期納入に躍起となっている。

 ネタニヤフ氏は9日夜、国民に先駆けて、2回目の接種を受ける姿を公開した。「友人であるファイザー社のブーラ最高経営責任者(CEO)と17回目の会話で、イスラエルへの膨大な量の追加出荷について合意した」と述べ、個人的なパイプを生かして強力に働きかけたからこそ、ワクチンを国内に供給できていると強調。「遅くとも3月末までの2カ月以内に16歳以上の国民全員へのワクチン接種が可能になる」と政治力をアピールした。

 ワクチン接種が順調に進む一方で、新型コロナ流行の第3波は深刻だ。1日の新規感染者数が8000人(日本の人口で換算すると11万人に相当)を超える日が続き、感染者数は50万人に迫る。英国由来に続き、南アフリカ由来の変異株も見つかった。こうした状況を踏まえ、政府は12月下旬からの都市封鎖(ロックダウン)をさらに強化して延長。この余波で13日に予定されていたネタニヤフ氏の汚職事件の公判は無期限延期された。【エルサレム高橋宗男】

3083チバQ:2021/01/12(火) 22:48:59
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-210111X499.html
「中国スパイ集団」異例の摘発=ウイグル独立派対策で活動か―アフガン
2021/01/11 15:43時事通信

 【ニューデリー時事】アフガニスタンで先月、スパイ容疑などで中国人の集団が拘束されていたことが分かった。アフガンでは中国やパキスタン、インドなど周辺各国が人道支援や復興事業などを通じ影響力拡大を狙っているが、同容疑での外国人拘束は異例。この集団はウイグル独立派対策のため、アフガン国内で活動していた可能性も指摘されている。

 地元メディアなどによれば、首都カブールで昨年12月中旬、治安部隊が中国人10人を拘束。武器や爆発物などを押収した。報道をめぐり、アフガンの情報機関、国家保安局(NDS)のサラジュ長官は今月4日、議会で「中国人集団を拘束した。だが、機微に触れる話なので詳細は明かせない」と述べた。

 中国のアフガン進出を警戒するインドのヒンドゥスタン・タイムズ紙によれば、拘束された集団は中国の情報機関である国家安全省と関係があり、10人のうち2人はアフガンの反政府勢力タリバン内の最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」と接触していたとみられる。アフガン治安当局が捜査を進めた結果、この中国人集団がアフガン国内で、国境を接する中国新疆ウイグル自治区の独立派、東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)の戦闘員対策を行っていた可能性も浮上した。

 同紙によれば、摘発を受け、アフガンのサレー第一副大統領と中国の王愚・駐アフガン大使が会談。その後、拘束された中国人らは釈放された。ロイター通信によると、中国外務省の華春瑩報道局長は、これらの報道について「承知していないが、中国とアフガンの関係はいつも友好的だ」と述べるにとどめた。

3084チバQ:2021/01/15(金) 20:56:06
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3326482.html
イエメン大飢饉の恐れ 国連、フーシ派のテロ組織指定撤回を米に要請
2021/01/15 20:31AFPBB News

イエメン大飢饉の恐れ 国連、フーシ派のテロ組織指定撤回を米に要請

イエメン・タイズの医療施設で治療を受ける栄養失調児(2020年10月28日撮影、資料写真)。(c)AHMAD AL-BASHA / AFP

(AFPBB News)

【AFP=時事】イエメンの反政府武装勢力フーシ派を米国が「テロ組織」に指定したことを受けて、国連高官らは14日、安全保障理事会に対し、深刻な飢饉(ききん)を回避するために、米国はこの決定を撤回すべきだと訴えた。

 米国によるフーシ派のテロ組織指定は、内戦が続くイエメンの人道危機がさらに悪化する恐れがあるとして、人道支援団体や欧州連合をはじめ、多方面から非難されている。

 国連のマーク・ローコック国連事務次長(人道問題担当)は、「起こり得る人道上の影響は何か。その答えは、過去40年近く起きていなかった規模の大飢饉だ」と警鐘を鳴らした。

 米国は人道支援団体による物資の配給を例外的に許可することを提案しているが、飢饉を回避するには不十分だとローコック氏は指摘。

 支援団体は先に、同国北部で事実上政府の役割を担っているフーシ派と協力するより他に手はないとしていた。

 テロ組織指定後は米国からの処罰を避けるため、フーシ派の当局との取引の多くが停止するとみられている。これには医療従事者らの給与や、食料や燃料の費用の送金も含まれる。

 国連は、イエメンでは今年約1600万人が飢えに直面すると推測している。 【翻訳編集】AFPBB News

3085チバQ:2021/01/17(日) 00:14:40
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-210116X083.html
パレスチナ、「7月議長選」発表=実現なら16年ぶり
2021/01/16 06:12時事通信

 【イスタンブール時事】パレスチナ自治政府は15日、アッバス議長が「評議会(議会)選を5月22日、議長選を7月31日にそれぞれ実施する」と定める議長令を出したと発表した。議長選と評議会選はアッバス氏とイスラム組織ハマスの長年の対立で先送りされてきた経緯がある。ハマスは議長令を「歓迎する」と声明を出したが、期日通りに実施できるかはなお不透明だ。

 議長の支持基盤であるパレスチナの主流派組織ファタハと、自治区ガザを実効支配するハマスは昨年9月、選挙を行うことで合意した。しかし、パレスチナが将来の国家の首都と位置付ける東エルサレムでの投票をイスラエルが認めない可能性があり、新型コロナウイルスの感染拡大も足かせとなりそうだ。

 議長選はアッバス氏が当選した2005年以降行われておらず、実現すれば16年ぶり。アッバス氏の本来の任期は09年までだったが、なし崩し的に延長されている。評議会選もハマスが勝利した06年以来行われていない。

3086チバQ:2021/01/17(日) 00:16:26
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASP1J2RVJP1JUHBI008.html
パレスチナ、15年ぶり選挙へ議長令 実施は不透明
2021/01/16 09:20朝日新聞

パレスチナ、15年ぶり選挙へ議長令 実施は不透明

パレスチナ自治区で15日、選挙実施のための議長令を手渡すアッバス議長(右)=ロイター

(朝日新聞)

 パレスチナ自治政府のアッバス議長は15日、15年ぶりとなる選挙を実施するための議長令を出した。5月22日に自治評議会選、7月31日に議長選を行うと発表した。ただ、パレスチナでは2006年以来、政治分裂によって選挙ができておらず、今回も予定通り実施できるかは不透明だ。

 パレスチナでは長く政治勢力が分裂したまま選挙が実施されず、アッバス氏をはじめとする指導部への支持も低迷している。選挙によって自治政府が民主的な正統性を取り戻せば、イスラエルとの和平交渉再開への足がかりとなる可能性もある。

 パレスチナで選挙が最後に実施されたのは15年前。05年の議長選で当選したアッバス氏が、故アラファト議長の後任に就任した。しかし06年の議会選で、イスラム組織ハマスがアッバス議長率いるファタハを破ると、翌年にガザ地区を武力制圧。以来、パレスチナはファタハ主体の自治政府が統治するヨルダン川西岸と、ハマスが実効支配するガザに分裂したままだ。

 両者はこれまで複数回にわたり選挙の実施に向けて協議してきたが、合意できずに続いてきた。19年にもアッバス氏が国連総会で選挙実施の意向を示したが、実現しなかった。

3087チバQ:2021/01/17(日) 00:19:32
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3326603.html
パレスチナ自治政府、議会・議長選の日程発表 ハマスも歓迎
2021/01/16 10:31AFPBB News

パレスチナ自治政府、議会・議長選の日程発表 ハマスも歓迎

パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のラマラで、中央選挙管理委員会の会長に選挙実施の宣言を手渡しするパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長(右)。パレスチナ自治政府報道部(PPO)提供。(c)AFP PHOTO / HO / PPO

(AFPBB News)

【AFP=時事】パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長は15日、評議会(議会)選挙を5月22日、議長選挙を7月31日に実施すると発表した。どちらの選挙も15年以上実施されていなかった。

 ヨルダン川西岸を拠点にパレスチナ自治政府を支配するアッバス氏率いるパレスチナ解放機構内の最大組織ファタハと、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは長年、パレスチナでの選挙実施に関心を示してきた。

 ファタハとハマスの長年にわたる対立が、選挙が実施できなかった主な要因とみられてきたが、両者は近年協議を重ね、2021年に選挙を実施することで昨年9月に原則合意していた。

 ハマスは15日、アッバス氏の発表を歓迎。「公正で透明性があり、有権者が圧力や制約を受けずに意見を表明できる自由な選挙」を目指すと述べた。

 現在85歳のアッバス氏が再選を目指すのか、ファタハは言及していない。

 パレスチナ政策調査研究所が昨年実施した異例の世論調査では、議長選の支持率でハマスの指導者イスマイル・ハニヤ氏がアッバス氏を上回った。 【翻訳編集】AFPBB News

3088チバQ:2021/01/17(日) 21:33:37
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021011600455&amp;g=int
強硬外交転換の兆し EUに秋波、米政権交代影響か―トルコ
2021年01月17日07時24分

トルコのエルドアン大統領=12日、アンカラ(AFP時事)
トルコのエルドアン大統領=12日、アンカラ(AFP時事)


 【イスタンブール時事】東地中海における隣国ギリシャとの海底資源争いなどで非妥協的な外交姿勢を取ってきたトルコのエルドアン大統領が最近、ギリシャを支える欧州連合(EU)との関係で「新たなページを開きたい」と訴えるなど、融和ムードづくりに努めている。米国で20日、トルコに批判的なバイデン政権が発足するのを前に、国際社会での摩擦解消を図ろうとしているようだ。
「金利は邪悪」から転換 トルコ大統領、経済再生に本腰か

 トルコは11日、東地中海問題をめぐる対立解消に向けたギリシャとの協議をイスタンブールで25日に開くと発表。実現すれば約5年ぶりとなる。エルドアン氏は12日、「協議が新たな時代の先駆けとなると信じている」と期待を示した。
 トルコは昨年、ギリシャが権益を主張する東地中海の海域に探査船を派遣して海底資源の調査を実施し、ギリシャが加盟するEUとの関係が一段と悪化した。しかし、現在は問題の海域外での調査に切り替えている。
 トルコはまた、イスラム教の預言者風刺画問題などで対立を深めたフランスとの関係修復に意欲を表明。EU以外でも、イスラエルやサウジアラビアとの和解に前向きな態度を見せる。
 米国は先月中旬、ロシアの地対空ミサイルシステム「S400」を導入したとして、対トルコ制裁を発動。バイデン次期政権がロシアへのトルコの傾斜を阻止しようと制裁を一段と強化する可能性もあり、トルコは警戒を強めている。
 政治アナリストのウンリュヒサルジュクル氏は、欧米・中東各国との全面的な関係悪化は「トルコにとって耐え難い」と指摘。「バイデン政権が発足して状況が一層難しくなる前に、エルドアン氏が外交的孤立を打破しようと望むのは自然なことだ」と述べた。

3089チバQ:2021/01/24(日) 12:16:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c8996fefbce145c938614914dc3e09c62cebca5
ハマスとシリア政権、和解へ接近 「イラン包囲網」に対抗鮮明
1/24(日) 9:30配信

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産経新聞
 シリア内戦発生後に関係を断っていた同国のアサド政権とパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスが、再び手を結ぶとの観測が強まっている。イランの影響下にあるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者、ハサン・ナスララ師が昨年末、和解への仲介を進めていると明かした。トランプ米政権が構築を進めた「イラン包囲網」に対抗する狙いがあることは明白で、和解が実現すれば、中東情勢はもう一段、緊張の度合いを増すことなる。(前中東支局長 大内清)

 ナスララ師は昨年12月27日に放映された親ヒズボラ系テレビのインタビューで、ここ数カ月間に首都ベイルート付近でハマス政治局トップ、イスマイル・ハニヤ氏と複数回、会談したと言明。ハマスとアサド政権の和解の可能性や、反イラン勢力の最近の動向、一部のアラブ諸国がイスラエルとの国交正常化に踏み切ったことについて協議したという。

 パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するハマスはもともと、シリアの首都ダマスカスに政治局の拠点を置くなど、アサド政権とはおおむね良好な関係にあった。それが一変した契機は、2011年からのシリア内戦だった。ハマスが12年、政権打倒を目指す反体制派への支持を表明したのだ。

 中東では反政府運動が広がり、政権崩壊の連鎖が起きていた。いわゆる「アラブの春」だ。シリア反体制派は湾岸アラブ諸国や欧米の支持を得て、政権側を追い詰める勢いをみせていた。その中でハマスもアサド政権に見切りをつけたわけだ。

 シリアでは1980年代、バッシャール・アサド現大統領の父、ハーフェズ・アサド前大統領が、ハマスと源流が同じイスラム勢力の武装蜂起を徹底制圧した。歴史的な遺恨がハマスの判断を後押しした可能性もある。

 ところが、アサド政権軍はその後、イランやロシアの後押しを受けて勢力を盛り返し、反体制派を逆に圧倒した。ハマスとしては大誤算だった。

 一方、「アラブの春」は中東の対立構図を大きく変化させた。アラブ諸国が動揺する中でシーア派大国イランが影響力を増し、これを封じるため、イラン包囲網の形成が進んだ。ともにイランを脅威とみる一部のアラブ諸国とイスラエルが、米政権の働きかけで急接近したのもその表れだ。

 イランは、アサド政権やヒズボラなどのシーア派系勢力を支援し、手駒とすることを安全保障戦略の柱としている。イスラエルと敵対するハマスもまた、スンニ派ではあるが、イランの支援対象となってきた。

 イランにとり、アサド政権とハマスが再び結びつけば、イスラエルへの牽制(けんせい)効果が高まることになる。今回のヒズボラの動きについて、中東ニュースサイト、アルモニターは「両者の関係修復は正しい方向に向かっている」とするイラン国会議員の発言を紹介した。ヒズボラの仲介努力には、イランの意向が反映しているとみるのが自然だ。

 イラン包囲網の形成にも、これに対抗する側にも作用する「敵の敵は味方」の論理が、対立の構図を先鋭化させている。

3090チバQ:2021/01/24(日) 23:08:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/14b131bf075777c9708821ad6a618f821d2cb44d
独裁政権崩壊…現在は強権復活 エジプト大規模デモから10年 
1/24(日) 19:46配信

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産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】2011年1月に中東・北アフリカで始まった反政府活動「アラブの春」で、エジプトのムバラク政権を退陣に追い込んだ大規模デモの開始から25日で10年となる。ムバラク独裁政権は11年2月に崩壊したが、その後の選挙でイスラム勢力が政権を握って軍や世俗勢力と権力闘争を展開。政治や社会の混乱収拾を名目に現大統領のシーシー氏と軍が政権を強制排除し、軍主導の強権統治に回帰した。

 エジプトでは11年1月25日、インターネットなどを通じて呼びかけられた大規模デモが各地で始まった。デモは連日続き、30年続いたムバラク政権は同年2月11日に倒れた。

 翌12年の大統領選では、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシー氏が勝利。軍出身者が歴代大統領を占める同国でイスラム勢力の出身者が政権を握ったのは初めてだった。

 しかし、イスラム色がにじむモルシー氏の政策に軍や世俗派などが反発、再び反政権の大規模デモが行われる事態に発展した。シーシー国防相は13年夏、軍を率いてモルシー氏を拘束し、憲法を停止して政権を崩壊させた。軍出身のシーシー氏は14年の選挙で勝利して以来、大統領として反体制派の弾圧を進める。

 11年のデモに加わったのを機に政治活動を始めた首都カイロ近郊ギザの女性、アイドロスさん(40)は「デモの現場ではエジプト人として誇りを感じたが、民主化は実現しなかった」と無念さを語った。

 エジプトは今年初め、新型コロナウイルス感染拡大阻止のために各種規制が強化された。経済低迷が続き、市民は厳しい暮らしを強いられている。

 カイロ在住の会社員の男性(63)は「とても疲れる10年だった。物価がどんどん上がり、言いたいことも自由に言えない。しかし、暮らしが安定していればそれでいい。同じような思いは二度としたくない」と振り返った。

 アラブの春のデモでは11年1月中旬にチュニジアで政権が崩壊。エジプトのムバラク政権に続いて同年8月にはリビア、11月にはイエメンで政権が倒れた。

3091チバQ:2021/01/27(水) 13:27:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb8e8a2b28770590d8456d15caaf7512dc1fafce
超正統派の反ロックダウンデモに強硬対応、首相が警察称賛 イスラエル
1/26(火) 15:43配信
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新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)に反対するユダヤ教超正統派のデモと治安部隊が衝突したイスラエル・エルサレムのメアシェアリーム地区を歩く正統派の信者ら(2021年1月25日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イスラエルで新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)に反対するユダヤ教超正統派のデモ隊が治安部隊と衝突し、バスに放火した件で、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は25日、警察の対応を称賛した。

【写真】ロックダウン下のイスラエルで礼拝するユダヤ教超正統派の信者ら

 ネタニヤフ首相はワクチン接種センターを訪問した際、「警察は実力を行使した。法律を尊重しない者に対してはそうすべきだ」と語った。

 24日夜、テルアビブ近郊のブニブラック(Bnei Brak)やエルサレム(Jerusalem)のメアシェアリーム(Mea Shearim)などを含む超正統派地区で、ロックダウンに抗議する住民たちと治安部隊が衝突。バスが放火された。

 放火されたバスの運転手によると、約50人がごみ箱やタイヤで道路を封鎖し、石を投げたり、窓ガラスを割ったりしてバスを襲ったという。消火しようとした消防隊員らも、石を投げつけられたと述べている。

 警察は、「騒乱」によって「救急要員や一般市民の命を危険にさらした」として、ブニブラック地区の住民10人を逮捕したと発表。現地のAFP記者によると、ブニブラック地区は、25日午後までに平穏を取り戻した。

 警察によると、超正統派の住民が多いエルサレム近郊のベトシュメシュ(Beit Shemesh)でも24日、ロックダウンにもかかわらず開校していた学校を閉鎖しようとした警官3人が負傷。3人を逮捕した。

 セファルディ系ユダヤ人の最高位のラビ(ユダヤ教の宗教指導者)、イツハク・ヨセフ(Yitzhak Yossef)師は超正統派教徒らの暴力を非難すると同時に、警察に対しても「自制」を求めた。

 イスラエルの人口約850万人に占める超正統派教徒の割合は約12%だが、多くのイスラエル人は、新型コロナの感染拡大に圧倒的に責任があるのは超正統派教徒だと責めている。

 同国は昨年12月下旬から、3度目となるロックダウンを実施しているにもかかわらず、ブニブラック地区では1週間前に結婚式が行われ、数百人の招待客が出席した。

 イスラエルの新型コロナの累計感染者数は60万5000人を超え、うち4478人が死亡している。【翻訳編集】 AFPBB News

3092チバQ:2021/01/28(木) 23:49:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/8fd6d6c66d224ff1a5d7ca1c0d9833ab60fcf98a
アフガン、新たな緊迫漂う 米、対タリバン和平合意再検証
1/28(木) 7:09配信

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時事通信
アフガニスタンの避難民の少女=19日、カブール郊外(EPA時事)

 【ニューデリー時事】20日に発足したばかりのバイデン米新政権が、アフガニスタンの反政府勢力タリバンとトランプ前政権による和平合意を再検証すると表明した。

【写真】村の集会に出るアフガンの反政府勢力タリバン

 タリバンは和平合意通りの米軍撤収を要求。本音をむき出しにしており、緊迫した空気が漂い始めた。

 サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)はバイデン政権発足3日目の22日、アフガン大統領府代表者と早々に電話会談し、再検証の方針を伝えた。米新政権の姿勢転換を予想していたタリバンもこれに合わせ「トランプ前政権との合意に従い、アフガン駐留の全ての国際部隊は今年5月までに完全撤収すべきだ」と訴えたが、バイデン政権に声は届いていない。

 タリバンの本音は、和平の実現以上に2001年以降アフガンに駐留する米軍の撤収であることは明らかだ。トランプ前政権は昨年11月の米大統領選を前に支持者の票を固めるため在外米軍縮小に突き進み、米タリバンの思惑が珍しく一致した。

 米国との合意後、タリバンはむしろアフガン各地で戦闘を拡大、攻勢を強めたが、トランプ政権は基本的に無視の構え。米軍の撤収は進んでいた。タリバンが、米国に促される形で昨年9月からアフガン政府と和平交渉を開始したのも、米軍撤収を進めたいからだ。

 アフガンのモヒブ大統領顧問(安全保障担当)は24日、タリバンについて「和平に関心などない。攻勢強化に向け、時間稼ぎをしているだけだ」と切り捨てた。タリバンとトランプ氏の奇妙なバランスが崩れた今、つかの間の日差しが見えたアフガンを再び暗雲が覆っている。

3093チバQ:2021/02/01(月) 18:05:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/65ff8544b008006d819fc76e300f2341c8c64c97
ラビの葬儀に数千人、超正統派の「特別扱い」に批判 イスラエル
2/1(月) 13:50配信
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中東エルサレムで行われたラビの葬儀に参列するユダヤ教超正統派(2021年1月31日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イスラエルで1月31日、新型コロナウイルス感染防止対策として導入されたロックダウン(都市封鎖)を無視して数千人のユダヤ教超正統派がラビ(ユダヤ教の宗教指導者)の葬儀に参列したことを受け、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相と対立するベニー・ガンツ(Benny Gantz)国防相は、超正統派教徒による違反がたびたび許されるようなロックダウンには意味がないとして、期間延長を支持しない意向を表明した。

【写真】ロックダウンに反対するユダヤ教超正統派のデモと治安部隊が衝突

 1月31日、影響力を持つユダヤ神学校の代表を務めていたラビ(99)の葬儀に参列しようと、群衆がエルサレム(Jerusalem)の通りを埋め尽くした。多くはマスクをしていなかった。

 葬儀に備えて警察が待機していたが、AFPカメラマンによれば、集まった群衆を解散させようとしなかった。イスラエル政府は、2月1日午前0時に期限が切れる3回目の全国的なロックダウンの延長について審議することになっていた。

 ネタニヤフ氏はロックダウンの延長を支持しているが、超正統派が新型コロナ対策を守らないのを大目に見ているとして、対立勢力から多くの批判を集めている。

 右派のネタニヤフ氏は首相を11年務め、再選を目指す今年3月の総選挙では厳しい戦いを強いられるとみられているが、これまで超正統派の政治指導者らの支持に頼ってきた。

 一方、連立政権内でネタニヤフ氏と対立してきたガンツ氏は、ルールが誰にでも等しく適用されない限り、ロックダウンの延長を支持しない意向を示している。

 ガンツ氏はツイッター(Twitter)に、超正統派が葬儀に大勢参列した事態について、「今回の一件は、(ロックダウンの)不平等な実施がどのようなものかを物語っている」と投稿し、「何百万人もの家族や子どもが自宅に閉じこもってルールを順守しているのに、数千人の超正統派が葬儀に殺到した。ほとんどがマスクすらしていなかった」と批判。

「私たちは、効果のない見せかけのロックダウンの延長には賛成しない。全員が外出を制限されるか許されるか、二つに一つだ。(一部の人々だけを)特別扱いする期間は終わりだ」と述べている。

 イスラエル当局が実施している新型コロナ対策の渦中にあるのが超正統派で、一部の人々は特に学校やシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)の閉鎖をはじめとする規制を公然と無視している。

 先月24日にも、テルアビブ近郊のブニブラック(Bnei Brak)やエルサレムのメアシェアリーム(Mea Shearim)などを含む超正統派地区で、ロックダウンに抗議する超正統派と治安部隊が衝突する事態も起きた。【翻訳編集】 AFPBB News

3094名無しさん:2021/02/09(火) 07:36:20
宇宙
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1105324388/1224

1224 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2021/02/09(火) 07:35:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/887b03bdf93cf39729667bc26b9d68a2d82714d7
ベイルート爆発は「過去最大級」…宇宙空間まで振動達する
2/8(月) 20:17配信
読売新聞オンライン
 昨年8月にレバノンの首都ベイルートで起きた大規模爆発で、爆発に伴う空気の振動が高度300キロ・メートルの宇宙空間にまで達していたと、北海道大などの研究チームが発表した。上空の大気を観測した結果、原爆や核実験を除くと、人為的な爆発では過去最大級の規模とみられるといい、論文が英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。

 ベイルートの港で発生した爆発では、200人以上の死者が出た。倉庫に放置された大量の硝酸アンモニウムへの引火が原因とみられている。

 北海道大の日置(へき)幸介教授(地球物理学)らは、地震や爆発に伴う空気の振動で、地球上空の電離層にある電子の密度が激しく変わる現象に着目。人工衛星から届く電波を利用し、ベイルート上空の電離層の乱れを調べた。

 その結果、爆発から約10分後、高度300キロ・メートルで電子の密度が大きく変化していたことがわかった。この高度には、わずかに大気があり、空気振動が届いたとみられる。日置教授によると、爆発の規模は、噴煙が上空9000メートルに達した2015年の口永良部(くちのえらぶ)島(鹿児島県)の噴火などに匹敵するという。

 石井守・情報通信研究機構宇宙環境研究室長(超高層大気物理学)の話「地表の人為的な爆発が宇宙にまで届くまれな現象をここまでクリアにとらえたのは意義深い」

3095チバQ:2021/02/15(月) 23:42:59
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3331552.html

イエメン、5歳未満40万人が栄養失調で死亡の恐れ 国連
2021/02/13 16:11AFPBB News

イエメン、5歳未満40万人が栄養失調で死亡の恐れ 国連

イエメン北部ハッジャ県の国内避難民キャンプで、激しい栄養失調のため体重が10キロしかない10歳の少女の傍らに座る女性(2021年1月23日撮影)。(c)ESSA AHMED / AFP

(AFPBB News)

【AFP=時事】内戦と貧困に苦しむイエメンで今年、5歳未満の子ども40万人が急性栄養失調で命を落とす恐れがある。複数の国連機関が12日、警鐘を鳴らした。

 5歳未満の子供の半数にあたる230万人が深刻な栄養失調に陥ると予想されている。そのうち、餓死の恐れがある子供の数は40万人と推定され、2020年と比べて22%多い。

 世界食糧計画のデービッド・ビーズリー事務局長は共同声明で、「この数字は、支援を求めるイエメンからの新たな叫び声だ。子どもが栄養失調だということは、その家族も生き延びるため苦闘しているということだ」と述べた。

 国連児童基金(ユニセフ)のヘンリエッタ・フォア事務局長は、「行動を起こさなければ、日々ますます多くの子どもたちが死ぬだろう」と述べた。「命を助けるため、人道団体は予測可能な緊急のリソースと、制約を受けず現地コミュニティーにアクセスできることが必要だ」 【翻訳編集】AFPBB News

3096名無しさん:2021/02/17(水) 21:42:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/6734c3254cdc4af7633e38dce362a5bfb74ae3b1
1年以上「監禁」、亡命図ったドバイ王女 秘密の動画メッセージで訴え
2/17(水) 18:31配信
BBC News
ドバイの首長の娘が2018年に国外逃亡を図り、その後、友人らに命の危険を感じていると訴える動画メッセージを送っていた。BBC報道番組「パノラマ」はこのほど、この秘密の動画メッセージを入手した。

動画では、ラティファ・アル・マクトゥーム王女(35)が、自分の意に反して父親に「人質」として捕らえられているなどと訴えている。

「刑務所に改造された別荘」で1年以上「監禁」され、医療や法的な支援は受けられていないという。

王女は2018年にアメリカに亡命するため小型船で国外に逃亡しようとした。しかし、特殊部隊に捕まって薬物を投与され、航空機で連れ戻されたという。

ドバイとアラブ首長国連邦(UAE)の政府は、ラティファ氏の現在の状況に関するBBCのコメント取材に応じていない。政府はこれまで、王女は家族のもとにいて安全だとしてきた。

(c) BBC News

3097チバQ:2021/02/20(土) 22:51:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/0714f011617e059c1098d80a4e49093a3c0a1b85
赤道ギニア、エルサレムに大使館移転へ…米などに続き4か国目
2/20(土) 17:15配信

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読売新聞オンライン
 【エルサレム=工藤彩香】イスラエル政府は19日、中部アフリカの赤道ギニア(人口140万人)が在イスラエル大使館をテルアビブからエルサレムに移転すると発表した。エルサレムに大使館を置くのは、米国、グアテマラ、コソボに続き4か国目となる。

 発表によると、赤道ギニアのオビアン・ヌゲマ大統領が19日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と電話会談し、大使館を移転する意向を伝えた。

 イスラエルはエルサレムを首都と主張しているが、大半の国はイスラエルの主張を認めず、テルアビブに大使館を置いている。パレスチナ自治政府が東エルサレムを将来の独立国家の首都と主張しているためだ。

3098チバQ:2021/02/22(月) 00:55:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/19c97154e8b156274a2492252fd4c9cf49c233e9
イエメン内戦、フーシ派が民間人を「人間の盾」に 政府側が非難
2/21(日) 15:38配信

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AFP=時事
イエメン・マーリブで、フーシ派を撃退する政府側部隊(2021年2月14日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】サウジアラビアの支援を受けるイエメン政府は20日、反政府武装勢力フーシ派(Huthi)が、同国北部での戦闘で、数少ない主要拠点を守るため民間人を「人間の盾」として使っていると非難した。

【写真】マーリブの国内避難民キャンプ

 イランから支援を受けるフーシ派は首都サヌアを掌握しており、同市の東120キロに位置するマーリブ(Marib)の獲得に向けた行動を今月、再開していた。

 マーリブ周辺には、イエメンでも有数の豊かな油田があり、掌握すればフーシ派にとって大きな成果となる。

 しかし、この地域に避難してきた民間人の安全に懸念が高まっている。サウジアラビアとの国境まで及ぶ周囲の砂漠には、国内避難民キャンプが点在しており、そこには数十万人が生活している。

 政府側の軍当局者らはAFPに対し、フーシ派はシルワ(Sirwah)地区のアルゾール(Al-Zor)キャンプ周辺を先週に掌握してから、同エリアで生活する民間人を「人間の盾」として使っていると話した。

 当局者らによれば、戦闘は下火になることなく続いており、マーリブの北郊と西郊で発生した衝突により、過去24時間で政府側12人とフーシ派20人が死亡したという。

 死者数を独自に検証する手段はないが、双方ともマーリブをめぐる戦闘で多くの犠牲を払っていることは明らかだ。【翻訳編集】 AFPBB News

3099チバQ:2021/02/22(月) 09:45:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8d9eef7963172674e552db6379a648d11abacf2
感染収束なら与党に追い風 総選挙まで1カ月 イスラエル
2/22(月) 7:08配信
【イスタンブール時事】イスラエルで3月23日に予定される総選挙(国会定数120)まで約1カ月。

 汚職事件で起訴され、裁判中のネタニヤフ首相は「新型コロナウイルスのワクチン接種で世界に先行した」と実績を訴え、選挙戦を乗り切ろうとしている。感染収束が今後進めば、首相の右派与党リクードにとって追い風となる。

 選挙ではパレスチナやアラブ諸国との和平がほとんど争点になっていない。通算約15年間首相を務めるネタニヤフ氏の汚職・強権体質を指摘する野党勢力が、続投を阻むかが焦点だ。

 現時点での世論調査では、リクードが28議席前後を獲得して第1党になるのはほぼ確実な情勢。ただ、政権樹立には過半数の61議席以上が必要となる。リクードが連携可能な他の右派政党などと合わせ、過半数を確保できる見通しは立っていない。

 イスラエル政府は21日、感染拡大を防ぐためのロックダウン(都市封鎖)を緩和した。国民の3割程度が2度のワクチン接種を済ませ、新規感染者数も減少傾向にある。こうした状況は、米ファイザー社との交渉で大量のワクチン供給を実現させたネタニヤフ氏にとって、大きなアピール材料だ。

 政治アナリストのダナ・ワイス氏は「野党指導者らはロックダウンが感染抑止で機能していないと非難してきたが、経済活動が再開されればカードを失う」と分析した。

3100チバQ:2021/02/22(月) 22:57:33
https://www.jiji.com/jc/article?k=20210202041122a&amp;g=afp
トルコ大統領、LGBTの若者を非難 学生集会で約160人逮捕
2021年02月02日12時56分
【AFP=時事】トルコの学生による抗議集会で、イスラム教の聖地とLGBT(性的少数者)を象徴する虹色の旗「レインボーフラッグ」を並べて描いた絵が掲げられたことを受け、レジェプ・タイップ・エルドアン大統領は1日、トルコのLGBT運動は「破壊行為」だと非難した。(写真はイスタンブールのボアジチ大学の外で警官に拘束される女性)
 先週末、イスタンブールにあるボアジチ大学で行われた学生集会では、イスラム教の聖地とレインボーフラッグを一緒に描いたとして4人が逮捕された。
 1日、これを非難するエルドアン大統領の演説が放送されて間もなく、同大学では再び抗議集会が行われた。ソーシャルメディアに投稿された映像によると、警察は平和的に抗議していた学生らを引きずって連行した。現場にいたAFPの記者らも、何人かの学生が警察に引きずられる様子を目撃している。イスタンブール県知事によると、159人の逮捕が確認されている。
 エルドアン氏は、「わが国の若者たちを、LGBTの若者としてではなく、わが国の輝かしい過去に生きた若者として未来へと導いていく」と、与党・公正発展党の党員へ向けた動画メッセージで発言。さらに「あなたたちはLGBTの若者でも、破壊行為をする若者でもない。それどころか、あなたたちは傷ついた心を修復する人たちだ」と述べた。
 人権団体らはエルドアン氏が18年に及ぶ在任期間を通じ、大半の国民がイスラム教徒であるものの公式には世俗国家であるトルコの社会を、保守的な方向へ導いていると非難している。
 トルコでは先月、エルドアン氏が自らに忠実な人物をボアジチ大学の学長に任命したことがきっかけで、学生による抗議行動が相次いでいた。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕

3101チバQ:2021/02/22(月) 22:58:24
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021021600671&amp;g=int
【地球コラム】性的少数者、政権の標的に〜「自由」求めるトルコ学生デモ〜
2021年02月21日17時00分

ボアジチ大学のキャンパスで抗議集会に参加する学生ら=2021年1月6日、イスタンブール[アフメット・カプラン氏撮影]【時事通信社】
ボアジチ大学のキャンパスで抗議集会に参加する学生ら=2021年1月6日、イスタンブール[アフメット・カプラン氏撮影]【時事通信社】

大学周辺でのデモに介入し、学生らとにらみ合う警官隊=2021年1月4日、イスタンブール[オザン・アジデレ氏撮影]【時事通信社】
ボアジチ大学の構内でLGBT+を象徴する虹色の旗を掲げるなどし、自由を訴える人々=2021年2月4日、イスタンブール[アフメット・カプラン氏撮影]【時事通信社】
イスタンブールの裁判所前で、LGBT+を象徴する虹色の旗を持ち、スローガンを叫ぶボアジチ大学の学生ら=2021年2月3日、イスタンブール【EPA時事】

◇国際社会と新たな火種
 イスラム教の保守的な市民が大半を占めるトルコで最近、性的少数者(LGBT+)を「倒錯」(ソイル内相)と決めつけるエルドアン政権の不寛容な態度が鮮明化している。イスタンブールの名門大学ではLGBT+の権利を含む自由の擁護を訴えるデモが繰り返され、当局は参加者の大量拘束やLGBT+のサークル閉鎖など強硬措置で対抗。渦中にある学生は「自分が存在できる唯一の場所である大学」が奪われると苦悩を深めている。
 1月に始動したバイデン米政権など国際社会も情勢の推移を注視しており、国際社会との摩擦が絶えないトルコの新たな火種となりかねない状況だ。(時事通信社イスタンブール特派員 吉岡良)
◇「存在のための闘い」
 ボスポラス海峡のほとりの高台に位置する国立ボアジチ大学は、トルコの「リベラル派の牙城」とも言える最高学府だ。2016年のクーデター未遂事件などを受けた政権の「テロ対策」強化でトルコ社会から自由闊達な雰囲気が失われつつある中、ボアジチ大のキャンパスは例外的に言論の自由が幅広く容認される場となっていた。
 アナトリア半島内陸部の小麦の生産が盛んな地域出身のメリンダさん(24)。自身の性的指向について「(男女の)性別を定めていないクイアだ」と言う。幼少期に自分が周囲と異なるアイデンティティーを持つことに気付きながら「そんなことはないと自分を抑えつけてきた」。哲学を勉強しようとし、2014年にボアジチ大に入学。ギュライ・バルバロスオール前学長が「ここでは、性的なアイデンティティーによって差別されることは一切ない」と公言してはばからないのを目の当たりにし、感銘を受けた。「ここでは自由に生きていられる。自分自身のありのままでいられる」。20歳だった16年、クイアである自分を初めて受け入れることができた。
 もっとも、それから5年たったいまでも、親には打ち明けられないままだ。メリンダさんが考える親の価値観は保守的で、ありのままの姿をさらせば、勘当されると考えている。「母親は政府を支持していて、(デモの)ニュースをテレビで見ている。とてもオープンにできない」と苦悩をあらわにした。
 エルドアン大統領はデモ隊の一部を「テロリスト」と断じ、LGBT+について「そのようなものはない」と言い放ち、トルコの古くからの価値観に反すると強調する。エルドアン氏の後継候補の1人とも目されるソイル内相は、ツイッターやテレビ番組で「倒錯だ」と何度も非難。ツイッター社がソイル氏によるいくつかのツイートを「ヘイト行為」と認定して表示を制限すると、別のSNSで同じ主張を展開して拡散させた。
 こうした政府の姿勢に呼応し、LGBT+は「この国から追放されるべきだ」といった激しい内容のコメントがSNS上であふれかえっている。
 「LGBT+に対するヘイトスピーチが、大統領や大臣など社会的権力を握っている人々によって行われている。政府がコントロールするトルコ主要メディアでもLGBT+に関するニュース(の内容)がヘイトスピーチばかりだ」と危機感を覚えるメリンダさんにとって、大学こそが「自分の違いを受け入れることができる唯一の場所」だが、その居場所は失われつつある。
 「私はこの国で自由に生きていきたいだけだ。私が求めているのは、そんなに難しいことなのか。ソーシャルメディアの死の脅迫やヘイトスピーチをもはや直視することはできない。しかし、怖くても、存在のための闘いを続ける」と悲壮な決意を語った。

3102チバQ:2021/02/22(月) 23:01:00
◇大量拘束でもあきらめず
 ボアジチ大学のデモは今年1月初旬、エルドアン大統領が大学の新学長にメリフ・ブル氏を任命したことをきっかけに始まった。ブル氏はイスラム系与党・公正発展党(AKP)に近く、大学を政権の支配下に置くための人事だと受け止められた。デモに参加する学生らは、学長は「一方的な任命でなく、民主的に選出されるべきだ」と訴えてブル氏の就任を受け入れない姿勢を取る。「学長拒否」は「抑圧の拒否」を意味し、デモには大学の自由を求めるLGBT+支持者なども加わった。
 デモに参加する化学学部の学生バユックさん(20)は、「われわれが求めるのは、民主主義だけだ」と訴える。ボアジチ大が長年にわたって多種多様な学生を受け入れ、共存してきたことを強調し、「最も恐れるのは、長年守られてきた自由で科学的、芸術的な環境が損なわれることだ」と話す。
 ところが、デモ隊がブル氏との直接対話を求め、学長室のある建物を包囲したところ、政権はこの行為を「テロ」と認定。警官隊を大量動員し、キャンパス内外のデモ参加者ら数百人を拘束した。警官隊は大学公認のLGBT+のサークルの部室にも突入。ブル氏は、そこで「テロ関連の発禁本やLGBT+の虹色の旗」が見つかったとして、サークルを閉鎖する措置を発表した。
 エルドアン大統領は抗議行動の参加者に「あなたたちは学生か、それともテロリストか」と呼び掛け、デモをやめるよう促すが、学生側に断念の気配はない。バユックさんは「沈黙せず、自由と民主主義を求める。たとえ何も変わらないと悟っても、あきらめることはない」と訴えた。
◇「イスラム侮辱」で反発
 もっとも、自由を求める学生たちの主張は、必ずしも社会で広く受け入れられているわけではないのが実情だ。
 デモでは、LGBT+を象徴する虹色の旗などが付されたイスラム教聖地メッカのカーバ神殿の絵が掲げられた。掲げた当事者には、宗教とLGBT+との共存を訴える狙いもあった可能性があるが、イスラム教の価値観を重視する多くの市民はこれに激怒。こうした市民を支持基盤とするエルドアン政権が一段と強硬な対応に踏み切り、虎の尾を踏む形となってしまった。
 この絵の存在が、学長拒否で団結していた学生の間に路線対立をもたらした。イスラム教への理解を深めることを目標とするサークルに所属する学生らは「絵はイスラム教を侮辱している」と反発する別の抗議デモを展開。学生のリベラル派とイスラム主義者の対立があおられ、論争が巻き起こった。
 ヒジャブ(頭部を覆うスカーフ)を着用する女子学生(24)は、「私はイスラム教徒であり、絵を見て心が乱れた。善意でデモに使われたとは思えない」と落胆していた。また、この絵の問題が生じるまで学長任命に公然と反発していた学生がデモの在り方に疑問を覚え、抗議行動と距離を置くようになる動きもみられた。
 政権を支持する圧倒的多数のメディアは、この絵の問題にクローズアップする報道を展開し、デモの本来の目的に世論の注目が集まらない状況が作り出された。エルドアン氏やソイル氏らによるLGBT+に対する厳しい発言は、こうした流れの中で次々に飛び出したものだった。
◇大量拘束でもあきらめず
 ボアジチ大学のデモは今年1月初旬、エルドアン大統領が大学の新学長にメリフ・ブル氏を任命したことをきっかけに始まった。ブル氏はイスラム系与党・公正発展党(AKP)に近く、大学を政権の支配下に置くための人事だと受け止められた。デモに参加する学生らは、学長は「一方的な任命でなく、民主的に選出されるべきだ」と訴えてブル氏の就任を受け入れない姿勢を取る。「学長拒否」は「抑圧の拒否」を意味し、デモには大学の自由を求めるLGBT+支持者なども加わった。
 デモに参加する化学学部の学生バユックさん(20)は、「われわれが求めるのは、民主主義だけだ」と訴える。ボアジチ大が長年にわたって多種多様な学生を受け入れ、共存してきたことを強調し、「最も恐れるのは、長年守られてきた自由で科学的、芸術的な環境が損なわれることだ」と話す。
 ところが、デモ隊がブル氏との直接対話を求め、学長室のある建物を包囲したところ、政権はこの行為を「テロ」と認定。警官隊を大量動員し、キャンパス内外のデモ参加者ら数百人を拘束した。警官隊は大学公認のLGBT+のサークルの部室にも突入。ブル氏は、そこで「テロ関連の発禁本やLGBT+の虹色の旗」が見つかったとして、サークルを閉鎖する措置を発表した。
 エルドアン大統領は抗議行動の参加者に「あなたたちは学生か、それともテロリストか」と呼び掛け、デモをやめるよう促すが、学生側に断念の気配はない。バユックさんは「沈黙せず、自由と民主主義を求める。たとえ何も変わらないと悟っても、あきらめることはない」と訴えた。

3103チバQ:2021/02/22(月) 23:01:46
◇「イスラム侮辱」で反発
 もっとも、自由を求める学生たちの主張は、必ずしも社会で広く受け入れられているわけではないのが実情だ。
 デモでは、LGBT+を象徴する虹色の旗などが付されたイスラム教聖地メッカのカーバ神殿の絵が掲げられた。掲げた当事者には、宗教とLGBT+との共存を訴える狙いもあった可能性があるが、イスラム教の価値観を重視する多くの市民はこれに激怒。こうした市民を支持基盤とするエルドアン政権が一段と強硬な対応に踏み切り、虎の尾を踏む形となってしまった。
 この絵の存在が、学長拒否で団結していた学生の間に路線対立をもたらした。イスラム教への理解を深めることを目標とするサークルに所属する学生らは「絵はイスラム教を侮辱している」と反発する別の抗議デモを展開。学生のリベラル派とイスラム主義者の対立があおられ、論争が巻き起こった。
 ヒジャブ(頭部を覆うスカーフ)を着用する女子学生(24)は、「私はイスラム教徒であり、絵を見て心が乱れた。善意でデモに使われたとは思えない」と落胆していた。また、この絵の問題が生じるまで学長任命に公然と反発していた学生がデモの在り方に疑問を覚え、抗議行動と距離を置くようになる動きもみられた。
 政権を支持する圧倒的多数のメディアは、この絵の問題にクローズアップする報道を展開し、デモの本来の目的に世論の注目が集まらない状況が作り出された。エルドアン氏やソイル氏らによるLGBT+に対する厳しい発言は、こうした流れの中で次々に飛び出したものだった。
◇根強い反リベラル感情
 エルドアン大統領のAKPの岩盤支持層は国内で多数派を占める保守的なイスラム教徒で、デモへの強硬対応に有権者の歓心を買う狙いがあると考えられる。トルコでは目下、新型コロナウイルスの感染拡大で経済状況が悪化する中でインフレが加速し、与党への支持離れが生じている。
 イスラム教では元来、同性愛が厳しく禁じられており、信心深い人々は容認の是非以前に、それが話題に上ること自体に嫌悪感を抱くというのが実態だ。虹色の旗と聖地が一緒に描かれるのは、フランスでの「預言者ムハンマドに対する風刺画」が全世界のイスラム教徒の間で大きな問題になったのは記憶に新しく、デモで持ち出された絵に同様の衝撃を受けた人も多い。政権がこの機会にLGBT+を厳しく非難するのは、政治的には当然の流れと言えるかもしれない。
 一方、絵の問題でLGBT+、ひいては自由を求める学生をひとくくりに「テロリスト」などと非難する対応は、摩擦が絶えない欧米諸国との関係で新たな火種となりつつある。とりわけ、多様性重視を訴えるバイデン米大統領はLGBT+の権利擁護に熱心で、外国政府がLGBT+の権利を侵害した場合、金融制裁などを発動することも辞さない姿勢を鮮明にしている。トルコと米国の関係は、ロシア製地対空ミサイルシステムS400をトルコが導入した問題などで困難な状況に陥っており、LGBT+の扱いをめぐる問題がこじれれば、さらなる緊張が生じるのは避けられそうにない。
 トルコは多額の対外債務を抱えるだけに、欧米との関係悪化は景気悪化に直結する。18年夏、トルコの米国人牧師拘束問題を受けた米国の制裁発動で通貨リラが急落し、トルコ経済に大きな混乱が広がったのは記憶に新しい。トルコでは23年に大統領・国会議員選挙が行われる見通しで、今後の経済悪化は、人気が低下傾向にあるエルドアン大統領の再選に黄信号をともすことになりかねない。エルドアン政権としても慎重に対応せざるを得ない面があるのも現状だ。

3104名無しさん:2021/02/26(金) 05:38:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/c28409482805a016a592a1cb9e58d543ec34aba6
トルコ宗務庁がトルコの有名なお土産「ナザール・ボンジュウ」を許されないとした理由
2/25(木) 18:10配信
ニューズウィーク日本版
トルコに旅行した人なら必ずと言っていいほど買う、邪視除けのお守り。絵文字にもなるほどトルコ文化を代表するものなのに......。邪視は中東では広く信じられている迷信で、クルアーン(コーラン)に邪視を指す記述もあるのだが。
【保坂修司(日本エネルギー経済研究所理事・中東研究センター長)】少しまえのことだが、カタル(カタール)のジャジーラ放送(アルジャジーラ)英語オンライン版の報道を見て、びっくりした。トルコの宗務庁が、邪視除けのお守りである「ナザル・ボンジュウ(nazar boncugu、ナザール・ボンジュウとも)」を禁止したというのである。

ナザル・ボンジュウとは、トルコに旅行したことのあるかたであれば、かならずといっていいぐらいお土産に買うほど有名なものだ。通常、円形のガラス製で、目玉のように青と白と水色の丸が描かれている。

前半部分の「ナザル」はもともとアラビア語で、「見ること」を意味する。また後半の「ボンジュウ」は単独で使われるときは「ボンジュク」となり、数珠の玉やビーズのようなものを指す。

一方、「邪視」とは日本ではあまり馴染みがないかもしれないが、英語では「イーブル・アイ evil eye」といい、ヨーロッパでは一般的な迷信であり、中東でももっとも広く信じられている迷信の一つとされている。

トルコ語では単に「ナザル」といったり、説明的に「邪な目」を表す「ケム・ギョズ」と呼ばれたりする。また、アラビア語では「ナザル」の語も用いられるが、一般的には「目」を意味する名詞「アイン」が使われる。あるいは嫉妬を意味する「ハサド」をつけて「アイン・ハサド」ともいうが、地域によっていろいろな呼びかたがある。ペルシア語でも「チャシュメ・バド」とか「チャシュメ・ハサド」といった言い回しがある。

クルアーン(コーラン)には邪視への直接的な言及はないが、第68章51節には「(もの凄い)目つきで睨みつけること」、第113章5節には「妬み男の妬み心の悪を逃れて」(訳は岩波文庫版より)とあり、これが一般に邪視のことを指していると考えられている。

また預言者ムハンマドの言行録(ハディース)にも邪視に対する言及がある。そのなかで預言者は「邪視は真実である」と明確に述べており、中東だけでなくイスラーム世界では邪視はごくふつうに信じられているといっていい。

3105名無しさん:2021/02/26(金) 05:38:34
>>3104

嫉妬は恐ろしい、死因の半分は邪視だといったハディースもある
中東では古代エジプトにおいて「ホルスの目」や「ラーの目」がお守りとして用いられていたことからもわかるとおり、「目」や「視」には、霊的な力があると信じられている。そのほか、中東では「ハムサ」と呼ばれる邪視除けの護符がある。

ハムサは数字の「5」であり、それはすなわち指の数、さらには手を表す。邪視ににらまれた場合、そのにらんだ相手に向け右手を伸ばし、5本の指を開く。すると、邪視を払うことができるというのだ。それでも効果がないときは、数字の「5」を含む呪文を唱えると利く。

こうした行為を物質化したのがイスラーム世界では「ファーティマの手」と呼ばれる護符である。一般的には金属製で手のひらを広げたかたちをしており、その掌にはしばしば目の意匠がついている。手だけでなく、目もついていることで、手と目の呪術的力を合わせもち、強力な邪視除けの護符となる。

ちなみに、このファーティマの手はハムサとも呼ばれ、しばしば同じものを指す。また、ファーティマの手の目の部分にナザル・ボンジュウがつけられる場合もある。

あまり知られていないが、日本でも一切の衆生を救う千手観音は「千手千眼観音」とも呼ばれ、その手のひら一つ一つに「目」がついている。これなど、ファーティマの手を想起させて、興味深い。

さて、邪視に襲われると、襲われたものにはさまざまな厄災が降りかかる。頭痛がしたり、不安感に苛まれたりといった、邪視のせいかどうか判別しづらいものから、究極の呪いともいうべき死に至るまで、邪視のもたらす悪影響は幅広い。

人類の死因の半分は邪視だといったハディースもあるで、それほど嫉妬は恐ろしいということであろう。最近では、邪視の被害を受けるのは人間だけではないらしい。エアコンやテレビ、パソコンの故障も邪視のせいだとされるという。

青い目の持ち主に邪視の力がある一方、青には魔を払う力もある
中東では、どんな人間でも邪視の力を有すると考えられているが、とりわけ目の色が青や緑だったり、目が落ちくぼんだりした人は邪視の力が強いとされている。また、男性と比較して、女性、とくに未婚の老女はその傾向が強いといわれる。

他方、ナザル・ボンジュウの色でもある青には魔を払う力があるとされ、これは、青い目の持ち主に邪視の力があるとされるのと対をなす。

上で嫉妬が邪視の要因だと考えられていると紹介したが、こうした考えかたは、邪視にかからないためには、嫉妬の対象にならないようにしたほうがいいという発想を生む。つまり、人から羨ましがられたり、妬まれたりするのを避けようとするわけだ。

そのため、赤ん坊や幼児、妊婦、さらに美しいもの、よきものなどが邪視の標的になると考えられるようなった。昔のエジプトでは、嫉妬を受けないように、金持ちの家でも子どもにわざと汚い格好をさせるといったことが行われていたようだ。

もちろん、それだけでは不十分で、ふつうは護符を使ってさらに万全を期す。ナザル・ボンジュウやハムサがそれである。

たとえば、トルコでは、成田山の交通安全のお守りよろしく、自動車のルームミラーにナザル・ボンジュウがぶら下げられている車をよく見かけるし、家のなかにも飾られている。また、家族にはじめて子どもが生まれたときにも、ナザル・ボンジュウでその子を邪視から守るのが一般的だ。

2018年にはナザル・ボンジュウがユニコードに承認され、絵文字(emoji)として登録(U+1F9FF)された。ナザル・ボンジュウはまさにトルコ文化を代表する存在にもなっているのだ。

3106名無しさん:2021/02/26(金) 05:38:54
>>3105

多神教にも通じるものであり、けっして容認できるものではない?
今年1月のトルコでの報道をみると、イスラームでは、アッラー以外、何かに究極的な影響を与えるものがあると考えたりすることが禁じられており、ナザル・ボンジュウや類似のものを、何らかの恩恵を受けるために身に着けることは許されないとの見解をトルコ宗務庁が明らかにしたという。

つまり、邪視を防ぐためには、ナザル・ボンジュウのような異教的な護符や霊的な力の持ち主とされる人間(たとえば、聖者)に頼るのではなく、ただアッラーのみに縋らねばならないということである。

こうした考えかたは、サウジアラビアでも同様に存在している。宗教的戒律が緩和されつつある最近は事情が異なるかもしれないが、サウジアラビアではもともとこうした護符やお守りの類は原則禁止されていた。

サウジアラビアの公式イスラーム法学とされるハンバリー派(いわゆる「ワッハーブ派」やサラフィー主義)で聖者廟に参拝したり、樹木に願掛けをしたりするのが禁じられているのはよく知られているだろう。

ワッハーブ派からみれば、こうした行為は、神以外を崇拝の対象としたり、神とそれ以外のものを並べ立てたりすることにほかならず、イスラームのもっとも本質的な部分と彼らが考える「神の唯一性(タウヒード)」に反し、多神教にも通じるものであり、けっして容認できるものではない。

ナザル・ボンジュウが許されないのも、単純化すれば、これと同じことだ。実際、トルコのナザル・ボンジュウ擁護派には、ナザル・ボンジュウが許されないと主張するのはワッハーブ派である(だから、まちがっている)という批判もある。

そもそも最近、ナザル・ボンジュウは中国製の大量生産品ばかり
これだけトルコ文化に深く根差したナザル・ボンジュウを、なぜ今さらトルコの宗務庁は、イスラームでは許されないなどといいはじめたのだろうか。

きちんと調べたわけではないので、何ともいえないが、過去10年近く遡ってみてもトルコでは同様の宗教的判断(ファトワー〔トルコ語ではフェトヴァ〕)がときおり出されており、トルコにおけるイスラームの最高宗教権威では、ナザル・ボンジュウが許されないというのは共通の認識になっていることがわかる。

公式の宗教的見解はそうかもしれないが、それが実社会に影響をおよぼさないのであれば、さしたる問題にはならないであろう。しかし、ナザル・ボンジュウをめぐる状況は、ここのところ厳しさを増しているともいわれている。

そもそもお土産物としてのナザル・ボンジュウは最近では安価な中国製の大量生産品に席巻され、トルコ国産のものは大きく市場を奪われているらしい。トルコではコストを切り詰めて中国製に対抗しているようだが、法律で制限しないかぎり、そう簡単ではないだろう。

だが、それ以上にやっかいなのは、これまで述べたようなイスラームそのものからの批判かもしれない。ナザル・ボンジュウの名産地、その名もナザルキョイ(「キョイ」は「村」の意味)では近年、ナザル・ボンジュウのイスラーム化が進んでいるという。

つまり、異教との批判を受けがちの「目玉」の絵ではなく、代わりにアラビア語で「アッラー」とか「ムハンマド(預言者)」とかクルアーンの章句、バスマラ(「慈悲深き慈愛遍きアッラーの御名において」の語)等を書いた護符が多く作られるようになったのである。

もちろん、こうした動きは、トルコ国内に大量のシリア難民が流入したほか、アラブ諸国からの観光客が増加したことも関係するだろう。しかし、上述したイスラームからの批判を避けるという意味合いも強いのではないだろうか。

こうしたイスラーム化の動きが、エルドアン現大統領が、首相から大統領に就任し、さらにクーデター未遂事件などをきっかけに強権的な政策を進めていった過程と重なっているのは、はたして偶然であろうか。

最近、トルコ当局が、イスラエル批判を強めたり、性的少数者(LGBT+)に対する圧力を強めたりしていることを考慮すると、ナザル・ボンジュウ問題にもエルドアン政権のさまざまな思惑が見え隠れしてならない。

少なくとも土産物業者はそれを鋭敏に感じ取っているのではなかろうか。

[参考文献]
Gruber, Christiane Gruber 2021. “Bereket Bargains: Islamic Amulets in Today's “New Turkey“,“ in Saif, L., Leoni, F., Melvin-Koushki, M., Yahya, F. (ed.) 2021. Islamicate Occult Sciences in Theory and Practice, Leiden & Boston: Brill

3107チバQ:2021/02/26(金) 12:05:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/36810497a1cb87dc391834f5a0198e1a4812a142
米イラン「3カ月」の攻防 ロウハニ大統領の時間わずか
2/25(木) 16:46配信


 イラン核合意に基づく義務の逸脱行為を続ける同国のロウハニ政権は23日に国際原子力機関(IAEA)の核施設などへの抜き打ち査察の受け入れを停止する一方で3カ月間に限り「必要な検証・監視活動」を認める妥協をした。イランはこの間の交渉でバイデン米政権から制裁解除を引き出すことを狙っているが、両国間の隔たりは大きく、双方が歩み寄れるかは「3カ月」の攻防にかかっている。(カイロ 佐藤貴生、ワシントン 住井亨介)

 ■3カ月の時間稼ぎ

 2018年に核合意を離脱したトランプ米前政権はイランに対して「最大限の圧力」政策を取り、合意に基づいて解除されていた経済制裁を復活させた。

 イランのメディアによると、ロウハニ大統領は24日、制裁の早期解除を求め「そうすれば前進する道が開け、交渉が可能になる」と訴えた。IAEAとの妥協で確保した「3カ月の猶予」を浪費すべきでない-とのメッセージだ。

 イランはバイデン政権や、核合意当事国などとの多国間の対話に前向きだ。同国のアラグチ外務次官は多国間会合への参加を「検討している」と述べ、近く回答する見通し。欧州連合(EU)は、米イランを含む核合意当事国の非公式会合を呼びかけており、査察をめぐる「3カ月」の妥協は、外交交渉を視野に時間稼ぎをした形だ。

 米イラン間では、双方で拘束されている自国民の解放をめぐる交渉も始まった。信頼醸成の一環とみられ、国交がない両国の交渉はスイスを介して間接的に行われている。

 しかし、米政権は制裁解除よりも、イランが核合意の逸脱行為をやめるのが先だと主張している。米国は多国間会合に出席するとしているが、イラン側が核開発を止めることが前提という側面も大きい。

 ■勢い増す保守強硬派

 核合意締結を主導した国際協調派のロウハニ師に残された時間は少ない。

 保守強硬派が勢いを増すイランでは6月に大統領選が予定されている。ロウハニ師は任期満了で出馬できずレームダック(死に体)化が進んでおり、5月下旬までの3カ月、膠着(こうちゃく)状態のまま推移すれば、対米批判一色で柔軟性に欠ける保守強硬派から次期大統領が選出され、米国との和解が遠のく可能性がある。

 抜き打ち査察の受け入れ停止に先立ち、ロウハニ師が率いる政権とIAEAが21日に妥協案で合意したのを受け、反米の保守強硬派が多数を占めるイラン国会は22日、同師個人を非難し、訴追を求める決議を採択。国会では昨年12月、米国が制裁を解除しなければ核開発を加速させるよう政府に義務付ける法律を成立しており、同師はこの法律に違反したとの主張だ。

 ロウハニ師には保守強硬派の攻撃をかわしつつ、欧米との間で核合意を立て直す困難な仕事が待ち受ける。エジプトの政治評論家、バセム・アリ氏は「ロウハニ師にとって非常に厳しい3カ月になる」との見方を示した。

3108チバQ:2021/02/26(金) 12:05:59
■米、膠着打開に動くか

 バイデン政権は「外交は、イランに核兵器を得させないための最善の方法」(サキ大統領報道官)とし、トランプ前政権下で悪化した米イラン関係を対話により打開する方針に転換した。しかし、両国の立場の違いは大きく、米国が現在の膠着状態の打開に動くかは不透明だ。

 米政権は18日、EUがイランとの対話の場を設定すれば米国も参加する用意があると表明した。ブリンケン米国務長官は、イランが核合意を順守すれば「米国も同様の対応をとる」と述べた。対話の意思はあるが、イランが核合意に基づく義務を履行するかによるというメッセージを送ったものだ。

 バイデン政権が、トランプ前政権の「最大限の圧力」路線から「対話」にかじを切った背景には、前政権の政策が「イランの核開発計画を促進させ、中東地域でイランの態度を一層、攻撃的にさせた」(国務省高官)との反省がある。

 サキ氏は24日の記者会見で「より長期的で強力な枠組みを構築する」とし、イランの弾道ミサイル開発なども交渉に含める考えに言及。「欧州の誘いにイランがどう反応するか待っている」と期待をかけたが、核開発に加え弾道ミサイル開発に制限をかける路線はトランプ前政権が模索したものの頓挫しており、交渉が長期化する可能性がある。

 「対話」を重視するバイデン政権の姿勢は、イラン側に足元を見られる恐れもあり、「イランの脅しを前にしてとっている融和策ではないのか」(トランプ政権の元高官)との批判も上がる。米側にも容易に妥協できない事情がある。

     ◇

 ■イラン核合意 2015年7月に米英仏独中露とイランの間で結ばれた合意。正式名称は包括的共同行動計画(JCPOA)。同月、国連安全保障理事会の決議で承認された。イランが15年間、兵器転用可能な高濃縮ウランを製造しないことや、遠心分離機を削減することなどの見返りに、対イラン制裁を緩和することが定められた。米国はトランプ前政権下の18年5月に離脱を表明し、その後、制裁を全面再開。イランは、制裁緩和が進まないことへの対抗措置として、段階的に合意履行を停止している。

3109チバQ:2021/02/28(日) 23:07:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/22716d2a4622af89926cbafc56a64b292e0df4cf
サウジ、首都でミサイル迎撃 イエメン・フーシ派の攻撃
2/28(日) 17:54配信
【カイロ時事】サウジアラビアで27日から28日にかけ、首都リヤド上空で弾道ミサイル1発が迎撃されたほか、南部の複数の地域で爆発物を積んだ無人機6機が破壊された。

 国営メディアが伝えた。サウジが内戦に軍事介入しているイエメンの武装組織フーシ派が攻撃を認め、「侵略が続く限り、作戦を拡大する」と主張。一方、サウジは「フーシ派は民間人への敵対行為を強めている」と非難した。

 リヤドでは迎撃されたミサイルの破片で家屋が損壊したが、人的被害はなかった。

3110チバQ:2021/03/03(水) 10:10:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4ff55ce590629014d574c9b4a1c9f46b980b4de

サウジ皇太子を記者殺害で告発 国境なき記者団、ドイツ検察に
3/2(火) 21:49配信
 【パリ共同】国境なき記者団(RSF)は2日、サウジアラビア当局による記者ジャマル・カショギ氏殺害などジャーナリスト迫害に関し、同国のムハンマド皇太子ら5人を人道に対する罪でドイツの検察に告発したと発表した。

 ドイツ・カールスルーエの検察当局に1日告発した。RSFは「ドイツの法律は外国で行われた国際的な重大犯罪に関して自国の司法制度に管轄権を認めているため、告発先として最適」とした。

 被害者はカショギ氏と、サウジで投獄されたジャーナリスト34人の計35人。RSFは言論抑え込みを図るサウジ当局が組織的に拷問や暴行、違法拘束などの迫害を加えていると訴えている。

3111チバQ:2021/03/16(火) 09:49:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3e9431013191d57b13cba3d6030cec41fcb0c98
難民帰還阻む恐怖政治 シリア内戦10年、市民弾圧続く
3/15(月) 20:32配信


難民キャンプで暮らすシリア難民の子どもたち=2020年11月、シリア北東部ハサカ県(AFP時事)
 【イスタンブール時事】シリア内戦のきっかけとなった大規模な反政府デモが起きてから15日で10年たった。

 激しい交戦の末、ロシアとイランの支援を受けるアサド政権が国土の主要部分を掌握したが、周辺各国や欧州などに逃れた難民の帰還の動きは鈍い。アサド政権などによる恐怖政治が続き、多くの人々が弾圧を恐れているためだ。

 内戦ではシリア人口の4分の1を超える600万人以上が国外に逃れた。ただ、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、内戦で政権が優位に立った2016年以降、シリアに自発的に帰還したのは昨年末時点で26万人超にとどまっている。

 イスタンブールで暮らすシリア難民の男性(32)は「帰還する気はない」と断言する。その理由について、既にトルコで仕事があることに加え、「独裁者(アサド大統領)は今も存在する。ニュースにならなくなってしまったが、弾圧は続いている」と語った。故郷のダマスカスを懐かしむ気持ちはあるものの、「よく歩いた通りで人が暴行で殺され、血塗られた記憶に上書きされた。自分が検問所で拘束される悪夢にうなされることもある」という。

 国連人権理事会は今月1日、シリアでの拷問被害者ら7800人以上への聞き取りなどに基づく報告書を公表した。それによれば、11年3月から20年末までの期間で、場当たり的な拘束により姿を消した人が数万人いる。男女問わず性的暴行の対象となり、11歳の子どもの被害も確認された。多くはアサド政権側によるものだが、報告書は反体制派やクルド人勢力なども不当な拘束や拷問に手を染めていると指摘している。

 360万人以上のシリア人難民を抱えるトルコは、影響下に置くシリア北部の一部地域に難民の再定住を進めることを検討している。しかしトルコで暮らす人々の間では「生活水準に大きな差がある」として、トルコでの生活の継続を願う声が根強いのが実情だ。

3112名無しさん:2021/03/22(月) 14:01:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/320c5efc16bbb20453e7cd58e0862333cb863ae7
イランが米首都攻撃を画策か 1月に通信傍受、警戒強化
3/22(月) 8:48配信
共同通信
 【ワシントン共同】AP通信は21日、複数の米情報当局高官の話として、イランが米首都ワシントンの陸軍施設攻撃や陸軍高官殺害を画策している恐れがあり、米側が警戒を強化したと伝えた。国家安全保障局(NSA)が1月、攻撃についてやりとりするイラン革命防衛隊の通信を傍受したという。現在も脅威が継続しているかどうかは不明。

 APによると、標的に挙げられたのは国防大学などがあるワシントンのフォートマクネア。革命防衛隊のメンバーは、昨年1月に米軍が同隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官を空爆で殺害したことへの報復策を協議したという。

3113名無しさん:2021/03/22(月) 14:05:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/eec894a88f1451367222ce37c1247e2842233eb8
反米イラン外交トップ、日本に米政権説得を要請 ザリフ外相と単独会見
2/19(金) 15:02配信
47NEWS
 米国と鋭く対立する中東の地域大国イランの対外的な顔、モハンマドジャバド・ザリフ外相が2月14日、共同通信との単独会見に応じた。トランプ前米政権は経済制裁と軍事的威嚇でイランに圧力をかけ続け、両国間の緊張は一時、戦争寸前にまで高まった。圧力一辺倒を脱却し対話の可能性を探るバイデン政権が発足し、米イラン関係は対立継続か雪解けかという分水嶺(れい)にさしかかっている。イランを含む中東に原油や天然ガスといったエネルギー供給で依存する日本にとって、イラン情勢の行方は国益に直結する。約30分間にわたる会見でのザリフ氏の発言を詳報する。(共同通信=小玉原一郎)

 ▽トランプ氏は「大失敗」

 イスラム革命前の王制期にドイツ人建築家が設計したという壮麗なイラン外務省の大広間。白いひげをたくわえたやや太りじしの61歳は、記者と向き合うと人なつこい柔和な笑顔を見せた。だが、イスラム体制の命運を懸けたあまたの外交交渉を切り抜けてきた外交官の眼光は、常に鋭く一瞬の隙も見せない強固な意思を感じさせた。反米イランで対外発信を担うザリフ氏は、実は若くして渡米し、米政財界に多くの人材を輩出するデンバー大などで学んだ米国通でもある。2000年代には国連大使としてニューヨークに駐在し、難解な単語を交えて流ちょうな英語を操る。核合意の準備交渉ではイラン交渉団を率い、オバマ民主党政権時代に米側代表団の高官たちとギリギリの折衝を交わした。彼らが1月のバイデン政権誕生で米政権の中枢に戻ってきた。サリバン大統領補佐官、ブリンケン国務長官らそうそうたる顔ぶれだ。

 ザリフ氏は会見の冒頭、トランプ政権の「最大限の圧力政策」について語気を強めて批判した。「トランプ氏のやり方は失敗し、(イランの譲歩を引き出すという)意図した結果を得られず、イランの一般市民を傷つけるだけだった」としてイランに「経済テロ」を仕掛けたと主張した。トランプ政権はイランの核保有を危惧してウラン濃縮停止などを求めて圧力をかけ続けたが、イランは逆にウラン濃縮を強化し、高性能遠心分離機の開発を推進した。ザリフ氏はトランプ氏の対イラン政策は「大失敗に終わった」と断言した。

 バイデン政権に対して、ザリフ氏は「バイデン大統領は今、決断をしなければならない。トランプ前大統領の(負の)遺産を終わらせるのか。あるいは継承したいのかだ」と決断を迫った。その上で「もしバイデン氏がトランプ氏の遺産を継承する考えであれば、彼は奇跡を生み出すことはできないだろう」とあくまで制裁解除を求める姿勢を示した。近年の対立を考える上で起点になるのが、米英仏中ロ独とイランの間で「核合意」(英語ではJoint Comprehensive Plan Of Actionの頭文字を取ってJCPOAと呼ばれることが多い)が結ばれた15年だ。その肝は、イランが核開発を大幅に制限する見返りに、米欧などが制裁を解除するという点にあった。トランプ前政権は18年、核合意では主要国の反対を無視して一方的に離脱し、それ以降、合意前の制裁を全て復活させて新たな制裁を次々発動した。イランは対抗して、19年5月から合意の履行を段階的に停止し、今年1月にはウラン濃縮度を兵器級に近づくとされる20%に高める挑発行為に出た。イランは制裁で人道物資である医薬品や食料の輸入が困難になったとしている。ザリフ氏は、新型コロナウイルス感染症のワクチンの買い付けにも支障が出ていると訴えた。

3114名無しさん:2021/03/22(月) 14:05:13
>>3113

 ▽菅政権に凍結資産の返還を要求

 ザリフ氏はバイデン政権に制裁解除を要求する一方、日本と欧州にバイデン政権の説得を要請して解除を促す考えも表明した。安倍政権(当時)は米国とイランの間で軍事衝突が起きる危機が現実味を帯び始めた19年、両国の仲介を試みていた。首脳会談などを通じて、米国の制裁で禁輸されたイラン産原油と、中国との関係悪化で売り先の確保に迫られていた米国産穀物を物々交換する奇策も極秘で提案された。同年末には東京での米イラン秘密交渉を提案したことも判明している。ザリフ氏は、日本について「イランの旧友であり、米国とも良好な関係を持つ」と評し、日本の外交努力を歓迎するとした。菅政権には「友人として振る舞うことを期待する」と呼び掛け、「日本などは、(米国に対し)法律に従う国になる必要があると忠告しなければならない」と訴えた。

 「日本が果たせる最良の役割は、日本が(米国の)違法な決定を実行するつもりはないと米国に示すことだ」とも述べ、米国の制裁によって日本の銀行で凍結されている資産を返還することも求めた。ザリフ氏によると、イランの凍結資産は日本と韓国の銀行で合計100億ドル(約1兆500億円)近くになる。韓国分はうち70億ドルとされ、日本分は30億ドル弱になるとみられる。イランは特に韓国に対して、70億ドル返還を強く求めてきた。1月、原油輸送の大動脈、ホルムズ海峡で韓国の石油タンカーをイラン当局が拿捕(だほ)した事件では、イランが韓国に凍結解除を求めて拿捕という荒っぽいやり方で圧力をかけたとの見方が有力だ。ザリフ氏は、返還金は医薬品や食料の調達に充てるとして「日本と韓国は、米国の違法な決定(制裁)に従って、イラン人から食料と医薬品を奪っていることを知るべきである」とまで主張した。

 ▽容易でない歩み寄り

 欧州連合(EU)に対し、ザリフ氏はより具体的なアプローチを取るよう提案した。EUのボレル外交安全保障上級代表(EUの外相)について「米国がXやYといったステップを進めば、イランはA、Bといったステップを進むという段取りを示すことができる」と指摘。「イランや米国との協議を通じ、時間の枠組みを明確にすることができる」と述べ、米国の制裁解除と、イランの数々の核合意違反の是正を並行して段階的に進めるための枠組みを創設することに期待を示した。既に事務レベルではEUにこの考えを伝達したという。米イランの「振り付け役」としての役割に期待を示した発言だった。

 ザリフ氏が日本や欧州に米国を説得するよう期待するのは、バイデン政権が同盟国と連帯してイラン核問題に対処する方針を示しているからだ。イランが核合意の再交渉はあり得ないと米国との直接交渉を拒否している以上、米国と同盟関係にある日本や欧州諸国の仲介に期待が高まるのは自然だ。ただ、米国の即時制裁解除を求めるイランと、イランに核合意の順守を求める米国の立場の開きは大きい。双方が「相手の行動が先だ」との原則論を展開しており、日本と欧州が本格的な仲介に乗り出したとしても歩み寄りは容易ではない。イランは制裁が解除されなければ、2月23日に国際原子力機関(IAEA)の査察を制限すると警告した。反米保守強硬派が最大勢力になっている国会で昨年末に成立した新法に沿った措置だ。ザリフ氏は会見で「イランは民主国家。法律には従わなければならない」と査察制限を強行する考えを示唆した。IAEAの査察が制限される事態となれば、核兵器保有の野望があると米欧に疑われてきたイランの核開発の全容が検証できなくなる恐れが出てくる。中東の緊張がさらに高まることが予想される。挑発が挑発を呼ぶ負のスパイラルを断ち切ることができるのか。米国とイランの対立を軸にした中東情勢の展開に目が離せない日々が続く。

3115チバQ:2021/03/23(火) 09:40:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3a7e13538eca4b184a493bac9af8b64d60fc222

米国防長官、アフガン電撃訪問 ガニ大統領と会談…暴力行為増に懸念
3/21(日) 22:45配信

 【シンガポール=森浩】アジア歴訪中のオースティン米国防長官は21日、予告なしでアフガニスタンの首都カブールを訪問し、ガニ大統領と会談した。バイデン政権幹部のアフガン訪問は初めて。アフガン大統領府によると、会談で両者はアフガンで暴力行為が増えている現状に懸念を表明し、解決策として永続的な和平の重要性を確認した。

 昨年2月の米国とイスラム原理主義勢力タリバンの和平合意に基づくアフガン駐留米軍の完全撤退期限が5月1日に迫る一方、アフガン政府とタリバンの戦闘は収束の兆しが見えない。

 バイデン政権は多国間協議を経て、アフガン政府とタリバンによる暫定政権樹立を模索している。一方、ガニ氏は自身が主導権を握りたい思惑から、暫定政権には消極的とされる。

 アフガン駐留米軍はトランプ前大統領が退任直前、約2500人にまで削減。駐留のきっかけとなった2001年の米中枢同時テロ以降、最小規模となった。

3116チバQ:2021/03/23(火) 20:39:50
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021032301089&amp;g=int&amp;utm_source=yahoo&amp;utm_medium=referral&amp;utm_campaign=link_back_auto
ネタニヤフ続投の是非問う イスラエルで総選挙
2021年03月23日18時40分

22日、エルサレムの商店街に繰り出し、デザートを食べるイスラエルのネタニヤフ首相(中央)(AFP時事)

 【イスタンブール時事】政局の混乱が続くイスラエルで23日、この2年間で4度目となる総選挙(国会定数120)の投票が行われた。これまでの選挙と同様、ネタニヤフ首相の続投の是非が焦点だ。即日開票され、24日中に大勢が判明する見通し。
 ネタニヤフ氏の右派政党リクードが第1党になることが確実視されるものの、獲得議席数は30前後にとどまる公算が大きい。宗教政党などを含めた親ネタニヤフ勢力全体でも、過半数を確保できるかは微妙だ。

3117チバQ:2021/03/24(水) 11:39:09


https://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/210319/wor21031922490022-n1.html?utm_source=yahoo%20news%20feed&amp;utm_medium=referral&amp;utm_campaign=related_link
イスラエルで23日に国会選 ネタニヤフ氏厳しい戦い
2021.3.19 22:49

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 【カイロ=佐藤貴生】イスラエルで23日、国会(一院制、定数120)選挙が行われる。過去2年間で4回目。右派政党リクードを率いるネタニヤフ首相が続投できるかが焦点だ。同氏は世界最速ペースで進む新型コロナウイルスのワクチン接種を実績としてアピールしているが、厳しい戦いを迫られている。結果はイランの核問題など中東の今後にも影響しそうだ。
 イスラエルの国会選では単独政党が半数を超えることはなく、首相は選挙後の連立協議で決まる。反ネタニヤフ勢力も過半数には届かないとみられ、政権が発足せず再び選挙となる可能性も指摘される。
 世論調査によると、リクードは第一党を維持しても6議席減の30議席にとどまる見通し。右派では汚職疑惑を抱えるネタニヤフ氏への反発が出ており、元内相がリクードを離党して結成した新党「新たな希望」が10〜11議席を獲得しそうだ。反ネタニヤフの中道政党「イェシュアティド」が18〜21議席でリクードを追う。
 リクードや、ユダヤ教の戒律に厳格な超正統派の政党など親ネタニヤフ勢力は約50議席。反ネタニヤフ勢力も約58議席にとどまると予想される。
 ネタニヤフ政権の下、イスラエルでは人口の6割近くが1回目の新型コロナワクチンの接種を受け、2回目の接種終了者も5割に迫る。政権は経済回復に向けて行動規制を徐々に緩和しつつある。だが、ネタニヤフ氏をめぐっては収賄罪などで公判が始まり、抗議デモも起きている。

 同政権に肩入れする政策を進めたトランプ前米政権と異なり、バイデン米政権はネタニヤフ氏が消極的なパレスチナ独立国家建設への支援を打ち出している。トランプ政権と違いイランとの対話も志向しており、次期首相が誰になるかはイスラエルの内政だけでなく、中東情勢を左右する。
 同国では2019年4月と9月に国会選が行われたが、いずれも連立協議が頓挫。昨年3月の選挙をへてネタニヤフ政権が発足したが、連立内部の対立で同年12月に国会が解散した。

3118チバQ:2021/03/24(水) 11:39:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/7710f0cfe8ea868e6f22546aaefb49c06a55d07e
イスラエル国会選、親首相派は過半数見通せず 連立協議が焦点に
3/24(水) 8:20配信



 【カイロ=佐藤貴生】イスラエルの国会(一院制、定数120)選挙は23日夜に投票が締め切られ、開票作業に入った。出口調査の結果ではネタニヤフ首相率いる右派政党リクードが第一党になる見通しだが、親ネタニヤフ勢力も反対勢力も政権発足に必要な過半数(61議席)の支持を得られるかは見通せず、開票終了後の連立協議がまとまるかが焦点となりそうだ。24日午前(日本時間同日午後)にも大勢が判明する。

 イスラエルでは左右両勢力が拮抗(きっこう)して安定した政権が成立せず、国会選は過去2年間で4回目。ネタニヤフ氏は世界最速ペースで新型コロナウイルスのワクチン接種を進めた実績をアピールしたが、収賄疑惑に対する抗議デモが起きるなど反発も出ていた。

 同国の有力紙ハーレツ(電子版)によると、出口調査の結果ではリクードは32議席を獲得し、続いて反ネタニヤフの中道政党「イェシュアティド」が17議席で第二党になる見込み。

 選挙前、右派ではリクードを離党した元内務相が新党を結成するなど親ネタニヤフの勢いが衰え、右派の支持層は分裂した。一方で、こうした右派の反ネタニヤフ勢力の中には中道・左派政党と連立を組むことを拒んでいる政党もある。このため、どちらの勢力も半数を超える支持が固められるかは微妙な情勢だ。

 イスラエルでは2019年4月と9月に国会選が行われたが、いずれも連立協議が頓挫。昨年3月の選挙をへてネタニヤフ政権が発足したが、連立内部の対立で同年12月に国会が解散した。

3119チバQ:2021/03/24(水) 11:40:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/a52279a6841eac49c72a035f04041792b58084fb

イスラエル国会選挙、与党「リクード」第1党濃厚…組閣に着手へ
3/24(水) 7:11配信
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 【エルサレム=工藤彩香】イスラエルで23日に投票が行われた国会選挙(定数120)は即日開票された。イスラエル公共放送は同日、出口調査の結果、ベンヤミン・ネタニヤフ首相が率いる与党の右派「リクード」が第1党を維持し、組閣に着手することが濃厚だと報じた。
 公共放送の出口調査に基づく予想では、リクードは30議席を獲得する見込みだ。反ネタニヤフ首相を掲げるヤイル・ラピド元財務相が党首の中道政党「イエシュ・アティド」が18議席で続き、リクードと連立を組んでいたベニー・ガンツ副首相兼国防相が率いる中道政党「青と白」は8議席にとどまる見通しだ。
 ネタニヤフ氏は出口調査の発表直後、自身のツイッターに「イスラエル国民に感謝する。私のリーダーシップの下で、リクードと右派に大勝利をもたらした」と書き込んだ。
 ただ、リクードとネタニヤフ氏を支持する宗教政党を含めた勢力は50議席超と、過半数の61議席にとどかない情勢だ。中道・左派勢力を中心とする「反ネタニヤフ派」は55議席を上回り、伯仲している。ネタニヤフ氏が首相を続投するためには、今後の他党との連立協議で過半数を確保できるかどうかが焦点となる。両陣営に属さない右派「ヤミナ」の動向が鍵を握りそうだ。

3120チバQ:2021/03/24(水) 21:50:22
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-210324X346.html
首相支持派の過半数困難=政局混乱で4度目総選挙―イスラエル
2021/03/24 17:56時事通信

 【イスタンブール時事】イスラエルで23日に投票が行われた2年間で4度目の総選挙(国会定数120)は24日、開票作業が進んだ。ネタニヤフ首相を支持する勢力が過半数を獲得して政局の混乱を収拾できるかが焦点だが、困難な状況となっている。過去3回と同様に明確な勝者がいない結果となりそうだ。

 地元メディアによると、開票率約90%の段階で、ネタニヤフ氏の右派政党リクードは30議席を獲得し、第1党となる。ネタニヤフ氏は「大きな勝利だ」と宣言した。

 ただ、リクードに宗教政党などを合わせた首相を支持する勢力全体では過半数を確保できない見通し。ネタニヤフ氏は今後、新政権樹立に向けて野党側の切り崩しを進めるとみられる。

 野党側は最も多い政党で17議席にとどまっており、リクードの優位を崩すことはできそうにない。過去3度の選挙でリクードと第1党の座を争った中道政党連合「青と白」が今回の選挙では分裂するなど、結束は大きく揺らいでいる。

 ネタニヤフ氏は選挙戦で、イスラエルで新型コロナウイルスのワクチン接種が世界最速のペースで進んだことを自身の実績としてアピールした。一方、野党側は汚職事件で起訴されたネタニヤフ氏の資質を問題視する論陣を張り、世論はネタニヤフ氏「支持」と「不支持」で割れた。

3121チバQ:2021/03/24(水) 21:51:38
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3338448.html
イスラエル総選挙、ネタニヤフ氏が勝利宣言も続投は不透明
2021/03/24 15:21AFPBB News

イスラエル総選挙、ネタニヤフ氏が勝利宣言も続投は不透明

イスラエルの与党リクードがエルサレムに置いた総選挙の選挙本部で、投票終了後に、幹部や夫人のサラ・ネタニヤフ氏(中央右)と共にステージに上った党首のベンヤミン・ネタニヤフ首相(中央、2021年3月24日撮影)。(c)menahem kahana / AFP

(AFPBB News)

【AFP=時事】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は23日、同日投開票の総選挙(国会定数120)で勝利宣言をした。ネタニヤフ氏は右派連立政権の樹立に意欲を見せているが、交渉は難航が予想される。

 ネタニヤフ氏は選挙戦で、世界最速ペースで新型コロナウイルスワクチン接種を進め、すでに人口約900万人のおよそ半数に接種を済ませた実績をアピールした。

 主要3テレビ局の出口調査によると、ネタニヤフ氏の右派与党リクードが30〜31議席を獲得して第1党になる見込み。

 リクードに近いタカ派や宗教政党も加えると、ネタニヤフ氏を支持する勢力が50議席以上を確保する可能性もある。

 ネタニヤフ氏が続投できるかどうかは、たもとを分かったナフタリ・ベネット前国防相との交渉次第となるが、同氏は、反ネタニヤフ勢力に加わる可能性も排除していない。

 ネタニヤフ氏は支持者を前に、予想される選挙結果は右派とリクードにとって大きな勝利だと述べ、「信条を同じくするすべての当選者に接触する。誰も排除しない」と語った。 【翻訳編集】AFPBB News

3122チバQ:2021/03/26(金) 23:03:05
首相支持勢力、過半数届かず=「中間派」対応焦点―イスラエル総選挙https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-210326X632.html
2021/03/26 18:52時事通信

 【イスタンブール時事】23日投票のイスラエル総選挙(国会定数120)の開票作業が25日に終了し、各党の議席が決まった。続投を目指すネタニヤフ首相は自身を支持する勢力での過半数確保を果たせなかった。政権発足に向け、態度を決めていない「中間派」を取り込むことができるかが今後の焦点となる。組閣に至らなければ政局混乱は続き、2019年4月以降で5度目となる総選挙が行われる可能性もある。

 開票結果によると、首相支持派は、第1党となったネタニヤフ氏の右派リクード(30議席)を中心に4党で52議席を獲得した。これに対し、反首相派はラピド元財務相率いる第2党の中道イェシュアティド(17議席)など7党で57議席。ネタニヤフ氏続投の是非を明言していないのが極右イエミナ(7議席)とアラブ系ラアム(4議席)の2党だ。

 リブリン大統領は今後、議席を獲得した各党の意見を聞いた上で首相候補を決め、組閣を指示する。ネタニヤフ氏が連立内閣の組閣を円滑に進めるには、与党側で過半数の61議席以上を確保する必要があり、中間派の協力が不可欠だ。

3123名無しさん:2021/03/31(水) 17:57:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/11c3a804249353d0b39a2974f7ad52592858cbf6
建物の名は「怨恨」 取り壊せない幅60センチの極薄ビルはなぜ建設されたのか
3/31(水) 7:30配信
クーリエ・ジャポン
レバノンの首都ベイルートには最も狭いところで幅60センチメートルという超極薄のビルがある。このビルにはアラビア語で「アル・バーサ」、英語では「ザ・グラッジ」、という「悪意」や「怨恨」を意味する物騒な通称が付けられているという──。

キッチンあり、居住可能
非営利団体「アラブ・スタディーズ・インスティテュート」が発行する電子メディア「ジャダリーヤ」は、この建物について調べたアーバンプランナーで建築家のサンドラ・リシャニのエッセイを掲載している。
エッセイによると、このビルは1954年に建設された。幅は最も狭いところでは60センチ、最も広いところでも4メートルだ。高さは約14メートルで、120平方メートルの海辺の細長い土地に建っている。

米メディア「インサイダー」は2020年3月、リシャニに取材。記事によると、その薄さにもかかわらず、この建物は完全に居住可能で、部屋、キッチン、窓、そして、地中海の海辺の景色を一望できるようになっているそうだ。

リシャニは取材に対し、「私はそこに住みたい! と思っています。とても直線的な配置です」と語っている。

また、このビルは今は空き家になっているが、過去にはさまざまな人が住んでおり「戦時中、この建物には売春宿があって、たくさんの難民がいたことを知っています」ともコメント。

だがしかし、なぜこのような建物が建築されてしまったのだろう。そしてなぜ、こんな通称が付けられたのか。

「都市伝説」が通称の由来
リシャニのエッセイや報道で、この建物に関する「都市伝説」が紹介されている。

ある兄弟、AとBが隣り合った土地を相続した。だが2人はこれらの土地をどう分けるか合意できなかった。

Bの土地の一部には道路が通ってしまっていたため細長だった。だが、せめてもの復讐にA側の土地から見えるはずだった海の景色を遮り、その価格を下げようとした。

この薄い建物は「2人の兄弟の怨恨を体現したもの」(リシャニ)だったのだ。

オーシャンビューを台無しにした“壁”としての「怨恨」ビルの役割について、リシャニは「100万ドルの眺望を遮っている」と記している。

取り壊せない理由は……??
リシャニのエッセイによると、現在の建築・区画整理法では、敷地は建築可能な面積よりも小さいため、たとえこのビルを取り壊しても、新たに建造物を建てることはできないそうだ。

所有者にとっては取り壊すより、現状のままにしておいた方が安く上がるため、「怨恨」は今もその土地にたたずんでいるという。

このエッセイはもともと2014年に掲載されたものだが、その後英紙「ガーディアン」などでも紹介され、最近では上記の「インサイダー」をはじめ、仏TV「フランス24」や英紙「デイリー・メール」でも取り上げられるなど、断続的に話題になり続けている。

こうした報道のおかげか、米メディア「アトラス・オブスキュラ」が由来と行き方を紹介するなど、ちょっとした観光スポットにもなっているようだ。
関連記事:香港の巨大スラム「九龍城砦」の亡霊は、なぜ今も人の心をとらえ続けるのか

COURRiER Japon

3124とはずがたり:2021/04/04(日) 17:57:54

凄いなあ

https://twitter.com/xruiztru/status/1378238159700557829
Xavi Ruiz
@xruiztru
Dubai.

1981 vs. 2016

3125チバQ:2021/04/04(日) 18:12:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/63b99bfd2e7c847d60d9000cc5e271dd0deca352
ヨルダン軍が前皇太子を軟禁 国王へ抗議扇動か、逮捕も
4/4(日) 7:49配信

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共同通信
ヨルダン元皇太子のハムザ王子=2009年6月、アンマン(ロイター=共同)

 【カイロ共同】中東ヨルダンの当局が、アブドラ国王の異母弟で前皇太子のハムザ王子に「国家の安全と安定を脅かす行動」を停止するよう通告し、王室の元高官ら数人を逮捕したことが3日、明らかになった。国営ペトラ通信が伝えた。国王への抗議活動を扇動しようとした疑いなどが持たれたもようで、英BBC放送によると、王子は軍の軟禁下に置かれた。

 王子はアブドラ国王が即位した1999年に皇太子に任命されたが、2004年に解任。その後、国王とは緊張関係にあったとされる。米紙ワシントン・ポストは、大規模な謀略が計画され、王族を含む20人近くが拘束されたと報じた。

3126チバQ:2021/04/05(月) 20:24:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac6b1a269d60be705f7a8e9bedba6836a66c11fd
ヨルダン前皇太子、自宅軟禁に 国王への謀略関与は否定
4/4(日) 15:56配信

AFP=時事
ヨルダンのハムザ・ビン・フセイン王子。アンマンで(2015年9月9日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】ヨルダンの前皇太子、ハムザ・ビン・フセイン(Hamzah bin Hussein)王子が3日、自宅軟禁下にあると明らかにした。異母兄のアブドラ・イブン・フセイン国王(King Abdullah II)に対する謀略への関与は一切否定している。

 英BBCが王子の弁護士から入手したとされる動画で王子は、自宅に軟禁され、警護が解かれ、インターネットと電話の回線が遮断されたと説明。多数の友人が拘束されたと明らかにした。

 だが、王子は謀略には関与していないと主張。統治の崩壊や汚職、過去15〜20年にわたり統治機構にまん延する、悪化の一途をたどる無能さに対する責任は自分にはないと述べた。

 またヨルダンの「政治体制」は「私的かつ経済的な権益や汚職の方が、国民1000万人の命や威厳、未来よりも大切」だと考えていると非難し、「残念ながらこの国は汚職や縁故主義、悪政に阻まれるようになり、希望が壊されたり失われたりしている」と語った。

 ハムザ王子は、故フセイン1世(King Hussein)と米国人の妻ヌール王妃(Queen Noor)の長男。異母兄のアブドラ国王と公式には良好な関係にあり、部族の指導者らと親密な関係を築いている。

 アブドラ国王は1999年、フセイン1世の遺言通りハムザ王子を皇太子に任命したが、2004年に解任し、代わりに自身の長男フセイン・ビン・アブドラ(Hussein bin Abdullah II)王子を任命した。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は中東で活動する情報機関高官の話として、ハムザ王子の自宅軟禁は、王室関係者いわく「複雑かつ大規模な策略」が発覚したことに続くものだと伝えた。

 米国務省のネッド・プライス(Ned Price)報道官は、米政府は同盟国ヨルダンでの動向を「注視している」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

3127チバQ:2021/04/05(月) 20:24:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ebd525bfbcc4285903fd709a7e63ef0f1f99e0f
ルダンで元皇太子ら約20人拘束 クーデター防止狙いか
4/4(日) 8:32配信

毎日新聞
ヨルダンのアブドラ国王=2020年12月、AP

 中東の親米国家ヨルダンで3日、アブドラ国王(59)の異母弟で元皇太子のハムザ王子(41)が、国家の不安定化を図ったとして「活動停止」を言い渡された。軍の発表をロイター通信が報じた。ハムザ王子と元閣僚、王族メンバーら計約20人が拘束されたとの報道もあり、宮廷クーデターを未然に防ぐ動きだった可能性がある。

 国王は2004年、後継者とされていたハムザ王子を皇太子から解任し、自身の王権を強化した。その後、王子は有力部族などの支持を取り付けようと活動し、国王の怒りを買ったとの説もある。ロイター通信によると、治安部隊が王子の家宅捜索に入った模様だ。

 王子の弁護士が英公共放送BBCへ送った動画メッセージでは、王子自身が自宅軟禁下に置かれたことを明かし、潔白を訴えると同時に現体制は「腐敗している」と英語で批判した。

 ヨルダンのハシム王家は、イスラム教の預言者ムハンマドの直系子孫とされる名門で、かつては聖地メッカを守る「太守」の地位を受け継いでいた。第一次大戦後にイラク、シリア、ヨルダンに王国を開いたが、現在はヨルダンでのみ君主制が続く。

 ヨルダンは米国と緊密な関係を保ち、西隣のイスラエルとも国交がある。王家は日本の皇室と交流を持ち、国王は親日家とされる。米国務省のプライス報道官は3日、王子の拘束に関連して「事態を注視し、ヨルダン政府とも連絡を取り合っている」とツイッターに投稿した。

 中東の君主国では、王族間の確執が表面化するケースが時々起きている。サウジアラビアでは15年のサルマン国王の即位後、異母弟など2人の皇太子が解任され、17年に実子のムハンマド皇太子が副皇太子から昇任した。その後、王族や閣僚ら約200人が拘束される事件があった。【カイロ真野森作】

3128チバQ:2021/04/05(月) 20:25:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/9dd361b4db74f03510e47f96939af001f87d6b96
ヨルダン政府、元皇太子を非難 国の「不安定化」を画策
4/5(月) 12:10配信

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CNN.co.jp
ヨルダン政府がアブドラ国王の異母弟で元皇太子のハムザ王子を批判

(CNN) 中東のヨルダン政府は、アブドラ国王の異母弟で元皇太子のハムザ王子が国の「不安定化」を画策したとして非難した。この動きは王室内での不和を浮き彫りにした。ハムザ王子はこの週末に軟禁を強いられていると明らかにしていた。

ヨルダンのサファディ副首相は4日、記者会見で、治安当局者がハムザ王子とその側近、外国勢力との間の通信を傍受したと述べた。そこでは、ヨルダンの安定や治安を弱体化させるとみられる計画が話し合われていた。

サファディ副首相はまた、ハムザ王子が将来的にヨルダンの人々を国に対抗するために動員しようとしていたと述べた。

しかし、ハムザ王子は3日、英BBCが入手した動画で、いかなる陰謀や不正な組織、外国が支援している集団にもかかわっていないと否定し、反政府の陰謀に関与しているとの申し立てをはねつけた。

ハムザ王子によれば、政府やアブドラ国王への批判に対する懸念から大部分の通信手段は遮断され、軟禁状態に置かれているという。

サファディ副首相によれば、今回の謀略に関連してすでに16人から18人が拘束された。サファディ副首相は、今回当局が拘束を決断した背景として、関与した人々が計画実行のタイミングについて協議を始めたからだったと述べた。

捜査は継続しているという。

国営ペトラ通信は3日、王族のメンバー1人と王立裁判所の元長官が「治安上の理由」により拘束されたと伝えていた。

ハムザ王子は当初、父親の後継者とみられていた。しかし、フセイン国王は1999年にがんで死去する前にアブドラ氏を後継者に指名した。ハムザ王子は国王となるには経験不足で若すぎるとみなされた。

アブドラ国王は1999年にハムザ王子を皇太子に指名したが、2004年に解任していた。

3129チバQ:2021/04/06(火) 10:50:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/3336472ab6842c1475d4011c775214f75409cdf1
ヨルダン前皇太子 軍の命令を「拒否」
4/6(火) 0:17配信

 中東ヨルダンのハムザ前皇太子や側近が国の不安定化を画策したとして、側近らが逮捕された事件で、前皇太子は5日に録音メッセージを公表し、国軍が命じた軟禁生活や外部との連絡遮断の措置に「従わない」と述べた。異母兄のアブドラ国王や指導層の批判を続ける意思を示したとみられる。

 政府はハムザ前皇太子の関係者が外国勢力と接触し、妻を出国させるため飛行機の手配を依頼したことを確認。国家不安定化計画への外国勢力の関与について捜査している。(カイロ 佐藤貴生)

3130チバQ:2021/04/08(木) 20:07:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa1b3db5bb4531abc5216cee231d1a54bd6ab7e0
ヨルダン国王「反乱は鎮圧」 前皇太子との確執で
4/8(木) 6:38配信

時事通信
ヨルダンのアブドラ国王=ヨルダン王室が3月23日提供、アンマン(AFP時事)

 【カイロ、ワシントン時事】ヨルダンのアブドラ国王は7日、「国家の安定を脅かす行動を取った」と批判された異母弟の前皇太子ハムザ王子について、「ショックと痛み、怒りは比類なかった」と語った。


 その上で「反乱は鎮圧された」と強調し、事態は沈静化したとの認識を示した。

 国王の国民向けメッセージを国営メディアが伝えた。表面化した王室の内紛に関し、国王が直接言及するのは初めて。

 国王は「過去数日の試練は国家の安定にとって最も危険ではなかったが、私にとっては最も痛みを伴うものだった」と振り返った。動画で自ら自宅軟禁下にあると主張したハムザ王子について、「現在は私の保護の下、家族と一緒に自分の宮殿にいる」と述べた。

 ヨルダン政府は、王子側が「邪悪な計画実行のため外国勢力と連絡を取っていた」と非難し、関係者を拘束。その後、王子が国王に忠誠を誓う文書が公表されていた。

 一方、バイデン米大統領は7日、アブドラ国王と電話会談し、米国や地域にとって国王のリーダーシップが重要だと強調した。ホワイトハウスが発表した。ヨルダンは中東の親米国で、国王への支持を明確にする狙いがあったとみられる。

 バイデン氏は記者団に、ヨルダン情勢を懸念していないと指摘。「国王には米国に友人がいると電話で伝えた」と語った。

3131チバQ:2021/04/19(月) 22:09:20
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2021041901001958.html
イスラエル、屋外でマスク不要に ワクチン効果、屋内は着用継続
2021/04/19 15:46共同通信

イスラエル、屋外でマスク不要に ワクチン効果、屋内は着用継続

エルサレムのカフェでマスクを着けずに談笑する女性ら=18日(共同)

(共同通信)

 【エルサレム共同】世界有数の速さで新型コロナウイルスのワクチン接種を進めるイスラエルで18日、感染者数の減少を受けて屋外でのマスク着用義務が撤廃された。市民生活には大きな変化。飲食店が3月に営業を本格化したこともあり、ワクチン効果でコロナ前の日常に戻りつつある。屋内では、マスク着用義務が継続する。

 エルサレムの路上ではこの日、多くの市民がマスクなしの生活を楽しんだ。会計士ミアさん(29)は「息苦しいマスクをしないでよい日常が戻ってきた。本当に長かった」と感無量の様子。友人とカフェのテラス席でビールを飲み談笑した。

3132とはずがたり:2021/04/19(月) 23:22:10

シリア、政府支配地域のみで5月に大統領選
https://www.afpbb.com/articles/-/3342836
2021年4月19日 20:00 発信地:ダマスカス/シリア [ シリア 中東・北アフリカ ]

【4月19日 AFP】シリア人民議会(国会)のハムーダ・サバーグ(Hamouda Sabbagh)議長は18日、来月26日に大統領選を実施すると発表した。内戦下で2度目の大統領選となるが、投票は政府支配地域のみで行われ、立候補に10年以上継続した国内居住実績が必要なことから、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の再選が確実とみられる。

 2011年3月に始まったシリア内戦では、これまでに38万8000人以上が死亡し、総人口の約半数が自宅からの避難を強いられた。政治的解決の兆しはまだ見えていない。


 反体制派のナスル・ハリリ(Nasr Hariri)氏は、来る大統領選を「茶番」だと批判した。欧米諸国も先月、「公正で自由」ではない選挙には反対すると警告していた。

 シリアでは、反体制派が最後の拠点とする北西部イドリブ(Idlib)県など、政府の支配の及ばない地域がまだかなりある。イドリブ県とその周辺には約290万人が暮らすが、その3分の2は国内の他の地域で戦禍を被り、逃げてきた人たちだ。これらの地域では、大統領選の投票は行われない。

 また、トルコ軍および親トルコ系武装勢力の支配下にある国境地域や、政府軍が進駐していない北部クルド人地域でも、投票はできない。

 投票できるのは、政府支配地域に住むシリア人と、在外シリア人のうち居住国のシリア大使館に登録している人だけだ。

 また、立候補するにはシリア国内で継続して10年以上の居住実績と、与党バース(Baath)党が支配する人民議会の議員35人以上の推薦が必要とされ、外国に逃れている反体制派の立候補は不可能となっている。(c)AFP/Maher AL MOUNES with Rouba EL HUSSEINI in Beirut

3133チバQ:2021/04/22(木) 19:28:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ca83b29a5dec6525c49344752c70ce3bb28c58a
中東情勢が緊迫 イスラエルにシリアのミサイル、応酬が続く恐れ
4/22(木) 17:50配信

毎日新聞
イスラエル国旗=同国で2019年5月

 イスラエル軍は22日未明、隣国シリアからミサイル攻撃があり、イスラエル南部ネゲブ砂漠に着弾したと発表した。発射されたのは地対空ミサイルで、イスラエルの航空機を狙ったが外れたとみられる。また、着弾地付近にはイスラエルのディモナ核施設もあるが、被害はなかったという。背景にはシリアを支援するイランの意向があるとみられ、イスラエル軍は同日、報復としてシリアのミサイル基地数カ所の攻撃に踏み切った。こうした応酬が今後も続く可能性があり、中東情勢は緊迫化している。


 イランを巡っては、米国の核合意復帰を検討するバイデン米政権とイラン政府の間接協議がウィーンで断続的に行われている。今月11日にはイラン中部ナタンツの核施設が攻撃されたが、これはイランの核の脅威を主張し、米・イランの歩み寄りに反対するイスラエルが仕掛けたとみられている。最近の「イスラエル対イラン・シリア」の攻撃の応酬には、こうした背景があるとみられる。

 今回、イスラエル側が「報復攻撃」したシリアへのミサイル攻撃について、国営シリア・アラブ通信は22日、首都ダマスカス近郊でシリアの防空システムが「多くを撃ち落とした」と伝えた。一方で4人の兵士が負傷し、基地も被害を受けたという。シリア側は、ミサイルはイスラエルが占領するシリア領ゴラン高原から発射されたと主張している。

 内戦中のシリアでは、アサド政権をイラン革命防衛隊やレバノンに拠点を置くイスラム教シーア派組織ヒズボラなどが支援。イスラエルはこれまでも、シリア領内にある両組織の基地などを空爆している。【エルサレム三木幸治、カイロ真野森作】

3134チバQ:2021/04/26(月) 11:40:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a8d6f2bc1b99f20f9a4a2ec9241bdbad2893316
米、アルメニア人迫害を「ジェノサイド」認定 トルコ猛反発、さらなる関係悪化必至
4/25(日) 16:37配信

 【ワシントン=大内清】バイデン米大統領は24日、声明を出し、第一次大戦中の1915年から17年にかけて多数のアルメニア人が死亡したオスマン帝国による迫害について、「ジェノサイド(民族大虐殺)」にあたるとの認識を示した。米政権がこれをジェノサイドと認定したのは初めて。トルコは強く反発しており、近年険悪化している米・トルコ関係がさらに悪化するのは必至だ。

 バイデン氏は声明で、「アルメニア人へのジェノサイドを記憶にとどめ、金輪際このような悲劇が起きないよう決意を新たにする」と述べた。この日は、106年前に迫害が始まったとされるアルメニア人への追悼記念日。

 オスマン帝国は第一次大戦中、少数派キリスト教徒のアルメニア人に強制移住を命じ、その過程で最大150万人が命を落としたといわれる。同大戦後に解体されたオスマン帝国の後身であるトルコは、約30万人のアルメニア人が死亡したとは認めているが、多くは飢餓などによるもので、組織的な虐殺ではないと主張。トルコのチャブシオール外相は24日、ツイッターで、「言葉によって歴史を変えたり、書き換えたりすることはできない」と反論した。

 バイデン政権は「人権外交」を標榜(ひょうぼう)しており、今回はその一環として、歴代政権が避けていたジェノサイド認定に踏み込んだ形だ。

 米国とトルコは、ともに北大西洋条約機構(NATO)の加盟国ながら、近年は関係が悪化。トルコは米国の反対を無視してロシア製地対空ミサイルS400を導入しており、ブリンケン米国務長官は今年3月のNATO外相会合で放棄するよう求めていた。

 一方で米国は、イラン問題やシリア内戦といった中東での外交課題では、域内での影響力を強めるトルコに協力を求めざるを得ない立場にある。

 バイデン氏は声明に先立つ23日、トルコのエルドアン大統領と電話会談した。米メディアによるとその際にジェノサイド認定をする考えを伝達したという。両者は6月のNATO首脳会議に合わせて首脳会談を行うことで合意しているが、歴史認識の問題でいっそうこじれた関係の修復につなげられるかは不透明だ。

3135チバQ:2021/04/26(月) 11:43:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/d87424d8d37de348e73392458aee35b02b6aeb62
アルメニア人迫害は「虐殺」 米大統領認定、トルコは反発
4/25(日) 1:15配信
 【ワシントン、イスタンブール時事】バイデン米大統領は24日、第1次大戦当時のオスマン帝国で起きたとされるアルメニア人迫害を「ジェノサイド(集団虐殺)」と認定した。


 帝国の後継国家トルコはジェノサイドを否定しており、声明に強く反発。共に北大西洋条約機構(NATO)加盟国でもある米トルコ関係の緊張は、避けられないとみられる。

 米公共ラジオ(NPR)などによると、今回のジェノサイド認定は、1981年にレーガン大統領がホロコースト(ユダヤ人大虐殺)に関する声明の中で「アルメニア人ジェノサイド」と表現して以来だという。

 バイデン氏は24日の「アルメニア人追悼記念日」に合わせて出した声明に「オスマン帝国時代のアルメニア人ジェノサイドで失われたすべての命を忘れない」と明記。居住地を追われ米国など全世界へ渡ったアルメニア人への敬意を示すとともに、「誰かを責めるためではなく、こうした出来事が繰り返されないことを確かなものにするため、痛みを直視し、歴史を認識する」と記した。

 声明に対し、トルコ政府は「完全に拒否する」(チャブシオール外相)と反発。駐トルコ米大使を外務省に呼んで抗議した。

 米当局者はロイター通信などに、声明はバイデン政権の人権重視姿勢を反映したものだと説明。米国は引き続きトルコを重要な同盟国と見なし、トルコとアルメニアの和解も後押しすると述べた。

 バイデン氏は23日、就任後初めてトルコのエルドアン大統領と電話会談を行い、6月のNATO首脳会議に合わせた首脳会談開催で合意。ロイターなどは、バイデン氏が電話会談でジェノサイド認定の意向を伝達したと報じていた。認定に先立ち首脳会談を申し合わせることで、関係の決定的悪化を避けたいとの意図もうかがえる。

 米国はトルコによるロシア製地対空ミサイル「S400」の購入に反対し、トランプ前政権が昨年12月に対トルコ制裁を発動した。一方、トルコは2016年のクーデター未遂事件に絡み、首謀者と見なす在米イスラム指導者ギュレン師の引き渡しを求めているが、米国が応じていないなど、両国関係は近年ぎくしゃくした状態が続いている。

3136とはずがたり:2021/04/28(水) 22:18:26
「アルメニア人虐殺」撤回要求=トルコ大統領、米に自省促す
https://news.livedoor.com/article/detail/20097043/
2021年4月27日 5時56分 時事通信社
トルコのエルドアン大統領=5日、アンカラ(AFP時事)
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 【イスタンブール時事】トルコのエルドアン大統領は26日、アンカラで演説し、バイデン米政権がオスマン帝国時代の「アルメニア人虐殺」を認定したことについて、トルコとの関係に「破壊的な影響をもたらす」と訴え、速やかに撤回するよう求めた。

 エルドアン氏は「鏡を見よ」と述べ、日本への原爆投下などの事例を指摘。虐殺の歴史に言及するなら、こうした事実についても「議論の対象になり得る」として、米国に自省を促した。

 ただ、6月に予定されるバイデン大統領との首脳会談で「新たな時代の扉を開く」と強調し、関係改善に努める意欲を示した。

3137チバQ:2021/04/30(金) 15:10:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8c395c932e7385ed35f526fa3f220bf39ad3294
パレスチナ選挙の延期発表 自治政府トップ、混乱必至
4/30(金) 9:49配信
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演説するパレスチナ自治政府のアッバス議長を映す飲食店の画面=29日、ヨルダン川西岸ラマラ(ロイター=共同)
 【エルサレム共同】5月22日に15年ぶりとなる評議会(議会)選の投開票が予定されているパレスチナで、自治政府トップのアッバス議長は30日、選挙を延期すると発表した。イスラム組織ハマスなどは予定通りの実施を求めており、混乱は必至とみられる。

 アッバス氏はテレビ演説し「(イスラエルが占領、併合する東エルサレムで)投票が保障されるまで評議会選を延期すると決定した」と語った。同氏は29日夜、ヨルダン川西岸ラマラでパレスチナ各政治勢力との会議を開催していた。

3138チバQ:2021/05/04(火) 03:51:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd80ff0763af906f7ee4edda8376d9c8d690f555

ビンラーディン殺害10年 アフガン再び「テロの温床」の恐れ
5/2(日) 15:34配信

 【ワシントン=黒瀬悦成】国際テロ組織アルカーイダの指導者、ウサマ・ビンラーディン容疑者が殺害されてから5月2日で10年を迎えた。バイデン米大統領は、同容疑者が首謀した米中枢同時テロから20年となる9月11日までにアフガニスタンから駐留米軍を完全撤収させると表明したが、米国内ではアフガンが再びアルカーイダなどによる対米テロの温床になりかねないとの懸念が強い。

 2001年の米中枢同時テロを受け、息子ブッシュ大統領(当時)はアフガンに潜伏していたビンラーディン容疑者の掃討と、アルカーイダに活動拠点を提供したイスラム原理主義勢力タリバンの壊滅に向け、アフガン進攻に踏み切った。

 続くオバマ大統領(同)は11年、パキスタン北部に隠れていたビンラーディン容疑者を米海軍特殊部隊の手によって殺害し、同時テロの報復を果たした。

 しかし、アフガンではタリバンが米国を後ろ盾とするアフガン政府を転覆させようとテロや軍事攻撃を執拗(しつよう)に展開。米軍はアフガン政府による治安維持の取り組みを支援するため、同国内に駐留を続けてきた。

 バイデン氏は4月28日の施政方針演説で米軍撤収に関し「米国はビンラーディンを裁きにかけた。アフガンでのアルカーイダの脅威も減衰させた」と述べ、アフガン駐留米軍の任務は果たされたと説明した。

 ただ、国防総省の情報機関、国防情報局(DIA)のベリエ長官は29日の上院軍事委員会の公聴会で「タリバンはアフガン政府に軍事的圧力を加え続ける。停戦や暴力の低減に応じる可能性は低い」と指摘。米軍撤収後はタリバンが再びアフガンの全土支配を目指して活動を活発化させる公算は非常に大きい。

 一方、アルカーイダは最高幹部を米軍によって次々と殺害されるなどして、その勢力は以前に比べ弱体化したものの、米軍のアフガン撤収を受けて再びタリバンと手を組み、再興を図る動きを強めつつある。

 実際、南アジアを拠点とするアルカーイダ構成員はCNNテレビとの単独取材(30日放送)で「アフガンやパキスタンを拠点とするタリバンとアルカーイダは関係を堅持している」と指摘し、「あらゆる戦線で米国と戦う」と強調した。

 トランプ前政権とタリバンが昨年2月に結んだ和平合意では「タリバンとアルカーイダとの絶縁」が米軍撤収の前提条件だった。

 単独取材での構成員の発言が事実とすれば、タリバンはアルカーイダと関係を解消する考えは毛頭なく、当初から米国を欺く意向だったことを意味する。

 米政治サイト「アクシオス」によると、ライス、クリントン両元国務長官は29日、下院外交委員会の非公開会合で駐留米軍の完全撤収に「懸念」を表明。ライス氏は、アフガンの治安悪化で「将来的に米軍の再投入が必要になるだろう」と予測したという。

3139チバQ:2021/05/04(火) 04:19:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/66505f7776152389c07bcffa724f3092a422a8ab

パレスチナ選挙延期 ハマス反発必至か 主流派ファタハ苦戦予想
4/30(金) 10:12配信
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パレスチナ自治政府のアッバス議長=AP
 パレスチナ自治政府のアッバス議長は4月29日、5月22日に15年ぶりに実施予定だった評議会(議会)選挙を延期すると発表した。アッバス氏は、イスラエルが占領・併合している東エルサレムでの投票が認められる見通しが立たないためだと主張。だが、実際はアッバス氏が率いる自治政府の主流派ファタハが、対立するイスラム組織ハマスに選挙で敗れる可能性が出てきたためとみられ、ハマスは反発している。

 「(東エルサレムでの)民主的権利の行使を諦めることはできない」。アッバス氏は29日夜のテレビ演説でこう強調し、選挙の延期を正当化した。一方、イスラエル政府は東エルサレムでの投票禁止について公式に言及していない。

 アッバス氏は1月、評議会選の15年ぶりの実施を決めた。背景には、トランプ米大統領(当時)の肩入れでイスラエルとアラブ諸国の関係改善が進み、パレスチナの孤立が深まったことがある。パレスチナはファタハが統治するヨルダン川西岸とイスラム組織ハマスが実効支配するガザ地区に分裂しているが、自治政府とハマスが選挙を通じて融和の努力を示し、国際社会の目をパレスチナ問題に再び向けさせる狙いがあった。

 だが、ファタハでは元治安担当国務相ダハラン氏系の会派と、イスラエルで服役するバルグーティ氏系の会派が離反。ファタハは3勢力に分裂し、このままでは選挙で、最高指導者ハニヤ氏が率いるハマスが勝利する可能性があった。

 選挙延期の発表を受け、ハマスは30日、「(選挙延期は)国民の合意に対するクーデターのようなものだ。パレスチナを一つの組織の手に委ねるべきではない」とファタハを痛烈に批判した。ハマスは今後も選挙実施を求めていく姿勢を示しており、既に数百人の市民が29日夜、ヨルダン川西岸ラマラなどで「選挙実施」を訴える抗議デモを起こしている。

 パレスチナ政策調査研究センターのハリル・シカキ代表は「パレスチナでは今後、ハマスの影響力が強化され、地域の緊張が高まるのは確実だ」と指摘する。

 一方、ハマスと敵対するイスラエルは、アッバス氏の統治が続くことを望んでおり、選挙の延期を歓迎しているとみられる。イスラエルのメディアは3月末、イスラエル総保安庁(シンベト)のトップがアッバス氏と会談し、選挙を中止するように警告したと報じていた。【エルサレム三木幸治】

3140チバ:2021/05/04(火) 23:16:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/bdd76091bcd6d16de1333e9dbc00ffa8bc4716d9
イスラム教行事に約1万人参加か、コロナ感染拡大懸念 パキスタン
5/4(火) 21:53配信

AFP=時事
パキスタン・ラホールで、預言者ムハンマドの養子アリを記念する行事に参加したイスラム教シーア派信徒ら(2021年5月4日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】パキスタン東部ラホール(Lahore)で4日、イスラム教シーア派(Shiite)の行事があり、当局の推計で8000〜1万人が参加した。密集して行進する参加者の多くがマスクを着けていなかった。隣国インドで、同様の祭りが感染爆発の要因になったとみられていることから、パキスタンでも感染拡大を懸念する声が上がっている。

 預言者ムハンマド(Prophet Mohammad)の養子アリ(Ali)を記念するこの行事に先立ち、連邦政府は大人数での集会を禁じる通告を出していたが、地元の宗教指導者らとの協議で同意が得られなかった。

 インドでは最近、何百万人もの巡礼者が集まるヒンズー教の大祭「クンブメーラ(Kumbh Mela)」など複数の祭事が開催され、過去最悪規模の感染爆発を引き起こしたとみられている。

 パキスタンは現在、流行第3波の抑え込みに苦慮している。累計感染者数は80万人以上、死者は1万8000人以上に上っている。新型ウイルスワクチン接種を済ませた人はわずかしかいない。【翻訳編集】 AFPBB News

3141チバQ:2021/05/05(水) 22:18:09
https://news.goo.ne.jp/article/ntv_news24/world/ntv_news24-867595.html現職ネタニヤフ首相が組閣断念 イスラエル
2021/05/05 21:46日テレNEWS24

今年3月に総選挙が行われた中東イスラエルで、現職のネタニヤフ首相が連立協議をまとめられず、組閣を断念しました。

イスラエルの総選挙では、ネタニヤフ首相が率いる右派政党「リクード」が第1党となりましたが、首相を支持する勢力を加えても過半数に届かず、連立協議が続いていました。しかし、過半数確保に向けた他党との協議はまとまらず、ネタニヤフ首相は4日、組閣を断念しました。

これを受けて、リブリン大統領が近く、最大野党「イェシュアティド」のラピド党首に組閣を指示するとみられています。ただ、地元メディアが「野党には“反ネタニヤフ”以外に共通点がない」と伝えるなど、連立協議は難航が予想されます。

イスラエルでは連立協議の失敗が相次ぎ、この2年で4度の総選挙が行われました。事態打開の見通しは立っておらず、5度目の総選挙に突入する可能性もあります。
イスラエル

3142チバQ:2021/05/06(木) 09:47:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f1be92b61f26fd0b405c730e68e1302c6301376
イスラエル大統領、野党指導者に組閣指示 ネタニヤフ首相の交渉不調
5/6(木) 8:13配信

5日、エルサレムのイスラエル大統領公邸に到着した中道イェシュアティドのラピド党首(AFP時事)
 【イスタンブール時事】イスラエルのリブリン大統領は5日、野党指導者のラピド元財務相に新たな連立政権発足に向けた組閣を指示した。

 3月の総選挙(国会定数120)で第1党となった右派リクード(30議席)のネタニヤフ首相による組閣の見通しが立たなくなったことを受けた措置。

 ラピド氏は、選挙で第2党となった中道イェシュアティド(17議席)の党首。ネタニヤフ氏の退陣を求める勢力を中心に、議員の過半数から支持を得られるかが焦点だ。ラピド氏による組閣交渉も不調に終われば、2019年4月以降で5度目となる総選挙が現実味を帯びる。

 リブリン氏は声明で「最初はラピド氏以外の誰かが率いる政府でも差し支えない」と表明。長期化した政局混乱への危機感から、首相が最長4年の任期の途中で交代する「輪番制」を採用してでも他党との連立合意を実現させるべきだという姿勢を示した。

3143チバQ:2021/05/06(木) 18:19:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/916098795149a6e3b34b542a9cf39a6009ae7e4c
イスラエル首相が組閣断念 連立不調、下野の可能性も
5/6(木) 11:15配信

軍人を追悼する式典で演説するイスラエルのネタニヤフ首相=エルサレムで2021年4月14日、AP
 イスラエルのネタニヤフ首相は4日、3月の総選挙を受けてリブリン大統領に指示されていた組閣を断念した。ネタニヤフ氏率いる右派政党リクードと他の右派、宗教勢力との連立が不調に終わったためで、リブリン氏は5日、中道政党イエシュアティドのラピド元財務相に改めて組閣を指示した。ラピド氏は右派、左派を含めた「大連立」を組む方針で、首相を通算15年務めたネタニヤフ氏が下野する可能性が出ている。

 ラピド氏には28日間の組閣期間が与えられるが、再び交渉がまとまらなければ、2019年4月から通算5度目となる総選挙が実施される可能性もある。

 「政府を早く作ることに全力を注ぎたい」。ラピド氏は5日、連立交渉への意欲を語った。ラピド氏はこれまで、首相でありながら汚職疑惑の裁判が進行しているネタニヤフ氏を厳しく非難してきた。元々、リクードとの連立を検討していた右派ヤミナを率いるベネット前国防相もラピド氏に同調。両者の協議で、ベネット氏とラピド氏が2年ずつ首相を務めることで合意しているとされる。リクードを離脱したサール元内相率いる右派・新たな希望や左派の労働党も大連立の「統一政府」を支持している。

 ネタニヤフ氏は右派勢力やユダヤ教政党のほか、アラブ人政党との連立を検討。だが、政党間の合意が得られず、ベネット氏らの取り込みにも失敗した。

 ネタニヤフ氏は5日、ラピド氏の連立構想を「危険な左派政府」につながると強く非難。ラピド氏に同調する右派政党を分裂させたい考えだ。【エルサレム三木幸治】

3144チバQ:2021/05/06(木) 18:19:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a57081acb927edd482864e927fe9a02894f0c13
イスラエル、野党が組閣交渉へ 首相が連立まとめられず
5/6(木) 10:49配信

新たに組閣交渉を任されたイスラエルの中道政党「イエシュ・アティド」のラピド党首=AP
 イスラエルのリブリン大統領は5日、3月のイスラエルの総選挙(定数120)で第2党となった中道の野党「イエシュ・アティド」のラピド党首に組閣交渉を委任した。第1党の右派「リクード」を率いるネタニヤフ首相が組閣を試みていたが、野党との連立交渉をまとめることができなかった。

 ラピド氏による組閣が不調に終われば、2019年4月以降で5度目となる総選挙の可能性が高まる。

 3月の総選挙では与野党が伯仲。リクード、イエシュ・アティドのいずれも過半数となる勢力を築けなかった。リブリン氏はまずネタニヤフ氏に連立交渉を委任したが、同氏は4日の交渉期限までに支持を集められなかった。

 これまでネタニヤフ氏の続投をめぐって政界が分裂し、2年間で4度の選挙が行われる異例の事態が続いている。ラピド氏は5日、「政治の機能不全が続いている。挙国一致内閣が必要だ」と呼びかけた。(エルサレム=清宮涼)
朝日新聞社

3145チバQ:2021/05/07(金) 23:56:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/298fcb00465830562ba9c57fa0dbf42261e5e140

「マスクなしで外出」「パブに鈴なりの人」 ワクチン接種進むイスラエルの現状
5/7(金) 21:00配信

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産経新聞
 新型コロナウイルスのワクチン接種が進んだ国では感染者が減少するなどの効果が出ている。中東のイスラエルでは、人口の半数がワクチン接種を完了。感染者が激減していることを受け、1年にわたる厳格なロックダウン(都市封鎖)が終わり、町には活気が戻っているという。1月にワクチンを接種した現地在住の50代の日本人女性に、「コロナ前」の日常生活が戻りつつあるイスラエルの現状について尋ねた。(大渡美咲)

【世界と比較】日本のワクチン接種率は?

■マスクなしで外出

 「ワクチン接種が加速してここ1カ月くらいで一気に感染者数が減りましたね」

 南部にある都市、アシュケロンで暮らす女性はイスラエルの近況についてそう話した。女性は昨年1月に2回のワクチン接種を行い、ワクチン接種済み証明「グリーンパスポート」もスマートフォンのアプリで受け取った。すでに人口の54%にあたる500万人が新型コロナウイルスワクチンの2回の接種を終えている。

 人口約900万人のイスラエルでは、これまでに80万人以上が新型コロナに感染し、6千人以上が死亡。厳しいロックダウンやソーシャルディスタンス(社会的距離の確保)規制が昨年から続いた。

 最も感染者が多かった1月は1日に1万人を超える日もあったが、ワクチン接種の加速とともに感染者も減り、4月は連日100人台と大幅に減少。2月から規制も段階的に解除され、屋外で義務付けられていたマスク着用は、4月18日からはマスクなしで外出が可能になった。

 女性は「マスクがないと空気の入り具合が全然違う。気温も高くなっているので、息苦しさや暑さがないのは快適」と話す。

 海岸沿いに多くの飲食店があるイスラエルでは、昨年は暗く、閑散としていたが、いまは店の明かりがともされ、多くの人でにぎわっているという。

 「ほぼ普通の生活に戻ってパブには人が鈴なりで食事している」といい、マスクなしでも利用できるオープンカフェにもたくさんの人の姿がみられたという。

■ワクチン接種に差

 オックスフォード大研究者らが各国での発表などを基に作成したデータベース「アワー・ワールド・イン・データ」によると、イスラエルでは、ワクチン接種を1回以上受けた人の割合は62・26%と世界でも群を抜いて多い。米は42・15%で、日本は1・64%と大幅に遅れている(4月26日時点)。

 IT大国でもあるイスラエルは、グリーンパス導入のほか、入国者に対する徹底したコロナ検査や追跡体制を構築。厳しいロックダウンや素早いワクチン接種など、多面的で徹底したコロナ対策が功を奏した。

 女性は1年あまり続いたコロナ禍での感染への不安や心配から解放され、ストレスが減ったと感じている。ただ、母国である日本のことが気がかりだ。

 日本では東京や大阪で3回目の緊急事態宣言が出された。女性は4月上旬に一時帰国を予定し、航空券も予約していたが、9月に延期。高齢の父親など家族に会いたとは思うが、日本の感染状況やワクチン接種の遅れを考えると当分は難しいと考える。

 「イスラエルでは流れ作業のようにワクチン接種をやったおかげで早かった部分もある。日本も柔軟に対応して、たくさんの人がワクチンを打てるようにしてほしい」と願っている。

3146チバQ:2021/05/08(土) 00:18:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1e98c1c1eac489d54ca2d5f9f6fb9b3c3e56738
橋本会長 IOC「別枠」ワクチン接種に理解求める 特権批判も「アスリートファースト」
5/7(金) 16:28配信


デイリースポーツ
橋本聖子会長

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)が7日、都内で定例会見を行った。国際オリンピック委員会(IOC)は6日、東京五輪・パラリンピックに参加する各国選手団に向け、米大手ファイザー社の新型コロナウイルスのワクチンを無償提供することを発表。日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は同日、日本選手団への接種を求めていく考えを示した。

 橋本会長はIOCのワクチン提供に「東京大会はワクチン接種を前提とせずに、安心安全な大会の準備に努めていたが、関係者の多くにワクチン接種されることで、より安心安全な大会に向けて一歩前進した」とし、感謝を述べた。

 日本ではワクチン接種に遅れが出る中、“五輪特権”との批判も出ているが、「多くの皆さんがまだ接種されていない中で、違和感を感じる方が多くいるのは理解している」とした上で「世界の選手団の多くが接種して日本に来るのは日本国民の安全安心に繋がる」と理解を求め、日本選手団についても「アスリートファーストの観点から進めていってもらいたい」と、接種を希望した。

3147チバQ:2021/05/11(火) 19:27:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d4a008391bda765190f4531dd78f0f27973eb67
イラン大統領選、立候補の受付開始 反米保守優勢の観測 
5/11(火) 19:15配信

産経新聞
 【カイロ=佐藤貴生】イランで11日、大統領選(6月18日投票)立候補者の登録受付が始まった。2017年の前回選で再選されたロウハニ大統領ら国際協調派は、トランプ前米政権が18年にイランとの核合意を離脱して経済制裁を再開したことで勢いが衰えており、反米の保守強硬派が優勢との見方も出ている。

 イランでは最高指導者ハメネイ師が国政全般の決定権を握り、大統領は行政の長に相当する。同国の英語衛星テレビ、プレスTVによると立候補の受付は15日まで。最高指導者の影響下にある「護憲評議会」が立候補者にふさわしいかどうか審査し、26〜27日に最終的な立候補者が決まる。

 米の制裁再開でイラン経済は低迷し、反米保守の牙城である革命防衛隊の発言力が強まっている。デフガン元国防相ら同隊出身者が出馬に意欲を示しているとの見方がある。

 2期目のロウハニ師は規定により次回選には出馬できない。同師と15年の核合意を締結に導き、大統領選の有力候補と目されてきたザリフ外相は出馬の意思はないと繰り返している。

 ロウハニ政権は4月、核合意をめぐる対立解消のためウィーンでバイデン米政権との間接協議を開始。イランは5月下旬をメドに国際原子力機関(IAEA)に認めてきた限定的な検証・監視活動を停止するとし、米国が制裁を解除するよう圧力をかけている。米欧と何らかの合意に達するか否かは、大統領選の行方にも影響を与えそうだ。

3148チバQ:2021/05/11(火) 20:29:07
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021051101094&amp;g=int
大統領選で出馬受け付け 反米強硬派優勢か―イラン
2021年05月11日17時54分

11日、テヘランで、イラン大統領選に向けた立候補受け付けを行う人々(AFP時事)
11日、テヘランで、イラン大統領選に向けた立候補受け付けを行う人々(AFP時事)


 【カイロ時事】イランで11日、ロウハニ大統領の任期満了に伴い6月18日に投開票される大統領選の立候補者受け付けが始まった。核合意をまとめるなど国際協調路線を志向した保守穏健派のロウハニ師に代わり、国際社会との対決も辞さない保守強硬派の優勢が伝えられており、結果次第ではイラン核開発や中東情勢を大きく左右することになる。


 受け付けは15日まで行われ、最高指導者ハメネイ師が任命した聖職者らでつくる「護憲評議会」の事前審査を経て、今月下旬に最終候補者が発表される。護憲評議会は反米の保守強硬派が主導しているため、穏健派や改革派と見なされる多数の候補者が失格となる可能性が高い。

3149チバQ:2021/05/12(水) 23:14:11
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor2105110028.html
イスラエルとハマス、双方とも妥協は困難か 国連など調停へ
2021/05/11 23:49産経新聞

イスラエルとハマス、双方とも妥協は困難か 国連など調停へ

(産経新聞)

 エルサレム旧市街のモスク(イスラム教礼拝所)で起きたイスラエル治安部隊とパレスチナ人の衝突はパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスを巻き込んだ戦闘に発展した。ロイター通信によると、国連やエジプトなどが停戦に向けて調停に乗り出したもようだが、イスラエルとハマスの間ではこれまでも大規模な軍事衝突が起きており、戦闘が拡大する可能性もある。(カイロ 佐藤貴生)

 米国が在イスラエル大使館を移転してから14日で3年。エルサレムはまたも対立の火種となった。衝突が起きた「アルアクサ・モスク」は旧市街のイスラム教第3の聖地にあり、信仰心が高まるラマダン(断食月)に入った4月中旬以降、周辺ではイスラム教徒のパレスチナ人と排他的なユダヤ人らの小競り合いが頻発していた。

 イスラエルのネタニヤフ政権は2014年夏、ユダヤ人少年3人が射殺体で見つかった事件を機にガザに侵攻、ハマスとの間で2千人以上が死亡する大規模な戦闘を展開した。今回も双方が敵対的な姿勢を崩さない可能性がある。

 右派与党リクードを率いるネタニヤフ氏は3月23日の国会選後、他党との連立協議が頓挫し、現在は中道・左派勢力が連立協議を進める。治安維持で妥協しない態度を誇示して求心力を取り戻す狙いがちらつく。

 一方、パレスチナでは5月22日に15年ぶりとなる評議会(議会)選挙が行われる予定だったが、自治政府のアッバス議長が4月末に延期を発表。自ら率いる主流派ファタハが分裂、支持基盤が弱体化したアッバス氏が敗北を避けたとの見方が広がり、ハマスはアッバス氏を批判していた。対イスラエル強硬派のハマスはパレスチナ人の間で根強い人気があるとされ、支持拡大のため戦闘継続に意欲をみせているとみられる。

 エジプトの政治評論家、ハサン・アブターレブ氏(65)は電話取材に「早期停戦は見通せない。イスラエルが東エルサレムのパレスチナ人の強制退去を推進すれば、新たなインティファーダ(反イスラエル闘争)に発展する可能性もある」との見方を示した。

3150チバQ:2021/05/12(水) 23:58:40
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021051201212&amp;g=int
交戦激化の一途 イスラエルとハマス、双方引かず
2021年05月12日21時33分


 【イスタンブール時事】パレスチナ自治区ガザやイスラエルで10日に始まった交戦は12日、激化の一途をたどった。国際社会ではイスラエルとガザを実効支配するイスラム組織ハマスの双方に自制を求める声が高まっているものの、いずれも譲歩しにくい事情を抱えており、早期に収拾できるかは不透明だ。

 現地からの報道によると、交戦発生後にガザでは子供ら53人、イスラエルでは民間人6人がそれぞれ死亡した。負傷者は軽傷を含め、双方とも数百人に達している。
 イスラエル軍はこれまでに、ハマスが使用していた13階建て住居ビルを丸ごと崩壊させるなど、ガザの武装組織に「極めて重い代償を払わせる」(ネタニヤフ首相)ための空爆作戦を展開。軍は声明で、ハマスの軍事、情報部門幹部らを殺害し、多くの関連施設を破壊したと戦果を強調した。
 一方のハマスなどは、12日までにロケット弾1000発以上を発射し、イスラエル軍の迎撃をすり抜けた多くがテルアビブ郊外など各地に着弾した。ただ、うち約200発はガザで爆発したとされ、ガザ側にも被害が出ている恐れがある。

3151とはずがたり:2021/05/14(金) 00:38:17
1993年 オスロ合意
1994年 カイロ協定
2005年 ガザ地区等撤退
2006年 ガザ侵攻
2007年 ハマースがガザ地区を武力で占拠
2008-09年 ガザ紛争 (2008年-2009年)
2014年 ガザ侵攻
2021年 ガザ空襲


ガザで65人、イスラエルで7人死亡 国連が「全面戦争」に警鐘
2021.05.13 Thu posted at 07:36 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35170637.html
イスラエル軍空爆で13階建てのビルが倒壊

(CNN) 近年最悪規模となったイスラエルとパレスチナの衝突は12日も収まる兆しがなく、パレスチナ自治区ガザ地区の保健当局によると、これまでに子ども16人を含む少なくとも65人が死亡、365人以上が負傷した。一方のイスラエルは、死者のうち少なくとも15人はガザ地区を実効支配するハマスの戦闘員だとしている。

国連のトール・ベネスランド中東和平特別調整官はツイッターで「直ちに攻撃をやめよ。事態は全面戦争に激化しつつある」と言及。「ガザでの戦争の代償は壊滅的なもので、一般の人々が代償を払っている。国連は平穏を取り戻すために全関係者と協力している」と述べ、暴力の即時停止を呼び掛けた。

イスラエル軍の12日の発表によると、ガザ地区の戦闘員は10日午後の衝突発生以来、イスラエルに向けロケット弾1000発以上を発射し、イスラエルの民間人200人以上が負傷した。緊急対応要員によると、ロケットが住宅に着弾して6歳の男児が死亡し、イスラエルで7人目の死者となったという。11日夜にはテルアビブに約130発のロケット弾が着弾し、イスラエルの主要国際空港であるベングリオン空港が閉鎖を余儀なくされた。

ロケット弾の多くはイスラエルの防空システム「アイアンドーム」によって迎撃されたものの、一部がテルアビブに着弾してバス1台が炎上、イスラエル人女性1人が死亡する事態となった。数千人が防空壕(ごう)で夜を過ごした。

イスラエル国防軍(IDF)によると、12日にはガザ地区からパレスチナの戦闘員が対戦車ミサイルを発射し、イスラエル兵1人が死亡、2人が負傷した。

一方、防空壕が少なく防空システムの存在しないガザ地区では、イスラエルの空爆によって複数の建物やアパートが損壊し、高層ビルが破壊される場面もあった。IDFによると、このビルはハマスが軍事情報や兵器研究の拠点として使っていたという。

ガザ地区保健当局の報道官は、イスラエルの空爆が続きガザの人々は「パニック状態」に陥っていると述べた。

イスラエル軍は、攻撃遂行時には民間人の犠牲者を最小限に抑えるため手を尽くしているとしている。

イスラエルの空爆でハマス幹部が死亡 再び多数のロケット弾攻撃
2021年5月13日
https://www.bbc.com/japanese/57096626

交戦激化の経緯

今回の攻撃の応酬は、東エルサレムで数週間にわたって、イスラエルとパレスチナの人々の間で緊張が高まっていたことが背景にある。イスラム教とユダヤ教の両方にとって聖地とされている場所で、衝突が起きていた。

イスラエルの警察によると、ユダヤ人とアラブ系市民が混住するイスラエルの地域で、12日夜に374人以上が拘束された。警官36人が負傷したという。

イスラエルのメディアは、同国各地でユダヤ人とアラブ系市民の両方が暴徒らに襲われていると報じた。

イスラエルは1967年の第3次中東戦争以来、東エルサレムを占領し、エルサレム全体を国の首都としている。しかし、国際社会の大半はこれを認めていない。

一方のパレスチナ自治政府は、東エルサレムが、将来建設する国家の首都になるとしている。

近年では、イスラエルとパレスチナが領有権を争う東エルサレムのシェイク・ジャラー地区で、イスラエル人入植者がパレスチナ人の住人に立ち退きを迫っていることから、双方の緊張が高まっている。

(英語記事 Rockets pound Israel after Gaza militants killed )

3152とはずがたり:2021/05/15(土) 02:16:50
アホの中山,易々と日本のアラブ人からの信用とかぶち壊して国益を損ねていくなあ

中山副大臣の投稿は「人種差別」
パレスチナ代表が猛反発
https://this.kiji.is/765851290638598144
2021/5/14 17:19 (JST)5/14 17:35 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社

 東京のパレスチナ常駐総代表部のシアム代表は14日、中山泰秀防衛副大臣がイスラエルとパレスチナの衝突を巡り「イスラエルにはテロリストから自国を守る権利がある」とツイッターに投稿したことについて「人種差別」と猛反発した。日本外国特派員協会(東京)で記者会見した。

 投稿についてシアム氏は「(イスラエルが主張する)自衛という名目で殺された多くのパレスチナ市民に対して無礼だ」と憤慨。「イスラエルの人種隔離政策や、今も続く民族浄化を支持していることにもなる」と失望感をあらわにし、より中立的な立場を取るよう中山氏に求めた。

3153チバQ:2021/05/15(土) 05:34:49
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021051400227&amp;g=int
イスラエル軍が地上攻撃 ガザの死者100人超―レバノンからはロケット弾
2021年05月14日08時12分

13日夜、パレスチナ自治区ガザからイスラエルに向けて発射されたロケット弾(EPA時事)
13日夜、パレスチナ自治区ガザからイスラエルに向けて発射されたロケット弾(EPA時事)


 【イスタンブール、ワシントン時事】イスラエル軍は14日未明(日本時間同日朝)、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザへの地上からの攻撃を開始した。これまでの作戦は空爆主体だったが、今後地上戦に突入していく可能性があり、さらなる犠牲拡大が懸念される状況だ。
イスラエル、ガザ地上侵攻検討か ハマスのロケット弾激化で

 イスラエル軍はツイッターで、ガザで空爆と共に「地上部隊が攻撃している」と発表した。ロイター通信によると、軍部隊はガザとの境界のイスラエル側から砲撃を加えた。
 ガザの保健省によると、イスラエルとの交戦に伴うガザでの死者は109人となった。このうち28人は子供という。イスラエル側では民間人ら7人が死亡している。
 一方、レバノンから発射されたロケット弾3発が13日夜、イスラエル北部の沿岸付近の海上に着弾した。イスラエルの中部や南部には10日以降、ガザから1500発以上のロケット弾が飛来しており、レバノンの武装組織がこれに乗じて発射した可能性が高い。


https://news.yahoo.co.jp/articles/9655196eea6d188469639fc05c7c9d5be113ec58
攻撃の応酬、死者50人超 イスラエル・パレスチナ 「全面戦争」の懸念
5/12(水) 21:36配信

産経新聞
イスラエルとパレスチナをめぐる主な動き

 【カイロ=佐藤貴生】イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの軍事衝突は12日も続き、イスラエル有力紙ハーレツによると、同国軍はガザにあるハマスの拠点など500カ所の標的を空爆。ハマスは衝突発生以降、イスラエルにロケット弾850発を発射した。ガザでは子供14人を含むパレスチナ人少なくとも48人が死亡、イスラエルでは6人が死亡した。

【写真】ガザ地区から発射されたロケット弾と、迎撃する防空システムの光跡

 双方の戦闘はガザでパレスチナ人ら2100人が死亡した2014年の交戦以来の規模。イスラエルのネタニヤフ首相が11日、ハマスなどに「非常に重い代償を支払わせる」と述べたのに対し、ハマスの指導者ハニヤ氏は「抵抗する用意はできている」と応じた。国連のベネスランド中東和平特別調整官は「全面戦争」に拡大しつつあるとして両者に自制を求めた。

 ガザでは11日、空爆を受けた高層ビルが倒壊し、ハマスはこれを受けてイスラエル西部の商都テルアビブなどに攻撃範囲を拡大した。同国軍は9割前後のロケット弾を迎撃したとしているが、家屋などの損害も出ている。各地でイスラム教徒のアラブ系住民による抗議デモが起き、当局はシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)が放火された中部ロッドに非常事態宣言を出した。

 交戦は10日、エルサレム旧市街のイスラム教礼拝所「アルアクサ・モスク」周辺でイスラエルの治安部隊と衝突したパレスチナ人330人超が負傷し、ハマスが報復にロケット弾を発射して本格化した。

3154チバQ:2021/05/16(日) 00:01:52
でーすーよーねー
実質暫定首相なのに、ここまでやれるって凄いよ
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor2105150020.html
イスラエル首相、求心力回復の兆し
2021/05/15 21:29産経新聞

 【カイロ=佐藤貴生】イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの軍事衝突を受け、イスラエルの政治状況がネタニヤフ首相に有利な情勢に傾いてきた。同氏を首相職から追い落とすために中道・左派勢力との連携を模索していたユダヤ人極右政党の党首が、国内のユダヤ人とアラブ系住民の衝突が深刻化したことで方針を転換し、挙国一致政権の樹立を求め始めたからだ。

 3月23日の国会(定数120)選挙ではネタニヤフ氏率いる右派政党リクードが第1党となり、まず同氏が連立協議を行ったが過半数の賛同が得られず失敗。続いて第2党の中道「イェシュアティド」のラピド党首が連立協議を進めている最中に、戦闘が始まった。

 ハマスの越境攻撃を引き金に息を吹き返したのが、治安維持に定評があるネタニヤフ氏だった。

 選挙で7議席を獲得した極右政党「イエミナ」のベネット党首は、ネタニヤフ氏と同じく対パレスチナ強硬派の代表格だが、収賄疑惑が浮上したネタニヤフ氏には協力しないとして今回の連立入りを拒んでいた。

 しかし、ベネット氏は13日、ユダヤ人とアラブ系の住民同士の衝突激化を受けて、右派だけでなく、中道・左派勢力との連立協議も中断すると表明した。

 イスラエル有力紙ハーレツによると、同氏は、国内の治安回復のためには軍部隊の投入などが欠かせないとして、挙国一致政権の樹立を主張し始めた。

 左右両派ともにイエミナの協力抜きには連立政権は発足できず、ベネット氏が事実上のキングメーカーだ。しかし左右両派の政策には大きな差があり、ベネット氏が主張する挙国一致政権発足の実現は難しいとの見方が大勢を占める。

 政権が発足しなければ2019年4月以降で5回目の国会選が行われる公算が大きくなり、ネタニヤフ氏は当面の間、首相にとどまる道が開ける。

 同氏はユダヤ人右派の支持を集めるためにパレスチナ人の抗議デモに厳しく対処し、ハマスへの攻撃姿勢もしばらく緩めない可能性が高い。

3155チバQ:2021/05/16(日) 00:04:27
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20210515-567-OYT1T50261.html
イスラエル衝突、ヨルダン川西岸全域に拡大…デモ200か所・11人死亡
2021/05/15 22:28読売新聞

イスラエル衝突、ヨルダン川西岸全域に拡大…デモ200か所・11人死亡

14日、ヨルダン川西岸ナブルス近郊で、パレスチナの旗を手にイスラエルの治安部隊と衝突する人々(AFP時事) 【読売新聞社】

(読売新聞)

 【エルサレム=工藤彩香】パレスチナ人とイスラエル治安部隊の衝突は14日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸全域に拡大し、自治政府によるとパレスチナ人11人が死亡、251人が負傷した。反イスラエル活動は隣国レバノンなどにも広がり、緊張は中東域内全体を動揺させつつある。

 西岸のデモはナブルスやヘブロンなど約200か所で起き、衝突に発展した。両市は、自治区ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスの支持者が多い。

 イスラエル軍などによると、レバノン南部では14日、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘員がイスラエル国境の柵を乗り越えようとしてイスラエル軍の砲撃を受け、死亡した。シリアからはロケット弾3発が発射された。

 10日に始まったイスラエルとハマスの衝突はこれまでガザと周辺が主戦場だった。ガザとイスラエルの各当局によると、累計の死者はガザ側で140人、イスラエル側で10人に上る。

 停戦を模索する米国のハディ・アムル国務次官補代理は14日、イスラエルに到着した。エジプトやカタールも停戦を求め、ハマスと接触している。

3156チバQ:2021/05/16(日) 14:56:20
https://www.sankei.com/world/news/210516/wor2105160013-n1.html
イラン大統領選 保守強硬派の実力者らが立候補届け出
2021.5.16 12:59国際中東・アフリカ

 【カイロ=佐藤貴生】イランで6月18日に行われる大統領選の立候補者登録が15日に締め切られ、反米の保守強硬派、ライシ司法府代表や穏健派のラリジャニ前国会議長らが届け出た。最高指導者ハメネイ師の影響下にある「護憲評議会」による候補者適格性の事前審査を経て、27日までに正式な立候補者が決まる予定。

 イランは2015年の核合意をめぐり、ウィーンで米国と間接協議を行っており、選挙は欧米との関係を方向づける大きな意味を持つ。イラン国内ではトランプ前米政権が核合意を離脱して制裁を全面再開したことなどから保守強硬派が勢いを増しており、順当にいけば同派の実力者ライシ師をラリジャニ氏ら穏健派が追う展開になりそうだ。

 ライシ師は高位のイスラム聖職者で、革命体制を強権で支える司法府でキャリアを積んできた。17年の前回選で穏健派のロウハニ現大統領に敗れたが、ハメネイ師の指名で19年に司法府トップの座に就いた。次期最高指導者の候補の一人とも目されてきた。

 ラリジャニ氏はかつて核開発問題で欧米との交渉を行った経験があり、核合意を締結したロウハニ師の政策を支持。08年から昨年まで国会議長を務めた。ほかにも反米の保守強硬派のアフマディネジャド前大統領らが立候補を届け出た。

3157チバQ:2021/05/16(日) 15:20:43
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210516/k10013033391000.html
イラン大統領選挙 保守強硬派や副大統領らが立候補を届け出
2021年5月16日 8時18分

来月投票が行われるイラン大統領選挙に向け、欧米との対話に否定的な保守強硬派のライシ司法府代表や、国際協調路線をとってきた現政権を支える副大統領らが立候補を届け出ました。今月28日から選挙戦がスタートする予定です。

イランでは来月18日に任期満了に伴う大統領選挙が予定され、それを前に今月11日から15日まで立候補の受け付けが行われました。

最終日の15日には、欧米との対話に否定的な保守強硬派のライシ司法府代表が立候補を届け出ました。

法学者でもあるライシ師は最高指導者ハメネイ師の信頼が厚いとされ、4年前の大統領選挙では当時の対立候補で国際協調路線をとってきたロウハニ大統領の経済政策を非難していました。

このほか、ロウハニ政権を支えてきたジャハンギリ第1副大統領、イラン議会の前議長で最高指導者の顧問であるラリジャニ氏、貧困層に人気があるアフマディネジャド前大統領などが立候補を届け出ました。

今後イスラム法学者などで作る「護憲評議会」による資格審査を経て最終的な候補者が決まり、今月28日から選挙戦がスタートする予定です。

イランでは長引くアメリカの制裁で経済が苦境に陥る中で現政権への批判も出ていて、今回の選挙戦では欧米など国際社会とどう向き合うかも1つの焦点となりそうです。

3158チバQ:2021/05/16(日) 15:24:03
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM1546X0V10C21A5000000/
保守強硬派は出馬を届け出たライシ司法府代表に支持を一本化する流れ
穏健派が期待したザリフ外相は出馬を見送った
アハマディネジャド元大統領は立候補を届け出たが、前回2017年選挙と同様に護憲評議会の審査で「失格」となる可能性が大きい。
同じ強硬派のラリジャニ前国会議長は立候補を届け出た。

3159チバQ:2021/05/16(日) 15:37:01
イラン大統領
1981 ハメネイ (保守派)
1985 ハメネイ (保守派)
1989 ラフサンジャーニー (保守派)
1993 ラフサンジャーニー (保守派)
1997 ハタミ(改革派)
2001 ハタミ(改革派)
2005 アフマディーネジャード(保守強硬派)
2009 アフマディーネジャード(保守強硬派)
2013 ロウハニ(穏健派)
2017 ロウハニ(穏健派)

3160チバQ:2021/05/17(月) 20:08:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/de9d11a93cb57d5fb6be4614f6afdd4fe7c04b60
イスラエル軍、外国メディアのビル破壊…ガザ一斉攻撃へ誤情報流した疑いも浮上
5/16(日) 21:20配信

読売新聞オンライン
15日、ガザで、イスラエル軍の空爆で倒壊したビル。米AP通信などが入居していた(AP)

 【エルサレム=工藤彩香】イスラエルが15日、パレスチナ自治区ガザ地区に行った空爆で、米AP通信などの報道機関が入居するビルを破壊した。陽動作戦のために外国メディアに誤情報を流した疑いも浮上し、国際社会の批判が一段と高まっている。

 イスラエル軍は15日、「ハマスの拠点がある」として、AP通信などが入居するビルを攻撃した。報道機関には事前に避難を呼びかけ、記者らに負傷者は出なかったものの、バイデン米大統領はこの件を踏まえ、15日の電話会談でベンヤミン・ネタニヤフ首相に懸念を示した。AP通信も声明を出し、「世界は、ガザで何が起きているのかを知ることができにくくなる」と抗議した。

 また、イスラエル軍は14日、ツイッターで「ガザで地上攻撃を行っている」と発表した。米紙ワシントン・ポストやニューヨーク・タイムズなどが「地上侵攻」と速報したが、実際は侵攻しておらず、軍が2時間後に情報を訂正した。

 イスラエル主要紙ハアレツは、軍が誤情報を流したのは、ハマスに地上侵攻を信じこませ、戦闘員が攻撃に使う地下トンネルに集まったところを一斉攻撃するためだったと分析する。

 実際、軍はガザ地区の約150か所に対し、40分間で約450発の爆弾を撃ち込み、地下トンネルの多くを破壊したとしている。

 外国メディアからの抗議を受け、軍は15日、文書で謝罪した。ただ、誤情報については「報道官の純粋なミス」と釈明した。

3161チバQ:2021/05/17(月) 22:44:29
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/meast/sankei-wor2105170016.html
アラブとの歴史的和解に水 イスラエル攻撃 イスラム諸国「組織的犯罪」と非難
2021/05/17 21:04産経新聞

 【カイロ=佐藤貴生】イスラム圏の56カ国とパレスチナで構成する「イスラム協力機構」(OIC)は16日、オンライン形式で会合を開き、パレスチナ自治区ガザへのイスラエルによる軍事攻撃はパレスチナ人に対する「組織的犯罪」だと非難した。イスラエルは昨年、一部のアラブ諸国と歴史的な和解に達し、中東の勢力図が一変するとの見方もあったが、イスラム原理主義組織ハマスとの軍事衝突の激化が関係改善の流れに水を差した格好だ。

 ロイター通信が伝えた。OICの会合では、イスラエルとの国交正常化で昨年合意したアラブ首長国連邦(UAE)の高官が「新たな段階の地域不安定化」を避けるため、「最高度の抑制」を要求した。

 UAEは、エルサレムのイスラム教聖地にあるモスク(礼拝所)周辺で10日にパレスチナ人とイスラエル治安部隊が衝突し、攻撃の発端となった事件についてもイスラエルに「深い懸念」を示していた。

 OIC会合後の声明では、サウジアラビアも聖地の尊厳を冒したとしてイスラエルを非難。サウジは近年、核開発を進めるイランに対抗するため、国交がないイスラエルと異例の接触を重ねていたとされる。バーレーンとイスラエルが昨年、国交正常化で合意した際には陰で和解を後押ししたともささやかれた。

 トルコのチャブシオール外相は会合で、イスラエルの戦争犯罪の責任を明確にすべきだとして国際刑事裁判所(ICC)が役割を果たすよう求めた。イスラエルは未加盟だが、ICCのベンスダ主任検察官は同国の協力なしでも捜査を進める意向を示している。

 トルコのエルドアン政権はイスラム世界の盟主を目指しており、パレスチナ人の権利保護を主張。イスラム教の聖地メッカがあるサウジとは2018年の反体制サウジ人記者殺害事件などで関係が冷え込んでいたが、チャブシオール氏が11日にサウジを訪問してファイサル外相と会談するなど関係改善に動いている。今回の軍事衝突を契機にアラブ諸国との融和を図る狙いもうかがえる。

イスラエル
ガザ
イスラム教
イスラム過激派

3162チバQ:2021/05/18(火) 00:19:31
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor2105170013.html
空爆下のガザ地区「住民標的、遺体が増え続けている」
2021/05/17 20:39産経新聞

空爆下のガザ地区「住民標的、遺体が増え続けている」

取材に応じたサベル・ガッサンさん(本人提供)

(産経新聞)

 イスラエルの軍事攻撃を受けるパレスチナ自治区ガザでは空爆や砲撃が昼夜を問わずに続いている。現地住民らがSNS(会員制交流サイト)などを通じて取材に応じ、恐怖と惨状を語った。

 「イスラエル軍は病院に通じる道路を破壊している。負傷者や病院で働く人たちの行く手をふさぐためだ」。サベル・ガッサンさん(29)が怒りを込めて語った。病院では薬などが不足しており、治療を受けられず死亡した人々の遺体が増えているという。

 ガッサンさんは、服飾や英語学習を通じて若者の就職を支援する会社を経営しているが、イスラエル軍の攻撃で破壊された。「会社が攻撃されたのは2019年に続いて2度目だ。住居など民間人の所有物が壊滅的な打撃を受けている」と非難した。

 女性のナディン・エマラさん(14)は14日、両親ら親族の多くが砲撃で死亡し、おばの家に身を寄せた。「私が見た限りで最もひどい空爆が行われている」というエマラさんは、親類の遺体を引き取ろうと病院に通う日々だ。「新型コロナウイルスの感染拡大よりもっと悲惨な状況を目の当たりにしている」

 イスラエルのネタニヤフ首相は、ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは住民を「人間の盾」にしていると批判した。だが、取材に応じたモハメド・べレムさん(30)が「イスラエルは子供を含む住民を標的にしている」と述べるなど、多くの人がネタニヤフ氏の説明を一蹴した。

 ガザはイスラエルの封鎖により外部との出入りが厳しく制限され、「天井がない世界最大の監獄」などと称されてきた。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、住民約200万人のうち140万人が難民で、電気が来るのは1日に数時間。95%は清潔な水を入手できない。

 度重なるイスラエルの攻撃で産業は壊滅的打撃を受け、失業率は50%超に達するとされる。これまでも自殺する若者が多いと指摘され、心的外傷後ストレス障害(PTSD)など精神的問題の拡大も懸念される。(カイロ 佐藤貴生)

3163チバQ:2021/05/18(火) 15:21:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/71053f25b25dd7c86080b086aae3f5c7f83a3738
見通し甘いハマス、代償払わされたガザ エジプト紙元特派員の展望
5/18(火) 13:04配信

毎日新聞
イスラエル軍の空爆で住宅が倒壊し、がれきの中で生存者を捜す消防隊員ら=パレスチナ自治区ガザ地区ガザ市で2021年5月16日午後0時55分、三木幸治撮影

 イスラエル軍とパレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの戦闘は終わりが見えない。背景と今後の展望について、エジプトの政府系紙アルアハラムの元ガザ特派員、アシュラフ・アブエルホウル編集長(58)に聞いた。【聞き手・カイロ真野森作】


 ◇ネタニヤフ首相には好機

 イスラエルのネタニヤフ首相にとって今回の攻撃は非常に良いタイミングとなった。3月の総選挙後、彼は組閣に失敗している。国民に対し、自身の強さとパレスチナの抵抗を止める能力があると証明するため、戦闘に踏み切った。勝利を収めれば、極右政党の支持を獲得して首相の地位を保持できるからだ。そうすれば(自身が裁判中の)汚職疑惑も振り切れるだろう。

 イスラエル軍は事前に攻撃目標を設定しており、今回の戦闘について準備を進めていた。ハマス側が最初にミサイル攻撃をするよう仕組んだ可能性もあり、(それに対する報復という形で)戦闘を開始した。ガザ周辺には地下壁を設けており、ハマス戦闘員が過去の戦闘時のようにトンネルで外へ逃れることはできない。イスラエル側はハマス幹部の居場所や武器庫、ミサイル発射場に関する情報も保有している。

 一方のハマスは、5月の自治政府の評議会(議会)選挙の延期が決定されて以降、パレスチナの市民に自らの存在をアピールしたいと考えていた。そして、自分たちがイスラエルの攻撃目標に到達できるミサイルを開発したと考え、攻撃を開始した。だが、イスラエル側は調査済みで(迎撃などの)対処の準備ができていた。

 一度に大量のミサイルを発射するハマスの新戦術も、ミサイル自体が(高性能ではない)単純なものであり、イスラエルに大きな打撃を与えるのには失敗した。ハマスはイスラエルの反撃は1〜2日間で終わると考えていたのではないか。戦闘が長期化した今、(死傷者が増えている)ガザ市民がその代償を払わされている。

 ◇変わらぬ米、状況を悪化

 状況をより悪化させているのは、米国のスタンスだ。米政府の対イスラエル政策は今年1月の政権交代後もほぼ変わっていない。バイデン政権は戦闘の激化を止めたいと装う一方、イスラエルに何の圧力もかけていない。停戦を目指すエジプトやカタール、国連の仲介努力は、米国のせいで現状では成果を得られていない。

 イスラエル軍はハマスのミサイル攻撃能力を粉砕するまで戦闘をやめないだろう。ただ、空爆によって地下トンネルなどの攻撃目標を一定程度は破壊しており、地上部隊の侵攻までは行わないと見ている。希望的観測だが、イスラエルは近日中には停戦を発表すると思う。

3164チバQ:2021/05/20(木) 22:50:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/32a88de10b852bd5a186b2a79625a4f3573f2bc2「残されたのは、おまえだけ」 ガザ空爆を生き延びた乳飲み子と父の絆
5/20(木) 12:21配信

(c)AFPBB News

【5月20日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の病院で、モハンマド・ハディディ(Mohammad al-Hadidi)さん(37)は、一人生き残った生後5か月の息子をあやしている──イスラエルの夜間の空爆によりハディディさんの妻と他の子どもたちは死亡した。

「この世で私に残されたのは、おまえだけ」とハディディさんは、オマルちゃんに語りかける。

 15日朝、オマルちゃんはがれきの中で発見された。亡くなった母親の腕に抱かれ、細い脚は3か所で骨折していた。

 この空爆で、ハディディさんの妻マハ・アブ・ハターブ(Maha Abu Hattab)さん(36)と6歳から13歳までの兄弟4人が命を落とした。

「みんな神様を探しに行ってしまった」とハディディさんは声をつまらせて泣いた。「すぐにみんなと会える。おまえと二人で。ああ神様、ずっとは待てません」

 ハディディさんは病室のベッドに座り、腕の中の息子の頬にキスをした。その顔は傷だらけで、茶色い巻き毛の下のまぶたは黒く腫れあがり、右脚はギプスで固定されていた。

■「お泊まりしたい」の電話が最後に

 15日の空爆はイスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」の終わりを祝う大祭「イード・アル・フィトル(Eid al-Fitr)」と重なった。

 前日の14日、オマルちゃんと4人の兄は母親に連れられて、ガザ市近郊のシャティ(Shati)難民キャンプに住むいとこを訪ねた。祭りの服を着て、おもちゃも持って行った。

「夕方、お泊まりしたいと電話をもらったので許可した」とハディディさんは振り返る。

 その後、一人で寝入ったが「突然、爆撃の音で目が覚めた」。

 隣人からの電話で、イスラエルのミサイルが妻と子どもらが滞在する建物に命中したことを知った。「必死に駆け付けたが、着いたときには、家はがれきの山だった。救助隊が遺体をがれきの中から収容していた」

 その家の妻と4人の子どもも命を落とした。

 ハディディさんが生き残った自分の息子を胸に抱きしめる映像は、ソーシャルメディアで広くシェアされた。

■「神様は私たちの運命を用意していた」

「他の息子はみな母乳で育ったが、オマルだけは生まれた日から拒んだ」と述べるハディディさん。「神様は私たちの運命を用意していた。私たちにはそれが分からなかった」

 交戦が始まった10日以降、イスラエルの空爆により、封鎖されたガザ地区では200人以上の命が奪われた。この中には、50人以上の子どもが含まれている。一方のイスラエル側も、パレスチナの武装グループによるロケット弾攻撃で10人以上が死亡している。

 ハディディさんは、イスラエルが子どもたちを狙い撃ちしていると述べ、非難する。「家から避難させる警告なしで爆撃を受けるなんて。あの子たちが何をしたというのだ」

 イスラエルは、ガザ地区を実効支配しているイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)などの武装戦闘員が攻撃対象だと主張する。

 しかし人権擁護団体は、人口200万の過密地帯で女性や子どもも殺害しているイスラエルの攻撃を糾弾する。

 ガザに本拠を置くメザン人権センター(Mezan Center for Human Rights)によると、前週からの空爆により住居341戸が破壊されている。

 空爆が続くなか、オマルちゃんが十分に回復したら家に連れて帰るとハディディさんは言う。「自分ひとりで、この子を育て上げる」

 映像は17日撮影。(c)AFPBB News

3165チバQ:2021/05/20(木) 22:51:08
https://www.afpbb.com/articles/-/3346652イスラエル二つの紛争、国内少数派アラブ系市民の不満
2021年5月18日 12:00 発信地:エルサレム/中東・アフリカ [ 中東・北アフリカ ]

【5月18日 AFP】彼らはパレスチナ系イスラエル人と自称しているが、イスラエルではアラブ人と呼ばれている。今回のイスラエルとパレスチナの衝突で再び注目を集めているのは、ユダヤ人国家の樹立後もそのまま自らの土地にとどまったパレスチナ人の子孫らだ。

 エルサレム(Jerusalem)での衝突が引き金となり、イスラエル軍による空爆や砲撃と、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)によるロケット弾の応酬が激化している。そうした中、イスラエルで少数派のアラブ系市民が持つ根深い不満が再燃している。


 公式統計によると、イスラエルのアラブ系市民は全人口の20%、約180万人。イスラム教徒とキリスト教徒が占める。

 ユダヤ人国家イスラエルが建国された1948年以降も自らの土地にとどまったパレスチナ人16万人の子孫は、選挙権を持ち、国会の120議席のうち12議席を握っている。だがイスラエル史上、アラブ系政党が連立政権に参加したことはない。

 またユダヤ系市民と違い、アラブ系市民は兵役には就かない。イスラエル国旗の下、3年間の兵役義務が法的に定められているアラブ系は、イスラム教シーア派(Shiite)の少数派ドルーズ(Druze)教徒13万人だけだ。

 国際人権団体「欧州地中海人権ネットワーク(Euro-Mediterranean Human Rights Network、EMHRN)」によると、貧困線を下回る暮らしをしている世帯はイスラエル全体では5分の1だが、アラブ系世帯では半数を占める。ユダヤ系と比べたアラブ系の失業率は、男性で2倍、女性で3倍だ。

 激しい議論の的となっている問題の一つは、イスラエル当局がアラブ系自治体の土地を没収して、世界各地からのユダヤ人入植者の居住地にしていることだ。

 またアラブ系自治体が受け取る開発のための公的資金は、ユダヤ系自治体よりもはるかに少なく、しかも開発計画もめったに許可されない。

 イスラエル最高裁は2000年7月、少数派のアラブ系市民は差別の犠牲者、とりわけ職業差別の犠牲者だと認める画期的判決を下した。

 今回のイスラエル・パレスチナ間の衝突はイスラエル国内にも波及し、アラブ系市民とユダヤ系市民が入り交じる各都市に飛び火している。

 北部の港湾都市ハイファ(Haifa)に住むアラブ系市民で活動家のマイド・カヤル(Majd Kayyal)さんはツイッター(Twitter)に「われわれは何十年も『パレスチナを!』、『ガザを!』、『アルアクサ(Al-Aqsa、イスラエルが併合した東エルサレムにあるモスク)を!』と叫んで抗議してきた。だが今回、初めて『ハイファを!』と叫んだ」と投稿した。

「ハイファは自らを守るために、そしてロッド(Lod)、ヤッファ(Jaffa)、ガザ、エルサレムを守るために立ち上がっている。これが団結のインティファーダ(反イスラエル闘争)だ」

 アラブ系市民が人口の40%を占める工業都市ロッドでは最近、32歳の父親が銃撃され死亡する事件が起きた。有力な容疑者として、ユダヤ民族主義者数人の名が挙がっている。

 イスラエルは今、二つの紛争に直面している。一つはガザ地区のパレスチナ武装勢力との交戦、もう一つは国内のアラブ系市民とユダヤ系市民の対立だ。(c)AFP

3166チバQ:2021/05/21(金) 08:15:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/725ef8d79bb8d7f89e6f9a15178aafcb1271ac4f
ハマスが戦闘能力誇示 ちらつくイランの影
5/19(水) 16:52配信

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産経新聞
イスラエルとパレスチナをめぐる主な動き

 イスラム原理主義組織ハマスは、実効支配するパレスチナ自治区ガザでロケット弾の製造拠点や地下トンネル網を建設し、イスラエルとの大規模交戦を準備してきたとみられている。同国との戦闘能力を誇示し、パレスチナ内部で求心力を高める狙いがうかがえ、ともにイスラエルと敵対するイスラム教シーア派大国、イランの影もちらつく。(カイロ 佐藤貴生)


■トンネル再構築

 イスラエルはハマスがガザを実効支配した2007年以降、自国の安全への直接の脅威だとして頻繁に空爆し、09年や14年には地上部隊を侵攻させた。ハマスは14年の交戦で打撃を受けたトンネルをガザ北部を中心に再び構築。イスラエル軍は「戦闘員の移動や潜伏、物資の隠匿」に使っていると主張している。

 トンネルはかつて、ガザに隣接するイスラエルやエジプトとの間を結び、物資供給に使われた。米メディアによると、ハマスはイランの「ファジル」、シリアの「M302」などのロケット弾を入手してきた。

 しかし、イスラエルはガザに流入する物資を厳しくチェックし、自国に通じるトンネル建設にも目を光らせる。エジプト側では原理主義勢力を敵視するシーシー現大統領が実権を握った13年以降、検問所での監視を強めたといわれる。

 監視強化を受け、ハマスがガザにロケット弾の製造施設を設けたとの見方が有力だ。先週にはイスラエルのほぼ全土を射程に収めるロケット弾「アヤーシ」の写真を公開。イランがハマスを技術支援し、訓練も行ったとの見方もある。ただ、物資流入への監視が強まる中、ハマスがどのように大量のロケット弾の部品を入手したかは不明だ。

■「内通者が攻撃目標の情報を提供」

 東京都区部の6割ほどの面積のガザには200万人が住む。ハマス幹部らは住宅密集地に居宅を構えて潜伏しているとされ、イスラエルは民間人の犠牲を省みずハマス幹部や戦闘員約160人を殺害。無人機による情勢把握に加え、地上のヒューミント(人的情報収集)の存在も指摘される。

 14年の戦闘をガザで取材した独立系通信社「ジャパンプレス」の藤原亮司氏(53)は電話取材に「ガザにはパレスチナ人の内通者が多数おり、イスラエル側にハマス幹部宅など攻撃目標の情報を提供し、空爆を誘導している」との見方を示す。また、「ガザの経済は破綻状態で、ハマスは住民への実績が残せていないから存在感を誇示する必要がある」と話した。

 戦闘開始以来、ヨルダン川西岸を統治するパレスチナ自治政府は停戦を呼び掛けているがハマスへの影響力は欠如。ハマスには、戦闘を通じて自治政府のアッバス議長の求心力をさらに低下させる狙いもある。

3167チバQ:2021/05/21(金) 08:16:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/36d49f5892a71239e240f35fd6e98450479995eb
ガザ停戦で合意 イスラエルとパレスチナ、交戦11日経て
5/21(金) 4:49配信
AFP=時事
パレスチナ自治区ガザ地区ガザ市からイスラエルに向け発射されたロケット弾(2021年5月20日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】(更新)イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の主要2武装組織は20日、同地区での11日ぶりの停戦に合意した。

 イスラエル首相府の発表によると、同国政府は治安閣議を開き、エジプトの仲介した「無条件」停戦を全会一致で承認。ガザ地区のイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)とイスラム過激派組織「イスラム聖戦(Islamic Jihad)」も、21日午前2時(日本時間同8時)からの停戦発効を認めた。イスラエル側の発表では、停戦発効時刻は明示されていない。

 イスラエルとパレスチナとの間の緊張関係は、聖地エルサレム(Jerusalem)での騒乱をきっかけに激化。5月10日以降、イスラエル軍によるガザ空爆と、ガザの武装組織によるイスラエルへのロケット弾攻撃が続いていた。【翻訳編集】 AFPBB News

3168チバQ:2021/05/21(金) 23:58:46
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/meast/sankei-wor2105210027.html
ガザ停戦仲介 中東の大国エジプトの際立つ貢献
2021/05/21 21:44産経新聞

 【カイロ=佐藤貴生】イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの停戦に貢献したエジプトは、バイデン米大統領もその努力を称賛するなど、中東の大国として久しぶりに存在感を示した。1979年にアラブ諸国で初めてイスラエルと平和条約を結んだ後もパレスチナ和平を求める立場を取り、ハマスなどパレスチナ側とパイプを維持してきたことが成果につながった。

 エジプトのシーシー大統領は21日未明、ツイッターへの投稿で、停戦は米国と協力してこぎつけたとしてバイデン氏に謝意を示した。

 シーシー政権は反体制派などを厳しく弾圧し、人権問題に敏感なバイデン政権との関係を懸念する向きもあったが、当面は良好な対米関係が築けると期待しているとみられる。

 ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザは、エジプト北東部シナイ半島と境界を接する。半島ではイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓う傘下組織が活動しており、シーシー政権は軍事衝突が始まった翌日の11日には調停に着手したとの観測が出た。交戦が長期化すれば自国の治安にも影響しかねないとの危機感がうかがえる。

 ハマスを「テロ組織」に指定している欧米には交渉の窓口がないことも、エジプトの役割を際立たせる結果となった。

 ハマス設立の母体となったのは、シーシー政権が敵視するエジプトの原理主義組織ムスリム同胞団だ。このため、同政権が発足した2014年以降、エジプトとハマスの関係は疎遠になったとされる。半面、ハマスとイスラエルの間で戦闘が起きるたびに調停に入り、粘り強く関係を築いてきたことも事実だ。安定的な停戦の実現に向けてもシーシー政権の影響力が一つのカギになりそうだ。

3169チバQ:2021/05/22(土) 00:05:49
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor2105210021.html
バイデン政権、パレスチナ問題深入り避けた「ステルス外交」 中東の影響力減衰も背景
2021/05/21 19:39産経新聞

 【ワシントン=大内清】イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの衝突をめぐる停戦調停で、バイデン米政権は表立った圧力を避け、慎重な関与に徹した。“ステルス外交”の背景には、政権が目指すイラン核合意への復帰という外交目標と、パレスチナ問題への深入りを避ける思惑、そして中東での米国の影響力の減退という3つの事情が絡まり合っている。

 バイデン政権高官は、ガザ情勢をめぐる米国の動きを「静かで集中的な外交」と形容してきた。強い口調で停戦を求めたり、要人による「シャトル外交」を展開したりするのではなく、舞台裏での調停に徹している-という意味だ。

 ホワイトハウスの発表では、バイデン大統領はイスラエルのネタニヤフ首相との17日の電話で、一般論として「停戦を支持」するにとどめた。19日の電話でも緊張緩和への「期待」を表明しただけだ。控えめともいえる態度の背景には、今後の中東外交をにらみ、ネタニヤフ氏との軋轢(あつれき)は避けたいとの判断がある。

 バイデン政権にとり当面の最優先課題は、トランプ前政権が一方的に離脱したイラン核合意への復帰だ。欧州や中露も参加する多国間の枠組みである核合意を修復することがイランの核開発抑止と中東安定化につながるとの認識がある。バイデン氏が掲げる「多国間外交」にも合致する。

 ガザでの戦闘の間、米・イランは核合意をめぐる間接協議を継続。仲介役である欧州連合(EU)欧州対外活動庁のモラ事務局次長は19日、「最終合意できると確信している」と、協議の前進を示唆している。

 その中で米国にとって重要なのは、核合意に反対し、時にはイラン攻撃も辞さない姿勢をみせてきたネタニヤフ政権の説得だ。

 ネタニヤフ政権にとってガザ攻撃は、イランの支援を受けるハマスへの正当な「自衛権の行使」だ。米国がイスラエルへの停戦圧力を強め、ネタニヤフ氏がバイデン氏への不信を強めれば、核合意をめぐる協議がこじれる可能性もある。

 一方で、かつては中東での最重要課題だったパレスチナとイスラエルの和平は解決の糸口さえ見えない状態だ。イスラエルの圧倒的優位は揺るがず、パレスチナ自治政府は極度の機能不全に陥って久しい。

 バイデン政権は、交渉による「2国家共存」を支持している。が、ガザの戦闘収束後に和平協議を再活性化させることには、「まずは両者の機運が高まらなくてはならない」(サキ大統領報道官)と及び腰だ。

 バイデン氏が副大統領を務めたオバマ政権は、和平協議進展に向けてイスラエルに占領地への入植活動凍結などを求めた結果、同国との関係が極度に冷え込んだ。バイデン政権はその轍(てつ)を踏まぬよう、当面は和平問題と距離をとる考えとみられる。

 米国はオバマ政権以降、「世界の警察官」の立場を否定し、中東関与を後退させた。2011年に中東で政権崩壊や内戦が相次いだ「アラブの春」後はパワーバランスが大きく変化し、ロシアやイラン、トルコなどが伸長。米国の影響力は相対的に低下した。

 バイデン政権は今回、各国への働きかけを主に「電話外交」で行った。要人派遣などの大々的な形をとらないのは、影響力の減退で成果が見通しにくくなっていたためともいえそうだ。

3170チバQ:2021/05/22(土) 00:10:52
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021052100423&amp;g=int
イスラエル、敵への打撃強調 ハマスも存在感―ガザ停戦の背景
2021年05月21日13時35分


 【イスタンブール時事】イスラエルと、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが停戦合意に達した。イスラエルは「敵への打撃」、ハマスは「パレスチナの抵抗運動としての存在感」を、それぞれ国民や住民に「成果」としてアピールできる状況になったことで、事態の収拾に動く判断を下した。
ガザ衝突、停戦で合意 イスラエルとハマス―死者240人超

 イスラエルは空爆を中心とする今回の作戦で「長期にわたる平穏をもたらし、ハマスの戦略能力を打ち砕くこと」(ガンツ国防相)を目標に掲げた。具体的にはハマス幹部らが入居するビルや住宅に攻撃を加えた上で、攻撃から逃れて潜伏するためにハマスがガザの地下に張り巡らせたトンネル網も破壊。指揮命令系統の無力化を図った。
 イスラエル軍はその一環として、15日には米AP通信など海外メディアの支局が入るビルについても「ハマスの情報部門の軍事関連物資があった」として空爆し、全壊させた。事前に入居者の退去を促したとはいえ、ハマス以外に被害が出ることもいとわない徹底的な攻撃で断固たる姿勢を内外に示した。
 ネタニヤフ首相は「(ハマスを)何年分も後退させたことに疑いはない」と強調している。
 一方のハマスは、イスラム教聖地があるエルサレムで4月中旬以降、イスラエル警官隊とパレスチナ住民の衝突が続いていたことを踏まえ、「エルサレムの聖地保護」を交戦の目的に挙げた。
 警官隊が聖地のモスクに突入し、イスラム教徒に衝撃を与えたエルサレムでの衝突をめぐっては、イスラエル国内のアラブ系市民や占領地ヨルダン川西岸のパレスチナ人も大規模な抗議行動を展開。ハマスの最高指導者ハニヤ氏は、こうした動きを「パレスチナ人が(イスラエルの支配からの)自由を求める結束した闘争」と称賛した。
 ハマスの政敵で、西岸の自治区を統治するアッバス自治政府議長がエルサレム問題について何ら行動を取れない中、ハマスはパレスチナ人社会で存在感を示した。一方、交戦が続けばさらなる打撃を受けるのは避けられないという差し迫った事情もあり、停戦に応じたとみられる。

3171チバQ:2021/05/22(土) 23:51:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/3445c82edb5a7203b8348a7c05422f392bbdc004
ハマス、戦力向上で支持拡大 議長に対抗、政治力強化か
5/22(土) 19:08配信

共同通信
パレスチナ自治区ガザで21日、イスラエルの空爆で破壊された建物の横を歩く人たち(ゲッティ=共同)

 【ガザ市共同】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスはイスラエル軍との戦闘で、ロケット弾の集中発射などで戦力向上を誇示し、パレスチナ全土で支持を広げた。パレスチナ自治政府のアッバス議長に対抗し、政治力強化を狙ったとの見方も浮上している。

 ハマスは11日間の戦闘で約4300発のロケット弾を発射。イスラエルメディアによると、約50日間で約4600発を発射した2014年の戦闘より頻度が増えた。1日の最大発射数も195発から480発に増加。同時集中発射でイスラエルの対空防衛を困難にし、無人機攻撃も実施した。

3172チバQ:2021/05/23(日) 12:18:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f05060233148b707be76be51bfe2fc0c64eaeda
荒廃ガザ、再建が急務 復興に「負の連鎖」壁
5/23(日) 7:11配信

時事通信
21日、停戦を受け、破壊されたパレスチナ自治区ガザの自宅に戻った少女(EPA時事)

 【イスタンブール時事】イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザは、停戦入りした21日までの11日間に及ぶイスラエル軍の攻撃で多くの建物やインフラが破壊され、荒廃が進んだ。

【図解】エルサレム旧市街とガザ

 家を失い避難を余儀なくされた人も多く、再建が急務だ。

 ただ、ガザではハマスが実効支配を開始した2007年以降、復興をめぐる「負の連鎖」が続いている。ハマスの「テロ」を理由とするイスラエルの攻撃で住民生活が荒廃し、住民支援のための国際社会の復興マネーで結果的にハマスが力をつけ、イスラエルが改めて攻撃を加えるという状況の繰り返しだ。07年にガザから駆逐されたパレスチナ自治政府に、ハマスを制御する力はない。

 今回の交戦ではガザで243人が死亡し、うち66人が子供だった。国連児童基金(ユニセフ)パレスチナ事務所のルシア・エルミ特別代表は「子供たちの多くは、安全であるべき家の中で殺されてしまった」と嘆き、交戦が繰り返される事態を防ぐにはイスラエルとパレスチナの恒久的な和平が必要だと訴えた。

 一方、自治政府のシュタイエ首相は21日、イスラエル軍がガザで「ジェノサイド(集団虐殺)を行った」として、イスラエルの首脳らを国際刑事裁判所(ICC)に訴える方針であることを明らかにした。

 国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、250棟以上の建物が破壊され、ほかにも多くが損壊した。学校などでの避難生活に追い込まれた住民は9万人を超え、停電や断水の影響も深刻という。

3173チバQ:2021/05/23(日) 23:54:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e0dbc6e77da9ae697ce65d28b5d6abb0fc50f7c
荒廃したガザ、生活再建へ 6000人以上が家失う
5/23(日) 18:56配信

AFP=時事
パレスチナ自治区ガザ市で、破壊された建物の横を歩くパレスチナ人女性(2021年5月22日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)では22日、住民たちが生活再建に向けて動き始めた。11日間にわたるイスラエルとの交戦により、貧困にあえぐ同地区では200人以上が死亡、6000人以上が家を失った。

 AFPの記者によると、エジプトの仲介で停戦が発効して翌日のこの日、ガザ地区では当局がテントやマットレスの配布を開始。パレスチナ通信(WAFA)は、エジプトの停戦監視団が22日にパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長と面会したと報じた。

 イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)が実効支配するガザ地区の再建に目が向けられる中、救助隊はがれきの中の生存者や遺体の捜索を続けた。住民は、自分たちに残されたものを確かめようとしていた。

 ハマス傘下の保健省によると、ガザ地区では10日以降、イスラエルの攻撃により子ども66人を含む248人が死亡し、負傷者は1900人を超えた。

 一方でイスラエル側では、警察によると、パレスチナの武装勢力によるロケット弾攻撃で子ども1人と兵士1人を含む12人が死亡。うち1人はインド人、2人はタイ人で、負傷者は357人前後としている。

 パレスチナの国連人道問題調整事務所(OCHA)のサラ・マスクロフト(Sarah Muscroft)代表は、激しい攻撃による「多大な損害」がガザ地区各地でみられると述べ、「6000人以上が家を失った」と報告した。

 OCHAによると、イスラエルの攻撃によりガザ地区では9万1000人が自宅からの避難を余儀なくされた。【翻訳編集】 AFPBB News

3174チバQ:2021/05/25(火) 21:24:50
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021052501166&amp;g=int
保守強硬派の優位鮮明に 穏健派は続々失格―イラン大統領選
2021年05月25日20時56分

イラン大統領選に出馬が認められたライシ司法府代表=15日、テヘラン(EPA時事)
イラン大統領選に出馬が認められたライシ司法府代表=15日、テヘラン(EPA時事)


 【カイロ時事】イラン内務省は25日、保守穏健派ロウハニ大統領の任期満了に伴う大統領選(6月18日投開票)の最終候補者を発表した。立候補者の資格審査を行う「護憲評議会」が出馬を認めたのは、保守強硬派重鎮のライシ司法府代表ら7人。ロウハニ政権を支えてきたジャハンギリ第1副大統領ら穏健派や改革派の候補は続々と失格になり、強硬派の勝利がほぼ確実な情勢となっている。

3175チバQ:2021/05/26(水) 11:10:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/393d50f5f43b6e912e04b11ee48ff9234a3a5ccc
無実の命が奪われた11日間 ガザ空爆、記者も震えた恐怖の夜
5/26(水) 7:00配信


毎日新聞
空爆で倒壊した商業施設を見つめる市民ら=パレスチナ自治区ガザ地区ガザ市で2021年5月21日午後4時55分、三木幸治撮影

 イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとの戦闘は21日、停戦が決まった。約11日間にわたった戦闘は、何をもたらしたのか。空爆下のガザに滞在した記者が見たのは、子供を含む無実の市民の命が奪われ、次々と破壊されていく街の姿だった。


 戦闘が始まったのは、10日午後6時過ぎ。エルサレムでユダヤ人とパレスチナ人の対立が激化するなか、「パレスチナの守護者」を自任するハマスが、エルサレム郊外にロケット弾を発射。すぐにイスラエル軍が報復し、ガザで空爆が始まった。

 イスラム教のラマダン(断食月)明けの祝祭を控え、にぎやかだったガザは一変する。空爆を避けるため、街からは人や車の姿が消えた。イスラエル軍は日中だけでなく、夜も絶え間なく空爆を実施。市民と共に記者も毎晩、恐怖と闘いながら過ごした。

 イスラエル軍は「ハマスと関係がある」と主張し、ガザのシンボルともいえる高層ビルや商業施設も破壊。目抜き通りは廃虚と化した。

 16日の空爆では住宅が倒壊し、子供を含む45人が死亡した。イスラエル軍は「ハマスの地下トンネルを狙った攻撃だった。(住宅の倒壊は)意図していない」と釈明したが、民間人の犠牲者は日に日に増えた。

 一方、ハマスもロケット弾をイスラエル側に多数発射し、無差別に人や建物を傷つけた。

 ロイター通信などによると、今回の戦闘でガザ側の死者は248人、イスラエル側の死者は13人に上った。また、国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、ガザ地区だけで1800軒以上の住宅が深刻な被害を受けたという。

 国際社会の支援を受け、ガザ側のインフラはこれから復旧作業が始まる。だが、悲惨な戦闘で人々に刻まれた心の傷は、いつ癒えるのだろうか。【パレスチナ自治区ガザ地区で三木幸治】

3176チバQ:2021/05/26(水) 17:53:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/52d145668d731e275b0ceac252819f658f5bd64e
イラン大統領選、6月に候補者7人で 反米候補が有力か
5/26(水) 17:00配信

朝日新聞デジタル
イラン大統領選で最有力候補のライシ司法長官=2021年1月1日、テヘラン、飯島健太撮影

 イラン内務省は25日、6月18日に投票される大統領選の候補者が7人に決まったと発表した。外交方針で対話重視の改革派・保守穏健派からは有力な候補が出られず、反米路線の保守強硬派が有利な状況だ。

 内務省によると、立候補を希望したのは男性552人、女性40人の計592人。最高指導者ハメネイ師の影響下にある護憲評議会が資格審査で最終候補を絞り込んだ。7人はいずれも男性。2期目の現職で保守穏健派のロハニ大統領は憲法の規定で立候補できない。

 最有力とみられるのは保守強硬派でイスラム法学者のライシ司法長官だ。ハメネイ師に近く、米欧との対話には否定的とされる。次期最高指導者の最有力候補でもあり、知名度は候補者の中で最も高い。

 2017年の前回大統領選に立候補したが、ロハニ大統領に敗北。19年、ハメネイ師の任命で司法長官に就任した。元閣僚や政治家の親族に対する汚職事件の捜査に力を入れ、国民の支持を集めてきた。大統領選では「汚職、貧困や差別の撲滅」を掲げる。

 地元紙が22日に報じた世論調査機関の調査結果によると、回答者の4割近くがライシ師を支持した。国会で多数を占める強硬派を中心に保守層の支持を固めている。

朝日新聞社

3177チバQ:2021/05/26(水) 18:11:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a1bb5d6ba713bbb9bf5f2b6cdc5bd80c65ec31c
イラン大統領選、反米ライシ師が優勢に 他有力候補、審査で失格
5/26(水) 17:09配信

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毎日新聞
エブラヒム・ライシ師=テヘランで2021年5月15日、AP

 6月18日投票のイラン大統領選の立候補者について、内務省は25日、聖職者で反米保守強硬派のエブラヒム・ライシ司法府代表(60)ら7人が事前審査を通過し、立候補資格を得たと発表した。国営イラン通信が伝えた。ラリジャニ前国会議長ら他の有力候補は軒並み失格となり、ライシ師が当選に近づいた格好だ。

 これにより、連続3選禁止のため出馬できない保守穏健派のロウハニ大統領の国際協調路線は、今後転換される可能性が高まった。イラン政府は現在、核合意を離脱した米国の合意復帰を目指し、ウィーンで米側と間接協議を続けている。仮に反米候補が当選した場合は交渉難航も予想され、米国は大統領選前に合意復帰を急ぐ可能性もある。

 資格審査を実施したのは最高指導者ハメネイ師の影響下にある「護憲評議会」で、立候補を届けた592人の中から7人に絞り込んだ。失格となったのは、保守穏健派と保守強硬派の中間的な立場のラリジャニ氏のほか、保守穏健派のジャハンギリ第1副大統領、ハメネイ師に批判的な保守強硬派のアフマディネジャド前大統領ら。女性候補も全員排除された。

 ライシ師以外で立候補が認められた6人はいずれも有力とはみなされていない。【カイロ真野森作】

3178チバQ:2021/05/26(水) 19:19:46
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-210526X099.html
シリアで大統領選=反体制派排除、アサド氏圧勝か
2021/05/26 17:42時事通信

 【イスタンブール時事】シリアで26日、内戦が始まった2011年以降で2度目となる大統領選の投票が行われた。14年の前回と同様、反体制派は選挙から閉め出されており、現職バッシャール・アサド氏の4選が確実な情勢。欧米諸国やトルコは、選挙は「自由でも公正でもない」(ブリンケン米国務長官)として正統性を認めない立場だ。

3179チバQ:2021/05/26(水) 20:42:26
https://www.sankei.com/article/20210526-MOXSYCE3OVK4ZLB4QOQ7CDM3II/
反米保守候補が最有力に イラン大統領選 核合意維持に障害も
2021/5/26 19:39
佐藤 貴生


【カイロ=佐藤貴生】6月18日投票のイラン大統領選で同国内務省は25日、反米保守強硬派の実力者であるライシ司法府代表ら7人が立候補資格を得たと発表した。穏健派の有力候補は失格となり、ライシ師が事実上の最有力候補。選挙戦は予定を前倒しして同日解禁され、保守強硬派が対米批判を強める公算が大きい。保守強硬派が勝利すれば、2015年のイラン核合意の維持がさらに困難になる可能性がある。

イランのメディアによると大統領選には592人が立候補し、最高指導者ハメネイ師の影響下にある「護憲評議会」が適性を審査して候補を絞り込んだ。穏健派の有力者ラリジャニ前国会議長のほか、保守強硬派のアハマディネジャド前大統領も失格となった。

3180チバQ:2021/05/26(水) 20:42:50
ライシ師は革命体制を強権で支える司法府でキャリアを積んだ。17年の前回選で穏健派のロウハニ現大統領に敗れたが、ハメネイ師の指名で19年に司法府トップに就任、同師の評価も高いといわれる。次期最高指導者の候補にも浮上しており、保守強硬派の牙城である革命防衛隊とも親密な関係にあるとされる。

イランのメディアによると、立候補資格を得た7人のうち5人が保守派で、票の分散を避けてライシ師に候補を一本化するとの観測もある。穏健派ではヘンマティ中央銀行総裁が出馬を認められた。


一方、核合意再建のため米国と間接協議を続けるロウハニ大統領は、イランの核開発を検証する国際原子力機関(IAEA)との限定的な協力が期限切れを迎えたのを受け、24日にIAEAとの協力を1カ月間延長した。米国が科した経済制裁の解除を実現し、穏健派の影響力を取り戻す狙いがうかがえる。

ただ、8月に任期が切れるロウハニ師の求心力低下は著しい。ライシ師は以前、制裁解除を当て込んだロウハニ師の核合意締結は失敗し、「貧富の差が拡大した」と批判していた。


このため、次期大統領がライシ師ら反米保守強硬派になれば核合意に背を向ける公算が大きく、「対米関係の改善は望めない」(エジプトの政治評論家アハメド・サイード氏)との見方が多い。敵対するイスラエルやアラブ諸国との摩擦により中東の不安定化が加速する恐れもある。


イランのイスラム教シーア派の指導層は選挙の投票率を体制信任の指標と位置づけているが、経済低迷や穏健派の有力候補が出馬を阻まれたことで投票率は下がるとの見方が出ている。

3181チバQ:2021/05/27(木) 21:12:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f593f6efd8a4162a20f708d635bbb17cd0386b5
シリア大統領選、アサド氏4選確実視 支配地域で「信任投票」
5/27(木) 19:25配信


毎日新聞
有権者に手を振るアサド大統領=ダマスカス近郊で2021年5月26日、AP

 内戦が続くシリアのアサド政権側の支配地域で26日、2014年以来の大統領選が実施された。3人の候補の争いだが、実態は4期目を目指すバッシャール・アサド大統領(55)の政治的正統性をアピールする「信任投票」で、アサド氏の圧勝が予想されている。父ハフェズ氏(00年死去)から半世紀に及ぶアサド家の長期支配は今後も続く見通しだ。任期は7年。

 選挙では最高憲法裁判所が候補者を事前審査し、アサド氏と、当選可能性の極めて低い2氏の計3人が出馬を認められた。

 11年の中東民主化要求運動「アラブの春」をきっかけに始まった内戦では、ロシアとイランの軍事支援を受けたアサド政権が国土の約7割のエリアで支配を固め、ほぼ勝利を収めている。ただ、トルコが支える反体制派やイスラム過激派は北西部イドリブ県に立てこもるほか、米国が支えるクルド人勢力は北東部一帯を支配する。

 国がほぼ3勢力に分裂した状況下で、融和に向けた政治対話は進んでいない。それでも、ロイター通信などによると、アサド氏は26日に首都ダマスカス近郊で投票を済ませた後、「シリアはもはや内戦状態にはない。国民は一つだ」と主張した。

 政権が支配する地域では戦闘はほぼ収まっているが、経済的結びつきが強い隣国レバノンの経済危機や米欧の制裁の影響で物価が高騰し、市民生活は厳しさを増している。ダマスカスの女性会社員アイーダさんは毎日新聞通信員の取材に「ロシアとイランが経済面でも援助してくれるよう期待している」と話した。

 一方、イドリブ県では26日、反アサド政権のデモがあった。参加した女性活動家のサルワさん(23)は電話取材に「選挙は表面だけの茶番。アサド氏は多くの人々を殺し、シリアをロシアに従属させた戦争犯罪者だ」と非難した。

 政権支配地域では、駐留ロシア軍が基地拡張を進めるなど影響力を増している。また、内戦当初は反体制派を支援していたサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)がアサド政権に接近する動きも見せている。【カイロ真野森作】

3182チバQ:2021/05/30(日) 13:27:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/88b38bc1b26c2396e0e7f3f231a8bcc92bcdb1e7
ロハニ師、異例の「苦情」 イラン大統領選で不満高まる
5/29(土) 17:00配信

朝日新聞デジタル
 6月18日投票のイラン大統領選をめぐり、最高指導者ハメネイ師は27日、候補者を7人に絞り込んだ護憲評議会の決定を支持すると表明した。ロハニ大統領が「苦情」を伝えるなど保守穏健派や改革派の間で不満が高まっており、沈静化を図った形だ。

 ハメネイ師はこの日、国会議員とのオンライン会合で「護憲評議会は果たすべき責任に基づき、必要なことを実行した。大統領選に登録した人たちに感謝したい」と述べ、有権者に投票を呼びかけた。

 大統領選では立候補を希望する592人が登録。護憲評議会が資格を審査した。

 護憲評議会は構成員12人のうち6人のイスラム法学者をハメネイ師が任命。他の6人は法律専門家で司法府の提案をもとに国会が信任する。司法長官はハメネイ師が任命するなど、評議会はハメネイ師の強い影響下にあるといえる。

 立候補が認められた7人には、ハメネイ師に近い保守強硬派のライシ司法長官、同じく強硬派のジャリリ元最高安全保障委員会事務局長、レザイ元革命防衛隊司令官らを含む。一方、ロハニ大統領と同じ保守穏健派のラリジャニ前国会議長や、改革派のジャハンギリ第1副大統領はいずれも失格になった。

朝日新聞社



3183チバQ:2021/05/31(月) 14:11:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/612e4ffa95daf8442ad964452a7aa35c473fdd81
イスラエル政権交代も 野党、連立協議で前進
5/31(月) 9:17配信

共同通信
30日、エルサレムにあるイスラエル議会で演説するネタニヤフ首相(UPI=共同)

 【エルサレム共同】政治混乱が続くイスラエルで、右派野党「ヤミナ」は30日、3月の総選挙を受けて中道野党「イェシュアティド」のラピド元財務相が樹立を目指す連立政権に加わる方針を発表した。野党側の連立協議が前進、国会で多数派となる公算が大きくなり、通算15年間首相を務めるネタニヤフ氏が退陣する可能性が出てきた。

 ただ、野党各党は「反ネタニヤフ首相」で結束するものの、政策の違いが大きい。ネタニヤフ氏はラピド氏の組閣期限の6月2日までに野党の切り崩しを狙っており、政権交代の成否は予断を許さない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/412a3167749bb0d8a1f530525c671dd409ae9d37
ネタニヤフ首相「世紀の詐欺だ」…退陣濃厚、野党連立政権が発足へ
5/31(月) 10:12配信

読売新聞オンライン
ネタニヤフ首相(ロイター)

 【エルサレム=工藤彩香】イスラエルの右派政党ヤミナのナフタリ・ベネット党首は30日、最大野党の中道イエシュ・アティド(ヤイル・ラピド党首)が主導する連立政権に参加すると発表した。連立協議は近くまとまる見通しで、ベンヤミン・ネタニヤフ首相が退陣し、政権交代が起きる可能性が濃厚となっている。

 ベネット氏は30日夜に記者会見を開き、国政の混乱を避けるため、「ラピド氏と共に、挙国一致内閣の形成に向けて全力を尽くす」と述べた。ベネット氏は13日には、イエシュ・アティドとの連立協議から離脱する意向を示していたが、方針を転換した。

 ラピド氏の組閣期限は6月2日に迫っており、組閣できなければ再選挙となる可能性もある。ラピド氏はこれまでの連立協議で労働党など野党3党の合意をすでに取り付けており、ヤミナの合流表明で新政権発足に大きく近づいた。

 ネタニヤフ氏は30日夜、記者会見を開き、右派のベネット氏が中道左派勢力に加わることを「世紀の詐欺だ」と批判した。

 3月の国会選挙では、ネタニヤフ氏が率いる与党の右派リクードが第1党を維持したが、ネタニヤフ氏は組閣に失敗。ラピド氏に組閣権限が移り、窮地に立たされている。

3184チバQ:2021/05/31(月) 21:48:57
https://www.asahi.com/articles/ASP506TGSP50UHBI00L.html
12年ぶり政権交代に現実味 イスラエル野党、交渉進む
エルサレム=清宮涼2021年5月31日 21時36分
 3月の総選挙を受けて組閣のための交渉が続いているイスラエルで、右派政党「ヤミナ」を率いるベネット元国防相が5月30日、反ネタニヤフ勢力の連立政権に加わることを明らかにした。野党側が連立交渉に成功すれば、2009年から政権を維持してきたネタニヤフ首相の退陣が現実味を帯びてくる。

 イスラエルでは3月23日の総選挙(定数120)で与野党が伯仲し、いずれも過半数となる勢力を築けなかった。ネタニヤフ氏が率いる右派「リクード」が第1党となったが、連立交渉に失敗。現在、第2党となった中道野党「イエシュ・アティド」のラピド党首が組閣に向けた交渉中で、6月2日に交渉期限を迎える。ベネット氏がイエシュ・アティドとの協力を明言したことで、反ネタニヤフを掲げる連立政権ができる見通しが高まっている。

 ネタニヤフ氏は30日、ベネット氏について「世紀の詐欺だ」と批判。連立交渉の切り崩しを図ろうとしている。

 イスラエルではこれまでネタニヤフ氏の続投をめぐって政界が分裂し、2年間で4度の選挙が行われる異例の事態が続いている。3月の総選挙ではリクードが30議席、イエシュ・アティドが17議席、ヤミナは7議席を獲得した。イエシュ・アティドの連立政権には、ガンツ国防相が主導する中道「青と白」や反ネタニヤフを掲げる右派「新たな希望」、左派政党なども参加する見通しだ。連立政権が成立すれば、ベネット氏とラピド氏が交代で首相を務めるとしている。

 AFP通信などによると、ヤミナの1人は反ネタニヤフの連立政権に加わることを拒否しており、期限まで交渉が続きそうだ。(エルサレム=清宮涼)

3185チバQ:2021/06/03(木) 08:09:59
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3349805.htmlイスラエル野党が連立合意 ネタニヤフ氏退陣へ
2021/06/03 05:46AFPBB News

イスラエル野党が連立合意 ネタニヤフ氏退陣へ

(左から)イスラエルの中道政党イェシュアティドのヤイル・ラピド党首、極右政党イエミナのナフタリ・ベネット党首、ベンヤミン・ネタニヤフ首相(2021年5月5日作成)。(c)various sources / AFP

(AFPBB News)

【AFP=時事】(更新)イスラエルの中道野党イェシュアティドのヤイル・ラピド党首は2日夜、大統領に対し、現職ベンヤミン・ネタニヤフ首相の退陣につながる連立政権の樹立で野党勢力が合意したと伝達した。

 イェシュアティドは午後11時59分(日本時間3日午前5時59分)の組閣期限直前に行った発表で、ラピド党首が大統領に対し「組閣成功」を報告したと明らかにした。議会の承認を得られれば、同国史上最長の連続12年にわたり首相を務めてきたネタニヤフ氏は政権を失うこととなる。

 新政権では、極右政党イエミナを率いるナフタリ・ベネット前国防相がまず2年間にわたり首相を務め、その後ラピド氏と交代する。 【翻訳編集】AFPBB News

3186チバQ:2021/06/03(木) 08:10:37
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-210603X940.html
野党勢力が連立合意=首相は「輪番」―ネタニヤフ陣営は抵抗・イスラエル
2021/06/03 07:56時事通信

 【イスタンブール時事】イスラエルの中道政党イェシュアティドなど野党勢力の8党は2日夜(日本時間3日未明)、3月の総選挙を受けた新たな連立政権樹立で合意した。汚職問題を抱えるネタニヤフ首相の続投に反対する各党が、政策の違いを脇に置いて結束した形。これまで連続12年、通算15年にわたって首相を務めたネタニヤフ氏が退陣すれば、イスラエル政治は大きな転換点を迎える。

 リブリン大統領は5月5日、イェシュアティド党首のラピド元財務相に組閣を指示。6月2日がその期限に設定され、ぎりぎりのタイミングだった。最長で4年の任期となる首相については、当初2年間は極右ヤミナ党首のベネット前国防相が務め、その後、ラピド氏に交代する「輪番制」を採用する。

 ラピド氏は合意後、リブリン氏への報告で「すべてのイスラエル市民に尽くす」と強調。リブリン氏は祝意を伝え、新政権の速やかな発足が必要だという考えを示した。

 国会での新政権閣僚の承認と就任宣誓は来週以降となる見通し。ネタニヤフ氏が発足を阻止するため、野党側の一部に翻意を促して切り崩しを図る可能性も残されている。現地メディアによれば、ネタニヤフ氏の支持者の一部が特定の野党政治家を脅迫するなど、政権交代に抵抗する活動を激化させている。

 イスラエルでは政局の混乱が続き、2019年4月以降で4度目となる総選挙(国会定数120)が今年3月に行われた。ネタニヤフ氏が率いる右派リクード(30議席)が第1党となったが、汚職疑惑の裁判が進んでいるネタニヤフ氏は過半数の議員から支持を得られず、組閣に失敗した。

 これを受け、第2党イェシュアティド(17議席)のラピド氏が野党勢力の糾合を図り、ほかの7党(計45議席)の協力を得て過半数を確保した。

3187チバQ:2021/06/03(木) 11:55:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/88f55b12c808be001e10a6c396170741944666e0
イスラエル「身内の反乱」が致命傷に ネタニヤフ首相
6/3(木) 9:19配信

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産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】退任する見通しとなったイスラエルのネタニヤフ首相は、イランやパレスチナへの強硬姿勢で治安に敏感なユダヤ人右派の支持を獲得し、長期政権を築いた。首相在任期間は通算15年に達し、建国の父であるベングリオン初代首相を超えて同国史上最長となった。しかし、ここ数年は強引な政治手法や収賄疑惑などで求心力が衰え、最後は右派政治家による「身内の反乱」にとどめを刺された。

「世紀の詐欺行為だ」。極右政党「ヤミナ」党首のベネット元国防相が中道・左派との連携を表明した5月30日、ネタニヤフ氏はこう述べて非難した。イスラエル政界の「王」とまで称された同氏が追い詰められた瞬間だった。

ネタニヤフ政権は5月中旬、イスラム原理主義組織ハマスとの軍事衝突で、ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザに激しい空爆を行った。国際的な非難に対し、ネタニヤフ氏は「自衛権」を盾に正当性を強調。得意分野の治安維持で妥協しない姿勢を示すことで、自身の元を離れた右派の盟友を引き戻す狙いもあったようだ。

実際、ネタニヤフ政権で国防相などを務めたベネット氏はハマスとの戦闘開始後、中道・左派との連立交渉を一時中断し、ネタニヤフ氏を含む挙国一致政権の樹立に傾いたとされる。

しかし、衝突が11日間で収束して停戦合意が維持されたこともあり、ベネット氏はネタニヤフ氏とたもとを分かつことを決断。2日にまとまった野党の連立合意にはベネット氏のほかリーベルマン元国防相、サール元内相というネタニヤフ政権の閣僚経験者2人も名を連ねた。

3人が率いる右派3政党は、3月下旬の国会選(定数120)で計20議席を獲得した。離反が右派の票の分散につながり、ネタニヤフ氏を窮地に追い込んだ格好だ。

離反の一因となったのが、ネタニヤフ氏に浮上した腐敗疑惑だった。イスラエル検察は2019年11月、通信大手企業に政策面で便宜を図る見返りに好意的な報道を行うよう求めたなどとして、同氏を収賄や詐欺、背任の罪で起訴。公判も始まり、同氏の退陣を求めるデモが相次いだ。

ネタニヤフ氏は首相在任中は訴追されないとの法律の制定を目指してきたとされるが、野党に転じることで実現は困難になりそうだ。

■イスラエル野党、連立樹立で合意 首相退任の見通し

3188チバQ:2021/06/03(木) 18:40:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/635057b912e2927df39a8d6cfb646b7a168a23b1
イスラエル 連立政権樹立で最終合意 ネタニヤフ氏は退陣濃厚
6/3(木) 5:53配信

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毎日新聞
イスラエルのネタニヤフ首相=エルサレムで2021年2月16日、AP

 イスラエルで野党の中道政党「イェシュアティド」を率いるラピド元財務相は2日夜、3月のイスラエル国会(1院制、定数120)議員選挙を受けた連立交渉で、他の右派、左派政党などと連立政権を樹立することで最終合意し、リブリン大統領に報告した。ネタニヤフ首相が率いる右派与党「リクード」は参加していない。国会の承認を経て新内閣が発足すれば、イスラエル史上最長の通算15年間首相を務めたネタニヤフ氏が退陣することになる。

 新首相には、連立交渉の鍵を握っていた右派政党「ヤミナ」のベネット前国防相が就任する見通し。約2年後にラピド氏に交代する。

 新政権は8党による連立となる。「反ネタニヤフ」で一致しているものの、中東和平など主要政策を巡る違いは大きい。当面は、新型コロナウイルスで影響を受けた経済対策など内政に重点を置くとみられる。

 ラピド氏は2日夜、ツイッターに「(新政権は)全てのイスラエル市民のために働く」と投稿した。

 政治混乱が続くイスラエルでは、3月に2019年以降で4度目となる総選挙が実施され、リクードが第1党を維持した。だがネタニヤフ氏は組閣に失敗し、リブリン大統領は5月5日に第2党のイェシュアティドを率いるラピド氏に組閣を指示した。

 ラピド氏はネタニヤフ氏の排除に乗り出し、既に連立参加に合意していた左派に加え、右派を含めた「大連立」を模索。ヤミナのベネット氏が5月30日、連立への参加を表明したことで、大連立政権の構想が一気に具体化した。人口の2割を占める少数派アラブ系のイスラム政党「ラアム」も史上初となる政権入りを決めたと報じられている。【エルサレム三木幸治】

3189チバQ:2021/06/04(金) 10:19:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/7bb57d33038c2764eef0861b29635d996314faba
野党、「輪番」連立で合意 ネタニヤフ陣営は抵抗 イスラエル
6/3(木) 20:33配信

時事通信
イスラエルの極右ヤミナ党首のベネット前国防相=2日、エルサレム(EPA時事)

 【イスタンブール時事】イスラエルの中道政党イェシュアティドなど野党勢力8党は2日夜(日本時間3日未明)、3月の総選挙(国会定数120)を受けた新たな連立政権樹立で合意した。


 イェシュアティド党首のラピド元財務相が取りまとめた合意によれば、最長4年の任期となる首相について、当初2年間は極右ヤミナ党首のベネット前国防相が務め、その後、ラピド氏に交代する「輪番制」を採用する。

 汚職問題を抱えるネタニヤフ首相の続投に反対する各党が、政策の違いを脇に置き、ひとまず結束した形。これまで連続12年、通算15年にわたり首相を務めたネタニヤフ氏が退陣すれば、イスラエル政治の大きな転換点となる。

 ラピド氏は合意成立を受け、「すべてのイスラエル市民に尽くす」と強調。現在は与党だが、ネタニヤフ氏とたもとを分かった中道「青と白」党首のガンツ国防相は合意について「大きな希望だ」と述べた。

 国会での新政権の承認と就任宣誓は7日以降となる見通し。ネタニヤフ氏は3日、右派や極右の野党議員を念頭に「危険な左派政府への反対」を呼び掛けた。野党側の一部を切り崩し、承認を阻止する狙いとみられる。現地メディアによれば、ネタニヤフ氏の支持者の一部が特定の野党政治家を脅迫するなど、政権交代に抵抗する活動を激化させている。

 イスラエルでは政局の混乱が続き、2019年4月以降で4度目となる総選挙が今年3月に行われた。ネタニヤフ氏が率いる右派リクード(30議席)が第1党となったが、汚職疑惑の裁判が進んでいるネタニヤフ氏は過半数の議員から支持を得られず、組閣に失敗した。

 これを受け、第2党イェシュアティド(17議席)のラピド氏が野党勢力の糾合を図り、ほかの7党(計45議席)の協力を得て何とか過半数を確保した。ただ、既に左派やアラブ系政党との連携に抵抗感が根強いヤミナの一部から離反の動きが出ており、国会承認の時点で過半数を割り込む可能性もある。

3190チバQ:2021/06/04(金) 10:41:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/56cf0ea8a3f07360c3a06033ee899f50777aa2ab
薄氷の「呉越同舟」 政策に大差 イスラエル連立合意
6/4(金) 7:13配信


時事通信
 【イスタンブール時事】イスラエルで2日、野党勢力8党がネタニヤフ長期政権に代わる新政権の樹立で合意した。

 ただ、極右から左派、アラブ系政党まで含まれる8党は「ネタニヤフ氏打倒」でこそ一致したものの、基本政策に大きな差異がある。新政権は7日以降の国会承認を経て発足にこぎ着けても、前途多難な船出となる。

 リブリン大統領は5月5日、イェシュアティド党首のラピド元財務相に組閣を指示。6月2日がその期限に設定され、ぎりぎりのタイミングだった。ラピド氏は2日夜、リブリン氏に合意の「成功」を報告。ネタニヤフ政権下で進んだ右派と中道・左派の対立激化や8党の多様性を念頭に、「イスラエル社会のすべての構成員を一つにする」と誓った。

 ただ、8党の政策には、擦り合わせの糸口すら見つかりそうにない違いが存在する。国際社会が注視するパレスチナ問題への対応では、極右ヤミナがパレスチナ国家樹立を一切認めない姿勢なのに対し、左派メレツはイスラエルの大幅な譲歩を伴う2国家共存を推進する立場だ。

 一方、独立したアラブ系政党が政権の一翼を担うことになれば、1948年のイスラエル建国以来初めて。ユダヤ人国家イスラエルにおいて、アラブ系は「二級市民」扱いされていると指摘されることも多い。

 合意に加わったアラブ系政党ラアムのアッバス党首は「われわれが政権に加わることが、(イスラエル国内の)アラブ社会の利益につながる」と訴えるが、アラブ系に冷淡な極右政党とどのような協調関係を築けるかは未知数だ。

3191チバQ:2021/06/04(金) 10:50:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/0d2d9a546bc829bf1c28366f91332a08464862b9
イスラエル政権交代の流れ演出 ユダヤ人極右政党のナフタリ・ベネット党首
6/3(木) 17:42配信


産経新聞
イスラエルで政権交代の流れを演出した極右政党「ヤミナ」のベネット党首(49)はネタニヤフ氏の政権で国防、経済、教育などの閣僚を歴任し、同氏と二人三脚で政治経験を重ねてきた。しかし、ヤミナが3月下旬の国会選で7議席を得たことでベネット氏は左右両派から政権入りを請われるキングメーカーとなり、最終的にネタニヤフ氏と決別する道を選んだ。

収賄罪に問われ、保身のため首相続投に固執しているとも指摘されたネタニヤフ氏について、ベネット氏は「個人の戦いに国を巻き込もうとしている」と批判。親ネタニヤフのユダヤ人右派からは「裏切り者」との非難が飛んでいる。

ベネット氏は熱心なユダヤ教徒。パレスチナ側が将来の独立国家の「領土」と位置付ける占領地ヨルダン川西岸地区で、自らもユダヤ人の入植活動を推進した経験を持つ対パレスチナ強硬派だ。

1972年、イスラエル北部ハイファで生まれた。軍参謀本部特殊部隊での活動歴がある。エルサレムのヘブライ大法学部卒。2005年に設立したIT(情報技術)企業を米企業に売却し、巨額の富を得たといわれる。流暢(りゅうちょう)な英語を話し、妻との間に4人の子がいる。

(カイロ 佐藤貴生)

3192チバQ:2021/06/04(金) 22:51:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/87ab8b61d8bc6ec9b35e4c096c16ab056bdf67ac
イスラエルで政権交代へ、連立はアラブ系と極右が「呉越同舟」
6/4(金) 12:39配信
イスラエルの各野党が連立で合意し、在任期間最長のネタニヤフ首相が12年ぶりの退陣に近づいている。ただ、連立は政局打開という目的以外にほとんど共通点がない上、アラブ系政党と極右が同居する呉越同舟の様相を呈している。

野党による連立は、中小の政党が加わる「パッチワーク」状態。政局打開という目的以外にほとんど共通点がなく、脆弱だ。

この連立は、ある意外な人物が鍵を握っている。「アラブリスト連合」党首で歯科医のマンスール・アッバス氏だ。人口の21%のアラブ系を代表する政党が、史上初めて連立に入ることが、過半数をかろうじて確保するため、どうしても必要だった。差別や政府への不満を訴えるアラブ系市民のため、意見の相違に目をつぶったと、アッバス党首は語った。

連立でアッバス氏と主張が対照的なのは、極右「ヤミナ」のベネット党首。同氏は、ヨルダン川西岸地区の大部分の併合を提唱している。宗教色が強く、入植者を擁護するヤミナは、3月の総選挙で定数120のうち7議席しか獲得できなかったものの、ベネット氏は「キングメーカー」として浮上し、現在は自らが「キング」となっている。

政権が発足すれば、ベネット党首が輪番制の下でまず首相に就き、約2年後、中道野党のラピド党首に交代する見通しだ。
ラピド党首は元財務大臣で、中道「イェシュアティド」を率いる。イェシュアティドは17議席を獲得し、第2位となった。

連立政権は当面、イデオロギー的な問題に踏み込まない見通しだ。

3193チバQ:2021/06/08(火) 09:40:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1b706bfe8cec142a4cb1c231172e7ab7dd8cc88
8野党連立でイスラエル政権交代、ネタニヤフを追い込んだ男と、実権を握る別の男
6/7(月) 19:19配信

ニューズウィーク日本版
ネタニヤフ長期政権もついに終わりか。だが政権打倒のみで結束した「呉越同舟」の船出は前途多難。5月30日のテレビ演説でナフタリ・ベネットが態度を一変させ、事態は急展開した
ネタニヤフ(中央)は「政権強奪だ」と野党の動きに猛反発するが RONEN ZVULUN-REUTERS

【ネリ・ジルベル(中東ジャーナリスト)】「政権は私の手中にある」。イスラエルの野党指導者ヤイル・ラピドが正式にそう述べたのは6月2日のこと。順調にいけば、通算15年に及ぶベンヤミン・ネタニヤフ首相の支配がついに終わり、ラピドの言葉を借りれば、このユダヤ人の国に「新時代」が訪れることになる。

議会での信任投票までには日があるが、1人の脱落者も出なければ政権交代は起こるだろう。ただし主義も主張も異なる8つの政党が手を組んで、辛うじて議席の過半数を超えているにすぎない。彼らの共通の目標はただ一つ。ネタニヤフ政権の打倒だ。

連立合意によれば、最初の2年は入植強硬派で右派の小政党ヤミナを率いるナフタリ・ベネットが首相に就き、残りの2年は中道派の最大野党イェシュ・アティドを率いるラピドが(外相から昇格して)首相となる。この連立には左派のメレツ党と労働党、中道派の「青と白」、右派の「わが家イスラエル」と「新たな希望」、そしてイスラム系のアラブ政党「ラアム」も加わる(アラブ系政党の政権参加は建国以来初めてだ)。

ここまでネタニヤフを追い込んだのはヤミナのベネットだ。この男、つい最近まではガザ地区での交戦や国内におけるアラブ系住民とユダヤ系住民の衝突が続いている限り、政権交代など「論外」だと主張していた。

<テレビ演説で事態一転>

しかし5月30日のテレビ演説で態度を一変させた。この2年で4度も選挙をやり、それでもまともな組閣ができずに5度目の選挙を迎えようとしている今こそ、誰かが「この狂気を終わらせ、責任を取らねばならぬ」とベネットは言い、ネタニヤフは「全ての国民を自分の身勝手なマサダ要塞に押し込もうとしている」と非難した。「マサダ」は、およそ2000年前にローマ帝国の支配に抵抗して決起したユダヤ人が立て籠もり、集団自決した場所だ。

実を言えば、ネタニヤフが元側近のベネットと手を結ぶという筋書きもあった。しかし、それでも議席の過半数に達する見込みは薄かった。だから協議は決裂した。

「それでベネットは、『5回目の選挙はなし』という自身の公約を守るためにこの決断をした。もちろん、その場合に右派主導の政権ができる可能性はなかった」。ベネットの思考回路をよく知る政治誌リベラルの編集長ロテム・ダノンはそう解説する。「ベネットは首相になりたい。だがネタニヤフが首相禅譲の約束を守るとは思えなかった」

