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スーフィズムに関するHP

2121チバQ:2017/10/09(月) 23:37:02
https://mainichi.jp/articles/20171006/ddm/007/030/064000c
遠い国家

クルド「独立」への道/上 IS撃退、治安自信 「国家としてやっていける」

毎日新聞2017年10月6日 東京朝刊
 ずらりと並ぶ顔写真に圧倒される。その数3000枚以上。9月下旬に訪れたイラク・クルド人自治区東部スレイマニヤの博物館に展示されていた。「パパ、これは誰?」「悪と戦い、亡くなった人たちだよ」。クルド人の親子が話している。

 写真は、2014年以降に過激派組織「イスラム国」(IS)との戦闘で死亡したクルド自治政府の治安部隊「ペシュメルガ」や、シリアの民兵組織「人民防衛隊」(YPG)のクルド人兵士のものだ。若い女性も多い。

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 クルド語で「死を恐れぬ者」を意味するペシュメルガ。「彼らは血を流しクルドの地を守った英雄です。その栄誉をたたえる展示です」。博物館職員のデラワルさん(42)が説明してくれた。

 9月25日に行われたイラク中央政府からの分離・独立の是非を問う自治区の住民投票は、独立賛成票が9割以上を占めた。中央の強い反対を自治政府が押し切った背景にはペシュメルガの存在もある。14年以降、撤退する中央政府軍に代わりISを北部で撃退したのは主にペシュメルガだった。自治政府は治安維持能力に自信を深め、「国家としてやっていける」との思いを強くしたとされる。

 「対IS戦で中央政府は弱体化した。クルド側が今の時期に投票に踏み切った一因だ」。クルド問題に詳しいエジプトのジャーナリスト、モハメド・アブヌールさんはそう見る。

 兵士らの写真を展示する博物館はフセイン政権時代(1979〜2003年)の監獄で政治犯の牢(ろう)も残る。弾圧経験は中央政府への不信をクルド人に植え付けた。自治政府のマスード・バルザニ議長(71)も「イラク建国以来、クルド人は虐殺されてきた」と語る。

 議長はクルド独立闘争の英雄ムスタファ・バルザニ氏(1903〜79年)の息子だ。「親子2代の闘争を決着させたい」(自治政府関係者)と投票を強行したとの指摘もある。

 だが、中央政府や米国は反発を強める。投票が周辺国との対立を深め、各国のクルド人の独立志向を後押しして、地域の不安定化をもたらしISとの戦闘に悪影響を与えかねないと懸念するからだ。多数のクルド人を抱え投票の波及効果に神経をとがらせるトルコは、自国内を通過する自治区産原油のパイプライン閉鎖に言及。国家樹立の道のりは険しい。

 博物館の敷地内では子供たちがフセイン政権時代の戦車の残骸で遊んでいた。この子らを待ち受ける未来と「国家なき最大の民族」の現状を追った。【スレイマニヤ(イラク北部)で篠田航一】


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