したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

スーフィズムに関するHP

1スーフィズムに関するHP開設:2004/01/19(月) 15:34
はじめまして。

日本に在住のトルコ人です。この度、イスラームとスーフィズム、そしてトルコの紹介に関するHPを開設することになりました。このHPを通じて皆様と交流し、世界平和に少しでも貢献させて頂ければと思います。お時間のあるとき是非訪問して下さい。お待ちしております。
宜しくお願い致します。

http://www.yoyogi-uehara.net

1079とはずがたり:2015/09/25(金) 08:37:11
サウジのアメリカへの不満は石油なんかみてても結構鬱積しているような。

武器とカネで急接近するサウジアラビアとロシア
サウジアラビアがロシア経済フォーラムに4年振りの参加
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5079
2015年06月19日(Fri)
小泉悠 (財団法人未来工学研究所客員研究員)

本稿を書いている現在、ロシアのサンクトペテルブルグでは例年通り「サンクトペテルブルグ国際経済フォーラム(SPIEF)」が開催されている。世界のビジネス界代表者が集まり、各種のカンファレンス、会談、見本市などが行われる一大イベントだ。

 昨年はウクライナ危機やこれに伴う対露経済制裁などで西側企業の参加が落ち込んだものの、依然として石油メジャーなどはロシアを重要パートナーと見なしており、経営トップが相次いでサンクトペテルブルグを訪問。プーチン大統領との会談も行われた。

 しかも、米国と欧州では対露関係にかなりの温度差が見られる。たとえば6月18日付『ブルームバーグ』は、今回のフォーラムへの参加者リストを分類した上で、米国企業の参加がウクライナ危機以前と比べて大幅に減少し、ロシアへの投資意欲が減退しているのに対して、欧州企業は依然としてロシア市場への関与を維持しようとしていることを指摘している。

 もともと米露の貿易額がそう大きくないのに対して欧州は依然としてロシアにとって最大のパートナーであり、欧州側にとってもロシアは第三位の貿易相手国である。政治・安全保障上の関係が悪化してもそう簡単に関係を断絶できる関係ではない、ということが見て取れよう。

4年振りにサウジアラビアが参加 国防相も?

 その陰で、今年の経済フォーラムにはサウジアラビアからの代表団が参加したことが注目される。同国がロシア経済フォーラムに参加するのは4年振りだ。

 サウジアラビアが長らく同フォーラムに参加してこなかったのは、2011年以降のシリア内戦によるところが大きい。イラン及びシリアと対立関係にあるサウジアラビアは、シリア内戦後、米国によるシリアへの軍事介入を支持し、アサド政権を支えるロシアに対しても支持を撤回するよう度々働きかけてきた。

 ところが今回、サウジアラビアは大規模な経済協力代表団を送り込むとともに、軍の代表団をモスクワ郊外のクビンカで開催されている軍事技術フォーラム「アルミヤ2015」にも送り込んだ。

 さらに6月17日、ロシアの有力経済紙『コメルサント』は、今回のフォーラムに合わせて国防相を務めるムハンマド・ベン・サルマン王子が訪問し、プーチン大統領とも会談する予定であるというサウジアラビア関係筋の談話を掲載した。以下、その一部を抜粋して紹介しよう。

(引用)

 セルゲイ・ストローカン、イワン・サルフォノフ「根本的な意義を持つ訪問:サウジアラビアのムハンマド・ベン・サルマン王子がロシアとの関係を解凍するためにやって来る」『コメルサント』2015年6月17日

 サウジアラビア外交筋が本紙に明らかにしたところによると、サルマン国王の息子で国防大臣のムハンマド・ベン・サルマン王子がロシアを訪問する。サウジ政府内で第3位の同王子の訪問は、シリアに対する立場を巡る対立によって凍結状態にある両国関係を打破することを目的としたものだ。

