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スーフィズムに関するHP

2992チバQ:2020/07/27(月) 23:03:58
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor2007270003.html
【世界の論点】トルコの世界遺産「アヤソフィア」のモスク化 権力者の宗教利用が議論に 
2020/07/27 09:04産経新聞

【世界の論点】トルコの世界遺産「アヤソフィア」のモスク化 権力者の宗教利用が議論に 

19日、トルコ・イスタンブールにある世界遺産のアヤソフィアを訪れたエルドアン大統領 (ロイター)

(産経新聞)

 トルコのエルドアン大統領が最大都市イスタンブールにある世界遺産の「アヤソフィア」の位置付けを博物館からモスク(イスラム教礼拝所)に変更し、国内外で波紋が起きている。トルコのメディアでは、モスク化を支持する論調がある一方、宗教間の摩擦を懸念する声もある。批判の声が多いフランスでは、トルコとの歴史的関係を振り返りながら宗教を利用した権力者の動きをメディアが論じている。

 ≪ポイント≫

 ・トルコ側は「主権と名誉の問題」と主張

 ・バルカン半島の遺跡にも悪影響の可能性

 ・仏側は「誰にも尻込みをしない」と批判

 ・宗教を使った権力固めに対し厳しい視線

トルコ 「国父」超え政権延命図る

 トルコの世界遺産、アヤソフィアの「モスク化」決定について、エルドアン政権寄りのトルコ英字紙デーリー・サバハ(電子版)は13日付の論評記事で「国家主権と名誉の問題」だと位置付け、「トルコは主権ある国民国家として、ついに国際的圧力を無視し得る十分な自信をつけた」と主張した。

 アヤソフィアは6世紀にビザンツ帝国がギリシャ正教の聖堂として建設したが、1453年にイスタンブールを征服したオスマン帝国のメフメト2世がモスクに改造。世俗主義を国是に掲げたトルコの初代大統領アタチュルクの下で、1935年に「無宗教の博物館」となった。

 モスク化の根拠となった10日の判決で、トルコ最高行政裁判所はアヤソフィアは「メフメト2世の個人財産」だとし、彼がモスクとして使用することを認めたと指摘。アタチュルク政権が博物館への変更を決定した34年の閣議決定は無効だと判断した。

 エルドアン政権は2016年に起きたクーデター未遂事件の後、司法や報道機関、警察や軍の関係者ら少なくとも16万人を一時拘束し、ほぼ同数が失職したとされる。政権批判を許さぬ雰囲気の下、判決前からモスク化は容認されるとの見方が大勢だった。

 イスラムの価値観を重視するエルドアン大統領は、過去の世俗主義政権の下で冷遇されたイスラム保守層に光を当て、支持を得てきた。中東や東欧、北アフリカまで支配したオスマン帝国の再興を標榜(ひょうぼう)し、「現代のスルタン(支配者)」と称されることもある。モスク化は「建国の父」であるアタチュルクを超えようとする試みとも解釈できる。

 ただ、敵を見定めて激しく攻撃するエルドアン氏の政治手法で国内の分断は深刻化し、支持にも陰りが出てきた。アタチュルクの精神を受け継ぐ最大野党、共和人民党(CHP)は昨年の地方選でエルドアン氏の与党、公正発展党(AKP)からイスタンブールと首都アンカラの市長の座を奪った。エルドアン氏を支えてきた著名な閣僚経験者が相次いでAKPから去ったほか、新型コロナウイルス感染拡大による経済低迷の長期化も確実だ。

 こうした情勢をふまえ、トルコ英字紙ヒュリエト・デーリー・ニューズ(電子版)は13日付の論評記事で、「アヤソフィアのモスク化だけでエルドアン氏が次期選挙での当選を確実にできるとは考えづらい」との見方を示した。また、モスク化はバルカン半島などにあるオスマン帝国時代の遺跡の扱いをめぐる議論に悪影響を与えかねないとし、キリスト教世界からの“反撃”に懸念を示した。(カイロ 佐藤貴生)

フランス 西欧へ向け遺恨のはけ口

 仏紙フィガロは11日付の紙面で「アヤソフィアは遺恨のはけ口になった」と論評した。トルコの欧州連合(EU)加盟という悲願がかなわず、エルドアン大統領が挑発的行為に出たという見方を示した。

 同紙は「EU加盟の見込みがあったとき、エルドアン氏は決して危険を冒そうとしなかった。だが、トルコはシリアやリビアでの行動で欧米の批判を浴び、EU加盟の夢は沈没した。今回の決定は、トルコが誰にも尻込みせず、独立した存在だと認めさせるための宣伝だ」と批判した。

 2003年の首相就任以来、17年間国権を握るエルドアン氏が突然、アヤソフィアをモスク化したのは、「23年予定の総選挙で勝利を確実にするためだ」とも論じた。

 昨年の地方選で与党、公正発展党(AKP)は大都市で低迷した。エルドアン氏が今回、支持基盤であるイスラム保守層のてこ入れをしようとしたのは明らかだ。

 今回の決定は「米欧キリスト教圏に対抗するイスラム圏の大国」という演出が注目されたが、歴史はもっと複雑だ。


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