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スーフィズムに関するHP

2940チバQ:2020/05/03(日) 21:09:27
https://digital.asahi.com/articles/ASN4Z2VPBN4XUHBI01G.html?pn=4
コロナ拡大なら壊滅も イエメン内戦、三つどもえの様相


ドバイ=高野裕介

2020年5月3日 15時00分
 5年以上にわたって内戦が続く中東イエメンの混迷が深まっている。暫定政権と反政府武装組織が戦闘を続けてきたが、南部を拠点とする別の勢力が新たに自治を宣言したことで、三つどもえの争いになりそうだ。イエメンでは戦闘ですでに多くの医療施設が破壊されており、新型コロナウイルスの感染が広がれば、壊滅的な打撃になると危惧されている。(ドバイ=高野裕介)

 イエメン南部の分離独立をめざす政治勢力や部族の連合体「南部暫定評議会」(STC)は26日、ハディ暫定政権が拠点とするアデンなどでの自治を宣言した。政権は「クーデターだ」と猛反発している。

 STC関係者は自治を宣言した理由について、朝日新聞の電話取材に対し、「暫定政権は南部で新型コロナ対策に取り組んでいない。今月には大規模洪水もあったが、何も支援しなかった」と話した。

ここから続き
 STCはアラブ首長国連邦(UAE)の支援を受けて、内戦では対フーシで政権と共闘してきた。ところが、昨年8月、アデンに進軍して政権軍と衝突。同11月、UAEと有志連合軍を組むサウジアラビアの仲介で両者は和解したが、STCに複数の閣僚ポストを与えるなどの約束は履行されず、対立は続いていた。

 今回の自治宣言でSTCと政権が再び軍事衝突する事態になれば、内戦は政権、STC、フーシの三つどもえの争いとなり、国民の窮状はさらに深まるおそれがある。特に心配されるのは、新型コロナウイルスの感染拡大だ。イエメンで確認された感染者はまだ1人だが、有志連合軍の空爆や政権軍とフーシの戦闘で医療施設は破壊され、約半数しか機能しておらず、ウイルスが広がれば、手の施しようがない状態だ。

サウジも長期介入難しく
 有志連合軍を率いて暫定政権を支援するサウジは、原油価格暴落や新型コロナ対策に追われ、イエメン内戦に長期介入するのは苦しいのが実情だ。

 サウジは石油収入が国家歳入の約6割を占める。新型コロナの影響で需要が減り、油価が下がった3月以降は歳出削減を検討してきた。今月22日には260億ドル(約2兆7886億円)の借り入れを表明。フォーリン・アフェアーズ誌などによると、サウジのイエメン内戦の戦費は月50億ドル(約5363億円)と言われ、財政の大きな負担になっているとみられる。

 サウジでは新型コロナの感染者が2万人、死者が150人を超えて増え続けている。主要20カ国・地域(G20)の議長国として今年11月に首都リヤドで首脳会議を開く予定で、感染拡大の抑え込みは最重要課題の一つになっている。

 サウジ主導の有志連合軍は8日、新型コロナ対策に専念すべきだとする国連の要請に応じ、2週間の戦闘停止を宣言。24日には1カ月延長を決めた。だが、フーシは「有志連合軍は空爆を続けている」と主張。停戦への道のりは見えない。

 一方、イランも新型コロナの感染者が9万2千人、死者が5800人を超え、対応に追われている。さらに米国の経済制裁の影響で、国民はうなぎ登りの物価高に苦しんでいる。だが、敵対するサウジの隣国であるイエメンに戦略的な橋頭堡(きょうとうほ)を築いて優位に立つため、フーシ支援は続けるとみられる。

     ◇

 〈イエメン内戦〉 2011年に民主化運動「アラブの春」が波及して当時の政権が崩壊。権力を移譲された暫定政権と反政府武装組織フーシの対立が15年に激化。暫定政権はサウジアラビア、フーシはイランから支援を受け、泥沼の代理戦争になった。人口約2900万人のうち300万人以上が難民・避難民になり、今も約1千万人が飢餓に直面しており、「世界最悪の人道危機」と呼ばれる。戦闘で衛生状態も悪化し、17年にはコレラが蔓延(まんえん)して2千人以上が死亡した。


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