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スーフィズムに関するHP

2569チバQ:2018/11/15(木) 20:28:32
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1811150038.html
米・イラン、水面下の暗闘 IS打倒後描けぬ未来
20:14産経新聞

米・イラン、水面下の暗闘 IS打倒後描けぬ未来

食堂が軒を連ね、にぎわう夕方のバグダッド繁華街。イスラム国の掃討作戦完了から間もなく1年を迎える=10月中旬(佐藤貴生撮影)

(産経新聞)

 【バグダッドの憂鬱(上)】

 中東混迷の大きな要因である米国とイランの対立。その最前線の一つにイラクがある。2003年のイラク戦争で秩序が崩れ、近年はイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の脅威に苦しんだこの国で、なぜ大国の角逐が続くのか。ISからの「全土解放」から間もなく1年を迎える首都バグダッドから報告する。(バグダッド 佐藤貴生、写真も)

 イラクで組閣がスムーズに進むことはまずない。5月の国民議会(定数329)選を受けた新政権作りも難航し、閣僚ポストの8つは未定のままだ。焦点は内務相の人選。イランに近い人物を推すシーア派の政党勢力と、反対する勢力が対立している。

 バグダッドのジャーナリスト(52)は言う。「国境警備を担当する内務相はイランにとって重要だ。自らに近い人物が就けば、米の制裁網を逃れて原油などの物資や資金、兵器を運ぶことが容易になる」

 対イラン制裁の再発動などトランプ米政権による封じ込め策が強化される中、イランは隣国に「抜け穴」を確保しようとしている-という見立てだ。そのテコとして期待されるのが、議会第2勢力となった親イランのアミリ元運輸相派や、シーア派民兵「人民動員隊」(PMF)を支持する議員らの存在だ。ISとの戦闘で大きな役割を果たし、存在感を増した。

 現地では、イランが「総選挙前からスンニ派の政治家にも接近し、テヘランへの観光に招くなどして関係を深め、『イランの政策に従うこと』を条件に多額の選挙資金を提供した」とも噂される。

■    ■

 バグダッドを流れるチグリス川。岸辺の立ち入り制限区域「グリーンゾーン」に米国大使館がある。外交官や警護の兵士らがストレスなく暮らせるようスーパーやレストラン、銀行や宿泊施設もある。外部と隔絶された空間が米国の隠然たる力を象徴している。

 「米国に見限られたらイラクは1日で危機に直面する」。バグダッドのシンクタンク研究員のハシミ氏(45)はこう断言する。

 イラクの原油生産量は1日340万バレル。米国はうち120万バレルを買い、それとは別に100万バレルを米国と関係が深い国々が買う。米国は事実上、イラクの輸出原油の6割以上に関わることで、イラクに影響力を行使しているのだ。イランに対抗するため、米国がPMFの行動範囲を制限するよう政府に“命令”する計画だという見方もある。

■    ■

 シーア派人脈を基盤に浸透を図るイランと、政府の首根っこを押さえる米国。両国がイラクで暗闘を繰り広げる背景には、中東全域の勢力争いがある。

 イランにとってイラクは、自国の勢力圏ともいえるシリア、レバノンと本国を結ぶ要衝。米国にとっては、「シーア派の連鎖」を断ち切るために手放せない国となっている。

 先のジャーナリストはこう嘆いた。「イラクの政治はイランと米国の駆け引きの場になっている。イラクの将来などそっちのけだ」


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