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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

1赤松次郎:2010/03/12(金) 23:43:21
さあはたらくぞ!!
いよいよnew同人αのはじまりです。みなさんのニューロンを十分に働かせてもっと魅力のある、刺激的なホームページにしましょう。長岡さん、万理さん宜しく・・・。

2赤松次郎:2010/03/13(土) 06:54:27
おはよう
新しいホームページの改良で今日も一日楽しくなりそうであります。
投稿するときは「変な数字やアルファベット」を記入して投稿という文字をクリックしてください。どうしてこのような機能がついているのか、機能を外せるのか研究中。

3長岡曉生:2010/03/13(土) 20:33:07
宜しくお願いします
赤松さん、万理さん
宜しくお願いします。

今日は、久しぶりの休養に、栃木県は那須塩原の千本松牧場の
温泉に車で行って来ました。
天気は結構晴れて、車中でクーラーをかける程の暑さでした。

この画面は明るく、コントラストも良くなって見易いですね。
巻頭の面白い図は、音楽記号を使い、何かを考慮中の人物を
画いた物でしょうか。

これから、色々細かいことを決めて行く必要が有りますが、
三人で、明るく楽しく作業を進めて行きましょう。

4万理久利:2010/03/13(土) 23:24:46
実験作品
「創生同人α」 粛々と。 ■■■

5赤松次郎:2010/03/14(日) 07:22:58
test
test??投稿時の画像認証をしないようにしました。
私の画面ではカウンターが表示されませんが、皆さんのには表示されていますか?

6万理久利:2010/03/14(日) 09:40:29
カウンタ−
表示されています。

7万理久利:2010/03/14(日) 09:44:20
実験作品
粛々と ■■■■■ 5K

8万理久利:2010/03/14(日) 09:53:11
最強軍団
赤松さん、掲示板製作ありがとうございます。
先ほど室内排水管清掃が終わりました。私は102号なので二番目でした。
●●も清掃ができたようですね。

9長岡曉生:2010/03/14(日) 12:02:14
カウンタ表示
私のも表示されています。
画像の彩色もうまく行きましたね。

今さっき、起きたばかりの長岡です。

10万理久利:2010/03/14(日) 14:38:30
仕分け
なんだか、窓辺と変わらなくなってしまいそう。
そろそろ、窓辺を家主に返さねば・・・・・
でも侵入するぞ。

11赤松次郎:2010/03/14(日) 15:28:14
合評の件
こちらでも第22号の作品の合評を始めましょう。長岡さんのを中途でカットされましたので、引き続きということではどうでしょう。会員だけに絞れば時間はどっさりあります。私もまだ評をかいていません。そのた書きたい作品はどなたのでも良いということでも良いと思います。さてそういうことになれば私は徹夜してでも作品集に22号を載せねば・・・。

12万理久利:2010/03/14(日) 15:49:50
徹夜までとは申しません
遊び人、遊びがすぎると体に堪えますよ。どうかごゆるりと。

13長岡曉生:2010/03/14(日) 17:03:45
合評再開
赤松さん
時間はたっぷりありますから、作品集の22号の追加については、
ゆっくりと作業して下さい。

私の分は、確か2日半分残っていましたが、投稿寸前のお答えが、
掲載拒否を食らいました。
積み残しの分は、赤松さんの作業終了後に継続すると言うことで、
宜しくお願いいたします。

そのあとは、取り敢えずメンバー分を優先し、順番に従って行ない
ましょう。

14赤松次郎:2010/03/14(日) 19:13:39
えんどうの花
今日は銀座に出掛けました。ホワイトデイの贈り物を店の前に沢山積んで売りさばいていました。品物は何かは判りません。チョコレートも僅かしか貰いませんでしたが、それが義理であるかそうでないかは私には判りません。しかし私に送ってくれた人全てに心を込めてえんどうの花を買いました。春らしい華やかさをこころをこめてお返しします。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000019.jpg

15万理久利:2010/03/14(日) 19:44:10
ホワイトデー
ドウデモイイデー。
これはパンジーかな? お花大好きの長岡さんだったら、すぐわかりますね。
花は、道端の小花、庭の花、展示会の花、みんな綺麗だ。

16長岡曉生:2010/03/14(日) 22:54:35
エンドウとパンジーの花
パンジーはスミレの仲間で、赤・青・黄の三色スミレが、良く知
られていますね。
一方、写真の花は、赤松さんが書かれている通り、エンドウです。
エンドウ別名グリーンピースは、豆科に属し、意外なことに、萩や
藤の仲間です。
エンドウの花の色は、萩の花や藤の花と同様、白・赤・紫系が主で
あり、パンジーのような鮮やかな黄色を持つ花は、無いと思います。

17万理久利:2010/03/15(月) 04:47:30
2203肥と筑 第十二回 合評の6
今回は実に手ごわい。文章も荒くなってしまい筆者に申し訳なく思う。

◆龍蛇トーテムと鳥トーテム:響子
響子が宗教的見地から共存の説明をする。 龍蛇と鳥が一対として扱われるのはもともと身体的構造によるものだから、世界中の宗教にみられるという。 修行により体の中で眠っているクンダリニー(蛇)の目覚めによって活性化→そのエネルギーが下から上へとチャクラを登る時、これにより活性化したチャクラが順々に開かれて行き→、最後にサハスラーラチャクラ(鷲) 何となくイメージが湧く。
注)勉強:「サハスラーラチャクラの「サハスラーラ」とは、「千の光を備えたもの」という意味です。蓮の花弁や真言などの言葉、ヒンズーの神々などで描かれたチャクラの図解では、サハスラーラチャクラにあるのはただ光です。花弁も真言も神々の姿もありません。そこにあるのはただの光のみで表されています。 サハスラーラチャクラを支配するのは、もやは宇宙意識そのものと言えるでしょう。人の身体の小宇宙と、私達をとりまく宇宙がつながり、すべてはひとつになります」(ネット引用) これは正確なのかどうか、筆者にお聞きしたい。
「ヨーガの教え密教の胎蔵部曼陀羅」
「天台宗や真言宗の密教で用いられる胎蔵部曼陀羅」
の図が何やら表しているらしい。宇宙を表しているのだと思う。 蛇と鷲、組み合わせが面白い。背骨は蛇のようだ。蛇がエネルギーを出してチャクラがどんどん開花、そして宇宙。こんなイメージだろうか。 「化身のぐんだり軍荼利明王が有り、これに関わる修行法も残っています」 どんな修行法なのだろうか。やはり座禅か。 響子は何時こんな勉強をしたのだろうか。まだ若いはずだ。一種天才か。

★占星術と九星における龍蛇と鳥の共存:芳賀信行
「つまり、インド系の宗教の鷲は、クンダリニーという蛇の性力で サハスラーラチャクラが覚醒した状態を示しているんですね。」 流石理系の信行はひとことで説明した。
●「天蠍宮」の場合は蛇ではなく、蠍となる。この言葉自体が空中の飛翔=クンダリニーの力と、これによって開花するサハスラーラチャクラと言う、ヨーガや密教が説く象徴。難しい。
注)勉強:アストロロジカルシンボル - ? ゾディアックシンボル - 蠍 標準的な期間 - 10月24日-11月22日 私は蠍だ。何か関係あるのだろうか。
● 中国の周易の基本的要素の八卦 後天卦 次は八卦か。ここから、インドの魔方陣へと遡る。 「魔方人」方位から分析、東南の巽(たつみ)方位は十二支の辰と巳、龍と蛇。ときた。重ねてこの巽方位自身の意味は、風であり、また鳥でという。ここで鳥の登場だ。 巽方位が大事な場所であることだけ覚えておこう。 頭頂部、巽の反対側である乾方位の龍は、龍蛇と鷲の共存の結果とある。 やはり絵になるのだ。 高嗣と異なり覚醒しっぱなしの合評となった。今までで一番難しい。 次が最終回だ。飛べるだろうか。他読者の為に図を掲載させていただくことにした。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000022.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000022_2.jpg

18万理久利:2010/03/15(月) 04:55:09
えんどうの花
知りませんでした。この手は皆、パンジーかとばかり思っていました。
えんどうの花と題名に書いてあるのに。そういえば優しい色合いですね。
難問合評を投稿し、えんどうの花を見て、ペンを置きます。ではまた

19赤松次郎:2010/03/15(月) 05:43:17
えんどうの花について
実はえんどうの花を買ったとき、その名前を覚えていましたがいざ投稿の文を書こうとしたら、店に書いてあった名前が出てきませんでした。スイトピーと言います。実際のえんどうの実がなる花はもっと小さく可愛いものですが、花屋のは随分観賞用として改良されているようです。スイトピーといえば松田聖子の赤いスイートピーという歌があったような気がします。
それから、やはりこのサイトは合評が一番似合いますね。隣の浮かれた画面よりずっといい。

20仮総務より:2010/03/15(月) 07:22:57
万理のパソコン教室8
現在 パソコン少年が必死で調整中です。使用してい気づいたこと、以前の画面と異なる点や改善点を掲示板にお寄せください。まずは投稿してみてください。

1.作品集の音楽が聴けない(例えば古賀作品 11号)
2.投稿ボタンの横に確認ボタンがない
1.2.は昨日少年にメールでお伝えしました。確認がないと非常に使いづらい。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000025M.jpg

21万理久利:2010/03/15(月) 14:33:16
えんどうの花 本物
長いシエスタ過ごしています。えんどうの花は紫、ピンク 白系と色々あるようですが、みな薄い淡い色でした。参考まで

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000026M.jpg

22万理久利:2010/03/15(月) 20:09:49
若者会員は
平均年齢をぐっと下げる会員は、何気に文字効果を使っている。
上品にね。まあ、作品、文章力で勝負!!と言われてしまえば、そのとおりです。
まあ効果も一種の表現とお考えください。

23万理久利:2010/03/15(月) 21:06:24
今日の一句
○ 今弥生主人公を欠く誕生日
○ 知らぬ間にそっと湧き出た黄水仙

*三月は母の誕生日
*実家から持ってきた鉢の土を庭先に埋めました。昨年から咲き出しました。

24長岡曉生:2010/03/15(月) 21:37:24
肥と筑の合評のお答え:かえるさんへ
★3*3の魔方陣
通常の表示とは逆に、北を上にし方位および十二支と一緒に示すと
次の図のように成ります。

     北
    亥 子 丑
  戌 六 一 八 寅
西 酉 七 五 三 卯 東
  申 二 九 四 辰
    未 午 巳
     南

中央の九個の数字について、五を中心に、縦横斜めの直線上に有る
数字を足すと、何れも15に成ります。
つまり、これは3*3の魔方陣です。

★アーラヤ識
唯識の考え方は、ヨーガの修行の実践から生まれてきたものですが
アーラヤ識と言う概念は、西暦4世紀頃のインドで確立しています。
ユングの深層意識は、マンダラの紹介と共に、佛教に源があります。
万理さんの作品と、肥と筑のアーラヤ識は、当然関係しています。
密教の瞑想法では、意識の拡大や集中などについての、システム化
された方法が有り、その対象は大きくは宇宙ですが、小さい所では
芥子粒のように小さいものです。

★万理さんの評は、量が有るので、ゆっくりとお答えしましょう。

25万理久利:2010/03/15(月) 22:34:57
誕生花 ・誕生石
誕生花
三月十五日  は辞書で調べてみたら、本当にスイートピーが載っていた。
三月三十日  はサクランボがお似合いかな。
十一月十七日 はスターチス・ツタとあった。少々引く。スターチスは競走馬も意味するそうだ。もっと引く。

誕生石
三月  母は小さな珊瑚の玉を三つもっていた。いつも鏡台の引き出しに入っていた。今私の手元にある。
十一月 トパーズ やはりパットしない宝石だ。遠い昔に失くしたがトパーズの小さなピアスを持っていた。
少し透明感のある琥珀色が好きだった。

26赤松次郎:2010/03/16(火) 07:38:22
作品集について
同人α第22号作品集を掲載しましたので、覗いてみてください。なお、間違いが見つかりましたら報告してください。
彼等はこの苦労を知っているのかなあー。私は個人的な厚意で提供しているのに、何もしていない彼等が利用することを当然の権利のごとく主張して恥じないのかなあ。滅入るね・・・。

27万理久利:2010/03/16(火) 07:53:17
作品集について
あまりのスピードに驚愕しています。ありがとうございます。22号、チェックさせていただきます。
前号の分もまだ手付かずだったものがあったかた思いますが、22号からとします。
掲示板上にてまとめてお答えします。

28万理久利:2010/03/17(水) 18:20:39
肥と筑の合評のお答えを読んで
●恥ずかしながら「芥子粒」が読めなかった。そうとう大脳皮質がいかれてきていると思いました。

●3*3の魔方陣 の図
これを、私のように安易に画像検索、貼り付けではなく文章中でこのような素晴らしい図を作成する技術に驚嘆しました。

●意識の拡大や集中などについての、システム化された方法
「システム化」された方法について知りたくなりました。

●「万理さんの評は、量が有るので〜」
無知な私の質問に答えるのはさぞやご苦労かとかと思います。やさしくわかりやすくお願いします。ヒントだけでも良いのです。そしてゆっくりで構いません。
次の私の最後の長岡作品への合評で触れようと考えていますが、今取り組み中で思ったのが、筆者はやさしく、わかりやすく、読者に説明してくれてきたのだと。異なる個性を持つ登場人物を使って。
そしてその深部には筆者の真意が隠れている。続きは私の最後の合評でしましょう。

29長岡曉生:2010/03/17(水) 21:53:34
万理さんの誕生石
の前に、赤松さん。作品集に、今回の22号分を追加して戴き
有り難うございます。

万理さんの星図では、太陽は天蠍宮にあります。この天蠍宮に割り
当てられる惑星は、昔は火星、今は冥王星で、またその誕生石は、
トパーズです。このトパーズの語源は、梵語のタパスであり、火や
熱を示しています。
なお、天蠍宮の誕生石は、トパーズ以外にもファイア・オパールや
ルビーという火の性の宝石が割り当てられています。
一方、万理さんが生まれた時刻に東の地平線に登る上昇宮は、風の
性の双児宮なので、聡明でクールな面があります。
因みに、双児宮に割り当てられた宝石は、アレクサンドライトと、
キャッツアイです。
このアレクサンドライトの硬度は8.5で、ダイヤモンドやルビー
に迫る硬さを持って居ます。
トパーズと言い、アレクサンドライトと言い、成る程ですね。

30赤松次郎:2010/03/17(水) 21:56:41
いろいろあそぶことが多い
同人α22号の私の「鈍色の空」を作品集からアクセスしてみたください。いろいろと試むことがたくさんあり、表現の世界はますます広がります。今にクラッシクの音楽をそのまま挿入できればたのしい。そのうちドラゴン・クエスト?の「不思議のほこら」を挿入したい。努力する!!

31長岡曉生:2010/03/17(水) 22:15:55
いろいろあそぶことが多い
赤松さん
成る程、背景が鈍色に成っていますね。
納得しました。

32万理久利:2010/03/18(木) 00:06:50
遊び 遊ぶ
色々な遊びが人間にありますが、ここでは色々な遊び、とはいっても、
奥深いかつかなり高度な知的遊びが楽しめそうです。今のうちかな?

王宮のメヌエットや勇者の故郷もなかなかいいと思いますが。
下地が黒になることがないよう祈っています。そのうち香り(匂い)付き作品も出すかもしれませんね。アクセス者を選んで「殺人ガス」これだけは決してしてはいけない遊びです。まあ人の遊びの邪魔をしてはいけませんね。楽しませてもらってます。
私も遊ぶ。

「人は遊びの中で完全に人である」フリードリッヒ・シラー

33万理久利:2010/03/18(木) 18:25:38
恥は道連れ世は情け
ブラウジングソフト「Safari」と「Opera」これら三つとも言葉を知りませんでした。
これからちょっと調べてみようと思います。 情報ありがとう。

34万理久利:2010/03/18(木) 19:02:18
佐伯 一麦と文章作成ソフト
かえるさんのPCソフトベクトルとはちょっとずれているかもしれませんが、どこか共通の何かがあるようで長々と投稿させていただきました。

佐伯 一麦(さえき かずみ)作品は一冊も読んだことはないが、仙台在住の「私小説作家」とか。経歴をみるとなかなか面白い。気を引くタイトルは以下

? 誰かがそれを 講談社(2010年)→本日図書館へリクエスト
? 遠くからの声 古井由吉共著 新潮社(1999年)
? 読むクラシック――音楽と私の風景 集英社新書(2001年)
? 散歩歳時記 日本経済新聞社(2005年)
? 芥川賞をとらなかった名作たち 朝日新書(2009年)
? からっぽを充たす 日本経済新聞社(2009年)

まあ一冊もなかったことには驚きました。町田図書館本館にはあるかもしれません。「誰かがそれを」を読み終わったら、上記数冊またリクエストする予定です。

ちょっと興味ある情報です。佐伯さんはQXとやらを使用しているそうです。まずは下記参照の上、末尾のhttをごらんください。一読の価値はあるかも。QXについてはもう皆様既にご存知かも。でも末尾のインタビュー記事はなかなか面白いですよ。閑なときに読んでみてください。以下参照
*****************
ルビ入りテキストの印刷 QX エディタには縦書き編集および縦書き印刷機能があり、さらに「特殊メモ」という機能によるルビ印刷ができます。しかし、このルビ印刷の文字サイズは別途指定できません。 QX はテキストエディタとしてじゅうぶんに高機能なので、印刷くらいは別ツールで補完してもよいだろう、という視点でちょっと探してみたところ、「紙蚊帳釣」というフリーウェアを見つけました。窓の杜の “青空文庫”をルビ付きで縦書き印刷できるテキスト印刷ソフト「紙蚊帳釣」 という記事に紹介があります。作者サイトは 鴉の巣。この印刷ツールは「扉」というビューアから派生したようですが、必要な設定が揃っているのがうれしいです。ただし、この設定はプリンタ設定の用紙設定(サイズ・縦横)に依存しますので、用紙を横に使って縦書き印刷したいときは、最初にプリンタ設定で横置きを指定してから設定を行う必要があります。また、行のジャスティフィケーションはありませんので、禁則文字は「はみ出す」か「次の行に送られて行末が欠ける」ことになります。そこまで求めるのであれば、市販ソフトが必要になると思います。
*****************
お勧めhttp: http://0ban.com/yook/intv/users/user37.html

35長岡曉生:2010/03/18(木) 20:46:36
「著者別作品集」いう文字が縦に・・・
●かえるさん
私は、Windowsを使っていて、MACはよく解りませんが、
原因は多分ここではないか、と言う点を書いて見ます。
画面の左側を、[お気に入り]のような部分が占めていませんか。
これを閉じて、さらに表示画面を最大限に広げて見て下さい。
恐らく、見やすい画面に代わると思います。

●万理さん
縦書き印刷機能は、一太郎にも有ります。
行のジャスティフィケーションも、一太郎に有ります。

36万理久利:2010/03/18(木) 22:00:39
住まい
マンション(所有)、戸建(所有)、そして前記ともに借家。大枠区分けできると思います。マンション所有は、管理組合や同マンション住民とのおつきあいの問題もあります。戸建(所有)これはもっと大変かと思います。維持管理です。どうでもいいやと思えばともにどうでもいい。
結果、借家が一番お気楽かと思いました。
家主に文句言えるし、孤独死した場合でも、相続やなにやら面倒なことを、生きている親族に迷惑かけません。
まあ、母を送ってから、自分独りで生きることを色々考えされています。

追記:夕餉をとりながら、ニュースをみていたら、何やら地価が大幅に下落しているとか。私の住まいも買ったときから随分落ちているのだろうと思いました。景気持ち直して、上昇したところで、売り払って借家にしようかな・・・・。
私は、今「家」と、「PC」の佇まいで悩んでいます。

37赤松次郎:2010/03/19(金) 07:29:23
作品集について
作品集のバグの修正をしましたが、どうしても上手く配置できないのがありました。北島浩之氏の著者別リストで第22号の分が左よりになっていてどうしても修正出来ませんでした。もう一度チェックお願いします。
また私は今Mozilla Firefoxを使用しています。ブラウジングソフト「Safari」と「Opera」はもっていませんのでかえるさんの疑問に正確には答えられませんが、聞くところによるとそれぞれの相性があるそうで、うまくいったりそうでなかったりあるようです。もっとも私の家のパソコンは持ち主よりずっといかれていますが・・・。

38長岡曉生:2010/03/19(金) 10:49:41
作品集のバグの修正について
赤松さん
★第22号の長岡の題名
 肥と筑 第十一回 → 肥と筑 第十二回
と修正をお願いします。
★北島浩之氏の著者別リストで第22号の分が左より
この修正は、最近の目次同様に、次のような手順で出来る筈です。
・題名他のデータをExcelのA・B・C列に貼り付ける。
・それぞれの列をクリックして指定する。
・書式→セル→配置と入る。
・横位置を左詰・中央揃え・右詰等と必要に応じて設定する。
 (縦位置は、中央揃えにすると、見た目が綺麗です。)
・Excelの結果を、目次同様に一旦変換後、作品集に載せる。
 (Excelを直接貼り付けられるかどうかは、知りません。)
 こういう手順をとれば、綺麗に並べることが出来ると思います。
★著者別作品集
前から気になっていましたが、著者一覧の桁が、やや不揃いです。
お暇の折りに、Excelを用いて桁調整をやって戴けませんか。

39万理久利:2010/03/19(金) 14:19:09
作品集つくり
さそや複雑で大変なのだろうと思います。
もう少し前に出会えていたら、どんどん覚えて私でもできたかもしれません。
アイデアはかえるさんの方が斬新な何かをもっているような気がします。
どうか無理をせず、こつこつと。 それから独り占めにしないで教えてくださいな。
まあ私がやったらファイルぐしゃぐしゃにしてしまう危険性は確かにあります。

40万理久利:2010/03/19(金) 14:26:18
バックグランドミュージック
作業中、読書中のバックグランドミュージック
静寂が一番かと思いますが、気分を癒したり、落ち着かせたり、高揚させたり、するために
音楽を流します。以前はラジカセ CDか昔のお気に入りのカッセットテープでしたが、
音を取り戻したPCを最近では愛用しています。

1.岐路  癒し それにリピートが効くので面倒がない
2. The Rose これはCDです。 気持ちが落ち着いてかつ元気がでる。リピートをかけています。
3. you tube 勿論画像は消します。最近はもっぱらJomni 14 のオルゴール曲中心です。なんと言っても優しい。難点は繰り返しがきかないことです。
4.OnlineRadioStation で主にピアノクラッシクを流しています。

世の中便利になりましたね。でも静寂の良さを忘れてしまうのかもしれません。私の作品にはオルゴールがあってるかもしれない。

41長岡曉生:2010/03/19(金) 16:09:20
作品集つくり
作品集と限らずに、これからは若い人たちに、目の疲れる作業を、
どんどん肩代わりして行って欲しいですね。
HTMLの癖も、若い内ほど早く呑み込み上手く使いこなせるように
成ると思います。
ファイルは、用心のために原本を複数箇所に保存しておけば、失敗
を恐れることは無いと思いますよ。

42万理久利:2010/03/19(金) 16:19:00
作品集 BGM
赤松さんへ
遊び人、パソコン少年赤松さん、もしできましたら、22号の私の作品にははオルゴール曲、少し明るめのを低音で、なんでもいいです。長岡さんもかえるさんも一回試してみたら? 気に入らなかったら消していただきましょう。赤松さんにリクエストしてみてください。まあ全部のリクエストには答えられないかとは思いますが。
「静寂」の選択もありますが。私は一回は試してみたい。

43赤松次郎:2010/03/19(金) 17:07:26
BGM
ご要望に応えて、万理さんの「天使ごっこ・悪魔ごっこ(2) −五月」にはドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」のBGMを挿入しました。万理さんが亜麻色の髪だったかは覚えていませんが、昔の乙女を思い浮かべて・・・。
私の「鈍色の空」にはビゼーのカルメンの間奏曲「インテルメッツオ」を入れました。しかし私はドーデーの「風車小屋便り」にぴったりの音楽だと思います。
なお、このホームページの「ニューロン・カフェ」の音楽にはホルストの「木星」を絶対挿入したい。
ではおたのしみに・・・。

44長岡曉生:2010/03/19(金) 18:16:17
ホルストの「木星」
木星ですか。
私も、この曲が大好きです。

BGMとしては、当然曲のみが選ばれるのでしょうが
歌詞付きなら、平原綾香が歌う[Jupiter]が最高です。
彼女の声は、広い音域に渡って何時も倍音をだしている
ように聞こえます。
声の周波数分析をしたら、豊かな調波が見られるはずです。

45万理久利:2010/03/19(金) 19:00:58
BGM
赤松さん、早速ありがとうございます。

万理作品22号:ドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」なんとなくしっくりきました。青春期、ちゃらんぽらん、がたぴしゃ、それでも何かを探して一生懸命生きている。そんな雰囲気が出ているようなきがしました。

赤松作品22号:ビゼーのカルメンの間奏曲「インテルメッツオ」プープーと奏でるのん気な音楽が、主人公の「鈍色」にあっているかと思いました。これは電子音楽とリコーダの組み合わせなのでしょうか。

掲示板音楽:ホルストの「木星」おお出ましたね。私もこれ大好きなのです。宇宙の誕生、地球の誕生、人間の誕生をつい思い浮かべるのです。でも結構ハイな曲ですよね。オーケストラはちょっときついかもよ。ピアノ版とか、ギター版とか。 まあお好きなようにやってみてください。あとからどしどし注文いれますから。長岡さんかえるさんもこの際思いっきり注文してみたら如何でしょうか。

46長岡曉生:2010/03/19(金) 20:05:04
BGM
それでは、私の希望を順番に書きますので、宜しくお願いします。
The Roseの注文が、最も困難と思いますが、電子音楽のパイプでも
結構です。

1.The Rose         ザンフィルのパンフルートが◎
              元気を与えてくれる曲です。
2.アルハンブラの思い出  有名なギター曲です。
              あなたに、途切れのない思考を
3.越天楽(えてんらく)  雅楽です。やはり日本的ですね。

47赤松次郎:2010/03/19(金) 20:54:57
(無題)
長岡さんへ
選曲されたものを用意するのはそれはちょっと難しい。プロバイダ側の容量が限られているのでBGMは数分に短縮されたものをリピートしてつかうものだから、なかなかオリジナルは探して見つからない。それに著作権の問題があり新しいもののフリーのBGMはないと言えましょう。どうしても短いオリジナルな作曲のものになります。

かえるさんへ
今私の記憶媒体は、家のパソコン、会社のパソコン、携帯用の外付けのハードディスクの三つです。常に情報は変化するので、CDに焼いてもすぐ古くなります。だから私は外付けのハードディスク上で仕事をして、それぞれのパソコンのハードディスクに毎日コピーして持ち帰ります。だからどれかか壊れても二つの記憶媒体は残っています。
でもいろいろの場合を考えて、かえるさんの示唆されたように他の方法も検討の余地はありそうです。

48長岡曉生:2010/03/19(金) 21:26:51
ファイルの保存
赤松さん
BGMの件、了解です。
赤松さんに、お任せ致します。

かえるさん
バックアップの記憶媒体で、最適なのはDVDだと思います。
容量もでかいし、追加記録も出来ますから。

49万理久利:2010/03/19(金) 21:28:46
やった〜!!
画面開いたら、絵の下に音楽装置。鐘が鳴る鳴る!!
すごい。すごい。

50万理久利:2010/03/19(金) 23:10:05
朗読
素敵な案だと思います。でもあの方は普段無口だから文章が光るのです。
文章のイメージ変わってくると思います。凝り性のようですから、ヘリウムガス吸って朗読するかもしれません。 いずれによ結果がどうなるかは口が避けても言えません。
でも一度やってもらいたいとも思います。
多分冒頭一言。「今日も鈍色の空だった」低音か超高音で。
私は全部ダメ。声も文章もまだまだ。声は最近風邪続きでがらがらです。

51長岡曉生:2010/03/20(土) 00:01:23
BGM 付きの掲示板
私のPCだと
赤松さんと万理さんの作品では音楽が聞けるのに
掲示板では音が出ません。
どうしてなんだろう。
今また、工事中なのかな。

52万理久利:2010/03/20(土) 00:30:55
今日の一句
○ 蜃気楼よくよく見ると新機能

53万理久利:2010/03/20(土) 00:37:18
掲示板BGM
長岡さんへ
絵の下の音楽バ−、一番左の○印をクリックしてみてください。それでも反応がなければ、聞くソフトが入っていないのでしょう。無料です。詳しくはPC音痴の私より、赤間さん、かえるさんから良いアドバイスをいただけるでしょう。
追記:私のPCにはWindows Media Player がインストールされています。

54長岡曉生:2010/03/20(土) 02:18:29
掲示板BGM
万理さん
そうだよね。
私の不注意でした。良く見れば直ぐに解ったのに。
作品集の場合、クリックするだけで音が聞けたので、その先入観に
邪魔されたのです。
でも、公開する際は、私のようなウッカリ者のために、解りやすい
コメントを付けた方が良いと思います。

ところで、Jupiter には、こんな節があったんですね。
今度、注意深く聴いてみましょう。

55万理久利:2010/03/20(土) 02:52:20
うっかり八兵衛
長岡さんへ
ものすごい知識の倉庫、もちろん「心」も深い、の持ち主が気がつかなかったとは。
ちょっと驚きです。文章力、人生経験ではとても及ばぬ若者?からちょっと意地悪な表題と感想です。
でも先輩、「後ろ姿」見せてください。しんまいなりに学びます。

56万理久利:2010/03/20(土) 09:24:51
朝のBGM
なんだか、また機能が消えている。昨日のはやは蜃気楼だったのか・・・・。

57万理久利:2010/03/20(土) 21:14:35
春の嵐
本日は朝からずっと強風でした。住まいの前に立つ家が境界に竹をたくさん植えているので竹の音でわかります。ザワ ザワ シャー サ−ッ 色々な音が聞こえます。
読書のためベッドに横たわっているときは、やはり玄関先の石庭に植わっている名前のわからない(かえで?)がやはりザワ ザワ します。

こんな日は歩行はもちろん自転車走行は危険です。一度も外出しませんでした。
風の音を楽しんでいます。

58赤松次郎:2010/03/20(土) 21:50:09
パソコン少年もお手上げ
ニューロン・カフェの画面に一度音楽を貼り付けに成功したのだが、どうしてもホルストのジュピターの曲にしたかったのでいじっていると、鳴らなくなってしまった。プログラムは殆ど同じなのだが音がでない。リンク先が悪いのか、音楽の拡張子が違うせいか、なぜだかわからない。少しほとぼりが冷めるまで休んでまた挑戦しよう。家のポンコツのパソコンのせいだろうか・・・。

万理さんの「春の嵐」でヘルマン・ヘッセの日本語題を思いだした。あの頃は「車輪の下」やジッドの「狭き門」や「赤と黒」や「チボー家の人々」なんかよく読んだなあー。

59万理久利:2010/03/20(土) 22:15:09
遊ぶ 考える 
「絵」?:??今、少しずつを描いています。画用紙、ボールペン、サインペン、ポスターカラー等々画材が必要になってきます。机の上がごちゃごちゃです。イメージを何枚も書き殴って、まあそんな感じです。でもおもしろいです。描きながら考えています。

「文章」:??その点文章は、「ただ」。お金がかからないのだと思いました。その分脳みそ使いますけどね。内容によっては人を泣かせることも、感動させることも、怒らせることも。人間だけの特権ですね。

「PCお絵かき」: PCでもお絵かきできるみたいですが、私は自分のタッチで描きたいなと思います。文章は、小学五年生から進歩しない悪筆で、こればかりはPC機能を使うしかなさそうです。

「一太郎君」: 早速メール文章でも機能をなにやら発揮してきてくれてます。なんか日本人による日本人のための、日本語文章作りの力持ち君のようですね、

「考える」 :これが一番、物や機械を使わずに済むことですね。 全くお金がかかりません。図書館から借りてくる本を読むのも節約。 読んで考える貴重な時間です。 気に入った本、横に置いておきたい本、こればっかりは、貯金下ろして購入します。

60万理久利:2010/03/20(土) 22:31:53
機械のせいです
「ポンコトのパソコン」のせいです。自信喪失に陥らないように。弘法筆を選ばず、といいますが、弘法もアホなパソコンは選びません。振り回されるだけです。
早く音聴きたいな〜
今流れているBGMはThe Rose です。

61万理久利:2010/03/21(日) 14:57:01
春分の日 お彼岸
これから一日一日昼の時間が長くなるのですね。 家に閉じ篭もりがちだったこの半年、どうにか太陽の恵みを浴びて命の奇跡を大切し、未来に向けて生きていきたいと思います。 両親の墓参りは、少し尻込みしています。気持ちが落ち着いた、天気の良い日を選んで久しぶりに花を持って行きましょう。
この日の太陽を拝むと、浄上の東門を拝むことになるそうです。本日は快晴。夕日を拝み 悲願が叶うよう、母が幸せな魂になっていることを祈りましょう。

○牡丹餅に心に重く母の味
*母は春と秋、腕まくりをして20個くらいの大ぶりの牡丹餅(おはぎ)を作っていました。隣近所にもお裾分け。

62万理久利:2010/03/21(日) 16:09:05
句の感想 1
貴重な句を頂戴しました。
好きな句の感想を

●備長炭とホルモンと魅しドアを開け
いつものあの店でしょうか。残念ながら、私は一人で気やすく入れるお店がありません。近くにも飲食店は残念ながらありません。幸せいっぱい?の一戸建てばかりです。夜になり明かりが点いているのを見てなんとなく羨ましい。
●生れし日68回も過ぎタンポポも
02月04日(木)はあなた様の誕生日だったのでしょうか。タンポポ、作者のことでしょうか。
●母の髪しきりにこする針供養
私もなんとなくこんな風景覚えています。内職もしてました。
●あかときの境内浄め春分の日
「あかとき」夜が明け直前のことでしょうか。 まだ薄暗い中、お坊さんが境内の掃除を黙々としている風景が思い浮かびます。 静寂の中、何を考えているのでしょうか。墓参りにくる人たちをお迎えするという清々しい気持ち伝わってきます。

*とんでもない誤りがありましたらご指摘ください。お詫び申し上げます。
つづく

63長岡曉生:2010/03/21(日) 18:27:16
あかとき
万理さん
あかときは、明時という意味の上代語です。
その読みは平安時代以降、あかつき(曉)へと変化しました。

この言葉が出て来る有名な歌には、万葉集105番が有ります。
その作者の伊勢神宮の斎宮の大伯皇女(おおくのひめみこ)が、
自分を尋ねてきた弟の大津皇子が大和へ帰るのを、夜半から朝まで
去りがてに見送り、朝露に濡れるまで立っていた、という情景を
描いた、悲しくも美しい歌です。
 我が背子(せこ)を 大和へ遣ると さ夜ふけて
 曉(あかとき)露に われ立ち濡れぬ
この場合の背子は、弟である大津皇子を指しています。

我が名の選択も、一つはこの歌が心の底に有った故だ、と思います。
  うっかりアキオより

64万理久利:2010/03/21(日) 19:23:29
見送り
「あかとき」はやはり夜明け前の数時間のことだったのですね。

私が香港駐在から一時帰国し、また帰る時の朝便の時は薄暗い夜明け前、早朝の自宅出発でした。薄暗い中、母はいっしょに歩いて駅まで、プラットホームまできてくれました。ずっと手を振ってくれました。玉川学園あたりまで涙したものです。 今は夢のような時間です。大事な記憶として残っています。

65万理久利:2010/03/22(月) 00:59:21
見送り 2
今振り返ってみると、最後の香港にもどる私の母の見送りはもう6年前のことでしょうか。
いつも思っていました。これが最後かなと。
最後の台詞は覚えています。「いいよ、自分でなんとかくから。心配しないで」
一人でころころ引いて駅まで行きました。 着いたらもちろん母に電話しました。成田で、そして香港の自宅から。
まだあの頃は電話で意思疎通か十分できていました。

66:2010/03/22(月) 07:59:49
お気に入りをトップに登録しました。
昨日、万理 久里様に年末からの駄句をメイルしましたとこで、(ニューロンカフェ」のサイト

を教え下さりました。早速お気に入りのトップに登録しました。

古賀和彦様、長岡様、よし子様

『新生ALPHA』立上おめでとうございます。トリオのタッグで飛躍を期待します。

http://www16.ocn.ne.jp/~ikari/

67万理久利:2010/03/22(月) 11:59:23
BGM
復活しましたね。同じ作品でも、もうちょっと透明感のある方がいいような気がします。
あと時間ももう少しだけ長いもの、あるいはリピートはできないのでしょうか。
聴きたく無い方はOFFにすれが良いだけのことです。

68万理久利:2010/03/22(月) 13:15:33
皆様へ
パソコン少年、本日、祭日にもかかわらず出社。消えてしまったBGMプログラムを再築してくれました。 碇さんはいきなりで驚かれるかと思いますが、うるさいようでしたら。絵の下の音楽バー一番左の○をクリックしていただければ、音は鳴りません。

無料音楽サイトで、好きなものを探してパソコン少年にお願いしてみましょう。
自分の合評期間くらいは何か希望の曲を流していただきたいような気がします。

碇さんの早速の投稿、本当に嬉しかったです。

69:2010/03/22(月) 18:44:10
万理さんへ
私の方がおしゃべりでき更にうれしいですよ!

この音符流すのはむりでしょうか?

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000079.jpg

http://www16.ocn.ne.jp/~ikari/

70赤松次郎:2010/03/22(月) 19:37:00
碇さんの訪問歓迎
碇さんには同人αのごたごたで随分不愉快な気分にさせたことをお詫びいたします。私達は本当の意味での個人の自由を認めているとともに、つねに冷静でフェアーでありたいと思っています。もうしばらくこの状態は続くでしょうが、そのうちすっきり整理されるでしょう。

それから、この音符流すのはむりでしょうか?という意味が分かりませんのでどういうことなのか詳しく教えてください。

71長岡曉生:2010/03/22(月) 20:09:44
BGMの復活
先ほど、那須塩原から帰ってきました。
赤松さん、有り難うございます。度々の御手数をおかけしました。

碇さん、ようこそ。最初の訪問者をお迎えできて、歓び一入です。
碇さんのご要望は、例えば音源をキーボードか他の楽器に選び
「佐高の校歌を、実際に弾いた音を流せないでしょうか。」
という意味では、ありませんか。
赤松さん、BGMに登録できる音は、Wave ファイルですか。
それとも、別形式のファイルなのでしょうか。

72万理久利:2010/03/22(月) 20:11:15
音符を流す
これは、音楽を流すことだと思います。
私にはとても見つけ出しあるいは楽器を使って音をPCに保管し、貼り付けて流すことはできそうもありません。
でも碇さんのお気持ちよくわかります。でもこの音符を眺めているだけで、佐賀西高校を卒業されたかたたちは青春時代を思い出すのではないでしょうか。
改めて眺めると音符も一つの芸術のような気がしました。

73:2010/03/22(月) 20:33:45
音符の件
単純な思いつきですが、携帯電話にも音符入力すれば、メロデイは流すことは出来るでしょう。
メーカーに問い合わせしましたが、小生のPC(ビスタ)には音符入力は内臓がありません。XPにも音符入力は内臓してるらしいです。音符入力のソフトは3万円以上の高価だそうです。佐賀では音符入力のソフトは販売しないそうです。以上混乱させ、お詫び致しました。入力中万理さんへの詠みましたのでお知らせします。

◎ 一途なる乙女ごころや花ひらく   民治

http://www16.ocn.ne.jp/~ikari/

74万理久利:2010/03/22(月) 21:19:39
句の感想 2
碇さんまた素敵な句ありがとうございました。
これまでユーチューブの紹介や(大活躍中)、携帯電話を使っての音楽入力等、なかなかの好奇心いっぱいの科学少年のように感じました。科学する目があるから、たくさんの素晴らしい句ができるのかなと思いました。

◎ 一途なる乙女ごころや花ひらく
花といえるかどうか・・・。でも一途であることは間違いないと思います。

●雛の間に抹茶の匂ひおもひせり
雛とはひな壇飾りですね。 子供も大人も、ひな壇を前にして和菓子とお抹茶。おもひせりが、少しもの悲しい。
●囀りの小枝も揺れリズムなり
そんな季節になってきました。 我が家では毎年やってくる鳥たちはまだ戻ってきません。佐賀の方が早いのでしょうか。囀りが本当に小枝をゆらしてしまう、鳥と小枝のささやき合いでしょう。
●蕗の薹エメラルドよふな旬の色
●蕗の薹茹でしエメラルド旬の色
二つふきのとうがでてきましたね。 悩みました。 まず一つ目は茹でていない「蕗の薹」どこかエメラルドを感じさせます。二つ目、は茹でました。そして本当に「エメラルド色」になってしまった。私は残念ながら蕗の薹を食したことがありません。

*とんでもない誤りがありましたらご指摘ください。お詫び申し上げます。
つづく

75万理久利:2010/03/22(月) 21:38:59
県立佐賀高校出身の皆様へ
県立佐賀高等学校は西、東、北とあります。
音符はどの高等学校のものでしょうか。西校でしょうか。それとも分かれる前の県立佐賀高等学校のものなのでしょうか。
お時間あるとき教えてください。 それから歌詞も教えてください。

76:2010/03/23(火) 06:20:09
万理様へ
高校の校歌はネットで探しましたが探せ無かったです。よろしければ、佐賀西高校のサイト
御教示下さい。

http://www16.ocn.ne.jp/~ikari/

77長岡曉生:2010/03/23(火) 09:15:39
県立佐賀高等学校校歌
我々が歌った分離前の校歌は
 高田保馬作詞
 清水 脩作曲
です。

★歌詞
 四番まで有ります。仮名は、旧かなが用いられています。
 ( )中は、紛らわしい読みを、長岡が補足したものです。

1.楠(くす)の青葉を吹きならし
  海こえ来(きた)る朝の風
  夕(ゆふべ)はあふぐ天山(てんざん)の
  山なみさして雲かへる
2.ちくし平野のたゝ゛中の
  長き藩治の城のあと
  聞かずや高き学びやの
  のぞみに揃ふうたのこゑ
3.胸の血汐の熱ければ
  はげみ貫くふみの業(わざ)
  若き心の清ければ
  理想は高し空の星
4.あゝいざさらばわが友よ
  日本の栄え求めつゝ
  世界の平和祈りつつ
  力ためさむこの命

★曲
キーボードで、記憶を便りに弾いてみたら、出だしの第一行は
  ソドーミ ソーミレド ラレー レミレラレー
  くすーの わーかばを ふきー なーらーしー
でした。
従って、碇さんの投稿楽譜は、分離前の佐高校歌の曲だと思います。
赤松さん、検証をお願いいたします。

78赤松次郎:2010/03/23(火) 10:12:45
佐賀高校校歌について
碇さんが示してくれた佐賀高校の校歌は確かに我々が歌った校歌です。そして佐賀高校は北・東・西の3つに分かれましたが、今の佐賀県立西高校が佐賀高校の伝統を引き継ぐものとされ、校歌もそのまま同じものが歌われています。参考までに下記の西高校のホームページを開けると校歌が聞けます。懐かしいメロディでした。

http://www3.saga-ed.jp/edq10005/

79万理久利:2010/03/23(火) 13:52:27
春の嵐 自然
20日の大嵐以来どうも気分がすぐれません。そして昨晩から朝にかけてもまた嵐。自然が怒っているような、叫んでいるような気がして少し怖いのです。それに反応する私も人間という自然の中の一部に過ぎないのです。 自然または神のようなものに生かされているのです。神が怒るとすぐ縮こまる。吹くままに流されていれば良いのに、すぐ縮こまる。
玄関先の花瓶がまた倒れていました。庭先はやはりお隣からゴミが侵入。
でもよく見ると、黄水仙は仲良く咲き続け、植えた覚えのない赤い小さな花も咲いていました。このマンションの周りはほとんど庭付き戸建て。そこのお庭から種が飛んでくるのでしょう。 毎年思わぬ花に巡り会えます。そのうち鳥たちも戻ってくるでしょう。これも自然の恵みかもしれません。「自然」と「気分」やはりどこかで繋がっているような気がします。

80万理久利:2010/03/23(火) 14:01:52
高田 保馬
続けての投稿です。

校歌の詩の部分3,4が気に入りました。「理想は高し空の星」「力ためさむこの命」これから進学、あるいは社会に出て行く若ものに対するエールの言葉と受け止めました。「青年よ大志を抱け」の言を思い出しました。 私にも命が残っているわけで、高校時代にはなかった歴史の襞があります。それなりに「力ためさむこの命」の信条で生きていきたいと思っています。
作者が気になり、辞書で調べたら経済学者、社会学者、社会経済学者。文学博士、とありました。大学では哲学を学ばれたようです。やはり佐賀県出身の方でした。郷土愛。碇さんをふと思い浮かべました。
追記:
「結合定量の法則」なるものを発表なさったとか。
「人間が日常生活においてとり行う相互関係の量には定量があるとする説。」
現在の私はほとんど他者との関係がありません。とりわけ生身の人間との生身の交流がありません。こうして掲示板に書き込みをするくらいでしょうか。「定量」とは個人差があり、日々変わるものなのでしょうか。 興味はあるのですが、詳細を調べる時間がありません。

81万理久利:2010/03/23(火) 17:52:16
亀田製菓
昨晩、遅い夕餉をとりながら何気なくTV。 結構気に入っている「テレビ東京」です。ガイアの夜明けも好きで時々見ています。
22日 22:00〜23:24 テレビ東京 『カンブリア宮殿スペシャル「こんな時代だから売れる!ロングセラーの秘密」』 出演:《ゲスト》 亀田製菓社長 田中通泰氏 亀の子束子西尾商店社長 西尾松二郎氏 《インタビュアー》村上龍 《サブインタビュアー》小池栄子 (引用)
田中通泰社長のたたずまいがよかった。 それから、社是。創立者の心気をかたくなに守る。変えねばならぬものもありますが、絶対に変わらぬ何かがあるのかと思いました。
理念と、経営方針の前にこんな文章が載っていました。
********************
「展」とは「ひらく」「のびる」という意味を持っています。製菓という事業に従事し、日々研鑽・努力することで社会に貢献し、自己の人生を確立するということです。
********************

82:2010/03/23(火) 19:32:47
校歌懐かしく聞きました。ありがとうございました。
赤松様へ

佐賀西高校校歌のサイトありがとうございましたなつかしく聞きました。

佐賀高校の正門と現在の佐賀西高校にも高田 保馬先生の短歌の記念碑がありましたね

故郷の山はなつかし母の背に

     昔なかめし野火のもゆるも
               保馬

http://www16.ocn.ne.jp/~ikari/

83万理久利:2010/03/24(水) 11:11:48
あの頃・・・
読書好きは小学生の頃から。探偵ものやSFがなぜか好きでした。学校の図書室から借りて読みました。
高学年の頃?兄から「マリーキューリー伝」。中学生時代は何を読んだのかよく記憶していませんが。ちょっとひねた時代で、遊んでばかりいたような気がします。唯一、自宅本棚にあった貝塚茂樹著「中国の歴史」はこの時期読んだことを覚えています。兄からのは「車輪の下」。

高校時代以降、それなりにやっと読み始めました。時代でしょうか、かぶれて、わからないなりに、埴谷雄高や高橋和巳、三島由起夫、小田実その他諸々乱読。海外文学は少なかったかもしれません。カフカの作品はなぜかみな記憶に残ります。「赤と黒」なにかすさまじい記憶だけが残っています。「哲学本」はほとんど手をつけていませんでした。

社会に出て読みあさったのはいわゆる「大衆文学」です。会社で疲れ、気を紛らわすためだったのかもしれません。実に恥ずかしい告白です。多くの本を読んだはずですが、覚えていません。 ビジネス書、医療・介護関係書はごっそり処分しました。

かつて読んだ本、まだ読んで無い本、手元にあるとふと思いだし、また開く機会になるのですね。 本はほとんど幼い頃から現在に至るまで、父の本、兄からのプレゼントが書棚の多くを占領しています。今は大事な時間として本を選び読んでいます。これまでどれだけ、過去の偉作を読まなかったか思い知らされる日々です。今この年代になって知り合えた方からに本を紹介される有り難みも感じています。 読みたい本が多くなり、優先順位をつけるのに困惑しています。

追記:書棚を整理していたら、赤茶けたパラフィン紙に覆われた、極薄のヘルマン・ヘッセ「車輪の下」が出てきました。新潮社S31十五版70円でした。背表紙裏にいただいた方の署名が載っていました。顔を思い出しました。 兄からの水色版?は姪に譲りました。

84万理久利:2010/03/24(水) 11:47:46
句の感想 3
●蕾初む淡い桃色佳境ゑ
二月に桃色に咲く花。桃の花。安直な発想でしょうか。梅かもしれません。
でも桃色が佳境、という部分が花開く直前の熟成度を感じました。

●神怒濤政治屋(小沢)おごり春の雷
これも二月の句ですね。あまり政治に関する句をお詠みにならい作者もよほど腹が立ったのでしょう。私も小沢、正体不明。鳩さんのほうがまだ素直かなと。

●袞脱ぎて身軽さ佐賀探訪(たんぼう)
言の輪で感想いれたかもしれませんが、重ねて。 大いに探訪してください。ユーチューブで佐賀を見せてください。「蓑脱ぎて」の部分、「えいやっ!」という作者の意志が感じられます。

◎故郷の山はなつかし母の背に
     昔なかめし野火のもゆるも 保馬
校歌作者の和歌ですね。難しい。
なかめし、は眺めるでしょうか。山はもちろん天山ですね。思い出は全て「母」に繋がるということでしょうか。

*とんでもない誤りがありましたらご指摘ください。お詫び申し上げます。
つづく

85万理久利:2010/03/24(水) 14:03:56
県立佐賀高校校歌
皆様へ
私のPCでは聴けませんでした。なにやら横に赤の×印がついていたので、たぶん音楽を聴けるメニューなのでしょう。
よくわかりませんが、現在私のPCは音声については Windows Media Player が稼動しています。今のところ不自由は感じませんが、校歌がきけなかったのが気になります。
お暇な時にアドバイスください。

86:2010/03/24(水) 15:12:47
玲憤・擇・・・
諷檪・・・・・・・・蚌・諷宦鞐閇・稙・・・・・・。颶∈∈・2冒・蚌∈∈2冒・・・・・・。・・・・・颶・∈・・・・・・・。

http://www16.ocn.ne.jp/~ikari/

87:2010/03/24(水) 15:31:34
また意地悪されました。
音符の下に音量調整を右か左とどちらの”三角”の箇所をクリック下さい。しかし

赤の×印は????

http://www16.ocn.ne.jp/~ikari/

88万理久利:2010/03/24(水) 15:39:59
碇さんへ
前も意地悪されましたよね。科学少年としては、対策が必要ですね。
私は今のところ残念ながPC苦手でお知恵を出すことはできません。
皆様、何かお知恵があったら碇さんへアドバイスお願いします。

89万理久利:2010/03/24(水) 18:50:03
音声
早速、「QuickーTime」をダウンロードしました。 その後佐校西のHPを開き校歌へ、×ではなく音声バーが表示されていました。クリックすると佐校のすごい校歌聴けました。

ありがとうごさいました。 よくわかりませんが、もっと他の音楽、音声も聞くことができるなかなと思いました。ありがとう。

90万理久利:2010/03/24(水) 19:05:36
音声 その2
ニューロン・カフェのBGM音声、変ではありませんか? びりびり鳴っています。音声バーも色がいつもと違います。この現象は午後より、「QuickーTime」をダウンロードする前から生じていました。 すぐに音声を止めますが。 皆様のPCではいかがでしょうか。
ゆっくりの回答ででOKです。赤松さんお世話かけます。

91万理久利:2010/03/24(水) 21:29:55
音声 その 3(完)
自力回復できました。全部正常に音楽を聴くことができます。
お騒がせしました。以前より音質が格段に上がりました。

92赤松次郎:2010/03/24(水) 22:11:01
かえるさんへ
あの頃とは多分高校生時代のことだと思います。とにかく受験勉強もせず、家に屯する四・五人の友人といつも色々の遊びをしていました。ハイキングにいったり、海水浴にいったり、山登りをしたり、その時撮した写真を引き延ばしたり、好きな女の子と並べて加工して栞を作ったりしました。丁度兄が道楽で写真の引き伸ばし器を持っていたので、私達も見よう見まねでハイポや酢酸を使って現像をして夜中まで騒いでいました。

その一方私はかなり鬱な部分もあり、一人の時は本を読むか、釣り竿を四・五本担いで遠くのクリークへフナを釣りに行っていました。その頃ヘッセやジッドの本を読みました。スペンサーの「衣装哲学」とか「ごまとユリ」とか「三太郎の日記」などの小難しい本も理解できないまま好んで読んでいました。
中でも白水社から出版された黄色い表紙の「チボー家の人々」のジャックには憧れました。今思うと楽しくもあった反面寄る辺ない不安に苛まれていて苦しく堪らなくなる時もありました。
昔に返してあげると神様から言われても、すんなり喜ぶことがないような気がします。私は敢えてそうしているという訳ではありませんが、あまり後ろは振り向かない性格だと自覚しています。とんだ自己紹介をしてしまいました。

ところでかえるさんもかなりメカに詳しいようで心強いと思いました。これからも判らないところはどうぞ教えてください。

93:2010/03/25(木) 09:39:27
文字化けについて?
おはようございます。こちら佐賀もようやく雨はおさまりそうです。来週は連日
お天気マークですよ。
花の命七日間と言われますが雨が寿命を短くなるでしょう五日かなとは“いつかかな”
にもじりました。
●花ぶくれ命みじかし五日かな     民治

「文字化けについて」

ニューロンカフェはメロデイ付きですが終了すれば次のような『 』メッセージが出ます。
『Internet explorerは動作は完了しました。問題が発生したため、プログラムが正しく動作しなくなりました。プログラムは閉じられ解決策がある場合windowsから通知されます。
プログラムの終了』

プログラムの終了はクリックすれば投稿の為バッテイグ以外は問題はありません。上記メッセージは皆様は出ませんか?この時投稿しますと文字化けしますと
解釈してます。如何でしょう。

http://www16.ocn.ne.jp/~ikari/

94万理久利:2010/03/25(木) 20:42:35
冷たい雨
今日も冷たい雨です。先ほど外出したら、冬が戻ったような寒さに感じられました。
関東近くにもう一つ低気圧があって、それが抜けないと晴天は望めないそうです。
草花はこの雨の恩恵を被っているのでしょう。

私は何度も繰り替えしますが、PCはあまり詳しくありません。時々エイヤーで大胆なことをして、大変な目に遭ってきました。失敗を続けそれなりに勉強を重ねたということでしょうか。今はその経験を生かし、ようく画面解説を読みながら、少しずつ改善をはかっています。
先日は私もInternet Explorerを最新のものに更新しました。また音が聞けた次第です。
音についても、何か忘れましたが、最新のものに換えたら音質がぐっと高まりました。
私のパソコンは満7歳です。幸いにも文字化け経験は一度もありません。
碇さん、なんのヒントにもなりませんで申し訳ありません。

95赤松次郎:2010/03/26(金) 07:28:09
碇さんへ
プラウザおよびメールソフトについて、私は以前はInternet explorerを使っていましたが、今Mozillaという会社の無償ソフトを使っています。
????プラウザ  :firefox
????メールソフト:Thunderbird
いずれもMozillaのホームペジから簡単にダウンロードができます。
参考のためにMozillaの会社の考え方を貼り付けて見ました。

無償で利用できる私たちのソースコードは、インターネット上で展開されているいくつもの革新的なプロジェクトの基盤として利用されています。
Mozilla が一貫して主張している共通のテーマは、現代最も重要な社会的および技術的発展として、インターネットは常にオープンかつすべての人がアクセス可能な公共のリソースであるべきという、私たちの信念です。これを念頭に置いて、私たちの努力は最終的に、オンラインでの選択肢、革新、機会を促進するというミッションによって牽引されています。

これらの目標を達成するため、私たちは、Firefox ブラウザ のような製品開発をコーディネートする少人数の従業員と、世界中の多数の熱心なボランティアが協力し合う、透明性が高く非常に協力的なプロセスを採用しています。このプロセスは、非営利法人である Mozilla Foundation の完全子会社である Mozilla Corporation によって支援されています。

最後に、Mozilla のコミュニティ、組織そして技術はすべてひとつの目標に焦点を当てています。それはすべての人のためにインターネットをより良くすることです。

96:2010/03/26(金) 08:25:26
ビスタ買い替えました。
● 理論じゃなし操ればよし三椏の花   民治

昨年五月ビスタを買い替えました。小生、学生時代不勉強の為歴史に関する資料を纏めを作業を行い"C”CDISKの容量増やすため購入しました。"C”CDISKは300ギガ、"D”CDISKは150ギ
ガの容量はあります。今もドキュメントは180ギガを使用中です。"C”CDISKの容量を増やすためアクロニスのソフトを購入しましたが、あまり結果は良くないです。設定通りの機種で変更しないほうが良いので、外付けの記憶装置を利用した方が良かったと思いました。後悔してます。

http://www16.ocn.ne.jp/~ikari/

97万理久利:2010/03/26(金) 14:53:19
句の感想  4
俳句も佐賀便りも楽しみにお待ちしています。感想を書くことで私の勉強にもなります。優しく受け止めいただき感謝しています。

●頑な歯みがき元嫁喰えるかな
「元嫁喰えるかな」意味深です。

●黄砂降る長江からの雨も降る
3月21日中国から黄砂が来た日の句ですね。長江からの雨、世界が広がります。

●新米や天日を熟(う)るみ佐賀平野
「天日を熟(う)るみ」との表現は私にはまだ手が届きません。

● 花ぶくれ命みじかし五日かな
ご説明いただきありがとうございます。
は大地を潤しますが花にとっては短い命になるのですね。

● 理論じゃなし操ればよし三椏の花
「三椏」が読めませんでした。早速検索。みつまたでした。例の紙幣に使われる植物ですね。花は赤、黄、白と色々ありました。そう、私は操れば良いのです。でも時々の故障にはあまりの知識の欠如に呆然となります。
「三椏」花言葉:心の美・淡泊 とありました。4月9日の誕生花だそうです。もうすぐ四月ですね。

98万理久利:2010/03/26(金) 16:07:42
nifty.com メール
本日やっと契約解除をしました。これは以前香港、日本で働いていたときのものです。
香港時代からですが、横文字セールス案内ばかりで閉口していました。
それでも何となく残していました。 これで仕事時代ともきっぱりお別れです。
大事な仕事仲間には私からメールしているので問題はありません。

メールは声ではなく文章です。現代の若者はどんな文章を書いているか少し興味があります。自慢ではないですが、甥っ子、姪っ子はしっかりとした文章を書いています。親の教育でしょうか。次の世代はどうなるのでしょうか。その子3歳、4歳、もうパソコンに触れています。

99:2010/03/26(金) 16:52:31
御教示ありがとうございます。
Mozillaのホームページをダウンロードしましたが、やはり使いなれたExploraでのソフトとサイトを登録したのを使いました。原因は解りませんが「Internet Explorer」云々のメッセージが出ないようになりました。
万理さんへ
天日を熟るみの意味ですが、稲を収穫する最終工程は、昔は数日稲を太陽の光(天日)で干しましたが、今は合理的な乾燥器で干します。農家の食べる米のみは天日干し美味しいですよ。人手を使わない合理的な乾燥より天日干しの米はいっそう美味ですよ。うまく説明出来ません。後で電話を説明します。

http://www16.ocn.ne.jp/~ikari/

100赤松次郎:2010/03/26(金) 17:32:42
碇さんへ
FirefoxもThunderbirdもInternet ExplorerやOutlook Expressのデータを、設定とデータのインポートという機能を使えばそっくり移し替えることができますが、面倒ですか?めんどうですよね・・・。

101長岡曉生:2010/03/26(金) 20:43:20
三椏と稲小積み
万理さん
三椏は、サキクサという名で、万葉集にも出ています。
三椏は、枝がいつも三本に分岐するので、三枝とも書きますが
昔から、枝から裂いて繊維を取る大事な植物だったようです。
紙幣の紙の原料のコウゾ・ミツマタのミツマタは、これです。

苗字に多い三枝(さえぐさ)は、サキクサの名に由来しますが
その読みは、サキクサ→サイグサ→サエグサと変化しました。

天日を熟るみと稲小積み
昔は佐賀市内でも、刈り取った稲を六角柱状に積み上げて乾燥
させていたのは、小学校の登下校時に良く見かけた風景です。
このような積み方は、佐賀では稲小積みと呼ばれていました。
このように手間をかけて天日で干した方が、ずっとおいしいと
言うことは、こちら茨城でも聞くところです。
根からの水分補給が絶えた刈取り後の状態で、太陽光を浴びると
澱粉が糖分に変わる割合が、上がるんでしょうか。

102万理久利:2010/03/27(土) 00:42:34
漢字 言葉 使い方
多くの皆様から、今まで知らなかった言葉や使い方を教えていただい
ています。文章の佇まいは作品やこの掲示板上のものを見て勉強にな
ります。 三椏が三枝(サエグサ)さんの苗字に繋がっていくとは。
日本人の名字に三椏さんは存在するのでしょうか。ふと思いました。

碇さんのお電話での説明でもっとよくわかりました。ゴザの上にそのま
ま並べて天日干しなのですね。もっと太陽を浴びそうです。(聞き違い
がありましたらご指摘ください)正真正銘天日干しを味わうのは農家の
特権ですね。 私が香港に駐在していた頃はオーストラリア米を食してい
ました。パッケージは羊一匹と二匹の二種類。二匹の方が粒が丸くて
太っていました。味も日本のお米に似ていました。結構美味でした。
広大な大地で天日干ししていたのかもしれません。

本日の夕食。冷凍保存していたご飯をチン。生卵とふりかけ。吸い物は
インスタント味噌汁。 その他、一昨日?購入したレタスの中華風炒め。
寂しいメニューでありました。 でもそれなりに美味でした。

103長岡曉生:2010/03/27(土) 09:51:09
天日を熟るみ他
★ゴザの上にそのまま並べて天日干し
そうでしたか。稲小積みよりも、もっと手間と面積を要する作業を
しているんですね。私の早とちりでした。
★日本人の名字に三椏さんは存在するのか
これに付いては、日本の苗字七千傑
        http://www.myj7000.jp-biz.net/search/fsearch.htm
で調べましたが、七千位以内には存在しないみたいですね。

104:2010/03/27(土) 16:37:56
農業は変わりました。
新生αは5月の連休には体制を整えを期待します

◎ 五分咲きの連休賑わす桃の花  民治

簡単ですが農業佐賀で育てられた皆様はお解りでしょう。
稲の収穫について
農業は我々高校時代迄、大半は手作業が主体でした。今は省力化が進み工程毎に表示し
如何に省力化が進んだかお解りでしょう。
1.稲刈り(区画毎)。
? 稲穂は株毎に鎌で刈り8株を束にして、一列に田の上並ばす。区画毎終わったら
? 翌日又は翌々日8株の束を前年の藁で結ぶ。
? 結んだ束を裏変えす。(乾燥のため)
? 更に乾燥するように稲小積にする。(天日干し)
2.稲小積を脱穀する。
 ? 脱穀機で籾を剥がす機械を利用する。
 ? 一俵60キロくらい米俵に纏める。
 ? 各農家では広い庭を持ってます。
   天気が良い時を計らい、その庭に莚を敷いて一俵60キロの米俵を干し。(天日干し)
 ? 摺籾り機械で玄米と籾殻を分ける。
 ? 玄米を所属する農業協同組合に販売する。
高校時代は細かい作業でしたが、農機メーカーの開発によりコンバインが出来ました。
コンバインの開発により大幅に省力化が進みました。
コンバインは1の?〜?と2の?〜?を一挙に米の収穫をします。
3.農業協同組合に販売するのに。
  ? コンバインにより全て行い梱包して農業協同組合に販売します。最も労力を使う梱包作業はコンバインの機能で昔の米俵は不要です。したがって藁は不要になり、家畜の餌や
   肥料に消費します。農閑期に米俵の莚も作る労力も要りません(機織)。
? 農業協同組合の単位でライスセンターをつくりました。
? ライスセンターは稲穂から収穫までに一挙に乾燥し、摺籾り機の機能を持ち米玄と殻を区分け米玄をサイロに保管して必要時に消費者に販売をします梱包は真空パックです。
おおざっぱに米の収穫を纏めました。あまりにも合理化が進み米の生産は米の品種改良は別としても天日干しが一番美味しいですね。簡単ですが即興で纏めました。

http://www16.ocn.ne.jp/~ikari/

105暫定広報担当万理:2010/03/27(土) 17:03:39
合評のお知らせ
臼井文郎さん22号作品『空を飛びたかったペンギン』
の合評は4月7日から17日までです。

106万理久利:2010/03/27(土) 17:49:15
BGM
赤松さん、素敵なBGMなのですがもう少し音量下げていだくことはできませんでしょうか。ときに、文章よりメロディーに聴き入ることがあります。
消すにはもったいないし。 低音であれば読むのも書くのもやりやすくなるような気がします。私の感想ですが。いつでも結構です。皆さんの意見をきいてみてからでも十分です。
来月でも再来月でも構いません。

107万理久利:2010/03/27(土) 19:32:47
お米
碇さんへ
「新生αは5月の連休には体制を整えを期待します」どういう形であれ、この場所は続くと思います。
お言葉ありがとうございます。同窓会は如何でしたか?新しい情報入りましたか。11月に向けてまっしぐらですね。

稲の収穫についての理路整然と、かつ分かり易い説明ありがとうございます。赤松さん長岡さんは多分ご存じかと思いますが、一回り以上下の私、しかも東京育ちの私は実感がわきませんでした。臼井さんも同様かと思います。
本当に美味しいお米のポイントは「? 各農家では広い庭を持ってます。天気が良い時を計らい、その庭に莚を敷いて一俵60キロの米俵を干し。(天日干し)」ですね。

今は全部機械で農家も楽になったのでしょうが、ほんものの味の追求や自然に合わせ、ゆったりとした米作りができなくなってしまったのでしょう。減反、減反とお国から言われ、大型スーパーから直接買い入れ低下条件設定、はてまたまたお国全体としては自給不足の懸念。おかしいです。

私の冷蔵庫のご飯のストックが無くなりましたので、今日は久々にご飯を炊こうと思っています。 多分機械処理されたお米でしょう。いつも三合ほど深鍋でたいて、一食分ずつラップにつつんで冷凍保存します。味も落ちるのでしょうね。でもやっぱりご飯は好きです。日本人だからでしょうか。

母は凝っていたときは圧力釜(とてつもなく重くて両脇に閉まり止めがある)、それからガス炊飯器、もう疲れたのか最後は電気炊飯器となりました。 父は「飯盒」にこだわっていました。戸外で薪たくご飯が一番美味しいと言っていました。多分幼少の頃あるいは戦時中の経験だったのかもしれません。
お米にこだわるのは日本人がまだまだ一番かと思います。

108長岡曉生:2010/03/27(土) 20:42:52
BGMの音量
万理さん
音量は、右下のスピーカのマークの右にある緑色の
ボタンを左右に移動させると加減できます。
左端位置で、音量が最少と成ります。

MACでは、このボタンが出てこないのでしょうか。

109万理久利:2010/03/27(土) 20:55:30
BGMの音量
長岡さん
残念ながら、私の音楽バーに緑色ボタンはついていませんでした。
色々試してみましたら一番左の三角矢印ボタンを押したら音量調整バーが出てきました。
音量調整済みです。 ありがとうごうざいました。

110長岡曉生:2010/03/27(土) 22:11:49
BGMの音量
万理さん
やはり、MACとWindows とは、音楽バーの表示が違うのですね。
互いに説明する時は、気をつける必要が有りますね。

111:2010/03/28(日) 10:03:30
音量マーク
音量マークは向かって右下にあると思いますが、コントロールパネルを確認したら如何ですか、数日前校歌のメロデイを出すには操作は同じです。名称は解りませんが「ニューロン カフェ」の画の下に音量の経過か時間の経過のグラフはありませんか?その?印が向かって右に2個左2個、計4個ありましたら一番左の?印(右方向)をクリックしたら●印の音量調整があります。その調整を出来ます。説明不足ですが、あしからず

http://www16.ocn.ne.jp/~ikari/

112万理久利:2010/03/28(日) 16:47:03
音量マーク
私はPC関係の説明書を読むのが苦手です。長く、そして知らない言葉が多くでてくるからです。
碇さんのような説明が私には一番わかりやす。「農業は変わりました」も然り。
音量調整うまくいきました。

東京は曇り、そして寒いです。
東京ではすでに桜の開花宣言がでましたがゆっくり楽しませてもらえるかもしれません。

アドバイスありがとうございました。

113万理久利:2010/03/29(月) 14:00:29
2203肥と筑 第十二回 合評の7(完)
いよいよ最後の節までたどりつきました。
勉強会の主催者父英夫の〆である。

アーラヤ識とは、人類だけでなく生物、過去の宇宙の歴史まで読み
込んだ、かつ人間には意識されることのない深層部なのかと思う。
生命科学的に言えば「DNA」の繋がりでしょうか。でも「科学」には全て
を解明しよう、かつできるという驕りにとも少し感じられるスタンスがあり
どこか「枠」や「限界」を感じることを否めない。

「八識」、心の構造を既に二千年前に想定した唯識仏教に驚かされる。
それぞれの解説を読むとなるほどと思わされる説得力がある。
その後の人類は何を積み上げきたのか。
科学分析(生命科学やフロイトに代表される心理分析)、が目につくが、
どこか物足りなさを感じる。

奥底のアーラヤ識とマナ意識とのせめぎ合い。
日常気づかずに行われているのかと思う。 マナ意識は自己本位のもの
かと思う。
五感も自分の好き嫌いで触覚を伸ばし第六感に印象として仕舞われる。
さらに自分にとって都合のよいもの、関心のあるものを第七感に綴りこむ。
そしてそれがまたアーラヤ識に仕舞われる。 それが逆流し、第六感に
繋がり、言葉をもつ人間は言葉で表す。 そんな構造ではないかと思う。

所謂、「第六感とは」八識の中でどこの場所を占めるのか考えてみた。
八識の中の第六にとどまらない気がする。

筆者注5)ぐうごう共業・ふぐうごう不共業が気になった。
「実際マスコミが映像や音声として流す情報が、受け手の心に与える大きさ
のことを良く考えてみれば、私の説の正しさが実感できる筈だ。」引用
これは「共業」のなせる業、奥深く悩み続ける人間は「不共 業」の業なのか
と考えてみた。

宇宙の歴史の中で地球、そして人類はほんの一瞬の時を過ごしている。
二千年前と書いたが、二千年前とういう尺も宇宙の尺から言えば、昨日、
数分前のことなのかもしれない。

筆者は読解の難しさ、悩ましさとともに、触れたことのない、今を生きる
人間にとって大事な世界に読者を引き込む。
そして時々筆者の意志が見える。

114万理久利:2010/03/29(月) 21:52:17
ロラン・バルト
3月25日はロラン・バルトの命日でした。フランス人批評家。
高等研究実習院(École pratique des hautes études)教授、
コレージュ・ド・フランス教授。哲学者でもありました。
(哲学者これは私の感想です)
私も人に紹介されるまで全く触れたことのない人物でした。
たまたま彼の作品「喪の日記」に触発されました。

彼は、私と同じように、母を送ったあと文章を綴り、思索し続けました。
母のとの別れだけでは決してないと思いますが、彼はもう一度作品を作ること
で自らの再生を図ったのです。その後あっけなく交通事がきっかけで亡くなく
なりました。(1980年)

彼が作った創生の小説を是非読みたかった。
期待を残して逝くところなどは、なかなかのもの、かとも。
誰かにバトンタッチできればと、宇宙のどこかで考えているのかもしれません。
彼は絵も書いていた。お時間があるときに下記サイトご参照ください。

コメントもついています。
「電話」で話す、「会って」話す(話し言葉)と 「文章化」(書き言葉)。
その間にあるのが「メール」でしょうか。私が今取り組んでいる課題です。
ヒントになりました。
おまけに絵まで登場。
私にとってはなかなか読み応え、見応えがありました。

想像を残して逝くところなどは、なかなかのもの。
誰かにバトンタッチできればと、宇宙のどこかで考えているのかも。
彼は絵も書いていた。お時間があるときに下記ご参照ください。
西洋、東洋を問わぬ、何か感じさせられる絵とコメントがついています。
「電話を待ちながら」と「電話の後で」の絵が面白かった。
心の中で何かが起きたのでしょう。

http://www.rakastava.com/articles/article3.html 京都大学

115赤松次郎:2010/03/30(火) 06:48:43
ロラン・バルト
ロラン・バルトに関するサイトを教えてくれて有り難う。
いまソシュール研究の第一人者である丸山圭三郎の「言葉とはなにか」の最後の部分中尾浩の「解説・丸山圭三郎・ソシュール・文学」を読んでいたらロラン・バルトが出てきました。それは次のような文章です。

丸山が好んで採用するバルト(Barthes,Roland)が「当人達の内部に、ある乱れ、わななき、狂気、妄想、屈折が検出されるような、そういう科学者たちが、彼(バルト)は好きだった」

この本は半年前神野佐嘉江君から借りたもので,もし興味があったら又貸しを了解してもらいましょうか。このところ軽薄な輩がつかう言葉に、そんなに単純なものではないと、いささかうんざりしていたところでした。
シニフィアン、シニフィエ、共時態、通時態などの言葉も知りました。神野佐嘉江君はこれらの言葉もすでに知っていました。電話の会話のなかで共時態、通時態などの言葉にすぐに反応するということば、確実に理解しているということでしょう。
そういえば彼は大学の仏文で立花隆と同じ机を並べて学んだと言ってましたから、知っているのは当然ですね。

ロラン・バルトのサイトを見ました。解説もよかった、彼の絵もまたよかった。抽象的なスケッチも私好みで、具象では彼の思い「ある乱れ、わななき、狂気、妄想、屈折」を表現することは叶わないのでしょう。

116万理久利:2010/03/30(火) 11:34:20
非ロラン・バルト的生活
日常の些末な事柄に翻弄されます。掃除、洗濯、料理
入浴でしょうか。その他、各種料金の振り込みもあります。

昨年秋母を見送ってから心が空っぽになりました。
現実的な作業は淡々とこなしたのですが心は空。
空と言っても、心の中は「ある乱れ、わななき、狂気、
妄想、屈折」で溢れているようようです。
ロラン・バルトから好きになってもらえたかな。彼自身そう
だったのかと思います。

時々兄、姉が生存確認?のメールや電話をしてくれます。
ありがたいと思う反面、少し鬱陶しく思うことがあります。
よほど心が捻れてしまったのでしょうか。でもありがたい。

私の大事な寝室兼読書室は真っ暗です。天井灯が壊れた
からです。二月に甥が来たとき実験しましたが、本体が壊れ
ており、外した状態で部屋の片隅に置いてあります。
左手が少々不自由なのと、平衡感覚が薄れ、新しいものを
購入し自分で取り付けることに不安があります。
着替えや洋服を探すには難渋しますが、暗い部屋もあって
良いのかもと最近思い始めました。

他者との接触はPC中心です。いつ壊れるかの恐怖と日々
戦っています。ロラン・バルトは人付き合い良かったようです。
とりわけ学生は可愛がった。

今日3月30日は母の誕生日です。昨年は病院でお祝いをした。
昨年の今日プレゼントした真っ赤なバラがドライフラワーと
なって私の家のリビングの壁を飾っています。
「喪の日記」これだけはロラン・バルトといっしょです。

117万理久利:2010/03/30(火) 13:17:07
ロラン・バルトのデッサン展
「色の音楽・手の幸福――」
京都大学総合博物館(2/2004)

前後しますが。
早速ご覧いただけたのですね。コメントはどなたが書いたのか興味があります。
面倒なので追求はしませんが。東大ではなく京大というとことも面白い。

電話を待ちながらと電話の後の絵の比較が面白かった。横と、縦、色使いも。

新しい言葉を知るということは、それだけ思考が広がるわけで、それを知る人
との会話がスムーズに、そして深くなるような気がします。
知らなかった言葉は時間がかかりますが、寄り道して確認します。

私は今別なベクトルから『「書く」ということ』 石川九楊著を読み直してい
ます。冒頭に「言葉は人間の証、言葉こそが人間である。」とかかれていました。
私の好きな池田晶子もそのようなことを言っていました。

丸山圭三郎も実に興味深い。ひまわり図書館でまずは探してみます。

言葉を掘り下げること、なんとなく、自分自身の思考の場の「穴」を掘り続けて
いるような気がします。穴から見上げる空もまたいい。四角か丸か三角か。
でも精神はいつでも外に飛び出すことができます。

118万理久利:2010/03/30(火) 14:03:07
BGM
昼餉のあとニューロン・カフェに立ち寄りしたら、音楽が変わっていました。
今曲名を思い出しているところです。よく聴いていたはずなのにすぐに出て
きません。困ったものです。 気持ちよければそれでいい。
シンセサイザー使用のものでしょうか。 優しいメロディーでした。

119赤松次郎:2010/03/30(火) 14:39:42
BGM
グノー作曲のアベマリア、そう・・・ご明察の通りシンセサイザー演奏です・・・。

120万理久利:2010/03/30(火) 14:54:52
リクエスト本
大分前に出したリクエスト本の入荷通知がまだ届きません。
新しい本なので、購入について「市」の決済を待っているのでしょうか。
本日火曜日はひまわり館の休館日です。

明日でも読み終えた本、全く興味がわかなかった本を返却しに行く予定
です。なにげにリクエスト本について聞いてみます。

本日は心清く、母の誕生日をアベマリアの曲とともに過ごします。
「万理や」の気持ちで。私の無二の親友は旧姓阿部でした。
私は今でも「阿部」と語り続けています。
「阿部万里や」か・・・・・・・

121万理久利:2010/03/30(火) 17:47:59
新しいTOPの絵と背景
初めは小さかった。 今の画像は後ろに置いてあるものや、
机に置いてあるものがよく見えます。
物書きの静かな雰囲気が伝わってきます。
背景色もよくマッチチしています。
☆☆☆☆☆  創 生 同 人 α ☆☆☆☆☆の赤茶色の
とも合ってます。書き込みさせる「魔力」と「熱意」
を感じ取りました。

122万理久利:2010/03/30(火) 21:30:22
色々な顔
確かにイギリス風です。 おまけにかわいい。
書いた作品
描いた作品
風貌
好きな音楽
そして実生活
少しずつ異なるようです。
何かしらの美学は共通してもっているかと想像します。
私はこれしかないから変えようがありません。
隠し種もありません。
まあ風貌をさらさないでいることだけでしょうか。

123長岡曉生:2010/03/31(水) 00:28:40
肥と筑のお答えの5
完全退職のための残務整理も重なり、投稿が遅れていた、合評への
お答えです。
◆対万理さん合評6(NC2010年 3月15日(月)04時47分30秒)他
★龍蛇と鳥が一対として扱われるのはもともと身体的構造による
はい、そうです。神話において、ときとして鳥が蛇と敵対的存在と
して描かれるのは、頭部にあるサハスラーラチャクラが、下部から
昇ってくる蛇のエネルギーを奪って開花する事を象徴的に記述した
ものです。

★サハスラーラチャクラを支配するのは、宇宙意識そのもの
最終的には、そうなると思います。としか私には言えません。

★軍荼利明王に関わる修行法は、どんなものだろうか
この明王の真言中には、アムリタ(甘露)と言う言葉があり、クン
ダリニーの力がサハスラーラに及んだときに起きる或る現象を暗示
しています。

★響子は何時こんな勉強をしたのだろうか
響子と伯母の智美の生家を、密教を伝承する天台宗天遊山高徳寺と
した目的は、この伏線とするためでした。二人は折りに触れ住職の
山南順照に、手ほどきを受けて来たわけです。

★占星術と九星における龍蛇と鳥の共存
これは、一見すると偶然の関係に見えますが、やっぱり根っこでは
密教に繋がっている関係だと思います。

★私は蠍だ。何か関係あるのだろうか
Horoscopeで、天蠍宮に太陽か上昇点がある人は、精力が強く集中
力もあるので、目標を一点に絞ると成功しやすい特性が有ります。

★他読者の為に図を掲載
胎蔵部曼荼羅の図を掲載して戴いて有り難うございます。
この図は、座禅中の人を正面から見たものが基本になっています。
中央に窺える縦線は背骨の位置、中央部中台八葉院は心臓部に有る
アナハタチャクラ、上部文殊院は頭部に有るサハスラーラチャクラ、
下部の蘇悉地院は尾てい骨部分のムラダーラチャクラに当ります。

★意識の拡大や集中などについての、システム化された方法
ことは密教に属するので詳しくは述べられませんが、広観と斂観と
いう代表的技法が有ります。このような技法の基礎は、恐らく原始
佛教の頃に開発されたものと考えることが出来ます。
と言うのも、原始佛教の技法を受け継ぎ、シュリランカ、ビルマ、
タイ、カンボジア、ラオスに伝わっているいわゆる上座佛教にも、
明らかにこの技法と関わる瞑想法が伝わっているからです。

124長岡曉生:2010/03/31(水) 00:33:46
肥と筑のお答えの6
◆対万理さん合評7(NC2010年 3月29日(月)14時00分29秒)
★アーラヤ識とは、人類だけでなく生物、過去の宇宙の歴史まで読
 み込んだ、かつ人間には意識されることのない深層部なのか
そうです。すでに、原始佛教時代の教えにも、一つの宇宙が滅ぶ時
衆生の業(カルマン)だけは残って、これが別の場所において次の
宇宙を生み出す力となるとしています。
つまり、これこそ生き物全体が共有して持つアーラヤ識、宇宙意識
なのです。

★マナ意識は自己本位のものか
万理さんが心中に抱いたアーラヤ識、マナス、意識の間の関係は、
唯識が説く三者の関係に、かなり良く迫っていて、驚きました。
さらなる探求には、本文の註4)に記した参考書を読んでみられる
ことをお勧めします。

★生命科学的に言えば「DNA」の繋がりでしょうか
phisicalに言えばそうです。しかし、アーラヤ識はphisicalな支えが
無くとも、それ自体で深層意識として存在可能です。

★「第六感とは」八識の中でどこの場所を占めるのか
第六感は、普通の表面意識が持つ機能の一つにしか過ぎません。
  誰かに後ろから見られている感じがして、振り返る。
  誰かに噂をされると、くしゃみが出る。
  会合の中で、場の雰囲気を感じ取る。
などの誰しも持っている経験については、この機能が働いています。
ただ、現代人は、この機能が先祖よりも大分弱まっているのです。

★今を生きる人間にとって大事な世界
世俗的な観点から見ても、人の感性が豊かになり、互いに人の痛み
が解るように成れば、大抵の争い事は回避できるでしょうね。

125万理久利:2010/03/31(水) 16:36:41
お答えの5の感想
お忙しい中、節に分断した今回の合評に対し、わかり易く丁寧なお答え、
ありがとうございます。 以下感想です。

★「ときとして鳥が蛇と敵対的存在として描かれるのは・・・」
「連携」ではなく「エレルギーを奪う」とういう点において「敵対」と
記述された。この解釈で良いのでしょうか。

★「軍荼利明王に関わる修行法は、どんなものだろうかこの明王の真言中
には、アムリタ(甘露)と言う言葉があり、・・・」
軽率にも「甘露飴」を思い浮かべました。命名したお方がそこまで深く考えた
のかわかりません。

★「響子と伯母の智美の生家を、密教を伝承する天台宗天遊山高徳寺とし
た目的は・・・・・」
筆者の第一号作からもう一度読めばすぐにわかったのでしょうが。

★「蠍Horoscopeで、天蠍宮に太陽か上昇点がある人は、精力が強く集中力
もあるので、目標を一点に絞ると成功しやすい特性が有ります。」
一点集中は性癖としてあるようです。それでもいつも失敗し続けて来たような
気がします。

126万理久利:2010/03/31(水) 21:40:14
メールの文字化け
本日はメールの文字化けで難渋しました。
本日読み終えた「書くということ」石川九楊著、はいきなりの
横文字表記、ワープロ、メール否定の過激派ではありますが、
何とな理解できる部分があります。彼の感想については、別な
機会に触れさせていただきます。
彼の主張は理解できること、考えさせられることがたくさんあり
ますが、現代、ITの利用無しには・・もはや引き返せないものかと
思います。
まずは文字化けの無い掲示板におそるおそる投稿させていただきました。

127長岡曉生:2010/04/01(木) 00:09:19
万理さんへ
★「エレルギーを奪う」という点において「敵対」と記述された
はい。その通りです。
人体では、食物の熱量の4割程度を大脳が消費すると言いますし
自然界でも、猛禽類は蛇を良く食べます。
これらは皆、象徴的に繋がっているように見えます。

★アムリタ(甘露)と言う言葉
アムリタ(甘露)は、インドのヴェーダ聖典ではソーマと呼ばれ、
イランのゾロアスター教ではハオマと呼ばれる精妙な飲み物です。
北欧神話の蜜酒、ギリシア神話のネクタルにも対応しています。
法華経には[甘露の雨が降り注ぐ]と言う表現が有りますが
いずれも、修行を重ねて得られる大脳内部の特別な変容を指して
いるものでしょう。

128万理久利:2010/04/01(木) 11:07:39
お答え6の感想
★「アーラヤ識とは、人類だけでなく生物、過去の宇宙の歴史まで読み込んだ、
かつ人間には意識されることのない深層部」
最近、歴史に親しむようになったのは、年齢を重ねたからなのかもしれない。
自分の歴史を突き抜けて、何千、何億という歴史を思い浮かべる。
10歳はもちろん40歳の年期ではこの感覚は得られなかったと思う。
無意識の私」がそうさせるのでしょうか。西洋、東洋問わず、哲学者たちは
「生」「死」「生存」について思考し続けてきた。生死を超えた悟りの境地、
あるいは無私の精神にたどり着くまでにはまだまだ時間がかかりそうだ。
最期までたどり着くことはないのかもしれない。

★「マナ意識は自己本位のものか」
註4)服部・上山著、佛教の思想4[認識と超越<唯識>]角川書店、
p113参照当たってみることにしよう。

★ 「第六感は、普通の表面意識が持つ機能の一つにしか過ぎません。」
もう少し神秘的、奥深いものがあるか考えていた。ただ「機能」とあるから
にはそれなりの奥深さや個体差があるのだろう。人間が自然を支配できると
思い始めたときから、この機能は弱まったのかと思う。

★「今を生きる人間にとって大事な世界」
いつの時代でも生きる人間は「今」を生き続ける。そこに深い思想、思索が
あれば、個人にとっても社会にとってもよりよきものになるような気がする。
「言葉」「文章」もそうだ。人間そのものなのだから。唯識のもつ宇宙観に
立ってみると、日常の猥雑なことがまことに馬鹿馬鹿しくなる。

おわりに
少し慣れたのでしょうか。毎回日曜日午後の勉強会に参加している気分になる。
なぜか参加したくなる。7名の個性が異なる登場人物を使った筆者の無意識の
工夫か。意識的工夫か。

注)作品集22号 個人別当作品最後、註)4,5が欠落していた。

129万理久利:2010/04/01(木) 13:53:11

昼頃、振り込みに近くのコンビニに行った帰り、公園に立ち寄りました。
自転車を置いて、ベンチに座って眺めていました。昨日は三分咲きと思
われた桜も、暖かに押され一気に五分咲き以上になった感じです。
こうして、桜をしみじみ見るのは何年ぶりのことでしょうか。この巨大桜
は道路に傘のように伸びています。花トンネルです。
会社で行く千鳥ヶ淵、夜の花見の狂乱は遠い昔となりました。
いつもどおりこの季節また今日も強風です。

○ 一年を待ちわびてわっと桜咲く

○ 散り急ぎ次の一年待つ桜

私は梅の方が好きです。

130万理久利:2010/04/01(木) 17:46:59
読書
こんなに少ない新同人αからの出発ですが、皆の作品、投稿を読んでいて
知らない言葉に多く出会います。そして「本」。どれから順に読んでいっ
たら良いのか悩んでいます。明日10冊の返却日です。どこまで読めるか・・
一昨日から今日にかけて、2冊半読みました。頭にはいってるかな・・・
ご紹介の本がみつかるか。またリクエストしますが。

131万理久利:2010/04/01(木) 21:53:37
お答え5の感想 追加
どうしても気になったので、甘露飴、そして、「ネクタル」からピントきた
飲料水「ネクター」を調べてみた。
●「カンロ株式会社」はなかなかしっかりした会社。
もちろん甘露は天から降って人を癒したとされる水を語源に持ち、人の
口や心を癒す飴、とあった。会社の理念その2社是がまたすごい。
「真・善・美」
「真:常に真実を尊び新たな創造をめざす善:常に社会との共生を忘れず
人の幸せを希う美:常に美しいものを求め感動する心を培う」
全ての企業、全ての個人にも言えるすごい理念だ。

● やはり「ネクター」当たっていました。昔時々のんだ飲み物。銭湯にいって
母におねだりして飲むことができた。どろどろとした果汁ジュース。確か
「ピーチネクター」。どろどろした感じがやはり普通のジュースではないような
気がしたものだ。やはりこれも「語源は古代ギリシア神話におけるネクタル
(ネクタール、神々が常食とする生命の酒・不老不死の霊薬である薬酒・滋養
のある飲み物)とされる。」とあった。

言葉を知るとどんどん世界が広がる。他方心の奥に入っていくことができる。

132長岡曉生:2010/04/02(金) 02:01:33
万理さん
お答えの感想有り難う。
★「真・善・美」
これを社是に掲げるとは、凄い。ただ者じゃないですね。
★ピーチネクター
これは、私も良く憶えています。湯上がりの水分補給とエネルギー
補給にはピッタリの飲み物でした。
あの頃は、若くて元気だったなあ。
★マナ意識は自己本位
通常、マナ識と書かれますが、本当はマナスです。
これは自我意識そのものではなく、自我意識が生じるためのいわば
舞台装置です。人が悟った状態では、マナスは平等性智という佛の
知恵に転換されると言います。
これは或る意味、一視同仁の世界です。
★人間が自然を支配できると思い始めたときから、第六感の機能は
弱まった
そう。科学が発達して色々な物事がシステム化され、人の行動が、
安全かつパターン化すると、野生の感覚が鈍ってきてしまうのです。
★「言葉」「文章」
私は、人が優しい心を持ち自分と異なる存在にも同情出来るのは、
人が言葉を持ったことに有ると思います。
言葉は対象を抽象化する力があります。人はこの力を持つ事により
他人と、或いは異種の動物と、同じ思いを共有することが出来ます。
同じようなことが、例えばライオンとシマウマとの間に起こるとは
考えられません。
★7名の個性が異なる登場人物
登場人物については、そのそれぞれが役割分担するように、初回の
段階で意識的に性格を割り当てました。

133万理久利:2010/04/02(金) 11:28:04
長岡さんへ 皆様へ
★地味で長続きしている企業はやはりなにものかを持ち続けているのだと思う。

★「一視同仁」、人々を平等に愛し、慈しむこと。
これをモットーとして生きてきたが雑念が入る。 まだまだの境地。

★「野生の感覚」これに関しては、少なからずの自信がある。しかしながら、その
野生が人格を突きつけることがある。 蠍や馬になることがある。

★「人が言葉を持ったこと」
それかが人間の始まりかと思う。言葉で考える。文章に残し後世に伝える。(伝わる)
確かに異種動物間の殺戮はある。同種では無い。ボス争い、雌争いはあっても殺戮ま
でいかない。

人間は?
人を殺す。時として自死する。(動物の自殺は聞いたことがない)
そして人を愛す。
この不可思議。

★「7名の個性が異なる登場人物」
もちろん「意識的」だったのですね。でも読者が日曜午後飛び入り参加する
ことまでは想定されていなかったはず。

134万理久利:2010/04/02(金) 13:08:04
桜 2
本日も朝から強風と小雨。
昼ごろ雨が一時休止したところで、歩いて3分の公園に歩いて行きました。
桜満開、九分咲きでしょうか。花びらはまだ散っていませんでした。
小さな公園ですが、よく見ると桜の木がたくさん。数えてみたら全部
で17本ありました。どなたが植えてくれたのでしょう。
小学生前と思われるの男の子二人が遊んでいました。
奥のベンチでは女性二人が昼食とっていました。静かな桜公園です。
掲示板には、「野球、サッカー、花火厳禁」からなる禁止事項が書いて
ありましたが、私は公園成り立ちについての看板が欲しかった。
これが歴史を刻むということではないでしょうか。

135長岡曉生:2010/04/02(金) 13:34:47
万理さん
★「野生の感覚」と悩み
野生の感覚がもっとも研ぎ澄まされているのは、猛獣でしょう。
例えば、ライオンが野生の感覚を発揮して、シマウマを襲って捕ら
えた時、これを喜々として食べるでしょうね。
おれは、こいつを喰っても良いのか、という反省などしないよね。
猛獣の分際としては、当然です。
でも、普通の人間だったら、相手の身になって考えると言う能力が
身についてしまっている。そこから、人の悩みが始まるわけです。

★人間は? 人を殺す。そして人を愛す。 この不可思議。
そう、人間とは、動物と仏の中間をうろうろしている矛盾だらけの
存在なんだ。
つまり、感性と理性のいずれも不十分にしか、持ち合わせていない
存在だと思う。

★読者が飛び入り参加することまでは想定されていなかった筈
実は以前、合評のお答えの新しい試みとして、響子と信行に二人の
会話による解き明かしをやらせたことがあったのです。
これが、万理さんのイメージに近いのでしょうか。
でも、残念ながら読者からの反響は、全然有りませんでした。
響子の答えに反響無し。 これ如何に、ハハハ。

136長岡曉生:2010/04/02(金) 13:57:08

明日から長野県の白骨温泉に、新宿からバスで家族の一泊旅行です。
何だか、いつも遊び回っているようだけど、実は私の退職慰労会を
兼ねています。
道中、満開の桜が見られるものと期待していたけれど、この雨だと
明日は大分散っているかも知れませんね。

まあ、その後で八重桜が、ゆっくり、じわっと咲くだろうけれど。

137万理久利:2010/04/02(金) 16:21:37
一泊家族旅行
中国上海旅行は大事な次の贈り物として待ちましょう。決して催促してはなりません。

明日関東は全般的に曇りのち晴れ。本日より−5度。北風強し。
私は近くの公園で桜を十分堪能しました。

旧我が家では一泊家族旅行はしたことがありません。経済的余裕がなかったことも
あるかもしれませんが、何よりも夫婦間の緊張感、長男との緊張感があったからの
かもしれません。

約30年ほど前、母方の祖母を佐賀鹿島から呼んで、母方姉妹一同箱根一泊旅行を
しました。企画全て私がしました。元気だったな。それからまた、森野の実家で一泊、
布団並べて、母と娘でしゃべりまくり。皆童心に戻ってた。
鹿島からの到着直後は新宿「ハイアットホテル」で一泊最上階を選び贅沢感。
鹿島女高TOPのばあ様には東京の大学に行けなかった悔しさをかみしめ、今の東京
の姿を見て欲しかったからです。
「鹿島」とこうしている「娘達」がいれば幸せではないですか。

追記 新宿集合は少し不思議。わざわざ石岡から新宿ですか。ハトバスかな?
それとも旅行社の企画かな?大いに家族旅行楽しんでください。
歴史の襞に刻み込まれるはずです。貴方にとっても、子にとっても。両親がいいと、
子供もしっかり育つ、そんな思いがよぎりました。
余裕がありましたら、家族旅行の感想と写真を載せてみてください。

138長岡曉生:2010/04/02(金) 21:09:39
一泊家族旅行
万理さん
長野へ行くのに、新宿集合は少し不思議ですか。確かに。
しかし、家族旅行とは言っても、石岡出発は我々夫婦の二人だけで
次女は江東区、長男は板橋区、三男は松戸からの出発です。
(長女と次男とは、都合で欠席です。)
こういう場合、計画は大抵次女に任せきりなので、バスは何バスか
私は知りません。
明日、晴天になると良いけれど。

そうそう、万理さんの手でαブログの形が、すっかり整いましたね。
直ぐにテキパキとやって戴けて、本当に有り難いと思います。
今日の今までのアクセスは16でした。
誰が見てるんだろう。

139万理久利:2010/04/02(金) 21:32:13
わあ 五人も
息子三人、娘二人、合計五人のお子さんですね。これで老後も安泰です。
五人のうち少なくとも一人はきっと両親に寄り添うでしょう。五人とも?
娘は母にとって嫁いだとしてもよきおしゃべり相手となります。
まあそのほとんどが嫁の愚痴ですが。 娘とは言え、嫁の立場と姑の立場、
微妙ですね。私は最期まで純粋培養「娘」として接触した感があります。

私もたまに子を作っていれば良かったと思うことがあるけれど、やはり
自分には育てきれないし、自分のDNAを後世に残すことが怖かった。
と書きますが、単純に相手がいなかったからなのかもしれません。

さて私の老後、衰弱した私を誰が見てくれるのでしょうか。猫のように死期
を悟ったら、そっと飼い主の元を去り、身を隠し、死んでいくこれも一案。
自分で解決しておかなけらばなりませんね。歳の離れた四人兄弟の末っ子の
独り身の苦しさ。

140暫定広報担当万理:2010/04/03(土) 16:07:56
同人αブログについて
一昨日ブログを立ち上げ、「ニューロン・カフェ」にリンクしました。
「ポートレート」については、暗証番号無しでいつでもみれるようになりました。
ブログとポートレートは試作中です。
「ニューロン・カフェ」と「作品集」これだけは微動だにしない積み重ねの場所です。

141赤松次郎:2010/04/03(土) 23:47:22
「エクリチュール」


窓は開かれているが、人影がない
窓は開かれているが、エクリチュールがない

じっと目を凝らしてみると、佇む人影が
目を閉じクラシック聞いている人影が

本を膝におき居眠りをしているようだ
時々歯ぎしり 夢をみているのだろう

私の心は閉じられたが 知りたいことがたくさんある
私の心は閉じられたが まだまだ生き続けたい

それが人として生まれてきた至上の幸福でもあり
それが言葉で考える人として生まれた苦悩でもある

この詩は万理久利さんが窓辺へこっそり置いていったもので、後で見つけて気に入っいるものだ。最近は議論書ばかり書いていたので、どうも殺伐とした気持ちになっていていけない。早く自然や人に優しい目を向けるような元の心境に戻りたい。

142万理久利:2010/04/03(土) 23:50:58
大仏開眼(前編)NHK総合
本日夕餉の時間のTVでした。今から1300年も前のこと。天平の時代に大仏をめぐ
り何が起きたのか興味を持ちました。そしてその前提には、この大仏建立には中国地方
のどこかのタタラ製鉄が大きく寄与していることを知ったことからでした。
後半でタタラに触れたら、詳細な時代検証をNHKがやったといえましょう。

主人公「吉備真備」、吉備とあるからにはやはり中国地方出身かと思い調べたらどんぴ
しゃり、父上が岡山倉敷の出身でありました。母上は楊貴(八木)氏(大和国(後の奈良
県)の豪族)これも偶然のたまものなのでしょうか。留学経験といい、両親の影響といい
タタラとも結びつきやすい。建立には彼の知恵が働いたはずです。

17年という長きに渡る中国唐の留学を終え、政に仕える。唐で学び取ったものを当時の
日本の政に、生身でぶつけるその姿に、演出があったとしてもそれはそれで、感動を覚え
ました。役者「吉岡秀隆」の抜擢もなかなかよかったと思います。
芸名にも少しご縁を感じます。

143万理久利:2010/04/04(日) 01:11:12
深夜の思索
巳の刻の投稿者長岡さんは今頃ほろ酔い気分か夢の中でしょう。 パスポート申請
の夢を見ているのか、はたまたけんかの夢か。幸せ一杯の時間でけんかはありませ
んね。

今日が土曜であることを昼に知りました。社会生活から如何に離れているかを思い
知らされました。土曜燃えるゴミの日、せっかく用意していたのに出せませんでした。
次回は来週水曜日です。

さてこのようことを何故書き込むのか、やはり考えます。自己顕示欲、多分それは無
いと思います。何を?誰に?誰が?があるからです。何、誰、これは私にとって大事
な?です。

人として生まれ、言葉を覚え、言葉で考え、言葉を読むそれに対する「反応」でしょう
か。書くことの始まりは小学生時代の日記と作文でした。学校の宿題、課題でした。
日記と詩は別枠で。

さて、これから私は何を書こうか。遅まきながら読みたい本が多くて書くことが疎かに
なっています。今は宿題でも、課題でもなく、自由に「書く」、「考える」ことの意味
を考えています。苦痛もあるけれど。

「死の豊かさ」とは、これを思索する者の実感である・・池田晶子。
少しわかるような気がします。死があるから今の生を慈しみ自分に問い続けるのでしょう。
そんな生き方を「生の豊かさ」としたのかもしれません。

144赤松次郎:2010/04/04(日) 19:14:06
「肥と筑」第十二回をよんで−その1
◆龍に因む名前のナカを読んで
まず龍についての東洋と西洋の違いに興味を持った。
中国やインドなどにもそれぞれの伝承があるが、中国では龍は中国の伝説上の生物「龍に九似あり」とされ、角は鹿、頭は駱駝、眼は鬼(注:中国で言う「鬼」は幽霊のこと)あるいは兎、体は大蛇、腹は蜃(この場合の蜃は蛤ではなく蛟の意)、背中の鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、耳は牛にそれぞれ似るという。また口辺に長髯をたくわえ、喉下には一尺四方の逆鱗があり、顎下に宝珠を持っていると言われる。秋になると淵の中に潜み、春には天に昇るとも言う。

かたや西洋のドラゴンはどうか。アーシュラ・K・ル=グウィンの「ゲド戦記」に出てくる龍はトカゲに似た、或いはヘビに似た強く恐ろしい伝説の生物。鋭い爪と牙を持ち、多くは翼をそなえ空を飛ぶことができ、しばしば口や鼻から炎や毒の息を吐くという。大抵は巨大であるとされる。体色は緑色、真紅、純白、漆黒などさまざまである。

中国の龍はは虫類のひやりとした体温とぬめった感触を創造するが、ゲド戦記では炎を吹きかけ、がちゃががちゃという金属製の音を出し、油くさい匂いを発すると書いてあので鋼鉄で出来たロボットのような感じを受ける。それと龍は神聖があり人間にとって畏敬を感じるが、ドラゴンはキリスト教(ヨハネの黙示録)では悪魔を指す言葉でもあり、このことから邪悪な生き物であるというイメージが付きまとうという。
こんなたわいないことに興味をもちました。まだまだ後があるからね・・・。

145万理久利:2010/04/05(月) 13:21:56
読書2
乱読気味なので、ヒントになるかと、書棚にあった岩波新書「私の読書法」を開いてみました。今からもう約半世紀前、雑誌「図書」にてシリーズ20回分(20名)までまとめたものです。そこにあるのに、何十年も開かれなっかった本です。清水幾太郎、杉浦明平、千田是也、若き頃の開高健も載せていました。
私が若かった頃はまだ皆さんたくさんの出筆をされていました。

皆それぞれでした。中には、そうだから「言うことは無い」とういうタッチで書かれている方もいました。
赤鉛筆で気になる箇所をマークする、ノートあるいはカードに残す。皆さんそれぞれです。

共通して言えることは、皆、学生時代に本を乱読したということです。良き師に恵まれ本の手引きを受けた方もいますが、基本的には皆さん、自分の感ずるまま、導かれるままでしょうか。
そして今は、時間が無いから「本を選ぶ」ということを実践されていること、ぞっこんの本は何度も読み返すことでしょうか。
もう一つ、やはり戦前戦後を体験している共通点があり、なにかしらの影響を感じました。

読書法から、また筆者の像が浮かび上がってきたような気がします。 私とそっくりな読書法は開高健でした。
読む形、姿です。ほとんどいっしょ。筆者30歳の時でした。

146長岡曉生:2010/04/06(火) 00:51:58
温泉旅行
★白骨温泉の湯元齋藤旅館
4日の夜、長野県は松本市安曇の白骨温泉から帰ってきました。
心配した天気も思ったより早く回復し、家族で旅行を楽しめました。
ここの温泉の泉質は硫化水素型の白濁温泉で、その薬用効果には、
胃腸病・神経諸系統病・貧血症・婦人病とあります。近年頓に進ん
でいるボケ病は、神経諸系統病に含まれるなら嬉しいけど、もはや
手遅れかも知れません。
バスは、一帯の温泉旅館と契約した地元会社のマイクロバスでした。
往復とも行程は、午前11時出発でしたが、行きは三時間、帰りは
一部渋滞の影響も有って三時間半かかりました。
 所で、宿の湯元齋藤旅館は、次女が吉方を選んで決めたのですが
その所在地は、松本市安曇でした。
なになに? 安曇と言うことは、出雲族の土地では無いですか。
しかも、通り道の諏訪では、7年に一度(満で言えば6年に一度)
という、諏訪神社の御柱祭の時期に当たっていました。
諏訪神社は、もちろん信濃における出雲族の代表的神社です。
これは何かが起きるぞ、と言う予感がしましたね。

★阿蘇神社の総代一行様と会いました
やはり、それは起きました。
初日の4月3日に内風呂から露天風呂に移ると先客3人のお年寄が
浸かって話していました。その話を聞くとも無しに聞いていると、
「そがん(そのような)」というおなじみの九州弁が聞こえて来た
ではありませんか。
思わず「九州の方ですか」と聞くと、そう阿蘇五岳の北側阿蘇谷の
中央部、阿蘇市一の宮から来たという話でした。
一の宮は、肥後一宮の阿蘇神社の鎮座地であって、古代阿蘇国造が
依った場所でもあります。
阿蘇神社の祭神の健磐龍命(タケイワタツノミコト=阿蘇大明神)
は、従来屡々出てきた神八井耳命の子、つまり神武天皇の孫であり、
肥前とも大いにつながりのある神様なのです。
私が、実は昨年春に佐賀で中学の同窓会を開いた後で、友人と阿蘇
にそばを食べに行ったという話をしたら、そこから話題が広がって
実は私の直ぐ左に居た人が阿蘇神社の総代をやっているという事が
解りました。ついウッカリして、この方の名前を聞き漏らしました
(ウッカリが過ぎますね)が、当然この方は現在の91代大宮司の
阿蘇惟之さんとも、お知り合いでした。その縁で諏訪神社に行って
も下にも置かぬ待遇を受け、御柱祭では氏子にだけ許される法被を
着せられ、一般人は立ち入れない場所まで案内して貰ったそうです。
現在の大宮司の阿蘇惟之さんの聞き書き「火の国 水の国」が、西
日本新聞社から出ているので、買って読んでみるつもりです。

147万理久利:2010/04/06(火) 13:40:11
安曇・野
巡り合わせ、やはり御次女の方位が良かったのでしょう。
私が父の立場であれば、古代史の知識も浅薄で、長岡さんだから繋がりを
スッと解き明かすことができるのです。阿蘇神社の総代と湯船でご一緒でき
できたのはやはり長岡さんの引きよせる力も働いていると思います。
それにしても偶然ですね。これからの作品の中で出てくるかもしれません。

長野県松本市安曇、初め安曇野の誤りではないかと思いました。調べたと
ころこれとは別に長野県安曇野市が南北で連なっていました。安曇野市は
2005年に町が統合され市となったそうです。松本市安曇も同じ年、安曇村
を統合したとのことでした。少し紛らわしいですね。新しい市の名前や駅名は
全く頭にはいりません。

安曇と聞いて、長岡さんは古代史へ、私は安曇野を思い浮かべました。
黒沢明監督による「夢」のシーン。8話からなるオムニバス形式。その中でも
最期の水車のある村が一番印象に残りました。そのロケシーンが安曇野市に
ある大王わさび農場でした。内容も深いものがありましたが、静かに流れる水、
溢れる緑、題名どおり幻想的な世界でした。美しい世界でした。

人それぞれの歴史と関心で、思い浮かべるものが異なるものです。
だからこそ面白とも思います。

148長岡曉生:2010/04/06(火) 13:40:26
「肥と筑」第十二回をよんで−その1へのお答え
◆赤松さん
★龍についての東洋と西洋の違い
実は、ヨーロッパのドラゴンとインドのナーガまた中国の龍とは、
その成り立ちからして全く違います。
後者二つは、宗教的側面を本来的に持つか、あるいは宗教的側面を
佛典の影響で付加されて行った存在です。
ところが、ヨーロッパのドラゴンは、世俗的な存在に過ぎません。
これは、例えばアーサー王やその父親のユーサー王の称号の由来を
調べてみると、直ぐに解ることです。
ですから、ヨーロッパのドラゴンを割り当てられたヨハネの黙示録
の生き物を竜(黙示録では、龍より古い字形の竜を用いています)
と日本語訳したこと自体が、致命的な間違いなのです。
この訳語[竜]は、明治期にバイブルを日本語訳した誰かが割り当
てたのでしょうが、当人はその間違いに気がつかなかったのです。
何故か。
宗教の原典を翻訳した典型的な例として漢訳佛典を考えてみます。
中国にもたらされた梵語(一部はパーリ語)の佛典を漢語に訳する
際に、その作業にはインド側でも中国側でも、当時の最高の知性を
持つ人たちが当たっています。
それゆえ例えば、佛陀や菩薩・羅漢などのインド固有の概念で有り
漢語中には対応概念が欠けている言葉は無理に漢訳せず、そのまま
音訳すると言う間違いのない方法を取っているのです。
これに対して、ヨーロッパのドラゴンを竜と訳したことは、当時の
訳者の致命的過誤だったわけです。
ドラゴンは、ドラゴンと言う言葉のままに据え置き、無理に訳する
べきでは無かったのです。
ある文化圏の文献を別の文化圏の言葉へと翻訳する作業を、読者に
誤解を与えることなく達成するのは、細心の注意を要することだと
私は、考えます。
因みに、イスラムのクラーンは、アラビア語で記述されていますが
これを他言語に翻訳して教典とすることは、禁止されています。

★ドラゴンはキリスト教(ヨハネの黙示録)では悪魔を指す言葉
いわゆるキリスト教徒は、ドラゴンに限らず、異教の神や教祖を、
全て悪魔的存在であると決めつけている事は、ご存じですか。
一方、イスラームでは、ユダヤ教徒・キリスト教徒を、旧約のバイ
ブルを共有する啓典の民として、その領域内で保護していました。
ムスリムが、旧約の預言者やイェシュアを悪魔的存在とすることは
全く有りません。
しかし、キリスト教徒はイスラームの預言者ムハンマドについて、
どういう表現を加えているのでしょうか。
これについては、例えばダンテの神曲の地獄篇第28歌を見れば、
直ぐに解ります。
なお、ゲド戦記中のドラゴンは、全てが悪魔的な存在とはされて居
らず、むしろケルト神話でのドラゴンに近い存在だと思ったのは、
私の僻目でしょうか。

149長岡曉生:2010/04/06(火) 15:14:22
万理さん
★安曇・野
この辺一帯は、元々信濃国安曇郡だったので、安曇野と安曇村との
両方が有るのも、不思議では有りません。
[あづみ]と言う名は、一説によると[海人津見(アマツミ)]の
転じたものだそうです。
この場合の見は、神を表すとすれば、その意味は綿津見(海神)と
一緒と言うことに成ります。
安曇一帯の海人族は、筑紫から移住して来た事が解っていますが、
この一帯の安曇弁は、九州弁と似た所が有るそうですよ。
★黒沢明監督「夢」の水車のある大王わさび農場
万理さんが触れたこのロケ地は、次女が嫁いだ高野家(長野市)の
招待で、昨年善光寺のご開帳にお参りした帰途に寄った場所です。
静かに流れる水、溢れる緑、正に万理さんの言う通りの場所でした。

150万理久利:2010/04/06(火) 18:16:47
太陽
本日は久々の晴天でした。
太陽の光を浴びて起きた訳ではありませんが早めの目覚めでした。
庭の掃除の後、ごそごそと。 お日様がもったいなくて布団を干し
ました。ついでにシーツも替えました。布団を取り込む時、そっと
匂いを嗅ぐとやはりお日様の匂いがしました。

○ お日様の力取り込み布団干し
○ 天照す布団干し待つ大御神
○ 見つけたり青色スミレ庭掃除

151万理久利:2010/04/07(水) 18:13:22
冷たい雨
本日は天気予報どおり寒い雨の一日でした。
昨日の布団干しは大正解のようです。

皆様の投稿に対してたくさん書きたいことが
あるのですがなかなかまとまりません。

雨の日はどちらかというと「鬱」になる私が
居ます。自然体なのでしょうか。気分やなの
でしょうか。

152長岡曉生:2010/04/07(水) 20:44:46
冷たい雨と読書
万理さん

★冷たい雨
長期の日照りが続いたため、雨乞い中の農民ならいざ知らず
冷たい雨に逢って「鬱」に成るのは、貴女が正常な証拠です。

★読書
記憶力が確かな若い時期に多読しておく事は大げさに言えば
その後の人生を、変えると思います。

或る分野の書を集中的に読んで行くと、知らず知らずの内に
その分野に関するアーラヤ識の塊と自分の表面意識との間に
自然と通路が出来てくるような気がします。

こういう状態になると、書店や図書館で自分が読むべき本が
お出でお出でとこっちを呼ぶようになる。

と、そう言う経験をしたことは有りませんか。

これは、人との出会いに於いても有り得る話ですよね。

153万理久利:2010/04/08(木) 11:42:34
西洋と東洋
*ドラゴンと龍
ドラゴンの和訳が不適切であったとする長岡さんの推察には驚きました。
時代背景までふれておられます。
私にとっても、やはり西洋ものは「ドラゴン」と表記するのがピントきます。

* 書き残す
『「書く」ということ』石川九楊氏は西洋とにおける文化の決定的ポイントを
15世紀中ころグ−テンベルクによる印刷術の発明にあると強調しています。
ラテン語による聖書が基本となり、ヨーロッパ各地方の話し言葉に翻訳され、
この翻訳を通じ、各地方語が整理され、その後の国家成立に結びつく。
言葉は全て神に結びつく。
ここでも翻訳がでてきますね。
これに対して、中国では秦の始皇帝の「文字統一」から始まり、日本でも、
10世紀の仮名文字(女手)による古典文学が出そろい、そして元王朝成立に
ともなう、亡命大陸知識人により、「漢字仮名交じり文」が確立されたとあり
ます。タタラだけではないのですね。
印刷については、中国、日本、朝鮮は数百年も前に拓本印刷が発生。
しかしながら、あくまでも「書く」が基本にあったといいます。そしてその目的
ともに神ではない。
筆者の「書く」は肉筆のことを言います。今の安易な横文字文化、ワープロ、
メール等を嘆いています。日本語の構造はそれ自体が縦書きだと。
私も滅多に肉筆を書かなくなりました。ましてや毛筆は小学生止まりでしょうか。

* 宗教
キリスト教徒は、異教の神や教祖を全て悪魔的存在であると決めつけている事。
一方、イスラームでは、ユダヤ教徒・キリスト教徒を、啓蒙の民としてとして、
その領域内で保護していた事。ともに知りませんでした。
クーランこれを他言語に翻訳して教典とすることを禁止しすると同時に『神曲』は
禁書扱いになっていますね。「悪魔の詩」もそうですね。日本人教授が殺されこと
を思い出しました。
開祖が地獄の最下層部に堕とされとあったら禁書扱いは当然でしょう。
それにしても西洋キリスト教の狭さ、中国を中心とする東アジアの広さ。
中国、インドでは、遠い昔に世俗、生きる人間に立脚し、かつ自然、万物を包含する
哲学があったと言えるのではないでしょうか。
そんな気がします。

154長岡曉生:2010/04/08(木) 15:23:42
西洋と東洋
★日本における最古の木版印刷
私の記憶では、法隆寺に残る百万塔陀羅尼経が、最古の例です。
印刷時期(西暦770年)が解っている印刷物としては、世界最古
だとされています。当然、印刷部数は百万部だったはずです。
やはり、これも宗教関係の印刷ですね。
★啓蒙の民とクーラン
正しくは、啓典の民とクラーンです。
クラーンは、従来はコーランとして知られていますが、クラーンの
方が、現地の発音に近いようです。
★生きる人間に立脚し、かつ自然、万物を包含する哲学
インドでは、ヴェーダに基づく教え、中国では、道教がこれに近い
でしょう。ヨーロッパでも、ギリシア・ローマの宗教体系とは別に
ケルトにはドルイド教、フィンランドにはカレワラに記述される宗
教体系が有りました。

155万理久利:2010/04/08(木) 15:37:51
自筆
続けての投稿です。
前述の石川九楊氏は最終的には毛筆で書く、を提唱されています。しかしながら
ネットやワープロの進化は否めません。 今更逆戻りはできません。これが歴史
というものです。 毛筆の良さを残しつつ、如何に調和を保つのか。
各種文芸作品応募文章は、今ではやはり、原稿用紙自筆ではなくワープロをつか
った横文字、あるいは縦文字なのでしょうか。

日本には「写経」という文化が残っています。イスラム教にもあります。現代でも。
キリスト教には多分現代では「写経」の文化は残って居ないと思います。
自ら書く、というより、話す、あるいはアルファベット24文字で表音としての文章化。
そしてキリストに裏付けされた「言葉」「文章」の印刷物崇拝。

どちらがいいとか悪いとかの問題ではないのですが、お互い良いところと悪いところ
を真摯に学び取れればなと思います。 東洋日本人としての私の感想でしょうか。
今更遅いですね。歴史は根深い。

156万理久利:2010/04/08(木) 18:36:31
太陽 2
本日は朝から快晴。昨日のうじうじとした小雨が嘘のような一日です。
お日様に導かれ、洗濯と掃除をしました。
でもまだ寒いですね。
桜も終わりです。近場の公園の桜はまだ散る作業に入っていないようでした。

○桜散る思い残さず未来へと
○明日も晴れ歩いてどこか花見かな

寒暖続きで桜も戸惑っているようです。まだ周辺の桜は満開中です。
たまには歩いて外に出ようと思います。

157万理久利:2010/04/09(金) 22:12:40
御柱祭
本日は長野県大社の6年に1回の祭り第一日目でした。
そう言えば6年前の2004年1月末、香港駐在を終え帰国しました。
その後すぐ母が倒れて、まあ色々ありましたが、このお祭りはしみじみと見ました。
先頭を張る男子が如何にも「日本男子」という気がしました。
それを必死でささえる仲間も同じく「日本男子」でした。
戦争中はもちろん中止だったのでしょう。今年は何度目のお祭りなのでしょうか。

158古賀和彦:2010/04/11(日) 09:53:08
「肥と筑」第十二回をよんで-その2
★九州・常陸の地名の那珂と中臣氏:和昭と英夫
「中臣は、筑前(福岡)と常陸(茨城)に勢力を張っていた氏族で、蛇に象徴される製鉄技術タタラに巧みだった。について

タタラ製鉄をよくする中臣が九州から日立に移住したのは何故だろうか、良好な砂鉄を求めてのことだったのか。
むしろタタラ製鉄をよくする民族の本流から分かれて黒潮に乗って直接日本の常陸あたりに着いたのではないのか。鹿島神宮は日本全国に約600社ある鹿島神社の総本社であるとあるから、むしろタタラをよくする種族の総本山だったのではないか。その後鹿島神宮に祭られていたのご神体は白鹿に乗って春日大社にやってきたというからなおそう思われるのだが、どうでしょうか?