実権を握るのがラピドである理由
ベネットは一貫して入植地建設の先頭に立ち、ユダヤ人の宗教的・歴史的大義を信じて疑わない人物。だから今回のように主義主張の異なる勢力との連立に加わるのは自分の人生で「最も難しい」決断だったと述べている。

一方、何としても政権を維持したいネタニヤフは5月30日の演説でベネットを激しく非難し、この連立工作は「世紀の詐欺」だと非難した。

ネタニヤフ周辺はベネットらを「裏切り者」と呼ぶ。命の危険を感じたベネットと側近のアイエレット・シャクドは身辺警護を強化した。現に彼らの家には右派の活動家が押し掛け、ネタニヤフへの忠誠を要求している。

与党リクードのある議員は先日、国内メディアに「これは政権の移行ではない。政権強奪だ」と語っている。ネタニヤフ陣営からすれば、そう言うしかない。今やネタニヤフが生き残るための唯一の道は、シャクドを含むヤミナの議員を切り崩し、中道・左派の大連立を過半数割れに追い込むことしかない。

ラピドをはじめとする野党連合はネタニヤフの言動を非難し、そうやって社会の分断をあおり続ければ今年1月6日にアメリカで起きた議会乱入のような暴力的事態を招くだろうと警告する。

「異論を唱える者を敵と決め付けるのは間違いだ」とラピドは言う。「私たちの政権ができれば、キーワードは責任だ。......平穏を取り戻し、他人を非難せず、身内の敵を探すのをやめ、考え方の違う者に裏切り者のレッテルを貼って殺すこともしない」

3194チバQ:2021/06/08(火) 09:40:58
連立合意に従えば、まずはベネットが首相になる。だが次の首相のラピドはベネットの決定に拒否権を行使できる(逆もまたしかり)。そうであれば、実権を握るのは経験豊富なラピドだろう。

実際、連立に応じた各政党との最終合意を取りまとめているのはラピドだ。なにしろラピドの率いる最大野党イェシュ・アティドは、どの連立会派とも比べものにならない議席を持つ。それでも彼は右派のベネットを立てて、最初の首相の座を譲った。

「(ネタニヤフ政権を終わらせるために)必要なことは何でもすると私たちは言ってきた。だから、そのとおりにした」。ラピドの側近は匿名を条件に、そう語っている。

<ネタニヤフが連立の鍵?>

一方、首相の座を約束されたベネットの前途は厳しい。「右派からは見放され、議会にいる仲間は6人のみ。予想される閣僚中には彼より年長で経験豊富な人もいて、彼を軽蔑している」と、雑誌リベラルのダノンは言う。

議席総数は120、野党連合の議席は61のみ
主義も主張も異なる8政党の連立がいつまで続くかは疑問だ。イスラエル議会の議席総数は120だが、野党連合の議席は61のみ。そうであれば面倒な問題にはふたをして、まずは経済や医療、教育など合意の得やすい政策課題に取り組むしかあるまい。

「イデオロギーを捨てろとは言わない、だが自分の夢の実現は少し先送りしてくれ」。ベネットは連立発表時にそう呼び掛けた。「無理なことを議論するのはやめて、実現できる課題に力を入れよう」

皮肉なもので、ネタニヤフが手段を選ばず政権にしがみついてきたからこそ、今回の大連立は可能になった。そしてネタニヤフが今後も政界から引退しないなら、この連立もどうにか維持できよう。

タイムズ・オブ・イスラエル紙の政治記者タル・シュナイダーは言ったものだ。ネタニヤフは「おそらく新政権がすぐに崩壊すると考え、5回目の選挙での復活勝利に備えているはずだ」と。「彼はそのつもりだ。......だから自分の仲間以外には、国にとっての危険分子だというレッテルを貼りたがる」

そうかもしれない。だが順調にいけば、ラピドとベネットは悪名高いネタニヤフ長期政権を倒すことができる。それは今まで多くの政治家がトライしても成し遂げられなかった大きな成果だ。

ネタニヤフは「自分を売り込むのにたけた男」だと、ラピドは今年3月に語っていた。

「私の真ん中の息子が生まれたのは1995年で、その7カ月後にネタニヤフは首相になった。その後、息子は軍隊に入り、任務を終え、婚約し、婚約を破棄し、大学に入り、もうすぐ卒業する。それでもまだ、首相はネタニヤフ」。それでいいのか、と。

今のネタニヤフは腐敗の深みにはまっている、ともラピドは言った。もう終わらせよう。「権力の座に長く居座るのは悪。それは人類の歴史が証明している」

From Foreign Policy Magazine

3195チバQ:2021/06/09(水) 11:43:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/abdab10ecaf8079b64b684e0de1f4036b0835215
ムラディッチ被告、上訴審も終身刑 ボスニア内戦の集団虐殺 国際法廷判決
6/8(火) 22:52配信

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時事通信
8日、オランダ・ハーグで開かれた特別国際法廷の判決公判に出廷するラトコ・ムラディッチ被告(AFP時事)

 【ブリュッセル時事】旧ユーゴスラビア紛争の戦犯を裁く特別国際法廷は8日、1992〜95年のボスニア・ヘルツェゴビナ内戦時のジェノサイド(集団虐殺)などの罪に問われたセルビア人武装勢力の元司令官ラトコ・ムラディッチ被告(78)の上訴審の判決公判をオランダ・ハーグで開き、終身刑を言い渡した。

【図解】旧ユーゴスラビア

 
 2017年11月に終身刑を下した一審判決を支持した。これが確定判決となる。国連の特別国際法廷による旧ユーゴ紛争の一連の責任追及は大きな節目を迎えた。

 一審判決では、95年に「民族浄化」の一環として約8000人のイスラム教徒らが殺されたスレブレニツァ事件におけるムラディッチ被告のジェノサイドの罪などを認定した。

 被告は内戦終結後、逃亡を続けたが、11年にセルビア国内の潜伏先で拘束された。裁判では罪状を否認し、不当な法廷だと主張してきた。

 ボスニア内戦をめぐっては、ムラディッチ被告と並ぶ大物戦犯であるセルビア人勢力の元指導者ラドバン・カラジッチ被告(当時)が19年3月の上訴審判決で、一審判決の禁錮40年を上回る終身刑を科されている。

3196チバQ:2021/06/09(水) 15:30:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/8adf8a1c18806adab9a16d7a37a2418e038d97f4
ボスニア虐殺のセルビア人勢力司令官、控訴審も終身刑




6/9(水) 10:16配信

1992〜95年のボスニア・ヘルツェゴビナ内戦を巡りジェノサイド(集団虐殺)などの罪に問われた元セルビア人武装勢力指導者、ラトコ・ムラディッチ被告(79)の上訴審で、オランダの特別法廷は8日、終身刑とした1審判決を支持する判決を下した。これにより、終身刑が確定する。

 ムラディッチ被告は、90年代に旧ユーゴスラビアのボスニア・ヘルツェゴビナでセルビア人武装勢力の司令官を務め、内戦を巡る「大物戦犯」の一人。判決は、ボスニア東部スレブレニツァでイスラム教徒ら7000人以上が犠牲になった虐殺や、首都サラエボで1万人以上の市民を殺害した「サラエボ包囲」について、集団虐殺や人道に対する罪などを認定した。

 裁判は、国連の旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷の機能を引き継いだ「国際刑事法廷メカニズム」が審理。元セルビア人勢力指導者のカラジッチ受刑者は2019年に終身刑が確定しており、これで内戦を巡る一連の裁判は節目を迎えた。【ベルリン念佛明奈】

3197チバQ:2021/06/13(日) 07:50:55
https://www.tokyo-np.co.jp/article/110342

イラン大統領選まで1週間 7人中5人の候補が保守強硬派、有権者は「ライシ師ありき」「選択肢ない」と冷ややか

2021年06月12日 22時34分

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 【カイロ=蜘手美鶴】18日投開票のイラン大統領選まで1週間を切った。7候補が支持を訴える中、世論調査では反米を掲げる保守強硬派の司法府代表ライシ師が大幅リード。5候補が強硬派という偏った顔触れに、有権者は「選択肢がない出来レース」と冷ややかな反応で、低投票率が懸念される。

 「大統領になったら現政府高官を裁判にかける」。強硬派で精鋭軍事組織「革命防衛隊」元司令官のレザイ氏が、5日のテレビ討論で語気を強めた。保守穏健派のロウハニ政権に米制裁を招いた責任があるとし、他の強硬派候補も公約より政府批判に時間を割いた。

 選挙には約590人が立候補したものの、強硬派が支配する「護憲評議会」が最終的に7候補に絞った。ライシ師以外は知名度が低く、当初から「ライシ師ありきの選挙」とも指摘されていた。最高指導者ハメネイ師が「選挙は経済問題が主」と述べたこともあり、各候補の公約はインフレ対策や産業活性化、貧困層支援などが中心。ライシ師も年100万人の雇用創出や若者支援を掲げている。

 ハメネイ師は自身と同じ強硬派の大統領を望んでいるとされ、ライシ師は次期最高指導者とも言われるほどハメネイ師と近い。外交も同師と同じく米制裁解除を最優先し、核合意再建協議は「米国が制裁解除すれば(核開発規制は)順守する」との立場だ。

 こうした中、強硬派批判を強めるのが、中道の中央銀行前総裁ヘンマティ氏だ。テレビ討論では「イランを孤立させたのは強硬派だ」と指摘し、AP通信の取材には「大統領になったらバイデン米大統領と会談する」と踏み込んだ。

 今回の選挙では、穏健派や改革派が資格審査で排除され、強硬派への批判票が行き場を失っている。ヘンマティ氏は批判票の取り込みを狙うが、どこまで票に結び付くかは未知数だ。エジプトのイラン研究機関「アラブフォーラム」のアラー・エルサイード研究員は「ライシ師当選は既定路線で、選挙は『イランは民主主義国家だ』と示すショーにすぎない」と述べた。

3198チバQ:2021/06/14(月) 08:02:45
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20210613k0000m030161000c.html
イスラエル、大連立政権を承認 ネタニヤフ氏の退陣決定
2021/06/14 03:08毎日新聞

イスラエル、大連立政権を承認 ネタニヤフ氏の退陣決定

第5党の右派政党「ヤミナ」を率いるベネット前国防相=エルサレムで2021年6月6日、AP

(毎日新聞)

 イスラエル国会(1院制、定数120)は13日、ベネット前国防相を首相とする連立政権の承認案を可決した。ベネット氏率いる右派政党「ヤミナ」や、ラピド元財務相率いる中道政党「イェシュアティド」を中心に、左派、アラブ系政党など計8党が加わる大連立政権となる。イスラエル史上最長の通算15年間にわたり首相を務めたネタニヤフ氏は退陣が決まった。

 首相は任期4年で、前半の2年をベネット氏が務めた後、ラピド氏に交代する輪番制を取る見通し。両者は全ての政策の拒否権を持つため、事実上の2トップ体制となる。政策の異なる8党の連立となるため、当面は行政改革など、内政に焦点を当てた政権運営となりそうだ。パレスチナとの和平交渉を巡っては、ベネット氏とラピド氏の意見が一致しておらず、進展しない可能性がある。

 政治的な混乱が続くイスラエルでは今年3月、2019年以降で4度目となる総選挙が実施され、ネタニヤフ氏率いる右派政党「リクード」が30議席を獲得して第1党を維持した。だが汚職疑惑の裁判が進行しているネタニヤフ氏は連立交渉に失敗。第2党(17議席)のイェシュアティドを率いるラピド氏が「反ネタニヤフ」を旗印に他の7党を結集させ、大連立をまとめた。第5党のヤミナ(7議席)が連立交渉の鍵を握っていたため、ベネット氏が首相の座を射止めた。

 ネタニヤフ氏は「左派寄りの政権では国を守れない」などと訴え、最後まで右派議員らに圧力をかけて切り崩しを図った。だが新政権を構成する8党の団結は揺るがなかった。

 ユダヤ人が約7割を占めるイスラエルで、少数派のアラブ系政党が政権に入るのは初めて。インフラ整備などで冷遇されているアラブ系の居住地域への投資が増えそうだ。【エルサレム三木幸治】

3199チバQ:2021/06/14(月) 11:53:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/51366b1b922a594f95043bbf3aceed3e873b554c
イスラエルで政権交代 ネタニヤフ氏退陣、連立政権発足 対外政策は未知数、短命に終わる懸念も
6/14(月) 11:35配信

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産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】イスラエル国会(定数120)で13日、ネタニヤフ首相(71)と右派与党「リクード」を除外した連立政権が承認され、発足した。通算15年にわたり首相を務めたネタニヤフ氏は退任し、政権交代した。イスラエル政治は大きな転換点を迎え、敵対するイランやパレスチナへの政策が変わるかが焦点となる。

新政権では極右政党「ヤミナ」党首のベネット元国防相(49)がまず2年、首相を務めた後、連立協議を主導した中道「イェシュアティド」党首のラピド元財務相(57)と交代する。

ベネット氏は13日、国会の承認を問う投票の前に演説し、バイデン米政権が2015年締結のイラン核合意の立て直しを目指していることについて「誤りだ」と言明。5月中旬に軍事衝突したイスラム原理主義組織ハマスに対し、「イスラエルを攻撃すれば強力な報復に遭う」と警告した。

新政権は中道「イェシュアティド」や極右「ヤミナ」のほか、史上初めて政権入りしたアラブ系政党など8党の連立で構成。国会で賛成60、反対59の1票差で承認された。8党は収賄罪に問われたネタニヤフ氏を首相の座から降ろすことが唯一の共通目標で、政策には大きな開きがある。

ネタニヤフ氏は13日、国会での演説で「私たちはすぐに(政権に)復帰する」と強調した。同氏とリクードが政権批判や切り崩しを進めて巻き返しを図るのは確実。連立に参加する議員は半数をごくわずかに上回っているだけで、政権内部で対立が表面化すれば短命に終わる可能性もある。

イスラエルでは3月23日の国会選でリクードが第1党となり、党首のネタニヤフ氏がまず連立協議に臨んだが、期限までにまとまらず失敗。次いで第2党イェシュアティドのラピド党首が協議を行った。政界の「顏」として君臨したネタニヤフ氏はイランやパレスチナへの強硬姿勢を貫き、ユダヤ人を主体に支持を得て長期政権を築いた。

3200チバQ:2021/06/15(火) 16:32:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed0bb35835732a7a3591a68d82e13b26221df1d3
ネタニヤフ氏、汚職で引導 右派離反が決定打 イスラエル
6/15(火) 7:07配信
時事通信
イスラエルのネタニヤフ前首相=13日、エルサレム(EPA時事)

 【イスタンブール時事】イスラエルでベネット新首相が率いる連立政権が発足し、通算15年とイスラエル史上最も長きにわたり国政の頂点に君臨してきた右派のネタニヤフ首相(71)は退陣を余儀なくされた。

 混迷が続く中東情勢の潮目の変化を見極め、イスラエルに安定をもたらしたが、汚職問題を受けて国民の支持離れを招き、右派の一部も離反したことが決定打となり、引導を渡された。

 「私が政権から去れば、イスラエルは危険にさらされる」―。ネタニヤフ氏は過去4度の総選挙で繰り返し訴え、国民に支持を求めた。直近3月の選挙で自身が率いる右派政党リクードは第1党を維持する一方、連携する右派・宗教勢力全体では過半数に届かないという結果で、有権者は複雑な反応を示した。

 1996年〜99年に首相を務めたネタニヤフ氏が2009年に返り咲いて以降、イスラエルの治安は格段に改善し、パレスチナ問題を抱える「紛争地」のイメージは華やかな「ハイテク国家」に上書きされていった。

 20年には、歴史的に敵対してきたアラブ諸国との電撃的な和平を実現させた。アラブ世界が警戒するイランの「脅威」を強く訴え、「敵の敵は味方」の構図を作り出す巧妙な外交政策が、派手な実績を求めるトランプ前米大統領の後押しを受けて結実した。

 ただ、90年代に清廉なイメージがあったネタニヤフ氏は、09年に復権した際には老かいな政治家に変貌していた。国民を「敵(左派)」と「味方(右派)」に峻別(しゅんべつ)。贈賄など複数の汚職疑惑を報じるメディアを「フェイク」と決め付けた。「敵」を徹底的にたたくことで支持固めを図る政治手法は、トランプ氏に通じるところがある。

 致命的だったのは、汚職で19年に起訴された後も権力の座に執着する姿に失望した右派の間で、離反の動きが広がったことだ。ネタニヤフ氏は退陣濃厚となった5月30日、「味方」が「敵」と手を結ぶ動きを「世紀の詐欺行為だ」と非難したが、時既に遅しだった。

3201チバQ:2021/06/16(水) 10:40:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4644a845aa4c721a233a12cd963fe89a8e81fdc
反米強硬派、勝利へ勢い 8年ぶり政権交代か イラン大統領選
6/16(水) 7:12配信

時事通信
テレビ討論会に出席するイランのライシ司法府代表=12日にイランメディアが配信、テヘラン(AFP時事)

 【カイロ時事】保守穏健派ロウハニ大統領の任期満了に伴うイラン大統領選(18日投票)は16日の選挙戦最終日を迎え、8年ぶりに政権奪還を目指す保守強硬派の勝利が濃厚となっている。

【写真】イランの最高指導者ハメネイ師

 反米の強硬派、最高指導者ハメネイ師に近いライシ司法府代表(60)が圧倒的に優位な様相だ。

 ライシ師は2017年の大統領選ではロウハニ師に大敗し、再出馬で雪辱を狙う。計3回行われた候補者テレビ討論会では「物価上昇は最も深刻な問題だ」とロウハニ政権の経済運営を批判。さらに「制裁や感染症でも揺るがない強固な経済をつくるべきだ」と述べ、ハメネイ師が提唱する国内製造力強化などを通じた「抵抗経済」の重要性を訴えた。

 13年に就任したロウハニ大統領は欧米などと核合意を締結し、制裁の一部緩和に成功。社会の自由や発展を求める若年層らの支持を集めた。しかし、トランプ前米政権の対イラン制裁復活によって経済は一転窮地に陥り、求心力が低下。核合意の履行停止などで対抗しているものの、外交での「弱腰」に不満を募らせる強硬派が勢いを増した。

 昨年2月の国会選では、保守強硬派が議席の7割以上を得て圧勝した。イランの政治評論家モスタファ・ホシシェスム氏は、強硬派伸長の背景を「国民の多くが、米国と交渉で問題を解決する手法は成功しないと考えた」と指摘する。強硬派が大統領職も握れば、ロウハニ政権が進めた国際協調を軽視し、挑発や緊張を高めて譲歩を引き出そうとする政策を志向する懸念が高まる。

 今回の選挙では、強硬派の影響下にある「護憲評議会」の事前審査で有力候補者が多数失格となり、選択肢を狭められた有権者の関心は著しく低い。世論調査によると、投票率は40%前後と予想され、1979年のイスラム革命以降で最低となる可能性がある。

3202チバQ:2021/06/16(水) 16:01:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ce678d235df260fda2c900127a57b5d379aacbb
イラン大統領選 ライシ師なお優勢、経済対策を強調 18日投票
6/16(水) 15:48配信

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毎日新聞
ライシ師の選挙集会の会場前で応援ソングを歌う少年たち=テヘラン郊外で2021年6月15日、真野森作撮影

 イランで18日、ロウハニ大統領の任期満了に伴う大統領選が行われる。世論調査では、反米保守強硬派でイスラム教シーア派聖職者のライシ司法府代表(60)が計7候補の中で優勢を保っている。決選投票を避けるため他の強硬派候補の一部が投票日直前に立候補を取り下げ、ライシ師の支援に回る可能性も指摘されている。

 イランの世論調査機関ISPAなどによると、ライシ師は支持率60%前後で独走しており、同じ保守強硬派のレザエイ元革命防衛隊司令官や保守穏健派のヘンマティ前中央銀行総裁ら他の6人を引き離している。

 ライシ師は15日、テヘラン証券取引所を予告なしに訪問。昨年夏に株式市場が暴落したことを踏まえて「市場の信用を取り戻すことが必要だ」と語り、国内で最大の懸案である経済難への対策に力を入れる姿勢をアピールした。

 同日夕にはテヘラン郊外のスポーツ施設で選挙集会を開き、支持者が専用バスなどで続々と集まった。女性は全身を覆う黒いチャドル姿が目立ち、イスラムの伝統に忠実な支持者が多い印象だ。その一人で教師のファーティマさん(56)は「ライシ師は最高指導者ハメネイ師の道に従っており、彼の政策は体制を護持する」と語った。

 この集会は原則として国内メディアのみ取材が許可され、現場を訪れた海外報道陣は立ち入りを禁じられた。ライシ師陣営の「内向き」姿勢が露呈した形だ。

 一方、ヘンマティ氏は15日、国立テヘラン大学の小講堂で記者会見を開いた。司法畑出身のライシ師らを意識し、「国の経済を救うには経済専門家が大統領にならねばならない」と強調。「西側の欧米と東側のロシア、中国、インドの双方との関係を大事にすべきだ」と反米路線をけん制した。だが会見終盤には強硬派支持者とみられる男性がヘンマティ氏に「お前はロウハニ政権の回し者だ」と叫ぶ一幕もあった。

 イランでは、宗教保守層や貧困層、地方住民を中心とした強硬派支持者と、都市部の高学歴層が中心の穏健派・改革派支持者との間で溝が深まっている様子だ。強硬派主導の選挙運営に無力感を抱える有権者も少なくない。

 テヘラン大で国際法を学ぶ大学院生のイブラヒムさん(35)は「イランには最高指導者がいるので、大統領が代わっても抜本的な変化は起こり得ない。政府は国民を幸福にしようとは思っていない」と冷めた見方を語った。

 最高指導者が国政全般に最終決定権を持つイランでは、行政府の長である大統領の選挙が有権者の声を政治に反映させる数少ない機会となる。だが今回はほぼ結果が見えている状況だけに、投票率は前回2017年大統領選の約70%を大幅に下回る可能性も指摘されている。【テヘラン真野森作】

3203チバQ:2021/06/17(木) 20:02:28
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20210617k0000m030159000c.html
イラン大統領選、3候補撤退 票割れ回避 ライシ師さらに有利に
2021/06/17 17:54毎日新聞

イラン大統領選、3候補撤退 票割れ回避 ライシ師さらに有利に

街頭に多数掲げられているイランの反米保守強硬派重鎮、ライシ司法府代表のポスター。18日の大統領選での勝利がほぼ確実視されている=テヘランで2021年6月16日、真野森作撮影

(毎日新聞)

 任期満了に伴うイラン大統領選(任期4年)は18日に投票される。最高指導者ハメネイ師(82)に近い反米保守強硬派のライシ司法府代表(60)が優位を保つ中、16日には7人の立候補者のうち同じ強硬派の他の候補らが選挙戦撤退を次々に表明。強硬派内で票が割れることを防ぐ意図とみられ、ライシ師はさらに有利になった。

 ハメネイ師の影響下にある国家機関・護憲評議会の事前審査により、立候補を届けた592人の中から今回出馬を認められたのはわずか7人。内訳はライシ師ら保守強硬派5人、保守穏健派1人、改革派1人だった。だが16日にはこのうち保守強硬派2人と改革派1人が撤退を表明し、現在は4人の争いに絞られた。

 勝敗がほぼ明らかな「出来レース」状態の中、投票率の大幅な低下も予想されている。ただ、投票率は現体制に対する支持のバロメーターとの見方もあり、16日にはハメネイ師がテレビ演説で国民に投票を呼びかけた。

 イランの18歳以上の当日有権者数は5931万人。開票が順調に進めば19日にも大勢が判明する見通し。投票総数の過半数を獲得する候補がいない場合、上位2人による決選投票が実施される。

 一方、国際社会が注目するイラン核合意正常化交渉の行方は不透明だ。核合意復帰を目指す米国は当初、国際協調路線を重視するロウハニ政権が力を持つうちにイランとの間接協議をまとめたい意向だった。だが交渉は難航し、選挙前の妥結は事実上不可能となっている。核の番人である国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は16日付のイタリア紙に「(8月の)イラン新政権発足を待つ必要がある」と語り、新大統領が正式に就任する8月ごろまで交渉が長期化する可能性を示唆した。【テヘラン真野森作】

3204チバQ:2021/06/18(金) 20:58:06
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021061500672&amp;g=int
反米強硬派、勝利へ勢い 8年ぶり政権交代か―イラン大統領選
2021年06月16日07時12分

テレビ討論会に出席するイランのライシ司法府代表=12日にイランメディアが配信、テヘラン(AFP時事)
テレビ討論会に出席するイランのライシ司法府代表=12日にイランメディアが配信、テヘラン(AFP時事)

イランの最高指導者ハメネイ師=ハメネイ師の事務所が5月27日に提供、テヘラン(AFP時事)

 【カイロ時事】保守穏健派ロウハニ大統領の任期満了に伴うイラン大統領選(18日投票)は16日の選挙戦最終日を迎え、8年ぶりに政権奪還を目指す保守強硬派の勝利が濃厚となっている。反米の強硬派、最高指導者ハメネイ師に近いライシ司法府代表(60)が圧倒的に優位な様相だ。

 ライシ師は2017年の大統領選ではロウハニ師に大敗し、再出馬で雪辱を狙う。計3回行われた候補者テレビ討論会では「物価上昇は最も深刻な問題だ」とロウハニ政権の経済運営を批判。さらに「制裁や感染症でも揺るがない強固な経済をつくるべきだ」と述べ、ハメネイ師が提唱する国内製造力強化などを通じた「抵抗経済」の重要性を訴えた。
 13年に就任したロウハニ大統領は欧米などと核合意を締結し、制裁の一部緩和に成功。社会の自由や発展を求める若年層らの支持を集めた。しかし、トランプ前米政権の対イラン制裁復活によって経済は一転窮地に陥り、求心力が低下。核合意の履行停止などで対抗しているものの、外交での「弱腰」に不満を募らせる強硬派が勢いを増した。
 昨年2月の国会選では、保守強硬派が議席の7割以上を得て圧勝した。イランの政治評論家モスタファ・ホシシェスム氏は、強硬派伸長の背景を「国民の多くが、米国と交渉で問題を解決する手法は成功しないと考えた」と指摘する。強硬派が大統領職も握れば、ロウハニ政権が進めた国際協調を軽視し、挑発や緊張を高めて譲歩を引き出そうとする政策を志向する懸念が高まる。
 今回の選挙では、強硬派の影響下にある「護憲評議会」の事前審査で有力候補者が多数失格となり、選択肢を狭められた有権者の関心は著しく低い。世論調査によると、投票率は40%前後と予想され、1979年のイスラム革命以降で最低となる可能性がある。

3205チバQ:2021/06/19(土) 21:20:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/12043b916836082f727ded5ff5d8a380d3be6cbf
イランの反米・保守強硬派、8年ぶり政権奪取…穏健派が進めた融和路線は修正か
6/19(土) 19:20配信

読売新聞オンライン
19日、テヘランで、ロハニ大統領(左)と記者会見に臨むライシ師=イラン大統領府提供、AP

 【テヘラン=水野翔太】イラン内務省は19日、大統領選で反米・保守強硬派のエブラヒム・ライシ司法府代表(60)の当選が決まったと発表した。任期は8月から4年で、強硬派が政権を奪うのは8年ぶり。米欧などとの「核合意」の継続を公約したが、保守穏健派のハッサン・ロハニ大統領が進めた融和路線は修正する公算が大きく、周辺国の警戒を招きそうだ。

 当選決定を受け、ライシ師は19日、テヘランの司法府で記者団に「国民から重責を授かった」と述べた。

 候補者7人のうち3人が選挙戦終盤で離脱し、内務省によると、開票率90%でライシ師は得票率62・2%と他の3人を突き放した。

 ライシ師はイスラム法学者で、一昨年に検察と裁判所を統括する司法府代表に就いた。選挙戦では雇用創出などの貧困対策を訴えた。

 ロハニ師派の有力者は事前審査で失格となって出馬できなかった。投票率は、13回目の大統領選で初めて50%を下回る可能性がある。

3206チバQ:2021/06/19(土) 21:22:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4f14ccb06b25da2dc8c0489ca7d3caa2e7c35c0
米軍アフガン撤収 夏ごろ完了か 治安懸念、近隣国の支援拠点未定
6/19(土) 15:30配信

毎日新聞
基地の米国国旗を降ろす米兵ら=アフガニスタン南部ヘルマンド州で2021年5月2日、AP

 アフガニスタンからの米軍の撤収完了が大幅に早まりそうだ。バイデン米大統領は9月11日を期限に設定したが、米中央軍によると、4月下旬からこれまでに大型輸送機600機以上の物資を国外に搬出するなど、撤収作業は5割以上が終了。夏ごろにも完了する可能性が出ている。バイデン政権はアフガン国外に対テロ作戦の拠点を移し、撤収後も治安維持を支援する考えだが、近隣国の協力を得られるかはまだ不透明だ。

 「我々は空港を含む重要なインフラをどのようにすれば維持し、支援できるかについて検討している」。米軍とともにアフガンから撤収する北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は14日、アフガンへの支援継続の重要性を強調した。

 現地では首都カブールの国際空港の防衛が課題になるほど米軍撤収後の治安への懸念が高まっており、豪州は大使館を5月末に閉鎖した。こうした中、米メディアによると、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は17日、米軍の撤収後もNATO加盟国であるトルコ軍がとどまり、カブールの国際空港の警備などを担当することで合意したと明らかにした。だが、外国部隊の完全撤収を求めるタリバンは反発している。

 タリバンは、バイデン政権が4月に9月の完全撤収を表明して以降も駐留外国部隊への攻撃は自制している。だが、アフガン政府側への攻撃は強化。タリバンの兵力は6万人程度と推計され、30万人規模のアフガン政府の治安部隊には及ばないが、士気は高い。

 国土の約半分を支配するとされるタリバンは、農村を中心に今も支配地域を拡大。陥落した地方都市もある。犯行声明は出ていないが、女性の報道関係者や活動家らが殺害される事件も相次ぐ。攻勢を強めることで、米軍撤収後の政府側との交渉で優位に立つ思惑がタリバン側にあると見られている。

 外国部隊の撤収後は、アフガン政府の崩壊が懸念されている。また、オースティン米国防長官は、2年ほどのうちに、アルカイダなどのテロ組織が再び米本土を攻撃する能力を獲得する可能性があるとの見方を示す。このため、バイデン政権は近隣国に対テロ作戦の拠点を設けることを模索。パキスタンや中央アジアが候補となっている模様だ。

 だが、パキスタン政府は難しい立場にある。経済や軍事面で米国の支援は欠かせないが、拠点設置に同意すれば国内の保守派や過激派が反発し、政情が不安定化する恐れがある。また、長年関係の深いタリバンの反発も必至だ。

 一方、バイデン政権は米軍撤収前にアフガン政府とタリバンとの和平に道筋をつけたい考えだが、難航している。タリバンとアフガン政府は中東カタールで接触を続けているが、目立った進展はない。【松井聡】

3207チバQ:2021/06/19(土) 21:27:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/71fc35b1e9d6f8edf7453d14063b8f5a1a4c4423
熱狂した8年前と大違い イラン、失望だらけの大統領選
6/19(土) 20:00配信

朝日新聞デジタル
イランの初代最高指導者、故ホメイニ師の自宅に併設されたモスクで一票を投じる有権者=2021年6月18日、テヘラン、北川学撮影

 18日のイラン大統領選挙で保守強硬派のライシ司法長官が当選した。SNSには支持者の喜びの声があふれるが、街中で歓呼する様子は見られない。選挙戦は当初からライシ師の優勢が伝えられ、盛り上がりを欠いた。人々を苦しめる経済制裁を解除できなかったロハニ大統領への失望がにじむ結果となった。

 テヘラン中心部のテヘラン大学前。国政選挙のたびに候補者のポスターがあふれかえる場所だが、今回はほとんど見かけない。掲げてあるのは、投票を促す当局の啓発物ばかり。低投票率が懸念された選挙戦を象徴するかのようだ。

 投票日の18日午前、私はテヘラン北部の住宅地を訪れた。民家の土塀が町並みの古さを際立たせる。1979年の革命を指導した初代最高指導者の故ホメイニ師が晩年を過ごした場所だ。同師の自宅に併設されたモスクが投票所として使われていたが、足を運ぶ人はまばら。内務省によると投票率の速報値は48・2%で過去最低となりそうだ。長蛇の列ができた8年前とは大きな違いだ。

 技術者のアリレザさん(37)は、改革派のヘンマティ前イラン中央銀行総裁に投じた。「制裁を解除させるには、米欧との交渉が必要。ロハニ師の路線を継承することがイランの利益になる」。ライシ師に入れた元看護師の女性(66)は「法律の専門家で清潔なイメージがある。公平な政治を実現してくれそう」と話した。

 一方、外国車の部品店を営む男性(50)は投票を棄権した。8年前はロハニ師に投じたが、制裁が解除されないことにいらだちを隠せない。

 制裁により、イランとのビジネスができなくなった外国人が相次いで出国。男性は多くの顧客を失った。中東ドバイの取引先には代金を米ドルで支払うが、銀行からは送金できない。このため、ペルシャ湾に浮かぶイラン領の小島までわざわざ飛行機で行く。そこはイランの経済特区で、送金を代行する両替商がある。

 イスラム法学者が大統領よりも大きな権力を握る統治の仕組みにすら、不満を向ける。「今の体制が続く限り、生活が良くなることはないだろう。スーパーでは、ほんの少しの肉しか買わない人も見かける。みんな苦しんでいるが、将来が見通せないのがつらい」

朝日新聞社

3208チバQ:2021/06/19(土) 21:28:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9af87131343ee62816b4cd148b96328893fb970
イラン大統領選、ライシ師初当選確実 8年ぶりの強硬派政権誕生へ
6/19(土) 19:39配信
毎日新聞
イラン大統領選で勝利を決めたライシ司法府代表(右)と会談するロウハニ大統領=2021年6月19日(イラン大統領府提供・AP)

 任期満了に伴うイラン大統領選は19日、開票が進み、反米保守強硬派のエブラヒム・ライシ司法府代表(60)が初当選を確実にした。イラン内務省の中間発表によると、開票率90%の時点で投票総数の6割超を得票しており、他の3候補を圧倒した。

 国際協調路線を取った保守穏健派のロウハニ政権からの路線転換は確実で、2013年に退任したアフマディネジャド前大統領以来、8年ぶりの強硬派政権となる。核開発問題などを巡り、米国や他の中東諸国との緊張が高まる恐れもある。

 今回の選挙では最高指導者ハメネイ師(82)の影響下にある国家機関「護憲評議会」の事前審査により、立候補を届け出た保守穏健派・改革派の有力者が軒並み失格となったため、ライシ師の大勝が早くから予想されていた。このため有権者の関心は低く、投票率は前回の73.3%から50%前後に落ち込むとの見方も出ている。

 現地メディアなどによると、穏健派候補のヘンマティ前中央銀行総裁は敗北を認め、「(新政権で)国民生活を向上させてほしい」などと語った。ロウハニ大統領も19日にライシ師と会談し、勝利を祝福した。

 ライシ師はイスラム教シーア派の聖地があるイラン北東部マシャド出身の聖職者。預言者ムハンマドの血を引く法学者が巻くとされる黒いターバンをしている。検事総長など司法界の要職を歴任。17年の前回大統領選ではロウハニ師に敗れた。高齢のハメネイ師の後を継ぐ次期最高指導者の有力候補と目される。

 1979年の革命で親米派の王政を打倒してイスラム共和国となったイランでは、最高指導者が国防・外交など国政全般に最終決定権を持ち、大統領はその下で行政府の長として機能する。大統領の任期は4年で、連続3選は禁止されている。【テヘラン真野森作】

3209チバQ:2021/06/19(土) 21:29:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/7cce4e0e86fd637516d037479c82f8347d0be0a3
後継者問題で忖度か 最高指導者のまな弟子、勝利の内幕
6/19(土) 20:19配信

朝日新聞デジタル
イラン大統領選に投票する有権者=2021年6月18日、テヘラン、飯島健太撮影

 イランの次期大統領に保守強硬派のライシ司法長官が圧倒的な大差で選ばれた。対立候補が「不在」となった異例の選挙の背景には、イスラム法学者が統治するというイラン独自の体制を守りたい、最高指導者周辺の思惑がありそうだ。(テヘラン=飯島健太)


 イランで行われた4年に1度の大統領選。今回は候補者が出そろった時点で、黒いターバンを巻くエブラヒム・ライシ司法長官の当選が確実視された。

 最高指導者ハメネイ師も着用する黒色のターバンはイスラム教の預言者ムハンマドの血筋を引くイスラム法学者であることの証しとされる。

 「血統」と司法長官としての知名度、さらに有力な対立候補の不在がライシ師の初当選を決定的にした。

 候補者を事前審査する護憲評議会は5月、ライシ師など反米路線の保守強硬派5人と自由の拡大を訴える改革派2人の計7人の立候補を認めた。ライシ師以外は知名度が低く、ロハニ大統領と近い保守穏健派の有力者などは排除された。

 さらに、投票2日前にはライシ師と同じ保守強硬派2人が立候補を辞退。票が分散される事態はほとんど回避された。

 護憲評議会は、メンバーの人選にハメネイ師の意向が強く反映される仕組み。そのため今回はハメネイ師の思惑を忖度(そんたく)し、ライシ師が当選できるよう仕組まれたとの指摘が地元メディアの記者からも聞こえる。

 ハメネイ師は来月で82歳。次期大統領は後継者問題に直面する可能性がある。ハメネイ師のまな弟子のようなライシ師は後継者の一人とも目されてきた。

 ライシ師は1960年、ハメネイ師と同郷の北東部マシュハド生まれ。中部コムでイスラムを学び、幼い頃に亡くした父親と同じイスラム法学者の道に進んだ。18歳で革命を経験後、司法界に身を置いた。テヘラン州副検事長だった88年、反体制派に対する大量処刑があり、関与したとされる。

 ライシ師は前回2017年の大統領選に立候補したが得票率は38%にとどまり、57%を獲得したロハニ師に敗れた。ロハニ政権は1期目が始まった13年以来、米国などと核合意を結び、制裁緩和を実現させるなど実績を重ねた。経済はいったん回復基調となり、中間層や若者、無党派層が投票率を73%まで押し上げ、保守層はロハニ師の再選を拒めなかった。

 ロハニ政権は2期8年の間に対米融和を進め、自由の拡大を志向する改革派の支持も受けてきた。

3210チバQ:2021/06/19(土) 21:33:23
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-_world_america_3MXLYCPKTFKQFDXOX4NYF5DKBM.html
イラン、欧米との関係悪化も 大統領選でライシ師勝利
2021/06/19 21:12産経新聞

【テヘラン=佐藤貴生】イラン大統領選で反米保守強硬派のライシ司法府代表が勝利し、欧米との関係は冷え込む可能性が強まった。イランが核開発を制限する代わりに、欧米が経済制裁を解除する枠組み「核合意」の立て直しをめぐる協議の行方が当面の焦点だ。

核協議は、イランの合意規定を超える核開発の停止と、トランプ前米政権が核合意を離脱して科した制裁の解除を並行して話し合うもので、8月初旬に任期切れとなる穏健派のロウハニ政権がウィーンで米国を含む関係国と行っている。

バイデン米政権は、イランが核合意の規定を順守すれば合意に関連する制裁は解除し、米国も核合意に復帰する意向を示唆しているが、ブリンケン米国務長官は今月上旬、その場合でも「数百の制裁」が維持されると見通しを述べた。

最高指導者ハメネイ師にとってライシ師は側近中の側近だ。制裁は是が非でも解除させたい半面、核協議がライシ次期政権に持ち越され、国内で「弱腰」とみられるような譲歩をすることは回避したいのが本音とみられる。

このため、ハメネイ師はロウハニ大統領に米政権と何らかの形で合意に達するよう指示して制裁の一部解除を引き出し、経済的な利益を次期政権に引き継がせる狙いでは-といった観測も出ている。ただ、バイデン政権は弾道ミサイル開発などにも制限を課す協議をイラン側と行う方針で、次期政権がこれをすんなり受け入れる見通しは低い。

イランは、核兵器級に一気に近づく濃縮度60%のウランを製造するなど、制裁解除に向け対米圧力を強めている。米政権が弱みにつけ込む形で高圧的な態度に出るようならイラン側で反発が強まり、核開発を加速させるなどして関係が悪化する事態も想定される。

3211チバQ:2021/06/20(日) 08:33:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/fbef61fb2c52c3cd565bce1d4759fb76e05cf2f7
「次期最高指導者」の呼び声 人権侵害関与の疑惑 イランのライシ師
6/20(日) 7:19配信

時事通信
イランのライシ司法府代表=5月15日、テヘラン(AFP時事)

 出自や経歴などからイランの最高指導者ハメネイ師に近く、同師の有力後継候補として名が挙がる。

 一方で、過去に人権侵害に関与した疑いも指摘され、国際社会から注がれる視線は厳しい。

 イラン北東部のイスラム教シーア派聖地マシャド生まれ。後に中部の聖地コムの神学校に移り、1979年のイスラム革命後の20代から首都テヘランなどで検事職を歴任。94年からは司法府の監査部門トップ、2014〜16年には検事総長を務めた。16年にはマシャドの聖廟管財人(最高位)にも就いた。

 17年に大統領選に出馬するも現職ロウハニ大統領に敗退。19年にはハメネイ師から司法府代表に任命され、汚職追及や反革命分子の摘発などで存在感を高めた。最高指導者の任免権限を持つ専門家会議のメンバーでもある。

 88年に当時の最高指導者ホメイニ師(89年死去)の命令で、収監されていた反体制派支持者らが大量処刑された事案に深く関与したとされる。国連が「人道に対する罪」の可能性があると問題視するほか、人権団体からは「選挙に出るより、公正な裁判で責任追及されるべきだ」と批判を浴びる。19年には米財務省の制裁指定を受けた。

 イスラム法学者としての位階は「大アヤトラ」「アヤトラ」に次ぐ「ホジャトレスラム」に属するといわれるが、支持者の集会などでは既にアヤトラの呼称が使われることが多い。革命指導部と親密な高位法学者の父を持つ妻がいる。(テヘラン時事)。

3212チバQ:2021/06/21(月) 08:01:27
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-_world_mideast_3O7IQ4QNKZIQHP5Q6L62J3MENI.html
にじむ最高指導者の「庇護」 ライシ師、次期最高指導者も視野に
2021/06/20 19:41産経新聞

【テヘラン=佐藤貴生】イラン大統領選で圧勝したライシ司法府代表(60)は反米の保守強硬派の重鎮で、最高指導者ハメネイ師の忠実な側近として知られる。82歳で高齢のハメネイ師が反米路線を確実にするため、ライシ師の勝利に影響力を行使したと見る向きもある。

課題は経済立て直し

ライシ師は2017年の前回大統領選で穏健派のロウハニ大統領に敗れたが、ハメネイ師が19年に司法府代表に任命。経済低迷の一因である汚職の摘発に努め国内で影響力を保持した。

ライシ師は司法畑の経験が長い。イスラム法学者が統治する政教一致の革命体制で、司法は強権を用い体制を維持する位置にある。政治犯数千人に死刑判決を言い渡した1988年の裁判の判事の1人とされ、トランプ前米政権は2019年に制裁対象に指定した。

シーア派法学者の序列では最高位には届かないが、ハメネイ師同様、イスラム教の預言者ムハンマドの血筋であることを示す黒いターバンを着用している。

トランプ前政権が制裁を再開した18年以降、イラン経済は悪化の一途をたどる。通貨リアルの価値は対ドルで7割減り、インフレ率は40%に達し、失業率も高止まりしている。経済再生に失敗すれば支持離れが深刻化しそうだ。

次期最高指導者?

選挙戦でライシ師は終始、独走状態を維持した。その構図を作ったのが立候補者の適性を審査する「護憲評議会」だ。ライシ師の対抗馬と目された穏健派の有力者ラリジャニ前国会議長を失格とし、欧米との融和を求める穏健派や改革派の支持者の多くでは選挙への関心が失せた。

同評議会はハメネイ師が任命した6人と、司法府が指名した6人の計12人で構成。司法府の代表もハメネイ師に任命権があり、同師の強い影響下にある。投票率低下を覚悟の上で、ハメネイ師の意をくむ評議会がライシ師を支援した形だ。

穏健派や改革派は昨年2月の国会選でも護憲評議会の審査で多数が失格となり、保守強硬派が議席の7割以上を獲得した。今回の選挙により、ハメネイ師を頂点に大統領と国会が反米保守で足並みをそろえた。

イランでは国政全般の決定権は最高指導者にあり、大統領は行政をつかさどる。テヘランの大学教授は、「最高指導者になる上で、直接投票で選ばれる大統領を経験していることは有利になる」と話す。ハメネイ師の「庇護(ひご)」の下、ライシ師は次期最高指導者レースでも最有力候補の地位を固めた。

3213チバQ:2021/06/21(月) 14:31:34
https://www.asahi.com/articles/ASP6M7487P6MUHBI01S.html
事前に落とされた有力候補 大統領選で見えた権力の思惑
会員記事イラン大統領選2021

聞き手・荒ちひろ2021年6月20日 12時00分
 18日に実施されたイラン大統領選で、イスラム法学者で保守強硬派のライシ司法長官(60)が当選した。事前審査で有力な対立候補が落とされ、一貫してライシ師優位とされた大統領選挙を、専門家はどう見るのか。核合意など今後の外交方針の行方は……。在イラン日本大使館で勤務した経験もある文京学院大の貫井(ぬきい)万里・准教授(イラン政治)に聞いた。

    ◇

 事前審査の段階で、ライシ師を勝利させ、高齢の最高指導者ハメネイ師の後継としてスムーズに権力移行をさせたいという思惑が明らかだった。体制側はここ数年、ポスト・ハメネイ体制に向け、革命防衛隊の指導者らの世代交代を進めるなど着々と準備をしてきた。大統領選はその総仕上げ的な印象がある。

 5月に護憲評議会が「低投票率でも合法だ」と発言していたことからも、投票率が40%台くらいまで下がることは覚悟していただろう。むしろ、体制側は投票率が上がって決選投票に持ち込まれたり、穏健派候補がある程度得票して2009年の選挙後に投票をめぐる不正の訴えから広がった「緑の運動」のような抗議活動や革命防衛隊による鎮圧に結びついたりする事態は、なんとしてでも避けたかったのではないか。

 米国による制裁で、イラン経済は非常に悪化している。ハメネイ師は、ライシ政権下で制裁解除を実現させ、経済を改善させることで国民の支持を固め、イスラム体制を盤石にしたいと願っているだろう。

 一方で、国際的なルールをど…

3214チバQ:2021/06/23(水) 13:56:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ec160deff8516c0c5bc89f007e61bffc4c6bc07
イスラエルでも変異株拡大、7割がインド由来 マスク着用を再び推奨
6/23(水) 10:57配信

毎日新聞
イスラエル国旗=同国で2019年5月

 イスラエルのベネット首相は22日、インド由来の変異株「デルタ株」の感染が広がっているとして、屋内でのマスク着用を推奨すると述べた。イスラエルでは今月15日にマスク着用義務を撤廃したばかり。

 保健省によると、21日の新規感染者数は4月20日以来最大となる125人で、うち7割がデルタ株とみられる。海外渡航者から拡大しているとみられ、保健省は空港での水際対策を強化する。

 一方、イスラエル北部、中部の学校でも集団感染が発生しており、ベネット氏は12〜15歳についても、早期のワクチン接種を促した。

 イスラエルは世界で最もワクチン接種のスピードが速いとされ、20代以上では7割以上が米ファイザー製のワクチンを2回接種している。10代の接種率は2割にとどまっている。【エルサレム三木幸治】

3215チバQ:2021/06/25(金) 10:45:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/f83e1673665c196b70fd50e09c6b26796661b3fe
脱マスクのイスラエル、変異株が猛威 「屋内着用」検討
6/24(木) 15:00配信
朝日新聞デジタル
マスクをせずに屋外で過ごす人たち=2021年6月23日、エルサレム、清宮涼撮影

 世界一のペースで新型コロナウイルスのワクチン接種が進み感染者数が減少していたイスラエルで、新規感染者数が再び増え始めた。同国は今月、屋内でのマスク着用の義務をなくしていたが、再び着用を勧める事態になっている。


 ベネット首相は23日、感染拡大を受けて保健相などと会合を開き、「(インドなどで確認されている新たな変異株の)デルタ株から市民を守ることが今の何よりの目標だ」と呼びかけた。今後、感染拡大が続けば、閉鎖された空間でのマスク着用を正式に義務化するとした。保健省のレビ事務局長は、最近の感染の約7割が、デルタ株だと地元テレビで明らかにした。

 イスラエルでは昨年12月にワクチン接種を始め、国民の6割近くの約510万人がすでに2回の接種を終えた。今年1月に1万人を超えた1日の新規感染者数は1カ月の平均で10人台にまで減っていた。4月18日に屋外でのマスク着用義務をなくし、今月15日からは屋内でのマスク着用義務も原則としてなくした。集会の人数制限もなくすなどほぼすべての規制が解除され、コロナ前の日常生活が戻っていた。

 だが、今月21日以降の新規感染者数は3日連続で100人を超えた。100人を超えるのは約2カ月ぶり。学校での子どもの集団感染も起きている。政府は今回の感染拡大を受けて、12歳以上の子どもへのワクチン接種を改めて促していく。海外からの個人の観光客の受け入れの再開も、予定していた7月1日から1カ月延期するという。(エルサレム=清宮涼)

朝日新聞社

3216チバQ:2021/06/25(金) 15:09:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/81a041bffd29c93690ce5205806c11fcd1322697
パレスチナの活動家が「不自然な死」 自治政府に拘束後
6/25(金) 14:00配信

朝日新聞デジタル
ニザール・バナト氏=2021年5月4日、AP

 パレスチナ自治政府に批判的な立場で知られた人権活動家のパレスチナ人男性が24日、自治政府に拘束された後、死亡した。パレスチナの市民や国際社会からは「不自然な死だ」として、自治政府への批判や真相究明を求める声が高まっている。

 死亡したのは、自治政府の腐敗などを批判してきたニザール・バナト氏。24日未明、ヨルダン川西岸地区ヘブロンにある自宅で、自治政府の治安部隊に拘束され、その後死亡が確認された。

 AFP通信などによると、地元知事は「拘束の間に健康状態が悪化した」としているが、ニザール氏の親族は、ニザール氏が自宅で治安部隊に金属棒で繰り返し殴られたと訴えている。

 ヨルダン川西岸地区のラマラでは24日、数百人が抗議デモに集まり、自治政府のアッバス議長の辞任を求めた。

 パレスチナでは2006年以来選挙が行われておらず、自治政府の指導部への支持は低迷している。ニザール氏は、今年5月22日に予定されていた自治評議会(議会)選挙に立候補を予定していたが、アッバス議長は4月末、選挙を延期していた。

 ニザール氏の死亡を受け、米国務省の報道官は24日、声明で「パレスチナ自治政府による表現の自由への規制と、市民活動への妨害に重要な懸念を持っている」とし、自治政府に徹底的かつ透明性のある調査を求めた。国連や欧州連合(EU)からも調査を求める声が上がっている。(パレスチナ自治区ガザ=清宮涼)

朝日新聞社

3217チバQ:2021/06/27(日) 10:10:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/b7cf5fb1db72405e394e5132a06bec4550cb9132
プライドパレードに推定10万人、要請無視のノーマスク多数 イスラエル
6/26(土) 16:48配信

AFP=時事
イスラエル・テルアビブで、新型コロナウイルスの流行後初めて開催された性的少数者によるプライドパレード(2021年6月25日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】イスラエルのテルアビブで25日、新型コロナウイルスの流行後初めて、性的少数者(LGBT)によるプライドパレードが行われた。新規感染者数の急増を受けて、政府がマスク着用を求めていたにもかかわらず、従わない参加者が多く見られた。


 主催者らは、「この種のパレードとしては、新型ウイルスの流行以降で最大」と述べている。現地当局の推定では、少なくとも10万人が参加した。

 パレードが始まった25日正午(日本時間午後6時)、保健省は、屋内でのマスク着用を再び義務化した。マスク着用義務はいったん解除されていたが、新規感染者の増加を受けてわずか10日で再導入となった。

 保健省は、大規模な屋外集会でもマスクをするよう呼び掛けているが、現地のAFP記者によると、着用している参加者はほとんど見られなかった。【翻訳編集】 AFPBB News

3218チバQ:2021/07/04(日) 09:39:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d9bb1326b0c12506a9a4acb53e3c7b39639233e
イスラエル流「細川政権」がスタート 史上初めてアラブ系政党が内閣に加わった〈dot.〉
7/4(日) 9:00配信

AERA dot.
イスラエルの連立政権の8人の党首(ニシム・オトマズキン提供)

 先月、イスラエルで新内閣と第18代首相が誕生しました。新首相はナフタリ・ベネット氏(49)。全国会議員120人のうち、7議席を持っている政党の党首です。新政権は、政治的には左右8つの政党の連立によって、ベンヤミン・ネタニヤフ氏の12年間にわたる長期政権を終わらせました。それだけでなく、連立政党の一つとして内閣に初めてアラブ系政党が含まれていることが、イスラエルの政治史における大きな出来事です。


 イスラエル史上最長の首相任期を務めてきたベンヤミン・ネタニヤフ氏は、辞任を拒否し党首として再選挙に出ましたが、支持勢力の議席数は過半数を確保できませんでした。71歳のネタニヤフ氏は、政治的には一匹オオカミであり、有能な選挙運動家ですが、政界での公約を果たしていない人物としての評判はすでに大きく、イスラエル議会内で彼を信頼する人は少数となり、多くの政党が彼と連立を組むことを拒否しました。

 この新政権の興味深い点は、それがイスラエル社会の多様性を表しているということです。 ネタニヤフ前政権は国内の右と左の政治的分裂をそのままにしましたが、新政権はイスラエル社会のユダヤ人とアラブ人、右派と左派、宗教と世俗、など異なるセクターの広範囲のグループを団結させることを選びました。

 8つの政党は、それぞれが異なる社会セクターを代表しています。ベネット新首相は、主にイデオロギー的には右派でマイルドな宗教派の有権者を代表する「ヤミナ」党の党首です。連立内閣内で最大の議席を持つ「イエシュ・アティド」の党首ヤイル・ラピッド外相を支持する有権者は主に左派と世俗派です。財務大臣のリーベルマン氏を支持する有権者はロシアから移民してきた右派イスラエル人たちです(イスラエルのユダヤ人社会の約20%はロシア移民)。そのほか国防大臣ガンツ氏を支持する有権者は中道派、熱心なフェミニストのメラブ・ミハエリ氏の労働党は中道左派、そして自らもゲイを公言しているニツァン・ホロウィッツ氏が率いるメレツは自由主義の左派。連立の最後のメンバーは、アラブ・イスラム系政党を代表する、イスラム聖職者として訓練を受けたマンスール・アッバス氏です。

3219チバQ:2021/07/04(日) 09:39:40

 この政権を理解するにはイスラエル社会の多様性を知らなければなりません。イスラエルの人口の約80%はユダヤ人、20%はアラブ人で構成されています。アラブ人の多数派はイスラム教徒ですが、キリスト教徒、ドゥルーズ派、その他の小さなグループの少数派もいます。またユダヤ人社会は、世俗派と宗教派、ヨーロッパ出身者とアラブ諸国出身者、イスラエル生まれと移住してきた人々、都市の住人と周辺の住人、そしてもちろんイデオロギー的に右派や左派などが絡み合いながら、人々の投票行動に影響を与えています。

 その不均一性と政党間の内部の違いにもかかわらず、新政権はすでにいくつかの成功を収めました。まずはネタニヤフ氏の右派連合を破り、彼の長い首相職に終止符を打つことができました。また、不必要な官庁の閉鎖、2年間の予算の準備、米国のバイデン政権との関係改善など(ネタニヤフ氏はトランプ前米大統領とは非常に良好な関係を築いていたと伝えられています)、いくつかの重要な決定をすでに行っています。この新政府は、イスラエル社会の異なる、時には対立するセクター同士が協力できる希望を私たちに与えています。

 政治的な観点から見ると、この状況は1993年の日本で生まれた細川政権を思い出させます。現在のイスラエル政府と同様に、8つの異なる党会派で構成され、1993年に38年続いた長期政権の自民党支配に終止符を打ちました。この政権は9カ月しか存在しなかったけれど、政治腐敗と闘う法律や選挙制度の変更など、その後の日本政治に影響を与える重要な改革を行いました。

 イスラエルは建国73年。もしこの新しい政権がそれぞれの違いを乗り越え、協力することができるのなら、将来ユダヤ人とアラブ人が一緒に普通に暮らすことができる日をつくることも可能かもしれません。

〇Nissim Otmazgin(ニシム・オトマズキン)/国立ヘブライ大学教授、同大東アジア学科学科長。トルーマン研究所所長。1996年、東洋言語学院(東京都)にて言語文化学を学ぶ。2000年エルサレム・ヘブライ大にて政治学および東アジア地域学を修了。2007年京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修了、博士号を取得。同年10月、アジア地域の社会文化に関する優秀な論文に送られる第6回井植記念「アジア太平洋研究賞」を受賞。12年エルサレム・ヘブライ大学学長賞を受賞。研究分野は「日本政治と外交関係」「アジアにおける日本の文化外交」など。京都をこよなく愛している。

3220チバQ:2021/07/04(日) 12:41:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/1cb1e03e5f8f0276fa7dad79c0b3800205a58e6b
米軍のアフガン撤退、8月末までに完了 米政府発表
7/3(土) 4:28配信

AFP=時事
アフガニスタン南部カンダハル州で巡回任務に当たる米兵(2010年10月24日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】米政府は2日、アフガニスタンに駐留する米軍が8月末までに完全撤退するとの見通しを発表した。


 ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は、アフガニスタンで20年にわたり駐留を続けた米軍の完全撤退の期限を9月11日に設定していた。

 2日には、アフガニスタンで米軍が主要拠点としてきたバグラム空軍基地(Bagram Air Base)からの撤収を終えたことが明らかになり、完全撤退が近いとの見方が浮上。だがジェン・サキ(Jen Psaki)大統領報道官は記者会見で、米軍はアフガニスタンから8月末までに完全撤退すると表明した。【翻訳編集】 AFPBB News

3221チバQ:2021/07/11(日) 00:26:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/bdeef09b9655695df94effc3e479c790946f36b0
【中東ウオッチ】「反米プロジェクト」最終形 イラン大統領選 最高指導者の狙い
7/10(土) 22:00配信


産経新聞
6月16日、イランの首都テヘラン中心部の大通りには、投票を呼びかける大型の看板が掲げられていた(佐藤貴生撮影)

6月18日投票のイラン大統領選で反米の保守強硬派、ライシ司法府代表(60)が圧勝し、国際協調を掲げた穏健派のロウハニ大統領に代わって8月に就任する。反米保守政権の登場は8年ぶりだが、選挙の舞台裏で最高指導者ハメネイ師の強い意向が働いたとの見方が多い。「反米プロジェクト」は昨年には始動し、大統領選は欧米との融和を求める有権者層の離反を加速した。ハメネイ師が率いるイランの行く末には危うさもちらつく。

出来レース

大統領選が間近に迫った6月16日。イランの首都テヘランの大通りには、多くの人が投票用紙を掲げる様子を描いた巨大な看板が掲げられていた。投票を呼びかける当局側の宣伝だ。

しかし、大統領選の投票率は48・8%と1979年のイラン革命以降で初めて半数を割り込んだ。その投票のうち無効票は370万票で2位の候補の得票数を超え、体制支持の低落ぶりを示した。テヘラン大のフォアド・イザディ准教授は「現体制は人民による革命の生産物であり、国民の政治参加によって正当性を得る必要がある」と、投票率が持つ意味の大きさを説明した。

低調だった今回選でライシ師は約62%の票を獲得した。一見すると圧勝だが、出来(でき)レースの印象はぬぐえない。候補者の適性を事前審査する機関「護憲評議会」が約600人の立候補申請者を7人まで絞り、欧米との対話に前向きでライシ師の対抗馬と目された穏健派の有力者、ラリジャニ前国会議長も失格となった。

イランでは大統領は行政の長に過ぎず、国政全般の決定権は最高指導者が握る。12人で構成される評議会も最高指導者の強い影響下にある。ハメネイ師が影響力を発揮し、なりふり構わずライシ師を大統領に据えたといわれるゆえんだ。

3222チバQ:2021/07/11(日) 00:26:54
反米を次世代へ

昨年2月下旬の国会(定数290)選挙の直前、テヘランの大通りには、革命防衛隊のソレイマニ司令官を中心に国民が集う様子をあしらった大型看板が飾られていた。

ハメネイ師の最側近の一人で、周辺国への影響力浸透を図る政策の責任者だった同司令官は、国会選の約2カ月前、隣国イラクで米軍に殺害されており、反米の保守強硬派にとって選挙戦は「弔い合戦」の様相を呈していた。

護憲評議会はこのとき、1万6000人以上の立候補申請者を7000人超に絞り、ロウハニ大統領と同じ穏健派や改革派の候補の多数が失格となった。開票の結果、保守強硬派が全議席の7割超を占め、穏健・改革勢力から国会での優位を取り戻した。投票率は革命以降で最低の42・75%だった。

今回の大統領選とそっくりの状況は、ハメネイ師の「反米プロジェクト」が1年以上前から始まっていたことを物語る。国会選で保守強硬派陣営では無名の若手議員が多数誕生し、若返りも果たした。82歳の高齢で持病もあるとされるハメネイ師にすれば、国会選に続いて行われた今回の大統領選で、反米保守の基盤を強化する作業が完了した形だ。

体制死守のDNA

穏健派のロウハニ師は2015年、イランが核開発を自制する代わりに欧米が経済制裁を解除する「核合意」を結んだ。だが、トランプ前米政権が合意を離脱して制裁を再開。ハメネイ師はこの経緯をみて対米不信を深め、穏健派に国を任せることはできないと考えた可能性がある。

米国に妥協すれば自由と民主主義という概念に国内が浸食され、イスラム教シーア派の法学者が支配する革命体制への批判となって跳ね返る-という危機感があることも間違いない。

ライシ師は6月21日、大統領選での勝利決定後初めて行った記者会見で、核合意に関してはロウハニ政権がウィーンで米国など関係国と行っている協議の方向性を継承すると述べたが、米国に対して「すべての経済制裁」の解除を要求。さらに、米国が検討しているイランの周辺国への影響力浸透やミサイル開発制限に関する協議は受け入れない姿勢を示した。イランと米国の協議はいずれ壁に突き当たる公算が大きい。

この日の会見はまた、革命体制を死守するという「DNA」がライシ師にも受け継がれていることを示した。司法畑で出世を遂げたライシ師は1988年、5千人ともいわれる政治犯の処刑を決めた司法当局の判断に関与したとされ、欧米や国際人権団体の批判を浴びてきた。トランプ政権も2019年、ライシ師を制裁対象に指定している。

しかし、会見で人権問題について問われた同師は、「判事であれ検事であれ、国民の安全を守ったのなら称賛されるべきだ」「どのポストでも人権を保護してきたことを誇りに思っている」などと主張した。守るべきは「革命体制を支持する国民」であり、ひいては体制そのものだという考えがにじんでいる。

ロイター通信によると、ハメネイ師はガソリン値上げを機に起きた反政府デモが全土に拡大した19年末、「国が危機にひんしている。どんなことをしても止めろ」と声を荒らげて政府高官らに鎮圧を命じたといわれる。治安部隊は民衆に銃口を向け、少なくとも300人が死亡した。

当時の出来事はいまもイランの人々の記憶に残っており当面、反体制デモが大規模化することは考えにくい。ただ、経済の低迷が打開できなければいずれ国民の怒りが暴発し、矛先が指導部中枢に向かう公算は大きい。ライシ師を大統領に据えることには成功したものの、ハメネイ師の悩みがこれで終わると考えるのは早計だ。

(カイロ 佐藤貴生)

3223チバQ:2021/07/11(日) 22:20:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c150a816fa56b5725458d671cb706abe85af4e2
やっと引っ越した ネタニヤフ前首相、公邸退去 イスラエル
7/11(日) 19:23配信

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時事通信
イスラエルのネタニヤフ前首相=6月16日、エルサレム(EPA時事)

 【エルサレムAFP時事】イスラエルのネタニヤフ前首相一家が11日未明、エルサレムの公邸から退去した。

 6月13日にベネット新首相が就任してからもヘイリー元米国連大使ら要人との面会を公邸で続け、1カ月近く居座った。怒ったベネット新政権から6月下旬、退去勧告を突き付けられていた。

 ネタニヤフ家の代理人は11日、退去勧告の期限である10日をわずかに過ぎてから声明を出し「11日午前0時すぎ、公邸を出た」と最後の抵抗を示してみせた。公邸の外では反ネタニヤフの集団が「プライム・ミニスター(首相)」の代わりに「クライム・ミニスター(犯罪大臣)」と叫んで、汚職疑惑に揺れた12年のネタニヤフ時代に別れを告げた。

3224チバQ:2021/07/16(金) 15:20:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/6525f7f60d02cc72d19152537cf867ee151761cf
経済危機のレバノン、前首相が組閣断念 大統領と合意できず
7/16(金) 12:55配信

ロイター
レバノンの首相候補に指名されていたハリリ前首相(写真)は15日、組閣を断念したと表明した。15日撮影。提供写真(2021年 ロイター/Dalati Nohra/Handout via REUTERS)

[ベイルート 15日 ロイター] - レバノンの首相候補に指名されていたハリリ前首相は15日、組閣を断念したと表明した。同国は深刻な経済危機に直面しているが、政権樹立のめどが立たなくなっている。

同氏はアウン大統領との会談後、合意できないことが明白になったと述べた。

昨年首都ベイルートの港で起きた爆発を受けてディアブ内閣が総辞職し、イスラム教スンニ派のハリリ氏が10月に首相候補に指名されていた。

スンニ派の居住地区では道路をふさいでタイヤを燃やすなどの抗議行動が行われた。沈静化を図るために軍隊が出動し、治安当局筋によると衝突により兵士の一人が負傷した。

ブリンケン米国務長官はハリリ氏の決定は「残念」とし、レバノン指導者に見解の相違を脇に置いて政権樹立に取り組むよう求めた。

ハリリ氏はアウン氏との会談後、地元テレビのインタビューに応え、14日に提出した閣僚名簿をアウン氏が根本的に修正するよう求めたことを明らかにした。

「大統領と合意できないことが明白になったため、組閣を断念した」と述べた。

一方大統領府は声明で、ハリリ氏が名簿の一部修正の話し合いにも応じようとしなかったと批判した。できるだけ早く新たな首相候補を決定するため議員らと協議する意向を示した。

レバノンは1975─1990年の内戦以降で最悪の経済危機に直面している。

3225チバQ:2021/07/17(土) 22:30:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/8fe7766e79332554894d1347c22368ee4ea6e330
アフガン政府とタリバーンが停戦協議 政府の発言力弱く
7/17(土) 19:30配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタンの反政府勢力タリバーンの政治部門トップのバラダル幹部(中央)=2020年2月29日、ドーハ、乗京真知撮影

 アフガニスタンで戦闘を続けているアフガン政府と反政府勢力タリバーンのそれぞれの代表団が17日、中東カタールで会談した。停戦の可能性などについて話し合った模様だ。アフガン駐留米軍が撤退を進めるなか、米軍の後ろ盾を失うアフガン政府の発言力は弱まる一方で、支配地域を広げるタリバーンとの協議は難航が予想される。


 アフガンメディアによると、この日の協議でアフガン政府代表のアブドラ国家和解高等評議会議長は「(タリバーンの)軍事的な行動は紛争を長引かせるだけだ」と戦闘停止を呼びかけた。一方、タリバーン政治部門トップのバラダル幹部は「互いの不信を取り除くべきだ」と語った。双方が合意すれば、協議は18日以降も続く見通し。

 停戦に向けた両者の協議は米国の仲介で昨年9月に始まったが、イスラム法の運用や選挙のあり方などをめぐって対立し、早々に行き詰まった。停戦が実現しないなか、米国は駐留米軍の規模を縮小。今年4月、バイデン米大統領が停戦の実現に関わらず完全撤退する方針を発表すると、タリバーンは一気に攻勢を強めた。

朝日新聞社

3226チバQ:2021/07/17(土) 22:36:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa38dcc5e93ce9bf083a41cbf58059191b57207e
政府軍圧倒、停戦提案 タリバン、権力狙う 外国軍撤収で軍事圧力・アフガン
7/17(土) 7:16配信

時事通信
記者会見するアフガニスタンの反政府勢力タリバン=9日、モスクワ(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンからの米軍など駐留外国軍の撤収がほぼ完了する中、各地の戦闘で反政府勢力タリバンが政府軍を圧倒している。


 タリバンは、政府に対し3カ月間の停戦を提案した。軍事的な圧力をかけつつ停戦に持ち込み、和平交渉で優位に立ち、権力を奪うのが狙いとみられる。

 ◇「政治解決」志向
 アフガン政府当局者は15日、「タリバンが3カ月間の停戦を申し込んできている。ただし、捕虜7000人の釈放、タリバン幹部の国連ブラックリストからの除外も求めている」と記者団に明らかにした。和平交渉責任者のアブドラ国家和解高等評議会議長、カルザイ前大統領ら政府側有力者の代表団が16日からカタールの首都ドーハで、提示内容についてタリバンと協議していく。

 政府とタリバンは昨年9月、ドーハで和平交渉を開始。しかし、選挙に基づく政治体制の在り方や女性、少数派の権利などをめぐり、両者の立場の隔たりは大きく、交渉は停滞中だ。今回のタリバンの提案は、交渉を前進させる可能性があると期待されている。

 AFP通信は16日、「タリバンは現段階では政治的解決を志向している」と分析する専門家の声を伝えた。タリバンは、2001年まで数年間政権を担ったものの、国際社会から国の正統な代表としての承認を得られなかった。今回も、武力でアフガン政府を倒せば同様の事態になることが予想されるため、慎重を期しているという見方が広がっている。

 ◇要衝攻略いつでも可
 タリバンは同時に、支配地を拡大し政府への軍事的圧力を強めている。9日に「全土の85%を支配下に置いた」と発表したが、信ぴょう性は不明。しかし、既に国土の半分以上を支配していると考える見方は広く共有されている。アフガン駐留米軍の9割以上が撤収を終える中、空爆などによる援護を失ったアフガン政府軍の劣勢が連日、伝えられてきた。

 タリバンは14日、南部カンダハル州の対パキスタン国境の街を制圧したと発表。これに先立ち、イラン、タジキスタンとの複数の国境検問所も攻略、物流面で政府側を追い詰めている。

 また、西部バドギス州など各地で州都を包囲するように戦線を展開。いつでも要衝を攻略できる体制を整え、政府が和平プロセスに向き合わざるを得ない形に持ち込む構えだ。

 和平交渉の焦点の一つは、米国などが提案する、タリバンを取り込んだ形での暫定政権樹立だ。現政府とタリバンとの権力分担が必要となる。

 しかし、暫定政権になれば、昨年から2期目に入ったガニ大統領が任期途中での交代に追い込まれかねない。本人の抵抗は強い。これが和平プロセス停滞の一因となっている。

3227チバQ:2021/07/17(土) 23:05:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/70b5ac6ac9a18494cc6d481035f19d244667c300
レバノン、混乱に拍車 組閣断念、政府不在11カ月
7/16(金) 20:33配信

時事通信
レバノンのアウン大統領(左)と会談するハリリ元首相=14日、ベイルート郊外バーブダ(AFP時事)

 【カイロ時事】レバノンで昨年10月に新首相に指名され組閣を目指していたハリリ元首相が15日、組閣を断念した。

 レバノンでは昨年8月に首都ベイルートで200人以上が死亡する大爆発が発生。ディアブ内閣が責任を取り総辞職したが、その後も11カ月にわたり正式な政府が発足できない異常な状況が続く。政治空白に加え経済の混乱と社会不安も増し、「破綻国家」に陥る危機を迎えている。

 ハリリ氏は14日にアウン大統領に各宗派の均衡などを考慮した24人の閣僚名簿を提出。両氏は15日に再び会談したが、ハリリ氏は「重要だと考える人選で修正を求められた。合意が無理なのは明白だ」と語った。

 18の宗派が混在する「モザイク国家」のレバノンでは権力配分が事前に決められ、慣例として首相はイスラム教スンニ派から選ばれる。しかし、宗派対立や各勢力の駆け引きが常に激しく、政権発足までの紆余(うよ)曲折は珍しくない。大爆発後にはアディブ駐ドイツ大使が首相指名されたが、組閣難航で約1カ月後に辞退。このため、いったんは辞任したディアブ氏が暫定首相を務めている。

 レバノンは昨年3月にデフォルト(債務不履行)を宣言。新型コロナウイルス禍や大規模爆発の被害もあり、通貨の対ドルレートは約1500ポンドから約2万ポンドに暴落した。燃料や電力が不足し、輸入に頼る食料や医薬品なども欠乏が慢性化。ベイルート在住の活動家ルラ・タレジさんは「複数の災禍が同時に襲う『パーフェクトストーム』だ」と憤る。

 旧宗主国フランスや米国は迅速な改革や組閣を支援実行の条件にしている。しかし、政治腐敗が深刻で、国際社会の要請に応じる見通しは立っていない。

3228チバQ:2021/07/19(月) 10:52:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/843559b2ab76e0f9966838dc034990230eb3cfc8
アフガン、時限停戦に至らず 「協議加速」で合意 和平交渉
7/19(月) 8:51配信

時事通信
アフガニスタン政府代表団との交渉に臨む反政府勢力タリバン=17日、カタール・ドーハ(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタン政府と反政府勢力タリバンの代表団は18日、カタールの首都ドーハで会談した。

 焦点の一つだった20日からのイスラム教の犠牲祭に合わせた時限停戦については、合意に至らなかった。両者は共同声明で、高官レベルの交渉を継続し「公正で永続的な解決策を見つけるための協議加速」を目指すと表明した。

3229チバQ:2021/07/21(水) 06:36:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/efb83f3efe958881e6900f966803b547d5cd416b
シリア政権軍、攻撃再開 北西部、戦闘本格化の恐れ
7/20(火) 14:46配信

共同通信
シリア・イドリブ県の難民キャンプにある商店=18日(ゲッティ=共同)

 【カイロ共同】シリアのアサド政権軍が反体制派の最終拠点、北西部イドリブ県への攻撃を再開した。長期化した内戦は戦線が膠着し、イドリブ県では昨年3月から停戦が機能していたが、7月に入り政権軍の砲撃で民間人の死傷者が増加。国連は本格的な戦闘が再燃する兆候だと懸念している。


 アサド大統領は17日、4期目の就任式典で「軍が完全な国土解放を成し遂げると確信している」と表明した。これに呼応するように同日、イドリブ県で政権軍の砲撃があり、シリア人権監視団(英国)によると少なくとも11人が死亡した。

 シリア内戦では政権軍が海外の軍事支援を受け、国土の大半を掌握している。

3230チバQ:2021/07/21(水) 06:41:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f8ff5de0908380859fd291c21024b120587801d
米、ヨルダンを優遇 中東政策の転換象徴
7/20(火) 20:57配信

産経新聞
バイデン米大統領は19日、中東諸国の指導者で最初の直接会談の相手に小国ヨルダンのアブドラ国王を選んだ。これは、武器取引などの成果を重視するトランプ前大統領の「利益追求型」外交から、地域の安定化を重視する「バランス型」への転換を象徴するものだ。同時に、王室内での「クーデター未遂」も取り沙汰された国王への支持を表明し、自身の中東政策への協力を固めた。

ヨルダンは、歴史的にイスラエルとパレスチナの和平問題に深く関与してきたほか、イランが影響力を増すイラクや内戦下のシリアなどの近隣国とも一定の関係を維持。歴代米政権とは密接な関係を築き、「火薬庫」ともいえる地域における米国の代弁者として各国の利害を調整する役割を担ってきた。

ヨルダンのこうした地位はしかし、トランプ政権下で低下していた。トランプ氏は、最初の外遊先にサウジアラビアを選ぶなど、巨額な兵器取引が見込まれる富裕な湾岸アラブ諸国との関係を重視。トランプ政権が、イラン封じ込めのために一部のアラブ諸国とイスラエルを結び付けた半面、パレスチナの利益を軽視したことは、多くのパレスチナ系住民を抱えるヨルダンを苦しい立場に置いた。

だがバイデン氏は今回、サウジやイスラエルに先駆けてアブドラ国王をホワイトハウスに迎え、トランプ氏の路線を否定する姿勢を改めて鮮明にした。

そこには、ヨルダン王室に手を差し伸べ、恩を売る意味合いもある。

ヨルダンでは今年4月、治安当局が、アブドラ国王の異母弟で2004年に廃嫡されたハムザ王子とその一派を拘束。同王子による宮廷クーデターの企てがあったと噂される。

国王の権威を揺るがしかねない重大事件が表面化する中で行われた今回の訪米で、国王はラニア王妃と長男のフセイン皇太子を帯同した。バイデン氏との会談には皇太子も同席させ、後継問題での地歩を固めた。

バイデン氏はこの日の会談冒頭で、国王を「優れた、忠実で立派な友人」と呼んだ。これに対して国王は、新型コロナウイルス禍などに対するバイデン氏の指導力を称賛し、「いつでも私を頼りにしてほしい」と語り、米国への全面的な協力を約束した。

中国への対応を最重要課題に掲げるバイデン政権は、外交的な資源を東アジアに振り向けるため、中東情勢の安定化を図った上で、イラクからの米軍撤収などを視野に中東への関与を後退させる構想を抱くとされる。今回のヨルダンへの優遇ぶりには、そのために多様な外交チャンネルを持つ穏健親米国家を駆使しようとのバイデン政権の思惑が表れている。(ワシントン 大内清)

3231チバQ:2021/07/21(水) 09:17:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/fc1eba1f1e21eea7a555fa09c6811901a3be948a
大使の娘拉致? 深まる対立 アフガンとパキスタン、和平に影響も
7/21(水) 7:14配信

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時事通信
記者会見するパキスタンのシェイク・ラシッド内相=18日、イスラマバード(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンの駐パキスタン大使の娘が拉致されたとアフガン側が抗議、同大使を召還し、両国関係に波紋を広げている。

【図解】アフガニスタン

 パキスタンは反発。アフガンで駐留外国軍の撤収完了が近づき、反政府勢力タリバンが攻勢を強める中、タリバンに影響力を持つパキスタンとアフガン政府の対立が深まり、アフガン和平プロセスにも影響が及ぶ恐れがある。

 アフガン外務省は17日の声明で、「駐パキスタン大使の娘が16日、(パキスタンの首都)イスラマバードで数時間拉致され、虐待された」と非難した。18日には、安全が確保され、問題の全容が判明して実行犯が裁判にかけられるまで、同大使ら外交官を本国に引き揚げさせると発表した。

 パキスタンのシェイク・ラシッド内相は18日のテレビ番組で、「拉致ではない。インドの情報機関が絡んだ、国際的陰謀だ」と強調。大使の娘の証言には不審な点があると述べた。パキスタンはこれまでも宿敵インドがテロ事件などに関与したと主張してきた経緯がある。

 問題がこじれている背景には、アフガンがかねてパキスタンに抱いてきた不信感がある。パキスタンはインドとの共通の後背地に当たるアフガンへの影響力争いに勝つため、タリバンを支援してきたと指摘されている。

 アフガンのガニ大統領は16日、国際会議のため滞在中のウズベキスタン・タシケントでパキスタンのカーン首相と会談し、パキスタンのタリバン支援について改めて批判。カーン氏は、アフガン和平に向け尽力してきたと反論した。

 アフガン政府とタリバンの和平交渉が難航する中、パキスタンとアフガン政府の関係悪化も進めば、アフガン和平プロセスで最優先課題の停戦の実現も一層困難となる。

3232チバQ:2021/07/25(日) 07:21:48
6536 チバQ 2021/07/11(日) 10:39:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0c17e09ba442278c816a0c5b3120afe8fd15905
撤退する米軍と後に残る廃品の山 アフガニスタン
7/11(日) 10:11配信

AFP=時事
アフガニスタンのバグラム米空軍基地近くで、撤退する同軍が日用品を置いていく廃品置き場で、使えそうなものを探す人々(2021年6月17日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】アフガニスタン・バグラム(Bagram)の米空軍基地に続く主要道路の脇には、撤退を進める同軍から回収された日用品の廃品置き場がある。

 電話や魔法瓶、パソコンのキーボードやプリンターのカートリッジなどの山の中から、まだ使える物を探すサラムさん(40)は「これが米国人のすることです」とAFPに語った。「彼らは何でも破壊してしまうのです」

 ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は8日、米軍がほぼ20年にわたり続けるアフガニスタン駐留を8月31日に終了すると発表した。同国での作戦中枢として20年間機能してきたバグラム米空軍基地は、今月中にも明け渡されそうだ。

 軍需品については持ち帰ったり、アフガニスタンの治安部隊に提供したりしているが、大量の日用品は残していかざるを得ない。

 その結果、廃品ビジネスが活況を呈し、中には儲けている人もいる。ただ、大多数は腹立たしさをあらわにしている。

 サラムさんは、米軍が残す日用品について「爆破されたり、燃やされたり」していると話し、「この基地には、新しい物がたくさんあった。アフガニスタンを20回再建できるほど、たくさんあった。なのに彼らはすべて破壊してしまうのです」と説明した。【翻訳編集】 AFPBB News

3233チバQ:2021/07/25(日) 20:45:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/b560fa0a4ce4fdaee061fc489cd5ffe028701b3f
アフガン、31州に夜間外出禁止令 タリバーン抑え込み
7/25(日) 14:51配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタンの首都カブール郊外で13日、見張りを続ける警察官=ロイター

 駐留米軍の撤退に伴って治安が悪化しているアフガニスタンの政府は24日、国内34州のうち31州に夜間外出禁止令を出した。広域の外出禁止は珍しい。夜間に動くことが多い反政府勢力タリバーンの活動を抑え込む狙いがある。

 アフガン内務省によると、24日に始まった外出禁止は、午後10時から午前4時まで。タリバーンの戦闘員や武器の移動を阻むためで、同省副報道官は「治安が回復するまでの一時的な措置」としている。治安要員が多い首都カブールと東部ナンガルハル、守りが堅い北東部パンジシールの計3州は対象から外れた。

 タリバーンは米軍撤退が本格化した5月以降、農村部を中心に急速に支配地域を広げている。米軍によると、タリバーンは今月21日までに、全国の約半数の地区を支配下に置いた。一方、アフガン政府軍は人口が多い都市部に兵力を集約させている。(バンコク=乗京真知)

朝日新聞社

3234とはずがたり:2021/07/27(火) 11:32:19
イラン、水不足で抗議デモ 弾圧で8人死亡と人権団体
2021年7月25日 09時16分 (共同通信)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/119146
 【テヘラン共同】深刻な水不足に見舞われているイラン南西部フゼスタン州で、今月15日から市民による抗議デモが続き、治安当局が出動して死傷者が出る事態に発展した。イラン国営メディアは警察官を含む3人が死亡したと報道。一方で国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは23日、治安部隊の武力行使で少なくとも8人が死亡したと非難した。
 アムネスティは、治安部隊が実弾を発射するなどして平和的なデモを弾圧し、少年を含む8人が死亡し、多数が負傷したと発表。現地で撮影された映像や匿名の情報源の話に基づくとしている。
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3235チバQ:2021/07/27(火) 18:19:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/016d94ab765b7ba08f6989bf6f204a38df1adb5e
チュニジアで大統領とイスラム勢力の対立が深刻化 中東各国対応割れる
7/27(火) 17:42配信

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産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】北アフリカ・チュニジアで首相を解任して国会を停止したサイード大統領は26日、国防相と司法相代理の解任を発表し、約1カ月間の夜間外出禁止令を出して権力掌握を進めた。10年前の「アラブの春」と呼ばれる反政府デモを機に民主化が進展して以来、最大の政治危機といえ、国連が対話による解決を求めるなど国際社会の懸念が高まってきた。

チュニジアの首都チュニスでは26日、立ち入りが禁じられ治安部隊が警戒する国会の前で、大統領の支持者と国会最大勢力のイスラム主義政党アンナハダの支持者が石などを投げ合って衝突した。混乱は国内各地に拡大し、大統領とイスラム勢力の対立という色彩が強まっている。

サイード氏は無党派の憲法学者出身で選挙を経て2019年に大統領に就任。新型コロナウイルスの感染拡大と長引く経済低迷に反発する大規模な反政府デモが起きた25日、首相解任と国会停止を発表した。「憲法の規定に沿った行動」だと主張し、事態の沈静化に軍の投入も辞さない姿勢を示している。

一方のアンナハダはベンアリ独裁政権下で非合法とされ、アラブの春のデモで同政権が崩壊した後、合法化された。サイード氏の行動は民主化の流れに逆行する「クーデター」だと非難している。

双方の対立が鮮明になるなか、中東では各国の態度が割れている。ロイター通信によると、シーシー政権がイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」の弾圧を続けるエジプトの国営メディアは、サイード氏の行動はイスラム勢力との戦いだと位置付けて支持をにじませた。

これに対し、イスラム教の価値観を重視するトルコのエルドアン政権は、クーデターだと主張してアンナハダに同調した。トルコと同じ立場を取るカタールの衛星テレビ局アルジャジーラは26日、チュニスにある支局に警官隊が押しかけ、同社の職員が追い出されたと伝えた。

3236チバQ:2021/07/28(水) 15:20:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/ccc86c4675742bf56f5faaa1c7b7c0eab5d7fc82
アフガン情報機関が記者4人拘束 タリバンの「プロパガンダ」流布
7/28(水) 14:42配信
時事通信
 【カブールAFP時事】アフガニスタンの情報機関、国家保安局(NDS)は、反政府勢力タリバンの支配地域で取材し、敵の「プロパガンダ」を流布したとして、記者4人を拘束した。

 当局者が27日明らかにした。

 記者が訪れたのは対パキスタン国境の町スピンボルダク。地元メディアによれば、タリバンが同地で大量殺人を行ったとする政府の調査結果の検証作業を行っていた。

 内務省報道官は声明で「テロリストを賛美し、アフガンの国益を損なういかなるプロパガンダも犯罪だ」と述べた。メディア監視団体は、拘束者のうち3人は地元ラジオ局の所属と説明した。

3237チバQ:2021/07/28(水) 22:23:38
https://www.asahi.com/articles/ASP7W5KKNP7VUHBI039.html混迷レバノン、新首相候補を指名 大爆発後から内閣不在

ドバイ=伊藤喜之2021年7月27日 22時00分レバノンの首相候補に指名されたナジブ・ミカティ氏。アウン大統領との会談後、報道陣に対応した=AP

 1年近くの政治空白が続く中東のレバノンで26日、イスラム教スンニ派の実業家で過去に2度、首相を務めたナジブ・ミカティ氏が主要政党の支援を受け、新たな首相候補に指名された。昨年8月にベイルート港で起きた大爆発で、当時のディアブ首相率いる内閣が総辞職して以来、新内閣が発足できない状態が続いている。

 レバノンでは大統領、首相、国会議長を各宗派が分け合うのが慣例で、首相はスンニ派が務める。今月15日には、首相候補だったスンニ派のサード・ハリリ氏が9カ月に及ぶアウン大統領との交渉の末に組閣を断念し、首相候補の辞退に追い込まれた。キリスト教マロン派のアウン氏が、ハリリ氏による党派色のない、実務家をそろえた組閣案を受け入れなかったためだ。

 ミカティ氏はレバノン国内で…

3238チバQ:2021/07/28(水) 23:02:26
https://digital.asahi.com/articles/ASP7X652SP7XUHBI01K.html?pn=5
タリバーン、関税の徴収を開始 アフガン政府の財源奪う

バンコク=乗京真知2021年7月28日 20時00分

アフガニスタンと国境を接するパキスタン南西部バルチスタン州チャマンで7月17日、国境の検問所に集まった人々=AP

 アフガニスタンの南部スピンボルダックにあるパキスタンとの国境検問所近くで、同検問所を支配下に収めた反政府勢力タリバーンが関税を徴収し始めたと、パキスタンメディアが28日に報じた。アフガン政府の税収を奪ったタリバーンが、戦場でさらに勢いづく可能性がある。

 同検問所は、内陸国のアフガニスタンと海のあるパキスタンの交易の要衝。交易にかかる税金は、財政難のアフガン政府にとって貴重な収入になってきた。

 パキスタンの英字紙ドーンが、地元当局者らの話として伝えたところでは、タリバーンは約20ページ分の規則を公表し、27日から交易品に税をかけ始めたという。

 アフガニスタンでは、米軍撤退が本格化した5月以降、タリバーンが隣国パキスタンやタジキスタン、イランとの国境検問所や物流拠点を次々に占拠している。

 米軍によると、タリバーンは7月21日までに、アフガニスタンの約半数の地区を支配下に置いた。タリバーンはアフガン政府の支配地域に激しい攻撃を仕掛けている。

 国連アフガニスタン支援団によると、こうした攻撃にともなう市民の死傷者数は、今年上半期(1〜6月)に5183人に上り、前年同期比で約47%増えたという。(バンコク=乗京真知)

3239チバQ:2021/07/28(水) 23:05:10
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210727/k10013162151000.html
レバノン 元首相が新たな首相候補に指名
2021年7月27日 9時09分

政治の混乱が続く中東のレバノンで、26日、元首相のミカティ氏が新たな首相候補に指名されました。各政治勢力の争いで組閣の難航も予想され、長期化する政治の空白と経済危機の解消につながるかは不透明です。

レバノンでは、去年8月に首都ベイルートで起きた200人以上が死亡する大規模な爆発のあと、責任をとる形で内閣が総辞職しましたが、各政治勢力の対立で次の内閣が発足できず、1年近く政治の空白が続いています。

こうした中、アウン大統領は26日、新たな首相候補に元首相で実業家のミカティ氏を指名し、組閣を命じました。

指名を受けてミカティ氏は「私には魔法のつえもなく、奇跡も起こせない。困難な現状だがともに取り組めば成功できる」と述べ、各政治勢力に組閣への協力を求めました。

レバノンは、去年3月に事実上のデフォルト=債務不履行に陥り、新型コロナウイルスの感染拡大も重なって深刻な経済危機に直面していて、国際社会から財政支援を受けるためにも新たな政権の発足が急務となっています。

ただ、この1年近くの間に2人の首相候補が組閣を断念していて、今回も異なる宗教や宗派間の利害の調整で組閣が難航することも予想され、政治の空白と経済危機の解消につながるかは不透明です。

3240チバQ:2021/07/30(金) 16:02:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/acc6c0290a8b1d2fe6b818d2c0d928f53756215c
イスラエルの首都はどこ? 都、五輪教育のサイトを修正
7/30(金) 14:54配信

朝日新聞デジタル
修正される前の東京都教育委員会の「イスラエル国」のページ。注釈もなく、首都「エルサレム」と表記していた=質問状から

 東京都の東京五輪・パラリンピック教育のためのウェブサイトで、イスラエルの首都を「エルサレム」と表記していたことがわかり、大学教授らが28日、都教育委員会に質問状を提出した。日本を含む国際社会の多くはエルサレムをイスラエルの首都と認めていない。

 問題となったのは、東京都教育委員会のウェブサイトの「児童・生徒向けコンテンツ」のなかで参加国を紹介するページ。「イスラエル国」のページでは、首都が「エルサレム」と書かれていた。

 現在は同ページに、「エルサレム」の注釈として「日本を含め国際的には認められていない」と記されている。都教育庁は取材に対し、「外務省のホームページと一致しない箇所があった」として、修正したとしている。

 エルサレムにはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地がある。イスラエルは1967年の第3次中東戦争で勝利し、当時ヨルダン領だった東エルサレムを占領し、併合。西エルサレムとともに、首都と主張している。一方パレスチナは、東エルサレムを将来独立したときの首都としている。

朝日新聞社

3241チバQ:2021/08/01(日) 22:20:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/bdc930c32b02b22fca015bbe85dc38216215aa3a
レバノン爆発1年 深まる経済危機 市民に広がる絶望感
8/1(日) 21:10配信

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毎日新聞
ベイルート市内の内相宅前で、大規模爆発の調査に消極的な政府方針に抗議する遺族ら=2021年7月13日、AP

 レバノンの首都ベイルートの港湾地区で約200人が死亡する大規模爆発が起きてから4日で1年となる。政府への反発を受けて当時のディアブ首相(現・暫定首相)の内閣が直後に総辞職して以降、2人の首相候補が組閣に失敗し、現在も不安定な政治情勢が続く。経済危機は深まり、市民の間には絶望感が広がっている。

 昨年8月の爆発は、2014年ごろから倉庫に大量に保管されていた化学物質の硝酸アンモニウムに引火したのが原因だった。危険性を認識しながら長年放置していた政府当局の責任が指摘された。巨大なキノコ雲と爆風を伴う爆発によって、港湾周辺の建物約6000棟が破壊され、負傷者も6000人超に上った。

 ロイター通信によると、爆発に責任があるとみられる政治家や治安当局幹部に対する正式な取り調べはいまだ実施されず、被災地区の大部分で廃虚が手つかずのまま残っている。

 地元の政治ジャーナリスト、サード・メヒオ氏は電話取材に「大爆発は(01年の)米国の同時多発テロのように国全体を揺さぶったが、政治・経済には何の変化も起きていない。司法もまひしている」と指摘する。その主な原因はレバノン独特の政治構造だ。イスラム教のスンニ派とシーア派、キリスト教マロン派など公認された18の宗教・宗派がそれぞれ政治力を持ち、権力抗争を繰り返してきた。

 メヒオ氏は「政治家たちは自分自身と自らが属する宗派の利益だけを追求し、一般市民のことは気にも留めない。中間層は没落し、貧困率は上昇している」と語る。

 新首相候補に指名されていたハリリ前首相が7月15日、組閣断念を表明。26日に新たに大富豪のミカティ元首相が指名された。しかし、閣僚ポストなどを巡る派閥間の駆け引きが予想され、先行きは見通せない。

 脆弱(ぜいじゃく)なレバノン経済は爆発前から危機的状況にあり、20年3月には政府がデフォルト(債務不履行)を宣言していた。その後も通貨下落と物価上昇が続く。国内には約100万人ものシリア難民を抱えている。

 世界銀行の今年5月の報告によると、レバノンの経済危機は19世紀半ば以降の世界でトップ3に入る深刻度といい、国民の半数以上が貧困ライン以下の生活を強いられている。

 ベイルート市民からは悲痛な声が上がる。銀行員の男性、ネセーム・ジュブランさん(36)は「私は爆発当時、血に染まった通りを目撃した。目を閉じると、助けを求めて叫ぶ人たちの姿をまざまざと思い出す。ここでの暮らしは悪夢そのものだ」と話した。

 エンジニアの女性、ライラ・ハンマドさん(39)も「次から次に危機が訪れて生活は厳しい。いま私が考えられるのは、家族と一緒にどうやってこの国を脱出するかということだけ」と窮状を訴えた。

 レバノンには19年末に日本から逃亡した日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告も滞在を続けている。経済危機で燃料や電力の不足などが起き、ゴーン被告を含む一部富裕層の生活にも影響は及んでいるとみられる。【カイロ真野森作】

3242チバQ:2021/08/02(月) 11:02:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/1a458410757c0347d3edd73ed4166e72da99dcc3
ハマス最高指導者にハニヤ氏再任 対イスラエル戦指揮で評価
8/2(月) 10:16配信


ハマス最高指導者のイスマイル・ハニヤ氏=AP

 パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスは1日、最高指導者にイスマイル・ハニヤ氏を再任した。任期は4年。


 ハニヤ氏は5月、イスラエルとの11日間に及ぶ戦闘を指揮し、イスラエルに一定の打撃を与えたとして組織内での評価を高めていた。シンクタンク「パレスチナ政策調査研究センター」が6月に実施した世論調査では、ハマスはヨルダン川西岸を統治するパレスチナ自治政府の主流派ファタハを支持率で上回った。

 ハニヤ氏はイスラエルによる暗殺を恐れ、トルコやカタールに居住している。【エルサレム三木幸治】

3243チバQ:2021/08/02(月) 20:47:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/e026b19852a70e3d1ef5d790b5990fbb459c077a
アフガン南部州の州都が陥落の危機、タリバーンが攻勢
8/2(月) 18:44配信

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CNN.co.jp
アフガニスタン南部ヘルマンド州の州都ラシュカルガでタリバーンが攻勢をかけている

(CNN) アフガニスタン南部の要衝であるヘルマンド州の州都ラシュカルガをめぐるアフガン軍と反政府勢力タリバーンとの戦闘が続いている。CNNが接触した地元記者によれば、タリバーンは現在、ラシュカルガの複数の地区を実効支配している。

アフガン軍は7月31日、特殊部隊を配備するなど人員を増強した。タリバーンへの空爆も実行したという。

ラシュカルガは、カンダハル州とヘラート州を結ぶ幹線道路などあらゆる方向をつなぐ戦略的に重要なルートに位置しているほか、南部には重要な農業地域も広がる。タリバーンは長く、ラシュカルガ周辺を含むヘルマンド州で確固たる地位を築いていたが、2001年の政権崩壊以降、ラシュカルガを一部地域でも実効支配したことはなかった。

もし、ラシュカルガがタリバーンの手に落ちれば、34の州都のうちアフガン政府が失う最初の州都となる。一部の州都はすでにタリバーンに包囲されているほか、主要な幹線道路の一部もタリバーンの支配下にある。

タリバーンはラシュカルガの第7地区で行われた空爆で市民が死亡したと非難した。タリバーンの報道官はツイッターで、多くの家屋が破壊され、人々は多大な財政的被害を被ったと述べた。こうしたタリバーンの主張を確認する方法はない。

ラシュカルガの記者は1日、CNNに対して、第1地区と第7地区で衝突が続いており、タリバーンが第9地区を支配下におさめたと述べた。同記者によれば、政府軍が支配下に置いているのは今では1地区のみだという。

北西部のヘラート州でも激しい戦闘が行われている。国防省は1日、ツイッターで、数百人の特殊部隊がヘラート州に到着したと述べた。ヘラート州でタリバーンに対する攻勢を強め、治安状況は近く改善するとしている。

内務省もヘラートの厳しい状況を認めるように、内務次官が警察特殊部隊を引き連れて同地に到着したと発表した。地元記者は1日、空港付近のゴアザラ地区の大半やその東郊の地区をタリバーンが支配していると伝えた。空港自体はまだ政府の管理下にある。

3244チバQ:2021/08/03(火) 23:57:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/c705e1b9c974449ca3de890072ce93e529235dac
イラン新大統領が就任 超保守派のライシ師
8/3(火) 16:41配信

AFP=時事
イラン大統領に就任したエブラヒム・ライシ師。テヘランで(2021年6月17日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】イランの超保守派エブラヒム・ライシ(Ebrahim Raisi)前司法府代表が3日、最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師の認証を受け、大統領に就任した。就任式の様子は、国営テレビで生中継された。


 ハメネイ師は首席補佐官が読み上げた布告で、「国民の選択に従い、賢明で、根気強く、経験があり、人々の支持を集めるエブラヒム・ライシをイラン・イスラム共和国の大統領」とするとした。【翻訳編集】 AFPBB News

3245チバQ:2021/08/05(木) 01:45:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b48dea4499f81e31351487c266044b4af1cda91
アフガン首都で爆発、8人死亡 タリバン「報復作戦開始」
8/4(水) 19:25配信

共同通信
4日、アフガニスタン首都カブールで、爆発現場を巡視する治安部隊(ロイター=共同)

 【イスラマバード、ワシントン共同】アフガニスタンの首都カブール中心部で3日夜、爆弾を積んだ車が爆発した後、銃撃戦となり、内務省報道官は4日、民間人を含む少なくとも8人が死亡、20人が負傷したと明らかにした。反政府武装勢力タリバンは4日、モハマディ国防相代行の住宅を狙った攻撃と認め「政府指導者に対する報復作戦の始まりだ」とする声明を出した。


 モハマディ氏は不在で無事だった。現場周辺には政府機関や各国大使館があり、警備が厳重な地域。現地からの報道によると、最初に爆弾を積んだ車がモハマディ氏の住宅近くで爆発した後、武装した4人が周辺に立てこもり銃撃戦になった。

3246チバQ:2021/08/05(木) 11:05:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/917566a297176855da20c144d7b22ec263d99159
レバノン大爆発1年、今も爪痕 解明や処罰進まず 無残な現場そのまま
8/4(水) 7:08配信

時事通信
レバノンの首都ベイルートで昨年8月に起きた爆発で大破したままの穀物倉庫=7月29日

 【ベイルート時事】レバノンの首都ベイルートで200人以上が死亡した大爆発から4日で1年。


 深刻な政治腐敗なども絡み、原因究明や関係者の処罰は進んでいない。市民の憤りと不信感が募る中、被害者の心身の傷も癒えないままだ。

 ◇惨状が今も脳裏に
 爆発は、港湾地区に保管していた大量の硝酸アンモニウムに引火して起きた。政府首脳らが爆薬の原料になる危険物質の存在を知りながら対策を講じなかったとされ、ずさんな管理による人災という批判が強い。治安当局の許可を得て7月下旬に現場周辺を訪れると、大破した穀物倉庫が無残な姿をさらし、山積みのがれきやごみの悪臭が漂っていた。

 「人生最悪の光景が今も頭から離れない」。メヒエディン・ラスカニさん(27)は当時の様子を苦しげに振り返った。港近くの自宅は猛烈な爆風に襲われ、倒れた父親=当時(57)=は搬送先の病院の集中治療室で一度も意識を取り戻さないまま、1カ月後に死亡した。「建物の被害は10年もたてば直せる。でも、父を亡くした悲しみは一生消えない」と肩を落とす。

 爆発後は病院での夜勤を辞め、勉学への意欲も消えた。生きる気力も失いかけたが、今は被害者団体で政府からの支援を求め活動中だ。「ベイルートの広範囲が壊れたのに、誰も裁かれないのはおかしい。とにかく正義と真実が欲しい」と訴える。

 ◇モデルの体に傷
 女性モデルのマリテレズ・ハンナさん(24)は爆発で自宅のがれきの下敷きとなり、右脚の動脈や神経を切る大けがをした。気を失ったまま助けられたが出血がひどく、「鎮痛剤もないまま大きなガラス片を抜き取る手術を受けた」と話す。医師から「あと少し遅ければ命が危なかった」と言われ、今も自宅近所を歩いたり、騒音を聞いたりすると震えが出るという。

 体中には痛々しい傷痕が数多く残る。活躍の場でもあったレバノン国外では、傷のある自分への視線は厳しいと感じ、「『なぜこんな目に遭うのか』と自信を失った」。後遺症で足を引きずり、モデルに求められる華麗な動きは難しいが、それでも「あのとき死んだかもしれない人生。傷痕も自分の一部として受け入れられるようになってきた」と前を向こうとしている。

 司法当局はこれまで、爆発当時の首相や閣僚経験者らを訴追。責任追及を急ぐ姿勢を見せるが、大統領顧問を務めたこともあるレバノン政治評論家ブシャラ・ハイララ氏は「レバノンでは政治化した問題の解明には犠牲者が出ることになる。真実を明かすのは極めて難しい」と指摘した。

3247チバQ:2021/08/05(木) 21:08:49
https://digital.asahi.com/articles/ASP835SVFP82UHBI02F.html?pn=9
廃墟と化した港町 ベイルート爆発1年、責任のありかは
会員記事

ベイルート=伊藤喜之2021年8月3日 18時56分

 時が進むのを止めたようだった。中東レバノンの首都ベイルート。港の倉庫の大爆発から1年を経ても、外壁をえぐられた穀物貯蔵庫は、当時のままの姿で立っていた。港周辺には今もがれきが放置され、多くのコンテナがひしゃげたまま残されている。

 市街地を歩いても同じ状況がうかがえた。多くのアパートやオフィスビルは窓やドアを吹き飛ばされたまま廃虚と化し、応急措置でビニールや布シーツで目張りした建物もそれ以上の修繕はなされていない。

 東日本大震災の被災地など、幾つかの災害現場を取材してきた私だが、これほど復旧がはかどっていない現場は初めてだ。

 爆発が起きたのは、昨年8月4日の夕刻。倉庫に保管されていた、約2750トンもの爆薬原料、硝酸アンモニウムが爆発を起こした。約200人が死亡し、約6千人が負傷。爆心地から10キロ以上離れた建物にまで損害を与え、約30万人が住まいを失った。

 その後、税関当局が政府に対して、爆発の危険性を再三指摘していたことが発覚。事故を調査する裁判官が当時の担当大臣らへの尋問を要求したが、政府がこれを拒むなど責任追及をかわし続けている。爆発の直接的な原因も含めて真相はいまだ明らかではない。

 深刻なのは、財政破綻(はたん)の淵にある政府が復興や被災者支援にほとんど取り組めていないことだ。

 2年前に起きた反政府デモで当時の内閣が退陣すると、経済は一気に傾いた。通貨レバノンポンドは暴落し、国は借金が返済できない「債務不履行(デフォルト)」に陥った。そこに追い打ちをかけたのがコロナ禍と爆発事故だ。災害復旧の大部分を国内外のNGOが担っている。

 夜、爆心地にほど近い飲み屋街でバーをみつけ、扉のついていない入り口をくぐった。「爆発で壊れたけど、新しく買う資金がないんだ」と店員のシャルベル・ホーリーさん(26)。物価は高騰し、かつて米ドル換算で600ドルあった給料はいまは50ドル足らずだ。

 燃料が輸入できず、国の電力供給も1日2〜4時間にとどまる。多くの飲食店は自家発電などで営業するが、街灯は消えたままだ。

ここから続き
 午後8時すぎ、爆心地から約2キロ離れたアパートでは大学生タチアナ・ハスルティさん(20)が停電の暗闇のなかで、パソコンに向かい、調べ物をしていた。

 「この壊れた国を変えたい。父さんもきっと背中を押してくれる道だと思う」

 ベイルート港の穀物貯蔵庫で仕分け業務の責任者だった父ガッサンさん(59)を爆発で失った。本来は勤務明けのはずだったあの日、ガッサンさんは予定外の貨物船に対応し、24時間勤務になっていた。

 この1年、タチアナさんは心が不安定になった。でも生前、父から繰り返し言われた言葉を思い出すと、立ち直れる気がした。「タチアナ、お前は誰よりも意思が強い。誰にもお前は止められない」

 大学で学んだ法律の知識を生かし、人道支援の仕事に就きたい。貧困にあえぎ、苦境にあるレバノンの女性や子どもの手助けができればと考えている。(ベイルート=伊藤喜之)

3248チバQ:2021/08/05(木) 21:17:04
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20210805k0000m030228000c.html
イラン新大統領就任 8年ぶり反米強硬派政権 当面は内政注力か
2021/08/05 16:44毎日新聞

イラン新大統領就任 8年ぶり反米強硬派政権 当面は内政注力か

イランの大統領に就任するライシ師=テヘランで2021年6月18日、AP

(毎日新聞)

 6月のイラン大統領選で当選した反米保守強硬派のエブラヒム・ライシ新大統領(60)が5日、国会で宣誓式に臨み正式に就任する。欧米との関係改善を模索したロウハニ前政権の国際協調路線から8年ぶりに反米路線へ転換し、中東情勢の不安定化につながる可能性もある。

 「国民は選挙を通して、汚職や不正義との闘いや経済・社会問題の解決をというメッセージを発した。人々は変化を求めており、これを実現しなければならない」。3日の大統領承認式でライシ師は新政権の方向性をこう語った。今後組閣に入り、国会の承認を経て8月中旬にも新内閣が発足する。欧米との交渉に当たったザリフ外相ら保守穏健派の閣僚や高官は強硬派に交代するとみられる。

 「イスラム共和制」のイランで、大統領は最高指導者に次ぐ国家のナンバー2に当たり、行政の長という立場にある。長年、司法畑を歩んだイスラム法学者(聖職者)のライシ師は、最高指導者ハメネイ師(82)の「愛弟子」とされる。検事総長などを歴任して汚職摘発に手腕を発揮したが、政治経験はない。強硬派主導の国会や、最高指導者直属の精鋭軍事組織・革命防衛隊の支持を得ており、強硬派の意向を色濃く反映した政策展開が予想される。

 外交上の最大の課題は、核合意の正常化交渉だ。トランプ前米政権による2018年の合意離脱を受け、イランは対抗措置として19年から合意の制限を超える核開発を加速してきた。今年4月には「ほぼ核兵器級」(グロッシ国際原子力機関事務局長)の濃縮度60%に上るウラン濃縮にも成功している。

 米国の合意復帰を巡って4月に始まった間接交渉は6月に休止しており、ライシ新政権の対応が注目される。ライシ師は3日、「我々は米国の非道な制裁の解除を追求する」と強調。バイデン米政権が求める弾道ミサイル開発の制限などには応じない構えだ。欧米との関係がさらに悪化した場合、中国やロシアとの連携強化がイランにとって「保険」になるとの計算もあるようだ。

 ロウハニ前政権が最近模索していた地域大国サウジアラビアなどアラブ諸国との関係改善の取り組みは引き継ぐ一方、宿敵イスラエルとの対決姿勢は続くとみられる。最近も、オマーン沖で7月29日にイスラエル系企業運航のタンカーが攻撃を受けて乗組員2人が死亡する事件が発生した際に、イスラエルや米国が「イランが無人機で実行した」と非難し、双方の間で緊張が高まっている。

 ただ、ライシ政権が当面力を入れるのは内政とみられる。米国による経済制裁や新型コロナウイルス禍で疲弊した経済の立て直しが喫緊の課題だ。中東情勢に詳しいエジプトのシンクタンク・アハラム政治戦略研究所顧問のハッサン・アブタレブ氏は「ライシ師ら保守強硬派はイランが中東の軍事強国であることを望んでおり、新政権の核合意交渉は制裁解除の追求に絞ったものになるだろう。内政では汚職対策や困窮する貧困層への支援策を実行するとみられる」と指摘した。

 一方、穏健派支持層が多い首都テヘランの市民の間では、SNS(ネット交流サービス)規制の強化といった自由への制限を心配する声も出ている。7月中旬にはイラン南西部で水不足による生活困窮を訴える抗議デモが発生するなど、経済難に関連した国民の不満も高まっており、新政権は強硬一辺倒ではない対応を迫られる。【カイロ真野森作】

3249チバQ:2021/08/05(木) 21:17:42
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20210805k0000m030228000c.html
イラン新大統領就任 8年ぶり反米強硬派政権 当面は内政注力か
2021/08/05 16:44毎日新聞

イラン新大統領就任 8年ぶり反米強硬派政権 当面は内政注力か

イランの大統領に就任するライシ師=テヘランで2021年6月18日、AP

(毎日新聞)

 6月のイラン大統領選で当選した反米保守強硬派のエブラヒム・ライシ新大統領(60)が5日、国会で宣誓式に臨み正式に就任する。欧米との関係改善を模索したロウハニ前政権の国際協調路線から8年ぶりに反米路線へ転換し、中東情勢の不安定化につながる可能性もある。

 「国民は選挙を通して、汚職や不正義との闘いや経済・社会問題の解決をというメッセージを発した。人々は変化を求めており、これを実現しなければならない」。3日の大統領承認式でライシ師は新政権の方向性をこう語った。今後組閣に入り、国会の承認を経て8月中旬にも新内閣が発足する。欧米との交渉に当たったザリフ外相ら保守穏健派の閣僚や高官は強硬派に交代するとみられる。

 「イスラム共和制」のイランで、大統領は最高指導者に次ぐ国家のナンバー2に当たり、行政の長という立場にある。長年、司法畑を歩んだイスラム法学者(聖職者)のライシ師は、最高指導者ハメネイ師(82)の「愛弟子」とされる。検事総長などを歴任して汚職摘発に手腕を発揮したが、政治経験はない。強硬派主導の国会や、最高指導者直属の精鋭軍事組織・革命防衛隊の支持を得ており、強硬派の意向を色濃く反映した政策展開が予想される。

 外交上の最大の課題は、核合意の正常化交渉だ。トランプ前米政権による2018年の合意離脱を受け、イランは対抗措置として19年から合意の制限を超える核開発を加速してきた。今年4月には「ほぼ核兵器級」(グロッシ国際原子力機関事務局長)の濃縮度60%に上るウラン濃縮にも成功している。

 米国の合意復帰を巡って4月に始まった間接交渉は6月に休止しており、ライシ新政権の対応が注目される。ライシ師は3日、「我々は米国の非道な制裁の解除を追求する」と強調。バイデン米政権が求める弾道ミサイル開発の制限などには応じない構えだ。欧米との関係がさらに悪化した場合、中国やロシアとの連携強化がイランにとって「保険」になるとの計算もあるようだ。

 ロウハニ前政権が最近模索していた地域大国サウジアラビアなどアラブ諸国との関係改善の取り組みは引き継ぐ一方、宿敵イスラエルとの対決姿勢は続くとみられる。最近も、オマーン沖で7月29日にイスラエル系企業運航のタンカーが攻撃を受けて乗組員2人が死亡する事件が発生した際に、イスラエルや米国が「イランが無人機で実行した」と非難し、双方の間で緊張が高まっている。

 ただ、ライシ政権が当面力を入れるのは内政とみられる。米国による経済制裁や新型コロナウイルス禍で疲弊した経済の立て直しが喫緊の課題だ。中東情勢に詳しいエジプトのシンクタンク・アハラム政治戦略研究所顧問のハッサン・アブタレブ氏は「ライシ師ら保守強硬派はイランが中東の軍事強国であることを望んでおり、新政権の核合意交渉は制裁解除の追求に絞ったものになるだろう。内政では汚職対策や困窮する貧困層への支援策を実行するとみられる」と指摘した。

 一方、穏健派支持層が多い首都テヘランの市民の間では、SNS(ネット交流サービス)規制の強化といった自由への制限を心配する声も出ている。7月中旬にはイラン南西部で水不足による生活困窮を訴える抗議デモが発生するなど、経済難に関連した国民の不満も高まっており、新政権は強硬一辺倒ではない対応を迫られる。【カイロ真野森作】

3250チバQ:2021/08/10(火) 11:21:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/340f1ab7efb33ee940c3fdd78a0865c0e06cb198
タリバン、北部を重点攻略 政府側の戦力そぐ アフガン
8/9(月) 19:37配信

時事通信
道路脇で警戒に当たるアフガニスタン治安部隊=6月22日、北部クンドゥズ(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンで南部を主な拠点とする反政府勢力タリバンが、政府側軍閥の地盤である北部を次々と攻略している。


 9日までの4日間で北部5州を含む6州の州都を制圧。月末の駐留米軍撤収完了を前に重点的に攻撃し、政府側の戦力をそぐ作戦とみられる。

 タリバンは7日、中央アジアのトルクメニスタンに近い北部ジョズジャン州の州都を占領。旧タリバン政権に抵抗を続けた「北部同盟」の一員で知られる有力軍閥のドスタム将軍(前第1副大統領)の牙城だ。

 8日には、過去に北部同盟が支配した北部クンドゥズ、タハル両州の州都も陥落。タリバンと渡り合った実績を持つ北部の軍閥は、ガニ政権の頼みの綱だった。

 ガニ大統領は2日の演説で、今後6カ月で劣勢を挽回し、安定を取り戻すと強調。「計画の要点は国家総動員だ」と述べ、各地の軍閥などから民兵を編成して政府軍を支援する必要性を訴えた。ただ、6月にも同様の演説を行っており、北部が攻略される中、実効性に疑問符も付く。 

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021080800240&amp;g=int&amp;utm_source=yahoo&amp;utm_medium=referral&amp;utm_campaign=link_back_edit_vb
タリバン、クンドゥズを制圧 北部要衝、政府に打撃―アフガン
2021年08月08日23時47分
 【ニューデリー時事】アフガニスタンの反政府勢力タリバンは8日、要衝クンドゥズとサリプルの北部2州の州都を制圧した。また、AFP通信によれば、北部タハル州の州都タロカンもタリバンの手に落ちた。

 タリバンは6日、駐留外国軍撤収開始後初めて南西部の州都を制圧。以降3日間で州都陥落は5カ所目。特にクンドゥズはタジキスタンから首都カブールに向かう幹線道路などが交差する要衝で、政府への打撃は大きい。
 タリバンは声明で「クンドゥズを制圧し、大量の弾薬を入手した」と主張。クンドゥズ州の州議会議員も取材に「空港以外はタリバンの手に落ちた。刑務所も破壊された」と認めた。サリプルの州議も陥落を認めた。タリバンは制圧した各都市で、収監されていたタリバン兵を解放しているもようだ。
 地元民放トロTVは、戦闘でクンドゥズ市内の商店が炎上する様子を伝えた。在アフガンの米大使館は8日、「タリバンの複数の都市への暴力的な攻撃を非難する。和平プロセスでの協議による問題解決を支持するというタリバンの主張を(自ら)否定するものだ」と批判した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021080700392&amp;g=int
初の州都陥落、タリバンに勢い 市民の犠牲増懸念―アフガン
2021年08月07日19時36

 【ニューデリー時事】アフガニスタンで、反政府勢力タリバンの攻勢が激しさを増している。6日には、5月に米軍など外国軍が撤収を開始してから初めて州都が陥落。支援を失ったアフガン政府軍の脆弱(ぜいじゃく)さが改めて鮮明になった。戦闘の激化により、市民の犠牲者増加も懸念されている。

 タリバンは6日、イランと国境を接する南西部ニムルズ州の州都ザランジを制圧した。タリバンの広報担当者は7日、有力軍閥ドスタム将軍の影響下にある北部ジョズジャン州の州都シェベルガンについても、ツイッターで「州庁舎、警察や情報機関の本部などは全てタリバンの手にある」と奪取を宣言。西部ヘラート、南部のカンダハルやラシュカルガなど各州都でも猛攻を続けている。

3251チバQ:2021/08/10(火) 11:21:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/c0a086124bb4f747631fd36d0f28f81f5f407bfc
タリバン、6州都を制圧 アフガン北部で勢力拡大
8/10(火) 1:38配信


AFP=時事
アフガニスタンで、タリバンと政府軍との戦闘が続くクンドゥズやタハル州から首都カブールに避難し、食料の配給を受ける人々(2021年8月9日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は9日、六つ目の州都を制圧した。政府はタリバンの勢いを抑え込めずにおり、北部ではここ数日で都市部が相次いで陥落している。


 新たに制圧されたのは、北部サマンガン(Samangan)州の州都アイバク(Aibak)。同州副知事によると、同市郊外で数週間にわたり戦闘が続いた後、地元の長老らが当局に対し、これ以上の衝突を避けるよう嘆願。知事がこれを受け入れ部隊を撤収し、タリバンは抵抗を受けずに同市に入った。

 タリバンは先週末、南西部ニムルズ(Nimroz)州の州都ザランジ(Zaranj)を掌握。その後、シェベルガン(Sheberghan)、クンドゥズ(Kunduz)、サリプル(Sar-e-Pul)、タロカーン(Taloqan)の北部4州都を次々と制圧した。

 さらにタリバンは9日、北部の最大都市で、政府が同地域支配を維持する上で重要なマザリシャリフ(Mazar-i-Sharif)にも入ったと主張。だが当局者や地元住民らは、タリバンの主張は誇張であり、戦闘は市の周辺地区にとどまっていると話している。

 アフガニスタンでの戦闘は、米主導の外国部隊がアフガン完全撤収を開始した5月半ばから激化している。外国部隊の撤収は、2001年9月11日の米同時多発攻撃から20年の節目に先立ち、今月末までに完了する予定。【翻訳編集】 AFPBB News


https://news.yahoo.co.jp/articles/c6899804c19476fc75f2f6a34f485e64e5b22fa1
タリバン、6州都制圧 支配地域最大か 政府軍退散
8/9(月) 21:28配信


産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンは9日、北部サマンガン州の州都アイバクを「支配下に置いた」と宣言した。タリバンは全34州中、6カ所の州都を制圧した。タリバンの支配地域は2001年の政権崩壊後、最大になったもようで、政府軍は劣勢を立て直せないのが現状だ。

地元メディアによると、アイバクでは同日、ほとんど戦闘は行われず、政府軍は退散したという。

タリバンは6日に南西部ニムルズ州で米軍の撤収開始後初めて州都を制圧し、8日にはクンドゥズ、サリプル、タロカーンの北部3州都を相次いで占領した。タリバンは各地で「残された(政府軍の)武器を奪った」と主張しており、戦力が増強された可能性もある。

米国はカタールから戦略爆撃機B52をアフガンに派遣し、空爆でタリバンの拡大を押さえ込む方針。アフガンのガニ大統領は国内の実力者、ドスタム前第1副大統領と連携してタリバンに対抗する姿勢を見せているが、どれほど効果を発揮するかは未知数だ。

3252チバQ:2021/08/10(火) 22:11:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac3a04ec6bceb35ddcb482a7ce14983950e2c12f進まぬアフガン和平 パキスタン首相補佐官「戦闘長期化は悪夢」
8/10(火) 17:58配信

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毎日新聞
アフガン情勢の政治的解決の必要性について語るパキスタンのユスフ国家安全保障担当首相補佐官=イスラマバードで2021年8月9日、松井聡撮影

 パキスタンのモイード・ユスフ国家安全保障担当首相補佐官が9日、首都イスラマバードで毎日新聞など一部海外メディアと会見した。隣国アフガニスタンで激化する政府側と旧支配勢力タリバンとの戦闘に関し、「今後3〜6カ月が極めて重要な時期になる」との認識を示したうえで、「米国が指導力を発揮する必要がある。政治的な解決が戦闘の長期化を防ぐ唯一の方法だ」と述べた。

 アフガンでは2020年9月に始まった政府とタリバンの和平協議が暗礁に乗り上げている。これについてユスフ氏は「アフガンのすべての政治指導者が一つの部屋に集まり、政治的な解決策を見つけることが必要」と説明。「パキスタンは既にアフガンから200万人の難民を受け入れており、これ以上受け入れる余裕はない。(01年に始まった米国の対テロ戦争で)パキスタンは多くの犠牲者を出し、経済的な被害も甚大だった。アフガンの不安定化はパキスタンにも波及する。戦闘の長期化は悪夢だ」と語り、地域の安定化が急務との考えを示した。

 パキスタンは隣国アフガンへの影響力を保持するため、長年にわたりタリバンを支援してきたとされる。現在もタリバン指導部やその家族の一部がパキスタン国内に潜伏しているとされ、国際社会にはパキスタンを批判する声も根強い。これに対してユスフ氏は、「(国際社会は)莫大(ばくだい)な資金を費やしてアフガン軍の装備を充実させ、訓練をしてきた」と指摘。それにもかかわらず「アフガン政府の中には失敗の責任をパキスタンに押しつけようとしている人がおり、我々はスケープゴートにされている」と反論し、現在のアフガン情勢混迷にパキスタンは無関係との立場を強調した。

 さらにユスフ氏は、パキスタン側もタリバンに対する影響力が低下していると説明。タリバンが8月初めにパキスタンとの国境の一つを閉鎖したことを例に挙げ、「パキスタンは国境を開けるよう求めたが、タリバンを説得できなかった」と話した。アフガン国内で支配地域を拡大し、攻勢を強める現在のタリバンにとって、パキスタンは既に頼る必要性が薄れている可能性もある。

 仮にタリバンがアフガンの首都カブールを制圧した場合の対応については、「(パキスタン政府は)武力制圧には反対だが、今はタリバンを正式な政府として承認するかどうかを話すべき時ではない。政治的解決に集中すべきだ」と述べるにとどめた。

 ユスフ氏は米シンクタンク勤務などを経て21年5月から現職。【イスラマバード松井聡】

3253チバQ:2021/08/10(火) 22:13:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ce177940ad30b9912c2979e59b9566288df0670外国軍の完全撤退迫るアフガン 規模でタリバンしのぐ政府軍の弱点とは?
8/10(火) 17:34配信

AFP=時事
米軍および北大西洋条約機構軍が撤退したアフガニスタンの首都カブール近郊のバグラム空軍基地で警備に当たるアフガニスタン国軍の兵士(2021年7月2日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】外国軍がほとんど撤退したアフガニスタンで旧支配勢力タリバン(Taliban)が勢力図を拡大する中、政府軍の能力に疑問が投げ掛けられている。専門家によると、アフガニスタン軍とタリバン、全く異なる2勢力の対決を決定付けるのは、装備や兵力のみならず士気かもしれない。

【図解】アフガニスタンのアヘン経済

 この戦いは従来の軍事衝突とは違う。一方は、訓練・装備の面で超大国に支援された大規模な軍隊。もう一方は、小規模ながら、豊富な供給力を誇り、麻薬資金に支えられているイスラム過激派だ。

 米国はアフガニスタン軍に数百億ドル(数兆円)を投じ、暗視ゴーグルから戦闘ヘリコプター、装甲車、偵察用ドローンに至る最新兵器やハイテク機器を提供してきた。また国家警察隊を含め30万人以上を擁するアフガニスタン軍は、タリバンよりも規模が大きく、武器や技術も先進的だ。

 一方のタリバンは歩兵を主体とするゲリラ軍で、空軍を持たない。兵力は、国連(UN)による昨年の推計では5万5000〜8万5000人とされている。

 だが、数だけですべてを語ることはできない。

 タリバンが主に使用している武器は、戦闘で荒廃した国内で入手しやすいものか、闇市場で調達したもので、自動小銃AK47の派生モデルなど旧ソ連で設計されたものだ。さらにタリバンは、アフガニスタン軍から欧米製の武器や装備を奪い、イランやパキスタンなどから物質的支援や助言を受けているとされる。

 タリバンの戦闘スタイルについて、米軍事シンクタンクCNAのテロ対策専門家ジョナサン・シュローデン(Jonathan Schroden)氏は、アフガニスタン軍に比べると「ロジスティクス(兵たん)面がかなり分散されている」と指摘する。

 タリバンは、財政面でも軍よりはるかに自立度が高いとみられている。国連の監視機関によると、タリバンは国内の巨大な麻薬産業や犯罪行為、支配地域での徴税などから年間3億ドル(約330億円)から15億ドル(約1650億円)の収入を得ている。
■持続性の低い軍隊は不利
 一方、アフガニスタン軍は年間50億〜60億ドル(約5500億〜6600億円)の資金を必要とするが、そのほとんどは米国を中心とする外部の資金源によって賄われている。

 空軍はタリバンを圧倒する攻撃手段になるが、整備要員が不足しており、その役目を主に担ってきた米国の請負業者も米軍と一緒に撤退する。

 米軍が1月に発表した評価によると、アフガニスタン軍の飛行機やヘリコプターは数か月以内にも戦闘で使えなくなる可能性がある。

 残留部隊を統括する米司令官は、第三国でアフガニスタン軍機を整備することも可能だと述べているが、どんなに規模が大きく、装備が充実していても、持続性の低い軍隊は、外国の支援が途絶えた途端に不利になり得る。

■米軍に「見捨てられた気持ち」

 さらに、決定的な要因になり得るのが士気だ。

 専門家らによると、タリバンが強い結束力を示している一方で、アフガニスタン軍は長年にわたって統率力不足や汚職、兵士らの士気の低下に悩まされてきた。そこへ来て最近のタリバンの攻勢で、精神的に一層ダメージを受けている。

 独立系政策研究機関「アフガニスタン・アナリスツ・ネットワーク(Afghanistan Analysts Network)」のケイト・クラーク(Kate Clark)氏は先月の評価書で、「政府にとっては一部地域の陥落は想定済みだったのかもしれないが(中略)各地が連鎖的に次々と陥落していった時に治安部隊や国民の士気がどれほど下がったかという点は軽視できない」と指摘している。

 米シンクタンク、ランド研究所(Rand Corporation)のブライアン・マイケル・ジェンキンス(Brian Michael Jenkins)氏は、士気を喪失しているアフガニスタン軍の兵士は米軍撤退によって「見捨てられたという気持ちを強く抱き」、自らの生き残りを考えるようになるかもしれないと言う。

「兵士らが個々の決断を下す際の判断材料は、国益や国家戦略ではない」と指摘し、「『こうした状況の中で、自分はどうするべきなのか? タリバンとカブールの大統領府に挟まれ、ここで最後のとりでになることが自分にとって最善なのだろうか?』という思いだ」と続けた。【翻訳編集】 AFPBB News

3254チバQ:2021/08/11(水) 14:37:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e44c9d92f3198a3fafd2b480c1837f0b4b791d4
タリバン、8州都を制圧…EU高官「アフガン全土の65%を支配」
8/11(水) 12:47配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 【テヘラン=水野翔太】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンは10日、政府軍との戦闘の末、新たに州都2市を制圧したと発表した。全34州のうち八つの州都を制圧したことになる。政府軍は空爆や地上部隊による掃討作戦で対抗しているが、タリバンの勢力再拡大に歯止めをかけられずにいる。

アフガニスタン北部で、検問所を支配するタリバン戦闘員ら(9日)=AP

 タリバンが今回制圧したのは、西部ファラ州のファラ市と北部バグラン州のプレフムリ市。ファラ州警察報道官らによると、ファラ市からは政府軍や民兵団が敗走し、タリバンによって刑務所から多くの受刑者が解放されたという。

 タリバンは4月に駐留米軍の撤収が表明されて以降、急速に支配地を拡大し、8月6日に南西部で初めて州都を制圧した。ロイター通信によると、欧州連合(EU)高官は10日、タリバンの支配地域は全土の65%に及んでいるとの見方を示し、「さらに州都を手中に収めようとしている」と述べた。

 アフガン国防省によると、アフガン政府軍は10日、カブール周辺やパキスタン、タジキスタンとの国境付近を中心に11州で空爆などを実施、約360人を殺害した。アシュラフ・ガニ大統領は軍閥指導者らと会談し、政府軍との連携を効率化する統合司令本部を結成し、反撃の準備を進めている。

 治安の悪化を受け、外交官らの退避も進んでいる。インド政府は、北部の中心都市マザリシャリフの領事館を閉鎖した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、米国大使館は自国民にアフガンからの退避を強く求めている。

https://www.yomiuri.co.jp/world/20210811-OYT1T50147/?ref=yahoo
タリバン、アフガン北東部の州都制圧…34州中9州都を支配
2021/08/11 13:06
 アフガニスタンの旧支配勢力タリバンは11日、北東部バダフシャン州に進攻し、州都フェイザバードを制圧したと発表した。

 10日には新たに2州都を制圧したと発表しており、全34州のうち、九つの州都を押さえたことになる。

3255チバQ:2021/08/11(水) 21:37:27
https://www.tokyo-np.co.jp/article/123568?rct=world猛攻タリバン、首都狙う 幹部「3、4週間で占領」
2021年8月11日 19時14分 (共同通信)
 銃を持つタリバン戦闘員ら=11日、アフガニスタン西部ファラー州の州都ファラー(AP=共同)
 【イスラマバード、ワシントン共同】猛攻を続けるアフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは11日までに、全34州都のうち9州都を制圧した。2001年の米中枢同時テロ後に米軍などの攻撃を受けてタリバン政権が崩壊して約20年。駐留米軍撤退完了が今月末に迫る中、タリバン幹部は首都カブールに向け進撃しているとし「3、4週間で首都を占領する」と述べた。
 米軍の後ろ盾を失ったアフガン政府は防戦一方。約6割の地区をタリバンが支配し、この数カ月で戦闘地域から数十万人が避難した。米紙ワシントン・ポストは10日、カブールが3カ月以内に陥落する可能性があるとの米軍の分析を報じた。

3256チバQ:2021/08/11(水) 21:58:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce4c38ae9b80cbdf0902ca5a00a5246d296a9fefタリバン、9州都を制圧 政府士気低下鮮明に
8/11(水) 21:15配信

産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンは11日、北東部バダフシャン州の州都ファイザバードを制圧したと宣言した。10日には西部ファラーと北東部プリフムリを陥落させ、これまでに全34州のうち9州都を支配下に置いた。8月末の駐留米軍の撤収完了を前にして、戦況は悪化の一途をたどっている。

タリバンは6日、南西部ザランジを制圧して以降、北部を中心に州都を立て続けに奪い、急速に支配地域を広げている。政府軍は各地で士気低下が指摘され、兵士が目立った抵抗もなく撤退し、主要施設がタリバンに奪われる様子が報じられている。

政府軍は全土での戦闘ではなく、重要拠点の防衛に注力しているもようだ。国民に対し、武装してタリバンに対抗するよう呼びかけてもいるが、事態の打開につながるかは不透明だ。

3257チバQ:2021/08/12(木) 11:41:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e5244b27955c293b93de2197f17fbe3ce108729
「タリバン復活」募る恐怖 アフガン国内、避難民36万人 戦争犯罪の恐れも
8/12(木) 7:10配信

時事通信
アフガニスタン北部クンドゥズ州とタハル州から逃れてきた人々=10日、カブール(EPA時事)

 【カブールAFP時事】アフガニスタンで今月に入り、反政府勢力タリバンが各州の州都を次々と制圧、支配地を拡大させている。

【図解】アフガニスタン

 既に陥落した北部地域の住民は「タリバン政権復活」を見据え、早くも恐怖の感情にさいなまれている。

 バイデン米大統領は政府軍が劣勢の状況下でも8月末の米軍撤退を予定通り完遂する構えだ。タリバンはその空白を縫うように北部や西部の複数の州都を奪取。これまでに住民数千人が比較的安全な首都カブールに逃れてきた。

 タリバンが8日に制圧した北部の要衝クンドゥズに住んでいた女性フリバさん(36)は子供6人と共に避難してきた。「(クンドゥズでは)刑務所の近くにいくつもの遺体が横たわっていたのを見た」とフリバさん。タリバンの報復が怖く、AFP通信の取材でも身元の特定を嫌がった。

 また、数日前にクンドゥズを逃れたという男性は「(タリバンは)政府のために働いていたとみなした理容師を殺害した。彼は単なる理容師だったのに…」と嘆いた。

 20年前まで続いたタリバン政権下ではイスラム教が厳格に解釈され、むち打ちや処刑も実施されていた。

 タリバンが同じく陥落させた北部タハル州の州都タロカンを先週脱出した女性マルワさん(25)は「16歳のいとこがタリバン戦闘員との結婚のため拉致されたと聞いた」と証言。自分も二の舞いになるのではと恐怖心を隠せない様子だった。

 複数の人権団体はアフガンで現在、戦争犯罪が起きている恐れがあるとして調査を要求している。国連の国際移住機関(IOM)は10日、アフガン国内の戦闘で今年だけで35万9000人超が避難民となったとする調査結果を公表した。

3258チバQ:2021/08/12(木) 22:53:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/76a15a89ce6e87975eaeecf1f60935345af1d86f
タリバン10州都制圧 アフガン首都に迫る
8/12(木) 22:19配信

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共同通信
 【カブール、ワシントン共同】アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは12日、東部ガズニ州の州都ガズニを制圧したと宣言した。州関係者も認めた。全34州都のうち制圧は10州都目。知事庁舎や警察施設などが奪われた。ガズニは首都カブールの南西約130キロで10州都の中で最も首都に近い。幹線道路で結ばれており、タリバンは首都に迫った。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルは11日、タリバンによる州都制圧が相次ぐ背景に、アフガン政府が国軍の兵力を全土に分散し、要衝の守りが手薄になった事情があるとする見方を、米当局者の話として報じた。

3259チバQ:2021/08/13(金) 12:04:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b4d46c42bc377a07d66c96e036143569506588c
タリバンが第2、3の都市制圧 13州都陥落、政府大打撃 アフガン
8/13(金) 6:58配信

 【ニューデリー時事】駐留米軍の撤収完了を目前に控えたアフガニスタンで、反政府勢力タリバンが12〜13日にかけて、人口第2位の南部カンダハル、第3位の西部ヘラートの2州都を制圧した。

 タリバンは西部バドギス州の州都カライナウも奪取したと宣言しており、タリバンが押さえた州都は34都市中13カ所に達した。

 タリバンは声明で「大きく、戦略的な州を制圧した」とヘラート攻略の意義を強調。ヘラート州議会議員らも取材に対し、陥落を認めた。イランとの交易拠点となっているヘラート、パキスタンと首都カブールを結ぶ要衝のカンダハルをタリバンに奪われ、政府側はさらに大きな打撃を受けた。

 米英両国は12日、在アフガン大使館員の退避を支援するため、カブールにそれぞれ軍を増派すると発表した。タリバンはこの日、カブールの南方約130キロの都市ガズニを攻略しており、首都侵攻を警戒したものとみられる。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/89242eaea6d76fc6599ea260126eac97e71925fb

タリバーン、アフガン第2の都市も制圧 州都陥落13に
8/13(金) 6:48配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタン西部ヘラートで2021年8月3日、反政府勢力タリバーンとの戦闘で銃を構えるアフガン治安部隊の隊員=AP

 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンは、12日夜に同国で人口第3の都市である西部ヘラート、13日朝に人口第2の都市である南部カンダハルを、それぞれ制圧したと宣言した。米政府はタリバーンの勢力拡大を懸念し、首都カブールの米国大使館員の人員縮小を決定。撤収支援のため米軍部隊3千人を現地に一時派遣すると発表した。


 両都市はヘラート州とカンダハル州の州都。これで、この8日間で全国に34ある州都のうち13カ所が陥落した。8月末を期限に駐留米軍が撤退を進めるなか、米軍の後ろ盾を失いつつある政府軍側の軍事的敗北が続いている。

 こうした情勢を受け、米国務省は12日、大使館に中核機能を果たすのに必要な人数だけを残して職員を撤収させると発表した。安全に撤収を進めるため、米軍は2日以内にカブールの国際空港に3千人の部隊を派遣する。加えて3500〜4千人をクウェートに待機させ、必要に応じて現地への増援も検討するという。

 8月末までの米軍撤退の方針に変化はなく、今回の増援はあくまで大使館員らの退避のための一時的な措置だとしている。(バンコク=乗京真知、ワシントン=高野遼)

朝日新聞社

3260チバQ:2021/08/13(金) 12:05:39
https://www.asahi.com/articles/ASP886HNPP88UHBI00Q.html?oai=ASP8F24HMP8DUHBI02K&amp;ref=yahoo
タリバーン、5都市目の州都制圧 激しい市街戦続く
バンコク=乗京真知2021年8月8日 19時53分
 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンは8日、北部にあるクンドゥズ州とサリプル州、タハール州の三つの州都を制圧したと宣言した。駐留米軍の撤退で後ろ盾を失いつつある政府軍の守りはもろく、タリバーンの勢いが勝っている。

 全国34州の州都のうちタリバーンが制圧を宣言したのは計5都市。6日に南西部ニムルーズ州、7日に北部ジョズジャン州の両州都が制圧されていた。

 地元メディアによると、タリバーンは8日、クンドゥズとサリプル、タハールの州都を一斉攻撃し、政府軍を市郊外に押し出した。

 タリバーンの報道担当者は同日、ツイッターで各州都の「州庁舎や警察本部などを掌握した」と投稿。SNSでは各地の刑務所から大勢の受刑者が逃げ出す様子とされる映像が拡散した。その中には多くのタリバーン構成員が含まれているとみられる。

 クンドゥズ州の州都の住民アクラムさん(54)は同日、朝日新聞助手の電話取材に「役所の建物のほとんどが占拠され、あちこちで火災が起きた」と話した。

 一方、政府軍は地上戦での失地を空爆で取り返そうとしているが、市民の犠牲を伴う空爆は多用しにくく、効果は限定的だ。(バンコク=乗京真知)


https://news.yahoo.co.jp/articles/f41d9a53dc7d5799dc5a73f388e38f0e921c0e52
ガニ大統領、北部要衝入り 政府軍鼓舞、軍閥と会談 アフガン
8/12(木) 13:33配信

時事通信
11日、北部マザリシャリフに到着したアフガンのガニ大統領(中央)(大統領府提供)(AFP時事)

 【マザリシャリフ(アフガン)AFP時事】アフガニスタンのガニ大統領は11日、北部の要衝マザリシャリフを空路訪れ、反政府勢力タリバンとの戦闘を控えた政府軍を鼓舞した。


 ただ、数時間の滞在で首都カブールへと舞い戻った。

 全土34州のうち、九つの州都を奪われた。もう一つの北部の要衝クンドゥズは8日の陥落に際し、アフガン兵数百人がタリバンに降伏している。

 マザリシャリフ入りしたガニ大統領は、マザリシャリフを州都とするバルフ州の有力者で、タジク人勢力を率いるアタ・モハマド・ヌール元知事や、ウズベク人勢力を率いる北部の軍閥ドスタム将軍と会談した。マザリシャリフを失えば、アフガン政府は北部の支配権を完全喪失したと見なされることになる。

 やはりカブールから空路マザリシャリフ入りしたドスタム将軍は、記者団に対し「タリバンは過去から何も学んでいない」と主張した。「タリバンは何度も北部へ攻め込んできたが、常にわなに掛けられている。生きて帰るのは簡単ではない」と警告してみせた。

 しかし、タリバンは確保した北部の各州都で足場を固めている。クンドゥズでは、銃を肩にかけたタリバン兵らが平然と市内を歩き回っているという。

 さらに西部ヘラート、南部カンダハルといった要衝をめぐる戦闘も激化してきた。過去数週間、タリバンが攻め続けていたカンダハル近郊の刑務所は11日、ついに陥落し、タリバンはツイッターに「長い包囲の末、ようやく制圧した」と書き込んだ。「数百人を解放し、安全な場所に保護した。刑務官たちも降伏した」と宣言した。

 タリバンは標的の街を総攻撃する前に、周辺の刑務所を狙うことが少なくない。囚人を解放し、そのまま兵員として編入し、兵力を拡充することが狙いとみられている。

3261チバQ:2021/08/13(金) 12:06:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/29f3635e3056e71ac93b46814e605224573a4042
パキスタン、隣国アフガンと関係悪化続く 勢力強めるタリバン
8/12(木) 20:04配信

毎日新聞
アフガニスタン東部ガズニ州の街の広場に掲げられたタリバンの旗=2021年8月12日、AP

 「政治的な解決は難しくなっているように見える」。パキスタンのイムラン・カーン首相は11日に毎日新聞などのインタビューに応じ、アフガニスタンのガニ大統領が辞任しない限り、旧支配勢力タリバンが対話による解決策を受け入れる可能性は低いとの認識を示した。だが、ガニ氏が簡単に辞任するとは考えにくく、当面は隣国であるアフガンとパキスタンの悪化した関係も続きそうだ。

 アフガン国内では、パキスタンがタリバンを支援しているとして、国民の間でもパキスタンへの批判的な意見は強い。今回のタリバンの猛攻を受け、その批判がさらに強まっている印象だ。両政府も互いに批判合戦を繰り広げており、和平に向けて両国が一丸となる機運は醸成されていない。

 こうした中、タリバンは6日に南部ニムルズ州ザランジを州都としては初めて制圧。12日までに全34州のうち10州の州都を制圧したと宣言している。10日の米紙ワシントン・ポストは、米軍の分析として、首都カブールが3カ月以内に陥落する可能性があると報道。8月末の米軍撤収を前に治安が急速に悪化している。

 「すべてが間違った方向に進んでいる」。米軍の分析に通じた関係者は同紙に対してこう述べ、危機感をあらわにした。1カ月以内に陥落すると見る当局者も複数いるという。

 ロイター通信によると、タリバンは既に国土の65%を支配下に置いた。陥落した州都には北部の要衝クンドゥズや、首都カブールと北部の大都市マザリシャリフを結ぶ交通の重要都市プリフムリも含まれている。

 政府軍は空爆を中心に対抗しているが、タリバンの後手に回っている。政府側の治安部隊がほぼ無抵抗で撤退するケースも相次いで報道されている。各地で戦線が拡大しており、政府側は大都市の防衛に重点を置かざるを得ない状況だ。ガニ氏は11日、マザリシャリフを訪問し対応を協議した。

 情勢の急激な悪化を受け、米国のハリルザド・アフガン和平担当特別代表は10日、中東カタールの首都ドーハに入った。ドーハにはタリバンが政治事務所を置いており、タリバン側に対し停戦や話し合いによる解決を求めるとみられる。【イスラマバード松井聡】

3262チバQ:2021/08/13(金) 12:07:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0609ab5a7cb3cef16eed047b76a3a1547833673
アフガン、再びテロ拠点化も 3カ月以内に首都陥落か
8/11(水) 21:22配信


産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンは、2001年の米中枢同時テロ直後から20年に及ぶアフガン戦争終結を急ぐ米国の方針に付け入る形で攻勢を強めている。戦力的に上回るアフガン政府軍に対して優位に立ち、11日までに9州都を支配下に置いた。首都カブールの陥落も懸念されている。

タリバンは米軍が撤収を開始した4月末から攻勢を強め、既に国内の407地区中、233地区を支配した。攻撃は都市部に迫っており、米紙ワシントン・ポストはカブールが3カ月以内に陥落する可能性があるとの分析を報じた。

タリバンにとって駐留米軍は最大の敵であり続けた。米国は米中枢同時テロを首謀した国際テロ組織アルカーイダの指導者、ウサマ・ビンラーディン容疑者をかくまっているとしてアフガン攻撃に着手。当時のタリバン政権は崩壊した。

ただ、タリバンが農村部を中心に勢力を保ち続けたことで、米軍の駐留は長期化し、支出も膨らんだ。米ブラウン大のまとめによると、米国の累計戦費は2兆2600億ドル(約250兆円)に達した。

負担の重さと好転しない戦況を受け、トランプ前米政権は早期のアフガン撤収を目指し、20年2月にタリバンと和平合意に署名した。タリバンが他のテロ組織との関係を断ち、国土を「テロの拠点」として使わせないことなどを約束する見返りに、米軍撤収を約束した。バイデン現政権も合意を踏襲している。

この動きで米軍を後ろ盾としたアフガン政府は苦境に陥った。政府軍は30万人規模の兵力を抱えながら、汚職が蔓延(まんえん)し、士気低下も激しい。兵力6万人とも指摘されるタリバンに圧倒される展開だ。政府は物流の中心地である北部の重要都市、マザリシャリフは死守したい方針で、今月11日にはガニ大統領が現地入りして対応を指示した。

タリバンが全土を支配する事態となれば、アルカーイダなどテロ組織が活性化し、アフガンが再びテロリストの温床と化す可能性は拭えない。かつてのタリバン政権下ではイスラム法が厳格に解釈され、むち打ちや処刑が公然と行われており、人権弾圧の再来を懸念する声も上がっている。

3263とはずがたり:2021/08/13(金) 17:18:52

タリバーン、アフガン第2の都市も制圧 州都陥落13に
バンコク=乗京真知、ワシントン=高野遼2021年8月13日 11時55分(2021年8月13日 12時03分更新)
https://www.asahi.com/articles/ASP8F24HMP8DUHBI02K.html

 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンは、12日夜に同国で人口第3の都市である西部ヘラート、13日朝に人口第2の都市である南部カンダハルを、それぞれ制圧したと宣言した。米政府はタリバーンの勢力拡大を懸念し、首都カブールの米国大使館員の人員縮小を決定。撤収支援のため米軍部隊3千人を現地に一時派遣すると発表した。

 両都市はヘラート州とカンダハル州の州都。これで、この8日間で全国に34ある州都のうち13カ所が陥落した。8月末を期限に駐留米軍が撤退を進めるなか、米軍の後ろ盾を失いつつある政府軍側の軍事的敗北が続いている。

 こうした情勢を受け、米国務省は12日、大使館に中核機能を果たすのに必要な人数だけを残して職員を撤収させると発表した。安全に撤収を進めるため、米軍は2日以内にカブールの国際空港に3千人の部隊を派遣する。加えて3500〜4千人をクウェートに待機させ、必要に応じて現地への増援も検討するという。

 8月末までの米軍撤退の方針に変化はなく、今回の増援はあくまで大使館員らの退避のための一時的な措置だとしている。(バンコク=乗京真知、ワシントン=高野遼)

3264とはずがたり:2021/08/13(金) 18:57:31
もうアフガン政府が政府の体を為してないんだろうとは思ってたけど脆すぎる。軍閥の群雄割拠も許さないタリバン絶対主義政権が出来そうである。。

これで国際テロ拠点とかにならなければ圧政の元での平和でも享受できるんだろうけどイデオロギー的に絶対にアメリカとかに手を出して結局やられることになる。

タリバン進撃、首都に焦点
初制圧から1週間、情勢は急展開
https://nordot.app/798832725784461312?c=39546741839462401
2021/8/13 17:37 (JST)8/13 17:53 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社

 【カブール、ワシントン共同】ロイター通信は13日、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンが南部ヘルマンド州の州都ラシュカルガーを制圧したと伝えた。発祥の地カンダハル州の州都など第2、第3の都市も掌握し、首都カブールの攻防が今後の焦点となる。月末の駐留米軍撤退を控え、バイデン米政権とアフガン政府は停戦交渉を試みるが、タリバンは拒否。初の州都制圧から1週間。情勢は急展開し、制御不能だ。

 ロイターによると、アフガンの警察当局者は2週間の戦闘の末、タリバンがラシュカルガーを支配下に置いたと認めた。これまでに制したのは全34州都のうち14州都となった。

3265チバQ:2021/08/14(土) 01:45:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/9444070bcf299edf566b15d36b94a2238500ce41
タリバン、首都に迫る 第2、3の都市も制圧 政府、防衛に打つ手なし・アフガン
8/13(金) 20:28配信

時事通信
アフガニスタンの反政府勢力タリバンの兵士ら=9日、同国クンドゥズ州(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンの反政府勢力タリバンが13日、首都カブールに隣接する東部ロガール州の州都を制圧した。

【図解】アフガニスタン

 カブールまで直線距離で約50キロまで迫り、軍事的緊張が高まっている。政府側は12日以降、人口第2位の南部カンダハル、第3位の西部ヘラートも失った。

 このほか、タリバンは13日に、3州都を新たに制圧したと宣言。34州都中、過半数の18都市を押さえた形となった。州都陥落は8日連続。政府軍は士気が低く、米同時テロ20年を前に後ろ盾の駐留米軍が撤収を完了しつつある中、防衛に打つ手がない状態だ。

 カンダハル陥落に際し、政府軍の車両が次々と市内を出て行く場面とされる映像がインターネット上に投稿された。ヘラート陥落についても、治安筋はAFP通信に「さらなる破壊を防ぐため街を出なければならなかった」と釈明したものの、最後までタリバンから市民を守ろうとする姿勢は見えない。ヘラート州では、かつて対タリバン戦で名をはせ、州知事も務めたイスマイル・カーン氏が拘束された。

 米軍など駐留外国部隊の撤収が正式に始まった今年5月以降、タリバンは攻勢を強めた。政府軍は「戦略的撤退」(国防筋)を繰り返し、今や勢力圏の中心都市はカブール、北部マザリシャリフなど数カ所だけだ。

 バイデン政権の米軍撤収方針に対し、野党・共和党のマコネル院内総務が12日、「アフガンが予測も回避もできるはずの破滅的状況に向かいつつある」と批判。バイデン大統領は、米大使館員の退避支援のため3000人の部隊をカブールに送ることを決めたが、対タリバン戦については「自分たちの国のために戦わなければならない」とアフガン軍に奮起を促すにとどまっている。

 アフガン政府はタリバンに対し、停戦と引き換えにタリバンへの一部権力の移譲を提案したもようだ。しかし、これまでの和平プロセスでは、ガニ大統領が自らの退任につながる恐れのある権力割譲を拒んできた。タリバンと関係の深いパキスタンのカーン首相は11日、「ガニ氏が大統領でいる限り、タリバンは交渉に応じないだろう」とロイター通信に語った。

3266チバQ:2021/08/14(土) 01:46:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec619d680d60c487d344064723946e4a7c55fe08

雌伏20年のタリバン猛攻 首都進撃に現実味
8/13(金) 20:37配信

産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンでイスラム原理主義勢力タリバンが大攻勢を続け、首都カブール進撃も現実味を帯びてきた。約20年前に政権を追われたタリバンは農村部や山岳地帯で力を蓄え、アフガン駐留米軍の撤収を機に猛攻に乗り出した。政府は焦りを募らせるが、事態打開の妙手はないのが実態だ。

「カブール政権(アフガン政府)は政治的、軍事的に孤立しており、生き残るチャンスはない」。タリバンは12日の声明で軍事的に優位に立つ現状を踏まえ、ガニ政権関係者や政府軍兵士らに投降を呼びかけた。

タリバンの攻勢について、アフガン国防省筋は産経新聞の取材に「想像以上の速度だ」と話した。特にかつてタリバン政権に抵抗した組織「北部同盟」の拠点だった北部一帯が陥落したことは政府に衝撃を与えた。

米国は2001年10月、米中枢同時テロを首謀したウサマ・ビンラーディン容疑者をかくまっているとしてアフガン攻撃に着手し、当時のタリバン政権は崩壊した。メンバーは農村や山岳地帯に逃れ、ゲリラ戦で抵抗しつつ力を蓄えた。

雌伏したタリバンを支援したのは隣国パキスタンとされる。宿敵インドと対峙(たいじ)する上で、戦略的後背地のアフガンに親パキスタン政権を有したいとの思惑があるようだ。ロシアもタリバン支援に乗り出していると報じられている。

アフガンの政治評論家、ハキヤール氏は「タリバンは海外支援を受けながら、駐留米軍との闘いを約20年続け、統制のとれた軍事組織としての態勢を整えていった」と分析。そのことが「電撃的な侵攻を可能とした」と話した。

ガニ政権は、各地で民兵を率いる有力者と連携して反転攻勢に出たい考えだが、戦況好転は見通せない状況だ。

3267チバQ:2021/08/15(日) 17:49:05

https://www.yomiuri.co.jp/world/20210814-OYT1T50172/

タリバン、首都カブールまで11キロに迫る…米大使館は退避へ機密書類など廃棄を通達

2021/08/14 22:46



����13日、アフガニスタン第2の都市カンダハルで、政府軍の車両を乗り回すタリバン戦闘員(AFP時事)
 【テヘラン=水野翔太、ワシントン=横堀裕也】AP通信によると、アフガニスタンの旧支配勢力タリバンは14日、首都カブール南方にあるロガール州の州都プリアラムを制圧した。タリバンはさらに北上し、カブールまで約11キロの地区へ戦線を前進させた。

 タリバンは14日、パクティカ州シャラン、クナール州アサダバード、パクティア州ガルデズの東部3州都も占拠したと発表した。タリバン支配下の州都は全34州中21となった。
����
 アフガンのアシュラフ・ガニ大統領は14日にテレビ演説し、「治安部隊の再統合が最も重要だ」と述べ、政府軍を立て直して戦闘を続ける考えを示した。
 米国防総省のジョン・カービー報道官は13日の記者会見で、タリバンの行動について、「国境に通じるルートや主要な幹線道路を押さえ、カブールの孤立化を狙っている」と分析し、カブールでも兵糧攻めを狙っているとの見方を示唆した。
 米政府は12日、米大使館員らの退避を支援するため、米軍約3000人をカブールに派遣すると発表した。カービー氏は、カブールが「現状で差し迫った危機に直面しているわけではない」としつつ、「我々は状況を深刻に受け止めている。だから増派を判断したのだ」と語った。ロイター通信は14日、増援部隊の一部がカブールに到着したと伝えた。
 米政治専門紙ポリティコは13日、国防総省が、カブールにある米大使館の全職員を退避させる計画を策定し始めたと報じた。事実であれば、カブールの陥落も想定した動きと言えそうだ。
 ポリティコによると、米大使館の幹部は13日、機密性の高い書類などを破棄するよう職員に通達した。大使館にある米国旗も、「(奪われた場合に)プロパガンダに使われる恐れがある」として廃棄対象に指定されたという。


https://www.yomiuri.co.jp/world/20210815-OYT1T50090/?_gl=1*e1mdy7*_ga*QUY5elZqVTBYTHhKeUJZcEp0UklXVEFaUXlfSm9iUXVIQXoxaUlIYzRyWHBIdEw2bHFiZmc4SThVenRqU3FDdw..

タリバン、アフガン首都カブール市内に進攻…ロイター通信

2021/08/15 17:39

 ロイター通信は15日、アフガニスタン内務省筋の話として、旧支配勢力タリバンが首都カブールに進攻したと明らかにした。複数方向から市内に入っているという。

3268チバQ:2021/08/15(日) 17:50:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/55bca0f541b06779083ad13d011c8caf26b0fa28


アフガン、首都以外の主要都市陥落 タリバーンが攻勢

8/15(日)��13:40配信


14日、アフガニスタン中部ガズニ州で銃を持つタリバーン戦闘員=ロイター。風にたなびいているのはタリバーンの白い旗

 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンは、14日夜に同国で人口第4の都市である北部バルフ州の州都マザリシャリフ、15日朝に人口6位の都市である東部ナンガルハル州の州都ジャララバードを、新たに制圧したと宣言した。首都以外の全ての主要都市が陥落したことになる。 【写真】州都に攻め込んだタリバーン戦闘員とされる映像。タリバーン戦闘員から8月6日、朝日新聞助手に送られてきた  駐留米軍が8月末を期限に撤退を進めるなか、米軍の後ろ盾を失った政府軍の敗色が強まっている。今後は首都制圧を狙うタリバーンの攻勢が強まりそうだ。  タリバーンは6〜15日、全国に34ある州都のうち25州都の制圧を宣言した。  14日に陥落した北部最大都市マザリシャリフ(約50万人)では、政府軍とともにアタ・ムハンマド・ヌール元州知事とドスタム元副大統領の両軍閥が抵抗していたが、タリバーンの勢いが勝った。  政府軍は、去りゆく米軍に代わって軍閥を頼みの綱にしていたが、戦略は通じなかった。

朝日新聞社

3269チバQ:2021/08/15(日) 17:51:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/55bca0f541b06779083ad13d011c8caf26b0fa28


アフガン、首都以外の主要都市陥落 タリバーンが攻勢

8/15(日)��13:40配信


14日、アフガニスタン中部ガズニ州で銃を持つタリバーン戦闘員=ロイター。風にたなびいているのはタリバーンの白い旗

 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンは、14日夜に同国で人口第4の都市である北部バルフ州の州都マザリシャリフ、15日朝に人口6位の都市である東部ナンガルハル州の州都ジャララバードを、新たに制圧したと宣言した。首都以外の全ての主要都市が陥落したことになる。 【写真】州都に攻め込んだタリバーン戦闘員とされる映像。タリバーン戦闘員から8月6日、朝日新聞助手に送られてきた  駐留米軍が8月末を期限に撤退を進めるなか、米軍の後ろ盾を失った政府軍の敗色が強まっている。今後は首都制圧を狙うタリバーンの攻勢が強まりそうだ。  タリバーンは6〜15日、全国に34ある州都のうち25州都の制圧を宣言した。  14日に陥落した北部最大都市マザリシャリフ(約50万人)では、政府軍とともにアタ・ムハンマド・ヌール元州知事とドスタム元副大統領の両軍閥が抵抗していたが、タリバーンの勢いが勝った。  政府軍は、去りゆく米軍に代わって軍閥を頼みの綱にしていたが、戦略は通じなかった。

朝日新聞社

3270チバQ:2021/08/15(日) 17:52:43

https://www.afpbb.com/articles/-/3361739?act=all




タリバン、北部の要衝マザリシャリフ制圧 首都に迫る

2021年8月15日 10:48 発信地:カブール/アフガニスタン [��アフガニスタン��アジア・オセアニア��米国��北米��]



【8月15日 AFP】アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は14日、北部の要衝マザリシャリフ(Mazar-i-Sharif)を制圧した。アシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領が数日前に訪問し、政府軍を激励したばかりだった。タリバンはいよいよ首都カブールに迫っている。
 窮地に立つガニ氏は、かつて反タリバンの牙城だったマザリシャリフの陥落が確認される直前、国民に向けて演説。政府軍が10日にわたって敗走を続けているにもかかわらず、これ以上の流血を防ぐと誓った。政府軍の敗走の引責や辞任には一切言及しなかった。

 政府軍は各地でほとんど抵抗を示しておらず、カブールは事実上、政府軍最後のとりでとなっている。
 タリバン側は首都への包囲網を狭め、約50キロの地点に迫っており、米国をはじめとする各国は総攻撃に備え、自国民の退避を急いでいる。
 米大使館員や現地人協力者の退避を支援するため、新たな米軍部隊がカブールに到着する中、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は新たに1000人を増派すると発表した。
 バイデン氏は国家安全保障チームとの会合後、大使館員らの退避と20年間駐留していた米軍の最終撤退の両方を支援するため、「米軍部隊約5000人の派遣を承認した」と述べた。
 米国防総省関係者によると、既に派遣が決まっていた3000人に加えて、新たに1000人が増派されることになった。以前から現地に駐留していた1000人と一緒に支援に当たる。
 バイデン氏は、「私はアフガンに米軍を駐留させた4人目の大統領だった。(4人のうち)2人が共和党、2人が民主党だ。私はこの戦争を5人目の大統領に引き継ぐつもりはない」と語った。(c)AFP/Usman Sharifi

3271チバQ:2021/08/15(日) 17:54:33
https://mainichi.jp/articles/20210814/k00/00m/030/176000c

タリバン、首都カブールの孤立化狙う? アフガン政府も対決姿勢

2021/8/14 18:30(最終更新 8/14 19:13)


 米国防総省のカービー報道官は13日の記者会見で、アフガニスタンの首都カブールに迫る勢いの旧支配勢力タリバンについて「行動を見る限り、カブールの孤立化を狙っているようだ」と述べた。カービー氏は、タリバンがこれまでも州都を包囲し孤立させ「血をそれほど流さず、降伏させることに成功している」と指摘した。一方、アフガンのメディアによると、ガニ大統領は14日、テレビ演説で「治安部隊の再動員が最優先だ」と述べ、対決姿勢を強調した。首都を巡る戦闘の激化が懸念されている。
 情勢の緊迫化を受け、タリバンの政治事務所があるカタールのドーハでは、米国や中国などの代表がアフガン政府やタリバン側と打開策を協議。だが、タリバン側は攻撃の手を緩めておらず、即時停戦で合意する可能性は低い。
 タリバンは13日、カブールに隣接する東部ロガール州の州都プリアラムを制圧。カブールとの直線距離は約50キロで、首都への侵攻が現実味を帯びてきた。取材に応じたタリバン幹部によると、タリバンはガニ氏の辞任と権力の移譲を求めているという。
 長年タリバンの後ろ盾と指摘されてきたパキスタンのカーン首相は、毎日新聞などとのインタビューで「ガニ氏が辞任しない限り、タリバンは(対話による)政治的な解決を受け入れない」とも指摘している。
 タリバンは新たに支配下に置いた地域で、政府側に拘束された戦闘員らを刑務所から次々と解放し、政府軍が残した武器も入手。またタリバン幹部は、2020年2月の米国とタリバンの合意に沿ってアフガン政府が解放した捕虜約5000人の多くが、再び戦場に戻ったと明かした。
 捕虜解放は、タリバンがアフガン政府と和平協議を始める条件とされたが、結果的に戦力の底上げにつながった。

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投降した政府の治安部隊の前に立つタリバン戦闘員=アフガニスタン東部ガズニで2021年8月13日、AP

 一方、アフガン政府も強気の姿勢だ。地元民放トロテレビなどによると、ガニ氏は14日のテレビ演説で「さらなる不安定化や暴力、国民の避難を抑えることに集中する」と語り、国際社会とも協議していると明かした。
 これに先立ち、サレー第1副大統領は13日、ガニ氏が議長を務める国防に関する会議で「タリバンのテロリストに対し、信念と決意を持って強い姿勢で挑むことを決めた」とツイッターに投稿していた。
 地方都市ではこれまで、市街戦による流血の事態を避けるため、政府軍がタリバンに投降したり、無抵抗で撤退したりするケースも少なくなかった。だが、タリバンがカブールに攻め込めば、政府側も防衛せざるを得ず、市民が巻き込まれる可能性がある。
 こうした中、米政治メディア「ポリティコ」は13日、米国防総省が米国大使館全職員の退避計画を立案し始めたと報道。秘密文書や電子機器の廃棄も指示されたという。
 また、ロイター通信によると、デンマークとノルウェーは大使館を一時的に閉鎖し、職員を退避させることを決めた。ドイツも現地に残る職員を最小限まで削減し、他の職員をチャーター機で退避させる。国連は現状では退避はさせていないものの、情勢を注視しているという。
 米国と英国は大使館職員らの退避を支援するため、軍部隊の緊急増派を決めており、13日には米海兵隊の一部がカブールに到着。14日には残りの部隊も到着するという。【松井聡、古本陽荘(ワシントン)】

3272チバQ:2021/08/15(日) 17:57:15
https://mainichi.jp/articles/20210815/k00/00m/030/048000c
タリバン、アフガン北部マザリシャリフを制圧 州都の7割超支配

2021/8/15 11:04(最終更新 8/15 13:07)



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タリバン、アフガン北部マザリシャリフを制圧 州都の7割超支配

2021/8/15 11:04(最終更新 8/15 13:07)

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路上でタリバンの旗を売り歩く男性=アフガニスタン西部ヘラートで2021年8月14日、AP

 アフガニスタンの旧支配勢力タリバンは14日、アフガン第4の都市で北部バルフ州の州都マザリシャリフやカブールに隣接する東部ラグマン州の州都などを制圧した。さらに15日には同じくカブールに隣接する東部ナンガルハル州の州都ジャララバードも支配下に収めた。タリバンはアフガン全34州のうち7割超の州都を押さえたことになる。ガニ大統領は14日に徹底抗戦を表明したが、タリバンの猛攻を受け、次第に追い込まれつつある。

 マザリシャリフはウズベキスタンとの国境に近い重要都市。タジク人のアタ・モハンマド・ヌール元州知事やウズベク人のドスタム将軍が率いる軍閥が拠点を置き、パシュトゥン人中心のタリバンに対抗する牙城と位置づけられてきた。政府側にとってここを失った打撃は大きく、北部の州都はすべてタリバンの支配下に入った。

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マザリシャリフ

 AP通信が地元議員の話として伝えたところによると、まず政府軍がタリバン側に投降し、それによって戦意を失った軍閥が戦闘継続を諦めたという。ヌール、ドスタム両氏は安全な場所にいるという。ヌール氏はマザリシャリフの陥落後、ツイッターで「陰謀はとても深い」と述べ、暗に政府軍を批判した。

 タリバンが15日に支配下に収めたジャララバードがあるナンガルハル州は、パキスタンとカブールをつなぐ交通の要衝だ。タリバン関係者によると、タリバンは14日に同州知事に州を明け渡すよう求め、州知事は15日朝に応じた。戦闘は行われていない模様で、事実上の「無血開城」と見られる。アフガンの当局者はロイター通信に対し、「タリバンが入ることを許すことが、市民の命を守る唯一の方法だ」と述べた。
 アフガン各地ではタリバンの攻勢の前に、政府の治安部隊がほぼ無抵抗で撤収したり、軍や情報機関の幹部がタリバンに投降したりするケースが相次ぎ、カブールが陥落する可能性も指摘されている。タリバンはガニ氏の辞任と権力の移譲を求めて攻勢を強めている。【松井聡】

3273チバQ:2021/08/15(日) 19:37:58
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021081500333&amp;g=int

タリバン、首都郊外に進軍 政府「権力移譲」に言及―アフガン

2021年08月15日19時16分


 【ニューデリー時事】アフガニスタンの反政府勢力タリバンの戦闘員が15日、首都カブールの郊外に進軍した。首都包囲を狭め、ガニ大統領に権力移譲を要求する圧力を強めた形で、ミルザクワル内相代行は「暫定政府への権力移譲が平和裏に行われる」と述べた。
【特集】アフガニスタン情勢
 タリバンは声明で「カブールでは戦わない」と表明しており、戦闘員に「市内に入らず待て」という指令を出した。権力移譲と引き換えに停戦に向かう可能性が高い。アフガン情勢は、2001年の米軍などによるアフガン攻撃を機に成立した民主政権の崩壊という、重大局面を迎えた。
 カブール市内では大規模な戦闘は伝えられていない。地元記者は電話取材に「15日になって電話が通じにくくなった。(日曜が平日のアフガンで)銀行も緊急休業した」と証言。住民が避難するための現金も引き出せない状態という。
 米国は大使館員の退避支援のためカブールに軍を増派。ロイター通信によると、15日には米大使館員の退避が始まった。(2021/08/15-19:16)

3274チバQ:2021/08/15(日) 19:38:40
https://www.jiji.com/sp/article?k=2021081400318&amp;g=int

ガニ大統領の去就焦点 攻勢タリバン、辞任を要求―政府停戦模索か・アフガン

2021年08月14日23時12分
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アフガニスタンのガニ大統領=6月25日、ワシントン(AFP時事)

 【ニューデリー時事】駐留米軍の大部分が撤収したことを受けて大攻勢に出ているアフガニスタンの反政府勢力タリバンは、14日も作戦を継続した。タリバンの部隊は首都カブール近郊まで迫っており、政府側は首都での戦闘と現政治体制の完全崩壊を阻止するため、停戦を模索しているもようだ。タリバンはガニ大統領の辞任を要求しており、ガニ氏の去就が焦点に浮上している。<下へ続く>

 ガニ氏は14日の国民向け演説で、「さらなる不安定、暴力や避難民を防ぐため、国内外で広範な協議を開始した。まもなく結果を国民と共有できるだろう」と述べ、国民の懸念払拭(ふっしょく)に努めた。ただ、軍や治安部隊の「再動員」にも言及し、抗戦の構えは変えなかった。


 米国務省は12日、ブリンケン長官らがガニ氏と電話会談し、在アフガン米大使館の人員縮小などについて説明したと発表した。これに関しアフガン情勢に詳しい在米ジャーナリストは「ブリンケン氏が停戦と(タリバンを含む)暫定政権の樹立に向け、ガニ氏に辞任を打診した」とツイッターに投稿。アフガン大統領府高官は13日、「誤りだ。その議論はしていない」と火消しに追われた。
 インターネット上では、この他にも報道関係者によるガニ氏の去就をめぐる情報が飛び交う。タリバンが首都に肉薄する中、防衛のための選択肢として現実的なのは停戦だという認識が浸透しつつあるためだ。
 ガニ氏は米主導の和平プロセスの進展に慎重で、テロなどが起きるたびにタリバンを名指しで批判してきた。和平交渉に参加するタリバン幹部は7月の米メディアとのインタビューで、対立をあおることで自らの地位を保とうとしている「戦争商人」だとガニ氏を批判し、辞任しなければ交渉に応じないと述べた。
 タリバンは今月12日から13日にかけて人口第2位の南部カンダハル、3位の西部ヘラート、首都から約50キロのプリアラム、14日には東部シャランなど3都市と、州都を相次いで奪取した。9日間で34州都中21カ所を押さえ、カブールを包囲するように部隊を進めている。

3275とはずがたり:2021/08/15(日) 21:04:09
18宗派が共存するレバノン「クサいものにふた」の過去
https://www.asahi.com/articles/ASN8F4QXVN85UHBI01K.html?iref=pc_rellink_01
有料会員記事
鎌田悠
2020年8月14日 14時00分

 中東レバノンの首都ベイルートで8月4日に起きた大規模爆発。少なくとも137人が死亡、5千人超が負傷しました。大惨事はなぜ起きてしまったのか、さまざまな臆測を呼んでいます。その背景には、レバノンが抱える一筋縄ではいかない事情があるようです。立命館大の中東・イスラーム研究センター長を務める末近浩太教授に解説してもらいます。

 ――カルロス・ゴーン日産前会長の逃亡先でもあるレバノンですが、どんな国ですか。

 中東らしくない国ですね。飲酒が規制されている多くの中東諸国とは異なり、お酒が飲めて、自由で開放的な雰囲気があります。地中海に面した岐阜県ほどの広さの国ですが、地形の変化に富んでいて万年雪のある山地もあります。午前は海で泳いで、午後はスキーを楽しむということもできるんですよ。サウジアラビアやアラブ首長国連邦のお金持ちが夏にバカンスで遊びに行くようなところです。ちなみに、レバノン料理は中東で一番おいしいと言われています。

 ――一般的な中東のイメージとはだいぶ違います。

 キリスト教徒が多く暮らし、民…

3276チバQ:2021/08/15(日) 22:28:49
https://www.asahi.com/amp/articles/ASP8H65CCP8HUHBI01H.html?__twitter_impression=true




タリバーンへの「権力移行」 アフガン政府が認める声明

バンコク=乗京真知

2021年8月15日18時59分

 アフガニスタンのアブドゥル・サタール・ミルザクワル内務相代行は15日午後、ビデオ声明で国民に対し、「権力の移行は平和裏に進む」との見方を明らかにした。政府側が「権力の移行」を認めたのは、これが初めて。今後、タリバーン主導の国家運営が始まる見通しが強まった。

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 タリバーンは同日朝までに首都以外の全ての主要都市を制圧し、首都でタリバーンと政府軍の交戦が始まる懸念が高まっていた。
 ミルザクワル内務相代行は、ビデオ声明で「首都カブールは攻撃されない。治安当局がカブールの安全を確保する」と語った。
 同日昼には、タリバーンの報道担当者が「(タリバーン執行部は)構成員たちにカブール市内には入らず、(カブール郊外の)ゲートで待機するよう指示した。市民の命や財産、名誉を害することなく、平和裏に権力の移行が行われるよう(政府側と)交渉している」とツイートしていた。

 駐留米軍が8月末までの撤退を進めるなか、タリバーンは地方都市への一斉攻撃を開始。6〜15日に全国34州都のうち30州都の制圧を宣言し、首都につながる幹線道路などを次々に占拠した。

3277チバQ:2021/08/15(日) 23:15:52
https://www.jiji.com/jc/c?g=cov#cov_table

カブール市内緊迫で混乱も 空港や銀行、市民ら殺到―アフガン

2021年08月15日22時48分

15日、カブールの米大使館上空を飛行する米軍ヘリ(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンの反政府勢力タリバンが首都カブール郊外に進軍する中、市内の情勢は緊迫の度合いを増している。米国はじめ各国が大使館職員の退避を加速させているほか、空港へと続く道が車であふれ返り、市民らは銀行に殺到した。<下へ続く>

 15日、カブール市内の米大使館からは米軍のヘリコプターが次々と飛び立った。タリバン戦闘員によるカブール郊外への進軍が同日朝に伝えられると、米軍は大使館職員らのカブール国際空港への移動を急いだ。


 米国に続き、各国も続々と大使館職員の国外退避を進めている。ロイター通信によると、ドイツ政府は15日、「治安状況が劇的に悪化した」として大使館を閉鎖したと発表。スウェーデンやインドも職員の避難を検討している。
 慌ただしい各国の動きは、タリバンによる首都陥落が近づきつつあることに伴い、市内での緊張が高まっていることを示している。
 「鍵を掛けたまま車を乗り捨て、空港へと歩き始めた人もいる」。ロイターは15日、現地住民の言葉を伝えた。タリバンがカブールを包囲していることから、市外に脱出するには空港が唯一の道。だが、空港への道は車で大渋滞が起きているもようだ。
 その空港には、多数のアフガン政府高官らが集まり、国外退避への準備を進めているとの情報もある。ただ、空港には飛行機での脱出を試みる人々が搭乗カウンターに大勢並び、荷物を抱えた人であふれ返っているという。
 一方、カブール市内の銀行の外では預金を引き出そうとする人で長い行列ができた。市内の公園や空き地には、タリバンに制圧されたアフガン各地の都市から逃げ込んで来た人々がテントを張り、身を寄せ合っている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8c44e3d32eb72f86dd4d6d3a1e2602fe1fd1ab4b
アフガン大統領が出国と報道

8/15(日)��22:58配信


 【カブール共同】ロイター通信は15日、アフガニスタンのガニ大統領がタジキスタンに向けて出国したと伝えた。

3278とはずがたり:2021/08/16(月) 01:07:21
反米タリバンなので勿論親中だしウイグルの件も有り中国はテロ基地化は許さないばかりか一帯一路で経済的な見返り迄与えられるという誉先生の見立て(正確には見返りを与えられるってのは私の表現で誉ちゃんは危機感を露わに中国圏に組み込まれるという感じ)。まあアフガンが安定化するなら中国に譲ってもいいのかもしれないけど,英ソ米は失敗しているのだがどうかな・・。

タリバンが米中の力関係を逆転させる
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/08/post-96906.php
2021年8月15日(日)21時50分
遠藤誉(中国問題グローバル研究所所長)

3279とはずがたり:2021/08/16(月) 01:07:57
反米タリバンなので勿論親中だしウイグルの件も有り中国はテロ基地化は許さないばかりか一帯一路で経済的な見返り迄与えられるという誉先生の見立て(正確には見返りを与えられるってのは私の表現で誉ちゃんは危機感を露わに中国圏に組み込まれるという感じ)。まあアフガンが安定化するなら中国に譲ってもいいのかもしれないけど,英ソ米は失敗しているのだがどうかな・・。

タリバンが米中の力関係を逆転させる
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/08/post-96906.php
2021年8月15日(日)21時50分
遠藤誉(中国問題グローバル研究所所長)

3280チバQ:2021/08/16(月) 14:13:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa0adc867902bc69a5ea0f01611f75f91812c0b5
米と65か国以上が共同声明、タリバンに退避希望者の出国求める
8/16(月) 14:07配信
【AFP=時事】米国務省は15日、日本など同盟国65か国以上との共同声明を発表し、アフガニスタンの首都カブールを掌握した旧支配勢力タリバン(Taliban)に対し、退避を希望する国民や外国人を出国させるよう求めた。


アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官はツイッター(Twitter)で、「米国は国際社会に加わり、(アフガンからの)退避を希望するアフガン人と外国人の出国が認められなければならないことを確認する」と述べた。

 共同声明には、「アフガニスタン全土で権力と権限を持つ立場にある者は、人命を保護する責任と説明責任を負っている」と記されている。【翻訳編集】 AFPBB News



https://news.yahoo.co.jp/articles/424e231bcac718f89f464b859604abf354c5474e
在アフガン米大使館、職員の避難を完了 旗も降りる
8/16(月) 13:54配信

CNN.co.jp
カブールの米大使館付近から立ち上る煙=15日

(CNN) アフガニスタン首都カブールにある米大使館は15日、掲揚されていた米国旗を降ろし、避難の最終手順を行った。バイデン米政権は、当初の予測よりも早く大使館職員やスタッフをアフガンから出国させるため米兵1000人の追加派遣を急いだ。


米国は15日、アフガンの反政府勢力タリバーンによる首都カブールへの進攻のなか、職員や高官の避難を急ピッチで進めた。

米国のオースティン国防長官は、状況が悪化するなか、当初はクウェートに配備するはずだった兵士から1000人をアフガンに派遣するよう指示を出した。これにより、アフガンに派遣される兵士の数は合計で6000人となる見通し。

アフガン当局者がタリバーンに対して大統領宮殿を明け渡すなか、米国は軍事態勢を強化している。

情報筋2人は15日午前、カブールにある大使館の職員は今後72時間で全員が避難する計画だと明らかにしていた。その数時間後、職員の大部分は国外に脱出するためカブール空港に移ったという。

国防当局者によれば、現地時間16日早朝の段階で、米国人やアフガン人など計4000人の職員のうち約500人が空路でアフガンを離れたという。4000人の中に大使館職員の家族は含まれていない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0abebf02ad6cd78c4cff19198da2e5b1e07ab8d2
「君たちを乗せる飛行機ない」 アフガニスタン人スタッフは置き去り
8/16(月) 13:26配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタン北部クンドゥズで戦闘に巻き込まれて頭を負傷したタマナちゃん(左)の一家は、村を捨てて首都カブールに逃げてきた。公園で野宿している=2021年8月10日、ジャヘド・アハディ撮影

 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンが首都カブールを占拠し、ガニ政権が崩壊してから一夜明けた16日、カブールの市民らは「国がどうなるのか予想できず、眠れなかった」「将来の夢が一瞬で奪われた」と不安を語った。


 現地の朝日新聞助手によると、カブール市内ではほとんどの店が閉まっていて、通りは閑散としている。15日昼には「タリバーンとの銃撃戦が始まった」とのうわさが飛び交い、逃げ出そうとする人々の車で大渋滞が発生していた。

 カブール中心部にある外国大使館で10年以上働いてきたというアフガニスタン人の50代の男性は、朝日新聞の電話取材に「外交官たちは、みな本国に帰っていった。外交官からは『申し訳ないが、君たちを乗せる飛行機がない』と告げられた」と振り返った。

 男性は「現地スタッフは置き去りにされ、ビザをもらえる見通しもなく、その後はなんの連絡もない」と憤った。そして、続けた。「ともに10年以上働いた仲間に対して、このような仕打ちをすることが許されるのだろうか。悲しくてならない」

 15日夜には米軍が展開するカブールの国際空港で、国外脱出を求める人々が飛行機の周りを取り囲み、米軍が威嚇発砲する騒ぎもあった。民間の飛行機の運航はほとんど止まり、再開のめどは立っていない。

朝日新聞社

3281チバQ:2021/08/16(月) 14:15:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/0fc172e253f2f0aaa5d0ae84868b3db5a275da93
米政権、見通し甘さ露呈 アフガン駐留米軍撤収
8/16(月) 13:34配信
時事通信
2019年6月当時、アフガニスタン中部マイダンシャーに駐留する米軍(AFP時事)

 【ワシントン時事】アフガニスタン駐留米軍の撤収は、米国が2001年の米同時テロから続く対テロ戦争に幕を引き、中国を「戦略的競合国」とする大国間競争へのシフトを象徴するはずだった。

 だが、米国が巨額な資金を投じて支援したアフガン政府と軍は、反政府勢力タリバンの攻勢の前に崩壊。アフガン情勢は20年前の「振り出し」に戻り、バイデン政権の見通しの甘さと、テロとの戦いから抜け出す難しさが浮き彫りになった。

 米軍は同時テロの約1カ月後、国際テロ組織アルカイダをかくまったアフガンのタリバン政権を攻撃した。ブッシュ(子)政権からアフガン戦争を引き継いだオバマ政権は長期化を嫌い、幾度となく撤収を模索。そのたびに野に下ったタリバンの抵抗に遭って増派を余儀なくされ、泥沼にはまっていった。

 トランプ政権は大国間競争への移行を打ち出し、「米史上最長の戦争」と呼ばれるようになったアフガン戦争の終結を目指した。タリバンと和平で合意し、大統領選前の撤収をもくろんだが実現しなかった。

 バイデン政権も同様に、中国を安全保障上の最大の課題に位置付ける。かねてアフガン増派に反対していたバイデン氏は「この責任を5人目の大統領に引き継ぐことはしない」と明言し、完全撤収を決断。同時テロ20周年を前にアフガン戦争を終結させ、自身の功績にしたいとの思惑があった。

 約883億ドル(約9兆7000億円)以上を投じて装備品を提供し、米軍が訓練を施したアフガン軍が容易に敗北しないとの計算もあった。だが、米軍撤収開始から3カ月余でアフガン軍は崩壊。米国の過去20年間の投資は水泡に帰した。

 タリバンはアルカイダと関係を維持しているとされ、アフガンが再びテロの温床になる可能性もある。バイデン氏が中間選挙や大統領選で見通しの甘さを追及されるのは確実。周囲の反対を押し切って撤収を決断し、「『トランプらしさ』でトランプ氏を超えた」と言われる強情さがあだになった形だ。

3282チバQ:2021/08/16(月) 14:15:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4887d69883793194eafb8a9fcdfde6ede69035a
イラン、隣国アフガン情勢を注視 タリバーンの動き警戒
8/16(月) 12:18配信

朝日新聞デジタル
テヘラン北部にあるアフガニスタン大使館には日常的に多くの同国出身者が訪れており、近くには売店が出ている=2021年8月10日、テヘラン、飯島健太撮影

 イランが隣国アフガニスタンの情勢を注視している。反政府勢力タリバーンが主要都市を制圧、15日にはガニ大統領が国外脱出し、政権が崩壊した。イランは東側900キロにわたって接する国境の警備を強化し、タリバーンの動きや難民の大量流入を警戒する。

【写真】アフガニスタンと国境を接し、多くの同国出身者が暮らすイラン北東部マシュハドの住宅街=5月、飯島健太撮影

 アフガニスタンでは、2001年の米同時多発テロを機に駐留を続けていた米軍が完全撤退を進めている。タリバーンは6〜12日に、イランと接する西部3州(ニムルーズ、ファラー、ヘラート)の州都を制圧した。

 「国境に兵力を配置しており、確実に安全だ」

 13日、イランで国境警備を担う軍事組織、革命防衛隊のサラミ総司令官が、アフガニスタン国境の都市マシュハドを訪れ、こう強調した。

 イランはタリバーンが活動を始めた1994年からしばらく敵対していた。革命防衛隊で対外活動を担うコッズ部隊を通じ、アフガニスタンのほかの勢力とともにタリバーンに対抗していた。

 98年には、タリバーンが制圧した北部マザリシャリフで、イランの外交官と記者の計11人が殺害され、軍事的な緊張が一気に高まった。

 米同時多発テロの後は、国際テロ組織アルカイダをかくまっていたタリバーン勢力の居場所について、空爆を進める米国に情報を提供していたとされる。

 だが、当時のブッシュ大統領がイランを「悪の枢軸」と名指ししたことで、米イランが対立関係に戻ると、イランは対タリバーンの姿勢を転換させた。

 米政府によると、コッズ部隊は遅くとも06年には、タリバーンに武器や金銭の供与を始め、アフガニスタンに駐留する米軍への攻撃を支援してきたという。

 イランでは米国の「対テロ戦争」でタリバーン政権とイラクのフセイン政権が崩壊するのを目の当たりにし、「次は自分たちだ」という脅威が広まっていた。

 イランはタリバーンと政治レベルの交流も続けてきた。今年7月にはテヘランで、アフガニスタンの政府側とタリバーンの代表団を招き、会合の場を取り持った。

 今月8日、イランのザリフ外相はテヘランで国連事務総長特使と会談し、「アフガン勢力内の対話を支援する準備はできている」と述べ、協力姿勢をアピール。外務報道官は10日の記者会見で「我々はアフガニスタンの国民を血縁と見ており、彼らの安全保障は常に我が国の課題だ」と強調した。

 イランメディアによると、国内には300万人余りのアフガニスタン出身者が暮らす。公用語のひとつダリー語は、イランの公用語ペルシャ語と近く、難なく意思疎通できる。

 旧ソ連による1979年のアフガニスタン侵攻がイランへの移住を加速させ、昨今ではそうして先に逃れてきた親類や友人を頼るケースが多いとされる。

朝日新聞社

3283チバQ:2021/08/16(月) 14:16:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/4006e732da866e886864eda2ca2430272bab5b5e
無血開城の首都カブール、市民に不安 「暗い時代に戻るのか」
8/16(月) 12:03配信

産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンは15日、首都カブールの大統領府を掌握し、タリバン主導の新政権樹立が決定的となった。国民にはかつてのタリバン政権による人権抑圧の記憶が生々しく、国外脱出の動きが進んだ。「タリバンは20年で変わったのか」。首都での大規模な戦闘は回避されたが、統治方針が見えないだけに国民の不安は高まっている。

「こんなに早くタリバンが来るとは思わなかった」。カブール東部に住む会社員、アジムラーさんは産経新聞通信員の取材に率直な感想を話した。海外避難を考えたが、「査証(ビザ)を取る余裕すらなかった」という。

タリバンの攻撃が始まった15日、カブール市内では混乱が広がり、現金を引き出そうと銀行に長蛇の列ができたほか、乗用車に家財道具を積んで脱出を試みる住民が相次いだ。郊外のカブール国際空港には国外脱出を求める市民が航空券を持たないまま押し寄せ、構内は騒然となった。

カブールでは、美容室の従業員がイスラム法の極端な運用で知られるタリバンの反発を恐れ、女性が写った看板を急いで外した。「問題は20年間でタリバンの何が変わったかだ。女性が1人で出歩けない暗い時代に戻るのだろうか」と住民女性は不安を口にした。

一方、首都での本格的な衝突の回避には安堵(あんど)の声が上がった。タリバンを歓迎する意思を示す旗を掲げた建物もみられた。市内に住むサイードさんは「誰が支配しようと構わないが、最も重要なのは罪のない人々の流血がないことだ」と強調した。



https://news.yahoo.co.jp/articles/18d892b6bb0483dddb4004a6a1e6893328d1699b
アフガニスタン、脱出の人で大渋滞 カブールの空港では威嚇発砲騒ぎ
8/16(月) 11:45配信

朝日新聞デジタル
15日、カブールのアフガニスタン大統領府を掌握したタリバーンの戦闘員=AP

 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンが首都カブールを包囲し、同国のガニ大統領が15日、国外に脱出した。タリバーンは大統領府を占拠。ガニ氏は声明で、「刀と銃によってタリバーンは勝利した」と述べた。ガニ政権は崩壊した。今後、タリバーンは自らが主導する国家体制づくりを進める見通しだが、国際社会からは強い懸念の声が出ている。

【写真】アフガニスタン南部カンダハルで15日、市内をパトロールするタリバーンの戦闘員=AP

 地元メディアによると、タリバーン政治部門トップのバラダル幹部は、首都占拠後にビデオ声明を出し、「このような形での勝利は想定外だった」「国の安全と幸福を実現できるか、我々は試されることになる」と語った。

 ガニ氏の行き先は明らかになっていない。地元メディアは、ガニ氏が隣国タジキスタンに渡ったと報じている。ガニ氏は自身のフェイスブックに声明を投稿し、「流血」の惨事を避けるために出国したと説明。「タリバーンは国民の名誉や財産を守る責任がある」と述べた。

 アフガニスタンでは駐留米軍が8月末を期限に撤退を進めるなか、支配地域を広げた反政府勢力タリバーンが15日朝までに首都を包囲。首都を舞台にタリバーンと政府軍の交戦が始まる懸念が高まっていた。

 現地の朝日新聞助手によると、カブール市内ではほとんどの店が閉まる一方、「タリバーンとの銃撃戦が始まった」とのうわさが飛び交い、逃げ出そうとする人々の車で大渋滞が発生した。米軍が展開するカブールの国際空港では、国外脱出を求める人々が飛行機の周りを取り囲み、米軍が威嚇発砲する騒ぎもあった。

 同国では米同時多発テロが起きた2001年、テロ首謀者をかくまっているとして米軍などがタリバーン政権(当時)を空爆し、政権を崩壊させた。その後、タリバーンは隣国に逃れるなどして力を蓄え、武装勢力として駐留米軍やアフガン政府軍と約20年間戦ってきた。

 泥沼の戦いが続くなか、米兵の犠牲や巨額の駐留費を「無駄」と考えた米国のトランプ前大統領が18年7月、タリバーンとの直接協議を開始。タリバーンによる自爆テロが続いて協議が頓挫しかけた時期もあったが、米国が囚人釈放などで懐柔し、20年2月に米軍の段階的撤退を進めることで双方が合意した。

 この合意の枠組みを引き継いだバイデン大統領は今年4月、米同時多発テロから今年9月11日で20年になるのに合わせ、それまでに駐留米軍を完全撤退させると表明。5月から撤収作業を本格化させた。米軍の撤退が進むにつれ、米軍を後ろ盾にしてきた政府軍の統率は一気に崩れた。(バンコク=乗京真知)

朝日新聞社

3284チバQ:2021/08/16(月) 14:18:00
https://digital.asahi.com/articles/ASP8J2T77P8HUHBI02K.html?pn=12
米軍アフガニスタン撤退、蘇るサイゴン陥落 再び敗走か
会員記事アフガニスタン情勢

ワシントン=高野遼2021年8月16日 11時00分コメント


15日、カブールのアフガニスタン大統領府を掌握したタリバーンの戦闘員=AP
 サイゴン陥落時の混乱が再び起きてしまうのか――。米軍がアフガン撤退を急ぐなか、46年前のベトナム戦争の記憶が米国で大きな注目を集めている。当時、米大使館の職員らがヘリコプターで逃げるようにサイゴンから脱出し、米国の敗北を象徴するシーンとなった。米国はいま、アフガニスタンで再び敗走を強いられようとしている。

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 「カブールは陥落する。その時、サイゴンでの失敗を繰り返して欲しくないと願っている」

 1975年4月、ベトナム戦争の終結時に海兵隊員として、南ベトナムの首都サイゴン(現ホーチミン)にいたドグラス・ポトラッツさん(68)は言う。

 「いまのアフガン情勢は、ちょうどサイゴンが陥落する直前のようだ」。最後の1カ月、旧ソ連や中国などの支援を受けた北ベトナム軍が次々と都市を制圧し、南ベトナムを支える米国は苦境に追い込まれていた。

 脱出に備え、サイゴンの米国大使館では中央情報局(CIA)のリポートなど機密文書の焼却処分が始まり、焼却炉からは24時間、煙が上がり続けた。

 陥落の1週間ほど前から、大使館前には多くのベトナム人の元大使館職員らが殺到したという。サイゴンが陥落すれば、米国への協力者として危害を加えられると恐れたためだ。

 撤収直前の4月末には、建物の前には1万人近い人々が集まったという。ポトラッツさんは大使館のゲート越しに、人々に対応した。「トラウマになる体験だった。もし私が『ノー』と言えば、彼らにとっての死刑宣告のようなものなんだ」

 当時、サイゴンでは空港の襲撃を許し、ヘリコプターでの避難しか手段がなかった。海兵隊は200人足らずで、最後の2日間で6千人を脱出させた。だが取り残されたベトナム人も多かった。

 街では略奪が横行し、米軍の拠点だった建物からは火の手が上がっていた。「ただただ、混乱していた。世界の終わりのようだった」とポトラッツさんは振り返る。「今回、米軍は5千人の部隊をカブールに送っている。我々の時より落ち着いてことが進むことを願っている。大使館の屋上からヘリで脱出するようなことにならないように」

3285チバQ:2021/08/16(月) 14:18:10
   ◇

共通する「米国の姿勢」
 ベトナムとアフガニスタン。歴史を越えて二つの戦争を比較する声は日増しに高まっている。

ここから続き
 米メディアでは連日、46年前のサイゴンの写真が映し出されている。上院トップのマコネル院内総務(共和党)は12日、「バイデン大統領の決断は、屈辱のサイゴン陥落の、さらに悪い続編へと向かわせるものだ」と批判した。

 米軍は5千人の部隊をカブールに送り、大使館員らを安全に空港から脱出させるために全力を挙げている。15日には大使館を撤収し、職員は空港内に避難した。

 ジョンズ・ホプキンス大のマービン・オット非常勤教授は「アフガニスタンでの結末は、ますますベトナム戦争の結末と似てきている」と語る。

 二つの戦争で共通しているのが、米国の姿勢だ。「米国は内戦状態の国において、一方の勢力が米国への脅威だと考えて介入を始めた」。敵は共産主義を広める北ベトナムであり、国際テロ組織アルカイダとつながりのあるタリバーンだった。「そして、米国が持つ軍事力で争いの決着をつけられると考えた」

 米国はどちらの国でも「米国式」の軍隊を作り上げた。最新の武器を与え、訓練したが、それは失敗に終わった。

 ベトナム戦争の現場にいたオット氏は、訓練を受けた兵士が「この部隊はすぐ崩壊する」と口にしたのを聞いたという。「どんなに訓練しようと、兵士に戦う意志がなかった。ワシントンの上層部は、信じたくなかったかもしれないが」

 アフガニスタンでも、同じことが起きた。「米軍が作り上げたのは、現地になじまない『外国部隊』だった。タリバーンの方が、アフガン社会に近い存在だろう」。実際、米国が訓練したアフガン政府軍は圧倒的な装備を持ちながら、タリバーンに敗北を重ねている。

 両国での米国の取り組みは「ステートビルディング(国家建設)」とも呼ばれるものだ。米国は民主的な政府を望み、アフガニスタンに投資し、女性の教育を進めてきた。「ただ、アフガン人が喜んでいるというのは米国の幻想だった。都市部の一部では真実だったかもしれないけれど、大部分では違ったということだ」

「戦後のベトナムより難しい状況に」
 ベトナムとアフガニスタンでは違いもある。

 ベトナム戦争終結後、多くの難民が船で脱出して「ボートピープル」と呼ばれた。だがアフガニスタンは内陸国で「タリバーンが国境を閉めれば、人々は閉じ込められることになる」とオット氏は指摘する。

 ベトナムは米国と中ソの代理戦争という側面が強く、米軍撤退とともに戦闘は終結した。だがアフガニスタンは多民族国家で、歴史的に機能する中央政府を持ったことがなく、今後も内戦が終わる見通しは立たない。「アフガニスタンは、戦後のベトナムよりも難しい状況に置かれるだろう」とオット氏は言う。

 「いずれにしても、今後は混乱が待ち受けている。誰も最後にこうした事態になると予想せず、米国には何の計画性もない。まさにベトナム戦争の時のようだ」(ワシントン=高野遼)

3286チバQ:2021/08/16(月) 14:19:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/35556d6fbfeade775bd98c510172ba06ab990e9b
カルザイ元大統領、アフガンに残る 「問題解決へ」タリバーンと折衝
8/16(月) 11:17配信

朝日新聞デジタル
15日、フェイスブックにビデオ声明を投稿し、国の問題解決に努めると語ったアフガニスタンのカルザイ元大統領=カルザイ氏のフェイスブックから

 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンが首都を占拠し、ガニ大統領が国外脱出したのを受け、ハミド・カルザイ元大統領は15日に声明で、国に残って「問題解決に努める」と述べた。


 カルザイ氏は15日午後、フェイスブックに投稿したビデオ声明で、幼い娘らとともにカメラの前に立ち、国民に対して「私たちはタリバーンの執行部とともに平和裏にアフガニスタンの問題を解決しようとしています」と語りかけた。

 カルザイ氏は、2001年の米同時多発テロをきっかけに米軍がタリバーン政権(当時)を攻撃し、崩壊させた後、暫定行政機構を発足させ、04年から2期、約10年にわたって大統領を務めた。

 その後も、カルザイ氏は同じ民族のパシュトゥン系であるタリバーン執行部との交渉の仲裁役として、政治力を維持してきた。

 カルザイ氏は15日夜、SNSにメッセージを投稿し、「国の混乱を防ぎ、人々の痛みを和らげるため、調整会議を立ち上げる」と発表。自らも調整会議のメンバーとなり、アブドラ国家和解高等評議会議長らとともに、タリバーンとの折衝にあたる方針を明らかにした。(バンコク=乗京真知)


https://news.yahoo.co.jp/articles/601ff53f9c0cee9766e2f9d44ec13dc7d5897931
タリバンがアフガン制圧 ガニ大統領国外脱出、民主政権崩壊
8/16(月) 10:05配信

産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンのガニ大統領は15日、全国各地で大攻勢を展開したイスラム原理主義勢力タリバンが「勝利した」とする声明を発表した。ガニ氏は国外に逃れ、タリバンが首都カブールの大統領府を掌握した。2001年の米中枢同時テロ後の米軍攻撃を受けて成立したアフガンの民主政権は、8月末の米軍撤収を待たずして崩壊。かつて政権を追われたタリバンが約20年ぶりに復権する。

タリバン幹部は16日、「比類なき偉業」を達成したとして勝利宣言した。タリバンは政府に速やかな権力移行を求めており、タリバン報道官は「戦争は終結した」と話し、「国際社会との良好な関係を望んでいる」と強調した。

タリバンはバイデン米政権が駐留米軍の撤収作業を開始した4月下旬から攻勢を強めた。今月14日にはかつて反タリバン勢力の拠点だった北部マザリシャリフを、15日には東部ジャララバードを支配下に置き、主要都市をほぼ制圧した。

15日にはカブール郊外への進攻を開始する一方、「人口密度の高い大都市に力づくで入ることは望まない」と述べ、首都での衝突回避に向けた交渉が政府側と進行中だと主張した。その後、「治安維持」名目で構成員がカブール入りし、大統領府を掌握した。カブールでは大規模な戦闘や虐殺などは確認されていないという。

ガニ氏は自身のフェイスブックに「流血の事態を避けるために国を出た」と投稿しており、タジキスタンやウズベキスタンに逃れたとの情報がある。

タリバンは1996〜2001年に政権の座にあったが、イスラム法の極端な運用を続け、女性の就学や就労の制限や娯楽の禁止などを徹底した。既に今回の攻勢で支配下に置いた地域では、独身女性が強制的にタリバン構成員と結婚させられる事例が報告されており、人権抑圧再来への懸念が広がっている。

カブールからは各国外交官らの退避の動きが広がり、日本政府も大使館員を国外退避させる方針を固めた。

3287チバQ:2021/08/16(月) 14:22:01

https://news.yahoo.co.jp/articles/e04bd8fb6caacef46c65dfd80080a3c17ce91068
アフガン政権崩壊 ガニ大統領「タリバンが勝利」FBで声明
8/16(月) 6:48配信


毎日新聞
カブールの大統領府に入ったタリバン戦闘員たち=2021年8月15日、AP

 アフガニスタンの旧支配勢力タリバンは15日、首都カブールを制圧し、勝利宣言をした。ガニ大統領はフェイスブックで「流血の事態を避けるために国を出た。タリバンが勝利した」と表明。2001年の米同時多発テロをきっかけに駐留を始めた米軍の撤収完了を前にして、ガニ政権が崩壊し、タリバン主導で国家運営が進められることになる。


 タリバンは15日までに、第2、第3の都市である南部カンダハルや西部ヘラートを制圧。同日には北部の要衝マザリシャリフと東部ジャララバードを支配下に収め、主要都市すべてを押さえた。

 勢いに乗るタリバンはこの日、首都カブールを包囲したうえで、ガニ氏に対して「平和的な権力の移譲」を要求。またアフガンの内相代行もビデオ声明で、「権力の移行は平和裏に行われるだろう」との見通しを示した。

 その後、タリバンとの和平交渉責任者のアブドラ国家和解高等評議会議長がフェイスブックで、ガニ氏が国外に逃れたことを明らかにした。当初、ガニ氏は隣国タジキスタンに脱出したと伝えられたが、カタールの衛星放送局アルジャジーラがウズベキスタンに向かったと報じるなど、情報が錯綜(さくそう)している。

 ガニ氏の脱出が報じられた後、「略奪を防ぐ」との名目でタリバンの戦闘員がカブールの市街地に入城。タリバン幹部によると、タリバンの軍事委員会のメンバーが大統領府に入った。市街地では大きな戦闘は起きていない模様だ。

 新たな政権の概要については明らかになっていない。タリバンはこれまで暫定政権の発足には否定的で、権力の完全移譲を求めてきた経緯がある。

 ロイター通信によると、タリバン政治部門トップのバラダル師は15日、「主要都市が1週間で陥落した予想外に迅速で比類のない勝利だ」とするビデオ声明を発表。「人々の期待に応え、課題に取り組む」とも述べた。

 タリバンのムハンマド・ナイーム報道担当者も15日、アルジャジーラに対して「アフガニスタンで戦争は終結した」と述べ、政府軍との戦闘が終結したとの見解を表明。「私たちは、追い求めてきた国家の自由と人々の独立を手に入れた」と語り、アフガン政府要人の安全を保障し、対話していく用意があると説明している。

 ナイーム氏は「私たちは誰かを傷つけることを望んでいない。誰かを標的にするために私たちの国土を使わせることは許さない」とも強調し、「外国勢力もアフガニスタンで同じ過ちを繰り返すことはしないと考えている」と話した。

 タリバンのカブール進攻を受け、駐在する米国の外交官はヘリコプターで大使館を脱出し、空港に向かって退避を開始。すべての米大使館員の退避が完了したという。ドイツやカナダなど米国以外の各国でも、大使館の一時的な閉鎖や職員らを退避させる動きが相次いだ。フランスは退避を支援するため大使館を空港に移転した。一方、タリバンと良好な関係にあるロシアは、タリバンが安全を保障しているとして、職員の退避は考えていないという。

 カブールの空港には国外への退避を図る人が殺到。SNS(ネット交流サービス)に投稿された動画や画像では、空港の出発カウンターは人であふれかえっていた。一方、ロイター通信によると、空港周辺で散発的に銃声が聞こえた。カブールの米大使館は「空港が攻撃を受けているという報告があり、米国市民に屋内退避を指示する」との警戒情報を出していた。

 タリバンは米軍が撤収を始めた4月下旬以降、攻勢を強めて農村部を中心に支配地域を拡大。さらに各国との国境沿いの街も押さえ、8月に入ってからは各州の州都を次々と陥落させた。タリバンの猛攻の前に、政府側の治安部隊がほぼ無抵抗で撤収する事態も相次いだ。タリバンは15日までに全34州の州都のうち8割超を支配下に置き、ガニ政権は窮地に立たされていた。【松井聡】

3288チバQ:2021/08/16(月) 14:22:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4aeae8dfa435a45b3bfa7893bf7946dd7305197
タリバンが勝利宣言 アフガン首都制圧「戦争は終結した」
8/16(月) 9:18配信

毎日新聞
アフガニスタンの大統領府に入ったタリバンの戦闘員ら=カブールで2021年8月15日、AP

 アフガニスタンの旧支配勢力タリバン政治部門トップのバラダル師は15日、首都カブールを制圧したことに関連してビデオ声明を発表した。「主要都市が1週間で陥落した予想外に迅速で比類のない勝利だ」と勝利を宣言。ロイター通信が伝えた。バラダル師は「人々の期待に応え、課題に取り組む」と述べた。

【大統領府に入ったタリバン戦闘員たち】

 またタリバンのムハンマド・ナイーム報道担当者も15日、カタールの衛星放送局アルジャジーラに対して「戦争は終結した」と述べ、政府軍との戦闘が終結したとの見解を伝えた。「私たちは、追い求めてきた国家の自由と人々の独立を手に入れた」と語り、アフガン政府要人の安全を保障し、対話していく用意があると説明している。

 ナイーム氏は「私たちは誰かを傷つけることを望んでいない。誰かを標的にするために私たちの国土を使わせることは許さない」とも強調し、「外国勢力もアフガニスタンで同じ過ちを繰り返すことはしないと考えている」と話した。【川上珠実】



https://news.yahoo.co.jp/articles/f17d947e12f6882d7c6b88b3a99d088664f15e14
タリバン、アフガン制圧 大統領国外脱出で政権崩壊 日米欧など大使館員退避急ぐ
8/16(月) 5:24配信

時事通信
アフガニスタンのガニ大統領=7月28日、カブール(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタン各州の都市を破竹の勢いで陥落させてきた反政府勢力タリバンは15日、政府側の最後の拠点である首都カブール市内に進軍し、大統領宮殿を制圧した。

 AFP通信などが伝えた。ガニ大統領は国外に脱出し、「タリバンが勝利した」と敗北を認めた。アフガン政府は事実上崩壊した。

 ロイター通信によると、タリバンの報道官は中東の衛星テレビ局アルジャジーラに対して、戦争の終結を宣言し、「アフガン国内のすべての勢力との対話」や国際社会との平和的な関係の構築を呼び掛けた。日本や欧米など各国は、現地の大使館職員や協力者らの国外退避を急いでいる。

 2001年に米軍主導の攻撃でタリバン政権が崩壊し、民主的な政権が誕生してから約20年。イスラム原理主義を掲げ、かつて国民を恐怖支配したタリバンが再びアフガンを統治することが確実となった。今後、イスラム教の厳格な解釈により、女性の権利制限や公開処刑など人権侵害に当たる政策が再導入される懸念が強まっている。

 タリバンは今月に入り、バイデン米政権が決定した8月末までの駐留米軍完全撤退に付け入る形で全国の主要都市を驚異的なスピードで制圧。米軍撤退の完了前に権力を掌握する事態となった。

 ガニ大統領はフェイスブックに、流血を避けるため出国したと説明。タリバンに向けて「彼らは今や、新たな歴史上の試練に直面している」と語った。英BBC放送によれば、タリバンの進撃に対し政府軍の抵抗はほとんど見られなかった。タリバンは戦闘員をカブール市外で待機させた後、ガニ氏の脱出を受けて、市内への突入を指示したという。

 タリバンの進軍に先立ち、米国防総省は、大使館員の退避支援のためカブールに軍を増派すると発表。ロイター通信によると、15日にはヘリコプターで退避が始まった。米国のほか、カナダ、ドイツなども大使館職員の国外退避を進めている。

 タリバンは14日、北部バルフ州の州都である要衝マザリシャリフを制圧。政府側は東部ジャララバードも15日に失った。連日の州都陥落により、全34州都の大半がタリバンの手に落ちていた。

3289チバQ:2021/08/16(月) 17:21:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5bdc1da4f788c63a75984f781837ef25bc2745d
空港に人殺到で混乱、民間航空便が運休に アフガン首都
8/16(月) 14:44配信

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AFP=時事
旧支配勢力タリバンに掌握されたアフガニスタンの首都カブールを逃れようと、空港に殺到した人々(2021年8月16日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】(更新)アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)に掌握された首都カブールで16日、国外に脱出しようと大勢が空港に殺到して混乱が生じたため、カブール発の民間航空便が運休となった。混乱を収拾しようと、米軍が空に向かって威嚇射撃をする場面もあった。


 カブール(ハミド・カルザイ、Hamid Karzai)国際空港の運営会社は報道陣向けのメッセージで、「略奪を防ぐため、ハミド・カルザイ空港発の民間航空便を運休する。当空港に殺到しないでほしい」と発表した。

 目撃者の一人はAFPに対し、「ここはとても怖い。彼ら(米軍)は空に向かって何発も撃った」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News

https://news.yahoo.co.jp/articles/da17bab6c24245802968e2ea62878566ce6c1d06
大国に振り回されてきた歴史 政権崩壊のアフガニスタン
8/16(月) 16:41配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタンどんな国?

