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チバQ
:2021/08/10(火) 22:11:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac3a04ec6bceb35ddcb482a7ce14983950e2c12f
進まぬアフガン和平 パキスタン首相補佐官「戦闘長期化は悪夢」
8/10(火) 17:58配信
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毎日新聞
アフガン情勢の政治的解決の必要性について語るパキスタンのユスフ国家安全保障担当首相補佐官=イスラマバードで2021年8月9日、松井聡撮影
パキスタンのモイード・ユスフ国家安全保障担当首相補佐官が9日、首都イスラマバードで毎日新聞など一部海外メディアと会見した。隣国アフガニスタンで激化する政府側と旧支配勢力タリバンとの戦闘に関し、「今後3〜6カ月が極めて重要な時期になる」との認識を示したうえで、「米国が指導力を発揮する必要がある。政治的な解決が戦闘の長期化を防ぐ唯一の方法だ」と述べた。
アフガンでは2020年9月に始まった政府とタリバンの和平協議が暗礁に乗り上げている。これについてユスフ氏は「アフガンのすべての政治指導者が一つの部屋に集まり、政治的な解決策を見つけることが必要」と説明。「パキスタンは既にアフガンから200万人の難民を受け入れており、これ以上受け入れる余裕はない。(01年に始まった米国の対テロ戦争で)パキスタンは多くの犠牲者を出し、経済的な被害も甚大だった。アフガンの不安定化はパキスタンにも波及する。戦闘の長期化は悪夢だ」と語り、地域の安定化が急務との考えを示した。
パキスタンは隣国アフガンへの影響力を保持するため、長年にわたりタリバンを支援してきたとされる。現在もタリバン指導部やその家族の一部がパキスタン国内に潜伏しているとされ、国際社会にはパキスタンを批判する声も根強い。これに対してユスフ氏は、「(国際社会は)莫大(ばくだい)な資金を費やしてアフガン軍の装備を充実させ、訓練をしてきた」と指摘。それにもかかわらず「アフガン政府の中には失敗の責任をパキスタンに押しつけようとしている人がおり、我々はスケープゴートにされている」と反論し、現在のアフガン情勢混迷にパキスタンは無関係との立場を強調した。
さらにユスフ氏は、パキスタン側もタリバンに対する影響力が低下していると説明。タリバンが8月初めにパキスタンとの国境の一つを閉鎖したことを例に挙げ、「パキスタンは国境を開けるよう求めたが、タリバンを説得できなかった」と話した。アフガン国内で支配地域を拡大し、攻勢を強める現在のタリバンにとって、パキスタンは既に頼る必要性が薄れている可能性もある。
仮にタリバンがアフガンの首都カブールを制圧した場合の対応については、「(パキスタン政府は)武力制圧には反対だが、今はタリバンを正式な政府として承認するかどうかを話すべき時ではない。政治的解決に集中すべきだ」と述べるにとどめた。
ユスフ氏は米シンクタンク勤務などを経て21年5月から現職。【イスラマバード松井聡】
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