159赤松次郎:2010/04/11(日) 19:52:43
桃の花
4月10日笛吹市の桃の花を見に行った。この時期は桃の花は言うまでもなく、
桜、梅、スモモ、木瓜、レンギョウ、三椏、辛夷、菜の花などの花々が同時に咲
いている。
遠くの春霞の中空に富士山に次ぐ高さの3,193mの北岳が見えた。行きは国道
137号線御坂道を、帰りは国道38号線で芦川町の新しく開通した長いトンエル
を走る。やはり予想したとおりペンション村の側をとおる道で、精進湖を回るよ
り随分距離的には近かった。
このところ同人αに関する生産性のない問題に頭を痛めているので、富士山や甲
府盆地の桃の花を眺めるとすこし気が晴れるかと思ったのだが、大人気ない理不
尽でくだらない要求を次から次と出され、いささか滅入っている。社会のなかで
それなりに生きてきた人たちによるあの言論や行為が私には理解できない。いま
外国で憧れているという「武士の魂」としての潔さや節度や矜恃は何処へいった
のか。

写真は南アルプスの北岳

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000173.jpg

160万理久利:2010/04/12(月) 11:27:41
移民 異人
文芸春秋2月号に面白い記事が載っていた。
特集「10年後の日本」復活のシナリオ

その中で堺屋太一が推奨したことは、大量移民の推進であった。
時代を検証し、過去三度の大量移民を受け入れたという。
1回目は聖徳太子から奈良にかけての渡来人。
彼らによって技術文化、富を伝え古代国家の成立となる。
2回目は戦国時代から徳川鎖国政策がとられる前まで。
満州族の支配を嫌った多くの優秀な中国、朝鮮半島からの移民であった。
医術、工芸、安土城の瓦を焼いたのも一観という中国人であった。
忠臣蔵四十七士の中で首を討ち取った武林唯七はなんと中国人三世という。
だれよりも武士らしい。
3回目昭和初期。このときは、官僚主導のもと差別を加え台湾や朝鮮半島
から来た移民は辛酸をなめた。それでもその子孫は様々の分野で成功を遂
げている。

四回目の移民を受け入れよ、但し権利は日本人と同じ。チャンスと夢をも
たせるためだ。と筆者は釘をさしている。

鎖国体質がまだ色濃く残っているのか、それとも日本文化の純粋性にこだ
わるのか。過去三回の大規模移民受け入れの歴史を思えば一考に値するか
もしれない。所詮私のルーツも中国人や韓国人に血が混ざっているかと思う。
異質文化、科学の受け入れがいかに進歩に繋がるか。
現在の日本はまだまだ門戸が狭い。

異人として排斥する体質を持つ限り、進歩は無いと思う。
排斥の理由はおそらく「わからない」「嫌い」「気にくわない」「自分たち
が脅かされる」そんな「感情的」なものだろう。
「感情」を大事にしつつ、物事を理性で考える、それが人間ではないか。

161万理久利:2010/04/12(月) 13:42:24
排斥
小学生の頃見たテレビはしきりに報道されていた戦争と原爆の悲惨さ。
続けてヒットラーによるユダヤ人虐殺のシーンであった。
中学、高校に繋がるたびにユダヤ虐殺の経緯が気になった。
北欧系アーリア人の血を感じさせないちょび髭小男。全部劣等感からきた
からとしか思えない。でもそんな男でも、民衆を魅了したのだ。
賛同したドイツ人は何を考えていたのだろう。
ヒットラーが怖かったのか、それとも本当に魅了されてしまったのだろうか。

高校時代文化際で「部落民について」のコーナーを勇士3名と持った。
言われ無き差別、排斥、殺戮、何故おきたのか知りたい自分がいる。
小さな社会でも同じようなことが起きている。
悲惨さの大小の問題ではない。これからの世界に繋がる問題だと思う。
「感情」に支配されたら人間の未来はない。

162万理久利:2010/04/12(月) 14:03:25
冷たい雨2
四月半ばに近づこうとしているのに未だに三寒四温です。
昨日は半袖姿の方を多く見ました。本日は冷たい雨。
今日の冷たい雨では半袖は無理でしょう。
人類の仕業で地球環境が壊されているとはいうものの、
やはり自然の力は馬鹿にできません。冷たい雨の後必ず
五月晴れがきて、梅雨を迎え、太陽いっぱいの夏を迎え
ます。 諸悪の根源は自然を恐れぬ人類の驕りがある。
まずは自然を享受し、科学で解き明かしていく。順番が
が逆転しているように思えます。
人間にとっては、自然をたたえることも、科学することも
「言葉」、「言葉」に信用がなくなったら、何も進みません。

163万理久利:2010/04/13(火) 00:05:05
カレーライス
本日は終日雨だったので、買い物には出ず、在庫処分。
冷凍保存していたカレーとご飯を温めて食しました。
ご多分に漏れず、私も小さな頃からカレーが大好きで母が作ったカレー
は最後鍋についたものをスプーンですくっていました。
これがまた絶妙な味で、こくやうま味の固まり。
母には行儀が悪いと叱られていましたが、目は満足そうでした。
食し方はご飯1に対しカレー3、主食がカレーなのです。
子供の頃から辛口が好きでした。 カレーライスは日本開発食だそうです。
私の書く文章もなぜか辛口気味です。辛口になるときは怒りを覚えるときです。
普段は優しい文章です。辛口と甘口が理解されないことが多いようです。

164万理久利:2010/04/13(火) 15:19:32
カレーライス2
今日のブランチはチーズトーストと牛乳。
夕餉はまたカレーライスの予定で昼から冷凍庫から出して自然解凍をしています。
 冷凍保存最後のカレーです。明日はまたまとめて作って冷凍保存しようかと思っ
ています。ご飯も少なくなってきました。
カレーライスのこだわり? やはり元気が出るからでしょうか。ここぞというとき
にカレーライスは思い出とともに勇気をなぜかもらえるからです。
今日は辛口か甘口か? どちらでもいいです。 こんな小さな感想を書ける場所が
あることの幸せを感じています。

165万理久利:2010/04/13(火) 21:56:28
集団パワー
よくよく考えればもろい物かと。
基盤がないからいつでも崩れる。
でも無知の集団は変な力をもっているから困るのです。
持久戦といったところでしょうか。一番若い私が牽引役
にならなきゃね。

166万理久利:2010/04/13(火) 22:47:50
私とαNC
なんだか私の日記帳になっているようで、文芸からとおく離れてしまっていますね。
一応は書く前は気合いを入れれるのですが。結果、日記となります。ちょっと贅沢な
日記帳ですね。趣向を変えてみようと思うのですが、今は排斥問題で頭一杯。
書くとなると過激になりそうなので控えています。

167長岡曉生:2010/04/13(火) 23:20:46
「肥と筑」第十二回をよんで-その2へのお答え
◆中臣氏の東遷経路
★直接日本の常陸あたりに着いた可能性
船に乗った集団が黒潮に乗り、常陸周辺にたどり着いた確かな例と
しては、紀州から銚子へ漁に出かけて来ていた紀州の漁民が有り、
彼らが伝えた魚醤が、銚子の醤油の元になっています。
ずっと古い例では、上野(群馬)・下野(栃木)を開いたとされる
豊城入彦(崇神天皇第一皇子)が、霞ヶ浦・恋瀬川を遡って筑波山
東麓の柿岡に上陸した伝説とその古墳という遺跡が残っています。
この場合は、豊城入彦の[豊]が豊前豊後にゆかりの名であること
から、出発地は九州だったと思われます。
なお、佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社は、江戸の初期の貞享4年
(西暦1687年)に京都の伏見稲荷を勧請した神社なので、神社の
創建自体は、豊城入彦よりもずっと後代です。しかし、鹿島を含む
有明海沿岸に綿津見神社別名海童神社が数多く分布していることは
徐福船団を代表例とする多数の海人族が、この周辺に到達したこと
を示唆しています。
なお、大陸との行き来を考えてみると遣唐使の舟が出入りした寧波
港に近い舟山列島から黒潮に乗ると、通常は北九州に到達するよう
なので、大陸から太平洋側の常陸に直接到達したとは、余程の暴風
に遭わぬ限り、考えにくい状況だと思います。
★筑前経由でタタラ技術者が常陸に東遷したらしい傍証
部族の東遷に伴なう地名の拡散と地域の拡大の典型例としては
 九州の筑間川(筑後川)沿いの耳納・日田周辺から
 中部の筑摩郡に沿う美濃・飛騨への移住
  及び
 関東の筑波周辺と奥地の日高見への移住
が有ります。
九州の筑間川(筑後川)は、下流で耳納、上流で日田で接します。
中部の飛騨は、もと美濃の一部でしたし、旧称が西筑摩郡であった
木曾地方も、もとは美濃の一部だったので、チクマ・ミノ・ヒダは
九州・中部・関東において、互いに直ぐそばに有る地名です。
私は、中部・関東に移住した部族は海人族だと見ていますが
地名の発音で書くと、九州の[チク]周辺の[ミノ・ヒダ]から
中部或いは関東の[チク]周辺の[ミノ・ヒダ]への移住です。
但し、九州では該当地名の規模が郡程度であるのに対して
九州から遠く離れるほど、その規模が国程度に広がっているように
見えます。これは、移住に伴なう部族民の人口増加の結果だと見て
良いでしょう。
★鹿島神宮は、常陸周辺ではむしろ遅れて建った神社である
常陸国風土記香島郡(後の鹿島郡)の項に、その証拠があります。
これによると
 大化5年(西暦649年)中臣○子(○は欠字)が、高向の大夫
 に願って下総の海上から一里と那賀の五里を割いて神社領とし、
 そこにある天の大神と坂戸の社沼尾の社を合わせて、香島(香島)
 の天の大神ととなえた。
と有ります。これは、前述の豊城入彦の常陸入国に較べて明らかに
後代の話です。
一方、利根川を挟む対岸側の香取神宮については「常陸国風土記」
によると、肥後国造の一族だった多氏が上総国に上陸し、開拓を行
いながら常陸国に勢力を伸ばした際に、出雲国の拓殖氏族によって
農耕神として祀られたと言います。ところで肥後国造の一族だった
多氏とは、神武天皇の子の神八井耳の命の子孫とされている伝説が
有りますが、出雲族が勢力を保っていた頃なので、いずれにしても
香取神宮は鹿島神宮よりは古い、つまり鹿島神宮はこの辺一体では
遅れて建った神社であると見て間違いないでしょう。

168万理久利:2010/04/14(水) 21:51:21
山崎直子さん
宇宙に魅せられた女性。強いですね。私が亭主だったらどうしていただろう。
男女関係なく、自分の夢を捨てて相方の夢に乗る。そんな選択ができただろうか。
強い相方に魅せられたのでしょう。
あまりに強い人間は人間らしくない。直子さんも影でたくさん泣いてきたのかも
しれない。人に見せないだけ。まあこんな女性を生み出した日本まだまだ可能
性が残っているのかもしれない。この強烈なパワーを次に何に繋げるのだろうか。
やはり「宇宙」の神秘解明なのだろうか。 こういう人がいてもいいと思う。

169万理久利:2010/04/14(水) 22:31:39
「肥と筑」第十二回をよんで-その2へのお答えを読んで
筆者の素晴らしいところは、拙い読者の質問に何倍もの内容で丁寧に答えてくれることです。
私はその姿勢の中に、やはり「知ってもらいたい」を感じます。渡来人、古代の歴史、それ
が今も繋がっているということを皆に知らしめ、今何が大事なことなのかを筆者は意識的に
も無意識的にも投げかけているのだと思います。

◆中臣氏の東遷経路
赤松さん、黒潮直接渡来は否定されましたね。あれだけの検証をされたらちょっとたちうち
できませんね。やはり間接的に各地に移動したのでしょう。
「魚醤が、銚子の醤油の元」なるほど思えます。懐かしい言葉、「祐徳稲荷神社」にもふれ
てくれました。
★筑前経由でタタラ技術者が常陸に東遷したらしい傍証
詳細な検証でありました。 地名の音からの解析、川の流れを毎回強調しているような気が
しました。「九州から遠く離れるほど、その規模が国程度に広がっているように見えます。
これは、移住に伴なう部族民の人口増加の結果だと見て良いでしょう。」引用
何があったのでしょうか。
★鹿島神宮は、常陸周辺ではむしろ遅れて建った神社である
ここでも詳細な検証を繰り広げる。
「常陸国風土記香島郡(後の鹿島郡)の項」「常陸国風土記」
を揚げている。ここでも出雲国の拓殖氏族がでてくる。
時の勢力から言って拓殖氏族が神と祭った香取神宮が先行していたと。
まあどんなSFより面白い読み物かとも。つい引き込む力を筆者の検証力は持っています。

170万理久利:2010/04/15(木) 13:32:11
寒い四月真ん中の今日の一句
○ 冴え返るボールペンの音はっきりと
○ 蘇る命の不思議シクラメン
○ チューリップ色も形も単純明快
○ むくむくと大地を破り物芽かな
○ 褒め言葉嘘を見抜く子浮かれる子(季語無し)

*冷えると乾燥し、音の伝わりが速くなるのでしょうか。寝室でもやはり階上家族の
たてる音が妙に気になります。

*何でも放りっぱなしの植物管理です。放りっぱなしでもういい加減根っこまでやられ
てしまったかな、と思う鉢からシクラメンが今見事に五つの花を咲かせています。

* 管理人のおばさんが花好きで欠かさず小さな花瓶に花を飾ります。前回は椿、今
は赤と黄色のチューリップ。考えてみればこれほど色、形が単純な花はない。チュー
リップは幼稚園で知ったかな?

* 小さな私の家の庭にはむくむくと訳のわからないものまで含め、寒暖関係なく春、
夏に向けて背を伸ばしています。どんな花をつけるか楽しみです。

*私は小さな頃から褒められるのが苦手でした。気恥ずかしいし、気が重い。
おまけに「無理して褒めてる」と考えてしまうひねくれた子供でした。
褒められて気持ち良いと思う人が世の大半を占めるのでしょうが、それじゃ先に進ま
ないような気がします。大人になってもひねくれものですか。

171万理久利:2010/04/15(木) 14:58:36
2月21日写真の真実
長岡さんの眼鏡は近視用なのでしょうか。私は超度近視、乱視、おまけに老眼が入ってき
ています。本を読むときは眼鏡(近視用)をはずし、裸眼で5?から10?離して読んで
います。 度近視は不都合がおおいのですが、見たくないときは眼鏡を外すと、全部ぼん
やり見えます。楽になります。

赤松さんは大変ですね。近視、乱視、老眼関係なく見ることの恐怖にさらされています。
恐怖と思ってないか。 私は読めなくなる、キーボードが叩けなくなる、絵を鑑賞でき
ない、そんな赤松さんを想像したくありません。
まあそのときはそのときで「文殊の知恵」で乗り越えましょう。

さあこれから繭に入って読み残しの読書です。時々眼鏡をどこに置いたか忘れて探し回り
ます。見えないから見つからない。手の感触だけが頼りです。

172長岡曉生:2010/04/15(木) 16:50:06
2月21日写真の真実
私の眼鏡は近視用です。乱視も入っています。
焦点は、以前は運転のために遠方に合わせた同じ度数の物を、3つ
作っていましたが、この眼鏡でPCの作業をやると、非常に疲れる
ので、数ヶ月前にPC画面に焦点を合わせた眼鏡を新調しました。

眼鏡は、所在が解らなくなる可能性を考えると複数作っておく方が
良いと思います。非常用の眼鏡はいつも同じ場所に保管しておけば
安心ですよ。

173万理久利:2010/04/15(木) 17:02:50
2222件のアクセス
見届けたかったのですが、寄り道して21どまり。
あわてて開いてみたら28件でした。数字が並ぶとなぜか浮き浮き
します。多分四時頃のぞろ目ではないでしょうか。
二進法は苦手ですが、ぞろ目や意味あり数字は大好きです。
元理数系ポンコツ頭より

174長岡曉生:2010/04/15(木) 19:49:00
「肥と筑」第十二回の補足です
万理さん
感想を有り難う。本来の合評に戻る時間が取れるとほっとします。
地名[筑]の東遷について、前回書き漏らした分の補足をします。
◆タタラ技術者の東遷:筑の国と周防・諏訪・筑波
周防・諏訪の古音が、筑波と近かったと言う前提の下に書きます。
その詳しい根拠は、肥と筑の第七回を見て下さい。

★諏訪(スハ:長野県)
長野の南部は、諏訪郡(諏方郡)です。
所が、長野の中部には筑摩(チクマ)郡が有り、東部には佐久郡が
有ります。その佐久郡を流れているのは千曲(チクマ)川です。
その音は、筑後川の古名の筑間(チクマ)川と共通です。
スハの[ハ:古音PA]・チクマの[マ:MA]・筑波の[BA]は、
ともに唇音で、容易に相互転換しますが、全て、空間・場所という
意味を持っています。これら[PA・MA・BA]は、漢語の[方]
と同根の言葉かも知れません。なぜなら、漢語の[方]は、鬼方・
龍方・土方等のように、中央から遠く離れた少数民族の住む場所を
指す場合に、使われていたからです。

★周防(古音はスハウ:山口県東部)
[防]は、もちろん上記の[方]に通じます。
周防には、冶金に強い出雲族の痕跡を示す地名が残っています。
先ず佐波郡
周防の国府、防府から佐波川を少し遡った徳地町(今は山口市内)
には、周防二宮の出雲神社が、有りました。
次に吉敷郡
防府の西には、阿知須町(今は山口市内)が有りました。アヂスは
大国主命の子のアヂスキ高彦の名前にも存在し、その意味は小型の
鴨です。周知のように鴨族は、出雲族の分かれです。
また鋳銭司村(今は山口市内)には、鋳銭司が有りました。これは
古代の貨幣鋳造所ですが、周防の鋳銭司は全国の鋳銭司中最も長く
貨幣の鋳造が行われ、平安時代の820年代から950年にかけては、
唯一の貨幣鋳造所だったそうです。

★筑波(ツクハ:茨城県)
筑波山は、香取神宮・鹿島神宮が両側を固める利根川の下流から、
霞ヶ浦に入り、さらに西北に進んだ所にあります。その二つの峰の
頂きには、イザナギ・イザナミの夫妻神がまつられています。
古事記神話によると、女神イザナミが亡くなったのは火神カグツチ
を生んだ際に、ホトを焼かれて死んだからとされています。
ところが、谷有二氏の「日本山岳伝承の謎(未来社)」p218では、
ホトとは[火処(ほと)]つまりタタラ製鉄用の炉を指していると
言いますが、このタタラ製鉄の最後では、毎回タタラ炉を壊して、
鉄を取り出す必要が有ります。
これから見て、火神カグツチの誕生によるイザナミの死というのは、
正にタタラによる製鉄の際に避けられないタタラ炉の破壊を指して
いると見ることが出来るのです。

175万理久利:2010/04/15(木) 22:01:50
中国神秘数字
「二」が気になったので検索。うすら覚えですが、香港では二は良い数字の
記憶があります。(検証無しです)。 そんな中で掲題の本を探しだしました。
まずは挿入文が気に入りました。(3200円はちと高い。)

「中国神秘数学」 数で読む世界のすべて(青土社出版)
「文明は文字から始まり、文字は数字から始まり、数字は一から始まる。哲学、
宗教、神話、文学、習俗に現れ消える神秘数字は、人類の思考の深層を形成す
る。占星術、数秘術から数理哲学、政治体制までを渉猟し、数の神話伝説の源
泉を解きあかす。」引用
まあこれに関してはインドのゼロの発見のすごみがあるのですが読んで無いの
でわかりません。一からの出発はそれないりにわかりますが、ゼロの発見は
「ひっくりかえる」だったはずです。
続いて、気になる「三」

第三章 天、地、人の三才
「三」 は 「多」 に等しい――「韋編三絶」 から説き起こす/「三人成虎」
から 「三千佳麗」 へ。 生成発展の基数としての 「三」/帝王世系中の
「三位一体」――「三皇」  異説 儒教、仏教、道教における 「三」とあり
ました。束縛されることなく、長岡さんは分析できるのでしょう、赤松さんは
沈思黙考できるのでしょう。私は自由にバランスをとりながら不器用に生きよ
うと思います。他人を傷つけてはなりません。 でもわけのかわぬ攻撃に自分
が傷つくことを承知で真理を求める覚悟だけは持ち備えています。

机の上で六つの目が私を見つめています。そのうち二つは私の目ですが、別な
目です。怖い、怖い。

176長岡曉生:2010/04/15(木) 23:17:39
中国神秘数字
★二と三
中国では、いわゆる参天両地に通ずる世界観ですね。
言語の世界では、単数と複数の他に、双数を持つ言語が過去に有り
現在にも、一部そのような言語が残っています。このような場合、
その言語での複数は、3以上を指すことになります。
つまり、1・2および3以上の、3つの数のグループが有ります。
 現在も双数が有る言語の代表例としては、アラビア語、スロヴェ
ニア語、ケルト語系のスコットランドのゲール語・ウェールズ語・
ブリトン語等が、知られています。
 過去に双数を有した言語には、古代インド語(梵語)・古代ペル
シア語・古典ギリシア語・古代スラブ語などが有ったそうです。
梵語の教科書を最初に見たとき、この双数についての記述が有った
ので、習得しようとする意欲が直ちに失せたのを憶えています。
記憶力の有る若い時に頑張っておくべきだったなあと、今更ながら
後悔しています。
★奇数と偶数
日本では奇数を尊ぶため、祝い金は奇数で出しますが、
万理さん、中国ではどうでしたか。
食器の組については、日本では伝統的に5つ組が普通だけど
これを欧米に持って行くと、半ダース(6箇)の半端物と見なされ
るから、土産物には向かないと言う話を聞いたことが有ります。
★八と発
中国では、八は発に通じて大変めでたい数字なので、自動車のナン
バーの8888番は、高値で取引されるとか。
発財は、たしか金持ちに成ることでしたね。
日本の自動車メーカー[ダイハツ]は、大阪発動機に由来しますが
略して[大発]なので、非常にめでたい名前と言うことでした。

177万理久利:2010/04/15(木) 23:30:19
読書3
本日は寒くて小雨、読書三昧にはぴったりの日でしたが、繭篭もりは一度も
しませんでした。先週はやたらめたら読みました。本棚にあった「数学者の
言葉では」藤原正彦著から「愛と笑いの夜」ヘンリーミーラー著までてあた
りしだい。 藤原のお笑い調が気になって先週金曜借りてきたのが父親の
新田次郎のはずがなぜか井上靖著「幼き日のこと 青春放浪」。どこでどう
こんがらがってしまったのでしょうか。

12月1月2月とエアコンを付けずにがんばってきましたが、4月半ばで
エアコンのお世話になるとは思いもかけませんでした。暖かいと心も温まる。

読むことと書くことは、私にとっては同時進行形でしょうか。
以前にも書きましたが、半世紀生きてきて、歴史も哲学も、文学も科学も
何も知らない自分に気づきます。今からでもいいか・・・と。
小林秀雄の作品はすんなりはいってくるものと、眠くなる物が色濃く別れ
まれます。池田晶子の作品はいっしょについとんがります。
世の中過去から現在までたくさんの本が出ているのでしょう。これからは
選んで読まねばなりませんが少しだけ冒険してみたい自分があります。

明日も寒かったら、今日読書できなかった分「肥と筑の第七回」を含めて
繭の中で読みましょう。そりや〜至福の時なのです。

178万理久利:2010/04/16(金) 12:00:04
中国神秘数数字 香港の思い出
★双数
聞いたことがあるようなないような。文字通り対をなしているものを指すの
ですね。主語も動詞変化もそれぞれだったのでしょうか。
日本語はその点楽です。複数の場合には接尾語で主語を表せ、動詞に変化は
ありません。漢字、平仮名、カタカナ、三種類もの文字を持っている強さで
しょうか。

★奇数と偶数
祝い金。四は死を表し御法度。それ以外でしたら大ければ多いほど喜ぶ。八、
これは大歓迎でしたね。社員の結婚祝いには銀行で8並びの小切手を切って
プレゼンしていました。
自由奔放、文化入り乱れ、効率主義の香港では、「使い勝手」が一番です。
そこそこの収入がある家庭では、家具はほとんど作り付けです。もちろん注文
に応じて自由自在。食器棚は購入しました。上のガラス棚は確か三段だったと
思います。ワンチャイやコーズワエイベイの裏道に入ると、家具や(取り付け)
の小さな店がたくさんありました。

★八と発
「ハチ」「ハツ」と音でも似ているのでしょうか。香港では旧正月には真っ赤
な紙に、発財や、到神財の文字が並び、家内安全を圧倒していたかと記憶して
います。 社名の由来は、証券取引市場において、東京と大阪にそれぞれ存在
した「発動機製造」を「トーハツ(東京)」「ダイハツ(大阪)」と略称した
ことからとありますが、「大発」が根っこでしょう。 大阪から世界へ、そん
な気持ちもあるような気がします。「ミラ」だけ知っていました。父が乗った
ことがあるからです。香港人はよく食べ、よくしゃべり、よく働き、よく遊び、
子供の教育にも長期計画を立てる。(多くがアメリカ、オーストラリア留学を
狙う)兎に角元気溢れていました。老人は夜明けとともに公園で太極拳。共稼
ぎが常識ですから婆様は孫の面倒も見ていたのでしょう。爺様はガード下のち
ょっと下空き地や公園で中国将棋をやって居る姿を思い出しました。中国に返
還されたとはいえ、私は香港人、香港文化があると思います。まず彼ら自身が
中国を信用していないのです。
合理的に見える新香港人も文化を重んじていました。八へのこだわりは勿論で
す。米寿(八十八)の祝いは縁がなかったのか聞いたことがありません。「米」
からきていますから、日本独自のお祝いかと想像します。

179吟遊視人:2010/04/16(金) 23:03:58
万華鏡に投稿された「北島への反論、その1」に対してのコメント
 初めて投稿させてもらいます。多分招かれざる客になるでしょうが。

 この文章(私への反論その1)のト〜ンを見れば、貴君が書かれたのとは若干違うような気がしますが、どなたか代筆されたんでしょうかね。まあ、これはあたしの勝手な推測ですから気になさることもないし、私にとってもどうでもいいことですが。

 以下はグループを代表してではなく、私個人としてのコメントです。

 今まで貴君たちグループの批判文章をまともには読んでこなかったんですが、再度、まじめになって読み返すと、要するに二つの論点で私たちを誹謗中傷しておられるようです。

 一つは、「言の輪」と連動している「万華鏡」のパスワードを取り上げたこと。
これについては、4月13日に「万華鏡」へ投稿した私の文章を読めば、(まともな理解力があれば)充分に納得されるでしょう。

 だけど、念のために、さらに「法律論」からも解説してあげましょう。
 まず、貴殿の決定的な重大な過ちは「ニューロンカフェが立ち上がった時は、万華鏡の管理者を降りる」と言われたことです。それで田村さんが(その言葉を信じて)パスワードを変更しました。
 その後に「ついつい言ってしまったこと」とか「戯れにしゃべったこと」と弁解しても後の祭りです。つまりこのような弁解は、彼女がパスワードを変更する前に言えば、効力は発揮できますが、その後に「あれは本気ではなかった」と言った弁解そのものが、逆に事実として「降りたい」と言ったことの証明にもなるのです。
 遺言書と同じように、何か問題が発生した場合、その発生した時間にもっとも近い言葉や文章が判断の基準になるということです。(お分かりかな?)
 このことは専門家に聞いたアドバイスだから、正しい解釈でしょう。

 二つめは、「言の輪」掲示板から貴君たちグループの投稿を封殺したかのように誹謗中傷をされていること。
 このことも私の同じ「万華鏡」への投稿(4月13日の分)を読んでいただければ、充分に納得のいくことだと思います。
 つまり、一言で言えば私は「そのような封鎖をした覚えはございません」。したがって私から言えば誹謗中傷の類です。

 更に貴君のこの投稿で私を批判されている点について簡単に。

1.「表に出したくない、というのが本音だろう」と言われてますが、貴君たちとレベルの低い言い争いをするのが「アホらしくなった」というのが本音です。

2.「誹謗中傷」という解釈はまさに貴君が言われるとおりです。その意味で貴君たちへ反論したわけです(事実と違ったことを根拠にしたり、非論理的論理を駆使して)罵倒していることです。
 私が何をどこで「汚点を残した」のでしょうかね。

3「言の輪」のパスワードを貴君が持っていることの不快さは、私だけでなく私たちグループの全員であり、かつ読者の一部でもあります。
「何故、読者までも」と思われるかもしれませんが、よく自らのことを考えてみれば思い当たるふしがあるでしょう。

4.2年前、私の投稿に関して「封鎖事件」が発生しました。それで「表現の自由」的視点から、私が論争を主導しました。煽ったといわれてもかまいませんが、多くの人がこの件で投稿されたのは、事実として「封鎖」があり、こういうことが将来的に発生してはならぬ、ということで投稿されたと考えています。貴君だって私への同情からよりも、この事実を重視されたからこそ、投稿されたものと思っていました。
しかし、今回の「万華鏡」にしろ「言の輪」にしろ、言論を封じた事実はまったくありません。
 小学生でも不思議に思います。「事実」として起こってもいないことを、どうして危機感を煽われるのか、私にはとんと分かりません。

 最後に私からの質問です。
1.万華鏡の管理者を一旦降りると宣言しながら、何故にこのように執拗に固執されるのですか。
 聞く所によると、今までの管理者としての仕事(メンテナンスなど)は田村さんがひとりでされていたと聞いています。貴君が管理者としてどうしてもやりたいというのが、あるのですか。

2.私が汚点を残す、私に管理者をまかせると「表現の自由」を侵されるという根拠はなんなのですか。

「万華鏡」では読者に迷惑になると考えますので、このニューロンカフェでお答え下さい。
私も場合によっては「その2」を書きましょう。

180万理久利:2010/04/17(土) 00:19:05
吟遊詩人様
ニューロンカフェにようこそ。
何せこちらは4名、寡黙なお方がお一人いるので実質三名です。
言の輪と異なり毎日の投稿が少ないのが少し寂しい気がします。
唯一αβに存続したかたがお一人いましたが、βの投稿削除
依頼、なにやかやで二つともおやめになりました。
私には貴方の笑顔と書いていることのギャップに驚かされます。
どちらが本当の貴方なのかわからなくなります。

181吟遊視人:2010/04/17(土) 00:54:25
小柳君へ
 2月の製本作業のあとの懇親会で、貴君は同期生であるイマジンさんへ「お前から君付けで呼ばれる筋合いはない」と言って怒っていたけど、私も今は非常に怒っているので、敢えて君付けで呼ばせてもらいます。

 なぜなら、今「万華鏡」を開いたら「影のフアン」という投稿者があたかも私であるかのような書き方があって仰天しています。はっきりと言います「私ではありません」。

 「言の輪」のパスワードを知っていた貴君が、「万華鏡」のパスワードを変えられて、「ペンネーム」で投稿する人の「実名」を探すことができなくなった「腹いせ」で、勝手に私を想定されたとは思いますが、あまりにも子供じみた思い込みですね。

 ご安心下さい。私はあなた方を「右翼の宣伝車」とは見なしていません。「右翼の宣伝車以下」だと見なしています。思想も主張もめちゃくちゃだという意味です。

182万理久利:2010/04/17(土) 01:48:40
吟遊視人二度のお出ましありがとう
なにやら皆様には心の奥に様々な葛藤があるようで。
小柳さんもけんかっ早いけれど、吟様も大分けんかっはやいようで。
琴線に触れた小柳さんの言葉だったのでしょう。

183万理久利:2010/04/17(土) 19:01:56
今日の一句
○うっすらと雪をかぶってシクラメン
○ヒヤシンス管理人さんの花心
○春眠や本をかかえて潜り込む
○卯月雪天候にうつろう自然児か
○うそつきだ三寒四温五寒でしょ

今日も寒い一日でした。雪まで登場。昨年末から風邪の繰り返しでした。
退治したつもりですが、すっかりまた風邪をひいてしまったようです。

184吟遊視人:2010/04/18(日) 00:31:30
「言行不一致」はどちらか
今日も私たちのグループのほとんどの仲間から「昨年の12月からのことを振り返れば自分の言いたいことだけしか言わない人ばかりだし、また何を言っても理解力のない人ばかりだから」と投稿を止めるようにメールで忠告されました。
私もそろそろ止めようかなとは思いますが、今日の「万華鏡」のように(昨年12月以来の)経過を知らない一部の読者からは、貴君たちの言い分だけに同情する人もいます。
これもしゃくに障ります。

それに、多くの読者からは(右翼の街宣車みたいだと)そっぽを向かれ、私たちアルファー同人からはまったく無視されるとしたら貴君たちも立つ瀬がないでしょう。せめて私だけでも相手になってあげなければと思います。これはもう私の涙ぐましい奉仕精神です。

さて今回は、「私が言行不一致だ」という批判についてです。
私の言行不一致(言うこととやることが違うという批判)というのは、具体的に何を指摘されていますか。ぜひ明らかにしてください。

逆に私が貴君の「言行不一致」について4点だけ挙げてみましょう。あくまで私が知る限りですが。

1.何度も言ってますように「ニューロンカフェが立ち上がったら、万華鏡管理者を降りる」と宣言しながら、いまだに居直ろうとしていること。後で分かったことですが、3月12日にはすでに立ち上がっていて私たちが気づいたのは4月になってからです。

2.貴君が約束した「私たちの作品集、ブログの写真やコメント、これらは私たちの要求があればすぐに取り消す」と言われました。すでに申し入れも終わっていますが、何らの行為もありません。

3.3月に「二つのグループに分かれてしまった現状では、これからのアルファーをどうするか」となったとき、「お互いのグループからの提案を出して議論し、まとまらなければ採決もやむを得ない」と言われました。「負けると分かっていても、ひとつのけじめをつけたい」とまで言われたと聞いています。しかし、4月になってこのようにして決着をつけようと、私が提案しても一顧だにされませんでした。

4.それに「アルファーを解消し、別々の名称でスタートしよう」と貴方自身が提案されたので、私たちのグループはしぶしぶ同意しました。しかしながら、自分から提案したにもかかわらず、「小柳君が納得しないからこれからは小柳君に全権をゆだねる」とまたもや無責任な回答をされたのです。

 上記の多くは田村さんとの電話で話されたことですが、彼女もその都度私へ連絡してくれたので、私自身も完璧に覚えています。だからこそ私が私たちグループの仲間を貴君の提案どおりまとめたのです。
 今はまさに貴方の言行不一致に裏切られた思いをしています。

 それと、今までに何度も私からの質問をしていますが、なんら明確な回答はありません。 再度、繰り返し質問します。

1.「万華鏡管理者」を「降りる」と約束しながら、居直るあなたの理由は何ですか。今までに管理者として何らの仕事もされていないのに、何故に固執されるのですか。

2.貴君グループ3人の投稿を私が封じたかのような批判をされていますが、いつ、いかなる投稿を封じたのか具体的に述べてください。

3.「私の愚かな言動」「私の釈明がない」と言われるが、「何が愚かで」「何に対して釈明」をしなければならないか、教えてください。

4.「ごく最近言論封殺を行ったという汚点を持つ北島・田村」と言われていますが、「言論封殺」を行った事実はありません。「汚点」という言葉さえ侮辱するものであり、これこそ「誹謗中傷」でしょう。謝罪を要求します。

 以上、批判ばかりするのではなく、質問にも誠実に答えるのが貴方の流儀だと聞いています。まともな論争者として、上記の件、かならずお答え下さい。

185万理久利:2010/04/18(日) 14:53:32
11号「シリーズ・歪んだ風景−岐路(きろ)」を読んで
長岡さんから11号から21号までの貴重な取り置きの冊子をいただきました。
古代中国と日本の歴史を綴った長岡さんのシリーズ初回は第11号でした。
約三年前の号です。長岡さん作品はゆっくり時間をかけて感想を述べさせてい
ただきます。半分は読み終えましたか。検証の寄り道が多いのです。読み続け
るうちに私も少しは古代歴史の知識が頭に残るでしょう。残れば続きが楽しみ
です。そんな連鎖が読書の面白さでしょうか。

何気なく寄り道して赤松さんの文章へ。なんとあの音楽入りの春夏秋冬の詩でした。
PC上では見ることのできなかった美しい花も咲いています。
釣鐘草、山百合、金木犀、ローズマリー
ジムノペディ、ボレロ、ボカリーズ、シシリアーノ(フォーレ?)
心模様と花と音楽と謎の人物がからみあい、同じ組み合わせで四季を詠っています。
謎の人物が筆者の「姿」に重ねてしまうのは私だけでしょうか。
冬に「彼」は左ではなく右に曲がりました。帰路まで窓からそっと見る。
観察力と音楽と花と四季の組み合わせ、そして主人公の心模様、絶妙な工夫が
凝らされているかと思いました。
PCでは花の変わりに音楽が流れています。

筆者には演歌は似合いませんね。

186碇 民治:2010/04/18(日) 17:34:50
俳句お奨めします
俳句お奨めします
皆様こんにちは今年4月から「俳句王国」放映しますが内容が変わりました。
今回の内容は  「初心者向けビギナー向け」のコーナーがあります。
有名な俳人がワンポイントを指導します。小生も知らない俳句の第一歩を指導してくれます。今回の先生は“夏井いつき”先生でした。
今回のワンポイント講座は  「俳句の一物仕立と取り合わせ」
ビデオカメラを撮りました。ご覧下さい。
俳句王国の放映予定は
日時: 毎週土曜日11:00〜11:53
配信: NHK BS2
ではサイトをクリック下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=wJbW3fjl1_A

187小柳理正:2010/04/18(日) 18:47:07
俳句王国
碇さん、お久ししぶりです。

俳句王国は、土曜の衛星放送2で、朝のドラマを纏めて見た後に
続いて出る画面なので、解らぬなりに時々見ています。

散文専門の私では、自分で作るまでには至りませんが、成るほど
これが俳句の考え方かと思う見方に出会うことが有ります。

188万理久利:2010/04/18(日) 18:48:22
一物仕立と取り合わせ
碇さん、早速ご紹介ありがとうございます。 開いてみました。私はBSを見る
ことができないので助かりました。私の作品はめちゃくちゃだとつくづく思い
ます。先生がおしゃるように歳時記にあたり季語を知り、常に自然や人々を
観察し材料を作っておくということでしょうか。

○春の雲梅雨空こえて青一色
○春の風邪甘える母も居なくなり

189長岡曉生:2010/04/18(日) 23:55:15
α11号「歪んだ風景−岐路」に対する長岡評と赤松さんの答え
万理さん
α11号[選択]は、2007年の5月に発行されました。私が、
同人として初めてαに参加した冊子です。
11号の担当はルービン良久子さん、表紙絵は良久子さんの依頼で
万華鏡のおなじみウ・ドンコさんが描いてくれたものです。
この11号冊子中の赤松作品に対する、私の合評と赤松さんの答え
とを見つけましたので、ここに貼り付けてみます。
ホンの3年前のことですが、あの頃は会員の全員が元気溌剌として
いたような気がします。
それにしても私の文章は、最初っから理屈っぽい書き方ですね。

◆シリーズ・「歪んだ風景−岐路」:合評??投稿者:長岡曉生??投
稿日:2007年 7月27日(金)22時28分12秒
○音楽の記述
 作者が音楽について、かくも軽々と(と言うよりほか私には表現
 の仕方を知らない)記述されて居るわけは、何だろうかと考えた。
 その末に思い出したのは、作者のグループが高校時代に管弦楽部
 で活躍されていたと言う事実である。感性の最も豊かな青年時代
 に、音楽であれ絵画であれ美しいものと接する事が、如何に大事
 かと言うことであろう。
○評者は、文学的表現について評するだけの経験が不足している。
 そこで、採用されたシンボル体系から、文の意味する内容につい
 て推定してみよう。
★左右のシンボル
 春期に「左下から右上に向かって道はせり上がり細く収斂しなが
 ら空に向かって霞の中へとけ込んでいる。」と言う描写がある。
 これは、右方向が姿の消える方向、つまり死に向かう方向という
 ことを示している。
★春夏秋冬におけるシンボル
 文中の四季は、年間の四季であろうか。
 それとも、人生の四季すなわち青春・朱夏・白秋・黒冬であろう
 か。相手の男性が主人公と別れていくときの姿は、次のようにな
 っている。
春:がっしりとした肩、すらりとした背
  すらりとした背は、男が若いことを思わせる記述である。
夏:太い眉、どっしりとした鼻、ほどよい厚さの唇、日に焼けた顔
  何となく、中年男性と言う印象を与える描写である。
秋:金釦のついた紺色の上着とベージュの綿のズボン
  この時期には体型の記述は無く、服装のみが描かれている。
  これと言った特長を有しない熟年男性を指すのであろうか。
冬:彼の姿は、鈍色の時雨に煙る街灯に照らされた歩道を踏みしめ
  て、黒いコートに包まれた不吉な形となって、いつもと違う右
  の外角に消えた。
  特徴的なことは、黒いコートという以外は、男の姿の記述が欠
  けていることである。
★文の意味する内容の推定
 評者は、これらの描写から見て文中の四季は、女主人公の人生に
 おける四季であり、一見、1年間に起こったように見える男性と
 の逢う瀬は、実は最後の冬の時期に於ける各時代の回想では無い
 かと思う。
 男性の描写が異なるのは、時期によって相手が異なるからであろ
 う。
 因みに、文中の花の香の記憶は、年を取っても容易には消え去ら
 ないのでは無かろうか。
 最後の訪問の後、男は冬の姿で別れを告げて去って行く。
 これは、迫り来る老年の寂しさを表現したものでは無いだろうか。

◆合評のお礼??投稿者:赤松次郎??投稿日:2007年 8月 2日(木)10
時16分59秒
★長岡さん:右の方向が死に向かう方向を示している。や春夏秋冬
の情景は人生の四季を表すとかの分析には感心しました。また男の
後ろ姿の記述で、春から冬にかけて具体的なものから最後は黒いコ
ートとのみのといった表現で終わっていることを指摘されその鋭い
分析に驚きました。
 そして女の元に通ってくる男は時期によって違うのではないかと
いう説もありました。窓辺の女はルイ15世の公妾、マダム・ポンパ
ドールや「失われた時を求めて」のスワンの妻になったオデットの
様な高級娼婦だったかも知れません。読者にはいろいろの想像の余
地を残すために、ここでは私の意図をあえて書かないことにしまし
ょう。

以下Wikipediaより
*ルビ(英:ruby)とは、印刷物の文章内の文字に対しふりがな、説
明、異なるよみかた、といった役割の文字をより小さな文字で、縦
書きの際は文字の右側に、横書きの際は文字の上側に記されるもの
である。

*シャルドネ Chardonnay:
ブルゴーニュの高級白ワイン用の品種。いまや、世界中で最高の白
ワインはこれ意外にないといわれるほど。ワインは特別なクセのな
いしなやかさがあり、ポワトーのような喉を潤す爽やかなものから
ブルゴーニュ(ル・モンラッシェ)やカリフォルニアのグラン・ヴ
ァンのように、樽との絶妙のハーモニーを保ち、香りの余韻の長い
ものなど、醸造技術者の心を写すように、いろいろなタイプのワイ
ンになる。

*ポンパドゥール夫人は、ルイ15世の公妾。
*『失われた時を求めて』(うしなわれたときをもとめて、タ la r
echerche du tempsperdu)は、マルセル・プルースト(Marcel Pro
ust)による長編小説。1913年 - 1927年の刊行で、ジェイムズ・ジ
ョイスの『ユリシーズ』と並び20世紀を代表する小説とされる。
スワン - 社交界の人気者で、ユダヤ人。妻はもと高級娼婦のオデ
ット

190万理久利:2010/04/19(月) 12:48:14
α11号「歪んだ風景−岐路」に対する長岡評と赤松さんの答えについて
長岡さん 「最初っから理屈っぽい書き方」これは優秀な探偵の条件のよう
な気がします。それから想像力を膨らませることも。
私が好きだった刑事コロンボも理詰めの刑事でした。

○音楽の記述
そうなのです。筆者の他の作品にもたくさん「軽々」と音楽が出てきます。
曲と題名が頭に刻み込まれているのでしょう。
演歌は一度も出てこなかったような気がします。
○シンボル体系
左右と春夏秋冬からの分析。評者らしいアプローチです。作者も工夫を凝ら
すだけ凝らしているのですから、分析するほうも負けないくらい観察しなけ
ればなりません。
私には死は感じられませんでした。別れだけでしょうか。

★文の意味する内容の推定
前回の感想では詳しい推測には触れていませんでしたが、長岡さんと大きな
違いがあります。作者ともかな?
私は主人公は男、訪ねて来るのは古くからの友人。
主人公は自分にはない友人のもつ魅力に惹かれていた。話しを聞く時間、と
もに過ごす時間が大事であった。
「幸せな時間」「戸惑いの時間」は同姓でも憧れの人であればありうること
です。主人公は花を愛で、音楽を楽しむ、そしてじっとりと観察する。
それに対して謎の「彼」は男らしく描かれていると思います。
あるいは筆者の中の二つの自分を投影したものかとも思えました。
私も右に曲がりすぎたかな。

「読者にはいろいろの想像の余地を残すために、ここでは私の意図をあえて
書かないことにしましょう。」作者
読者の想像は限りなく広がります。作品として作者の手から離れたら一人歩
きするものです。そこが合評の面白さですね。

191万理久利:2010/04/19(月) 13:54:12
2月21日写真の真実/眼鏡
> No.186[元記事へ]
眼鏡は4つほど持っています。本を読む時は外すとはいえ、かけたまま眠ること
もあります。寝相が悪いため度々歪んでしまいます。左右バランスが取れないも
のもあります。PC画面、確かに見辛くなりました。そのうち今の視力にあった
ものとPCにあったものを新調しましょう。(希望的観測)

3つの眼鏡はリビングのテーブル上の鉛筆立てに置いています。

192赤松次郎:2010/04/19(月) 17:16:22
歪んだ風景−岐路について
あの頃は長岡さんも同人αに入りたてで、力が入っていましたね。左と右の方向を生と死と
いう印象のとらえかた、また一年の四季の時間を10に伸ばして、人間の一生に見立てたとい
う独特の観点がおもしろかった。万理さんの「窓へ出で見送るのは、女性ではなく男性だ」
という全く違った見方もまたありそうです。この世の中愛の形はいろいろあって、解釈に
よっては一筋縄では行かない複雑さもまたおもしろい。

構成的には皆さんの言うように花、香り、音楽、色彩などの素材を盛り込むという欲張りな
ものですが、もう一つ今は退会された安芸さんが指摘されたことも印象に残りました。同じ
ような構成のなかで似たような記述の繰り返し、すなわちリフレインが心地よい。そしてロ
ラン・バルトのいうモアレ(規則的な物による縞干渉)の表現。同じようで少しずつずれて
いき、結末は最初と異なったものに変化するという構造がおもしろいということでした。私
はこの散文詩を初めて作りました。これからもこの手の表現(詩)を作りたいと思っていま
すが、もろもろの現実的問題解決で忙殺されていて、いつの事になるやら・・・。

193万理久利:2010/04/20(火) 18:20:45
ヘンリ−・ミラ−
4月8日投稿し忘れです。

寝るときはやはり読書です。このところ本棚物色です。
先週は数学者藤原正彦著「数学者の言葉では」、今週はヘンリー・ミラ−著
吉行淳之介訳「愛と笑いの夜」(短編集)を読みした。
あのお堅い新田次郎と藤原ていの息子であればさぞや大真面目と思いきや、
なかなかユーモア溢れるエッセイでした。阿刀田高が後書きでそのあたり触
れていました。 ヘンリー・ミラ−作品は初めて。奥様が日本人ジャズシン
ガーのホキ徳田さんくらいの記憶でしたか。もはや遠い昔の人になった吉行
淳之介ではありますが、彼の翻訳とあったし、薄かったので開きました。5
作品、全部面白いこと。「自由」と「悪戯」と「嘘を見抜き主人公爆発」で
した。北回帰線、南回帰線まで今のところ読むつもりはありませんが、なん
となく惹かれる作家でした。そう言えば、吉行の愛人宮城まりこさんはねむ
の木学園、現役でがんばっておられますね。筆者、訳者、どこか似たところ
があるのかもしれません。「強い日本人女性」に惹かれたのでしょう。翻訳
は素晴らしいものでした。著者と一体になれてかつ日本語表現力を持ってい
たのだからと思います。

194万理久利:2010/04/20(火) 21:21:06
2月21日写真の真実/変わらない
私は、二枚の写真を見ました。一枚は「僕誰だ」、もう一枚は「青春放浪時代」。
よくよくみると、二人とも少しも視線、佇まい、変わっていませんでした。それだ
けご自身の生きるスタイルを変えなかったからだと思います。

195長岡曉生:2010/04/20(火) 23:18:15
藤原正彦の著書
この人の著書は、我が家の本棚に3册有ります。
(3册、ちゃんと読んだのかい? そ、それは、余り追求しないで。)
買った順から言うと
 1.古風堂々数学者:講談社
 2.祖国とは国語:新潮文庫
 3.国家の品格:新潮新書
です。
改めて、3.の著者紹介を見ると昭和18年と私と同年生まれだから
きっと同学年で、教養学部時代は、どこかで逢っていたんでしょうね。

ちなみに、ロボット工学の糸川英夫博士にも
「えっ!糸川英夫が万葉集にいどむ」:同文書院という著書があり
理科系で、言葉に興味を持つ人は、それほど珍しくも無いみたいです。

196万理久利:2010/04/21(水) 17:09:00
藤原正彦
◆品格:そう言えば藤原さんの「国家の品格」はちょっとした話題
になりました。(未読)その後「〜の品格」と題する他の方々から
の著作やテレビドラマもありました。さて品格とは。
?物のよしあしの程度
?品位、気品 (広辞苑)
とありました。

よしあし、それは自分が生きている時代、国、社会、家族、サークル
のなかで問われるものなのでしょうか。よしあし、自らの分をわきま
え、自分の生き方を貫くということでしょうか。よしあしのレッテル
は外から後から貼られます。所作や服装、言動といった表面的なもの
ではないように思います。 まあ私は気品からは少し遠いでしょうか。
箸もうまく使えませんし、服装については時代時代で好き勝手にして
きました。
そんな自分をわきまえた上での言動や生き方が自分に問われるのでし
ょう。「品格」これは常に自分に課したる課題です。

◆理数系と文学:「数学者の言葉では」の中で、数学の迷路、宇宙に
ふれていました。数学者の苦悩。
『「数学者も文学者も「永遠なるもの」を希求していることには違い
ない。ただ文学者が、「永遠なるもの」を混沌たる人生を内に見いだ
そうとするのに対し、数学者はその外に見いだそうとしている。』引用

「永遠なるもの」をどう定義づけるか難しいところですが、文学者も
同じく「外」があるかと思います。そして数学者にも混沌たる人生が
つきまとう。

「数学と文学の橋を渡るのに数日間を要するのである」引用
思考の切り替えボタンでしょうか。数日とは長いです。
明日は図書返却日なので、図書館で彼の作品があれば二三冊借りよう
と思いました。「数学論」ではなく「物書き」としての彼の作品です。

197長岡曉生:2010/04/21(水) 20:43:37
外に見いだす「永遠なるもの」
万理さん

これは、文学者・数学者・芸術家・宗教家、いやあらゆる職業の人に
おいて、見いだせるものでしょう。

ただ文学者・数学者・芸術家・宗教家は、これを求めて努力する事を
第一の目標に置く人の割合が多いのではないでしょうか。

何故か。
彼等は、自分の業に集中した極限状態に於いて、例え一瞬でもこれに
触れるという機会を、他の人より多く持てるのでは。

198:2010/04/22(木) 16:55:18
万理さんへ俳句王国について
俳句王国の放映内容は表示してます。下記サイトをクリック下さい。

http://www.nhk.or.jp/haiku/

199万理久利:2010/04/22(木) 22:44:24
碇さんへ
情報どうもありがとうございました。早速開いて復習させていただきました。

○揺るぎなくそびえ立つなり柳かな
○騒動に蛇がするりと穴を出る
○庭に出る春草の価値付けられず

寒暖を繰り返す毎日ですが、確実に家の庭には何かが芽吹いています。
雑草と呼ばれるものもありますが、今のところその生命力と緑でなご
んでいます。 そのうち途方もなく大きく育つかもしれません。
どうか風邪などひかぬよう。

200万理久利:2010/04/23(金) 18:44:17
寒春の一句
○一番はカラスのカアで鳥帰る
○チュンチュンと雀の遊び二番手で
○ペットボトル現代風の甘茶かな
○ピントずれ何を祀るか先帝祭り

今春は寒暖の差が厳しく鳥の訪れが昨年より遅かったように思えます。
まず始めに戻って来たのがカラスでした。ごみをあさる悪玉カラスと
されていますがそれなりに、春を感じました。次は雀。今は天気の良
い日はカラスでもなく雀でもなく、綺麗な声で鳴く中間くらい大きさ
の鳥も戻ってきました。このところの寒さで残念ながら続けて見るこ
とができません。みんなどこに避難しているのでしょう。

先帝祭りと言う言葉も歳時記を開いて初めてしりました。
現地の「若者」がどこまで意味をわかってお祭りをしているのか、少
し疑問をもちます。私自身への問いかけでもあります。

201万理久利:2010/04/25(日) 16:41:06
今日の一句
○長生きとは涙呑むこと読書かな
○永劫の途中に生きて草を見る
○姥桜桜の園の高笑い

読書は、日常になりました。雑草も友達になりました。
ぐんぐんと桜の葉が緑を増しています。一瞬の高笑いではない自然の力を感じます。

202万理久利:2010/04/27(火) 18:29:01
雨の日の一句
○ 煙幕にただ驚くや孔子祭り
○ 釈奠や子孫の愚行どう思う

*煙幕を取り除くのは難しい。煙幕は煙幕ですから。
*「愚行」双方相手の行動をそう考えているのでしょう。
近頃は長い文章が書けなくて凝縮した句で挑戦です。

203赤松次郎:2010/04/28(水) 10:15:44
久しくご無沙汰しました
なかなかこの春は太陽が顔を見せません。私の廻りもいろいろの世俗的な問題で鬱っとうし
い毎日が続き、はやく生産的な活動に戻りたいと思います。
さて、さっきいつものように長岡さんと朝の挨拶を交わしている時、ふとアクセスの欄をみ
たら話題になっている3333の数に気づきました。
2010年4月28日 AM 9:59 でした。

204万理久利:2010/04/29(木) 16:39:35
昭和の日
今日からなにやらゴールデンウィークとか。
ゴールデンの意味が商売人にとってのゴールデンとは知りませんでした。

今日の天気は少し変です。 日射しといきなりの雨と、風。
「うるさい」と人に言われて「風鈴」は玄関とってに移し替えました。
ベランダの「風鈴」は煩すぎる、そこで移したのが玄関ドア取っ手。
たまの客の出入りがわかって重宝しています。

ゲゲの女房けなげですね。
私もあれだけの感性、純情一直線でいけたら、と思う今日この頃です。

205総務:2010/04/30(金) 00:15:14
合評のお知らせ
本日より古賀和彦 「鈍色の空その−2」 の合評を開始します。

206背泳ぎ好きのかえる:2010/04/30(金) 09:04:11
「鈍色の空ーその2」を読んで
奇を衒うことない描写で書かれていて、とても好感の持てる作品です。
主人公は学生。
社会に直接関わりを持たず観察することも、学生の特権であり、必要なことだと思います。この作品は、主人公のまわりの人物の日常を描いています。
「由美子」その夫の「巳之吉」、主人公と同じ学生の「藤原」「山本」「森」「木村」・・・。家庭教師先の中学生の女の子。下宿「狸御殿」の「婆さん」とその家族、スナックの女給「ゆきこ」。
前回は、「由美子」が中心的存在としてよく描かれていました。
今回は、「狸御殿」一家の描写が面白く読みました。また、スナックの女給「ゆきこ」の容貌の描写もよく描かれています。
どちらかというと、今回は、時代背景の描写が主人公の趣味と絡めて描かれています。
「メグロ・ジュニア」や下宿屋のまわりの様子の描写は楽しく読みました。
ただ、女性の人物像はとてもそれぞれの個性を描かれていますが、学生仲間の男達が区別付きにくく感じました。
これから、主人公のまわりに現れる「女性」によって、主人公の「女性観」が形成されていく、次郎の成長記が進んでいくのでしょう。

207万理久利:2010/04/30(金) 15:21:51
「鈍色の空その2」の合評の前に
お久しぶりですかえるさん。
早速の感想ありがとうございます。これは赤松さんの台詞かな?
でも私も久しぶりで嬉しかった。

筆者は少年のような遊び人なのですが、作品は少し暗くてねちねちしてる。
すみません筆者さん。 まあ合評期間は次号までの無期限ですがら、私も
ねちねちゆっくり感想を書こうと思っています。

筆者の意図とぶっ飛んだ感想になるかもしれません、んまあ読みが足りな
いのか、感性に異常があるのか。
時々古い作品にも触れさせていただきます。

208万理久利:2010/04/30(金) 15:52:40
3456
アクセス確認し忘れです。本日早朝かと思います。
まあこんな遊びもよいではないですか。誰を傷つけるわけでもなく。
今週は根暗、何にもやりたくない病にかかっていました。

欠陥だらけの人間ですが、人様、人格だけは傷つけないように注意
して生きて行きたいと思います。

209赤松次郎:2010/05/01(土) 12:23:49
蛙さんへ
以前、蛙さんがバイクに乗った写真を拝見して、昔を懐かしみました。
愛車の「メグロ・ジュニア」は今でも夢に見ます。セルモーターのついてない単気筒エンジン
を起動するときは、レバーを足に体重をのせてキックしなければなりませんでした。今の多気
筒のエンジンでセルモーターが装備されて簡単に始動するものと違い、いいかげんくたびれて
いた愛車はなかなか始動しないくせ者で、まるで古女房のように御しがたかった。でも夢の中
では久しぶりに愛車に出会い、まだ動くのかな、走るのかなといういわく言い難い心境に成っ
ている自分を感じます。

随分あとで友人の川崎メグロ(メグロ製作所は後に川崎重工に吸収された)に乗ったとき、昔
の愛車のつもりでアクセルを噴かしたらものすごい加速で、あやうく体をおいて行かれそうで
した。多気筒になりエンジン音も静かで、加速が増し、車高が高くメカニズムは高度になった
にもかかわらず、私はスタイルや機能の昔の愛車に愛着を感じます。

210長岡曉生:2010/05/01(土) 23:51:19
鈍色の空−その2:合評
・鈍色中の彩り
 今回の作品は、鈍色を基調にもつ生活中に、時々初夏の萌葱色や
同じく初夏の川辺の色彩、異性間の桃色現象が垣間見えて、従来の
作品と較べて何だか暖かみが有り、ほっとします。
しかし、異性間の彩りは友人の身辺に限られているため、主人公の
学生時代の実像がなかなか見えて来ません。
その点で、作者はいつも脇が固いなあと思います。
欲を言えば、主人公の桃色の人生?もチラリと見せて欲しかった。
 ひょっとすると、読者は作品末尾に挿入されたクラシック楽曲を
通奏低音にして最初から読み直し、主人公の心象中の色彩を自由に
想像しなさいと言うことなのでしょうか。

・独立自尊の立場
 鈍色に関してもう一つ。
主人公は、「人は人、己は己」という立場を守っており、ある一定
範囲の自らの行動規範を外さず、独立の立場を守っています。
とは言え、他人に冷淡というわけでもありません。
人にものを頼まれれば、しかるべく必要な助力をしており、要する
に、その日常生活はいつも優等生的であったように見えます。
これは、またある意味で鈍色に見えるのかも知れません
 だけど、本当かなあ。学生時代は誰しもヤンチャの一つや二つは
有ったと思いますが。
なーんて、個人的思い込みを押しつけては、いけませんね。

・意味が取りにくい箇所と誤変換?
1)p71中程の[ゆきこ]の描写に関して
あの静かに経っている姿  ゆきことこけし両方にかかる?
のっぺりとした表情    これも両方にかかる?
彫りの深い顔立ち     ゆきこだけの描写(前項と矛盾?)
良く読めば解るけれど、最初はちょっと解りづらい部分ですね。
2)p72の[選考]に関して
 1行目は[専攻]ですね。
11行目は[選択]の方が妥当と思われますが、如何でしょうか。

211万理久利:2010/05/21(金) 09:23:13
鈍色の空−その2:合評
その1に続きいよいよ大学生後半。住まいもまた変わったようです。
身軽と言うか、何かを求めどんどん変わると言うか。
優しく丁寧にテンポ良く書かれていたのでわかりやすかった。

「メグロ・ジュニア」は知りませんでした。川崎とホンダのバイクは
知っていましたが。そのデザインと音と操作の素晴らしさ、巧みに描写
しています。
「ドッドツと体の芯に響く振動と野太い音を聞きながら疾走する・・」
これは当時では男子のみが味わえる特権だったのでしょう。
昭和後期、平成では若い女子も共有しているようです。

「狸御殿」はその造りの説明がなかなかのもの。そして御殿家族の描写
が落語調の軽妙さで造りの説明とのGAPが面白い。

大学の細かな授業が描かれるのではなく下宿人、友人仲間をめぐる当時
の地方都市大学の青春ラプソディ−であることか想像できる。 社会に
出る前に女性と知り合う。 同性する。周りを見て観察する。女性も
クマさん、由美ちゃん、ゆきこ、野口さん、それから狸御殿の若女将、
色々と出そろいました。貧乏とは言え、社会に出る前の自由な学習の時間
なのでしょう。

その1は由美ちゃんの出産に付き合い、その2では先輩の入院から両親が
来るまで毎日付き合う。これは「気の良さ」と言う点において並の神経で
はできないであろう。 それが普通のこととしてできてしまう主人公は
「僕はジェロームのアリサやジュリアン・ソレルのレナール夫人を探し
求めて彷徨なのだが、身近なところで捜し物をせず、いつも遙か遠い時間
と場所に惹かれていくのが常であった。」(その1)にあるように、その2
の最後の描写にあるように、主人公が遠い何かを求めているからできるの
であろう。

その3が楽しみです。
追記:「作品集」に添付された音楽が、主人公の生活ぶり、生きぶりを
想像させられる。
作者の遊び心を感じました。

212万理久利:2010/05/03(月) 17:28:43
鈍色の空:閑想
かえるさん
かえるさんの合評は短いけれど、とても的を得た評だと思いました。
バイク、そうです、私もかえるさんの21号の戦艦三笠とバイクの
姿をすぐに思い出しました。

長岡さん
●色
日本語色表現にこだわる作者です。「鈍色」と「桃色」微妙な関係
ですね。「桃色」は長岡さんの表現です。23号まで少々時間があ
りますから、飛んでもらえるかもしれませんよ。でも「桃色」の上
に「鈍色」がどうしてもかかってくるような気がします。主人公の
理想の女性像はすでに1、2で描かれているような気がしました。
当たりかどうかは3次第です。
●独立自尊
「ある一定範囲の自らの行動規範を外さず、独立の立場を守ってい
ます。」評者引用
そう思います。優等生っぽく見えますが、主人公にとっては自然の
ことなのです。 孤立、孤独に関しては、「そしてもうこの頃にな
ると、友人がいないからとか、家族に取り巻かれていないからとい
った種類の寂しさや不安は、一人になったからといって感じること
はあまりなかった。今では僕は孤独に慣れるとともに、それを厭わ
なくなっていた。」第二節末尾引用
ここに明確に表現されているかと思います。
●意味が取りにくい箇所と誤変換?
末尾二つの漢字は完全に変換ミスかと思います。なかなかみつけら
れませんね。一太郎を持ってしても。これは人間の世界ですね。
こけし、北国でした。こけしが何気なく登場しました。
私もこのような表現(言葉を構造的に繋げない)を時々することが
あるのでなんとなくすっきり読めました。一般読者の事を考えたら
順列組み合わせの工夫が必要かもしれません。
添削の苦労をした長岡さんならではの指摘です。

213赤松次郎:2010/05/03(月) 19:44:26
鈍色の空−その2の評について
あまりにも私が寡黙なので、思い余って万理さんが合評の評を書いてくれました。まさにその
通りでこれ以上何も加えることはありません。それと、別のホームページでの一部の合評のよ
うに、安易なほめ言葉や感動のないおざなりのもの、ありきたりの美辞麗句で記述されたもの
にはうんざりします。

もともと私は読者の質問以外は自らの作品について語りたくないという考えを持っています。
以前にもよく物語のプロットの裏話や、作品を作った苦労の楽屋裏などは知らない方がいいと
いう私なりの拘りがあります。そこには読者に阿ねたり、ひけらかしたりするような作為を感
じるからです。これはどの作品がそうであるとか、どの表現がそうであるとか的確には説明で
きない、私の個人的な感覚です。

だから私は異常なものを刺激的に劇的に描くのではなく、淡々とした日常生活の中に潜む微か
な異常さといったものを描きたいと思っています。私はどきどきするような男女の関係を描く
のが苦手で、勢い周りの人たちの縁(えにし)を書くことで、愛や恋などと言った関係につい
て傍観者として眺める位置に立ったものが多いのでしょう。しかしその3では「桃色」とまで
いかないものの微妙な男女関係を記述する予定でいますのでご期待ください。

214:2010/05/03(月) 22:09:22
「自作註」と「創作」について
「作者は作品で表現すべきである」と言うのが、私の考えです。作者が作品について作品外で説明して、作品の解釈を誘導すべきでないと思います。作品についての評は、読者が作品そのものに対してするものですし、もしその評が作者の意図と大きく異なるのは、作者は自身が作品に意図を盛り込めなかった表現力の至らなさと謙虚な態度を取るべきだと思います。

私が「会話詩」(「詩」とは言える代物ではないかもしれませんが)という表現方法を使っているのは、叫んだり、怒鳴ったりするのではなく、日常の普通の言葉によるもので、ものごとの本質に迫りたいと考えているからです。(本質に迫れているかどうかは「?」ですが・・・」

赤松さんの書き込みに触発されて、自分の創作に関する考えを述べてみました。

215:2010/05/04(火) 06:38:16
今朝の一句
万理さんから”叱咤激励”をうけても反応もしないですみません。昨日我々11回生の

「斜光15号」の投稿は終りました。少し余裕がありますので、今後作句活動に精進します。

今冬は例年と違って厳しい冬でしたね。しかし今夏はうんざりするような猛夏になるでしょう

廻りの建物や地下の土も徐々に温もりなりますね!そこで一句

◎ 箱ものの
    土の塊(かたまり)
       温もり つ   民治

216総務:2010/05/05(水) 18:04:38
α23号について
テーマは北さん選出「蝶の夢」です。
なお、今回は縦書き印刷に回帰しました。日本語へのこだわりですか。
詩は横文字で、というケースもあるかもしれません。
それも含めて縦書きチャレンジです。冒険です。
同人αの会員であると思う方、是非作品を提供してください。
短い文章でもOK。複数作品でもOK。
原稿は縦書きでも横書きでもOK
文字数・行数は考慮しないでもOK(なるべくタブなどの拘束をしないこと)
一太郎でもワード文でもOK
OK続きの23号です。
蝶の「鱗粉」を撒きましょう、かつ鱗粉を撒きすぎ過ぎて裸にならないように・・・

原稿締め切り;5月10日 (今回は、諸般の事情で延期しました)
ゲラ刷り  ;5月15日
出版    ;5月22日
原稿送付先 :古賀 小柳

217総務:2010/05/05(水) 18:28:35
合評のお知らせ
本日より神野 佐嘉江作品 『言葉集め星創り五拾番』より
参拾壱番 天の川を飲んだ
??????の? の合評を開始します。その他22号作品追加感想も歓迎です。

218:2010/05/06(木) 08:30:59
今朝の一句
◎ ほんのりと
     風の吹くまゝ
         鯉のぼり   民治

219万理久利:2010/05/07(金) 08:24:39
今朝の一句
まずは民治さんの作品解読(想像)
◎箱ものの土の塊(かたまり)温もりつつ  民治
*建物の下の土の温もりが建物に及んでくる
まずは植物、生物が喜びますね。あまり暑くなると人は困る
◎ほんのりと風の吹くまゝ鯉のぼり     民治
*元気いっぱいの鯉ですが、筆者は「ほんのりと」「吹くまま」
と優しい目で観察している

○竹落ち葉朝日を浴びてひゅっと散る
○さくらんぼ食べる母見て子喜ぶ
○鯉のぼり気流に乗って我が家まで

220万理久利:2010/05/07(金) 10:09:47
『言葉集め星創り五拾番』より参拾壱番 天の川飲んだ 感想
<天の川をオンザロックで>

●言葉繋ぎ、遊び、可能性
読み続けるうちに、散りばめられた言葉がどのように繋がっていくのか
楽しみになる。今回はゆっくり時間をかけて繋がりを冒険する。ありえ
そうな言葉が出てくるのには苦笑い。「大阪な悪口」、「時間借り」、
「笑顔借り」、「ごみな知り合い」、「腐った平和」、次の節にきっち
りと繋がっていく。「天の川飲みだなんて大阪な嘘だ」、「ごみな知り
合いは世間毒の一種である」
これから一気に言葉が繋がっていく。
●天の川の表現
「天の川は動く。というより暴走族みたいだ」
「天の川は居合わせる物を浸して去った」
「天の川紙は星がまたたく」
「天の川の川音」と虫時雨
その自由な発想、表現に驚く。またその光景が浮かぶのだ。
●その他
「地獄の節分」には苦笑した。主体が変われば「外、内」変わる。
本質を突いていると思った。
変換ミスは怖い。ゴミ退治→ごみ胎児  これから堕ろされる胎児なの
か。子を産める→子を埋める まるで天国から地獄の世界。
ともに「土の中の子供」中村文則を思い起こす。
●最終節
ここで筆者の遊び心が集約されている。「菜の声」、こんな発想どこから
でてくるのだろうか。「時間集め」もなかなかのもの。わからないようで
しっくりくる。
「一生死に」凄い言葉だ。筆者も中島と同じく人生半分降りた? 私の知
るかぎり中島とは少々動機が異なると思うが降りることと生き生きと生き
るとは別なことなのですから。降りても生き生きしていない。降りなくて
も生き生きしていないそんな人間たくさんみてきました。
「勲は生き生きと生きてきたたい」胸を張ってくださいな!!。
●終わりに
言葉のダイナミズムを感じる
大人の壮大なるメルヘン
創作方、過程を知りたい。知ったところで私には再現できないと思う。

221万理久利:2010/05/10(月) 00:19:11
今日の一句
○蛇の衣脱ぎ捨てた後の心地よさ
○昨年の母の日思う似顔絵や
○風鈴や風もないのに大騒音

222赤松次郎:2010/05/10(月) 15:47:42
参拾壱番 天の川を飲んだを読んで
◆時々作者はまんこやまらなどといった私の小さい頃の隠微さや後ろめたさな
 どを感じていた心の襞をつつくような、ドキッとする言葉を潜ませる。人間
 の潜在意識をくすぐり、もう一度その微妙な感覚をあえて思い出させるため
 なのか、それが人間の多様さをあぶり出すためなのか私には解らない。

◆すだく、紙垂(しで)などの言葉は正確には知らなかった。
 すだくは多くの虫がいっせいに鳴く声を時雨の音になぞらえていう)語と
 か・・・。なんだか知らずにそれらしい意味とは感じていたが今はっきり理
 解できた。なかなかいい言葉なのでいつか使ってみよう。

◆こんなにおもしろい言葉がつくれるのか。シニフィアン(signifiant)とシ
 ニフィエ(signifié)の逆転するおもしろさ。
〈合いの子〉と〈あの恋〉!】。〈誘う〉〈嘘さ〉。〈カード〉〈どーか〉
〈稼働〉して。 〈歯科〉の〈菓子〉。〈皺(しわ)い〉〈鰯(いわし)〉。〈ぶよ
 つく〉〈物欲〉。〈たかる〉〈カルタ〉。

◆【浮気】【人菜(ひとな)】【地獄の節分】【地獄の節分】ごみ退治】変換は
 曲者(くせもの)である。変 換 は ド キ ッ と さ せ る 「 ご み 胎 児 」
 などの不思議な文章に、今までの価値観の崩壊を生じ、これは茂木健一郎の
 提唱する、「アハ体験」なのか。

◆「人のやっとらんことば(を)やりたか。わがままば押し通してきたと。勲
 は生き生きと生きてきた」というように、作中島義道「人生を半分降り」と
 同じような生き様に見えるが、作者は単に世間から逃避するのではなく、む
 しろもっと宇宙的視点で新羅万障を観察し、もっと純粋に真理を求めるとい
 う姿勢に、中島とちがった人間愛が感じられる。

223総務:2010/05/10(月) 17:57:39
二十三号 巻頭言
「てふの夢」 神野佐嘉江氏の巻頭言を同人αブログに掲載しました。
作品提供は本日までですが、神野氏の「蝶の夢」を膨らまして?少な
い同人は作品を書き上げました。
「何時死んでもいい」まだ早いですよ。もう少し作品残してくだいな。

224万理久利:2010/05/10(月) 23:57:11
てふの夢
本日はテーマのごとく夢の中。しかしながら夢は覚えていませんでした。
いろいろと考えることが多くて、それから逃げたくて、つい寝てしまう。
日中の半分近く本を片手に寝ていました。一種の逃避でしょうか。
てふの夢とはほど遠い世界をさまよっています。実のところ、夢か現実
か、生きているのか死んでいるのか、時々わからなくなることかあります。

225j総務:2010/05/11(火) 17:06:08
合評のお知らせ
明日5月12日より臼井 文郎22号提供作品
『空を飛びたかったペンギン』
の合評を開始します。その他22号作品追加感想も歓迎です。

226万理久利:2010/05/12(水) 14:27:21
「空を飛びたかったペンギン」 合評
どんな世界でも変わり者がいて、それは深海への憧れであったり、空への憧れ
であったりする。本気で飛ぼうと考える。飛べると一途に信じる。

グインもそんな数少ない変わり者のペンギンであった。氷上の滑走や、海の中
の回遊だけではものたりなかったのだ。 あの広い空を自由に飛びたい。彼は
何時も空を見上げていた。

グインは「羽根のない皮膚みたいなものらしいなもの」に飛ぶ可能性を直感的
に感じたのであろう。モモンガを発想したのかもしれない。アルバス博士から
アシナガウミツバメに指令があったのかもしれない。但し魚を集めることを条
件に。 その努力たるや、祈りに近い。 約束を守り「布」を手に入れた後か
らは勇猛果敢ともいえる飛ぶ練習が開始される。何度も何度も。 そしてつい
に飛んだ。グインの祈りとアシナガウミツバメとの友情が飛ぶことを可能にさ
せたのだ。 祈りが通じたのだ。気持ちが弱っているとき読んだ一回目には思
わず涙した。(本当)

筆者の詩、物語かもしれない、の中で、一二を争う秀作だと思った。
構成がしっかりしている。登場する鳥たちの観察、設定もよくできていると思
った。兎に角「優しい」の一言につきる。筆者の優しい眼差しが感じられる。
大人にも子供にも読み聞かせたい作品だと思う。

さてグインはどうなったのか。そんな野暮な質問は止めにしよう。
グインは飛んでいるのだ。自由に。夢の世界かどうかはわからない。死の世界
かどうかはわからない。でもグインは生き生きと空を飛んでいる。
それだけでハッピー。 夢を分けてくれてありがとう。
ああ私も自由に空を飛ぶ夢であれば、ずっと見ていたい。
こちら、あちら、関係ない。

作品を読んだ後すぐに絵を描きたいと思った。なかなか描けなかったが、合評
を書いているうちに、むくむくと。子供のお絵かきレベルだが私のイメージだ
った。筆者のイメージと大きく異なったら申し訳なく思う。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000242.jpg

227長岡曉生:2010/05/12(水) 15:54:11
「空を飛びたかったペンギン」:合評
折角、絵まで描いてくれた万理さんには悪いけれど、作者の意図は
そこには無いでしょう。

1)p46の中程よりも少し下にある
 「ああ、きもちいいなー。暖かで。何だか眠くなってきた」と言った
  あと、グインが眠ってしまったこと
2)更にそのあと、目を覚ましときの
 「あれっ!あんな所にさかながいる。・・・」のせりふ
3)そして、上の方で白くて、ゆらゆらゆれているのは何だったのか

と言う3点を基に、考えてみましょう。
動物園でペンギンたちが飛んでいる姿が見られるのは、何故なのか。


ちょっと解りにくいのは[グインがいつの時点で夢を見始めたのか]
と言うことですね。
ひょっとすると、アシナガウミツバメたちのために、さかなたちを
水面まで追い込めようと泳いでいる最中だったのかも知れませんね。

万理さんの夢を壊してしまったかな。
だったら、ごめん。


神野さんの合評は、原稿割り付けが一段落してから出すつもりです。

228万理久利:2010/05/13(木) 12:07:05
飛ぶペンギン
先日旭山動物園の元園長がペンギンを見て言っていました。
「彼等は泳いでいるのではなく飛んでいるのですよ」
「水の中を飛ぶ」鳥だからこのような表現をなさり、また
自由に飛ばせたいという思いがあったのでしょう。

夢ではグインは空を飛んだ。

229総務:2010/05/13(木) 12:34:08
二十三号テーマ絵「てふの夢」
ブログに二十三号のテーマ絵を掲載しました。

230:2010/05/13(木) 20:25:03
「空を飛びたかったペンギン」
かえるさんの詩や物語は優しい言葉の中に深い何かが隠されている様で、単に綺麗な情景や
心和む文章を通り一遍に鑑賞するだけで読み飛ばすわけにはいかないのである。私のように
理屈で説明することになれている者にとって、具体的な作者の考えを記述よりは、むしろ物
語の情景のなかにより多くのことを語れるのではないかと思われる。私はそのへんのところ
を「鈍色の空」あたりから判るようになったような気がする。その点かえるさんの詩や文は
参考になった。

先ず色々の難しい解釈をする前に、聞き慣れない名前に私は興味を持った。それについて私
なりに拘り、それがたらすイメージを追ってみた。

◆主人公のエンペラーペンギンの「グイン」
??ゲド戦記の作者アーシュラ・K・ル=グウィンをまず想起した。
 ゲドは別名を「ハイタカ(鷹に一種)」といい鳥の名前を持つ魔法使いで、彼を主人公
 としたファンタジー小説である。

◆ワタリアホウドリの「アルバス博士」
 「アルバス(Albus)」はラテン語で「白」を意味し、しばしば「善」 の象徴として用い
 られる。主人公ハリー・ポッターの母校・ホグワーツ魔法魔術学校の校長であり、ハ
 リーの恩師。

◆アシナガウミツバメの「ペトレル」
 ペトレルとは尾の長い小型の海鳥類の総称。

◆モモンガは昔の万理久利さんのニックネーム

以上の名前を眺めていると、なにかつながりがあるような、ないような・・・。

これで、僕のおはなし
「空を飛びたかったペンギン」はおしまい。
もうみんなは、わかったよね。
ペンギンは飛べるってことが。
テレビや動物園でも見られるよ。
ペンギンたちが飛んでいる姿をね!

イギリスではいまだに地球は丸いと思っていない倶楽部があるそうだ。鉄の塊である飛行機
が空を飛ぶはずがないと信じている人もあるそうだ。
この詩の最後の6行がなかなか利いている。私達はそうかなという疑問と、変に納得したよ
うになる気分になってしまうのだ。

231万理久利:2010/05/13(木) 20:51:09
いろいろな合評
軽重な私は別として、長岡さん、赤松さん、突っ込み方が面白い。
だから書くこと、読むことがやめられない。
私もそれなりの重量感ある人間になれるのであろうか。

232長岡曉生:2010/05/13(木) 21:10:12
「空を飛びたかったペンギン」:合評の補足
結局、視点としては理を基にするか、情を基にするかと言う事
でしょうね。情は文と言い換えるべきかも知れませんが。

私は、長く関わってきた仕事の性質上、理に傾きやすい傾向を
持っていることは、十分に自覚していますが
かといって、情主体の観点を否定しているわけではありません。

密教の曼荼羅だって、胎蔵部と金剛界の両部が有るのですから。

私もその気に成れば、情に両足を置いた文章も書けますよ。
( ↑ 負け惜しみかも)

233:2010/05/14(金) 19:49:06
邪馬台国の地
長岡さん面白い記事がありましたので、「肥と筑」に関連した歴史の問題として掲載してみ
ました。

2010年3月28日の朝日新聞に面白い記事があった。
「日食ヒントか」邪馬台国の地−神話もとに天文学挑戦
という長い表題である。
邪馬台国があったのは畿内か九州か、天文学の立場から論争に決着をつけられないかと、国
立天文台の2たりの学者が挑んでいる。
ようするに日本付近で皆既日食があった通り道を調べて、邪馬台国でそれが見えたのではな
いかという推論をもとに調べた訳だ。推論の根拠は日本書紀で、天照大神が天の岩屋戸に隠
れ、辺りが闇の包まれたという神話の記述が具体的であることから、この描写は皆既日食を
差しているという解釈がある。岩屋戸神話は邪馬台国などの文明地で見られた皆既日食に基
づいているのではないかと推論した。
1〜3世紀には53年、158年、247年、248年の4回の皆既日食があったことは計算上わかっ
ている。
53年3月9日は約20分の誤差で畿内も九州も皆既日食が見えるという。その外の年代の皆既
日食は畿内も九州も見られないので外れである。

歴史を証明するのにこのように我々には思いも付かないような色々の手段があることをしっ
て嬉しくなった。それぞれの専門家が己の技術を生かして、違う分野の真理に迫ることはじ
つに楽しいことだろう。今回は畿内か九州かまだ結論はでないが、そのうち何らかの文献や
痕跡が見つかれば、一遍に解決するかもしれない。とにかく全く視点を変えた歴史へのアプ
ローチに感銘した次第である。

234長岡曉生:2010/05/14(金) 21:04:35
邪馬台国の地
実は、この問題については、何人か先人が居て議論をしており
最近の代表的な邪馬台国本には、紹介が出ています。
その結果については、適当なキーワードでネット検索できます。

その当時の結論は、皆既日食では無かったかも知れませんが、確か
247,248年を一つの回答にしていました。
この問題は、魏志倭人伝の紀年との整合性も必要となりますが
今回の53年という推定では、この整合性が得られないと思います。

仮に皆既日食に近い部分日食でも、当時は十分にパニックになった
のではないでしょうか。

235:2010/05/15(土) 06:54:42
続・邪馬台国の地
247年と248年に九州近くで皆既日食があったという計算の結果になっていますが、長岡さん
のおっしゃるように、確かに皆既日食でなくてもそれに近い現象でこの時代の人々は驚くで
しょう。
だからそのようなことから算定するには時代と範囲が広すぎて邪馬台国の地を確定するには
まだまだと言えますね。かえって謎のほうが夢があってよろしいようで・・・。

236:2010/05/15(土) 07:45:21
合評御礼
拙作に対する合評ありがとうございました。

著者が作品を書いた背景があるように、読者の各々の背景が、作品の読み解き方に影響することを学びました。

著者が作品の世界を説明したり、創作の裏話を語ったりして、読み方を規定してしまっては、自由な合評を得られなかったでしょうし、創作手段としての言葉の再検討には至らないでしょう。

それが、ブログにもある「正しい作品鑑賞の学び」だと痛感しました。

237万理久利:2010/05/15(土) 13:23:37
かえるさんへ
重い言葉と受け止めました。
今後とも読者の一人として書き込みをしてくださればと
勝手な妄想を抱いています。
あわよくば、こんごとも「対話詩」を読んでみたい。

238:2010/05/15(土) 16:14:36
本能と知性−ベルクソン
岩波書店 思想12月号に私の興味を引く文章があった。
フランス技術哲学の中のベルクソン  米虫正巳著より

ベルクソンは生命の進化において、動物の二つの分化が「本能(instinct)」と「知性
(intelligence)」という二つの能力の区別に対応しているという。

「生命に内在的な力」は物質に働きかけつつ自らを展開しようとするが、この力は有限なた
め、物質へ働きかける際して道具を作り上げ、その道具を介してより有効な働きかけを行
う」能力として本能を位置づける。生物にとって、「有機的な諸道具を利用し、構築さえす
る能力である」。

本能によって活動する生物は物質に働きかけるために道具を使用し組み立てるが、この道具
は「それを利用する身体の一部をなしている」ものである。生物は本能に基づいて自らの有
機体的身体をそのまま道具へと変形して活用する。

それに対して知性とは,同じようの生命が物質に働きかけるために自らに道具を作り上げる
能力ではあるが、自らの身体を有機的な道具として作り上げる本能とは異なり、「非有機的
な諸道具を製作し、使用する能力である」。
非有機的な道具を製作するということは、生物が自らの身体を変形して有機的な道具とする
のではなく、非有機的な物質を加工して、それを道具へとつくりあげることである。

早い話が、人間以外の本能で動く生物は、鳥や魚や馬などは、飛んだり、泳いだり、走った
りする能力を自らの身体を加工して生きてきた。一方知性のある唯一の人間は、自らの身体
加工することなく、洗濯機や自動車やパソコンなどの非有機的道具を作り上げるたとういこ
とである。このような定義は私に取ってなかなか面白いと思うのだが、うざったかったかな
あ・・・。

239:2010/05/15(土) 17:16:43
万理さんへ
「空を飛びたかったペンギン」に素敵な絵を寄せてくれてありがとうございました。物語のイメージをうまく表現してもらえています。
表紙絵にぴったりです。
「おえかきのレベル」の方が僕の物語に合っています。

23号のテーマは「てふの夢」なんですね。
イメージをふくらませて、何か書きたくなったけど、知ったのが締め切り前の日だったのが残念です。
万理さんのテーマ絵も素朴なタッチで好感が持てます。

240万理久利:2010/05/15(土) 19:52:47
知性
「非有機的な諸道具を製作し、使用する能力である」
ベルグソンの本は読んだことは残念ながらない。
が意味は通じた。そうですよね。我ら考える人間、知恵
ある人類なのですよね。

241万理久利:2010/05/15(土) 20:25:09
かえるさん
涙したこと確かで、「絵」も初めから決めていました。
「読者の各々の背景が、作品の読み解き方に影響する
ことを学びました。」重く響きました。

242万理久利:2010/05/16(日) 14:31:33
邪馬台国 卑弥呼
○卑弥呼様みなであがめる不思議かな
○隠れてもみなを操る知恵をもち
○半日食うまく使いて民翻弄
(季語無し)

小学生の頃、半日食があり、磨りガラスを持たされ観察したことを覚えている。
幼いなりに先生の説明を聞いて怖くも何ともなかった。
卑弥呼は鬼道で衆を惑わしていたといいます。鬼道にはなにか魅惑的なものが
あるのかもしれません。

「歴史を証明するのにこのように我々には思いも付かないような色々の手段が
あることをしって嬉しくなった。」
日々発見ですね。過去は「夢」でくくられることが多い。

243万理久利:2010/05/17(月) 13:43:52
同人α23号
本日手元にゲラ刷りが届いた。100pを超える重量感の
ある冊子であった。中を開くと予告どおり「縦書き」。
読むには縦書きがしっくりいくことを今更ながら思いおこ
された。お題は神野さん。重たい口を開いてくださった。
少ない人数で作った作品集ではあるが、新たな第一歩が踏
めた。そんな気がする。

244万理久利:2010/05/19(水) 10:49:41
一歳で逝った緑児へ
○二月には遊んでくれた緑児や
○誕生日三月一歳むかえたり
○鯉のぼりともに泳いだ緑児と
○居たんだね宇宙に消えた緑児や

昨晩姉から悲しい知らせがありました。

245長岡曉生:2010/05/19(水) 11:18:57
一歳で逝った緑児へ
二月に、万理さんに会いに来てくれたお子さんで
お姉さんのお孫さんですね。

可愛い盛りなのに。
さぞや悲しまれた事でしょう。
お悔やみ申し上げます。
  小柳 理正

246万理久利:2010/05/19(水) 15:08:39
早逝
岡山の天気はわかりませんが、自宅町田ではにわかに雲が
たちこもり、風と、雨が降ってきました。あの子なりにも
っと生きたかったと訴えているのかとも。
現実は現実と受け止め、彼の1歳少しの人生にに感謝。乾杯。

247万理久利:2010/05/21(金) 11:12:47
ひなたぼっこ
三月初めにカラスの声、その後雀、今では様々な鳥が庭にやってきます。
掃除をした後、コーヒーでいっぷく。そこへキジと雀の間くらいの大きさの
鳥がベランダの手すりに停まりました。羽の中間は緑が。通常はあっという
間に飛びたつのですが今回の鳥はなぜか体をべったり手すりに投げ出し約三
分ほど居ました。鳥の脳みそはわかりませんが、あったかくて、気持ちいい、
それだけは感じたのでしょう。私も自由気ままにひなたぼっこをしたいそう
思いました。本日は初夏を思わせる暖かさです。

248同人α広報:2010/05/23(日) 08:54:01
23号発行のお知らせ
同人α23号が完成しました。今回は思い切って創刊時に戻り 縦書 きです。
ページをめくるとやはり目に優しかった。
飛び入りの原稿もあり合計10作品、100ページを超えるものになりました。
テーマは久々に神野佐嘉江氏より「てふの夢 」 です。
一般読者の方も是非感想をお寄せください。
尚合評は5月30日(日)からを予定しています。
*購入ご希望の方は TEL:03-3812-4002 E−mail:koga-kaz@s5.dion.ne.jp まで

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000266.jpg

249万理久利:2010/05/23(日) 14:52:32
食べること 歩くこと 書くこと
この数ヶ月、いたって不健康な生活を送っていたと思う。
食事はばらばら、歩くことも部屋の中だけ。3キロやせた。
昨日久々によろよろと都会に出て、驚いたのは階段は手すり
が必要であった。まずは体力。三食食べて、きっちり寝て、
一日30分から1時間散歩をして弱った足腰を鍛える。
「書く」前提になるのかなと思う。
本日はマンションの総会のあと遅いブランチ。チーズトースト
と野菜ジュース。ついでに夕ご飯のおかずに、キャベツと豚肉
炒めまで作ってしまった。どうか長続きするように。

250オール・ド・アガサ:2010/05/24(月) 13:16:18
同人α23号
今回は飛び入りをさせていただいた。
私は今の同人α ニューロン・カフェが憩いの場だ。
創立当時からの夢を持ち続けていると思うからだ。

251同人α広報より:2010/05/24(月) 16:14:54
同人α23号作品集
このたびの力作が作品集にアップされました。
このニューロン・カフェよりアクセスしてみてください 。

題:てふの夢

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000269.jpg

252:2010/05/25(火) 17:08:19
"てふの夢”創刊おめでとうございます。
“ニューロン・カフェ”創刊真おめでとうございます。

本日小柳様より立派な冊子を戴きました。ありがとうございます。

108ページ8名の御投稿。“縦書の文“日本人は読み慣れやはり親しみが滲みます

小生が苦労したページを捲った多穴のファイルを作って戴きありがとうございました。

驚いたのはβでなく長い間”斜光の巻頭“を投稿続けた尊敬する、北 勲様 懐かしく拝読

しましたこれからは益々の御発展をお祈り致します。

貴重な冊子を小生ごとき戴きありがとうございました。

                                    碇 民治

253万理久利:2010/05/25(火) 17:56:48
今日の一句
○すれ違う人夏めきて歩くかな
○青あらし朝から竹がうなりけり
○虹二重遠くからの応援団

町田は終日生暖かい強風でした。投稿ありがとうございました。

254小柳 理正:2010/05/25(火) 19:56:22
α23号[てふの夢]の発行に寄せて
碇様
 応援、有り難うございます。
 4名という少人数からの再出発と成りましたが、皆が一致結束したおかげで、しかるべき内容と分量の
冊子を、予定した日に発行することが出来ました。

 今回、縦書きに再挑戦したのは北さんの強い要望によるものでしたが、冊子になってみると、日本語は
やはり縦書きが読みやすいとつくづく思います。

 俳句にも向いている縦書き印刷は、今後とも続けて行きますので
碇様が、またαへ投稿して戴くことを、我々一同こころから願っております。
当掲示板にも、お気軽に御出まし下さい。
  小柳 理正

255:2010/05/26(水) 06:43:29
BGMについて
同人α第23号「鈍色の空」及び「天使ごっこ・悪魔ごっこ」にBGMを挿入しました。
「ニューロン・カフェ」からアクセスすると「ニューロン・カフェ」のBGMと重なります
ので、作品集はお気に入りに入れて、直接呼び出してください。
これからも同人αは色々と進化し、高く飛びます!!

256万理久利:2010/05/26(水) 09:43:06
今朝の一句
○アルファに飛ぶ場所見つけ蛇苺
○つぎつぎと庭を賑わす夏の花
○我彼とどこが違うか夏草や

*蛇苺は今庭で真っ赤な玉をぽんぽんと
*今年は庭の手入れは一切せず、風任せの種がもたらす恩恵を楽しむことにしました。

257万理久利:2010/05/26(水) 09:49:36
BGM
同世代を扱った作品で、つくづく精神年齢の差を感じました。
音楽によくでています。私はいったい何色?

258赤松次郎:2010/05/26(水) 14:25:57
またまたBGM
同人α23号「しんき郎かげ郎」の作品に音楽を挿入しました。ちなみに
「しんき郎かげ郎」:     花の歌     ランゲ作曲、口笛、ハープ
「鈍色の空」   :     ジムノペディ  エリック・サティ ピアノ
「天使ごっこ、悪魔ごっこ」: 四季      ヴィヴァルディ  ハープシコード

259同人α広報より:2010/05/27(木) 09:09:02
お知らせ
このたび「同人α(23号〜)著者のポートレートとコメント集」にテーマ絵と前書きおよび第一回目被合評者である北 勲さんの写真を載せました。今後「同人αブログ」は約束事と連絡事項のみとする予定です。北さんの写真はめったにみられない貴重な写真です。是非コメント集にお立ち寄りください

260久利:2010/05/27(木) 09:51:40
今朝の一句
○目覚めると励ましの虹煌々と

碇さんありがとうございます。

261長岡曉生:2010/05/28(金) 01:55:41
『言葉集め星創り五拾番』より参拾壱番 天の川を飲んだ:合評
★言葉集め
著者は、人には推し量れぬ量の読書中から、無作為にこれらの言葉を集めてきたのであろうか。
それとも、有る意図を持って過去の読書の中から選択したのであろうか。
回が変わる度に、その基準が微妙に変わってきていると思う。

★星創り
「星」とは、文章を創る際の核を意味しているのであろう。
著者は、この核を創るため、アナグラムや誤変換、さらに通常は一緒に成りがたい反対概念の合体などを
試みているように見える。

★思考と脈絡
人が自分の思考を人に伝えようとする際、その考えを言葉の連なりにより、脈絡を持たせて表現する。
佛教では、これを語業(ごごう)あるいは口業(くごう)と言う。
この場合、これらの連なる言葉は、その人固有の記憶の海中、言い換えれば深層意識中から選ばれるが
一種の霊感によって言葉がわき出てくる場合は、とうぜん選ばれる範囲が当人固有の範囲より広くなる。
この言葉の海の中から、当人のふるいを通して選ばれた物だけが表面意識に浮かび出てくるわけだが、
それでは、この選択過程はどのようになされるのか。
この過程を、唯識的に説くと
1.外界の刺激を五感(及び第六感)が受け、これに見合う複数の意識が候補としてわき出てくる。
  このように刺激を受けて自分の周りにわき出た心の働きを、依他起性(えたきしょう)という。
2.この複数の意識に対して、過去の自分の経験や好悪の感情によって心の中に埋め込まれた先入観の
  ふるいが適用され、当人がその場で最も適当と思った選択がなされ、表面意識の言葉に変わる。
  このように外界の刺激を自分なりに解釈して自分の言葉によって表面意識で解釈しようとする心の
  働きを偏計所執性(へんげしょしゅうしょう)という。
  通常この表面意識の解釈は、前後の脈絡がつくような形で行われる。

★著者の作の難解さ
今なぜ、唯識などを持ち出してきたのか。
それは、著者の今までの作品の難解さは
  記憶の海中の言葉の群れ
  刺激に依ってわき起こる依他起性の意識を表わす複数の意識の断片
という二種類が大部分を占めていて、表面意識による脈絡有る解釈が困難なためである。

と、何でも理屈付けて解釈しようとするのは、私の悪い癖かも知れない。
でも、表面意識で統合されていない夢の中は、多数の意識の断片が脈絡無く出てくることが結構あるし
何だか、この作品の場合と似ていると思いませんか。

262万理久利:2010/05/28(金) 15:40:25
合評の感想
言葉集めはとても難解な作品であった。言葉を散りばめ繋げ文章にする。その魅力にとりつかれた事も確かだが、いかに難しいことかとも思い知らされた。今回は長岡さんらしい分析をしてくださった。だがら合評もその感想もやめられない。
「表面意識で統合されていない夢の中は、多数の意識の断片が脈絡無く出てくることが結構ある」
私はいつも夢の中。

263同人α広報より:2010/05/28(金) 17:51:46
合評開始のお知らせ
第一回目はテーマ提出者北さんの作品です。5月30日から6月5日を予定しています。「人の像をした美しい青い地球」
ポートレートに立ち寄り前書きとお姿をごらんください。
尚合評の順番は目次どおりを予定しています。

264長岡曉生:2010/05/31(月) 00:19:11
人の像をした美しい青い地球:合評1
 今回、アルファ第23号が創刊号と同じ縦書きに復帰したのは、実は神野さんのたっての要望による。
第20号の出版の際、いつも原稿の割り付けを担当していた私は、横書き冊子中に縦書きページを姿良く
嵌め込むことに手こずって結局断念した経験があり、今回も不安を抱えながらの縦書き変換であったが、
案ずるより産むが易しで、横書き全体を縦書きに変換することは思ったより簡単であった。
(勿論、数字や特殊記号の変換にはそれなりの工夫が要ったが)
 出来上がった冊子を実際に手に取ってみると、縦書きの日本語が如何に読みやすいものか、しみじみと
実感できる。
 と、前置きはこれくらいにして、神野さんの今作品の何と読みやすいこと。
頭をひねらずに評が出来るのは、大変にありがたい。

《スプートニク》
★筆者の感性
ソ連の人工衛星スプートニクが撮影した地球の写真。
これを見た作者は、青く美しい、と表現する。
青いのは海の色、ガガーリンが花嫁のベールと表現したこの色を、著者は命の色と直感する。
また、この地球の写真をみたときの感性が独特である。
著者は、「羊が真白のまま地上からこころのままに跳ね上がって来る」と表現している。
しかし、それだけではない。
著者が感動したのは、青という色だけではない。まぶしい光も作用しているはずである。
いや、光そのもの、それも人間が物質などではなく光であると想定する。
そこで生まれる美しさは「汚れていない」ことだという。
 ここで読者は、気づくべきである。
著者はいつの間にか、見る対象の美しさの考察から、対象を見る人間の美しさの考察へと何の違和感も
なく遷っている。
これはこの時の著者が、見分(見る主体)と相分(見られる客体)の境界が無くなった観察の境地に達
していたことを表わす証拠だと思う。
   以下、次回に続く

265万理久利:2010/05/31(月) 16:07:48
てふの夢 前書きの感想 
 個人的なことであるが、昨年秋から多くの近しい人の死に出会った。
93歳から1歳まで6名も。
生きることは空しいと思いつつまだ「生きる」を楽しんでみたいとも思う。
 終戦から9年後に私は生まれた。父は「のほほん」と生きて戦争のことは
あまり語らなかった。終戦は伊勢で迎えた。父は、部下に缶詰その他食料品
衣類などを持たせて最後を見届けたと言う。これは唯一母の自慢話だ。
父は74歳まで生き抜いたが、最後まで自由気ままな人であった。
 死後数年経ってから戦友が訪ねてきた。隊長には本当に世話になったと。
資料もたくさん用意してくださっていた。
子でありながらどれだけ親の真実を知ることができたのだろうか。
 みんな逝ってしまえば宇宙の塵。どこかの星の鉱物か、あわよくばまだ青い
地球の草花にでも生まれ変われるであろうか。「てふの夢」

266赤松次郎:2010/05/31(月) 16:42:35
(無題)
同人α前書き−てふの夢

◆いまちょうど老子を読んでいる。窓を開けると暗闇の向こうから気になるほどの大きさで間断なく聞こえる沢の音も、窓を閉めると闇と無音の世界である。そんな時山荘の本棚で寝る前に睡眠薬代わりに読むものを探しているとき、たまたまこの本が目についたという訳だ。期せずして神野佐嘉江氏の表題と一致したのも何かの縁なのだろう。まえがきにある老荘の思想は原始の世界、闇や無音や空や混沌の世界へ誘ってくれる。

◆「てふの夢」は「胡蝶の夢」という言葉で前から知っていたが荘子だとは思わなかった。
老荘思想は老子、荘子(そうじ)、烈子、淮南子(えなんじ)と継承されていくが、道教という宗教になるといささかその思想と違うもののような気がする。なぜなら老荘思想は死後の世界は描かれてはいないので仏教やキリスト教などの現世と来世という基本的な構造とはちがうからだ。

◆また儒教と道教の違いは、いかに社会秩序を確立するかの問題をあつかって支配者の立場から見た儒教にたいして、老荘思想は個人の生き方、思想に目を向け無為自然を基本としたもので、何ら腹がふくれるものでもなく、なにかに役立つものでもない。

◆夢にちなんでは「てうの夢」の他に「邯鄲の夢」(または「粟粒一炊の夢」)というものがある。
「てうの夢」が今生きている世界がはたして現実であるか、それとも夢の世界であるのか、何が真実であるか確信が持てない。
「邯鄲の夢は」は唐の時代に盧生(ろせい)という貧しい若者が、うたた寝を始めた時に、旅館の主人が蒸していた黄梁(こうりょう)がまだ蒸されていないほんの一瞬の間に自分の一生の夢を見てしまった。そこで人の一生というのは、このように短く、はかないものだという故事である。

◆神野佐嘉江氏の父親の思い出に少し滅入って居られるようであるが、鉄斎から言わせると古希はまだはなたれ小僧、どうぞこれからも元気を取り戻して宇宙に向けて新しい創造作品を発信してもらうことを期待します。

267万理久利:2010/05/31(月) 18:07:57
今日の一句
○てふの粉つけてつけても醜態かな
○朝のてふゆらゆらとしてベランダに
○柿の花同じ年月過ぎにけり

268長岡曉生:2010/05/31(月) 22:19:39
人の像をした美しい青い地球:合評2
★著者の疑問の持続
こうして何年も過ぎたある時のこと、著者はふと気がつく。
 (うーむ、著者の疑問は氷解しない限り、長いこと深層意識に住みつくのである。)
外から見た地球の青つまり海の色は生命を意味し、死を意味する暗黒の宇宙空間と鎬を削っていると。
また、地球は名もなきものから生まれ、名もなきものへ消えていくと。今はその盛りであると。
その盛りである今は、美しいと。

バード・ブレインさんと、続バード・ブレインさん。
なんだか、宇宙規模の命題になってきましたよ。
名もなきものとは、一体何者なのでしょうか。
生命を生み出す力はどこから来ているのでしょうか。

269万理久利:2010/06/01(火) 16:53:23
人の像をした美しい青い地球:合評1
 露のスプートニクの事は記憶にないがガガーリンの「地球は青かった」この言葉は鮮烈に覚えている。その後、米が月に人を降ろしたよりも。単純に「地球は青いんだ」と思った。なるほど地球は七割が海で海の色を反映しているかのように思えるが、太陽の光のマジックによるものでもあるようだ。地球から見る青空もしかり。筆者が書くように私も地球にかかる白い雲に注目した。なるほど宇宙から見た地球は青と白だ。白は雲。雲の観察も筆者はよく表現している。綿菓子でもなく、時には荒々しく時には優しく。雲は雨となり大地と海に戻る。

 「海」「青」は確かに命の源泉だ。かつて地球上の生物は海の生物から進化した。
海は「母」だ。海も羊水も変わらないのかも知れない。とにかく我々人類は今生きている。「人間を光りとする」このようなとらえ方ができたらどんなに楽であろうか。でも一方真実であるような気がする。筆者は光の固まりを「人の像をした美しい青い地球」と表現したのではないか。

 私はガガーリンも月着陸もあくまで「ここ地球」からの視点で考えていた。筆者は一歩乗り越え宇宙からの視点で地球を、己を考え始めているのではないか。

 表題は詩的でとても魅惑的なものだ。いつか機会があれば「神の像をした暗黒の宇宙」という題で何か書きたいと思った。

 いずれにせよ地球は奇跡だ。そして今生きている私はもっと奇跡だ。生きているからには生を全うしたいと思う。

270赤松次郎:2010/06/03(木) 12:08:34
人の像をした美しい青い地球を読んで−その1
青い地球を見たとき私もまさしく作者が書いているように、地球の向こうは光
も何もない漆黒の宇宙空間なのだ。

地球上で空を見る我々は昼間の明るさを感じているが、それは地球を取り巻く
空気や塵や雲に太陽の光線が作用して見えているだけで、地球の裏側は光に反
応しない暗黒物質(ダーク・マター dark matter)に満たされた、零下百数十
度の生き物の存在しない闇夜の世界なのだ。それだけに生き物をはぐくみ色彩
豊かに輝く地球は希有の存在で、私は作者が擬人化したように地球にたいし
て、ちっぽけな生き物のはしくれとしてエールを送りたくなった。いまここに
「ある」ことがなんと不思議なことなのか。

作者が「青いと感じさせたのは海の部分だ。陸地はアラビア半島とアフリカ大
陸が見える。これらは赤っぽい。赤の大陸に対して南極大陸は真っ白だ」を読
んで私はポール・セザンヌの「サント=ヴィクトワール山」の絵を思い浮かべ
た。青と赤茶けたサンド色の補色の対比は、一歩間違えれば野暮になる配色を
見事にセザンヌは使いこなして、なんとも言われぬ透明感と清涼感を表現して
いる。まさにスプトニクから見た「人の像をした美しい青い地球」はセザンヌ
の表現した清らかさと同じだと思った。作者もこの青い地球に生命をたくされ
た美しい姿を見て、非常に感動したことが私にも伝わってきた。

271万理久利:2010/06/03(木) 15:48:39
人の像をした美しい青い地球:合評2


〔朝日は〕
朝日、夕日、これは太陽の恵み。そこに生きる現実。生ゴミから飛び出すアブラムシ

〔雲の混じった汗が〕
肌の湿り具合。これは地球にかぶさる雲のためか。「雲の混じった汗」が気になった。

〔体臭はかすかな潮の匂い〕
次は木の葉と海だ。握手する姿が目に浮かぶ

〔人肌と地球〕
「雲の混じった汗が」に続き人肌が出てきた。怒りや苛立ちが人間らしさ地球らしさを表すのであろうか。

〔青く照り映えて〕
青は宇宙からみた青だった。今現実に見えるもの百色以上に及ぶであろう。元は「青」  「青く照り映えているだろう暗闇の女」は魔女か悪魔か。

〔森に至って〕
森に行き宇宙を見上げる。懐かしい故郷を思い浮かべるように。

おわりに; 筆者は「人の像をした青い地球」と題したが、人間一人一人が小さな青い地球なのではないかと思った。考えて見れば当然のことかもしれない。

272万理久利:2010/06/04(金) 14:58:22
人の像をした美しい青い地球:合評3
〔ある日〕
 夢を見る。原始人と恐竜の時代だ。そしてまた戻ってまたどろどろの地球。なぜこのような夢をみるのであろうか。地球人だからか。
 いよいよ出てきてしまった「人間としての青い地球」が。青い地球上で、食べる。歩く。書く。言葉で考える。朝食や整髪の様子は極めて人間の「日常」を表していると思う。
これが日常なのだ。
 雌牛の乳房損傷の可能性については非常に面白い視点だと思った。
 ギターを弾き、即興の歌を口ずさむ。これはちょっと離れた日常であろうか。
そして博物館にも足を運ぶ。今を生きる「人間としての青い地球」が古代の歴史に触れるのだ。
 「絶対的死」これについては次回書こうと思う。
「に」では、地味で、日々苦悶しているだろう主人公の平行感、豊かさがみられた。
どうしても「未来」には繋がらなかったが、最後「小惑星エロスへ手紙」の箇所で夢を持たせていただけた。

273赤松次郎:2010/06/05(土) 10:02:33
人の像をした美しい青い地球を読んで−その2
◆〔森に至って〕から〔朝日は〕に至るまでの散文詩の擬人化された地球は、私達の現実の暮
  らしの感覚や想念と同化している。
  それにしても、作者の事象の観察や表現は並のものではなく、誰もがいつか体験した感覚
  (デジャビュ)を思い出させる力がある。


◆〔ある日〕の(い)から(に)に至るまでの短い散文は前述の散文詩のイメージをふくらま
 したもので、作者のその後の「言葉集め星創り」の原型をなしているように思えた。しかし
 これは創作の時系列がはっきりしないので私には断定できない。だから詳しくは作者の解説
 を待ちたい。

◆「人の像をした美しい青い地球」と今そこに存在する森羅万象は(特に意識を持つ人間と)
 運命共同体なのだ。

274同人α広報より:2010/06/05(土) 13:30:25
日曜日のブレイクタイム
今回は神野さんの大作で考える時間と書く時間が多くありました。
明日は日曜日、一日ブレイクタイムとして、書き残し、その他何でもご自由に掲示板をご利用ください。不明の人物作品合評は週明け月曜日からを予定しています。

275長岡曉生:2010/06/05(土) 20:10:56
中山平温泉と月山
 6月2日から夫婦で、宮城の中山平温泉(鳴子温泉の西)の秘湯の湯へ一泊の旅行をしてきました。
6月からは、どこまで行っても高速は2000円で乗れると思っていた当てが外れて、往復共に一般道を
使って走るという無茶をやってきました。東北方面への道は良く知っているけれど、流石に疲れましたね。
さいわい天気は晴天だったので、気持ちよく走れましたが。
 宿はウィークデイのせいで、泊まり客は我々と同年配の人が多く、静かな雰囲気でした。
 上の写真は、日替わりの男性用露天風呂(塀の右手は女性用露天風呂)です。チェックアウト前で私の
ほかは誰も居なかったので、カメラを取りに戻り撮影しました。ここの湯質はとろとろしたアルカリ性の
源泉掛け流しで、肌がつるつるになるというので女性に人気だそうです。
この露天風呂には内湯同様の洗い場があるのが便利でした。
 下の写真は、帰る途中に進路前方に姿を現した月山です。標高は1979mとそこそこの高さですが、
6月の初めなのに、真っ白に雪をかぶり実に厳かな感じを受けました。山岳修行の出羽三山の一つである
のも良く解りますね。WEBで見たら、今年は未だ夏スキーで滑れそうです。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000293M.jpg

276神野佐嘉江:2010/06/05(土) 20:26:58
Thank you for 合評
 皆さん、合評有り難う。とても丁寧に読んでいただいており、恐縮です。『人の像(かたち)をした美しい青い地球』は、我が二十代に着手したものです。これから長い人生を生きるのだが、地球のエネルギーにあやかりたいものだ、との思いで綴ってきました。地球は日に日に狭くなり、その姿は日に日に科学的に明らかにされる一方、己の人生も雑多な体験を重ねていきました。というわけで、初版は一九八○年、三十年前ですが、その後付け足して、種々かき集めると百編ぐらいにはなりますが、たのがなかなかまとまらず、今日に至っています。『言葉集め星造り』も着想は二十代です。これは、言葉が、単語から句、文、話へ大きくなるのを、宇宙の膨張になぞらえたものです。こちらでは、れいの「オキシモーラン 0xymoron」、言い換えると、俳句用語で言う「取り合わせ」や「二者合体」を楽しみつつ、言葉の全相に迫ろうと試みたものです。これは当初の構想が三百編。目下六十編あたりで頓挫しています。最近は、『冥界から覗く(仮題)』に取り組み、「在ることの不思議」をなんとか作品化できないかと試みています。皆さん、詩人「まど・みちお」はいかがですか。この人は「在ることの不思議」を歌う詩人だと僕には見えます。

277長岡曉生:2010/06/05(土) 21:40:50
人の像をした美しい青い地球:合評3
遅ればせながら
[朝日は]から[森に至って]を、倶舎論と唯識で説く[共(ぐう)・不共(ふぐう)]の見方で分類して
見よう。これは勿論、私なりの解釈に過ぎない。

・[朝日は]
 これは、不共中の不共、つまり個人として観察した情景である。
・[雲の混じった汗が]
 これは、大地。つまり、共中の不共である。
・[体臭はかすかな潮の匂い]
 これは、風の神シナツヒコ。やはり、共中の不共である。
[人肌と地球]
 電車を待つ人の群れ。とすれば、不共中の共と見るべきだろうか。
・[青く照り映えて]
 これは、やや難解だが、ある種の特別な感性を共有する人々。これも、不共中の共であろう。
・[森に至って]
 これは、世界を1日で巡る黄昏。共中の不共であろう。

要するに著者の感性は、その時々に応じ、見る立場と見られる対象を、自在に変えているわけである。
詩人とは、実にかくなる存在なのだろうか?

