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スーフィズムに関するHP

2971チバQ:2020/06/15(月) 18:03:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/db54ab3d071e18c4880bc7914e7351e92aad52c7

外出制限もいたちごっこ 「密着文化」のエジプト、止まらぬ感染拡大




6/14(日) 19:00配信


産経新聞







夜間外出制限の開始が近づくと車や人の姿はぱたりと消える=5月19日、カイロ市街(佐藤貴生撮影)
 エジプトの首都カイロは夜になると人や車の姿が消え、しんと静まり返る。新型コロナウイルス感染阻止のための夜間外出制限は5月末、3カ月目に入った。日の出から日没まで飲食が禁じられるイスラム教のラマダン(断食月)は同月下旬に終わったが、日々の感染者数は期間中に過去最悪を記録、その後も更新されている。人々に話を聞くと、この国ならではの民衆の気質が封じ込めの障害になっているように思える。(カイロ 佐藤貴生)

【地図でみる】「感染ゼロ」から拡大した各国

 ■いたちごっこ

 ラマダンが中盤に入った5月上旬の土曜日。朝6時すぎに通りに出ると、家族連れらしき人々が乗った何台もの車とすれ違った。土曜日は休日で遅くまで寝ている人が多いのに、なぜなのか。

 「外出制限に引っかからないよう、親類や友人の家で一夜を過ごして朝に帰宅する人々だ」。カイロ在住の主婦(30)が言った。政府はラマダン期間中、夜9時から朝6時までの外出を禁じた。が、一部の人は警官らの目につかないよう、夜通し訪問先にとどまっていたようだ。

 ラマダン中は親や親類、友人らと家を訪ね合い、旧交を温めるのが慣例だ。期間中に知人の家族らが泊まりに来て、ご飯ばかり作っていた-と話す主婦にも会った。これが感染増の主因になったかは不明だが、いわゆる「3密」を回避するための政府の判断を逆手に取った人が多数に上る可能性をうかがわせる。

 ■無理解の怖さ

 カイロの市中では多くの人がマスクをしているが、知人と会うとそれを外して頬を寄せ合い、あいさつする人がいる。肩を抱いて素手で握手を交わす風景も見かける。なぜマスクを外したり握手したりするのがまずいのか、その理由を理解していない気がした。

 エジプトのコミュニケーションにはスキンシップが欠かせない。古くから中東とアフリカを結ぶ交通の拠点として発展し、開放的で裏表のない国民性が形成されたことも背景にありそうだ。

 「無理解」の事例はごく身近なところにもあった。2月下旬、新型コロナ感染が急拡大したイランに出張していたため、エジプトに戻ってからスタッフの出勤を停止し、2週間の自己隔離を行った。そのとき、消毒液やハンドソープ、飲料水やトイレットペーパーを買うよう指示したが、「感染など拡大するわけがない」「値上がりしているから今買うべきでない」という現地スタッフがいた。

 エジプトでは5月末、1日当たりの新たな感染者数が過去最悪の1300人を突破して総勢2万3000人に達し、死者は900人を超えた。このスタッフはいま、「コロナは怖い」と話している。

 ■強まる差別

 自己隔離期間の終了後間もなく、ニュースに関わるスタッフは月に一度の給料日以外は在宅勤務とした。午前9時にワッツアップなどの通信アプリで仕事を指示し、午後4時にその成果を電子メールで受け取っている。苦慮したのは出勤しないと仕事にならないスタッフの処遇だった。

 清掃担当のアジア人女性については出勤日を減らした上、午前9時だった始業時刻を7時半に前倒しした。通勤途中に「コロナ、コロナ」といった差別発言を受けることが増え、物理的な危害が加えられることを懸念したからだ。

 もちろん、こうした差別発言を恥じ、外国人に対して「申し訳ない」という思いを持っている人も少なくないと思われる。

 とはいえ、新型コロナに関する正しい知識が普及しないなかで差別意識が広がれば、エジプト経済を支える観光業が再開されたとしても、外国人旅行者と地元住民の間でトラブルが起きる可能性がある。自分たちの振る舞いが自らの首を絞めていることに考えが及ばない人がいるのだ。

 財政が厳しさを増し、一刻も早く封じ込めたい政府と、それを理解しない国民。エジプトで新型コロナ対策を十全に行うことがいかに困難かを痛感している。


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