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:2023/10/30(月) 19:39:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/42eecac111d4446dc09b7c91d03054dd4748ea4e
「5分後、生きているのか」 ガザから切迫報告、焦る国内関係者
10/30(月) 18:43配信
毎日新聞
パレスチナ自治区ガザ地区にいるスタッフが、認定NPO法人「パレスチナ子どものキャンペーン」の手島正之さんに送ってきた動画には、学校の敷地内に多くの避難民が集まっている様子が映っていた=東京都新宿区下落合3で2023年10月25日午後4時35分、一宮俊介撮影
パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が続く中、日本国内の関係者も現地の情勢に焦りを募らせている。28日には、イスラエルのネタニヤフ首相が「戦争は第2段階に入った」と表明した。「命が助かるかどうかは運次第」。危険にさらされ続けている戦地からの報告も、切迫感を増している。
【写真特集】「ガザに戻った方がまし」最悪の避難
◇支援のNPO「まず即時停戦を」
「5分後に生きているかどうかもわからない。自分の状況や何を経験したのかを、今のうちに伝えたい」
長年パレスチナの支援にあたってきた東京都新宿区の認定NPO法人「パレスチナ子どものキャンペーン」は、7日のハマスの奇襲攻撃をきっかけに戦闘が始まって以降、ガザ地区に住むパレスチナ人の男性スタッフ(36)から届く音声メッセージで現地の状況を把握してきた。以前から電気や水道などのライフラインが不安定だったが、相次ぐ空爆で状況は悪化。インターネットもつながりづらく、スタッフは通信が可能なわずかな時間にメッセージを送り続けている。
エルサレム事務所代表で、現在は帰国して日本の事務所から連絡を取り合っている手島正之さん(50)は「一時的な停戦ではなく、今すぐ戦闘をやめるべきだ」と話す。
手島さんによると、現地のスタッフはガザ北部で妻と子供2人の4人で暮らしていたが、13日に隣家が空爆を受け、衝撃で自宅も全壊に近い状態になった。崩れ落ちてくるがれきの中、子供たちをかばいながら脱出し、現在は中部の知人宅に身を寄せている。避難する際も、空爆で街のあちこちから火の手が上がり、路上には焼け焦げた遺体が横たわるのを目の当たりにした。
これまで届いた動画の中で、スタッフは一連の爆撃によっていとこを亡くしたことを打ち明けた。22日の連絡では、これまで避難先でパンや水などごくわずかな食料を分け合ってきたが、「ここ数日で食料が尽き、数キロ先まで確保に向かわざるを得なくなっている」と明かす。その間も空爆はやまず、スタッフ自身も首を負傷した。避難者の中には、空爆の恐怖で食料の調達を諦める人や眠れなくなる子どもが出ているという。
スタッフは、支援物資がガザに到着したことも知ったようだったが、受け取れたのかは不明だ。「物資よりほしいのは、停戦という言葉。すぐに爆撃をやめて」と差し迫った状況を伝えてきているという。
手島さんは「まず第一にされなければならないのは即時停戦。そして食料や水などの生活物資をいち早く現地に届けなければならない。この先被害規模がどのくらいになるか、想像もできない。すぐにでも支援できる環境を作るべきだ」と訴えた。
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