 本紙の情報提供者が述べたところによると、サンクトペテルブルグでのフォーラムでは、ロシア連邦大統領ウラジミール・プーチンと王子との会談が準備されている。リヤドとワシントンが緊密な関係を持ち、サウジアラビアがロシアに対する制裁の鍵となる同盟国であることを考えれば、ムハンマド王子を長とするサウジアラビア代表団の訪問は、フォーラムにおけるセンセーションの一つである。

1080とはずがたり:2015/09/25(金) 08:37:22

 上記のサウジアラビア外交筋によると、サウジアラビア国防相のサンクトペテルブルグ訪問は木曜日に始まる。また、本紙の情報提供者は、サンクトペテルブルグ国際経済フォーラム(この枠内ではロシアとサウジアラビアの特別ビジネス・フォーラムも実施される)にはもう一人のサウジアラビア指導部高官であるアデル・アル・ジュベイル外相が参加する可能性もあるとした。クレムリン筋の高官は、サウジアラビアの代表者がフォーラムにおけるウラジミール・プーチンの演説に出席することになっていることを認めた。同人によると、その後、ムハンマド・ベン・サルマン王子はプーチン氏と個人的に会見することになっているという。

(中略)

サウジ王家はこの11年間でどれだけ若返ったか

 1月23日夜、サウジアラビアのアブドラ・イブン・アブドル・アジズ・アス・サウード国王が91歳で崩御した。OPEC最大の石油産出国であるこの王国の新たな長となったのは、79歳のサルマン・イブン・アブドル・アジズ・アス・サウード氏である。

 「王子のサンクトペテルブルグ訪問は特別の意義を持つ出来事だ。第一に、これは今年1月にサルマン新国王が即位してから初めて、リヤドの高官が行うロシア訪問である。第二に、これはシリア紛争を巡る双方の厳しい対立が生じて以降、4年に渡って断絶していたサウジアラビア政府代表団の初のロシア訪問である。これまでモスクワがダマスカスを支援し、これに反対するリヤドがバシャール・アサドの退位を働きかけてきた状況下では、両国は様々な側面でバリケードを築いていた。しかし今日、氷は溶けてきたようだ」???『イスラムの聖地における21世紀のサウジアラビア』の著者である中東学者コンスタンチン・ドゥダレフは本紙にこのように話した。

(中略)

世界最大の武器輸入国になったサウジアラビア

 HISジェーンズが行った調査によると、サウジアラビアは2014年にインドを抜いて世界最大の武器輸入国になった。

 ロシアとサウジアラビアのビジネス・フォーラムでは、安全保障、インフラ建設、電力、銀行間協力、観光、石油化学、石油業務に関する問題が話し合われる。また、サウジアラビア代表団の訪問においては、核の平和利用、宇宙開発、ロシアのGLONASS衛星航法システムの利用に関する政府間協定への調印が予定されている。このほか、両国の関係閣僚は、農業分野及び住宅建設・サービスに関する相互理解覚え書きにも調印する。

 象徴的なことに、ムハンマド・ベン・サルマン王子とその関係者は、今週ロシアを訪問するリヤドからの唯一の代表団というわけではない。サウジアラビア軍代表団は、クビンカで開催されている国際軍事技術フォーラム「アルミヤ2015」を訪れている。

 タス通信がサウジアラビア代表団関係者の談話として伝えたところによると、軍人達はロシアの作戦・戦術ミサイル・コンプレクス「イスカンデル-E」の購入について話し合う意向である。「ロスオボロンエクスポルト」(訳註:ロシアの国営武器輸出公社)は、この件について何もコメントしていない。

 しかし、幾つかの情報筋によると、サウジアラビアは事実上、このコンプレクスの見込み顧客リストに載っている。理屈の上では、この契約に調印することに対する障害は存在していない。「イスカンデル」コンプレクスは外国の発注者に対して輸出が許可された製品のリストに掲載されているためである。

(中略)

