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チバQ
:2015/02/26(木) 22:58:22
http://mainichi.jp/select/news/20150225k0000m030040000c.html
アフガニスタン:和平への動き活発化 政府とタリバン
毎日新聞 2015年02月24日 19時57分(最終更新 02月24日 23時35分)
【ニューデリー金子淳】アフガニスタンで政府と旧支配勢力タリバンとの和平に向けた動きが活発化している模様だ。アブドラ行政長官は23日、近い将来、交渉が始まるとの見通しを表明。ガニ大統領も前向きな意向を示している。タリバン側の公式発表はないが、タリバンが隣国パキスタンに代表団を送り交渉の進め方などを協議するとの報道もある。ただ、和平に向けた動きはこれまで紆余(うよ)曲折をたどっており、実現するかはまだ不透明だ。
「近い将来、タリバンとの交渉が始まる」。アブドラ氏は23日、閣僚との会議でこう語った。和平交渉を巡っては、19日に一部で「タリバンが米国と交渉に入る」と報じられ、米政府が否定する騒ぎがあった。その直後の発言だけに水面下で何らかの動きがあるとの見方が出ている。
タリバンは2001年のアフガン戦争開戦以来、パキスタンとの国境地帯などに潜伏しテロ攻撃を続けてきた。
駐留外国軍は昨年末で戦闘任務を終え、アフガン軍の訓練任務などに移行したが、治安情勢の改善は見通せず軍事的にタリバンに勝利するのは難しい状況だ。このため、米国やアフガン政府はタリバンとの和平による政治解決を模索してきた。
交渉に向けた動きの背景には、タリバンに影響力を持つとされるパキスタンの方針転換があるとみられる。同国では昨年12月に北西部ペシャワルで生徒ら140人以上が殺害された学校襲撃事件を受け、国民の間で武装組織に対する強硬論が高まった。
軍は掃討作戦を強化しているが、アフガン側に越境して逃れる武装組織も多い。パキスタンにとってもアフガン安定の必要性が高まり、和平交渉の推進にかじを切った可能性がある。
また、中国が一定の役割を果たしているとの指摘もある。地元メディアによると、王毅外相は今月12日、パキスタンを訪れ「建設的な役割を果たす用意がある」と表明。タリバンも昨年11月に代表団が北京を訪問したと明らかにしている。
中国はアフガンで鉱山開発などに投資をしており、治安の安定を重要視しているとされる。また、アフガンの安定を通じて、イスラム過激派の影響が自国に及ぶのを防ぐ狙いもあるとみられる。
アフガンの治安アナリスト、アフマド・ハシーブ・ファルハン氏は「タリバンが交渉に応じるとすれば、それは自爆テロなどで国民の支持を得られなくなっているためだ。交渉は数年かかる可能性もあるが、まずは停戦合意できるかが鍵となる」と話している。
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