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スーフィズムに関するHP

2122チバQ:2017/10/09(月) 23:37:30
https://mainichi.jp/articles/20171007/ddm/007/030/095000c
遠い国家

クルド「独立」への道/中 異宗教、結束がカギ

毎日新聞2017年10月7日 東京朝刊
 イラク・クルド人自治区の主要都市アルビルに住むフィラス・ミルザさん(38)は2014年秋、妻子に黙って家を出た。「言えば止められる。心配をかけたくなかった」。向かった先は山岳地帯。クルド人治安部隊「ペシュメルガ」の軍事訓練に参加し、過激派組織「イスラム国」(IS)と戦うためだ。

 ミルザさんはクルド系民族では宗教的少数派のヤジディー教徒。多数派のイスラム教徒が遠ざける酒はタブーでなく、酒類販売業を営む。一市民を戦闘に駆り立てたのは、ISの蛮行だった。

 「ISはヤジディー教徒の赤ん坊を焼き殺し、母親にその肉を食べさせ、『今食べたのはお前の子だ』と告げたと知人から聞いた。怒りに震えた。そして戦う決意をした」

 ヤジディー教徒はイラク国内に約50万人。イスラム教やキリスト教、火を神聖視するゾロアスター教などが混交した土着宗教で、クジャクの天使や生まれ変わりを信じる。独特の教義を「悪魔崇拝」とみなしたISは14年8月、信者が多いイラク北部シンジャルに侵攻。国連の推計では約5000人が殺され、約7000人の女性や子供が暴行・誘拐された。住民によると、レイプされた7〜8歳の女の子もいたという。

 ISの侵攻で中央政府軍は撤退。ペシュメルガも退却したが武器を整えて戻り、15年にシンジャルを奪還した。「アラブ人の中にはISと一緒に襲う者もいた」と言うミルザさん。アラブ人主体の中央政府に怒り、自治区の独立を支持する。だが独立反対派のある教徒は「ペシュメルガは最終的にシンジャルを奪還してくれたが、退却中には犠牲者が増えた。自治政府は信用できない」と話す。

 自治政府トップのバルザニ議長は「一つの国家を目指すが、一つの宗教は強制しない。ヤジディー教徒もキリスト教徒も皆仲間だ」と繰り返す。その理想は「2年がかり」(バルザニ議長)で誕生を目指す独立国家で実現できるのか。IS掃討作戦で一定の結束を見せたイラクとクルド自治政府は、混乱回避に向け知恵が試される。【アルビル(イラク北部)で篠田航一】


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