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スーフィズムに関するHP

2110チバQ:2017/09/27(水) 04:13:17
http://www.sankei.com/world/news/170926/wor1709260050-n1.html
2017.9.26 19:30

クルド住民投票 「100年の夢がかなった」 “国家なき民”の悲願
 周辺国や米国などがこぞって反対したのに、イラク北部のクルド自治政府が投票を強行したのはなぜか。クルド人勢力が貢献してきたイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の掃討に影響はないのか。クルド人がたどった歴史を振り返り、今後の行方を探った。(アルビル=イラク北部 佐藤貴生)

 ■100年の夢

 今回の住民投票には法的拘束力はない。にもかかわらず、クルドの人々の多くが「100年の夢がかなった」と意義を語った。それは、「クルド人国家」の樹立は約1世紀にも及ぶ悲願だからだ。

 第一次世界大戦でオスマン帝国が敗れたのに伴い、クルド人の国家建設を目指す動きが活発になり、連合国とオスマン帝国が結んだセーブル条約(1920年)には、クルド人国家建設の承認が盛り込まれた。

 しかし、新生トルコの誕生に伴って締結されたローザンヌ条約(23年)では、英国やフランスなどの権益分割の過程で反故にされ、クルド人居住地域はイラクやトルコ、イラン、シリアに割り当てられ、どの国でも少数派となった。

 イラクのクルド人男性は「家や土地があっても、自分の財産だと信じ切れない。日本人には分からないだろうが、それが『国家なき民』の思いなのだ」と、住民投票の意義を訴えた。

 ■飛び火を懸念

 自治政府の中心都市アルビルでは25日夜、投票結果の発表を待たずに若者らが「独立」を祝って街に繰り出し、通りでは花火も打ち上げられた。しかし、未来は決して楽観できない。

 「住民投票は憲法違反だ」とするイラク中央政府は、国家主権に関わる機能の明け渡しを求めたほか、トルコとイランの大統領は電話協議の末、そろって懸念を表明。イランは自治区との空路の往来を遮断した。

 トルコやイランの対抗措置には、自国内のクルド人に独立機運が飛び火することへの強い危機感がにじむ。特に最大のクルド人人口を抱えるトルコでは、独立を目指してきた武装組織「クルド労働者党」(PKK)のテロが相次ぎ、当局は指導者を拘束、PKKを非合法としている。

 また、イラクではサダム・フセイン政権期の1988年、北部ハラブジャで化学兵器によりクルド人ら約5000人が殺害されるなど、過酷な抑圧政策が行われた。

 住民投票を強行した理由として、クルド自治政府の高官は、「フセイン政権崩壊後のシーア派政権も、クルド自治政府などに配慮した民主的な運営をしてこなかった」ことを理由に挙げている。

 ■米国どう出る

 今回の住民投票に対し、欧米諸国が延期を求めてきた理由の一つが、「イラクやシリアで進行中のIS掃討に悪影響を及ぼす」という主張だった。

 両国におけるクルド人武装勢力はまったく別の組織だが、シリアでは米国の意に沿う武装勢力は他に見当たらず、イラク軍は進攻してきたISを前に退却を余儀なくされた経緯がある。どちらの国でもクルド人がISとの戦闘で主要な役割を果たしてきたことは間違いない。

 米国は住民投票の実施に反対する姿勢を示してきたが、ISの戦闘員との直接対決も拒まず、しかも戦況を優位に進めているクルド人勢力の力に今後も依存せざるを得ない-との見方もある。シリアとイラクのクルド人勢力と、米国との関係に変化が現れるかが今後の注目点といえる。


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