278万理久利:2010/06/06(日) 09:27:02
人の像をした美しい青い地球:合評(完)
<確実にやってくる死>

 私は幼少の頃より「死」を意識してきた。ただひたすら恐ろしかった。必ず時は過ぎ順番としては両親が死に兄姉が死ぬ。いなくなる。それが変わったのが大病の時。 麻酔ガスをかがされ、あっという間に眠りについた。その一瞬「死んでもいいや」とふと思った。術後の結果で一週間後また再手術。そのときも開き直っていた。
 今から思えばひどいことだ。子を先に見送る母親、妹を見送る兄姉の気持ちを考えていなかった。死んでしまえば考える自分はそこにいないと割り切れればよいのだが。
 それはそうとして、やはり私は未だに「死」がわからない。誕生は奇跡だが、生まれたからには死が待っている。死んでしまえば考える私はいないのだからどうでもいいのだけれど、やっぱりわからない。生きて言葉で考えている人間の永遠のテーマかもしれない。
 体と思考、結局二足歩行なのかもしれない。言葉をあやつる人間も所詮、体の衰えと同時に思考や生きる活力が薄まっていくのではないだろうか。でも「生きた」事実が歴然と残る。
 夢、闇、宇宙、私にとって決して死の象徴ではない。ある意味「希望」ととらえたいとも思う。さてその「希望」とは・・・・。うまく説明できない。また人間で生まれることかな?
 「死」の話しは朝日の当たる気持ちよいときに。夜はだめです。

279同人α広報より:2010/06/06(日) 11:10:17
合評のおしらせ
第二作品はなぞの人物高野路 明子さんの提供です。
明日6月7日より6月13日を予定しています。
しんき郎とかげ郎
ポートレートに立ち寄り前書きとお姿をごらんください。

280万理久利:2010/06/06(日) 17:55:36
夫婦旅
こういうの一度やってみたかなあ。亭主の運転で温泉へ気まま旅。
たまたまか、作為か、恋愛不適応か、独身を貫きとおしてしまいました。
体が弱ると相棒が欲しくなるものです。話し相手も欲しいものです。
温泉と月山の佇まいが良かった。

281万理久利:2010/06/06(日) 18:27:19
「ドーデー」と「まど・みちお」
 転倒して肋骨を打撲してから、痛みは弱まるものの、寝ているとき、そして起きるときが辛い。その痛さがまるで私の弱さに針を刺してくるようだ。痛さが弱まる寝相は研究した。
 だらだらとした夜の読書でやっとドーデ−の風車小屋便りを読み終えた。中学以来であろうか。たまたま本棚にあったものだった。内容は殆ど忘れており初めて読む本と同様であった。すべての短編は「詩」だと思った。自然の観察、人の観察その他諸々の観察が実に素直で描写も美しい。強い感想は述べず、ここでも率直にさらりとしかし力強く述べている。
最後のペ−ジに絵はがきが挟んであった。オーギュスト・ルノアール「アルフォンスドーデー夫人」1876兄の字で下に小さく書かれていた。
 まど・みちお、すぐには頭に浮かばなかった。いつものようにネット検索。彼の童謡は皆知っていた。対象がほとんど動物と食べ物とお母さん。子供の情感を大人になって表せるのかとも思った。
「在ることの不思議」を歌う詩人、フランスと日本の違いはあるがなにか共通する者があるようなきがした。痛みがとれたら、二人の作品を紐解いてみようと思う。

 神野さんの『冥界から覗く(仮題)』未完でもなんでも楽しみにしています。

282万理久利:2010/06/08(火) 20:55:50
「しんき郎とかげ郎」前書き感想
「藐姑射(はこや)山の話」までにはまだたどりついていません。
高野路明子氏の肖像はピンクと青のお花でしたね。明子とあるからには主要著者は謎の明子さん。
補足をしたのが下の青色花は男性でしょうね。
著者フォトのこんな登場の仕方かもあったのかと良いアイデアをいただいきました。
謎の作家と言えば大分前のことになりますがイザヤベンダソン名でどんどん本が話題になりました。正体は山本七平かとも・・・・
まあ謎は残りますが、拝読したかぎりこれまでにはない雰囲気。非常に興味をそそられました。

283万理久利:2010/06/09(水) 17:31:56
今日の一句
○六月を忘れて過ごす独居人
○しんき郎つゆを飛び出しフィンランド
○目に映る皆の衣が夏めきて
○今年の庭は自由ほんぽうそれなりに
*月の感覚が薄れ、月が変わってからあわてて暦を変えています。
*外から降ってくる種でどんな庭になるか、いま試しています。

284万理久利:2010/06/10(木) 16:53:45
くみ
 私が通っていた双葉幼稚園はひまわり組だったかと思う。他のクラスも花や動物名だった。かわいらしい名前だった。
 大人になって思ったのが、山口組とか××組とか、そのような集団の呼称。
幼少の頃は中国波乱の時代、紅衛兵が暴れまくったあと、毛沢東が死に、なぜか
「4人組」が抹殺された。あまり良い意味で使われることが少ないのかも知れない。
組とは不思議な言葉だ。

注)くみ【組(み)】辞書より
[名]組むこと。組んだもの。1 二つ以上を取り合わせたひとまとまりのもの。
そろい。セット。「テーブルと―になっているソファー」2 事をともにする人の
まとまり。グループ。 なるほど・・・・。

285万理久利:2010/06/10(木) 18:54:08
正義と誠実
よく似た言葉ですが、漢字はずいぶん異なります。前者は正しい、と義、後者は誠と、実。
正義をふりまわした過去の戦争、騙されずに弱い抵抗をし続けた誠実。打ち砕かれた誠実。
正義と誠実の間には深い溝があるようです。私自身は正義などいうだいそれた尺は持っていません。

286:2010/06/11(金) 04:44:27
昨日はお手数おかけました
昨日、小生の万華鏡の投稿について、北島氏からメイルを受け取りました。この文章が解らないです。よろしければ説明を戴き度いですがお手数をかけよろしくお願い致します。
不明点
「古賀・小柳グループは、自分たちから提案した「別々のグループで、別々の名称でスタートしよう」ということを
自らほごにしたのです。それゆえに私たち12人のグループの総意で「アルファー23号」の名称を使うことを決めたのです。」

287万理久利:2010/06/11(金) 15:20:05
しんき郎とかげ郎 合評A
 単純に幼い頃に戻って楽しみました。楽しいから。明るいから。夢があるから。
筆者も大人、合評者も大人となればそれだけでは済まされないのかな?
筆者の意図を探るとか、自分なりの創造を加えるとか。合評は楽しくもあり苦痛
でもあります。自分とは全く異なる感想が入るとびびります。
 作品集の音楽、小学生の頃吹いていた縦笛のアレンジ。これがクラッシックや
ジャズや演歌だったらどうだったのでしょうか。やはり私にとってはこの音楽結構
はまりものかと思いました。筆者の感想を是非お聞きしたいものです。
以上、周辺から固めました。
 しんき郎 かげ郎君 その命名自体が面白い。さておき、立山からフィンランド
高空に住むアウローラお姉様のご招待で、太陽である父、水(雲と雨と嵐)であ
る母の愛情をうけて楽しい時間を過ごしました。
少しだけ精神年齢を上げれば・・・・立山から出発し、カンボジア、インド、
アラビア、トルコ経由で辿り着きます。父の太陽の馬力とゆったりとした母の水
と雲の恵みで。立山から、太陽と雲に乗りお姉様のところにいくとは。フィンラ
ンドです。仙台でも、別府でもありません。そしてアウローラは宇宙との架け橋。
 青い地球に引き続き、地球のお話。いやいやもともと皆さんユニバーサルなお話
をしているのでしょう。
つづく

288万理久利:2010/06/11(金) 16:59:23
本日の雑感
○ナノ (nano) ナノ乗 なんナノよ? 私はあまり知性に恵まれていなかったので、細かいことは分かりません。でも大きいことはその分少し判るような気がします。
○三、四日前ほどでしょうか、NHKニュースをみていて、なんと「まど・みちお氏」が取り上げられていました。校歌でした、「ららら、ららら」だらけの校歌。ふむふむ…確かに覚えやすい。「まどさん」は今年101歳になられるそうですね。神野さんから「まどさん」のお名前を聞いていなければ気づきすらなかったでしょう。ネットで調べましたら町田市立忠生第四小学校の校歌もお作りになったのですね。童謡は全部覚えていても作者と繋がらないところが私の愚かさでしょうか。

289:2010/06/11(金) 20:36:51
数の単位は
万理さん数の単位は次のサイトはありますよ!
乞う長岡門下に!
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%8E

290万理久利:2010/06/11(金) 20:48:32
数の単位
碇さん、毎度ありがとうございます。
「物知り」と「好奇心」「行動努力」には頭が下がります。
私の方が心身とも老いているような気がします。
もう数ヶ月で大会ですね。私は残念ながら参加することができませんが。

291:2010/06/12(土) 07:48:03
今朝の一句
● 生まれつき
    上品(あて)なる皺の
            花あやめ    民治
● 土も焦げ
    庭の雀も
      ピョンピョンと       民治
注 花あやめの花は咲いたとたんに上品な皺がありますね
  その上品な花びらの皺がまるで和装の縮緬の着物を着た貴夫人のようです。

  この2〜3日猛暑が続き向かいの御寺の砂は焦げたようです
  小雀があまり暑くピョンピョンと飛び歩く見えました。

292万理久利:2010/06/12(土) 10:08:31
今朝の一句
碇さん
品と風格のある俳句を久々に拝見させていただきました。
*あやめの観察と表現は明快でした。
*雀が暑くてついついピョン足になる様子がかわいらしい。

○誕生も死も皺とともヒトあやめ
○草茫々隠れんぼする雀の子

293同人α総務より:2010/06/12(土) 14:34:43
「速報」 アクセス6000
悪戯も、興味本位も、文芸誌から検査の偵察もあるのかもしれません。
わずか三人での継続で、苦労も沢山あったことでしょう、
同人α掲示板ニューロン・カフェを立ち上げて三ヶ月。
書くからには読んでもらいたい、あわよくば感想をもらいたい。
それは書くことが好きな人の本音ではないでしょうか
6000件、本日午後二時過ぎのことです。

294万理久利:2010/06/12(土) 19:16:34
しんき郎とかげ郎 合評B
夢心地だけではいけませんね。まずは単純に子供の心に戻してくれた作者に感謝します。
今の私は半世紀生き抜いた一応?大人ですのでそちらのほうからも感想を。
以下ランダムです。
●スピード感
まだ見ぬ姉から招待状をもらい翌日太陽父に「いきたい」といい、翌朝太陽パパの馬車で出発。当日到着。翌日は「鳥の船」に乗って森と湖を巡り。滞在は一日か二日だったのかもしれません。帰りは虹ママが「鳥の船」に二人を乗せ立山まで送ってくれました。超短時間、長距離の旅です。でも格安グルメバスツアーと異なり夢、想像がふくらみます。幼少の私にとっても回転か鈍くなった私にも、このスピード感は読みやすさに繋がったかと思います。
●鳥
22号の臼井さん「空を飛びたかったペンギン」もアシナガウミツバメたちが布を咥え空に浮かばせた。双子も山のふもとまで雷鳥に「鳥の船」で送ってもらった。鳥は心篤いのでしょうか。そういう私も晴れの日にチュンチュンと庭を飛び回る雀たちに癒されています。「鳥の船」何の象徴かな?
●表現の優しさ、美しさ
よくよく読むとなんと優しい、美しい言葉で表現されていることに気づきます。

【虹の女神(母)】
「自分の乗っている雲をちぎっては、下にほおり投げます。すると、その雲が雨に変わって降るのです。その場所でほおり投げる雲を使ってしまい一段落すると、お母さんは薄くなった雲の上から、七色の衣の袖の先を伸ばし、地上に向かってふわりと投げ降ろします。皆さんが雨の後で見る虹は、女神が投げ降ろした袖なのです。」
*なんとなく「おつう」を浮かべるのは私の飛びすぎでしょうか。

【太陽(父)】
「朝方の真っ赤な顔をにっこりさせながら」
「目の前に続く雪の道は、お父さんがまばたいた光をはんしゃして、金の粉をふりまいたように、キラキラと美しく輝きました。」

「アラビアの砂漠では、兄弟のいとこの逃げ水が、キラキラ光っていました。」
「今日中に、お昼を配ってしまうためには、道を急がねばなりません。」
*親父らしい配慮。双子の兄弟従兄弟の逃げ水の様子まで見せてくれました。お昼を配る、そう食べ物は太陽の恵み。

【アウローラ姉さん】
「地球の向こう側のお父さんのお日さまから出た電気の小さい玉を受けとめて、アウローラの衣は輝きます。ある時は黄緑、ある時は赤、ある時は虹のように、さまざまに色が変わり、彼女の衣の輝きは、すばらしい眺めです。」
*イワハゼの実の朱色もさぞや輝きをましたことでしょう。

●ウッカの正体
ウッカとはUKKAでしょうか、それともVODKAでしょうか。
多分前者だと想像しますが、ロシアの蒸留酒の代表であってもいいような。
亭主が酔っ払って、嫁を連れ回し、おまけにくるくる回転させ嫁をますます綺麗に輝かせる。こんな想像もしてみたい。
宇宙Cにつづく

295:2010/06/13(日) 07:46:30
アクセス”6000”おめでとう!
はやくも6000のアクセスおめでとうございます。昨晩「β」の会員さん

から北島さんのメイルをもらい、小生「言の輪」の追跡7,8,9,10,11,12を全

部コピーしました。160ページコピーしました。

私なりに両グループどちらが「α」を持つ資格か?を分析して正しい判断を行いたい思って

ます。結論が出ればニューロン・カフェに参加させ戴きます。よろしくお願いします。

では今朝の一句

● ていねいに早苗つかみつゝ四方(よも)に挿し    民治

●追加 昨日の雀の句で若干小生と句意が違います。お寺の砂地の庭が焦げたので雀は砂地が暑いのでゆっくり歩けない、ピョンピョンと飛ぶと意味のつもりでした。
今回の句意は解釈は必要はないつもりです。

296万理久利:2010/06/13(日) 11:52:22
しんき郎とかげ郎 合評C(完)
宇宙船から見た地球は青かった。そして真っ白な雲。
これは地上から空を眺める風景と勢いや濃淡は異なるが似ている。
300個を超える太陽系外惑星があるらしい。地球以外に青い惑星と
知能を持った生物は存在するのだろうか、青ではないかもしれない。
違った知能体系かもしれない。

双子の元に手紙を届けて来たのが「夢の精」瞬時配達であろう。
両親は地球の力持ち太陽と虹(雨、雲 水)、双子といとこは父の
エネルギーでゆらゆら遊ぶ存在だ。姉様はフィンランドの上空
「アウローラ」。全部繋がる。
双子は夢を見たのかもしれない。フィンランドに行った夢を。
夢の中ではオーロラを突き抜け宇宙に飛び出したかもしれない。
立山からフィンランドそしてまた立山、地球をみながら、猛スピード
で駆け抜け、遂にオーロラから宇宙に突き抜けるストーリー。

先月1歳丁度で夭折した親戚の子は地球人になる途中で宇宙にもどっ
たのだと思えるようになった。ゆらゆら、ときには猛スピードで宇宙
を漂う。名前は「よし郎」であった。なぜか双子の兄弟とこの子を重
ねてしまうことが多かった。もう少し大きくなったら読んであげよう
と思ったのに・・・これは生き続ける人間のわがままであろう。この
二月しっかりと抱きしめ話しかけた。怒りを両腕を揚げて表現していた。
もう抱くことも語ることも出来ないのだ。

とりとめもない文章になりました。私は生と死あるいは存在を考える
とき、どうしても宇宙に飛びます。同時にこのように下手でも言葉を使
って文章で表現する不思議さを感じています。

297:2010/06/13(日) 15:18:19
しんき郎とかげ郎を読んで−1
◆ ころをばなににたとへん
こころはあぢさゐの花
ももいろに咲く日はあれど
うすむらさきの思ひ出ばかりはせんなくて
と詠った萩原朔太郎ではないけれど、そのあぢさゐの花の季節になった。しかし「あぢさゐ
の花」には毒性があり、ウシ、ヤギ、人などが摂食すると中毒を起こす。まさにきれいな花
には毒があるということですかね。

さて枕はこのくらいにして本題に入りましょう。
◆蜃気楼と陽炎は、気温の差による空気のレンズ作用で起こる現象と作者の注釈がありまし
たので、その光学的な分析はしません。そのかわり唯識論から言うとすべての現象的存在は
空である。たしかに蜃気楼や陽炎は現実に目にみえるが、それは実態ではない。だからと
いってすべてが虚ではなく、その影には実存する建物や自然があるわけだ。それがあるべき
でないところに写し出されたり、物がゆらゆらと揺らいで見えたりすることについては、私
達がいかに視界にあるものの本質から遠いところで認識しているか。
認識論で扱われる問いには次のようなものがある。
????* 人はどのようにして物事を正しく知ることができるのか。
????* 人はどのようにして物事について誤った考え方を抱くのか。
????* ある考え方が正しいかどうかを確かめる方法があるか。
????* 人間にとって不可知の領域はあるか。あるとしたら、どのような形で存在するのか。

298哲コミ!:2010/06/13(日) 16:53:54
(無題)
新設!哲学コミュニティ!!
できたてほやほやですのでよろしくお願いします!

http://www.geocities.jp/sl_hitosikiri/Chihiro/top.html

http://www.geocities.jp/sl_hitosikiri/Chihiro/top.html

299同人α総務より:2010/06/13(日) 21:09:25
ブレイクタイム
明日6月14日(月)はブレイクタイムとします。
次回合評対象作品は古賀和彦「鈍色の空ーその三(最終回)」です。

300神野佐嘉江:2010/06/13(日) 22:06:59
『しんき郎とかげ郎』合評
 全編を楽しむことができました。
?蜃気楼と陽炎を一つのものとしてくくったのは秀逸です。
?蜃気楼や陽炎ばかりでなく虹やオーロラもそうである不思議な気象現象を一家の物語としたのも手柄です。それぞれの不思議をひとまとめにすることはこれまで思いつきませんでしたが、なるほどこうも文芸にできるのかと感心させられました。
?地球規模の大きな話にしたのも目の付け所がいいです。
 少し物足りなく思ったのは、はっとさせる譬喩が一つぐらいはほしい、ということです。村上春樹はこの手の妙手です。その著書『ふわふわ』では、

 「その猫が、長い間使われていなかった広い風呂場を思わせるような、とてもひっそりとした広がりのある午後に、太陽の光のあふれた縁側で昼寝をしているとき、その隣にごろりと寝ころぶのが好きだ」

 「そんな午後には、僕らの世界を動かしている時間とはまた違った、もう一つの特別な時間が、猫の体の中をこっそりと通り過ぎていく。子供である僕の小さな細い指は、猫の毛の中に、そのような時間の流れ方を感じることができる。猫の時間は、まるで大事な秘密を抱えた細い銀色の魚たちのように、あるいはまた時刻表には載っていない幽霊列車のように、猫の体の奥にある、猫の形をした温かな暗闇を人知れず抜けていく」

 どうです? 楽しめますでしょう? これらのくだりを読んで、「じつにうまいなあ」と感心し、村上春樹を初めて、名のある人だけはある、と僕は思いました。いかがでしょう。

301:2010/06/14(月) 06:14:35
しんき郎とかげ郎を読んで−2
◆ファンタジーの文法「物語創作入門」と銘打ったイタリアの詩人で童話作家
??のジャンニ・ロダーリ著の本をずっと昔、神野氏から頂いたことががあった。
??童話を書くつもりではなかったが、SF小説や一般の物語に挿入する夢の話に
??不思議な雰囲気の気分を表現したい思っていたからだ。
 童話の世界も夢の世界に通じる自由性がある。現実の「因果関係」「時間」
 空間」「モラル」「約束事」などの拘束から解放されて、空を飛んだり、人や
 動物に成り変わったり、過去や未来に飛んで行けることができるから愉快だ。
 そういう意味では童話という手法はうってつけであり、子供の自由な発想の
 奇妙奇天烈な物語のなかに入り込み楽しむ事が出来るのである。たまたま集ま
 った今の同人達はおしなべてイメージを縦横無尽に飛ばす能力に恵まれている
 と思われる。現に宇宙や夢や仮想の世界を描いた作品が多いと言えるのではな
 いか。

302:2010/06/14(月) 22:58:48
しんき郎とかげ郎を読んで−3
◆室生犀星の「美しき氷河」という本を読んだとき、図らずも白く雪をたたえてそそりたつ
??立山連峰を連想した。はたしてその山に言及されていたかどうかは覚えていない。ただそ
??の時の感想を書き付けたものが2003年の日記にあった。

?? 美しき氷河
??姉の嫁ぎ先である越中伏木の港の海べりに寄った小綺麗な遊女屋にはさまれた料理屋の離
??れに一と月余り滞留する「私」。半玉の二人の抱え芸者との交流を描いている。
??お吉は姉に言わせると「あの子はしょうがない子なのよ。手癖は悪いし、踊りは下手だ
??し、とても十四には廻りかねる知恵を持っているんですよ。わたしでさえきみがわるい
??の。」お鶴は「一本になるのはいや。その前に死んでしまったほうがいいわ。」というど
??こか肺の弱いらしい寂しすぎる子であった。姉に言わせると「あのお鶴という子は、半玉
??などしないで、学校の先生にでも仕込むといいと思うの。頭がよくて、何だって出来るん
??だって。」。それほど、お鶴は、覚えの敏り深いところがあった。生まれつきから彼女の
??選ばれたものが異なっていたのだ。半玉より、やはり読み書きがふさわしかったのだ。そ
??の偶然のかけ違った運命のまわり合わせが、彼女をして帳場にいつも一人で座らせた。客
??がつかなかった。
??お鶴の精神的な美しさにくらべて、お吉はなんと激しい美しさであったろう。凝然と見詰
??めていれば居るほど,人間の中の動物的なものばかりを選り出して、刺激をあたえるよう
??な美だ。誰しも飛びついて行って揉みくちゃにして仕舞いたいような神聖をそとにした愛
??らしさだ。このように異なった性格の美しい女性達との秘めやかな心の通いを見事に表現
??している。しかし、「美しき氷河」という表題にはこの小説とどう関わっているのかしっ
??くりしないようでとまどいを感じるのは私だけであろうか?

◆富山出身の私の友人は、何時も故郷を偲ぶときに日本海を背にして三千メートル級の立山
??連峰の話を目を細めながら話していた。彼にとっては朝起きてはそれを眺め、家に戻ると
??きも夕日に浮かぶその勇姿を認め、安らかな生活の一部になっていたのであろう。私も口
??には出さないが佐賀平野を守るような北に位置する天山にいまでも思い残している。
??だからこの童話を読み始めから、立山に住む双子の兄弟には他人ではない親しみを覚えた
??のは、そこに住むひとの精神的な畏敬と敬愛をすぐさま感じたからであろう。お父さんの
??太陽、お母さんの虹の女神、アウローラ姉さんなど、宇宙規模のこれだけの光をテーマに
??した物語を創りだした力量はすごい。私も神野氏の言うように少し危うさの場面、たとえ
??で、双子の育った環境の平和さが際立つような気がした。これからも是非このような童話
??を書き続けられたらいいと思いました。
感想としての纏まりに欠ける、なんだかとりとめもなく脱線した話ばかりになりました。ごめんなさい。

303トルコ桔梗:2010/06/15(火) 04:18:41
合評の御礼
皆様、示唆に満ちた多くの合評を戴き、有り難うございました。
サッカーカメルーン戦に熱中していて、返事が遅くなりました。
なお、杏花は、引っ込み思案の性格なので、合評御礼にも姿を現わ
すつもりは有りません。ご容赦を。

◆赤松次郎さん
・しんき郎・かげ郎兄弟と唯識論
 「一切有為法、如夢幻泡影」ですか。解ります。
・比喩表現
 赤松さんの比喩は、生まれ育った環境や経験が違うと、なかなか
解釈・理解が難しいものが多いような気がします。
今回の合評も、ややその感じを受けました。
・童話とSFの類似点
 成るほど。常識という桎梏から自由である点では、似てますね。
[不思議の国のアリス]だって、一種のSFかも知れませんね。
・双子の兄弟が育った環境が平和すぎる
 仰有るとおりです。その事は、良くわかっていますが、なかなか
それからは脱却出来ません。

◆神野佐嘉江さん
 私の憶えて居る限り、神野さんが他の作者の合評をなさったのは
初めてなので、感激しています。
・作品の対象とした不思議な気象現象
 気象現象では有りませんが、発光現象としては、他にも富山湾の
ホタルイカの話がよく知られています。魚津市が募集した作品の趣
旨から見れば、このホタルイカを取り入れた方が絶対に有利でした。
・地球規模の大きな話
 しかし敢えてこれを取らず、仰有るように話の規模が大きくなっ
た一つの要因は、共作者である杏花のフィンランド好みに有ります。
実際、彼女の卒論は、フィンランドの神話伝説と民族詩人に関する
ものでした。
 彼女の未だ満たされていない願望は、まさにフィンランドの冬の
夜空にアウローラを仰ぎ見ることに有ります。
・はっとさせる譬喩と村上春樹について
 済みません。現代作家で私が読む男性の小説は、殆どが歴史小説
に限られるので、残念ながら村上春樹なる人を私は知りません。
しかし、神野さんが例として挙げられたこの作者の文章を見ると
確かにその比喩は、連想の的である客体を、さらに連想する主体の
見る立場を、それぞれ一見無関係と思われる所へ一瞬のうちに飛ば
してくれる力を持つ面白い表現だと思いました。これから時間を見
つけてこの人の作品を読んでみることにします。
また、この説明によって神野さんが長年探求されている「言葉集め
星創り」の目的が、何となく解ったような気がします。
 これに対し、私の場合は傍から見ると比喩が無く、読者から見て
無味乾燥であると思われているのでしょうね。

今回の作品についても、仰有るとおり比喩というべきものは、何も
含んでいませんが、文字遣いからもお分かりのように、対象とする
読者は幼稚園から小学校低学年に絞った童話を書いているので、特
にそのような結果と成りました。
・私の作品中の比喩
 それでは私の作品中に比喩は全く含まれていないのでしょうか。
それは、一寸違うと思うのです。
比喩とは結局、人の連想記憶を呼び覚ますための技術ですね。
私の場合は、自分の思考中で連想を飛ばし、その網にかかった事項
の関係を調査して、それを文章化する作業をいつも取っています。
つまり、作品形成中にいわば比喩の作業はいつも含まれています。
料理に例えると、比喩料理のレシピを公開して、客と一緒に料理作
りをして、比喩のおいしさを客と共に味わうのが小説家であって、
比喩料理のレシピを公開せずに、出来上がった料理を客に出して味
わって貰いたいというのが私のような立場なのです。
 もっとも、大抵の場合、私の料理は殆どの人に取っては消化不良
と成り、大変評判が悪いのですが。

◆万理久利さん
・アウローラと美しい青い地球 について
どちらも十年以上前の作品なのに、期せずして光の織りなす美しい
情景を描き、しかもいかにもアウローラを思わせる[てふの夢]の
表紙絵を持つα23号で出会ったという事です。
何だか、くすしき御縁ですね。
・「鳥の船」何の象徴かな? について
無意識中に、インドのヴィシュヌ神を乗せて飛ぶガルダ鳥を見てい
たのかも知れませんね。そういえば、撮りのさえずりの意味が解る
という通力は、洋の東西を問わず分布しています。
・表現の優しさ、美しさ
有り難うございます。表現が少々甘すぎる嫌いが有りますが、何せ
もともと童話ですので。
・ウッカの正体
 ウッカは、フィンランド神話の最高神です。
通常はウッコと呼ばれる事が多いようです。
・意識と宇宙
 万理さんの場合、意識は何時でも宇宙に飛び出す準備をしている
と言うことが良くわかりました。
特に、今回は親戚のお子さんが亡くなられた事がきっかけで、この
作品と宇宙との関係を見て戴きました。
・[てふの夢]と双子の夢
 もう一つ、万理さんの感想
「双子は夢を見たのかもしれない。フィンランドに行った夢を。」
これも、面白い見方ですね。[てふの夢]なのですね。

304同人α総務より:2010/06/15(火) 09:03:11
合評のお知らせ
本日15日より21日まで 古賀和彦 「鈍色の空−三」 最終回が始まります。
「著者ポートレート及びコメント集」にまずはお立ち寄りください。
作品集の音楽を聴きながら楽しむの良いかもしれません。

305万理久利:2010/06/15(火) 11:58:29
トルコ桔梗さんへ
合評御礼拝読しました。
「比喩とは結局、人の連想記憶を呼び覚ますための技術ですね。
私の場合は、自分の思考中で連想を飛ばし、その網にかかった事項
の関係を調査して、それを文章化する作業をいつも取っています。
つまり、作品形成中にいわば比喩の作業はいつも含まれています。」

この箇所に強く共感を覚えました。
私の場合は自分勝手に飛んで比喩と揶揄(悪気はない)を時々しますが、
知性的な工夫、コントロールがどこまで働いているかについては自信は
ありません。

306万理久利:2010/06/16(水) 14:00:25
今日の一句
○いぶし銀初夏に佇むゲーリークーパー
○おちゃめ銀虹のかけらを分析す
○やんちゃ銀鳩と遊ぶかソクラテス
○夢うつつ何時目覚めるか山椒魚

307同人α総務より:2010/06/17(木) 12:38:52
入力補助機能
OKでした
なぜか文字サイズが7までとなっていました。顰蹙をかったのでしょうか。
下地の色つけ機能は何故かなくなっていました。

308赤松次郎:2010/06/17(木) 14:07:28
三省堂へ
昼休みに本を求めてお茶の水の丸善へいく。目的のものは在庫がなく、駿河台下の三省堂まで足をのばす。散歩には坂道もありいい距離だ。それにしても今日は 蒸し暑い。それともこの冬から寝汗をどっさり掻き、主治医に相談したら「微熱やだるさや他の症状が出なければ心配ない」とのこと。どうも考えて見ると糖尿 病が発症してから汗を掻かなくなっていたようだ。もともと古賀家は町田の伯父さんといい、私のお袋といい冬でも汗びっしょりになるくらいで、私もそれを受 け継いでいたと思う。だから最近汗を掻くようになったのは、昔の健康体に戻りつつあるのだろうか。 とにかく汗を掻き掻き三省堂まで行ってよかった。一冊だけまだ在庫があったので喜んで買ってきた。ついでにもう一冊・・・。 佐伯一麦:「誰かがそれを」 岩波書店「思想」6月号:「来るべき精神分析のために」

309万理久利:2010/06/18(金) 12:59:19
鈍色(にびいろ)の空―その3感想1
 1から遡って読んでみると、様々な女性が出てくることに改めて気づかされた。
主人公はいつも観察者の目で見ている。風景描写、情景描写も懐かしき古い日本語
言葉を使い丹念に表現している。積み重ねるように表現している。忘れていた言葉
を思いだしそしてその空気まで想像できるようなきがする。
 同様に、いつも離れて人を見ている。女性、男性関係なく。そして何よりも内に
向かって自分探しをしている。だから同僚たちのちわ話も気にならず、興味も引か
ず、淡々と過ごす。
 ゆきことの最後はちらりと作者の遊び心か本気か。
各種小説にこれまでに出会わなかった女性観を味合わせてもらったような気がする。
主人公はこの先アリサやレナール夫人のような方と出会うことはできたのであろうか。

310万理久利:2010/06/18(金) 15:23:00
昼から雨です
いよいよ梅雨でしょうか。雨は嫌いではありません。
なぜか心が落ち着くような気がします。またあの音がよい。
誘拐されず戻ってきた大将を確認できてほっとしています。
牛車、これは木材と車輪の研究で時間がかかりそうです。

311万理久利:2010/06/19(土) 11:56:47
鈍色(にびいろ)の空―その3感想2
<構成について>
今回の作品は私にとって読みやすかった。テンポもあり転回もあり。
アカシアの花の下で、の挿入、卒論の概要挿入。
作者はお得意の設計で文章枠を組み立てる。そしてその中で色々な
表現を使って飛び跳ねるのだ。組み立てたから出来ることだ。

<表現について>
たまたま作者から紹介された本が二ヶ月かけて先週図書館から通知
がきた。タイミングであろうか。一気に読み終えた。自然の描写、
人間の描写等、読み比べる限り、作者の方が工夫、ぬめり気、彩り、
空気が一枚上手かと思った。
物事を客観視するところも似ているが、作者の方がもっと冷たく見
ている。その本とは赤松次郎が汗をかき三省堂まで行き購入してき
た本であった。本人より私の方が先に読んでしまった。
さて自称文章幼稚園、精神年齢不明、50代からの手習いでどこまで
感動させる文章が書けるようになるか。楽しみでもあり、「トホホ」
でもある。

312長岡曉生:2010/06/20(日) 01:54:02
鈍色の空−その3合評の準備:BGMの感想から
昨日、音声信号をヘッドフォン出力からでなく、USB出力から出せるBUFFALO社のミニスピーカーを
つくばで買ってきてPCに付け、やっと音声を回復させました。
と言うのも、私の常用PCはこの2・3ヶ月ほどの間、つまり赤松さんの手で、αの掲示板とα23号の
作品の一部にBGMが付けられた直後からずっと、恐らくヘッドフォン出力のショートが原因で、全くの
無音状態を克服できなかったのです。

 音声を回復させて、直ぐに掲示板ニューロン・カフェと作品集のBGMを聴きました。
★先ず掲示板のBGM
Jupiterの曲は、アヴェ・マリアに替わったのですね。成るほど、これも落ち着いた良い曲ですね。
★次に作品集のBGM
・美しい青い地球のBGMは? これには、付けられていないんですね。でも、何故ですか?
・しんき郎とかげ郎の曲は、管と弦の組み合わせが絶妙ですね。
 ただ、赤松さんの説明が消え曲名が解らなくなりました。何という曲名なのかもう一度教えて下さい。
・鈍色の空−その3のBGMは、ビゼーのカルメンの間奏曲。カルメンが思索にふけっている様なのか、
 おとなしやかな感じですね。
・天使ごっこ・悪魔ごっこのBGMは、ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」。
 いかにも「主人公の青春時代は、かくの如く在りし」という雰囲気ですね。

いずれの曲も、赤松さんが作品の特徴を良く捕らえて、選ばれていると思いました。
このような高度な技術と適切な曲の選択で、作品集に花を添えて下さり、有り難うございます。

313万理久利:2010/06/20(日) 11:48:28
鈍色(にびいろ)の空―その3感想(完)
<エロス>
男女の関係を冷静に見続ける。本人の気持は決して表出しない。
慌てて去った男女と汚れた下着。これについても、あくまでも
客観的事実としてとらえている。近づいたゆきこを抱かなかった
のも、やはり関心がないのか、それとも、もっと遠くの女性を見
ていたからだろう。
作者にとってのエロスはブラトンのそれに近いのかもしれないと
ふと思った。

<BGM>
エリックサティーは私の大のお気に入りだ。とりわけジムノペディ
一番。東北を舞台にゆったりとした時間の流れの中で同僚達が、
知り合った仲間達の生活が綴られる。ふさわしいBGMだと思った。

<希望>
南の国へ出発しようと考えた若き主人公、これから新たな出会いと
苦難と喜びが待っているのだろう。

314万理久利:2010/06/20(日) 17:24:14
ミッキーカーチス
皆さんは勿論ご存じでしょう。ロカビリーのあの方です。
なんと昨日コンビニに行く途中、歩行中の彼とすれ違いました。
私の目は確かです。帰宅してからも画像で何度も確認しました。
顔かたち、髭、痩せ具合。どんぴしゃりです。
「2008年1月下旬に、ピアノ講師の女性(カーチスより33歳年下)
と再々婚した。」とありましたから中町まで駆け落ちしたのかも
しれません。サインもらっておけばよかったな・・・・・
でも少しおどおどしていているのが気になりました。

315万理久利:2010/06/20(日) 18:21:22
笑点
今日も見ました。母と見ました。
前代円楽が亡くなり母も少し前に逝った。
唯一興味を持ったのが笑点でした。病院で必ず
見ていました。反応もありました。その反応に
喜ぶ私がいました。

316神野佐嘉江:2010/06/20(日) 22:15:56
『鈍色の空─その3(最終回)』合評
古賀君、
「著者のポートレートとコメント集」を見たよ。近影かと思ったら数十年前のだという。驚いたね。古賀君は昔も今もちっとも変わっていない。ただ、ジーンズの前の辺りの紺が濡れ色だね。するとこれはおもらしか。それなら近影と思えなくもない(笑)。
 さて、合評、
 ?文章は全体破綻なく整っていて良い。また、
 ?描写および登場人物の人間関係が淡々としている、というのも全体の印象。
 ?「私とゆきこはママやバーテンにメリークリスマスと挨拶をして深夜に店を出た」に続  く雪降る夜の二人の道行きが印象的できれいです。
 古賀君、ごめん、とりあえず、今回は断片的な感想のこれくらいでご勘弁を。全体を読まないと本格的には批評できない。その2は手許にあったが、その1が納屋にしまったのか見つからない。1から3まで全体をもう一度読み直してから、総評を述べることとさせてください。それまでしばらく時間をもらいますね。

317:2010/06/20(日) 23:10:26
BGMについて
長岡さんのご質問についてお答えします。
作品に貼り付ける音楽は原則としてご希望のかたに限っています。しかし「しんき郎とかげ
郎」はつい音楽を鳴らしたくなって勝手に挿入しましたが,気に入ってもらったか一寸気に
掛かるところです。ニューロン・カフェ開設当初は絶対にホルストの「惑星」を鳴らしたい
と思っていましたが、いくら探しても気に入る演奏がなかったので今の曲にしました。
以下はニューロン・カフェ及び作品に挿入した音楽の一覧です。今後ご希望がありましたら
遠慮なくお申し出ください。

◆ ニューロン・カフェ:
  グノー作曲のアベマリア、シンセ サイザー

◆「天使ごっこ・悪魔ごっこ(2) −五月」:
  ドビュッシー作曲「亜麻色の髪の乙女」

◆「天使ごっこ、悪魔ごっこ(3)−六月」:
  ヴイバルディ作曲「四季」

◆「鈍色の空-−その2」:
  ビゼー作曲「カルメンの間奏曲」

◆「鈍色の空ーその3(最終回)」:
  エリック・サティ作曲 [ ジムノペディ]  ピアノ

◆「しんき郎とかげ郎」:
??  ランゲ作曲「花の歌」口笛、ハープ

318長岡曉生:2010/06/21(月) 01:31:48
BGMについて
「しんき郎とかげ郎」のランゲ作曲「花の歌」は、もちろん適切なBGMだと思います。
付加して頂き、有り難うございます。
管楽器と思って聴いていたのが口笛だったとは、驚きでした。きっと、凄い肺活量の持ち主なんですね。
ひょっとすると、ニューロン・カフェのBGMも口笛なのかと思ったけれど、こちらはシンセでしたか。

319長岡曉生:2010/06/21(月) 15:00:46
鈍色の空−その3(最終回)合評の1
取り敢えず、赤いハンカチまでについて
★先輩と入れ替えに入ってきた千葉出身の尾形
尾形の肺炎による入院と、その彼の当座の世話を急遽頼まれた主人公
尾形が入れられた布団部屋のような踊り場下の半地下の病室
そこに微かな明かりをもたらす名ばかりの窓
一週間も遅れて息子に逢いに来た頭髪の薄い父と白髪交じりの母
 これら全てが鈍色である。
とは言え、この尾形の肺炎が、後段の主人公とゆきことの間の、かそけき思い出を作る一つのきっかけに
成って居るのが、また作者らしい巧みな話の進め方と言える。

★栄荘の隣人が持った倉庫裏と栄荘での交情
敢えて交情と書いたが、作者は常に露骨な表現を避け、対象とは距離を置いて淡々と描写している。
これは、作者が持つ想念世界への憧れとそれがもたらす一種の潔癖性なのか。それとも、そのような作中
文体に表現を限ろうとする、意図的試みなのだろうか。
裕次郎の「赤いハンカチ」の歌で、作者は秘めた心の一端を明かす。しかし、そうかといってこの段階で
この歌に相応しい経験を、主人公が重ねている訳ではない。
やっぱり自立と学問・自尊と工夫の星が、世間の醜い事どもから作者の心を遠ざけているんですね。

320同人α総務より:2010/06/21(月) 23:21:37
合評のお知らせ
明日22日より28日まで 「三つの願い」、「幻の続編その一」 、
二作同時に行います。オール・ド・エレガンスは赤松次郎の分身でもあります。
続編は全く異質なアガサによるものです。
ポートレートとコメントをご参照ください。
鈍色の空のご感想も引き続きWellcome!!

321長岡曉生:2010/06/22(火) 02:11:22
鈍色の空−その3(最終回)合評の2
「都」のゆきこと過ごした夜までについて
★卒論のテーマ
高校の同窓生なら皆憶えて居る郷里の商店街中心を覆っていたあのアーケード。昨年、老朽化でついには
全面撤去されたあのアーケードが人知れずもたらしていた住環境の悪化。主人公は、47年も前に早くも
このことに気づき、その解決策を卒論のテーマとして選んだ。
さりげなく述べたこの文章中に、主人公の着眼の鋭さが、浮き彫りになってくる。
 それにしても、文学作品とは離れて、その改善提案の中味がどのような内容であったのか、またそれが
現地の商工会にどのように受け取られたのかは、評者としては気になる所である。

★尾形の帰省と主人公の鬱屈
主人公が、毎日病院に通ってまでその面倒を見た尾形とその両親が帰郷に際して見せた素っ気ない態度。
そしてそれが主人公にもたらした世間に対する不満。
実は、それだけではない。由美ちゃんの出産と木村さんの事故においても、主人公は世の冷たさを託つ。
もともと寛大な主人公は、不満を言葉に出しては表現しない質だけに、その不満は心中の澱として育つ。
東北で過ごした学生時代の鈍色の空とは、実は心中の澱が頭上の靄として広がったものではなかろうか。
そう言えば、先日著者像に添えられたコメントも最近の同様な経験によるものかも知れない。

★「都」のゆきこと過ごした夜とこれによる昇華
帰省する気もそがれた主人公は、ここで心を取り直す。
そうだ、ゆきこにあったら、気が晴れるのではないか。クリスマス・イブは「都」で飲み明かそうと。
「都」で、ゆきこが接客の合間に密かに約束してくれた通り、ふたりは店がはねてから帰り道を辿る。
この時の二人の衣装と降る雪とが、また象徴的である。
大柄な次郎が羽織る父親譲りの黒のコートと、小柄なゆきこの真っ赤なカシミアのコートが降り積もった
雪の中で映えて、幻想的な光景を醸し出す。ゆきこの肌もまた、その名に背かず真っ白だったに違いない。
降る雪は、頭や肩からはらりと落ち、この夜ゆきこのアパートで交わした二人の淡い語らいを象徴するか
のようである。
  合評の3へ続く

322長岡曉生:2010/06/22(火) 12:11:40
鈍色の空−その3(最終回)合評の3(完)
★そののち
あの夜、ゆきこのアパートで、二人の間にただ一度だけ灯ろうとした愛のきっかけ。
それは、ぽっと赤らんだ白い小さな彼女の顔だった。
ゆきこも拒みはしないと確信しながらも、次郎は朝を待つことなく下宿へ帰って行く。
(じれったいなあ!じろうさん。 って、これ頭韻を踏んでるぜ。)

そののち、主人公が「都」でゆきこに逢えたかどうかは、定かではない。
主人公は、ミニヨンの境遇を何となく思い出させる北国のゆきこに心を残しながらも
緑濃き南国の故郷へと旅立って行く。
ついには、故郷の色濃くも明るい原風景が主人公の心をしっかりと捕らえて離さなかったのか。

と思いきや、宿を去る主人公の耳に最後に聞こえてきたのは、
ベートーベンの弦楽四重奏曲第15番、そのスローテンポで鈍色の重い響き。
最後は、どうしても鈍色で幕が引かれるのだった。

複雑ですねえ、主人公の内面は。

323万理久利:2010/06/22(火) 22:24:11
合評の面白さ辛さ
<読む>
他人の作品へ他人からの合評:少なくとも私より数十倍上手を行く
大先輩文豪の感想を拝見すると、面白さと同時に、劣等感と痛みを
感じます。
自分の作品へ他人からの合評:皆さん紳士ばかりなので、多分下っ
端の私には具体的な疑問やアドバイスはないのだろう。まあ私自身
もその主義なのですが。一行一行読み返すと、ずしりとくることが
沢山あります。よい勉強になります。

<書く>
他人の合評:疲れますね。作者と主人公の意図を読み取りたい、です
から何度も読み返します。その上で緊張して投稿するのですが、結果
上記<読む>にあるとおりです。

<合評御礼>
皆さんの御礼を読むのが楽しみです。表現方法、とらえ方が色々ある
のだなと思います。自分の作品御礼に関しては質問にはなるだけお答え
する主義で書いています。嘘はつきませんがなるだけトボケルようにし
ています。何しろ創造(想像)物なのですからどうにでも…。
無口な方が少しは賢く見えるかなとの浅知恵からです。

324万理久利:2010/06/23(水) 00:06:45
三つの願いを読んで その1
「前書き」
 昨年11月でしたか。同人αに参加し、皆さんがどんな作品を書い
ているか、斜光の一部と同人α作品集を読みあさりました。
 赤松次郎の作品はかなり暗い。ところがこの作品はほんの少し、いやもっ
と違いました。本質は変わらないのかもしれませんが、違う面白さを感じま
した。そこですぐに感想文を書き綴ったわけです。
 昨年11月終わりの感想をそのまま掲載します。

「本文」
 斜光3号掲載の掲題SFを読みました。その前に「光と翳の狭間」も目を通し
ましたが、これについては後日・・・・
 読み進めるうちに、なぜかキューブリック作映画「2001年宇宙の旅」を思い
出しました。これは、一番といっていいほど大好きな映画です。好きな映画
は?と聞かれると必ずこれを答えています。
 バード・ブレインの絶対孤独は、ディスカバリー号に一人残されたボーマン
船長のそれといっしょでは?そしてスーパーコンピューター「HAL」が「ザイン」。
ただ、ポーマン船長は人類を超越した存在に生まれ変わり、新たな奇跡の誕生を
予感させてくれるが、バード・ブレインにはそれがない。
 この映画の圧巻は、胎児?の画面がでるところ、驚きと、感動と、希望すら
抱いた。これは私だけの感想かもしれません。
 導入部分から終わりに至るまで、緻密な組み立てをしていますね。
どんどん引き込まれていきます。
三つの願い自身の設定の仕方も絶妙です。奈落の底に落ちていくバード・
ブレインに救いは?救いとなる女性はでてこないのか・・・と思っていたら、
案の定マリーが登場しまた。バード・ブレインは慈善団体に多額の寄付をし、
それがきっかけでマリーと再会?できた。「慈善」の部分はバードの唯一の
良心、確信だったのでしょうが・・しかし彼女とも運命のナイフで切断され、
さらにさらにと、死ぬことも選べない、永遠の絶望、孤独の中を漂うのです。
 見事なストーリだと思いました。 人類の愚かさが全てこのバード・ブレイン
に象徴されるのではないでしょうか。うまく言えませんが、これは単純なSF
ではなく、人間の存在の根源に迫る重い小説です。
ただこれは、読み終えた後に、ずっしりのしかかってくる重みで、作中、
要所要所にエッセンスを降り注ぐ(たとえば贅沢品の列挙、 野良猫カポネ
の登場、夢の登場、彼の広大な屋敷の自然のみずみすし描写等々)ことで、
決して重みとは感じないで先に進めました。私にとっては花丸、5重丸の作品
といって良いでしょう。(生意気でごめんなさい)

その他
*随所に筆者のこだわり「言葉」が出てきて、この部分では辞書にあたる
寄り道の時間が長くなりました。でも日本語はいいね。勉強になります。
*冒頭に掲げられた新約聖書の言葉・・とこの物語との関係・・もうしばらく
吟味してみます。
*「オール・ド・エレガンス」とはもう一つのペンネームなのですか?
万理久利 2009.11.26

325:2010/06/23(水) 02:42:51
すみませんサイトを訂正しました。
古賀和彦様
小柳理正様
古賀由子様           碇 民治
誠にすみません夕方メイルで送信しましたが、画像が二重でした。サイトを作り直しました。
この画面をお借りしました。サイト訂正

326同人α総務より:2010/06/23(水) 18:59:53
アガサについて
一読者より、アガサの姿があまりにも小さいというご意見をいただきました。28日までは時間がありますので、アガサにお願いしてみます。アガサが『ABC殺人事件』の調査に行っていたら間に合いそうもありません。催促してみます。

327:2010/06/24(木) 07:01:07
絵の拡大について
著者のポートレート及びコメント集の中の「三つの願いそして続
編」の絵は、すぐ下にある「ovrs.jpg」をクリックする
と絵が拡大します。右の絵の中の赤い星がオール・ド・アガサで
す。

328:2010/06/24(木) 08:07:05
今朝の一句
日本勝ちましたね!昨日の詠を気持ちを新たに
● 雨を浴び
    光をうけし
         早苗伸ぶ    民治

上五は素直に表現しました。
中七の修正はニューロン・カフェの将来を美を託して
”こやし”の言葉あまり美でないので美の言葉に変えました。


初めは      水にこやしに

2回目の修正   水をこやして

3回目の修正   水をこやしに

今朝の修正    光をうけし




助詞の使い方は難しいですね!

329長岡曉生:2010/06/24(木) 17:15:50
絵の拡大について
赤松さんが紹介された絵ですが、拡大された絵を更に大きく見るための方法が有ります。
多分、PC画面の右下に[+ 100%]と言う表示が見えていると思いますが、その+の上で
左クリックすると、100% が125% に変わり
更にクリックすると、125% が 150% に変わり、画面が拡大します。
(もう一度クリックすると100%に戻ります。)
ただし、これはWindows 系PCに限った操作です。MacPCの場合の操作は、解りません。

330長岡曉生:2010/06/24(木) 23:41:47
作品集のBGMについて
ニューロン・カフェから作品集にはいり、その中で付けられたBGMを聴くには
次のようにして下さい。

1)ニューロン・カフェの絵の直ぐ下に有る音楽演奏用の画面で左から2番目の
  ■ボタンをクリックする。
2)「同人α作品集」へはこちらを。
  をクリックし、作品集の中から読みたい作品を選ぶ。

これで、作品に付けられたBGMが聴けます。
ただし、全作品がBGM付きというわけではありません。

赤松さん。BGM付きの作品に、何か印を付けて貰えるとありがたいのですが。
お暇の折りに、お願いします。

331赤松次郎:2010/06/25(金) 09:58:08
長岡さんへ
承知しました。リストの著者名前に「☆印」でも付けましょう。
いずれにしろ、すこし時間をください。

332万理久利:2010/06/25(金) 13:54:28
雨と光を浴びる早苗
100625
● 雨を浴び
    光をうけし
         早苗伸ぶ    民治
梅雨の時期、空から降ってくる天水を早苗は体で受け止める。
同様に光りも。光を入れたかったのですが、すんなりと「うけし」
が出てきませんでした。作品共感しました。
まるで期待が通じたようで驚きました。

○印は久利の駄作の印です。もうお気づきですよね。
なかなか上達できないでいます。

○不条理も奇跡も在りし夏座敷
○亡くしても出ぬ涙今汗となり
○蝶入るベランダからかリビングに

333同人α総務より:2010/06/25(金) 15:44:22
BGM
オペラもミュージカルも音楽プラス芝居。
テレビドラマでも挿入歌以外に音楽がはいる。
朝チャンみていても微妙な音が入る。
(電話と間違うことが多々)
「音楽」はこれから文芸で試していこう。
若し頃は勿論いまでも本を読むときはそれなり
に選んだBGMを流している。

334同人α総務より:2010/06/25(金) 17:23:37
ご相談
画像貼り付けが上手く行きません。ほんの数ヶ月前まではうまく
行ってたのです。通常に画面をJPEGでとりこみ、画像貼り付けて
も依頼どうり作業していたのですが、現在は画像をクリックした
ものが先行し出てきます。画像がストレートに出てきません。
順番が狂ってしまったようです。

蟻こと総務

335長岡曉生:2010/06/25(金) 20:01:49
画像の試験投稿
つまり、投稿文に添付しようとして対象の画像ファイルをクリックすると
その画像が、投稿前に開いてしまうということですか。

それでは、次の手順を試して下さい。
1)投稿画面の直ぐ上で、左側から3番目の[画像・ファイル]をクリックする。
  その枠の直ぐ下にファイル1〜ファイル3の枠が出ます。
  つまり、画像は3枚まで投稿することが出来ます。
2)投稿枚数(≦3)に応じて、右端の[参照]ボタンをクリックし
  投稿画像を含むフォルダを指定する。
3)フォルダ中で投稿したい画像ファイルをクリックする。
4)直ぐ右の[開く]ボタンをクリックする。
5)投稿画面の二つ上で[確認]ボタンを押し、投稿結果を見る。
6)これで良ければ[投稿]ボタンを押して、投稿する。

この手順で、平成21年度の初日の出の画像を、投稿してみましょう。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000356.jpg

336:2010/06/25(金) 20:51:49
「鈍色の空」合評のお礼−1
万理久利さんへ
懇切丁寧に読み込んでくださって有り難う。以下設問に応じて・・・というより何がなにや
らとりとめもなく勝手に話を進めさせていただきます。

◇1から遡って読んでみると、様々な女性が出てくることに改めて気づかされた。のことに
 ついて

◆今まで女性との関係を詳細に記述することがありませんでしたが、今回はそのことを意
 識して描きました。私はとにかく若いときからいままで女性にたいする定見を持ち得な
 かったので、むしろ性別を超えた独りの人間として接しようとしてきたと思っています。
 若いときは女性をすべて自分を超えた存在として、憧れの目で見ていたようです。想念の
 世界でアリサやレナール夫人に思いをはせても、現実の世界ではそのような純粋な思いが
 持続するとは思えませんが、人は未だにそれを求め、文学や演劇や映画の世界に浸るので
 しょう。実際はほとんどの人生においては、逃れられない些末な雑事がほとんどの時間を
 支配していて、夢見るような幸せな恋心だけでは生きては行けないことはとっくに判って
 しまいました。

◇たまたま作者から紹介された本が二ヶ月かけて先週図書館から通知がきた。タイミング
 であろうか。一気に読み終えた。自然の描写、人間の描写等、読み比べる限り、作者の方
 が工夫、ぬめり気、彩り、空気が一枚上手かと思った。
 物事を客観視するところも似ているが、作者の方がもっと冷たく見ている。その本とは赤
 松次郎が汗をかき三省堂まで行き購入してきた本であった。本人より私の方が先に読んで
 しまった。

◆佐伯一麦著の「木の一族」を読んでから、私小説の書き手として私は昔から彼に一目おい
 ていました。このたびの「誰かがそれを」のなかの「ケンポナシ」はこの木の話だけで28
 ページにわたって書き、「誰かがそれを」では夜中に聞こえてくる訳のわからない気障り
 な音について38ページを費やしている。これが純文学の世界なのであろう。今回は以前の
 評価と違って私にはちょっと批判的な印象が残った。それは個人の好みの問題だろうが、
 この物語のリアリズムは想念の世界の夢や美や謎などの知的な好奇心をくすぐるものがな
 いのが不満に思えました。
 と言うことは私はエキゾチスム・神秘主義・夢などといったものや、抑圧されてきた個人
 の感情、憂鬱・不安・動揺・苦悩などを記述しようとするロマン主義的な傾向をもつとい
 うことでしょうか。

◇さて自称文章幼稚園、精神年齢不明、50代からの手習いでどこまで感動させる文章が書
 けるようになるか。楽しみでもあり、「トホホ」

◆今の万理さんの読書量から行けば,私を早晩追い抜くでしょう。その時は私は遅れまいと
 して必死で万理さんの後を追っかける日もそう遠くないと思いますよ。

337:2010/06/26(土) 06:38:49
今朝の一句
● 黒南風や
     ブレーキ効かず
           鉄砲水    民治

338赤松次郎:2010/06/26(土) 09:27:53
「鈍色の空」合評のお礼−2
神野佐嘉江さんへ

◇「著者のポートレートとコメント集」を見たよ。近影かと思ったら数十年前
 のだという。驚いたね。古賀君は昔も今もちっとも変わっていない。ただ、
 ジーンズの前の辺りの紺が濡れ色だね。するとこれはおもらしか。それなら
 近影と思えなくもない(笑)。

◆写真については説明が不十分で誤解を招いたようです。これは昨年の初夏に
 山形旅行で「静かさや 岩にしみいる 蝉の声」を読んだ芭蕉ゆかりの山寺
 や、学生時代にスキーで行った蔵王に40年振りに訪れたときの写真です。こ
 のように文章とは書いている本人はすべて判っているので、ついつい十分説
 明し切れていないで間違った解釈を誘うことに気づかない・・・。読者に自
 分の意図することを正確に伝えるという事はなんと難しい事でしょう。

◆「ゆき」の中の「ゆきこ」との道「ゆき」は唯一次郎の女性にたいする微妙
 な心の動きを詩情として感じていただき非常にうれしかった。その1から最
 終回までを通じてこれが書きたかったといってもいいでしょう。「じろうさ
 ん、じれったい」といみじくも長岡さんが書いたように、遠くばかり見てい
 る次郎の女性にたいする晩成の性格を表し、内省としての記述はしませんで
 したが揺れ動く若い次郎の心情が表現出来ればいいと思いました。

◆北君、是非一度忙しい中に一時間半のエアーポケットを探し出して、その1
 から最終回まで通して最初から読んでみてください。でも無理しないでいい
 です・・・。

339:2010/06/26(土) 10:58:36
万理さんへ
画像ファイルを添付出来ない場合画像ファイルをクリックしたら問題点を表示します。(例

えばサイズやファイル形式が違います)その場合ファイルの形式を変える事も出来ます。

?.ファイルの形式を修正の仕方は

 1) 対照写真を右クリックします

 2) 編集を選びます

 3) ファイルを選びます

    イ) 名前を付けて保存します指示通りに修正下さい

1)〜3)を繰り返し下さい。

340同人α総務より:2010/06/26(土) 11:09:12
画像添付について
皆様丁寧な解説ありがとうございます。掲示板の画像添付は時々エラーはあるもののOKです。
困りものはポートレートです。この1ケ月? 今まで通りの作業で添付したところ画像記号
が先行し貼り付けられ、そこをクリックしなければ見ることはできません。
説明不足で申し訳ありません。

画像:沈まないように

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000361.jpg

341万理久利:2010/06/26(土) 13:17:42
午後の一句
○黒南風や
    魔法紫陽花
         ルビーの玉

342万理久利:2010/06/26(土) 16:40:32
三つの願いを読んで その2
SFに挑みたい
まずは思いつくままにかつて愛していた筒井康隆や北杜夫の作品を読みあさった。
北杜夫については私はSF作品を多く出してきたと思うからだ。
年を経てまた読み直すと両者とも愛が薄れていた。
まだ少し飛びがたりない。地球規模、宇宙規模、で繰り広げたい。
そこの「道ばた」からでも壮大なSFが創れる。要は想像(創造)力。
偉そうな台詞は今だけ。何もできない自分が見える。
これだけの緻密な組み立ては私にはできない。

343碇 民治:2010/06/27(日) 07:44:35
今朝の一句
● 岩群青
    ブレーキきかぬ
           額の花   民治

344碇 民治:2010/06/27(日) 09:07:49
佐賀は1週間ぶりの晴れです。もう1句
● 梅雨晴間
     ひさしきひかり
           絹の空    民治

345:2010/06/27(日) 09:52:57
「鈍色の空」合評のお礼−3
長岡曉生さんへ

◇これら全てが鈍色である。とは言え、この尾形の肺炎が、後段の主人公とゆきことの間
??の、かそけき思い出を作る一つのきっかけに成って居るのが、また作者らしい巧みな話の
??進め方と言える。

◆高揚感と現実のままならない憂さとの対比は長岡さんのいうように出来るだけ前後して際
??立たせました。人は何かのきっかけを作っては心の中の澱を希薄しようと試みます。私は
??酒を飲んで憂さを晴らすというと思ったことは一度もありませんでしたが・・・。

◇敢えて交情と書いたが、作者は常に露骨な表現を避け、対象とは距離を置いて淡々と描写
??している。これは、作者が持つ想念世界への憧れとそれがもたらす一種の潔癖性なのか。
??それとも、そのような作中文体に表現を限ろうとする、意図的試みなのだろうか。

◆お礼その2で書いたように私はロマン主義的な傾向があり、「誰かがそれを」のなかに出
??てくる「入れ歯」とか「生理」とか、あまりにも直接的な露骨な表現を避けるきらいがあ
??ります。事実ではあるがあまり余韻のないものを、いかに別の言葉に置き換えて表すかは
??いつも推敲するところで、直截的な言葉や一般に多く使われているものに対して、安易に
??使用して済ますことを厭うからです。これは個人的な趣味の問題かもしれません。

◇卒論のテーマ
 高校の同窓生なら皆憶えて居る郷里の商店街中心を覆っていたあのアーケード。昨年、老
 朽化でついには全面撤去されたあのアーケードが人知れずもたらしていた住環境の悪化。
 主人公は、47年も前に早くもこのことに気づき、その解決策を卒論のテーマとして選ん
 だ。さりげなく述べたこの文章中に、主人公の着眼の鋭さが、浮き彫りになってくる。
 それにしても、文学作品とは離れて、その改善提案の中味がどのような内容であったの
 か、またそれが現地の商工会にどのように受け取られたのかは、評者としては気になる所
 である。

◆都市の再開発は数十年単位のプロジェクトで、はたして論文の提案が当を得た物であった
 かは私にも判定はできません。この物語の主旨からは外れたということで結論を避けまし
 たが、もし郷里に戻っていたならば何かのアクションを起こしたかもしれません。いつも
 思おうことですが、駅弁大学と揶揄されている地元の大学も、そこに住んでいる人達とタ
 イアップして地域の活性化や都市再開発などの研究と提案などを積極的に働きかけるべき
 だと思っています。10年前に東京の事務所を引き払って郷里にもどったとき、そこに建ら
 れている住居の殆どがハウスメーカ−の大量生産品でした。これではいかん、地方には地
 方の伝統的なよい建材と工法があるのではと考え、間伐材の使用を進めたいと思いまし
 た。そこで間伐材について役所に問い合わせたところ、外郭団体にそれらしい部門があり
 ました。しかし、間伐材の製産量も流通経路などのデータも判然としない、まさに閑職の
 組織だったのです。
 しかし私も半年でまた東京に戻ってきましたので、その行動も中途で終わりましたのです
 が・・・。。

346万理久利:2010/06/27(日) 10:57:50
東京は今日も雨
今朝の一句
○鈍色の霧にたたずむ人がおり

感想
●鬱陶しい雨続きのなかふと光が、空は繊細でまたいつ壊れるかもしれない絹の雲。
または大事な一時として絹を使用なさったのでしょうか。
●岩群青、私の好きな色でもあります。額の花は紫陽花とことなり、真ん中に玉が
沢山集まっている種類ですね。(知りませんでした)その青が雨に打たれどんどん
群青色に。色使い花使い、ブレーキを挟み込みとてもやんちゃさと同時に句を読み
易くさせているかと思いました。
私の場合は青白赤といくつもの種類がある紫陽花、たまたま通りかかった道ばたで
青と赤が雨に打たれ風吹かれ、なんとルビーに見えたのです。

347万理久利:2010/06/27(日) 16:00:06
三つの願いを読んで その3(完)
はじめに言葉がありました。        in the beginning was word,
言葉は神とともにありました。       and the word was with God,
言葉は神でありました。          and the word was God
                 新約聖書 ヨハネによる第一章第一節

 7ケ月前に読んだ時、なぜここに引用するのかよくわからなかった。
そこが今との大きな違いであろうか。
三つの願いを発するバード・ブレインの言葉の重さ。
そうです。人間は言葉、言葉があるから人間なのです。言葉は神から授かりもの。
言葉は力を持つのだ。その分とてつもない悲劇を招き、責任を負うこともある。
 ただ一つ、救いようも無い終わり方、何とか希望や未来に繋げ欲しかった。
甘えだろうか。続編が心の救いになった。

348万理久利:2010/06/27(日) 17:45:01
「三つの願い 幻の続編」を読んで
 少し救われた。バード・ブレインは「言葉=約束」をそのまま活用したのだ。
言葉をもつ人間の力だ。 「三つの願い」を読む限り、彼は極悪人ではない。
むしろ心優しい人間だ。 宇宙の絶対孤独に陥れる悪行はしていないと思う。
 作品の出だしは、人類滅亡から23億年たった設定だ。続編では「100年」
単位で刻んでいる。「1000万年」でも追いつかない。
バード・ブレインは早いうちに体制と諦めと夢を築き上げたということか。
 23億年後。勿論地球はない。人間も他の惑星に移り住まない限り消滅だ。
そんな途方もない将来の事を考えてみるのも遊びになる。
自分が居ない23億年後を思い浮かべられる人間に生まれて良かったと思う。
もちろん言葉があるから。

349長岡曉生:2010/06/28(月) 00:36:27
三つの願い:合評の1
★オール・ド・エレガンス氏の姿
第四作と第五作の著者のポートレートを一緒に見てみよう。
エレガンス氏とアガサ氏は、二人とも頭部と四肢により描かれた人物、その前方に置かれた三つの願いを
示す形という共通構成を持つ絵として描かれている。ともに顔の表情が見えないのは、第二作の高野路氏
同様に彼等二人もまた、その正体を明かしたくないという意味なのか。
顕著な違いは、それぞれの背景色が、左は青・右は暗黒、つまり第一作の神野さんによると、生命と死を
表わす色によって描かれており、共通の主人公が、それぞれ主に過ごす時期を見事に象徴している。

★エレガンス氏とアガサ氏の名前の意味
前半の「オール・ド」がフランス語由来とすれば、あとのリエゾンにやや不審が生ずるが
オールというのは、恐らくgoldを指すのであろう。

★話の構成と登場人物
プロローグとエピローグは人類滅亡から二十三億年後の世界、本文は主人公が人と交わりつつ生きた時代
の世界である。
物語の基調となるのは、バイブルの引用、ジンの存在、契約などの主要なモチーフから見て、セム・ハム
世界の宗教観である。
一方、実際の舞台は二十世紀のアメリカが想定されており、これに時々明治の某作家の薬味が入っている
という一寸不思議な香りのする作品である。
主な登場人物の名前は
  主人公のバード・ブレインは、もちろん米語
  壺から解き放たれる霊のザインは、ドイツ語
  ヒロインのエヴァ・マリー・ゼノンは、アラム語二つとギリシア語の合成
と言うように、著者が描きたい性格が、無意識のうちに名前として現れているのが面白い。

350神野佐嘉江:2010/06/28(月) 01:39:28
(無題)
皆さんご免。校正の仕事が入ってきています。ちょっとの間パスさせてください。

351同人α総務より:2010/06/28(月) 11:48:09
ブレイクタイム
明日6月29日はブレイクタイムとします。
合評は30日より「〜ごっこ」を予定しています。

352長岡曉生:2010/06/28(月) 16:14:51
三つの願い:合評の2
★バード・ブレインの生い立ちと交友御関係
主人公の両親は英語を話せない移民であり、それと知らずに我が子にマイナスイメージを持つ名を与えて
しまう。彼自身の交友関係も、貧しい家庭に育った子供達に限られた。
しかし、その交友関係には、主人公のバード・ブレイン、友人のオーバー・ゼノン、その義妹のエヴァ・
マリー・ゼノンという、この物語の骨格となる三つの人格が含まれて居た。

★深い穴
主人公が陥った深い穴。著者は、これに三重の意味を持たせている。
 第一は、移民の貧しい家庭に育ち、嘲笑される本名を持ち、吃音に悩まされ、友達づきあいが下手で、
会社の同僚からも旅行には誘われないという、主人公が生まれつきの境遇から陥った心理的な陥穽。
 第二は、このような心理的陥穽から逃れる修行の場所として選んだ北の山のクマザザの茂みに隠されて
おり、それと知らずに主人公が陥った深い穴、つまり物理的な陥穽。
主人公は、この穴に陥って逃れ出せず、絶望感に駆られる。
 第三は、これら二つの陥穽から陥穽から一気に抜け出るために、自分ではうまく選んだつもりの三つの
願いの中に、ザインが仕掛けた時間の矢を逆さにしないという陥穽。
しかも、この第三の陥穽は、主人公だけでなく、最終的に人類の運命を左右する最大の陥穽であった。

★ザインとは
どんなものであれ、主人公の三つの願いを聞き届けようというザインとは、一体何者か。
ザインに対しては、彼を葡萄酒の壺に閉じ込めてしまう彼より大きな力を持つ何者かが存在する。
その何者かを仮に[天]と名付けよう。この名前は、ザインが主人公に対して約束するときに言った言葉
「天に誓って約束するから決断せよ」の中に含まれて居る。
主人公は、このザインが葡萄酒の壺に閉じ込められている間は、ザインより大きな力を持つが、ザインが
解放されると、ザインの方がずっと大きな力を持つ。
それでは、主人公の力とは、一体何だったのか。
その力は、ザインの力よりはずっと弱いが、ザインを壺に封じた天の力を、ゆるめる能力である。
言うならば、[天]、「ザイン」、[バード・ブレイン]の三者は、じゃんけんの3要素の関係にあるのだ。

353長岡曉生:2010/06/28(月) 19:30:12
三つの願い:合評の3
★力の行使と失望
世間に戻った主人公は、第一の願いの力を種々に試し、ついには巨万の富を築く事に成功するが、その状
況に退屈とむなしさを覚え始める。
そう、解決するのに困難な問題を抱えていないと、人生は退屈になるのだ。
バード・ブレインは、5年間の隠遁の後、グレイ・ブレインと名乗る富豪紳士として登場する。

★エヴァ・マリー・ゼノンとの再会と別れ
作中で、この章が最も美しく描かれている。
エヴァはアラム神話での人類最初の女性の名、マリーはイェシュアの母の名。著者はこの二つの組合わせ
で理想の女性像を示唆し、ゼノンという名で彼女の富に惑わされない思想的確立を表わしたのであろう。

★失望、そして恐ろしい願い
エヴァの失踪後に、主人公は長い時間を掛け手を尽くして彼女を探そうとするが、彼女は姿を見せない。
数ヶ月後に届いたエヴァからの手紙で、主人公と読者は彼女の失踪の原因を知ることになる。
彼女に会えない苦しさに失望し、主人公は恐ろしい願いを掛けてしまう。
三つの願いに対し、著者が仕掛けた巧みなプロットが、ここで明かされるのだ。

エピローグに対する評は、幻の続編その1と纏めて行なう事にします。

354同人α総務より:2010/06/29(火) 12:51:54
アクセス7000件
本日11時50分前後7000件となりました。
少ない人数でやっていますが、だからこそこんな遊びもしたいのです。

さて同人αでは数字虫を一匹飼って居ます。本日もきっちり早朝より数字を見ていたようです。
数字虫のイメージ画を添付します。虫の了解は得ています。虫、されど、虫。
題 おはよう!!

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000375M.jpg

355長岡曉生:2010/06/29(火) 13:47:09
三つの願い 幻の続編その1:合評の1
◆三つの願いのエピローグ(三つの願いの積み残しの分です)
★二十三億年後の世界
このとき世界は、動物や植物も絶え、主人公だけがみじめで孤独で望みのない営みをしている。
主人公が抱えるこの苦しさは、一体どこから来たのだろうか。

★永遠の命と有限の命
著者は主張する。生物の遺伝子が担う有限の生命、その相互の組合わせで生まれる変化と多様性、
この仕組みこそが生命の尊さなのだと。
生命の変化と多様性とを失った世界における永遠の命には、価値がないと。

★三つの願いの持つ恐ろしさ
第一の願いは、生命の流れを絶ち得る両刃の剣であり
第二の願いは、不死の罰に様変わりし
第三の願いは、束縛の極致となる  という、それぞれの恐ろしさを秘めていた。
 つまり「三つの願い」というこの作品も、[生命の貴重さ]を強調している点で
第一作の「人の像をした美しい青い地球」と通底する物がある。
と見たのは、評者の考え過ぎだろうか。

◆ここから幻の続編1の合評
★バード・ブレインの現状
彼は今、地球を少し離れ、殆ど意識がない状態で宇宙を漂っている。
きっと肉体を離れ、精神だけの存在に変身しているのであろう。
その彼に取って、青い地球は未だとてつもない懐かしさを感じさせる存在なのだ。

★バード・ブレインが見た夢
逞しく優しい兄オーバー・ゼノンと遊ぶエヴァ・マリー・ゼノンの小さくて愛らしい姿。
殆ど意識がない彼でも、青い地球の懐かしさと共に、この二人の思い出は、その心を離れない。
彼の密かな願いは、兄に変身して何のわだかまりも持たぬ幼いエヴァと無邪気に遊んでみたいと言うこと
ではなかったろうか。

★バード・ブレインの二つの願い
言葉を失い、考えられなくなった彼が願ったこと。それは言葉を取り戻すこと。
そこで彼が願ったのは、次の二つの願いであった。
  一 世界中の本を下さい。
  二 僕に読む力を下さい。
著者は、いよいよ言葉と言うものを前面に出してくる。
もちろん、人類がとっくに居なくなった世界だから、世界中の本とは幽玄の世界に保存されて居たもので
あろう。欲を言えば、この辺の仕組みについて、一寸触れておいて欲しかった。

356長岡曉生:2010/06/29(火) 13:53:41
数字虫さん
おはよう。

べっぴんさんですね。ハハハ。

357数字虫:2010/06/29(火) 15:16:43
?+× ∞ ≦
なな なな しち しち

ス−ス−ジギッチョウン !!

358万理久利:2010/06/29(火) 16:37:51
今日の一句
○ 願いごと
     言わずにおこう
           星祭

○ 病む母の
     願いを聞いて
           七日紙

359長岡曉生:2010/06/29(火) 17:44:30
三つの願い 幻の続編その1:合評の2
★自分の文章の記録
先に読書対象の本と、これに見合う読解力を願った主人公は、読書により絶望の淵から立ち上がる。
次に願ったのは、自分の文章を過去の全言語で記録するためのコンピュータとレコーダーであった。
著者は、口に出した言葉の威力やこれに基づく安心感を重要視している。
そう、人にとっては、言葉が重要なのだ。

★蓄積した文章
仙人のようなバード・ブレインは、人類の歴史、宗教、生活、習慣、伝統など全部飲み込んだ状態にまで
いたる。言葉の力により彼は生き返る。
時々大きな声で、万葉集・シェイクスピアを唄う。
つまり、時が来たら飲み込んだ知識の一部を出力するのだ。

★人類の知識の総まとめ
究極的に、バード・ブレインは、物理的肉体を持たず、人類のあらゆる知識を飲み込み、これを蓄積し、
さらに時に応じて、その一部を出力する機能をもつ精神的存在へと、変身する。
著者が意図したか否かに関わらず、ここで述べられたこの精神的存在は、唯識で言うアーラヤ識の考えと
実に見事に対応しており、驚くばかりである。  (完)

360アガサ:2010/06/29(火) 18:46:57
三つの願い 続編1 暮らし明日(グラシアス!!)
 丹念に読んでいただけて嬉しく思います。ほとんど「ビンゴ」。
宇宙に浮かぶバード・ブレインはなぜか長岡さんの雰囲気に似ています。
バード・ブレインは真面目な人間。 女性も好きになった。世の中のため
になにかしたかった。それでも宇宙。 言葉さえあれば何か伝えられる。
 「物理的肉体を持たず、人類のあらゆる知識を飲み込み、これを蓄積し、
さらに時に応じて、その一部を出力する機能をもつ精神的存在へと、変身
する。」そう、だから似ていると述べたのです。
 「唯識で言うアーラヤ識」そうかもしれません。そうです。
アガサは今死を身近に考え、地球を考え、宇宙を考えています。
言葉で考えています。
 続編を書かせた動機を見事に感想で書いていただけたと思います。
どうもありがとうございます。
 「三つの願い」は筋がしかっりしていて、続編を思わず書かさせる魅力
を持っている作品かと思います。続きを書くのはわくわく自由自在でした。
 世界中の本保管についてですか、知恵ある人間は優先した。世界中の国会
図書館が作品をチップ化しまとめてカプセルに入れこんだのです。そのカプ
セルは宇宙に飛び放たれた。良識あるその他多くの団体が同じ行動をとった
のだと思います。
 続編2はもっと精進してから書きましょう。

AGASA

361同人α総務より:2010/06/29(火) 23:15:09
合評のお知らせ
明日30日より7月6日まで
「天使ごっこ悪魔ごっこ(3)六月」です。 著者のポートレートとコメントをご参照ください。

補足:作品中の音楽 ニーナ・シモン  「here comes the sun」  http://www.youtube.com/watch?v=eo0OPJIX9d0
高音質

362オール・ド・エレガンス:2010/06/30(水) 09:42:01
三つの願いの合評のお礼
◆まずはオール・ド・エレガンスというペンネームは一種のアナグラムです。
??たとえば泡坂妻夫−- 本名の厚川昌男のアナグラムや江戸川乱歩−エド
??ガー・ア・ランポー、半村良がイーデスハンソンをもじったもの等・・・。
??暇な人はどうぞ解読してください。なお、神野佐嘉江、万理久利、高野
??路明子さん達もアナグラムだと思います。長岡曉生さんは判らない。たぶん
??ホロスコープの結果だと推測されます。また、オール・ド・アガサについて
??は本人のコメントが載っていたように記憶します。

万理久利さんへ
◆この小説は12年ほど前に「斜光」に投稿したSFで、初めて小説なるものを
??書いた、私に取っては記念すべき一作でした。それを万理久利さんが非常に
??面白いといって復刻してくれたので、今思うと当時はまだ馬力があったのだ
??なあと思いました。そしてその当時は全く反響がなく、人に感動を与えるほ
??どのものでもなかったかと思っていました。またそのような強い期待を持っ
??たわけではなく、ただその時頭に浮かんだ物語をただ綴って残して置きたい
??だけの心境だったと記憶しています。

長岡曉生さんへ
◆ここまで見事に解説されると、いかにも創作当時にあらゆる細部まで計算し
??尽くして作り上げたプロットと、作者本人も思いたくなりました。天とザイ
??ンとバイード・ブレインのジャンケンポンの三すくみといい、登場人物の国
??籍や名前の由来も、作者は黙して語らなければ、おおいにそれらしく仕立て
??上げるのでしょうが、そこまで意識していなかった本人も、長岡さんのその
??意味づけにすっかり惚れ込んでしまい、あたかもその意図が最初からあった
??ような錯覚に陥りました。それにしても長岡さんの知識は測り知れないもの
??で、万理さんがいうように、太陽系の惑星がすべて巨大化して太陽に飲み込
??まれる前にそこを脱出して宇宙を放浪している「アーラヤ識」(肉体はすで
??に消滅している)だけのバード・ブレインの役割は長岡さんの姿がふさわし
??いように思えます。
??「ふむふむ」、「そうだそうだ」

オールド・アガサさんへ
◆「三つの願い−幻の続編」はバード・ブレインの絶望の極みの結論に、あら
?? ゆる知識と記録を収めた、すでに肉体を昇華した意識が宇宙へ飛び出して
?? いき、新しい生命の宿る惑星をみつけて、言葉を持つ高等生物に至るまで
?? 長い時間を待ち続ける。そしてかつて青い宝石のような地球という星で栄
?? えた言葉による文明のすべてを植え付けるという再生のドラマという救い
?? を与えてくれました。これで安心して夜も眠れそうです。毎日のシエスタ
?? の1時間は全く別勘定になっています。

363万理久利:2010/06/30(水) 11:48:14
建築家と読書
安藤忠雄に興味を持っています。
たまたま、彼がどう本と出会ったかNHK3で述べていました。
彼は数学、大工が好きでそれじゃつまらないと建築家になったそうです。
先輩から「専門書だけではなく 良い本を読め。」とのアドバイス、
宮本武蔵、五重塔、司馬の作品も読んだようです。建築家の大きなこやし
になったと、彼は言っていました。最後に、自分がこれらの本にもっと早
く出会っていたら人生変わっていたかもしれないと。
専業作家にでもなったのでしょうか。彼のエネルギーを考えると、これから
建築だけでなく文章も残してもらいたいと思いました。安藤は今設計の仕事
をしながら沢山の本を読んでいるような気がします。本物の人間の辿る路に
は読書と書くことと未来に繋げる使命感を共通に感じます。

364長岡曉生:2010/07/01(木) 14:43:53
α24号の表題
あっという間に、締切り月にはいりました。
次回α24号の表題を決めて置く必要が有ります。
本来なら古賀さんの順番だと思ったのですが
ご本人曰く「私はもう2回担当しているので、次は君がやれ」と。

そこで、楽をしようと新人のアガサさんの新鮮な知恵を拝借して
「むげん」とします。
これに、どんな言葉を当てるかは、皆さんが自由にお決め下さい。
もちろん「無限」と言う意味も含まれますから、表題に束縛されないで
融通−無碍(これは一字足らず)にお書き下さい。
とは言っても、「無言」は駄目ですよ。

それにしても、ここのところ飛びの有る表題が続いて面白いですね。

365:2010/07/02(金) 07:05:46
(無題)
● 梅雨晴間
     わめく油蝉
         渾身さ   民治
● 夜の秋
    銀天市の
       立札の     民治

万理さんへ
「夜の秋」と「秋の夜」の季語、ちがいは御承知と思いますが、歳時記をお調べ下さい。失礼!

http://http:/

366碇 民治:2010/07/02(金) 07:13:18
今朝の一句
● 梅雨晴間
     わめく油蝉
         渾身さ   民治

● 夜の秋
    銀天夜市の
        立札の    民治

● 湯あみ終へ
      のどうるほして(小瓶一本)
            夜の秋   民治

万理さんへ
御存知でしょうが、「夜の秋」と「秋の夜」は季語が違います。歳時記をお調べ下さい。

367万理久利:2010/07/02(金) 12:33:24
夜の秋
蒸し暑さが体に応えます。感想を書かせてください。
●梅雨晴間
*わめくと渾身さが良くまとまっていると思いました。
● 夜の秋
*季語は夏、晩夏ですね。夜に近づく秋の気配を感じるのでしょうか。
銀天夜市の立て札、思わず晴れた夜空を見上げたくなります。
7日は雨でしょうか。
● 湯あみ終へ
* 「夜の秋」らしい一句かと思いました。

368碇 民治:2010/07/02(金) 15:19:52
万理さんへ
夏の季語「夜の秋」と秋の季語「秋の夜」を歳時記でスキャンしました。

添付します。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000389.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000389_2.jpg

369長岡曉生:2010/07/02(金) 17:48:54
天使ごっこ・悪魔ごっこ(3)6月:合評の1
★先ず、著者画像について
3枚ともに彫刻と同期していて笑えるけど、中でも真ん中の写真が特に秀逸です。
著者は、ひょうきんと言うよりも、矢っ張り破天荒だなあ。古賀家の血なのかな。

★訪問
天使君からの初めてのご招待です。
・キャベツを買う必要のないくらい?すぐ横に丸々と太ったキャベツが並ぶ畑
これって、危ない表現だなあ。
・強い女性に惹かれる天使君とニーナ・シモンの歌
著者が6月29日(火)に紹介したニーナ・シモンの歌「here comes the sun」をYoutubeで試聴しました。
URLは、http://www.youtube.com/watch?v=eo0OPJIX9d0 です。
註:ニューロン・カフェの掲示板から、直接この曲を聴く場合には、掲示板頭部の絵の下の音楽試聴
  ボタン中、左から2番目の[■]ボタンをクリックし、ニューロン・カフェのBGMを止めた後で
  聴いて下さい。でないと二つの音源が同時に鳴って、混線してしまいます。

なるほど。良くわかる。だんだん天使君の好みが明かされてきました。
彼女、ビートルズほかの男性歌手が歌っている曲と全く同じキーで歌っているように聞こえます。
相当な低音です。
因みに電話の声は、一般に不安で緊張すると高音に、自信を持っていると低音に変わるそうです。
そういえば、私の知人中で自信を持っている女性は、みんな他の女性よりも低音ですね。

★昼食
・二人で作った健康料理を摂りながら、彼は主人公の話を笑って聞いているだけ。
これも、なるほど。
でも彼は、彼女と「未来に乾杯!」するぐらい、人生に目的と意欲を持っています。

★堕天使とアリス
・天使に大きな紫色の蝶の羽がついている作品
もっと、なるほど。神野さん、α23号に良い表題を選んで呉れましたね。
もし、天使君に逢うことがあったら、両肩から生えている羽を良く眺めて見ましょう。
・私は彼の中に飛び込んできた不思議の国のアリス
つまりは、彼自身が住んでいる世界は、不思議の国ということでしょうか。
主人公から見ても、きっとそう見えるんでしょうね。
・鏡に映った自分のような、あるいは違った世界にいる天使君の地下室
自分と似てはいるが、でも矢っ張り違う所のある人の心の地下室。
そこに、主人公は安住のすみかを見つけたわけですね。
・飛び跳ねる私の話を不思議がらないし面白がっているわけでもない
いつも淡々としている天使君。と言って別に朴念仁というわけではなくて
哲学・音楽・絵画(それに女性)に対して、固有の趣味と好みを持った天使君ですね。
一寸つかみ所が無い相手、でも主人公にとって心の安らぐ相手であることが、うまく表現されていると
思います。

天使ごっこ・悪魔ごっこは、最初読んだときは何を言っているのか良く解らなかったけれど、少しずつ
著者の言わんとすることが解りかけてきました。

370万理久利:2010/07/02(金) 20:48:23
長岡さんの丁寧さ
 「ボタン中、左から2番目の[■]ボタンをクリックし、ニューロン・カフェのBGMを止めた後で聴いて下さい。でないと二つの音源が同時に鳴って、混線してしまいます。」
 自分では常識でも知らない方も多くいらっしゃるかもしれません。いつもフォローしていただき私はもちろん、他の読者の方々に助かっています。
追記 遊びで三重奏やったことがあります。組み合わせ考えて。それなりにはまったものもありました。

371赤松次郎:2010/07/02(金) 21:20:03
24号課題「むげん」の考察
それにしても長岡さん、万里さん「無限」とは恐ろしい怪物を持ち出してきま
したね。いま野矢茂樹著の「無限論の教室」という本を本棚から見つけ出して
見ていますが、およそ数理的なことに興味のある人にとってはおそろしく難解
で厄介なものと思います。この本の最初に「無限というのは大小の概念とは
別物、数や量ではない」と書いてあります。だから私は「むげん」という言葉
は夢限・夢現・夢幻・夢玄・夢源・無源・霧言・霧幻・霧眼程度にしておこう
かと思います。しかし、だから、皆さんの「無限」という怪物をどう料理する
か密かに期待している次第です。

372長岡曉生:2010/07/03(土) 00:14:45
万理さんの奇抜さ
遊びで三重奏とは、負けました。
それも、組み合わせを考えて色々試すとは、いかにもですね。
でも、どうやって開始のタイミングとテンポを合わせたんだろう。非常に興味が有ります。

万理さん。やっぱり、貴女はひと味違う。
どんな困難に出会っても、それを逆手に取って、常識世界の外に飛ぼうとするんですね。

373万理久利:2010/07/04(日) 10:48:42
碇さんへ
梅雨終りは幾日でしょう?にお答えして。
何処に記録し続ける力があるのでしょうか。やはり興味、好奇心でしょうか。
特徴とすれば梅雨入りの順番 沖縄>北>南 明けは沖縄>南=北のように
推測されますが、こればかりは難しい。最近ではかなり精密な予測をする民
間気象事務所もあるとききます。さて、今年は、梅雨明け 南北九州ともに
8月7日と推測します。来年のことは、「鬼」は笑うのみです。
○予測なら数字を睨み篭枕
○虹の中勝つも負けるも走馬燈

374赤松次郎:2010/07/04(日) 17:26:46
ラベンダーの花
ラベンダー祭りの大石公園に行きました。久しぶりの梅雨の晴れ間、太陽の光線
は強く真夏の到来が間近なことを実感しました。
しかし富士山は姿を現さず、ラベンダーの花とのツーショットの写真は撮すことができませんでした。しかし今が盛りの花と香りをお届けします。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000395.jpg

375神野佐嘉江:2010/07/04(日) 22:05:31
天使ごっこ・悪魔ごっこ(3)合評
 万里さん、「ニーナ・シモン」とはよくぞ言ってくれましたね。彼女の名をわが家族以外から聞くのは珍しいことで嬉しくなりました。彼女を聞いたのはもう四十数年前、四谷のジャズ喫茶でのことでした(僕もまだ二十五、六歳だった!)。「私は捨てちゃったけど、ほんとは愛していたの。薔薇に雨が必要なように私にもあなたが必要だと、いつでもいいどこでもいい今度あの人にあったら私がそう言っていたと伝えてちょうだい」。 Jusut say I love him は、野太い女の声で切々とそう歌う。哀切きわまりないものでした。これまで何度聞いたことか。このヴォーカルの入っているアルバム名は Forbidden Fruit. 所収十七八曲ほとんど全部いい歌で僕の出会った中ではピカイチではないかと思うくらい気に入ったアルバムです。彼女のピアノもまたすばらしいですね。Nina's Blues も真にジャズっぽい。久しぶりに思い出してまた iTunes で彼女を聞いて幸福に浸っています。Rags and Old Iron は、この恋に破れた心を拾ってはくれぬかと、なんと屑屋に問いかける歌でしたね。No Good Man は、ちょい悪のあの人という歌、そのほか恋する女のやけ酒の歌 Gin House Blues とか、I'll Look Around とかいい歌が入っていますね。

376総務より:2010/07/05(月) 16:59:10
合評のお知らせ 
7月7日より『蝶の夢、人の夢』が開始されます。
同人α著者のポートレートとコメント集23〜をアップしましたのでお立ち寄りください。

377赤松次郎:2010/07/06(火) 12:38:19
天使ごっこ・悪魔ごっこ(3)を読んで−1
◆著者のコメントとポートレートを覗くと、小さい頃はまあよく遊んでよく眠
 る生活をしていたんですね。いまの不眠症はその頃の爆睡の結果による人生
 の睡眠量を使い果たしたのかも知れません。酒飲みの酒の量についてはよく
 そう言われるように。そうだまだ作者は酒の量はまだ沢山残っているかも知
 れないのでそちらの楽しみはあるのでしょう。いまの不眠に悩む作者にし
 てみれば、よく寝る育ち盛りの私からそんなことを言い出すと、その苦しみ
 を知らない私に恨み言をぶつけたくなるでしょうね。

◆22世紀からやってきたドラエモンは現代ではまだ解決されていない、いろい
 ろの科学的機能を持っている。エネルギーは核融合によるもので、タイムマ
 シーンを駆使したり、常に足は床から2mm浮いているという重力遮断力があ
 る。さてこのことで何が言いたいかというと、作者の描く物語は現実の生活
 を描いているが、不思議にその現実感がなく、地上から浮遊しているような
 感覚を覚える文章だ。そのため、欲望や嫉妬や恨みといった人間のドロドロ
 した汚れから離れた生き方をしていると感じる。これは作者の生き方でもあ
 ろう。負けず嫌いや悔しさといった激しい感情を持っていないとは言えない
 けれども、それから離れようとして克服する努力を感じるのである。だから
 どうも飛んでいる感覚がSF風なのである。自然の法則を超越しているよう
 で、その浮遊感と清涼感と奇抜な物語が期待され、作者の一種独特の感覚は
 並でない。

378長岡曉生:2010/07/06(火) 14:03:47
天使ごっこ・悪魔ごっこ(3)6月:合評の2
★引っ越し
わざわざ、私の家の近くまで越してきてくれた天使君。いつもクールなように見えながら、その実は私の
ことを気に掛けて呉れている。一方、私はホットでいつも自由奔放なのだ。
天使君と私は、以前とほぼ変わらない配置の彼の新居で、いつものメニューで、淡々と引越祝いをする。
淡々とはいえ、ここには、ちゃんと「祝い」の言葉が入っている。
★帰宅
帰りの電車の中で、このまま自由奔放で良いのかと考え込む私。
その私の帰りを、ごちそうを用意して待っていた母。両親は私をとがめない。
でも、天井の私の顔は、私を批判することを止めない。
★父とのドライブ
父に誘われ二人で三浦半島をドライブする。海を見ながら一緒におにぎりを食べる二人。
小さくなった父の姿を見て、私は父を早く安心させたいと思った。
父の衰えが、私に現実を振り向かせる引き金と成る。
★就職案内
部屋に戻った私の机の上に、ゼミの教授からの就職を勧める手紙。
ここ二日間の事を思い出しながら、ベッドに入る私。
今日は、天井の私の顔を見ないように毛布をかぶって寝た。

彼の新居での引越祝いの日と、翌日の父とのドライブの日という二日間。
この両日は、私の心が、ハッキリと現実世界に引っ越すための日であった。

よく読むと、二日共にお祝いの象徴的事象が続いていましたね。
甘くて、でも一寸はホロ苦い思い出です。

379万理久利:2010/07/06(火) 18:13:10
かなりの通、本物
神野さん
ニーナ・シモンの名前を聞いたのは、貴方が二人目です。『驚き桃の木山椒の木』。
明るい歌ではありませんね。ジャズですから。ピアノ、なかなかの物ですね。
「その時」流れていた音楽がある。その積み重ねと反復を大事にしたいと思います。
聖路加国際「音楽楽療法」でしょうか。楽しい事を思い出す音楽を聴きたいですね。
貴方の一面を見ることができました。

380万理久利:2010/07/06(火) 18:31:07
まああっさりと
たまりませんな。もう先まで読まれてる。多分、続きを長岡さんは書けるかもしれない。
絶対書ける。「象徴的事象が続いていましたね。」とありますが、同人αに参加してか
ら、びっくりするような出会い、別れがあった訳で、昔からそのようなことを招くのか、
自分から飛び込む天使いや魔女だったのかもしれない。

381万理久利:2010/07/06(火) 19:15:31
SF風
赤松さんへ(1)〜ごっこ

◆ドラエモンは殆ど見たことはない。チビどもやそのまたチビどもが騒いでいた。
ひょっとして永遠に、少なくとも22世紀まで引き継がれるのであろう。工夫を
凝らした作品だ。どの時代の子供も引きつける能力が羨ましい。
実を言うと「印税」がちょっぴり羨ましい。

◆オカルト、探偵もの、ミステリーもの、アリスものでもないのです。やっぱり
SF風になります。宇宙に飛び出すからかもしれません。自然法則はある程度
「無視」、これを「超越」としてくださるとはお優しいこと。飛びが鈍らないよ
う、羽と心の手入れを怠らないようにいたしましましょう。
恐竜SFドラマ 「プライミーバル」"時空の亀裂”で毎週日曜午前ついその気
になって見てします。亀裂の先に行って見たい。鉄腕アトムの子。

382万理久利:2010/07/06(火) 19:59:46
肥と筑 第十三回(1) 感想
佐賀ですね。佐須賀ですね。色々な事を調べ出すためにはまず*宗教的中心となる
神社を突きとめ、そして*書籍に当たる。音、訓、清濁、取り外して、との謎解き。
コーヒーブレイク「テフテフ」。
出てきますね、*漢和大辞典。「dyap」。歴史ほどき推奨水晶玉たちの、強み、面白
さが見えています。蝶ウルトラ速級合評(1)でした。
「佐賀の歴史」 城島正祥・杉谷 昭著S47印刷 山川出版社 が手元にあります。
結構助かっています。不思議ですね。なぜか本棚に在る!!父マジック。

383アガサ:2010/07/06(火) 23:06:51
24号課題「むげん」の考察
どんな作品にしようか、色々と遊んでいる。万理も疲れてきたかな。
いや強靭だ。生(誠)をかけて水面下で必死で足をもがく雁と化して
いる。アガサは薄知恵でもいいから何でも力を貸そうと考えている。
無期銀、無限、やはり「夢幻」を。設計の能力も夢見てみよう。書か
せたい是非とも万理に。
贋作付箋付”設計したいものは、実体よりも空気感、それよりも気配
かな・・・・・”

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000404.jpg

384アガサ:2010/07/06(火) 23:51:04
Re: 万理さんの奇抜さ
> No.393[元記事へ]
長岡曉生さんへのお返事です。

例えば二十二号 天使ごっこ(2)と鈍色のの空その2をダブらせて見てご覧。
何とも不調和、不協和ではあるが、時々これまたハモるのだ。曲色が似ている
もであれば、そこそこ期待できる、真逆も在り。

385アガサ:2010/07/07(水) 01:31:12
『Sake Dining さが蔵』オープン!
閉じ込め郎の久利よりメッセージ。散らしが牢に吹き込ませたのです。
「来年2011年7月7日深夜以降予約お願いします。」久利の目には
『Sake Dreaming Swinging Flying ∞さが蔵∞』と映ったようです。
Flying・Paper ベタベタからベランダへと抜け出た蠅のあまりのスピード
に姿を見ることはできなかった。碇さんは見えただろうか。

386赤松次郎:2010/07/07(水) 09:52:18
著者のポートレートとコメント
「意志の伝達方法」と「母へのレクイエム」の著者のポートレートとコメントを掲載しましたのでお知らせします。

387総務より:2010/07/08(木) 05:18:09
おしらせ
同人α第24号の表題が決まりました。担当者の前書きをブログに掲載しましたのでご覧ください。

388赤松次郎:2010/07/08(木) 10:53:24
天使ごっこ・悪魔ごっこ(3)を読んで−2
私は結構毎日仕事で忙しいので、今までの(1)から(2)を身を入れて詳しく読んでなかっ
たことを白状しなければならない。だから検証することなく数度よんで、何がかいてあるか
の「つかみ」を一方的に、感覚的に得て物語を評していたので、全く場違いなものを掴んで
書いていたこともあるのではないかと今では反省している。そこで今回は改めて真面目に今
までの物語を読んでみた。

作者は身の回りの事象に対して想念の世界と現実の狭間で、鋭く研ぎ澄まされた自我を通し
て感じるものを見事に表現している。その能力は流石である。空間の認識、時間の認識、人
間の心理や人との距離に関して鋭いのは、ものを観察することを訓練する絵の勉強の成果な
のか、もともと持ち合わせている才能がなせるわざなのか。

天使君と主人公の関係が曖昧で想念の世界の主人公か、それとも現実の天使君と呼ばれる男
友達なのか判然としない。多重人格的倒錯の世界なのか、そこがまた作者の意図するところ
なのか。読者が書かれた筋や役割や状況を短絡に断定すると、そっくり作者の仕掛けた罠に
填りそうな思いがするという非常に難解な物語である。これからどのように展開するのか、
まだ悪魔君が出てきてないのはなぜなのか、その悪魔ぶりもどのようなものなのか、また楽
しみである。

389万理久利:2010/07/08(木) 11:37:49
禁断症状
15時間眠った。自分の家ではないけれど、すぐ横に人がいる。人間嫌い
に熱中しすぎたのだろう。自分を覗かれる不快感はあるが人気(ヒトケ)
は何とも懐かしい。
別宅にて

390万理久利:2010/07/08(木) 12:32:04
24号について
長岡さん
ブログを久し振りに拝見しました。わくわくする「テーマ」前書きです。
自分の作品にどう反映させて行くか楽しみです。楽しみは夢幻 無限。

391赤松次郎:2010/07/09(金) 16:06:06
「蝶の夢、人の夢」を読んで−1
私は人の深層心理に興味を抱いていたので、岩波書店のフロイト全集22巻をい
ま毎月購入している。しかしなかなか読む暇がない。
フロイトによると現実には達せられない願望の表出であり、まずい行動の自己
弁護であり、いろいろの加工を加えられているため、その願望が何であるか、
その屈折した状態の夢は解析するのに熟練を要するという。フロイトの夢判断
は少々性的な解釈に偏っていると思う。現実の暮らしの中では現れない人間の
隠された深層心理が夢の中では自然の法則や倫理観や因果関係や時間、空間の
束縛から解放されて現れてくるので面白い。

夏目漱石の「夢十夜」や石川淳や内田百や吉田健一の短編に出てくる、何と
も不思議な情景、そこはかとなくただようよるべなさ、面妖さの世界は私を惹
き付ける。

アリスの姉は「私はあなたのように自由に夢、冒険ができないの。あなたが羨
ましいわ。私はいつでも待っているから、あなたはいつでも自由に冒険をしな
さい。でも『アリス』であることを忘れないようにね」という言葉はいろいろ
の問題を含んでいる。

私からの万理さんへの宿題
1)「アリス」であることを忘れるとはどういうことか。
2)冒険が出来る人と出来ない人の違いはなんであろうか。

392神野佐嘉江:2010/07/09(金) 21:49:14
『蝶の夢、人の夢』合評
 万里さんは、自分の見る夢のジャンル分けをした。僕も若い頃は夢に興味があって、よく記録した。番号を通すと百くらいになるかな。夢というものは、話の内容はでたらめだが、その感情は真正ものだと思った。しっちゃかめっちゃかの夢から覚めて不安を覚えている自分がそこにいる。その不安はしかし本物で、心の底を探すと現実の不安があった。フロイトは、「夢は欲望」とりわけ性欲というが、記録としては二番目の次の僕の夢はどう解釈できるだろう。「一九六一年十月二十二日の夢……広く、白い(多分セメント作りのため)通りを連れと三人で歩いていた。切り開いた岡の中腹に四角い箱があった。誰かが近寄ってまた四角い穴から覗いてみると、頭蓋骨があった。その人は驚いて、頓狂な声をあげて、もう一人の連れと及び腰になった。僕は「頭蓋骨、よしおもしろい。得難い物だから持って帰り、絵に描いてやろう」。こう思って頭蓋骨に手を伸ばすと、後ろで奇妙な声がする。振り返ってみると、道と岡は(不思議に突然)溝になっていて、芝の壁の間に挟まれて男の子が一人首だけをだしていた。その子を助け出した。外人であった」。

393長岡曉生:2010/07/10(土) 09:10:15
蝶の夢、人の夢:合評の1
といっても、先ずは神野さんの二番目の夢についての、簡単な判断(余計なお世話ですが)の試みです。
手法は、Horoscope に奇門遁甲の見方を加えたもので
データとして、夢を見た日付・場所と投稿日時・場所およびα23号まえがきを用いています。

★以下、シンボル毎の分析です。
・夢を見た僕
 勿論、本人の表面意識です。
 星図上のシンボルは、上昇宮の双魚宮(複体星座)でウェットです。
 双魚宮の主星は、木星および海王星です。
 この2星は双魚宮を隣接して挟み込む白羊宮と宝瓶宮に有り、いずれもドライです。
・広く、白い(多分セメント作りのため)通り
 本人がその上を歩いて来た、戦後新しく構築された社会制度と生き方です。
・連れと三人で歩いていた
 中心人格の僕は、上昇宮の双魚宮の要素で示され
 副人格の連れの二人は、いつも中心人格の僕を挟み込んで歩く白羊宮と宝瓶宮の要素で示されます。
・切り開いた岡の中腹に四角い箱があった
 戦後、本人が家族と一緒に切り開き、積み上げてきた経歴でしょう。
・誰かが近寄ってまた四角い穴から覗いてみると、頭蓋骨があった
 その経歴を作り上げた家族が持っている戦争の記憶、つまり家族の死を示します。
・その人は驚いて、頓狂な声をあげて、もう一人の連れと及び腰になった
 私の中のドライな2要素は、普段は戦争の記憶から注意をそらしていたのです。
・「頭蓋骨、よしおもしろい。得難い物だから持って帰り、絵に描いてやろう」
 私の中のウェットな要素は、家族の死を忘れたことはない。むしろ得難い経験なので
 これを自分の課題として見直し、文章として描いてみようと思う。
 (ただし問題の星図では、金星と海王星の要素も強く、絵画表現の可能性も有ります。)
・頭蓋骨に手を伸ばすと、後ろで奇妙な声がする
 奇妙な声は、これに抗議する声です。
・道と岡は(不思議に突然)溝になっていて
 前方の道と岡は、表面意識で普段見えている自分の進路・行動様式です。
 後方の溝は、男の子を挟み、その身動きを制限していました。
・芝の壁の間に挟まれて男の子が一人首だけをだしていた
 男の子は、深層意識から表面意識側に生まれつつある新たな意志・意欲
 首だけをだしていたのは、それが未だ芽の状態だということを示しています。
・その子を助け出した
 表面意識が、生まれつつある意欲がより明確になるように、これを引っ張り上げたのです。
・外人であった
 これは、恐らく外国文学、この場合は仏文学を指すのでしょうね。
 なお、上昇宮の双魚宮およびその主星の海王星は、海外の事物の象徴でもあります。

★全体としてみると、この夢は、過去の総括、あるいは外国文学のいずれに対して
 全力投球するか、という自らの選択に関する内心の葛藤を表わしています。
 (ホント? いや、あくまで一つの分析案です。)

 因みに、欧米での心理学分析の中では、結構Horoscope が用いられているそうです。
 これは、本当です。

394長岡曉生:2010/07/10(土) 16:17:43
蝶の夢、人の夢:合評の2
ともあれ、夢とは面白い現象ですね。
★赤松さんに引用された冒頭のアリスと姉さんの会話
あれ。アリスの話の中で、姉さんとの間にこんな会話が、出てきたっけ?
調べてみたら、やっぱりこのアリスは、キャロル家出身ではなくて、キューリー家出身だったんですね。
納得しました。

★蝶の夢
著者は、荘子とは違う見解として「万理久利に乗り移られた蝶はさぞや迷惑であろう」と書いている。
蝶にとっては、確かにそうかも知れない。しかし、万理さん。ひょっとしたら貴女こそどこかの蝶に乗り
移られて居るのかも知れませんよ。なんせ、飛ぶことが滅法お好きのようだから。

★空を飛ぶ夢
飛ぶ夢は、私もよく見ていた。
私の場合、意志の力で、飛ぶ高さや飛んで行く先を選べたような記憶が有る。
言ってみれば、鳥が飛ぶような感じの水平飛行でしたね。でも、この頃は、この手の夢を見れない。
バクみたいな誰かさんに、夢を喰われてしまっているのかも知れない。

★夢の世界と現の世界の断絶
夢は、夢の世界の内部では連続性や一貫性を持ちうる。しかし、現に戻るとその記憶は直ぐに儚くなる。
私の場合、連続物の夢を見ていた時期が有り、その夢のなかでは「ああ、また連続物を見ているんだ」と
意識出来るほど辻褄が合っているのに、肝心の夢の細部はというと、いつも眠りが覚め現の世界に戻って
から、数秒以内に消えていた。夢・幻と一括りにするのは、ちゃんと理由が有るんですね。
ところで、こんなシリーズ物の夢の経験、他の人はお持ちでは有りませんか。

395碇 民治:2010/07/10(土) 20:24:33
万理さんへ返事遅くなりごめんね!
● ゐにしびと
     雷音きこふ
         梅雨をへり   民治
小生、梅雨の終りを大胆にも予想します。常識的に梅雨の終りは梅雨入りの後は50日間と言われますが、梅雨の終りは8月初旬だと思います。しかし小生の古い田舎に育ちましたが昔の人が言い伝へもあります。梅雨の終りは”雷が鳴る”そうです。気象予想では。今晩から雨、雷雨、土砂降り、7月11日(日)から7月16日(金)まで連日雨また曇りですがまことに”雷が鳴る”鳴れば7月18日(月)海の日は梅雨の終りになるでしょう?

396碇 民治:2010/07/12(月) 07:03:41
梅雨終りは予想はづれそう
● 視界なき
    激雨(う)白雨(う)も
             雷音(ね)なき     民治

397万理久利:2010/07/12(月) 17:21:08
梅雨明け予想
碇さんへ
●大夕立きのふもけふもか今白雨
梅雨の終わりは”雷が鳴る”これは私も経験則上知ってます。
この何日か台風のような天気が続いています。遠くに雷のような音が聞こえる
ような気がして、耳をすますのですがよく聞きとれません。
7月18日(日)、海の日が梅雨明けときましたね。九州北部ですね。
天気予報によると、東京は週末から晴れが続きます。東京も意外と早い梅雨明
けになるかもしれません。

398万理久利:2010/07/12(月) 17:56:12
遣唐使「円仁」足跡中国で発見
一昨日の新聞に掲載されていました。
円仁の名が刻まれた石板が洛陽近くで発見されたとか。
中国には該当者がいないとのこと。中国法王寺の僧が
わざわざ訪ね来たといいます。
千年の時も吹き飛びそうなお話です。
今は上海万博。

399長岡曉生:2010/07/12(月) 19:41:33
蝶の夢、人の夢:合評の3
★漱石の夢
『坊っちゃん』とか『吾輩は猫である』だけを読むと、一見お気楽に思える漱石であるが、ここで紹介さ
れた諸々の夢を知ると、実は相当なストレスを抱えていたらしいことが解る。
漱石の『こころ』も、きっとこの延長上に有ったんでしょうね。

★黒澤明の夢
黒澤監督の『夢』は、彼自身が見た八つの夢を元にして作られたという。私にも思い当たることがある。
αに投稿する作品の場合、朝方の夢うつつ、つまり醒めかかった時に、それまでずっと気にかかっていた
けれどなかなか見えなかった問題の解き方が頭に浮かぶことがあり、これをもう一度布団の中で検証して
良し大丈夫となると、起きてメモに書き付ける。原稿締切りの間際は、この繰り返しである。
私の場合、原稿締切りは大きなストレスになり、プロット作りのきっかけとなる夢を見させてくれる。

誰にとっても、この起き抜けの夢こそが、問題解決のきっかけに成り得るのではないだろうか。
と、自分一人で勝手に思っています。

400万理久利:2010/07/14(水) 10:29:23
神野氏二番目の夢分析
夢コードNO.19611022
 腕まくりをして分析しようと思いましたが、先にHoroscopeの大家が詳細な分析
をされていました。まいった。まいった。マイペースで万理流分析を少し。
 舞台は約50年前。まだ戦後を引きずっていますね。「芝」やセメントは戦勝国
ゆたかなアメリカを表しているのではないでしょうか。頭蓋骨と外国人の少年
(多分アメリカ人)は表裏一体のものだと思う。夢を見ている主体といっしょの
もの、そう”僕”なのです。
 人生の半分が眠りであり、その大半は忘却の歴史だとも言えます。夢の記憶は
その中でも忘却の淵から拾い上げられた”実存の意識”です。過去あるいは昨日
見た夢を思い出すことは、今日を確認することであり、自分の「有り所」を見出
すためのヒントが隠されているのです。
 「道と岡と溝」は人生でしょうか。
頭蓋骨の目の空洞が々自分に向かってささやきかける。訴える。でもなかなか上
手く聞き取ることは出来ない。50年前に見た夢をなぞる今の自分、夢の中の自分、
頭蓋骨は自分が生まれる前の記憶。そこには連綿と繋がる生と死が横たわる。
少年を助ける僕は、「生」をしたたかに、しなやかに生きる選択をした。
とんでもない分析になりました。夢とはかくあるものなのです。

※ハトに餌をやり、緑色濃く残る住宅地の小径を散歩しまた書斎に戻る。七夕を
過ぎるといよいよ花火の季節です。書斎のほうから、「パーン、パーン、しゅる、
しゅる、」音が聞こえてきそうです。

401万理久利:2010/07/14(水) 11:41:12
今日の一句
久し振りに青空が見えました。気まぐれな梅雨です。
●蚊柱にオーロラ灯がかかる也
●違う味おかかゆれる初茄子
●夜濯の音にこもる義姉の汗

402長岡曉生:2010/07/14(水) 13:37:57
蝶の夢、人の夢:合評の補足
★万理さんの夢分析(夢コードNO.19611022)について
 いや、驚きました。
長岡の分析が、いわば教科書的で全体に平板なのに対して
万理さんの分析は、要素の解釈が斬新で面白く、核心を突いているような。
どうやら、感性の差が出ましたね。

 これは、本音で言っています。

403万理久利:2010/07/14(水) 13:55:41
合評お答え
長岡さん
毎回緻密な分析ありがとうございます。ぞくぞくします。
さて私のボロスコープを駆使して書きつづってみました。
その1)
神野さんの夢分析、これだけで読み物になりそうです。
だから止められない。私もつられて思わず分析に走りました。
その2)
*「いつでも帰ってきていいのよ」は分析どおり姉でしょう。
彼女は一風変わっていた私をおもしろそうに眺めていた。
*私は何かに取り付かれて居るのかもしれないと思うことがある。
こんな時は自我がとことん薄れている。そう頭に霞がっかり無思
考の感覚でしょうか。
*覚えていない夢があるとすれば、その夢を見ていた私はいったい
何者なのだろうか。
*シリーズものの夢はあります。例えば津波シリーズです。
「きたきた、久し振りででてきた、これは夢なのだ、安心して楽
しもう」。短時間で岡に登る方法を前回学んだからやってみよう。
その3)
*漱石は陰と陽の格差が激しいように思える。
イギリスでみじめな思いをしたのか、この当は中島義道の留学体験
と共通するものがあるのかもしれない。ストレスで胃潰瘍。
*良く眠れた「夢うつつ」の時、夢とうつつを行ったりきたり、目
を瞑れば夢の世界に戻れる。そんな時間が好きだ。
問題解決のヒント…そう言えば夢とうつつの微睡みの中、結構おお
まじめにたくさんのことを考えている。

404万理久利:2010/07/14(水) 15:21:24
ごっこ合評お答え
赤松さん
ごっこ2)
忘れ物がありました。新参者は律儀にお返事を。
「『想念の世界と現実の世界の狭間」を頻繁に往き来し
ているように思える。』」主人公もきっとそうであろう。
「悪魔性」は既に登場しているのではないかしらん。
どこまで悪に徹しきれるかな…。

405万理久利:2010/07/14(水) 15:51:09
蝶の夢 人の夢合評お答え
赤松さん
その1)
*フロイト。興味はありますが全てのことを性に結びつける考え方は思わず赤面する一面がこんな私にもある。私の夢などは幼少時代からこれまで欲求不満か愛欲の固まり、はたまた性的倒錯の世界かと言われそうだ。
*「アリス」であることを忘れる…とはあちらの(向う側)の世界に入り込み自分が地球に生まれたFileNo.19XX1117を放棄することを指します。統合失調症の人あるいは多重人格者が「主体」を失う、そんな感じに似ているかもしれません。
*冒険できるひと…まずはそれを渇望しなければなりません。大げさではありますが、一種死ぬ覚悟ができているとともに、恒に用意周到な準備を怠らず、決して死なないという確信が必要です。世の中には冒険できる人、あきらめている人がたくさんいます。冒険好きは痛い目に多々遭遇はしますが、それだからこそ歓びも一段と上質なもになるのです。そして遊び人であること。

406オール・ド・アガサ:2010/07/15(木) 11:29:13
禅寺修業
入寺時は脱力感と劇痛のみ。記憶も薄れていましたが、この数日でなんとか
落ち着きつつあるようです。朝5時頃起床、住職の説教と部屋の掃除。とは
言えほとんどごろ寝状態です。終了後沐浴。
7時朝食。味噌汁、野菜サラダ、ハマチの煮付け、冷や奴、ヨーグルト。三食
たっぷり食べさせられます。少々フォアグラ状態。本は貸してもらえません。
花でも見なさいと、茶花図鑑、植物図鑑、”百花譜百選”(木下 杢太郎画)
を開いて眺めています。スポッと異空間に入り込んだような不思議な感覚です。

※七月の茶花:瑠璃菊 破傘 昼咲月見草 夕化粧 唐糸 梅雨椿 紅 紫 待宵草
日本人になりきれないアガサであります。

407万理久利:2010/07/15(木) 15:31:26
アップル
慣れない機械とキーボード、慣れる頃には生還でしょうか。
私は生まれ育った場所がいいのか、あるいは居心地のよか
った南国亜細亜の島がよかったのか。
赤松次郎はやはり本郷がお似合いだ。長岡堯生は筑波の山
がお似合いだ。神野佐嘉江は学園、奥の森の中か。
みなそれぞれ頭の中に別宅もあるようだし。
佇まいと思考と空想と創造力、みな繋がっている。

408長岡曉生:2010/07/15(木) 17:43:05
母へのレクイエム:合評
「著者のポートレートとコメント集」に載ったお母さん。何かを思索しながらも、鳥と遊ぶその横顔は、
直ぐ上に載った由子さんの顔によく似てますね。 当たり前か。
しばらく不思議なことが続いたのは、お母さんが、貴女のことを気に掛けていたからでしょう。

★<太宰さん>
これは、一人格中に同居する天使君と悪魔君を唄ったのだろうか。
いや、この場合は、同居と言う言葉は当たらない。
<太宰さん>は、二つの顔を持ってはいたとはいっても
自分を信じ走り抜く顔の住人と、自らを苛め恐れる顔の住人の二人が
一つの家の中の昼の住人・夜の住人として、すれ違いの生活を送っていたようだから。

★<ご覧遊ばせ>
美しい・美しさという言葉で、作者が何を指しているのか、私には良くわからない。
特に、後ろの二節の意味する所が難しい。
勝ち取った成功による自信に満ちた顔、とでも解釈すべきなのだろうか。
読む人によって、色々な受取り方が出て来そうだと思う。

409総務より:2010/07/17(土) 18:14:42
合評のお知らせ
万理久利の残りの小作品の合評を7月末まで。
長岡曉生のシリーズものは8月1日から開始します。

410万理久利:2010/07/17(土) 18:29:32
今日の一句
●乱心のごとき豪雨の後盛夏
●はあはあと沢の橋狭し炎天下
●念力のゆるめば激痛大暑かな
●日傘さしくるくる回せば蝶が舞う

本日7月17日全国的に梅雨明けとなったようです。昨日夕方の空は
入道雲が見えたのでそろそろかと思っていたところでした。碇さん
予測19日海の日より2日早くなりました。
午前中、久し振りに外に出ました。散歩です。途中まで車で移動。
自由学園そばの緑あふれる南沢という地元の人のみぞ知るという
水辺の公園です。まだ足がふらつくので狭い板張りの橋を渡るの
に難渋しました。子供たちが裸で水浴びをしていました。

411総務より:2010/07/18(日) 15:31:53
23号増刷のお知らせ
皆さまのご要望にお応えして、若干部数増刷しました。
24号原稿締め切りは7月末となっています。

412総務より:2010/07/19(月) 03:40:29
アクセス8000件
数字かぞえ虫が昨晩10時頃 ハチ トウ トウ トウ )))と月に向かって羽を擦る姿を確認しました。
無名の読者殿、今後ともお楽しみに。

413赤松次郎:2010/07/19(月) 15:27:22
おしらせ
ブログに同人α第24号の表紙を掲載しましたのでご覧ください。まことに夢のなかの
出来事のようなローテクとハイテクの混在する奇妙奇天烈な絵です。さて長岡さんの
「なんかいな」、「難解な」、「明快な」説明を期待しましょう。

414長岡曉生:2010/07/19(月) 19:36:03
α第24号の表紙絵の説明
いやあ、梅雨があけたのは良いけれど、暑いですね。
今日は、朝からぐったりしています。

さて、赤松さんが「何かいな?」と問いつつも、ブログに載せられた表紙絵の絵解きを
同じくブログのα第24号の前書きの直ぐ下に追加しましたので、ご覧下さい。

415万理久利:2010/07/20(火) 16:06:26
夢碍无(むげん)
はじめ見たとき、「ええっ魚拓?」慣れないマックでよくよく見たら海ではなく空だった。
まるでいつかの「空を飛んだペンギン」のようだ。ただ動きはスローまたは静止している
ようにも見える。目が生きていますね。魚は巨大な建物のようにも見える。
とにかく夢ふくらむ絵でございます。感想は24号完成後にいたしましょう。
実に将来が楽しみな作家です。父親のDNAはどのような形で反映されているのでしょうか。
緻密さでしょうね。はい。この魚しばしブログで泳いだ後、アルバム集に保存されます。
ブログとアルバムの中で少しずつ育ったら面白いのにな…。

416万理久利:2010/07/20(火) 16:52:12
夢碍无(むげん)その2
「ん」の親字「無」の簡体が「无」であるとはつゆ知らず、この書体を見るのも
ひょっとして生まれて初めてかもしれない。濁音を一文字で表現できる万葉仮名
とは。カナカナカナ、蝉になってすぐに消えてしまいたい教養の無さであります。
恥のかき捨てではありませんが、私、座敷牢でついに「絵巻平家物語」9巻に手を
付け始めました。忠盛から知盛までのお話、木下順二書、瀬川康男絵です。とり
わけ瀬川の絵がエネルギッシュでリアル。おまけに字もでかい。一巻ずつ木下さ
んは丁寧にあとがきを付け頭の弱い読者におさらいまでしてくれる。子供向けの
絵本がちょうど快く頭に入ってきます。今五巻目に入っています。
私のDNAはどうなっているのでしょうか。

417長岡曉生:2010/07/20(火) 21:43:21
夢碍无(むげん)について
★濁音「げ」が表記できる万葉仮名「碍」
 いや、これについては正直に言って、古語辞典の付録を眺めながら、思案中に気がついただけです。
それにしても「万葉仮名では一部だけでも区別していた清濁表記が、平仮名発生時には消えた」という
理由は、どこにあるんでしょうか。

★万葉仮名と「无」字
現代の発音では、「む」と「ん」は似たような音だから、万葉仮名に「む」音の字があれば「ん」音の字
があっても良さそうですが、当時はボイン抜き(別に壁女専用という意味ではありませんよ)発音を示す
「ん」表記そのものが無かったんですね。
結局、万葉仮名の表記「夢碍」に、平安時代にできた平仮名「ん」の親字「无」を合体させました。

★平家物語の人間模様
公家政治から武家政治への過渡期を描いた平家物語。
私も好きです。
清盛を初め貴族化した平家の公達が、ぎりぎりの場面では意外と骨っぽくて男らしいのが、面白い。
(もちろん、平家の公達全部がそうではありません)
 絵解き平家物語を読まれたついでに、体とPCの健康回復が出来て、また時間と興味があったら
例えば、田辺聖子氏の「古典の森へ」(集英社文庫)を読んでみて下さい。
高校時代に苦労しつつ読んだ日本の古典が、田辺さんの軽妙な文章による解説で、いかに素晴らしい文化
の宝庫だったかと言う事に、今更ながら驚かされます。

418万理久利:2010/07/21(水) 12:12:11
列聖珠藻
座敷牢に和紙で綴じられた薄茶色の古めかしい本があった。
神武天皇からはじまる、歴代の天皇による和歌が綴られていた。
万葉集、古今和歌集出典も多種。静かに読んでいるとなかなか良いものがある。
ああ私は日本人、やまとなでしこなのかしらん、とふと感じ入る。

○つくづくと書に対へばいにしへのこころごころの見えてかしこき
ホロコスト男爵はもう何十年も向きあってきたのでしょう。

419万理久利:2010/07/21(水) 12:14:05
今朝の一句
●水打てば草木ほのぼの湯気がたち
●朝打てばちと恥ずかしげ夕一息
●ビードロに三色ゼリー並べけり
●夏痩せの身を楚々として恋仕度

420長岡曉生:2010/07/21(水) 13:16:57
ホロスコープの書き間違い?
万理さん

もちろん、ウッカリミスだとは思うけど
HOROSCOPE はギリシア語に起源を持ち
HORO(時間)+SCOPE(見る・視野)の合成語です。

仮名表示ならば、ホロスコープと表示すべきです。


若し貴女が、ホロコーストについて知りたいのなら、その前に
杉原幸子著「六千人の命のビザ」(朝日ソノラマ、初版1990年)を
読んで下さい。町田市の図書館だったら、きっと有るでしょう。

この書の副題は
「ひとりの日本人外交官がユダヤ人を救った」です。

その外交官とは、杉原千畝氏。
バルト三国中でポーランドと接しドイツに最も近いリトアニアの
カウナスに、昭和十五年も残っていた日本領事館の主で
著者の杉原幸子さんは、この千畝氏の奥さんです。

421万理久利:2010/07/21(水) 15:40:01
読みました
 ああ、狂乱のあの時代、こんな外交官がいたのかと感動に打ち震えたものでした。
まあ、ホロコストとは、大量殺戮でしたね。この暑さで目から湯気が。
ホロスコープ男爵が正解でした。スとコがひっくり返ってしまいました。ベランダ
は今サウナ状態です。所狭しと立ち並ぶ植木から程よく蒸気がでてまるで熱帯雨林
のよう。これもまた楽し。ショートパンツにランニング姿で本を読んだり、ジュース
飲んだり、まあ小学生の夏休みです。大人に戻れるでしょうか。
 このところ久し振りに鉛筆をにぎりレポート用紙に文章を綴る作業を続けていまし
た。やはり縦書きとなりました。キーボードではなく気合いを入れて紙に書くのです。
当初は字が躍ったものでしたが、このところへたくそなりに落ち着いてきました。目
の調子が良くなってきたこともあるでしょう。叩くのではなく書くこと、なかなか良
いものだと思いました。さあこれから私の時間、キーボードの時間となります。ニュー
ロン・カフェでマフィンにアイスコーヒー、音楽つきで。

422万理久利:2010/07/21(水) 17:11:11
打ち水
熱帯国に延べ7年ほどいたのでこの程度の気温は大したことはない。
それでもこのボワーッと地の底からマグマがぐずぐずとうなりをあ
げ始めているような気配は、日本もいよいよ温暖気候から亜熱帯へ
と移行することを予感させられる。地球全体今ほてっているのだ。
さきほどベランダの植木たちににシャワーで水をかけた。
いい匂いがした。どこからかしじみ蝶が二匹。ああ夏だ。ビールだ。
蚊取り線香を二つセットした。ああ日本の夏だ。

423アガサ:2010/07/22(木) 21:39:57
はくしょん
熱帯夜が続きます。エアコンの温度設定も体の具合と同じく調子が狂い、ついつい低温に。
足先が冷えるのが不快で、ソックスを履て寝て気づくと布団を頭からかぶり海老のように
まるまって寝ている。おまけに鼻水。人間打ち水でしょうか。地球も人間もサーモスタット
が狂い始めているのかもしれません。こんな時こそ山下清のように短パンとランニング、腹
巻き、麦わら帽子姿になって絵筆を握ってみるのも良いかもしれませんね。文章はやはりつ
まらないエネルギーを消耗するようです。文章は秋。少し熱にやられたかな? くしゅっ…

424高島 徹:2010/07/23(金) 06:53:32
水彩画作品集「街角スケッチ」のBLOGを開設しました。
13回生の高島と申しますが、長岡さんの同級生です。11回生の方々のレベルの高いこのHPに投稿させて頂く事はいささか気後れしていますが、敢えて掲載させて頂きました。さて、小生この度、長年嗜んで参りました透明水彩画の発表の場としてブログを開設致しました。先輩方にこのブログを暇な折に開いて、ご照覧頂ければ光栄と思いご紹介させて頂きます。
未熟で汗顔ものの淡彩画ですが、風景画をテ-マにあちこちを訪ねて描いてきました。
特に、最近は歴史の痕跡の場を訪ねて描き、自分の感想・知識を注釈として書き加えています。

尚、小生のこのブログは作品の開示のみで、ご照覧頂いた方の感想などをやり取りする形式は採っていません。メ-ルの返信に対応することが苦手なのと、まま、ありがちな感情的なやり取りになることを避けるために、このような対応とさせて頂きました。
それではご紹介させて頂きます。

   ブログ名      ?????? 「街角スケッチ」(透明水彩画の作品集)
   製作者氏名。プロフイ-ル???? 掲載していません。
   ブログ ペ-ジ??????  ????http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/

尚、GOOGLEの検索欄で「街角スケッチ」と入力して頂いても、ブログの一覧が表示されその中から特定して頂ければ参照して頂くことが出来ます。

425水彩画愛好家:2010/07/23(金) 08:47:41
日本の風景
 朝ギャラリーに立ち寄りました。作品は時々拝見していた。
乾いた精神や目にじわっと水がしみこむような優しさがある。
山水、田んぼ、日本人だからでしょうか。緑と水を描くには
水彩が良いのかもしれない。
 「いこいの村・涸沼」は今の猛暑にはぴったりの絵です。
黒澤映画「夢」に出てくる水車のある村の風景と少し重なりま
した。日本の原風景だと思います。(女性の釣り人ですね)
 歴史、これも興味深い。身近ななところで歴史、過去を生き
た人々が息づいていることがわかります。自然と歴史をつかみ
とる力は作者の優しい目と好奇心のなせる技でしょうか。
 これからも旅をして目に留まった優しい風景を描いてください。

426水彩画愛好家:2010/07/23(金) 21:34:03
水と色
●天の川スケッチブックに流れ出し
●朝がほや紫絵の具に溶けはじめ
●月見草黄にパレット染め尽くす

次の作品を見る楽しみができました。

427:2010/07/25(日) 10:47:08
(無題)
高島徹氏の 水彩画作品集「街角スケッチ」を拝見して

先日八幡平や十和田湖まで行って来ました。幸いなことに梅雨も晴れてみちのくの自然を満
喫してきました。水彩画愛好家さんが書いて居られるように「緑と水を描くには水彩が良い
のかもしれない」と。私も緑にそっくり覆われた日本の風土を体現してつくづくそう思いま
した。やはり油絵ではその湿気を帯びたみずみずしさや優しさは表現できないような気がし
ました。

絵なり文なりが、かっちりした目的意識で努力することなくいつのまにか結果としてたくさ
んの作品ができあがり、一つのシリーズとして成り立つことはいいことですね。うまずたゆ
まずやることが大事。やはり好きでないといけない。その点高島さんは絵を描くこととそれ
と合わせて対象に纏わる歴史やいわれについても文章で記録することを楽しんでおられる。
社会の第一線をリタイアした人達にとっては、勢い社会との交流が途絶えて自分の存在に不
安を感じる人も多いが、自分のホームページを作り自己を表現し第三者に評価されることが
一番の元気の素でしょう。これからもちょくちょく「街角スケッチ」を覘きたいと思ってい
ます。

428万理久利:2010/07/25(日) 13:30:44
Seasons1 弛緩の季節
 生物にとって、とりわけ人間にとって「高温」と露がたればんかりの「湿り気」は思考を曖昧にさせ、
生き続ける人間にとって体と精神に及ぼす効果が吉と出るか凶と出るか未だに、何とも判断できない。
 10年近く滞在していた南国の地は建物の中は神経が張りつめるほどに冷ややかであったが、戸外はどん
よりと、あたかも時が止まってしまったかのような気だるさに溢れていた。そんな自然環境の中で暮らす
人々の思い出の風景は、決して軽蔑、侮蔑の表現ではないのだが、高架線下の狭い公園で上半身裸で煙草
をくわえ中国麻雀や囲碁に昼から興じる人々だ。(遊技台が市のお金で設置されている。)脇には煮魚と
乾きものと、スイカの皮と黒い種、焼酎、でも皆は実に幸せそうな顔つきをしているのだった。夜はおか
ずと酒と掛け金が増える。
 冷ややかな張りつめた空気は株取引用、海外一流大学留学受験勉強用、または科学者用。
弛緩した空気は享楽用、しがらみ脱出用。
 知恵を身につけた人類は緊張と弛緩を使い分けているのだろうか。体温調節機能を持たない人間はどう
したらいいのか。弛緩は束縛からの解放、自由なのか。
 それでも思考する精神の芯の芯は絶対零度を保ちたいと思う自分がここに居る。

429エヴァー・ゼノン:2010/07/25(日) 16:52:29
SF共作
ニューロン・カフェでは近未来小説(共作)に挑戦開始。
鉄の扉を少し開けて、SFニューロン倶楽部の活動ぶり
を覗いて見て下さい。
鉄ではなかったですね。真っ白なカーテンです。

430:2010/07/25(日) 20:39:59
SF共作
登場人物の三人の経歴、物語のあらすじ、最後に何を主張するかの大問題は置いとくとし
て、これは二十世紀のジョイス・「ユリシーズ」や埴谷雄高・「死霊」プルースト・「失わ
れた時を求めて」の三大代表作に比する、二十一世紀の奇書になるかも知れない。まあその
くらいの自信と野心と情熱をもってやり遂げましょう。

431万理久利:2010/07/25(日) 22:42:45
霊園にて
●卒塔婆を見た。縦書きに出来ないのが残念だ。 梵語であろうか。
…æâç

●西欧式の墓が多く目についた。 「夢」「愛」「眠」「ありがとう」「心」
気恥ずかしくなる。 現世の固有名詞の代わりにだ。

●一番の目的は霊園の中の花「きつねの剃刀」鑑賞だ。 時期が少し早すぎて数本のみ。

432グレイ・ブレイン代理:2010/07/26(月) 14:11:20
SF共作
何で僕がアルパカなのさ。僕は「羊」、「ひつじ」だぞ。メーェッ!!

