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スーフィズムに関するHP

1190チバQ:2015/11/11(水) 21:31:16
http://diamond.jp/articles/-/81387
トルコ総選挙で与党圧勝でもくすぶる火種
週刊ダイヤモンド編集部 2015年11月11日
 市場関係者が注目していたトルコの“やり直し選挙”は、与党の公正発展党(AKP)が550議席中317議席を取り圧勝した。政治空白が回避できたことを市場は好感し、トルコの株式、債券、通貨リラはトリプル高となった。

 6月の総選挙では、トルコのエルドアン大統領の強権主義を国民が嫌い、与党AKPは過半数割れとなり、連立協議にも失敗し再選挙となっただけに、事前の世論調査では劣勢だった。それを覆して圧勝したのは、与党による「社会の安定に焦点を絞ったキャンペーン」(西濱徹・第一生命経済研究所主席エコノミスト)の成果だったようだ。与党は10月10日に起こった首都アンカラでの自爆テロ事件によって高まった国民の不安を逆手に取って、「強い政府が必要」とアピールしたのだ。

 与党圧勝で政治空白の不安は消えたが、地政学的リスクと経済不安は依然としてくすぶっている。

 トルコは、シリアと国境を接しており、シリアの混乱と無縁ではいられない。シリアでは政府軍、クルド人勢力を中心とする反政府軍、それに過激派組織「イスラム国」(IS)が三つどもえとなって紛争が激化している。シリア政府軍をロシア、反政府軍を米国が支援する構図で、シリア危機には収束の糸口が見えない。他方、トルコでは、クルド人勢力との対立、ISのテロ活動で政情不安が続いており、シリアからは大量の難民が押し寄せている。トルコの地政学的リスクが高まっている。

脆弱な経済構造

 さらに問題なのが経済面だ。トルコの通貨リラは、ブラジルのレアルなどと並び、「フラジャイル5」(米国の利上げなどで下落しやすい通貨)の1つに数えられている。経常収支が赤字で、対外債務が大きいためだ。

 経常赤字は対GDP比で5.8%(2014年)に達する。部品などを輸入品に頼っているため、リラの下落は貿易収支の改善につながらないどころか、輸入価格の上昇をもたらし、インフレに直結する。インフレを抑制しようと、金利を引き上げれば景気の低迷につながる。15年のGDP成長率は3%(IMF予測)と、昨年に比べれば改善したが、力強さはない。

 短期対外債務は約1300億ドルと、外貨準備高よりも大きい。日米欧の緩和マネーが高利回りを求めてトルコの外貨建て債券などに向かったといわれる。米国の利上げでリラが下落すれば、利払い負担が増え債務が膨らむのは確実だ。

 トルコ発で金融危機が起こるとは考えにくいが、国際金融市場が大きく混乱すれば、脆弱なリラが連想売りを誘い、それが混乱をさらに加速させる可能性はある。米国の利上げ観測や中国景気の減速など世界経済が不透明感を強めている中、トルコが抱える火種は不気味な存在になりつつある。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 大坪稚子)


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