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スーフィズムに関するHP
1151
:
チバQ
:2015/10/28(水) 21:52:36
大使館周辺に双方が集まったのは、トルコ本国の“出直し総選挙”を受けてのことだった。
トルコは6月に行われた総選挙でクルド人系左派の人民民主党(HDP)が躍進。エルドアン大統領出身の第一党、公正発展党(AKP)は過半数割れした。その後の連立交渉は不調に終わり、11月に再び総選挙が行われることになった。
乱闘が起きた25日は午前9時から、日本国内に住むトルコ人による在外投票が実施される予定だった。6月の前回総選挙で投票までの待ち時間が長くなったため、早朝から人が詰めかけたようだ。
こうした中、乱闘は起きた。
「旗」をめぐって小競り合い?錯綜する情報
事件を受けて、警視庁は経緯の解明に乗り出している。傷害や暴行、公務執行妨害に加え、器物損壊の疑いもあるとみて捜査。負傷者から事情を聴き、周辺の防犯カメラや、現場で撮影された動画の解析を進める。
「情報が錯綜している。事実関係をしっかり裏付ける必要がある」。捜査関係者は、国際問題に繋がりかねない乱闘事件について慎重な姿勢をみせる。事実、大勢が関わった乱闘のきっかけについては証言が入り乱れ、裏付けには時間がかかりそうだ。
現場に居合わせた人によると、トルコの国旗や、クルド人組織の旗が奪われたことをきっかけに乱闘が起きたとの証言がある。一方、トルコ民族主義の右派政党の旗が掲げられていたとの情報もある。トルコ人側、クルド人側とも「相手が襲ってきた」としており、主張は真っ向から対立する。
日本に国際テロの火種?「厳正な対応が重要」
トルコ政府は前回の総選挙後、クルド人の独立を主張する非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)との和平協議を中止し、戦闘を開始した。
一方で、首都アンカラで10月、HDPを含む左派の集会を狙った爆弾テロ事件があり約100人が死亡。HDPなどがトルコ政府への批判を強める中、トルコ政府はイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に加え、PKKの関与を示唆。政局に加え、治安への不安も増している。
元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏は今回の事件について、トルコでの民族対立が遠く離れた日本でイメージ拡大して起きた「遠距離ナショナリズム」現象だと指摘。さらなる抗争に繋がる恐れもあるとして「法規を厳正に適用し、どんな民族であろうと違法行為があれば、しっかり取り締まることが必要」と強調する。
乱闘を目撃したトルコ人男性(35)は「投票で自分の意志を示すために来ただけなのに、戸惑っている」と肩を落とした。トルコ大使館は今回の事件について「コメントすることはない」としている。
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