 本紙の情報源によると、リヤドへの「イスカンデル」供与に関する決断は近いうちに下されるであろうとのことだ。製造元である機械製作設計局(KBM)はロシア国防省の発注をこなしており(2020年までに120コンプレクスが配備される)、したがって外国からの発注を履行できるのは2016-2017年以降になる。「現在、サウジアラビアには真剣な意図があると理解している」と軍事技術当局(訳註:武器輸出行政を監督する軍技術協力庁を指す)の関係筋は本紙に語った。

(引用終わり)

1081とはずがたり:2015/09/25(金) 08:37:48
>>1079-1081
 以上のように、サウジアラビアは西側から経済制裁を受け、投資先としての信頼度が低下しているロシアに経済協力を梃子として急接近しようとしている。さらにサウジアラビアがもう一つの梃子としようとしているのがロシア製武器の輸入だ。

 サウジアラビアがロシア製兵器を購入するという話はこれが最初ではない。たとえば2008年には、サウジアラビアは、T-90戦車、BMP-3歩兵戦闘車、ブーク-M2防空システム、ヘリコプターなどをロシアから大量に輸入する意向を見せていた。これは当時、イランの核開発問題を巡ってロシアにイラン支援を手控えさせる「餌」であったと考えられる。

 さらに2013年には、サウジアラビア情報庁長官のバンダル王子がモスクワを訪問し、100億ドルもの武器購入を持ちかけたとの情報が報じられている。これは当時のロシアの年間武器輸出総額にも相当する莫大な金額だ。当時、間近に迫っていたと見られるシリア空爆を巡り、ここでもロシアがシリア支援から手を引かせる意図があったと言われる。

 ただ、これらの武器輸出話は結果的にどれも実現しなかった。ロシアにしてみれば、イランやシリアは中東におけるロシアの影響力を確保するための重要前哨拠点であり、武器輸出の利益程度で見捨てられる相手ではなかったためである。一方、サウジアラビアにしてみても、ロシアの武器やロシアとの協力関係そのものを欲しているわけではなく、あくまでも同国の対中東戦略としてロシアの立場を自国に都合の良いように変化させることが主眼であった。

では今回、サウジアラビアが武器輸出を含む大掛かりな経済協力でロシアに接近した背景は何だろうか。第一に考えられるのは、イランの核開発に関する枠組み合意が今年3月に成立したことであろう。これによって「悪の枢軸」であったイランが、西側との関係正常化を果たす可能性が出て来てしまった。

 第二に、シリア情勢が挙げられる。サウジアラビアはシリア攻撃がロシアの仲介で空振りに終わった後の2013年11月、内定していた国連安全保障理事会の非常任理事国入りを辞退するという前代未聞の行動によって、攻撃を見送った米国に強烈な不満を表明した。さらに近年では、「イスラム国(IS)」の台頭によってアサド政権の退陣論が下火になってしまったこともサウジアラビアの不満の種だ。

サウジアラビアの対露接近は成功するか?

 このようにしてみると、サウジアラビアの対露接近の基本的な構図は変化していない。イランとシリアという宿敵に対するロシアの支援と煮え切らない西側(特に米国)への不満がその根底にあるということになる。こうした中でサウジアラビアが米国のロシア包囲網を抜けるかのようなそぶりを見せるとともに、ロシアの歓心を買うことでシリア・イラン情勢を有利に導きたいというのが思惑であろう。

 ロシアとしても、「西側の包囲網などは幻想だ」という従来の立場を強化するとともに、関係強化によって原油価格の下落という状況を打破することを狙っていると見られる。

 ただし、前述のようにロシアはイランやシリアに戦略的利害を有しており、サウジアラビアとは根本的な隔たりを抱えている。ただし、一時期は劣勢と見られたISが再び勢力を盛り返し、シリアのアサド政権にロシアが見切りをつけるならば話は別である。

 ムハンマド王子は本当にロシアを訪問するのか、そしてそこでいかなる合意が成立するのかは、今後の中東秩序を巡る一つの試金石とも考えられよう。

※追記

本稿の脱稿後、ムハンマド王子はロシアを訪問した。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板