 アフガニスタンで、反政府勢力タリバーンが首都カブールを掌握し、ガニ大統領率いるアフガン政権が崩壊した。そもそもアフガニスタンとはどのような国家なのか。Q&A形式でまとめた。


 Q アフガニスタンはどんな歴史をたどってきたのか。

 A ユーラシア大陸の内陸国で、かつてアジアと欧州を結んだシルクロードが枝分かれする場所にある。古代ギリシャのアレクサンドロス大王の東方遠征をはじめ、インドやペルシャ、中央アジアの様々な王朝の支配を受け、交易も盛んだった。複雑な歴史を反映して、今もたくさんの民族が暮らしている。

 Q どれくらいの民族がいるのか。

 A 現行の憲法には14の民族名が列挙され、公用語は二つ。ほとんどがイスラム教徒だけど、宗派は二つに分かれている。人々の顔つきも様々だ。

 Q 過去にも紛争が多かったのか。

 A 地理的に重要な場所にあるため、いつも大国に振り回されてきた。19世紀には、インドを植民地化した英国と、南下してきた帝政ロシアが影響力を競い合い、「グレートゲーム」と呼ばれる覇権争いの舞台になった。

 1979年には、ソ連が侵攻し、米国が支援するムジャヒディン(イスラム戦士)がゲリラ戦で対抗した。10年後にソ連が撤退すると、米国は興味を失って手を引いた。内戦が始まり、混乱の中で力をもったのがタリバーンだった。

朝日新聞社

3290チバQ:2021/08/16(月) 17:22:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a6be11a844ed5d94d123390f70985d7aa431d4f
タリバン、アフガンの全権掌握 国際社会は対応模索 外国人の国外退避加速
8/16(月) 16:38配信

時事通信
 【ニューデリー、ワシントン、ブリュッセル時事】アフガニスタンの全権を掌握した反政府勢力タリバンは16日、首都カブール全域の支配に乗り出した。

 一方、日米欧など主要国は大使館職員らの国外退避を加速。米軍部隊が空港で警護に当たっている。国連安保理の緊急会合が同日予定されるなど、国際社会はタリバンに今後どう向き合うか対応を模索している。

 タリバン幹部はロイター通信の電話取材に、市民の日常生活再開に向けて兵士に規律を守るよう指示していると説明。その上で、今後の政権運営について述べるのは時期尚早との考えを示した。すべての外国人の退去も求めた。

 タリバン広報担当者はこれに先立ち、中東メディアに対し、国内の各勢力との対話と、諸外国との平和的な関係樹立を求めると語っていた。

 主要国の対応をめぐっては、ドイツやフランス、オランダなども大使館機能を空港に移転し、退避対応に当たらせている。マース独外相はツイッターで「最優先すべきは国民と職員の安全だ」と強調。「大使館の中核チームは必要な機能維持のため現場に残る」とも語った。

 現地からの報道によると、カブールの空港に16日、国外脱出を求める市民らが押し寄せ、米軍が空に向けて発砲する騒ぎがあった。

 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は15日、ジョンソン英首相やオランダ、デンマーク、カナダ各国の外相と電話会談。「NATOは退避促進のために空港の維持を手助けしている」とツイッターに投稿した。

 ジョンソン氏はビデオ声明で「どこかの国が個別にタリバン(政権)を承認することは望まない。同じ考え方を持ったすべての国々でできる限り一致した立場を得たい」と表明した。さらに「アフガンが再びテロの温床になるのを防ぐため、何でもやる」とも誓った。

3291チバQ:2021/08/16(月) 17:27:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/c98e2442c73ba5ab0e43d182c6853f4375359e00
女性を抑圧した20年前の「悪夢」が再来?「タリバン」なぜこんなにも早く権力掌握できたのか
8/16(月) 12:01配信

東洋経済オンライン
アフガニスタンの首都、カブールを掌握したタリバン(写真:Jim Huylebroek/The New York Times)

 アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンの攻勢で主要都市が相次いで陥落し、首都カブールに向けて進軍、ガニ大統領が隣国タジキスタンに脱出して民主政権が事実上崩壊した。タリバンは、アメリカ軍の8月末までの完全撤退で生じた「力の空白」を一気に埋め、20年にわたって民主化の促進や軍の育成に取り組んだアメリカのアフガン政策は失敗に終わった。

 カブールの状況は、1975年のベトナム戦争でソ連が支援する北ベトナムが南ベトナムを制圧、混乱したアメリカ人ら外国人の脱出劇に象徴されるサイゴン陥落を彷彿とさせている。女性の人権侵害や石打ち刑、音楽の禁止など厳格なイスラム法による統治という2001年のアメリカ軍侵攻まで続いたタリバン政権の悪夢の再来は確実な情勢だ。

 また、タリバンの動きに触発されてパキスタンをはじめとした周辺国のイスラム勢力が勢いづくとの見方があるほか、国際テロ組織アルカイダなど欧米を標的とした過激派の「テロの温床」となる可能性もある。

■タリバンが快進撃を演じた理由は

 アフガンからのアメリカ軍撤退は、トランプ前大統領がタリバンとの対話による合意で決断しており、バイデン大統領も「アフガンに軍事的な解決策はない」として前政権の路線を踏襲。タリバンの攻勢にもかかわらず、全面撤退を進めてきた。

 背景には、アメリカ兵の犠牲拡大による厭戦気分の高揚や戦費の拡大、覇権主義を強める中国、新型コロナウイルスへの対応など優先すべき課題に資源を投入しなければならないという事情がある。

 タリバンが快進撃を演じたのは、アフガン政府の統治能力や国軍の能力が欧米の支援によっても向上しなかったことが要因だ。腐敗や縁故主義にまみれた政権側が無力ぶりを露呈する中、タリバンは主要都市を激しい戦闘もなしに掌握した。部族や軍閥による支配が色濃いアフガンでは、アメリカ軍という後ろ盾を失ったガニ政権を支えてきた部族や軍閥が、日和見的にタリバンに従属し始めた形だ。

 アフガンの陸軍や空軍、治安部隊などは計30万人以上で、6万人の戦闘員を抱えるタリバンに対して数字面で圧倒している。しかし、「国軍は寄せ集めで軍閥や部族への帰属意識が抜け切れず、国軍としての統一感に欠けて士気も乏しい」(専門家)。タリバンの攻勢を受けて、早々に敗走する兵士の様子がSNSに投稿された。

 これに対し、タリバンは政権打倒で団結したほか、空軍パイロットを暗殺するなどゲリラ戦術で空軍力を弱体化させ、装備での劣勢を跳ね返した。パキスタンなどからの外国人義勇兵も加わっているとの情報もある。

3292チバQ:2021/08/16(月) 17:27:40
■20年でタリバンは変わったのか

 アメリカ軍は2001年、タリバンがアメリカ同時テロの首謀者ウサマ・ビンラディン容疑者をかくまっているとして、アフガンに侵攻。タリバン政権はそれまで、イスラム法に基づく統治を行っていた。

 アフガン農村部の男尊女卑的な習慣とも相まって、そのイスラム法の解釈は厳格で、女性の教育を認めなかったり、不貞行為に対して石打ち刑を科したりするなど現代社会の人権感覚や価値観と相容れない恐怖支配を敷いた。

 政権打倒から20年を経て、タリバンは思想的に変化したり、穏健化したりしたのだろうか。

 タリバンは、カタール・ドーハに政治事務所を構え、アメリカ政府と交渉して和平合意を結ぶなど正統性を高めてきた。今回の局面でタリバンは、国際社会の懸念に呼応するかのように、武力で権力を奪取せず、交渉による権力の移譲を目指す姿勢を示していた。前政権時代の教訓から学び、国際社会を意識した言動も一部で見受けられる。

 だが、タリバンのイスラム思想は変わらないだろう。アメリカの介入でアフガンが民主化することはなかったが、少なくとも女性の人権や教育をめぐる状況は改善して、女性の社会進出が進み、少数民族の権利も守られるようになった。

 が、こうした20年間の成果は、タリバンの復権によって一気に吹き飛びそうだ。タリバンが進出した地域では、再び女性の教育が禁じられたり、鞭打ち刑が導入されたりしており、女性の全身を覆う衣装ブルカの着用も義務付けられているとの話もある。

 イスラム教は、法源である聖典コーランや預言者ムハンマドの言行録ハディースをどう解釈して社会に適用するかで、原理主義的な立場から世俗派まで幅がある。アフガン農村部の保守的な慣習も入り混じったタリバンのイスラム解釈は、現代の女性にとっては苛烈であり、人権軽視として国際社会から批判を浴びてきた。

 イスラムの解釈は、時代とともに移り変わり、イスラム宗教界や市民社会での議論を経て現代的な解釈が取り入れられていく場合が多い。2001年のタリバン政権崩壊以降、ゲリラ闘争に明け暮れてきたタリバンがこうした議論を経て穏健化したとは考えにくく、女性に対する抑圧などの恐怖支配が再来するのは間違いないだろう。

■タリバン復権にはさまざまな見方

 見落としてはならないのは、欧米中心の見方ではアフガンの実態を見誤るという点だ。アフガンで長年活動してきた国際機関の職員は「政府側につく軍閥や部族が勝手に市民から税金と称して金銭を巻き上げたり、賄賂などの腐敗も蔓延したりしており、タリバンを一定程度支持する土壌が存在する」と指摘する。

 アメリカ軍や政府軍の誤爆や誤射で多数のアフガン市民が犠牲になってきた。復讐心からタリバンに加わったり、支持したりする市民も少なくない。イスラム的な平等意識や公正さも、腐敗した政権にはないものだろう。

 それでも、宗教的な価値観は人それぞれであり、タリバンのイスラム思想を押し付けられるアフガン国民にとってタリバンの復権は悪夢にほかならない。男性が髭を伸ばすことを強制されたり、音楽を流した派手な結婚式が禁止されたりして、アフガンは暗黒の時代に逆戻りすることになりそうだ。

3293チバQ:2021/08/16(月) 17:28:00
 アメリカ軍に協力してきた軍関係者や通訳、政府関係者のリストをタリバンは手にしているといい、処刑対象になりかねない。すでにタリバンは政権幹部や軍関係者、ジャーナリストなどを暗殺しており、政権掌握により、こうした粛清行為が拡大する恐れもある。命の危険を感じたり、人権状況や生活環境の悪化を懸念する人々がアフガン国内から脱出する動きもあり、近隣諸国に流出する難民も増える可能性がある。

 タリバン政権の誕生は、周辺国にも影響を与えそうだ。東西冷戦下、パキスタンは、アフガンに侵攻したソ連による共産化を阻止するため、アメリカから資金を得て、ソ連軍と戦うムジャヒディン(イスラム戦士)を支援、タリバンの生みの親となった。

 パキスタンの情報機関、軍統合情報局(ISI)は、その後もタリバンと関係を保ってきたといわれる。宿敵インドに対抗するため、タリバンを通じてアフガンに影響力を確保するのが狙いだ。今回のタリバンの快進撃でも、ガニ大統領らはパキスタンがタリバンを支援していると非難していた。

 パキスタン国内に問題が跳ね返ってくる危険もある。アフガンの動きは、タリバンと近い関係にあるパキスタンのイスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動」(TTP)の活動活発化につながる恐れもある。タリバンの復権に刺激されて軍や政府を狙ったテロを活発化させかねない。ただ、パキスタン政府としては、アフガンのタリバンを通じて、TTPに自制を働きかけやすくなるとの読みもある。

 一方、軍を撤退させるアメリカにとって、アルカイダなどのテロ組織の監視を含めたアフガン情勢を把握するためのパキスタンの重要性は増す。このため、パキスタンはアメリカからの軍事支援の拡大を期待できるとの読みもあり、タリバン復権の損得勘定を計算しているのではないか。

■気になる中国とタリバンの関係

 中国も勝ち組に回りそうだ。タリバンは、前政権時のように国際社会から孤立するという事態は避けたい。7月下旬、タリバン代表団が中国を訪問し、王毅国務委員兼外相と会談している。

 タリバンと中国の間では、道路網整備などの投資案件も浮上しており、タリバンにとって中国は、国際社会での孤立状態を緩和する救世主になり得る。イスラム独立運動を抱える中国も、タリバンとの関係は治安面で大きな意味を持ち、ウィンウィンの関係になりそうだ。

 タリバン政権の復権は、国際テロの脅威を高めるなど国際社会にも影響が及ぶだろう。バイデン大統領がアフガンからの撤収を覆さなかったのは、「アフガンからアメリカに及ぶ脅威は駐留軍なしで対処できる水準になった」(アメリカ政権高官)と、国際テロの脅威が大きく減ったことも理由とされた。

 現在、アフガンに潜伏するアルカイダ活動家の数は200〜300人と推定され、アメリカ治安当局は、国際的なテロを企てる能力はないと判断している。だが、タリバン政権になれば、アメリカによるアフガン国内での情報収集や掃討作戦の実施は困難になり、アルカイダなどの過激派が勢力を盛り返すのではないかとの懸念は拭えない。

池滝 和秀 :ジャーナリスト、中東料理研究家

3294とはずがたり:2021/08/16(月) 17:32:24
レバノン,大変だなあ。。
政府を良くしようとするデモが完全に経済潰してしまって難しいなあ。。
>長年にわたる政府不信に国民の怒りが爆発した2年前の反政府デモで当時の内閣が退陣すると、一気に経済が傾いた。

軍がなぜヘリ遊覧ツアー ローマ遺跡、延々と続く大麻畑
有料会員記事
https://www.asahi.com/articles/ASP8571QRP82UHBI002.html
ベカー高原上空=伊藤喜之2021年8月10日 8時00分

 経済的な苦境に直面している中東レバノンで、約8万人の兵士を抱える軍の財政も火の車に陥っている。軍が今年の夏から取り組み始めた「窮余の策」があると聞き、7月中旬にレバノン東部のラヤク空軍基地へと向かった。

 格納庫の前にとめられた米国製ヘリコプターのロビンソンR44。私と取材助手が乗り込むと、紺色の機体が飛び立った。

 パイロットの男性隊員と耳に装着したヘッドセット越しにあいさつを交わした。

 「レバノン軍にようこそ。本日はバールベックの古代遺跡の上空まで遊覧いたします」

 軍が7月1日から国内の3カ所の基地で始めたヘリの遊覧ツアーだ。

 きっかけは国家の財政難による軍予算の大幅削減だった。国防省は昨年、高騰した食肉を購入する予算がなくなり、兵士への配給食から食肉を抜いたと発表。ジョセフ・アウン軍司令官は「兵士の平均月給は米ドル換算で90ドル以下」だと告白し、軍財政への国際的な支援が必要だと訴えた。

 危機的なレバノン経済が背景にある。長年にわたる政府不信に国民の怒りが爆発した2年前の反政府デモで当時の内閣が退陣すると、一気に経済が傾いた。通貨は大暴落し、物価は世界トップ3に入るとされるほど高騰。燃料を輸入する予算がなく、国の電力供給は1日2〜4時間ほどに限られ、国中が停電に苦しむ。

 離陸前に面会した空軍幹部は…

3295チバQ:2021/08/17(火) 17:48:16
>友好国の軍用機で出国
なんだかなあ

空港に押し寄せた市民ってのは、中〜上流の比較的豊かな
=タリバン政権で地獄を見そうな人なんですかね?

https://news.yahoo.co.jp/articles/4d5350337b9b0146014d40a38f6174f294586f25
駐アフガン日本大使館員が退避 トルコに臨時事務所設置
8/17(火) 16:21配信
共同通信
 外務省は17日、アフガニスタンの治安状況悪化を受け、首都カブールにある日本大使館の職員12人が同日、友好国の軍用機で出国し、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに退避したと発表した。15日をもって在アフガニスタン大使館を一時閉館し、トルコのイスタンブールに臨時事務所を設置した。

 外務省によると、アフガニスタンには国際機関や非政府組織(NGO)に所属する少数の日本人が出国を希望せず、滞在しているという。同省は臨時事務所を通じて在留邦人と連絡を取り合う。

 外務省は、同国への渡航は目的のいかんを問わず控えるよう呼び掛けた。



https://news.yahoo.co.jp/articles/6b8e78a1168f5a4ac7f21e9fd08a0a218da3e851
飛行機しがみつき死者も アフガンで市民決死の脱出
8/17(火) 17:25配信

テレビ朝日系(ANN)
"飛行機しがみつき死者も アフガンで市民決死の脱出"

 国外への脱出を求め空港に市民が殺到、死者も出ています。

 アフガニスタンの首都カブールの空港で撮影された映像です。

 市民が滑走路を走る飛行機にしがみついています。

 現地メディアが公開した映像には離陸後、機体にしがみついていた人が落下したとみられる様子も映っていました。

 カブールの空港当局は16日、すべての商用便の発着を停止しました。

 AP通信は、空港での混乱で少なくとも7人が死亡したと伝えています。

テレビ朝日

3296チバQ:2021/08/17(火) 19:35:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb353c30b53f095279bda7fd69f326d1f53ce999
「穏健」強調も…見通せぬタリバン統治体制 内部で路線対立
8/17(火) 19:12配信

産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタン全土を支配したイスラム原理主義勢力タリバンは統治体制の構築に向けて動き始めた。人心掌握や国際社会の支持獲得を目指し、女性の権利の尊重など「穏健」な政策を打ち出している。ただ、支配地域では既に人権抑圧の報告も確認され、苛烈な統治復活が予想されている。タリバン内の路線対立もあり、国内統治の行方は未知数だ。

「どう国民に奉仕し、安全を確保できるか試されている」。タリバンのナンバー2のバラダル幹部は16日、首都カブール制圧後、国民に寄り添う趣旨のコメントを発表した。タリバン報道官は「国民の生命や財産は安全だ」と繰り返しており、女性の就学や就労の権利尊重は「われわれの方針だ」とも表明した。16日の地元民放では髪を布で覆った姿ながら女性キャスターが出演する姿が見られた。

2001年に崩壊したタリバン政権はイスラム法の極端な運用によって、犯罪者と見なした住民の公開処刑や女性の権利制限を進めて支持離れを招いた。タリバンがかつてのイメージを変えようとしていることは確実で、米ブルームバーグ通信は「ソフトな手法を取った」と分析した。

ただ、もちろんイスラム原理主義的な姿勢は放棄していない。支配域では女性が戦闘員と強制的に結婚させられる例が報告され、投降した複数の政府軍兵士が処刑されたとの情報もある。「タリバンは国際世論も意識し『危険ではない』と主張しているが国民は真実を見抜いている。大量の出国希望者がその証だ」と地元ジャーナリストは話す。上層部が穏当な路線を目指しても、末端まで徹底されない事態もありうる。

タリバンは内部に穏健派と強硬派を抱え、「外国軍の排除」という目標が達成されつつある中で、沈静していた対立が顕在化する可能性がある。13年にオマル最高指導者が死去した後、内部分裂したこともあり、決して一枚岩ではない。

アフガンでは近くタリバンとガニ政権幹部、国内有力者らによる新体制の協議が始まる見通しだ。タリバン幹部は16日、「全駐留外国軍の撤退を望む」と述べ、米軍などの撤収が最優先との意向も示している。

3297チバQ:2021/08/17(火) 19:36:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b97766c6c3dd65eabc520a5659a1b6334033243
国外逃亡のガニ大統領、大金積み込みどこへ? 行き先には諸説
8/17(火) 18:56配信

毎日新聞
アフガニスタンのガニ大統領=2021年3月21日撮影、AP

 イスラム主義組織タリバンに制圧されたアフガニスタンのガニ大統領(72)の行方を巡り、臆測が飛び交っている。ガニ氏は15日、フェイスブックに投稿した声明で国外へ脱出したと述べたが、居場所は明らかにしておらず、その後も動静は伝えられていない。ロシア通信などは16日、ガニ氏が4台の車に現金を大量に積み込んで空港に逃れたと報道。ヘリコプターに積み替えたがすべては入りきらず、一部は滑走路に残したまま飛び立ったという。


 カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは、ガニ夫妻がウズベキスタンに逃れたと報じた。一方、ロイター通信はアフガン内務省高官の話として、タジキスタンに向かったと報道。インドのメディアは、タジキスタンに受け入れを拒否されたため中東オマーンに滞在しており、今後は米国に向かう見通しだと伝えた。米紙ニューヨーク・タイムズによると、サウジアラビアが亡命受け入れを決めたとの情報もあるという。【金子淳】

3298チバQ:2021/08/17(火) 19:36:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/0aa1adba035ea28469771a8437e6d9999d955f1c
【解説】アフガン政府軍が蜘蛛の子を散らすように消えた理由
8/17(火) 18:31配信

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パキスタンとの国境に接するパクティカ州に駐留するアフガニスタン軍の立て直しに当たる為、ある年、アメリカ陸軍のグレッグ・エスコバルという大尉が赴いた。しかし、彼が担当したアフガニスタン陸軍部隊の大隊長は、僅かな間に、立て続けに代わる羽目になったという。一人目は部下の男性兵士に性的乱暴を働き逮捕され、二人目は部下に殺害された為だったという。

【画像】臨時のキャンプにはタリバンの支配から逃れようとする人々の姿が・・・泣き叫ぶ子どもも

マーク・グラスぺルという101空挺部隊の大尉が語るエピソードはこうだ。

アフガニスタン陸軍の某小隊に輸送ヘリの乗り降りを教え、訓練していたところ、暫くして、アフガン兵二人が口論を始めた。そこに第三の兵士が乱入し、いきなり折畳椅子を振り上げ、一人の頭部に叩きつけた。その後は大乱闘になった。そして、乱闘は全員が疲れ果てるまで続いた。現場にいたグラスぺル大尉の現地通訳は「これが我々は絶対成功しない理由さ」と吐き捨て、その場を立ち去ったという。

現地でアフガン兵のリクルートと訓練を担当したジャック・ケムという陸軍将校によれば兵士不足と日常的な脱走、部族間対立も大問題だったが、最大の頭痛の種は識字率の低さだった。ケム氏の経験では、小学校三年生レベルの読み書きができる新兵は5%以下しかおらず、中には数を数えられない者もいたらしい。

いわゆる幽霊兵士は、実在しないか実在していたとしても軍務実態が無い兵士のことで、その分の給与は往々にして上司がポケットに入れ、軍服など備品は横流しされた。アフガニスタンの国防省も軍の正確な実数は一度も把握したことがなかったらしい。

アフガン全土を簡単に掌握できた理由
まさにあっという間だった。

だが、これと云った戦闘をすることなく反政府武装勢力・タリバンがアフガン全土をいとも簡単に掌握できたのにはやはり理由があった。

上記エピソードはワシントンポスト紙やBBCの報道から引用したものだが、こんな軍隊がまともに戦えるはずがない。

ガニ大統領を筆頭にアフガニスタン中央政府指導部も公称・35万人規模の政府軍・警察も抵抗らしい抵抗をすることなく逃走し消え去った。

しかし、アフガン軍・警察が蜘蛛の子を散らすように消えた理由はこうした驚くほどの腐敗や能力不足だけではなかったようだ。

そもそも政府軍の編成・配置方針自体が現地の実情にそぐわなかったようなのだ。

アフガン駐在経験を持つアメリカ政府関係者によれば、中央政府は兵員を出身部族地域に配置することを拒み続けたというのだ。部隊が地域のリーダーたちと癒着し、私兵として軍閥化するのを避ける為だったらしい。

結果として、兵士たちは、往々にして言葉さえ通じない土地に配備されることになった。対立感情の強い地域では地元民からも歓迎されない。元々、モラル・能力は低い上、これでは士気は更に下がり、アメリカ軍に保証された待遇の上に寝そべることになる。

多民族国家・アフガニスタンには各地の部族が独自に兵を蓄え軍閥化し抗争を繰り返してきたという歴史がある。だからこそ過敏になったのは分からないでもない。しかし、これが対タリバン戦では却って仇になった。

部族の掛け違えに目を付けたタリバンは、各地の特定部族地域で駐留する他の部族による混成部隊の幹部に対し、従兄弟など親族や同族出身の使者を送り、問うたのだという。自分達とは縁もゆかりもない土地で元々は敵対民族である住民を守るために戦い、命を失う覚悟はあるのか?と。

答えは現状を見れば明らかである。

3299チバQ:2021/08/17(火) 19:36:59
勝負の帰趨が見えたら勝ち馬に乗る
部族抗争を繰り返してきたアフガニスタンの人々は勝負の行方を見定めるのに長けてもいる。一例を紹介したい。

今や昔の30年以上前、当時、ソビエト軍が駐留していたカブールに筆者は取材のために赴いた。そこで紹介されたのがホテルの通信担当を務める初老の御仁であった。アフガニスタン人にしては大変背が高かったのを鮮明に覚えている。

当時、国外との通信手段は今や存在しないテレックスのみ。彼はホテルでこれを担当していたので、彼のご機嫌取りは必須だった。

何度かやり取りをするうちに打ち解けた彼は、長男はカブールで彼と一緒だが、次男はペシャワールに居ると言った。しっかり両天秤を掛けていたのである。

解説すると、当時、カブールにはソビエトに支援された政権があったのだが、アメリカに支援された反ソビエト有志連合軍がひたひたと迫り、ソビエト軍の撤退とその後のカブールの陥落が目前になっていた。

その反ソビエト有志連合軍の拠点の一つがペシャワールであった。

つまり、ホテルのテレックス担当の御仁はどちら側が勝っても、反対側の家族を助けられるよう両側で息子を働かせていたのである。聞けば、似たような話は珍しくなかった。

勝負の帰趨が見えてきたら、多数派が勝ち馬に乗ろうとするのは自然である。

もう一つ覚えていることがある。彼はこう言った。「ゴルバディンはマッドだ」と。

ゴルバディンとは、当時の有志連合軍の有力司令官の一人、ゴルバディン・ヘクマチアルのことで、後にアフガニスタンを支配したタリバンの有力者としても知られた。彼らの原理主義は既に現地では知られ警戒されていたのである。

余談になるかもしれないが、当時、タリバンという名前は聞いたことが無かった。まだ、出来ていなかったのかもしれない。オサマ・ビン・ラディンは有志連合軍のメンバーだったが、アルカイダはまだ設立されていなかったと理解している。

今やゴルバディン・ヘクマチアルもオサマ・ビン・ラディンも亡いのだが、旧政府側となった人々への報復や女性への非道がやはり大いに心配になる。

3300チバQ:2021/08/17(火) 19:37:10
「アメリカ外交政策における我々の世代の最大の失敗」
「アフガニスタンでの出来事は心が折れそうになるほど悲しいが、正直言えば驚きではない」(What's happening in Afghanistan is genuinely heartbreaking...but sadly not surprising.)

と筆者の長年の友人でもある上記アメリカ政府関係者は言う。

「アメリカ軍が駐留する限りアフガニスタン問題の軍事的解決は無い」(There is no military solution in Afghanistan as long as the U.S. military is in-country.)

というのがアフガン駐在当時からの彼の認識だったという。

アフガン軍に単独で戦う能力はなくアメリカ軍が居なければもたないことは明らかだったし、アメリカ軍が何年駐留し支援してもタリバンに勝つことは出来ないということを彼も大方の専門家と同様に知っていたのであろう。

それでもアメリカは駐留を続け、湯水のごとく資金・国民の税金を投入した。

そのうち無視できない金額が腐敗によって消えたはずである。

アメリカ軍が提供した武器・弾薬は、一部は旧軍閥が捲土重来を期して隠し持っているだろうが、大半はタリバンの手に落ちた。

20年にも渡るアフガン駐留政策は「アメリカ外交政策における我々の世代の最大の失敗」(what is likely to be my generation's greatest foreign policy debacle)になるかもしれないと関係者氏は言う。その素直な述懐が、筆者にとってまた忘れられないものになると思う。

【執筆:フジテレビ 解説委員 二関吉郎】

二関吉郎

3301チバQ:2021/08/17(火) 20:11:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/14344dd741076adf1280ccf76484db3f9eb4d916
空港に脱出望む1000人超 アフガン首都、威嚇発砲も
8/17(火) 19:41配信

共同通信
16日、アフガニスタン首都カブールの国際空港で、詰め掛けた市民と警戒する米軍の部隊(AP=共同)

 【カブール共同】イスラム主義組織タリバンが復権したアフガニスタンからの脱出を望む市民が押し寄せ、混乱を極めていた首都カブールの空港は17日、軍用機の運航を再開した。滑走路にまであふれた群衆は排除され、各国の外交官らが続々と出国。諦め切れない千人以上の市民が空港近くに集まり、中に入らせないようにする威嚇発砲の銃声が響いた。

 タラップによじ登り、離陸中の米軍機にしがみつく―。タリバンがカブールに進攻した15日から16日までに数千人の市民が空港になだれ込んだ。AP通信によると、混乱で7人が死亡した。空港は米軍の管理下に置かれ、17日には侵入できなくなった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/56b6d04392b9cc0a0dea024e8e1ace64ed313dba
タリバン、全国民に恩赦 「女性も政府に」融和狙う
8/17(火) 19:43配信


共同通信
16日、アフガニスタンの首都カブールの検問所に配置されたイスラム主義組織タリバンの戦闘員ら(AP=共同)

 【カブール共同】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンは17日、全てのアフガン人に恩赦を出し、これまで抑圧してきた女性も政府の枠組みに参加するよう促すと発表した。AP通信が伝えた。「包括的なイスラム政権」樹立への意欲を示し、融和を演出する狙いとみられる。治安維持にも注力し、事実上の統治を本格化させた。

 タリバンは首都カブールを制圧した15日、女性の権利を尊重する方針を表明。2001年に崩壊した旧タリバン政権時代の圧政逆戻りへの懸念を払拭するアピールを始めた。緊張緩和を強調することで、国内外の支持を取り付けたい意向がありそうだ。

3302チバQ:2021/08/17(火) 20:16:53
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021081600644&amp;g=int
パニック拡大、空港大混乱 よみがえる恐怖支配の記憶―戦闘員が市内巡回・カブール
2021年08月16日21時24分

16日、カブールの空港で、旅客機の上に上がったアフガニスタンの人々(AFP時事)
16日、カブールの空港で、旅客機の上に上がったアフガニスタンの人々(AFP時事)

16日、カブールから脱出するため空港に集まったアフガニスタン人ら(AFP時事)
反政府勢力タリバン接近の情報を聞いて、仕事を切り上げ帰宅するアフガニスタンの人々=15日、カブール(EPA時事)
アフガニスタン各地から逃れ、公園で暮らす避難民たち=14日、カブール(EPA時事)

 【ニューデリー時事】反政府勢力タリバンが占領したアフガニスタンの首都カブール。ガニ大統領が国外に脱出して政権が崩壊し、残された人々にはかつての恐怖支配の記憶がよみがえった。国外に逃れようと大勢の人々が空港に殺到するなどパニックが広がっている。
 ◇車輪にしがみつく人も
 カブールの空港当局は16日、国際商業便の運航停止を発表した。国外脱出を試みる人々の波は前日から続き、空港内は大混乱となった。飛行機に乗ろうとボーディングブリッジ(搭乗橋)や機体そのものによじ登る人が続出。離陸のため滑走していた飛行機の車輪にしがみつき、離陸後に振り落とされた人の姿を報じる映像もインターネット上で広まった。
 事態収拾のため、米軍が空に向けて発砲。ロイター通信によると、混乱の中で少なくとも5人が死亡した。
 地元記者は「国外退避のため、家族のパスポートを申請していた。16日か17日には発行予定だったが、旅券事務所が閉鎖され、めどが立たない」と話した。予想以上の早さでタリバンが首都を制圧したため間に合わなかった。それでも「今は妻子の安全を守らなくては」と言葉に力を込めた。
 ◇報道機関に立ち入り
 タリバン戦闘員は16日、各家庭や事業所を回り人々が所有する武器を没収。各国の大使館が立ち並び、警戒厳重だったグリーンゾーンを巡回したほか、地元民放トロTVの施設にも立ち入った。タリバンは「施設の安全を保つ」ことに同意したというが、報道機関は戦々恐々だ。
 タリバンは15日夜、「治安を守る」名目で市内に展開。市民の家に立ち入ったという情報も多数発信された。タリバンの広報担当者は16日、「戦闘員に許可なく住居に立ち入らないよう命じた。誰の人命、財産、名誉も害されない」と声明を出したものの、市民は恐怖をぬぐうことができない状態にある。
 過去数週間、タリバンは各地で都市を陥落させてきた。1990年代後半の恐怖支配の記憶は消えていない。カブールには「最後のとりで」と期待し、各地から避難民が集まっていた。
 北部の要衝クンドゥズから一族35人とカブールに避難してきた医師はAFP通信に対し「カブールでもまたたくさん戦闘が起きるのか」と恐怖と不安を口にした。名前を明かすことは絶対に拒否。「クンドゥズの戦闘は収まったと聞いた。早く家に戻りたい」とカブール脱出を願っている。

3303チバQ:2021/08/17(火) 22:52:53
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20210817k0000m030347000c.html
タリバン、女性の政府参加促す 全国民に「恩赦」 穏健さアピール
2021/08/17 22:44毎日新聞

タリバン、女性の政府参加促す 全国民に「恩赦」 穏健さアピール

アフガニスタンの大統領府に入ったタリバンの戦闘員ら=カブールで2021年8月15日、AP

(毎日新聞)

 AP通信によると、アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンは17日、すべての国民に対して「恩赦」を出し、さらに女性に対しても、イスラム法に沿った形で政府に参加するよう促した。かつて女性の権利を制限する厳しい統治をしていたタリバンの復権を恐れ、アフガンでは国外脱出を図る市民が相次いでおり、穏健姿勢をアピールすることで事態を沈静化させる狙いがあるとみられる。

 タリバンが15日に首都カブールを制圧して以来、初めての統治に関するコメントとみられる。報道によると、タリバンの文化委員会のメンバーは声明で「イスラム首長国(タリバンの自称)はすべての女性に被害者になってほしくない。政府の構成はまだはっきりしていないが、すべてのサイドが参加すべきだ」と述べた。

 一方、地元民放トロテレビによると、タリバンのアミール・カーン・ムタキ幹部は16日、カルザイ前大統領ら国内の有力者と会談した。新政権に関する協議が行われた模様だ。【松井聡】

3304チバQ:2021/08/18(水) 14:27:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/fcb8301f47cf90a6a08132f2723be6746021f193
米軍、アフガン退避の空輸作戦本格化 タリバン容認も先行き不透明
8/18(水) 13:28配信

毎日新聞
ホワイトハウスで記者会見するサリバン米大統領補佐官=ワシントンで2021年8月17日、AP

 イスラム主義組織タリバンがアフガニスタンで復権したことで、バイデン米政権は17日、米国人やアフガン人協力者らを首都カブールの国際空港から退避させるための空輸作戦を本格化させた。現在のところタリバンは容認姿勢を示しているが、先行きは不透明だ。


 「タリバンに退避を妨害しないよう警告した。いかなる攻撃も圧倒的な力で対処する」。中東地域を管轄する米中央軍のマッケンジー司令官は、17日の声明でそう強調した。カブールが制圧された15日にカタールのドーハでタリバン幹部と協議したという。国防総省によると、タリバンと米軍幹部が現地で連絡をとっており、現在は「攻撃や脅威はない」としている。

 米軍は16日、退避を求めるアフガン市民らが空港の滑走路に殺到したため航空機の運航を一時停止したが、17日までに再開した。今後は少なくとも1時間に1便の運航を目指し、1日に5000〜9000人の米国人や、通訳などで米軍に協力したアフガン人らを国外に運ぶ予定だ。空港を警備する米兵も最終的に6000人規模となる。

 ただし、国外退避の希望者がどれだけ膨れ上がるかは不明だ。米紙ワシントン・ポストによると、アフガンには最大で1万5000人の米国人が残っているという。協力者のうち米国に渡航する特別移民ビザ(査証)の希望者は約1万8000人おり、その家族を入れると数万人に上るとされる。国務省によると15日までの2週間で、ビザの発給手続きが最終段階に進んだ約2000人が渡米した。

 さらに、希望者は自力でカブールの空港に来なければならない。また、空港に向かう途中でのタリバンによる妨害行為も報じられている。空輸作戦がどれだけスムーズに進むかは、今後のタリバンの動向次第となりそうだ。

 なぜもっと早くに国外退避を進められなかったのかとの疑問の声に対し、サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は17日の記者会見で「アフガン政府などから、政府の信用を失うきっかけになるので大規模な退避を控えるよう懸命に要請された」と釈明した。

 バイデン政権は8月末までに駐留米軍の完全撤収を予定しており、時間も限られている。サリバン氏は「タリバンは民間人が空港まで安全に通行できるようにすると伝えてきている。約束は守らせるつもりだ」と説明。そのうえで「8月31日までは信じているが、正確な予定はタリバンと話し合っているところだ」と述べた。【ワシントン鈴木一生】

3305チバQ:2021/08/18(水) 14:56:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd8bdab42e346026d712ca979ca00800b62c4f3b
アフガン暫定大統領を宣言 ガニ氏逃亡で第1副大統領
8/18(水) 9:35配信

共同通信
 【カブール共同】アフガニスタンのサレー第1副大統領は17日、ツイッターで「私が正統な暫定大統領だ」と宣言し、首都カブールを掌握したイスラム主義組織タリバンと徹底抗戦する考えを示した。ガニ元大統領が15日に国外逃亡したため、憲法上は第1副大統領が職務を引き継ぐことになる。

 サレー氏の詳しい所在地は不明だが、北東部パンジシール州に潜伏中との情報がある。

 サレー氏はタリバンがカブールに進攻した15日、ツイッターに「いかなる状況でもタリバンに屈することはない」と書き込んでいた。

 タリバンはパンジシール州以外は、ほぼ制圧した。

3306チバQ:2021/08/18(水) 16:01:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/e19100fb4a6eb42a76c73ab268a17ea806fc04cd
タリバン、新体制準備進める 柔軟姿勢と実態に乖離も アフガン
8/18(水) 15:05配信


時事通信
17日、カブールで記者会見する、アフガンのイスラム主義組織タリバンの広報担当者(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンは、国の全権を掌握してから4日目の18日も新体制樹立に向けた準備を進めた。

 タリバン幹部は17日の記者会見で、国際社会の視線を意識した柔軟姿勢を強調。ただ、今後はタリバン内部で方向性の食い違いが生じる可能性もあり、会見内容と実態との乖離(かいり)が懸念されている。

 タリバンの広報担当者は17日、首都カブールで開かれた記者会見で、「全国民への恩赦」による融和姿勢や、イスラム法の枠内での女性の権利保障など現実路線を強調。2001年までの旧タリバン政権下での恐怖支配との違いをアピールした。

 17日はナンバー2のバラダル師が滞在先のカタール・ドーハから帰国。新体制樹立への準備は着々と進んでいるもようだ。

 ただ、タリバンは最強硬派とされる「ハッカニ・ネットワーク」をはじめ、さまざまな派閥を糾合して成立している。西洋文化の一掃を強硬に主張する一派もあるとされ、新政権が樹立されても全土で組織末端まで統一した施政方針を浸透させられるかは不透明だ。既に、新たな支配地域で女性の権利制限や私刑といった人権侵害の情報も伝えられている。

3307チバQ:2021/08/18(水) 21:09:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec0d16cd3c682aa6ca92cd33bb20e864a608b6df
カブールの街から消えた女性の姿、タリバーン支配におびえる市民
8/18(水) 17:30配信

CNN.co.jp
タリバーンがカブールを制圧してほんの数日で、街を歩く女性の数は激減した

カブール(CNN) イスラム主義勢力タリバーンが制圧したアフガニスタンの首都カブール。街の様子は一見、ほとんど何も変わっていないように見える。混雑する道路を人々が行き交い、商店には色鮮やかな商品が並び、警官が交通整理をしている。

だが1つ大きな違いがある。女性の姿はほぼ皆無だった。タリバーンが15日に首都を制圧して以来、女性はほとんど外出しなくなった。

タリバーンは自分たちの統治下でも女性の権利は守ると繰り返している。それでもアフガン女性の多くがタリバーン政権下で暮らすことに恐怖を感じているのは明らかだ。

街に出かける女性は数日前に比べて激減した。外出する勇気のある女性も、顔をニカブと呼ばれるベールで覆い、服装は以前に比べて保守的な傾向が強まった。

教育を受け、過去10年の間にキャリアを積んできた女性の多くは、タリバーンに狙われることを恐れて必死の思いで脱出の道を模索している。

「私の未来や私の娘たちのことを思い、もし私が殺されたらこの子たちはどうなるのかと考える」。ある女性はCNNにそう打ち明けた。

この女性は多数の国際非政府組織(NGO)で働いた経験があり、ここ数日はそうした団体に必死に助けを求めたが、どこからも返事はないという。

「10年以上も国際(団体)で働いた経験があるのに、どこも私を助けてくれなかった」と女性は肩を落とした。

カブール市中心部にある衣料品店ではここ数日で、ブルカが飛ぶように売れているという。

ブルカは頭部からつま先まで全身を覆い、目の部分だけメッシュが入った装束で、タリバーンがアフガニスタンを支配していた1990年代は、女性に対して着用が義務付けられていた。

カブールでは過去20年の間にあまり見かけなくなっていたが、タリバーンによる制圧のニュースが伝わると、販売が急増した。

CNNが取材した衣料品店の店主によれば、おびえた客たち(ほとんどは男性)が自分の妻や娘など一緒に暮らす女性のために、ブルカを買い求めているという。それは、女性が街頭で身を守るためには今後はブルカを着るしかないと感じているからだと店主は説明する。

今のところタリバーンは、普段通りの日常生活が続くと主張し、政府機関の職員に職場復帰を促している。

タリバーン指導部は、アフガン国民の「財産、名誉、生活」に危険が及ぶことはないと主張。戦闘員に対しては、民家に立ち入ったり車を押収したりしないよう指示しているとした。

しかしそうした言葉だけで市民の不安をぬぐうことはできない。カブールの中心部をパトロールするタリバーンの武装戦闘員は、今のところ、市民の日常生活に厳格なルールを徹底させようとはしていない。しかしその状況がいつ変わってもおかしくないという恐怖が市民を覆っている。

3308チバQ:2021/08/18(水) 21:36:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/f78a8519b28aa3fc90eb057d47487222f20f041d「世代交代が進んでネットを駆使してくる」戦場カメラマン・渡部陽一氏が語る、アフガニスタン情勢の懸念点
8/18(水) 16:31配信

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ABEMA TIMES
戦場カメラマン・渡部陽一氏

「過去のようにあなたたちの民主主義国家を攻撃するだろう」

 15日付のフランスの新聞「ジュルナル・デュ・ディマンシュ」に掲載された手紙の内容が波紋を呼んでいる。

【映像】手には銃…武装集団から逃げる住民の姿(現地の様子)※1分ごろ〜

 手紙は、2001年に暗殺された反タリバン勢力のリーダーでマスード司令官の息子、アフマドさんがフランスの友人に送ったもの。アフマドさんは、一国の問題にとどまらず、今後のアフガニスタンが「イスラム過激派によるテロを生み出す地となる」と警告している。

 15日、アフガニスタンで反政府武装勢力のタリバンが首都カブールに進攻。ガニ大統領はすでに国外に脱出していて、SNSを通じ「流血を避けるために国を離れた」と釈明。その上でタリバンの事実上の勝利を認めた。今後、タリバンは政権作りに向けた作業を進めるとしている。

 世界が注目するアフガニスタン情勢について、現地で取材経験がある戦場カメラマン・渡部陽一氏はどのように見ているのだろうか。

アフガニスタンの勢力についてまとめた地図(AP通信より)

「バイデン大統領は『駐留アメリカ軍は8月末までに完全撤退する』と発表していました。米軍がいなくなることによって、力の空白期間が発生します。そこをイスラム組織のタリバンが突いてきたことが(情勢悪化の)土台としてあります」(渡部陽一氏・以下同)

 アフガニスタンの勢力についてまとめた地図を見てみると、今年4月の時点では、紛争地域も多く拮抗していた。緑が政府、オレンジがタリバン側だ。しかし、7月以降、一気にタリバンの勢力が進み、ほぼ一色に染まった。この背景について、渡部氏は「アフガン全土に暮らしている国民の想いが、アフガニスタン政権に対して弱かった」と話す。

アフガニスタン情勢の悪化、日本のへの影響は

「実際、タリバンの制圧がここまで早かった理由として、アフガン全土に暮らしている国民の想いが、アフガニスタン政権に対して弱かったのだと思います。仕事や教育、生活のライフラインなど、アフガニスタンのガニ大統領が率いた政権は、国民の生活をしっかり整えて、信頼を結べるだけの基盤を作れなかったのでしょう」

 16日、激動のアフガニスタン情勢にアメリカ国務省・プライス報道官は「未来のアフガニスタン政府に対する我々のスタンスは、政府やタリバンの行動にかかっている」と明言。「国民の基本的人権や女性・少女の権利を守る政権なら、一緒に仕事ができる。それができないなら支持するつもりはない」と語っている。

 アメリカの支援で誕生した民主政権が崩壊し、タリバンになると、アフガニスタンに住む人々の生活はどのように変化するのだろうか。これに渡部氏は「イスラム色が強いアフガニスタンを突き付けられることになるだろう」と見解を示す。

「かつては、1996年から2001年まで、アフガニスタンの4分の3の地域をタリバン政権が抑え込んでいました。そのときにはイスラム教の教えを厳格に国民に強いたので、例えば女性は夫がついていないと外を歩けなかったり、ブルカと呼ばれる全身を覆うベールを羽織らなければならなかったり、女性の自由な教育を一切禁止したり、欧米の文化もすべて遮断しました。(今回タリバンが政権を握れば)『そうしない』と広報部は言っていますが、現実はこれから時を経ていけば、当然イスラム色の強い押し付けが否応に広がっていくと思います」

 その上で、渡部氏は「報復の連鎖」を懸念。タリバンが政権を握ることで、貧困の中で利権を得てきた人や、反タリバンとして敵対してきた勢力への報復が、アフガニスタン全土で強まる可能性があるという。また、アフガニスタン国内だけでなく、世界規模でさまざまな国際テロリストが連鎖するように攻撃を仕掛けてくることも考えられ、今後の動きに「注視する必要がある」とコメント。

「タリバンの中も世代交代が広がっています。中東のイスラム過激派が行ってきたような武力、SNSなどインターネットを使った戦い方、情報発信を駆使してくると思います。徹底的に残虐な映像を流すのではなく、もしかしたら逆に『うまくやっています』と、あえて平和な映像を配信して、タリバンの存在する正当性をコマーシャルのように流してくるかもしれません。タリバン側によって編集され、うまくコントロールされた優しい映像が出てきたとき、それにイエスマンになっているときは要注意です」 (『ABEMAヒルズ』より)

3309チバQ:2021/08/19(木) 07:58:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/49b99473ba527572a632d6afe7e54a0c762a13c6
アフガンから国外逃亡のガニ大統領、UAEに滞在
8/18(水) 23:09配信

毎日新聞
アフガニスタンのガニ大統領=AP

 イスラム主義組織タリバンによるアフガニスタンの首都カブール侵攻を受け、国外逃亡していたアフガンのガニ大統領が18日、アラブ首長国連邦(UAE)に滞在していることが分かった。同国政府はホームページに「人道的見地からガニ大統領とその家族を迎え入れた」との声明を掲載した。


 タリバンがカブールに侵攻した15日、ガニ氏はフェイスブックに「流血の事態を避けるため国を出た。タリバンが勝利した」と投稿し、国外脱出したことを明らかにした。居場所には言及しなかったことから、中央アジアのウズベキスタンやタジキスタン、中東のオマーンなどに滞在しているとの臆測が流れていた。

 アフガン国内ではいち早く国外脱出したガニ氏に対し、ツイッター上で「ひきょう者」などと酷評する投稿が相次いだ。ロシア通信などは、ガニ氏が4台の車に現金を大量に積み込んで空港に逃れたと報道。ヘリコプターに積み替えたがすべては入りきらず、一部は滑走路に残したまま飛び立ったとも伝えていた。【金子淳、畠山哲郎】

3310チバQ:2021/08/19(木) 07:59:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/49b99473ba527572a632d6afe7e54a0c762a13c6
アフガンから国外逃亡のガニ大統領、UAEに滞在
8/18(水) 23:09配信

毎日新聞
アフガニスタンのガニ大統領=AP

 イスラム主義組織タリバンによるアフガニスタンの首都カブール侵攻を受け、国外逃亡していたアフガンのガニ大統領が18日、アラブ首長国連邦(UAE)に滞在していることが分かった。同国政府はホームページに「人道的見地からガニ大統領とその家族を迎え入れた」との声明を掲載した。


 タリバンがカブールに侵攻した15日、ガニ氏はフェイスブックに「流血の事態を避けるため国を出た。タリバンが勝利した」と投稿し、国外脱出したことを明らかにした。居場所には言及しなかったことから、中央アジアのウズベキスタンやタジキスタン、中東のオマーンなどに滞在しているとの臆測が流れていた。

 アフガン国内ではいち早く国外脱出したガニ氏に対し、ツイッター上で「ひきょう者」などと酷評する投稿が相次いだ。ロシア通信などは、ガニ氏が4台の車に現金を大量に積み込んで空港に逃れたと報道。ヘリコプターに積み替えたがすべては入りきらず、一部は滑走路に残したまま飛び立ったとも伝えていた。【金子淳、畠山哲郎】

3311チバQ:2021/08/19(木) 08:01:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/49b99473ba527572a632d6afe7e54a0c762a13c6
アフガンから国外逃亡のガニ大統領、UAEに滞在
8/18(水) 23:09配信

毎日新聞
アフガニスタンのガニ大統領=AP

 イスラム主義組織タリバンによるアフガニスタンの首都カブール侵攻を受け、国外逃亡していたアフガンのガニ大統領が18日、アラブ首長国連邦(UAE)に滞在していることが分かった。同国政府はホームページに「人道的見地からガニ大統領とその家族を迎え入れた」との声明を掲載した。


 タリバンがカブールに侵攻した15日、ガニ氏はフェイスブックに「流血の事態を避けるため国を出た。タリバンが勝利した」と投稿し、国外脱出したことを明らかにした。居場所には言及しなかったことから、中央アジアのウズベキスタンやタジキスタン、中東のオマーンなどに滞在しているとの臆測が流れていた。

 アフガン国内ではいち早く国外脱出したガニ氏に対し、ツイッター上で「ひきょう者」などと酷評する投稿が相次いだ。ロシア通信などは、ガニ氏が4台の車に現金を大量に積み込んで空港に逃れたと報道。ヘリコプターに積み替えたがすべては入りきらず、一部は滑走路に残したまま飛び立ったとも伝えていた。【金子淳、畠山哲郎】

3312チバQ:2021/08/19(木) 16:08:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e607c8a49e86bff2562e307aa2ffebcccf05c8d
欧米、アフガン脱出急ぐ オランダ人、米軍に阻まれる 1人も乗せずカブール離陸
8/19(木) 13:32配信


時事通信
アフガンを脱出し、すし詰めでカタールへ向かう米軍機=15日(米軍提供)(AFP時事)

 【カブールAFP時事】イスラム主義組織タリバンが権力を掌握したアフガニスタンから、欧米人の脱出が止まらない。
【写真】空港を見回る米中央軍のマッケンジー司令官

 カブールの空港を警備する米軍が、オランダ人の搭乗を阻むなど混乱も発生している。

 ◇離れなければ撃つ
 オランダがアフガンに派遣した1機目の航空機は、退避を求めるオランダ人を1人も乗せずにカブールを離陸せざるを得なかった。搭乗を米軍に阻まれたためだ。

 被害に遭ったオランダ人男性はオランダ放送協会(NOS)に対し「空港の入り口を管理しているのは米国人たちだ。パスポートも見せたし、オランダ人だと3回も伝えた」と振り返った。しかし「米国人は、離れなければ撃つと答えた」と証言した。

 オランダのカーフ外相は、空港を管理する米軍がオランダ機に認めた駐機の時間はわずか30分だったと説明。米政府に対し「どうかもう少しだけ時間をください」と懇願した。

 ただ、オランダ国防省によると、オランダも18日には第1陣の脱出を成功させた。ジョージア(グルジア)の首都トビリシに35人が退避した。

 ◇それでも米頼み
 ドイツも18日、約500人を脱出させた。うち約200人がアフガン人だ。ただ、退避が始まった当初の夜の状況について、マース独外相も空港に入れるのは米国民優先と米軍が決めたようだと語り、米独間の緊張の一端をのぞかせた。ドイツは独自に600人の兵員をカブールに再派遣する構えだ。

 それでもアイルランドのコーブニー外相は「空港にたどり着くまでの安全確保を米国に頼らざるを得ない」と強調。アイルランド人は30人が脱出を待っている。

 英国は自国民約300人、アフガン人約2000人を出国させた。ジョンソン英首相は「不眠不休で脱出の門戸を開き続ける」と訴えている。

 マクロン仏大統領も「フランスのために働いてくれていた200人に近いアフガン人を連れてカブールから脱出できた」と発表した。ただ、脱出劇はまだまだ続くと強調している。

3313とはずがたり:2021/08/19(木) 16:50:54
逃亡のガニ氏、UAEに タリバン進攻後所在不明―アフガン
2021年08月18日23時57分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021081801184&amp;g=int&amp;utm_source=top&amp;utm_medium=topics&amp;utm_campaign=edit

 【カイロ時事】アラブ首長国連邦(UAE)の外務・国際協力省は18日、アフガニスタンの大統領だったガニ氏がUAEに滞在していることを明らかにした。ガニ氏は15日、イスラム主義組織タリバンの首都カブール進攻を受けて国外へ逃亡。不明となっていた所在をめぐる情報が交錯していた。
ガニ氏、帰国の意思表明 アフガン脱出を正当化

 ガニ氏は国外脱出後に公表した声明で「数え切れない愛国者が殺され、カブールが破壊されて人道的な惨禍を招きかねない」と主張し、流血を避けるための出国だったと認めたが、自身の所在には触れていなかった。UAEは18日の声明で、「ガニ氏とその家族を人道的理由から受け入れた」と説明。首都アブダビにいるとみられる。
 ガニ氏は当初、カブールの大統領府からひそかにヘリコプターで脱出し、隣国タジキスタンやウズベキスタン、中東のオマーンに向かったと次々報じられた。
 さらに、逃亡に際し巨額の現金を持ち出したとされ、報道によると、約1億7000万ドル(約186億円)に達するとみられている。アフガン国内や国際社会からは、ガニ氏が国家や国民を見捨てる形で敗走したことへの批判がやまず、国際刑事警察機構(ICPO)による身柄拘束を求める声も出ている。

3314チバQ:2021/08/19(木) 18:49:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/369584d7877ce9f4d994f030b649df15e940a43e
「何とか赤ん坊だけでも…」 カブールの空港に脱出望む市民殺到
8/19(木) 17:15配信

毎日新聞
アフガニスタンの首都カブールの国際空港ゲート付近で、赤ちゃんを人の手から手に渡して運ぼうとする人々=2021年8月17日、マット・ゼラーさん提供

 アフガニスタンの首都カブールでは、強権的なイスラム主義組織タリバンの復権を恐れて国外脱出しようとする市民が国際空港に殺到している。


 空港のゲート近くでは、どうにかして赤ん坊だけでも脱出させようと、頭上で人の手から手に渡される姿も見られた。駐留米軍に協力したアフガン人のビザ(査証)取得などをサポートしているマット・ゼラーさん(39)によると、17日に親戚がその様子をビデオで撮影したという。ゼラーさんは「なんとか赤ん坊だけでも米軍が連れて行ってくれないかと願い、列の先頭に運んでいる。タリバンから逃れようとアフガン市民は必死で、現地は混乱の極みだ」と話した。

 ロイター通信によると、英国のウォレス国防相は19日、こうした事態について「私たちは同伴者のいない未成年者を連れて行くことはできない」と話した。【ワシントン鈴木一生】

3315チバQ:2021/08/19(木) 19:17:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/2384c5492ad15a152e9c2fa46dced5d0da9a98dc
アフガン女性抑圧の懸念高まる 国連や米欧、タリバンに懐疑の目
8/19(木) 16:38配信

産経新聞
【ニューヨーク=平田雄介、シンガポール=森浩】アフガニスタンでイスラム原理主義勢力タリバンが20年ぶりに政権を掌握し、女性が再び抑圧される懸念が高まっている。かつてのタリバン支配の時代には女性の就学や就労が禁じられ、違反すれば見せしめとして人前でむち打ちや石打ちの刑に処せられた。タリバンは「イスラム法の枠内で女性も学び働ける」と強調するが、国連や米欧諸国は「行動が伴うか注視する必要がある」と懐疑的だ。

「タリバンの言葉が確実に履行されるか見極めるには時間が必要だ」。18日、アフガンから国連の記者会見にオンラインで出席した国連児童基金(UNICEF)担当者はこう話し、南部カンダハルや西部ヘラートではこれまでのところ女子児童や生徒の通学を確認できていると説明した。

一方で、AP通信は13日に北部タハルの教師の話として「男性の付き添いなしでは市場に買い物にいけなくなっている」と報道。ロイター通信も同日、7月初旬の話としてカンダハルの銀行で働く女性9人をタリバンの兵士が自宅まで送り届け、親戚の男性が代わりに働くので女性たちは職場に戻らないようにと伝えたと報じた。

これらは1996〜2001年のタリバン統治時代への「後戻り」の予兆だと警戒されている。

当時、女性はイスラム法の厳格な解釈によって就労できず、外出するときには男性の親族が付きそうことが義務づけられていた。少女は就学を許されず、女性は全身を覆うブルカを着なければいけなかった。

01年9月の米中枢同時テロ後、首謀者の国際テロ組織アルカーイダ指導者、ウサマ・ビンラーディン容疑者の引き渡しをタリバン政権が拒んだことから米英はアフガンに進攻。同年12月、タリバン政権は崩壊し、国連の仲介で暫定政権が発足した。04年にイスラム教と民主主義を両立させる新憲法を採択し、大統領選を実施。親米政権の下でアフガンの女性は就学・就労の機会を得て、大学に通い、政府や企業で働き、国会議員も誕生した。

タリバン報道官は、首都カブール制圧後初めて開いた17日の記者会見で、女性は教育、医療、雇用に関する権利を維持し、イスラム法の枠内で「幸せ」に暮らすだろうと述べた。女性が進行するニュース番組に出演し「新生タリバン」を印象づける演出もみせた。

しかし、現地の女性にとって抑圧的なタリバンの記憶こそ生々しい。国連報告によれば、米軍の撤退方針に伴いタリバンが支配下に入れた地域から逃げ出した人は今年5月末以降25万人に上り、その8割が女性と子供だった。写真家のラダ・アクバさんは首都カブールが制圧された15日、「人生で最悪の日だ。目の前で愛する国が崩壊した」とツイッターに投稿した。

産経新聞通信員の取材によると、タリバン支配地域の一部では構成員が女性の単独での外出を禁止した。既に国営テレビのキャスターも女性から男性に変更された。

北東部ファイザバードに住む女性は「かつてのタリバン政権もイスラム法の名のもとに恐怖政治を敷いた。到底安心できない」と懸念を強めている。

3316チバQ:2021/08/19(木) 19:18:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/25afcd0fe6fb744a1332d2c567088486354dc6ba
11日間でアフガン政府崩壊 米軍は予期できず
8/19(木) 15:29配信

AFP=時事
米首都ワシントン近郊の国防総省で記者会見する米軍のマーク・ミリー統合参謀本部議長(2021年8月18日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】米軍制服組トップのマーク・ミリー(Mark Milley)統合参謀本部議長(大将)は18日、米軍の訓練を受けたアフガニスタン軍がこれほど早く崩壊するとは誰も予測していなかったと述べ、猛烈な速さで権力を掌握したイスラム主義組織タリバン(Taliban)への米軍の対応を正当化した。

【写真】黒塗りにされた女性ポスター アフガン首都

 ミリー大将は、「(アフガニスタンの)軍と政府が11日間で崩壊すると示唆するものは、私も、誰も、確認していなかった」と説明。「アフガンの治安部隊には能力があった。つまり、自国を守るための訓練を受け、必要な規模と能力を備えていたということだ。後は意思と指導力の問題だ」と付け加えた。

 米軍とジョー・バイデン(Joe Biden)政権は、アフガニスタン軍がほとんど戦うことなくタリバンに敗北し、米国の支援を受けたアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)政権が崩壊した問題をめぐって、米政界で批判にさらされている。

 米国務省や情報機関、国防総省は、この事態を予期できず、米市民権を有する1万人以上の退避に向けて早期に準備していなかった点を非難されている。

 米中央情報局(CIA)で南アジア地域担当テロ対策責任者を務め、その後バイデン氏の選挙対策顧問を務めたダグラス・ロンドン(Douglas London)氏は18日、タリバンにアフガン軍が敗れ、アフガン政府も数日で降伏する可能性については、米情報機関がかねて予測していたと指摘した。【翻訳編集】 AFPBB News

3317チバQ:2021/08/19(木) 20:00:13
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_GQ7WDHBQ3BKHZEQ5XGH3IM67HA.html


外務省、アフガン現地職員の国外退避検討
2021/08/19 17:04産経新聞

外務省は19日の自民党外交部会で、イスラム原理主義勢力タリバンが政権を掌握したアフガニスタンをめぐり、日本大使館や国際協力機構(JICA)で働いていた現地スタッフとその家族について、国外退避などの対応策を検討していることを明らかにした。本人の希望などを考慮し、第三国や日本への出国を調整する。佐藤正久部会長が部会終了後、記者団に説明した。

外務省側は部会で、大使館とJICAの現地スタッフはそれぞれ数十人程度で、本人たちの希望を踏まえ、第三国や日本に出国するか、国内に残るかを安全確保を含めて考えていくと説明した。まだ退避は始まっていないという。

佐藤氏は「(現地スタッフへの)日本の対応が冷たいと今後の支援にも影響が出かねない」と述べた。欧米各国は首都カブールの空港に航空機を派遣し、自国民に加えアフガン人協力者や家族の出国を進めている。

部会では、出席議員から、大使館員ら邦人の退避で自衛隊機を派遣しなかった理由を尋ねる意見も出た。これに対し、外務省は各国の派遣した軍用機を利用した方が安全かつ迅速に退避できると判断し、防衛省に要請しなかったと説明した。

https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-210819X171.html
現地スタッフの国外退避調整=外務省
2021/08/19 16:12時事通信

 外務省は19日の自民党外交部会で、イスラム主義組織タリバンが実権を掌握したアフガニスタンに関し、同国の日本大使館と国際協力機構(JICA)に勤める現地スタッフの安全確保のため、国外退避を含む対応を検討していることを明らかにした。それぞれ数十人のスタッフがおり、本人の希望を踏まえ、第三国や日本への出国を調整する。

 部会では、大使館員ら在留邦人出国のために自衛隊機を派遣すべきだったとの意見が相次いだ。これに対し政府側は、治安情勢の急速な悪化を受け、各国が派遣した軍用機を活用した方が迅速な退避が可能だと判断したと説明。政府関係者によると、17日に出国した大使館員12人は、英国の軍用機でアラブ首長国連邦(UAE)のドバイへ向かったという。

3318チバQ:2021/08/19(木) 21:25:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9ee19dd5282f18637c7dd15fff61c26fb7c1b58
アフガン第1副大統領が「暫定大統領」宣言 闘争準備か
8/19(木) 19:59配信
朝日新聞デジタル
アフガニスタンの第1副大統領として政権を支えたサーレ氏=フェイスブックから

 アフガニスタンの第1副大統領として政権を支えていたアムルラ・サーレ氏が、全国で唯一、イスラム主義勢力タリバンによって制圧されていない北東部パンジシール州に身を潜めていることが、複数の住民への取材でわかった。タリバンが権力を掌握した後、サーレ氏は政権の崩壊を認めず、ツイッターで「暫定大統領」に就任したと宣言。同州に避難した軍兵士や地元軍閥らと武装闘争の準備を急いでいるとみられる。

【写真】アフガニスタンの大統領として政権を率いたガニ氏(右)と、第1副大統領として支えたサーレ氏=フェイスブックから

 迷彩服を着た男たちが、装甲車を連ねて渓谷を進む――。パンジシール州の住民男性(23)が15日に撮影し、朝日新聞に提供した動画の一場面だ。

 男たちはタリバンの猛攻を受け、守りが堅い渓谷に避難した政府軍兵士らだ。住民によると、19日までに数千人が全国から同州に逃げてきたという。広場には軍用ヘリや軍用車が並ぶ。

 タリバンは15日に首都カブールを占拠し、政権を崩壊させた。大統領のガニ氏が国外脱出するなか、第1副大統領のサーレ氏は「何があってもタリバンには服従しない」とツイートし、ひそかに同州に移動。17日にはツイッターで「大統領が不在になった場合は、憲法上、第1副大統領が暫定大統領となる」として、自らが就任したと主張した。

朝日新聞社

3319チバQ:2021/08/19(木) 21:29:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/6156e98bf22ed66e334c520b96ed2c8b90de177e
民主制否定、各地でトラブル タリバン新体制に懸念 アフガン
8/19(木) 20:32配信
時事通信
 【ニューデリー時事】アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが全権を掌握してから19日で5日目を迎えた。

 タリバンは当初、国民融和や女性の権利を一定程度認めると宣言。しかし、幹部が民主制を否定したり、市民の国外脱出を妨害したりする実情が次第に明らかになってきた。新体制樹立に向け懸念が強まっている。

 タリバン幹部は、ロイター通信のインタビューで、新政権では「民主制は全く存在しなくなるだろう」と指摘。タリバン幹部で構成する評議会が国の運営に当たると説明した。タリバンは当初、全勢力が参加する「包括的」な政権樹立を目指すと明言していたが、タリバンが権力中枢を握る構想を持っていることが露呈した。

 18日には東部ジャララバードで、タリバン統治に抗議するデモの参加者とタリバン戦闘員が衝突。少なくとも3人が死亡した。ロイターによると、19日にも東部アサダバードで、独立記念日の集会で国旗を振っていた人々にタリバン戦闘員が発砲、混乱の中で複数人が死亡した。タリバンと異なる意見を持つ人々の扱いが不安視されている。

 タリバンは戦闘員に犯罪行為の禁止を再三呼び掛けてきたが、末端の戦闘員まで規律が浸透していない様子も伝えられている。地元民放トロTVは18日、タリバンによる首都カブール制圧後、自動車の窃盗事件が頻発していると報道。タリバン戦闘員の関与が疑われており、車を盗まれた住民は「タリバンの名の下で盗みを働いた者たちは逮捕されなければならない」と訴えた。

 こうしたタリバンの実態が伝わるにつれ、国外脱出を望む国民はさらに増加。しかし、タリバンはカブールの国際空港周辺で検問を実施し、アフガン人の空港入りを厳しく制限している。シャーマン米国務副長官は18日の記者会見で、アフガン人が安全に出国できるようタリバンと協議中だと述べた。

3320チバQ:2021/08/19(木) 21:31:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/101f5083548f19f1218abc8711838317c3b5f57e
謎に包まれたタリバン 3人の副指導者が集団指導
8/19(木) 19:02配信

産経新聞
アフガニスタンで実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンは組織形態は不明な部分が多い。最高指導者のアクンザダ師は精神的指導者という側面が強く、3人の副指導者や指導者評議会が牽引(けんいん)する集団指導体制をとっている。

アクンザダ師はもともとは宗教学者で戦闘経験は乏しいもようだ。2016年に3代目の最高指導者に指名された。タリバン政権期(1996〜2001年)の最高指導者、オマル師(故人)も表舞台には出ておらず、周辺の人物が組織を動かしたという点では恐怖政治を敷いたタリバン政権期と変わっていない。

副指導者のうち、バラダル師はタリバン共同創設者で、対外窓口であるカタール政治事務所代表。ハッカニ師は最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」(HQN)を率いる。HQNは独自にテロ攻撃を繰り返しており、国際テロ組織アルカーイダとの関係も指摘されている。ヤクーブ師はオマル師の息子だ。

指導者評議会のメンバーの詳細は不明だが聖職者らで構成され、パキスタン南西部クエッタに拠点を置くとされる。その下に10以上の分野別の委員会があり、実務に当たっている。(シンガポール 森浩)

3321チバQ:2021/08/19(木) 21:43:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/05ef989ad495a2140ce409cf417696b73b0d7652
タリバン、民主主義を否定 各地で抗議デモ
8/19(木) 19:48配信

産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンで実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンの幹部は19日までに、新たな政治体制では「民主主義的な制度は全く存在しなくなるだろう」と語った。タリバンが民主的な体制を否定したことで、旧タリバン政権(1996〜2001年)と同様に極端なイスラム法解釈に基づく恐怖支配が復活する懸念が高まっている。

タリバンのハシミ幹部がロイター通信のインタビューに応じた。ハシミ幹部は「どんな政治体制を採用するかは議論しない。イスラム法に基づくことが明白だからだ」と強調した。

指導体制については、最高指導者のアクンザダ師が率いる「統治評議会」が政権運営を担い、大統領は3人の副指導者から選出される可能性を示した。タリバンは国内の全勢力が参加する「包括的」な政権樹立を目指すと表明したが、どこまで実現するかは不明だ。

19日はアフガンの英国からの独立記念日だったこともあり、国内各地でタリバンに反発する市民がアフガン国旗を掲げ、抗議デモを行った。東部アサダバードではデモ隊にタリバン戦闘員が発砲し、複数人が死亡。東部ジャララバードでも18日、市民が銃で撃たれ、少なくとも3人が死亡、10人以上が負傷した。

自ら「暫定大統領」であることを宣言したガニ政権のサレー第1副大統領は抗議活動への支持を表明し、タリバン支配に反対する勢力の結集を目指している。

大統領として国外に脱出したガニ氏はアラブ首長国連邦(UAE)に滞在していることが分かり、18日にビデオメッセージを公表。アフガン出国は「逃亡ではない」とし、近日中の帰国を目指す意向を示した。

3322チバQ:2021/08/19(木) 22:09:39
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20210819k0000m030313000c.html
「暴力、昔と変わらない」穏健化アピールのタリバン、漂う不信感
2021/08/19 21:47毎日新聞

「暴力、昔と変わらない」穏健化アピールのタリバン、漂う不信感

アフガニスタン・ジャララバードで、抗議活動をする車両の周囲に集まるタリバンの兵士=2021年8月18日、AP

(毎日新聞)

 アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンが政権樹立に向けた準備を加速させる中、タリバンに抵抗する動きも出始めた。タリバンは強権的な統治を行った旧政権(1996〜2001年)と違い「穏健化」したことをアピールしているが、市民や国際社会の不信感は根強い。タリバンがこうした動きへの対応を誤れば、タリバンに対する不信感がさらに高まるのは必至だ。

 ロイター通信などによると、東部ジャララバードで、英国からの独立記念日の前日だった18日、デモ隊がタリバンが掲げた旗を降ろし、アフガンの国旗を掲揚。タリバン側はデモ隊に発砲し、3人が死亡した。報道によれば、東部アサダバードでも19日、抗議デモにタリバンが発砲し、数人の死者が出た。

 毎日新聞助手の電話取材に応じたジャララバードの住民の男性(45)は「タリバンは暴力で市民を支配しようとしている。昔と変わらない」と語った。

 タリバンが制圧できていない北部パンジシール州では、ガニ政権で第1副大統領を務めたサレー氏や、同州出身の国民的英雄で旧タリバン政権に抵抗した故マスード司令官の息子のアフマド・マスード氏らが、タリバンへの抵抗運動を呼びかけている。

 アフマド氏は米紙ワシントン・ポストへの寄稿で「父の足跡を追う準備はできている。タリバンはアフガン人だけの問題ではない。武器や弾薬が必要だ」と述べ、国際的な支援を呼びかけた。

 国内外でタリバン統治への不信感が漂う中、国際通貨基金(IMF)は18日、アフガンに対する資金の支援を停止すると発表した。アフガン国内は干ばつなどの影響で1400万人が飢餓に直面していると言われ、国内の安定化には国際社会の支援は不可欠だ。広報担当者はツイッターで「国際社会が新政権を承認するかどうか明らかではないため」と述べた。【松井聡】

3323チバQ:2021/08/20(金) 15:14:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/53f75d92e364d494b61e9f0ade4401edf1bccaa3
<ファクトチェック>タリバン首都制圧で記者の服装一変は「ミスリード」
8/20(金) 15:00配信

毎日新聞

 イスラム主義組織タリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧した後、現地から報道する米CNNテレビの女性記者の服装がイスラムの伝統的なものに変わったことを巡り、「自由って一瞬で奪い去られてしまう」などとする投稿がSNS(ネット交流サービス)で拡散している。しかし記者の服装の変化はタリバン制圧だけが理由とは言えず、投稿はミスリードだ。(ファクトチェックの判定基準)

 CNNの動画などによると、この画像はCNNの首席国際特派員のクラリッサ・ワード記者が、現地時間8月15日の午後6時41分ごろと、同16日の午後2時38分ごろにカブールからリポートした際のテレビ画面だ。

 タリバンは15日夜に首都カブールを制圧した。ワード記者は、制圧前の15日の画像では白っぽい上着に赤いスカーフを首に巻いて髪を隠さない姿だった。一方で制圧後の16日には「アバヤ」と呼ばれる黒の長衣をまとい髪も覆っており、服装が一変していた。

 問題の投稿は、日本の匿名のアカウントがツイッターに投稿した。2枚の画像を上下に並べ「上:タリバン前 下:タリバン後 自由って一瞬で奪い去られてしまう」と書いている。日本時間の8月17日午前7時55分に投稿され、18日夜までに4600件以上リツイートされ、「いいね」も9700件以上ついた。

 英語圏ではこれに先立ち、日本時間8月16日午後9時過ぎ、在英リスクコンサルタントを名乗る男性のアカウントがツイッターで同じ画像を投稿した。「同じチャンネル(CNN)、同じ記者(ワード記者)、同じ都市(カブール)。タリバンのカブール制圧前と後」と投稿。18日までにこちらも1900件近くリツイートされ、「いいね」も5000件近くついている。

 この画像はフェイスブックでも拡散しており、イランの女性NGOのアカウントはこの画像をシェアし「この写真がそれを物語っている。強制的なヒジャブ(イスラムで髪を隠すスカーフ)はタリバンの文化」などとタリバン制圧を批判した。

 しかし拡散した画像について、ワード記者が自らのツイッターで「不正確だ」と反論した。

 ワード記者のツイートによると、15日の洋服姿は私有地内で、16日のアバヤ姿は路上で撮影された。「(制圧)以前からカブールの路上では、髪を完全に覆ってアバヤを着たわけではないが、いつも頭にスカーフをかぶっていた」と説明。その上で、タリバンによる制圧前後の服装に「違いはあるが、(2枚の画像が示すほどの)大きな変化ではない」と述べた。つまり服装の変化は、リポートした場所の違いによる影響が大きく、タリバン制圧と結びつけるのはミスリードだ。

 AP通信やCNNの動画などによると、ワード記者はタリバン制圧後の16日にカブール市内の様子を取材し「タリバン戦闘員は『米国に死を』と叫んでいるが、同時に友好的であるようにも見える。非常に奇妙だ」とコメントした。この「友好的」という言葉に一部のネットユーザーが反発し、「タリバンとの『友好』のために、(制圧前後の)24時間で自由な女性の姿から全身を黒で覆う姿になったのか」などと批判。こうした経緯から2枚の画像が拡散したとみられる。

 この「タリバン前後」画像は、ネット上で広く拡散したこともあり、AP通信がファクトチェックし、「文脈を欠いた使われ方がされている」と指摘した。【和田浩明/デジタル報道センター】

3324チバQ:2021/08/21(土) 01:09:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/57fa4e9991f6cbd1f26029625cab6c27b7fb607c
タリバン信用できる? 市民ら苦悩 アフガン残留「死より恐ろしい」
8/20(金) 20:33配信

時事通信
スプレーで黒く塗られた女性の顔のポスターと、アフガンのイスラム主義組織タリバンの戦闘員=18日、カブール(AFP時事)

 【カブールAFP時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンの政権掌握を受け、過去20年にわたり民主主義体制の恩恵を享受してきた市民は、今後アフガンがイスラム統治に逆戻りするのではと懸念している。

 従来とは違う柔軟姿勢も示唆するタリバンを信じて良いのか―。人々は苦悩の表情を見せる。

 15日のタリバンの政権奪取後、数万人とも言われる市民が国外脱出を図り、空港に押し寄せた。米政府は19日、過去5日間で計7000人を首都カブールから退避させたと発表した。

 家族と空港へ向かった外国のNGO勤務の男性はAFP通信の取材に「(空港では)タリバンと米国人が発砲していた。それでも人々は前に進もうとした。空港以外の場所では『死』よりも恐ろしい事態が待っていると知っているからだ」と顔をこわばらせた。

 英保護領からの独立記念日となった19日、カブールや複数の地方都市ではアフガン国旗を振りながらタリバンに抗議するデモが起きた。デモ参加者の一人はAFPに「私が国際社会や国連安保理に求めるのは、アフガンに目を向けてもらい、この20年で達成した成果を無駄にしてほしくないということだ」と力を込めた。

 タリバンは権力の座に返り咲いたことを誇示しようと、首都の政府庁舎に白と黒のタリバンの旗を掲げた。AFPが入手した国連の内部文書によれば、タリバン戦闘員は既に住宅を戸別訪問し、軍や警察、情報機関で働いていた市民がいないか調査を開始。国内各地に身元洗い出しのための検問所も設置した。

 タリバンは先の記者会見の際、国民全員を赦免し女性の権利も一定程度認めると発言した。しかし、実態は異なるようだ。地元ジャーナリストの女性ダウランさんは19日、勤務先のテレビ局への出社を阻まれたと明らかにした。「体制が変わったので仕事を続けられないと言われた。男性は入局が許されたのに…」と失望を隠せない様子。「われわれの命が危機にさらされているのだ」と硬い表情で語った。

3325チバQ:2021/08/21(土) 01:09:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/e74daf9aa9e495ec28baf2c1faacfb314821e3b8
タリバンがドイツ国際放送記者の家族を射殺 同社が報道
8/20(金) 19:08配信

毎日新聞
パトロールするタリバンの兵士ら=アフガニスタンの首都カブールで2021年8月19日、APFile)

 ドイツ国際放送ドイチェ・ウェレは19日、アフガニスタン西部で同社記者の家族がイスラム主義組織タリバンに射殺されたと報じた。タリバンは19日までに、アフガンに滞在していた同社の複数の記者の自宅を捜索。その中で、現在はドイツ国内に勤務する記者の家族1人を射殺したという。また別の1人が重傷を負った。

 アフガン駐留米軍の撤収に合わせ、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のドイツは今年6月末までに駐留軍の撤収を完了した。ドイツは約20年で15万人規模の兵士をアフガンに派兵していた。【ベルリン念佛明奈】

3326チバQ:2021/08/21(土) 01:11:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/950ea966c9648d6cbcde371c0593bbba7e94130f
欧州、「難民危機」再来を警戒 受け入れに慎重姿勢も アフガン
8/20(金) 7:12配信

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時事通信
アフガニスタンからの出国を待ち、フランス大使館の外に座り込む人々=17日、カブール(AFP時事)

 【ブリュッセル時事】欧州では、イスラム主義組織タリバンによるアフガニスタンの実権掌握を受け、2015年の「欧州難民危機」再来への警戒感が強まっている。

【図解】アフガニスタン

 各国はアフガン人協力者らの国外退避を急ぐが、さらなる難民受け入れには慎重姿勢も広がる。

 マクロン仏大統領は16日のビデオ演説で「非正規の移民の大規模流出から私たちを守らなければならない」と強調。ドイツなど欧州各国と共に対応策をまとめる考えを表明した。

 欧州では15年、シリア人を中心に100万人超の難民・移民が流入。社会に大混乱を来し、各国で反移民を掲げるポピュリズム(大衆迎合主義)勢力の台頭を招いた苦い記憶が残る。マクロン氏の発言は、来年4月の大統領選を意識したものだという見方も出ている。

 マクロン氏は、記者や人権活動家など特に危険な状況にあるアフガン人保護の義務は果たすとしつつ、「欧州だけが結果を引き受けることはできない」とも指摘。パキスタンやトルコ、イランといったアフガン周辺国などとの協力を重視する姿勢を見せた。

 ドイツでは前回の難民危機時、メルケル首相の受け入れ表明によって難民が殺到した。後任首相を決める総選挙が9月に迫る中、後継候補である与党キリスト教民主同盟(CDU)のラシェット党首は「困る人全てを受け入れ可能だというシグナルを送るべきではない」と主張。「現地での人道支援に焦点を当てるべきだ」と訴える。

 欧州連合(EU)欧州委員会のヨハンソン委員(内務担当)は18日、危険にさらされる女性らを「見捨てられない」と難民受け入れ拡大を求めたが、加盟国がどこまで負担の分担で協調できるかは不透明だ。

 一方、ヨハンソン氏はアフガン国内の避難民支援や周辺国などへの援助で、不法移民流出の未然阻止に力点を置く方針も明確にした。ただ、トルコが既に約400万人の難民を抱えるなど各国の許容度も限界に達しつつあり、調整難航は必至だ。

3327チバQ:2021/08/21(土) 01:19:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/31ac480983a5de8a99e902ffbbefb7dcd66cd81a
せめて子どもだけでも 殺到の群衆、米兵に赤ちゃん託す
8/20(金) 19:06配信

朝日新聞デジタル
カブールの空港で19日、赤ちゃんを助けてもらおうと壁上の米兵に託す男性。SNSの動画から=ロイター。アフガニスタンではタリバンが権力を掌握したが、米軍は空港に約5200人の部隊を配置して拠点として確保。米国人やアフガニスタン人の米軍協力者らの退避作戦を続けている

 イスラム主義勢力タリバンの支配から逃れようと人々が殺到している首都カブールの空港で、赤ちゃんを壁の上に立つ米兵に託す動画がSNS上で拡散し、注目を集めている。


 ロイター通信が20日に配信した動画では、空港の外壁に詰めかけた男性が両手で赤ちゃんを担ぎ上げ、米兵に差し出す姿が映っている。米兵に片手で引き上げられた赤ちゃんは、いったん別の兵士に預けられた後、壁の向こう側へと運ばれていった。19日に撮影された動画だという。

 また同通信は、19日にも別の動画を配信。小さな女の子が男性に持ち上げられ、米兵に引き渡される様子が映されている。「タリバンの復権を恐れる人々の絶望感を捉えている」と伝えている。

 アフガニスタンでは15日に政権が崩壊。タリバンが権力を掌握しているが、カブールの空港では約5200人の米軍部隊が安全を確保し、退避作戦を行っている。国務省が19日時点で発表した情報では、これまでに空港から国外退避させた人数は約7千人。さらに6千人が手続きを終えて出発を待っている状況という。

 ただ、米軍が退避の対象にしているのは米国人のほか、元米軍通訳などのアフガニスタン人協力者や家族らで、大半の住民に脱出の手段はない。ロイター通信によると、退避を求める数千人の住民らが空港周辺に詰めかけているという。(笠原真)

朝日新聞社

3328チバQ:2021/08/21(土) 16:59:44
https://www.tokyo-np.co.jp/article/125771?rct=world
タリバンへの徹底抗戦呼び掛け アフガニスタン民主政権「暫定大統領」、英雄の息子と共闘
2021年8月20日 20時40分

 アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが新政権発足を急ぐ中、全土で唯一タリバンの支配が及んでいない北東部パンジシール州で抵抗の動きが出ている。瓦解した政府で第1副大統領だったアムルラ・サレー氏は同州の渓谷に逃れ、反タリバン勢力と合流。政府軍兵士らに抗戦継続を呼び掛けている。
◆反タリバン勢力と合流
 「まだ終わっていない」。ロイター通信などによると、「暫定大統領」を宣言したサレー氏は同州でアフマド・マスード氏と合流。同氏の父は旧ソ連侵攻の際にムジャヒディン(イスラム戦士)を率いて撃退、タリバンの旧支配時代には北部同盟の指揮官として抗戦し、「英雄」と称される故マスード司令官だ。サレー氏はマスード氏と同じタジク人で、パシュトゥン人を母体とするタリバンへの最強硬派とされる。
 ソーシャルメディアには、政府軍や軍閥幹部が参集したとの情報や、数千人の民兵が軍用車両で集結している映像が投稿された。サレー氏はツイッターに「われわれは米国や北大西洋条約機構(NATO)と違って魂を失っていない」と投稿。ただ、渓谷は急峻な地形で難攻不落とされる一方、物資の補給経路も限定的だ。マスード氏は米紙ワシントン・ポストへの寄稿で「正規軍も特殊部隊も加わったが不十分だ」と訴えた。
◆各地でデモ、タリバン側の銃撃で死者も
 首都カブールなど各都市でも英国からの独立記念日に当たる19日、若者らが黒赤緑のアフガンの三色旗を掲げて行進。強権支配の復活に反対する声が上がったが、タリバン戦闘員が威嚇発砲。東部クナール州では混乱で複数の死者が出た。18日には東部の都市ジャララバードで、白地のタリバン旗が政府庁舎に掲げられることに抗議したデモ隊が銃撃され、少なくとも3人が死亡した。
 タリバンへの抗議デモが起きる一方で、国民の間には厭戦気分が広がり、欧米など関係国が反タリバン勢力を支援する動きもないのが現状だ。抵抗拡大は見通せない。
◆ソーシャルメディアで「実態」拡散
 タリバンは実権掌握以降、融和路線のアピールに終始し、市民に国外に逃れないよう求めている。宗教指導者らに向けても、恐怖をあおる情報が拡散しないよう要請した。しかし、ソーシャルメディアでは重武装の戦闘員が市街地で威圧的に警備する姿が拡散。ロイターは真偽不明としながら「政府や米軍を支援した関係者の追跡が強化され、家族を含め逮捕されている」とのノルウェーの民間情報機関の報告を伝えた。(バンコク・岩崎健太朗)

3329チバQ:2021/08/21(土) 23:36:27
https://digital.asahi.com/articles/ASP8N747RP8MUHBI046.html?pn=7
タリバン、世界は認める? そもそも政府の「承認」とは
会員記事アフガニスタン情勢

聞き手・荒ちひろ2021年8月21日 10時00分

 アフガニスタンでイスラム主義勢力タリバンが権力を掌握し、新政権を樹立する方針を示しました。この動きに対して、「タリバンをアフガン政府と承認する予定はない」(カナダ)、「早急な承認は間違い」(英国)などと、新政権を「承認」するかどうかをめぐって各国から厳しい反応が出ています。そもそも国家や政府を「承認する」とはどういうことなのでしょうか。旧ソ連地域の研究が専門で、「未承認国家と覇権なき世界」などの著書がある慶応大総合政策学部の広瀬陽子教授(国際政治)に聞きました。

 ――国家が成立するための要件は何でしょうか?

 国際法における国家の要件は、①国民、②明確な領土、③統治能力をもった政府、④他国と関係を取り結ぶ能力、と定義されています。この要件が明記されたのが、1933年に米国・中南米諸国の間で結ばれた「モンテビデオ条約」で、現在でもよく引用されています。

 この4要件のうち四つ目の「他国と関係を取り結ぶ能力」については、外交関係を持ちたい相手側がその国を認めてくれなければ成り立ちません。これが「承認」です。

 承認はさらに、「国家承認」と「政府承認」に分けられます。国家承認は、無政府状態だった地域で国家樹立を主張したり、ある国の一部の地域が分離独立を宣言したりした場合に、それを国家として承認するかという問題です。一方、政府承認は内戦やクーデターなどで政権交代が起きた場合に、その政府を承認するかということです。今回のアフガニスタンは、この「政府承認」の問題にあたります。

 ――どれだけの国から承認される必要があるのですか?

 何カ国以上から承認を得たら「国家」だ、というような明確な基準はありません。

ここから続き
 たとえばパレスチナは約140カ国が国家として承認していますし、国連機関の一つであるユネスコに加盟していますが、国連にはオブザーバー資格を2012年に得たものの、加盟はできていません。やはり約100の国々が承認しているコソボも国連には加盟できていません。いずれも、一部の加盟国が反対しているためです。

 ちなみに日本が国家承認している外国は195カ国で、国連加盟国数(日本を含めて193カ国)よりも多いです。日本はパレスチナと良好な関係を築いていますが、国家承認はしていません。一方でコソボは国家承認をしています。それぞれの国の都合で国家と承認したり、また一度行った国家承認を取り消したりと、非常に恣意(しい)的なものなのです。

 ――かりに多くの国がタリバンが主導する新政権を承認したとして、例えば国家の要件の一つである国民の多くが国外に逃げ出したり、統治機構を整備できなかったりして、いわゆる「破綻(はたん)国家」となってしまっても「国家」として認められるのでしょうか。

 一度国家として承認されると、破綻国家になったからといって取り下げられた事例は聞いたことがありません。

 ただし、既にある国から分離独立したケースでは、元の国の働きかけなどによって、承認が取り下げられた事例があります。例えば、コソボについては、一度コソボの国家承認をした国が、セルビアの働きかけで承認を取り消した例が目立ちますし、旧ソ連のアブハジアや南オセチアについても、ジョージアへの配慮で撤回した例がみられます。

 ともあれ、国家として認められるかどうかが非常に恣意的なように、国家の基準とは、極めてあいまいなのは間違いありません。

3330チバQ:2021/08/21(土) 23:36:48
 ――各国は新政権を承認するでしょうか。

 アフガニスタンは、国境を接している中国やイラン、そして直接の隣国ではないもののソ連時代から中央アジアを影響圏としてきたロシアなど周辺、また、冷戦時代に米ソが代理戦争を行ったように、米国も含め、歴史的に大国の利害がからんできました。

 米国はトランプ前政権がタリバンと直接交渉を行い、合意まで交わしました。政権が変わったとはいえ、当時の大統領が行ったことを、なかったことにはできません。いったん交渉の相手と認めてしまったことは、米国としては失策と言えるでしょう。

 中国、ロシアからすると、米国の影響力のないタリバンの方が、まだ「望ましい」交渉相手と言えます。両国にとってアフガニスタンがテロの温床になるのは避けたく、タリバンによる政権でもいいから、国内を統制してほしいというのが本音かもしれません。特に国境を接している中国は、新疆ウイグル自治区でイスラム過激派が伸長するような事態はなんとしても避けたいという事情があります。

 ロシアに関しては、政府承認を対欧米の外交カードとしてもう少し利用していくように思います。ロシアはタリバンを2003年にテロ組織に認定しており、未だリストからの削除にはいたっていませんが、過去7年ほどは良好な関係を構築してきました。そのため、タリバンとも交渉でき、大使館業務も継続できるという自国のポジションを維持しつつ、例えばロシアをはじめ旧ソ連7カ国でつくる集団安全保障条約機構(CSTO)にアフガニスタンを誘うなどの可能性もあると考えられます。(今さら聞けない世界)(聞き手・荒ちひろ)

3331チバQ:2021/08/22(日) 10:06:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/62fedd2520383f65a049ae362ebb310c61e3d4a7
進む「反体制派狩り」、死者も タリバン首都制圧1週間 アフガン
8/22(日) 7:26配信
時事通信
20日、アフガニスタンの首都カブールでタリバン戦闘員立ち会いの下、行われた金曜礼拝(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが首都カブールを制圧し、国家運営の実権を掌握してから22日で1週間。

〔写真特集〕アフガニスタン〜泥沼の戦場〜

 タリバンは、米軍協力者を含む全国民の「恩赦」や女性の権利の保障など融和姿勢を打ち出したが、この間も戦闘員による「反体制派狩り」といった抑圧の実態が次々に判明。国民の将来への不安は高まる一方だ。

 ◇ジャーナリスト弾圧
 ドイツの放送局ドイチェ・ウェレは、タリバン戦闘員が18日、同局所属のジャーナリストを捜す過程で親族を射殺したと報道。「良心の呵責(かしゃく)がない」行為で、「タリバンがジャーナリストの組織的捜索を行っている証拠だ」と強く批判した。他にもジャーナリストの殺害や誘拐の情報が浮上している。

 タリバン戦闘員は、カブールをはじめとする都市部で住宅を一軒一軒回り、批判的な市民のあぶり出しを進める。地元ジャーナリストは電話取材に、「海外の記者とやりとりをした後、メッセージを消去するようにしている。証拠が残っていると自分や家族の身に危険が及ぶ」と打ち明けた。

 ロイター通信は21日、「タリバンメンバーが起こした複数の残虐行為や犯罪について耳にしており、捜査する」というタリバン幹部の話を伝えたが、実現するかどうかは不透明だ。

 ◇タリバン旗拒否、反攻準備も
 タリバンのザビウラ・ムジャヒド報道担当者は17日、カブール制圧後初めて開いた記者会見で、公務員や崩壊したガニ政権関係者を含め、全国民を恩赦すると表明。「イスラム法の枠内」での女性の権利保障や報道の自由にも言及し、新体制に協力するよう求めた。

 しかし国民の間では、極端なイスラム教解釈に基づく恐怖政治を敷いた2001年までの旧タリバン政権の記憶は鮮明だ。今月15日にカブールが陥落すると多数の市民が空港に押し寄せ、滑走する米軍機にしがみついた人が離陸後に墜落死する事故も起きた。

 抵抗の動きも出始めている。19日の独立記念日に前後して、タリバン旗ではなくアフガン国旗を掲げたデモが各地で行われ、一部がタリバン戦闘員と衝突し、死者を出す事態に発展した。カブールの街角で、女性が政治や経済活動への参加を求めプラカードを掲げる姿も報じられている。

 サレー第1副大統領は17日、大統領を務めていたガニ氏が国外逃亡したことを受け、憲法上の規定を基に「私が正統な暫定大統領だ」と宣言した。かつてタリバンとの戦闘で名をはせた故マスード司令官の息子が、本拠とする北部パンジシールにサレー氏を迎え、反攻の準備を進めているとも伝えられる。

 各国のタリバンに対する疑念が解消する気配はない。先進7カ国(G7)外相による緊急テレビ会議後に発表された声明は、女性や少数派の人権尊重、「アフガンの将来のための包括的話し合い」に関与していくと強調し、タリバンをけん制した。

3332チバQ:2021/08/22(日) 10:27:18
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20210821-567-OYT1T50200.html
米軍協力者に「召喚状」、出頭しなければ「家族に裁き」…タリバン戦闘員は野放し状態
2021/08/21 21:35読売新聞

米軍協力者に「召喚状」、出頭しなければ「家族に裁き」…タリバン戦闘員は野放し状態

カブール市内を見回るタリバン戦闘員(19日)=AP 【読売新聞社】

(読売新聞)

 【テヘラン=水野翔太】アフガニスタンを実効支配したイスラム主義勢力タリバンによる市民への迫害が相次いで伝えられている。米軍協力者を含めた全ての国民に「恩赦を与える」としたタリバン指導部の誓約に反する動きで、国民の不信感が強まっている。

 本紙通信員の取材によると、タリバンは、米軍の協力者らに対して「召喚状」を出し、カブールの軍事委員会本部に出頭するよう求めている。出頭に応じなければ「家族がイスラム法に基づいて」裁きを受けると書かれているという。

 タリバンは、アフガン政府の関係者や、米欧への渡航歴のある者についても把握している模様だ。米軍と協力してテロ対策を担ってきたアフガン情報機関員の男性は、武装した男らが17日に自宅に現れ、召喚状を置いていったと語った。

 20日にはカブール市内で有力放送局幹部の自宅が荒らされ、車3台が略奪された。英BBCは20日、英軍の通訳だった男性の家族がタリバンに家を荒らされ、暴行されたと伝えた。

 米国を含め、タリバン掃討を担ってきた外国軍部隊のほとんどが撤収し、政府治安部隊が武装解除される中、タリバン戦闘員らは事実上の野放し状態だ。

 ロイター通信は21日、タリバン高官が「野蛮な振る舞いがあることは把握している。責任を持って対処する」と述べたと伝えた。米国はタリバンが女性の権利保護などの約束を守らなければ経済制裁も辞さないとしており、タリバンとしてはこれを避けたい思惑とみられる。

3333チバQ:2021/08/22(日) 12:35:19
https://news.goo.ne.jp/article/bbcworldnewsjapan/world/bbcworldnewsjapan-58290401.html
英旅券を振りかざし……脱出しようと必死の大混乱 カブール空港から
2021/08/22 08:20BBC News

英旅券を振りかざし……脱出しようと必死の大混乱 カブール空港から

英旅券を振りかざし……脱出しようと必死の大混乱 カブール空港から

(BBC News)

セクンダー・カーマニ、 BBCニュース(カブール)

「下がって! 下がって!」。イギリス兵士が叫ぶ。イギリス大使館が避難させた人たちが出国前に一時かくまわれた避難先の前で、集まった群衆に向かって。

兵士の前では大勢が必死の様子で、イギリスのパスポートを振りかざしていた。自分も中に入れてもらおうとして。しかしゴムホースを手にしたアフガニスタン人警備員の一団が、群衆を押し返そうとしていた。

ここに集まったほとんどの人は、自分がイギリス政府に退避させてもらえるという通知を、受け取ったわけではない。それでも、アフガニスタンをなんとかして出国しようと必死の思いで、ここへやって来た。他方で、中には大使館からのメールでここへ集まるよう指示されてきた人たちもいる。ここへ来て、出国便の搭乗手続きを待つようにと。

その中の1人は、ヘルマンド・カーンさんだ。ロンドン西部に住むウーバーの運転手で、幼い子供たちと親類を訪れるために数カ月前にアフガニスタンに来たばかりだ。幼い息子2人が隣にいる。数冊のイギリス・パスポートを握りしめて、私に向かって突き出した。「もう3日前から、中に入ろうとしているんだ」と必死の面持ちで私に言う。

英陸軍の通訳だったハリドさんもいる。妻は2週間前に出産したばかりで、このような事態で生まれたばかりの赤ん坊が死んでしまうのではないかと、恐怖におののいている。「朝からずっとここにいる。ここへ来る途中にタリバンに、背中を鞭(むち)で打たれた」。

少し離れた場所には、この避難所への正面玄関がある。数千人がここへ来たがその大半は、本当に出国できる可能性は実際にはない人ばかりだった。イギリスの兵士たちは時折、群衆を鎮めるために空へ向かって発砲していた。中へ入るには、なんとかして群衆をかき分けて進み、兵士たちに向かって書類を振りかざすしかない。どうにかして、入れてもらえますようにと願いながら。

米兵が警備を担当する空港のゲートは、さらに状況が混乱しているようだ。空港の、市民が使う正面玄関では、タリバンが空への発砲を繰り返し、中へなだれ込もうとする群衆を押し返している。

イギリス政府が管理する施設に入ろうとするアフガニスタンの人たちは、私に絶え間なく、矢継ぎ早に質問してくる。彼らは途方に暮れている。そして、「助けてくれないか?」、「中に入れてもらえるだろうか」と私に尋ねてくる。自分たちの書類を私に見せようとする人も大勢いる。自分が諸外国の軍や外国の大使館のために働いたことがあると証明する、書類の数々だ。

自分は国際的なバスケットボール選手なのだと、私に言う若い女性もいた。イギリス大使館との接触は何もないが、殺されてしまうかもしれないと恐怖にかられているという。いかにおびえているのか語ろうとして、喉が詰まり、涙声になってしまった。

3334チバQ:2021/08/22(日) 12:35:32
タリバンは、政府と結びつきのある全員に恩赦を与えたと強調する。「包摂(ほうせつ)的」な政府を樹立するつもりだと言う。しかし、ここにいる大勢は将来を深く危惧(きぐ)している。

市内の別の場所に移動すると、情勢はもっと落ち着いている。まるで別の世界のようだ。店舗や飲食店は再開つつある。ただし、青果市場の露天商たちによると、出歩いている人たちは普段よりはるかに少ない。化粧品を売る男性は、とりわけ女性の姿がはるかに少ないと話す。通りを歩く女性は珍しくはないのだが。

他方でタリバンは至るところにいる。アフガン治安部隊から奪った車両に乗って、あちこちをパトロールして回っている。略奪や世情不安を防ぐために、市内でことさらに存在感を示しているのだとタリバンは言うし、確かにそのおかげで安心だと話す住民もいる。今や当のタリバンは、暗殺や爆弾攻撃を繰り広げていないだけに。

タリバン支配下の生活がどういうものになるのか、多くの人はまだ考えあぐねている最中だ。タクシー運転手の1人は、タリバン戦闘員の集団を市内の端から端まで乗せたという。その間、ずっと車内ステレオで音楽をかけながら。「何も言わなかったよ」と、運転手はにやりと笑顔で私に言う。「前みたいに厳しくない」。

しかし、決してそうではないという話も相次いでいる。複数の報道関係者や元政府関係者の自宅にタリバンが押し掛けて、尋問したなど。自分たちが標的にされ、攻撃されるのは時間の問題だと、大勢が恐れている。

空港近くに戻ると、英軍通訳だったハリドさんと家族は、赤ちゃん共々ついに避難施設内に入ることができた。

それでも、まだ大勢が中に入ろうとしている。1人のアフガニスタン系イギリス人が、私に協力してくれと訴えてきた。「この込み合う中を、子供たちを連れて通るわけにはいかない」のだと。

そして、イギリス政府による退避対象ではないものの、なんとしても出国しようと必死の大勢が、ここに残されることになる。ひどく不安で不透明な未来を前にして。

3335チバQ:2021/08/22(日) 20:28:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/c064e71de89c39b18a477ffea87b0b84efaf2b3c
アフガン軍閥、一部地域奪還 タリバン、地方統制へ州知事の協力模索
8/22(日) 20:21配信

時事通信
アフガニスタンの旧タリバン政権と戦った故マスード司令官の息子、アフマド氏(中央)=2019年8月、カブール(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン幹部は22日、ロイター通信に対し、崩壊した民主政府の知事経験者と数日中に会談する方針を明らかにした。

 タリバンが首都カブールを制圧して1週間がたち、地方で独自の勢力を維持してきた軍閥が反攻に出て支配地域の奪還に成功した例も出ている。タリバンは地方有力者を懐柔し、アフガン全域の安定支配確立を急いでいるとみられる。

 タリバン幹部は、全34州のうち20州以上の元知事・高官らと会談して身の安全の保証などを伝えると述べた。「元政府関係者に(タリバン新政権への)参加や忠誠の証しを強いることはない」と語ったものの、地方有力者から今後の統治で協力を取り付けたい考えだ。

3336チバQ:2021/08/22(日) 20:29:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e2529a29720152d12f661f24625c238e9ac0481
軍閥が反攻、タリバンから一部地区奪還 石像の破壊も
8/22(日) 17:00配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタンの少数派ハザラの英雄で、1990年代にタリバンに殺害された政治指導者アブドル・アリ・マザリ氏の肖像(左)が飾られた首都カブールの町並み=2018年10月、乗京真知撮影

 アフガニスタンで、イスラム主義勢力タリバンの支配に反発する動きが目立ち始めた。北部では軍閥がタリバンを追い出し、一部の地区を奪い返した。支配地域の奪還は、タリバンが権力を掌握して以降、初めてとみられる。各地で市民のデモも起きている。


 地元メディアによると、北部バグラン州で21日、地元軍閥が一斉攻撃を仕掛け、タリバンから3地区を取り戻したという。SNS上では、軍閥メンバーとみられる男たちが、崩壊した政権が使っていた黒、赤、緑の3色の国旗を屋根の上に飾る動画が拡散した。

 東隣にあるパンジシール州の住民によると、同州では第1副大統領として政権を支えていたサーレ氏や、タリバンの猛攻から逃げてきた政府軍兵士ら数千人が地元軍閥に合流し、武装闘争の準備を進めている。

 中部バーミヤン州では17日夜、同州に暮らす少数派ハザラの英雄で、1990年代にタリバンに殺害された政治指導者アブドル・アリ・マザリ氏の石像が爆破された。翌日、市民数十人が街頭でタリバンに抗議した。住民のノウルーズさん(28)は「地域の象徴を壊すことで住民に恐怖を植え付ける気だろう」と憤る。

 偶像崇拝を禁じるタリバンは、2001年に同州のバーミヤン大仏を爆破し、世界に衝撃を与えた。地元博物館のアバス・ハワリ学芸員(35)は「少数派の歴史や文化を踏みにじる時代の再来だ。タリバンから脅迫があり、いま博物館長と山奥の小屋に逃げている」と語った。

 3色の国旗を守る運動も各地で起きている。住民は街中にあるタリバンの白い旗を取り外し、3色の国旗を振って行進。解散を求めるタリバン戦闘員の発砲で死傷者が出ている。(バンコク=乗京真知)

3337チバQ:2021/08/22(日) 20:53:06
https://toyokeizai.net/articles/-/449536
空軍パイロット「アフガン超緊迫脱出」の一部始終
「タリバンに見つかったら殺される」変装して実行
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海野 麻実 : 記者、映像ディレクター
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2021/08/20 11:30

「タリバンの戦闘員に見えるように変装をして、おびえる妻とともに夜が明ける前の早朝に、パソコンと重要な資料などだけを鞄に入れてタクシーに乗り込みました」

こう打ち明けるのは、アフガニスタン空軍のパイロットであるサイードさん(仮名)だ。8月16日深夜、メッセージアプリWhatsAppでの通話取材に応じた彼は、緊迫した状況を詳細に語った。

「タリバンが首都カブールを制圧したあの日も職場にいました。外へ出ると空港に数百人、数千人もの市民らが押し寄せ、無我夢中でアフガニスタンを脱出しようとして、カオスのような状況になっていました。150人が定員の輸送機に、実に500人以上ものアフガニスタン人がタラップを次々によじ登って乗り込む様子を目の当たりにして、とても危険だと感じました」

アフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンにカブールが制圧された8月15日夜、空港で起きたこの大混乱の様子は、ソーシャルメディアでも拡散され大きく報じられた。アメリカ空軍の大型輸送機C17型機の内部ですし詰めになって座り込むアフガニスタン人らをとらえた写真も、軍事防衛ニュース専門サイトのディフェンス・ワン(Defense One)が入手して公開し、その脱出劇の様子が徐々に明らかになっている。

複数の輸送機がアフガニスタン人を乗せて離陸
このC17型機以外にも複数の輸送機が同程度規模のアフガニスタン人を乗せて離陸したと伝えられており、サイードさんが目撃した輸送機もそのうちの1つだと考えられる。

サイードさんはその夜、急いで妻が待つカブール市内の自宅へと戻り、翌日夜が明ける前の早朝に自宅を出て、タクシーで空港のゲートに向かったという。

「空港に向かう道中では何箇所も銃を抱えたタリバンの戦闘員らに検問されました。本当に緊張する恐ろしいものでした。私がアフガン空軍のパイロットであることなどがばれたら間違いなく殺されます。妻は助手席でがたがたと震えていました。私たちは、身元が絶対に判明しないよう、タリバン兵のような民族衣装を身にまとって変装していたので、幸い身元確認のIDや書類などの提示を求められることはなく空港にたどり着くことができました。しかし、空港周辺にはすでに多くのタリバン兵がうろついており、監視の目を光らせている状態でした」

何箇所にも及ぶタリバン兵による検問を通過して到着した空港には、前夜に続いて数千人ものアフガニスタン市民らが着の身着のままで詰め掛けていたという。サイードさんは、仕えていたアメリカ軍関係者らと緊密に連絡を取り合って早急な国外退避を試みたものの、夜になるまで搭乗できる輸送機は手配されず、再び自宅に戻った。

旧知のアメリカ軍関係者らはカブール制圧の数日前、すでに母国へと退避していたという。そんななか、アフガニスタン空軍のパイロットやエンジニアの同僚の中には、アフガン軍機で次々に脱出を試みる者もいたと話す。

3338チバQ:2021/08/22(日) 20:53:46
脱出したアフガン機の1機が墜落
「すでにアフガン空軍でともに働いてきた同僚の中には、アフガン軍機で脱出を試みてウズベキスタンやタジキスタンに向けて飛んだ者がいました。ただ、そのうちの1機はクラッシュ(墜落)しました。ヘリコプターを使って逃げたパイロットらもいます。ただ、彼らが一体どこに向かって無事着陸したか、知る由もありません。私はそのようなリスクを取って脱出することは避けたかったので、アメリカ軍関係者らと連絡をとにかく取り続けて、アメリカ軍の輸送機が手配されるのをひたすら待つことにしたのです」

サイードさんが話す、この墜落したとされるウズベキスタンに向かった機体についても情報は錯綜した。ウズベキスタン検察は当初、アフガニスタン軍機が違法にウズベキスタンの領空に侵入したため撃墜した、としており、各国でも大きく報じられることとなった。しかしその後、事実に誤りがあったとして訂正され、ロシアのノーボスチ通信などによると、実際には撃墜されたのではなく、着陸のために誘導したウズベキスタン空軍機と衝突して墜落したと明らかにしている。

事態は大混乱を極めるなか、サイードさんは17日昼に再び、妻とともにカブール空港へ向かって、脱出のタイミングを待ち続けることにした。

「今、タリバンの戦闘員が、カブール市内の住宅1軒1軒のドアを叩いて周り、身元の確認やどのような仕事に就いているかなど調査しているとの情報が入ってきています。私は間違いなく、タリバン側のブラックリストに入っている人物です。見つかったら必ず危険な目に遭うことがわかっています。タリバンがカブールを制圧してからすぐに、空軍のパイロットであることを証明する資料などはすべて隠しましたし、銃も見えないところに仕舞いました」

事実、空軍を持たないタリバンにとって、最大の敵はアフガニスタン空軍であった。大規模な地上攻撃を行うに当たり空軍の弱体化が狙われ、特にパイロットを狙って暗殺する事例が相次いでおり、今月も同僚のパイロットらが殺害される事件が起きたという。

8月7日には、カブール市内でパイロットの車に取り付けられていた爆弾が爆発してパイロットは死亡、ロイター通信によると死亡したパイロットは1年前に治安上の脅威から家族とともにカブールに移住してきたばかりだったと報じられている。

3339チバQ:2021/08/22(日) 20:54:27
ここ数カ月で7人のパイロットが基地外で命落とす
タリバンのザビフラ・ムジャヒド報道官はこの攻撃を実行したとの声明を出しており、ここ数カ月の間に少なくとも7人のパイロットが基地外で命を落としているとアフガニスタン当局は明かしているという。タリバンにとって飛行中のパイロットを上空で殺害することは容易ではないため、勤務外のタイミングを狙って自宅などにいるパイロットを標的にする計画が実行されているのだ。

「今はまだカブールを制圧したばかりのタリバン戦闘員らにとって、私がどこの誰であるか、ということまでは把握しておらず、自宅の住所までは判明していないかもしれません。ただ、いずれ彼らは気付き、必ず実行に移すでしょう。その前に国外退避しなければ――」

サイードさんが抱く危機感は、命を奪われる可能性がある深刻なものだ。

アフガニスタンの治安部隊は30万人以上と、タリバン兵の数を優に上回っていたとされるなか、アフガン軍がタリバンに抵抗せずに降伏したとの批判の声も上がる。一方で、タリバン側がパイロットなど軍の重要人物や市民社会の指導者などを標的に暗殺計画を実行してきたことへの心理的ダメージが次第に募り、全国に分散したアフガン軍に対して水や食料、弾薬などの補給任務の負担も増す中で空軍が弱体化していき、次第に窮地に追い込まれていった実情が垣間見える。

今年に入ってロイター通信の取材に対し、タリバンのザビフラ・ムジャヒド報道官は、アフガン空軍のパイロット殺害を認めたうえで「国民に対する砲撃を行っているため標的として排除する」ためのプログラムを開始したと述べている。

アメリカとNATO(北大西洋条約機構)が訓練したパイロット部隊を壊滅に導き、補給任務などに混乱をきたしてアフガン軍の戦意を喪失させるべく、タリバン側は綿密な作戦を総力戦で行ってきたと言える。

待避支援活動が難航する恐れ
8月18日、アメリカのシャーマン国務副長官は、カブール空港に向かうアフガニスタン人に対してタリバン側が移動を妨害しているとの情報が入っていると非難、退避支援活動が難航する恐れが指摘されている。メディアを通じて対外的には恩赦や融和をアピールする一方で、地元住民らによると、すでに略奪行為なども始まり、ラジオ局などからも音楽は消え、女性の写真が掲げられたポスターなどが黒塗りされるなどの事案も報告されている。

サイードさんの妻は、歯科医になることを目指して7年間大学に通い続け、今年が最後の年だったという。小さなクリニックを持つ夢ももう諦めるしかないと落胆する。

「タリバンがいくら甘いことを言っても、信じるアフガニスタン人などいないでしょう。彼らの根本的な思想は変わるはずがないのです。もう妻が大学に通えることもないでしょう、女性が学ぶことをタリバンが許すはずがありません。妻の夢もこの国ではもう叶わないのです。自らの命に及ぶ危険と家族の幸せを考えたら、この国に残ることは到底できません。

わずかながらある貯金をおろしてから出国できればと思っていましたが、銀行ももう閉鎖されたのでお金を下ろすことはできません。でも、そんなことはもういいのです。とにかく今は命と家族が大切です。どこへでも、たどり着いた国で必死に働いて稼いで人生を立て直します」

3340チバQ:2021/08/23(月) 13:59:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb40ccc442958f92b91de762a7f0693d1b89c560
米軍、カブール国際空港外に活動拡大 退避希望者殺到で治安悪化
8/23(月) 10:16配信

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毎日新聞
首都カブールの国際空港を警備する米海兵隊とノルウェー軍の部隊=カブールで2021年8月20日、米海兵隊提供・AP

 バイデン米大統領は22日の演説で、イスラム主義組織タリバンの復権で混乱が続くアフガニスタンからの退避を巡り、米軍の活動を首都カブールの国際空港外に広げる考えを明らかにした。空港周辺には退避を希望する群衆が殺到し治安が悪化している。過激派組織による攻撃の恐れもあり、バイデン政権は危機感を募らせている。

 バイデン氏は、現地に残っている米国人と連絡を取っており「グループを安全に空港に移動させる計画を立てている」と述べたが、詳細については明らかにしなかった。さらに、過激派組織「イスラム国」(IS)の名前を挙げ「米軍や民間人が遠くから攻撃される危険性に直面している」と説明した。米軍はこれまで「空港外での作戦能力はない」としていた。

 また、8月末を期限とした米軍の撤収について、米軍と協議していることを明らかにした。そのうえで「延長の必要がないことを望んでいる」と述べた。

 カブール国際空港から退避した人は、直接米国に入国せず、各地の米軍基地や第三国を経由し安全検査や身元調査を受ける。バイデン氏によると、湾岸諸国、中央アジア、欧州の二十数カ国が経由地などとして協力する態勢になっている。

 退避活動を加速させるため、国防総省は22日、退避した人を経由地から移送するため、米民間航空会社に協力を求める「民間予備航空隊(CRAF)」と呼ばれる制度を活用すると発表した。有事の際に民間機を徴用する制度で、同省によると、適用はイラク戦争開戦前後の2002年2月〜03年6月以来で3度目。動員される6社の計18機は、カブールには飛行しない。

 米軍の退避活動に関連し、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは21日、国防総省当局者の話として、日本や韓国の米軍基地も退避者の収容先として検討されていると報じた。【ワシントン鈴木一生】

3341チバQ:2021/08/23(月) 17:47:20
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021082100437&amp;g=int
タリバンナンバー2、首都到着 新政権枠組み協議―アフガン
2021年08月21日19時47分

 【ニューデリー時事】アフガニスタンで国家の全権を掌握したイスラム主義組織タリバンのナンバー2、バラダル師が21日、首都カブールに到着した。滞在先のカタールの首都ドーハから17日に帰国していた。今後、カルザイ元大統領ら、崩壊した政府側の有力者と会談し、新政権の枠組みについて協議する見通し。

3342チバQ:2021/08/24(火) 15:38:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad0c97f89e402414d3b183716bbdf2d7424a8dea
アフガン経済、混迷深まる タリバン
時事通信
カブールの通りで銀行のATMに並ぶ人たち=21日、アフガニスタン・カブール(AFP時事)

 【ワシントン時事】イスラム主義組織タリバンが制圧したアフガニスタンの経済が一段と混迷を深めている。


 国家予算の8割近くを海外からの援助に依存してきたとされるが、米欧はアフガンへの資産凍結や支援中止を相次ぎ表明。国内総生産(GDP)が大幅に縮小するとの分析も出ており、タリバンの政権運営にとって障害になりそうだ。

 国際通貨基金(IMF)はタリバンが支配するアフガンが国際社会から認められていないとして、新型コロナウイルス危機対策の途上国向け支援金を含めて送金を停止。米メディアによると、バイデン米政権はアフガン中央銀行が保有していた約95億ドル(約1兆円)の資産のうち、大半を占める在米分をすでに凍結した。

 テロ資金供与の防止策を監視する国際組織「金融活動作業部会」(FATF)はタリバンに資金が渡らないよう加盟国・地域に警告を発した。ドイツのマース外相も「タリバン政権には1セントも支援しない」と発言したと報じられており、支援を打ち切る動きが広がる可能性がある。

 2020年のアフガンのGDPは198億ドル、1人当たりでは508ドルと、最貧国と呼ばれる水準にある。調査会社フィッチソリューションズは、21年のGDPが20%落ち込む恐れがあるとの見方を示した。通貨アフガニの対ドル相場も最安値圏で推移しており、アフガンの専門家は「通貨安に伴う物価の上昇で中所得者層が貧困に陥る」と懸念を示している。

3343チバQ:2021/08/25(水) 00:00:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a33384f72a02bc55f3024669a04fe0d3c866138
銃声と赤子の泣き声のなか、私はあの「すし詰め」米軍機でアフガニスタンを脱出した
8/24(火) 18:00配信

クーリエ・ジャポン
8月15日夜、定員超過の823人のアフガン人を乗せてカブールを飛び立ち、カタールへ向かった米空軍輸送機C-17。当初は640人と発表されたが、子供183人を含んでいなかったとして、のちに訂正された。同機がこれまでに輸送した最大人数となった Photo: …

タリバンが首都カブールを掌握した8月15日、国外脱出を求めて多くのアフガン人が空港へ殺到。大混乱のなかで米軍輸送機に800人以上が「すし詰め」状態で離陸した写真を目にした人も多いだろう。同機になんとか乗り込むことができたアフガン人男性が、恐怖と緊迫の脱出劇を英紙「ガーディアン」に寄稿した。

「これに乗らなければ、私たちは死んでしまう」
タリバンがカブールを制圧したその日、私の1日はドイツにいる友人からの電話で始まった。彼は私に、空港へ向かえと促した。ドイツ大使館が国外退避のための航空機を準備しているとのことだった。

彼は私の名前をその乗客リストに載せてくれていた。ドイツの報道機関のために働いていた私は、ドイツへ移住するビザの手続きを進めていたところだった。

彼の申し出に迷っている暇はなかった。進歩的で歯に衣着せない、タトゥー入りのジャーナリスト、つまりタリバンが支持するものと正反対の生き方をしているアフガン人としては、その航空機こそが自分の命綱だと思った。

私はノートパソコンと携帯電話だけを手に家を出た。その瞬間、それまで感じたことのないほどの恐怖を抱いたのを覚えている。

空港に到着すると、最初の検問所には不気味な雰囲気が漂っていた。警察はおらず、軍人の姿もまばら。空港のセキュリティ要員たちが、荷物を検査しているだけだった。ビザを持っていない私は追い返されるかと不安だったが、ここで引き下がるわけにはいかない。

国際線のターミナルに着くと、目の前に広がる光景が信じられず、絶望を覚えた。何千人もの人々──女性、男性、そして泣き叫ぶ赤ん坊たちが、押し合いへし合いをしている。タリバンを恐れた人々が空港に押し寄せていたのだ。

私の周りにいた人たちは、彼らを乗せる飛行機がないかもしれないとわかると、パニックに陥り、空港の窓や発券ブースを破壊し始めた。私自身、パニックになりながらも滑走路に目を移すと、さらなるカオスが起きていた。離陸直前のトルコ行きの航空機に乗り込もうとする人々が殺到。定員超過で入り口から押し出され、タラップの階段にぶら下がっている人もいる。

「これに乗らなければ、私たちは死んでしまう。どうか乗らせてくれ」──彼らの必死の叫び声は大きく、空港内にいても聞こえるほどだった。私はそのおぞましい光景を見ながら、自分の運命はどうなるのか考えていた。

タリバンの銃声で、さらなるカオスに
午後8時半か9時ごろ、「タリバンが空港内にいる」という叫び声が聞こえたと同時に、みんな滑走路へ逃げ出した。もはや空港はコントロール不能な、完全なるカオス状態。空港の外から銃声が聞こえ、私はタリバンの到着を悟った。

誰もが怯え、祈っていた。どうすべきかわかっていた者は誰もいない。

私は再度、ドイツにいる友人に電話をかけた。すると、ドイツによる国外退避ミッションは翌日まで始まらないという恐ろしいニュースを知らされた。こうなったら、違う手を考えなくてはならない。

そのとき、少数のグループを滑走路の軍用セクションへと誘導している米軍の姿が見えた。私は他の群衆と一緒に、そのグループに駆け寄った。外から聞こえてくる銃声は鳴りやまず、どんどん近づいて来ているようだった。

それから起きたことは、まるで時間が止まったかのようで、よく覚えていない。米兵たちの「さあ、行こう!」という声だけは耳に残っている。

人々が波のように米軍機に流れていくのを見て、私もその後を追った。機内では何百人もが座る場所もないほどのすし詰め状態になっていて、みんな立っていた。倒れないように子供をしっかり抱いていたり、お互いにつかみ合って支え合う大人たちもいた。

米軍パイロットが、人が乗り過ぎているために離陸できないと叫んだ。「お願いだから、降りてくれ、お願いだから」と。

今度は兵士がやって来て、機の前方と後方のドアから人々を引きずり降ろし始めた。私は、機内のちょうど中央付近に位置していた。

混乱と不快感とストレス。人々は押し合い、息ができないほどの窮屈さ。すべてが絶望と恐怖に満ちていた。

3344チバQ:2021/08/25(水) 00:00:49
運命を分けた「緊迫の20分」
私は、そばにいた母親と生まれたばかりの子供たちを見て罪悪感に襲われ、自ら降りようとドアのほうへ向かった。だが、そこで米兵の1人から、じっとしていろと言われた。何らかの脅威を察知したのだという。米軍のハンヴィー(高機動多目的装輪車)が機の周りを巡回しながら警戒しているのが見えた。

そして、そのまま20分ほどが過ぎた後、米兵らが突然ドア付近に立っていた私たちに、機内に入れと叫んだ。それは、唯一無二のチャンスだった。私たちは機内に走り込み、ドアは閉じられた。

窓のない軍用機であるため、外の様子はうかがえなかったが、戦闘が始まったのではないかと頭の中で想像していた。

機はそのまま1時間、スタンバイ状態で滑走路にとどまった後、何のアナウンスもなしに動き出した。私たちはついに飛び立ったのだ。

それは人生最高の瞬間のひとつだった。誰もが拍手をし、歓声をあげた。離陸してくれた米軍パイロットへの感謝の気持ちもあった。その米軍機に乗れなかったら、私たちはおそらく死んでいたという思いもあった。

とはいえ、楽な飛行ではなかった。たくさんの赤ちゃんが乗っていたが、親たちは赤ん坊が踏まれないようにと、頭の上に持ち上げていた。私たちは食べ物も水も、充分な酸素もないまま、何時間も上空にいた。

着陸したのは、カタールの米空軍基地だ。着陸と同時に、いくつもの感情がこみ上げてきた。喜び、悲しみ、戸惑い、疲れ、フラストレーション……。

私は、これから悲惨な状況に陥りかねない場所を脱出し、自らの人生を変えるために、いちかばちかの賭けに出た。そして今は、次なるステップと未来に胸を膨らませている。

もちろん、すべてをアフガニスタンに残してきたことには胸が痛む。祖国のことを思うと悲しみが溢れてくる。

でも、いま生きていられること、そこに幸せを感じている。

Ramin Rahman

3345チバQ:2021/08/25(水) 11:45:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd5099aed2319a0bf1c15ea5ffca1700701fdd6d
タリバン、市民・降伏部隊に裁判なしで処刑も…人権高等弁務官明かす
8/25(水) 10:13配信

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読売新聞オンライン
24日、カブールの空港で避難する人々を米空軍輸送機に誘導する米兵(AP)

 【ジュネーブ=杉野謙太郎】国連人権理事会は24日、スイス・ジュネーブでアフガニスタンに関する特別会合を開催した。ミチェル・バチェレ人権高等弁務官に対し、9月に始まる理事会会合で人権状況について調査報告を行うよう求める決議を無投票で採択した。

 決議案は、イスラム諸国代表としてパキスタンが提案した。アフガンで女性や子どもを含むすべての人の人権を尊重するよう求める内容も盛り込まれた。

 バチェレ氏は特別会合の冒頭で、市民や降伏した治安部隊に対する裁判なしの処刑など、イスラム主義勢力タリバンによる人権侵害について確度の高い情報を得ていることも明かした。

 崩壊したアフガンの親米民主政権から任命された同国大使も発言し、「この会合から、人権侵害は重大な結果を招くという強いメッセージを、タリバンを含むすべての関係勢力に発することを求める」と訴えた。

3346チバQ:2021/08/25(水) 19:15:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae1339b23a4b40dff9fcc4e7f8c9c7f48b649ae3
「崩壊したのは政府だけでない」アフガンで銀行閉鎖、医療も混乱
8/25(水) 18:44配信


毎日新聞
アフガニスタンの首都カブールをパトロールするタリバンの戦闘員たち=2021年8月19日、AP

 イスラム主義組織タリバンが実権を掌握したアフガニスタンで、物価上昇や現金不足など市民生活の混乱が続いている。医療態勢も逼迫(ひっぱく)しており、国際援助機関からは長期にわたる支援が必要だとの指摘も出ている。

【飛行機のそば走り…】首都カブールの空港、大混乱

 「路頭に迷っている。身の安全を図り、生き残り、家族を養わねばならない。まず何を考えればいいのかも分からない」。元警察官の男性がロイター通信の取材に嘆いた。男性は妻子との6人家族。260ドル(約2万8000円)の月収があったが、タリバンの復権による混乱で職を失った。他の多くの国家公務員と同様に給料の支給が遅れることが多く、この2カ月は受け取っていない。このためアパートの賃貸料も3カ月にわたり滞納している。妻の指輪などを売って現金に換えようとしたが、市場は閉鎖されており、買い手は見つからなかった。「何もできず、どうしたらいいかわからない」

 タリバンが攻勢を強めるにつれ現地通貨アフガニの対ドル相場は急落。タリバンの全権掌握後は米国や欧州諸国がアフガンへの支援中止を相次ぎ表明し、中央銀行が保有する海外資産の大半も凍結され、アフガニは最安値圏にまで落ち込んでいる。ロイターなどによると、主食の小麦粉、油、米などの価格が数日間で10〜20%上昇した。銀行は閉鎖され、現金自動受払機(ATM)にも現金がほとんど残っていないという。国際送金の受け付けも停止され、人々は現金不足に直面している。元政府職員はロイターに「すべてが終わった。崩壊したのは政府だけでなく、毎月の給与に頼って生活する私たちのような人々だ」と嘆いた。

 医療の混乱も深刻だ。赤十字国際委員会(ICRC、本部ジュネーブ)によると、8月1日から16日までに7600人以上が戦闘に巻き込まれて負傷し、ICRCの支援する医療施設に搬送された。6月以降、治療を受けた人は4万人以上に上るという。全土に不発弾などの爆発物が散乱しているため、病棟は手足を失った子どもや若い患者が多く入院しており、ICRCは「長期間にわたる治療や支援が必要となる」としている。

 ICRCのロバート・マルディーニ事務局長は、昨年11月に東部ガズニにある二つの病院を訪問。一つは政府、もう一つはタリバンの管轄下にあったという。「双方の院長は、電力や水がなく、医薬品や手術器具にすら事欠くという同じ問題を抱えていた。『戦闘に巻き込まれた市民を救えない』と葛藤していた」と指摘する。【バンコク高木香奈】

3347チバQ:2021/08/26(木) 08:27:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/276ccee811a88b403665ffcce72ad9f7b310dc05
アフガン退避、時間との闘い 安全確保、対象者選定どこまで 自衛隊機派遣・政府
8/26(木) 7:06配信
時事通信
航空自衛隊のC130輸送機(空自ホームページより)

 混迷を深めるアフガニスタンからの米軍撤退期限が今月末に迫り、航空自衛隊機を使った邦人らの退避も時間との闘いとなる。

 政府はイスラム主義組織タリバンが包囲するアフガンの首都カブールの国際空港からの移送に着手するが、防衛省幹部は「米軍が空港を管理し、安全が確保された間にどれだけの人員を移送できるのか。ロジを含め非常に厳しいオペレーションになる」と話した。

 政府は22日、カブールの空港の状況を調査するため外務、防衛両省の情報収集チームを順次派遣。自衛隊に派遣命令が出たのは23日正午すぎで、その約6時間後に空自輸送機の第1陣が離陸する異例の慌ただしさだった。

 政府内では当初、民間機や他国機を使う案もあったが、与党から「自国民の保護を他国に依存するのか」との指摘もあり、自衛隊派遣を検討。空港は法的要件を満たすだけの安全が確保されていると判断した。

 第1陣のC2輸送機(鳥取県・美保基地所属)は拠点となるパキスタンの首都イスラマバードに24日到着。実際に邦人らを運ぶC130輸送機(愛知県・小牧基地所属)も近く拠点とカブールに展開し、邦人や大使館で働くアフガン人らを輸送する。

 カブールの空港では、情報収集チームが退避者の身元確認を行い、陸自隊員が輸送機まで誘導する。日本へは民間のチャーター機で移送。アフガン人は第三国への出国か、日本滞在を希望するかを確認する。

 C130の定員は約90人だが、座席以外に床を使えば倍近く搭乗させることが可能という。移送対象者は現時点では在留邦人、日本大使館や国際協力機構(JICA)のアフガン人スタッフとその家族らだが、どこまで家族になるのかという線引きもあり、難しい判断を強いられる。

 そもそも退避希望者が自力で空港にたどり着けるのかという問題もある。防衛省幹部は「米軍が最終局面で撤退を延期するのかどうか。いつまでオペレーションが可能か読めない面もある」と話した。

3348チバQ:2021/08/26(木) 08:28:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a04939788d931db17a80be3d1f7e2de72144535
イラン、新政権の閣僚承認 反米強硬派で固める
8/26(木) 1:04配信

時事通信
 【カイロ時事】イランの国会は25日、反米保守強硬派のライシ新政権の閣僚名簿の審議を行い、教育相を除く18人の閣僚を承認した。

 地元メディアなどが伝えた。高い知名度を誇った穏健派ザリフ氏に代わって新外相に起用されたアブドラヒアン元外務次官ら強硬派のメンバーで固められ、核合意再建や核開発をめぐり国際社会との対決姿勢を強めていくとみられる。

 ライシ大統領はまた、経済担当の副大統領に元革命防衛隊司令官のレザイ氏を任命した。ライシ師は既に、最側近の第一副大統領に最高指導者ハメネイ師直轄の財団トップを務めるモクベル氏を充てており、強硬派の影響力が一段と増している。

3349チバQ:2021/08/26(木) 10:21:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/69fcb18de69c6c3fc1db4cafd8ec84d618dc0295
イヌ、ネコもアフガン退避か?  保護施設職員と専用機で 英国
8/26(木) 9:04配信


時事通信
英国人が設立した動物保護施設で、手術前の検査を受ける保護犬=2014年6月、カブール(AFP時事)

 【ロンドンAFP時事】イスラム主義組織タリバンが全権を掌握したアフガニスタンから、動物保護施設のイヌやネコ約200匹の退避が認められる見通しとなった。

 ウォレス英国防相が25日、明らかにした。大勢の各国国民やアフガン人が国外脱出を図る中、動物退避は論争を呼んでいた。

 保護施設は、英海兵隊員としてアフガン駐留経験を持つファージング氏がカブールに設立。イヌやネコなどを救出してきた。だが、カブール陥落を受け、同氏はクラウドファンディングを開始。スタッフらと共に動物を退避させるチャーター機を手配する資金を集めた。

 ウォレス氏は当初、「人間より動物優先」は誤りだと断じ、24日には「飛行場で邪魔になる」とチャーター機の運航に否定的な態度を示していた。しかし、英国内でファージング氏を支持する声が上がると、ウォレス氏はツイッターで「空港に動物を連れて来れば、チャーター機の発着枠を見つける」と述べ、姿勢を一変した。

3350チバQ:2021/08/26(木) 11:32:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f15c8968ad9fe183d5c5dfdd10a4906d4598c33
焦点:アフガン巡る三つ巴戦略ゲーム、中国とパキスタンとインド
8/25(水) 11:38配信

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ロイター
 8月23日、アフガニスタンはアジア内陸部に位置する地政学上の要衝で、19世紀には英国とロシアが勢力争いを繰り広げ、20世紀は米ソ角逐の舞台になった。写真はカブールから脱出する人々。英軍提供(2021年 ロイター/LPhot Ben Shread/UK MOD Crown)

[23日 ロイター] - アフガニスタンはアジア内陸部に位置する地政学上の要衝で、19世紀には英国とロシアが勢力争いを繰り広げ、20世紀は米ソ角逐の舞台になった。そしてイスラム主義組織タリバンが政権を掌握した今、新たな大国際戦略ゲームの主導権を握ったのはパキスタンだ。そのパキスタンと友好関係にある中国も、この地域で足場を固める機会を虎視眈々(たんたん)と狙っている。

【動画】「タリバン政権」でも報道の自由と女性の権利は残るか、現地記者は懐疑的(字幕・20日)

パキスタンとタリバンの結びつきは深い。パキスタン政府は、米国が支援するアフガニスタンの民主政権に抵抗するタリバンを支援している、と批判を浴び続けたが、これを表向き否定してきた。しかし先週、タリバンが首都カブールを制圧するとパキスタンのイムラン・カーン首相は、アフガンの人々が「奴隷の鎖」を断ち切ったと称賛。タリバンが政体を決めるための協議を続ける中で、複数のメディアがこの話し合いに何人かのパキスタン当局者が関与していると報じた。

パキスタン外務省の報道官は、地域の平和と安定を確保するため、アフガンでの包括的な政治的解決をパキスタンは望んでいると発言。「重要な役割は引き続きアフガンの人々の手にある」と付け加えた。

中国はこれまでアフガンに全く関わってこなかったが、アフガンに眠る鉱物資源に魅力を感じてタリバンに接近している。これらの資源の中には、電気自動車(EV)用バッテリーの重要な原料となるリチウムの豊富な埋蔵量も含まれる。中国としては、カラコルム山脈を通じてパキスタンに至る細い回廊地帯の安全保障をさらに強化したいという思惑もある。

このゲームにはもう1つ、インドというプレーヤーが存在する。パキスタンと歴史的な敵対関係があり、中国とも1年余りにわたる国境紛争を抱えるインドは、崩壊したアフガンの民主政権の重要な支え手だっただけに、タリバンが支配するアフガンでパキスタンと中国が影響力を強める事態に不安を高めつつある。

もっとも中国側の言い分では、タリバンに近づく主な狙いは、反中国を掲げてアフガン内に避難場所を求める恐れがある東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)から、新疆ウイグル自治区を守ることだ。四川大学で南アジア問題を研究するチャン・リ教授は「パキスタンはインドに対抗する手段としてアフガンの利用を考えているかもしれない。だが中国にとってそれは必ずしも当てはまらない。中国の主要な関心は、タリバンが包括的で穏健な政治体制を構築してテロが新疆と地域全体に広がらないことだ」と述べた。

一方インドのセンター・フォー・ポリシー・リサーチのブラフマ・チェラニー教授(戦略論)は、中国はタリバンがアフガンを統治する上で必要とする2つの要素、つまり外交的な承認と、のどから手が出るほどほしいインフラ整備・経済支援を「えさ」としてぶら下げていると指摘。「機を見るに敏な中国がこの新たな突破口を手掛かりに、豊富な鉱物資源を有するアフガンに戦略的な浸透を図り、パキスタン、イラン、中央アジア諸国にも深く食い込もうとするのは間違いない」と話した。

3351チバQ:2021/08/26(木) 11:32:46
<苦い記憶>

ニューヨークのイサカカレッジで教鞭を執る政治評論家のラザ・アフマド・ルミ氏は、アフガンの政変に失望するインドの姿に、パキスタン国内では快哉の声が満ちあふれていると話す。インドとパキスタンは1947年の分離独立以来、3回の戦争を経験。「ソーシャルメディアやテレビ画面で大喜びするパキスタン人の様子が伝えられているのは、(アフガンに対する)インドの影響力喪失とつながっている面が大きい。なぜなら従来の政治サークルは(アフガン元大統領の)ガニ氏とインドの緊密な関係を脅威とみなしていたからだ」とルミ氏は説明する。

インドには、1996年-2001年のタリバンによる前回のアフガン統治時代に苦い記憶がある。1999年にインディアン航空が乗っ取られて最終的にアフガン南部のカンダハルに着陸した事件だ。インド政府は、乗客の安全と引き換えに国内に収監していたパキスタン人のイスラム過激派幹部3人の釈放を余儀なくされ、その後タリバンは乗っ取り犯と囚人たちがパキスタンに戻るのを容認した。

インドの元アフガン駐在大使ジャヤント・プラサド氏は「わが国の現在の立場は、現実に適応するというものだ。われわれはアフガンで長期間のゲームに参加しなければならない。(アフガンと)直接国境は接していないが、この地に利害関係がある」と強調した。

複数のインドの外交筋によると、過去1年間でタリバンがアフガンの有力な政治勢力として復活し、ドーハで米国を仲介者とする協議が始まるとともに、インドの外交当局もタリバンとの接触に乗り出したという。

外交筋の1人は「われわれはすべての関係先と協議している」と述べたが、協議の詳細には触れなかった。インド国内では、米国さえタリバンと交渉を始めた段階でなおもインドがガニ政権に全面的に肩入れし、足を洗うのが遅れたとの批判が出ている。

<インドの強み>

それでも、中国への過度の依存を避けようとしているタリバンにとって、インドは経済的な関係を築く魅力的なプレーヤーになり得る、とこの関係筋は分析する。

インドはアフガン34州の全てに開発プロジェクトを保有しており、そこには同国がカブールに建設した国会議事堂も入っている。

南アジアに関する3つの著作がある元ロイター記者のミラ・マクドナルド氏は、タリバンの政権掌握はインドにとって一歩後退だが、決して「ゲームオーバー」ではないと強調。「これは過去の再現にはならない。2001年9月11日の米同時多発攻撃の以前に比べれば、誰もがアフガンにおけるイスラム過激派を野放しにすることにずっと慎重になるだろう。さらに、相対的に考えれば今のインドはパキスタンより経済力ははるかに強い」と、インドが持つ優位性を描写する。

タリバン幹部の1人はロイターに、貧困化しているアフガンに必要なのは米国、ロシアと並び、イランを含むこの地域の諸国からの支援だと語った。

タリバンの意思決定プロセスを知る立場にあるワヒードゥラ・ハシミ氏は「これらの国がわれわれの国民、特に医療、ビジネス、鉱業といったセクターを助けてくれるのを期待している。われわれの仕事は、自分たちを彼らに納得して受け入れてもらえるようにすることだ」と述べた。

(Sanjeev Miglani記者、Asif Shahzad記者、Yew Lun Tian記者)

3352とはずがたり:2021/08/26(木) 12:01:21
EUとG7、タリバンを政治的に承認しないことで合意

孤立させて欧米の価値観は護られたと満足するのは良いけどアフガンの人達の酷い状況は改善しないなら残酷な話しだ。

欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は G7(先進7か国)諸国の首脳達とタリバンを政治的に承認することは論外であるということに関して見解が一致していると発言した。
25.08.2021 ~ 25.08.2021
https://www.trt.net.tr/japanese/shi-jie/2021/08/25/eutog7-taribanwozheng-zhi-de-nicheng-ren-sinaikotodehe-yi-1696771#.YSYVk2KzB4w.twitter
EUとG7、タリバンを政治的に承認しないことで合意


ライエン委員長と欧州理事会のシャルル・ミシェル議長は、アフガニスタンの議題でイギリスが議長国となってビデオ会議形式で開催された G7首脳会議後に共同記者会見を開いた。

ライエン委員長は、

「EUはアフガン人職員と彼らの家族も含めた職員の大部分が退避できたことに非常に満足している」と述べた。

G7諸国として可能な限りアフガン国民を支援することを決定したと強調したライエン委員長は、約370万人が居場所を追われ、このほとんどは女性や子供であると述べた。

ライエン委員長は人道支援は厳密に政治的承認とは切り離されていると指摘し、

「(G7は)タリバンを政治的に承認することは論外であるということに関して見解が一致している」と話した。

ライエン委員長は、開発支援は現在停止されており、将来にも基本的価値観と人権尊重の条件の対象になると強調した。

ミシェル議長も、EU国民、アフガン人職員とその家族の退避が優先事項であると明かし、

「新アフガン当局には通過及び空港に輸送の自由を認めるよう呼びかける」と述べた。

ミシェル議長は、EUは祖国を離れなければならなくなったアフガン人の安全と適切な条件での生活を確保するために課された義務を果たすと表明した。



(2021年8月24日)

3353チバQ:2021/08/26(木) 16:10:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5a7bab91c331533d73645a62e65be2dcd767906

アフガン・カブール空港周辺で「脅威」 ISが攻撃計画か米が警告
8/26(木) 10:44配信
毎日新聞
空港の監視塔で警備にあたる米兵=カブールの国際空港で2021年8月25日、AP

 在アフガニスタン米国大使館は25日、首都カブールの国際空港周辺で「脅威」が高まっているとして、アフガンに残る米国人に対し空港に行かないよう警告した。既に到着している米国人には、すぐ離れるようにと強調した。具体的な「脅威」については明らかにしていない。


 ロイター通信によると、オーストラリアのペイン外相も26日、空港近くで「テロ攻撃の脅威が高まっている」と強調。豪州人や豪州の査証(ビザ)の所有者に空港周辺から離れるよう警告した。英国の外務・英連邦・開発省もウェブサイトで安全な場所に避難するよう呼びかけている。

 バイデン米大統領は24日、ホワイトハウスでの演説で、過激派組織「イスラム国」(IS)の分派が空港周辺で攻撃を計画しているとの情報があり「長くとどまるほど危険は急激に増す」と指摘していた。【中村聡也】

3354チバQ:2021/08/26(木) 16:40:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc8cc3b6c3ea6725018c80d7988003e5f606b486
自衛隊機がカブールに 退避希望者は空港へたどり着けず
8/26(木) 10:35配信

朝日新聞デジタル
航空自衛隊入間基地から出発するC2輸送機=2021年8月23日午後6時23分、埼玉県狭山市、林敏行撮影

  アフガニスタンに残る国際機関で働く日本人や日本大使館の現地スタッフらを、隣国パキスタンの首都イスラマバードに運ぶため自衛隊のC2輸送機が日本時間25日夜に現地を発った。カブール空港に到着したが、退避を求める人たちが空港に着いておらず、退避希望者を運び出すことはできなかったことが政府関係者の話でわかった。


 カブール空港で退避希望者を誘導する自衛隊員や、必要な物資を運び込むことには成功したという。すでにイスラマバードに到着している2機のC130輸送機を近くカブールに送り、退避を求める人を移送する予定だ。空港を管理する米軍の撤退期限が今月末に迫るなか、自衛隊が現地で活動できる期間は数日とみられている。

 政府はイスラマバードを拠点にし、カブールの空港との間をピストン輸送することを計画。退避の主な対象は、国際機関で働く「若干名」の日本人のほか、大使館と国際協力機構(JICA)の現地スタッフら。その家族も含めると計数百人規模とみられている。退避を希望するスタッフらは自力で空港まで移動する必要があり、実際に空港までたどりつけるかが課題となっている。

朝日新聞社

3355チバQ:2021/08/26(木) 19:53:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d26a83565c6f8587f2c50cdad51a45eda31c627
米軍アフガン撤収、欧州から批判相次ぐ 依存関係にジレンマも
8/26(木) 19:44配信

毎日新聞
ウォレス英国防相=2021年7月20日、AP

 イスラム主義組織タリバンによるアフガニスタン制圧で、北大西洋条約機構(NATO)加盟国として米国とともにアフガンに部隊を駐留させてきた欧州各国から、米軍の撤収がアフガン政府の崩壊を招いたとして、米国を批判する声が上がっている。ただ、欧州各国も米国に追随する形で部隊の撤収を決めており、米国抜きでは独自の軍事行動を取れない現実も浮き彫りになっている。

【飛行機のそば走り…】首都カブールの空港、大混乱

 「我々はともに戦い、場合によってはともに命を落とした。彼らは戦友なのだ」。18日の英下院。アフガン従軍経験がある野党・労働党のジャービス議員はアフガン政府軍についてこう述べ、「彼らが困っている時、我々はどこにいた?」と米英軍を含むNATO部隊の撤収を批判した。保守党のメイ前首相も下院で米国への追随を非難した。

 タリバンとトランプ前米政権が結んだ和平合意で、米軍の完全撤収の条件となったタリバンとアルカイダなどテロ組織との関係断絶について、英国では実現性を疑問視する声が出ている。ウォレス英国防相は首都カブール陥落直前、英テレビのインタビューで、和平合意について「誤りだ」と異例の批判を口にした。英紙サンデー・タイムズは、この条件をタリバンに履行させることについて、バイデン米新政権が関心を強く払っていないとして、英政府内で懸念が持たれていると報じた。

 英紙フィナンシャル・タイムズによると、英国はバイデン政権が撤収を最終決断する以前に、米政府に対し、撤収方針を転換するよう働きかけたが、翻意させられなかったという。

 「米国第一主義」を掲げ、NATOを軽視したトランプ前政権と違い、多国間協調主義を訴えてきたバイデン政権だけに、同盟国の危惧をよそに撤収を急ぐ姿勢に落胆が広がった。

 ウォレス氏は別のメディアの取材に、NATO加盟国に米軍撤収後の駐留継続も呼びかけたが、実現しなかったと明かした。駐留継続には米軍の兵たんや空軍力が不可欠で、フィナンシャル・タイムズ紙は、結局、この案は米国の軍事インフラなしでは困難との判断に至ったと伝えた。

 ドイツでも米軍撤収とアフガン政府の崩壊について、政治の中枢から批判の声が出たが、メルケル首相は「ドイツや欧州の軍隊が独自の役割を果たすことは不可能だという事実に留意しなければならない」と米国依存の現実を語った。

 こうした中、NATOとは別に欧州連合(EU)独自の防衛強化を目指す「戦略的自治」を模索する動きもある。EUのミシェル大統領は21日、ツイッターでアフガン情勢に言及しながらEUの防衛能力向上に関する分析が必要との考えを示し「戦略的自治は最重要課題だ」と書き込んだ。また、EUのボレル外務・安全保障政策上級代表(外相)もAFP通信に対し、アフガンで起きたような情勢急変に対応する5万人規模の部隊編成をEU加盟国に提案する意向を表明した。

 ただ、強大な軍事力を持つ米国を抜きにした欧州の安全保障の確立は極めて難しく、実効性のある「自治」をどこまで実現できるかは、まだ見通せないのが現状だ。【ロンドン服部正法】

 ◇NATOとアフガニスタン

 2001年9月11日の米同時多発テロを受け、翌10月、NATOは初めて集団的自衛権を発動、米英両軍はアフガンを根拠地とする国際テロ組織アルカイダと当時のタリバン政権への攻撃を開始した。その後、NATOは集団安全保障のため設置された国際治安支援部隊(ISAF)を引き継いだが、14年には撤収。以後、任務は政府軍の訓練・支援に限定された。今回の米軍撤収に合わせ、残るNATO部隊も撤収を開始、英軍は7月までにほぼ撤収を終えた。

3356チバQ:2021/08/26(木) 19:54:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf1cc2b2c8e50864a2ad649927f1d712da33a34c
雇用証明書があっても拒否 アフガン退避、ドイツも混乱
8/26(木) 17:54配信
朝日新聞デジタル
カブールで8月25日、人々の国外退避が進む中、国際空港周辺の検問所には、多くの人が集まっている=AP

 ドイツのメルケル首相は25日の連邦議会の演説で、「数日内」に退避作戦を終える可能性を示した。「アフガニスタン人を助ける努力を終えることは意味しない」とも述べ、作戦終了後も退避に向けた支援を続ける考えを示した。

 ドイツは16日以降、現地に空軍輸送機を派遣。25日夜までに、計5193人をカブールから退避させた。ただ、ドイツとの二重国籍者や軍関係の現地スタッフや家族らが数千人規模で残っているとみられている。

 タリバン側と交渉するドイツのアフガニスタン大使は25日、「合法的な書類を持つアフガニスタン人には民間機で(国外に)渡航する機会が与えられることをタリバン側が保証した」とツイッターに投稿した。

朝日新聞社

3357チバQ:2021/08/26(木) 22:23:43
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021082600783&amp;g=int
タリバン新政権、財政難の恐れ 支援停止で麻薬産業依存も―アフガン
2021年08月26日20時31分

ケシから生アヘンを採取するアフガニスタンの農家ら=2020年5月、東部ナンガルハル州(EPA時事)
ケシから生アヘンを採取するアフガニスタンの農家ら=2020年5月、東部ナンガルハル州(EPA時事)


 【ニューデリー時事】アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが実権を掌握後、各国や国際機関が資金凍結や財政支援停止を表明する動きが相次ぎ、タリバン新政権が成立しても財政難から政府が機能不全に陥る可能性が出てきた。タリバンは、アフガンで盛んな麻薬産業の撲滅を宣言したものの、財源として同産業への依存を強める恐れもある。

 これまでアフガンへ約53億ドル(約5830億円)規模の支援を表明してきた世界銀行は24日、「アフガンの状況、特に女性(の人権)についての懸念」から、支援を凍結すると発表した。国際通貨基金(IMF)やドイツなども支援を一時停止。米国内のアフガン政府資産も大部分が凍結された。
 アフガンの主要産業は農業だが、旧ソ連の侵攻後、約40年にわたる戦乱で発展を阻害されてきた。汚職の影響もあり徴税システムは不完全だ。ロイター通信は「アフガン政府予算の7割から8割は国際支援で賄われている」という駐アフガン米大使経験者の話を伝えた。国際支援がなければ財政は立ち行かない。
 こうした中、米紙ウォールストリート・ジャーナルは、レアアースや金などの鉱物資源輸出と併せ、タリバンにとって麻薬産業が「(海外支援の)損失を部分的に相殺するのに十分」な規模だと報じた。
 アフガンはアヘンやヘロインの原料となるケシの一大産地で、昨年世界で流通したアヘンの8割超はアフガン産とされる。麻薬産業の収益は、アフガンの国内総生産(GDP)の7〜11%に相当するという統計もあり、一部はタリバンの収入源になっていると指摘されてきた。タリバンのムジャヒド報道担当者は17日の記者会見で、麻薬産業の根絶を誓ったが、財政難を背景に方針を転換する可能性は否定できない。
 タリバンは当面、組織内で財務を担当していたイドリス氏を中央銀行トップに、グル・アガ氏を財務相に就けると報じられている。ただ、国際支援も麻薬産業からの収益もなしに財政を担うのは容易ではない。

3358チバQ:2021/08/26(木) 23:41:52
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-210826X959.html
反タリバン勢力が停戦合意=パンジシールで戦闘準備中―アフガン
2021/08/26 22:17時事通信

 【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンと、北東部パンジシール州の反タリバン勢力が一時停戦で合意した。反タリバン勢力側が26日、明らかにした。明確な停戦期限などは分かっていない。

 反タリバン勢力側は、崩壊した政権で第1副大統領を務めたサレー氏、かつてタリバンとの戦いで名をはせた故マスード司令官の息子のアフマド氏らが結集。全国で唯一、タリバンの制圧を逃れたパンジシール州で戦闘準備を進めていると伝えられていた。

 AFP通信によれば、アフマド氏はこれまで「降伏よりも死を選ぶ」と抵抗の意志を強調し、外国首脳に向け、武器を供給するよう呼び掛けていた。ただ、父と違って戦闘での実績は知られていない。

 タリバンを強い言葉で批判し続けてきたサレー氏も24日、ツイッターで「タリバンが食料や燃料の供給を許可しなくなった」と明かした。包囲が狭まり、戦闘に向けた状況が厳しくなったことを示唆していた。

3359チバQ:2021/08/27(金) 23:20:25

https://news.yahoo.co.jp/articles/cc63f1dbb2f241090559f84cf25c02b55b3c7478
爆発で米兵やタリバン含む200人以上死傷
8/27(金) 16:19配信
アフガニスタンの首都、カブールの空港近くで26日、起きた爆発ではこれまでに200人以上が死傷し、過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出しました。

ロイター通信などによりますと2回の爆発によりこれまで少なくとも85人が死亡、140人がケガをしました。死者のうち13人はアメリカ軍の兵士、少なくとも28人はイスラム主義勢力タリバンだということです。

この爆発について「イスラム国」が犯行声明を出しました。戦闘員が自爆用のベルトを着用し犯行に及んだとしています。

アメリカ軍の兵士に犠牲が出たことを受け、バイデン大統領は報復を宣言しました。

バイデン大統領「攻撃した者を我々は許さない。忘れない。追い詰めて代償を払わせる」

バイデン大統領は、「我々のタイミングで報復する」「テロリストに勝利はない」と訴えました。

一方で、今月31日までの軍の撤退方針に変わりはないことも強調しています。また、「避難の支援は続けるが、全員の避難は保証できない」とも述べ、出国を希望するアフガン人協力者全員が31日までに避難できるわけではないとの見通しも示しました。



https://news.yahoo.co.jp/articles/cd9fb710d8178e440adf50d760415a44dad052b0
カブール爆発で米兵12人死亡 米中央軍司令官「今後も攻撃の恐れ」
8/27(金) 6:29配信
毎日新聞
アフガニスタンの首都カブールの空港近くで起きた爆発で上がる煙=2021年8月26日、AP

 中東を管轄する米中央軍のマッケンジー司令官は26日、記者会見し、アフガニスタンの首都カブールの国際空港近くで起きた爆発で、米兵12人が死亡、15人が負傷したと明かした。マッケンジー氏は、爆発は過激派組織「イスラム国」(IS)系の「ISIS―K」の戦闘員による自爆テロとの見方を示し「攻撃が続くことが予想される」と述べた。


 退避を希望して空港周辺に集まっていた多くのアフガン人にも被害が出ている。米CNNテレビによると、アフガン保健省は少なくとも60人以上が死亡、140人が負傷したと把握している。

 マッケンジー氏によると、爆発は空港のゲート付近と近くにあるホテル周辺の2カ所で発生。その後、銃撃もあった。数日前からIS系組織が空港を狙い攻撃する可能性が高まっていたという。一方で、米国人やアフガン人らの空港からの国外退避に向けた活動は継続しており、8月31日が期限の米軍の完全撤収については予定通り進める意向を示した。

 アフガンで実権を掌握しているイスラム主義組織タリバンとIS系組織は敵対関係にある。マッケンジー氏は、IS系組織によるテロ攻撃などについてタリバンと「情報を共有をしている」と説明した。【ワシントン鈴木一生】

3360チバQ:2021/08/27(金) 23:21:39
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASP8W6KBXP8WUTFK010.html
日本のアフガン退避作戦、27日に終了へ テロも理由か
2021/08/27 20:10朝日新聞

日本のアフガン退避作戦、27日に終了へ テロも理由か

2021年8月26日、アフガニスタンのカブール国際空港近くで爆発があり白煙が上がった。空港周辺には数千人の群衆が集まっていた=AP

(朝日新聞)

 アフガニスタンから日本人や日本大使館の外国人スタッフらを国外に移送するための自衛隊の「退避作戦」について、岸信夫防衛相は27日の閣議後会見で「実質的には今日くらい(まで)の活動を考えている」と述べた。首都カブールの空港の安全を管理している米軍の撤退期限は今月末。空港周辺でのテロ事件もあり、継続は難しいと判断した模様だ。

 自爆テロから一夜明けた27日、朝から外務・防衛両省の幹部が断続的に首相官邸を訪れた。菅義偉首相らと今後の退避作戦について協議したとみられる。

 作戦は、C130輸送機をカブールに送り込み、空港にたどり着いた退避対象者を隣国のパキスタンの首都イスラマバードの拠点に送り届けるもの。イスラマバードからは民間機で日本へ移動してもらう。輸送機は少なくとも2回、カブールの空港に到着したが、退避対象者が空港にたどり着けず、運べなかった。

 自衛隊派遣は、カブールの空港の安全が確保されていることが前提。米軍撤退とテロを受け、「活動への影響は否めない」(外務省幹部)との声が出ていた。

 退避の対象者は、国際機関で活動する日本人のほか、日本大使館や国際協力機構(JICA)の現地スタッフら。その家族を含め、数百人の規模を想定している。

■アフガニスタンからの日本人らの退避をめぐる主な動き

15日 タリバンが首都カブールを制圧、ガニ政権が崩壊。在アフガニスタン日本大使館が閉館

17日 日本人大使館員12人が英国の軍用機で出国し、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに退避

19日 主要7カ国(G7)外相がオンライン会合。国外退避を望む外国人とアフガニスタン人の「安全な通行」をタリバンに求める

22日 日本政府が情報収集のための先遣隊を派遣

23日 首相官邸で国家安全保障会議(NSC)。岸信夫防衛相が自衛隊法に基づく自衛隊輸送機の派遣を命令。最初の輸送機が出発

24日 バイデン米大統領がアフガン駐留米軍による退避作戦について、8月末までに完了する見通しを表明。G7首脳会議で示す

25日 最初の輸送機が首都カブールの空港に到着。退避対象者は運べず

26日 カブールの空港近くで自爆テロ

3361チバQ:2021/08/27(金) 23:24:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb15569f940abff16aa7f8fd0f72206784d4b317
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb15569f940abff16aa7f8fd0f72206784d4b317
カブール爆発、根底から揺らぐバイデン政権
8/27(金) 13:35配信

AFP=時事
米首都ワシントンのホワイトハウスで、アフガニスタンの首都カブールの空港で起きた連続爆弾攻撃について演説するジョー・バイデン大統領(2021年8月26日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】アフガニスタンの首都カブールの空港付近で起きた連続爆弾攻撃で米兵13人が死亡したことで、米国のジョー・バイデン(Joe Biden)政権が根底から揺らいでいるのは間違いない。



 アフガニスタン戦争を始めたのは民主党のバイデン氏ではなく、共和党のジョージ・W・ブッシュ(George W Bush)元米大統領だ。これまで4人の米大統領がこの戦争を終わらせると約束しており、バイデン氏はそれを初めて実行したにすぎない。

 それでも、自身も認めているように、責任はバイデン氏にあり、米兵の死に対する国内の怒りや恐怖、そして政治的な影響から逃れることはできない。

 共和党下院ナンバー3のエリス・ステファニク(Elise Stefanik)議員は、「(米兵らの)死の責任はジョー・バイデン氏にある」とツイッター(Twitter)に投稿。「この恐ろしい国家安全保障上と人道上の大惨事が起きたのは、ジョー・バイデン氏がリーダーとして弱く、無能なためにほかならない。最高司令官にふさわしくない」と主張した。

 同じく共和党のマーシャ・ブラックバーン(Marsha Blackburn)上院議員は、バイデン氏と同政権の国家安全保障担当幹部の全員が辞任するか、弾劾されるか、公職から追放されるべきだとツイートした。

 共和党の反発は予想通りだが、それ以上にバイデン氏を悩ませることになるのは、世論調査で示された支持率の低下だろう。

 米紙USAトゥデー(USA Today)とサフォーク大学(Suffolk University)が今週行った世論調査では、アフガニスタン戦争について戦う価値がなかったと考える米国人が圧倒的に多かった。一方、バイデン氏の支持率は41%、不支持率は55%だった。

 ジョージタウン大学(Georgetown University)のマーク・ロム(Mark Rom)教授(政治学)はAFPに対し、「バイデン氏が受けたダメージが恒久的なものになるかどうかは分からない」と述べた上で、「しかし、共和党はそうなるよう全力を尽くすだろう」と指摘した。

 マーケット大学(Marquette University)ロースクールで世論調査の責任者を務めるチャールズ・フランクリン(Charles Franklin)氏は、アフガニスタン戦争の評判の悪さを考えると、バイデン氏がこの危機を乗り越える可能性はまだあると指摘する。

「政治的に問われるのは、米軍が(アフガニスタンから)完全に撤退した後、その状況を大多数が歓迎するかどうかだ。歓迎されれば、この問題は消えていくだろう」とフランクリン氏は述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

3362チバQ:2021/08/27(金) 23:37:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/aaece00dc312563f2244d3bbe226300ea5175262
アフガンから日本人1人が退避 現地スタッフら含まれず
8/27(金) 22:49配信

朝日新聞デジタル
26日に撮影されたアフガニスタンのカブール国際空港の衛星写真。退避用の航空機が並んでいる。プラネットラボ社提供=AP

 アフガニスタンにいる日本人や日本大使館の外国人スタッフらの退避をめぐり、日本政府関係者は27日、自衛隊の輸送機で日本人1人を国外へ向けて運び始めた、と明らかにした。アフガニスタン人は含まれていない。自衛隊機による移送は同日で終わりになる見込みだという。

 関係者によると、日本時間の27日、退避する日本人を乗せた輸送機が、首都カブールの空港を発った。日本人の最終的な希望者はこの1人だけだったという。

 政府は移送対象として、国際機関などで働く日本人のほか、大使館や国際協力機構(JICA)の現地スタッフらとその家族を想定。数百人規模とみていた。カブールと、拠点を置く隣国パキスタンの首都イスラマバードの間をピストン輸送する計画だった。

 だが、イスラム主義勢力タリバンがカブール市内に検問所を設けており、日本人以外は通過できなかった可能性がある。

朝日新聞社

3363チバQ:2021/08/27(金) 23:39:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/889e247d2e7637702401f1902a4363005a98dbbe
タリバン「麻薬ゼロ」に国際社会が疑念 資金難、水面下で拡大か
8/27(金) 22:28配信

毎日新聞
26日に発生した爆発の翌日、空港周辺を警戒するイスラム主義組織タリバンの戦闘員たち=アフガニスタンの首都カブールで2021年8月27日、AP

 アフガニスタンで実権を掌握したイスラム主義組織タリバンの「麻薬ゼロ」宣言が、国際社会から疑念の目を向けられている。タリバンはこれまでも麻薬を重要な資金源としてきた上に、アフガンの国家予算を支えてきた海外からの支援が軒並み停止され、麻薬なしでは資金不足に陥るとみられているためだ。タリバンが水面下で麻薬ビジネスをさらに拡大させる懸念も指摘されている。

 タリバンのムジャヒド報道担当者は8月17日、実権掌握後に初めて開いた記者会見で、旧政権(1996〜2001年)の時代には「薬物は製造されなかった」と強調。「麻薬製造を再びゼロにし、密輸もしない。ケシ栽培もなくす」と宣言した。

 アフガンは、アヘンやヘロインの原料となるケシの世界最大の生産国。世界の生産量の8割以上がアフガン由来とされる。タリバンは旧政権時代の00年、ケシ栽培を禁止し、一時的に生産量が激減。だが政権崩壊後は、元の水準に戻った。多くの産地は、タリバンがその後も支配を維持した地域に集中している。

 タリバンは、ケシ栽培農家から「税」を徴収しており、麻薬ビジネスが収入源の一つだと指摘されてきた。国連薬物犯罪事務所(UNODC)は6月、国連安全保障理事会に対し、タリバンが19年にケシ農家から得た収入は1450万ドル(約16億円)だったと説明した。麻薬の製造・密輸などの収益も多額だ。国連の麻薬取引監視チームによる調査報告書は、麻薬ビジネスでタリバンが20年に得た収入は総額4億6000万ドル(約506億円)に上るとの推計も示している。

 また、アフガンは国家予算の多くを海外からの支援に頼ってきた。だがタリバンによる実権掌握後、国際通貨基金(IMF)や世界銀行などは相次いで資金支援を停止。米政府はアフガン中央銀行が米国内に持つ資産を凍結した。

 このため、タリバンが麻薬から本当に手を引くのか、疑問の声があがっている。アフガンでの薬物取引を研究するロンドン大東洋アフリカ学院のジョナサン・グッドハンド氏は仏紙に「(麻薬ゼロ宣言は)国際社会に穏健なイメージを印象づける狙いだ」と指摘した。

 内戦が続き産業に乏しいアフガンでは、ケシ栽培などの「麻薬産業」が雇用の受け皿となり、一部の国民の生活を下支えしている側面もある。UNODCによると、アフガン国内の20年のケシ栽培面積は約22万4000ヘクタールと東京都の面積より大きく、前年比で37%も増加した。アヘンの製造・密売も含めた麻薬による利益はアフガンの国内総生産(GDP)の11%にもなる。政情の不安定化に伴う経済の悪化で、麻薬を栽培する人がさらに増える恐れもある。【バンコク石山絵歩】

3364チバQ:2021/08/27(金) 23:43:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/5528835ae2d2a85eb94890882de1642fef247894
アフガン人情報、削除相次ぐ タリバン標的を懸念
8/27(金) 20:37配信


時事通信
 アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが実権を掌握したことを受け、日本国内の関係機関などでは、インターネット上に掲載したアフガン人の個人情報を削除、非公開にする動きが広がっている。

 過去の活動や外国との関わりなどを理由に、タリバンの標的になる恐れがあるためで、関係者は「皆が危険を感じている」と話し、対応を急いでいる。

 国際協力機構(JICA)は今月下旬から、ホームページなどに掲載していたアフガン人の顔や名前を順次削除、非公開にしている。担当者は「外国の協力者とみなされて、タリバンに危害を加えられる恐れがあるため」と説明。世界的にもアフガン人が個人のSNS(インターネット交流サイト)上から情報を削除する動きが広まっているといい、「皆が危険を感じているのだと思う」と話した。

 在アフガン日本大使館はツイッターやフェイスブックで情報を発信してきたが、いずれも過去の投稿が全く見られなくなった。

 SNSを運営するIT企業も対応を進めており、米フェイスブックは20日ごろから、自分のアカウントを簡単な操作でロックできる機能を新たに公開した。「アフガンの人々が素早くロックダウンするため」(セキュリティー担当)としており、ロックすると、友達登録していない人はプロフィル写真のダウンロードなどができなくなるという。

3365チバQ:2021/08/27(金) 23:46:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/1546ddd9f919f36a276fd740b570f2456256151c
《自爆テロで死傷者200人超》アフガニスタンの命運を握る“8人の男たち”「彼らの権力闘争次第で『最悪の事態』も」
8/27(金) 17:12配信
文春オンライン
テロ被害者が搬送された病院の前で抱き合う少年たち ©getty

 8月26日、アフガニスタンの首都カブールの空港近くで、複数の爆発が起きた。少なくとも70人が死亡、140人以上が負傷したと報じられている。米軍も被害を負っており、13人が死亡、18人が負傷している。アメリカ中央軍はIS系組織の戦闘員とみられる2人による自爆テロだったと説明しており、IS系組織も犯行を認める声明を出している。

 アフガニスタンの今後はどうなるのか――。その先行きは極めて不透明だ。ほぼ全土を制圧したタリバンが新政権を運営するのは確定的だが、そのタリバンの統治方針がまだ不明だからだ。

 現在、タリバンの対外広報を取り仕切っている政治部門の報道担当者たちは、「旧政権の関係者含めて全員を恩赦する」ことや、「イスラム法の範囲内で、女性の権利を尊重する」ことを公式に表明しており、諸外国の大使館やNGOにも留まってほしいと呼びかけている。現在のタリバンはソフトな政権だとのアピールだが、その一方では、タリバン兵士による暴力や抑圧の情報も漏れ伝わってきている。

 こうした現状で、20年前までのタリバン政権の残虐ぶりを知る国民や国際社会には、現在のタリバン政権のソフト路線に懐疑的な声は多い。

水面下で複雑な駆け引きを行う“武将”
 しかし、新政権が本当はどう動くのかは、実のところまだ誰にもわからない。

 それどころか、タリバン指導部内でもまだ方針が決まっていない可能性もある。タリバン内にもさまざまな勢力があり、それぞれ考えは違うだろう。ただし、タリバン指導部の内情は一切外に出ていないので、どういう状況かは不明だ。

 さらに、タリバンに放逐された旧政権サイドにも、いろいろな動きがある。現在、主な抵抗勢力は北東部のパンジシール渓谷などに集結し、徹底抗戦の構えを見せている。また旧政権の要人には、タリバンとの交渉の道を探っている人物もいる。

 この国を今後、タリバンが支配するのは確定しているが、現在の不透明な流れのなかで、同国内のさまざまな有力者たちが、自らのサバイバルや主導権を賭けて、水面下で複雑な駆け引きを行っている段階だといえる。この権力闘争によって、アフガニスタンの命運が決まる。事と次第によっては、国内で虐殺が繰り広げられたり、諸外国へのテロ行為が凶悪化するなど、“最悪の事態”が起きてしまうこともある。

 まさに日本の戦国時代末期のような様相だが、そこで重要なのは、いわば戦国武将のような各有力者が今後、どう動くかということだ。アフガニスタンの今後を見通すには、情勢のカギを握る“武将”たちに注目すべきだろう。

穏健派から過激派まで タリバン側のキーマン
① 姿を見せない謎のタリバン最高指導者
 ハイバトゥラー・アクンザダ 

 タリバンのトップである最高指導者。もともとイスラム法学者で、タリバン内でイスラム法廷責任者を長く務め、タリバン創設者でカリスマ指導者だった故ムハマド・オマルの宗教顧問として重責を担った。

 オマル死後に前任の2代目最高指導者の下で副指導者となったが、前任者が2016年に米軍に殺害された後、3代目の最高指導者に選出された。当時、タリバン内には複雑な派閥対立があったが、そのバランスの上で軍事指導者ではなく宗教指導者のアクンザダが前任者にすでに内々に後継者に指名されており、そのまま選出されたという。

 こうした背景から、アクンザダは最高指導者といっても、その権威は絶対ではない。今後、アクンザダが新政権トップの最高指導者となることは既定路線だが、最高指導者といっても彼は、本来は宗教指導者であり、新政権の政治面でどういった役割を果たすかは不明だ。また、そんな“神輿”的立場で、さまざまな有力者が集まっているタリバンの全体をどれだけ掌握できるかも不透明である。

 なお、アクンザダ自身はこれまで数度、暗殺未遂に遭ったこともあり、姿をしばらく現していない。そのため一部に「すでに死んでいる」との噂すら流れているほどだが、それはさすがに根拠のあるような話ではないようだ。

3366チバQ:2021/08/27(金) 23:46:42

命運を握る“穏健派”の次期大統領候補
②「穏健なタリバン」を演出する次期大統領候補
 アブドル・ガニ・バラダル 

 現在の「穏健なタリバン」路線を打ち出している、タリバン政治担当副指導者だ。

 タリバン指導部では最高指導者の下に、公式に3人の副指導者が任命されているが、現在のタリバンで、その政治的スタンスを主導しているのがバラダルだ。彼はタリバン創設時からの重鎮で、組織内の中枢で大きな影響力を持っていると推測されている。

 彼はもともとタリバン創設者のムハマド・オマルの盟友で、タリバンの共同創設者となった。1996年からのタリバン政権時代にいくつかの州知事や軍司令官を歴任。とくにカブール地区司令官や国防省幹部として圧政を主導した1人でもある。

自前の兵力はゼロ 内部を掌握できるか
 しかし、2001年に米軍がタリバン政権を撃破すると、同族でもある親米派の当時のカルザイ政権と降伏交渉を進めたが失敗。その後、2009年に再びカルザイ政権と和平交渉を秘密裏に進めたが、それを阻止したいパキスタン軍情報機関により2010年にパキスタンで逮捕された。

 だが、米軍撤退のためにタリバンとの交渉を望んだ米トランプ政権の働きかけで2018年に解放され、カタールの首都ドーハにあるタリバンの対外代表事務所のトップに就任。以後、対外交渉を主導してきた。つまり、現在のタリバンの交渉路線は、バラダルが主導してきたことになる。

 今後、タリバン新政権はバラダルを中心に運営される公算が高い。どういう形式になるかは不明だが、いわば大統領職のような地位に就く可能性が高いだろう。

 しかし、現在のタリバン指導部での発言力は、外部からは見えない。また、あくまで政治担当であり、自前の兵力は持っていないため、どこまでタリバン内部を掌握できるかは未知数だ。

FBIが警戒する「最凶の実力者」
③タリバン最凶の実力者
 シラジュディン・ハッカニ 

 タリバン指導部に3人いる副指導者の1人。3人のなかでも、最強硬派と推測される。

 タリバンはいくつもの地元武装部族集団の結合体だが、その中でも強力な「ハッカニ・ネットワーク」を率いる。ハッカニ・ネットワークはアフガニスタン南東部からパキスタン北西部を拠点としており、パキスタン軍情報機関との関係が深い。もともとはシラジュディンの父親が率い、数々のテロを行ってきた。米国はタリバンとは別にテロ組織指定しており、ハッカニをテロ容疑者手配している。報奨金は最高500万ドルだ。

 ハッカニはタリバンでももっとも強力な兵力をもつ戦闘指揮官でもあり、タリバン指導部でも影響力の強い副指導者でもある。タリバンには他にも有力な戦闘指揮官や部族指導者がいるが、その中でもハッカニの動向が大きな影響力を持つだろう。

3367チバQ:2021/08/27(金) 23:47:03
④カリスマ指導者の息子でタリバン軍事部門総責任者
 ムハマド・ヤクーブ 

 副指導者の1人。カリスマ的指導者だったタリバン創設者のムハマド・オマルの息子。

 血統からタリバン内に支持者が多く、第2代や第3代の最高指導者の選出時でも名前が挙がったが、年齢が若いことから見送られたという。現在でも30〜31歳とみられる。

 2020年、タリバンの正式な軍事部門総責任者に就任した。タリバン指導部内では、ハッカニらの強硬派と対立しているとの見方もあるが、詳しいことは不明である。なお、これまで一切、本人の写真も撮られていない謎の人物でもある。

反タリバン勢力の若きカリスマ、老練の政治家
⑤反タリバン軍を率いる若きカリスマ司令官の息子
 アフマド・マスード 

 タリバンと現在も戦っている抵抗勢力「アフガニスタン国民抵抗戦線(NRFA)」(通称「パンジシール抵抗軍」または「第2抵抗軍」)の中心的人物。北東部の峻険な要害であるパンジシール渓谷を拠点とする。

 現在31〜32歳と年齢は若いが、タジク人の戦闘指揮官として名高かった故アフマド・シャー・マスードの息子であり、父の後継者として地元では大きな影響力がある。

 彼はもともと旧政権がタリバンに対して行っていた交渉にも反対してきた。地元で対タリバンの抵抗軍を創設していたが、タリバンがカブールを占領した後、旧政権の要人や部隊が抵抗軍に参入。その主力を率いる司令官になっている。

 旗下の兵力は6000人とも8000人とも2万人ともいわれて実態が不明だが、いずれにせよその程度の兵力では、もはやタリバンを倒すことは不可能だ。しかし、パンジシール渓谷の防御力はきわめて高く、タリバンに簡単に制圧されることも考えにくい。現在、タリバンの侵攻に対して徹底抗戦を掲げているが、攻めあぐねているタリバンと政治的な和平条件をめぐって交渉中とみられる。

反タリバン運動の中心人物の一人
⑥暫定大統領を宣言した旧政権の副大統領
 アムルッラー・サーレ 

 旧政権の第1副大統領。ガニ大統領の国外逃亡を受けて、正統な暫定大統領を名乗る。現在、パンジシール渓谷の抵抗軍に合流している。

 もともとパンジシール渓谷出身のタジク人で、前出のカリスマ的ゲリラ司令官だった故アフマド・シャー・マスードの部下として活動し、2001年のタリバン政権放逐後に、カルザイ政権で情報機関「国家安全保障局」(NDS)長官を務めた。

 その後、カルザイ大統領と衝突して辞任。反タリバン運動の中心人物の1人となったが、ガニ政権下で復権し、内務相、副大統領を歴任した。

 現在、反タリバン派の旧政権側要人として、その動向が注目されている。

3368チバQ:2021/08/27(金) 23:47:22
アメリカを背負った旧政権陣営の仲介役
⑦今もタリバンとの交渉を進める旧政権高官
 アブドラ・アブドラ 

 旧政権で外相、行政長官(首相に相当)などを歴任し、ガニ大統領のライバル的存在だった。2020年に国家和解高等評議会議長に就任し、タリバンとの和平交渉を主導した。

 現在も旧政権の要人として、タリバン政治部門との交渉を継続中。もちろん今はタリバンが主導権を握っているが、政治的駆け引きによる衝突回避に動いている。

⑧タリバンとの交渉に名乗りを上げた元大統領
 ハミド・カルザイ 

 旧政権の元大統領。パシュトゥーン人の有力部族に連なる家系で、タリバン側に人脈的な繋がりもある。

 以前のタリバン政権が米軍によって放逐された後、米国の後押しで大統領に就任。2014年まで務めた。今回、タリバンによるカブール制圧を受け、前出のアブドラ国家和解高等評議会議長とともにタリバンとの交渉窓口となる調整評議会を設置。実際にタリバン幹部と接触している。

混迷を極めるアフガンの読み解き方
 以上が、アフガニスタンの今後を予測するにあたって、まずその動向をフォローすべき8人のキーマンたちだ。さらに、タリバン側には他にも有力者がいて、今後は新政権の要職に就いていくだろう。そうした人物たちのそれぞれの人脈と背景も、今後のタリバンの動きを予測するうえで重要な“情報”になる。

 現時点ではとにかくタリバンの内部事情が外部からはまったく窺えず、情勢の分析がきわめて困難になっている。しかし、前述したように各人がサバイバルと主導権を賭けて、激しい駆け引きを行なっており、その主役である“人”の繋がり、関係性を読み解く作業はきわめて重要といえる。

黒井 文太郎/Webオリジナル(特集班)

3369チバQ:2021/08/27(金) 23:49:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/076af05cede2a92dbae178bfcadc9c541f544270
行き場失うアフガン国民 タリバン陸路脱出も妨害
8/26(木) 23:05配信

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産経新聞
【シンガポール=森浩】イスラム原理主義勢力タリバンが実権を握ったアフガニスタンで、恐怖支配の復活などへの懸念から、国外脱出を目指す国民の動きが強まっている。タリバンは出国を許さない方針のため、空路だけでなく陸路の出国も容易ではない。しかし、国内は混乱で生活が一段と困窮しかねない状況で、脱出の動きは止まりそうにない。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の報道官は20日、アフガン人の国外退避について「明確な脱出方法はない」と述べ、困難な状況を憂慮した。タリバンと政府軍の戦闘激化により、今年だけで55万人以上が家を追われたとの推計もある中、国民は行き場を失っている状態だ。

タリバンは国外を目指す国民の空港入場を妨害しているが、陸路も同様だ。有効な旅券(パスポート)や査証(ビザ)を所持していても、戦闘員が通過を認めない例が報告されている。パキスタン国境に近いアフガン南部スピンボルダックには数千人が押し寄せているが、全員の国境越えは困難なもようだ。

周辺国も流入を警戒している。1979年の旧ソ連によるアフガン侵攻以降の混乱で大量のアフガン難民が発生。UNHCRによると、2020年現在で250万人以上が国外で暮らす。主な受け入れ先の隣国パキスタンとイランは、難民のさらなる増加で国内の不満が高まるのを懸念。難民がイスラム過激派に加入する例もあり、治安への影響も不安視する。

パキスタンのカーン首相は今年6月、タリバンがアフガンを制圧すれば、「国境を封鎖する」と宣言していた。現時点で完全封鎖はされていないが、国境警備を強化した。

イランは国内に難民用のテントを設置したが、政府は「状況が改善すれば(アフガンに)送還する」と述べた。トルコは直接国境を接していないが、イラン経由での難民を警戒して軍兵士を国境付近に配置した。

ただ、アフガンからの流入を抑え続けられるかは不明だ。

アフガンは国民の約半数が1日1・9ドル(約210円)以下で生活するなど国内を貧困が覆っている。数年続いた干魃(かんばつ)で主要産業の農業は大打撃を受けた。国連世界食糧計画(WFP)によると、人口の約3分の1にあたる1400万人が飢えに直面している。現状から抜け出すため、脱出を狙うアフガン人は今後も増加するとみられる。

パキスタン国内にはアフガンから既に何らかの方法で数千人が流入したとの情報も出ている。アフガン国内では多額の現金を要求し、欧州への渡航を斡旋(あっせん)する業者が跋扈(ばっこ)し始めており、違法な出国も相次ぎそうだ。

3370チバQ:2021/08/27(金) 23:49:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2301ecfd09be49353bb5be6d4e99b25b8eed0ea
大爆発、群衆500人パニック 空覆う黒煙、響くサイレン アフガン首都
8/27(金) 20:36配信

時事通信
26日、カブールで起きた爆発で負傷した男性を運ぶ医療関係者(AFP時事)

 アフガニスタンの首都カブールの空港付近で26日に起きた「イスラム国」(IS)系武装勢力による連続テロでは、「400〜500人」(目撃者)の群衆が突然の大爆発にパニックに陥り、逃げ惑った。

 「遺体、そしてまた遺体…。本当に恐ろしい光景だった」。地元ジャーナリストは、米CNNテレビに当時の様子を振り返った。

 日が落ち、辺りが暗くなる中、道路に救急車のサイレンが鳴り響く。現場を撮影した英BBC放送の映像では、黒煙が上空を漂い、爆発の大きさを物語っていた。

 ある男性はBBCに「(爆発後)人々が逃げ出した。私たちも逃げた。見た限り、現場には少なくとも400〜500人はいた」と語った。「爆発の威力は非常に大きく、(近くの用水路の)水に落ちた人や、地面にたたきつけられた人もいた」とぼうぜんとした表情を浮かべた。

 BBCによると、別の男性も「(米軍などが続けている)国外退避に向け、空港のゲートに大勢集まっていた。まさにその時、爆発が発生した」と話した。自分のいとこが足を負傷し、病院まで搬送したという。

 爆発は2回起きたとみられている。米国防総省によれば、うち1回は空港の「アビーゲート」と呼ばれる出入り口で起き、もう1回が、米英両軍の退避活動の拠点として使われてきた空港そばの「バロンホテル」付近であった。

 カブール市内の病院を取材したAFP通信のカメラマンは、続々と遺体が到着する光景を目撃。その近くで、顔に血の跡が付いた女性が泣き崩れていたという。

3371チバQ:2021/08/28(土) 00:07:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/6973478f3a96154d0b45fe6e5d23d4d67237070c
「捕まれば殺される」 在日アフガン人、親族らの保護求める
8/27(金) 13:49配信


毎日新聞
カブールに残る親族の退避支援を外務省職員に求めるユヌス・イマミさん(右)=2021年8月26日午後2時15分、和田浩明撮影

 「捕まれば殺される」。在日アフガニスタン人の親族らが、イスラム主義組織タリバンが制圧した首都カブールに潜む親族らの保護を日本政府に求めている。カブールでは26日、タリバンと対立する過激派組織「イスラム国」(IS)系勢力によるとみられる自爆テロで70人超が死亡した。宗教上、民族上の理由や、タリバンが排除した国軍との関係から、国内にとどまれば迫害されると訴えている。【和田浩明/デジタル報道センター】

 親族の保護を訴えているのは、在日30年近いユヌス・イマミさん(50)。1992年に在日アフガン大使館の仕事で来日。母国で内戦が始まったため、大使館の仕事は辞め、在留特別許可を得て日本にとどまり、永住権も得ている。

 ユヌスさんによると、自分や妻のきょうだいとその家族15人がカブール市内で脱出の機会をうかがっている。いずれもアフガンでは少数派のハザラ人でイスラム教シーア派だ。中には、タリバンに排除された国軍の病院で勤務していた医師もいるという。

 タリバンは人口の約4割を占める多数派パシュトゥン人が中心で、イスラム教スンニ派の復古主義的な考え方を支持。ハザラ人を弾圧してきた。

 ユヌスさんによると、国軍病院で勤務する親族は15日のタリバンによるカブール制圧以前に、当局者から「個人情報がタリバンに渡っている。注意するように」と警告を受けていたという。制圧後、タリバンに近い同僚から「タリバンは何もしないと言っている。出勤して」との連絡を受け、危険を感じて家族と身を隠した。その後、自宅は捜索され、一家は4回居場所を移しているという。ユヌスさんによると「ハザラ人でありシーア派で、国軍のために働いていたから、タリバンに捕まったら殺されてしまう」と、この親族は話している。

 26日夕には、カブールの空港付近でIS系勢力による自爆テロが発生。米兵やアフガン人ら70人超が犠牲になった。身を潜めている親族は巻き込まれていないが、「これからどうなってしまうのか」と非常に怖がっているという。

 ユヌスさんは26日、東京都内の参院議員会館で野党議員らが主催した「難民問題に関する議員懇談会」に家族と姿を見せた。

 邦人や日本大使館の外国人スタッフらの退避に向けた自衛隊の支援活動が行われていることをニュースなどで知り、外務省関係者が懇談会に出席することを知人から聞いて、カブールに残る親族らの保護を要請しようとやってきた。議員らへの説明を終えて退席する外務省職員に事情を話し、親族らの書類を手渡した。

 脱出を図るユヌスさんの知人の中には、すでに日本の在留許可は出ているが査証(ビザ)が発給されず、日本に住む父親との再会を待つ子供などもいるという。

 ユヌスさんによると、タリバンがカブール制圧を目指して国内の実効支配地域を拡大する過程で、知人と次々に連絡が取れなくなっているという。「陸路で逃げようにも、国内は各地にタリバンの検問所があり、隣国の国境は越えるのが難しくなっていると聞く。ハザラ人は見た目が違うのでタリバンやISにもすぐ分かってしまう。日本が助けてくれないかと祈るような気持ちだ」とユヌスさんは訴えた。

 米軍のアフガン撤収期限は8月末。残された時間は限られている。

3372チバQ:2021/08/28(土) 00:11:47
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_ZOGOO4C4I5KOXL4ZXUS6RHQHLE.html
政府、アフガンから邦人退避を発表 ごく少数残る
2021/08/27 23:53産経新聞

政府、アフガンから邦人退避を発表 ごく少数残る

首相官邸=東京都千代田区

(産経新聞)

政府は27日夜、イスラム原理主義勢力タリバンが実権を掌握したアフガニスタンからの出国を希望した日本人が自衛隊機で出国したと発表した。出国を希望しなかったごく少数の邦人が残っているという。



https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2021082701001907.html
現地職員の退避努力は継続する方針と政府
2021/08/27 23:51共同通信

 政府は、在アフガニスタン日本大使館や国際協力機構(JICA)の現地職員らについても、国外退避の努力を継続する方針を示した。

3373チバQ:2021/08/28(土) 23:24:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ec5bd88fcf1050d14bdaad3b3cb6e96bd28131c
アフガン混乱で勢力伸ばすIS 過激派流入、テロ温床懸念
8/28(土) 21:02配信

毎日新聞
26日に発生した爆発の翌日、空港周辺を警戒するイスラム主義組織タリバンの戦闘員たち=アフガニスタンの首都カブールで2021年8月27日、AP

 過激派組織「イスラム国」(IS)はこれまで、世界各地で国家統治の混乱に乗じて勢力を伸ばしてきた。26日にアフガニスタンの首都カブールの国際空港近くで起きた自爆テロは、系列の「ISホラサン州」(IS―K)によるものと見られ、改めて存在感を示した。アフガニスタンで混乱が続けば各地から過激派が流入し、グローバルなテロの拠点や温床となりかねない。


 米紙ニューヨーク・タイムズは27日、米当局者の話として、爆発には約11キロの爆発物が使われたと報じた。自爆攻撃用としては大きいものだという。

 爆発が起きた26日は、米当局が空港周辺で「安全に対する脅威」が高まっていると警告していたため、空港南東側の敷地入り口「アビー・ゲート」以外の二つのゲートは閉鎖されていた。

 「アビー・ゲート」では米兵らが警備し、空港に通じる道に設けられた検問所では、イスラム主義組織タリバンの司令官や戦闘員が警戒に当たっていた。

 同日午後5時48分(日本時間午後10時18分)、「アビー・ゲート」から入ろうとする人々の身体検査をしていた米兵の集団に男が接近。男は服の下に爆発物を着け、身体検査直前に起爆させたという。

 米国の特別移民ビザ(査証)を手に空港に入るための列に並んでいた男性は「自分の足元が崩され、鼓膜が破れて聴覚を失ったかのように感じた」とロイター通信の取材に語った。竜巻で巻き上げられたビニール袋のように人の体や体の一部が宙に舞っていたという。

 イラクを拠点に活動を始めたISは、2003年に始まったイラク戦争の任務を終えた米軍が11年12月に撤収したのを機に勢力を伸ばした。さらに、中東の民主化要求運動「アラブの春」で内戦状態に陥った隣国シリアにも進出。14年にはシリア北部の都市ラッカを「首都」として両国にまたがる広大な地域を実効支配する疑似国家を造り上げた。

 この際、IS独自の過激思想に共感したイスラム教徒が世界中から支配地域に入って参戦するケースが相次ぎ、中東、欧州、アフリカ、東南アジアなどから計4万人以上が加わったとされる。

 ただ、米国やロシアによる掃討作戦に加え、極端なイスラム法解釈に基づいた支配が住民の反発を招いたこともあり、イラクとシリアでの支配地域は15年から徐々に減少。最近はISが支配地域を失うなど、影響力の低下は顕著だった。

 一方、IS本体とは別に近年は各地で勢力を伸ばす関連組織もある。モザンビーク北部ではIS系の過激派組織が17年から政府組織や市民に襲撃を繰り返し、一部の都市を実効支配。80万人以上が家を追われて避難し、犠牲者も約3000人に上る。またブルキナファソ、マリ、ニジェール3国の国境周辺では「大サハラのイスラム国」(ISGS)が活動し、20年はISGS関連の事件で2000人以上が死亡した。

 ISは世界各地のテロや攻撃を「実績」として宣伝し、過激派の求心力を保つ手法を取ってきた。世界的な注目を集めた今回の攻撃は、ISにとって大きな得点と言える。また、アフガンで統治が不安定になれば、ISへの共感者が国際的に流入するリスクも高まる。

 イスラム過激派に詳しい南アフリカ・フリーステート大のフセイン・ソロモン上級教授は、アフガンでタリバンは多数派パシュトゥン人を基盤としているのに対し、IS―Kはより原理主義に基づくグループで、タリバンの支配が覆ることはないと見る。その上で「米軍に打撃を与えたIS―Kが(過激派の中で)有力な地位を築き、勧誘が有利になる可能性がある」とし、さらにタリバンと良好な関係にある中国やロシアにとっても脅威だと指摘する。【ヨハネスブルク平野光芳、川上珠実】

3374チバQ:2021/08/28(土) 23:28:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f5f25deca7039fda7b568e2d67cb19a310ac02c
女性公務員の出勤、タリバンが初めて容認 医師など対象
8/28(土) 21:39配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタンの首都カブールにあるカブール銀行の前で8月28日、預金を引き出そうと何時間も待つ人たち=AP

 アフガニスタンで権力を掌握したイスラム主義勢力タリバンの報道担当のムジャヒド幹部は27日、ツイッターで「保健省で働く全ての女性職員は職場に戻るように」と要請した。自宅待機を命じられていた女性公務員のうち、職場復帰を認められたのは保健分野が初めて。

 1996〜2001年の旧政権時代に女性を抑圧して国際的な批判を浴びたタリバンが、今後どこまで女性の就労を認めるか注目される。

 タリバンはこれまでの会見で「女性公務員は新政権が発足するまで自宅待機を」と指示していた。

 今回の職場復帰は、全国の公立病院で働く医師や看護師、事務員らが対象とみられる。26日には首都カブールの空港付近で大規模な爆破テロが起き、200人を超える負傷者の治療で人手が足りなくなっていた。

 保健以外の就労がどうなるかは明らかでない。タリバンは「イスラム法の範囲内」でしか認めない方針で、女性の職業選択に何らかの制限がかかる可能性がある。(バンコク=乗京真知)

朝日新聞社

https://news.yahoo.co.jp/articles/e8a20f87587ff0bf8ae37561605be4f1a73c3a1a
タリバンに知られたら… 退避できず取り残された協力者の不安
8/28(土) 21:53配信

朝日新聞デジタル
カブールで8月28日、現金を引き出すため銀行の前で何時間も待つ人々=AP

 米軍の撤退時期が迫り、爆破テロに対する米国の報復攻撃が実施されたアフガニスタンでは、治安情勢がさらに悪化しかねない状況だ。各国の活動に協力してきたアフガニスタン人のなかには、希望しても国外に退避できなかった人がいる。イスラム主義勢力タリバンに抑圧されるのではないかとの不安が広がる。

 各国は自国民だけでなく、復興支援などに協力してきたアフガニスタン人ら現地スタッフも国外退避の活動の対象としている。

 自衛隊の輸送機により国外へと移送する対象として日本政府が想定するのも、日本大使館や国際協力機構(JICA)の現地スタッフとその家族ら。輸送機を派遣するカブールの空港に向かう際、こうした退避対象者には証明書を発行し、検問所を通過できるよう、タリバン側にも働きかけてきた。

 ただ、27日までに、自衛隊の輸送機による現地スタッフの退避は実現していないとみられる。日本政府は「カブールの情勢を見極め、関係国と連携しながら対応する」(外務省関係者)となお機会を探る方針だが、「カブールが安定する可能性はわずか。タリバンも軍用機の利用を許さないだろう」(自民党中堅)との見方もあり、見通しは厳しい。

 各国に協力してきた人たちの不安は募る。

 過去に約5年、国際協力機構(JICA)のプロジェクトで働いたアフガニスタン人の30代男性は、朝日新聞の取材に「どうして家族を置いて、私だけ逃げられるというのか」と話す。日本政府は現職職員に配偶者と子どもの同行を認めているが、男性は元職員で家族帯同は認められない。

 現在、カブールで妻と幼い子ども6人と暮らす。男性は治安悪化で日本人職員が一時的に国外退避し、遠隔で仕事を進めなければならなかったときも、現地で事務所を守った。

 外国機関のために働いていたことがタリバン側に知られたらどうなるか、大きな不安を感じている。JICA関係者は「現地スタッフは、政府といま連携しながら対応している」と話す。

朝日新聞社

3375チバQ:2021/08/28(土) 23:54:02
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3363737.html
アフガン空港、米軍撤退後の運営主体めぐり協議混迷
2021/08/28 18:57AFPBB News

アフガン空港、米軍撤退後の運営主体めぐり協議混迷

アフガニスタンの首都カブールの空港で、退避する人々を護衛する米海兵隊員。米海兵隊提供(2021年8月18日撮影)。(c)AFP PHOTO / US MARINES CORP / Lance Cpl. Nicholas GUEVARA

(AFPBB News)

【AFP=時事】米軍のアフガニスタン撤退後、首都カブールの空港は誰が運営することになるのか──これは、アフガニスタンの新たな統治者であるイスラム主義組織タリバンのみならず、自国民や関係者を全員退避させようとしている欧米諸国にとっても重要な問題であり、協議は混迷している。

 カブール(ハミド・カルザイ)国際空港は、来週の9月1日にはタリバンの支配下に置かれる。

 国務省のネッド・プライス報道官は27日、「わが国は8月31日までには退避する。その日には、基本的に空港をアフガニスタンの人々に引き渡す」と述べ、各国が共同で空港を運営するのではないかとの臆測を否定した。

 しかし、タリバンのカブール進攻を受けて政府が崩壊して以降、権力はタリバンが握っているものの、いまだ政権は樹立されていない。

「空港の運営は容易ではない」とプライス氏は指摘し、「9月1日に空港が通常通り運営されていると期待するのは、おそらく無理な話だと思う」と述べた。

 アントニー・ブリンケン米国務長官は今週、空港が一時的に閉鎖される可能性について触れ、周辺諸国が空港の運営維持に協力できるかどうかを見極めるため「非常に積極的な取り組み」を行っていると述べる一方で、空港の今後の行方はタリバンにとって重要だと指摘した。

■トルコ政府の役割は?