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000453M.jpg

433高島 徹:2010/07/26(月) 14:58:35
ご照覧有り難うございます。
先輩のHPにブログ開設の記事を突然投稿することには躊躇がありましたが、とりあえずご案内させて頂きました。
旅先でふと心に残る街角・忘れがたい風景そして大切に保存され往時を偲ばせる史跡などを描いて残したい、そのような場合に水彩画は最適です。

54才で描くことを再開し、以来描き続けてきました。最近、透明水彩絵の具にやつと慣れ親しみ、何とか自分の絵を描けるようになつたかなと感じ始めています。

最近、自宅から近い所に平重盛公菩提寺や新撰組史跡があることを偶然知り、調べていくうちに関連項目・史実や史跡がどんどん繋がってくることに気づきました。(例えば、斉藤実盛と木曾義仲など。)
関東・東北は京都とは違う史跡の宝庫ですが、藤原三代・義経の平泉の中尊寺と今も残る荘園遺跡、新田義貞と新田の荘の史跡は、この秋までには訪ねて描き残したいと考えています。

歴史を絡めるとモチ-フにも厚みがまし、風景画としても楽しく描けることに気づきました。
鎌倉もじっくり取り組みたい場所です。
高速休日1,000円の今を有効に活用し、各地を訪ねたいですね。
そんなことで計画は尽きませんが、今後も楽しくをモツト-に描きますので、よろしくお願い致します。

434総務より:2010/07/26(月) 22:20:18
無限ループ
23号が終わらないうちに
24号「むげん」に思いが飛ぶ。
暑さのせい?
むげんへの憧れと
恐怖
言葉ひとつでこれだけ
広がる。
SFの世界とむげん
誰にでも来る強制終了
これがあるから 楽しめる 安心できる
SF倶楽部の活躍が楽しみです。
今 外は雷雨です。

435赤松次郎:2010/07/27(火) 10:37:35
母へのレクイエムを読んで
 作者が母との絆が強いほど、蛍光灯が壊れヒューズが飛ぶようにその喪失感
は強い。ちょうど私が駿河台下の三省堂でたまたま見つけた「喪の日記」のロ
ラン・バルトのように。
 私は作者ほど母との絆は強いと感じることはなかった。少年の頃から思いを
母に向ける内向きの姿ではなく、ひたすら外に向かうベクトルの上にいた。長
く離れて暮らした私と母の間には微妙な齟齬が頻繁に顔を出した。どちらかが
弱ければいたわりあったり認め合ったりしたかもしれないが、二人ともまだ強
かったので最後まで理解しあうことはなかったようだ。だから作者のようにい
つもそばにいて対象としての意識を持ち続ける母との関係をうらやましく思う
こともある。
 母との絆の強かった作者はその喪失感を何で克服するか?それをついに見つ
けることができるのか?この二編の詩は人間の営みの迷いや痛みや欺瞞や
unconscious hypocriteなど、その喪失の時に押し寄せる複雑な思いが込められ
ている難解な詩であると思った。

436万理久利:2010/07/27(火) 21:29:58
半世紀 座敷童子の冒険
久々の娑婆であった。
わらしが移動した。ほんの遊び心で。ピアスが欲しかったから。
慣れないことはしてはいけない。

★PASMOが料金切れ、いきなり棒に包囲された。
★始発駅だというのに、1番線、2番線、行き先別だと思った。
 貴重な15分を失った
★隣の似たビルに侵入。変だと思いつつ強行。二階で引き返す。
★駅構内の階段、手摺りがないとままならないことに気付く。
 10も20も年上とおぼしき方々から邪険にされた。
★似た名称の路線、戻る場所おおいに異なる。歩く人に確認の上軌道修正。
★本に熱中し乗り過ごし。
☆「よか〜。」

437赤松次郎:2010/07/28(水) 10:21:41
意思の伝達方法を読んで
私たちが普段何気なく行っている行為も、このように分類してみるとその方法
の長所短所が明確にわかり非常におもしろいことですね。また時によってそれ
を使い分けることも今の世の知恵でしょう。そこで私は悪乗りして次のような
仕分けをしてみました。

 1.音声によるもの:対面、電話
 2.文字によるもの:メール、手紙
 3.沈黙によるもの:「死霊」の「黙狂」の矢場徹吾
 4.肉体言語

 1.は録音でもしていないと記録には残らない。将来言った言
  わないの問題が残るのでご用心。

 2.自分の意思を整理し確実に相手に伝え記録に残り、後々の
  検証には有効であるが、相手に問うた答えを即座に得る
  ことがなく、時間とともに曖昧になる。

 3.すべて相手の憶測に託すので相手によって答えは全く違
  う。完全黙秘を行使する方は、問いにたいして答えが見
  つからないか、或いは不利な立場の弁明、それともあま
  りにもくだらない内容に答える気力が萎える、等々。

 4.音声と暴力で相手を屈服させる手段。但し対面でないと成
  り立たない。理屈で説得できないから闇雲に腕力に託す。
????総合的なかつ効果的なかつ究極の意思伝達方法。こうなれば
????もはや言葉はなくてもいいという極論に達しましたがどうし
  ましょう。

438万理久利:2010/07/28(水) 11:50:02
母へのレクイエム 感想を読んで
長岡さん 赤松さん

昨年の今頃、まだ母は生きていた。確かに生きていた。8月からはベッドサイドモニター
が常設された。鼓動、体温、呼吸状態、本人の上下する胸の動きと合わせて、機械が母の
生存を数値と記号と音で表していた。
衰弱が進んだときの避難場所として選んだ病院は私の住まいのすぐ近くにあった。毎日い
つでも歩いていくことができるから選んだ。在宅介護を夢見たが、母の「体」がいうこと
を効かなかった。だからときどき病院に避難。私にとっては実家に帰ることよりも心の負
担が軽くなったことは確かだ。母にだけ会えばいい。社交辞令もいらない。医師から必要
なことを聞き出し、要望する。
去年の今頃、手を振って病院を去るとき、いつも「ありがとう またあしたきてね」と私
の目をみつめてはっきりと母は言った。

<太宰さん>
太宰は持って生まれた才能が重すぎた。時代も重すぎた。素直に生きただけなのかとふと
思う。弱さもずるさも隠さない。太宰とメロスがどこか重なる。でも、作者と作品(メロ
ス)別なもの、メロスは作者を離れて走り続ける。
母も最後、私を離れてたった一人で走り続けていた。

<ご覧遊ばせ>
「美しい・美しさ」何を指しているかわからないと指摘を受けた。ここでの美しさは二重
の意味がある。外面的なものと内面的なもの。全て自分しだいなのだ、価値の問題なのだ。
外面の「美」を意識するのが一般だが、ある人から見れば醜くも見える。それでも「美」
を求めなくなった人間は美しくないのである。「美醜」は永遠のテーマ。
私はやはり美とは心のありかたや生き方にあると思う。ハンセン病で長く不当に隔離され
てきた人々。そのただれた唇、皮膚に目をつい背けるのが人間の素直な反応だ。でも言葉、
心が誰よりも清らかだった。「美しい」と思った。
死を目前にびっくりした表情だが静かだった母、やはり「美しい」と思った。「かなわな
い」と思った。霊安室の母はもう母ではなく、物体であった。他の家族を先に帰らせ、無
理やり母との時間を作ったのはなぜか。もはや母でないことを確認するためだったのだろ
う。物と化した母を焼き付けたかったことと、やはり記憶の中に「美しく」仕舞い込みた
かったのだ。
「Unconscious Hypocrite」大嫌いな言葉だ。とりわけ女のそれを軽蔑する。これが生き
る知恵なのであるとすれば、たった一人格好わるく生きていくしかない。今もそう思い続
けている。母は少しだけ「Unconscious Hypocrite」、まあそんなところでしょう。それ
がひとつの魅力であったことも確か。娘の私は実に格好悪い。

439万理久利:2010/07/28(水) 13:40:34
SF準備体操 1
皆さんお元気ですか。今日もみんなでラジオSF体操第一!!

動物愛護団体殿

突然のお便りで申し訳ありません。私は毎日三食、溢れるばかりのおかずと
ご飯とカロリーを鴨番人の監視のもといただいている「鴨」です。
真っ白なレースがついているエプロンをしている番人は「つまらないものば
かりでごめんなさいね。」「残してもいいのよ。」「おかわりどう?」絶え
間なく鞭をふる。

過食は飢餓より苦しい。立派な虐待だ。

鴨番人および調理人は肥っている。そのことを非常に気にしている。毎日鴨
の横でさしみこんにゃく、ところてん、野菜を食べまくっている。
そんな苦行にも拘わらず一向に減らない体重。食べても食べてもマッチ棒の
ような鴨。さぞや憎たらしいのだろう。鴨が泣く泣く残した食べ物をごっそ
り無造作に捨てているのを目の当たりにしたときは、一種殺意を感じたほど
だ。

なぜ鴨は肥らないのか。10ccの脳みそなりに思考しているからだ。実の無
い、行き着くあてのない思考を、無限ルートを繰り返しているため、鴨の容
積に比較して莫大なエネルギーを消耗している。

鯨だけでなく、人間の姿をした鴨もどうか助けてください。これ以上食べら
れません。ところで小耳に挟んだのですが、皆様も時々鯨やフォアグラをお
食べになっていらっしゃるとか……。脂肪肝の人間が鴨の脂肪肝を食べると
は、ブラックユーモア?  ダークマター?

440長岡曉生:2010/07/29(木) 19:23:39
意志の伝達方法:合評
著者のポートレート及びコメント集に載った写真。その感じが、いかにも彼女らしい。
★ヘレン・ケラー
著者は、前書き中に、ヘレン・ケラーとサリヴァンを取り上げている。。
サリヴァンが、視覚と聴覚に障害を負った少女ヘレンの世界を開いた最初の手段は何か。
それは触覚を用いて言葉の入り口へと誘い、少女の心の中に、豊かで広い世界を伝えることだった。
言葉は、人の意志を伝達すると共に、人の想像の世界を広げ、維持し、次代へ伝える働きを持っている。

★石川九楊
著者に刺激されて、辞典の横で長い間積ん読状態(といっても縦置きだけど)だった「書字ノススメ」を
開いて見た。奥付から見て、この本は七年以上眠っていたことになる。(買ってきたら、直ぐに読めよ)
書家である筆者が、筆触という切り口から広げた色々な話題の中に、白川静博士の業績についてのつぎの
面白い意見を見つけた。
白川博士の学説は、数万片の甲骨文資料の一字ずつを書き写す作業を通じて、互いの僅かな差を分別する
事によって生まれた、というのである。
確かに、サリヴァンによるヘレン・ケラーの人格蘇生の場面においても、触覚がその糸口と成っていたし
生物の感覚は、先ず触覚から始まるという。

私の場合、写経の筆触は、触覚の洗練に役立って居るであろうか。
と思うのは、矢っ張り不謹慎ですよね。

441万理久利:2010/07/30(金) 15:07:31
意思の伝達方法 感想を読んで
赤松さん 長岡さん

<方法論>
7月に31日はあるのと質問してきた人がいる。「西向く侍」を思い出しましょう。
明日は私の移動日。これは私の「意思」。
はやく静寂の中にもどりたい。たとえ31日がなくても帰る。
そもそも、方法について考える前に伝達される「意思」とは何なのか、誰に伝え
たいのか、何の為に伝えるのか、と座敷牢の中で考え始めている。

<感覚 触覚 筆覚>
写経をたしなむ。よろしいですね。心が落ち着くような、文字が訴えてくるよう
な。幼い頃からボーッと黙り込むか、落ち着きなく動き回る私にお勧めかもしれ
ない。このキーボードにもそれなりの感触はある。筆圧もある、と思っている。
あの心安まる墨の薫りは残念ながらない。

442万理久利:2010/07/30(金) 17:27:41
意思の伝達方法 感想を読んで 2
<悪のりの上塗り>
1.音声によるもの:対面、電話
→使いかた次第では便利かも。「ええ、そんなこと言ったっけ」
2.文字によるもの:メール、手紙
→「これが証拠だ!!文字鑑定でおまえであることは間違いない」となる可能性も
3.沈黙によるもの:「死霊」の「黙狂」の矢場徹吾
→沈黙、少し憧れる。頭が空でもまるで思考しているように騙せることもある
4.音声と暴力で相手を屈服させる手段
→肉体言語か…。他人から殴られたことはないがまさしく「力が物を言う」世界。
その瞬間なり痣をみながら、後からでも力にこめられた思いが伝わるのだろうか。
女には「涙」で訴えるという手段もある。なぜか騙されやすい「雄」

その他
★時空を越えた、「DNA」の存在もあるのかもしれない。 決して思い出すこと
のない人類の記憶。でも確かにそこ、ここに息づいている。
★印象とのギャップ。惚れ込んだ哲学者の生声が甲高く、早口。ミミズが這うよ
うな悪筆。沈黙の中身が本当に空っぽだったときの失望とお笑い。肉体言語専門
人間が障害者になったときの悲劇。

まあ色々想像がふくらみます。

443万理久利:2010/07/30(金) 17:34:51
意思の伝達方法 感想を読んで 3
<実験的試み>
∞ ∞ ∞
何か伝わったのだろうか。念力はかけた。伝えたいことは籠めた。

444総務より:2010/08/10(火) 01:34:46
合評のお知らせ
本日より 長岡曉生 「肥と筑  第十三回」がスタートします。
8月7日までを予定しています。著者のポートレートとコメントにも是非お立ち寄りください。

445万理久利:2010/08/02(月) 04:05:59
今朝の一句
● 万緑や再会目指して力沸く
● 石榴咲くリハビリ道の平らかな
● 山椒魚傷をこやしに極楽浄土
● 蛇の衣兄の住まいに脱ぎ捨てて
※色々な体験をしたこの一月でした。碇さん、お元気なようでほっとしました。

446アガサ:2010/08/02(月) 04:41:34
Re: 24号課題「むげん」の考察
> No.404[元記事へ]
> 贋作付箋付”設計したいものは、実体よりも空気感、それよりも気配 かな・・・・・”

ひょいと思い出しました。設計者の名前をお伝えしていなかったこと。
「小井田 康和」でした。互いに死を前にして何か通じたのかも。
その後のやりとりはありません。彼の生存を確認するのが下世話、と思う自分がいるからです。もう何人ものあの時の仲間が亡くなっています。みんな偉いな。でも寂しいな。

447万理久利:2010/08/02(月) 19:13:15
日暮れの一句
● おかしいな風鈴の音が暑さ増す
● 好きなのに風鈴はずす兄がおり
● 帰ったよドアの風鈴母起こす

風鈴はベランダと玄関のドアノブ二カ所に1年中下がっています。

448万理久利:2010/08/03(火) 11:19:04
暑さを楽しむ一句
<N.C.teacup広告雑感>
● 絵の代わり色とりどりの夏ワンピ
● ビキニ着ぬくびれ体型いりません
● 文字サイズ猛暑あおりて糖尿病

<暑さの悲鳴そこかしこ>
● 風呂の水夏バテ気味か熱上がる
● エアコンも汗をかきかきフル回転
● 覗かれる数が増え泣く冷蔵子

※暑さの中で長い文章書くのは体力と熱意が必要ですね。「熱」は今のところ遠慮したい…。
Teacupさん、こんな時南極の画像でもTOPに。
皮肉と脅しの代わりに時にはサービス精神を。きっと評価上がると思います。

○ 夕立を待ちわびてペン寝かせ

449赤松次郎:2010/08/03(火) 12:06:24
新しい情報ー真or偽?
このたびの猛暑にそなえて、ニューロンが誤作動しないように、F級冷蔵庫の
能力をパソコンに取り付けました。それによりコンピュータの放熱を吸収し、
なおかつこの気違いじみた暑さによりユーザーの壊れそうなニューロンも同時
に冷却する効果があります。その効力を疑う余地はありません、なにせF級冷凍
能力ですから−40度の痛いような冷風を供給いたします。価格は未定。

おまけ:キーボードに「きちがい」と打って変換しようとしましたが、「きち
外」としかでませんでした。この言葉を差別用語と認識したのでしょうか?そ
れを拒否する機能が付いているのでしょうか。ちなみに「めくら」とうっても
「つんぼ」とうっても漢字変換してくれません。かつて筒井康隆があまりにも
ひどい言葉の規制に腹をたてて、小説を書かないなどと宣言したことがありま
したね。古来からの伝統の江戸小紋の「めくら縞」などはなんと言い換えるの
だろうか。

450SF法人倶楽部:2010/08/03(火) 16:31:48
冷凍特殊技術
冷え〜!!
同人、一名が、顔を真っ青にして冷却装置の取り付けに成功したもよう。
正確には冷却ではなく「冷凍」。キーボードに、指の皮膚が張り付きやす
くなるため要注意。

今年は売れっ子のようで大企業は勿論、国家ベース、地球ベースビジネ
スが入ってきているとのこと。まさしく時代の寵児だ。「真」であれば温暖
化撲滅、人類、動植物、そう地球の救世主にもなり得る。
絶対零度(摂氏-270.4°C)が可能になる二年後にはSF法人から、宗教法人
に変更する可能性もあると息巻いている。これは阻止予定。
目下、平和利用目的のみで開発中。凍でも戯 でもいいでは無いか。

おまけ:*「赤松」は偽名のもよう。ロシア系モンゴル人の血筋らしい
    *時代考証、宇宙観測、太陽熱観測は北欧系人物らしい
    *現在F級は特許申請中らしい。担当は東南アジア系人物らしい
    *テーマソングは「青い地球は誰のもの」「美しく青きドナウ」
     「ツァラトゥストラかく語りき」等が浮上、現在他も模索中。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000471.jpg

451水彩画愛好家:2010/08/04(水) 06:28:18
自然がもたらす涼しさ 心の癒し
高島さんへ
あまりの暑さにギャラリーに立ち寄りました。「透明水彩」これだけで涼しい風が吹いてくるようです。作品にそっと紛れて中に佇み作者と同じ空気を吸う。こんな気分を味わうことができました。おまけも付いています。歴史にそっと触れる解説は、良く冷えた麦茶のおもてなしでしょうか。ユーモアと人生観もちらりと、これもまたキラリと光る薬味になります。
故居と旧居のお話も興味が沸きます。故は死で、旧はただ昔の、そんな違いが感じられます。故には死者を敬う意も内在しているのでしょうか。興味の侭に調べてみる楽しみもあります。
猛暑の中、打ち水をかけていただいた気分です。
秋、冬とどのように変化していくか楽しみです。

452万理久利:2010/08/04(水) 19:23:43
肥と筑とカサブランカ
 23号、著者のポートレートご覧らんになりましたか。通常であれば花と戯れる筆者。
あまりに重そうな表情をされているところが、花の特徴をよく表しています。
純白の花嫁をエイッ!と。重量感、魅惑的な香り、悪魔的な花粉(多分)。
世界最大の百合、「百合の女王」と呼ばれているそうですがこんな女王様を抱きか
かえるのは大変です。花びらも良く太り=肥、音楽も聞こえそう=筑。
 筆者のシリーズも回を増すごと、私には音楽と歴史の重量感が伝わるようになり
ました。自由自在に歴史と世界を繋げていく、リズミカルに。これが自分勝手な思
い込みだとしても。役得というのでしょうか、同じ佐賀に焦点をあてた24号作品
も既に目を通させていただきました。まずは女王様大輪の房八つはありますね。
 ご機嫌そこねないように。

花言葉・・・高貴・純潔・雄大な愛・威厳・偉大

453高島 徹:2010/08/05(木) 07:27:19
絵筆を休ませています。
今年の酷暑に参ってますが、屋外スケッチも今月二日上京して立ち寄った日比谷公園で午前中一枚スケッチしたものの、あまりの暑さに熱中症の危険を感じ早々に避難しました。
日比谷公園は何時も誰かが描いている場所ですが、この暑さではさすがに小生の外は誰もいませんでした。夕方まで都内でスケッチ散歩をしたかつたのですが、昼食後早々と引き上げました。
ここ暫くは絵筆も休ませます。

454総務より:2010/08/05(木) 12:00:27
合評期間延長のお知らせ
23号掲載「肥と筑」の合評を8月20日まで延長します。
お盆休み、涼しい場所でゆっくり作品を味わい、感想をしたためてください。

追)
*赤松と称する同人が設置したF級冷蔵能力(チップ或いはプログラム)が
早くも故障しました。24号の温度も急上昇。速いスピードで進化しています。
お楽しみに。
*猛暑は知恵と工夫で乗り切りましょう。だらり、だらりの読書も良いかもし
れません。高島さんは少し休憩とのこと。賢明なご判断かと思います。
おまけに次の絵と文が鑑賞する前に期待価値が上がったような気がします。
私だけでしょうか。新作が楽しみです。

455総務より:2010/08/05(木) 12:31:34
編集後記のお願い
同人α24号に作品を投稿予定の皆様、前回同様簡単な編集後記を
添付してくだるようお願い申し上げます。

456総務より:2010/08/05(木) 13:05:29
カサブランカの隣の植物
読者より質問がありました。隣の茶色に枯れた植物を知りたいとのことでした。
女王様の右隣です。丸秘であれば答えは不要です。不愉快であれば不要です。
読者は「朝顔」ではないかとのご意見でした。わたくしは「てっせん」とみました。

457長岡曉生:2010/08/05(木) 15:56:13
カサブランカの隣の植物
そうです。鉄線です。学名は、Clematis florida。花弁は6枚で、中国原産のキンポウゲ科の花です。
我が家の鉄線は、真っ白で大きな花を咲かせます。春秋の二季咲きで、写真撮影の時はあいにく夏枯れで
したが、今では蕾を付けて、次の開花を待っています。
写真撮影時は、この夏枯れの鉄線を避ければ良かったのですが、太陽光線との兼ね合いで構図中に入って
しまいました。

458総務より:2010/08/05(木) 16:35:27
カサブランカの隣のととろ
早速のご回答ありがとうございます。 わたくしは大当たりでした。
その根拠とは、開花時期(写真投稿時期)、蔓用の緑の棒、中国伝来、
そして重そうな筆者の表情です。
全て計算済みのようです。カサブランカ姫を盛り立てるための演出に
違いありません。
「鉄線」は好きな花です。朝顔の白、赤、青、紫、の華々しさはない
ですがそこが良いのです。
開花の折は是非お写真をNCでお願いします。不快であれば不要です。

追記:あのアイアン鉄線を身辺に張り巡らせているわけではないです
??????よね。ふわふわの女王様と有刺鉄線は似合いません。

459長岡曉生:2010/08/05(木) 19:02:37
鉄線とClematis
Clematisという学名のラテン語もギリシア語の蔓から来ているそうで、鉄線と言う花は、非常に強靱な蔓
を持っていますが、有刺鉄線にするには、ちょっと力不足ですね。
中国からはいつ渡来したのかは知りませんが、生け花にも使われるほど和様にも似合う花で、カミさんも
この花を玄関に活けていたことが有りました。

460万理久利:2010/08/06(金) 17:14:11
今日の一句
●市役所の鐘と黙祷広島碑
●遅れても一斉に泣くや夕の蝉
●クーラーのスイッチ届かぬ昭和の子
昨年と同じく、朝8:15に目をつぶりました。

暑い日が続きます。俳句作成も朦朧としています。
それでも先輩の教えを守り、兎に角一句。

461同人α総務より:2010/08/06(金) 21:36:03
数字虫
> No.375[元記事へ]
以前、同人αで数字が好きな虫を一匹飼っていることを紹介させていただ
いた。その虫がこの数日ざわざわしている。八月八日頃また飛び出す可能
性がある。次回はもう少しましな姿でとまだ泣いている。たとえイメージ
画とはいえあれはひどすぎると大泣きしたあと、暫く虫医院に自主入院し
ていたのだ。今はどうにか持ち直し、虫かごの中で前と変わらずひたすら
数字を見つめている。
尚この虫は人畜無害。決して人を傷つけない。存在そのものが不快と感じ
る方は飛ばし読みするか、訪れないことをおすすめする。あの虫にも五分
の魂がある。魂は人も虫も変わらない。どうか踏みつぶさないで欲しい。

462万理久利:2010/08/07(土) 18:33:42
今日の一句
●化粧方教えてもないのに白粉花
●我が母校男子たむろす夏コンビ
●殻を抜けみんみんと泣き蝉が逝く

想像は皆様にお任せ、と言いたいとことですが注釈をつけなければならない筆力です。
*引っ越して4年になりますが2年目から白粉花が咲くようになりました。
*選んだわけではありませんがかつて通った中学校と高校がすぐ近くにあります。高校前にあるコンビニにいったら、男子生徒が外のゴミ箱付近に集まっておしゃべりしていました。夏休み。いつの時代も変わらない風景。
*地中に居た長さを思うと、蝉の我慢強さ、潔さ、とてもかないません。
今も泣いています。

463:2010/08/08(日) 07:31:45
おしらせ
まったく惚けたはなしですが、作品集の第23号に編集後記を掲載しましたのでご覧ください。
「パリは燃えているか」というルネ・クレマン監督のレジスタンスの映画がありましたが、意味は違えど日本の夏はいままさに燃えているようです。あじぃー・・・。

464同人α総務より:2010/08/08(日) 15:32:36
もっと惚けてます
あらら、24号の編集後記を作品より先に載せるのか?と本気で心配しました。よくよく見たら23号です。このタイミングで冗談おとぼけご遠慮を。
とにかく 24号は凄い!!気宇壮大の?これまでの常識を破る連載小説、お宝も発掘、とにかくブルーンと音をたてています。そのうち予告がエレガントさを保ちながらもばんばん入るでしょう。お楽しみに。
今日も あじぃ−! 自称赤松、早く冷房直せ!!

465万理久利:2010/08/08(日) 21:25:29
肥と筑 第十三回(2) 感想
> No.403[元記事へ]
 合評の期限が迫っている! 脅迫観念に追われながら特権で20日まで延ばした。
よくよくNCを眺めると大分前に短い感想を入れているのに気づき、一安心。この安心
は一体何の安心なのか。格好つけではなくやはりこの小難しい作品に惹かれており、
その気持ちを作者に繋げておきたいという部分が大きいと思う。
 私はこの作品を読むのに非常に時間がかかる。いや「かける」恥をさらすようだが、
「単語」で行き詰まり辞書やネット調べをする。感想を書く時間の少なくとも二倍以
上はかかっていると思う。でも読みたいから、近づきたいから(作者が何を言いたい
のかに)気合いを入れる。ノートまで作ってしまった。単語帳かつメモ帳。
 実のところこの作品(十三回)、複数回目を通している。だんだん見えてくる、読
めてくるのだがすぐに忘れる。だから小刻み合評形態をこのところとってきた。次の
回を見る機会ができてしまった。まさしく合評になりかねない恐れもある。そこで
やはり今回も小刻みだ。

<歴史と歴史小説>
 これは歴史小説だ。歴史と小説は異なる。この作品は小説である。
家族の日曜勉強会と登場人物のキャラクターの設定がなかなかのもの。それだけの工夫
をした上で、歴史の真実に果敢に迫るものだと思う。筆者の説明も注釈も否が応でもな
く多くなる。私のような無知な読者にも優しい。でもその本当の目的は歴史の真実に迫
る筆者の熱意ではないかと思う。人類の歴史は時空を覆い尽くし、私にはとても探りき
れない。今の自分があるだけだ。少し特異なこの家族に興味を惹かれることはあるが、
みな真実を明かすための材料にすぎないのかとさえ思う。
 歴史の真実に迫るためには、作者の確かな史観と豊かな知識が前提であろう。もうひ
とつ驚くことは、この作品は一時代を捕らえているのではないことだ。各回テーマは変
わるが、いつもそこにあるのは、日本、中国、東アジアの人類の歴史と繋がり。本物を
見ようとする作者の熱意だ。そしてそれは未来に役立つ、役立てたいと思って居る作者
の謎解きの努力だ。出くわすあらたな可能性、埋もれていた真実。わくわくする自分が
時々いる。
 真実は小説より奇なり。真実を見る目は嘘っぱちを見抜く目でもある。見られる本人
も気づいてないものまで見抜く。だからこの作者には不用意な文章は提出できない怖さ
がある。リトマス紙にかけられるような真摯な気持ちにもなる。
手強くかつ頼もしい同人と出会えたと感謝している。作者はきっとこう答えるだろう。
「あっそうですか。でもそれはずーっと前から決まっていたことなのですよ。」

466同人α総務より:2010/08/09(月) 13:16:32
24号予告 (1) 
SFへの挑戦か、はたまた哲学書、宗教書か、
個性豊かな複数著者による未来小説、歴史小説、
「無限回廊」いよいよ登場!!
二年をかけた長編連載の予定です。

*校正が終了し、まさしく本日が誕生日でもあります。
*映画化はむろん想定外ですが、絵コンテを添付しました。
*発刊までもう少し秘密をご紹介する予定です。
お楽しみに

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000488M.jpg

467同人α総務より:2010/08/10(火) 06:51:49
数字虫8888と泣く
 8月10日にカレンダーが変わった頃アクセス総計が?8888?となりました。
数え虫は居眠りをしていて、ラッパの音を聞き逃したようです。
今年3月12日ゼロカウントからの出発。感慨深いものがあります。
 「八」は末広がり、発財、日本文化、中国文化、ともにおめでたい数字として
歓迎されています。そして今は8月でした。

468同人α総務より:2010/08/10(火) 10:39:52
24号予告 (2)
無限回廊予告その2

プロット、あっという間にできあがったようだ。物語の魂が乗り移ったのかもしれない。
合作とは言っても筆者も登場人物も自由自在に時空を飛び回る。打ち合わせは殆どない。
そこから生み出される新たな可能性に冒険と想念の舵を取ったようだ。
了解を得て借り出した簡単なものを紹介する。
1)主要登場者
    バード・ブレイン:建築・都市計画家
    グレイ・ブレイン:天才的な宇宙科学者
    エヴァ・マリー・ゼノン:法律家
2) 3人はお互いに面識はなく、バードは日本、ヨーロッパ、アメリカ西海岸で、グレイ
  は日本の研究機関で、エヴァは東南アジアの商社で活躍。
3) 3人はある一定の間隔で原因不明の失神を起こし病院に担ぎ込まれる。それもな
  ぜか日本に帰国したとき、同じ病院に2週間ほど入院することになる。初めは3人の
???? 繋がりはまったく判らない。
4) あるとき3人はその病院のロビーで遭遇する。そしてそれぞれの置かれた環境の共
???? 通点を見いだす。・・・・・・・・・・・

※さてさてどうなることやら、作者たちもインタビューでは「私にもわかりません」と全員
が答えていた。このプロットも怪しいものだ。

添付 絵コンテ2

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000490M.jpg

469赤松次郎:2010/08/10(火) 10:42:33
8888によせて
3月12日から今日まで152日 8888/152=58.47368421
よって一日のアクセス数は約58。
8888を「しやわせ」と読むか「しわよせ」と読むかはカラスの勝手です。

470万理久利:2010/08/10(火) 15:56:12
同人誌って何だろう
ネットや本をあされば、それなりの答えがでてくるのかもしれないが、私はすぐ他人の言葉を使うのが嫌いだし、嘘っぱちも多い情報がたくさんあると思うから止める。へたでも自分の言葉で述べる。

こんなことを考えるのも、暑い中、校正、割り付け、ゲラ刷りに労力を惜しまず夜を徹して取り組む人達がいるからだ。
心の空白を埋めるためか、それとももともと書くことに関心があったからか、たまたま機会があって文章を書き発表できる所謂同人誌のサークルに入ったのは昨年のこと。そう、ここのこと。(これまでいろいろあったが…)

書く仲間、これに惹かれた。その生い立ちから言って「同窓、同期」の色合いが強かったが、私のように条件を満たさない人も半分以上はいた。けれど、同窓、同期、同僚、親類縁者とは別のフィルターがあったようだ。いつの間にか醸造される運営者や、既存の同人たち自身が生み出す一種の「フィルター」があるのだ。はじく側かはじかれる側かわらないで、いやそのフィルタ−の存在すら気づかないで居る。

それにしても、私も含め、皆は雑誌を手に取ること、ネットを使っての感想を述べそして、日常のおしゃべりにいたる「書く、おしゃべりする」を大事に続けている。同人にとって生きる一つの糧になっているのであろう。その仕組みもよく練られたものだと思う。他方、主催者、運営者にしてみれば、自分の作品作りに加え、人件費ゼロの低価格冊子を発行しなければならないためエネルギーがいる。ブログを日々維持管理するのも主催者側としてはさぞや神経を使うかと思う。でもみんなやり続けている。少なくとも、両者にとっては、食い扶持にはならない時間の消費だ。小さな集団に知恵や、工夫は不必要なのか。やりたい人間にやらせ、ぶるさがりたい人間につかまらせる。両者無言の微妙なバランスをとって見事にこれまでは続いていると思う。書くことはそんなに立派なこと?高尚なこと? 自分にも皆にもつい問いかける。

主催者、或いは運営者から「皆さん、こんな書き込み気にしないでください。いままでどおり仲良く、仲良く。こっちの苦労なんかたいしたことありませんよ。」こんな言葉がもし出てくるとしたら、本当に悲しくなる。「作品創作はできるだけ続けましょう。合評も参加しましょう。」となぜ言えないのか。

そこでまた、はたと思う。 主催者は食い扶持にならない手間をかけ、ぶるさがる同人は、おしゃべり投稿、作品提供や合評に時間をかける。一体全体、両者とも何のためにやるのか明確に見えてこないのだ。何のため?の問いを避ける集団はいつか消える。ましてや次に繋げることはできない。私はそう思う。

私は今でも、「何で?」を問い続けている。もちろん巡り会った同人、サークルそして何よりも自分の可能性や成長のためだ。ひたすら書きたいと思っている、そして何か自分でできることを探したいと思っている。隠れたこれからの若い次の世代のためだ。それだけ可能性を秘めたサークルであると思っているからだ。次に繋げるためには知恵と改革がいる、同期会、同僚会で終わらせるつもりであれば不要だ。皆どうしたいたいのかがわからない。
もう一度、何のための同人誌? 何が目的で立ち上げたの? 参加したの? について、運営者も同人一人ひとりも改めて考えて見ていいのではないかと思う。「書く、表現する」についても。嫌になれば同人は気軽に去り、時期がくれば主催者はシャッターを降ろすだろう。しかしやり続ける限り、未来に繋げる努力は必要ではないか。

471万理久利:2010/08/10(火) 18:36:35
今日の一句
● 天道虫衣装貸してとピエロ言う
● 夏痩せて軽くなったか雑念が
● 来ないでねそれでも父行く盆踊り
● 母居るか舞う背を探し盆踊り

* 大分夏やせしました。ついでに色んなものも軽くしたい。
* 母は社交ダンスも日本舞踊も好きでした。

472同人α総務より:2010/08/10(火) 22:24:52
8888によせて
「無限スタンディグオベーション」はいかがカ〜ア? わかるカ〜アな?

カラスからの返事です。

473水彩画愛好家:2010/08/11(水) 18:42:25
Felice Garden
フェリチェガーデン。高島さんに教えられなければきづかなかった。
文化財になっていることも、旧日比谷公園管理事務所であったことも。
今では人気結婚式場であることも。

日比谷公園は学生時代時々訪ねた思い出深い場所だ。 図書館に行き
帰りには噴水横近くで人々を眺める。そしてカレーライスだ。文章を
書くことは嫌いではなかったが、サークルに入ることは戸惑った。
それでも入会して書き出した物語の初シーンは日比谷公園であった。

こうしてまた、ご自宅で絵筆を進めていることがわかりほっとしてい
ます。日比谷?とありましたから?、?〜と続くのでしょう。
楽しみにしています。

474万理久利:2010/08/11(水) 19:10:24
今日の一句
● 一度だけ挙げてみたいなフェリチェ婚(季語無し)
● ベランダの椅子に忘れた同人誌
● 箸をさす胡瓜と茄子の盂蘭盆会

*縁がなくて結婚をしそこなったけれど、一回はしてみたかった。
*遠ざけたのは両親の姿? でも今ではやっぱりいい夫婦だったと思う。
*そんな父母とまた話してみたい。

475平家落人(ひらいえ・おちひと):2010/08/11(水) 19:36:03
洋々閣について
小生の高校時代の恩師であり、春日大社宮司になられた花山院先生についてGOOGLEを検索していて、唐津の「洋々閣」と言う老舗旅館のHPの中で、ここの女将が花山院先生に関する記事を掲載しているペ-ジを見つけた。そして女将の掲載記事のバツクナンバ-を拝見して、著名人の方々との広い交流を綴ったものや歴史考察などを述べた記事を興味深く拝見しました。
小生、洋々閣についての知識も、又女将の知識も全く無かったのですが、郷里の歴史の新しい展開が開けてきました。
検索ツ-ルの面白い点は、次々と関連記事を検索して広がつていくこと、そしてどんどん大きく飛んでいく楽しさを実感しています。
たまたま花山院先生から検索した関連記事ですが、いちど洋々閣の女将の記事を覗いてみて下さい。

476平家祇王(ひらけ・ぎおう):2010/08/11(水) 22:09:57
洋々閣について
 ひらいえ様のお話をお伺いし、早速「洋々閣」女将のホームページを拝見させ
ていただきました。その見識の深さ、人との交流を大切にする、旅館サービスの
根底にある精神の底深さを改めて思い知らせれました。旅館の域を超えています。
でも唐津に存在する旅館があっての積み重ねかとも思います。「域」を越えない
ところ、控えめなところがまさしく日本女性の美徳。
 唐津は遙か彼方幼少時代に兄、姉につれられ海水浴にいったことをかすかに思
い出します。生きている間に、是非一度訪ねてみたい旅館です。一旅館ではなく
「洋々閣」と呼ぶべきでしょう。
 ひらいえ様にはお恨み多き私でございますが、このように溌剌と賢く活躍され
ている、大和こころを忘れない日本女性を確認でき、本当に嬉しく思います。
ご紹介ありがとうございました。

477同人α総務より:2010/08/12(木) 02:26:11
数字虫9000形思い出す
午前2時頃アクセス9000を確認しました。
8888ほどのめでたさはないようだ。鳴き声が聞こえない。
数字虫は数字を見て小田急9000形電車を思い出している。白の車両に一直線のブルーライン。
虫がかつて人間だった頃、それも青春まっさかりだった頃、毎日乗った列車だった。喜多見検車区に
デハ9001が保存されていると聞いて見に行くと言っていたが先ほどダウンした。

478平家落人(ひらいえ・おちひと):2010/08/12(木) 06:13:32
バツク・ナンバ-14「春日大社宮司と鏡神社」
洋々閣女将のご挨拶のバツク・ナンバ-14に春日大社宮司であられた故花山院先生の紹介記事が出ています。先生の後任で同じく藤原氏の子孫である葉室宮司、そして現在の花山院宮司のことも述べられています。
膨大な女将の独り言は、豊富な知識と人柄から観察した唐津にまつわる様々な史実を掲載されていて、親しく拝見させて頂きました。
中・高五年間の佐賀市内での学生生活では唐津には一度も行ったこともなく、やつと高校同窓会で一度訪れたものの、ただ行って帰っただけの旅でした。今は遠い唐津ですが、機会があれば、史跡をゆっくり訪ね、洋々閣を拝見する旅をしたいものです。

平安貴族の末裔であられた故花山院先生の記事から、飛びに飛んで洋々閣の女将のHPを知ることになりました。この方がどんな姿・形の人なのか解りませんが記事を読み漁っていると、見識の深さに感心するばかりです。

ひとつひとつ読み漁る楽しみが増えました。
それにしても暇な時に訪ねる検索ペ-ジは面白いですね。

479嵯峨源氏の渡辺綱:2010/08/12(木) 10:39:59
洋々閣について
 落人さんと祇王さん、洋々閣についての御紹介有り難うございます。
ご存じ、頼光の四天王の筆頭の渡辺綱(わたなべのつな)です。
私は、大江山の酒呑童子退治、一条戻り橋の茨木童子撃退をしたことで、知られています。
坂田金時(さかたのきんとき)幼名金太郎も、私の仲間です。
私の先祖は、嵯峨天皇皇子の源 融(みなもとのとおる)、百人一首の河原の左大臣として有名ですね。
美男子で光源氏の実在モデルと言われた人で、住まいの河原院は源氏の六条院のモデルとなっています。
宇治の平等院の地も元々は、河原の左大臣の所領でした。
私自身も、河原の左大臣の血を引くせいか、美男子で有名だったんですよ。

 それは、さておき、私の子孫は、摂津国西成郡渡辺に居住して瀬戸内水軍の頭領と成りました。
全国に散らばる渡辺氏は、みな私の子孫です。
なぜ、わざわざこんな話をするのか。
実は、肥前佐賀・長崎の松浦党の祖、渡辺久(源久、松浦久とも言います)は、我が孫なのですが
ご紹介頂いた、洋々閣の女将とその御主人も、共に松浦党出身なので、私の子孫なのです。

 嵯峨天皇の子孫が、佐賀の松浦党の頭領と成るとは。ウーム、めでたい。
と言うわけで、今後とも[洋々閣女将のご挨拶]を、ごひいきに。

なお、[洋々閣]は??http://www.yoyokaku.com/sub2.htm でご覧下さい。
[女将のご挨拶]の最新版は、このHPの右側のボタンを押すと、はいれます。
         過去記事は、右下のボタンです。

480赤松次郎:2010/08/12(木) 10:48:27
9000について
数字虫のひとりSF愛好家としては、HAL 9000 を忘れては「もぐり」であります。
SF映画の『2001年宇宙の旅』・『2010年宇宙の旅』などに登場する、人工知能を
備えたコンピュータ愛称であります。いよいよニューロン・カフェもその域に
達したとみえ、まずはめでたしめでたし・・・。

481赤松次郎:2010/08/12(木) 16:46:17
「肥と筑 第十三回」を読んで
長岡さんの「肥と筑」を読んで、最初は全く知らない国や人物や民族の名称と
見慣れない文字のオンパレードに戸惑い、なかなかついて行くことが出来な
かった。用語の一つ一つの解釈につまずき、かつて習ったことがあるにもかか
わらず頭の中で薄れ行く記憶との勝利無き戦いに挫折しそうだった。

しかしそのうち自分がこのような事柄は専門的な事実で、当然世界史では習っ
たこともなく知らなかったのだと悟ったとき、気が楽になった。目新しい文字
や史実に目がくらんで先へ進めなかったことも「そうなのか」と素直に認める
ことで、大意がみえるようになってきたように感じた。ここに書いてある事実
と事実が本当に線となってつながっているのか、それともその間にいろいろの
紆余曲折があって、結果としてなにがしかの繋がりが出来たのかは私には確か
めようがないし、また違うかもしれない。

だが長岡さんがこの物語を書く意図を私は、自分のルーツ、即ちどのような
人種がどのような経緯でこの日本にたどり着き、どのような歴史を刻み、そし
てどこへ行こうとしているのかを確かめたいという好奇心によるものだと確信
する。自分の出自を確かめることで、長い間鍛え上げられた遺伝子情報を読み
解き、その長所・短所を解析して己を知ることで、アイデンティティ、即ち自
分は何者であり、何をなすべきかという個人の心の中に保持される概念を強固
に作り上いという意図なのだと思った。それは生きて行く限りつねにつきまと
う、過去・現在・未来へと続く人間としての命題であるから、その表題は変わ
るかも知れないけれどこれからも「肥と筑」における探求精神は一生続くと私
は思うのであります。今回もまた作品の内容に振れることなくお茶を濁したよ
うな後ろめたい思いであります。あしからず・・・。

482平家祇王(ひらけ・ぎおう):2010/08/12(木) 23:21:25
無限に広がる可能性
 平家落人様、 渡辺綱様、 思いもかけないお方から唐津の旅館の
女将の話、日本史の話、に繋がりました。その内容もさることながら、
繋がる不思議を感じています。
 わたくし祇王は清盛様に捨てられた女ですが、いまではそれも過去
のこと、決して辛い思い出だけではなかったのだとすら思う今日この
頃でございます。女将のような日本女性を知るにつけ、わたくしも好
奇心や、探求心、書に親しむこと、当時そのことにどれだけ無頓着で
あったかと痛感いたします。
 彼女のような女性が増えれば、日本のこれからの歴史もまた楽しみ
な展開を見せることでしょう。

●萌え出づるも枯るるも同じ野辺の草 いづれか秋に逢はで果つべき

 女将は決してこのような女々しい歌はお残しにならないでしょう。
ご本人はお厭かもしれませんが野辺の花ではなく、そっと咲く「大輪
の花、知性」であると思います。殿方お二人は如何でしょうか。圧倒
されますか。
このにゅーろんかふぇ、同人誌にも、女将さんに直参していただきた
いものです。わたくしは筆が立ちませぬ故ご遠慮申し上げます。
 手土産に24号「夢碍无(むげん)」を一冊いただいてまいります。
また来年の盂蘭盆会にてお目にかかるかもしれません。その時はわ
たくしも少しは書くことに親しんでいることと思います。

ではごきげんよう。

483万理久利:2010/08/13(金) 00:17:06
『サイボーグ009』
『2001年宇宙の旅』、好きな映画TOP3の座を今も保っています。
HAL9000と船長も好きだな〜。同時に石ノ森章太郎の『サイボーグ009』も。
共に衝撃を受けた作品です。
 SFものはとにかく小さな頃から好きでした。だいたい宇宙がからんでき
ます。未来の装置もたくさんでてきます。未来の人間社会が出てきます。
なにしろわくわくしながら読んだものです。
 この二作品はある程度大人になってから出会い、衝撃を受けました。
うまく表現できませんが無常観、宇宙とは、神とは、人類の可能性とは、
信じるということ、いろいろ考えさせられたような気がします。
おりしも24号からスタートする「無限回廊」のストーリーに流れるものと
共通な何かがあるのでは・・・そんな思いがよぎります。文学少年は漫画な
どお読みにならなかったと思いますが、もし未だであれば騙されたと思って
一度いかがでしょうか。

小田急9000形はたまたま知り合った元小田急電鉄の方がいて部屋一杯に模型
を並べています。蘊蓄もすごい。白地にスカイブルーのラインもあり、その
時名前を聞きました。ご自宅は小田急電鉄某駅の目の前です。(徒歩2分)
私は自宅「もぐり」です。

484同人α総務より:2010/08/13(金) 01:53:37
24号予告 (3)
無限回廊予告その3(最終)

もう一人大切な登場人物がいる。
「特別出演」としている。名は「サカエ・ル・カミノ」ああこの時点で威光を
放っている。有名な脳外科医であり、小説家であり、また宇宙語も解す。
この物語の鍵を握る人物らしい。
<序章より>
バード・ブレインは大きなユリの木の並木道を通り抜ける明るい爽やかな
風を感じた・・・・・・・・
さあいよいよ物語が始まる。

添付 絵コンテ3 黒は特別出演者をイメージ

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000507M.jpg

485同人α総務より:2010/08/14(土) 18:47:27
24号予告 (4)
三島の一遍上人

一遍上人の軌跡を筆者独自の総合力と推察力で追っていく力作。
その視点はやはり時空を越えそのルーツにまで及ぶ歴史曼荼羅である。
四国 九州 関西 北陸 東北 関東三島。検証は日本をかけめぐる。

486万理久利:2010/08/15(日) 12:49:24
8月15日 終戦記念日
毎年この時期になると、原爆とともに終戦の意味を問う報道が賑わう。
戦後生まれの私には直接的な戦争体験はないが、終戦後10年、20年
の間は、即ち私が幼少の頃は今よりももっと画像と言葉が流れていたよ
うに思う。それが年々薄れる。
私自身の関心も薄れる。でも考えたいと思う。「自分」と「戦争」を。


宗教戦争、政治戦争、民族戦争、名をかえ品をかえ、人類の歴史から
戦争の文字は絶えない。でも核というとんでもない破壊兵器がある現代
において、戦争とは人類の滅亡、地球の滅亡にまで繋がることはわかり
きったことだ。保有国の統治者の指さき一本でだ。

自分には何ができるのだろう。そんな思いに捕らわれる。まずは人間と
して、考える人間として、問い続けることだけは最低限続けていこうと
思っている。
本日は65年目。両親はもちろん、大正と昭和を中心に生きた人々の多
くが逝った。きちんとは聞き出せなかったが、彼等の言葉、心を繋げた
いと思う。今度は私の言葉として。

身近なところで無意識のうちに他人を傷つけていないか、殺していないか、
常に注意したいと思う。戦争とは、エゴ、無知、無関心、嫉妬、思い込み、
恐怖、逃避、そんな日常生活の中で現れる人間の弱さの積み重ねだと思う。
人類のため、そんなことは奥がましくてできないが、せめても人を傷つけ
ていないか、その自省だけはし続けていきたい。

『死んだ男の残したものは』日本の反戦歌の1つである。谷川俊太郎の作詞。
中学生時代耳にしたこの曲が、あの現代音楽家の武満徹作曲だということを
つい最近知った。二人とも好きな詩人、作曲家である。40年過ぎてまた聴
いてみて、詩を読んでみて、感想はまたちがったものになっでいる自分がいる。

長くなりますがそのまま載せます。

『死んだ男の残したものは』

死んだ男の残したものは
ひとりの妻とひとりの子ども
他には何も残さなかった
墓石ひとつ残さなかった

死んだ女の残したものは
しおれた花とひとりの子ども
他には何も残さなかった
着もの一枚残さなかった

死んだ子どもの残したものは
ねじれた脚と乾いた涙
他には何も残さなかった
思い出ひとつ残さなかった

死んだ兵士の残したものは
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残せなかった
平和ひとつ残せなかった

死んだかれらの残したものは
生きてるわたし生きてるあなた
他には誰も残っていない
他には誰も残っていない

死んだ歴史の残したものは
輝く今日とまた来るあした
他には何も残っていない
他には何も残っていない

487同人α総務より:2010/08/15(日) 13:31:19
24号予告 (5)
人の像をした美しい青い地球

23号に続く散文詩。
句読点も空白もそえられず、言葉がそれだけで光を放つ。
そんな印象がある。
『死んだ男の残したものは』に触れた投稿があるがこの散文詩に照らすと
『死んだ人類の残したものは』とも読め、二つの詩の繋がりを感じてしまう。
これは私だけであろうか。
内容は深刻だが、宇宙にまで響く余韻を残す非常に美しい作品。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000510M.jpg

488同人α総務より:2010/08/15(日) 22:13:50
24号予告 (6)
趣味と道楽の狭間で

幻の狭間シリーズがいよいよ復刻。
今回はパイロット判に掲載された作品。全11回を予定している。
言葉、物体、建物、感覚、心理、現象等、その微細な隙間、ずれ、
違いを執拗にえぐりだす。読み終えるとなぜか納得する。
15年以上前の作品だが、現在の作者の作品、姿、そのまま息
づいていると思う。
尚復刻については読者からの強い希望があったことを付け加え
ておく。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000511M.jpg

489万理久利:2010/08/15(日) 22:45:54
今日の一句
● 新盆は兄に任せて読書する
● 回るまで毎日開く連絡帳(季語無し)
● 知らぬ間に銀の幕はる蜘蛛二匹

* 墓、仏壇、親戚 皆見たくなかった
* 連絡帳は介護日記、一年たてば「昨年の今日」を考えなくなる
* まさか両親が天国から蜘蛛の糸をたらしのでは…

490長岡曉生:2010/08/16(月) 05:37:53
α24号初版刊行に向けて
ゲラ校正を、先程終わりました。
今回からは、担当者各人が校正した正副本二册を作り、副本を赤松さんに送って
これを元に、初版原稿を完成すると言うより確実な方法を採る事に成りました。


東の窓のカーテンを引くと、真っ赤な朝日が見えています。
今日も暑くなりそうですが、これから一息入れて、21日の出版に備えましょう。

491万理久利:2010/08/16(月) 12:24:14
街角スケッチ
高島徹氏の絵筆がもどってきて一安心。このところの暑さを癒す
二枚の絵となかなかのコメント。

「日比谷花壇」 こんなにモダンな佇まいになっていたのですね。
お花屋さんと古本屋はあこがれの商売ですが、水面下では生き残
りのため苦労なさっているのでしょう。

「芹沢 鴨生家」 いまでは酒類中心の商店なのですね。 思わ
ず拡大して詳細を観察。緻密画と言っていいほどの観察力です。
何よりも歴史好きの高島さんの一面がよくわかりました。

暑さでへとへとの方、是非高島さんの絵をご覧になってみてくだ
さい。まず涼しさが、そして好奇心がもどってきますよ。

492同人α総務より:2010/08/16(月) 13:07:45
24号ゲラ校正終了
長岡さんお疲れ様でした。
昨年夏、20号記念『夏草・青春・猫の恋』の編集のときは「すけっぴと」
として大活躍。また一年後の今、大活躍となりました。

第二第三の長岡さんの出現が期待されます。
「おいらの仕事取らないでよ」そうは決して思っていないはず。
貴重なお時間を割いてαのために汗をかいてくださったことよくわか
っています。さあバトンは誰に?

493万理久利:2010/08/16(月) 18:12:51
肥と筑 第十三回(3) 感想 完
佐賀は私の両親が生まれた土地。人気の無い県であるがいつも頭のどこかに
存在する県である。幼少時代、夏休みは「肥前鹿島」の駅に降り立った。

父は戦後すぐに東京に出た。母をつれて。最後の最後まで佐賀弁を使い通した。
歳を取るに従って佐賀の歴史に興味をもち本棚には関連する書籍や切り抜きや
写真が並んでいた。

父の最後の感想を聞くことはなかった。「佐賀ってどんなどこ?」「佐賀に生
まれてやっぱり誇り?」聞きたくなるほど佐賀に拘りをもつ人であった。

その娘である私はなぜか縁あって佐高11期卒の文芸好き遊びすきの仲間をル
ーツとする同人に昨年入った。ここには合評というユニークな場所が設けられ
ており、自然とこの作品に触れた。日本史が苦手な私も父の執念に押されてか、
辞書を開きながら、地図を開きながら読んだ。

意外な発見が毎回ある。作者が述べたい何かが少しずつわかってくるような気
がする。作者の、とことん調べる、空想する、繋げてみる、この性癖は父と似
ていると思う。もし時間がずれていたら、父はきっと作者に会いに行ったと思
う。質問、確認、自分の意見を書いたノートを持って。
私もゆっくりこの作品と寄り添って行きたいと思う。判らない単語が多く出て
くるので寄り道の時間が長い。その時間もなかなかいいものだと最近思うよう
になった。

今からちょうど30年前の8月15日、父は軽自動車で佐賀探訪にでかけた。
自動車の鍵を隠した娘であったが、誰も父を止められないことを知っていた。
そしてまた佐賀を知りたい自分がここにいる。

494高島 徹:2010/08/16(月) 19:29:22
出来栄えが良くなかったのですが。
街角スケッチに掲載した「日比谷花壇」、「芹沢 鴨生家?」もそうですが、数を描くなかには自分でも失敗したと感じるものが結構あるものです。上記二作は構図・バランス・着彩に失敗して掲載したくなかったのですが、この暑さで弾がなくなったので載せました。
既にブログに掲載している「いこいの村涸沼?」の水門の風景は、失敗の最たるものなので、描きなおした作品を掲載する予定です。

水彩画は紙質によつても、微妙に描き方や着彩方法を変えなければなりません。
紙が荒目なのか、細目なのかで絵の具ののりが全く違うので、これを念頭に置いて着彩しなければなりません。
そんな訳でいつも未熟さを痛感していますが、失敗を反省材料として新たな気持ちで描いています。

明日は所属外同好会の作品展の鑑賞、22日(日)は新宿で開かれるクラブ・ツ-リズムのスケッチ・フェスタ(スケッチ教室・画材販売・作品展・スケッチ旅行の案内など)に行き、ツ-リズム講師の作品展を鑑賞し勉強する予定です。
又いつも電車の中や、寝床では水彩画の技法書を見て、新たな技法を学んでいます。好きなので飽きないですね。この本を見ているといつの間にか眠りについてます。

495万理久利:2010/08/17(火) 07:46:00
朝の一句
● 滴りて絵の具の薫り風景に
● サングラスかけても映る自然色
● 魅せられて絵の具の横で夏炉燃ゆ

魅せらるものを持ち、努力、修練する姿には、見る側も魅せられます。
いこいの村涸沼?のその後、を楽しみにしています。私は構図、雰囲気、
色、でしょうか、?が好きです。

496同人α総務より:2010/08/17(火) 10:42:26
24号予告 (7)
湯っ子の日本・香港風呂談義

風呂嫌いな筆者が物語るお風呂話。
「裸」は人間の心も裸にするのかもしれない。
そんな場所が風呂。
昭和に少しタイムスリップ。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000519M.jpg

497長岡曉生:2010/08/17(火) 12:10:53
肥と筑 第十三回(1) 感想への答え
> No.403[元記事へ]
24号の準備に追われ、実は夏バテも有って答えが遅くなりました。
早い時期の評から、お答えします。

★万理さんの記事
> 佐賀ですね。佐須賀ですね。色々な事を調べ出すためにはまず*宗教的中心となる
> 神社を突きとめ、そして*書籍に当たる。音、訓、清濁、取り外して、との謎解き。
> コーヒーブレイク「テフテフ」。
> 出てきますね、*漢和大辞典。「dyap」。歴史ほどき推奨水晶玉たちの、強み、面白
> さが見えています。蝶ウルトラ速級合評(1)でした。
> 「佐賀の歴史」 城島正祥・杉谷 昭著S47印刷 山川出版社 が手元にあります。
> 結構助かっています。不思議ですね。なぜか本棚に在る!!父マジック。

はい。誰しも自分の先祖がどこから来て、どういう人達であったかについては興味を
持っていると思います。
当然、私もそうでした。
そこで、渡来人のことを調べている内に、今まで先人たちが取られた方法だけでなく
地名・人名のつながりを元にした人文的探索方法も、有り得る事に気がつきました。
この方法は、考古学のような専門的知識・フィールドワークを要せず、しっかりした
いくつかの文献を探し当て、そこに載った関連記事を注意深く読めば、一定の結果を
得ることが出来る、強力な手段だと思っています。

最初の手がかりの一つは、製鉄技術でした。
実は、縄文時代にも日本に製鉄技術は有ったらしいのですが、大量の鉄を作るように
なったのは矢張り弥生時代のタタラ技術で、これを西アジアから東アジアにまで将来
したのが騎馬民族のトルコ族です。

先ず、東アジアで最初のトルコ系王朝を建てたのが周王朝の姫氏です。
彼等は、黄河上流で今の西安の西の驪山(れいざん)を本拠地としていたトルコ族で
姫氏の姓氏を持つ驪戎から別れて農耕生活に転換し、西暦前1100年頃に殷王朝に
取って換わって鎬京(こうけい:西安の西)を都として周王朝を建てました。

この周王の祖である古公の長子の太伯・次子の虞仲は、事情があって、長江下流域に
流れてきて、先住の越族の地に住みつき呉を建てました。虞仲は越族女性と結婚して
呉王朝の始祖となりました。ですから、呉王の正式姓氏は、周王と同じ姫氏であり、
呉族の血筋は、父系がトルコ族、母系が越族だったと言う事です。
彼等は、父系からタタラ技術、母系から操船技術を受け継ぎ
言語的には、父系からアルタイ語族の特徴、母系から漢字を受け継いでいます。

私の推論は、渡来人の主流は、この呉越系であるという事を骨格にしています。
また、佐賀は渡来人が到着して生活した重要な出発点だったと言う事も解りました。

498長岡曉生:2010/08/17(火) 13:50:24
肥と筑 第十三回(2) 感想への答え
★万理久利さんの記事の抜粋と答え
> 格好つけではなくやはりこの小難しい作品に惹かれており、
> その気持ちを作者に繋げておきたいという部分が大きいと思う。
 ・・・・・
>  私はこの作品を読むのに非常に時間がかかる。いや「かける」恥をさらすようだが、
> 「単語」で行き詰まり辞書やネット調べをする。感想を書く時間の少なくとも二倍以
> 上はかかっていると思う。でも読みたいから、近づきたいから(作者が何を言いたい
> のかに)気合いを入れる。ノートまで作ってしまった。単語帳かつメモ帳。

ありがとう。読んで呉れるだけでなく。ノートまで作って呉れるとは。

> <歴史と歴史小説>
>  これは歴史小説だ。歴史と小説は異なる。この作品は小説である。
> 家族の日曜勉強会と登場人物のキャラクターの設定がなかなかのもの。

登場人物が、毎回キャラクターに応じたギャグの応酬をしている事にもご注目
下さい。(特に、α20号での肥と筑 第十回のコーヒーブレイクをご覧あれ)

> それだけの工夫をした上で、歴史の真実に果敢に迫るものだと思う。
> 筆者の説明も注釈も否が応でもなく多くなる。
> でもその本当の目的は歴史の真実に迫る筆者の熱意ではないかと思う。
 ・・・・・
> 各回テーマは変わるが、いつもそこにあるのは、日本、中国、東アジアの人類の歴史と
> 繋がり。本物を見ようとする作者の熱意だ。そしてそれは未来に役立つ、役立てたいと
> 思って居る作者の謎解きの努力だ。出くわすあらたな可能性、埋もれていた真実。

そう。少なくとも、いい加減なことは書きたくありません。
一応、書いたことにはチャントとした裏付けを取っています。

> 手強くかつ頼もしい同人と出会えたと感謝している。作者はきっとこう答えるだろう。
> 「あっそうですか。でもそれはずーっと前から決まっていたことなのですよ。」

そうかも知れませんね。いや、きっとそうです。

499同人α総務より:2010/08/17(火) 15:41:44
昔はみんなこうだった
本を片手に昼寝。プールにも海にも行く元気はとうに無くなった。
身近な人も遠くに去ったし今あるのは自分と本だけ。
丸くなって寝転んで、わけもわからず寝ていた赤子にもどる。

皆さん暑さにはどうか気をつけてください。今の寝姿も「おつ」ですよ。
24号もうすぐです。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000522M.jpg

500万理久利:2010/08/17(火) 16:06:35
Seasons 2 解放の季節
<肉体が衰えるということ>

年齢を重ねると嫌がおうもなく色々な機能がうまく効かなくなる。
病気というやっかいものも頻繁に顔をだす。「死」まで顔をだすようになる。
確かなこと、筋力や五感が少しずつ、少しずつ確実に損なわれていく。

はっきり見えない、聞こえない、これは悲しむことかなとふと思うことがある。
以前にあったはずの機能が薄れ、あるいは消えてしまうことへの一種の未練で
はないか。記憶力も確かに劣化する。考える葦にとっては大打撃かもしれない。
それもまた未練。

書くこと、描くこと、もろもろの表現に価値をおく人間の精神は弱まるどころか
ますます研ぎ澄まされてくるのではないだろうか。機能が損なわれても、考える
精神はいつもそこにある。いつでもどこでも思索できる。創造できる。

加齢の時は豊穣の時。「死」と「生」を少し越えたところでの新たな出発の時。
人類が誕生してから多くの人類が繋いできた命。私もそんな繰り返しの渦の中に
いる。刻々と先端に。
社会に生きるが故の多くのしがらみ、五感のしがらみから解放され、今こそ精神
の目を開く時ではないだろうか。

格好つけるのはやめよう、目を背けるのはやめよう、無理してはしゃぐのもやめ
よう、無理して生きる理由を探すのはやめよう、たわむれるのもやめよう、そう
思う。

だって捨てるものなど何もないのだから。魂ひとつ握りしめていればいいのだ。
今こそ自分とだけ付き合える時間なのだ。豊穣の時。

501長岡曉生:2010/08/18(水) 05:07:32
「肥と筑 第十三回」を読んで への答え
> No.504[元記事へ]
もうすぐ朝日が昇りそうです。日中の熱気に悩まされない早朝に
赤松さんへ、お答えします。

★赤松さんのコメント(C)と長岡の答え(A)
C:「肥と筑」を読んで、最初は全く知らない国や人物や民族の名称と
  見慣れない文字のオンパレードに戸惑い  ・・・・・
  このような事柄は専門的な事実で、当然世界史では習ったことも
  なく知らなかった
A:そうです。肥と筑に書いてきた事柄の殆どは、高校の世界史では
  習いません。私にも、調べ始めるまでは全く未知の領域でした。
  このような作品を読者に読んで貰い、その興味を如何に繋げるか
  そのための注釈を、どの程度入れるべきかは、今も悩みの種です。
C:ここに書いてある事実と事実が本当に線となってつながっている
  のか、それともその間にいろいろの紆余曲折があって、結果として
  なにがしかの繋がりが出来たのか
A:私の推論に、思い込みに過ぎない部分が有るかも知れない、という
  可能性は、もちろん否定しません。誤りと指摘された点については
  良く調査して、誤りの部分はその都度改める心算です。
  そういう意味で、読者からのまじめな質問は、大歓迎なのです。
C:自分の出自を確かめることで、長い間鍛え上げられた遺伝子情報を
  読み解き、その長所・短所を解析して己を知ることで、アイデン
  ティティ、即ち自分は何者であり、何をなすべきかという個人の
  心の中に保持される概念を強固に作り上げたいという意図なのだ
A:はい。日本人が先祖から受け継いできた好奇心・知性・技術などは
  日本を、本当の意味で支えてきた中小企業の活力の源泉なのです。
  この良き伝統を絶やしては、ならない。と言うのが私の思いです。
C:それは生きて行く限りつねにつきまとう、過去・現在・未来へと
  続く人間としての命題であるから、その表題は変わるかも知れな
  いけれど、これからも「肥と筑」における探求精神は一生続くと
  私は思う
A:そうありたいですね。(何だか、読者のため息が聞こえたような。)

502同人α総務より:2010/08/18(水) 09:41:57
24号予告 (8)
<連載物二点>

肥と筑 第十四回
13回に続き全国の「佐賀」の痕跡を追う。
佐賀に関わりのある読者であればほほーっと引き込まれる発見が多い。
痕跡は人の移動に他ならない。筆者は言語学者でもある。そう思わせる。
響子と信行の恋の発展が一向にみられないのがちょっともどかしい。

天使ごっこ 悪魔ごっこ(4) 七月
筆が進まず七転八倒したと聞いている。いよいよ新たな展開の予感。
それにしても天使と悪魔の正体がわからない。終わりと出発の予感もす
るが、読者を裏切らないでもらいたい。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000525M.jpg

503高島 徹:2010/08/18(水) 12:32:04
徹夜してるようですね。
拝見してますと、長岡さんは同人誌の作業で度々徹夜されているようですね。貴兄のお宅は小高い丘の上なので、夜中は山のほうから涼しい風が吹いてくるのではと思われます。
徹夜の痕跡は、小生のブログに殆ど毎深夜アクセスされる方がいましたので、どなたなのかなと想像してましたがやつと判明しました。

ところで小生はと言うと日中はエアコンを効かせリビングでゴロゴロ、外出は極力控えています。食後の散歩は、イオンの広い涼しい屋内を三周、四周と歩いて熱中症を避けています。
夜は徹夜などとても出来ず、八時半から九時半の間には床についてます。起床は早朝五時です。

小生文章には極端に弱いので、「同人α」もチヨビ・チョビ覗いている次第です。又、創作物が苦手なのであまり馴染めません。そんな訳で読書感や感想は述べられませんが、悪しからずご了承頂き、このHPにたまに投稿せて下さい。

504万理久利:2010/08/18(水) 12:44:47
『豚の死なない日』
ロバート・ニュートン・ペック著 白水uブックス

友人に紹介された本。今朝一気に読み上げた。懐かしかった。ひたすら。
子供が主人公、子供が語る物語。これが結構胸にしみるのです。 親父が身
をもって息子に伝えるなにか、子が全身でうけとめて、きっと次に繋げていく
のだろう。1900年代前半のアメリカの実に実直な生活者を描いた物語。

「シェーカー」の教えもこのシンプルな家族に息づいている。よけいなものは
全部とりのぞく。欲しがらない。本当に大事なものだけ守ってそして繋げていく。
人間シンプルに生きようと思ったら、こんな形になるのかと思う。豚を殺す職業
の父と豚を慈しみ可愛がった息子。父は死を前にきっちり伝えるところを伝え、
息子はキャッチした。なんだか人間の可能性がまだまだあるような。捨てたもん
じゃない、そんな気さえする。

少年或いは少女が語る物語、小説は何とも言えない味がある。いっぱい垢を身
につけてしまった大人が読むからだと思う。社会人になってから読んだ本で、
(確かアメリカ人の作品)にひどく感動したことがある、子供時代にあっという間
に引きずり込まれるのだ。どんな書より心を引き込まれたことを覚えている。
書名は残念ながら失念してしまった。
日本でも風の又三郎や少年H等の作品に惹かれたが、その引用や時代考証
の正否はべつとして、作品そのものは作者を離れて「又三郎」や「少年H」と近
寄れる。この二作も心にしみこんだ。

掲題作品は200ページにも及ばない短い作品です。一度目を通してみてください。

505同人α総務より:2010/08/18(水) 13:57:25
かき氷
24号合評開始までブレイクタイム。ここはいつでもブレイクタイム。

暑いですね。ちょっと絵でも。昔、銭湯の近くには氷屋があってその近くにラーメン屋。
そんな風景ありませんでしたっけ。夏は銭湯の帰りに氷、25×25?くらいのものを
買って帰ったものだ。 大事なお持ち帰り氷が溶けるのも気にせず、そのとなりのラー
メン屋でかき氷を食べた。
夏休み両親の古里へ。多良岳に登ったあと叔母さんの家でかき氷。
どちらも忘れられない氷の味。

総務からかき氷のプレゼント。 コンデンスミルクたっぷりです。
(やっぱり熱に浮かされているようです。)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000528M.jpg

506万理久利:2010/08/18(水) 16:19:28
熱帯夜 徹夜 不眠症
毎日続く地球のもだえで、人類もごろごろ。そうではないか、毎日労働している人も
たくさんいた。私と言えば、エコ宣言をひっくり返してクーラーつけっぱなし状態。
どこにも出かけずひたすらごろごろ、そして本を読む。徹夜で本を読むことも多々。
今では「これでいいのだ!」と赤塚流に開き直るしまつ。

不眠症は幼少の頃からの持病。その分人様より24時間が長くなったと思いきや、そ
れなりの過ごし方しかできないでいる。 人間太陽が出る少し前に起きて、沈んだ少
し後に眠る、これが一番快適なのだろう。体にも良いのだろう。でも、深夜を過ごす
徹夜の醍醐味も忘れられない。

まあこんな書き込みをしている私がいます。皆様のほうがよほどまともな文章をつづ
っています。
玉石混淆、そんな絵(文章)を描(書)き続けていきたいと思っています。玉は出な
いな、最後まで。でも「それでいいのだ!」それが私なのだ。
αは不思議な場所です。つい書き込みしたくなる、やりなおそう、と思わせる不思議
な場所です。

さあこれから庭に打ち水。心にも打ち水。

507同人α総務より:2010/08/18(水) 17:53:58
24号予告 (9)完
特番、連載の他にも少々。

むげん君はいつから「自分」になったのか
むげんという重いタイトルに惹かれ、無限を改めて考えてみたらしい。
いつの間にやら「むげん君」になってしまったみたいだ。

同窓会
俳句数編。終わりにお茶でも一杯。

さあいよいよ製本だ。

508長岡曉生:2010/08/18(水) 19:04:00
Re 徹夜してるようですね
いや、度々と言うほどでもありません。
ただ、この数日は追い込みが必要に成ったので、10時頃に寝て2時頃にごそごそと起きたあと、朝まで
積み残しの作業をすると言うことが何度かありました。 日中は、私も基本的に家でごろごろしています。

街角スケッチは、確かに夜も覗かせて貰って、疲れた眼を休めています。
私も人様の絵を評する程の絵心は有りませんので確かな応答は出来ませんが、その点は万理さんの絵心に
お任せしましょう。彼女は今までご覧のように、必要に応じて適切な絵をササッと描けるという羨ましい
才能を持っています。
αには、これからも御遠慮なく何時でも投稿して下さい。

それから、洋々閣についての平家落人さんの投稿、とても面白く拝見しましたよ。
白拍子の祇王さんも、嵯峨源氏の渡辺の綱氏も、宜しくと伝えて欲しいそうです。

509万理久利:2010/08/19(木) 06:11:10
朝の一句
● 独居よりしづけきものなし虫がなき
● せみの声主役かわりて虫オーケストラ
● 鈴虫ね母が気づいた夏は昔
● ピエロ舞う虫の音あわせ白拍子

*朝起きてびっくり。小雨降る庭いっぱいに虫の声。
かき氷妄想はいずこへ。自然の変化はすごい。
いきなり秋がやって来た。まだ心の準備もできていないのに。

510万理久利:2010/08/19(木) 07:57:01
いつでも今から
朝コーヒーを飲みながら何気なくTVを見ていたらちょっといい話。
登場人物は「丸山天寿」 56歳。第44回講談社メフィスト賞を受賞した新人です。
糖尿を煩い視力が弱り、長年愛した古本屋も閉めて好きな「書くこと」に専念したと
いいます。
好きなことをやり続ける人はみんな格好いい。賞をもらわなくても格好いい。

さて受賞作品を少し覗いてみた。タイトルは「琅邪の鬼」。なんと徐福がでてきます。
「徐福の東渡は琅邪より」、「琅邪台の下に徐家あり」 琅邪と徐福の繋がりがわか
ります。少しだけプロが書いた宣伝のさわりを。

****************
始皇帝時代の中国、商家の家宝盗難をきっかけに、港町・琅邪で奇妙な事件が続発する!
「甦って走る死体」/「美少女の怪死」/「連続する不可解な自死」/「一夜にして消失する屋敷
」/「棺の中で成長する美女」――琅邪に跳梁する正体不明の鬼たち!!!治安を取り戻すべく、
伝説の方士・徐福の弟子たちが、医術、易占、剣術、推理……各々の能力を駆使して真相に迫る。
多彩な登場人物、手に汗握る攻防、緻密な謎解き、そして情報力!面白さ極めた、圧倒的興奮の
痛快歴史ミステリー!
***************

なにげなく見ていたTV。昔の私だったら多分目もくれなかったと思います。長岡
作品を虫眼鏡と地図と辞書とノートをかかえて、のそのそと読み続けたからにちが
いありません。 知るということは楽しいことです。世界が広がる。興味が広がる。

511長岡曉生:2010/08/19(木) 14:43:49
いつでも今から
万理さんが紹介した「琅邪の鬼」の本、非常に面白そうです。

徐福が方士であり、その知識が多岐にわたっていたと言う事が前提にあり
その徐福の弟子達が活躍している話のようですね。
彼等は、いわゆる鬼道の術を使っていたのかも知れません。

なぜなら
徐福の徐姓は、トルコ族の隗姓の分かれである事が解っていますが
「隗姓」とは、元々「鬼」と呼ばれる土地に住んでいる人を示しています。
ところが、トルコ族は殷王朝のころに、実際に鬼方とも呼ばれているのです。

徐福東渡の400年ほど後のことですが、邪馬台国のヒミコについては
魏志倭人伝に「鬼道につかえ、能く衆を惑わす」と有ります。

このヒミコの鬼道と、道教との関係を指摘する人も居ます。

512万理久利:2010/08/19(木) 21:08:16
車中にて
 今日数ヶ月ぶりで都心に出た。
どうしてこう風景はどんどん変わっていくのだろう。
香港の変貌ぶりもすさまじいものがあったが、東京のそれは人に関わる何か。
 香港の人々の心の風景は中国返還後も、ネットの進歩があっても基本は変わら
ないと今でも思っている。東京、日本といってもいいのかもしれないが(見て
ないから確信はもてない)、けれどちょっと変。睫毛に点々と星を付けている
女(眩暈かと思った)、足を無造作に組み開く女、車中携帯を手に大声で上司
と思われる相手に嘘とわかる詫びを入れる男、子供にばりばりのパーマをかけ
高そうな衣装を着させているママと生意気そうな娘。声高に徒党を組む年金
リッチじいさんばあさん。
 これみんな私の浦島太郎現象なのだろうか。
ちょっと外出を控えようと弱気になった。ちょっと刺激が強すぎたのかな。

513:2010/08/19(木) 22:43:54
[JUSTICE」という本を読んでその1
マイケル・サンデルの本を買ったと言ったら、「ハーバード白熱教室」というNHKの教育
テレビの放送を知っていた友人が、是非その本の「感想」を書けという夏休みの宿題を出し
てきた。まだ三分の一も読んでいないのだが書きたくなってしまった。このごろは目が悪い
せいか2ページも読むと眠くなり、蝸牛の歩みにブレーキを掛けたごとく、なかなか捗(は
か)がいかない。このままだと夏休みの宿題は期日内に終える自信はないのである。しかし
途中での報告は、私が感じ続けていた疑問の答えらしきものを確認して記録したいと思った
からだ。その疑問たるや、過去に体験した「自由」とは「正義」とはという私の悩ましい疑
問の答えへの糸口が見えてきそうに思えてきたからだ。

功利主義を確立したジェレミ・ベンサムの「最大多数の最大幸福」は今の社会にもまだ基本
の理論として生きている。菅総理が唱える「最少不幸社会」を目指すということは、「最大
大多数の最大幸福」の学説をひねって言ったものであろう。それは「個人の幸福の総計が社
会全体の幸福であり、社会全体の幸福を最大化すべきである」という意味である。しかし
「JUSTICE」の著者マイケル・サンデルは幸福を数値化して総和を測ることに疑問を呈す
る。幸福が人によってその質や量がそれそれ違うのに、そのような方法でおしなべて判断し
ていいものか、そしてその結果少数派を単純に切り捨てていいものかと疑問を呈している。
ベンサムそのような問題点を補完したのがジョン・スチュアート・ミルで、彼は晩年は自ら
社会主義者を名乗っている。

功利主義と反対にアメリカには自由至上主義{リバタリアニズム}という思想があり、何事
も自己責任のもとに自由である。政治や社会が個人の行動を規制すべきでない。個人の自由
を侵してはならないという主張である。だから社会がベンサムやミルのような最大幸福を目
指すために富の分配において公正を考える必要はないということだ。たとえばアメリカのラ
イフル協会が、自分の身を守るためには自分自身であるという信念のもとに、銃をもつ権利
を手放さないように。また金持ちが民衆の石油や穀物などの困窮を全く気に掛けないで、投
機に走り大金持ちになるという自由競争を是とするように。公的医療制度などで個人の自由
を制限され管理されるのはいやだという考え。陪審員制度さえ公的専門家{判事}に任せる
のはいやで、個人として裁判の課程を見極めなければ気が済まないという、自由至上主義的
個人主義の考えが根底にあるようだ。

「JUSTICE」の本の結論がどのようなものになるかはまだ判らない。しかしマイケル・サン
デルは自由至上主義よりもよく機能している功利主義にしても、道徳や正義などといったあ
いまいなものを除いた純粋な理論だけでは現代の多様な世界の現象に対処することは出来な
いのではないかという問題を投げかけていると、私は予想している。

514長岡曉生:2010/08/20(金) 07:11:07
肥と筑 第十三回(3) 感想への答え
★万理さんのコメント(C)と長岡の答え(A)
C:佐賀は私の両親が生まれた土地。人気の無い県であるがいつも頭のどこかに
  存在する県である。父は戦後すぐに東京に出た。母をつれて。最後の最後まで
  佐賀弁を使い通した。
A:11期生にも、そういう方が居られます。
  その人は、お隣の万華鏡のウ・ドンコさん。
  佐高時代の大半を、赤松さん宅に下宿されていました。
  この方は東京のど真ん中でデザインの仕事を続けながらも、会話はいつも佐賀弁。
  この方と同席すると、忘れかけていた佐賀弁の言い回しも、新鮮によみがえって
  くるから、不思議です。
C:歳を取るに従って佐賀の歴史に興味をもち本棚には関連する書籍や切り抜きや写真が
  並んでいた。その娘である私はなぜか縁あって佐高11期卒の文芸好き遊び好きの
  仲間をルーツとする同人に昨年入った。・・・・・自然とこの作品に触れた。
  私も父の執念に押されてか、辞書を開きながら、地図を開きながら読んだ。・・・・・
  作者の、とことん調べる、空想する、繋げてみる、この性癖は父と似ていると思う。
  もし時間がずれていたら、父はきっと作者に会いに行ったと思う。
  質問、確認、自分の意見を書いたノートを持って。
A:どうやら、万理さんのお父さんも、私と一緒で凝り性だったようですね。
  一度、お会いして見たかったな。

515万理久利:2010/08/20(金) 07:53:25
愛知心(フィロソフィ−)
まあ、図面引くかたわら、SFを手がけたり、純文学に染まったり、
隙間(言葉、論理、感覚、心理)を徹底的にさぐってみたり、絵書
いてみたり、その他色々と…とにかく赤松氏は何ものだ。
正しく考えたい、考えて真実を知りたい、そんな氏の姿にいきつく
のでしょうか。哲学者です。

恥ずかしながら、哲学はもちろん、経済学、論理学、心理学、さま
ざまな分野隈無くお勉強してこなかった私は同人αに入って猛然と
本を読み始めましたが、土台ができていないのと、記憶力、理解力
低下で、まともな感想(合評)さへ書けないできました。知りたい、
ほんものを探りたいこの気持ちだけはある。
恥の恐怖より知りたい、書きたい欲望の方が勝っているようです。

さて、この「ジャスティス」、なかなか面白そうです。私にも感想
書けるでしょうか。ああ「くやしぃ」「悲しい」時間がかかりそう。
この際ゆっくり固めていきましょう。追い出されないように気を配り
ながら。今はブレイクタイムでしたね。

516万理久利:2010/08/20(金) 17:56:57
向田邦子
毎年八月も終わりに近づくと彼女を思い出します。二十二日は命日。
飛行機事故という予想もできないことでした。51歳という若さでした。

昔から彼女の軽妙なタッチが好きで殆どの作品を読んでいます。
彼女自身の有名な作品とは別に妹である向田和子さんが記した
「向田邦子暮らしの愉しみ」や「向田邦子の恋文」が印象に残っています。
料理、服、骨董、住まい、もてなしといった日常の細やかな楽しみを軽や
かに楽しむ女性、恋文では意外な彼女の一途な女としての一面を知ること
ができました。 脚本家出発でしたからたくさんの作品をテレビで見るこ
ともできました。

一人で生きるのならと、こんな生き方に惹かれていたことも確かです。
無理でしたね。こんなタイプの女性に憧れていたことも事実です。
そんな人かな?と少し感じた方から「蛇蝎のごとく」嫌われてしまうことも
ありました。 最近もありましたね。「蠍」と言えば向田さんと私の星座でも
あります。でも無理でしたね。

直木賞も受賞し、これから本格的に小説を書こうとしていた矢先の事故で
した。とても身綺麗な逝き方だったと妹さんの本に書かれていました。
十分生きたのかもしれません。さあ私もできるだけ身綺麗に、少しずつ。

517万理久利:2010/08/20(金) 18:07:34
愛知心(フィロソフィー) 2
ここにも哲学者が一人。東洋哲学、唯識哲学、天台哲学… イスラーム哲学、
プラトニズム、老荘・儒教、そしてホロスコープ もっとでしょうか。
決してランダムな繋がりではなく一つの発見、推察を強固なものにするために
自然と広がり、深まっていったのかと思います。

合評の面白さは、引き出し方如何によって、筆者がポロリと興味の糸を教えて
くれることです。私の知識不足も他の方の感想やその答えも含めて少しずつ
補強され自分自身の興味となっていくことです。
三回にわたる丁寧な「お答え」ありがとうございました。「感想」冥利につきます。
次に繋がります。

蛇足:博学のお堅い同人かと思いきや、すぐにユーモア溢れるお方であること
   もわかりました。それに筆力もあります。平行で大変でしょうか、何時か、
   がらりと色合いを変えた小説書いてもらいたい、読んでみたいと思うのですが。
   飛んじゃいそうなやつ。きっとさらりとお書きになるでしょう。
   「肥と筑」は未完、即ちエンドレスを期待します。現代に生きている歴史小説
   なのですから。

518同人α総務より:2010/08/20(金) 23:45:32
同人α24号発行のお知らせ
8月21日発行となります。
22号「飛びたい」→23号「てふの夢」→24号「むげん(夢碍无)」と続きます。

編集に携わった方々、大分夏痩せしたようです。痩せた分、24号はどっしりと充実しました。
引き続き縦書き挑戦です。合評予定は後日連絡します。まずはブレイクタイム。

*今回は初めての試みとして「予告」をN.C.上に掲載させていただきました。
*テーマ者コメント及び絵はαブログにてごゆっくりご鑑賞ください。
*入手方法につきましてもブログにてご案内しています。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000543M.jpg

519同人α総務より:2010/08/21(土) 12:14:53
思考エネルギー
先ほど一人の編集者から連絡がありました。体重減少は夏やせではなく
「思考エネルギー」の噴出による質量低下だと。考えすぎて食欲が喪失
するとか、冷や汗がでるとか、そのような原因で質量が低下することは
あり得ますが、思考そのもので質量が低下するという実験結果は出て
いないような記憶があります。納得させる解答ができませんでした。
「質量はエネルギーと等価であり(→特殊相対性理論)、
質量はエネルギーの一つの形態である」なるほど…。

編集者の皆様、お疲れ様でした。

520万理久利:2010/08/22(日) 09:36:50
愛知心(フィロソフィ−)3
宇宙思索者でしょうか、もう一人の忘れてはならない哲学者が同人にいました。
質素な生活者でありながら、書いたものを読むと言葉の神秘、力、宇宙の不可
思議、そして行き着くところ魂でしょうか。
これは私の勝手な印象ですがそんな場所を行き来しているお方、神野さん。
あの小さな頭にどれだけの言葉と宇宙が広がっているのでしょうか。

「言葉集め〜」は言葉の宇宙、「詩」は群青色の地球の誕生と死。そこにある
のは人間ですが、人間を越えた何か。彼の小宇宙をもっと見ていきたい、探っ
てみたいそんな気にさせる不思議な力があります。

521万理久利:2010/08/22(日) 09:40:21
羞恥心
「愛知心」1〜3

性懲りもなく投稿を続けてしまいましたが、今自分がぶつかっている壁のような
ものを少しでも取り除き、考え尽くしてみたい何かをより鮮明にしていくために
は、やはり臭覚のようなもので、過去の人々が残してくれた膨大な書物や今生き
ている人々の中から選別し、真摯な気持ちで見つめ直す、こんな作業が必要なの
ではないかと思っています。
そのような意味で少ない同人メンバーですが、諸先輩の方々から何かのヒントを
もらえるような、そんな気持ちでいます。

「知ることは楽しい」と以前書きましたが、自分を知ること、理を知ることだと
思います。知りたいと思ったときには羞恥心もかなぐり捨てて、突き進む悪癖が
私にはあるようです。できるだけ人様に迷惑をかけないよう、ましてや傷などか
けないようにしたいと常に考えているのですが…。
「嫌い」「不快」と感じさせることは迷惑なのか、傷つけることなのか、「迷惑」
とは、それについても考えこむ始末です。

恥とは自分自身に対するものです。他人が前提ではありません。記憶が繋がった
ところで「菊と刀」でも、もう一度読み返してみようかと思っています。

522万理久利:2010/08/22(日) 19:10:11
涸沼の水門(街角スケッチ)
実はお待ちしていた一枚です。絵のことはよくわかりませんが、
前のものは直線的すぎてなんとなく静寂の中の動きのようなも
のが少なかったような気がしました。今回、デッサン上の間違
いとのことでしたが、水門の広さだけではなく、手前に繋がれ
ている小舟の僅かな傾きや同じく杭の傾きが自然さを増しまし
たような気がします。
ヨット、これは少し余計?と思っていましたら、消えていました。
水面の揺らぎも感じられ、風を受けることができました。これ
だけ同じ絵でも変わってくるものだと思いました。
絵も文章も工夫と努力で変わるものなのですね。勉強になります。

523万理久利:2010/08/23(月) 18:54:43
集団心理
ネット掲示板、それもサークルの色合いの強い掲示板における書き込み動向に
見られる集団心理に関心をもつようになったのはいつからか。
今でこそ私のいる場所は集団心理が働くほどの、人数もいないし、自分自身、
「魂」以外守るもの飾るものも何もない。だからこんな投稿もしている。できる。

ある日突然誰かの投稿がきっかけで騒ぎが起きる。これはよくあること。
その投稿自体が、変化のない退屈な掲示板に石を投げる目的なのか、それとも
日頃の鬱憤、不満を少なからずの勇気を持って投げたのか。パターンは色々考
えられる。

注目すべきはその後の他者の展開。多くの場合、体制に流され、あるいはネット
運営者の顔色をうかがう投稿か、とりなすための投稿か、全く関係のないふりの
投稿か、あるいは沈黙に振り分けられ、正面からとりくむ人間が現れないことだ。
要は「なぜこの投稿があったのか」を省みず、雰囲気だけで一騒ぎ、そして気づ
けばいつもどおり。実は運営者の熱意、信念も大きく影響する。収集もその後の
対応も。

このたぐいの騒ぎの結果は、多くの場合「去る者」が見えないところで必ずいる
ことだ。去る者とは積極的、消極的、強制的、色合いは異なるが、集団からは離
れたことは確かだ。

無関心と、保身から体制につくあるいは目を閉じるか逃げる。その結果が悲劇を
生む。歴史上の悲劇を生み出す基本的な小さな破壊への悪魔の黒点だと思っている。

賢者は多くの場合、サークルには所属しない。怖さとばかばかしさを知っている
からだ。所属するとすれば、そのサークルの目的と主催者への心からの信頼、
これ一点で決める。疑いを持ったらただちに辞める。

この投稿も「異物」として現実的消去、あるいは完全無視で終わるのかもしれない。
空気を乱すものは運営者だけでなく、所属する多くの人から嫌われ、そして消される。
c.c. 万華鏡(未定)

524同人α総務より:2010/08/24(火) 00:01:36
合評のお知らせ
> No.508[元記事へ]
24号は全9作品となります。第一回は



「三島の一遍上人」です。
8月29日(日)より9月4日(土)まで。

以降毎週、目次順に行います。

525万理久利:2010/08/24(火) 00:38:52
深夜の一句
● 灯火親し石持て追わる鵺一羽
● 持つペンにためらい傷や鵺(ぬえ)鳴けり

*物音ひとつしない部屋で一人ノートを開く。色々思い出します。

526同人α総務より:2010/08/24(火) 22:29:36
作品集アップのお知らせ
21日に発行した同人α24号が「同人α作品集」でごらんになれます。
縦書きではありませんが、画面上ではなぜか「横」が目に優しい。不思議な現象です。

残暑の夜長、秋の夜長、25号発行11月まで、ゆっくりと目を通してみてください。

c.c.万華鏡(同日掲載済み)

527平家落人(ひらいえ・おちひと):2010/08/25(水) 08:44:03
二つの同人誌?
このニユ-ロンカフェのHPで、同人α総務から「同人α24号」発刊を知らせていた。作品を創作した方、編集された方夫々大変な思いの上に同人誌が出来上がったと推察しますが、片や万華鏡でも同人α広報部が同じく「同人アルフア24号」を発刊したと知らせていた。

どちらも同じ名前で一瞬おや、おや!何なんだと思ったが、お互いに独自の歩みを始めた現れなのだと理解した。
人が集うところ、主義・主張が分かれお互い相容れがたい世界なのですね。そう言う小生も意見の相違に違和感を感じて距離を置き、独自の歩みを始めたのですが-----。

528万理久利:2010/08/25(水) 11:04:28
集団心理 その2
なかなか面白い材料が身近にあり、引き続き考えている。
以前、解放の季節<肉体が衰えるということ>にも繋がるが、解放の季節に、
人はそっと生きるタイプと群れて場所を探し、その中でいかにも幸福そうな
ふりをするタイプがあるように思える。
前者は世間の評価がどうなろうとそっと静かに自分をみつめる。
後者は世間の評価が気になるから阿りやごまかしをし続けることになる。
選んだ世間や集団の枷にしばられ自分が見えなくなる。

歳を重ねるとそれが顕著になるのではないだろうか。残された時間は決し
て長くない。それをどう使うのか。「死」は確実に迫っている。 多くの
人間はそれが恐くて群れる。楽しいそぶりをする。群れの掟に縛られてい
ることを薄々感じていながら。守られる安心を選ぶ。

実に甘いと思う。自分が少しずつ「掟」によって精神(魂)が絞め殺され
つつあるのだ。その前に楽しいつもりで死ねたらいいのだが。
私は少なくとも「異端」と思われようと自分と向き合って生きていこうと
思う。その覚悟の上でおおいに遊んでいる。

529水彩画愛好家:2010/08/25(水) 14:30:35
街角スケッチ考
私は絵を描くことは好きですが、うまいものはかけません。
「うまい」とは多分多くの方に何らかの共感を得られるものるが、気持ち
よくなるもの、あるときは刺激をあたえてくれるものかと思います。

努力することもなく、思いついたときに描いていました。旅や散歩に行く
ときは大概小さなパレットと絵の具、近頃はそれも面倒なので鉛筆やペン
でスケッチしています。
どれもみな自分で納得のいくようなものではありません。ぐちゃぐちゃです。

それでもやはり描いてしまいます。そこにはいつも一言コメントを入れる
癖があります。
絵だけでは表白できない何かを文章で補強するのか、それとも自然と文章
が続けて出てくるといったところでしょうか。

作者の絵には「自然体」が感じられます。水とよく馴染む。油ではなく水です。
そこにはいつも人間の息遣いがあります。今そこにいる人、そしていた人。
「門」の奥に人がいる。あるいは人がいた。想像をかきたてます。

ご自身の感性や気持ちを実に装飾なく素直に絵も文章も書いている、そんな気
がします。時々鑑賞し、目と心に水やりをさせていただいています。怠惰な私
も少し学習してみたいと少し思いはじめています。

530万理久利:2010/08/25(水) 22:57:08
今日の一句
● ピエロにも五分の魂胸騒ぎ(季語なし)
● 蛇苺悪魔がつまみ天使とる
● 夏まけの体ふわふわ闘士沸く

*今年の夏はいつになく暑かった。音楽と同じように、過ごした時間と
天気の記憶が重なる。暑い夏がくるとまた今年の夏を思い出すだろう。
いろいろあった夏。
体重は赤信号、ふわふわ、その分しがらみまで軽くなった錯覚に陥る。
なぜか精神が研ぎ澄まされる。

531碇 民治:2010/08/26(木) 08:13:20
生粋の『α24号』を戴きました。ありがとうございました。
昨夜、熟睡中に雷が鳴り、今朝は一転して涼しくなりました。そろそろ更衣の季語が話題になるでしょう。
連絡遅くなりました。昨日午後『α24号』を戴きました。全作品は素晴らしい
力作です。これからじっくり拝読します。有難う御座います。
お願いがあります。乗数表現について調べました。ワード変換はビスタは可能ですが、印刷ソフトを使用した場合ワード、縦書きも横書きも可能だろう解りました。しかし、投稿した場合、横書きは乗数表現は未だ実行出来ません。
ホームページのTEACUP社乗数表現に交渉は如何でしょう?小生の思いつきです。

532万理久利:2010/08/26(木) 09:53:01
生存確認 早晨 !(広東語)
早晨(ジョウサン)おはようの挨拶です。現地できくと(ちょうさん)にこえます。
ちなみに 電話を受けた時の「もしもし」は
喂(ワイ)。現地で聞くと(うぇい)
言葉はお腹の底から発するのでなんだか恐かった。「なんだよ、なんの用かよ」
このジャブを始めに一発食らわせる、そんな感じの発音です。麗しき女性も(うぇい)
です。恋人に(うぇい)。ちょっと……。興醒め。

さて先ほどアイスコーヒーとバタートーストと新聞。トーストの上には蜂蜜です。
蜂蜜一瓶は多分みんな胃袋に行くと思います。お腹が満腹になれば自然とお肌も綺麗
になる、そう思うことにしています。

今日も一日善く過ごせるように、生きられますように!!
※碇さんも11月の同窓会に向けて体鍛えてください

533万理久利:2010/08/26(木) 13:06:30
三島のかみつき猿
24号合評第一回の対象作品は「三島の一遍上人」
数百年後のいま、ここ三島に凶暴な猿が出没しているらしい。
時代のおかしさ、人類のおかしさの警鐘のため一遍の化身が
現れたのでしょうか。もうすぐ三島大社にそっともどるでしょう。
木花咲邪姫のいたずらでしょう。 桜の季節までまだ長いから。

藤沢清浄光寺にある一遍上人像。いい顔をしている。
住まいの近くだから一度スケッチブック持って行こうと思った。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000559M.jpg

534同人α総務より:2010/08/26(木) 14:12:24
二つの同人誌
平家落人(ひらいえ・おちひと)さんへ

実に素朴な感想をいただいたと思います。確かに変だと思います。
これまでに到った経緯があります。我々は佐高11期「斜光」から、
開かれた「同人α誌」発行とサイトを利用した合評や文芸の場所を
黙々と続けています。文芸のみならず絵画にも少なからずの関心を
もつ集団です。

「同名の同人誌」経緯については、中傷や感情を入れない事実のみ
の資料でしたらご用意することができます。
貴殿は集団の中で「アレ?」と感じることがあり、勇敢にも離れて
一人の世界を歩み始めた、そのような印象があります。凜としてお
られます。
総務とは言え私も一個人です。未熟が故痛い思いをしました。
最後は自分の「目」に頼るしかありませんでした。

引き続き、凜を失わず、絵を描いてください。鑑賞させてください。

535長岡曉生:2010/08/26(木) 14:47:36
乗数表示
碇さん

Xの2乗と3乗については
 X² と X³ が使えます。
(ただし、変数X以外は全て半角文字で入れて下さい)

その結果は、
X? と X? となります。

Xの2乗と3乗以外については、HTMLのsupタグを使用する別解を
試みましたが、残念ながらうまく行かないようです。

赤松さん、良い知恵があったら教えて下さい。

536万理久利:2010/08/26(木) 18:44:44
集団心理 その3
集団に所属して経験したことがたくさんある。 物の見事にはねのけられたこともある。
最近のことだ。どうして?を知りたくて夏休みをこんな研究に使っている。

私が高校生時代興味をもった人に「中根千枝」がいる。なんだか勇敢な女性、知りたが
り屋女性、そんなところに惹かれた。 彼女自身が惹かれた分野は社会人類学。
それも面白かった。書棚の茶色になった彼女の本「タテ社会の人間関係」を何十年か
ぶりで開いてみる。世間知らずの高校生が読んだ時と、皺(傷)が増えた今ではやはり
読みどころが異なっていることに気づく。ネットで彼女のインタビューも改めて読んでみた。

集団心理を考えるにあたりヒントをもらえた。島、集団、そこから生まれるどくとくの社会。
引用
「人関係が深く関わる集団構造において契約関係は起こりにくい。感情があること
でタテ社会は弱者に安住を生み、集団の帰属意識を高める。人間的なつながりに日本
人の価値観が強くおかれている。  相対的な価値観により、日本人は論理より感情を
優先するといえる。このことから知的活動においてマイナスであると言える。しかし、論理
のない世界に遊ぶ─リラクゼーションとしての貢献─というような重要な社会的機能を担っ
ている側面ももっている。」

※ぴんとくる。リラクゼーションの場もイライラと殺傷の場にもなりかねない。精神の。

「そう。こういう風に閉ざされていると縦の関係が発達するわけで、それで閉ざされている
からだれが先に来たとか後に来たとかはっきりするわけ。閉ざされていないと横から違う
人が入ってくるでしょう。順番ができないわね。だから当てにならない。だから閉ざされて
いるということと私が言うタテということは非常に密接な関係があると思う」

※ じんとくる。 順番や縁故やリーダーの嗜好が一番。横は入りは、始めは珍しがられる
が、何時の日か無視される。ましてや一言、意見をいったらはじかれる。居続けるために
はおおくの「自分」を殺すことになる。

「これはダメですよと言わなければよその人は分からない。でも家の人というのはかえって
分かっているから言われると嫌がるわね。だからなるべく言わないでおこう。そこが日本人
はスぱットいえないところ。」

※ 小さな団体、サークルにも同じ現象が起きているのではないか、家の中の人は言ってくれ
ない。そんな中せっかく外の人がいってくれることも、握りつぶすか消す。

今日はここまで。

537同人α総務より:2010/08/26(木) 21:49:55
もうすぐアクセス9999
やむなく飼育している数字数え虫がまた騒いでいます。
「10000よりすごいぞ!!」
数え虫にせかされてネットで調べてみました。あら不思議。

「9999 は合成数であり、約数は1 , 3 , 9 , 11 , 33 , 99 , 101 , 303 , 909 , 1111 , 3333 , 9999である」
 綺麗な数字が並びましたね。

■カプレカ数「2乗して前の部分と後ろの部分に分けて和を取ったとき、元の値に等しくなる」
9999×9999 = 99980001→ 9998 + 0001 = 9999

■マジック除数(勝手な数え虫の命名)
「9999 は10進数において4桁の循環節を持つ循環小数を得る際に、除数として用いられる。
例えば次のようなものである。」 電卓で、他の数字でもやってみてください。あら不思議。
無限回廊が続く。
1234÷9999=0.123412341234.....
5678÷9999=0.567856785678.....

■その他中国では縁起の良い数とされているそうです。

※さあはたらくぞ!! 投稿者:赤松次郎 投稿日:2010年 3月12日(金)23時43分21秒
からもうすぐ半年、長くて短い時間でした。
これからも、こつこつとカウンターは動き続け虫も時々騒ぐでしょう。

538:2010/08/27(金) 07:30:01
べき表現TEST
一太郎で作成したX,Y,Zのべき235はこの欄では下記のように化けました。

X235+Y235=Z235
さてX&sup3は・・・長岡さんに聞こう。

539高島 徹:2010/08/27(金) 09:34:05
描く時の気持ち
小生の場合は上手くなりたいと言うより、上手く描けるようになりたいと言う気持ちが支配しています。技術的に難しいモチ-フを描いたり、難しい技法に恐る恐る挑んだりして、結果満足いつた時の充実感が何とも言えません。
世の中上手い方は気が遠くなるほどいますので、他人の作品は目の肥やしにして自分の技量とは比較しないようにしています。上手い人の上手さかげんはそのまま受け入れ、自分の未熟さと比較しないことです。

教育学部の美術を出た学校教師の経験のある先生は、決して生徒や我々熟年者を指導する場合にも出来栄えをけなしたり、くさしたりは絶対にしません。生徒各人の持ち味・長所を褒め称え、それを伸ばす指導をしてくれます。
このような先生は楽しく描くことを教えてくれますが、自分の場合も「楽しく描くこと」を常に念頭においています。

その点プロ的に画家的にのし上がってきた人は往々にして、自分の色に染めたがります。
こういう指導者からは、生徒はどんどん離れていってしまいます。生徒の作品に筆を入れ、書きなぐつて元のオリジナルが無くなるようなことを平気でやります。

生徒の個性を大切にする先生の、さまざまな技法のアドバイスを素直に受け入れ、実践していると一・二年もすると見違えるように良い絵が描けるようになります。

平山郁夫画伯はどんな時でもメモ用紙に鉛筆を走らせ、デツサンしていたそうです。あんなに有名な方なのに、常にデツサンにチャレンジし描く訓練を常にしてていたそうです。絵の出来栄えの70%は、デツサンの出来栄えで決まりますので、デツサンは大切な要素なのです。
先生のデツサンは一本の線で描かれ、複数の線で書きなぐらない独特の作品です。

図書館で借りた先生の本をじつと眺めて、ため息をついている自分がいます。

540長岡曉生:2010/08/27(金) 11:29:26
べき表現
X³+Y³=Z³ (³ は半角)
とすると、その結果は
X?+Y?=Z?
となります。

それでは、二桁以上のべき数について、べき数部分をその桁数だけ続けて見ましょう。
X¹²³+Y&sup4;&sup5;&sup6;
=Z&sup7;&sup8;&sup9;&sup0; (&sup?; は半角)
とすると、その結果は
X???+Y&sup4;&sup5;&sup6;=Z&sup7;&sup8;&sup9;&sup0;
となりました。

つまり、べき数が整数の場合でも、この方法が使えるのは
べき数の数字が、1,2,3 の場合に限られ
4〜9と0については、適用できない事が解りました。

541赤松次郎:2010/08/27(金) 14:23:37
(無題)
X&sup0     X&sup11
X&sup1     X&sup12
X&sup2     X&sup13
X&sup3     X&sup123
X&sup4     X&sup11234
X&sup5
X&sup6
X&sup7
X&sup9
X&sup10

542万理久利:2010/08/28(土) 01:42:23
書く時の気持ち
高島さんの人となりがまた少しわかったような気がします。
描くことに魅せられた普通の人の、素直で実直な姿を思い浮かべます。
人と比べず、自分の目をしっかり鍛えて、自分が納得できる絵を描きたい。
「ため息をつく自分」が実によく表していると思います。

私は高島さんより、どちらかというと書くこと方に魅せられているのかもし
れません。でも同じ経験、感触を持っています。
遅い子、末っ子の私は父に可愛がられた。絵を見れば「すごいぞ〜」
作文を読めば「将来は新聞記者か作家だ」数学を解けば「理系であればどこ
でも通用するぞ」そんな誉め言葉を投げかる父がいました。
結果このとおり全部不発、平均以下と言われることもある現在がありますが、
父の言葉は何よりの励みでありチャレンジへのエネルギーとなりました。
今の絵の先生もそんなエネルギーをくださる方なのですね。

基本はデッサン、そのとおりだと思います。私も中高と絵が好きで貧乏暮らし
の親にせがんで友人の親の個人レッスンに横入りしました。某美術大の先生で
した。私には油絵は描かせず最後まで木炭デッサンで終わりました。先生のフ
ランス留学でレッスンも修了しましたが、最後は肖像画を木炭でかいてくださ
り「美を感じる心は彼女の胸を暖かく自然へといざなってくれるでしょう」
と書かれていました。実に素敵なメッセーをいただけたのだと今頃になって
思っています。

書くことも同じだと思います。基本は正しい日本語。まずそれからではないで
しょうか。新語、チャット語、省略語、沢山でてきます。それを否定はしませ
んが基本には正しい日本語を知っていることかと思っています。その上で必要
に応じて表現の中で使っていけばいい。

私は今更プロの作家にもなれませんし、なりなくもありません。
でも書くことは好きです。次に描くことも好きです。
各々自分なりに、学ぶ心を失わず、少しでもいいものが創作できていければと
思っています。それもこれも、自分の生き方が出てしまいますね。自分を磨く
ことが先決かもしれません。

私も気づくといつもため息をついています。

543同人α総務より:2010/08/28(土) 07:55:44
同人α著者のポートレートとコメントアップのお知らせ
29日より、24号 第一作「三島の一遍上人」の合評が開始されます。毎回第一回はテーマ提出者の作品となっています。著者の最近の姿を見ることができます。ページを開く前に是非お立ち寄りください。

c.c.万華鏡

544水彩画愛好家:2010/08/28(土) 09:37:16
フェリ-チェ・ガ-デン日比谷? (街角スケッチ)
朝から気持ち良い絵を拝見させていただけました。
前回の作品、別角度からですね。絵からは熱射は感じられません。
日比谷公園ならではの落ち着きと静けさが伝わります。
当日、結婚式を挙げたカップルの幸せをつい祈りたくなるコメントでした。

追:アトリエの背景の色、デザインが時々変わります。
  ここにも作者の心配りと工夫が伝わります。

545同人α総務より:2010/08/28(土) 11:16:30
乗数表示
碇さんへ
ご質問に対し十分な解答ができずすみませんでした。
気づきがあれば時々にご連絡します。私はもともと機械音痴なので、
他のメンバ−に投げました。よくわかりませんが、teacup も容量の
問題やプログラマーの頭脳獲得に限界があり、全ての要望に応えられ
ないということではないでしょうか。私は下地色付けで機能をはずし
たteacupを経験しています。無料が売り物だけに、あまり文句も言え
ませんでした。
このところ少し弱気になっています。好奇心も。闘争心も。碇さんは
強気でがんがん飛ばしてください。

546万理久利:2010/08/28(土) 23:08:14
今日の一句
● 滝の汗何の夢かと汗をかく
● 湯に潜り心置きなく髪洗う
● 拭き掃除素足の季節楽しんで

*一人住まいの生活ぶりがばれてしまいますね。

547碇 民治:2010/08/29(日) 16:48:22
テストします
X²
これが私の能力です。親切な御教示をありがとうございます。

548長岡曉生:2010/08/29(日) 18:47:24
Re:テストします
碇さん
最初の変数(この場合はX)以外は、全て半角文字として下さい。
碇さんの投稿では、半角文字であるべき[&]が[&]と全角に成って居るようです。
X²  の&を半角の&に変えると、次のように、Xの二乗が得られます。
X?

