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https://news.yahoo.co.jp/articles/5d577d1721d8251d4cf15b91eb6f5622b5c63ea8
つかの間の平和にピリオド ガザ空爆音に市民ら落胆 厳しい現実再び
12/2(土) 6:37配信
毎日新聞
イスラエルの空爆による負傷者を搬送する人たち=パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで1日、AP
イスラエルと、イスラム組織ハマスの休戦が1日午前7時(日本時間同午後2時)、終了した。パレスチナ自治区ガザ地区では直後から攻撃を受け、大きな噴煙も上がった。7日間続いた休戦の延長を望んでいた市民は落胆し、一気に厳しい現実に引き戻された。
「戦闘が再開したのかもしれない」。ガザ北部から南部ハンユニスに避難しているラファト・アブタブールさん(50)は午前7時10分、遠くの方から爆発のような音を聞いた。約20分後にはイスラエル軍の戦闘機が複数の場所で空爆を開始し、ミサイルによる砲撃も始まった。「平和な日々が終わった」
ラファトさんの最近の日課は、パンを焼くためのまきを集めることだ。国連から配布された小麦粉でパン種を作り、まきを集めて屋外のオーブンで焼く。だが空爆が始まれば、屋外でまきを集めることさえ難しい。
イスラエル軍は1日朝、ハンユニスの一部地域の住民に対し、エジプトとの境界にある南部ラファへの避難を要請する紙を上空からまいた。ラファトさんの地域は避難対象ではないが、今後はいつ空爆されるか分からない。ラファの街は避難民であふれて受け入れの余地は少なく、移動中に空爆される恐れもある。「我々にできることは何もない。ただ家でじっとしているしかない」。ラファトさんはため息をつく。
北部ガザ市から中部ヌセイラットに避難しているアシュラフ・ソラーニさん(48)も午前7時ごろ、ヌセイラット周辺で爆発音を聞いた。子どもたちから「危ないから外に出ないで」と言われたが、空爆がひどくなる前に急いで市場に行き、1日分の米を購入した。「最も恐れていたことが起きた。まだ希望は捨てていない。休戦の再開を待ち続ける」と話した。
イスラエル軍は1日、ガザ地区を細かいエリアごとに分けた地図を公表した。今後は比較的安全なエリアを明示し、ガザ市民に随時、移動を求めるという。ただ現場でどこまで活用されるかは不透明だ。
一方、イスラエルのガザに近い地域でも、休戦期限の1時間ほど前から防空警報のサイレンが鳴り響いた。ただイスラエル軍はハマスのロケット弾を防空システム「アイアンドーム」で迎撃するなどし、イスラエル側では負傷者は出ていない。【三木幸治(エルサレム)、岡大介】
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