 しかし、カブール国際空港は、自国民やアフガン人の協力者を脱出させようとしている欧米諸国にとっても重要だ。8月31日までに米国主導の空輸作戦で退避できない協力者は数千人になるとみられる。

 これまで、アフガニスタンの安定化には北大西洋条約機構が重要な役割を果たしてきた。加盟国の文民が航空管制、燃料供給、通信事業を引き受け、トルコ、米国、英国、アゼルバイジャンの部隊が治安維持を担当してきた。

 多国籍軍の完全撤退が迫る中、空港周辺の警備はトルコが引き継ぐのではないかとみられてきた。

 だが、タリバンは、いかなる外国部隊も8月31日までに撤収するべきだと主張。実際、トルコ軍も撤退を始めている。

 一方で、外交の最前線では交渉が続けられている。

 27日にはカブールでタリバンとトルコ政府関係者らによる初の協議が行われ、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領は、タリバン側が空港警備の監督権限を求めており、トルコ政府には物流面の管理を委託したい意向を示したと明らかにした。

 今後のカブール空港運営に関する協議にはカタールや民間事業者も参加しており、米国は自らをその調整役と称している。

 だが、誰が空港の運営を引き継ぐかはデリケートな問題だ。治安上の懸念に加え、施設の管理も行き届いていないと米政府関係者らは述べており、空港を管理できるのは世界中で米軍以外にほとんどいないだろうと指摘している。 【翻訳編集】AFPBB News

3376チバQ:2021/08/28(土) 23:54:33
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASP8X5TS4P8XUHBI011.html
タリバン、混乱続くカブール空港の運営をトルコに要請
2021/08/28 18:21朝日新聞

タリバン、混乱続くカブール空港の運営をトルコに要請

イスタンブールで8月27日、カブールの空港運営について発言するトルコのエルドアン大統領=AP

(朝日新聞)

 アフガニスタンの首都カブールの国際空港の運営をめぐり、権力を掌握したイスラム主義勢力タリバンが、トルコに協力を要請した。空港の稼働は外交関係者や外国人の退避だけでなく支援物資の搬入にも不可欠なため、協議の行方に注目が集まっている。

 「(タリバンは)空港の安全は自分たちが提供すると言った」。トルコのエルドアン大統領が27日の記者会見でこう述べ、タリバン側と協議をしたことを明らかにした。技術面などでの運営協力を求めているという。

 トルコ大使館が一時的に置かれているカブール空港内で初めての協議が行われ、エルドアン氏は「必要であれば再び会談を持つだろう」と話した。ただ、前日には空港近くで170人以上が犠牲になる爆破テロ事件が起きており、安全の担保が前提条件であるとして慎重な姿勢を見せた。ロイター通信は、トルコ政府高官が、自前の治安部隊なしでは協力は難しいとの認識を示したと伝えている。

 米国がアフガニスタンからの撤退を表明して以降、北大西洋条約機構(NATO)の同盟国であるトルコは、各国の外交団が安全に出入りできるよう、空港の警備や運営に乗り出すことに前向きだった。バイデン政権と条件面の折衝を続け、冷え込んだ対米関係の改善の機会になるとみられていた。

 ところが、タリバンが攻勢を強めてほぼ全土を制圧したことで状況は一変。ロイター通信は16日、政府関係者の話として、空港運営について「断念した」と報じた。トルコ国防省は25日、軍の撤退を始めたと発表。27日には一部要員を除いた軍と、民間人の退避を完了したという。

 同じイスラム教を信仰する国民が多数のトルコは、NATO加盟国とはいえタリバンにとっては欧米各国に比べて受け入れやすい存在だ。タリバン報道担当のザビフラ・ムジャヒド幹部は、24日の記者会見で「トルコはイスラムの国であり、文化も近い。トルコ政府とは良好な関係でいたい」と語った。ただ、トルコを含めた外国部隊については「必要が無い」として撤退を求める姿勢を崩していない。

 一方、中東カタールの衛星放送局アルジャジーラは27日、タリバンがカタールにも協力を要請すると報じた。タリバンは2013年、カタールに外交窓口を開設。タリバンの外交担当幹部たちは、カタール政府の支援を受けながら首都ドーハで生活している。タリバンが米特使と駐留米軍の撤退について交渉したり、アフガン政府と停戦の可能性を話し合ったりする場を、カタール政府がお膳立てしてきた。

 トルコとカタールは友好関係にあるうえ、両国とも中東でハブ機能を持ち、日本から欧州などに向かう際にトランジットをする客も多い。(イスタンブール=高野裕介、バンコク=乗京真知)

3377チバQ:2021/08/29(日) 00:09:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/5994c56f77d78b92b31ea4f70bb0ded4705b8811
IS系「ホラサン州」 高いテロ能力、武力の応酬も
8/28(土) 21:57配信

産経新聞
【シンガポール=森浩】米中央軍は27日、アフガニスタンの首都カブールの空港付近で自爆テロを実行したとされるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)傘下の「ホラサン州」(IS-K)に報復攻撃した。米軍は幹部殺害を主張したが、組織の壊滅には遠い。IS-Kの戦闘力は高く、アフガンで実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンとも敵対する。31日の米軍撤収完了後、アフガンをめぐり武力の応酬が起こる可能性もある。

IS-Kは2015年に創設され、東部ナンガルハル州を拠点とし、パキスタンとの国境付近に潜伏している。タリバン指導部を「穏健的だ」と捉えて反発した同戦闘員を吸収して勢力を拡大、現在は約2千人の戦闘員がいるもようだ。IS-Kにとってタリバンは対米ジハード(聖戦)を放棄した「背教者」で、米国とともに敵視している。

過去の米軍の攻撃でIS-Kの主要拠点は破壊されたとの分析もあるが、都市部でテロ攻撃を繰り返している。今年5月にはカブールの女子学校で生徒ら80人以上が死亡した自爆テロをしたとされる。産院を襲撃したこともあるなど、アフガン政府を主な攻撃対象としたタリバンと違って、民間人も躊躇(ちゅうちょ)なく襲うのが特徴だ。

タリバンにすれば対応は容易ではない。過去にIS-K掃討作戦を実施したこともあるが、殲滅(せんめつ)には至らなかった。今月26日の自爆テロではタリバンにも少なくとも28人の死者が出ており、IS-Kの動きを察知できていないことも露呈した。

国内では北東部パンジシール州で、旧タリバン政権に抵抗した国民的英雄のマスード司令官の息子、アフマド・マスード氏らが反タリバン勢力の結集を狙う。タリバンは28日までにマスード氏側と一時停戦で合意したが、政府軍の一部がマスード氏に合流する動きがあり、戦闘再燃も懸念されている。

タリバンは新政権樹立に向けた作業を進めているが、軍隊の再編など治安維持に関わる体制の先行きは不透明で、米国も含めた勢力対立の激化に発展する恐れもある。

3378チバQ:2021/08/29(日) 08:34:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/817fe755d88d72b40053dccbdae360f6d1ded521
タリバン新政権へ準備進む 民主派排除、実力者の動向に注目 アフガン
8/29(日) 7:15配信

時事通信
タリバンの最高指導者アクンザダ師=2016年5月にタリバンが公表(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンの実権を掌握したイスラム主義組織タリバンが、新政権樹立に向けた体制づくりを進めている。

 これまでに治安や財務を担当する閣僚人事の動きが伝えられたほか、タリバン最高指導者の副官を務める3人の実力者の動向に注目が集まる。

 ロイター通信によると、当面の間の国防相代行に、初代最高指導者の故オマル師側近で、キューバ・グアンタナモ米軍基地のテロ容疑者収容施設に収監された経験を持つアブドゥル・カイユム・ザキル氏が任命された。警察などを担当する内相代行には、有力司令官サドル・イブラヒム氏の名前が挙がっている。

 新政権をめぐっては、タリバン幹部はロイターに「民主制は全く存在しなくなるだろう」と指摘している。新政権の中枢から民主派は排除され、最高指導者アクンザダ師を頂点にタリバン幹部で構成する評議会が国家運営に当たる可能性があるとされる。

 アクンザダ師は、前任者が米軍の空爆で死亡したのを受け、2016年に最高指導者に就任した。イスラム法学者出身で人望は厚いが、戦闘経験には乏しいとされる。現在はパキスタンで保護・監視下にあるとみられている。

 実際にタリバンの組織を動かしてきたのは3人の副官。うち1人が大統領に当たる職に就く可能性がある。

 副官の一人で政治部門トップのバラダル師は、パキスタンに拘束されたものの、タリバンとの和平合意を目指した米国の計らいで18年に釈放され、タリバン側責任者として米側との和平交渉に当たった。このほか、国際テロ組織アルカイダとの関係が指摘されるタリバン最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」を率いるハッカニ氏と、軍事部門の総責任者でオマル師の息子ヤクーブ師が副官を務めている。

3379チバQ:2021/08/29(日) 08:35:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/b6443ac2a33b047ba3580ab4ad023d6e6a5dcbbe
【独自】JICA職員ら数百人、空港へ出発直前にテロで足止め…「あと1日早ければ」
8/29(日) 5:01配信

読売新聞オンライン

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27日、カブールの空港を離陸する米軍機=AFP時事

  アフガニスタンの首都カブールで、日本大使館や国際協力機構(JICA)で働くアフガン人職員や家族ら数百人が26日、国際空港付近での自爆テロのために空港に向かえず、自衛隊の輸送機に乗れなかったことが分かった。政府は隣国パキスタンに輸送機を待機させているが、米軍撤収期限が月末に迫り、職員らの退避は難しい情勢だ。(ニューデリー支局 小峰翔、テヘラン支局 水野翔太)

【動画】離陸しようとする米軍機にしがみつくアフガンの市民ら

 カブール市内の路上で26日夕、大使館のアフガン人職員と家族など数百人が集まった。日本政府が用意した十数台のバスに乗り、空港へ向かおうとした矢先、空港付近でテロが起きた。状況確認をする間に暗くなり、退避は中止した。

 バスの出発を待っていたカブール在住で共同通信通信員の日本人女性(57)は、本紙の電話取材に「爆発音が聞こえた。爆発さえなければみんな空港にたどり着けたのに……」と悔しさを押し殺す。

 一方、JICAのアフガン人職員らは当時、約10台のバスで空港に向かう途中だった。約300人が乗り、「無事に空港にたどり着けるだろうか」と語り合っていた時、テロの一報を受けて引き返したという。

 バスに乗っていたアフガン人職員(40)は2008年から勤務し、教員研修などの事業に携わってきた。今年に入り、イスラム主義勢力タリバンから「JICAを辞めてタリバンに加われ」と脅された。尾行されたこともあり、東京のJICA本部に救出を求めるメールを送っていたという。

 このアフガン人職員は電話取材に、「日本政府が間に合うように連れ出してくれなかった。出国する策が思いつかない。危険が迫っている」と不安げに語った。

 空港近くに着いたとしてもタリバンの検問で阻まれた可能性があるが、日本政府内では「あと1日早ければ成功していた」との声も漏れている。

 翌27日、共同通信通信員の女性はカタール政府の関係車両で外国人記者と空港にたどり着き、航空自衛隊C130輸送機でパキスタンのイスラマバードに退避できた。アフガン人の知人から空港に入る方法を尋ねるメッセージが携帯電話に届くといい、女性は「とてもつらい」と語った。

  ◇

 日本政府が26日、空自輸送機でアフガン人14人をパキスタンに退避させていたことが分かった。政府関係者によると、移送対象の邦人や大使館のアフガン人職員らが空港にたどり着いていなかったため、外国政府の要請で予定外のアフガン人を乗せたという。緊急時の自衛隊機による在外邦人輸送は過去に4例あるが、外国人を乗せたのは初めて。

 政府は、少数の邦人とアフガン人職員ら最大約500人を輸送機で退避させる予定だったが、成功したのは共同通信通信員の女性1人とみられる。防衛省幹部は、「退避作戦の継続は困難だ」と語った。

3380チバQ:2021/08/29(日) 09:13:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/246425200e60f6210e5a6995d5c802dc18414203
米大統領、報復継続を宣言 対テロ、IS系2人殺害
8/29(日) 5:48配信

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共同通信
バイデン大統領(AP=共同)

 【ワシントン共同】バイデン米大統領は28日、アフガニスタン首都カブールの空港周辺で起きた自爆テロの報復として同国東部で実施した無人機による空爆について「この攻撃が最後ではない」と強調し、過激派組織「イスラム国」(IS)系勢力の「ISホラサン州」への報復を継続すると宣言した。ホワイトハウスが声明を発表した。


 米軍幹部によると、27日に実施した無人機攻撃によってISホラサン州の「計画立案者」を含む幹部2人を殺害し、1人を負傷させた。バイデン氏は声明で「凶悪な攻撃に関与した人物を追い詰め、代償を払わせる」と改めて強調した。

3381チバQ:2021/08/29(日) 09:21:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef4079e162461de0463dc1ad3619e4675061665d
自衛隊、退避作戦に法的制約 安全確保できず、空港くぎ付け アフガン
8/29(日) 7:17配信

時事通信
アフガニスタンの首都カブールの空港周辺で爆発が起き、対応に追われる防衛省=27日午前、東京都新宿区

 日本政府によるアフガニスタンからの邦人や大使館の現地スタッフの退避作戦は、事実上の活動期限である27日を過ぎ、継続は困難な状況となってきた。

 自爆テロによる治安悪化などの影響で、最大500人と想定する退避希望者の多くはアフガン国内に残されたまま。派遣の根拠である自衛隊法に活動を制約され、自衛官は首都カブールの空港から一歩も外に出られなかった。

 政府は当初、退避希望者の空港までの移動手段について、「各自で確保していただくしか仕方ない」(岸信夫防衛相)としていた。しかし、イスラム主義組織タリバンが24日にアフガン人の出国を認めない考えを表明したことを受け、方針を転換。26日には空港へ向かうバスを20台以上用意したものの、空港ゲート付近で自爆テロが発生したため、移動を断念した。

 今回、自衛隊員の任務は自衛隊法84条の4に基づく「輸送」で、空港内での邦人らの誘導と空自機による退避が中心。同法は輸送を「安全に実施することができると認めるとき」に限定しており、米軍が安全をコントロールできる空港内でのみ活動することとした。自衛官が市中に退避希望者を迎えに行き、警護して連れてくることはできなかった。

 2016年施行の安全保障関連法で、新たに在外邦人らの救出や警護を認める「保護」(自衛隊法84条の3)が可能となり、より強い武器使用権限も与えられた。しかし、派遣先となる受け入れ国の同意や現地の治安が維持されていることが要件で、タリバンが支配するアフガンでの適用は見送った。

 要件をめぐっては、24日の自民党国防部会などの合同会議で「安定していないからこそ(保護の)ニーズがある」として、緩和を求める声が上がった。防衛省内からも「今回の件をきっかけに議論を始めてほしい」と法改正に期待する声も出ている。

3382チバQ:2021/08/29(日) 12:16:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/422cea5ea78d77f9a383d9777234035384f113f1
タリバン支配下のカブールを、私はどうやって脱出したか─女性ジャーナリストが語る「緊迫の一部始終」
8/29(日) 9:00配信
クーリエ・ジャポン
8月17日にカブールを発った飛行機内の様子Photo: South China Morning Post / YouTube

取材のためアフガニスタンを訪れていたインド人女性ジャーナリストは、タリバンによって首都カブールが制圧された翌日、一刻も早い出国を試みる──。当時の混乱と緊迫の一部始終を、香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」に寄稿した。

【動画】現地を脱出した女性ジャーナリスト、緊迫の一部始終

無事に出国できるのか?
8日16日、カブール空港では、タリバン統治下で生活していくことを恐れるアフガニスタン人が詰めかけ、混乱が生じていた。

現地の関係者たちは私に、ホテルから出ないでじっとしているように忠告してくれた。タリバンが支配していた他州の地域を回ったことがある関係者の一人は、「カーテンを開けてはいけない。タリバンの人間がその辺を歩いているから」とメッセージを送ってくれた。

けれども、私は帰国したかった。そのときには、民間航空機の運航は停止されており、私が座席を確保していたカブール発インド行きの2便も、翌日に予定通り離陸できないとわかっていた。

私が出国できたかどうか気にかけてくれた現地の女性関係者たちの言葉を聞いて、私はさらに不安になった。タリバン兵はアフガニスタン人の女性ジャーナリストを捜索していると、彼女たちは教えてくれた。「でも外国人の女性ジャーナリストも同じように危険なんですかね?」と私は尋ねてみた。

すると「あなたはインド人だから」という答えが返ってきた。その言葉の裏に響いていたのは、私の短いカブール滞在の間に聞かされた、「アフガニスタン人はインド人に友好的だが、タリバン側の人間はインド人を憎んでいる」という話だ。

囚人解放による交通渋滞
インド政府はアフガニスタン政府を強力に支援し、タリバンとは敵対していた。インド政府とタリバンの間に、直接の交渉ルートは存在しない。

次にどう動くべきか考えていると、私と同僚の女性ジャーナリストのところにインド大使館から連絡があった。私たちはその日一日中、避難させてほしいと何度も求めていたが、それに応えてくれたのだ。

その日の深夜にインド空軍の飛行機でカブールを脱出する予定なので、2時間以内に大使館のある地区に来るようにと言われた。パッキングはもう終わっていた。

信頼できるタクシーの運転手に急いで電話をすると、迎えに行くまでに時間がかかると言われた。後になってわかったのだが、彼はカブールの東の外れにあるアルザン・キマト地区からやってくる際、恐ろしい交通渋滞を抜けなければならなかった。

その地区の近くには、プル・エ・チャルキー刑務所がある。15日にタリバンが権力を掌握するとすぐに、多数の服役囚が解放された。そのような状況下で、地域住民たちが急いでお金を引き出したり、物資を手に入れたりしようとしていたのだ。

用心しながらホテルから出ると、通りはがらんとしていたが、アフガニスタンの伝統衣装サルワール・カミーズを着た男性たちが周辺をパトロールしているのが見えた。検問所を設けて、自動車を停めている者もいる。彼らはロシアのカラシニコフ製ライフルのようなものを持っていた。

3383チバQ:2021/08/29(日) 12:17:12
「タリバンの気分次第だ」
同僚のジャーナリストを拾うと、私たちのタクシーはカブールの在外公館が集まる地区、ワジール・アクバル・カーンへと向かった。

その地区の入り口で、タリバン兵の一団に止められた。彼らは私たちのパスポートをチェックすると、翌日の朝に出直してくるようにと命じた。

けれども私たちは、引き下がるわけにはいかなかった。国を脱出できる機会を失うかもしれないのだ。ホテルをチェックアウトしてしまったので、他に行く場所もなかった。後でわかったのだが、そのホテルはすでにタリバンの戦闘員であふれかえっていたという。

再度タリバン兵たちと交渉できるまで、私たちは3時間もタクシーの中で粘った。タクシーの運転手が、私たちはどうしてもここを通らなければならないという命令があるのだと、タリバン兵を説得してくれた。

しかし20代に見える一人のタリバン兵が、もう暗くなりかけていて、私たちは女性だからその地区に単独で入るのは許されないと言い出した。

結局、インド大使館の職員がタリバン側の仲介者に電話し、地区の入り口に配置されている兵士たちと話をつけるようにしてくれた。そして私たちは、タリバンがアフガニスタンの治安当局から奪い取った、緑の「警察」車両に乗るように指示された。

私と同僚は躊躇したが、ここで「ノー」と言えばトラブルになるおそれもあったので、荷物を荷台に放り、後部座席に乗り込んだ。大使館まであと100メートルというところで車が止まり、インド公館の装甲車が出迎えてくれた。

大使館の門をくぐった瞬間、安堵感が押し寄せてきた。

空港まで安全に行けるようにと、インドの外交官がタリバンとの交渉を続けてくれていた。空港に向けての出発がいつになるのかは不透明だった。大使館員の話では、前日、出国を許可された人もいたが、止められたインド人もいたという。

「彼らの気分次第だ」と大使館員は語った。

通りに響きわたる銃声
16日の午後10時頃、突然集合するように言われ、車に乗せられた。出発の準備はできているが、荷物よりも人間を退避させることが優先なので、多くの人が荷物を置いていかなければならなかった。私も、衣服が詰まったスーツケースを一つ置いてきた。

このときはタリバン兵が、私たちが乗った22台に及ぶ装甲車の車列をカブール空港まで護送した。インド政府がアフガニスタンの在外公館の閉鎖を決めた今、カブール空港では120人以上のインド人を避難させるために軍用機が待機していた。

情報筋によると、タリバンは大使館の資産や車両を「預かる」と約束し、外交官が戻ってきたときにそれらを引き渡すという。

空港の近くでは、とてもたくさんの人が通りを歩いていた。高性能な武器を持っている人も多かった。近づいてみると、女性や子供もいた。誰も荷物を持っておらず、急いで家を出てきたようだった。

群衆の制御がきかなくなると、通りを巡回しているタリバンの戦闘員が、銃を空に向けて撃った。30分ほどの間に、3回も銃声が聞こえた。

3384チバQ:2021/08/29(日) 12:17:27
母国を逃れられない女性たちの恐怖
アフガニスタンの首都を衝撃的に掌握したタリバンは、記者会見で手の込んだプロパガンダを展開し、平和を望んでいるとか、シャリーア、つまりイスラム法の枠内で女性の権利を尊重するなどと宣言している。17日には、カブールの街に繰り出す女性の数も増えた。

長年にわたるタリバンの攻撃で、ジャーナリストを何人か失っているアフガニスタン最大の民間放送局トロのニュースでは、女性キャスターがタリバンの当局者にインタビューをしていた。それに、街頭でインタビューを行っていた女性のレポーターも何人か見られた。

けれども、現地にいる私の女性の友人たちは、まだ家から出るのが怖いと話す。

「タリバンは、仕事中の女性には危害を加えないと主張しているが、信じられない」と、カブール大学の大学院生が、16日の夜遅く、私にメッセージを送ってくれた。

私たちの一団が空港のターミナルに到着したのは、17日の早朝だった。

アメリカ軍の兵士は床に寝ている人もいれば、すみやかに退去できるように忙しく作業をしている人もいた。階段を上って待合室に着くと、彼らは水を出してくれ、白いリストバンドを私たちに渡してつけるように言った。何分か待った後、インド人はリストバンドを外すように言われ、飛行機へと誘導された。

朝の5時頃になっていた。シートベルトをしめると、飛行機がもうすぐ出るよ、と姉にメッセージを送った。

私は外国人だから、アフガニスタンを去るという選択肢があったのだとよくわかった。不幸なことに、何百万ものアフガニスタン人は国を去ることができないのだ。

Sonia Sarkar

3385名無しさん:2021/08/29(日) 17:52:14
https://news.goo.ne.jp/article/ntv_news24/world/ntv_news24-20210829931281.html
明暗分かれた日韓のアフガン退避作戦 なぜ
2021/08/29 11:50日テレNEWS24

明暗分かれた日韓のアフガン退避作戦 なぜ

明暗分かれた日韓のアフガン退避作戦 なぜ

(日テレNEWS24)

日本が進めているアフガニスタンからの邦人や現地職員らの退避が難航している。一方で、韓国は「ミラクル」と名付けられた退避オペレーションで、現地職員やその家族390人を韓国国内に移送完了した。いったい、何が日韓のオペレーションの明暗を分けたのか-。(NNNソウル支局長・原田敦史)

        ◇ ◇ ◇

■韓国メディア「日本、カブールの恥辱」

日本政府関係者によると、自衛隊の輸送機でアフガニスタンから退避できた日本人は1人のみ(28日時点)。アフガニスタン人14人をパキスタンに運んだが、これは日本大使館や国際協力機構(JICA)の職員ではなく、第三国から要請された人たちだ。

28日の韓国紙「中央日報」は、当初は500人の退避を想定しながら実際は10人程度だったとして「日本、カブールの恥辱」との見出しで伝えている。

このあざといまでの見出しの念頭にあるのは、韓国のオペレーションの成功だ。26日と27日、韓国政府は現地の大使館職員や家族ら合わせて390人を2便に分けて、無事に韓国に移送した。100人を超える乳幼児も含まれている。作戦名は「ミラクル(奇跡)」。韓国メディアは「文字通り、カブールの奇跡が成し遂げられた」と喝采した。

連日のようにこれらの情報を浴びせられる筆者のような在韓国の邦人をはじめ、多くの日本人が複雑な気持ちを抱いているだろう。いったい、何が日韓のオペレーションの明暗を分けることになったのか。


■水面下で作戦進行した韓国、派遣が遅れた日本

実は、韓国政府は当初、作戦を行っていることを公表していなかった。24日夜、韓国外務省は「政府に協力してきた現地職員と家族を移送するため軍の輸送機3機が作戦を遂行中」と初めて明らかにした。ただ、のちの韓国国防省の発表によれば、22日に経由の拠点となるパキスタン政府の了承を取り付け、23日の未明には、すでに軍が現地に展開していた。

日本が自衛隊の輸送機の派遣を始めたのは、23日夜から24日にかけて。この差はわずかだったが、26日にカブール空港近くで起きた爆弾テロ前に退避できたかどうかの分かれ目になった。

ちなみに、韓国軍が投入したのはエアバスの旅客機A330をベースとした多目的空中給油輸送機(KC-330)1機と輸送機(C-130)2機。一方の自衛隊は、国産輸送機(C-2)1機と輸送機(C-130)2機とかなり似通った編成だ。パキスタンのイスラマバードを中継拠点としてカブールとの間で人員をピストン輸送する方式も共通だった。

3386名無しさん:2021/08/29(日) 17:52:29
■空港までのバス確保 連絡網も機能

現地の映像でも伝えられている通り、カブール空港周辺には国外脱出を希望する多くの人が集まり、厳しい検問が敷かれている。韓国メディアによると、現地での作戦初日の24日には、徒歩で空港に集まることにしていたが、26人しかたどり着けなかった。

そのため、翌25日にはバスを使った方法に切り替えられた。韓国大使館の現地のメール連絡網を使って場所を伝え、6台のバスで合わせて365人が集まった。バスには米軍が乗り、検問ではタリバン側と直接交渉を行うなど協力を得て、空港に入ることができたという。

彼らを2機のC-130輸送機がカブールからイスラマバードへ移送。そして、377人はKC-330輸送機で26日に仁川に到着、残る13人も27日に仁川に到着した。韓国中部の公務員向け施設でおよそ8週間生活し、特別功労者として長期在留資格が与えられる見通しだ。(途中のイスラマバードでアフガニスタン人1人について、名簿にない人物だとわかり、カブールに送還済み)


■退避後に戻った韓国の駐アフガン大使館員ら 現地連絡のカギに

韓国の駐アフガニスタン大使館の外交官らは、タリバンがカブールに侵入した直後、いったんカタールに撤収している。しかし、今回の現地職員らの移送支援のため、外交官ら4人が22日に再びカブールに戻った。現地職員らとの連絡やバスの手配など、韓国政府は彼らの早期投入が「何より重要だった」と評価している。

「必ず助ける」との約束通りカブールに戻り、同僚の現地職員と抱き合って涙するキム・イルウン公使参事官の姿は韓国メディアに大々的に伝えられた。キム公使参事官は帰国後のインタビューで「空港に行く途中でタリバンにバスを止められ、14〜15時間、閉じ込められた」「全員を連れて帰ることができ、国家の品格と責任を示せた」などと振り返った。

一方で、現地の大使館員が国外退避した状態の日本のオペレーションが、より困難なものになったことは想像に難くない。


■有事対応 浮かび上がる課題

危険性の切迫度や邦人の人数規模もアフガニスタンとは異なるが、ほんの数年前まで朝鮮半島では北朝鮮が弾道ミサイル発射をくり返し、軍事的な衝突があり得るのではと緊張が高まっていた。朝鮮半島有事の際に、韓国からどのように邦人を救出するかは当時、大きな問題になった。

在韓国日本大使館などが作成した『安全マニュアル』を改めて開くと、化学兵器や核兵器による攻撃時の行動要領などに加え、国外退避についても書かれている。ただ、記載がある移動の支援はチャーター機の手配など“空港から先”のものが主で、“空港まで”の移動手段は自力が前提となっていることに改めて気づかされる。

今回、在外邦人や長年日本に貢献してきた現地職員らをスムーズに退避させられていないという現実はあまりに重く、浮かび上がった問題点を再考する機会にしなければならないと感じる。日本政府関係者によると、自衛隊はアフガニスタンからパキスタンに撤収した上で残された希望者の退避に向けた努力を続けるという。

1人でも多くの希望者が退避できることを願ってやまない。


写真:韓国外務省提供

3387名無しさん:2021/08/29(日) 17:52:51
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20210827k0000m030283000c.html
韓国、アフガンから390人脱出成功 特殊部隊「ミラクル」作戦
2021/08/27 19:37毎日新聞

韓国、アフガンから390人脱出成功 特殊部隊「ミラクル」作戦

韓国軍の輸送機に乗り込むため待機するアフガン人=カブールで2021年8月25日(韓国国防省提供)

(毎日新聞)

 韓国政府は27日までに、アフガニスタンで韓国政府に協力していた現地スタッフとその家族390人を脱出させ、韓国で難民ではなく「特別功労者」として受け入れた。作戦名は「ミラクル」(奇跡)。首都カブールの国際空港への接近が難しい状況下で、在アフガニスタン韓国大使館職員以外に60人余の特殊任務部隊を編成し、希望者全員を脱出させることに成功したという。

 「とても危険な作戦で、我々は幸運だった」。青瓦台(大統領府)の朴洙賢(パクスヒョン)国民疎通首席秘書官は26日、ラジオのインタビューでこう振り返った。

 青瓦台や国防省などによると、救出作戦を遂行するため空軍などで構成する66人の特殊任務部隊を緊急編成し、23日に軍輸送機3機を派遣。当初は退避希望者が自力で空港に集合した後に空輸する予定だったが、タリバンが空港に至る道に検問所を設置して市民を追い返していたため、24日に空港までたどり着いたのは26人だけだった。

 そのため、作戦を変更し、米国が現地で契約するバスを6台確保した。タリバンと米国は事前に指定したバスは空港に入れることで合意していたからだ。

 大使館の連絡網を通じて、市内に散らばって待機させたバスの位置と集合時間を退避希望者に伝え、全員をバスに収容。さらに米軍兵に同乗してもらうことで、タリバンの検問を通過し、25日に空港に到着した。パキスタンの首都イスラマバードで待機中の輸送機をカブールに急派し、同日中にイスラマバードへ退避させた。

 脱出したのは在アフガニスタン韓国大使館や韓国政府が運営する病院、職業訓練施設などで勤務していたスタッフとその家族390人。全員が27日までに新型コロナウイルスの検査を受けた後、政府施設に滞在する予定だ。「特別功労者」は短期ビザのため、今後、就職が可能な長期ビザへの切り替えを可能にする法整備も進める方針だ。

 韓国外務省は今年6月、アフガニスタンに滞在する国民に撤収を要請。カブール陥落後に残っていた国民1人も8月17日に大使館員と共に脱出したため、すでに現地に残っている国民はいない。【ソウル渋江千春】

3388チバQ:2021/08/29(日) 20:48:48
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-_world_asia_LZYVM23T4VMTXLE7TYNRN4LESE.html
タリバンが近く新政権発表か 米軍撤収後「数日以内」
2021/08/29 19:46産経新聞

【シンガポール=森浩】アフガニスタンの実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンのムジャヒド報道官は29日までに、新政権は31日の米軍撤収完了後、「数日以内」に発足するとの見方を示した。タリバンは「全アフガン人が参加する包括的政府」の発足を明言しているが、どこまで実現するかは不明。タリバンが主要閣僚を独占すれば国内外の反発が強まる可能性がある。

ロイター通信のインタビューに応じた。ムジャヒド氏によると、既に国内34州のほとんどで知事や警察幹部が任命されたという。女性が新政権でポストを得るかどうかは明言を避けた。

ムジャヒド氏は米軍撤収後、ただちに首都カブールの国際空港の管理を引き継ぐとの方針を強調した。タリバンはトルコやカタールから技術協力を得ながら空港を管理する見通し。

これまでにタリバンは当面の間の国防相代行として、初代最高指導者オマル師側近だったアブドル・カユム・ザキール氏を任命したもようだ。ザキール氏は2001年に米軍に拘束され、キューバのグアンタナモ米軍基地の収容施設に収監された経験がある。行政能力などは未知数だ。

国内では娯楽を禁じるタリバンが地元の音楽家を殺害したとの情報があり、恐怖支配への懸念が日増しに高まっている。タリバンはカブールなどの住民に対して、保有する武器や弾薬を1週間以内に引き渡すよう指示した。抵抗を封じる狙いがあるようだ。

3389チバQ:2021/08/29(日) 20:49:14
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASP8Y5K8MP8YUHBI007.html
タリバンが首都で「刀狩り」 住宅訪ね、銃や弾薬求める
2021/08/29 19:58朝日新聞

タリバンが首都で「刀狩り」 住宅訪ね、銃や弾薬求める

アフガニスタンの首都カブールで2021年8月27日、空港周辺の道路を封鎖するイスラム主義勢力タリバンの構成員と、その場を通り過ぎるブルカをかぶった女性=ロイター

(朝日新聞)

 アフガニスタンで政権を崩壊させ、権力を掌握したイスラム主義勢力タリバンが、首都カブールにいる人たちに、銃や弾薬をタリバン側に引き渡すよう求めている。タリバンと対立してきた政権幹部や治安機関員の抵抗の芽を摘む狙いがありそうだ。

 タリバンの報道担当のムジャヒド幹部が27日、「公用車や銃、弾薬を1週間以内に(タリバン側に)引き渡すように」とツイートした。

 同国では政権が崩壊した15日以降、タリバンが政府関係者の自宅や政府機関を訪ね、身辺警護などに使ってきた四輪駆動車や武器をタリバン側に引き渡すよう要求してきた。武器を隠す政府関係者がいる一方、私物まで没収するタリバン構成員もおり、引き渡しはスムーズには進んでいない。

 ムジャヒド幹部はツイートで、違反者を「取り締まる」とも語った。26日に空港付近で大きな爆破テロが起きたこともあり、タリバンは治安維持に神経をとがらせているとみられる。(バンコク=乗京真知)

3390チバQ:2021/08/29(日) 22:39:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8e51ef0fcfd7a9ceec182f60096aaa09f5b11ba
アフガン退避、民間機から作戦変更 想定以上にタリバン制圧早く
8/29(日) 21:25配信

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産経新聞
首相官邸=東京都千代田区

イスラム原理主義勢力タリバンが実権を掌握したアフガニスタンに残る邦人らの国外退避をめぐり、日本政府は8月上旬から輸送に向けた準備を始めていた。当初は、海外の民間航空機をチャーターして18日にも首都カブール入りさせ、邦人らを運び出す計画だった。ところが、タリバンが各地の主要都市を制圧していくスピードが想定以上に速く、15日にはカブールが陥落した。民間機から自衛隊機の派遣へと作戦変更を余儀なくされた。

政府が自衛隊機の派遣を正式に決めたのは23日だ。同日午前に開いた国家安全保障会議(NSC)での協議をふまえ、岸信夫防衛相が自衛隊に輸送機の派遣を命令した。

ただ、政府はカブールが陥落する前に邦人らの退避計画に着手していた。輸送対象を邦人のほか、大使館や国際協力機構(JICA)で働く現地スタッフおよびその家族とし、事前の希望調査で500人規模となることをつかんでいた。

その段階では、国際空港があるカブールはタリバンの手に落ちておらず、民間チャーター機で退避は可能と判断。菅義偉(すが・よしひで)首相も「ぜひやるように」と指示し、18日にチャーター機を飛ばす手はずを整えていた。

しかし、想定よりも早く15日にカブールが陥落し、チャーター機の選択肢が消えた。この段階で、外務省から防衛省に自衛隊機派遣を打診する可能性が内々に伝えられたという。

大使館の日本人職員12人は17日に英軍機でアラブ首長国連邦に退避した。この間、カブール空港には市民が殺到し、米軍機にしがみついたアフガン人が死亡した。日本の大使館員は2日間空港で足止めされている間に、この惨劇を目撃したという。

日本政府は米国と連携しつつ、自衛隊機が離着陸できることを確認し、岸氏が21日に自衛隊機派遣を決断した。22日には首相が了承して、同日夜に先遣隊が日本を出発した。決断から派遣するまでの過程は早かった。

もっとも、実際の現地でのオペレーションは思うように進まなかった。タリバンが空港に至るルートに検問を敷いたため、自衛隊機がカブール空港に到着しても、輸送対象者らを集めることができなかった。

政府は現地で車両を手配し、輸送対象者らの検問突破を試みたが、26日にはカブール空港付近で自爆テロが起きるなど、空港周辺の治安は悪化していった。タリバンの検問も次第に厳しくなる中で、米軍撤収期限の31日が迫る事態となっている。

3391チバQ:2021/08/30(月) 21:17:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/d1385b0e0aa3c4b5780e96199d0172d312b4c363
タリバン、新政権発足へ準備加速 最高指導者、近く表舞台に アフガン
8/30(月) 20:33配信

時事通信
 【ニューデリー時事】31日の駐留米軍の撤収完了期限が迫る中、アフガニスタンの実権を掌握したイスラム主義組織タリバンは、新政権発足に向けた準備を加速させている。

 タリバン幹部によれば、これまで暗殺の懸念から、動向が秘匿されてきた最高指導者アクンザダ師が近く本格的に政治の表舞台に上がる見通しだ。

 「間もなく公に姿を現すだろう」。AFP通信は29日、複数のタリバン報道担当者の話として、アクンザダ師が南部カンダハルにいると伝えた。また、ムジャヒド報道担当者はこれに先立つ28日、ロイター通信に対し、これまで米軍が担ってきた首都カブールの空港の管理権を撤収完了後すぐに引き継ぐと表明。その後「数日内」に全閣僚を発表すると述べた。

 タリバンによる15日のカブール制圧以降、カタールで米国との和平プロセスの交渉に当たってきた政治部門トップのバラダル師が帰国するなど、タリバン幹部は続々と首都に集結。大統領経験のあるカルザイ氏ら崩壊した民主政権の有力者と会談を重ね、新政権の骨格作りを進めているもようだ。

 ただ、タリバン幹部はロイターの取材に対し、アクンザダ師を頂点とする幹部評議会が政権運営に当たる可能性を指摘。評議会の指導力が強まれば、イスラム教の極端な解釈に基づく統治を修正することが困難になる恐れがあり、少数派や女性の権利に配慮した包括的な政治体制構築への懸念が国内外で広がりつつある。

 また、約180人が死亡する自爆テロが起きた26日以降、過激派組織「イスラム国」(IS)系武装勢力のテロを米軍が阻止するケースが相次ぐ。

 一部報道では、タリバンは既に当面の間の国防相、内相として古参幹部を指名。これまで空港や市内の警備に当たってきた米軍の撤収後、両相はタリバン戦闘員の規律徹底を通じた治安回復という喫緊の課題への対応に追われそうだ。

3392チバQ:2021/08/31(火) 20:20:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb03ffe1edc69b404d7404e2fec4dc404772cd24
タリバン「完全な独立達成」「全ての同胞に祝意」…崩壊政権側の幹部登用し「暫定政府」発足へ
8/31(火) 7:40配信

読売新聞オンライン
 【テヘラン=水野翔太】アフガニスタンからの米軍排除を目標に掲げてきたイスラム主義勢力タリバンは、新政権樹立に向けた動きを加速させる構えだ。タリバンのスハイル・シャヒーン報道官は31日、ツイッターで「米兵が去り、我が国は完全な独立を達成した」と主張し、「全ての同胞に祝意を伝えたい」と強調した。

 中東カタールの衛星テレビ局アル・ジャジーラは30日、タリバンが、国内各派を糾合した「包摂的な政府」を樹立するまでの間、崩壊した民主政権側の幹部らを登用した暫定政府を発足させ、行政運営にあたる方向で検討に入ったと伝えた。アフガンでは15日のタリバンによる全土掌握後、行政が停滞しており、国民生活の混乱を抑える狙いとみられる。

 本紙通信員によると、首都カブールでは31日未明、米軍撤収完了の報道を受け、空に向けて祝意の空砲を撃つタリバン戦闘員もいた。

 タリバンは今後、トルコやカタールの協力を得ながら、カブール国際空港の運営を目指す。民間機の離着陸が再開すれば、自国民の出国は「認める」としている。ただ、国家の再建に必要な人材の流出に懸念を強めており、ビザや出国の審査が厳格化されれば、残された米軍協力者らの退避が難しくなる恐れもある。

3393チバQ:2021/08/31(火) 20:26:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/fec9b23318586b5cb2c385a18ecdc34a8b3e9f2e
中国、タリバン政権見据え布石 国益確保へ支援姿勢
8/31(火) 19:53配信

産経新聞
【北京=三塚聖平】アフガニスタンで実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンと距離を置く米欧各国に対し、中国は支援姿勢を隠していない。アフガンの首都カブールにある中国大使館は通常業務を続け、タリバン幹部と接触。王毅(おう・き)国務委員兼外相は「各国はタリバンと接触し、積極的に導く必要がある」と呼び掛ける。

8月30日に国連安全保障理事会(15カ国)で行われた、安全な出国を保証するようタリバンに求める決議案の採択を中国はロシアとともに棄権。中国の耿爽(こう・そう)国連次席大使は「関係国は、アフガン人民が自ら将来を決める権利を適切に尊重すべきだ」と主張した。

中国は、タリバンが主導する新政府を承認するかどうか明言していないものの、政権掌握については事実上容認。米国がアフガン情勢への影響力を急速に失墜させる中、タリバン政権発足を見据えて影響力を拡大させてきている。

中国にとっては、巨大経済圏構想「一帯一路」の中東への中継点であるアフガンを影響下に置くという経済的な利益に加え、国境を接する新疆(しんきょう)ウイグル自治区の治安対策という差し迫った動機もある。アフガンを拠点に新疆の分離・独立運動が活発化することを強く警戒しているからだ。

20年間にわたり「テロとの戦い」を進めてきた米軍がアフガンで駐留を続けたことで、中国は隣国の安定に関して多大なコストを負担せずに済むといった恩恵を実質的に受けた。米軍撤収によりアフガンが混乱すれば、中国も無関係ではいられない。そのため早い段階からタリバンを「アフガンで決定的な力を持つ軍事、政治勢力」(王氏)と位置付け、安定化へ向けて支えることが自国の利益に結び付くという計算が働いているとみられる。

3394チバQ:2021/09/01(水) 11:26:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/34a20ec5b657acfdee3476eb18af5f5ad3fe682d
タリバン、米軍撤退後のカブール空港を闊歩
8/31(火) 21:56配信


AFP=時事
アフガニスタン首都カブールの空港に到着したタリバンのザビフラ・ムジャヒド報道官(中央)ら関係者ら(2021年8月31日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】アフガニスタンから最後の外国軍機が飛び立った数時間後、イスラム主義組織タリバン(Taliban)の幹部らが特殊部隊に護衛されながら首都カブールの国際空港を闊歩(かっぽ)した。


 タリバンのザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官は、いつもの平然とした表情とは打って変わって満面の笑みで、関係者一行を滑走路へと率いた。

「バドリ313(Badri 313)」と呼ばれる特殊部隊は、タリバンの白い旗をはためかせながら、米国製ライフルを持ち写真撮影に臨んだ。

 かつてアフガニスタンで最も安全な場所の一つだったこの空港の旅客ターミナルは荒れ果て、すべての入り口近くの床には空の薬きょうが散乱していた。破壊された米軍のヘリコプターも残され、特殊部隊が念入りに調べていた。

 タリバンがカブールを制圧した今月15日以降、大勢が国外退避を試みて空港に殺到したが、それより多くの人々が空港周辺のタリバンの検問所で行く手を阻まれた。

 空港に続く道路に設置された検問所は31日、1か所を除いてすべて撤去された。空港の雰囲気も変わり、タリバンの衛兵は上機嫌で運転手らと握手を交わしていた。

 空港の安全確保は重要な課題だ。タリバンは、どの国の軍にもアフガニスタン駐留を認めないと繰り返し主張している。【翻訳編集】 AFPBB News

3395チバQ:2021/09/01(水) 12:02:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/80d89c65d2402e6af0c90c94ed39a4cf7291dfc7
アフガン、国際空港の運営も焦点に 退避に影響 タリバンは支援要求
9/1(水) 8:30配信

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毎日新聞
米軍がカブールから撤収した後に国際空港内を警備するタリバンの戦闘員ら=カブールで2021年8月31日、AP

 アフガニスタンからの米軍撤収後の焦点の一つは、首都カブールにある国際空港の運営だ。ロイター通信によると、米軍の撤収に伴い航空管制システムが停止した。イスラム主義組織タリバンは、トルコやカタールに空港運営の支援を要請しているが、運営を継続できるかは不透明。現在も国内に残る外国人や外国の協力者らの退避作業への影響も懸念される。

【駐留米軍が撤収】米史上最長の戦争終結

 ロイター通信によると、米連邦航空局(FAA)は8月30日、「航空管制システムと航空当局の欠如、治安上の懸念から、米国の民間機はアフガンのほぼ全土でいかなる高度での運航も禁止される」との声明を発表した。米国務省のプライス報道官は27日の記者会見で、「9月1日に通常通り空港が運営されていると期待するのは無理だろう」と述べた。

 カブールの空港を巡っては、トルコが米軍撤収後に警備などを担当することに意欲を示してきた。だが外国部隊の駐留を嫌うタリバンが反発し、事実上立ち消えになった。一方でタリバンはトルコやカタールに対し、空港運営の技術面での支援を求めているという。

 米国など国際社会は今後も退避希望者を早急に出国させたい考えだが、空港の運営が滞れば、さらに遅れるのは必至で、情勢は混沌(こんとん)としている。【松井聡】

3396チバQ:2021/09/01(水) 21:50:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/400e0420db698eb69fb639a1459d2e9e3870e9aa
アフガンに大使館残す中露 タリバンとの関係強化に交錯する思惑
9/1(水) 19:25配信

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産経新聞
バイデン米政権が、アフガニスタン駐留米軍の撤収を終えて同国へのプレゼンスを後退させたのに対し、中国やロシア、イランなどは首都カブールに置く大使館の業務を続けている。実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンとの関係を強化し、それぞれの思惑から新政権発足後をにらんで動きを積極化させている。

8月中旬、中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は、カブールの中国大使館の建物屋上で中国国旗「五星紅旗」がはためいている写真を掲載した。カブールの米大使館に掲げられていた米国旗が降ろされて職員が退避したのと対比させる狙いとみられる。中国の王愚(おう・ぐ)駐アフガン大使は「タリバン側は、中国大使館の安全を保証している」と述べ、タリバンと密接なパイプを築いたことをうかがわせる。

中国は、タリバンを支える構えを強めている。王毅(おう・き)国務委員兼外相は8月29日に行ったブリンケン米国務長官との電話会談で「各国はタリバンと接触を進め、積極的に導く必要がある」との考えを示した。

アフガンが混乱すれば国境接する新疆(しんきょう)ウイグル自治区にも波及することへの警戒に加え、経済的な利益も意識している。中国商務省は2020年の報告書で、アフガンを「金鉱の上に横たわる貧者」と形容した。金、銀、銅や天然ガスなど少なくとも総額1兆ドル(約110兆円)の埋蔵量があるとの米国の試算もある。中国の巨大経済圏構想「一帯一路」では、同国の豊富な鉱物資源開発も視野に入っていると指摘される。

中国にとってアフガンの安定は、経済利益を得ていくうえでも欠かすことができない。一帯一路の関連事業を通じて巨額の資本投下を受けるパキスタンでは、中国人を狙った襲撃事件がたびたび発生。今年4月には同国南西部バルチスタン州の州都クエッタの高級ホテルで爆発が起きて死傷者が出たが、現地を訪問していた中国大使が標的だった可能性が指摘された。タリバンに「一切のテロリスト組織と徹底的に一線を画するように」(王毅氏)としつこく釘を刺している。

一方で中国は、国際社会による新政権の承認を待つなど慎重な姿勢も見せる。中国の外交関係者は「米国が多大なコストをかけても、中途半端な形で撤収に追い込まれたことを中国はよく観察している」と指摘する。アフガンは古くから「帝国の墓場」と呼ばれ、英国や旧ソ連など幾つもの大国が介入を試みたが失敗に終わっており、中国が自ら血を流すような過度の介入を避けようとしていることをうかがわせる。



ロシアもタリバンとの関係を強化する動きを加速させている。ロシアは、米軍撤収後のアフガンで影響力を高めるとともに、タリバンとの敵対を避け、ロシアの「勢力圏」とみなす中央アジアと自国の安全を確保する思惑だ。

ロシアは8月30日、アフガンからの退避を求める人々の安全な出国を保証するようタリバンに求める国連安全保障理事会の決議案の採決で中国とともに棄権。ネベンジャ露国連大使は棄権理由を「専門家の出国が相次げばアフガンの復興に悪影響が出る」とするロシアの懸念が決議案に盛り込まれなかったためだと主張したが、事実上、国民の国外退避を妨害しているタリバンの肩を持った形だ。

8月下旬には露社会学者のシュガレイ氏が「情勢調査」の名目でアフガンを訪れ、タリバン指導部と相次ぎ会談。自身のSNS(会員制交流サイト)に「タリバンは早期にロシアとの関係構築を望んでいる」と書き込んだ。シュガレイ氏はプーチン大統領周辺に近いとされ、露政権の「名代」としてアフガンを訪れた可能性も指摘されている。

ロシアは国際社会の反応も考慮し、現時点では「タリバンによる政権樹立の承認の是非は今後のタリバンの行動次第で判断する」との立場を示している。しかし、欧米諸国が大使館職員らを退避させる中、アフガンの露大使館は業務を続け、タリバンとの協議も実施。プーチン氏が8月下旬、タリバンによるアフガン掌握は当然の成り行きだ-との見方を示すなど、実質的にはロシアは既にタリバン政権を承認している。

ロシアがタリバンに配慮を示す背景には、アフガンへの発言力を拡大して反米陣営に引き込む狙いや、タリバンに国内のイスラム過激派を統御させる思惑があるとみられている。ロシアは過激派が中央アジアに侵入して地域情勢を不安定化させたり、露国内に移動してテロを起こしたりする事態を警戒しているためだ。

(北京 三塚聖平、モスクワ 小野田雄一)

3397チバQ:2021/09/01(水) 21:54:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/1aa29d3f041516c5ad1e01431d648612821fc22f
「数秒の問題」 アフガンに取り残された人々、退避の見通し立たず
9/1(水) 5:15配信

毎日新聞
バスに乗車しようとする人たちを整理するドイツ軍兵(左端)=カブールの国際空港で2021年8月28日、米海兵隊提供・AP

 米軍の撤収が完了したアフガニスタンには、出国を希望する外国人のほか、各国政府に協力してきたアフガン人やその家族が数多く取り残されている。日米欧などが8月29日に発表した共同声明によると、イスラム主義組織タリバンは外国人と外国の査証(ビザ)などを持ったアフガン人の安全な出国を確約したとされるが、具体的な退避計画の見通しは立っておらず、正確な人数もわかっていない。

 ブリンケン米国務長官は30日、アフガンからの退避を望む「200人以下、おそらく100人近く」の米民間人が残っていると明らかにした。現地に長期滞在するアフガンとの二重国籍者やその家族には、退避すべきかを迷っている人もおり、「正確な人数の把握に努める」と述べた。さらにブリンケン氏は、タリバンからの報復が懸念されるアフガン人協力者も多くが取り残されていることに触れ、「彼らを助けるための努力を続ける。我々の責任に期限はない」と強調した。

 米ホワイトハウスによると、米国は7月末以降、12万2300人をアフガンから退避させた。うち5400人は米国の民間人とその家族だという。しかし、米メディアによると、現地に残された政府機関やメディアのアフガン人協力者、アフガンの人権活動家らは数万人とみられている。米紙ワシントン・ポスト(電子版)は30日の論説記事で、「バイデン政権の戦略的、戦術的なミス」に起因する「道義的な災害」だと厳しく批判した。

 米国に先駆けて退避作戦を終えた欧州諸国も人道的な責任を問われている。「見つかれば拘束され、殺される。脱出方法をみつけてください」。英BBC放送は30日、英政府機関に協力してきたアフガン人男性の不安の声を伝えた。男性は英国から入国許可を得たが、カブール空港近くにタリバンが設置した検問所を通過できず、家族と共に居場所を転々としているという。「私たちは生き延びるために闘っています。数時間、数日の問題ではなく、数秒の問題です」【八田浩輔】

3398チバQ:2021/09/01(水) 21:56:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/8c81042a7b92da3bddbe793ba44bef9f566e77d

自衛隊アフガニスタン撤収 現地スタッフ500人 2回の退避機会実らず
9/1(水) 7:31配信


TBS系(JNN)


 政府によるアフガニスタンからの退避任務で、およそ500人の日本大使館やJICAの現地スタッフとその家族の出国機会が2回あり、いずれも成功していなかったことが明らかになりました。

 政府は8月31日、アフガニスタンからの自衛隊による退避任務について、アメリカ軍の撤収により空港の安全確保が困難となることなどから終了し、撤収することを決めました。これまでに日本人1人を含む15人を隣国に出国させましたが、退避対象のおよそ500人の現地スタッフは全員が残されたままとなっています。

 外務省によりますと、現地スタッフに対する退避計画が二度立案されたものの、いずれも直前で頓挫したということです。

 ▽一度目は、8月18日、民間チャーター機で大使館員らと国外退避する計画を進めていましたが、イスラム主義組織タリバンによるカブール陥落で3日前に中止になったということです。▽二度目は、8月26日、およそ500人がバス27台に乗り込み、空港に出発する直前に自爆テロが発生したのです。

 その後、タリバンは外国人以外の出国を認めない姿勢に転じ、退避の機会は失われました。外務省の担当者は「時間がかかっても出国できるようにタリバンと粘り強く交渉していく」としています。(01日07:07)

3399チバQ:2021/09/01(水) 21:59:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/069275c628b810d8e63e7aaed884a47a6a7f3779
痛恨の500人置き去りで終わった日本のアフガン退避作戦。出遅れと失敗の背景は?
8/31(火) 21:03配信

日本テレビ系(NNN)
約500人にのぼる日本大使館のアフガニスタン人職員らを置き去りにしたまま、自衛隊が撤収することとなった日本政府の退避オペレーション。各国の中で、なぜ日本だけが「独り負け」とも言える状況に追い込まれたのか、出遅れの背景を探る。

日本テレビ外務省担当・前野全範

■8月13日カブール陥落2日前 低かった外務省の危機意識

アフガニスタンでのタリバンの進攻が報じられるようになった8月中旬。外務省や首相官邸の動きがにわかに慌ただしくなった13日に、アフガンを所管する中東アフリカ局の幹部を取材すると、「首都カブールが今すぐ陥落するという状況でもないので、中期的にいろいろなことを考えている」との返答だった。

たしかに外務省内では、この時点で既に大使館職員らの退避が検討されてはいた。ただし、想定されていたのは民間のチャーター機を使った退避オペレーション。タイミングも翌週以降という計画だった。この段階では、我々メディアも含め、外務省内の関心は翌日の8月14日から始まる茂木外務大臣のイスラエル・イランなど中東各国訪問の準備の方に集まっていた。

■8月15日 カブール陥落 退避拠点の空港が大混乱…

しかし、それからわずか2日後、15日に首都カブールはタリバンの攻勢によってあっさり陥落。在留邦人らの退避の拠点になるはずの空港には、国外脱出を求める人々が押し寄せて大混乱となり、軍用機にしがみついて落下し死亡する人まで出た。

■8月17日 大使館員が退避日本人職員12人だけUAEへ

この頃、まず問題になったのがアフガン大使館の日本人職員らの退避をどうするかという点。混乱の中、日本政府はイギリスに協力を依頼、イギリス軍の軍用機に大使館職員12人が乗り込み、アラブ首長国連邦(=UAE)のドバイへと退避した。しかし、この退避劇の裏で日本大使館や国際協力機構(=JICA)で働いていたアフガニスタン人職員とその家族約500人は、国内に取り残されていたのだった。

この時点でも、ある外務省幹部は「自衛隊機の派遣よりも、タリバンの検問で、現地のアフガン人職員らがカブール空港にたどり着けないことの方が問題だ」と語るなど、自衛隊機の派遣はそれほど具体化していなかった。

3400チバQ:2021/09/01(水) 21:59:22
■8月20日 自衛隊派遣へ 「空港内だけなら安全」と解釈

しかし、その後、アメリカ軍が8月末のアフガンからの撤退期限を延長しないことが明らかになり、情勢は切迫度を増していく。事態が動いたのは20日・金曜日の夜。法的問題を検討する国際法局の幹部が遅くまで残って自衛隊機派遣に向けた本格的検討が行われた。法律面で最大の問題となったのが、自衛隊員の安全確保。自衛隊法上、派遣ができるのは「輸送を安全に実施することができると認められる時」に限られていたのだ。そこで外務省は落ち着きを取り戻しつつあったカブール空港について「アメリカ軍の管理下にあり、空港内だけでの活動なら安全は確保できる」と解釈、最終的に自衛隊の派遣は可能だと結論付けた。

官邸幹部の1人は、欧米各国や韓国に比べて自衛隊の派遣が遅れた原因について「この自衛隊法上のハードルがネックになり、検討と決定に時間がかかった」と指摘する。

■8月22日 先遣隊出発自衛隊の輸送機がアフガンへ

そして22日・日曜日の午後、首相公邸の菅首相のもとに外務省や防衛省の幹部らが集まり、自衛隊機を派遣する方針が確認された。この日の夜遅くには、成田空港から先遣隊となる外務省職員や自衛隊員がひそかに出国。翌23日に正式に派遣が決まり、早速、夕方には自衛隊機が現地に出発した。

■8月25日 自衛隊機が到着バスを使った輸送作戦に転換

25日には、自衛隊のC2輸送機が拠点のパキスタン・イスラマバードを経て、カブール空港に到着した。しかし、この時点でタリバンの検問を通過して空港にたどり着けた退避希望者はゼロ。政府は自力で空港に来てもらうのは難しいと判断、バスを準備した上で退避希望者に集まってもらい、一気に空港まで運ぶ作戦に転換した。
■8月26日 空港周辺で爆発 アフガン人職員らは足止め

ところが26日、バスによる輸送作戦が敢行される、まさにその時に起きたのがカブール空港近くでの大規模な爆発だった。ある政府関係者は「爆発が痛かった。空港の外は安全が確保されていないので、自衛隊が外に出て退避希望者を守りながら連れてくることもできなかった」と振り返る。

■8月27日 日本人1人を輸送自衛隊機はパキスタンへ撤退

27日になると、ようやく日本人1人を自衛隊機で退避させることに成功した。しかし、そもそも退避を希望する日本人はアフガン国内にはほとんど残っていなかった。最大の課題であるアフガン人職員らの退避は、爆発による治安悪化もあり、空港まで移動できず断念。活動期限が迫る中、自衛隊員や外務省の職員はパキスタンのイスラマバードまで撤退することとなった。

翌28日にはアメリカ軍もカブール空港からの撤退を開始、最終的にアフガン人職員ら退避希望者約500人が現地に取り残されることとなった。各国が軍用機を投入し多くの人々の退避に成功する中、「日本の独り負け」と言われても仕方のない結果だった。

■幹部ら「遅かったと思わない」反省点・改善点との真摯な向き合いを

今回の退避について。外務省は当初、オペレーションが継続していることを理由に詳しい経緯をほとんど明らかにしなかったが、外務省幹部の多くは「やるべきことはやった。自衛隊機の派遣が遅かったとは思っていない」と口々に繰り返す。たしかにアフガン人職員らの退避に向けた努力が続く中、現時点で犯人捜しや、誰かの責任を追及する必要はないのかもしれない。

しかし、一方で早い段階で「問題はなかった」と決めつけてしまうことは、重要な改善点や反省点を埋もれさせてしまうのではないだろうか。次のオペレーションの教訓とするためにも、外務省をはじめ、政府には「退避失敗」という重い現実に真摯に向き合うことが求められる。

3401チバQ:2021/09/02(木) 08:01:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4098d263231355c6232ae0e1e4b681be0505df3
自衛隊派遣、出遅れ響く 甘い見通し、「想定外」続発 アフガン人退避失敗
9/2(木) 7:38配信
時事通信
アフガニスタンの邦人らを国外退避させるため、自衛隊員に見送られて出発する航空自衛隊のC130輸送機=8月24日、埼玉県の航空自衛隊入間基地

 アフガニスタンからの国外退避を支援するため政府が派遣した自衛隊機が近く日本に戻る。

 在留邦人のほか日本大使館や国際協力機構(JICA)の現地事務所で働くアフガン人スタッフらの救出を目指したが、情勢の悪化で断念を余儀なくされた。首都カブール陥落から派遣命令まで8日間を要した初動の遅れや見通しの甘さが要因として挙げられている。

 ◇後手
 菅義偉首相は1日、一連の政府対応について「最大の目標は邦人保護だった。その意味では良かった」と記者団に強調。邦人女性1人を退避させた成果を訴え、アフガン人関係者の安全確保や出国に向けた努力を続けると表明した。

 ただ、実際の動きを検証すると、何度か起きた「想定外」の展開に右往左往した様子が浮かぶ。

 外務省は8月上旬から大使館員と邦人に加え、アフガン人協力者の退避を模索。民間チャーター機で18日までに出国させる調整をしていた。大使館とJICA事務所のスタッフにその家族を含めた500人程度が主な対象にリストアップされた。

 だが、イスラム主義組織タリバンの予想を超える攻勢で15日にカブールが陥落。民間機の運航が全面的に止まり、計画の土台が崩れた。大使館員12人は急きょ米軍機で避難することにしたが発着場所にたどり着けず、英軍機で17日に出国した。

 アフガン人協力者の元には「必ず助ける」とのメッセージが届いていたが、取り残される形に。日本政府が大使館員と邦人の保護を優先し、アフガン人退避は後手に回った感もある。外務省関係者は「館員を現地に残せば拘束されるリスクがある」と述べ、早期出国はやむを得ない選択だったと話す。

 カブール空港は難を逃れようとする市民が滑走路に押し寄せ、死者も出る状況。自民党からアフガン人協力者救出を強く求める声が出た。

 そうした中、自衛隊派遣の流れとなる。ネックは「在外邦人等の輸送」を規定した自衛隊法84条の4が要件に挙げる「安全な実施」が、実際に担保されるか不透明だったことだ。その検討にも時間を要し、首相が外務、防衛両省事務次官らを交えて派遣を決めたのは日曜日の22日だった。

 ◇決定打
 翌23日、岸信夫防衛相が派遣を命令。航空自衛隊のC2輸送機1機とC130輸送機2機が順次日本をたった。

 ところが、カブール市内はタリバンが検問所を置き、アフガン人協力者は空港に近づけない。自衛隊機3機は25〜27日に計5回カブール空港に着いたが、「空振り」となるケースもあった。

 救出断念の決め手となったのが26日に空港ゲート付近で起きた自爆テロ。退避希望者をバス27台に分乗させ、空港へ移動を始めようとした矢先だった。茂木敏充外相は31日の記者会見で「あそこでそのまま突っ込むという判断はできなかった」と振り返った。

 26日は結局、米国に依頼されたアフガン人14人を運んだだけ。準備があと1日か2日早ければ何とかなったとみられ、政府関係者は「爆発で全てが狂った」と肩を落とした。

 空港を管理する米軍は自らの撤収スケジュールに合わせ、自衛隊機の空港使用のリミットを27日と通告していた。「最終便」に何とか間に合ったのが共同通信社通信員の安井浩美さんだ。タリバンと一定の関係を持つカタールの警護を受け、空港に入れた。

 欧米各国は次々に自国民やアフガン人の退避にこぎ着け、韓国も協力者390人の移送に成功した。「他の国は移動を開始した時期も早かった」。31日、与野党有志の議員連盟の会合にオンラインで参加した安井さんはこう証言した。

3402チバQ:2021/09/02(木) 09:11:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb4b08c69b04af530e9dae139e0eda4263da6302
就任から5年、ついに姿? タリバントップを世界が注視
9/2(木) 7:00配信

朝日新聞デジタル
イスラム主義勢力タリバンの最高指導者、アクンザダ幹部=タリバン提供

 アフガニスタンで権力を掌握したイスラム主義勢力タリバンの最高指導者、ハイバトゥラ・アクンザダ幹部の動静に関心が集まっている。近く新政権を発足させ、国家運営のかじを握るとみられているが、これまでほとんど姿を見せたことがなく、その経歴には謎が多い。

 60歳前後とみられるアクンザダ幹部は2016年5月、前任の2代目最高指導者マンスール幹部が米無人機の空爆で殺害されたことを受け、3代目の最高指導者に就任した。タリバン内で最高指導者は「信徒たちの長」と呼ばれる。

 地元メディアによると、アクンザダ幹部はタリバンが本拠とする南部カンダハル州出身の宗教学者。厳罰を用いる裁判官としても名をはせた。イスラム法に基づく宗教見解(ファトワ)を数多く発し、「聖戦」を正当化する理論的支柱になった。戦闘経験は少ないという。

 01年にタリバン政権が崩壊した後は、隣国パキスタンの西部クエッタ周辺で暮らしてきた、とタリバン関係者は話す。クエッタにはアクンザダ幹部の家族が運営する礼拝所(モスク)や宗教学校(マドラサ)が複数あるとされる。

朝日新聞社

3403チバQ:2021/09/02(木) 16:00:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e29662b077b6a6c161839fc623606294b374eef
タリバン「48時間以内に」組閣へ、バラダル師が主導か…米にもパイプある穏健派
9/2(木) 13:59配信

読売新聞オンライン
バラダル師=ロイター

 【テヘラン=水野翔太】米軍が撤収したアフガニスタンの新政権について、英BBCは1日、イスラム主義勢力タリバンの政治部門で外交を担うアッバス・スタネクザイ氏の話として、閣僚などが48時間以内に発表される見通しだと伝えた。最高指導者ハイバトゥラ・アクンザダ師を頂点に、古参のタリバン幹部が要職を占めるとの見方が強まっている。

 公開されたインタビュー映像によると、スタネクザイ氏は、女性の登用について、新政権でも働くことができるが、閣僚などの主要なポストでは登用されないとの見通しを示した。

 一方、米ブルームバーグ通信は1日、別のタリバン幹部の話として、新政権ではアクンザダ師に仕える3人の副官のうち、政治部門トップのアブドル・ガニ・バラダル師が行政を主導する方向で、指導部が調整に入ったと伝えた。穏健派のバラダル師は米国とのパイプもあり、政権の承認や経済的な支援を得る上で有利になるとみている可能性がある。

 一方、AFP通信は1日、カブール国際空港の再開に向け、技術的な問題を検証する専門家チームが中東カタールからカブール入りしたと伝えた。専門家の派遣はタリバン側の要請によるものだという。

3404チバQ:2021/09/02(木) 18:59:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/de90b06207ce2b40c6d81610e0b1b3d4d18d5cb3
【独自】大使館が職員を口止めか アフガン退避遅れ
9/2(木) 14:31配信

テレビ朝日系(ANN)

All Nippon NewsNetwork(ANN)

 1日、アフガニスタンにいる日本人らの自衛隊機による退避作戦を、「今回のオペレーションの最大の目標というのは、邦人を保護することでありました。そういう意味では、良かったというふうに思っています」と総括した、菅義偉総理大臣。

 しかし、実際に出国できたのは、日本人1人だけで、約500人もの現地スタッフなどは、残されたままです。

■現地職員「見捨てられたと思っている」

 日本大使館の現地職員は、「アメリカ軍の撤退で、危険はさらに高まっている」として、早期の国外退避を訴えています。

 在アフガニスタン日本大使館現地職員:「(Q.日本政府に伝えたいことは?)日本大使館の現地職員同士で何度も話し合いました。ほとんどの人が落胆しています。見捨てられたと思っています。日本政府は“私たちを国外退避させる”という約束をまだ果たしていません。お願いです、私たちの命を救って下さい」

 男性は、先月26日、大使館職員とその家族、約270人とともに14〜15台のバスに分乗して空港に向かっていました。

 ところが、移動の途中で過激派組織“イスラム国”による自爆テロが発生したことから、空港行きは中止になったというのです。

 在アフガニスタン日本大使館現地職員:「(Q.空港行きが中止されたことについて)誰もがすべてを失ったと思いました。国外退避の望みは、消え去ってしまったと…。これでアフガンからの退避はできなくなり、タリバンの手の中で好き放題にやられてしまう」

 「タリバン」が外国政府への協力者を捜すなか、報復を恐れている男性。自宅には戻らず、友人宅を転々としている状況だといいます。2カ月ほど前には、男性の公用携帯電話に見知らぬ番号から電話があり、身元を探るような動きもあったということです。

■大使館側から“口止め”か

 国外退避が失敗した原因は、大使館の“準備の遅れ”にあると、男性は話します。

 在アフガニスタン日本大使館現地職員:「(7月初旬から)最悪の事態が起きる可能性を、幹部を含む外交官に何度も進言しましたが、タリバンがカブールを陥落させることはないと言われました」

 しかし、その後、このことについて大使館側から「口外しないよう」口止めされたといいます。

 在アフガニスタン日本大使館現地職員:「(大使館側から)現地職員は“声を上げないように”、特に“メディアと話さないように”と言われています。理由は、分かりませんが…」

 1日、現地職員の証言について、外務省・吉田朋之報道官は「現時点で、公式にコメントするということは控えたいと思います」と話しました。

(「グッド!モーニング」2021年9月2日放送分より)

テレビ朝日

3405チバQ:2021/09/02(木) 21:11:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f8bae88262fcc53eb7aa7d78f0f6addbe64ed18
タリバン、抵抗勢力包囲 政権発足へ、国内安定急ぐ
9/2(木) 20:47配信


産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンの実権を握ったイスラム原理主義勢力タリバンは2日までに、国内で唯一、完全に支配下に置いていない北東部パンジシール州で抵抗勢力を包囲した。投降を呼びかけているという。タリバンは数日以内に新政権を発足させて国内の安定を急ぐ考えだが、抵抗の動きは根強く、混乱は続きそうだ。

同州では旧タリバン政権(1996〜2001年)に抵抗して暗殺されたマスード司令官の息子、アフマド・マスード氏らが反タリバン勢力を結集させている。政府軍の一部が合流し、マスード氏の兵力は数千人規模とみられている。タリバンとマスード氏側は今年8月下旬に一度は停戦で合意したが、その後に戦闘が再開していた。

新政権については、タリバン最高指導者のアクンザダ師らが南部カンダハル州で協議し、閣僚の顔ぶれは大筋で固まったもようだ。治安維持を担当する内相に最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」のシラジュディン・ハッカニ師を任命する案などが浮上している。

首都カブールの国際空港再開をめぐっては1日、タリバンが対外事務所を置くなど関係が深いカタールから技術チームが到着した。タリバン単独での空港運営は困難とされており、カタールがトルコとともに支援する予定。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは3日にも国内線の運航が再開されるとの見通しを示した。国際線の再開は時間がかかりそうだ。

3406チバQ:2021/09/02(木) 21:21:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4346e9f25d1ad1ff0e03f5c58009859fb2cbdb3
アフガン派遣「遅れ」 法見直し求める声も 自民
9/2(木) 19:13配信


産経新聞
【アフガニスタンに自衛隊機派遣】入間基地に駐機するC-2輸送機を見つめる航空自衛隊員ら=8月23日午後、航空自衛隊入間基地(川口良介撮影)

自民党国防部会などの合同会議は2日、アフガニスタンへの自衛隊機派遣をめぐって議論した。日本大使館の現地職員ら約500人を救出できなかったことに関し、議員から派遣の遅れを指摘する意見が出たほか、現行の法体系や運用の見直しを求める声も上がった。一方、外務省は、現地職員らが陸路で国外退避する場合に備え、周辺国の日本大使館に保護に取り組むよう指示したと明らかにした。

大塚拓国防部会長が会議終了後、記者団に説明した。

外務省は8月17日の日本大使館員の退避後、現地職員らについて他国の軍用機による輸送などを模索。20日に自衛隊機での輸送の検討を加速した。大塚氏は「自衛隊機派遣を最初からオプションに入れて検討していればもっと早くできた可能性がある。(15日の)カブール陥落時に空振りでもいいから準備行為を取る余地もあった」と述べた。

会議では、自衛隊法が求める現地の「安全確保」が派遣の検討のハードルになったとの意見が出た。また、今回は適用しなかったが、邦人救出に武器使用を認める規定が「当該外国の同意」などを条件としており、政権崩壊時などに対応する条文を作る必要があるとの指摘もあった。

3407チバQ:2021/09/03(金) 23:37:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/73b1954ff6ce7435fac0c8f756f125ec50826c8a
タリバン新政権トップにバラダル師か 女性の閣僚入り否定 アフガン
9/3(金) 21:07配信

時事通信
イスラム主義組織タリバンの最高指導者アクンザダ師=2016年5月、タリバンが公表(AFP時事)

 【ニューデリー時事】ロイター通信は3日、アフガニスタンで国家運営の全権を掌握したイスラム主義組織タリバンの新政権について、「(副官の一人で政治部門の責任者である)バラダル師が主導することになるだろう」と報じた。

 閣僚人事は近く発表される見通しだが、AFP通信は「早くても4日までは発表はない」というタリバン報道担当者の話を伝えた。

 ロイターによれば、新政権ではほかに、初代最高指導者オマル師の息子で軍事部門責任者のヤクーブ師や、タリバン内の最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」を率いるハッカニ氏ら、タリバン幹部が要職を占めるとみられる。最高指導者アクンザダ師は政府の上に立つ最高権力者になるもようだ。

 タリバン幹部は1日、英BBC放送のインタビューで「女性政府職員は復帰できるが、閣僚に女性はいないかもしれない」と語った。西部ヘラートでは2日、女性の政権参加を求める人権活動家らのデモがあった。

 また、これに先立ち、タリバンのムジャヒド報道担当者は、米メディアの取材に「他勢力との政権共有はわれわれの焦点ではない」と述べ、崩壊した民主政権の有力者の閣僚入りに否定的見解を示している。新政権は、少数派や女性、民主政権有力者らを含む包括的政治体制からはほど遠い陣容となる見通しで、欧米諸国などの反発を呼びそうだ。

 ロイターによると、アフガンの隣国パキスタンを訪問したラーブ英外相は3日、タリバン新政権を承認しないと強調。その上で、「(タリバン側に)関与すること、直接交渉の手段を有することの重要性を認識している」と述べた。

3408チバQ:2021/09/03(金) 23:37:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd23334e990057757788c99a0c4cb4c239c2db69
各国がタリバンと接触 協力者の出国を協議 将来の人道支援も
9/3(金) 18:59配信


毎日新聞
アフガニスタン人の退避希望者の移送作戦に従事する英軍と米軍の兵士。アフガン国内には英国民や協力者が多数残る=首都カブールで2021年8月20日(英国防省提供・AP)

 アフガニスタンで実権を握ったイスラム主義組織タリバンが近く政権を発足させる見通しだ。こうした中、関係各国がタリバン側と接触を図る動きが出ている。喫緊の課題は、アフガン国内に残る自国民や協力者の安全な出国を進めることだが、長期的には、タリバンとの関係を維持することで、アフガンが再び「テロの温床」とならないよう促す狙いもありそうだ。

 タリバンのシャヒーン報道担当者は3日、タリバンが政治事務所を置く中東カタールの首都ドーハで、英国とドイツのアフガン担当特使や大使と相次いで会談したことを明らかにした。アフガン国内には現在も両国の国民や協力者が多数残っており、アフガンの首都カブールにある国際空港の再開や、安全な退避を協議した。人道支援についても話し合ったという。

 さらにシャヒーン氏は英国側がタリバンに対し、「将来的にアフガニスタン・イスラム首長国(タリバンの自称)と協力する準備ができていると強調した」と述べた。またドイツのマース外相は8月31日、訪問先のドーハで、一定の条件を伴うとしながらも、今後もアフガンを支援したい意向を表明。政治や治安の状況が許せば、「カブールに再び大使館を置くべきだ」とも述べた。

 両国がタリバンとの関係強化も排除しない姿勢を見せる背景には、タリバンが恐怖政治を行った旧政権時代(1996〜2001年)に国際的に孤立して困窮し、結果的に国際テロ組織「アルカイダ」との関係強化につながったという見方があるためだ。アルカイダはタリバンに資金や戦闘員を提供し、タリバンはアルカイダへの依存を深めたと指摘されている。

 国際社会には、タリバンが求める「国家承認」や援助をテコに、タリバンがテロ組織の活動を許さず、さらに女性の人権など政治や社会の面でも寛容になるよう促す狙いがある。タリバン側としても経済状態が困窮する中、国際社会の援助は必須と言える。

 国際社会は当面、タリバン側と接触を続けながらも、近く発足するタリバン政権の構成など、統治の推移を注視していく構えと見られる。【松井聡】

3409チバQ:2021/09/03(金) 23:38:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f57cbb74662e66ac5d2fcde97b75cf96abb1765
タリバン幹部、要職を独占か 女性起用見送りへ
9/3(金) 17:37配信


産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンで実権を握ったイスラム原理主義勢力タリバンが近く新政権を発足させる。最高指導者のアクンザダ師を頂点にタリバン幹部が要職を独占するもようで、国内諸勢力代表らが参加する「包括的政府」が実現するかは不透明だ。女性の主要ポスト起用も見送られる見通し。民主制は否定され、過激なイスラム原理主義に基づく「新タリバン政権」となりそうだ。

タリバンは8月下旬以降、タリバン発祥の地である南部カンダハル州にアクンザダ師ら幹部が集まり、政権作りを協議。その枠組みを大筋で固めた。

ロイター通信や地元メディアによると、選挙など民主的な制度は採用されず、政府の上位機関としてアクンザダ師をトップとする「統治評議会」が設置される。主要閣僚には、政治部門トップであるバラダル師、最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」を率いるハッカニ師、初代最高指導者オマル師の息子のヤクーブ師-の副指導者3人が起用されるもようだ。

タリバンは8月15日の首都カブール制圧以降、新政権は国内の各勢力代表が加わる「包括的政府になる」と表明し、アブドラ国家和解高等評議会議長やカルザイ前大統領ら国内有力者と会談を重ねてきた。有力者らは閣僚ではなく、統治評議会の一員としての政権入りが取り沙汰されている。

焦点となっている女性の登用については、政治部門幹部が英BBC放送のインタビューに「(新政権に女性は)いないかもしれない」と発言。閣僚など主要ポストには起用されない可能性がある。

新体制が動き始めても、課題は山積する。過去20年間、国家予算の大半は国際支援で賄われていたが、欧米を中心にタリバン新政権の動向を見極めるまで停止する動きが広がる。先進7カ国(G7)などは包括的政府を求めており、新体制の中身によっては支援再開は遠くなりそうだ。

30万人以上からなるアフガン政府軍の再編も見通しが立っていない。8月26日にカブールの空港付近で自爆テロを起こしたイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)傘下の「ホラサン州」(IS-K)の押さえ込みも課題だ。また、タリバン内ではバラダル師ら穏健派とハッカニ師ら強硬派の路線対立もある。採用する政策によっては対立が本格化し、政権運営が停滞する可能性もある。

3410チバQ:2021/09/03(金) 23:41:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/85ff3a0c603d3c6760a260a02eb4c85b19aec8c5
アフガン北部で大規模衝突、抵抗勢力最後の拠点パンジシール渓谷
9/3(金) 15:15配信

CNN.co.jp
パンジシール渓谷地域で軍事訓練を行う反タリバン勢力

(CNN) アフガニスタン北部のパンジシール渓谷で2日夜、イスラム主義勢力タリバンの戦闘員と反タリバン勢力の大規模な衝突が発生した。反タリバン勢力の関係者が明らかにした。


パンジシール渓谷はタリバン支配に抵抗する勢力にとって最後に残された重要拠点。これまで長年にわたってタリバンや外国の支配に抵抗し続けてきた歴史がある。

同勢力「アフガニスタンの反タリバン国家抵抗戦線」(NRF)とタリバンの間では、2週間前から散発的な戦闘が続いていた。タリバンはパンジシール州周辺に兵力を集中させ、8月30日には同峡谷の3地区を制圧したと発表していた。

NRFの関係者によると、タリバンとNRFの衝突は2日深夜に始まり、非常に激しくなっているという。

これに先立ちNRFの報道官は音声メッセージを発表し、タリバンの部隊はパンジシール渓谷に侵入しようとして40人を失ったと述べていた。別の報道官は同日、タリバンは多数の重機や兵器も失ったと発表した。

タリバンの死傷者についてCNNは、独立した立場から確認することはできなかった。

これとは別にタリバンは、戦闘の様子や事後の様子を撮影したとする動画を公開したが、CNNはこの動画の撮影場所を確認できていない。

パンジシール渓谷はアフガンのゲリラ戦争の中心地で、かつての大英帝国軍や旧ソ連軍といった外国による支配に対しても抵抗を続けた。

3411チバQ:2021/09/03(金) 23:42:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/357255d2e552625300f0f39fcf755e268110d9ea
「タリバン政権」に立ち塞がる3つの壁、経済混乱・食糧難・抵抗勢力
9/3(金) 12:21配信
 アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンのムジャヒド報道官は、新政府が数日以内に発足すると明かした。だが国内経済は崩壊寸前のうえ、干ばつのため食料が不足。さらに北部ではタリバンに抵抗する勢力との間で戦闘も発生し、タリバン政権は重い足かせをはめられたままでの船出となりそうだ。

 閉鎖されたカブール空港の見張りにつく武装した戦闘員。滑走路から航空機が飛び立つことはなかった。

 市民からは不安の声も聞かれた。カブール市民の男性は「将来に希望が持てない。その理由はお分かりだろう。皆国外に逃れたいと思っている。ここには仕事もビジネスもなく、人々が何かをするための施設もないのだから」と語った。

 拡大する経済的な苦難は、タリバン政権にとって最大の課題だ。さらにタリバンが前政権を追放する以前から、アフガニスタンは過去4年で2度の干ばつに見舞われ、多くの市民は家族を養うのに悪戦苦闘していた。

 世界食糧計画(WFP)が撮影したこちらの映像は、北部の都市マザリ・シャリフにある国連の配給所で、食料を受け取る人々だ。

 市民の男性は「雨も降らず水も出ないので作物が育たない。市民の生活は悲惨だ。(配給された)食料は神様からの素晴らしいお恵みだ」と話していた。

 WFPによると、干ばつにより小麦の収穫量がおよそ4割も減り、食料価格が高騰した。現地責任者は「我々が直面している状況は非常に恐ろしいもので、人道上の大惨事に発展する恐れがある」と述べ、数百万人が飢餓に直面する恐れがあると指摘する。

 干ばつと崩壊寸前の経済に加え、紛争も続いている。北部パンジシール州で2日、地元指導者のアフマド・マスード氏に忠誠を誓う武装集団がタリバンと戦闘になった。同州はタリバンが陥落させられていない唯一の州だ。双方とも相手に多数の死傷者をもたらしたと主張している。この集団は今後もタリバンに屈しない姿勢を示している。

3412チバQ:2021/09/03(金) 23:43:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/94ee1041fd741a8f2bdf64dc5155465a5b353b81
アフガン首都の空港近く再開か 市民の脱出は難航
9/2(木) 21:15配信

時事通信
2日、ドーハで記者会見するカタールのムハンマド外相(AFP時事)

 【ニューデリー時事】AFP通信によると、カタールのムハンマド外相は2日の記者会見で、米軍撤退後に機能がまひしているアフガニスタンのカブール空港について「可能な限りの早期再開へ復旧作業を行っている。2〜3日以内に良いニュースが聞けると期待する」と述べた。

 カタールはアフガンに技術支援チームを派遣している。

 国際線の再開には時間を要する見通しで、アフガンの全権を掌握したイスラム主義組織タリバンを恐れた市民の国外脱出は難航しそうだ。陸路で脱出するにも、旅券事務所は閉鎖されたままで、各所での検問も待ち構えている。

 タリバンのムジャヒド報道担当者は、カブール空港の現状について「米軍が建物や(管理)システムに損害を与えていった」と批判。タリバンは関係の深いカタールやトルコに空港再開に向けて支援を求めていた。

3413チバQ:2021/09/04(土) 11:00:13
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3364766.html
タリバン、最後の抵抗勢力に猛攻 アフガン・パンジシール渓谷
2021/09/04 04:17AFPBB News

タリバン、最後の抵抗勢力に猛攻 アフガン・パンジシール渓谷

アフガニスタン・パンジシール渓谷で、軍事訓練に参加する反タリバン勢力のメンバーら(2021年9月2日撮影)。(c)Ahmad SAHEL ARMAN / AFP

(AFPBB News)

【AFP=時事】アフガニスタンのパンジシール渓谷を拠点にイスラム主義組織タリバンに対する武力闘争を続ける抵抗勢力は3日、タリバンからの「激しい」攻撃に応戦していることを明らかにした。

 首都カブールから約80キロの距離にあるパンジシール渓谷は、反タリバン勢力最後の拠点となっている。両者による和平交渉は失敗。先月、電撃的攻勢によりアフガニスタン国内のほぼ全域を制圧したタリバンは、パンジシールを掌握することで軍事作戦に終止符を打つことを目指している。

 3日夜にはパンジシールが陥落したとのうわさが広まり、カブール市内では祝砲が鳴り響いた。だがタリバンからの正式発表はなく、AFPの電話取材に応じた住民はパンジシール陥落の情報を否定している。

 オーストラリア在住のアフガン情勢アナリスト、ニシャンク・モトワニ氏は、「タリバンが圧倒的優位にある」との見方を示し、「タリバンは装備が充実しており、政府を瞬く間に陥落させたことで心理的優位に立っている」と説明した。

 タリバンは、同国を撤退した米軍が旧アフガン軍に提供した多数の武器や軍用品を手にしているほか、刑務所から釈放した受刑者らの加勢も得ている。モトワニ氏は「タリバンには自殺戦術の使用を含めた突撃隊もいる」と指摘した。反タリバン武装勢力と旧アフガン治安部隊で構成される民族抵抗戦線も、パンジシール渓谷に多くの武器を保有しているとされる。

 タリバン幹部のアミール・カーン・ムタキ氏は1日の音声メッセージで、タリバン部隊が同渓谷を包囲したとし、現地の住民に対し、抵抗勢力に降伏を呼び掛けるよう要請。タリバンはその数時間後、攻撃を再開した。

 両勢力が相手側に大きな損失を与えたと主張しているものの、パンジシール渓谷では通信手段が限られており、AFPは現地からの情報を検証できていない。

 NRFの報道担当者であるアリ・マイサム・ナザリ氏は3日、夜間にタリバンがさらなる攻撃を実施したことを明らかにした。ナザリ氏はパンジシール渓谷外にいるものの、NRFの指導者アフマド・マスード氏と密に連絡を取っているとされる。

 ナザリ氏は「パンジシールでは激しい戦闘が起きている」と明かし、「彼(マスード氏)は渓谷の防衛で忙しい」と述べた。マスード氏の父親である故アフマド・シャー・マスード元国防相は、ソビエト連邦と第1次タリバン政権に対するゲリラ戦を率いた司令官で、「パンジシールの獅子」と呼ばれていた。 【翻訳編集】AFPBB News

3414チバQ:2021/09/05(日) 23:34:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff2e7c6d6055479c5df58feac8b91d7f538bd6c3
アフガニスタンの国内線が再開 タリバン傘下、首都カブールから2便
9/5(日) 20:04配信
朝日新聞デジタル
8月31日、カブールの国際空港内を見回るタリバン戦闘員たち=AP

 イスラム主義勢力タリバンが権力を握ったアフガニスタンで、タリバン傘下に入った航空当局が4日、首都カブールの空港の国内線の運航を再開した。タリバンと関係が良好なカタール政府が支援チームを派遣し、管制塔の管理や滑走路の補修などを急いでいた。

【写真】アフガニスタン国営のアリアナ・アフガン航空の旅客機=同航空のフェイスブックから

 アフガニスタン国営のアリアナ・アフガン航空によると4日、カブールから北部マザリシャリフと西部ヘラートへ計2便が飛んだ。

 空港はタリバンが政権を崩壊させた8月15日以降、運航がまひ。米国をはじめとする各国が自国民やアフガニスタン人協力者の国外退避のために飛ばした特別機以外は離着陸できなくなった。駐留米軍最後の輸送機が飛び立った同月30日以降はタリバンが空港を占拠した。

 タリバンは世界から援助物資を呼び込むため、国際線の復旧も目指す。ただ、国民に対しては「国にとどまってほしい」(報道担当幹部)と要請しており、自由な出国を認めるかは不透明だ。各国は残る自国民や現地協力者の国外脱出を許すよう、タリバンに働きかけている。(バンコク=乗京真知)

朝日新聞社

3415チバQ:2021/09/05(日) 23:56:11
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021090400295&amp;g=int

タリバンの内部対立仲裁か パキスタン高官がアフガン入り
2021年09月04日20時55分

 【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンに強い影響力を持つパキスタン軍情報機関、3軍統合情報局(ISI)のハミード長官が4日、代表団を率いてアフガンの首都カブールに入った。タリバンをめぐっては、新政権の閣僚人事の発表が間近とみられる一方、内部対立も伝えられており、ハミード氏が仲裁に当たるもようだ。

 ロイター通信などによると、タリバンは政治部門責任者のバラダル師が主導する新政権の発表を控えている。ただ、パキスタン政府筋によれば、ISIの強い影響下にあるバラダル師のトップ就任などにタリバン内の一部勢力が反発しているという。ハミード氏はカブール到着後、記者団に「アフガンと周辺地域の長期にわたる平和と安定を望んでいる」と述べた。
 ロイターによると、タリバンは3日、国内で唯一抵抗が続いていた北東部パンジシール州の「制圧」を宣言した。しかし、崩壊した民主政権で第1副大統領を務め、同州の抵抗勢力に合流していたサレー氏は制圧を否定。AFP通信によれば、タリバンと抵抗勢力の間で4日、新たな戦闘が起きたという。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021090500228&amp;g=int
反タリバン勢力との和平促す アフガンでの対立拡大懸念―パキスタン
2021年09月05日23時28分

5日、アフガニスタン・カブールの市場で、警戒に当たるタリバン戦闘員(AFP時事)
5日、アフガニスタン・カブールの市場で、警戒に当たるタリバン戦闘員(AFP時事)


 【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンに影響力を持つ隣国パキスタンの軍情報機関、3軍統合情報局(ISI)のハミード長官は4、5両日、アフガンの首都カブールでタリバン幹部と会談した。軍当局筋によれば、ハミード氏はタリバンと反対勢力の武力衝突拡大に伴うアフガンの不安定化に懸念を表明し、和平締結を促した。
 タリバンが唯一制圧できていない北東部パンジシール州では、崩壊した民主政権で第1副大統領だったサレー氏や、旧タリバン政権との戦闘で名をはせた故マスード司令官の息子アフマド氏らが武装闘争を続けている。8月下旬にいったん停戦が成立したが、その後もタリバンの攻撃はやんでいない。
 パキスタン軍当局筋は、時事通信の取材に対し「タリバンが(反対勢力の意向をくんだ)包括的政府を早急に樹立しない限り、抵抗はアフガンの他地域に拡大する可能性があるとの情報を得ている」と明かした。実際に東部クナール州などで武装蜂起の動きが見られるという。これに対し、タリバン内部では、停戦を訴える派閥と戦闘継続を主張する派閥の対立があるとされる。
 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は4日、米FOXテレビのインタビューで、アフガン情勢について「内戦に発展しそうな状況にある」との見解を示した。各地で戦闘が生じる事態になった場合、混乱に乗じて過激派組織「イスラム国」(IS)系武装勢力がテロを起こす恐れが強まる。パキスタンにとっても、対アフガン国境地帯での治安悪化は大きな懸念材料だ。

3416チバQ:2021/09/05(日) 23:56:41
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021090500301&amp;g=int
サウジ東部でミサイル撃墜 フーシ派、石油施設狙う
2021年09月05日20時23分


 【カイロ時事】サウジアラビア国防省は5日、東部の油田地帯などに向けて発射された弾道ミサイル3発を4日夜に迎撃したと発表した。爆発物を積んだ無人機3機も破壊した。イランの支援を受けるイエメン武装組織フーシ派は、サウジ国営石油会社サウジアラムコの施設を狙って攻撃したことを認めた。
 サウジ側の発表によると、落下したミサイルの破片で2人が負傷、建物14棟に被害が出た。サウジは「民間人を狙った無責任な行為だ」とフーシ派を非難した。

3417チバQ:2021/09/06(月) 08:33:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0a53e255a37373466911b511fdc49783ccb712c
アフガン難民「戻れば殺される」…決死の脱出1500キロ、トルコ当局は相次ぎ拘束
9/6(月) 5:00配信

読売新聞オンライン


トルコ東部ワン市内で、当局を恐れて物陰に隠れるナジブラさん(左)。欧州を目指していたが、2日後に拘束された(8月30日)=酒井圭吾撮影

 イスラム主義勢力タリバンが実権を掌握したことで、アフガニスタンからの難民が急増する恐れがある。隣国イランを経て1500キロ以上先にあるトルコは国境管理を厳格化しており、アフガン人の決死の脱出は困難の度合いが高まっている。(トルコ東部ワン 酒井圭吾)


 8月30日夜、ワン市内の草むらでアフガン人の若者2人が寝息を立てていた。近付くと、2人は跳び起き、逃げ出そうとした。取材だと説明しても、しばらくは警戒心が消えなかった。

(写真:読売新聞)

 「ここは、どこの国?」。その一人、ナジブラさん(18)が口を開いた。密航業者の手引きに従い、3日前にたどりついた場所がどこかを知らなかったのだ。所持金は10ドル(約1100円)だった。

 出国したのは7月。故郷のアフガン東部ナンガルハル州がタリバンの攻撃にさらされ、母親が「おまえだけは逃げて」と、車や家財道具を売って密航費1100ドル(約12万円)を工面してくれたという。険しい山の中を歩き、車を十数回乗り継いだ。

 共に祖国を出た25人のうち20人は行方が途中で分からなくなった。捕まった可能性がある。ナジブラさんは「絶対に欧州に逃げる。今、アフガンに戻されれば殺される」と訴えた。

 この2日後、大型トラックの荷台に隠れていたアフガン人72人が拘束された。地元アナトリア通信が配信した拘束者の写真には、2人の姿が写っていた。

3418チバQ:2021/09/06(月) 13:37:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e111ad9479f1fc7d4c8b24ac10a91cfc05fdaf7
「仕事は仕事」 アフガニスタンの元大臣、ドイツでピザ配達する日々
9/6(月) 10:11配信

AFP=時事
アフガニスタンの元通信・IT相サイード・サダートさん。ドイツ東部ライプチヒで(2021年8月29日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】サイード・サダート(Sayed Sadaat)さん(50)はかつてアフガニスタンの大臣だったが、政権内の腐敗に嫌気が差し辞職した。今、ドイツでフードデリバリーの自転車配達員として生計を立てている。


 平日は6時間、土日は正午から夜10時まで、サダートさんはオレンジ色の上着を着こみ、大きな四角い配達用バッグを背負って、ピザなど注文された料理を客に届ける。

「この仕事を恥ずかしいとは全く思わない。仕事は仕事」とサダートさんはAFPに語った。「仕事があるということは、需要があるということ。誰かがやらなければ」

 ここ数年で多くのアフガン人がドイツに住み着いた。サダートさんは、東部のライプチヒ(Leipzig)に住んでいる。

 主に中東シリアやイラクでの戦乱を逃れた多くの難民が欧州に流入した2015年以来、21万人前後のアフガン人がドイツに亡命を求めてきた。結果、欧州最大の人口を有するドイツで亡命申請している外国人は、シリア人に次いでアフガン人が2番目に多い。

 8月にイスラム主義組織タリバン(Taliban)が再び国を支配すると、ドイツは4000人程度のアフガン人を退避させた。中には北大西洋条約機構(NATO)軍の協力者といった保護が必要な人々も含まれていた。

■「私的な利益」に走る政治家たち

 サダートさんのドイツへの移住には、これほどの緊迫感はなかった。

 サダートさんは2016年から18年までアフガニスタンの通信・IT相を務めていた。

「大臣として働いていた時、大統領の取り巻きらと自分との間には、(考え方に)違いがあった」と言う。「彼らの要求は私的な利益のためで、私は政府のプロジェクトが適切に実施されるために資金が使われることを望んだ」

 要求が満たされない取り巻きらは、サダートさんに大統領側から圧力をかけようとしたという。

 それに我慢ならず辞職。その後、通信分野のコンサルタント職に就いた。

 しかし、2020年までには国内の治安が悪化し、「出国を決意した」と言う。

 アフガニスタンと英国の二重国籍を持つサダートさんは、2020年末にドイツへ移住することにした。英国が欧州連合(EU)を離脱すると、雇用が約束されているなどの条件を満たさない英国民がEU内の居住権を得られなくなるからだ。

 サダートさんは英国で職に就くこともできたが、通信分野での好機はドイツの方が多いと思った。

 しかし、ドイツ語ができないため、職探しに苦労したという。単身で移住した彼は、家族のことを語りたがらない。

■ドイツ政府のアドバイザーを目指す?
 新型コロナウイルスの流行のため、ドイツ語習得の計画は遅れたが、今では1日4時間、デリバリーの仕事の前に語学のレッスンを受けている。

 フードデリバリーサービス「リーフェランド(Lieferando)」の自転車配達員の時給は最高15ユーロ(約2000円)。月420ユーロ(約5万5000円)の家賃を含め生活費は賄える。

「このチャレンジは短期的。別の仕事を得られるまでだ」と語るサダートさん。毎月1200キロを自転車で走るので体に良いと力説する。

 タリバンの復権とNATO軍のアフガニスタン撤退で、ドイツでの自分の活躍の機会が開かれたのではないかとサダートさんは期待している。

「現地の実情を説明できるので、アフガニスタンに関してドイツ政府に助言できる。それがアフガン国民にとっても有益だ」と語る。

 タリバンは、人権、特に女性の権利をめぐっては「過去に犯した間違いから何かを学んだはず」だとサダートさんは考えている。

 国際社会に対しては、アフガニスタンを見捨てず経済支援を続けるよう訴えた。

 それから、サダートさんはスマートフォンをチェックした。正午にデリバリーのシフトが始まる。

「もう行かなければ」と言い、この日1件目の配達のため、雨の中を走り去って行った。【翻訳編集】 AFPBB News

3419チバQ:2021/09/06(月) 19:40:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/73226b84a8ffa4038b861f6ae7f4dc1cd3146404
タリバン、女子学生に顔覆う「ニカブ」の着用命令
9/6(月) 12:22配信
AFP=時事
「ニカブ」を身に着けた女性たち。アフガニスタン首都カブールで(2021年8月2日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】アフガニスタンで権力を掌握したイスラム主義組織タリバン(Taliban)は4日、私立大学に通う女子学生に対し、「アバヤ」と呼ばれる長衣と、顔のほとんどを覆う「ニカブ」の着用を命じた。教室も男女別とし、少なくともカーテンで仕切ることが義務付けられた。


 タリバンの教育担当部門が発表した長文の文書は、女性教員だけが女子学生に指導できると明記。それが難しい場合には人格の優れた「高齢男性」が代行することは可能としている。

 アフガンでは旧タリバン政権が終わった2001年以降、私立の高等教育機関の新設が相次いだが、今回の命令はそうした教育機関が対象となる。

 旧タリバン政権下では、男女共学や、男性親族を伴わない女性の外出が禁じられていたため、女性には教育機会がほとんどなかった。

 タリバンは今回、全身をすっぽりと覆う「ブルカ」の着用は命じなかった。ただ、ニカブは目以外の顔全体を覆うものだ。

 近年、首都カブール市内ではブルカやニカブを着用する女性はほぼいないが、それ以外の小規模の都市や地区では依然、そうした姿も見られる。

 今回の命令は、各大学が6日の再開に向けて準備を進める中で出された。【翻訳編集】 AFPBB News

3420チバQ:2021/09/07(火) 20:10:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/20cde5fd5677e4d65dc61e93238fdc39d44eaca5
存在感高まるカタール アフガン外交仲介役 タリバンと太いパイプ
9/7(火) 19:36配信

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毎日新聞
タリバンを巡る関係国の構図

 ペルシャ湾岸の産油国カタールが、アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンと太いパイプを持つことを背景に「仲介役」として存在感を高めている。米欧各国はカタールとの関係強化に動いており、日本政府も一時閉鎖した在アフガンの大使館機能をカタールの首都ドーハに移した。アフガンを巡る外交は当面ドーハを舞台に展開されそうだ。

 「ドーハをすごく気に入っている」。タリバンがアフガンの首都カブールを制圧する約2年前の2019年7月、ドーハで会ったタリバン幹部がそう言った。01年のタリバン政権崩壊後に避難したパキスタンでは「行動などに制約があったが、ここでは自由だ」。この幹部によるとカタール政府から住宅なども提供されているという。

 タリバンは13年、政治事務所をドーハに開設した。当時のオバマ米政権は、泥沼化するタリバンとの戦闘を受け、タリバンとの交渉を模索していた。米国と良好な関係を持つカタールは、その窓口となる政治事務所の設置を受け入れた。

 現在の政治事務所のトップは、タリバンの共同創設者でもあるバラダル師で、20年2月の米国との合意に向けた交渉も主導した。

 カタールはイランとも良好な関係を持つほか、イスラム主義組織ムスリム同胞団とも一定の関係を構築。一方、湾岸アラブ諸国は警戒を強め、17年にはサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などが「テロ組織を支援している」と非難してカタールと断交し、21年1月まで続けた。

 タリバンの旧政権(1996〜01年)を承認したのはサウジ、UAE、パキスタンの3カ国のみで、カタールは承認しなかった。だが、サウジとUAEは、01年にタリバンと協調していた国際テロ組織「アルカイダ」が米同時多発テロを実行して以降、タリバンとは距離を置いた。

 タリバン幹部は「サウジやUAEは我々をテロリストと呼んだ」と批判。両国とタリバンとの関係は弱まったが、その隙(すき)を突くように、カタールは関係を強化した。

 カタールにとりタリバンとの「パイプ」は、外交カードとして使えるうえ、タリバンが8月15日にカブールを制圧して以降「仲介者」としての存在感は、さらに高まっている。

 米国のブリンケン国務長官とオースティン国防長官は6日、ドーハを訪問し、カタールのタミム首長と会談。アフガンを念頭に、カタールとの連携強化を図る狙いがある。また、8月末以降、英国やドイツの外相らがカタール入りしたほか、米国や英国、日本が在アフガンの大使館機能をドーハに移している。【松井聡】

3421チバQ:2021/09/08(水) 01:40:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e3ade724503038927b90afeae19222d314b6cc0
タリバンが新内閣発表 トップに国連制裁対象の幹部
9/7(火) 23:44配信


AFP=時事
アフガニスタンの首都カブールで記者会見するタリバンの報道担当者ザビフラ・ムジャヒド氏(2021年9月6日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】(更新)アフガニスタンの実権を掌握したイスラム主義組織タリバン(Taliban)は7日、国連(UN)の制裁対象に指定されている古参幹部のモハマド・ハサン・アフンド(Mohammad Hasan Akhund)師が率いる新内閣を発表した。新内閣はあくまで「暫定」政権だとしている。


 タリバンの報道担当者ザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)氏は首都カブールで開いた記者会見で、主要閣僚の顔触れを発表。タリバン共同創設者のアブドゥル・ガニ・バラダル(Abdul Ghani Baradar)師が副首脳に就任するとした。

 国防相には、タリバンの創設者で最高指導者だった故オマル師(Mullah Omar)の息子ヤクーブ師(Mullah Yaqub)を起用。内相には、人々から恐れられる武装組織ハッカニ・ネットワーク(Haqqani Network)の指導者で、タリバンの副指導者も兼任するシラジュディン・ハッカニ(Sirajuddin Haqqani)氏が指名された。

 外相には、カタール首都ドーハでの交渉役で、最初のタリバン政権でも閣僚を務めたアミール・カーン・ムタキ(Amir Khan Muttaqi)師が指名された。

 タリバンは、新政権はアフガニスタンの多様な民族を反映するものになると約束しつつも、女性は高位職には起用しない可能性が高いと説明していた。ムジャヒド氏は会見で「内閣は確定していない。暫定だ」と説明。「国内の他地域の出身者も選ぶ方針だ」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

3422チバQ:2021/09/08(水) 01:41:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/1870cf40d453459fffacbd438d25ccd787d7002dタリバン、主要閣僚発表 政権人事で権力闘争か
9/8(水) 0:33配信

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共同通信
7日、アフガニスタン首都カブールで記者会見するタリバンのムジャヒド報道官(ゲッティ=共同)

 【イスラマバード共同】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンは7日、暫定政権の主要閣僚を発表した。政権トップには2001年に崩壊した旧政権で副首相職を務めたアフンド師が就任する。タリバンが8月15日に首都カブールを支配下に置いてから3週間以上。穏健派と強硬派の権力闘争が報じられ、閣僚人事は混迷したもようだ。

 内相代行には米国が国際テロ組織に指定する最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」指導者を任命。国防相代行に初代最高指導者オマル師の息子ヤクーブ師を充てた。また、地元メディアは暫定政権のメンバーに女性は含まれていないと伝えた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a78c14a1a3626220b768b3800c0123d2c820888f
タリバンが暫定政府、「首相」にアフンド師任命…最高指導者アクンザダ師は閣僚入りせず
9/8(水) 1:08配信


読売新聞オンライン
 【テヘラン=水野翔太】アフガニスタンの実権を握ったイスラム主義勢力タリバンは7日、暫定政府の樹立を表明し、暫定首相にタリバンの意思決定機関「最高評議会」メンバー、モハンマド・ハサン・アフンド師を任命したと発表した。

 発表された暫定閣僚らは20人を超え、全員がタリバン指導部内の人物で、女性は起用されなかった。副首相、国防相、治安対策を担う内相に、最高指導者ハイバトゥラ・アクンザダ師の副官3人を充てた。最高権力者で、指導部の精神的な支柱のアクンザダ師は閣僚には入らなかった。

 アフンド師はタリバン創設メンバーの一人で、旧タリバン政権で外相と副首相を歴任し、旧政権崩壊後の最高評議会を主導してきた重鎮だ。

 副首相には対米交渉責任者で政治部門トップのアブドル・ガニ・バラダル師を据えた。外交をとりまとめるとみられる。国防相には、初代最高指導者オマル師の息子、ムハンマド・ヤクーブ師が就いた。国際テロにも関わる組織内の戦闘組織「ハッカニ・ネットワーク」を率いるシラジュディン・ハッカニ司令官は内相に就任した。

 暫定政府の樹立はタリバン政権の復活を宣言するもので、アフガンが親米民主政権からイスラム統治に切り替わった節目となる。

3423チバQ:2021/09/08(水) 01:42:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/84d23bde512fe599eca6630f442bdf24a175d074
タリバン、アフンド師が首相代行 アフガン暫定内閣、旧政権要職多く
9/8(水) 0:42配信


毎日新聞
タリバンの暫定政権で首相代行を務めることになったアフンド師(右)=パキスタンの首都イスラマバードで1999年8月25日、AP

 アフガニスタンで実権を掌握したイスラム主義組織タリバンは7日、首都カブールで記者会見し、新内閣の陣容を発表した。内閣は暫定的なもので、旧政権(1996〜2001年)で副首相職を務め、国連安全保障理事会の制裁対象になっているアフンド師が首相代行を務める。タリバンはこれまで「穏健化」を強調してきたが、女性やタリバン以外の勢力は含まれず、旧政権で要職を務めた人物が多かった。国際社会には「恐怖政治」が再来するとの懸念は根深く、新政権の統治の仕方が今後の焦点になる。

 タリバンが8月15日にカブールを制圧した後、政治空白が続いていたが、暫定とはいえようやく新政権が始動することになる。首相代行以外の主な顔ぶれは、政治部門トップでタリバンのナンバー2であるバラダル師が副首相代行、組織内の強硬派「ハッカーニ・ネットワーク」を率いるシラジュディン・ハッカーニ師が内相代行となる。ハッカーニ師はこれまでテロを主導したと指摘されてきた人物だ。初代最高指導者オマル師の息子のヤクーブ師は国防相代行に就く。

 タリバンは旧政権時代、女性の就労や教育の機会を制限するなどし、国際社会から批判を浴びた。カブールが陥落して以降、国際社会はタリバンに対して、国内の他勢力を含む「包括的」な政権の樹立を繰り返し要求していた。

 一方、カブールでは7日、タリバンが6日に全34州のうち唯一制圧できていなかった北部パンジシール州を「制圧」したと宣言したことを受け、抵抗勢力側を支持するデモがあった。タリバンはデモ隊に威嚇発砲したほか、取材していた報道関係者を拘束した。

 パンジシールでの戦闘を巡っては、タリバンを支援しているとされるパキスタン軍が、抵抗勢力側を攻撃したとの未確認情報が拡散。デモ参加者は在カブールのパキスタン大使館前などで「パキスタンに死を」と叫んで抗議した。【松井聡】

3424チバQ:2021/09/08(水) 01:48:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/e18941fe8edef64e14903ed3d1fff95e7276bc2fアフガン首都で最大規模の反タリバンデモ…数千人規模、威嚇射撃で弾圧
9/7(火) 20:42配信

読売新聞オンライン
 【テヘラン=水野翔太】アフガニスタンの首都カブール市内の複数の場所で7日、イスラム主義勢力タリバンの統治に反発する市民らのデモが起きた。参加者は数千人規模とみられ、タリバンの実権掌握後のデモでは最大規模とみられる。タリバンは威嚇射撃などで弾圧しており、隣国イランの国営テレビによると、参加者数人を拘束した。

 タリバンに対しては東部パンジシール州の反タリバン勢力の指導者アフマド・マスード氏が6日、国民に「決起」を呼びかけていた。

 本紙通信員によると、デモ参加者は、自由な生活を求めているほか、タリバンと関係が深いパキスタンを非難するスローガンを叫んだ。米国などは、パキスタンがタリバンに武器を提供しているとみている。

 デモはカブールのほか、中部ダイクンディ州でも起きた。


https://news.yahoo.co.jp/articles/76bf4aa83cc5c4a6f5e3d4f03cc0ba7f8393dee2
アフガンで反パキスタンのデモ発生 タリバン「後ろ盾」に抗議
9/7(火) 20:39配信

時事通信
7日、カブールで、パキスタンへの抗議の声を上げるアフガニスタンの女性ら(地元記者提供・時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンの首都カブールなどで7日、全権を掌握したイスラム主義組織タリバンと関係の深い隣国パキスタンに抗議するデモが広がった。

【図解】アフガニスタン

 パキスタンがタリバンに肩入れし、反タリバン勢力を攻撃したとうわさが広まったことが原因とみられている。タリバンの「後ろ盾」パキスタンへの反感が浮き彫りになった。

 アフガンからの報道によると、カブールでのデモには女性も参加した。数百人規模のデモ隊は「パキスタンのかいらいではない独立した政府を求める」と叫びながら大統領宮殿付近を行進した。これに対し、タリバンは威嚇射撃を行い、一部の参加者や現場にいた記者を拘束した。

 タリバンは6日、反対勢力が抵抗を続けていた北東部パンジシール州を完全制圧したと宣言した。一方、直前の4、5の両日には、パキスタン高官がカブールを訪れ、タリバン幹部と会談した。

 こうした情勢を受け、インターネット上では、パキスタン軍の軍用機がパンジシールを攻撃したとうわさが流れている。ネット上に以前から存在した動画を編集し、実際の攻撃のように見せたケースもあった。

 極端なイスラム教解釈で人々にさまざまな規制を強いようとするタリバンへの反発は強い。タリバンは「イスラム法の枠内」で女性の権利を認めると主張しているものの、権利保障を求めて抗議していた女性への殴打、デモへの催涙弾使用も伝えられている。

 6日には一部の大学で授業が再開されたが、女子学生には新たな規制が課された。男子学生から見えないよう、全身を覆って体の線を隠す「アバヤ」や、目以外を隠す顔の覆い「ニカブ」の着用が義務付けられた。授業を受けるには男子学生と別の教室を使うか、室内をカーテンなどで男女別に仕切ることも要求した。

 また、女子学生の講義の教員は、女性か年配の男性に限定された。アフガンには女性の教員は少なく、女子学生の教育機会が減ると懸念が広がる。民放トロTVは「タリバンは女性に多くの機会は与えないと言っているようだ」と語る薬学を学ぶ女子学生の声を伝えた。

3425チバQ:2021/09/08(水) 02:27:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/45e6174a400beb915511d89f182a57bd171b3692
タリバンが新内閣発表、権力ほぼ独占 3代目指導者を最高権威に
9/8(水) 1:42配信


朝日新聞デジタル
 アフガニスタンの政権を崩壊させ、権力を掌握したイスラム主義勢力タリバンは7日、新しい統治の枠組みと、暫定政権の顔ぶれを発表した。タリバンの3代目指導者ハイバトゥラ・アクンザダ幹部を最高権威とし、その側近たちで主要閣僚を固めた。

 タリバンは国際社会の批判をかわすため、反対勢力も含めた「包括的な政権」を樹立すると約束していたが、暫定政権では権力をほぼ独占する。国際社会がタリバン主導の政府を承認するかは不透明だ。

 タリバンの報道担当のムジャヒド幹部が7日午後、記者会見で明らかにした。ムジャヒド幹部によると、1996〜2001年のタリバン旧政権で外相を務めたハッサン幹部が首相に就任する。米国との交渉役を務めてきたバラダル幹部が第1副首相、中国との連絡役を務めてきたハナフィー幹部が第2副首相に就く。旧政権で情報文化相を務めたムタキ幹部が外相となる。

 治安部門では、オマール初代最高指導者の息子のヤクブ幹部が国防相、強硬派「ハッカーニ派」のシラジュディン・ハッカーニ幹部が内務相を担う。

朝日新聞社

3426チバQ:2021/09/08(水) 21:15:33
https://www.sankei.com/article/20210908-J3ER7IPHCBOQPJOYQQPCTLWKMU/
バイデン政権、タリバン政権の行方注視 最強硬派起用に警戒も
2021/9/8 16:14

【ワシントン=黒瀬悦成】バイデン米政権は、アフガニスタンの実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンが暫定政権の閣僚を発表したことに関し、タリバンが独自のイスラム法解釈に基づく厳格な統治を再び目指すのかを慎重に注視した上で、タリバンをアフガンの正統な政権として承認するかについて判断を下す構えだ。

国務省報道官は7日の声明で「米国はタリバンの言葉ではなく、行動に注目していく」とし、タリバンが正式な政権を樹立する上で女性や少数派を排除しない「包括政府」の実現を図るかどうかを見極める考えを明らかにした。


声明はまた、タリバンが国際テロ組織アルカーイダに連なる最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」の指導者、シラジュディン・ハッカニ師を内相代行に指名したことを念頭に、「一部の閣僚について所属や過去の活動に懸念がある」と指摘し、警戒感をあらわにした。

さらに、タリバンに対し、アフガンを再びテロの温床にしないよう求めるとともに、アフガンの保健衛生や食糧事情の急速な悪化が懸念されるのを背景に、国外からの人道支援活動を受け入れるよう促した。


一方、サキ大統領報道官は7日、記者団に対し、タリバンを正式政府として承認するかに関し、「(判断を)急がない」と強調。タリバンが米国人や出国を希望するアフガン人の国外退避や人道支援の受け入れなどを認めるかを見てから判断する考えを表明した。


ブリンケン国務長官が7日に記者団に明らかにしたところでは、出国を希望しながらアフガンに取り残されている米国人は100人前後。タリバンは米国人とアフガン人協力者らが搭乗予定のチャーター便の飛行許可を出さず、数千人が足止めを食っているとされ、米政府がタリバンと交渉を進めている。

3427チバQ:2021/09/09(木) 07:58:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/e7ec240e09cbabf1de20af0d3a9aa464044eea82
内部対立、財政など課題山積 問われる対処能力 タリバン
9/9(木) 7:11配信
時事通信
 【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンの暫定政権には、発足当初から難題が山積している。

 タリバン自体の内部対立の解消や、融和を含めた国内の反対勢力対策、大きな財源となる国際支援の再開に向けた対外交渉などで、実務能力を問われることになる。

 首都カブール制圧後、閣僚について、タリバン幹部らは報道各社に「数日中に発表する」と繰り返した。しかし、実際の発表は制圧の約3週間後だった。

 背景には、タリバンの内部対立があったとみられている。タリバンに影響力を持つ隣国パキスタンの政府当局者は「タリバン内で若手幹部を中心に、パキスタンと関係の深い幹部の要職起用に反発する動きがあった」と説明した。

 また、タリバン内部には穏健派と強硬派が混在している。タリバンの首都制圧後も抵抗を続けた北東部パンジシール州の反タリバン勢力「アフガン国民抵抗戦線」(NRFA)に対し、交渉による融和を望む派閥と、武力制圧を主張する派閥の対立もあったという。

 タリバンはパンジシール州の武力での「制圧」を宣言したものの、各地では反タリバンデモも相次いでいる。今後も反対勢力に強硬な姿勢で臨むか否かに関し、タリバン内部で亀裂が深まる恐れがある。

 もしタリバンによる国民への締め付けが続けば、国際社会のタリバンへの視線はさらに厳しいものとなる。既に欧米諸国を中心に、財政支援を停止する動きが相次いでいる。

 ロイター通信は、駐アフガン米大使経験者の話として「(崩壊した民主政権の)予算の7〜8割は国際支援で賄われていた」と伝えており、タリバン政権も支援なしで国家運営に当たるのは困難とみられる。タリバンの最高指導者アクンザダ師は7日の声明で、シャリア(イスラム法)に基づく統治の実現を強調したものの、実際は国内外の現実と折り合いを付けた政権運営を迫られることになりそうだ。

3428チバQ:2021/09/09(木) 07:59:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbee57d47a63dc18ae815a932cf81ff4ff8fdfba
男だらけの内閣 タリバン暫定政権に各国はどう向き合うのか
9/9(木) 1:19配信

朝日新聞デジタル
イスラム主義勢力タリバンの3代目最高指導者のハイバトゥラ・アクンザダ幹部=タリバン提供

 イスラム主義勢力タリバンがアフガニスタン暫定政権の樹立を宣言し、主要閣僚の顔ぶれが明らかにされた。閣僚は全てタリバンの男性で、中には国連の制裁対象となっている人物も。国際社会は、新たな政権にどう向き合うのか。


 アフガン情勢をめぐっては米独主導で20カ国以上が参加した外相会議が8日にオンラインで開催された。暫定政権への対応が焦点となった。

 米国は、自国民の退避に関してタリバンに協力を求めるなか、暫定政権の顔ぶれに懸念を深めている。

 ロイター通信によると、国務省当局者は7日、暫定政権がタリバンのメンバーなどに限られ、女性も含まれていないことを強調。「何人かの経歴を懸念している」と述べた。国連の制裁対象者や米国が国際テロリストに特別指定している人物らの入閣が念頭にある。新政権の承認に関しては、米国は一貫して「今後の行動を見る」としており、バイデン大統領は6日に「まだずっと先の話だ」と強調していた。米国が求めてきた人権を尊重した「包括的」な政府とはかけ離れており、援助再開や承認はさらに厳しくなりそうだ。

 一方、現地にはいまも米国人が約100人に加え、元米軍通訳などのアフガニスタン人協力者らが数万人が取り残されており、国外退避にはタリバンの理解と協力が必要となる。政権の承認を望むタリバンに、米国人らが「人質に取られている」との懸念もある。ブリンケン氏は7日の会見でこうした懸念を否定し、「渡航書類を持つ人は自由に退避させるという約束を守るようタリバンに直接求めている」と強調した。

 欧州連合(EU)も新政権の承認には慎重姿勢を示しつつ、タリバンとの協議が必要だとの立場だ。2、3日のEU外相会議でも方針を確認。EUが調整役となり加盟国が連携して対応するという。治安が回復すれば退避した職員らをカブールに戻す考えだ。テロ組織の拠点とならないことや人権尊重、出国希望者の退避などの要素が満たされれば新政権の承認に動く可能性もあるが、EU高官らは「時期尚早だ」と繰り返している。

 英仏独は自国民や現地協力者らの退避をめぐりタリバン側と接触しているが、ルドリアン仏外相は「政治的交渉ではない」と強調。マース独外相は8日、退避問題もあり、「タリバンとの対話は続ける」とした。一方で、暫定政権はタリバン以外の集団が参加せず、デモ隊やジャーナリストへの暴力行為があるとして、「楽観的な見方ができる兆候ではない」と述べた。

英国も承認には否定的。ラーブ英外相は2日、「我々が意図しているのは、関わりつつ、メッセージを伝えることだ」と話した。

 また、今年の主要20カ国・地域(G20)議長国イタリアのドラギ首相は、アフガニスタン問題を話し合うG20の特別会合の開催を目指している。

 日本政府は発表された暫定政権の顔ぶれについての評価を避けている。吉田朋之外務報道官は8日の会見で「(報道担当の)ムジャヒド氏が内閣は暫定で、国内の他地域の出身者も選ぶ方針と発言している。引き続き注視していきたい」と述べるにとどめた。

 タリバン側を刺激しないようにとの配慮とみられる。外務省幹部は「今後、残された人々の国外退避や人道支援などをめぐり、タリバンとの対話は不可欠。任命された以上、『けしからん』というだけでは前に進まない」と話す。アフガンには日本大使館などの現地スタッフ約500人が残っており、空路での国外退避をめざしているからだ。

 一方で、タリバンの変化を促すため、人道支援には関与する方針。茂木敏充外相は8日の会議で国際機関を通じ、水や食料などの分野への6500万ドル(約71億円)を含め、今年中に総額約2億ドル(約220億円)を支援する方針を表明した。

 一方、中国は8日、アフガニスタンと国境を接するパキスタン、イラン、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンとオンラインの外相会合を開いた。パキスタンなどは米独主導の会議にも参加したが、中国はこの会合を正式な会議体として存続させる考えで、アフガン問題で欧米と距離を取る姿勢を鮮明にしている。

朝日新聞社

3429チバQ:2021/09/09(木) 20:13:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/59f0ca39c5dd0772bdfe346c3578f1277a17e5b4
アフガン、公務員出勤せず タリバン政権運営早くも難航
9/9(木) 15:52配信

共同通信
情報・文化省に登庁したタリバンのメンバー=8日、アフガニスタンの首都カブール(共同)

 【イスラマバード共同】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンによる暫定新政権の運営が早くも難航している。公務員の大半が欠勤したり、退職したりしているためだ。米国が支える民主体制の下で育った若手職員は特に将来を悲観し、職場に来ない。政権を奪えば行政も動かせるとみたタリバンの思惑は外れた形だ。

 タリバンが暫定政権を始動させた初日の8日、職員約850人の情報・文化省では20人ほどしか出勤しなかった。同省はメディアを管轄し、文化財の保護を担ってきた。30代の男性職員によると、この日の昼すぎに大臣らが登庁し、訓示する予定だった。女性職員は1人も来なかったという。

3430チバQ:2021/09/09(木) 20:14:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/2650655fc0b1d7dd1e8ccf0297655b72ed0c9c2c

国外逃亡のガニ氏謝罪 「大統領警護隊が退去勧めた」 アフガン
9/8(水) 23:19配信

時事通信
アフガニスタンの大統領だったが国外に逃亡したガニ氏=8月4日、カブール(AFP時事)

 【カブールAFP時事】アフガニスタンの大統領でありながら、イスラム主義組織タリバンによる首都カブール制圧を前に国外へ逃亡したガニ氏は8日、「他の形で終わらせることはできなかった」と釈明し、アフガン国民に謝罪した。


 ツイッターに声明を投稿した。

 声明では、流血の市街戦を避けるため大統領警護隊から退去を勧められたと弁明した。また、国庫から大金を持ち逃げした疑惑を否定した。

3431とはずがたり:2021/09/10(金) 21:28:26

反タリバン勢力「まだ生きている」 故マスード司令官の弟、抗戦主張
2021年09月08日14時12分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021090800674&amp;g=int

 【ジュネーブAFP時事】アフガニスタンの旧タリバン政権時代に有力な対抗勢力を率いた故マスード司令官の弟で、元駐英大使のアフマド・ワリ・マスード氏は7日、タリバンが6日に「制圧」を宣言した北東部パンジシール州で、反タリバン勢力が「まだ生きている」とし、徹底抗戦の構えを貫くと強調した。
アフガンで反パキスタンのデモ発生 タリバン「後ろ盾」に抗議

 ワリ氏はジュネーブでのシンポジウムで、「パンジシール渓谷にはまだ、われわれの数千人の兵士がいる。負傷したが死んではいない」と指摘。一方で、「アフガンでテロとの戦いを見るのは、おそらく最後の機会。だから負けられない」と語った。

3432チバQ:2021/09/11(土) 22:26:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d389f190381acf70c347627d314f6f1ebdbdc0c
退避対象アフガン人、日本へ パキスタンに10人自力出国
9/10(金) 22:22配信
共同通信

アフガニスタン・カブールの空港で退避のため待機するアフガン人ら=8月27日(共同)

 【イスラマバード共同】イスラム主義組織タリバンが暫定政権を樹立したアフガニスタンで、日本政府の退避支援対象だったアフガン人約10人が隣国パキスタンに陸路で自力出国したことが10日、分かった。早ければ12日にも日本に向かう。複数の外交筋が明らかにした。タリバンの復権後、アフガン人が日本に退避するのは初めてとみられる。


 日本政府は在留邦人や大使館職員ら約500人を救出するため、自衛隊機を派遣。退避させた日本人は1人にとどまり、岸防衛相は8月31日、撤収命令を出していた。日本に退避するのは国際協力機構の現地スタッフとの情報があるが、詳細は明らかにされていない。

3433とはずがたり:2021/09/11(土) 22:44:03
レバノンで新内閣発表
2021/9/10 22:20 (JST)9/10 22:37 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社
https://nordot.app/809051348187119616?c=39550187727945729


 【カイロ共同】レバノンの地元紙によると、新政権発足が難航していたレバノンで10日、ミカティ元首相による新内閣が発表された。

3434チバQ:2021/09/12(日) 17:11:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/8668858ec2ff13eb2e0443f0060a3f3606bceaa8
中東レバノンで内閣承認
9/11(土) 18:57配信

産経新聞

中東レバノンのアウン大統領は10日、ミカティ元首相率いる内閣を承認し、閣僚名簿が発表された。レバノンでは首都ベイルートで昨年8月に起きた大規模爆発を受け、当時のディアブ首相が引責辞任して以来、正当な政権が不在の状況が続いていた。

政治の機能不全により、通貨レバノン・ポンドの価値はこの約2年の間に対ドルで90%下落し、国民の半数以上が貧困下での暮らしを強いられている。米仏などは国際支援を行う条件として政財界の汚職撲滅などの改革を求めている。過去に2回、首相の経験があるミカティ氏に対しては、腐敗した既存の政界の一員との見方もあり、改革が実現するかは不透明だ。(カイロ 佐藤貴生)

3435チバQ:2021/09/12(日) 17:13:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/26be5df4cafbd48a5f7b382313a0b4ca78c30298
タリバン、大臣や議員の口座凍結 反対勢力の蓄財ぶりをさらす狙いか
9/12(日) 8:00配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタン中央銀行=同銀行のフェイスブックから

 アフガニスタンでガニ政権を崩壊させ、暫定政権の樹立を宣言したイスラム主義勢力タリバンが、ガニ政権時代の閣僚らの銀行口座を凍結する方針を明らかにした。地元メディアが伝えた。


 報道によると、タリバン傘下のアフガン中央銀行が国内の銀行に対し、ガニ政権時代の大臣や副大臣、国会議員、州知事、市長らの口座を凍結するよう通達した。アラブ首長国連邦(UAE)に脱出したガニ大統領やトルコに脱出したとされるドスタム元副大統領、その他の反タリバン勢力の有力者らも対象とみられる。

 腐敗一掃を掲げるタリバンとしては、有力者の蓄財ぶりをさらすことで、自らの正当性をアピールする狙いとみられる。今後、反タリバン勢力の追い落としのための汚職捜査も進みそうだ。

 国家予算の約5割を国際援助に頼っていたガニ政権では、有力者による援助金の着服や支援物資の横流しなどが問題となっていた。(バンコク=乗京真知)

朝日新聞社

3436チバQ:2021/09/12(日) 17:14:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/26be5df4cafbd48a5f7b382313a0b4ca78c30298
タリバン、大臣や議員の口座凍結 反対勢力の蓄財ぶりをさらす狙いか
9/12(日) 8:00配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタン中央銀行=同銀行のフェイスブックから

 アフガニスタンでガニ政権を崩壊させ、暫定政権の樹立を宣言したイスラム主義勢力タリバンが、ガニ政権時代の閣僚らの銀行口座を凍結する方針を明らかにした。地元メディアが伝えた。


 報道によると、タリバン傘下のアフガン中央銀行が国内の銀行に対し、ガニ政権時代の大臣や副大臣、国会議員、州知事、市長らの口座を凍結するよう通達した。アラブ首長国連邦(UAE)に脱出したガニ大統領やトルコに脱出したとされるドスタム元副大統領、その他の反タリバン勢力の有力者らも対象とみられる。

 腐敗一掃を掲げるタリバンとしては、有力者の蓄財ぶりをさらすことで、自らの正当性をアピールする狙いとみられる。今後、反タリバン勢力の追い落としのための汚職捜査も進みそうだ。

 国家予算の約5割を国際援助に頼っていたガニ政権では、有力者による援助金の着服や支援物資の横流しなどが問題となっていた。(バンコク=乗京真知)

朝日新聞社

3437チバQ:2021/09/12(日) 17:15:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/7be1c7dfd5e996d3cb77fbe03a1a6c6824528202
政治空白1年1カ月のレバノン 実務家配し、ようやく組閣へ合意
9/11(土) 13:49配信

朝日新聞デジタル
レバノンの首都ベイルートのモスクで10日、礼拝をするナジブ・ミカティ氏。同国では13カ月の政治停滞を経て、内閣が発足することになった=AP

 中東レバノンで首相候補に指名されていた実業家のナジブ・ミカティ元首相が10日、アウン大統領と新内閣の顔ぶれについて合意した。昨年8月にベイルート港で起きた大爆発で当時の内閣が総辞職して以来、1年1カ月に及んだ政治空白が解消される。

 新内閣は、同国で長年、政治停滞の原因となってきた宗派や党派間で閣僚ポストを取り合う因習を排除し、専門的知見を持った実務家が中心となる方針。財務相には中央銀行幹部のユセフ・ハリル氏が起用される。

 ミカティ氏は、アウン大統領と閣僚名簿に署名した後に開いた会見で、「国の崩壊を食い止める」と宣言。「状況は非常に厳しいが、国民の苦しみを和らげるのは不可能ではない」と述べた。

 レバノンは2019年に起きた反政府デモで当時の内閣が退陣すると、一気に経済が傾いた。通貨レバノンポンドの実勢レートが公定の10分の1ほどに暴落し、国民の過半数が貧困状態にあるとされる。燃料不足で停電が続くなど、危機的な状況にある。

 これまで2人が首相候補に指名されてきたが、いずれも宗派争いなどを背景に組閣に失敗してきた。地元メディアによると、今回、合意できた背景には旧宗主国フランスからの強い働きかけがあったという。

 ミカティ氏はイスラム教スンニ派の富豪として知られ、2005年と2011〜14年に2度、首相(暫定首相を含む)として内閣を率いた。(ドーハ=伊藤喜之)

朝日新聞社

3438チバQ:2021/09/12(日) 17:51:24
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021091000706&amp;g=int
経済的苦境にあえぐ市民 タリバン下で「将来心配」―アフガン
2021年09月11日07時09分

 【カブールAFP時事】アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが暫定政権を発足させた。20年ぶりにイスラム教の厳格な解釈に基づく統治が始まることになったが、市民からは失業するなどして経済的苦境を嘆く声が漏れる。

 「給与が支払われないため、職を離れた」。首都カブールの病院の看護師だったアリザダさん(27)は、2人の子供の手を握りながら、苦しい胸の内を明かした。タリバンから無給の上、顔を覆う衣服を着用し、男女別々に働くように言われた。「あり得ない。私たちは医療従事者なので男女の区別はない」と憤った。
 市場では食料品の値段が上昇し、燃料代も値上げされる一方、市民が金銭を得る機会は次第に減っている。国連は先週、「食料不足や高いインフレ率などでアフガン全体で人道危機に陥っている」と警鐘を鳴らした。
 対パキスタン国境付近の町の元税関職員によれば、前政権では月給240ドル(約2万6000円)だったが、タリバンは110ドル(約1万2000円)しか払わないと通告してきた。「続けるか辞めるか選べ」と迫られ、結局、辞職した。
 カブールで台所用品店を営む5人家族の男性は「(政変で)商売はすべてストップした。家族を食べさせるための収入を見つけられない。みんな将来を心配している」と肩を落とした。

3439チバQ:2021/09/14(火) 08:00:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/f531874806a1eadb3aebfc39d93661054d6d6241
行く手阻んだタリバンの検問 唯一退避の日本人、緊迫の出国劇を語る
9/14(火) 5:00配信
イスラム主義勢力タリバンが政権を崩壊させたアフガニスタンから、自衛隊機で国外退避した唯一の日本人である安井浩美さん(57)が、朝日新聞のインタビューに応じた。タリバンの厳しい検問を約2時間半かけて通り抜け、首都カブールからの出発にこぎ着けた緊迫の状況が明らかになった。

安井さんは1993年から現地取材を続けてきたジャーナリストで、現在は共同通信社カブール通信員を務める。

 退避先の隣国パキスタンから電話取材に応じた安井さんによると、当初は8月26日午後に自衛隊機で退避する予定だったが、直前に自爆テロが起きて空港が閉鎖されてしまった。

 翌27日午前4時に日本政府から「カタール軍用機に乗れる」と告げられ、午前7時に集合場所のホテルに着いた。タリバン戦闘員2人が現れ、安井さんの他に外国人記者ら12人の身元を点検。外国人記者のアフガニスタン人助手は、出国を認められなかったという。

 午前11時にバスでホテルを出たが、途中のタリバンの検問所で足止めされた。検問所のタリバン責任者がいないという説明だった。

 約1時間後に通過が認められ、検問所を抜けて空港の敷地内へ。そこでも軍服姿のタリバン戦闘員がバスに乗り込み、外国人かどうかを確認した。

 安井さんは「アフガニスタン人は絶対に脱出を許さないという意思を感じた」という。

 ホテルから空港まで通常なら20分ほどの距離の移動に、約2時間半を要した。安井さんだけがカタール軍用機に乗らず、自衛隊機に乗った。

 安井さんと一緒に退避する計画だった日本大使館や国際協力機構(JICA)のアフガニスタン人スタッフら約500人のほとんどは、現在も退避する手立てがなく、現地にとどまっている。(バンコク=乗京真知)

朝日新聞社

3440チバQ:2021/09/15(水) 07:42:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/d444a3635e9ac5027598cb2231ce3b033f16a012
「もの言う調停者」カタール、退避で役割を発揮
9/14(火) 18:46配信

産経新聞
イスラム原理主義勢力タリバンがアフガニスタンで実権を握って以降、中東のカタールがタリバンと西側をつなぐ「もの言う調停者」の役割を果たしている。イランとの友好関係で一時は同国と敵対する周辺のアラブ諸国から孤立したが、欧米のアフガン在留外国人の退避に協力し、タリバンには人権状況の改善を求めるなど、その独自外交路線をフル活用している。

タリバンの実権掌握後、アフガンからは計12万人超の在留外国人とアフガン人が退避したが、カタールは半数近い約6万人を受け入れ、第三国に向かうまでの間、彼らの生活を支えた。また、アフガンに技術チームを送り航空便の運航再開も支援し、9日にはカタール航空のチャーター便を派遣し、米欧の市民ら約200人を退避させた。

カタールのムハンマド副首相兼外相は12日にアフガンの首都カブールを訪問し、タリバン暫定政権のアフンド首相代行らと会談。「調停者」の立場を強調する同外相はタリバンに女性の権利保護を求める一方、アフガンを孤立させず、関与を続けることが重要であるとの考えを示した。

ペルシャ湾岸の小国カタールは国際社会で存在感を確保するため「調停外交」を推進。イスラム色の濃い統治を掲げ、2013年には国内へのタリバンの事務所開設を認めてアフガン和平交渉の舞台を提供してきた。他方で国内の空軍基地に米軍駐留を受け入れ、米国とも親密な関係にある。

しかし、カタールが、地域を不安定化させるイランとつながりを持っているとしてサウジアラビアやエジプトなどが反発し、17年にカタールと一時断交(今年1月に関係修復)した。

カタールを孤立させた「独自外交」を、今は西側が利用する構図だ。ロイター通信によると、13日にはフランスのルドリアン外相がカタールの首都ドーハを訪れ、同国のムハンマド外相と会談。ルドリアン氏は、カタールの協力で、アフガンに残る少数のフランス国民を国外退避させる準備を進めていると述べた。米英独の外相らも次々にカタールを訪問した。

しかし、人権問題などでタリバンがカタールの主張を受け入れなければ、調停は壁に突き当たる。仏メディアのフランス24は「カタールは今後、調停者という立場を注意深く管理しなくてはならなくなる」との識者の見方を伝えた。(カイロ 佐藤貴生)

3441チバQ:2021/09/15(水) 09:28:38
https://nordot.app/809216020023672832
タリバンはなぜ権力を奪還できたのか 恐怖政治を警戒する人々の一方で…支持する国民も少なくない現実
2021/9/11 09:05 (JST)9/11 13:17 (JST)updated

カブールで水を運ぶ女性たち(timsimages.uk/stock.adobe.com)
8月30日、米軍の最後の飛行機がカブール空港を離れ、バイデン大統領は20年に及んだ対テロ戦争の終結を宣言した。タリバンは第2次タリバン政権を運営していることになりそうだが、今後は女性の人権やテロ組織との関係断絶など諸外国からの要求にどこまで応じていくかが大きなポイントとなる。しかし、ここで今一度よく考えてみたい。なぜ、タリバンは権力を奪還できたのか。それを理解すると、今後のアフガニスタン情勢を予測することはそれほど難しくないかもしれない。


まず、反政府勢力だったタリバンにとって大きなターニングポイントとなったのは、4月のバイデン大統領によるアフガン駐留米軍の完全撤退発表だった。それ以前からタリバンは国内で攻勢を仕掛け、支配地域を拡大させていたが、バイデン大統領の発表がタリバンの士気を一気に高めることになった。4月の発表以降、バイデン政権は米軍撤退を徐々に進めていったわけだが、パシュトゥン族で占められるタリバンは自らのホームである東部や南部だけでなく、他民族の優勢地域である北部や西部でも攻勢を仕掛け、イランやタジキスタンなどとの国境地帯を一気に支配下に置いた。そして、カブールを包囲するかのように勢力を拡大し、あっという間にカブールを占拠した。このスピード劇については、バイデン大統領も想定外だったと認めている。


タリバンのスピード奪還を可能にしたのは、タリバンの組織力や軍事力が有能だったこともあるが、いくつかの決定的な理由がある。まず、長年米国が支援してきたアフガニスタン政府や軍の中では汚職が絶えず、軍は兵士の定員を名目上は定めているというが、実際何人いるか正確な人数は分からず、名前があるだけで実際はいない兵士の給与を幹部が横領することもあった。米軍も実際あるアフガン部隊に何人の兵士がいるか把握できなかったことも多々あったという。それもあってアフガニスタン軍兵士の士気は決して高くなく、勤務日なのに配置先に来なかったり、突如脱走したりする兵士も少なくなかった。タリバンの攻勢が一気に強まってから、タジキスタンへ逃げる兵士やタリバンが来ることを恐れ先に逃亡した兵士も見られた。


また、アフガニスタンは国民の3分の1が飢餓に直面し、15歳以上の識字率が34%しかないと言われる。米国や欧州各国はアフガニスタン軍兵士が独り立ちできるために長年軍事的なアドバイスを行ってきたが、兵士の中には文字の読み書きやコミュニケーションが十分に行えない者も多く、それがアフガニスタン軍の育成を大きく制限したとの指摘もある。

さらに、アフガニスタンが多民族国家であることも影響していると考えられる。歴史的に、アフガニスタンはこれまで中央集権的に国家運営がなされたことがほとんどなく、パシュトゥン、タジク、ハザラ、ウズベクなどの民族が存在する多民族国家である。当然ながらアフガニスタン軍や兵士にも多くの民族が参加しているが、たとえば上司と部下が言葉も文化も違う異民族で、歴史的な対立構図も影響して関係が良くなく、それが合わさって軍の統率やオペレーション能力、兵士のモチベーションなどの低下に繋がっている。そして、今後タリバン政権となることで、その恐怖政治を警戒して海外へ移動しようとする国民の姿が日常的に報じられるが、タリバンを支持する国民も少なくなく、魅力的な給与をくれるとのことでタリバンに参加している非パシュトゥン系もいると思われる。

しかし、権力を奪還したタリバンにとっても、その政権運営は決して簡単ではない。アフガニスタン軍が権力を奪還されたような以上のようなファクターは、タリバンにとっても課題となる可能性がある。

◆治安太郎(ちあん・たろう) 国際情勢専門家。各国の政治や経済、社会事情に詳しい。各国の防衛、治安当局者と強いパイプを持ち、日々情報交換や情報共有を行い、対外発信として執筆活動を行う。

3442チバQ:2021/09/15(水) 13:49:56
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021091400837&amp;g=int
強権支配、徐々に復活 広がるタリバンへの恐怖―カブール制圧1カ月・アフガン
2021年09月15日07時08分

カブールの大学前で警備に当たるタリバン戦闘員=11日(AFP時事)
カブールの大学前で警備に当たるタリバン戦闘員=11日(AFP時事)

カブールの空港で働くアフガニスタン人女性=12日(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンが駐留米軍の撤収に乗じ、首都カブールを再び制圧してから15日で1カ月。タリバンは当初、崩壊した民主政権関係者や外国への協力者を含む全国民への「恩赦」を強調した。しかし旧タリバン政権を思わせる強権支配を徐々に復活させつつあり、市民の間には恐怖が広がっている。
米国務長官、下院公聴会でアフガン撤収正当化 共和党から非難噴出

 英BBC放送は、タリバンが北東部パンジシール州で、「反タリバン勢力に携帯電話のSIMカードを売った疑い」で商店主を殺害したと報じた。同州では反タリバン勢力の中心人物で、旧民主政権の第1副大統領だったサレー氏の兄も処刑された。同氏の親族はロイター通信に、「タリバンは『遺体は腐敗するべきだ』として埋葬を許さなかった」と残虐さを訴えた。パンジシール州で14日までに殺害された非戦闘員は少なくとも20人に上るという。
 タリバンのムジャヒド報道担当者は8月17日の記者会見で、「誰に対しても憎しみはない。国民全員に恩赦が与えられた」と宣言した。しかしその後も投降した兵士を処刑したり、元高官の銀行口座を凍結したりと報復は続く。都市部などでは、「反体制派狩り」も行われているようだ。
 ムジャヒド氏は、女性の教育や労働の権利について「イスラム法の範囲内」で認めるとも述べていた。しかしタリバン幹部は13日、ロイター通信に「男女が一緒に働くことは(イスラム法で)許されていない」と主張。大学での男女共学禁止なども発表された。
 一方、タリバン内部は穏健派と強硬派に分かれており、一枚岩ではないことがあらわになった。タリバンに影響力を持つパキスタン政府筋は「暫定政権の閣僚発表が遅れた一因は内輪もめだ」と指摘する。比較的穏健で、米国との和平交渉に当たったタリバン副指導者のバラダル師は首相就任が取り沙汰されていたものの、暫定政権の副首相代行にとどまった。
 さらにバラダル師が公の場に現れないため、強硬派による殺害説まで流れた。タリバンは13日、バラダル師の肉声とされる演説を公開し、「内紛」のうわさを打ち消した。タリバン内の対立が深まれば、治安悪化の隙を縫って過激派組織「イスラム国」(IS)系武装勢力が伸長しかねない。また、各地で反タリバン勢力が蜂起し、内戦状態に陥るという懸念も出ている。

3443チバQ:2021/09/15(水) 20:51:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/c22c0a5defcade58c100aaa3c62adef9736be250
タリバンの退去命令に住民らが抗議デモ アフガン南部の住宅地
9/15(水) 19:40配信

CNN.co.jp
タリバンからの退去命令に反発し、抗議デモを行うカンダハルの住民ら

(CNN) アフガニスタン南部カンダハル郊外にある政府所有の住宅地で、イスラム主義勢力タリバン政権から3日以内の退去を命じられたとして、住民らが14日、抗議デモを展開した。

デモには数百人が参加した。参加者2人がCNNと契約する地元ジャーナリストに電話で語ったところによると、退去命令の理由は告げられなかった。

1人の女性は匿名を条件に、「どこにも行くところがない」と訴えた。紛争で家族を何人も失い、貧しい生活を送っているという。この女性によれば、住民の多くはなけなしの金でここに家を建てた家族で、引越す余裕がない。当該の住宅地には3500人が住んでいる。

目撃者らの話によれば、デモでアフガンの国旗を掲げた女性数人がタリバンによる嫌がらせを受けた。

現地の活動家によると、この地区はもともと政府の所有地だった。前政権下で政府職員らに土地が分配されたが、この手続きをめぐり不正や汚職があったとみられる。20年以上前からここに住んでいる家族もいるという。

地元メディアは、デモを取材していた地元ジャーナリストがタリバンに制止され、暴力を受けたとの情報を伝えている。

タリバンに対する抗議デモはアフガン各地で発生し、タリバン側が締め付けを強めている。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の報道官が10日、ジュネーブでの会見で語ったところによると、デモの弾圧には実弾やこん棒、むちなどが使われ、これまでに少なくとも4人が死亡した。

3444チバQ:2021/09/15(水) 21:49:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee9cc53eef04723fdaf5830f2465cdc63cb2c4b1
タリバン暫定政権が女性権利制限 大学でスカーフ義務、クリケット禁止
9/13(月) 21:30配信


産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンで暫定政権を立ち上げたイスラム原理主義勢力タリバンが、女性の権利を制限する動きを強めている。大学では髪を隠すスカーフ着用が義務化され、スポーツ参加も大幅に規制される見通しだ。タリバン幹部は女性の権利保証を約束したが反故(ほご)にした形で、極端なイスラム法解釈を背景にした抑圧が再来する可能性が高い。

暫定政権のアブドル・バキ・ハッカニ高等教育相代行は12日、女性も大学に通えるとする一方、女子学生には頭を覆うスカーフ「ヒジャブ」着用が義務付けられ、男女共学は禁止されると明らかにした。ハッカニ氏は「国民はイスラム教徒であり、それを受け入れるだろう」と述べた。

教員も異性に対して教えることは基本的に認められない。ハッカニ氏は女性教員がいない場合、「男性教員が(姿を見せずに)カーテンの後ろから教えることもできる」と説明した。具体的な科目名は明らかにしていないが、イスラム法の内容にそぐわない一部の科目を高等教育のカリキュラムから削除する考えも示した。

また、タリバン文化担当のワシク幹部は8日、オーストラリアメディアとのインタビューで、アフガンで人気が高いクリケットについて「顔や体が隠されない状態になる可能性がある。イスラム教は女性がそのようになることを認めていない」として、競技参加を禁じる意向を示した。「女性がクリケットをプレーする必要はない」とも述べた。

タリバンは8月15日の首都カブール制圧後、「女性は働けるし、教育も受けられる。社会に必要な存在だ」と明言してきた。

だが、今月7日に発表された暫定政権の閣僚33人に女性は含まれておらず、暫定政権では旧タリバン政権(1996〜2001年)で女性の権利弾圧を主導した勧善懲悪省を復活させた。

国連のバチェレ人権高等弁務官は13日、「タリバンが女性の権利を守るという保証とは裏腹に、女性はどんどん公の場から排除されている」と懸念を表明した。

3445チバQ:2021/09/16(木) 13:19:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf5535b6c149bd73ebeef698f4cce846d6087d55
タリバン、旧政権幹部の金塊や現金13億円差し押さえ…第1副大統領のきょうだいは処刑
9/16(木) 11:16配信

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読売新聞オンライン
15日、アフガニスタン中央銀行が差し押さえたサレ氏らの現金を数える男性(ロイター)

 【テヘラン=水野翔太】アフガニスタン中央銀行は15日、国内の実権を握ったイスラム主義勢力タリバンの指示の下、崩壊したガニ政権のアムルラ・サレ第1副大統領らの資産を差し押さえ、国庫に納めたと発表した。総額1236万ドル(約13億5000万円)の現金が見つかり、金塊も多数没収したとしている。

 アフガン中銀は国内の銀行に対し、ガニ政権の閣僚や知事、国会議員らの銀行口座を凍結し、その目録を提出するよう通達していた。発表によると、中銀はサレ氏らの口座のほか、住居も捜索した。タリバン関係者が1ドル単位で数え上げて公表した。ガニ政権が腐敗していた根拠として見せしめにする狙いがある。

 情報機関出身で米中央情報局(CIA)と協力関係にあったサレ氏へのタリバンの反感は特に強いとされる。本人はアフガン東部パンジシール州での潜伏を経て、隣国タジキスタンに逃れたとの情報がある。ロイター通信によると、サレ氏のきょうだいは今月に入り、タリバンに処刑されている。

3446とはずがたり:2021/09/17(金) 01:10:37
取り合えず次は中国にやらせてみたら?

タリバン新政権で内部対立か 暫定副首相と閣僚が激しい口論=情報筋
https://www.bbc.com/japanese/58566844
4時間前

The leader of the Taliban negotiating team Mullah Abdul Ghani Baradar looks on during the final declaration of the peace talks between the Afghan government and the Taliban is presented in Qatar's capital Doha on July 18, 2021画像提供,AFP

暫定副首相に就任したアブドゥル・ガニ・バラダル師は2020年に米軍撤退などを盛り込んだ合意文書に署名した。写真は2021年7月18日にカタール・ドーハで行われた当時のアフガン政権との和平交渉に出席した際のバラダル師

アフガニスタン新政府の構成をめぐり、武装勢力タリバンの指導者たちの間で激しい口論が起きていたことが明らかになった。タリバンの複数の高官がBBCに語った。

タリバン幹部の話によると、タリバンの共同創設者で、暫定副首相に就任したアブドゥル・ガニ・バラダル師と閣僚1人が大統領官邸で言い争いになったという。

バラダル師はここ数日、公の場から姿を消しており、タリバン指導部内で意見の食い違いが出ているとの未確認情報が出ていた。

タリバンはこうした噂を公式に否定している。

先月にアフガンを掌握したタリバンは、「アフガニスタン・イスラム首長国」の樹立を宣言。同国の暫定政府を発表した。新内閣は男性のみで構成され、過去20年の間に米軍を攻撃したことで知られるタリバン幹部が、複数含まれている。

手柄めぐってもめたか
あるタリバンの情報筋がBBCに語ったところによると、バラダル師と、難民担当相で過激派組織「ハッカーニ・ネットワーク」の重要人物カリル・ウルラフマーン・ハッカーニ氏が激しく言い争っていた。近くでは両者の支持者たちによる乱闘が起きたという。

カタールを拠点とするタリバン幹部や関係者も、先週後半に口論があったと認めた。

これらの情報筋によると、暫定副首相のバラダル師が暫定政府の構成に不満を持っていたため口論になった。

アフガンでのタリバンの勝利を誰の手柄にするかで、もめたと言われている。

路線の違い
バラダル師は、自分のような人物による外交に重点を置くべきだと考えていると報じられている。一方で、タリバンの最上級幹部の1人が率いるハッカーニ・グループのメンバーやその支持者は、タリバンの勝利は戦闘により達成されたものだと主張している。

バラダル師は2020年に当時のドナルド・トランプ米大統領と電話で会談した。タリバン指導者が米大統領と直接対話したのは初めてだった。これに先立ち、バラダル師はカタールで、タリバンを代表して米軍撤退などを盛り込んだ合意文書に署名した。

こうした中、強い影響力を持つハッカーニ・ネットワークは、近年アフガンで発生したアフガン軍や欧米の連合軍に対する最も暴力的な攻撃に関与してきた。アメリカはハッカーニ・ネットワークをテロリスト組織に指定している。

同グループのリーダー、シラジュディン・ハッカーニ氏は暫定内務大臣に就任した。

3447とはずがたり:2021/09/17(金) 01:11:01
>>3446
暫定副首相が姿消す
タリバンで最も顔が知られた人物の1人であるバラダル師が公の場から姿を消し、先週後半から仲間割れが起きているのではないかとの噂が広まっている。また、バラダル師が死亡したのではなかとの憶測も流れた。

タリバンの情報筋はBBCに対し、バラダル師はカブールを離れてカンダハールへ移動したと説明した。

13日に公開されたバラダル師とされる音声は、「私は旅に出ていた」、「私がこの瞬間どこにいようとも、私の兄弟や友人はみな元気だ」としている。

BBCは、タリバンの多数の公式サイトに掲載されているこの音声が本人のものか確認できていない。

タリバン側は、言い争いはなく、バラダル師は安全な状態にあるとの主張を続けているが、バラダル師の現在の状況については矛盾した声明を出している。タリバンの報道担当者は、バラダル師がタリバンの最高指導者に会うためにカンダハールへ行ったとした。しかしその後、BBCパシュトー語に対して、バラダル師は「疲れていて、少し休みたい」と話したと説明した。

過去に指導者の消息を隠す
タリバンの言葉を疑うのは当然だと、多くのアフガン人は思うだろう。タリバンは2015年、タリバン創設者で初代最高指導者だったムラー・オマル氏の死を2年以上にわたって隠蔽していたことを認めた。この間、オマル氏の名前で声明を出し続けていた。

バラダル師はカブールに戻る予定で、カメラの前で口論について否定するかもしれないと、情報筋はBBCに述べた。

タリバンの最高指導者マウラウイ・ハイバトゥラー・アクンザダ氏についても、公の場に決して姿を見せないことから憶測が飛び交っている。アクンザダ氏はタリバンの政治、軍事、宗教の責任を負っている。

こうした中、アフガンの暫定外務大臣は14日、国際的な支援の再開を求めた。そして、国際社会はこうした支援を政治的に利用してはならないと述べた。

国連は13日にアフガンへの人道支援について会合を開き、各国が合わせて10億ドル(約1100億円)以上を拠出すると表明した。国連はアフガンに「大惨事が迫っている」と警告していた。

(英語記事 Major Taliban row at presidential palace - sources)

3448チバQ:2021/09/18(土) 05:46:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/13505758033a9804260867dc774e7eda95fb3408
タリバン、女性省閉鎖し「勧善懲悪省」に 前政権から復活の宗教機関
9/18(土) 2:35配信
AFP=時事
アフガニスタン首都カブールの政府庁舎入り口で、女性問題省に代わって設置された勧善懲悪省の看板(2021年9月17日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】アフガニスタンを制圧したイスラム主義組織タリバン(Taliban)が、女性問題省を閉鎖し、20年前の第1次タリバン政権下で厳格な宗教規範を執行したことで知られる「勧善懲悪省」に置き換えたとみられることが17日、明らかになった。


 首都カブールにある女性問題省の庁舎では、勧善懲悪省の看板を掲げる作業員の姿がみられた。ツイッター(Twitter)にはここ24時間で、職を失ったとして女性問題省前で抗議する同省女性職員の姿が複数投稿された。

 タリバン政権関係者は17日、この件に対するコメントの要請に応じなかった。前タリバン政権の勧善懲悪省は、同伴者なしで街を歩いた女性をむちで打ち罰していたことなどで知られていた。

 タリバンは今回の政権では穏健な統治を行うと強調しているが、今のところ女性の職場復帰は許可しておらず、大学に通う女学生に対しては服装規定を導入。2週間前に発表された新内閣には女性が含まれておらず、女性の権利を扱う省庁もなかった。

 女性の職場復帰について追及されたタリバン政権関係者は、女性たちは身の安全のために自宅待機を命じられているが、男女別の適切な職場環境が整い次第、職務に戻れると説明している。【翻訳編集】 AFPBB News

3449チバQ:2021/09/20(月) 08:56:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/b57ab53f2e7f2c5fcbaa86e5608466e704d1c10b
強硬路線「ハッカニ派」に影響力 タリバン内で穏健派と対立 アフガン
9/20(月) 7:11配信

時事通信
アフガニスタンの道路脇に設置されたタリバンの初代最高指導者故オマル師(左)とハッカニ・ネットワーク創設者の故ジャラルディン・ハッカニ氏の看板=9日、カブール(AFP時事)

 アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンの暫定政権で、タリバンの一派「ハッカニ・ネットワーク」(ハッカニ派)が存在感を高めている。


 かつてアフガン駐留米軍に執拗(しつよう)な攻撃を仕掛け、対米和平交渉を主導した穏健派と一線を画した最強硬派。話し合いに主軸を置く穏健派の力をそぐ形で、じわりと組織内で権勢を拡大させつつある。

 指導者シラジュディン・ハッカニ氏は米軍や民間人へのテロを繰り返し、米メディアから「残忍な司令官」と恐れられた存在だ。米連邦捜査局(FBI)から手配され、国務省も拘束に1000万ドル(約11億円)の賞金を懸けている。

 反政府勢力だったタリバンで、ハッカニ氏は副指導者の一人を務め、米紙ワシントン・ポストによれば、国際テロ組織アルカイダとの「主要な調整役」を担った。今月発足したタリバン暫定政権では、枢要ポストの内相代行に抜てきされた。

 潜伏生活を続けるハッカニ氏だが、タリバンの報道担当者は16日、同氏が国連機関高官と会談し、アフガンの人道支援について協議したとツイッターで表明。閣僚として「表舞台」に登場することで、政権内での影響力を誇示する狙いがあった可能性がある。

 また、英BBC放送は、タリバン幹部の情報として、副首相で穏健派と目されるバラダル師の支持者と、ハッカニ派のメンバーが口論になったと報道。内紛はネットで大きく取り上げられ、バラダル師の負傷、死亡説まで流れた。同師は後にビデオ映像を公開し、「神のおかげでわれわれは良好な関係を保っている」と否定したが、対立するハッカニ派に手を焼く様子をうかがわせた。

 安全保障関連のコンサルティング企業の幹部クラーク氏はポスト紙に対し、ハッカニ派は「タリバンが『穏健』と見なされることを許さず、そのために政権に加わっている」と指摘。目下、世界的なジハード(聖戦)の展開よりも、国内での影響力拡大を目指しているという見方を示した。

3450チバQ:2021/09/21(火) 21:58:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5296eb7f928332236299fe39bf683752e2eeb4a
タリバン、少数派民族含む追加閣僚発表
9/21(火) 20:08配信

産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンの実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンは21日、暫定政権の閣僚を追加発表した。国内諸勢力が参加する「包括的政府」を求める国際社会に一定の配慮を示し、少数派民族の出身者を起用。国際社会の政権承認につなげたい考えだ。

タリバンは7日に暫定政権の閣僚を発表したが、タリバン幹部がポストを独占したことや女性が排除されたことに欧米各国などから批判が上がっていた。

地元民放によると、タリバンは通商産業相代行に反タリバン勢力が活動する北東部パンジシール州出身の少数派タジク人、アジジ氏を任命した。副保健相代行にはタリバンが弾圧を展開してきたハザラ人から登用した。引き続き女性は閣僚に入らなかった。

タリバンのムジャヒド報道官は記者会見で、少数派を加えることで「包括的な政権作りの努力をしている」と主張。暫定政権の閣僚任命は終わっていないことを強調し、女性を起用する可能性を示唆した。

外国によるタリバン政権の承認は進んでいないが、ムジャヒド氏は「近い将来に(承認を)期待している」とも述べた。

3451チバQ:2021/09/23(木) 23:11:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/666f429f3e7aebbcafb17239d267edfb0510f87e
給与減、未払いで市民困窮 タリバン財源問題深刻 アフガン
9/23(木) 7:13配信

時事通信
アフガニスタンの路上で売られる家財道具=16日、カブール(AFP時事)

 【ニューデリー時事】イスラム主義組織タリバンが暫定政権を始動したアフガニスタンで、給与の削減や未払いにより、公務員ら市民が生活に窮している。

【図解】アフガニスタン

 首都カブールでは、家財道具などを路上で売る人々の姿も報じられている。海外資産の凍結や国際支援の停止で、タリバンが深刻な財源不足に陥っていることが背景にあるとみられる。

 保健省で働く男性(37)は時事通信の取材に「以前は2万アフガニ(約2万5000円)だった月給をタリバンは半額にすると言ってきた。とても家族7人を養えない」と打ち明けた。他の複数の政府職員も同様に給与減額を打診され、不服なら辞職するよう求められたという。

 男性はまた、崩壊したガニ政権末期から続く混乱で「ここ数カ月は給料の支払いがない」と声を落とした。アフガンでは数少ない安定した職業の公務員でさえ、満足に生活できない状況だ。

 このほか、戦乱などで職を失った人も多く、故郷を追われた国内避難民は350万人超とみられている。国連のグテレス事務総長は13日の会合で「(アフガンの人口の4割近い)約1400万人が飢餓の瀬戸際にある」と警鐘を鳴らした。

 タリバンは21日、暫定政権の閣僚を追加発表した。タリバン幹部以外を初めて入閣させ、ビジネスマン出身のアジジ氏を商務相代行に指名。財務省などと連携し問題に対処させる方針だ。

 タリバンが崩壊させた民主政権時代から、政府予算の7〜8割は国際支援で成り立っていた。タリバンの首都制圧後、アフガン中央銀行が保有する約100億ドル(約1兆1000億円)の資産の大半が国外で凍結されたほか、国際支援の多くも停止され、タリバンは財源不足に直面している。欧米諸国などが求める「包括的」政治体制の実現なしに、問題解決は難しい状況だ。

3452とはずがたり:2021/09/26(日) 23:37:58

コロナ禍で困窮 イスラム教徒に「ハラル」対応の食品配布 東京
2021年9月26日 18時12分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210926/k10013277711000.html

新型コロナウイルスの影響が長引く中、留学生など日本で暮らすイスラム教徒の生活を支援しようと、26日、都内にある日本最大級のモスクで、イスラム教の戒律に従った「ハラル」に対応した食品が無料で配布されました。

食品の無料配布が行われたのは、東京 渋谷区にある日本最大級のモスク「東京ジャーミイ」です。

モスクの一角には、イスラム教の戒律で禁止されている豚肉などを使っていないインスタントの麺類や豆の缶詰などハラルに対応した食品が用意されました。

食品はモスクの呼びかけで、都内に住むイスラム教徒などが持ち寄ったということで、訪れた人たちは必要な食品を袋に入れて持ち帰っていました。

東京ジャーミイによりますと、新型コロナウイルスの影響が長引く中、中東や中央アジア出身の留学生などから生活が厳しくなったという声が、多く聞かれるようになったということです。

都内に住むチュニジア人の30代男性は「ハラル食品があって助かります。生活に困っているイスラム教徒の人も周りにいるので、みんなで力を合わせて乗り越えたい」と話していました。

東京ジャーミイのムハンメッド・ラーシット・アラス代表は「イスラム教には、貧しい人を助けなければいけないという教えがあります。困っている人に対して、できるかぎりサポートをしていきたい」と話していました。

3453チバQ:2021/09/29(水) 06:29:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/3219520c1a3423fc9f8e99885cce7daa6c77c375
タリバン、君主制時代の憲法「一時」復活へ ただし内容は改訂
9/29(水) 4:31配信
AFP=時事
アフガニスタンの首都カブールの空港を歩くタリバンのメンバー(2021年9月13日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】アフガニスタンを制圧したイスラム主義組織タリバン(Taliban)は28日、女性の選挙権を認めた1964年制定の憲法を一時的に復活させると発表した。ただ、同意できない要素は一切排除するとしている。


 タリバン政権の暫定法相は、「一時期間にわたり、モハメド・ザヒル・シャー(Mohammed Zahir Shah)元国王時代の憲法を採用する」と発表。しかし、シャリア(イスラム法)や、タリバンが樹立を宣言したイスラム首長国の原則に抵触する文言はすべて削除するとした。

 ザヒル・シャー国王は即位翌年の1964年、立憲君主制を導入し、同憲法を制定。73年に政権を追われるまでの10年近くにわたり議会制民主主義体制を敷き、アフガニスタンに短い民主主義の黄金時代をもたらしていた。

 タリバンは1996年から2001年までの強権支配で、女性の社会生活を厳しく制限し、就労や教育などを禁止。今年8月中旬に復権した後には、より穏健で、多様な人々が参加する統治を約束していたが、今月初めに発表された暫定内閣は主要閣僚が強硬派で占められ、女性は一人も含まれていなかった。【翻訳編集】 AFPBB News

3454チバQ:2021/09/29(水) 15:50:59
https://www.yomiuri.co.jp/world/20210927-OYT1T50150/?ref=yahoo
タリバン、理髪店に「ひげそり禁止」通達…違反者は「イスラム教に照らして処理」
2021/09/27 21:38
 【テヘラン=水野翔太】イスラム主義勢力タリバンが実権を握ったアフガニスタンで、暫定政権の南部ヘルマンド州政府が、理髪業者らに住民のひげそりなどを禁止する通達を出したことが分かった。イスラム教のルールに沿った措置だと説明しているという。


 タリバン暫定政権のヘルマンド州政府が26日、州内の理髪師ら約150人を集めた会合で、通達文を配った。通達によると、ひげそりのほか、ひげの長さを整えたり、目立つ髪形に調髪したりするサービスも禁止した。もし行った場合は、「イスラム教のルールに照らして処理される」とし、理髪師らの反論は許さないなどと明記している。イスラム教を独自解釈するタリバンは、男性はひげを長く保ち、華美な外観は控えるべきだとの立場だ。

 暫定政権の高官は26日、ツイッターで、通達はヘルマンド州が独自に出したもので、有効でないと強調した。だが、同州で理髪業を営む男性(24)は電話取材に対し、髪形の見本となるポスターを店から撤去するなど、対応を急いでいることを明らかにし、「収入の大幅減は避けられない」と嘆いた。

3455チバQ:2021/09/30(木) 17:35:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/acc298abbbd7ff9202f2009474e7a36bdb6a468b
チュニジア初の女性首相を大統領が指名 政変2カ月、混乱解消に向け
9/30(木) 17:16配信

毎日新聞
北アフリカ・チュニジアの首相に指名されたナジュラ・ブーデン・ラマダン氏=首都チュニスで2021年9月29日、チュニジア大統領府提供・AP

 北アフリカ・チュニジアのサイード大統領は29日、地球物理学者の女性ナジュラ・ブーデン・ラマダン氏を首相に指名し、直ちに組閣作業に入るよう指示した。ロイター通信が伝えた。女性の首相は同国で初。アラブ諸国で数少ない民主政治の成功例とされた同国だが、7月から政治混乱が続いており、首相指名を機に解消へ向かうか注目される。

 チュニジアではこの1年、経済低迷や新型コロナウイルス禍への政府の対応不足に抗議するデモが活発化。憲法学者出身のサイード氏は7月25日、「緊急事態」としてメシシ首相の解任と、首相を支えるイスラム政党アンナハダが第1党の座を占める国民代表議会の停止に踏み切った。

 同国憲法では本来、大統領が外交と安全保障、首相は内政を担当する。しかし、サイード氏は9月22日に「大統領は政令によって立法行為が可能」などとする施策も発表し、ほぼ全権を掌握した。

 大統領の強権発動に対し、主要政党や全国労組「チュニジア労働総同盟」から独裁化を危惧する声が上がり、26日には首都チュニスで数千人規模のデモが起きた。欧米主要国などからも懸念が示されていた。

 新首相に指名されたブーデン氏は政界で無名に近く、政府関係の職歴もほとんどないという。政変で更に悪化した経済難に対処できるかは不透明だ。

 チュニジアは、2011年に中東各国で起きた民主化要求運動「アラブの春」の反政府デモが最初に起きた国で、同年1月に長期独裁政権が崩壊した。その後、イスラム勢力と世俗派勢力の対立を抑え、新憲法制定や大統領選の実施などのプロセスを経た「民主化」を実現していた。

 首相指名前、地元紙アルアンワルのナジュム・アルアカリ編集長は電話取材に「大統領の目的は国の方向性を正し、汚職を止めることで、世論調査でも国民の大多数が支持している」と指摘したが、時間の経過とともに国内外で独裁化を懸念する声が強まっていた。【カイロ真野森作】

3456チバQ:2021/10/02(土) 07:02:50
https://www.asahi.com/articles/ASPB10HQ8P9ZUTFK032.html
アフガニスタンのJICA現地職員ら16人、日本に到着 陸路で脱出
アフガニスタン情勢

2021年10月1日 2時01分

 タリバンが権力を握ったアフガニスタンからの国外退避をめぐり、日本の外務省は1日、国際協力機構(JICA)の現地職員ら16人が日本に到着したと発表した。いずれもアフガン人で、現地職員と家族3組の計15人と、JICAのプログラムで日本に留学予定だった1人。9月上旬から中旬にかけ陸路で近隣国に脱出していた。

 いずれも日本行きを希望したため、日本政府が短期滞在ビザの発給や航空券の手配をし、民間機で30日に到着。滞在費用はJICAが負担する。政府は16人に日本滞在を望むか、第三国への出国を求めるかなどを個別に聞き取って対応するという。

 政府はアフガンの日本大使館の現地職員やJICAなどで働いていた職員、家族ら約500人を退避支援対象としているが、アフガン国内からの空路ではまだ困難だという。8月にはJICAの現地職員と家族計10人が陸路から自力で隣国パキスタンに出国。9月12、13日に日本に到着していた。

3457チバQ:2021/10/03(日) 20:38:11
アフガン、子供の餓死相次ぐ 年内に100万人が栄養失調
10/3(日) 14:40配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/9722aed202515baf75c0ab5fef53b2fb2a16fc2c

時事通信
容器にくんだ飲み水を運ぶアフガニスタンの子供=1日、カブール(AFP時事)

 【カブールAFP時事】イスラム主義組織タリバンが復権し、人道危機が深刻化するアフガニスタンで、子供の餓死が相次いでいる。


 地元当局者らが2日、明らかにした。国連は、年内に5歳未満の100万人が重度の急性栄養失調で治療が必要になる恐れがあると警告している。

 中部ゴール州の保健当局者がAFP通信の取材に語ったところでは、州内ではこの半年間、栄養失調で入院した子供のうち少なくとも17人が死亡、300人近くが治療を受けた。このほか、数百人の子供に飢餓の危険性があるという。

3458チバQ:2021/10/03(日) 21:03:21
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-211003X733.html
女性の当選者なし=初の国政選挙―カタール
2021/10/03 16:42時事通信

 【カイロ時事】カタール内務省は3日、同国で2日に初めての国政選挙として投票が実施された諮問評議会選挙の開票結果を公表した。サッカーのワールドカップ(W杯)開催を来年に控え、国民の政治参加を認めた一定の「民主化」をアピールする狙いがあるとみられるが、定数45人のうち直接選挙で選ばれる30人の中に女性は1人も含まれなかった。

3459チバQ:2021/10/05(火) 11:50:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e4a994e75c5420f25f9a9aa2a8a0223c6da0018
初の国政選挙で民主化アピール、サッカーW杯に向け「専制イメージ」払拭狙う…当選者は全員男性
10/5(火) 10:56配信

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読売新聞オンライン
 【カイロ=上地洋実】カタールで2日、立法機関にあたる諮問評議会の議員選が行われた。首長が全権を握る君主制のカタールで初の国政選挙となる。来年に開催を控えたサッカーワールドカップに向け、専制のイメージを払拭(ふっしょく)し、民主化をアピールする狙いがある。

 評議会45議席のうち、30議席を選挙で選び、立候補者233人のうち26人が女性だった。3日に内務省が発表した開票結果によると、女性の当選者は一人もおらず、全員が男性だった。投票率は63・5%だった。

 諮問評議会は予算の承認や首長への助言などを行う。これまで議員は首長による任命制だったが、三権分立の実現へ公選制が導入された。残る15議席は、従来通り首長によって選ばれる。

 今後もカタールで国政選挙が定着していくかどうかが注目される。

3460チバQ:2021/10/07(木) 23:48:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/a35ef7cc2e25057b31d54febe56db81ec8fe7b99
対タリバンで温度差 アフガン隣接の中央アジア3カ国 異なる思惑
10/7(木) 20:02配信

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産経新聞
【モスクワ=小野田雄一】アフガニスタンを掌握したイスラム原理主義勢力タリバンへの対応で、隣接する中央アジア3カ国の温度差が目立っている。タジキスタンはタリバンを非難し、双方が国境付近の兵力を増強する事態に発展。一方、ウズベキスタンとトルクメニスタンはタリバンに融和的だ。背景には、経済や治安、民族問題をめぐる各国の思惑の違いがある。

タジクが非難

タジクのラフモン大統領は9月23日、国連総会で「タリバンは各民族が参加する包括的政府をつくるとの約束を守るべきだ」と演説。タリバンは過激派を釈放していると非難し、「アフガンは再び国際テロの温床になる」と警告した。

27日には、タジクはアフガン国境付近で2千人の将兵や50台の地上兵器が参加する軍事パレードを行い、ラフモン氏も閲兵した。国境地帯に兵力を集め、タリバンを牽制(けんせい)した形だ。

一方、タス通信によると、タリバンは25日、「潜在的脅威に対処するため」としてタジク国境付近に特殊部隊を配備したと発表。27日に放映された中東テレビ局のインタビューで、タリバン幹部が「タジクはアフガンに内政干渉すべきではない」と述べるなど、両者の緊張が高まっている。

タジクが危惧しているのは、アフガン国民の3割前後を占めるとされるタジク系住民がパシュトゥン人主体のタリバン政権下で迫害されることだ。さらにアフガンには、ラフモン政権の打倒を宣言し、テロ活動を行ってきたタジク人系過激派組織「ジャマート・アンサルッラー」が存在し、タリバンと協力関係にある。タジクは民族保護や治安維持の観点から、タリバンとの敵対も辞さない構えだ。

2国が支援前向き

タジクと対照的に、ウズベキスタンはタリバン支援に前向きだ。同国は9月、アフガンに食料など1300トンの人道支援を実施。ミルジヨエフ大統領も先の国連総会で、「アフガンを孤立させるべきではない」と演説した。タス通信によると、ウズベク政府は今月、アフガンへの電力供給を停止しない方針も示した。

ウズベクは南アジアへの経済進出を図っている。そのためには輸送路となるアフガンの安定が不可欠とみて、タリバンと良好な関係を築く思惑だ。アフガンに拠点を置き、ウズベク政府と敵対してきた過激派組織「ウズベキスタン・イスラム運動」が各勢力との戦闘で壊滅状態となり、治安上の懸念が少ないことも、同国のタリバンへの接近を後押ししているとみられる。

トルクメニスタンもウズベクと同様だ。ベルドイムハメドフ大統領はタス通信が今月1日に配信したインタビューで「タリバンと関係を強化する準備がある」と表明。トルクメニスタンは、自国産天然ガスをアフガン経由でパキスタンやインドに運ぶパイプライン「TAPI」の敷設計画の実現に向け、タリバンと協力する構えだ。実際、今年2月にトルクメを訪れたタリバン幹部から「TAPI計画を支援する」との確約も得ていた。

3461チバQ:2021/10/08(金) 14:43:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe80ab74694684e0a01c6a813e58ef232840a9a1
イラク国会議員選、10日に前倒し実施 政治不信のデモ激化受け
10/8(金) 14:37配信
毎日新聞
バグダッドに張られた選挙のポスター=イラク・バグダッドで2021年10月7日、AP

 イラクで10日、国会(定数329、任期4年)の選挙が行われる。政治不信から2019年秋に激化したデモを受け、22年5月の任期満了から前倒しされた。各宗派・民族を基盤とする勢力が議席を争う。

 イラクでは人口約4000万人の約6割をイスラム教シーア派が占め、他のアラブ諸国では多数派のスンニ派がここでは約3割と少数派だ。民族別ではアラブ人が約8割、クルド人が約2割でトルクメン人など少数民族も暮らす。03年のイラク戦争でスンニ派主体のフセイン政権が米軍に倒されて以降、国政ではシーア派勢力が優勢となっている。ただ、シーア派大国である隣国イランとの距離感を巡り、シーア派内部でも対立がある。

 今回は新たな選挙法が適用され、州ごとの比例代表制から選挙区制に変わり、独立系候補も立候補しやすくなった。このため、デモを率いた民主派活動家の一部も立候補している。

 地元の政治アナリスト、ジャッセム・アルムサウィ氏は「宗派・民族による政治上の分裂は変わらず、今回もシーア派政党が多数を占めるだろう。選挙後、政党間の連立工作が長引き、新政権誕生まで半年以上かかる可能性がある」と政治空白が生じる恐れを指摘した。【カイロ真野森作】

3462チバQ:2021/10/10(日) 08:25:06
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021100900368&amp;g=int国民95%に飢えの危機 タリバン政権下、混乱続く―アフガン
2021年10月10日07時05分

横断幕を掲げるデモ隊=6日、カブール(EPA時事)
横断幕を掲げるデモ隊=6日、カブール(EPA時事)


 【ニューデリー時事】イスラム主義組織タリバンが暫定政権を樹立したアフガニスタンで、経済政策の不備や政府資産凍結などを背景に、国民生活の混乱が続いている。世界食糧計画(WFP)によれば、国民の95%が十分な食料を取れず、飢餓の危機に直面。過酷な冬を前に、国連や国際支援機関などが人道支援を急いでいる。
 「(タリバン暫定政権の)政府職員が状況を調べに来たが、その後は何もしてくれない。このままでは餓死してしまう」。アフガンの民放トロTVは2日、首都カブールの国内避難民キャンプで暮らす女性の声を伝えた。このキャンプには、戦火を逃れてたどり着いたものの娘の病気治療費が払えず、乳児を3万アフガニ(約3万7000円)で売った一家もあるという。
 国連児童基金(UNICEF)は、今年末までに5歳未満児320万人が急性栄養不良に陥る恐れがあると警告している。うち100万人はすぐに治療を受けなければ死亡する危機に直面している。
 カブール在住の地元記者は「自分の食事を減らし、子供に与えている。貧困と物価の急騰は国中を覆っている」と悲痛な叫びを上げた。中部バーミヤンの地元記者は取材に「最近、パンの価格が2倍に跳ね上がった」と指摘した。カブールでは、相互扶助の精神でパンを無料配布する店もある。インターネット交流サイト(SNS)上には、パンに多数の男性が殺到する写真が投稿されている。しかし、国民の「自助努力」にも限界がある。
 タリバンが8月中旬に首都を制圧後、アフガン中央銀行が保有する約100億ドル(約1兆1000億円)の資産の大半は国外で凍結された。財源不足のタリバンは公務員給与をカットするなど急場しのぎの対策に終始し、有効な経済施策を打てていない。地元メディアは「失業率が劇的に上昇している」と批判した。
 周辺国との貿易も滞り、国内での物価上昇につながっている。カブールでは「なぜわれわれは沈黙しているのか」と訴えるデモが発生。国民の不安は高まるばかりだ。

3463チバQ:2021/10/10(日) 09:46:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c8c7d338414003c1a9877f07e2eb9d5fb54bbf4
レバノン全土で停電、数日続く見通し 燃料不足で発電所2カ所が停止
10/9(土) 22:24配信

毎日新聞
3月に停電した際、復旧しないまま日没を迎えたレバノンの首都ベイルートの街並み=2021年3月29日、AP

 ロイター通信によると、経済危機に陥っている中東レバノンで8〜9日、2カ所の大規模発電所が燃料不足のため相次いで操業を停止し、全土で停電した。政府関係者は、停電が数日続く見通しだと述べたという。

 レバノンは2019年の通貨暴落をきっかけに経済危機に陥り、20年3月に政府がデフォルト(債務不履行)を宣言。輸入に依存している燃料の供給が滞り、国民生活に影響が広がっていた。今年9月にレバノン国内の親イランのイスラム教シーア派組織ヒズボラが、政府の許可を得ずにイランから燃料油の輸入を始めていた。

 レバノンは人口約685万人。保釈中の19年末に日本から逃亡した日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告も滞在している。ロイターによると、自家発電機を所有する国民も多いが、燃料の軽油も不足しているという。【金子淳】

3464チバQ:2021/10/11(月) 09:54:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbb42df369833949be2e800bc05816f60d374453
イラク国会選挙実施 政治不信反映し、低投票率の見通し
10/11(月) 6:12配信

毎日新聞
イラク国会選挙で投票所として使われた学校。テロなどを警戒し、武装した治安部隊員が待機していた=バグダッドで2021年10月10日午前10時20分、真野森作撮影

 イラクで10日、国会(定数329、任期4年)の選挙が行われた。前回2018年と同様、国民の6割を占めるイスラム教シーア派系の政党が優勢。投票率は民主化後の選挙では過去最低を記録する可能性が高く、既得権益を握る政治エリート層に対する多くの有権者の憤りが反映された。

 今回の選挙は、政治不信から19年秋に激化したデモを受け、22年の予定から前倒しされて実施。デモを率いた活動家の一部はボイコットを呼びかけていた。イラクでは選挙後の連立工作が数カ月単位で長引く傾向があり、速やかに新政権を発足させられるかも焦点となる。

 前回第1党だったシーア派指導者サドル師率いる「行進者たち」は今回も最大勢力となる見通し。貧困層などの人気を集めるサドル師は愛国路線を打ち出し、隣国のシーア派国家イランと米国双方の影響力排除を主張する。一方、親イランのシーア派系政党から成る「征服連合」は第2党の座を守る可能性が高い。少数派のイスラム教スンニ派やクルド人の各政党も支持基盤を固め、一定の議席を積み上げる見通しだ。政治改革を訴える民主派候補は苦戦した模様だ。

 10日、首都バグダッド中心部の投票所を訪れたジャーナリストの男性ハッサンさん(47)は「汚職政治を変えたいので1票を投じた」と語った。一方、「投票はボイコットする」と話す市民も数多くいた。全国の有権者は約2500万人。

 イラクでの国会選挙は03年のイラク戦争で米軍などがフセイン独裁政権を倒して以来、5回目。戦後の民主化によって、スンニ派を主体としたフセイン政権時代の権力構造からシーア派が主導する形へ移行。各宗派・民族で権力を分け合い、首相はシーア派、国会議長はスンニ派、大統領はクルド人という慣例が続いている。【バグダッド真野森作】

3465チバQ:2021/10/11(月) 11:29:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/e806f5869acbf719488092a43f3f127442b760dc
イラク戦後最低の投票率も イラク国会選 政治に失望感
10/11(月) 7:48配信

産経新聞
イラク国会選で投票を行う男性=10日、バグダッド市街(佐藤貴生撮影)

【バグダッド=佐藤貴生】イラクで10日、国会(定数329)の総選挙が行われ、同日夕の投票締め切り後に開票作業が始まった。ロイター通信は選管当局者の話として、2003年のイラク戦争後の国会選としては最低の投票率となる可能性があると伝えた。

イラクでは19年、汚職の拡大や経済悪化への反感から大規模な反政府デモが起きたが、その後も機能不全が続く政治への失望感が示された形だ。イラク戦争後の国会選の最低投票率は前回18年の約45%。

これまでの開票では、隣国イランや米国などの影響力排除を唱えるイスラム教シーア派の有力指導者、サドル師が主導する政治組織や、イランと連携する民兵組織の元司令官が率いる政党連合の「征服連合」などのシーア派勢力が最多議席を争っているもよう。両者は前回選でも首位を競い合った。

19年の反政府デモを受け、政府は政党と無関係の独立候補が当選しやすくなる制度改正を行った上、予定より1年前倒しして今回の選挙を実施した。しかし、失業率の高止まりや劣悪な行政サービスに歯止めがかからず、国民の選挙への関心は低調だった。有権者は約2500万人。選挙では電子投票が導入された。

イラクでは03年、米軍などの軍事侵攻でフセイン独裁政権が崩壊。14〜17年にはスンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が支配地域を拡大するなど混乱が続いた。

3466チバQ:2021/10/11(月) 18:28:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/620c7921e3a9aaabbf26bffb3d62bf43075773af
医療態勢は「崩壊」、冬季到来で犠牲者増の懸念 アフガニスタン
10/10(日) 15:29配信

CNN.co.jp
病院で患者の治療を行う看護師=9月1日、アフガニスタン首都カブール

(CNN) イスラム主義勢力タリバンが暫定政権を樹立したアフガニスタンで活動する国連機関やNGOは10日までに、同国の医療態勢はここ数カ月で内紛や外国援助の枯渇により文字通り崩壊したとの危機感を表明した。

数千人規模の医療従事者は給料を半年間もらえず、医療施設では薬品や装備品が払底。NGO「セーブ・ザ・チルドレン」は冬季が近づき5歳以下の子どもの死亡が毎月数千人増える恐れがあると警告した。

医療崩壊の現状は特に都市部以外で目立つ。世界保健機関(WHO)や同NGOによると、国内にある2300の医療関連施設の80〜90%がどうにか機能を維持している。ただ、国連人道問題調整事務所(OCHA)はこれら施設の3分の2は必要な医薬品を使い果たしたと報告した。

国連によると、食糧不足は慢性的で、国民1200万人以上が飢餓の危機にあり、栄養不良も急激に増加。国内の現金不足でNGOは給料支払いや物資補給が困難となっている。

自宅など失ったアフガン人は今年60万人以上で、このうち8割が女性や子どもとした。2時間ごとに女性1人が出産時に死去しているとの悲劇的なデータもある。

新型コロナウイルスの感染者も増加。国民の大多数はワクチン未接種者で、データ算出の方法がなく検査も非常に少ないことから国内の感染状況も正確に把握出来ていない。コロナ禍を知らない国民も多いという。国連によると、ワクチン接種者は今年8月前には約220万人だった。

世界食糧計画(WFP)のアフガン担当者はCNNの取材に、これほどのペースや規模で危機が悪化する事例を見たことがないと嘆いた。

アフガンへの外国援助はタリバンの政権掌握と共に途絶えた。世界銀行、米国や欧州連合(EU)などはタリバンとの交渉などを理由に同国の保健省を通じた援助を停止した。

国連各機関はNGOの支援も受け援助不足の穴を埋めることに尽力。EUは新たな援助を約束し、ジュネーブで先月開かれた国連の支援会合では10億米ドルの資金援助が発表された。

しかし、数週間後には初冬に入る中でこれらの援助を最も必要とする国民にはほとんど届いていない。

3467チバQ:2021/10/12(火) 18:59:05
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20211012k0000m030151000c.html
イラク国会選挙、サドル師派が勢力拡大「外国の介入は許さない」
2021/10/12 17:03毎日新聞

 イラク国営通信は11日、国会選挙(10日実施)の暫定開票結果として、イスラム教シーア派指導者サドル師率いる政党連合が全329議席中73議席(前回54議席)を獲得し、第1勢力の座を維持したと伝えた。米国とイラン双方の介入排除を訴えるサドル師が影響力を拡大し、今後の連立交渉をリードするとみられる。

 サドル師派に続き、スンニ派のハルブシ国会議長率いる政党連合が38議席、シーア派のマリキ元首相の連合が37議席を獲得した。一方、親イランのシーア派民兵組織と関係が深い「征服連合」は失速し、第2勢力の座から転落した。ロイター通信によると、少数民族のクルド人勢力は合計61議席を確保、政治改革を訴える民主派候補は数議席を獲得したという。

 サドル師は11日の暫定結果発表後に演説し、「イラクは国民のためのものであり、外国の介入は許さない」と訴えた。イラクでは過激派組織「イスラム国」(IS)掃討を目的に駐留する米軍の戦闘任務が年内に終了予定で、全面撤退を求める圧力が強まる可能性もある。【バグダッド真野森作】

https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sイラク総選挙、サドル師派が最大勢力維持 政治停滞変わらず
2021/10/12 09:10産経新聞

イラクで10日に行われた国会(定数329)総選挙の開票作業が進み、ロイター通信は11日、選管当局者らの話として、イスラム教シーア派の有力指導者サドル師の政治組織が70議席以上を獲得して最大勢力を維持すると見通しを伝えた。近く発表される開票結果を受け、次期政権発足に向けた連立協議が本格化する。

暫定投票率は41%とイラク戦争(2003年)以降では最低となり、汚職の拡大などに対する国民の不信感が示された。既存政党が主体の構図は変わらず、改革の停滞で今後も不満が高まることは確実だ。

サドル師はイラクへの浸透を深める隣国イランなど外国の影響力排除を主張し、駐留米軍の撤収を求めている。11日には国営テレビで勝利宣言し、「国内問題に干渉しないすべての国の大使館を歓迎する」と述べた。首都バグダッドでは同日夜、支持者らが街頭に繰り出して勝利を祝った。

連立協議はサドル師派を軸に進むとみられるが、合意までに数カ月かかるとの見方もある。同派は18年の前回選で54議席を獲得、最大勢力となっていた。

ロイター通信によると、スンニ派のハルブシ国会議長率いる政党連合が票を伸ばし、シーア派で親イランのマリキ元首相が率いる「法治国家連合」と37〜38議席で第2勢力を争う。少数民族クルド人勢力も議席を維持する見込み。

イラクでは高い失業率や劣悪な行政サービスへの不満から19年に大規模な反政府デモが起き、治安部隊との衝突で600人近くが死亡した。国民の暮らしは向上せず、デモ当時と変わらない状況が続いている。(カイロ 佐藤貴生)ankei-_world_mideast_WGTSOB24S5K7NMY5SO2IETPZ2U.html

3468とはずがたり:2021/10/15(金) 12:30:00

タリバンが勝利宣言 アフガン首都制圧「戦争は終結した」
https://mainichi.jp/articles/20210816/k00/00m/030/039000c
毎日新聞 2021/8/16 09:18(最終更新 8/16 18:13) 有料記事 407文字

 アフガニスタンの旧支配勢力タリバン政治部門トップのバラダル師は15日、首都カブールを制圧したことに関連してビデオ声明を発表した。「主要都市が1週間で陥落した予想外に迅速で比類のない勝利だ」と勝利を宣言。ロイター通信が伝えた。バラダル師は「人々の期待に応え、課題に取り組む」と述べた。

 またタリバンのムハンマド・ナイーム報道…

3469チバQ:2021/10/16(土) 10:53:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ab010eb8d17c947a3fdd2ba53df33e7406bdd24
IS、モスク爆発で犯行声明 金曜礼拝狙いテロ相次ぐ アフガン南部
10/16(土) 8:13配信

時事通信
15日、アフガニスタン南部カンダハルで、モスク(イスラム礼拝所)の爆発現場を調べる人々(EPA時事)

 ロイター通信によると、アフガニスタン南部カンダハルのイスラム教シーア派モスク(礼拝所)を狙った自爆テロとみられる爆発で、過激派組織「イスラム国」(IS)が15日、系列のアマク通信を通じ、犯行を主張する声明を出した。
 
 イスラム主義組織タリバンがアフガンで権力を掌握した8月中旬以降、治安の空白を狙うように、IS系武装勢力が関与したとみられるテロが相次いでいる。

 爆発は15日の金曜礼拝中に起き、AFP通信によると、少なくとも41人が死亡した。ISは声明で、戦闘員2人がモスクの門番を銃撃・殺害した上で内部に侵入し、自爆したと主張した。

 アフガンでは8日にも、北部クンドゥズのシーア派モスクで金曜礼拝中に自爆テロがあり、少なくとも55人が死亡した。アフガンでシーア派は少数派。金曜礼拝で多数が犠牲となる爆発は2週連続となった。

3470チバQ:2021/10/18(月) 22:17:48
https://www.sankei.com/article/20211017-FCFQRKKE6RJHHEPQN5ZMKLNS2Q/試練のイラク
(上)「イランも米国も出ていけ」
2021/10/17 09:00
佐藤 貴生



米軍が殺害したイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官(右)と「カタイブ・ヒズボラ」のムハンディス元幹部を描いた看板。人も車も気を留めずに通り過ぎる=9日、バグダッド市街(佐藤貴生撮影)
米軍が殺害したイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官(右)と「カタイブ・ヒズボラ」のムハンディス元幹部を描いた看板。人も車も気を留めずに通り過ぎる=9日、バグダッド市街(佐藤貴生撮影)
米軍など有志連合による軍事進攻(2003年)やイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の台頭で混乱が続いたイラクで10日、国会(定数329)総選挙が行われた。外国の干渉排除や宗派・民族の対立解消など、国家再生には難題が山積している。

「米国はイラクに侵攻して破壊と占領という犯罪を行い、混乱と内戦をもたらした」。首都バグダッドで会ったシーア派民兵組織「カタイブ・ヒズボラ」の報道官、モハメド・モヒ(59)は米国を強く非難した。イラク戦争が起きた03年に創設された組織は反米の最強硬派に属する。


戦争によるサダム・フセイン独裁政権の崩壊は、シーア派とスンニ派の間でテロが相次ぐ宗派抗争を生んだ。14年からはISがイラクの広い地域を支配。イランから資金や兵器など手厚い援助を受けたシーア派民兵組織は、米軍とともに17年にISを壊滅させた。

IS掃討への貢献が評価され、翌18年のイラク国会総選挙では、モヒの組織を含む親イラン民兵組織の連合体「人民動員隊」(PMF)と連携する「征服連合」が48議席で第2勢力に躍進した。だが、今回は議席の大幅減が見込まれる。


イラクで19年、政治腐敗や経済低迷で大規模な反政府デモが起きた際、影響力浸透を図るイランへの批判も噴出。PMFはデモ隊を狙撃して鎮圧したとされ、支持が急落した。

一方、今回の総選挙ではイランや米国など外国勢力の干渉を拒否するシーア派有力指導者、ムクタダ・サドルの政治組織が議席数を前回選の54から73に増やし、国会最大勢力の座を強固にする見通しだ。

背景には、「イランも米国ももうたくさんだ。どっちも出ていってほしい」(バグダッドの大学職員の41歳男性)と願う国民が増加したことがある。

それも無理はない。PMFによる駐留米軍施設への攻撃が相次いだ昨年1月、米軍はイランの周辺国への対外工作を指揮する革命防衛隊の有力司令官ソレイマニと、その盟友のカタイブ・ヒズボラ元幹部ムハンディスをバグダッドで殺害。イランはイラクの駐留米軍基地に弾道ミサイルを発射して報復し、イラクが米、イランの軍事衝突の現場になった。

米軍駐留に否定的なバグダッド大歴史学科教授、ジャミール・アベドランマ(50)は「米国がイラクに関心を持つのは、親米国イスラエルやサウジアラビアの防衛と、豊富な地下資源を確保するためだ」と述べ、駐留が国家再建や発展の障害になっていると主張した。アベドランマの発言はイラクメディアでもよく取り上げられ、対米批判派の典型的な論法となっている。

こうした情勢の下、米国大統領バイデンは今年7月、イラク駐留米軍の戦闘任務を年末で終了すると表明した。高まる反米機運を和らげる狙いもにじむ。

イラク戦争開戦から18年を経て、国民は激しい勢力争いを繰り広げた米国とイランをともに退けようと動き始めた。しかし、汚職に漬かった政界が復興を主導できるのか疑問視する向きは多い。米とイランの影響力が弱まる隙をぬってISが再台頭すると懸念する声もある。イラクの明確な将来像はまだ描けない。=敬称略


(バグダッド 佐藤貴生)

3471チバQ:2021/10/18(月) 22:18:56
https://www.sankei.com/article/20211018-GDBTKX2VEZPWVLASG45TGSFOLQ/
試練のイラク
㊦ 宗派・民族の壁、和解を困難に フセイン「負の遺産」克服
2021/10/18 09:00
佐藤 貴生
高速道路ではタイヤが燃やされ、広場は声を上げる若者たちで埋まった。2019年10月、汚職拡大や経済低迷への怒りからイラクの首都バグダッドで始まった反政府デモは、数カ月続き、治安部隊との衝突で600人近くが死亡した。

デモでは赤、白、黒のイラク国旗が多数掲げられた。政界の腐敗撲滅とともに国民の団結を求める若者たちのメッセージだ。イラクはイスラム教シーア派が人口の6割以上を占め、残りは大半がスンニ派と、独自の言語を持つ少数民族クルド人で構成される。


当時、デモに一時加わったバグダッドの政治評論家ワエル・シュクル(43)は、団結を妨げてきた宗派・民族対立について「過去ではなく未来を向かなくてはならない。国民統合が実現すればこの国はよくなる」と主張した。

イラクでは聞きなれた言葉だが、実際はそう簡単ではない。政党も有権者も宗派・民族別に分かれており、他の集団への不信感も根強い。それを植え付けたのがサダム・フセイン独裁政権(1979〜2003年)だ。


少数派のスンニ派に軸足を置くフセインは、シーア派やクルド人を虐殺して恐怖による統治を進めた。03年のイラク戦争開戦でフセインが排除されると多数派のシーア派の怒りが噴出、スンニ派との間で激しい宗派抗争も起きた。


フセイン打倒で中央政府の主導権はシーア派に移ったが、民族和解の困難さを示す事例は最近も起きた。米英の保護を背景に06年に自治政府を発足させたクルド人が17年、独立の可否を問う住民投票を強行。賛成が9割を超え、危機感を抱いた中央政府は自治区に経済制裁を科し、軍も進駐させて独立の機運を封じた。

しかし、今月10日に実施されたイラク国会(定数329)総選挙では、宗派・民族を分かつ壁に小さな穴が開いた。19年のデモを受け、政党ではなく候補者に投票するよう制度が改正され、政党と無縁の独立候補の当選に道が開かれた。

デモの主役だった若者世代に限れば失業率は40%近くに達し、苦境は何ら改善されていない。デモ参加者の一部は選挙ボイコットを呼びかけた。ただ、「出馬した独立候補の多くは民族を超えた民主化の実現を訴えた」(バグダッドの50代男性)といわれる。


宗派や民族にこだわらず選挙に出馬した人もいた。シーア派信徒ながらスンニ派主体の政党から立候補した退役軍人のサラム・アラウィ(66)は、「出馬政党を選ぶ際に重要なのは、国民全体の利益になる政策を打ち出せる党かどうかだ」と話した。

独立候補の当選は10人前後にとどまる見通しで、国民和解と民主化への道はなお険しい。政治不信も広がって、選挙の暫定投票率はイラク戦争開戦以後では最低の41%にとどまった。

だが、原理主義勢力タリバンが実権を掌握し、部族に基づく統治を進めるアフガニスタンなどとは明らかに事情が異なる。


フセインの「負の遺産」の克服はイラクの行く末を占う重要な意味がある。(バグダッド 佐藤貴生)=敬称略

3472チバQ:2021/10/21(木) 16:30:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/1978111c24b5706b05d1ad4333a89663b2655ea9
タリバンが国際会議に初出席 ロシア主催の「アフガン安定化会議」
10/21(木) 7:41配信

朝日新聞デジタル
モスクワで20日、タリバン代表団を招いて開かれた多国間会議(ロシア外務省提供)=ロイター

 ロシア政府は20日、中国、パキスタンなど9カ国とアフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンを招き、モスクワでアフガニスタンの安定化を目指す会議を開いた。タリバンが多国間の国際会議に出席したのは8月の権力掌握後初めて。参加国は共同声明でタリバンに多様な勢力が加わる包括的な政権作りを促す一方、アフガン復興のための支援国会議を国連主導で早急に開くよう呼びかけた。

【写真】モスクワで20日、アフガニスタン情勢をめぐる多国間会議に参加したタリバン代表団(ロシア外務省提供)=ロイター

 共同声明はまた、名指しは避けながら、アフガン復興の主な財政的な責任は20年間同国に軍を駐留させた米国や北大西洋条約機構(NATO)加盟国が負うべきだとの考えも示した。

 会議に代表団を送ったのはほかにインド、イラン、中央アジア各国など、主にアフガニスタンの周辺諸国。米国も招かれたが、会議に賛意を示す一方「実務上の都合」を理由に参加しなかった。

朝日新聞社

3473チバQ:2021/10/25(月) 13:37:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/a3d7eb300a7775ce389bebf38a4e9e36a2e1f3a7
タリバン、労働対価に小麦支給 飢餓対策で
10/25(月) 11:44配信

AFP=時事
アフガニスタン・カブールの工場で働く男性(2021年10月22日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】アフガニスタンで実権を掌握したイスラム主義組織「タリバン(Taliban)」は24日、飢餓対策として労働の対価に小麦を支給する計画を発表した。


 タリバンの報道担当者ザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)氏は首都カブール南部で記者会見し、計画は主要都市で展開する予定で、カブールだけでも男性4万人の雇用につながると説明した。

 ムジャヒド氏は「失業との闘いにおける重要な一歩となる」とし、労働者は与えられた仕事に励まなければならないと述べた。

 アフガンはタリバンの実権掌握以前から貧困や干ばつ、電力不足、経済低迷に直面していた。現在、厳しい冬を迎えようとしている。

 計画の対象は、冬に飢餓に直面する恐れが最も大きい失業者で、金銭は支払われない。実施期間は2か月間。

 カブールでは小麦1万1600トン、ヘラート(Herat)やジャララバード(Jalalabad)、カンダハル(Kandahar)、マザリシャリフ(Mazar-i-Sharif)、プリフムリー(Pol-i-Khomri)などで合わせて約5万5000トンが支給される。

 カブールでの労働は、干ばつ対策の流雪溝や貯水池の敷設工事といったものになる。【翻訳編集】 AFPBB News

3474とはずがたり:2021/10/25(月) 15:40:50
レバノン全土で停電、数日続く見通し 燃料不足で発電所2カ所が停止
https://mainichi.jp/articles/20211009/k00/00m/030/270000c
毎日新聞 2021/10/9 22:24(最終更新 10/10 09:58) 352文字

 ロイター通信によると、経済危機に陥っている中東レバノンで8〜9日、2カ所の大規模発電所が燃料不足のため相次いで操業を停止し、全土で停電した。政府関係者は、停電が数日続く見通しだと述べたという。

 レバノンは2019年の通貨暴落をきっかけに経済危機に陥り、20年3月に政府がデフォルト(債務不履行)を宣言。輸入に依存している燃料の供給が滞り、国民生活に影響が広がっていた。今年9月にレバノン国内の親イランのイスラム教シーア派組織ヒズボラが、政府の許可を得ずにイランから燃料油の輸入を始めていた。

 レバノンは人口約685万人。保釈中の19年末に日本から逃亡した日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告も滞在している。ロイターによると、自家発電機を所有する国民も多いが、燃料の軽油も不足しているという。【金子淳】

3475チバQ:2021/10/25(月) 18:32:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/96745a280a8f2609c5638b883b05538591289c70
10カ国大使を「好ましからざる人物」に、エルドアン大統領が指示 トルコ
10/25(月) 11:15配信

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CNN.co.jp
トルコのエルドアン大統領

(CNN) トルコのエルドアン大統領は25日までに、米仏独など10カ国の駐トルコ大使について、「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」として指定するよう指示したことを明らかにした。これらの大使はトルコの実業家で慈善家のオスマン・カバラ氏の解放を呼び掛けていた。

エルドアン大統領は演説の中で、外相に必要な指示を出したと述べ、10人の大使について可能な限り早急にペルソナ・ノン・グラータに指定するよう求めたことを明らかにした。エルドアン大統領は、大使がトルコについて理解できないのならば、トルコを離れるべきだとも述べた。

もしトルコの外務省が指示を受ければ、それ以上の承認がなくても処理を進めることができる。そうなった場合、大使の国外追放につながる。

トルコは先ごろ、4年間にわたって拘束されているカバラ氏を解放するよう求めた共同声明を受けて、米国をはじめ、ドイツ、フランス、カナダ、デンマーク、オランダ、フィンランド、ニュージーランド、ノルウェー、スウェーデンの大使を呼び出していた。

共同声明では、カバラ氏の裁判の遅延が、民主主義の尊重や法の支配、トルコの司法制度の透明性に対して「影を落とす」などと指摘していた。

トルコ外務省は、カバラ氏をめぐる共同声明を「無責任」と呼び、裁判制度に影響を与えようとする試みを拒否した。

カバラ氏は2017年から、有罪判決を受けずに拘束され続けている。カバラ氏は昨年、13年に起きた抗議デモに関連した罪状については無罪判決を受けたが、その後この判決は覆された。カバラ氏はまた、16年のクーデター未遂に関与したとして新たに訴追された。

3476チバQ:2021/10/26(火) 10:47:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/120fba6ca31d4a67f484b66db1136d9e559f9b0f
見過ごされたシグナル 邦人退避に浮かんだ「死角」【混迷のアフガン・下】
10/25(月) 7:17配信
時事通信
アフガニスタンの邦人らを国外退避させるため、航空自衛隊のC130輸送機に搭乗する自衛隊の派遣隊員=2021年8月24日、埼玉県の入間基地(防衛省統合幕僚監部提供)

 アフガニスタンから自衛隊が退避させたのは、日本人1人と米国から依頼されたアフガン人14人にとどまった。計画していた500人のアフガン人協力者とその家族を移送できなかった直接的な要因は、政府の準備不足に尽きる。日本の危機管理に死角はなかったのか。現地の状況見極める日本のインテリジェンス(情報収集)能力と自衛隊派遣の意思決定過程を検証する。(時事通信編集委員・元ワシントン特派員 不動尚史)

アフガニスタン〜泥沼の戦場〜 写真特集

◇退避検討、米は4月

 外務省が邦人や在アフガン大使館の現地スタッフらの退避支援の検討を本格化させたのは2021年8月上旬だ。政府筋は「外務省は、年内ならカブールは持ちこたえると考えていた。7月の時点では現地大使館を維持するという意見もあった」と明かす。大使館員を含めた退避へと方針が変わったのは8月に入ってからだったという。

 米国は2021年4月下旬には、米民間人ら非戦闘員退避活動(NEO)の検討に着手している。バイデン大統領が20年目の「9.11」(後に8月末に変更)までにアフガンから米軍を撤退させ、米軍の駐留を大使館・空港の警備に必要な最小限の650人にまで減らすことを決めた約2週間後だ。オースティン米国防長官は連邦議会公聴会で「軍がいくつかのシナリオを作成し、5月中旬に(中東を管轄する)米中央軍にNEOの可能性を踏まえ、準備を指示した」と語っている。

 10万人超を退避させる必要があった米国と同列に扱うことは妥当でないかもしれないが、日本にとって、500人もの人員の退避は初めての試みだった。準備が遅きに失した感は否めない。

 日本が検討を本格化させた8月、各国の動きは慌ただしくなっていた。米国防総省は10日にNEOの机上訓練を行い、カブール空港への部隊の移動を開始。在アフガン日本大使館には13日、在アフガン英国大使館から「15日までにグリーンゾーン(大使館が多数存在する区域)内の大使館を閉鎖し、カブール空港内に移転する」との連絡が入る。

 日本外務省は民間機を利用した邦人・アフガン人スタッフらの退避と大使館撤収計画の策定を急ぎ、民間機が使えない場合に備え、14日夜、内々に、自衛隊派遣を打診する可能性を防衛省に伝えた。統合幕僚監部は「TJ(邦人輸送の略称)作戦」を検討。(1)航空自衛隊の政府専用機と空中給油機能を備えるKC767輸送機(定員200人)を派遣(2)空港のタラップなどが利用できなくても搭乗できるC2輸送機とC130戦術輸送機を派遣-するプランを軸に調整した。

 だが、この翌日の8月15日にカブールが陥落。「大使館の安全はもはや保障できない」。事態急変の一報に震撼(しんかん)した外務省は自国民保護と大使館の邦人職員12人の脱出にかじを切る。大使館員の離脱後も現地に残ったアフガン人スタッフら500人を退避させるため、外務、防衛両省で構成する情報収集チームがカブールに入ったが、26日に空港ゲート付近で自爆テロが起き、退避は中止に追い込まれた。

3477チバQ:2021/10/26(火) 10:47:22
◇問われたインテリジェンス

 危機管理の成否を握るのは情報だ。いかに早く危険を察知できるか。インテリジェンスを支える外務省、防衛省情報本部、内閣情報調査室、警察庁、公安調査庁の力量にかかっているが、カブール陥落について外務省が示した見解は「撤収を決めた米国を含めて、いずれの国も予想しなかった急激な変化であったと認識している」というもの。インテリジェンス・コミュニティーの一翼を担っている自負は感じられない。

 振り返れば、危機を知らせるシグナルは出ていた。米中央情報局(CIA)や国防情報局(DIA)など17のインテリジェンス機関のトップに立つ国家情報長官は2021年4月、「カブール(アフガン政府・軍)は戦場での敗北に直面し続けており、イスラム主義組織タリバンは軍事的勝利を達成できると確信している」と評価した年次報告書を公表している。

 バイデン氏が現地でタリバンににらみを利かせていた米軍の要衝「バグラム空軍基地」を手放した7月1日は重要な転換点だ。この時点で残る駐留米軍はわずか650人。バイデン氏は、30万人のアフガン軍がいたと強調していたが、このうち約12万人は警察官で、給与を水増し請求するための「幽霊兵士」も多数含まれ、実数は5万人とも言われる。基地を手放した2日後には米政府系放送局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が、カブールの北約300キロでタリバンの攻勢におののいたアフガン軍300人が隣国に逃走したと報じている。

 7月17日の在アフガン米大使館の告知もシグナルの一つ。「同志の退避作戦」のタイトルで、ホームページにアフガン人協力者の飛行移送についての情報を掲載した。

米軍によるアフガニスタンからの退避支援で、中継地ドイツの米軍基地の滑走路上に並んだ退避者向けの一時滞在用テント=2021年9月2日 ドイツ・ラムシュタイン空軍基地(米空軍提供)

 日本国内でも、現地情勢の悪化を示す兆しはあった。6月25日、在日米海軍は米第7艦隊の空母「ロナルド・レーガン」が神奈川・横須賀基地を離れ、第5艦隊管轄の中東に入ったと発表。レーガンは北東アジア最大の抑止力の要で、「対中国シフトの中で、引きはがすのは異例の措置」(海自幹部)だ。米海軍は「第5艦隊の作戦地域にいる間、アフガンからの撤退作戦を実施する米国と同盟国を守る」とのリリースを出している。

◇遅い意思決定

 自衛隊による退避オペレーションが不首尾に終わったもう一つの要因として、派遣に向けた意思決定の遅さが挙げられる。外務省が防衛省に派遣打診の可能性を伝達したのは、8月14日夜。外務、防衛両省で構成する情報収集チームがカブール空港に到着したのは24日夜で、首都陥落の9日後だ。

 チームの足取りをたどれば、彼らがいかに重要な任務を負っていたかがよく分かる。

 政府関係者によると、チームはカブール空港に着く前日、カタール・ドーハに立ち寄り、米側と調整した。同国のアルウデイド米空軍基地には、中東から中央、南アジアまでアフガンを含めた20カ国の空域での作戦を統制する「CAOC」と呼ばれる統合作戦本部があり、空自機を飛ばすには、こことの調整は欠かせないからだろう。いきなり空港に行っても、米軍は指揮統制上、自衛隊機の発着を認めない。CAOCは丸腰の一行のアフガン入りも支援したのではないか。

 チームはアフガン到着後、空港外のタリバンの検問を退避希望者が通過できるよう、退避者リストを米軍経由でタリバンに提出。自衛隊機の発着を米軍に申請する役目も果たしている。

3478チバQ:2021/10/26(火) 10:47:40
 カタール政府はタリバンと強いパイプを持っており、チームを早期にドーハ入りさせていれば、情報収集にも役立ったはずだ。

 チームに続いてカブール空港に向かった自衛隊機についても、自衛隊法に基づく邦人輸送の実施要件(隊員の安全確保)を満たすかどうかを政府内で検討する間、「準備指示」を閣議決定すれば、近隣国で待機させることが可能だった。500人を退避させられなかったことを受け、一部から実施要件の緩和を求める声も出たが、防衛省関係者は「筋違いだ」と語る。政権の判断が後手に回ったこと、これこそが問題であり、緩和は無責任に隊員を危険にさらすだけだからだ。

 政府筋は「大使館員脱出オペが終わった後、外国の軍用機に退避支援を依頼するプランを検討した。脱出オペ後、すぐ防衛省に自衛隊機を要請していれば、派遣は1日早かったかもしれない」と振り返る。今回の派遣をめぐり、官邸がリーダーシップを発揮した形跡はなかった。そのことは、菅義偉首相(当時)が政府の対応を総括した「最大の目標は邦人保護だった。その意味ではよかった」との言葉に凝縮されている。

3479チバQ:2021/10/27(水) 01:15:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d42d243f6f801f4cc7b87c38703f7a8fd14cb88
中国外相がタリバン幹部と会談 再建へ関与強化、穏健な政権運営促す
10/26(火) 23:00配信

朝日新聞デジタル
カタールの首都ドーハで25日、タリバンが樹立を宣言した暫定政権で第1副首相を務めるバラダル幹部(右)と会見する中国の王毅国務委員兼外相=新華社

 中国の王毅(ワンイー)国務委員兼外相と、アフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンが樹立を宣言した暫定政府で第1副首相に就いたバラダル幹部が25日、カタールで会談した。暫定政権の樹立宣言後、王氏とタリバン側の接触が明らかになるのは初めて。中国が、タリバン主導のアフガニスタン再建に関与する姿勢をさらに強く示した形だ。

 中国外務省によると、王氏は「アフガニスタンは戦乱から安定に向けて重要な段階に入ったが、同時に困難を迎えている。克服のためには国際社会のさらなる理解と支援が必要だ」と語り、今後も人道支援を継続する意向を表明した。

 また、経済制裁を維持する米国などに対しては「理性的にタリバンと接触すべきだ」と語り、制裁を解除するよう訴えていく立場も強調した。

 バラダル幹部は中国に支援の強化を要請。「いかなる勢力もアフガニスタンの領土を利用して中国に危害を加えることを許さない」とも約束したという。

 中国政府はこれまでも特使や駐アフガン大使がタリバン側と会談。ロシアが主催し、タリバンが出席した多国間会議にも代表団を派遣した。人道支援などを通じ、タリバンに穏健な政権運営を促す方針だ。

 ただ、現状ではタリバンが期待通りの政権運営をしているとは言いがたく、正式承認には慎重だ。今回も王氏はアフガニスタンを訪問せず、第三国での会談にとどめた。王氏は会談で「さらに一歩、開放性、包括性を示し、女性と子どもの権利の保護を進めるべきだ」と注文もつけた。(北京=高田正幸)

朝日新聞社

3480チバQ:2021/10/27(水) 13:34:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/65c63b81ef1278b08b2049abd6c5424ab6094d6c
アフガニスタン、人口の半分以上が飢餓状態に WFPが報告書で予測
10/25(月) 18:15配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタンの首都カブールの病院にある栄養失調の幼児のための病棟で23日、1歳の赤ん坊を抱く母親=ロイター

 国連世界食糧計画(WFP)は25日、アフガニスタンで11月以降、人口の半分以上にあたる2280万人が飢餓状態になると予測した報告書を発表した。「世界最悪の人道危機の一つに陥っている」としている。


 報告書によると、すでに9〜10月、前年同期に比べて30%増となる1900万人が飢餓状態に陥った。干ばつや新型コロナウイルス感染に加え、8月にイスラム主義勢力タリバンが政権を掌握したことで、国際的な支援が滞ったという。

 11月〜来年3月はさらに食料不足が深刻化し、飢餓に苦しむ人口が前年同期から35%増え、国連が調査を始めて以来最悪の水準になる恐れがあると警告した。特に5歳未満の子どもは年末までに、320万人が栄養失調に陥る可能性があるとみている。

 今回はまた、失業者の増加や現金不足が原因で、都市部の住人も地方と同じ割合で食料不足にあることが分かった。中流階級だった層も飢餓状態になる可能性があるという。

 WFPは「支援がなければこの冬、何百万人もの人が移住するか餓死するかの選択を迫られることになる」として国際社会に支援を呼びかけている。(森岡みづほ)

朝日新聞社

3481チバQ:2021/10/28(木) 09:04:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/a13dd4374aa1b39d3d563312e18bda50ca7f507a
「生きるため」娘売る両親 干ばつで児童婚急増 アフガン
10/28(木) 7:10配
【カライナウAFP時事】イスラム主義組織タリバンが政権を掌握したアフガニスタンで、地方に住む人々が干ばつなどの影響で飢えに直面し、生計を立てる金銭を得ようと子供を児童婚のため売るケースが相次いでいる。

 
 干ばつが最も深刻な地域の一つ、西部バドギス州の州都カライナウ。夫が2人の娘を売ったファヒマさんは何度も泣いたという。「夫は娘たちを手放さなければ全員死んでしまうと言った。何も食べる物がないのだから」。6歳の娘は3350ドル(約38万円)、1歳半の娘は2800ドル(約32万円)で売られた。未来の夫もまだ未成年で、娘たちが新しい家庭に入るまで数年間かけて分割払いされる。ファヒマさんは「食料のため娘を売るのは申し訳なく思う」と話した。

 数世紀にわたり児童婚が続くアフガンでは近年、戦争や気候変動に関連した貧困がまん延。多くの家庭が縁組を急ぐ要因となっている。

 地域の長老らによれば、児童婚を強制される少女の数は2018年の飢饉(ききん)時に増加し始め、今年に入り急増した。

 ファヒマさんが暮らす避難民キャンプの隣人女性サベフレさん(25)。つけがたまっている食料品店の店主から代金を支払えないなら刑務所行きだと脅され、3歳の娘を店主の4歳の息子に嫁がせることに同意した。

 「こんな状況が続けば、生後3カ月の子も諦めざるを得ない」。サベフレさんは鉄製の揺りかごの中で眠るわが子の傍らで力なく語った。

3482チバQ:2021/10/28(木) 15:47:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/cae8f5780ae155728467c6895a4458b789755cd5
アラブ、遠い民主化 スーダンでもクーデター
10/27(水) 17:43配信

産経新聞
アフリカ北東部スーダンで軍事クーデターが起き、民政移管を目指す軍民共同の枠組みは約2年で頓挫した。中東・北アフリカの長期独裁政権が「アラブの春」と呼ばれる反政府デモの洗礼を受けて今年で10年になるが、多くの国は強権に回帰したり内戦が泥沼化したりと、民主化とは程遠いのが実情だ。

2011年1月にベンアリ政権が崩壊し、アラブの春の先駆けとなったチュニジアは、男女平等や表現の自由を定めた新憲法を制定し、民主化を実現した成功例と評されてきた。

しかし、サイード大統領が今年7月、首相を解任して国会を停止し、自身の権限強化を進める異変が起きた。諸政党はサイード氏の動きを「独裁」だと非難するが、国会は多党乱立で議論が錯綜(さくそう)し、経済低迷も長期化しており、同氏は国民から一定の支持を得ている。

11年2月にムバラク政権が倒れたエジプトでは、14年に大統領に就任した軍出身のシーシー氏がイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」や反体制派を弾圧し、強権に回帰した。混乱収拾の手腕を評価する声もあるが、当局は政権批判に目を光らせる。

シーシー氏は今月25日、17年から3カ月ごとに延長してきた全土の非常事態宣言を解除すると表明した。治安の安定を誇示する一方で、締め付けに反発する市民の〝ガス抜き〟が狙いとの見方も聞かれる。

リビアは11年8月のカダフィ政権崩壊後、民兵組織や武装勢力による内戦に突入。ロシアやトルコなどが別々の陣営を支援し代理戦争が泥沼化した。今年12月下旬には和平プロセスの一環として大統領選が予定されているが、治安が不安定な中での選挙実施で正当性を疑問視する向きもある。

11年3月に始まった反体制派のデモを武力弾圧し、内戦に陥ったシリアでは、ロシアとイランの支援を得てアサド政権が権力基盤を強化。国民への厳しい締め付けが続いている。

これらの国々では民主化を求めたかつての熱気は冷め、失望感から海外逃避を目指す人も絶えない。(カイロ 佐藤貴生)

3483チバQ:2021/10/28(木) 15:48:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/83da0e564c3c11ad4bd8f198dc930d8ae6aa0148
スーダン、民政移管に暗雲 クーデターで停滞の恐れ
10/27(水) 7:07配信

時事通信
25日、国民向け演説を行うスーダンの統治評議会トップのブルハン氏(スーダンのテレビ局映像より)(AFP時事)

 【カイロ時事】軍がクーデターで全権を掌握したスーダンで、民政移管の実現に暗雲が漂っている。


 移管を担う統治評議会のトップとして軍民共同統治を取り仕切ってきたブルハン氏は25日の演説で「民主的移行への作業は続ける」と約束したが、市民の不信は根強い。国際社会の厳しい視線にもかかわらず、民主化プロセスが滞る恐れもある。

 スーダンでは2019年4月、30年間の独裁政権を率いたバシル大統領(当時)が反政府デモ激化などに伴うクーデターで失脚。市民は民政移管を求めデモを続けたが、同年8月に軍部と民主化勢力が権力を分担する体制で合意した。23年7月の選挙を経て民政へと移る道筋を描く。

 今回のクーデターで拘束された暫定政権のハムドク首相は国連出身の経済学者。民間人トップとして、独裁政権の崩壊とその後の政情不安で混乱した国政の立て直しの手腕が期待された。対イスラエル関係正常化に伴い、昨年12月には米国のテロ支援国指定解除を実現。深刻な経済不振脱却のため米国の財政支援も取り付けた。

 しかし、首都ハルツームなどでは10月に入り、軍の権限強化を求めるデモや、それに反対する抗議行動が再燃し緊張が高まっていた。ブルハン氏は26日の記者会見でも「軍に対する敵意は内戦を招く危険があった」と主張。「クーデターではなく、民政移管への行程を修正しただけだ」として軍の強硬姿勢を正当化した。

 国際社会に復帰しつつあったスーダンでの政変に欧米諸国などは懸念を深めている。バチェレ国連人権高等弁務官は「長年の抑圧的な独裁を終わらせたスーダンが後戻りすれば悲惨だ」と危機感を表明。AFP通信は、国際社会のスーダンへの支援と関与は「民政移管に向けた前進が条件だった」と指摘する専門家の見方を伝えており、経済制裁などの圧力が強まる可能性もある。米国は25日、スーダン向け支援7億ドル(約800億円)の供与停止を発表した。

3484チバQ:2021/11/02(火) 23:07:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/fde8606745a26e0add5833e6f1bd0f7db8acc510
イランとサウジ、対立深刻化 レバノン閣僚発言に飛び火
11/2(火) 20:25配信
産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】中東レバノンの閣僚がイエメン内戦をめぐってイラン寄りの発言をしたとして、サウジアラビアやペルシャ湾岸諸国が駐在するレバノンの大使を国外退去させるなど外交問題に発展している。イスラム教スンニ派のサウジとシーア派のイランは中東で勢力争いを展開しており、双方の対立がレバノンに飛び火した格好だ。

発端は10月下旬、レバノンのテレビ局が放映した同国のコルダヒ情報相の発言。ロイター通信によると、サウジなどが2015年から軍事介入し、親イランの民兵組織フーシ派と戦うイエメン内戦について「無益な戦いだ」とし、フーシ派は「自衛」の戦争を強いられていると述べた。

レバノンのミカティ首相は、コルダヒ氏の発言は閣僚就任前の8月時点のもので、政府の立場を反映したものではないと強調。しかし、サウジは「屈辱的だ」として自国に駐在するレバノン大使を国外退去させ、在レバノンの外交団を呼び戻した。アラブ首長国連邦(UAE)やバーレーン、クウェートなどスンニ派の湾岸諸国も同様の手段を取った。サウジはレバノンからの輸入も全面禁止した。

レバノンでは民兵組織や政党を持つ親イランの「ヒズボラ」が影響力を強めており、「サウジは反撃の機会を狙っていた」(レバノンの30歳の記者)との見方もある。コルダヒ氏は辞任を拒否しており、9月に発足したばかりのミカティ政権は対応に苦慮している。

レバノンは約200人が死亡した昨年8月の大規模爆発以降、政治の空転が続き、停電やガソリン不足が深刻化。国民の半数以上が貧困下で暮らしている。10月中旬には首都ベイルート市街で宗派対立による銃撃戦も発生しており、政情不安に拍車がかかる恐れもある。

3485チバQ:2021/11/02(火) 23:08:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/753d287d2a8177c34009137d656e52140fc27094
枝野代表辞意の立憲民主党、「後任選び」は難航必至? 知名度に課題、衆院選落選の幹部も
11/2(火) 20:20配信
 立憲民主党の枝野幸男代表が2021年11月2日、衆院選(10月31日投開票)で議席を減らした責任を取って辞意を表明した。年内にも新代表を選ぶ代表選が行われる見通しだ。

 立憲は旧民進党が希望の党に合流することに反発した枝野氏が17年に立ち上げた「枝野商店」とも言える政党。枝野氏の後任は、知名度不足をいかにしてカバーするかが課題になりそうだ。すでに知名度がある幹部には落選した人も散見され、新たな顔選びには紆余曲折がありそうだ。

■来年の参院選、次期衆院選は「新しい代表のもと、新しい体制を構えて」

 枝野氏は、この日13時過ぎから開かれた執行役員会の冒頭あいさつで、公示前の110議席が96議席に減少したことについて「ひとえに私の力不足」だとして陳謝。次のように話し、辞意を表明した。

「新しい代表のもと、新しい体制を構えて、来年の参院選、そして次の政権選択選挙に向かっていかなければならないということを決断した」

 衆院選を受けて首相指名選挙を行う特別国会が11月10日にも召集される見通しで、特別国会は枝野代表のもとで臨み、閉会日に辞任する考え。福山哲郎幹事長も同じタイミングで辞任する。

 今後の焦点は代表選だ。旧立憲と旧国民民主党が合流し、20年9月に現在の立憲が発足した際の代表選では国会議員のみが投票した。枝野氏のあいさつによると、後任を選ぶ選挙は党員や「パートナーズ」を交えた、いわゆる「フルスペック」で行いたい考えだ。

議席確保している代表代行・副代表の顔ぶれは...?
 考えられるのが、すでに執行役員会や常任幹事会といった意思決定機関に参加している幹部が代表選に立候補する可能性だ。立憲は3人の代表代行、5人の副代表を抱える。そのうち平野博文代表代行と辻元清美副代表は小選挙区で落選し、比例復活もできずに落選している。そのため、党を率いる可能性は事実上消えたと言っていい。

 残る代表代行は蓮舫氏、江田憲司氏。ただ、蓮舫氏は17年に、自らの「遠心力を働かせてしまった」として旧民進党の代表を辞任したという経緯がある。再チャレンジの可能性は不透明だ。

 議席を確保した副代表は玄葉光一郎氏、長妻昭氏、原口一博氏と、参院の森裕子氏。衆院の3人は民主党政権での大臣経験者で、森氏は野田内閣で文部科学副大臣を務めた。政調会長の泉健太氏、国対委員長の安住淳氏、組織委員長の大島敦氏も、執行役員会や常任幹事会の参加メンバーだ。特に泉氏は20年9月の代表選で枝野氏と代表の座を争った。

 いち早く出馬の意欲を示しているのが小川淳也氏だ。20年にドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」が公開され、衆院選では香川1区で平井卓也・前デジタル担当相との激戦を制したことが話題になった。

 衆院選では小川氏以外にも、太栄志氏(神奈川13区)、吉田晴美氏(東京8区)らが自民重鎮との激戦を制して注目された。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

3486チバQ:2021/11/05(金) 09:33:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/db4a5e0bbc8d003b5de0ae3d0402a44ee578ddda
新首都移転、来月開始 カイロの過密解消へ エジプト
11/5(金) 7:11配信
【カイロ時事】エジプトの首都カイロ東郊で建設が進む新たな首都への移転作業が12月に本格的に始まる見通しになった。

 首都機能が円滑に移されれば、人口増加に伴う弊害が目立つカイロの過密解消につながると期待される。

 シシ大統領は今月3日、半年間の試用期間を伴う12月からの移転開始を指示した。カイロから大統領府や議会、各省庁舎が順次移され、国営メディアによると政府職員5万2000人超が移動。当初は2020年中を計画していたが、新型コロナウイルス禍で遅れていた。

 首都移転構想はシシ氏が15年に発表した。カイロ郊外の砂漠地帯約730平方キロを開発し、完成後は650万人が居住を予定。1億人を超えるエジプトの人口のうち、カイロとその近郊の首都圏には推計で約2200万人が住む。今後も人口急増が見込まれる中、過度な集中による慢性的な交通渋滞、ごみ問題や水不足など課題が山積している。

 新首都には中国企業が手掛けるアフリカ大陸一を誇る385メートルの高層ビルも建設中で、先端技術を活用した都市を目指す。現在は「新行政首都」と呼ばれており、正式名称を公募で決める方針だ。

3487チバQ:2021/11/08(月) 00:03:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e74cb1fb1f4404b6c1d71794f807d79e08ebd9f
イラク首相狙った「暗殺未遂」 住居にドローン攻撃
11/7(日) 10:34配信

AFP=時事
イラク・バグダッドの首相府で記者会見に臨むムスタファ・カディミ首相(2021年8月28日撮影。資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】(更新)イラクの首都バグダッドで7日未明、ムスタファ・カディミ(Mustafa al-Kadhemi)首相の住居がドローンによる攻撃を受けた。カディミ氏にけがはなく、首相府は「暗殺は失敗に終わった」と発表した。

 カディミ氏もツイッター(Twitter)で無事だとし、国民に「冷静さと自制」を保つよう呼び掛けた。

 イラクでは先月10日の総選挙以来、政治的緊張が高まっている。

 暫定の選挙結果では、親イラン民兵組織の連合体「人民動員隊(PMF)」を母体とする第2党の「征服連合(Fatah)」が議席を48から14と大幅に減らした。支持者らは選挙に「不正」があったと主張している。

 5日にはPMFの支持者数百人が、政府の主要機関や議会などがあり厳重な警備が敷かれているグリーンゾーン(Green Zone)付近で、選挙結果に抗議するデモを実施。警察と衝突し、治安筋によると負傷したデモ参加者1人が搬送先の病院で死亡した。PMF筋は参加者2人が殺害されたとしている。

 保健省によると、この衝突で125人が負傷し、その大半が治安部隊のメンバーだった。

 6日にもグリーンゾーン近くで親イラン団体の支持者ら数百人によるデモが行われ、カディミ氏を「犯罪者」と非難し、肖像画を燃やすなどした。

 選挙の最終結果は数週間以内に確定する見通し。【翻訳編集】 AFPBB News

3488チバQ:2021/11/08(月) 07:45:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1a4ddb2e197c554d19d13bad4c063f161aa18e9
旧政府軍兵士らIS合流 タリバン、警戒強化 アフガン
11/8(月) 7:02配信


時事通信
過激派組織「イスラム国」(IS)系武装勢力の襲撃から一夜明けたアフガニスタンの軍病院=3日、カブール(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンで、イスラム主義組織タリバンが崩壊させた旧民主政権の政府軍兵士や情報機関員が、タリバンと敵対する過激派組織「イスラム国」(IS)系武装勢力に合流しつつあると伝えられている。

 ISへ逃れる背景には、タリバン暫定政権による報復への恐怖や、給与未払いといった混乱があるとみられている。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は10月31日、かつての同僚がIS系勢力に加入したという複数のアフガン軍、治安関係者の証言を報じた。まだ「比較的少数」とみられているが「増加しつつある」と警告した。軍事の専門知識や治安の機微に触れる情報がIS系勢力に流れ込めば、組織の強化が飛躍的に進む恐れがある。

 タリバンは「全国民への恩赦」を宣言し、政権への協力を呼び掛けたものの、旧民主政権関係者への私刑が相次ぎ、恐怖が広がっている。WSJによると、複数の情報機関員がタリバンに家を割り出され、訪問を受けた後にIS系勢力に加わった。

 WSJは、タリバン暫定政権下で経済が破綻する中、IS入りに際し提示される「相当量の現金」もISへの転向の一因になっていると指摘。一連の流れが「まさに、旧フセイン政権後のイラク(の混乱)が始まった状況」と酷似していると分析する欧米の政府高官の懸念を伝えた。

 首都カブールにある警戒厳重なはずの軍の病院が2日、武装集団に襲撃され、少なくとも25人が死亡、IS系勢力が犯行を主張した。これも警備の隙を突く情報の流出による攻撃だったのではないかと疑われている。カブールでは他にも、タリバン戦闘員が集まっている場所が攻撃されたと伝えられている。

 タリバン最高指導者アクンザダ師は、4日の声明で「反政府的な動きがあれば即座に撲滅しなければならない」と幹部らに檄(げき)を飛ばした。AFP通信は、内通者への警戒をタリバンが強めていると報じている。

3489チバQ:2021/11/08(月) 08:57:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/c45850a505a3853c197cae2a0705adbb5520fd4e
イラク首相暗殺を狙ったテロか 無人機3機が自宅攻撃、6人負傷
11/7(日) 19:53配信

毎日新聞
 イラクの首都バグダッド中心部で7日未明、カディミ首相の自宅に対して爆発物を積んだ無人機3機の攻撃があり、警備要員6人が負傷した。カディミ氏は避難して無事という。首相暗殺を狙ったテロとみられる。ロイター通信が伝えた。

 首相の自宅は政府機関や米国大使館がある通称「グリーンゾーン」に位置し、厳重に警備されている。3機目が爆発して自宅の一部を破壊したという。カディミ氏は攻撃を受けた後、公共テレビに出演し、国民に落ち着くよう呼びかけた。

 イラクでは10月10日に投票された国会の選挙で、それまで第2勢力だった親イラン武装勢力系の政党が惨敗。その支持者らが「不正選挙だ」と訴えてグリーンゾーン周辺で抗議行動を展開している。5日にはデモ隊と治安部隊が衝突。少なくとも1人が死亡し、100人以上が負傷した。

 選挙管理当局は手作業による再集計を経て、近く選挙の最終結果を公表する見通し。比較的治安が落ち着いていたイラク情勢が不安定化することへの懸念が強まっている。【カイロ真野森作】

3490チバQ:2021/11/09(火) 13:21:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/eca0ed86a1afc71e2435ff47e4e263793beec8d3
家族に食べさせるものがない… 父親は9歳の娘を約25万円で売った ── アフガニスタン
11/9(火) 11:15配信

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BUSINESS INSIDER JAPAN
首都カブールにあるハミド・カルザイ国際空港を目指す人々(2021年8月16日、アフガニスタン)。

アフガニスタンでは、家族に食べ物を与えるため、父親が55歳の男性に娘を売った。

CNNによると、9歳の女の子は2200ドル(約25万円)で売られたという。

父親のアブドゥル・マリクさんは家計をやりくりするために、12歳の娘も売ったという。

アフガニスタンでは、妻や子どもに食べ物を与えるため、父親がある男性に9歳の娘を2200ドルで売ったという。CNNが報じた。

一家はアフガニスタンの北西部に長年住んでいて、食料など生活必需品を購入するのにも苦労してきた。CNNによると、一家の収入は1日にわずか数ドルだという。父親は数か月前にも、家計をやりくりするために12歳の姉を売った。

そして、食卓に食べ物を乗せるため、一家は再び子どもを売らざるを得なくなった。CNNによると、両親は9歳の娘を2200ドルで55歳の男性に売ったという。

父親アブドゥル・マリクさんは「破産している」とCNNは報じた。アブドゥルさんと妻は親戚からお金を借りようとしたり、街頭で物乞いをするなどしたが、都合を付けられなかった。

「うちは8人家族なんです」とアブドゥルさんはCNNに語った。

「他の家族を生かしておくために、(娘を)売らなければなりませんでした」

アフガニスタンでは、10月にサレハさんという名前の女性が3歳の娘を550ドルで売った。マリクさん一家同様、生活を維持するのに必要なお金がなかったからだ。

国連開発計画(UNDP)の予測によると、タリバンが国を掌握してからアフガニスタンは「普遍的な貧困」に向かっているという。

1年以内にアフガニスタンの国民の97%か98%が貧困に陥る可能性があると、UNDPアジア太平洋局長のKanni Wignaraja氏は警鐘を鳴らしている。

過激派を排除すべく、アフガニスタンに20年間駐留した後、アメリカはバイデン大統領の決断によってアフガニスタンから米軍を撤退させ、タリバンがアフガニスタンを掌握した。タリバンは「アフガニスタン・イスラム首長国」 ── かつてタリバンが国を支配していた時に使用していた名称と同じ ── の樹立を宣言した。タリバンは1996年からアメリカに侵攻された2001年まで権力を握っていた。

2001年にタリバンが失脚した後、アフガニスタンでは1人あたりの国民所得が2倍になったり、国民が受ける教育の平均的な年数が増えるなど、いくつもの開発上の進歩が見られたと、Wignaraja氏は指摘した。

この20年でアフガニスタンは大きな経済的進歩を遂げてきたが、それが今、政情不安のせいで危機的な状況にある。タリバンが支配を取り戻したことで、アフガニスタンは「現地の銀行の崩壊」に直面しているとWignaraja氏は言う。この不安定性は新型コロナウイルスのパンデミックで悪化するばかりだ。

タリバンの資金を制限しようと、バイデン政権はアフガニスタンの中央銀行の100億ドル近い保有資産の大半を占める在米資産を凍結した。この動きは誤った対応で、タリバンよりもアフガニスタンの人々に損害を与えることになるだろうと、アフガニスタン中央銀行の役員Shah Mehrabi氏はブルームバーグに語った。

[原文:A desperate Afghan father said he sold his 9-year-old daughter for $2,200 to buy food for his other kids: report]

(翻訳、編集:山口佳美)

Yelena Dzhanova

3491チバQ:2021/11/09(火) 18:29:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/d558f0b609e3733d0d16a0747e8fe68779da1826
国民の6割深刻な飢餓に直面 アフガニスタン国家崩壊寸前
11/9(火) 16:52配信
カブール、アフガニスタン、11月9日(AP)― アフガニスタンで飢餓に近い状態で生活している国民の数は、今年初めから300万人増加して870万人に達した。国連の世界食糧計画(WFP)が11月8日、公表した。
 その中には、カブールのインディラ・ガンジー病院に収容されている栄養失調の子どもらも含まれる。
 アフガニスタン全体では、人口2400万人の60%が、深刻な飢餓に瀕しているといえる。
 長引く干ばつもその理由の一つだが、国民には食料を買う金がないのだ。
 米国に支援された前政権下でも経済状況は悪化、公務員の賃金が未払いだったが、8月15日のタリバン政権誕生以降、アフガニスタンの経済は破綻寸前の状態だ。
 タリバン政府は、米国や西側諸国に財政援助を停止され、米国に保有している国家準備金の数十億ドルにアクセスすることができないでいる。
 その結果、数百万人の国民に支払われるべき賃金が、今も払われていない。
 WFPによれば、世界全体で飢餓に近い状態の人々は今年の初めには43カ国、4200万人だったが、アフガニスタンが加わったことで、300万人が上乗せされ、4500万人に上ったという。

(日本語翻訳・編集 アフロ)

3492チバQ:2021/11/11(木) 11:41:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/84af0317309b2ffd5334699faa63d99ebd0aadd6
クモの巣に 燃えた書類・・・アフガニスタンの日本大使館をタリバンが“警備”するワケ
11/11(木) 1:25配信
もぬけの殻となったアフガニスタン・カブールの日本大使館は、今、一体どうなっているのか。緊急取材しているJNNの取材チームが実情を捉えました。

記者
 「許可証を出せということで、許可証を出します」

 アフガニスタンの首都カブール。JNNのカメラは、タリバンから特別な許可を得て、日本大使館のあるエリアに向かいました。

記者
 「ものすごい高い壁に囲まれていて、ここも監視塔があります。結構立派なドーム状の建物、あれがカナダ大使館ですね」

 ここは、「グリーンゾーン」と呼ばれる、政府庁舎などが集まる地区のさらに奥。各国の大使館が並ぶ、最もセキュリティが高いエリアです。

 8月、タリバンがカブールに進攻し、各国の大使館職員などが国外へ一斉に退避しました。そのため、このエリアはもぬけの殻。そして見えてきたのは・・・

記者
 「洗濯物がかけられていますね、タリバンの。エンバシー・オブ・ジャパン・アフガニスタン、ここだ」

 日本大使館です。タリバンがカブールに進攻した日に閉鎖され、その後、外務省が日本人職員の退避を発表。しかし、その時、アフガニスタン人スタッフらおよそ500人は取り残されていました。建物に近づいてみると・・・

記者
 「今ここで誰かが仕事をしている、活動をしているというような様子はありませんね。テレビのリモコンとかも上にほこりが積もっちゃってるね」
 「燃やされた書類があります。これが当時、退避する際に燃やされた文書なのかはちょっとわかりません」
 「クモの巣がはっちゃってますね」

 大使館の建物は時間が止まったような状態ですが、中は荒らされていません。

 「誰も触っていないよ、触っていない」

 タリバンは、「大使館には足を踏み入れていない」と説明。大使館が使っていた車もそのまま残されていました。

記者
 「政府関係者が乗っていた車が、もうほこりかぶって放置されてますね。これ銃弾を受けた痕だね。車の中すごくきれいに」

 窃盗や犯罪者の巣窟にならないよう、司令官から指示があり、警備しているのだといいます。一方で・・・

記者
 「この緑の幕なんですけれども、異様にきれいだなって私思ったんです。緑の布もそうですけど、これ新しい鉄条網を敷設してるんですね。おそらくドイツ大使館復旧のために巻いてるんですけれども」

 タリバンの外務省の報道官によると、ドイツ大使館は機能を復旧させる可能性があるということです。実権掌握からまもなく3か月。タリバンには、閉鎖された大使館を警備することで、各国との関係改善を図る狙いがあるものとみられます。(10日23:06)

3493チバQ:2021/11/22(月) 13:05:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/a14b8d1f280ba559ea7a8a79539d69fe4fb3fc10
西部戦線で親政府派が攻勢に フーシ派の主要補給路を制圧
11/22(月) 11:53配信
ヘイズ、イエメン、11月22日(AP)― イエメンの親政府系武装勢力は11月19日、同国西部で反政府系フーシ派の主要補給路に繋がるアルアデン十字路を占領。フダイダ県の同補給路を俯瞰(ふかん)できる拠点も制圧したことを明らかにした。
 有志連合軍は19日、西部戦線の数カ所でフーシ派に対する作戦を展開して、紅海を背にした政府軍を側面から支援。
 過去24時間の戦闘で、攻守双方に80人を超える死者と100人以上の負傷者を出したが、戦死者の多くはフーシ派戦闘員だったと伝えられている。
 部隊の配置変えが奏功した連合軍は、西部戦線の7カ所でフーシ派に重大な損害を与えたと報じられているが、戦況についてフーシ派はコメントを拒否している。

(日本語翻訳・編集 アフロ)

3494チバQ:2021/12/01(水) 22:04:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/b193df7b013bec8a2d79bb1d080aad7f0a1c0d78イラク、民兵勢力の反発激化も 国会総選挙結果発表
12/1(水) 19:27配信

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産経新聞
イラク情勢の取材に応じたエジプトのフセイン・ハリディ元外相補佐官(本人提供)

【カイロ=佐藤貴生】イラクで11月30日、10月に行われた国会(定数329)総選挙の最終結果が発表され、イランと連携する反米の民兵組織に直属する勢力の議席大幅減が確定した。民兵組織は集計が「不正操作された」として結果を認めず、反発を強めている。イラク駐留米軍の戦闘部隊は今年末までに撤収する予定で、治安の不安定化を懸念する声も出ている。

選管の発表によると、反米・反イランのイスラム教シーア派の有力指導者サドル師の政治組織が2018年の前回選から19議席増の73議席を獲得し、最大勢力を維持。前回選で48議席と躍進した親イラン民兵組織直系の「征服連合」は17議席と低迷し、37議席を獲得したスンニ派政党に第2勢力の座を譲った。親イラン勢力の国内浸透を嫌う有権者が増えたことが一因だ。

親イラン民兵組織は議席減の観測が出て以降、首都バグダッドなどで抗議デモを展開。11月上旬、米国と一定のパイプがあるカディミ首相の住居が無人機で襲撃された事件への関与も取り沙汰されている。

今後は次期政権発足に向けた連立協議が本格化する。協議の主導権を握るサドル師は「多数派」による連立与党を目指す方針で、征服連合が与党から外れれば、さらに反発を強める可能性もある。

アラブ首長国連邦(UAE)の日刊紙ナショナルは11月25日、イラク駐留米軍の戦闘部隊が15日以内に撤収する予定だと報じた。スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の掃討を目指すイラク国軍を訓練・支援する米軍部隊は駐留を継続するが、親イラン民兵組織はイラク駐留米軍全体の撤収を要求している。

エジプトのフセイン・ハリディ元外相補佐官は電話取材に「米軍の戦闘部隊撤収で親イラン民兵やISが勢いづき、イラクの治安を乱す行動を活発化させる恐れがある」と分析した。

3495チバQ:2021/12/02(木) 15:25:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/7176b3f98fdc8b207e67c458eb06be3360000eb8
トルコ財務相が交代 金融政策で大統領と確執か
12/2(木) 14:49配信

時事通信
トルコ財務相を辞任したエルバン氏=2020年11月、アンカラ(AFP時事)

 【イスタンブール時事】トルコで2日、エルバン財務相が辞任し、後任にネバティ副財務相が昇格した。

 エルドアン大統領はインフレが加速する中、利下げを主張し中央銀行の金融政策に介入、通貨リラの急落を招いた。エルバン氏はこうした大統領の介入路線に対して異を唱えており、確執が生じていたとされる。

3496チバQ:2021/12/06(月) 16:52:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/35140a8130b54a58b0a5705dfe867bb91d9b83fa
イラク、新首相選び本格化 駆け引き激化で混迷も
12/5(日) 20:38配信
時事通信
イラクのイスラム教シーア派指導者サドル師=11月18日、南部ナジャフ(AFP時事)

 【カイロ時事】イラクで10月に行われた総選挙の結果がようやく確定し、新首相選出に向けた動きが今後本格化する。

 カディミ首相の続投が有力視されるものの、議席を減らした親イランの政党連合は「選挙は不正だ」と反発。政治的な空白が長引く恐れもある。

 国会(定数329)選の投票日は10月10日だったが、選管当局の最終結果公表は11月30日までずれ込んだ。イスラム教シーア派指導者サドル師率いる政党連合が73議席で最大勢力の座を維持。48議席で第2勢力だった親イランの「征服連合」は17議席と大きく後退した。イラク国内の民兵組織を通じ、存在感を強める隣国イランへの根強い反感が浮き彫りになった。

 外国の干渉を嫌うサドル師はシーア派有力者ながら、イランと一定の距離を置く。37議席と躍進したスンニ派連合や、31議席を獲得したクルド民主党などとの連携も視野に入れているとされ、イラク人専門家のムスタファ・ナセル氏は「サドル師は親イラン勢力の弱体化を目指している」とみる。

 昨年5月に就任したカディミ首相は欧米との良好な関係に加え、対立するイランとサウジアラビアの関係改善に向けた動きを仲介し、外交手腕に一定の評価もある。ただ、今年11月7日には首都バグダッドでカディミ氏の住居を狙った暗殺未遂事件も発生。不満分子も多く、安定には程遠い。

 イラクでは今月、駐留米軍の戦闘任務が終了予定だ。米国は助言や訓練に専念する兵力は残す見通しだが、隙を突く形で反米の親イラン民兵組織などの活動が激化する可能性もある。政治勢力間の駆け引きで首相選びの調整が遅れれば、イラクの混迷に拍車が掛かりかねない。

3497チバQ:2021/12/09(木) 11:35:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/33604143106c0ef31ba8bf064df1816a376def05
「週休2.5日制にします」アラブ首長国連邦、働き方改革以外の狙い
12/8(水) 12:00配信

朝日新聞デジタル
アラブ首長国連邦(UAE)の商都ドバイ=ロイター。UAEは来年1月から「週休2・5日制」を導入することになった

 中東のアラブ首長国連邦(UAE)は7日、来年1月から「週休2・5日制」に変更すると発表した。これまでは金曜日と土曜日の2日間が休日だったが、半日延ばして金曜午後から日曜日までが休みになる。働き方改革に加え、土日を休む国々の企業などと取引をしやすくする狙いがある。

 イスラム教では金曜日が1週間の中で最も神聖とされ、UAEなどイスラム教を国教とする国の多くでは、集団礼拝が行われる金曜日を終日休みとしている。

 礼拝の時間はイスラム暦によって1年の間で前後するが、UAEでは来年1月以降、金曜昼の礼拝時間を午後1時15分に統一する。公務員の場合、金曜日は在宅勤務も選べるようになるという。

 UAE政府のメディア部局は「週末の休みを延ばし、経済競争力を高めつつ、ワーク・ライフ・バランスや社会福祉も向上させる試みだ」とコメントしている。(ドバイ=伊藤喜之)

朝日新聞社

3498チバQ:2021/12/09(木) 11:36:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c72593708cc0481c936ab6e6fc6202f19f8e576
サウジ皇太子、カタールを訪問 断交解除後初めて、首長と会談
12/9(木) 9:44配信

共同通信
8日、ドーハで会談したタミム首長(右)とサウジアラビアのムハンマド皇太子(カタール政府提供・ゲッティ=共同)

 【カイロ共同】湾岸諸国を歴訪しているサウジアラビアの実力者ムハンマド皇太子は8日、カタールの首都ドーハでタミム首長と会談した。サウジの国営通信が伝えた。サウジが今年1月に2017年から続いたカタールとの断交解除を発表して以来、初めての公式訪問で、あらためて和解を印象付けた。

 ムハンマド皇太子は6日からオマーンとアラブ首長国連邦(UAE)を訪問。カタールの後はバーレーン、クウェートに移動し、サウジで今月開催予定の湾岸協力会議(GCC)を前に全加盟国を回る。

 8日は、カタールに向けて出発する前に、UAEの主要都市ドバイで開催中のドバイ国際博覧会を訪れた。

3499チバQ:2021/12/13(月) 14:29:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/973ff15140c5d20d0e7d1487fed3b24acf1c46e1
ヨルダン川西岸で地方選 パレスチナ、ガザは未実施
12/12(日) 10:41配信

共同通信
 【エルサレム共同】ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区で11日、地方選が実施された。自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは参加を拒否し、ガザでの投票は延期となった。西岸のラマラなど主要都市では3月に行われる。イスラエルが占領を続ける東エルサレムでの実施は見送られた。

 パレスチナでは今年5月の評議会(議会)選と、7月の自治政府議長選が延期された。延期を決めた自治政府のアッバス議長に対する不満が高まっており「実施すべきは地方選ではなく、議長選だ」との声は根強い。

 中央選挙管理委員会によると、11日に投票があったのは、中小都市や村など計154自治体の議会選。

3500チバQ:2021/12/15(水) 21:17:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/83e97fbc28f2b85724efb7f84ab612497d0ef144
エジプト、砂漠に首都機能移転 建設着々 市民は冷めた目
12/15(水) 16:17配信

産経新聞
エジプトの新行政首都で建設中の高層ビル群。中央の最も高いビルは中国企業が建設している=12月9日(佐藤貴生撮影)

