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スーフィズムに関するHP

3619チバQ:2022/12/29(木) 12:09:47
https://www.tokyo-np.co.jp/article/222370?rct=world
神秘的ブルーが人気のラピスラズリがタリバンの資金源? 影には搾取される鉱山労働者、酷使される児童
2022年12月28日 16時00分
 アフガニスタンで産出し、「瑠璃」の和名を持つ青い鉱石ラピスラズリ。昨年夏、アフガンの実権を掌握したイスラム主義組織タリバンは、このラピスラズリを資金源にしているとされる。神秘的な輝きに魅了され、欧米の消費者が買い求める傍らで、鉱山労働者らの搾取が続いている。(タジキスタンの首都ドゥシャンベで、小柳悠志)
タジキスタン・ドゥシャンベで販売されるラピスラズリの腕輪=小柳悠志撮影
タジキスタン・ドゥシャンベで販売されるラピスラズリの腕輪=小柳悠志撮影

 アフガンと川一つ隔てて隣接する中央アジア・タジキスタン。両国は主にペルシャ系民族で構成され、一衣帯水の関係にある。ラピスラズリはアフガン北東部バダフシャン州の産地から買い手を求めてタジクに流れ込んでくる。
タジキスタン南部アフガン国境近くでタリバンを警戒する兵士たち=小柳悠志撮影
タジキスタン南部アフガン国境近くでタリバンを警戒する兵士たち=小柳悠志撮影

 ドゥシャンベの土産物店には、巨大な置き石から小石をつないだ腕輪までラピスラズリがずらり。1キロ当たり1〜1000ドルと値段もピンキリだ。「石の価値は模様で決まる。青の濃さに加え、金色の線条が入ったりと同じものがない」と店員は語る。
 ラピスラズリは富と権力の象徴として古代文明の時代から珍重されてきた。青色の顔料は自然界でも珍しく、エジプトのツタンカーメン王の黄金のマスクや2001年にタリバンが破壊した仏教遺跡バーミヤンの壁画「青の弥勒みろく」でも使われた。
 今日、ラピスラズリの採掘を促すのは、希少な鉱物を手に入れようとする人間の欲望だ。ロシアの独立系メディア、メドゥーザによれば、スピリチュアル(精神的)な癒やしや、「インスタ映え」を求める先進国の人々がこぞって買い求めている。

 メドゥーザなどによるとラピスラズリはタリバンの資金源となっている疑いが強い。また住民たちが粉じんを吸い込み、健康を害しながら石を拾い集めるなどの採掘状況も問題となっている。
 「CIS諸国研究所」のエゴロフ第1副所長によると、タリバンは、イスラム法(シャリア)が有害な労働環境から人々を保護する条件を定めていないことを理由に、児童も酷使しているという。
 タリバンが掌握したアフガンは米欧の制裁によって食糧事情が困窮しており、住民らはラピスラズリや麻薬のヘロインで稼がざるを得ない状況。エゴロフ氏は「ラピスラズリの産出量の把握は難しいが、ヘロインの生産量はタリバン復権後に4割近く伸びている」と指摘する。
◆集中する生産地、利権の歴史は
 東京外国語大の登利谷正人講師(アフガニスタン・パキスタン地域研究)の話
東京外国語大の登利谷正人講師=本人提供
東京外国語大の登利谷正人講師=本人提供

 アフガニスタンのラピスラズリは、復権前の2010年代半ばごろにタリバンの資金源の一つになっていたのは間違いない。だが、現在は採掘量の状況など情報がなく、今のタリバン暫定政権にとっても同じ状況とは言い切れない。
 生産地は北東部バダフシャン州クラーン・ムンジャーン郡に集中している。採掘権とその利権はかつて、同州選出の下院議員らが実質的に独占。利権の独占や密輸にカルザイ元大統領や政権幹部が直接関与していたとの報告もある。
 ただ、タリバン勢力が同州に伸長してくると、その支配権と利権の喪失を恐れて利権の一部を譲り渡したケースもあった。15年11月、クラーン・ムンジャーン郡の治安管轄責任者が、タリバンに利権の半分を譲渡したといわれている。
 現在のタリバン暫定政権はラピスラズリに限らず、地下に豊富に眠るとされる鉱物資源の開発をする意思は見せている。インフラ整備などその他の経済開発についても期待感を持たせるような発信をしている。しかし、どの程度順調に進むかは不明。政府の正統性を保つ一環として積極的な姿勢を見せているのだろう。
 鉱物資源の開発が進めば、タリバンの資金源とされる麻薬に頼らなくてもよくなる。豊富といわれながらも不明確な埋蔵量などを調べることから始めてもいいだろう。(聞き手・山中正義)


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