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スーフィズムに関するHP

2427チバQ:2018/07/12(木) 20:01:02

https://www.sankei.com/world/news/180709/wor1807090012-n1.html
2018.7.9 22:26
【サウジの変革】
〈上〉趣味・娯楽そして運転…「カネで買えない自由」広がる
 湿った熱風が和らいだ夕暮れのサウジアラビア西部ジッダ。紅海に面する繁華街に主婦のラナさん(38)が運転するキャデラックの4WDが姿をみせた。

「車の運転が解禁された6月24日未明、急用ができて空港まで運転したの。道ですれ違った運転手や通行人はみな、祝福してくれたわ」。ラナさんはそう話すと、マクドナルドのドライブスルーでハンバーガーを注文した。米国の運転免許を持っており、切り替えを申請したサウジの免許が近く手に入る予定だ。車は夫のものだという。

 「写真を撮りたい」と話すと、助手席に座るラナさんの母親は「アバヤ」と呼ばれる黒ずくめの服で素顔を覆った。イスラム教の二大聖地メッカとメディナを擁するサウジ政府は、聖典コーランの教えを厳格に解釈するワッハーブ派に基盤を置く。女性は神聖で守られるべき存在で、公の場でみだりに肌を出してはならない-との教えが現実の生活に適用されてきた。

 そんなサウジの社会に大きな変化が起きている。昨年6月下旬、副皇太子から皇太子に昇格したムハンマド・ビン・サルマン王子(32)が、原油輸出に依存した体質から脱却すべく大規模な社会・経済改革「ビジョン2030」を打ち出したからだ。世界で唯一、禁じられてきた女性の車の運転解禁もその一環とされる。

× ×

 車の運転解禁には女性の地位向上を世界に示し、就職を促す狙いがある。ただし、すべての人が歓迎しているわけではない。人口約3300万人のうち1000万人以上は外国人で、中でも多数を占める運転手の間には動揺が広がる。

「これから一体どうなるのか、と仲間たちと話し合っている」。西部ジッダ近郊のサウジ人家族に雇われているフィリピン人運転手、マデルナ・カウパルさん(46)が電話口で不安げに話した。

 サウジに来て4年。子供の学校の送迎やスーパーでの買い物などを行ってきた。月給420ドル(約4万6千円)のうち150ドルを本国の家族に送る。「フィリピンでこのぐらい稼げる仕事を見つけるのは難しい」と悩みを語った。

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 サウジ国内では欧米や日本の高級車が多数目につく。西側の経済ウオッチャーによると、サウジ人の就労者の3分の2は公務員で、年収が1千万〜2千万円に達する者もざらだという。国民は一定程度、オイルマネーの恩恵に浴している。

 しかし、この国で進む改革を見ていると、人間の欲望はカネだけでは満たされないことが分かる。

 この1年で、女性は車の運転ができるようになったほか、男性と一緒にスタジアムでスポーツ観戦したり、映画鑑賞やコンサートに行ったりすることも可能になった。首都リヤドで会ったファッションデザイナーのマハさん(27)は、「休暇のたびにドバイやバーレーンに出かけていたけど、国内の娯楽施設でも女性が楽しめるようになったから、もう海外に行く必要はない」と話した。

 趣味や娯楽、そして一人で移動できる車の運転。カネで買えない「精神的な自由」が急速に広がっていることが、改革が人気を博している真の理由だ。



 サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が推進する改革の実情と、この石油大国の将来を探る。(ジッダ、リヤド 佐藤貴生)


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