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スーフィズムに関するHP

2480名無しさん:2018/09/04(火) 18:08:37
 ■若者は変わるか

 サウダイゼーションの成功に向けては、いくつかの難題がある。なかでも注目されるのが、サウジ人の労働意欲が向上するかどうかだ。

 ジッダの住民によると、政府系の病院ならがんや難病の治療も含めてすべて無料だし、医療レベルも高い。所得税はなく、国立大に進めば補助も出る。

 小さい時からこうしたオイルマネーの恩恵に浸ってきた若い世代が、外国人に比肩するほどの技術を身につけ、「納期に間に合わせる」「ときには休日出勤や残業もやむを得ない」といった考えを持てるのだろうか。詳細には触れないが、現地ではほとんど仕事らしい仕事をしない公務員にも会い、驚かされたこともあった。

 政府は企業に対してサウジ人の雇用比率を定め、基準に満たない企業の外国人雇用を制限する「ニタカット」と呼ばれる政策を進めている。しかし、ある外国人は「働く意欲がない者については出社しなくてもいいから、雇ったことにして給料を支払っていたケースもあったようだ」と漏らした。ショッピングモールなどでは女性店員の姿が多く目についたが、企業は一般に男性より女性を雇う方を好む傾向があるという。

 ■即位にらみ大なた?

 サウジは2015年から隣国イエメンの内戦に介入し、巨額の出費を強いられているといわれる。また、昨年11月には王室内の有力者や国内の大富豪らを横領などの疑いで一斉拘束し、多額のカネを国庫に返納させた。いずれもムハンマド皇太子の意向で行われた政策だといわれる。

 毀誉褒貶が絶えない皇太子だが、サウジ在住の外国人の多くは社会・経済の大改革には理解を示した。実父であるサルマン国王は80歳を過ぎており、皇太子が近く国王に就任するとすれば、その在位期間は長期に及ぶとの見方が強い。自らの“治世”をにらんで大なたを振るっているという見方もできる。

 皮肉なことに、その最大の敵はオイルマネーという「ぬるま湯」にどっぷり漬かってきたサウジの若者たちなのかもしれない。若者たちの多くが改革を支持しているといわれるが、身を切るような痛みを克服できなければ、反感となって政府にのしかかる恐れもあるようにみえる。


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