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スーフィズムに関するHP

2880チバQ:2020/03/02(月) 19:40:42
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202002/CK2020022802000130.html
<イランはいま 揺れるイスラム体制>(上) 権力牛耳る革命防衛隊

2020年2月28日 朝刊


テヘラン南部で21日、ISに殺害された友の墓を訪れた革命防衛隊の兵士。「米国がイランを攻撃すれば同じく身をささげる」と話した

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 イランの首都テヘランは今月下旬、国会議員選よりも新型コロナウイルスの話題で持ちきりだった。二十一日、投票を終えた男性が、声を掛けた記者に拳を突き出してチョコンと合わせた。感染を避けるため、握手の代わりに推奨されているあいさつだ。「やあ、コロナは大丈夫かい」

 二十七日時点で死者二十六人に達した感染拡大を巡り、国民に疑念が広がる。政府は一月末に中国との航空便を停止した。なのになぜ流入を防げなかったのか。地元記者はある可能性を指摘する。「マハン航空が運航を続けていた」

 マハン航空は民間会社だが、精鋭軍事組織の革命防衛隊に近い存在として知られる。米議会の財政支援で運営する放送局ラジオ・ファルダ(本部・プラハ)は「四日から二十二日まで少なくとも中国との間で五十五便飛ばした」と伝えた。

 地元メディアによると、同航空は四日までは中国に取り残された留学生らを帰国させたと認め、「政府を助けた」と主張した。四日以降の運航の真相は謎のままだ。

 革命防衛隊は国軍をしのぐ武力を持ち、最高指導者ハメネイ師に直属するイスラム体制護持の要。米国は、元幹部を経営陣に擁する同航空が防衛隊の手先としてシリアへの武器搬送などに協力したとして、制裁対象に加えた。

 実際の感染経路は特定されていないが、前出の地元記者は続けた。「もはや政府の力が及ばないところで国が動いている。防衛隊が政財界、軍事分野すべてを牛耳っている」

 防衛隊は今や建設、石油化学、教育、医薬品などあらゆる分野に傘下企業を持つ。二〇一三年に就任したロウハニ大統領は、その聖域にメスを入れようと試みた。欧米などと核合意を結び、海外投資を呼び込んで民間企業を育てる狙いだった。だが、米国の核合意離脱で暗転。外国企業が撤退し、市民生活は苦境に陥る半面、防衛隊系企業が経済の主役を担うようになった。

 防衛隊が得た「カネ」が向かう先の一つが、シリアやイラクなどイスラム教シーア派が多数派の中東各地で支援する民兵組織だ。初代指導者ホメイニ師の掲げた「革命の輸出」を体現する。その対外工作の先頭に立っていたソレイマニ司令官が先月米軍に殺害された事件は、大きな打撃となる一方で、国是の反米意識を国民に再認識させる好機でもあった。

 休日だった投票日、テヘラン南部のホメイニ廟(びょう)は大勢の家族連れでにぎわっていた。イラン・イラク戦争からシリア内戦までの戦死者を埋葬した殉教者墓地。革命防衛隊の若手兵士(23)は、シリアで過激派組織イスラム国(IS)に殺害された幼なじみの墓に祈りをささげていた。

 「ISはシーア派の聖廟(せいびょう)を攻撃した。ムスリムとして同胞を守るのが義務だ。米国が再びイランを攻撃するなら、友人のように身をささげる」。投票したのは当然、防衛隊と結び付きの強い保守強硬派の政党。「国民生活を良くしてくれるはずだ」。その言葉に揺らぎは見えなかった。 (テヘランで、奥田哲平、写真も)

    ◇

 イラン国会議員選は穏健派ロウハニ政権の支持勢力が惨敗し、反米強硬派が七割超を占める大勝で終わった。最高指導者ハメネイ師を頂点とするイスラム体制は強固に見える。だが、長引く制裁は、信仰心のあつい保守派と自由を求める世俗派の間に分断を広げている。その現状を探った。


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