エジプトの首都カイロの人口問題を解決するため、郊外の砂漠地帯で首都機能を備えた新たな都市づくりが進んでいる。省庁の建設にメドがつき、月内にも公務員が現地への引っ越しを開始。総工費450億ドル(約5兆1000億円)という壮大な事業には、シーシー大統領の個人的なレガシー(遺産)作りが狙いとの見方もあり、市民からは「私たちに関係ない」と冷めた声も聞かれる。(カイロ 佐藤貴生)

カイロの中心部から東に約50キロ。重機やトラックが行きかう砂漠の中に建設中の多数のビルが姿を現した。先行して建てられた国会議事堂や省庁はほぼ外観が完成し、周辺で道路の造成が進んでいた。

新都市の名称は「新行政首都」で、総面積はシンガポールの国土に相当する約700平方キロメートル。インターネットやIT(情報技術)、太陽光発電など先端技術を取り入れた国内初のスマートシティだ。600万人以上が居住できる高層マンション群の建設も進み、一部の売却が始まった。

エジプトの人口は中東最多の1億人超で、首都カイロでは今年、住民が1000万人を超えた。人口増加で渋滞が日常化し、大気汚染や生活インフラの老朽化も課題になっている。

「多数の住宅が今後も必要なのは明らかだ。事業の成功は間違いない」。事業主体「行政首都都市開発」のハレド・ソリマン報道官(48)はこう語る。同開発はシーシー氏が2016年に出した大統領令で設置された。財源は現地の土地を開発業者などに売却して賄ってきた。

シーシー氏は「月一度のペースで現地を視察する」(ソリマン氏)ほど事業に強い思い入れを持つ。12月から来年6月末までを試行期間と位置づけ、公務員約5万人に新行政首都に「移住」するよう号令もかけた。政府は移住希望者に住宅購入資金を、引っ越ししない場合は移転した勤務先への交通費を支給し、公務員を支援する。大統領の邸宅も6割程度完成し、政府は各国に大使館の移転を呼びかけている。

新行政首都の住宅への入居開始は早くても25年末からで、「街」として機能するのはまだ先だが、カイロ中心部との間を結ぶ車道やモノレールなどの建設も急ピッチで進んでいる。

一方、事業当局者によると、新行政首都の新築マンションの価格は、最も狭い95平方メートルで約150万エジプト・ポンド(約1100万円)から。世帯当たりの平均年収の約2倍で、カイロの30歳代の主婦は「住んでみたいけど、高根の花で手が出ない」と話した。

転売目的で購入した富裕層もいるといわれ、全人口の3割が貧困下で暮らす中で、貧富の差がさらに広がるとの見方もある。

「アラブの春」と呼ばれる反政府デモによる混乱から10年。台頭したイスラム原理主義や反体制派を押さえ込み、強権に傾くシーシー氏にとって新行政首都建設は「自らの体制の正当性を獲得してレガシーを築く」(中東メディア)ためとの指摘も出ている。

3501チバQ:2021/12/15(水) 21:22:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/44af8c7092eb62eb0f6690b7b085ad687ce1ef28母「神に祈るしか」 栄養失調の子供急増、迫る冬 アフガンは今
12/15(水) 16:00配信


毎日新聞
ムハンマドちゃんを抱きかかえる母のナジバさん=カブールのインディラ・ガンジー小児病院で2021年12月6日、松井聡撮影

 真冬が迫る12月初旬のアフガニスタンの首都カブール。標高約1800メートルの街に冷たく乾いた風が吹きすさぶ。最低気温が氷点下となる日もある。

 中心部の「インディラ・ガンジー小児病院」で、生後約3カ月のムハンマドちゃんが母ナジバさん(25)に抱かれていた。目に力がない。「この子が救われるよう神に祈っています」。ナジバさんが言葉を詰まらせた。

 出生時に4000グラムを超えていた体重は今2800グラム。生来の心臓疾患と栄養失調が原因だ。「8月を境に生活が一変しました。会社員の夫に給料が支払われず、必要な薬や十分な食べ物を買えないのです」

 アフガンでは8月15日にイスラム主義組織タリバンが実権を掌握して以降、貧困が急速に深刻化している。陥落前に出国してから約4カ月ぶりに訪ねたカブール。中心部で頻繁に渋滞が起きるなど以前と変わらぬ光景を目にした一方、子供の物乞いが増えたと感じた。

 ひどい干ばつに加え、タリバンに資金が流れることを警戒した欧米が、アフガンの在外資産を凍結したり援助を停止したりした。タリバン復権による社会の混乱も重なり、失業者や賃金の未払いが急増。経済は崩壊の瀬戸際にある。銀行預金の引き出しが制限され、現金が足りないと嘆く人も少なくない。

 病院で会った2歳の男児も栄養失調で治療を受けていた。同年代の平均体重の約半分、約5・3キロしかない。母パルワナさん(20)は「夫は病気で働けない。親族に助けてもらっていたが、その親族も8月以降は失業した」と途方に暮れる。

 公立のこの病院は治療費が無料で、全国から患者が集まってくる。約20床ある栄養失調者用のベッドは常に満床で、容体が深刻な子供を優先させざるを得ない。

 一方、職員は4カ月間賃金が支払われていない。病院の運営資金も不足しており、現在は全館集中暖房ではなく、部屋ごとにストーブを置いて暖房費を切り詰めているという。

 カブールで小児科の個人病院を経営するマスード・ムスタファ医師(40)によると、8月までは診察する子供のうち栄養失調は2〜3割だったが、現在は5割を超えているという。「1月に入れば気温はさらに下がり、体調を崩す子供もより増える」。ムスタファ医師が懸念する。

 世界食糧計画(WFP)によると、アフガンでは来年3月までに人口の半数以上に当たる2280万人が深刻な食料不安に陥る可能性がある。また国連児童基金(ユニセフ)は、2022年にアフガンの5歳未満の子供のうち2人に1人が急性栄養失調に陥ると推計。人道危機は刻一刻と深まっている。【カブールで松井聡】

3502チバQ:2021/12/22(水) 14:10:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/9236791661c3ef7e0815e8178fa98e2455e383e5
イラン大使、コロナで死去 イエメン駐在、サウジ念頭に批判
12/21(火) 19:59配信

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時事通信
 【カイロ時事】イラン外務省報道官は21日、内戦下のイエメンに駐在していたイラン大使が新型コロナウイルスに感染して死去したと明らかにした。

 大使は18日にイラクの航空機で帰国したが、報道官は「協力が遅れた国があったため、劣悪な状況で搬送せざるを得なかった」と批判した。イエメン内戦で対立するサウジアラビアを念頭に置いた発言とみられる。

 大使は、親イランの武装組織フーシ派が支配するイエメンの首都サヌアに駐在。イランの革命防衛隊で対外工作を担う「コッズ部隊」の幹部としても知られ、米財務省は昨年12月に制裁対象に指定していた。

3503チバQ:2021/12/24(金) 14:12:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/61cdcea1f8d62ba53c2c9eef8f1f7ad8514b705a
価値半分になったトルコリラ インフレ率は20%超、市民生活を直撃
12/24(金) 13:00配信
朝日新聞デジタル
ブルガリア、ギリシャとの国境に近いトルコ西部のエディルネ。中心部には買い物を楽しむブルガリアの人たちも多く、ブルガリア語やギリシャ語で書かれた看板を出す店もある=2021年12月21日、高野裕介撮影

 トルコで通貨リラの急落に端を発した、経済の混乱が広がっている。対ドルで最安値を更新し、一時は1年前に比べて価値が半分に。大統領は預金保護という異例の政策を持ち出したが、政府発表のインフレ率は20%を超え、市民生活は圧迫されるばかりだ。一方、リラ安を受け、国境の街には変化が起きている。(イスタンブール=高野裕介)


■「家賃と光熱費を払ったら残らない」

 「簡潔に話をしてあげる。何でもかんでも高くなって苦しいのよ!」

 最大都市イスタンブールの青果市場。高齢の女性が私に向かって声を張り上げた。以前は200リラ(約1950円)も使えば満杯になった買い物用の手押し車だが、最近は同じ金額だと半分ほどしか埋まらないという。

 野菜や果物を買いに来た主婦ディレキ・シェンさん(42)は外食をやめ、楽しみだった週3回ほどの友人とのカフェ通いも1回に我慢している。最近は家計の支出が翻訳業の夫の収入を上回ることもあり、「パートの仕事を探しています」。

 月額2700リラ(約2万6千円)の年金で妻と暮らすミタット・カラオールさん(74)は、「外国には旅行を楽しむ年金生活者もいるのに、トルコでは家賃と光熱費を払ったら残らない」とあきらめ顔だ。

 この市場の店主らによると、今のところはスーパーなどに比べて値上げはできるだけ抑えている。だが、輸送費や買い物袋のコストがかさむうえ、客の財布のひもが固くなって利益が出なくなっている。年明けからは大きく値上げする見込みだという。

 リラは9月からじりじりと下がりはじめ、11月に入って急落。12月20日には1ドルが18リラを超え、年初と比べて5割以上も下がった。

 リラ安は輸入コストの上昇、そして物価高を招いた。公式統計では11月の消費者物価の上昇率は半年前から5ポイント近く上がり21%を超えたが、民間機関の調べではそれをはるかに上回る。

 また、トルコは元々エネルギーのほとんどを輸入に頼っているため、原油高も重なってガソリンやガスの価格に跳ね返っている。

 市民生活が苦しくなる中、主食のパンを市場より安く売る公営の販売所にも人が集まる。250グラムのパンは、民間より2リラ以上安い1・25リラ。3日分のパンを買った自営業セラハッティン・デデオールさん(62)は、最近は客が多くて20分ほど並ぶこともあると話す。家業のプラスチック製品の製造は、輸入する原材料費が高騰。「困り果てている。政府に真っ当な経済政策がないのが問題だ」と憤った。

 中央銀行は今月、5度にわたって為替介入を実施した。政府は16日、来年の最低賃金を50%引き上げると発表。エルドアン大統領は、「我々は賃金引き上げにより、物価高騰で労働者の生活が立ちゆかなくなるのを許さないという決意を見せた」と発言。「我々はできるだけ早くこれらの問題に打ち勝つ」と述べた。

朝日新聞社


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3504チバQ:2021/12/26(日) 12:57:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/04226aea4a1141a6e143d9d23f590c32c026940e
移民もLGBTも敵。中東欧諸国に通底するロジックとは
12/25(土) 9:29配信

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毎日新聞
ビクトル・オルバンハンガリー首相=ハンガリー・ブダペストで2021年10月26日(AP)

 中欧のハンガリーで来年、LGBTなど性的少数者を巡る国民投票が実施される見通しだ。メディアや司法に対する支配を強め、その強権的な政治手法が欧州内でも批判を集めてきたビクトル・オルバン首相率いる右派政権は近年、「反LGBT」の傾向を鮮明にしており、国民投票を経て性的少数者の権利を求める人たちに、より圧力を加えたい意向とみられる。

 国民投票は来年春に予定されている総選挙と同日に実施するとの観測が強まっており、反LGBT的な保守層を刺激し、そうした層の票の積み上げによって選挙戦も有利に運びたいという政権の思惑を指摘する声もある。

 オルバン政権はなぜ今、性的少数者を狙い撃ちにするのか。現場で背景を探り、学者の論考を参照すると、ハンガリーだけでなく、中・東欧各国に広がる「反グローバリゼーション」の意識が見えてきた。

 ◇オルバン政権が試みる性的少数者を巡る国民投票

 11月30日、オルバン氏率いる右派政党フィデス・ハンガリー市民連盟など与党連合が約3分の2の議席を占めるハンガリー議会は、国民投票の実施に関する案を採択した。投票では、公教育の場で親の同意なしに未成年が性的指向について学ぶ機会を持つことや、性的指向に影響を与えるメディア情報を未成年に対して制限なしに与えることなどについて、国民に是非を問う。

 欧州メディアによると、バラージュ・オルバン首相府副大臣は議会で「ハンガリー政府は、ジェンダー・プロパガンダの問題に対して意思を表明するための機会を市民に提案する。我々は、親の同意なく、NGOやメディアの支持によって行われる学校でのLGBTプロパガンダに『ノー』を言わねばならない」と述べた。国民投票を通じてLGBTなどの権利擁護や性的少数者に対する理解を広げようとする市民グループやメディアに打撃を与えたい意向は明らかだ。

 なぜこのような投票が行われることになったのか。

 「ハンガリーは西側の左派の攻撃から自衛する。彼らは家族という概念を相対化しようとすることで伝統的家族を攻撃しており、その際のツールがLGBTやジェンダーのロビー団体だ。彼ら(LGBTなどの団体)は特に子供たちを標的にしている」。2021年9月、首都ブダペストで開かれた国際会議「ブダペスト人口問題サミット」の席上、オルバン氏は自身の考えをこう披歴した。

 西欧型の自由民主主義(=リベラリズム)に対抗し、「非自由民主主義(=イリベラリズム)」を掲げ、シンガポールやロシアをモデルにした国家建設を目指すとも語るオルバン氏は、性的少数者をリベラリズムの価値観が具現化した「敵」と認識しているように見える。

 オルバン政権は近年、矢継ぎ早に性的少数者への圧力を強めている。20年5月には、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの人々について、誕生時に公的書類に明記した性別からの変更を許さない法を成立させ、同年12月には、同性カップルが養子を持つことを事実上禁じる法を通した。

 さらに21年6月には、未成年向けの教材や広告、映画などで同性愛の描写などを禁じる法案が議会で可決された。

 この法に対して、欧州連合(EU)加盟国からは批判が相次いだ。欧州メディアによると、EUのフォンデアライエン欧州委員長は新法を「恥ずべきもの」と呼び、「新法は明らかに性的指向を基に人々を差別しており、EUの根本的な価値観に反している」と非難した。

 オランダのルッテ首相はEU首脳会議の席上、オルバン氏に対し、「(欧州の価値観が)嫌いならEUを去るべきだ」と発言。ルッテ氏は別の機会に記者団に対して「ハンガリーにはもはやEUに居場所はない」とまで言い切った。同性愛者であることを公言しているルクセンブルクのベッテル首相は「EUにはヘイト(憎悪)、非寛容、差別の余地はない」とツイートした。

 一方、ハンガリー政府はこういった批判に対し「法は子供の権利を守り、親の権利を保障するもので、18歳以上の性的指向の権利には適用しない。いかなる差別的要素も含んでいない」と反論した。だが、「性的指向で差別するために子供の保護を口実に用いている」(フォンデアライエン氏)との批判的な見方は西欧で根強い。

3505チバQ:2021/12/26(日) 13:12:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/81a604ef47a2163961cacca7ae1d35fcd317eba4
湾岸戦争賠償金、30年かけ完済 対クウェートで6兆円 イラク
12/26(日) 7:10配信

時事通信
イラク軍が撤退時に放火し炎上を続ける油田=1991年4月、クウェート市近郊アハマディ(AFP時事)

 【カイロ時事】イラクのフセイン政権によるクウェート侵攻をきっかけに始まった1991年の湾岸戦争で、敗れたイラクに科せられた賠償金約524億ドル(約6兆円)の支払いが今月完了した。


 イラクのメディアが伝えた。米軍主導の多国籍軍が同年2月にクウェートを解放してから、完済までに30年超の歳月を要した。

 国連安全保障理事会は停戦後の91年、イラクに「不当な侵攻・占領に伴う賠償責任がある」とする決議を採択。安保理付属機関として「補償委員会」を設置し、湾岸戦争の責任や損害額の算定を進めた。委員会は個人や団体などから270万件の賠償申し立てを受け、うち150万件が認められた。

 石油輸出国機構(OPEC)で第2位の産油国イラクは、賠償金の原資に原油や石油関連製品の輸出収入の一部を充て、国連が設けた基金を通じてクウェートに払ってきた。2014年に過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦の影響で支払いを一時中断したが、18年から再開された。

 イラクでは脆弱(ぜいじゃく)なインフラや劣悪な公共サービスへの不満から抗議デモが相次ぎ、政情不安と治安の改善が急務だ。AFP通信によれば、イラクの経済担当首相顧問は「(賠償金は)小さな額ではない。イラクに長期の恩恵をもたらす電力網を構築できるほどの額だった」と指摘。補償を終えたことで、今後は国内の開発計画に一段と資金を充当できると強調した。

3506チバQ:2021/12/26(日) 13:40:42
https://www.sankei.com/article/20211226-KCPKKE46VJJEBPXYAV4JDZD2HI/
タリバン、選挙委を廃止 排他的統治の懸念強まる
2021/12/26 08:12
アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権は26日までに、崩壊したガニ元政権下で大統領選などを監督した独立選挙委員会を廃止したと明らかにした。地元メディアが報じた。欧米諸国などが包括的な政権樹立を求める中、排他的統治への懸念が一層強まりそうだ。

暫定政権は国際社会からの国家承認や人道支援を求めており、女性教育の機会確保など人権面で歩み寄る姿勢を示している。しかし選挙委廃止で、タリバンが目指すイスラム法に基づく統治と民主主義のずれの大きさが、改めて示された形だ。


地元メディアによると、独立選挙委に加え選挙不服申し立て委員会も廃止した。暫定政権のサマンガニ副報道官は「これ以上必要がない。もし必要となれば復活させる」と語ったという。(共同)

3507チバQ:2021/12/27(月) 19:20:34
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20211226-567-OYT1T50146.html「車内で音楽禁止」「礼拝時間は停車」…タリバンのイスラム教解釈が先鋭化
2021/12/26 22:36読売新聞

「車内で音楽禁止」「礼拝時間は停車」…タリバンのイスラム教解釈が先鋭化

バーミヤン近郊で24日、車両を調べるタリバン戦闘員(ロイター) 【読売新聞社】

(読売新聞)

 【テヘラン=水野翔太】アフガニスタンの実権を握るイスラム主義勢力タリバン暫定政権は25日、親米民主政権下で大統領選などを管理してきた選挙監督機関「独立選挙委員会」の廃止を宣言した。構造改革の一環だとしているが、米欧との溝がますます深まることは必至だ。

 タリバンは民主主義を否定する立場だ。イナムラ・サマンガニ副報道官が首都カブールで記者団に、委員会は「必要ない」と述べた。失職する職員には新たな業務を割り当てるという。

 委員会は旧タリバン政権崩壊後に米欧主導で導入され、投票結果の集計や不正防止などを所管してきた。

 また、暫定政権の勧善懲悪省は、走行中の車内で音楽を聞くことを禁止し、礼拝の時間には停車することを義務づける通達を出した。イスラム教の規範を独自解釈して社会に適用する動きを加速させている。

 米国などはタリバンが穏健な統治を実現しなければ制裁を解除しない構えで、アフガン経済の疲弊と生活環境の悪化がさらに進みそうだ。

https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2021122701000025.html女性の遠出、男性同伴条件 タリバンが命令、抑圧懸念
2021/12/27 06:55共同通信

女性の遠出、男性同伴条件 タリバンが命令、抑圧懸念

アフガニスタン中部バーミヤン付近で車を調べるタリバン戦闘員=24日(ロイター=共同)

(共同通信)

 【イスラマバード共同】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権は27日までに、女性の長距離移動には男性の近親者の同伴が必要とする命令を出した。暫定政権は国家承認や人道支援要求のため、女性教育の機会確保などを強調するが、今回の命令は女性抑圧を懸念する欧米諸国の反発を招きそうだ。

 命令は、旧タリバン政権で恐怖政治の象徴だった勧善懲悪省が発出した。移動距離が45マイル(約72キロ)以上の場合は同伴が必要と規定。運転手は、頭に巻くスカーフ「ヒジャブ」を着用した女性しか車両に乗せてはならないとし、車内で音楽を聴くのも禁じた。

3508チバQ:2022/01/01(土) 13:28:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/cca82ae5f01cc690a15b649fd949175145200bcd
民主政権崩壊「責任かぶせられた」 ガニ元大統領主張 アフガン
2021/12/31(金) 12:09配信
時事通信
アフガニスタンのガニ元大統領=2021年7月28日、カブール(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンのガニ元大統領は30日の英BBC放送の番組で、イスラム主義組織タリバンの攻勢を受け、今年8月に民主政権が崩壊したことに関し「責任をかぶせられた」と弁明した。

 事前に「死ぬまで戦う」と語っていたガニ氏は、首都カブール陥落を前に国外へ脱出した。対タリバン戦の見通しの甘さもあり、国内外から非難を浴びている。

 今の事態を招いた自身の責任についてガニ氏は「国際的パートナーシップ」を信頼したことを挙げ、政権の後ろ盾だった欧米諸国を批判した。米国とタリバンが結んだ和平合意も「われわれに和平プロセスではなく(米軍の)撤退プロセスをもたらした」と断じ、米国の事情に伴う撤退が政権崩壊につながったと悔しさをにじませた。

3509チバQ:2022/01/02(日) 19:43:50
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021123000448&amp;g=int
経済破綻で餓死の危機 アフガン、抑圧鮮明に―タリバン政権奪取4カ月
2021年12月31日13時33分

 【ニューデリー時事】アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが政権を奪取してから4カ月が経過した。タリバン暫定政権は女性や反対派への抑圧姿勢を鮮明に打ち出すようになり、経済の混乱で十分な食料を得られない国民は、氷点下の冬を迎え餓死や凍死の危機に直面している。


 ◇経済破綻、給料未払い
 南部カンダハルの病院の医師は29日、時事通信の取材に教師だった地元住民の50代男性が最近餓死したと認めた。地元記者によると、男性は少なくとも5カ月間、給料を受け取っておらず、最近は食べる物に事欠いていたという。
 国連などの制裁を科されているタリバンが政権を握ったことで、アフガン中央銀行の在外資産約100億ドル(約1兆1500億円)のほとんどは凍結された。アフガン経済は破綻状況で、公務員を中心に給料が数カ月間未払いとなっている。
 市民は食料や日用品を分け合ってしのぎ、タリバンは政府の体制を整えつつあると強調するものの、伝統的な相互扶助だけでは限界に近づいている。
 ◇9割超が食料確保できず
 国連機関は11月中旬ごろから、制裁下にあるタリバンを迂回(うかい)し、現場の医療・教育関係者に給料を直接支給する「前例のない」(国連当局者)取り組みを開始。今月22日には国連安全保障理事会が、アフガンへの人道支援は制裁に抵触しないとする決議を採択した。
 それでも支援が行き渡るには時間がかかる。各地で教員・医療関係者らによる給料支払いを求めるタリバンへの抗議行動が相次いでいる。
 世界食糧計画(WFP)によると、国民の95%が十分な食料を確保できていない。世界保健機関(WHO)は11月、子供約320万人が年内にも急性栄養不良に陥り、うち100万人は低温下で命を落とす恐れがあると警告した。
 ◇女性や記者抑圧
 タリバンは政権奪取直後、「イスラム法の枠内」で女性の権利を認めると強調。報道の自由の保障や、崩壊した民主政権の関係者を含む「全国民への恩赦」といった柔軟路線を打ち出した。国際社会の制裁回避や、政権の承認につなげたい思惑があったとみられている。
 しかし最近では、近親男性の付き添いなしに女性が遠出することを禁じるなど、極端なイスラム法解釈に基づく統治を隠さなくなっている。女性に関しては、中等以上の教育を受ける機会や就労の機会が制限されたままだ。
 政治的自由の余地も狭まる。タリバンは今月25日、選管を解体したと発表。もともとタリバン幹部は民主制に懐疑的とされており、反対派の意見を無視した排他的な体制づくりが加速している。
 国民に情報を伝えるジャーナリストを対象とした暴力や拘束も連日伝えられている。地元記者は「タリバン幹部がいくら報道の自由を強調しても、戦闘員に目の前で一度引き金を引かれれば終わりだ」と活動が困難な現状を訴えた。

3510チバQ:2022/01/06(木) 21:09:23
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2022010601000869.html
湾岸のアラブ諸国で感染再拡大 ドバイ万博、サッカーW杯に懸念
2022/01/06 20:13共同通信

湾岸のアラブ諸国で感染再拡大 ドバイ万博、サッカーW杯に懸念

ドバイ国際空港で、旅行者の書類を確認するエミレーツ航空のスタッフ=1日(ゲッティ=共同)

(共同通信)

 【カイロ共同】ペルシャ湾岸のアラブ諸国で新型コロナの感染が再び拡大している。アラブ首長国連邦(UAE)で開催中のドバイ万博や、カタールで11月に開幕するサッカーのW杯にとって懸念材料だ。ワクチン普及を背景に規制を緩和してきた各国は対応を迫られている。

 UAEは6日、2687人の新規感染を確認した。ドバイ万博が始まった昨年10月からは100人を下回る日が続いたが、オミクロン株の確認後に急増。万博会場の日本館はスタッフの感染で一時閉館し、複数の展示館でも感染者が出ている。

 W杯開催地となるカタールは、約1カ月の会期中に国外から100万人以上の訪問を見込む。

3512チバQ:2022/01/10(月) 19:20:32
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2022011001000267.html
イラク国会、勢力巡り紛糾 議長再任、首相選出難航も
2022/01/10 11:41共同通信

 【カイロ共同】イラク国会は9日、昨年10月の国会総選挙を受けて初招集され、議長にイスラム教スンニ派のハルブシ氏を再任した。国営通信が伝えた。一方、シーア派の政党間が最大勢力を巡り紛糾する荒れ模様となった。今後、新たに選ばれる大統領が首相候補を指名するが、首相選出や組閣は難航しそうだ。

 総選挙では、反米強硬のシーア派指導者であるサドル師派が全329議席のうち73議席を獲得、第1党となった。しかしロイター通信によると、シーア派のマリキ元首相が率いる政党連合とアミリ元運輸相の政党連合が連携し、自身らが最大勢力だと主張した。

イラク

3513チバQ:2022/01/11(火) 20:05:02
https://www.sankei.com/article/20220111-4KIW5K6CSNKBJP2ZMYH2QJJVNQ/
イラク国会初招集 シーア派内部の主導権争いで紛糾 政権樹立は難航も
2022/1/11 19:58
【カイロ=佐藤貴生】イラクで昨年10月の総選挙を受けて国会(定数329)が初招集され、隣国イランに対する姿勢が異なるイスラム教シーア派の政治勢力が、ともに自分たちが最大勢力だと主張して紛糾した。シーア派内部の主導権争いが激化し、政治の安定は見通せない格好だ。

イラクでは年初から、親イランのシーア派民兵組織によるとみられる駐留米軍施設への無人機やロケット弾を使った攻撃が相次いでおり、治安の不安定化も懸念される。


ロイター通信によると、9日に招集された国会では、親イランのシーア派勢力であるマリキ元首相率いる「法治国家連合」と、民兵組織に直属する「征服連合」が連携し、国会内の最大勢力だと主張した。

選管発表の獲得議席数は双方を合わせても50議席にとどまるが、イラクのメディアによると両勢力は計88議席を得たと訴えた。2018年の総選挙から議席を大幅に減らした征服連合とその後ろ盾の民兵組織は、選管の集計に不正があったと批判している。


これに対し、73議席を得たシーア派の有力指導者サドル師の政治組織が、最大勢力は自分たちだと反発した。同師は米、イランなど外国の内政干渉を拒否し、親イランのシーア派勢力とは一線を画している。

サドル師派はスンニ派や少数民族クルド人の政党などと協力して多数派を形成し、親イランのシーア派勢力を連立与党から除外する可能性を示唆している。

イラクではフセイン独裁政権崩壊後、大きな権限がある首相は最大人口のシーア派から、国会議長はスンニ派から、大統領はクルド人から選ばれるのが慣例で、9日の協議では国会議長にスンニ派のハルブシ氏が再任された。


今後、国会で選出される大統領が首相候補を指名するが、シーア派の内部対立で次期政権樹立は難航する可能性がある。

3514チバQ:2022/01/11(火) 20:06:38
https://www.sankei.com/article/20220110-VC2BQNXUOVMSTFHP2MDR3OABKQ/
在アフガン日本大使館 再開遠く 欧米慎重
2022/1/10 20:03
豊田 真由美
政治
政策
国際
中東・アフリカ
アフガンにタリバン政権

反応



昨年8月に一時閉鎖した在アフガニスタン日本大使館は、再開のめどが立たない状態が続いている。暫定政権を樹立したイスラム原理主義勢力タリバンへの対応を国際社会が模索する中、日本だけが先んじて再開させればアフガンの人権状況を肯定したと受け止められかねないからだ。タリバン側は各国に再開を求めているが、日本政府は「何ら約束はしていない」(外務省関係者)と慎重な姿勢を崩していない。

アフガンの日本大使館は昨年8月、現地情勢の急激な悪化を受けて一時閉鎖し、トルコの日本総領事館内に臨時事務所を設けた。9月にカタールの日本大使館に移り、現在も当座の業務を続けている。


タリバンは各国に大使館の再開を求めているが、国際社会は女性の人権や治安情勢への懸念からタリバンを承認しておらず、関係のあり方を模索している。日本を含む22カ国・機関は昨年12月4日、タリバンが前政権関係者ら100人以上を殺害するなどした疑いがあるとして批判する共同声明を発表したばかりだ。

大使館再開は必ずしもタリバン政権の承認を意味しないが、欧米諸国が慎重に対応を見極めている中、日本が先行して再開すれば、国際社会に誤ったメッセージを発することになりかねない。


世界各地の大使館は基本的にその国の首都に置かれ、現地の邦人保護や相手国政府との交渉、情報収集などにあたっている。アフガンには現在、日本政府の支援を求めている邦人はおらず、交渉などは必要に応じて出張で対応が可能なため、再開を急ぐ理由は乏しいといえる。


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とはいえ、周辺国に設けた臨時事務所で業務を続けることは「やむを得ないが、望ましい形ではない」(外務省関係者)のが実情だ。岡田隆駐アフガン大使は昨年11月、アフガンでタリバン幹部と会談した際、大使館再開の条件として安全確保などを挙げた。外務省の担当者は「タリバン側に何ら約束はしていない」としつつ、「いつどう状況が変わっても対応できるように準備や頭の体操はしている」とも述べる。(豊田真由美)

3515チバQ:2022/01/17(月) 14:43:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/3be14c83b46a1733f4fc9d8b269153c88beaa79f
タリバン、戦闘員2800人解雇 「不正行為」理由に アフガン
1/17(月) 14:07配信

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時事通信
アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンの戦闘員=2021年12月、カブール(EPA時事)

 【カブールAFP時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権は15日、昨年8月の政権奪取後に実施した身元調査の結果、「不正行為」を理由にタリバン戦闘員約2840人を解雇したことを明らかにした。


 調査を担当した国防省専門家パネルのハキミ委員長が、AFP通信に語った。

 1996〜2001年の旧政権時代よりも柔和な姿勢をアピールするタリバンは、組織内の規則に抵触する戦闘員がいないかを調査した。その結果、「汚職や麻薬に関与したほか、市民のプライベートな生活に立ち入った」メンバーがいたことが判明。中にはタリバンと敵対関係にある過激派組織「イスラム国」(IS)系武装勢力と関係を持つ者もいたという。

3516名無しさん:2022/01/17(月) 20:37:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f1a3f3ddd6ac591b23beb036c6e7aa3f75277fb
UAE首都に無人機攻撃か イエメン武装組織が犯行主張
1/17(月) 20:14配信

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時事通信
 【カイロ時事】アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビにある工業地区や国際空港で17日、火災や爆発が相次いで発生した。

 国営通信が伝えた。警察当局によると、現場ではドローンとみられる小型機の残骸が発見されており、何者かの攻撃を受けた可能性が高い。

 報道によれば、アブダビ国営石油会社(ADNOC)の石油貯蔵施設近くで原油タンカー3隻が爆発したほか、アブダビ国際空港の建設現場で火災が起きた。警察は「いずれも大規模な被害には至らなかった」と説明し、詳細な調査に着手した。

 イエメンの武装組織フーシ派の報道官は17日、「UAEでの軍事作戦の詳細を間もなく発表する」と主張し、攻撃を行ったことを示唆した。UAEは隣国サウジアラビアなどと共にイエメン内戦に介入し、イランの支援を受けるフーシ派と対立。同報道官は「UAEは最近、部隊や兵器を送るなど対イエメン侵略を激化させている」と批判した。

3518チバQ:2022/01/22(土) 21:46:21
https://www.sankei.com/article/20220122-O7GC5H6XRFPC7LXWFXG73WFGMA/
ドバイ万博が集客苦戦 大阪・関西万博にも懸念
2022/1/22 17:51
黒川 信雄
産経WEST

アラブ首長国連邦(UAE)で開催中のドバイ万博が集客に苦戦している。ドバイ万博公社は18日に来場者が1千万人に達したと表明したものの、会期は半分以上が過ぎ、2500万人の目標達成は微妙な状況。新型コロナウイルス禍で海外客が低迷していることが要因だが、厳しい渡航制限が続く日本で約3年4カ月後に開幕が迫る大阪・関西万博への懸念も広がっている。大阪万博は収益に占める入場料収入の比率が高く、対策の練り直しが必要になりそうだ。


ドバイ万博は昨年10月に開幕。会期は半年間で、当局は目標の7割を海外からの来場者と見込んでいた。UAEは会場建設費に70億ドル(約8千億円)もの巨額を投じたとされる。

ただ、運営にはコロナ禍の影響が色濃くにじむ。ドバイ観光・商務機関によると、2021年1〜11月のドバイへの海外からの渡航者数は約602万人。コロナ禍前の19年1〜12月は1673万人で、ドバイ万博に出展する日本館の関係者は「海外客の減少が入場者の伸び悩みにつながっている」と指摘する。


コロナの感染は会場内でも広がる。日本館ではスタッフ6人の感染が確認され、先月に3日間の休館を余儀なくされた。隣接するレストラン「スシロー」でも感染者が出たため一時休業した。現地の関係者は「日本以外のパビリオンでも感染者が出ている」とするが、万博公社は「個々のパビリオンの状況を把握していない」と、感染実態について説明を拒んでいる。

海外客が伸び悩んだことで、UAE政府や万博公社は国内からの来場者の獲得に力を入れ始めた。現地報道によると、UAEの国家公務員や国営企業従業員に万博訪問のための有給休暇が与えられ、民間企業でも同様の取り組みが行われている。入場券の無料配布や、大幅な割引も繰り返し実施されているという。


現地の日本企業関係者は「そもそもドバイ当局は入場料で収益を上げようとしていない。多くの入場者数を集めることで、国威発揚につなげることの方が重要だ」と指摘する。

コロナ禍で入場者が低迷する状況は、大阪万博の運営関係者に懸念を与える。大阪万博の基本計画では、会場建設費以外の支出(809億円)の86%にあたる702億円が入場券の販売収入で賄われるためだ。新変位株「オミクロン株」の流行などもあり、25年の開幕時にもコロナの影響が残る可能性が否めず、海外からの渡航制限解除も見通せない。入場者数が伸び悩み、入場料収入が落ち込む事態になれば、万博の収支に深刻な影響を与える。


日本総合研究所の若林厚仁・関西経済研究センター長は「大阪・関西万博は約2820万人の来場目標のうち海外客は350万人の見通しで、ドバイほど海外の状況に左右されない。ただ、ウィズコロナであっても国内客の来場を確保できる施策を早急に検討する必要がある」と警鐘を鳴らす。(黒川信雄)

3519チバQ:2022/02/04(金) 11:51:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/faac019866e4aa36a849990a5a3e2c679acd13d2
IS指導者死亡 隠密作戦で異例の投降呼びかけ 非戦闘員の犠牲回避に神経とがらしたバイデン米政権
2/4(金) 11:33配信

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産経新聞
イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)最高指導者のクライシ容疑者を自爆に追い込んだ米国の対テロ作戦で、バイデン米政権は、非戦闘員の犠牲を避けることに神経をとがらせた。昨年8月、アフガニスタンでIS系組織によるテロへの報復攻撃を実行したものの、後にテロとは無関係な人々を犠牲にする誤爆だったと判明したことが〝トラウマ〟となっている。

「むしろ兵士たちのリスクが増したほどだ」。国防総省のカービー報道官は3日の記者会見で、いかに民間人の犠牲が出ないように腐心したかを繰り返し強調した。

バイデン政権はクライシ容疑者の潜伏先に関する情報を得てから数カ月にわたり作戦内容を検討した。観察の結果、同容疑者が家族とともに建物の3階で暮らしており、まったく外出しない生活を送っていることが判明した。2階には自身の副官を住まわせていた。

問題は1階に、ISとは無関係とみられる一家が暮らしていたことだ。3階の住人が誰かも分かっていないようだった。子供が複数人いることも確認された。バイデン政権高官は「(クライシ容疑者は)この一家を人間の盾に使っていた」との見方を示す。

建物を短時間で急襲・制圧しようとすれば、1階を戦闘に巻き込む可能性が高くなる。だが、現場にとどまる時間が長くなるほどに、反撃を受けたりISの増援が駆けつけてきたりする危険性も増す。

ジレンマの中、バイデン政権が選んだのは、部隊が建物の周囲から投降や避難を呼びかける方法だった。テロ組織に対する軍特殊部隊の隠密作戦としては異例だ。政権にとっては「無関係な非戦闘員を守る」(同高官)ことは譲れない一線だった。

背景には、昨年8月29日にアフガン首都カブールで起きた誤爆がある。同国からの退避希望者でごった返す国際空港付近を狙ったIS系組織のテロへの報復として車を空爆し、その後、子供7人を含む死者10人はISと無関係だったことが判明した事件だ。オースティン国防長官が今年1月27日、民間人保護の強化に関する計画策定を指示していることからも、事件が今も痛恨の記憶として残っていることは想像に難くない。

政権高官によれば、米軍は作戦の検討段階で建物の強度計算も行っている。クライシ容疑者が3階で爆発物を使用した場合でも、建物全体が倒壊して内部にいる人間を巻き込むことはないことを確認するためだ。

実際の作戦では、ヘリで現場に降下した部隊が呼びかけを開始してから間もなく、同容疑者が家族とともに自爆し3階部分が大破。その後、バリケードを築いて投降を拒む副官やその妻とみられる女性との間で銃撃戦が発生した。部隊はその間に、1階の住人ら10人の身柄を保護した。

作戦完了までに要した時間は約2時間。カービー報道官は「何度もリハーサルを重ねて準備を整えた。時間も想定通りだ」と語る。途中、故障し不時着したヘリを放棄・破壊するトラブルもあったが、作戦に参加した米兵らは全員が無事に帰還。米軍は現場で採取した指紋やDNAからクライシ容疑者の死亡を断定。遺体はその場に放置された。(ワシントン 大内清)

3520チバQ:2022/02/08(火) 21:45:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/cffee3c44c2a293c4c956ec56521127e8d880917
イラク、新大統領選出できず 有力者の汚職疑惑で紛糾
2/7(月) 23:13配信

時事通信
イラクのゼバリ元外相(左)とサレハ大統領(AFP時事)

 【カイロ時事】イラクの国会は7日、サレハ大統領の後任を選ぶための投票を予定していたが、出席議員が定足数に満たず、新大統領選出が見送られた。

 AFP通信が伝えた。大統領は象徴的存在ながら首相候補を指名する権限があり、選任のめどが立たないまま新政権の発足も大幅に遅れる見通しで、政治の混乱が長引きそうだ。

3521チバQ:2022/02/10(木) 07:09:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/41b379de8372fe1d27a68abb280257573134f438
タリバン、首都から前政権の痕跡を抹消 権力掌握から半年
2/9(水) 22:43配信

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AFP=時事
アフガニスタン・カブールのマスード広場の様子。故アフマド・シャー・マスード司令官を描いたポスターは撤去された(上は2021年8月16日、下は2022年1月23日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】アフガニスタンでイスラム主義組織タリバン(Taliban)が再び権力を掌握してから約半年。タリバンは首都カブールから、前政権の目に見える痕跡を抹消してきた。

【写真10枚】消えた共和国旗 タリバンの権力掌握の前後、写真で比較

 以前の共和国旗は撤去され、英雄の壁画は消され、タリバンの攻撃による死者の慰霊碑も無くなった。

 爆発の影響を防ぐ防爆壁には、タリバンが樹立を宣言したイスラム首長国のスローガンが掲げられ、「神のご加護で、われわれの国家はアメリカ人を打倒した」などの言葉が書かれている。

 カブール中心部の美容院の多くが、店頭に掲示していた流行のヘアスタイル姿の女性のポスターを撤去した。

 以前は市内各地で、第1次タリバン政権に対するゲリラ戦を率いた故アフマド・シャー・マスード(Ahmad Shah Massoud)司令官を描いた壁画が見られたが、現在は覆い隠されている。

 カブールを見渡せる丘の上には、かつては黒・赤・緑のアフガン共和国旗が翻っていたが、今では旗のないポールだけが残されている。【翻訳編集】 AFPBB News

3522チバQ:2022/02/11(金) 15:22:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/364c07471c8693d515bb18b4358d8660d23111e0
リビア代表議会が首相指名 現職辞任拒否、分裂深まる
2/11(金) 9:42配信

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共同通信
 【カイロ共同】東西内戦が続いたリビアで、東部を拠点とする代表議会は10日、新首相にバシャガ元内相を指名した。暫定政権を率いてきた西部出身のドベイバ首相は辞任を拒否する構え。国家の分裂が一層深まり、対立が再燃する恐れがある。

 内戦は2020年に停戦が成立し、東西両勢力の合意に基づき、昨年3月にドベイバ氏が首相に就いた。しかし統一政権樹立に向け同12月に予定された大統領選を実施できず、東部勢力はドベイバ氏の任期が終了したと主張していた。

 ロイター通信によると、東部の有力軍事組織「リビア国民軍(LNA)」はバシャガ氏の指名を歓迎した。

3523チバQ:2022/03/08(火) 17:13:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/efc71dc6354d84529627b9e69984db71e834f09e
家族養うため…腎臓売るアフガン人
3/8(火) 14:42配信

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AFP=時事
アフガニスタン・ヘラートで手術痕を見せる、腎臓を売った男性(2022年2月4日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】仕事を失い、借金まみれになり、子どもを養うためには腎臓を売るしかない──こう思い詰めるアフガニスタン人が増えている。

【写真16枚】手術痕を見せる、腎臓を売った男性たち

 昨年8月にイスラム主義組織タリバン(Taliban)が実権を握って以降、アフガニスタンは金融危機に陥り、数十年に及ぶ紛争で人道危機が悪化している。

 工場で働いていたヌルディンさんはタリバン復権直後に給与を大幅カットされたため、仕事を辞めた。もっと条件の良い職場があると思ったからだが、間違いだった。失業者を何十万人も抱えた国で、次の仕事は見つからなかった。

 切羽詰まったヌルディンさんは、手っ取り早い金策として腎臓の片方を売った。「今は後悔している」と話す。「もう働けない。痛いし、重い物は持てない」

 一家は今、12歳の息子に家計を頼っている。靴磨きで稼げるのは、1日たった70セント(約80円)だ。

■一個17万円

 AFPは、家族を養うためや借金返済のために腎臓を売ったという8人に話を聞いた。腎臓一つと引き換えに得た金額は、わずか1500ドル(約17万円)だったという人もいた。

 アフガニスタンには臓器売買に関する規制はない。北部マザリシャリフ(Mazar-i-Sharif)の病院で名の知られた外科医だったモハンマド・ワキル・マティン(Mohammad Wakil Matin)教授は、「法律がない」とした上で、臓器提供・売買には「ドナー(提供者)の同意が必要だ」と説明した。

 ヘラートで臓器移植の多くを手掛ける病院の外科に勤めるモハマド・バシル・オスマニ(Mohamad Bassir Osmani)医師も、同意が重要だと指摘。ドナーから「書面と動画で同意を得ている」と語った。ただ、病院側が患者やドナーの身元や臓器提供の経緯を調査することはないという。

 金の工面に困った人は、ブローカーを介して裕福な患者と引き合わされる。患者は国内各地の他、インドやパキスタンからもやって来る。臓器移植にかかる費用とドナーへの謝礼金は、患者が支払う。

 3人の子どもに十分な食事を与えられず、うち2人が栄養失調と診断され治療を受けているというアジタさんは、25万アフガニ(約32万円)で腎臓を売ったという。今度は、日雇いで働く夫が腎臓を売ろうとしている。「人々は貧しくなった」「絶望の末に腎臓を売っている人も多い」と夫は話した。

■「片腎村」
 ヘラート郊外のサイシャンババザール(Sayshanba Bazaar)は、長引く紛争で自宅を追われた人が集まってできた村だ。貧困にあえぐ住民の間に臓器が金になるといううわさが広がり、これまでに数十人が腎臓を売ったことから「片腎村」の名で知られる。

 ある一家では、兄弟5人が4年間に次々と腎臓を売った。貧しさから抜け出せると考えてのことだったが、「借金は残っているし、依然として生活は苦しい」とグラム・ネビさんは傷痕を見せて言った。

 先進国と異なり、腎臓を売っても貧しいままのアフガン人ドナーには術後のケアが提供されないことも少なくない。マティン教授によれば、ドナー登録をする機関も、ドナーの健康観察を担う公共医療施設もアフガニスタンには存在しない。

 臓器提供の機会を求めて病院を訪れたアジザさんは、「子どもたちは通りで物乞いをしている」「私が腎臓を売らなかったら、1歳の娘を売らなければならなくなる」と涙ながらに訴えた。【翻訳編集】 AFPBB News

3524チバQ:2022/03/16(水) 21:23:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4621abd4238e836083f0bd9c870994ef2021c19
レバノン「小麦粉は残り1カ月分」 ウクライナ余波、国連に支援要請
3/16(水) 20:51配信

朝日新聞デジタル
レバノンのミカティ首相=AP

 ロシアのウクライナ侵攻の影響で世界的に小麦などの食糧が高騰している問題で、レバノンのミカティ首相は15日、首都ベイルートで面会したアミーナ・モハメッド国連副事務総長に対し、食糧不足で危機的な状況だとして支援を求めた。アラブ紙アッシャルク・アルアウサットが報じた。


 経済危機のレバノンでは国民の8割が、生活に最低限必要なものが手に入らない「貧困線」以下で暮らすとされる。ウクライナ危機で穀物の輸入が難しくなれば、さらに状況が深刻化する可能性がある。

 レバノンは小麦などの穀物の輸入の大半をウクライナやロシアに依存しており、複数の政府関係者は同紙の取材に「(国内の)小麦粉の備蓄は1カ月分しかない」と訴えた。

 ミカティ氏は会談で、国内に90万人近くのシリア難民を抱える影響にも触れつつ、「国の食糧安全保障が脅かされている」として支援を求めたという。(ドバイ=伊藤喜之)

朝日新聞社

3525チバQ:2022/03/31(木) 08:30:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/69543d34a15b792d470b471ec56cb9e2a1c90fb1
女性のスタジアム入場拒否 サッカーW杯予選、大統領が調査命令 イラン
3/31(木) 7:47配信

時事通信
29日、イラン北東部マシャドで、サッカーワールドカップ(W杯)アジア最終予選の対レバノン戦を観戦するイランのサポーター(AFP時事)

 AFP通信などによると、北東部マシャドで29日に行われたサッカーワールドカップ(W杯)アジア最終予選の対レバノン戦で、チケット購入済みの女性客約2000人がスタジアムへの入場を拒否された。

 イランでは女性のサッカー観戦が2019年に解禁されている。抗議する女性に対し、催涙スプレーがまかれた可能性があり、ライシ大統領は30日、内務省に調査を命じた。

 入場拒否に対する批判の高まりを受け、地元自治体首長は国営テレビで「多くの人が入場できなかったことに謝罪する」と表明。司法当局者はラジオで「お粗末な運営」と非難した。イラン代表選手も「女性が競技場に来たとして、何か(問題)が起きるとは思わない」と語った。

3526とはずがたり:2022/04/03(日) 23:40:55
国交樹立へ一歩、トルコとアルメニアが協議 歴史認識では対立根深く
有料会員記事
https://www.asahi.com/articles/ASQ1H2RGVQ1GUHBI030.html
モスクワ=石橋亮介、イスタンブール=高野裕介2022年1月15日 10時00分
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トルコのエルドアン大統領。同国大統領府提供=ロイター
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 約30年にわたって事実上の断交状態にあるトルコとアルメニアの代表が14日、モスクワで関係正常化に向けて協議した。両国外務省は「建設的だった」と評価し、国交の樹立に向けて対話を継続する意向を表明した。ただ、歴史認識などをめぐる対立は依然根深い。

 協議は、ロシアが仲介した。トルコ側は前駐米大使のクルチ特使、アルメニア側はルビニャン副議会議長が代表として出席し、約1時間半続いた。終了後、両国の外務省はそれぞれ、「前向きで建設的な雰囲気で、完全な関係正常化に向けて前提条件なしで協議を続けることで合意した」とする声明を出した。

 ロシア外務省は、「地域の安定や経済発展のための接点の探求を続けることで合意した」と評価した。欧州連合(EU)も同日の声明で、協議を歓迎した。

 トルコは1991年、ソ連崩壊で独立したアルメニアを国家承認した。だが、トルコが「兄弟国」と見なすアゼルバイジャンのナゴルノ・カラバフ地域をアルメニアが実効支配したことに反発し、93年に国境を閉鎖した。

 また、トルコとアルメニアの間には、歴史認識をめぐる国際社会を巻き込んだ深い対立がある。アルメニア側は、トルコの前身であるオスマン帝国で、第1次世界大戦中の1915年から150万人のアルメニア人が殺害されたと訴える。だが、トルコ側は死者数は過大で、一部のアルメニア人が当時の交戦国ロシアの配下で戦闘に加わったことなどが原因だと主張し、「ジェノサイド(集団殺害)」を否定する。

 両国は2009年にも国交樹…

3527チバQ:2022/04/07(木) 11:19:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c96236a5c97f284c0723b92e944b00b27878d29
イスラエル連立政権、過半数割れ 与党議員1人が離脱
4/7(木) 9:40配信

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共同通信
 【エルサレム共同】イスラエルの与党議員1人が6日、ベネット首相の連立政権から離脱すると表明した。地元メディアが伝えた。連立政権は国会定数120のうち61議席を保ってきたが、過半数を割る事態となった。政権運営は厳しさを増しそうだ。

 離脱を表明したのは右派政党「ヤミナ」所属の女性議員イディット・シルマン氏。イスラエルの民放「チャンネル12」によると、シルマン氏がベネット氏に対し、現在の政権は右派有権者の価値観を反映していないと説明した。

 ベネット政権には右派から左派、アラブ系政党まで8党が参加。12年連続で首相を務めたネタニヤフ氏を退陣させる目的で結集した。

3528チバQ:2022/04/08(金) 16:15:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/3dc31f6e27aa5a7f438c5671dc258a844b14bc0e
イエメン大統領、評議会へ権限移譲 内戦終結への期待高まる
4/8(金) 15:30配信

CNN.co.jp
サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子(右)とハディ氏の元顧問ラシャド・アル・アリミ少将(左)=7日、サウジアラビア・リヤド

(CNN) イエメンのハディ大統領は、7年に及ぶ内戦を終わらせる国連の取り組みを支援するため、新たに設置された大統領指導評議会に権限を移譲した。

アナリストはこの発表を、世界最悪の人道危機とされてきた厳しい紛争における「大きな出来事」と評している。

2012年にサレハ前大統領を追放して以来10年間大統領を務めてきたハディ氏とアフマル副大統領に代わり、8人のメンバーで構成される評議会が発足した。

サウジアラビアの首都リヤドにいるハディ大統領はテレビ演説で「全権を大統領指導評議会に委ねる」と述べた。

サウジアラビアとイランの代理戦争とされる紛争は、サウジ主導の軍事連合とイランに支援されている反政府武装勢力フーシ派との間で繰り広げられてきた。紛争が始まって以来、数万人が死亡し、数百万人が飢餓の淵に立たされている。

サウジアラビアの国営通信SPAは、大統領指導評議会の発足を受け、サウジアラビアとアラブ首長国連邦がイエメン中央銀行に30億ドル(約3700億円)拠出することを約束したと報じた。

SPAによると、サウジアラビアは評議会に対し、フーシ派と「包括的な政治解決」に向けた交渉を開始するよう要請したという。フーシ派は大統領評議会についてまだコメントを出していない。

サウジアラビアはまた、イエメンへの国連の人道支援基金に3億ドル拠出すると発表し、イエメン支援のための援助供与会議の開催を呼び掛けた。

ベテラン政治家でハディ氏の元顧問のラシャド・アル・アリミ少将が評議会の議長を務める。サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は発表後、アル・アリミ氏と会談したとサウジアラビア国営テレビが伝えた。

3529チバQ:2022/05/08(日) 17:59:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/1fd5f12eb5c26d84b138367f0daa5d1212db9715
タリバン、女性にブルカ着用義務付け アフガン
5/8(日) 13:54配信
CNN.co.jp
「ブルカ」を着用した女性=2021年12月、アフガニスタン首都カブール

(CNN) アフガニスタンの実権を握るイスラム主義勢力タリバンは7日、女性に全身を覆うイスラム教の衣服「ブルカ」などを着用し、顔を隠すことを義務付けると発表した。

女性がこれに従わなければ、「男性の保護者」が当局に踏み込まれて注意を受け、最終的には収監されて刑を言い渡されるという。政府機関に勤務する女性が違反した場合は解雇される。

タリバンは昨年の暫定政権発足以来、さまざまな分野で女性の権利や自由を制限し、批判を浴びてきた。

昨年11月には、女性が出演するテレビドラマや娯楽番組の放送を禁止し、ニュースの女性記者らには髪を覆うスカーフの着用を義務付けた。

12月には女性が単独で遠出することを禁止。約70キロを超える距離の移動には男性の親族が同行することを義務付けた。車の運転者に、髪を覆っていない女性の同乗を認めないよう求める規則も設けた。

タリバンは当初、女性が教育を受ける権利を保障すると表明していたが、3月に予定されていた女子学校の再開は当日の朝になって中止された。

3530チバQ:2022/05/08(日) 20:44:38
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASQ5776GKQ57UHBI02B.html

女性にブルカ着用、タリバンが強制か 批判浴びた「おきて」復活
2022/05/07 23:00朝日新聞

女性にブルカ着用、タリバンが強制か 批判浴びた「おきて」復活

全身を覆う衣装「ブルカ」を着る女性たち(左)。イスラム主義勢力タリバンは1996〜2001年の旧政権時代、女性にブルカの着用を義務づけた=2018年10月、カブール、乗京真知撮影

(朝日新聞)

 アフガニスタンで昨年8月に政権を崩壊させ、実権を握ったイスラム主義勢力タリバンの暫定政権は7日、女性が外出する際に全身を覆うことを義務づけると発表した。ロイター通信などが報じた。女性用の伝統衣装「ブルカ」を念頭に置いているとみられる。

 タリバンは1996年〜2001年の旧政権時代、女性にブルカの着用を義務づけたほか、女性の社会進出や通学を制限し、国際社会から「人権侵害だ」と批判を浴びた。今回の措置は、そうしたタリバン流のおきての復活を意味する。

 地元メディアによると、違反すれば女性の父親らが処罰される恐れがあるという。アフガニスタンの地方では伝統的にブルカを羽織る女性が多いが、都市部では近年、顔を布で覆わない女性も増えていた。今回の措置がどこまで徹底されるかは不透明だ。(ニューデリー=石原孝)

3531チバQ:2022/05/13(金) 11:50:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/c06a026a194d6dd9f970e0bba13daf79916db2a2
タリバン、男女同席の外食禁止 夫婦も適用、公園も別 アフガン
5/13(金) 5:24配信
時事通信
買い物をするアフガニスタンの女性たち=7日、西部ヘラート(AFP時事)

 【ヘラート(アフガニスタン)AFP時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権は同国西部ヘラートで、男女が一緒に外食することや公園を訪れることを禁止した。


 当局者が12日、明らかにした。アフガンは極めて保守的な国だが、ヘラートなどで男女連れでの外食は一般的な光景だった。

 男女での外食禁止について、ヘラートの勧善懲悪省当局者は「夫婦であっても」適用されると説明。また、公園を訪れるのは曜日によって男女別々でなければならないとし、「女性は木曜、金曜、土曜だ」と述べた。

 あるレストラン経営者は「命令には従わなければならないが、ビジネスに非常に悪い影響を与える」と迷惑顔。規制が続けば従業員を解雇せざるを得ないと語った。

3532チバQ:2022/05/13(金) 11:50:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/c06a026a194d6dd9f970e0bba13daf79916db2a2
タリバン、男女同席の外食禁止 夫婦も適用、公園も別 アフガン
5/13(金) 5:24配信
時事通信
買い物をするアフガニスタンの女性たち=7日、西部ヘラート(AFP時事)

 【ヘラート(アフガニスタン)AFP時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権は同国西部ヘラートで、男女が一緒に外食することや公園を訪れることを禁止した。


 当局者が12日、明らかにした。アフガンは極めて保守的な国だが、ヘラートなどで男女連れでの外食は一般的な光景だった。

 男女での外食禁止について、ヘラートの勧善懲悪省当局者は「夫婦であっても」適用されると説明。また、公園を訪れるのは曜日によって男女別々でなければならないとし、「女性は木曜、金曜、土曜だ」と述べた。

 あるレストラン経営者は「命令には従わなければならないが、ビジネスに非常に悪い影響を与える」と迷惑顔。規制が続けば従業員を解雇せざるを得ないと語った。

3533チバQ:2022/05/13(金) 17:28:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/e0c6de16316e3134192a36b1c849bc9f767a3f11
レバノンで15日に国会総選挙 イランの間接支配強化の観測
5/13(金) 17:04配信

産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】中東レバノンで15日、国会(定数128)の総選挙が行われる。イランを後ろ盾とするイスラム教シーア派政党、ヒズボラ(神の党)が連携する他党と合わせて最大勢力になるとの見方が出ている。一方、サウジアラビアが支援してきたスンニ派は勢いを失っており、レバノンへのイランの影響力がさらに強まりそうだ。

宗派や民族が混在するレバノンでは、伝統的に大統領はキリスト教マロン派、首相はスンニ派、国会議長はシーア派から選ばれる。議席もキリスト教とイスラム教の両勢力に64議席ずつ配分される仕組みだ。

ただ、強力な民兵組織を持つヒズボラは宗派の違いを越えてマロン派政党と協力関係を築いており、2018年の前回選後も国会で主導権を握ってきた。

レバノンは20年3月にデフォルト(債務不履行)を宣言し、同8月には首都ベイルートの港湾で大規模爆発が起きて政治不信と経済低迷が深刻化した。通貨レバノン・ポンドは19年以降、9割も価値を下げて国民の7割以上が貧困ライン以下で暮らしている。

それでも、各政党は国会で利益配分に明け暮れ、国民全体のための改革は一向に進まないのが実情だ。

エジプトの英字紙アハラム・ウイークリーは今月、有権者は生活支援を実行できる政党に投票するため、権益を握る既存政党の優位は動かず、大きな変化はないとの見方を示した。

スンニ派の有力者であるハリリ元首相は今回、不出馬を宣言して投票ボイコットを呼びかけている。背景にはサウジとの確執があるとみられ、スンニ派はまとまりに欠けている。

英国在住のレバノン人評論家、ハイララ氏は産経新聞の電話取材に「ヒズボラは半数を超える議席を確保するかもしれない」とし、サウジの影響力減退とは対照的に、イランのレバノンに対する間接支配が進むとの見方を示した。

3534名無しさん:2022/05/17(火) 07:16:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8e2674275e4e4f525a4a860b8f8cf45d06d8f95
レバノン総選挙、ヒズボラ連合が過半数割れか 対立勢力が伸長
5/17(火) 6:42配信

時事通信
 【カイロ時事】中東レバノンで15日に投票が行われた国民議会(一院制、定数128)選挙は16日、一部開票結果が公表され、ロイター通信によると、イスラム教シーア派組織ヒズボラを中心とした政党連合が過半数を割り込む見通しとなった。

 今後は次期首相指名に向けた連立交渉が焦点となるが、宗派対立や各勢力の駆け引きで難航は必至。国際社会の支援の条件となる改革が滞る恐れが強まっている。

 イランが支援するヒズボラと他のシーア派政党、ヒズボラと連携するキリスト教政党を合わせた連合は2018年の前回選挙で71議席を獲得した。だが、今回はヒズボラの有力議員が議席を失うなど苦戦した。一方、イランと対立するサウジアラビアと関係が深いとされるキリスト教政党「レバノン軍団党」が議席を伸ばし、変革を訴える独立系候補にも当選者が出た。

3535チバQ:2022/05/17(火) 19:52:22
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-220517X990.html
ヒズボラ連合が過半数割れ=既存政治に失望―レバノン総選挙
2022/05/17 18:47時事通信

 【カイロ時事】中東レバノンで15日に投票が行われた国民議会(一院制、定数128)選挙は17日、開票結果が公表され、イスラム教シーア派組織ヒズボラを中心とした政党連合が過半数を割り込んだ。

 次期首相指名に向けた連立交渉が今後の焦点となるが、宗派対立や各勢力の駆け引きで難航は必至。危機的な財政状況に見舞われた同国で、国際社会の支援の条件となる改革が滞る恐れが強まっている。

 イランが支援するヒズボラと他のシーア派政党、ヒズボラと連携するキリスト教政党を合わせた連合は、2018年の前回選挙で71議席を獲得したが、ロイター通信によれば、今回は62議席にとどまった。一方、イランと対立するサウジアラビアと関係が深いとされるキリスト教政党「レバノン軍団党」が議席を伸ばし、変革を訴える独立系候補も10人以上が当選した。

3536チバQ:2022/05/17(火) 20:47:50
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-_world_mideast_WTJYSIJ4O5I4HAFLPGLA2SZDTI.html
レバノン総選挙、親イラン勢が過半数割れか
2022/05/16 23:01産経新聞

【カイロ=佐藤貴生】中東レバノンで15日、国会(定数128)総選挙の投票が行われ、16日までの暫定集計の結果、親イランのイスラム教シーア派政党「ヒズボラ」を中心とする勢力が過半数を割り込むとの見方が強まっている。政治腐敗と経済低迷への国民の不満が示された形だ。大勢は同日中にも判明する。

ロイター通信が伝えた。ヒズボラはアウン大統領のキリスト教政党「自由愛国運動」などと連携し、2018年の前回選で過半数の71議席を確保した。ヒズボラは選挙前の議席を維持する勢いだが、自由愛国連合は2議席減らす見込み。

代わって、反ヒズボラのキリスト教政党「レバノン軍団党」が5議席増の20議席に躍進するとみられる。同党はスンニ派大国サウジアラビアの支援を受けているとされる。既存政党の支配を打破して政治改革を目指す独立系候補も5議席前後を獲得する見込みだ。

宗派や民族が混在するレバノンでは、議席はキリスト教とイスラム教の両勢力に64議席ずつ配分され、選挙後に宗派を超えた多数派工作が行われる。ヒズボラ系の勢力減で協議が長引き政治の機能不全が続く恐れがあるほか、イランとサウジの代理勢力の対立も本格化しかねない。

暫定投票率は約41%と前回選を10ポイント近く下回り、国民の政府不信の高まりを示した。

レバノンは2020年にデフォルト(債務不履行)に陥り、首都ベイルートで大規模爆発が起きて国民の政治不信が強まった。通貨レバノン・ポンドは19年以降、9割も価値を下げて国民の75%が貧困ライン以下で暮らしている。

国際社会は政治改革が実現しなければ財政支援は行わない方針で、国民は当面、苦しい生活を余儀なくされそうだ。

3537チバQ:2022/05/24(火) 21:59:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/267b3bdc837d2ee9d88b3cdb3a7434a097f729d1
女性司会者、顔覆う命令を拒否 タリバンに「抵抗続ける」
5/24(火) 17:41配信
共同通信
報道番組で顔を覆わずニュース原稿を読むロマ・アディルさん=22日、アフガニスタン・カブール(本人提供・共同)

 【イスラマバード共同】アフガニスタンのテレビ局「カブール・ニュース」の報道番組の女性司会者が出演中に目の部分以外の顔を布で覆うよう命じたイスラム主義組織タリバン暫定政権に抵抗し、覆わずにニュースを伝え続けている。タリバン独自のイスラム法解釈で女性抑圧を強めていると批判、「カメラの前で闘い続ける」と語る。

 この司会者はロマ・アディルさん(26)。暫定政権は7日、女性は公共の場で顔を覆うよう命令した。19日には各テレビ局へ女性司会者に従わせるよう指導したが、アディルさんは取材に「イスラムの教えやアフガンの慣習ではなく、従う理由がない」と指摘した。

3538チバQ:2022/06/13(月) 23:27:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/149f5ba4899a0ae79fcc2c83d384e125ebc6f324
イスラエル政権発足1年 「寄り合い」崩壊の危機
6/13(月) 20:55配信

産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】イスラエルでベネット首相率いる連立政権が発足して13日で1年となった。政治的立場が大きく異なる8党の寄り合い所帯であるため離脱する議員も現れ、国会(定数120)は与野党が60議席ずつ分け合う事態となった。首相のレームダック(死に体)化が進む中、6月末に期限切れとなる重要な法律の効力を延長できなければ政権崩壊の危機が現実味を帯びてくる。

イスラエルはロシアのウクライナ侵攻後に双方の対話を仲介したほか、イランの核問題にも影響力を持つ。政局の不安定化は国際的に波及しかねない。

ベネット氏は12日の閣議で、現政権は「崩壊しない」と強調した。しかし、ロイター通信によると、数カ月以内に前倒し総選挙が行われるとの観測も出ているのが実情だ。

エルサレムなどでは3月以降、アラブ系と治安部隊との衝突が相次いでいる。5月には衝突を取材していた衛星テレビ局アルジャジーラの女性記者が銃撃され死亡する事件が起きた。

政権にはユダヤ人右派や中道、パレスチナ人らアラブ系の政党が加わり、内部対立が深刻化している。

6月6日には占領地ヨルダン川西岸のユダヤ人に法的地位を保証する法律の効力延長が賛成52、反対58で否決され、政権の求心力低下が浮き彫りになった。

イスラエル有力紙ハーレツ(電子版)などによると、同法は第3次中東戦争(1967年)でイスラエルが西岸を占領して以来、5年ごとに効力が延長されてきた。失効すれば西岸に入植するユダヤ人は同国の国内法の適用対象外となり、選挙の投票や国民保険への加入ができなくなる。政治や社会に影響が及ぶことは避けられず、政権運営は極めて困難になる。

事態を複雑にしているのがネタニヤフ前首相の存在だ。ネタニヤフ氏と最大野党の右派「リクード」は西岸でのユダヤ人入植を支持しており、本来ならば法律の効力延長に賛成するはずが、現政権の崩壊を狙って反対に回ったとされる。

与党各党は、12年間にわたって首相の座にあったネタニヤフ氏を退陣させることを最大の目標に結集した。しかし、与党内の対立で同氏に再び追い風が吹きつつある。現地メディアが5月下旬に発表した世論調査結果では、首相として好ましいのはネタニヤフ氏との回答が46%で、ベネット氏は21%にとどまった。

3539チバQ:2022/06/14(火) 19:33:30
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-_world_mideast_XTVLJ4Q33FNJNLGF7YHFC5MYQ4.html
政治の混乱必至 イラク、国会最大勢力が大量辞職
2022/06/14 18:18産経新聞

【カイロ=佐藤貴生】中東イラクのイスラム教シーア派有力指導者、ムクタダ・サドル師が配下の国会議員に辞職するよう求め、サドル師派の議員73人全員が14日までに議長に辞表を提出した。イラクのメディアが伝えた。サドル師派は昨年10月の国会(定数329、一院制)総選挙で最大勢力となっており、混乱は不可避の情勢だ。

総選挙の結果を受け、サドル師派は新政権樹立のための連立協議を主導した。対立する親イランのシーア派勢力との連携を拒否し、スンニ派や少数民族クルド人の政党などとの連立政権樹立を目指したが、多数派は形成できず協議は暗礁に乗り上げた。

選挙から8カ月過ぎても政権は発足せず、新たな大統領や首相も決まらないままで、政治の停滞が深刻化していた。

サドル師派の辞職を受け、親イランのシーア派勢力が連立政権樹立に意欲を示しているもようだが、成否は不透明だ。イラクでは米国とイランの勢力争いが続いており、サドル師は両国の内政干渉を排する立場を表明している。

3540チバQ:2022/06/21(火) 10:59:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/6805e652af5dacd083d76c7b8bc420d5974e702f
イスラエル首相、国会解散の意向表明 10月下旬にも総選挙
6/21(火) 9:13配信

毎日新聞
国会解散の意向を表明するイスラエルのベネット首相(左)とラピド外相=エルサレムで20日、ロイター

 イスラエルのベネット首相は20日夜、近く国会(定数120)を解散し、総選挙を実施する意向を表明した。ベネット氏は右派、左派など8党連立の政権を約1年にわたって維持してきたが、右派議員による政権離脱が相次ぎ、国会で少数派に転落することが確実になったため。地元メディアによると、選挙は2019年4月以降で5度目で、10月下旬に実施される予定。

 「政権を維持するために全てのことをやった。(解散は)困難な決断だった」。ベネット氏は20日夜の記者会見でそう述べ、厳しい表情を見せた。選挙まではラピド外相が首相を務める見通し。ベネット政権は米国やヨルダン、トルコなど中東諸国との関係改善に力を入れてきたが、外交が停滞する恐れがある。

 総選挙では多党による連立政権が継続するのか、最大野党の右派「リクード」が勝利してネタニヤフ前首相が首相に返り咲くかが焦点になる。ネタニヤフ氏は20日、ベネット政権が治安を悪化させたなどとして「史上最悪の政権が幕を閉じた」と指摘。「国民のプライドを取り戻す政権を作りたい」と総選挙への決意を述べた。

 イスラエルは少数政党が乱立する完全比例代表制で、選挙後の連立交渉が常に難航する。19年以降、組閣失敗による再選挙を繰り返し、4回目の選挙でようやく政権発足に至った。右派、左派など各勢力の支持率は21年3月の前回選から大きく変わっておらず、新たな選挙を実施しても、政治的な混乱が続く可能性は高い。

 ベネット政権は昨年6月、リクードのネタニヤフ氏に対抗し、右派、左派とアラブ系政党などが連立して発足した。パレスチナ政策などを巡って政権内の意見は異なるが、各党は妥協点を探り、バランスを保ってきた。だが、次第に左派が主張するパレスチナへの「融和政策」に右派が反発を強めた。

 政権は当初から過半数ぎりぎりの61議席だったが、4月にベネット氏率いる右派政党「ヤミナ」の議員が離脱した。今月に入ると、国際法違反とされる入植地に住むユダヤ人にイスラエル国民と同等の権利を与える法律の延長を巡り、政権内が対立。ヤミナの別の議員が20日、今後は政権の方針に従わないと表明した。ベネット政権は国会で過半数の賛成を得られないことが確実となった。【エルサレム三木幸治】

3541チバQ:2022/06/21(火) 11:01:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef1f8fa7edf578370d049de7cd10e2e60015d650
イスラエル国会が解散、総選挙へ 首相「人生で最も厳しい決断」
6/21(火) 6:52配信

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朝日新聞デジタル
イスラエルのベネット首相(写真中央)とラピド外相(写真左)=ロイター

 イスラエルのベネット首相は20日、国会(定数120)を解散する意向を表明した。来週にも国会で解散を決める法案が可決される見通しで、2019年以来5回目の総選挙が10月にも実施される。ベネット氏は退任し、ラピド外相が選挙で新政権が誕生するまでの間、首相になる。

 ベネット氏はラピド氏と臨んだ同日夜の記者会見で解散について、「人生で最も厳しい決断だが、正しい決断」と説明。政権維持のためにあらゆる手を尽くしたと述べ、混迷がこれ以上続くと安全保障上のリスクも避けられない、とした。

 ベネット政権は、ラピド氏率いる中道政党と左右両派、アラブ系政党を含む8党による連立政権。昨年3月の総選挙では、前首相のネタニヤフ氏が率いる右派「リクード」が第一党になったが、連立交渉に失敗。「反ネタニヤフ」で一致した8党が極右政党「ヤミナ」党首のベネット氏が首相になることで合意し、昨年6月に発足した。

3542チバQ:2022/06/21(火) 19:30:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/78c290bdd32f5f5750416c12a757ce6d0134e633
イスラエル連立政権が1年で崩壊、国会解散へ 復権狙うネタニヤフ前首相
6/21(火) 17:28配信

産経新聞
イスラエルのベネット首相(AP)

【カイロ=佐藤貴生】イスラエルの連立政権を率いるベネット首相は20日、国会(定数120)を解散して総選挙を行うことでラピド外相と合意したと発表した。同国有力紙ハーレツ(電子版)によると、国会で来週、解散に関する法案が審議され、承認されれば10月下旬にも総選挙が行われる。総選挙はこの3年半で5回目となり、政治の混迷が深まりそうだ。

ベネット氏は「簡単ではなかったが、国家のために正しい決断をした」と述べた。同氏は国会解散後、政権発足時の合意に基づいて首相職をラピド氏に引き継ぐ。ラピド氏は政権内の最大勢力である中道政党「イェシュアティド」の党首で、7月に来訪予定のバイデン米大統領を首相として迎える見通しになった。

連立政権は12年間、トップの座を占めたネタニヤフ前首相の退陣を最大の目標に昨年6月、発足した。ユダヤ人右派や中道、アラブ系政党など8党で構成され、今春以降はパレスチナ人とイスラエル治安部隊の衝突や、占領地ヨルダン川西岸のユダヤ人の法的地位の問題で内部対立が表面化。離脱する議員が出て政権運営が困難になっていた。

ネタニヤフ氏は「市民の安全を無視した」などと連立政権を批判し、次期政権樹立に意欲をみせた。ただ、同氏はイランやパレスチナに対する強硬派で、収賄や背任の罪で起訴もされている。批判的な勢力は与野党を問わず存在しており、首相に返り咲くかは不透明だ。

3543チバQ:2022/06/23(木) 08:27:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd53f22b84f5e8b439f428f2bfa5f79e55b45433
アフガン地震、救助難航 資機材不足に激しい風雨
6/23(木) 5:33配信

共同通信
22日、アフガニスタン東部パクティカ州で地震の負傷者を搬送する関係者(Bakhtar News Agency提供、ロイター=共同)

 【カブール共同】アフガニスタン東部で千人以上が死亡した地震で、イスラム主義組織タリバン暫定政権は22日、倒壊した家屋の下敷きになった人々の捜索や救助を続けた。国連によると、資機材の不足で活動は難航し、激しい風雨がヘリコプターによるけが人搬送の妨げとなった。



 暫定政権によると、大きな被害が出た東部パクティカ州などでの救助のため、軍が兵士を派遣した。現地支援を担当する国連のラミズ・アラクバロフ人道調整官によると、推定約2千戸が倒壊。捜索や救助のための資機材が足りていない。

 地元メディアは、住民らが素手やシャベルだけで作業する様子を伝えた。

3544チバQ:2022/06/23(木) 18:38:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc7d464f2d996c2f731fd7cec057cc95c8554e7c
食料難の人々に追い打ち アフガン東部地震
6/22(水) 21:59配信
共同通信
22日、アフガニスタン東部パクティカ州で、地震の負傷者を避難させる人々(Bakhtar News Agency提供、AP=共同)

 【カブール共同】激しい揺れが未明のアフガニスタンを襲い、土やれんがでできた家々が、就寝中の人々の上に崩れ落ちた。東部の山間部で22日に発生し、多数が死亡した地震。土砂崩れも起き、経済危機と食料難にあえぐ人々に追い打ちをかけた。


 れんがに泥を塗り固めた壁が崩壊し、抜け落ちた屋根の木材が突き出す。がれきの山にまじって、サンダルなどの日用品が散らばっていた。東部パクティカ州の住民によると、まだ救助されていない人も。

 山あいの平地に救助のヘリコプターが到着すると、負傷者を運ぼうとする人々が殺到。医療設備が不十分のため、屋外で手当てを受ける人々の姿も見られた。


https://news.yahoo.co.jp/articles/ad901db1a32b27ec3251077de936fd78826054d3
アフガン地震、1000人超死亡 家屋倒壊、多くが下敷きか
6/22(水) 16:22配信


共同通信


22日、アフガニスタン東部パクティカ州で、地震で崩壊した建物(Bakhtar News Agency提供、AP=共同)

 【カブール共同】米地質調査所(USGS)によると、アフガニスタン東部で22日未明、マグニチュード(M)5.9の地震があった。震源の深さは約10キロ。イスラム主義組織タリバン暫定政権によると、千人超が死亡、1500人以上が負傷した。国営メディアが伝えた。多くは倒壊した家屋の下敷きになったとみられ、死傷者は増える可能性がある。

 今回の地震は、昨年8月のタリバン復権後で最悪の災害となった。人々が就寝中の時間帯に発生。被害が出た地域は貧しい山間部で、耐震性の低い土やれんがでできた簡素な住宅が多く、被害が拡大したとみられる。

3545チバQ:2022/06/23(木) 21:11:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/3eaa7ad2a173d067c56d76cf3786a25a05cce113

アフガニスタン地震、日本は国際機関経由で支援へ 直接支援見送る

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6/23(木) 19:23配信





地震で負傷した人を運ぶ市民=アフガニスタン南東部パクティカ州で2022年6月22日、Bakhtar News Agency・AP

 政府は23日、アフガニスタン南東部で22日に発生した地震を受けて、被災者支援のため緊急無償資金協力と物資の援助を国際機関を通じて実施する調整を始めた。アフガニスタンでは2021年9月にイスラム主義組織タリバンが暫定政権を発足させたが、日本は正式に承認していないため、直接的な支援は見送る方針だ。  地震の死者は1000人を超えたと報じられている。政府は資金協力に加え、アラブ首長国連邦のドバイにある国際協力機構(JICA)の倉庫で備蓄するテントや毛布などの提供を検討。日本側がアフガニスタンの首都カブールまで運び、カブールから現地までの輸送は赤十字国際委員会などに依頼することを想定している。国際緊急援助隊の派遣は、現地での安全確保が難しいため見送る見通しだ。  林芳正外相は23日、「多数の死傷者及び甚大な被害が発生していることに深い悲しみを覚える。日本は国際機関と連携しつつ、必要な支援を迅速に提供すべく尽力していく」との談話を発表した。【日下部元美】

3546チバQ:2022/06/24(金) 10:40:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/0037cbe996117e3278480731505689d621a94a1b
ミカティ氏に再び組閣要請 経済危機下で首相指名 レバノン
6/24(金) 5:51配信


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時事通信
23日、レバノン首相に指名された後にベイルート近郊で記者団に説明するミカティ氏(EPA時事)

 【カイロ時事】レバノンのアウン大統領は23日、ナジブ・ミカティ氏を改めて首相に指名し、組閣を要請した。

 これまで数回首相を務めたミカティ氏は昨年9月に新内閣を発足させ、今年5月の総選挙後も暫定的に首相職を担っていた。レバノンでは宗派対立や政治勢力間の駆け引きが常態化しており、新内閣成立まで時間を要する恐れがある。

3547チバQ:2022/07/02(土) 23:33:20
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022070101162&amp;g=int
「アフガンへの干渉やめよ」 タリバン最高指導者が会合参加
2022年07月01日20時26分

 【カブールAFP時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン最高指導者アクンザダ師は1日、世界に対し、アフガンへの内政干渉をやめるよう訴えた。3000人以上のイスラム聖職者が参加してカブールで前日から始まった会合で語った。

 国営ラジオによると、アクンザダ師は1時間に及ぶ演説で「世界はなぜわれわれの問題に干渉するのか」と発言。「彼らは『どうしてこうしないのか、ああしないのか』と言う」と述べた。

3548チバQ:2022/07/03(日) 15:59:53
https://www.sankei.com/article/20220701-63PE3AFQCRPBZDTASLO5PM4KBE/
したたかなトルコ 北欧2カ国のNATO加盟問題で外交成果
2022/7/1 16:16
佐藤 貴生
【カイロ=佐藤貴生】トルコのエルドアン大統領は、スペイン・マドリードで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で大きな外交成果を得た。スウェーデンとフィンランドのNATO加盟を承認する見返りに「テロ対策」への協力を取り付け、米国からも譲歩を引き出した。ロシアのウクライナ侵攻で安全保障体制の強化を図る欧米の思惑をしたたかに利用した形だ。

エルドアン氏は6月28日、北欧2カ国との首脳会談で、反対していた両国のNATO加盟に一転して賛意を示し、3カ国は条件を定めた覚書を交わした。しかし、同氏は30日に行った記者会見で、合意事項が履行されなければ加盟承認に不可欠なトルコ国会での批准を見送ると述べた。


トルコなど全加盟国が承認しなければ、NATOには新規加盟できない。スウェーデンとフィンランドは覚書で、トルコが「テロ組織」とみなす内外の少数民族クルド人勢力を支援しないと表明。トルコへの武器禁輸も解除するとし、トルコに大きく歩み寄った。

エルドアン氏は会見で、覚書の内容が履行されるかを注視する方針を強調し、スウェーデンが73人の「テロリスト」の送還を約束したと語った。しかし、覚書は身柄引き渡しについては「トルコの要請に取り組む」とのあいまいな表現にとどまっており、スウェーデンのアンデション首相は「法に従って対処する」と述べて含みを残した。


人権を重視する北欧2カ国がトルコにクルド系活動家を引き渡すのは困難だとの見方もあり、エルドアン氏は批准を盾に両国のNATO加盟を再び拒む余地を残したといえる。

一方、バイデン米大統領は6月29日、エルドアン氏との会談で北欧2カ国のNATO加盟承認に謝意を表明。ロシアの侵攻でウクライナの穀物輸出が停滞している問題でも、解決に努めているとトルコを持ち上げた。

バイデン氏は30日には、議会の反発が強い米戦闘機F16のトルコへの売却も支持すると述べた。米国は、トルコがロシアから地対空ミサイルを購入したため、トルコをステルス戦闘機F35の共同開発から除外し、代替としてF16を求める同国に冷ややかな姿勢を取っていた。


態度の変化は、北欧2カ国のNATO加盟を承認したトルコへの〝恩義〟の表れだとの見方がくすぶる。


エルドアン氏は6月上旬、来年実施予定のトルコ大統領選への出馬を表明した。国内では通貨下落やインフレで国民の不満が高まり、同氏の支持率は低迷している。5月以降、北欧2カ国のNATO加盟に反対してきたのは、地盤であるイスラム保守層の支持固めが狙いだったとみられ、事態によってはこの問題を再び持ち出す可能性は否定できない。

3549チバQ:2022/07/06(水) 14:15:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/390408919672330147299223302ac7c8414dc18c
タリバン戦闘員4万人動員、財政難でほぼ無給 アフガン掌握から1年
7/6(水) 11:00配信

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朝日新聞デジタル
通行車両を点検するタリバン戦闘員=2022年5月30日、アフガニスタンの首都カブール、石原孝撮影

 アフガニスタンでイスラム主義勢力タリバンが権力を掌握してから、8月で1年になる。タリバンの治安部門幹部によると、首都カブールに動員している戦闘員の数は約4万人に上る。しかし、財政難のため、ほとんどが無給だという。

【ルポ写真】「日本行きたい」タリバン戦闘員が漏らした本音

 朝日新聞の記者2人が5月下旬から6月中旬にかけて現地に入った。治安を脅かす側だったタリバンが統治する側に回ったことで爆発や襲撃は減ったが、タリバンと敵対関係にある過激派組織「イスラム国」(IS)による自爆攻撃が散発的に起きている。タリバン暫定政権の内務省の報道担当幹部は取材に「首都で車両盗難が週2〜3件ある。薬物取引も深刻だ」と話した。

 検問担当のムハンマド・ハニフ戦闘員(35)は仲間約20人と貨物用コンテナに寝泊まりしながら働く。食事は内務省から支給されているが、昨年8月のタリバン復権以降、給料は支払われていないという。

 表だっては「国のためなら給料は気にしない」と語る戦闘員が多いが、月に数百円ほどの携帯通話料も払えずに「親に借りている」と言う者もいた。(カブール=石原孝、乗京真知)

朝日新聞社

3550チバQ:2022/07/07(木) 22:20:46
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/qa/2022/07/01/23463.html


【詳しく】イスラエルでまた選挙? 3年半でなぜ5回も そのわけは?



「イスラエルに外交政策はない、国内政治だけだ」
アメリカのヘンリー・キッシンジャー元国務長官の言葉です。
議会が解散され、この3年半で5回目の総選挙が行われることになったイスラエル。
いったい何が起きているのか、なぜそんなに選挙をするのか。わかりやすく解説します。
(エルサレム支局長・曽我太一)

イスラエルで何が起きてるの?

解散の議決を行ったイスラエル議会
6月30日、イスラエル議会が解散し、ことし11月1日に総選挙が行われることになりました。
イスラエルで総選挙が行われるのはこの3年半で実に5回目です。
イスラエルでは2021年6月、8つの党による新たな連立政権が発足。しかし、与野党の勢力がきっ抗して議会はこう着状態に陥り、政権運営に行き詰まったベネット首相は議会の解散を決意したのです。

なぜそんなに選挙になるの?

8党連立政権を支えたベネット前首相(右)と、外相として政権を支えたラピド新首相(左)
連立政権が毎回、過半数ギリギリで成立しているため、政権運営が不安定になるのです。
長期にわたり政権を担ってきた右派のネタニヤフ元首相は汚職疑惑などを抱える中、2019年4月、2019年9月、2020年3月、そして2021年3月と総選挙を行ってきました。
いずれも議会で重要法案を可決できなくなったり、連立交渉がうまくいかなかったりして解散総選挙に突入した形です。

なぜ不安定な連立政権が続くの?

少数政党が乱立しているのも政権の不安定さの要因の1つです。
イスラエルの総選挙は比例代表制で1948年の建国以来、これまで単独で過半数を取った政党はありません。議会は上院や下院などの区別がない「1院制」で定員は120人。

3551チバQ:2022/07/07(木) 22:22:47

現在の議会には13の政党や政党連合がありますが、最も多いネタニヤフ元首相率いる右派のリクードでも29議席。次いで、反ネタニヤフのイェシュアティドが17議席ですが、残りの11政党はいずれも10人以下。
さまざまな主張や理念を持つ政党が連立には必要なため、連立政権内での意見や政策の調整が複雑になっている上、近年はこうした要素に、ネタニヤフ派か反ネタニヤフ派かという要素も加わり、一段とより複雑になっています。

いろんな政党があるのはなぜ?

ユダヤ教の教えを厳格に守る超正統派のユダヤ人
イスラエルの人口はおよそ930万。第2次世界大戦後、世界各地からそれぞれ異なる文化を持ったユダヤ人が集まりました。
金曜の日没から土曜にかけての安息日「シャバット」で、一切の電化製品や車を使わない敬けんなユダヤ教徒もいれば、車を運転してビーチに向かい、ユダヤ教では禁じられているチーズバーガーを食べる人たちもいます。政治的な主張もさまざまで、右派や中道、左派、イスラエル国籍を持つパレスチナ人が支持するアラブ系の政党など、支持政党もバラバラです。
こうしたユダヤ教に対する姿勢やパレスチナとの和平への意見などによって支持政党がほとんど固定化されているため、選挙が繰り返されたとしても構図が大きく変わることがないのです。

今回はなぜ行き詰まった?

入植地政策を強力に推し進めようとする極右政党の議員
いかにイスラエルで国内政治が重要なのか、冒頭のキッシンジャー元国務長官の言葉の意味するところが如実に表れたのが、今回の議会でした。
まず、問題になったのは、ユダヤ人入植者の保護をめぐる規則です。占領下にあるパレスチナのヨルダン川西岸地区には、国際法に違反してユダヤ人入植地が建設されています。
ここに住む入植者を保護するための規則が6月末までに議会で延長される必要がありました。延長されず、入植者が法的に守られなくなるようなことがあれば、ベネット政権にとっては痛手となります。
ヨルダン川西岸の入植地( 2018年2月) 
このユダヤ人入植者の数は年々増え続けていて、ネタニヤフ元首相を中心とする右派や極右の政党はこうした入植地政策を奨励してきた側です。
しかし今回、右派や極右側はこの規則の延長に反対したのです。
背景には、ベネット首相率いる連立政権からは離脱する議員が出ていて、すでに議会の過半数を割り込んでいたことがありました。右派や極右側は議会を機能不全に陥らせれば、政権を奪還できるチャンスだと見たのです。

右派の主張と違うのでは?

そうなんです。論理的に考えれば、入植地政策を奨励してきた政党が入植者の保護に反対するということは理解できません。しかし、そうした右派や極右を支持する人たちにとっては、アラブ系の政党までもが入った連立政権自体が、受け入れられないのです。
このため、右派や極右の政党がこの規則の延長に反対したとしても、その支持者からは批判の声がほとんど上がっていません。支持者にとっても、この連立政権が崩壊すれば自分たちが支持する政党が再び政権に返り咲く可能性があるからです。

今回の選挙はどうなる?

政権返り咲きを虎視眈々と狙うネタニヤフ元首相
同じことが繰り返される可能性が高いです。
ネタニヤフ元首相は2021年3月の4回目の総選挙で第1党を獲得したものの連立交渉では支持を集められず、逆に「反ネタニヤフ」の連立政権発足を許してしまいました。
ネタニヤフ前首相が政権を失った背景には、そのワンマンショーとも言える政権運営に対し、これまで共に連立を組んできた他の政治家の間で不満が募り、連立政権入りを拒否されたことがありました。
ただ、イスラエルでは選挙の構図が大きく変わる可能性が低いため、今回も同じような結果になり、非常に厳しい連立交渉にもつれ込むのではないかと予想されています。

中東情勢への影響は?

次の選挙が行われるのは、ことし11月1日。それまではこれまで外相を務めていたラピド氏が、暫定的に首相となりました。

3552チバQ:2022/07/13(水) 15:39:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/436155ee925b6965a311c741628aa93afec0adde
スリランカ大統領が国外脱出 親中路線の一族支配終焉
7/13(水) 15:18配信


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産経新聞
9日、スリランカの最大都市コロンボにある大統領公邸入り口で、壊れた放水車の上に立つデモ隊(AP)

【シンガポール=森浩】経済危機下にあるスリランカのゴタバヤ・ラジャパクサ大統領が13日未明、軍用機で国外に脱出した。13日中に辞任する予定だが、逮捕を免れるため国を離れたもようだ。兄のマヒンダ元大統領らとともに親中路線を推し進めてきたラジャパクサ一族による統治は終焉(しゅうえん)を迎えた。

ロイター通信によると、ゴタバヤ氏は近隣のモルディブの首都マレに向かった。夫人と護衛が付き添っており、到着後、他国に向かう見通しだという。ゴタバヤ氏は11日夜にアラブ首長国連邦(UAE)に脱出しようとしたが、出入国管理の係官に出国を拒否されていた。

スリランカは対中債務などの返済に苦慮していた中、ゴタバヤ氏が無謀な減税に踏み切り、経済危機に陥った。外貨の急減で輸入が滞った結果、燃料不足や物価高が深刻化し、3月ごろから市民によるデモが続発。今月9日には政権に抗議する数千人の市民が大統領公邸を占拠した。

現地メディアによると、既にゴタバヤ氏は13日付で辞任する文書に署名しているという。議会での投票によって20日に新大統領が選出される予定だ。

3553チバQ:2022/07/13(水) 15:49:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/0043b95b6c847f2e135baabd35b0199e63de201a
国外脱出のスリランカ大統領、モルディブ入り きょう正式辞任か
7/13(水) 9:58配信
AFP=時事
スリランカ・コロンボで、デモ隊に占拠された大統領公邸を訪れる人々(2022年7月12日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】国外脱出したスリランカのゴタバヤ・ラジャパクサ(Gotabaya Rajapaksa)大統領が13日早朝、モルディブに到着した。深刻な経済危機に陥っているスリランカでは抗議デモが数か月にわたって続いており、大統領は同日中にも正式に辞任する見通しだ。

【写真】デモ隊に占拠されたスリランカ大統領府を見物に訪れる人

 スリランカの最大都市コロンボ(Colombo)では先週末、デモ隊が大統領公邸を占拠した。ラジャパクサ氏はその直前に公邸から避難。13日に辞任し、「平和的な権力移行」への道を開くと表明していた。

 ラジャパクサ氏には大統領として不逮捕特権が付与されている。辞任前に国外に逃れることで、拘束を回避しようとしたとみられる。

 入管当局はAFPに対し、大統領夫妻や警護官ら4人を乗せた軍用機がスリランカの主要国際空港を出発したと語っていた。

 モルディブの首都マレにある空港の関係者によると、大統領一行は到着後、警察の護衛付きで車に乗った。行き先は不明。

 ラジャパクサ氏が約束通り13日に辞任した場合、新大統領が決まるまでの間、ラニル・ウィクラマシンハ(Ranil Wickremesinghe)首相が大統領代行を務める。ただ同首相も、挙国一致内閣の樹立で合意に至れば辞任する意向を示している。

 議会議長によると、ラジャパクサ氏が13日に辞任すれば、20日にも議会で新大統領が選出される見通し。【翻訳編集】 AFPBB News

3554名無しさん:2022/07/25(月) 14:13:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8ec6acbeef967137284a96c2c4dffbf233cd65e
アフガン国民8割「その日暮らしもままならず」 父に代わり子どもが物乞い   ウクライナ侵攻で物価高騰、コーラン曲解するタリバン支配下で今、起きていること―安井浩美のアフガニスタン便り(5)
7/25(月) 7:02配信


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47NEWS
(写真:47NEWS)

 アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが復権してから10カ月が過ぎた。ロシアのウクライナ侵攻で国際社会の目は一気にアフガンから遠のいた。連日ウクライナのニュースばかりで、アフガンの話は日本でも世界でも全くと言っていいほど報道されなくなった。世界の人々からは、アフガンがタリバン統治で収まっているかのように見られがちだ。しかし、実際の政権運営は名ばかりで、アフガン国内は最悪の状況だ。1000人以上が亡くなる地震が起きても、洪水で多数の死者が出ても、救援も復旧もままならない。現地に住む数少ない外国人として世界に訴えたい。アフガニスタンを忘れないで!(共同通信=安井浩美)

 

復権当初から女性の就労や就学を認めないなどタリバンの女性に対する抑圧は厳しさを増す一方だ。経済破綻で貧困がまん延し、栄養失調に陥った子どもたちが命を落とす事態も起きている。ウクライナでの戦争の影響は、中央アジアやロシアからの小麦輸入に頼るアフガニスタンにも降りかかっている。物価は急上昇し、小麦や食用油、さらにはガソリンも2倍以上に値上がりし、国民の生活は行き詰まっている。

極度の栄養失調と診断され、手当を受ける女児

 抵抗勢力によるゲリラ戦が各地で繰り広げられ、国際テロ組織のイスラム国(IS)による爆弾テロも後を絶たない。一般市民の拘束や拷問、果ては虐待も報告されている。しかしタリバンは、国内の治安は守られ、国内での戦争も確認されていないと主張。経済破綻には関心がないのか、タリバン指導部はイスラムの名の下で、もっぱら女性に対する規則の布告に忙しい。都市部は日雇い労働者が多く、その日暮らすのもままならない国民がおよそ8割を占める。仕事のない父親に代わり、子どもたちが街で物売りや物乞いをする姿が増えた。現地に暮らし、肌で感じる状況を私なりに報告したい。

 ▽平穏だけど常につきまとう恐怖感

 昨年のタリバン復権後、いったん国外に避難し3カ月ぶりにカブールに戻ると、街にはタリバン兵があふれていた。長髪で民族服をまとい、銃を肩から提げて街を闊歩するタリバン兵。日本製のピックアップトラックの荷台に乗る姿があちこちで見られた。ほとんどが私服の民族服で、軍人なのか警察なのか泥棒なのか見分けがつきにくい。最近では、ISや抵抗軍(反タリバン組織)によるテロや襲撃を警戒してか、街の至る所に検問所が設けられている。女性が乗車している車両が止められることはほとんどない。女性に対して敬意を示すと言っているが、本音は女性を蔑視しており、話を聞くまでもないというところではないだろうかと思う。

 街は至って平穏、見た目は何事もないように見えるが、国民にはそれが不気味に写る。復権当初は、タリバンの政策に反対する女性らによるデモがカブールでも行われていたが、度重なるデモに頭にきたタリバンはデモを禁止した。デモのリーダーや人権活動家を逮捕し、数週間に渡り拘束。その際に、脅迫、拷問もあったと聞く。実際に拘束された女性は、タリバンに口止めされのたか、何が起こったかを詳しく話す者はいない。タリバンの報復を恐れてデモは急速に減った。女子の学校再開やニカブ(イスラム女性が着用する目だけが見えるかぶり物)の強要反対などのデモが時折起きると、タリバン兵は空砲で威嚇射撃し、デモ隊は解散、毎回数人が逮捕されるという事態も起こっている。

 さらには、旧政権の治安関係者が夜な夜な自宅などから連れ出されて拘束され、行方不明や果ては殺害され、遺体が自宅に届くという事例も各地で起きている。40年以上戦乱がやまないアフガニスタン。国民は今ほど悲惨な時期はないのではないかと思う。1990年代の内戦中にも感じたことのない「恐怖感」だと皆が言う。自分がいつ、タリバンの標的になるのか誰にも見当がつかず、ただおびえるしかないという現状が人々の神経をさいなむ。国民の多くに覇気がなく、30年近くこの国を取材していて、今ほど精神的に追いつめられた状況は見たことがない。

3555チバQ:2022/07/25(月) 14:16:20
▽マスク姿の女性キャスター

 

タリバン復権当初から国民の娯楽が次々に禁止された。20年前のタリバン政権時にはたこ揚げも禁止されたが、現政権も少しずつ20年前の政権に戻ろうとしている。復権直後、国民の楽しみであるトルコやインドのテレビドラマの放送が一斉に禁止され、その代わりに宗教番組やクイズ番組などの再放送が行われた。そして女性のニュースキャスターも復権数日後には姿を消した。活躍していたテレビタレントやキャスターは一斉に国外へ退避した。ついこの間までは女性のタレントやキャスターも番組に花を添えていたが、タリバン政権の勧善懲悪省は5月初旬「女性は(髪を隠す)ヘジャブに加えマスクをつけて顔も隠せ」という規則を発表。その後、(全身を覆う)チャドルを着るよう指示するポスターが作られた。6月末には、テレビの女性キャスターやタレントも顔を隠すようにとの通達が勧善懲悪省から出され、規則を守らないと男性の上司や家族がその責任を取ることになると指示した。

 「Free Her Face(彼女の顔を解放せよ)」とハッシュタグをつけ、タリバンへの抗議を込め男性キャスターやタレントも女性キャスターとともに3日間マスクを着用し番組に出演、ソーシャルメディアを通じ世界に窮状を訴えた。毎朝、テレビをつけると黒いマスクをした女性が目だけで表情をみせながら、番組に出演している。なんとも滑稽な、信じられないような情景がアフガニスタンの日常を飾る。他のイスラム諸国の女性キャスターが顔を隠すことは少ない。民放「トロテレビ」の女性キャスターは「マスクで息がうまくできない」と訴えている。

 ▽宗教を政治利用する危険な政策

 タリバン政権の勧善懲悪省報道官は「規則はイスラム教の聖典『コーラン』に書かれていることだ」とし、イスラム教徒である私たちの「姉妹」は、まもなくこの規則を受け入れると話す。さらに「ヘジャブの着用ができれば女子校も再開する」と付け加えた。日本の中学、高校にあたるアフガンの女子学校は300日以上も、理由もよく分からないまま閉校し続けている。

子どもと一緒に路上で物乞いする母親

 これに対しアフガン女性らは「すでにヘジャブを着用しているし、今更何を求めるのか。コーランのどこにも女性が顔を隠す義務があるとは書いていない。女性が怖いのか?」と反発する。

 ここで問題なのが「ヘジャブ」のとらえ方だ。ヘジャブはアラビア語で「覆うもの」の意味がある。髪の毛が見えないように頭に巻くスカーフのことを指すのが一般的だ。女性のイスラム教徒は、髪の毛が見えると祈りが通じなくなると考えており、ヘジャブの着用が必要になる。コーランには「顔、手、足」は人間が生活する上で「自由」が認められ、ヘジャブで隠すことはできないとする。

 では、タリバンの言うコーランの一節は何が書かれているのか。カブールの宗教指導者に話を聞いた。コーランは「女性が近親者以外と話す時は、必ず帳(とばり=ヘジャブの言葉を用いている)の後ろから話しなさい。」という表現で書かれている。別の表現だと「女性が人前に出るときには長衣(=ヘジャブ)で頭から足まですっぽり体を包み込んで行くように」と表現されているものもある。ところが、顔を隠せとは明示していない。タリバンは「ニカブ」と言われる目の部分だけが見えるかぶり物を「ヘジャブ」に置き換えて女性達に顔を隠す用に強制していると宗教指導者は指摘する。別の宗教指導者は「タリバンの作ったチャドリ(インドやパキスタンからきた頭からすっぽりかぶるかぶり物。ブルカとも言う)とニカブの強要がコーランの教えだと唱えるポスターは間違っているので廃止すべきだが、いくら言っても聞き入れてもらえない」と訴えた。

3556チバQ:2022/07/25(月) 14:17:11
 「ヘジャブ」と「ニカブ」の違いについて勧善懲悪省の報道官にしつこく問いただすと、最後には「ニカブ、ニカブ、ニカブを着用せよ」と話した。ニカブは、アラブ諸国発祥のかぶり物で、もともとアフガニスタンの文化にはないものだ。アフガニスタンのヘジャブは、大判のスカーフを体の線が隠れるように頭からまとうスタイル。イスラム教のあらゆる聖典にも「ニカブ」という記述はない。タリバンが男性に対して出したひげを生やせという規則に関しても、預言者がひげを生やすように信者に命じたという記述はコーランにない。タリバンはひげがないことを理由に投獄や拘束を行うこともある。アフガニスタンの宗教指導者は「タリバンの布告は、イスラムの教えを間違った方向に導いている」と警鐘を鳴らす。

 タリバンの布告通りマスクを着用している女性に聞いてみると、やはりタリバンに嫌がらせをされたくないというのが多くの意見。一方、着けていない女性の多くは、イスラムの教えにないものとして、顔を隠すことはしないと主張している。多くのアフガン女性はコーランの正当な見解を理解した上で顔を隠すか隠さないかの選択を自身でしているところは救いだ。

▽無い無い尽くしの暮らし

 今のアフガニスタンは「無い無い尽くしだ」と民放のコメンテーターが話していた。国民は、お金が無い、食べ物が無い、人権が無い、女子の中高等教育が無い、命の保証が無い、自由が無い、極め付きは国家として世界に承認されていない。国民はタリバンを信じることが難しいが、タリバンに批判的と思われるニュースや番組は禁止、そのために実際に起こっている事件や事故も国民には伝わらない。インターネットで配信されるニュースや米国拠点の「アフガニスタン・インターナショナル」というダリ語の24時間放送のニュース番組で情勢をフォローするしかない。英語はなく現地語のみのため、現地在住の外国人には、情報入手は難しいのが現状だ。

 ムジャヘド報道官、ムッタキ外相はじめタリバンの高官は、治安は確保され、国内での抵抗軍による戦闘は報告されていないと主張している。だが、イスラム教シーア派住民を狙ったISの仕業と思われるテロは後を絶たず、国内の治安を確保すべきタリバン自身を標的にしたテロや抵抗軍による襲撃は実際に起こっており、決して国内の治安が落ち着いているとはいえない。ただ、件数が減っているのは事実だ。5年前の6月31日、カブール市内中心部のドイツ大使館前で600人の死傷者を出す爆弾テロが起きた。給水車におよそ2トンの爆発物を搭載しドイツ大使館前で爆発。爆心直近にいた交通警察など遺体すら見つけられない犠牲者もおり爆発の規模の大きさがうかがえた。

 その首謀者とされたテロ組織ハッカニネットワーク指導者の弟アナス・ハッカニ被告は死刑判決を受けながらも米国とタリバンとの和平合意に基づき、釈放された。多くの人々の命を奪ったテロの首謀者セラジュディン・ハッカニは現在、内務大臣として国を治める側にいる。米連邦捜査局(FBI)が巨額の懸賞金をつける人物だ。それがアフガニスタンを統治する側にいる。あまりに理解に苦しむ状況ではないだろうか。

 最近、ウクライナで民間人1人を殺害したロシア兵に対して終身刑が言い渡された。アフガニスタンでは、一度のテロで200人の人々が亡くなっている。首謀者は、罪に問われるどころか、国を治めている。この不公平さをどこに訴えればいいのか、国民同様私自身もここカブールでもんもんとした日々を送っている。この国の将来は、どこにあるのか。閉じたままのカーテンが再び開き、光が差し込む日が来るのか。国際社会の関心が再びアフガニスタンに向くよう願ってやまない。

3557チバQ:2022/07/28(木) 19:24:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/171ce6a87f2d34494a959ee142c90e4b28c537ac
イラク国会にデモ隊突入 首相候補擁立に抗議
7/28(木) 12:57配信

AFP=時事
イラクの首都バグダッドで、国会に突入したイスラム教シーア派指導者ムクタダ・サドル師の支持者(2022年7月27日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】イラクの首都バグダッドで27日、イスラム教シーア派(Shiite)指導者ムクタダ・サドル(Moqtada Sadr)師を支持するデモ隊数百人が対抗勢力による首相候補擁立に抗議し、国会に突入した。


 デモ隊は、首都中心部の厳重警備区域(グリーンゾーン)内に進入。さらにゲートを突破して進入しようとするデモ隊に警官隊が催涙ガス弾を発射して阻止しようとしたが、最終的に国会に乱入。国旗を振ったり、歓声を上げたりした。

 デモ隊は結局、サドル師の指示を受け入れ、約2時間後に撤収した。

 デモ隊は、親イラン派政治勢力がムハンマド・スダニ(Mohammed al-Sudani)元人権相を首相候補として擁立したことに抗議していた。

 イラクでは昨年10月に総選挙が行われ、サドル師派が定数329議席中73議席を獲得して最大勢力となった。しかし、単独過半数には及ばず、9か月にわたって政局は混乱。新政権を樹立できない状態が続いている。【翻訳編集】 AFPBB News

3558チバQ:2022/07/28(木) 21:38:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/a481977915cf05cbaa186363531bcf7cb58a8a13
唯一の邦人退避から3カ月、カブールに戻って住み続けると決めた タリバン支配下の生活―安井浩美のアフガニスタン便り(1)
3/12(土) 10:02配信
 昨年8月15日、アフガニスタンのニュースが世界を仰天させた。20年ぶりのイスラム主義組織「タリバン」復権。戦闘も銃声もなく、足音すら感じさせず、タリバンはいきなり首都カブールを制圧した。20世紀末に恐怖政治を敷いてアフガン国民を震え上がらせたタリバンは、中部バーミヤン遺跡の大仏像を破壊したことでも有名だ。タリバン暫定政権発足から半年が過ぎ、カブールに暮らす私自身の生活や国の様子がどう変わったかを日本の皆さんにご紹介したいと思う。(共同通信=安井浩美)

 ▽独りぼっちの退避

 私は昨年8月27日、日本の自衛隊機でカブールから退避した唯一の日本人だった。なぜ私だけだったのか。アフガニスタンはもともと「渡航しないでください」という外務省の渡航退避勧告が出ている。そこで働く日本人はそもそも、ほとんどいなかったからだ。

 自衛隊機の派遣は、渡航退避勧告下で、国際協力機構(JICA)や非政府組織(NGO)関係者らの日本人職員の渡航が制限され、日本人に代わり現地で事業を行っていた現地職員の脱出に重きを置いていたと思う。

 2021年8月、カブールからイスラマバードに到着した自衛隊機。上空では気を紛らわせようとスマホゲームをしていたら、あっという間に到着した

 自衛隊法では邦人らの救出が自衛隊機派遣の前提条件となる。もし、今回邦人の退避者が誰もおらず、アフガン人職員が空港に到着し、離陸許可を取るために東京と連絡を取っている間にロケット弾や爆発でアフガン人職員が巻き込まれたりしたら責任重大だ。

 本当は、20年も住んだこの国から出ず、自宅に残りたかった。だが、日本大使館側からの説得もあり、人命優先との説明に納得して退避を決意して空港へ向かった。しかし、結果は「邦人一人」。一緒に乗っているはずの「アフガン人職員」は、どういうわけか誰もいなかった。

 ▽3カ月ぶりのカブール

 中学生の頃、NHKのシルクロード番組に夢中になった。砂漠を悠々と進むラクダの隊商をこの目で見たかった。アパレル会社を辞め、写真家として身を立てようと決心。1993年、シルクロードの拠点として栄華を誇ったアフガンを初めて訪れた。

 当時は内戦の真っ最中。避難民が隣国パキスタン国境近くのキャンプにあふれていた。大自然や遊牧民を撮りに来たはずが、レンズを向けずにはいられなかった。何度も足を運び、2001年の米中枢同時テロ後、米英軍によるアフガン空爆も取材した。これを機にカブールに移住して共同通信の通信員にもなり、取材先で知り合ったアフガン人の夫と結婚。現地で事業も営んでいる。

 自衛隊機でパキスタンの首都イスラマバードへ退避した後は、アフガンへ戻る機会をずっとうかがっていた。退避直後は夜も眠れず、夜中に目が覚めてはアフガンのことが気になり、スマートフォンのニュースに目を通す日々だった。アフガンで暮らした20年を振り返っては、柄にもなく一人で泣いたりもした。退避の時は、もう戻って来られないかもしれないという思いと、1カ月ほどで戻れるだろうという気持ちが行ったり来たり。結局、退避からおよそ3カ月後に民間機がカブールとイスラマバード間を飛び始めたこともあり、当初の予想よりは2カ月遅れでカブールに戻ることができた。

 退避時には、自宅があるのに帰れないという世界の難民の気持ちを私も味わった。日本で何不自由なく育った私も、20年も住み続けると、やはりアフガニスタンは第二の故郷だ。たった3カ月留守にしただけなのに、やっと戻れるという、はやる気持ちが高まった。

 イスラマバードを離陸して30分も過ぎると、もう眼下はアフガニスタンだ。褐色の乾いた山の上を飛んでいたかと思うと、土色の家屋が密集したカブールの街が見え始めた。1時間ほどの飛行でカブール国際空港に到着。うれしくて涙が出そうだった。

3559チバQ:2022/07/28(木) 21:39:09
 着陸し滑走路から駐機場に移動し、まず目についたのが空港にはためく白旗だ。今までは黒、赤、緑のアフガニスタン共和国旗だったのが、白地に黒字でコーランが書かれたタリバンの旗が10基以上ひるがえっていた。11月のカブールはやはり寒い。夏に退避したため夏物の服しか持っていなかった。

 ターミナルへバスで移動途中にも長髪でカラシニコフ銃を持ったタリバン兵の姿が目についた。まだ制服もそろわないようで、私服の兵士も多い。ターミナルビルは閑散としていて到着客が50人ほど。顔なじみの荷運び人と言葉を交わし、税関を抜け駐車場へ向かった。入国審査官も警備関係者も以前と同じ職員だ。ただ、制服ではなく私服での勤務だった。

 知り合いの女性警官は「タリバンから制服は着るなと言われた」と話した。悲しいかな、以前のようにゆっくりおしゃべりもできなかった。夕焼けを背に、空港でよく見ていた「I♥KABUL」の文字が妙に懐かしく思えた。

 ▽同じ街だけど何かが違う

 陥落時に比べ、人も車もタリバン兵の数も減ったなぁというのが3カ月ぶりのカブールの第一印象だった。8月の退避で20万人以上が国外に出たわけで、人が少ないのも納得できる。首都陥落当初は、地方から多くのタリバン兵がまだ見ぬ首都見物に来ていたので多く感じただけなのか? 皆地元へ帰ったのか、タリバン兵の数もずいぶん減っていた。

 

 街は一見落ち着いて見えるが、グレーの制服を着た旧政権の警官を見慣れていたせいか、以前と同じ緑色の警察車両に乗る長髪でカラフルな民族服にカラシニコフ銃を持ったタリバン兵にどうも違和感を抱かずにはいられなかった。それは、それから半年たった今でも同じだ。

 自宅に戻るとカレンダーも8月のまま、時計も電池切れで止まっていた。その瞬間、3カ月前を思い出し急に脱力感に襲われた。一体あの騒動は何だったんだろうか、と今更ながらに思ったりした。留守宅を守ってくれていた門番もペットの猫や犬も皆元気でそれだけが救いだった。

ブルカとヘジャブの女性ら タリバンが女性の着用を奨励するブルカ(右ブルーの集団)とヘジャブ(左の黒いコート)

 退避時には、タリバンが自宅へ入って来るかもしれないと大切なものをいろんなところにしまったりして、戻った時にはどこにあるのか分からなくなっていた。

 今でも見つかっていないものが多々ある。ペシャワール会の現地代表で、凶弾に倒れた中村哲さんの記念切手もどこにしまったんだか、見つからない。一緒に退避した両親と祖父母の位牌は、一緒に戻ってアフガン製の仏壇に納めた。

 ▽音楽は禁止、とても多い女性への規則

 家事の中で洗濯が一番好きな私。というのもカブールの気候は、乾燥していて気持ちが良いからだ。日本にはない真っ青の青空もいい。アマゾンミュージックで1980年代のポップスをスピーカでつなげて聞きながら洗濯をバルコニーに干すのが日課だった。宗教音楽以外の楽曲を禁じるタリバン政権になってからはそれもできなくなった。家の中では聞いているが、外では聞くことができない。

 ほかにも、おしゃれ好きにはつらいことが多い。体の線を隠すためにブルカと呼ばれる頭からすっぽり覆うマント、もしくは、アフガンではヘジャブと呼ぶ黒色の足首まである黒いコートの着用が義務づけられたため、すてきな服を着ても人から見てもらえないのだ。

3560チバQ:2022/07/28(木) 21:39:25
 女性に対する規則は挙げればきりがなく、欲求不満になっている自分に気づく。ただ、あれもこれもいろんな規則がある割には、強制力が今のところはあまりなく、今までとあまり変わらぬいでたちで、街を闊歩(かっぽ)している若い女性も見かける。

 いつまでこの状態が続くのか気が気でない。男性はというと、以前のようにしゃれた服装でいるとタリバンに嫌がらせを受けるので、多くが民族服のペラン・トンボンを着用している。

 ▽和平と平穏を祈る毎日

 何げなく毎日を過ごしているが、常にどこか緊張している自分がいる。私の住んでいる地域で、タリバンがリストを作って旧政権時の警官や軍人を探している。なぜなのか? 理由は分からないが、これまでも多くの治安関係者が拘束されたり殺害されたりする事件が各地で起こっている。

 唯一抵抗勢力がタリバンへ攻撃を仕掛けている北部パンジシール州での戦闘が激しくなっているせいか? 街で見かけるタリバン兵の姿も多くなり、カブールの至るところで夜な夜な「タリバン狩り」が行われ、タリバン兵も命を落としている。犯人は、抵抗勢力なのかそれとも過激派組織「イスラム国」か? 誰なのかもよく分からない。そのために街の至る所に検問所も増え、なんだか嫌な雰囲気になってきた。

 

 アフガニスタンでは、冬の間は寒さが厳しく休戦状態になるが、春に向かい戦闘は再び激しくなるのが通例だ。今年の春は今までと状況が異なり、タリバンと抵抗勢力との戦闘は免れない状況だ。

 私を含めアフガンの人々も戦闘はもううんざり。それでも、戦闘以外に解決方法が見いだせない今の状況を打破するには、戦闘も仕方がないとの見方をする人も多い。

 今年は、アフガンの今後を左右する特別な春になりそうだ。仏壇に線香とろうそくを立て、毎日、アフガン和平と日々の平穏を祈るのが新しい日課となった。両親と祖父母の位牌を仏壇に戻した時から、私はここカブールで事の成り行きを見守ろうと心に決めている。

3561チバQ:2022/07/28(木) 21:39:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/824926a013b3a6c2658fbf6f7348622d037e461a
6歳娘「私を売って薬を買って」、夫を爆弾で亡くした貧困28歳女性のおなかには5人目 タリバン支配下で今、起きていること―安井浩美のアフガニスタン便り(2)
3/19(土) 10:02配信
 復権したイスラム主義組織タリバンが政権を掌握するアフガニスタンで、長い戦乱のひずみが貧しい女性や子供たちを苦しませている。首都カブール西部にあるダシュテ・バルチ地区。差別を受けがちな少数派民族のハザラ人が多く暮らす。人口約150万人の地区の約6割が1日2㌦(230円)以下で暮らす貧困層だと言われている。昨年8月の首都陥落数日前、国軍兵士だった夫をタリバンが仕掛けた路肩爆弾で亡くし、4人の子供たちと暮らす一人の女性を訪ね、話を聞いた。そこには日本からは想像を絶するつらい暮らしがあった。(共同通信=安井浩美)

 第1回はこちら https://nordot.app/868396905403236352?c=39546741839462401
 ▽父が他界、貧しい幼少期

 舗装道路から脇に入った未舗装のぬかるんだ道を300㍍歩く。突き当たりに泥土でできた2棟の平屋。片方に家主が暮らし、もう1棟にタヒラ・メヘラン(28)一家が別の家族と一緒に住んでいた。共同の台所として使う土間を挟んで両側に部屋があり、8畳ほどの部屋にタヒラら5人が暮らす。中に入ると、支援でもらった石炭ストーブとテレビの他にはペタンコの長座布団と、高く山積みされた布団しかない。

支援を受ける前のタヒラさん一家。左から次女マクノーズ、タヒラ、次男アリ、長男アミール、長女ザラ。お金がなく、日々の食べ物にも困る生活だ

 アフガン中部バーミヤン州のワラス地区に生まれたタヒラ。寒村で農業以外に産業もなく、隣国イランへ出稼ぎに出る人が多い。タヒラの父親も例外ではなかったが、父はイランで作業中に感電死してしまった。8歳だったタヒラは、その時のことをよく覚えていない。子供たちが春から秋まで家畜を山へ放牧に行く仕事で家計を支えた。男兄弟はおらず、タヒラも5歳上の姉も小学校を4年生でやめざるを得なかった。

 19歳になったタヒラのもとに出稼ぎでイランから戻ったばかりの当時27歳のイブラヒムがプロポーズにやってきた。親戚ではないが同じ地区の青年で8歳年上。当時のタヒラには、結婚の意味がよく分からなかった。その日は、目の前に座るイブラヒムと会話をすることもなく、次の日の朝を迎えた。朝食を済ませイブラヒムは、タヒラに何も言わずに帰っていった。婚前交渉がないのが当たり前のイスラム圏の田舎ではよくあることだ。

 イブラヒムと話した姉に「彼のことどう思う?」と聞かれ「すごくいい人そう。麻薬中毒者でもないし」と答えた。タヒラの近辺には夫が麻薬中毒者で大変な思いをしている女性が多い。姉は続けて「自宅にいても食べていけない」とし、タヒラも「ちゃんと食べさせてもらえそう」と応え、婚約は成立した。地方の貧困家庭では口減らしのために若い女性を嫁に出すのは、特別なことではなかった。

 1か月後に結婚式を挙げ、翌年には夫婦でカブールに移住した。長女ザラが誕生し、長男アミール、次女マクノースも誕生。貧しい暮らしだったが、夫は日雇いで働きながら平穏に暮らしていた。

3562チバQ:2022/07/28(木) 21:40:05
 ▽国軍入隊と不幸の始まり

 2018年に次男アリが誕生し、夫は友人の誘いで国軍に入隊した。20年春にカブールから東部ガズニ州に転勤となり、家族で移り住んだ。転勤直後から各地での戦闘が激しくなった。昨年8月15日の首都陥落より2週間前、タヒラの住んでいる村にもタリバンが戦闘を仕掛けるようになり、家族は急いでカブールへと避難したが、夫は再びガズニへと任務に戻った。その1週間後、ガズニもタリバンに陥落。その夜、電話で夫から「明朝、陸路でカブールに向かう」と聞いた。これが、タヒラがイブラヒムと話した最後の会話だった。翌朝、いくら電話しても夫に連絡がつかない。心配で夫の同僚の家族に連絡すると、夫の乗った車両がタリバンの仕掛けた地雷に触れ爆発したといわれた。

 朝7時から夕方5時ごろまで路上に座り込んで物乞いをするブルカ姿の女性

 慌ててけが人が運ばれた軍病院に行くが夫の姿は見つからない。夫の名前を病院関係者に伝えると「殉職です」といわれ頭の中が真っ白になった。自宅近くのモスクに遺体があるといわれ、モスクに向かった。モスクに到着すると、既にほかにも4体遺体が安置されていた。タヒラには50㌢四方の木箱が渡された。開けてみると綿花にくるまれた夫の頭部が納められていた。爆発で遺体は頭部しか残っていなかった。

 

緑色の瞳が少しだけ開いたまま眠ったような表情だった。タヒラは手でそっとなでて瞳を閉じた。安心して天国へ行けるようにと。その後タヒラは気を失い、気づいた時には。夫は埋葬人によって墓に埋葬されていた。

 ▽仕事なく、娘を売るしかない

 母親を1年前に新型コロナウイルスで亡くし、夫以外に頼れる人のいないタヒラは絶望の淵に立たされた。4人の子供をどうやって食べさせようか。仕事を探すが、男性でさえも職がないこのご時世に見つかるわけがない。もう、食べるものもなくどうすることもできなくなり、腎臓を売ろうと考えた。故郷に暮らす姉に相談したが、腎臓摘出に失敗して命を失ったら4人の子供が孤児になってしまうといわれ、思いとどまった。それでも何とかしなくてはと次女のマクノーズ(6)を売ろうと思った。それでほかの3人の子供が救われるならと。しかしタヒラには愛娘を売ることはできなかった。

 夫の喪が明ける40日目に初めて墓参りに行った。それまでは、行く気持ちにもなれなかった。墓参りを済ませ、自分の中で何かが吹っ切れた。夫が亡くなって半年がたった。思い出の品は、結婚式の写真も夫と写った家族写真も何もない。夫の遺品は、軍服と迷彩柄のブランケットだけだ。

 

軍服を見て夫を思い出したのか急にタヒラは、涙を流した。夫のことが大好きで結婚したわけではなかったが、子供たちの面倒を見てくれるとても子煩悩な良い夫だったと今更のように思う。しかし、小麦色の肌で鼻筋が通り緑色の目をした夫の顔は、よく思い出せないでいる。

 涙ぐむタヒラの横で、次男のアリ(3)は夫の迷彩柄のキャップをかぶり笑顔を見せる。小さすぎて父親のことを覚えていない。長女のザラ(8)や長男アミール(7)は、父親の影響か将来は、空軍のパイロットになりたいという。次女のマクノース(6)は、タヒラが売ろうとしたことを気づいているが意味は分かっておらず、ことあるごとに「私を売ってお母さんのお薬を買って病気を直して」と言う。子供たちのけなげさに涙が出た。

3563チバQ:2022/07/28(木) 21:40:22
 ▽臨月迎え家賃滞納

 月1500アフガニ(約1800円)の家賃を滞納しながら、支援物資や支援金でなんとか生活している。タヒラは自身が学校に行けなかった分、子供たちには教育を受けさせたいと願っている。しかし、今の経済状況では、将来は不安以外の何物でもない。タヒラのおなかには、臨月を迎えた5人目の赤ちゃんが宿っている。子供好きの夫も生きていればどんなに喜んだことか。無事赤ちゃんが生まれてくるように祈るばかりだ。

 

タヒラの話は、決して特別な話ではない。アフガニスタンでは、タヒラのような悲惨な話はまだまだたくさんある。原因はタリバンの復権を招いたガニ政権の怠慢だ。ガニ元大統領はタリバンの復活に手をこまねいて、揚げ句の果てに国外へ逃亡してしまった。

 昨年までの国軍兵士の死者は3万3千人に上る。ガニ政権時までは、殉職者は申請すれば恩給が支払われていたが、現在のタリバン暫定政権では国軍や警察はタリバンの敵とみなされ、支払いの対象とならないという話も聞く。再婚すると連れ子を嫌がる慣習があり、子供たちを母方の両親に預けるのが通例。そのため、夫を亡くした多くの女性らが再婚を希望せず、子供たちを何とか自力で育てようと努力する。

 タリバンの復権で女性たちの職が奪われたために、さらなる苦労が女性の家計を行き詰まらせることになった。子供たちは物売りや靴磨き、車の整備や洗車などの仕事に就き一家を支える。コロナの世界的流行からタリバンの復権にかけ、カブールでも働く子供の姿と一緒に物乞いをする女性も多く見かけるようになった。夕食前のナンを売るパン屋の前には、パンを買いに来た客のおこぼれにあやかろうと多くの女性が座り込んでいる姿も見かける。

 多民族国家のアフガニスタンで多数派のパシュトゥン族を優先させようとタリバンへ権力を引き渡すべく国を捨て逃亡したガニ氏らがとった傲慢な政策がタリバンの復権を促し、国民を今までに見たことないくらい悲惨な状況に追いやったその罪は、大きく計り知れない。ガニ氏らは、どのように国民に代償を払うのだろうか。

3564チバQ:2022/07/28(木) 21:40:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/04c9c98654b0dcc1ff6f324137f13cca78a86a7b
「大統領は国を捨てた」元国防相らカブール陥落の内幕暴露 納得できないタリバン復権-安井浩美のアフガニスタン便り(3)
3/26(土) 10:02配信
 1993年の内戦からアフガニスタンを取材している私は、昨年8月の首都カブール陥落とタリバン復権について納得の行かないことが多々あった。まず、多くの州でほとんど戦闘なしに兵士らが投降し州都が続々と陥落した。そして銃声も戦闘もなく、足音さえ感じさせずに、イスラム主義組織タリバンは首都を制圧した。首都陥落前後、タリバンとガニ政権の間で何があったのか。政権最後の国防相モハマディ氏や、カタールの首都ドーハで行われていた和平交渉の内幕を知るハビバ・ソラビ和平高等評議会議員に話を聞くことができた。そこからは、復権するタリバンに恐れをなして国を捨てたガニ元大統領ら政権幹部のさもしい姿が浮かび上がった。(共同通信=安井浩美)

 第1回はこちら https://nordot.app/868396905403236352?c=39546741839462401 唯一の邦人退避から3カ月、カブールに戻って住み続けると決めた

トルコでドーハでの舞台裏を話してくれたアフガニスタンのハビバ・ソラビ和平高等評議会議員

 第2回はこちら https://nordot.app/871614935996694528?c=39546741839462401 6歳娘「私を売って薬を買って」、夫を爆弾で亡くした貧困28歳女性のおなかには5人目
 ▽敵前逃亡で一気に崩壊

 ソラビ氏によると、米国とタリバンの間では秘密裏の交渉が行われていた。タリバンは(1)カブールには入城しない(2)移行政権を立ち上げる-という内容で、非公式ではあるが、両者は合意に至っていたらしい。まさに、カブールが陥落したその日、カルザイ元大統領やアブドラ和平高等評議会議長らがドーハに行き、タリバン首脳らと最終の調整に入る予定だったという。

 もちろん当時のガニ大統領は、それについても了承済みだった。ガニ氏が政権の座を退くということも双方の間で了承が得られていたが、タリバンに政権を譲ることは認めていなかった。しかしガニ氏は、モヘブ国家安全保障長官ら側近らと共に急に敵前逃亡してしまう。タリバンは虚を突いて一気に復権。あと一歩で何らかの結果が見えた和平交渉も、軍隊も国民の生活も女性の権利も、ガニ氏らの逃亡により、何もかもが崩壊してしまったのだ。

 ▽不正で勝ち取った大統領の座

 ガニ氏が勝利した2014年の大統領選挙はアフガンで行われてきた過去の選挙のご多分に漏れず、不正まみれだった。ガニ氏を勝たせるために米国はあの手この手で無理やり勝利に導いたとされる。本当の勝者は、アブドラ氏だったと選挙管理委員が断言するほどだ。

 そうまでしてガニ氏を勝たせたかった米国にはどんな思惑があったのだろう。米軍撤退後を見据えタリバンに政権を委ねる協力者としてガニ氏を米国は利用したのかもしれない。さすがに米国もアブドラ氏に悪いと思ったのか、当時のケリー国務長官がガニ氏とアブドラ氏の手を取り「挙国一致政権」という名のよく分からない政権を立ち上げてアブドラ氏に行政長官として役職を与え、権力を分割させることで一応の収束を得た。

 そして迎えた2019年の大統領選挙もガニ勝利で終わった。アブドラ候補は、タリバンとの和平協議を進める高等和平評議会トップに任命された。この後、モへブ国家安全保障長官が大統領直属の治安機関トップに任命され、悲劇の引き金となる。

隣国タジキスタンでインタビューに応じるアフガニスタンのモハマディ元国防相

 トランプ米政権下の2020年2月29日、米国とタリバンはドーハで米軍撤退に向けた和平合意文書に署名した。米軍は翌21年5月末での完全撤退を条件に、囚人となっているタリバン構成員の解放、その後タリバンとガニ政権の間で和平交渉を始めるなどというものだった。

3565チバQ:2022/07/28(木) 21:41:14
 ▽モハマディ元国防相との再会

 タリバン復権後の昨年12月、私は日本へ一時帰国した。居住国の政権が転覆するという思いがけない出来事に遭遇し、住み慣れたアフガニスタンをスーツケース一つで自衛隊機で、それもたった一人で退避することになった。こんな経験をすることになろうとは全く想像していなかった。

 久しぶりの正月を日本で迎え、アフガンへ戻る途中にタジキスタンの首都ドゥシャンベに立ち寄った。というのもガニ政権最後の国防相だったビスミラ・モハマディ氏が滞在しているからだ。

 1990年代のアフガン内戦時、国民的英雄のアフマドシャー・マスード氏率いる旧北部同盟軍の拠点があったドゥシャンベ。約20年ぶりにドゥシャンベを訪れると、高層ビルが林立し、その変わりように驚いた。同じ約20年なのに、ドゥシャンベの街の発展ぶりは、カブールと比べ物にならないほどだ。タジク人が大部分のこの国と多民族のアフガニスタンの復興速度の違いを目の当たりにした。

 モハマディ氏とは、90年代の内戦時に北部同盟軍司令官として活躍していた時に知り会った。北部パルワン州のジャブルサラジの基地の玄関先で無線を片手に兵士らに指示を与えていた若いモハマディ氏の姿が今でも思い出される。  それ以来の顔見知りで共和国としての政権発足後も国防省に彼を訪ねたことが何度かあった。今回の首都陥落劇で、モハマディ氏さえも国民を捨て逃げてしまったのかと、とても気になっていた。私の知るモハマディ氏は、そんなことをする人ではないはずだ。

 

それでどうしても彼と話をしないと自分の中で納得できないと思い、知り合いを通し面会を申し込んだ。モハマディ氏は、メディアに姿を現しておらず、ひょっとしたら断られるのではないかと半信半疑だった。しかし、面会が可能ということで喜び勇んでウズベキスタンのタシケントから隣国タジキスタンのドゥシャンベへ空路向かった。

 

翌日、市内の住宅街にある民家の一つに来るように言われ、タクシーで向かった。大通りを少し入った閑静な住宅街。門を入ると洋館のような建物がありその2階の一室に通された。食事のできる食卓と応接セットが置かれた部屋の突き当たりの窓際に置かれた椅子に座り、お茶を飲みながら5分ほど待った。するとドアが開き、黒いジャケットにグレーのスラックス姿のモハマディ氏がにこやかに登場した。心の中でこの時点では、国民を捨てて逃げた悪者と一方的に思い込んでいた。しかし、長年の顔見知りに思わずほほ笑み、握手しながらお互いに「元気だったか」と聞き返しながら懐かしさがジワリとわいた。

アフガニスタンのカルザイ元大統領

▽国軍の弱体化とタリバン復権

 モハマディ氏に話を聞くと、米国とタリバンの和平合意がそもそも大きな間違いだったという。米軍撤退の約束はバイデン米新政権に引き継がれた後、5月末の撤退期限を8月末に延長したことで、タリバンはガニ政権との和平交渉のテーブルに着くことを無視し、武力での政権奪還を狙い始める。

 21年7月、7年間務めた国防相の役職から離れ引退状態だったモハマディ氏は突然内務相に承認された後、病気療養中で国外にいたハレド国防相に代わりガニ大統領から急きょ国防相に任命し直された。首都陥落40日前、国内約330地区のうち100地区が既にタリバンに制圧された状況下での再就任だった。

 ガニ政権発足後、ベテラン司令官クラスの国軍兵士らが除隊年齢を9歳も引き下げ52歳で退役させられていた。国軍を若返らせるということで経験のない多くの大統領警護担当兵士が司令官に就いている実情に驚いた。経験不足の司令官の下で多くの国軍兵士が殉死していた。兵士の士気は下がる一方で、任務を無視し、逃げ出す兵士が後を絶たない状況だった。

 国防省就任数日後、大統領府内にもう一つの国防省が存在していることに気づいた。大臣は自分のはずなのに、国防に関する決定権は全てモへブ国家安全保障長官の手中にあった。経験のない司令官の交代も認められず、国防に関し何一つ口出しすることもできない。そんな状況を理解していながら、ガニ氏もモヘブ氏もタリバンに制圧されていく祖国のために動く気配はなかった。口では最後の最後まで戦うと演説していたが、実際はそのような気持ちは見えなかったとモハマディ氏は当時を振り返る。

3566チバQ:2022/07/28(木) 21:41:31
 ▽国を捨て逃げたガニ大統領

 タリバンは8月14日、カブールの隣接州ロガールやワルダクを制圧した。政府の治安関係者は皆職場から逃げ出していた。首都が陥落した15日午前10時、モハマディ国防相はガニ大統領との電話で緊急会議を提案する。ガニ氏は「モへブに伝える」と言って電話を切った。正午ごろ、大統領警護班が国防省に来たので会議のために大統領が来ると思い待っていた。150人近くの警護班がヘリポートに集まっていた。

 1時間後、警護班は大統領府へと戻って行った。午後2時ごろ、常駐しているヘリ3機が大統領府から飛び立つのが見えた。10分後カルザイ元大統領から電話で「ガニが逃亡した」と告げられた。続けてカルザイ氏は「ガニが国を滅ぼすと言っただろ」と電話口で声を荒らげた。

 150人の警護班を国防省に送ったのは、逃亡を邪魔されないため、シンパ以外の警護班を遠ざけたと後に知ることになった。ヘリはウズベキスタン・テルメズの空港に着陸し、その後アラブ首長国連邦(UAE)の旅客機でアブダビへと向かった。  

 ▽パシュトゥン至上主義者の大きな過ち

 30万人とされた国軍を持つガニ政権がほぼ全土をタリバンに制圧され、軍の崩壊を招いた原因はガニ氏だ。就任以降、政権をガニ氏と同じ多数派パシュトゥン人で構成されるタリバンに引き渡すことを企図したと取られてもおかしくない政策が進められた。

 タリバンが装備、技術、士気どれを取っても劣る国軍に戦いを挑んでも勝ち目がないのは一目瞭然だった。ガニ氏とモへブ氏は戦闘激化の中、経験不足の司令官を前線に送り、退役年齢を早め、経験豊かな兵士を排除した。その結果多くの殉死者を出し、国軍は士気や統率力を失った。

 陥落1週間前には、モへブ氏が国軍指揮官として働き、兵士らにタリバンに投降するように指令を出していた。モハマディ氏がガニ氏に直訴しても「大丈夫」と言うだけで、何も行動を起こさなかった。

 タリバンと米国との和平合意も戦況に大いに影響を与えた。合意文書に従って釈放された捕虜はタリバンに再び合流。空爆による米軍の支援もなくなり、ろくな戦闘機を持たず、機材整備もままならない空軍にできることは限られていた。国軍兵士の士気低下や逃亡により、戦況はタリバン優位に一気に傾いた。

 首都陥落前日、モハマディ氏はカブールにある国軍基地に足を運び驚いた。3部隊5千人以上所属していた兵士のうち、残っていたのはたった9人だった。相次ぐ兵士の投降でほとんどの州で戦闘は終わっており、アフガンでパシュトゥン人の次に多いタジク人の故マスード氏やモハマディ氏の故郷であるパンジシール州以外のほぼ全てをタリバンは既に掌握していた。

 タリバンが首都に迫った時、ガニ氏は米国が空爆で支援してくれると思っていたはずだ。だが、支援はなく、米国に見捨てられたと感じたガニ氏は「国を捨て国民を犠牲にして逃亡した」とモハマディ氏は言う。

 ▽祖国の崩壊を目の当たりに

 国防相に就任した時点でここまで状況が悪化しているとは思いもしなかった。それでも何とか戦況の立て直しを考えたが、大統領自身が国軍弱体化を進める中でどうすることもできなかった。辞任も考えたが思いとどまり最後まで状況を見届けようと決めた。クーデターも考えたが、自身に味方する兵士も全て失った状況では何もできなかった。

 8月15日夕方4時ごろまで国防省にいたが、タリバンが国防省に迫っていたこともあり、部下数人と空港に向かった。混乱した空港には故マスード氏の息子であるアフマド・マスード氏もいた。話し合ってパンジシール州へ避難することになり、1機だけあったヘリでまずアフマド・マスード氏を送り、その後戻ったヘリで自身もパンジシールへ行く予定だった。しかし、ヘリは戻らない。そのまま混乱した空港でやきもきしていると、アラブ首長国連邦(UAE)の軍人の手はずで軍用機に乗れることになり、UAEに向け離陸。深夜0時になっていた。  

 ガニ政権国防省の統計によると、国軍が発足した20年前からの殉職者は計約3万3千人。うち19年から21年だけで1万2609人に上る。米軍撤退期限発表後はさらにひどく、21年3月から8月15日の首都陥落までに約6千人が死亡した。政権末期の混乱で、どれほどの孤児や寡婦が生み出されたか計り知れない。

 ガニ氏の行動は、古来続くアフガニスタン固有の民族優先主義を浮かび上がらせた。最後の40日間を国防相として務めたモハマディ氏は、タリバンが国民の立場に立ち国際社会の求める国造りを進めるまで抵抗運動を続けるつもりだ。

3567チバQ:2022/07/28(木) 21:42:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f04cf868ff46f15d9a23bab47a74f49f7f77c04
交流30年、凶弾に倒れた中村哲さんとの深い思い出 砂漠を緑の大地に、住民からあつい尊敬―安井浩美のアフガニスタン便り(4)
6/20(月) 7:02配信
 2019年12月、アフガニスタン東部ナンガルハル州の州都ジャララバードで、日本の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(本部・福岡市)の現地代表を務めていた中村哲さんが灌漑(かんがい)事業現場に向かう途中、武装した何者かの銃撃を受け殺害された。アフガニスタン取材を続け、カブールに住んできた私は、30年近くにわたり、中村哲さんやペシャワール会と交流があった。井戸を掘り、用水路を作って灌漑してきた枯れた土地は土色から緑色に変わった。なぜ命を賭してまでアフガンの大地に力を注いだのか。現地で今もあつい尊敬を受ける中村さんとの思い出を振り返る。(共同通信=安井浩美)

 ▽中村さんと私

 

中村さんとのつながりは1989年、私が20代後半の若かりし頃、高校時代の友人と出かけたシルクロードの旅の途中に立ち寄ったパキスタン北西部ペシャワールにさかのぼる。当時、中村さんはミッション系の病院で支援活動をされていて、ご家族も一緒に滞在していたと思う。私たちは、日本人がこの街にいると聞きつけ、病院を訪ねた。日本人の看護師さんとパキスタン人の事務長さんらしき人が対応してくれた。

中村哲さん(中央)と筆者(左から3人目)=2016年11月撮影

 この時は、中村さんはご不在だったと思う。甘いお菓子を食べながらいろんな話をした。私たちが日本を出て3カ月ほど過ぎていると話すと「お風呂に入っていって」と看護師さん。いきなりの歓待に少し戸惑ったのを覚えている。ご厚意に甘え早速お風呂に入らせてもらうことになった。3カ月ぶりのお風呂。病院の一角にある浴場は、大きな浴槽にふんだんにお湯が入り、日本の銭湯さながらで感動した。聞くとこの浴場の設計者は中村さんだという。家族が一緒に入浴を楽しめるためなのか、はたまた風呂好きなのか。中村さんは医者でありながら、この頃から設計にご興味があったのかと、後になって思った。

 この後、1年余りの旅を終え日本へ帰国。旅の途中、内戦中で入国できなかったアフガニスタンにどうしても行きたくてカメラを勉強し、写真家になった。ジャーナリストビザを取得し1993年にパキスタン経由でアフガニスタンに向かった。どういういきさつだったかはっきり覚えていないが、その頃アフガニスタンに通うたび、入国前には、当時ペシャワールにあったペシャワール会の宿舎に滞在させてもらうようになった。

 「また来たとですか」と中村さんにも福岡弁で歓迎を受けたりした。以降、中村さんやペシャワール会で働く看護師さんに会うのも楽しみの一つとなった。宿舎では、日本食を作り、お膳に座って食事をしたことが今でも懐かしく思い出される。中村さんと一緒にペシャワール会の活動に同行することもあった。無医村の山岳地がほとんどで、野外の広場に診療所が設けられ、医者である中村さんが着くと多くの村人が診察を受けにやってきた。私の中ではこの頃の中村さんの姿が脳裏に焼き付いて離れない。落ち着いた話し方の中村さんが今でもどこかにいるような気がする。

 ▽最後のインタビュー

 亡くなる約3年前の2016年11月、日本政府などとは協力せず一匹おおかみとも言えた中村さんが国際協力機構(JICA)と一緒に灌漑事業を始めると聞いた。一体どうしたことかと思い、アフガン東部ナンガルハル州のジャララバードにいた中村さんに会いに行った。ペシャワール会の事業の成果をこの目で見るのも楽しみだった。カブールから陸路で3時間。パキスタンとの国境に近いジャララバードの事務所に尋ねた。ものすごく久しぶりにお目にかかり、インタビューもさせてもらった。その時の録音記録を久しぶりに聞き直した。住宅街にある事務所入り口には警備の警察官が数人、入り口を入るとすぐに母屋の玄関。玄関を入って右手にサロンがあり、食卓代わりの長テーブルに座ってお話しさせてもらった。ゆっくりと静かにお話しする中村さんがいまでもどこかにいらっしゃる感じがしてならない。

3568チバQ:2022/07/28(木) 21:42:13
 「アフガン復興で教育も大事だがまず、国民が食べることが必要」と始まった。「食べられない人をどう食べられるようにするかという部分が忘れ去られている」と貧困解消の重要性を中村さんは説いた。本当にその通りだと私も大いに納得。特に支援は都市部に集中し、地方が忘れられていると言う。農村が取り残されている理由は、それを伝えるすべがなかったからだ。英語を話し、国際社会とコミュニケーションがとれるような人は農村には暮らしておらず、もしそういう人がいたとしても他人ごとで済ませてしまっている。

 さらに中村さんは「もし(国際テロ組織アルカイダに暗殺された)国民的英雄のマスードが生きていれば真っ先に農村の支援を始めたはずだ」と言った。中村さんの口から意外な言葉が出たのに驚いた。というのも中村さんは、私利私欲で戦う90年代の内戦の司令官を嫌っていた。しかし、マスードの人となりを自分なりに理解した結果の言葉なのかも知れないなと思った。

「何がそこまで先生を動かすのですか?」と尋ねると「特別な理由はない。今、目の前にある人としてすべきことをしているだけ」と話し「(人々と交わした)約束は果たす。生きている限り永久に活動は続く」と断言した。

 引退を考えているのかも聞いてみた。「(事業の他州への拡大も含め)将来的な事を考えるとJICAと組むことで国家機関が何らかの形で関わるということは息の長い支援には必要。灌漑事業には10〜20年の歳月が必要で、私が死んでもJICAが資金協力し、共同事業としてプロジェクトが続くと信じている」と話してくれた。中村さんを長年見てきた私には、医師として活動されていた頃から、あまりに偉大な中村さんの後継者が見つからない状況を見てきた。この話を聞いた時、私自身の中でも何だか「ほっ」としたのと同時に、お疲れさまですがもう少し頑張ってもらいたいと思わずにはいられなかった。

 さらに続けて「10年もしないうちに私もボケるか死ぬかな?」と笑いながら話され「先生、今おいくつですか」と聞くと「70歳」と答えられ「いやぁ、まだまだでしょう。100歳まで長生きして下さい」といってスタッフと一緒に笑ったのが昨日のように思い出される。80歳を待たず、先生は73歳で凶弾に倒れてしまった。

カブール国際空港から空路移送される中村哲さんの柩=2019年12月

 ▽アフガンに命をささげたハジサイーブ・ナカムラ

 翌日、緑の大地に変わったガンベリ砂漠を訪れた。からっからだった砂漠は、目を見張るほど山の際まで緑で覆い尽くされていた。もう、感動以外の何物でもない。素晴らしい成果に思わず涙が出そうになった。中村さんもガンベリ砂漠を見渡す丘の上で腕組みをしながら緑地を見つめていた。

 「ペシャワールで医者として働いていた頃、今の自分を想像できましたか?」と尋ねた。「ペシャワールの頃は、考えもしなかった。アフガニスタンは、自分に合っていると思う。ここにいる方が日本にいるよりも居心地が良い」と話した。アフガニスタンにいる間は、100%アフガン料理を食し、特に豆料理が好きだったという中村さん。20年以上共に働く右腕的存在のジサさんは「こんなにアフガン人の事を思ってくれ一生懸命私たちのために働いてくれる人は他にはいない。給料がなくても中村先生と共に歩んでいきたい」と話した。

3569チバQ:2022/07/28(木) 21:42:23
中村さんの事業で恩恵を受けたナンガルハル州4地区の人々は、中村さんを尊敬してやまない。中村さんは、うれしそうに「ハジサイーブ・ナカムラ」と電話してきてくれる人がいるんだと話してくれた。ハジサイーブは、イスラム教徒のアフガン人が尊敬する人に対して使う敬称。中村さんはキリスト教徒だが、人々がもう、アフガン人と認めた証しだ。

 長年の干ばつでサトウキビやオレンジなどの農作物が耕作不可能になっていたナンガルハル州。耕作地は、れんが工場と変わり果てた。しかし、中村さん率いる日本の支援による灌漑事業で再びサトウキビやオレンジの栽培が始まった。サトウキビからとれる黒糖やオレンジはかつてはナンガルハル州の特産物だった。  

 特産品の復活とともに古き良き文化も復活した。オレンジの花が咲く頃には、人々はピクニックに繰り出し「オレンジの歌会」が催される。アフガン産の黒糖を口に含んだ老人は「これが昔の味だ」とほほ笑んだ。夢見ていた古き良きアフガン文化の復活も果たすことができたのに、肝心の中村さん本人の姿をもう見ることができない。

 これが最後のインタビューになるとはそのときは思いもしなかった。改めて失った人の大きさが身に染みる。ご存命の頃は「何だか頑固で変わった人」と思うことも正直多々あった。中村さんと知り合いになり30年以上たったいま、やっと私自身の中での中村さんの素晴らしさや偉大さを理解できたように思う。「もっといっぱいお話ししたかった」と今更のように思うがもう手遅れ。悲しく残念無念だ。

 中村さんの活動するNGOに対する治安の脅威情報は早い時期から出ていたと思う。インタビューでも「私のボディーガードは、村人達。警官であっても私たちを簡単に攻撃できる」と警官にも注意を払っていた。2010年にペシャワール会の伊藤和也さんが誘拐され、銃撃を受けて亡くなった事件も今回の事件との関わりがあったのだと思う。だが、伊藤さんの事件捜査はうやむやになってしまい、真相は闇の中だ。

 中村さんとの交流は30年にも及んだ。アフガニスタンで苦労を重ねてきた同じ日本人として、誰になぜ殺害されなければならなかったのか。人脈や情報源をたどり、イスラム主義組織タリバンが政権を掌握してからも、アフガンに住む日本人として私なりに取材を続けている。近日中に、その追跡取材について報告させていただきたい。

3570チバQ:2022/07/28(木) 21:43:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5482e0c6ea3cf0a650753341a6e651142b360c1
タリバンよりも貧困が深刻なアフガニスタン、20年タリバンを見続けた現地通信員が語った内情と平和な未来
4/7(木) 12:01配信


2021年8月、イスラム主義勢力タリバンにより首都カブールが陥落し、アフガニスタン・イスラム共和国は崩壊。半年以上経った現在も、国際社会におけるタリバン暫定政権の承認は進まず、現地では食料不足や治安の悪化、貧困問題が見られます。当時、大統領府が占領される混乱のなか、自衛隊機で国外に脱出した唯一の日本人が共同通信社の現地通信員・安井浩美さん。日本に一時帰国中の彼女が当時の状況を語ってくれました(構成=古川美穂)

* * * * * * *

◆タリバンがやってきた日

20年間アフガニスタンに住んで取材を続けてきましたが、こんな形でひとつの国家が滅びる場面に立ち会うことになるとは思いませんでした。

アフガニスタンでは1989年の旧ソ連軍撤退後、国内支配をめぐって紛争状態が長く続きました。そして2001年のアメリカ同時多発テロ事件を機に、米軍や北大西洋条約機構(NATO)が自衛権を発動して軍事介入。

イスラム原理主義を掲げたタリバン政権が崩壊し、アフガニスタンは首長国から共和国へと生まれ変わったのです。西側諸国の軍事的庇護のもと、「民主化」して20年。しかしアメリカはトランプ政権時にタリバンとの間に和平合意を結びます。バイデン政権もそれを継承。

それを受けて21年春から米軍がアフガニスタン撤退を進めるなかで、表向きは、タリバンが政府軍と戦いながら主要都市を次々と攻略していきました。8月15日にはカブールが陥落して、パンジシール州以外の全土がタリバンの支配下に。

でも、あらかじめアメリカが撤退のレールを敷いていたこともあって、激しい戦闘は最初のうちだけだったんです。あとは政府軍があまり抵抗もせず、次々と投降していきました。

そんななか、7月頃からカブール市内も何となく騒然としてきましたが、大きな戦闘はなさそうだし、私自身は退避するつもりはありませんでした。

会社からは「危なくなってきたので国外退出を」と通達が来たけれど、出国者が多くてなかなか飛行機の予約が取れません。

それで「私は大丈夫。時期が来たら這ってでも出ますから」と言っていたのです。

◆一晩で景色が一変。飛び立つ輸送機にしがみつく人。

8月に入り、カブール陥落の前日ぐらいから「タリバンが市内西部にいた」と目撃情報がSNSに上がり始め、「ああ、ついに来るんやな」と思いました。

でもその時点では街はまだいつも通りの状態で。ところが家に帰って一晩経つと、景色が一変していました。

新市街の中心部にある職場を出て歩いていたら、大きな白いターバンを巻いてカラシニコフ銃を持った人が道に立っている。白い旗が遠くにひらひらと上がり、足音も銃声もなし。気がついたらタリバンが街にいたという感じでした。

一方、15日にカブールが落ちると、パニック状態になった人々が国外脱出しようと空港に押し寄せます。

滑走路から飛び立つアメリカの輸送機に死に物狂いでしがみついたり、車輪の格納部に隠れたり、威嚇射撃を受けたりして、多くの方が亡くなりました。飛行機から落ちた人の中には、ユースチームのサッカー選手やお医者さんもいたんですよ。

かつてのタリバン支配を知っている人には恐怖の記憶が残っているし、若い人たちもそれを伝え聞いています。この20年でタリバンが変わったかどうかは誰にもわからないし、これまでも国内には極度の貧困が蔓延していた。

このうえタリバンが来て学校に行けなくなったり、生活がさらに不自由になったり、殺される恐怖を味わったりするくらいなら、もうこの国にいる意味はない。そう思った人も多かったのでしょう。

あのときは、欧米系組織などに勤めている人は無料で輸送機に乗れたので、そのドサクサにまぎれて国外に出た人もたくさんいました。

3571チバQ:2022/07/28(木) 21:43:27
◆家族バラバラでようやく脱出。「絶対すぐに戻ってくるぞ」

アフガニスタンは大家族が多いのですが、国外退避を手配してくれる企業や組織も、家族全員の面倒まではみてくれません。だから一家離散がすごくたくさん生じた。

混乱する空港で母親が人波に押しつぶされ圧死し、3人の幼い子どもたちだけがなぜか脱出に成功して、アメリカの伯母のところにたどり着いたというケースもありました。

私は陥落後も取材を続けていたんですが、数日後に日本大使館から「自衛隊機が来る」と連絡が。会社からも「一度出国して仕切り直しを」と言われて退避を決意したんです。でも夫はアフガン人なので簡単には国外に出られません。「仕方ないので先に行くけれど、あとで落ち合おう」と。

夫はタリバンとあまり関係の良くない地域の出身なので少々心配はありました。でも彼が昔働いていた米企業の支援もあり、その後無事に出国。今はカタールのドーハにいます。

私自身は、本心を言うと出たくなかった。最後の最後までこの国を出るのが名残惜しくて、飛行機に乗っても「絶対すぐに戻ってくるぞ」と心の中で叫んでいました。

◆シルクロードに憧れてアフガニスタンへ

子どもの頃からNHKの『シルクロード』という番組が大好きでした。ラクダの隊商が砂漠を行く景色にずっと憧れていて。

初めての海外は短大の卒業旅行で、シルクロードの出発点・西安や新疆ウイグル自治区を回りました。その後アパレル会社に就職したけど夢を諦めきれず、会社を辞めて写真家になろうと決心。1993年に初めて、かつてのシルクロードの拠点であるアフガニスタンを訪れました。

ところが大自然や遊牧民の姿を想像していた私の目に飛び込んできたのは、戦車の残骸、地面に散らばるロケット弾、そして国内避難民の姿でした。難民キャンプには水も食料もなく、小さな子どもがささいな病気で命を落としていく。

どうすればこの国が平和になるのだろう。フリーのカメラマンとして何度もこの地を取材で訪れるうち、そう考えるようになりました。

左:安井さんのクラフト工房で縫製を手掛ける女性たち。手にするのはアフガンの民族服を着た「ピースベア」/右:華やかな手刺繍が施された小物入れ

◆タリバンより、貧困問題のほうがよほど深刻な状況

その後、米同時多発テロを機に共同通信社の記者となってアフガニスタンに移住。取材中に知り合った夫と結婚し、20年をこの地で過ごしてきました。

通信社の仕事のかたわら、現地の方たちの強い希望があって学校を作ったこともあります。最初は、以前先生だった方をポケットマネーで一人雇い、工場の廃墟の一角にささやかな教室を用意したんです。

みんな学校ができるのをずっと待っていたので、避難民キャンプで暮らす5歳から18歳までの子どもたちが100人以上も集まってきました。この学校は、国がある程度復興して正規の教育が再開するまでの橋渡しとして、約5年間続きました。

その後、女性を中心とした刺繍などのクラフト工房を立ち上げることになり、これは今でも続けています。もともとは夫がバーミヤンで経営しているホテルで使う備品のため、一般の女性たちに刺繍の内職をお願いしたのが始まりでした。

それが一段落した後も、「この仕事を続けたい」という女性たちの声に押され、フェアトレードの工房を作ろうということになって。私も営業活動をして、アメリカ、カナダ、イタリアにも取引先が広がっていきました。

こうした伝統的な針仕事だけでなく、民主化してからは女性たちの職業も多様化していきました。警察官、パイロット、モデルと、あらゆる場所に女性が進出。もともとアフガニスタンは、男の人はあまり働かないけど、女性は優秀な人が多いんですよ。

やがて国全体もだいぶ復興が進んできたのですが、それでも民族間の争いもあるし、IS(イスラム国)やアルカイダといったテロとの戦いもある。ずっと紛争が続いてきたので、国内の貧困問題は根深いものがありました。

特にコロナ禍が始まってからは日雇いの仕事もなくなってしまい、「コロナで死ぬ前に餓死する」とみな口々に言うぐらい、経済が悪化しています。それは今も続いていて、タリバンが怖いとかよりも、とにかく貧困問題のほうがよほど深刻な状況なのです。

3572チバQ:2022/07/28(木) 21:43:38
◆タリバン政権、現地と世界で異なる評価も

21年の12月、ようやく情勢が落ち着いてきたので、3ヵ月ぶりにアフガニスタンの家に一時帰宅しました。カブールでは戦闘がなかったので街の状態はそのままなんですが、人も車もすっかり少なくなって活気はありません。あの騒動で20万人以上が国を脱出してしまったわけですから。

日本や欧米では人権問題などに焦点を当てて、タリバン政権に対して否定的な視点の報道が多いですよね。ただ現地ではちょっと温度差もあるんですよ。

たとえば彼らは、誘拐殺人犯などの重罪人は処刑してからクレーンで吊るして、市内を引き回したりする。日本人の感覚では、なんでこんなひどいことをするのかと思いますよね。でも一般の国民感情としては、「よくやってくれた」と喝采を送る場面も少なくないのです。

というのも、イスラム圏で起きる犯罪は本当に残虐なものが多いんですね。ところが民主主義が入ってきて、公開処刑みたいなものは人権に反するとして廃止された。じゃあ犯人が捕まって、本当にきちんと法の裁きや、罪に見合っただけの刑を受けているのかというと、そこがよくわからない状態だったんですよ。

だから被害者の家族はすごくフラストレーションを溜めていた。アメリカ的な民主主義が入ってきて良かった部分もあるけれど、西洋文化の押しつけ的な、イスラム文化とは混じり合いにくいところも当然あるわけです。

アメリカに対する一般国民の感情は、外国の人たちが考えているほど悪くはないと思います。何より彼らはお金を落としてくれますから。ただし、家族や愛する人を米軍に殺された経験のある人は別で、タリバン兵の中にはそういう背景を持っている人も少なくありません。

安井さんのライフワークでもある、遊牧民を撮影した一枚

◆アフガニスタンの明るい未来へ向けて

タリバンに関しては、女性への抑圧、特に女性から教育や仕事を奪うのかという海外からの批判も多く聞かれます。ただ、そのへんはタリバンも広報が下手というか、説明不足の部分があると思うんですよ。

私は20年前のタリバンも知っているし、今のタリバン幹部にも取材をしています。その感触で言うなら、彼らもだいぶ変わってはきている。

イスラム教の聖典であるコーランには「女性が働いてはいけない」とは書いていません。微妙な解釈の問題なんです。今のタリバンも「女性は働いてはいけない、学んではいけない」とは考えていない。ただ、一気に欧米のように何でもありということにはできないわけです。もう少し情勢が落ち着けば、女性の仕事環境もある程度元に戻っていくでしょう。

公開処刑のようなことに関しても、タリバンの中で一枚岩に意見が固まってるわけではないのです。彼らとしても国際社会の同意や支援がないとやっていけないから、あまり外国が嫌がるようなものは見せたくない。かといってその方向性を抑えすぎると、今度は内部で揉めてしまう。だから黙っているんです。

でもアフガニスタンというのは、平和になったらすごくいい国ですよ。旅行するのにもとても楽しいところだと思う。

自然は素晴らしいし、果物はおいしいし、人々は親切でおおらかで、フォトジェニックだし。特に、外から来た人を温かく迎えようという気持ちがとても強い人たちなんですよ。たとえば自分は難民キャンプにいるのに、お客さんには配給分のお茶や食べ物を出してもてなそうとする。そういう損得勘定のないところが私はすごく好きで。

この国はずっと、外からは大国に侵略され、翻弄され、内部では多民族国家ゆえにそれを利用され、紛争も絶えなかった。だけど今回のことを機に、今こそ民族間の違いを越えて話し合い、自分たちの力で国を立て直すきっかけにしてほしいと思います。私もこの後すぐにまたアフガニスタンに戻る予定ですが、この国がどう変わっていくか、これからも内側から見つめ続けていきたいです。

(構成=古川美穂、撮影=藤澤靖子)

安井浩美

3573チバQ:2022/08/01(月) 13:41:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c30a0cc6db2f2ee6c317f23cd73bac20fc43732
サドル師派が国会解散要求 混乱長期化の恐れ イラク
7/31(日) 22:24配信


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時事通信
31日、イラクの首都バグダッドの国会を占拠したイスラム教シーア派指導者サドル師の支持者ら(AFP時事)

 【カイロ時事】イラクのイスラム教シーア派指導者サドル師支持派の政治団体メンバーは31日、ロイター通信に対し、同派が国会解散と総選挙に加え、連邦判事の交代を要求していることを明らかにした。

 「要求が満たされるまで居続ける」と主張。同師支持者らは30日から首都バグダッドの国会を占拠しており、混乱が長期化する恐れが出てきた。

 イラクでは昨年10月の総選挙でサドル師派が最大勢力となったが、連立交渉に失敗し、新たな大統領や首相を選出できていない。今年6月にはサドル師派の議員73人が辞職し、繰り上げ当選で勢力を強めた親イランのシーア派が首相候補を擁立。これにサドル師派が反発していた。

3574チバQ:2022/08/03(水) 21:09:40
https://www.tokyo-np.co.jp/article/193592?rct=world
イラン・ライシ大統領就任1年 核交渉は停滞…経済改革進まず、国民不満
2022年8月3日 19時06分
7月19日、イランの首都テヘランで、記念撮影に応じるライシ大統領(中央)とロシアのプーチン大統領(左)、トルコのエルドアン大統領(右)=AP
7月19日、イランの首都テヘランで、記念撮影に応じるライシ大統領(中央)とロシアのプーチン大統領(左)、トルコのエルドアン大統領(右)=AP

 【カイロ=蜘手美鶴】イランのライシ大統領が就任して、3日で1年を迎えた。就任時に「米制裁の解除を求める」と経済回復を誓ったライシ師だったが、カギを握るイラン核合意再建交渉は中断したまま。ロシアのウクライナ侵攻の影響で経済悪化が深刻化し、国民の不満は政府に向かっている。
 イラン南部などを大規模洪水が襲った7月下旬、ソーシャルメディア上で、被災地を視察するライシ師の動画が流れた。被災者らがライシ師の演説を遮って詰め寄り、政府の災害対応などを批判。「空の約束ばかりだ」と声を上げた。
 政府は5月、ウクライナ侵攻による財政圧迫を理由に、小麦粉への政府補助金を撤廃し、食用油や主要食料品の価格を引き上げた。生活改善とは真逆の政策に市民の怒りは募る。5月下旬には手抜き工事によるビル倒壊事故をきっかけに、各地で政府への抗議デモが広がった。
 ライシ政権は8年ぶりの反米保守強硬政権で、最高指導者ハメネイ師や議会、精鋭軍事組織「革命防衛隊」とも近く、議会と対立した保守穏健のロウハニ前政権よりスムーズな政権運営が予想されていた。
 しかし、期待された経済改革は進まず、貧困層の落胆は大きい。イラン研究機関「アラブフォーラム」(エジプト)のモハメド・ハイリー研究員は取材に「前政権より恵まれた環境だが、何も達成できていない。米制裁が強力すぎることもあるが、弱々しい印象を受ける」と話す。
 米制裁解除につながるイラン核合意の再建交渉も中断したままだ。6月末にはカタールで3カ月ぶりに米イランの間接協議が再開したが、双方の条件は折り合わず、わずか2日で事実上の打ち切りとなった。イラン政治に詳しい評論家イスラム・アルマスリ氏(同)は「ライシ政権が反米を掲げる以上、核協議の進展や欧米との関係改善は望めないだろう」と話す。

3575チバQ:2022/08/03(水) 21:15:47
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022080200648&amp;g=int
米、アルカイダ指導者殺害 弱体化必至―アフガンでドローン攻撃
2022年08月02日22時22分

アルカイダの最高指導者ザワヒリ容疑者=2012年10月、アルカイダが公開した映像から(AFP時事)
アルカイダの最高指導者ザワヒリ容疑者=2012年10月、アルカイダが公開した映像から(AFP時事)


 【ワシントン時事】バイデン米大統領は1日、国際テロ組織アルカイダの最高指導者アイマン・ザワヒリ容疑者を殺害したと発表した。ザワヒリ容疑者は2001年9月の米同時テロに深く関与し、11年5月の米軍特殊部隊によるビンラディン容疑者殺害後はアルカイダを率いてきた。アルカイダの弱体化は避けられず、壊滅的打撃を受けた可能性がある。
バイデン政権、最大の成果 アフガン撤退もテロ戦継続

 バイデン氏は国民向けのビデオ演説で「正義は下された。このテロリストはもうこの世にいない。世界中の人々はもうこれ以上恐れる必要はない」と強調した。
 米政府高官によると、殺害したのはアフガニスタンの首都カブールで、現地時間7月31日午前6時18分(日本時間午前10時48分)ごろだった。ザワヒリ容疑者が潜伏先の建物のバルコニーに出たところを、米当局がドローンから空対地ミサイル「ヘルファイア」を2発発射した。家族や一般市民にけがはなかった。米メディアは米中央情報局(CIA)が作戦を実行したと報じている。
 ザワヒリ容疑者はパキスタンとアフガンの国境付近に潜伏していると考えられていた。しかし、米当局は今年に入ってからザワヒリ容疑者が家族とともにカブールに潜伏中との情報を把握。バイデン氏は7月1日にホワイトハウスで情報当局幹部らから詳細な説明を受け、同25日に作戦実行を最終承認した。
 ザワヒリ容疑者は71歳だったとみられる。アルカイダの初期からビンラディン容疑者が全幅の信頼を置いた最高幹部で、長年ナンバー2として組織拡大に貢献した。ビンラディン容疑者の殺害後は求心力が低下したアルカイダを支えてきた。
 米紙ワシントン・ポストによると、殺害時にはカブール中心部の高級住宅地シェルプール地区で大きな爆発音が聞こえた。昨年8月にアフガン全土を掌握したイスラム主義組織タリバンの幹部もザワヒリ容疑者の居場所を把握していたとみられるという。

3576チバQ:2022/08/04(木) 09:36:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b9b6c5d717a19f75cd89d4b1114ae1cd0a2b00e
イラク、選挙実現まで座り込み サドル師が要求、混迷深まる
8/4(木) 9:22配信
 【カイロ共同】イラクのイスラム教シーア派指導者サドル師は3日、テレビ演説し、国会解散と早期の総選挙実施を要求した。7月30日に首都バグダッド中心部の国会を再び占拠した大勢の支持者らに、要求実現まで国会周辺で座り込みデモを続けるよう求めた。イラクメディアが伝えた。

 サドル師は対立する政治勢力との対話には意味がないとも明言した。イラクの政情はさらに混迷の度合いを深めている。

 イラクでは昨年10月の総選挙で、隣国イランなどの影響力排除を掲げたサドル師派が第1党に。しかし連立政権を樹立できず、サドル師派の全議員が辞職した。

3577チバQ:2022/08/04(木) 19:20:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4de945cd58f16cb883aac00644bfbcba44e2e6c
制裁下、生活苦で不満拡大 核合意、再建不透明 イランのライシ大統領就任1年
8/4(木) 7:21配信


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時事通信
イランのライシ大統領=7月19日、テヘラン(AFP時事)

 【カイロ時事】イランの反米保守強硬派ライシ大統領が就任して3日で1年。

 ライシ師は就任時、国民の生活改善を誓い、米国に制裁解除を要求した。だが国民の暮らしは向上せず、制裁解除の要となる核合意再建の行く末も不透明だ。生活苦からライシ政権への不満は膨らみ、各地に抗議活動が広がっている。

 ◇程遠い生活改善
 イランは2015年の核合意で核開発を制限する見返りに各国の制裁緩和を獲得したが、トランプ前米政権が18年に合意を離脱し制裁を発動。イラン経済は疲弊し、新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけた。

 ライシ師は、選挙戦では「制裁や感染症でも揺るがない強固な経済をつくる」と公約。就任後も最高指導者ハメネイ師が提唱した国内の製造能力を強化する「抵抗経済」を掲げた。

 中国やロシア、トルコなど近隣諸国との経済外交も展開。中ロ主導の上海協力機構(SCO)への加盟に動き、制裁下での生き残りを模索した。

 しかし、国際通貨基金(IMF)によれば、22年の失業率は約10%と悪化の予想。政府の統計では、直近のインフレ率は54%に達する。複数の報道によると、ウクライナ危機と補助金廃止による食品の値上げなどへの抗議が各地で行われ、市民は「ライシに死を」と気勢を上げた。

 ◇2度目のヤマ場
 ライシ師は就任に際し、「抑圧的な制裁の解除を目指す」と訴えた。そのカギとなるのは核合意の再建交渉だ。

 欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表(外相)は7月26日、英紙への寄稿で当事国に合意草案を提示したと表明。イランのアブドラヒアン外相は今月1日、「米国が現実的、柔軟に行動すれば合意はすぐ近くだ」と語り、近く大詰めの協議が再開される可能性がある。

 だが、2月にも「最終段階」を迎えた交渉は、ウクライナに侵攻したロシアが注文を付けて中断。何度も交渉は停滞した上、イランは核開発を公然と続けており、妥結は楽観できない。

 日本エネルギー経済研究所中東研究センターの坂梨祥副センター長は、諸外国との関係強化を中心に、ライシ師がこの1年で「外交に自信を付けた」と指摘。一方、国内では「財政難でさらなる補助金削減の局面に差し掛かっている」として、「どう乗り越えるかが今後の焦点だ」と語った。

3578チバQ:2022/08/06(土) 19:02:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/c694c00e1371f395eba771a2a33c184e745104ca
イスラエル、ガザを空爆 85人死傷 イスラム過激派が標的か
8/6(土) 12:09配信


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毎日新聞
イスラエル軍の攻撃で煙と炎が上がるパレスチナ自治区ガザ地区ガザ市=5日、ロイター

 イスラエル軍は5日夜から6日にかけ、イスラム組織ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザ地区を空爆した。ハマスと連携するイスラム過激派「イスラム聖戦」を狙った攻撃で、ガザ当局によるとイスラム聖戦の司令官ら10人が死亡、75人が負傷した。ガザへの本格的な空爆は、イスラエルとガザ双方で270人以上の死者を出した2021年5月の戦闘以来。

 ガザ地区では、ガザ市中心部の高層住宅などが破壊され、戦闘員だけでなく、一般市民にも被害者が出ている模様だ。イスラム聖戦側は100発以上のロケット弾をイスラエルに向かって発射したと主張。イスラエルはミサイル防空システム「アイアンドーム」で迎撃しており、死者は出ていない。イスラエルメディアによると、イスラエル中部、南部では空襲を警告するサイレンが鳴り、多くの市民がシェルターに避難したという。

 イスラエル軍は今年に入り、ヨルダン川西岸でイスラム聖戦の戦闘員を集中的に摘発しており、今月1日には幹部戦闘員を逮捕した。双方の緊張が高まる中、イスラエル軍は、イスラム聖戦が「対戦車砲などを使って、イスラエルへの攻撃を始める可能性が高い」として、先制攻撃に踏み切った。イスラエル軍はこれまでに「約15人のテロリスト」を殺害したとしている。

 イスラエルのラピド首相は5日、「攻撃対象はガザ市民ではなく、イスラエルを破壊しようとするイスラム聖戦だ」と述べる一方、攻撃は「必要な限り続く」と強調した。イスラム聖戦の指導者、ジアド・アル・ナクハラ氏は「(イスラエルは)戦争が続くと理解しなくてはならない。商都テルアビブにもロケット弾が落ちるだろう」と述べた。

 イスラム聖戦はハマスと同様にガザを拠点としており、イスラエルを国家として認めていない。ハマスより規模は小さく、イランの支援を受けているとされる。ハマスの指導者ハニヤ氏は5日、「全ての選択肢を取ることができる」と述べたが、イスラエルメディアによると、今回の戦闘には参加していないという。

 現在、イスラエル、ハマスと一定の関係を持つエジプトが双方の仲介を続けている。国連のトル・ウェネスランド特別調整官(中東和平担当)は、戦闘の激化に「強い懸念」を表明。ロシア軍によるウクライナ侵攻を受け、世界的に人道支援物資が不足する中、ガザへのさらなる支援は「容易ではない」とする声明を出した。【三木幸治】

3579チバQ:2022/08/12(金) 19:07:57
こーゆーニュースを見ると「誰が買うんだろ?」って思うんですが
誰が買うんですかね
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd61768ec9b32d5a711b06c3db231f07eaab8656
臓器も子供も30万円で売れるアフガン 「他に方法ある?」嘆く市民
8/12(金) 14:00配信

 イスラム主義勢力タリバンがアフガニスタンの首都を制圧し、米国や日本が支援してきた政権を崩壊させてから8月15日で1年になる。国際援助が減ったことで食料不足や医療危機が深刻化するなか、現地では生活費を工面するために、自分の臓器や幼子を売る人が出ている。

 西部ヘラート郊外で7月28日、約2カ月前に左の腎臓を病院で摘出した女性ティムリさん(20)が取材に応じた。脇腹には長さ約15センチの手術痕が残っていた。ブローカーに依頼し、腎臓を売って得た24万アフガニ(約35万円)の大半は借金の返済で消えたという。

 タリバン復権後の不況で、野菜売りの夫の収入はほとんどなくなった。食事は1日2回で、薄いナンとお茶だけの日がほとんどだ。

 ティムリさんは「生きていくために娘を売るかどうか夫婦で話し合ったところです。それ以外にどんな方法があるのでしょうか」と語った。娘はまだ2歳だが、子供のいない家庭を探せば30万円ほどで売れる見込みだという。

 国連はアフガニスタンの人道状況について、全人口の半分近い約2千万人に緊急支援が必要だと訴えている。(カブール=石原孝)

朝日新聞社

3580とはずがたり:2022/08/13(土) 14:26:05
作家ラシュディ氏、NY州西部で襲撃される 容疑者の身元特定
2022.08.13 Sat posted at 09:30 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35191827.html?ref=rss

3581チバQ:2022/08/15(月) 02:12:12
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022081200608&amp;g=int&amp;utm_source=yahoo&amp;utm_medium=referral&amp;utm_campaign=link_back_auto
アフガン、「かつてない飢餓」 在外資産凍結で困窮、支援再開も―タリバン政権奪取1年
2022年08月13日07時04分
【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンが政権を奪取してから15日で1年になる。中央銀行の在外資産凍結や干ばつが重なり、経済状況は急速に悪化。タリバン率いる暫定政権は有効な手を打てていない。「かつてない水準の飢餓」(世界食糧計画)がまん延する中、人道支援が徐々に再開される兆しも出ているが、一部の国際機関は暫定政権の人権軽視を前に二の足を踏んでいる。

 人の行き交う首都カブールの広場で4月、男性が4歳の息子の目の前で焼身自殺した。地元メディアによると、生活苦が理由だった。
 タリバンの政権奪取以降、経済的困窮により自ら命を絶つケースが相次ぐ。地元記者によると小麦やパンの値段は1年前の2倍になり、路上で物乞いを始める人が急増している。
 生計を立てる金銭を得ようと娘を売る人もいる。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、アフガン中部で昨年、母親が13歳の少女を670ドル(約8万9000円)相当の現金で売り、30歳の隣人と結婚させたと報告した。
 「20年にわたる紛争と米国の制裁で経済システムが崩壊した」。暫定政権のムッタキ外相は7月に隣国ウズベキスタンで開かれた国際会議でそう語り、在外資産の凍結解除を求めた。米国はアフガン中央銀行の在米資産のうちほぼ半分に当たる35億ドル(約4600億円)をアフガンでの人道支援に活用する方針だが、暫定政権との協議は合意に至っていない。
 一方、暫定政権発足当初止まっていた国際機関による人道支援は再開しつつある。東部で1000人以上が犠牲になった6月の地震に対しても日本を含む各国は国際機関を通じて支援を行った。
 ただ、英BBC放送(電子版)によると、世界銀行は暫定政権による女子校の再開取りやめを受け、教育や医療分野などを中心とする支援を中止した。支援の前提として人権の尊重を求める声は根強く残っている。

3582チバQ:2022/08/15(月) 02:12:33
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022081200608&amp;g=int&amp;utm_source=yahoo&amp;utm_medium=referral&amp;utm_campaign=link_back_auto
アフガン、「かつてない飢餓」 在外資産凍結で困窮、支援再開も―タリバン政権奪取1年
2022年08月13日07時04分
【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンが政権を奪取してから15日で1年になる。中央銀行の在外資産凍結や干ばつが重なり、経済状況は急速に悪化。タリバン率いる暫定政権は有効な手を打てていない。「かつてない水準の飢餓」(世界食糧計画)がまん延する中、人道支援が徐々に再開される兆しも出ているが、一部の国際機関は暫定政権の人権軽視を前に二の足を踏んでいる。

 人の行き交う首都カブールの広場で4月、男性が4歳の息子の目の前で焼身自殺した。地元メディアによると、生活苦が理由だった。
 タリバンの政権奪取以降、経済的困窮により自ら命を絶つケースが相次ぐ。地元記者によると小麦やパンの値段は1年前の2倍になり、路上で物乞いを始める人が急増している。
 生計を立てる金銭を得ようと娘を売る人もいる。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、アフガン中部で昨年、母親が13歳の少女を670ドル(約8万9000円)相当の現金で売り、30歳の隣人と結婚させたと報告した。
 「20年にわたる紛争と米国の制裁で経済システムが崩壊した」。暫定政権のムッタキ外相は7月に隣国ウズベキスタンで開かれた国際会議でそう語り、在外資産の凍結解除を求めた。米国はアフガン中央銀行の在米資産のうちほぼ半分に当たる35億ドル(約4600億円)をアフガンでの人道支援に活用する方針だが、暫定政権との協議は合意に至っていない。
 一方、暫定政権発足当初止まっていた国際機関による人道支援は再開しつつある。東部で1000人以上が犠牲になった6月の地震に対しても日本を含む各国は国際機関を通じて支援を行った。
 ただ、英BBC放送(電子版)によると、世界銀行は暫定政権による女子校の再開取りやめを受け、教育や医療分野などを中心とする支援を中止した。支援の前提として人権の尊重を求める声は根強く残っている。

3583チバQ:2022/08/15(月) 02:13:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/a178ea63528af2a6997978de95d37690133fb8f9
アフガン、テロの脅威根絶できず アルカイダと関係維持か 政権奪取から1年・タリバン
8/14(日) 7:15配信


時事通信
爆発現場で警戒に当たるタリバンの戦闘員=6日、カブール(EPA時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが国家運営の実権を握ってから15日で1年となる。

 タリバン暫定政権は、過激派組織「イスラム国」(IS)系武装勢力によるテロの脅威を根絶できずにいる。そればかりか、決別を誓ったテロ組織と関係を維持していた疑いすら浮上してきた。

 路上に広がった血痕、ぐったりした子供を抱えて走り去る女性。首都カブール西部にある少数派のイスラム教シーア派系ハザラ人居住地で5、6両日、爆発が相次いだ。ツイッターに投稿された現場からの映像で騒然とした様子が一目瞭然になった。ロイター通信によると、少なくとも16人が死亡し、いずれもシーア派を敵視するスンニ派のIS系勢力「イスラム国ホラサン州」(IS―K)が犯行を主張した。

 アフガン国内では、タリバンと旧政府軍との戦闘がほぼ終結し治安は改善している。しかし、IS系勢力が少数派や敵対するタリバンを狙ったテロを繰り返している。昨年8月の駐留米軍撤収時にカブール空港で米兵を含む180人超が犠牲になった爆弾テロもIS―Kによるものだ。

 国連アフガン支援団(UNAMA)の7月20日の報告書によれば、昨年8月以降の10カ月間でIS系勢力の攻撃により民間人700人が殺害され、1406人が負傷した。

 アフガンから撤収した米国はIS系勢力や国際テロ組織アルカイダが復活し、米国を攻撃できる能力を持つことを警戒。タリバンは政権奪取前の2020年2月に米国と結んだ和平合意で、アルカイダとの関係を断絶し、国土をテロ活動の拠点にしないと約束している。

 米当局は7月末、カブールに潜伏していたアルカイダの最高指導者ザワヒリ容疑者をドローン攻撃で殺害した。タリバン側は同容疑者のカブール滞在などの情報は「何も持っていない」と説明したが、タリバン内の最強硬派ハッカニ派が同容疑者と緊密に連絡を取っていたとの情報もある。同派を束ねるハッカニ内相代行は、警察権力を握る一方、IS系勢力との関係も指摘されている。

 ロイターによれば、ブリンケン米国務長官は1日、タリバンがザワヒリ容疑者をかくまっていたとして、和平合意に「著しく違反した」と述べた。

3584チバQ:2022/08/15(月) 09:52:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/51a6ac7a84ed959abaa81ae453d36c7d15ad7005
繰り返される人権侵害 アフガン、15日でタリバン政権奪取1年
8/15(月) 7:05配信


時事通信
アフガニスタンの首都カブールで警備に当たるイスラム主義組織タリバンの兵士ら=8月11日(EPA時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンが首都カブールを制圧し、20年ぶりに実権を握ってから15日で1年がたつ。


 タリバン暫定政権は当初こそ穏健な姿勢を打ち出したが、次第に極端なイスラム法解釈に基づく統治を前面に出すようになった。旧タリバン政権時代(1996〜2001年)をほうふつとさせる人権侵害が繰り返されている。

 ◇「宗教警察」復活
 タリバンは厳格なイスラムの教えに反した行為を取り締まる「宗教警察」の勧善懲悪省を復活させ、女性への抑圧を強めている。近親男性を伴わない遠出の禁止、公共の場で顔など全身を覆う衣装の着用義務付けといった政策を次々に発表。女性を公職から排除し、中等教育からも閉め出した。

 カブールで暮らす中等教育課程のアスマさん(仮名=15)は、登校が禁じられたことで一日の大半を自宅で過ごしているという。時事通信の取材に「女性だからという理由で、自由に外に出ることができない。私が言えるのは、とても悲しいということだけ」と話した。

 ◇前政権関係者ら「処刑」
 タリバンは権力掌握当初、親米の前政権関係者を含む全国民の「恩赦」を約束していた。だが、実際には前政権関係者やその家族を捜し出し、司法手続きを経ず殺害するケースもある。

 国連アフガン支援団(UNAMA)は7月に公表した報告書で、タリバンが前政権や治安部隊の関係者ら160人を超法規的に「処刑」し、178人を恣意(しい)的に逮捕・拘束したと指摘した。

 少数派ハザラ人に対する弾圧も報告されている。ハザラ人は過激派組織「イスラム国」(IS)系武装勢力によるテロの脅威にもさらされ、人道危機が悪化している。

 ◇「いつ自分の番が」
 メディア弾圧も強まっている。タリバンは政権に批判的な報道を許さず、外国メディアのニュース放映も禁止。4月には東部ガズニ州の報道機関に対し、商業広告掲載にタリバンの許可を得るよう命じた。

 国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団(RSF)」の調査によれば、昨年8月以降、タリバンによる締め付けと経済状況の悪化で、国内報道機関の約40%が活動を停止、約60%のジャーナリストが職を離れた。

 報道関係者は日常的に拘束や暴力の脅威にさらされている。地元記者は「誰もがいつ自分の番が来るかと考えている」と胸の内を明かす。「タリバン政権下で仕事をすることは、最前線で戦う兵士のようなもの」とも語った。

 経済は破綻し、食料不足で多くの国民が飢餓状態にある。それでも、タリバン指導部に国民に寄り添う姿勢は見られない。民放トロTVによれば、11日にカブールで開かれた国内外の投資誘致に関する会議で、バラダル副首相代行は「貧困が存在するのは事実だ。われわれは貧困に対する忍耐強さを国民に求める」と言い放った。

3585チバQ:2022/08/15(月) 09:53:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a719ed906f66b39d7a7565e7bd0550d974b19d4
タリバン、広がらぬ国際承認 代表権問題で国連も静観 アフガン
8/13(土) 7:05配信


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時事通信
ニューヨークの国連本部=3月17日(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】イスラム主義組織タリバンがアフガニスタンの実権を握って1年。

 この間、タリバンは正式な政権として認めるよう国際社会に訴えているが、各国は承認に慎重な姿勢を崩していない。世界中の政府が外交官を派遣する国連でも静観の状態が続いている。

 アフガンの国連代表部は現在も、米国が支援してきた旧民主政権時代に送られた職員が職務に当たる。国連では毎年9月に国連総会の新しい会期が始まるのに合わせ、各国代表団が事務総長に信任状を提出。その後、米ロ中など9カ国で構成する信任状委員会が大使らの資格を審査する。

 信任状委の審査は通常、形式的なものだが、アフガンの代表権をめぐっては昨年9月、旧政権側とタリバン側が互いに国連大使の座を主張して対立。信任状委の対応が注目された。同委は12月、「結論を先送りすることを決定した」ため、規定に従い、旧政権側代表団の続投が決まった。

 前回のタリバン政権時代(1996〜2001年)にも国連の代表権が問題となった。その際も信任状委が結論を保留し、前政権の国連大使がその座にとどまった経緯がある。

 今回、旧政権の大統領だったガニ氏は既に国外に逃亡しているが、タリバンが女子を中等教育から締め出したことで、国連内ではタリバンへの風当たりは強いままだ。「誰もこの(代表権)問題には触れたがらない」(国連外交筋)のが現状で、今年も結論が先送りされる可能性が高い。

3586チバQ:2022/08/16(火) 14:04:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/fdc94b3c1ebd3329a26fd55eace9d81eaf1fcfd1
押し黙る村人 容疑者の父が暮らすレバノン南部 英作家ラシュディ氏襲撃事件
8/16(火) 13:32配信

時事通信
15日、レバノン南部ヤールーンで、村長に案内されたヘイディ・マタール容疑者の父が住むという家(ロイター時事)

 【ヤールーン(レバノン)ロイター時事】英作家サルマン・ラシュディ氏を襲撃したヘイディ・マタール容疑者の父が暮らすのは、イスラエルとの国境に近いレバノン南部ヤールーン村だ。

 12日の襲撃事件後、容疑者について聞いて回っても、村人たちは「何も知らない」と押し黙った。

 ヤールーンは、イランが支援するイスラム教シーア派組織ヒズボラ支持者の村だ。イスラエルとの戦闘での戦死者の小さな記念碑が幾つもある。

 地元当局者はマタール容疑者について「彼は米国で生まれ育った」と素っ気ない。「誰も何も知らない。だから誰も話したがらない」と述べた。

 容疑者の父は米国で離婚後、数年前に村に戻ったという。ヤールーンの村長は、容疑者の父が襲撃事件後、家にこもって鍵を掛け、誰とも話さないと語った。訪ねてみると、コンクリートブロックでできた家で、屋内に2人いることは分かったが、話すことは拒否された。

 村の道路脇には、イランの最高指導者だった故ホメイニ師の顔が堂々と描かれている。1989年、ラシュディ氏への「死刑宣告」のファトワ(宗教令)を出したのはホメイニ師だ。

3587チバQ:2022/08/18(木) 16:31:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/80431df402d317f72824a0399eabae1a763326be
トルコとイスラエル、外交正常化 4年ぶり、大使復帰へ
8/17(水) 22:31配信

共同通信
 【イスタンブール共同】イスラエル首相府は17日、パレスチナ問題を巡り対立してきた同国とトルコは外交関係を完全に回復させると発表した。4年ぶりに互いに大使を復帰させ、関係を正常化する。両国は最近、関係改善を進めていた。

 イスラエル首相府は、ラピド首相とトルコのエルドアン大統領の対話などを経て決定したと説明。「両国の外交関係の格上げは経済、貿易、文化の拡大と地域の安定強化に寄与する」とした。

 トルコのチャブシオール外相はトルコ首都アンカラで記者団に、大使復帰は「関係正常化の一環」と説明し、「私たちはパレスチナ人の権利を守り続ける」と強調した。

3588チバQ:2022/08/18(木) 16:31:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/772a388e577ba063834f86500badbd857ade3a9c
タリバン政権復帰から1年、アフガンで深まる食料危機 「夕食なしの日も」
8/17(水) 16:00配信



アフガニスタン・カブール(CNN) 正午、シャキーラ・ラフマティさんは家から長い道のりを歩き始める。自宅のある貧困地区は、アフガニスタンの首都カブールを見下ろす丘陵地に位置する。


途中、他の女性たちも静かに加わる。街の中心部まで3時間かかる距離を毎日歩く。そうせざるを得ないのは、飢えの苦しみのためだ。子どもたちにも食事を与えなくてはならない。

彼女たちの目的地は、パンを売る店だ。カブールに数ある店舗の1軒で、午後の遅い時間に大勢の女性たちがそこに集まり始める。彼女たちは辛抱強く客を待つ。パンを分けてくれるかもしれない客を。

「夕食は食べられる時もあれば、食べられない時もある」と、ラフマティさん。「状況はこの3年厳しいままだが、去年は最悪だった。夫はイランに出稼ぎに行こうとしたが、強制送還されてしまった」

国連によると、アフガニスタンの人口の半数近くが深刻な飢餓に直面している。国際救済委員会(IRC)の5月の報告では、人口の43%が1日1食以下で暮らしていることが分かった。食べ物が第一に必要なものだと答えたアフガニスタン人は全体の9割に上る。

こうした厳しい統計は、イスラム主義組織タリバンの支配下に再び入ってからの1年後の実態を浮き彫りにする。アフガニスタンは国際社会から孤立し、急速に貧困化している。同国から撤退した米国と同盟国は、中央銀行の資産90億ドルを凍結するなどの制裁を実施。国外からの支援も停止した。かつてこれらの支援はアフガニスタンの年間予算の8割近くを占めていた。

統治の再開から1年が経過したが、タリバンはいまだに政権として世界で承認されていない。西側諸国が抱える主な懸念の一つは、新政権が少数派や女性を社会の周辺に追いやっていることだ。これには女子に対する中等教育の事実上の禁止などが含まれる。

タリバンは女子の学校への復帰を認めると再三約束しているが、これはいまだに果たされていない。6月下旬、タリバンの最高指導者ハイバトゥラー・アクンザダ氏は国際社会からの圧力に対抗し、アフガニスタンは自国のルールを自分たちで決めると主張した。

3589チバQ:2022/08/18(木) 16:32:11
昨年の冬には本格的な飢饉(ききん)への危惧から、米国が世界銀行を通じて10億ドルを超える支援金を拠出した。

しかし、援助活動家やエコノミストらはそれでは不十分だと口をそろえる。アフガニスタンの資産凍結の継続が、壊滅的な影響を及ぼしているという。

IRCのアフガニスタン担当責任者を務めるビッキ・エーケン氏は「このような政策が現地の女性を危険にさらしている。女性の権利擁護を方針として掲げながら、我々は女性が飢え死にするのを目の当たりにしている」と述べた。

国務省の高位当局者によると、米国は当面アフガン中銀の資産の凍結解除に踏み切るつもりはない。問題について話し合いは行っているものの、依然として資産がテロ行為に使われかねないという深い懸念があるためだ。

カブールの市場には、屋台が軋(きし)むほど多くの新鮮な果物や商品が持ち込まれるが、販売人らによると大半の人はこれらの品に手が出ない。

「小麦粉の値段は2倍に跳ね上がった。食用油はそれ以上だ」と、販売人の1人は明かした。

数メートル離れたところでは、幼い少年が大型のごみ容器をあさり、プラスチックの廃品を集めてどこかに売ろうとしている。

米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)の戦略部門で名誉議長を務めるアンソニー・コーデスマン氏は「人道支援は時間を稼ぐだけで、事態の進展につながらない。収入を増やすわけでもなければ、雇用を作り出すわけでもない」と指摘する。

同氏によれば、アフガン経済全体の衰退は、タリバンの政権復帰とともに始まったのではない。それは国外の援助に依存する同国の体質についても同様だ。

「仮に我々が効果的な援助プロセスについて協議する方法を見出せるなら、つまり資金が国民の下に向かうのが明らかで、かつ広範に行きわたり、単にタリバン政権を支えるだけのものにならない場合には、そのような構想のための協議は可能な限り強力に推し進めるべきだ。しかし噓(うそ)八百を並べ立て、危うい計画の下で進める支援プログラムにこういった資金を持ち出すのは全く理に適(かな)わない。資金の送り先はほかにもたくさんあり、それらの国々は支援を効果的に活用できるのだから」(コーデスマン氏)

カブールの夜間の気温が下がり始め、日も短くなる中、人道支援の活動家らの間には不安が広がる。今年の冬は、昨年よりもさらにひどい状況になりかねない。

前出の国務省の当局者は、「当該国の経済が崩壊するのは、米国の利益にならない」「人道危機が依然として深刻かつ切迫していることは認める」と述べた。

3590チバQ:2022/08/23(火) 23:25:20
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/27654

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集
2022年8月23日
昨年の選挙から政府が発足していないイラク政治
岡崎研究所

 イラクでは、昨年10月の選挙以来、政府は形成されていない。シーア派の有力者サドル師の一派が最大の議席を得たが、他党と首相選出について合意できずに来た。

 イラク政治は、サドルの支持者がシーア派、スンニ派、クルドの権力分有体制を批判し、それにつながる腐敗を糾弾して、7月27日に議会占拠の挙に出たことに端を発し、混迷を深めている。7月30日にもサドル派による数百人規模での議会の占拠があった。

 サドルは支持者による議会占拠を受け、イラクの憲法と選挙の手続きの変更を求め、「連合枠組」との対決を深めた。サドルは声明で議会占拠は「革命」であり、「政治過程の急進的な変更の機会」であると述べる一方、グリーンゾーン(バグダッドの中央政府地域)に集まった数百人の支持者に自制を呼びかけ、暴力には至っていない。

 ウォールストリート・ジャーナル紙の7月31日付け解説記事‘Iraqi Cleric Calls for Constitution, Election Changes, Deepening Political Crisis’は、イラク政治の混迷につき、以下の諸点を指摘する。

・昨年10月の総選挙後の交渉で首相選出に失敗したサドルは、自らを支持する議員たちに辞職するように命じ、その結果、シーア派のライバルでイランを支持する「連合枠組」が最大の議席数を持つに至った。それで7月25日、首相に前閣僚のスダニが指名された。これを受け、スダニ政権の誕生になることを阻止すべくサドル支持者が議会を占拠した

・サドルは7月31日、憲法と選挙手続きをどう変更するかは言わなかったが、過去に、シーア派、スンニ派、クルドの党が省庁や政府のポストを分け合う2003年以降の割当制をやめることを過去に呼びかけたことがある。この提案は、利権の配分、後援ネットワーク、富と影響力配分システムの破壊になると恐れるライバルからの強烈な反対に遭った。

・サドルの支持者も、今のシステムで彼らに割り当てられた省庁で職を得るなど利益を得てきた。サドルはまたイランと近しい関係をもっており、イラクへのイランの影響力排除をどこまで進められるか、疑問視される。

・専門家は、選挙法の完全な改正や憲法(昨年10月の選挙の前には主要なシーア派、スンニ派、クルドの政治団体に権力と主要ポストを与え、省庁を分け合うことを可能にしていた)の改正をサドルができるとは考えないとして、サドルは「最大限の要求」をしているが、それよりずっと小さなもの、おそらく新しい選挙さえ含まぬもので妥協する可能性があると指摘している。 

・7月31日のインタビューで「連合枠組」のファトラウイ議員は、サドルのイラク政治の大胆な改革の呼びかけは通らないだろうと述べている。他方、クルドの政党「新世代」のワヒッド代表は、憲法と選挙法改正のサドルの抗議にクルドも加わるように呼び掛けている。しかし、ワヒッドは孤立した政治家で、サドルの抗議に沈黙している他のクルドの主要政党とは連携していない。

3591チバQ:2022/08/23(火) 23:25:36
世界情勢としても重要なイラクの状況
 この混迷が暴力の行使につながるか、話し合いで収拾されるのか、よく分からない。

 そもそも民主主義は話し合いで妥協していくことを必要とするが、イラクではこれが機能していない。昨年10月の戦挙でサドル派が議会の最大多数を得たが、首相を誰にするかの問題で話し合いがつかず、結局サドル派議員が議員辞職、サドル派以外のシーア派が「連合枠組み」を結成し、スダニを首相に指名した。しかしサドル派がこれに反発して、現在の状況が出てきている。

 サドルが権力分有に伴う腐敗やイランのイラクへの影響力増大を問題にするのは理解できる面もあるが、それを実現するために議会占拠を行うのは行き過ぎであろう。サドル派は国会解散、総選挙、さらに連邦判事の交代を求め、「要求が通るまで居座る」と主張している。これに対し、イラクの司法部門を統括する最高司法評議会は8月14日、国会解散を「権限がない」として拒否する声明を出した。

 イラクは中東において重要な国である。イラクは石油輸出国機構(OPEC)での第2の産油国であり、その産出量は日474万バレルに達し、アラブ首長国連邦の日産400万バレルを上回る。

 その上、アラブの国としてイランに対峙する地政学的に重要な位置を占めている。イラクがイランとの関係をどうしていくかはアラブとイランとの関係に大きな影響を持つように思われる。シーア派、スンニ派の宗派対立がよく指摘されるが、それよりも、アラブとペルシアの民族的対立の方が根深いようにも見える。

 上記解説記事によれば、サドルが妥協に応じる可能性もあると言う。暴力の応酬にならないことを希望するしかないが、イラクの状況は注視に値する。

3592チバQ:2022/08/24(水) 07:41:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc1e40f362b2e5ff78bb043be08abcba2597e27c
イラク内政、混迷長期化 サドル師の「揺さぶり」国会解散を要求
8/24(水) 6:30配信
 イラク内政の混迷が、長期化の様相を見せている。昨年10月の国会選挙で最大勢力となったイスラム教シーア派指導者サドル師の率いるグループが新政権樹立に失敗した後、一斉に議員辞職して国会の外から揺さぶりをかけている。ロシアのウクライナ侵攻で資源エネルギー価格の高騰が続く中、世界第5位の原油生産国であるイラクの不安定化は多方面に影響を及ぼすおそれがある。

 2003年に米軍などがフセイン独裁政権を倒したイラク戦争後のイラクでは、それまでのスンニ派中心の政治から、国民の多数を占めるシーア派中心へと変わった。ただ、シーア派内部で親イラン勢力と、反米・反イランの愛国路線を提唱するサドル師のグループとの対立があり、それぞれが民兵組織を擁している。

 イラクでは国家元首である大統領が首相指名の権限を持つ。昨年10月の国会選挙(1院制、329議席)で最多の73議席を獲得したサドル師派だが、長期間をかけても大統領選出に必要な国会の3分の2の賛同を集めるのに成功しなかった。

 ここから「ポピュリスト(大衆迎合主義者)」と呼ばれるサドル師による政局への揺さぶりが始まる。

 自らは選挙に出ていないサドル師は今年6月中旬、自派の議員に辞職を呼びかけ、全員が従った。辞職に伴い、親イラン派を中心に次点候補者が繰り上げ当選した。

 7月下旬、親イラン派のグループが新政権樹立に動き始めると、サドル師派はこれに反発。大勢の支持者が首都バグダッドの「グリーンゾーン」と呼ばれる政治・外交の中枢地区に乱入し、国会を占拠した。警備が厳重な旧米軍管理地区である同ゾーン内には政府機関のほか、米国大使館や日本大使館も立地している。

 選挙のやり直しを求めるサドル師は8月10日、司法当局に対して早急に国会を解散させるよう要求。「実現しなければ別の立場を取る」と述べて、さらなる実力行使も辞さない構えを示唆した。ただ、司法当局側は司法にそのような権限はないとの声明を出して拒絶している。

 イラクの政治評論家、ジャッセム・ムサウィ氏は電話取材で「イラクの街中には怒りがたまっている」と述べ、政争で行政が停滞することに対して無党派層の市民の不満が高まっている点を指摘。「やがて人々がデモに打って出る可能性がある」と話した。

 現在のイラクでは内部対立するシーア派のほか、スンニ派とクルド人もそれぞれ政治勢力として一定の存在感を保つ。外部勢力としてはイランと米国が影響力を持っており、複雑な力関係が政局を左右する。

 地元の政治アナリスト、バセル・カジミ氏は「イランの影響力は減少しつつあるが、外国勢力が内政を左右し続けるうちは、イラクは安定しない」と悲観的な見方を示した。【カイロ真野森作】

3594チバQ:2022/08/30(火) 15:32:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/5261ffeb217407b2957ec497fd38d35d47e7065d
イラク、サドル師派支持者が政府宮殿突入 死者15人 米報道
8/30(火) 8:53配信


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毎日新聞
イラク国旗=ゲッティ

 イラク内政に強い影響力を持つイスラム教シーア派指導者サドル師の支持者数百人が29日、首都バグダッド中心部の政府宮殿に突入し、治安部隊の発砲などで少なくとも15人が死亡した。AP通信が伝えた。軍は全土に外出禁止令を発したが、同日夜には民兵同士の衝突も起き、さらなる情勢悪化が懸念される。

 イラクでは、昨年10月の国会選挙で最大勢力となったサドル師派グループが新政権樹立に失敗した後、不安定な状態が続いてきた。サドル師の指示により、同派の全議員が今年6月に一斉辞職、7月には支持者が国会を占拠した。背景には、国政の覇権を争う同じシーア派の親イラン派グループとの対立がある。

 29日夜には、サドル派と親イラン派の民兵同士が首都中枢の通称「グリーンゾーン」で衝突し、負傷者も出た模様だ。周辺では迫撃砲や機関銃の音が響いているという。

 サドル師は選挙のやり直しを主張していたが、29日に政界から手を引くとツイッターで突然表明した。これに触発された支持者らが暴動に及んだ模様だ。油田地帯の南東部バスラなどでも支持者がタイヤを燃やし道路を封鎖した。ただ、サドル師の引退表明は過去にもあり、手詰まり状態を打開するための方便との見方も出ている。【カイロ真野森作】

3595チバQ:2022/08/30(火) 23:16:17
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022082900543&amp;g=int
経済悪化、麻薬生産拡大か 米軍撤収後、過酷さ増す生活―アフガン
2022年08月30日07時08分

アフガニスタンのケシ栽培農場で働く労働者=4月3日、南部カンダハル(AFP時事)
アフガニスタンのケシ栽培農場で働く労働者=4月3日、南部カンダハル(AFP時事)


 【ニューデリー時事】アフガニスタンの国民生活は、駐留米軍の撤収後、過酷さを増している。イスラム主義組織タリバンの実権掌握を受け大半が米国内にある政府の在外資産は凍結され、国際社会の支援も滞っているためだ。農家が生計の手段として麻薬生産を拡大しているとの報告もある。

 「人々が臓器を売るのをやめさせる」。タリバン暫定政権のエバド保健相は24日、首都カブールでの記者会見で、臓器売買防止に向け新たな法律や委員会をつくったと説明した。背景には、生活に困窮した人が自らの腎臓を売るケースが後を絶たないという事情がある。
 干ばつに物価上昇が重なり、食料危機は深刻化している。国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」の調査によると、タリバンの政権奪取以降、97%の家庭が子供に食事を満足に与えられていない。また、女児は男児に比べ食事が少ない傾向にあり、女児の26%がうつの兆候を示しているという。
 アフガンはアヘンやヘロインの原料となるケシの一大産地だ。米シンクタンク「大西洋評議会」は、深刻な経済危機が「ケシ栽培に代わる多くの選択肢を農民から奪っている」と指摘。衛星画像などの分析から、広い範囲で栽培が行われており、今年も多くの収穫が見込まれるとした。
 タリバンは表向きケシ栽培を禁じ、違反者を取り締まる姿勢を見せているが、地元記者は時事通信に、南部のヘルマンド州やカンダハル州でタリバン関係者がアヘンを生産していると語った。資金源として麻薬産業への依存を強めている可能性もある。
 タリバン支持者を中心に米軍撤収を喜ぶ声もある。一方でカブールに住む40代の男性は、「人々の95%は貧困の中で暮らしている。飢えのため自らの子供を売る人もいる」と語り、早期撤収すべきではなかったとの考えを示した。

3596チバQ:2022/08/30(火) 23:17:58
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022082900510&amp;g=int
米、薄れる国民の関心 大国間競争への傾斜加速―アフガン撤収1年
2022年08月30日07時08分

カブールの空港で米軍輸送機に乗り込む米陸軍第82空挺師団の兵士ら=2021年8月30日(米軍提供)(AFP時事)
カブールの空港で米軍輸送機に乗り込む米陸軍第82空挺師団の兵士ら=2021年8月30日(米軍提供)(AFP時事)


 【ワシントン時事】米軍のアフガニスタン撤収完了から30日で1年。アフガンに対する米国内の関心はすっかり低下し、撤収当初の混乱をめぐる政権批判は霧消した。外交・安全保障政策も「テロとの戦い」から中国やロシアとの大国間競争に優先順位が移っている。

 「今、米国民の頭の中にアフガンのことは全くない」。トランプ政権下で駐アフガン大使に指名されたウィリアム・ルガー氏は時事通信の取材にこう述べ、20年続いたアフガンでの戦争が過去のものになったと指摘した。
 米ギャラップ社の昨年9月の世論調査では、アフガン撤収の混乱を受けてバイデン米大統領の支持率が急落した。しかし、足元ではガソリン価格の上昇一服などを背景に持ち直しつつあり、今年8月の支持率は44%と1年ぶりの高水準となった。
 ただ、アフガンをめぐっては、バイデン政権が早期撤収を強行したために、米国と共に派兵していた北大西洋条約機構(NATO)加盟国が自国民引き揚げに奔走する羽目になるなど、同盟国との連携不足が露呈。その後の国際情勢に影を落とした。
 スタブリディス元欧州連合軍最高司令官(退役海軍大将)は8月、米シンクタンクのイベントで「同盟国や友好国はアフガンを見て、米国は頼りにならないと考えただろう。そして、ロシアのプーチン大統領は間違った教訓を引き出した」と強調。米軍の混乱ぶりが結果的にロシアのウクライナ侵攻の決断に影響を与えたとの見方を示した。
 米国は2月のロシアの侵攻開始後、ウクライナに高性能の武器を供与するなど積極的に支援。フィンランドやスウェーデンのNATO加盟も後押しした。中国が圧力を強める台湾をめぐっても、バイデン氏が有事の軍事介入を示唆するなど、同盟国・友好国との関係立て直しに追われている。
 中国やロシアとの対立が激化する中、バイデン氏は「民主主義と専制主義の戦い」に傾斜している。米メディアによると、中央情報局(CIA)は最近、資金や人的資源を対テロから対中国に大幅にシフトさせているという。

3597チバQ:2022/09/03(土) 03:55:02
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-_world_mideast_IIBUGRYYPRL3DH3FA7NJ4EVQ4Q.html
イラク、シーア派の内部対立が深刻化 混乱拡大の懸念
2022/09/02 19:04産経新聞

【カイロ=佐藤貴生】イラクでイスラム教シーア派の有力指導者ムクタダ・サドル師と、同じシーア派の親イラン勢力の対立が深刻化している。双方の確執は、昨年10月に実施された国会(定数329)総選挙の後、連立政権が樹立できず政治空転が続く原因となった。民兵組織を擁する両者の衝突が本格化すれば、国内各地に混乱が拡大することは必至だ。

イラクでは2017年にスンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が壊滅状態になった後、米国とイランが勢力争いを展開した。米国は昨年末、戦闘任務を終了して一歩引く姿勢を示し、シーア派の内部対立が国内不安定化の主要因になると指摘されていた。

今回の対立の発端はサドル師が8月29日、政治から引退すると述べたことだった。表明を受け、各国大使館などが集まる首都バグダッドの旧米軍管理区域(グリーンゾーン)に支持者が押し寄せ、政府や親イラン勢力に抗議した。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、治安部隊などとの衝突で30人が死亡、約700人が負傷した。

サドル師は30日昼すぎ、「市民が血を流す事態は許されない」と支持者らに1時間以内に撤収するよう求め、事態は沈静化した。しかし、9月1日には南部バスラで親イラン勢力の拠点をサドル師の支持者とみられる者が攻撃し、交戦で少なくとも4人が死亡するなど対立が続いている。

米国やイランの内政干渉を拒むサドル師派は、昨年10月の総選挙で73議席を獲得して最大勢力を維持したが、親イランのマリキ元首相らシーア派勢力との連立を拒否。スンニ派や少数民族クルド人の政党などと連立政権樹立を目指したが、成立に必要な国会定数の3分の2に届かなかった。

ただ、サドル師は以前にも政治からの引退を表明して復帰した例がある。今回も影響力を誇示するとともに、やり直し総選挙の実現に向け世論を喚起する狙いとの指摘が出ている。

イラクは原油確認埋蔵量が世界5位で、核開発を進めて米国と対立しているイランに隣接する地政学上の要衝。

3598チバQ:2022/09/29(木) 19:20:02
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-220929X974.html?_gl=1*w3xli4*_ga*MjgzMDA1MDA3LjE2NTk2MTI5NDk.*_ga_XJ5END643J*MTY2NDQ0NjU1NC40MC4xLjE2NjQ0NDY3NjYuMzEuMC4w
クウェートで議会選=30日にも大勢
2022/09/29 17:03時事通信

 【カイロ時事】クウェートで29日、国民議会(一院制、定数50)選挙が行われた。政府と議会のこう着状態を背景に、ミシャル皇太子が8月、「調和と協力の欠如」を是正すると表明し、議会を解散していた。

 議員の任期は4年。AFP通信によれば、最近10年で6回目の議会選となり、女性22人を含む約300人の立候補者が議席を争った。30日にも大勢が判明するとみられる。

 クウェートでは政党の結成は認められておらず、首長が首相を任免。首長家出身者も閣僚に登用される。政府と議会は長年にわたり対立関係にあり、2020年の前回選挙以降も政治は停滞した。 

クウェート

3599チバQ:2022/10/01(土) 10:03:05
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-220930X195.html?_gl=1*18tr9lz*_ga*MjgzMDA1MDA3LjE2NTk2MTI5NDk.*_ga_XJ5END643J*MTY2NDU4NTQ2NC40My4xLjE2NjQ1ODYxNTMuNTcuMC4w
反政府派が過半数=クウェート議会選
2022/09/30 20:35時事通信

 【カイロ時事】クウェート選管は30日、投票が29日に行われた国民議会(一院制、定数50)選挙の結果を発表し、AFP通信によると、反政府派が過半数の28議席を獲得した。政府と議会のこう着状態を背景に実施された解散総選挙だったが、反政府派が多数を占めたことで今後の議会運営も難航するとみられる。

 一方、2020年の前回選挙でゼロだった女性議員は2人が選ばれた。

 クウェートでは政党の結成は認められていない。首長が首相を任免する政府と国民から直接選ばれる議会は長く対立。国家予算の承認が遅れるなど支障を来している。

3600チバQ:2022/10/08(土) 11:24:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d8a72e0face1f1599c0743bd0b25a73846286f2
国会議員が銀行に「籠城」 出金制限のレバノンで
10/5(水) 23:50配信
【カイロ時事】レバノンの首都ベイルート北部で5日、国会議員が自身の口座からの出金を求め、銀行に一時居座る騒ぎが起きた。

 ロイター通信などが報じた。経済危機のレバノンでは銀行が独自判断で出金を制限しており、必要に迫られた国民が銀行襲撃などの強硬手段に出る例が相次いでいる。

 報道によれば、払い戻しを求めたのは女性議員のシンシア・ザラジール氏で、保険で補えない手術費用8500ドル(約120万円)が必要だと主張。約4時間後に要求が認められたという。

3601チバQ:2022/10/12(水) 22:18:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/abc089589602b9eb3264216f5da17b73840800b5
イスラエル、レバノンと海洋境界の画定で合意 敵対関係では異例
10/12(水) 8:35配信


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毎日新聞
イスラエルのラピド首相=エルサレムで10月2日、AP

 イスラエル政府は11日、東地中海のガス田開発を巡り、隣国レバノンとの間で海洋境界を画定することで合意したと発表した。長年敵対し、外交関係のない両国が合意するのは異例。今後、両国はガス田の開発と増産を進め、ロシア産ガス依存からの切り替えを目指す欧州への輸出を強化する方針だ。

 両政府は米国の仲介を受け、約10年間にわたり境界交渉を断続的に継続。2020年からトランプ前政権が仲介に本腰を入れ、バイデン政権も交渉妥結に意欲を見せていた。境界付近にはレバノン側にカナ・ガス田、イスラエル側にカリシュ・ガス田がある。合意内容は公開されていないが、イスラエルメディアによると、境界はカナ・ガス田を横切る形となるという。イスラエルはカリシュ・ガス田を手に入れるほか、カナ・ガス田の権益をレバノンに認める代わりに金銭補償を受け取る。また、イスラエル軍が境界を越えた巡視を実施することで折り合ったという。

 イスラエルのラピド首相は11日、「歴史的合意だ。安全保障も強化され、経済的にも資する」と強調した。イスラエルは11月に総選挙を控えており、ラピド氏は合意を政権の外交成果にしたい考えだ。一方、最大野党リクードのネタニヤフ元首相は、ラピド氏が境界について妥協したとして「歴史的な敗北だ」と非難した。今後、合意の批准を巡る国会での審議が難航する可能性もある。

 レバノンは19年に通貨が暴落し、20年にはデフォルト(債務不履行)を宣言するなど、経済危機が続く。境界画定でガス田の開発を進めることができ、海外からの投資も増える可能性がある。レバノンに拠点を置き、イスラエルと敵対する親イランのイスラム教シーア派組織ヒズボラも交渉妥結を求めており、7月には境界付近に無人機を飛ばすなどイスラエルをけん制していた。ヒズボラの指導者ナスララ師は11日、ヒズボラの「抵抗」が合意に役立ったと自賛した。【エルサレム三木幸治】

3602チバ:2022/10/14(金) 10:53:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac5e2286d81582168a7eef3811f9616cc4f0666b
イラクで大統領選出、首相候補も指名 正常化に一歩
10/14(金) 8:18配信


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産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】中東イラクの国会(一院制、定数329)で13日、大統領を選ぶ投票が行われ、少数民族クルド人のアブドルラティフ・ラシード氏(78)が選出された。ラシード氏は同日、イスラム教シーア派のムハンマド・スダニ氏を首相候補に指名した。イラクは昨年10月の国会総選挙から1年をへて、正常化への一歩を踏み出した。

ラシード氏は水利相や大統領顧問を務めたベテラン。スダニ氏も人権相など複数の閣僚経験がある。スダニ氏が組閣を行い、国会が承認すれば正式な政権が発足する。

イラクでは最大人口であるシーア派の政治勢力の内部対立が激化しており、スダニ氏が同派内の融和を図れるかが国内安定のカギを握る。同氏は親イランのマリキ元首相に近く、米国やイランの内政干渉を拒む有力指導者サドル師の勢力が反発しているとされる。

サドル師派は昨年の総選挙で国会内の最大勢力となったが、マリキ氏が率いる政党連合との協力を拒否して政権が成立せず、サドル師派の所属議員70人以上が辞職した。サドル師は民兵組織を持っているほか多数の支持者がおり、夏には支持者が国会に乱入するなど混乱が相次いだ。

13日には国会がある首都バグダッドの旧米軍管理区域(グリーンゾーン)にロケット弾9発が撃ち込まれ、少なくとも10人が負傷した。政局の行方しだいでは治安が悪化する懸念がある。

また、スダニ氏が政権発足にこぎつけても諸勢力の要望に応じながら政権を運営せざるを得ないため、雇用創出や貧困撲滅に道筋をつける改革は困難との見方が多い。国民の政治不信を解消できるかは不透明だ。

多民族国家のイラクではサダム・フセイン独裁政権が崩壊した2003年以降、儀礼的ポストの大統領はクルド人、大きな権限を持つ首相はシーア派、国会議長はスンニ派から選ぶのが慣例。

3603チバQ:2022/10/17(月) 20:03:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/12e2132e78b7424a59cb256c64cf4c348da00777
イランデモ拡大、体制揺らす 死者200人超
10/17(月) 18:12配信


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産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】イランでマフサ・アミニさん(22)が頭髪を覆うスカーフ「ヘジャブ」を適切に着用していないとして警察に拘束され、不審死を遂げたことに抗議するデモが始まって17日で1カ月。デモは社会各層へと拡大し、収束する兆しはない。イスラム教シーア派の政教一致体制の正当性は傷つき、崩壊に向けて歩み始めたとの見方も出ている。

ロイター通信によるとデモは16日も各地で行われ、交流サイト(SNS)に投稿された動画では、首都のテヘラン大学の学生らが「イランは巨大な刑務所になった」と政府を非難した。15日には政治犯も収容するテヘラン北部の刑務所で8人が死亡、60人以上が負傷する火災が起き、社会の混乱が深まっている。

政府がインターネット接続を規制するなか、デモはヘジャブを燃やすなどして女性が主導してきた。女子高では生徒たちが初代最高指導者ホメイニ師らの写真を踏みつけ、来校した軍関係者に「出ていけ」と叫ぶなど臆する様子はない。治安部隊との衝突で死者は200人を超えたとされる。

アミニさんは9月13日、ヘジャブで頭髪をきちんと覆っていないとして首都テヘランで服装を取り締まる「風紀警察」に拘束され、同16日に死亡した。警察は心臓発作が原因だとしたが、父親らが警察に暴行された疑いがあると主張し、翌17日にデモが始まった。

イラン政府はイスラム教の教えに基づいて女性にヘジャブ着用を義務付けている。アミニさんの不審死が引き金となり、国民の自由を抑圧する政府への反発が噴き出した。デモはアバダンなどペルシャ湾岸の石油施設でも起き、ラフサンジャニ元大統領の娘や有名俳優も批判に加わっている。

アミニさんは人口の1割を占める少数民族クルド人で、出身地の西部クルディスタン州のデモは最大規模に膨れ上がった。ロイターによると、政府は忠誠を誓う民兵組織「バシジ」のメンバーを同州に投入、一般人や民家に実弾を発射している。

イランのように女性の服装を厳格に規定する国はイスラム圏でも少ない。そのうちの一つで原理主義勢力タリバンが実効支配するアフガニスタンの首都カブールでは9月末、約30人の女性が、イラン国内のデモ隊と同じ「女性、命、自由」とのスローガンを叫んで、共闘をアピールした。タリバンは女性に上半身を覆い隠す衣装「ブルカ」の着用を強制し、女性への教育を制限している。

イラン最高指導者ハメネイ師は今月14日、1979年に成立したイスラム革命体制を「巨大な樹木」にたとえ、「倒しうると考えるべきではない」と述べて自信を示した。ただ、頻繁に起きる大規模デモが「(政府の)正当性を一枚ずつ引きはがしてきた」(米紙ニューヨーク・タイムズ)ことも事実だ。

国際関係に詳しいカイロの評論家ハニ・ソリマン氏(39)は産経新聞の取材に「イラン政府は(最高指導者直属の)革命防衛隊やバシジを擁し、デモに対抗する余力がある。デモ隊には指導者がおらず、体制が短期間に崩壊することはない」としながらも、女子高生も加わるなど抗議は過去にない広がりをみせているとし、「体制崩壊の問題が現実味を帯びてきた」と述べた。

3604チバQ:2022/10/25(火) 11:05:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/24ae95fc6706da6ad3981816522ad9754892dcfb
右派の過半数は微妙 連立難航で再選挙の可能性も イスラエル
10/24(月) 20:32配信
 【カイロ時事】イスラエル国会(一院制、定数120)の総選挙は、11月1日の投票まで1週間に迫った。

 政権復帰を狙うネタニヤフ元首相率いる野党右派リクードが第1党になるとみられるが、右派は宗教勢力と合わせても過半数を確保できるかは微妙。与党側の連立工作も困難な情勢で、与野党とも連立政権を樹立できなければ、再選挙の可能性も浮上する。

