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スーフィズムに関するHP

3551チバQ:2022/07/07(木) 22:22:47

現在の議会には13の政党や政党連合がありますが、最も多いネタニヤフ元首相率いる右派のリクードでも29議席。次いで、反ネタニヤフのイェシュアティドが17議席ですが、残りの11政党はいずれも10人以下。
さまざまな主張や理念を持つ政党が連立には必要なため、連立政権内での意見や政策の調整が複雑になっている上、近年はこうした要素に、ネタニヤフ派か反ネタニヤフ派かという要素も加わり、一段とより複雑になっています。

いろんな政党があるのはなぜ?

ユダヤ教の教えを厳格に守る超正統派のユダヤ人
イスラエルの人口はおよそ930万。第2次世界大戦後、世界各地からそれぞれ異なる文化を持ったユダヤ人が集まりました。
金曜の日没から土曜にかけての安息日「シャバット」で、一切の電化製品や車を使わない敬けんなユダヤ教徒もいれば、車を運転してビーチに向かい、ユダヤ教では禁じられているチーズバーガーを食べる人たちもいます。政治的な主張もさまざまで、右派や中道、左派、イスラエル国籍を持つパレスチナ人が支持するアラブ系の政党など、支持政党もバラバラです。
こうしたユダヤ教に対する姿勢やパレスチナとの和平への意見などによって支持政党がほとんど固定化されているため、選挙が繰り返されたとしても構図が大きく変わることがないのです。

今回はなぜ行き詰まった?

入植地政策を強力に推し進めようとする極右政党の議員
いかにイスラエルで国内政治が重要なのか、冒頭のキッシンジャー元国務長官の言葉の意味するところが如実に表れたのが、今回の議会でした。
まず、問題になったのは、ユダヤ人入植者の保護をめぐる規則です。占領下にあるパレスチナのヨルダン川西岸地区には、国際法に違反してユダヤ人入植地が建設されています。
ここに住む入植者を保護するための規則が6月末までに議会で延長される必要がありました。延長されず、入植者が法的に守られなくなるようなことがあれば、ベネット政権にとっては痛手となります。
ヨルダン川西岸の入植地( 2018年2月) 
このユダヤ人入植者の数は年々増え続けていて、ネタニヤフ元首相を中心とする右派や極右の政党はこうした入植地政策を奨励してきた側です。
しかし今回、右派や極右側はこの規則の延長に反対したのです。
背景には、ベネット首相率いる連立政権からは離脱する議員が出ていて、すでに議会の過半数を割り込んでいたことがありました。右派や極右側は議会を機能不全に陥らせれば、政権を奪還できるチャンスだと見たのです。

右派の主張と違うのでは?

そうなんです。論理的に考えれば、入植地政策を奨励してきた政党が入植者の保護に反対するということは理解できません。しかし、そうした右派や極右を支持する人たちにとっては、アラブ系の政党までもが入った連立政権自体が、受け入れられないのです。
このため、右派や極右の政党がこの規則の延長に反対したとしても、その支持者からは批判の声がほとんど上がっていません。支持者にとっても、この連立政権が崩壊すれば自分たちが支持する政党が再び政権に返り咲く可能性があるからです。

今回の選挙はどうなる?

政権返り咲きを虎視眈々と狙うネタニヤフ元首相
同じことが繰り返される可能性が高いです。
ネタニヤフ元首相は2021年3月の4回目の総選挙で第1党を獲得したものの連立交渉では支持を集められず、逆に「反ネタニヤフ」の連立政権発足を許してしまいました。
ネタニヤフ前首相が政権を失った背景には、そのワンマンショーとも言える政権運営に対し、これまで共に連立を組んできた他の政治家の間で不満が募り、連立政権入りを拒否されたことがありました。
ただ、イスラエルでは選挙の構図が大きく変わる可能性が低いため、今回も同じような結果になり、非常に厳しい連立交渉にもつれ込むのではないかと予想されています。

中東情勢への影響は?

次の選挙が行われるのは、ことし11月1日。それまではこれまで外相を務めていたラピド氏が、暫定的に首相となりました。


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