549赤松次郎:2010/08/29(日) 19:38:06
[JUSTICE]を読んで−その2
代理出産契約と正義・臓器提供などの倫理の問題・富の分配などの平等の問
題、現実に起きている多くの問題は、裁判の一審で出た判決でさえ二審では
まったく反対の決定がなされる昨今である。
それは自由、正義、平等、道徳、倫理、幸福、義務、責任などの解釈の仕方で
結果が分かれもので、この本はそれらの事象をどのような解釈が正義にかなっ
ているか、またどのような社会のシステムがよりよいのかという問題を取り上
げ、それを皆に問いかけている。

その道徳や自由のよりどころについてカントの考えを述べると
道徳の最高原理
 対比その1(道徳):義務 対??傾向性
 対比その2(自由):自律 対 他律
 対比その3(理性):定言命法 対 仮言命法

対比その1(義務対傾行性)は行動に道徳的な価値を与えられるのは義務の動
機だけだ。対比その2は人間が真に自由といえるのは、意志を自律的に決定し
ているときのみ、すなわち自分が定めた法則に従っているときのみだ。
意志の他律とは、外部の要因、つまり自分以外のものに従って意志を決定する
ことだ。真の自由とは、自然の必然性や物理の法則、因果律などに支配されな
い、自らに課した法則によってなされたものだ。
その法則とは、人間は感覚がもたらす快楽や苦痛に支配される感性的な存在で
あるだけでなく、合理的に推論できる理性的な存在でもある。もし理性が私の
意志を決めるなら、その意志は事前や傾向性の命令にとらわれずに選択できる
はずだ。
カントが考える理性、道徳にかかわる実践理性は、道具としての理性でなく
「いっさいの経験的目的にとらわれずに、ア・プリオリに法則を定める純粋実
践理性である」

定言命法: 「汝の意志の格律がつねに普遍的立法の原理として妥当しえるよ
うに行為せよ」カントはこの定言命法が自由の表明であるという。

仮言命法:「〜ならば、〜せよ」という他律的な意志決定。

とは言え現実の世界では、カントの定言命法に従って行動出来る人はまれだろ
う。むしろ己の既得権や名誉や有利な立場を守りたいという仮言命法による主
張の人が大勢を占めているだろうから。政治の世界では定言命法は現実には存
在しえないと思われる。しかしあえて言えばこのような至高な理念は無視して
はならないと私は思う。どう解釈していいか判らなくなった時の判断の規範と
してはたとえそれが抽象的で現実的であり得ないものであっても絶対必要だと
思うのである。また時代や環境などにより変化する価値観に左右されることの
ない規範は、定言命法のような観念的な定義のしかたしかあり得ないのではな
いだろうか。この [JUSTICE]という本がはたしてよりよい社会システムを提案
しているのかは読み終えていないのでまだ判らない。

550碇 民治:2010/08/30(月) 09:31:30
テストします
x?
2?
4?
御教示ありがとうございました。

551同人α総務より:2010/08/30(月) 11:15:18
SUP
泣きっ面?
碇さん、成功しましたね。私も恐る恐る実験してみました。supとは上付きの命令なのですね。
今日は蒸し暑さ×歯痛×不眠、現在三重(乗)苦です。

長岡さん、赤松さんご教授ありがとうございました。

552万理久利:2010/08/30(月) 12:19:17
愛知心(フィロソフィ−)4
[JUSTICE]を読んで−その2が出てくるのを待っていた。難解なようでも、すーっと
読めたような気がする。社会の問題、人間関係の問題、自分自身を考える前提になる
根っ子も根っ子の考え方に迫っていると思う。何を問わなければならないのか、何を
問うのか、問う物とは、余計なものをはずして考えなければ本物は見えてこない。

定言命法と仮言命法との対比がわかりやすく書かれていた。
哲学にはほど遠い私だが、多分、倫理と道徳の違いかでしょうか。
(定義は徹底していませんが…)
なぜ人を殺さないのか。

倫理(内なる規範)→悪いことはしたくないから殺さない
道徳(外なる規範)→悪いことはしてはいけないから殺さない

「したくない」と「してはいけない」の間には大な差がある。殺さないそのわけ、
自律と他律の違いとは。
他律は都合良くぶれるが自律はぶれない。「自律」は自ら善くしたい、生きたいと
考える姿勢、より真理を求める姿勢ではないだろうか。

哲学嫌いな私でも、「感想」を読んでいてわかりやすく入ってくるものだと思う。
感想を書いた筆者はそれを意図したわけではないだろうが、読み手(私)にとって、
こんな学びの方法もあるのだ。
次は最終回でしょうか。

553万理久利:2010/08/30(月) 14:44:24
合評第一作品感想の前に
<24号テーマ前書きと絵について>

「てふの夢」に続き「むげん」ときました。それも「夢碍无」です。万葉仮名を選び、
その中の日本書紀方式とか・・・無学な私は思わずええっの世界です。「夢碍」とい
う言葉も初めて、「无」という文字も初めて。「夢碍」の意味はついにわかりません
でした。それでもなんとなく収まりがいいのです。不思議です。

筆者の歴史不勉強の私にとって難解な作品は、辞書と本を読みながら徐々に読み進め
ることがどうにかできています。知らない歴史、言葉がたくさん出てきますが、慣れ
るとその後ろに隠れている筆者の思いのようなものが少しずつ見えてきたような気が
します。それを探るのも面白い。

筆者は時空を越えた観察眼、真理、真相、そんなものを辿っているのではないでしょ
うか。現在が見えないならば、古代へ、そして、行き着くところ、無限、宇宙感。
そして筆者は現在にもどり居眠りをする。
歴史を改めて知りその面白さを筆者から教えられています。

「むげん」を「夢幻」と読み、幸若舞の演目「敦盛」の「夢幻の如くなり」へと。
そして観察するどい筆者は幸若舞が今も残される唯一の伝承地が佐賀線最終駅「瀬高」
であることを知る。 佐賀線はなくなったけれど、歴史は人々によって繋がれていくの
だと思います。佐賀に育った筆者もだからこそ発見できたことだろうと思う。引きつけ
会う何かが在るのでしょう。短い文章ですが綺麗な余韻を残してくれる詩的なものだと
思いました。

テーマ提供絵「タナバタウオ」、これもまた凄い。 冊子上でもブログ上でもはっきり
と映っていないのが惜しいほど、この魚にはたくさんのものが描かれている。緻密画と
言っていい。一つの小宇宙。そんな気がしました。 夢幻に漂うタナバタウオ、その中
では選ばれた人か、神か、哲学者かわかりませんが、人々の毎日の生活が送られている。
そんなイメージでしょうか。まずは絵のサイズを知りたい。ほんものをいつか見たいと
思いました。2401

554長岡曉生:2010/08/30(月) 20:37:09
合評第一作品感想の前に に対して
万理さん
★「夢碍」の意味
碍は、一字で濁音を表現できるために選んだ字なので、夢碍自体に意味はありません。
意味を付けるとすれば
万理さん風に三字を右から読んで、[无礙の夢]とするのが一番良さそうですね。

★現在にもどり居眠り
そう。私も夏バテと睡眠不足で、このところ日中はウトウトしています。
PCも持ち主に合わせて、ウトウトしたがるので、起こすのに手間が掛かります。
ついさっきまで、PCを起こす復旧作業に数時間かかりました。

★佐賀線と瀬高駅
高校生のころ、佐賀線の線路は貫通道路(国道34号線)の上を跨いでいました。
そういえばあの線路はどうなったんだろう。道路に転用されたのかな。
数年前に帰郷の際に、佐賀から三田川(吉野ヶ里)までレンタカーで行った時に
ガードをくぐり抜けたはずだけど、うっかりして気がつかなかったなあ。

★「タナバタウオ」と絵のサイズ
原画の寸法は、号数の付く規格外で、223cm*223cmだそうです。
これを写真に撮ったjpegファイルは、1.9MBを越えていました。
原画は松戸のアパートに有る筈ですが、私も未だ見ていません。2401

555万理久利:2010/08/30(月) 22:44:54
无礙の夢
長岡さん
早速の解答ありがとうございます。

☆「夢碍」の意味
最近「ウィクショナリー」という辞書をお気に入りに登録しました。
なかなか便利です。逆さ読みで、[无礙の夢]、夢を妨げるものは
何も無い。ちょっと意訳でしょうか。これが気に入っています。

☆現在にもどり居眠り
ウトウトですか。長岡さんも「華厳経」や「正法眼蔵」にある恍惚
の境地に、いよいよ悟りの境地に入ってきたのかもしれませんよ。
(読んだことは一度もありませんが)

☆佐賀線と瀬高駅
廃線がふえましたね。 私にとっての一番の思い出は岡山県、児島
と下津井を走る電車。二両もありましたか。とにかく田園をゆっく
り走る電車でした。 今では夢のような景色です。
時々あれは夢だったのかもしれないとも思います。

☆「タナバタウオ」と絵のサイズ
縦横2メートル超、大きいですね。迫力があるでしょうね。部屋に
飾ったらどんな気分になるのでしょうか。 興味があります。jpeg
ファイルは、1.9MBを越えてたとか、細密画ですもの。2401

556赤松次郎:2010/08/31(火) 12:45:58
一遍上人の感想の前に
◆24号の表紙絵について
以前ドラえもんの機能を調べたことがあった。あの愛嬌のある姿の中にすごい
22世紀の科学の粋が詰まっている。エネルギーは核融合によって作り出され、
タイムマシーンを駆使し、常に足は床から2mm浮いているという重力遮断装置を
完備している。

それと同じようにこの24号の表紙絵「タナバタウオ」もまた妙に風と人力で動
かす古代のガレー船ににていて、一見ローテクに見えて妙に懐かしい。しかし
やはり天空を駆け巡る訳だから重力から解放されるすごい装置を持っているに
ちがいない。

タナバタウオを視たこともなかったので、図鑑で詳しく調べてみた。5〜10セン
チの小さな魚である。色は場所によって多少の違いがあるようだが、概してマ
リン・ブルーの濃い色をしている。しっぽは渋団扇のように大きく、前鰭が異
常にながく、まるで2本足で歩くように海底を進むようなところが愛嬌がある。
毒はなさそうだが、しかし食べても旨そうではない。

とにかく、このとぼけたタナバタウオの絵は、アンテナや風車や体の中の腸や
排泄器官まで見えるという無防備さ、どうしょうもなく進化の歴史から取り残
された姿は全くのローテクのようであるが、その反面凄いハイテクを隠し持っ
ているのではないかと憶測される不思議な絵である。我々の平凡でありきたり
の常識をフフンと揶揄する雰囲気があって実に楽しい夢の世界に誘っている。
2401

557万理久利:2010/08/31(火) 21:21:17
テーマ絵「タナバタウオ」追加
即物的な表現しかできませんが、気に入った箇所。
* 頭の上の風車
* みんな仲良し万国旗
* 巨大竹箒のようなエラ
* 腹部に流れるひょろりとした糞
* そして一番☆はやはり大きく見開いた目です。

会う機会がありましたら作者にお伝えください。2401

558万理久利:2010/08/31(火) 21:49:36
今日は野(八)菜(三一)の日
また例によって経済効果を計ろうとどなたかが考えたのでしょう。
毎日何らかの××の日がつけられているようです。それもいいか。
何か考えるきっかけにはなります。

夏ばて気味の私は、高騰を続ける野菜を近くの八百屋で入手しています。
友人曰く、とにかく色物を! 但し見た目は深黒の茄子や赤でもトマトは
陰の野菜だそうです。本日は郵便ポストに行ったついでに八百屋に寄って
ほうれん草とニンジンを購入。

明日は防災記念日らしい。関東大震災の日だったかな。「苦(九)一」か。
私にとっては父の月命日。昨年母が逝った月でもあるから、花でも買って
チャリンコで墓参りしようかと思っています。

559万理久利:2010/09/01(水) 11:09:31
三島の一遍上人 合評−1
<作者魂>
なぜか、読み終わって「肥と筑」の世界に戻される。やはりここにも「渡来人」と
「徐福」が語られる。 筆者の一環してもっているこだわり、情熱なのだと思った。
二作とも、幅広く、かつ緻密な歴史検証を元に繰り広げられる歴史物語だ。検証抜
きに感情と空想で文章を綴る私と大違いだ。何が違う?説得力が異なってくると思う。
頭が下がる。

<一遍上人一行の旅風景>
北海道は回らなかったのでしょうか。とにかく九州、四国、北は東北までてくてく歩く。
その姿を想像した。1200年代の道はどんなだったろうか、宿泊は、そして景色は。
一遍上人については「踊る」この程度の記憶しか残っていなかった。本棚にあった日本
の歴史−鎌倉(中央公論)を何十年かぶりで開いてみると、一遍上人絵(同行した弟子
聖戒・絵師円伊による)がたくさん掲載されており、想像を逞しくさせてくれた。
一遍が命令したのかどうかわからないが弟子聖戒はきっと「絵」という形で一遍の魂を
伝えようと思ったのだ。
作品では移動中の景色がなにげに書かれている。海、山、人々の暮らしぶり。
静岡「三島」、神奈川「江ノ島」「箱根」も私にとっては身近な場所でその風景は頭に
入っている。その記憶と筆者の描写と絵をみながら、私もついつい同行した心境になる。
約800年前の日本の風景、今とどれくらい違うのかな。山も海も変わらずに今そこに
ある。

<一遍上人の女性関係>
少し興味をもった。 再出家の理由が女性問題。なんとも。そして行脚に同行したのも
その一人とその娘。なんとも。太宰府修行時代にも博多の「小春」という遊女に女性に
ぞっこん。度々床をともにしたらしい。鎌倉からはるばる、伊予の没落した河野家に嫁
いできた母を思い重ね、純朴な娘をだく。「小春は仏を夢にみるのかい?」と問いかけ
る。まあ、実に人間らしいお方。気取ることもなく、気負うこともなく。そして旅に出
る。女性はいつも歴史の中で鍵を握る役割を果たしているようだ。2401

つづく

560同人α総務より:2010/09/01(水) 11:31:47
感想をお寄せくださる皆様へお願い
現在24号第一作品の合評が行われています。後からまとめて当作品の
感想を読みたいそんな方もおられるかと思います。そんな時「検索機能」
が使用できます。
そこで文章末尾に、作品ID 「2401」(第24号第一合評作品)
を小文字で是非追加記入していただくようお願い申し上げます。
「2401」を簡単に拾い挙げてくれます。
時期が遅れる投稿等もあるかと思います。ちょっとした工夫です。

561万理久利:2010/09/01(水) 12:38:32
合評−2 坂村真民・佐江衆一
三島の一遍上人を読んで、こんな詩人たちにも巡り会えました。
一遍上人は女性から沢山の「啓示」をもらったのではないでしょうか。
母、遊女、弟子に撤した妻から、娘から その他たくさんの女から。
※「(さかむら しんみん、1909年1月6日 - 2006年12月11日)は日本の
仏教詩人。熊本県荒尾市出身。本名昂(たかし)。一遍の生き方に共感
し、癒しの詩人と言われる。」ウィキペディアより

合評1で、連れ添った超一房(ゆき)に触れたので、二人の関係を詠っ
た佐江衆一による詩と坂村氏のコメントを長くなりますが、そのまま引
用させていただきます。 実に人間的な一遍上人がうかがえます。

<一遍上人と超一房>
 超一房が亡くなってから
 一遍上人は
 急に身のおとろえを
 感ずるようになりました
 生まれつき頑張るひとが
 他の人から見ても
 わかるような
 淋しいかげが
 感じられるようになりました
 超一房の呼ぶ声が
 日に日に強くなってゆくのでした
 わたしはそういう一遍さんが
 好きなのです
   仏はつねにいませども
   うつつ(現)ならぬぞ
   あわれなる
   ひとの音せぬ
   あかつきに
   ほのかに
   夢に見えたまふ
     (梁塵秘抄)
 一遍さんと超一房を
 実に良く書いてくださった
 作家佐江衆一さんに
 わたしは心から感謝し
 長生きしてよかったと
 お礼の手紙を書いた
 タンポポ堂には
 一遍上人の像がある
 超一房も来てくださらぬかと
 ひそかにわたくしは
 夜明けの夢に思う
 ああ愛よ
 永遠であれ
2401

562長岡曉生:2010/09/01(水) 14:25:30
α24号の表紙絵「タナバタウオ」について
赤松さん、万理さん、詳しく、また楽しい評を加えて頂き、有り難うございます。
これを描いた次男景義は、このように何かが宙に浮かんでいる空想的モチーフを描くかと思えば
逆によく知られた戦国武将の肖像画を描くという、なんだか複合的思考・感性の持ち主です。
多分、カミさんに似たんでしょうね。

それから、景義が属している波濤の会(デザイン専攻の院生とOBの会)の26名が
中島千波教授中心のグループ展を、東京・名古屋・福岡で開くそうです。
東京での開催は、会場:松坂屋上野店南館5階の美術画廊
        期間:9月29日(水)〜10月5日(火) 10時〜19時半(最終日は17時まで)
入場は無料です。お暇の折りに是非どうぞ。景義の今回の作品は、戦国武将を描いた二点です。
なお、10月3日(日)は、食事時を除いて、景義が終日会場に詰めていて、御案内できます。2401

563長岡曉生:2010/09/01(水) 14:30:44
三島の一遍上人 合評−1へのお答え
★万理さん
末尾に4桁の作品IDを付けて検索に役立てるとは、万理さんらしいアイデアだと思います。
私のお答えの末尾にも、このIDを付けましょう。
なお、この場合のIDは、半角で入れることに統一しましょう。

★ここにも「渡来人」と「徐福」
そうです。不思議ですね。
これを書いた10年前は、同人αも存在せず、勿論[肥と筑]の構想も全く無かった時です。
その後、αに引き寄せられて、徐福に関係有る人々と地名に触れて、このシリーズの構想が沸きました。
ところが、[肥と筑]での主要テーマである呉越・渡来人・秦氏・徐福・海人族・木花咲耶姫・出雲族等は
この一遍上人の中の伏流水として、しっかりと存在しています。
この伏流水を地上に呼び出したきっかけとして、αは、本当に不思議なご縁だったと思います。
さらに、今現在も、出雲との新たな縁が生まれようとしています。
★北海道は回らなかったのか
それは、無かったはずです。
★1200年代の道
鎌倉時代は、完全に武士の世になっており、元寇に備えて騎馬の往還も盛んだったので
基本的には、当時の主要街道は江戸時代の街道とそれほど違っていなかったと思います。
海沿いの景色も、きっと白砂青松が見られたことでしょうね。
★弟子聖戒と一遍
この聖戒という人が伝えてくれたおかげで、一遍上人のことが良く解りますね。
道元禅師や親鸞上人にも、その教えを伝えた近侍の弟子による手記が残っています。
★「三島」、「江ノ島」、「箱根」
ここも、富士山に近く、大方の日本人にとっての懐かしい心象風景でしょうね。
★一遍上人の女性関係:女性はいつも歴史の中で鍵を握る役割を果たしている
そうです。良くも悪くも、女性は男性の一生を左右するのです。
昔も今も、女性は世界を動かしているのです。2401

564長岡曉生:2010/09/01(水) 16:35:47
合評−2 坂村真民・佐江衆一 へのお答え
★一遍上人と超一房
  超一房が亡くなってから
  一遍上人は
  急に身のおとろえを
  感ずるようになりました
 きっと、超一房は一番深いアーラヤ識の層で、一遍上人を支えていたんでしょうね。
★梁塵秘抄の歌
  仏はつねにいませども
  うつつ(現)ならぬぞ
  あわれなる
  ひとの音せぬ
  あかつきに
  ほのかに
  夢に見えたまふ
 上の歌にも、えにしを感じます。
 第一に、この歌は法華経の如来壽量品(にょらいじゅりょうぼん)中の自我偈(じがげ)を拠り所として作
られたとされていますが、私が1日に4行ずつ写経しているのが、正にこの自我偈なのです。
さらに、歌詞中には[曉]まで入っていますから。
 第二に、梁塵秘抄を唄った白拍子です。先頃話題になった祇王・仏御前もこの白拍子ですが、国々を巡
り歩く白拍子は、同行の男性が傀儡(くぐつ)という人形を操る所から傀儡女(くぐつめ)とも呼ばれました。
所が、この操り人形、傀儡(くぐつ)こそがトルコ族固有の文化なのです。
私は、この傀儡(くぐつ)の伝来の歴史を探究することで、呉人を初めとするトルコ系民族が日本に渡って
きた足跡の一部を辿る事が出来ると考えて居ます。2401

565万理久利:2010/09/01(水) 18:50:20
「タナバタウオ」作者見学
情報ありがとうございます。戦国武将の絵もさることながら、ご本人を見てみたい。
同志を募って上野までのろのろと出かけることにしました。一人でも決行。
「複合的思想・感性」これはどう考えてもDNAです。
そう言えば、トルコの細密画(ミニアチュール)を思い浮かべます。どでかいキャン
バスにのる細密画、さぞや迫力があるでしょうね。また小宇宙が見られそうです。
※運がよければその前に野球場でみれるかも。 声はかけません。2401

566万理久利:2010/09/01(水) 21:35:15
合評−3
<一遍上人のすごさ>
筆者は淡々と書いているだけですが、それだけに一遍の偉大さが伝わります。

1.てくてく歩いて日本中を回った
今は飛行機も新幹線もタクシーもあります。場合によってはネットで南無阿弥
陀仏を呼びかけたでしょう。彼は自分で歩いて直接人々にあった。

2.信心していない人にも賦算でお札をくばり、極楽浄土を祈った。
これはなかなかできないことだと思う。当時混乱した時代、生活に貧している
ひと全員の幸せを祈ったのだ。踊る仲間、信者も自分だけでなく全人類の幸せ
を祈って踊った。

3.単純に踊ること、念仏を唱えることで人心に光を当てた。
難しい修行もない、厳しい戒律もない、実に分かり易い信仰の姿だ。 混乱の
時代にふさわしいやりかたを貫いた。踊りすぎて死亡した人達には戒名をつけ
て丁重に弔っている。踊って死ねてまさしく極楽浄土へ、彼はそう考える。

上位三点をあげました。青春時代は女道楽にも走ったでしょう。そんなところ
も実に人間らしい。連れ添った女房、子供も、もはや「とうちゃん」ではなく
「尊敬する一遍上人様」となっていたと思う。なんと素晴らしいことか。男冥
利につきるはず。

<すごさの源>
女性の力もあったのでしょうが…、なんと言ってもその血にあると筆者は言っ
ていると思う。
彼の氏、出生地から検証が始まる。越智、河野、徐福、秦、そして越、さらに
はきっとインドやトルコに行き着くのだろう。徐福を初めとする渡来人は知恵
を持って移動する。移動が苦にならない。彼はそんな血を引く大和男だったの
だと思う。今生まれていたら何をしただろう。凡人で終わったかも知れない。
51歳ではなく70,80まで生きたかもしれない。それもありか。2401

つづく

567万理久利:2010/09/01(水) 23:29:10
9月1日の雑感 
同人αの人、訪れる人
みんな若いな〜と思います。
プログラムに取り組む人
哲学に取り組む人
古代史に取り組む人
絵を描くことに魅せられる人
みんな新鮮で若いな〜と思います。
ほんものを見つけたい気持ち、これこそが
若い証

24号も若い!!

568長岡曉生:2010/09/02(木) 00:04:06
合評−3へのお答え
★一遍上人は、信心していない人にも賦算でお札をくばった
そう、これが迷い無く出来るようになったきっかけが、熊野での熊野権現の諭しに有ると見られています。
この熊野権現は、素戔嗚尊と同体です。つまり、ここでも出雲族が出て来るのです。

★当時は、混乱した時代
鎌倉時代は元寇もあり、日本にとっては危機的時代でしたが、その反面鎌倉佛教の偉大な開祖を輩出した
時代でもありました。

★越智、河野、徐福、秦、そして越
越智氏とその別れの河野氏の起源を解く伝承が「予章記」という本に残っているそうです。
その本の伝説では、越智氏の祖の小千玉興には、河野氏の祖となった玉澄という言う異母弟が居ましたが
その母は南越の女性であったとされています。この話には、玉興と仲の良かった役の行者も出てきますが
役の行者は、賀茂氏出身つまり出雲族の別れです。これらの関係を辿ると、越族・海人族・出雲族の物語
として面白い題材なので、いずれ取り上げたいと思っています。2401

569碇 民治:2010/09/02(木) 07:04:10
今朝の一句
○ 確実に
    地球温暖化
        こころにす  民治

570万理久利:2010/09/02(木) 12:10:38
合評−4
<読み切り物語>
「ほほを撫でる風が快い。今は七月のなかば、ここは箱根峠の頂上である。」
から始まり
「伊豆の三島大社では、今も桜の時期になると風に乗って散華する木花咲那姫
の姿がみられると言う。」
で終わる。
踊る民衆、桜舞う様子、周りの景色、描写が美しく詩的だと思った。展開もな
かなかのものだと思う。
その間には沢山の古代史とともに一遍上人の姿がきめ細かく、かつわかりやす
く描写されていると思った。
私のような歴史音痴もつい辞書をひきつつ読ませる力を持っている。

<どこまで説明するかのかの難しさ>
私が飛び抜けて歴史音痴なのだろうとは思うが、 読者の中にも聞き慣れない
言葉が沢山でてくると感じるのではないだろうか。私の場合、ヨミがわから
ない。それでも辞書や歴史本を何度も読み返し、そして再び読んでみると筆者
なりに賢明の説明、最大限の説明をしていることがわかった。面白い気づきだ。
読者の質はピンキリ。どこに合わせるが難しいと思う。

<読者を引きつける工夫>
一遍上人は日本人であればどこか記憶に残る歴史上の人物である。(私ですら)
導入からして、入り込みやすかった。でも読み進むには少し戸惑う。私の場合
には、彼の妻と娘の関係をもうすこし深く触れて見て欲しかった観がある。
または旅先の町、村の様子、人々のとの出来事。ページ数はぐっと増えても読者
は先に進みやすいのでは?。

<河野水軍、徐福、秦、越 そして渡来人の残した物 受け取った者>
多分、筆者はこのあたりを物語にして皆に伝えたいのだろう。連載「肥と筑」に
もそれがうかがえる。この作品は要素を備える一遍上人を題材にした。そう確信
している。思わぬ出会いで歴史嫌いの私も合評を通じて日本の歴史、自分の血を
知ることが出来たような気がしている。筆者を離れて興味の種が蒔かれた、そん
な感じ。ありがとうございます。
多くの人に同じような発見の面白さを知ってもらいたいと思った。

<遊ぶ、跳ねる、飛ぶ>
筆者は時代検証に隙がない。その情熱とエネルギーはとてつもないものがある。
隙だらけの私にとっては改めて脇の甘さを感じさせられた。筆者はたくさんのパイ
を持っている。勿論裏付けあるパイ。だからこそ、はみ出て一点集中の歴史物語が
必ずかけると思う。
結果、作者が伝えたいことが速く伝わるのでは?伝わり易いのでは?
遊び加減も、飛び加減もけっこうご存じな筆者かとも思います。是非飛んだ感じの
作品を!! 難しい言葉、知らない言葉が出てきても、全体からかもしだされる何
かで読者は引きつけられます。

次作お待ちしています。2401

つづく

571万理久利:2010/09/02(木) 13:29:27
今日の一句
碇師匠からの久々の俳句謹んで受け取りました。
● 温暖化何時始まったか秋の空
● 母送り逃げまくる延長夏休暇
● 鰯雲いつ出でるかと空を見る

* 碇さんの教えを守り、一日一句を心がけているのですが…。
* 自分の句には奥行きがないとつくづく思います。

572万理久利:2010/09/03(金) 09:18:07
佐高11期のエネルギー
私が入会した同人誌サークルαのルーツは11期の、書くことが好きな仲間が
集まって作った「斜光」ということを入会してすぐに知りました。興味があっ
たので何冊か読みました。なかなか面白い。同期会雑誌、文芸誌と同期情報誌
を掛け合わせ多様な存在です。

発刊から約15年、皆社会人になってから立ち上げていることにも驚かされま
した。私は11期卒の人間ではないので、入会できません。けれど少し羨まし
く思います。
立ち上げた人達も凄いけれど、それを支えてきた運営者、何よりも参加し続け
る同期仲間のエネルギーもたいしたものです。「時代」がそうさせたのか、
「佐賀」という土地柄がそうさせたのか、たまたまの偶然なのか、よくわかり
ませんが、とにかく全ての要因が重なったのかと思います。

今年11月には卒業50周年記念の集まりがあるとか。
皆さん、高校生時代にもどれる貴重な時間です。ちょっと愚痴を言い、ちょっ
と見栄を張る時間。愚痴も見栄も青春時代を共にした仲間だから後に残らない
のではないでしょうか。 羨ましい。こんな場所は私にはないし、自ら創るこ
ともしなかった自分がいます。「東京」、「三無主義の時代」?言い訳。

先輩達の生き様を横目で見ながら、ここ同人αで佐高とは関係のない私は自分
の書きたいものを書いています。一年に満たない私ですが、沢山のことを経験、
勉強させていただけたと思います。そう、エネルギーもいただけました。

573赤松次郎:2010/09/03(金) 11:35:20
三島の一遍上人を読んで
◆まずは最後のページに参考として列記してある古事記・日本書紀・風土記な
 どの日本の歴史資料から、南伝大蔵経・清浄導論・浄土三部経などの仏典、
 史記・晋書・隋書などの中国の資料、三国史記・三国遺事などの韓国の資料
 等々20種類弱の参考文献をみて、それらを完璧に読破されたことに違いない
 と思った。否、現実にはその数倍、数十倍に及ぶ書物をものにされたと憶測
 するにいたっては、そのすごさに感嘆するばかりだ。そして10年前に書かれ
 たこの「三島の一遍上人」は、後の(今でも続いている)「肥と筑」の原型
 がここにあったのかと目から鱗が落ちた思いだった。

◆高野水軍、宗像水軍、村上水軍、九鬼水軍などの特殊技能集団が活躍する時
 代背景と有用性はなにか。それぞれの源平合戦や文永の役、弘安の役の蒙古
 襲来においてはその働きは理解できるが、それ以外は陸上での勢力争いがほ
 とんどであるから、平時の効用はどういうものであったか私にはわからない
 ので解説をお願いしたい。

◆一遍上人の出自と布教活動については非常に詳しく書かれている。しかし上
 人が民衆に向かってただ単に念仏踊りを踊るだけで悟りに導くとは思えな
 い。そこには人を引きつける、説得する言葉があるはずだ。浄土系「時宗」
 の開祖としての教えがあるはずだ。民衆が閉塞感漂う社会への不満に答える
 ものがあるはずだ。


◆私は新興宗教が江戸時代の末期、明治時代初期に続々とつくられた資料とし
 て、正確な本の名前は失念したが「生き神様達」という本を読んだことが
 あった。
 wikipediaによれば「現代の新興宗教には、教祖をそのまま神、仏と信じ崇
 (あが)める宗教があります。それらの中で主な宗派としては、天理教の中山
 みき、大本教の出口王仁三郎、世界救世教の岡田茂吉)などが挙(あ)げられま
 す。これらはすでに亡くなっておりますが、現身(げんしん)になんらかの啓
 示(けいじ)を受けて特別な能力を得たといい、神がかり状態になったといわ
 れます。
 現在も数多くの新興宗教や群小教団の中には、?生き神さま?と称される教
 祖がいるようです」とある。
 高橋和巳の「邪宗門」は大本教を題材にした小説である。

◆総じて新興宗教の成り立ちは、その時代の民衆の不満不安、すなわち虐げら
 れた階層が世の中の身分制度や道理のない慣習や性差別などの理不尽さに目
 覚めた、その捌け口であったのだろう。そしてその新興宗教は神道系が多い
 のはどうしてだろう。長い歴史を経て理論的に磨かれた戒律や教えが仏教ほ
 ど確立していない、誰でも神になれる多神教の故だろうか。
 神道十三派と称される新興宗教は
 ●出雲大社教   ●御嶽教   ●黒住教   ●金光教
 ●實行教     ●神習教   ●神道修成派 ●神道大教
 ●神理教     ●桑教  ?? ●禊教    ●大成教
 ●天理教

◆この小説を読んで一遍上人がどのような具体的な教えや活動をしたか、また
 念仏踊りというもののイメージが私には湧かない。だから私は一遍上人が民
 衆に何を説いたかをこの小説で書いてもらいたかった。そう思うのは欲張り
 というものであろうか。それともまた違ったアプローチの仕方であるのか。
 万理久利さんの一遍上人に関わる女性達が彼に与えた作用に考察しているこ
 とは私には思いつきもしなかったのでその見解がまた面白い。そのような書
 き方もあり、もうひとつの小説ができそうである。
2401

574万理久利:2010/09/03(金) 12:29:17
芸能人の描く「絵」
めずらしくTV朝番組を見ていたら、工藤静香が二科展で特賞をもらったとか。
偏見も侮蔑もなにもないけれど、芸能人の描く絵はみな同じにみえる。私だ
けであろうか。目の大きな女の顔と猫。大概きまっている。

タナバタウオの感動はもらえない。高島さんの絵からの癒しはもらえない。
受け手の問題なのだろうか。誰でも、絵を描くのは自由だけれど、やっぱり
何か伝えてもらいたい。受け手が探すしかありませんね。
感動をもらった方には感動を伝えたい。

575長岡曉生:2010/09/03(金) 17:02:24
合評−4へのお答え
<読み切り物語>
はい。これは、そういう趣旨で書きました。物語の始めは、人の興味を引くように、終わりは、心地よい
読後感を与えるように、と言う事を心掛けたつもりです。いかんせん、途中の話が堅すぎましたね。

<どこまで説明するかのかの難しさ>
「聞き慣れない言葉が沢山でてくる」という評について
ごもっともです。確か、この応募には字数制限があったのですが、その制限の中に無理矢理色々な要素を
詰め込み過ぎました。
もっと浄土信仰を中心に据えて書いていれば、註釈無しでも解りやすく書けた筈ですね。

<読者を引きつける工夫>
「彼の妻と娘の関係をもうすこし深く触れて見て欲しかった」という評について
一遍上人の再出家の一因が、側女二人の争いにあったという説には興味が有りました。その辺りを私なり
の想像を交えて詳しく描くという構成はあり得たと思います。
ただ、そうすると娘の超二を純真な姿で描いた部分(これは是非そうしたかった部分です)を、その後に
違和感なく繋げるということが、私の力量では無理だったように思えます。

<河野水軍、徐福、秦、越 そして渡来人の残した物>
一遍上人の出身とこれらの要素は、間違いなく繋がっています。
これを書いた時は、これらに通底する要素として、赤狄トルコ族の血筋とそれがもたらしたタタラ製鉄が
有ると言うことが、未だ明確には解って居ませんでした。
しかしこの後に、素戔嗚尊・木花咲耶姫・大三島神社・三嶋大社及びこれらと繋がる地名の出雲と伊豆を
追求していく内、タタラ製鉄を鍵にして日本人と赤狄トルコ族とのつながりが明確になってきたのです。

<遊ぶ、跳ねる、飛ぶ>
私が如何なる分野で飛べるのか、未だ解りかねています。無限回廊が始まった以上は、それなりに工夫を
しようとは思っていますが、ウーム、未だ構想が出て来ない。
何せ、大枠のテーマが、いかにも破天荒ですから。
2401

576万理久利:2010/09/03(金) 20:01:10
合評−5(完)
生きている筆者の「お答え」がきける、なんと素晴らしいことか。
筆力と読力のせめぎあいです。少しでも関心を持った読者は立ち
寄る、どこまで深めるかは読者の勝手、作者はいわば裸の王様。
辛いところです。でも何か訴えるものがあれば必ず人はひっかか
ります。読みます。考えます。確信を持って書き続けてください。
待つ読者がいます。

<傀儡(くぐつ)>
傀儡政権の傀儡ではなく、操り人形。祇王にも繋がり、歌舞伎、
猿楽狂言、人形浄瑠にも繋がっていく。また新しい発見をしました。
傀儡がトルコ族固有の文化、であることにも驚き。トルコといえば
影絵、これはNHK番組で知って引き込まれたことを覚えています。
とにかくみんな繋がってる。

<木花咲耶姫>
桜姫。海幸彦、山幸彦の母上なのですね。ここまでくれば身近になり
ます。たまたま醜かった姉上、父のもくろみを差し置いて結果求婚さ
れた男に嫁いだ。まあいろいろあったのでしょう。富士山を神体山と
しているとか、八王子にも分家。近いところで、繋がっている。

書き出せば止まりません。歴史を探るおもしろさ、その歴史は身近な
ところで息づいている、私の中にも息づいている、そんなことをたく
さん教えて貰えました。たまには読み切りに挑戦してください。2401

577長岡曉生:2010/09/04(土) 01:29:35
三島の一遍上人を読んで へのお答え
★読書量
 読書量と言えば、私こそ赤松さんの蔵書に圧倒された記憶が有ります。
平成17年の夏、α12号のゲラの校正で同人仲間が河口湖の別荘に一泊させて貰った時に、壁面を埋め
尽くす数多くの分冊から成る国語辞典の一組を見て、本当に驚嘆しました。
赤松さんが作品中の語句を選び抜いて書かれている理由は、ここに有ったのだ、と納得できます。
仏文科卒の神野さんも同じ一組をお持ちだとか。やはり、αの基礎を作った方々は違うと思いましたね。

★新興宗教は神道系が多いのはどうしてだろう
 いや、その他の宗教からも、けっこう新興宗教は出ていますよ。
現在、良く知られた所では、○○○の証人や世界△▽教会が有ります。
プロテスタントにしても、その出現当時、ローマンカソリック側からは、教義を逸脱した新興宗教としか
見えなかったでしょう。そもそも、イェシュアの教え自体が、ユダヤ教からは、とんでもない異端の新興
宗教に見えたはずです。

★海人族の平時の効用
 海人族の役割は、造船技術・操船技術の維持・航路の安全確保でした。
織田信長の世界最初の鉄甲船は、九鬼水軍の造船技術で作られ、毛利水軍の600隻を打ち破っています。
瀬戸内海の航路の安全は、河野水軍、後には村上水軍などによって、保たれていました。今で言う海上保
安庁の役割ですね。その見返りは、航路を通る船からの通行税でした。つまり海人族は、必要経費を自分
たちで徴収していたわけです。
瀬戸内海の海人族の操船技術が高かったことは、幕末に初めて訪米した咸臨丸の水夫50名のうち7割の
35名が、瀬戸内海東部の塩飽(しわく)諸島出身だったことで解ります。

★一遍上人の教えには人を引きつける、説得する言葉があるはずだ
 確かに、この作品中では、具体的な説明が不足でした。しかし、その教えの眼目は熊野の本宮証誠殿に
おける開悟体験の中で示した心算です。
ただし、遊行先の人々が、一遍上人に引きつけられた大きな理由の一つは、上人の周りで起きた数多くの
奇瑞の存在が大きく関わっているようです。
付け加えておくと、上人自身は、このような奇瑞を誇ることは一切無かったようです。

★一遍上人の教義
 佛教は、佛陀の滅度後、その直説を説く阿含経と戒律とそれに対する論による上座佛教となりました。
後にその中から、大衆の教化を重視する大衆部が出ます。更に、この中から緩やかな戒律と新しい経典に
よる大乗佛教が出ます。このうち、上座佛教は、シュリランカ、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア
に広まり、大乗佛教は、これ以外の土地に広まりました。
 大乗仏教中の阿弥陀信仰は、西北インドから中央アジアを経由して中国に伝わりました。
この阿弥陀信仰には、修行法として観無量壽経に基づき無量壽佛(阿弥陀佛)を対象とする観想を行う本来
の念佛行がありました。この念佛行では、観想対象の名を唱える称名は、単に観想法の補助手段に過ぎず
観想行の中心では無かったのです。
しかし、この本来の念佛は、厳しい修行を前提に初めて達成できる難行でした。つまり、在家信者が実行
できる修行法では無かったのです。
 これに対し、唐の善導が阿弥陀佛の称名を中心に据え、本来の観想行を省くという易行(いぎょう)を、
称名念佛として始めました。この善導の易行は、大無量壽経の誓願第十八の解釈に基づく他力本願です。
この念佛は、渡唐した天台宗の最澄他の僧によって日本に伝えられ、そののち源信を経て、法然の浄土宗
となって開花しました。法然自身は、全ての大乗経典を諳んじていたという伝説が有る程の大学者だった
のですが、自力の修行を捨て、念佛による救いを選択しました。
この法然の直弟子には、一遍の法系上の祖父に当たる証空と、浄土真宗の開祖親鸞とがいました。

一遍上人の教義は、基本的に浄土真宗の親鸞の教義と同じで
  衆生は本来佛性を持っており、彼等が済度されることは、阿弥陀佛の誓願によって定まっているから
  それを信じて称名するだけで良い。
と言うことです。
 なお、親鸞には「善人猶もて往生を遂ぐ。いわんや、悪人をや」という悪人正機の説さえあります。
2401

578長岡曉生:2010/09/04(土) 08:46:21
合評−5(完) へのお答え
★傀儡がトルコ族固有の文化
 傀儡とトルコ族とは、ちょっと意外な関係ですね。でも残された文献から、大陸のトルコ系の王朝では
傀儡つまり操り人形の芝居が好まれていたことが解るんです。
★木花咲耶姫と石長(いわなが)姫
 ちょっこし(これ出雲東部の言葉で少しという意味)、万理さんに誤解があるようです。
古事記では、父親の大山祇(大山津見)の神は、ニニギの命に対し、石長(いわなが)姫と木花咲耶姫の
姉妹を一緒に娶ってくれと申し出たのですが、元もと美人の木花咲耶姫に求婚したつもりのニニギの命は
姉の石長姫の醜い顔を見て恐れ、姉だけを送り返したと言う話になっています。
 実は、この石長姫は、山の神、三宝荒神、金屋子(かなやご)神の別名で知られていますが、いずれの
名の場合でも、その実体は、木花咲耶姫と同じくタタラ製鉄の神なのです。石長という名前は、タタラに
用いる砂鉄を含む山肌の岩から来ているのでしょうね。
別名中の金屋子(かなやご)神は、主として出雲を中心にした山陰地方に祀られる鍛冶屋さんの神ですが
なかなか端正なお顔をお持ちの別嬪さんですよ。
私だったら、二人纏めて嫁さんに貰っちゃうけどな。ハハハ。
 ついでに、金屋子(かなやご)神は、いつも狐に乗った姿で描かれていますが、狐は、製鉄の神である
稲荷神(鋳成り神)のお使いでもあるのです。2401

579万理六年生 :2010/09/04(土) 10:13:06
文集
 この夏は療養と読書三昧で終わりそうです。興味をもった夭折の哲学者池田晶子の本
をひととおり読みおえました。亡くなってから出版されたもので、最後の本の最後に彼女
が小学六年生の卒業記念に載せた創作童話が、彼女らしくなく掲載されていました。でも
中身はとてもその歳で書けるレベルではありませんでした。題「空を飛べたら」。ちょっと
22号のテーマに似ているので驚きました。
 ふと思いだして思い出鞄をクローゼットの奥から出してみるとあったあった、私にも卒業
記念文集というものが在りました。読み返してみながら、ああこの程度か、幼稚だな、でも
素直だな、率直な感想です。でも少し今の自分分析に役立ちそうです。でもあの時の私と
今の私は別なのですね。昨日とも違うわけですから。全部で8作品、原稿用紙が綴られて
いました。 その中から笑える作品をひとつ。小学生からの投稿だとお考えください。
私ではありません。そのまま転記します。

「二学期をむかえ」                   六年二組 古賀由子

 長かった夏休みもやっと終わって、小学生最後の二学期が始まりました。
二学期は、運動会や遠足などたくさんの行事があります。それに中学進学
のためのたくさんの勉強があります。私はポートボールの練習があるので
もっと忙しくなります。でもそれらのことを全部するこができても、ひとつひと
つしっかりできる自信がありません。 かけっこは遅いし、勉強も全然やって
きませんでしたがどうにかするつもりです。
 二学期も学級委員になってしまいました。学級委員なんて自分はやりたく
なくてもみんなからとうひょうでなってしまうのでどうしようもありません。ひど
く言うと、おしつけられたような感じです。でもなってしまったからには、少し
は学級員らしくするつもりです。 私の二学期の目標はうんと勉強すること
になっています。私は自分できめたことはよく守れません。でもこんどこそは、
と思ってしっかりやるつもりです。でも、がり勉みたくはなりたくありません。
だから勉強をうんとして、うんと遊ぶつもりです。
―――オワリ――――

表紙は春、自分で書いたもの。土筆がたくさん出ています。勉強より絵を描くことの方が好きでした。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000610M.jpg

580万理久利:2010/09/04(土) 11:11:24
石長(いわなが)姫
石長(いわなが)姫は女心としては悲しいですね。屈辱もいいとこです。
ニニギももう少し人類愛を!!
石長という名前は、タタラに用いる砂鉄を含む山肌の岩から来ているとか。
これもひどい、砂鉄の山肌? 女性の肌が山肌に例えらる?しっとり、滑
らか、ほの暖かい、心地よい弾力性、きめ細く白い。真逆だ。山に失礼で
した。山も美しい。けど…。

物語の中で、妹の「桜」ではなく姉の「砂鉄」を降り注ぐ。日を浴び鈍く、
きらきらと。桜にはない幻想的な景色になるかもしれません。
この設定には少し無理がありますか。

美しく生まれなかった私ゆえ、なぜか石長に心惹かれます。

5回の投稿に丁寧にお答えいただきありがとうございました。実に、興味
深くかつ面白かった。2401

581長岡曉生:2010/09/04(土) 13:05:44
石長(いわなが)姫の名誉のために
最後に、金屋子(かなやご)神Versionの石長姫の画像です。
どうです。なかなかの別嬪さんでしょう。
姫の乗り物が狐である事にも、ご注意下さい。
それから、私が山肌と言ったのは、山の斜面を切り崩して流れに落とし、流れの底にたまった砂鉄を取る、
所謂カンナ流しの作業対象の部分を指しただけで、肌の美醜表現として言ったのではありません。
2401

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000612.jpg

582万理久利:2010/09/04(土) 13:10:59
わーっ別嬪さんだ!!
誤解を解いていただきありがとうございます。
姉妹でそんな顔つき変わりませんよね。
しかし迫力ある石長さんのお姿。2401

583同人α総務より:2010/09/04(土) 20:51:49
24号合評二作目開始のお知らせ
> No.519[元記事へ]
湯っ子の日本・香港風呂談義

明日5日から11(土)までです。投稿文章末尾に2402を添付するようお願い
します。風呂上がり、ゆっくりページを開いていただけたらと思います。
※「「同人α(23号〜)」著者のポートレートとコメント集」もアップ
しました。お立ち寄りください。
*こんな音楽も聴きながら…
http://www.youtube.com/watch?v=L2yavsAJt1w

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000614M.jpg

584水彩画愛好家:2010/09/04(土) 22:15:49
軽井沢ル・ヴアン美術館(街角スケッチ)
やっと出てきました。日比谷公園から大分時がたちます。
こんなに素敵な美術館が軽井沢にあることを知りませんでした。
手前は井戸でしょうか。淡い水彩の感触が涼しさをもたらしてくれます。
直ぐに気づいたのが、やはりプログの背景色です。葡萄色ですね。
淡い作品にぴったりでした。これも含めて作品なのかと思いました。
文章も味わい深い。そう、何気ない文章。これがなかなかのものなのです。
決して作品をせかすわけではありません、ゆっくり、じっくりお描きにな
ってください。

http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/

585赤松次郎:2010/09/05(日) 10:31:20
英語が出来ないー引かれ者の小唄
「英語支配を批判する」
2010/09/03の朝日新聞のオピニオンのコラムで、「幸せな奴隷」になってはい
けない、気づけば日本語が駆逐され周りが英語だらけでもいいのか、津田幸男
筑波大教授は英語支配を批判している。

「学校の英語教育はこれでいいのか。この夏さまざまな論が紙面に掲載され
た。英語が国際共通語であり学習が重要だという認識は共通だった。しかし津
田氏はそんな英語観は脱するべきだと言う。英語は格差を拡大し、差別を生む
道具になっている。
[happy slave」という英語がある。直訳すると「幸せな奴隷」。支配される
側が支配されていると観じない状態を言う。それが究極の支配である。ユニク
ロや楽天が英語を社公用語にすると報じられているが、世間の人は「やっぱり
英語は大切だ」と受け取り、英語支配の構造が進んでしまう。中学・高校の英
語は選択科目でいい。学びたい生徒だけが学べばいい」と説いている。

私も生活の中で使いもしない立場の人が必死で英語を生涯学習するのを見るに
付け、余計な労力を使っているようであり、もっと大事なことを考える時間に
回したらいいだろうにと思ってしまう。単に日常会話程度でも一つの才能に見
えてくるから不思議だ。しかしそのような人すべてが母国語で個性的な考えや
思想を語れるという訳ではない。日本語でさえ十分使えない人がなまじっかの
英語でそのような思想を理解し語れるという訳ではない。まずは自国語を研鑽
すること。英語などのメジャーな文化を崇拝することは、そうでないマイナー
な文化はどんどん駆逐されて地球上から消滅する事になるだろう。そうなれば画
一化された価値観だけが残ってしまうだろう。
「楽天」などのIT産業は私に言わせれば、人間の生きる基本的な力を生み出
すものではなく、いくら大きな会社にのし上がろうと装飾的な価値しか生み出
していない。私にとってはあってもなくてもいいような企業である。しかしそ
の程度の会社ほどもてはやされるのが現代だろう。

586万理久利:2010/09/05(日) 18:04:15
英語が出来ないー引かれ者の小唄 雑感
小唄に真理が隠れていることも多々あるのではないだろうか。それに気づかないだけ。
さて二点ほど

<幸せな奴隷>
鋭い言葉だと思う。そして奥深い。ある文化人類学者である大学教授が教え子に逆方向
からなの論述試験を出したそうだ。
・自分が不自由であることを知らない奴隷は自由か?
・自分が不幸であることを知らない奴隷は幸せか?
・あなたがもしそういう奴隷だとすれば、どうするか?

答えの大半が「自由、幸せ、幸せを壊してもらいたくない」と答えたという。日本の
キャンパスのそう遠くない実話である。奴隷はあまりの苦痛に考えることを放棄した、
それを乗り越えるには自分の存在とは?にまで深めて考えなければならないから。
現在を生きる私たちも社会(大小問わず)の枠組に縛られている。ある意味奴隷とい
っしょ。でも人間の叡智は、古代ソクラテスの時代、もっと前から?人類が積み重ね
てきたものだ。私は奴隷にはなりたくない。引かれ者になっても小唄を唄う。

<日本語>
私は今年に入ってから、「日本語」の素晴らしさ、古典の素晴らしを遅ればせながら
感じている。そして「言葉」。言葉があって人は考える、表現する。生きることは即
ち言葉。残されてきた書物、今の思考そのもの、伝承されてきた話、そして表現とし
ての文を書く。この繰り返し。
終戦直後の漢字制限、新仮名遣い、そして今も続く形を変えた制限。おまけに、いや
勿論、教育の場も崩れている。日本語何処へ行く?
絵描きは色に厳しく、音楽家もそう、自由に色、音を使うのが前提だ。それに比べて
書く方は、随分と退化しているのではないだろうか。そう敢えて退化という言葉がふ
さわしい。日本語を忘れ、ネットに携帯に溺れる日本人をみていると、「幸せな奴隷」
とつい考えてしまう。あくまでもあれらは道具なのですよ。読んで、考えて、表現す
るのは自分自身なのですよ。考えないから「奴隷」、そう思う。
私は奴隷になりなくない。おおいに遅れをとったが今から日本の言葉を見つめ直そうと
思う。

587万理久利:2010/09/05(日) 20:08:30
今日の一句
● 男物下着干せと彼岸花
● 猛暑でも夜になれば虫の秋
● 夏ばてですっかり治った夜食ぐせ

*彼岸花は母。私の家に来るたびそう言われました。今更。娘の歳を知らない母。
*今年は春からすっかり体調を崩しました。猛暑は応えました。
でも、本を読みながら夜遅く料理を始める悪い癖がなおりました。

588赤松次郎:2010/09/06(月) 09:45:26
三島の一遍上人を読んでへのお答えのお答え
早速のお答えありがとうございます。史実を調べることをしないで、興味のあ
るかまたは疑問の生じたところを感覚だけで質問したわけですが、さすがに打
てば響くような明快な答えが戻ってきて、ついつい自らの努力を怠りがちにな
ります。

さて、念仏踊りは1207年に法然上人が宗教上の争いから讃岐に流され、この踊
りを見てセリフとして「念仏」を唱えるようにさせた事による。とありますが
実際に唱えた念仏についての資料としては何を読めばいいでしょうか。そして
一遍上人独自の教えはなかったのでしょうか。wikipediaで調べると法然の教え
を継承した流派が十数派にもなっています。それぞれの違い、主張は何であっ
たか比較検討するのは容易ではありませんね。

海人族の平時の効用については、いままで私が読んだ教科書や歴史書には特に
書いてありませんでしたので、今回「造船技術・操船技術の維持・航路の安全
確保」はよく理解できました。そしてそのその見返りとして、航路を通る船か
らの通行税をとったということは、中世ヨーロッパの封建領主が領土内の道や
橋の通行税を徴収したことににていますね。
また道に落ちた物は自分の所有物となるという決まりを作った領主もいて、悪
徳領主はわざと通りがかりの馬車をひっくり返して徴収したそうです。

途中で新たな質問になったかもしれませんが、あまり気にしないで、ヒート
アップしたニューロンの活動を休めてください。無限回廊執筆がまっています
からそのときのために。
2401

589万理久利:2010/09/06(月) 14:05:30
集団心理 その4
<ぐれる!>

「菊と刀」も「「タテ社会の人間関係」も日本人的どくとくの心理に迫っていると思う。
背丈が伸びて、外見も考え方も何もかも西欧化してきたとは言え、やはり島国日本の長
い歴史、DNAの積み重ねで今を生きている。 少し寄り道してもう一冊読んでみた。
なかなか面白かった。中島義道著「ぐれる!」。人間嫌いで有名な哲学者である。
極めてひねくれもので、よくぞここまで、と自分の皮をはぎ、他人の皮もはぎ、そして
ある境地に入った作家。 「ぐれる!」というタイトルではあるが、中身は「ぐれろ!」
の呼びかけ。大人達よ、老人達よ「神さまにぐれろ」「ぐれて死のう!」で終わっている。
ぐれるにまつわる心理状況、表すことばの分析がなかなかうなずける。西欧にも同じよう
な表現があるのだろうか。
面白い分析があったのでここに要約を紹介する。自分と照らしあわせても苦笑い。
他人を思い浮かべても苦笑い。

【ぐれる(かぶく)】:正しい道があるのはわかる。だが、意図的に
それから「それて」生きること、そして「堕落」し、「非行化」すること。世の中(つま
り善良な市民)に思い知らせたいという暴力的な欲求をふくむ。
【すねる】:常人の価値観や倫理観から外れること、あるいは漱石の「高等遊民」のよ
うな、思想的な裏付けがあって意図的に行う事もある。「ぐれる」と比べよりおとなしく、
よりいじけている。視線は屈折しみずからに向かう。
【ひがむ】:ある屈辱をうけたとき「どうせ・・・」という言葉を吐き出し、暗闇で唇を
かみしめる。「ぐれる」のように鬱憤を外に吐き出すことがなく、目だけうろうろさまよわ
せながら、価値観はほぼ世間に従っている。ひがんだ顔は、ぐれる、すねる、と比べひたす
ら醜くゆがんでいる。
【ふてくされる】:すねるより態度がでかいが「ぐれる」のように暴力的ではない。

なかなかの分析だと思った。集団も所詮人間の集団。こんな要素を持った人間達の集まりだ。
集団として、何かの決断を迫られたとき個々人は何を基準に判断するのだろう。
各々の個別事情、利益考慮、も混じり合いミキサーにかけられる。結果、何が出てくるのだ
ろう。不気味で、手に負えない奴、それは正義を振り回し、上記四つの精神構造など自分とは
一切関係ないと考える人間。 迷える仲間に対し、取り繕い、安寧の境地へ送るべくひたすら
走る。そのようなタイプの人間に限って、ぐれる、すねる、ひがむ、ふてくされる、の要素を
体中に持ち合わせているような気がする。 私は自分の中にある全ての要素を素直に認めて、
せめて「正義を叫ぶ人間」に騙されないように生きていこうと思っている。
正義を声高に叫ぶ人に傷つけられた人々をたくさん知っている。
つづく

590長岡曉生:2010/09/07(火) 01:43:49
三島の一遍上人を読んでへ(のお答え)^3
昨夜は、予定外の客人が見え、お答えが遅くなってしまいました。
万理さんの合評期間に大きく食い込んでしまいますが、ご容赦を。

★法然の教えを継承した流派、十数派のそれぞれの違い、主張は何であったか
☆私も、十数派のそれぞれの違いについては解りません。
 しかし一遍上人の立場は、その「法語」に次のように明解に説かれています。
 或る人、浄土宗の流々の異議を尋申して(尋ねて)、何れにか、付くべき」と云々。
 上人答えていはく
 「異義まちまちなる事は、我執の前の事なり。南無阿弥陀仏の名号には義(頭で考えた理屈)なし。
????義によりて往生するならば、尤もこの尋(たずね:質問)は有るべし。
  (しかし)全く往生は義によらず。名号によるなり。たとひ法師が勧むる名号を信じたるは往生せじと
  心には思ふとも、念仏申さば往生すべし。いかなるゑせ(にせ)の義を口にいふとも、心に思ふとも、
  名号は義によらず、心によらざる法なれば、称すれば決定(けつじょう:間違いなく)往生すると信じ
  たるなり」

 禅宗でも、臨済宗の仙崖和尚が禅画「指月布袋画賛」で似たような表現をしています。
 (指月布袋画については http://reinbach-junbow.blogspot.com/2008/01/blog-post_12.html を見て下さい。)
 この画では、布袋の指先は月を指して居るのですが、肝心の月は描かれていないのです。禅の世界では
 指は経典であり、月は悟りです。つまり、経典ばかりを見ていても、悟りは開けないということです。
 この禅宗の表現を逆から言えば、浄土宗系では、称名で直接悟り(月)が見られると言うわけですね。

 浄土真宗で迷いが吹っ切れた人を妙好人(みょうこうにん)と言いますが、この妙好人と、禅で悟りを
 得た修行者は、通底する所が有ると言います。
2401

591万理久利:2010/09/07(火) 02:40:48
南無阿弥陀仏
● 上人の言葉、
「・・・念仏申さば往生すべし。いかなるゑせ(にせの)義を口にいふとも、
心に思ふとも、名号は義によらず、心によらざる法なれば、称すれば決定
(けつじょう:間違いなく)往生すると信じたるなり」
深いですね。義を口に出すだけでも、心に浮かべることだけでもだめだ。
称えなさいと。少し伝わります。私なりに「称える」の意味、意義につい
て考えてみよう。養老孟司、斉藤孝あたりからもヒントが貰えそう。

● 「指月布袋画賛」、
拝見しました。絵好きな私は内容よりユニークに描かれている二人の人物
に心惹かれました。動きや、言葉が、伝わってきます。見えない月、悟り
の象徴、月。そこに人類は立ったのでしたね。不思議な気持ち。
作者「仙がい」の台詞がまたいい。「私の絵に決まりはない」

妙好人にほど遠い自分を感じます。「南無阿弥陀仏」2401

592万理久利:2010/09/08(水) 14:08:49
集団心理 その5
<ぐれる!>補足

1.ぐれる、すねる、ひかむ、ふてくされる、すねる、の他もうひとつ大事なものを紹介し忘れていた。
それは 【すさむ】。「ぐれる」よりより高い凶暴性をうちに秘めたひねくれ方。「荒む」と漢字で書
くように、心身ともに荒廃するというニュアンスがある。「ぐれる」が相手(世間)に「わかってもら
いたい」という気持ちが強いのに対し、「すさむ」は相手を見限り、矛先は自分に向け、ひたすら自分
を痛めつける。筆者中島はぐれると、すさむの中間にいると自己分析している。書くことで、どうにか
すさむ方向にブレーキをかけている。 私も近いかな。

2.ぐれないための薬
?「世の中まちがっている!」と叫び義憤に燃える
?現に犯罪を実行する。(もはやぐれるどころではない)
?自分の所属した国家、組織に自己投入する。(自然保護や拉致問題その他)
?世俗的な欲望を希薄にする  (要約)
私は?生きるとは?死ぬとは?真理とは?そんなことあまり考えないのが一番いい薬のようだ。

3.「ぐれる」をめぐる日本人作家分析
筆者はぐれる要素を兼ね備えた「作家」という職業に光りをあて、面白い区分けをしている。
読むこと、書くことが好きな読者たちも思い当たることがあり苦笑いするかもしれない。一部紹介。

(明確に)ぐれた作家たち
西行、鴨長明、源実朝、松尾芭蕉、夏目漱石、梶井基次郎、三島由紀夫、太宰治、永井荷風、林芙美子、
野坂昭如、金井美恵、倉橋由美子、村上龍、荻原葉子、他
* 女性はなぜかあまり美しくない方が多いのが気になる。

(あまり)ぐれていない作家たち
清少納言、正岡子規、樋口一葉、平塚らいてう、徳富蘆花、石原慎太郎、新田次郎、幸田文、石川啄木、
武者小路実篤、白樺派一般、司馬遼太郎、大江健三郎、村上春樹、高橋和巳、高橋たか子、曾野綾子、
森瑤子、五木寛之、他
* 女性は上記より少し恵まれているように思えた。

ぐれたように見えてそうでもない作家たち
和泉式部、与謝野晶子、プロレタリア文学一般、小林秀雄、遠藤周作、野間宏、瀬戸内寂聴、柳美里、
筒井康隆、吉行淳之介、有島武郎、森茉莉、林真理子、よしもとばなな、壇一雄、他
* そう言えば皆それなりに真面目。 ぐれにブレーキがちゃんとかかっている。

ぐれていそうでぐれている作家たち
紫式部、良寛、森鴎外、谷崎潤一郎、島崎藤村、志賀直哉、庄司薫、伊藤整、江藤淳、円地文子、
白州正子、立原正秋、他
* 紫式部、確かに。森は留学生女性を平気で捨てるし、庄司は妻のピアノに頼りきり。白州正子は
どすが効いている。

★筆者中島の言う神にぐれろとは「ハイデガーの用語を使えば、本来的に生きることにほかならない。
ひたすら神様を求め続ける。でも神様の声は聞こえない。その繰り返し、そしてまたぐれる。でも絶望
しないで生きていく。」(要約)とのこと。
私でも少し理解できる。すねる、ひがむ、ぐれる相手もいなくなった。かと言って「すさみ」たくはない。
そうか神様にぐれればいい、とふと思う。ぐれない薬はアレルギー症状が出るから。
「神様」は未だに定義づけできないでいるが、いわゆる宗教上の神でないことは確か。自分の小宇宙
の神、自分が溶けている、そして過去の人々も溶けている巨大宇宙かな?困ったものだ。

593水彩画愛好家:2010/09/09(木) 06:44:14
深夜のお客さん(街角スケッチ)
実に貴重な体験をなさいました。木の枝に佇む姿、丸くなって寝ている姿、
少し飛んでいる姿、このトライアングルが「ヤマネ」を上手く表してくれ
ています。葉の色使い、寝床の色使い、淡くてかつ優しくて「ヤマネ」の
茶色を引き立てているような気がします。捕獲したときの手触り、たぶん
「ふわふわ」「ふにゃふにゃ」だったと思います。写真で残すより、この
スケッチのほうがずっと本物に近いのではないでしょうか。森の妖精、山
の守り神が「描いてくれ」と遊びに来たのかもしれません。

私の枕元徘徊小動物体験は、同じネズミ目の 「子鼠」が数回(幼少の頃)
顔の上も平気で駆け抜け暴れまくっていました。もう一種「猫」数年前今
のマンションに越してすぐベランダから浸入し布団の中に潜ってきました。
首輪もつけていて「ふわふわ」でした。暗闇のなかの不明動物はもちろん
びっくりしますが、なんだろうかの期待、なぜか楽しくなります。虫でも
蛇でもだめですね。

来年はきっと彼(彼女)の子、孫?が浸入するかもしれませんね。
「わたしたちも描いて」と。
http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/

594赤松次郎:2010/09/09(木) 15:19:09
湯子(ゆつこ)の日本・香港 風呂談義を読んで−その1
あまりにも感想を書くのを引き延ばしているのが気になるので、まずは序文を
書いて時間稼ぎをしようという魂胆である。

◆海の見える香港の高級マンションの湯船につかりながら巡らす銭湯への思い
 は、伊勢湯子(ゆつこ)にとっては家族の歴史を刻む思い出の場所であった。
 またその環境において、主人公は幼いながら人間を裸にしてその人の隠され
 た性格や生い立ちを冷徹に見通す目は、幼少の頃繁く通った風呂屋で培われ
 たに違いない。

◆確かに何十年か昔は湯桶をもって二十分くらい歩いて通うことは希ではな
 かった。その途中に交わす会話や街のなかの珍しい物に興味を抱き道草をく
 うのもまた楽しい時間だ。これは日常のほとんどを学校や塾や習い事等の拘
 束から解放される晴れの時間なのだろう。湯上がりの弛緩した筋肉と精神が
 心のゆとりを作り出す独特の無防備な甘美な黄昏時なのだ。

595赤松次郎:2010/09/09(木) 20:49:11
[JUSTICE]を読んで−その3
◆中立への切望
??現代の民主的社会に生きる人々は、道徳的・宗教的問題に突いて意見が一致
??しない。そのうえ、そうした不一致は合理的だ。「十分な理性をもつ良心的
??な人格が、自由に討論した後でさえも、全員同じ結論に達することは期待で
??きない」

◆正義と善良な生活
??正義に対いする三つの考え方を探ってきた。
??第一の考え方
  正義は功利性や福祉を最大限にすること。
  最大多数の最大幸福を意味する。
??第二の考え方
  正義は選択の自由の尊重を意味する。
  自由市場で人々が行う現実の選択(リバタリアンの見解)であれ、平等な
????原初状態において人々が行うはずの仮説的選択(リベラルな平和主義者の
????見解)であれ。
??第三の考え方
????正義には美徳を涵養することと共通善について判断することが含まれる。

マイケル・サンデルは第三の考え方に属していることをここで表明している。
功利主義的な考え方には欠点が二つある。
??一つ目は、正義と権利を原理でなく計算の対象としていること。
??二つ目は、人間のあらゆる善をたった一つの統一した価値基準に当てはめ、
??平らにならして、個々の質的違いを考慮しないこと。

◆共通善に基づく政治
 1.市民権、犠牲、奉仕
????公正な社会には強いコミニティ意識が求められているとすれば、全体への
????配慮、共通善への献身を市民のうちに育てる方法を見つけなければならな
????い。
 2.市場の道徳的限界
????国家が兵役や捕虜の尋問を傭兵や民間業者に委託する場合。
????親が妊娠と出産を、発展途上国で報酬と引き替えに分娩する人に外注する
????場合。
????公開市場で腎臓を売買する場合。
????このような問題で問われるのは、効用や当事者の合意があれば良いという
????だけではない。
????善の価値を判断する正しい方法について、対立するさまざまな考え方を公
????に論じ、社会制度を律する基準が市場によって変えられるのを望まないな
????ら、我々は市場の道徳的限界について公に論じる必要がある。
??3.不平等、連帯、市民道徳
????貧富の差があまりにも大きいと、民主的な市民生活が必要とする連帯が損
????なわれる。
????一つは財政的、もう一つは公民的悪影響だ。功利や合意に及ぼす影響とは
????まったく別に、不平等は市民道徳をむしばむおそれがある。
??4.道徳に関する政治
????善良な生活の問題に公共部門が関与するのは公民的逸脱であり、リベラル
????な公共的理性の範囲を超える行為だと見る人もある。多元的社会の市民
????は、道徳と宗教に関して意見が一致しないものだ。それにもかかわらず道
????徳的不一致にたいする公的な関与が活発になれば、相互的尊敬の基盤は弱
????まるどころか、強まるはずだ。われわれは、同胞が公共生活に持ち込む道
????徳的・宗教的信念を避けるのではなく、ときには耳を傾けるべきだ。

マイケル・サンデルは最後に道徳に関与する政治は、回避する政治よりも希望
に満ちた理想であるだけではない。公正な社会の実現をより確実にする基盤で
もあるのだ。といっている。

私はこの本でいろいろの事を学んだ。そして今まで世界の自由主義のシステム
を引っ張ってきたベンサムの功利主義や自由至上主義だけでは成り立たなく
なっていることを知った。いま世の中の価値観の多様化で意見が一致しなくな
り、まさに新しい手法を見つけ出す必要があることも判った。マイケル・サン
デルは具体的な理論や方法を見つけ出した訳ではないが、その方向を示唆した
ことは確かだ。

596長岡曉生:2010/09/09(木) 22:35:33
湯っ子の日本・香港 風呂談義合評の準備
 まずは、前書きと肖像から
★前書き
[銭湯と香港の強い結びつきは回想の結びつき]
なぜか。
きっと、幼少の頃のお母さんの生き様と、成人して香港で暮らしている自分の生き様とに
強い共感があり、それが片や幼少時における日本での銭湯から、片や香港の36階という
最上階の海の見える風呂場へという飛躍の中での回想と成った。
と、私は見ました。
★カリタスハウスの窓を背にした像
なるほど、室内も暑そうですね。
この頃の香港は、6階建ての建物からも見下ろせるほどだったのかな。
いや、本文ではセントラル中腹の小高い場所と書いてあるから、建物自体が高いところに
建っていたんですね。
ロケット型、角が二本型、円柱型、円錐型の建物となると、風水に基づく設計かと思った
けれど、多くの設計が西洋人の手によるとか。そうだったのですか。
★元客船ホテルマンとの写真
万理さんは、ちょっと、おすまし顔です。
おじさんの方は、暑いだろうに半袖ではなく、ちゃんと肘の下まで袖を伸ばしています。
流石、元ホテルマンですね。
2402

597長岡曉生:2010/09/09(木) 22:38:16
湯っ子の日本・香港 風呂談義合評の1
★序章
自宅の内湯は、薪式でしたか。きっと屋外に焚き口があって、外にいる人が湯加減を聞き
ながら、薪をくべる方式ですね。焚き付けには古新聞を用いてね。風呂の炊き方は、私も
微かに憶えて居ます。
風呂の水を井戸からバケツで運ぶのは、かなりの重労働でしたが、水道が普及するまでは
どんな家でも、これでやっていました。

★昭和の銭湯ブームの中で
・裸の人間観察
なるほど、種々の人体観察や、銭湯が地元の社交場であることの認識など、作者には幼少
時から鋭い観察眼が備わっており、その記憶が又鮮明に残っています。
対象を器物に限定してみても、私の数少なくおぼろな記憶に較べ、作者の描き出す銭湯は
カラン毎のシャワーやジャグジー・脱衣所の金魚が泳ぐ水槽・あんま機・ヘアードライア
等の新しい装備を的確に描いており、さすが文星貴人の持ち主であり、また絵心の所有者
であると納得することができます。
ちなみに、作者が経験したこれらの新装備は、評者との年代の大きな差を感じさせます。
この章では、最後にお母さんの上昇志向がさらりと触れられています。
2402

598万理久利:2010/09/10(金) 14:50:42
[JUSTICE]
待望の3が出てきた。 以前にも書きましたが、哲学的な本となると私はページ
が進みません。他人の感想、咀嚼してくれた文章を読むことにより、鉄壁の馬鹿
の壁でも、少し内容が浸透してきます。取り扱っているものは、昔から私が??
?を抱いてきた核心に近いもののような気がします。(完)ではないので、まだ
筆者の感想は続くかと思われます。じっくり読み返し、最後に私も、私の目でこ
の本を読もうと思っています。そしてその感想を自分の理解確認のため書きとめ
たい。筆者も同じ思いで書きとめたのではないだろうか。

「死」を目の当たりにしたこの一年、排斥というわけのわからない渦中に巻き込
まれたこの一年、自分と向き合うことだけで過ごしてきました。ちょうど良いタ
イミングで拝読させていただいています。

599長岡曉生:2010/09/10(金) 22:12:47
湯子の日本・香港 風呂談義合評の2
★香港風呂事情
 バスタブとトイレの同居、これは我々世代の平均的日本人にとっては、抵抗感がある。
今でも良く憶えて居るが、中学校の英語の読本に米国の平均的家の間取図が載っていた。
所が、それにはトイレ用の空間がない。成るほど、米国では宅地が広いので、未だにルイ
14世時代のベルサイユ宮殿方式を採用しているのかと、変なところで感心したものだ。
のちになって、それは誤解だったことに気づいたが、だからといってバスタブとトイレの
同居には、未だに私も好感を持てない。

 本題に戻ると湯っ子さんは香港赴任当初から、その能力に応じて内風呂付き眺望絶佳の
飛びきり良い部屋に住み、出社の前後で体をピカピカに磨く毎日だったようである。
何とも羨ましい生活だったろうと思う。
交際した相手「日本人倶楽部」の女性メンバー二人は、現地語を話せない湯っ子さんには
現地事情の指南役として、非常に貴重な存在であった。
「湯船で、最後まで付き合っておけば、更に貴重な経験も得られたかも知れないのに」と
いうのは、余りに無責任すぎる感想かも知れない。
著者のポートレート及びコメント集に載っている人が、件の事件で門限破りのお嬢さんに
黙ってドアを開けてくれた管理人のおじさんである。なるほど優しそうな風貌である。

カリタスハウスでの完全賄い付きの食生活は、若さと勇気と度胸の三点セットを内装した
冒険好きのお嬢さんには物足りないものだったらしく、電熱器・フライパン・電気炊飯器
の三点セットを、外装備品として買い揃えたという。
この中で、寮母に眼を付けられる最大の原因と成ったのは何か。それは、勿論フライパン
であろう。これに油を引いて炒め物をしたら、たちまち証拠の匂いと壁の汚れが発生する
訳である。それにしてもこの三点セット、かなりのガサがある筈である。これを目立たぬ
ように持ち込むとは、この湯っ子さん、どうやら中々の知恵者だったらしい。

 この後、独立のフラットへ移転し調理の自由を手に入れた主人公は、それだけでは無く
一日に三回もの入浴に嵌る。当時のある真夜中の入浴後に起こった事件の詳細については
読者各人が、作品集に直接ご相談下されたし。
そして、湯っ子さんが香港で最後に行き着いた住まいが、冒頭にも描かれた最上階36階
のだだっ広いマンションであった。
海が見え、花火見物の特等席でも有った風呂場のある住まい。
素晴らしい生活だったに違いない。
2402

600同人α総務より:2010/09/11(土) 11:43:58
24号合評三作目開始のお知らせ
無限回廊 第一回

長湯は苦手であります。早速次回の作品のお知らせです。
明日12日から18(土)までです。
投稿文章末尾に2403を添付するようお願いします。
作者複数という初の試みです。
「これは近未来の物語、ありそうでなさそうな話である。どうせこの世の現象すべてを
正確に論証することが不可能なら、いっそのこととんでもない世界を作りたいと思った。」
(著者のコーポレートとコメントより。)
読む前に是非ともコメント集にお立ちよりください。


エヴァによる愚作・絵コンテ(色付)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000631M.jpg

601長岡曉生:2010/09/11(土) 20:27:41
湯っ子の日本・香港 風呂談義合評の3
★自宅の内風呂
作者が中二の時に自宅は内風呂を備えた文化住宅に脱皮した。しかし、風呂が故障の時は
やはりお世話になるのは、銭湯。
学生時代のあだ名が「忍者風呂」ですか。やっぱり風呂が前面に出て来るんだ。
★天国風呂
成るほど、日本人は産湯から湯灌までの一生、湯とは切り離せないのだ。
作者にとっては、その一生の間に、湯煙にかすむ富士山と海景色、子供の歓声が聞こえる
「銭湯」が、天国風呂として入って来るのである。
★まとめ
風呂好きではない、と言いながらも作者にとっては、風呂が生活の最重点目標であったと
思えるのは、如何なるわけであろうか。
それは兎も角、風呂中心にこれだけ纏まった文章を書けるのは、その経歴もさる事ながら
文星貴人という星が与えた、しっかりした記憶力と文章力有ってのことである。
いつも、カタツムリのように、のろのろとしか文章を書けない評者には、何とも羨ましい
能力である。
2402

602万理久利:2010/09/11(土) 23:57:45
今日の一句
● 商店街母の変わりに横の姉
● Book Off本屋を梯子燈火の秋
● 一周忌秋彼岸前母思う
● 庭先におしろいの花母の前
*明日は母の一周忌の法事。遠くからかけつけた姉と久々の買い物。
*姉は大の本好きで本日は本屋めぐりをしました。
*どこからか飛んできた白粉花は毎年面積を増やしています。父母の
写真を飾る座敷すぐ前に赤と黄色が満開です。

603万理久利:2010/09/13(月) 01:13:04
風呂談義感想の雑感−赤松氏
> No.625[元記事へ]
見透かされたような、かわされたような。
◇ 湯っ子にとって家族は自分が作れ(ら)なかった新家族ではなく、
両親と兄弟の家族である。人間観察の対象はまず家族から始まる。
丸裸になる家族、そして他人、同級生も含め、人間観察の絶好の場で
あったことは間違いない。だからこそ、異国の地の湯船につかると、
なぜか銭湯あれこれを自然と思い出したのだろう。

◇ 裸になって広々とした湯船につかる。これは晴れと褻(け)で分け
れば、もちろん晴れの時間帯だ。行き帰りも。とりわけ帰りは清々しい。
自分だけでなく家族もどこか解放されていたからだ。
そんな時間帯は普段できない会話や違った景色が見えてくる。2402

604万理久利:2010/09/13(月) 01:46:24
長岡曉生さんへのお風呂談義合評のお答え(1)
> No.627[元記事へ]
★前書きと写真
*一周忌を終え、改めて考えてみると「スパルタ」母を思い出す。確かに、嫌だった
ところも含めどこか似てしまった。裸になったときの母の様子からの影響大か。受け
取る方も裸。
* こんなすまし顔をして風呂の中であれこれ思いだしていた。香港は返還前も返還
後も景色や熱気は変わらなかった。共産党の配慮か香港人の意地か。
* 生粋のホテルマン、いつもさっぱりとしたズボンと長袖のシャツ、そして綺麗な
キングズイングリッシュのおじさんは本当に格好いい香港男子だった。2402

カリタスハウスは山の中腹にあり、その脇道を下ると教会がすぐある。ここでは有名芸能人も
時々結婚式を挙げていた。クリスマスイブは賛美歌が朝まで。さらに下るとボタニカルガーデン。
石垣の上がカリタス

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000635M.jpg

605万理久利:2010/09/13(月) 19:31:11
風呂談義合評のお答え(2)−長岡氏
★昭和の銭湯ブームの中で
戦後30年くらいまで、昭和という時代はハードもスフトも景色も、どんどん変化した時代だと思う。
少し年代が異なるだけで、記憶が異なってくるものだ。本やネットや兄に聞いてみると記憶が繋がっ
てくるから面白い。でもおおかた戦後の数十年の昭和の原風景は長岡氏と同じだと思う。

★香港風呂事情
トイレ:「ベルサイユ宮殿方式」もなかなかオツなもの。しかしながら今の時代は公衆衛生上不可能
でしょう。学生時代は、社会学?トイレ研究で有名な教授の講座を受講した。三田には他の大学から
も受講生が聞きに来るほど人気があった。トイレを取り上げてもエッセイか小説が書けそうなくらいだ。
そのうち品良く仕上げてみよう。
「若さと勇気と度胸」と表現していただいたが、今から思えばまさしくそのとおり。恐い物など何一
つなかったような気がする。知りたい、実験したい、挑戦したい、勉強したい、「何でも見てやろう」
その好奇心だけがギラギラと輝いていた。カリタスハウスは言わば下っ端ハウス、大企業の駐在員
たちがいとも簡単に住んでいる高級フラットも体験してみたかった。ステップアップを繰り返し、36階
海と花火大会が見える部屋。もうそれで卒業であった。飽きたというか…。
私はどこでも住める。清潔な一間と風呂トイレがあれば。2402

教会を過ぎるとすぐにボタニカルガーデンがみえてくる。
証拠写真。犬の餌ではありません。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000636M.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000636_2M.jpg

606万理久利:2010/09/13(月) 20:37:29
風呂談義合評のお答え(3完)−長岡氏
★自宅の内風呂
父はサバイバルの人だったと思う。大正生まれ男子はそんな気骨を持っていたのかもしれない。
内風呂を自分で作りたかったに違いない。時間も金もなかった。父もどちらかというと忍者風呂。
でも音痴な父の歌が聞こえるのは風呂からであった。

★天国風呂
産湯から湯灌までと表現したが、湯灌はすでにいない人、正確には一人で入浴できなくなった老人
をかつて赤子或いは子供の頃にやってもらったように、慈しみと感謝をこめて体を丁寧に洗ってあ
げること、拭いてあげることだと思う。ただヘルパーに任せるままではないはずだ。
母はとても気位が高い女であったから、デイサービスの混浴に耐えられるかどうか心配した。でも
愚痴は一言もなかった。本日は母の命日。一周忌。やはり悔いのみ残ってしまう。父の最期の前日
風呂に入ると言って力尽きて諦めたそうだ。自宅の私の部屋、母の横でその真夜中逝ったそうだ。
次の日私はたまたま一時帰国することになっていた。間に合わなかった。2402

父は写真好きで軍人として中国に行ったときの写真、スナップがたくさん残っている。
その中でも小さなころからこの写真がなぜか好きだった。多分父は「いい人」だったの
だと思えるからだ。コメントも父。場所は多分中国天津か上海の飛行場。劣化して不鮮明。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000637M.jpg

607万理久利:2010/09/14(火) 09:11:15
投稿しすぎて排斥される?
この数日私用で慌ただしい時間を過ごしていた。合評も合評の返事も必ず返す、
これが固く決めた私のルールであったから、文章力がない故、ばたばたと細切
れで投稿した。投稿のし過ぎについて以前問題にされたことがある。なぜ問題
であるかわからないまま終わった。色と文字と絵でも問題にされた。規則には
何もかかれていないし、ましてや「自由ですよ」が売り物と聞いていたから、
「一般常識以下」、「不快」と解される皆からの返事を受けた時には絶望した。
そんな「しくみ」にも驚愕した。

問題が起きたとき、投げかけられたとき、何でみな正面から向き合わないのだ
ろうか。触れようとしないのだろうか。深く語る前に逃げる。なにも勝ち負け
でもなく、善悪でもなく、正、不正の問題を問うわけでもないのに。その前の
「何が問題なのか」の確認なのに、ひたすら丸く収めようとする。何もなかっ
たかのようにする。
集団を守りたいからなのか、違う、自分の立場を守りたいからなのだ。そう思
う。私はできるだけ体当たりで生きていきたいと思う。勿論、無鉄砲ではなく
十分考えての上だ。それくらいの知恵はつけたつもりだ。

集団の中で少しずつ精神が殺されていく、そんな現象が見えてくる。
「幸福な奴隷」
私の集団心理分析はまだまだ続きそうだ。

608水彩画愛好家:2010/09/14(火) 13:18:20
浅間山遠景 (街角スケッチ)
淡いタッチですが、色彩豊か、山の太い線、雲の力、全て山の力が感じられました。
決して濃すぎることはないと思います。浅間山の力の表現です。

浅間山は中学生の頃夏休みの「林間学校」と、登山好きの兄につれられ、行ったこと
を覚えています。そうこのとおりの風景でした。活火山とのこと。富士の浅間神社や
阿蘇山の「あそ」、みな繋がっているようですね。警察官とのやりとりが何とも良い。
http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/

609長岡曉生:2010/09/14(火) 17:53:07
浅間山遠景 (街角スケッチ)
この絵は、国道18号線の中軽井沢辺りからの眺めでしょうか。
群馬側の妙義山辺りは、50号線で前橋から17号線を経由して
良く訪れていましたが、長野側に足を伸ばす事は稀でした。

中軽井沢から西へ5kmほど行った信濃追分には浅間神社があって
[浅間]の読み方は、センゲンでなく、アサマであり
祭神も、木花咲耶姫でなく、姉の石長姫と父親の大山祇神という
ことだそうです。
信州に行ったときは、忘れずに寄って見たいものです。

610高島 徹:2010/09/14(火) 19:17:54
軽井沢の長倉辺りです。
浅間山は東西南北の各方向からは全く違う姿を見せます。何時もは北軽井沢から南に聳える浅間を描くのですが、今回は浅間の南の中軽井沢まで下り、ル・ヴアン美術館近くの軽井沢浄化センタの辺りに陣取りました。  国道18号の鳥井原交差点を南に入って行きます。
美術館手前の橋を左に入って、高原野菜のキヤベツ畑を眺める場所です。
中軽井沢駅の南西ですね。この辺りは、描くのに困らないモチ-フが至るところにあります。
十月中旬の紅葉の季節まで、素晴らしい景色を描くことが出来ます。

添付の写真は途中にある民家の庭が花に埋もれていたので、思わずシャツタ-を切りました。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000641M.jpg

611赤松次郎:2010/09/14(火) 20:12:19
街角スケッチ−中軽井沢の感想
中軽井沢の写真を見て、数年前の熊野古道を思い出しました。
ピンクの花は私の好きな酔芙蓉ではありませんか。熊野旅行以来花と言えば街
角の植え込みにこの花をいつも探しているのに気づきます。
二年前の旅行記には「 民家の傍に酔芙蓉の白い花が静かに咲いていた。産毛
を付けた葉は艶やかさや鮮やかな色もなく形も平凡で花のない時期は誰も気に
とめないほど地味な灌木だ。しかしその花は亡き王子を忍んで遠い山道を訪れ
る高貴なお姫様のような姿に見えた。そしてその白い気品のある花も時間が経
つとともにピンクにかわり、まるで酒に酔ってほんのり赤くなる様もまた憂え
る華人の姿を思い浮かべた」と書いています。
それにしてもこの中軽井沢の酔芙蓉はみごとな花を咲かせていますね。

612赤松次郎:2010/09/15(水) 10:54:54
湯子(ゆつこ)の日本・香港 風呂談義を読んで−その2
確かに銭湯は独特の時間と空間を持っている。そこで体験されるものは日頃の
家族や身近な人たちとの交流と違っていて、いつも隠している自分をもさらけ
出すというら恥ずかしさのなか、,妙に新鮮で浮き立つものから、わびしいと感
じた記憶までいろいろあった。

郷里では中学までは銭湯に通った。近所の同級生やその弟などを誘って遠くま
でだらだらとふざけ合いながら通った時間は楽しかった。それに反し、浪人の
ころの松涛町や恵比寿や高田馬場での記憶は夜遅い終い湯に独り浸かって帰る
という孤独な時間だった。面影橋の近くに下宿していたのでかぐや姫の「神田
川」というフォークソングが聞こえてくるとその頃の暮らしを思い出す。

大学受験の時に万理さんの家に泊めてもらったことがある。万理さんの兄弟と
一緒に銭湯に行った記憶があるが、そのとき万理さんも一緒だったか、またそ
れが第一番目の銭湯だったかどうかは私にはわからない。当然受験の時期だか
ら冬の寒い夕方で、東京は冷えるなあと感じたことを覚えている。

大学では、希望の学校でなかったのか一向に授業に出ずに、毎日一番湯をあち
こちとはしごしていた入学したての同じ下宿の後輩につきあったことがある。
人が一生懸命仕事をしている明るい時に、一番風呂に入る気分は、なんだか王
様になったような優越感も味わったが、その後その新入生はいつの間にか居な
くなってしまったので、学校を止めて行ったのだろうと思われる。

銭湯の経営者は越後出身が多いと言われている。農家の次男三男の働き口がな
く、他県へ出て銭湯の仕事をしたからだとか。この地方の出身者は早朝かの重
動労に耐えることができたということである。下働きしながら次第に銭湯の経
営を引き継ぐようになったのであろう。

万理さんの「風呂談義」を読み精緻な情景描写と心理描写の見事さに感心する
とともに、幼少の頃から人間分析にいそしむ姿は、身の回りの人たちにとって
は「目の大きい変わった子」という印象を持ったに違いない。己の姿がどう見
られているかということに全く考えも至らずに・・・。

613神野佐嘉江:2010/09/15(水) 11:44:29
『風呂談義』を読んで
 万利久利さんの『風呂談義』は面白く読んだ。なるほど、生きた事実としてお風呂か! 文章にまとめるのもいいなと思った。70年生きているうちに僕にもいろいろ思い出がたまっている。校正の手を休めて、あの頃、あそこでと思い出して楽しくなった。

614万理久利:2010/09/15(水) 15:13:39
感想の雑感−赤松氏
評者らしい文章だと思った。一年近く合評を書いてきて、他人のものを見てきて
色々な形があるのだと思う。短くても、長くても、何かきらりとするものがあれ
ばいいと最近思う。実験的に色々やってきた結果だ。

書いた人間は何でも好いから感想が欲しいものだ。形は色々でいい。誉めてくれ
るのもよし、アドバイスをいただくのもよし、でも「ぜんぜんわかりませ〜ん」
との批評は失礼だと思う。まあ何でもありだが。何がわからないかについてなぜ
書かないのか。書いてくれればそれで立派な合評になる。「わかりませ〜ん」、
以前そんな批評をもらったことを思い出した。

合評なり感想なり、それも一つの作品になる。作品から読者の発想が広がりそこ
から一つの文章が生まれる。そんな現象も素晴らしい。
赤松さんと風呂に行った記憶はない。いつもにこにこと黙っているお兄さんそれ
だけが印象に残っている。人を観察することが大好きで、自分のことは棚上げ。
人にどう見られようと、「観察道」一直線を貫くためには無私にならざるを得な
い。それで失敗もたくさんしてきたけれど…。

615万理久利:2010/09/15(水) 15:20:43
感想の雑感−神野氏
こんなに短くてもキラリと光るものがある。
読んでいて評者の心に入り込める何かがある。

616赤松次郎:2010/09/15(水) 15:47:31
「風呂談義」補足
自分の文を後で読んでみて思った。
「己の姿がどう見られているかということに全く考えも至らずに・・・。」の
解釈が二通り出来ることだ。
一つは小さな変わった子を眺める大人が、観察されて自分が裸にされているの
も知らないでという意味。
二つ目はその子がどう大人に見られているか知らないでという意味。
私は一つ目の意味で書いたのだが、己の真意を的確に表現することはいつも難
しいことだと反省している。?? 2402

617万理久利:2010/09/15(水) 16:45:07
無限回廊 第一回 合評(1)
合同作品、言い出しっぺはバードブレインだった。脳無し野郎とのことだが
なかなかの切れ者。「三つの願い」を読んで筆者の意外な一面をみたことを
思い出す。

純文学肌、最近では哲学者、無口で生真面目な筆者を皆すぐ思いうかべるだ
ろう。人の心内はわからない。色んな顔を持っている。こちらの方が筆者に
近い姿なのではないかと少し思う。

SF大好きな私はすぐにとびついた。色んな冒険ができると思ったからだ。
第一回目は作者らしくきれいにまとめてくれた。私はそれをぶちこわしたい
とちょっぴり思って居る。

自分が読んだわくわくするSFをもっとわくわくできる作品にしていきたいと
思う。「わくわく」、歳をとると忘れがち。なんと言っても他人の目や雰囲
気を重視する。わくわくより、静かな時間が好いのだろう。私は「わくわく」
を場所を借りて自分を表現しながら書き続けていきたい、体験し続けたいと
思って居る。
まずはおおざっぱな感想まで。やっぱり短い文章でキラリはまだまだできそ
うもない。2403

618万理久利:2010/09/15(水) 21:06:15
今日の一句
● 秋の蠅よろよろ姿叩かずに
● 実家から引き抜き育つ蔦かづら
● 本閉じて広く眩しい秋の空
*蠅も蚊も元気がない。こちらの戦闘意欲もなくなる。
*蔦は母が実家に植え付けた。それをこっそり持ち帰り、今では庭の壁と地べたに繁殖。
*読書は部屋の隅でまるくなって。家の外は眩しい。

619水彩画愛好家:2010/09/16(木) 11:35:49
コスモス(街角スケッチ)
毎日一回立ち寄る習慣ができました。
以前にも触れましたが、サイトトップの色や画像も直ぐしたの絵と合い、
季節と合い、これ自体作者のセンスがうかがえます。眺めているだけで
心が洗われます。横の白い椅子に座って気の合う仲間とおしゃべりをし
たくなります。
コスモスが横で揺れています。

620万理久利:2010/09/16(木) 12:32:36
無限回廊 第一回 合評 (2)
<無限の定義>

「無限(むげん、infinity)とは、限りの無いことである。直感的には「限界を持たない」
というだけの単純に理解できそうな概念である一方で、直感的には有限な世界しか知りえな
いと思われる人間にとって、無限というものが一体どういうことであるのかを厳密に理解す
ることは非常に難しい問題を含んでいる。このことから、しばしば哲学や論理学、あるいは
自然科学などの一部の分野において考察の対象として無限という概念が取り上げられ、そし
て深い考察が得られている。」(ウィキペディアより)

数学上での無限は読めば読むほど頭が痛くなる。まず目と脳が拒否する。無限という言葉に
はなぜかロマンを感じる。永遠という言葉も思い浮かべる。有限世界の人間、死を体験しな
い人間が無限や死や永遠について思いっきり想像を働かせて考える。そこが人間の素晴らし
さだと思う。 無限回廊という小説の面白さもこれに繋がると思う。思いっきり想像力を働
かせて自分の枠、社会の枠、全ての枠から抜け出し一つの世界を作りあげる。出来不出来は
これからの問題、多くの人の共感を得られなくとも、想像の世界で飛び回る楽しさ、知的好
奇心を思いっきり刺激され、その楽しみはまさしく無限にあると思う。2403


メビウスの輪をイメージしてみた。人間はちっぽけな有限の存在だが、脳の思考力、想像力は無限だ。
脳の宇宙、天空に広がる宇宙。互角だ。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000651M.jpg

621万理久利:2010/09/16(木) 18:08:34
ささやかな希望
私のショートショート、バカの壁シリーズ3〜5、三作品、交通事故でぽっくり逝く
ようなことがありましたら是非同人α作品集に遺稿として、それから掲示板、この際
関係掲示板にも貼り付けてください。悪意は一つもありません。悪意ととるのは読み
手本人の後ろめたさです。
あくまでも一つの作品、ショートショートです。なかなかの作品です。自画自賛。

622万理久利:2010/09/17(金) 11:44:29
概念世界と感覚世界
「ずるり」と一見なめらかな文章を目にすることがある。 そう「ずるり」。
一見起承転結があるようで中身が空。

以前、解剖学者の養老孟司の本に面白いことが書いてあったことを思い出した。
西欧語には冠詞がある。不定冠詞aと定冠詞The。日本語にはそれがないけれ
ど助詞「は」と「が」がその役をしているそうだ。それに対して中国は助詞
すらない。靖国の問題、慰安婦の問題、チベットの問題、その区分けがつい
ていないまま討論されるらかごちゃごちゃになる。

「概念」は論理的に物事を進めていくときに必要不可欠なものだと思う。一方
「感覚」は人間のもつ感性や情緒といった大切な個々のものだ。時として区分
けをせず慌ただしく結論らしきものを出す。もう少し立ち止まって考えること
はできないのだろうか。政治(力)と文化これにも関わってくる。

考える葦、我思う故に〜、等々古来からの哲学者の言葉は今も輝いている。
携帯も、メールもネットも大いに活用して良いと思う。だが「考える」こと、
「言葉について考えること」これがあっての文明の利器だ。 逃げや、逆行
に走ることだけは避けたい。12億の中国人がネットと携帯に興じる時代が
やがてやってくる。 恐い。

623一読者:2010/09/17(金) 13:33:47
オーナーと管理者
 佐高11期の方々が立ち上げた同人誌、ホームページを拝読させていただいて
います。今年に入り興味深く注意をはらい読むようになりました。作品や投稿
内容より運営や流れが面白くなってきたのです。
 今年2月の分裂騒ぎには驚きました。業を煮やしたお方とその賛同者が一斉に
脱会したりそして戻ろうと画策したり。名前を変えたり、またもどしたり、また
仮名に変えたり。まさしく万華鏡です。それを実行したのはたまたま名義人だっ
た方、そうオーナーです。後に残った方の状況をどこまで想像したのでしょうか。
それでもオーナーなんかここにはいませんよ、とおっしゃるのでしょうか。
オーナーだからやれたことでしょう。これは現実、しくみの問題です。
 管理人、かなり注意を払い投稿状況、数、内容をご覧になっているように思わ
れます。ご苦労なことです。
 戦後民主主義、多数決社会の中、競争社会の中で生き抜かれた出あろう皆さん、
数の論理や心地よさの願望がさぞや身についているのかと想像します。ここまで
来れば、気のあった仲間だけで賞め合い、おしゃべりしあう、こんな世界もあっ
ていいのかと思います。全員で天国か地獄、ふとそんな思いもよぎります。
皆さん、優秀な方ばかりのようですから、天国はとことんシャブリ尽くし、危な
くなったらさっと逃げる。何せ鍛え上げられた団塊前の人達ですから。
とても軟弱な私には真似できません。
 静かで寂しい正当なα、以前から粛々と続けているα、ニューロン・カフェが
もの悲しく、かつ力強く未来に繋がると思えるのは私だけでしょうか。
 どうかアルファの皆さんお元気で。αの方、地味に創作活動を続けてください。

624万理久利:2010/09/17(金) 17:19:30
無限回廊 第一回 合評(3)
「序章」
風景描写や人物描写がやはり筆者らしいと思う。上手く表現出来ないが、
舐め尽くすような描写。日本語を実に丁寧にうまく使っている。出だし
からして満開だ。

純文学といっていいのかどうか、その当たりはわからない。でもそんな
筆者の他の一面を発見したのが斜光「三つの願い」だった。表現は常に
持ち味満開、でもSFの世界を羽ばたく力をみせてもらった感がある。
そんな力を是非とも次の作品に繋げてもらいたいと思った。
「挾間」や「歪んだ」や「鈍色」の世界でねっちりと作品を綴ってきた
がここでまたもう一つの顔を見せてもらいたい。「三つの願い」の進化判。

バードブレインが車中であった女性はとても象徴的だと思う。筆者にと
っての偶像か、不思議な人間への興味か。登場から結末まで、とにかく
わくわくさせられた。
これまでの作品は時間の流れがゆったりだと思う。ゆったり過ぎるくら
いだ。今回の作品はスピード感がある。次を読みたくなる展開がある。
これから登場する二人、どんなからみとなるのだろう。とにかく書き手
予定の私自身が楽しみだ。

ここまでお膳立てされたら、次なるバッターは荷が重い。「やれやれ!
なんでもいいよ!」そんな、あまりにも自由でかつ無責任な応援を受け
ながらその二にとりかからなければならない。
でも楽しくてわくわくする。2403

625長岡曉生:2010/09/17(金) 17:57:58
無限回廊 第一回:合評の1
合評とは言えないけれど、最初に、登場人物のこれからに関して
勝手に思いつくままに書こう。
★ザイン
第23号[てふの夢]の正篇・続篇に登場したザイン。
彼は、Aladdinのランプの魔法の精の兄弟分見たいで、面白そうだ。
第24号[むげん]の今回は、出番が無くその行方がちょっと気になる。
第25号で、もう一度登場して欲しい。

★バードとエヴァ
エヴァの出身は、ヴェトナムだとか。
それならば、二人の前身として、後漢に抗して戦ったヴェトナムの英雄
 詩索(ティ・サック)=バード、徴側(チュン・チャック)=エヴァという夫婦に、
ピッタリ嵌りそうだ。
それにしても、詩索とは、さすがに凄い名前である。

★サカエ・ル・カミノ
試みに、この名前の区切り方をちょっと変えて、サカ・エル・カミノとしてみよう。
すると、サカ(日本語)もエル(アラム語)もカミ(東アジア共通)も全て、神を指す
言葉と成る。神様の言葉、言葉の神様なのだ。

★グレイ
それで、これからのグレイはどうなるの。
それについては、まだ何にも具体案が決まっていないのだ。
2403

626万理久利:2010/09/17(金) 21:08:45
少なくてもきらり
一読者はまるで、そう私ですね。いつも私の名前が多いから、まるで私の
ホームページになるのではないかと少し心配している。
読者はそのあたりはふれてくれませんでした…。

何せ会員が少ないのと作品作り以外にはあまり興味を示さない方が多い。
自然、掲示板は私の名前が並んでしまう。まあそれもいいか。そのうち気
心しれた精鋭の若者がはいってくるかもしれないし、たらたら投稿するの
も今のうち。何でもありの掲示板だから、だからこそ、それなりに、その
つど考えながら投稿している。たまの他の同人の投稿は「きらり」と光る。
我ながら掃き溜めに鶴を感じる。

ここは私にとっての、文章作りの練習場だ。公衆の害になると思えばオー
ナーさん、きっちり説明して控えるように言ってくるだろう。そのあたり
は私は真摯だ。自分でも考えながら投稿してるし、オーナーも信用してい
る。ある程度の信頼関係がなければやってられない。こんな私でも聞く耳
は持っている。

今は書く場所、発表する場所があって幸せだ。でもいつどうなるかもわか
らない。そのあたりは真面目に取り組んでいきたいし、次世代に是非とも
繋げる場所にしていきたいと思っている。面子が増えてくれば、私の投稿
もそれなりに遠慮がちになるだろう。それで好いと思う。
だから、せいぜい今しかできない投稿をしようと考えている。そのうち投
稿も下に消えて行くし私自身も消えて行く。気張らず、かといって臆せず、
自然体でこれからの時間を過ごしていきたいと思う。

627万理久利:2010/09/17(金) 22:44:34
無限回廊 第一回 合評 (4)
長岡さん 合評の切り出し方、面白いです。

●ザイン、私が次回で登場させましょう。なんとなく三つの願いの中で気になる人物。
●エヴァはヴェトナム出身。じいさんはホーチミンだ。これから出てきます。頭空っぽ、
でも一生懸命、それなりに頭ひねりながら生きている。騙されないぞ、騙されないぞと。
●バードも自ら「脳無し」と言ってるくらいだから頭、いや経歴に立派なものはない。
でも結構しつこい哲学者だ。ちょっとやそこらじゃ彼を論破できない。バードはベレー
ボーをかぶるチェ・ゲバラらしい。ベトナムとは遠いが、「詩索」なかなか興味ある。
●サカエ、やっぱり神様だ。とっておきの〆に取ってあるらしい。
●グレイ、どうしよう。グレイはグレイ。ありのまま、そのまま、座布団に座って黙想す
ればいつでも物語はできるはず。楽しみ、楽しみ。私には描きようが無い世界を必ず
書いてくれるような気がする。

※合評は無限。どんなに掲示板を占領してもいいと思っています。 2403

628同人α総務より:2010/09/18(土) 08:51:52
合評開始のお知らせ
人の像をした美しい地球が始まります。
明日より25日までです。投稿末尾に2404をお願いします。
神野氏、前号から引き続きの美しい詩を載せています。
著者のポートレートもアップしました。お立ち寄りください。
c.c.万華鏡

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000659M.jpg

629万理久利:2010/09/18(土) 12:45:36
無限回廊 第一回 合評(5)完
うまくまとめられないのは筆力。言い訳をすれば、長岡氏作品は私の無学故の
寄り道が多いため小刻みになる。さてこの無限回廊。合同作品ということで少々
気後れしている。これは嘘だ。乗っている。

二年越しになる計画だから色々あるだろうな。筆者たちが各々あちこち飛び回る。
どんなストーリーになるか本当に楽しみである。二番手以降はとにかく言い出し
っぺと神様の〆があるから安心して書ける。そんな無責任なことも言ってられな
い。そろそろ第二回本格的に書き始めなければ。こうして書くのも構想を練る作
業。どうしようかな。私は臆面もなく先輩たちにアドバイスをもらうつもり。
謙虚、謙虚。これが生きる知恵。2403

630長岡曉生:2010/09/18(土) 21:23:46
無限回廊 第一回:合評の2
実はこの第一回中には、さりげなく次回以降へのヒントがちりばめられている。
私なりに、それらを解釈してみた。
★登場人物
詳しくは本文を参照して頂くと解るが、各人の性格の基本は、ここで定められている。

★「どうして僕を刺したのか」
ここには、巧みなトリックが仕掛けられていた。
・第一の誤解
上のバードの詰問と、対する女性の答えから、読者はいきなり危機的状況を想定する。
想定せざるを得ない。だって、主人公は相手の女性から細身のナイフで刺されるのですよ。
そもそも、普通の女性が護身用に細身のナイフを持ち歩くなんて、あり得ない。
しかし、良く読んでみると、十数分前のプラットホームの明るさと、女性に刺された際の
表通りで派手なネオンが瞬いていた暗さとは、不連続ではなかったか。
それでも、読者は、いや私だけかも知れないが、つい上の危機的状況とこれをもたらした
女性の過激さが、現実世界での出来事であったかの如く、誤解する。
挙げ句に、私はこの女性のモデルと想定されるエヴァ女史にこう言ったのである。
「あんな過激な行動をしたんだから、次回は貴女が責任を持って書き継いで貰います」
・第二の誤解
「はい」と意外に素直な答え。この時点では、彼女も私も同じ誤解に陥っていた。
だけど、この第一回を書いた本人ではないのだから、彼女が責任を負う必然性は無かった。
二人ともついつい、作中人物に深く感情移入して仕舞い、責任が彼女にあるかの如き誤解
に陥っていたのだ。
バードが目を覚ました時点で、ここまでの情景が夢であったことが明確になる。

★時々見る夢
バードは、目を覚ましたあとに、時々見る夢は現実世界での感覚よりむしろ研ぎ澄まされ
ていると、小説や音楽や絵画、あるいは演劇、映画などの芸術から触発されるもの、詩の
真実とはこういうことかと、思う。
夢と現のいずれが真実か。
これは、α第23号[てふの夢]において提起された古くからの問題であり、次回以降も
避けては通れない問題である。

★目に見えない力
個々のアーラヤ識つまり共中の不共の潜在意識を持つ登場人物が、互いに引き寄せられて
行くその過程は如何なるものか。
次回のエヴァ女史が、この問題をどう裁き、どう描いていくか。乞う、ご期待である。

★全体の感想
最初は、終わり方がやや唐突なような気がしたけれど、良く読み直すと、次回への伏線が
きちんと張られ、しかも引き継ぐ作者の自由度も残した巧みな設定だと思う。
2403

631万理久利:2010/09/18(土) 22:38:02
無限回廊 第一回 お答え?
私は第一筆者ではないけれど、大分荷担しているからなんとなく。
長岡さんの合評はやっぱり長岡流。並の人には書けないだろう。
合評がひとつの作品になってしまう面白さ、深さがある。

第一筆者はひたすら遊びたい人なのだと思う。可能性を求めている
人なのだと思う。ぽ〜んと第一回を作りあげて、あとは合作者に委
ねる。考えてみればすごい遊びだ。でもそれなりの覚悟みたいない
なものもあるような気がする。ちゃんと続きは自由に書ける設定も
してくれてるし。どこまで飛んでしまうのでしょうか。

序章ではバリバリの筆者節を見せつけられた。車中の女の登場も面白
い。刺されるのも、それが夢であったことも。まあ死んだら続き書け
ませんし。私は確かにエキセントリックなところがある。でも主人公
を殺しはしません。それとも潜在意識の中で筆者は私に殺されると思
っているのだろうか。まさか。そんなやわな奴じゃない。

二番手に手を挙げたのは遊びに乗ったから。それだけの理由です。
失敗例でも早めに出しておけば三番手の方も参考になるしね。自由の
代償は大きいな。作品作り楽しいけど辛くなりそう。どうやらみんな
バードブレインに遊ばれそうだ。

補足:長岡さん、最後に2403追加しておいてください。
つい忘れてしまうのですよね。

632万理久利:2010/09/19(日) 00:11:40
「人の像をした美しい青い地球 」感想の前に
写真の筆者はバーバリーのマフラーをなにげに巻いて、ちょっと焦燥感漂う雰囲気
で写っている。あの小さな頭の中に何千万いやもっとかもしれない言葉がつまって
いるのだろう。頭は重いはずだ。おしゃれは余興。 その言葉を繋げて文章にする。
よりすぐりの組み合わせに違いない。筆者の作品はあまり世に出ていないから、斜光
や、同人αで読むしかない。何かとてつもない世界を持っている人なのではないかと
思う。

「賛」は相棒が書いたようだ。またまた短くても雰囲気漂う文章にまとめ上げている。
相棒もまた、筆者の不思議な魅力に取り付かれているのかもしれない。2404

633赤松次郎:2010/09/19(日) 09:53:44
無限回廊−第一回合評へのお礼
皆さんの合評は本当に他の人にはない観点を持っていて、各人の個性が滲み出ているので実に面白い。儀礼的な美辞麗句、読者に阿るような作り事、異論を揶揄するような言葉、実に個人的な失敗談や些細な出来事で我が物顔に紙面を占領するなどの話などまったく興味がない。しかし一つの思想や信念に裏打ちされた合評は、そのような見方もあるのか、当人はそんなに深く意識して書いたわけでもないのにそう言われればそういう含みがあったのかと、己自身が気づかない企みを発見してくれるから合評を読むのは実に楽しい。

さて、この物語を合作にしようと思いついたのは、「沈みゆく家」そして「鈍色の空」のシリーズを書き終えた後しばらくは虚脱感があった。次のテーマを探したりする意欲が失われ、次号は身辺のエッセイでお茶を濁そうかと思うほど虚ろだった。
しかし一週間ほど過ぎると再びじわじわと満ちてくるものがあった。それはずっと私の頭の中で育てていたテーマの構想で、ICチップを巡る近未来のSF小説であった。十数年前に書いた「三つの願い」もまた、実現できるかどうかの目処のないまま、不連続ながら思い出すまま構想は3年位続いた。

今そのようなわけで「無限回廊」を始めた訳だが、私がここで登場者(執筆者)に結論や予断を与えることは全くしない。だから彼等が描く内容について、己の世界、己の思想、己の物語を十分に発揮しするとともに、「現実は小説より奇なり」などと知った風なことを言わせないような、意味不明、奇妙奇天烈、支離滅裂を気にしないで自由奔放に創作されることを期待する。それらの筋をくっつける狂言回しはバード・ブレイン(脳なし野郎)に任せてもらい、世にはびこる詭弁、強弁、パラドックスを駆使してでも辻褄合わせをいたしましょう。泥棒にも三分の理があるように・・・。
2403

634赤松次郎:2010/09/20(月) 09:40:28
去りゆくもの三つ
このところ色々の事が終わってゆくのを見るのは一寸寂しい。

一つ目はフロイト全集を頼んでいる近所の本屋が店を閉めると言ってきた。し
??かしどうも腑に落ちないのは、その後に10月から別の本屋がそこに入るとい
 うことだ。この文永堂書店はこの土地で随分長く続いた店だと思うが、店仕
 舞いの理由が判らない。

二つ目は、東大の弥生門を出て目の前にあった「立原道造記念館」が休館する
 という新聞記事を読んだ。
 詩人で建築家の立原道造は24歳で夭折している。同じ職業という感慨も
 あって、東大構内を抜け根津や谷中への散歩の途中、その小さな記念館を何
 度か訪れた事があった。彼の詩や設計された住宅は私の感覚に近いもので親
 近感を抱いたものだ。
 それに加えて、まんざら縁も縁もないわけではない。T君から彼の奥さんの
 姉さんがそこの館長をしているということを聞いた。一度なにか話しかけ
 た記憶があるが、あの人だったのだろうか。
 歩くハイマーの会でいつか私が本郷界隈の担当として企画する時には是非立
 ち寄るつもりでいたのだが残念なことである。

三つ目は、久しぶりに息子と三人で会食をするために電話をして、どこにしよ
 うかと問うたら「天丸」が今月末に店を閉めるというから、最後の食事をそ
 こでしようという事になった。
 「天丸」は永谷園の直営店で銀座6丁目の角のビルの地下にある店で、天ぷ
 ら屋としては旨くて安い店であった。どうもパイロット店として永谷園が宣
 伝のために安く提供していたようだ。
 私達は銀座では天ぷらはここ、パスタ、寿司はこことリーゾナブルな店を決
 めていたが、その一つが無くなることは寂しい。これ等の店は一見さんには
 見つけにくい地下にあり、長い間営業するにはなじみの客を大事にするため
 に安くて旨い店でないと成り立たないということらしい。

635万理久利:2010/09/20(月) 10:25:15
無限回廊合評のお礼/雑感
色々考えさせられました。 筆者のいわば箴言だと。書くこと、表現することに
拘りを持つ筆者だと思う。 私自身を振り返ってみようと思う。文章を甘く見て
ないかと。「どうぞ自由に無限回廊の続きを書いてください」それだけに重いで
すね。それだけにやり甲斐ありますね。 こんなチャンスありませんね。 迷惑
かけた分、ごめんなさいを簡単に言うよりも作品で返したい、そんな気持ちです。
自分を磨かなければいい文章も書けない。そこが一番難しい。 2403

636水彩画愛好家:2010/09/20(月) 10:34:41
深夜のお客様・ヤマネちゃん-? (街角スケッチ)
ポッケにしまい込みたくなるようなヤマネちゃん、机の引き出しで飼いたい
ヤマネちゃん。寝るときもいっしょの布団に入れたいヤマネちゃん。でもそ
れは人間の我が儘で、自然にいるからこそヤマネちゃんは素晴らしいのだ。
こソット森に返してあげた作者の心内ちが染みてきます。

?はかわいさ満開の絵です。構図はカルテット。ドングリまなこと長くて細
い髭。逆さま生態。生き生きとヤマネちゃんを想像することができます。左
下の果実はアケビでしょうか。

逆さま生態が乗り移って逆さまサイン。作者の思い入れが伝わります。
ヤマネちゃん、ああ一度触りたい。
http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/

637万理久利:2010/09/20(月) 13:08:48
午後の一句
● 若いのよ祝いの宴出ない母(季語無し)
● 去りゆくも新たな出会い万年青の実(おもとのみ)
● 秋茄子の紫色に嫉妬する

* 町内会で行う敬老会、母は嫌っていました。
* 長く生きていれば去るものを目にするのは多くなる。でも出会いもある。
  「万年青の実」は碇さんを初めとする佐高11期の真面目に生きる方々です。
  碇さん元気ですか?
* どうして茄子はあんな見事な深い紫色を身にまとえるのでしょうか。少し青を混ぜたら宇宙です。

638同人α総務より:2010/09/21(火) 00:14:30
25号テーマのお知らせ
「風」です。風によせた前書き、そして詩がブログに掲載されています。
お立ち寄りください。発行は11月中旬を予定しています。

c.c.万華鏡

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000669M.jpg

639万理久利:2010/09/21(火) 18:41:49
弁護士フェイ・ダナウェイ
25号のお題は「風」とのこと。案内にテーマ提供者のお気に入り音楽
が添付されていた。そうか、有名なあの映画「華麗なる賭け」のテーマ
音楽は「風のささやき」であった。スティーブマックイーンも粋で遊び
人でよかったけれど、フェイ・ダナウェイもなかなかのものだ。

この女優の名を聞くと直ぐ思い出すのが大学時代の友人K。四年の在学
中にさっさと司法試験に合格しその二年後には同じゼミの先輩弁護士と
結婚。その三年後には離婚。
Kは頭も良かったが一直線の人間であった。女子高校上がりのばりばり、
デブデブであったがラグビー部の男子高上がりの彼氏に「デブは嫌いだ」
と言われ、大学一年の時、数ヶ月で10キロ以上も痩せた。なんと彼女
はフェイ・ダナウェイになって戻ってきた。ヘアースタイルは短めのスト
レートカット。あごの張り具合といい、鋭い目つきといい、大きな口の
真っ赤な紅といい、そのままだった。本人はもちろん意識していたようだ。
私が「あんたフェイ・ダナウェイに似てるね」と言ったらニッと嬉しそう
に笑ったのを記憶している。化粧の仕方も公立上がりの私とは比べものに
ならないくらいのプロ級の腕前であった。

彼女はクールな女をいつも通していたが、努力家であることはもちろん、
人情深く、恥ずかしがり屋の一面があることに気付いていた。
女子高上がりの彼女と公立あがりの私とは、真逆どうしなのに気があった
のかが不思議だった。一つだけ共通点がある。 一度だけ自宅に遊びに行
ったことがある。父上は元同じ大学の教授、諸般の事情で長崎大に移った
そうだ。単身赴任の家を守る母上は気さくで気取らない人。住まいはとて
も質素だった。同じ大学の理工学部を出た姉と二段ベッドであった。私の
家の貧乏さ、質素さと殆ど変わらなかった。

彼女は都内の超有名な弁護士事務所のパートナー職で一部屋与えられリッ
チにそして驚異的に仕事をこなしていたが、三十代前半で都心に個人事務
所を開き独立、今では仕事をしないでゴルフ三昧。
部下から「先生、少しは働いてくださいよ。」と言われているらしい。
とにかく一直線で魅力的な人間である。そして美人。
今も歳を加えたフェイ・ダナウェイだろうか。久々に会ってみたくなった。

640万理久利:2010/09/22(水) 18:48:34
続 弁護士フェイ・ダナウェイ 
フェイ・ダナウェイ「K」は私のもう一人の高校時代からの友人とたまたま同
じ名前、「えみちゃん」だ。ふと思い出したが、私は二人の離婚劇に関わった。
相談と離婚直前の引っ越しの手伝い。 二人はその後ずっと独身を貫き通した。

「勝間和代」か…。 彼女も「K」と同じく中等部から大学に上がった女性だ。
ちょっと恐くて顔つきもどこか似ている。(えみちゃんの方が美人)
あの大学の下から上がってきた女達は兎に角、個性的、かつ頭が良かった。ちゃ
っかり凄い男(大金持ちか大貧乏、でも才能あり)をみつけて結婚するタイプが
多かったかな。でも離婚率は高い。それも超特急早期離婚だ。私の同窓最短記録
は3ヶ月だ。みんな結婚前或いは離婚後にまたまたちゃっかり資格をとって自由
奔放に生きている女達が多い。そう言えば池田晶子も女子高上がりの哲学者であ
った。言いたいことを言いまくった女だ。

それに比べてあの頃の同窓の男どもはみな軟弱に見えた。今の彼等もそう思える。

えみちゃん二人に作品書かせたらどんなものになるのだろうか。一人は簡潔明解
な論文調、もう一人は世の中の嘘っぱち人間(男が多い)をばしばしと切り捨て
る作品か、それも卒業して生死を超えた無常観を書くかもしれない。

641万理久利:2010/09/22(水) 18:53:52
人の像をした美しい青い地球 合評1 
詩の合評は難しい。実に難しい。23号、24号、ともにテーマ提供者の
前書きが「詩的」になっているのに気付く。 11月発行予定の25号の
前書きはなんと詩を載せている。 「詩」とは、「詩的」とは…。考える
時間が必要だ。

今回の作品は長い。でもストーリー性を持っていると感じた。そして中身
は強烈だ。小タイトルも詩と相まって詩を構成している。ストーリーと言
ったが小タイトルをたどれば皆わかりやすいと思う。

日常生活のふとした事象から生物の歴史、人間の歴史、生死、人間の内側
に広がる小宇宙、外に広がる宇宙、を淡々と物語る。 地球と宇宙の未来
の残酷さ。詩人はここに繋げてきたかったのかと思う。言葉遊びの無限の
可能性を駆使して。

でもこれは驚くこと、嘆くことでもなんでもない。長い宇宙の歴史から言
えばどうってことのないあたりまえのことなのだ。人類がどんな努力をし
ようと宇宙法則からは逃れられない。 自然を人間が牛耳ることができる
と思うことなんぞ、とんでもない思い違い。

でも、でもだ。詩人はそれでも生きている人間、死んだ人間、ともに賛歌
を贈っているような気がする。とりわけ生きている人間たちには生まれた
奇蹟を。戦後すぐに青春時代を送った詩人は生死、歴史について現代の若
者たちより深く考え抜く。

うまく感想書けませんでしたね。筆力不足で今回も小刻みとなりそうです。
気をとりなおして続きを書きます。 まずは印象のみの感想1まで。
2404

642同人α総務より:2010/09/23(木) 14:08:21
掲示板レンタルサイト teacup工事
昨晩から今朝にかけて工事があったようです。早速チェック。
文章で勝負をかける方には関係ないのでしょうが、文字効果機能その他が若干変わっていました。

文字の大きさは以前の最大7に復帰。実験してみましたが、6程度でした。
文字の背景色機能は依然として回復されていません。
お絵かき入力フォームが改善されていました。個人的にはまだ魅力を感じません。
その他昨晩の工事とは関係ないのかもしれませんが、過去の自分の投稿記事の修正の遡りに制限が
あるようです。画面に残っている記事でも呼び出すことができません。ご注意ください。
また当件につき気づきのある方は是非アドバイスお願いします。

643万理久利:2010/09/23(木) 15:08:07
午後の一句
● 昨年の今日の母消え秋分の日
● 姉からの紫深き葡萄かな
● 食べきれぬ葡萄の房をお裾分け

*この一年は挽歌ばかりのめめしい私的俳句となりました。
*毎年この季節になると倉敷の姉から葡萄がたくさん送られてきます。
両親の簡易思い出デスクに供えました。まだまだ余るので日頃お世話
になっている方にお裾分け。それも予定して姉はいつも沢山の房を送
ってくれます。
*俳句も詩も難しいです。ややもすると吟味無しの言葉の羅列、私的
心情吐露だけに終わってしまいます。チャットと同じかな。 そうと
は見せないでさらりと表現できればなと思う。

644万理久利:2010/09/23(木) 18:21:01
人の像をした美しい青い地球 合評2
<言葉は悲しいかつ楽しい>

言葉は次から次へと生まれ消えて行く。文章にしたら少しの時間は残る。
或いは人から人へ伝承されるかもしれない。 時を越える作品もある。
「消える」と「残る」の違いはどこにあるのだろう。

詩は言葉で作られる。「感想の前に」9/19でも少し触れたが作者のいわゆ
る普通の長い作品を読んだことはない。多くを読んだことはない。知る限
り、全て「詩」のように思える。凝縮した言葉の世界。

作者の作品には感情の発露というものはない。無駄な形容詞もない。言葉
のリズム、イメージ、言葉と言葉のデリケートな関係を駆使して一つの作
品に仕上げている。それによって、かえって読者によくわからない作者の
感情が目(文字)と、耳(響き)から明確に伝わってくるような気がする。
受け取る人間によって受け取るものが異なってくるのかもしれないが。

作者の言葉は人種を越えた人類の言葉かもしれない。それが地球の言葉へ
と飛躍する。 一種観念の歌。 時代が作者を作ったのか、それとも自身
の生まれつきのものなのか。 そこまでは推し量れない。

さて、作者の言葉遊びはいつから、何歳頃から始まったのだろうか。2404

645赤松次郎:2010/09/23(木) 19:46:59
人の像をした美しい青い地球の感想 ーその1
神野氏の作品はメタファーに満ちていて全く判らないという人の言葉を聞く
が、作者の言わんとすることの正しい答えを求めようとするから、勢い戸惑っ
てしまうだろう。入学試験でもあるまいし、そんな優等生的な虚勢を張ること
を止めて自分なりの感じを素直に求めれば自ずと詩のなかに入っていけるので
はないか。もしそれでも戸惑うなら勝手に想像を膨らませて自分なりの物語を
作り楽しめばいいと思う。こんなことをやってしまう私は、なんとまあ独断と
偏見に満ちた自分勝手な輩であると思え、神野氏のあきれ顔が目に見えるよう
である。

私達人間の日常の行為を地球規模、宇宙規模に置き換えたその対立関係が面白
い。些細な現実の行為と希有壮大の対比がそこに何が共通する法則があるのだ
ろうか。確かに量子の世界と宇宙の世界とに確実に関係があるように、確かに
大、小にかかわらずそのような法則は存在すると思われる。神野氏は偶然、必
然、有限、無限、秩序、無秩序、存在、非存在などなどの難問に向かって宇宙
語で証明しようとしているように見える。ちょうど埴谷雄高が哲学の問題を小
説で解き明かそうと試みたように・・・。
2404

646万理久利:2010/09/23(木) 21:09:17
お絵描きの秋
どうもこのところ、書けない文章がますます書けなくなった。そんな時は絵を。
お絵描き機能が少し良くなったところで挑戦。へたな絵は機能のせいにまだできる。






「無限回廊」謎の第四の登場人者を描いたつもりだがとんでもない絵になってしまった。
お気づきのようにお絵描き機能は添付貼り付けではなく投稿記事内に納めることができる。
子供の悪戯書きになってしまったから小さくしようと試みたがわからなかった。
明日の朝にはこの投稿は下手な絵とともに消えて居るかも知れない。

647赤松次郎:2010/09/23(木) 22:17:10
(無題)
作品集の「無限回廊」にBGMを挿入しました!!

