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スーフィズムに関するHP

1166チバQ:2015/11/03(火) 15:37:01
http://mainichi.jp/select/news/20151103k0000m030123000c.html
トルコ総選挙:与党が単独過半数 早期安定化は不透明
毎日新聞 2015年11月02日 21時56分(最終更新 11月03日 00時08分)

 【エルサレム大治朋子】1日に開票されたトルコ国会(1院制、定数550、任期4年)の出直し総選挙は、イスラム系与党の公正発展党(AKP)が得票率49.5%で317議席を獲得した。アナトリア通信が伝えた。6月の総選挙で少数与党に転落したAKPは当初の予想を覆し、単独政権に復帰した。だが少数民族クルド人との対立激化や治安の悪化、経済の不振など課題は山積しており、早期の安定化が実現するかは不確かだ。

 「国民が安定を望んだ」。エルドアン大統領は1日夜、イスタンブールのモスク(イスラム礼拝所)でそう述べ、勝利を宣言した。

 AKPは2002年から13年間単独政権を維持してきたが、6月の選挙で少数与党となり、他党との連立協議にも失敗。出直しの総選挙となった。AKPの勝利は、国民が治安や経済の「早期改善と安定化」を求めた結果だが、特にクルド人との対立は深刻化しており、収束に向かうかは定かではない。1日夜、南東部ディヤルバクルでは選挙結果に反発したクルド人らが警官隊と衝突した。

 政権は7月、「テロ対策」として過激派組織「イスラム国」(IS)のシリアの拠点や、トルコの反政府武装組織クルド労働者党(PKK)がイラクに構える軍事拠点への空爆を開始。IS空爆は米国の要請に応じた形だが、トルコは独自にPKK攻撃も始めた。同時期に行うことで、「少数民族抑圧」などの批判を封じ込める狙いがあったとされる。

 だがその重心はクルド攻撃にあった。地元メディアによると、IS空爆はこれまでに6回程度。ロイター通信によると、PKKへの空爆は8月23日までに400回に達した。

 AKPは前回選挙で減らした議席を、急伸した左派系のクルド系政党・国民民主主義党(HDP)から奪還する必要に迫られていた。HDPはPKKの武装闘争とは一線を画す。だがAKPはPKK攻撃で「トルコ対クルド」という対立構図をあおり、「民族主義」を鼓舞。これが奏功してHDPに流れた票を取り戻し、同じ保守の民族主義者行動党(MHP)の切り崩しにも成功したとされる。

 両党は6月の選挙から計61議席を減らし、その大半はAKPに流れたとみられる。中道左派で世俗主義の野党、共和人民党(CHP)は前回より2議席多い134議席を獲得した。投票率は約85%だった。

 今回、エルドアン大統領が目指す実権型大統領制の導入に向けた憲法改正に必要な330議席には及ばなかった。だが、大統領は既に「私は直接選挙で選ばれている。実権型大統領と同等の権限を持つ」と述べており、さらなる権限拡大を独自に図る可能性もある。

 ロイター通信によると、AKP党首のダウトオール首相は2日未明、党本部に集まった支援者らに対し、「新しい文民による憲法を作るよう全ての党に呼びかける」と述べ、憲法改正に意欲を示した。

 ◇権威主義化の懸念

 オーストリア・グラーツ大(現代トルコ、南東欧州学)、ケレム・エクテム教授の話

 今回の勝利は、公正発展党(AKP)の「脅し」戦術が奏功した結果だ。少数民族クルド人との戦いを再燃させ、社会を分断し、内外に「敵」を作り、恐怖で支配した。国民は安定化を望んで投票したが、AKPといえども「安定」は捏造(ねつぞう)できない。経済の不振、反政府武装組織クルド労働者党(PKK)や過激派組織「イスラム国」(IS)との紛争激化の現実は簡単には変えられない。

 経済では(先行きの不透明感から)投資が減少し、労働者の安全管理なども劣化して事故が相次いでいる。AKPに近い企業家ばかりを優遇するなど構造的腐敗も進んでいる。

 欧州はシリア移民問題でのさらなる貢献を期待し、かねて懸念を示してきたメディアへの抑圧などには目をつぶっている。

 ダウトオール首相やエルドアン大統領が今回の結果をどう読むか。市民は安定化を求めたと認識するのか、それともトルコをより権威主義化し、イスラム化することに道が開かれたと受け止めるのか。首相の勝利演説は、残念ながら後者の可能性を示している。


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