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スーフィズムに関するHP

2932チバQ:2020/04/26(日) 18:46:37
国民の4割弱「もっと厳しく」
 国民の意識も違った。

 実は、イスラエルでも政府が2・4兆円規模の経済対策を打ち出したのは、外出禁止令から11日後のことだった。すでに失業者(無給休暇を含む)は100万人を超え、失業率が4%から24%に跳ね上がっていた。

 それでも、不思議なことに大きな反発は起きなかった。当時の世論調査では、政府の対策について「適切」と答えたのが53%。36%は「厳しさが足りない」とまで回答した。

 なぜなのだろう。知人の1人は「この国は戦争になると、右も左も団結するんだ」と言った。

 そんなイスラエルでさえ、ウイルスとの闘いには苦戦した。

 感染者はじわじわと増え続け、4月10日には1万人を超えた。

 タイミング悪く、ユダヤの祭日を迎えた頃だった。日本のお正月のように、祖父母から孫までが一緒に食卓を囲むのが伝統だ。「絶対に集まらないで」と政府は呼びかけ、その晩は全土が封鎖された。

 我慢が続いた。死者は100人を超えた。首相の会見は毎晩ように続き、目立った「緩み」も起きなかった。

 スーパーの前には2メートルおきに人々が並び、1人が出るごとに、1人が入店する。店員に指示されなくても、習慣になった。以前は見たこともなかったマスク姿も、いまは着用しない方が目立ってしまう。

 4月18日、政府は外出禁止令を一部解除することを決めた。重症者の数が減少に転じたのが決め手だった。発令から、丸1カ月がたっていた。

徹底しても苦戦 感染力は強い
 他国の様子を報道でみる限り、イスラエルは政府が私権の制限にまで踏み込み、外出禁止をかなり厳しく守っていた国と言っていいだろう。

 それでも、1カ月かかった。ゼロだった死者数は、200人に近づこうとしている。感染者は600人から1万3千人になった。重症者数を示すグラフのカーブは上がり続け、下向きに転じるまで1カ月。できることは、ただ家にいることだけだった。

 制度から国民性まで、日本と対照的なイスラエルをまねすればいいとは思わない。ただ、ここまで徹底しても苦戦するほど、ウイルスの感染力は強い。それは言えるだろう。

 イスラエルではこれから、深刻な経済打撃に襲われると懸念されている。外出禁止令も、恐る恐る解除し始めたばかりだ。油断は禁物。マスク着用は義務だし、ジョギングも自宅から500メートルの範囲に限られる。ショッピングモールなどは営業禁止が続く。

 それでも、どこか国内の雰囲気は前向きになってきた。日本もどうか、うまく正念場を乗り切って欲しいと思っている。(エルサレム=高野遼)

     ◇

 新型コロナウイルスの脅威に、いま世界が直面しています。感染の状況や向き合い方が異なる各国の様子は、日本に住む私たちにとって大切な教訓を含んでいるはずです。各地で暮らす特派員が、自らの体験を通して世界の現状を伝えます。


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