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スーフィズムに関するHP
1634
:
とはずがたり
:2016/09/04(日) 16:20:51
2016.8.29 19:41
【シリア情勢】
トルコ大統領、クルド勢力に闘争宣言 「根絶」対象のイスラム国と同列視 行き詰まり打破へ、「敵」増やし求心力
http://www.sankei.com/world/news/160829/wor1608290025-n1.html
【カイロ=大内清】トルコのエルドアン大統領は28日、シリア北部での軍事作戦でイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)をシリアから「根絶」し、少数民族クルド人の「民主連合党」(PYD)にも「同様の決意」で臨む方針を示した。国内ではクーデター未遂の黒幕とする在米イスラム指導者、ギュレン師一派の粛清を続ける半面、PYDの母体である非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)と敵対。エルドアン政権はシリアへと戦線を拡大し、敵を増やすことで求心力を高めようとしている。
エルドアン氏は28日、シリア国境沿いの南部ガジアンテップで行った演説で、こうした方針を表明した。ガジアンテップでは今月、ISによるとみられるテロで少なくとも54人が死亡。その地で“闘争宣言”を行うことで「強い指導者」ぶりをアピールした形だ。
シリア内戦でエルドアン政権は当初から反体制派を支援してきた。だが、内戦長期化でISが台頭したほか、反体制派でも国際テロ組織アルカーイダ系のヌスラ戦線(7月に「シリア征服戦線」と改称)が伸長。ロシアなどの支援でアサド政権が勢力を盛り返したこともあり、国際社会では政権側をも取り込んだ「政治解決」によるシリア安定を模索する動きが強まった。
一方、対ISでは米国などが政権側、反体制派側の両者から一線を画すPYDなどのクルド勢力を支援。PYDはこれに乗じる形でシリア北部で支配地域を拡大し、反体制派との対立が深まっていた。
そうした情勢の下、反体制派への支援を通じてシリア北部に緩衝地帯を設け、アサド政権側を圧迫することを目指してきたトルコの戦略は行き詰まりをみせていたといえる。エルドアン政権には今回の対シリア軍事介入で、自国に不利な流れを断ち切る狙いがある。
他方、7月のクーデター未遂はエルドアン政権にとり、政府内外のギュレン師派を一掃する好機ともなった。エルドアン氏は、かつて協力関係にあったギュレン師派を国の安定を脅かす「テロ組織」と規定し、ISやPKKと同一視することでナショナリズムをあおっており、これもPYD排除を目的とする軍事作戦に肯定的な世論形成に弾みをつけているとみられる。
ただ、シリア情勢の複雑化は、停戦に向けた米露の外交交渉に影響する可能性がある。PKKやISがテロを活発化させる恐れや、PYDの抵抗で軍事作戦そのものが泥沼化する懸念も強い。PYDの男性民兵(26)は29日、メールでの取材に「われわれは戦い抜く。トルコは深刻なジレンマに足を踏み入れたことを知るべきだ」と述べており、作戦の成否はなおも見通せない。
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