したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

スーフィズムに関するHP

2098チバQ:2017/09/23(土) 23:38:32
https://mainichi.jp/articles/20170924/k00/00m/030/047000c
キルクーク

油田都市クルド独立に揺れ 25日住民投票

毎日新聞2017年9月23日 21時02分(最終更新 9月23日 22時40分)
【キルクーク(イラク北部)篠田航一】「混乱に巻き込まれるかもしれない。外国人は早く去った方がいい」。イラク北部の油田都市キルクークに入った記者に、住民らはそう促した。北部クルド人自治区の独立の賛否を問う住民投票が25日に迫る。投票を支持する多数派クルド人と反対する少数派トルクメン人の衝突で死傷者が発生、ライフルを持った治安要員が厳戒態勢を敷く。周辺ではイラク軍と過激派組織「イスラム国」(IS)の戦闘も続き、緊張した空気が「前線都市」を支配していた。

衝突頻発 住民に不安
 「21日夜も付近の路上で、男たちと警官隊との銃撃戦があった。夜は怖くて外に出られない。クルド人は投票を延期して混乱を回避してほしい」。自動車工場で働くトルクメン人フセイン・ファタハさん(54)は小声でそう話した。18日夜にはトルクメン人の地域政党本部付近でクルド人とトルクメン人の衝突があり、4人が死傷。別の男性も自分を指さして「私たちトルクメン人が狙われている。銃弾が撃ち込まれた家もある」と訴えた。

 キルクークは自治区外だが、バグダッドの中央政府とクルド自治政府双方が管轄権を主張し、クルド側が実効支配する。対立の原因は油田の存在だ。産出された原油は自治区経由のパイプラインでトルコに送られる。近辺には未開発油田もあるとされ、新規採掘を見込んで双方とも「死守」したいのが本音だ。

 住民投票に法的拘束力はないが、「独立賛成」の可能性が高いとされる。多数のクルド人を抱える周辺国を巻き込んだ混乱が生じかねず、米国や近隣のトルコ、イランなども反対する。

 市内のトルクメン人居住地域には「25日の住民投票は、1勢力による過大な要求」との投票反対の横断幕が掲げられていた。銃を構えたイラク中央政府側のアラブ人警官が検問中だ。

 アラブ人のアフマド・ガフィルさん(60)は「共存してきたのに、クルド人が独立、独立と騒ぎ出してからまた衝突が起き始めた。民族対立の火種は今も残っている」と話す。

 市内の城塞(じょうさい)にはイラクとクルドの旗が翻る一方、壁にはフセイン政権に殺害されたとされるクルド兵士の肖像画が張られていた。城塞を見ていたクルド人男性は「なぜイラクの旗も立っているんだ。ここはクルドの地だ」と大きな声で話した。根強い「反中央政府」の感情がうかがえる。

 一方、キルクークから約50キロ西のハウィジャではISとイラク軍の戦闘が続く。「逃げてくる避難民にIS戦闘員がまぎれ込む可能性もある。市内は『民族衝突』『IS流入』の二重の緊張がある」。クルド人商店主のムダレスさん(33)はそう話した。

 【ことば】キルクーク

 イラク北部キルクーク県の県都。20世紀初頭に油田が見つかり、発展した。クルド人、アラブ人、トルクメン人などが住む多民族都市。フセイン政権(1979〜2003年)下でアラブ人を移住させる「アラブ化政策」が進められクルド人が追放された。一方、フセイン政権崩壊後、クルド人によるアラブ人の殺害が起こるなど民族対立の火種が残る。14年に過激派組織「イスラム国」(IS)が侵攻しイラク軍が撤退。クルド人勢力がISを撃退し、現在も実効支配する。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板