 複数の世論調査では、リクードが30〜34議席で第1党になると予想。ラピド首相が党首を務める与党中道イェシュアティドが23〜25議席で続く。

 リクードを含む右派・宗教勢力は計59〜62議席を獲得するとみられ、政権樹立に必要な61議席以上に達するかは不透明だ。与党側も過半数に届かない見込みで、「明確な勝者」が生まれない可能性がある。

 ユダヤ教の祝日が続いたことなどから、選挙戦は18日から本格化した。ラピド氏は、汚職事件の裁判が続くネタニヤフ氏を念頭に「腐敗し、暴力的で、無責任な政治に逆戻りするのか。子供たちの未来のための選択肢をつくるのか」と訴え、支持を呼び掛けた。

 一方のネタニヤフ氏は、ラピド氏やガンツ国防相を「左翼」と呼び非難。米紙USAトゥデー(電子版)のインタビューでは、ロシアがウクライナを侵攻した際、両国の仲介を依頼されたと明かし、下野しながらも頼られる「外交力」を誇示した。現政権が否定的なウクライナへの武器供与は「(首相になったら)検討する」と述べた。

 イスラエルでは昨年6月、「反ネタニヤフ」を旗印に、イデオロギーの異なる8党が連立を組んで政権交代を果たしたが、基本政策で対立。今年6月に国会が解散された。地元記者は今回の選挙戦について「はっきりした争点はない」と指摘している。

3605チバQ:2022/10/27(木) 18:49:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f500c874c61c6ba16486f38d67271ac084fb493
11月1日にイスラエル総選挙 ネタニヤフ氏の信任投票の様相
10/27(木) 18:23配信


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産経新聞
イスラエルの右派政党「リクード」とネタニヤフ党首への支持を訴えるバスの看板=25日、エルサレム市街(佐藤貴生撮影)

【エルサレム=佐藤貴生】イスラエルで11月1日、国会(一院制、定数120)の総選挙が行われる。昨年、首相を退任した右派政党「リクード」のネタニヤフ党首が首相に返り咲くかが最大の焦点だ。総選挙はこの4年で5回目。同氏への評価をめぐり世論の分断が深まっており、不安定な政局が続きそうだ。

ネタニヤフ氏は通算15年にわたり首相を務め、在位期間は歴代最長を誇る。イランとパレスチナに対する強硬政策で治安に敏感なユダヤ人右派の支持を得た一方、検察が2019年に収賄や背任の罪で同氏を起訴し、公判が進んでいる。

21年6月には右派から左派まで8党の「反ネタニヤフ勢力」が過半数に達し、ベネット元国防相率いる連立政権が発足、ネタニヤフ氏は首相を退任した。ただ、同氏の首相続投阻止が各党の唯一の共通点で、離反者が出て連立は約1年で崩壊した。現在は連立の一角を占めた中道「イェシュアティド」党首のラピド外相が首相を兼務している。

ネタニヤフ氏は選挙で自らが主導する政権を樹立し、首相在任中は刑事訴追が免除されるという法の制定を狙っているとされる。

エルサレム中心部のマハネ・イェフダ市場で25日、取材に応じた大学生のガイさん(24)は「ネタニヤフ氏は起訴されたのだから引退すべき。政局が安定しない」とし、イェシュアティドに投票すると話した。一方、自営業のモリスさん(64)は「ユダヤ人と(パレスチナ人など)アラブ系の間で緊張が高まっており、治安が心配だ」とし、リクードに票を投じると述べた。

総選挙はネタニヤフ氏の信任投票の様相を示しており、パレスチナ問題は争点にはなっていない。ただ、イスラエル軍が25日も新興武装勢力の指導者らパレスチナ人6人を急襲作戦で殺害するなど、ユダヤ人とパレスチナ人の間で互いへの敵対心が高まっている。

イスラエル有力紙ハーレツによると、最新の世論調査では「親ネタニヤフ勢力」が59〜60議席を獲得する見込みだが、政権発足に必要な過半数(61議席)に届くかは微妙な情勢だ。

イスラエルでは19年4月以降、計4回の国会総選挙が行われたが、連立協議が頓挫したり政権が短命に終わったりして選挙が相次ぎ、政局が安定しない事態が続いている。

3606チバQ:2022/10/28(金) 08:36:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/32f025c0f5cf10d8982c0239aa2addcd0b9c5b79
イラク新首相に親イラン派のスダニ氏 総選挙から1年、やっと新政権
10/28(金) 7:00配信

朝日新聞デジタル
バグダッドで27日、イラク議会による信任採決を前に演説するスダニ新首相。イラク首相府提供=ロイター

 イラク議会は27日、親イラン派政党に所属するムハンマド・スダニ元労働社会保障相を新首相とする内閣を信任し、スダニ新政権が発足した。昨年10月の総選挙から1年以上、首相が決まらない異常事態が続いていたが、ようやく解消された。


 スダニ氏は1970年、南部の有力者の家系に生まれた。10歳の頃、当時のフセイン独裁政権によって父親を処刑された。バグダッド大学で農学を学び、南部の州知事などを務めた後、議員当選3回。親イラン派の重鎮マリキ元首相に近いとみられている。

 信任採決に先立って演説したスダニ氏は「政治的にも経済的にも、世界が大きな紛争と困難に直面する重大なこの局面で、内閣は職責を果たす」と訴えた。

朝日新聞社

3607チバQ:2022/10/28(金) 08:37:12
https://www.asahi.com/articles/ASQ827FLJQ81UHBI05Z.html?oai=ASQBX20PVQBWUHBI03P&amp;ref=yahoo
反米なのに反イラン 議会占拠し、革命叫ぶ 予測不能な宗教家の正体
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バグダッド=武石英史郎2022年8月3日 17時00分
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バグダッドで7月30日、議会などがあるグリーンゾーンの外壁を倒して気勢を上げるサドル師派のデモ隊=ロイター
写真・図版写真・図版

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 中東イラクでデモ隊が議会の占拠を続けている。総選挙の後、9カ月たっても首相や大統領を決められない混乱の末、政党の一つが政治交渉を放棄し、実力行使に出た。世界5位の産油国の異常事態は、ウクライナ危機で混乱する国際経済にさらなる悪影響を与える可能性も指摘される。

国家中枢を襲った数万人のデモ
 バグダッド中心部から大河チグリスを挟んで対岸にある通称「グリーンゾーン」。議会や首相府、最高裁、一部省庁のほか、日本など各国の大使館が集まるイラクの中枢だ。

 高さ3メートルほどのコンクリート塀で囲まれ、2003年のイラク戦争後の混乱期や、過激派組織「イスラム国」(IS)が国内を席巻した際も、一般人が入ることのできないこの一画だけは安全地帯だった。

 議会の占拠は7月27日に続き、30日朝から再び始まった。数万人とみられるデモ隊は、チグリス川にかかる橋に治安部隊が設けたバリケードを簡単に突破。グリーンゾーンのコンクリート塀に縄をかけて引き倒し、内側に殺到した。

 治安部隊は放水や催涙弾で制止を試みた。100人以上が負傷すると、それ以上の流血の事態を避けるため、カディミ首相が「政府機関とデモ隊の両方の安全を守れ」と命じ、それ以上、抵抗しなかった。

 議会になだれ込んだデモ隊は議場の議員席に座ってスマホでセルフィーを撮ったり、床に寝転んだり。フロアに踊りの輪ができ、こう叫んだ。「俺たちはサドル師派だ。誰が来ても踏みつぶす」

 デモ隊を動かし、議会をあっというまに混乱に陥れたムクタダ・サドル師とは何者なのか。

 力の源泉は、サダム・フセイ…

3608チバQ:2022/10/31(月) 15:33:19
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022103100111&amp;g=int
ネタニヤフ氏の政権復帰焦点 あすイスラエル総選挙―右派の過半数微妙、再選挙も
2022年10月31日13時31分


 【エルサレム時事】イスラエルで11月1日、国会(一院制、定数120)の総選挙が行われる。野党右派リクードのネタニヤフ元首相が政権に復帰するかが焦点だが、宗教勢力を加えても過半数を確保できるかは微妙な情勢。政権樹立は連立交渉に委ねられる可能性があり、与野党ともに交渉に失敗すれば再選挙も見えてくる。
 総選挙は現政権が少数与党に転落し、今年6月に国会が解散されたことを受けて行われる。現政権は2021年6月にアラブ系政党を含めた8党が「反ネタニヤフ」を旗印に発足させたが、基本政策で分裂。政局は安定せず、約3年半で5回目の総選挙となる。
 最新の世論調査では、リクードが約30議席で第1党になると予想。ただ、リクードを含む右派・宗教勢力は計60議席にとどまり、政権樹立に必要な61議席に届かない。仮に半数を超してもその数はわずかとみられ、安定した政権運営は難しそうだ。
 一方、ラピド首相率いる与党中道イェシュアティドは第2党になる見通しだが、与党側も過半数には達しないとみられる。
 有権者の関心は、生活費高騰への対処や対パレスチナでの治安確保にあり、ネタニヤフ氏は「安全保障と経済を悪化させている」とラピド氏を批判。
 これに対し、ラピド氏は、ネタニヤフ氏の汚職事件の公判を念頭に、「腐敗し、暴力的で、無責任な政治に逆戻りするのか」と訴えた。また、「ネタニヤフ氏抜き」のリクードとの統一政府樹立が「自然に思える」と主張、リクード側に揺さぶりを掛けた。
 こうした状況で注目されているのが、ユダヤ人に比べ投票率の低いアラブ人の動向だ。投票率が上がればパレスチナに強硬なネタニヤフ氏陣営に不利に働くとされるためだ。ただ、アラブ人の政治不信は根深く、アラブ系政党が分裂する中で、投票率がどうなるかは見通せない。

3609チバQ:2022/11/01(火) 17:54:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/1a768575e6f3191244600403171527d69d4a50ca
イスラエルで総選挙 4年で5回目 ネタニヤフ氏復帰焦点
11/1(火) 17:08配信
産経新聞
イスラエルの右派政党「リクード」とネタニヤフ党首への支持を訴えるバスの看板=25日、エルサレム市街(佐藤貴生撮影)

【エルサレム=佐藤貴生】イスラエルで1日、国会(1院制、定数120)総選挙の投票が行われた。通算15年にわたって首相を務めた右派政党「リクード」党首のネタニヤフ氏(73)が首相に復帰するかが最大の焦点。投票は同日午後10時(日本時間2日午前5時)に締め切られ、2日午前中にも大勢判明の見通し。

最新の世論調査では、「リクード」や宗教政党などの「親ネタニヤフ勢力」がリードしており、ラピド首相率いる中道「イェシュアティド」など「反ネタニヤフ勢力」が追う展開。どちらも政権発足に必要な過半数(61議席)に到達するかは微妙な情勢だ。

エルサレム市庁舎近くの投票所で会った建設業のアサフさん(54)は「リクードに投票した。ネタニヤフ氏は収賄罪などに問われているが気にしない。アラブ系の過激派を抑えなくてはならない」と話した。

公務員のレビタルさん(45)は「ネタニヤフ氏は正直ではない。政治には変化が必要だ」と話し、「反ネタニヤフ勢力」の政党に投票したと語った。

総選挙はこの4年間で5回目。世論の分断を背景に不安定な政局が続く公算が大きい。

3610チバQ:2022/11/02(水) 23:17:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/ebf58abebeb71945e40accbc4009c9054af2b66cネタニヤフ氏陣営、過半数の勢い 政権復帰が焦点 イスラエル総選挙
11/2(水) 19:20配信


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時事通信
2日、イスラエル総選挙の投票が終わり、エルサレムで支持者らに手を振るネタニヤフ元首相(AFP時事)

 【エルサレム時事】1日投票のイスラエル総選挙(国会定数120)は2日、開票作業が続けられた。

 昨年退陣したネタニヤフ元首相率いる野党右派リクードは第1党争いでリードしており、同氏の支持勢力と合わせると議席数で過半数に達する情勢。焦点となっていたネタニヤフ氏の政権復帰の可能性が出てきた。

 地元紙ハーレツによると、開票率84.3%の段階で、ネタニヤフ氏のリクードは31議席を獲得し、第1党になる見通し。リクードを含む右派・宗教勢力は、政権樹立に必要な61議席を超える計65議席に達しそうな状況だ。開票作業が進む中、ネタニヤフ氏は支持者を前に、「国民からの大きな信任を得た」と笑顔を見せた。ただ、仮に選挙で勝利しても政権発足には連立交渉が必要で、難航する場合もある。

 右派や左派、アラブ系の「反ネタニヤフ」陣営は、ラピド首相が党首の与党中道イェシュアティドが24議席で第2党に付けるものの、全体では計50議席程度にとどまる見込み。与党左派メレツは得票率が低く、議席を失いかねない。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/c760dcbdc151b5c3bcef2c2ea6ef807602ac317d
イスラエル総選挙、ネタニヤフ元首相陣営が勝利 右派政権発足へ
11/2(水) 19:12配信


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毎日新聞
支持者に手を振るイスラエルのネタニヤフ元首相=エルサレムで2022年11月2日、ロイター

 イスラエル総選挙(定数120)が1日投開票された。復権を目指すネタニヤフ元首相率いる右派「リクード」が第1党となり、極右、宗教政党を含めたネタニヤフ陣営は過半数の61議席を超える見通しとなった。ネタニヤフ氏は2021年以来の首相に返り咲き、右派政権を発足させる。対パレスチナや対イランで強硬姿勢が予想され、今後、米国や一部の中東諸国との関係が緊張する可能性が高い。

 ネタニヤフ氏は2日、支持者との集会で「市民は今までと違う国を求めていることが明らかになった。安全保障、そして力を欲しており、弱さを嫌ったのだ」と述べ、満面の笑みを見せた。

 選挙管理委員会(開票率84%)の発表などによると、ネタニヤフ陣営ではリクードが31議席、極右の政党連合が14議席、ユダヤ教政党が計20議席を獲得し、65議席に達する見通し。一方、右派、中道、左派が連立を組むラピド政権は、ラピド氏率いる中道政党「イエシュアティド」が24議席で第2党に位置しているが、左派などが伸びず、計50議席にとどまる。

 ネタニヤフ氏は09年以降、連続12年首相を務めたが、19年に収賄などの罪で起訴されると支持率が低下。21年に首相の座を明け渡していた。今回の選挙戦では極右などと連携。今年に入って、パレスチナ人によるテロが頻発したことを背景に、パレスチナとの和平に意欲を示すラピド政権を「テロの支援者」と非難し、支持を集めた。

 今回、政権入りする極右政党は、パレスチナが独立時の「領土」と位置づけるヨルダン川西岸のイスラエルへの併合や、イスラエルに「忠誠を誓わない」パレスチナ人の排除を掲げる。パレスチナとの「2国家共存」を支持する欧米や、親パレスチナの中東諸国から反発を呼ぶのは必至で、ネタニヤフ氏が極右とどのように政策を調整するかが注目される。またネタニヤフ氏は、同盟国である米国が復活を検討するイラン核合意に強く反対しており、バイデン米大統領との関係にはすきま風が吹きそうだ。【エルサレム三木幸治】

3611チバQ:2022/11/03(木) 08:07:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/63b4c83908b14b4ab50eac737803fdef122ee5f4
アラブ首脳会議が3年ぶりに開幕 サウジなど首脳欠席、結束に乱れ
11/2(水) 6:58配信

朝日新聞デジタル
アルジェで1日始まったアラブ連盟首脳会議の冒頭、写真撮影する首脳ら=ロイター

 アラブ圏の21カ国・1機構が加盟するアラブ連盟の首脳会議が1日、アルジェリアの首都アルジェで始まった。コロナ禍を挟んで3年ぶりの開催だが、サウジアラビアなど欠席する首脳が相次いだ。地域情勢を巡って加盟国の思惑が食い違い、団結の難しさが浮き彫りになった。


 アルジェリア大統領府によると、サウジで事実上国政を取り仕切るムハンマド皇太子は10月23日までに、議長国アルジェリアのテブン大統領に対して「医師の助言」を理由に早々に欠席を伝えた。アラブ首長国連邦(UAE)、オマーン、クウェート、バーレーンも首脳が出席しなかった。

 旧スペイン領西サハラの帰属問題をめぐりアルジェリアと対立するモロッコなどもトップは参加しなかった。出席した首脳は3分の2ほどにとどまったと報じられている。

朝日新聞社

3612チバQ:2022/11/04(金) 08:04:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e9ff928a3a223cb2794fd2ba28d1b856b93ad79
急速な右傾化の懸念 パレスチナ・外交にも影響か イスラエル総選挙
11/4(金) 7:08配信


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時事通信
イスラエル総選挙で、ベングビール氏への投票を呼び掛けるナオミ・ブクリスさん=1日、エルサレム

 【エルサレム時事】1日に行われたイスラエル総選挙(国会定数120)で、極右の「宗教シオニズム」が躍進を果たした。

 第1党が確実なネタニヤフ元首相率いる右派リクードを中心とする右派勢力が過半数を得る見通し。宗教シオニズムを含む連立政権が発足すれば、イスラエル政治が急速に右傾化し、パレスチナ情勢の緊迫や、外交関係の悪化につながる可能性がある。

 投票前の宗教シオニズムの議席は7。開票の途中結果によると、14議席程度を得て、リクード、ラピド首相の中道イェシュアティドに次ぐ第3勢力に躍り出るとみられる。

 議席増をけん引したのは、昨年議員に当選した弁護士イタマル・ベングビール氏だ。報道によれば、同氏は占領地ヨルダン川西岸の併合や国内の「不誠実なアラブ人」の追放、パレスチナの「暴徒」に対する治安部隊の実弾使用を主張。ユダヤ人とパレスチナ人が衝突する現場に銃を持って駆け付けるなど、過激な言動が注目されている。

 イスラエルとパレスチナの和平交渉は行き詰まり、武力衝突が続く中、国内では治安への懸念が高まる。こうした状況が対パレスチナで強硬姿勢を取る極右の台頭を呼び込み、中でもベングビール氏は若者の間で支持を広げたといわれる。

 投票所の前で同氏への支持を呼び掛けていたナオミ・ブクリスさん(22)は「日々テロの恐怖を感じている」と話し、「若者は政局に飽きた。積極的な考えを熱狂的に訴える人は他にいない」と魅力を語った。

 ベングビール氏はリクードとの連立政権で公共治安相に就きたいと公言しており、ネタニヤフ氏も否定していない。実現すればパレスチナ情勢の緊張は必至で、米国やアラブ首長国連邦(UAE)から懸念の声が上がった。イスラエルと国際社会の間に溝が生じる恐れがある。

 宗教シオニズムは司法改革にも意欲的だ。ネタニヤフ氏の汚職事件の公判を「帳消し」にするシナリオが指摘され、ラピド氏は選挙戦で「民主主義の終わり」と批判していた。

3613チバQ:2022/11/04(金) 08:38:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/f5c44cd7fe0b0cbb31492f9516208291f4a3f972
ネタニヤフ元首相派が勝利 イスラエル総選挙
11/4(金) 6:07配信


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AFP=時事
エルサレムのリクード党選挙対策本部で、妻のサラ氏らに囲まれながら支持者に向け演説するベンヤミン・ネタニヤフ元首相(2022年11月2日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】1日に投開票されたイスラエル総選挙(国会定数120)で、選挙管理委員会は3日、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)元首相を支持する右派・極右勢力が過半数を確保したと発表した。



 開票率99%の時点で、ネタニヤフ氏率いる右派「リクード」が32議席、ユダヤ教の超正統派勢力が18議席、極右「宗教シオニズム」が14議席を獲得し、右派野党勢力が計64議席を確保。一方、ヤイル・ラピド(Yair Lapid)首相率いる与党の中道「イェシュアティド」は51議席を獲得した。左派「メレツ」は、最低の4議席を確保するために必要な3.25%の得票に至らず、全議席を失った。

 ラピド氏はネタニヤフ氏に電話で祝辞を述べ、首相府に対して政権交代に向けた準備を指示したと伝達した。ラピド氏が敗北を認めたことで、イスラエル政界で続いていた前例のないこう着状態は解消し、ネタニヤフ氏が同国史上最も右寄りの政権を樹立する見通しとなった。

 イツハク・ヘルツォグ(Isaac Herzog)大統領は来週、ネタニヤフ氏に対し42日以内の組閣を要請する予定。【翻訳編集】 AFPBB News

3614チバQ:2022/11/28(月) 07:54:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce274f7ab80b5ed0119d167c083754da78dcdf31
タリバン、むち打ち刑復活 イスラム法を厳格適用 アフガン
11/28(月) 7:16配信


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時事通信
アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンの最高指導者アクンザダ師=タリバンが2016年5月提供(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権が、罪を犯したとされる人に対するむち打ち刑を公式に復活させた。

 最高指導者がシャリア(イスラム法)に基づく処罰適用の厳格化を要請したためだ。実権掌握から1年3カ月がたち、むち打ちや公開処刑が横行していた旧タリバン政権時代(1996〜2001年)の恐怖政治に一層近づいている。

 東部ロガール州当局によると、群衆の集まったサッカー競技場で23日、「姦通(かんつう)や窃盗などの罪に関与した」として、女性3人を含む少なくとも12人へのむち打ち刑が実施された。

 北部タハル州では11日、男女十数人にむち打ち刑が行われた。ロイター通信によれば、最高裁の広報担当者は「シャリアに基づく厳格な調査の後、それぞれ39回のむち打ちが言い渡された」と説明した。

 地元記者などによると、これまでもタリバン兵とみられる人物が裁判を経ることなくむち打ちを行うことはあったが、裁判所命令による執行が確認されたのは、政権奪取後初とみられる。昨年崩壊した民主政権下では行われていなかった。

 暫定政権のムジャヒド報道官によれば、最高指導者のアクンザダ師は最近、「犯罪者」に対しシャリアを厳格に適用するよう裁判官に要請。報道官は「窃盗や誘拐などに関与した犯罪者の記録を慎重に評価し、死刑を含む重い判決を検討しなければならない」とする同師の言葉を引用した。

3615チバQ:2022/12/04(日) 21:36:03
https://www.sankei.com/article/20221203-CTOAXEKDPNLU7DKMMXREGW5TAM/
アフガニスタンで要人襲撃相次ぐ 元首相と代理大使、無事
2022/12/3 08:02
アフガニスタンの首都カブールで2日、要人を狙った襲撃が相次いだ。主要な武装勢力の一つ「ヒズビ・イスラミ(イスラム党)」指導者のヘクマティアル元首相がいたモスク(イスラム教礼拝所)近くで爆発があったが、元首相は無事だった。パキスタン大使館では、ニザマニ駐アフガン代理大使を狙った発砲があったものの、同氏も無事だった。地元民放トロテレビなどが伝えた。

モスク付近の爆発では元首相の護衛1人が死亡、2人がけがを負った。車が爆発し、自爆テロ犯とみられる2人組が金曜礼拝中のモスクに入ろうとしたが、銃撃戦となり殺害された。パキスタン大使館では、ニザマニ氏をかばった警備員1人が重体となった。

イスラム主義勢力タリバン暫定政権の外務省報道官は「外交使節団の安全を脅かすことは決して許さない」とコメントした。パキスタン外務省は「暗殺未遂を強く非難する」との声明を出した。(共同)

3616チバQ:2022/12/16(金) 11:04:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8a9676d868d6da2cfdb9c0caf57f1a7584b4450
イスタンブール市長、政治活動禁止も 侮辱罪で禁錮判決 トルコ刑事裁
12/15(木) 13:32配信


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時事通信
14日、トルコの最大都市イスタンブールで、禁錮刑の判決を言い渡された後に支持者に手を振るイマモール市長(AFP時事)

 【イスタンブール時事】トルコの最大都市イスタンブールの刑事裁判所は14日、侮辱罪に問われていたイマモール市長に対し、禁錮2年7月の判決を言い渡した。

 上訴審で判決が確定すれば、政治活動を禁止されることになる。

 イマモール氏は国政でエルドアン大統領の与党公正発展党(AKP)と対立する最大野党共和人民党(CHP)の有力政治家。来年6月までに行われる大統領選でエルドアン氏の対抗馬になり得る人物だ。

 2019年3月のイスタンブール市長選でAKPの候補者を破って当選したものの、この選挙が選管の判断で無効となり、同年6月のやり直し市長選で改めて当選を決めた。

 イマモール氏は同年11月、記者団を前に「愚か者が3月の選挙を無効と決めた」と発言。これに選管当局が反発し、侮辱罪に問われた。

 野党支持者は、エルドアン政権の強権体質が訴追の背景にあると見なしている。イマモール氏は上訴する方針で、判決後「われわれの闘争はこれからさらに強くなる」と訴えた。

3617チバQ:2022/12/21(水) 18:50:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/48fb9c39d1c48a9c4a79f32f8a96db95f7f90007
女性の権利侵害するタリバン、大学通学の停止に批判続々「約束破り」
12/21(水) 10:15配信

朝日新聞デジタル
20日、国連安全保障理事会でイスラム主義勢力タリバンを非難する声明を発表した英国のウッドワード国連大使=国連ウェブTVから

 アフガニスタンを統治するイスラム主義勢力タリバンの暫定政権が国内の女性の大学への通学を停止したことを受け、国連などでは20日、タリバンに対する批判が相次いだ。

 発表された時間帯、米ニューヨークの国連本部では、国連安全保障理事会がアフガニスタン情勢について会合を開いていた。問題の重大性を反映し、意見陳述を終えていた米国と英国は急きょ、議長に申し出て声明を発表した。

朝日新聞社

3618チバQ:2022/12/23(金) 09:25:10
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022122200288&amp;g=int&amp;utm_source=yahoo&amp;utm_medium=referral&amp;utm_campaign=link_back_auto
ネタニヤフ氏、連立合意 「最も右寄り」の政権発足へ―イスラエル
2022年12月22日09時10分

支持者に手を振るイスラエルのネタニヤフ元首相=11月1日、エルサレム(AFP時事)
支持者に手を振るイスラエルのネタニヤフ元首相=11月1日、エルサレム(AFP時事)

【図解】イスラエル

 【カイロ時事】イスラエルの右派リクード党首のネタニヤフ元首相は21日、極右・宗教政党と連立政権を樹立することで最終合意に達した。今後国会の承認を得て新政権が発足する見通し。昨年6月の退陣から約1年半で首相に復帰する。


 パレスチナへの強硬姿勢を示す極右政党と手を組んだ今回は、「史上最も右寄りの政権」とされ、パレスチナ人との衝突激化など情勢悪化が懸念される。

3619チバQ:2022/12/29(木) 12:09:47
https://www.tokyo-np.co.jp/article/222370?rct=world
神秘的ブルーが人気のラピスラズリがタリバンの資金源? 影には搾取される鉱山労働者、酷使される児童
2022年12月28日 16時00分
 アフガニスタンで産出し、「瑠璃」の和名を持つ青い鉱石ラピスラズリ。昨年夏、アフガンの実権を掌握したイスラム主義組織タリバンは、このラピスラズリを資金源にしているとされる。神秘的な輝きに魅了され、欧米の消費者が買い求める傍らで、鉱山労働者らの搾取が続いている。(タジキスタンの首都ドゥシャンベで、小柳悠志)
タジキスタン・ドゥシャンベで販売されるラピスラズリの腕輪=小柳悠志撮影
タジキスタン・ドゥシャンベで販売されるラピスラズリの腕輪=小柳悠志撮影

 アフガンと川一つ隔てて隣接する中央アジア・タジキスタン。両国は主にペルシャ系民族で構成され、一衣帯水の関係にある。ラピスラズリはアフガン北東部バダフシャン州の産地から買い手を求めてタジクに流れ込んでくる。
タジキスタン南部アフガン国境近くでタリバンを警戒する兵士たち=小柳悠志撮影
タジキスタン南部アフガン国境近くでタリバンを警戒する兵士たち=小柳悠志撮影

 ドゥシャンベの土産物店には、巨大な置き石から小石をつないだ腕輪までラピスラズリがずらり。1キロ当たり1〜1000ドルと値段もピンキリだ。「石の価値は模様で決まる。青の濃さに加え、金色の線条が入ったりと同じものがない」と店員は語る。
 ラピスラズリは富と権力の象徴として古代文明の時代から珍重されてきた。青色の顔料は自然界でも珍しく、エジプトのツタンカーメン王の黄金のマスクや2001年にタリバンが破壊した仏教遺跡バーミヤンの壁画「青の弥勒みろく」でも使われた。
 今日、ラピスラズリの採掘を促すのは、希少な鉱物を手に入れようとする人間の欲望だ。ロシアの独立系メディア、メドゥーザによれば、スピリチュアル(精神的)な癒やしや、「インスタ映え」を求める先進国の人々がこぞって買い求めている。

 メドゥーザなどによるとラピスラズリはタリバンの資金源となっている疑いが強い。また住民たちが粉じんを吸い込み、健康を害しながら石を拾い集めるなどの採掘状況も問題となっている。
 「CIS諸国研究所」のエゴロフ第1副所長によると、タリバンは、イスラム法(シャリア)が有害な労働環境から人々を保護する条件を定めていないことを理由に、児童も酷使しているという。
 タリバンが掌握したアフガンは米欧の制裁によって食糧事情が困窮しており、住民らはラピスラズリや麻薬のヘロインで稼がざるを得ない状況。エゴロフ氏は「ラピスラズリの産出量の把握は難しいが、ヘロインの生産量はタリバン復権後に4割近く伸びている」と指摘する。
◆集中する生産地、利権の歴史は
 東京外国語大の登利谷正人講師(アフガニスタン・パキスタン地域研究)の話
東京外国語大の登利谷正人講師=本人提供
東京外国語大の登利谷正人講師=本人提供

 アフガニスタンのラピスラズリは、復権前の2010年代半ばごろにタリバンの資金源の一つになっていたのは間違いない。だが、現在は採掘量の状況など情報がなく、今のタリバン暫定政権にとっても同じ状況とは言い切れない。
 生産地は北東部バダフシャン州クラーン・ムンジャーン郡に集中している。採掘権とその利権はかつて、同州選出の下院議員らが実質的に独占。利権の独占や密輸にカルザイ元大統領や政権幹部が直接関与していたとの報告もある。
 ただ、タリバン勢力が同州に伸長してくると、その支配権と利権の喪失を恐れて利権の一部を譲り渡したケースもあった。15年11月、クラーン・ムンジャーン郡の治安管轄責任者が、タリバンに利権の半分を譲渡したといわれている。
 現在のタリバン暫定政権はラピスラズリに限らず、地下に豊富に眠るとされる鉱物資源の開発をする意思は見せている。インフラ整備などその他の経済開発についても期待感を持たせるような発信をしている。しかし、どの程度順調に進むかは不明。政府の正統性を保つ一環として積極的な姿勢を見せているのだろう。
 鉱物資源の開発が進めば、タリバンの資金源とされる麻薬に頼らなくてもよくなる。豊富といわれながらも不明確な埋蔵量などを調べることから始めてもいいだろう。(聞き手・山中正義)

3620チバQ:2022/12/31(土) 19:02:02
https://www.sankei.com/article/20221230-I764XTIPDVP7JLMCPXDQB7FNUE/
ネタニヤフ新政権発足 イスラエル史上「最右派」
2022/12/30 00:36
イスラエル国会(定数120)は29日、ネタニヤフ元首相主導の連立政権を賛成多数で承認、ネタニヤフ新政権が正式に発足した。1年半ぶりに政権復帰するネタニヤフ氏の新連立政権には宗教政党や極右政党が参加し、イスラエル史上最も右寄りの政権となる。

ネタニヤフ氏は承認前の国会演説で、イラン核合意を阻止し、より多くのアラブ諸国との国交正常化を目指すと宣言。極右政党参加への懸念を念頭に「(選挙で明らかになった)有権者の意思を尊重せよ」と訴えた。


地元メディアによると、新連立政権は28日に指針を発表し、「ユダヤ人はイスラエルの全ての土地に独占的で議論の余地のない権利を持つ」と宣言し「政府は入植活動を促進する」とうたった。「全ての土地」には、パレスチナが将来的な国家の領土と位置付ける占領地ヨルダン川西岸やイスラエルがシリアから軍事力で奪ったゴラン高原も含まれている。(共同)

3621OS5:2023/01/19(木) 07:50:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/2051f9129923fcd8ad900e1bf5cfe356b99962bb
イスラエル内相就任認めず 最高裁、新政権早くも難局
1/19(木) 5:36配信


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共同通信
 【エルサレム共同】イスラエル最高裁は18日、ネタニヤフ新政権で内相兼保健相となった宗教政党「シャス」党首アリエ・デリ氏を巡り、過去の脱税罪での有罪判決を理由に閣僚に就任できないと判断、ネタニヤフ首相に罷免を求めた。シャスには連立離脱をちらつかせてデリ氏の続投を求める議員もおり、昨年末に発足したばかりの政権は早くも難局を迎えた。

 昨年11月の総選挙を経て発足した6党連立のネタニヤフ政権は国会(定数120)で64議席を確保するが、11議席のシャスが離脱すれば、政権崩壊の可能性もある。

 最高裁判事11人のうち10人がデリ氏の閣僚資格剥奪を支持した。

3622OS5:2023/01/23(月) 10:53:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/3745e78702039f72bae1d5270fb1c6777fbcb5cf
イスラエル、内相解任 宗教政党党首、過去の脱税で
1/23(月) 9:50配信


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時事通信
イスラエルの宗教政党シャスのデリ党首=22日、エルサレム(EPA時事)

 【エルサレムAFP時事】イスラエルのネタニヤフ首相は22日、デリ内相兼保健相を解任した。

 宗教政党シャスの党首を務めるデリ氏は昨年、脱税で有罪判決を受けており、最高裁が今月18日、ネタニヤフ氏に罷免を命じる判断を下していた。

 首相府によると、ネタニヤフ氏は閣議でデリ氏に免職を通告した際、「あなたを閣僚職から外さなければならないのは大きな悲しみだ」と語った。

3623OS5:2023/01/25(水) 18:18:51
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022123000154&amp;g=int&amp;utm_source=yahoo&amp;utm_medium=referral&amp;utm_campaign=link_back_auto
同性愛公表の議長誕生 イスラエル国会で初
2022年12月30日06時09分


 【カイロ時事】イスラエル国会は29日、議長に右派政党リクードのアミール・オハナ氏を選出した。イスラエルで初めて同性愛者であることを公表している人物が国会の議長に就任した。

 同日発足したネタニヤフ首相率いる連立政権には、同性愛への嫌悪を隠さない極右議員や、反同性愛の立場を取るユダヤ教超正統派の議員も含まれている。オハナ氏の起用には、同性愛者の権利が軽視されるとの懸念を払拭(ふっしょく)する狙いがあるとみられる。

3624OS5:2023/01/30(月) 00:34:28
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20230129k0000m030201000c.html
イスラエル政府、報復策を発表 入植地の拡大策を強化 銃撃事件受け
2023/01/29 21:08毎日新聞

イスラエル政府、報復策を発表 入植地の拡大策を強化 銃撃事件受け

エルサレムで起きた銃撃事件で、容疑者の自宅周辺を歩くイスラエル国境警察=東エルサレムで28日、ロイター

(毎日新聞)

 エルサレムでパレスチナ人による2件の銃撃事件が起きたことを受け、イスラエル政府は28日、新たなテロ対策を発表した。パレスチナへの報復として、ヨルダン川西岸でのユダヤ人入植地の拡大を念頭にした政策の推進や、市民への銃規制の緩和などを行う。

 ネタニヤフ政権の極右閣僚は、国際法違反とされる入植地を拡大し、パレスチナ人が多く住むヨルダン川西岸の併合をもくろむ。発表によると、ネタニヤフ首相は今回の銃撃事件を受け、入植地政策の「強化」を決めた。具体策については今後、協議する。また市民が自衛できるように銃取得の条件を緩和し、取得の手続きを早める。また、テロを起こす容疑者の家族から社会保障の権利などを剥奪し、移動を制限する。ネタニヤフ氏は28日、「(銃撃事件に対して)我々は強く、素早く対応する。我々に害を与えようとする者に対し、我々は危害を加える」と述べた。

 エルサレム北部のシナゴーグ(ユダヤ教会堂)付近で27日に起きた銃撃事件では、ユダヤ人7人が死亡。その後、エルサレム旧市街付近でも銃撃事件が起き、ユダヤ人2人が負傷した。容疑者はいずれもパレスチナ人の男だった。【エルサレム三木幸治】

3625OS5:2023/02/05(日) 21:04:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/9df054c9b19f823a15f2bf913eccad3732b80682
ムシャラフ元パキスタン大統領が死去…「軍事独裁者」から米同時テロ受け親米路線へ
2/5(日) 19:56配信


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読売新聞オンライン
米ニューヨークで、米国のブッシュ(子)大統領(右)と握手するパキスタンのムシャラフ大統領(2001年11月、肩書はいずれも当時)=AP

 【ニューデリー=浅野友美】パキスタンのペルベズ・ムシャラフ元大統領が5日、臓器の機能障害が起こる「アミロイドーシス」のため、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイの病院で死去した。79歳だった。パキスタン軍が発表した。2001年の米同時テロ後、親米路線へとかじを切り、米国と協調して対テロ作戦を進めた。国内で独裁体制への批判が強まり、08年に辞任に追い込まれた。

 事実上の軍トップである陸軍参謀長だった1999年10月、無血クーデターで当時のナワズ・シャリフ首相を解任し、首相に相当する「最高行政官」に就任した。01年6月には当時の大統領を解任し、自ら大統領となった。

 ムシャラフ氏は、クーデターで政権を奪取した「軍事独裁者」として国際社会から孤立していたが、01年の米同時テロ後、対テロ戦線に協力。隣国アフガニスタンで長期化していた反テロ戦争を巡り、米国から「前線国家」と位置づけられた。03年には、ブッシュ(子)大統領から経済制裁の解除を取り付け、米政府から軍事経済支援を得る道筋を開いた。

 05年にパキスタンを訪問した小泉首相との会談では、テロとの戦いへの貢献などを理由に、1998年の核実験以降中断されていた円借款の再開にこぎ着けた。

 一方、対テロ作戦への協力はイスラム教徒が大半を占める国内では反発も出た。

 07年には、首都イスラマバードのモスク(礼拝所)に学生らが立てこもった「赤いモスク事件」で軍に強行突入を命じ、100人以上の死傷者を出した。

 同年、最高裁が陸軍参謀長と大統領の兼任を違憲と判断するとの見方が出ると、非常事態宣言を出し、最高裁長官を解任した。軍籍を離脱し、文民政権になることで批判を抑えようとしたが、独裁的な手法に不満が噴出した。

 08年2月の総選挙で野党が圧勝し、国会で大統領弾劾決議案の可決が避けられない事態になると、テレビ演説で辞意を表明した。

 辞任後は、イスラム武装勢力に対する掃討作戦への報復を恐れ、国外に事実上亡命した。13年に政界復帰を目指して帰国したが、最高裁長官を不法に解任した疑いで逮捕され、出馬の道を断たれた。約7か月間、自宅で軟禁されたが保釈され、16年からUAEで療養生活を送っていた。

3626名無しさん:2023/02/07(火) 10:24:38
感情自己責任掲示板、「、、、の迷惑行為を更正させるスレッド」観念自在レス42、返事
>>「なぜ貴方に感謝する必要があるの?」
迷惑行為に返事して貰ってるなら感謝するのが当たり前だろ?無駄に付き合ってやってる。

>>「まず、この質問に答えてください」
私の出した質問に答えるのが先だろ?返事はまだか?

>>「其によってまともなコミュニケーションを図れるか判断する」
誰もコミュニケーションなんて望まない。勝手に押し掛けてるだけだろ?誰も相手してない。もうとっくに呆れてるから良いよ。どうでも良い。
>>「マトモなコミュニケーション」
?マトモか?誰にも相手されてないのに。もう良いよ。兎に角、寄るな。私はあんたの主治医じゃない。きりがない。

3627OS5:2023/02/12(日) 21:39:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e1403cdcc62c29fadc44f64ccdd169631d23c38
トルコ・シリア地震、犠牲者5万人超えの見通し 国連事務次長
2/12(日) 17:47配信
AFP=時事
国連人道問題調整事務所のマーティン・グリフィス事務次長(人道問題担当、2023年1月25日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】国連人道問題調整事務所(OCHA)のマーティン・グリフィス(Martin Griffiths)事務次長(人道問題担当)は11日、マグニチュード(M)7.8の地震が襲ったトルコを訪問し、地震の犠牲者は現時点で確認されている数の2倍以上になるとの見通しを示した。この日までの集計では、トルコ、シリア両国の死者は計2万8000人を超えた。


 グリフィス氏は震源地に近い南部カフラマンマラシュ(Kahramanmaras)を訪問。英スカイニューズ(Sky News)に対し、「がれきの下まで捜索する必要があるので正確な予測は難しいが、犠牲者は現在の倍以上になると考えている」と語った。また、「犠牲者数の確認作業はまだできていない」と述べた。

 トルコの災害当局によると、被災地では国内の各組織が3万2000人以上を派遣して捜索・救助活動に当たっている他、外国の救助隊8294人も現地入りしている。【翻訳編集】 AFPBB News

https://news.yahoo.co.jp/articles/bd39ca37aa56bef5eaa9917f31f2eff11cda7f7a
略奪や強盗…被災地で治安悪化、救助活動中断も トルコ・シリア地震
2/12(日) 19:59配信
 トルコ南部を震源とするトルコ・シリア地震の被災地では一部で治安が悪化し、救助活動の妨げとなっている。トルコ治安当局は11日、略奪や強盗、詐欺などの容疑で少なくとも98人を逮捕。住民同士の衝突も発生している模様だ。ドイツやオーストリアの救助隊は、治安の悪化を理由に活動を一時中断した。

【写真特集】懸命に続く救助活動

 トルコ国営アナトリア通信によると、南部ハタイ県では損壊した建物から略奪をした疑いで少なくとも42人が捜査を受けた。治安当局は少なくとも40人を逮捕し、銃やライフル、宝石類、銀行カードなどを押収した。同県では支援者を装って被災者向けの食料を略奪しようとした疑いでも2人が逮捕された。

 西部イスタンブールでは、南部ガジアンテプ県の被災者に電話をかけて金をだまし取ったとして少なくとも6人が逮捕された。他にも各地で強盗などの容疑による逮捕者が相次いだ。

 ドイツの公共放送ドイチェ・ウェレなどによると、ハタイ県でグループ同士の衝突が発生しているとして、ドイツの援助団体などは11日、同県での活動を一時停止した。団体はこの状況について「食料不足や水の供給問題に起因している」と述べた。オーストリア軍の報道官も治安状況の悪化で活動を一時中断したと明らかにした。その後、トルコ軍が治安維持に乗り出したため、救助活動は再開可能になったという。

 トルコ・シリア地震では、これまでに2万8000人以上の死者が確認されている。【松岡大地】

3628OS5:2023/02/13(月) 20:51:16
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023021300568&amp;g=int
ンや衣類、廃棄相次ぐ 支援のずれ拡大―トルコ被災地
2023年02月13日20時32分

 【ガジアンテプ時事】トルコ大地震の被災地援助で、支援物資として送られたパンや衣類が大量に余り、廃棄される事例が相次いでいる。被災者からは「もう食べ物はいらない。欲しいのは下着やトイレだ」という声も聞かれ、都市部では物資が届いても求められているものと必ずしも一致しないという問題が生じている。

 トルコ南部ハタイ県の中心部アタチュルク通りの歩道には10日、大量のパンや防寒に適さない衣料品が放置されていた。手を伸ばす人はいない。スナック類も余り気味だ。
 トルコ当局によると、防寒着やおむつ、下着、女性の生理用品などには依然強いニーズがある。トイレやシャワーなど設備面の不備も深刻で、衛生環境の悪化が懸念される。
 ただ、国連機関などは避難民への食料支援の必要性を訴えている。トルコで被災地に指定された10県では、物流の拠点となる各県の中心部には物資が届くものの、そこから山間部などに送られず、被災地の中で格差が生じているのが実態だ。

3629OS5:2023/02/14(火) 18:49:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/734f4fe87314d50ca31bc5a43148e4b5ba84e493
イスラエルで司法改革に10万人抗議 三権分立の崩壊懸念
2/14(火) 8:23配信
時事通信
13日、エルサレムで、抗議活動を行う市民を制止するイスラエル警察(手前)(EPA時事)

 【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ政権の司法制度改革案に対する大規模な抗議活動が13日、エルサレムで行われた。

 同国メディアなどによると、国会周囲に市民らが集まり、「民主主義を救おう」などと書かれたプラカードを掲げて改革案に反対。主催者は、約10万人が参加したと発表した。

 改革案は、裁判官任命への政権の影響力を強め、最高裁の判断を国会が覆すことができるようにする内容。ネタニヤフ政権は「議会と司法のバランスを正すのに必要だ」と訴えている。

 改革案が明らかになった1月以降、立法に対する司法のチェック機能が低下し、三権分立が崩壊するとの懸念が広がり、抗議活動が拡大した。ネタニヤフ首相は汚職事件の裁判を抱えており、自身に有利になることを狙っているという疑念も持たれている。

3630OS5:2023/02/15(水) 19:33:09

https://www.yomiuri.co.jp/world/20230214-OYT1T50022/
トルコ被災地で治安悪化、16万人が他地域に避難…「手抜き工事」責任追及も
2023/02/14 06:51
トルコ大地震
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 【アンタキヤ(トルコ南部)=田尾茂樹】トルコ南部で6日に起きた地震は、13日で発生から1週間が過ぎ、がれきの撤去など復旧に向けた動きが本格化している。一方、厳しい寒さに加え、一部の地域では治安悪化の懸念もあり、被災地を離れる人が相次いでいる。

トルコ地震、200時間ぶり「奇跡」の5人救助も…国連事務次長「救助活動の終わり近い」
「手抜き工事」追及の動き
 多数の建物が倒壊した南部アンタキヤでは地震後、損壊した建物の店舗などから金品が盗まれる事件が相次ぎ、発砲事件も起きた。

 中心部で乳製品店を営むヤクープ・クシャクさん(52)が13日、地震後初めて店を訪れると、ほとんどの商品のほか、事務用のパソコンもなくなっていた。「みんな腹をすかしているので食品がなくなるのは仕方ない。でも、パソコンまで盗まれるとは。全く油断できない状況だ」と嘆いた。

13日、トルコ南部アンタキヤの市街地で、治安悪化に伴い警戒する軍兵士ら=関口寛人撮影
 治安悪化を受け、アンタキヤでは、倒壊した建物で救助活動にあたっていた軍兵士らが、通りごとに巡回を始めた。装甲車も配備されていた。


 自宅アパートが傾き、妻と、1歳の三つ子と車の中で過ごす繊維業エルダル・アントンさん(40)は「夜間に壊れた家に侵入する窃盗グループを見かけた。警備の兵士らが増え、ようやくほっとした」と語った。

 厳しい寒さや深刻な物資不足もあり、被災地を離れる住民は多い。トルコ政府の発表では、これまでに約16万人が被災地から他の地域に避難した。

 アンタキヤのバスターミナルでは、自治体などが用意した被災者向けの無料長距離バスに、大きな荷物を抱えた被災者らが次々と乗り込んだ。

 自宅が全壊し、妻や3人の子どもとイスタンブールの親戚宅に向かうという理髪店店員マフムード・ハレクさん(28)は「治安が悪くなり、家族が怖がっている。早くここを離れ、安心したい」と打ち明けた。

 一方、兄らとイスタンブール行きのバスに乗り込んだ工員マフメド・キャルケスさん(39)は自宅が全壊し、野宿をしていたが、寒さが限界となって避難することを決めた。「街が元に戻る姿を想像できない。もう帰ってくることはできないかもしれない」。キャルケスさんは寂しそうに話した。

 トルコ国内では、今回の地震で被害が深刻化した一因として、建物の「手抜き工事」が指摘され、責任を追及する動きも出ている。

 地元メディアによると、司法当局は地震犯罪捜査局を設置。倒壊した建物の建設責任者131人が捜査対象とした上で、すでに1人を逮捕した。10日には、アンタキヤで倒壊した800人以上が住む巨大集合住宅の建設責任者が、イスタンブールの空港から出国しようとしたところを拘束されたという。

3631OS5:2023/02/15(水) 19:33:41
https://mainichi.jp/articles/20230213/k00/00m/030/183000c
地震大国トルコ、後回しにされた耐震補強 「恩赦」政策が助長
深掘り 三木幸治

中東
毎日新聞 2023/2/13 20:13(最終更新 2/14 02:27) 有料記事 1278文字
がれきの中にいる家族の捜索を待ち続ける市民=トルコ南部カフラマンマラシュで2023年2月11日午後5時52分、三木幸治撮影
がれきの中にいる家族の捜索を待ち続ける市民=トルコ南部カフラマンマラシュで2023年2月11日午後5時52分、三木幸治撮影
 6日未明に発生したトルコ南部を震源とする地震では、3万人以上が死亡し、いまも多くの人が倒れた建物の下に閉じ込められている。トルコには高水準の耐震基準があるが、古い住宅を中心に現場の運用が追いついておらず、甚大な被害につながったと指摘される。

 トルコメディアによると、地震国のトルコでは20世紀に入って以降、マグニチュード(M)6以上の地震が少なくとも数十回起きている。最近では1999年の西部イズミトの地震で死者が約1万7000人に達した。

 こうした地震を受けて、トルコ政府は建物を建築する際の耐震基準を更新するなど対策を強化してきた。また、政府は病院や学校など公共施設を中心に耐震化を進めており、これまでに7割以上の病院が耐震化されている。だが、耐震補強を専門とするトルコの建設コンサルタント会社「テクスタル」のエミン・カサップギリ代表は「一般の住宅については耐震対策が甘い」と指摘する。

 トルコ政府によると、今回の地震で、大きく損壊した建物は約2万5000棟で、大部分が住宅だ。そのうち9割以上は99年より前に建てられたという。古い建物には耐震補強が必要となるが、カサップギリ氏は「政府は、新規住宅の耐震化は頭にあるが、耐震補強は後回しにしていた」と語る。カサップギリ氏によると、耐震補強への補助金はほとんどない上、手続きは煩雑で、各地の市役所には耐震補強の専門家はほとんどいない。

 一方、新しい住宅でも、地震で倒壊した建物は多い。これについて、カサップギリ氏は「政府の『恩赦政策』が原因の一つ」と分析す…

3632OS5:2023/03/08(水) 21:30:57
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-_world_mideast_AYKBDZVLURO47IJARWW45QZBSY.html?_gl=1*2nmeky*_ga*MzQ0MzAyOTExLjE2NjY0MDI2MzY.*_ga_XJ5END643J*MTY3ODI3ODM3MC4xNTIuMS4xNjc4Mjc4NjI2LjQ0LjAuMA..
経済に影響必至、大統領再選に強まる逆風 トルコ地震1か月
2023/03/07 23:00産経新聞

経済に影響必至、大統領再選に強まる逆風 トルコ地震1か月

トルコ・シリア大地震では、高層ホテルや建設後間もない高層ビルにも大きな被害が出た=3日、トルコ南部イスケンデルン(佐藤貴生撮影)

(産経新聞)

トルコ・シリア大地震で大きな被害が出たのを受け、トルコ国内でエルドアン大統領に対する批判が高まっている。被災地の再建には膨大な費用が見込まれ、経済低迷に悩む国民の暮らしを圧迫する公算が大きいからだ。トルコでは5月中旬にも大統領選と国会議員選が実施される予定で、20年間にわたり国政を率いたエルドアン氏の政治生命を左右する重要な選挙となる。

捜査当局は、2月6日の地震で多数の建物が倒壊したのは建築基準を守らず手抜き工事が行われたのが原因だとして、これまでに建設業者約250人を逮捕した。エルドアン氏は「不正を行った者に法の裁きを受けさせることが政府の義務だ」とし、厳罰で臨む姿勢を強調している。トルコ国内では地震で約4万6千人の死亡が確認された。

一方、政府が必要な措置を怠ったとの見方も根強い。トルコでは北西部で1999年に起きた地震で1万7千人以上が死亡し、建築基準が厳格化されたが、政府は金を払えば耐震補強の追加工事義務が緩和される〝抜け穴〟も設けた。欧米メディアによると、「地震税」と称する特別税で少なくとも30億ドル(約4千億円)を徴収したが、どう使われたかも不透明だ。

大きな被害が出て住民の姿が激減した南部イスケンデルンの車販売業の男性(60)は「友人夫妻が地震で負傷し、搬送先で亡くなった。エルドアン氏は被災者の救助に全力を注がなかった。住民が街からいなくなり、商売もできない」と怒りをぶちまけた。

被災地からは210万人が避難したとされ、最大都市イスタンブールにも大量の避難民が流入した。同市の会社員、エネスさん(27)は「地震で人口が増大して家賃はさらに上がり、就職も厳しくなるだろう。耐震基準を守って建物が建てられたか分からず、地震も怖い。最近のエルドアン氏の政治は国民のためになっていない」と不満をあらわにした。

2003年に首相に就任したエルドアン氏は14年の大統領選で勝利。憲法改正で実権が首相から大統領に移行された後の18年の選挙でも当選し、大きな権力を持つ大統領となった。しかし、近年は新型コロナウイルスの感染拡大に加え、景気浮揚重視の低金利政策で急激なインフレを招いた。

エルドアン氏は1日、被災地の復興が見通せないなかで大統領選を予定通り5月14日に実施すると表明した。「1年以内に被災地を再建して住民の元に返す」とも訴え、再建に向けた建設の入札も近く始まる見通しだ。専門家からは「拙速な建物の再建より都市計画の策定が先だ」との指摘も聞かれる。

トルコの政治評論家、クルカナト氏は産経新聞の取材に電子メールで回答し、「地震は(政府の)腐敗や無能力ぶりを明らかにした。選挙でエルドアン政権に対する批判となって現れるだろう。すでに経済低迷で大きく支持を落としてもいる」との見方を示した。

主要野党6党は6日、最大野党の共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首を大統領選の統一候補として擁立すると決定。エルドアン陣営との間で激しい論戦が展開されそうだ。(イスタンブール 佐藤貴生)

3633OS5:2023/03/08(水) 21:31:31
https://www.tokyo-np.co.jp/article/235090
トルコ大統領選、野党統一候補にクルチダルオール氏 最大野党の党首、エルドアン氏と事実上一騎打ちに
2023年3月7日 21時14分
トルコ大統領選に向け、野党6党が統一候補として擁立する共和人民党のクルチダルオール党首(6日、アンカラで、AP)
トルコ大統領選に向け、野党6党が統一候補として擁立する共和人民党のクルチダルオール党首(6日、アンカラで、AP)

  【カイロ=蜘手美鶴】5月実施予定のトルコ大統領選に向け、野党6党は6日、統一候補として最大野党・共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首(74)を擁立すると発表した。大地震への対応や経済回復などが争点となる見込みで、現職のエルドアン大統領(69)との事実上の一騎打ちが予想される。

 野党6党首がクルチダルオール氏擁立で合意。同氏は支持者を前に首都アンカラで演説し「われわれは協議と妥協でトルコを統治する」と述べ、強権体制のエルドアン政権を批判した。
 クルチダルオール氏は元公務員の経済学者で、2010年から中道左派のCHPを率いる。16年のクーデター未遂後、エルドアン氏が反対派を拘束して大規模粛清を行う中、反政府運動を展開して支持を得た。
 20万棟近い建物が損壊した今回のトルコ・シリア大地震では、被害拡大の要因が「政府と建設業者の癒着によるずさんな建設工事」と主張し、エルドアン氏の責任を追及している。
 野党6党内の候補者擁立を巡っては合意に数カ月を要した。当初は最大都市イスタンブールのイマモール市長が有力視されたが、昨年12月に選挙管理委員への侮辱罪で有罪判決を受けたことで擁立は不透明に。クルチダルオール氏が当選した場合は、野党5党首を副大統領に任命することなどを条件に、6党は同氏の擁立で合意した。
 大統領選は5月14日に総選挙と同時に実施予定。クルチダルオール氏が約20年の長期政権を築くエルドアン氏に対する批判票を、どこまで固められるかがカギを握る。

3634OS5:2023/03/08(水) 21:31:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/37aee46262e3cbb719f1d5f0004ee938d4602600
統一候補にクルチダルオール氏 野党、現職と一騎打ちへ トルコ大統領選
3/7(火) 5:29配信


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時事通信
6日、アンカラで行われたトルコ野党6党の会合で統一候補に決まったケマル・クルチダルオール氏(AFP時事)

 【ガジアンテプ(トルコ)時事】トルコの中道左派、共和人民党(CHP)など野党6党は6日、5月14日の投票実施が見込まれる大統領選で、CHPのケマル・クルチダルオール党首(74)を統一候補として擁立することを決めた。

 首都アンカラで行った6党での会合の後、発表した。

 選挙は続投を目指すレジェプ・タイップ・エルドアン大統領(69)との事実上の一騎打ちとなる公算が大きい。

 クルチダルオール氏は決定を受け、エルドアン氏の強権への傾斜を念頭に「(トルコ国民に対する)抑圧に終止符を打ち、権利を拡大させる」と表明した。

3635OS5:2023/03/08(水) 21:33:38
https://www.tokyo-np.co.jp/article/234968
トルコ・シリア大地震1カ月 被災者支援に地域差 シリア反体制支配地域に物資届かず…
2023年3月6日 19時39分
2日、シリア北西部イドリブ県で、テントを組み立てるシリア民間防衛隊メンバー。テントは圧倒的に不足しているという(同隊提供)
2日、シリア北西部イドリブ県で、テントを組み立てるシリア民間防衛隊メンバー。テントは圧倒的に不足しているという(同隊提供)

 【カイロ=蜘手美鶴】トルコ・シリア大地震は6日、発生から1カ月を迎えた。6700人以上が死亡した内戦下のシリアでは、政府支配地域に支援物資が届く一方、敵対する反体制派支配地域では被災者のテントや食料も不足する。医療支援は遅れ、コレラがまん延して死者が出るなど、衛生状態も悪化している。
 「医療支援が今すぐ必要だ。飲料水や子どものミルク、医薬品など1カ月たっても足りない」。北西部イドリブで救助活動をする市民組織「シリア民間防衛隊(ホワイトヘルメッツ)」のアフマド・ヤズジさん(37)が取材にこう訴えた。
2日、シリア北西部イドリブ県で、救護テントに医薬品を運び込むシリア民間防衛隊メンバー(同隊提供)
2日、シリア北西部イドリブ県で、救護テントに医薬品を運び込むシリア民間防衛隊メンバー(同隊提供)

 イドリブは反体制派の地域で、国際支援が入りづらい場所の一つ。病院はけが人であふれ、テントも不足し、被災者は半壊した建物や木の下に身を寄せる。震災後の衛生状況が劣悪で、2月にはコレラで少なくとも2人が死亡。乳幼児への感染拡大が懸念されている。
 北部アザズでは食料が不足し、業者が高値で販売している。テントも購入するしかなく、モハンマド・ティジーンさん(40)は「お金が無い人はテントも食料も買えない」と嘆いた。
 一方、政府地域ではアラブ諸国などから支援物資が届く。北部アレッポでは学校やモスクが避難所として開放され、内部にはマットレスや毛布も完備。西部ラタキアでは政府が仮設住宅の建設計画を進める。ラタキアの自営業ワシーム・バラカットさん(38)は「食料や水も十分にあり、物資には困っていない」と話す。
2日、シリア北西部イドリブ県で、がれきを片付けるシリア民間防衛隊メンバー(同隊提供)
2日、シリア北西部イドリブ県で、がれきを片付けるシリア民間防衛隊メンバー(同隊提供)

 2011年から内戦が続くシリアは、政府地域と反体制派地域、クルド人地域に大きく分断。震災の死者数も政府と反体制派がそれぞれ発表するなど、全体の被害把握が難しいのが実情だ。アサド政権は反体制派地域に国際支援が入るのを嫌がり、地域ごとに支援の差が生まれている。
 シリア人権監視団(ロンドン)のラミ・アブドルラフマン所長は、本紙の取材に「政治的安定が無い限り、被災者支援も復興も進まない。国際社会はまず、復興には内戦終結が必要であると理解しなければならない」と訴えた。

3636OS5:2023/03/09(木) 22:46:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/78507fe80498642fa6a1cd20b92e37e3a690eb68
マレーシア元首相を逮捕 汚職容疑、選挙で打撃も
3/9(木) 21:58配信

共同通信
マレーシアのムヒディン元首相

 【クアラルンプール共同】マレーシア汚職対策委員会(MACC)は9日、汚職や資金洗浄の疑いで野党連合トップのムヒディン元首相を逮捕したと発表した。10日にも起訴する。今年、マレーシアでは複数の州で選挙を控えており、野党側に打撃となる。

 地元メディアによると、ムヒディン氏は首相在任中、新型コロナウイルス禍で建設業者を支援する政策に絡み、業者側から所属政党に資金の還流を受けたとの疑いが持たれている。

 ムヒディン氏の側近サイフディン前外相は共同通信に対し「選挙を前に、政府はムヒディン氏のイメージを悪化させる狙いだ」と話し、政治目的だと批判した。

3637OS5:2023/03/10(金) 10:26:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/244d057e23519303dbad46deff969fba771fbd21
強権統治の是非が争点 5月のトルコ大統領選
3/10(金) 7:12配信


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時事通信
トルコのエルドアン大統領=1日、アンカラ(AFP時事)

 【イスタンブール時事】トルコのエルドアン大統領は10日、任期満了に伴う大統領・議会選挙を5月14日に行うと正式に決定する見通しだ。

 これに先立ち、野党6党は中道左派・共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首を大統領選の統一候補として擁立することで合意。選挙では「強権統治の是非」が最大の争点となりそうだ。

 エルドアン氏は6日の演説で、2月6日に大地震に見舞われたトルコには「政治の安定」が不可欠だと強調。大統領選での自身の勝利が被災地の円滑な復興に資すると訴えた。一方で「(地震の混乱に乗じて)政府に反対するよう国民を扇動する者たちを注視している」と警告した。

 これに対し、野党6党は大統領選の公約の柱として「強権統治の打破」を掲げる。エルドアン氏が2017年の憲法改正で実現させた実権型大統領制を廃止し、以前の議院内閣制に戻すと訴えている。クルチダルオール氏は今月6日、6党による擁立決定を受け「(国民の)抑圧に終止符を打つ。対話と合意に基づきトルコを治める」と強調した。

 議会選では、エルドアン氏のイスラム系政党・公正発展党(AKP)と極右政党による与党連合と、CHPなどの野党6党が過半数を争う。過去20年にわたって政権の座にあるエルドアン氏やAKPの人気は地方を中心に根強いものの、最近のインフレ激化で支持離れが進んでいる。

 大統領選での勝敗の鍵を握るのが、双方と距離を置いてきた少数民族クルド系野党、国民民主主義党(HDP)の動向だ。HDPのサンジャル党首はクルチダルオール氏について、野党6党の今後の対応次第では「支持することもあり得る」と述べた。野党6党とHDPが連携すれば、与党側にとって大きな脅威となる。

3638OS5:2023/03/12(日) 17:03:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/2dc29550ca7e305e93d1c4b33dfb3e7a8a77a877
対立陣営に奇妙な唱和 中東各国、歓迎と評価 サウジ・イラン関係修復
3/12(日) 7:17配信

時事通信
シリアで記者会見するイランのアブドラヒアン外相=9日、ダマスカス(AFP時事)

 サウジアラビアとイランの関係修復に対し、これまで中東を二分してきた双方の陣営各国からは歓迎と評価一色の奇妙な唱和が起きた。

 イスラム教スンニ派とシーア派は、民衆レベルで互いに憎み合い、相いれないと考えられてきた。流血を伴った対立感情が解きほぐされる契機となるのか。

 「新しいページが開かれた」。これまで水面下で仲介してきたイラクは10日、直ちに声明を出して歓迎した。両国のみならず「中東各国の協力への刺激」になると評価した。

 国内にスンニ派とシーア派を抱えるイラクにとって、両派の代理戦争の舞台になり続ける事態は耐え難い。2020年に情報機関出身のカディミ首相が就任すると、翌年からサウジやイランの情報機関や治安組織の関係者をイラクに招き、水面下の交渉を重ねてきたとされる。

 シーア派の「イラン陣営」では、レバノンのシーア派組織ヒズボラの指導者ナスララ師が「良い変化だ。中東に新たな視野が開かれるかもしれない」と評価した。ロシアとイランに支えられているシリアのアサド政権も11日になって、国営シリア・アラブ通信を通じ歓迎する考えを示した。

 イエメンでは、イランの影響力拡大を嫌ったサウジのムハンマド皇太子が主導する15年からの軍事介入で内戦が泥沼化した。親イラン武装組織フーシ派は10日、ツイッターに「外国の干渉の結果失われた安全を取り戻すために関係修復は必要だ」と書き込んだ。

 スンニ派の「サウジ陣営」では、アラブ首長国連邦(UAE)やバーレーンが歓迎する姿勢を示した。エジプト外務省も地域の緊張緩和につながることに期待を表明している。

 関係修復に対する激しい反応は起きていない。イランの入念な準備が一定の効果を示したようだ。

 イランのアブドラヒアン外相は、アンマンで昨年12月にサウジのファイサル外相と会談して以来「正常化は近い」と繰り返し吹聴してきた。発表前日の9日もシリアで記者会見し、トルコ大地震のシリア被災地支援を行ったアラブ各国に「歓迎している」と表明し、いつになく融和姿勢を強調していた。

3639OS5:2023/03/12(日) 17:05:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/da42f35ef7d160b015e1a232907cb3121e218b26
バイデン米政権に痛手 中東での影響力低下警戒 サウジとイラン関係修復
3/11(土) 15:04配信

時事通信
会見する米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官=2日、ホワイトハウス(EPA時事)

 【ワシントン時事】サウジアラビアとイランが中国の仲介で外交関係修復に乗り出したことは、中東における米国の影響力低下を示した形で、バイデン米政権にとっては大きな痛手だ。

【写真】バイデン米大統領とサウジアラビアのムハンマド皇太子

 中東地域を舞台に米中の神経戦は激しさを増しており、バイデン政権は政策の修正を迫られる可能性もある。

 「米国が中東から手を引いているという考えに断固反対する」。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は10日、オンラインでの記者会見で、米国が中東地域への関与を低下させているのではないかという質問に対し強く否定した。

 バイデン大統領は昨年7月、サウジを訪問し、人権問題を巡り関係が冷え込んでいた実力者ムハンマド皇太子と会談。バイデン氏は訪問時「中国やロシア、イランが埋めてしまう空白を残したまま、立ち去ることはしない」と強調し、中東への関与を続ける姿勢を鮮明にしていた。

 米国は2001年9月の米同時テロに端を発したアフガニスタン、イラクとの戦争から手を引き、中東への米軍の関与を縮小。特に21年8月のアフガンからの米軍撤収は中東における存在感の低下を印象付けた。

 だが、ロシアのウクライナ侵攻に伴うガソリン価格高騰に慌てたバイデン政権はサウジに増産を働き掛けた。中東への関与強化を打ち出したものの、サウジは減産を主導。米国が関係見直しに言及すると、互いの不信感は一層深まった。

 トランプ前政権が離脱したイラン核合意の再建交渉が進展を見せない中、ウクライナ侵攻への対応や対中競争に追われるバイデン政権にとって中東の優先順位は低下した。カービー氏はサウジとイランの協議について「サウジから報告を受けていた」と説明しつつも、「米国は直接関与していなかった」と述べ、米国が蚊帳の外だったことを認めた。

 バイデン政権は、米国に優位な「戦略的環境」を形成し、中国に対抗していく戦略を打ち出している。だが、サウジとイランの関係修復を中国が仲介したことは米国の思惑とは逆行する動きだ。

3640OS5:2023/03/16(木) 14:23:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ee0c6281b1e4b93eb5cd54f83e257e045a19ed9
イスラエル「司法改革」 大統領の仲裁案を与党が拒否 混乱深まる
3/16(木) 12:52配信



 イスラエルで大規模デモを引き起こしている右派・ネタニヤフ政権の「司法改革」を巡り、ヘルツォグ大統領は15日、改革の仲裁案を発表した。ヘルツォグ氏は、与野党双方の意見を取り入れた代案と主張したが、ネタニヤフ首相は受け入れを拒否した。国内の混乱はさらに深まりそうだ。

 ネタニヤフ政権は、国際法違反とされるヨルダン川西岸の入植地拡大などを目指し、最高裁による法律審査の権限を制限する「司法改革」を進める。改革は、国会が過半数の賛成で最高裁の判決を覆すことを可能にするなど、司法に対する政権の力を強めるものだ。だが「三権分立が崩れ、独裁国家になる」との批判が野党支持者から噴出。各地で毎週末に抗議デモが開催され、今月11日には30万人以上が参加するなど、国内の対立が激しくなっている。

 ヘルツォグ氏は「市民戦争を避けなければならない」として、仲裁案を発表した。最高裁の権限を一部制限する一方で、国会による判決の「無効化」は容認しないとの内容だが、与党側は「一方的だ」と強く批判。ネタニヤフ氏は15日夜、仲裁案について「(現行の司法制度を)継続するのと変わらず、受け入れられない」と述べた。

 「司法改革」を巡っては、同盟国の米国も懸念を表明。専門家からは、政権が内政に集中し、対イランなどの外交をおろそかにしているとの指摘も出ている。【エルサレム三木幸治】

3641OS5:2023/03/16(木) 14:23:43
https://mainichi.jp/articles/20230119/k00/00m/030/018000c?inb=ys
イスラエル、極右政権の「司法改革」に大規模デモ 独裁国家と批判
三木幸治

毎日新聞 2023/1/19 04:30(最終更新 1/23 18:12)
イスラエルで昨年12月末に発足した右派のネタニヤフ政権が打ち出した「司法改革」を巡り、市民による大規模な抗議活動が起きている。政権側は「国民に選ばれていない司法が力を持ちすぎている」として、最高裁による法律審査の権限を制限する案を発表した。野党や司法界は「政権が絶対的な力を持ち、独裁国家になる」と批判している。

 「民主主義を守れ」「(政権は)恥を知れ」。イスラエル各地で今月14日、司法改革に抗議するデモが実施された。中部テルアビブには約8万人の市民が集結。イスラエル国旗を手に持って参加した会社員のダナ・コーヘンさん(54)は「政権は『ユダヤ人優位』の国家を目指し、アラブ人ら少数派を排除しようとしている。そのため、少数派の権利を守り、民主主義の基盤となってきた司法を弱めようとしているのだ」と主張した。

3642OS5:2023/03/16(木) 16:24:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/faeccce11490d42698de041e68a3bbc2143553b4
サウジ・イラン外交関係正常化、習主席が「橋渡し」申し出
3/16(木) 15:01配信
AFP=時事
中国が仲介したイランとサウジアラビアの外交正常化を伝えるイラン紙(2023年3月11日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】中東の大国であるサウジアラビアとイランが先週、中国の仲介で外交関係の正常化に合意したことは、世界を驚かせた。同国の習近平(Xi Jinping)国家主席が、サウジの事実上の指導者ムハンマド・ビン・サルマン皇太子(Crown Prince Mohammed bin Salman)に「橋渡し」役を買って出たことがはじまりだったと、匿名で取材に応じたサウジ高官が15日、明らかにした。

【動画】ベラルーシ大統領、イラン訪問 両国の密接な関係強調

 習氏は昨年12月、サウジの首都リヤドで行われた首脳会談の際に「サウジとイランの懸け橋になりたい」と仲介を申し出て、ムハンマド皇太子がこれを受け入れたという。

 この高官によるとサウジは中国について、中東で比類のない「影響力」を行使できる極めて「独自」の立場にあるとみなしている。「特にイランにとって中国は他に代えがたい、1、2位を争う国際パートナーだ」と述べた。

 サウジとイランの対話の下地は、リヤド会談以降もいくつかの閣僚級会合を通して整えられたという。

 サウジアラビアは歴史的に米国と緊密な関係を築いてきただけに、中国の関与は驚きをもって受け止められてもいる。

 この高官によると、米国にはサウジから事前に説明があった。「米国も中国も非常に重要なパートナーであり、わが国はこの2大国間の競争や紛争の当事者にはなりたくない」と語った。

 米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官は15日、「わが国からすれば、緊張緩和や紛争回避につながり、イランによる危険かつ不安定な動きを少しでも抑止できるのであれば、どのようなことでも助けになる」と控えめに称賛した。【翻訳編集】 AFPBB News

3643OS5:2023/03/20(月) 11:25:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c0f6e8511de3d6ce85e4c138b67d5ea0e9eea72
イラク、遠い秩序再建 政情不安、今も残る過激派 米英開戦から20年
3/20(月) 7:04配信


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時事通信
米軍によって倒されるフセイン元イラク大統領の像=2003年4月、バグダッド(AFP時事)

 【カイロ時事】米国が主導した2003年のイラク戦争開始から、20日で20年になる。

 フセイン独裁政権が崩壊し、イラクは民主化へ向かったが、政情は今も不安定だ。反米闘争や宗派対立、過激派台頭などで悪化した治安も再建は遠く、イラクはなお秩序を立て直す途上にある。

 米英中心の有志連合は、フセイン政権による「大量破壊兵器の保有」を理由に、イラクの首都バグダッドを空爆。圧倒的な力の差で、3週間で首都を制圧した。フセイン像が市民らに倒された映像は、独裁支配の終わりとイラク国民の「解放」を世界に印象付けた。

 だが、その後は「民主主義国家」を目指した米国による占領統治の下、イラク軍や旧体制の官僚機構が解体され、機能不全に陥った。フセイン政権では国内少数派のイスラム教スンニ派が優遇されたが、戦後に政治の主導権を握ったのは冷遇されていた多数派のシーア派。民族・宗派による分権化を進める政策がかえって国内不和を誘発し、内戦状態に突入した。

 戦争を主導したブッシュ(子)米政権が、07年に治安回復のため米軍を増派。次のオバマ政権下の11年に全面撤退したが、「力の空白」から過激派組織「イスラム国」(IS)伸長を招き、米軍は駐留を再開した。17年にはイラク政府が「IS駆逐」を宣言したものの、残党が活動を続け、米軍はイラク軍への助言・訓練のため駐留を継続している。

 諸外国との関係は、同じシーア派内の対立も生んだ。イラクで存在感を増すシーア派大国イランに近い勢力と、イランや米国など外国の影響力排除を訴える勢力との間で反目が深まり、22年には抗議活動が激化。民兵も加わる武力衝突に発展した。

 戦争正当化の根拠となった大量破壊兵器は結局、イラクでは見つからなかった。開戦以降、戦闘やテロに巻き込まれるなどして死亡した民間人は約20万人に上るとされる。08年にイラクを訪れたブッシュ氏に「別れのキスだ、犬め」と靴を投げ付け話題になったイラク人記者ムンタゼル・ザイディさん(44)は、「米国はイラクに災難しかもたらさなかった」と振り返った。

3644OS5:2023/03/20(月) 12:34:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e3fa202d10d2bb36cf347cb87b5a82a5fc17e85
軍事行動にいまだ消極姿勢 イラク参戦で割れた欧州 仏独
3/20(月) 7:03配信


時事通信
国連安全保障理事会で発言するドビルパン仏外相(右)=2003年2月5日、米ニューヨーク(AFP時事)

 【パリ時事】欧州はイラク戦争への対応が二つに割れた。

 英国やポーランドが早々と参戦を決めた一方、フランスとドイツは断固反対し、西側陣営に深刻な亀裂が生じた。関係修復に長い時間はかからなかったものの、軍事行動に消極的な仏独の姿勢は、20年たった今も基本的に変わっていないという見方もある。

 「(反対派は)古い欧州だ」。ブッシュ(子)米政権のラムズフェルド国防長官(当時)は開戦2カ月前の2003年1月、仏独を切り捨てた。主戦論を展開する新保守主義(ネオコン)の論客ロバート・ケーガン氏は「米国人は火星出身で、欧州人は金星生まれだ」と、欧米の世界観の違いを表現。米下院の食堂ではフランスへの当て付けから、メニューの「フレンチフライ(フライドポテト)」が「フリーダムフライ」に名称変更された。

 これに対し、ドビルパン仏外相(当時)は03年2月の国連安保理会合で「拙速な武力行使は重大な結果を招く。(イラクの)平和的な武装解除が優先だ」と反論。「フランスは古い大陸の古い国だが、戦争の何たるかを知っている」とやり返し、拍手喝采を浴びた。西側に属しながら対米自主独立を掲げる「ドゴール主義」外交の象徴的な一こまで、仏国内では「歴史的演説」(仏紙フィガロ)と語り草だ。反戦論の根強いドイツも歩調を合わせた。

 その後、米国は制止を振り切り開戦したが、攻撃の理由だった大量破壊兵器は見つからなかった。主張の正しさを認められる形となった仏独は、イラク復興での協力をアピールし、米国との関係改善を進めた。

 一方、対照的なのが参戦を決断したブレア英首相(当時)だ。英独立調査委員会は16年の報告書で「英国は平和的手段を尽くさなかった」「フセイン(イラク大統領)は当面の脅威ではなかった」と認定。カリスマ的存在だったブレア氏は英国で大きく評価を落とし、イラク戦争が負のレガシー(遺産)として今も重くのしかかっている。

 欧米は現在、ロシアが侵攻を続けるウクライナへの支援で結束し「誰もが火星出身」(仏紙ルモンド論説委員)となった。ただ、ロシアの脅威に敏感な英国やポーランドに比べ、仏独が武器供与などで消極的なのは明らか。イラク戦時の欧州各国の相違は、ウクライナ支援での温度差の形で残っていると言えそうだ。

3645OS5:2023/03/20(月) 12:35:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/a3a6daa042217b185f13aefe99ec3c616bd54105
まん延する汚職文化 経済振興阻害、深まる政治不信 イラク
3/20(月) 7:06配信
クでは2003年の戦争後、米国主導でもたらされた民主主義体制の下、汚職文化が根付いた。

 スダニ首相は昨年10月の就任に先立つ演説で「生活のあらゆる面に影響する汚職のまん延は、新型コロナウイルスより致命的だ」と強調。しかし、国民の政治不信は深く、汚職撲滅への期待は低い。

 イラクは国家収入の約9割を石油産業に依存する。民間企業が育たず、公務員を過剰に雇用することで国民生活を支えてきた。若者の人口が増加し、雇用の受け皿を確保する経済振興が喫緊の課題だが、政界にはびこる腐敗が阻害要因となっている。

 スダニ氏は就任早々、21年から約1年間で総額25億ドル(約3300億円)が当局から企業に流れた事件の究明に着手。「利害関係者が国を乗っ取っている」と糾弾し辞任した元財務相にも、公金横領容疑で逮捕状が出され、闇の深さがあらわになった。

 歴代政権も汚職撲滅を掲げたが、政争に利用されることもあり、実現には程遠い。03年のフセイン政権崩壊後、4000億ドル(約53兆円)以上が国庫から消えたとされる汚職構造の改革にスダニ氏が本気で取り組むか、疑問視する声もある。

 戦後のイラクは独裁政権の教訓から、権力分散を徹底するため、民族や宗派で政治権力を分け合う方式を採用。これが石油や国際支援、省庁に関連する利権を分配する腐敗の土壌となった。

 北部アルビルの薬剤師ムハンマド・ナジーブさん(28)は「汚職がなければ、イラクは素晴らしい国になれるのに」と嘆く。九州大大学院の山尾大准教授(イラク政治)は「民主化などさまざまなことを一気に進めた結果、仕組みができる前に利権の争奪戦が始まった」と指摘。「独裁体制崩壊後、明るい未来を期待した国民の政治に対する憤りは大きい」と話している。

3646OS5:2023/03/23(木) 20:45:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/8046c6051dd67993d01b4afa048922f884f0925e
イスラエル政権がパレスチナ巡り暴言連発、再入植の動きも 国際社会で批判相次ぐ
3/23(木) 19:55配信


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産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】イスラエル・ネタニヤフ政権のパレスチナへの対応をめぐり国際社会の批判が相次いでいる。閣僚が「パレスチナ人など存在しない」「歴史も文化もない」などと暴言を連発したのに続き、政権は約20年前に撤収したユダヤ人入植地の再建に道を開く修正法案を国会で可決させた。「建国史上最右派」とされる政権は、今後もパレスチナへの圧力を強める公算が大きい。

■「大イスラエル」の地図掲げ

暴言を繰り返したのは極右政党「宗教シオニズム」のスモトリッチ財務相。19日にパリで開かれた会合で発言したもので、パレスチナ自治政府は「ユダヤ人の過激主義を助長する」と非難した。演壇には「大イスラエル」と称された地図が掲げられ、ヨルダンも含まれていたことから、ヨルダン外務省がイスラエルの大使を呼んで「無責任で挑発的だ」と抗議する事態にも発展した。

イスラエルとパレスチナの当局者は暴言があった19日に、米国やエジプト、ヨルダンの代表団と協議し、対立をあおる行動の自制で合意したばかりだった。

政権は21日には、ヨルダン川西岸の4つの小規模な入植地からの撤収を定めた2005年の法律について、ユダヤ人入植者が再定住できるよう修正した法案を国会で可決させた。米国務省が「極めて挑発的だ」としたほか、欧州連合(EU)やエジプトも「(パレスチナとの)信頼醸成を妨げる」などと懸念を表明した。

■暴力の連鎖、激化の恐れ

イスラエルは1967年に占領した西岸で入植活動を拡大し、130を超える入植地に45万人以上のユダヤ人が居住している。

昨年末に発足した政権はネタニヤフ首相の右派リクードのほか対パレスチナ強硬派の極右政党、ユダヤ教の戒律に厳格な超正統派の政党などで構成される。パレスチナ人によるユダヤ人襲撃がしばしば発生し、イスラエル軍はテロリスト掃討作戦を展開。今年に入り殺害したパレスチナ人は約80人に上る。

23日には、多くの国でイスラム教のラマダン(断食月)が始まった。信仰心や反イスラエル感情が高まり、パレスチナとイスラエルの暴力の連鎖が激化する恐れもある。

ネタニヤフ政権は1月前半、司法の権限縮小を柱とする司法制度改革を行うと表明し、毎週末の大規模な抗議デモがイスラエルで2カ月以上続いている。

3647OS5:2023/03/23(木) 21:29:36
https://www.iza.ne.jp/article/20230310-AVVWPEGLXNM5JJ27K45JJ4TK6Y/?utm_source=yahoo%20news%20feed&amp;utm_medium=referral&amp;utm_campaign=related_link
イスラエルでデモ拡大 司法改革が国論二分 軍務拒否や通貨下落も
2023/3/10 17:08
【カイロ=佐藤貴生】イスラエルでネタニヤフ政権が司法制度改革を推進し、国論を二分する議論が起きている。改革案は司法の権限を縮小して政府や国会の裁量を拡大する内容で、民主主義の根幹である三権分立を骨抜きにする狙いだとしてデモが頻発している。「建国史上最も右寄り」とされる政権の動きは海外でも懸念を招いている。

イスラエルのメディアによると、「抵抗の日」と称する9日の反政権デモには数万人が参加し、エルサレムや西部の商都テルアビブなどで高速道路や橋を占拠。多数が警察に一時拘束された。

ロイター通信は、中東歴訪中のオースティン米国防長官が8日にイスラエル入りする予定だったが、混乱が予想されたため9日に訪問したと伝えた。通常は政治に関与しない軍の予備役の一部が服務を拒否して抗議の意を示したほか、通貨シェケルが対ドルで値を下げるなど、影響は広範囲に及びつつある。

ネタニヤフ政権は1月前半に改革の草案を公表した。イスラエル有力紙ハーレツ(電子版)によると、司法が持つ違憲審査権の制限が盛り込まれており、国会で成立した法律について、最高裁がイスラエル基本法(憲法に相当)に違反すると判断しても、国会がそれを覆すことが可能になる。裁判官の任命をめぐっても、政権の影響力を強化する条項がある。


昨年12月末にネタニヤフ氏を首相として発足した連立政権は、同氏が党首を務める右派「リクード」や、ユダヤ教の戒律を厳格に守る超正統派、対パレスチナ強硬派の極右政党などで構成されている。ハーレツ紙によると、各党にはそれぞれ司法への影響力を強めたい事情がある。

ネタニヤフ氏は2019年に収賄や背任の罪で起訴され、公判が進行中だ。改革には自らに有利な判断を示す裁判官を任命する狙いがあると指摘される。

また、超正統派の政党は信徒の若者たちの徴兵免除を法制化して定着させる思惑がある。超正統派は宗教やユダヤ人の歴史を学ぶことを最優先しており、慣例として徴兵が免除されてきたが、世俗派のユダヤ人らが不平等だとして反発を強めている。

さらに、極右政党は、パレスチナ人が多く住むヨルダン川西岸でユダヤ人入植地を拡大する方針を公言してきた。司法の違憲判断を覆せるようになれば、入植推進に向けて大きな障害が消えることになる。イスラエル軍は年初以来、70人以上のパレスチナ人を殺害しており、双方の緊張は近年になく高まっている。


司法制度改革をめぐっては、最大の友好国である米国のナイズ駐イスラエル大使が「(国民の)総意を得るよう努力してほしい」と述べたほか、ベーアボック独外相が司法の独立は「常にイスラエルの大きな特徴」だったとし、それぞれ自制を促した。


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9日にはイスラエルのヘルツォグ大統領がテレビ演説し、政権に改革案を撤回するよう求めた。ただ、与党各党には国民の支持を基に連立政権を発足させた自負があり、事態が収束に向かうかは不透明だ。

3648OS5:2023/03/27(月) 11:59:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/a6d46dd4a03255a2f1854b360508b14ef60d6614
イスラエル政権窮地 司法改革に世論反発 パレスチナに極右閣僚暴言
3/27(月) 9:25配信
 イスラエルのネタニヤフ政権が苦境に立たされている。司法を弱め、政権の力を強化する「司法改革」に対する世論の反発は強く、IT業界や軍からも反対者が続出し、経済や安全保障に影響を与え始めた。一方、極右閣僚はパレスチナへの暴言を繰り返し、米国やアラブ諸国との関係に亀裂が生じている。

 「民主主義を守れ」「独裁者はいらない」。イスラエルでは2月中旬以降、政権が進める司法改革を巡り、週末だけでなく、平日にも大規模な抗議デモが起きている。3月23日には、エルサレムと商都テルアビブを結ぶ高速道路に数百人のデモ隊が侵入。数時間にわたって道路を占拠し、警察と対峙(たいじ)した。「次世代のためにも、民主主義を壊す改革は止めなくてはならない。インフラを止めるぐらいしないと、政権は動かない」。会社員のアミール・ヘルツさん(60)はそう訴えた。

 デモは世俗派のユダヤ人を中心に、多様な人々が支持している。イスラエル経済を支える多くのIT企業は改革に反対し、平日でも従業員にデモ参加を許可する。テルアビブのIT企業に勤めるナペルさん(56)は、「司法改革は独裁政治につながり、海外からの投資は確実に減る。資産を国外に移したり、会社の移転を検討したりする企業も出始めている」と指摘する。また、イスラエル軍の任務の一部を担う予備役数千人は、一時的に「職場放棄」を宣言した。空軍の予備役約1300人は3月中旬の声明で「独裁者を作る法律を棚上げするように求める」と主張した。予備役はパイロットの訓練などを担っており、軍にとっては痛手だ。

 極右や宗教政党を含むネタニヤフ政権は、政権が最高裁の判決を「無効化」でき、最高裁判事の選出にも強い影響力を持つ司法改革を目指す。自らの政策を司法に干渉されないようにするためだ。政権は、男女や民族の平等を原則とする民主主義の価値観より、ユダヤ人優位、男性優位のユダヤ教の価値観を強化する可能性があり、世俗派のユダヤ人は強い懸念を示す。同盟国である米国のバイデン大統領はネタニヤフ首相と19日に電話協議し、「民主主義の価値観は守られなければならない」と主張、ネタニヤフ氏に「妥協」を求めた。

 政権内からも改革に反対する声が上がっている。ガラント国防相は25日、「社会の分裂は軍に影響している。(改革は)国の安全保障に対し、明白な脅威だ」と強調し、改革の延期と超党派での協議を求めた。イランなど敵が多いイスラエルは、常に有事に備える必要があるからだ。一方、極右、宗教政党は、改革を強硬に推し進めようとしている。極右は司法改革により、国際法違反とされるユダヤ人入植地の拡大を狙い、宗教政党はユダヤ教正統派の徴兵回避などを実現しようとしている。

 ヘルツォグ大統領は今月15日、混乱悪化を懸念して、司法改革の「妥協案」を提出したが、極右らが強硬に反対した。妥協案を受け入れれば政権が崩壊する可能性があり、ネタニヤフ氏は下手に動けない状態だ。ネタニヤフ氏は26日夜、改革に反対したガラント氏を罷免し、改革を強行する姿勢を見せた。

 一方、政権の極右閣僚はパレスチナに対する差別的な発言を続けている。極右のスモトリッチ財務相は3月1日、ユダヤ人入植者と対立するヨルダン川西岸のパレスチナ人の村について、「消し去ることが必要だ」と発言。また19日には、「パレスチナ人というものは存在しない」と述べるなど暴言を連発し、パレスチナの独立を支持する欧米やアラブ諸国から強い非難を浴びた。

 また、イスラエル政府は21日、2005年に撤去したヨルダン川西岸やパレスチナ自治区ガザ地区の入植地について、入植者の「帰還」を可能とする改正法を可決した。これに先立つ19日、イスラエルはパレスチナと米国、ヨルダン、エジプトの代表団と会談し、新しい入植地の議論を4カ月間停止するほか、地域の平和と安定に協力することを記した声明に署名したばかりだった。

 ネタニヤフ氏は法改正はしたものの「新しい入植地を作る意思はない」と弁明したが、米国務省のパテル副報道官は「極めて問題を抱えた」法律であり、地域の安定に「逆効果だ」と非難した。

 ネタニヤフ氏は昨年末、極右らと連立政権を発足させて以降、極右政治家の手綱を「(自分が)しっかり握る」と主張してきた。だが事態をコントロールできていないのが現状で、イスラエルの混迷は深まるばかりだ。【エルサレム三木幸治】

3649OS5:2023/03/28(火) 09:15:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/a200d8ee6ba640a8012785ac190933f879399a11
イスラエル首相、国防相を解任 司法改革めぐる政治の混迷深まる
3/27(月) 15:29配信

CNN.co.jp
司法制度改革をめぐりイスラエルで大規模な抗議デモが発生している

エルサレム(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相は26日、同国で物議を醸している司法制度改革の停止を求めたギャラント国防相を解任した。政権内にも溝が生じた形で、イスラエル政治は混迷の度を深めている。


首相の事務所は「ネタニヤフ首相がギャラント国防相の職務を解くことを決定した」との1文の声明を発表した。司法改革案を巡っては、数週間にわたり市民の抗議活動が続いている。

ギャラント氏は、ネタニヤフ氏が訪英で国を離れていた25日夜の演説で、改革案を強行すれば国の安全を危険にさらす可能性があると述べ、改革案の停止を訴えた。一部の予備役の兵士は改革案への反対を理由に、軍務への就任を拒否する事態となっている。

27日未明には、さらに3人の閣僚が司法改革の立法を止めるべきだとの姿勢を示した。全員がギャラント氏と同様、与党リクードに所属する。

ゾハル文化スポーツ相はツイッターへの投稿で「家が火事の時は誰が正しいかを問うのではなく、まず水をかけて中にいる人を救う」と述べ、「首相が国内に生じた分断を回避するために立法化を停止するなら、我々は首相の立場を支持する必要がある」と続けた。

バルカット経済相は、ネタニヤフ氏が改革案を「止めて再考慮すべき」であり、同国は内戦の瀬戸際にあるとの考えを示した。「改革は必要であり、我々は進めていくが、それは内戦の対価を払って行うものではない」と述べた。

ギャラント氏の解任発表後の26日夜には市民数千人が通りに出て抗議。テルアビブでは群衆が主要な幹線道路を封鎖し、火を付ける様子も見られた。

ラピド前首相はギャラント氏解任を「新たな最悪の出来事」と述べ、「イスラエルの首相がイスラエル国家の安全保障に対する危険になっている」とツイートした。

ガンツ前国防相もイスラエルが安全保障の危機に直面しており、「ネタニヤフ氏が今夜、政治と自分自身を安全保障より上位に置いた」と指摘した。

米ニューヨークのイスラエル領事館のザミル総領事は、ギャラント氏の解任に抗議して辞任した。ザミル氏はツイッターで公表した辞表の中で、ネタニヤフ氏の動きを「危険な決定」と述べ、「この改革は我々の民主制度の根幹を損ない、我々の国の法の支配を脅かすものだと信じる」と記した。

イスラエルの複数の大学は27日からストライキに入ると発表。同国最大の労働組合と財界リーダーらは同日共同記者会見を予定している。

3650OS5:2023/03/28(火) 09:15:25

物議を醸す司法制度改革案
ネタニヤフ政権の司法制度改革案では、政府が裁判官の任命をコントロールし、議会は最高裁判所の決定を覆せるようになる。

政権は最高裁を視野が狭くエリート主義で、国民をもはや代表しているとは言えない機関だとみなしている。最高裁を抑制するために改革が必要だと主張する。

一方、改革案に反対する人々は、同案がイスラエルの民主主義の根幹を脅かすと批判している。

軍の予備役の抗議は政権にとって特に心配の種となっている。予備役は平時でも定期的に訓練や就役のために招集されている。

極右のベングビール国家安全保障相は、ギャラント氏の25日の演説後に同氏の解任をネタニヤフ氏に求めた。ベングビール氏はツイッターで、ギャラント氏について「抵抗を呼びかけ(国防軍を)交渉の道具に使う無政府主義者のゆすりと脅しに屈した」人物であり、「右派の有権者の投票で選ばれながら、実際には左派の政策課題を推進している」などと記した。

ネタニヤフ氏に対する圧力が高まる中、イスラエルの裁判所はネタニヤフ氏を法廷侮辱罪に問う申し立てを受け、同氏に1週間の応答の猶予を設定した。

この申し立ては市民団体の「クオリティー・ガバメント運動」が行った。検事総長がネタニヤフ氏に対し、同氏の司法改革への直接関与は違法で、利益相反に関する裁判所命令に違反するものだとの公開書簡を送ったことを受けた動きとなっている。

司法改革案は一部がすでに議会を通過している。具体的には、首相を職務不適格と宣言する権限を裁判所から奪う法案だ。

ネタニヤフ氏を批判する人々は、同氏が司法改革を進めるのは自身が被告となる汚職の裁判が理由だと主張する。同氏は汚職を否定している。

ネタニヤフ氏は23日の演説で「両サイド」の懸念に対応する姿勢を示したが、同時に改革案を進めるとの意思も表明。引き下がる様子はない。

リクードのダニー・ダノン議員はCNNに対し、党内で立法化を止めるのに十分な離反者が出るかは議員が集まる27日にならないとわからないと述べた。

議会の全120議席のうち連立与党は64議席を占める。リクードから5人の離反者が出れば半数の60人を切るが、議員の欠席などで法案通過に必要な票数は変わる。

3651OS5:2023/03/29(水) 11:26:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/25fc2e434bda39902dd6c382a7540c5e6a544b22
スーチー氏率いる政党登録抹消 ミャンマー国軍側、民主派排除狙い
3/29(水) 9:50配信

毎日新聞
ミャンマーのアウンサンスーチー氏=フランスのパリで2014年4月15日、ABACA・ロイター

 ミャンマーで実権を握る国軍の影響下にある選挙管理委員会は28日、民主派指導者アウンサンスーチー氏が率いる政党・国民民主連盟(NLD)の政党登録を抹消すると発表した。国軍側には、次の総選挙を見据えて民主派勢力を排除する狙いがある。

 選管が1月に施行した新しい政党登録法は、存続を希望する政党に対し、60日以内に登録を申請するよう義務づけていた。国営テレビは28日夜、NLDなど40政党が期限までに政党登録を終えなかったとして、29日から政党資格を失うと報じた。国軍系の政党は届け出を済ませている。

 NLDは、大勝した2020年総選挙の結果が正当だとして、国軍が計画する総選挙に参加しない意向を表明。国軍側が定めた政党登録法にも反発していた。同法は党員数や党事務所の設置数などの政党要件を定めており、多くの党員が国内に潜伏したり国外に逃れたりしているNLDがこれを満たすのは難しいとみられていた。

 NLDはかつての軍事政権下で民主化運動が起きた1988年に結党された。民主化に向けた非暴力運動などを提唱し、民政移管後の15年の総選挙に圧勝して政権を担った。20年の総選挙でも勝利したが、国軍は選挙に不正があったと主張。21年2月にクーデターを起こしてスーチー氏ら複数のNLD幹部を拘束し、実権を掌握した。スーチー氏は現在も収監されている。【バンコク高木香奈】

3652OS5:2023/03/30(木) 10:35:30
https://www.tokyo-np.co.jp/article/240177
サダム・フセイン像を20年前に壊した男性 今は「建て直して謝りたい」なぜか…
2023年3月26日 06時00分
<独裁崩壊その後〜イラク戦争20年>①
 噴水がしぶきを上げるバグダッド中心部のフィルドス広場。市民が憩うこの場所には20年前まで高さ12メートルのサダム・フセイン像があった。独裁者として世界に知られた元大統領の像は、市民にとっては恐怖の象徴だった。
 米国率いる「有志連合」軍がバグダッドに入った2003年4月9日、カーゼム・アルジャボウリ(66)は仕事場にあった長さ1メートルの鉄製ハンマーを手に広場に走った。フセイン政権下では友人や親戚ら13人が処刑され、忌まわしい像を壊すのが長年の夢だった。
イラク北部アルビルで16日、サダム像を壊す自身の写真を手に「像を建て直して謝りたい」と話すアルジャボウリさん
イラク北部アルビルで16日、サダム像を壊す自身の写真を手に「像を建て直して謝りたい」と話すアルジャボウリさん

 「この男がいなくなれば、全てよくなる」。そう信じ、叫び声を上げ、力の限りハンマーで像の土台をたたき続けた。アルジャボウリの写真は独裁崩壊の象徴として世界に発信され、有名人となった。
◆独裁者が去った後、汚職がはびこった
 それから20年。アルジャボウリは、イラク北部アルビルの自宅で後悔を口にした。「金があったら、像を建て直して謝りたい」
 フセイン政権下で国は監獄のようだった。秘密警察が市民を監視し、処刑や拷問は当たり前。クルド人ら少数派は弾圧され、暗殺も相次いだ。国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」によると、25万〜29万人が死亡または行方不明になったという。
 しかし独裁者が去った後、政治家や公務員は私利私欲に走り、汚職がはびこった。豊かな石油の富は市民に還元されず、若者の失業率は35%を超える。
 アルジャボウリはかつて重量挙げのイラク代表チームに所属し、国から支援金を受けていた。だが政権崩壊後は途絶えた。競技団体の幹部が着服していた。「サダム時代は汚職はなかった。独裁だったが、国が守られていた部分もあった」
 19年10月、公共サービスの低下や高失業率を理由に、若者らによる大規模な反政府デモが始まった。バグダッドのタハリール広場では、治安部隊とデモ隊が連日激しく衝突した。治安部隊は群衆に銃を向け、約1カ月間で600人以上が犠牲となった。
 輸入業のアフマド(40)も、デモ隊の最前列で治安部隊と対峙たいじした。「政府も政治家も汚職まみれだ。もうたくさんだ!」。仲間が次々と拘束され、アフマドも半年間刑務所に入れられた。現政府は逆らう市民を拘束し、武力で民衆を制圧する。「これではサダムと同じだ。20年前と変わっていない」と憤る。
◆今起きていることはサダムが積み重ねてきたことの結果だ
バグダッドで13日、子どもたちと話すアルザハビさん
バグダッドで13日、子どもたちと話すアルザハビさん

 政権崩壊以降には多くの子どもが孤児となった。自爆テロや過激派組織「イスラム国」(IS)との戦闘、貧困による育児放棄…。ヒシャーム・アルザハビ(53)がバグダッドで運営する孤児施設では、さまざまな事情を抱える4〜15歳の約80人が暮らす。04年以降、計約580人がここで育った。
 「なぜイラクはこうなったのか」。アルザハビは学校から帰った男児を見つめて自問する。「サダムが米軍を連れてきて、イラクは壊れた。今起きていることは、サダムが積み重ねてきたことの結果だ」 (バグダッドで、蜘手美鶴、写真も)=文中敬称略
  ◇ 
 2003年3月、米国率いる「有志連合」がイラクに侵攻した。このイラク戦争はフセイン独裁政権を崩壊させたが、20年間で暴力と汚職がはびこり、宗派対立が社会を分断した。独裁崩壊のその後を追った。
 イラク戦争 2001年の米中枢同時テロ後の03年3月、米国のブッシュ(子)政権はイラクのフセイン独裁政権が大量破壊兵器を保有していると主張し、英国など「有志連合」を率いてイラクに侵攻した。フセイン政権は4月に崩壊したが、大量破壊兵器は見つからなかった。イラクはテロや宗派間抗争が激化して内戦状態に陥り、過激派組織「イスラム国」(IS)も台頭。イラク政府は17年にISからの全土解放を宣言。日本は04〜06年に陸上自衛隊を南部サマワに派遣した。

 ◇

 フセイン独裁政権を崩壊させたイラク戦争から20年。独裁崩壊後のイラクを追った。

3653OS5:2023/03/30(木) 10:35:47
https://www.tokyo-np.co.jp/article/240345
「民主主義を守ろう」で命を狙われる 独裁政権崩壊後も武力とカネが政治を支配 「自由な社会」は夢のまま
2023年3月27日 06時00分
<独裁崩壊その後〜イラク戦争20年>②
 バグダッド大教授のエフサン・シェマリ(47)は2020年7月、治安関係者から思いがけない電話を受けた。「狙われています。車を向かわせるから逃げてください」。その日、親しい友人の過激派専門家ヒシャム・ハシミ=当時(47)=が何者かに暗殺された。「次は自分ということか…」。迎えの軍用車に乗り、そのまま半年間身を隠した。
 心当たりは、イラク国内で影響力を強める隣国イランを批判したことぐらい。関係者からは、イランが支援するイスラム教シーア派政党の民兵組織に狙われていると聞かされた。「自国の主権を訴え、イラクの民主主義を守ろうとしただけなのに。なぜ狙われないといけないのか」。ショックと悲しみで体が震えた。
◆イラクは見本になるはずが‥‥民主主義は後退した
 フセイン独裁政権が崩壊した20年前、誰もが自由に発言できる社会になると信じ、複数の政党を通じて市民の声が届く新しい政治を夢見た。シェマリは「イラクは新たな民主主義の見本になるはずだった。後退するなんて夢にも思わなかった」と声を落とす。
 米国の持ち込んだ民主主義はイラクでうまく機能していない。実際に複数の政党が誕生したものの、各政党は民兵組織を擁して、武力で政治を支配し、異論を封じ込める。治安は著しく悪化し、開戦以降に死亡した民間人は21万人を超える。
11日、バグダッド郊外で、イラク戦争後の20年を振り返るジャーナリストのアルザイディ氏
11日、バグダッド郊外で、イラク戦争後の20年を振り返るジャーナリストのアルザイディ氏

◆射殺覚悟でブッシュ氏に靴を投げた記者、怒り冷めず
 バグダッド郊外では、ジャーナリストのモンタゼル・アルザイディ(44)が仕事場で、12台の監視モニターを見つめていた。政府を批判して7回も暗殺未遂に遭い、机の下には万が一に備えて自動小銃を忍ばせる。「声を上げようとすると口をふさがれる。しかし、ノーと言い続けることが重要だ」
 アルザイディは08年、バグダッドを電撃訪問した当時米大統領のブッシュに自身の靴を投げ付けたことで知られる。射殺されることを覚悟し、アラブ社会で最大の侮辱を意味するこの行為にありったけの怒りを込めた。「米国は戦後のイラクがこうなると予想して戦争をしたのか」。怒りは今も冷めない。
 この20年、イラクには民主主義と自由な言論ではなく、武力とカネによる解決が根付いた。
 南部サマワで飲食店を経営するバッシャール・ホロー(52)は10年、地元ムサンナ州の議会選に出馬を決めた。しばらくすると、地元で有力なシーア派政党の聖職者が「出馬するなら5000万イラクディナール(約450万円)を払え」と賄賂を求めてきた。
 サマワのような地方では、地元部族や聖職者が政府や法律よりも強い力を持つ。選挙ではほぼ誰も投票所に行っていないのに、投票率は40%を超え、同じ顔触れが当選する。
 取材の2カ月ほど前、別のシーア派政党関係者がホローの元を訪れたという。次期イラク国民議会への出馬を打診され、同時に約7億2000万イラクディナール(約6500万円)の賄賂が必要だと言われた。「米国は選挙をやって『民主主義が実現した』と言うかもしれないが、こんなものは民主主義ではない」(カイロ支局・蜘手美鶴、写真も)=文中敬称略
 ◇ 
連載:独裁崩壊その後〜イラク戦争20年
 フセイン独裁政権を崩壊させたイラク戦争から20年。独裁崩壊後のイラクを追った。

3654OS5:2023/03/30(木) 10:36:06
https://www.tokyo-np.co.jp/article/240508
「サダムが処刑され、復讐がかなった」フセインに弾圧されたクルド人が今恐れるのはトルコ軍
2023年3月28日 06時00分
<独裁崩壊その後〜イラク戦争20年>③
 イラク北東部クルド人自治区ハラブジャでは今月16日、朝から雨が降っていた。サダム・フセイン政権がこの街を化学兵器で攻撃してから35年となった。住民約5000人が虐殺され、フセイン政権による少数民族クルド人弾圧の象徴とされる。
◆化学兵器で両親と姉弟が亡くなった
16日、イラク北東部ハラブジャの平和記念館で、化学兵器で攻撃された時の様子を伝える展示とバクティアール・アブドラ氏
16日、イラク北東部ハラブジャの平和記念館で、化学兵器で攻撃された時の様子を伝える展示とバクティアール・アブドラ氏

 「サダムが処刑され、初めて気持ちが楽になった。復讐ふくしゅうがかなった日だった」。当時13歳だったバクティアール・アブドラ(48)は、化学兵器攻撃で両親と姉弟の4人を亡くした。リンゴのような匂いが街を包む中、息絶えていく家族を見ているしかできなかった。
 アブドラは現在も化学兵器の後遺症に苦しみ、呼吸器疾患を抱える。2003年の政権崩壊後、被害者たちは政府補償の拡充を期待したが、いまだ十分な治療は受けられない。しかしアブドラは「いつ殺されるか分からない恐怖は消えた。自由と安全は何ものにも代えがたい」と話す。
◆遺跡調査を禁止して事実を封印
 フセイン政権はクルド人の独立運動を弾圧した。虐殺や国外追放にとどまらず、クルド人の文化や歴史も否定された。学校では「クルド人は他の地域から移り住んできた民族」などと教えられていたという。
 歴史的な事実を封じるため、旧政権はクルド人地域での遺跡発掘や調査を禁じた。政権崩壊後は徐々に発掘が始まり、クルド人の歴史に光が当たる。クルド人自治区スレイマニヤの博物館長ハーシム・アブドラ(56)は「遺跡はクルド人が歴史的にこの土地に住んでいたという証拠。アイデンティティーそのものだ」と強調する。
15日、イラク北東部スレイマニヤの博物館で、クルドの歴史について子どもたちに説明するアブドラ館長(左)
15日、イラク北東部スレイマニヤの博物館で、クルドの歴史について子どもたちに説明するアブドラ館長(左)

 10年ごろから外国人の発掘が許可され、日本からも調査隊が現地入りしている。中部大(愛知県春日井市)教授の西山伸一(55)は「遺跡はクルドの歴史を伝える。発掘成果を地元に還元したい」と話す。
◆強まる越境攻撃に「占領ではないか」
 しかしフセイン政権崩壊とともに、クルド人に平和が訪れたわけではない。イラク、イラン、トルコ、シリアの山岳地帯に推定3000万〜4000万人が暮らすクルド人は「国を持たない世界最大の民族」と呼ばれる。各国政府はイラク同様に独立運動に目を光らせ、「テロリストの掃討」を口実にイラクへの越境攻撃を激化させている。
 自治区北部ザホ郊外では昨年7月、トルコ軍の越境攻撃でイラク人観光客ら8人が死亡した。現在も週2回ほど山間部への攻撃が続く。「サダムの後はトルコだ。今のイラクには主権がないに等しく、もろい国になった」。旅行業エブラヒム・アブド(40)が嘆く。
 トルコ軍は国境から20キロ地点までイラク国内に侵入し、ザホ周辺にはトルコ軍の検問所が約40カ所設けられている。自治区北部には20カ所以上の軍事基地が建設された。ジャーナリストのワリード・サナディ(35)は「トルコの攻撃を恐れて国境付近に住む農家は他の場所に移ってしまった。これは『占領』ではないのか」と訴える。(カイロ支局・蜘手美鶴、写真も)=文中敬称略
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 フセイン独裁政権を崩壊させたイラク戦争から20年。独裁崩壊後のイラクを追った。

3655OS5:2023/03/30(木) 10:36:21
https://www.tokyo-np.co.jp/article/240932
イラクでイランの影響力拡大 フセイン政権崩壊が引き金 宗派間対立も顕在化
2023年3月30日 06時00分
<独裁崩壊その後〜イラク戦争20年>④
 「宗教や宗派に関係なく、彼だけが本当にイラクのことを考えてくれる。真の愛国者だ」。バグダッドに隣接するサドルシティの露店で、高校生のアリ(16)は目を輝かせて1枚の肖像画を買った。描かれているのはイスラム教シーア派の指導者ムクタダ・サドル(49)。店主ジャーセム(27)は「小さな子まで買いにくる。一番の売れ筋だ」と話す。
バグダッド市内で13日、シーア派指導者ムクタダ・サドル師の肖像画を手に取る青年
バグダッド市内で13日、シーア派指導者ムクタダ・サドル師の肖像画を手に取る青年

◆親イラン民兵組織を擁して実権
 フセイン独裁政権は、シーア派国家イランとの結び付きを恐れて国内のシーア派を弾圧したが、政権崩壊後はシーア派政党がイランの支援を受けて勢力を伸ばした。親イラン民兵組織を擁して政治の実権を握り、イランに近い政権が続く。
 こうしたイランの動きに不満を抱く層を取り込むのが、イランや米国など外国勢力の排除を公言するサドルだ。イラク人の愛国心を刺激し、アリのような若者の支持も集める。2021年の国民議会選ではサドル率いる政党連合が第一党となり、サドルがデモを呼びかければ数万人が集まる。
 宗教から距離を置く世俗主義のフセイン政権が去った後、国内では人口の6割強を占めるシーア派と、3割程度のスンニ派の対立が顕在化した。宗派対立に巻き込まれ、市民が殺害される事件が相次ぐ。
 シーア派のアリ・ハミド(41)は06年、聖職者だった父=当時(55)=をスンニ派に殺害された。検問所で身分証明書を調べられ、シーア派であることを理由にその場で首をかき切られた。「父は犯罪者でも何でもない普通の市民だったのに」。それまで宗派が混在する地域に住み、友人にはスンニ派もシーア派もいた。事件後、初めてスンニ派に怒りが向いたという。
 2カ月後、今度はハミドの幼なじみでスンニ派のオマル・ファルーク(40)が、シーア派の検問所で捕まった。ハミドが「この男はスンニ派だけど、僕の友だちだ」と必死に訴えて事なきを得たが、ファルークは「前は自分の宗派を意識したことはなかった。宗派で社会が分断された」と嘆く。
◆中東地域のパワーバランスが一変
バグダッド市内で14日、米軍に殺害されたイランのソレイマニ司令官(中央(左))とイラクのムハンディス氏(同(右))ら「殉教者」が描かれた看板
バグダッド市内で14日、米軍に殺害されたイランのソレイマニ司令官(中央(左))とイラクのムハンディス氏(同(右))ら「殉教者」が描かれた看板

 イラク戦争後、中東地域のパワーバランスは一変した。米国と敵対するイランは、イラク国内のシーア派民兵組織などを通じ、影響力を中東地域に広げる。
 バグダッド市内には、いたるところに親しげな2人の「殉教者」の絵や写真が掲げられている。イラン革命防衛隊の精鋭である「コッズ部隊」司令官のソレイマニと、イラクのシーア派民兵組織「人民動員隊」副司令官のムハンディスだ。2人は20年1月、バグダッド市内を車で移動中、米軍のドローン(無人機)攻撃によって殺害された。
 人民動員隊などの親イラン民兵組織は、イランの意を受けてシリアやレバノン、イエメンなどにも活動の場を広げ、地域の不安定化の要因になっている。
 バグダッド大教授のエフサン・シェマリ(47)は警告する。「イラクの民兵組織は、イランとともに中東地域を脅かしている。こうした民兵組織の動きが国際社会をいら立たせ、イラクの孤立化を招いている」 (カイロ支局・蜘手美鶴、写真も)=文中敬称略、おわり
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イラク・バグダッド、イラン・テヘラン、サウジアラビア・リヤド、レバノン、シリア
イラク・バグダッド、イラン・テヘラン、サウジアラビア・リヤド、レバノン、シリア

 フセイン独裁政権を崩壊させたイラク戦争から20年。独裁崩壊後のイラクを追った。

3656OS5:2023/03/31(金) 20:00:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/915b97bd7c48d47c30b4c3681aed150cef67d3e7
トルコ大統領選、4人が出馬 「エルドアン氏劣勢」調査も
3/31(金) 17:45配信


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時事通信
トルコのエルドアン大統領=29日、アンカラ(AFP時事)

 【イスタンブール時事】トルコ選管当局は31日、4人が5月14日投票の大統領選挙に立候補したと発表した。

 イスラム系与党の公正発展党(AKP)を率いる現職のレジェプ・タイップ・エルドアン大統領(69)に、野党6党連合が統一候補として擁立した中道左派・共和人民党(CHP)のケマル・クルチダルオール党首(74)らが挑む。

 エルドアン氏は過去20年にわたって権力の座にあるが、高インフレによる経済の混乱などで国民の支持離れに直面している。国内の調査会社ORCが17日に発表した世論調査では、クルチダルオール氏の支持率が53.1%でエルドアン氏の42.3%を上回った。

3657OS5:2023/04/04(火) 09:02:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/865307d83badef751b93c8202c26d8ba07ef417f
アフガニスタン女子教育再開撤回 タリバン強硬派が反対
4/2(日) 16:12配信


女子学生の教育が停止されたまま講義が再開されたカブール大=3月6日、アフガニスタンの首都カブール(ゲッティ=共同)

 【イスラマバード共同】アフガニスタンで停止が続く女子中等教育について、イスラム主義組織タリバンの最高指導者アクンザダ師が、学校で新年度が始まる3月21日からの再開方針を一部閣僚にいったん伝えたが、強硬派の反対を受け撤回したことが2日、複数のタリバン暫定政権関係者への取材で分かった。

 国際社会は女子教育の制限を問題視し政権を承認していない。タリバン内部でも反発が強まっており、アクンザダ師は再開を迫る有力閣僚の反目を恐れて再開方針を伝えたとみられる。アクンザダ師は独自のイスラム法解釈による統治徹底を図る強硬派の中心人物で、教育政策を巡りタリバン内の溝が深まっている。

 複数の暫定政権関係者によると、有力派閥「ハッカニ・ネットワーク」を率いるハッカニ内相と、タリバンの初代最高指導者オマル師の息子ヤクーブ国防相、ムッタキ外相らが2月と3月中旬、アクンザダ師と計4日間にわたり協議。国際社会から孤立している現状を懸念し、日本の中学・高校に当たる女子の中等教育を再開するよう求めた。

3658OS5:2023/04/14(金) 21:28:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/b6f515cdfe43e671ac759d1e2cd38256eaf08bf9
君臨20年エルドアン氏正念場 トルコ大統領選
4/14(金) 20:19配信


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産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】トルコで5月14日に行われる大統領選まで1カ月を切った。最新の世論調査では、現職のエルドアン大統領が野党統一候補を僅差で追う展開となっている。長引く経済低迷に加え、南部で2月上旬に発生した地震の大きな被害がエルドアン氏の支持伸び悩みの理由とみられる。約20年にわたって政界の中枢を占めてきたエルドアン氏は「最も厳しい挑戦」(英BBC放送)に直面している。

大統領選には4人が立候補した。エルドアン氏と最大野党「共和人民党」(CHP)党首、クルチダルオール氏の事実上の一騎打ちで、野党6党は同氏を統一候補として共闘している。

トルコの世論調査機関メトロポールの4月の調査では、エルドアン氏の支持率41・1%に対し、クルチダルオール氏が42・6%でわずかにリードしている。選挙で過半数を得票する候補者がいなければ、5月28日に決選投票が行われる。

ロイター通信によると、エルドアン氏は11日、首都アンカラで聴衆を前に演説し、「インフレ率を1桁台に戻し、絶対に国をこの問題から救う」と述べ、支持を訴えた。

トルコのインフレ率は昨年10月、前年同月比で24年ぶりとなる85%超を記録した。その後は低下傾向にあるが、今年3月でも50%を上回る。エルドアン氏は通貨リラ安の状況でも景気の冷え込みを嫌って利上げに反対し、リラの歴史的な下落と激しいインフレを招いた。国民は暮らしが圧迫され、不満を高めている。

加えて、地震の被害が経済的負担となって国民にのしかかっている。国連は再建に要する費用を約1040億ドル(約14兆円)に上ると推計。被災地からは約300万人が避難したとされ、被災者を含む国民の雇用拡大は喫緊の課題となっている。

ただ、野党側もエルドアン氏打倒の決め手に欠いている。地震の被害拡大は、政府が手抜き工事を厳しく監視しなかったことが一因だと指摘されるが、政府批判は野党支持に直結していないようだ。

英紙フィナンシャル・タイムズは、エルドアン氏が長期にわたり政権を担当したことなどから、同氏の支持層が多い地方では「野党が信頼できる選択肢になりえていない」という専門家の見方を紹介した。

エルドアン氏は2003年に首相、14年に大統領に就任した。16年の軍の一部によるクーデター未遂事件後には、首相から大統領に広範な権限を移管する憲法改正を行い、18年の再選で強大な権力を握る大統領となった。事件を機に軍幹部や裁判官らを多数更迭、政府機構やメディアの反体制勢力を一掃した。政教分離の世俗主義が国是のトルコで、イスラム色の濃い政策を進めた。

3659OS5:2023/04/14(金) 21:31:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ca1c0c39632308aaaa992c2f171175b472c9a99
「最悪の人道危機」イエメンで800人の捕虜交換 内戦終結へ正念場
4/14(金) 20:20配信

朝日新聞デジタル
イエメンの首都サヌアで14日、捕虜交換で解放され、子供を抱き上げて喜ぶ男性=ロイター

 中東イエメンが、8年続く内戦を終結できるか正念場を迎えている。暫定政権を支援して軍事介入してきた隣国サウジアラビアと、敵対するイスラム教シーア派武装勢力フーシが今月、和平へ向けた交渉を開始。14日には887人の捕虜らの大規模交換が始まった。


 捕虜らの交換は国連の仲介で合意していた。赤十字国際委員会(ICRC)の航空機でフーシ支配下の首都サヌアや、暫定政権の拠点の南部アデン、サウジ側の都市などを結んで3日間行われる。

 AFP通信などによると、今回は2020年に千人余りの交換が実現して以来の規模。対象者には、暫定政権のハディ前大統領の弟や元国防相ら15年の開戦時からフーシに拘束されていた要人が含まれ、政治的な意味が大きい。捕虜となった戦闘員や民間人、サウジ人、拘束中の記者らも対象だという。

 暫定政権の当局者は12日のツイートで「準備は整った。神のご加護で成し遂げられる。残る捕虜らの交換も近い将来、刑務所が空になるまで続く」と期待感をにじませた。

朝日新聞社

記事に関する報告

3660OS5:2023/04/16(日) 16:11:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a68f72bb6bb9debab8e2f31b5687e81ad09a52c
エルドアン氏、野党候補と接戦か トルコ大統領選まで1カ月
4/16(日) 8:07配信

時事通信
トルコのエルドアン大統領=11日、アンカラ(AFP時事)

 【イスタンブール時事】5月14日投票のトルコ大統領選まで約1カ月となった。

 続投を目指すイスラム系与党・公正発展党(AKP)のエルドアン大統領と、中道左派野党・共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首が対決する構図で、接戦が見込まれている。

 大統領選には4人が立候補している。調査会社メトロポールが8日公表した世論調査結果によると、支持率はクルチダルオール氏が42.6%で首位を走り、エルドアン氏が41.1%で次点。他の2候補はいずれも10%未満だった。

 20年以上にわたって政権を率いるエルドアン氏は、最近の高インフレで国民の支持離れに直面。2月に大地震に見舞われた被災地の復興計画や、ロシアのウクライナ侵攻で仲介役を務めている実績などをアピールし、支持つなぎ止めに懸命になっている。

 エルドアン氏は、今月11日の演説で「全てのイスラム世界が選挙に注目している」と強調。価値観が異なる米欧の「帝国主義者」との対決姿勢をアピールし、支持基盤のイスラム保守層の引き締めを図った。

 一方、CHPを中心とする野党6党の統一候補であるクルチダルオール氏は、2018年に導入された実権型大統領制で自身に権限を集中させたエルドアン氏の政治手法を批判する。6党以外にも、エルドアン氏が「テロ組織」と非難するクルド系政党を含む「反エルドアン」勢力の糾合を目指している。

 大統領選と同時に行われる議会選(定数600)も、AKPと極右政党などの与党連合と、野党6党が過半数を争う構図だ。大統領選で過半数の票を獲得する候補者が不在の場合、上位2人による決選投票が5月28日に行われる。

3661とはずがたり:2023/04/16(日) 19:29:52
アラブの9か国が外相会合 シリア内戦終結の後押しを確認
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230415/k10014039551000.html
2023年4月15日 15時31分

サウジアラビアなど湾岸諸国にエジプトやイラク、それにヨルダンを加えた9つのアラブの国は14日、サウジアラビアの西部ジッダで外相会合を開きました。会合ではシリアの内戦について政治的な解決が内戦を終わらせる唯一の方法だとして、内戦の終結を後押ししていくことを確認しました。

シリアのアサド政権をめぐっては、2011年に民主化デモの弾圧を理由にアラブ連盟の参加資格が停止されるなど、アラブ諸国との関係が冷え込んできましたが、今月サウジアラビアと、外相会談を行うなど関係改善が進んでいます。

このため今回の会合ではシリアの連盟復帰について合意が示されるか注目されていましたが、具体的な発表はなく、協議を継続するとしています。

複数のメディアは、来月にもアラブ諸国の首脳会議が開かれ、シリアの連盟復帰について協議される可能性があると伝えています。

シリア外相がサウジアラビア外相と会談 両国関係改善示す形に
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230413/k10014037061000.html
2023年4月13日 10時54分

2011年に始まった内戦をきっかけにアラブ諸国との関係が冷え込んでいた、シリアの外相が、サウジアラビアの外相と会談しました。アラブ諸国の中心的な存在であるサウジアラビアとの関係改善が進むことで、シリアが参加資格を停止されているアラブ連盟への復帰が実現するかが焦点です。

サウジアラビア政府によりますと、シリアのメクダド外相は12日、サウジアラビア西部のジッダを訪問し、ファイサル外相と会談しました。

会談ではシリアの内戦終結に向けた方法について協議したほか、両国間の領事サービスと直行便を再開させる手続きの開始を確認したということで、両国の関係改善を示す形となりました。

シリアは2011年、民主化デモの弾圧を理由にアラブ連盟から参加資格を停止され、サウジアラビアなどが反政府勢力の支援に回り、関係が冷え込んでいました。

ところが、シリアのアサド政権は内戦で軍事的な勝利をほぼ確実にするなか、最近では一部のアラブ諸国と関係改善の動きを見せていました。

シリアは5月にも開かれるアラブ諸国の首脳会議を経てアラブ連盟に復帰する可能性があると、複数のメディアが伝えていて、アラブ諸国の中心的な存在であるサウジアラビアとの関係改善が進むことで、連盟への復帰が実現するかが焦点です。

3662OS5:2023/04/18(火) 08:23:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/3136c8d8a375478f0973a0781321ff32d5df3643
泥沼のイエメン内戦終結なるか 捕虜交換と和平交渉が本格化
4/17(月) 23:18配信

TBS NEWS DIG Powered by JNN

「世界最悪の人道危機」と呼ばれるイエメンの内戦をめぐり、対立している暫定政府側と反政府武装組織との間で大規模な捕虜交換が行われました。内戦終結に向けた道筋を実現させられるかが大きな焦点となっています。

2015年から続くイエメン内戦は、サウジアラビアとイランによる代理戦争の構図となっています。

サウジアラビア主導の連合軍が支援する暫定政府側と、イランの支援を受けるイスラム教・シーア派の反政府武装組織「フーシ派」との間で泥沼の内戦が続いています。

国連によりますと、これまでに40万人近くが死亡したほか、ロシアのウクライナ侵攻による深刻な食糧不足で数百万人が飢餓の危機に見舞われるなどしていて、イエメン内戦は「世界最悪の人道危機」と言われてきました。

こうしたなか、ICRC=赤十字国際委員会の仲介で、14日から17日にかけ暫定政府側とフーシ派との間で大規模な捕虜交換が実現しました。

AP通信などによりますと、解放されたおよそ900人の中には暫定政府側の要人も含まれていて、長期的な停戦や内戦終結に向け、大きな一歩になる可能性があります。

外交面では隣国・オマーンの積極的な仲介で、サウジアラビア側とイランが支援するフーシ派側が和平についての協議を開始。これに先立ち先月には中国の仲介でサウジアラビアとイランが国交正常化に合意しました。

双方の関係が正常化すれば、イエメンの和平に向けた大きな障壁が取り払われることになります。

関係国が内戦終結に向けた道筋を実現させられるかが今後の大きな焦点となります。

TBSテレビ

3663OS5:2023/04/19(水) 11:23:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/a37fe5d01eae77179c84cc0e2446fca1f849c974
アフガン、国民の85%が貧困層 タリバン政権奪取後1.8倍に
4/19(水) 6:15配信



【ニューデリー時事】アフガニスタンで昨年、生活に必要最低限の収入を下回る水準で暮らす貧困層が約3400万人に上ったことが、18日に公表された国連開発計画(UNDP)の報告書で分かった。

 国民のおよそ85%に当たるという。

 2020年のデータでは、貧困層は約1900万人。21年8月にイスラム主義組織タリバンが政権を奪取して以降、約1.8倍に増えた。

3664OS5:2023/04/21(金) 00:27:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9479de7e5aebf93c1eef14ca25a21e7169ade7a
「どの国もスーダン入れず」自衛隊派遣 市街戦激化
4/20(木) 23:45配信

産経新聞
正規軍と民兵組織の衝突が激化するスーダンからの邦人退避に向けて、日本政府が自衛隊機の投入へと動いた。ただ、スーダンの首都ハルツームでは市街戦が激化し、情勢は緊迫している。航空自衛隊の輸送機は週内にアフリカ東部ジブチへ出発する見通しで、政府は戦況を見極めながらスーダンへの派遣の可否を慎重に判断する。

「それぞれの国が国民を助ける準備を始めていると思うが、いかなる国も今(スーダンに)入れていない」

自衛隊制服組トップの吉田圭秀統合幕僚長は20日の記者会見でこう述べ、全土で武力衝突が発生しているスーダンでの活動の困難さを強調した。

海外で有事などが起きた際の防衛省・自衛隊による邦人退避は、対象国の空港から自衛隊の輸送機や政府専用機によって行うのが一般的だ。2021(令和3)年8月のアフガニスタン情勢悪化の際は、同国のカブール空港からC130輸送機で邦人を含む15人を輸送した。

ただ、スーダンでは、武力衝突によってハルツームの国際空港の設備が破壊されたとの情報もあり、状況は一層深刻だ。

日本政府関係者は「空港が攻撃対象となり、救出が非常に難しくなっている。どこの国も一緒だろう」と懸念する。別の政府関係者は「アフガニスタンには米軍が駐留していたから、米軍の施設を拠点にできた」と語り、今回のケースの対応の難しさを指摘した。

防衛省・自衛隊が、実施されれば初となる陸上輸送の検討に着手したのは、こうした状況を踏まえた判断とみられる。吉田氏は「どういうミッションになるかは分からない。分からないがゆえに陸上輸送も検討の幅に入れて準備を進めている」と説明した。(松本学)

3665OS5:2023/04/24(月) 09:08:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/246754199ec500969176a48a7b179c4f13c7f81b
「フセイン独裁政権の方がましだった」 米軍侵攻20年、混乱収まらず中東勢力図は変化 イラクは今(上)
4/23(日) 10:02配信
 米軍主導のイラク侵攻(イラク戦争)でサダム・フセイン独裁政権が崩壊してから4月で20年となった。この間、イラクは一時、内戦状態に陥り、テロも多発した。現在も宗教・宗派、民族間の分断は深刻で、戦後の混乱は収まっていない。市民からは「フセイン政権時代の方がましだった」という声さえこぼれる。また、イラク戦争を分岐点として、中東地域の勢力図も大きく塗り変わった。あの戦争は何をもたらしたのか。日本が陸上自衛隊を派遣した南部サマワはどうなっているか。戦争後に台頭した過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点だった北部モスルは―。イラク各地を回り現状を取材した。2回に分けて報告したい。(共同通信=吉田昌樹)

 ▽多くの検問所と武装要員

 首都バグダッドを3月に訪れると、あちこちに検問所が設けられ、銃を持った治安要員や軍事車両が配置されていた。政府施設や各国大使館が集まる旧米軍管理区域(グリーンゾーン)の周辺にはコンクリート壁が並び、物々しい雰囲気が漂っている。一方で、最近は治安が比較的落ち着いており、所々で建設中のビルやホテルが見られた。商業地区やモールには多くの買い物客らが訪れていた。

 2003年4月9日、当時のフセイン大統領の像が米軍に引き倒されたバグダッド中心部のフィルドス広場は、政権崩壊の象徴の場所となった。現在は噴水が整備され、市民の憩いの場に変貌している。

 2001年9月、米中枢同時テロが起きた。米国のブッシュ(子)政権は、フセイン政権が国際テロ組織アルカイダと関係して大量破壊兵器を保有していると主張した。2003年3月20日、英国など「有志連合」を率いてイラクに侵攻し、5月には大規模戦闘の終結を宣言した。だが、大量破壊兵器は見つからず、治安は泥沼化して米国の国際社会での威信は失墜した。非政府組織(NGO)「イラク・ボディー・カウント」によると、開戦以来の民間人死者は最大で21万人超に上る。

 イラク市民の多くは今も米国への反感を隠さない。バグダッドの従業員ディア・アブドルアジズさん(32)は「米軍は占領軍だった。治安や経済は悪く、人々は苦しんでいる」と訴えた。フィルドス広場に妻子と一緒に来た無職アリ・サミさん(35)は、ミサイルが飛来した開戦時の様子が忘れられないという。サミさんも「米国政府は許せない。その後のイラクは問題ばかりだ」と嘆いた。

3666OS5:2023/04/24(月) 09:21:41
 ▽政情不安続き汚職問題も深刻

 イラクの政治は今も安定していない。昨年夏にはイスラム教シーア派有力指導者、サドル師の支持者らがグリーンゾーンに突入して国会を一時占拠し、対立勢力などとの衝突で死傷者も出た。米軍侵攻後に、民兵組織を率いて戦闘を繰り広げたサドル師は今も多数の支持者を抱えるが、現在のスダニ政権に加わっておらず、今後の動向は見通せない。

 また、イラク政府は2017年12月にISに対する勝利を宣言したが、2021年にもバグダッドでISのテロが数回発生している。

 バグダッドのモールに来ていた無職フセイン・アブドルアミルさん(29)は「若者に仕事がない」と漏らした。イラク戦争開始後、父親が米国側に協力したとして過激派から脅迫を受け、一時トルコやヨルダンで避難生活を送った。米国への移住を申請したが、認められなかったという。

 米国は「イラクの民主化」を戦争の大義に掲げた。アブドルアミルさんは「民主主義は賛成だが、根付いていない。戦争で失ったものは多く、未来に期待できない」とうつむく。商店主レイス・マジドさん(34)も「言論は自由になったが、本当の民主主義はここにはない」と政治への不満を漏らした。

 イラクは汚職問題も深刻で、多くの市民が、恐怖政治を進めたフセイン政権時代の方が「ましだった」と言い切った。通訳業フィラス・アリさん(47)は「当時の方が治安は圧倒的に良かった」と懐かしんだ。フィルドス広場にいたサミさんも、フセイン元大統領を「強い指導者だった」と評価した。

 ▽イランの存在感高まる

 フセイン政権はイラクでは少数派のイスラム教スンニ派が主導していた。米軍侵攻後の2006年以降は、国内で多数派のシーア派が政権を握る。隣国のシーア派大国イランにとって、フセイン政権は1980年代に8年間、戦争を繰り広げた宿敵だった。

 現在、イランはイラクの政治や軍事、経済面にまで影響力を広げ、シリアとレバノンに至る「シーア派の弧」と呼ばれる親イラン勢力圏を築いている。米軍主導のイラク戦争は、反米が国是のイランにとって中東での存在感を高める転換点となった。

 バグダッドでは至るところで、イラン革命防衛隊精鋭部隊のソレイマニ司令官と、イラクのシーア派民兵組織、人民動員隊(PMF)のムハンディス指導者の遺影が掲げられている。米軍は2020年1月、バグダッド国際空港付近を空爆して2人を暗殺した。現場には今、空爆で破壊された車両が展示され、2人の像もつくられた。

3667OS5:2023/04/24(月) 09:21:55
 ただ、全ての外国勢力の排除を訴えるサドル師の支持者らを中心に、イランへの反発も広がっている。サドル師派元国会議員ファタハ・シェイク氏(55)は「現在の政権はイランの代理だ」と主張した。バグダッド市民の無職バシム・サラさん(73)も「混乱をもたらしたのは米国だが、イランもイラクを支配しようとしている」と非難した。

 ▽米国の影響力は低下

 米国にとっては、この20年間で大きく台頭した中国との競争が最重要課題となり、中東への関与は低下した。中東各国の米国に対する信頼感もイラク戦争以降、減り続けている。

 今年3月にはイラクを挟んで敵対してきたイランと、親米国のサウジアラビアが中国の仲介で和解を発表し、米国の影響力低下を改めて印象づけた。ただ、中国が米国に代わって中東の安全保障を担えるかどうかには懐疑的な見方も多い。

 イラクのスダニ首相は昨年10月の政権発足後、イランなど近隣国を歴訪した。12月にはサウジを訪れ、中国の習近平国家主席が出席した中国とアラブ諸国の首脳会議に参加した。

 イラクは前政権時代からイランとサウジの仲介を続けており、両国は今年3月の外交関係正常化の共同声明で、中国と共にイラクにも「感謝する」と明記した。

 一方、米軍は2021年末にイラクでの戦闘任務終了を表明したが、現在も約2500人の部隊が駐留を続けている。IS掃討に当たるイラク軍の訓練を名目とした駐留だが、イランをけん制する狙いもあるとみられる。3月にイラクを訪れたオースティン米国防長官はスダニ首相と会談し、「安定に関与する」と強調した。

 スダニ首相は米国をまだ訪れていない。外交筋は「バランス外交を取るスダニ政権が米軍撤退を求める親イラン勢力などとどう折り合うかが、地域情勢にとっても重要になる」と指摘した。

3668OS5:2023/05/02(火) 00:03:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ff2f05ea8ee7243911cf3dc7f064930d785f4a6
エルドアン氏、苦境の選挙戦 経済や震災対応で批判 トルコ大統領選
5/1(月) 5:00配信


 中東の地域大国トルコの大統領選・議会選が5月14日にある。約20年にわたり政権を握ってきたエルドアン大統領(69)が続投できるかが最大の焦点だ。ただ、長引く経済の混乱や2月に起きた大地震への対応をめぐり、エルドアン氏はかつてない苦境に立たされている。

 大統領選には計4人が立候補。与党・公正発展党(AKP)の党首で現職のエルドアン氏と、野党6党の統一候補である最大野党・共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首(74)の事実上の一騎打ちになる見込みだ。各種の世論調査での支持率はともに40%台で拮抗(きっこう)しているが、クルチダルオール氏がわずかに優勢のものが多い。

 「家庭で1カ月に使う25立方メートル分のガス料金を1年間割り引く」。エルドアン氏は4月20日、天然ガス施設の操業式典で発表した。2002年に与党が政権を取って以来、低所得層への福祉政策を充実させ、経済成長に力を入れてきたエルドアン氏が「ばらまき」とも言える政策を前面に出す背景には、苦しい経済状況がある。

 トルコでは21年末ごろから消費者物価指数が急上昇し、昨年8月には政府の公式統計で前年同期比で80%を超えた。通貨リラの対ドルの価値が下がって食料品価格などあらゆる物価が押し上げられたうえ、エネルギー資源の大半を輸入に頼るため電気代やガス代が上昇し、市民生活を直撃した。消費者物価指数はその後、回復傾向にあるが、今年3月でも上昇率は同約50%と高止まりしている。

朝日新聞社

3669OS5:2023/05/02(火) 00:28:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/dbf3c7a43e91cb957d5df1606ede07b71f124264
シリア難民政策も争点 エルドアン政権「帰還」に傾斜 トルコ大統領選
4/30(日) 7:15配信
 【イスタンブール時事】トルコで5月14日に行われる大統領・議会選挙では、シリア難民の扱いが争点の一つだ。

 難民に対する世論の風当たりが強まる中、野党は帰還推進を主張。従来は受け入れに寛容だったエルドアン政権も、厳しい姿勢に傾きつつある。

 イスラム系与党・公正発展党(AKP)を率いるエルドアン大統領は、2011年にシリアで内戦が始まって以降、同国のアサド政権と対立する反体制派を支援し、多くの難民を受け入れてきた。現時点で約350万人のシリア難民がトルコで暮らしている。

 だが、経済の混乱が続く中、殺人を含む難民絡みの暴力事件が相次ぎ、トルコ市民の間では総じて反難民感情が高まっている。そうした世論を背景に、続投を目指すエルドアン氏はシリア人の「自発的な帰還」の必要性にたびたび言及。アサド政権との関係改善を積極的に進めることで「シリアに戻る人々は増えていく」と強調する。

 一方、大統領選でエルドアン氏と対決する中道左派野党・共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首は「シリア人を遅くとも2年以内に帰還させる」と訴える。別の野党は「シリア難民の1年以内の送還」を公約に掲げている。

 北西部ブルサ県で暮らすシリア難民の男性(25)は16年、激しい交戦があったシリア北部アレッポから逃れてきた。「シリアの家は焼け落ち、戻る場所はない。強制送還が怖い」と話す。選挙については、「(エルドアン氏が)これまでわれわれを守ってくれた」と指摘し、続投して態度を軟化させることに期待を示した。

 エルドアン政権による従来の寛容な受け入れ政策は、欧州にとって難民流入の「防波堤」として機能してきた側面もある。シリア難民が帰還を望まない以上、トルコが政策を転換すれば欧州を目指す人々が急増し、欧州を巻き込む形で地域情勢が不安定化することも想定される。

3670OS5:2023/05/07(日) 12:13:18
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230507/k10014059201000.html
トルコ大統領選 投票まで1週間 エルドアン大統領に逆風
2023年5月7日 7時04分

今月14日の投票まで1週間となったトルコ大統領選挙では、物価の高騰などを受けて、再選を目指すエルドアン大統領が逆風にさらされています。

トルコはウクライナ情勢においても仲介役を買って出ていて、選挙の結果は国際情勢にも影響を与えるだけにその行方が注目されます。

トルコの大統領選挙には4人が立候補していて、再選を目指すエルドアン大統領と最大野党の党首で、6つの野党の統一候補として立候補したクルチダルオール氏の事実上の一騎打ちとなっています。

エルドアン大統領はロシアの軍事侵攻が続くウクライナからの農産物の輸出の合意をはじめ、トルコの仲介外交の成果を誇るなど、首相時代も含め20年にわたる政権運営の実績を訴えています。

これに対し、クルチダルオール氏はエルドアン政権のもとで「通貨安や物価高騰が起きた」と指摘しているほか、ことし2月に南部で発生した大地震をめぐっては、耐震基準を満たさない建物の建築を許したことが多くの犠牲をもたらしたと批判しています。

また、外交面ではエルドアン大統領のもとでぎくしゃくした欧米各国との関係改善を打ち出しています。

調査会社各社による最新の世論調査では、クルチダルオール氏がわずかにリードしているものの、一部ではエルドアン大統領が追い上げているという結果も出ていて、接戦が予想されています。

今月14日は議会選挙の投票も同時に行われるほか、大統領選挙については、過半数を獲得する候補がいなければ今月28日に上位2人による決選投票が行われます。
国民からはエルドアン大統領に厳しい声も
トルコの大統領選挙の投票まで1週間となる中、再選を目指すエルドアン大統領をめぐっては、国民から支持する声のほか、政権交代を強く求める声も上がっています。

イスタンブールで話を聞いたところ、工場で働いているという36歳の男性は「今の生活に満足している。エルドアン政権を変える必要はないと思う」と述べ、エルドアン氏に投票すると話していました。

一方、44歳の運転手の男性は「経済状況が悪く、生活が安定しないのは政府のせいだと思っている。クルチダルオール氏に投票する」と話していました。

震源に近い南部カフラマンマラシュでも話を聞きました。

50歳の女性は「長年エルドアン氏が自分たちの生活を楽にしてくれたと感じている」として、エルドアン氏の続投を支持するとしています。

一方、避難先から投票のために一時的に戻ってきたという43歳の女性は「地震のせいではなく施工主などの怠慢で家が壊れたのです。この状況を作り出した政府を支持する気はありません」と批判し、クルチダルオール氏に投票すると話していました。

3671OS5:2023/05/07(日) 12:24:45
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023050500417&amp;g=int
300万人がテント生活 生活再建困難―トルコ大地震
2023年05月06日07時29分

トルコ南部の地震被災地で、がれきの中を歩く男性=4日、南部ハタイ県(EPA時事)
トルコ南部の地震被災地で、がれきの中を歩く男性=4日、南部ハタイ県(EPA時事)

大地震で家を失った人向けの新たな集合住宅の建設現場=3日、トルコ南部カフラマンマラシュ県

 【カフラマンマラシュ時事】トルコ南部の大地震被災地では家を失った人々への住宅供給が追いつかず、ソイル内相によれば、現在も300万人が不自由で衛生環境の悪いテントでの生活を余儀なくされている。就労が難しい人も多く、被災者の生活再建は困難に直面している。


 被災地では海外からの支援も受け、コンテナ式の仮設住宅設置が進んでいる。高齢者や身体障害者を抱える世帯に対して優先して供給され、これまでに6万人以上が入居した。しかし、これはテントから仮設住宅への移動を希望する人々のごく一部にすぎないのが現状だ。
 また、仮設住宅の有無にかかわらず、職場が閉鎖されたままで仕事に戻れない人も少なくない。
 南部の被災地カフラマンマラシュ県でテント暮らしを続けるアリ・エルビスタンさん(45)は「経営していた服飾店を失ったが、損害をカバーする支援はない。地震直後に仮設住宅の入居申請をしたが、無視されたままだ」と話した。
 政府は仮設住宅とは別に、持ち家を失った人が好条件で購入できる恒久的な集合住宅の建設も進めており、エルドアン大統領は「1年以内に完成させる」と訴えている。ただ、家計が苦しい中低所得層はもともと借家住まいが多く、直接的な恩恵は見込めない状況だ。
 また、政府は生活支援のため、地震で被害を受けた1世帯当たり1万リラ(約7万円)の支給を決めたが、被災者の間では住民登録上の問題などから「受け取れることができない」と不満の声も出ている。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2023050500407&amp;g=int
死者5.7万人、なお不明者も 多数が避難生活―トルコ大地震3カ月
2023年05月06日07時29分

3カ月前の大地震で大破したまま残されているビル=3日、トルコ南部カフラマンマラシュ県
3カ月前の大地震で大破したまま残されているビル=3日、トルコ南部カフラマンマラシュ県

【図解】トルコ地震

 【カフラマンマラシュ(トルコ)時事】トルコ南部で2月上旬に大地震が発生してから6日で3カ月。隣国シリアと合わせ、5万7000人以上の死亡が確認された。行方が分からない人もなお多数いる。当局によると、現在も300万人以上が被災地で避難生活を送るほか、数百万人が被災地から離れた親族宅などに身を寄せている。復興にはまだまだ時間がかかりそうだ。

 トルコ当局によると、地震による国内の死者は5万783人。在英のシリア人権監視団によれば、シリア側では6689人が犠牲になった。行方不明者の数はいずれも発表されていない。
 トルコで甚大な被害が出た南部ハタイ県などでは、所在の分からない人がいるまま捜索活動が打ち切られた。ハタイ県で暮らしていた両親の行方を今も捜しているイート・トルンさん(25)は「弁護士の話では、被災地で少なくとも4000人が行方不明になっている」と指摘し、その安否が問題視されていない現状への不満を語った。
 被災地で避難生活を送る人々の大半は今もテント暮らしだ。仮設住宅への住み替えが進む一方で、イスタンブールなど離れた場所に逃れていた人が被災地に戻ってテント暮らしを始めるケースもあり、各地のテント村の多くは過密状態だ。
 また、被災地では復興に向け、がれきの撤去作業が進んでいるものの、南部カフラマンマラシュ県などでは大きく損壊した建物が多数残されたままになっている。

3672OS5:2023/05/07(日) 12:25:30
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023050500433&amp;g=int
「差別」訴えるシリア難民 生活空間を分離―トルコ被災地
2023年05月06日07時30分

テントの中で取材に応じるシリア難民のアシエさん(右)とその子供たち=3日、トルコ南部カフラマンマラシュ県
テントの中で取材に応じるシリア難民のアシエさん(右)とその子供たち=3日、トルコ南部カフラマンマラシュ県

テント村で暮らすシリア難民の子供たち=3日、トルコ南部カフラマンマラシュ県

 【カフラマンマラシュ時事】2月6日のトルコ大地震で家を失ったシリア難民の間で、トルコ人被災者との「差別」を訴える声が噴出している。被災者の避難生活が長期化する中、当局はトルコ市民と難民の生活空間を隔てる対応を取っており、これが不当な区別と見なされて不満の増幅に拍車を掛けている側面もあるようだ。

 南部の被災地カフラマンマラシュ県中心部にある「7月15日国民公園」に設けられたテント村の住人は大半がシリア難民。5月3日時点で数千人が滞在している。多くの人々は地震発生直後、別のキャンプでトルコ人被災者と共に暮らしていたが、当局の指示で3月、この公園に移動したという。
 11年前に内戦下のシリアから逃れてきたアシエさん(39)は、夫と5人の子供と共にこの公園で暮らし、現在6人目を妊娠中。「トルコ人と別々になった後、水や服、おむつなどの支援が減った」と苦渋の表情を浮かべた。
 メルベ・カフヤさん(22)は「差別」について、キャンプを視察に訪れたトルコ政府高官に訴えようと試みた。しかし、訪問直前に当局者から「(高官には)生活に何も問題なく、幸せだと言ってほしい」と促されたため「(現実を)告げることができなかった」と悔やんでいた。
 トルコ当局は言語が異なることによる意思疎通の問題や生活習慣の違いに配慮し、トルコ市民とシリア難民の生活空間を分ける措置を取ったとみられる。また、被災したトルコ市民の間では、地震前から外国の支援があった難民の方が「より手厚いサポートを提供されている」と信じて疑わず、シリア人への反感を募らせ

3673OS5:2023/05/08(月) 08:33:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/aabb099a5303adda2d7d674ab0b1a73957b0117e
アラブ連盟がシリアの復帰決定…アサド政権が内戦で優勢、関係修復に方針転換
5/7(日) 23:27配信
読売新聞オンライン
7日、カイロで開かれたアラブ連盟外相会議=エジプト外務省提供、AP

 【カイロ=上地洋実】アラブ連盟(22か国・機構)は7日、カイロで外相会議を開き、加盟資格が停止されていたシリアの復帰を決めた。

 アラブ連盟は、シリアのアサド政権が反政府デモを厳しく弾圧したことを非難し、2011年11月に加盟資格を停止した。近年はシリア内戦でアサド政権が優勢となったことを受け、アラブ諸国が関係修復に乗り出していた。

 2月の大地震でアラブ諸国がアサド政権を支援したことも、関係改善を後押しする要因となった。4月にサウジアラビアとシリアが国交正常化に合意した。アラブ連盟は5月にサウジで首脳会議を開く予定で、アサド氏が出席する可能性がある。

3674OS5:2023/05/08(月) 09:45:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac55be3d45d4e73b10559944e1ae5d8a14297408
トルコ大統領選 大地震、現職に逆風 14日投票
5/7(日) 20:21配信


産経新聞
テントが林立するキャンプ=6日、トルコ南部アンタキヤ(佐藤貴生撮影)

トルコで14日に投票される大統領選まで1週間となった。現職のエルドアン大統領(69)と、野党6党の統一候補、クルチダルオール氏(74)=「共和人民党」党首=による接戦が続いている。深刻な物価高騰など経済の混乱に加え、3カ月前にトルコ・シリア一帯を襲った大地震に関する対応が争点だ。約20年間にわたって政権を握るエルドアン氏にはかつてない逆風が吹いており、被災地でも政権への批判が聞かれた。(トルコ南部アンタキヤ 佐藤貴生)

2月6日発生の大地震で深刻な被害を受けたアンタキヤを訪れた。

コンテナ型の仮設住宅があちこちに立ち並び、テントがひしめく被災者のキャンプも多数残っている。損傷した建物を取り壊す作業が粉塵(ふんじん)を巻き上げながら行われており、石綿(アスベスト)による健康被害も懸念されている。

アンタキヤを出た避難民が本格的に戻ってこられる状況ではない。選挙戦の真っ最中なのに人の姿はまばらで、選挙関連の看板は数えるほどしかなかった。

商店街で革製品販売店を営むエルハンさん(43)はこう語った。

「エルドアン氏には過去2回投票したが、今回は入れない。地震後の救助が遅れて多数の人が亡くなった。建築業者が手抜き工事をしたために被害が拡大したが、監視する立場にいた役人は処罰されていない」

大地震ではトルコだけで5万人以上が死亡し、約16万棟の建物が崩壊もしくは損傷した。世界銀行によると、直接の物的損害額は342億ドル(約4兆6100億円)と、2021年の国内総生産(GDP)の約4%相当と試算されている。

トルコでは、昨年10月のインフレ率が前年同月比で85%超を記録するなど経済の混乱が続く。大地震による物的損害や200万人以上とされる避難民の存在はさらなる経済的打撃だ。

被災した南部や東部にはイスラム教をあつく信仰する人が多く、政策のイスラム色が強いエルドアン氏にとっては支持基盤だった。しかし、震災では救助隊や救援物資の到着が遅れたとして政権は反発を買っている。長年、政権が違法建築を放置したために被害が拡大したとの批判も強い。

シリア内戦を逃れ、6年前にアンタキヤに移り住んだというムハンマドさん(35)は「エルドアン氏は20年も首相と大統領を務めた。もう十分だ」と語った。

政府は被災者の一部を南部メルシンの女子大の寮に収容した。ここでは厳重な警備が敷かれ、人々の口が一様に堅かった。

39歳の男性は「クルチダルオール氏に投票すると言ったら、寮から追い出されるかもしれない。だから皆、誰に投票するかを言わないのだ」と打ち明けた。年金生活者のフセインさん(53)は「エルドアン氏は『被災地を1年以内に再建する』と言ったが、不可能だ。年金だけでは家も借りられず、仕事もない」と肩を落とした。

4月の世論調査では、クルチダルオール氏の支持率が42・6%、エルドアン氏は41・1%と拮抗(きっこう)していた。どちらも過半数を得票できなければ、5月28日に決選投票が行われる。

3675OS5:2023/05/08(月) 20:52:18
https://www.tokyo-np.co.jp/article/248700?rct=world
シリアのアラブ連盟復帰を決定 12年ぶり関係改善へ 後押ししたのはイランとトルコへの警戒感
2023年5月8日 19時57分
7日、エジプト・カイロのアラブ連盟本部で開かれた外相会談=AP
7日、エジプト・カイロのアラブ連盟本部で開かれた外相会談=AP

 【カイロ=蜘手美鶴】アラブ連盟(21カ国・1機構)は7日、反政府デモの武力弾圧を理由に2011年に加盟資格を停止したシリアについて、同連盟への復帰を発表した。AFP通信などが伝えた。
 同連盟外相会談がカイロで開かれ、復帰が承認された。アブルゲイド事務局長は報道陣に「(復帰は)問題の終わりではない」と述べ、シリアには内戦や難民問題の解決を求めていくとした。シリアとの関係正常化については、「各国の主権に任せる」とした。
 国営シリア・アラブ通信によると、復帰決定を受け、シリア外務省は声明で「(アラブ諸国は)相互尊重に基づく効果的なアプローチが必要だ」と強調。今月19日にサウジアラビアである同連盟首脳会談に、アサド大統領が出席するか注目される。一方、米国務省報道官は「現時点では、シリアが連盟復帰に値するとは思わない」と述べた。
 シリアでは11年以降、中東民主化運動「アラブの春」の影響で反政府デモが拡大し、アサド政権がデモ隊を弾圧したことで内戦に突入。サウジやカタールなどは反体制派を支援してアサド政権と関係が断絶していたが、18年ごろからアラブ首長国連邦(UAE)などがダマスカスに大使館を再開させるなど、関係改善の動きがみられていた。
 また、シリアの連盟復帰の背景には、近年中東で影響力を拡大するイランとトルコへのアラブ諸国の警戒感がある。両国はシリア内戦に兵士を送るなどしてシリア国内に足場を築いており、シリアをアラブ陣営に引き戻すことで、両国の影響力拡大を防ぐ狙いがある。
 カイロ大のハッサン・サラマ教授(政治学)は取材に「アラブ諸国はシリアを連盟に戻した方が、中東地域全体の利益になると判断した。それほどに、イランとトルコの中東進出がアラブにとって脅威ということだ」と話した。

3676OS5:2023/05/08(月) 20:53:04
https://www.tokyo-np.co.jp/article/248695?rct=worldタリバン、女子教育再開に意欲 幹部「次の焦点」、時期示さず
2023年5月8日 19時39分 (共同通信)
 共同通信の取材に応じるシャヒーン氏=3日、ドーハ(共同)
 共同通信の取材に応じるシャヒーン氏=3日、ドーハ(共同)

 【イスラマバード共同】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンの対外政治事務所トップ、ソヘイル・シャヒーン氏が8日までに共同通信の単独取材に応じ、タリバン暫定政権が重視する治安対策が「うまくいっている」とし、次の焦点は「女性の教育の問題」と言明した。政権は小学校以外の女子教育を停止、国際社会は女性抑圧と批判している。同氏は教育再開に意欲を示し、約2年前の政権掌握以来進まない国際承認を求めた。
 女子教育再開の時期は示さなかった。強硬派が反対しており、実現性は不透明だ。中東カタールの首都ドーハにある事務所で語った。
 事務所はタリバン最高指導者アクンザダ師の直轄組織。

3677OS5:2023/05/12(金) 18:41:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b40cf4f812567eacf1e719ed7aaac0ff2c350a1
トルコ大統領選、候補の一人が撤退 エルドアン氏の対抗馬に追い風か
5/12(金) 15:56配信


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CNN.co.jp
野党候補の一人、ムハッレム・インジェ氏がトルコ首都アンカラの党本部で記者団に話す=11日

イスタンブール(CNN) 14日投票のトルコ大統領選に出馬していたムハッレム・インジェ氏(59)が選挙戦からの撤退を表明した。現職エルドアン大統領の打倒をめざす主要野党候補、ケマル・クルチダルオール氏への追い風となる可能性がある。

インジェ氏は世論調査で支持率が低迷しており、一部の野党関係者からは反エルドアン票の分散につながるとの懸念の声が出ていた。

インジェ氏は首都アンカラでの記者会見で、「選挙戦から撤退する。我が国のための行動だ」と説明。主要野党勢力を念頭に「負けた時に私を非難してほしくない」とも述べた。

インジェ氏の中道政党「故国党」は引き続き議会選に参加する方針で、同氏は自党への支持を訴えた。他の大統領候補への支持は表明しなかった。投票用紙には同氏の名前が残る。

インジェ氏は「中傷キャンペーン」を受けて撤退を決めたと説明。同氏に対してはトルコのSNS上で扇情的な主張が展開されており、アンカラ検察は11日、脅迫の可能性があるとみて捜査を開始したことを明らかにした。

インジェ氏は18年の大統領選でも立候補したが、エルドアン氏に敗れた。

今年3月にはクルチダルオール氏率いる共和人民党(CHP)とたもとを分かち、大統領選に出馬。CHPはエルドアン氏の対抗馬への票を奪うとの懸念から撤退を要請していたが、インジェ氏は当初拒んでいた。

トルコ大統領選は5年ごとに実施される。第1回投票で過半数を獲得した候補がいない場合、上位2人による決選投票が行われる。

3678OS5:2023/05/14(日) 12:29:58
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-230512X514.html
終盤で野党候補リード=「ワンマン支配」継続焦点―トルコ大統領選、14日投票
2023/05/12 19:55時事通信

 【アンカラ時事】トルコで14日、大統領選挙の投票が行われる。2003年から政権の座にあるエルドアン大統領(69)による強権的な「ワンマン支配」継続の是非が最大の焦点。12日に公表された最新の世論調査結果では、選挙戦終盤で野党統一候補のクルチダルオール氏(74)が優位に立っている。

 地元調査会社ORCが10、11両日に実施した調査によると、支持率はクルチダルオール氏が51.7%で、エルドアン氏は44.2%。4月29日〜5月1日の同社調査でもクルチダルオール氏(48.0%)がエルドアン氏(44.6%)を上回っていたが、リードをさらに広げた。

 さらに、11日には第三の候補だった中道左派のインジェ氏が大統領選撤退を表明。最新調査でインジェ氏は支持率1.3%と低迷していたが、同氏支持者の多くはクルチダルオール氏支持に回るとみられる。

 劣勢挽回を図るエルドアン氏は11日、クルド人有権者向けに声明を出し、「クルドの兄弟たちと一緒に、トルコの世紀を築き上げていきたい」と訴えた。南東部で強い勢力を誇るクルド系政党は、今回の大統領選でクルチダルオール氏を支持している。

 一方、エルドアン氏が人権や自由を軽視していると訴えるクルチダルオール氏は、11日付の声明で「(大統領が強権を行使する)ワンマンシステムを14日に終わらせる」と強調した。エルドアン氏を突き放すには、イスラム色の濃い保守層への浸透が課題だ。

 トルコ南部で2月に起きた大地震を巡っては、エルドアン政権批判の一方で、復興推進の観点からあえて政権支持を訴える被災者も多く、勝敗のすう勢に影響を与えるかは未知数だ。

 大統領選には別の極右候補を含め3人が立候補。得票率50%を超える候補者がいなければ、上位2人による決選投票が28日に行われる。14日は議会選(定数600)も行われ、エルドアン氏が率いる与党連合と、クルチダルオール氏を中心とする野党陣営が過半数を争う。 

あわせて読む

3679OS5:2023/05/15(月) 02:32:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/77a9a60edbab87313be2363bd6579c5ca99ad2e8
トルコ大統領選 エルドアン政権に逆風 経済低迷と大地震が影響
5/14(日) 18:53配信


産経新聞
【アンカラ=佐藤貴生】中東の地域大国トルコで14日、大統領選と国会(定数600)選の投票が行われた。経済低迷と大きな被害が出た2月の大地震をめぐってエルドアン政権への風当たりが強まっており、約20年ぶりに政権が交代するかが焦点だ。選挙の結果は国際社会にも影響を与えることが予想される。

大統領選の立候補者は3人。実施の数日前に1人が立候補を辞退した。世論調査では野党統一候補で「共和人民党」(CHP)党首のクルチダルオール氏(74)が、現職のエルドアン大統領(69)を僅差でリードしている。過半数を得票する候補がいなければ28日に決選投票が行われる。

国会選ではエルドアン氏が党首の「公正発展党」(AKP)など与党側が過半数を維持できるかが注目点だ。

首都アンカラでクルチダルオール氏とCHPに投票したという会計士、アスルさん(45)は「エルドアン政権は女性の権利に関心を払わなかった。地震で被害が拡大した責任も政府にある」と述べ、政権交代に期待を示した。

一方、エルドアン氏と与党を構成する民族主義政党に投票したというタクシー運転手のサトルムシさん(55)は、「エルドアン氏のおかげで国は安定した。経済は彼が続投すればいずれ好転する。地震では負傷者の救助が遅れたが、被害地域が広すぎた。どの政権でも同じだった。彼の責任ではない」と話した。

14日夕の投票締め切り後に即日開票され、15日早朝には大勢が判明する見通しだ。有権者は約6千万人。

3680OS5:2023/05/15(月) 19:48:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/01112f91145a9ba812bddd1a620ba3ceb0077f68
トルコ大統領選、決選投票の公算 エルドアン氏リードも過半数届かず
5/15(月) 7:09配信


[アンカラ 14日 ロイター] - トルコで14日実施された大統領選は、現職エルドアン大統領(69)が野党統一候補クルチダルオール氏をリードしつつも過半数には達しておらず、28日の決選投票に進む見通しとなった。

エルドアン氏は開票作業の早い段階で大幅なリードを得ていたが、開票が進むに伴いリードが縮小した。選挙は国政を20年間率いてきた同氏の信任投票と位置付けられている。

アナトリア通信によると、開票率約97%の段階でエルドアン氏の得票率が49.39%、クルチダルオール氏が44.92%。選管当局者は開票率91.93%の段階でエルドアン氏の得票率が49.49%とした。

事前の世論調査では総じて僅差の戦いが予想されてきたが、クルチダルオール氏の支持率が若干上回っていた。

予想以上に善戦したエルドアン氏は支持者を前に「われわれは既に対立候補に260万票差をつけている。公式結果ではさらに増える見通しだ」と語った。

野党からは、エルドアン氏の政党が開票結果に異議を唱えるなどして最終結果公表を遅らせているとの声が上がっている。

クルチダルオール氏はエルドアン氏の政党が票の集計や結果発表に干渉したと非難。決選投票になれば自身が勝利すると述べた。

3番目の候補シナン・オアン氏は5.3%の票を獲得。アナリストらは、決選投票では同氏がどちらの候補を支持するかが結果を左右する可能性があると指摘した。

エルドアン氏はロシアのプーチン大統領と密接な関係があることから、選挙結果はトルコが加盟する北大西洋条約機構(NATO)やロシアなどから注目されている。

同氏は巨大プロジェクトによってトルコを近代化し、軍需産業でも存在感を発揮する主要な新興国に引き上げたが、低金利政策でインフレが高騰するなど不安定な経済政策には批判も集まる。

同時に行われた議会選挙(一院制、600議席)は、開票率93%の段階でエルドアン氏の与党連合が324議席、クルチダルオール氏の共和人民党(CHP)など6党でつくる野党連合は211議席を獲得する見通し。

*動画を付けて再送します。

3681OS5:2023/05/15(月) 19:52:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ae74d362db16e6f919a1a75c344970807da7a29
トルコ大統領選、決選投票濃厚 現職エルドアン氏がリード 議会は与党連合過半数
5/15(月) 18:09配信
 【イスタンブール時事】トルコで14日、5年の任期満了に伴う大統領選挙が行われ、即日開票された。

 高等選挙委員会は15日午前(日本時間同午後)、国内投票の開票率99%超(海外分は約84%)の段階で、続投を目指すエルドアン大統領が得票率49.40%となり、野党統一候補のクルチダルオール氏(同44.96%)をリードしていると発表した。両氏による決選投票が28日に行われる公算が大きい。

 過去20年以上にわたって政界に君臨するエルドアン氏の強権的な政治手法の是非が最大の焦点。エルドアン氏は15日未明、首都アンカラで演説し、同時に行われた議会選(定数600)で、自身が率いるイスラム系の公正発展党(AKP)などの与党連合が「過半数を獲得した」と宣言した。大統領選については「市民が望むなら、決選投票も歓迎する」と述べた。

 大統領選は4人が立候補し、うち1人は投票日直前に撤退を表明した。得票率で50%を超える候補者がいなければ、上位2人による決選投票を改めて行い勝敗を決める仕組み。クルチダルオール氏は「決選投票で必ず勝つ」と強調した。 


https://news.yahoo.co.jp/articles/9281eb1c665b8e408ba3f5e3b513f9c3ba39a3c0
トルコ大統領選、決選投票の構え 接戦で第3候補に注目
5/15(月) 19:45配信

共同通信
 【イスタンブール共同】トルコ大統領選は15日に開票が進み、アナトリア通信によると、開票率約99%で現職エルドアン大統領が得票率約49.4%、野党統一候補クルチダルオール氏は約45%と接戦になった。いずれの候補の得票も過半数に達しない可能性があり、両候補は決選投票に臨む構えだ。

 小政党連合で極右のオアン氏は第3位、得票率約5%となる見込み。28日の決選投票となれば、その動向が勝敗を左右するため注目が集まっている。約20年にわたるエルドアン政権の是非が問われたが、経済危機や強権批判を受けて逆風にさらされた。

 オアン氏は、シリア難民や少数民族クルド人に厳しい姿勢を見せている。

3682OS5:2023/05/15(月) 23:17:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae726910ce4e940c179e9662ee5676654d8867a2
トルコ大統領選、決選投票へ…エルドアン氏49%でクルチダルオール氏上回るも過半数届かず
5/15(月) 23:13配信
 【アンカラ=上地洋実】トルコ大統領選は14日、投票が行われ、即日開票された。20年にわたって権力を握るタイップ・エルドアン大統領(69)と最大野党・共和人民党のケマル・クルチダルオール党首(74)の接戦となり、両候補とも当選に必要な得票率50%に達しなかった。選挙管理委員会は28日に決選投票が行われると発表した。

クルチダルオール氏=AP

 選管の集計によると、得票率はエルドアン氏が49・51%、クルチダルオール氏が44・88%となった。トルコのアナトリア通信によると、投票率は86・87%となり、国民の関心の高さを示した。

 エルドアン氏は15日未明に首都アンカラで演説し、「我々が先行している。決選投票となっても歓迎するが、今回で50%以上を得票できると信じている」と述べた。クルチダルオール氏は「決選投票では必ず我々が勝つ」と語った。

 アナトリア通信によると、同時に行われた議会選(定数600)では、エルドアン氏率いる与党・公正発展党を中心とした与党連合が322議席を獲得し、過半数を維持する見通しだ。共和人民党など6党による野党連合の議席は213議席にとどまっている。

3683OS5:2023/05/15(月) 23:22:13
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230515-OYT1T50196/?ref=yahoo
[深層NEWS]トルコ大統領選、「ロシアはエルドアン氏望む」「クルチダルオール氏伸び欠く」
2023/05/15 20:57
 慶応大の廣瀬陽子教授と中東調査会の金子真夕主任研究員が15日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、トルコ大統領選について議論した。廣瀬氏はタイップ・エルドアン大統領とプーチン露大統領は盟友関係だとし、「ロシアはエルドアン氏の続投を望んでいる。仮に親欧米政権ができれば、ロシアにとって非常に厳しい局面が生まれてくる」と語った。金子氏は、最大野党・共和人民党のケマル・クルチダルオール党首を支持する野党連合は支持層がまったく異なり、連合にも異論があるとの見方を示し「得票が思ったほど伸びていない」と指摘した。

3684OS5:2023/05/16(火) 09:13:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/45b66f925a6442288d62dda3a3d9452b8ccbc989
伸びなかった「反エルドアン」票 3位候補の票、決選投票を左右か
5/15(月) 20:30配信

朝日新聞デジタル
公正発展党本部のテラスから演説するエルドアン大統領に声援を送る支持者ら=2023年5月15日、アンカラ、武石英史郎撮影

 約20年の長期政権を率いてきたエルドアン大統領(69)への「信任投票」となった中東の地域大国トルコの14日の大統領選は、2週間後にエルドアン氏と得票率2位の野党候補による決選投票が行われることになった。3位の候補が約5%を得票しており、その票の取り込みが決選投票の行方を左右することになりそうだ。


 「我々の国が選ぶなら、決選投票も歓迎する」。15日午前2時、エルドアン氏が首都アンカラの与党・公正発展党(AKP)の党本部前で訴えると、数千人の支持者が歓声を上げた。

 仲間6人と、エルドアン氏の名前を書いたはちまきを着けて駆けつけたセザル・アキョさん(22)は、「彼はトルコを強くし、イスラム教を大事にする国にしてくれた」とたたえる。「1回目の投票で圧勝すると思っていたので、戸惑っている。決選投票までの2週間はストレスがたまるだろうが、必ず勝つ」と話した。

 一方、アンカラで、野党6党の統一候補のクルチダルオール氏(74)が党首を務める共和人民党(CHP)の本部前にいた支持者の建設業フルハンさん(25)は、「決選投票となれば、3位の候補の票がこちらに流れてくるはずだ」と期待を語った。

朝日新聞社

3685OS5:2023/05/16(火) 20:17:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/aaeea586fe6fd25680fcee366be1e29a18beb5fe
地震被災地の逆風限定的 現職優位の一因に トルコ大統領選
5/15(月) 20:33配信

時事通信
14日、トルコ南部アンタキヤで、地震で倒壊した建物の間を歩く人々(AFP時事)

 【イスタンブール時事】14日投開票されたトルコ大統領選挙では、現職のエルドアン氏が野党統一候補のクルチダルオール氏に対して得票率で優位に立った。

 2月に起きた大地震を巡るエルドアン政権に対する批判が限定的で、被災地での人気はエルドアン氏がクルチダルオール氏を大きく上回ったこともその一因とみられる。

 地震では5万人を超える死者が出ており、政権への逆風が強まっているとの見方もあった。しかし実際のところ、エルドアン氏は地震で特に深刻な被害が出た南部や南東部の被災地のうち、ハタイ県でクルチダルオール氏に僅差で敗れたものの、カフラマンマラシュ、ガジアンテプ、アドゥヤマン、マラティヤ各県で圧勝した。

 被災地で人々に話を聞くと、地震発生当初は「エルドアン政権の初動の遅れが人的被害の拡大につながった」(ハタイ県の52歳女性)といった非難の声が多かった。しかし、現地で家を失った人への仮設住宅の建設などが進むと「政権の復興努力への評価」を口にする住民も目立ち始めた。

 ガジアンテプ県で被災したスレイマン・チェリクさん(55)は「復興に向けたエルドアン氏の取り組みを信頼している。経験が乏しい野党側に同じことができるとは思えない」と語った。

 また、被災各県はもともと保守的な住民が多く、南東部を中心に武装闘争を続けてきたクルド人勢力に対する反感が強いという土壌も影響したもようだ。クルチダルオール氏は今回の選挙で「反エルドアン」で一致するクルド系政党の支援を受けており、住民からは「クルチダルオール氏が政権を握ったらトルコはおしまいだ」(ガジアンテプ県の45歳女性)という極端な主張も聞かれた。

3686OS5:2023/05/16(火) 22:18:41
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-230516X882.html
エルドアン氏が優位に=野党側は立て直し不可欠―トルコ大統領選
2023/05/16 17:42時事通信

 【イスタンブール時事】28日に行われるトルコ大統領選の決選投票は、続投を目指すエルドアン大統領が優位な状況にある。14日の投票で後塵(こうじん)を拝した野党統一候補のクルチダルオール氏は選挙戦術の立て直しが不可欠だ。

 14日の投票におけるエルドアン氏の得票率は49.5%。当選を決めるのに必要な50%に届かなかったものの、決選投票では少しの上乗せで当選できる。カギを握るのは、決選に進めなかった第三候補の極右オアン氏が獲得した5.2%の票の行方だ。

 オアン氏はクルチダルオール氏を支援するクルド系政党を「テロとつながりがある」と問題視しており、今回の選挙で「反クルド票」の受け皿となった。決選投票でオアン氏の票がまとめて野党側に流れるとは考えにくい状況だ。

 一方、事前の各種世論調査で優勢と伝えられていたクルチダルオール氏は14日の得票率が44.9%にとどまり、支持者の間で「もう希望はない」と失望が広がっている。陣営は投票を棄権する支持者が出ないよう、今後の選挙戦で鼓舞する必要に迫られている。

 また、欧州安保協力機構(OSCE)選挙監視団は15日、選挙について「選管は透明性に欠け、公共メディアは圧倒的に偏向している」と苦言を呈した。

3687OS5:2023/05/17(水) 08:14:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a3b851e7ccd110ccc5bb80433f021bb05355841
「我々はキングメーカー」 トルコ大統領選3位の候補 決選のかぎに
5/17(水) 6:00配信

朝日新聞デジタル
14日に行われたトルコの大統領選で、3位となったシナン・オアン氏=2023年5月16日、アンカラ、高野裕介撮影

 トルコの大統領選で3位となり、決選投票で支持者の動向が注目される野党候補シナン・オアン氏(55)が16日、朝日新聞の取材に応じた。「我々は『キングメーカー』だ」と述べ、数日以内に支持候補を決めると発言。野党側と協力関係にある少数民族のクルド系政党の扱いなどが、判断の条件になると明らかにした。


 アナトリア通信によると、14日に行われた大統領選は、開票率99・87%の時点で、エルドアン大統領(69)が約2708万票、野党6党の統一候補クルチダルオール氏(74)が約2457万票を獲得。2人の差は約252万票だった。いずれも得票率は40%台で、当選に必要な得票率50%を超えられなかったことから、2人による決選投票が28日に行われる。

 3位となったオアン氏は約5%を占める約283万票を獲得。その票の取り込みが決選投票のかぎになる情勢だ。

 オアン氏は自身に票が集まった理由について、経済危機や大地震も重なり、約20年にわたるエルドアン氏の長期政権に人々が疲れていたと説明。一方、野党側も議会選で候補者選定を誤り、クルチダルオール氏は市民の信頼を得ることができなかったと分析。両候補への不満の受け皿になったとの見方を示した。

朝日新聞社

3688OS5:2023/05/20(土) 04:13:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb026d8b710b144d80bb6915426baee4273528d3
シリア大統領、外交で「復活」 アラブ連盟首脳会議に13年ぶり出席
5/19(金) 23:53配信
 【カイロ時事】サウジアラビア西部ジッダで19日、アラブ連盟(21カ国・1機構)首脳会議が行われ、7日にアラブ連盟に復帰したシリアのアサド大統領が出席した。

 アサド氏の出席は13年ぶりで、アラブ社会で孤立していたアサド氏が中東の外交舞台で「復活」をアピールする象徴的な機会となった。当初予定にはなかったウクライナのゼレンスキー大統領も参加した。

 アサド氏は演説の中で、今回の首脳会議は「歴史的な好機だ」と強調。「戦争や破壊ではなく、連帯や平和、発展に向けた新たな段階の始点となることを期待する」と語った。

 シリアは2011年に反体制派への弾圧を理由に連盟を追放されていた。周辺国に約550万人いる難民の帰還や麻薬密輸などの課題は解消されないまま、アラブ連盟復帰が認められた。内戦終結に向けたシリア危機の「包括的な解決」は継続協議となっており、今回の首脳会議でも焦点となった。

3689OS5:2023/05/20(土) 04:14:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0e22410775b173236f04a4aac771bef35f23e6a
ゼレンスキー氏、サウジを予告なし訪問 「中立」のアラブ諸国に支持訴え
5/19(金) 22:53配信
【カイロ=佐藤貴生】ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、予告なしにサウジアラビア西部ジッダを訪問し、開催中のアラブ連盟(22カ国・地域)首脳会議で演説した。ロシアのウクライナ侵略をめぐり、双方の間で中立的な姿勢をとるアラブ諸国にウクライナ支援を求めた。侵略開始以来、ウクライナ支持を明確にしていない国をゼレンスキー氏が訪れるのはまれ。


ゼレンスキー氏はアラブ首脳の前で演説し、「ウクライナが戦争を選んだわけではない。(ウクライナは)他国の占領にも関与していない。軍事力による占領には誰も賛同しないはずだ」と力説した。

また、ロシアが2014年に併合したウクライナ南部クリミア半島には多数のイスラム教徒がいるとし、「彼らの声に耳を傾けてほしい」と訴えた。ウクライナではエジプトやチュニジアなどアラブ諸国から来た多数の留学生が学んでいるとし、関係の深さも示して侵略の不当性を強調した。

サウジは対米関係が冷え込む中で産油国ロシアとの友好関係を保ち、石油の高値維持に動いてきた。中東にはロシアから輸入する穀物に依存する国も多く、サウジも含めて対露制裁を控えているとされる。ゼレンスキー氏はサウジ訪問でロシアの非道ぶりを首脳らに直接訴え、取り込みを図った形だ。

アラブ連盟の首脳会議には、約12年ぶりに参加資格を回復したシリアのアサド大統領も参加した。シリアで続く内戦ではロシアを後ろ盾とするアサド政権が優位を固め、昨年3月に国連総会で行われた対露非難決議の採択で反対票を投じた経緯がある。

シリアのメディアによると、アサド氏らシリアの代表団はゼレンスキー氏の演説中、通訳の声が流れるヘッドホンを外していた。

3690OS5:2023/05/20(土) 14:03:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/84b66f181aface4a2093bc1d745860d0a1045d7d
シリア歓迎、いつまで続くか カタール途中退席 アラブ連盟首脳会議
5/20(土) 13:32配信
時事通信
19日、サウジアラビア西部ジッダで開かれたアラブ連盟首脳会議に出席したシリアのアサド大統領(国営サウジ通信提供)(AFP時事)

 【カイロ時事】アラブ連盟は19日、サウジアラビア西部ジッダで首脳会議を開き、終了後「ジッダ宣言」を発表した。

 12年ぶりのシリアの連盟復帰について「シリアの安定を支え、領土の一体性を保ち(シリアが)アラブ世界で通常の役割を再開すること」に期待を表明したが、歓迎ムードがいつまで続くかはまだ分からない。

 ロイター通信によると、シリア復帰に最後まで反対していたカタールもこの日はタミム首長がジッダへ赴いた。国営シリア・アラブ通信(SANA)は、アサド大統領とタミム首長が握手したと伝えたが、カタールでは報じられなかった。

 さらにタミム首長は会議を途中退席した。ロイター通信は、関係者の話としてタミム首長とアサド大統領は一切言葉を交わしていないと伝えている。

 首脳会議前には、サウジのムハンマド皇太子がアサド大統領と握手。シリア復帰を「うれしく思う」と演説した。ジッダ宣言はシリア危機解消へのアラブ諸国の「努力の維持と強化」を訴えた。ただ、シリア復帰に際し示されていた難民帰還や麻薬密輸などの課題に関しジッダ宣言には具体的に記されていない。

 シリア復帰には欧米の反発も強い。サウジのファイサル外相は首脳会議後の記者会見で、欧米の立場に理解を示した上で「新たな手法が求められている」と釈明。「対話」が必要だと述べた。

 首脳会議にはウクライナのゼレンスキー大統領が出席し、ウクライナの和平案への支持を呼び掛けた。しかし、ジッダ宣言には、ロシアのウクライナ侵攻への言及もなかった。

3691OS5:2023/05/23(火) 10:50:11
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023052300098&amp;g=int
第三候補はエルドアン氏支持 票の行方は不透明―トルコ大統領選
2023年05月23日05時13分
 【イスタンブール時事】14日投票のトルコ大統領選で第三の候補だった極右オアン氏は22日、記者会見し、続投を目指すエルドアン大統領と野党統一候補のクルチダルオール氏が対決する28日の決選投票で「エルドアン氏を支持する」と表明した。
 ただ、オアン氏を大統領選で擁立した極右政党の党首は「オアン氏の声明は党の見解を代表していない」と強調。先にオアン氏を支持した有権者が呼応するか不透明な部分もある。

3692OS5:2023/05/23(火) 10:50:51
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023052200670&amp;g=int
アラビアゴム大打撃 「買い手なく」価格暴落―世界的産地スーダンで戦闘激化
2023年05月23日07時06分

 【ハルツームAFP時事】アフリカ北東部スーダンは、チューインガムや炭酸飲料、医薬品などに幅広く使用されるアラビアゴムの世界最大の産地として知られる。国の経済を支える外貨獲得の貴重な源泉となってきた。しかし、4月以降、正規軍と準軍事組織との戦闘が激化。物流が止まって販売できない状態が続き、生産者はもちろん関連する業者は大打撃を受けている。


 「生産者は災害と戦っている状態だ」。首都ハルツームから南西へ350キロ離れた都市オベイドに住むアラビアゴムの取引業者アダム・イサ・ムハンマドさんの表情は暗い。オベイドは周辺地域のゴムの生産者にとっては主要な市場の一つだったが、ここでも戦闘が起きている。
 アダム・イサ・ムハンマドさんは「たくさん在庫はあるが、誰も買ってくれない。輸出業者もトラックを危険にさらすことになるから運送業者を見つけられない」と実情を語った。生産者の一人によると、買い手がいなくなって、価格は6割も下がった。
 輸出するにしても税関など必要な手続きを行う場所はハルツームに集中している。戦地をくぐり抜けて行かねばならない。港湾当局は「港は正常に機能している」と述べている。しかし、海運業者オスマン・アブデルサラームさんは「ハルツーム経由の輸出は、特にアラビアゴムに大きな影響を与えている」と語った。戦乱の影響でガソリン価格も高値が続く。
 ただ、ドイツのハンブルクに拠点を置くゴムの輸入・生産関連団体は、チャドやナイジェリアなどもアラビアゴムを輸出しており「即座にゴムの流通が止まることはない」と考えている。しかし、いつまで国際的な在庫が持ちこたえられるのかは分からない。
 スーダン中央銀行によると、スーダンのアラビアゴムの輸出は2021年に8万8000トン。取引額は1億1000万ドル(約150億円)に上っていた。

3693OS5:2023/05/23(火) 14:02:48
https://www.tokyo-np.co.jp/article/251729?rct=world
イラン外交要職に保守強硬派 核協議への影響に注目
2023年5月22日 21時40分 (共同通信)
 【テヘラン共同】イランのライシ大統領は22日、国防・外交の政策全般を統括する最高安全保障委員会(SNSC)のアリ・シャムハニ事務局長の後任として、保守強硬派アリアクバル・アフマディアン氏を任命した。大統領府が発表した。停滞するイラン核合意の再建協議にどのような影響を与えるか注目される。
 アフマディアン氏は欧米との妥協を嫌う保守強硬派の牙城、革命防衛隊出身。革命防衛隊は欧米の制裁解除の見返りにイランの核開発を制限する核合意に反対している。
 イラン政府高官は共同通信の取材に、アフマディアン氏が核合意に肯定的な考えを持っていないと明らかにした。
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3694OS5:2023/05/29(月) 19:08:46
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230529-OYT1T50075/
トルコ大統領選の決選投票に勝利したエルドアン氏「さらに5年を託され、全国民に感謝」
2023/05/29 10:48
 【アンカラ=上地洋実】トルコ大統領選の決選投票が28日に投開票され、現職のタイップ・エルドアン大統領(69)が野党のケマル・クルチダルオール氏(74)を破って当選した。2003年から実権を握ってきたエルドアン氏の長期政権は、28年まで続くことになった。

29日、アンカラの大統領府で、勝利演説をするエルドアン大統領=上地洋実撮影
 14日の第1回投票で得票率50%を超えた候補がおらず、上位2候補の決選投票が行われた。選挙管理委員会の暫定結果(開票率99・43%)によると、得票率はエルドアン氏が52・14%、最大野党・共和人民党のクルチダルオール氏が47・86%だった。エルドアン氏は29日、首都アンカラの大統領府で勝利演説し、「大統領として、さらに5年の任期を託された。全国民に感謝したい」と述べた。


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 トルコは中東の地域大国で北大西洋条約機構(NATO)の加盟国だが、エルドアン政権はロシアや中国との密接な関係を保ってきた。親欧米路線の野党候補との対決は、国際情勢にも影響を及ぼす選挙として注目された。

 選挙戦で、エルドアン氏は黒海経由でのウクライナ産穀物の輸出合意をまとめた外交成果などをアピールし、安定した政権運営の重要性を訴えた。

 トルコは今後も、ロシアのウクライナ侵略をめぐって両国の仲介役としての存在感を発揮していくとみられる。一方、北欧スウェーデンのNATO新規加盟に反対してきた強硬姿勢が続けば、米欧との溝がさらに深まる懸念もある。

3695OS5:2023/05/29(月) 19:09:30
https://www.tokyo-np.co.jp/article/253115
トルコ大統領選でエルドアン氏が3選 強権体制強まるか 地震からの復興遅れや経済低迷への批判も
2023年5月29日 10時46分
エルドアン大統領の勝利を喜ぶ支持者たち(AP)
エルドアン大統領の勝利を喜ぶ支持者たち(AP)

【カイロ=蜘手美鶴】28日投開票のトルコ大統領選の決選投票で、選挙管理委員会は同日深夜、エルドアン大統領(69)が過半数を獲得して再選したと発表した。首相時代の2003年からトルコを率いるエルドアン氏が接戦を制し、政権がさらに長期化することで、強権体制と保守化が一層進みそうだ。
 選管によると、開票率99.43%で、エルドアン氏の得票率が52.14%、最大野党「共和人民党(CHP)」党首で野党6党の統一候補クルチダルオール氏(74)は47.86%を得票した。投票率は85.7%で第1回投票から3.1ポイント下がった。
トルコのエルドアン大統領(AP)
トルコのエルドアン大統領(AP)

 エルドアン氏は28日夜、首都アンカラに集まった数万人の支持者の前で演説し、「8500万人のトルコ市民の勝利だ」と宣言。低迷する経済については「安定と信頼で強力な経済を構築する」と強調した。
 一方、クルチダルオール氏もアンカラの党本部で演説し、「(今回選挙で)権威主義的な政府を変えようとする国民の意思が明らかになった」と述べた上で、「この国を待ち受ける困難を思うと本当に悲しい」と事実上、敗北を認めた。
 エルドアン氏が3選を目指した今回の選挙では、野党6党が「打倒エルドアン」で共闘。トルコ・シリア大地震の復興の遅れや経済低迷が批判され、エルドアン氏にとって「最も厳しい選挙」といわれたが、被災地に65万戸の住宅新設や公務員給与の増額などを打ち出し、票につなげた。
 エルドアン政権はさらに5年続き、権威主義的な政治体制が強まる可能性が高い。政府を批判する個人やメディアの摘発や、テロ対策名目での少数派クルド人の取り締まり強化などが危惧されている。

3696OS5:2023/05/29(月) 19:09:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8d356af2fec59894ff99ac4fc9de9b1e5f3588b
「シリアに帰される」難民に不安 経済混乱のトルコ、強まる風当たり
5/29(月) 18:00配信
 28日に行われたトルコ大統領選の決選投票で、現職のレジェップ・タイップ・エルドアン大統領(69)が当選し、続投を決めた。選挙戦では、トルコに340万人以上いる隣国シリアからの難民の帰還も大きな争点となった。シリアに帰されるのではないか――。世論の厳しい反発にさらされるシリア難民たちには、不安が広がっている。

 「いずれにせよ、私たちシリア人をめぐる環境は良くはならないでしょう。もしかしたら、もっと悪くなるかもしれない」

 8年間トルコに暮らすシリア難民の内装業ラミ・ユセフさん(28)は不安を口にした。

 2011年の反政府デモをきっかけに始まったシリア内戦では、約680万人が国外へ逃れた。隣国のトルコには最も多くのシリア難民が暮らし、世界最大の難民受け入れ国となっている。

 エルドアン政権下で当初は温かく迎え入れられたシリア難民だが、近年はトルコ経済の混乱も重なり、風当たりが強まる。

 一部の地域では難民の流入で人口が急増し、家賃や物価が高騰。トルコ国民の間には反発が起き、今回の大統領選でも大きな争点となった。シリア難民はその行方を注視していた。

■両候補とも「難民帰還が必要」

 2人の候補ともにシリア人の帰還が必要との主張に変わりはなかったが、「政権を取ったら2年以内にシリア人を帰還させる」と訴えていた野党6党の統一候補クルチダルオール氏(74)の姿勢は、シリア難民にはより強硬に映ったと言われる。さらに、クルチダルオール氏は決選投票を前に難民排斥を訴える極右政党との連携を決め、「遅くとも1年以内に帰還」との方針まで打ち出した。

 そのため、「強制的には帰さない」と語るエルドアン氏の続投は、シリア難民にとって一定の安心材料になるとの期待があった。

 だが、地元メディアによると、エルドアン政権のチャブシュオール外相は21日、トルコが後ろ盾となって反体制派が支配するシリア北西部の「安全地帯」のみならず、アサド政権の支配地域に帰還させる可能性にも言及した。

朝日新聞社

3697OS5:2023/05/29(月) 19:28:07
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-_world_mideast_4TIT5VO5QBJNRPO5UM5V4X3JOY.html
トルコ、国内の政治分断が深刻化 エルドアン大統領の続投にリベラル派は反発
2023/05/29 19:12産経新聞

トルコ大統領選は決選投票にもつれ込み、エルドアン大統領に対する賛否が真っ二つに割れていることがあらわになった。「強い指導者」を求める保守派はエルドアン氏を熱烈に支持する半面、リベラル派はエルドアン氏のワンマン体制に強く反発している。世論の対立が選挙後も尾を引くことは確実だ。

憲法改正で大統領に強大な権限

エルドアン氏の続投が確実になった28日夜、首都アンカラの大統領宮殿に大勢の支持者が押し寄せた。「トルコは(非合法武装組織)クルド労働者党(PKK)のテロの危機に直面している」「経済の低迷など大したことはない。就職先はたくさんある」。みな一様にエルドアン氏の指導力に期待を示した。

従来、政治的実権は首相が握っていたトルコでは2017年に憲法が改正され、議院内閣制が廃止。非常事態令の発令や予算案の策定などの権限が、象徴的存在だった大統領に移った。翌年の大統領選で当選したエルドアン氏は強大な権力を基に反対勢力を粛清し、メディアも9割が政権寄りになったといわれる。エルドアン氏の支持基盤である保守派は、官製報道をうのみにする傾向があるとも指摘される。

現地の外交筋は「トルコの人口の約3割は、強い指導者の存在が何より重要だと考える保守派が占める。彼らの支持に加え、少数民族クルド人とテロを関連づけて愛国心を刺激し、集票につなげた」と、エルドアン氏の勝因を分析した。

通貨トルコ・リラは記録的安値

トルコは大多数がイスラム教スンニ派の信徒だ。03年の首相就任以来、エルドアン氏はイスラム色の濃い政策を進め、共鳴する保守派とともに国政の主役となった。脇に置かれたのが、信仰とはなじみが薄いリベラル派だ。「エルドアン氏は言論の自由や民主主義を侵害している」との批判は何度も耳にした。

リベラル派は保守派と異なり、経済低迷に不満を募らせている。エルドアン氏は通貨トルコ・リラの記録的安値が続くなか、景気の冷え込みを嫌って利上げを拒み続けた。過去10年で通貨リラの価値は対ドルで10分の1に目減りし、昨年10月にはインフレ率が前年同月比で85%に達した。

世論の対立は先鋭化し、不安定材料として社会全体を覆っている。(アンカラ 佐藤貴生)

3698OS5:2023/05/30(火) 10:13:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/86b60308210523e11f6b4baf072f01285efccc3e
反政権派市民に失望広がる 海外移住も視野に トルコ
5/30(火) 7:05配信
 【アンカラ時事】28日のトルコ大統領選挙決選投票でイスラム系政党・公正発展党(AKP)を率いるエルドアン大統領が続投を決めたことに、野党統一候補クルチダルオール氏を支持した人々の間で失望が広がっている。

 イスラム保守層や民族主義者の支持を受けるエルドアン政権の強権体質に反発。経済状況の悪化もあり「もうこの国には住めない」と、海外移住を視野に入れる人も少なくない。

 エルドアン政権は2013年の大規模反政府デモや16年のクーデター未遂事件などを経て、大統領に批判的な市民に対する締め付けを強めてきた。また、エルドアン氏は今回の選挙を通じ、AKP以上に宗教色の濃いイスラム教スンニ派の政党と協力を深化。今後はイスラム主義の観点からの表現の自由抑制や、市民生活への圧力が高まることも懸念されている。

 世俗派の女性エスラさん(27)は、頭部を覆うヒジャブの着用を強制され「トルコはイランのようになるのではないか」と不安げに語った。

 イスタンブールで暮らす女性ゴンジャさん(42)は、12歳の娘の将来を憂いている。娘は水泳や絵が得意だが、イスラム教に基づく社会的圧力が着実に強まっており「このままだと競泳用水着は認められず、(スンニ派の偶像禁止の教えから)人間の顔を描くなと言われるかもしれない」と頭を抱える。娘が才能を生かして人生を送れるよう、好条件で仕事を見つけやすい欧米への移住も考えているという。

 エルドアン氏は選挙戦で、反政府組織クルド労働者党(PKK)がクルチダルオール氏を支持していると、フェイク(偽)動画を使って主張。地元メディアもこれをそのまま報じ、市民の反クルド人感情を刺激した。南東部ディヤルバクルで暮らすイスラム教少数派アレヴィ派のクルド人女性(48)は「トルコはますます暮らしにくくなっている。家族で近くドイツに移住する準備を進めている」と語った。

3699OS5:2023/05/30(火) 11:39:10

https://news.yahoo.co.jp/articles/1e5cedf9a2ab888948877a33c10a0c111f19f341
シリア難民、多くが安堵 エルドアン氏は送還に慎重 トルコ
5/29(月) 20:32配信


時事通信
朝食を食べるトルコのシリア難民=2月24日、トルコ南部ハタイ(EPA時事)

 【アンカラ時事】28日のトルコ大統領選でエルドアン大統領が再選され、隣国シリアの内戦から逃れてきた多くの難民が安堵(あんど)している。

 野党側が選挙公約の柱の一つとして強制送還を訴えてきたのに対し、これまで多くの難民受け入れを容認してきたエルドアン大統領は強制送還には否定的な姿勢を示してきたためだ。

 エルドアン氏は勝利演説で、シリア難民について「送還を望むトルコ市民がいることは理解している」と述べた上で、これまでに60万人が「自発的にシリアの安全な地域に戻った」と説明。今後もカタールと協力し、シリア北部のトルコ支配地域で「新たな入植計画を進め、数年間で100万人が戻れるようにしたい」と強調した。

 トルコでは現在、約350万人のシリア難民が滞在しているとされる。アンカラのシリア人居住区で暮らすモハマド・ニギラウィさん(28)は「再選は本当にうれしい」と声を弾ませた。レバノンから送還された難民がシリアでアサド政権に拘束される事例が相次いでいると指摘し、「野党統一候補のクルチダルオール氏が勝つ展開は恐ろしかった。(居住区では)皆救われた気持ちになっている」と話した。

 エルドアン政権下では2011年以降急増したシリア難民の一部に市民権を与える動きも進み、最近の選挙では政権支持層の一角を占めるに至っている。野党支持者からは「難民保護は選挙目的だ」と批判する声も聞かれる。

3700OS5:2023/06/04(日) 09:04:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/482cc08d53ae52cf0ef30eaeff3f7d5ad962274d
外相フィダン氏、財務相シムシェキ氏 トルコ大統領が新閣僚発表
6/4(日) 6:02配信

時事通信
 【イスタンブール時事】トルコのエルドアン大統領は3日、新政権の閣僚を発表した。

 外相にはハカン・フィダン国家情報機構(MIT)長官、財務相にはメフメト・シムシェキ元副首相がそれぞれ選ばれた。現地メディアによると、7日に予定される国会での宣誓を経て正式に就任する。

 エルドアン氏は3日、実権型大統領制に移行する前を含めて3期目となる大統領の就任宣誓を行った。その後、就任式典に臨み、今後の政権運営に際して「新たな閣僚たちと共にトルコの世紀をつくり上げていく」と強調していた。

3701OS5:2023/06/04(日) 09:30:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b02622a5df9ce6a23a1ffa419008be914bbfb2e
トルコ、インフレ抑制へ経済政策転換か 財務相にシムシェク氏を起用
6/4(日) 8:55配信


毎日新聞
トルコのエルドアン大統領(中央)と握手するシムシェク財務相=アンカラで2023年6月3日、ロイター

 5月の大統領選で勝利したトルコのエルドアン大統領は3日、新たな内閣を発足させ、財務相にシムシェク元副首相を任命した。シムシェク氏は2007〜18年まで財務相、副首相などを歴任し、トルコの経済成長を支えた人物。エルドアン政権は今後、インフレ抑制のための政策転換を図る可能性がある。


 エルドアン政権は21年以降、欧米諸国がインフレ抑制のために利上げに踏み切る中、景気刺激を狙って逆に利下げを実施。その結果、通貨リラは暴落し、インフレ率は一時80%以上を記録するなど、市民生活は苦境に陥っている。エルドアン氏はこれまで、政府の方針を批判した中央銀行総裁や財務相を更迭して独自の政策にこだわってきた。だがシムシェク氏の財務相起用は、経済政策の転換を示唆している。シムシェク氏は、欧州の金融機関などで長く勤務したエコノミストで国外からの評価も高く、投資の増加も期待できる。

 新内閣では、外相に諜報(ちょうほう)機関トップを務めるエルドアン氏の側近、フィダン氏を、国防相には軍トップのギュレル氏を任命した。

 エルドアン氏は3日、新内閣の発表に先立ち、首都アンカラの議会で大統領への就任を宣誓。「憲法、民主主義、世俗的な共和国の原則を守る」と述べた。また「我々は今まで以上に連帯し、未来に焦点を合わせる必要がある」と述べ、激しい選挙戦で分断された国民に和解を呼び掛けた。

 大統領選では経済の混乱などが響き、エルドアン氏は野党統一候補のクルチダルオール氏に苦戦。5月14日の第1回投票で過半数の得票を得られず、同28日の決選投票で当選を決めた。新たな任期は5年。エルドアン氏は議員内閣制時代を含めて3期目となる。【エルサレム三木幸治】

3702OS5:2023/06/04(日) 10:56:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4039449d3ede64e761b5a599469e4d1b0bc3bb2
エルドアン大統領就任宣誓 経済かじとりに元副首相、政策動向に注目
6/4(日) 10:19配信

朝日新聞デジタル
首都アンカラで2023年6月3日、財務相に起用したシムシェキ元副首相(左)と握手するエルドアン大統領(中央)=ロイター

 5月のトルコ大統領選で勝利したエルドアン大統領が3日、就任の宣誓をしたうえで新政権の閣僚を発表した。経済の低迷が続くなか、投資家の間で信頼があり、2018年まで副首相や財務相を歴任したシムシェキ氏を財務相に再び起用した。激しいインフレや資金流出に直面するトルコ経済の立て直しに注目が集まる。


 エルドアン氏は首都アンカラの議会での宣誓で「憲法と法の支配、民主主義、世俗国家の原則に従い、トルコ共和国の栄光と栄誉を守り、強化する」と述べた。任期は5年。アナトリア通信によると、宣誓後の就任式には、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長やアゼルバイジャンのアリエフ大統領、南米ベネズエラのマドゥロ大統領らが出席した。

朝日新聞社

3703OS5:2023/06/06(火) 20:32:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/85a7e01cb1a5f9dfa24a35d8a3fdbab84f746a56
エジプト、イランが和解か 経済関係期待も残る懸念
6/6(火) 7:12配信
時事通信
テヘランで会談するイラン最高指導者ハメネイ師(右)とオマーンのハイサム国王(ハメネイ師の事務所提供)=5月29日(AFP時事)

 【カイロ時事】長年断交状態にあるエジプトとイランが和解する可能性が出てきた。

 イランの最高指導者ハメネイ師がエジプトとの関係改善を歓迎すると表明。中東メディアは年内にも両国が大使を交換するとの観測を報じている。不況にあえぐエジプトはイランなどとの経済関係を、米国の経済制裁に苦しむイランはアラブ諸国との関係強化の足掛かりをそれぞれ期待しているとみられる。

 ハメネイ師は5月29日、テヘランでオマーンのハイサム国王と会談。国営イラン通信によると、仲介役とされるハイサム国王が関係正常化を求めるエジプトの意向を伝え、ハメネイ師が「歓迎する。問題ない」と応じたという。

 1979年のイラン革命で成立した現体制は、イスラエルと平和条約を結んだエジプトと断交した。その後、2012年にエジプトでイスラム組織ムスリム同胞団出身のモルシ大統領が就任すると両国は接近。しかし、モルシ政権がクーデターで打倒され、14年にシシ政権が発足して以降、関係正常化に向けた動きは止まっていた。

 今年に入って中東で対立していた国々の正常化の動きが急速に進んだことが、エジプトとイランの関係にも影響を及ぼしたとみられる。イランとサウジアラビアは今年3月、中国の仲介を受け外交関係の修復で合意。AFP通信は外交関係者の話として、6月6日に在サウジ・イラン大使館が再開すると報じた。5月にはシリアが内戦下で資格停止となっていたアラブ連盟に復帰し、アサド大統領がサウジを訪問した。

 報道によると、イランとエジプトの外交・情報当局者は3月と4月に非公開協議を実施していた。また、イランとエジプトは共に中国やロシアとの関係を深めており、こうした点も正常化の動きを後押しした可能性がある。

 エジプトのアラブ調査研究センターのハミ・スレイマン所長は、イランにとってエジプトとの和解は「アラブ諸国との関係改善への突破口になる」と強調。不況を脱したいエジプトとしては、イランやイランが影響力を持つシリア、レバノンなどとの経済関係強化が視野にあるという。

 ただ、スレイマン氏は、民兵組織を含む親イラン勢力の中東地域での影響力拡大をエジプトは依然懸念していると指摘。関係を改善しても、維持できるかは「イラン次第だ」と語った。

3704OS5:2023/06/08(木) 08:54:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/5662bd6bc9663b0f4759a5e0c784ff5e91e29100
クウェート議会選、反政府派が過半数 政局の混乱継続か
6/8(木) 7:12配信


時事通信
 【エルサレム時事】クウェートで6日、国民議会(一院制、定数50)選挙が行われ、国営クウェート通信が7日伝えた開票結果では、反政府派が過半数の29議席を獲得した。

 AFP通信が報じた。

 クウェートでは首長が首相を任免する政府と、国民の直接選挙による議会が長年対立してきた。今回の議会選はここ10年余りで7回目。

 昨年9月の議会選でも反政府派が半数以上の議席を得たが、憲法裁判所が今年3月、議会解散を巡る不備を理由に結果を無効とし、解散前の議員を復活させる判断を下した。反政府派が改めて多数を占めたことで、政局の混乱が続く可能性がある。

3705OS5:2023/06/10(土) 09:29:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e5bfb8841bb97c8a952b5843d4b3a30e69b4755
米、中東外交を仕切り直し イスラエルとサウジの国交正常化模索 難航は必至
6/9(金) 18:58配信
産経新聞
【ワシントン=大内清】ブリンケン米国務長官は8日、3日間のサウジアラビア滞在を終えた。今回の訪問でブリンケン氏は、中東における2大同盟国であるサウジとイスラエルの国交正常化に向けた橋渡しを模索。外遊は、中国やロシアがイランと接近するなど中東の力学が変化する中で行き詰まりをみせていた中東外交の仕切り直しを図るものとなった。

8日の帰国に先立って記者会見したブリンケン氏は、イスラエルとサウジを含むアラブ諸国の国交正常化を促進することが「米国の戦略のカギ」だと語った。帰途の機中ではイスラエルのネタニヤフ首相と電話で正常化問題を協議。サウジ側から得た感触を伝えたものとみられる。

米国の中東外交はここ数年で何度も変転した。サウジ、イスラエルの両国と緊密な関係を築いたトランプ前政権は2018年、オバマ政権が結んだイラン核合意から一方的に離脱し、イランへの圧力を強めた。末期にはアラブ首長国連邦(UAE)など一部のアラブ諸国とイスラエルの国交正常化を実現し、「イラン包囲網」を強化している。

これに対しバイデン政権は、イラン核合意の修復によって域内の緊張緩和を目指すことを中東外交の基調に置いた。

だが昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻後、イランが露軍への兵器供与に乗り出したことで、一時は妥結寸前にこぎつけた核合意の再建協議は頓挫。世界的なエネルギー高騰の解消に向け、人権問題を巡って関係が険悪化していたサウジに歩み寄って石油増産を働きかけたものの、成果はあがらなかった。対イスラエルでは、バイデン政権が推すパレスチナとの「2国家共存」案に否定的なネタニヤフ氏が右派連合を率いて政権に返り咲いたことでぎくしゃくした関係が続く。八方ふさがりといっていい状態だ。

そこで目を向けたのが、イスラエルとサウジの国交正常化を仲介することで中東での影響力確保を図る路線だ。断交していたサウジとイランが今年3月、中国の仲介で関係正常化に合意し、米国の影響力低下がささやかれたことも方針転換を後押ししたとみられる。

米ネットメディア「アクシオス」によると、バイデン政権は今後6〜7カ月でイスラエルとサウジの正常化に向けた動きを軌道に乗せたい考え。バイデン大統領が再選を狙う来年11月の大統領選を前に大きな外交的成果をあげ、選挙運動に勢いをつけたいとの計算もにじむ。しかし、道のりは険しい。サウジのファイサル外相は8日の会見で、国交正常化に前向きな姿勢を示しつつも、前提としてイスラエルと将来のパレスチナ国家による「2国家共存への道が開かれる必要がある」と強調した。アラブ諸国の盟主を自任するサウジとしては、「パレスチナを見捨てた」との印象は避けたいためだ。

ところが、ネタニヤフ政権は国際法に反するヨルダン川西岸でのユダヤ人入植地建設を推進しており、そもそも「2国家共存」案には否定的だ。バイデン政権の仲介努力は、出発点から壁に直面している。

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3706OS5:2023/06/15(木) 16:41:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/e26d9939d732bb0ae010aeb55e421aa592e7b0bc
レバノン、12回目の大統領選出に失敗 政治空白が長期化
6/15(木) 15:02配信
ロイター
 6月14日、レバノンの議会は14日、昨年10月に退任したアウン大統領(写真)の後任を選出する12回目の投票を行ったが失敗に終わった。写真はレバノンのバアブダーで昨年10月撮影(2023年 ロイター/Mohamed Azakir)

[ベイルート 14日 ロイター] - レバノンの議会は14日、昨年10月に退任したアウン大統領の後任を選出する12回目の投票を行ったが失敗に終わった。宗派と結び付く政治勢力間の争いで政治空白が長引き、経済危機が一段と深刻化する恐れがある。

レバノンでは大統領はキリスト教マロン派から選ばれることが慣例となっている。今回は国際通貨基金(IMF)高官で元財務相のジハード・アズール氏とヒズボラが支持するスレイマン・フランジェ氏の対決となったが、1ラウンド目の投票で両氏共に必要な86票を獲得できなかった。128議席中、アズール氏の得票数は59票、フランジェ氏は51票だった。

ヒズボラと同盟党の議員らは1ラウンド目の投票後に退出し、議会は2ラウンド目の投票に必要な3分の2の定数を割り込んだ。2ラウンド目では65票を獲得すれば勝利する。

国会議長は次の議会を予定しておらず、アウン氏の後任は当面決まらない可能性が高い。

*カテゴリーを追加します

3707OS5:2023/06/18(日) 22:19:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/a71237806fd50ebebe4a4bff846117b0947f8938
サウジアラビア外相がイラン訪問 断交以降、初 共存路線へかじ
6/18(日) 10:23配信


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毎日新聞
イランのライシ大統領(右)と握手するサウジアラビアのファイサル外相=テヘランで17日、サウジ通信・ロイター

 サウジアラビアのファイサル外相は17日、対立が続いていたイランの首都テヘランを訪問し、同国のアブドラヒアン外相と会談した。サウジ外相のイラン訪問は、2016年に断交して以降では初めて。両国は中東各国で「覇権争い」を演じてきたが、3月に中国の仲介で関係正常化に合意しており、共存路線へと大きくかじを切っている。

 中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」などによると、会談では貿易や投資といった経済協力などを協議した。共同記者会見でアブドラヒアン氏は「イランは地域の安定を望む」と強調。ファイサル氏は「両国の協力は地域の安全、とりわけ海洋の安全保障にとって重要だ」と語り、「互いの尊重と内政不干渉」が両国関係の中心になると指摘した。

 また、ファイサル氏はイランのライシ大統領とも会談し、パレスチナ問題などの地域情勢を協議した。会談では、サウジのサルマン国王やムハンマド皇太子の招待として、ライシ師にサウジを訪問するよう改めて要請したとみられる。

 16年の断交は、サウジが国内でイランの国教であるイスラム教シーア派の宗教指導者を処刑し、反発したイランの群衆がテヘランのサウジ大使館を襲撃した事件がきっかけだった。両国はシリアやイエメンの内戦などでも互いに対抗勢力を支援し、地域大国同士の対立は中東全体を不安定化させていた。

 だが、両国の「代理戦争」の様相を呈していたイエメン内戦の長期化などで安全保障環境が悪化する中、両国は21年から対話を開始。今年3月には仲介役の中国の首都・北京で外交関係の正常化に合意し、両国関係の変化とともに、中東における中国の存在感を印象づけた。【カイロ金子淳】

3708OS5:2023/06/19(月) 09:52:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac5a89dfb2bf877ac5bdbb58ef716548b3532633
敵対していた地域大国、サウジとイラン急接近…影響力低下の米に代わり中国の姿
6/18(日) 22:43配信


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読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 【テヘラン=吉形祐司】サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハン外相は17日、国交正常化に合意したイランの首都テヘランを訪れ、同国のホセイン・アブドラヒアン外相やエブラヒム・ライシ大統領と会談した。両外相は共同記者会見で地域安全保障の重要性を強調し、協力関係を強化する方針を表明した。

【写真】北京で会談した中国外交トップの王毅共産党政治局員と、イラン、サウジアラビア両国の政府高官

 サウジ外相のイラン訪問は、両国が断交状態となった2016年以降では初めて。ファルハン氏は会見で「地域安保、特に海上航行で、両国と域内各国の協力が重要だ」と述べた。アブドラヒアン氏も同様の見解を示し、「安保は軍国主義と同じではなく、政治や文化、社会、経済、貿易面も含めて幅広くとらえたい」と包括的な協力を目指す意向を明らかにした。

 イランは今月、産油国が集中するペルシャ湾の出入り口で、原油輸送の大動脈でもあるホルムズ海峡の安保について、域内各国で新たな枠組みを構築する計画を発表した。サウジのほかアラブ首長国連邦(UAE)やカタール、バーレーン、イラクなどが参加するとしている。

 ホルムズ海峡の海洋安保は2019年以降、米国が主導して多国間の取り組みを進めてきた。しかし、18年のサウジ人記者殺害事件で、バイデン米政権がサウジのムハンマド皇太子の関与を認定する報告書を21年に公表したことでサウジとの関係が悪化し、域内への米国の影響力が低下した。一方、敵対していた域内大国のサウジとイランが急接近し、同海峡周辺の安保環境は変化しつつある。

 米国の制裁下にあるイランは中国やロシアとの関係緊密化を進めており、3国の海軍は19年以降、ホルムズ海峡近海で合同演習を行っている。特に中国は、イランとサウジの国交正常化を仲介した経緯がある。同海峡の安保を巡っても、原油の最大需要国として利害のからむ中国が今後、関与を強める可能性がある。

3709OS5:2023/06/27(火) 15:07:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c5d2183f601ff76a9e99abb8c1d33ce2a5f2d63
女性「抑圧しない」と宣言 タリバン指導者、柔和姿勢強調 アフガン
6/27(火) 14:24配信
時事通信
アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンの最高指導者アクンザダ師=撮影日時・場所不明、2016年5月にタリバン提供(AFP時事)

 アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンの最高指導者アクンザダ師は25日、イスラム教に基づく統治でも、女性は「自由で尊厳のある人間」としての地位を回復し、「伝統的な抑圧」から解放されると宣言した。

 AFP通信が報じた。女性抑圧政策を国際社会から批判される中、柔和な姿勢をアピールする狙いとみられる。

 アクンザダ師はイスラム教の「イードアルアドハー(犠牲祭)」を前に声明を発表。「社会の半分を占める女性の地位向上に向け、必要な措置が既に取られた」と主張した。

3710OS5:2023/06/29(木) 09:35:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/d75064096ff268f0d8cc41d09e03bb4c9e9d333e
メッカ大巡礼が最高潮 180万人超参加 サウジ
6/28(水) 13:41配信
時事通信
27日、サウジアラビア西部メッカ近郊のアラファト山で祈りをささげる巡礼者ら(EPA時事)

 【カイロ時事】サウジアラビア西部のイスラム教の聖地メッカを訪れる大巡礼(ハッジ)は27日、預言者ムハンマドが最後の説教をしたというメッカ近郊アラファト山に巡礼者が集結し、最高潮を迎えた。

 新型コロナウイルス対策による受け入れ制限が撤廃され、サウジ当局によると180万人以上が参加。中東情勢の変化を受け、サウジが内戦に介入するイエメンの首都サヌアからの航空便も再開した。

 ハッジは礼拝や断食などと共にイスラム教徒に課せられた五つの義務の一つ。財力と体力に余裕のある信徒が一生に一度は行うものとされる。参加したエジプト人女性はAFP通信に「待ち望んでいた瞬間だ」と喜びを語った。

 2019年は約250万人が参加したが、コロナ禍後は激減。段階的に制限を緩和し、昨年は約100万人まで増やした。

 サヌアからの航空便は約7年ぶり。背景には、長年対立してきたサウジとイランが今年3月、外交関係修復で合意し、中東地域の緊張が緩和されたことがある。

 サウジは、イランとの代理戦争の様相を呈していたイエメン内戦を巡り、4月にサヌアを支配する親イラン武装組織フーシ派と停戦に向けて協議。和平への期待が高まっている。

3711OS5:2023/07/16(日) 22:22:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/4051c337a65d7d38b72ecb3da7368f933c480450
「国民の7割がゲーマー」のサウジ、日本にも商機 岸田首相が訪問へ
7/16(日) 15:00配信

朝日新聞デジタル
サウジアラビアの首都リヤドで7月9日、開催中のゲームの祭典「ゲーマーズ8」でプレーする参加者=ロイター。サウジはエンターテインメントブームに沸いている

 岸田文雄首相は16日、中東歴訪の最初の国としてサウジアラビアに向けて出発した。主要産油国でつくる石油輸出国機構(OPEC)の盟主で中東最大の産油国サウジは、石油依存から脱却するため、エンターテインメント産業に力を入れている。現地で人気の高い日本のアニメや漫画をビジネスにつなげようと、日本企業も商機をうかがう。


 英紙フィナンシャル・タイムズは6月、サウジが過去1年半で、世界各国のゲーム会社の買収などのために約80億ドル(約1兆1300億円)を投じた、と報じた。成長する世界のエンタメ市場で「支配的な力を得るため」としている。

 サウジは人口の7割が35歳以下で、国民の70%がゲーマーとも言われているという。同紙は国政を取り仕切るムハンマド皇太子が自身もゲーマーと公言している、と報じている。

 ムハンマド氏が副皇太子時代の2016年に発表した改革指針「ビジョン2030」には、エンタメ産業の強化が盛り込まれた。現地ではゲームに加え、日本のアニメや漫画の人気が高い。

 紅海沿いの都市ジッダでは昨年から、「進撃の巨人」や「名探偵コナン」など人気作品を通じて日本文化を体験できるイベント「アニメビレッジ」が開催されている。サウジのイベント企業が手がけるイベントに、日本側からはエイベックス・アジアが企画提案として関わっている。

 昨年の成功を受けて今年も4月24日から6月7日まで開催。作品の世界に「『没入』と『体験』ができるように」(担当者)と作られたパビリオンは、訪れた人たちの歓声でわいた。(カイロ=高久潤)

朝日新聞社

3712OS5:2023/07/26(水) 11:58:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/f0f7ff308f0e1736c991ff05442de75c7e004af9
イスラエルで司法改革法案が可決 最高裁の権限抑制 混乱深まる
7/25(火) 10:11配信

毎日新聞
「司法改革」法案の可決後、イスラエルの国会前で抗議するデモ隊=エルサレムで2023年7月24日午後、ガイ・グリーン撮影

 イスラエル国会は24日、最高裁の権限を抑制し、政権に権力を集中させる「司法改革」の関連法案を賛成多数で可決した。この日はイスラエル各地で数十万人が参加する抗議デモが実施されたが、ネタニヤフ政権はデモを放水で排除するなど、妥協しない姿勢を示した。野党側は反発を強め、国内の混乱はさらに深まりそうだ。同盟国・米国など国際社会の懸念も高まっている。

 政権の「司法改革」は複数の法案から構成されており、今回可決されたのは、政権の政策や人事が過度に政治的に決められた場合、最高裁が「合理性」を基準に審査できるとの権限を取り消す法案。1院制のイスラエルではこれまで、最高裁が国会と内閣をけん制し、監視する権限を担ってきた。最高裁は今年1月、ネタニヤフ首相が、脱税の有罪判決を受けて執行猶予中の宗教政党党首を閣僚に任命した際、「合理性がない」として却下したが、今後は同様の判断が認められなくなる。政権は今後、最高裁判事の指名に政権が影響力を行使できる内容の法案などの可決を目指す。

 今回の法案を巡っては、「政権が独裁化する第一歩だ」として野党や多くの市民が批判している。イスラエル軍の訓練などを担う予備役約1万人が、法案が可決された場合「業務を停止する」と宣言したほか、抗議デモも高速道路を占拠するなど激化。治安当局は24日、通常はパレスチナ人向けに使う腐敗臭の強い「スカンクウオーター」をデモ隊に発射するなど、攻防が繰り広げられた。予備役の意向を受け、安全保障面で懸念を抱いたガラント国防相は一時、法案の修正を検討したが、極右閣僚らが反対。最終的に、政権は法案を押し通した。

 ネタニヤフ首相は24日、選挙で選ばれていない裁判官が過度に権力を握っているとして、法案は「(権力の)バランスを取り戻すために必要だった」と主張。その他の「司法改革」法案については、次期国会が開かれる今秋までに野党側と協議し、「合意を目指す」と述べた。

 一方、最大野党党首のラピド前首相は24日、「(政権は)イスラエルの民主主義や安全保障を壊そうとしている」と批判し、可決された法案について裁判所に異議を申し立てた。また、デモ隊は法案の可決後も国会前や高速道路で抗議集会を継続。今後も政権の「改革」と闘い続ける意向を示した。【エルサレム三木幸治】

3713OS5:2023/07/26(水) 11:59:22
https://mainichi.jp/articles/20230714/k00/00m/030/244000c?inb=ys
イスラエル「司法改革」巡り衝突激化 極右閣僚、警察に実力行使要求
三木幸治

