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スーフィズムに関するHP

1980チバQ:2017/06/08(木) 19:52:33
http://www.sankei.com/world/news/170608/wor1706080026-n1.html
2017.6.8 10:10
【パレスチナ占領半世紀(下)】
対立ほどけぬ古都ヘブロン 和平交渉に後ろ向き世論
 エルサレムから南に約30キロ。ヨルダン川西岸の古都ヘブロンには、「ユダヤ人しか歩けない通り」がある。かつてパレスチナ人らが営んでいた商店の扉は金属が打ち込まれて開閉できず、イスラエル兵以外の姿はほとんどない。

 周辺住民らの話では、シュハダ通りと呼ばれるこの通りの周辺は、パレスチナ人の商店街としてにぎわった。しかし、1967年の第3次中東戦争でイスラエルが西岸を占領してからユダヤ人の入植が始まり、20人以上のパレスチナ人が殺害される事件も起きた。

 加えて、2000年に始まった第2次インティファーダ(反イスラエル闘争)で双方の対立が深刻化し、イスラエルはシュハダ通り一帯からのパレスチナ人排除に乗り出した。

 「通りのすべての店の主が集められ、半年間の閉鎖を命じられた。その後も半年ごとに閉鎖が延長され、みな出ていった」。近くで出会ったパレスチナ人男性が語った。

                
■   ■

 シュハダ通りから車で数分の距離にある入植地キリヤト・アルバは、信仰心が強いユダヤ人が多く住む。近くにあるユダヤ教の聖地「マクペラの洞窟」には、旧約聖書の預言者アブラハムと一族の墓がある。

 「パレスチナ側は、東エルサレムは将来の国家の首都だというが、エルサレムはすべてわれわれのものだ。『東京はお前たちの街ではない』といわれて引き渡す日本人がいるか」

 こう話したのは住民のヤイル・グリナー(28)だ。肩からさげた自動小銃M16を示し、「軍にいた経験から、入植地内でユダヤ人が襲われたら真っ先に駆けつける役割を担っている。最近も10代の少女がパレスチナ人に殺害され、現場に行った」と続けた。

 入植地はイスラエル兵の検問所に守られ、赤い屋根の低層住宅が広がる。商店や銀行、学校もある。

 「敵」と隣り合うオアシスのような入植地。「快適で安心して暮らせる。この中にいれば、の話だが」。ある住民の言葉がかえって緊張を感じさせた。

                
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 ユダヤ人とパレスチナ人の双方への対立感情は高まっている。イスラエルの与党リクードは、パレスチナ側との和平交渉を否定する極右政党と連立を組む。政界の右傾化も指摘される。

 左派系野党「シオニスト連合」の国会議員、クセニヤ・スベトロワ(39)は電話取材に、「今でも世論調査では、(イスラエルとパレスチナの)『2国家共存』の支持が最も高いが、第2次インティファーダ以降、パレスチナと交渉しても仕方がない、という考えが広がった」と話す。


 地元記者によると、第2次インティファーダでは自爆テロや自動小銃の乱射で、ユダヤ人の一般市民が標的になった。そのため、世論が和平交渉に後ろ向きになったのだという。

 クセニヤは、「ネタニヤフ首相はパレスチナ問題について現状維持を図り、解決しようとしない。パレスチナ自治政府のアッバス議長も現状を変えようとはしていない」と批判する。

 では、「停滞」の先には何が待つのか。「もしパレスチナ人が車による爆弾テロなどを起こせば、イスラエルの世論は黙っていない。一瞬で事態が急変する」(ユダヤ人の男性)

 先月イスラエルとパレスチナ自治区を訪れたトランプ米大統領は、「できることはすべてやりたい」と、和平実現への意欲を示した。しかし、現地で人々から話を聞く限り、実現する可能性は限りなく乏しいように思える。(ヘブロン 佐藤貴生)=敬称略

                  


【用語解説】ユダヤ人入植地

 第3次中東戦争でイスラエルが占領した地域に設置されたユダヤ人居住地。ジュネーブ条約は占領地への自国民移住を禁じているが、人権団体によると、ヨルダン川西岸、東エルサレムのパレスチナ占領地に入植地は120カ所以上あり、約60万人の入植者が住む。


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