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スーフィズムに関するHP

956チバQ:2015/07/05(日) 17:18:59
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150704-00000036-mai-m_est
<エジプト>ベドウィンの苦悩 軍とIS分派とのはざま
毎日新聞 7月4日(土)13時7分配信

<エジプト>ベドウィンの苦悩 軍とIS分派とのはざま
エジプト東部シナイ半島から逃れて来たベドウィンのアブターレクさんと2人の孫。「故郷に戻るのを心から望んでいる」と訴えた=北東部イスマイリアで、秋山信一撮影
 「ベドウィン」と呼ばれる遊牧民が部族単位で暮らすエジプト東部シナイ半島で2013年夏以降、軍と過激派組織「イスラム国」(IS)の分派との戦闘が続いている。軍とISは土地勘のあるベドウィンを取り込もうと躍起だが、どちらかに味方すれば敵に狙われる恐れがある。安住の地を荒らされたベドウィンは今、軍とISのはざまで苦悩している。【イスマイリア(エジプト北東部)で秋山信一】

【エジプト軍掃討作戦】IS分派100人以上殺害

 昨年7月、シナイ半島北部の有力部族指導者、アブドルメジド・エイードさん(45)の自宅に2台のSUV(スポーツタイプ多目的車)が近づいた。庭でイスラム暦の断食月(ラマダン)明けの祝祭の準備をしていたアブドルメジドさんは、車中の男が小銃を持っているのに気づいた。

 自宅には妻や1〜18歳の4人の子供もいる。急いで護身用の銃を持ち出し、車に向けて撃った。相手は10人以上いたが、4人を殺害し、残りは逃げた。

 襲撃犯らは、後にISの分派「ISシナイ州」を名乗るイスラム過激派だった。「ダーイシュ(ISのアラビア語の俗称)は部族の弱体化を狙っている。若者を洗脳し、組織に取り込むためだ」。アブドルメジドさんらISに批判的な部族指導者らは暗殺の標的になり、多くが首都カイロなどに避難する。

 今年5月にはアブドルメジドさんの部族を含む4部族がISへの「抗戦」を宣言し、情報提供などで軍に協力する方針を決めた。

 複数の住民の証言によると、シナイ半島北部では11年の革命後、イスラム過激派の活動が目立つようになった。12年6月から1年間続いたモルシ政権時代には過激派メンバーらが刑務所から出所し、国際テロ組織アルカイダの黒い旗を掲げるなど示威行為を始めたが、軍は「命令がない」として取り締まりに動かなかった。

 しかし、13年7月の軍事クーデターでモルシ政権が崩壊すると、軍主導の政権が過激派の掃討作戦を開始。住民らは戦闘の渦中に巻き込まれた。

 地元記者によると、ISは「軍の協力者」とみなした住民の首を切り、見せしめにしている。さらに無関係の住民を拉致した後、住民が爆弾テロを「自白」しているかのような映像を撮影して公開。住民にぬれぎぬを着せ、軍が住民に不信感を抱くような工作もしているという。

 一方、軍はシナイ半島北部でイスラム過激派の掃討作戦を続け、パレスチナ自治区ガザ地区との密輸トンネルを破壊するなど、過激派の孤立化を図っている。だが、IS分派などは、砂漠や山を拠点に抵抗を続けている。

 軍はガザ地区との境界から1キロ圏内を「緩衝地帯」に指定し、トンネルの入り口になり得る住宅などを破壊。このため、多くの住民が立ち退きを迫られた。掃討作戦は居住地域近くでも行われ、民間人が巻き添えになることもある。

 ガザ地区から約5キロ離れたラファに住む公務員のアブターレクさん(59)は掃討作戦開始直後、イスマイリアに逃れた。避難先でも家畜を飼い、野菜や果物を作り「ベドウィン様式」の簡素な建物で暮らす。

 アブターレクさんによると、人口約6万人のラファでは過去2年間に約50人が戦闘に巻き込まれて死亡した。「軍とダーイシュの戦いなのに被害者は私たちから出る。(第3、4次中東戦争で)イスラエルとの戦争も経験したが、今が最悪だ」。2人の孫をあやしながら、アブターレクさんは声を落とした。

 ◇ベドウィン

 アラビア半島やシナイ半島に古代から生活している遊牧民。部族の絆が強いことで知られる。砂漠を移動しながら、テントで暮らし、牧畜や交易などで生計を立てていた。エジプトでは近代化の流れの中で都市への定住が進んだ後も、部族の慣習法を維持しており、中央政府の統治が及ばない分野もある。


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