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スーフィズムに関するHP
3351
:
チバQ
:2021/08/26(木) 11:32:46
<苦い記憶>
ニューヨークのイサカカレッジで教鞭を執る政治評論家のラザ・アフマド・ルミ氏は、アフガンの政変に失望するインドの姿に、パキスタン国内では快哉の声が満ちあふれていると話す。インドとパキスタンは1947年の分離独立以来、3回の戦争を経験。「ソーシャルメディアやテレビ画面で大喜びするパキスタン人の様子が伝えられているのは、(アフガンに対する)インドの影響力喪失とつながっている面が大きい。なぜなら従来の政治サークルは(アフガン元大統領の)ガニ氏とインドの緊密な関係を脅威とみなしていたからだ」とルミ氏は説明する。
インドには、1996年-2001年のタリバンによる前回のアフガン統治時代に苦い記憶がある。1999年にインディアン航空が乗っ取られて最終的にアフガン南部のカンダハルに着陸した事件だ。インド政府は、乗客の安全と引き換えに国内に収監していたパキスタン人のイスラム過激派幹部3人の釈放を余儀なくされ、その後タリバンは乗っ取り犯と囚人たちがパキスタンに戻るのを容認した。
インドの元アフガン駐在大使ジャヤント・プラサド氏は「わが国の現在の立場は、現実に適応するというものだ。われわれはアフガンで長期間のゲームに参加しなければならない。(アフガンと)直接国境は接していないが、この地に利害関係がある」と強調した。
複数のインドの外交筋によると、過去1年間でタリバンがアフガンの有力な政治勢力として復活し、ドーハで米国を仲介者とする協議が始まるとともに、インドの外交当局もタリバンとの接触に乗り出したという。
外交筋の1人は「われわれはすべての関係先と協議している」と述べたが、協議の詳細には触れなかった。インド国内では、米国さえタリバンと交渉を始めた段階でなおもインドがガニ政権に全面的に肩入れし、足を洗うのが遅れたとの批判が出ている。
<インドの強み>
それでも、中国への過度の依存を避けようとしているタリバンにとって、インドは経済的な関係を築く魅力的なプレーヤーになり得る、とこの関係筋は分析する。
インドはアフガン34州の全てに開発プロジェクトを保有しており、そこには同国がカブールに建設した国会議事堂も入っている。
南アジアに関する3つの著作がある元ロイター記者のミラ・マクドナルド氏は、タリバンの政権掌握はインドにとって一歩後退だが、決して「ゲームオーバー」ではないと強調。「これは過去の再現にはならない。2001年9月11日の米同時多発攻撃の以前に比べれば、誰もがアフガンにおけるイスラム過激派を野放しにすることにずっと慎重になるだろう。さらに、相対的に考えれば今のインドはパキスタンより経済力ははるかに強い」と、インドが持つ優位性を描写する。
タリバン幹部の1人はロイターに、貧困化しているアフガンに必要なのは米国、ロシアと並び、イランを含むこの地域の諸国からの支援だと語った。
タリバンの意思決定プロセスを知る立場にあるワヒードゥラ・ハシミ氏は「これらの国がわれわれの国民、特に医療、ビジネス、鉱業といったセクターを助けてくれるのを期待している。われわれの仕事は、自分たちを彼らに納得して受け入れてもらえるようにすることだ」と述べた。
(Sanjeev Miglani記者、Asif Shahzad記者、Yew Lun Tian記者)
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