毎日新聞 2023/7/14 18:58(最終更新 7/14 23:21)
 イスラエルの右派政権による「司法改革」を巡り、デモ隊と治安当局の衝突が激しさを増している。改革に反対する大規模デモは約6カ月間続いており、極右閣僚はデモ隊を排除するため、警察に実力行使をするよう要求。市民や記者が逮捕されたり、負傷したりするケースが続出し、毎日新聞の現地スタッフも被害に遭った。最高裁の権限を抑制し、政権に権力を集中させる「改革」には、国際社会からも懸念の声が上がるが、政権は妥協する姿勢を見せていない。

 「民主主義を守れ」「独裁者を排除せよ」。今月11日、イスラエルの各地で「改革」に反対するデモが実施され、10万人以上が参加した。デモ隊は高速道路を一時的に占拠したほか、中部の商都テルアビブ近郊の空港や各都市の中心部で抗議集会を開催。IT企業に勤めるラウエ・エイタン氏(43)は空港のデモに参加し、「司法の独立は、イスラエルの民主主義を守るために必須だ。デモを続けることで政権に圧力をかけたい」と話した。エイタン氏は今年に入り、毎週デモに参加しているという。

 ネタニヤフ政権は1月以降、「選挙で選ばれていない裁判官が、政権の法案を止めることは許されない」として、最高裁の権限を弱める「改革」を推進。軍やIT業界など国の安全保障や経済を支える人々から「権力の分立を損なう」と批判が噴出し、3月に改革の議論を一時停止した。だが、5月から再び改革に向けた動きを強めている。

 政権の「司法改革」案は複数の法案から構成されるが、政権は一つ一つ法案を国会に通す戦略を取る。現在は、最高裁が政権の政策や人事について「合理性」を基準に審査する権限を取り消す法案を審議している。

 1院制のイスラエルでは、最高裁が国会と内閣をけん制し、監視する権限を持ってきた。最高裁は1月、ネタニヤフ首相が、汚職で有罪判決を受けて執行猶予中の宗教政党党首を閣僚に任命した際、「合理性がない」として却下した例がある。ネタニヤフ政権には最高裁のこうした機能を弱めようとの狙いがある。

 「改革」を推進する立場の極右閣僚は抗議デモが長期間続き、激しさを増していることにいら立ちを募らせている。…

3714OS5:2023/07/31(月) 08:01:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f234b6dbf34291ef63aac8040f724c031bcc80d
「社会壊す」と楽器焼却 アフガン、音楽禁止広がる タリバン
7/31(月) 7:11配信

時事通信
29日、アフガニスタン西部ヘラート郊外で、集めた楽器を焼却するイスラム主義組織タリバンのメンバー(勧善懲悪省提供)(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権の「宗教警察」に当たる勧善懲悪省は30日、西部ヘラート州で住民から没収した楽器を焼却する写真を公開した。

 同省幹部は声明で「音楽は若者を誤った方向に導き、社会を壊す原因だ」と指摘。楽器の演奏者は処罰すると警告した。

 タリバンは2021年8月の政権奪取後、極端なシャリア(イスラム法)解釈に基づく統治を推し進めており、音楽活動を含む娯楽の禁止もその一環。結婚式場や公共の場での楽器使用や音楽鑑賞を各地で禁じ、音楽学校は閉鎖を余儀なくされた。

 勧善懲悪省が29日撮影した写真では、タリバンのメンバーが回収したギターなどの弦楽器や伝統的な太鼓「タブラ」を積み上げ、燃やしている。

3715OS5:2023/08/07(月) 08:48:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/06fad30bafd51b6d5d2b62ad4778abeaedafd08e
大学で勉強して医者になる夢が…タリバン支配下、アフガン女性の困難
8/6(日) 18:00配信

毎日新聞
自宅で勉強する机を見せてくれたマリヤム・サダトさん=アフガニスタンの首都カブールで2023年7月23日午後0時21分、川上珠実撮影

 裸電球がぶら下がる部屋の片隅に、1人用の小さな机が置かれていた。広げられたノートには、オンライン授業で習った英単語がびっしりと書かれている。

 「大学で勉強して医者になるのが子どものころからの夢でした。私の人生は何もかも変わってしまいました」。アフガニスタンの首都カブール西部ダシュテバルチで暮らすマリヤム・サダトさん(18)はそう言うと、苦しげに声を詰まらせた。

 2021年8月に実権を握ったイスラム主義組織タリバン暫定政権は女子の中等学校教育を停止し、サダトさんは通学を断念せざるをえなかった。

 地域によっては私塾での女子教育も制限されているが、サダトさんの居住地では塾に通うことは認められている。サダトさんは以前から放課後に通っていた近隣の学習塾「カジ教育センター」で、他の女子生徒らとともに大学受験に向けた勉強を続けた。

 本来なら12年生(日本の高校3年生に相当)だった昨年9月末、サダトさんら約400人の生徒が同センターで模擬試験を受けていたところ、教室に何者かが侵入して自爆した。サダトさんは直前に外で銃声が響くのを聞いて教室から飛び出して助かったが、国連アフガニスタン支援団(UNAMA)によると、女性48人を含む54人が死亡し、114人が負傷した。

 同センターがあるダシュテバルチは、住民の大多数がイスラム教シーア派を信仰する少数民族ハザラ人だ。タリバンの復権後に治安は安定したとされるが、シーア派を敵視する過激派組織「イスラム国」(IS)系の「ISホラサン州」などによるテロは今も続く。同センターでの自爆事件も同様のテロだとみられている。UNAMAによると、タリバンが復権してから今年5月までに全国で自爆テロなどで市民1095人が死亡し、2679人が負傷した。

 サダトさんはその後も自宅で大学受験の勉強を続けたが、22年末に今度はタリバンがそれまで認めていた女性の大学教育を停止すると発表。大学進学の道は途絶えた。今も毎朝5時に起きてオンラインなどで勉強し、近所で市民団体が実施する英語の授業を1日約2時間受けているが、将来は見えない。「この国で女性として生きるのは大変なことです。海外で勉強を続けたいですが、国を出るのも難しい」と声を落とす。

 傍らで娘を見つめる母マスーマさん(50)は「私は教育を受けられなかったので、職に就くことができなかった。だから娘には教育を受け、良い未来をつかんでほしいと願っています」とつぶやいた。マスーマさんはサダトさんが生まれる5カ月前に夫サイド・アブドル・カリームさんを亡くし、一人でサダトさんら10人の子どもを育ててきた。

 前回のタリバン政権(1996〜01年)が崩壊した後、欧米や日本はアフガンの教育を支援してきたが、タリバン復権後の国際援助は停滞している。旧民主政権時代に生まれ育ったサダトさんは「私たちはたくさんの希望を抱いていました。これまでアフガンを支援してきた国々に戻ってきてほしい。私たち女性を支援し、女性の学校教育を再開するようにタリバンに働きかけてほしい」と祈るように訴えた。

 サダトさんはテロの恐怖からカジ教育センターに通えなくなったが、センターでは今も大学受験を目指す生徒らが学んでいる。銃を携えた警備員が厳重に警戒する中、手荷物検査とボディーチェックを受けてセンター内に入ると、教室で黒板に向かう女子生徒らの姿が見えた。「彼女たちが安心して学べる日を待ち望んでいます」。職員は硬い表情で語った。

 タリバンが実権を掌握して15日で2年となるアフガンで、女性たちを取り巻く環境が厳しさを増している。女性らの声に耳を傾けた。【カブールで川上珠実】

3716OS5:2023/08/15(火) 19:23:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d2e7b76d2257d9f002252b264beb8345bf4153f
タリバン支配2年、「対米ジハード勝利」の祝日 治安は不安定
8/15(火) 18:30配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタンの首都カブールで2023年8月15日、タリバン暫定政権が政変2年に合わせて集会を開いた

 アフガニスタンでイスラム主義勢力タリバンが復権した政変から、15日で2年がたった。タリバンが発足させた暫定政権を正式な政府として認めた国はなく、閉塞(へいそく)感が漂っている。


 タリバン側は「米国の占領とその同盟国に対するジハード(聖戦)の勝利」を記念するとして、15日を祝日に指定。首都カブールでは銃を持った戦闘員や支持者らが祝った。

 暫定政権は15日に発表した声明で、「いかなる侵略者もアフガニスタンの独立と自由を脅かすことは許されない」と強調。「シャリーア(イスラム法)の枠内で国民に奉仕し、国の発展と安定のために働くことを約束する」とも記した。

 タリバンは2021年8月15日に首都カブールを制圧した後、戦闘員を街中に配置。テロ事件などが減って前政権時代よりも治安は回復したと言われている。

 だが国連によると、政変から今年5月末までに民間人の死者は3774人に上り、そのうち2814人が、タリバンに反発する勢力が仕掛けたとみられる即席爆発装置(IEDs)によって犠牲になったという。

 国内では、タリバンと敵対する過激派組織「イスラム国」(IS)などが活動するなど、「テロの温床」になる危険性も残る。南東部ホースト州のホテルでは14日にも爆発が発生し、少なくとも3人が死亡し、7人が負傷した。

 タリバンは復権当初、「女子教育を認める」などと述べていたが、実際は女性の教育や就労などを厳しく制限している。

 アフガニスタンの人権状況に関する国連特別報告者リチャード・ベネット氏らは14日、女性の人権抑圧を「ジェンダーのアパルトヘイト(隔離政策)」と呼び、タリバンに政策の見直しを求めた。(ニューデリー=石原孝)

朝日新聞社

3717OS5:2023/08/15(火) 19:26:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/b10d4b17a6683044080dae6cbba1a7873fdab0e7
アフガン貧困深刻化、中国が浸透図る タリバン首都制圧2年
8/15(火) 15:39配信

産経新聞
タリバン復権後のアフガニスタンを巡る国際社会の動き

【シンガポール=森浩】アフガニスタンでイスラム原理主義勢力タリバンが首都カブールを制圧し、15日で2年を迎えた。復権したタリバンは独自のイスラム法解釈に基づき、公開処刑を復活させ、音楽や女性の教育を禁止するが、国内の経済悪化には打つ手がない状況だ。米軍撤収で生まれた力の空白を好機として、中国が影響力拡大を本格化させている。


■「女性図書館」閉鎖

「アフガン音楽の伝統は終わりだ」。産経新聞の電話取材に地元音楽家のミルワズさんはこう話した。1年前に記者が取材に訪れた際、ミルワズさんはタリバンが音楽を「イスラム的ではない」と敵視する中で、ひそかに伝統の打楽器「タブラ」の練習をしていた。「今は監視が厳しく、練習は無理。密告する住民もおり、仲間で集まることもできない」と話す。

タリバンはカブール制圧直後は穏健路線をアピールしたが、昨年12月に公開処刑を復活させ、旧政権期(1996〜2001年)さながらの苛烈な統治を取りつつある。女性への抑圧も強め、中等学校(日本の中学、高校に相当)への女子生徒の登校を禁止。昨年8月に活動家が開いた女性のための図書館は今年3月に閉鎖に追い込まれた。

国内では貧困が急速に進む。タリバン暫定政権を承認した国はなく、最大時に国の歳入の8割を占めた国際援助は打ち切られた。国連によると、人口の3分の2に上る約2920万人が支援を必要とし、約270万人が特に深刻な食料不足に直面。国連は「世界最悪の人道危機の一つ」とする。

■天然資源狙う

中国はそうしたアフガンに触手を伸ばす。タリバン暫定政権を承認していないが、アフガンを安定させ、国内へのイスラム過激派の流入を防ぐ思惑がある。アフガンに埋蔵されている金や銅、バッテリーの生産に欠かせないリチウムなどの天然資源にも注目している。

中国は4月、ロシア、イラン、伝統的にタリバンに近いパキスタンとともにアフガン問題を協議する外相会合を開催。7月には中国北西部甘粛省から鉄道などでアフガンに物資を運ぶ輸送ルートの運用を開始し、同国への浸透を図る。タリバン側は中国を国土再建の「歓迎すべき友人」と呼んでいる。

カブール陥落後の21年8月30日に駐留軍を撤収させた米国は、7月下旬にタリバン代表とカタールで会談し、他のテログループのアフガン内での活動について確認した。「アフガンをテロの温床としない」というタリバンとの和平合意の履行に神経をとがらせるが、関与は限定的だ。

米側は女子の中等教育禁止なども撤回を要求。タリバンは米国が凍結したアフガン政府資産の解除を求めるが、独自のイスラム法解釈を崩す考えはなく、米国の要求に耳を貸さなかったようだ。

タリバン支配が固定化しつつある中、カブールに住む男性(50)は「次にアフガンに来る大国(中国)が何を考えているかは知らない。ただ、どの国でもいい。解決してほしいのはこの貧困だ」と話した。

3718OS5:2023/08/15(火) 20:02:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba36ccbf9723740c9a44b50629ce4a4b6ebe6359
4万8千人が立候補の登録 イラン国会議員選 競争率は168倍
8/14(月) 21:08配信

朝日新聞デジタル
テヘランで2023年8月13日、イラン国会の審議に出席する女性議員たち。イラン国営通信提供=ロイター

 イラン内務省の選挙管理当局は13日、来年3月に行われる国会議員選挙の立候補の受け付けが同日締め切られ、4万8847人が登録したと発表した。イラン国営通信が伝えた。国会の定数は290で、168倍の競争率となった。


 イランでは立候補登録した人に対し、聖職者や法律専門家でつくる保守的な護憲評議会が、イスラム教に忠実かどうかなどの基準に照らして資格審査をする。前回2020年の選挙では約1万6千人が立候補登録したが、審査で認められたのは7148人だけだった。

 今回、立候補登録が前回に比べ3倍以上に増えたのは、オンライン化により、手続きが簡単になったことなどが影響したとみられる。日本のような供託金の制度もない。イラン当局は受け付け開始前に、あらゆる携帯番号にショートメッセージ(SMS)を送り、立候補登録を呼びかけた。登録の多さを体制支持の表れととらえ、誇示している面もあるとみられている。

 登録者のうち女性は14%だった。年齢別では、40〜50歳が全体の36%を占めて最も多く、30〜40歳が35%と次いで多かった。(カイロ=武石英史郎)

朝日新聞社

3719OS5:2023/08/17(木) 08:55:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d30daaca30db55cd9f34f88529d01e5c44e1bf1
タリバン、全ての政党活動禁止 「イスラム法に基づかず」 アフガン
8/17(木) 5:19配信


時事通信
アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンの復権2年を祝うタリバンのメンバーや支持者ら=15日、カブール(EPA時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権のシャライ法相は16日、国内における全ての政党の活動を禁じると発表した。

 「シャリア(イスラム法)に基づいておらず、国にいかなる利益ももたらさないため」と説明している。国営バフタル通信が伝えた。

 司法省の担当者が国内の法律をイスラム法に照らして見直した結果だという。首都カブールで記者会見したシャライ氏は「国民は政党活動を望んでいない」とも語った。

 タリバンが2021年8月に復権して以降、それまで民主政権下で活動していた多くの政党やその代表者らが国外に逃れた。現在、国内で政党活動はほぼ見られず、国外に拠点を移した政党のほとんどはタリバンに対し批判的な姿勢を取っている。

3720OS5:2023/08/17(木) 09:02:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/ffa4b4e4fa6d43891666d325fc68b17ee352b9f1
女手一つで開いた美容院、タリバンが強制閉鎖「生き埋めにされたよう」
8/17(木) 7:16配信

読売新聞オンライン
 【テヘラン=吉形祐司】アフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンが政権を掌握してから15日で2年となった。タリバンは女性抑圧政策を一層強化しており、抵抗を試みる女性もいるが、希望は見えない。

隠れみの
(写真:読売新聞)

 タリバンが禁止する女子教育を地下活動で続けているホメイラ・ファルハングヤーさん(48)は、マスクなしでオンライン取材に応じた。「タリバンは私の名前も顔も知っている。隠す必要はない」と言い切った。

 2021年8月、タリバンが首都カブールを制圧した後、女性という理由で地元大学の学長の座を追われた。地下活動が一度タリバンに見つかり、強打された背中に痛みが走る。左足にも軽いマヒが残る。いったん隣国パキスタンに逃れたが、カブールに戻り、授業を再開した。「タリバンも裁縫を教えることは認めている。それを隠れみのにするのよ」

 仲間5人の協力で、場所を移しながら裁縫教室を開く。その後、中高生に数学や理科、英語などを教える。生徒は約90人でオンライン授業もある。ファルハングヤーさんは「捕まれば殺されるかもしれないけれど、名誉なことね」と語った。

美容院閉鎖
 タリバンは、独自に解釈したイスラム法による統制を基本とし、社会から女性を締め出している。推定人口約4100万人の半分にあたる女性の多くが、就労や教育の権利を奪われている。

 カブールの高校3年生ガザル・ワリさん(18)が昨年3月の新学期に登校すると、銃を持ったタリバンが現れ、全員帰宅となった。以降は妹(17)と自宅で家事や読書をして過ごす。

 ワリさんは「医者になりたくて大学受験課程を選択したのに……。今年は入試が中止され、大学の女子教育も禁止だから意味がなくなった」と目頭を押さえた。

 タリバンは7月25日、全国の美容院に閉鎖を命じた。女性の就職先だった約1万2000店で、経営者と従業員が職を失った。

 カブールで美容院を経営していたハディセさん(39)(仮名)は、「タリバンが店に押し入り、ポスターや看板を外した」と訴え、撮影した動画を見せた。入り口のガラスは割られ、モデルの写真は塗りつぶされていた。ハディセさんは11歳で父を亡くし、親戚によって見知らぬ男性の妻として売られた。男性が死去した後、女手一つで三男一女を育てながら職業訓練を受け、18年前に店を開いた。

 閉鎖時には7人の従業員を抱えていた。大学生の息子3人の学費や自宅家賃の支払いのメドもつかず、貯金を取り崩すしかない。ハディセさんは「生き埋めにされた気分」と声を落とし、顔を覆って泣いた。

抵抗運動
シャマイェル・ナシリさん

 タリバンの政策に公然と抗議する女性もいるが、状況は厳しい。

 元政府職員のシャマイェル・ナシリさん(26)はタリバンが政権を掌握した後、女性の就労と教育を求めるデモ隊を組織した。銃やムチで暴行を受け、潜伏先を移しながら活動を続けたが、仲間から「これ以上は危険」と諭され、7月末に人権団体の協力で米国に逃れた。

 ユタ州に滞在中のナシリさんは「各国政府はタリバン政権を承認しないでほしい」と訴える。アフガンから唯一持ち出した荷物のパソコンで祖国の仲間と連絡を取り、新たな抗議行動を企画中だが、うつ状態で眠れない日が続いている。

精神状態「悪い」90%…国連調査
 タリバンの女性抑圧政策は、女性の精神状態や家庭、社会環境などに悪影響を与えている。国連アフガニスタン支援団(UNAMA)が6月に公表したアフガン人女性の意識調査によると、不安や孤独感、抑うつ感などで精神状態が「非常に悪い」「悪い」と答えた女性は90%を占めた。

 過去3か月で収入に結びつく活動が減少した女性は85%に上った。暫定政権の規制が経済・社会的な破綻を招いたと回答した女性は99%に達し、教育や雇用の制限で家庭や地域の問題に対処しにくくなったと答えた女性も99%だった。

 調査は4月18日〜5月12日、全国34州のうち9州での面談と、オンラインによる20州での個別アンケートを組み合わせて行われた。

3721OS5:2023/08/29(火) 08:33:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/f110bbfeb6b8fbccf7102a3c107803d45d92265c
リビア外相、国交ないイスラエル外相と会談で更迭 トルコに脱出か
8/29(火) 7:00配信

朝日新聞デジタル
リビアの首都トリポリで8月27日、イスラエルのコーヘン外相とリビアのマングーシュ外相の写真を燃やす人たち。イスラエル外務省によると、両外相は先週、ローマで会談した=AP

 北アフリカ・リビアのダバイバ暫定統一政府首相は27日夜、マングーシュ外相を更迭した。マングーシュ氏が24日に訪問先のイタリアでイスラエルのコーヘン外相と会談したことが明らかになり、国内で猛反発が広がっていた。イスラエルメディアは、同国の安全保障筋の情報として、マングーシュ外相が28日未明に政府専用機でトルコに脱出したと報じた。

【写真】「父にばれたら殺される」 年上の彼の裏切り、母が強いた秘密の手術

 アラブ圏の一角を占めるリビアはイスラエルと国交がない。パレスチナ問題をめぐり中東で孤立状態が続いていたイスラエルは2020年以降、アラブ首長国連邦やバーレーンなど4カ国と国交正常化を含めた関係改善が続いている。

 米バイデン政権の仲介で、サウジアラビアとも正常化を目指す動きがあるものの、リビアなどアラブ圏では、イスラエルとの接触自体がタブー視されている国も少なくない。

 リビア外務省は声明で、マングーシュ氏がイタリア外務省を訪れた際、コーヘン氏と「偶然会っただけで、準備された公式の会談ではない」と説明した。

 一方、イスラエル外務省も27日、声明を発表。会談では、農業や水管理問題などでの両国の関係強化が話されたという。コーヘン外相は声明で、「会談は歴史的なもので、両国の関係における第一歩だ」「我々はイスラエル(と他国間)の関係正常化を進めている」とし、会談が両国の関係正常化に向けた動きであると示唆した。

 ロイター通信によると、イスラエル側は会談が事前に調整されたもので、2時間に及んだと説明している。

 リビアの首都トリポリでは、会談を知った群衆が街頭でタイヤに火をつけ、イスラエル国旗を燃やすなどした。議員らの間では、マングーシュ氏を反逆罪で捜査するよう求める声や、ダバイバ首相への辞任要求が広がっている。(カイロ=武石英史郎、エルサレム=高久潤)

朝日新聞社

3722OS5:2023/09/03(日) 10:27:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d36485c76fa015e9b2ec96badd159e2502b89e8
バイデン政権、「和解」仲介へ積極外交 大統領選見据え中東安定化 サウジ・イスラエル国交正常化
9/3(日) 7:12配信

時事通信
バイデン米大統領=8月29日、米ホワイトハウス(AFP時事)

 【ワシントン時事】サウジアラビアとイスラエルの国交正常化に向け、バイデン米政権が仲介外交を活発化させている。

 アラブの「盟主」を自任するサウジがイスラエルと「和解」すれば、中東の安定化が前進。来年11月の大統領選で再選を目指すバイデン大統領にとって大きな外交成果となるが、実現にはハードルも待ち受ける。

 ◇3カ国の思惑
 サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は7月27日、紅海に面したサウジ西部ジッダを訪れ、事実上の最高権力者ムハンマド皇太子と会談した。両者の会談は5月以降、公表されたものだけでこれが2回目。短期間での実施に、バイデン氏が「取引が可能か見極めるよう、ゴーサインを出した」(米紙ニューヨーク・タイムズ)との受け止めが広がった。

 イスラエルは2020年、トランプ前米政権の仲介の下、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、モロッコなどのアラブ諸国と次々と国交樹立で合意。この流れを受け継いでサウジとの関係も正常化すれば、安全保障環境が一層改善し、「共通の敵」イランへの圧力にもなる。

 一方のサウジは正常化を「手札」に、バイデン政権からの見返りを狙う。米メディアによれば、(1)民生用原子力での協力(2)安保面での関係強化(3)武器売却の拡大―を求め、イスラエル側にはパレスチナ問題での譲歩を迫っているもようだ。

 ◇カギ握るパレスチナ
 オバマ政権下の国家安全保障会議(NSC)で中東・北アフリカ担当上級部長を務めたスティーブン・サイモン氏は「サウジは(イスラム教二大聖地の)メッカやメディナを擁する。20年の時より利益も衝撃も大きい」と、イスラム圏に及ぼす影響の重要性を指摘。来年の大統領選でトランプ前大統領との再対決に備えるバイデン氏にとって、「大きな成果」となり得ると解説する。

 中国が今年3月にサウジとイランの関係修復を仲介し、中東での影響力を増していることも、米国にとって気がかりだ。カーツァー元駐イスラエル米大使は、交渉を成功させれば「外交力は強まる」と述べ、米国が中東地域で再び存在感を高める契機になると説明する。

 ただ、身内の民主党議員の間では、人権重視の立場からサウジ皇太子への接近に批判的な見方も根強い。パレスチナ国家樹立に反対する極右政党が参加するイスラエルのネタニヤフ政権が、パレスチナ問題でどこまで譲歩するかも不透明だ。

 サウジにとっても、パレスチナの理解を得られないままイスラエルとの国交樹立を進めれば、「盟主」として厳しい立場に追い込まれる。カーツァー氏は「ワイルドカード(不確定要素)は、常にパレスチナ問題だ」と強調している。

3723OS5:2023/09/13(水) 10:11:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/8809ae5c74ee65c7b1f31f48a03f53ceca40208d
和平機運は霧消 ユダヤ人入植者の襲撃増加 パレスチナ「民衆蜂起」望む声・オスロ合意30年
9/13(水) 7:17配信
時事通信
ユダヤ人入植者の投石などから身を守るために鉄網を張ったベランダで娘と過ごすユセフさん=5日、ヨルダン川西岸北部ハワラ

 【エルサレム時事】イスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)が1993年9月、パレスチナの暫定自治を認めるオスロ合意に調印してから13日で30年。

 パレスチナ国家を認める「2国家共存」実現への道が開かれたが、聖地エルサレムの帰属など中核的問題を巡る和平交渉は難航し、2014年に暗礁に乗り上げた。占領地ヨルダン川西岸ではユダヤ人入植者による襲撃が急増。パレスチナでは新興武装勢力が生まれている。和平機運が霧消する中、暴力の連鎖は拡大する一方だ。

 ◇極右政治家が助長
 「ずっと標的にされてきたが、こんな規模は初めてだ」。西岸北部ハワラで生まれ育ったユセフさん(44)は、ユダヤ人入植者数百人が2月にこの集落を襲った事件を振り返った。

 襲撃は、ハワラで入植者2人が銃殺されたことへの報復だった。無差別に家屋や車に火を放ち、ユセフさんもトラックなどを失った。6歳の息子のおねしょが始まり、外出を怖がるようになった。「せめて子供らしく遊ばせてあげたい」と語る妻のラワンさん(33)も脳裏に刻み込まれた恐怖に苦しんでいる。

 国連は8月、入植者によるパレスチナ人や集落への襲撃が23年1月から半年間で591件あったと報告。集計し始めた06年以降最多となった昨年を大きく上回るペースで増えている。

 背景には、イスラエルで昨年12月、対パレスチナで強硬姿勢を取る極右政党と連立を組むネタニヤフ政権が発足したことがある。極右政党党首のスモトリッチ財務相はハワラを「壊滅させる必要がある」などと発言。入植者の過激化を助長しているとみられている。

 ◇自治政府に不信
 パレスチナ側による攻撃も増加している。イスラエル軍によると、8月21日時点で34人が死亡。昨年の死者数を既に超えた。

 元イスラエル軍作戦総局トップのイスラエル・ジブ氏は「パレスチナ自治政府が信用を失い、人生に絶望した20代のパレスチナ人がテロ組織に参加することなく独自に行動を起こしている」と指摘。「攻撃の阻止は困難だ」と述べる。

 さらに西岸では、ガザ地区を実効支配し自治政府に対抗するイスラム組織ハマス以外の新興武装勢力も活動を活発化させる。こうした状況に「歯止めをかける」(ネタニヤフ首相)として、イスラエル軍は7月、00年代の第2次インティファーダ(対イスラエル民衆蜂起)以降、最大規模の地上部隊を西岸に展開した。10人以上が死亡した。

 パレスチナでは、和平を実現できず、汚職がはびこる自治政府やハマスなど既存組織への不信感が高まっている。西岸とガザで行われた世論調査では、7割が新興武装勢力の誕生を歓迎する。過半数が新たな「民衆蜂起」を望むなど衝突激化への緊張が高まっている。

3724OS5:2023/09/19(火) 00:26:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/81da6195951328733dbadad2fe6be6605361a4ca
アメリカとイラン「囚人交換」成立、それぞれ5人解放…米は凍結資産8860億円を解除
9/18(月) 23:18配信


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読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 【ワシントン=田島大志、テヘラン=吉形祐司】米政府は18日、イランとの間で「囚人交換」の取引が成立し、イランに拘束されていた米国人5人が解放されたと発表した。米国は、韓国で凍結されていたイランの資産約60億ドル(約8860億円)を解除し、米国内で収監されるなどしていたイラン人5人を解放した。

 米政府高官によると、イランで拘束されていた米国人5人はテヘランから、カタールのドーハに向かった。イラン国営テレビは、解放されたイラン人2人がドーハに到着したと報じた。米高官は、記者団に「イランはテロを支援する敵対国家であり、説明責任を負わせ続ける。核兵器を獲得することも許さない」と語った。

 米国とイランは2021年以降、トランプ米前政権が一方的に離脱した核合意復帰に向けた交渉を進めているが、目立った進展はない。イランは従来、制裁解除を核協議など対米交渉の条件としており、今回の取引成立が協議の進展につながるかどうか注目される。

 イランのモハンマドレザ・ファルジン中央銀行総裁は18日、凍結された資産が同日、カタールの2銀行に開いた口座に振り込まれたと発表した。米政府は、凍結解除された資産の用途を薬品や食料購入といった人道的な活動などに限定する。

3725OS5:2023/10/01(日) 02:25:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb8f04d5b39cf207dc236f97adc9c013d0313acc
【命の危機】320万人が栄養失調… タリバン政権で広がる児童労働と貧困 アフガニスタンの今『every.特集』
9/30(土) 19:30配信
日テレNEWS

イスラム主義組織タリバンが約20年ぶりに実権を握ってから2年あまり。アフガニスタンの首都カブールの遊園地を訪れると…子どもたちが遊んでいるものの、母親の姿がない。

タリバンは女性が遊園地や公園に立ち入ることを禁止。女性の権利を制限し、人々への抑圧を強めているのだ。

我々は、イスラムの教えを守っているか監視する、タリバン暫定政権「勧善懲悪省」のパトロールに同行した。

まず向かったのは、結婚式場。タリバンは公共の場での男女の接触を厳しく制限しているため、会場が男女別に分けられているかをチェックする。

また、街では「音楽」を聴いていないかどうかのチェック。タリバンは「若者を惑わせる」として、人々に音楽を聴くことも禁止している。

こうした厳しい抑圧のもと、アフガニスタンの経済は悪化の一途をたどっている。タリバンの支配下で、生活に困窮する人が増加。国民の85%にあたる約3400万人が貧困層だ。

こうした歪みの影響を最も受けているのが、子どもたち。

カブール郊外のレンガ工場では、14歳と4歳の兄弟が働いていた。4歳の弟は、涙ながらに「お金がないから働かなくちゃいけない」と話す。

一家の収入は1か月で7000円ほど。食べていくにも、精いっぱいの金額だ。もともと児童労働が長年にわたり黙認されてきたアフガニスタンだが、タリバンの支配下で経済が悪化し、労働を強いられる子どもはさらに増加した。

貧困は、子どもたちの命も脅かしている。カブールの小児病院には栄養失調で入院している幼い子どもたちの姿があった。医師は「経済状況が悪くなり、ほとんどの親が子どもに食べ物を与えることができない」と話す。

アフガニスタンでは現在、5歳未満の子どものうち半数にあたる約320万人が栄養失調だという。

生後3か月の我が子を失ったという母親は「私の子どもは肺炎で命を落とした。何もしてあげられなかった」「私たちは何も持っていないので支援が必要」だと訴える。

いま、アフガニスタンでは厳しい現実が子どもたちの前に立ちはだかっている。

※詳しくは動画をご覧ください。(2023年9月27日放送「news every.」より)

3726OS5:2023/10/02(月) 18:07:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/33484ecea7188fbb9ccd90c38b78a4090167c09b
対イスラエル正常化を批判 接近のサウジ念頭 イラン大統領
10/2(月) 14:14配信

時事通信
イランのライシ大統領=9月20日、ニューヨーク(AFP時事)

 【テヘランAFP時事】イランのライシ大統領は1日、同国の宿敵であるイスラエルとイスラム諸国の関係改善の動きを受け、「イスラム世界のいかなる政府でも、シオニスト体制(イスラエル)との関係正常化は反動的であり、後ろ向きの動きだ」と批判した。

 テヘランで開かれたイスラム教関連の国際会議で語った。

 ライシ師の発言は、長年対立関係にあったサウジアラビアとイスラエルが米国の仲介で国交正常化に向け接近している現状を踏まえたものだ。米政府は、この2国間で合意に向け進展中だとする見解を表明している。イスラエルの閣僚は先週、初めてサウジを公式訪問した。

3727OS5:2023/10/03(火) 08:30:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/037f71fc2436d4446daedc15a3b18de396138c75
エジプト大統領選、シーシ氏が3選へ立候補 16年の長期政権目指す
10/3(火) 7:00配信

朝日新聞デジタル
エジプトの首都カイロで2日、シーシ大統領の写真つきの横断幕の前を行き交う通行人ら=ロイター

 エジプトのシーシ大統領は2日、今年12月に予定されている同国大統領選に3選を目指して立候補を表明した。シーシ氏に権力が集中し、反対勢力への弾圧が続く中、対立候補が選挙を戦うのは容易ではないとみられている。シーシ氏が当選すれば2030年まで、就任以来16年間の長期政権となる。


 エジプトでは中東の民主化運動「アラブの春」の余波による革命で11年、30年に及んだムバラク政権が打倒され、翌12年の大統領選で当選したイスラム主義団体「ムスリム同胞団」系のムルシ氏が大統領に就任。政治混乱が収まらない中、軍人出身で当時国防相だったシーシ氏が13年、同政権を打倒する事実上のクーデターを主導し、翌14年の選挙を経て大統領に就任した。

 18年に再選されると、大統領の任期を4年から6年に延ばす憲法改正が実施され、長期政権に道が開かれた。この間、ムスリム同胞団などの反対派の弾圧が続き、議会はシーシ氏支持勢力による独占状態となっている。

 大統領選の立候補届け出は5日から14日までで、投票は12月10日から12日に行われる。(カイロ=武石英史郎)

朝日新聞社

3728OS5:2023/10/08(日) 21:31:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/1fdb8e4da3e10f8ef598e1ee9ee6fdeb09868cfa
死者双方で700人超に ハマス攻撃、イスラエルが報復 ヒズボラも加勢、情勢緊迫化
10/8(日) 5:33配信
時事通信
7日、イスラエル軍による空爆で倒壊したパレスチナ自治区ガザのビル(EPA時事)

 【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルとの衝突は8日も続き、同国メディアによると、イスラエル側で400人以上が死亡、約2000人が負傷した。


 一方、イスラエル軍はガザに空爆を加え、パレスチナ保健省は少なくとも320人が死亡、約1990人が負傷したと発表した。日本の外務省によると、日本人の被害の情報はない。

 武装勢力との衝突によるイスラエル側の人的被害は、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラと交戦した2006年を超え、近年で最悪の結果となった。イスラエルによる報復攻撃は激しさを増す可能性がある上、8日にはハマスに連帯を示すヒズボラがイスラエルにロケット弾などを発射。情勢の一層の緊迫化は必至だ。

 ハマスは7日の作戦開始以降、イスラエル領内に数千発のロケット弾を発射。商都テルアビブの建物にも着弾した。

 また、パレスチナ戦闘員が越境し、イスラエル南部スデロットなどガザ周辺の住宅地20カ所以上で「市民を虐殺」(イスラエル軍)。軍は多数の戦闘員を殺害したものの、8日も交戦が続いているという。

 戦闘員はイスラエル人らを拉致。ガザ内に連行された人もいるが、人数は明らかになっていない。

 イスラエルのネタニヤフ首相は7日夜のテレビ演説で、今回のようなハマスの大規模攻撃は前例がなく、「二度と起こさせない」と強調。「軍は直ちに全力を尽くしてハマスの能力を破壊する」と宣言した。

3729OS5:2023/10/08(日) 21:39:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/236bd2bea740693c7fe2ecebc47c5ce078a3516c
アフガニスタン地震、死者2053人・けが人9240人…昨年も1000人死亡地震
10/8(日) 21:25配信

読売新聞オンライン
被災したアフガニスタン西部ヘラート州で犠牲者を埋葬する人たち(8日)=AP

 米地質調査所(USGS)によると、アフガニスタン西部ヘラート州で7日午前(日本時間午後)、マグニチュード(M)6・3の地震が発生した。ロイター通信は8日、タリバン政権高官の話として、この地震による死者は2053人、負傷者は9240人に上ると報じた。被害は今後、拡大する可能性がある。

 現地ではM4〜6台の地震がその後も数回にわたって観測された。国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、ヘラート州の村落で大きな被害が出ており、7日時点で600棟以上が損壊、被災者は4200人に上ると推定される。

アフガニスタン西部ヘラート州の壊れた自宅前で猫を抱く少年(8日)=AP

 英BBCなどによると、被災地では夜通し、救助活動が行われた。

 アフガンでは昨年6月、東部の山岳地帯でM5・9の地震が発生し、1000人以上が死亡した。(テヘラン支局 吉形祐司)

3730OS5:2023/10/08(日) 21:40:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/b610f7e5ca53b25dfc2e108f250cc222d7713c7b
割れるアラブ諸国の反応 イスラエル、サウジの正常化に暗雲 ハマス攻撃
10/8(日) 20:33配信

時事通信
サウジアラビアのムハンマド皇太子=9月9日、ニューデリー(AFP時事)

 【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが7日、イスラエルに大規模作戦を仕掛けたことについて、アラブ諸国内では、イスラエルとの距離感などを背景に、ハマスを全面的に支持する国から双方に自制を求める国まで、反応に違いが生じている。

 イスラエルとの関係改善に動くサウジアラビアは、バランスを取りつつ、パレスチナを擁護。専門家は今回の衝突で国交正常化に向け不透明感が増したと指摘する。

 ハマスの攻撃を受け、イラクは「パレスチナの人々が正当な権利を獲得することを支持する」と表明し、シリアはハマスを称賛。カタールはイスラエルが長年パレスチナを苦しめてきたとして「イスラエルのみに責任がある」と糾弾した。いずれもイランやハマスと親密な関係を持つ国々だ。

 一方、1979年にイスラエルと国交樹立し、ハマスとの調停を行ってきたエジプトは、イスラエルの占領などを批判しつつ、両者に「最大限の自制」を求め、国際社会の介入を訴えた。2020年に米国の仲介で正常化したアラブ首長国連邦(UAE)も自制を要請。UAEはイスラエルへの批判を避けた。

 サウジは、「(イスラエルの)占領が続き、パレスチナの権利が奪われた結果だ」とパレスチナ側を擁護。その上で、双方に自制を求めイスラエルとの間でバランスを取った。

 サウジはパレスチナ和平の実現前にイスラエルと正常化しないとの立場だった。しかし、事実上の最高権力者ムハンマド皇太子は最近、イスラエルとの正常化交渉を進め、パレスチナへの関心低下が危惧されていた。

 サウジとイスラエルの正常化交渉に詳しい専門家はAFP通信に対し、今回の衝突が、サウジを従前の立場に戻したと指摘。「戦争が起きている中で正常化するとは考えられない」との見通しを示した。

3731OS5:2023/10/08(日) 21:40:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb557db2b08d1691e9468dbd39f57a1669f5abf1
中東全域で流動化の恐れ ヒズボラ連動なら多角攻撃
10/8(日) 20:09配信

産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】イスラム原理主義組織ハマスがイスラエルに大きな打撃を与えたことで、イランと連携するレバノンのイスラム教シーア派民兵組織「ヒズボラ」のイスラエル攻撃が勢いづく可能性が出てきた。占領下のヨルダン川西岸でも反イスラエル感情が高まり、ユダヤ人襲撃などが活発化する恐れがある。イスラエルをめぐる動向は中東全域に影響を与えかねず、流動化の様相が強まっている。

ヒズボラは8日、イスラエル北部にロケット弾を発射し、パレスチナとの「連帯」の表明だと攻撃を認めた。米メディアによると、ヒズボラの指導者ナスララ師は7日、イラン指導部と同様にハマスの攻撃を称賛した。

ヒズボラはレバノンのほか、イスラエルが占領している要衝ゴラン高原の周辺にも兵力を持っており、イスラエルを複数箇所から同時攻撃することも想定される。

ガザ地区にはハマスや過激派「イスラム聖戦」が拠点を置き、いずれもイランの物資支援を受けていたとみられる。イスラエル軍は2021年の大規模交戦でロケット弾製造拠点や物資搬入用の地下トンネルを徹底的に破壊。しかし、ハマスなどは今回、数千発のロケット弾を発射しており、イランが監視の目をくぐって支援を強化していた可能性をうかがわせる。

イスラエルのネタニヤフ政権は今年、西岸で軍事作戦を強化し、国連によると8月下旬時点で200人以上のパレスチナ人が死亡し、05年以降で最多の被害が出た。イスラム教とユダヤ教の聖地がある東エルサレムでは双方の争いが常態化しており、ユダヤ人とパレスチナ人が共存するイスラエルの町でも両者はしばしば衝突している。

イスラエルの対パレスチナ強硬策はパレスチナを支援するイランやトルコ、アラブ諸国の民衆の反発を生んでいる。ネタニヤフ政権の路線が裏目に出て、国内外に目を光らせなくてはならない状況になった。

3732OS5:2023/10/08(日) 21:58:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/2750b19e7d46cba165ffb83e86868707b6aa3f96
米政権の中東構想に打撃 イラン暗躍で共和「弱腰」批判も イスラエルとハマス衝突
10/8(日) 18:33配信

産経新聞
【ワシントン=渡辺浩生】バイデン米政権は、イスラエルとサウジアラビアの国交正常化を仲介し、それを通じてパレスチナ問題の解決を図る構想を描いていた。イスラム原理主義組織ハマスとイスラエルの大規模戦闘により、その実現は遠のいた。来年11月の米大統領選を前に外交的成果を確保するというバイデン大統領の思惑は外れ、ハマスの背後で暗躍するイランへの「弱腰」を野党・共和党が追及するのは必至だ。

米国は今夏、サウジとイスラエルの国交正常化を目指して積極的な中東外交を展開した。将来的なイスラエルとパレスチナの「2国家共存」の実現も視野に入れた野心的取り組みだった。

バイデン氏は9月、イスラエルのネタニヤフ首相と会談し、サウジとの和平の条件として、パレスチナ問題で譲歩するよう促したとされる。同月にはイランに拘束されていた米国人5人の解放と引き換えに米国で収監中のイラン人を釈放し、一部のイラン在外資産の凍結を解除。米・サウジの安全保障条約締結に向けた協議も進めていた。

年明けにも「中東の一大取引が成立する」(米紙)との見方が流れ、「今日の中東は過去の20年間よりも平穏だ」(サリバン大統領補佐官)といった楽観的な空気が政権にはあった。

それだけに今回のハマスによる大規模攻撃は冷や水だった。ワシントン・ポスト紙のコラムニスト、マックス・ブート氏は「(2001年の)米中枢同時テロのように予測不能な方向に攻撃が拡散する」と警告した。

戦闘が長期化すれば、バイデン氏はイスラエルへの武器供与増強を迫られる。中東専門家の間では、イスラエルとサウジの双方にとって関係正常化を進めるメリットは消えたとの見方が濃厚だ。

米大統領選に出馬表明したトランプ前大統領は7日、イランとの「捕虜交換」で露呈した「バイデン氏の弱腰」がハマスに攻撃を促したと批判した。

3733OS5:2023/10/09(月) 20:28:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e42a94952f7be25d61f100a3ca6d05a1fd1d190
「この惨事は、ある人物に明確な責任がある」…イスラエル政権に「歴史的な失敗」と批判
10/9(月) 18:40配信

読売新聞オンライン
8日、イスラエル南部スデロット近くで、ハマスの戦闘員を警戒するイスラエルの部隊=ロイター

 【エルサレム=福島利之】イスラエルでは、イスラム主義組織ハマスによるロケット弾攻撃と越境侵攻を防げなかったベンヤミン・ネタニヤフ政権と軍に対する批判が高まっている。「歴史的な失敗」(地元紙ハアレツ)と受け止められ、ネタニヤフ政権の責任を問う声も出ている。

【動画】イスラエル軍がガザに報復攻撃…崩壊するビル、駆け寄る住民

(写真:読売新聞)

 「シェルターに静かに隠れて何とか助かった」――。ハマスの戦闘員が侵攻したガザの境界から3キロ東のキブツ(イスラエルの農業共同体)「ナハル・オズ」に住む会社員アミール・ティボンさん(34)は本紙の取材に対し、緊迫した状況を振り返った。

 ティボンさんは、妻、4歳と2歳の娘2人と、電気のないシェルターに身を潜めて助けを待った。声を出すとハマス戦闘員に気づかれるかもしれない。そう危惧したが、幼い娘たちも声を潜め続け、約10時間後にイスラエル軍に救出された。周辺のキブツや集落では殺害された住民もいる。

 イスラエルでは軍の救出の遅さを指摘する声も出ている。テルアビブから軍の部隊とともに救出に向かった予備役将官ノアム・ティボンさん(61)は「今回の事態を検証しなくてはいけない」と軍の態勢に疑問を呈した。

ネタニヤフ首相=ロイター

 政権への批判も高まっている。地元紙ハアレツは8日付の社説で「この惨事は、ある人物に明確な責任がある。ネタニヤフだ」と批判した。

 昨年12月に発足したネタニヤフ政権は、ヨルダン川西岸の併合を主張する極右と宗教勢力と連立を組み、史上最も右寄りとされる。ネタニヤフ氏は、パレスチナへの強硬姿勢で「治安対策の専門家」として国民から一定の安心感を得ていた。しかし、今回の事態でその信用は崩壊した。

(写真:読売新聞)

 情報機関「モサド」のエフライム・ハレビ元長官は米CNNに、「ハマスがこれほどの量のロケット弾を持っているとは思わなかった」と語った。政権にとって、今回の攻撃は想定外だったとみられる。

 ネタニヤフ政権の進める最高裁判所の権限を弱める「司法改革」を巡っては、改革に反対する大規模デモが各地で起き、予備役を拒否する運動も広がっていた。今回の事態で政権への不満がさらに高まるのは必至だ。

 ネタニヤフ首相は7日、対立してきた最大野党のヤイル・ラピド党首やベニー・ガンツ元国防相に緊急の挙国一致政府に加わるよう求めた。ラピド氏は「我々は一致して敵に立ち向かわなくてはならない」と前向きな姿勢を示している。

3734OS5:2023/10/09(月) 20:41:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5785303d8eb867523ccfd7f8316245baa50d2c9
ハマス攻撃、米報道は「イラン関与」 軍事組織「ヒズボラ」動向注視
10/9(月) 20:15配信
毎日新聞
イスラエル軍の空爆を受けて立ちのぼる炎と煙=パレスチナ自治区ガザ地区で2023年10月7日、AP

 パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスとイスラエルとの戦闘で、イランの動向が注目されている。イスラム教シーア派国家のイランはイスラエルと敵対関係にあり、長年ハマスを支援してきた。イスラエルの隣国レバノンでは、反イスラエル闘争を続けてきた親イランのシーア派組織ヒズボラも拠点を設けている。イランやヒズボラの出方次第では、混迷が深まる可能性がある。

 「イランの治安関係者がハマスの攻撃計画を支援した」。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は8日、ハマスやヒズボラの関係者らの話としてこう報じた。記事によると、イラン革命防衛隊の幹部が陸海空からのイスラエルへの侵入方法を考案し、8月以降、計画を支援してきたという。レバノンの首都ベイルートでハマスやヒズボラの幹部と数回にわたり会合を開いて詳細を詰め、今月2日に作戦の「ゴーサイン」を出したと報じている。

 一方、ブリンケン米国務長官は8日、米メディアのインタビューで「今回の攻撃の背後にイランがいて直接関わったとの証拠はない」と述べた。ハマス幹部もWSJに対し、イスラエル攻撃は「パレスチナ人とハマスの決定だ」と語り、イランの直接関与を否定。イランの国連代表部も8日、「我々は関与していない。パレスチナ人自身によるものだ」との声明を出した。

 ただ、イランは長年、ハマスの支援を続けており、緊密な関係を築いてきた。イラン外務省のカナニ報道官は8日、ハマスの攻撃について「抑圧されたパレスチナ人が権利を守るための自然な反応だ」と擁護。イランメディアによると、ライシ大統領は8日、ハマスとヒズボラの幹部とそれぞれ電話協議し、最新のパレスチナ情勢について議論した。

 今後、特に注目されるのがレバノン南部を拠点とするヒズボラの動きだ。

 ヒズボラはイランから武器供与などの支援を受けており、推定2万人の実動部隊を持つとされる軍事組織だ。2006年にはイスラエル兵2人を拉致したのをきっかけにイスラエルと大規模な戦闘に突入し、レバノン側で1100人超、イスラエル側で約160人が死亡した。今回もハマスによる戦闘開始直後、イスラエルとの国境沿いにある係争地でイスラエル軍のレーダー施設を砲撃している。

 仮にヒズボラが大規模な戦闘を始めれば、イスラエルは「二正面作戦」を展開せざるを得なくなり、厳しい状況に追い込まれる。そうなれば、ヒズボラやハマスを支援してきたイランともさらに緊張が高まることは避けられない。イスラエルに隣接するシリアにもイランの民兵組織などが展開しており、イスラエルにとっては懸念材料となりそうだ。【カイロ金子淳】

3735OS5:2023/10/11(水) 11:30:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/a318b5f1943ec94ee40fb2269938a22428357ab4
ガザ地上侵攻が焦点 甚大な被害必至、「人質」が状況複雑化 イスラエル
10/11(水) 7:09配信

時事通信
8日、イスラエル南部アシュケロン近郊に展開する自走榴弾砲と同国兵(AFP時事)

 【カイロ時事】イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの衝突では、一度に発生したイスラエル側の人的被害としては、1973年の第4次中東戦争以来最も深刻とされる。


 イスラエル軍が反撃のため、ガザに地上部隊を投入するとの観測も浮上。被害拡大が必至の地上侵攻に踏み切るかが当面の焦点だ。

 「ハマスの軍事、統治能力を破壊する」。ガザからの大量のロケット弾と越境した戦闘員の襲撃に見舞われた7日の夜、イスラエルは治安閣議を開き、ハマスを徹底的にたたくことを決めた。また、ハマスと戦争状態にあると正式に認定し「大規模な軍事活動」が可能になった。

 イスラエルは既に、ガザのハマス関連施設に激しい空爆を加えているが、ネタニヤフ首相は「始まりにすぎない」と強調。米ネットメディア「アクシオス」は米イスラエル双方の関係者の話として、ネタニヤフ氏がバイデン米大統領に、地上部隊投入以外に選択肢はないという考えを伝えたと報じた。

 イスラエルは過去最大規模となる約30万人の予備役招集を決定し、着実に準備を進めているようにも見える。だが、前回2014年に地上侵攻した際は、衝突でパレスチナ側の2200人以上が死亡し、イスラエルの兵士ら70人以上も命を落とした。再びガザで地上戦が起きれば、惨事は避けられない。

 さらに今回は、ハマスが多数のイスラエル人らを「人質」に取っていることが、状況を複雑にしている。ハマスは人質解放と引き換えにパレスチナ受刑者の釈放などを求めているといわれる。ハマスとの交渉を拒否して侵攻すれば、人質の命を危険にさらすことになる。

 また、地上侵攻に踏み切れば、イランやレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラなどが一層激しく反発するのは確実で、事態がより深刻化する可能性もある。

3736OS5:2023/10/11(水) 11:52:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/6275ca69a87505f4254bb23f1e14a904633ae124
イスラエル政権、緊急の挙国一致政府樹立で野党トップと合意
10/11(水) 8:02配信

ロイター
 イスラエルのネタニヤフ連立政権は、イスラム組織ハマスによる7日の奇襲で国内に1000人以上の犠牲者が出ていることを受け、主要野党幹部らと緊急の挙国一致政府を樹立することで合意した。与党リクードが10日発表した。写真はネタニヤフ首相。エルサレムで8月代表撮影(2023年 ロイター)


[エルサレム 10日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ連立政権は、イスラム組織ハマスによる7日の奇襲で国内に1000人以上の犠牲者が出ていることを受け、主要野党幹部らと緊急の挙国一致政府を樹立することで合意した。与党リクードが10日発表した。

主要野党をそれぞれ率いるラピド元首相とガンツ元国防相が、挙国一致政府に加わることに基本合意している。

ガンツ氏率いる主要野党、国家団結党の報道官は、同党がネタニヤフ首相と緊急政府を樹立するという「良いニュース」がもたらされると楽観視していると語ったが、樹立の条件には踏み込まなかった。

ガンツ氏はネタニヤフ氏と10日に会談する予定だったが、11日に延期された。

中道「イェシュアティド」を率いるラピド氏は7日の攻撃の数時間後に出した声明で、ネタニヤフ氏に対し、政治的な相違を脇に置いて「専門的で限定的な緊急政府を同氏とともに樹立する」意思があることを伝えたと明らかにしていた。

3737OS5:2023/10/12(木) 07:37:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ed4313e62ad3f34a71f52abf587388214de2b5c
スロバキア、ウクライナ軍事支援反対の第1党が連立政権樹立で合意
10/11(水) 20:56配信

朝日新聞デジタル
スロバキアの左派政党「スメル(道標)」のフィツォ党首=AP

 9月末のスロバキア議会の前倒し総選挙で第1党になった左派のスメル(道標)は11日、ほかの2党と連立政権をつくることで合意した。ロイター通信などが報じた。ロシアに融和的な姿勢をみせるスメルは隣国ウクライナへの軍事支援に反対しているが、連立に参加する中道左派「声」は外交政策の継続を求めており、ウクライナ支援がどこまで変わるかは不透明だ。

 連立を組むのは、第3党になった「声」と、民族主義政党の「スロバキア国民党」(SNS)。

 ウクライナをめぐっては、スメルは選挙戦で軍事支援を停止し、ロシアへの経済制裁にも反対すると訴えていた。スロバキア国民党はスメル以上にロシア寄りとされ、同じくウクライナへの軍事支援停止を訴えていた。一方、ロイター通信によると、「声」の党首のペレグリニ元首相は10日、「もし外交政策の方向性を変えようとするならば、政府の一員になるのをやめる」と述べた。このため外交政策が大きく変わらない可能性もある。

朝日新聞社

3738OS5:2023/10/12(木) 07:39:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf80a3fe8db289eeb7dcf39bc2aa2713385bccac
ハマス支援を公言、イランが主導する「イスラム圏結束」…今回の戦闘への「黒幕」疑惑残る
10/12(木) 7:22配信

読売新聞オンライン
 イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスの戦闘で、ハマス支援を公言するイランが外交攻勢に乗り出した。イスラム協力機構(OIC、57か国・地域)の緊急外相会合の開催を提唱するなどイスラム圏の結束を呼びかけた。その裏には、接近していたイスラエルとアラブ諸国を分断する狙いが透けて見える。(テヘラン支局 吉形祐司)

緊急会合の用意
(写真:読売新聞)

 イラン国営通信によると、イランのホセイン・アブドラヒアン外相は9日夜にOICのヒセイン・ブラヒーム・ターハ事務総長と電話会談し、緊急外相会合をイランで開催する用意があることを伝えた。同外相は9〜10日、イラク、カタール、クウェート、エジプトなどの各国外相とも電話会談し、イスラム諸国が一致してパレスチナを支持するよう働きかけた。

 OICにはパレスチナのほか、イスラム教シーア派大国のイランを脅威と見なすスンニ派アラブ諸国の多くが加盟している。

 スンニ派の盟主サウジアラビアは今年3月、イランと国交正常化に合意した一方、米国の仲介でイスラエルに接近しており、イスラエルを敵国と見なすイランは警戒を強めていた。

 また、イランは、米国が仲介した2020年の「アブラハム合意」でイスラエルと国交を結んだアラブ首長国連邦(UAE)やバーレーンなどとも関係改善を進めるが、イスラエルが絡む「三角関係」は外交上、難しい課題となっている。

 イランのエブラヒム・ライシ大統領は今月1日の演説で、「イスラエルと関係正常化を求める政府は、反動的で後退している」と指摘。イスラエルと国交樹立に動く各国をけん制した。

「黒幕」の疑惑
 こうした中、イスラエルとハマスの大規模な戦闘は、イランにとって千載一遇の好機となった。パレスチナ問題を巡っては、シーア派、スンニ派を問わず、中東のイスラム諸国は歴史的にパレスチナ支持で一致してきた。イスラム圏が対イスラエルで結束すれば、イランの思惑通りとなる。

 ただ、イスラエルへの攻撃を続けるハマスやガザの武装組織イスラム聖戦、レバノンのシーア派組織ヒズボラなどは長年、イランが支援してきた。イランは今回の戦闘への直接的な関与を否定しているが、「黒幕」との疑惑は残る。イランの外交攻勢が、アラブ諸国のさらなる警戒に結びつく可能性も捨てきれない。

3739OS5:2023/10/12(木) 07:41:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/398466360c4f89a4b0a26e6c76a9ec7f36448406
情報機関、攻撃阻止できず イスラエル・米、失態に批判
10/12(木) 7:09配信


時事通信
パレスチナのイスラム組織ハマスによるロケット弾攻撃後、途方に暮れるイスラエル市民=7日、中部テルアビブ(AFP時事)

 【ワシントン時事】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの攻撃を阻止できなかったとして、イスラエルの情報機関に対する批判が強まっている。

 イスラエルと緊密な関係にある米国も不意を突かれた格好だ。世界有数の情報機関の失敗は、今後大きな問題となる可能性がある。

 「情報機関と軍の大失態だ」。AFP通信によると、イスラエルのヤーコブ・アミドロール元首相補佐官(国家安全保障担当)はハマスの攻撃を察知できなかったことを批判した。

 イスラエルの対外情報機関モサドは、高い情報収集能力と暗殺も辞さない攻撃性で知られてきた。とりわけガザでは、人的ネットワークや通信傍受、無人機などを駆使し、ハマスを徹底的に監視してきたとされる。今回の「奇襲」を許したことで、国内外の評価は大きく揺らいでいる。

 寝耳に水だったのは、世界中で情報活動に従事している米情報機関も同様だ。サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は10日の記者会見で、攻撃が迫っていることを示す情報は何も目にしなかったと明らかにした。

 情報機関への批判については、「イスラエルがハマス、ヨルダン川西岸、(レバノンのイスラム教シーア派組織)ヒズボラに関する情報収集能力を重視してきたのは明らかで、なぜ兆候をつかめなかったのかは、私が答えられる質問ではない」と語った。

 米中央情報局(CIA)のバーンズ長官は今年2月の講演で「イスラエルとパレスチナの間で暴力がさらに拡大することを懸念している」と警告していた。しかし、大規模な攻撃計画を具体的に把握することはできなかったようだ。

 米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)は「イスラエルは、効果的な作戦を学習し実行するハマスの能力を過小評価していたのかもしれない」と分析。米外交問題評議会のブルース・ホフマン上級研究員は「テロ組織が陸海空の同時攻撃を行う能力や手段を有していた例は全くない」と強調し、イランの関与が強く疑われるとの見方を示した。

3740OS5:2023/10/12(木) 07:42:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/f3d3c41485bad49ec9b2295bb9a1c929c373cce7
イスラエルを全面支援 米大統領、ハマス攻撃に「対抗する権利」 地上戦容認、人道配慮も
10/12(木) 7:08配信
時事通信
10日、ホワイトハウスで演説するバイデン米大統領(EPA時事)

 【ワシントン時事】バイデン米政権は、イスラム組織ハマスによる攻撃を受けたイスラエルを全面的に支援する方針を鮮明にしている。

 バイデン大統領はイスラエルの反撃を容認する考えを表明。ハマスの実効支配下にあるパレスチナ自治区ガザへの地上作戦に踏み切っても支える構えだ。一方で、イスラエルに人道上の配慮を促す姿勢もうかがえる。

 「まさに悪の所業だ。1000人以上の市民がイスラエルで虐殺された」。バイデン氏は10日、ホワイトハウスで約10分間にわたって演説し、ハマスへの強い憤りを示し、非難した。また、「各国と同じく、イスラエルは悪意ある攻撃に対抗する権利と責務がある」と強調した。

 バイデン氏は演説に先立ち、イスラエルのネタニヤフ首相と電話で会談。両首脳は「法の支配に従って行動する時、民主主義国はより強く、安全になると話し合った」という。地上戦が始まれば、ガザの住民に犠牲者が出ることは避けられない。バイデン氏が「法の支配」に言及したのは、米国人を含む多数の一般市民を殺害したハマスに対する攻撃は「自衛権の行使」だと強調する狙いがあったとみられる。

 ただ、イスラエルが市民を無差別に殺害すれば、反イスラエル感情が国際的に高まることが考えられる。欧州連合(EU)は10日に緊急外相会議をオンラインで開催し、ガザへの水道や電気などの供給を停止しないようイスラエルに求めた。EUのボレル外交安全保障上級代表(外相)は会議後、「イスラエルに自衛権はあるが、国際人道法は順守すべきだ」と訴えた。

 サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)も10日の記者会見で、イスラエル側とはガザ包囲に加え、「テロリストと一般市民を区別する方法」などについて協議していると説明。ガザからのパレスチナ住民の避難経路に関して、エジプトも交えて話し合っていると明らかにした。

 イスラエルは過去最大規模となる約30万人の予備役招集を決定し、ガザへの地上部隊投入を準備している。バイデン氏はイスラエル支持と国際世論の間で難しい判断を迫られている。

3741OS5:2023/10/12(木) 11:01:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1400592ac93e3d0d42aecb6b3c43cc33fe2c8e2
イスラエル「戦時内閣」樹立で合意…ハマスとの戦闘重視、与野党の対立棚上げ
10/12(木) 9:52配信

読売新聞オンライン
ネタニヤフ首相=ロイター

 【エルサレム=福島利之】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と、中道野党「国民連合」を率いるベニー・ガンツ元国防相は11日、イスラム主義組織ハマスとの戦争が続く間、「戦時内閣」を樹立することで合意した。政権が進める最高裁判所の権限を弱める「司法制度改革」などに激しく反対してきたガンツ氏が対立を棚上げした。

 ガンツ氏は、軍参謀総長の出身で、ネタニヤフ氏、ヨアブ・ガラント国防相と3人で戦時内閣を作る。双方は、ハマスとの戦争の間、戦争とは関係のない法案の法制化や決定をしないことでも合意した。

 一方、最大野党「イエシュ・アティド」を率いるヤイル・ラピド元首相は、極右政党の大臣を政権の中枢から外す要求をネタニヤフ氏が認めなかったため、戦時内閣への参加を拒否したという。ネタニヤフ、ガンツ両氏は、ラピド氏が望めば、戦時内閣に席を用意するとしている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7e362f7f110ea503d1c2efd450d0f8eb61f76d7c
イスラエル、戦時内閣を発足「ハマスを地球上から消し去る」
10/12(木) 9:32配信
毎日新聞
イスラエルのネタニヤフ首相=2023年9月27日、ロイター

 イスラエル国会は11日、ネタニヤフ首相と野党のガンツ前国防相らが挙国一致の「戦時内閣」を発足させることを承認した。イスラム組織ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザ地区への地上侵攻に向け、与野党が連携して対応する。


 イスラエルとハマスの戦闘による死者は双方合わせて2300人を超えた。イスラエル側の死者は1200人、パレスチナ側の死者は1100人となった。

 戦時内閣には、ガラント国防相やガンツ氏らイスラエル軍参謀総長の経験者が2人入る。ガンツ氏の要望でネタニヤフ政権の極右閣僚はメンバーから外れた。内閣では他の法案を審議せず、戦闘の対応だけに集中するという。

 ネタニヤフ氏は11日、内閣発足後の声明で、ハマスを過激派組織「イスラム国」(IS)より残虐な存在と主張し、「(与野党の)垣根を越えて全員で国家のために戦う」と述べた。また今回の戦闘について、国際社会から支持を受けていることを強調。同盟国の米国の空母がイスラエルに向かっていることや、米国から弾薬の提供を受けることを明らかにした。

 ガラント氏はハマスが多数の女性や子供を殺害したことに言及し、「これほど残虐な行為をホロコースト(ユダヤ人大虐殺)以来受けたことがない」と主張、「ハマスを地球上から消し去る」と述べた。地元メディアによると、イスラエル側はガザでの地上戦が今後、数カ月に及ぶ可能性があるとエジプトに伝えているという。

 イスラエルとハマスの戦闘による死者は11日、双方合わせて2300人を超えた。イスラエル側の死者は1200人、パレスチナ側の死者は1100人となった。イスラエルは11日もガザ北部などで空爆を実施し、ハマス軍事部門トップのデイフ氏の親族などを殺害した。イスラエル南部では、ハマス戦闘員とイスラエル兵の戦闘が散発的に続いている。

 一方、ガザでは11日、唯一の火力発電所の燃料が尽き、市民への電気供給が停止した。病院は発電機を使って診療を続けているが、発電機に使う軽油も数日でなくなるという。【エルサレム三木幸治】

3742OS5:2023/10/12(木) 21:12:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f559eeイスラエル、地上侵攻へ準備加速 挙国一致政権を樹立、36万人招集
10/12(木) 19:50配信

朝日新聞デジタル
ガザ地区北部のジャバリヤで2023年10月11日、イスラエルの空爆によって負傷した男性を避難させるパレスチナの人々=AP

 イスラエルのネタニヤフ首相は11日、パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとの戦闘をめぐり、挙国一致政権を樹立した。「前代未聞」の非常事態に国内対立を棚上げし、ガザからのハマス排除に向けて地上侵攻への準備を加速させている。


 ネタニヤフ氏はこの日、中道右派野党のガンツ前国防相と挙国一致政権の樹立で合意したと発表。現在の内閣に加え、両氏とガラント国防相からなる戦時内閣を発足させた。元国軍トップ、戦略担当相がオブザーバーとして加わった。

 ネタニヤフ氏は同日の声明で、「国の命運がかかっている。他のすべてのことは脇におく」と新政権樹立の理由を説明。ハマスを過激派組織「イスラム国(IS)」になぞらえたうえで、「我々は粉砕し、破壊する」と述べた。ガンツ氏も「我々は戦場で圧倒的な攻撃を見せる時だ」と述べた。

 イスラエル南部のガザ境界には軍事車両や兵士が続々と集結し、約10万人が待機している。軍トップも訪れ、地上侵攻に備えている。境界付近の24の地域の住民は避難したという。これまで全土で36万人という異例の規模の予備役を招集した。

朝日新聞社

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3743OS5:2023/10/13(金) 08:16:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/517c7f4c6aa5891522d44a2085ee06c0f624fe2a
イスラエル滞在の日本人、成田到着 「お父さんがまだ…」表情暗く
10/12(木) 19:45配信
 パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとの戦闘が激化しているイスラエルのテルアビブからの直行便が12日、成田空港に到着し、現地に滞在していた日本人が帰国した。

【写真まとめ】ハマスに連れ去られたとみられる女性

 現地のソフトウエア会社に2019年から勤務する福田鉄平さん(34)は生後1カ月の長女を抱えて航空機から降り、「小さい子どもがいて家族だけは安全な場所にいてほしいので、日本にいったん戻ってきた。航空機が飛んで良かった」と話した。

 福田さんは妻(33)と長男(3)の家族4人で帰国。東京都内のホテルに泊まり、妻の実家がある熊本県に向かうという。福田さんは「(現地では)外国人ということで気に掛けてもらった。いい人たちばかりで、早く戻りたい。(イスラエル人の)同僚の子どもや若手社員が兵役に出ていて心配だ」と表情を曇らせた。

 日系企業の駐在員の夫を現地に残して帰国した相本有穂さん(51)は「(日本に着いて)安全が確保されてほっとしたが、現地で親切にしてくれた友人に一言のお礼もできずに帰ってくることになって切ない」と複雑な思いを口にした。現地では1日に1、2回、サイレンが鳴るとシェルターに避難していたが、遠くから「パン、パン」と乾いた音が聞こえ、外出する人もおらず、街は閑散としていた。

 一緒に帰国した長女(15)は「(怖さを)とても感じた。(攻撃があって)住んでいるところにも飛んでくるのではないかと思った」と振り返った。2人は川崎市のホテルに泊まった後、実家の福岡県に移動するという。相本さんは「夫も退避を予定している。早く停戦し、亡くなる人がこれ以上出てほしくない。あんなに悲しい思いをしたくない」と言い、長女は「お父さんがまだイスラエルにいるのでとても心配。友達も無事でいてほしい」と話した。【中村宰和】

3744OS5:2023/10/15(日) 22:24:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/45c2286ed476a134ddce4f0192e694db58e3bb8d
イスラエル南部、相次ぐ空襲警報 「息詰まりそう」
10/15(日) 16:15配信

産経新聞
空襲警報が鳴り、シェルターに避難した住民たち=14日、イスラエル南部アシュケロン(佐藤貴生撮影)

イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザにほど近いイスラエル南部には、ハマスのロケット弾が今も頻繁に撃ち込まれて住民生活のマヒ状態が続く。大規模戦闘開始から14日で1週間。イスラエル軍が本格的な地上侵攻を行えば戦闘の長期化は避けられず、住民の表情には疲労感もにじんでいた。

【写真】ハマスロケット弾をイスラエルの防空システム「アイアンドーム」が迎撃し、落下した残骸を示す住民

アシュケロンの街は、ガザとの境界から北に十数キロしか離れていない。訪れたのはユダヤ教の安息日の14日昼で、まばらだが人影もあった。

市街地に着いて車を降りた直後に空襲警報が鳴り、近くにあったシェルターに10人ほどの住民と飛び込んだ。みな行動が機敏で慣れた様子だ。爆発音がして外の空を見上げると、白煙が舞っていた。イスラエルの防空システム「アイアンドーム」がハマスのロケット弾を迎撃したようだ。

警報がやみ、同じシェルターにいた運送業のアブラハムさん(50)と息子や娘4人に話を聞いた。子供たちは「ハマスはテロリスト。強力な反撃を行うべきだ」などと叫んだ。妻は攻撃を怖がって屋外に出たがらないという。

市街にはロケット弾や迎撃ミサイルの残骸が多数落ちていたが、建物にロケット弾が落ちた跡はあまりない。アブラハムさんは「防空システムはよく機能している」とした上で、「被害が拡大したのはロケット弾ではなく、奇襲作戦で侵入したハマスの戦闘員のせいだ。政府も軍もだまされた」と話した。

アブラハムさんは住民生活に欠かせない卵を商店に運んでおり、大規模戦闘の開始後も毎日、車のハンドルを握っている。「人々に配る水のボトルを積んで出発し、警報が鳴るとトラックの下に隠れたりして仕事をこなす」と話した。

「もう1週間も家にいて、息が詰まりそうになる」。アブラハムさんの娘で高校教員のノイさん(22)がため息をついた。戦闘開始後は休校が続いている。

アシュケロンに滞在した約1時間に約20回の爆発音を聞いた。シェルター内にいても体が震えるような衝撃も感じた。

14日にはアシュケロンに先立ち、ガザに近い南部スデロトを訪れた。市街には軍兵士以外の姿はほとんどなく、ゴーストタウンそのものだった。スデロトでは戦闘が始まった7日、ハマス戦闘員が侵入して多数の住民を殺害したり、治安部隊と銃撃戦を展開したりし、多数の遺体が発見された。

住民の9割は避難したといわれるなか、居残っていたムハンマドさん(35)は「最初はロケット弾が10分おきに飛んできた。警報が鳴らないこともあり、みな怖くなって逃げたのでは」と話した。約1時間の滞在中に遺体は目撃しなかったが、警報は何度も鳴り、爆発音やドローンの飛行音を聞いた。

案内してくれたテルアビブの男性(52)は、警報が鳴り始めてから安全な場所に身を隠すまでの時間は、「西部の都市テルアビブなら1分半、アシュケロンなら30秒、スデロトなら20秒以内だ」といった。ガザからの距離が短くなるにつれ、着弾までの時間が短くなるという意味だ。

テルアビブなどに比べ、南部では道路わきに多数のシェルターが立っており、緊迫の度合いも全く異なることを実感した。(イスラエル南部アシュケロン 佐藤貴生)

3745OS5:2023/10/15(日) 22:25:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/1871f13aa66e41fb13c1a16fda552ebda8fc956b
「広範な攻撃計画準備」現地の緊張高まる イスラエル・テルアビブの現在の様子は…
10/15(日) 19:20配信

日テレNEWS
日テレNEWS NNN

イスラエル軍は14日、「広範な攻撃計画を準備している」と明らかにしました。パレスチナ自治区ガザ地区への地上侵攻にいつ踏み切るのか、現地の緊張は高まっています。テルアビブから中継です。

こちらの地下シェルターにはハマスの攻撃で家を失った人や、南部から避難してきた家族のための支援物資が集められています。傷ついた子どもたちのためにおもちゃやぬいぐるみなども数多く寄付されていて、人々が一丸となって今回の難局に立ち向かおうとしているのがわかります。

イスラエル軍によるガザへの爆撃は、15日も続いています。先ほど、イスラエル軍の報道官が会見し、ガザ住民の南部への退避を継続させるためとして、日本時間の15日午後7時まで退避ルートへの攻撃は行わないと述べました。

会見では、また、これまでに確認できている人質の数が126人だと明らかにしています。

イスラエル軍は、ガザ侵攻にあたって陸、海、空から広範にわたる攻撃を行うとしていて15日、新たに艦艇で海から攻撃する映像を公開しました。地上侵攻をともなう大規模攻撃にいつ踏みきるのか、緊迫した状況が続いています。

――ガザ地区の状況は、どうなっているのでしょうか?

ガザでは、今も空爆による死者が増え続けています。保健省は、これまでの死者は2349人で、ユニセフは子ども447人が死亡したとしています。

また、パレスチナを支援する国連機関は、ガザの住民は人道上危機的な状況に陥り、200万人が水不足に直面していると強く警告しています。

また先ほど、レバノン南部からイスラエル領内にロケット弾による攻撃があり、1人が死亡したとの情報も入ってきました。イスラム教シーア派組織ヒズボラが参戦することへの警戒も高まっています。

3746OS5:2023/10/16(月) 08:35:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd4349e62e749e25440a11eead57cc06137fd37c
ガザ南部へ60万人避難 イスラエル、地上侵攻準備
10/16(月) 4:58配信

共同通信
イスラエル軍の攻撃で破壊された住宅=15日、パレスチナ自治区ガザ(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】イスラエル軍報道官は15日、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザの北部から、約60万人が南部へ移動したと述べた。ガザへの地上侵攻を準備する軍が避難を要請していた。軍は民間人の被害を最小限にすると主張しており、侵攻への環境が整いつつあるもようだ。


 報道官はハマスだけでなく、交戦が激化する隣国レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラに対する戦線拡大の準備もできていると述べた。「軍は二つの戦線、それ以上の戦線で作戦を遂行できる」と強調した。

 ブリンケン米国務長官は同日、ガザ住民を支援するため、ガザ南部のエジプトとの境界検問所が再び開かれる見通しになったと述べた。訪問先のエジプトで記者団に語った。

 ガザの保健当局は15日、ガザ側の死者が2670人になったと発表した。米CNNテレビによると、イスラエル軍は同国側の死者が少なくとも1400人となったと明らかにした。双方の死者は計4千人以上となる。

3747OS5:2023/10/16(月) 10:06:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c60c0f7f9cd280b091e529e56f03b6c897cb77c
イスラエル南部でも住民避難 ガザ近隣、ロケット弾反撃に備え
10/16(月) 9:24配信

毎日新聞
多くの住民が避難し、閑散としたイスラエル南部スデロトの街並み=2023年10月15日午後2時12分、三木幸治撮影

 イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への地上侵攻が迫る中、ガザに近いイスラエル南部スデロトの住民が15日、政府の主導で避難を開始した。地上侵攻が始まればイスラム組織ハマスによるロケット弾での大規模な反撃が予想されるためで、イスラエル南部の主要都市では初の事前避難となる。


 「怖くてとても街にいられなかった。一刻も早く避難したかった」。スデロトに住む中学教師、ヒラ・ババイさん(38)は15日にバスでエルサレムに移動し、ほっとした様子で語った。スデロトは人口約3万人の都市で、ガザ境界からは約1キロしか離れていない。これまでもイスラエル軍とハマスが戦うたびにロケット弾が飛んできたが、今回は数が桁違いに多く、街に直撃したロケット弾だけでも75発に上る。

 ババイさんはハマスの奇襲が始まった7日午前6時半、ロケット弾の発射を知らせるサイレンで目を覚まし、子供5人と一緒に自宅のシェルターに逃げ込んだ。だが約30分後、ロケット弾だけでなく、銃撃音も聞こえるようになった。「テロリストが街に来た」。隣人が叫ぶ声が聞こえると、家中の扉を開かないように固定し、シェルターの奥でうずくまった。

 複数の住民によると、ハマスの戦闘員はバイクやトラックに乗って市内をまわり、警察官を殺害して警察署を占拠した。イスラエルの治安部隊が10人以上の戦闘員を殺害し、排除できたのは3日後の10日だった。ババイさん一家はほとんど外出せずに14日まで過ごし、15日朝に政府が用意したバスに乗り込んだ。一息ついたのはエルサレムのホテルに着いてからだ。

 スデロトでは15日までに人口の約7割に当たる2万人が避難し、国内各地のホテルに滞在している。イスラエル軍はハマスを「壊滅させる」としており、地上侵攻を始めた場合、戦闘は数カ月続くと予想される。ババイさんが家に戻れる見通しは全く立っていない。「たまにロケット弾が来る程度なら、これまで気にしていなかった。でも今回のショックは大きい。もしハマスが壊滅しないのなら、子供たちのためにも街に帰りたくない」。ババイさんは震えた声で話す。

 同じくスデロトから避難した宗教学校教師のイツハク・アガムさん(32)は、これまで政府がガザ市民の犠牲を気にして、ハマスへの攻撃に対して「弱腰だった」と批判する。アガムさんは「自国の安全保障のため、市民を隣国のエジプトなどに移送した上で、ハマスを徹底的に排除してほしい」と訴えた。

 イスラエルは今後、避難対象を拡大する方針で、ガザに近く、人口約14万人の南部アシュケロンなどでも、住民の避難を検討している。【エルサレム三木幸治】

3748OS5:2023/10/17(火) 15:20:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/5722221e5ec84d0b172dbaffd954f5517592578a
アラブ系イスラエル人、パレスチナ紛争激化で板挟み
10/17(火) 15:01配信


AFP=時事
イスラエルのアラブ系イスラエル人が主に住む町カフルカシム。AFPTVの映像より(2023年10月11日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】ガザ地区を実効支配するパレスチナのイスラム組織ハマス(Hamas)とイスラエルの戦闘が激化する中、イスラエルの商都テルアビブの東に位置するカフルカシム(Kafr Qasim)というアラブ系イスラエル人が主に居住する町は、不気味な静けさに包まれている。


 イスラエルが占領するヨルダン川西岸(West Bank)とイスラエルの間を主に通る分離壁に近い丘陵に位置する町には、イスラエルでは少数派であるイスラム教徒約2万5000人が住んでいる。

「私たちはとても、とても怖いです」と、アハラムという仮名を使うよう希望した38歳の地元の女性は語った。

 アハラムさんによれば、戦時中はアラブ系イスラエル人への敵意が高まる傾向がある。そして今回の戦争は、最初の6日間で数千人が亡くなるなど、最近の記憶に残る中では最も激しいものとなった。

 ハマス武装勢力は7日、イスラエルに対して史上最悪の攻撃を行い、少なくとも1400人を殺害、約120人を人質に取った。奇襲攻撃はイスラエルの攻撃を招き、ガザ地区でこれまでに少なくとも2670人以上の命が奪われ、ガザ地区への地上侵攻の可能性が高まっている。

「想像もできないようなことが起こるかもしれず、わたしたちは大変心配している」とアハラムさん。さらに、「私たちはどちらの側からも守られていない。パレスチナのロケット弾からも、私たちを真の市民として扱わずに尊重もしていないイスラエルからも」と訴えた。

■「ひどい嫌がらせ」

 アラブ系イスラエル人は、イスラエルが建国された際に自らの土地にとどまったパレスチナ人の子孫で、イスラエル国籍を保有している。失業率や貧困率、犯罪率は、イスラエルの他の地域よりも高い。人口の21%を占めている。

 過去数十年に及ぶイスラエルとパレスチナの紛争が激化した際には時に、アラブ系イスラエル人とユダヤ系イスラエル市民との間で衝突が起きたこともあった。

 アハラムさんは社会福祉士として働いており、自らのコミュニティーを支援したいと考えている。だが、「家を出るとき、子どもたちのことを心配してしまう」と話した。

 アハラムさんは、危機的な状況に見舞われる際には、ここに住む多くの人は深刻なアイデンティティーの危機に直面すると説明した。「私たちは教育、健康、仕事などすべてが国と関係しているところに住んでいる」と指摘する一方、「だが、パレスチナ人は私たちの同胞だ」と訴え、「自らをどのように位置付ければいいのか分からない」と複雑な胸中をのぞかせた。

 アハラムさんは、アラブ系イスラエル人として自由に話すことができないとも感じている。「ユダヤ人は自分たちの思いを自由に表現できるが、私がそのように発言すれば、ひどい嫌がらせを受け、私の言葉はゆがめられてしまうだろう」と語った。

3749OS5:2023/10/17(火) 15:20:24
■トラウマの記憶
 アラブ系イスラエル人社会の年長者の間には、過去の苦しみのトラウマが深く根付いている。

 バス運転手のウィサム・アリさん(54)は、第2次インティファーダ(反イスラエル闘争)が起きていた2000年10月の悲しい記憶を忘れていない。ヨルダン川西岸とガザが騒乱状態に陥り、エルサレムやイスラエル国内にも混乱は広がった。

 アラブ系イスラエル人がインティファーダを支持するためにデモを行った際には、13人が殺害された。アリさんは「その当時、国家は私たちに敵対した。だから今はもうあのようなことに関与したくない」とAFPに語った。「私たちは全ての人たちにとっての平和を望んでおり、アラブ系イスラエル人もユダヤ人も誰も苦しまないことを願っている」と強調した。

■誰も来なかった

 コミュニティーのボランティアであるサエド・イッサさんによると、これまでのところ、今回の戦争はアラブ系イスラエル人に影響を与えていない。

 ハマスがロケット弾攻撃を開始した際、カフルカシムの自治体は、アラブ系やユダヤ人を含めてイスラエル南部の町から逃れる人々を受け入れる準備ができているとのメッセージをソーシャルメディアを通じて発信した。

「最初の日からユダヤ人もアラブ系も含めて、私たちのところに避難するよう呼び掛けた」とイッサさんは語った。だが、「私たちは彼らの宗教については区別をせず、彼らのために家に滞在できる準備を整えたが、誰も来なかった」という。

 イッサさんは、イスラエル政府が「避難したユダヤ人に対してホテルの部屋を提供した」ことも一つの理由かもしれないと話す。

 一方で、カフルカシムに避難先を求める人がいなかったのには、別の理由があったかもしれないと述べた。「(イスラエル国内の)他の町とは異なり、ほとんどのアラブ系イスラエル人の町や村には防空シェルターが存在しない」と説明した。【翻訳編集】 AFPBB News

3750OS5:2023/10/19(木) 14:05:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/036a762d3460189b68e8aa9bd5b9cc51f2f1ae7e
ガザ病院爆発で激しい「情報戦」 中東は「事実」置き去りで世論沸騰
10/19(木) 9:37配信
毎日新聞
爆発があった病院の近くを歩く少女=ガザ地区で2023年10月18日、ロイター

 パレスチナ自治区ガザ地区で17日にあった病院の爆発を巡り、ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスとイスラエルとの間で、激しい「情報戦」が繰り広げられている。ハマスが「イスラエル軍の空爆だった」と主張する一方、イスラエルは「証拠」として現場の画像などを次々と公開し、空爆を否定。真相は明らかになっていないが、中東のイスラム諸国では反イスラエルのデモが相次ぐ事態となっている。

【写真まとめ】一部メディアに公開されたハマス襲撃後の村

 ハマスは17日夜の爆発直後から「イスラエルの空爆で少なくとも500人が死亡した」と主張し、イスラム社会に「連帯」を呼びかけた。エジプトやカタールなどのイスラム諸国の政府も次々とイスラエルを非難する声明を出し、「イスラエルの攻撃だった」との認識が広まった。

 親パレスチナとされる中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」は爆発時、中継でガザ上空を撮影していたとされ、飛翔(ひしょう)体が上昇した後に落下しながら強く光り、その後、地上でも爆発が起きたように見える場面が映っていた。だが、アルジャジーラは当初から「空爆」だったと断定的に報道した。

 これに対し、イスラエルは18日、現場となった病院の衛星画像や無人機(ドローン)で撮影した空撮画像をネット交流サービス(SNS)で相次いで公開し、通常の空爆でできる大きな穴がなかったなどと指摘した。

 ハマスのメンバーが爆発直後に「ミサイルがこんなふうに落ちるのは初めて見た。(ハマスに近い過激派組織)『イスラム聖戦』のものだろう」「病院の後ろの墓地から撃ったが、不発だった。彼らの上に落ちた」などと話したとされる通話の録音記録と英語の書き起こしも公表。イスラム聖戦によるロケット弾の誤射だったと結論づけた。

 さらにイスラエル軍は18日、SNSに「情報戦は危険だ。とくにテロ組織の手によると」と投稿し、「ハマスのうそは野火のように広がった。メディアも彼らの武器の一つだ」と訴えた。

 真相はどうだったのか。英BBCテレビによると、爆発は17日午後7時ごろに発生した。画像の分析や記者の現場取材では、爆発があった病院の駐車場付近では建物に激しい被害は見当たらず、大きな穴も見つからなかったという。BBCは「結論づけるだけの証拠はない」としつつも、「弾頭の爆発ではなく、ロケット弾の燃料による炎上だった可能性がある」との専門家の見方を伝えた。

 しかし、中東では発生直後からイスラエルに対する怒りに火が付いた。原因調査を待つことなく、レバノンやヨルダンなど各地でイスラエルに対する抗議デモが発生。治安部隊との衝突も相次いだ。アルジャジーラも18日時点で、イスラエルの主張を報じつつも、空爆だったことを前提にした報道を続けている。【カイロ金子淳】

3751OS5:2023/10/19(木) 15:40:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/1a617f02a8439d7c012b8a8d9c005ddc1842938b
ハマス襲撃で「死の集落」に 軍に同行取材、民家壁には弾痕や血痕
10/19(木) 13:11配信
毎日新聞
ハマス戦闘員による銃撃の痕が残る住宅=イスラエル南部クファルアザで2023年10月18日午後1時48分、三木幸治撮影

 イスラエル軍は18日、イスラム組織ハマスの戦闘員が7日に襲撃したイスラエル南部の集落クファルアザを、毎日新聞など一部メディアに公開した。緑豊かな村は「死の集落」に姿を変えていた。

 クファルアザはハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区から3キロほど。イスラエル軍に同行して村に入ると、壊れた原動機付きグライダーとピックアップトラックが放置されていた。ハマスの戦闘員が侵入時に使用したものだ。その先には焼け焦げた家々が建ち並んでいた。

 軍などによると、クファルアザにはハマスの攻撃が始まった直後の7日午前6時半ごろ、約70人の戦闘員が来襲。戦闘員はいきなり自動小銃を乱射した。各戸の有事用の避難シェルターの扉も破壊し、住民を拘束または射殺した。多くの家の壁には弾痕が残り、血痕も見えた。地元メディアによると、クファルアザでは市民52人が殺害され、13人が行方不明になった。

 イスラエルがガザを封鎖した2007年以降、ガザは「天井のない監獄」と呼ばれるようになった。イスラエルはパレスチナに対する軍事占領を続け、独立を認めたり、封鎖を解いたりする気配はない。今回の攻撃に参加した戦闘員の多くは、ガザから初めて出た若者とみられる。憎しみの連鎖に終わる気配はない。【クファルアザで三木幸治】

3752OS5:2023/10/20(金) 07:49:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/58a19c271dfd574ae618a2a48914b44fa2a68073
病院は廊下まで負傷者、ガザ避難民「どうしたら生き残れるか」…パン購入に4時間待ち 
10/20(金) 7:11配信


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読売新聞オンライン
 【エルサレム=福島利之】パレスチナ自治区ガザの北部から南部ハンユニスに逃れた約50万人とされる避難民の人道状況が深刻さを増している。イスラエルによるガザ封鎖で日常生活に欠かせない住居や食料、電気が足りない日々が続き、空爆で安全も脅かされている。

南部ハンユニス
(写真:読売新聞)

 読売新聞通信員によると、病院では負傷者が廊下まであふれている。避難先で家を確保できなかった数万人が学校や病院の軒下で夜露をしのぐ。ごみ収集車はガソリンがないため動かず、道にはごみが散乱し、異臭が漂う。市場の棚は空っぽだ。

 まきで焼くパン店には、朝から人々が殺到している。ガザ北部から家族5人で逃れてきたイマード・ナジャラさん(30)は嘆く。「ここでは人間が生きていくだけの最低限のものすら得られない。家族は今、命の危機に瀕(ひん)している」

シャッターを開けたばかりのパン店に殺到する避難民たち(17日、ハンユニスで)=読売新聞通信員撮影

 ガザ北部の家がイスラエル軍の空爆で破壊され、約30キロ南のハンユニスに家族と逃れてきた中学生イスラム・マドフーム君(14)は連日、開店前のパン店に並ぶ。いとこのムハンマド君(14)と4時間ほど並んで買えたのは、「ホッブス」と呼ばれる丸く平たいパン数個だけ。家族や親戚30人が食べるには不十分だ。

 2人は1日2、3回、5キロほど離れた国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校まで水もくみにいく。

 夜になると空爆が続き、眠れない。マドフーム君は「僕たちはこれ以上どこに逃げたらいいのか。戦争はいつ終わるのか」と嘆く。

 主婦ラナ・ガラバウワイさん(38)は、イスラエル軍から避難するよう電話を受け、家族や近所の親戚ら15人で避難してきた。子ども2人を抱え、妊娠もしている。ガザ南北を走る幹線道サラハッディーン通りを8キロ歩いたところで、羊を載せるトラックが通りかかり、荷台に乗せてもらった。避難中、後ろを走っていたトラックは空爆を受け、数十人が死亡した。

 2部屋の小さな家を借りたが、15人では狭すぎる。床に縮こまり、重なり合うようにして眠る。水が出ないため、トイレの水も流せない。ガラバウワイさんは「想像を絶する生活が続いている。どうしたら生き残れるか」と嘆いた。

3753OS5:2023/10/20(金) 12:00:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/010b0e9556c612c88d2a96090339fa99f8b52a39
イスラエル、ガザ地上侵攻は「もうすぐ」 各国首相訪問後に決断か
10/20(金) 8:45配信
毎日新聞
パレスチナ自治区ガザ地区近くの軍事拠点で、イスラエル軍兵士と対面するガラント国防相=19日、ロイター

 イスラエルのガラント国防相は19日、イスラム組織ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザ地区近くの軍事拠点を訪問し、ガザへの侵攻開始は「もうすぐ」だと語った。各国首脳のイスラエル訪問が終わった後、イスラエル政府が侵攻を決断する可能性がある。


 ガラント氏は19日、ガザへの侵攻を準備する兵士に対し、「今はガザは遠くに見えるが、すぐに内側から(ガザを)見ることになるだろう」と語った。一方で戦闘は長く、厳しいものになるとも述べた。ネタニヤフ首相も同日、ガザ近くの別の軍事拠点を訪問。「全ての国民があなたたちを支援している」と述べ、兵士を激励した。

 また訪問に先立ち、ネタニヤフ氏はエルサレムで英国のスナク首相と会談。スナク氏は英国とイスラエルの「連帯」を強調し、イスラエルが国際法に従って自国を防衛し、ハマスを追い詰め、人質を取り返すことを「明確に支持する」と述べた。ネタニヤフ氏は英国の支援に謝意を述べた。

 米国とイスラエル、エジプトが合意したガザ地区への人道支援物資の搬入は20日に始まる見通し。物資は食料や水、医療物資などで、検査を終えた後、エジプトとガザ地区の境にあるラファ検問所から、20台のトラックで搬入されるとみられる。物資の行き先は国連やパレスチナ赤新月社などが監視し、ハマスに渡らないようにする方針だ。

 一方、ガザ地区の病院で17日に起きた爆発を巡り、ガザ保健当局が発表した死者数に異論が出ている。ガザ当局は死者数を471人と発表したが、米CNNは、米国の情報機関が死者数を100〜300人とみていると報道。AFP通信は欧州情報筋の話として、死者は数十人にとどまる可能性があると報じた。

 爆発を巡っては、ハマスはイスラエルの空爆が原因と主張。イスラエルはガザの過激派組織のロケット弾が誤って着弾したことが原因としており、真相は不明だ。ハマスが死者数を「水増し」することで、アラブ諸国の反イスラエル感情をあおった可能性もある。【エルサレム三木幸治】

3754OS5:2023/10/20(金) 22:16:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/294a7661896b3a0367de479a11978300344eff24
ガザ検問所開通、調整続く イスラエルは南部で空爆継続
10/20(金) 22:06配信


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時事通信
イスラエルの爆撃で破壊された建物で捜索を行うパレスチナ自治区ガザの住民ら=19日、ガザ南部ラファ(AFP時事)

 【エルサレム時事】エジプトからパレスチナ自治区ガザへの支援物資搬入口のラファ検問所開通を巡る関係国などの調整は、20日も続いている。

 ガザを実効支配するイスラム組織ハマスへの報復攻撃として、イスラエル軍はラファを含むガザへの攻撃を継続。深刻化する人道状況は改善するめどが立っていない。

 エジプト入りしたグテレス国連事務総長は20日、ラファ検問所のエジプト側で演説し、水や食料、医薬品、燃料の不足に苦しむガザにいまだ搬入が実現していない状況に「われわれは矛盾を目撃している」と訴えた。「(物資を積んだ)トラックをできるだけ速やかに、必要なだけ送ることが絶対に必要だ」と強調。持続的な支援の重要性を指摘した。

 グテレス氏は、米国やイスラエル、エジプト各国が物資搬入で合意したものの、条件や制限が設けられていると指摘。搬入の早期実現に向け、「全ての当事者と積極的に連携している」と語った。

 米国とエジプトは18日にガザへの物資搬入で合意。イスラエルは、ハマスに物資が渡らないことなどを条件に搬入を容認していた。

 バイデン米大統領は20日に検問所が開通し、支援物資を積んだトラック20台がガザに入るとの見通しを示していた。だが、米CNNテレビは19日、「情勢は極めて不安定だ」として、20日の開通は困難だと予想する米当局者の話を伝えた。

 この当局者は、支援物資の搬入が継続的に行われる見通しが立たなければ、水や食料、医薬品を待っている住民が20台のトラックに殺到し、「危険な状況を生み出す」と語った。米政府関係者らは早ければ21日にも最初の支援物資が搬入されると期待を示すが、実現するかは見通せない。

 パレスチナのメディアによれば、イスラエルは19日もガザ南部を空爆し、少なくとも21人が死亡した。イスラエル軍は声明で「ハマスに属する施設数百カ所を攻撃した」と説明。対戦車ミサイルの発射拠点や司令部などが対象になったという。

 一方、イスラエル北部のレバノンとの境界一帯では、イスラム教シーア派武装組織ヒズボラなどとの限定的な交戦が続いている。イスラエル軍は20日、「作戦を拡大するため」として境界に近い町の住民退避を要請。報道によると、対象住民は2万人以上に上る。

 7日以降、イスラエル側の1400人以上が死亡。ガザでは死者が4000人を超えた。

3755OS5:2023/10/22(日) 19:02:16
https://www.jiji.com/sp/article?k=2023102200167&amp;g=int
イスラエル、攻撃強化 ガザ支援、継続不透明
2023年10月22日07時51分

21日、パレスチナ自治区ガザで、空爆で破壊された住宅を捜索する人々(EPA時事)
21日、パレスチナ自治区ガザで、空爆で破壊された住宅を捜索する人々(EPA時事)

 【エルサレム時事】イスラエル軍報道官は21日、イスラム組織ハマスが実効支配するガザへの空爆に関し、次の段階に備えるために「攻撃をより精力的に続け、強化する」と語った。また、ハレビ参謀総長は「われわれはハマスの戦闘員とインフラを破壊するためガザ地区に入る」と明言。ガザでの地上作戦に向けた発言が増えている。

 こうした中、イスラエルの空爆などで人道状況が悪化の一途をたどるガザに21日、支援物資が届けられた。報道によると、搬入されたのは医療品と医薬品、水と食料で、トラック20台分。継続支援が焦点となっているが、エジプトと境界を接するガザ南部ラファ検問所からの次の搬入は未定だ。

3756OS5:2023/10/23(月) 10:14:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/72221076103d9175648303266fa54560be8307c2
ガザ地区に支援物資到着「全然足りず人道危機変わらない」
10/22(日) 18:30配信パレスチナ・ガザ地区にトラック20台分の人道支援物資が運ばれてから一日が経ちましたが、「人道危機は変わらない」として国連などから追加の支援を求める声が上がっています。

■支援物資到着も「全然足りない」

 イスラエルによる「完全包囲」開始後、初めてガザ地区に支援物資が到着しました。今回到着した支援物資は医療品や食料などトラック20台分です。しかし…。

 ガザ北部から退避してきた人:「210万人以上の住民に対して20台程度の物資を運んで意味があるというのか?誰がもらえるんだ?全然足りないじゃないか」

 国連は「22日にも20台から30台のトラックがガザ地区に入る可能性がある」としていますが、必要物資を最低限満たすためには一日あたりトラック100台分の輸送が必要だとしています。

 こうしたなか、イスラム組織「ハマス」は先日解放した親子2人のほかに女性2人を解放する意向を仲介役のカタールに伝えたものの、イスラエル側が拒否したと主張しました。イスラエル首相府は「ハマスの虚偽のプロパガンダに乗らない。人質全員の帰国にあらゆる手段を講じる」と反発しています。

 また、イスラエル軍は地上侵攻を念頭に、ガザ地区への「攻撃を強化する」と警告。

 イスラエル軍 報道官 ダニエル・ハガリ少将:「命を守るために南へ移動して下さい。私たちは(ガザ地区への)攻撃を強化します」

 ガザ地区北部の住民に、南へ退避しない場合“テロ組織の一員とみなす”としました。ところが、イスラエル軍は住民が退避してきたガザ地区南部にも空爆を行っています。

 また、イスラエル軍は22日、ヨルダン川西岸地区ジェニンの難民キャンプにあるモスクを空爆したと明らかにしました。公開されたモスク内部の映像には、地下へとつながっているとみられる入り口がありました。イスラエル軍は「ここで差し迫ったテロ攻撃が計画されていた」と説明しています。

 近く始まるとされるガザ地区への地上侵攻。イスラエル軍の参謀総長は精鋭歩兵部隊「ゴラニ旅団」を前に地上侵攻に移る構えを強調しました。

 イスラエル軍 ハレビ参謀総長:「我々はガザ地区に入り、ハマスを壊滅させるための作戦に着手する」

テレビ朝日

3757OS5:2023/10/23(月) 21:29:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/f3c71fc277debafd2b48e5a3f009036824ba822a
ガザ地区の人口過密は世界有数、東京や大阪の都市部に匹敵 3D地図で見る人口分布
10/23(月) 16:22配信

産経新聞
ガザ地区と東京都の人口密度の比較

イスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区のガザ地区は、東京や大阪の都市部に匹敵する世界有数の人口過密地域だ。現在、多くの住民が狭い地区内に閉じ込められる形で人道危機に直面している。パレスチナ自治区(ガザ地区とヨルダン川西岸地区)の人口分布を動く3D地図で可視化すると、ガザ北部の住民が南部へ避難することの困難さが浮き彫りになった。またガザの人口密度や年齢構成を、日本や国内の都市と比較し、人道危機の背景を探った。

【写真】ガザ近郊で行われていた野外音楽フェス中に裸で連れ去られたドイツ人女性

■日本一の豊島区より過密な地域も

ガザ地区は地中海沿岸に細長く横たわり、長さ約40キロ、幅6〜12キロ、面積365平方キロのエリアに約220万人が暮らしている。外務省のパレスチナ自治区の基礎データでは、ガザ地区の面積は福岡市よりやや小さいと表現されている。細長い外形は日本の種子島(444平方キロ)に似ているとも言われるが、面積はガザの方が小さい。

ガザ地区の人口密度は1平方キロあたり6018人で、東京都全体の6425人に迫る。なかでも北部の中心都市、ガザ市の人口密度は1万人を超え、日本の自治体では川崎市や大阪府吹田市といった大都市の衛星都市と同規模だ。

またWorldpopのデータによると、ガザ地区の中には人口密度が1平方キロあたり3万人を超える場所も多数ある。人口密度が日本一高い自治体の東京都豊島区(2万3479人)と比べても、局所的とはいえガザ地区の過密ぶりがよく分かる。

記事の冒頭に掲載した3D地図「ガザ地区と東京都の人口密度の比較」を見ると、ガザでは北部を中心に、東京23区内よりも山が高く赤色が濃い部分が多数みられる。こうした超過密地域の住民が一斉に避難することは、移動手段と受け入れ先確保の両面で困難と言わざるをえない。

イスラエル軍は今月13日までに、ガザ北部の全住民約110万人に避難するよう通告を出し、同軍の報道官によると約70万人が南部へ移動した。70万人は、日本では県庁所在地の岡山市や静岡市の人口に近い。また国連は、ガザ地区全体で約140万人が自宅を追われたと推計している。その規模は、ガザ地区と面積が近い福岡市の全市民160万人に匹敵する。

■子供が圧倒的に多い人口構成

ガザ地区での被害や人道危機は、人口の多さや人口密度の高さに加えて、年齢構成も事態を深刻化させる要因になっている。

パレスチナ自治区は子供や若者の比率が高く、住民の半数近くが20歳未満だ。人口ピラミッドは、1950年頃の日本と同様に、年齢が低いほど人口が多い「富士山型」になっている。このためイスラエル軍の攻撃では子供が被害を受けやすい状況にある。ガザの保健当局は22日、死者4651人のうち4割にあたる1873人が子供だったと発表した。

日本の現在の人口構成は約半数が50歳以上で、人口ピラミッドは「つぼ型」になっており、パレスチナ自治区とは大きく異なる。

イスラエル軍は戦車など軍用車両によるガザ包囲を強めており、地上作戦が現実味を帯びている。10月7日に始まった大規模戦闘での死者は、双方合わせて6000人を超え、緊張緩和の兆しはない。国際社会は「人道回廊」の設置を目指し、21〜22日にはガザ地区への物資搬入が行われたが、隣国エジプトはガザ住民の避難受け入れを拒否しており、厳しい人道危機が続いている。(データアナリスト 西山諒)

3758OS5:2023/10/23(月) 21:30:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d4e497246a95871de11f1bdeada9b68b4e6863c
イスラエルのガザ作戦、主戦場は地下トンネルか 全長480キロ、ハマスの待ち伏せ警戒
10/22(日) 17:35配信


産経新聞
ガザ地区

イスラエル軍がイスラム原理主義組織ハマスの壊滅のため、パレスチナ自治区ガザで地上作戦を行うとの見通しが強まっている。ハマスはガザに張り巡らせた地下トンネル網からゲリラ戦を仕掛けるとみられ、人口密集地の北部のガザ市などで接近戦が展開される可能性がある。


イスラエルは2005年にガザから完全撤退し、08年と14年に地上作戦を展開したが、今回は過去に例のない規模の作戦になる公算が大きい。

米紙ワシントン・ポスト(電子版)などは22日までに、イスラエル軍の地上作戦とハマスの戦闘の展開を予測する記事を掲載した。

それによると、ハマスは21年、全長480キロに及ぶ地下トンネルを建設したとしていた。イスラエルの監視を逃れ、物資や武器を密輸するために使われてきた。現在のトンネルはコンクリート壁で覆われ、発電機を備え、ロケット弾の保管庫や戦闘部隊の待機部屋もあるという。ハマスはイスラエル軍の空爆の影響を受けない深部に幹部の司令室を設けたとされる。トンネルは深いところでは地下40メートルに達するとみられている。

イスラエル軍の激しい空爆で現在、地上にはがれきが散乱する。ハマスはこれを逆手に取り、がれきの中に地雷や爆発物を仕掛けたうえで、建物の高層階に狙撃手を配置し、イスラエルの進軍を妨げる戦略を描いているとの指摘がある。

イスラエル兵はトンネルや建物に入り込み、戦闘員や推定200人とされる人質を捜索しながら戦わざるを得ない。ハマスの待ち伏せ攻撃を警戒する必要がある。ハマスは軍事物資を民間施設にも隠しているとみられており、市街地で戦闘が起きれば住民に被害が広がる恐れが強い。

一方、20日付のイスラエル英字紙エルサレム・ポストは、イスラエル軍が人質救出作戦の策定を進めていると報じた。民間のIT(情報技術)専門家の協力を得て、ネット上の動画や市中の監視カメラの映像を分析し、人質の所在特定を急いでいるという。(テルアビブ 佐藤貴生)

3759OS5:2023/10/24(火) 15:25:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e83ac457a70b7a7db3d589ace164216a3fc9125
米、自国民60万人の退避準備 パレスチナ情勢悪化なら 報道
10/24(火) 14:58配信
時事通信
ベイルートの米大使館付近で衝突するデモ隊と治安部隊=18日(EPA時事)

 【ワシントン時事】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は23日、米政府がパレスチナ情勢が悪化した場合を想定し、イスラエルと隣国レバノンに住む自国民60万人以上の退避計画を準備していると報じた。


 ただ、大規模な退避が必要となるのは「最悪のシナリオ」で、実行に移される可能性は低いとみているという。

 同紙は「あらゆることを想定して計画を立てなければ無責任だ」とする米政府関係者の発言を伝えた。「バイデン政権は事態が手に負えなくなることを非常に心配している」との声も報じた。

 報道によると、米政府が懸念しているのは、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの戦闘に加え、レバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラとイスラエルの交戦が本格化する事態。加えて、アラブ諸国でイスラエルに対する抗議活動が広がることも警戒している。

3760OS5:2023/10/24(火) 18:30:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/570538e3afff45a3d8294c96dc40cb7c98a8e34a
イスラエル周辺国でも緊張 親イラン系武装勢力が活発化し圧力に
10/24(火) 16:12配信
毎日新聞
イスラエル軍との戦闘で死亡したヒズボラのメンバーの葬儀で、ひつぎをかつぐ支持者ら=レバノン東部バールベックで2023年10月23日、ロイター

 パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が続く中、イスラエルの周辺国でも緊張が高まりつつある。イスラエルと敵対しているイスラム教シーア派国家イランの支援を受ける武装勢力が展開しており、イスラエルに圧力をかけているためだ。イスラエル軍がガザ地区に地上侵攻すれば、こうした武装勢力が攻勢を強め、混乱が深まる恐れがある。

 ◇シリアの空港に攻撃 標的はヒズボラか

 国営シリア・アラブ通信などによると、シリアでは22日、首都ダマスカスと北部アレッポの空港でイスラエルによるとみられる攻撃があり、ダマスカスでは空港関係者2人が死亡した。

 シリアのアサド政権はイランと緊密な関係を築いており、民兵組織の派遣や軍事支援を受けている。イランが支援するレバノン南部のイスラム教シーア派組織ヒズボラに対する武器供与のルートにもなっているとされ、以前からイスラエルによるとみられる攻撃が繰り返し起きていた。22日の攻撃もヒズボラに供与する武器が標的だった可能性がある。

 ヒズボラはレバノン南部からイスラエルに向け、対戦車砲などによる攻撃を繰り返しており、イスラエル軍もドローンや砲撃などで応戦している。ロイター通信によると、ハマスとの戦闘が始まった7日以降、イスラエル側では少なくとも兵士5人と市民1人、レバノン側ではヒズボラの戦闘員27人とパレスチナの武装勢力11人、市民4人が死亡した。

 ◇イスラエル北部住民避難 戦線拡大警戒

 イスラエルは北部の42の集落で住民を避難させ、戦線の拡大に備えている。ネタニヤフ首相は22日、北部のイスラエル軍の部隊を視察し、「ヒズボラが全面的に参戦すると決めたら、我々は想像を絶する反撃を加える。ヒズボラやレバノンに破壊をもたらすだろう」と警告した。

 一方、イラクでは22日、米軍を受け入れている西部の空軍基地が無人機による攻撃を受け、イランの支援を受ける民兵組織が犯行声明を出した。米シンクタンク「戦争研究所」によれば、イラクの民兵組織が米軍を狙って攻撃したのは18日以降5回目という。ロイター通信によると、米軍を狙った無人機攻撃は23日にも、シリア南東部で発生した。また、イランの支援を受けているとされるイエメンの武装組織フーシ派は19日、イスラエルを狙ったとみられる巡航ミサイルや無人機を発射し、米軍に撃墜された。

 ◇イラン、「ゆっくり」介入強める戦略

 ヒズボラなどがイスラエルに攻勢をかけているのはなぜなのか。中東情勢に詳しいエジプトの専門家、ムハンマド・アバディ氏は「南北に二つの戦線を作り出し、戦力を分散させるという戦略的狙いがある」とみる。

 アバディ氏によると、イランはハマスやヒズボラの支援を通じて、イスラエルを南北から包囲する形で圧力をかけてきた。イスラエル軍が地上侵攻してハマスが壊滅すれば、これまでの支援が無駄になるうえ、イスラエル軍が次の「標的」をヒズボラに定める可能性もある。そのため、本格的な戦争にならない形で「ゆっくりと」介入を強めているのが現状だという。

 ただ、イスラエル軍によるガザへの地上侵攻が始まれば、紛争の度合いはさらに激化する可能性がある。イランメディアによると、イランの最高指導者ハメネイ師は17日、「シオニスト政権(イスラエル)の犯罪が続くなら、イスラム教徒や抵抗勢力を誰も止められなくなる。ガザ空爆は即時に止めなければならない」と警告。アブドラヒアン外相も15日、「もしガザの残虐行為をやめなければ、イランは単なる傍観者ではいられない」と語っている。

 ◇戦争になる可能性、米軍の展開で抑止か

 今回の紛争がイランとイスラエルの交戦に発展する可能性はあるのだろうか。アバディ氏は「地上侵攻になればヒズボラが介入を強めるのは避けられない」としつつも、「イランは自軍が標的になった場合だけ参戦するとしており、国家として直接イスラエルと戦うことはないだろう。米国との戦争になるからだ。域内にはすでに米軍が展開しており、イランにとってはリスクが大きい」と指摘する。【カイロ金子淳】

3761OS5:2023/10/25(水) 10:45:39
https://www.asahi.com/articles/ASRBJ61B0RBJUHBI01R.html?iref=comtop_ThemeLeftS_03
完全封鎖のガザ「水のボトル一本も入らず」 病院は崩壊の瀬戸際に
有料記事イスラエル・パレスチナ問題

イスタンブール=高野裕介 エルサレム=武石英史郎2023年10月16日 18時40分
 イスラム組織ハマスを壊滅するとして、イスラエル軍が攻撃を強めるパレスチナ自治区ガザ地区で、医療が崩壊の瀬戸際に立たされている。病院の多くはイスラエル軍からの退去要求に応じず稼働を続けているが、治療に必要なあらゆる物が底を突きかけている。

 「薬、電気、水のすべてが足りない。病院が、あと3日以上持ちこたえられるとは思えない」

 イスラエル軍が退避の警告を出し続けているパレスチナ自治区ガザ地区の北部にいる救急隊員の30代男性は15日夜、朝日新聞の電話取材に危機感をあらわにした。

 男性によると、患者を搬送しているコッズ病院では、イスラエル軍の空爆が始まった後、近くに爆撃があった。過去2日間で4人の救急隊員が死亡し、イスラエル軍の攻撃を受けて使えなくなった救急車もある。病院はけが人であふれかえり、外で治療に当たる医師や看護師もいる。新たな重傷者を受け入れるため、回復する前に退院させられる患者も多い。

 最大の問題は、病院の発電機を動かすためのディーゼル燃料がまもなく底を突くことだ。救急車の燃料もなくなる。イスラエル軍はガザ地区南部への移動を求めるが、男性は「燃料がないのに患者の搬送なんてできない」と憤る。

「もし良心が生きているのなら助けて欲しい」
 イスラエルが9日に始めたガ…

3762OS5:2023/10/26(木) 19:25:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4b1f63c52e0293f3285785e1a2144334df8940d
ヨルダン王妃「明らかな二重基準」 イスラエル支持の欧米批判
10/26(木) 15:26配信


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毎日新聞
ヨルダンの国旗=ゲッティ

 パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘が続く中、イスラエルを強く支持する欧米諸国の姿勢について、ヨルダンのラニア王妃(53)が「二重基準だ」と異例の批判を展開した。24日放映の米CNNの番組で語った。

【写真まとめ】焼け焦げた家、銃弾痕…ハマス襲撃後の村

 中東ではイスラエルと敵対する国が多い中、ヨルダンは1994年にイスラエルと国交を正常化。アラブ・イスラム諸国とイスラエルの双方との協調外交を軸としている。

 王妃はイスラエルの人々を殺害したハマスについて「もちろん非難する」と述べる一方、イスラエルによるガザ空爆を非難しない欧米について、「ここ数週間、私たちは明らかな二重基準を目の当たりにしている」と批判した。

 さらに「なぜイスラエル側に偏るのか。欧米のメディアや政治家は、すぐイスラエルに都合のいい物語を採用する。(人が死亡した場合)パレスチナ人は『死ぬ』と表現され、イスラエル人は『殺される』と表現される」と述べた。そのうえで、即時停戦を実現できない国際社会の対応に苦言を呈した。

 ラニア王妃は銀行員などを経て93年にアブドラ皇太子(現国王)と結婚し、現在は4児の母。SNS(ネット交流サービス)を活用し、ユーチューブなどでも積極的な発言を続けている。【ロンドン篠田航一】

3763OS5:2023/10/29(日) 00:04:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea81ccd41e7b8948e2897cfc47423d67886c485c
国連総会、ガザ「人道休戦」決議を採択 日本は棄権、地上侵攻再考促す
10/28(土) 5:05配信
時事通信
27日、国連総会で行われたパレスチナ自治区ガザでの休戦に関する決議採択=ニューヨーク(EPA時事)

 【ニューヨーク時事】国連総会(193カ国)は27日、イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの大規模衝突を巡り、「人道目的の休戦」を求めるアラブ諸国主導の決議を121カ国の賛成多数で採択した。


 法的拘束力はないものの、ガザの人道状況が著しく悪化する中、地上侵攻に踏み切る構えのイスラエルに対して強く再考を促した形だ。

 決議は加盟国の幅広い支持を得るため、当初案の「即時停戦」から表現を緩和。「敵対行為の停止につながる即時かつ持続的な人道目的の休戦」を要求した。ただ、ハマスに対する非難が盛り込まれていないことから、日英独伊など44カ国は棄権し、米国やイスラエルなど14カ国が反対した。残りは投票しなかった。

3764OS5:2023/10/29(日) 19:38:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/11274b214787debb197ad1cded47a1a15a1fafeb
国際社会で自制要求強まる 対イスラエル、ガザ人道危機で
10/29(日) 7:02配信

時事通信
27日、ニューヨークで行われたパレスチナ自治区ガザを巡る休戦決議を採択した国連総会(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】イスラム組織ハマス壊滅に向け、パレスチナ自治区ガザへの攻撃を強化するイスラエルに対し、自制を求める国際社会の声が強まっている。


 ガザで深刻化する人道危機を受け、7日のハマスによる攻撃直後はイスラエル擁護の姿勢を鮮明にしていた米欧諸国も「戦闘の一時停止」支持に方針を転換。空爆の手を緩めないイスラエルへの圧力が高まっている。

 国連総会は27日、「人道目的の休戦」を要求するアラブ諸国主導の決議を121カ国の賛成多数で採択した。法的拘束力はないが、全193加盟国のうち6割以上が賛同し、一定の政治的重みを示すことに成功した。

 日英など44カ国は棄権したものの、ハマスを直接非難する記述がなかったことが主な理由で、多くが戦闘中断の重要性では一致している。上川陽子外相は27日の記者会見で「人道目的の一時的な戦闘休止が重要だ」と指摘。英国も「ガザの人々に救援物資を届けるため、戦闘の一時停止が必要だと認める」との立場だ。

 26日には欧州連合(EU)も「人道回廊設置や戦闘の一時停止」を呼び掛ける共同宣言を出した。ナチスによるユダヤ人虐殺に対する責任からイスラエルを支援してきたドイツも当初は難色を示したものの、宣言内容に合意した。

 イスラエルの自衛権を全面的に支持する米国も、人道危機軽視との批判を浴びるにつれ、停戦に否定的な外交姿勢を修正。27日の決議採決では「ハマスに言及していない」として反対したが、国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は同日、人質解放や人道目的のための戦闘停止については支持を表明した。

 他方、法的拘束力のある決議を採択できる国連安保理では米ロ、米中対立が影響し、これまで4回の採決はいずれも否決に終わった。ただ、非常任理事国10カ国は「われわれには責任がある」(マルタ)として新たな決議案作成に取り組んでおり、イスラエルの行動抑制を目指す動きが続いている。

3765OS5:2023/10/30(月) 19:27:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/5da549d19aa29033013dfa7ad23db2cc4d04144e
国連総会で対イスラエル不満表面化 ハマス批判が分けた2案の成否
10/28(土) 17:45配信


毎日新聞
ハマスの名指しを避け、「人道的休戦」を求める決議を採択した国連総会=米ニューヨークの国連本部で2023年10月27日、AP

 イスラエル軍とパレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスの戦闘開始から約3週間。国連総会(193カ国)は27日、「人道的休戦」などを求めたヨルダン提出の決議案を賛成多数で採択し、国際社会はようやく「一つの声」の発信にこぎつけた。一方、イスラエルを支持する米国の意向が反映されたカナダ提出の修正案は必要な賛成票数に届かず、加盟国が抱く対イスラエル不満が表面化した形となった。


 この日、採決にかけられた二つの決議案の違いは、ハマスのイスラエルに対するテロ行為の責任を明記するか否かに絞られた。

 ヨルダン案の共同提案国に名を連ねたパキスタンのアクラム国連大使は採決前、ハマスを名指ししたカナダ案について「片方だけを非難するのは公平ではない」と表明。「イスラエルによる(パレスチナの)占領が問題の原罪だ」と訴えると、議場から大きな拍手が起きた。

 これに対し、カナダのレイ国連大使は、ハマスの責任を明記しないヨルダン案を採択すれば、総会が「世界最悪のテロ攻撃の一つ」から目をそらすことにつながると主張。米国のトーマスグリーンフィールド国連大使も、ハマスへの非難がないヨルダン案は「悪の不作為だ。ハマスの蛮行を擁護し、勢いづける」と強い言葉で非難し、カナダ案を支持するよう訴えた。

 だが、最初に採決にかけられたハマスを名指しするカナダ案に多くの支持は集まらなかった。アラブ諸国や中国、ロシア、南アフリカなど55カ国が反対。米欧を中心に日本も含めた88カ国が賛成したが、採択に必要な賛成・反対の合計数の3分の2以上には届かなかった。

 一方、ヨルダン案の投票が始まると、議場のスクリーンに表示された賛成数はすぐに100を超え、121カ国の賛同を得て採択された。反対は米国とイスラエルなど14カ国だけだった。米国に近い欧米諸国にも同調しない国が出て、英国やドイツ、日本は棄権。フランスやスペインなど両案に賛成した国もあった。国際世論を形成しようとする米国の思惑は外れた形になった。

 世界の平和と安全に主要な責任を負う安全保障理事会が大国の拒否権行使の応酬で行き詰まる中、加盟国には人道危機の回避に向けて「総会が発するメッセージの重みはこれまで以上に増している」(国連外交筋)との共通理解が広がる。両案に賛成票を投じた安保理の常任理事国フランスのドリビエール国連大使は「ガザの状況は破局的であり、人道的休戦の実現のために協力しなければならない」と説明し、今は人道支援を最優先すべきだと訴えた。【ニューヨーク八田浩輔】

3766OS5:2023/10/30(月) 19:35:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c48a5468c21d33a80b4d77b3f170e4dfa4d160d
ハマス壊滅へ長期戦辞さず ガザ作戦「第2段階」入り イスラエル首相
10/29(日) 20:34配信


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時事通信
イスラエルのネタニヤフ首相(EPA時事)

 【エルサレム時事】イスラエルのネタニヤフ首相は、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの戦闘が「第2段階」に入ったと明言した。

【写真特集】ガザ衝突〜「最悪の虐殺」〜

 大規模な地上侵攻に対する国際社会の懸念が高まる中、作戦の強化を内外に示し、「ハマス壊滅」という目的のためには長期戦も辞さない強い意志を示した。

 イスラエル軍は、ハマスが越境攻撃でイスラエル南部を急襲した7日から、ガザに空爆攻撃を加えるとともに、ハマスの主要拠点があるガザ北部の住民に南部への退避を勧告した。さらに、地上部隊を散発的にガザ内へ投入。ハマスの拠点を攻撃したほか、人質に関する情報を収集し、より広範な戦闘への「地ならし」を進めてきた。

 「第2段階」が本格的な地上侵攻を意味するかについて、ネタニヤフ氏は言及を避けた。それでも「これは2度目の独立戦争だ。地上で、海で、空で、われわれは戦う。地上でも地下でも敵を壊滅する」と宣言しており、攻撃の強度が格段に上がることは確かだ。

 実質的に地上作戦が本格化しても、ネタニヤフ氏がそう明言しない可能性もある。一気に攻め入る大規模な地上作戦ではなく、段階的に強度を上げながら少しずつ前進する作戦ではないかとの見方もある。

 ガザでの人道状況が極度に悪化し、多数の人質が依然として拘束下にある状況での攻撃強化に、国際社会からは懸念の声が相次いでいる。イスラエルが大規模な地上作戦に踏み切った場合、イランの影響下にあるレバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラが参戦する恐れも拭えない。

 だが、政府方針の根幹にあった「ハマスは戦闘を望んでいない」との見立てが「思い込み」だったと明らかになり、イスラエル側の「安全神話」が崩れた反動は大きい。「ハマス壊滅」を掲げた以上、地上侵攻は不可避とみられる。人質奪還というミッションを抱えつつ、徹底抗戦に出るハマスと対峙(たいじ)するのは困難を極めると予想され、作戦の長期化は泥沼に陥るリスクをはらむ。

3767OS5:2023/10/30(月) 19:37:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/4412a516ec4533956baeaad3b270a3878c21a078
支援物資保管庫で略奪 国連が「秩序崩壊」警告 ガザ
10/29(日) 21:32配信
時事通信
 【パレスチナ自治区ガザAFP時事】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は29日、パレスチナ自治区ガザにある支援物資保管庫が略奪を受けたと明らかにした。

 イスラエルによる攻撃と封鎖によって「秩序が崩壊し始めたのではないかと懸念している」と警告している。

 UNRWAのガザ地区責任者、トーマス・ホワイト氏は「ガザの中部や南部にある数カ所のUNRWA保管庫や配給所が数千人に襲撃され、小麦粉や衛生用品などが奪われた」と説明。このうち中部にある施設には、21日にガザへの搬入が始まったエジプトからの人道支援物資が保管されていたという。

3768OS5:2023/10/30(月) 19:37:49

https://news.yahoo.co.jp/articles/e4c4675c0f1bbdc56b6590c28f1f7027f0794daa

深刻化するガザの人道状況 国連が「秩序崩壊」の兆しを警告
10/30(月) 13:53配信

CNN.co.jp
パレスチナ自治区ガザ地区との境界付近を移動するイスラエル軍の戦車=28日、イスラエル・スデロト

パレスチナ自治区ガザ地区/エルサレム(CNN) イスラエル軍の攻撃が続くパレスチナ自治区ガザ地区の人道状況について、国連のグテーレス事務総長は26日、「刻一刻と深刻化を増している」と述べ、社会秩序が崩壊し始めたとの認識を示した。

【映像】ガザに夜間の空爆、報復開始以降最大の激しさ

国連によると、現地では追い詰められた住民数千人が支援物資の倉庫に侵入し、小麦粉や衛生用品などを奪う事態となっている。通信網は27日夜から遮断され、29日午前までに復旧したのは一部に限られている。

国連の世界食糧計画(WFP)も支援物資の一部が盗まれたことを認め、飢餓の拡大に懸念を示した。WFPパレスチナ事務所のアブドルジャーベル代表は「住民が希望を失い、刻々と追い詰められている証拠だ。人々は飢え、孤立し、この3週間ずっと暴力と多大な苦難にさらされ続けている」と指摘した。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のガザ地区責任者、ホワイト氏も秩序崩壊の兆しに懸念を示し、住民は恐怖と不満、絶望感を募らせていると指摘した。

ホワイト氏はまた、ガザ北部で避難通告を受けた多数の住民が南部へ移動したことで地域社会に大きな負担がかかり、公共サービスが崩壊しつつあると訴えた。

イスラエル軍は29日、北部住民に避難を急ぐよう新たな通告を出したが、地区内の通信網が寸断されているため、避難通告がどこまで伝わったかは明らかでない。

パレスチナ赤新月社(PRCS)によると、これまでにガザ地区とエジプトの境界にあるラファ検問所を通過した支援物資のトラックは計94台前後。29日には食料や医療用品を積んだ10台がガザに入った。

イスラエル軍のハガリ報道官は29日、SNSに投稿されたビデオ声明で、エジプトと米国が主導する人道努力は拡大するだろうと述べたが、詳細には言及しなかった。

イスラエル軍はこれまでガザ地区の物資不足を否定してきた。国連は物資の搬入を大幅に強化する必要があるとして、人道的休戦を呼び掛けている。

イスラエル軍によると、ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスによる今月7日の奇襲攻撃以降、イスラエル側では1400人以上が死亡した。

パレスチナ保健省はガザ地区からの情報として、イスラエル軍の空爆で少なくとも7950人のパレスチナ人が死亡し、2万人以上が負傷したと発表している。

イスラエル軍は空爆に加え、本格的な地上作戦を開始している。イスラエルのメディアが公開したビデオをCNNが分析したところによると、地上部隊は境界から3キロあまりガザ側に入ったとみられる。28日に撮影されたビデオには、兵士らがガザ側のホテルの屋上にイスラエル国旗を立てる場面が映っていた。

イスラエル軍は29日の声明で、直近の24時間にハマスの司令本部や監視塔、ミサイル発射場など450カ所あまりを攻撃したと発表した。

PRSCによると、ガザ市では29日、市内で2番目の規模を持つアルクッズ病院の施設が、イスラエル軍の空爆で大きな被害を受けた。

アルクッズ病院には数百人の患者が入院しているほか、約1万2000人の住民が避難している。

PRSCは、イスラエル軍が同病院の医療スタッフや避難民、患者を退去させるために、隣接する建物を狙ったとの見方を示した。

3769OS5:2023/10/30(月) 19:38:06
同病院の責任者がCNNに語ったところによると、29日夕方までに病院周辺が3回にわたって攻撃を受けた。

PRSCは29日午前、イスラエルから警告を受け、同病院からただちに避難するよう指示されたと述べていた。これに対して世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、患者たちの命を危険にさらすことなく避難させることは不可能だと指摘した。

イスラエル軍の報道官はCNNの取材に対し、同病院には3週間前から繰り返し警告してきたと主張した。

国際刑事裁判所(ICC)のカーン主任検察官は29日、CNNとのインタビューで、民間施設を攻撃する決定を下した責任者は正当な理由を示す必要があると強調。住民への人道支援を妨害する行為は犯罪だとも指摘した。

イスラエルはICCの加盟国ではないが、国連には加盟しているため、国連安全保障理事会がイスラエルの行動をICCに付託することは可能だ。

人質解放に向けた交渉
ガザで拘束されている人質については、イスラエルが正確な人数を確認中。イスラエル軍は28日までに、拘束中とみられる230人の家族に通知したと発表した。

ハマスの指導者シンワル氏は28日の記者会見で、イスラエルで収監されているパレスチナ人約6630人の釈放と引き換えに、人質全員をただちに解放する交渉を始める用意があると表明した。

双方の対象人数に大きな開きがあるものの、家族らの代表者は同日の会見で、このような交渉を受け入れる意思があることをネタニヤフ首相に伝えたと発表した。

3770OS5:2023/10/30(月) 19:39:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/42eecac111d4446dc09b7c91d03054dd4748ea4e
「5分後、生きているのか」 ガザから切迫報告、焦る国内関係者
10/30(月) 18:43配信
毎日新聞
パレスチナ自治区ガザ地区にいるスタッフが、認定NPO法人「パレスチナ子どものキャンペーン」の手島正之さんに送ってきた動画には、学校の敷地内に多くの避難民が集まっている様子が映っていた=東京都新宿区下落合3で2023年10月25日午後4時35分、一宮俊介撮影

 パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が続く中、日本国内の関係者も現地の情勢に焦りを募らせている。28日には、イスラエルのネタニヤフ首相が「戦争は第2段階に入った」と表明した。「命が助かるかどうかは運次第」。危険にさらされ続けている戦地からの報告も、切迫感を増している。

【写真特集】「ガザに戻った方がまし」最悪の避難

 ◇支援のNPO「まず即時停戦を」

 「5分後に生きているかどうかもわからない。自分の状況や何を経験したのかを、今のうちに伝えたい」

 長年パレスチナの支援にあたってきた東京都新宿区の認定NPO法人「パレスチナ子どものキャンペーン」は、7日のハマスの奇襲攻撃をきっかけに戦闘が始まって以降、ガザ地区に住むパレスチナ人の男性スタッフ(36)から届く音声メッセージで現地の状況を把握してきた。以前から電気や水道などのライフラインが不安定だったが、相次ぐ空爆で状況は悪化。インターネットもつながりづらく、スタッフは通信が可能なわずかな時間にメッセージを送り続けている。

 エルサレム事務所代表で、現在は帰国して日本の事務所から連絡を取り合っている手島正之さん(50)は「一時的な停戦ではなく、今すぐ戦闘をやめるべきだ」と話す。

 手島さんによると、現地のスタッフはガザ北部で妻と子供2人の4人で暮らしていたが、13日に隣家が空爆を受け、衝撃で自宅も全壊に近い状態になった。崩れ落ちてくるがれきの中、子供たちをかばいながら脱出し、現在は中部の知人宅に身を寄せている。避難する際も、空爆で街のあちこちから火の手が上がり、路上には焼け焦げた遺体が横たわるのを目の当たりにした。

 これまで届いた動画の中で、スタッフは一連の爆撃によっていとこを亡くしたことを打ち明けた。22日の連絡では、これまで避難先でパンや水などごくわずかな食料を分け合ってきたが、「ここ数日で食料が尽き、数キロ先まで確保に向かわざるを得なくなっている」と明かす。その間も空爆はやまず、スタッフ自身も首を負傷した。避難者の中には、空爆の恐怖で食料の調達を諦める人や眠れなくなる子どもが出ているという。

 スタッフは、支援物資がガザに到着したことも知ったようだったが、受け取れたのかは不明だ。「物資よりほしいのは、停戦という言葉。すぐに爆撃をやめて」と差し迫った状況を伝えてきているという。

 手島さんは「まず第一にされなければならないのは即時停戦。そして食料や水などの生活物資をいち早く現地に届けなければならない。この先被害規模がどのくらいになるか、想像もできない。すぐにでも支援できる環境を作るべきだ」と訴えた。

3771OS5:2023/10/30(月) 19:39:38
 ◇親族が犠牲に「これ以上増えないで」

 イスラエル側の関係者も、戦況の拡大を憂えている。

 九州で会社を経営するユダヤ系ベルギー人のダー・カシンスキさん(29)はこれまでの戦闘で、イスラエルで兵役に就いていた親族の女性、アディ・グロマンさん(19)を亡くした。「大規模な戦闘になれば、多くの人が傷つく。民間人はもちろん、アディのような兵士も含めてイスラエル人の犠牲がこれ以上増えないようにしてほしい。ハマスのテロ行為はやめさせなくてはいけないが、罪のないパレスチナの人たちも助かるようにしてほしい」と訴える。

 カシンスキさんによると、グロマンさんは高校卒業後に入隊して2年目。7日のハマスによる奇襲攻撃に巻き込まれ、命を落としたとみられている。「間もなく2年間の軍務を終え、世界中を旅し、大学に行き、自分の人生を生きることができるはずだった」と悔やむ。治安が悪化した今、「(訃報を聞いても)親族を訪ねることさえできない。それが悲しい」と語った。

 軍事衝突後、海外ではドイツでシナゴーグ(ユダヤ教会堂)に火炎瓶が投げつけられたり、米国でシナゴーグの理事長が殺害されたりする事件が起きた。カシンスキさんは先日、ガザ地区の人質解放などを求める集会に加わったが、同様の事件が起きないか怖がるイスラエル人もいるという。カシンスキさんは「日本で暮らしていても、すごく寂しく、怖いと感じることがある。ハマスに拉致され、人質になっている人たちが救出されることを願っている」と話した。【秋丸生帆、福島祥、一宮俊介】

3772OS5:2023/10/30(月) 19:40:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/597b419d3b06ab6870507e48e25166f511881d65
イスラエル首相に強い反感、攻撃と交渉で割れる世論
10/30(月) 19:19配信
産経新聞
イスラム原理主義組織ハマスとの戦争が「第2段階」に入ったと宣言したイスラエルのネタニヤフ首相の手腕に、国民の注目が集まっている。ネタニヤフ氏は治安維持に定評があっただけに、ハマスの越境攻撃を許したことへの反感は極めて強い。地上作戦の成否はネタニヤフ氏の政治生命をも左右しそうだ。

【写真】ハマスにほぼ裸で連行されたドイツ人女性

米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、ネタニヤフ氏は28日夜、ハマスの攻撃以来、初めて記者団の質問に応じた。大きな被害が出たことの責任について問われ、「私の今の最重要任務は国を守り、兵士を完全な勝利へと導くことだ」と明言を避けた。

ネタニヤフ氏は29日未明、「ハマスの戦闘の意思に関する警告は全くなかった」とX(旧ツイッター)に投稿し、責任は軍や治安機関シンベトにあると示唆。しかし、戦時内閣の身内からも反発が出て、コメントの削除と謝罪に追い込まれた。

治安当局はハマスによる攻撃の時期を察知できなかったが、ネタニヤフ氏は警告を受けていたとの観測はある。英BBC放送(電子版)によると、ハマスが攻撃を始める3日前、エジプトから越境テロの計画があるとの情報が寄せられたが、ネタニヤフ氏は「完全な噓だ」と一蹴したという。

ネタニヤフ政権は今年、国会に対する最高裁の監視権限の縮小を進め、これに対する抗議として一部の予備役が服務を拒否した。ハマスの後ろ盾とされるイランなどがこの状況を「歴史的な好機」とみているとして、軍の情報当局がネタニヤフ氏に警告していたとも報じられた。

22日付の有力紙ハーレツは「彼は恐ろしい失敗の主犯であるのみならず、イスラエルにとって実在する脅威だ」とこき下ろす論評を掲載した。

ネタニヤフ氏は28日、ハマスの人質になった人々の家族と面会し、「全員の解放に向けてできることは全てやる」と約束した。家族の間ではガザの地上作戦を回避し、ハマスが人質解放の条件とするパレスチナ人服役囚の釈放に応じるべきだとの意見も多い。

その半面、街中ではハマス壊滅に向けて徹底的に攻撃すべきだとの意見も多く聞かれ、ネタニヤフ氏は困難な戦闘指揮を迫られている。(テルアビブ 佐藤貴生)

3773OS5:2023/10/31(火) 17:03:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6ff8265ae983b0263eb781b751ed293c08fd7db
きれいな水が尽きたガザ、「大惨事になる瀬戸際」 ユニセフ事務局長が警告
10/31(火) 13:40配信


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CNN.co.jp
水を求めて列をつくるパレスチナ人=ガザ地区ハーンユーニス

(CNN) 国連児童基金(ユニセフ)のキャサリン・ラッセル事務局長は30日、パレスチナ自治区ガザで水の供給が尽きかけている現状について「大惨事になる瀬戸際」の状態にあると警告した。

【画像】容器に給水するパレスチナの人々

ラッセル事務局長は国連安全保障理事会で、ガザの民間施設に対する激しい空爆によって壊滅的な被害が出ていると述べ、「ガザにほとんど残っていなかったきれいな水は急速に底を突きつつあり、200万人以上の人が悲惨な状況に追い込まれている。水供給施設の推計55%は修理や修復を必要としている」と報告した。

さらに、「一つしかない脱塩施設は容量の5%しか稼働していない。ガザに6カ所ある汚水処理施設は全て、燃料や動力がなくなって稼働を停止した」と指摘。現状について「大惨事になる瀬戸際」にあると述べ、きれいな水の供給が再開されなければ、渇きや水に関係する感染症のため、さらに多くの民間人が死亡するだろうと強調した。

ラッセル事務局長はまた、イスラエルとガザ地区およびイスラエルに占領されたヨルダン川西岸の両方で、子どもたちが負っている「恐ろしい心的外傷」にも目を向けるよう促した。

その上で、停戦を求める決議を直ちに安保理で採択し、安全かつ妨げられない人道支援、拉致されたり拘束されたりした子どもたち全員の即時解放、子どもたちの特別な保護を要求するよう訴えた。

「子どもたちは紛争を始めない。それを止める力もない。子どもたちは我々全員を必要としている。その安全と安心を我々の取り組みの最前線に据える必要がある」とラッセル事務局長は強調している。

3774OS5:2023/10/31(火) 22:29:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/e58ca12072dd23c6e82a269b12d1cfd42126851f
ガザ住民のエジプト移送案を検討 イスラエル、集団追放もくろむか
10/31(火) 21:42配信
共同通信
パレスチナ自治区ガザ南部の学校に避難した住民ら=29日(地元住民提供・共同)

 【イスタンブール共同】イスラエル情報省がパレスチナ自治区ガザの住民200万人以上を隣接するエジプト東部シナイ半島に移送させる戦時提案を検討しているとAP通信が31日伝えた。イスラエル首相府は、情報省がまとめた仮定の議論に過ぎないとしているが、ガザ住民の集団追放をもくろむ提案として波紋を広げそうだ。

 イスラエルはガザのイスラム組織ハマスと7日から戦闘を続け、12日、ガザ北部の住民110万人に対し、エジプトに近いガザ南部に避難するよう通告、地上作戦を拡大している。これまでのところ、ハマス掃討に集中するとして、掃討後の計画を明確にしていない。

3775OS5:2023/10/31(火) 22:30:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/9041d55f520c33ba20a00d43cf8c893c4b2b698b
ガザの国連倉庫で食料略奪 秩序崩壊の懸念 イスラエル軍「食料不足は起きていない」
10/30(月) 1:16配信


テレビ朝日系(ANN)
"ガザの国連倉庫で食料略奪 秩序崩壊の懸念 イスラエル軍「食料不足は起きていない」"

食料不足が深刻化しているパレスチナのガザ地区では、国連機関の倉庫で食料を略奪する事件が起きました。ガザ地区での秩序の崩壊も懸念されます。

 UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)はガザの中部と南部にある倉庫や配送センターで28日、数千人が押し入り、小麦粉や衛生用品などを略奪したと声明で明らかにしました。

 倉庫の一つは、エジプトから入った支援物資の保管場所だったということです。

 UNRWAガザ地区の責任者は、「3週間にわたる戦争と厳しい封鎖を経て、社会秩序が崩壊し始めたことを示す憂慮すべき兆候だ」と警告しました。

 この一週間で支援物資を運ぶトラック約80台がガザに入りましたが、28日の通信遮断でさらなる物資の受け入れに関する調整ができなかったということです。

 一方、CNNの報道によりますと、29日には支援物資を積んだ10台のトラックがエジプトからガザに入ったということです。

 イスラエル軍は今後数日にもっと多くのトラックが入るだろうとしつつ、「ガザには食料不足は起きていない」と述べ、水や医薬品も十分にあると主張しました。

テレビ朝日

3776OS5:2023/11/01(水) 07:16:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5079ca0a85d28fea32f7f5bc14cd578ca0042ff
スラエル軍地上部隊、ガザ市の市街地に 今後ハマスと衝突も
10/31(火) 21:40配信


毎日新聞
イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区の境界付近を進むイスラエルの軍用車両=2023年10月31日、ロイター

 イスラエル軍は31日、パレスチナ自治区ガザ地区北部から進軍した地上部隊が最大都市・ガザ市の市街地に入ったと明らかにした。今後、住宅密集地でイスラム組織ハマスの戦闘員と衝突する可能性がある。

【写真】ハマスに人質として拘束され、救出された女性

 イスラエル軍広報官は30日、戦車などによる攻撃と戦闘ヘリコプターやドローン(無人機)による空からの攻撃を組み合わせ、複数のハマスの司令官を殺害し、ガザ北部の侵攻を進めていると明らかにしていた。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、イスラエルの戦闘車両は30日、ガザ地区の北西部、北東部、中部の3カ所から侵攻。侵攻した戦車は一時、ガザ市内の幹線道路に達し、その後に撤退した。イスラエル軍は31日、再び中部から戦車などを進軍させ、幹線道路を越えて西側の海岸沿いに向かっている。ガザ市街地を包囲する狙いとみられる。【エルサレム三木幸治

3777OS5:2023/11/01(水) 17:34:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/9188e795a15bf3d1d089a15fe947e8c25a45076a
死者1万人に迫る イスラエル、対ガザ攻撃緩めず 難民施設に空爆、50人超死亡か
11/1(水) 14:22配信
時事通信
イスラエルの空爆を受けたパレスチナ自治区ガザ市近郊の街を歩く住民=10月31日(EPA時事)

 【エルサレム時事】イスラエル軍は10月31日、パレスチナ自治区ガザ北部ジャバリアの難民キャンプを空爆した。

 ガザ保健省はこの攻撃で50人以上が死亡したと発表。数十人ががれきの下に閉じ込められているもようだと指摘した。ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが7日にイスラエルを攻撃して以来、双方の死者は1万人に迫っている。イスラエルは攻撃の手を緩めておらず、犠牲者はさらに増える見通しだ。

 7日以降のイスラエル、ガザでの死者は計9900人以上。うち子供は3500人を超え、AFP通信によれば、国連児童基金(ユニセフ)の報道担当者は「この数字にがく然としている。ガザは数千人の子供の墓場と化した」と非難した。

3778OS5:2023/11/02(木) 06:56:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/91dbb91ca5228f5351b71ca94ce9480566969f1a
不法滞在のアフガン人、帰国期限迫り国境に殺到 パキスタン
11/1(水) 19:34配信
AFP=時事
パキスタン・チャマンのアフガニスタン国境で列をつくるアフガニスタン人難民を乗せたトラック(2023年10月31日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】パキスタンに約170万人いる不法滞在のアフガニスタン人に対し、自主的に帰国しなければ強制送還するとした政府の期限が迫る中、10月31日には3万人近くが国境検問所に列をつくった。

 パキスタンには、アフガニスタン人数百万人が暮らしている。そのうち、推定60万人が、イスラム主義組織タリバン(Taliban)がアフガニスタンの実権を再び掌握した2021年8月以降に避難してきた。

 パキスタン政府は11月1日から、帰国を拒否する不法滞在のアフガニスタン人を、新設した収容施設に移送し、強制送還の手続きをすると発表していた。

 パキスタンのサルフラズ・ブグティ(Sarfraz Bugti)内相は動画で、11月1日までは自主的な出国が認められるが、2日からは強制送還を行うと宣言した。

 政府高官によると、カイバル・パクトゥンクワ(Khyber Pakhtunkhwa)州の国境では10月31日午後に少なくとも1万8000人が7キロにも及ぶ列をつくった。

 入管当局によると、南部バルチスタン(Balochistan)州の検問所には約5000人が押し寄せた。

 タリバン暫定政府のモハマド・ヤクーブ( Mohammad Yaqoob)国防相は、パキスタンの方針は「残酷で野蛮」だと非難している。

 ペシャワル(Peshawar)に住むアフガニスタン人の少女(14)はAFPに、滞在に必要な書類はないができるだけ長くパキスタンに残るつもりだと話した。

「アフガニスタンでは教育が受けられなくなるから私たちは故郷には帰らない」「父には、もし自分がパキスタン当局に逮捕されても帰るなと言われている。アフガニスタンには人生がないから」と語った。

 首都イスラマバードでは、複数のアフガニスタン人学校が10月31日から休校している。教師らはAFPに、生徒が家族と一緒に身を隠しているからだと説明した。

 市内では警察と政府関係者の立ち会いの下、貧しいアフガニスタン人が住んでいた、泥で造られた違法建築の取り壊しが行われていた。

 難民の両親の元にパキスタンで生まれた男性(35)は自宅がブルドーザーに崩されるのを見ながら、「もうたくさんだ。道を教えてくれればきょうにも車を手配して出て行く。こんな屈辱には耐えられない」と嘆いた。

■前例のない取り締まり

 パキスタンは、アフガニスタン人の強制送還は国の「福祉と治安」を守るためだとしている。

 アフガニスタン難民の長期的な滞在が、パキスタンのインフラに大きな負担となっており、今回の方針は国民から幅広い支持を得られていると強調している。

 弁護士や人権活動家らは、今回の取り締まりは前代未聞の規模だと指摘。当局に対し、アフガニスタン人が尊厳を持って去ることができるよう、もっと時間を与えるよう訴えてた。帰国を迫られている人の中には、数十年間パキスタンに住んでいる人もいる。

 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は10月31日、パキスタン政府は「脅迫、暴力、拘束」を用いて帰国を強制していると指摘した。【翻訳編集】 AFPBB News

3779OS5:2023/11/02(木) 11:32:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/284ebe23fb780744d9059b7439f343ca55590aa1
精鋭のイラン革命防衛隊「イスラム教徒の我慢は限界に達する」…中東紛争へ拡大の懸念
11/2(木) 10:22配信
読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 【テヘラン=吉形祐司】イスラエルがパレスチナ自治区ガザで地上作戦を拡大して以降、イラン要人の発言が過激化している。支援する中東各地の武装組織を総動員するかのような内容で、地域紛争への拡大が懸念される。各組織も連日、イスラエルや米軍に攻撃を仕掛け、ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスを側面支援している。

イランのライシ大統領=AP

 イランのホセイン・アブドラヒアン外相は10月31日、訪問先のカタールで「抵抗勢力は黙っていない」と発言した。28日には米ブルームバーグテレビで「新たな戦線が開かれるのは避けられない。爆発点に達した」と述べた。

 エブラヒム・ライシ大統領は29日、X(旧ツイッター)に「誰もが行動を起こさざるを得なくなるかもしれない」と投稿した。精鋭軍事組織「革命防衛隊」の報道官も「イスラム教徒の我慢はいずれ限界に達する」と指摘し、米軍の基地や航空機を監視していると明かした。イランは直接介入を否定し、「抵抗の枢軸」と呼ぶ反イスラエル勢力を代弁する発信を続けている。

3780OS5:2023/11/02(木) 14:38:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff4c84dfc7686b88baec554ecddbeebbabda69de
「これはジェノサイドだ」 ガザ攻撃 高まる米若者層の批判の声
11/2(木) 7:00配信

毎日新聞
イスラエルとハマスの停戦を求めてニューヨークのグランドセントラル駅中央コンコースを占拠するデモ隊=2023年10月27日、AP

 「イスラエルの空爆はジェノサイド(大量虐殺)だ」――。パレスチナ自治区ガザ地区への攻撃で民間人の死者が急増する中、米国では人権や人道問題を重視するリベラル派の若者を中心に、イスラエルを非難し、即時停戦を求める声が高まっている。イスラエル批判の声を上げること自体がタブー視される傾向があった米国で今、何が起きているのだろうか。【國枝すみれ】


 ◇抗議する学生たち

 今回の紛争は、ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスが10月7日、イスラエル側に大規模な攻撃を仕掛けて始まった。米ハーバード大の学生団体「学部生パレスチナ連帯委員会」は同じ日に「責任は全面的にイスラエルにある」という趣旨の声明を出した。

 「今日のことは何の脈絡もなく起きたわけではない。パレスチナ人は天井のない監獄、ガザに閉じ込められてきた」「非難されるべきは(イスラエルの)アパルトヘイト(人種隔離)体制だけだ」――。学生新聞「ハーバード・クリムゾン」によると、この声明には33団体が賛同した。

 これに対し、イスラエルを支持してきた保守派が激しい反撃に出た。学生たちの身元がインターネットにさらされた。右派団体は「ハーバードの反ユダヤ主義者たち」として、荷台の電光板に学生の氏名と顔写真を大きく掲示したトラックをキャンパス周辺に走らせた。

 声明に賛同する学生たちを「雇用したくない」と公言し、氏名の公表を求める企業経営者らもいる。ニュースサイト「ビジネス・インサイダー」によると、3人の学生が法律事務所から内定を取り消された。

 それでも、学生たちの行動は拡大している。10月25日には全米で100を超える大学で、パレスチナに連帯を示すために授業を欠席する運動が起きた。ユダヤ系の若者ですら「ユダヤ人国家」を自任するイスラエルに対し抗議の声を上げている。

 ◇世論調査が裏付ける若者層の揺らぎ

 今回の紛争は、直接的にはハマスが仕掛けた攻撃に対し、イスラエルが軍事的に対抗したのがきっかけだ。ガザ地区への連日の空爆で子どもを含む犠牲者が急増し、食料や燃料が底を突く人道危機を引き起こした。

 イスラエルの軍事的対応は正当化できるのか。CNNが10月12〜13日に行った世論調査によると、「正当化できる」と回答した割合は米国人全体では71%だった。しかし、若い年齢層になるほど減り、65歳以上が93%なのに対し、50〜64歳では75%、18〜34歳では57%だった。

 キニピアック大が10月12〜16日に行った世論調査によると、「イスラエルを支持することは米国の国益に合致する」と考える有権者は76%だった。しかし、18〜34歳の若者は52%で、「国益に反する」が38%に上った。

 数字の上からも、若い世代の間でイスラエルへの支持が揺らいでいる様子が読み取れる。

 ◇多様化する米ユダヤ社会

 「米国最強のロビー団体」といわれてきた組織がある。イスラエルやユダヤ人の利益を代表するため、豊富な資金力と政治的影響力を駆使して長年活動してきた「米イスラエル公共問題委員会(AIPAC)」だ。今回のガザ攻撃で、イスラエル政府を支持する姿勢に揺るぎはなく、「自衛のための戦争」と主張している。

 しかし、ユダヤ人の若者の意識変化を受け、パレスチナとの和平を主張する運動が生まれた。「イスラエル支持」と同時に「パレスチナとの共存」を掲げて2008年に設立されたロビー団体「Jストリート」は、過剰な軍事力行使に批判的だ。

 1996年に3人の学生が始めたリベラル派団体「平和のためのユダヤ人の声」は支持者4万人の組織に成長した。今回の紛争に対するスローガンは「ノット・イン・アワー・ネーム(Not In Our Name)」。「我々ユダヤ民族の名に誓っても、パレスチナ人のジェノサイドは許さない」との意味だ。

 この団体は、イスラエルに即時停戦を求めるようバイデン米政権に要求して、全米で大規模デモを展開。10月18日に首都ワシントンで参加者が連邦議会関連の建物を占拠。27日にはニューヨークのグランドセントラル駅中央コンコースを占拠して、数百人の拘束者が出ている。

 ジェノサイドという言葉は、ホロコーストという民族大虐殺を経験したユダヤ人たちにとって非常に重い意味を持つ。その言葉をイスラエルに突きつけ、パレスチナ人たちに思いを寄せる若者たちが、ユダヤ系米国人の間でも生まれている。米国のユダヤ社会は多様化が進み、イスラエルへの態度では一枚岩とは言えなくなってきているのかもしれない。

3781OS5:2023/11/02(木) 18:04:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/365110866731886e6f341ba7a1d72df31e725c58
イスラエル国防相がハマスに「死ぬか、無条件降伏しかない」…ガザ退避希望しない日本人1人
11/2(木) 14:35配信
読売新聞オンライン
1日、ガザ南部のラファ検問所からエジプト側へ向かう人々=AFP時事

 【エルサレム=酒井圭吾】イスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザから1日、外国籍保有者300人以上がエジプトに退避した。日本人10人が含まれている。ガザにとどまっている外国籍保有者は計7500人とみられ、今後も退避が進む見通しだ。

 上川外相は2日午前の衆院安全保障委員会で、ガザに滞在して退避を希望していた日本人10人、パレスチナ人家族8人の計18人が現地時間の1日、ガザからエジプトに陸路で退避したと明らかにした。外務省によると、現時点でガザには退避を希望していない日本人1人が残っているが、緊密に連絡を取り合っているという。

 外国籍保有者の避難に先立ち、パレスチナ人ら約80人の負傷者がガザとエジプトとの境界の「ラファ検問所」を通過した。10月7日の戦闘開始以降、イスラエルはガザを封鎖し、同月21日に人道支援物資の搬入が始まって以降も民間人の往来を認めていなかった。

 米CNNは検問所の当局者の話として、第1弾となる退避リストに外国籍保有者が491人おり、11月1日夜までに少なくとも361人が退避したと伝えた。

 イスラエル軍の空爆が激化する中、各国は退避ルートの設置を求めていた。ハマスとの関係が深いカタールが仲介し、ハマスとイスラエル、エジプト側が合意して実現した。

(写真:読売新聞)

 一方、ガザ北部で地上作戦を続けるイスラエル軍は1日、空爆を中心としたこれまでの攻撃について「1万1000か所以上のハマスの軍事拠点などを標的にした」と発表した。

 地元紙タイムズ・オブ・イスラエルは1日、軍司令官の話として、地上作戦を行っている部隊がガザの中心都市であるガザ市の入り口にいると伝えた。ガザ市を陸上と海上から包囲し、空爆も含めてハマスの拠点への攻撃を続けているという。

 イスラエルのヨアブ・ガラント国防相は1日、ハマスに対し、「死ぬか、無条件降伏しかない。第三の選択肢はない」とする声明を発表し、攻撃をさらに強める考えを示した。

 イスラエルの隣国ヨルダン政府は1日、駐イスラエル大使を召還すると発表した。ガザでのイスラエルの軍事行動拡大への抗議を理由としており、イスラエルに対する中東各国の反発が広がっている。

3782OS5:2023/11/02(木) 22:48:34
4522 OS5 2023/11/02(木) 16:59:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/73966fd40dcea6e0849d1c8f5cc93648e7d21e1e
「ハマスに撃たれたら終わりだ」 ガザとの境界で記者が見た光景
11/2(木) 16:45配信

朝日新聞デジタル
イスラエルの国旗をつけた軍用車両は、数十秒おきにパレスチナ自治区ガザ地区に向けた砲撃を繰り返していた=2023年11月1日、イスラエル南部ネティボット近郊、今泉奏撮影

 イスラム組織ハマスの掃討をめざすイスラエル軍は1日、パレスチナ自治区ガザ地区の難民キャンプなどへの空爆を続け、北部の中心都市ガザ市の入り口に到達した。ガザへの地上攻撃開始から1週間。この日、軍に一部同行してガザとの境界に向かうと、空からの爆撃音と陸からの砲撃音が途切れることなく響いていた。


 イスラエル南部の村キスフィム。約380人が暮らしていた村は、10月7日のハマスの急襲で16人が死亡し、3人が行方不明になった。村人はもう、1人もいない。民家の台所や玄関には、乾いて焦げ茶色になった血だまりが残る。

 村はガザ地区中部との境界まで約2キロ、車で5分の距離にあり、イスラエル軍の拠点が隣り合う。ガザの方を見ると、背後から連続して砲撃音が聞こえてきた。4発、2発、また2発。重低音の音圧は、背中を貫き心臓に達する。

 1週間前にも近くを訪れたが、全く違う戦場に立たされているようだった。砲撃の回数も音圧も、比べものにならないほど激しい。

 「ここから先は危険だ。戻れ!」

 兵士たちが声を上げる。家々の裏側は畑が広がり、遮るものが何もない。その先に、うっすらとガザが見える。一人の兵士が、200メートルほど先の道路を指して言う。

 「ハマスのロケットランチャーは、そこまで飛んでくる。撃たれたら終わりだ」

朝日新聞社

3783OS5:2023/11/03(金) 01:06:13
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023110200734&amp;g=int
不法移民送還へ取り締まり アフガン人170万人対象か、人道危機懸念―パキスタン
2023年11月02日20時32分

1日、パキスタンから国境検問所のあるアフガニスタン東部のトルカムに戻ったアフガン難民(AFP時事)
1日、パキスタンから国境検問所のあるアフガニスタン東部のトルカムに戻ったアフガン難民(AFP時事)


 【ニューデリー時事】パキスタン当局は1日、隣国アフガニスタン出身者が多くを占める不法移民の強制送還に向け、大規模な取り締まりを始めた。テロ対策を理由に挙げている。一方、国際機関などは人道危機を招くとして措置の撤回を求めている。

 パキスタン政府は10月初旬、滞在許可のない不法移民に対し同月末までの自主的な退去を求め、従わない場合強制送還すると発表した。今年国内で起きたテロの多くにアフガン人が関与していたことが理由といい、治安の安定を図るため強硬措置を取った。
 「私たちが困難な状況にあると知っているはず。このような行動に出るとは思っていなかった」。10月31日にアフガンに戻ったムハンマドさん(56)はパキスタン政府に怒りをあらわにした。
 アフガンの政府職員だったムハンマドさんはイスラム主義組織タリバンが復権した2021年8月以降、パキスタンに逃れた。「アフガンには家も何もない。十分な仕事もない」。幼い子供を抱え、将来の展望を見いだせずにいる。
 パキスタンには、長年にわたる紛争と政情不安に見舞われたアフガンから多数の移民や難民が流入。パキスタン政府は国内にいるアフガン人400万人以上のうち、約170万人が不法滞在と推定している。
 ロイター通信によると、政府発表後、既に10万人超がアフガンに帰還した。両国の国境検問所があるトルカムには連日多くのアフガン人が押し寄せた。
 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、タリバンが極端なイスラム法解釈に基づき女性への抑圧を強めていることから、「特に女性は深刻な危険にさらされる」と強制送還に反対している。
 パキスタン国内からも批判が出ており、地元紙ドーンは社説で「パキスタンは長い間増え続ける難民と闘ってきたが、多数の強制送還がこの課題を克服する最善の方法かどうか、疑問を抱かざるを得ない。もっと思いやりのあるやり方はあるはずだ」と指摘した。

3784OS5:2023/11/03(金) 07:11:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/719ebaf56848f92ab95037557054f69b4de5e913
エジプト、ガザから7000人受け入れ準備 難民キャンプ空爆 死者195人に
11/2(木) 21:40配信

産経新聞
イスラエル(ガザ地区)

【カイロ=佐藤貴生】イスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスの大規模戦闘が続くパレスチナ自治区ガザから1日、外国旅券保有者と負傷したガザ住民ら計400人以上がエジプト側に退避した。日本政府によると、日本人10人と家族のパレスチナ人8人の計18人も同日退避した。

【写真】ハマスにほぼ裸で連行されたドイツ人女性

外国人滞在者や住民のガザからの出域は10月7日の戦闘開始以来初めて。イスラエル軍はガザを封鎖しており、エジプト側からの人道支援物資の搬入は始まったものの、民間人の出域は認められていなかった。

エジプト外務省は2日、ガザから外国籍保有者7千人を受け入れる準備を進めていると明らかにした。国籍は60カ国超という。ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所を通じて、2日も退避が行われる見通しだ。

エジプト側の情報によると、1日に同国に退避したのは外国旅券を持つ361人のほか、負傷したガザ住民とその付き添い人の76人。

日本政府によると、退避した日本人の健康に問題はないという。退避を希望しない日本人1人がガザに残っているという。「国境なき医師団」(MSF)はガザで活動中の医師や看護師ら日本人スタッフ3人も退避したと明らかにした。

一方、イスラエル軍は1日、パレスチナ自治区ガザ北部のジャバリヤ難民キャンプを前日に続いて空爆した。ガザの保健当局は、2日間の空爆の死者が少なくとも195人、行方不明者が120人に上っているとしている。

イスラエル軍は引き続き空爆や地上作戦を進めており、軍当局者は1日、ハマスの「最初の防衛線」を突破したと述べた。別の軍司令官は「ガザ市の入り口」に到達したとしているが、ロイター通信によると、ハマスも激しく抗戦している。

3785OS5:2023/11/05(日) 20:37:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/52d67b2ae7f8db9326248351e13c4d0a7d53c7ac
イスラエル軍、ガザ市の市街地に 国防相「南北から攻撃」
11/5(日) 5:59配信


ガザ地区との境界に近いイスラエル側で戦車に乗るイスラエル兵=3日(ロイター=共同)

 【エルサレム、カイロ共同】イスラエルのガラント国防相は4日、パレスチナ自治区ガザ北部の中心都市、ガザ市を南北から攻撃し、市街地に入ったと明言した。イスラエル軍はイスラム組織ハマスの中核拠点だとするガザ市の包囲を完了、掃討を目指して攻勢をかけている。

 中東歴訪中のブリンケン米国務長官は4日、イスラエルが民間人被害回避のため「あらゆる措置を取らなければならない」と訴えた。

 ガザ市は密集地で、ハマスが地下トンネル網を構築している。掃討作戦は時間がかかる見通しで、ガラント氏は「一歩一歩進展している」と述べた。戦闘激化による民間人の死傷者増加が懸念されている。

 イスラエル軍とレバノンの民兵組織ヒズボラの交戦は両国国境地帯で継続。ガラント氏は「ヒズボラとの戦争に関心はない」と改めて述べる一方、空軍がどのような展開にも対応できる態勢を維持していると強調した。

 ブリンケン氏はヨルダンでの記者会見で、民間人保護や支援物資搬入のため一時的な戦闘中断が必要だと改めて語った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7d9dd2faedab38780e24210adc2ea85a37bbf9e6
イスラエル軍とヒズボラが交戦
11/5(日) 9:22配信

AFP=時事
イスラエル軍の攻撃を受けるレバノン南部の丘陵地帯(2023年11月3日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】イスラエル軍とレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)が4日、国境を挟んで交戦した。双方が敵拠点を攻撃したと主張している。

 イスラエル軍は声明で、レバノン側が攻撃を試みたのを受け、「テロリストの2集団」とヒズボラの観測所を攻撃したと説明。イスラエル北部への迫撃砲攻撃にも反撃したとしている。負傷者は出ていないという。

 同軍は別の声明で、ジェット戦闘機や戦車、大砲でロケット弾貯蔵庫などの施設を攻撃したと述べた。

 一方、ヒズボラは、国境沿いのイスラエルの5拠点を同時攻撃したと発表。アルアバド(Al-Abbad)のイスラエル軍拠点にも攻撃を加えたとしている。【翻訳編集】 AFPBB News

3786OS5:2023/11/05(日) 20:43:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b516da0ecfff9b07ad9766cc278eefe9eceb839
住民消えた海辺の街 大破した建物、壁に弾痕 ガザ北部
11/5(日) 20:33配信

時事通信
 大破した建物、壁に残る弾痕―。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は4日、パレスチナ自治区ガザ北部の地中海沿岸部に入ったイスラエル軍部隊に同行した記者のルポを掲載した。「パレスチナ人住民は南部に逃れ、後に残ったのはイスラエル軍と数匹の野良犬、猫だった」などと荒廃した様子を伝えた。

 イスラム組織ハマスの襲撃を受けたイスラエルは10月27日、ガザ北部の沿岸部に対する侵攻を開始。8日後には中心都市のガザ市近郊に達したほか、沿岸部の道路を掌握した。

 同紙は現地の状況について「(約1カ月前は)ビーチリゾートやホテルが点在する静かな海辺の地域だったが、4日にはイスラエル軍の巨大な駐屯地になっていた」と指摘。銃声が絶えず鳴り響き、記者を乗せた装甲車の近くに迫撃砲弾が落ちることもあったという。

 イスラエル軍の中佐は同行記者に、ハマス掃討作戦について「ネズミ捕りのようなものだ。辺りにいるのは分かっているが、どこにいるかが分からない」と話した。

 同行を許されたのは、同紙を含む一部外国メディア。ガザに4時間滞在したという。

3787OS5:2023/11/05(日) 20:44:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/dae215e14d1d936fca413669916b542b65bb1b4f
ガザ市街地に侵攻のイスラエル軍、住民の避難路を4時間確保と発表…ハマス司令部の病院まで2kmに迫る
11/5(日) 20:28配信
読売新聞オンライン
5日、イスラエル軍の攻撃を受けたガザのマガジ難民キャンプで、死傷者を捜索する人たち=ロイター

 【エルサレム=倉茂由美子】イスラエルのヨアブ・ガラント国防相は4日、パレスチナ自治区ガザへの地上作戦で、イスラエル軍がガザ市で進軍し、市街地に侵攻したと発表した。イスラエルのネットメディア「ワラ」によると、ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスの司令部が地下にあるとされるガザ最大の病院「シファ病院」まで約2キロに迫っているという。

 同病院には連日、多数の負傷者が運ばれ、周辺に数千人の避難民が身を寄せている。住民の被害拡大が懸念される。軍は5日に4時間にわたり、ガザ南部への住民の避難経路を確保すると発表した。本格的な市街戦を前に人道的配慮をアピールする狙いとみられる。

 ガラント氏は、軍が空と陸、海からの攻撃で同市の南北から前進。ハマスの大隊を指揮する12人を殺害したと成果を強調した。ハマスのガザ地区指導者ヤヒヤ・シンワル氏を「必ず見つけ、抹殺する」とも言明した。

 ガザの保健当局によると、ガザ中心部のマガジ難民キャンプで4日夜、イスラエル軍による空爆があり、少なくとも市民51人が死亡した。ハマスは、空爆によって人質60人以上が行方不明となっており、うち23人はがれきの下敷きになっていると主張している。

3788OS5:2023/11/05(日) 20:44:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/cff532d5f6ab78270f9798259f376a437b1aeb9e
イスラエル閣僚が「ガザに原爆投下」発言 政府会合への出席禁止に
11/5(日) 19:48配信

時事通信
イスラエルのネタニヤフ首相(AFP時事)

 【エルサレム時事】イスラエルのネタニヤフ首相は5日、イスラム組織ハマス掃討戦に関連し、パレスチナ自治区ガザへの「原子爆弾の投下が一つの選択肢」と発言した閣僚の政府会合への出席を禁じることを決めた。

 
 出席禁止となったのは、エリヤフ・エルサレム問題・遺産相。地元ラジオのインタビューで、ハマスが実効支配するガザでの核兵器使用を容認する考えを示した。

 同氏はさらに、ガザに連行され拘束されたままのイスラエル人や外国人の人質について「帰還を祈っているが、戦争には代償がつきものだ」と指摘。人質の犠牲もやむを得ないと受け取れる発言を行った。

 エリヤフ氏はその後、X(旧ツイッター)で「テロへの強力な対応は絶対に必要だ」と釈明。しかし、人質の家族らでつくる団体は「ユダヤ人とイスラエルの倫理に反する衝撃的発言だ」と解任を要求した。ネタニヤフ氏も「現実離れしている」と苦言を呈した。

 イスラエルは核を保有しているとされるが、否定も肯定もしない政策を貫いている。

3789OS5:2023/11/05(日) 20:45:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/14d1f64e7051853558c73026ad113efa692f9dd6
イスラエル閣僚、ガザ地区への核兵器使用「選択肢の一つだ」…ネタニヤフ首相は即座に否定
11/5(日) 19:19配信

読売新聞オンライン
イスラエルの国旗=ロイター

 【エルサレム=福島利之】イスラエルのアミハイ・エリヤフ文化遺産担当相は5日放送の民間ラジオ番組で、パレスチナ自治区ガザへの核兵器使用は「選択肢の一つだ」と発言した。ベンヤミン・ネタニヤフ首相は「現実とかけ離れている」と即座に否定し、エリヤフ氏の閣議参加を停止したが、発言が物議を醸している。

 エリヤフ氏はネタニヤフ政権が連立を組む極右政党「ユダヤの力」の所属で、「ガザに核兵器を落とす必要があるか」との問いに答えた。「ガザには240人以上の人質がいる」と指摘されると「戦争には代償が伴う」とも主張した。イスラエルは核兵器を保有しているとされるが、肯定も否定もしていない。

3790OS5:2023/11/06(月) 08:07:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce36c74efea9c3d71904e342a22dcffc6cc32587
イスラエル軍「ガザを分断」 北部の退避要求、停戦改めて拒否 ヒズボラと応酬激化
11/6(月) 6:49配信
時事通信
5日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ北部の空爆で破壊された建物(EPA時事)

 【エルサレム時事】イスラエル軍報道官は5日夜、イスラム組織ハマスの実効支配下にあるパレスチナ自治区ガザへの激しい攻撃で「ガザを北部と南部に事実上二分した」と宣言した。

 北部にある中心都市ガザ市を完全に包囲したと説明。激戦が予想されるガザ北部の住民に、南部へ退避するよう重ねて促した。サターフィールド米特使(中東人道問題担当)によると、ガザ北部には今も住民35万〜40万人が残っているとみられる。

 ガザの保健省によると、ハマスがイスラエルを奇襲した10月7日以降、ガザでは9770人が死亡。イスラエル側は1400人以上が命を落とした。

 ネタニヤフ首相は5日、南部の空軍基地で「人質解放がなければ停戦はない」と改めて言明した。地元メディアによると、ネタニヤフ氏はハマスのガザ地区トップ、ヤヒヤ・シンワル氏を「地下に隠れている小さな(ナチス・ドイツの独裁者)ヒトラー」と形容。「彼は市民のことは気にしていない」と主張した。ガラント国防相も4日、主要標的としてシンワル氏を「抹殺する」と警告している。

 中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、ガザ全域では5日も電話やインターネットなどの通信が遮断された。ガザの通信事業者はイスラエルの仕業と指摘。パレスチナ赤新月社はX(旧ツイッター)で、ガザの職員との連絡が再び完全に途絶えたとした上で「市民約230万人が現在、緊急医療を受けられない状態だ」と訴えた。

 一方、イスラエル北部では5日、イスラエル軍と隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの爆撃の応酬が一段と激化した。報道では、レバノン南部へのイスラエル軍のドローン攻撃で車両が被弾し、子供を含む4人が死亡。ヒズボラもイスラエル領内にロケット弾を撃ち込み、市民1人が死亡した。イスラエルのハレビ軍参謀総長は、「われわれは北部でいつでも攻撃に着手する用意がある」とヒズボラをけん制した。

3791OS5:2023/11/06(月) 11:18:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce36c74efea9c3d71904e342a22dcffc6cc32587
イスラエル軍「ガザを分断」 北部の退避要求、停戦改めて拒否 ヒズボラと応酬激化
11/6(月) 6:49配信
時事通信
5日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ北部の空爆で破壊された建物(EPA時事)

 【エルサレム時事】イスラエル軍報道官は5日夜、イスラム組織ハマスの実効支配下にあるパレスチナ自治区ガザへの激しい攻撃で「ガザを北部と南部に事実上二分した」と宣言した。


 北部にある中心都市ガザ市を完全に包囲したと説明。激戦が予想されるガザ北部の住民に、南部へ退避するよう重ねて促した。サターフィールド米特使(中東人道問題担当)によると、ガザ北部には今も住民35万〜40万人が残っているとみられる。

 ガザの保健省によると、ハマスがイスラエルを奇襲した10月7日以降、ガザでは9770人が死亡。イスラエル側は1400人以上が命を落とした。

 ネタニヤフ首相は5日、南部の空軍基地で「人質解放がなければ停戦はない」と改めて言明した。地元メディアによると、ネタニヤフ氏はハマスのガザ地区トップ、ヤヒヤ・シンワル氏を「地下に隠れている小さな(ナチス・ドイツの独裁者)ヒトラー」と形容。「彼は市民のことは気にしていない」と主張した。ガラント国防相も4日、主要標的としてシンワル氏を「抹殺する」と警告している。

 中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、ガザ全域では5日も電話やインターネットなどの通信が遮断された。ガザの通信事業者はイスラエルの仕業と指摘。パレスチナ赤新月社はX(旧ツイッター)で、ガザの職員との連絡が再び完全に途絶えたとした上で「市民約230万人が現在、緊急医療を受けられない状態だ」と訴えた。

 一方、イスラエル北部では5日、イスラエル軍と隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの爆撃の応酬が一段と激化した。報道では、レバノン南部へのイスラエル軍のドローン攻撃で車両が被弾し、子供を含む4人が死亡。ヒズボラもイスラエル領内にロケット弾を撃ち込み、市民1人が死亡した。イスラエルのハレビ軍参謀総長は、「われわれは北部でいつでも攻撃に着手する用意がある」とヒズボラをけん制した。

3792OS5:2023/11/06(月) 11:44:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce36c74efea9c3d71904e342a22dcffc6cc32587イスラエル軍「ガザを分断」 北部の退避要求、停戦改めて拒否 ヒズボラと応酬激化
11/6(月) 6:49配信


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時事通信
5日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ北部の空爆で破壊された建物(EPA時事)

 【エルサレム時事】イスラエル軍報道官は5日夜、イスラム組織ハマスの実効支配下にあるパレスチナ自治区ガザへの激しい攻撃で「ガザを北部と南部に事実上二分した」と宣言した。

【ひと目でわかる】ガザ地区

 北部にある中心都市ガザ市を完全に包囲したと説明。激戦が予想されるガザ北部の住民に、南部へ退避するよう重ねて促した。サターフィールド米特使(中東人道問題担当)によると、ガザ北部には今も住民35万〜40万人が残っているとみられる。

 ガザの保健省によると、ハマスがイスラエルを奇襲した10月7日以降、ガザでは9770人が死亡。イスラエル側は1400人以上が命を落とした。

 ネタニヤフ首相は5日、南部の空軍基地で「人質解放がなければ停戦はない」と改めて言明した。地元メディアによると、ネタニヤフ氏はハマスのガザ地区トップ、ヤヒヤ・シンワル氏を「地下に隠れている小さな(ナチス・ドイツの独裁者)ヒトラー」と形容。「彼は市民のことは気にしていない」と主張した。ガラント国防相も4日、主要標的としてシンワル氏を「抹殺する」と警告している。

 中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、ガザ全域では5日も電話やインターネットなどの通信が遮断された。ガザの通信事業者はイスラエルの仕業と指摘。パレスチナ赤新月社はX(旧ツイッター)で、ガザの職員との連絡が再び完全に途絶えたとした上で「市民約230万人が現在、緊急医療を受けられない状態だ」と訴えた。

 一方、イスラエル北部では5日、イスラエル軍と隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの爆撃の応酬が一段と激化した。報道では、レバノン南部へのイスラエル軍のドローン攻撃で車両が被弾し、子供を含む4人が死亡。ヒズボラもイスラエル領内にロケット弾を撃ち込み、市民1人が死亡した。イスラエルのハレビ軍参謀総長は、「われわれは北部でいつでも攻撃に着手する用意がある」とヒズボラをけん制した。

3793OS5:2023/11/06(月) 12:28:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac95aec2b63999572dee2b59aabace531ac59a80
ガザ、半数以上の住宅損壊 150万人が避難民に イスラエル軍攻撃で
11/6(月) 8:47配信
毎日新聞
イスラエルによる家屋への攻撃現場で死傷者を捜索するパレスチナ人たち=ガザ地区中央部のマガジ難民キャンプで2023年11月5日、ロイター

 パレスチナ自治政府は5日、イスラエル軍の攻撃が続くガザ地区で全体の半数を超える20万棟以上の住宅が損壊し、人口の7割超の約150万人が避難民となっていると発表した。難民キャンプや病院に対する攻撃も続いており、これまでの戦闘による死者はガザ地区だけで1万人近くに上っている。


 米シンクタンク「戦争研究所」などによると、イスラエル軍はガザ地区の最大都市ガザ市で北西部と南部から市内に部隊を進めており、ゲリラ戦を展開するイスラム組織ハマスと衝突している。イスラエル軍は5日、地上作戦を始めてからハマスの司令部や偵察ポストなど2500カ所以上の標的を攻撃したと発表。ガザ地区では5日、過去10日間で3度目となる大規模な通信遮断も起きた。

 民間人の犠牲も拡大している。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」は、4日から5日にかけて少なくとも3カ所の難民キャンプが攻撃を受け、50人以上が死亡したと報道。自治政府は、4日だけで3カ所の病院が「標的にされた」と発表した。当局の発表によると、これまでの戦闘による死者はイスラエル側では約1400人、ガザ地区では9770人に上る。

 イスラエル軍のハガリ広報官は5日の記者会見で、ハマスが病院の付近で地下トンネルを作り、司令部やロケット弾の発射場所として使用していると説明。カタールやインドネシアの支援で建設された病院も「ハマスに利用されている」と主張した。さらに、ガザ地区北部でこれまでに、南部への避難を呼びかけるチラシ150万枚を空から配布したほか、携帯電話への通話やメッセージでも住民に直接、警告したと強調。ハマスが幹線道路を封鎖し、民間人の避難を妨げているとも述べた。

 ガザ地区では多くの外国人も取り残されている。自治政府などによると、エジプトとの境界にあるラファ検問所では4日、ガザ北部で救急車の車列がイスラエル軍に攻撃されたことを受け、外国人らの退避が中断。5日も再開しなかった。退避は1日に始まり、日本人を含む外国人や外国籍を持つパレスチナ人らがエジプト側に逃れていた。支援物資の搬入は続いているという。

 一方、イスラエル北部では隣国レバノンを拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラとの衝突が拡大している。ロイター通信によると、5日にはヒズボラの攻撃によりイスラエルの民間人1人が死亡。レバノン側ではイスラエル軍の砲撃により、車に乗っていた女性と8〜14歳の孫3人が死亡した。ヒズボラの関係者はロイター通信に「敵(イスラエル)は民間人に対する犯罪の代償を支払うことになる」と警告した。イスラエル軍は「情報に基づいて攻撃している」と釈明している。

 また、イランメディアは5日、イランの最高指導者ハメネイ師とハマスの指導者ハニヤ氏がテヘランで会談したと報じた。会談でハメネイ師はイスラエルや米国を強く非難し、支援を続けることを改めて強調したという。会談日は明らかになっていない。イランはハマスやヒズボラの後ろ盾で、ガザ地区での即時停戦を求め、圧力を強めている。【カイロ金子淳】

3794OS5:2023/11/06(月) 21:58:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/189f21f6cdf17d6aef166c17723cb2a45c55d40d
イスラエル、停戦を拒否 ガザ地区を南北に分断 死者1万1千人超
11/6(月) 20:55配信

産経新聞
ガザ地区

【カイロ=佐藤貴生】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとイスラエル軍の戦闘は、7日で開始から1カ月となる。イスラエルはガザへの軍事作戦を強化しており、双方の死者数は計1万1千人を超えた。ガザでの人道危機が収まる見通しはない。イスラエルのネタニヤフ首相は5日、ハマスが人質を解放しない限り「停戦はない」と改めて明言した。

イスラエル軍報道官は5日、ガザの北部と南部が完全に分断されたと述べた。軍はすでにガザ北部の人口密集地、ガザ市の包囲を完了している。北部に点在する病院の周辺にハマスの地下トンネル網や司令室、ロケット弾の発射拠点が築かれているとみている。

戦闘は10月7日、ハマスがイスラエルを約3千発のロケット弾で攻撃して始まった。イスラエル軍が対応に追われる隙に、推定約1500人の戦闘員がガザからイスラエル南部に侵入し、野外コンサート会場やキブツ(集団農場)などで無差別に市民を殺害した。イスラエルでの死者は1400人以上で、240人以上が人質としてガザに連行された。

7日に空爆を開始したイスラエル軍は連日、数百の目標を爆撃。ネタニヤフ首相は28日、戦争は「第2段階」に入ったとし、ハマスの統治・戦闘能力の破壊と人質救出を目標にガザでの地上作戦を本格化させた。ただ、人質は地下トンネル網に分散して拘束されている恐れが強く、救出作戦は困難を極めそうだ。

ロイター通信などによると、ガザでは9770人超が死亡した。国連はそのうち7割が女性や子供、高齢者だとしている。ガザの人口約220万人のうち150万人近くが避難民になった。

ガザには21日から11月4日までに、食料や医薬品、飲料水などトラック計451台分の人道支援物資が搬入された。だが、戦闘前には1日あたり約500台分が搬入されていたとされ、物資は極度に不足している。

3795OS5:2023/11/06(月) 22:49:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/9fcbdc68d03d8e8ae1f7ab36579903418474fe90
ハマス、イランと共通する目標 教育、福祉でも浸透
11/6(月) 21:09配信

産経新聞
イスラエル

イスラエルとの戦闘を続けるイスラム原理主義組織ハマスは、エジプトの「ムスリム同胞団」を源流とし、第1次インティファーダ(反イスラエル闘争)が始まった1987年にガザ地区で設立された。教育や福祉、医療など草の根の支援活動を通じて貧困層に浸透してきたとされる。


ハマスは「カッサム旅団」という軍事部門も持ち、1万5千〜2万人の戦闘員を擁するとされる。攻撃を始めた10月7日には約1500人の戦闘員をイスラエルに送り込んで民間人を無差別に殺害し、多数を人質として連行した。

ハマスはイスラエルの生存権を認めず、武装闘争を掲げる。1990年代から2000年代前半にはイスラエルの路線バスを狙った自爆テロなどを繰り返した。欧米はテロ組織に指定している。

パレスチナ自治区は07年から、ハマスが実効支配するガザと自治政府が統治するヨルダン川西岸の分断が続く。1967年にガザと西岸を占領したイスラエルは2005年にガザから完全撤退し、ハマスは06年のパレスチナ評議会(議会に相当)選挙で圧勝。続いて自治政府との武力抗争で勝利してガザを掌握した。

ハマスはイスラム教スンニ派の組織だが、シーア派のイランと関係を築き、ガザとエジプトを結ぶ地下トンネルを通じて武器などの支援を受けてきたとされる。イスラエルのシンクタンク研究員は「ハマスとイランはイスラエル壊滅という目的で共通している。互いに利益を見いだし共闘関係になったのだろう」と話す。

ガザの面積は365平方キロで福岡市とほぼ同じ。約220万人が居住する人口密集地だ。(カイロ 佐藤貴生)

3796OS5:2023/11/07(火) 10:57:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a6b5868d1c32871f903ec230d95f6dec67c2f4f
イスラエル軍、ガザ市中心部に侵攻へ 地区最大の病院攻撃が焦点に
11/7(火) 10:08配信


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毎日新聞
シファ病院の敷地内で避難生活を送る市民=パレスチナ自治区ガザ地区ガザ市で2023年11月5日、ロイター

 イスラエル軍のハガリ広報官は6日の記者会見で、イスラエル軍が今後、パレスチナ自治区ガザ地区の最大都市ガザ市の中心部に侵攻し、ハマス戦闘員の活動拠点は「どんな場所でも」攻撃すると表明した。中心部にはガザ地区最大の「シファ病院」がある。イスラエル軍は地下にハマスの司令部が置かれているとしており、今後、シファ病院を標的に攻撃を始める可能性もある。

【写真】ガザ地区にハマスが張り巡らせたトンネル

 ハガリ氏は、ガザ市への侵攻を巡り、地上軍と空軍がハマスの司令官を標的に攻撃を継続していると表明。特殊部隊と連携し、病院や学校の近くにあるハマスの地下トンネルの出入り口を破壊していると述べた。ガラント国防相は6日のビデオ声明で、イスラエル軍の「新たな軍事作戦」を承認したと述べたが、詳細は明らかになっていない。また、イスラエル軍はガザ地区北部の青少年センターで50以上のロケット弾の発射拠点が見つかったと発表した。

 ガザ市のシファ病院を巡っては、中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」が6日、イスラエル軍が病院の屋上を攻撃し、ソーラーパネルを破壊したと報じたが、イスラエル軍は同日、攻撃を否定した。イスラエル軍は3日、シファ病院から出た救急車の車列を「ハマス戦闘員が乗っている」として攻撃しており、今後、病院への本格攻撃に踏み切るかが焦点となる。病院には1000人以上の負傷者や2万人以上の避難者がいるとされ、攻撃が始まれば、多数の死傷者が出る可能性が高い。

 イスラエル軍は5〜6日にかけてガザ地区で450カ所を空爆するなど、攻撃を強めている。当局の発表によると、戦闘による死者は6日、イスラエル側が約1400人、ガザ側は1万22人となった。ガザの死者は子どもが4104人、女性が2641人で、合わせて全体の約7割を占める。国際社会の懸念も高まっており、南アフリカは6日、駐イスラエルの全ての外交官の召還を決めた。南アフリカはイスラエルによる民間住宅などへの攻撃が「戦争犯罪にあたる」としている。

 一方、ガザ地区とエジプトの境界にあるラファ検問所では6日、イスラエル軍による救急車襲撃を受けて停止していた外国人の退避や負傷者のエジプトへの搬送が再開された。トラックによるガザ地区への人道支援物資の搬入は十分な量に達しておらず、ヨルダンは6日、検問所を通さず、上空からガザ地区に医療物資を投下した。物資はヨルダンが設置した野戦病院で使われる。米国やフランスもガザ地区で野戦病院の設置を検討している。

 こうした中、イスラエルの北部国境では、レバノン側からイスラエル側にロケット弾30発以上が発射された。負傷者は出ていない。イスラム教シーア派組織ヒズボラとハマスが連携して攻撃を仕掛けているとみられる。【エルサレム三木幸治】

3797OS5:2023/11/08(水) 07:56:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/78911a1803f0a8df671147f34a8e12109c12fef2
「アラブの味方」掲げ中東接近 パレスチナ擁護、関与は抑制気味 中国
11/8(水) 7:07配信
時事通信
中国の王毅共産党政治局員兼外相=10月18日、北京(AFP時事)

 【北京時事】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘で、中国はパレスチナ擁護の姿勢を強めている。

 米国がイスラエルを支持していることを踏まえ、「アラブの味方」を旗印に中東地域への接近を図る思惑が垣間見える。

 中国は当初、イスラエルとパレスチナの「共通の友人」(外務省報道官)として、中立の立場を強調していた。しかし、ガザ地区で民間人の死傷者が増えると「イスラエルの行動は自衛の範囲を超えている」(王毅共産党政治局員兼外相)と批判。一貫してハマスを非難せず、アラブ諸国と連帯し「停戦と和平交渉」を後押しする姿勢を前面に出すようになった。

 中国はパレスチナ自治政府と友好関係にあり、以前からパレスチナ国家樹立を支持している。また、習近平政権は近年、原油調達先である湾岸・アラブ諸国との関係強化を加速。中東での米国の存在感低下が指摘される中、パレスチナへの同情を示すことで、浸透が容易になるとの打算があるもようだ。

 ガザ情勢を巡っては、習政権が連携を重視する南米やアフリカの新興・途上国にも、パレスチナ寄りの姿勢が目立つ。「イスラエルに味方し紛争をあおる米国」と「パレスチナに寄り添い和平を進める中国」というイメージが途上国間で醸成されれば、習政権にとって有利だ。

 ただ、実際の関与は抑制気味だ。中国政府は10月、緊張緩和を働き掛けるべく、中東問題特使をカタールなどに派遣。しかし、肝心のイスラエルやパレスチナ自治区への訪問は発表されず、王氏の関連活動も主に中東諸国の外相らとの電話会談にとどまる。

 米中は今月、米国での首脳会談開催を模索しており、習政権としては、ガザ情勢に深入りして米中間にさらなる摩擦の種を呼び込みたくないのが本音だ。また、中国はイスラエルとも経済面のつながりが強く、決定的な対立を望んでいない。習政権は当面、国際世論の動向や対米関係を考慮しつつ、より「リスクの少ない」立ち位置を探るとみられる。

3798OS5:2023/11/09(木) 12:38:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e8075aaca57c232021b33c227b901eaafdbb0a1
「人道的休止」打開見えず ガザ情勢悪化、結束に苦慮 G7声明
11/9(木) 7:09配信

時事通信
先進7カ国(G7)拡大会合に臨む上川陽子外相(奥左)ら各国外相=8日午後、東京都港区の外務省飯倉公館

 先進7カ国(G7)外相会合は8日に発表した共同声明で、イスラエルとイスラム組織ハマスによる戦闘の「人道的休止」を呼び掛けた。


 だが、イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザ市中心部でハマス掃討作戦を強化。民間人の被害拡大が避けられない中、事態打開への道筋は見えていない。

 「G7として初めて一致したメッセージをまとめることができたのは重要な成果となった」。議長を務めた上川陽子外相は会合閉幕に合わせた記者会見でこう強調した。

 ハマスによる越境攻撃の開始後、G7外相が対面で初めて協議。日本はG7連携とアラブ諸国との関係維持に向け、対応に苦慮した。7日の夕食会では上川氏がガザの人道状況改善に向け、戦闘の人道的休止を働き掛ける必要性を訴えた。

 日本の立場は「第1に日米同盟、第2にG7の結束」(政府関係者)。その上で強く意識したのは「G7とアラブ諸国とのバランスをどう取るかだった」(外務省関係者)。

 アラブ諸国との良好な関係を長年築き「G7の中でアラブとパイプがあるのは日本だけだ」との自負もあった。それだけに米国などの意向に従ってイスラエル寄りの声明をまとめたと映れば、アラブの反発を招きかねないとの懸念があった。

 日本は原油の約9割を中東に依存しており、イスラエル、アラブ双方に配慮せざるを得ない。今月3日に上川氏がイスラエルでコーヘン外相と会談し、その数時間後にヨルダン川西岸のパレスチナ自治区でマルキ外相とも会うなど、両者への気配りを欠かさなかった。

 ガザ情勢を巡ってはG7内でも温度差がにじむ。国連安全保障理事会では、戦闘中断を求めるブラジル提出の決議案に日本やフランスが賛成する一方、米国が「イスラエルの自衛権に言及していない」として拒否権を行使。国連総会で採択されたアラブ諸国主導の「人道目的の休戦」を求める決議はフランスを含む121カ国が賛成したものの、ハマスを名指しで非難しなかったことなどから米国は反対。日本や英国などは棄権した。

 こうした中、G7外相が一致できたのが「人道的休止」だった。外務省関係者は「現時点で出せる最大公約数のメッセージ」と指摘した。

 ただ、米報道によると、バイデン米大統領がイスラエルのネタニヤフ首相に3日間の戦闘停止を要請したものの、ネタニヤフ氏は拒否した。そもそも中東地域で日本外交の影響力は乏しく、政府関係者は「人道支援以上に関与する力は日本にない」と言い切った。

3799OS5:2023/11/10(金) 10:56:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/49ed2fe2982f073219f777c4047b6f2a4d7b8f5a
「第3正面」ヨルダン川西岸でも激しい攻撃 イスラエル軍
11/10(金) 10:05配信

産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】パレスチナ自治区ガザでイスラム原理主義組織ハマスへの攻撃を進めるイスラエル軍は9日、ヨルダン川西岸の自治区でパレスチナ側に激しい攻撃を加えた。ハマスとの戦闘開始以来、西岸でもパレスチナ人とイスラエル軍の衝突が激化しており、ロイター通信によると少なくともパレスチナ人178人が死亡した。

【写真】ハマスにほぼ裸で連行されたドイツ人女性

西岸はガザと、親イラン民兵組織が本拠を置くレバノン国境に続く「第3正面」とみられており、衝突が激化する恐れがある。

イスラエル軍は9日、西岸一帯でハマス戦闘員の掃討のため軍事作戦を展開し、パレスチナ人15人が死亡、少なくとも20人が負傷した。西岸の自治区ジェニンでは市街への攻撃のほか、ジェニン難民キャンプで軍用機も投入し、急襲作戦を実施した。イスラエル軍は「反テロ作戦」を展開し武器庫を破壊したとしている。詳細は不明。

イスラエルのネタニヤフ政権には極右政党も連立に加わっており、パレスチナに対する強硬姿勢が際立っている。軍は今年に入り、テロリスト掃討の名目で西岸で軍事作戦を繰り返してきた。国連によると西岸では今年、300人以上のパレスチナ人が死亡した。大半は銃撃されたという。

イスラエルの平和運動団体「ピースナウ」によると、西岸にはパレスチナ人約280万人のほか、入植活動を進めるユダヤ人約45万人も住んでいる。ユダヤ人入植地は132にのぼり、検問所や壁に囲まれた入植地の敷地内では自動小銃を持ったユダヤ人が警戒に当たっている。双方の対立感情は根深く、衝突拡大の懸念は強まる一方だ。

3800OS5:2023/11/10(金) 10:58:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/822cfde8daa9c6338c5d6ccc396690f6c751afe5
空爆続くガザ 市民の悩みは食料確保「1時間ごとに少なくなる」
11/10(金) 10:30配信

毎日新聞
イスラエル軍の空爆で親族を亡くし、悲しむ男性=パレスチナ自治区ガザ地区で4日、AP

 「パン、パン、パン……。頭の中では朝も夜も、パンのことばかり考えている」。イスラエル軍による激しい空爆や地上侵攻が続くパレスチナ自治区ガザ地区で、妻や8人の子供と暮らす高校教師、アシュラフ・ソラーニさん(48)の大きな悩みは、食料の確保だ。

 11月3日、アシュラフさんは午前5時半からパン屋の前に並び、11時まで待った。だが5時間半待ったのに、パンを入手できなかった。パン屋の発電機の燃料が切れ、パンを焼けなくなってしまったからだ。

 パンを待っている間、パン屋の店員3人が体調不良で倒れ、病院に運ばれた。列を作っていた市民も、男性2人と女性5人が倒れた。誰も満足に食事をしておらず、健康状態が悪化している。列を作っていた半数以上の人々がパンを入手できず、絶望的な気持ちで家に帰った。

 水道水は出ない。水を購入するには、販売する会社まで行くか、電話して配達してもらわなければならない。しかし、会社に行くにはタクシーが必要だが、燃料不足で走っていない。会社に電話するにも携帯電話の充電がなく、発電機がある店で充電をお願いしなくてはならない。パンを購入できなくなると、人々は別の食料を求めてスーパーに向かう。

 アシュラフさんは「商品は1日ごと、いや1時間ごとに少なくなっていく」と惨状を訴える。「ガザの現在は、悲惨な状態を示すどんな言葉でも当てはまりそうだ。人間はこんな厳しい環境に耐えることができるのだろうか」【エルサレム三木幸治】

3801OS5:2023/11/10(金) 10:58:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/822cfde8daa9c6338c5d6ccc396690f6c751afe5
空爆続くガザ 市民の悩みは食料確保「1時間ごとに少なくなる」
11/10(金) 10:30配信

毎日新聞
イスラエル軍の空爆で親族を亡くし、悲しむ男性=パレスチナ自治区ガザ地区で4日、AP

 「パン、パン、パン……。頭の中では朝も夜も、パンのことばかり考えている」。イスラエル軍による激しい空爆や地上侵攻が続くパレスチナ自治区ガザ地区で、妻や8人の子供と暮らす高校教師、アシュラフ・ソラーニさん(48)の大きな悩みは、食料の確保だ。

 11月3日、アシュラフさんは午前5時半からパン屋の前に並び、11時まで待った。だが5時間半待ったのに、パンを入手できなかった。パン屋の発電機の燃料が切れ、パンを焼けなくなってしまったからだ。

 パンを待っている間、パン屋の店員3人が体調不良で倒れ、病院に運ばれた。列を作っていた市民も、男性2人と女性5人が倒れた。誰も満足に食事をしておらず、健康状態が悪化している。列を作っていた半数以上の人々がパンを入手できず、絶望的な気持ちで家に帰った。

 水道水は出ない。水を購入するには、販売する会社まで行くか、電話して配達してもらわなければならない。しかし、会社に行くにはタクシーが必要だが、燃料不足で走っていない。会社に電話するにも携帯電話の充電がなく、発電機がある店で充電をお願いしなくてはならない。パンを購入できなくなると、人々は別の食料を求めてスーパーに向かう。

 アシュラフさんは「商品は1日ごと、いや1時間ごとに少なくなっていく」と惨状を訴える。「ガザの現在は、悲惨な状態を示すどんな言葉でも当てはまりそうだ。人間はこんな厳しい環境に耐えることができるのだろうか」【エルサレム三木幸治】

3802OS5:2023/11/10(金) 11:36:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7fddf3a7178ebac1b661eaa035ef6d8e5552e08
親類17人犠牲、友人連絡取れず… 日本国内のガザ出身者、悲痛な声
11/9(木) 14:47配信

毎日新聞
故郷ガザ地区の住宅地ががれきになった動画に表情を曇らせる、ムハンマド・ハジャジさん=京都市中京区で2023年11月7日午後8時52分、千葉紀和撮影

 パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘激化から1カ月を迎えた。イスラエル軍の激しい攻撃で民間人の被害が拡大し、京都で暮らすパレスチナ人たちが胸を痛めている。現地の家族や友人らが爆撃で次々と犠牲になっており、「即時停戦を」「国際社会は見殺しにしないで」と悲痛な声を上げている。【千葉紀和】


 「私の故郷は様変わりしてしまった。思い出の場所も、お気に入りのパン屋も空爆され、全てがれきになった」

 ガザ地区で生まれ育ったムハンマド・ハジャジさん(37)は、現地からの報道や地元の友人らがSNS(ネット交流サービス)で連日伝える動画を見つめながら肩を落とした。

 日本のアニメが好きで2016年に来日し、同志社大大学院で工学の博士号を取得。現在は京都市内の企業でITエンジニアとして働いている。20代まで過ごした地元で続く攻撃に、親しい人々の安否を気遣う毎日だ。

 「複数のいとこが住むアパートが爆撃され、女の子2人を含む親類17人が犠牲になった。友達の多くは連絡が取れず、何人が死んだのかすら分からない」

 両親が暮らすアパートもすぐ近くにあり、攻撃の一報があるたびに次は実家が被弾するのではと不安が募る。爆撃は最寄りの病院やモスク、大学のほか、太陽光発電装置などインフラ施設にも及び、食料も飲用水も底をつきかけているという。

 ハジャジさんは「民間人を無差別に攻撃するだけでなく、息の根を止めるようにライフラインを攻撃している。なぜこんな行為が許されるのか。世界は即時停戦に向けて動いてほしい」と訴える。

 イスラム組織ハマスとイスラエル軍の軍事衝突から7日で1カ月。ガザ地区の保健当局は地区内の死者が1万人を超え、うち4割超が子どもだと発表した。一方、イスラエル側の死者も約1400人に上っている。

 京都大で電気工学を研究するパレスチナ人のディーブ・アルアシュガルさん(33)は、ガザで暮らす兄の妻とその家族が爆撃で死亡した。「兄の息子は生後2カ月だった。こんな小さな子に何の罪があるのか」と憤る。

 一刻も早い停戦の実現に向け、日本をはじめとする国際社会の行動に期待しているが、国連総会の緊急特別会合で採択された人道目的での休戦などを求める決議に日本が棄権したことに「失望した」と表情を曇らせる。

 京大で免疫学などを研究するジュマーナ・カリルさん(31)も日本の役割に期待を寄せる。「イスラエルともアラブ諸国とも関係の良い日本こそ停戦に向け積極的に動いてほしい」。ガザに住むおじは、空爆で家を失った住民約80人を自宅で受け入れていたが、2週間前から連絡が取れず心配しているという。

 4日夜には、即時停戦を求めるデモ行進が京都市の繁華街であった。学生やアラブ系の人々を中心に約200人が集まり、市役所前や四条河原町の交差点などで「子どもを殺すな」「ジェノサイド(大量虐殺)はやめろ」などと声を上げた。

 デモには、パレスチナ問題の発信を長年続けてきた早稲田大の岡真理教授(アラブ現代文学)=京都市左京区=も参加。「『暴力の連鎖』などと報じられているが、国際法などを守らず占領を続ける者と占領下にいる人は対等ではない。国家によるジェノサイドと、抵抗のための暴力を同一視すること自体が暴力だ」と語り、早期停戦を訴えた。

3803OS5:2023/11/11(土) 22:06:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/3dedc62d5844dd6b663fe1b8dfcf08dc2adbc028
英「未来の首相」イスラエル支持発言で党内から逆風 パレスチナ支持派の地方議員の離党相次ぐ
11/10(金) 19:29配信
産経新聞
イスラエル

【ロンドン=黒瀬悦成】英国の最大野党、労働党のスターマー党首がガザ危機に関してイスラエル支持を明確にしたのに対し、パレスチナ支持派の同党下院議員の一人が「影の閣僚」を辞任したほか、全国各地の地方議員の離党が相次ぐ事態となっている。来年にも実施される総選挙で政権奪還を目指すスターマー氏は「未来の首相」としてその手腕と外交問題での信念を試されている。

【写真】英労働党の党大会で演説するスターマー党首

スターマー氏はパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスがイスラエルを奇襲攻撃して以降、保守党のスナク首相とともにイスラエル支持の立場を明確にし、パレスチナ支持派などが求める即時停戦には否定的な態度を維持してきた。

一方、労働党の急進左派や選挙区内にイスラム教徒のコミュニティーを抱える同党議員らの間では、イスラエルの反撃によるガザ地区住民の被害拡大を憂慮して即時停戦を訴える声が強い。

また、スターマー氏が10月11日に出演したラジオ番組で、イスラエルがガザの電気や水道を遮断したことに関し「イスラエルにはその権利がある」と述べ、これに反発した各地の地方議員らが次々と離党。英報道によるとその数は少なくとも47人に上っている。

7日には「影の内閣」の一人として国会での論戦の先頭に立っていたフセイン下院議員が「ガザでの惨劇を終えるのに停戦は不可欠だ」と訴えて影の閣僚を辞任した。BBC放送によれば労働党下院議員総数の約3分の1にあたる68人がガザ危機に関しスターマー氏とは異なる態度を表明しているとされる。

2021年の英国勢調査に基づく推計では英国内のイスラム教徒人口は全体の約6・5%にあたる約390万人で、その大多数が労働党支持とされる。

英民間団体「ムスリム・センサス」の世論調査によると19年の前回総選挙ではイスラム教徒の71%が労働党に投票したと回答したが、同団体による最新の世論調査では次回総選挙で労働党に投票すると答えたのは5%にとどまった。

労働党のコービン前党首(在任15〜20年)は反ユダヤ主義の陰謀論を唱えたり極端な左派路線を打ち出したりしたせいで19年の総選挙で大敗した経緯があり、スターマー氏はかつてのブレア政権のような中道穏健派路線に回帰することで党勢の回復を図ってきた。

それだけにスターマー氏としては、自身の政権担当能力を国内外に実証する意味でも、左派やパレスチナ支持派の圧力に負けてガザ問題での立場を安易に曲げるわけにはいかない。

中道保守系紙「イブニング・スタンダード」は社説で同氏の判断を「特筆に値する」と評価し、「自身が正しいと思った態度を貫くべきだ」と主張した。

3804OS5:2023/11/11(土) 22:14:25
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023111000996&amp;g=int
戦闘休止、苦渋の歩み寄り 「米国の圧力」払拭に腐心―イスラエル
2023年11月10日20時32分
 【エルサレム時事】パレスチナ自治区ガザを地上侵攻しているイスラエルは9日、激戦地となっている北部から南部への住民退避の促進を理由に、同日から1日4時間の戦闘休止を受け入れた。ガザを実効支配するイスラム組織ハマス壊滅を目指して民間人の犠牲をいとわない攻撃を続け、「戦争犯罪」批判をよそに好戦姿勢を貫いてきたネタニヤフ首相にとっては、苦渋の歩み寄りと言える。ただ、一時的な休戦が実現しても、ガザの人道危機の悪化に歯止めがかかる見通しは立たない。

 米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は9日、ガザ北部でイスラエルが戦闘の一時休止を始めると突如発表。発言が伝わると、イスラエル首相府は直ちに「戦闘は続く。(ハマスがガザに連行した)人質が解放されない限り停戦はない」と従来の立場を踏襲する声明を出し、態度軟化の否定に走った。
 イスラエル政府は今月初旬から連日、ガザ北部に残る住民に南部への避難を指示。ガザを南北に貫く幹線道路の通行を午前10時から4〜6時間限定で許可していた。このため、地元メディアは、今回合意された「戦術的かつ局地的な戦闘休止」は、これまでの措置の延長線にすぎないとする政府高官の発言を引用。イスラエル側の方針転換ではないとの見方を報じた。
 しかし、イスラエル最大の支援国である米国はかねて、市民の安全な退避や人質解放を可能にするため3日間の戦闘停止を求めてきた。バイデン大統領やブリンケン国務長官が電話会談や直接協議で粘り強くイスラエル側の説得を続けた末の合意であり、米国の圧力に屈したとの印象は拭えない。
 極右政党党首のベングビール国家治安相はX(旧ツイッター)で、合意について「深刻な過ちだ。(戦時内閣という)限られた面々に戦闘休止を決める権限はない」と苦言を呈した。ネタニヤフ氏と連立を組む対パレスチナ強硬派を中心に、政権内部で反発が高まりかねない状況だ。
 ハマスの奇襲を防げなかった失態などで辞任要求にさらされるネタニヤフ氏から、合意について国民への説明はないまま。口をつぐむことで弱腰批判や責任追及をやり過ごしたい思惑もあるとみられる。

3805OS5:2023/11/11(土) 23:07:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4bae3dfe0ed89858e35966055f9297f64ae528f
イスラエル軍、ガザ市の病院包囲 100メートルまで迫る 全患者の避難を警告か
11/11(土) 21:38配信

産経新聞
ガザ地区

【カイロ=佐藤貴生】パレスチナ自治区ガザでイスラム原理主義組織ハマスへの攻撃を続けるイスラエル軍は10日、ハマスの主要な軍事インフラが人口密集地ガザ市の病院など公共施設の地下やその周辺にあるとみて、包囲を強めた。

【写真】イスラエル軍とハマスとの戦闘が続き、ガザ地区では煙が立ち上った

英BBC放送によると、北部最大のシーファ病院には約1万5000人がとどまり、イスラエル軍の戦車が約100メートルまで迫っているという。9日から10日にかけて病院で爆発が相次ぎ、ガザ当局は少なくとも13人が死亡したと述べた。

10日未明にもシーファ病院で大きな爆発が起きたが、イスラエル軍側はガザの武装勢力の誤射が原因だと主張。攻撃を否定する一方、「ハマスの戦闘員が病院から攻撃してくれば必要な対応を取る」としている。

イスラエル政府の報道官は、ハマスの本部はシーファ病院の地下にあるとし、軍事作戦に使用された民間施設は国際法上も攻撃が許されるとの見解を述べた。イスラエル軍が全ての患者を避難させるよう警告したとも報じられている。

ブリンケン米国務長官は10日、訪問先のインドで記者団に「あまりにも多くのパレスチナ人が殺害された」と懸念を表明し、民間人保護の重要性を強調した。イスラエルは米政府との協議の結果、ガザ北部住民を南部に退避させるため、「1日4時間」の戦闘休止時間を設けることには同意したが、停戦には応じない姿勢を維持している。

イスラエル軍報道官は11日、北部のジャバリヤ難民キャンプへの攻撃を4時間休止するとし、住民にその間の避難を求めた。

イスラエルはハマスの攻撃により1400人以上が死亡したとしてきたが、同国外務省は10日、「約1200人」だと修正した。ハマスの戦闘員の遺体が含まれていたためだとしている。パレスチナ側は10日、イスラエル軍の攻撃で1万1000人以上が死亡したとしており、双方の死者数の合計は1万2000人を超えた。

3806OS5:2023/11/12(日) 10:12:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/38b29554c147caf775d10c1a94079ba5acb8c535
ガザの学校や病院へ攻撃相次ぐ イスラエル軍は否定 民間人被害回避へ国際圧力
11/12(日) 6:48配信
時事通信
避難民が身を寄せるパレスチナ自治区ガザのシファ病院=8日、ガザ市(ロイター時事)

 【エルサレム時事】イスラエル軍が地上侵攻したパレスチナ自治区ガザの最大都市ガザ市では10日、多数の避難民らが身を寄せている複数の病院への攻撃が相次いだ。

 イスラエル側は、病院の地下にはガザを実効支配するイスラム組織ハマスの司令部があると主張し、病院を包囲して攻勢を強めている。一方、イスラエル軍は11日、SNSで「病院への攻撃はしておらず、包囲もしていない」とする動画を公表した。国際社会の批判をかわす狙いとみられる。

 イスラエル人権団体の11日の発表によれば、電気や酸素の不足が影響して新生児2人が死亡し、37人の命が危険な状態に陥った。学校も空爆され数十人の死亡が伝えられるなど、市民の犠牲が一段と拡大している。

 ガザ市最大規模のシファ病院では10日、敷地内が被弾。病院当局者はロイター通信に「イスラエルは病院に対し戦争を仕掛けている」と糾弾した。イスラエル軍報道官は10日、シファ病院には「テロ組織がガザから発射した飛翔(ひしょう)体が誤って落ちた」とSNSを通じ説明。近くで活動していたイスラエル軍が標的だったとして、イスラエルによる攻撃との見方を否定した。

 イスラエル軍は11日、学校への空爆でハマスの司令官を殺害したと公表。この司令官が「南部へ退避を望む住民約1000人を病院で人質とし、配下のテロリストと一緒に学校に隠れていた」と主張した。

 ただ、病院など民間施設周辺での市街戦が激しさを増すにつれて、国際社会からは懸念の声が強まっている。

 ブリンケン米国務長官は10日、訪問先のインドで「あまりに多くのパレスチナ人が犠牲になった」と指摘。フランスのマクロン大統領は英BBC放送のインタビューで「赤ん坊や女性、高齢者が理由も正当性もなく命を落としている」と述べ、イスラエルに停戦を呼び掛けた。これに対し、イスラエルのネタニヤフ首相は声明で「世界の指導者はイスラエルではなく、ハマスを非難すべきだ」と反論した。

 米政府は9日、イスラエル軍がガザで1日4時間の戦闘休止を始めると表明。イスラエル軍は11日、X(旧ツイッター)で、ガザ北部ジャバリヤ難民キャンプ周辺で午前10時から午後2時(日本時間午後5時から同9時)まで「軍事行動を戦術的に休止する」と発表し、激戦地の北部から南部への退避を改めて住民に促した。国連によると、10日は約3万人が南部へと避難。10月7日の戦闘開始以降、ガザで家を追われた人は約160万人に上る。

 ガザ保健当局の10日までの集計では、ガザでの死者は子供4500人以上を含む1万1078人。イスラエル側では約1200人が死亡した。

3807OS5:2023/11/12(日) 10:13:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/38b29554c147caf775d10c1a94079ba5acb8c535
ガザの学校や病院へ攻撃相次ぐ イスラエル軍は否定 民間人被害回避へ国際圧力
11/12(日) 6:48配信
時事通信
避難民が身を寄せるパレスチナ自治区ガザのシファ病院=8日、ガザ市(ロイター時事)

 【エルサレム時事】イスラエル軍が地上侵攻したパレスチナ自治区ガザの最大都市ガザ市では10日、多数の避難民らが身を寄せている複数の病院への攻撃が相次いだ。

 イスラエル側は、病院の地下にはガザを実効支配するイスラム組織ハマスの司令部があると主張し、病院を包囲して攻勢を強めている。一方、イスラエル軍は11日、SNSで「病院への攻撃はしておらず、包囲もしていない」とする動画を公表した。国際社会の批判をかわす狙いとみられる。

 イスラエル人権団体の11日の発表によれば、電気や酸素の不足が影響して新生児2人が死亡し、37人の命が危険な状態に陥った。学校も空爆され数十人の死亡が伝えられるなど、市民の犠牲が一段と拡大している。

 ガザ市最大規模のシファ病院では10日、敷地内が被弾。病院当局者はロイター通信に「イスラエルは病院に対し戦争を仕掛けている」と糾弾した。イスラエル軍報道官は10日、シファ病院には「テロ組織がガザから発射した飛翔(ひしょう)体が誤って落ちた」とSNSを通じ説明。近くで活動していたイスラエル軍が標的だったとして、イスラエルによる攻撃との見方を否定した。

 イスラエル軍は11日、学校への空爆でハマスの司令官を殺害したと公表。この司令官が「南部へ退避を望む住民約1000人を病院で人質とし、配下のテロリストと一緒に学校に隠れていた」と主張した。

 ただ、病院など民間施設周辺での市街戦が激しさを増すにつれて、国際社会からは懸念の声が強まっている。

 ブリンケン米国務長官は10日、訪問先のインドで「あまりに多くのパレスチナ人が犠牲になった」と指摘。フランスのマクロン大統領は英BBC放送のインタビューで「赤ん坊や女性、高齢者が理由も正当性もなく命を落としている」と述べ、イスラエルに停戦を呼び掛けた。これに対し、イスラエルのネタニヤフ首相は声明で「世界の指導者はイスラエルではなく、ハマスを非難すべきだ」と反論した。

 米政府は9日、イスラエル軍がガザで1日4時間の戦闘休止を始めると表明。イスラエル軍は11日、X(旧ツイッター)で、ガザ北部ジャバリヤ難民キャンプ周辺で午前10時から午後2時(日本時間午後5時から同9時)まで「軍事行動を戦術的に休止する」と発表し、激戦地の北部から南部への退避を改めて住民に促した。国連によると、10日は約3万人が南部へと避難。10月7日の戦闘開始以降、ガザで家を追われた人は約160万人に上る。

 ガザ保健当局の10日までの集計では、ガザでの死者は子供4500人以上を含む1万1078人。イスラエル側では約1200人が死亡した。

3808OS5:2023/11/12(日) 10:13:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce62804c66caf8e33e57008c5a7c880e55a8a748
戦後統治、誰がする?  「ハマス後」のガザ 自治政府の能力に疑問符・パレスチナ
11/12(日) 6:49配信


時事通信
10日、イスラエル軍の攻撃で破壊されたパレスチナ自治区ガザの建物(AFP時事)

 【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの壊滅を掲げるイスラエルの攻撃が続く中、戦闘終結後のガザ統治の在り方について、各国から意見が出始めている。


 しかし、イスラエルを含め「ハマス後」を想定した具体的な将来像は、まだ描けていない。

 ◇「2国家共存」が不可欠
 ブリンケン米国務長官は8日、東京都内で記者会見し、ガザ住民の強制退去や、イスラエルによる再占領などを認めない姿勢を強調。戦後統治に関し「パレスチナ人の声と願望を中心に据えなければならない」と語り、将来的にはパレスチナ自治政府がヨルダン川西岸と共にガザも統治することが必要だと訴えた。

 パレスチナ通信は、アッバス自治政府議長が「パレスチナ国家」樹立を認める「2国家共存」の枠組みの下であれば「責任を引き受ける」と表明したと報じた。パレスチナ側は西岸、東エルサレム、ガザを将来の国土と見なしている。パレスチナ解放機構(PLO)のシェイフ事務局長も米紙ニューヨーク・タイムズに、3地域を包括する政治体制について「イスラエルに順守させる真剣な取り組み」を米国に求めていると語った。

 衝突前にガザで行われた世論調査結果では、7割がハマスではなく自治政府の統治を望んでいた。しかし、自治政府は長年、汚職の問題を抱え、独裁的と評価されるアッバス氏の求心力は低下。統治能力が疑問視されている。

 イスラエルとパレスチナの和平交渉は2014年に中断。ネタニヤフ政権は対パレスチナ強硬路線を取っており、米政権が関与してもイスラエルに自治政府の要求を受け入れさせるのは困難だ。

 イスラエルの著名ジャーナリスト、エフード・ヤーリ氏は、自治政府が「(ガザ統治の)候補者ではない」と語り、エジプトやサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)が積極的に関与する重要性を強調。当面ガザを管理する国際的枠組みが必要だと指摘した。

 ◇見えないビジョン
 イスラエル政府から「ハマス後」の具体像は見えてこない。ネタニヤフ氏は6日、米メディアのインタビューに「無期限」でガザの安全保障の責任を担うと述べた。政府内でも「再占領」や長期的な部隊駐留を示唆していると懸念が高まり、ネタニヤフ氏は9日、米FOXニュースに「ガザを占領するつもりはない」と軌道修正を図った。10日の会合では「イスラエルが軍事的に管理することが、ガザ非武装化の唯一の方針だ」とも語っており、一貫した全体像は示されていない。

 戦時内閣入りしたガンツ前国防相は8日、治安情勢が落ち着いた後で「腰を据え、代替となる仕組みを検討する」と発言。「戦後構想」は計画段階にすらないことを認めた形だ。

 イスラエルの攻撃で、ガザはインフラを含め街や社会が著しく荒廃。将来像なく戦闘を続ければ、終戦後に混乱が深刻化することが危惧される。対処を誤れば、さらに過激化した武装組織の登場を招く恐れもある。

 イスラエルの世論調査によると、ハマス打倒後について、41%がガザからの撤退、44%が支配継続を支持。国民の意見は割れている。

3809OS5:2023/11/12(日) 18:52:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/800c39b4143482b0ef8b330aa6f738fad7031f97
ガザの食料不足深刻、野菜価格4倍も…避難民「生き残るため食料探し回っている」
11/12(日) 14:02配信
読売新聞オンライン
10日、パレスチナ自治区ガザ中部のディール・アルバラハの市場付近を走る「ロバタクシー」=本紙通信員撮影

 【エルサレム=福島利之】イスラエル軍の侵攻に伴い、パレスチナ自治区ガザ北部の住民は中部や南部で避難生活を送っている。ガザは人と物の出入りが制限され、食料不足が深刻だ。市場で売られている野菜の価格は2〜4倍に高騰し、避難民は「1日ごとに食べ物を探すのが大変になっている」と悲嘆に暮れている。

【動画】イスラエル軍、ハマスのトンネルを発見して爆破

(写真:読売新聞)

 北部からの避難民が身を寄せる中部ディール・アルバラハ中心部の市場は日々、食料を探す人でごった返している。イスラエル軍とイスラム主義組織ハマスの戦闘の前は、1キロ・グラム1・5シェケル(約58円)だったトマトが、今は5シェケル(約195円)。キュウリは1シェケル(約39円)から4シェケル(約156円)に値上がりした。

 鶏肉は、水や電気がないため処理ができず、生きたニワトリのまま売られている。ツナや豆の缶詰を見つけるのは難しい。

 ガザ市から避難してきたホセイン・アンタルさん(22)は10日、両親と7人のきょうだいの食料を市場に買いに来た。アンタルさんは「物価が高くてなかなか買えない。毎日、生き残るために食料を探し回っている」と本紙通信員にため息交じりに語った。

(写真:読売新聞)

 市場には、国連のマークの入った支援物資の横流しとみられる小麦も売られている。戦争前は20キロ・グラム15シェケル(約580円)だった小麦が、今は100シェケル(約3900円)だ。

 ただ、小麦を買っても家に電気やガスはない。夫と6人の子どもがいる主婦スケイク・ムハンマドさん(55)は「紙くずや木くずを集めて火をおこし、パンを作っているが、うまくいかない時もある」とこぼす。

 夫と、2歳から7歳までの3人の子どもがいる主婦イスラム・ムハンマドさん(32)は、避難する際、多くの荷物を持って来られなかった。朝と夜は肌寒くなり、子どもの防寒着を普段の2倍の値段で買ったという。ムハンマドさんは「いつになったら元の生活に戻れるのでしょうか」と嘆いた。

