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スーフィズムに関するHP

2428チバQ:2018/07/12(木) 20:01:50
https://www.sankei.com/world/news/180711/wor1807110009-n1.html
2018.7.11 07:08
【サウジの変革】
(中)レッドラインはどこに 改革に立ちふさがる戒律の壁
 サウジアラビア西部ジッダの海岸沿いにあるオープンカフェ。男性の友人と談笑していた女性アニメーターのルジェインさん(24)は「ムハンマド皇太子は若者には変化が必要だと理解している。サウジ人の8割は変化を好まないと思うけど、彼はそんな古い世代と戦っている」と述べ、改革を称賛した。

 大胆な社会・経済改革「ビジョン2030」を掲げる皇太子は3月、「女性は必ずしも、黒いアバヤと頭を覆うスカーフを着用しなくてよい」と述べた。

 しかし、街で見かける成人女性たちは黒いアバヤを脱ごうとしていない。ジッダよりも保守的とされる首都リヤドの巨大な複合娯楽施設では、7〜8割の女性は全身を黒ずくめの服で覆っていた。

 「みんな周囲の状況を見守っているのよ」。白くて丈の短いアバヤにズボンというスタイルのルジェインさんが言った。

 様子見をしているのは女性ばかりではない。皇太子をトップとする「汚職対策委員会」が昨年11月、横領などの疑いで有力王子や富豪ら380人以上を拘束した事件を受け、「国内の資産家が投資に臆病になっている」との見方を聞いた。

 当局は不正流用された不動産や現金のうち、約1070億ドル(約12兆円)相当を回収した。事件は、皇太子の改革に要する費用の出資をためらった者たちから、カネを取るのが目的だった-といった観測も欧米メディアでは出た。

 女性や資産家に共通する悩み。それは、政府が定める「レッドライン」(越えてはならない一線)が見えないことだ。

    
×  ×

 オイルマネーで潤うサウジだが、ここ数年は財政赤字が続いている。国庫収入の6〜7割を原油輸出に依存する経済が油価の下落で打撃を受けた。2015年に軍事介入したイエメン内戦の戦費や損害も負担になっているとされる。

 こうした事情もあり、「ビジョン2030」では外貨獲得をもくろむスケールの大きな計画が目につく。その一つ、紅海沿いの北西部に建設予定の「NEOM」は実に東京都の12倍もの広さで、エジプトのシャルムシェイクやヨルダンのアカバなどのリゾートを含む巨大都市構想だ。

 経済特区も設ける予定で、欧米の人々が押し寄せるアラブ首長国連邦(UAE)のドバイを想起させる野心的な計画だ。しかし、西側のサウジウオッチャーは「重大な関門がある」と口をそろえる。酒だ。

 イスラム教の聖典コーランは、女性の車の運転を禁止する-とは一言も言っていない。しかし、飲酒はれっきとした禁止行為だ。

 他のイスラム諸国には飲酒を容認している国も多いが、サウジは、メッカとメディナというイスラム教の二大聖地を擁する政教一致国家。「サウジで飲酒できるようになったら、イスラムの総本山だと胸を張ることはもはやできない。ありとあらゆる娯楽が楽しめたとしても、酒が飲めないリゾートに欧米から人が来るだろうか」(西側外交筋)

 飲酒が合法なエジプトやヨルダンを都市構想に引き入れたのも、「飲酒するなら国外で」という狙いではないか-との推測も聞いた。

 サウジの王権は、宗教界との密接な結びつきを源泉とする。宗教上の戒律がサウジ政府の「レッドライン」だとすれば、それは皇太子の改革の最終的な限界点であることも意味する。

 大胆な改革を打ち出しはしたものの、どこまで進められるかと様子を見ているのは、皇太子も同じなのかもしれない。(リヤド 佐藤貴生)


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