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スーフィズムに関するHP

2783チバQ:2019/10/20(日) 20:39:18
さじ投げたトランプ大統領
シリア北部の町ラスアルアインで、トルコ軍の攻撃により立ち上がる黒煙=2019年10月9日、ラスアルアイン【AFP時事】
シリア北部の町ラスアルアインで、トルコ軍の攻撃により立ち上がる黒煙=2019年10月9日、ラスアルアイン【AFP時事】

 トルコは、国内ではPKKの抑え込みにある程度成功しているものの、PKKは隣接するイラク北部の山岳地帯に逃げ込み、越境攻撃を仕掛けている。トルコとしては、シリア北部に同じような拠点を構築されてはたまらない。その上、IS掃討作戦で米軍の支援を受け、戦闘力を高めたとあっては看過できない。

 このため、トルコは今回の作戦を含め、シリアで3度にわたって軍事作戦を展開してきた。最初は2016年に開始したユーフラテスの盾作戦、その次が18年のオリーブの枝作戦、今回は平和の泉作戦と命名されている。作戦の度に米国は、保護するクルド人民兵とトルコ軍の衝突に頭を悩ませた。

 米国はトルコの事情に理解を示しつつも、クルド人勢力を簡単には見捨てないのではないかと見られていた。クルド人勢力が地上部隊としてISに対峙(たいじ)することにより、掃討作戦で事実上勝利した。論功行賞として自治権の確立といった形でクルド人を報いることは、米国が信頼できる同盟相手だと示すことになる。クルド人によるISへの締め付けが弱まれば、テロ活動に向けて再結集する恐れもある。さらに、クルド人との関係を軸にシリアに足場を確保し続けることは、シリアで大きな影響力を獲得したロシアやイランをにらんだ中東戦略においても重要だ。

 ところが、トランプ大統領は10月7日、シリア北部に駐留していた米軍部隊の一部を移動させ、これを攻撃の「ゴーサイン」と受け取ったトルコが9日、軍事作戦を開始した。駐留米軍が作戦開始で戦闘に巻き込まれる恐れが出てきたため、トランプ大統領は12日になってシリア北部に駐留する米軍兵士約1000人の撤収を命令。大統領はツイッターで、「トルコ国境の激しい戦闘に関わらないことは非常に賢明だ」と撤収を正当化した。一連の流れやタイミングから判断して、トランプ大統領とエルドアン大統領の間には一定の合意があったと考えるのが自然だろう。

 ビジネスにならない中東の争いに関与しないとの姿勢は、「米国第一」を掲げるトランプ大統領らしい判断と言える。だが、米軍撤収後の衝突拡大を防ぐ枠組みも構築せず、盟友を簡単に使い捨てる政策は、同盟としての米国の信頼性を揺るがすものとなりそうだ。


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