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スーフィズムに関するHP

1スーフィズムに関するHP開設:2004/01/19(月) 15:34
はじめまして。

日本に在住のトルコ人です。この度、イスラームとスーフィズム、そしてトルコの紹介に関するHPを開設することになりました。このHPを通じて皆様と交流し、世界平和に少しでも貢献させて頂ければと思います。お時間のあるとき是非訪問して下さい。お待ちしております。
宜しくお願い致します。

http://www.yoyogi-uehara.net

800とはずがたり:2015/04/28(火) 19:57:54
イラク・クルド地域 これまでで最も整いつつある独立の条件
Wedge2015年3月27日(金)12:00
http://news.goo.ne.jp/article/wedge/business/wedge_4831.html

 イラクのクルド地域は、1991年に西側によってサダム・フセインの手から守られるようになって以来、繁栄を続け、今日では事実上の独立状態にあり、いずれ独立国家になってしかるべきである、と英エコノミスト誌が社説で述べています。

 すなわち、混乱が続くイラクにあって安定と繁栄を続けてきたクルド地域は、ISILによるモスル陥落以降、いっそう独立の度合いを強めている。勿論、国家として独立するには、(1)投票による人々の独立の意思の確認、(2)経済的自立、民主主義の発展性、自国を守る軍事力の確保、(3)トルコ、イラン、シリアの一部併合による大クルド国家形成の否定、(4)周辺諸国の支持、(5)イラク政府との合意等が必要になる。

 これらのうち、持続可能な経済は手の届く所にある。石油の輸出量は増えつつあり、石油収入についても、イラク中央政府がクルドに最大限の分け前を与えることに同意した。石油生産量も間もなく日量80万バレルになると期待されている。

 荒削りだが、民主主義も定着している。選挙が行われ、活発な議会、複数の政党、騒々しいメディアが存在している。確かに司法は弱体、指導者たちは封建的で、ジャーナリストは時に嫌がらせを受け、人権状況も完璧から程遠いが、クルド地域は中東の大半の国より民主的であり、イラクの他地域よりもはるかに安全だ。

 一方、地域政治はそう簡単ではない。トルコもイランも、イラク・クルドが独立すれば、自国のクルドも刺激されて分離を目指しかねないとの懸念から、独立に反対してきた。

 ところが、この点でも状況は好転している。シリアはイラク・クルドの分離独立に反対できる状況にない。イランはイラク・クルドと実利的関係を築いた。最も懸念されるトルコとの関係も非常に良好になってきた。今やトルコ南東部のクルドは独立を断念したようで、自治を求めている。都市部のクルドは元々分離を望んでいない。従って、トルコはイラク・クルドの独立を受け入れる可能性がある。

 長期的展望も明るい。これまでも民族を基盤に独立した国は、周辺諸国の同胞の統合という誘惑に抗してきた。内陸にあって海外市場へのアクセスが必要なクルド地域は、なおさら周辺諸国、とりわけトルコとの良好な関係が不可欠になろう。

 他方、イラク・アラブは、まともに統治できない期間が長引けば長引くほどクルドの統治を阻止する権利を失っていく。イラク・クルドの分離独立は中東で先例を作ることになろう。イラク・クルドは、自らの国を欲し、自らの努力によって国を持つに価する存在になった、と述べています。

出典:Economist ‘Set the Kurds free’ (February 21-27, 2015, p. 14-15)
http://www.economist.com/news/leaders/21644151-case-new-state-northern-iraq-set-kurds-free

801とはずがたり:2015/04/28(火) 19:58:18
>>800-801
* * *

 イラクのクルド地域の独立の条件が、これまでで最も整いつつあるというのは、エコノミスト誌の社説の言う通りなのでしょう。

 イラクの統治が宗派対立などで弱体化し、不安定なのに対し、クルド人自治区は安定し、経済的にも繁栄し、事実上独立国の様相を呈してきています。ただし、当面のイラク・クルドの最優先課題はISILとの戦いです。2014年7月に自治区のバルザニ大統領が2014年中に自治区の独立に関する国民投票を実施すると発表しましたが、同年9月になって投票の延期を発表したのは、8月にクルド地域に厳しい態度を取っていたマリキ首相が退陣したこともさることながら、ISILの脅威が自治区に迫り、ISILとの戦いに全力を挙げる必要に迫られたためと思われます。

 事実ISILは一時自治区の首都アルビルに肉薄し、米軍の空爆でかろうじてアルビル防衛に成功しています。ISILが占拠しているモスルはアルビルの近くです。ISILはクルド人自治区を脅かす現実の脅威なのです。ペシュメルガ(イラク・クルド人自治区の治安部隊)が、ISILの攻撃にさらされたシリアのクルド地域の町コバルの防衛に駆けつけたのは、クルド人の同胞意識からというよりは、ISILの勢力拡大を防ぐためであったと考えられます。イラクのクルド人は、ISILの脅威が無くなって、あらためて独立問題と取り組むことになるのでしょう。

 なお、社説は、イラク・クルドとトルコの関係が好転した理由として、トルコのクルド人が今や独立を望んでいないことを挙げていますが、イラク・クルドとトルコの経済関係が密接なことも重要な要因です。トルコはイラクのクルド人自治区の石油を必要としていて、自治区から、一日当たり12万バレルの石油の供給を受けています。他方、トルコから自治区への輸出も盛んです。自治区の首都アルビルの新空港はトルコの企業が建設しました。このように、トルコとイラクのクルド人自治区は、経済的に相互依存関係にあります。


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