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スーフィズムに関するHP

2827チバQ:2019/12/19(木) 18:15:23
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201912/CK2019121702000136.html
クルド人、再び失う故郷 20万人、イラクなど避難

2019年12月17日 朝刊


11月24日夕、イラク北部ドホーク郊外のバルダラシュ難民キャンプに到着した家族連れ

写真
 シリア北部の少数民族クルド人勢力の排除を目的に、トルコ軍がシリアに侵攻してから二カ月が過ぎた。トルコは停戦で合意したものの、隣国イラクには今も多くの避難民が身を寄せ、戻れるあてのない日々を送る。大国の利害に翻弄(ほんろう)されるクルド人の歴史が、再び繰り返されようとしている。 (イラク北部ドホークで、奥田哲平、写真も)

■歩いて越境
 先月下旬、クルド人自治区・ドホーク郊外のバルダラシュ難民キャンプに、百人超の家族連れが到着した。大きな荷物を抱え、疲労が色濃い。かばんに座って登録待ちをしていたムスタファ・ブザンさん(62)は、トルコ軍が初めに越境攻撃を仕掛けたラス・アルアイン出身。一家九人で脱出を始めると、自宅が攻撃を受けて炎上したという。

 別の都市を転々とした後、「シリアでは国際援助が不足し、攻撃の心配も消えない」と密入国業者に二千ドル(約二十二万円)を支払い、徒歩で国境を越えた。暗闇の中で携帯電話の明かりを照らし、自治区の警備隊に救助された。

 キャンプは過激派組織「イスラム国」(IS)からの避難民を収容するために二〇一四年に開設し、一七年に閉鎖したが、軍事行動を受けて急きょ再開。約一万一千人でほぼ満杯だ。親類ら十一人で到着したイスマイルさん(16)は二度目の避難。シリア内戦が始まった一一年にイラクに逃れ、昨年シリアの自宅に戻ったばかりだった。「国際社会がトルコを止めてくれると思っていた」と嘆いた。

■裏切り
 トルコ軍の侵攻は、トランプ米政権が黙認したのが発端。クルド側は一四年からIS掃討作戦で協力してきただけに「裏切られた」と憤る。その後、米軍撤収の空白地に食い込みたいロシアが仲介し、トルコの要求通りクルド人勢力を国境地帯から排除することで合意。トルコは「安全地帯」と称して一部を実効支配し、トルコ国内のシリア難民を帰還させる計画だ。

 シリア国内を含め避難を余儀なくされたのは約二十万人。ラス・アルアインは今、アラブ系住民だけがとどまり、親トルコの民兵組織が常駐するという。

 同地で洋服店などを経営していたアフマド・ユセフさん(21)は「近所の住民から連絡があり、店は略奪された。難民が入れ替わって住めば、もう戻れないだろう」と訴える。強制移住で人口構成を変えるのは民族浄化にほかならない。

■独立失敗
 シリアやトルコ、イラク、イランにまたがって暮らすクルド人は「国を持たない世界最大の民族」と言われる。各国で差別と迫害を受けたクルド人にまたとない独立の好機が、IS掃討作戦への参加だった。

 しかし、イラクのクルド自治政府が一七年に実施した住民投票は周辺国などの反発に遭い、独立の試みは失敗。シリアでも北部一帯に実効支配地域を拡大し、独自の統治制度「民主連邦制」の導入を目指したが、今回のトルコ軍侵攻で機運はそがれた。

 キャンプでは、シリアのクルド系武装組織「人民防衛部隊」(YPG)が難民の越境を妨害しているとの証言もあった。「とどまって国のために戦え」と引き留められたユセフさんは言う。「国際社会の注目を集めるためには市民の犠牲が必要だったのだろう。YPGにとっては私たちも裏切り者。独立よりも今はただ、普通の生活を送りたい」


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