648同人α総務より:2010/09/23(木) 22:26:04
BGM
オルガン、チェンバロが聞こえるかな。バロック調のシンセサイザー曲と見た。
上出来の選曲だ。

649赤松次郎:2010/09/24(金) 09:53:04
(無題)
新しい機能のチェック TESTその1
酒はさけろと医者に言われて1年、そろそろ我慢の限界か?

650同人α総務より:2010/09/24(金) 11:20:30
(無題)
たまりませんね。面白くて我慢できませんね。
何時ぞやは、同人誌サイトで「こんな品格のないお絵描き投稿は我慢できない」
そんなこともありましたね。 なかなかいい「絵」を実験で見せてもらいました。

絵心ありますね。そのうちコンテストでもやりましょうか。佐高11期の方がた
は絵心ある人、プロまでいるようですから。垣根を越えてやってみたいですね。

顔はビールジョッキ。
髪の毛はビールの泡。耳はジョッキの取っ手ですね。
どこかのビールメーカーに売れるかもしれません。
評価★★★

いぇ〜い。ビールはYぇびすが一番!!少し高くて滅多に飲みませんが。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000682M.jpg

651万理久利:2010/09/24(金) 15:21:06
ビール
ビールの話題が出ていたので少し。
私のお酒の初体験は小学生の頃、 お正月にお屠蘇の一舐めの他に父に分けてもら
ったキリンビール。苦くて、でも大人の味がした。母は怒ってたけど。
中学、高校とお酒は一切手を付けませんでした。酒を飲む父の姿が嫌だったからか
もしれません。

お酒とのつき合いはやはり大学生。 クラブの夏合宿でビールだと言われて飲んだ
ストレートウイスキー。直ぐにつぶれましたが、あの時から酒とのつき合いが始ま
ったような気がします。

社会人になってからはビール三昧。 ウイスキーはあの時以来すっかり体が拒否、
日本酒は甘すぎて苦手、そこでビールとなったわけです。仕事の憂さも水分補給も
栄養補給も夜のビールのお世話になりました。

今ビールは家で飲みません。ほんのたまの外出先で飲むだけ。やっぱり美味しい。
家では缶チューハイを嗜む程度です。
お酒は死ぬときまで近くに置いておきたい。精神安定剤なのかもしれません。

652万理久利:2010/09/24(金) 18:45:31
人の像をした美しい青い地球 合評3
<人類の告解>

作者は自分の感情というものを表現しない。それだけにこの詩を繰り返し読むう
ちに背筋をぞっとする何かを感じさせる。

後半部、〔首を絞められて〕、〔死〜〕そして〔宇宙が燃える〕、直截的な表現
でマイナー世界、考えたくない世界をまるで絵画のように綴っている。 生死の
狭間は私のもつイメージとぴったりと重なる。 母の死体と地球の死体。消滅。
作者は日常に逃げる今を生きる人々(私も)にマイナス百九十二度の冷水を浴び
せる。 自身もとっくに凍り付いているはずだ。

作者は何を告解しようとしたのだろうか。もっと多くの作品を読んでみなければ
たどりつけないかもしれない。2404

653長岡曉生:2010/09/24(金) 21:11:05
人の姿をした美しい青い地球:合評
★第二節の難読字、鰾について
この字は、JIS第二水準に含まれて居るが、正直私は知らなかった。
音読みは、ヒョウ。訓読みは、フエまたは魚が体内に持つウキブクロである。
漂流の漂と共通の音と意味を持っている字であるが、作者は何と読ませるのであろうか。
是非ご教示ください。

★二つ以上の異なる規模の視点
この作品では
我々の人としての意識
いわゆる地球意識・現象あるいはもっと広域の宇宙意識・現象
これらかけ離れた規模の意識が、それぞれの人格?を以て縦横に出没する。
その組み合わせがどのように取られたのか、その不思議さは、何とも言いようがない。

★隠喩と連想
私のような理系の場合は、連想の脈絡は論理的接続上、あるいはせいぜい延長上にあるが
この作品の場合は、その脈絡は異なった規模の意識の結合として把握されているようだ。
あるいは、この作品は偶然選ばれたかけ離れた二つの概念を、意識的に結びつけていると
いう試みなのであろうか。
あるいは、作者が過去に実際に経験した意識上の光景なのであろうか。
作家の隠喩とは、どのようにして生まれるものであろうか。

これ以上書いても、先出の優れた評におよぶことは出来ず、見当外れに成りそうだから、
これで終わりとします。
2404

654桃子 四歳:2010/09/24(金) 23:45:25
芸術の秋
絵は桃子作品。絵が好きな四歳の女の子。初めは顔だけの人の絵から胴体、
手がつき、足がつき、それから仲間も増え、靴も一週間で履かせた。
子供の観察力、進歩はすさまじい。

上は「靴をはかないお友達」下は一週間後の絵「靴をはいてるお友達」
そのうち文章を載せるかもしれない。光源氏の気分。桃子代理より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000686M.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000686_2M.jpg

655万理久利:2010/09/25(土) 00:17:44
人の像をした美しい青い地球 合評4(完)
りんりん、ちろりん、秋の虫たちの鳴き声は宇宙に向かっておしゃべりを
しているのかもしれない。虫たちは自分たちの死や地球の死など考えるこ
となく鳴き続けている。

南無阿弥陀仏を称えて極楽浄土、コーラン或いは賛美歌を歌い、アーメン
と十字を切って天国、私はどうもうすんなり入れない。極楽浄土や天国よ
り「宇宙」のほうがすんなりくる。

この年齢、体力、能力で、ロケットに乗り大気圏外から地球を見ることは
できないが、目を瞑って宇宙から地球を見ることはできる。豊かな水と土、
植物、そして人間。 それが一塊で表題「人の像をした美しい青い地球」
なのかと思う。生き物ひとつひとつに死があるように地球にも死が必ずや
ってくる。それでも生き物も地球も今を生きている。 それは宇宙からの
奇蹟の贈り物だから。意識せずとも毎日を淡々と生きる。株を分け、種を
残し、子を残し、生を繋げていく。せめても知性を持つ人間は宇宙の贈り
物である地球を、その恵まれた環境を壊すことなく、少しでも長く地球で
生き続ける工夫をしたらいいと思う。

NHK総合で母校を訪ねた立花隆が小学生に向けて質問していた。
「地球は必ず死ぬ、絶対的理由と人類の破壊活動で。さて君たちはどうする?」
宇宙船に乗って他の惑星に行こうという彼の案に対して色々な意見が出て
きた。
「卑怯です。それは地球を放り投げ出し逃げるだけです。もっとみんなで
話しあって地球環境のことや、核の問題を解決すべきです。」
「君は地球といっしょに死ぬの?仲間も子孫も死なせるの?」
(以上うる覚え)
彼の最後に残した言葉は、「その両方をやっていけばいいじゃないか。」
でした。いつまでもどこまでも科学少年立花でした。 彼は生をせいいっ
ぱいやり遂げている。

長くなりました。いろいろと魂を動かす作品でありました。
引き続き書いてください。2404
 おわり

656水彩画愛好家:2010/09/25(土) 16:45:53
高原の教会 (街角スケッチ)
ヤマネちゃんは二匹いたのですね。つがいだったらちょっと可愛そう。
森に戻ったヤマネちゃんはこれから冬眠に向けて山の実をたらふく食
べることでしょう。まん丸に太ったヤマネちゃんは「マリネズミ」と
なって丸〜くなって夢の中。
木ではなくステンレスの上に乗ってしまったヤマネちゃん。 これは
事故です。人間の仕業ではありません。

そして、静かな教会の絵です。木造のしっとりとした建物です。廻り
の木々に馴染んでいます。水彩の淡さが効果を増しています。教会の
扉上の教会の名前も手書きで暖かそう。扉を開けてつい中に入りたく
なります。人間だけでなく森の生物や植物を見守ってくれる雰囲気が
あります。結婚式は遠い昔の夢の夢、私は思わず懺悔を始めそうです。

住まいの近くの昔ほんの少しだけ通った教会と少し似ています。鐘は
ありませんでしたが。 その教会がなかなか見当たりませんでした。
たまたま散歩でゆっくり歩いていたら見つけました。 コンクリート
造りの立派な教会になっていました。名前はしっかりとパネル印刷。
これでは気づきません。スケッチ好きの私もこの教会には食指が涌き
ません。「高原の教会」いつまでも残るといいですね。
http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/

657同人α総務より:2010/09/25(土) 23:06:08
合評開始のお知らせ
肥と筑 第十四回がスタートします。
明日より10月2日まで。投稿末尾に2405をお願いします。
取れ立て、いや撮りたての新鮮、ピチピチの筆者の写真を
ポートレートとコメント集ににアップしました。
是非お立ち寄りください。感想末尾に2405をお忘れ無く。

658赤松次郎:2010/09/26(日) 09:04:13
街角スケッチ−高原の教会
何ともかわいい教会ですね。どのような宗派かも判りませんが、宗教の原点を見たような気
がします。
建築に携わる私はヒューマン・スケールを好とする者です。西洋の華麗な装飾を施されたそ
して壮大な教会、宝石や衣装に包まれた司祭やそれを支える組織を見るに付け、何か庶民の
素朴な信仰心と違うものを感じて仕方ありません。

だからこのような小さな教会を見つけるとほっとします。一人の人間の感覚を超えた権力や
肥大化した欲望の顕示欲をみるにつけ、いずれ滅び行くであろう未来の姿が頭に浮かびま
す。だから作者のこれまでの作品をみると、ヒューマンな心根が感じられて共感します。

659万理久利:2010/09/26(日) 12:02:27
阿Q正伝
このところTVで目にする日本の国旗を踏みつけるおばさん、拳をあげて叫ぶおじさん。
彼等を見ているとなぜか魯迅作、阿Q正伝を思い出す。 阿Qの姿と重なる。
主席の姿は、拉致と寅さんが趣味の某国の誰かと重なる。

14億という人間達をたばねるのはさぞや大変なのだろう。はったりや、やらせをさせ、
そして政府自らが「京劇」を演出し、国民の貧困と退屈さ、不平等、といった不満感を
紛らわせよとしているのかもしれない。

西欧諸国はやはり「白」優性主義、アジアの国で起きたことはコメントを控える。香辛
料と奴隷を求めて船出したあの頃と変わっていないように思う。
香辛料が石油とレアアースとなり、奴隷が低コスト労働力と購買力に変わっただけだ。
アヘンを大量に持ち込んだのは何処の国であったか。 知らぬ顔して「黄」どうしでけ
んかしろ、それが本音ではないだろうか。自国の利益に関わることは直接交渉してく。
ダブルスタンダード!
「理想国家」は薄れに薄れている。

文芸同人サークルに入り、日々のこと、精神・魂のこと、あれこれ思索し文章をそれな
りに書くことができる、そんな日本に生まれて本当によかったと思う。騙されない目、
真理を見る目これだけは常に鍛えておきたいと思う。小さな集団も国家も国家の集合体
も功利、見栄、つまらない判断基準のせめぎ合いで動かされがちだ。

私は阿Qにはなりなくない。そう考えている人類がたくさんいると信じている。せめて
もの歴史の進歩が残したものだと思って居る。

660万理久利:2010/09/26(日) 13:41:15
肥と筑十四回 合評の前に
アルバムのコメントの続きを少々。

筆者は佐賀吉野ヶ里に生まれ、現在では筑波山が見える所に住んでいる。
ともに穏やかな日本の原風景が感じられる場所だ。世界を、宇宙を、空、
を彷徨う人間の足場はこんな場所なのだ。さて筑波山をウィキペディア
で調べ見た。
「筑波山は古来より農閑期の行事として大規模な歌垣が行われ、近隣か
ら多数の男女が集まって歌を交わし、舞い、踊り、乱交を楽しむ習慣が
あった。」
どうか巻き込まないでもらいたい。

万葉集にも詠われ、古代歴史をたたえる筑波山。写真後部の大きめの山
が女体山、うっすらと前に佇む山が男体山とのこと。古代は女系だった
と聞いているからそれもありか。

筆者は科学者なのか、哲学者なのか、宗教家なのか、占い師なのか。
結論はぜ〜んぶだ。初めに入った窓口が論理と実証を尊ぶ科学。それで
も考え続ける知者は先に進む。死体をしかも脳みそを中心に何千体もの
解剖をしてきた養老孟司も科学者だ。そして昆虫が大好きな万年少年だ。
そして貴重な体験を積んだ哲学者だと私は思う。どこか二人似ている。

科学の基礎をもつ人間はものごとを冷徹に実証と理論で考えていく。そ
の強さがある。その先にぶつかる哲学、宗教の扉を開いても、その姿勢
は変わらない。でも決して驕りはない。二人とも、これからどんな変化
を見せるのか、深みをみせるのか、宙ぶらりんに生きている私にはとて
も興味深い。私が持っていなかった視点から物事を見ること、考えるこ
と、歴史の世界、宗教の世界、たくさんのことを短い間に筆者からたく
さん教えてもらえた。2405

661長岡曉生:2010/09/26(日) 23:10:20
Re:肥と筑十四回 合評の前に
ささやかな訂正
★筆者の出生地
実は、吉野ヶ里(旧三田川村)は本籍地で、出生地は佐賀市内の八幡小路です。
だから佐賀弁が得意技というわけ。
★筑波山のかがい/どうか巻き込まないで
肥前風土記逸文を読むと、杵島山には筑波山と殆ど同じかがいの習慣があったそうです。
むしろ杵島の方が、かがいの本家なのです。
★女体山と男体山
写真後部で一番高く見える峰が女体山、すぐ左下の小さめの峰が男体山です。女体山が、
僅か6mだけ高いのです。
2405

662万理久利:2010/09/27(月) 17:02:36
肥と筑十四回 合評1
<どっち、そっち、こっち、あっち、ここ>

少しでも、突き詰めて考えようとする人間の心境だと思う。歴史小説の中でくり広げる
筆者の心境じゃないかな。 彷徨い続けながら逃げないで見つめ続ける。

「認知的不協和」、自分の行動や考えに対し「否」の発言、反応があった際、反芻も、
己を修正するわけではなく、不快感が先行し、次にねじ曲げて合理化して今まで通りの
日常を必死で取り戻そうとする心理、そんな人間よくみかける。私もその一人かもしれ
ない。でもひどい人が多い。ひどいと言う意味は、そこそこ判っているのに、修正の道
を選ばずますます曲がっていくということ。あるいは全く判っていないということ。

「大人(たいじん)とは、赤子(せきし)の心を失わざる者なり。」
筆者はこの作品を通じ赤子の心で、歴史を辿りつつ、読者に仏教の心、「色」や「空」
の意味をそっと、読者に伝えようとしている赤子なのかもしれない。不協和音などここ
からは一切発せられない。必要もない。見ようとしない人には全く見えない世界かもし
れない。 そんな輩には不協和音となるのだろうか。それもこれも含めての筆者の筆。
遊び心は赤子の印。

詳細には触れない全体印象合評となりました。次回からはここぞとばかりに大手をふ
って質問合評を入れようと思う。

追:
*そう言えば私の本籍は佐賀県鹿島市大字城内。父方の家だ。今では記念館になっ
ているらしい。生まれたところは東京、いい歳になるまで住み続けた実家。面倒なこと
と、少しの拘りから移す気はさらさらない。

*かがい「歌垣」ですか。古代の言霊信仰なのでしょうね。求愛の歌でもあったらしい。
勝負がついたらそれなりに愛を育んだのでしょう。少子化の中、歌垣を復活してみたら
どうでしょうか。どこかのおしゃべり好きチャット集団も歌垣なのかもしれませんね。
でももう新たな子孫は残せませんね。発展志向はいっさいないようだし。
みなさん『古事記』『万葉集』『常陸国風土記』『肥前国風土記』などを時には開いて
みてはいかがでしょうか。2405

663万理久利:2010/09/27(月) 17:18:57
草取りおばさん
風邪でダウン。布団かぶって寝ていると構内からうるさいおしゃべりで目が
覚めた。あまりに声高かつ長いので、これは事件かと近所の警察に通報しよ
うかも思ったくらいだ。最後には笑い声で終わったのだった。

あいつの娘だ。 所構わず大声でおしゃべり。ここのマンションは響くのだ。
その母親はもっとしゃべりまくる。 最大の欠点は一人芝居であることだ。
相手の話は聞かない。聞いたとしても、自分の保身と次回のしゃべりの種に
するためだけの目的だ。そのおばさんこのところ見かけない。管理人にちら
り聞いたところ旅行に出ていてるそうだ。
いない間にスムーズに植栽も終わり、マンション廻りの緑はきれいになった。
あのおばさん帰ったらきっと
「あら綺麗になってるじゃない。でも誰の許可もらってやったのかしら。」
そんな勘違いマンション座長のせりふをはくかもしれない。

マンション廻りの草取り、もうやめてくださいな。草は取らず道行く人に御
愛想ばかりだということみんな知ってます。風邪でもひいて少し落ち着きな
さいな。
もうすぐ戻ると言っていた。ああまた、うるさくなるな。騙されやすい住民、
かつ暇で孤独な人はうるさいと思いつつおしゃべりの魅力にひかれている。
他方、出ていってもらいたいと真剣に考えてる住民もいる。
集合住宅住まいは難しい。

664同人α総務より:2010/09/27(月) 17:33:49
12345
飼っている数え虫からの依頼です。本日午後3時過ぎにカウント12345を通過したそうです。
よくよく考えて見れば何の意味もないけれど12345は少し楽しい。数え虫のこだわりが判ら
ず通過時刻には居眠りをしていました。

665赤松次郎:2010/09/27(月) 21:44:15
(無題)
実験:他の絵をこのお絵かきに貼り付けられないか試みた。
しかしPrint ScreenでコピーしてCtrl+Vでもだめだった。
結果:お絵かきは手書きしかできないことが判った。 以上

666同人α総務より:2010/09/28(火) 09:46:36
無題
建築は全ての造形、人間の生活、思想といったものを包含するのだろう。
絵もなかなかだ。
生け花、あるいはニューロンの束を思い浮かべた。「揺らぎ」が感じられる。
悔しいけれど ★★★
私は光の束をアレンジしてみた。之は★以前。習う前に慣れろの精神。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000699M.jpg

667水彩画愛好家:2010/09/28(火) 12:39:35
ルヴァン美術館? (街角スケッチ)
涼しくなったところで、絵筆とペンが進みますね。
昨日から画像が続いたのでひきつづき。

?の目線は井戸?に向かった。今回?は館の佇まいを見る、近づくまでの
歩きながらの目を感じる。階段の描写がよかった。加えて空模様。静止画
ではなく動画に近いと思う。ペンの運びもなかなか。建物の歴史をさりげ
なく語り、作者の思いもそっと影に隠れて語る。

絵と文章のコラボ。私も是非挑戦したいところだが、ともに実力不足で思
うように表現できないでいる。
http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/

668万理久利:2010/09/28(火) 22:14:38
今日の一句
● 風に揺れ銀色の綿ススキの穂
● ススキ揺れ想い馳せるは遠き人
● 本と絵に心が揺らぐ秋の夜

*時々金色にも見えるススキ。しかもふわふわ。
*遠き人の人数が増えるばかり。あの世の人は確実に。この世の人は守り抜く。
*芸術とはほど遠いが、なるほど秋はそんな気にさせる。

669碇 民治:2010/09/29(水) 09:33:40
今朝の一句
久しくごぶさたします。駄句を詠ませて戴きます。

● 瓢の笛
    これがちまたの
        かげのこゑ     民治

670万理久利:2010/09/29(水) 12:55:30
瓢の笛
軽快な俳句と思いましたがつまずくこと多々。まず瓢の笛とは?ひょんと読んでいいのですよね。
ネットと辞書で調べてみました。

「いすのき(柞)」という植物の別名「ひょん」。その実と思われるものは、小さい虫のために
袋状にふくれたもので果実ではない。そのため得体の知れないものと思われていた。そこから転じ
じたという説。
「瓢箪」のおかしな形をなぞらえた云ったという説。
「変なこと」が転じたという説。ちなみに、「いすのき(柞)」が「ひょん」といわれた由来は、
 実(と思われた)ものに穴を開けて吹くとヒョウ ヒョウと鳴るところからだそうです。
以上 引用教えてgoo

画像でも確認できました。まあ小道具のような笛、ポッケに入れて時々取り出し悪戯で「ヒョウ ヒョウ」
と鳴らすのも乙なもの。でも不快にさせるほど鳴らしてはいけませんね。解釈全く誤っているかもしれま
せん。下手ながら俳句を始めてからたくさんの植物の名前を知ることができました。

みなさんもあまり見たことないかもしれません。せっかく探した画像です。参考まで添付しておきます。
提供者の了承は得ていませんが、多分笑ってくださるでしょう。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000703M.jpg

671神野佐嘉江:2010/09/29(水) 13:26:25
合評有り難う
 皆さん、拙作に対する合評、ありがとうございました。当方この2ヶ月余り、舞来る仕事にと言っても五本ほどですが、日に夜を次いで、土日もなく、孫が来てもほどほどにつきあうするほど没頭してきました。一昨日の27日に1本の大仕事が一段落し、昨日は一日中ぼーっと。そしてやっと今日こちらのブログを見る余裕が出来ました。古賀君から北君の合評が始まると聞かされていましたので覗いたわけですが、そういうわけで、こちらを覗くのが今日になってしまいました。皆さん、合評ありがとう。万里さん「作者は人間に賛歌を贈っている」と。鋭い! この作品で、僕は人と地球を合体させました。若い、40年も前の発想で、生きる力を地球からもらって生きよう、との考えからでした。万里さん、その通りです。僕はずっと「生きることは祝うことだ」で生きてきました。古賀君、いつも的確なまた自分も詩のような評を有り難う。「窓辺にて」も覗きました。小柳さん、いつになく詩の世界に踏み込みましたね。どうも有り難う。皆さんどうも有り難う。当方の仕事は、まだまだ続きますので(他人の原稿の整理、加筆なのです)、また暫く覗けませんが、すみませんです。

672万理久利:2010/09/29(水) 13:31:20
草取りおばさん 続き
本を読みふけって今朝、日の出前近くやっと寝た。ピンポ〜ン。めったにないドアベル
で起こされた。なんとおばさん。「ちょっとしたお土産です。植栽もやっていただきあ
りがとうございます。これからも宜しくお願いします」 朝から凄いエネルギーだ。
「自分噴出エネルギー」。

26世帯の小さなマンションだが、何人にお土産を配るのだろう。両隣と管理人、組合
理事には間違いなく。私にはとても太刀打ちできない。 お土産は小さなこけしのキー
ホルダーだった。質素でなかなか可愛いいこけしだった。理事長には多分別な土産だと
思う。どうかこれからもおしゃべり草取り?してください。ついそう思った。みんなこ
れに「まいる」のだろう。

本日は雨があがったので、そのまま起きて、ベランダ前庭の草むしりを黙々とした。
ポッケの携帯には早速こけし。 あのエネルギーはどこから湧き出ているのだろうか。
そのうちマンション名もおばさんの命名に変更されるかもしれない。「仲良しマンシ
ョンこけし」。どうしよう。私は住み続けられるのであろうか。どうしても「おばさ
ん教」に入信することはできそうもない。

以上ショート・ショートでした。おわり

673同人α総務より:2010/09/29(水) 15:24:00
銀のススキ
私事ですが、成り行き上。「光の束」本当はあれ母の毛髪のイメージです。白髪が
出てき始めてからおしゃれな母は直ぐに染め始めました。 二十年後、面倒になっ
たのか、チャレンジなのか一切染めなくなりました。結果、ふわふわの見事な銀髪
になりました。銀といってもかぎりなく白に近い銀。下に見えるのはピン留め。

猫毛でふにゃふにゃの毛髪でしたが、銀髪になってからは、そこそこに腰もあり、
ふんわりと、まるでソフトクリームのようでありました。みんなから誉められ、み
んなから触られ「よっしゃ、よっしゃ」のおしゃれで負けず嫌いの母のニンマリを
思い出します。私も手持ち無沙汰な時、つい母のふわふわススキを触っていました。

674桃子 四歳:2010/09/29(水) 22:12:26
お出かけ
お外にでるのは大好き。一番お気に入りの服を着てね。とりわけ電車に乗って
おじいちゃんと行くのが好き。弟はつきまとってうるさい。 おじいちゃんは
田舎の山や川にもつれてってくれるけど、一番多いのが都心。 靖国神社や
上野の美術館や銀座の画廊。私はこっちの方が好き。まだよくわからないけど、
絵も素敵。歩いてる女の人もおしゃれだわ。大人の世界は興味津々。
おでかけの前の日からわくわくして眠れないの。

注)代理の私も「お出かけ」は数日前からわくわくどきどき。まるで遠足前だ。
やはり血なのだろうか。

夏休み旅行で渋滞にあって桃子は車のイメージ(色と光)を紐で表した。
数字は多分No.プレートだと思う。下のゲジゲジ虫は何を表しているのだろ
うか。本人はすっかり忘れている。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000707M.jpg

675万理久利:2010/09/30(木) 10:58:59
肥と筑十四回 合評2
<コーヒーブレイクの前まで>

●十三回に引き続き、佐賀「サガ」地名の由来と伝播について。
こんな知的で品のある理想家族はあるのかと少し疑いつつ、そこが作りものの面白さ。
筆者は理想家族を借りて、緻密な歴史検証、推論を推し進める。
いきなりの「家族登場」ではないだろう。筆者のご家族も似た雰囲気があったのかも
しれない。

●サガの由来を徐福伝説におき、徹底的に古代中国の歴史と言葉の音を調べ上げる。
さらに日本国中に散らばった徐福の子孫と製鉄技術と神社(祭事)、国府の場所そし
て「地名」を探る。大変な作業かと思う。それを基盤にするからダイナミックな推論
が可能になる。

●「相」分析には驚かされた。私の地も「相模」(サガみ)。月に一回新聞にはさみ
こまれる「武相新聞」。「サガむ」新聞ですね。こんな身近な題材に当たることがで
きる。共に南方系古音、律令制以前のものだときっちりと検証する。

★サガの二文字表記、★[サガ]系地名纏め は圧巻だった。

●有明近くに両親は生まれ育った。 ムツゴロウは夏休み、土にまみれて掴んだ記憶
がある。ムツゴロウとそっくりな生き物が、長江下流に生息しているという。DNA
が繋がっているのかもしれない。

●そう言えば我が家の日曜日夕方の雰囲気はこんなに知的ではないが父が中心となっ
て政治談義や歴史談義の場所であった。必ず兄二人に質問を投げかける。二人は真面
目に答えていた。姉は小さな声で「お父さんはいつも雑誌、新聞、TVの受け売りば
かり」。知恵遅れの私は兄二人をひたすら尊敬し、同時に姉の台詞をかみしめていた。

理解に誤りがありましたらご指摘ください。2405

676水彩画愛好家:2010/09/30(木) 11:12:19
さんまの塩焼きと白飯
街角スケッチを開いたら、おいしそうな秋と日本がTOPに。
作者はやはり「おしゃれ」な人だと思った。
http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/

677高島 徹:2010/09/30(木) 12:10:54
ブログの表紙
小生が利用しているOCNの無料のブログには、表紙であるテンプレ-トに様々な種類の物があります。その中から季節にふさわしい物やイラストなどを選び、表紙として更新しています。

気分を変えるのもブログを見て頂く上で大切なツ-ルなので、時に触れ入れ替えています。自分が遭遇した風景写真などを添付することも出来ると思いますが、OCNで準備しているテンプレ-トが素敵なのでこれを利用しています。

今回は、高値で庶民の食卓に上りにくいと言われている秋刀魚を掲載しました。
魚はあまり好きではないのですが、温かいご飯が添えられて美味しそうですね。

678桃子 四歳:2010/09/30(木) 14:05:29
プリキュア
さっきどこかのおじさんが言ってたわ。「ゲジゲジ虫ではなく目でしょうね。」
もう忘れちゃったけどそうかもしれない。自動車を私の「目」が見てるのだから。
それからもうひとつ。私の憧れは「プリキュア」とってもかわいくて、おしゃれ。
目は大きくて睫毛も長い。瞳は時々緑色と青色。悪に立ち向かう女の子。本当に
私、いまはまってるの。洋裁好きのお母様にレースいっぱいの可愛い洋服作って、
とお願いするのだけれど、あの人は何時も皇室風の質素な服ばかり。スカートも
長いの。 ああプリキュアになりたい。

※確かによく見ると目にも見える。一番下に描いているのも「目」を想像させる。
緑に塗られた箇所は瞳? 遠い昔の自分の絵を見ても似たようなものだ。すっか
り忘れている。当時頭の中は憧れのキャラクターだけだった。なぜか未来ロボット。
これだけは覚えている。(代理人)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000711M.jpg

679長岡曉生:2010/09/30(木) 15:58:00
肥と筑十四回 合評2へのお答え
★武相新聞
 この場合の武は、恐らく相武(さがむ)の武ではなく、武蔵の武だと思います。
これは、町田が武蔵と相模の国境に位置する事に由来する名前でしょう。
参考:武相荘-Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E7%9B%B8%E8%8D%98

実際、都県境たる境川両岸の武蔵側の町田市と、相模側の相模原市・大和市には共通する
地名(相原、小山、矢部、鶴間など)が残って居るそうです。
この他、東京都町田市と隣接する神奈川県川崎市は、元々武蔵国橘樹郡(たちばなぐん)
に属していた程なので、相模と武蔵の境界線は、かなり流動的だったようですね。
蛇足ですが、この橘樹郡の名前は、日本武尊妃の弟橘媛に由来するとされ、実際川崎市の
高津区にはこの弟橘媛を祀る御陵という富士見台古墳や、日本武尊・弟橘媛の夫妻を祀る
橘樹神社が有ります。さらに東京湾を挟む対岸の[木更津]の名は、日本武尊が弟橘媛を
偲んで去りがてだった事を現わす[君去らず]から来たという地名説話があります。

★ムツゴロウ
これは、国内では有明海にだけ住む魚です。きっと、長江下流の魚の子孫でしょうね。
ムツゴロウのほかにも、国内では有明海独特のものとしては、和船の右舷漕ぎが有ります
(肥と筑第六回)が、この右舷漕ぎは、中国では標準的な漕ぎ方なのです。
先ごろ万華鏡で話題になった佐賀名物の菱を含めて、佐賀の文物は長江下流の文物と共通
な所が多いのです。

★2405
万理さん、上手の手から水が洩れて、末尾の2405が抜けていましたよ。
2405

680水彩画愛好家:2010/09/30(木) 16:35:18
秋刀魚
OCNのブログは無料ブログなのですか。無料を徹底的に楽しむ、これは知恵と工夫の
世界です。やっぱりなかなかのお人だ。

実は私の家の冷凍庫に秋刀魚が三匹冷えている。スーパーで大安売りをやっていたので
つい。私も魚は苦手。でもさしみはすんなり大好物。煮魚は大苦手。焼き魚はたまに手
を出します。ぷりぷり肉厚のほっけと子持ちししゃも。 苦手の裏には「さばけない」
があるかも。「ままかり」これは別格です。岡山に住む姉にはいつもこれをねだります。

おいしそうな秋刀魚を見て少し食指が涌いてきた。私なりのこだわりがある。明日大根
を買ってきて「おろし」の準備。明日か明後日、秋刀魚にたっぷり大根おろしをかけて、
あつあつご飯を食べようと思った。

食欲も絵心もまず目から、味や臭い、付け加え文章はずっと後なのかもしれません。
ブログ解説ありがとうございました。やっぱり想像通りでした。

681万理久利:2010/09/30(木) 17:19:18
肥と筑十四回 合評2へのお答え の雑感
●ありがとうございます。また少しですけれど脳みその皺が増えました。これからも
続く「肥と筑」を読み解くにあたり強力な参考になります。

●町田まわりの解説はうきうきします。 やはり生まれ育った場所だからでしょうね。
それに思い当たることがたくさんあるのです。

●[木更津]が[君去らず]。いいね。日本の歴史と言葉の持つ深みです。うっとり。

●ムツゴロウは甘露煮で小さい頃からよく食べていました。小骨も食べられる。最近で
はありつけなくなりました。母から聞いていたこと。お爺さまは釣り好きで夕方自分の
船に母を乗せて有明海に出て行った。そうその風景は「右舷漕ぎ船の父娘」。探してい
るのですがその貴重な写真が見つかりません。母も祖父も今頃揺ら揺らと有明海を漂っ
ているのでしょう。

●水漏れがちですが、水のトラブル「クラシアン」はまだ不要です。 気付いたら雑巾
片手に緊急措置。苦手ではありますが自分なりに修理しています。
いつまで続けられるやら。 2405

682赤松次郎:2010/09/30(木) 18:17:21
肥と筑 第十四回感想その1
整いました!! 「はなしか(歯なし家)とせんべい」とかけて「肥と筑」と解く。
そのこころは「まったく歯がたたない」。
まあそのように私はこの作品に異論を挟もうと目を皿のようにして挑むが、残念ながらすべ
ての内容について予備知識を欠いていることを認めざるを得ない。だから勢い質問のオンパ
レードになってしまうことはやむを得ないことだ。

徐福が日本に向けて出発したという山東半島と日本の位置関係を地図で調べてみた。視覚的
にそれが一番合理的なルートだという感じをもった。なぜなら琅や連雲港と韓国の済州島
および有明海を結ぶと一直線になるからだ。たぶん途中朝鮮半島を左の視野にいれながら航
行するという心理的な安定もあったはずである。それとも風の具合によっては朝鮮の港に寄
港して風待ちをしたかもしれないのだ。

Q1.日本まで何日かかったのでしょうか。

この作品によればまさに私の祖先の住んでいた土地は、肥前風土記逸文にある杵島山の麓な
のだ。その山の有明海に突き出た小高い崖の上に海童神社があり、徐福が初めて日本に上陸
したという碑が現在立っている。そしてまたその渡来人が鉄や水銀の冶金技術を持っていた
といことも、私のご先祖と妙に符号するので驚いている。父方の家業がまさに海運業で海族
そのものであり、父はまた鋳物鋳造業を営んでいたという、徐福船団の渡来人の特徴ともま
た奇縁なのだ。(この辺のはなしはまゆにつばをわすれずに)。

Q2.このころの言葉は何語を話していたのかな?先住民とのコミニュケーションはどう
  だったのだろうか。それともほとんど類人猿なみの弥生人だったのだろうか?
2405

683万理久利:2010/09/30(木) 18:21:37
他人の合評の雑感
すごい。すごい乗りだ。どうしちゃったんだろう。
お絵描きといい近頃飛び具合がすごい。
もっと飛べ飛べ!!天まで上がれ!!
2405忘れてるよ。クラシアン呼びましょうか?

684桃子 四歳:2010/09/30(木) 21:39:41
寝ろと言われても
さっきからお母様がうるさいの。弟よりうるさいの。「もういい加減寝なさい!」
ですって。
さっきまでお爺さまの所でお絵描きとコンピューターで遊んでいたの。 お母様は
自分のコンピューター絶対に私にさわらせてくれない。だからお爺さまの家は大好き。

いつもどおりスイッチ入れて画面を開いてあれこれいじってた。そしたら私の絵。私
の写真はりんごコンピューターが開いたときや写真ファイルでたくさん見てるけど絵
は初めて。 夏休みのときの絵だわ。わくわくして、そうかんたんには眠れない。

てんらい会に出してもらっているようで嬉しかった。もっとうまくなる。 そのうち
文章も書くようにお勉強する。 今度はだいりにんじゃなくて直接私が貼り付ける。
私コンピューター大得意なの。お爺さまがときどき目ぱちくりしてるわ。 お母様は
そんな私のこと警戒しているんじゃないかな。お母様の悪口や絵は書かないのに。

おやすみなさ〜い。 (しぶしぶの代理人より)

685長岡曉生:2010/09/30(木) 23:30:04
肥と筑 第十四回感想その1へのお答え
Q1.日本まで何日かかったのでしょうか。
肥と筑第三回では、寧波沖の舟山列島から唐津まで、動力に頼らず帆走のみのジャンクに
乗り、最速一昼夜以内で到達した例を挙げました。もちろんこれは、風向きと潮の流れが
最適な条件下での例です。山東半島から朝鮮半島沿いに北九州に至る航路は、寧波・唐津
間よりも長く、また黒潮のような航行を助ける潮流も無いため、所要時間は上の例を数倍
して1週間程度と見れば良いでしょう。

Q2.このころの言葉は何語を話していたのかな?
弥生人の言葉についての質問ですね。
語順は今の日本語と同じで助詞を持ち、トルコ語と同じような8母音とその間の母音調和
現象を持つ大和言葉、端的には万葉集や古事記の言葉に近いヤマト言葉だったと思います。
なお、大陸では地方ごとに異なる特徴を持つ原始漢語がその地方の共通語として通用した
他に、漢族以外の少数民族は、民族特有の言語を話すという最低でもバイリンガル以上の
多言語を話す能力を持っていた筈です。これは、現在でも言えることです。

なお、先住の縄文人は、三内丸山遺跡で、およそ35cmという基本尺度を持ち、これで
織物の幅や建築の寸法を決めていたと見られています。また、この三内丸山遺跡周辺では
発掘された栗の木の遺伝子が非常に揃っており、これは縄文人が選別された栗の意図的な
栽培を行なっていた証拠とされています。
製鉄技術も、野ダタラという原始的な形ながらも、あったそうですし
稲作については、縄文時代には既に江南の苗(ミャオ)族が伝えています。
これと、古代人は最低バイリンガルだった事を前提にすると、縄文人と弥生人のあいだの
共通語としては、苗(ミャオ)語が使われていたと想定するのも面白いかも知れません。
因みに、苗(ミャオ)族の女性の髪型は、日本髪にそっくりなのです。

さらに、縄文人は死者に花を備える習慣が有り、当然宗教心を持っていました。
日本の神社の基本形は、縄文時代にすでに出来ていたという意見さえもあります。
それよりなにより、忘れてはならないのは、縄文人は世界で最初に火で焼き固めた土器を
作った民族なのです。(現在、西暦前1万6500年の土器片が見つかっています。)
2405

686万理久利:2010/10/01(金) 11:23:35
他人の合評のお答えの雑感
不揃いに整いました。

昨日の合評者の質問、実は私も興味があった二点です。

A1について: 短い距離とは言え、当時の船ではやはり一週間かかってしまうのですね。
沈んだ船もあるかもしれません。危険をおかしてまで海をわたり異国の地に渡る。日本
からの渡航もありました。そんな勇気と冒険心、知的好奇心が文化を創り上げてきたの
かもしれません。話は変わりますが、拉致された方々はジェットエンジン船であっとい
う間に海を渡らせられたのでしょう。近海用の軍艦開発技術しかなかった中国も、遠洋
に乗り出す技術開発を着々としているそうです。古今、その目的が違ってきていますね。

A2について: 集団渡来を計った徐福団、到着した人々は現地日本人とどのようにして
コミュニーケーションとったのかとても気になっていました。中国は漢族が占める大国
だが、基本的にはモンゴル、その他少数民族、トルコ、インド、ロシアも入り込んでい
る混合民族だと思う。筆者がいうように、バイリンガル、語学獲得能力に長けていたの
かもしれません。また技術や文化を伝える、受け取る、言葉以前に情熱のようなものが
あるかと思います。姿を見れば伝わる。言語もどんどん習得していく。受け側日本人も、
以前からちょこちょこと渡来していた中国民族、朝鮮民族から言葉を習得していたかも
しれません。いいね。
縄文、弥生、古代の言語。これも気になる。今私がタイムスリップしてその時代にもど
ったら日本語通じるのでしょうか。時々そんなことを考えています。皇室の方々の言葉、
ふとよぎります。ゆっくり、正確に。独特の雰囲気があります。 いわゆる「外」から
嫁入りした女性達もあっという間に皇室言葉を使い始めるのです。 皇室言葉はヤマト
言葉に起源をもっているのではないかと、歴史素人ながら推測しています。私も彼女ら
のしゃべり方を真似すれば古代人に話しかけられるかもしれません。

*死者に花をたむける縄文人:「花」は美しくはかないからなのでしょうね。でも毎年
咲く。特別な宗教も宗教観も持ち合わせない私ですが、慣習でもなく、見栄でもなく死
んでいった人の墓には自然と花をたむけます。死亡の連絡をいただいたときは大事な人
には生花をできるだけ早く、できればご遺体が自宅に帰っている時に間に合うように送
ります。不思議な感情です。

*縄文土器:火の効果を知っていたのですね。おまけに装飾、造形もなかなか。そこか
ら洗練されていく弥生土器より、力強さを感じ惹かれます。

勝手な雑感を書きました。認識不足、誤りがありましたらご指摘ください。
さあこれから「コーヒーブレイク」です。 2405

687万理久利:2010/10/01(金) 12:30:02
武相荘(ぶあいそう)
<書き忘れ>

直ぐ隣町にありました。ぞくぞくするほどいい男、白州次郎と正子夫人の記念館でしたね。
名前は「武蔵の国と相模の国の境に位置する」とありますが、夫は少しましでも妻は結構
「無愛想」こちらのほうがピントきます。

NHKドラマスペシャル・白洲次郎(2009年 NHK)であらため白州を見てかっこいい日本男児
だと思いました。風をきってベントレーを運転する姿は世界に恥じない日本男児。彼も海
を渡った徐福の血をどこかで引き継いでいるのかもしれません。

彼、彼女を見ていて「貴族趣味」をちょっぴり感じる。 貧乏人のヒガミなのだろうか。
最近では私も丸くなって、それは「逆差別」だと。彼、彼女が貧乏人に生まれたとしても、
きっとそれなりのものを残したのだろうと思います。よくわからないのが、夫婦のコンビ。
雰囲気があまりにも違いすぎると思うのです。まあ男女の機微には全く疎い私ですからな
んとも。

実は一度も訪ねたことがありません。だいたいの雰囲気想像できてしまうからか、正子に
嫉妬を覚えるのも悔しいし。これからの日本人の中から、彼、彼女のような人が少しでも
多く育ったらいいと思います。2405
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E7%9B%B8%E8%8D%98

688ももこ よんさい:2010/10/01(金) 18:08:38
(無題)
あああ*+*っx++− ――――

689赤松次郎:2010/10/01(金) 20:24:30
肥と筑 第十四回感想その2
佐賀という地名の検証に用いた資料の量と、解釈にいたる緻密な分析はすご
い。またALEPHと聖獣としての牡牛の天文学の推理もすごい。いつだった
か、ある新聞の記事で、邪馬台国の場所を探すのに日本で見られる皆既日食の
年代からその場所を特定するという研究をしている人がいると書いてあった。
それと同じような推論を作者はしている。
作者は「今現在の春分点は、西暦1990年に水瓶座に入ったとも言います。
これを基準年にすると
 一つ前の春分点は、西暦前170年頃に魚座に
 二つ前の春分点は、西暦前2330年頃に牡羊座に
 三つ前の春分点は、西暦前4490年頃に牡牛座に入ったことに成ります。
つまり、牡牛を神または聖獣とみなす宗教体系は、西暦前4490年から西暦
前2330年頃の期間中に始まったと考えることができます」といっている。
私はその数千年前の星座の位置を特定できる天文学に驚嘆するのである。また
それを駆使できる作者はなにものだ!!

私は製鉄に巧みな渡来人が、わが郷里の塩田や嬉野・鹿島に関係すると聞い
て、インターネットで丹生神社の全国の分布を調べてみた。そこには水銀の鉱
脈の分布と一致していて、藤津郡にはその鉱脈があると記されていた。
かつて子供のころ遊んでいた「たんじょういん」という呼び名の神社が「誕生
院」だとばかり思い込んでいたが、実は丹生神社であったとは。
その神社は秋には収穫祭で賑わい、日頃使役している農耕馬を集めて神社の周
りを走らせるにわか競馬が催されていた。走るようにと調教されていないので
突然横道に走り出し戻ってこない馬もあって、みんなゲラゲラ笑いながらそれ
を楽しんでいたことを思い出した。とにかくそんな古代からのいわれがあるこ
となど、60年も知らないで過ごしていたとは全く迂闊だったと反省している。
作者のおかげでもう一度そのころを思い出させてもらったが、もう二度とそこ
を訪れて古代に思いを馳せることはないだろうと思った。
2405

690万理久利:2010/10/01(金) 21:51:40
肥と筑十四回 合評3
無残に、整いました。文豪の後ですが、しかたない。

<コーヒーブレイク>
相変わらず辞書とウィキペディアのお世話になりながら、ゆっくりじっくり拝読させていただいて
います。24号は作者のお題提供。 一遍上人さんも、この肥と筑もなかなかのものだと思いま
した。「眠たくなる」と言われたこともあるとか。 読み手によりますね。 私は難しいけれどわく
わくしする。 自分の苦手とする題材でも、それに取り組むことによって自分の世界が広がる、
そう思って居ます。 それも寄り添えば寄り添うほど伝わってくるのです。 全て読み手の選択、
考えでしょう。 食いついて読む、そんな手法もどうか他の人にも一度やってみてもらいたい。
時間の無駄? もう時間無い? そんなの言い訳。

私の好きなコーヒーブレイクタイム。今回はなかなか重量感ある内容でした。「むげん」にまで
ふれています。Aを逆さにして牛。アルファベットの第一。 古代初登場の聖獣がなんと牡牛と
は。なぜ牝牛ではなかったのだろうか。インドの牛も聖獣ですね。道に横たわるのは牡ばかり
なのだろうか。フェニキア文字とタロットカードの22枚。ここからも解き明かしがはじまる。
好きな言葉 :
信行 「〜∞は〜認識する心が無限の働きをもっているというシンボル」
英夫 「〜どの修行を取るにしても、昔からの伝統を正しく伝えている師につくことが大事」
ともに意味深い言葉だと思った。2405

691桃子代理:2010/10/01(金) 23:05:12
悪戯
お爺さまが目を離した隙に悪戯をしたようです。私には削除ができません。
桃子は削除の方法を知っているのでしょうか。
削除したら多分大泣きするでしょう。何がいけなかったのか、大人はきちん
と説明できるのでしょうか。私も自信ないな。一言「ダメなことはダメ」
説明にもならない言葉が出てきそうです。

こんな悪戯もOK。鷹揚で心広いニューロンカフェが好きです。

692万理久利:2010/10/02(土) 00:21:26
肥と筑十四回 合評4(完)
●徐福と徐○ の入声音、徐福と彼杵郡の「ソ」、藤津郡の藤がフツ→フヂ→フジ、言葉の伝承、
変化を実に見事に推測している。音も大事なポイントなのですね。
(注○箇所はふつ、この漢字は受け付けないどころか文章全体が文字化けすることを発見。
皆さんのPCではいかがでしょうか)

●最後は製鉄に必要な水銀と藤蔓の話で終わっている。きっちりストーリーができている。私の
祖母は藤津郡鹿島出身、私の本籍も同じ。祖母はちょっとした名産婆であった。羊水の中から
子を取り上げる、彼女も徐福の子孫、そして「罔象女神」の化身だったのかもしれません。ちょ
っと飛びすぎですか。

※ 「和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」これには驚いた。「漢語で集めた名詞を意味で
分けて、万葉仮名で読みをつけた上で、漢籍を引用しながら説明を加えた。 国語辞典、漢和
辞典、百科事典の性格を併せ持つ」と注釈があるが、平安時代、PCも無い時代にこれだけの
辞典を日本人は作り出していたのだ。それに気付いた作者にも驚く。

※ とりとめもない感想になってしまいました。まだまだ自称義務教育過程にいますのでご容赦
ください。多分誤読がたくさんあるかと思います。  2405

693長岡曉生:2010/10/02(土) 00:32:26
肥と筑 第十四回感想その2へのお答え
★数千年前の星座の位置を特定
春分点の移動は、昔から占星術で論じられてきました。この移動は、地球の自転軸が黄道
面に対し2万6千年弱という時間を掛けて首を振る事から起きる現象で、それ自体はごく
単純な計算で求められます。ただし、星座を形作る恒星群は、太陽系から十分離れている
ために恒星間の相互位置は、固定されていると近似しています。
それでも、黄道12星座の境界線がどこに有ると見なすかで、春分点が星座に入る時期が
変わってくるのです。

★丹生神社と水銀の鉱脈の分布の一致
水銀は、非鉄金属を採るのに欠かせない物質で、冶金には欠かせません。
徐福一族の徐姓を冠する徐州は、古代から銅の生産地として知られていました。そのうえ
徐福は高名な方士だったので、錬金術に必要な水銀の扱いをよく知っていた筈です。
ですから、徐福伝説の分布と丹生神社の分布も、やはり高い相関を持っている筈ですね。
2405

694万理久利:2010/10/02(土) 00:36:09
肥と筑の合評で思い出したこと
忘れもしないあの日、真面目に合評に取り組んでいるときに、「投稿お控えく
ださい」と言われた。桃子ちゃんではありませんが訳がわからず大泣きです。
訳を知りたかった。そしてお控えくださいと言う「力」がいったい何なのかわ
からなかった。

「遠い昔の話」になりつつあります。多くの人はとっくに昔のこととして消し
去ったのかもしれません。
私といえば、未だに書くことに魅力と恐怖と自分の無力さを感じている。でも
少しでも進歩したいと思っています。

695長岡曉生:2010/10/02(土) 01:00:10
肥と筑十四回 合評3へのお答え
★私の好きなコーヒーブレイクタイム
実は、私も好きな時間です。
理由の一つは、論証と脈絡にそれほど気を使う必要が無いこと
もう一つは、その時のテーマに合わせ、文章と思いを膨らませる楽しさが有ることです。

★聖獣は、なぜ牝牛ではなかったのだろうか
言われてみれば、確かに不思議ですね。
ひょっとすると、本来支配的だった母系制度が、文字誕生の頃から弱まってきたのかな。
インドでは、シヴァ神が聖牛ナンディンに乗っていますが、このナンディンも牡牛です。
しかし、インドの道に横たわっている牛は、牡牛とは限らないと思いますよ。

★フェニキア文字とタロットカード
この二つを結びつけるのは、突飛に見えるかも知れませんが、実はそうではありません。
ヨーロッパの文字も宗教も、その大元はエジプト・メソポタミアに起こったアラム文明に
発していることは、歴史を見れば直ぐに解ることです。
ただ、TAROTカード一枚一枚の意味は、明らかにインド宗教に多くを負っています。
それは、このカードを自在に操ったジプシーが、インドのカシュミール地方の言語を話す
民族である事からも、推定出来ます。
2405

696長岡曉生:2010/10/02(土) 02:32:43
肥と筑十四回 合評4(完)へのお答え
★藤津郡鹿島
これは前にも書いたことがありますが、α同人に興味を持って、その関連の土地や氏族を
調べていくと、徐福・海人族・タタラ製鉄等、肥と筑の主要テーマに結びついて来ます。
私から見ると、無意識のうちに引き寄せられた集まり、実に不思議な縁だと思います。

★罔象女神
ミズハメと羊水ですか。そういえば、世界各地の神話では宇宙が水の世界から生まれ出る
と言う設定が数多く存在していますね。
私が住んでいる石岡の龍神山にも、罔象女神のほこらがあります。
この場合は、龍神と水との関係を見たのでしょうね。

★和名類聚抄の作者、源順
万理さん、平安時代はPCは無かったけれど、他のことに束縛されない時間はたっぷりと
有ったと思いますよ。
所で、この源順は、先だって掲示板に登場した鬼退治の渡辺綱と同じ嵯峨源氏です。
一方では大学者、もう一方では鬼退治の猛者、平安貴族の血も、なかなか多彩で侮れませんね。
2405

697万理久利:2010/10/02(土) 12:32:06
肥と筑 お答えの雑感
作者に質問を投げかけると、10倍になって答えが戻って来る。しかも相手のレベルにあわ
せて丁寧に説明してくれる。やはりこの人は徐福(徐市じょふつ)の末裔なのかもしれない。
職業欄に方士(呪術師,祈祷師,薬剤師,占星術・天文学に秀でた学者)とあった。科学者
であり占い師でもある。船で大洋に乗り出せば天文学にも自然と通じてくるのだろう。

学者、けんか好き、世界歴史家、占い師、哲学者、冒険家、そして軽妙な噺家。之が作者の
顔だろう。徐福だ。
右脳 一かけ、左脳 三かけ是非分けてもらいたい。

このシリーズは一回一回読み進めるに時間がかかりましたが、作者のおかげで沢山の世界
を知ることができました。調べる楽しみ、推理の楽しみも知りました。
「徐福亭曉生」 こんなペンネームを使い、知的ユーモア溢れる作品も書いてもらいたい。
肥と筑、この中にもたっぷり徐福亭が散りばめられているのが、聞き慣れない言葉にたじろ
ぎ、多くの読者は気づいていないのだと思います。慣れてきたところでますます続きが楽し
みです。 2405

698同人α総務より:2010/10/02(土) 13:30:56
合評開始のお知らせ
天使ごっこ・悪魔ごっこ(4)七月 が始まります。
明日10月3日から9日まで。末尾2406をお忘れ無く。

著者のポートレートとコメント集もアップしました。お立ち寄りください。

699桃子 四歳:2010/10/02(土) 16:22:07
天使のはね
今日もお爺さまの家。お母様は私と弟を置いてどこかにいっちゃった。さっきりんごコンピューターを
開いたら、「天使」という字があったわ。知ってる。ランドセル、セイバンおじさんの「天使のはね」の
「天使」。 私も早く桃色のはねをつけて学校行きたいな。 この前お爺さまとお婆さまがお話してたわ。
「ランドセル5万以上するのね。どうしよう。」 「あちらがきっと買ってくださるだろう。」 大人の
話は面倒だわ。とにかく私のランドセルが欲しいの。桃色のはねが欲しいの。

お爺さまが狙っている幼稚舎には桃色のランドセルないみたいだから、いやだ!!。 愛子様が転校する
かもしれないとお母様言っていた。でもうちは貧乏だし、私頭悪いしお勉強きらいだからダメだわ。
桃色の翼よ。近くの小学校が一番いい。思いっきり、はねるわ。
「ショート ショート」

700万理久利:2010/10/02(土) 21:51:35
今日の一句
●白と赤そっと寄り添う彼岸花

本日は父の95歳の誕生日でした。庭には白粉花だけ、花屋の仏花も高い
ばかりで白々しい。そこで最近話をするようになった近所のお宅に咲いて
いる紅白の彼岸花を一本づつ分けていただきました。
母と仲良くお話をしているように見えます。

701碇 民治:2010/10/30(土) 08:33:24
万理さんの句私ならこう詠みます。
●紅白の永遠に触れあふ彼岸花   民治

失礼しました。

702万理久利:2010/10/30(土) 09:46:14
生まれ変わりました
碇さんへ

こうも違ってくるのですね。 そっと→永遠に 寄り添う→触れあう。
いつも喧嘩ばかりしていた両親です。イメージは ちょっと恥じらいながら、
ちょっと煙たがりながら寄り添う、これが精一杯でした。 男女の機微を知
る大先輩、ぐぐっと二人を近づけてくれました。きっと喜んでいます。
私の俳句リスト 二つ並べて保管します。

703水彩画愛好家:2010/10/04(月) 09:17:31
木馬亭(街角スケッチ)
二日酔いで 苦々しい気分の中、清々しいスケッチが投稿されていました。
高原の空気まで吸わせてもらえそうです。さあ深呼吸!!
建物と白樺の木が綺麗に収まっています。スペードの葉っぱ思い出しました。
人が気づかない風でも、肉薄の葉っぱは感知して「さわさわ」揺れます。
ヤマネちゃんはきっとここにも来たに違いありません。白樺の木の亀裂にう
まく爪をひっかけて、逆さ姿で登ったと思います。
ステーキには野菜がつきもの。新鮮で色とりどりの野菜が絵を引き立てます。
なかなか遊び心のある方だと思いました。

704万理久利:2010/10/04(月) 23:15:26
惚けて、ちゃらけて、隠語でチャット
ネット世界の低級化。軽い言葉をウィットに富んだしゃれた文章と考える
若者が増えている。書いてるつもりで伝わらない。読んでるつもりで読ん
で無い。一種文盲化現象だ。

悲しいことに言葉を大事にしなければならない大人、老人まではまり込ん
でいる。
国の「国語」、少し抵抗感あるが「倫理道徳」教育から見直さなければな
らないかもしれません。教えるのは大人、それが問題です。

705赤松次郎:2010/10/05(火) 06:36:39
窓辺にて−パウル・クレー
明日が私の誕生日だが、本屋に寄ってパウル・クレーの絵に谷川俊太郎の詩を添えた「響き
あう絵とことばのおくりもの」と言う題の絵本が気に入った。細君は誕生祝いに費用を出す
という。1500円

パウル・クレーについての私の知識は、近代建築の四大巨匠ル・コルビュジエ、フランク・
ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエ、そしてヴァルター・アードルフ・ゲオル
ク・グロピウス、そのグロピウスが創立したドイツの芸術と建築の学校「バウハウス」で、
クレーは関わっていたことから始まった。

建築においては造形や構造は言うまでもなく、色彩や配色およびテクスチャーのことまで学
ぶものである。私はクレーの写実的な描写や遠近感をあえて押さえた作品の二次元の世界に
封じ込めたフォルムや色彩のシュールさが好きだ。油絵の生々しい情念ではなく一種の観念
として凝縮させた静かな思想。そういえばクレーの日本画の蒐集は数十冊に及んでいたとい
う。やはりその影響で平面のなかに観念を封じ込めたのであろう。音楽家でいえばブラーム
スのような抑制された表現を感じるのは私だけであろうか。

706水彩画愛好家:2010/10/05(火) 14:39:54
パウル・クレーと谷川俊太郎
「街角スケッチ」のような淡い、自然と人間(過去人々も含めて)と生き物を、
作者の目と感性のフィルターにかけて描かれた作品が好きです。なんといって
も優しい。肉感的なものや、情念溢れる絵は苦手だ。
そう言えば街角さんは、絵と文章のコラボだった。

さてクレーと谷川俊太郎の絵本だか、私も見たことがある。 絵と谷川の詩の
コラボが実によかった。クレーの絵は谷川作品を通じて惹きつけられた。

絵、詩ともに一番惹かれたのが「忘れっぽい天使」。絵は簡潔。詩は生きるこ
と、死ぬことを詠った意味深いものだ。 同様にして「ケトルドラム奏者」。
単純な構図と短く深い詩。「黄金の魚」。小宇宙を感じさせる海と「生きる」
を讃える詩。

作品全体のイメージとしては心込めて作る「キルト」のような世界。赤松氏が
言うように平面と図形の世界。でもその中に物語りがある。

秀逸な「キルト」作品を何気なく部屋の壁に飾ったら、心豊かにそして静かに。
心乱れる絵は、もう疲れる。

707長岡曉生:2010/10/05(火) 19:52:35
古賀由子さんのポートレート写真について
この写真について私が書いたコメントは冗談であり、前方の男性がリチャード・ギアでは
ないことは、中学生程度の読解力と理解力さえ持っていれば、誰にでも解りますよね。
だって、1949年8月生まれのリチャード・ギアが、ずっと若い著者と全く同じ誕生日
を持っている筈は無いし、それに似ているとは言え、ギアの顔写真と比べれば別の人物だ
という事は明らかです。

とは言え、広い世の中には読解力も理解力も欠けた人が二〜三人は居るかも知れません。
つらつら反省すると、そんな人たちに取っては、少々難しすぎた冗談だったようですね。
ごめんなさい。忙しくて、あなた方のことを、すっかり忘れておりました。
同じ著者が何度も出て来るので、ちょいと趣向を変えたことが、裏目に出たようです。

それは兎も角、古賀由子さんが後ろから両手でヒシと掴んでいる彼氏は、一体何者なので
しょうか。
私が聞いた所では、彼は著者と生年月日が同じで、著者とは年来の親友だと言います。
実はイトコだそうで、いわば準双子の関係です。二人がそんなに親しい関係なので、気軽
に著者の帽子を借りて被ったりもするわけです。

さて最後に著者の兄さんのコメントには、[君を見て]という言葉があります。
つまり、兄さんから見て彼氏は同輩もしくはそれ以下の親しい間柄です。
さらに[丁度テレビでは君の母校と佐賀学園の対戦中]ともあります。これは今年の夏の
話です。夏に佐賀学園との対戦が放映された母校とは、夏の甲子園野球の出場高校です。
その高校がリチャード・ギアの母校ということは、ありえません。
佐賀学園の対戦相手中で、鹿島出身の親族を持っていそうな選手は、恐らく長崎日大附属
高校のメンバーです。
著者に確認すると、彼氏の母校は、思った通り長崎日大附属高校でした。

準双子さんの、より詳しい情報は、著者にお任せましょう。
2406

708万理久利:2010/10/05(火) 21:48:56
ポートレート写真追加コメント
今年の母の新盆、父の21回目のお迎えは体調が悪くて欠席。そんなときひょっこり
私の家に従兄弟が訪ねてきてくれた。「お〜い元気かよ。顔みたくて」。私の両親に
線香を、その足で初めて私の家に。離れていてもいつもこんな調子である。

私と生年月日がいっしょ。彼は佐賀鹿島、産婆をしているお婆さま(私にとっても)
に取り上げられ、私は今の実家で母に言われて兄が呼んできてくれた産婆に取り上げ
られた。(この写真を撮ったのは産婆を大急ぎで呼んできてくれた兄)

彼は大学卒業後すっと某大手ベッドメーカーのデザイナーをしている。いつも鞄には
スケッチブックが入っていて、思いついた家具を書いている。私は昔からリチャード
ギアーと呼んでいた。鼻の形、はにかみ表情がそっくりだったからだ。彼の娘は私と
同じ大学、湘南藤沢キャンパスを卒業後アメリカに留学し会計士の資格をとり帰国後
一流会計事務所でばりばり働いている。リチャードは勉強大嫌いだったのに。
全て不思議なご縁。

写真の私はやっぱりやつれてる。リチャードの方が若々しい。まあいいか。死ぬとき
もできるだけ同じ頃がいいと思って居る。同じ日だったら行きも帰りも重なる貴重な
ご縁。そんなことより、なんとなくあっちとこっちに別れ別れになるのは寂しい。

他人が書くものは本人のコメントとは異なる面白さがある。今回は長岡さんにお願い
したが想像どおりのユニークな前書きを書いていただき感謝している。
2406

709万理久利:2010/10/06(水) 22:14:04
堀田力著「否認」
サブタイトルに 「どうして言わないの」 とある。推薦文が私の好きな立花隆。
二つに惹かれて本を開いた。

法廷上、被疑者の否認の中には証言拒否(黙秘)も含んでいると思われた。
「覚えていません」「わかりません」「言いたくありません」。それなりに保身、
あるときは正義のために沈黙する。読み進めていて私も「どうして言わないの」
の気分。

結末は「全部言う」で終わる。 清々しい。 本音、真実はなかなか言えない。
その理由は恥じらいであったり、保身であったり、組織の為であったり。嘘を言
うこと、本当のことを言わないことは本人にとって重荷になる。多分人間が生ま
れつき持ち備える、魂の基準があるから。嘘のない表白は自分にとっても、他者
にとっても前に進んで生きていく力になる。そう思った。

遠回しの揶揄は本音じゃない。「どうしてストレートに言わないの」と言いたい。
本音は相手に必ず真摯に受け止めさせ、考えさせる力を持っている。

文章は小説家としては素人ぽかったけど、言いたいことは伝わった。嘘や黙秘は時
として自分の魂を壊す。検事としての経験上、真実を言った被疑者は清々しい顔に
なったという。
それでも最後の一点は話さない、そこから先は司法とは関係ないし本人の人生哲学
の世界。堀田さんもそこから先は決して踏み込まなかった。

本筋とは離れるが今の裁判員制度についても考えさせられた。

彼には小説は似合わないな。そんな時間があったら、今のお仕事頑張って欲しい。
これ私の本音。

710万理久利:2010/10/07(木) 11:20:24
科学少年の笑顔
他国の受賞者の表情は伺いしれないが、日本人のノーベル賞、物理や化学分野で
受賞した方々の笑顔や話は共通の匂いがある。そう科学少年。

科学に魅せられた彼等は歳をとらない。遡れば、益川さん、小柴さん、田中さん、
みんな少年そのものだ。もちろん象牙の塔の政治性やそれなりの駆け引きもあっ
ただろうがそれは科学するためのもの。 従って汚れていないのだと思う。

ノーベル賞については色々取り沙汰されるが、科学少年にとってやはり憧れの賞。
素直に喜びを表している笑顔もまた良かった。

711万理久利:2010/10/07(木) 14:50:05
合評
同人αは作品提供と合評から成り立っている。そのしくみを作った先人に感謝。
自慢でもなんでもなく、私はこのサークルに入ってから、全員の作品に合評を
入れてきた。単純に会の暗黙のルールだと思った、作品を読んで文章を書く
勉強になると思った、はやく仲間を知りたかった。そんな理由からだ。ある日
突然合評を控えろと言われ大いに戸惑った。

<分析>
合評を受ける: これは作品作りの参考になる。誉められるのも心地よいけ
れど、欠点を指摘されること、こちらの方がありがたい。 読者からの質問も
作品作りの参考になる。

合評をする: 様々な人生、個性を持った方たちの作品を読むのも楽しみ。
玄人の作品では味わえない初々しさがある。それに対して合評を入れるのは
私にとっては自然なこと。 感想を如何に表現するか、鍛錬の場所でもある。
作者に質問できるのも通常ではあり得ないチャンス。

合評を見る: 他の方達の合評を読み、気付かなかった部分がたくさんある
ことがわかる。文章の書き方も参考になる。

合評のお答えを読む: 過去の人ではなく、生きている筆者本人からの言葉
が聞ける。それもまた楽しみ。
そう捕らえている私です。

管理者から名指しで「合評を入れるな」や、筆者自ら「合評拒否」、この二つ
のパターンだけは全く理解できない。 色々な事情、心情があるのだろうが。
権利の取り上げと、一種合評を受ける責任放棄。 なんでもありのサークル
であれば権利も責任もへったくれもないのかもしれない。 作品提供と合評
それが基本にあるサークルではないか。 書くな、合評するな、何でもありが
大前提であれば、それもありか。では「なんでもあり」と、合評するな、合評
拒否を認容し合評するなが意味する権利の取り上げは矛盾するのではないか。
どう説明するのか。全てひっくるめて「なんでもあり」の世界なのだろうか。
同人αでそんなことがあれば私は「おかしい」とはっきりと言う。おかしいとき、
おかしいと言わなければ、自分も組織も発展しない。
同人誌は、一人一人の作品を大事に扱う事から始まる。合評システムが
それを補強する。

「なんでもあり」言葉の重さを知らされる。 合評の重さを知らされる。

712水彩画愛好家:2010/10/08(金) 22:01:15
坂のある風景(街角スケッチ)
Y字路ですね。 私の好きなテーマ、「Yと坂」
間に立つ民家も、自己主張をしていて、土の盛り上げ、ブロック積み上げとおそらく
木製の塀、その塀を覆う緑、下から上へ目線が移り最終的には家の中に住む人々に少
し興味を惹かれます。坂の力と作者の描写の力でしょうか。

Yは二者択一、人生のその時々の難しい選択をイメージさせる。 作者はその先にも
左右の坂が待っていると。 Y字路と坂、引き込まれる絵とコメントでした。

「一心不乱」 確かに好きな絵に没頭するときは解放される唯一の時です。
それと比べて文章を書くのは、結構きついです。
「頑張ってください!」そんな声をかけられる機会は殆どありません。
だからではないのですが、ここで改めて街角スケッチの作者に絵と文章「頑張ってく
ださい!」を言いたい。まあ小学生のウイウイしさはありませんが。

713長岡曉生:2010/10/09(土) 00:12:05
天使ごっこ・悪魔ごっこ(4)七月:合評の1
★北見教授
教授の煙草・朦朦たる煙・朝餉と夕餉の煙・モクモクと進む回想話・燻製・煙に巻かれる
などなど巧みな諧謔を交えつつ、それでいて中味は真面目な文章である。
きっと作者は、神野さんに弟子入りして、言葉集めに精進したのであろう。
所で、教授の主人公に対する簡にして要を得た評価、さすが人を見る目をお持ちである。
この段階では、教授に紹介された会社の正体は知れていない。

★面接の朝
主人公の変わった所、それは大学生活で化粧・着飾りを無視するという、その大学におい
ては破天荒な日常を平然と送った反面、周りの女子学生達のことは事細かに観察していた
と言う点にある。(反面、男子学生の描写が出て来ないのは、何故であろうか。)
しかし、そういう主人公も、面接の朝と成ると真面目に扮装して出かけるのである。
やはり、就職という関門の重さが効いているのであろう。

★狸と狐
この項目名は、互いに化かし合う二人の人物を予想させるが、それは評者の早とちりに過
ぎなかった。一階の喫茶店で垣間見た二人は、なんと入社先の面接担当者だったのだ。
担当部長が矢継ぎ早に課す法律問題、主人公はそれに見事に答える。
主人公の高い能力はこれで評価され、後日の合格通知に繋がっていくのである。
2406

714碇 民治:2010/10/09(土) 08:06:07
今朝の一句
○ 食の秋
   七分のこころ
       健やかに    民治

715同人α総務より:2010/10/09(土) 15:21:11
サイト立ち上げ
このたび進化系サイトを立ち上げました。ニューロンカフェでは書ききれない評論の場です。
残念ながら自由閲覧はできません。ここでペンを磨き、頭の体操を行い、精神の洗濯を行っ
て行きます。

?????????????????? ☆☆☆同人α☆☆☆
Weekly Caricature (週刊戯評)


???????????????? このホームページは許されない批判や反論の封じられた身の回りの
?????????????????????? 投稿文について、考察を行う選ばれし者の秘密の場所。
????????????????恐れずに一つの事象をあらゆる角度から観察し破壊・分析を通して
????????????????????真実を追究する場所。事象はすべて虚像かもしれないと写真の
?????????????????????????? アインシュタインも申しているではありませんか。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000751M.jpg

716万理久利:2010/10/09(土) 16:17:55
今日の一句
●食の秋 抜きと大食い 繰り返し
●馬肥ゆる 筑の平野に 稲生垂れ
●唐辛子 かけ過ぎ気味の 掲示板
●体育の日 トレパン姿の奪衣婆(しょうづか婆)
●秋の酒 いつの間にやら 菱娘

*一人住まいは不健康。全く食べなかったり、あるときは三人前にもなる。反省。
*辛子が目に染みる
*だんだん私も婆になるのかな

717赤松次郎:2010/10/09(土) 17:53:28
天使ごっこ・悪魔ごっこ(4)七月感想
◆同じ路線を利用しているが、生田が近づくとうっすら青白い煙が見えたよう
??な気がする。朝餉、夕餉の時刻ではなかった。・・・これは村上春樹ばりの
??アフォリズムだ!!
◆教授のいつもの回想話はモクモクと進められ、就職の話はなかなか出てこな
??い。このままでは燻製にさ・・・タバコの煙にかけたしゃれ!!
◆これは紹介ではなく笑介だ・・・パチパチパチ!!
◆これは完全に煙に巻かれたのだと思った。
◆これまで長男教育、長女着せ替えごっこに力を入れすぎ、みそっかす娘を狼
??少女のようにしてしまった悔いからか、何かと異常行動をとる娘をどうにか
??社会に出し近所からの評判を落としたくないと思う浅ましさからか・・・親
??に対するある種の批判と拗ねる気持ちと甘えの混じった微妙で複雑な心理
◆大学時代はその特異性がむしろ他の女友達に受け入れらたようだ。何事もや
 り過ぎ、急ぎ過ぎは疲れるのだろう、私を見て素肌になる時間を作ったのか
 と思う・・・痛烈な皮肉!!主人公の開き直りもまた変人と言われるだけ
 あって徹底している。これは己にたいする自信なのか諦めなのか。
◆狸と狐およびカサブランカ・・・カサブランカは女性社員の名が「百合子」
 から連想して命名されたのであろう。

自分や他人の姿や傾向を相対化することが、創作活動の基本であろう。すべて
ことを己が経験できるわけではないから、見聞きしたことを分析して一つの理
屈を見つけ出す行為で、初めて見るもがなんであるかを理解できるようになる。
物事を想像する力はこの能力が必要で、それを欠いたら小説が時系列の
薄っぺらな報告書に過ぎなくなるのである。だから作者のようにぐんぐん飛べ
る人がその能力がある証拠である。
刺し通すような鋭い目で事象を観察するが、そこには愛情の欠如した冷たさは
少しもない。これはおそらく己さえもその対象として観察しているからであろ
う。己の滑稽さや惨めさを見極めた目だからこそ他人を突き放すような目には
ならない。そこには一般化された真実だけがのこり、恨みや嫌悪は薄れてゆく
ものだ。だから議論においては冷静に論じて、普遍的な真実を見つけ出さねば
ならない。激しい感情をぶつけて汚い言葉や揶揄やさげすみの言葉で論破する
とすれば、いつまでも負の思いを抱え込まねばならないだろうから、それは不
幸なことだ。作者は常に冷静で物事を見つめ真実を見極めようとしている。

最後に、いまだに私は「天使君」が何者か判らないでいることを白状しなければ
ならない。天使君おまえはなにものだ!!
2406

718同人α総務より:2010/10/09(土) 18:11:32
陰の声
この手法はあまり好きではありませんが、聞こえてしいました。使い方によっては
なかなかの優れものかもしれません。さて陰の声。

赤松:俺疲れたからもう寝る。
長岡:ええっ!!何時の間にサイト作ったの?
神野:赤松君、若いね。
万理:みんな若いね。頭いいね。真面目だね。

皆様、一日、ごくろう様でした。

719桃子 四歳:2010/10/09(土) 18:45:52
あっかんべ〜
今日お爺さまのPCいじってたら、ベロ出してるおじさんがでてきた。
なんか気持ち悪い。
桃子のことバカにされてるみたいで厭。こんなおじさんやっつけてやる。
文章のお勉強がさきかな。絵でも仕返ししてやる。
「ショート・ショート」

720長岡曉生:2010/10/09(土) 19:04:05
天使ごっこ・悪魔ごっこ(4)七月:合評の2
★アル中資材課課長
ゲラ校正後に気づいたけれど、前項目中の記述には、この項目中の記述と組織的に見て、
矛盾する部分が、1箇所残って居ます。

★採用通知
久々に天使君が登場した。名前が今以て知れないのは、この天使君だけ。
さて[かげろうのように立って]とは、儚くという意味なのだろうか。
しかし、従来の作品を見る限り、天使君はいつもハッキリと意思表示をしていたと思う。
差し支えなければ、この表現の意図するところを教えて下さい。

★煙草はいこい
いこいは、父も天使君も北見教授も好んだ煙草の銘柄。
みんな、三人三様のあり方で主人公の心の拠り所と成って居たのであろうか。
2406

721同人α総務より:2010/10/09(土) 20:40:24
貼り付け注意
新規OPENサイトは着々と記事が増えているようだ。
同人α作品の合評はこちら、激辛批評はあちら、どうか皆さん、貼り付け場所を間違えないように。
こちらは茶色、あちらはネイビーブルー。たまのハプニング、それはそれで面白い。

722同人α総務より:2010/10/09(土) 21:19:25
合評開始のお知らせ
?趣味と道楽の狭間で(狭間シリーズ1)?
明日10月10日から16日まで。末尾2407をお忘れ無く。
著者のポートレートとコメント集もアップしました。お立ち寄りください。
今回の筆者ポートレートは圧巻です。

723同人α総務より:2010/10/10(日) 00:44:45
13259
同人αで飼育している数字数え虫が、りん、りんと泣いた。
10月10日午前零時、なにげにアクセスを見たら「13259」
これは素数であった。奴もどこか敏感だ。

724碇 民治:2010/10/10(日) 07:47:20
今朝の一句
○ 天高し
    佐賀平野は
        収穫期  民治
  迷いました、上五の季語は『天高し』OR『天高く』やはり切れ字を用い『秋晴や』素直な表現にしました。それと上五、中六、下六に詠みました。

725赤松次郎:2010/10/10(日) 08:07:03
(無題)
13259という数字をフェルマーテストを用いた素数判定プログラムにかけ
てみたら、確かに素数でした。ちなみに、その数字の前のは13241、後の
は13267が素数でした。当分これで秋の夜長を退屈せずに遊べます。
・・・素数愛好家より

それから、私のブログ紹介にたいしてコメントを書いていただき、長岡さん万理さんに感
謝します。私だけでなく変身(Pretend)願望を抱いている人も多いようで嬉しく思いまし
た。まだまだ精神年齢が若いというかガキというか・・・。

そうそう昔ナットキング・コールの「Pretend」という歌がありました。下記のユー
チューブでその懐かしい歌を聴いてください。

http://www.youtube.com/watch?v=ciS5GikZ5Jo&feature=player_embedded#!

726万理久利:2010/10/10(日) 12:58:09
天使ごっこ・悪魔ごっこ(4)七月 長岡さん(1)と(2)のお答え
評者の文章はユーモアのオブラートで包まれているが、冷徹な視線を感じる。
なかなか手強い批評家だ。 さて、どこまで私も冷徹にお答えできるか。

★北見教授
「中味は真面目な文章」そのとおりです。大真面目に書いています。神野さん
の作品には衝撃を受けました。すぐさま弟子入り、じっと文章を読み返しまし
た。「何を伝えたいのだろう」探し。

★面接の朝
主人公は女であることを意識することに疎い。反発ではない。男子学生の描写
が少ないのは、男子仲間といつも遊んでいたから特別な関心を抱かなかった。
それより着飾る女学生をじっと観察することの方が面白い。こざっぱり感をか
もしだす、これはどうしても就職先見つけたいという願望からきた、精一杯の
おしゃれ。

★狸と狐
主人公はこの後、狐から猛烈な特訓を受ける。当初は「えこひいき」の囁きが
女子社員から聞こえてきたが、最後は怒鳴られっぱなしの同僚に対する同情へ
と変わる。

★アル中資材課課長
会社組織についての矛盾点をついておられるのか。繰り返し自分の作品を読み
返したがなかなか「ここか」がでてこない。
では想像を膨らまして。
主人公が面接を受けた会社は某大手新聞社に間借りしている。
狐は両方に所属している。狸は間借り人兼名目上、代表。説明がここひとつ決
まらない。

★[かげろうのように立って]が意味するもの
確かに「儚い」と通じる。天使君はとにかく細いのだ。信じられないくらい細
いのだ。おまけにいつも考え事している。そして二人ともいつか出会いが儚く
消えて行くことを予感している。

★煙草はいこい
「心の拠り所」そのとおりです。主人公の父親と教授と天使君はたまたま同じ
煙草を吸っていた。 不思議な繋がりを感じるのだ。煙草と煙、これを材料に
イメージを膨らませた。

●おわりに
感想をいただき、再度自分の作品を読み返す。まだまだな〜とつくづく思います。
そんな作業をしながら、次の作品へ繋げていくヒントも沢山いただけました。

父が他界する2ケ月前一時帰国したとき、いこい、しんせいかな?を買ってきて吸
わせた。もう歩くのがしんどそうだったから。もと私の部屋は煙もうもう。みんな
煙草を毛嫌いしていたからドアぴったり閉めて。墓参りは必ずたばこ持参。 父と
一緒に一服。私しかやってあげられない。 2406

727万理久利:2010/10/10(日) 14:12:07
天使ごっこ・悪魔ごっこ(4)七月 赤松さん お答え
評者は無口だ。作品は心の隙間、違う目線から自然、を描写する美文。だが遊ぶと
なると凄い。無口な評者がびっしり感想を書いてくれた。では私も真面目に。

◆「アフォリズム」
短い言葉、象徴的言葉で格言的なものを表す。これは夢です。村上春樹や埴谷雄高
の世界にはずっと惹かれてきた。妄想の中で思考実験をし続けたい。ただ今の私は
「アホリズム」

◆「親 に対するある種の批判と拗ねる気持ちと甘えの混じった微妙で複雑な心理」
どきり。やはり隙間突いてきますね。煙草5箱をその象徴として挿入した。

◆「痛烈な皮肉」
一番の皮肉対象は自分自身です。ほとほと疲れました。それを前提に他者を観察し
皮肉を思い浮かべる。この作業は自分を見つめ直す作業なのです。
自信と諦め、そのとおり。 自信とは、誰よりも徹底的に自分を皮肉り痛めつけて
きたから。諦めとは、観察狂を今更やめられないことと、最後までたどり着けない
こを知っている悲しみ。

◆「天使の正体」
悔しがる評者に少しだけヒント。
登場人物、主人公が「天使君」と表現している相手は人間。 筆者の設定では永遠
の天使。もう一つ、主人公もある意味「天使」。しかし「悪魔」でもある。
人間、みんな両面備えているのではないでしょうか。天使が明でも、悪魔が暗でも
ないと思います。常に両者入れ替わる。やはり表現力不足ですね。2406

728長岡曉生:2010/10/10(日) 15:00:46
天使ごっこ・悪魔ごっこ お答えへのお答え
 お答えの説明で、私の疑問はおよそ解けました。
★会社組織についての矛盾点、と私が思ったこと
多分、両方の組織に所属している狐さんの部長という肩書きは、Y新聞社内部の物
   狸さんは、親会社の業務部の保険課長であり、新会社の社長も兼任していた
という所でしょうか。
そうだとすると、狐さんこと星野部長は、新会社の会長だったのかな。
やっぱり、作品の文章としては、すこし説明不足だと思います。

★作者の優しさ
墓参りは必ずたばこ持参。 父と一緒に一服。私しかやってあげられない。
 この文章に、何とも言えない優しさを感じました。
相手を思いやる優しさ、それは、心の共鳴から生まれる。
やっぱり肉親の情の良さですね。
2406

729万理久利:2010/10/10(日) 15:40:22
天使ごっこ・悪魔ごっこ 長岡さんお答えへのお答えのお答え
★小説の中の就職先会社の組織説明
やはり私の文章力が足りませんでした。

狐:Y新聞社の社員でもあり、主人公が面接を受けたJ社の創設者でもある。
Jの社長職ではない。だが株主として君臨する。主人公のゼミの先輩でもある。

狸:狐にとって元同僚(大手証券会社)であった狸が引き込まれた。狸は狐の
コントロール下にあるJ社の社長。Y新聞社との帰属関係はない。

★煙草
生の親父といっしょにまた吸いてえ〜。

2406

730万理久利:2010/10/10(日) 20:53:51

今日久しぶりでスーパーへ。塩の在庫、その他食料品ストックが殆どそこをついた
からだ。夢想家の私も食べなければ心身ともに痩せる。

炊きたてのご飯に塩。これだけでもいい。生存維持には塩は欠かせない。
他には土俵で蒔く塩。 葬儀から帰ってきて玄関先で蒔く塩。塩は色々な神事と繋
がる効用があるようだ。

今日の塩はなめくじ退治の塩。 殺虫剤より自然かと思う。なめくじへの愛情。
ありがたいことに、塩は物価高騰のあおりを受けることなく驚く程の低価を保って
いる。大袋二つ買った。

アインシュタインの舌の上にはほんの少し味塩を置いてあげよう。お礼の塩。
鬼は外、福は内、なめくじは溶けろ!! 一人で秋の夜長を楽しんでいる。

731万理久利:2010/10/10(日) 21:51:29
佐賀平野
碇さん

俳句を詠んで、すぐ景色が浮かびました。私は夏の佐賀平野の思い出ばかり。
青々とした田圃と蓮根がたくさん育つ川。これは今はなき「さくら」から見
た車窓の風景。秋の佐賀の景色は俳句で想像をかきたてられました。
天高くそこに広がる黄金色の肥と筑の平野。

私の本籍地は未だに佐賀県鹿島。こだわりです。

732万理久利:2010/10/11(月) 13:50:06
狭間シリーズ(1)の合評の前に
ブログの写真については短い感想を入れさせてもらった。
奇しくも長岡氏と少し似通っていたのが面白い。それだけ今回の写真はインパクトが
強かったのだと思う。 著者の意志の強さを感じる。帽子はほんの遊びに過ぎない。

帽子は冬の毛糸帽子と夏の麦わら帽子だけで、おしゃれや人格飛ばしはやってこなか
った。グリーンベレーで思い出したことが一つ。小学生時代「鼓笛隊」に所属。紺色
のスカートに白のブラウス、白のハイソックス、そして紺色のベレー帽であった。
行事があると借り出されたものだ。そんな時仰々しい気持ち、少し偉くなった気持ち
がしたことを覚えている。ベレー帽のせいだろうか。

そう言えば帽子には「禿隠し」の効用もあった。 カツラとわかるカツラ姿と同じく
少しいじましさを感じる。 やはり人格を変えたいのだろう。2407

悪けれど、筆者の姿はジョンウェインにはかなわない。
頭の善し悪し、人間性のことではない。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000768M.jpg

733万理久利:2010/10/11(月) 14:56:13
劉さんのこと
平和賞をもらった劉曉生、いや「劉曉波」氏のことです。
彼は面談を許された妻にこう言った「賞はあの日命を落とした人々へ」
本物の格闘家だ。信念の格闘家だと思った。

彼は言論の自由を訴え続ける。一党独裁の危険性を訴え続ける。
中国という巨大国家だけでなく、世界中の小さな国、小さな集団にも通
じるのではないか。多少の混乱はあっても、まず自由が保証される重さ。

天安門事件のあの日私は香港にいた。香港人は一気にまとまり中国政府
の血の報復に抗議した。スタッフは仕事を中断し抗議デモに参加した。
それを放任する、それだけが私にやれたこと。
今の香港どうなってるかな?

まずは選考委員の良識が確認できて一安心である。

734赤松次郎:2010/10/11(月) 20:29:12
(無題)
万理さん「ジョン・ウェイン」の写真はひどい。掲載されなければ多少とも
読者をその気にさせたかも知れないのに・・・。
ところでナットキング・コールの「Pretend」はいかがでしたか?
我々の世代はこのようなスローテンポのバラードの曲が多くあり、僕の好
みでもありました。ではもうひとつ、「Too Young」、我々もこ
ういう時代もあったのですよ・・・。2407

http://www.youtube.com/watch?v=ncD0miHJIbA

735万理久利:2010/10/11(月) 21:15:30
自由の重さ
たまたま昨日NHK総合を見ていたら、私の好きな建築家「安藤忠雄」が出ていた。
「自分が子供だった頃」そんなタイトルだったかな。 幼少時代の再現画像がよ
かった。なるほどと思った。婆様が立派だった。

彼は言う。自由の裏側に責任がある。 依頼者からそれなりの虎の子を預かった
からには精一杯仕事で返す責任。 彼は自分の主張を自由奔放に設計で表現する
がクライアントへの責任、次世代を育てる責任、誹謗を受ける責任をきっちり考
えている。

小さな同人サークルにも当てはまる。自由を謳った創設者その他管理者の責任。
自由を享受する会員の責任。 微妙かつ深い生き方が問われていると思った。
言論封殺、これを決めた管理者とそれを歓迎あるいは黙殺した会員は一歩とどま
って考えなかったのだろうか。 責任の下に本当の自由が味わえると思う。
タダで自由は味わえない、本物の自由は味わえない。そっくり隣の「国」に置き
換えられる。

現同人αの仲間は責任を果たしつつ、それを十分に上回る自由を味わっていると
思う。私も責任のもと、自由に書かせてもらっている。 こんな緊張感が好きだ。

※残念ながら先週私のパソコンは音声を失い聴くことができませんが曲はよく知
っています。でも赤松さん若いね・・・・・。

736万理久利:2010/10/11(月) 23:12:25
料理
私は世の平均より料理がへただと思って居る。料理冒険は好きだが皆には受けない。
食べなくても平気なタイプで一端はまると欠食児童と化す。
さて今日の夜のメニュー
*スパゲティ インスタントカルボナーラを使った茄子の米グラタン
*さっぱりうどん(少量)
*ピオーネ(葡萄)

人様には受けないが、自分では満足している。時々「うまい。まずい。」と言ってく
れる人間と晩餐を楽しめたらなと思う。それだけで私の料理満足度100。数年前ま
では母がその役をしてくれた。さぞや我慢、我慢だったのだろう。ごめん。

今更料理の腕を磨いて人様を引きつける気はさらさらない。 でも冒険料理は続けよ
うと思って居る。

737万理久利:2010/10/12(火) 10:14:23
絶滅危惧種と生物多様性
ありゃりゃ、寝ぼけて開く場所を間違えたかな? 一瞬目パチクリ。
いつものNCでした。

さて昨日のNHKは生物保護の問題一色。生物多様性という言葉も聞き慣れなかった。
人間に例えれば、いろんな人種、考え、言葉、文化、そして個性が共存してこそ価値
がある。そんなところでしょうか。それを認識すべき。そうしたら戦争や排斥や差別
など生まれないのかもしれません。

ふと気づきました絶滅危惧種類の中に人類が入っていません。TOPに置いてもいい
くらいかと思うのですが。

738長岡曉生:2010/10/12(火) 10:19:10
Nat King Cole の歌
> No.770[元記事へ]
赤松さん
先日の Pretend:Nat King Cole は、良く聴いた、と言うよりもどこからか
聞こえてきた懐かしい曲ですね。この Too Young は、初めて聴きました。
それにしても、Nat King Cole の若いこと。 当たり前か。

私のPCも目下調子が悪く、悪戦苦闘しています。
原稿締切りまで、持ってくれると良いのですが。

739万理久利:2010/10/12(火) 14:13:45
パソコンの反乱
このところ私のパソコンも悲鳴を上げている。 使う人間の荒々しさに泣いている
のでしょう。
私から、テレビ、ラジオ、パソコン、本(図書館)を取り上げたらいったい何をし出
すのか、実に興味がある。たいくつで死んでしまうかもしれません。

740高島 徹:2010/10/12(火) 18:40:16
PCの解決策
(1)ハ-ドデイスク(以下HD)は、購入時にCとバツクアツプ用のDに容量が50%づつ振り分けられているので、Dを減らしてCを70%-80%にアツプする。でも小生の経験から二度とやりたくない作業でした。

(2)HDのCドライブのマイドキュメントに貯まりに貯まっている文書や画像を外付けメモリ-に移し変えて、Cの空き容量を増やす。これで可なり動作速度が改善します。
外付けHDは500GBのものが5,000円位で売られてますので一台備えていたほうが良いでしょう。
何度も書き換えできるので、不要になつたデータは適宜削除すればゴミは貯まりません。

(3)コントロ-ルパネルのHDのCドライブを右クリックして、HDにたまったゴミ掃除をする。
具体的にはマイコンピユ-タ-のロ-カルデイスクCを右クリツクしてプロバテイを左クリツクして、ロ-カルデイスクCのプロバテイを開き、デイスクのクリ-ンアツプを行う。
さらにツ-ルを開き最適化をクリツクしデフラグを開始して、千切れて断片化したフアイルを削除する。このCの掃除は定期的に行い、Cドライブを軽くしておく。

以上が動作速度を軽くする方法です。特に2と3は簡単に出来る作業なので、作業終了で電源を切る時に、毎日実行しています。
PCと毎日御付き合いしているアルフアの方には、とつくに対策されていることで今更と思われると思います。

741万理久利:2010/10/12(火) 21:29:19
PCの解決策
高島さんアドバイスありがとうございます。貴重なアドバイスです。実は私は食わず嫌いの大のPC環境設定嫌いで、なおかつ負けず嫌いで人に聞けないときています。早速挑戦してみます。私でも理解できる丁寧で優しい解説でした。
本当にありがとうございました。何時も通り、持ち主のそそかしさでPCパンクしたらそれはそれ、寿命だと思って居ます。しばらく投稿できませんが、今度こそ自分の目でパソコン選びをしたいと考えます。

742高島 徹:2010/10/13(水) 10:39:38
いつの間にか重くなる現在のPCについて
PCの動作が遅くなる理由の一つは、先の投稿で触れたように自分で溜めたデ-タをCドライブに貯蔵しすぎた場合と、もう一つはインタ-ネットで配信される重いソフトをインスト-ルさせられ他動的原因で重くなる場合があります。

自分の場合は原因が予測出来るので、対策をまめに実行し軽く出来ます。

然しネツト配信で重くなる場合は、殆ど知らぬ間にそうなっていて気がついた場合は対策の立てようがありません。必要の無いソフトを一杯詰め込まれて重たくなつているPCを購入したものの、その後の配信で更にバ-ジヨンアップして重くしてしまうのです。

数年前まではPCのソフトはCDでインスト-ルし、バ-ジョンアップする場合はアツプ用のCDを購入ししインスト-ルしましたので、必要なものだけで済みました。然し、今はインタ-ネットの普及でソフトメ-カ-が勝手に欠点を手直ししたり、無料の範囲でのバ-ジョンアップをネツト配信してアツプします。従って、使用者の選択が殆ど無くなり電源OFFのスイッチを切る時にインスト-ルさせられる破目になります。そしてHDのCドライブはパンパンに詰まって重くなってしまうことになります。

小生もCドライブとDドライブを80%、20%に振り分けCドライブの空きを80%と拡張したにも拘わらず、今やそのCドライブも残りの空き容量が50%までに目詰まりしてきました。

この現象はソフトのアツプなので、他の外付けHDに振り分けることは出来ず対策は困難です。小生も何時Cドライブが目詰まりするか、戦々恐々としています。

743万理久利:2010/10/13(水) 13:48:21
PCが重くなる理由
高島さん、引き続きのコメントありがとうございます。全部思い当たります。
私自身の生き方にも思い当たります。 余計なものを捨てて軽くなって生きたい。

744万理久利:2010/10/13(水) 14:04:52
生中継
ビートルズ講演の後すぐに入ったケネディー大統領の暗殺
人類月面初着陸
ベルリンの壁破壊
天安門事件
湾岸戦争
阪神・淡路大震災
9.11

上記は私の記憶に残る生中継です。お茶の間で、オフィスで見た。 そこで起きている
現実とそれを見ている自分がどうしても繋がらなかった。 気軽に見てよいのか、興味
だけではないか、映画を見る感覚では? そんな後ろめたさも少し感じた。
それでも今、歴史が動いた、そういった感動は伝わったと思う。

そして今日はチリ大震災、鉱山地下に残された33名の救出。
もっと映像で流さなければならない世界中でおきている様々のことがあるように思える。
生であることの必然性はあるのか。メディアも視聴者も少し考えてみるべきだと思った。

人類滅亡の時、是非とも宇宙に向けて最後まで生中継をしてもらいたい。これは価値が
ある。技術的に問題があるかな。
私は鉄腕アトムを見て育った典型的なテレビっ子です。 チャオ。

745万理久利:2010/10/13(水) 18:19:50
琅邪の鬼 (講談社ノベルス) [新書]
25号作品取り組みと、合評に行き詰まっている時に、ひまわり図書館から掲題
「あなたのリクエスト本が届きました」との通知が届きました。 ありゃりゃ、
困ったな、こっちを読んでしまいそうです。明日少し遅れた返却本とともにひま
わり図書館へ。GET予定です。徐福をもっと知りたい。他の本は我慢しましょう。

「琅邪の鬼」から何かヒントを貰えたら、25号で炸裂。そう簡単にはいきませ
んね。読書の秋、それで括りましょう。

746万理久利:2010/10/14(木) 10:26:55
趣味と道楽の狭間で(狭間シリーズ1)感想−1
何気ない将棋の話から、趣味と道楽の分析にはいり、中途散々エスプリを効かせた分析で遊び、
そして最後にほっとしつつ道楽の世界に惹かれる自分を表して終わる。

これ自体が筆者の姿そのもの。 筆者は道楽の道まっしぐらだが、表向きは趣味を嗜む人間と
して見せている。

ポートレートのグリーンベレー姿、疑いようもなく道楽人と見た。
「道を解した楽しみ」を志向している。2407

747長岡曉生:2010/10/14(木) 10:34:14
趣味と道楽の狭間で (狭間シリーズ1):合評
この作品は狭間シリーズ中の最初に置かれているが、言葉の定義について取り上げたものと見た。

★言葉による定義
言葉は、人が見る具体的な物に名前を与える事に始まり、後にその対象は抽象的な事にまで及んだ。
しかし、作者が指摘しているように、大抵の言葉は多義的、すなわち複数の意味を含むものである。
定義とは、これら多義的な言葉を幾つか結合して、対象をより狭い範囲に限定することである。

★言葉による連想
一方連想は、有る事象を元に、これと部分的に意味を共有する別の事象を呼び起こすことである。
大方の連想は、多義的な言葉を核にして、外へ向かって広げて行くものだが
人の思考範囲を広げるこの作業は、自分ではそれとは気づかないままに、意味の拡張を伴っている。

★言語間における定義の差
この作品中、日本語の趣味と道楽という言葉が、英語という言語中で、如何なる意味の広がりを持つのか
という具体例が挙げられているが、その広がりを見ると
日本語では、意味の重なりが大きいように見える[趣味・道楽]という二つの言葉でさえ、その意味は
英語に置き換える事により[審美眼・不品行]という二つの肯定的・否定的な言葉にまで拡大してしまう
のである。

★翻訳に潜む危険
私自身は、翻訳は有ればそれなりに便利な物だとは思う。
しかし、誰が翻訳しようとも、その結果は当人の連想の篩を通過したものに過ぎない。
上記の例でも解るように、原文と翻訳文の間には、作者と翻訳者の好みや癖による乖離が必ず存在する。
つまり翻訳文の意味は、翻訳者次第で原文の意味と大きく乖離していく可能性に注意する必要が有る。

★定義と連想の何れが重要視されるか:分野の差
法律・自然科学論文等の記述は、その言語内で解釈が広がらないように厳しく定義される。
これに対し、詩歌・文学では読む人の性向によって解釈が広がるような連想表現が好んで取られる。
だからこそ、理系の翻訳は限られた術語を習得すれば比較的容易に出来るが
詩歌・文学の解釈は、専門家に取っても難しいのである。

★鵜呑みにしないで
ここまで書いては来たが、所詮はこの評も私の連想による、この作品の解釈に過ぎない。
作者も読者も、またそれぞれの考えをお持ちであろう。
2407

748水彩画愛好家:2010/10/14(木) 12:35:40
みちのくの旅-?中尊寺金色堂(街角スケッチ)
10月3日のスケッチ。 ほやほやです。
建物に続く階段が目線を広げそこを登る間の景色まで想像させます。絵には、
必ずひとつポイントがあると思います。全体をピリリと締める何か。象徴的な
もの。
*坂のある風景: 二つの道に挟まれてそびえ立つ家
*木馬亭:白樺の木
*ヤマネちゃん: 逆さ、とヤマネの目。
それぞれ印象が異なるのかもしれません。これは私の印象。

作者の文章は感情表現を押さえた淡々としたもの。 それだけに印象が残る。
佐藤忠信の末裔が総理。 名前を具体的に表さず、さらりと筆を下ろすところ
がなかなかおしゃれだと思いました。
※ 焼き松茸、にくいですね。ご馳走様です。
http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/

749万理久利:2010/10/14(木) 13:11:23
趣味と道楽の狭間で(狭間シリーズ1)感想−2
筆者は言葉を大事にし、かつ飽くなき探求心があるからその都度気になった言葉
を広辞苑を開き、時には英訳にも当たり検証する。このパターンを時々見かける。

人間は共通言語(定義)があって初めて会話が成立する。文章が書けるのだと思う。
定義がぐらついたら両者話がかみ合わないし誤解も生む。哲学者と宇宙物理学者
の会話をまとめた本を読んだときもそう思った。

一方、先の合評で長岡氏が指摘したように「日本語では、意味の重なりが大きい」
私もそれを感じる。それこそが連想、意識の拡大をもたらす力かもしれないと思う。

一つ重要なことは、言葉のそもそもの意味、語源にあたり、その上で意味の重な
り合いを駆使して会話し、作品を書くということではないか。 そこにおいては
理系分野の定義と変わらない。広がりと重なりをも認識する、この部分ではエネ
ルギーがさかれるとは思うが。

※私はあらゆる文章を決して鵜呑みにはしません。 自分で考えて消化します。
筆者の言葉への拘りをみていて、ひたすら連想に走る自分を振り返っているところ
です。言葉の空回りになっていないかと。
2407

750万理久利:2010/10/14(木) 21:50:14
図書館
返却とリクエスト本GETをしに、ひまわり図書館へ。 シャッターが降りていた。
祭日(OPEN)が休館日と重なったため代休だったようです。重い本7冊、返却箱
に投げ込んで帰りました。本を読まないで25号作品作りに精を出しなさいとい
うことでしょうか。

さてこんな投稿をしていいのかと、その都度考える日々。「あなたのような文章
は自分でホームページ作ってなさったら」 こんな手厳しいお言葉もいただいた
からだ。私はこれとは別に日記帳を持っている。だれにも見せない小さな日記帳。
内容は殆どかぶらない。なぜなのか、意味があるのか、自分なりに考えている。

私なりの、原点にあるのは、一つひとつ意味を持たせて投稿すること。これは書
くこと、表現することの勉強になります。材料は溢れています。やってはならな
いこと、誹謗中傷、人を傷つけること。 知らず知らずのうちにやっているのか
もしれません。怖いことです。不愉快な気分にさせること、これはまた別な次元
の問題だと思います。私の文章を不愉快だ、わからないと思う方は多いでしょう。
それと同じくらい、私も不愉快に思う文章があります。でもこれは感情論です。

日記帳は自分とのチャットです。人に見せるものではないので暗号だらけです。
誤字脱字、罵詈雑言、言葉の意味も深く考えない書き殴りです。
記号と乱筆でおそらく誰にも読めないでしょう。私と一緒にお墓行きです。

751赤松次郎:2010/10/15(金) 05:49:02
趣味と道楽の狭間で−合評の返事その1
長岡さんの言われるように「翻訳に潜む危険」はまさにその通りであると思い
ます。
これはWeekly Caricature (週刊戯評)という別のサイトに万理久利さんが
載せたもので、あまりにもぴったりした内容なので紹介しよう。
  「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格が
  ない」というレイモンド・ソーントン・チャンドラーが書いた「プレイ
  バック」という本の中で探偵フィリップ・マーロウが答えた有名な台詞で
  ある。すぐに私はwikiで調べてみました。原本の英語では
????If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be
  gentle, I wouldn't deserve to be alive.
????作中のヒロインから、「あなたの様に強い(hard)人が、どうしてそんなに
  優しく(gentle)なれるの?」と問われて。
????翻訳では
????●清水俊二訳は「しっかりしていなかったら、生きていられない。やさし
   くなれなかったら、生きている資格がない」
????●生島治郎訳は「タフじゃなくては生きていけない。やさしくなくては、
   生きている資格はない」
????●矢作俊彦訳は「ハードでなければ生きていけない、ジェントルでなけれ
   ば生きていく気にもなれない」

  もう違っている。しっかりと、タフ微妙に違う。生きる資格がない、と生
  きていく気にもならない 、違う。
  翻訳は難しいし、読み手もそこを十分知らなければならないと思う。原書
  に当たるのが最高ですね。頭悪いし時間減っている私には無理だな。
  でも原書と翻訳、この違いだけは認識していたいと思います。

さて、本文のなかでの英語との対比について考えて見よう。
道楽: a loose life, debauchery, profligacy
       放蕩、不品行、浪費
これを見てもどうも日本語の「道楽」に対しての英訳、あるいは和訳において
も私の考えている意味にどうもぴいったしといかないと思ええた。 a loose
lifeのなかに「道楽」という行為の説明を読み取る事は出来ないのである。こ
れは辞書を作る人の考えや感覚で対比させる言葉を選んだとしか思えない。だ
から別の人だったら別の対比をしただろうと思った。
そのように翻訳されたものが果たして完全であるかは保証がない。同じ日本語
でありながら受け取る感覚は人様々であるから、用語の定義もまた難しいもの
がある。
2407

752万理久利:2010/10/15(金) 13:30:00
味と道楽の狭間で(狭間シリーズ1)感想−3(完)
筆者の中心となるテーマが道楽したいなのか言葉の定義に関するものか、それは読者
それぞれだと思う。筆者はにんまり笑っているだけかも知れない。
「俺、気軽に書いたんだけどな」。それは嘘、やはり言いたこと優先順位は別として
必ずあったはずだ。 後は筆者にお返ししましょう。

さて感想?で 文章中のエスプリと書いたが、お気に入りの箇所を揚げてみよう。
皮肉とユーモアが満開。これをエスプリと表現していいのか自信はありませんが。

抜粋 省略あり
●「ハードロックは生理的についていけない。 聴力に問題がある私もこの騒音には
精神も痛めつけられ家出したくなる心境に陥る」:騒音、家出、過激な表現が突出し
ている
●「美術の先生に散々貶されたときからそれもぷっつり止めた」:少々大げさかもし
れないが私にも経験があるからわかる。中学時代通信簿に「抜けているように見える
が…」これを目にしてから、全分野の勉強を一切放棄した。授業は聞くふり。
●「日本文学だと一語で表現するであろうことを百語も駆使し・・」:実によい表現。
●「(趣味と道楽)の違いを述べよと言われると、人は如何に生きるかと問われると
同じくらい一瞬と惑うものである」:筆者にとっては決して大げさな表現ではないの
かもしれない。拘りの部分だから。
以上数箇所上げてみたが再度読み返してみるとその表現は狭間に蠢く真実の声、表現
かとも思えた。

おわりに
筆者の作品との出逢いは「鈍色の空」であった、そして合評対象の作品であった。な
んとねちょねちょ、じめじめとした文章を書く人かと、それも読み続けるうちに何か
が見えてくる。SFや言葉遊びにも挑戦しているようだ。歪みや微妙な色具合、そし
て狭間、共通することは、白か黒かで割り切れない部分にこそ真実が隠されているの
ではないかと考えているように今は思える。 「無限回廊」は新境地か。
筆者はこのまま進むと地の底まで沈むか、或いはグリーンベレーをかぶって宇宙の果
てに飛んでいってしまのうでは、そんな心配を後輩として少し感じている。
筆者の「編集後記」を読みますますその確信を深めた。
2407

753赤松次郎:2010/10/16(土) 16:08:55
窓辺にて−今朝の収穫
あさ、ステッキとカメラを持って一人散歩に出た。この辺は野猿が山栗を食べ
に4・5匹のグループで山から下りてくる。今まで猿以外に遭遇したことはない
が、イノシシやシカ、クマもいるそうだ。私は目がよくないし山野を駆けめぐ
るほどの運動能力も持ち合わせていないので、難を逃れることはもはや出来な
い。だから野生動物と遭遇したときの護身用のステッキである。

さて小一時間山荘の周りを巡ったが、カエデ、木楢、朴の木、ドウダンツ
ツジ、ナツズタなどまだ紅葉していない。今年は少し時期がおくれているよう
だ。途中に鮮やかな赤い実を沢山付けたガマズミを見つけて一枝失敬してき
た。家に戻る前に我が山荘の隣の庭に寄ったら、大きな赤松の林のなかに沢山
の黄色いキノコがぞろぞろと生えている。食べられるものか、それとも笑い狂
いする毒キノコかは判らない。 調べてみると色や形から憶測すると、食用に
する地方もあるというコガネタケか、有毒のクサハツのキノコのように思え
た。富士山の麓の赤松林にはマツタケが生えると言うから期待したが、つい
にお目にかかることが出来なかった・・・残念。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000789.jpg

754桃子 四歳:2010/10/16(土) 18:47:34
あかんべ〜さん
今日お爺さまのところで久しぶりでPC触ったわ。あかんべの気持ち悪いおじさんがちょっとこわかったの。
でもなんか気になる。 大人の書いてることよくわからないけど、なんか面白そう。
どうしたらあかんべさんに会えるか研究してみるわ。

桃子が悪さをしているようです。この場所に絵を載せてときかないので。2枚ほど。
そういう自分も孫の成長を見せたい気持ちがあることも否定できません。(爺様)

・上 10月6日 プリキュアは髪の毛に特徴有り。
 下 ?? 12日 初めて指が生えて、口が開いた。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000790M.jpg

755同人α総務より:2010/10/16(土) 20:40:57
合評開始のお知らせ
むげん君はいつから「自分」になったのか
明日17日から23日まで。

「自分」になる前であろう筆者の写真がなんとも言えない、ペーソスと同時に
爆発的笑いをもたらします。「ポートレートとコメント集」にもお立ち寄りく
ださい。
投稿の際は末尾に2408をお忘れ無く。

756万理久利:2010/10/17(日) 14:14:23
今日の一句
●エリンギと松茸味でご飯炊く
●高騰で野菜の代わりにきのこ山
●ふっくらと美味しそうでも毒キノコ

*松茸味とは永谷園のお吸い物
*もちろん松茸以外のきのこです。エリンギ、シメジ、エノキ、ナメコ・・・・
*人間でも存在します。優しそうで、人当たりがよくて、でも人の心を傷つける毒人間。
??「そういうあんたも毒キノコ」 誰かに言われそう。

757水彩画愛好家:2010/10/17(日) 17:49:19
絵とのかかわり
街角さんのように私は絵と真面目に向き合うことはありませんでした。
ただ好きだから自由気ままに描いただけ。なまけものの性格だからで
しょう。ちょっと真面目に絵をやってみようと思い、ただ同然で美大
の先生から個人レッスンに近い指導を受けたことがあります。
水彩でもなく油絵でもなく、ひたすらパンと木炭、デッサンの日々で
した。油絵をやりたかったのに、ちょっと憧れてたから。格好良さそ
うに見えたからです。

今思うと先生に感謝。 絵を描くに当たっての基本の基本を教えてい
ただいたような気がします。へたくそですが、今も時々絵を描いてい
ます。 木炭を浴びすぎたのかその後白黒版画に凝りました。
年賀状は殆ど版画になりました。

添付は今から30年前の年賀状。申年「猿が今の自分に繋がっている」そんなテーマでした。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000793M.jpg

758万理久利:2010/10/18(月) 15:24:04
マニアック伯爵クラブの知恵遊び
チリの鉱山事故を題材にした奇天烈映画脚本
タイトル「マニアック伯爵クラブの知恵遊び」副題「Let's pretend」
前編 (事故当日)

<場面>
穴の中。伯爵クラブ員三人は正座し会議をする。穴に閉じ込められた当日。場所は
既に構造、生活環境にも長けている建築士11と環境、衛生、方位学までありとあ
らゆる知識を持ち備える13との話し会いで決められた穴のセンター。そしてノー
トを抱え、鉛筆を持つ17がいる。

<会話>
11 「ではこれから会議をします。一番大事なのは現状把握です。先ほど穴全体
の状況を調べてきました。トイレ、食事を取るところ、アスレッチックをするとこ
ろ、寝るところ等々、全て決めてきました。13,申し訳ありませんが、食料と水の
備蓄をチェックし最低限の摂取で何日もつか調べてください。その他予測される危
険を書き上げてください。17、君には毎日の記録係をお願いします。生き抜くた
めの資料となります。 私の予想ではこれから地上では生存確認作業が開始される
でしょう。僕の知識ではまず小型穴の掘削です。三四週間もあれば可能です。生存
が確認できればまず食料、水、簡単な医療品が送られてくるはずです。詳しいこと
は割愛します。 必ず地上と地下との連絡がとれることになることだけは確かです。
不安がらずに皆それぞれの作業を淡々と行ってください。」

13 「はいわかりました。先ほど食料と水をざっとみた感じでは最低でも一月分
はあるようです。再度詳しく確認します。僕が少し心配なのは精神面です。11や
僕は日頃孤独に慣れているからまず持ちこたえらでしょうが「17」が心配です。
精神的に大人になりきれていないような気がするし。」

17 「ありゃらゃ はっきり言われちゃいましたね。 一応一人には慣れてはい
るんですが、本もないし、自信ない。それに慢性不眠症ときている。 あっそうだ
寝る前どちらか一人お話を聞かせてくれれば多分眠れる。」

11 「だから13は君のことを心配しているんです。 甘えは控えてください。
作業とアスレチックで疲労感がでるだろうからそこそこ眠れるはずだ。あまりにも
眠れない場合には地上からの医療品にトランキライザーと強めの睡眠薬を追加して
貰います。でも僕の主義としては使いたくない。13、医療品も含めて在庫の管理
の担当もお願いします。」

17 「睡眠薬よりお話の方が眠れるよ絶対」

13 「黙りなさい」

<ト書き>
会議終了後、11による穴の生活空間の区分につき二名をひき連れ説明。あと危険
な場所等の注意をする。その後三名各々担当の作業を行う。再び会議。11が設定
した中央リビングに全員が集合する。

11 「では本日最後の会議です。初期対応の優劣で我々の生存の確率が変わって
きます。事故当日にも拘わらず皆さんに沢山の仕事分担をして貰ったもその目的か
らです。さて13からの報告をお願いします。」

13 「まず食料と水についてですが、在庫全て書き上げました。添付として献立
表A案 同B案を作成しました。 A案は一月以内に地上との繋ぎの穴の掘削が終了し
たとき。B案はそれ以上、二ヶ月以内としました。B案はカロリーを押さえています
が生存には問題ありません。あとは運動量との調整です。 それぞれの案に応じた
献立表も作成しておきました。 医療品その他必要物資についてはこの一週間中に
リストを作成します。」

11 「では17、報告してください」

17 「危険場所を除く各エリアの掃除は一応終了しました。少し時間が余ったの
で紙に絵を描いて各エリアの壁に貼り付けました。 トイレ、食堂、寝室、倉庫、
その他。なかなかいいセンスしてると思いました。後でみてください。 それから
記録帳を作成しました。今日の一回めの議事録も記入しておきました。あとはそれ
ぞれ何をやったか等々。これでいいでしょうか。見てください。」

11 「絵はもう見ています。君は掃除の手抜きをしてお絵描きに熱を上げていた
ようだ。 ものには優先順位と節度というものがある。とりわけ緊急事態の時は。
記録帳、誤字脱字だらけですがまあ良いでしょう。読めればいい。但しだらだら書
かないでポイントを書くように。」

13 「手厳しいな。俺さっき見たけど案内絵はなかなか面白かった。退屈な毎日
が続くだろうから、ちょいと遊びがあってもいいと思う。 でも担当作業は絶対に
手抜きしないようにね、17君。」

11 「では最後に僕の方から。危険エリアには全て地面に赤テープ、壁に危険の
紙を貼りました。皆さんテープを絶対に越えないでください。あと日常のスケジュ
ール表も用意しました。後で二人回覧しておいてください。17の不眠対策も兼ね
るのですが、ストレス回避と知的な刺激のため、時々テーマを決めて座談会を開く
ことにしました。では脱出に向けて頑張りましょう。」

<ト書き>
三名は会議終了後全員で献立表A案に従い食堂では夕食を取った後指定睡眠エリア
に行く。
シューッ、シューッの音。時々「ねえ、まだみんな起きてる」の声が響く。

後編に続く

759赤松次郎:2010/10/18(月) 15:59:46
「 趣味と道楽の狭間で」合評のお礼
数少ないメンバーの、しかし実に誠実な批評の数々をありがとう。
「筆者は道楽の道まっしぐらだが、表向きは趣味を嗜む人間として見せてい
る」とあるが自分としては、決して道楽者とは思っていない。しかしサラリー
マン稼業をドロップアウトして、自らの道を進んだことが自己満足的で、経済
的に家族に迷惑を掛けたことにおいては道楽者と言えなくもない。

この文はずっと昔さる同人誌に書いたシリーズものであり、当初はそんなに意
識を持っていなかったのだが、今考えると後の十編も一貫したテーマのもとに
創作したことをあらためて思い当たったことである。

誰もが知っている便利な言葉、いつも何気なく使う慣用句、美しいとか素晴ら
しいとかの心地よい言葉などは、自分の中ですでに理解していて皆も殆ど曲解
しない言葉はじつに無難で有用だ。しかし私は知らず知らずのうちに自分の感
覚として作り上げたものや、安易に説明を端折った言葉で綴られたものに違和
感を見つけたとき、もう一度正確な意味を考え直そうと思った。いままで使い
古したそのような言葉の意味を再び問い直して、正確に組み直し認識するとい
う作業を行ってきたように思える。それが「狭間シリーズ」のテーマだったと
確信する。

そして自分の意図することを理解してもらうために、言葉の意味を正確に表現
するには同じ土俵を共有しなければならない。そのためにはなるべく皆が知っ
ているであろう作品の情景や警句を例にして丁寧に書くように努めている。し
かし作者の表現技術の問題もあるだろうし、体験の違いもあるだろうからもと
もと100%共感できることは期待してはいない。それにしてもできる限り誠意は
尽すという努力はしたと思う。
そこまですると後は、一度手を離れた作品はこのように解釈してと願うより、
読者の解釈に任せる他はないうこともしかたのないことで、それは読者の自由
なのである。

今の世の中はいろいろの価値観があり、それぞれに多少の正当な理由もあるか
ら、これが一番正しいという答えはなかなか出てこない。ただ最終的な結論を
己に帰結する前に、あらゆる見解についてもう一度疑い、自分の頭の中で組み
立て直してみる必要がある。週刊誌や新聞やテレビから得られる情報がいつも
公平中立で正しいわけでもない。小さなことをいかにも重大なごとく取り上げ
て世論を作り上げることさえしょっちゅうあり、そのような情報を掻き集めて
論をなしてもつまらない。
この前マイケル・サンデルの「JUSTICE」を読んだ。副題が「白熱教室」といっ
て、ハーバード大学の授業であつかった問題を解説した本だ。
そして私なりに要点をまとめてみた結果、すべての物事に対してあらゆる方向
から考えてみなければならない。物事を判断するのに一方的であってはならな
い。
異論や反論を避けたり、そういう考え方もあることを認めなかったり、最初か
ら遺棄してはいけない。
そして何事においても常に思考するようにしなければならないということを教
わったように思える。
2407

760赤松次郎:2010/10/18(月) 20:30:19
まだ拝んでない人のために
むげん君はいつから「自分」になったのか の作者、万理久利さんのポートレートは見物だぞ!!
2408

761万理久利:2010/10/19(火) 14:38:29
ポートレートとコメント集の宣伝
よくよく読むと意味深な内容。「拝む」と「見物」が光っている。
優秀な広告マンは何気ない言葉を使い引き込ませるキャッチコピーを作ると聞く。
言葉に命を吹き込む感じにも思える。

それにしても「合評のお礼」を書いた人間と同一人物であることに少し疑問を持つ。
十分あり得るかな。やりそうだ。

762赤松次郎:2010/10/19(火) 15:01:05
「アイスクリームを食べる万理」の感想
なにか下手なことを書くと一瞬ダーク・マターに満ちた暗黒の世界へ突き落と されそうな危険を感じる、恐ろしいような写真だ。 「ポパイ」の漫画に登場するウインピーがハンバーグを、「おそまつ君」に登 場するチビ太がおでんを、自分の好きなもののためにはなんでもした。たとえ どんなに辛くて汚い仕事でも火の中水の中もなんのその、目的のためには手段 を選ばないし迷うことはない。いたずらもまたしかり、好奇の目をランランと 輝かせていた小さな女の子は、いまお騒がせの「かみつき猿」に成長するかと 思われたがしかし・・・。 写真の主人公、「2001年宇宙の旅」のヒトザルが握っているのはアイスクリー ムではない。実は人類の文明の歴史・知恵の結晶「モノリス」なのだ。彼女は 成長してHALに成り、あと17億年したら木星 そして無限の宇宙の彼方へ遠い 旅に出る。我々人類の運命はボーマン船長と彼女に託されたのだ。はたして我 々の希望通りの無限回廊を巡って人類の未来回帰がはたされるのか、はたまた 恐ろしい滅亡に至るのか。未知の世界を予感させるこの写真を見て私は、笑い を誘われると同時に底知れない不安を感じ、単純には侮れないと思った。 2408

763長岡曉生:2010/10/19(火) 19:26:31
「アイスクリームを食べる万理」の感想
「アイスクリームを食べる万理」の感想
★30年前申年の年賀状版画(10月17日(日)17時49分19秒)との関わり
  「猿が今の自分に繋がっている」
という当時のテーマ、今回のテーマとぴったりと合っていますね。
所でこの絵によれば、作者はおよそ4万7千年の間に
孫悟空からハート型淑女へと、性転換をも成し遂げたみたいですね。

★作者自身の註釈
  「私はいつから私になったのか」。
   ・・・・・
  ひたすらアイスクリームにむしゃぶりつく私は「私」とわかっていたのであろうか。
  アイスクリームのガキとは繋がっているはずだけど、今の私じゃない!。
この註釈は、いかにも万理さんらしい。

★肖像写真
これまた、秀逸と言わざるを得ない。
はっきり言って、この写真見て笑っちゃったね。でもチョッコシ複雑な笑いですね。
だって、ねえ。
ひらひらのワンピースの代わりに半袖シャツとズボンをつけさせ、運動靴を履かせたら
そう。このおかっぱの子の像は、そのマンマ幼児期の私に成るのです。
2408

764万理久利 2歳:2010/10/21(木) 20:51:17
◎※△♪
アイスもっとちょうだ〜い!!