 ガソリンは底をつき、街に車は走っていない。避難民に利用されているのは、ロバが荷車を引く「ロバタクシー」だ。近場だと2シェケル(約80円)程度で、1キロ・メートル15シェケル(約580円)程度。大きな買い物袋を持った避難民らが次々と乗り込んでいた。

アラブ・イスラム首脳会議…サウジ主導 パレスチナ支援 結束
 【カイロ=田尾茂樹】イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻を受け、アラブ連盟(22か国・機構)とイスラム協力機構(57か国・地域)の緊急合同首脳会議が11日、サウジアラビアの首都リヤドで開かれた。即時停戦や紛争の平和的解決に向け、アラブやイスラム諸国がパレスチナ支援で結束を示す。

 サウジの実権を握るムハンマド・ビン・サルマン皇太子は冒頭、「イスラエルには、パレスチナの人々に対する犯罪行為の責任がある」と強調した。会議には、アラブ各国首脳のほか、トルコのタイップ・エルドアン大統領やイランのエブラヒム・ライシ大統領らが出席した。

 会議を主導したのは、アラブの盟主サウジアラビアだ。アラブ諸国は近年、パレスチナ国家樹立の「大義」より、安全保障や経済面の実利を優先し、イスラエルに接近してきた。2020年にはアラブ首長国連邦などが国交を正常化し、イスラム教の2大聖地を抱えるサウジも、和解に向けた協議を進めてきた。

 だが、ガザ侵攻でイスラム諸国を中心に反イスラエル感情が高まる中、サウジは和解協議の凍結を余儀なくされた。サウジには、今回の会議を通じてパレスチナへの連帯姿勢を示すとともに、アラブやイスラム諸国をまとめる指導力をアピールしたい思惑があるとみられる。サウジは10日にアフリカ諸国との首脳会議も開催し、イスラエルによる攻撃停止などを求める共同宣言を採択した。

3810OS5:2023/11/13(月) 09:36:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/aa17c88c279281427daa58cf8e207981688c6c1e
「ガザ、病院は機能不全に」 レバノン国境でも交戦 イスラエル・ハマス大規模戦闘
11/13(月) 8:52配信
産経新聞
ガザ地区

【カイロ=佐藤貴生】パレスチナ自治区ガザのイスラム原理主義組織ハマスに対するイスラエル軍の攻撃で、ガザ北部の人口密集地、ガザ市にあるシーファ病院など主要な病院は負傷者の治療などができない状況になりつつある。ロイター通信などが12日、ガザの保健当局や国際支援組織の話として伝えた。

シーファ病院では電力や燃料不足で暖房が使えず、新生児3人が死亡したもよう。世界保健機関(WHO)は同病院と連絡が取れなくなったと明らかにした。パレスチナ赤新月社はガザ北部の主要病院のアルクッズ病院でも、医薬品や食料、水が欠乏し治療などが不可能な状態だとしている。

イスラエル軍報道官は11日、北部の病院からの乳幼児らの避難を支援すると語ったが、ガザの当局者は避難方法などについて連絡がないとした。

イスラエル軍は北部の主要病院の地下や周辺にハマスの軍事インフラの中枢があるとみて攻撃しており、12日も南部に退避するよう求めた。北部の難民キャンプで戦闘が激化しているとの情報もある。ガザ当局は12日、南部ハンユニスでも空爆により13人が死亡したと述べた。

一方、レバノンの親イラン民兵組織「ヒズボラ」は12日、国境付近のイスラエル軍に攻撃したと述べた。イスラエル軍は対戦車ミサイルが撃ち込まれ反撃したとしている。

12日にはガザの外国旅券保有者と負傷者計約80人がエジプトに出た。対象者の出域は10日に停止して以来初めて。この日は少なくともトラック80台がガザに入った。

3811OS5:2023/11/13(月) 09:51:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/fbeaf7f0a5b3efe61a332912960263641c28a1d2
ガザの2大病院、燃料不足で稼働できず 電力や水が途絶え
11/13(月) 8:54配信
毎日新聞
イスラエル軍の空爆で負傷し、シファ病院で治療を受けていた女性を避難させる住民ら=パレスチナ自治区ガザ地区で2023年11月10日、ロイター

 パレスチナ自治区ガザ地区の保健当局とパレスチナ赤新月社は12日、ガザ市にあるシファ病院とアルクッズ病院がそれぞれ燃料不足などのため稼働できなくなったと明らかにした。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」などが伝えた。いずれの病院も周辺ではイスラエル軍とイスラム組織ハマスの激しい戦闘が続いており、事態はさらに緊迫している。

 シファ病院はガザ地区最大の病院で、アルクッズ病院はこれに次ぐ規模とされる。イスラエル軍はハマスが病院の地下にトンネルや司令部などを設置していると主張し、攻勢を強めている。

 報道によると、シファ病院の院長は11日、電力不足のため保育器が停止し、未熟児2人が死亡したと明らかにした。成人の患者1人も呼吸器の停止により死亡したとの情報もある。建物の一部には砲撃があり、火災も発生したという。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は12日、ネット交流サービス(SNS)で、シファ病院は3日前から電力と水が途絶えており、周囲では銃声や爆撃が続いていると明らかにし、「もはや病院として機能していない」と指摘した。

 赤新月社によると、アルクッズ病院も燃料が枯渇し、機能停止に追い込まれた。医師は負傷者らの治療を続けているものの、医薬品や食料なども限られているという。赤新月社は声明で「繰り返し国際支援を呼びかけたが、だめだった。病院はイスラエル軍の攻撃の中に取り残された」と訴えた。

 これらの病院には医療従事者や患者のほか、多数の民間人も避難している。イスラエル軍は、病院自体は標的にしておらず、シファ病院については東側を避難路として開けていると説明している。ただ、国連人道問題調整事務所(OCHA)は、病院から避難しようとした患者らが銃撃されたとの報道があると指摘。米CNNテレビによると、赤十字国際委員会も12日、「現時点で避難は確認できていない」と語った。

 一方、イスラエル軍は12日、シファ病院の入り口に医療用として燃料300リットルを届けたと発表した。だが、ハマスが病院側に対し、燃料を受け取らないよう妨害したとしている。

 こうした中、ロイター通信は12日、パレスチナ当局者の話として、ハマスがシファ病院の状況悪化を受け、人質解放に向けた交渉を中断したと報じた。ハマスとしては、人質の扱いを戦況と結びつけることで、イスラエル軍に揺さぶりをかける狙いがあるとみられる。

 住民避難を巡っては、イスラエル軍はガザ地区北部で8日以降、1日1〜2カ所で4時間、局地的に戦闘を休止し、住民避難を促している。海岸沿いと中心部を南北に走る2本の幹線道路を「人道回廊」に指定しており、軍は先週だけで20万人以上が避難したと推計している。ただ、いまも数十万人が北部に残っているとみられている。

 また、イスラエル軍は12日、ガザ市北部のシャティ難民キャンプで大規模な軍事作戦を行い、多数のハマス戦闘員を殺害したほか、武器庫などを破壊したと発表した。米シンクタンク「戦争研究所」によると、ハマスはイスラエル軍の背後から戦車などに攻撃をしかけており、激しい戦闘が続いている模様だ。パレスチナ自治政府のシデル通信・情報技術相は12日の記者会見で、燃料不足のためガザ地区の電話とインターネットが16日に停止すると語った。戦闘が激化する中、通信が完全に途絶えれば、混乱が深まるのは必至だ。

 当局の発表によると、これまでの戦闘による死者は、イスラエル側が約1200人、ガザ側は1万1100人。【カイロ金子淳】

3812OS5:2023/11/14(火) 13:56:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/d92a78af6f17ea8ad8f1d5924fa39c753acd8fb9
ハマスは「ガザ支配喪失」 病院包囲、市民に紛れ銃撃戦 人質70人解放の用意・イスラエル
11/14(火) 13:31配信
 【エルサレム時事】イスラエルのガラント国防相は13日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスについて、「イスラエル軍を止めることはできず、ガザでの支配を失った」と語った。

 イスラエル軍は13日も、ハマスが地下に司令部を置くとされるガザ市最大規模のシファ病院の周辺などでハマスと激しく交戦し、複数の病院で包囲網を強めている。

 ガラント氏は「テロリストはガザ南部へ逃げ、住民はハマスの基地を略奪している」と指摘。今は地下トンネルを狙った作戦を強化しており、「排除されるか降伏するかの選択しかない」と迫った。

 イスラエル軍は13日、ガザ市のアルクッズ病院の入り口からイスラエル軍を銃撃した21人を殺害したと発表。銃撃戦の間に病院から逃れる人もおり、「こうした人々に隠れながら近くの建物から出てきて加勢し、後で病院へ隠れたテロリストもいた」と非難した。軍報道官は13日夜、ガザ北部のランティシ病院の地下で発見されたハマスが拠点としていたとする部屋の動画を公開した。

 AFP通信によると、ハマスの軍事部門は13日、通信アプリで、5日間の戦闘休止や人道支援物資のガザ搬入などを条件に、イスラエルから拉致した人質約240人のうち女性や子供50〜70人を解放する用意があると主張した。イスラエルで収監中のパレスチナ人275人との交換も要求。仲介役のカタールに伝達したが、より多くの解放を求めるイスラエル側が「先延ばししている」と批判した。

 ガザでの人道危機は悪化の一途をたどっている。世界保健機関(WHO)報道官は英BBC放送に「シファ病院の周囲では遺体が放置されているが、埋葬もできない。病院は機能せず、ほぼ墓場だ」と懸念を表明。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のガザ責任者も13日、X(旧ツイッター)に「燃料が搬入されないため、ガザでの人道活動はあと48時間で停止する」と投稿した。

3813OS5:2023/11/15(水) 08:53:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb439cb3b927bef910e743d48209acabd67549ba
イラン国会議員選挙、事前審査で立候補登録者の28%「失格」…政権批判勢力を排除
11/14(火) 18:48配信
読売新聞オンライン
イランのエブラヒム・ライシ大統領(11日)=ロイター

 【テヘラン=吉形祐司】イランで来年3月1日に予定される国会議員選挙(定数290)で、立候補登録者の28%が事前の審査で「失格」扱いとなった。保守強硬派のエブラヒム・ライシ政権下では批判勢力の排除が進んでおり、今後2回の事前審査で失格者が増える可能性もある。

 内務省の選挙管理委員会は11日、最終登録者は2万4982人だったと発表した。今回からオンライン登録が導入され、前回2020年の約1・5倍と過去最多だった。審査結果は本人に個別通知され、失格の具体的な理由は公表されない。

 イラン各紙が14日までに報道した独自調査を本紙がまとめたところ、少なくとも現職25人の「失格」が判明。改革派のほか、政権に批判的な保守強硬派も含まれていた。改革派の元議員も軒並み失格となった。

 事前審査は3段階で、最終的には保守派が独占する選挙監督機関「護憲評議会」が決定する。前回の国会議員選では、改革派や保守穏健派の現職議員が大量に失格扱いとなり、保守強硬派が勢力を拡大した。

 事前審査には今回から、精鋭軍事組織「革命防衛隊」の情報部門が加わり、活動で得た記録を提供している。改革派の有力政治家らは、失格は目に見えているとして早々に不出馬を表明した。

3814OS5:2023/11/20(月) 16:03:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f143b01c800b572706ba88b51992d675a926ccf
「クビだ」「顔を見たくもない」追放されるガザ出身の労働者…「死と隣り合わせ」でも帰還する人々
11/20(月) 6:58配信

読売新聞オンライン
14日、ヨルダン川西岸ラマッラで、ガザへ向かうバスに乗る労働者たち=倉茂由美子撮影

 イスラム主義組織ハマスによる奇襲後、イスラエルで働いていたパレスチナ自治区ガザ出身の労働者が就労許可を取り消され、追放されている。ガザへの地上侵攻で犠牲者が増え続ける中、ヨルダン川西岸の避難所に身を寄せる労働者は、連絡が途絶える家族の無事を祈りながら過ごし、死を覚悟で帰還する人もいる。(パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ラマッラ 倉茂由美子)

 ラマッラのスポーツ施設に14日、自治政府の大型バス9台が到着すると、避難民となった労働者は「神のご加護を」と別れの抱擁を交わし、乗り込んだ。荷物はほとんどない。

(写真:読売新聞)

 行き先はイスラエルとガザとの境にあり、ふだんは貨物用で人の行き来は認められていないケレム・シャローム検問所。自治政府とイスラエル側の調整による特別な許可を得て、ガザに向かう。

 ガザ南部ラファ出身の男性(36)は「家族に早く会いたいが、ガザはどこも死と隣り合わせだ」と表情を引き締めた。

 イスラエル政府はガザ情勢の安定を目的として、一部の既婚男性に就労を許可してきた。10月7日の奇襲前には約1万8000人が建設業などに従事し、ガザで得る10倍以上の収入を得ていた。

 戦闘開始で状況は一変した。イスラエル紙「ハアレツ」などによると、イスラエル政府はハマスによる奇襲4日後にガザ出身者の就労許可を無効とし、不法滞在などで摘発を始めた。数千人が拘束されたとみられており、今月上旬にガザへ強制送還された。

ガザへの帰還許可を待つ男性(8日、ヨルダン川西岸ラマッラで)=倉茂由美子撮影

 ヨルダン川西岸には約7000人が逃れた。ラマッラの避難所には約500人が身を寄せ、100人以上が外で雑魚寝を強いられている。常にスマートフォンを握りしめ、地元の状況を確かめる。イスラエル側に疑いの目で見られないように、ハマスの話題は避けているという。

 「家族に何かあったら、ここにいる自分を許せない」。ラファ出身の男性(45)は帰還を希望し、許可を待っている。ハマスによる奇襲があった日の午前、雇い主のイスラエル人から「クビだ。顔を見たくもない」と電話で告げられた。身の危険を感じ、タクシーで西岸に向かった。

 ラファはイスラエル軍が住民の退避先に指定している南部だが、空爆が続いており、姉とおいが重傷を負った。妻からは電話で「安全な所にいて」と言われたが、食料や電気もないガザに子ども7人を残し、自分だけ避難所にいるわけにはいかない。「例え死ぬことになっても、そばで家族を守りたい」

 自治政府によると、14日までに希望者約2700人がガザへ帰ったという。

 避難所に残るのも苦渋の決断だ。男性(34)は、ガザ市に妻と10人の子どもを残すが、今月上旬から音信不通となっている。何とか南部へ退避していてほしいと思うが、慎重な性格の妻は外に出ることを恐れていたという。男性は「むやみに戻るより、ここで家族の状況を確かめたい」と話す。

 ガザ中部ディール・アルバラハ出身の男性(32)も避難所に残ると決めたが、家族と電話がつながらずに眠れない夜が続く。戦闘が終わればすぐに帰るつもりだが、「廃虚となったガザにどんな未来があるのだろうか」とため息をついた。

3815OS5:2023/11/22(水) 17:57:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/0a7f779427ab02570cff35ade26130ad65fd3fce
イスラエル、ハマスと4日間の休戦へ 人質50人解放か ガザ戦闘
11/22(水) 10:19配信
毎日新聞
空爆後に煙が上がるガザ地区=2023年11月21日、ロイター

 イスラエル政府は22日、パレスチナ自治区ガザ地区で続くイスラム組織ハマスとの戦闘を、人質解放などと引き換えに一時休止する方針を決めた。複数のイスラエルメディアが伝えた。

 休戦は4日間で、その間に女性や子供ら50人の人質がイスラエル側に解放されるという。休戦の実現は10月7日にハマスがイスラエルを越境襲撃して以来、初めて。【エルサレム三木幸治】

3816OS5:2023/11/26(日) 21:19:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a34b45e1176b26d29036e159b11e0b4ee1fbd66
ベンチに寝かされ、戦闘知らされず ハマス解放の人質親族が記者会見
11/26(日) 19:47配信

毎日新聞
イスラム組織ハマスから解放され、イスラエルの家族と再会するケレン・ムンデルさん(左)と息子のオハドさん=11月25日、シュナイダー子供病院提供・AP

 パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスに拉致され、24日に解放されたイスラエル人の被害者の親族が26日、オンラインで記者会見を開いた。人質はベンチに寝かされた上、食事もパンが中心で、解放された時には体重が落ちていたという。ハマスとイスラエルの戦闘に関する情報もほとんど知らされていなかった。

 南部の集落から拉致されたルット・ムンデルさん(78)と娘のケレンさん(54)、孫のオハドさん(9)は24日夜、ハマスから解放された。3人と25日に再会した親族のメラブ・ラビブさんは「とても感動し、皆で泣いてしまった」と振り返る。

 オハドさんは1カ月半にわたった拘束中に誕生日を迎えており、解放後に友達からたくさんのプレゼントを受け取って喜んでいたという。メラブさんによると、ガザで3人はベンチに寝かされ、食事はほぼ円形のパンのみで、体重が落ちた。トイレに行くのも許可が必要で、2時間待たされることもあった。3人はハマスとイスラエルの戦闘の状況などは詳しく知らない様子だという。

 同じ集落から拉致されたヤファ・アダルさん(85)は帰還した際、「私は大丈夫。生きる希望を持ち続けてきた」と孫のアドバさんに語ったという。アドバさんは10月上旬、毎日新聞の取材に応じ、持病があるヤファさんの健康状態を心配していた。アドバさんは「精神的にとてもタフな彼女の孫であることを誇りに思う」と語り、「まだガザには200人以上の人質がいる。彼らを取り戻すための戦いは終わっていない」と強調した。【エルサレム三木幸治】

3817OS5:2023/11/26(日) 21:20:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/60e10b80e95626909e49a3f2dede447ed8c41ebd
トラック61台分の支援物資、ガザ北部に 国連発表
11/26(日) 14:01配信
CNN.co.jp
パレスチナ自治区ガザ地区ラファを移動するトラック=25日

(CNN) イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止合意に基づき、パレスチナ自治区ガザ地区北部に25日、トラック61台分の支援物資が搬入された。

国連によると、先月7日にハマスがイスラエルを攻撃して軍事衝突が始まってから、ガザ地区北部に到達したトラックの数としては最も多い。

戦闘休止は24日から履行されている。国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、2日目の25日は、イスラエルが占拠したガザ市のシファ病院からの退避用に、救急車11台とバス3台、平台トラック1台も派遣された。

この日はトラック200台がイスラエルからエジプト国境を越え、午後7時までに187台がガザ地区に入った。

燃料12万9000リットルも同地区に運び込まれた。

パレスチナ赤新月社(PRCS)も、25日にエジプト赤十字から187台のトラックが引き渡され、先月7日以降で最大規模の車列をガザ市とガザ地区北部に送り込んだと発表した。

車列に積載されたのは、ガザ地区とエジプトの境界にあるラファ検問所を通過した食料や水、医薬品など。ガザ地区南部にあるPRCSの倉庫からも物資が運び出され、無事に搬送された。

PRCSによると、ラファ検問所が再開した先月21日以降、これまでにガザ地区に入った支援物資のトラックは計1946台になった。

3818OS5:2023/11/27(月) 11:02:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/55f919e7087a8ba57a145146602dcffab6eb61c5
相次ぐ船舶乗っ取り 国際海運停滞なら世界経済に影響も イスラエル・ハマス戦闘の余波
11/27(月) 9:28配信

産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】イスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスの戦闘開始後、近海の国際海運の大動脈で船舶の乗っ取りが相次いでいる。日本郵船が運航する貨物船に続き、26日にもタンカーがイエメン沖のアデン湾で武装集団に乗っ取られたもようだ。ハマスを支援するイエメンの親イラン民兵組織「フーシ派」は貨物船乗っ取りを認めており、戦闘は海運にも影響を及ぼしつつある。

フーシ派は19日、紅海で自動車貨物船「ギャラクシー・リーダー」を乗っ取ったと発表した。イスラエル有力紙ハーレツ(電子版)は、船を所有する英国の会社はイスラエル人実業家が所有していると報じた。

フーシ派は「イスラエル企業が所有、運航する船はすべて標的になりうる」と述べた。船はイエメン・ホデイダ港周辺に連行されたもようだが、その後は情報が途絶えた。

ロイター通信によると、米国防当局者が26日に乗っ取られたとしたタンカー「セントラル・パーク」も、イスラエル人が所有する英国の会社が運航していたとされる。このほか、インド洋ではイスラエル人の会社が運航するコンテナ船がイラン製とみられる無人機(ドローン)の攻撃を受けたとの情報もある。

フーシ派は以前にも紅海でサウジアラビアの石油タンカーなどを襲撃した。紅海は北上すると欧州への玄関口、スエズ運河に至る。一方、アデン湾は日本に関連する約2千隻を含む年間2万隻の商船が通過しており、日本の自衛隊も多国籍の海賊対処活動に参加し、航行の安全に目を光らせている。

乗っ取りなどの事件が今後も続けば、紅海経由の船舶の保険料が上がるとの観測がある。また、襲撃のリスクを恐れて紅海を回避する場合、インド洋と地中海を往来するにはアフリカ大陸を回る必要があり、燃料費や日数がかさむ。

新型コロナウイルス感染に続くロシアのウクライナ侵略で、世界経済は混乱から脱し切れずにいる。イスラエルとハマスの戦闘は国際社会の新たな懸念材料となってきた。

3819OS5:2023/11/27(月) 15:20:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/9189fbca47b554bc7ce18c89bc1cd1c8b7c79c1f
ネタニヤフ首相、ガザ入り 戦いは「勝利まで続ける」と宣言 ハマスは3日連続で人質解放
11/27(月) 7:08配信

産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】イスラエル軍は26日、イスラム原理主義組織ハマスがパレスチナ自治区ガザで同日、計17人の人質を解放したと発表した。イスラエル人14人と外国籍の3人で、ハマスによる人質解放は3日連続。ネタニヤフ首相は26日、ガザでハマスの地下トンネルを視察し、「勝利まで(戦いを)続ける。誰も止めることはできない」と述べた。

ネタニヤフ氏の発言は、戦闘を4日間の休止期間後、再開する意欲を示したものとみられる。ハーレツ紙(電子版)によると、「ハマスを壊滅させる。すべての人質を取り戻す。ガザがイスラエルへの脅威とならないようにする」と3つの目標を列挙した。

イスラエルとハマスは合意に基づいて24日に戦闘を休止した。合意はカタールや米国が仲介した。ハマスは戦闘休止の期間中、イスラエル人の女性や子供計50人を解放することになっている。

ハマスが24〜26日に解放した人質は計58人になった。このうちイスラエル人は40人を占める。

3820OS5:2023/11/27(月) 23:07:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/9214c98e12b6ccae623f421b2df34b031f713292
タリバン暫定政権、存続やむなし カルザイ元大統領単独会見
11/27(月) 15:33配信

共同通信
 【カブール共同】アフガニスタンのカルザイ元大統領が首都カブールで共同通信と単独会見し、2021年8月に武力で復権したイスラム主義組織タリバン暫定政権の「崩壊や分裂は望まない」と述べ、暫定政権の存続容認はやむを得ないとの認識を示した。タリバンに「政策の改善」を求め、女子教育の再開や多民族間の融和と政治参加を促すことが、唯一の打開策だと強調した。

 カルザイ氏は01年の旧タリバン政権崩壊後、米国主導の民主化プロセスで初代大統領となり14年まで務めた。今回の発言は、民主化が失敗しタリバン統治が長期化した今、タリバンとの共存を探るしかアフガン安定の道はないという苦しい立場を示している。

 インタビューは22日に行った。カルザイ氏はタリバンが「正当で国際的に承認された政権」となるためには「女子教育の即時再開と、反タリバン勢力を含めた国内対話」が不可欠だと指摘。タリバンの多数派は理解していると語った。

 カルザイ氏はタリバン復権後も国内にとどまり影響力を維持。外国訪問を禁じられるなど行動を制約されている。

3821OS5:2023/11/27(月) 23:07:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/480159685da82e93bb292c52354aab3ce38de4be
イスラエルで広がったアジア人の犠牲 背景に横たわる母国での貧困
11/27(月) 22:30配信

朝日新聞デジタル
タイ東北部の自宅で2023年10月10日、イスラエルで犠牲になった息子の写真を抱える母=ロイター

 パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスによる攻撃では、多数のアジア人が犠牲になり、人質になった。中でもタイ人は30人以上が人質になっていたが、戦闘休止合意に基づき、解放が進む。被害が広がった背景には、貧困問題が横たわる。

 在イスラエルのタイ大使館によると、イスラエルには10月時点で約2万6千人のタイ人労働者がいた。大半が地方出身の貧困層だ。平均月給で比較すると、タイで働くより3〜4倍の収入が得られるという。

 タイでは経済発展にともなって都市部と地方の収入格差が深刻化しており、家族の生活費や借金返済などのため、地方から多くの人々が出稼ぎに来ていた。

 タイ政府によると、今回のハマスの攻撃でこれまでに少なくとも39人のタイ人が死亡した。ネパール人やフィリピン人、カンボジア人にも犠牲者が出ている。

 経済協力開発機構(OECD)によると、イスラエルで働く外国人労働者は2021年末時点で10万4千人。タイとフィリピンの出身者だけでも5万人を超えており、アジアの国々はイスラエルの労働力の主な供給源となってきた。

 しかし、軍事衝突が本格化して以降、母国に帰国する人は増え続けている。タイ出身者だけでも8千人以上がすでに帰国した。事態が長引けば、人的被害に加え、イスラエル経済にも打撃となる懸念がある。

朝日新聞社

3822OS5:2023/12/02(土) 08:05:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d577d1721d8251d4cf15b91eb6f5622b5c63ea8
つかの間の平和にピリオド ガザ空爆音に市民ら落胆 厳しい現実再び
12/2(土) 6:37配信

毎日新聞
イスラエルの空爆による負傷者を搬送する人たち=パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで1日、AP

 イスラエルと、イスラム組織ハマスの休戦が1日午前7時(日本時間同午後2時)、終了した。パレスチナ自治区ガザ地区では直後から攻撃を受け、大きな噴煙も上がった。7日間続いた休戦の延長を望んでいた市民は落胆し、一気に厳しい現実に引き戻された。

 「戦闘が再開したのかもしれない」。ガザ北部から南部ハンユニスに避難しているラファト・アブタブールさん(50)は午前7時10分、遠くの方から爆発のような音を聞いた。約20分後にはイスラエル軍の戦闘機が複数の場所で空爆を開始し、ミサイルによる砲撃も始まった。「平和な日々が終わった」

 ラファトさんの最近の日課は、パンを焼くためのまきを集めることだ。国連から配布された小麦粉でパン種を作り、まきを集めて屋外のオーブンで焼く。だが空爆が始まれば、屋外でまきを集めることさえ難しい。

 イスラエル軍は1日朝、ハンユニスの一部地域の住民に対し、エジプトとの境界にある南部ラファへの避難を要請する紙を上空からまいた。ラファトさんの地域は避難対象ではないが、今後はいつ空爆されるか分からない。ラファの街は避難民であふれて受け入れの余地は少なく、移動中に空爆される恐れもある。「我々にできることは何もない。ただ家でじっとしているしかない」。ラファトさんはため息をつく。

 北部ガザ市から中部ヌセイラットに避難しているアシュラフ・ソラーニさん(48)も午前7時ごろ、ヌセイラット周辺で爆発音を聞いた。子どもたちから「危ないから外に出ないで」と言われたが、空爆がひどくなる前に急いで市場に行き、1日分の米を購入した。「最も恐れていたことが起きた。まだ希望は捨てていない。休戦の再開を待ち続ける」と話した。

 イスラエル軍は1日、ガザ地区を細かいエリアごとに分けた地図を公表した。今後は比較的安全なエリアを明示し、ガザ市民に随時、移動を求めるという。ただ現場でどこまで活用されるかは不透明だ。

 一方、イスラエルのガザに近い地域でも、休戦期限の1時間ほど前から防空警報のサイレンが鳴り響いた。ただイスラエル軍はハマスのロケット弾を防空システム「アイアンドーム」で迎撃するなどし、イスラエル側では負傷者は出ていない。【三木幸治(エルサレム)、岡大介】

3823OS5:2023/12/02(土) 08:06:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/11b32af8566aa36b8fd07054547cfa5aae74ee55
イスラエル軍が戦闘再開、南部ラファにも空爆か
12/1(金) 16:01配信
AFP=時事
イスラエル南部のパレスチナ自治区ガザ地区との境界近くから撮影された、同地区でイスラエル軍の攻撃を受け、立ち上る煙(2023年12月1日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の戦闘休止の合意が1日に失効したのを受け、イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での軍事作戦を再開したと発表した。AFP記者はイスラエル軍によるガザ市への空爆と砲撃を確認した。


 イスラエル軍は「ハマスは戦闘休止合意に違反したばかりか、イスラエル領を攻撃した」「(イスラエル軍は)ガザ地区でハマスとの戦闘を再開した」と述べた。

 一方、ハマスが実効支配するガザ保健当局の報道担当者は、ガザ地区南部ラファ(Rafah)市が同日朝、イスラエル軍の空爆を受け、パレスチナ人少なくとも6人が死亡したと明らかにした。

 戦闘休止合意の失効直後に戦闘が再開され、アハリ(Al-Ahli)病院の医師によれば、ガザ市も空爆を受け、子ども2人が死亡した。【翻訳編集】 AFPBB News

3824OS5:2023/12/03(日) 18:40:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4d8db2d63c26759f6376a563066007f7ca0aa01
ガザ休戦交渉、事実上決裂か 女性と子どもの人質を巡って溝
12/3(日) 8:58配信

毎日新聞
イスラエル軍の空爆で住宅が破壊された後、家財を持って避難する人々=パレスチナ自治区ガザ地区南部ハンユニスで2日、ロイター

 イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスの休戦交渉は2日、事実上の決裂状態となった。イスラエルはハマスなどが女性と子どもの人質計17人を拘束していると主張し、休戦の条件として全員の解放を要求。一方、ハマスは女性や子どもは「全て解放した」と主張している。カタールとエジプトによる仲介は続いているが、双方の溝が埋まるまで時間がかかりそうだ。

【写真特集】戦闘再開 黒煙が上がるガザ地区

 イスラエルとハマスの一時休戦は11月24日に始まったが、最終的に人質解放を巡って合意ができず、1日朝に戦闘が再開された。双方はその後も間接的に交渉を続けていたが、ハマスのサレフ・アロウリ幹部は2日、中東の衛星テレビ局「アルジャジーラ」に「現在、休戦交渉は実施していない」と明らかにした。サレフ氏は女性と子どもの人質は解放したとしており、今後は「恒久的な停戦」が行われるまで、新たに人質は解放しないと述べた。

 一方、イスラエルのネタニヤフ首相は2日、休戦交渉のためにカタールに派遣していた対外諜報(ちょうほう)機関モサドの交渉チームを帰国させた。イスラエルは同国南部の音楽フェスティバルに参加していた20〜30代の女性ら17人をハマスなどが現在も拘束しているとしている。ハマス以外の武装組織も人質を拘束しており、ハマスとの連携がうまくいっていないとの報道もある。

 こうした中、イスラエル軍は2日、ガザ北部シュジャイヤや南部ハンユニスなどで激しい空爆を実施し、ハマスの軍事拠点や武器庫などを破壊したと発表。ガザ保健当局によると、戦闘が再開された1日以降、ガザ側の死者は200人以上に達した。

 また、地元記者によると、イスラエル軍は中部デルバラーなどとハンユニスを結ぶ幹線道路を封鎖した。ハンユニスを本格攻撃するための布石とみられている。イスラエルのガラント国防相は2日、「我々は今まで手を付けていなかった地域への攻撃を始めた」と強調。ネタニヤフ首相は2日の記者会見で、人質解放を重視する考えを示した上で、「イスラエル軍に徐々に攻撃を強化するように指示した」と述べた。ハマスもイスラエル中部などへのロケット弾攻撃を継続している。

 一方、戦闘再開以降、停止していた人道支援物資の搬入は2日、再開された。パレスチナ赤新月社によると、100台のトラックがガザに到着したという。ただ、休戦前は約200台のトラックが入っており、米CNNはイスラエル政府関係者の話として、物資の搬入量は今後「減少する」と報じている。

 イスラエル軍とレバノンを拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラとの交戦も続いている。ロイター通信によると、ヒズボラは2日、国境周辺のイスラエル軍の拠点など数カ所をロケット弾で攻撃。イスラエル軍も砲撃を実施し、レバノン側で複数の住宅が損壊したという。

 当局の発表によると、戦闘による死者は2日、イスラエル側が約1200人、ガザ側が1万5207人となった。【エルサレム三木幸治】

3825OS5:2023/12/03(日) 19:23:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/338f29b3fbb4d9445ffaacbb06713b40afdd0d60
戦闘再開、ガザ住民に絶望感 「すぐ近くで子供5人死亡」
12/3(日) 18:47配信

産経新聞
取材に応じたムグニさん(手前、本人提供)

イスラエル軍がイスラム原理主義組織ハマスへの攻撃を再開し、パレスチナ自治区ガザでは民衆の間に怒りや戸惑い、絶望が広がっている。住民の一人が交流サイト(SNS)を通じて産経新聞の取材に応じ、先のみえない苦難について語った。

イスラエル軍は1日の戦闘再開以降、ハンユニスやラファなどガザ南部に激しい攻撃を行い、ガザ当局によると200人以上が死亡、600人超が負傷した。ハンユニスに避難している歯科医のハマム・ムグニさん(40)は1日、「南部は比較的安全だったが、悲観的な情勢に変わった。ハンユニスが爆撃されて子供5人が死亡した。私たちがいる場所のすぐ近くだった」と話した。

ムグニさんはガザ北部で妻と2人の子供、祖母と5人で暮らしていた。イスラエル軍は10月7日の開戦以後、「ハマスの軍事拠点がある」としてガザ市など北部を集中的に爆撃。ムグニさんが営む歯科医が入る建物も破壊され、ガザ北部の主要病院であるアルクッズ病院に家族で避難した。

「みな着替え程度しか持たずに避難しており、怒りに満ちていた。十分な水もなく、配られる食料はほぼすべて子供の腹に消えた」という。ムグニさんは歯科を中心に救急処置を行う医師としてボランティア活動も行った。

女性や子供は病院内の廊下で、男性は外の地面で寝た。燃料と電気は「100%」なくなり、清潔な水は週に一度配られるだけ。井戸水を飲んで過ごした。ムグニさんは「病院の地下に(ハマスが軍事的に利用する)トンネルがあるとイスラエルはいうが、その形跡は何も確認できなかった」と話した。

病院で約1カ月間過ごしたが、戦車が病院の周囲で砲撃し始め、南部への避難を決めた。みなバッグ1個しか持ちだすことが許されず、高齢者もイスラエル軍の狙撃兵が監視するなかを徒歩で移動した。

イスラエル政府は、ガザ住民を隣接するエジプト北東部に強制的に移住させることも検討しているといわれる。ムグニさんは「祖先が眠る北部を離れるだけで息子から責められた。ガザを出ることは完全に拒絶する」と断言した。(カイロ 佐藤貴生)

3826OS5:2023/12/04(月) 00:18:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/c71fa6b5ae8be1efea94fae30589ec71500e4877
イスラエル軍がガザ南部へ激しい空爆、難民キャンプで60人以上死亡か…地上部隊展開の情報も
12/3(日) 21:41配信
読売新聞オンライン
3日、イスラエル軍の爆撃を受けたガザ南部ラファで生存者を捜す人々=AP

 【エルサレム=福島利之、笹子美奈子】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスとの戦闘を再開したイスラエル軍は2日、ガザ南部への激しい空爆を行った。本格的な地上侵攻の開始に向けた準備とみられ、緊張が高まっている。

(写真:読売新聞)

 1日の戦闘再開後、イスラエル軍は空爆の主要対象をガザ北部から南部に移しており、2日夜から3日未明にかけ、北部から数十万人の住民が避難する南部ハンユニスなどを攻撃した。ロイター通信によると、南部ラファにイスラエル軍の地上部隊が展開したとの情報もある。

ガザに展開するイスラエル軍兵士(軍が2日に公開)=ロイター

 北部では2日、イスラエル南部を10月7日に奇襲した作戦を指揮したハマス幹部が潜伏しているとされるシェジャイヤ地区、ガザ最大のジャバリヤ難民キャンプを重点的に空爆した。AP通信によると、60人以上が死亡し、300人以上ががれきの生き埋めになっているという。

 一方、ハマスは2日、各国の大使館や空港があるイスラエル中部テルアビブにロケット弾を集中的に発射した。双方の攻撃は、戦闘休止前よりも激しさを増している。

 戦闘休止交渉は完全に決裂したとみられる。ハマス政治部門幹部は2日、中東の衛星テレビ局アル・ジャジーラのインタビューで、停戦するまでは人質を解放しないと述べた。イスラエルは2日、カタールでの交渉を担当していた対外情報機関モサドのチームに帰国を命じた。

 イスラエル国内では、人質救出を優先するべきだとする意見に対し、戦闘休止はハマスを利するとの主張が出ており、世論が二分されている。2日夜にはテルアビブで、残された人質の解放を求める大規模な集会が開かれた。ベンヤミン・ネタニヤフ首相は2日夜の記者会見で「ハマスを排除し、人質を解放するためには、地上侵攻を続行し、勝利する以外に道はない」と述べ、戦闘再開に理解を求めた。

3827OS5:2023/12/05(火) 21:02:06
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023120500623&amp;g=int
イスラエル、ガザ南部に集中攻撃 北部以上に戦闘激化か―「恐怖と不安」住民パニック
2023年12月05日20時30分

パレスチナ自治区ガザに展開するイスラエル兵(イスラエル軍が4日公開の映像より)(ロイター時事)
パレスチナ自治区ガザに展開するイスラエル兵(イスラエル軍が4日公開の映像より)(ロイター時事)

【図解】イスラエル軍侵攻地域

 【エルサレム時事】イスラエル軍は5日、パレスチナ自治区ガザ南部の主要都市ハンユニスなどへの攻撃を続けた。軍は4日も、北部から避難してきたパレスチナ人が集まる南部を集中的に攻撃。ガラント国防相は、攻撃は北部以上に大規模になるとの見通しを示していた。戦闘に巻き込まれ死傷する民間人の急激な増加が懸念される。

 ガザ当局の集計では、10月7日の衝突開始後、これまでにパレスチナ人1万5899人が死亡。戦闘が再開した今月1日以降だけで、空爆で約900人が死亡した。
 イスラエルを支援する米国は、多くの死者を出した北部と同様の事態を南部で繰り返さないよう要請。ロイター通信によると、サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は、ガザで「安全地帯」として設定されている地域をイスラエルが空爆しないよう「強く期待する」と語った。
 イスラエルは4日、ハンユニスの一部地域からの退避をパレスチナ市民に求めた。しかし、イスラエルから移動先として告げられた地域も攻撃にさらされているのが実情だ。
 中東のテレビ局アルジャジーラは5日、ハンユニスの病院の敷地が攻撃を受け、医師らが助けを求めていると報じた。現地のジャーナリストは「集中攻撃」で住民らがパニックに陥っていると指摘。「彼らは延々と続く恐怖と不安の中で過ごしている」と伝えた。
 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のガザ地区の最高責任者はX(旧ツイッター)に、南部の対エジプト国境のラファで「人々はどこが安全なのかと助言を求めているが、われわれも答えられない」と書き込んだ。
 イスラエル軍は北部でも作戦を継続している。軍は5日、ジャバリヤにあったハマスのインフラを4日の作戦で破壊したと発表した。

3828OS5:2023/12/06(水) 21:43:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/52c6e85532584c7949f6cc24195337595c8096a8
イスラエル軍、直近24時間で250か所空爆…「作戦開始以来で最も激しい1日」
12/6(水) 21:36配信
読売新聞オンライン
5日、ガザ南部ハンユニスで、建物から立ち上る煙=AFP時事

 【エルサレム=福島利之、笹子美奈子】パレスチナ自治区ガザ全域に地上侵攻しているイスラエル軍は6日、南部の主要都市ハンユニス中心部でイスラム主義組織ハマスとの交戦を続けている。7日で戦闘開始から2か月となる中、犠牲者拡大に歯止めがかからない状況に陥っている。

 イスラエル軍は5日、地上部隊がハンユニス中心部に到達し、包囲していると明らかにした。「作戦開始以来、最も激しい1日を過ごしている」と表現した。激しい空爆も続行し、6日、直近24時間で約250か所を攻撃したと発表した。

5日、イスラエル軍の攻撃から逃れ、ガザ南部ラファに避難するパレスチナの人々=AP

 イスラエル軍は、ハンユニス市民や北部から逃れた避難者ら約60万人以上に、さらに南へ逃れるよう避難勧告を出したが、多数が残っている模様だ。中東の衛星テレビ局アル・ジャジーラは、がれきが積み重なる道路でさまよう住民の姿を伝えている。ガザの保健当局によると、12月1日の戦闘再開以降の死者数は1240人以上で、10月7日の戦闘開始以降の合計は1万6000人を超えた。

 米CNNは米政府関係者の話として、イスラエル軍が南部の地上侵攻を来年1月までに終了し、標的をハマス幹部などに絞った作戦に移行すると報じた。

 戦闘終結後のガザ統治について、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、5日の記者会見で「ガザの非武装化を実現できるのはイスラエル軍のみであり、いかなる国際勢力でもない」と述べ、国際部隊の駐留に否定的な見方を示した。

3829OS5:2023/12/07(木) 08:12:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/94868b534c3b7b69c62aa119b24ec6a78ec4159b
「ハマスの防衛線突破」 イスラエル軍、ガザの指導者の自宅包囲 南部攻防、接近戦も
12/7(木) 8:05配信
時事通信
 【エルサレム時事】イスラエル軍報道官は6日、パレスチナ自治区ガザ北部ジャバリヤとシェジャイヤ、南部ハンユニスで「ハマスの防衛線を突破した」と発表した。

 軍は北部に加え南部にも地上部隊を展開。イスラム組織ハマスとイスラエルの衝突発生から7日で2カ月となり、軍はハマスの「心臓部」(報道官)であるハンユニスへの攻撃を強めている。

 軍報道官によると、ハンユニスなどでは過去48時間、激しい戦闘が続いた。ハマスの戦闘員は地下トンネルから姿を現し接近戦を試みたが、イスラエル側が優勢だと語った。

 ネタニヤフ首相は6日のビデオメッセージで、10月7日のイスラエルへの越境攻撃の首謀者と見なすガザでのハマスの指導者、ヤヒヤ・シンワル氏のハンユニスの自宅を包囲したと説明。「見つけ出すのは時間の問題だ」と述べた。

 自宅にシンワル氏はいないとみられる。軍報道官は同氏について、地上ではなく地下に潜伏していると指摘。「われわれの任務は、シンワルに到達し、殺害することだ」と改めて表明した。

3830OS5:2023/12/07(木) 14:52:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/2126aeebb69250502d642b19f1457ce7b6c399d1
対ハマス「急襲作戦」に着手 イスラエル軍、ガザ南部最大都市で 国連総長「公共の秩序崩壊」警告
12/7(木) 14:21配信


時事通信
 【エルサレム時事】イスラエル軍は6日、パレスチナ自治区ガザ南部の最大都市ハンユニスの中心部で、イスラム組織ハマスに対する「標的を絞った急襲作戦」に乗り出した。

 軍が同日夜、声明で明らかにした。衝突開始から7日で2カ月。軍は市中心部を軍事・統治両面でハマスの象徴の地と見なし、「テロリスト」と位置付けるハマス幹部や構成員のせん滅作戦を進めている。

 ロイター通信によれば、ハマス軍事部門はイスラエルとの間で激戦を展開していると発表した。ハンユニスの住民は、イスラエル軍による夜間の激しい空爆で民間人が死傷し、市の東部や北部で軍の戦車が武装集団と交戦していると明らかにした。

 イスラエルの攻撃を避けようと、大勢の市民がガザ南部の対エジプト国境近くに移動している。しかし、南部ラファでは6日、家屋がイスラエルの砲撃を受け9人が死亡。イスラエルが「安全」と主張する地域でも、避難民の多くは不安を募らせている。ラファからロイターの電話取材に応じた45歳の男性は「イスラエルはうそつきだ。ガザに安全な場所などなく、彼らはあすにもラファのわれわれに迫ってくる」と語った。

 戦闘休止が1日に崩壊後、ラファの検問所経由で搬入される支援物資の配給に支障が出ている。国連は6日、テントが足りないため、住居を追われた多くの人が路上での寝泊まりを余儀なくされていると発表した。

 グテレス国連事務総長は6日、国連安保理への書簡で「イスラエル軍による爆撃が続く中、公共の秩序が完全に崩壊する事態も予測される」とし、危機終結に向けた行動を国際社会に要請。ロイターによると、安保理は同日、アラブ首長国連邦(UAE)が作成した「人道目的の即時停戦」を求める決議案を受け取った。8日に採決される見通しという。

3831OS5:2023/12/07(木) 16:25:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/2570ea32b6280e46c2601a0b0647774565372008
中国がタリバン大使受け入れ 世界初、暫定政権承認も視野か
12/7(木) 16:07配信
時事通信
中国外務省の汪文斌副報道局長=8月24日、北京(EPA時事)

 【北京時事】中国政府は7日までに、アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権が派遣した大使を受け入れた。

 タリバンが2021年に政権を奪取後、派遣した大使を外国政府が受け入れたのは初めて。中国外務省の汪文斌副報道局長は、タリバン政権が国際社会の懸念緩和に努めれば「アフガン政府の外交的承認は当然のこととなる」との認識を表明。暫定政権の正式承認へ向けて一歩踏み込んだとみられている。

 ロイター通信によると、タリバン政権は元報道官のビラル・カリミ氏を駐中国大使に任命したと発表していた。汪氏は5日の記者会見で「中国は伝統的友好国として、アフガンが国際社会から排除されるべきではないと考えてきた」と指摘。「アフガンが穏健な内外政策を実施し、早期に国際社会に溶け込むことを望む」と強調した。

3832OS5:2023/12/09(土) 08:12:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/8c1c2a2cac9fbfffb0da608f703d5924dfc36963
ガザ南部に侵攻、首謀者狙う 有識者「ハマス根絶は不可能」 衝突2カ月、民間の被害拡大〔深層探訪〕
12/9(土) 7:00配信

時事通信
イスラム組織ハマスのガザ地区トップ、ヤヒヤ・シンワル氏=2022年10月、ガザ市(AFP時事)

 イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突開始から2カ月。イスラエルはパレスチナ自治区ガザに猛攻撃を加え、10月の越境攻撃の首謀者が潜んでいるとされる南部ハンユニスを包囲した。人口が密集する南部での作戦で民間人の被害拡大に懸念が高まる。イスラエルは一貫してハマス壊滅を目指しているが、有識者は反イスラエル思想を根絶するのは「不可能」と断言する。

 ◇「象徴」をたたく
 「ハマスの中心を攻撃している」。イスラエル軍のハレビ参謀総長は5日、ハンユニスでの軍事作戦について、標的は「(ハマスのガザ地区トップの)ヤヒヤ・シンワルだ」と明言した。シンワル氏は10月7日のイスラエル急襲を主導したとされる。

 イスラエル軍は10月末にガザ北部への地上侵攻を開始した。圧倒的な軍事力を背景にハマスの拠点が地下にあると主張する病院に突入。ガラント国防相は「(ハマスは)ガザでの支配を失った」と語っていた。

 イスラエル紙ハーレツは「ハマスは弱体化したが、武器を放棄する意思が見られない」と分析する。戦闘が長期化する中、軍は象徴的な存在であるシンワル氏の排除をより重視すると指摘。象徴を失えば「ハマスは戦闘意欲を失う」という考えだ。

 ◇死なない思想
 しかし、パレスチナの人権活動家で著名な政治家ムスタファ・バルグーティ氏は「シンワル氏は指導者の一人にすぎない」と語る。イスラエルが指導者殺害で戦争が終わると考えていれば、それは「誤った見方だ」と警告。「ハマスとは人々の間に深く根付いた草の根運動であり、(イスラエルへの抵抗という)思想を殺すことはできない」と強調した。

 イスラエルのガザ攻撃では、パレスチナ人約1万6000人が死亡した。軍は民間人保護を重視する方針を示しているが、ハンユニスの戦闘地域には北部からの避難民約24万人を含む約62万人が暮らしているとされる。連日の爆撃で民間人の被害が拡大し、イスラエルに対するガザ住民の憎悪は増す一方だ。

 米CNNテレビによると、米政府は国際批判の高まりを背景に、ガザで大規模攻撃を継続できる時間は限られているとイスラエルに警告した。米当局者は、イスラエルが1月までに大々的な軍事行動を終了し、より限定的な作戦に移行することを期待しているといい、ネタニヤフ政権に対する風当たりは強まりつつある。

 イスラエルは戦闘終結後、イスラエルへの攻撃を防ぐため、ガザとの境界のパレスチナ側に「緩衝地帯」の設置を計画しているとされる。しかし、バルグーティ氏は「パレスチナの安全が保証されて初めて、イスラエルは治安を手にする」と主張。停戦成立後、即座にパレスチナ占領をやめるよう訴えた。(エルサレム時事)

3833OS5:2023/12/10(日) 15:53:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/c26da94ad9142f0a587c9ad9617350699ed584a5
ガザは「世界終末」の様相 損壊の病院などに住民避難
12/10(日) 10:49配信
AFP=時事
密集する避難民のテント。パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで(2023年12月9日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】イスラエルがイスラム組織ハマス(Hamas)壊滅を目指し攻勢を強める中、爆撃にさらされているパレスチナ自治区ガザ(Gaza Strip)の住民は稼働していない病院などに身を寄せ合っており、人道状況は「世界終末」(国際NGO)の様相を呈している。


 国連安全保障理事会(UN Security Council)で8日、ガザでの即時停戦を求める決議案が米国の拒否権行使で否決されたのを受け、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は「ハマスせん滅に向け正義の戦争を続ける」と宣言。ヘルツィ・ハレビ(Herzi Halevi)参謀総長も「攻勢をさらに強める」必要があると語った。

 そうした中、AFP記者は9日、イスラエル軍の攻撃を受け一部損壊し、もはや機能していないガザ市のシファ(Al-Shifa)病院で、数千人の住民を確認。敷地は、布やプラスチックを寄せ集めただけの数百のテントで埋め尽くされていた。

 ガザの保健当局によると、24時間のうちにガザ中部の町デイルアルバラ(Deir al-Balah)のアクサ殉教者病院に71人、南部ハンユニス(Khan Yunis)のナセル病院(Nasser Hospital)には62人の遺体が運び込まれた。

 AFP特派員はナセル病院で、間に合わせの担架に乗せられ子どもや、床に寝かされた負傷者を見た。病院の外では、イスラエル軍の攻撃で炎上する建物の消火作業が行われていた。

 英NGOセーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)のアレクサンドラ・サイエ氏は、「傷口には虫がわき、子どもたちは麻酔なしで切断手術を施されている」と話した。

 また、国際NGOオックスファム・インターナショナル(Oxfam International)のブシュラ・ハリディ氏は「大惨事どころではない。世界終末のようだ」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News

3834OS5:2023/12/11(月) 16:53:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/45fecde56c431c1ab730fed9d780a17f1f5e5264
急進右派の大統領が就任したアルゼンチン バラマキの歴史と決別できるか
12/11(月) 16:27配信

産経新聞
【ニューヨーク=平田雄介】10日就任した南米アルゼンチンの急進右派、ミレイ大統領の最大の課題は、経済状況の改善だ。国民の4割超が貧困層という低迷の原因は、長期にわたり断続的に続いた左派ポピュリズム(大衆迎合主義)政権での「成長なき分配」と呼ばれるバラマキ施策とされる。ミレイ氏が「痛みを伴う改革」を断行できるのか、その手腕が注目されている。

ミレイ氏は国会前での就任演説で「100年の失敗は1日で取り戻せない。困難な道だが、今日から再建を始めよう」と呼びかけた。

1世紀前のアルゼンチンは「先進国」の一つ。1906年に完成した荘厳な外観の国会はかつての栄華を象徴する建築で、ミレイ氏が復活にかける思いを国民に伝える良い場所だった。

20世紀初頭のアルゼンチンの繁栄を支えたのは食料輸出だった。ラプラタ川流域に広がる大平原パンパは農牧業に適し、小麦や牛肉が主力商品。首都ブエノスアイレスは「南米のパリ」と呼ばれた世界都市で、イタリアから豊かなアルゼンチンに出稼ぎに行った母を探す少年の物語「母をたずねて三千里」の舞台となった。

転機は世界恐慌だった。この時期に進んだ「工業化の波」に乗り遅れた。しかし、豊かさに慣れた国民は高額な年金を求め続け、景気の後退と物価上昇(インフレ)が同時に進んでいった。

46年に「南米左派ポピュリストの元祖」とされるペロン大統領が就任。外国資本を排除し、産業の国有化を進め、労働組合を支持層に取り込むために賃上げを実施した。これが今日に至るバラマキ施策の起源とされ、低成長とインフレは慢性化した。

ミレイ氏以前にも経済改革の試みはあり、89年に就任したメネム大統領は通貨ペソと米ドルの固定相場制を導入、一時的にインフレを収束させた。しかし、政権交代で、固定相場制も終了。2001年には債務危機に陥った。15年に就任したマクリ大統領が目指した「痛みを伴う」経済改革も挫折した。労組などの激しい反対に遭ったという。

ミレイ氏が掲げる行財政改革案は「荒療治」だ。公金支出の大幅削減や年金制度改革に加え、赤字国営企業の民営化など「労組の牙城」に切り込むからだ。

国民の既存政党への不満を吸収して当選したミレイ氏には「右派のポピュリスト」との見方もある。ミレイ氏が「支持者の離反を恐れ、改革を断念する可能性」も指摘されている。

3835OS5:2023/12/12(火) 11:51:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ca8a79215b5f8f311ac71e380674236efbf6b4d
イスラエル軍、ハマス戦闘員に投降呼びかけ 戦略転換か ロイター
12/12(火) 11:07配信

毎日新聞
イスラエル軍の空爆を受け、黒煙が噴き上がるガザ南部ハンユニス=2023年12月11日、ロイター

 イスラエル軍は11日、イスラム組織ハマスのシンワル指導者の殺害・拘束を目標に、パレスチナ自治区ガザ地区南部の主要都市ハンユニスなど複数の地域で攻勢を強めた。一方、ここ数日はハマス戦闘員への「投降」呼びかけも相次いでおり、戦闘員殺害を目指していたイスラエル軍にとっては「戦略の転換」(ロイター通信)とも指摘されている。

 イスラエルのネタニヤフ首相は10日のビデオ演説で、数十人のハマス戦闘員が既に投降したと述べたうえで、依然として抵抗を続ける戦闘員に「ハマスのテロリストに告ぐ。おしまいだ。(指導者の)シンワルのために死ぬな。今すぐに降伏すべきだ」と呼びかけた。イスラエル軍は武力攻撃と並行して戦闘員の自主的な戦線離脱を促し、ハマスの戦闘能力低下を図っているとみられる。シンワル氏はハマスのガザ地区トップを務めている。

 ガラント国防相も11日、「投降すれば命は助ける」と発言。「イスラエル軍はガザに永久に駐留するつもりはない」とも述べ、イスラエルに敵意を持つ組織でない限り、今後のガザ地区の統治形態について協議に応じる姿勢を強調した。

 イスラエル軍は11日、過去1カ月間でハマス戦闘員に加え、ハマスと連携する過激派組織「イスラム聖戦」戦闘員も合わせた計500人以上を拘束したと発表した。戦闘員の一部は、民間の建物や学校、避難所に隠れていたという。

 ロイター通信などによると、これに対しハマスの軍事部門「カッサム旅団」幹部は、12月1日の戦闘再開以降の10日間で、ハマスが「イスラエルの軍用車両180台を一部または完全に破壊した」と主張。「イスラエル兵は多くの死傷者を出している」と述べ、打撃を受けているのはイスラエル側だと強調した。

 こうした中、戦闘は激しさを増している。ハンユニスでは10〜11日、イスラエル軍の攻撃で30人以上が死亡。中部デルバラーの病院には40人の遺体が運び込まれたという。

 中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」によると、ガザ南部の複数の避難所は戦闘地域から逃れてきた人々で大混雑となり、衛生状態が極度に悪化。たった一つのトイレを600人で共有する避難所もあり、下痢や感染症、呼吸器疾患などに苦しむ避難民も急増しているという。【ロンドン篠田航一】

3836OS5:2023/12/13(水) 18:33:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b22d2b5ff8d3d64d1de6c1c98977e275c5997ad
「無差別爆撃で支持失う」バイデン氏、イスラエルに苦言 連立組み替えも言及
12/13(水) 10:45配信


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産経新聞
ガザ地区

【ワシントン=大内清】バイデン米大統領は12日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスと交戦するイスラエルについて「(ガザへの)無差別爆撃で国際社会の支持を失い始めている」と述べた。米大統領が公の場でイスラエルの軍事作戦を批判するのは珍しい。ユダヤ系有力者らに向けた首都ワシントンでの選挙資金パーティーで演説した。

【写真】ガザのシーファ病院付近で攻撃を受けた救急車

ロイター通信などによるとバイデン氏は、イスラエルのネタニヤフ首相に国際的な支持の低下を警告した際、同氏から「あなたがた(米国)は(第二次大戦で)ドイツに絨毯爆撃を行って(日本に)原爆を落とし、たくさんの人が死んだ」と言われたと説明。これに対しバイデン氏は「その通りだ。だから二度と起きないように多くの機関が戦後に設立された。9・11(2001年の米中枢同時テロ)でのわれわれ(米国)と同じ過ちを犯さないでほしい」と訴えたという。

またバイデン氏は、ネタニヤフ連立政権に参加する極右政党「ユダヤの力」のベングビール国家治安相に言及した上で、現政権は「イスラエルの歴史で最も保守的」であり、将来のパレスチナ国家との「2国家共存」による和平を否定していると批判。紛争の長期的解決への道を探るためにネタニヤフ氏は「政権を変えるべきだ」とし、連立の組み替えが必要だとの考えも示唆した。

3837OS5:2023/12/16(土) 18:02:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d31309dd521df1d62dca5d986a87782696db8a6
イスラエル兵が問題行為、パレスチナ人の神経逆なで 軍は厳しく対処
12/16(土) 8:32配信

朝日新聞デジタル
パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区のジェニンで、モスクのマイクを使ってユダヤ教の祭りを祝う歌を歌うイスラエル軍の兵士が映る動画=ロイター

 パレスチナ自治区で戦闘を続けるイスラエル軍の兵士が、パレスチナ人の神経を逆なでするような行為をおさめた動画がSNS上に拡散し、反発が起きている。イスラエル軍のハガリ報道官は14日夜、「軍の価値観に従って行動しない者は、相応の措置に直面することになる」と述べ、厳しく対応する姿勢を示した。

【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区のジェニンで2023年12月14日、展開するイスラエル軍の車両=ロイター

 X(旧ツイッター)などでは、イスラエル兵がモスク(イスラム礼拝所)で、イスラム教徒への礼拝を呼びかけるマイクを使い、ユダヤ教の祭りを祝う歌を歌った動画が広がっている。地元メディアなどは14日、この動画がパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区のジェニンで撮影されたと報じた。

 ジェニンではイスラエル軍がパレスチナ人の武装勢力の摘発などを名目に軍事作戦を進めていて、ここ数日で10人以上が殺害されている。動画は同僚の兵士が撮影していたとみられ、タイムズ・オブ・イスラエルによると、軍は14日、動画に出ていた兵士らの職務を即座に停止したという。

朝日新聞社


https://www.asahi.com/articles/ASRD82VLXRD8UHBI007.html?oai=ASRDJ2DYRRDHUHBI04Q&amp;ref=yahoo
イスラエル軍、「ハマスの容疑者」服を脱がせて拘束か 地元紙報道
イスラエル・パレスチナ問題

カイロ=武石英史郎2023年12月8日 10時30分

 イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザ地区の北部ジャバリヤで、同軍が服を脱がせた状態の多数のパレスチナ人を拘束する模様を、イスラエル紙タイムズ・オブ・イスラエルが7日に報じた。

 同紙がSNSに投稿されたものとして紹介した写真では、武装したイスラエル兵の前で、数十人の男性が下着姿で目隠しされ、後ろ手に縛られ、座らされている。裸のままトラックに乗せられ、イスラエル軍に連行されていく写真もある。

 イスラエル各紙は「ハマスの容疑者が投降したとされる映像」などと報じている。軍のハガリ報道官は「数百人を拘束し、尋問している。多くは投降した者たちだ」と語った。有力紙ハアレツによると、拘束された人たちは地元の若者で、民間人も含まれるという。

 この映像に対してアラブ圏では、2003年のイラク戦争時に米軍が拘束者を全裸にしたことなどを引き合いに、反発する声がSNSなどで強まっている。

 また、ガザ地区の保健省は7日、10月7日の戦闘開始からの死者数が1万7177人にのぼったと明らかにした。過去24時間で350人が死亡したという。(カイロ=武石英史郎)

3838OS5:2023/12/17(日) 18:52:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/22f9a1cab642e8d4922337cb7288c997949cd1cd
クウェート首長が死去 20年即位、86歳
12/16(土) 21:00配信


共同通信
クウェートのナワフ・アハマド・サバハ首長(AP=共同)

 【カイロ共同】中東の産油国クウェートのナワフ・アハマド・サバハ首長が16日、死去した。86歳だった。国営メディアが伝えた。死因は明らかにされていないが、国営通信によると、11月末に緊急の健康上の問題で病院に搬送された。弟のミシャル・アハマド・サバハ皇太子(83)が首長を継承する。

 ナワフ首長は1937年、クウェート市生まれ。内相や国防相などを歴任後、2006年2月に皇太子に即位。兄のサバハ前首長の死去に伴い、20年9月に首長に即位した。

 AP通信によると、ナワフ首長は21年3月には医療検査のため一時渡米していた。既に職務の大部分をミシャル皇太子に引き継いでいた。クウェート政府は40日間の服喪を発表した。

3839OS5:2023/12/17(日) 18:52:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/22f9a1cab642e8d4922337cb7288c997949cd1cd
クウェート首長が死去 20年即位、86歳
12/16(土) 21:00配信


共同通信
クウェートのナワフ・アハマド・サバハ首長(AP=共同)

 【カイロ共同】中東の産油国クウェートのナワフ・アハマド・サバハ首長が16日、死去した。86歳だった。国営メディアが伝えた。死因は明らかにされていないが、国営通信によると、11月末に緊急の健康上の問題で病院に搬送された。弟のミシャル・アハマド・サバハ皇太子(83)が首長を継承する。

 ナワフ首長は1937年、クウェート市生まれ。内相や国防相などを歴任後、2006年2月に皇太子に即位。兄のサバハ前首長の死去に伴い、20年9月に首長に即位した。

 AP通信によると、ナワフ首長は21年3月には医療検査のため一時渡米していた。既に職務の大部分をミシャル皇太子に引き継いでいた。クウェート政府は40日間の服喪を発表した。

3840OS5:2023/12/18(月) 17:44:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c63781cab6c2aa941bec852a96b5159605c892d
ガザ最大病院「血の海」、別施設は「ほぼ破壊」 WHO
12/18(月) 13:25配信
AFP=時事
イスラエル軍の爆撃で損壊したパレスチナ自治区ガザ地区ハンユニスのナセル病院(2023年12月17日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】世界保健機関(WHO)は17日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)最大のシファ(Al-Shifa)病院の救急外来部門は「血の海」のような状態で、病院自体の「蘇生が必要」との認識を示した。


 WHOなど国連(UN)機関のチームは16日、ガザ北部の同病院に医療品を届けることに成功した。

 WHOは「チームによれば、救急外来は『血の海』と化しており、数百人の負傷者を抱えている上に新たな患者が続々到着している」「外傷患者は床で縫合処置を受け、麻酔は受けられない状態だ」と報告。

 少人数のスタッフが最低限の対応をしているのみで、手術が必要な重体患者はアハリ・アラブ(Ahli Arab)病院に移送されている。人工透析は1日30人までしか受けられないという。

 手術室は酸素と物資が不足しているため機能しておらず、WHOチームは「(病院自体の)蘇生が必要」だと強調している。

 また、「家を追われた多数の住民が病院の建物と敷地を避難所として使用」しており、飲料水と食料が「全く足りていない」という。

 WHOは、基本的な医療サービスの再開に向け、シファ病院に対する支援を「数週間以内に」強化する方針を示した。

「燃料、酸素、医薬品、食料、水を定期的に供給」した上で必要なスタッフを確保できれば、「手術室を最大20室稼働させ、術後治療も行うことができる」としている。

 現在、ガザ北部では、「部分的」にでも機能している病院はアハリ・アラブ病院のみで、シファ病院を含む3か所の施設は最低限の医療対応しかできていない。

 一方、WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長はこの日、ガザ北部のカマル・アドワン(Kamal Adwan)病院について「ほぼ破壊」されたとし、攻撃で少なくとも患者8人が死亡したと明らかにした。

 イスラエル軍は同病院を数日間にわたって包囲した後、撤収。イスラム組織ハマス(Hamas)の司令部として使用されていたと主張しているが、ハマス側は否定している。

 テドロス氏はX(旧ツイッター)で、「この数日間でカマル・アドワン病院がほぼ破壊され、機能停止に陥り、少なくとも8人の患者が死亡した事態にショックを受けている」「多くの医療従事者が拘束されたと伝えられており、WHOおよび提携機関は彼らの状況に関する情報を緊急に求めている」と表明した。

 イスラエルは、病院に突入する前に院内にいた大半の人々を退避させるため、交渉を通じて安全な通路を設置したと主張している。

 しかしテドロス氏は、「救急車が病院に近づけず、多数の患者は身の安全のため多大な危険を冒して自力での退避を迫られたのをわれわれは把握している」と指摘。「死亡した患者のうち、9歳の子どもを含む数人は適切な処置を受けられずに亡くなった」とするとともに、「院内に身を寄せているとされる避難民の安否を憂慮している」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

3841OS5:2023/12/19(火) 10:13:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/09bce558ce136f925bde99cdfcc5de9e6c006be3
イスラエル、ガザ一部で避難民帰還を許可へ 「制圧」地域に限り
12/19(火) 9:41配信

毎日新聞
軍用車両に乗るイスラエル兵=イスラエル南部で2023年12月18日、ロイター

 イスラエルのガラント国防相は18日、パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエル軍が「制圧」した地域について、避難を要請していた住民の帰還を許可する方針を明らかにした。イスラエルを訪問中のオースティン米国防長官との会談後、共同記者会見で述べた。イスラエル軍はすでにガザ北部の多くの地域を攻略しており、北部住民の帰還を念頭に置いているとみられる。


 イスラエル軍は10月中旬以降、最大都市ガザ市を含む北部の住民約110万人に対し、中部や南部への避難を要請してきた。そのため、中・南部は避難民であふれ、多くの住民がテント生活を強いられているほか、食料や水が極度に不足するなど人道危機が深まっていた。またガラント氏は、イスラエルがガザを「占領」することを改めて否定した上で、イスラエルの安全保障のため、戦闘終了後も軍が一定期間駐屯する可能性を示唆した。

 オースティン氏は18日、イスラエルのネタニヤフ首相やガラント氏らと会談。ハマスの越境攻撃を受けたイスラエルの自衛権を支持した上で、今後の戦闘計画や市民への被害を減らす方策、人道支援物資の継続的な搬入などについて議論したと述べた。また、オースティン氏はハマスの軍事力を壊滅させる必要性を強調し、戦闘の早期終結についてはイスラエルに求めない意向を示した。

 イスラエル軍は18日、ガザ北部や南部で攻撃を実施した。北部ベイトハヌーンについては、軍事作戦をほぼ「完了した」と発表。北部シュジャイヤではハマス戦闘員と激しく衝突したという。ガザ市ではハマスが拠点としていた学校を攻略し、10月7日の越境攻撃に参加したハマスの幹部戦闘員数人を拘束した。

 一方、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官とイスラエルの対外諜報(ちょうほう)機関モサドのバルネア長官、カタールのタミム首長は18日、ポーランドで会談し、人質解放について議論した。だがハマス幹部は18日、中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」で、「人質解放の交渉を始めるのはイスラエルが攻撃を中止してからだ」と主張。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は18日、交渉妥結までにはまだ時間がかかるとの見通しを示した。ハマスは18日、70〜80代の人質男性3人が即時解放を訴える動画を公開した。交渉を巡り、イスラエルに圧力をかける狙いとみられる。

 当局の発表によると、双方の戦闘による死者は18日、イスラエル側が約1200人、ガザ側が1万9453人となった。【エルサレム三木幸治】

3842OS5:2023/12/20(水) 11:24:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/cada1128d4196527353652bfe1781f646a171593
避難民殺到のラファ、過密状態で飢え深刻…数日に1度のビスケット・トイレは3〜4時間待ち
12/20(水) 7:10配信

読売新聞オンライン
17日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで国連施設の前に殺到する人たち=本紙通信員撮影

 【エルサレム=福島利之】イスラエル軍とイスラム主義組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザで、「最後の安全な場所」として避難民が殺到する南部ラファが人口過密状態となっている。日々の食料を得るのも難しく、衛生環境は劣悪だ。物資搬入は徐々に増えているが、戦闘前の水準にはほど遠い。世界食糧計画(WFP)は、ガザ住民の86%が飢えていると報告している。

(写真:読売新聞)

 「早く戦闘が終わらないと私たちの家族は飢え死にしてしまう」。北部ベイトラヒヤから家族11人でラファに避難するマーシム・イルワーウィさん(32)は、本紙通信員に深刻な食料不足を訴えた。国連の施設に避難するが、数日に1回、ビスケットやチーズを受け取るだけ。子供たちは常におなかをすかせている。

 小麦粉の値段は戦闘前と比べ10倍程度にはね上がった。他の食料も軒並み不足し、価格が高騰している。貯金が尽きたイルワーウィさんは手を出せず、「支援物資を受け取るのを待つしかない」と嘆く。

(写真:読売新聞)

 エジプト境界の町ラファは人口20万人だったが、現在は北部や中部からの避難者で100万人以上に膨れ上がった。避難民たちは木材やナイロン布でバラックを建てるが、空き地はほとんどない。北部ガザ市から一族180人でラファに避難し、分散して暮らすエリアン・ハマットさん(45)は「どこも人が多く、生活する空間がない」とこぼす。

 本紙通信員によると、朝にトイレを使うには3〜4時間並ぶこともある。外で用を足す人が多く、周辺には悪臭が漂う。道端にはゴミが放置され、ネズミがはびこる。熱を出し、せき込む人も多いが、薬の入手は難しい。国連人道問題調整事務所(OCHA)は「下痢やインフルエンザ、水痘など伝染性疾患が急増している」と指摘する。

 OCHAによると、物資を搬入するトラック185台が17日、二つの検問所からガザに入った。戦闘前は1日約500台が入っており、物資は全く足りていない。

 北部のジャバリヤ難民キャンプから親戚30人で国連施設に身を寄せるムハイセム・シャヒーンさん(58)は、毛布やマットレスを数枚しか受け取れず、寒い夜は眠れない。イスラエル軍の空爆でけがをした子供の薬も手に入らない。ラファでも空爆が散発的にあり、シャヒーンさんは「ガザに人間らしい生活はない。世界はこの惨状を無視するのか」と憤った。

3843OS5:2023/12/20(水) 22:01:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/227ce2a2eaa678904677126577cb143a40f5d8be
ガザ攻撃激化、1日で100人死亡 国連「前例なき強制移住と破壊」
12/20(水) 19:54配信

朝日新聞デジタル
ガザ地区南部のハンユニスで2023年12月20日、イスラエルによる空爆を受けた民家に集まるパレスチナ人たち=ロイター

 パレスチナ自治区ガザ地区でイスラム組織ハマスの掃討作戦を進めるイスラエル軍は、20日もガザへの激しい攻撃を続けた。あらたな戦闘休止とハマスに捕らわれている人質の解放に向けた交渉が水面下で行われているが、ガザの保健当局によると、19日だけで100人以上が死亡。犠牲者の増加に歯止めはかからず、死者は1万9667人、負傷者は5万人以上にのぼっている。

 民間人の犠牲を最小限にすることを後ろ盾となる米国が求めるなか、イスラエルのガラント国防相は19日、ガザでの地上作戦を「さらに他の場所にも広げる」と発言し、ハマス壊滅に向けた強硬姿勢をあらためて示した。幹部らが潜んでいるとみる南部ハンユニスが「新たなテロの中心地になった」として、攻撃を強めていることも示唆。軍のハガリ報道官も同日の会見で、ハンユニスに部隊を増派したことを明らかにした。

 ロイター通信によると、イスラエルがほぼ制圧した北部や南部ハンユニスなどから数十万人以上が逃れているガザ最南部のラファでは19日、イスラエル軍のミサイルが住宅を直撃し、少なくとも20人が死亡、数十人が負傷した。北部ジャバリヤの難民キャンプでも、空爆で13人が死亡、75人ほどが負傷したという。ハンユニスでは20日も、中心部などでイスラエル軍とハマスの激しい戦闘が続いている。

 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は19日、220万人以上のガザの人口の90%以上が自宅から避難し、住宅を含むインフラの60%以上が破壊、または一部損壊したと、X(旧ツイッター)に投稿した。「前例がない驚くべき水準の強制移住と破壊が、私たちの目の前で起きている」と訴えた。国連人道問題調整事務所(OCHA)は19日の報告書で、劣悪な衛生状況から、UNRWAの避難所では急性の呼吸器感染症や髄膜炎、水ぼうそうなど36万件以上が確認されているとした。

朝日新聞社

3844OS5:2023/12/22(金) 13:09:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/5556fba2d9bf494e04f7f46c5db02b31ed834f7a
ガザの人口の半分が飢餓状態 丸1日食べ物がない状態も
12/22(金) 12:29配信
AP通信

ラファ、パレスチナ自治区、12月22日 (AP) ― パレスチナ自治区のガザ地区で、同地区を実効支配するイスラム武装組織ハマスと、テロ組織の壊滅を目指すイスラエル軍が戦闘を繰り広げる一方で、ガザ地区最南端のラファでは12月21日、数百人の飢えたパレスチナ人が手にした容器一杯分の食べ物を求めて、炊き出し場に幾重もの人垣を作った。
 地区内の南半分に押し込められた住民のために、炊き出しが行われているが、「週に4日か5日ではなく、普通の人と同じように、毎日食べるものが欲しい」と順番を待つ女性は訴える。
 ガザ地区に通じる検問所が限られており、搬入される人道支援物資の量もわずかであるため、食糧不足は大きな問題となっている。
 国連は19日、ガザ地区の人口の半数が極度もしくは深刻な飢餓状態にあり、90%が丸一日食料がない状態が常態化していると明らかにした。

(日本語翻訳・編集 アフロ)

3845OS5:2023/12/22(金) 13:12:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/a76ec9d061d1090983a78db10b3ec13efc91b51e
イスラエル軍、ガザ中部に進軍 北部は制圧 人質解放交渉は難航
12/22(金) 11:30配信


毎日新聞
パレスチナ自治区ガザ地区で進軍するイスラエル兵=2023年12月21日、イスラエル軍提供・ロイター

 イスラエル軍は21日、パレスチナ自治区ガザ地区中部に進軍したと発表した。ガザ北部の大部分を既に攻略したため、中部への本格的な攻撃を開始するとみられる。一方、イスラム組織ハマスは21日、イスラエル側が提案していた「1週間の戦闘休止」の見返りに人質30〜40人を解放する案を拒否する意向を示した。


 イスラエル軍は21日、ハマスの大規模な拠点があった北部シュジャイヤ地区をほぼ「制圧」し、最大都市ガザ市の南部も管理下においたと発表した。このため、北部の一部地域で攻撃を継続する一方、地上部隊はガザ中部に進軍を始めた。同軍は別にガザ南部のハンユニスなどでも地上作戦を行っている。

 イスラエル軍はこれまで、中部では空爆などでハマス戦闘員を狙っていたが、今後は地下トンネルの破壊など大規模な攻勢に出る可能性がある。中部には北部から避難した多くの住民が暮らすヌセイラット難民キャンプなどがあり、被害の拡大が懸念される。またイスラエル軍のハガリ広報官は21日、戦闘が再開された12月1日以降、約2000人のハマス戦闘員を殺害したと述べた。

 ◇ハマス「停戦実現まで人質解放しない」

 一方、人質の解放交渉は難航している模様だ。ハマスは21日の声明で「(恒久的な)停戦が実現するまで、人質を解放しない」と強調し、イスラエルの一時休戦案を拒否した。イスラエルメディアによると、イスラエル政府高官も21日、ハマスとの交渉が行われていないことを認めた。ハマスの指導者ハニヤ氏は20日に続き、21日もカイロでエジプト政府高官らと会談したが、成果は出なかった。ハニヤ氏らハマスの政治部門と軍事部門で交渉を巡る意見の相違があるとみられている。ハマス軍事部門は21日、イスラエル中部テルアビブなどに30発以上のロケット弾を発射し、戦闘を続ける意向を示した。

 ◇ガザ人道状況、さらに深刻化

 こうした中、ガザの人道状況は深刻さを増している。世界保健機関(WHO)は21日、ガザ北部の全ての病院が新規患者の受け入れを中止したと発表した。燃料や医療物資の不足などが原因という。ガザ地区の36病院のうち、機能している九つの病院は南部に集中しており、今後は空爆などで負傷した患者を南部まで運ぶ必要がある。

 一方、ガザ当局は21日、人道支援物資を搬入しているエジプト境界のラファ検問所周辺をイスラエル軍が空爆したと発表した。検問所を担当する職員ら4人が死亡したとしており、物資搬入に影響が出る可能性がある。イスラエル軍は事実関係を調査している。【エルサレム三木幸治】

3846OS5:2023/12/25(月) 09:17:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/23d647ba7de92a9e3c13ecc45cb86f6d49cd5cdf
「パキスタン生まれ」アフガン難民、不法移民摘発で未知の祖国へ…言葉通じず生活保障もなし
12/25(月) 7:45配信

読売新聞オンライン

4日、アフガニスタンのトルハムで、支援物資の受け取り登録をするセディクラさん(中央)

 パキスタンで難民として長年暮らしてきたアフガニスタン人が、大量にアフガンへ戻っている。パキスタン政府が不法移民の一斉摘発に乗り出したためで、パキスタン生まれの帰還民たちは、見知らぬ「祖国」での再出発を迫られている。(アフガニスタン東部トルハム 吉形祐司、写真も)

 アフガンの首都カブールから東へ約230キロの国境地帯のナンガルハル州トルハム。草木も生えず、岩肌がむきだしの山のふもとには砂漠地帯が広がる。「あの山の向こうはパキスタンだ」。州当局者が指をさした。

 今月4日に訪れた際、国境の検問所は帰還民であふれていた。セディクラさん(42)は妻と1〜6歳の子ども3人を連れ、300キロ以上離れたパキスタンの町チャクワルから到着したばかりだった。

 話を聞こうとすると、カブールから同行してきた通訳が困惑した。「言葉が通じない」。パシュトゥン人のセディクラさんはパシュトゥー語、タジク人の通訳はダリ語。両言語を話す州当局者の助けで会話が成立した。多民族国家アフガンの実情だ。

 「仕事も何もない。住む場所さえあればいい」

 パキスタン生まれのセディクラさんは、初めてアフガンの地を踏んだという。両親は1979年の旧ソ連軍によるアフガン侵攻で難民になった。

 パキスタン政府は11月1日を期限に、ビザ(査証)などを持たない不法移民の摘発を始めた。国内のテロにアフガン人が関与していると指摘し、アフガンで2021年8月に政権を掌握したイスラム主義勢力タリバンに対処を求めたが、タリバン側は否定している。

「親族なんていない」
テント暮らしで半月かけて親族を探したダウド・アシュナさん(中央)と子どもたち

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、パキスタンにいる320万人のアフガン人のうち、難民登録をしているのは約130万人。パキスタン政府は約170万人が不法移民にあたると主張している。

 肉体労働で生計を立てていたセディクラさんは、給料日まで待ってパキスタンを出たという。「北部のマザリシャリフに行こうと思う。祖父が住んでいたらしい」とつぶやくが、親族がいる確証はない。

 ナンガルハル州の集計では10月以降、帰還民は60万人に達した。パキスタン政府は、11月1日を期限としていた国外退去に24年2月末までの猶予期間を設けたため、帰還民は今も毎日到着している。行き先が決まらなければ、国境の一時受け入れキャンプに入る。そこには約100張りのテントが並ぶ。

 パキスタンを強制退去となったダウド・アシュナさん(30)は、ハエが飛び交うキャンプで半月かけて親族を見つけた。約1万5000アフガニ(約3万円)と日用品が支給されるが、一度きり。その後の生活の保証はない。

 「学歴もなく、力仕事しかできない。職を得られるかどうか」と言うと、アシュナさんはマメだらけの手を見せた。一家7人の荷物は、衣類などが入ったボストンバッグ1個だけだ。

 パキスタン生まれの一家6人で1か月以上、テントで過ごすサイド・オマルさん(35)は「親族なんていない。パキスタンに戻りたい」と訴えた。行き先のない帰還民は、アフガン国内の別のキャンプに移される。

 低地で暖かいトルハムと違い、カブールや山岳地帯の気温は冬場、氷点下となる。タリバン政権は、帰還民に無償で土地を提供する方針だというが、詳細は不明だ。難民省報道官は取材に対し、「今、計画中だ」とだけ答えた。

3847OS5:2023/12/25(月) 09:49:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/82de7523aa6f56dc535b02cd5088a117a4c3f378
栄養不足で未熟児出産増、床で診察… ガザ南部、深まる人道危機
12/24(日) 10:42配信
毎日新聞
イスラエル軍の空爆で負傷し、ナセル病院に搬送された子供=パレスチナ自治区ガザ地区南部ハンユニスで23日、AP

 イスラエル軍が攻勢を強めるパレスチナ自治区ガザ地区南部で、人道危機が深まっている。南部ハンユニスにある拠点病院「ナセル病院」では医療物資やベッドが足りず、最低限の治療しかできない状態が続く。住民の栄養状態が悪化し、未熟児が生まれることも増えた。住民からは、状況を改善できないイスラム組織ハマスに対する不満も噴出している。

 「医療は崩壊しかかっている」。ナセル病院の小児科医、ターフィク・バラカ氏は、毎日新聞助手の取材に深いため息をついた。ガザ北部をほぼ攻略したイスラエル軍は、12月上旬からガザ第2の都市ハンユニスで地上戦を開始。空爆や砲撃が続き、病院には1日数百人の負傷者が訪れるほか、多数の住民が自宅から避難し、院内や敷地内に滞在する。ガザ北部の病院が機能していないため、北部からも重傷者が運び込まれる。

 だがターフィク氏によると、病院のベッドは全て埋まり、医師は患者を床に寝かせて診察している。薬などの医療物資はエジプト境界の検問所から入っているが、戦闘で搬送が困難になっており、通常の3割しかない。応急措置はできても、十分な治療をする余裕はないという。

 ガザ北部から逃れ、ハンユニスの国連避難所で暮らしていたマフムードさん(31)は今月15日、避難所内で砲撃を受けた。弟(29)は即死し、マフムードさんと息子のカリームさん(8)は背中と足を負傷した。「砲弾の破片が体の中に残っているが、病院で手術はしてもらえなかった」。マフムードさんは落胆し、隣ではカリームさんが苦痛に顔をゆがめる。「イスラエルの指示に従って避難したのに、砲撃された。私たちはどこに行けばいいのか」。イスラエル軍は避難所への砲撃について、コメントしていない。

 避難民であふれる南部では、極度の食料不足が続く。ターフィク氏は「10月以降、予定より早く、未熟児で生まれる子供が多い。母親のストレスと栄養失調が原因だ」と話す。ナセル病院周辺でも戦闘が起きており、17日には病棟の一部が砲撃され、入院していた少女が死亡した。一部の医師はハンユニスからさらに南へ避難しており、「状況はますます悪くなっている」とターフィク氏は嘆く。

 一方、イスラエル軍が住民の避難先に指定し、「最も安全」とされている南部ラファでも、人々は困窮している。国連によると、戦前の人口が約28万人だったラファは今、避難民が押し寄せ、100万人以上が暮らす。多くの人々は空き地に木材とナイロンを合わせて作ったテントを建てて暮らすが、とても寒さをしのぐことはできない。

 ガザ北部から1カ月前に南部ハンユニスに避難した後、さらに2週間後にラファに移ったムスタファさん(35)は、家族10人でテント暮らしを続ける。「ラファは砂漠地帯で寒さが骨身にしみる。戦争前に比べると地獄のような生活だ」と語った。国連や市民団体は一部住民にテントや小麦粉などを配っているが、ムスタファさんはまだ物資を受け取っていない。毎日、食料や水を探し求めるが、子供にパンを与えられない日もある。ハマスに対しても手厳しい。「戦争をしたいなら、住民が生活できる状況を整えてからにしてほしい」

 同じくガザ北部から避難したアリさん(40)もテント暮らしだ。ガザ北部の自宅は、空爆で破壊された。ラファでも軍艦による砲撃の音が鳴り響き、不安と寒さで眠れない日々が続く。「イスラエルは物理的にも、心理的にも我々を完全に破壊した。ハマスは我々に何もしてくれない。誰か、この残酷な戦争を止めてほしい」【エルサレム三木幸治】

3848OS5:2023/12/26(火) 18:44:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/7baca8f4cea9f0f0a83886b8e17836f11242546c
イスラエル ガザ戦費が財政圧迫 3月以降「予測不可能」と財務省幹部 周辺国にも被害拡大
12/26(火) 18:15配信


産経新聞
イスラエル

【カイロ=佐藤貴生】イスラム原理主義組織ハマスとの戦闘がイスラエルの財政を圧迫している。財務省は25日、来年の戦闘関連の支出が少なくとも480億シェケル(約1兆9000億円)超に上ると見通しを示した。国民生活にも打撃が広がり、戦闘長期化が国力の疲弊をもたらしている。

【写真】イスラエル南部のパレスチナ自治区ガザとの境界付近で軍用車両に乗るイスラエル兵

ロイター通信が伝えた。財務省幹部は、支出は来年2月まで戦闘が続くと仮定して算出したものであり、この見通しでは財政赤字が国内総生産(GDP)比約6%と、当初予定の3倍近くに膨らむとした。3月以後も戦闘が続く場合、現時点で算定不能だと述べた。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によると、ハマスの奇襲によりイスラエルでは南部の住民ら25万人が避難や転居を余儀なくされたほか、戦闘で予備役36万人が招集された。学校の休校で親が子供を世話するために労働時間を短縮したり、リモート勤務に切り替えたりする事例も増え、労働人口の約2割が働けない状態になったとされる。

国際的に評価が高いIT関連業界からも最大15%の人々が招集された。戦闘で航空便の運航が減り、ホテルをはじめとする観光業も深刻な打撃を受けている。

イスラエル政府は戦闘前、ヨルダン川西岸のパレスチナ人に労働許可を出し、約13万人が建設業や農業に従事していた。しかし、戦闘開始後は治安上の懸念があるとして許可を出さず、ビル建設や作物の収穫が滞った。

建設省は11月、パレスチナ人不在の穴を埋めるため、インドとの間で出稼ぎを受け入れる協定を締結した。西岸のパレスチナ人の4人に1人が失職したとの推計もあり、打撃は西岸にも波及している。

イスラエル有力紙ハーレツ(電子版)によると、国内のチャリティー団体が11月に行った世論調査では、戦闘により収入が「大きく減った」「激減した」との回答が合わせて約20%に達した。「経済的打撃を懸念している」と回答した人も45%に上った。

周辺国の経済的打撃も深刻になっている。国連によると、エジプトとヨルダン、レバノンの今年の経済的損害は少なくとも100億ドル(約1兆4000億円)で、23万人以上が貧困層に転落すると推計した。

3849OS5:2023/12/28(木) 13:23:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb3557c68f2075512396a1cd6700466c1f21c407
最右翼政権率いるネタニヤフ氏、退陣求める声強まる…ハマスを「温存」させた張本人と批判される
12/28(木) 8:33配信


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読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 【エルサレム=福島利之】パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ政権が29日、発足から1年を迎える。極右、宗教勢力と連立を組み、建国史上、最右翼の政権は、国内の分断を招いた末、イスラム主義組織ハマスの越境攻撃を防げなかったと批判を浴びる。国民から退陣を求める声が強まる中、ガザで戦果を上げ、延命を図る構えだ。

人質家族も反発
17日、テルアビブで閣議に臨むイスラエルのネタニヤフ首相=AP

 ネタニヤフ氏は25日、クネセト(国会)で演説し、「軍事圧力なしに100人以上の人質の解放は成功しなかっただろう。我々は戦闘を止めない」と誇った。傍聴していた人質の家族らからは「時間がない。(人質の解放は)今だ」とやじが飛び、演説をしばし中断せざるを得なくなった。

 第3次ネタニヤフ政権は昨年12月29日、自ら率いる右派リクードのほか、極右、超正統派と組んで発足した。極右がヨルダン川西岸で入植者の暴力をあおるのを黙認し、三権分立を脅かす「司法改革」を強引に進めていた最中に起きたのがハマスの攻撃だった。

対立後押し
 ネタニヤフ氏は戦闘前、ハマスと奇妙な「同盟関係」(主要紙ハアレツ)にあった。ガザを支配するハマスの伸長を見過ごし、西岸を支配するパレスチナ自治政府との対立を後押ししてきた。双方の分断が続けば、思惑通りパレスチナ国家の樹立が遠のくためだ。

 政権発足の際の演説では、「治安の回復」を掲げながらもハマスには一言も触れていなかった。10月末にはSNSに「(諜報(ちょうほう)機関は)ハマスは抑止されていると信じていた」と弁明する書き込みをし、批判を受けた。

 歴代最長首相となっているネタニヤフ氏は、国防やテロ対策を重視した「強い指導者」を演出してきたものの、ハマスを「温存」させた張本人との批判も浴びる。

選挙なら下野
 世論の風当たりは強まる一方だ。民間研究機関「民主主義研究所」の世論調査(19日公表)では、ガザでの戦闘の終結後、ただちに選挙を求める人は69%に達した。有力紙マアリブ(15日付)の世論調査では、国会(定数120)議員選挙が行われた場合、中道右派の野党「国民連合」が第1党の39議席で、リクードは17議席にとどまる予測となっている。

 ネタニヤフ政権は、国会で過半数(64議席)を握るため、現状では不信任案は成立しない。選挙をすれば下野が確実のため、国会を解散するつもりはない。

 ネタニヤフ氏は、ガザでの戦闘を続け、ハマスに勝利した指導者として国民の信頼を回復したい考えだ。ヘブライ大のギデオン・ラハト教授(政治学)は「ネタニヤフ氏はこのままでは、国内を分断させ、前代未聞の安全保障の危機を招いた史上最低の首相と位置づけられる」と指摘する。

3850OS5:2023/12/29(金) 00:56:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/0fb67d1d14ca4f6b52ae05ebfb2455e1f2c3aa7a
米ユダヤ系、高まる「停戦」「2国家」の声
12/28(木) 18:17配信

産経新聞
イスラム原理主義組織ハマスとイスラエルの戦闘を巡り、米国のユダヤ系コミュニティーで、停戦の実現や、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」に向けた和平プロセスの前進を訴える声が強まっている。パレスチナ自治区ガザの戦闘長期化で住民の死傷者が増大する中、2国家案に否定的なネタニヤフ政権への支持を続けてきたバイデン政権に方針転換を迫っている格好だ。

イスラエル紙ハーレツによると、米有力ロビー団体「米国イスラエル公共問題委員会(AIPAC)」元幹部のトム・ダイン氏らユダヤ系有力者27人が18日、バイデン大統領に書簡を送付。バイデン政権は戦後をにらみ、「ヨルダン川西岸とガザでのイスラエルの管理を終結させる」ための和平構想を追求する意思を宣言するべきだ-と促した。

西岸とガザは1967年の第3次中東戦争でイスラエルが占領した。西岸は現在も占領下にあり、ガザでは同国の一方的撤退(2005年)後も強固な経済封鎖が続く。書簡は、こうした状態が和平の妨げになっていると指摘した形だ。

さらに書簡は、国際法と国連安全保障理事会決議に反するユダヤ人入植地建設の凍結や、「アウトポスト」と呼ばれる非公認入植地の解体、西岸で相次ぐ入植者によるパレスチナ人への暴力停止を要求。弱体化した西岸の経済改革やガザの経済復興に向け、米国が周辺のアラブ諸国とともにパレスチナ版の「マーシャルプラン」を推進するべきだと提言した。

ネタニヤフ首相はハマスの根絶を掲げて激しいガザ攻撃を続ける半面、2国家案には否定的な考えを表明している。これに対し書簡は、「ハマスを真に敗北させられるのは、パレスチナ人が未来に希望を持てたときだけだ」とし、米国が2案実現へ指導力を発揮するべきだとも主張した。

またNBCテレビは今月7日、全米のユダヤ系団体職員やユダヤ教指導者ら500人以上が、バイデン政権と連邦議会に対し、イスラエルとハマスの停戦実現などを働きかける公開書簡を発表したと伝えた。公開書簡への署名者は19日までに800人を超した。

もともと米国のユダヤ系には、超正統派などの宗教保守層やリベラル層を中心に、イスラエルの占領政策への批判が少なくない。これらの提言は、2国家案による和平の可能性を重視するバイデン政権の基本的な立場にも近いものだ。

ただ米国では、信仰上の理由からイスラエルの入植活動などを擁護するキリスト教福音派が政治力を強めており、来年の大統領選で再選を目指すバイデン氏としてはネタニヤフ政権との距離を慎重に測らざるを得ない状況だ。(ワシントン 大内清)

3851OS5:2023/12/30(土) 01:13:50
https://www.yomiuri.co.jp/world/20231229-OYT1T50016/
「ヒトラーと同じ」と非難され「クルド人を虐殺する人が道徳を説けるのか」と応酬
2023/12/29 17:02
イスラエル・ガザ情勢
 【エルサレム=田尾茂樹】トルコのタイップ・エルドアン大統領は27日、パレスチナ自治区ガザへの侵攻を続けるイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相について、「(ナチス・ドイツの)ヒトラーと何が違うのか。やっていることは同じだ」と非難した。


 トルコの首都アンカラで演説したエルドアン氏は「すべて西側や米国が支援している」とも語り、イスラエルを支援する米欧諸国の対応にも苦言を呈した。

 これに対し、ユダヤ人を虐殺したナチスの独裁者を引き合いに出されたネタニヤフ氏は猛反発している。声明を発表し、「クルド人を虐殺する人が道徳を説けるのか。(イスラエル)軍はテロ組織を排除するために戦っている」と反論した。

3852OS5:2024/01/03(水) 19:32:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/13d585d7193192d68a59bcc066cc67fe81683a7f
イスラエル最高裁、司法権限縮小の法律は「無効」と判断 ネタニヤフ政権に痛手
1/2(火) 21:09配信

産経新聞
イスラエル

【カイロ=佐藤貴生】イスラエル最高裁は1日、国会で可決された司法の権限縮小をめぐる関連法について、「無効」だと判断した。ネタニヤフ政権は昨年初めに司法の権限を縮小する「改革」を行うと表明し、民主主義の根幹である三権分立を損なうとして大規模な抗議デモが相次いだ。イスラム原理主義組織ハマスとの戦闘を続ける政権には大きな痛手となる。


イスラエル有力紙ハーレツ(電子版)などが伝えた。関連法は、政府の決定について最高裁が「合理性」を理由に無効とする権限を剝奪する内容で、イスラエル基本法(憲法に相当)の修正案として国会に提出され、昨年7月に可決された。

極右政党も参加するネタニヤフ政権は、選挙で選ばれた国会議員の決定に対し、司法が過剰に介入していると主張していた。最高裁では判事15人のうち8人が「民主主義の根幹を著しく傷つける」として無効だと判断した。また、判事12人が基本法を見直す権限は最高裁にあると判断した。

イスラエルではハマスとの戦闘が始まる昨年10月上旬まで、司法の権限縮小に反対する国民が毎週のように抗議デモを行い、予備役の一部が任務を拒否して抗議の意を示すなど国内の分裂が拡大した。ハマスなどは分裂に乗じて奇襲を仕掛けたとの観測もある。

ハマスとの戦闘開始を受けて発足した戦時内閣の主要メンバーであるガラント国防相やガンツ元国防相は司法制度の変更に反対していたため、政権の結束維持が問われるとみる向きもある。

3853OS5:2024/01/03(水) 20:22:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa3e9f989901724a541d131ce5e440a27634ce87
「イスラエルのレバノン攻撃で副指導者ら死亡」 ハマス発表
1/3(水) 16:09配信


毎日新聞
イスラエル軍の攻撃で死亡したイスラム組織ハマスの政治部門の副指導者アロウリ氏=2018年8月2日、ハマス提供・AP

 パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスは2日、政治部門の副指導者アロウリ氏を含むメンバー7人がレバノンの首都ベイルート郊外でイスラエル軍の無人機攻撃により死亡したと発表した。イスラエルはガザ地区でハマスとの戦闘を続けているが、隣国の首都でも軍事作戦を決行したことで、周辺国との緊張がいっそう高まりそうだ。


 ロイター通信などによると、攻撃があったのはハマスの事務所がある建物で、当時はハマス幹部らによる会議が行われていたという。アロウリ氏はハマスの軍事部門の創設者の一人でもあり、国外からヨルダン川西岸でのイスラエルに対する抵抗運動を指揮していたとされる。イスラエルとの人質解放を巡る交渉でも重要な役割を担っていたとの情報もある。イスラエルは今回の攻撃について認めていないが、ネタニヤフ首相は昨年10月、国外にいるハマス幹部も標的とする考えを示していた。

 アロウリ氏の殺害を受け、ハマスの指導者ハニヤ氏は声明で、イスラエルが国外で攻撃をしたことは「レバノンの主権を侵害するテロ行為だ」と非難。レバノンのミカティ暫定首相も「レバノンを戦争に引き込もうとしている」とイスラエルを批判した。また、ハマスを支援するイランのカナニ外務省報道官は2日、「パレスチナだけでなく、中東地域でシオニストの占領者(イスラエル)に対する抵抗を強めるだろう」と警告した。

 レバノンではハマスと連帯する親イラン組織ヒズボラが南部の国境沿いでイスラエルと交戦を続けており、今回の攻撃についても報復を示唆した。イスラエル軍のハガリ報道官は2日、「どんなシナリオにも準備できている」と述べたが、国境地帯では今後、ヒズボラの交戦がさらに激化する可能性がある。【カイロ金子淳】

3854OS5:2024/01/04(木) 15:52:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab9c0b2c3ecada72bea325dd8d08a67a10dde6d0
イラン南東部で爆発、95人死亡 イラン政府「テロ」と断定
1/4(木) 10:56配信

毎日新聞

 イラン南東部ケルマンで3日、爆発が2回起き、イラン保健当局によると、95人が死亡、211人が負傷した。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」が伝えた。現場付近には2020年1月に米軍が殺害したイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官の墓があり、当時は追悼集会が行われていた。犯行声明は出ていないが、イラン当局者は「テロ」だと断定。最高指導者ハメネイ師は「実行犯は必ず処罰される」と声明を出した。

 報道によると、最初の爆発はソレイマニ氏の墓がある墓地から約700メートル離れた道路上で発生した。さらに約20分後、近くで2回目の爆発があった。イランのタスニム通信は、現場に仕掛けられたバッグ内の爆発物が遠隔操作で起爆したと報じた。爆発を受け、ライシ大統領は4日に予定していたトルコ訪問を取りやめた。

 イランでは22年、南部シラーズのイスラム教シーア派の宗教施設で15人が死亡する銃撃テロがあり、この際はスンニ派の過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出している。

 死去から丸4年となるソレイマニ氏は、革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」の司令官として、レバノンやシリアなど中東各地で親イラン武装組織の支援を担っていた。20年1月3日にイラクの首都バグダッドの国際空港付近で米軍の無人機攻撃により死亡。イランは直後に報復として、米軍が駐留するイラク国内の基地をミサイルで攻撃した。

 イランでは、大規模なテロ攻撃や反体制デモがあると「米国やイスラエルが背後で糸を引いている」との主張が出ることが少なくない。今回の攻撃について両国の関与を示す情報はなく、米国務省のミラー報道官が米国の関与を否定している。しかし、米軍に殺害されたソレイマニ氏の追悼集会が標的となったことで、イラン国内で反米、反イスラエルの感情が強まる可能性がある。

 革命防衛隊を巡っては、昨年12月下旬にシリアの首都ダマスカス近郊でソレイマニ氏に近かった同隊のムサビ上級軍事顧問がイスラエルによるとされる空爆で死亡し、イランは報復を宣言している。【カイロ金子淳】

3855OS5:2024/01/05(金) 09:04:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ec982c3cc32937a4800ac7df18532fd6b3edf46
ハマスもイスラエルも関与せず ガザ戦後統治でネタニヤフ政権
1/5(金) 8:47配信
時事通信
イスラエルのガラント国防相=2023年12月、テルアビブ(AFP時事)

 【エルサレム時事】イスラエルのガラント国防相は4日、報道陣に対し、イスラム組織ハマスとの戦闘が終結した後のパレスチナ自治区ガザの扱いについて、ハマスもイスラエルも統治には関わらないとの考えを示した。

 ガラント氏は「ガザに住んでいるのはパレスチナ人だ。そのため、イスラエルに敵対しない条件で、パレスチナ人が責任を負う」と語った。

 イスラエルのメディアが報じた。ガラント氏によると、欧米やアラブ諸国が派遣する多国籍軍やパレスチナ人の行政機構、エジプトとイスラエルが戦後処理に関わる。多国籍軍はガザ地区の復興を担い、パレスチナの行政機構はガザで既に活動する組織からハマスを排除して運営される。エジプトはガザとの境界管理をイスラエルと米国と共に強化し、イスラエルは多国籍軍への情報提供のほか、ガザへの物資搬入を管理するという。

3856OS5:2024/01/09(火) 09:00:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/e94ad8ca0bc372688ed262eb20937a599b9dd738
ガザ中部の最重要病院から600人超退避 WHOトップ「言語道断」
1/8(月) 19:00配信
 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は7日夜、パレスチナ自治区ガザ地区中部デイルアルバラのアクサ病院から、600人以上の患者と、医療関係者の大半が退避を余儀なくされたとX(旧ツイッター)に投稿した。彼らの所在はまだわからず、一帯ではイスラエル軍による退避命令が出されていたと記している。軍事衝突の開始から3カ月が過ぎたが、ガザの人道危機が収束する兆しは見えていない。

【動画】ハマスと共闘するヒズボラ戦闘員の葬儀 緊張高まるレバノン

 テドロス氏は投稿に、アクサ病院をWHO職員が7日に訪問した際の映像を添付した。患者らが退避する前に撮影されたとみられる。それによると、院内は動き回る医療関係者らで騒然とし、床には血が飛び散ったまま。患者とみられる男性の激しい叫び声が聞こえる中、WHO職員は「彼ら(医療関係者)は小さな救急治療室で、連日数百人のけが人に対応している。本当に混沌(こんとん)とした状態だ」と訴えた。

 投稿によると、イスラエル軍の退避命令により、現在はほとんどの医療関係者が病院を退去し、5人の医師だけが食料もないまま残っているという。テドロス氏は「アクサ病院はガザ中部に残る最重要の病院であり、その機能をこれ以上損なわせることは道徳的にも、医学的にも言語道断だ」と強く非難した。

朝日新聞社

3857OS5:2024/01/09(火) 09:56:55
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASS187RMPS18UHBI01X.html
ヒズボラ司令官が死亡 イスラエル軍空爆か、緊張さらに高まるおそれ
2024/01/08 23:26朝日新聞

ヒズボラ司令官が死亡 イスラエル軍空爆か、緊張さらに高まるおそれ

イスラム教シーア派組織ヒズボラが2024年1月8日に死亡を発表した同組織のウィサム・タウィル司令官=ヒズボラ提供

(朝日新聞)

 イスラエルと国境を挟んで戦火を交えているレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは8日、ウィサム・タウィル司令官が死亡したと発表した。AFP通信によると、同氏はレバノン南部で車に乗っていて、イスラエル軍の空爆で殺害されたという。パレスチナ自治区ガザ地区でイスラム組織ハマスとイスラエルとの戦闘が3カ月以上続くなか、ハマスと共闘するヒズボラの司令官の死亡により、地域の緊張がさらに高まるおそれがある。

 AFPなどによると、タウィル氏はヒズボラの精鋭部隊「ラドワン部隊」に所属する部隊の副官で、レバノン南部でヒズボラの作戦を統括する指導的な役割を担っていたという。イスラエル側からは、タウィル氏の死亡に関するコメントは発表されていない。

 AFPの集計では、昨年10月以降のイスラエル軍との戦闘で135人以上のヒズボラ戦闘員が死亡しているが、司令官の殺害は異例とみられる。

 ヒズボラは6日、イスラエル北部にある同国軍の航空管制基地を62発のロケット弾で攻撃したと主張しており、イスラエル側が報復したとの見方もある。(佐藤達弥)

3858OS5:2024/01/13(土) 00:09:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f7a5fc829de9eb490b55dbb33515a5fa7a34d6d
フーシ派、報復の可能性 イランが支援、反イスラエル鮮明
1/12(金) 20:33配信

時事通信
イエメンの親イラン武装組織フーシ派(AFP時事、資料写真)

 【イスタンブール時事】米英両国がイエメンの親イラン武装組織フーシ派を攻撃し、懸念されていたパレスチナ自治区ガザでの戦闘が中東各地へ波及するリスクが現実となった。

 イランを後ろ盾とし、反イスラエルの急先鋒(せんぽう)として存在感を誇示しているフーシ派が今後報復する可能性は否定できず、中東の緊張は一段と高まりかねない。

 イラン外務省報道官は12日、米英の攻撃は「地域の不安定化をあおる」と批判。「パレスチナでの戦争犯罪から目をそらせようとしている」と反発した。

 イエメンでは2011年の中東民主化運動「アラブの春」で反政府デモが広がり、後に内戦状態に突入した。イスラム教シーア派系ザイド派の武装組織として、シーア派大国イランの支援を受けたフーシ派は15年に首都サヌアを占拠。隣国サウジアラビアなど国際社会に承認されながら南部へ逃れた暫定政権と対立しつつ、勢力を広げた。

 内戦下でフーシ派はサウジやアラブ首長国連邦(UAE)への攻撃を激化。19年にはサウジ石油施設へミサイルを撃ち込み、サウジの原油生産を一時まひさせて世界経済を混乱させた。イエメンで「代理戦争」を続けたサウジとイランが23年に国交正常化で合意すると、イエメンでも国連主導の和平プロセスが本格化。「世界最悪の人道危機」(国連)と言われたイエメン内戦でも、ようやく緊張緩和への動きが見え始めていた。

 そのさなかに発生したのが、イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突だった。フーシ派は、レバノンのシーア派組織ヒズボラなどと共にハマスに連帯を示す「抵抗の枢軸」の一角として、イスラエルへの無人機・弾道ミサイル攻撃や、紅海での商船への襲撃を繰り返すようになった。

 米英は、イスラエルや米国と直接戦火を交えたくないイランが、フーシ派など代理勢力の強硬姿勢を後押ししているとの見方を強めている。

3859OS5:2024/01/13(土) 03:57:52
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024011200920&amp;g=int
米英、フーシ派拠点を攻撃 紅海の商船攻撃に対抗―中東情勢、さらに緊迫・イエメン
2024年01月12日19時19分

イエメンのフーシ派を空爆するためキプロスから離陸する英空軍機=英国防省が12日提供(ロイター時事)
イエメンの地元テレビが12日に伝えた、米英の空爆後に立ち上る炎と煙の映像(AFP時事)

 【ワシントン、ロンドン時事】米英両軍は11日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派の拠点に対し空爆を実施した。紅海で繰り返している商船攻撃への報復となる。フーシ派は反撃を明言しており、イスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突で中東情勢が緊迫化する中、地域の緊張が一段と高まりそうだ。
 バイデン米大統領は声明で「フーシ派が使用している多くの拠点を攻撃し、成功した」と発表。「必要に応じて、米国民と自由な国際貿易を守るためのさらなる措置をためらわない」と追加攻撃を示唆した。
 スナク英首相も声明で「自衛のために限定的、必要かつ適切な行動を取った」と表明した。スナク氏は攻撃に先立って緊急閣議を開き、閣僚に軍事介入を説明していた。フーシ派の報道官は、米英の攻撃で5人が死亡、6人が負傷したと主張した。
 米空軍などによると、標的となったのは無人機やミサイルの保管・発射場所、弾薬庫、防空システムなど計60カ所以上。戦闘機による空爆に加え、軍艦や潜水艦から巡航ミサイル「トマホーク」を含むミサイルでも攻撃を加えた。
 米政府高官は「攻撃には精密誘導爆弾を用い、一般市民の居住地は標的にしなかった」と強調した。攻撃に際しては、オーストラリア、バーレーン、カナダ、オランダが支援を行った。
 フーシ派の報道官は、首都サヌアや西部ホデイダなど73カ所が攻撃を受けたとし、「侵略行為に必ず対応する」と報復を示唆した。フーシ派幹部も「イエメンへの攻撃は正当化されず、イスラエル船への攻撃を続ける」と反発した。

3860OS5:2024/01/16(火) 09:07:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf7edb17fd34ffaaf0186b9930a3268cdc40a4b1
南部の集中攻撃「間もなく終了」 ガザ空爆で人質死亡とハマス イスラエル国防相
1/16(火) 7:55配信
時事通信
15日、イスラエルの空爆を受け、パレスチナ自治区ガザ市から立ち上る煙(EPA時事)

 【カイロ時事】イスラエルのガラント国防相は15日、パレスチナ自治区ガザ南部で集中的に実施している地上作戦について、「間もなく終了する」との見通しを示した。

 イスラエルのメディアが報じた。ただ、戦闘を停止すれば、ガザに連れ去られた人質が「(イスラム組織)ハマスに何年も拘束される」と指摘し、軍事的圧力をかける必要性を改めて強調した。

 ガラント氏は「軍は(ガザにおける)ハマス最高指導者に焦点を当てている。(ハマスの部隊は)徐々に崩壊している」と主張。南部ハンユニスからエジプト境界のラファに通じる経路を「地上と地下で寸断した」と述べた。南部で続ける空爆を含めた大規模作戦の終了時期は明示しなかった。

 ハマスは15日、人質2人がイスラエル軍の空爆によって死亡したと主張する動画をSNSに投稿した。これに先立ちハマスは人質3人を撮影した動画を公開。この中で「あす、彼らの運命を公表する」と予告していた。15日の動画には、このうちの2人とみられる遺体が映され、もう1人の人質がイスラエルに対し、「この狂気を止め、私たちを家族の元に返して」と訴えた。

 これに対し、イスラエル軍は「人質がいるかもしれないと分かっている場所は攻撃しない」と反論した。イスラエルでは、人質解放に向けハマスと取引するよう求める声が上がっており、ハマスは動画を通じて揺さぶりをかけているとみられる。

3861OS5:2024/01/17(水) 22:29:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/62974b9356cb12357d6f5a5241f6fd1a64493a9a
フーシ派、紅海の商船攻撃緩めず 国際物流への影響長期化1/17(水) 19:35配信

毎日新聞
米英軍の空爆に抗議するフーシ派の戦闘員ら=イエメンで2024年1月14日、AP

 イエメンの親イラン武装組織フーシ派が「反イスラエル」を掲げて紅海周辺で商船への攻撃を続けている。昨年11月に日本郵船がチャーターして運航する自動車運搬船「ギャラクシー・リーダー」が拿捕(だほ)されたのを皮切りに、攻撃は約30件に上る。フーシ派は米英軍に軍事拠点を空爆されたものの強硬姿勢を崩しておらず、国際物流への影響も長期化しそうだ。


 「イスラエルの実業家がオーナーであり、ガザの運命に左右される」。フーシ派の政治部門幹部、ムハンマド・アルブハイティ氏は16日、毎日新聞の書面インタビューでギャラクシー・リーダーの解放についてこう述べた。拘束中の乗組員25人の身柄は「パレスチナとイスラエルの人質解放交渉にリンクしている」とも説明した。

 フーシ派はイエメンの暫定政権と内戦状態にあり、首都サヌアや紅海沿岸など北部の大部分を実効支配する。パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスに連帯を示し、昨年10月にガザで戦闘が始まってからは、「イスラエルに関連する船舶は、正当な標的」になると表明。ガザ地区での戦闘停止や人道支援の拡充を求め、イスラエルと関係ない商船も含めて攻撃を繰り返す。

 影響は深刻だ。紅海からスエズ運河を抜けるルートはアジアと欧州を結ぶ主要海上交通路で、世界貿易の約1割が通過している。だが、ロイター通信によると、世界大手海運会社は昨年12月以降、紅海やアデン湾を避け、南アフリカ・喜望峰を回るルートに変更すると相次いで表明。米運輸省も今月15日、米国関連の船舶に対し、この海域を避けるよう勧告した。

 喜望峰の迂回(うかい)ルートは航海が約10日長くなり、燃料費が1隻あたり約100万ドルかさむとされる。今年1月上旬のスエズ運河の交通量は前年同期比で3割減少し、エジプトが徴収しているスエズ運河の通行料の収入は4割減った。フーシ派は「物品の輸送コストを高めることでイスラエルに圧力をかけている」と主張している。

 これに対し、米国はフーシ派が襲撃中止の警告に従わなかったとして、今月12日、英国と共にイエメン国内の司令部や弾薬庫など60カ所以上を空爆。フーシ派の戦闘員5人が死亡した。フーシ派は「被害は軽微だった」(アルブハイティ氏)と主張し、その後も民間船への襲撃を緩めていない。

 しかしフーシ派にとって、米軍との深刻な対決に発展するのは望ましくないのも事実だ。軍事力では歯が立たない上、イエメン内戦も続いており、「二正面作戦」は得策ではない。後ろ盾のイランも、フーシ派は「独自の決定に基づいて行動している」との立場で、両者の戦闘に加わる姿勢を見せていない。

 また米国も地上軍の派遣など、フーシ派を根本から壊滅させるだけの余力はない。フーシ派は当面、米軍との大規模衝突は避けつつ、イエメン近海で小規模な攻撃を続け、イスラエルや国際社会に圧力をかける狙いとみられる。

 ただ緊張状態が続く中、商船などに偶発的に大規模な被害が出れば、紛争が拡大する恐れも残る。

 エジプトの外交専門家、ナビル・ナジム・アルディン氏は「フーシ派の攻撃は、イランが中東地域で影響力を拡大するための戦略の一環だ。フーシ派はパレスチナ問題に関わることでイスラム社会に共感を広げている」と指摘。その上で「米英軍が今後もイエメンを攻撃すれば、地域は一層混乱するだろう。ガザ地区での戦闘がイランやフーシ派の行動につながっている」と述べ、ガザでの停戦が実現しない限り、紅海での襲撃も続くとの見方を示した。【カイロ金子淳】

3862OS5:2024/01/18(木) 10:48:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/b54e5c46914946c7caa67e6d8fdbed8926843c6a
ガザと同じパレスチナ自治区、ヨルダン川西岸の住民も怒りで「爆発寸前」…若者たちは「占領に抵抗」
1/18(木) 7:26配信

読売新聞オンライン
16日、ヨルダン川西岸ナブルス旧市街には、イスラエル軍に殺害された戦闘員のポスターが「英雄」としてあちこちに掲げられていた=福島利之撮影

 イスラエル軍とイスラム主義組織ハマスの戦闘が100日以上続く中、ガザと同じパレスチナ自治区のヨルダン川西岸で住民の憤りが頂点に達している。西岸でも昨年10月以降、300人以上がイスラエル軍に殺害され、経済封鎖が続いているためだ。イスラエル軍幹部は、住民の憤りがインティファーダ(反イスラエル蜂起)に発展しかねないと警告する。(ヨルダン川西岸ナブルス 福島利之)

 ナブルスにある西岸最大のナジャハ大学は15日午前2時半頃、騒然となった。イスラエル軍の兵士数百人が機関銃を持って押し入り、警備員2人が負傷し、学生25人を拘束したのが理由だ。

 学生は自治会に所属し、構内のモスク(イスラム教礼拝所)に泊まり込んでいた。軍は「ハマスの細胞組織をくじいた」と発表したが、大学の広報担当(40)は「学生たちは学費値上げ反対で泊まり込んでおりハマス支持が目的ではない」と反論する。

 パレスチナ自治政府によると、ガザで戦闘が始まった昨年10月7日以降、西岸と東エルサレムで326人が殺害され、ハマス支持者ら5980人が拘束された。西岸の労働者がイスラエル領内に入るのは禁じられ、約20万人が仕事を失った。各都市を結ぶ幹線道路には軍検問所が設置され、住民は自由に行き来できない。

 イスラエルは昨年10月末、「自治政府はテロを支援している」として、自治政府の代わりに徴収している関税の送金を停止した。年約8億シェケル(約310億円)と、自治政府予算の約65%を占めるため、治安部隊や公務員への給与支払いが滞っている。

 イスラエル主要紙ハアレツによると、軍幹部は1月上旬、ベンヤミン・ネタニヤフ首相に「西岸は爆発寸前だ」と警告した。イスラエル軍は、先週末に精鋭部隊をガザから西岸に移動させた。中部ラアナナでは15日、西岸から侵入したパレスチナ人によるテロで18人が死傷した。テロは「第3次インティファーダの前触れ」(軍筋)と指摘される。

 ナブルスは、2000年に始まった第2次インティファーダの中心地の一つだ。旧市街は武装勢力「ライオンの巣」の戦闘員のポスターであふれる。

 この組織は一昨年7月に旧市街の若者を中心に創設された。約50人のメンバーは昨年夏頃には殺害されるか逮捕され、勢いを失ったが、イスラエル人の入植者や兵士を次々と襲撃し、戦闘員は「英雄」となった。戦闘員の写真を売る店は中高生に大人気だ。

 イスラエル軍による掃討は日々続き、17日は3人が殺害された。旧市街に住む商店主(70)は「若者たちはイスラエルの占領に抵抗するために立ち上がった。我々の怒りは沸点に達しており、いつ爆発してもおかしくない」と語った。

3863OS5:2024/01/19(金) 07:52:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8269f5bbdbf6dbbb7dddd74403038ac86d24a1d
パキスタン、イラン領内を攻撃 9人死亡、越境攻撃の報復か
1/18(木) 13:27配信


時事通信
18日、イラン南東部シスタンバルチェスタン州の村で、ミサイル攻撃を受けた現場に集まる人々(イラン国営テレビの映像より)(EPA時事)

 【ニューデリー、イスタンブール時事】パキスタン外務省は18日、パキスタン軍が同日朝に隣国イラン南東部シスタンバルチェスタン州を攻撃し、複数人を殺害したと発表した。


 イランメディアによると複数回爆発があり、少なくとも9人が死亡した。イランの精鋭部隊、革命防衛隊が16日にパキスタンを越境攻撃したことへの報復とみられる。

 パキスタン外務省は声明で、イラン領内にあるパキスタンのテロリストの潜伏先を狙ったと主張。「複数人のテロリスト」を殺害したとして「あらゆる脅威から国の安全を守る揺るぎない決意を示した」と強調した。イランメディアによると、攻撃で死亡したのは男性2人と女性3人、子供4人。全員がイラン人以外とされる。イラン政府は駐在するパキスタン外交官を呼び出し、抗議した。

3864OS5:2024/01/19(金) 19:46:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b2992671a67402311d95f0e306e977d7f1e3223
ガザ停戦でアラブ諸国が新構想 イスラエルは「2国家共存」否定
1/19(金) 19:04配信
時事通信
イスラエルのネタニヤフ首相=7日、中部テルアビブ(AFP時事)

 【カイロ時事】英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は18日、パレスチナ自治区ガザで続くイスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘停止を促すため、アラブ諸国がイスラエルとの正常化を含む構想を検討していると報じた。

 ただ、イスラエル側は、構想に含まれるパレスチナとの「2国家共存」に否定的な姿勢を取っており、実現は容易ではない。

 この構想は、「パレスチナ国家」樹立に向けた「不可逆的」な措置にイスラエルが同意すれば、サウジアラビアなどが正常化に応じるという内容。ガザでの停戦と共に、ハマスなどが拘束している人質解放も実現する。中東地域での紛争拡大を避ける狙いもあるという。

 アラブ諸国は、米国や欧州各国とこの構想に関してすり合わせを行っているといい、数週間以内にイスラエル側に提案したい意向だ。

3865OS5:2024/01/19(金) 19:49:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/250afff5c96c035c52d3f9689f3e92edb2b39568
バイデン政権、「2国家共存」拒否のネタニヤフ氏にいら立ち
1/19(金) 13:29配信
毎日新聞
バイデン米大統領=ホワイトハウスで10月25日、西田進一郎撮影

 バイデン米政権は、イスラエルのネタニヤフ首相が米政府の求めるパレスチナ国家樹立を前提とした「2国家共存」の考えなどを拒否していることにいら立ちを強めている。昨年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃以来、定期的に電話協議してきたバイデン大統領とネタニヤフ氏だが、同12月23日を最後に対話していない。米メディアは「バイデン氏の我慢が限界にきている」などと伝えている。


 「2国家共存はイスラエル国民だけでなく、パレスチナの人々にとっても最善のものだ」。米国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は18日、記者団にそう語った。ネタニヤフ氏が2国家共存を受け入れない意向を改めて表明したことについては「明らかに異なる見方をしている」と指摘し、「我々が目標に向かって努力することはやめない」と強調した。

 バイデン氏は今月上旬にブリンケン国務長官をアラブ諸国やイスラエルに派遣。米NBCニュースによると、サウジアラビアで実権を握るムハンマド皇太子兼首相らアラブ諸国の指導者はパレスチナ人主導によるガザ地区の「戦後統治」の支援を約束。ムハンマド氏はイスラエルがパレスチナ国家樹立に同意した場合に、イスラエルとの国交正常化に応じる意向も示したという。

 サウジとの国交正常化はイスラエルの悲願だが、ネタニヤフ氏はこの申し出を拒否。ブリンケン氏に対して「パレスチナ国家を認めるような取引には応じない」などと答えたとされる。

 米ニュースメディア「アクシオス」によると、バイデン氏や政権幹部は、ネタニヤフ氏がガザ地区への人道支援も十分に認めておらず、戦後統治についても「真剣に話し合おうとしていない」と不満を募らせているとされる。バイデン政権が求めるイスラエル軍の軍事作戦の縮小も「実施されないのではないか」との懸念が高まっているという。【ワシントン鈴木一生】

3866OS5:2024/01/21(日) 16:10:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/c91db6deba50c630f6cecc68dba8a0604298d385
シリアでイラン革命防衛隊幹部ら4人死亡 イスラエルの空爆か
1/20(土) 19:49配信
毎日新聞
イスラエル軍によるとみられる攻撃で破壊された建物=ダマスカス近郊で2024年1月20日、国営シリア・アラブ通信・ロイター

 シリアの首都ダマスカス郊外で20日、イスラエル軍によるとみられる空爆があり、ロイター通信によると、シリアのアサド政権を軍事支援するイラン革命防衛隊の情報部門幹部を含む隊員4人が死亡した。


 シリアでは昨年12月にも革命防衛隊の上級軍事顧問が殺害され、イランは今月中旬、報復としてイラクにあるイスラエルの諜報(ちょうほう)機関を弾道ミサイルで攻撃した。今回の攻撃もイランの報復を招く可能性がある。

 報道によると、空爆されたのは、アサド政権の顧問を務めるイランの関係者が使っていた建物で、精密誘導ミサイルが使用されたという。

 イランはシリア内戦でアサド政権を軍事支援しているほか、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに対する武器の輸送ルートとしてシリアの空港などを使用しているとされる。イスラエルはこうしたイランの行動を問題視し、シリアで革命防衛隊やイランが供与した武器などを標的に攻撃を繰り返してきた。

 ただ、イスラエルは通常、イランに対する周辺国での攻撃について肯定も否定もしておらず、今回の攻撃についてもコメントしていない。【カイロ金子淳】

3867OS5:2024/01/23(火) 17:18:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/ede4134cab6ee322a98541db15fbea3af77c7232
イスラエル戦時内閣に亀裂 首相の求心力低下が加速 「近く政局で変動」の見方も
1/23(火) 17:03配信

産経新聞
イスラエル

【カイロ=佐藤貴生】イスラム原理主義組織ハマスと戦うイスラエルの「戦時内閣」に亀裂が生じている。メンバーの1人がパレスチナ自治区ガザで拘束されている人質の救出を最優先にすべきだと述べ、戦時内閣を率いるネタニヤフ首相と異なる方針を示したからだ。ネタニヤフ氏の支持は低迷しており、中央政界で近く大きな動きが起きるとの観測もある。


異論を唱えたのは、戦時内閣を構成する5人のうちの1人であるエイゼンコット元軍参謀総長。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると18日放映の地元テレビのインタビューで、ハマス壊滅という目的は「達成されていない」とし、「敵の殺害より先に民間人(の人質)を救出することが(戦時内閣の)任務だ」と訴え、ハマスと交渉を行うべきだと主張した。

ネタニヤフ氏は昨年10月の戦闘開始後、ハマス壊滅と人質救出を目的に掲げ、「戦闘で圧力をかけることが人質の解放につながる」と主張してきた。だが、130人前後の人質は拘束されたままで、うち20人以上が死亡したとみられる。2万人以上の住民が死亡したガザへの攻撃でもハマスは壊滅できていない。

こうした情勢の中、米ニュースサイト「アクシオス」は22日、イスラエルが仲介役のカタールなどを通じ、ハマスに対して、人質全員の解放などと引き換えに、戦闘を約2カ月休止する提案を行ったと報じた。

イスラエルのメディアが11、12日に公表した世論調査では、ネタニヤフ政権の連立与党が、次の選挙で現在の64から44〜48に議席を減らして国会(定数120)で半数を割り、中道右派の「国家団結党」など野党が躍進するとの結果が出た。

国家団結党の代表は戦時内閣に参加するガンツ前国防相で、長期の停戦を通じた人質解放の合意を支持しているとされる。英字紙エルサレム・ポスト(電子版)は18日、ガンツ氏が戦時内閣を離脱すれば反ネタニヤフの大規模デモが起き、「政治闘争のゴング」が鳴るとの見方を示した。

同紙はまた、ネタニヤフ氏が党首を務める右派与党「リクード」内部でも同氏の後継者を模索する動きが出ているとし、ガンツ氏の動向も含めて「今後2週間から2カ月」のうちに政局の変動が表面化するという政界筋の見方を伝えた。

政権が崩壊すれば、ネタニヤフ氏がハマスに奇襲を許した責任を追及され、政治生命の危機に陥る公算が大きい。政権を維持するため、戦闘継続を訴える極右閣僚らの意見に同調しているとの見方もある。米大統領選ではイスラエル寄りのトランプ前米大統領が存在感をみせており、ネタニヤフ氏は11月の大統領選本選まで時間を稼ぐ狙いだという観測も出ている。

3868OS5:2024/02/01(木) 23:19:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/2155c7522749e51b5749f4747121e5cb7f327605
イスラエル軍が数百件の民家に放火、軍幹部が認める…破壊された建物はガザ地区全体の5〜6割か
2/1(木) 22:27配信
読売新聞オンライン
ガザ地区ラファでイスラエル軍の空爆で破壊された家の近くに座る人=ロイター

 【エルサレム=水野哲也】イスラエル有力紙ハアレツは1日、パレスチナ自治区ガザでイスラム主義組織ハマスとの戦闘を続けるイスラエル軍が、過去数週間に数百軒の民家に放火して焼失させたと報じた。上官の命令で行われたという。避難生活を送る住民が帰る場所を失うことになる。

 同紙によると、イスラエル軍は昨年10月の戦闘開始以降、ハマス戦闘員の住居などを破壊してきたが、軍幹部は、民家への放火がより広範に行われるようになったと認めた。米国は最近、イスラエルに対し、戦闘終結後の住民生活を困難にする建物の破壊行為をやめるよう求めたという。

 英BBCは、専門家による衛星画像の分析から、ガザでこれまでに破壊されたか損傷を受けた建物は、14万4000〜17万5000棟に達すると伝えた。ガザの建物全体の5〜6割にあたるという。

3869OS5:2024/02/04(日) 12:32:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae4d1b8e2b9cc410a970119ef8a80e5b35d9d525
米英、フーシ派をまた空爆 親イラン組織を連日攻撃
2/4(日) 9:33配信


時事通信
イエメンの親イラン武装組織フーシ派の拠点空爆に向かう英空軍の戦闘機=3日、キプロスの英空軍基地(同軍提供)(EPA時事)

 【ワシントン時事】米軍は3日、英軍と共にイエメンの親イラン武装組織フーシ派の拠点を空爆した。

 米軍は2日にシリアとイラクの親イラン武装組織の拠点を空爆したばかりで、イランの代理勢力に対する攻撃が激化している。

 米英両軍の発表によると、イエメン国内の13カ所の武器庫やミサイル発射施設などを標的とした。オーストラリア、バーレーン、カナダ、デンマーク、オランダ、ニュージーランドが支援した。米英などは共同声明で「われわれは人命や自由な通商を守り続けることをためらわない」とフーシ派に警告した。

 米英両軍による空爆は1月11日の軍事行動開始以降で3度目。フーシ派は昨年11月以降、商船攻撃を30回以上繰り返しており、米英両軍の空爆後もやんでいない。

 一方、ヨルダンでの無人機攻撃で米兵3人が殺害された報復として、米軍が2日にシリアとイラクの親イラン武装組織に対して実施した空爆で、死者数が少なくとも45人となった。在英シリア人権監視団体は3日、シリア国内での死者が29人になったと公表。イラク政府も民間人を含む16人が死亡したと発表した。

 イラク政府は米代理大使を呼び出して抗議するなど、米国に対する反発を強めている。米政府は空爆前にイラクに伝達したと主張している。

3870OS5:2024/02/04(日) 12:33:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/d650f0fe4b1643e657937f2878d013dd6267dfbf
米軍の攻撃で死者45人に イラク、シリア国境地帯を重点空爆
2/4(日) 7:59配信
毎日新聞
イラク西部アンバル県カイムで、米軍の空爆があった現場を片付けるイラクの民兵組織「人民動員隊」のメンバーら=2024年2月3日、AP

 米軍による3日のイラン革命防衛隊の在外拠点への攻撃で、イラク、シリア両国で死者は計45人に増加した。米軍は革命防衛隊や親イラン武装組織が往来するイラク、シリア両国境付近を集中的に空爆。両国に置かれた駐留米軍拠点への脅威を減らすため、今後も攻撃を続ける構えだ。

【写真】米軍の空爆で殺害された「神の党旅団」の戦闘員の葬儀に参列するメンバー

 米メディアによると、バイデン大統領は、ヨルダンで米兵3人が死亡した無人航空機(ドローン)攻撃の翌日の1月29日に、今回の作戦を承認。米軍は上空から監視しやすい天候になるのを待って、攻撃に踏み切った。

 在英のシリア人権観測所によると、シリア東部デリゾール県では親イラン武装組織の拠点が米軍に空爆され、少なくとも29人が死亡した。死者にはシリア人やイラク人の民兵のほか、イランから支援を受けるレバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」のメンバー6人も含まれていた。イラン人の死者がいたかどうかは不明だ。

 一方、イラク首相府によると、西部アンバル県では民間人を含む16人が死亡した。スダニ首相は3日、今後3日間を服喪期間とすると発表した。

 イラク、シリア両国境付近では2013年ごろから、過激派組織「イスラム国」(IS)の前身組織が活発に活動。ISを掃討するため、イラク、シリア両政府と協力関係にあった親イラン武装組織も拠点を構えていた。一方、米軍もイラク政府やシリアのクルド人民兵組織と連携して、ISに対処するために拠点を構築。米国とイランは当初、IS掃討で形式上は「共闘」していたが、ISの勢力が衰退した後は主導権争いで緊張が高まっていた。【ワシントン秋山信一】

3871OS5:2024/02/04(日) 12:34:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/10ca92ad3d65415c501f257fa66de082ba9ad235
中東介入、泥沼化の懸念 米、対イランに苦慮
2/3(土) 20:34配信

時事通信
バイデン米大統領(EPA時事)

 【ワシントン時事】米軍は2日、シリアとイラクの親イラン武装組織の拠点への空爆を開始した。


 昨年10月のイスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突以降、米国は中東での紛争拡大を警戒してきたが、抑止に失敗した格好だ。イランの代理勢力に対する米国の介入には終わりが見えず、泥沼化の懸念が出ている。

 「イランとの衝突を望んでいるわけではない。(イランの精鋭部隊)革命防衛隊と彼らが支援する組織の能力を低下させ、混乱させるために(空爆の)標的を選んだ」。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は報復攻撃後、記者団にこう強調した。

 イランは代理勢力を通じ、敵対関係にあるイスラエルやその後ろ盾の米国に対する攻勢を強めている。イラクとシリアでは昨年10月以降、駐留米軍などに160回以上の攻撃を繰り返してきた。また、紅海ではイエメンの親イラン武装組織フーシ派が相次いで商船を攻撃している。

 米軍は1月にフーシ派への空爆に踏み切ったが、商船攻撃は空爆後も収まっていない。今回の攻撃も効果は未知数だ。

 米国内では、武装組織に武器や資金を供給しているイランを直接攻撃するよう求める声が強まっている。野党共和党の重鎮グラム上院議員は「イランはわれわれが痛みを与えるまで、米兵を殺し続けるだろう」と訴え、バイデン大統領にイラン国内への攻撃を要求している。

 イランに強硬姿勢を取ったトランプ前政権に対し、2015年にイラン核合意をまとめたオバマ政権と同じ民主党のバイデン政権は、イランとの決定的対立を回避してきた経緯がある。今年11月の大統領選で再びバイデン氏とトランプ氏の対決が有力となる中、中東情勢の悪化を避けつつ、イランの抑止を目指すというバイデン氏の中東政策は、難路にさしかかっている。

3872OS5:2024/02/05(月) 23:54:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/18edce3ed366d4ef3f13ca901fa04b1bd51781c8
トルコ大地震1年、「街は死んだまま」…再建のめど立たず庭でテント生活続ける人も
2/5(月) 23:49配信

読売新聞オンライン
仮設住宅で避難生活を続けるギュネスさん夫妻(中央と右)と、隣に建てた小屋に避難する次男オルハンさん(3日、トルコ南部アンタキヤで)=田尾茂樹撮影

 【アンタキヤ(トルコ南部)=田尾茂樹】トルコ南部と隣国シリアに甚大な被害をもたらし、計6万人超が死亡した地震は、6日で発生から1年となる。トルコ南部の被災地では一部で復興住宅の引き渡しも始まったが、損壊した建物が手つかずで残る場所が目立ち、がれきの撤去も続いている。復興への道のりは長く険しい。

(写真:読売新聞)

 「1年たっても、街は死んだままだ」。アンタキヤの自宅が全壊したハサン・ギュネスさん(75)は嘆いた。近くに住んでいた長女(当時50歳)と孫娘(当時15歳)、三男(当時40歳)らを亡くした。自宅の庭に親族の支援で建てた仮設住宅で妻と避難生活を続けている。

 自宅のがれきは1月にようやく撤去されたが、再建のめどは立たない。周辺の家もほぼ崩れ、庭でテント生活を続ける人もいる。街を離れたまま、帰らない住民は多い。中心部には広大な更地に被害を受けた建物が点在し、人の気配が消えた場所もあり、「もう昔のような街のにぎわいは戻らない」とつぶやいた。

 トルコ政府によると、トルコでの死者は5万3537人。内戦下のシリアでは、在英のシリア人権監視団による昨年3月のまとめで、6795人が犠牲になった。

3873OS5:2024/02/16(金) 09:37:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/03fb9a8ed3bacbfab58001a5be2d0d9dbedc5bde
イスラエル極右閣僚、パレスチナ国家樹立含む和平案を非難
2/16(金) 9:04配信
AFP=時事
イスラエルのイタマル・ベングビール国家治安相(左)とベツァレル・スモトリッチ財務相(2022年12月19日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】イスラエルの有力な極右閣僚2人が14日、米国が同盟関係にあるアラブ諸国と策定しているパレスチナ国家樹立を視野に入れたパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での軍事衝突を停止するための和平案を非難した。


 米紙ワシントン・ポストは、米国のジョー・バイデン(Joe Biden)政権とアラブ諸国の小グループが、イスラエルとパレスチナの長期的な和平に向けた包括的な計画を策定していると報じた。その中には、パレスチナ国家樹立に向けた明確なスケジュールも含まれているという。

 しかし、いずれもイスラエル占領下のパレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のユダヤ人入植地に住むイタマル・ベングビール(Itamar Ben Gvir)国家治安相とベツァレル・スモトリッチ(Bezalel Smotrich)財務相は和平案に反発した。ヨルダン川西岸とイスラエルが併合した東エルサレム(East Jerusalem)にあるユダヤ人入植地は、和平交渉の大きな障壁となっている。

 スモトリッチ氏はX(旧ツイッター)への投稿で、昨年10月7日のイスラム組織ハマス(Hamas)による攻撃を引き合いに出し、「パレスチナ人が行った恐ろしい大虐殺は、報酬を授けるに値すると言っているようなこの計画に、われわれは決して同意しない」「10月7日に証明されたように、パレスチナ国家はイスラエル国家の存続を脅かす」と非難した。

 ベングビール氏もXへの投稿でハマスの奇襲による犠牲者数を挙げ、「1400人が殺害されたというのに、世界は彼らに国家を与えようとしている。あってはならないことだ」「パレスチナ国家の樹立は、ハマス国家の樹立を意味する」と批判した。【翻訳編集】 AFPBB News

3874OS5:2024/02/18(日) 20:08:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e93b96e3562b4cd4dbd8f3e0d7be76daa9d490f
ネタニヤフ首相、ラファ侵攻を改めて宣言 パレスチナ独立も否定
2/18(日) 10:13配信
毎日新聞
ネタニヤフ政権の退陣を求める抗議集会に参加する市民=イスラエル中部テルアビブで2024年2月17日、三木幸治撮影

 イスラエルのネタニヤフ首相は17日の記者会見で、多数の避難民が滞在するパレスチナ自治区ガザ地区南部ラファへの侵攻を改めて宣言した。ラファ侵攻については、国際社会から「多大な死傷者が出る」との懸念が相次いでいるが、ネタニヤフ氏はイスラム組織ハマスに勝利するためには「侵攻以外の道はない」と主張。一方でガザ市民を安全な場所に避難させるとも強調した。

【写真】6歳少女の救助に向かった救急車の残骸

 ラファはガザの最南部に位置し、ガザ全域からの避難民130万人以上が滞在している。ネタニヤフ氏はラファに侵攻しなければ「ハマスの4分の1の戦闘員が無傷で残ることになる」として、攻撃の取りやめはあり得ないと言明した。市民の避難場所については「ラファ北部に十分なスペースがある」と述べた。

 また、ハマスとの休戦交渉を巡っては、ハマスが恒久的な停戦などの要求を取り下げない限り、交渉を再開しないと表明した。

 一方、米国やアラブ諸国がパレスチナとの「2国家共存」を求めていることについて、ネタニヤフ氏は「(ハマスの)テロに賞品は与えない」として、パレスチナの独立を改めて否定した。

 イスラエル各地では17日、人質の早期救出やハマスによる越境攻撃を防げなかったネタニヤフ氏の退陣や総選挙を求める抗議集会が開かれ、数千人の市民が参加した。ただ、ネタニヤフ氏は17日の記者会見で、「我々に必要なのは連帯であり、選挙は(国を)分裂させる」と述べ、早期の選挙には否定的な考えを示した。

 ガザ南部ハンユニスのナセル病院では、17日も激しい戦闘が続いた。イスラエル軍はこれまでに病院内で約100人の「ハマス戦闘員」を逮捕し、武器などを発見したと主張。一方、ガザ保健当局は「多くの病院スタッフが拘束された」と主張している。ガザ側の戦闘による死者は17日、2万8858人に達した。【エルサレム三木幸治】

3875OS5:2024/02/19(月) 19:34:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/13daaca03fe0dd6571b38395d222adbb6c29a52a
イスラエル軍が病院職員70人を逮捕、ガザ最大規模の医療機関が機能停止…酸素不足で患者8人死亡
2/19(月) 11:26配信

読売新聞オンライン
 【エルサレム=福島利之】イスラエル軍とイスラム主義組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザの保健当局は18日、イスラエル軍が15日に突入したガザ南部ハンユニスのナセル病院が機能を停止したと発表した。同病院は、ガザで機能していた最大規模の医療機関とされ、人道危機がさらに深刻化するのは必至だ。

ナセル病院の廊下に横たえられた負傷者(1月12日)=ロイター

 発表によると、イスラエル軍は病院職員70人を逮捕し、医療従事者は25人になった。集中治療に携わる医師も逮捕され、重篤患者の治療ができなくなった。電力も遮断され、酸素不足で患者8人が死亡したという。

 世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長も18日、自身のX(旧ツイッター)で病院の機能停止を認め、約200人の患者が病院にいることを明らかにした。20人は緊急移送が必要だが、16日以降、病院への立ち入りが認められておらず、テドロス氏は「患者の命がかかっている」として早急な対処を求めた。

 一方、イスラエル軍は、ハマスに拘束された人質用に送った医薬品が、武器とともに病院内で見つかったとして写真と映像を公開した。軍は同病院に人質が拘束されているとみていたものの、これまでに人質を発見したとの発表はない。

3876OS5:2024/02/19(月) 19:35:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/867d0a8d24081bf589d608244d543e972cc533f3
ガザ地区南部の病院が完全に機能停止 「患者8人死亡」の報道も
2/19(月) 7:27配信

毎日新聞
ハンユニスのナセル病院からラファへ逃れ、道ばたで休む患者ら=パレスチナ自治区ガザ地区南部で2024年2月15日、ロイター

 パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘を巡り、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は18日、X(ツイッター)への投稿で、イスラエル軍が軍事作戦を続けている南部ハンユニスのナセル病院が完全に機能を停止したと明らかにした。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」によると、これまでに少なくとも8人の患者が酸素不足などで死亡したという。


 ナセル病院はガザ地区南部最大の医療施設。テドロス氏やロイター通信などによると、病院内ではすでに燃料が尽きており、患者の面倒をみる医療スタッフも足りていない。いまも約200人が入院中で、このうち少なくとも20人は緊急に転院させる必要があるという。テドロス氏は「(転院の)遅延の代償は患者の命で支払われることになる」と警告した。

 米CNNテレビによると、ガザの保健当局は18日、ナセル病院で医療スタッフ70人がイスラエル軍により拘束されたと明らかにした。一方、イスラエル軍は18日、ナセル病院で「テロリスト」ら数百人を拘束したと発表した。一部は医療スタッフを装っていたと主張している。

 イスラエル人の人質の名前が書かれた医薬品も見つかったが、使用された形跡はなかったという。病院内での軍事作戦については「患者や医療スタッフを傷つけず、病院が機能するようにしている」と主張した。

 ガザの保健当局によると、これまでの戦闘による死者は18日時点で2万8985人になった。【カイロ金子淳】

3877OS5:2024/02/20(火) 05:48:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/af43518f14f8b89e8335788d8845a50e87dfde06
国連主催アフガン会議、成果なし ドーハで開催、タリバン欠席
2/19(月) 21:03配信

19日、カタールの首都ドーハで記者会見するグテレス国連事務総長(共同)

 【ドーハ、バンコク共同】イスラム主義組織タリバンが政権を握るアフガニスタンへの国際関与を目指し、国連主催の会議がカタールの首都ドーハで18〜19日に開かれた。国連のグテレス事務総長は閉幕後の記者会見で、タリバン暫定政権がアフガンの市民団体や女性組織が招かれたことに反発し、会議を欠席したと明らかにした。国連のアフガン特使選出も進まず、目立った成果は上げられなかった。

 グテレス氏は、国家としての承認を求めるタリバンと、女性の人権状況改善などを求める国際社会の要求がすれ違い「行き詰まり」状態にあると指摘。打開のために国連主催の会議を継続する意向を示した。

3878OS5:2024/02/28(水) 19:30:04
https://news.goo.ne.jp/article/reuters/world/reuters-20240228036.html
ガザ市民、4分の1が飢饉寸前 支援物資搬入に大きな障害=国連
2024/02/28 09:18ロイター

ガザ市民、4分の1が飢饉寸前 支援物資搬入に大きな障害=国連

国連人道問題調整事務所(OCHA)のラメシュ・ラジャシンハム調停局長は27日に開かれた国連安全保障理事会で、パレスチナ自治区ガザの人口の4分の1に相当する少なくとも57万6000人が飢餓一歩手前の状態にあると懸念を示した。写真はラファのテントキャンプで同日、食料の提供を待つ避難民(2024年 ロイター/Ibraheem Abu Mustafa)

(ロイター)

Michelle Nichols

[国連 27日 ロイター] - 国連人道問題調整事務所(OCHA)のラメシュ・ラジャシンハム調停局長は27日に開かれた国連安全保障理事会で、パレスチナ自治区ガザの人口の4分の1に相当する少なくとも57万6000人が飢餓一歩手前の状態にあると懸念を示した。

国連と支援団体は「ガザに最低限の物資を届けるだけでも大きな障害」に直面しているとし、 検問所閉鎖や移動・通信の制限、破壊された道路や不発弾などを挙げた。

一方、イスラエルのジョナサン・ミラー国連常任副代表は、同国はガザの人道状況改善に全力を尽くしていると強調し、援助規模とペースに関する制限は国連やその他機関の能力次第だと指摘した。

「イスラエルはその方針を明確にしている。改めて言うが、ガザ市民に送ることができる人道支援の規模に制限はない」と述べた。

3879OS5:2024/02/29(木) 17:26:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/1037b2a6a3c2a71f80f044d7fcb7e0f389e168c4
「結果出ている。投票行かない」 イランで3月1日国会選 保守派が優勢維持か
2/29(木) 16:20配信

産経新聞
イランの首都テヘランで、街頭に張り出された候補者らの宣伝ポスター=2月28日(佐藤貴生撮影)

【テヘラン=佐藤貴生】イランで3月1日、国会選が行われる。欧米に融和的な改革派や穏健派の候補が事前審査で失格になり、反米の保守強硬派が過半数を維持するとの見方が有力になっている。米欧の経済制裁で生活苦にあえぐ国民に閉塞(へいそく)感が拡大。イスラム教シーア派の指導部への不満が広がり、投票率は低迷すると予想されている。

イラン国会は一院制で定数290。任期は4年。国会選に約2万5千人が立候補を届け出たが、「護憲評議会」の事前審査によって約1万5千人にまで絞り込まれた。

評議会は候補者の適格性を判断する役割を持ち、最高指導者ハメネイ師の影響下にある聖職者ら保守派が支配している。審査によって、すでに出馬表明していた改革派や穏健派の多くが立候補を阻まれた。

「選挙結果はもう出ている。投票には行かない」

2月28日、粉雪が舞う首都テヘランの中心街にあるフェルドシ広場で、オミドさん(38)がそう話した。

タクシーの運転手だが、妻と子供2人を養うには収入が足りず、日中は街頭に立ってヤミ両替をしている。

オミドさんは「この国を見てくれ。経済悪化でみな腹も満たせない」と話し、反米保守強硬派のライシ大統領の失政を非難した。

たびかさなる欧米の制裁で続く経済低迷を背景にして、市民の不満は募る一方だ。2年前には頭髪を覆うスカーフ「ヘジャブ」を適切に着用していないとして、警察に拘束された女性=当時(22)=が不審な死を遂げ、大規模な抗議デモが全土に拡大した。

指導部は不満を抑えるため、選挙前にもかかわらず引き締めを図ってきた。

今年1月には、ヘジャブをかぶらなかった30代の女性にむち打ち74回の刑を執行したと発表した。このほかにも、22年のデモの際に警官を殺害したとして男性(23)を処刑した。

反米保守の頂点に立つ最高指導者ハメネイ師は84歳の高齢で、指導部は権力継承をにらんで反米保守の勢力を維持することに躍起だといわれる。

イランでは、国政選挙の投票率が体制新任の度合いを測るバロメーターとされてきた。20年の前回選で保守強硬派が全議席の7割超を獲得したが、投票率は約43%となり、1979年のイスラム革命以来、最低を記録した。今回の投票率はさらに落ち込んで30%を割り込むとの予想もある。

1日は最高指導者の選出・罷免の権限がある「専門家会議」(定数88)の選挙も行われるが、2015年に欧米などと核合意を締結した穏健派のロウハニ前大統領が事前審査で失格となった。強引に反米保守の支配を目指す指導部の意向が見て取れる。

3880OS5:2024/02/29(木) 17:40:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c655db998eda0899c9efc0eeda3b383956e35e1

ガザ情勢で注目のイランで国会選、市民の関心は 若者「期待しない」
2/29(木) 10:00配信

朝日新聞デジタル
街頭に貼られた候補者のポスター=2024年2月24日、テヘラン

 イランは3月1日、任期満了に伴う国会議員(任期4年、定数290)選挙の投票日を迎える。パレスチナ自治区ガザでの戦闘をめぐり、イスラエルを敵視する親イラン組織が中東各地で軍事行動を起こし、イランに国際的な注目が集まる中での大型選挙だ。だが、立候補には最高指導者の影響下にある機関の事前審査が必要なため、政権に批判的な人の多くが失格になった模様で、人々の関心は低い。結果が外交政策に与える影響も少ないとみられる。

【写真】バケツを手に食料探す子どもたち ガザに広がる飢餓と感染症

 「自由な立候補をさせない仕組みは不正だ。抗議を示すため、私は投票には行かない」。テヘラン中心部の書店が集まるかいわいを訪れていた大学生、アレズさん(20)は話した。

 得意の英語を生かし、授業の合間に英会話学校で教師の仕事もしている。「1日14時間ほど働いている」というが、月収は200ドル(約3万円)に満たない。「イランの最大の課題は経済だが、私はこの国の体制に期待していない。将来はカナダか豪州などに移住するつもりです」

 イランでは、選挙の投票率は体制支持のバロメーターともいわれる。保守派が大勝した2020年の前回選挙では42・6%で、1979年のイスラム革命以降で最低だった。

 地元メディアの記者たちによると、今回は前回選挙に比べ、候補者の集会や記者会見などの取材機会が大幅に減った。反米保守強硬派の現ライシ政権に批判的な候補者の多くが事前審査で排除されたとみられており、人々の関心が低下していることが背景にあるとの見方がある。

朝日新聞社

3881OS5:2024/03/02(土) 08:32:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/a64a3a05fda21a14a0ab20f447837397ac81895b
保守強硬派の圧勝確実 穏健・改革派は排除 イラン国会選
3/2(土) 0:39配信

時事通信
1日、テヘランで投票するイランの最高指導者ハメネイ師(ロイター時事)

 【イスタンブール時事】イランで1日、国会(定数290、任期4年)議員選挙が行われた。

 反米急先鋒(せんぽう)の最高指導者ハメネイ師やライシ大統領に協調する保守強硬派の勝利が確実視されている。米国やイスラエルを敵視し、中国やロシアとの連携を志向する保守強硬派が基盤を強化すれば、今後も欧米との緊張が続くとみられる。

 前回2020年の国会選では保守強硬派が議席の7割超を獲得した。イランでは選挙に先立ち、保守強硬派が主導する「護憲評議会」が立候補資格を審査するが、今回も強硬派と対立する穏健・改革派の多くが失格となった。最終的な立候補者は1万5000人超に達するが、穏健勢力からは「競争が働かない不公正な選挙」と棄権を促す声も上がっている。

 イランは年率約40%の物価上昇に見舞われ、制裁下の経済不振は深刻だ。22年には女性の頭部を覆うスカーフの着用強制をきっかけに反体制デモが広がり、社会の動揺を恐れる当局の締め付けも続く。市民の不満は根強いが、選挙による変化への期待は乏しく、有権者の関心は低調だ。

 体制指導部は自らの信任を測る指標として投票率を重視する。ハメネイ師は1日、投票に際して「イランの選挙に世界が注目している」と訴えた。しかし、前回記録した約42%を下回り、1979年のイスラム革命以降の国会選で最低となる可能性もある。大勢判明は数日後になる見通しだ。

 84歳で健康不安を抱えるハメネイ師の後継問題が浮上する中、最高指導者の選出・罷免権を持つ「専門家会議」(定数88、任期8年)の選挙も同時に実施。ただ、穏健派代表格のロウハニ前大統領らが失格処分で排除されており、ロウハニ師は「政治的に偏った決定だ」と批判している。

3882OS5:2024/03/04(月) 11:35:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5fb4bf3be79afbfc2d3cb5136cef5ebad114fb4
イラン国会選で大勢が判明、保守派が圧勝 関心低く、投票率は低迷か
3/4(月) 8:30配信

朝日新聞デジタル
イランの国会議員選と専門家会議選で、テヘラン市内のモスクに設けられた投票所を訪れて投票用紙に記入する人たち=2024年3月1日、佐藤達弥撮影

 イランで1日に投票が行われた国会議員(定数290、任期4年)選は、イランメディアの報道を総合すると、現政権を支持する保守派が各選挙区の上位得票者の6割以上を占めて圧勝した。同時に実施された最高指導者を任免するイスラム法学者の機関「専門家会議」(定数88、任期8年)選でも、保守派が大半の議席を占めたとみられる。

【動画】夜も眠れぬガザ地区のラファ 現地通信員が録音した爆撃音

 体制支持の指標の一つとされる投票率については、イラン国営通信が2日、非公式な推計として「41%」と報道。前回2020年の国会議員選の投票率(42・6%)は1979年のイスラム革命以降で最低で、報道通りなら、これをさらに下回ることになる。

 立候補には最高指導者ハメネイ師の影響下にある機関の事前審査が必要で、政権に批判的な候補者が多く排除されたとみられ、人々の関心の低下が指摘されていた。

朝日新聞社

https://www.asahi.com/articles/ASS2V7JRSS2SUHBI00L.html?oai=ASS3420NKS34UHBI001&amp;ref=yahoo
イラン国会選、保守派なぜ強い 慶大・田中教授が語る後継選びの行方
有料記事イスラエル・パレスチナ問題

聞き手・佐藤達弥2024年3月1日 15時00分
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写真・図版
田中浩一郎・慶応大教授

 イランは3月1日、任期満了に伴う国会議員(任期4年、定数290)選挙の投票日を迎えます。パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスなど、イランの支援を受けてきた勢力が中東各地での軍事的な緊張に関与するなか、選挙結果はイランの外交に影響を与えるのでしょうか。また、この日は最高指導者の任免権を持つイスラム法学者の機関「専門家会議」(定数88、任期8年)の投票日でもあります。二つの選挙の行方や中東情勢に与える影響について、イラン政治に詳しい田中浩一郎・慶応大教授に聞きました。

 ――国会選に立候補するには、ハメネイ最高指導者の影響下にある護憲評議会の事前審査を通ることが必要です。反米保守強硬派の現ライシ政権に批判的な候補者は、多くが事前審査で失格になったとみられます。今回の選挙は、どんな展開が考えられますか。

 2020年の前回国会選でも、中道派や、現体制に批判的な改革派の候補者が事前審査で大量に排除され、保守派が大勝しました。今回も、ライシ大統領に近い候補者以外は排除されたと考えられます。

 加えて、今回ならではの事情もあります。イランでは2022年、女性にかぶることが義務づけられた布「ヒジャブ(ヘジャブ)」をめぐって大規模な抗議デモが起き、23年10月にはガザで軍事衝突が始まりました。

 トランプ政権(17〜21年)以降の米国がイランに強い圧力をかけていることも合わせ、イランの体制は欧米などへの反感と警戒を強めています。ヒジャブデモは欧米などの扇動だと主張しています。

 ガザではイスラエルの執拗(しつよう)な攻撃が続き、これもイラン国内でイスラエルへの警戒感を高めています。こうした状況では、反欧米を掲げた1979年のイスラム革命の永続を訴える保守派が勢いを得ます。国会選は、保守派の支配が一層強まる結果になるでしょう。

イラン外交への影響は
 ――イランの外交にはどんな

3883OS5:2024/03/04(月) 21:12:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/d115c69d5cfb88f43fbfff9bb553259ad4407e4e
イラン国会選、革命以来最低の投票率か 41%予測 反米・保守強硬派が勢力維持の公算
3/3(日) 15:28配信

産経新聞
イランの首都テヘランで街頭に張り出された候補者らの宣伝ポスター。選挙への熱気は感じられない=2月28日(佐藤貴生撮影)

【テヘラン=佐藤貴生】1日投票のイラン国会(定数290、任期4年)選は2日も開票作業が行われ、投票率は1979年のイスラム革命以来、最低の41%前後になるとの予測が出ている。イスラム教シーア派の指導部への信任が下がっていることが示された。公式結果は今後発表されるとみられる。

ロイター通信がイラン国営メディアの報道として伝えたところでは、有権者約6100万人のうち2500万人超が投票した。改革派の新聞は「サイレント・マジョリティー(物言わぬ多数派)」という見出しを掲げ、投票しなかった有権者が多数いたとの見方を示した。

2020年の前回選の投票率は42・5%で過去最低だった。前回選に続いて今回も、立候補者の適格性を事前に審査する「護憲評議会」の判断で穏健派や改革派の候補が失格となり、多くの有権者が反発した可能性がある。各地の開票状況から、反米の保守強硬派が引き続き多数派を維持する見通しが強まっている。

1日には最高指導者の選出・罷免の権限がある「専門家会議」(定数88、任期8年)の選挙も実施された。内務省は反米保守強硬派のライシ大統領が再選を決めたと発表した。穏健派のロウハニ前大統領は事前審査で失格しており、こちらも保守強硬派が優勢とみられる。

3884OS5:2024/03/05(火) 20:10:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/436abbddedb30e683e6cf18650a2817b185650b5
イラン国会選で反米の保守強硬派が8割超 「専門家会議」も掌握、権力継承へ基盤整う
3/5(火) 18:49配信

産経新聞
1日、イラン国会選で投票する有権者=テヘラン市内(佐藤貴生撮影)

【カイロ=佐藤貴生】イラン国会選挙(定数290、任期4年)は4日に開票結果が発表され、AP通信は反米の保守強硬派が確定議席の8割超を獲得したと推計した。最高指導者の選出・罷免の権限を持つ「専門家会議」(定数88、任期8年)の選挙も同時に行われ、こちらも保守強硬派が勝利したもようだ。反米保守路線を次世代に継承する基盤が整った。

国会選の投票率は1979年のイスラム革命以来最低の約41%だった。これまでの最低投票率は2020年前回選の約42・5%で、イスラム教シーア派の法学者による統治への不満が募っている実態が示された。

国会選では245議席が確定し、残る45議席は決選投票に持ち越される。APは独自集計の結果、245議席のうち200議席を保守強硬派が占めたと伝えた。同派は前回選で議席の7割以上を獲得した。

専門家会議の選挙も注目を集めた。最高指導者ハメネイ師は84歳の高齢で権力継承の時期が迫っているからだ。ハメネイ師の寵愛(ちょうあい)を受ける保守強硬派のライシ大統領が再選を果たした一方、欧米に融和的な穏健派の代表格、ロウハニ前大統領が事前審査で失格になった。

イランでは大統領は行政に責任を持ち、国政全般の決定権は最高指導者が有する。今回の専門会議選により、次期最高指導者も反米保守を掲げる人物から選出される公算が大きくなった。米国主導の国際秩序に挑む強硬な対外路線も引き継がれることになる。

イスラエルと戦うイスラム原理主義組織ハマスのほか、レバノンやイラク、シリアやイエメンの親イラン民兵組織に対する資金や武器の支援が継続され、中東の不安定要因としてくすぶりそうだ。

ただ、指導部の将来は決して明るいとはいえない。2年前には女性の頭髪を覆うスカーフ「ヘジャブ」の着用義務をめぐって大規模な抗議デモが起きており、何かのきっかけでデモが再発する事態もあり得る。

革命体制への評価は真っ二つに割れ、国内の分断も深まっている。1日の投票前後、イランの首都テヘランでは「経済低迷に対処できない」などとライシ政権を批判する人がいた一方、「いまこそ政権の強さを示さなくてはならない」という声も聞かれた。

双方の歩み寄りは期待できず、指導部が難しいかじ取りを迫られることは確実だ。

3885OS5:2024/03/12(火) 10:04:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/4415d9ade47da929d84089adcf3d039fd65a0669
破壊やまず、絶望のラマダン 「あす死ぬかも」、傍観に憤り ガザ
3/12(火) 7:08配信

時事通信
10日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで、ラマダン(断食月)を前に食料品などを並べる屋台(AFP時事)

 【イスタンブール時事】パレスチナ自治区ガザは11日、イスラム教で最も神聖な月とされるラマダン(断食月)をイスラエルの苛烈な攻撃の中で迎えた。

 深刻な人道危機に見舞われ、住民の間に祝賀ムードはない。「人生で最悪のラマダンだ」「あすまで生きていられるのか」。電話取材に応じた住民から届く声は、悲痛と絶望に満ちていた。

 人口約230万人のガザで、避難民ら約150万人が集まる最南部ラファでは、ラマダンを祝う伝統的なランタンや食料品が街頭に並んだ。ただ、近くには空爆で壊れた建物も残り、例年の明るい雰囲気は全くない。

 ラファで暮らす無職ムハンマド・タハさん(27)は、「ガザはラマダンとは無縁だ」と嘆く。昨年は家族や友人らと豪勢な食卓を囲み、子供たちも楽しく遊んでいた。「今年は毎日が葬式だ。街頭に飾り付けを施す代わりに仮設テントを組み立てるなんて」と吐き捨てるように言った。

 北部のガザ市からラファに逃れてきたラミ・シャワさん(35)にとっても、今年は「死と破壊に満ちた最も悲しいラマダン」だ。シャワさんは「食べ物も水もなく、テント暮らしでどうやって幸せを感じればよいのか。世界は死者が出るのを傍観しているだけで、ひどく失望している」と怒りをぶちまけた。

 ラファの宝飾品店で働いていたイサーム・アジュラミさん(37)は「ガザではほぼ全ての家族に戦闘による犠牲者がいる。集まっても死者を悼むしかないのか」と話す。「戦争が終わることだけが生きる希望だ。ラマダンだからこそ祈りたい」と言葉を振り絞った。

3886OS5:2024/03/22(金) 10:14:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4433aefba735cc71ee5b2b764ae1649133acd7a
タリバン本拠地・カンダハルで異例の大規模爆弾テロ…病院関係者「30人死亡・50人負傷」
3/22(金) 9:52配信
読売新聞オンライン
 【テヘラン=吉形祐司】アフガニスタン南部カンダハルの銀行前で21日、自爆テロがあり、病院関係者は読売新聞通信員に少なくとも30人が死亡、50人が負傷したと明らかにした。実権を掌握するイスラム主義勢力タリバンと敵対するイスラム過激派組織「イスラム国」の一派が犯行声明を出した。

 病院関係者や負傷者によると、事件当時、銀行前には給与を受け取るために大勢の人が列を作っていた。死者数はさらに増える可能性がある。タリバン暫定政権の情報・文化省の現地責任者は自爆テロの発生を認めたが、死者3人、負傷者12人としている。

3887OS5:2024/04/01(月) 07:52:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/745a1a0b72d85a3a67cb210b9c895e41dfafa345
大統領与党、地方選で敗北 最大都市奪還ならず トルコ
4/1(月) 6:31配信
時事通信
31日、アンカラで、トルコの統一地方選の投票を行う女性(AFP時事)

 【イスタンブール時事】トルコで31日、統一地方選が投開票された。

 選管の集計によると、最大都市イスタンブールのほか、首都アンカラなど大都市部の多くの市長選で世俗派の国政野党・共和人民党(CHP)が勝利した。エルドアン大統領が党首を務めるイスラム系与党・公正発展党(AKP)は高止まりするインフレなどが逆風となり、全国的に票が伸び悩んだ。エルドアン氏にとって事実上の信任投票となった地方選の敗北は政治的痛手となりそうだ。

 エルドアン氏は「期待した結果が得られなかった。投票で示されたメッセージを分析し、必要な措置を講じる」と敗北を認めた。

 エルドアン氏が1990年代に市長を務め、注目されたイスタンブールの市長選では、CHPの現職がAKP候補を大差で破った。5年前の前回選挙でイスタンブールを失ったAKPの奪還はならなかった。首都アンカラや第3の都市の西部イズミルでもCHPが勝利。AKPはイスラム保守層を中心に強固な支持基盤を誇るが、経済を好転できない政権運営に対する不満から、従来支持の厚い東部や南東部などでも他党に票が流れた。

3888OS5:2024/04/01(月) 07:52:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/67208f6142ea9a36d7d82578216922def970375b
パレスチナ新内閣発足 ガザ戦後見据え、統治課題
4/1(月) 5:25配信

共同通信
パレスチナ自治政府のアッバス議長(左)とムスタファ首相=3月31日、ヨルダン川西岸ラマラ(AP=共同)

 【エルサレム共同】パレスチナ自治政府のアッバス議長(88)は3月31日、側近の経済専門家ムハンマド・ムスタファ氏(69)を首相とする新内閣を発足させた。自治区ガザでイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続き人道危機も深刻化する中、戦後統治を見据えた対応が課題となる。

 ハマスと自治政府の主流派ファタハとの対立は解消しておらず、イスラエルのネタニヤフ首相も戦後は軍がガザの治安を管理すると主張。ガザの再建や戦後統治に新内閣がどの程度関与できるかは不透明だ。

 ハマスに批判的とされたシュタイエ前首相は2月に辞任し、より中立的な立場のムスタファ氏が3月中旬に首相に指名され、組閣を進めてきた。

3889OS5:2024/04/02(火) 08:41:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/1128c55ae154b9224aeec4f0496cef9dbb679c09
トルコ統一地方選、与党が主要都市で軒並み敗北…長期政権狙ったエルドアン大統領に打撃
4/1(月) 19:37配信
 【カイロ=田尾茂樹】トルコの統一地方選は3月31日、投開票された。アナトリア通信によると、タイップ・エルドアン大統領率いる与党・公正発展党は首都アンカラや最大都市イスタンブールなど主要都市の市長選で軒並み敗北した。昨年の大統領選で接戦を制し、権力基盤の再強化を図ったエルドアン氏にとって大きな打撃になりそうだ。

1日、イスタンブールで支持者に応えるイマモール氏=ロイター

 5年に1度の統一地方選では市長や地方議会議員らが改選される。トルコでは通貨リラ安の進行に伴う急激なインフレ(物価上昇)で市民の生活苦が続き、大都市を中心に政権への不満が噴出した形となった。

 与党は、前回2019年に敗れた2大都市で市長の座の奪還を目指した。しかし、イスタンブールでは、最大野党・共和人民党の現職エクレム・イマモール氏が、公正発展党の元環境・都市計画・気候変動相ムラト・クルム氏に得票率で10ポイント以上の差をつけ、再選を決めた。

 共和人民党はアンカラでも現職マンスール・ヤワシュ氏が再選を果たし、主要30市のうちイズミルやアンタルヤなどを含め14市を制した。公正発展党の勝利は12市にとどまった。開票率99・9%の段階で、全土の得票率も共和人民党が37・8%と最も高く、公正発展党の35・5%を上回った。

 4年後に予定される次期大統領選で、野党の有力候補と目されるイマモール氏は「我々の国に春が来る」と勝利宣言した。昨年の大統領選で敗れた野党が今回の勝利で再び勢いづき、政権交代を目指して攻勢を強めるとみられる。

 一方、エルドアン氏は支持者らを前に「誤りがあったなら正していく」と述べた。20年以上政権を握るエルドアン氏は地方選の勝利をてこに、大統領任期を2期までに制限した憲法の改正につなげ、さらなる長期政権を狙っていたとされるが、シナリオは崩れた。トルコの政治評論家オクタイ・ユルマズ氏は「与党のかつてない敗北だ。憲法改正も困難になる」と指摘した。

3890OS5:2024/04/02(火) 08:47:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/219bd0acdf6b83d235379040082dbe07580bb432
ネタニヤフ首相、内政で危機 超正統派徴兵巡り政権亀裂 イスラエル
4/2(火) 7:19配信

時事通信
イスラエルのネタニヤフ首相=1月7日、テルアビブ(EPA時事)

 【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ首相が政権維持で難しいかじ取りを迫られている。

 長年問題視されてきたユダヤ教超正統派の徴兵免除を巡って政権内で意見対立が噴出。対応を誤れば、政権崩壊につながる恐れもある。イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスとの戦闘を続ける中、徴兵免除への強い不平等感が社会に広がっている。

 徴兵免除について、最高裁は3月31日までに是正策を提出するよう政権に求めていたが、その期限を過ぎた。最高裁は、徴兵を免れている超正統派の宗教学校生への補助金を4月1日で停止する暫定措置を命じる一方、ネタニヤフ政権に今後の措置について1カ月間の猶予を与えた。「落としどころ」を見つけられなければ、徴兵免除が廃止される可能性がある。

 イスラエルは「国民皆兵」で男女とも18歳で徴兵される。だが、ユダヤ教の戒律を厳格に守る超正統派の宗教学校生はその義務を免除され、学業を支援する補助金も受け取っている。徴兵免除はホロコースト(ユダヤ人大虐殺)で危機にひんした宗教的伝統を守るための措置で、イスラエルが建国された1948年から続く。

 報道によると、建国当時約4万人(人口の約5%)だった超正統派の人口は、高い出生率を背景に約120万人(同約13%)に拡大。この1年の免除者は約6万6000人に上るとされ、世俗的な市民からは「平等な徴兵負担は国家と社会の存続にとって不可欠だ」(監視団体「イスラエルの質の高い政府を求める運動」)との批判が高まっている。

 ネタニヤフ政権には超正統派の2政党が参加。連立離脱を示唆しながら、徴兵免除継続のためにネタニヤフ氏に圧力をかけてきた。他方、ネタニヤフ氏が党首を務める右派リクードのガラント国防相や戦時内閣入りするガンツ前国防相は、超正統派も兵役に就くべきだとの立場を崩していない。

 超正統派2党が離脱すれば政権は少数与党に転落。解散総選挙になった場合、支持率が低迷するネタニヤフ氏が政権を維持するのは困難とみられている。

 エルサレムでは3月31日、首相退陣を求める大規模なデモが行われた。ハマスが拘束する人質解放交渉が進まないことへの反発に加え、徴兵問題もやり玉に挙がった。デモ隊が超正統派地区の住民と衝突する事態に発展した。ネタニヤフ氏は同日の記者会見で「問題は解決できる」と語ったが、先行きは見通せない。

3891OS5:2024/04/02(火) 21:32:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/aed885d7e19dfb5efaf476e01adf99d2eacb8595
イスラエルへの報復、イラン指導部難しいかじ取り 大使館空爆
4/2(火) 19:54配信


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毎日新聞
空爆により被害を受けた地域で、壊れた車を運ぶ人たち=シリア・ダマスカスで2024年4月1日、ロイター

 シリアの首都ダマスカスで1日、イラン大使館の建物がイスラエルによるとみられる空爆を受けた。イスラエルはなぜ攻撃に踏み切ったのか。またイランはどう対応するのか。パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘が続く中、中東情勢のさらなる混乱は避けられそうにない。

【写真まとめ】イスラエルによる空爆で破壊された建物

 イランは在外公館への直接攻撃という異例の事態に大きな衝撃を受けている。

 「シオニスト政権(イスラエル)は新たな罪を犯した」。イランメディアによると、イラン革命防衛隊は声明で空爆を非難し、殺害されたザヘディ司令官ら7人の名前を公表した。

 ガザ地区での戦闘を巡っては、イランはこれまで、イスラエルと交戦する親イラン武装組織を支援する一方で、直接的な関与は避けてきた。イスラエルや同国を支持する米国との直接対決は、イランにとってはリスクが大きいからだ。今回の空爆でも、アブドラヒアン外相は報復を示唆しつつも、「ネタニヤフ(イスラエル首相)はガザでの失敗により、精神的なバランスを完全に失っている」と語り、冷静に対応する姿勢ものぞかせた。

 ただイランには「中東の大国」との自負があり、イスラエルへの報復を避ければ、国内の保守強硬派から「弱腰」との批判を招きかねない。また報復しなければイスラエルの攻撃は激化する恐れもある。

 イランは昨年12月にシリアで革命防衛隊の上級軍事顧問が殺害された際は、翌1月にイラク北部のクルド人自治区にミサイル攻撃を行い、イスラエルの対外諜報(ちょうほう)機関モサドの拠点を標的にしたと主張した。今回もイスラエルの在外拠点を狙った報復を検討する可能性がある。

 実害を伴う大規模な衝突をできるだけ回避しつつ、どの程度の報復を行うか。イランの指導部は難しいかじ取りを迫られている。【金子淳、エルサレム松岡大地】

3892OS5:2024/04/02(火) 21:33:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a45cfd7dace27881d24702a25dcd66cab95273bイスラエルの一線を越えた攻撃「イランの出方が焦点」 高橋和夫氏
4/2(火) 19:56配信


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毎日新聞
空爆により被害を受けた地域で、壊れた車を運ぶ人たち=シリア・ダマスカスで2024年4月1日、ロイター

 シリアの首都ダマスカスで1日、イラン大使館の建物がイスラエルによるとみられる空爆を受けた。その背景や今後について、高橋和夫・放送大名誉教授(中東研究)に、さらなる混乱が避けられそうにない中東情勢について解説してもらった。

【写真まとめ】イスラエルによる空爆で破壊された建物

 ◇中東の緊迫高まった

 イスラエルはこれまでもシリアに攻撃を繰り返してきたが、今回はイラン大使館という外交上の重要な拠点を攻撃した点で一線を越えた印象がある。イスラエルがイランを挑発しているかのような見方もできる。

 イスラエルはイランが長年支援するイスラム教シーア派組織ヒズボラやイスラム組織ハマスなどの武装組織と敵対関係にあり、報復の意味もあるだろう。中東の緊迫が高まったことは間違いない。

 今回の空爆でイラン革命防衛隊の幹部が死亡したほか、最近はヒズボラの幹部司令官も殺害されていた。いずれもピンポイントで狙われたとみられ、イスラエルは諜報(ちょうほう)力を見せつけている。ただ、イランはこうした出来事が続いても武装組織への支援をやめることはないだろう。

 今後、イランがどう対応するかが焦点だ。ただ国際社会に向けてイスラエルを非難するなど自制的な対応にとどまり、武力の応酬にはつながらない可能性もある。【聞き手・松本紫帆】

3893OS5:2024/04/03(水) 22:17:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/77dfbba9021a15e6fe2c04cbe8af2878cc0b270e
イスラエル軍、NGO誤爆認め謝罪 人道状況悪化の懸念
4/3(水) 20:33配信


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時事通信
レバノンとの境界地帯を視察するイスラエル軍のハレビ参謀総長(中央)=2月1日に軍が提供(AFP時事)

 【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザで食料支援を行っていた国際NGO「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」の職員7人がイスラエル軍の空爆で死亡した事件について、ハレビ軍参謀総長は2日、「(対象を)誤認したことによる間違いだった。WCK職員への意図しない攻撃を申し訳なく思う」と述べ、謝罪した。

 
 ハレビ氏は動画を公開し、「人道支援に従事する人々を守るためにより多くのことがなされるよう、即座に行動を起こす」と再発防止を誓った。発生から間もない段階で誤爆を認め責任者が謝罪することで、国際的批判を和らげる狙いとみられる。

 国連によると、昨年10月のガザでの衝突発生以降、今回を含め少なくとも196人の援助関係者が死亡。イスラム組織ハマスは、物資の配給場所を標的にしているとしてイスラエルを非難している。

 事件を受け、WCKはガザでの活動を中断すると発表。ガザでは既に北部を中心に食料難が深刻化しており、今後、同様の支援中止の動きが拡大すれば、人道状況の一層の悪化は避けられない。

 誤爆に対しては、国際社会から非難する声が相次いでいる。バイデン米大統領は2日、声明を出し「憤慨し、心を痛めている」と表明。迅速な調査実施の必要があると指摘した。グテレス国連事務総長も「常識外れ」の出来事だとし、「即座に人道的停戦を行う必要性を改めて示した」と強調した。

3894OS5:2024/04/07(日) 07:43:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/6419124b700db60963ed8880d5290e473d1eaf07
ガザ戦闘半年、死者3.3万人超 終わり見えず、医療も教育も崩壊
4/7(日) 0:00配信

朝日新聞デジタル
イスラエル軍の攻撃で破壊された建物のがれきを撤去する重機=2024年3月27日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファ、ムハンマド・マンスール撮影

 パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が始まってから、7日で半年を迎える。関係国の休戦交渉が停滞するなか、ガザの死者数は3万3千人を超えた。世界銀行と国連の推計では、インフラの被害額は185億ドル(2兆8千億円相当)に上り、深刻な人道危機にも終わりが見えない。

 世銀と国連が2日に出した報告によると、推計した被害額は、衝突が始まった昨年10月から今年1月末までの分。被害額185億ドルは、ガザとパレスチナ自治区ヨルダン川西岸を合わせた2022年の域内総生産(GDP)の97%に相当するという。

 ガザの保健施設は84%が損壊し、人々は最低限の医療しか受けられない状況にある。水や衛生関連の設備は以前の5%しか稼働していなくて、限られた水の配給にしか頼れない。教育システムも戦闘の影響で崩壊しており、報告は「100%の子どもたちが学校に行っていない」としている。

 ガザでは衝突の初期からほぼ全面的な停電が続いている。主要道路の92%が損壊し、人道支援物資の配送も非常に難しくなっているという。

 ガザの人口230万人のうち、7割を超える170万人が戦闘によって家を追われた。報告は、身体的・精神的健康への壊滅的かつ累積的な影響が女性や子ども、高齢者、障害者に最も重くのしかかっていると指摘。「幼い子どもたちは生涯にわたり、その発育で影響を受ける」と予測している。

朝日新聞社

3895OS5:2024/04/15(月) 11:56:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8770b077c14b5dbe431836ce7c1f08500610f3c
政権、報復で「ジレンマ」 米国慎重姿勢、ガザ戦闘が負担 イスラエル
4/15(月) 9:36配信
時事通信
イスラエルのネタニヤフ首相(AFP時事)

 【カイロ時事】イランから攻撃を受けたイスラエル政府は14日、米国などの意見を踏まえ、対抗措置を慎重に検討している。

【ひと目でわかる】イランとイスラエル

 専門家は「(ネタニヤフ政権は)ジレンマを抱えている」と分析。イランと本格的な報復の応酬に発展すれば、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスとの戦闘を続けるイスラエルにとって大きな負担になる。

 「われわれを傷つける者をわれわれは傷つける」。イランの攻撃に先立ち、イスラエルのネタニヤフ首相はこう繰り返し、対抗措置を取る構えを示してきた。ただ、政権内で、タイミングと規模に関して意見の相違があると報じられている。

 米国や、サウジアラビアなど中東諸国は慎重な対応を求めている。米国は、ハマスとの戦闘や今回の攻撃でイスラエルを支援。また、イスラエルは、アラブ諸国との関係正常化を進めて対イラン包囲網を形成したい思惑がある。米国やサウジなどの声はむげにできない。

 イスラエルの国家安全保障研究所のシマ・シェーン上級研究員は、イランへの報復を支持しつつも、「待って考えるべきだ」と指摘。焦点は「(ネタニヤフ氏が)待つという判断を下せるかどうかだ」と語った。

 イスラエルとハマスの戦闘は終結が見通せず、ハマスに呼応するレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラも攻撃を継続。イスラエルは、イランがハマスやヒズボラを支援していると非難している。これらの情勢を念頭に、ネタニヤフ氏がイランへの厳しい対応が必要だと判断する可能性もある。ただ、「戦線拡大」はイスラエルにとってもリスクとなる。

3896OS5:2024/04/15(月) 11:57:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/b81ebc9a98c14368cd56c1a87d533126f717e890
イラン、強硬貫き大規模報復 打撃は軽微、国内意識か
4/14(日) 19:04配信

時事通信
イランの最高指導者ハメネイ師=3月20日、テヘラン(AFP時事)

 【イスタンブール時事】イランが在シリア大使館空爆に対する大規模な報復攻撃に踏み切った。

【写真】イランの無人機やミサイルの迎撃任務から帰還したとされるイスラエル空軍のF15戦闘機

 前例のないイランからイスラエル本土への攻撃で強硬姿勢を貫いた形だが、イスラエルは対抗措置を予告。イランは「反撃されればもっと厳しく対処する」(サラミ革命防衛隊司令官)と警告しており、報復の連鎖が中東情勢の緊迫化を招く懸念が強まっている。

 イランや親イラン組織がイスラエルを狙った300以上の無人機やミサイルのほぼ全ては迎撃され、イスラエル側に甚大な人的被害はなかった。ただ、イランのメディアはSNSなどで、イスラエル南部ネゲブ砂漠とされる場所にミサイルが落ち、大きな炎が上がる映像を繰り返し報じた。

 イラン最高指導者ハメネイ師は、大使館空爆を「イラン本土への攻撃と同じだ。罪は罰せられる」と糾弾。反イスラエル感情をあおり、保守強硬派を中心に強力な報復を求める声が高まった。反撃能力と戦果を誇示する背景には、「弱腰」との批判を避けたい思惑もあるとみられる。

 イランの報復は大掛かりだったが、数十分で届く弾道ミサイルよりも到達まで数時間かかる無人機や巡航ミサイルをまず発射してイスラエル側に対策の猶予を与えた。標的も「民間人は狙っていない」(アブドラヒアン外相)と軍事施設に限定した。「米国やシオニスト(イスラエル)のいかなる脅威にも釣り合いの取れた対応をする」(革命防衛隊)とけん制の意図は示しつつも、周到な計画で被害を最小限にとどめることで、イスラエルや米国との本格衝突は望まない意志もにじむ。

 2020年に米軍が空爆でソレイマニ革命防衛隊司令官を殺害した際、イランはイラク駐留米軍基地へ弾道ミサイルで応戦。トランプ米大統領(当時)が反撃を思いとどまり、本格衝突は回避された。しかし、イスラエルのネタニヤフ首相は政治的延命や求心力回復のためにも、イランやイスラム組織ハマスと衝突拡大をいとわないとの見方もあり、暴力の応酬に歯止めがかかるかは予断を許さない。

3897OS5:2024/04/15(月) 17:44:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/0a15b361cb20a92239e58c32e1f0fd9c7c14c713
スーダン、世界最悪の飢餓招くか 戦闘1年、死者1万4千人
4/15(月) 16:42配信
共同通信
6日、スーダン・オムドゥルマンで食料配布を待つ子どもたち(ロイター=共同)

 【カイロ共同】アフリカ北東部スーダンで昨年4月に始まった軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の戦闘は15日で1年となった。死者は1万4千人超。対立は深く、収束の兆しは見えない。人口の4割近くが深刻な食料不足に直面し、人道危機は悪化。国連は戦闘が続けば「世界最悪の飢餓」を招くと警鐘を鳴らす。

 「街はゴーストタウンになってしまった」。首都ハルツーム近郊オムドゥルマンの男性アブドルバキさん(43)は電話取材に語った。食料や水はほとんど手に入らない。戦闘の流れ弾で息子を亡くしたといい「軍とRSFの目的は破壊だけだ」と憤った。

 戦闘の背景には軍トップのブルハン統治評議会議長とRSFのダガロ司令官の権力争いがあるとされる。米国やサウジアラビアが仲介を試みてきたが、停戦合意は繰り返し破られ、昨年末に計画された両氏の直接協議は実現しなかった。

 紛争地域のデータを収集する米NPO「ACLED」によると戦闘開始後、少なくとも1万4790人が死亡。ハルツームやその周辺、西部ダルフール地方で戦闘が続く。

3898OS5:2024/04/16(火) 22:10:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/4486a677692c35241d4cb8bb6e452a7422c8279a
イスラエルとイラン、戦力差は 本格衝突なら中東全体に影響出る恐れ
4/16(火) 15:30配信

朝日新聞デジタル
2024年4月14日、イランがイスラエルに向けてドローン(無人機)とミサイルを発射した後、上空で迎撃される飛翔体(ひしょうたい)。イスラエル南部のアシュケロンから撮影=ロイター

 イランが14日、自国の大使館が空爆されたことをめぐり、イスラエルに対してミサイルやドローン(無人機)による報復攻撃に踏み切った。イスラエルでは報復攻撃を求める声も上がっている。もし両国が直接事を構えた場合、中東にはどのような影響があるのか。


 いずれも中東の軍事大国であるイランとイスラエルが本格的に軍事衝突することになれば、地域全体への影響は避けられない。

 両国の戦力で際立つのは空軍力の差だ。英国際戦略研究所(IISS)の年次報告書「ミリタリー・バランス2024」によると、イスラエルの作戦機は340機、イランは265機。ただ、最新鋭のステルス戦闘機F35などを保有するイスラエルに対し、イランの戦闘機は1979年に革命で倒された王制の時代に購入した年代物も多い。

 イランはその後、経済制裁を受けて航空機の輸入も難しかった。近代的な空軍力の不足を補おうと、イランが集中投資したのがミサイル開発だった。現在、イスラエルを射程に収める弾道ミサイルや巡航ミサイルを含む数千発を保有しているとされ、抑止力の柱としている。

朝日新聞社


https://www.asahi.com/articles/ASS4G3SHNS4GUHBI028M.html?oai=ASS4H30X8S4HUHBI02VM&amp;ref=yahoo
実は「抑制的」だったイランの攻撃とその狙い テヘラン支局長解説
有料記事イスラエル・パレスチナ問題

テヘラン=佐藤達弥2024年4月14日 21時16分4

 中東の地域大国イランが14日未明、長年敵対してきたイスラエルにドローン(無人機)やミサイルを発射した。要人暗殺などの「影の戦争」と呼ばれる状態を続けてきた両国だが、イランがイスラエル領を直接攻撃するのは初めての事態だ。イスラエル側が強硬な対応に出れば、双方の応酬が激化する恐れもある。

 イランの攻撃のきっかけとなったのは今月1日、シリアのイラン大使館がイスラエルによるとみられる空爆を受け、イランの精鋭部隊・革命防衛隊の准将ら7人が死亡した事件だった。

 イランではこれまでもイスラエルの関与が取りざたされる軍人の暗殺などが起きてきたが、外交施設を攻撃されたのは初めてだった。「大使館はその国の領土とみなされる」として、ハメネイ最高指導者は報復を宣言した。

 ただ、イスラエルは「中東最強」とも言われる強大な軍事力を誇り、事実上の核兵器保有国でもある。さらに、イスラエルとの直接衝突に至れば、後ろ盾の米国が乗り出してくる恐れもある。イスラエルとの全面戦争は、イランにとってあまりにリスクが高い。

3899OS5:2024/04/17(水) 22:22:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/3edc332efe22a8f40986d72de97f9bf6d442d185
パレスチナの国連加盟、絶望的に…安保理審査委で「和平合意が必要だ」
4/17(水) 15:01配信
読売新聞オンライン
国連安保理の会合(14日)=ロイター

 【ニューヨーク=金子靖志】パレスチナの国連への正式加盟に向けて協議していた国連安全保障理事会の審査委員会が、加盟の基準に満たないとして安保理に対する勧告を見送ったことが16日わかった。複数の安保理筋が明らかにした。加盟には安保理による勧告が必要で、パレスチナの国連への正式加盟は絶望的となった。

 安保理筋によると、審査委の報告書では「全会一致で加盟勧告を行うことができない」と結論付けた。複数の国が勧告に反対し、加盟の基準を満たすには「イスラエルとパレスチナ間の和平合意が必要だ」などの意見が出たという。

 国連に投票権のない「オブザーバー国家」の立場で参加するパレスチナは今月2日、正式加盟を要請した。パレスチナ自治区ガザで戦闘が続く中、国家樹立を前提にイスラエルとの共存を図る「2国家解決」の機運を高める狙いがあった。イスラエルが反発する中、安保理筋によると、イスラエルを擁護する米国は「イスラエルとパレスチナの当事者間で話し合うべきだ」とし、審査委でも加盟に反対の立場を示したという。

 パレスチナは審査委の結論にかかわらず正式加盟を訴え続ける構えだが、実現は極めて困難だ。

 パレスチナは国連加盟193か国のうち日米などを除く約140か国が国家承認している。2011年に正式加盟を申請したが、この時も米国が拒否権行使を示唆し、審議が棚上げとなった。

3900OS5:2024/04/22(月) 10:49:52
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024042000327&amp;g=int
本格衝突避け幕引き図る 攻撃受けたイラン、静観の構え―レーダー標的にとどめたイスラエル
時事通信 外信部2024年04月21日07時10分配信

 【イスタンブール時事】イスラエルによる19日のイラン攻撃で、イラン指導部は20日もほぼ静観を続け、イスラエルも表立って攻撃を認めていない。双方とも「報復の連鎖」による本格衝突は避けたい考えとみられ、慎重な対応に努めている。


 最大の焦点は、イランが1日の在シリア大使館空爆への報復として行った大規模攻撃に続き、再びイスラエルに反撃するかどうかだ。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は19日、イランの対応は緊張激化回避の意図の表れで、米政権内でも作戦についてかん口令が敷かれていると伝えた。

 イランのライシ大統領は、19日の演説では同日未明の攻撃に触れず、先の対イスラエル直接攻撃の戦果を改めて誇示するにとどめた。最高指導者ハメネイ師や精鋭「革命防衛隊」も、イスラエルによる攻撃への反応は一切示していない。

 イスラエルの今回の報復攻撃では、核施設などがある中部イスファハンで防空システムが作動。米ABCテレビによると、イスラエルは戦闘機を出動させ、イラン国外から核施設防護用の防空レーダーを標的にミサイル3発を発射した。施設攻撃能力を示す意味があったとみられるが、被害は伝えられていない。

 イランは大使館空爆をイスラエルの仕業と断定し、早々と報復を明言。ただ、イスラエルや米国との全面衝突は望まず、時期や規模を慎重に検討して反撃まで12日間を要した。イスラエルの軍事施設に標的を絞り、ドローンやミサイル迎撃の時間的猶予を与える形で配慮もしていた。

 革命防衛隊のサラミ司令官は、対イスラエル攻撃後に「シオニスト(イスラエル)の邪悪な攻撃に見合った水準にとどめた。もっと規模を大きくできた」と主張。国内の引き締めや体制指導部の求心力を保つためにも、イスラエルや米国へのけん制は続けたい意向だ。

 一方で、イスラエルとの応酬はイランにも負担や代償が大きい。アブドラヒアン外相は19日、訪問先のニューヨークで米NBCニュースに、イスラエルから攻撃があったことを否定。「シオニストが新たな冒険主義に出ない限り、報復しない」と述べた。19日の攻撃を矮小(わいしょう)化し、幕引きを図る構えとみられる。

3901OS5:2024/04/29(月) 20:14:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b224a9d1a38be893164f42a2261c799e745d48e
ガザ南部ラファへの侵攻巡り、駆け引き活発化 米、事態打開目指す
4/27(土) 17:23配信

毎日新聞
イスラエルが空爆した住宅を調べる子ども=パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで25日、ロイター

 イスラエルが計画するパレスチナ自治区ガザ地区の最南部ラファへの侵攻を巡り、外交上の駆け引きが活発になっている。イスラエルは人質解放などを巡るイスラム組織ハマスとの間接交渉で「(協議で)進展がなければラファに侵攻を始める」と警告。米メディアによると、ブリンケン米国務長官が近くイスラエルを訪問し、事態の打開を目指す。

【地図でチェック】半年でガザの街はこれだけ壊れた

 米ニュースサイト「アクシオス」によると、イスラエルは26日に実施された仲介国エジプトとの協議で「これが最後のチャンスだ」と主張し、エジプトにハマスへの圧力を強めるように求めた。間接交渉では、ハマスが拘束する40人の人質を解放するのと引き換えに、イスラエルが6週間の戦闘休止を実施し、数百人のパレスチナ人を釈放するという米政府案が協議されてきた。イスラエルは現在、解放を求める人質数を減らすことを検討。一方、ハマスは恒久的な停戦などを求める姿勢を変えておらず、交渉はこう着している。

 こうした中、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は26日の米MSNBCテレビのインタビューで「(間接交渉を)前進させるための新たな取り組みが進んでいる」と説明。その上で「近いうちの合意は保証できないが、交渉に新たな機運が出てきている」と述べた。【ワシントン松井聡】

3902OS5:2024/04/29(月) 20:15:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc5a337c942971c05502e21bdff4bba5b3a08d37
イスラエルが戦闘終結を初めて提案か、人質解放後に協議する用意…米報道
4/29(月) 0:49配信



 【エルサレム=中西賢司】米ニュースサイトのアクシオスは27日、イスラエルがエジプトなどを介したイスラム主義組織ハマスとの停戦交渉で、人質解放が実現すればパレスチナ自治区ガザでの戦闘終結を協議する用意があると初めて提案したと報じた。事実であれば、イスラエルが大幅な譲歩姿勢を見せたことになる。停滞する交渉の進展につながるかどうか注目される。

【動画】壊滅的に破壊されたガザ…現地入りしたUNRWAの清田保健局長が撮影

 アクシオスは、イスラエル高官2人の話として伝えた。提案はエジプトと共同でまとめたものだ。ハマスが人質133人のうち、女性や子どもら一部を解放した後、持続可能な停戦の確立について話し合う意思があることを盛り込んだという。ガザ北部などから逃れた避難民の完全帰還や、ガザを南北に分断するため整備された道路周辺からのイスラエル軍撤退など、ハマスの要求に応える内容も含まれているとしている。

イスラエルの国旗=ロイター

 ロイター通信によるとハマス代表団は29日、エジプトとの協議のためにカイロを訪問する見通しだ。

 ただ、ロイター通信によると、ネタニヤフ政権内には、提案は「屈辱的な敗北を意味する」と反対する強硬派の閣僚もいるという。

 ガザの停戦交渉は難航してきた。ハマスが恒久停戦とイスラエル軍のガザからの完全撤退を堅持してきたのに対し、イスラエルはハマスの壊滅などを目標としており、隔たりが埋まってこなかった。イスラエル側は「ハマス最後の拠点」とみる最南部ラファに地上侵攻する構えを見せ、ハマスに圧力をかけてきた。


https://news.yahoo.co.jp/articles/ed892216c5f18dbe6435cb2f56ddc8e158fadbf9
ハマス、イスラエルの新たな提案に「大きな問題ない」
4/29(月) 9:34配信
【AFP=時事】イスラム組織ハマス(Hamas)の幹部は28日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での戦闘が長期化する中、イスラエル側が新たに提示した戦闘休止と人質解放案について、「大きな問題はない」との見方を示した。

 匿名でAFPの取材に応じた同幹部は、代表団が29日にエジプトを訪れ、イスラエル側の提案についての検討結果を伝える予定だと明らかにした。

 同幹部は「イスラエルから新たに妨害を受けない限り、前向きな雰囲気がある」として、「ハマスの検討結果の中に大きな問題は含まれていない」と語った。

 米ニュースサイト・アクシオスは、イスラエル政府高官2人の話として、今回の提案では、人質解放後、ガザにおける「持続的な平穏回復」について協議する意向を示していると報道。イスラエル側が紛争終結について話し合う用意があるのを示唆したのは初めてだと伝えている。

 ハマスの情報筋はAFPに対し、ハマス側は「前向きに話し合う用意がある」とし、「恒久的な停戦と避難民の帰還、(イスラエルで拘束されているパレスチナ人と人質との)受諾可能な交換、ガザ地区の包囲解除を保証する合意に達するのを切望している」と述べた。

 一方、米ホワイトハウス(White House)は、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は28日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相との電話会談で、同国が現在進めている協議内容について検討したと明らかにした。【翻訳編集】 AFPBB News

3903OS5:2024/05/06(月) 18:31:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab80300f74c907b6bd2092d22bc98749070ecf2b
イスラエル軍 ラファ侵攻に向け、東部の住民に避難呼びかけ
5/6(月) 15:52配信

毎日新聞
イスラエル軍の攻撃により破壊された家屋付近にたたずむ人々=パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで2024年5月5日、ロイター

 イスラエル軍は6日、パレスチナ自治区ガザ地区最南部ラファの東部地域に住む住民に退避を求めた。イスラエル軍がラファへの侵攻を計画する中、事前に避難を呼びかけた形だ。イスラム組織ハマスとの戦闘休止を巡る交渉では、恒久的な停戦を求めるハマスとの間で隔たりがあり、ハマスに対して圧力をかける狙いもあるとみられる。


 イスラエル軍は住民に対して、南部最大都市ハンユニスなどに避難するよう要求。避難先では食料や水など人道支援物資の増量が見込まれるとしている。

 ラファにはガザの人口の約7割にあたる150万人が避難している。イスラエルのネタニヤフ政権はハマスの壊滅に向け、ラファに地上侵攻する構えを崩していない。【エルサレム松岡大地】

3904OS5:2024/05/07(火) 10:04:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/37e6feb05ce35eaa88d251e56dfdb81b14756151
アル・ジャジーラ閉鎖に撤回求める声相次ぐ…「イスラエルは国民を沈黙させる国へ踏み出した」
5/7(火) 0:05配信
 【エルサレム=安田信介】イスラエル政府が中東の衛星テレビ局アル・ジャジーラの支局閉鎖を決めたことをめぐり、決定の撤回を求める声が相次いでいる。

 イスラエルの左派系主要紙ハアレツは6日の論説で支局閉鎖について、「反民主主義的な決定で、イスラエルは国民を沈黙させる国への道を踏み出した」と批判した。現地の外国人記者協会は5日の声明で「報道の自由への関与を守るよう求める」と決定の撤回を求めた。

 イスラエル警察は5日午後、エルサレムのホテルにある支局を捜索し、放送機材などを押収した。アル・ジャジーラは5日に発表した声明で「報道の自由への抑圧は国際法と人道法に反している」と主張した。イスラエルでは6日、アル・ジャジーラの放送が見られなくなった。

3905OS5:2024/05/13(月) 08:47:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/3626b94715ea2e8bc33bac67bc57ffd9f504a641
建物のがれきに埋もれる遺体は推定1万体、ガザ民生防衛当局
5/12(日) 14:30配信
CNN.co.jp
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の民生防衛当局は11日、戦闘で破壊された建物のがれきの下に埋もれている住民らの遺体は推定で約1万体に達するとの見方を示した。

イスラエルの破壊によりガザの民生防衛能力は70〜80%奪われたとも指摘した。イスラエル軍の空爆があった場合、現場へ最初に急行するのが民生防衛当局者や救急救命要員の任務で、到着すれば生存者の救出や遺体の収容作業を進める。

同当局の報道担当者は、これら作業に用いているのはごく単純な道具類とし、国連や人道支援団体に対し救助作業に必要な装備品を入手できるよう即座の仲介を求めていると説明した。これら装備品があればがれきの下の遺体収容作業などを続けることが可能と説いた。

ガザ北部にあるシファ病院からイスラエル軍が撤収してから40日間経過したが、「イスラエル占領軍が大規模墓地に埋めた遺体の収容作業は依然続行されている」ともした。

ガザの保健省は8日、シファ病院で三つ目の大規模墓地が見つかったと報告。イスラエル軍はこれら墓地への関与を一切否定している。

同保健省は11日、殺害された住民らは過去24時間で28人に上るとも明かした。昨年10月7日の戦闘勃発以降、殺された住民らの総数は少なくとも3万4971人に増えたとも発表した。

3906OS5:2024/05/19(日) 17:46:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ce34a8d884c233f0abf3a58ea619aeae19c8264
イスラエルのガンツ前国防相「ガザ統治案承認なければ戦時内閣離脱」
5/19(日) 7:45配信

朝日新聞デジタル
イスラエルの戦時内閣のガンツ前国防相=AP

 パレスチナ自治区ガザでの戦闘をめぐり、イスラエルのガンツ前国防相が18日、記者会見を開き、ガザでの戦闘終結後の統治計画をまとめ、承認することをネタニヤフ政権に求めた。ガンツ氏は、政権がこの要求を6月8日までに実行しなければ、政権から離脱する考えを明らかにした。ガンツ氏は「10年前のネタニヤフ氏なら正しいことをするだろう」と述べた。イスラエル紙ハアレツなどが報じた。

 ガンツ氏は野党の党首だが、昨年10月のイスラム組織ハマスのイスラエルへの急襲を受け、ガザでの戦闘の方針を決める戦時内閣に加わっている。世論調査では、首相にふさわしい政治家としてネタニヤフ氏を上回り、支持率は首位となっている。

 ハアレツによると、ガンツ氏は会見で、ハマスの打倒とガザの非武装化▽将来のガザ統治の基盤となる米国や欧州、アラブ諸国、パレスチナとの民生部門の共同統治▽サウジアラビアとの関係正常化の推進など6項目の目標を実現するための計画を求めた。そのうえでガンツ氏は早期の選挙の実施を支持するとも述べた。

朝日新聞社

3907OS5:2024/05/20(月) 09:09:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/f91d43a4b92296f3123355db9c6b7365cd466839
イラン大統領ヘリ事故、安否不明 搭乗機が山中で墜落、救助難航
5/20(月) 5:35配信


共同通信

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イランのライシ大統領(タス=共同)

 【テヘラン共同】イランのライシ大統領(63)が乗ったヘリコプター事故で、関係筋は20日、当局が「ヘリは墜落した」と結論付けたと共同通信に明らかにした。救助当局は北西部の東アゼルバイジャン州の現場に向かい、捜索を続けた。搭乗者と連絡が取れたとの情報もあるが、ライシ師の安否は不明。国営メディアによると、現場は険しい山中で、霧が濃い上に雨が降るなど悪天候だといい、救助活動は難航している。アブドラヒアン外相も同乗していた。


 イランは中東のシーア派大国で、米国やイスラエルと対立する。事故の状況次第では、パレスチナ自治区ガザを含めた地域情勢が一層混迷する可能性がある。

 バヒディ内相は霧が原因で、ヘリがたたきつけられるように着陸したと説明した。捜索に関しては「大雨で視界が非常に限られている」と語った。捜索には軍や革命防衛隊も加わっている。

 最高指導者ハメネイ師は革命防衛隊員の家族の前で演説し「国政に混乱はない」と述べ、国内外に向けて自身が頂点に立つイスラム革命体制は盤石だと誇示した。

3908OS5:2024/05/20(月) 09:10:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/da5cc0bc7e11f560895458edda68e933e4c1370e
イラン大統領搭乗のヘリが墜落か 安否巡り懸念強まる サウジなど周辺国が支援申し出
5/20(月) 7:54配信


産経新聞
イラン国営メディアは19日、ライシ大統領とアブドラヒアン外相が乗っていたとみられるヘリコプターがイラン北西部の東アゼルバイジャン州で異常な着陸をする事故が起きたと伝えた。墜落した機体が見つかったとの報道もあるが、否定する情報も出るなど錯綜(さくそう)している。

最高指導者ハメネイ師が「無事を祈っている」と述べたほか、サウジアラビアやトルコなど周辺諸国が捜索などの支援を申し出るなど、ライシ師らの安否を巡る懸念が強まっている。

イランはパレスチナ自治区ガザの戦闘でイスラム原理主義組織ハマスを支持し、イスラエル本土を攻撃するなど影響力を誇示してきた。ライシ師の身に異変が起きれば地域情勢にも影響を与えそうだ。

ライシ師は19日、ダムの完成式典に出席するためアゼルバイジャンとの国境周辺を訪れ、ヘリで戻る途中だった。アブドラヒアン氏も同乗していたとされる。

バヒディ内相は救急チームが向かっているとしたが、「霧と悪天候のため現場到着までに時間がかかる」と述べていた。現場は森林地帯だという情報もある。国営テレビは北東部の聖地マシャドで、巡礼者らがライシ師の無事を願って祈りをささげたと報じた。

ライシ師は1960年、北東部マシャド生まれ。シーア派聖地の中部コムで学んだ聖職者で、反米の保守強硬派の代表的存在だった。2017年の大統領選で穏健派のロウハニ氏に敗れたが、21年の選挙で勝利して大統領に就任した。

司法畑が長く、政治犯数千人に死刑判決を言い渡した1988年の裁判の判事の一人とされ、トランプ前米政権は2019年に制裁対象に指定した。ハメネイ師同様、イスラム教の預言者ムハンマドの血筋であることを示す黒いターバンを着用していた。(中東支局 佐藤貴生)

3909OS5:2024/05/20(月) 10:05:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/a0db39c7c8c9396b9d420e9ffee0acef46ac7cd0
イラン大統領ヘリ不明 内相「悪天候で強行着陸」 霧で捜索難航
5/20(月) 9:33配信

毎日新聞
アゼルバイジャンのアリエフ大統領との会談に臨むイランのライシ大統領=両国の国境地帯で2024年5月19日、イラン大統領府提供・WANAロイター

 イランメディアは19日、イランのライシ大統領(63)を乗せたヘリコプターが同日、北西部・東アゼルバイジャン州の山岳地帯で悪天候のため「不時着」したと報じた。ヘリにはアブドラヒアン外相も同乗していた。現場付近では夜通し捜索が続いたが、20日未明の時点でヘリは見つかっておらず、墜落した可能性もある。ライシ師らの安否も分かっていない。

 AP通信などによると、現場は首都テヘランから約600キロ離れたジョルファ付近とみられる。ライシ師は隣国アゼルバイジャンとの国境地帯でアゼルバイジャンのアリエフ大統領と共にダムの落成式に参加した後、州都タブリーズに戻る途中だった。ヘリは3機で飛行していたが、ライシ師らが乗ったヘリだけトラブルを起こしたという。

 バヒディ内相は19日夕、「悪天候と霧のため強行着陸を余儀なくされた」と説明。マンスーリ副大統領は地元メディアに対し、ライシ師と同乗していた乗組員らと連絡が取れたと明らかにし、「事故は深刻ではなさそうだ」と語った。イラン革命防衛隊がヘリの位置を特定したとの報道も出ているが、夜間で霧が出ているため視界が悪く、捜索は難航している模様だ。現場付近は気温が下がっており、激しい雨も降ったという。

 事故を受け、最高指導者ハメネイ師は19日、ライシ師の無事を祈るとともに、国民に対して「国家運営には混乱はない」と呼びかけた。また、直前までライシ師と会っていたアリエフ氏は「友好的な別れの後に不時着のニュースを聞き、心を痛めている」と語った。

 ライシ師は保守強硬派の大統領として知られ、ハメネイ師の後継者とも目されている。2017年に大統領選に出馬したが、次点で落選。再出馬した21年の大統領選ではハメネイ師の後押しを受け、事実上の優遇措置を受けて当選を果たした。

 就任後は反米・反イスラエルの姿勢を貫き、パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスなどの親イラン武装組織を支援。4月には在シリアのイラン大使館空爆への報復として、イスラエルに対して300発以上のミサイルなどを発射した。【カイロ金子淳】

3910OS5:2024/05/20(月) 12:11:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/9477cb87907ffd8a017d77cdfc243711205d3fa4
ラファを退避の住民約80万人に、人口のほぼ半数 UNRWA
5/19(日) 16:00配信

CNN.co.jp
荷物をまとめてラファを離れるパレスチナの人々=15日、パレスチナ自治区ガザ地区

(CNN) 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリーニ事務局長は18日、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区最南端部のラファ市で軍事作戦に着手して以降、同市を逃れた住民らは約80万人に達したと報告した。


総人口のほぼ半数となっている。イスラエル軍のラファへの地上侵攻は今月6日に始まっていた。

事務局長はガザでの戦闘勃発後、パレスチナ人は再三逃避を強いられているとSNSに投降。「安全な場所を見つけておらず、UNRWAの避難施設でさえそうだ」と強調した。

人道支援の必要性が強まるばかりの状況にありながらガザに入る援助物資を積んだトラックは少数にとどまっていると指摘。海上桟橋に最初の支援物資が到着したとの情報は歓迎しつつ、物資輸送の効果や効率などの面で最良の方途は陸路とし検問所の再開を求めた。

3911OS5:2024/05/20(月) 13:54:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/f429c2b64e785d4b55ed923987301ed8794f902d
アゼルバイジャン奪還のダム視察 不時着前にイラン大統領
5/20(月) 13:37配信


時事通信
19日、国境地帯でダム完成を受けて会談するイランのライシ大統領(左)とアゼルバイジャンのアリエフ大統領=イラン大統領府提供(AFP時事)

 イランのライシ大統領は19日、搭乗するヘリコプターが不時着する前、旧ソ連構成国アゼルバイジャンとの国境地帯のダムを視察するとともに、水力発電所の完成式に出席していた。

 国境の北側は、係争地ナゴルノカラバフを拠点としたアルメニア系勢力が長らく支配。ここを2020年にアゼルバイジャンが奪還したことで加速した事業だった。

 水力発電所は、国境を流れるアラス川をせき止めたダム2カ所にある。事業はソ連時代に始動していたが、ナゴルノカラバフ紛争のあおりでアルメニア側が占領し、国境の南側からイランが整備を進めてきた。

 インタファクス通信などによると、アゼルバイジャンのアリエフ大統領は完成式で「イランとの関係は地域安定化の重要な要素」と強調。ライシ師は「両国の協力を面白く思わない国があるかもしれないが、関係ない」と応じた。この後、首都テヘランへの帰路にヘリが不時着。アリエフ氏は「友好的に

3912OS5:2024/05/20(月) 14:30:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff5f39aa8d1e25c171c92fdc0b9e1d6cafe4a851
イランのライシ大統領や外相ら全乗員死亡 ヘリ不時着で 現地報道
5/20(月) 13:26配信

朝日新聞デジタル
2024年5月19日、イランとアゼルバイジャンの国境付近で、ダム完成式典に出席するライシ大統領。イラン大統領府提供=AP

 イラン国営メディアは20日、同国北西部の東アゼルバイジャン州でエブラヒム・ライシ大統領(63)を乗せたヘリコプターが墜落し、大統領や同乗していたアブドラヒアン外相ら乗員全員が死亡したと伝えた。

 イランの内相はトラブルの原因について、「悪天候のため」と説明していた。ライシ師は19日、隣国アゼルバイジャンと共同で建設したダムの落成式に出るため、国境地帯を訪れていた。国営メディアによると、ライシ師の乗ったヘリは落成式の後、東アゼルバイジャン州の州都タブリーズに向かっていたが、途中で悪天候に見舞われた模様だという。

 今後、誰が大統領職の代理を務めるのかなどは明らかになっていないが、ライシ師の外遊時に代役を務めるモフベル第1副大統領が有力との見方も出ている。

 ライシ師はイスラム法学者で1960年、イラン北東部マシュハド生まれ。検事総長や司法長官などを経て、2021年6月の大統領選(任期4年)で初当選した。

 政治的な立場としては、反米保守強硬派として知られた。22年9月、イラン女性に着用が義務づけられた布「ヒジャブ」のかぶり方をめぐって22歳の女性マフサ・アミニさんが逮捕された後に急死し、全土に抗議デモが広がると、治安部隊を投入してデモ隊を鎮圧。一方、外交面では昨年3月、16年から断交していたサウジアラビアとの関係を正常化するなど、近隣国との融和を進めていた。(テヘラン=佐藤達弥)

朝日新聞社

3913OS5:2024/05/20(月) 16:49:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/41ae4f80af61a73840a4ca81f86e1eb277f1b290
記者が見たイラン・ライシ大統領 強権の一方、貧困層の厚い支持
5/20(月) 15:56配信

毎日新聞
イラン大統領選で支持者に演説するライシ師と、その姿を撮影する報道陣=テヘランで2017年5月16日、篠田航一撮影

 イランの大統領で、イスラム教シーア派高位聖職者のエブラヒム・ライシ師が19日、ヘリコプターの事故で命を落とした。デモを弾圧する強権手法を貫く一方で、2023年には対立するサウジアラビアとの国交正常化を決めるなど一定の緊張緩和を試みた指導者でもあった。ライシ師とはどんな人物だったのか。

【写真まとめ】現地で見たライシ大統領の支持者たち

 初めてライシ師を見たのは、中東を担当するカイロ特派員時代の17年5月。イラン大統領選の取材で首都テヘランを訪れた際、ライシ師の演説会場に入った。

 選挙戦で人気が高かったのは、当時の現職大統領で15年に「核合意」を主要6カ国と結んだロウハニ師の方だった。イランが核開発を制限する代わりに、欧米側に経済制裁を解除させるという難しい交渉をまとめていたからだ。結局、17年の選挙もロウハニ師が勝利し、ライシ師の初当選は4年後の21年になるのだが、当時からライシ師の支持者には底堅い熱気があった。

 会場には女性の姿が目立った。テヘランでは頭部のみを覆う「ヘジャブ」着用者が多いが、集会に来たのは全身を覆う黒い「チャドル」姿の女性ばかりで、イスラムの伝統に忠実な人が多い印象だった。大学生の20代の女性は「最近、男女が公然と路上で体を寄せ合う姿が増えました。ライシ師はおかしくなったイラン社会を元に戻してくれるはずです」と語っていた。

 会場のモスク(イスラム礼拝所)前では、「(核合意で)米国と歩調を合わせたロウハニよ、恥を知れ」と訴える支持者の声が響いていた。その熱気と対照的に、ライシ師の演説は淡々と始まった。「この数年で1万7000の店舗が閉鎖に追い込まれた。今こそ、毎年100万人の雇用増が必要だ」。反米強硬派のイメージが強いライシ師だが、この時の演説はほぼ雇用についての話だった。

 演説の終盤、携帯電話の待ち受け画面をライシ師にしていた近くの中年男性が肩を震わせて泣いていた。「日本も欧米も、ロウハニに好意的すぎます。ロウハニのせいで外資導入が進み、多くの国内工場がつぶれました。国を開けばこうなるのです」。失業中というこの男性はそう話した。

 ライシ師は検察官だった1980年代に多くの政治犯の処刑に関与したとされ、その強権ぶりを恐れる市民も多い。一方、5歳の時に父親を亡くし、苦学して聖職者になった逸話も度々報じられ、低所得者層の支持が厚かったのも事実だ。

 大統領就任後は経済活性化を目指し、今年2月には日本など28カ国の国民の観光目的によるビザ取得免除に踏み切り、外国人観光客誘致にも着手したばかりだった。だが、米国の離脱などで「核合意」が機能不全に陥り、経済の苦境が続く中、大きな成果も出せないままライシ師は世を去った。

 待ち受け画面をライシ師にするほど入れ込んでいたあの男性はその後、無事に仕事を見つけることができただろうか。あれから7年。政治に翻弄(ほんろう)されるイラン国民の未来は、さらに不透明になっている。【元カイロ支局長・篠田航一】

3914OS5:2024/05/20(月) 21:07:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/97a15579d2d2170e48cf80eb358fd7e3dc35d952
イラン大統領死亡、今後どうなる? ヘリ墜落は経済制裁が影響か
5/20(月) 19:47配信

毎日新聞
イランのライシ大統領らを乗せて離陸したヘリコプター=イラン・アゼルバイジャン国境付近で2024年5月19日、IRNA・WANA・ロイター

 イランのライシ大統領がヘリコプター事故で急死したことが今後のイランの動向に与える影響について、日本エネルギー経済研究所中東研究センターの坂梨祥副センター長に聞いた。


 ◇

 イランでは国の方針を最高指導者が決め、大統領が方針の枠内で政策を進めている。イランはライシ大統領を突然失ったが、最高指導者ハメネイ師が健在である限り、国内がパニックに陥ることはないだろう。一方でライシ師がハメネイ師の最有力の後継候補と目されていただけに、後継者探しは振り出しに戻ったと言える。

 ハメネイ師はこれまで、ライシ師を検事総長や司法府代表などの重要ポストに任命し、時間をかけて育ててきた経緯がある。2021年の大統領選では、国民の直接選挙によってライシ師が選ばれ、名実ともにハメネイ師の後継者にふさわしい形が整えられてきた。

 ライシ師以外にもたびたび名前の挙がる人物はいるが、公職についた経験がないなど、適任が見あたらない状況だ。ハメネイ師は84歳と高齢で、これから後継者を育てていくには時間はあまり残されておらず、状況は混沌(こんとん)としている。

 報道によると、ヘリの墜落はイランへの経済制裁が影響した可能性もある。ヘリは1979年のイスラム革命前に輸入された米国製とされる。非常に古い機体のうえ、制裁の影響で機材の更新が不十分だった可能性も否定できない。

 今後、イランでは大統領選出に向けた手続きが進められていくが、新大統領の誕生で外交、経済政策などが大転換することは考えにくい。当面の関心事は、最高指導者を誰が継ぐのかという問題で、体制の安定性を保ちつつも、指導部内ではし烈な権力闘争が繰り広げられていくだろう。【聞き手・松本紫帆】

3915OS5:2024/05/20(月) 21:16:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/da7fd7a668f61ee888b7866329a30b3a4506034a
ライシ大統領死去でイラン反米保守強硬派に試練 ハメネイ師後継の最高指導者選びに支障も
5/20(月) 18:26配信


産経新聞
20日に確認された、ヘリコプター事故によるイランの反米保守強硬派ライシ大統領の死去で、最高指導者ハメネイ師率いる保守強硬派は国内外で試練に直面するとみられる。自由や民主化を求める国民は欧米と対立する保守強硬派に反発しており、ライシ師の後継を決める大統領選でも風当たりが強まりそうだ。ライシ師はハメネイ師の有力後継候補の一人だったため、次期最高指導者選びに支障が出るとの観測もある。

■50日以内に大統領選

ロイター通信によると、ライシ師の死去が正式に確定すれば、50日以内に大統領選が行われる。職務はモフベル第1副大統領が代行する。

体制の動揺を突いて国内外の反体制派や武装勢力が勢いづき、地域情勢が不安定化する可能性は否定できない。ただ、イランでは大統領は行政の長に過ぎず、国政全般の決定権は最高指導者が握っている。ハメネイ師は「国政に支障は出ない」と強調した。

イランの宿敵で4月、領土を互いに攻撃して緊張が高まったイスラエルでも、冷静に受け止められているようだ。イスラエル紙エルサレム・ポスト(電子版)は、「(大統領が)不在になれば後任を決める手続きが取られるだけ」という元軍幹部の発言を紹介した。

■市民の抗議デモも

ただ、イラン国内では保守強硬派の将来に暗雲が漂う。ライシ師が勝利した2021年大統領選の投票率は48・8%と1979年のイスラム革命以来、最低を記録した。最高指導者の影響下にある「護憲評議会」が多数の改革・穏健派の立候補を認めず、有権者が選挙への関心を失ったことが一因だった。

ライシ師の後継を決める選挙でも評議会が保守陣営に肩入れするようなら、革命体制は信任をさらに失うばかりか、市民が抗議デモを行って治安部隊と衝突する事態も想定される。22年には女性が頭髪を覆うスカーフの着用を拒否するデモが起き、全土に拡大した。

■次期最高指導者は世襲?

ライシ師の不在は、今年推定85歳のハメネイ師の後継問題にも影を落とす。英誌エコノミスト(電子版)は、次期最高指導者の有力候補はライシ師を除けばハメネイ師の息子のモジタバ師しかいないとする一方、モジタバ師が跡を継げば革命体制が批判してきた世襲という矛盾が生じると報じた。(中東支局 佐藤貴生)


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