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スーフィズムに関するHP

2549チバQ:2018/10/31(水) 18:36:49
https://www.sankei.com/premium/news/181031/prm1810310009-n1.html
【中東見聞録】浮かぶサウジの闇…記者は権力闘争と「超法規的な処刑」で殺された
2018.10.31 14:00

 サウジアラビア人記者、ジャマル・カショギ氏がトルコで殺害された事件は、権力者に異を唱える者の命がいとも簡単に奪われるサウジの“闇”を浮かび上がらせた。国際常識からかけ離れた事件はなぜ起きたのか。王室の暗闘やサウジの前近代的ともいえるメンタリティが強く作用している。
(前中東支局長 大内清)

■尊大なサウジ人-ある体験談

 カイロ駐在時代、サウジの首都リヤドを訪れてまず驚かされたのは、空港の入国審査だった。正確には、審査係官の態度だ。

 産油国サウジには南・東南アジアからの出稼ぎ労働者が多い。多くは建設作業員や家政婦などとして働きに来た人々だ。アラビア語を話せるはずがないのだが、係官たちはお構いなしにまくし立てる。

 「名前は」「入国目的は」「指紋を採るから機械に右手を置け」「親指から順番だ」「早くしろ」「次は左手」。彼らは勝手が分からず、まごまごするばかり。係官たちはみるみる不機嫌になり、最後には「さっさとしろー!」と怒鳴ってパスポート(旅券)を顔に投げつける。実際に私の目の前で起きたことだ。

 少しでも良い賃金を求めてパキスタンやバングラデシュなどから来る彼らは、我慢するしかない。

 世界有数の原油埋蔵量と莫大なオイルマネー。イスラム教の2大聖地、メッカとメディナを抱える特別な地位-。サウジで運転手として働いた経験のあるエジプト人の友人は「あいつらは自分たちを神に選ばれし民だと思っている」と苦々しげに言う。「立場が下の人間には何をしても構わないと思っているのさ」と。友人自身、雇い主から罵詈雑言を浴びせられることなどはざらだったという。

 もちろんサウジ全体に一般化することなどできないし、サウジ人の中には「役人の態度は本当に尊大だ」と憤る者もいる。だが、サウジを含む富裕な湾岸アラブ諸国では外国人労働者らへの陰惨な虐待も実に多く、死亡事件に至ることも珍しくない。こうした実情は国際人権団体から「現代の奴隷制」などと批判されてきた。

■拷問・殺害・偽装…

 さて、カショギ氏の殺害事件である。

 事件は10月2日、トルコ・イスタンブールのサウジ総領事館で起きた。トルコでの報道などを総合すると、事前に現地入りしたサウジ情報機関員ら15人の工作チームが総領事館でカショギ氏と対峙し、拷問を含む激しい尋問が展開されたとみられる。

 同国のムハンマド・ビン・サルマン皇太子(33)=MbSと略されることが多い=の最側近とされる人物が、サウジから現場とビデオ通話で連絡を取り合い、カショギ氏と言い争った末に「その犬の首を持ってこい」と殺害を命じたとも伝えられた。中東で「犬」は最悪の侮蔑表現だ。

 遺体は確認されていないが、切断・遺棄されたとの見方が強い。工作チームは直後に出国し、偽装工作のためにカショギ氏に変装した男もその夜にサウジの首都リヤドへ飛び立った。

 発覚後にあわてて清掃者の一団を総領事館に入れるなど隠蔽工作は稚拙で周到さに欠け、行き当たりばったりの印象さえ受けるが、半面、事前にある程度の準備があったのも明白だ。捜査を主導するトルコのエルドアン大統領は「計画的な殺人」だと断定している。

■辛辣な批判者

 事件の意味合いを左右する最大のポイントは、取り沙汰される皇太子の関与があったのかどうかだが、その有無にかかわらず、カショギ氏が皇太子周辺にとって不都合な存在だったのは間違いない。何が逆鱗(げきりん)に触れたのか。

 昨年、サウジから米国に移り、米紙ワシントン・ポスト(WP)に外部コラムニストとして定期的に寄稿していたカショギ氏は「反体制ジャーナリスト」とも形容されるが、サウジの王政を否定していたわけではない。ただ、ムハンマド皇太子への辛辣な批判者であったことは確かだ。


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