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スーフィズムに関するHP

2208チバQ:2017/11/25(土) 17:21:17
 ■混乱、18万人が避難

 KRGの治安警察に所属するナビル・ムハンマドアミンさん(40)は10月15日夜からキルクーク市の施設に詰めていた。

 16日午前2時過ぎ、イラク軍の進攻が始まった。郊外の空軍基地や油田施設を押さえた後、キルクーク市内にまで進んできた。「ペシュメルガは郊外に展開していて市内に部隊はいなかった。イラク側が市内に来ることを多くの市民は予想していなかった」と言う。

 同じ組織に所属するアフラシャウル・タヒル・アミンさん(34)は同16日、キルクークにある避難民キャンプで通常の警護任務についていた。IS支配地域から逃げてきた人々のためのキャンプだ。避難民から「逃げて下さい。イラク軍はあなた方を殺すかも知れない」と言われた。アミンさんの部隊に撤退命令が出て家族と親類の総勢29人で脱出を決意。大通りは脱出住民の車列で大渋滞となっていた。

 クルド・メディアによると、イラク軍の進攻でキルクーク州などの係争地から約18万人が避難している。

 住民が恐れているのが、イラク軍と行動したイスラム教シーア派を中心とする民兵組織「人民動員機構」だ。イランの支援を受けているとされ、スンニ派住民に対する締め付けが激しいと恐れられている。

 クルド人の多くはスンニ派だ。住民によると、特に治安維持に携わった人々がキルクークに戻ると拉致される恐れがあるという。人民動員機構はキルクーク州職員に、治安維持に携わった人々の名簿を提出するよう命じたという。実際に行方不明になった警察官や兵士が数人いる。役所ではクルド語の使用が禁止されたという情報がある。

 アフマド・ジュマ・シュクルさん(19)は10月22日にキルクークに戻った。通っていた高校の校長は辞職し、友人も10人ほどが退学した。街のあちこちでイラク軍兵士やシーア派民兵を見た。「僕はアラビア語を話せない。検問で軍や民兵に質問されるのがとても恐ろしかった」。シュクルさんも退学し、再びキルクークから脱出した。

 ■米の仲介提案に「いつも我々にうそをついてきた」 住民投票、突き進んだ前大統領

 KRG自治区では9月25日、キルクーク州など係争地を含めた地域で、イラクからの独立の賛否を問う住民投票が実施された。92%超が賛成したものの、投票後の状況悪化で、連立政権を組む民主党と愛国同盟の溝は深まっている。

 住民投票の10日ほど前、米大統領特使がKRG大統領だったバルザニ氏と会談し、住民投票の延期を求めた。民主党執行部のチナール・アブドラ氏によると、米側は住民投票の延期を条件に、(1)米国がKRGとイラク政府の交渉を仲介する(2)交渉がうまく行かない場合は1年か2年のうちに住民投票を実施し、米国は結果を尊重する――と提案したという。

 バルザニ氏は提案に対して、「尊重」ではなく「受け入れ」か「支持」に表現を変えるよう求めたが、米特使は拒否したという。アブドラ氏は「住民の独立への期待は最高潮に達していた。失望させるわけにはいかなかった」と話す。

 一方、愛国同盟は米側の提案に前向きだった。ラティフ・ムスタファ愛国同盟スレイマニア支部長によると、愛国同盟はバルザニ氏と民主党に対し、投票延期の説得を試みた。しかしバルザニ氏は「米国はいつも我々にうそをついてきた。そんな提案には何の保証もない」と答えたという。結局、愛国同盟も住民投票の実施を支えた。

 ムスタファ氏は「無理に反対すれば二つの政府に分裂し、内戦が起きかねなかった。しかし、結果的に実施時期は間違いだったと認めるべきだ」と語った。

 結局、周辺国や国際社会の反対でKRG独立の夢はついえたうえ、イラク軍の進攻で支配地域も失うこととなった。

 市民の間には落胆と不安が広がる。スレイマニアの公務員アリ・ハリブさん(42)は「住民投票ですべての経済資源を失った。民主党でも愛国同盟でも、愚かな指導者たちが居座る限り希望はない」。中心都市アルビルの市場で働くユセフ・アドナン・アズィーズさん(16)は、家計の事情で9月に学校を退学した。「機会とお金があれば欧州に脱出したい。クルディスタンが独立できるとはもう思えない」と話した。


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