2408

765万理久利:2010/10/21(木) 21:16:15
「2001年宇宙の旅」 他
●子供には底知れぬ無限の可能性、未知の世界を感じます。未知とは何億年もの先にもつながるなにか。
足をふんばり、一心不乱にアイスを食べる凄みにそれを感じます。まあ笑っちゃいますが。今では凄みも
すっかりなくなり、残された時間はずっと減りましたが、まだまだ遠い未来と宇宙を見続けて生きていきた
いと思っています。

●猿と私の絵は24号のテーマを意識しました。アイスを食べる猿にも通じます。生きている間に性の転換
も行われる時代になりました。
2408

766赤松次郎:2010/10/22(金) 07:28:21
むげん君はいつから「自分」になったのかの感想
「なぜこの時代、ここに、この人達の元に、という疑問については「偶然だ
よ」と軽々に述べたくないむげん君がいる。だとしたら、誕生を記念して植え
られ半世紀以上大地の水と太陽を浴びて、今では庭の五分の一ほどを占領して
いる柿の木の存在も決して偶然のものではないはずだ」と無限君は考えた。し
かし・・・。

未来の決定権を論じるときに仮想されたラプラスの悪魔という概念がある。そ
れは量子物理学による不確定性と対立するものであると思う。
思想10月号に九鬼周造は博士論文に「偶然性」をテーマにしたという記事を読
んだことからこのことを考えて見た。
九鬼は「現実の世界が無数の可能な世界のなかの一つに過ぎない。四の目がで
た賽ころをみて一でも二でも三でも五でも六でもありえたというものだと言っ
ている。必然的なものは数ある偶然的なものから取捨選択されて現実的になっ
たものに過ぎない。だから必然の後ろには無数の偶然が存在している」。
だから無限君が考えている特殊な周りの環境のなかで生まれたのだと思ってい
ることも、柿の木がそこに植えられたのも偶然だったので、それは梨でも蜜柑
でも桃の木だって良かったのだと思うのだが。この世界が神の創造によるもの
と信じている人や運命論者にとってはなかなか受け入れられない考えであろ
う。

子供は小さいときから親や周りの大人の価値観をまねしながら育つ。価値観だ
けではなく花がきれいとか音楽が美しいなどと言った感覚もまた大人のものを
疑いもなく受け入れて覚え込むのだが、無限君はそのような幼少のころから自
分の感じるところと違うことに気づいていたふしがある。
普通の子供は大人から押しつけられた価値観を疑い、そこから脱出して自分な
りの価値観を作りだそうと試みる。それが14歳から17歳に反抗期として現れる
のだ。
無限君は親の期待するような行動を取らなかった。その意味では大人の価値観
をはなから受け付けなかった変わった子供だったのだろう。だからいつから自
分になったという問いかけは、知恵がつき始めたときからだったと言えると思
う。先生や友達の死や別れを経験し人間の絶対孤独を感じた。そして無が当た
り前のこの世界で自分の生が誰にも変わってもらうことの出来ない唯一のもの
であり、一度きりの生であることを悟ったのだろう。

「子供には底知れぬ無限の可能性、未知の世界を感じます」と作者は言ってい
る。大人になった無限君は子供の持つ無限の可能性を手放した代わりに、己の
脳のなかに無限の想念の世界を獲得したのである。
さてここで、初めて見そして味わうアイスクリームが何者であるかの探求に心
を奪われて一心不乱にかぶりつく小さな女の子の写真を再び見つめてみよう。
2408

767万理久利:2010/10/22(金) 23:05:03
むげん君はいつから「自分」になったのかの赤松氏感想のお礼
<偶然と必然>
「 四の目がでた賽ころをみて一でも二でも三でも五でも六でもありえた」
物理科学的には、出てきた四は、振り具合、ぶつかり具合、落とすスピード、位置、等々数え切れない要因を重ね
必然的に出てきた四ともいえる。「突然変異」生物学で出てくる言葉。これはいかにも「偶然」想起させられる。
ここでまた言葉の深い定義と重層性と広がりに行き詰まります。
人の出会い、邂逅、これも偶然のなせるわざなのだろうか。そう割り切れない何かが必ずついて回る。またそれを
「必然」ととらえることで深みも面白さも感じるかもしれない。「偶然」ととらえるとなぜか「ぽい」しやすい軽さ
がでてくるのが面白い。要は受け手の思い入れの問題かと思う。受け手はは何気に「必然」と「偶然」を使い分けて
いるのではないだろうか。宗教上の必然についてはまた別次元のお話。

<子供から大人へ>
「大人になった無限君は子供の持つ無限の可能性を手放した代わりに、己の脳のなかに無限の想念の世界を獲得
したのである。」
なにやらどえりゃ〜哲学的、詩的表現をしている。手放した代わりにちゃんと別な世界を獲得したと。
つい納得してしまう自分がいる。そう思いたい自分がいる。

<アイスの子>
よく見ると、彼女はアイスを見ないでどこか遠くを見ている。その視線の先が気になった。
重みのある感想、丁寧に書いてくださりありがとうございます。どこまで読み込めたか一抹の不安が残ります。
2408

768万理久利:2010/10/23(土) 14:19:32
チリの鉱山事故を題材にした奇天烈映画脚本 後編
チリの鉱山事故を題材にした奇天烈映画脚本
タイトル「マニアック伯爵クラブの知恵遊び」副題「Let's pretend」
後編(脱出当日)

<場面>
穴の中。伯爵クラブ員三人は「11」設計による廃材利用の椅子に座り朝の打ち
合わせ会議をしている。地上からの連絡で本日カプセルが地下に到着することが
わかっている。

<会話>
11 「では最後の打ち合わせ会議となります。最後の皆さんの仕事を発表しま
す。まず13は在庫の中から全飲料水とチョコレート三箱をここに集めてきてく
ださい。17は最後の掃除です。多少の手抜きはこの際良いでしょう。皆さん作
業終了後ペットボトル3本を残し、全ての水を使用して顔、体を拭いてくさい。
脱出の順番はこれまで話し合ってきたとおりです。一番17 二番13 三番
救援隊Dr.里見、そして最後に僕です。 地上持ち帰り品は準備できていますね。
それにチョコとペットボトルが各々追加されます。」

13 「了解しました。17が記念の土だと言ってビニール袋一杯に詰め込んで
いたので注意しました。 帰りたくないとも言出しかねません。何が何でも17
は一番に押し込むべきかと思いました。」

17 「ここでそんなこと言わないなでくさいよ。でも記念品欲しかった。」

11 「君の記念品はここでの貴重な体験とノートだ。それで十分ではないかね。
では最後の作業開始。」

<ト書き>
穴の中。ドスンと音。カプセルが到着する。全員かけよる。中から救助隊員が出
てくる。
<会話>
11 「大変でしたね。Dr.里見脩二。本当に感謝しています」

里見 「当然のことです。一見したところ穴が整備されいるし、何よりも三名が
とても健康そうなのに安心と驚きを感じています。 ところで貴方は本当に最後
でよろしいのですか。事前に打ち合わせを何度もしましたから、脱出の手順はよ
く習得されていることはわかります。」

11 「私はしがない建築家です。その点あなたはこれから何百人、何千人もの
人間の命を救う腕と信念をお持ちです。個人的な嗜好ですが、勇気をもって救助
しにきてくれたまだお若いあなたの前には乗れません。それと我が儘かもしれま
せんが、最後の1時間ゆっくりこの穴で考えたいのです。」

里見 「わかりました。健康チェックが不要であることは視診でよく分かります
ので、早速一番目の方から取りかかります」

17 「まだもう少しここにいたかったな。お題討論も面白かったし、何より良
く眠れるようになった。ちょっと太ったみたいだ。足腰にも筋肉ついた。」

13 「あほなこと言うな。 少しは大人らしくなったと思ったけど相変わらず
だね。」

<ト書き>
皆を送り出し最後の番を待つ11がゆっくりと穴の中を見て歩く。壁には「今日
のお題」「週間予定表」、「写経」がたくさん貼り付けられている。食堂のテー
ブルと椅子にも立ち止まり目を止める。 壁には13作成による「今日の献立と
注意点」の張り紙。
シュッー シュッーの音に紛れて小さな溜め息が。

<独り言>
11 「これほど充実した時を過ごしたことがこれまであっただろうか。地上に
出て何が待っているというのか。これほどの遊びと学問と工夫と哲学に興じられ
る場所はあるのだろうか。無限回廊へ少し寄り道してみようか。」

<ナレーション>
「11」は地上との交渉で、一切のマスコミ取材をシャットアウトすることを約
束させていた。 13と17の帰還は僅かに報道で流れたが11はどの報道にも
帰還が報じられていない。

終わり

★筆者補足★
*11 13 17 は登場人物の番号。これは24号から開始された無限回廊の
登場人物の認識番号でもある。
*もう一つ同じ設定で脚本を書いている。こちらは迫力あるものになりそうだ。
裸の欲望、権力闘争、穴蔵地獄絵巻。
乞うご期待。

769長岡曉生:2010/10/23(土) 17:18:08
むげん君はいつから「自分」になったのか:合評
万理さんは[宗教上の必然についてはまた別次元]としているが、そちらの見方も交え
また、赤松さんが触れた量子物理学による不確定性も視野に入れて書きましょう。

★偶然と必然
確かに、物理的に考えれば、この世の出来事は全て偶然で決まっているように見える。
しかし、佛教では、そうは考えない。
一見、偶然に見える出来事も、一切の生き物が作る業により、その環境に或る方向付けが
されて行くと見る。この業の集積こそが、アーラヤ識である。

★量子論の考え方・佛教の見分と相分
量子論によると、観測対象が非常に微細な場合、その状態は量子論の波動関数で記述され、
不確定な波動の形を取る。つまり、ぼんやりとした形状しか持っていない。
しかし、観測対象が何者かに観測された瞬間に状態が定まり、一定の観測値を返すという。
つまり、観測者は、観測という行為によって、観測対象の状態に干渉することになる。
ここで、観測者(見分)と観測対象(相分)の立場を入れ替えて見よう。
そうすると、見分もまた相分によって干渉を受けるわけなので
見分と相分とは、観測という作業によって相互に干渉することになる。
この相互干渉有るが故に、この世に一定不変のものは存在しない。
と言っても、相互干渉は、お互いに非常に微細な部分に於いて行われるため、通常我々が
その効果を、表面意識で認識することはない。

★重々無尽と重々帝網(たいもう)
上記は、見分と相分が一つずつ有る場合だが、実際には宇宙には無数の見分または相分が
存在し互いに干渉をするので、宇宙全体としては、非常に複雑で揺れ動く系である。
華厳経では、この相互依存の状態を[重々無尽]とも言う。
また詩的な表現として、帝釈天(たいしゃくてん)が宮殿の網に取り付けた無数の宝石が
互いに影を映し合う[帝網(たいもう)]という言葉で表わす。
恐らく、この[帝網(たいもう)]とは、修行者自身の神秘体験から来た表現なのだろう。

私見であるが、世界各地のアニミズムは、シャーマンがこの帝網の一部を認識した事から
始まると考えられる。山の神・海の神などは、ある領域を代表し統べる霊なのだ。
なお佛陀在世の頃、この相互依存関係は「これ有る故に彼有り」と表現されている。

★五大と六大
五大とは、インド人の見方による世界の五つの要素(地水火風空)を言う。
この内、地水火風の四大の概念は、アラム文明で発生したもので占星術でも使用される。
最後の空大は、空気ではなく虚空を現わすインド独特の概念である。
これらの五大は、自然界では、ブーミー(地)・ウルミー(水)・ラスミー(火)・マルタ
(風)・アーカーシャ(虚空)とも呼ばれ、空間の要素を記述する。

さらに佛教では、この五大以外の要素として識大というものを立て、六大とする。
識大は、表面の五識・第六意識・第七マナス・第八アーラヤ識までを含む意識であるが、
第七マナスは、時間の観念も内包する特別な存在である。
人の意識は、この識大の働きによって起こる。

★観測者の自意識
・植物に自意識は有るか
植物に環境への感覚は有るが動物的神経系は無く、環境変化への即座の対応は出来ない。
従って、進化の過程としての変化は有るが、それには非常に多くの世代の時間が掛る。
要するに、植物の個体には、動物のような自意識はないと見て良い。
・動物に自意識は有るか
自意識とは、何かを成し遂げたいという意欲に伴なうもので、原始的な形は殆どの動物に
備わって居るだろうが、人間のように「自分とはなんぞや」などという哲学的疑問を抱く
動物は、まず居ないであろう。
ただし、霊長類・イルカなどは、人間に近い自意識を持っているかも知れない。

作者が、作中問うているのは「自分とはなんぞや」という疑問がいつ発生したか
言い換えれば、動物には無い人間的認識の開始時期はいつかという問題である。
幼児期の作者は、悪戯をしたときに入れられた真っ暗な押し入れの中で、なぜ他人でなく
ジブンが怒られたのかを考えたという。
普通の子供は、こんな問いかけはしない。
やはり作者は、幼児期から変わっていたのだ。さもありなんと言うべきである。
2408

770同人α総務より:2010/10/23(土) 17:48:26
合評のお知らせ
俳句 題・・同窓会が始まります。
10月24日より10月30日まで
今年11月『佐賀高校11回卒の50周年記念同窓会』があるとのこと。
それに触発された作品なのでしょうか。
「「同人α(23号〜)」著者のポートレートとコメント集」にも是非お立ち寄りください。
24号最後の作品です。合評最後に認識番号2409をお願いします。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000808.jpg

771万理久利:2010/10/23(土) 20:53:52
むげん君はいつから「自分」になったのか長岡氏合評のお礼
長岡さん、ぐぐっとご自身の玉手箱開いてくださいましたね。
★量子論の考え方・佛教の見分と相分
「・・見分と相分とは、観測という作業によって相互に干渉することになる。
この相互干渉有るが故に、この世に一定不変のものは存在しない。」
二者の干渉しあいにより常に揺らぐ、揺らぎの中から出てきた結果は偶然と
いうことなのでしょうか。

★さらに宇宙についてはもっとたくさんの干渉があると。
『佛陀在世の頃、この相互依存関係は「これ有る故に彼有り」と表現されて
いる。』
相互依存、あるいは相依相関、つまりご縁のことでしょうか。
縁起とは必然と言ってよいのでしょうか。

★観測者の自意識
植物にはもちろん自意識はないと思いますが、発育のためにクラッシクを流
していたシーンを覚えています。これはいったい植物の何に訴えかけている
のでしょう。むしろ農業従事者の気持ちがよくなりいい仕事をする、そんな
気が少しします。

★私の自意識
自分とは?今考えている自分とは?未だによくわからないでいる。
生まれきたことは確かだが、死ぬことこればっかりは、経験してみないこと
にはわからない。それらも含めて悩ましい。
最近では生きているのだから生きればいい、考えればいい、と変な開き直り
がでてきています。

濃厚な合評ありがとうございました。私にどこまで理解できたか。
ゆっくり勉強していきます。
2408

772赤松次郎:2010/10/23(土) 23:42:45
新会員歓迎!!
田辺悟朗(旧姓 森)君が同人αに入会されましたのでご報告いたします。

彼は私と中学校そして高校、その後現在までの長きにわたり親しく付き合って
きた朋友であります。特に高校の頃は「梁山泊」と称した私の部屋にいつも屯
していた十数人のうちの一人で、ことある毎にハイキングや旅行やいろいろの
遊びを共有してきた同志であります。

また大学時代には「傾斜」、15年前には「斜光」という同人誌を立ち上げた創
始者の一人でもあります。そのような濃い縁(えにし)の名文家が再び戻って
きてくれたことを大変嬉しく思います。

いまは現役を退いたすぐですので、もうしばらくは鋭気を養う期間が必要のよ
うですが、そのうちエネルギーが満ちてくると、派手ではありませんが彼独特
の味わいのある文を書いてくれるでしょう。まずはよかった!!

773長岡曉生:2010/10/24(日) 05:34:22
新会員歓迎!!
田辺様
長岡曉生こと、13期の小柳理正というものです。
弟さんとは、籾井塾で一緒に学びました。

田辺さんのお噂は、かねがね赤松さんからお聞きしており
今回、αに参加して頂けると言うことで、我々一同
期待に胸が膨らんでおります。

今後とも宜しく、ご指導下さい。
  長岡 曉生

774長岡曉生:2010/10/24(日) 07:08:34
むげん君はいつから「自分」になったのか:万理さんへのお答え
以下のお答えは、飽くまで私見です。
★揺らぎの中から出てきた結果は偶然か
☆物理系として考えてみましょう。
どんな系でも、その中の極微部分は常に揺らいでいますが
系が引力やクーロン力によって集まり規模が大きくなると
外形としては、平均値で現わされる固定状態に見えてきます。
例えば、机上の茶碗は、中の分子・原子は揺らいでいますが
われわれの目には、静止しているように見えます。
つまり、小さな規模での揺らぎは偶然によって起こりますが
大きな規模での揺らぎは平均値として予測できるので
外界からの力の結果を全くの偶然と決めつけることは出来ず
理想的なモデルとしては、必然と見なすことが出来ます。
例えば、砲弾の軌道が射出角と初速度から計算出来ることは
理想的な、つまり偶然の揺らぎを無視したモデルとしては
必然の結果として、予測できるのです。

★「これ有る故に彼有り」とは、つまりご縁のことでしょうか。
☆はい。
小さな系でも大きな系でも、相互依存が縁の元になっています。

★縁起とは必然と言ってよいのか
☆縁起に意識の構造も含めてみても、上述の物理系のように
小規模な系の偶然、大規模な系の必然、という区分けは
成り立つでしょうね。
そういう意味で
[大きな系が保つアーラヤ識は、その平均値が一定の力を持つ]
と言う事が言えると思います。
人の脳神経系は、昆虫などの小動物に較べて大きな規模を持ち
外界の力の影響を平均値として受け止めるので
ある意味では、結果を予測しやすいのではないでしょうか。

★クラッシクを流すことは、植物の何に訴えかけているのか
☆植物には、脳神経系による表面意識は有りませんが
温度・湿度・風・振動などを感じる一種の感覚器は有る筈です。
音楽は、それらに影響しているのでしょう。
細部は憶えて居ませんが、植物にクラシック音楽を聴かせると
その生体電流が変わるという実験記事を見たことが有ります。
2408

775万理久利:2010/10/24(日) 07:26:16
お答えのお礼
長岡さん

わかりやすく書いてくださってありがとうございます。だいぶ理解が深まりました。
きっとどんな哲学書、解説書よりも、私にとっては最高の答え(解説)かと思います。
2408

776万理久利:2010/10/24(日) 07:34:18
新会員歓迎!!
田辺様

 万理久利こと、佐賀高校とは関係のない古賀由子というものです。
古賀和彦さんとは全くの赤の他人です。私の両親が佐賀鹿島出身で
佐賀とは縁を感じます。
 古賀さんとともに青年時代大いに遊び、また「書く」というこに
も挑戦されてきたようですね。興味を引かれます。
 若輩者、かつ時々羽目を外す自分ですが、どうかいっしょに考え、
遊んでやってください。宜しくご指導お願い申し上げます。

777万理久利:2010/10/24(日) 15:24:25
今日の一句
●閑かさや時々消える放屁虫(へひりむし)
●万年青の実(おもとのみ)待ちに待ちたる赤い珠
●豊年や苦難乗り越え銀の舎利

*閑かな中にも臭いを残し。
*後半二つは今の心情です。

778碇 民治:2010/10/24(日) 17:39:17
森悟朗さんありがとう
たったいまメイルを見ました。森さんとは2年の時同じクラスでしたね。私も早く入会せねば思ってますが、実力不足で躊躇してます。よろしくお願い致します。森、古賀、城南組の
大活躍を期待します。

779碇 民治:2010/10/25(月) 08:34:40
悟朗さんへ今朝の一句
○ 新米や
    白の輝き
       蒸飯(ふかしめし)  民治

780万理久利:2010/10/25(月) 21:14:22
同じクラス
碇さん、素敵な出迎えの俳句でした。

50年と少し前碇さんと森(田辺)さんは机を並べていたのですね。どんな少年
だったのでしょう。さぞや利発で好奇心溢れる少年だったのでしょう。
どうかこの画面を通じて、投稿を通じておしゃべりしてください。私も仲間に入
れてください。

「実力不足」とんでもない。私を見てくださいな。ガキの文章、俳句です。でも
上手になりたいといつも大まじめで書いています。
どうか力を入れず、作品を出してみてください。碇さんの俳句が五句か十句並べ
ば長い文章の中、きらりと光る絵になります。深みが出ます。

781同人α総務より:2010/10/26(火) 15:56:19
原稿締め切りまであと5日
今格闘している方、終了して暇している方、ご苦労様です。自分の作品が冊子
となって出てくる時の喜びとできの悪さを感じる悔しさ。ともに未来への活力
になります。

作品提供を躊躇されている方、なんにも怖いことはありません。まず出すこと
で拍手喝采、それが同人αです。

暇している方、追加作品か、26号作品にとりかかってください。
ニューロン・カフェにも時々立ち寄って、時々書き込んでください。

※編集後記 お忘れ無く。

782水彩画愛好家:2010/10/26(火) 22:32:10
みちのくの旅-?「曲水の宴遺構」(街角スケッチ)
二週間ぶりの絵でした。PCの故障ですか。私も先週反乱を起こされ
使用不可となりました。新しくPCを購入し、なんとか投稿とメール
だけは復活。

曲水の宴、初めて聞いた言葉でした。調べてみるとなかなか粋な宴。
それがこの地で行われていたとは。 藤原氏の底力なのでしょう。
どこに行っても自分流を作り上げるのです。

さて絵を見ると、なるほど曲がりくねる川が宴を想像させます。この
川縁に座り詩歌を読む遊び人の風景が目に浮かびます。
川縁の芝がいかにも手入れが行き届いた洗練された遊び場であること
を想像させれれます。 緑の濃淡と、水の色の変化が秀逸だと思いま
した。ぱち ぱち。

783同人α総務より:2010/10/27(水) 13:33:50
青春ラプソディー
田辺(森)さんが「梁山泊」仲間だと聞きあの写真を思い出した。PCが壊れ、データが拾えないので
管理人に頼んで再送付してもらった。  「梁山泊」仲間の集合写真だ。 赤松さんの右横にいる方が
田辺さんとのこと。 温厚で優しい男子かと想像した。 それにしてもみんな実に生き生きとしている。
ドンコさんも含めて、その後色々な分野で活躍をしたのでしょう。 みんなこの時の自由闊達な精神を
忘れていないのだろう。

北さんも覚えておられたようだ。11期の最強仲間がそろい、13期の強者がつき、そしてよそ者の飛
んでる万理久利が後をくっついていく。なにやら面白い同人αになりそうだ。

784水彩画愛好家:2010/10/27(水) 14:08:13
みちのくの旅−?「達谷窟毘沙門堂」(街角スケッチ)
作者は表舞台ではなく裏舞台のひっそりとした場所にひきつけられるようだ。
少し傾いているように見える建物。 その背景となっている崖の色と表情に
興味を持ちました。確実にうまくなっている。
http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/

785万理久利:2010/10/27(水) 22:51:34
冬支度
現在室温15度。35度の日もちょっと前にあったから
体がおかしくなって当然。寒気、鼻水、くしゃみ。揃う。
前の冬は母の弔いと称して暖房不使用を続けたが今年は
暖かく過ごそうと思う。明日はガスストーブを出そう。
2年ぶりの登場だ。

「言の輪」への投稿拒否、これに勝る寒さはなかった。
風邪どころではなかった。あの頃の仲間は相変わらずで
元気いっぱい、あの事件のことなどすっかり忘れている
ようだ。

786万理久利:2010/10/28(木) 12:47:35
今日の一句
●無精さや蒲団の中でソックスぬぐ
●ストーブに手をかざしつつビール飲み
●ふわふわの毛糸襟巻き母がいる
●鼻水も啜るペン先PCの前

季語が「冬」に飛びました。外は冷たい雨。母の手編みの
セーターと襟巻きで心の中から暖めることにしました。

787水彩画愛好家:2010/10/28(木) 18:00:39
骨寺荘園遺跡-みちのくの旅?(街角スケッチ)
四連発ですね。外は雨で真冬並みの温度。家で絵筆を
取るのには絶好のタイミングかもしれません。
骨寺とは意味深な名前。聖地に骨を埋めるとのこと。

荘園の風景を見るとなるほどと思います。段々になっ
て豊かな緑が下から上に広がっています。よくぞこの
土地を守ってきたと関心します。中世の荘園風景はの
どかで決して弾圧や搾取を感じさせないものがありま
す。今さかんに里山の危機が言われています。時代の
流れに逆らってでも守るべきものは守る。この絵を観
ていてふと思いました。
http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/

788碇 民治:2010/10/29(金) 09:43:06
マドンナ万理様の御要望
佐高卒業アルバムを引用しました。卒業後50年も過ぎました。

記念同窓会には再会を楽しみしましたが、

残念ですが、田辺様欠席のようです。とても残念です。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000826.jpg

789万理久利:2010/10/29(金) 13:22:17
初々しい青年たち
なんとまあ瑞々しくて「これからが僕らの人生だ」の意識を不安と戸惑いを持ち
つつ主張しています。

赤松さん、世間に出てだいぶお変わりになったのですね。
田辺(森)さん、遠藤周作さんのようなちゃめっけぶりと真面目さが伺えます。
碇さん、純粋素朴、今のママではないでしょうか。

50年、半世紀、みなさん色々な時を過ごされたのでしょう。今のみなさんが
一番格好いい、そう思います。

αの暴れ馬万理久利

790水彩画愛好家:2010/10/29(金) 18:32:28
忘れ物(街角スケッチ)
目の保養にと街角さんを開いてみた。松茸に代わり栗がトップに。
こちらのほうが手が届きそう。栗の炊き込みご飯に挑戦しようと思
った。

街角さんはご自分の絵だけではなく背景にもこだわる作家だとつく
づく思った。

791赤松次郎:2010/10/30(土) 15:38:00
窓辺にて−アラン全集
今日は台風で雨。5年前この山荘を造るときから台風に縁がある。東京から現
場に出かけるときはいつも台風がついてきた。だから慣れっこになっていて、
折角の行楽に水を差されてがっかりするという思いは余りない。返って一日中
家の中で薪ストーブを炊き、昔の髭面の己の姿をアルバムのなかから見つけ出
したり、昔買った本への新しい興味を見いだしたりと結構楽しいものだ。

私は本棚から褐色になって古びたアラン全集10巻を見つけ出した。「梁山
泊」の仲間の一人で、早世した徳重君が高校生のときにアランのことをよく話
題にしていたのを思い出した。彼がその時点でどれだけその本を詳しく読みこ
なしていたのか判らないが、体の不調や親との確執などの数々の悩みを背負い
込んでいた彼は、生きるための本質を掴みたいという思いに駆られていたのだ
ろう。

アランはペンネームで本名はエミール=オーギュスト・シャルティエとい
い、フランスのリセ(高等学校)の教師となる。 過去の偉大な哲学者達の思
想と彼独自の思想を絶妙に絡み合わせた彼の哲学講義は、学生に絶大な支持を
受け、彼の教え子達の中からは、後の哲学者が多く輩出されている。女流哲学
者のシモーヌ・ヴェイユは彼の教え子。
彼はまえがきで「もしこの本がだれか職業哲学者の批判の対象となってとやか
く言われるようなことがあれば、そう考えただけでも、書きながらみいだした
生き生きした喜びは台無しにあるだろう。喜びというものがまれな今日このご
ろでは、書くよろこびといものが本をつくる理由だと、私にはおもわれる」と
いっている。
それにしても、このような生活の中での、「記憶」「想像力」「自己愛」「野
心」「誠実」「正義」「時間」「空間」の身近なことの認識について、をフラ
ンスでは高等学校ですでに教えていることに驚く。さてすこし私も腰をすえて
もう一度読み直してみよう。

792赤松次郎:2010/10/30(土) 18:18:30
俳句 題:同窓会をよんで
「私自身、小、中、高、大を通じて同窓会というものに一度も出席していない
ことに気づきました。そろそろ悪仲間の今の顔を見てみたいような気がしてき
ました。と述懐されていますが、私のように脳の皺がだんだん伸び、その代わ
り背も伸びるた人。昔は目立たなかった人が今はいい仕事をした人、またそそ
の逆の人もいて面白いですよ。万理さんも近江君に会ってみることを勧めま
す。      俳句の評はまた別の機会に・・・。

793万理久利:2010/10/30(土) 21:52:08
俳句 題:同窓会をよんで返信
近江君、そうだな、会いたいな。私のこと覚えていてくれてるだろ
うか。会ったとたんに「xxxさんこっち向いて〜」と林家三平の
歌を歌ったらこんどこそ抱きつきたいと思う。

同窓会といえば、この11月終わり高校三年の時のクラス会の誘い
を受けている。行かない。来年三月、大学のサークル「18人会」
の何十周年かの集まりがある。こっちは少し迷っている。今さら気
取ることも、飾ることもない。気になった奴らがどんな人生送った
かちょっぴり見てみたいから。裁判官やら検事やら弁護士やらうら
ぶれた銀行マンやら。 女性はほとんどしっかり結婚して子を育て
余裕の時間で好きなことをやっているようだ。

詩や俳句は批評が難しい分野だと思います。読んでくださっただけ
で充分です。

佐高11期卒業50周年記念、どうかみなさん楽しんで参加してき
てください。それを味わうだけの貧しくても輝く時間を過ごしたの
ですから、そして大人になってからもみなそれなりに生き抜いたの
ですから。みんないい顔してると思いますよ。

古びたアラン全集10巻、来るべき時に見つけたのです。台風の中
ゆっくりとページを開いて噛みしめてください。

794水彩画愛好家:2010/10/30(土) 22:14:39
水辺の風景(街角スケッチ)
絵心ある人の撮る写真はこういうものなのだ、と思いました。
背中も、帽子もいい。被写体も絵心ある人。今回の写真は説明
抜きでもじんわりと伝わるものでした。さて、絵が楽しみです。
http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/

795同人α総務より:2010/10/30(土) 22:52:17
フリータイムのお知らせ
31日、日曜日から11月中旬までフリータイムです。
皆さん自由奔放にこの画面を使って自分を表現して
ください。絵も写真も難しい文章も軽い文章も全部
OKです。同人αはそんな場所です。人を意味なく
追い出したりはしません。

796同人α総務より:2010/10/30(土) 23:39:54
フリータイム
未だ31日ではありませんがまずは自らお絵かきです。桃子四歳よりへたくそな絵になりました。

797万理久利:2010/10/31(日) 00:19:38
集団心理 その6
31日になったから総務さんに誘われ書き込み。

<ダブルスタンダード>

 尖閣諸島付近での中国漁船衝突事故を発端に起きているいつもの反日運動。
中国通のお方が言っていた。これは中国政府のダブルスタンダードぶりがよ
く現れていると。国民と世界に対し時々で顔を変える。ようはええ格好しい
のダブルスタンダード。国としての確固たる思想、哲学がないからぐらつく
のだ。

??日常生活の自明性に埋没し、内集団の「心の習慣」のままに防衛的に世間
を渡る、そんな生き方ではなく、両義性を生きながらも社会学的感受性をい
つも作動させて敏感に理念的な公共的世界を組み立てていく、そのような
「見識ある市民」(well-informed citizen)として自律的に自己を形成させ
ていくような生き方を実践すること。ダブル・スタンダードの問題は、その
ような生き方への〈覚悟〉の浅深を問いかけているように感じる。

 本音と建前など、意見・立場の二重性などを指摘する言葉に使われることが
多い。 また論争相手に対する矛盾の指摘に代替して(つまり矛盾そのものは
指摘しない単なるレッテル貼りとして)使われる場合もある。最近の若者の間
では「ダブスタ」のように略して使われることもある。
日本語では『二重の基準』という。
(上記二節wiki引用)

 そんな私も振り返れば要所要所で『二重の基準』を使ってきたのではないか
と思う。使った後は心地悪いものだった。集団の中に異物や批判的な人間があ
らわれると、同集団の中の異集団とされる。そして排除とくる。こんなことを
冷静に考えられるのは、私自身が異物として追い出されたからだ。これを経験
しなければ見えてこなかなかったと思う。残された時間せめても、自分なりに
つかみ取った一つの基準を守りとおしたいと思う。二つ三つを時として使い分
けたとしてもそれなりの覚悟をしようと思う。

798赤松次郎:2010/10/31(日) 09:57:22
ダブルスタンダードについて
ダブルスタンダードについて考察してみた。
辞書では「仲間内と部外者、国内向けと外国向けなどのように、対象によって
異なった価値判断の基準を使い分けること」とあるが、今私がここで取り上げ
ることは、一人の人が物事の価値判断において、時と場所と対象によってそれ
ぞれ違った考えを示すということである。これにはいくつかの理由があるだろ
うけれど、私は二つの場合が考えられる。
 一つめは、物事の本質を知らない場合
 二つめは、その本質を知ってはいるが、自らを有利な立場にするためのもの
????????????で、確信犯的な行為である。
一番目においては全く無知成る故の判断ミスで、すぐさまその不勉強さの恥を
さらすだけである。
しかしまた物事を認識・判断することはそう単純でではないこともまた確かで
ある。視覚や聴覚や触覚などの感覚による認識においては常に錯覚と感性と悟
性の戦いでもある。エッシャーの無限回廊などのだまし絵や、両端に内向きと
外向きの矢印のついた二つの同じ長さの直線の長短の錯覚、同じ重さのダン
ボール箱と鉄の球との軽重の錯覚など、身の回りにはそのような判断ミスを誘
う罠は沢山潜んでいる。だから狭い範囲での安易な状況判断ではなく、我々は
真実はなにかということを常に探求する気持ちを忘れてはならないと思う。対
象を理解する能力が悟性であり、その理解をもとに推論を行うのが理性であ
る。
二番目においては人と議論しても一定の成果を共有し共感することは不可能で
論ずるに値しない。しかし一つめも無知故に悪意はないもののその判断を率直
に修正しない限り、迷惑を被る人が出てくることは明らかである。

799万理久利:2010/10/31(日) 15:23:18
琅邪(ろうや)の鬼を読んで
<徐福とダブルスタンダード>

肥と筑に時々登場する徐福が登場する小説だ。是非とも読みたかった。某大手出版社の
「メフィスト賞」をもらったという。わくわくどきどきしながら読み進めた。文学作品
としては今イチかな。 でも徐福およびその科学集団は私の想像通りのものであった。
秦の皇帝から金を引き出し、造船技術、医術、あらゆる科学、そしてなんと占いまでを
研究する集団であった。

徐福の一番弟子残虎は墨子に傾倒していたという。 墨子の教えはよく知らなかったが、
「兼愛」「節要」「尚賢」「非攻」が基本にあるという。 言ってることは字のごとく。
儒教が国を治める便法となったのなら、墨子は市井の民をすくい上げるもの。そんな違
いが感じられた。徐福もきっと墨子的考えをお持ちだったに違いない。徐福集団のすご
いところ、科学、理にしっかりと根付き、さらに占い(掛)という別次元のものを組み
込むところ。この力をもってすれば何事も明かされ、前に進める。

徐福は秦の皇帝に対するものと、市井の民に対するもの、若干ダブルスタンダードをと
ったのではないか。でも前者に対するものは後者があっての考え抜かれた行動だったの
ではないだろうか。

肥と筑から始まって徐福という興味深い人に巡り会うことができた。

追:徐福の先鋭集団を造り上げている登場人物の名前が実に興味深い
「徐福」「残虎」「無心」「狂生」「桃姫」「安期」

800同人α総務より:2010/11/01(月) 17:43:20
リンクのお知らせ
佐賀西高同窓会サイトに「同人α」がリンクされました。
ブログ上の規約、作品、ニューロンカフェの書き込み内容等がチェックされたようです。
卒業生はもちろん在学中の西高生にも是非読み繋げていただければと思いました。
青春の一時代をともに過ごした仲間がものを書く楽しみを見つけ人生を深めていった、
そんなあの時代のエネルギーを次の世代にバトンタッチして行きたいものです。

ニューロン・カフェからも同高校のサイトにジャンプできます。

801万理久利:2010/11/01(月) 19:51:33
ポプラ社小説大賞
 水嶋ヒロがポプラ社小説大賞を受賞したという。あの目のキラキラした細身の若者だ。
少しできすぎの気もしないではないが、若者が小説を書くということは歓迎すべきものだ
と思う。芝居にもスポーツにも飽き足らなくなり筆をにぎったということか。

 25号の締め切りで悪戦苦闘。 少しでも良い作品をと机に座る時間が長くなったが、
座ればいいというものでもない。 天は二物を与えずというけれど私は命だけ、美貌も脳
みそも歌声も絵画のセンスもない。二物も三物も持ち備える人間がいるのだ。そのような
人はそれなりの短所や苦悩があるのだろう。薄い才能の資質しかない私は命と数少ない
長所をどうにか暖め生きていく他ない。

 三島由紀夫はその容貌や虚弱な体つきに大いなるコンプレックスを持っていたという。
この人のすごいところは改造してしまうところ。最後は日本の将来を憂いて命と引き替え
にした。 さて水嶋はこれからどんな小説を書くのだろうか。 ここで三島と並べるのはい
ささか無理があるか。

802万理久利:2010/11/01(月) 23:37:58
【10回生】塚本猪一郎氏の作品
佐賀県立佐賀西高校同窓会リンクで【10回生】塚本猪一郎氏の絵画に出会った。
年齢はほぼ私と同じくらいかな? その絵が面白かった。古代人が初めて指で、
或いは棒で描いた自由奔放なものに思えた。数千年の歴史を超えて塚本氏は古代
人の力強さを現代アートに再現している。そう思えた。

803万理久利:2010/11/03(水) 00:04:01
ポプラ社小説大賞(2)
 水嶋ヒロ作品「KAGEROU」の製本化は来年になる可能性が高いとの新聞記事。
これだけ話題のイケメン作品、まずは高校生たちも喜んで飛びつくのだろうか。中学
生もありか。 若い女性、中年女性で彼に興味を持つ人たちは購入するだろう。青年、
叔父様たちも興味本位で。

 さて私は? 書評を読んでからゆっくり決める何時ものパターン。顔で判断しない。
之が鉄則だが時として逆差別行動に出る。「美男、美女にはろくなやつはいない」だ。

 メール、チャット以外に、ゆっくり考え検証し悩んで小説を書く、物を書くという
ことに若者が感心を持つきっかけになればいいと思う。ヒロも少なからずの貢献をす
るだろう。

804碇 民治:2010/11/03(水) 12:32:23
佐賀西高校生の皆様『同人α』にリンクありがとうございます。」
米の収穫は変わりました。同時に西高校のリンクについて
              *●印は小生のビデオ撮影とユーチューブの編集です
西高校生の皆様、日頃は受験勉強に精進に邁進中、異常気象なのか気象の変化が激しいので呉々も御健康に留意し、希望大学入学に御成功をお祈り致します。この度『同人α』にリンク戴きありがとうございます。我々の同窓生の意思の疎通の手段に『万華鏡』に投稿お願いします。小生、
1960年度佐賀高校を卒業しました、卒業後50年なります。平成22年11月22日(火)
に『佐高11回生卒業50周年記念同窓会』をニュー大谷で参加予定355名、懇親会を予定します。10月11日(月)体育の日、本庄町鹿の子に稲刈りをビデオ撮影に行きました。想像以上合理化が進み『今浦島戻った様子でした』50年前の高校3年の頃、人手でが足りず、農作業は重労働で長男の人は農作業が辛いのに跡とりを拒み弟兄弟に引き継ぎ、両親に期待に背き東京に進学し、他の道に変わった人も多々あると思います。田舎に戻られた同級生は農業の合理化に貢献され敬意を表します。農業の合理化は大きく進んだのは、佐賀県下は圃助整備の成功の賜物です。
圃助整備のおかげ、50年前重労働で泥を被った農業をいとも簡単な合理化稲刈り機械、田植え機、貢献された田畑毎に1区画を4反、1200坪長方形、農作業のしやすく合理的に整然に
区画してます。米の収穫は乾燥機械を上手く利用されてます。昔、稲穂の葉樹は大事に育て、
一部重複しますが、?.人力の頼った馬の飼料?.屋根に使用する藁屋根?.出荷用の俵と縄?.米の味に必要な莚で天日干し?.炊事に必要な燃料。コンバインとカントリーエレベータのシステムを匠に利用し、コンバイン機械で籾と稲穂の葉樹鮮に選別し、人手いらぬ乾燥を省き、米の収穫は短期間の驚くほど改善され化学繊維のポリ袋が藁の代用余った藁も野焼でのカリ肥料(野焼は火事災害の為中止)このシステムの乾燥工程は美味しい『新米の味』を保管し、必要時消費者に販売供給します。
辛い重労働で泥の農作業を今はホワイトカラー族。50年前高校3年の時、思い出しましょう。
1.米の収穫、稲刈り。
? 実った稲穂は株毎に鎌で刈り8株を束にして、一列に田の上に横並びに切り倒します。区画毎終わったら
? 翌日又は翌々日そこそこ乾燥し、8株の束を前年の藁で結ぶ。
? 結んだ束を乾燥のため裏変えします。
? 更に乾燥するように稲小積にする。
2.稲小積を脱穀する。
 ? 脱穀機は稲の良質な米に充分な乾燥が長い日数が必要だった。
 ? 一俵60キロくらい米俵に纏める為農閑期に機(はた)を織らねばならない。
 ? 各農家では広い庭を持ち、天気が良い時を計らい、その庭に莚を敷いて一俵60キロの米
俵を天日干し作業の莚、米を農協に出荷する為の1.50年前の稲刈りの様子は。
? 稲穂は株毎に鎌で刈り8株を束にして、一列に田の上に横倒します。区画毎終わったら
? 翌日又は翌々日8株の束を前年の藁で結ぶ。
? 結んだ束を乾燥のため裏変え作業
? 更に乾燥するように稲小積にする。
3.稲小積を脱穀する。
 ? 脱穀機は稲を良質な米を充分に乾燥がかなり日数が必要でした。
 ? 一俵60キロくらい米俵に纏める為農閑期に機(はた)を織らねばならない。
 ? 各農家では広い庭を持ち、天気が良い時を計らい、その庭に莚を敷いて一俵60キロの米俵を天日干し作業。
 ? 摺籾り機械で玄米と籾殻を分ける。
 ? 玄米を所属する農業協同組合に納品する
 ? 農家には最も大事な藁です。俵や莚を作り、お米を炊く燃料に使用します。
   今は各家庭も瓦屋根ですが、藁屋根の藁を使用します。梱包に縄が必需品です。
 ? 摺籾り機械で玄米と籾殻を分ける。
 ? 玄米を所属する農業協同組合に納品する
米の収穫には充分な乾燥が長い日数がかかりました。コンバイン機は乾燥の機能を備え、そして、籾と藁を巧みに選別し大きなポリ袋に入れライスセンターに出荷します。カントリーエレベーターのシステムで1年間は新鮮な味を保ち保管すると同時に必要時に5キロ、10キロ単位に真空パックに消費者に販売します。
農業の機械化のサイトは
あらゆる人力を必要のない農業の機械があります。種類を挙げると
1.代掻き用トラクター
2.苗代に変わる田植機
3.田植機
4.ヘルコプターを使って除草剤の空中散布
5.コンバイン(稲刈りのため)
6.米を収穫の後、消費者に1年分の新米の味を保ったライスセンター(昔の農協の倉庫)
7.ライスセンターの主な作業カントリーエレベーターを区分けすると
  ?. 米の収穫と代金の支払い管理
  ?. 乾燥器
  ?. 籾すり機
  ?. 選別機
  ?. 精米
  ?。 精米の後消費者のため真空パックに詰め販売

コンバインの性能のサイト

http://homepage3.nifty.com/kishitani-nouki/gc.htm

整然とした田畑を]区画整備しコンバインの合理化に進み大きく変わった事。

50年前、高校時代には労力のかかる作業でした。又藁を有効に利用する必要不可欠でした。
コンバインの開発はより大幅に省力化が進みました。
4.農業協同組合に販売するには。
  ? コンバインにより全て行い梱包して農業協同組合に販売します。最も労力を使う梱包作業はコンバインの機能で昔の米俵は不要です。したがって藁は不要になり、家畜の餌や
    肥料に消費します。農閑期に米俵の莚も作る労力も要りません(機織)。
? 農業協同組合の単位でライスセンターをつくりました。
  ライスセンターのサイトは

人間らしい農業と言えるでしょう。コンバインは説明するよりサイトを開いて下さい。


農業は我々高校時代迄、大半は手作業が主体でした。今は省力化が進み工程毎に表示し
如何に省力化が進んだかお解りでしょう。


? ライスセンターは荷受から乾燥・籾摺り・選別・出荷の4段階を行う収穫施設です。
    農協の大半採用してるのはカントリーエレベーターです。各農協に建て物は見えますね。
    その施設に円筒があります。その円筒に乾燥・籾摺り・選別・出荷の4段階にエレベーターに送って米穀を貯蔵・出荷システムです。

     http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC
5.結論
  今の農作業を人の手は労力は全く必要ありません。
    ? コンバインを使用すれば自動に稲穂と藁を分別   ライスセンター利用
6.最後に小生の編集したYOUTUBEをお覗き下さい・
1.佐賀市本庄町の鹿の子の農家のサイトです。
  実りの秋に区画された田畑4反、約1200坪、
およそ収穫は1区画毎36俵2,160KGです。
台風の発生も問題はないでしょう。稲穂は横倒れになっても
コンバイン機械は問題なく刈り獲れ籾と藁を正確に脱穀するでしょう。
●本庄町で小生のビデオカメラ撮影と編集(syuukakukiaaa)

http://www.youtube.com/watch?v=b5_PLCzaM-4
2.まもなくコンバインが止まります籾は運転台の後ろに保存してた籾は満杯になり、ハシゴのような(オーガと呼ぶ)高く上ります、その間、運転してた農夫は大型トラックをオーガでトラックを積み込みます。積み込み度に籾をトラックで途中の映像(3階建ての赤い屋根はライスセンター)、ライスセンターとは籾の荷受から乾燥・もみすり・選別・出荷する貯蔵施設です。昔の農協の仕事です稲刈りの途中に満杯したトラックをライスセンターに納品します。
● 本庄町で小生のビデオカメラ撮影と編集(syuukakukibbb)

http://www.youtube.com/watch?v=SNaxFntp9nc

この投稿ではインターネットを開けばおおよそのサイトがあります。小生の説明よりサイトを観れば、詳しくお解りでしょう。説明は省きます。見つけたサイトを調べましたので添付します。サイトの上にクリック下さい。
又はインターネットを開き項目毎に入力後検索すればサイトが出ますご覧下さい。
1.圃助整備のサイトは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%83%E5%A0%B4%E6%95%B4%E5%82%99


2.農業機械のサイト
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%B2%E6%A5%AD%E6%A9%9F%E6%A2%B0

3.トラクター
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC
4.苗代(種蒔き機械)
  http://as76.net/agri/momimaki.php
5.自動型コンバインのサイト
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E8%84%B1%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%B3

6.ライスセンターのサイト
http://www.happy-farm.jp/ricecenter_kome.html

7.カントリーエレベーターのサイト
  http://www.ja-nishikasugai.com/contry/contry.htm
8.精米機のサイト
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%BE%E7%B1%B3%E6%A9%9F
9.全農の物流システムのサイト
  http://www.zsilo.co.jp/business/container.html

◎10月14日(木)多久聖廟の偕の木をの偕の木を観に行きました。皆様多久聖廟に偕の木(通称孔子の木を呼ぶ)はご存じ知が少ないですね。聖廟には大半偕の木を植えてます。多久聖廟の偕の木が5本植えてました。?.聖廟の入り口に立て看板、駐車場右隣に2本、(小生の声をお聞き下さい)?.聖廟の本堂左側に1本、?.映像の最後に樹木の3本が写ります、そのうちの右2本が偕の木です。合計5本です。
廟内に立て看板があります。その看板をそっくり添付しますので説明は省略します。
? 東原庠舎とは
  東原庠舎は元禄12年(1699)多久邑主多久茂文(第4代)が建てた学校で儒臣河浪自安、鶴田省庵を教師に任じ主に邑内子弟の教育にあてた。別名案鶴山書院と称し、儒教崇敬を中心に文武両道修行の邑校であった。他藩のほとんどの学校は藩士の子弟教育が目的であったが、ここではその規制に「百姓町人といえども志次第、師範へ申し達し、学舎道場へ相勤むべきこと」と百姓、町人にも門戸を開放した。
宝永5年(1708)多久聖廟が創建されるあで孔子の像および
四哲(孟子・曾子・顔子。子思子)の像は、この東原庠舎内に安置され祀られていた。
明治2年(1869)多久郷学校と名を変え現在の中部小学校の地に移るまで
170年間、多くの人材が巣立ち、この庠舎庠舎より
輩出した人物に石井鶴山、石丸亀順房、深江簡斉、草場佩川、草場船山、
西鼓岳、鶴田斗南、志田林三郎等、幾多の学者がある。

? 多久聖廟の多久市の建立の意義。
      重要文化財 多久聖廟
  多久4代邑主、多久茂文は若い頃、儒学を篤く学び、
  学舎と聖廟の建設を考えていました。元禄12年(1699)に学舎としての東原庠舎を宝永5年(1708)に聖廟を建て、孔子像をと顔子、曾子、子思子、孟子の像を安置し、自ら祭官となり、釈菜を執り行いました。以来、春秋2回の釈菜を実施しています。建物は、国内の数ある孔子廟の中で最も荘麗といわれています。
                                  多久市
? 偕の木とは
    楷 樹
◎ 中華人民共和国原産喬木
◎ 学名/楷、楷樹、黄連樹
◎ 別名/トネリバハゼノキ、ランシンボク(爛心木)
◎ 和名/孔子木、孔子の木、久志能幾、楷の木、歓びの
この楷の樹の原木は、中華人民共和国山東省曲阜市孔林の孔子墓塚に孔子の弟子、子貢が手植した老樹。
大正4年(1915)当時の農商務省林業試験の初代場長、白沢保美博士が孔子墓上から原木の種子を採取し、播種、育苗されたもので、このうち鹿児島第七高等学校(現鹿児島大学)へ幼木2本が移植され、そうちの1本が多久聖廟へ寄贈され、
大正14年(1925)3月9日、この地に植栽されたものである。
二千数百年の命脈を伝承した銘木楷樹。楷は楷書の語源となっている。材質は緻密で強靭。中国では科挙(王政時代の官吏登用試験)の進士に合格した者にこの笏をを与え、杖の材としては楷杖として暴を戒めるのに用いた。
『YOUTUBE』を編集しました。次のサイトをご覧下さい。
● Kainoki(小生のYOUTUE編集)
http://www.youtube.com/watch?v=c4ppdiJWTnc

おしまいに めざましい農業の合理化は昔は『泥の肉体労働者』
今は農業機械の操縦室に冷暖房完備『ホワイトカラー族』
少子化と食生活の変わり、米あまりが有り。国家の減反政策
農家は自分の田畑を自由に耕作は出来ず、各農家は30%〜40%も減反を強いられ、
農業機械は高価で維持管理止むを得ず、収入と支出は逆転になり全農家は赤字生活
副業せざる得ないだそうです。
昔は佐賀県は『最も暮らし易い佐賀県』と呼ばれ
今は赤字財政債権まじか?
11月22日(月)、23日(火)『佐賀高校11回生卒業50周年記念同窓会』に再会を楽しみに待ってます。
誤字、脱落を御容赦下さい。
では小生の駄句を
投稿日2010年10月22日(金)11時2分に「万華鏡」に投稿しました。
題名は11月22日(月)、23日(火)はお元気であいましょう楽しみに待ってます。
◎平成22年度『ひのひかり』は佐賀平野での収穫した。
『新米』は平成22年10月25日(月)が売り出しです。
  『新米』はお米の輝きが違います。日本一は『魚沼産』とも言われます。
 佐賀の『新米』は『魚沼産』以上の美味しいさです。御帰宅の際におみやげに持ち帰り下さい。
 佐賀の『新米』は代金引き換えでお届けします。各JAにパンフレットを配布するように
 交渉しました。会場に手配してます。『佐賀商工会館』の物産展もあります。
◎ユーチューブでは臨場感がないので無料でCDを40枚よういしました。
恐れますが、必要なら増刷します、気軽に申し込み下さい。
ダビングCDの内容
1.NHK佐賀放送局で放映しました。『佐賀北高校書道部』
佐賀北高校書道部日本一は第1回から第15回まで連続15連覇中です。約25分
2.本庄町のコンバイン機械によって稲刈りの風景回前。         約9分
3.本庄町のコンバイン機械によって稲刈りの風景回前。         約7分
4.多久聖廟のなかに楷の木は5本植えてます。            約10分
『佐高11回生卒業50周年記念同窓会』の懇親会でニュー大谷に準備します。
Eーメイル t.ikari@ceres,ocn,ne.jp

◎ 新米や白の輝き蒸飯(ふかしめし)      民治

佐賀西高校生の方もお気軽に申し込み下さい。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000843.jpg

805同人α総務より:2010/11/03(水) 13:29:30
佐賀の土地を愛する
◎新米や白の輝き蒸飯(ふかしめし)   民治

碇さんの佐賀への熱い思いに脱帽です。豊かな土地と水そして太陽。
うまく効率化をはかりうまい米を作る。 この人間と自然の共生が
いい。碇さんの俳句に全てがこめられています。
11月22日(月)、23日(火)いよいよですね。体調に気をつ
けて、どうか素晴らしい時をお過ごしください。

806万理久利:2010/11/03(水) 16:44:32
まど・みちお
NHK総合でまど・みちお百歳を迎える前の様子を取り上げた番組の再放送を見た。
詩人まど・みちおの名は知っていたがその作品を多く読んだわけではない。
でも引き込まれた。

●「息ができなくなったら私は生きられません。詩がなくなったら生きられないと
は言えませんが、私は詩、言葉、が息の次に大事です。」概略
彼の言葉への思いが伝わります。

●「私は戦時中、二編の詩を書きました。戦意を煽る詩です。今でも誠にすまない
ことをしたと思っています。」概略
徳山から会いに来た若い学生にもそう言っていた。強い人だと思った。逃げない人
だと思った。

●「涙を流すと虹が見えるのです。みんなそれに気がつかない。」概略
詩人です。でも本当に彼は虹を見たのだろう。六十一歳の長男を亡くした時の話を
しても、百歳の誕生祝いに来てくれた車椅子の妻を見ても彼は泣いた。 心豊かな
人なのだ。

●「命という言葉があったから、素直に泣くことができた。なかったら、死んだと
いう事実はどうにも受け止められなかった」概略
長男を亡くした時の悲しさは大きかった。「命」と言う言葉を今更ながら考えさせ
られた。

●帽子をかぶり、きちんとした身なりで療養所で筆を握り毎日を過ごす姿。そして
綺麗な日本語。 車椅子での散歩の時、一つ一つの現象に目をキラキラさせて驚き
不思議に思う姿。思いついたことを絵にする姿。百歳現役の詩人、人間だと思った。

807赤松次郎:2010/11/04(木) 12:25:57
おしらせ
「同人α」へ竹内君の入会のおしらせ

「万華鏡」に投稿された「行った、見つけた、買った 神田古本まつり 投稿
者「風」氏の投稿文を読んで、二つのことに興味を抱いた。

一つ目は、今度の「同人α」25号の題が[颯]だから「風」のハンドルネー
     ムを持つ氏があまりにもタイミングいい出現で何か浅からぬに縁を
     感じたからだ。
二つ目は、「行った、見つけた、買った」は北アフリカ、ヒスパニア戦役の
     シーザーの戦勝報告に「来た、見た、勝った(Veni, vidi,
     vici.)」のモジリや、投稿の内容が久しく読書家の生活を垣間見た
     からだ。そういえば竹内一郎君は飛行機や船、そしてまたローマ史
     に詳しかったことを思い出した。

彼にそのことを電話で確かめた後で間髪を入れず、万理久利さんから「風」と
いう名前と「飛行機や船」のことに興味のある文を書いた人を「斜光」の投稿
文で見つけた。竹内一郎という人が「風」氏でしょうと言ってきた。やはり彼
女も同じ仲間としての匂いを感じ取ったのだろう。奇しくも二人とも時代は違
えど同じ大学で学んだ同窓生らしい。
ということで、その話題のついでに同人αに入会することを勧誘したら、快く
承諾してくれた。まさに多々益々弁ずである。

808万理久利:2010/11/04(木) 16:30:22
新会員歓迎!!
竹内様

 万理久利こと、佐賀高校とは関係のない古賀由子というものです。
古賀和彦さんとは腹違いの妹です。 昨年の丁度今頃、すっかり騙されて
会員になりました。妹も嘘、騙された、も嘘。やはり書きたかったからな
のだと思います。

 万華鏡の投稿に興味をもち誰だろうと推理。 決め手は飛行機、船好き、
斜光を開いて竹内氏に間違いなし!と思っていたところなんと入会の連絡。
びっくりしました。父も零戦大好きピカピカの軍人でした。零戦の設計に
も関わったと自慢げに話していましたが、真偽のほどはわかりません。と
にかく飛行機が大好きでした。

 昨日五十年ぶりの慶早戦決勝大会がありました。佐高11期卒業五十周年。
なにやら偶然が偶然を呼んだようです。

 「まさに多々益々弁ずである」と赤松氏は述べていますが、彼はマジョリ
ティーに変貌すると突然新しい場所を自分で作りあげ遊び続けるような気が
します。

 若輩者ですが、どうかいっしょに考え、遊んでやってください。
宜しくご指導お願い申し上げます。

809長岡曉生:2010/11/04(木) 20:55:15
新会員歓迎!!
竹内様
ご挨拶が遅れましたが、13期の長岡曉生です。
11期の古賀さんの軒先を借りて、書かせてもらっています。

また、万華鏡では、稀に南橋初冬花の名前で投稿しています。
紛らわしい名前なので、楠葉さんとよく間違われますが。
「風」様の本名?が、「異風者」様なら、今年の1月11日に
MATHEMATICAで作った虚と実の図を投稿された方ですね。
鮮明な記憶が残って居ます。

万理さんのお父さんが飛行機の設計をされていたのは本当です。
特に高速水上偵察機「紫雲」の設計をされたそうです。
彼女の実家には、関連資料が眠っているかも知れませんよ。
それから、万理さんは竹内様の大学の後輩に当たるそうです。

と色々と書いて参りましたが、今後宜しくご指導下さい。

810万理久利:2010/11/04(木) 23:25:34
君(くん)
 北さんと古賀さんが互いに君づけで文章を書いているのを見て少し羨ましくなることがある。
古い思い出を探ってみた。 私は学生時代同級生の男子生徒にはXX君と確か呼んでいた。
何となく同期、同窓という意味合いと一種敬愛の言葉として。社会に出てからは「さん」づけ。
部下を持つようになってからは自分より年下の男子には君づけであった。ある日、上司の癇に
障ったのか「さん」づけにするよう注意された。その上司は男女全員君づけであった。理由は
「生意気な女上司に見られるぞ」であった。  私は親愛のつもりでつけていたのに。決して
馬鹿な上司ではなかったかったから、素直に聞いた。
 今日悲しい事件があった。同窓、同ゼミ、同クラブであった人が殺された。思わずT君どう
しちゃったのよ、とつぶやいた。やっぱり君であった。同窓の仲間が死んでいくのは悲しい。
事故でも事件でも病気でも。T君とはもう会えない。
 「君」は同窓を思い起こし、当時に飛べる不思議な接尾語だ。
  色々な偶然が重なった一両日であった。

811水彩画愛好家:2010/11/05(金) 12:35:41
 中尊寺鐘楼-みちのくの旅?(街角スケッチ)
 作者の眼は小さくひっそりとしたもの、目立たない物にもアンテナが反応する。
きっと小さな草花にも同じ目線を向けるのだろう。 絵もそのまんまひっそり、が
伝わる。左の少々ゆがんだ木。屋根は藁葺きか、そこに息づいた苔、そして階段
の緑も苔だと思った。濃淡がうまく描けている。
 下から見上げる構図、階段と木と鐘桜、構図がいい。全体的に淡すぎると思った
が結果「苔」が強調されたように思える。
 「現在は梵鐘は小さなお堂に入っています。役目を終えた梵鐘が鎮座していました」
これもいい。

812数字数え虫:2010/11/05(金) 17:38:38
15000件
本日17:30頃アクセス15000となりました。
アクセクしなくていいのだけれど、見てもらえると嬉しい。りんりんりり〜ん。

813異風者:2010/11/05(金) 20:53:52
(無題)
始めまして。今回新たに同人として皆様がたとジョイントすることになりました。先日古賀和彦さんよりtelにて誘いがあり当分不活動であると思われるがそれでよかったらと誘いにのることになりました。実はこの会どんな規則で遺憾異運用されているか全くぞんじておりません。古賀和彦さんを信じて入会okとしたもの。何か規則ありましたらお知らせ下さい。
 さて以下自己紹介。
大学卒業以降とします。
仕事電子機器特にTVカメラの設計開発のうち電子関連
要はいわゆる回路やですが主なる興味は電子回路ではなく色の科学、システムの応答など 数学的な部分などにあり。長い間この仕事のみ、カメラ開発に伴い拡販活動なども業務の
一環であり世界各国まわりました。現役を離れ十年げんざいのディジタルに基すく回路設 計理論何とか分かりますが実務まったくダメ。
さて読書若い頃司馬遼太郎氏、この人がブームになる以前「国取り物語」の頃より注目そ れ以来ファンになりました。又わかいころの塩野七生にも注目文芸春秋の連載されていた イタリアだよリいらいのファンとなりました。そのほか辻邦生、宮城谷昌光、佐藤賢一な ど愛読しています。
その他船飛行機機関車など動く物大好き人間。
又戦争いろいろ考えています。どうじに武器、武具いろいろかんがえています。人間とは 何ぞやと考える時、生きるために使用したであろう武器、武具、まさに人間のありかたの 根源にせまると考えています。うまくいえなかったとこもありますがこんな人間こんごと もよろしく。
 なお数式処理ソフトいろいろ試しています。mathematica、これは10年以上使用しています。最近高価になり、かつ又小生貧乏となりバージョンUPままならずVer4.0どまり。
無償ソフト結構いいものがあります。とくにお勧めは「maxima]これ「mathematica」に迫 るすぐれもの、講談社ブルーバックスの[始めての数式処理ソフト」によく書いてありま す。もっとも出てくる結果の書式非常に読みにくいため小生「TeXmacs]上に展開、結果  が手書き数式とおなじ書式となり見やすくなりました。
 以上入会のご挨拶まで

814同人α総務より:2010/11/05(金) 21:43:41
異風者さん
ようこそニューロン・カフェへ。

ニューロンカフェを開きますと今回投稿していただいた部分とはべつに、リンクリストが掲載されています。簡単に説明します。

1.「同人αブログ」へはこちらを。
2.「「同人α(1〜22号)」著者のポートレートとコメント集」へはこちらを。
3.「「同人α(23号〜)」著者のポートレートとコメント集」へはこちらを。
4.「同人α作品集」へはこちらを。
5.「佐賀県立佐賀西高等学校」へはこちらを。

1.ご希望の規則が載っています。下部には会議ごとの議事録と改訂箇所。その他、次号のテーマが決まりましたらトップに載せています。
  発行されしだい、この箇所は3.トップに移動します。
2.現在凍結しています。
3.作品に対して、「合評」があります。その都度作品提供者から写真提供(著者の姿)とコメントをお願いしていて貼り付けています。
  23号からの分は全てここに保管され、貴重なアルバムとなっています。
4.同人α1号からの全作品が掲載されています。下部には個人別集もあります。大切な保管物です。
  *音楽付きもあります。なお音楽付きに関しては23号以降に関しては、3.右上横「最近の記事」リストの横に♪マークが入っています。
  希望の音楽がありましたら管理者にリクエストしてください。
5.先週西高校の了解のもと西校ホームページからのリンクがスタートしました。

以上簡単ではありますがご返事させていただきます。
不明な点はお気軽に質問してください。まずは1.3.4.5.を開いてみることをおすすめします。

※なおこのニューロン・カフェは合評の場その他小作品や独り言や、投げかけなんでもOKの場所です。

815同人α総務より:2010/11/05(金) 22:02:41
異風者さん2
<補足>
●同人誌発行は年四回、季刊です。掲載料は無料です。会費で処理してます。
●合評の開始等は全て総務より掲示板にお知らせが載ります。
 毎回の作品提供も各個人の作品への合評(感想)も強制ではありません。
 会員は多くの人の作品を読みたい、また自分の作品の感想を聞いてみたい、
 他人の感想を入れてみたい、そんな思いでしょう。
●11月半ばに25号が発行されます。お手元に届くはずです。
 ニューロン・カフェの様子をじっと眺めているだけでだいたいの流れを掴
 んでいただけるかと思います。いつでも筆を執ってください。

816同人α総務より:2010/11/05(金) 22:58:04
異風者さん3
<補足2>
ニューロン・カフェを開くとなにやらピーひゃらピーひゃら鳴り出します。
静かにしたいときは音楽を、■ボタンで止めてくだい。

BGMつきの作品を開いて音楽を聴く場合にも同じく、ニューロン・カフェ
の音楽を、■ボタンで止めてください。重なります。

後日、1号から全ての音楽付き作品をお知らせします。(少ないです)

817万理久利:2010/11/05(金) 23:19:10
今日の一句
●冬前に押しくらまんじゅう仲間増え
●棘の山内に秘めたる栗の幸
●一枚の毛布加えて羽布団

*一両日の実感、実態。なかなかうまくなりません。
 この一週間、鼻水が止まりません。

818水彩画愛好家:2010/11/06(土) 15:05:25
「高舘義経堂」-みちのくの旅?(街角スケッチ)
「ぎけいどう」と読むのですね。よしつねでもなくぎきょうでもなく。
わけを知りたいけれど寄り道はやめます。
 日本史が苦手な私も、同人α作品、「肥と筑」であらためて学ばさ
せてもらっています。
 「平泉を訪れた目的の一つは、この義経堂と周囲の状況を確認した
かったからです」とあります。 描き上げた作品は周囲の景色がなん
とも言えませんでした。川の流れと静かに座る山と緑。こちらに重点
を置かれたような気がしました。 義経堂は左隅に忽然と建っている、
そんな感じです。地に付いていない雰囲気は一種義経の怨念、悲しさ
が浮かび上がらせたのでしょうか。
http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/

補足:新たに同人αに参加してくださったお二人へ。
   この絵の作者も皆さんの同窓です。 私はしっとりと描く絵、
   そして解説が面白くて感想を書いています。
   お時間があるとき上記サイト覗いてください。
   これまでの作品と解説が載っています。

819万理久利:2010/11/06(土) 16:00:38
異風者さんへ
初めまして。ようこそです。 また怪物(偉人)が一人増えたとやわな私はどきどきしています。

*丁寧な自己紹介ありがとうございます。「古賀さん」というところ、控えめな方だと思いました。
私でしたら「古賀君」です。これは同窓の特権です。 (私は全員さん付けです)

*ぴかぴかの科学少年、この読みは間違いありませんでした。 理系の人間に物書かせたら深みが
増す。これは持論です。同人αには理系が多いようです。不思議です。私はもと理系の頭の持ち主で
あると思っていたのですが、このところPC扱いや二進法の不可思議に戸惑っている次第であります。

*読書傾向を述べて下った方は初めて。理系が飛ぶ場面です。司馬遼太郎、多くは読んでいません
が、理系の眼で歴史を紐解く人かと思います。我々の仲間にもものすごい人がいます。
塩野七生イタリアが出てくるとは…。愛読書からほぼ興味の的が想像できました。

*「生きるために使用したであろう武器、武具、まさに人間のありかたの根源にせまると考えています」
古くはダビンチ、たくさんの武器、武具を考案しました。そしてダイナマイトを発明したアルフレッド・
ノーベル、そうノーベル賞があります。原子力爆弾とアインシュタイン、関わった人間と使う人類の在り方、
まさに問われますね。

*最後はやはり科学少年オンパレード。 私に負けない奇人変人?失礼、「偉人」が入った!と思いました。

*いろいろと教えてください。 書き込み、文章、作品、お待ちしています。
同人αは無口な方が多く、私ばかりの投稿の時もあります。好きでやっているのですが、やはり寂しいで
すね。 時には投稿してください。

820同人α総務より:2010/11/06(土) 16:56:34
同人α作品集 音楽付きリスト 
11号 シリーズ・歪んだ風景−岐路(きろ)        古賀和彦
22号 天使ごっこ・悪魔ごっこ(2) −五月     古賀由子
22号 鈍色の空−その2               古賀和彦
23号 鈍色(にびいろ)の空―その3(最終回)     古賀和彦
23号 天使ごっこ・悪魔ごっこ(3)六月       古賀由子
24号 無限回廊 第一回    バード・グレイ・エヴァ・サカエ

※選曲にはPC無料配布音楽上、ご希望に添えない場合もあります。
試聴してみてください。みな静かなものばかりです。

821万理久利:2010/11/06(土) 21:44:18
県立佐賀高校11期のエネルギーの不思議(1)
2010年に50周年を迎えるもの

非常に強い団結力と個性をお持ちの11期の方々を見て、なぜだろうを考えてみた。
まずは1960年当時何があったかを、同じ50周年で拾い揚げてみた。(wikipediaより)

1月1日 - カメルーン独立50周年。
2月13日- フランス初の核実験から50周年。
4月4日 - セネガル独立50周年。
4月27日- トーゴ独立50周年。
5月22日- チリ地震50周年。
6月26日- マダガスカル独立50周年。
8月11日- チャド独立50周年。
9月16日- OPEC結成50周年。
10月1日 - ナイジェリア独立50周年。
11月28日 - モーリタニア独立50周年。

日本では九州産業大学創立50周年。その他

●アフリカ諸国の独立が目立つ。
●なんと50年前チリに大地震があった。今年の大地震はまさか
50周年記念ではあるまい。25号にはチリ地震を題材にした作品がある。
言い出しっぺは50周年のお方である。

18歳の青年たちがこんな空気の中で進学、保留、就職と飛び立ってい
ったのだ。キーワードは自由、出発、独立かもしれない。響きよい言葉
だが、戦争で家族や親戚を亡くした人もいるだろう、経済的にもみなじ
り貧だっただろう。 でも自由な未来を感じる心があった。ひょっとし
て今の同時代の青年たちよりもずっと。

822同人α総務より:2010/11/07(日) 17:14:10
同人α25号予告(1)
あした 天気 になーれ
赤松氏による新しいシリーズものです。ちょっと弱気な主人公とそつない頭のいい・かげん
チキンジョージが登場します。今までとは少し異なる作風です。男のアホらしさ、カワいさ、
いじらしさ満開になりそうです。
*同人α25号は11月に発行予定です。テーマは「風」です。
お題提供者も赤松氏となっています。「明日強風に注意」でしょうか。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000864M.jpg

823長岡曉生:2010/11/07(日) 21:29:13
異風者さんへ
★TVカメラの設計開発のうち電子関連
ひょっとして、NHK技研にお勤めでしたか。
いや、NHK技研だったら、販促は必要ないでしょうね。

★主なる興味は色の科学、システムの応答など
実は、私も補色対に興味があります。青と黄、緑と赤の対は、密教でよく使われていて
深層意識への引き金ではないかと思っています。
応答については、一時期CCDの応答計算に拡散方程式を適用しようと試みたことがありますが
二箇所の境界条件が必要な上、パラメータ数が多くて成功には至りませんでした。

★司馬遼太郎、塩野七生、宮城谷昌光について
司馬遼太郎 この人の作品は、よく読みました。
      中でも、現地に行って調べた[街道を行く]シリーズは、土地土地の歴史と
      関連づけながら、作者特有の視点で書いてあり、非常に参考になります。
塩野七生  この人の[ローマ人の物語]は、筑波の理系研究所群の生協書籍部で
      平積みで売っていました。理系にも人気があるようです。
宮城谷昌光 この人は、原史料を緻密に読んで書いている点が、従来の歴史作家とは
      一線を画するところですね。

★数式処理FREEソフトのmaximaと、その結果書式の「TeXmacs]上への展開
なるほど、数学に御堪能で、PAPERに計算結果を良く出力されていた訳ですね。

824赤松次郎:2010/11/08(月) 10:15:28
ゆるりん朗読会
同人α第25号のゲラ刷りも終わったので、土曜日の夜澤田君と朗読会に行っ
た。音楽をバックグランドにちょっと怖い話ばかり4話聞いた。会場のクライ
ン ブルーというパブ&ギャラリーは一度誰かの個展を見に来た覚えがあった
が、知り合いの誰のだったか失念した。

日時:11月6日(土)??pm18:30〜20:00
場所:KLEIN BLUE(クライン ブルー)
   東京都千代田区神田神保町1-7
◆ゆるりんリーディングナイトとは、ナレーターやラジオのDJとして活動し
 ている西原さおりさんと吉田美穂さんが結成した朗読ユニットであるとパン
 フレットには紹介してある。
 これは活動は澤田君も関係している、神田神保町のボランティアグループ
 「神保町応援隊」の活動の一環だと聞いた。

◆朗読の題:川端康成??????心中
      阿刀田高  ??迷路
????????????高橋克彦??????母の死んだ家
????????????星新一????????ボッコちゃん

◆店の名前クライン・ブルーのいわれはイヴ・クラインという画家の好んで用
 いた色だという。wikipediaによると
 ヴ・クライン(Yves Klein, 1928年4月28日 - 1962年6月6日)は、単色の作
 品を制作するモノクロニズムを代表するフランスの画家。アーティストとし
 ての活動は晩年のごく数年である。
 特に「青」を宇宙の神秘的なエネルギーに通じる最も非物質的で抽象的な色
 だとして重用し、自ら理想的な染料を開発した。1957年に、黄金よりも高貴
 な青「インターナショナル・クライン・ブルー」(International Klein
 Blue, IKB)と呼ばれる深い青色(右の画像は近似色)の特許を取得し、ミラ
 ノで『イヴ・クライン−モノクロームの提案、ブルーの時代』のタイトルで
 行われた個展で、この染料をキャンバス一面に塗布した青色の絵画の作品群
 を発表した。また海綿で作ったレリーフや彫刻にIKBを染みこませ青色にした
 作品も発表している。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000866M.png

825ゆるりんS:2010/11/08(月) 14:20:22
Re: ゆるりん朗読会
> No.866[元記事へ]
赤松次郎様、過日はわたしたち・ゆるりんのライブにお越しくださり
ありがとうございました。
また、このように丁寧にご紹介くださり、感謝です。
次回もぜひ。お待ちしています。

ゆるりん・西原さおり
yururin.com

> 同人α第25号のゲラ刷りも終わったので、土曜日の夜澤田君と朗読会に行っ
> た。音楽をバックグランドにちょっと怖い話ばかり4話聞いた。会場のクライ
> ン ブルーというパブ&ギャラリーは一度誰かの個展を見に来た覚えがあった
> が、知り合いの誰のだったか失念した。
>
> 日時:11月6日(土)??pm18:30〜20:00
> 場所:KLEIN BLUE(クライン ブルー)
>    東京都千代田区神田神保町1-7
> ◆ゆるりんリーディングナイトとは、ナレーターやラジオのDJとして活動し
>  ている西原さおりさんと吉田美穂さんが結成した朗読ユニットであるとパン
>  フレットには紹介してある。
>  これは活動は澤田君も関係している、神田神保町のボランティアグループ
>  「神保町応援隊」の活動の一環だと聞いた。
>
> ◆朗読の題:川端康成??????心中
>       阿刀田高  ??迷路
>???????????? 高橋克彦??????母の死んだ家
>???????????? 星新一????????ボッコちゃん
>
> ◆店の名前クライン・ブルーのいわれはイヴ・クラインという画家の好んで用
>  いた色だという。wikipediaによると
>  ヴ・クライン(Yves Klein, 1928年4月28日 - 1962年6月6日)は、単色の作
>  品を制作するモノクロニズムを代表するフランスの画家。アーティストとし
>  ての活動は晩年のごく数年である。
>  特に「青」を宇宙の神秘的なエネルギーに通じる最も非物質的で抽象的な色
>  だとして重用し、自ら理想的な染料を開発した。1957年に、黄金よりも高貴
>  な青「インターナショナル・クライン・ブルー」(International Klein
>  Blue, IKB)と呼ばれる深い青色(右の画像は近似色)の特許を取得し、ミラ
>  ノで『イヴ・クライン−モノクロームの提案、ブルーの時代』のタイトルで
>  行われた個展で、この染料をキャンバス一面に塗布した青色の絵画の作品群
>  を発表した。また海綿で作ったレリーフや彫刻にIKBを染みこませ青色にした
>  作品も発表している。

http://yururin.com

826万理久利:2010/11/08(月) 16:26:50
県立佐賀高校11期のエネルギーの不思議(2)
<立花隆>
 作日NHK総合で立花隆が出ていた。
好きな作家、人物だ。いつも少年のように好奇心一杯で果敢に物事に
取り組んでいく。眼の先のあるものはいつも「人類、地球の未来」だ。
科学少年の眼で政治、社会、医療、臨死あるいは死、宇宙進出等々あ
らゆる分野を調べまくる。
 アナウンサーの「貴方の根っこにあるものは何なのですが」に答え
て「実は僕の出発点は哲学なんです。どうしてそれはそうなのなか。
なぜなぜを考えたい。それはそうなのだ、ではなくなぜそうなのか、
根っこから問い返したい。」(正確ではありませんが)
ますます好きにった。根っこに哲学があったとは。納得できた。
 そんな彼は1940年生まれ、佐高11期の方と変わらない年代。
戦争を引きずらずに人類の未来を見る眼で常に前向きに生きてきた。
11期とどこか同じエネルギーを感じる。もちろん個人差は大あり
でしょうが。

827万理久利:2010/11/08(月) 18:42:09
ゆるりん とろりん まりりん さりりん
「ゆるりんリーディングナイト」名前がいいですね。
音楽をバックグランドにちょっと怖い話、阿刀田と星は怖い話し、ショートショートの
神様だ。これに北杜夫さんも入るかな。川端は想像できませんでした。

BGMと朗読。斉藤孝さんも応援するでしょう。 朗読の大切さを訴え続けていますから。
その反対には「朗読を聞く」もあるのかと思います。

「クライン・ブルー」さてお店は宇宙の色だったのでしょうか。

しおりんさん、次はご自分の作品を朗読なさってみてはいかがでしょうか。創作と朗読
ちょっと距離がありますが。ここは創作にぴったりの場所です。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000870M.jpg

828同人α総務より:2010/11/09(火) 00:37:45
同人α25号予告(2)
宇宙からの風が悪戯をする時 (詩)
神野氏に挑んでみたようだ。
「風・颯」にまつわる小さな現象は宇宙から?

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000872M.jpg

829ゆるりんS:2010/11/09(火) 13:18:16
Re: ゆるりん とろりん まりりん さりりん
> No.870[元記事へ]
万理久利さんへのお返事です。

> 「ゆるりんリーディングナイト」名前がいいですね。
ありがとうございます。のんびりゆるゆると・・・というわりに怖い話ばかりでした。(笑)

> 音楽をバックグランドにちょっと怖い話、阿刀田と星は怖い話し、ショートショートの
> 神様だ。これに北杜夫さんも入るかな。川端は想像できませんでした。
はい。短編小説、ショートショートをたくさん読まなくちゃ。

> BGMと朗読。斉藤孝さんも応援するでしょう。 朗読の大切さを訴え続けていますから。
そうだと嬉しいです!

> その反対には「朗読を聞く」もあるのかと思います。
聞くのも好きです。

> 「クライン・ブルー」さてお店は宇宙の色だったのでしょうか。
うふふ・・・

> しおりんさん、次はご自分の作品を朗読なさってみてはいかがでしょうか。創作と朗読
> ちょっと距離がありますが。ここは創作にぴったりの場所です。
すてきです。がんばって・・・みようかな。

万理久利さん、あたたかいコメントありがとうございました。

http://yururin.com

830水彩画愛好家:2010/11/09(火) 16:53:18
ワ-プ・ステ-ション江戸-?(街角スケッチ)
 殆ど地元から出ることはありません。こんな場所があることも知りませんでした。
今はお芋をTopに薄紫色。初めてこの絵を見た時はえんじの深い茶色でした。思わず
ワープ。作者の絵と文章は現在から過去、遠い場所にワープさせてくれるのですね。
 目線は石畳から板で組まれた丸いカーブを描く橋、その先の江戸の佇まい。お得
意のショットです。今回の主役は橋でしょうね。丹念に描き込まれています。
 さて公社経営のひなびた歴史公園。もったいないですね。知恵と工夫でいくらで
も可能性、夢は詰まっているのに。
http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/

831万理久利:2010/11/09(火) 18:04:55
ゆるりん とろりん まりりん さりりん
<「夢十夜」(第一夜) その1>
探求心で探し出しました。誤りがあったらご連絡ください。

タイトルに「 言葉を伝える」とあります。 朗読の会の意義、目指すものがわかるような気がします。
何かを伝える(言葉)力と話上手とは違うのです。泡のように消えてしまうのが話し上手。何か残る、
伝わるのが言葉の力をもつ人。

夏目漱石の「夢十夜」をお選びになっているのにも興味を感じました。黒沢監督の「夢」はベスト10
に入るお気に入りです。

同人の皆さん、読者の皆さん、一度お立ち寄りください。
http://www.youtube.com/watch?v=mRXDahp2U2M&feature=related

832赤松次郎:2010/11/09(火) 22:56:29
「夢十夜」
西原 さおりさん朗読の「夢十夜」を YouTube で私も聞いた。
子供や大人の声の使い分けが流石にうまい。朗読の速度がゆったりとしてい
て、じっくりと話の内容に引き込まれるのである。読書で感じるものと朗読で
のものとの違いは確かにあり、読書では理が、朗読では感情に強く響くような
な気がする。

もともと文で書かれたものにひとの声で語ることが感情というものを新たな要
素として加えるためか。確かにwikipediaでは「朗読とは、声を出しながら文章
を読むこと。「音読」ともいうが、「朗読」には感情をこめて読み上げるとい
う意味あいも含まれる」とある。

これはたしかに別の芸術の誕生のようでもある。たとえば絵に触発されて小説
になるとか、小説を題材に絵をかくとか。あるいは全く違う思想が芸術運動を
生むとか。確かに斎藤隆の「声に出して読みたい日本語」の中で広沢虎三の
「石松三十石船」や「白波五人男」の一節を朗々とうなる心地よさは確かに否
定できない。

また、歴史を通じて、文学の享受のされ方は、黙読よりも朗読が中心であった
とされている。識字率の低い社会では特に読み聞かせが重要となるが、19世紀
のイギリス中流階級のような教養のある家庭でも、小説や詩の朗読は家庭内
で」の娯楽の一環として確固たる位置を占めていた。 wikipediaより

以上これを契機に色々と勉強した。そして、余計なことかもしれないが、西原
さおりさんに詩や文を書いて自分の作品を朗読されることを期待したい。

833同人α総務より:2010/11/10(水) 00:10:51
同人α25号予告(3)
肥と筑  第十五回   (歴史小説)

中国の古代史と日本の古代史の壮大なつながりを解き明かす作業は一歩一歩前に進んでいる。
時にはアジア全域、そう四大文明を俯瞰する。今回のテーマ「風」はコーヒープレイクの時だけで
なくここそこに宝石のように鏤められていることに気づく。徐福の紐解きも続く。いよいよ面白くな
りそうだ。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000877M.jpg

834同人α総務より:2010/11/10(水) 18:22:17
冊子発刊の大変さ面白さ
 文芸誌同人αは全て「手作り」だ。はじめは製本の手伝い程度で後は全て推進者が裏で
作業をし、校正をし、割り付けをし、製本のお膳立てまできっちりと用意していたのだ。
ほんの少しだけ関わるようになりその前の膨大なご苦労が想像できた。よく続けてきたも
のだ。
 一人に頼ってはいけない、二人でもいけない、せめて私も技術を習得できればなあと気持
ちだけはあるのだが、そうたやすいものではないようだ。少しずつ、楽しみながら覚えよ
う。

 一太郎の面白さ、底なしの工夫、アイデア、より良い冊子にするための「手作りの面白さ」
があったから続いているのだと思う。

835万理久利:2010/11/11(木) 04:23:13
県立佐賀高校11期のエネルギーの不思議(3)
不思議を考える私の両親は佐賀生まれ。だから知りたいのだと思う。
婆様は鍋島の殿(とん)さん出入りの産婆。爺様は医者を夢見て上京。
もう一人の婆様は料理屋のお嬢様。どうやらお茶の水女子大に行きた
かったのが飲料水製造の男のもとに嫁入り。その男は飲料水の他様々
な仕事に手を出したそうだ。 製材、養鶏、錦鯉、わけのわからない
機械発明、これは道楽か。この道楽には私の父も鬼気として付き合っ
ていた。科学爺さんとマスオ状態だ。

私の父は所帯をもつとすぐに東京に飛び出した。佐賀県人、一見女が
強そうだが、男の冒険心、研究心も侮れない。

さて同人の協力を得て整理してみたが、上記身近な両親、祖父母を思
い起こしても、何となく納得がいくのがこれまた不思議だ。

★佐賀という地域の独自性??(引用)
 江戸時代には、鍋島藩が大陸と欧州に対して唯一開かれた窓口の長崎
の出島の警護を担っていたため、佐賀人は清国やオランダの情報につ
いて、いち早く把握できる立場にいた。
 一方では、佐賀藩は葉隠れという独特の文化を持ち 、藩の人間は
他人の意見には容易に左右されぬ気風があった。人と容易には妥協し
ないと言う、いわゆる佐賀の異風者(いひゅうもん)も、こういう地
域特性の下に生まれた。
 これらが、幕末と言う危機的状況において積極的に働き、他藩を圧
倒する多くの漢学・蘭学の実力ある学者を生んだ。
 そうなる素因としては、九州に渡来したという海人(あま)族には、
もともと創意工夫・発明の才が備わっていたことが大きい。
その才能は、それが有明海の潮汐という特別な条件も重なり発揮・洗
練されてきた。
 例えば、平野部では一時に襲ってくる暴風雨の被害を、ダムには依
らずに野越(のこし)という緩やかな調整の方法で克服したし、400年
まえには、成富兵庫が作った多布施川の石井樋に代表される色々な治水
事業が花開いた。これらの治水事業は、海人族本来の能力・好奇心に
依るところが大きい。
 また、幕末には海人族の持つもう一つの潜在的才能が、佐賀藩の反射
炉製造や大砲鋳造、さらには有明海の潮汐を利用したドックによる造船
という面で遺憾なく発揮されている。

(4)に続く

836同人α総務より:2010/11/11(木) 04:25:50
同人α25号予告(4)
チリ★ の鉱山事故を題材にした奇天烈映画脚本  (上)  (脚本)

地下700メートルの行動に閉じ込められた人間たち。あっと驚く生活ぶりが展開される。
「協調性がないと生きていけない」これは嘘だ。 そう思う個々の覚悟の問題なのだ。
この作品は明るいニヒリズムか究極の哲学コメディーか。 読む人それぞれだろう。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000882M.jpg

837水彩画愛好家:2010/11/11(木) 17:09:34
「ワ-プ・ステション江戸」-?(街角スケッチ)
表長屋通りの裏は…。荒廃した景色は撮影のためなのでしょうか。
「日本橋」の華々しさと比べ、今回の絵は実に寒々しさがよく漂っていた。
傾いた軒、軒下の植木の荒廃、道には雑草も飛び出ている。江戸の町はと
ても清潔で綺麗だったと聞いる。 小さな路地にも手入れされた木花が。
道の清掃も欠かさずにしていたのだろう。荒廃は公社の経営か。
さりげない場所に立ち寄りさらりと絵を描く作者の目線を感じた。
http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/

838万理久利:2010/11/11(木) 22:12:11
教訓
夜のテレビのニュース。ゴキブリ退治のためアルコールを撒いて火をつけ結果、火のついた
ゴキブリたちが飛び回り、しいたけ栽培作業場全部が燃えてしまったそうだ。何かとてつも
なく深い意味をもっているような、いないような…。尚対象となったゴキブリは数匹だった
という。

●「窮鼠猫を噛む」少し違う。ゴキブリは駆除者に反撃したわけではない。命と引き替えに
 恨みを果たした訳でもない。断末魔の熱さで飛び回ったのだ。
●「瓢箪から駒が出る」結果の意外性は同様だがピントこない。
●「焼け木杭に火が付く」確かにゴキブリは油が乗っていて、燃えやすそうだ。でも意味が
 少し違うようだ…。

特別に意味深く考える必要もないのかもしれません。 炎に覆われたゴキブリがヒューッと
それなりに羽をはばたかせて滑空する景色はシュールです。退治した方もその美しさ、不気
味さに一瞬眼を奪われ消火が遅れたのかもしれません。

さて50周年を迎える11期の皆さん「焼け木杭に火が付く」、こんなことがあっても良い
ではないでしょうか。何せ不思議パワーの11期ですから。

839同人α総務より:2010/11/12(金) 03:05:08
同人α25号予告(5)
晴(は)れと褻(け)の狭間で(狭間シリーズ2) エッセー風小説

対局する二つの言葉を執拗に調べあげる。自分の心象と重ね合わせる。
言葉にこだわる赤松次郎らしい作品。今でも光っている。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000885M.jpg

840万理久利:2010/11/12(金) 16:43:23
県立佐賀高校11期のエネルギーの不思議(4)
★北校舎最初の学生という貴重な経験がもたらした独自性(引用)
 11期生は、新築された北校舎で上級生が全く存在しないという一種の開拓者の立場にあ
った。つまり、上からの束縛が全く無い状態で、高校最初の1年間を過ごし、自分たちの生
活環境を作り上げることができた。
 この貴重な経験が、前向きで開放的、独立自尊の気風と強い団結という11期生特有の美
点をもたらしたに違いない。
斜光という質量共に豊かな11期生の会誌が、15年間も続いているという事実、同窓会の
参加者数が過去の同期会と較べ最多であるという事実が、そのなによりの証拠といえる。
これは、他の期の佐高卒業生から見て、実に驚嘆に値する。

<おわりに>
生まれた時代と佐賀という場所、そして先輩のいない新校舎この三つが絡まって何とも不思
議な11期生が生まれたようだ。

注1)新校舎については、もうすぐ発刊予定の同人α25号赤松氏作品「晴(は)れと褻(け)
の狭間で」でも触れていた。

注2)協力資料はそのまま掲載した。削除するのが惜しいくらいによくまとまっていたから
だ。

11期の皆様、50周年記念以降、何を見せていただけるのか楽しみにしています。
燻し銀色か、若草色か、そのエネルギーは不滅。

841同人α総務より:2010/11/12(金) 17:55:29
お知らせ
現在ニューロン・カフェBGMの工事中です。
さてどんな音楽が流れてくるか楽しみです。
作業員は七転八倒しているようです。

842同人α総務より:2010/11/12(金) 20:59:57
お知らせ
先ほど新たな音色とともにBGM機能復活しました。
作業員、ご苦労様でした。

843水彩画愛好家:2010/11/13(土) 11:59:03
奈良の旅・東大寺二月堂からの眺望(2010/11/1作成)-?(街角スケッチ)
 バックが真っ赤なもみじに変わっていました。さていつものように画面を大きくしてよく
見ると。まだ紅葉ではないようです。丹念に下界の木々が描かれており、さらにそのずっと
先の町の様子も屋根や建物が細密画のように、ここでやっと「現代」を確認することができ
ました。薄目で見れば千年前の景色と変わらないのかもしれません。下に見えるのは寺の屋
根でしょうか。左上に見える大きな屋根は大仏殿でしょうか。奈良にも不案内ですが、建物
全体まで想像をかきたてられます。
「屋根と緑」を丁寧に見渡し、描き上げた作品だと思います。

歴史好きの作者は興味があると絵筆を持って迷わず出かける。なんと車を飛ばして、かつ車
中泊。父をなぜか思い出しました。

844万理久利:2010/11/13(土) 17:27:58
ハーバード白熱教室@東京大学NHK
先日深夜、8月25日東大で行われたサンデル教授の白熱教室に見入ってしまった。東大
生、一般人、1000人近くがサンデルの生徒となる。

オバマの42倍、日本の学校の先生の400倍の年収を得るイチロー。おかしいと思わない
か。
道徳的責任、戦争責任は世代を超えて負うべきなのか。今の学生は韓国、中国に責任を負わ
なくていいのか。
長崎、広島に原爆を落としたアメリカのオバマ大統領は責任をおわなくていいのか。等々き
っちりと材料を選びぬき、緻密に、丹念に、素早く質問を投げかけていく。答えに再度質問
投げかけていく。

白熱教室を数回見てきたが、サンデルは何を狙っているのかいつも考えさせられてきたが、
彼は考え方の基本を教えているのだ、いや気づかせているのだと思う。他者の考え方も踏ま
えた上で自己の考えを深めていく。考える方法まで教えているようだ。
終わりに彼は言った。今日は本当によかった。こんなにたくさんの「異論」がでて、それを
ぶつけ合うことができたからだ。

彼はどの考えがいいとの結論は言わない、自分の考えも決して述べない。「考え方、考え続
けること」が重要なのだといっているのだと思う。
少し蒸気した学生たちに未来を感じた。日本の中からもサンデル教授のような人物が出ると
いいのだが。
「哲学は世界を変えることができるでしょう」これが最後の言葉であった。

845長岡曉生:2010/11/13(土) 22:39:02
BGM:Jupiter
赤松さん
お礼が遅くなりましたが、ニューロン・カフェの新しい選曲、有り難うございます。
このJupiterの日本語歌詞は、本田美奈子と平原綾香の高・低キーで良く聴いています。
二人それぞれの唄が、ともに持ち味を発揮して良い曲だなあと思っていました。
それで私も、Jupiter のデータを色々探していたのですが、今回選定されたこれが、
一番美しく優しい響きで、聴いていて落ち着きますね。

音源として選ばれた音色は、もちろんシンセサイザでしょうが
一つは、オルゴールかと思ったけれど、余韻があるのでベル系の楽器みたいですね。
もう一つは、ピアノの音とは、ちょっと異なるように聞こえます。ハープシコードの音
でしょうか。

846同人α総務より:2010/11/14(日) 00:28:10
同人α25号予告(6)
無限回廊 第二回 (哲学風超次元SF小説)

日本からヴェトナムにワープ。段々と登場人物の顔が見えてくる。
いや突如として変わる可能性があるのが無限回廊だ。
「トワイライトゾーン」を味わってください。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000893M.jpg

847赤松次郎:2010/11/14(日) 07:15:57
BGM:Jupiter
長岡さんの言われるとおりオルゴール曲で、グスターヴ・ホルスト(1874 〜
1934イギリス)作曲の組曲「惑星」op.32 より「木星」です。
ちなみにwikipediaによると
この作品は惑星を題材としているが、(天文学ではなく)占星術から着想を得
たものである。地球が含まれないのはこのためである。西欧ではヘレニズム期
より惑星は神々と結び付けられ、この思想はルネサンス期に錬金術と結びつい
て、宇宙と自然の対応を説く自然哲学へと発展した。この作品は、日本語では
「惑星」と訳されてはいるが、実際の意味合いは「運星」に近い。

?? 火星、戦争をもたらす者
?? 金星、平和をもたらす者
?? 水星、翼のある使者
?? 木星、快楽をもたらす者
?? 土星、老いをもたらす者
?? 天王星、魔術師
?? 海王星、神秘主義者
これを見ているとますます「無限回廊」の構想に影響を与えそうです。じつは
このホームページを作ったときからBGMはこの「Jupiter」と決めていました
が、なかなか見つかりませんでした。遅まきながら占星術の大家長岡さんの希
望に添えてよかった。

848同人α総務より:2010/11/14(日) 12:46:24
BGF
Fragrance添付についてもその可能性について作業員、いや技術者にお願いしているところで
す。臭いは困りますが、香りは良いでしょう。
知り合いに香料開発会社に勤めている人間Sがいます。BGFが可能になれば、彼の能力を使わ
せていただきましょう。

Sの勤める会社のホームページより
「食品用の香料の開発を担当しています。フルーツなどの天然素材から匂いの成分を抽出し
て分析したデータをもとに、新しい香料の開発を行います。日頃から『この匂いは何だろ
う』と好奇心を持ち、コツコツと覚えていく忍耐力と集中力が大切ですね。“香料”という
切り口で特定のジャンルに限定されず、より広い商品に関わることができるのが魅力の一つ
だと思います S」

849水彩画愛好家:2010/11/14(日) 14:19:53
奈良の旅・東大寺二月堂裏参道(2010/11/1作)-?(街角スケッチ)
構図がなかなかのもの。階段と大仏殿の屋根。とりわけ階段の表情がよかった。階段を登っ
てからの風景をまた想像させられます。★★★

今年は平城京遷都1300年にあたります。色々なイベントがあったようです。NHKでも吉備真備
を中心に貴族間の政争、税と飢餓に苦しむ民の姿を交えながら描いた「大仏開眼」が放送さ
れました。歴史に不案内の私もつい引き込まれて観てしまいました。

「それにしても関西の人はバイタリテイに溢れ、然も、やや騒がしい人々でした。」
何気なく、さりげなく文章にするのが作者です。余韻を残します。
http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/

850万理久利:2010/11/14(日) 16:16:58
アオザイ
無限回廊 第二回でアオザイを着た登場人物が出てくる。
清朝から移入されたチャイナドレス(旗袍)を起源とする。縫製に余分を持たせていないた
めに体の線を強調し、美しく見せる服で、一度仕立てたアオザイは、太ると着られなくなる
ため、ほっそりした体格を保つ事がベトナム女性の風潮となっているそうだ。

香港駐在中にヴェトナムに行く機会があったが仕事が重なり部下に行ってもらった。なんで
もいいからアオザイ買ってきて、と頼んだ。結果ぶかぶかの寝間着アオザイ。その代わり部
下はちゃっかりとヴェトナム女性のアオザイ姿の写真をたくさん写してきた。よかった。

チャイナドレスもアオザイも魅惑的な衣装だと思う。実用でも生かされる。さて日本の着
物、和服、これは着たことがあるが、かかしに衣装を着けたようで、しかも帯が苦しくて好
きになれなかった。

衣装は歴史や工夫や美意識の現れであると思う。私の日常の衣装はきわめて質素で動きやす
いもの、ただそれだけ。実用主義。チャイナドレスやアオザイは私にとっては「晴れ」の時
の衣装となる。

851同人α総務より:2010/11/14(日) 16:49:45
BGM:Jupiter
変わりましたね。
なんとなく、これから迎えるクリスマスにぴったりです。

852赤松次郎:2010/11/14(日) 19:52:20
BGM
「無限回廊 第二回」・「あした天気になーれ」・「晴(はれ)と褻(け)の狭間
で (狭間シリーズ2)」にBGMをいれましたので、試聴してみてくださ
い。なお、作品いれるBGMは容量の問題で「MIDI」ファイルでないとだ
めなようです。

853万理久利:2010/11/15(月) 02:42:58
昆虫少年二人 NHK
夜目が覚めてリビングへ。いつもの癖でテレビのスイッチを押す。
白髪のおじさんが淡々とアフガンの現状を述べていた。そうかそうか中村さんだ。そのうち
もう一人白髪ふわふわのおじちゃんも出てきた。そうだそうだ養老さんだ。まるで兄弟みた
いだ。そう言えば二人とも医者でもあり、そして何よりも昆虫大好き少年だ。

「明日の民主主義より今日のパン」と、アフガンに乗り込み取り組んだことは用水路。武力
を用いない平和回復を地道に実行している。
タリバン派とたまに誤解されるそうだ。彼に政治色は全くない、明日のパンと未来に繋がる
希望を作る、それだけだ。

養老さん、にこにこ笑いながら「君の発言、行動はその時々の政治情勢でいつでもねじ曲げ
て評価されるよ。だから僕は政治なんか信用してないし興味もない。(虫がいい)。」

養老孟司と中村哲、つきあいは長いそうだ。なるほどと思った。
日本人も馬鹿にできない。性根のある人間がいる。私は何ができるのだろうか、ふと思う。

854同人α総務より:2010/11/15(月) 03:19:34
BGMイメージ


855同人α総務より:2010/11/15(月) 04:23:32
同人α25号予告(7)
人の像をした美しい地球   (詩)
厳しく言葉を選別し、イメージを作り上げる、そして言葉と遊ぶ、遊ばれる。
神野さん以外誰にも描けない独特の宇宙観を選び抜かれた言葉でスパッと綴る。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000902M.jpg

856赤松次郎:2010/11/15(月) 09:03:13
BGM
宇宙からの風が悪戯をする時」にBGM「金色の魚」を挿入しました。

857万理久利:2010/11/16(火) 09:31:34
今朝の一句
●映像に籠められた母校愛
●焚き火する石投げる人拾う人

*暖かい眼差しが感じられます。約束どおりCDお渡しました。
*焚き火が恋しい季節です。いろんな人かいるものです。

858同人α総務より:2010/11/16(火) 14:09:47
協力願います
> No.894[元記事へ]
無限回廊のネタに繋がる投稿には、末尾に「*回廊ネタ」を加えてください。
まずは先日の赤松氏の分からお願いします。
Weekly Caricatureにも同様にお願いします。

859同人α総務より:2010/11/16(火) 17:45:09
同人α25号発行のお知らせ
早くも11月15日発行!!
22号「飛びたい」→23号「てふの夢」→24号「むげん(夢碍无)」→25号「颯」と続きます。
皆様から様々のアイデアが出てきました。割り付け担当者のご苦労が浮かばれますが、
冊子を手にしたときは全員「また一歩前進」と納得。縦書きにすっかり慣れてきました。
合評予定は後日連絡します。まずは引き続きブレイクタイム。

*左上にページと作品名を表示し、見やすくしました。(今号は97P)
*各作品は奇数ページスタートとして統一しました。
*カットを挿入しました。
*冊子背テープをぴったりと決める装置を開発しました。
*外見、中身ともより充実した一冊となりました。手作り冊子の究極に近づきつつあります。

手早い、親切、丁寧 、正確、誠実、安価(一冊200円)、「昌平坂印刷所α」 は安心です。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000911M.jpg

860同人α総務より:2010/11/17(水) 00:36:51
25号作品集アップのお知らせ
25号作品が作品集に収まりました。音楽付きもあります。♪マークが付いています。
音楽を聴きながら縦書き冊子をじっくり読む、至極の時です。 五月蝿いと感じら
れる方、申し訳ありませんが消音機能はついていません。 耳栓をするか、PC装置
を調節してください。音楽と作品やはりマッチしています。まずはお立ち寄りください。
上記 「同人α作品集」へはこちらを。をクリック。

861同人α総務より:2010/11/17(水) 16:17:27
同人αブログアップのお知らせ
11月15日の編集会議議事録を追加しました。

862万理久利:2010/11/17(水) 17:33:25
午後の一句
●細目からギラリと光る火事の魂
●ふにゃふにゃの髪から昇る暖の湯気
●玉子酒つい飲みすぎて風邪フォンデュ
*ご想像ください。

863同人α総務より:2010/11/18(木) 04:02:46
同人α26号テーマ
「仮面」

ブログに仮のコメントと絵を貼り付けました。
上記 「同人αブログ」へはこちらを。をクリックしてください。

*投稿作品はテーマには縛られません。 とは言え、妄想
を広げ「仮面」を作品に匂わせてるのも一芸です。

864万理久利:2010/11/18(木) 16:49:10
Pretend
26号のお題、仮面とのこと。色々と膨らみそうな題だ。
仮面は顔を覆い、表情や目を隠すがプリテンドは顔を隠さず「ふり」をする。
仮面を外せなくなる人もいるが、ふりをし続けるうち本気になる。
「いい人ぶる」が心底自分がいい人であると思い込む。偽善者という。この
手の人間を多くみかける。「悪い人ぶる」の方がまだ嘘がない。害がない。
もう一つの意味「まねごと遊びをする」これは夢と希望を与えるプリテンド。
私の得意技。

Pretend Nat King Cole
http://www.youtube.com/watch?v=ciS5GikZ5Jo&feature=related

憂鬱なときは 楽しいつもりになってみて
やってみれば 簡単
そうすれば 楽しさが どんどんわいてくる
その気になりさえすればいい・・・・・

865同人α総務より:2010/11/19(金) 11:54:27
沸騰しています
2010年10月 9日(土)09時54分7秒 に立ち上げた「戯評」が大賑わい。
お笑い道場。哲学道場。ひねくれ道場。言葉道場。皆さんにお見せ
することができないのが残念です。白熱教室 パーパード

Weekly Caricature

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000917M.jpg

866数字数え虫:2010/11/19(金) 13:43:47
16000
ぎちょん すっちょん。いちろくぜろぜろぜろ 零戦。
着陸時刻 午後二まるまる三十。
敵陣も進入していると思われる。
ジーちょん バーちょん ちろりんりん。

867同人α総務より:2010/11/19(金) 22:43:36
著者のポートレートとコメント集アップのお知らせ
同人α25号第一作品の前書きと画像を載せました。
言い訳しないヤマトタケル、日本男子らしい前書きです

868万理久利:2010/11/20(土) 16:19:25
作り笑いと仮面
作り笑い:おかしくもうれしくもないのに、わざと笑うこと。(大辞泉)

人は嘘をついたり、何か後ろめたいことがあったりすると、それを隠そうとして無理
矢理ひきつった笑顔を作る。笑顔でごまかす。でも感受能力の強い人間はすぐ気づき、
「ウソいってらあ」となる。
作り笑いも空笑いも一種の26号テーマ、「仮面」である。

真実の笑い
?話を聞く→?口が笑う→?目も笑う

作り笑いの場合
?話を聞く→?目と口が笑う。(ひきつる)
?話を聞く→?口は笑うが目は笑わない。

作り笑いどおしでいったいぜんたいどんな会話が生じるのであろうか。実に興味深い。
分析し、好奇心いっぱいで想像している私は、パラノイアかスキゾフレニーか。
共存する奇人だと思う。

869水彩画愛好家:2010/11/20(土) 17:25:04
琵琶湖の朝焼け(街角スケッチ)
矢継ぎ早に奈良の旅シリーズがが登場し、感想を書きたいとおもいつつ私事雑用でキーボー
ドを叩くことかできませんでした。
本日は水彩画を愛する方が写した朝焼けを拝見しました。曉光です。思わず感想。絵は歴史
を飛ぶ、写真は歴史と未来を飛ぶ、未来を予感させる、そんな感じでしょうか。地球人類知
性、理性の可能性追求に向けての夜明けを思い浮かべました。
見事なショットでした。

870万理久利:2010/11/20(土) 18:59:44
スキゾフレニーとパラノイア
「私は『気分』屋、引越し好き、一匹狼、運まかせ、いきあたりばったり、ワイルドという
スキゾフレニーの性格だと思っているけど・・・。 」戯評

じっくりと自己分析していますね。な〜んにもしない恍惚安楽一直線老人とはやはり異なる。
さて、私の分析。赤松次郎は基本??トキゾフレニー、行った先でパラノイア。それを繰り
返す。そう見た。ともに精神疾患だが。世の中もっとひどい患者がうじゃうじゃいる。
自己分析するだけ知恵がある。立派である。

871マリアンタ:2010/11/21(日) 00:01:48
夢十夜−3
今日こんな夢を見た

母がいて、父がいて、兄姉がいて、みなでテレビをみながら討論会。
末っ子の私は一言も参加できないでいる。最後に父が言う。「アンタ、なんでもいいから思
ったこと言ってごらん。言えなければお得意の絵でもいいんだぞ。」アンタはしゃにむに画
用紙を取り出して色とりどりの思いを描く。長男は無視、次男は微笑む、長女は一瞥。母も
チラリ。そこで父「アンタよく描いたぞ。安保をあんぽ柿で表すとは。よくやった」
みそっかすアンタはにこっと笑う。

*夢十夜1,2は「戯評」掲載

872万理久利:2010/11/21(日) 15:52:05
碇さんの信念・熱意
碇さんは22日と23日のためにこつこつと時間をかけて資料集めをなさったのですね。
本当に頭が下がります。
「一期一会」50周年記念同窓会、その時間は、二度と巡っては来ないたった一度きり
のものです。 だから、この一瞬を 大切に思い、今出来る最高のおもてなしをする。
その気持ち碇さんに通じます。本物を見させていただきました。

873万理久利:2010/11/21(日) 19:16:59
今日の一句
お題:同窓会
●徹夜して遊んだ奴の名が出ない
●俺なんかお前のことが元担任
●半世紀同窓会であなた誰
●半世紀逢えば戻りし少年少女
●片思い気合いを入れて同窓会
●クラス会一度も行かない変わり者

*名前を忘れるくらいどおってことない。
*年取った悪友を担任と間違うとは。半世紀の力
*女性から言われたきついだろうな。
*タイムマシーンで50年前に飛ぶのです。
*憧れの姫、君はずっと引きずるのです。
*行かない変わり者は異端児、キャバレー呼び込み人と
 言われた誰かです。

874同人α総務より:2010/11/21(日) 20:43:42
合評のお知らせ
同人α25号第一作
「明日天気になーれ 第一回」が明日22日より開始されます。
28日までを予定しています。
末尾に2501をお忘れなく。

875長岡曉生:2010/11/21(日) 21:15:06
明日天気になーれ:11期生同窓会の天気
佐賀の天気は、今日は晴れのち曇りだったようですが
予報では、明日の天気は生憎と、曇りのち雨になりそうですね。
同窓会の小旅行の間だけでも、晴れ間が出れば良いのですが。

赤松さん、どっちが出ても表になる下駄を履いて行ったかな。
2501

876万理久利:2010/11/21(日) 21:48:45
明日天気になーれ:11期生同窓会の天気
明日は九州全域アメダス。
イカサマ予報士はどんな天気でも対応するところがまさしくイカサマ。
明日は鈍色の空の下で、久々の佐賀を堪能することだろう。
BGM:長崎は今日も雨だった
2501

877マリアンタ:2010/11/21(日) 22:05:55
夢十夜−5
今日こんな夢をみた。

シーン1
やっとの思いでみつけたキャバレー呼び込みの仕事。ポン友のことだ。見に行ったらお爺さん、お婆さんから石を投げつけらていた。
なぜか若者からは投げられない。キャバレー経営は排斥されるべきものなのだろうか。 職業に貴賎はないはずだ 。そこで必死で
働く人たちも。爺さんもかつては接待で大いに使っていたろうに。年齢に差別はない。もう一度キャバレーに入店なさってみたらど
うだろうか。差別なく対応してくれる。 必死で働いている店員を見たまえ。

シーン2
年末ジャンボ宝くじ。前後賞併せて三億が当たった。目が覚めるとない。ない。そうか古本を売りにブックオフ、その中に夾んでい
たのだ。店員の女はしらばっくれていた。にっと笑っていた。あの人によく似てた。

*夢十夜−4は戯評に掲載

878万理久利:2010/11/22(月) 13:14:00
続けて一句
●ホーム立つすれ違ってもわからない
●ホームにて早速始まる同窓会
*353名のうち何名が佐賀県外から駆けつけるのか。
半分以上はいるかと思われます。飛行場で、駅ですれ違う可能性は高いのでは?
気づかないか、または同窓会が本番前に始まっているのではないでしょうか。

879万理久利:2010/11/22(月) 14:14:33
25号テーマ「颯」の前書きについて
作者の力量が垣間見える。
★「詩」
颯 漢詩
風 ポエム
 *中国の山林、竹と柳、白皮松、喜樹、鬱蒼と茂る木々、葉が月光に照らし出される。
  恋のせつなさに涙する猿(金絲猴を想像する)の心境が姿が「風颯颯として木蕭蕭」に
  よく現れている。涙と金色の糸ががきらきらと輝いている。絵の世界。

 *ポエムでは風を敏感に感じ取る繊細さが読み取れる。作者はいつも右目で千年先、臆
  年先を見、宇宙を感じている。感覚の世界。
  そして左目で日常の中観察しまくり、次々と新しい本を読んで、嬉嬉として遊ぶ、実験
  する。
颯と風を対峙させているのところがなかなかのもの。

★「音楽」
文章、詩を音楽と絡ませて楽しむ。左目の効果だろう。
★「絵」
「揺らぎ」はTeacupお絵かき機能を使ったようだ。機能アップに気づいた私が早速挑戦、臆
面もなく貼り付けた。その後すぐに貼り付けられた。確かにこちらの方が「げいじゅつて
き」だ。負けず嫌いの一面も見た。

※宇宙からの風を感受しても、なぜか隣に座っている人に気づかない。仙人か、宇宙人か、
熱中冒険科学少年か、いずれにせよ年齢不詳の人物だ。年齢という概念を飛び越えている。
2501-00

880一後輩:2010/11/22(月) 21:37:18
お目出度いことです!!。
11回生の先輩方、卒業50周年お目出度うございます!。しかも353人も参加集合するとは凄いことですね!。多士済々で、優秀な方々の集った11回生の結束力には感服致します。後輩である我々の50周年は、353名もの仲間を集めることが出来るだろうか?我々の50周年は数年後のことなので、先輩達に見習い精一杯努力して、参加を呼びかけることになるでしよう。

