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スーフィズムに関するHP

1464とはずがたり:2016/03/17(木) 19:28:49
>>1643-1644
政権と反体制派 主張はなお平行線

 シリアからのロシア軍主要部隊の撤収には、アサド政権に内戦の軍事的解決を諦めさせ、反体制派との和平協議で歩み寄りを促す狙いもある。だが、最大の焦点であるアサド大統領の処遇を巡る政権と反体制派の主張は平行線をたどっており、和平への道のりは依然として険しい。

 「シリアとロシアの間にいさかいがあるとの風評が立っているが、(露軍撤収は)両国が協力して注意深く現状を分析したうえでの手続きだ」。シリア大統領府は14日深夜に声明を出し、ロシアとの連携を強調した。露軍撤収は和平協議で強硬姿勢を崩さないアサド政権への警告との見方が広がったためだった。

 両国の立場の違いは、14日にジュネーブで再開した和平協議の議題設定にも表れた。仲介役の国連は、新たな統治機構の設置や来年9月までの大統領選実施を議題に盛り込み、ロシアや米国もこれに同意していたが、アサド政権は反発していた。

 ロシアの撤収決定でアサド政権が弱い立場に置かれ、政治的譲歩を迫られるのは必至だ。デミストゥーラ国連特使(シリア担当)は撤収を「有意義な進展で、和平協議の進展に好影響を与えてほしい」と評価。反体制派武装組織幹部のサイド・ジャマル氏も「政治解決の機運が高まる」と指摘した。

 ただ、アサド氏の処遇を巡る対立が解消されない限り、和平の進展は困難だ。反体制派は新統治機構の発足時点でのアサド氏の退任を求めているが、政権側は拒絶。ロシアはアサド氏の留任に固執しないなど政権よりは柔軟な姿勢だが、少なくとも次期大統領選への立候補は認めるべきだとの立場だ。

 また、徹底抗戦を叫ぶ反体制派の中には、露軍の撤収を勢力回復の好機とみる向きもあり、和平協議が停滞すれば、戦闘が再び激化する恐れがある。露軍の一部はシリア北西部の基地に駐留し続けるが、空爆の規模が縮小すれば、反体制派や過激派組織「イスラム国」(IS)が勢いを盛り返す可能性もある。

 中東情勢に詳しいエジプトのシンクタンク・ヤッファ戦略研究所のリファト・サイード所長は「アサド氏は退陣を受け入れなくても、新統治機構への反体制派の受け入れなどで譲歩する可能性がある」と分析している。露軍の撤収で節目を迎えたシリア内戦だが、和平の行方は予断を許さない。【カイロ秋山信一】


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