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スーフィズムに関するHP

2717チバQ:2019/07/31(水) 18:33:24
◇政治の話になると、やっぱり強硬

 「市民が攻撃の巻き添えになるのは致し方ない。外国部隊の占領下でのいかなる選挙も受け入れない」。純朴な印象だった人柄の一方で、彼らの主張はやはり強硬だった。タリバンの攻撃で多数の子どもを含む市民が犠牲になっていることについて、「米国はアフガンを占領したうえ、無人機の攻撃で無実の市民を殺害している。我々はそもそも市民を標的にしていないし、市民は巻き込まれるケースがあるだけだ。我々だけ批判されるのはおかしい」と反論した。もちろん米側の攻撃も批判されるべきだが、だからといって、多くの市民がタリバンの攻撃によって犠牲になってきたことを正当化することはできない。この主張を受け入れられない人も多いだろう。

 また、国際テロ組織「アルカイダ」との関係についてタリバンのスハイル・シャヒーン報道官は「アルカイダとのつながりがあると批判するならば、証拠を示さなければいけない」と繰り返すだけで、否定も肯定もしなかった。当事者間対話に参加した女性活動家の一人は「タリバンがアルカイダと縁を切るとは思えない。その証拠に彼らは、公の場で一度もアルカイダを『テロ組織』と言っていないし、批判もしていない」と語り、両者の関係断絶に懐疑的な見方を示す。また麻薬密売もタリバンの資金源の一つとみられており、タリバンが政治参加するに当たって解決すべき課題は多い。

 ◇女性の権利擁護をアピールするけれど…

 かつてのタリバン政権は、教育や就労など女性の権利を制限したとして欧米メディアから厳しく批判された。女性が頭から全身を覆うブルカの着用を義務化したことも「女性差別」の象徴と捉えられた。

 だが今回は、こうしたネガティブなイメージからの脱却を図ろうとしていたようだ。タリバンの交渉団やアフガン政府幹部、政治家や人権活動家が参加した当事者間対話の会場には、欧米の女性記者が数人取材に来ていたが、シャヒーン報道官は他の男性記者と同様に対応していた。ロシアの通信社の女性記者は、太ももから下が見えるワンピース姿だった。タリバンの報道官がどういう反応を示すのか興味があったが、1対1の取材にも問題なく応じていた。女性記者の衣服に関わらず平等に対応することで、穏健化をアピールしたかったのかもしれない。

 ただ、完全に徹底できていたわけではない。私が、タリバン側の主張を代弁する事実上の広報メディアの記者で、交渉団メンバーを父に持つ男性と立ち話をしていた時のことだ。スカーフを頭に巻いた米国メディアの女性記者が近づいてきて、話に加わろうとした。その瞬間、男性は突然顔を背けてさっと立ち去ってしまった。女性記者に聞くと、1時間ほど前にもスカーフをせずに近づいて逃げられていたという。男性の真意は定かではないが、女性記者は「タリバンは女性の権利を守るとか言うけど、結局ブルカ姿でないといけないのね。本質は何も変わっていない」と憤っていた。女性の権利を巡るタリバンと欧米の価値観の違いは埋めがたいことを垣間見た気がした。【松井聡】

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