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スーフィズムに関するHP

1スーフィズムに関するHP開設:2004/01/19(月) 15:34
はじめまして。

日本に在住のトルコ人です。この度、イスラームとスーフィズム、そしてトルコの紹介に関するHPを開設することになりました。このHPを通じて皆様と交流し、世界平和に少しでも貢献させて頂ければと思います。お時間のあるとき是非訪問して下さい。お待ちしております。
宜しくお願い致します。

http://www.yoyogi-uehara.net

727とはずがたり:2015/03/11(水) 19:11:25
ISILは後退しているのか
http://news.goo.ne.jp/article/wedge/business/wedge_4772.html
Wedge2015年3月10日(火)12:00

 エコノミスト誌2月7-13日号は、対「イスラム国(IS)」作戦の戦況はまだ流動的だが、有志連合が徐々に前進しているのに対し、IS側には後退局面も出てきており、最近のISの極端な残忍性は焦りの表れかもしれない、と報じています。

 ISによる、人質のヨルダン人パイロットを焼殺した様子を撮ったビデオの公開には、潜在的参入者にアピールし、敵を威嚇、挑発し、有志連合に亀裂を生じさせる思惑があったと思われるが、ISは計算を誤ったかもしれない。人質のパイロットのために空爆を控えていたヨルダンは、ISへの「厳しい」対応を宣言、有志連合に加わることに批判的だったヨルダン国民もISへの怒りと復讐の念で結束し、他の過激組織でさえ怒りを表明した。

 一方、有志連合は徐々に前進している。8月の最初の空爆以降、作戦行動範囲を広げ、クルドやイラク政府軍に訓練や武器を提供するようになった。米中央軍司令官は、これまでにISの戦士約6000人が殺されたと言っている。1月末には、シリア・クルドが、有志連合の空爆に助けられて、4カ月の苦しい戦いの末にコバニからISを追い出した。

 ISはこの戦いで戦士千人以上を失ったようだが、それ以上に打撃だったのは、無敵というオーラが崩れたことだろう。ISは今もシリアとイラクでヨルダンに匹敵する領域と人口を支配しているが、イラクのシーア派地域やクルド地域には進出できず、エルビルやバグダッドを脅かすことはもはや手に余るようだ。

 ただ、ISは、イラクで押し返されれば、シリアで支配領域を広げようとするだろう。シリアでは、空爆の回数を増やす以外に有志連合が出来ることはあまりない。有志連合は、シリアとの錯綜した利害関係、とりわけアサド政権をどう処置するかという問題を解決しない限り、ISを封じ込めるのがせいぜいだろう。

 地上の戦況もまだ流動的で、イラク政府軍とISは一進一退を続けているが、イラク政府軍とシーア派勢力は、ディヤラ県に残っていた拠点からISを追い出し、ISはその北方でも後退しつつある。空爆と地上でのイラク・クルド軍の攻撃により、ISはモスルの西方から追われ、シリアからの補給路も断たれた。しかし、モスル奪還を考えるのは時期尚早だろう。

 財政面でも有志連合はISに打撃を与えることにある程度成功しつつある。空爆で製油所が破壊され、ISの石油収入は昨年6月時に比べて3分の1(1日当たり75万〜130万ドル)に激減した可能性がある。また、昨年は人質を生かして身代金を稼いだが、今は人質を殺している。ISのシリア司令部があるラッカの住民によると、給料は支払われているが、電気水道等の供給は枯渇しつつあるという。

 こうした挫折のために、ISは士気を維持し、戦士参入の流れを確保しようと、ますます残忍な行動に走るのかもしれない。専門家は、そこにチャンスがあり、特に、帰国した戦士が待遇の酷さを語るビデオが必要である、と指摘する。長期戦では、銃や戦闘機だけでなく、包括的戦略や忍耐強く知恵比べをしていくことも必要だ、と報じています。

出典:‘It will be a long haul’(Economist, February 7-13, 2015)
http://www.economist.com/news/middle-east-and-africa/21642243-fight-against-islamic-state-making-some-progress-jihadists-are

728とはずがたり:2015/03/11(水) 19:11:46
>>727-728
* * *

 この記事は「イスラム国(IS)」との戦いの現況を正確に描写しています。先行きへの楽観論を抑える調子で書かれていますが、内容的には最近ISが有志連合により押し戻されつつある事象を紹介しています。

 ISによるヨルダン人パイロットの処刑、それも生きたまま焼殺したという行為、コバニからの敗退、キルクーク進出の失敗、モスル周辺での後退などの諸要因を総合的に見れば、ISの勢力拡大には歯止めがかかり、その減退が始まったと考えられます。潮目が変わったと言ってよいかもしれません。

 第一に、ヨルダンはパイロット処刑への復讐として国民の強い支持のもと、ISへの爆撃を大規模に強化しています。アラブ首長国連邦もIS空爆に再参加しています。アラブ・スンニ派諸国が真剣にIS攻撃に取り組むに至っています。

 日本の新聞では、「見えない敵、IS」などの見出しがよくみられますが、ISは領域を支配している「見える敵」です。アルカイダは各地に秘密の細胞を持つネットワーク型の組織で、まさに見えない敵であり、それを見えるようにする情報活動が必要でした。しかし、ISはラッカに拠点を置く国家類似の組織です。その分、攻撃しやすく、支配領域を縮小させることができます。それでも秘密細胞などは残るのではないか、という人もいるでしょう。確かに、それはその通りで、テロ組織を根絶することは不可能に近いのですが、領域支配型テロ組織を秘密細胞ネットワーク型に抑え込むことができれば、それは大成果です。

 第二に、ヨルダン人パイロット処刑は、大多数のスンニ派がISへの同情を無くすきっかけになっています。特に、スンニ派ヨルダン人処刑は、大きなインパクトを与えました。

 ヨルダンのアブドラ国王とその国民は激怒しています。ヨルダンのアブドラ国王は預言者ムハンマドにその血筋がつながる名門、ハシュミット家に属します。ISの指導者アル・バグダディはカリフであると称していますが、カリフはもともとムハンマドの後継者、初期にはその血筋を引いた者でした。スンニ派の多くは、アル・バグダディのカリフ僭称を滑稽であるとさえ思っています。

 スンニ派の過激派で最も有名なのはアルカイダですが、その現指導者アイマン・ザワヒリは、残虐過ぎるということでアル・バグダディを強く批判しています。アルカイダでさえ批判する残虐性を持つISが、スンニ派多数の支持を受けるとは考えられません。

 第三に、およそ組織たるもの、その目的において成功を収めなければなりません。成功する組織には同調者、協力者が出てきますが、失敗、敗退を繰り返す組織には誰もついて来ません。ISはコバニで敗退、空爆で6000人の死者を出し、キルクーク進出に失敗、モスル周辺、アンバール州では一進一退です。外国人の若者が戦闘員として流入する背景や動機には諸説がありますが、失敗、敗退を繰り返す組織の若者へのアピール力は小さくなります。

 イラク軍が現在計画している対IS大規模攻勢は、ISに大きな打撃を与える可能性があります。ISがモスルを落とし、バグダッドに迫った頃とはかなり事態が変化しています。資金面では、支配領域内外で空爆もあり、石油販売が難しくなっています。軍事面では、捕獲兵器は空爆で壊されています。今後、ISはその勢力を比較的早く失う可能性があります。長期戦を覚悟するよりも、止めを刺すことを重視する戦略も成り立つでしょう。


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