歳を重ねると我が強くなり、協調性に欠ける嫌いがあります。お互いに相手を尊重し、そして非難中傷することは見苦しいので止めて下さい。

弟や妹の鏡になるような、そして後輩が誇りと讃えている類まれな優秀な兄貴達です。よき先輩として後輩を導いて下さい。卒業50周年を迎えた先輩へのお願いです。

881水彩画愛好家:2010/11/22(月) 23:24:12
奈良の旅・東大寺二月堂裏参道下り(2010/11/1作)-?(街角スケッチ)
 奈良の旅シリーズ、早くも七作品になりましたね。風邪気味でだらだらしている私とちが
い着々と好きな絵を描いてらっしゃいます。水彩画は優しい。体にも精神にも。なぜかほっ
とします。
 さて裏参道の逆とは、表でしょうか。裏表は何か価値観をもたらすので避けたのかもしれ
ません。大きく拡大してみるとなるほど瓦が丹念に道の先まで両脇描かれています。私は少
し偏屈なのか、作者の描いた石・瓦撒き道(こんな言葉ないと思いますが)この描写に興味
を持ちました。雰囲気がある。歩いてみたくなります。その先は下りの階段でしょうか。写
生でもしているのでしょうか、二人の旅人が私を現代に引き戻してくれます。

882万理久利:2010/11/23(火) 14:28:53
「明日天気になーれ 第一回」前書と写真について 
【左】:像は早川篤史作品でタロウと名前がつけられている。がちがちに鎧をつけたタロウ
    が勇ましい、意志の強さと決意を感じさせる。頑固さも。そして少し滑稽だ。哀愁
    すら感じる。
    「戦いに赴く赤松タロウ」 どんぴしゃりの名前だ。無限回廊でおおいにがちゃが
    ちゃと、ときには突き抜ける光と風だけの静寂を、バードブレインを使って描き続
    けてもらいたい。

【右】:鎧をつけて、ましてやヘルメット潜水帽を装着して大型自動二輪走行は無理かもし
    れない。そのときは鎧の代わりに下から上まで黒皮で覆うだろう。靴はつま先に鉄
    板が入っていて重量感ある黒皮ブーツ。かぶり物も黒。マスクも黒。ちょっと怖
    い。颯爽と野山や田んぼ、海岸横の道、砂漠、氷河の上、摩天楼の横、工業地帯の
    横を走り抜けて欲しい。転倒しないように。シリーズはまだ始まったばかりだ。
    「明日天気になーれ」のカラマツ ジロウは無茶はしない。いや、できない。
2501

883万理久利:2010/11/23(火) 20:45:06
今日の一句
お題:同窓会(おわり)
●同窓会自信持つ人なくす人
●悪友と新たな出発同窓会
●変貌に興ざめの恋クラス会
●豊穣に現地裏方新嘗祭
●お別れに明日天気になれ合唱
●同窓会新たに出でたるエネルギー
*佐賀県立佐賀高校11期はたぐいまれなる集団だ。
羨ましく、そして不思議に思うのは私だけだろうか。
*50周年同窓会で新たな出発をしているに違いない。それが11期の凄さ。
ひょっとして100周年記念同窓会も実現しかねない。
会場が地球か宇宙か、いずれにせよ、そこでまた新たな出発をするのだろう。

100周年記念同窓会推進委員会発足花火

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884万理久利:2010/11/24(水) 21:46:31
人間観察
私は小さな頃から人を観察することが好きだった。何を考えてるんだろう、何が悲しいのだ
ろう、どんな生活をしているんだろう、なんで意地悪するんだろう。風貌、目の動き、言葉
の雰囲気等々から読み取ろうとしていた。大人になってからは書く文章もじっくりと。今で
も続いていると思う。なぜこんなに人を観察するのだろう、自分を知りたいからだ。同じ人
間として他者は唯一自分を映す鏡かもしれない。汚れたところ、狡いとこと、素直なところ、
相手から感じるものを自分に向けて振り返る。私には埴谷雄高やニーチェのように自分自身
を鏡で見続ける力も根性も覚悟もない。

村上春樹、「東京奇譚集」を先日読了。
・偶然の旅人
・ハナレイ・ベイ
・どこであれそれが見つかりそうな場所で
・日々移動する腎臓のかたちをした石
・品川猿
五つの短編からなる。
この人は実に人間観察のうまい人だと思う。それを見事に彼流に文章化する。物語性も凄い
が、日常の描写力が村上春樹の魅力だと思う。時々彼の作品に現れる哲学する目を感じるこ
とがある。この人は自分を突き詰めたいのだろう。宇宙の道理を少しでも知りたいのだろ
う。ノーベル文学賞など本当は目じゃない。だが貰えたら貰う。授賞式でまたじっくり人間
観察するだろう。哲学的にそして次元をこえた双眼鏡で。

885水彩画愛好家:2010/11/24(水) 22:47:22
奈良の旅・東大寺大仏殿(2010/11/1作)-?(街角スケッチ)
前回の感想と前後します。
 大仏殿までの広い道幅、小さく描かれる人間、広さを感じます。当時徐福団の技術や遣唐
使、吉備真備らの力により、中国の広さを再現したのだろうと思います。そしてお重さ,深
さを付け加えた。
 中国はどこに行ってもとにかく広い。北京のシンボル天安門の広さがまず一番に思い浮か
ぶ。総面積40万平方メートルと、広場と名がつくものでは世界一だという。中国は25倍も
の面積を誇る。それを考えると東大寺はあっぱれだ。時代は大いに異なりその存在目的も大
いに異なるが奈良の地にこれだけの建物と仏像、そして広場を作った当時の日本人は偉い。
 左側にいるリュック姿の男性はひょっとして作者ではないかと想像しました。
 右肩下がり、かえって趣がありますよ。「首を右に傾けてご覧下さい。」左ですね。右だ
ともっと傾く。最後の言葉がユーモラスだった。
右としたのも絶妙なユーモアだったのかもしれない。

886万理久利:2010/11/25(木) 19:02:07
明日天気になーれ・第一回 感想(1)
これまでの作品とは趣がだいぶ異なる。主人公は家庭生活で捻りも見せる。妻とのやりとり
は静かだが壮絶なものがある。そこに元同僚チキンジョージが登場。ジョージもなにやら特
徴的な人物で、主人公とは異なるキャラクターが物語りに面白みを加える。全八節からなる
が、ところどこに妻への厭味、妻からの厭味がでてくるあたりやはりこれまでの作品を飛び
抜けたものがあるのかもしれない。ジョージと二人でなにやらしでかしそうだ。たぶん第二
回以降も妻とのやりとりがエッセンスとして登場するのではないかと想像させらた。

これまでと変わらないものがある。それは古今東西の言葉を巧みに鏤め繋ぎあわせる力だ。
言葉の意味や前後の意味がわからないとつい読み飛ばしがちなところにたくさんの重層的な
意味をもたせている。ウィット、ユーモア、シニカル、アイロニカル、ロマン、笑いが倍増
する。古びた私の脳みそも一緒に笑い出し活性化する。いつもの「音楽」も記憶を呼び起こ
してくれる。物語に広がりを持たせる。

編集後記で「全くのフィクション」を目指す傾向にあると述べている。そうであるからには
筆者の夫婦生活はきわめて情愛溢れる、嘘偽りのない優しい会話をする絶妙のペアーなのだろう。
2501

887万理久利:2010/11/26(金) 11:03:45
「性善説」「性悪説」
「性善説」「性悪説」
という言葉を誤解している人は結構多いようだ。私もその一人だと思う。よくわからないま
ま気軽に使用していた。辞書で調べてあれこれ考えてみたら、べき論ではなく単純に人が生
まれたときはどうで、成長課程で如何にを述べているだけだ。

性善説:「人は生まれつきは善だが、成長すると悪行を学ぶ」孟子
性悪説:「人は生まれつきは悪だが、成長すると善行を学ぶ」荀子

いずれにせよ人は悪行を大なり小なり働いて生きていくものだ。
生まれたての子供が純真無垢でも成長すれば汚れる。幼い頃からの典型的悪(わる)でも紆
余曲折あって汚れを落とす人もいる。

私は性善説を採りたい。あの生まれたての子供になんの悪行が浮かぶだろう。すでに悪DNAが
あるのかもしれないがキラーも育つはずだ。出会う人たちみな、基本善き人としてまず接し
てきた。その代わり初対面の時からしばらくの間じっくりと観察させていただく。結果大違
いの時はコミニュケーションエラーも含め自分の責任だ。今では新たな出会いは殆どご遠慮
しているが、その姿勢は変わらない。すれ違い、行き違い、私の誤解、先方の誤解で、しか
られたり、怒鳴られたり、嫌われたりしてきたが、そのことと人の善悪とは異なると思う。
まあ人間、希望の天使で生まれ恍惚の天使で消えていく、そう思った方が人生少しは明るく
なるような気がするのだ。

母にはいつも叱られていた。「お前は人を見る目がない。すぐ人を信用する。入れ込む。そ
して騙される。」今もそんな声が聞こえるがそれで良いと思っている。そんな母の言葉を冷
静に見れば娘を騙す相手は悪との娘寄り立場がある。先入観がある。今、私も少しは知恵を
持った。

とここまで書いてやはり私は性善説、性悪説の本意を理解していないのかとふと思う。悪・
善の定義が不明確。ずるりと悪が善にすり替わる。その反対も。

888マリアンタ:2010/11/26(金) 17:23:27
夢十夜−7
今日こんな夢を見た。

暗い書斎に男一人
「今の世は小金持ちと暇人と安楽人間がはびこる。鬱陶しい。しかもその70%は老人だ。
 繋ぐべく若者まで駆逐する勢いだ。俺はなけなしの金を払って時間を買った。深く考え
 る時間。そして何をするのか、今それを深く考えている。俺には時間がない。」

とつぶやきリビングに戻る。速度計、万能尺、潜水艦や宇宙ロケットのプラモデル、世界
地図、宇宙地図、リトグラフに囲まれたリビング。
大きな背伸びをしてシクラメンの鉢に「おっす。綺麗だね。」と声をかける。
*−6は「戯評」に掲載

889長岡曉生:2010/11/27(土) 00:54:36
明日天気になーれ・第一回:合評(1)
作品中の文章の継続性で、ちょっと気になったことが一つ。
最終節に描かれている主人公が単独で居る時の行動と生活用式が、それ以前の7つの節中に
一貫して描かれて来た、妻または同僚と一緒の時の主人公の不安感や不満、安定しない生活
に比較して、いかにも豊かで余裕たっぷりの様にみえ、その間に可なりの乖離が垣間見える。
この乖離は、この二つの状態間に何か劇的な差が存在することを示唆しているのであろうか。

この作品を読み直している間に、校正し忘れ箇所が数カ所見つかった。
私としては、今回は家事その他の事に追われて、校正に集中する時間が大幅に不足した事を
厳しく反省している。
2501

890赤松次郎:2010/11/27(土) 10:45:44
言葉
2010/11/26日の天声人語に言葉について興味ある記事があった。
「この頃の国会の議論はまるで「ヒステリック症候群」的で「大げさな物言い
や、汚い言動で罵倒」する場面が多く見られる。言葉は魔物だから、自ら言い
募るほど自ら酔っぱらう。ゆえに言葉はますます尖って、盛大になるが、言っ
ている当人の人望は下がるばかりだ。
清水幾太郎の名著「論文の書き方」に次のような一節がある。
「無闇に激しい言葉を用いると、言葉が相手の心の内部へ入り込む前に爆発し
てしまう。言葉は相手の心の内部へ静かに入って、入ってから爆発を遂げた方
がよいのである。言葉は慎ましいものに限る、とこの碩学は言う」とある。
高見から見下ろすような侮蔑的なもの、相手を揶揄して己の優越を暗にしめす
ものなどの悪意を感じさせる感情的な言葉は発しないように私も心しよう。

891水彩画愛好家:2010/11/27(土) 11:47:39
奈良の旅「飛鳥寺」(2010/11/1作)-?(街角スケッチ)
作品の中によく「門」の絵が出てくる。私の好みだ。門の面構えは猛々しいもの、秘めやか
なもの、その先にある建物の想像をかきたてられる。やや傾斜した屋根と瓦、そしていつも
通り、階段や路の表情もよかった。

892万理久利:2010/11/27(土) 14:41:59
マリー・キューリーの不倫
 尊敬する科学者だが、夫を失ってからの恋を私は初めて知った。 夫の研究所で働いていた
五歳年下の妻子持ちの研究者だ。彼女の実に人間的、女の部分を見て少し安心した。
 不倫を知った相手の妻がマスコミに情報を流す。時は二回目のノーベル賞受賞式前。多くの
人々から罵声と石を浴びた。その多くはひがみ根性いっぱいの男だったに違いない。科学も、
不倫もできないやわな男達だ。彼女は科学するわたくしと、個人的なわたくしは別なものです。
と言って堂々と授賞式に出席した。
 「不倫は科学だ!」と言ったら後世に残る名言になったであろう。
 後日談、彼女と彼の孫が結婚した。

893万理久利:2010/11/27(土) 22:15:00
マリー・キューリーの独白
「本当に好きになったのよ。夫もきっと許してくれてる筈だわ。そんな人よ。でも夫にはそ
れ以外に申し訳ないと思っていることがある。夫の方が優れた物理学者だったわ。それなの
に私ばかり目立ってしまって。私の伝記はあるみたいだけど、夫はない。一回目のノーベル
賞、あれは夫のものだと思っている。だからに二回目、いや私にとっての初めてのノーベル
賞はどうしてもいただきたかった。女が不倫して、科学して、ノーベル賞もらってどこが悪
いのかしら。これからの女性たちに是非私の姿をみせたっかの。」

こんな声が私には聞こえてくる。ラジウムの放つ青い光を見た感動や引きつけられるものを
二人の男性にも科学にも持ったのだろう。学問に対する姿勢は晩年に至るまで変わらず、自
然の神秘に胸をときめかせる無邪気な子どものようであったという。
男女問わず、このんな人間に惹かれる自分がいる。

後日談、彼女の娘イレーヌと、その夫フレデリック・ジョリオもノーベル化学賞を受賞する。
まさにノーベル賞一家である。
追記:彼女の誕生日 11月7日 素数

894万理久利:2010/11/28(日) 14:04:52
万理久利の告白
 確か小学生高学年の頃だったと思う。兄から「キューリー夫人伝」(白水社)をもらった。これを読
めと言う。当時の私にとってはなにやらずっしり重い本だった。兄が言うからには読まねば、と馬鹿な
りに読み終えた。彼女はとても魅力的な人間に思えた。そうか兄はこんな女性になれと言いたいのか。
それから物理と化学は頑張った(高校時代)。
 そんな兄が選んだ女性は料理上手、その他諸々、私とは真逆の女性。兄の結婚当初はかなりまいっ
た。そして今、私は料理もその他女としてのたしなみも中途半端。科学は大学入学とともに捨てた。ま
ことに情けない人生を送ってきた。少なからず打ちのめされている。
 兄はあの時なぜあの本を私に贈ったのだろう。私はあの本で人生が変わったのだ。料理本とか女の幸
せ本とか、そんな本を選んでいてくれていたら、と少し恨めしい。でも感謝しているのだ。有り難う兄貴。

895万理久利:2010/11/28(日) 14:25:59
明日天気になーれ・第一回 感想(2)
<捻り>
出だしから飛ばしている。シミをめぐる妻とのやりとり。主人公の心の微妙な揺らぎが捻り(ひねり)
の言葉で綴られる。??以下括弧内は引用

「一日の仕事の成功・不成功よりも今日着替えたばかりのズボンの泥水のはねの汚れが恨めしかっ
た。」
 ※この一言の中には、天気予報への恨み、それを信じた自分の情けなさ、そして妻に文句を言われる
若干の恐怖、面倒くささ、様々な思いが混じり合っているのだ。その後に続く文章でも、作者は自嘲と
自負を繰り返す。

「あんたの『醜女(しこめ)の深情け』と同じように、そのシミはしつこいというわけか心の中でジロー
は反駁(はんばく)した。」
 ※心の中とあるのが、気の弱さと狡さを感じさせる。
「敵の日頃使い慣れたタイムマシンを駆使して、時間と空間と正当な理屈を飛び超えて、何十年もの過
去の彼の不徳の数々を大砲に込めて砲撃し、戦線を拡大するに決まっている。」
 ※タイムマシンが登場するところはたいした表現力。
「不覚にも細君と一緒になるとき「箸より重い物は持たせません」「床の間に座っていただきます」
「金の延べ棒を貢ぎます」などと、あまり深く考えもなく言ってしまった格好いい空手形の報いである
ことには間違いない。」
 ※最終的には自嘲で終わっている。その後すぐに、
「カラマツ・ジローと彼の細君が努力をしたかそうでないかは判然としないが、結論としていい作品を
作る才能がお互いに持ち合わせていなかったというべきだろう。」
とちくりと妻の責任にも言及する。

「仕分けの対象にならない位のキズだったので、「まあいいか」と産婆にお目こぼししてもらったの
か。」
「二世のお坊ちゃん政治家よりは、鈍感力においては自分のほうが鍛えられた分、上だという自負はあ
った。」
 ※ここでも自嘲と自負。主人公は決して相手を陥れる、あるは罵倒することはない。それはすぐに自
分に向けられるのだ。結果ぐず男に見られることも多々あるのではないだろうか。
繰り返される自嘲と自負の中で、人間、社会に対する鋭い見方をした台詞が出てくるのだ。

「なにもやることのない暇人が、個体数の少ない魚を所詮(しよせん)スポーツまがいの遊びの対象とし
ていることに間違いはない。生きとし生けるものにたいするに憐憫の情はなく、いくらきれい事で言い
つくろっても、そこに人間の偽善と驕(おご)りを感じたからだ。」
 ※私も同じ感想を持ったことがある。
筆者の人間観察力と表現は、思いもよらない視点から、くるりとひっくり返した視点からのものではな
いだろうか。

896桃子 四歳:2010/11/28(日) 16:44:04
朴葉のおめん
今日おじいさまと平林寺というところに紅葉狩りに行ったわ。
平林寺堀に沿って平林寺山門にいくの。もうあたりはまかっか。
あんまり眩しかったから葉っぱでお顔を隠したの。
お顔を隠すってなんかウキウキするわ。

※偶然でしょうか、桃子が仮面をつけました。26号に出たいのでしょうか。

朴葉のおめん

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000948M.jpg

897万理久利:2010/11/28(日) 21:16:14
明日天気になーれ・第一回 感想(3)完
あまりにねちねちと感想を述べると、厭がる、のけぞる、排除にかかる、お人もいる(い
た)ようだから、このあたりで止めにしなければなりません。
感動。気持ちいい。温かく伝わってきます。こんな言葉で満足する人もいるのだろう。
手短に、でも決して安易な美辞麗句ではなく、そこに何かを纏めなければ・・・。

<チキン・ジョージ>
引きつけられる登場人物だ。
カラマツとは少し異なるパーソナリティー。カラマツはどこかで憧れている。ジョージの出
したアイデアにどこまで食いついていくのか・・。そしてジョージをもっと知りたい。
ジョージとガード下の屋台で、唐辛子と豆板醤をいっぱいまぶしたモツの煮込みをつつきな
がら焼酎のお湯割りを飲んでみたいと思った。

<天気>
天気について所々で触れている。これから展開していく物語の種まきと思った。

<終節>
山荘はいかほどのものであろうか。一泊2000円のレンタルなのだろうか。
いずれにせよクラッシックやジャズを差し込むところは、プチブルを匂わせる。投げた下駄
に空想と夢を繋げていこう。

898万理久利:2010/11/28(日) 23:04:16
YEBISU
自炊が面倒で、夜遅く近くのコンビニに行った。なんとか丼とおいしい牛乳500cc。
レジ横のお酒コーナーでなにやら私を呼ぶものが。琥珀YEBISU、期間限定ものらしい。
ビロード色に金の文字。これだけでまいる。
なんと言ってもビールは恵比寿。こんな衣装着けていたら買わずにはいられない。
今日の洗濯、掃除、作文のご褒美350cc。ゴクッと飲んで夢に入ろう。

899同人α総務より:2010/11/29(月) 00:16:12
合評開始のお知らせ
宇宙からの風が悪戯をする時   (詩)

本日11月29日から12月5日を予定しています。
作者の画像をポートレートとコメント集にアップしました。
お立ち寄りください。

http://

900碇 民治:2010/11/29(月) 08:12:29
久し振りに一句
◎ 恙がなき
    同期の同窓
       終ひけり   民治
◎ 銀杏散る
    県庁通りも
        真っ黄色    民治

同窓会には大いに盛り上がりました。ありがとうございました。

901万理久利:2010/11/29(月) 11:49:27
思わず一句
●次の会もっと良くしよう日向ぼこ
●キャンパスの銀杏踏みて匂い立つ

*次の会を早速考えている碇さんの姿を想像します。
*匂い立つのは色々な思い出です。失恋の痛手も今や遠い昔のことになりました。
銀杏の匂いがなぜかケセラセラの気分に変えてくれました。

902万理久利:2010/11/29(月) 20:48:26
冬ごもり
今日は少し冷え込むようです。
何気に見ていたテレビ。冬ごもり準備のリスです。
木の実を集めて木の上あちこちにたくさん貯蔵します。
しかし、どこにおいたか判らなくなるそうです。愛らしい。

「ブリキのバケツに捕獲した魚を彼は嬉々として家に持っては帰るが、そうかと言って食べ
るわけでもなく、・・・」
カラマツジローが魚を釣る目的とリスの目的は違うのだろうが、食料を貯蓄する本能として
は似通ったところがある。リスは置いた場所を忘れ、カラマツは魚の種類を確かめない。
リスすもカラマツも採ること、集めることに夢中だったのだろう。
2501 おまけ

903マリアンタ:2010/11/30(火) 11:22:58
夢十夜−8
今日こんな夢を見た。

釣書資料を一生懸命書く母親。

 「歳はとっておりますが、精神年齢は子供です。発育不全できたので年齢より多少若いか
もしれません。
 子供四人を大学に出すことで精一杯。お茶もお花もしこむことができませんでした。料理
もへたです。でも人一倍美味しそうに食べてくれます。残さずに。体重を気にするような子
ではありません。
私に似て心優しい娘です。最上の介護を受けることができました。
 私に似ず顔は不細工ですし、おしゃれというものを嫌っています。でも決して飽きない娘
だと思います。一流ブランドを買う趣味はありません。」

これを取り上げた父親、赤を入れていく。

 「娘の歳は忘れたばい。でも娘はいつまでも娘。お茶もお花も糞くらい。娘は大学で一生
懸命勉学に励みました。これからは女も学問、いつもそう言い聞かせてきました。それがど
う実を結んだかは知らね〜。父親に似て心優しいばってん、やはりどこか似ていて大鉈、び
っくり仰天の工夫だらけの介護を受けることができました。
 私に似ず顔は不細工ですが、どこかひょっとこのような愛嬌があります。母親に似なくて
良かったと思っています。飽きません。
 どこまでもがむしゃらで人を驚かすことが多々あり、俺の子かわからなくなることも度々
ありました。宇宙人かと。妻には怖くて最後まで聞けませんでした。」

何二人とも告白暴露文書いてるよ。これ釣書、釣書の下書きだよ。うまい餌つけて相手を釣
るのが釣書だよ。それにしても親というものは有り難い。

904水彩画愛好家:2010/11/30(火) 14:01:22
奈良の旅・唐招提寺「鑑真和上御廟所」(2010/11/2作)-?他?(街角スケッチ)
水彩は風景画にその特徴がよく出ると思います。?の作品はいかにも水彩画の特質がでてい
ると感じました。

さて「鑑真和上御廟所」これにも両脇を木々で囲まれています。色遣いは線など使わず、そ
のまま筆を下ろし、丹念に濃淡をつける。形、佇まいを色の濃淡だけで表現するというある
意味非常に技術を要する作業です。それだけに仕上がり次第で思わず自分でもにんまりする
こともあるのではないでしょうか。

塀と屋根とそして路、水彩でなければ出せない表情です。
それは水彩画独特の技法である「ぼかし」や「にじみ」「溜まり」にあるのでしょう。油絵
でもましてやMacの絵でも表せません。私にはどうしてもベタベタに見えるのです。
一方、油絵の具やガッシュ、リキテックスなどのように後から重ね塗をすると言う画材では
無いので、修正も効かない一発勝負の世界。おまけに作成しているときの色合いと乾燥した
ときのものが異なってくること計算に入れなくてはなりません。計算などせず何がでてくる
か見守るのもオモシロイかもしれませんね。

「和上の乗船を拒否した大使・藤原清河が帰国出来なかったのは皮肉な運命でした。」味わ
い深い一言です。その他にも、藤原喜娘のお話、仲麻呂のお話、読み物としてもいつも関心
させられます。歴史が苦手だった私もこの歳になってその面白さ、深さを感じるようになり
ました。

みかんも実に美味しそう。この季節、ごちそうは親戚から送られくるみかんでした。

905水彩画愛好家:2010/11/30(火) 15:42:00
書き残し
歳のせいでしょうか、私は淡い色遣いの水彩画が好きです。べとべとの裸の女体や抽象画は
疲れます。思い起こせば幼少の頃から水彩は好きだった。パレットと絵の具を持って気軽に
外に行けます。次に色鉛筆です。クレヨンはなぜか手を付けませんでした。歳のせいだけで
はないようです。

地球の表層の殆どを海水が占めています。人間の体も水だらけです。水にはなぜか先祖返り
或いは母のお腹の中で羊水の中安心してでチャプチャプしていた記憶を呼び戻してくれるの
かもしれません。

906万理久利:2010/12/01(水) 12:37:58
豊山
相撲は先週終わったようだが、何となく思い出したのが豊山。色白で真面目で、取り組みも
どこか知的であった。大鵬も好きだったが実は豊山のファーンでもあった。
理事長として最後の場所となった2002年1月場所千秋楽の協会御挨拶では「自分の言葉で御
礼を申し上げたい」と挨拶状を持たずに挨拶し、観客を唸らせた。wikiより
この場面を私は目にすることはなかったが、これを読んで私も唸った。私の目は間違ってな
かった。

豊ときたら貧、そして年末、さあ出てくるのは年末助け合い。昔小学生の頃NHKや民放で
大々的に寄付を募っているのを思い出した。豊かな人から貧しい人へのおこぼれか。それは
言いすぎ。税金を豊かな人から取り上げて、貧しい人にお国が分配するのと少し似ている。
でも税金は強制、助け合いは任意。少し気になるのが、一部の豊かと思っている人々が、ま
るで高見から餌を投げるような気分、善行をする気分にさせる、そんな材料に使われていな
いかだ。まあ頂き物はありがたく頂こう。邪心を被らない「物」がそこにあるからだ。

私の生活は表向き貧しい。実に貧しい。でも三年前に150円で買ったハイビスカスが、母に
「ホホーッ」言わせた植物が1?ほどに成長し、ベランダで葉を茂らせてくれている。近く
のコンビニのお姉さんから「いつもありがとうございます」と声をかけらる。朝新聞を取り
にロビーにでて四階に住む、父をここで亡くした川口少年から「おはようございます」と声
を掛けられる。こんな小さなことが私の心を豊かにしてくれる。
本を読み、文章を綴る楽しみ、私は豊かに暮らしているのではないだろうかとふと思う。

907万理久利:2010/12/01(水) 16:35:05
真理とは
歪みや、狭間の中で醸造されて初めて見てくるもの。

まず私本人が歪みと狭間の中で生きてきた。その中で暴れまくった。そして少しだけ何かが
見えてきたような気がする。錯覚でもいい。

「ばーか。根暗。頭でっかち野郎、消えろ」そんな言葉をたくさん聞いてきた。そのおかげ
で狭間の中で、自分の嘘もよく見えた。自分が何をめざして生き続けているのか見えてき
た。感謝しなければならないのだろうか。残念ながらまだその境地には至って居ないようだ。
もう少し。もう少しだ。

908水彩画愛好家:2010/12/02(木) 15:46:37
奈良の旅・平城京大極殿(2010/11/2作)-?END(街角スケッチ)
いよいよ奈良の旅シリーズ最終回ですね。色遣いがなぜかエキゾチック。そう感じるのは私
だけでしょうか。唐色?。そしてまた中央にリュックの男性、これは作者でしょう。そんな
勝手な想像をするのも一興です。

絶妙なガイドとともに私も奈良を旅させていただけた気分です。
私の好きな絵。
奈良の旅・東大寺二月堂からの眺望(2010/11/1作成)-?
奈良の旅・東大寺二月堂裏参道(2010/11/1作)-?
奈良の旅・唐招提寺「鑑真和上御廟所」(2010/11/2作)-?

次の絵を楽しみにしています。

909貧乏絵描き:2010/12/02(木) 17:42:13
アクセス有り難う御座います。
拙い水彩画作品を掲載するブログにアクセス頂き有り難う御座います。長岡暁星さんとは同級生ですが、在学中は出身中学も違うので言葉をかわしたこともありませんでした。
然し、現在偶然同じ県に在住していて、然も山の北と南にいるものですから親しくさせていただいています。
水彩画は現在県庁所在地の講座で指導を受け、かれこれ10年ですが良き指導者の先生と出会い良き仲間にも恵まれ何とか見られる作品が描けるようになりました。

ブログを開設したため、最低でも4枚/月の作品を描かなければならず、最近の日課は描くことを中心にしたスケジュ-ルとなっています。旅は沢山のモチ-フに溢れていますので、描く楽しみを味わわせてくれます。

奈良の次は滋賀・京都、そして福島いわき市、埼玉・川越蔵の街、今日は日帰りでスカイツリ-の業平橋・浅草と駆け巡ってきました。現地では色々な制約で描けないこともあるので、デジカメ写真をPCで再現して描いてます。

これからも楽しく描き続けていく毎日を過ごしたいと思います。小生文章表現が苦手で投稿も思うように出来かねますので、水彩画愛好家さんへのご返事・御礼はなかなか出来ませんのでご了承下さい。

910長岡曉生:2010/12/02(木) 18:51:00
宇宙からの風が悪戯をする時:合評の1
α25号の編集後記によると、この詩は前号の神野さんの作品に触発されて書いたという。
その前提を頭に置いて見てみよう。
◆最初の4つの詩
先ず形式を見て見よう。
神野さんの前号の作品は、1行が20字から成っている。これは今号も同じ。
なるほど、四〇〇字詰め原稿用紙の文字数が取られて居る。
で、万理さんの場合はと見ると、23字。やっぱり素数なんだ。
しかも23は、姓名学では4つある頭領運の一つで、強烈な個性を表わす。
ハハハ、なるほど。当たってますねえ。
23の素数中の順番は9で、TAROTで言えば隠者である。
その意味は、おいおいと作者から明かされる。(オイオイ、それで良いのか?)
★お菓子が飛んだ
この句および後の詩の殆どが、各行末に区切りを持つ。
と言う事は、各句とも推敲の結果によって得られたという事である。
最後の句は、字数合わせのために送り仮名が、はしょってある。
それにしても、詩の意味が完結していないのではと思って、見直すと
実は、表題の[お菓子が飛んだ]によって完結していた。
なるほど、こういう新しい手法も取られているんだ。
★家がうなる
これは、子供の頃の私の体験とも重なる。
生命に危険が及ばない程度の風水害には、何となく住民の元気を引き出す力がある。
私にも台風で小学校の通学路が冠水すると、わざわざ長靴が沈む深さを選んで道を歩いた
という記憶が有って、共感を呼ぶ。
★自転車に乗って1
マリリンさん。
最初の挿絵は、この詩の直下に置く方が、場所として相応しかったのでは?
★ビルの谷間で
いや、あの挿絵は、むしろ此方に向いているかな。
よく見ると、スカートの構図が神野さん担当23号[てふの夢]の表紙絵に似ていますね。
つまりは、てふの翼同様にスカートも宙を飛ぶ手段なのかも知れない。
2502

911万理久利:2010/12/02(木) 21:01:18
お金
石川遼君賞金王なるか
 こんなニュースをやっていた。やっぱりスポーツは勝ち負けで、それにまつわる賞金かと
思う。自分の努力、力を計る一つの尺。
企業に取り込まれた戦士が営業成績と人切り人数を競い、それにまつわる給料と報奨金。い
ずれもわからないことはないのだけれど、どこかひっかかる。金だけで世の中回ってるのか
な。人の心回っているのかな。地球も回っているのかな。
 金とは私の中では広い意味で、社会的、地域的、サークル内での数の力、ステータスそれ
とも重なる。
 金や力とは関係ないところで、ささやかに、質素にあるいは奔放に生きる人間達も回転の
力。そう思う。ここではお金とはべつの尺が働いている。えてしてそんな人間は金とは縁が
遠い。本当はお金が欲しいのかもしれないけれど…。このお金は単純にMoney。ささやかで
も大喜び。

912万理久利:2010/12/02(木) 22:28:53
今日の一句
●凛と立つ南天の樹冬の朝
●赤松の根本に光冬の山
●自転車の小回利いてこの一年
●忘れたり忘れられたり師走かな
*今年一年実にいろいろなことがありました。
*未来に向けて一歩一歩。

913水彩画愛好家:2010/12/03(金) 15:14:21
絵かきさんへ
どうか気になさらないでください。私は十分楽しませていただいています。これからも絵と
文で楽しませてくだい。私も水彩画を再開しようかなと少し思っています。そのうち水彩画
愛好家が描いた水彩画をお見せすることがあるかもしれません。

追伸
*ご自分が大いに気に入った絵で私の感想といっしょだったとき
*私の絵に対する感想や、歴史認識に大きな誤りがあったとき
*私の投稿に質問があるとき
たまには投稿してください。負担にならない程度で。あなたの文章、なかなかのものです。
さらりとした、名ガイド文も気に入っています。

914万理久利:2010/12/03(金) 17:38:46
宇宙からの風が悪戯をする時:合評の1 投稿者:長岡曉生氏へのお答え1
<強風>
 今日は昼頃から強風です。何時ものようにベランダや座敷のサッシを開けて通り抜ける風
を楽しんでいました。一瞬、竹がザワーザザザー、障子がカタカタと揺れたと思ったら、リ
ビングに貼っている大きな世界地図が風を飲み込み宙ぶらりん。同時にガチャ−ンと別な部
屋で大きな音。本棚の上に置いてあった500円玉専用の大きな貯金箱が転がっていまし
た。一、二枚しか入っていなかったので簡単に風に飛ばされたのでしょう。
 強風は苦手です。自転車に乗れないこともありますが、なんとなく落ち着かなくなります。
地球嵐を超えて宇宙からの風に思えてしまうのです。
世界地図めくりも貯金箱落としも風の悪戯。

「閉じ籠もりがちな君に世界地図はにあわないね。」
「君がこの世に居る間、その貯金箱は40万円に達成しないよ。」
そしてその風は私のところに直接やってくるのではないかと。
 私は自然に対して、少し変わった小心者、怖がり、のようです。
2502

915万理久利:2010/12/03(金) 21:24:16
宇宙からの風が悪戯をする時:合評の1 投稿者:長岡曉生氏へのお答え2
嵐が収まったので、先へ進めます。

◆形式
 神野さんの詩は、内容もさることながら、その佇まい、「形、並び」に惹かれました。習う
より慣れろ、ではありませんがまず挑戦してみました。
 TROTありがとうございます。無料で良いのでしょうか。今日の嵐で降ろしてきたばかり
の生活費が飛ばされました。年末、どなたかのために役立てばと思っています。一枚は山を越
えて落ち葉掃除中の占い師の胸元にひらりと落ちる。いいねですね。メルヘンですね。嵐のせ
いで夢見がちです。これも夢。

★お菓子が飛んだ
「最後の句は、字数合わせのために送り仮名が、はしょってある。」
はいはしょりました。今回はまずは形にこだわりました。根気があればもう少し工夫ができた
と思います。
「詩の意味が完結していないのでは」
最後の句の後、飛んだお菓子を目で浮かべてもらいたかった。邪道なのかもしれませんが、
素人仲間の文芸誌です。遊ばせてもらいました。

★家がうなる
 本日、私の家もうなりました。一人住まいだからか、歳を重ねたからなのか、元気はもらえ
ませんでした。

★自転車に乗って1
高校時代の実話です。あの絵は少しかわいすぎます。

★ビルの谷間で
「スカートの構図が神野さん担当23号[てふの夢]の表紙絵に似ていますね。」
気がつきませんでした。無意識的にそうなったのかもしれません。
スカートではなく体全部が翼になったらいいな、と時々思います。これは鳥になりたいとい
う意味ではありません。

最後に一つ、今日の嵐の間、ホールの方、ドアのあたりでカタカタ音が続きました。何とな
く嫌で正体を突き止めることはしませんでした。夕方ドアを開けてみたらノブに回覧板、紐
は回転してぐるぐる巻きになっていて外すのに難儀しました。小心者です。
2502

916万理久利:2010/12/04(土) 16:44:02
百歳万歳(博多)
 外出から戻り少し遅い昼食をとりながらTV。いつも母に見せていたTV。方言が懐かしかっ
たのでつい見入ってしまった。とにかく若い。そしておしゃれだ。粋なストール収集がそれ
を物語る。おしゃれが若さの秘密か、若いから当然おしゃれなのかわからない。
昼食時トーストと焼酎割りミルクを飲んでいるにも驚いた。 彼は博多祇園山笠の重鎮だ。
 私も百歳まで生きるとすれば、そして体と頭がまともであれば、もう一度チャレンジす
る、あるいはこれまでの人生を深めていくには十分過ぎるほどの時間だ。でも体にも頭にも
少し自信が無い。 これからの平均寿命がどのように実際変化していくのかわからない。
大正、昭和初期生まれの人々までは体で生きる知恵を持っているように思う。質素に暮らす
知恵、戦後は勝つ知恵、逃げる知恵等。百歳とまで言わなくても堅実に長生きするだろう。
その後の世代、ましてや平成生まれの人間がどのように百まで生きるのか想像できない。
生きたいと思うのかもわからない。

 弱ってきている母にこの番組を見せ続けたのは果たして彼女にとってよかったのかどう
か。いなくなった今考える。「もうよかー」とつぶやいていたかもしれない。

917長岡曉生:2010/12/04(土) 22:43:03
宇宙からの風が悪戯をする時:合評の2
◆中間の八つの詩
詩中の風の働きに注意して、見てみよう。
★洗濯物が踊る
物干しに並べて吊り下げた洗濯物の一つを飛ばす。
つまり、有るべき場所から離す。
★髪が立つ
丹念に整えたボブヘアーの状態に予期せぬ変貌を加える。
★公園で紙が舞う
書きかけのレポート用紙を飛ばす。
★自転車に乗って2
自転車を押して、思うように進ませない。
★通り抜ける
住まいの空気を変え、土埃も加える。
★乾かす
汗と記憶をぬぐい去る。
★母の最後の一呼吸
生命を支える呼吸の象徴。
★邪魔をする
両親の霊魂の働き。

物理的な作用から、本人の気分を左右する働き、さらには呼吸・精神へと、
作者は風の働きを見つめていく。
確かに、英語でもinspiration, aspiration, spirit, sprite に含まれる子音列[spr]は
呼吸・息吹・霊感・霊魂・妖精などの意味を含んでいる。
作者は、この一連の詩により巧まずして[風]の持つ[息吹]の作用を探り当てたように
見える。
2502

918水彩画愛好家:2010/12/05(日) 18:24:12
京都大原・三千院(2010/11/18)(街角スケッチ)
私は高校時代修学旅行で行ったのが最後です。雰囲気だけかすかに記憶しています。
あの頃は歴史を訪ねるというよりも、雰囲気を味わうといったものでしょうか。

この絵でやっと紅葉が確認できました。道には色々な色の落ち葉が落ちています。よく見る
と境内に人の姿。お祓いでもしてもらっているのでしょうか。構図的には纏まりすぎている
感じはありますがその「箱」の中で、生きている人間・植物、黙って立つ建物が静かにその
存在をアピールしているように思いました。

919?赤松次郎:2010/12/05(日) 19:28:32
「あした天気になーれ」合評のお礼
随分遅くなりました。今回は佐高卒業50周年記念大会という大きなきなイベン
トに参加したため、ニューロン・カフェを留守にしました。長岡マスターと万
理とママには仕事を押しつけて長期休暇をいただき、しかもお土産も持たず手
ぶらで帰ってきて申し訳ない。もう少し待っていただければ写真と噂話という
情報を持参して、ナツヅタもすっかり散った初冬のニューロン・カフェを訪れ
ましょう。『ダ・ヴィンチ・コード』のロバート・ラングドン教授のようにハ
リスツイードの上着と黒のとっくりセーターとハンチングの出でたち
で・・・。


◆長岡さん
『佐賀の天気は、今日は晴れのち曇りだったようですが、予報では、明日の天
気は生憎と、曇りのち雨になりそうですね。
同窓会の小旅行の間だけでも、晴れ間が出れば良いのですが。
赤松さん、どっちが出ても表になる下駄を履いて行ったかな』

ご推察の通り朝は本降りの雨でしたが、午後からはすっかり晴れました。雨男
のK君が一緒でなかったことも幸いして。
さて本題、シリーズ物ですので物語の展開が読めないので、全体を眺めながら
分析することを得意とする長岡さんにはちょっと評しにくかったのではないだ
ろうか。評論するのも難しいというより、様子見の段階と断じられたのでしょ
う。まだまだ本題はさきですから、ゆっくり吟味してからの評を期待します。

『一貫して描かれて来た、妻または同僚と一緒の時の主人公の不安感や不満、
安定しない生活に比較して、いかにも豊かで余裕たっぷりの様にみえ、その間
に可なりの乖離が垣間見える』

さすが鋭い指摘です。突然の舞台が世俗的ではない雰囲気に変わり、一瞬の戸
惑いを与えることは、私も思わなくもありませんでした。その辺の言い訳は次
号で旨く書きましょう。

それから表紙の青はKLINE BLUE(クライン ブルー)のつもりでし
た。一太郎のフォントの色で一番上の右から二番目の青を選択、濃度はたぶん
85%にしたと思います。詳しくはwikipediaのヴ・クライン(Yves Klein)の
項目を調べるとその青がありますので、どうぞ調べてみてください。私の選ん
だ表紙の青と少し違うと思います。,

◆万理さん
25号の表題「颯」を気に言ってくれたありがとう。
ミシェル・ルグランの「風のささやき」、またマンディ・バーネットのウイス
パーリング風もまたいい曲でしょう。
私の詩は推敲していないので直接的でメタファーに欠けています。そのうち
もっといいものに仕上げたいと思っています。

『ポエムでは風を敏感に感じ取る繊細さが読み取れる。作者はいつも右目で千
年先、臆年先を見、宇宙を感じている。感覚の世界。
そして左目で日常の中観察しまくり、次々と新しい本を読んで、嬉嬉として遊
ぶ、実験する』は万理さん、ほめすぎですよ。

私はウィット、ユーモア、シニカル、アイロニカル、ロマン、笑いは何も人を
笑わせようと意図的に創作しないところにあるのではないかと思っている。な
んだかくそまじめな人生のどこかに一瞬垣間見る悲しくも滑稽な姿こそ本当の
ユーモアだと思っている。努力しても努力しても人並みに旨くいかない、それ
でも必死でなにかを成し遂げようとする行為。だから普通の人は絶対しないで
あろう、「タロウ」のように何かを信じて鎧を纏い、ヘルメットを被りガチャ
ガチャいわせながら行動する姿の中にそれを感じる。人はそれを異端と呼ぶだ
ろう。カラマツ・ジローもその細君もチキン・ジョージもその辺に転がってい
るようで、どこか変だ。通常の生活の中の異常さ。とにかく人の書かないこと
を書きたいという気持ちで今はいっぱいで次々に実験したいと思っています。
2501

920万理久利:2010/12/05(日) 22:19:05

着ているセーターを左手でなぞった。これは私の癖だ。手を拭くわけではないのだが時々無
意識でやる。いてて。小さな痛みが走った。もう一度やってみても同じ。実に気になる。照
明の下に左手を開き目を1?ほどまでに近づけ、右手でそっとこすって痛さの場所を探した。
あったあった。小さなプラスチックのようなものが刺さっていた。まさしく刺抜きで優しく
抜き取った。食後の洗い物の中にこんなものあったかな。今思い出している。

棘が刺さっている間の痛みは独特の怖さ、鬱陶しさがある。何処?何で?何が?そういった
ものだろう。
それに比べてもっと痛さを感じるはずの、交通事故や病気による手術、これは原因がはっき
りしているから怖さも鬱陶しさも感じない。自分の不注意、不摂生あるいは偶然から身体に
メスが入る。棘はどこから、何時、何が、が特定できない一種異星物がひょいときまぐれで
放ったメスだ。

大きな痛みより小さな痛みが気になる。ふしぎな現象だと思う。
どんな小さな物でも、体の一部に異物が刺さったら、体が拒否反応するのだ。
同じ人間の選び抜かれた臓器ですら拒否反応がある。

人間の感覚と、体の反応、実にオモシロイ。

921同人α総務より:2010/12/06(月) 00:17:37
合評開始のお知らせ
「肥と筑 第十五回」 が本日よりスタートします。
12月12日までを予定しています。

「著者のポートレートとコメント集」も是非お立ち寄りください。
合評の際は末尾に2503をお願いします。

http://

922長岡曉生:2010/12/06(月) 11:12:45
宇宙からの風が悪戯をする時:合評の3
◆最後の四つの詩
済みません。一日遅れと成りました。
残った4つは、何れも風と心の関係を描く詩、と思われる。
★自転車に乗って3
この詩の最後の[解放の時]の真意は、どこに?
痛みからの解放か? いや、壁に激突した直後にそれはあり得ない。
とすれば、何からの解放であろうか。恐らく作者以外には解らない不思議な詩。
★窓から
窓から吹き込む風の力で、体が浮き上がる。
その後、僅か20センチの隙間から外へ出る。つまり、ここから後は夢幻の世界。
さらに言えば、これは脱身と呼ばれる現象であって、清代の怪異短編集「聊斎志異」にも
似たような話が幾つか載っているが、いずれも地上を遠く離れない飛び方である。
この脱身の場合、地上から離れて宇宙へと飛ぶ所が、いかにも作者らしい飛び方である。
★中から
これまでは、物理的な外からの風を受けていた作者。
いまでは、自分の中からの風に戸惑い苦しむ作者。
すべて、これらの風は時が解決してくれるであろう。
★いっそのこと
中からの風より、外からの風にまかせたい。その方が気楽なのであろうか。
でも、時が来たるまでは、自らの精一杯の努力も。
2502

923万理久利:2010/12/06(月) 22:02:52
宇宙からの風が悪戯をする時:長岡曉生氏へのお答え3(完)
合評2,3を拝読させていただき、変な詩をよく読んでいただけたと思っています。各節の
分析がみな見事にあたりです。

「作者は、この一連の詩により巧まずして[風]の持つ[息吹]の作用を探り当てたように
見える。」
とても詩的なご指摘です。私は単純に風と戯れ、同時に恐怖を味わうそんな感じ
でしょうか。

★いっそのこと
「中からの風より、外からの風にまかせたい。その方が気楽なのであろうか。でも、時が来
たるまでは、自らの精一杯の努力も。」
アドバイスありがとうございます。よく認識しています。風に吹かれるまま、自分の描いた
空想の作品をこれからも地道に書いていこうと思っています。
2502

924万理久利:2010/12/06(月) 22:29:33
「あした天気になーれ」合評のお礼の感想
『ポエムでは風を敏感に感じ取る繊細さが読み取れる。作者はいつも右目で千年先、臆年先
を見、宇宙を感じている。感覚の世界。そして左目で日常の中観察しまくり、次々と新しい
本を読んで、嬉嬉として遊ぶ、実験する』

決してほめたわけではないのですが…。世間的には通用するのかな。私も少し似たものを感
じます。そうであって欲しい、そうなりたい、それだけかな。

「くそまじめな人生のどこかに一瞬垣間見る悲しくも滑稽な姿こそ本当のユーモアだと思っ
ている。」

同感です。これまでの作品からその境地を味あわさせて戴いております。
明日天気になーれで花開くことを願っています。
2501

925同人α総務より:2010/12/07(火) 00:13:40
同人α作品集について
本日「言の輪」グループの要望により、同人α一号から二十二号までの「言の輪」該当作品を全て削除しました。
宜しくご了承願います。

*ご質問等ありましたら当掲示板にご投稿下さい。

926赤松次郎:2010/12/07(火) 14:13:30
宇宙からの風が悪戯をする時を読んで
じっくり感想をと思っていましたが、雑事でその時間がなくなりました。詳細
においては長岡さんがしっかり十分、分析・論評をしてくれていますのであら
ためて私の評を書くことは控えます。
しかしこれではあまりにも言い訳ばかりで、万理さんの私への熱い論評にたい
してあまりにも素っ気なく、冷たい仕打ちのようでありますから、二・三気づ
いた点を書いてみたいと思います。

◆副題は場面場面にふく風を現していておもしろい。もうすこし飛んだ言葉が
 いい。例えばアースシーから吹く風に・・・。などの全く違う世界のイメージ
 との合体。詩の命はメタファだと思っています。という私のそよ風の詩は全く
 力不足、直裁的過ぎてイメージが宇宙に飛び出せないものでしたが・・・。

◆風がテーマですから
 疾風、旋風、烈風。そよ風、薫風、寒風、春風、熱風、山風、緑風などの風
 づくしを副題に当て、意地悪な旋風さん、すべてを破壊してよ木枯らしさや
 さしい母の香りのそよ風さんなどの言葉を各節の詩の最後にリフレインの言
 葉で締めくくるとか・・・。

 [お菓子が飛んだ]
遠足は楽しい頭の中はお弁当とお菓子でいっぱいさ
それとちょっと好きな健ちゃんとシーソーに乗った
昼の会食はお花満開、健ちゃん満開お菓子も大満開
どこから来のか風がチョコおせんべいあめ玉たちを
遠い記憶を思い出させる甘いそよ風よ

 [家がうなる]
台風とともに家族じゅうがわくわくウキウキ状態
父親は男らしさを見せるだろう母親は食料調達鬼
肩を寄せ合い固唾をのんでお客様を待つ最高気分
がたついた雨戸がガタガタ瓦がカラーンコローン
いっそすべてを破壊しつくせ疾風よ

 [自転車に乗って1]
高校に遅刻しないようにとペダルを思いっきりこぐ
そんな時に限っていきなりの向かい風が思いっきり
プリーツスカートが全面に風を飲み込み顔に被さる
前方視界ゼロ状態で今日の下着は何色だっだかなと
紳士面した悪戯好きなつむじ風よ

 [ビルの谷間で]
前に進もうと屈んで力を込めて一歩一歩全力投球だ
西新宿高層ビル街脇は台風でもないのに大嵐になる
軽いあの子はスカートを両手で必死で抑えているが
一瞬体がふわりと宙に浮き思わず手を離してしまい
私に戦いをいどむか身の程知らずのビル風よ

927万理久利:2010/12/07(火) 17:50:56
宇宙からの風が悪戯をする時を読んで 投稿者:赤松次郎氏へのお答え
もっと鋭い(マイナー)批評が出てくるかと思っていました。 今のところアイスクリームに無心にな
る相手とご遠慮なさったか、またはあくまでもジェントルマンでいたのか。

ご自身のカード見せていただきありがとうございます。カードはお宝箱に入れさせて戴きます。自分で
も何か足りない、それは少しの工夫でしょうか、それは感じていました。 まだまだ私は言葉を知りま
せんし小作品も詩も、色々な意味で実力不足です。だからオモシロイのです。良くしたいと気力が沸き
ます。
現在26号の詩作にとりかかっています。参考にさせていただき、私らしい工夫と飛びを悶絶?しなが
ら作ってみたいと思っています。

唸らせる詩を書くことが、合評してくれた方々、カードを見せた方へのお礼かと思っています。何時の
日になるかわかりませんが、それは気にしません。いつまでも私は考えることと、工夫を試み続けよう
と思います。

お宝箱行き
◆二つと
*遠い記憶を思い出させる甘いそよ風よ
*いっそすべてを破壊しつくせ疾風よ
*紳士面した悪戯好きなつむじ風よ
*私に戦いをいどむか身の程知らずのビル風よ

すごいなあ、かなわないなあ。今に見てろ・・・・・。
2502

928万理久利:2010/12/07(火) 21:19:18
兄二人来訪
今日久しぶりに年の離れた兄二人が私の家にやってきた。暫く見ない間にふけたなー。
たぶん相手もばばーになったなーと思ったに違いない。おかしいものでこれが子どもから中
年の間であったら、大人になったなー、貫禄付けたなー、となる。歳をとってからの感想は
なぜかふけただけ。もう少し言葉を研究しようと思いました。

今の二人の兄は、昔私と遊んでくれた兄ではありません。私自身も。これはしかたのないこ
とです。みな家庭をもち私の知らないところで苦労をし、そして楽しみも覚えたのです。
誰彼(自分も)と客観的に見てしまう癖がある私は、ある頃から兄達の心の闇が見えてきま
した。兄達にすれば余計なお世話そのものです。

あの頃の兄と今の兄達を結ぶのは私の思い出と、それをどう思うかにかかっています。
確かに兄達はやっぱりあの頃の兄達であった。こんな表現でしか現せません。
一人で、ふわふわ、ふらふら、蚊とんぼのように生きている私のことをとても心配していて
くれることだけはよくわかります。 同情でも、面倒かけんなよ、でもなく自然の気持ちだ
と思います。

あれこれ考える前に、いや考えた後に、やはり昔の兄貴に感謝、そしてそれが今に繋がって
いるのだということを再確認したのです。おおげさかな?
単純なことをこねくり回す自分がいます。

929万理久利:2010/12/08(水) 00:05:00
金星探索機あかつき君
昔から宇宙に飛び出るロケット、宇宙船の話、宇宙の話に興味があった。SF小説はも
ちろん、現実の人類の歩みにも釘付けだった。

月に人類が立ったあの時、夜中姉と二人で窓を全開にしてなぜか月を見ていた。
多大な費用と英知を費やしてどうして宇宙なのか。そう考える人もたくさんいるようだ。
そんな人にまず言いたい。宇宙に送り出すスタッフ達の純粋な顔をもう一度みて下さい。
もう一つ、宇宙を考えることはひょっとして全人類の希望に繋がることです。

あかつき君は日本の英知を集めた探索機です。みんなの夢、希望を背負った探索機です。
宇宙でけなげに作業を続けようとしている。 がんばれあかつき君!!

930万理久利:2010/12/08(水) 14:46:04
あかつき君
報道によると軌道に乗れなかったとのこと。残念だけど第二、第三のあかつき君にたくさん
の贈り物を残してくれたと思う。

残念だけれど、でもやっと自由になれたね。宇宙空間を自由に飛び回って欲しい。ちょっと
羨ましい。

931万理久利:2010/12/08(水) 22:07:34
ジョン レノン 命日
彼の殺害は地下鉄のプラットホーム、隣にいたおじさんが夕刊フジか現代を開いていて知り
ました。 ああなんでよと思ったことを覚えています。
あれから三十年も経ったのか…。
ビートルズが好きで、メンバーの中ではポールとジョンがお気に入りでした。ホワイトアル
バムだけはしっかりと手元に残してある。

ジョンレノンの歌でではやはりイマジンが最高です。最後の歌詞
「僕のことを夢想家だと言うかもしれないね
でも僕一人じゃないはず
いつかあなたもみんな仲間になって
そして世界はきっと1つになるんだ」

どちらかというと私も夢想家でそれなりに平和や宇宙のことを考えています。
一人で夢見るだけでは何も始まらない。でも表白すると異端児扱いです。ジョンレノンは歌
で訴え続けた人だった。女房も偉い。選んだジョンも偉い。

932万理久利:2010/12/08(水) 23:37:13
つい観察する癖
これは幼少時代からのもの。対象は植物、動物もあったけれど、なんと言っても人間が一番多かった。
じっと見つめて何をしているのか、考えているのか、単純に繰り返してきた。 なんと嘘っぱちの多い
ことか。歳を重ねて今思うこと、これは自分探し。同じような嘘ないか、何めざして生きているのか。

私の住まいの前に立つ小金持ちの家では時々夜中になじり会いの声が聞こえる。
ムムー何が起きてるんじゃ。確かあの家には歳とった婆様、爺様がいる。爺様の姿、気配はこの一年
感じられない。なじり会いがひどいときはつい警察に電話をするかしないかで迷う。
大きなお世話なのだろうね。

http://

933万理久利:2010/12/09(木) 17:38:43
ウィキリークス創設者逮捕
 事実、性的暴行を加えたのであれば当然のことであろう。
政治的判断があったとしたらゆゆしきことだと思う。
 外交機密は秘密として守らなければならないこともよくわかる。しかしながながら今やネットの世界だ。
誰も止められない。情報を見誤らないで理解する能力が見る側に要求される。
 名前のとおり情報漏らしだが、その情報は個人的なものではない。そして投稿者(情報提供者)の特定
ができないように徹底していると聞く。 それがあるからこそ情報提供の受け皿ができているのだ。
その姿勢は間違っていないと思う。

創設者が逮捕されたところで、ウィキリークスはこのまま続くと思う。もう彼の手を離れて組織化されて
いるからだ。これからの時代ネットを制するものが世の中を制するのか。時々考えるが、ネットを扱うの
も見るのも人間、やはり一人一人の魂がそこにあることだけは事実だ。

934万理久利:2010/12/09(木) 22:24:05
肥と筑 第十五回 合評1
なんだかんだで三度ほど読み返しました。理由はやはり歴史嫌いの私に歴史の面白さや現
在、未来に繋がるものが隠れていることを作者に教えて貰えたからです。
苦手であれば時間をかければいい、それだけのことです。

至る所に同人α25号のテーマ「颯」(風)が鏤められていることに気がつきました。
これだけのそこそこ長い作品ですから、テーマが決まってからさらなる工夫をしたのだろう
と思います。 それは同人へのサービス精神と、挑戦、遊び心が働いたのだと思います。

知らない固有名詞がたくさんでてくるので私のような歴史キライの人間には、まさしく読み
づらい。でも読み続ける間に変わってくるのです。意味を確認していくという作業を続ける
間に、歴史も知ったし、ある時期から作者が何を言いたいのか、少し思い浮かべるようにな
りました。 テーマを盛り込む余裕と冒険心と力ははなかなかのものです。
つづく
2503

935水彩画愛好家:2010/12/10(金) 17:54:05
大原・三千院の紅葉(街角スケッチ)
今回の絵は豪快な紅葉、これにつきます。緻密画を描くと思えば大胆な表現もする。
まずは紅葉に圧倒されました。
「新撰組にしても平家にしても、いずれも滅び去った“つわものどもが夢の跡”の地でした。」
この解説がずっしりと心に響きます。

936万理久利:2010/12/10(金) 18:38:51

先日のこと、雑用を済ませて自転車で自宅に戻る夕刻。 良い天気だったな。
それでも自転車こぎには自信がない。ふらふらとそれでも安心走行をしているといきなり目
の前に大きな自動車の影。西日をいっぱい背に受けて思いっきり膨らんだ自動車の影が私の
目の前にわっと広がった。トホホとまずは安全コースで自転車を止めてやり過ごした。停止、
本当はこれが一番神経と体力を要する作業なのだが。その自動車は「軽」だった。気を取り
直して自転車をこぎ始めると、目の前に大きな私の影。思わず手を振って確認した。しばら
く私の影とおしゃべりをした。

937長岡曉生:2010/12/10(金) 21:16:09
影と石敢當
万理さん
きっと、シャドウの世界が、車道から迫って来たんです。(ホントか?)
昔から十字路では辻占をしたくらいで、道路は霊が通う不思議な場所とされて居ます。
これは、本当です。
だから、丁字路の突き当たりに個人の家を建てる場合には、正門は突き当たってくる道と
正対して置くことを避けるのです。
ただし、神社仏閣や官公庁などの場合は、その力が強いので構わないとされてます。
沖縄では、そう言う場合には個人の家の前に[石敢當(いしがんとう)]という石で出来た
一種の衝立を置いて悪霊を払う風習があります。
  http://www.k4.dion.ne.jp/~nobk/minoh/isikanto.htm をご覧下さい。
この石敢當は中国伝来のものです。
香港にも多数分布しているそうですが、見たことが有りますか?
自転車に乗る時は、背中に石敢當の文字を書いたタスキ型反射板を付けると、良いかもね。
ははは。

自転車での会話は、SELFとSHADOWの会話かな。

938万理久利:2010/12/10(金) 22:37:41
影と石敢當について補足
影はつい後ろについてくると思いがちで、あの時はいきなり目の前に車の影が現れ仰天した
わけです。道は一直線です。怖くて走行できないので、くにゃくにゃは避けるか自転車を引
きずります。その後、丹沢に沈む太陽の陽を背中に浴びはらはらして自転車を止め車をやり
過ごした後の走行でどでかい人の影が目の前に現れたのです。影で自分を確認し、かつおし
ゃべりまでしてしまいました。

シャドウの世界から「石敢當」と繋げてくださいました。
この言葉も実物も日本では目にしませんでした。(気がつきませんでした)ご質問があった
ので香港版画像に当たってみました。はい。どこかしこにありました。私は魔除けか、運の
呼び込みか、その程度の認識でした。そう、これは裏町、下町、官庁街の隅っこでも目にし
また。多くの場合その前にどでかい線香が焚かれていました。「悪霊を払う」だったのです
ね。無知ですね。
「石敢當の文字を書いたタスキ型反射板」、どうチャレンジしようかと考え始めています。
これをつけて自転車走行したら、話題になるだろうな…。

マカオの石敢當(香港と全く一緒だと記憶しています)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000991M.jpg

939万理久利:2010/12/12(日) 12:18:47
肥と筑 第十五回 合評2
 母方の叔母が太良に住んでいました。豪快に笑い、そのジョークが現代のつまらいものよりしっと
り、チャッカリ実に面白かったことを覚えています。他方女学校当時成績優秀であった彼女は学問の道
には進まず、彼女の叔父を頼り中国へ渡り叔父の仕事をしばらく手伝ったようです。帰国後、すぐに嫁
にいきました。簿記、経理を自力で学び製材所の経理は完全に叔母がやっていました。
 裏の扉から、製材所を通り抜けると一直線の道路があってその前は全部有明海が広がっていました。
あっという間に水が引いていく景色には子供ながらびっくりしたものです。泥に足を突っ込み、むつご
ろうを見たときもおとろきました。かわいい怪物。
 多良岳にも叔母の家から行った記憶があります。山の豊かな水を湛える沢でパンツ一枚で水遊びをし
たことも。私は山と海が接近した場所がすきです。この叔母の家もそんなところにありました。長崎の
風景は香港ほどの派手さはありませんが、ともに好きでした。海は外に向かって、或いは新たなるもの
との出会いの象徴で山は水をはぐくみ農地も人も潤します。一種守り神のようなものでしょうか。

 さて今回も前回につづき佐賀県に残る徐福、タタラの痕跡を丁寧に観察しそして作者なりの推測を述
べています。非常にわかりやすかった。自分の親が育った、その親もまたその親も(ここまではわかっ
ています)佐賀県藤津郡が取り上げられていれば自ずから興味がわくものです。遠い昔に行った太良
町、多良岳の記憶がむくむくとよみがえってきました。
 徐福は歴史の教科書にはでてきませんが、作者の緻密な検証からすると実在の人物で渡来もまた事実
ではないかと思いました。 徐福に惹かれるようにたまたま目にした『「琅邪(ろうや)の鬼』 丸山
天寿 ( 第44回2010年メフィスト賞受賞作。)を読みましたがイメージが重なります。
 機械好きの父や祖父、力強く子を育てる上げてきた母、祖母、どこか血を引いているのかもしれませ
ん。さて私は、おそらくポリネシア系ではないかと鏡を見ながら思いました。そうか血が繋がっていま
すね。両親のどちらかに有ったポリネシア系の特徴が強く出たのでしょう。
つづく
2503

940万理久利:2010/12/12(日) 13:13:17
マンション管理組合
 30世帯以下のこぢんまりとしたマンションですが、これまでしっかりと管理組合の活動が行われて
きました。問題は一人の方に頼りすぎていたことです。当人から先日の理事会のときそっと教えてくれ
ました。「僕、実は来年3月に出て行きます。」
ひょっとして、皆の関心のなさにがっかりした、これも一因ではないかと思いました。
協力と義務と責任を考えさられると同時に、そんな私も頼っていたことを反省しました。

 住民同士のもめ事は、まず規約や法律、一般常識や道理に照らし合わせます。そして人間力で双方に
理解していただく、譲歩していただく、大変な仕事です。来年出て行く彼は、それを見事にやり上げて
きました。組合活動の大切さをなぜか私に必死に引き継ごうとしていたように思います。入居五年で三
回役員をひきうけた私ですが彼の考え方だけはしっかりとキャッチできたような気がします。

941万理久利:2010/12/12(日) 18:29:28
肥と筑 第十五回 合評3
 風に何かを感じ、恐れたり、楽しんだりする自分がいました。気象上、物理上の風として
割り切れない何かが有る。幼い頃は親や兄姉の厚い庇護があるからガラス窓の内側から風の
怖さを知り、天気の良い日はそよ風を体で感じたものです。今の私は一人で自分を守らなけ
ればなりませんが、その分自由というものがあります。一身に風を受けることもあれば、汗
を拭ってくれる風ともつきあっている。自由です。風は遠いどこからかきて囁きかけている
ような気分にも時々なります。そして時々身を任せたくなることもあります。

 肥前風土記の姫社(ひめこそ)神と珂是古(かぜこ)の伝説で25号テーマ風がいよいよ登場
します。「私が思うに、この姫社の郷の話の結末としては、珂是古(かぜこ)(風子)による
タタラ炉と足踏み式鞴(ふいご)の改良が行なわれ、結果的に旅人の安全が確保されたのでは
ないだろうか。」と登場人物の父英夫の言葉に改めて作者の歴史との取り組みの姿勢を感じ
ました。風の取り込み方のうまさも感じました。この一言に全部現れています。

 続けてのコーヒープレイク。なんと今回は母親も加わり風にまつわる歌を掲げる。登場人
物設定にあった詩を並べた。すこいな〜。こんなに贅沢な読み物はないな〜。
 風は木が揺れることで感じる、音にも繋がる、自分の体に吹き付ければ気持ちよさもある
し歩行、走行を阻み恐怖すら感じるものにもなる。空気のざわめきはやはり何かの魂のざわ
めきでかもしれません。 古今東西の詩も風を単なる風と受け止めていなかったことがわか
ります。この作品が古代の徐福団やそれを受け止めてきた日本の地にいた人間の工夫と努力
の魂の風が現在に繋がっているという、これは私の勝手な想像ですが、そのテーマにしっく
りと「風」がはいりやすかったのかもしれません。
 それにしても作者の知識と推理する力には改めて驚かされました。
たぶんつづく
2503

942マリアンタ:2010/12/12(日) 18:46:22
夢∞夜12
今日こんな夢を見た。
サイト提供社のサーバーメンテが永遠に続く。
ある管理人はもう面倒だと窓を閉め、ある管理人は他を使って継続する方法に取り組む。
ある利用者はどうしようかと悲嘆にくれる、ある利用者は管理者に継続をお願いし協力
を惜しまない。

無料或いは低価格での掲示板利用は様々なリスクが隠れている。使う側、そしてその先
にいる投稿者も時には考えてみなければいけないことだと思った。私だけかな。

943赤松次郎:2010/12/12(日) 19:26:45
肥と筑」第十五回を読んで その1
今回は長岡さんによる「風」の歴史的検証の労作を読んで恐れ入るとともに、
改めて〔風〕という表題にして良かったなと思いました。などと言っている私
は「明日天気になあれー」の最後の一文のなかに「薫風を頬にうけて、朴歯の
下駄を空高く飛ばして、ニヤリと笑った」などとと、やむを得ず義理を果たし
たような心境で書いて、いささか表題提出者として申し訳ないと思っていま
す。

2年ほど前「風」について記述したことを思い出しました。
2007/12/30
「松籟」
山荘で初めて松籟を聞いた。赤松林を強い風がゴーという音を伴って通りすぎ
ていく。10数メートルの高さにある濃い緑の松の葉を揺らしながら、まるで
風の又三郎が早足で駆け抜けるようだ。樹下に立って見上げている私にはその
強い風は当たらない。谷全体をうならせながら走り去る様は確かに物の怪が存
在することを感じさせる。小さい頃郷里で冬の竹林をササッとざわめかして通
る風の音をよく聞いていたが、その音については形容詞や名詞がなく、松の間
を抜ける風の音に松籟という字が当てられることからすれば、昔からそれにた
いする感慨を特別感じていたのだろう。辞書でこの言葉を歌った和歌がないか
調べたが、松に吹く風の音。まつかぜ。松韻。といった言葉意外は見つからな
かった。
午後から町に買い物に行って返ってきたら、山は時雨れたらしく木製の階段が
濡れていた。暫くすると雪が降ってきて、かすかに積もった。

松籟:しょうらい(籟はひびきの意)
松の梢に吹く風。松韻(しょういん)
 *太平記-三九・諸大名「石鼎(せきてい)に茶の湯を立て置きり、松籟声譲
りて芳甘春  濃なれば、一椀の中に天仙をも得つべし」
 *黄葉夕陽邨舎詩−宿生田「客窓一夜聴松籟、月黒楠公墓畔村
 *朱熹−越亭詩「松籟韻宮商、鴛鴦勢翔遡」

2008/1/11
「またまた松籟について」
沼南ボーイさん、長岡曉生さん「松籟」について色々と教えていただいて有り
難うございます。宮尾登美子の「松風の家」は太平記-三九・諸大名「石鼎(せ
きてい)に茶の湯を立て置きり、松籟声譲りて芳甘春濃なれば、一椀の中に天
仙をも得つべし」を参考にしたのではないでしょうか。
また、長岡さんの曹洞禅の「証道歌」中の次の句で
   江月照らし 松風吹く 永夜の清宵 何の所為ぞ
もまた私の知らない文献でした。
  *黄葉夕陽邨舎詩−宿生田「客窓一夜聴松籟、月黒楠公墓畔村
    *朱熹−越亭詩「松籟韻宮商、鴛鴦勢翔遡」
などの漢詩にあるように、中国から渡来したもので、日本では「松籟」ではな
くやさしく大和言葉の趣で「松風」と訳されて使用されたのではないでしょう
か。
たとえば、『平家物語』巻六や『たまきはる』に登場するほか、能の「小督」
にも取り上げられている悲恋を、「想夫恋」の箏曲を爪弾く小督局、「黒田
節」の2番の歌詞の中にもも出てくる歌詞に託され、
        峰の嵐か 松風か
        訪ぬる人の 琴の音か
        駒ひきとめて 聞くほどに
        爪音(つまおと)頻き(しるき)想夫恋(そうふれん)
私はどうもこれらの注記かなにかで読んだのかも知れません。しかし今までの
私の「このような難しい言葉を何時、どのような文献で読み覚えたのか」とい
う疑問には何一つ答えが見つかりませんでした。また、ここに書いたことがら
は全くの憶測に過ぎません。いつかきっとその真相が明かされる時がくるで
しょう。
2503

944万理久利:2010/12/12(日) 20:42:05
肥と筑 第十五回 合評4(完)
 ポートレート、たかがポートレートでもよくよくみるとその時の自分を良く顕しているも
のだと思います。きどったり、偉ぶったり、隠したり、おどけたり、昔の自分の写真を見る
とそんな思いが走ります。

 今回の作者のポートレートをもう一度見てみました。むむむ。小さな旅を愛し、家族を愛
し、花を愛し、そして歴史を深く探究し続ける、そんな人間に見えました。そしてその顔は
無防備だと感じます。作者には気取るものなどなくて、ただ考えたいことがたくさんあるの
かもしれません。
あの小さな頭にどれだけの知識が詰まっているか、そんなことも考えてしまいました。

 中途加入の私なのでこの作品との取り組みも、今回の作品との取り組みも不十分です。と
いうより、力不足なのです。でもこの掲示板があるかぎりポイッと感想や質問を投げかけて
いきたいと思っています。

 「サザンカは、佐賀市の市花でした。その縁で、我が家にも紅白一本ずつ植えています。」
作者は詩人でもある。
おわり
2503

945万理久利:2010/12/12(日) 22:44:36
肥と筑 第十五回 合評 おまけ
私はなぜか東儀秀樹の篳篥演奏に昔から惹かれている。雅楽にも。

「天から差し込む光」を表す笙(しょう)。
「天と地の間を縦横無尽に駆け巡る龍」を表す龍笛(りゅうてき・おうてき)。
「地上にこだまする人々の声」を表す篳篥(ひちりき)。
この3つの管楽器をあわせて「三管」と呼ぶ。wikiより

これはみな風(魂)の音楽ではないだろうか.アジア大陸諸国から伝わった音楽
と聞きます。肥と筑にお似合いの今回の音楽だ。??古典も現代版もともにいい。

東儀秀樹 I Am With You??(篳篥ひちりき)
http://www.youtube.com/watch?v=rfqPOFgwqjw&feature=related

雅楽 壱越調 加陵頻急(管弦) 龍笛独奏 DRAGON FLUTE
http://www.youtube.com/watch?v=DOYZ07C0cqM
2503

946同人α総務より:2010/12/13(月) 00:19:40
合評開始のお知らせ
本日より
「チリの鉱山事故を題材にした奇天烈映画脚本」 (上)
の合評が始まります。12月19日までを予定しています。
筆者のポートレートとコメントもアップしました。
お立ち寄りください。
末尾に2504もお忘れなく。

http://

947長岡曉生:2010/12/13(月) 17:24:29
肥と筑 第十五回:合評のお礼
◆赤松さん
★松籟・松風と天籟・地籟・人籟
私が推測するに、これらの言葉は、皆、禅宗の悟りの境地と関係があると思います。
天籟・地籟・人籟は、道家が用いる[荘子]の内篇中の斉物論に出てくる言葉ですが
密教やヨーガでも、人体内の音を表わすのに、人籟という言葉とかかわる表現が有ります。
★表題[風(颯颯)]
α第25号の編集後記にも書いた事ですが、今回テンデンバラバラだった私の文中の項目を
赤松さん選定のこの表題で何とか一つに纏める事ができました。有り難うございます。

◆万理さん
★合評 おまけ中の篳篥と加陵頻急(龍笛、林邑楽)
Youtubeで紹介して貰った二つの曲は、私に取って共に興味有るものでした。
・東儀氏の篳篥は、私も良く聴いて居ますが、あの小さな楽器が大きな音を出すのはいかに
も不思議な現象ですね。
・加陵頻急の龍笛独奏は、また二つの点で関心があります。
加陵頻急は、林邑からもたらされた雅楽の一つと言います。実はこの林邑は西暦2世紀から
6世紀に掛けて、今のヴェトナム南部にあった国なのです。
龍笛は、夢枕獏原作、岡野玲子描く所の漫画[陰陽師]で源博雅が吹いて居る笛なのですが
岡野玲子さんは[陰陽師]好きが嵩じて龍笛を習い、その名手と成ったという変わり者です。
変わり者は、私の嗜好品???なのです。
林邑と陰陽師は、いずれ機会を見て取り上げてみたい対象ですね。
★サザンカ
佐賀市の市花のサザンカは初冬の花なので、これを私のもう一つの名の中に用いています。
テレサ・テンさんが「山茶花(Camellia)」(道連れの中国版)を美しい声で歌っています。
  次のYoutube でどうぞ。
  http://www.youtube.com/watch?v=iw-YdSYFuBI&feature=related
★肥前風土記の姫社(ひめこそ)神と珂是古(かぜこ)の伝説
この伝説は、以前に肥前風土記を読んだときに何となく引っかかった記述でした。
今回[風]を中心に見直すことで、一応わたしなりに納得できる解釈が出来ました。
★コーヒープレイク中の風の歌
これらを掲げることで、読者にはなかなか理解して貰えなかった登場人物の好みや特性を
印象づけて貰おうと思って追加したものです。
この部分は、遅筆の私も自然と筆が進み、楽しみながら書けました。
母親の智美は、普段は表には出てきませんが、響子と共に重要な役割を担わせて居ます。
★佐賀県藤津郡
万理さんの叔母さんも豪傑だったようですが、藤津郡出身として、日本史上凄い人物が居た
ことに気がつきました。この人もまた非常に興味がありますが、またのお楽しみとします。
★山と海が接近した場所
そう。真っ平らな場所ではなく、起伏があり水がある場所には、私も何となく引かれます。
きっと、こんな場所には不思議なことが一杯詰まっているんですね。

万理さん、丁寧な合評を難うございました。
2503

948万理久利:2010/12/13(月) 21:29:16
12月の雨
関東では本日終日冷たい雨でした。こんな時期、天気が続くと「大掃除だよ、大掃除」そん
な声がどこからか聞こえてくるような気がします。12月の雨はゆっくり考え事ができます。
そういえば一昨日のサーバーメンテによる掲示板CLOSEもそれはそれでゆっくり書き物をした
り、本を読んだりすることができました。不思議なものです。

949赤松次郎:2010/12/14(火) 05:46:54
「肥と筑」第十五回を読んで その2
今回の作品を読んでいると、何千年前の伝承の世界がまさに私の一族の現実の
生業に関わっているような因縁を覚えさせたものだ。長岡さんにより副題のな
かで解き明かされるタタラやフイゴや一族の出自などの言葉をキーとして、場
所や道具や人の動きのそれは、父親そして私の幼い頃の生活の中で同じよう
な」実体験をしたことにある。それは時代を超えて連綿と綴られたある種の神
秘的な縁を感じたものだ。

父は二十歳ころまで家業の海運業として祖父と伯父達とともに、塩田港から有
田焼を船倉に積み、塩田川をくだり有明海に出て玄界灘を渡って釜山まで航海
していた。このような生業の船主のほとんどは、年に四回の航海をするのが一
般的だった。しかし我が一族は年に六回も出掛け、危険な冬場も当然含まれる
のだから、荒れる玄界灘を命がけ船を繰ることになる。このことを称して「荒
乗り」と言われたらしい。それが勇気をたたえるという賛辞を意味したもの
か、それとも命を省みない無謀な行為という、多少非難じみた言葉なのか私に
は判らない。おそらく場面場面の話題に沿って、その両方の意味を使い分けら
れたものではないだろうか。

樽廻船や菱垣廻船に用いられた船は和船と呼ばれていた。しかし明治・大正・
昭和の初期の日本の船は洋船と和船をあわせた「あいのこ船」というものも
あったらしい。父の乗っていた船体の写真が残っていないのでそのイメージが
はっきりしないが、そのころのことを覚えている遠縁の人によると「真っ黒い
二本マスト大きな船で、船尾が丸かった」という証言からすると、どうも洋船
だと思われた。

二本マストの帆にいっぱいに風をはらませた船は飛ぶように荒海を走り抜けた
のだろう。ここに生活の原動力として「風」が関わっていた。
軍隊に行っていた父が終戦で郷里に帰ってきてすぐに、塩田で鋳物工場を開い
た。溶鉱炉で鉄の溶ける様や熱さ、フイゴで風を送る音は常に身近に会ったも
のだ。もちろんその頃になると人力のフイゴではなくモーターで風を起こして
送るのだがその原理は変わらない。コークスと銑鉄を混ぜて送風によって酸素
を供給し、千数百度に燃焼させる。ここにタタラが関わっていた。

そういういみでは今回の長岡さんの作品は私の一族のための語りに思えてき
て、久しぶりに今の自分があるという感慨のよりどころである祖先に、思いを
馳せたのである。姿の見えない「風」、ほかの媒体を通してでなければ感じる
ことはできない「風」。コーヒー・ブレークで扱われた歌・詩のなんと人は
「風」に思いの多くを託すのであろうか。
2503

950万理久利:2010/12/14(火) 10:23:05
「肥と筑」第十五回赤松次郎氏の感想を読んで
同人α25号テーマ「颯」「風」を宝石モザイクのように取り込んだ「肥と筑」十五回は、
読み手に自分の記憶の山を探り出し、何かを考えさせる底力があった。そしてこの批評もま
た一つの立派な作品になっています。思わず引き込まれて読んでしまいました。
「荒乗り」について「おそらく場面場面の話題に沿って、その両方の意味を使い分けら
れたものではないだろうか。」(抜粋)言葉一つにも光を当てる評者らしさが出ていてぱちぱち。
これみな、力作と力評、風の力なのでしょうか。
2503

951長岡曉生:2010/12/14(火) 18:44:38
肥と筑 第十五回:合評のお礼の2
赤松さん
★藤津郡と塩田川流域
昨年春に、中学校の同窓会が嬉野温泉1泊で開かれ、翌日小旅行を選択した私は10名程の
友人と数台の車に分乗して西海橋から鹿島にかけて巡りました。
その際は、嬉野・塩田・鹿島・太良などに徐福・丹生都比売・タタラなどの関連地がかくも
豊かに残って居るとは知りませんでした。今度機会があれば、そのつもりで関連地を訪れて
見たいと思っています。

★風と1/f揺らぎ
自然風が人に心地よく感じるのは、以前赤松さんが紹介された1/f揺らぎを持っているから
ではないでしょうか。
天童如浄禅師の[風鈴頌]の風鐸の音、永嘉大師の[証道歌]の松風、白秋の[かぜ]では
野原を吹きそよがす風など、皆揺らぎが有るからこそ、癒しを与えるような気がします。
これらとは較べるまでも有りませんが、24号で私が書いた[三嶋の一遍上人]においても
「ほほを撫でる風が快い」と冒頭に風の癒しを置いたのも、面白い一致でした。
音楽でも、心地よいと感じる歌手の声は1/f揺らぎを持っているそうです。
その中の代表的一人とされ、また私の好きな徳永英明の[雪の華]をYoutubeでどうぞ。
  http://www.youtube.com/watch?v=4Jhb8Jf8r68&feature=related
美声とは言えない声なのに、聴いている内に嵌ってしまう、実に不思議な歌手ですね。
2503

952万理久利:2010/12/14(火) 21:28:37
徳永英明 / 雪の華
長岡さん、若いなー。私もこの歌はお気に入りのひとつです。
YOU-TUBEを今年ある方から紹介されて初めて聞き始めたのが音楽全般。その
中で歌と曲と画像は勿論ですが歌詞にも目がいきました。時としてはっとさせられ
る歌詞があります。メロディーをつけなくとも立派に成立する歌詞。
洋楽は原文もいいけれど、和訳になかなかの優れものがあります。訳者の力を感
じます。世の中には古今東西の詩歌が溢れているのですね。翻訳者の力も加わっ
ています。
自分の作る詩が色あせてみえることがよくあります。嫌いではないので下手なりに
工夫を積み重ねつつ、詩作には取り組むつもりです。皆に勇気を与えるでしょう。
俺も私もあの子と比べたらまんざらでもない。それでいいのではないかなあ。
2503

953万理久利:2010/12/14(火) 23:26:36
師走のデパート
 今日、雑用いや大事なお仕事で役所と銀行に行きました。雨が上がったからです。
せっかくだから、大手デパ地下めぐりをしました。クリスマス、正月色ムンムンで
した。驚いたのはおせち料理の値段。 最低でも一万円。私だったら一回の食事で
ぺろり。
??母は毎年29日頃から正月料理の支度をします。ギラギラではない彼女流の質素
な正月料理です。31日夕方になると「お父さん、スーパー巡りしてきてよ」。
この時間帯半額以下の投げ売りが行われるのです。
 幼い頃は、正月は数日商店は閉まり食料品を蓄えるという意味もあったのでしょ
うが、今ではコンビニも大型ショップも年中無休で開いています。家族でわくわく
と蓄える楽しみが無くなりました。
 デパ地下はたいそうな賑わいでした。世の中不景気というけれど、みなさん高額
商品を買っていました。少し安心しました。
 私の正月はいつもどうりの日常と食事になるでしょう。それでも願うこと、やは
り一月一日は晴れ、太陽がまた2011年をあたりまえに東から上る姿をみたい。
ちょっぴり厳粛な気分になるのです。雨だったら、昔父がやっていたように日の丸
の国旗を玄関横の坪庭にそっと飾ろう。右翼ではない、たまたま日本人として生ま
れ、そしてその国旗が太陽だから。本物の代わりに。
 デパ地下、母は大好きだった。父はたぶん行ったことはないと思います。

954万理久利:2010/12/15(水) 15:48:34
マンションの騒音問題
午前3時過ぎ頃、なじり合いの声で目がさめた。たぶんこのマンションのどこかの住民だと
思う。扉を閉め、窓を互いに閉めているのだからよほど大きな声だと思う。じっと耳を潜め
て聞いていると、泣き声こそ聞こえなかったけれど、それは延々と5時過ぎまで続き、最後
は悲鳴も。ドキドキしながら聞いていた。マンション管理組合役員として何か行動すべきな
のかどうかずっと悩んでいた。外がうっすらと明るくなる頃、それはまるで何事もなかった
かのように何時もの静かすぎるくらいのマンションの空間となった。

このところマンション内で飼っている犬の鳴き声やピアノその他楽器演奏の苦情が組合に入
ってきている。どうにか話し合いでまとまったところだ。さてこの一入居者の家庭内なじり
合いの音は騒音なのだろうか。私はそうとは思わない。家族の心の葛藤のぶつけ合いだ、そ
れに対して文句のつけようがない。犬やピアノは飼い主やピアノを弾く子の親の工夫で治め
どころがある。家庭内口論は聞きたくは無けれど、注意はしてはいけないと思う。
毎日続くようであれば別な意味で組み合いが少し干渉するかもしれない。

どうしてわかり合えないのだろう。なじり合いをすることで互いが少しでもわかるのかもし
れない。私の家族は不満があっても堂々のなじり合い(言葉は適切でないが)、感情のぶつ
け合いをしてこなかった。何十年も経ってすれ違いの気持ちが澱のように溜まってしまった
ような気がする。もっと意志、思いをぶつけ合えば良かったのかも知れない。まあ自分自身
さえよく見えないのだから他人と心を通わせるのは本当に難しいとは思う。

年末年始、みんな穏やかな心で過ごしてもらいと思うのだけれど・・・。

955水彩画愛好家:2010/12/15(水) 18:36:42
街角スケッチ
久しぶりに開いてみたら・・・・なんて明るく楽しいバックなのでしょう!!
絵そっちのけで見入りました。 いいよね。こういう景色。
ありがとう街角さん。

956マリアンタ:2010/12/16(木) 12:46:02
夢∞夜−12
今日こんな夢をみた。
先日開いた哲学喫茶で、常連客とたわいもないおしゃべり。そのうち二人とも寝ていた。
客が帰ったあとで布団にもぐる。遠い昔の母のおせち料理が出てきた。夢の中で食べた。
幸せな気分だった。

マリアンタはこのところ寝坊助である。既に寝正月が始まっているようだ。

957万理久利:2010/12/16(木) 14:12:58
兼高かおる
幼い頃、『兼高かおる世界の旅』を見て外の世界に魅せられた。知った。そして案内人にも
憧れたものだった。

NHK昼の番組で久々の彼女を見た。少したじろいだ。私の印象はずっと昔のキュートな彼
女の姿だったから。こんなにも老いとは変化させるものかと。80過ぎの彼女、話を聞くう
ちにその魂は全然老いていないことがわかった。そしてその姿も、彼女らしいおしゃれでな
かなかのものだと思った。生き方を見させていただいた。

958万理久利:2010/12/16(木) 18:08:09
クリスマス
試したがり屋の私はこの掲示板のお絵かき機能を使ってクリスマスカードを描いてみた。
へたくそだけれど。
もみの木が地球にたっていてやっぱり宇宙の風になびいている。そんなイメージ  かな?

959万理久利:2010/12/16(木) 21:08:10
水島ひろ KAGEROU
あの目きらきらのイケメン青年が、俳優が「僕は小説を書きたいのだ!!」と宣言してから
あれよあれよの間に、なんとか賞を受賞し、無理といわれた年内出版も果たしすごい売れ行
きだという。

少し胡散臭さも感じるけれど、水島の目きらきらは本物だと思う。くちゃくちゃいう前に
近々、彼の作品を読もうと思った。そしてここまたは「戯評」に感想を書かせていただこう。
ふたつともそんな場所だ。

960赤松次郎:2010/12/17(金) 07:20:08
はなまるをあげよう!!
万理さん、ついにお絵かき機能をマスターしたね。見事なアイデアといい、構
図と色といい見事です。これも飽くなき好奇心と悪魔的悪戯心のたまもので
しょう。こんな面白い遊びを簡単に手放す訳にはいきませんでしょう。そのう
ちキャバレーの呼び込みシリーズでも企画しましょうか。

961万理久利:2010/12/17(金) 21:22:33
こまっちゃうな
何十年か前のリンダの歌。無防備でかつそれなりに計算高い乙女心の歌だと思った。
さて、絵をほめられて、私はなんといおう。やっぱり「こっまちゃうな」ときた。
リンダの評とは微妙に異なるが。こまっちゃう。

リンダは芸能界キャバレー少女・女であったのだろうか。それのどこが悪いのか。
彼女は大人の世界でそれなりに必死で歌い続けたのだ。
世の中、人それぞれ、歌を聴き、踊る姿を見、絵を見、感想は全部異なるだろう。
それぞれ下等、お下劣、不快、気持ちいい、秀作、傑作、評があるだろう。でも
それは一人のもの。それなりに大事な一評価だ。胸にしまう評価。

大事な事は、いろんな歌や踊りや絵を流すしくみだ。受け皿だ。無くなってしま
ったら後は沈黙の世界が待っている。気に入らない人間を排除することで何が得
られるのだろうか。

962万理久利:2010/12/18(土) 13:09:21
順番活用
夕餉の支度をしていたら、マットに足がひっかかりよろよろと。
片栗粉を溶かし、熱湯中の中華スープの取っ手に左手が当たりそうになり、スープを一気に
冷めさせるほどの冷や汗をかいた。顔は今更いいけれど、痛いのはいやだ。

数年前母のために実家近く、バリアフリーのこの家を選んだ。いっしょにいても母にとって
は不自由さがたくさんあったようだ。今では私の為に役立っている。おまけにベッドの下に
はオムツと尿ぱっとがたくさんある。世話になったデイサービスに寄付を願い出たがなぜか
規則で受けられないという。気持ちだけ貰っていただいた。いつの日か私もお世話になるの
かなあ。
そう考えていると、どういう訳か健康でいたいとつくづく思うのだ。

実家にむりやりつけた手摺り、さんざん文句を言われたけれど、今では兄がお世話になって
いる。これでいいのだ。ねえ赤塚くん。

963水彩画愛好家:2010/12/18(土) 15:14:06
大原・三千院の紅葉?(街角スケッチ)
「午前の朝露に濡れて、光が柔らかな午前中」

同感です。この時間帯は暗闇の中で、植物も建物も空気も浄化された後なのです。雨が降っ
た後であればますます空気は澄む。緑も何もかもの色が埃を落とし鮮やかに見える。
もう一つ、人間の頭も睡眠によってすす払いをしている。スケッチにはばっちりの時間帯
だ。そう言えば私のささやかなスケッチ歴もなぜか午前中が多かった。

またまた門と階段。広がり、奥行きを感じます。今回は門の先に立つ紅葉が観察できまし
た。今回の階段もなかなかのもの。不揃いだけれどしっかりと並んでいる。隙間に生える
草、苔? 思わず横の手摺りにつかまって門まで行く気分になりました。

964マリアンタ:2010/12/18(土) 22:01:44
夢∞夜−13
今日こんな夢を見た。

同人α××号。タイトル○○
もくじ

虹色一直線
筑波ファンタジー
ビートルズと俺
飛ぶしくみ
言葉宇宙遊び
言葉心中
池田と村上の共通点

無限回廊別冊

965赤松次郎:2010/12/19(日) 17:17:46
チリの鉱山事故を題材にした奇天烈映画脚本―(上)を読んで
閉鎖空間での意思統一や組織作り、職務の分担、人物の性格など実にみごと
で、ちょっとユーモアや諧謔やシニカルな部分もみられ面白い物語が出来た。
このような特異な場面を小説として作り上げるのに、人物の性格や考え方の違
う情況を変えればまた違った結果を導き出せるのだから、素材の加工の方法で
実に多くの物語を創造するという可能性に富んでいる。一つ物足りなく思った
のは、描き足りなさからくる物語の淡泊さだ。
何がたりなかったのだろうと考えて見た。そして下に順不同に列記してみた。
しかしこれはあくまでも私の感覚だけであって、万理さんの描きたかった主旨
とは違うかも知れないので、もしそうであればその筋違いの考えをご容赦願い
たい。

◆構成として中間に、情報の入らないもどかしさや不安に苛まれるという、
 「難しい情況」を設定して結束・安定の危機がおとずれる、というハラハ
 ラ・ドキドキするような緊張感がある場面が欲しい。

◆そしてその情況を救うものとして、地下と地上の情報が可能になることで再
 び希望が生まれ、崩壊を免れる。

◆閉じ込められた人が三人は物語としては少なすぎるのでは・・・。せめて不
 穏な状態 になったとき11、13、17の立場を支持する人達がそれぞれ
 5人ずつグループ に分かれて対立するなどの筋はどうだろうか。

◆テーマを決めた哲学的な命題の議論をいくつか想定してはどうだろうか。自
 由・平等・正義などについて、たとえば池田晶子、中島道義、ロラン・バル
 ト、マイケル・サンデルの思想を話題にするとか。

◆密室の閉鎖された空間での生活の中での苦悩、喜、迷い、諦め、希望などの
 心理的な情況を詳細に検証する。苦悩はあくまでも暗く、喜びは浮き立つよ
 うに晴れやかに描く。それが力の見せ所・・・。

◆11、13、17その他のメンバーの今までの生き方、エピソードを挿入す
 るということも、物語に厚みを与えるのではないか。

◆これらの物語は記録係としての役目を負った17が独白の形で記述するのが
 一番いいような気がする。このままだと噂話のようで切実感は埋没してしま
 う。だから所々に作者(17)の生々しい感情や冷静な批判などの独白が入
 るのも面白い。

とにかく万理さんは書くことを厭わないし、飛ぶことも恐れないし、おどけた
姿の中に、ものごとの喜びや悲しみなどを見つめつくしているピエロのように
深く思索し、時間や時限を超越した創作力はすでに私を超えている。どうぞ足
を引っ張ることはしませんので、これからも益々自由に羽ばたいてください。

966同人α総務より:2010/12/19(日) 22:22:09
合評開始のお知らせ
明日12月20日より「晴れと褻の狭間で−狭間シリーズ2」
がスタートします。終了は26日を予定しています。

作者の写真は珍しくほのぼの写真。実に珍しい。
同人α-著者のポートレート及びコメント集(23号〜)でご確認ください。
末尾に2505をお忘れなく。

967長岡曉生:2010/12/20(月) 00:06:27
チリの鉱山事故を題材にした奇天烈映画脚本―(上):合評
油断していたら、期限を過ぎていました。ごめんなさい。
★始めに
 何かを別の環境に置き換えてその傾向を考えるという遊び。
この遊びは、知る人ぞ知る。正に作者のお手の物だから、楽しんで文章を書けたはずです。
当然その結果も期待できる。なにより滅多にない舞台設定が得られたものね。
果たして、期待に応えてくれたかな。

★前編
 作業とアスレチックで疲労感が出れば眠れる。確かに地上の平穏な暮らしならそうなる。
しかし、この場合は、やっぱり眠る前に緊張をほぐす音楽が欲しいなあ。
三人で代わる代わるアカペラのカラオケをやるってのは、どうだろう。
勿論、後ろの二人は口三味線で伴奏をすることになります。ちゃんとハモってね。
もし、歌詞を三番まで間違えずに歌えた人には、ご褒美に食料の割り増しを与えてみよう。
 掃除を手抜きしてお絵かきに熱を上げていた17番さん。
いやいや、本当は彼女は他の実務においても、その気になれば仕事は早く、的確なのです。
だけど、17番は本当に女性なのかな。普通は、鉱山内部では女性は働かないことになって
いると思うけど。なんて面倒くさいことは、言いっこ無しにしましょう。
 時々テーマを決めて座談会を開くという決まり。
これについては、その後の描写がありません。作者が書き忘れたのでしょうか。

★後編
 地上持ち帰り品については、17番が記念品としてビニール袋に入れて持ち帰りたがった
土って、まるで夏の甲子園みたい。
この場合、帰還することはいわば優勝に相当するんだから、それは必要ないでしょう。
だって、このあと何度でも戻ってこれるものね。
 それより、無限回廊へ寄り道した筈の11番は、その後無事帰還できたのだろうか。
いやいや、きっと今も時間と空間のさなかを旅行中なのです。とっても怪しい人なのだ。
この瞬間にも、ザインと面会して旧交を温め合っているかも知れない。
その後のザインの消息も知りたいなあ。

以上、勝手放題に書かせていただきました。たまには良いよね。
作者だけでなく、読者としても、たっぷりと楽しめましたよ。
2504

968万理久利:2010/12/20(月) 10:26:26
チリの鉱山事故(略)脚本−(上)赤松氏感想のお答え
アイデアを吹きこんだ人がいる。私の好み知ってるな…。書いている内にアイデアがますま
す膨らんできましたが、うまく言葉に落とせませんでした。いつもの悪い癖で自分の頭の中
の筋書きと併せて読んでしまうので、つい「まあ書けただろう」の気持ちになります。
「描き足りなさからくる物語の淡泊さ」
そのとおりです。前述の理由の他、これでも結構淡泊な性格で、文章にもつい。その点は努
力と工夫がまだまだですね。淡泊なりに丹念に描ききるという作業をサボってしまったよう
です。文章は書き上げたら少し寝かせておくとよいかもしれません。客観的に読み直しが出
来るような気がします。今回は中途から登場人物が勝手に話し始め、動き始め、そんな感覚
もありました。

以下ランダムに
■情報遮断: 登場人物たちは外界の情報は生還のための最低限のものがあればよく、下界
の閉じられた世界で自分たちの生活、健康、思索の場を作っていくことに重点をおく。
(実はみんな遊んでいるのだ。)

■三人: (下)とのコントラストで思いっきり絞った。下は登場人物は多数となる予定。

■人称:作品を書いていていつも迷うのが人称。作者が語るのか、登場人物の誰かに語らせ
るのか、迷ったあげく「脚本」と言う形になりました。書記に語らせるという手もありまし
たね。

そのほかアドバイス、ヒント有り難うございました。下でどれくらい生かせらるか。勝負所、
遊びどころです。私の足はひょろひょろで、そう簡単には引っ張れません。虫取り網?
ひょいと小さくなって抜け出します。ときどきばたばたさせて宙を飛びます。
2504

969万理久利:2010/12/20(月) 11:28:18
チリの鉱山事故(略)脚本―(上)長岡氏合評のお答え
★始めに
 「何かを別の環境に置き換えてその傾向を考えるという遊び。」
面白かった。登場人物に乗り移り、最後は自分たちで勝手に語り始めました。収拾が付かなくなり…。

★前編
 「三人で代わる代わるアカペラのカラオケ」
それも口三味線とは、私以上に飛べちゃいます。

*17番は身体、精神とも未発達のため性別の概念がありません。
*座談会については赤松氏からも指摘されました。頭の中ではできあがっていましたし、穴
の壁にはお題が書かれ、その横には座長のヒントとなる言葉が書かれているのです。
本当はこの部分を一番大事にしたかったのですが、言葉にうまく落とせませんでした。

★後編
 「土って、まるで夏の甲子園みたい。」
登場人物17番は収集癖がある。記憶を物に置き換えたがるのだろう。帰還は優勝と言える
かな。11番にそれを投影したのですが…。ザインと旧交を温める、ポエムだな。

2011年は公私ともすっきりして、文章作りに励めるかと思います。力不足ですが。後半の作
品も登場人物がウジャウジャと想定できて、ぎゅっと絞り込んで個性を出す。カードだけは
揃っています。遠慮無く使えそうですね。

「笑いこけました。そして少し泣きました。」下では、そんな感想を引っ張り出す作品が夢です。
2504

970万理久利:2010/12/20(月) 17:35:41
「晴(はれ)と褻(け)の狭間で」合評の前に
ポートレートとコメントを見た。これはまさしく五月人形。目がキラキラしている息子もお
おらかな目をしている親父もともに五月人形だ。
牛若と弁慶というよりも、関羽と鍾馗の組み合わせかな。

関羽は親父の引っ越しに付き合ったのだろう。でもそれものうのうとクリアーして今の自分
を生きている息子かもしれない。親がましてや他人が今更心配することではない。

もし女の子だったら…。少し想像してみた。ここでは触れない。
2505

971万理久利:2010/12/21(火) 00:08:18
今日の一句
●俳句王なによりうれしいクリスマス
●マフラーが絡んで跳ねてのごあいさつ
●冬空を確かに飛んだ11期

972万理久利:2010/12/21(火) 15:18:04
年末のお引っ越し
 昨日の夕方、座敷前のアパートの住民が引っ越しで出て行った。 二時間近くばたばたと
荷物を車に運び込む音と住民か業者かその大きな声がうるさかった。夕方、日が沈んだ後の
引っ越しが気になった。そっと障子を開いて様子をみると、照明に写ったのは若々しい女性
の姿。ジーパンに水色のセーター。長い髪をくるりと結んでポニーテール。新たな出発と見
ました。
 本日このマンションのゲート脇に大量の荷物があった。早速の引っ越し準備だろう。どの
方かわかっている。今期の組合理事を務めている人だ。12月の月例会議には早速でなかっ
た。かたやもう一人来年3月の引っ越しが決まっている理事長は「最後までやり上げるつも
りです」。

 この寒い時期になあと思うのだけれど、元気いっぱい明るい2011年目指して飛び出してい
くのだろう。私はまだ暫くここだろう。面倒だから。お金がかかるから。それにちょっぴり
気に入り始めているから。住めば都というより、習うより慣れろでしょうか。ほんの少しの
慣れが毎日の生活にほんの少し安心感をもたらすようです。

973万理久利:2010/12/21(火) 17:07:13
「晴(はれ)と褻(け)の狭間で」合評の前に−2
本題に入る前の準備体操。作品は数回読みますが、周辺も観察するのが私の癖です。

写真の次は音楽です。手元の冊子からは音楽は流れてきませんが、サイト上の同人作品集を
開くと、音楽が流れてきます。この音楽は作品提供者の希望です。それがなんとそれなりに
決まっているのです。文章から読み取れなかった物をなぜか音楽が補強してくれている、あ
るいは文章と相まってもっと別な世界に、といったところでしょうか。

今回の作品の音楽は地味なピアノ演奏。高まりも、落ち込みもなく淡々としたメロディーで
す。今も作品集の晴褻をONにしてこの文章を書いているところでした。
2505

974万理久利:2010/12/23(木) 01:44:58
占い師を占う
特急券を買って時間待ち。45分だ。冷たい風に吹かれようと新宿西口に出た。
すぐに目に付いたのが占い。手書きの看板がすごかった。
「幸せになれる占い。当たらない占いは本当の占いではない。
安心価格1000円。」夢希良
さてこの夢希良さんのお姿が気になって薄暗い場所でじっと座っている人を見てみた。
中年の男性だった。じーっと獲物を待つ雰囲気だ。やってみようかな。
理由
?幸せになれる とある
?占い結果を検証してみたい

師走のこの時刻、痩せた女が自分の未来を占ってもらう、いかにもの風景だ。
でもきっと質問たくさんしちゃうだろう。「幸せって何ですか」「貴方の占いは本当に当たるのです
ね。当たらなかったときはどのようにご連絡したら良いのでしょうか。大事な情報かと思うのですが。」
冷やかしに「結婚できるでしょうか。いつ頃でしょうか。」「年末ジャンボ、10万円以上当た
りますか。20枚購入しています。」このあたりは具体的に絞る必要がある。当たる、当たらないがは
っきりするから。
45分ではとても終わらないだろうと諦めた。

師走の新宿の夜は久しぶりです。大はしゃぎの若者もいないけれど、それなりに師走の雰囲
気が伝わる。私の知っている新宿から大分地味で静かになったような気がしました。
もちろん、煙草の吸い殻は道に落ちていないし、空き缶やゴミもほとんど見あたりません。強烈な値上
げとゴミ箱撤収のせいでしょうか。ちょっとひっかる。皆が自覚したのか、それとも自治体、お国の強
制指導か。綺麗になることは良いこと、これはたぶん間違いありません。

975赤松次郎:2010/12/23(木) 10:45:16
今年最後の「同人α」の編集会議および忘年会
今日12月22日は新しい会員になった「異風者(いひゅうもん)」氏達と今年最
後の編集会議を本郷三丁目の駅のそばにある「駒忠」で開催しました。出席者
は異風者、長岡曉生、万理久利の各氏と私の4人。神野、旗名涯(はたなはて
し)氏の二人は多忙、碇氏は遠くて参加出来ずに誠に残念でした。

とにかく、普段は寡黙で人見知りする事においては人後に劣らぬシャイな異風
者氏の、酒が入ると目を見張らせるような冗舌になり、一同そのエネルギーに
は驚嘆した次第であります。とにかくいつも長岡氏の博学にただ「フム、フ
ム」と傾聴するばかりの万理さんと私ではありましたが、有史以前から現代ま
で、アラブ、イスラエル、ギリシャ、ローマ、中世のヨーロッパ、中国(夏・
殷・秦)にいたるあらゆる知識が飛び交う異風者氏と長岡氏の共演はみもの
で、思わず芋焼酎のボトルを一本飲み干していました。すっかり写真を撮るの
を忘れるほどに!!

そのほかの話題として
◆26号への書きおろし作品を異風者氏はさっそく昨日送ってくれました。これ
 から書き手としてそのエネルギーとその豊富な知識の作品を恒常的に創作し
 てくれることを期待しましょう。

◆同人αの会員の名刺を下記のような体裁で作りました。利用方法は各自の
 才覚に委ねたいと思います。
 名刺の左側にはまさに星の誕生を示す(2011年の新しい年にむかってという
 意味を籠めて)「超新星-―星雲(NGC604)」の写真を。
 その下に現在の会員の数の七つ星。会員が増える毎に星が増えることになります。
 右側に上から「文芸グループ」「同人α」「会員氏名」「電話番号」そして
 「ニューロン・カフェのアドレス」を記載しています。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001029.jpg

976同人α総務より:2010/12/23(木) 12:59:31
今年最後の同人α編集会議アジェンダ
麦、芋、米−-OHが入る前の短い会議でした。2011年、そして未来についても。

簡単に報告します。
?26号の出版日
?27号のお題提供者
?26号印刷方式の変更について
?万華鏡について
?同人α名刺活用方あれこれ
?運営費用残高とこれからの見込み
?作品集の他に合評ブログを作り作品と合評をリンクさせる(新企画)
注)
*?については編集長より?と関連して正確な予測をたてた資料追加。現状の年会費、冊子
の値段で十分運営していけるとの説明があった。
*?新企画については正月休みに皆で遊ぶ。
*その他、同人αの次世代を担う若い新会員の勧誘についても触れた。

以上詳細は割愛させていただきましたが、ほぼ全員の合意を得ることができました。
あっという間の会議でした。なにより「異風者(いひゅうもん)」氏に興味津々でしたから。

977長岡曉生:2010/12/23(木) 18:23:09
今年最後の「同人α」の編集会議および忘年会
今朝、赤松さんから早々と送られてきた、新会員[異風者さん]の26号用の原稿を
読ませて貰い、整形と手直し作業を先程終え、すこし暇が出来たので投稿しています。

★編集会議
これについては、お昼に出たアジェンダの通りです。
・赤松さん
名刺の印刷有り難うございました。
星雲の色も形も、紙と機械が上質だと、ちゃんと出るものですね。
頒けていただいた斜光15号で、風異風者さんのα原稿と相補う部分を読むことが
できました。払い忘れた斜光代金の支払いは、次回製本時とさせて下さい。

★忘年会
久しぶりの飲み会でした。
楽しい談論風発中に、皆で5合の焼酎瓶をあっという間に飲み尽くしたのには
びっくりしました。芋焼酎も意外と行けるものですね。

・異風者さん
それにしても、異風者さんは、随分陽性の飲みっぷりでしたね。
忘年会の時と同様、これからαの掲示板をその豊かな知識で賑わして下さい。
我々一同、こぞって期待して居ります。
次号のお題は、ゆっくりと考えて下さい。

・万理さん
私は飲んでないけど、米のお酒は、吟醸でしたっけ?
所で、万理さんは、あのあと無事に帰れたんでしょうね。
私は、帰りの電車中、貸して貰った遠藤順子氏の本を読んでいました。

978万理久利:2010/12/23(木) 23:27:37
「同人α」忘年会
 昨日は「異風者」氏の威力に皆圧倒され続けました。”歯に衣を着せぬ”と思えば、絶妙
な暗喩、知識量、びっくりしました。昨日の一番のごちそうは彼のトークと表情でした。後
は少しのつまみでした。
 11期は本当に不思議な力を持っています。新しい風を吹きこんでくれそうです。 私は
11期の同窓ではありませんが別なところで同窓のようです。どうかばしばし後輩のご指導
お願い申し上げます。

979赤松次郎:2010/12/24(金) 07:46:32
思索・しさく・試作
我々は常に偉大な働き手ニューロンを駆使して、倦まず弛まず新しいアイデア
に挑戦しています。過去のしがらみや些細な問題にとらわれることなくただ前
進あるのみ。
そこで善は急げ、先日の編集会議で出された「作品集の他に合評ブログを作り
作品と合評をリンクさせる(新企画)」のアイデアを早速具体化してみまし
た。
25号の作品集のなかの「晴れ(はれ)と褻(け)の狭間で」を開けると、
「この作品の作者のコメントとポートレート、および評論についてはここをク
リックしてください」をプログラムしてみました。
そこには作品に纏わる作者および評者の情報が詳しく盛り込んであります。是
非試してみてください。

980数字数え虫:2010/12/24(金) 12:41:58
思索・しさく・試作・詩作
ニューロンが揺れ動いています。合評システムをサイトに組み込んだ方のアイデアは素晴ら
しいと思います。そしてこうして今でも進化し続けています。読み手も、書き手も十分に楽
しめる作品集になりそうです。合評システムを考えてくれた方への感謝どす。

 過去のしがらみや些細な問題にとらわれることなく堀口大學 「数へうた」をもじり「し
さく」しました。??始めてと終わりの句はそのまま引用しています。

<数え歌>
うそを数えて
ほんまどす

ちんば数えて
かんけりどす

イモを数えて
猫の屁どす

待つ日数えて
たんまどす

せっかち数えて
のんきどす

したを数えて
エンマどす

981同人α総務より:2010/12/24(金) 14:30:54
「同人αブログ」更新のお知らせ
同人α第五回 編集会議 議事録を追加しました。

982万理久利:2010/12/25(土) 01:19:50
晴(はれ)と褻(け)の狭間で (狭間シリーズ2)評論1
 「褻」なじみが薄い言葉でした。晴れと褻が対局的な意味で使われることも。そう言えば
猥褻のセツでもありましたね。晴れと褻のケと何か関係あるのでしょうか。
この二つの言葉に著者は自分を置いてみたようです。

 対局する二つの言葉に二つの視点から取り上げる。
心理状態としての躁と鬱に晴れと褻的なもの
もう一つは空間がもたらす晴れと褻
完全には晴れと褻の定義にぴったりはまることはありませんが、その雰囲気をつかみ取って
います。なかなかおもしろい切り込み方だと興味をもちました。

<躁と鬱>
人生の中で二度ひどい鬱状態にあったといいます。高校から大学卒業までと三十代で独立し
てから数年後。青年が社会に飛び出る前の漠然とした不安、社会に出てさらに独立した不安。
医学書やNHK教育での解説に書いてあるパターンとどんぴしゃり。
その状態表現と脱出方がおもしろい
青年期
状態:「ぜんまい仕掛の人形みたいに不自然な行動をしていた」
脱出方:「おたふく風邪にかかった猫のように一日中布団をかぶって落ち込んでいた」
ぜんまい仕掛けの人形、実にその動きが想像できます。気もそぞろなのです。魂と体が別々
なのです。布団をかぶって寝るのは最悪状態で、あとはおそらく若いエネルギーで少しずつ
少しずつ抜け出すことができたのでしょう。
独立初期
状態:「ミスや曖昧さを極端に恐れる強迫観念にとらわれ」「自らの生き方まで抜き差しな
らない程自己規制」そして「楽しむべき時に楽しめないという閉塞状態」
脱出方:「へとへとになる程の悩み疲れ」
強迫観念、自己規制、閉塞状態、この言葉だけで窒息しそうです。大人になり社会に出てし
かも独立してからは布団かぶって何日も寝てるわけにいかないのです。重たい心と体を引き
ずり最低限の仕事をこなすのです。仕事をしながら少しずつ回りが見えてきて自分の馬鹿々
しさが判るのです。へとへとになるまで働き、悩むこれが第2期の脱出方でした。

 さて、作者の躁状態については書かれていない。晴れと褻の定義から言えば、褻の中に殆
どの躁と鬱がはいりこむはすです。超躁になった時が気になりました。超躁状態は一種神が
かり的で「晴れ」ではないのかな。
  つづく
2505

983赤松次郎:2010/12/25(土) 07:41:56
おしらせ
同人α第23号の神野 佐嘉江氏の「人の像をした美しい青い地球」にたいする論評集をリンクしましたので、作品を覗いてみてください。

984万理久利:2010/12/25(土) 15:30:51
作品集+評論
開いてみました。評論、感想がたくさん連なっています。この時はなぜか盛り上がった。
神野氏の前書きもなかなかのもでしたし、詩も色々な視点から眺めることができたこと
を思い出します。これ自体が一つの読み物になるかなと思いました。また新米の私にっ
とっては非常に参考になります。書くことの重みと深さと難しさ、そして楽しさ。
こうして過去を積み上げていくことで未来に繋げることができるのかもしれません。

985赤松次郎:2010/12/25(土) 17:28:21
おしらせ
同人α第25号、万理久利さんの「宇宙からの風が悪戯をする時」にたいする論評集を
リンクしましたので、作品を覗いてみてください。

986赤松次郎:2010/12/25(土) 19:51:02
おしらせ
◆同人α第25号、長岡曉生さんの「肥と筑 第十五回」にたいする論評集を
 また同人α第23号、古賀和彦の「鈍色(にびいろ)の空―その3(最終回)」
 にたいする論評集をリンクしましたので、作品を覗いてみてください。

987万理久利:2010/12/25(土) 20:49:18
作品+評論 サイト
ふたつはつい最近の合評でした。一連のものが時系列的に出てきます。人の
評論、自分の評論、そして作者の答え或いはお礼。この一連の流れが何とも
言えません。長岡氏の回もやけに評論が炎上しましたっけ。しみじみ読み返
してしまいました。

今週は「リンクマン」になりきっている方の作品批評です。こまっちゃうな…。
いきなり両手を回しポーズ、「リンク」の叫び、ガシャッとやられそうです。

988万理久利:2010/12/25(土) 21:09:09
晴(はれ)と褻(け)の狭間で (狭間シリーズ2)評論2
<空間がもたらす晴れと褻>

 「豊かな水の広がりに満ちた佃島の程良い高層ビルの遠景」「夕方コバルト色に夕暮れ染まる空に浮
かんだ摩天楼のビルの夜景」を晴れの空間、景色であると著者はいう。著者にとっては広がり、美し
さ、自然、解放、この要素が褻の世界からふと晴れに引き込まれる要因のように思えます。確かに広辞
苑の定義に重なるところがたくさんあります。
 一方色「新宿歌舞伎町の鮮やかなネオン街は仕事やストレスに疲れた精神を一時的にも癒してくれる
ようである。」とも観察している。どうやらこちらは(仮晴れ晴れ気分差し上げます)のようです。キ
ラキラ光るイルミネーション、電飾看板、一見かわいい女性達の写真、はでな呼び込みが繰り広げられ
ます。これは呼ぶ方、呼ばれる方ともに仮だと承知してやっているのだと思います。「晴(は)れの空間
と時間へ誘い込む巧妙な仕掛け」これは人間にしか作れません。仮とわからない人はキャバレー呼び込
みだ!と叫ぶのでしょうか。遊べない人なのかと思います。

 空間と言えば『生きる特集』  第7号??2006年 5月20日
で神野氏は 自分の『生きる』『自分はこう生きた』をみなにアンケート。
神野氏にとっての空間
   ・したい事がある自分を「捨てる」ことはできない。むしろ、
    生が人間に与えてくれるものを全ていただく。
    生を味わう。
    五感をフルに活用する。
   ・人に束縛されない。  引用
さて五年前筆者はどう答えているか
3(空 間)
   ・空間を身の回りの環境・住空間とすれば、28回の転居を見ていると必ずし
    も未だ満足しているとはいえません。河口湖の家や環境が私にどのように働
    きかけてくるのかはこれからの問題で、できれば終の棲家となって彷徨いか
    ら解放してもらいたいと思っています。ただ、いままでしがらみの強い血縁
    や郷里から逃れて来たように、習い性で何かを求めて再び飛び出すかも知れ
    ませんが。??引用
お二人、五年後の今どう変化したかはわかりません。上記を見る限り、神野氏は今在有る、それを精一
杯味わい尽くすといい、作者はやはり解放という晴れの時を求めて空間移動をしてきたのだと思われま
す。前者は躁鬱を通り越したどこかに在る。後者は刻一刻躁鬱、晴れと褻を彷徨いつつ、晴れをめざ
す、そんな印象を持ちました。

 私もミクロの世界まで空間を振り分けています。住まいの各部屋は微妙に晴れと褻の世界を作り上げ
ており、神妙なことは座敷で(少し晴れ)、浮き浮きしたいときはリビングとキッチン、鬱のどん底に
いるときはひたすら寝室、ものごとを考えるときは書斎、
どれが晴れとか褻とは区分できません。おそらくほとんどが日常の褻の世界なのでしょう。そんな中で
も、ふっと晴れの世界に入り込む自分が時々います。
 つづく
2505

989万理久利:2010/12/26(日) 13:44:44
23.24.25
華やかなイブと当日を身を縮めて過ごしました。少し眩しく感じたからかもしれません。も
ともとクリスマスは一切やらなかった両親です。たぶん貧乏だったことと、関心か全くなか
ったからでしょう。そんな家でも子どもたちを何とか学校に出した頃から余裕がでてきたよ
うです。たまに贅沢料理が並びました。

日本人はおおらかなのか馬鹿なのか。とにかくクリスチャンでもないのに結婚式は教会で、
クリスマスは大いに楽しみ、たぶん代々のお墓は仏教でしょう。イブの前は天皇誕生日、こ
れは神道かな?こちらはみんな楽しみませんね。かつ考えない。
この域に入るとただひたすら雰囲気で楽しむそれだけかもしれません。宗教色一切なし。自
分の先祖のお墓も知らない人がたくさんいるのかもしれません。

23日から25日はある意味「晴れ」の日々です。クリスマスの夕飯は七面鳥でもなく、精
進料理でもなく、大好きな生牡蠣(岩手)を戴きました。
夜は23号からの評論集を興味深く読んでいました。ごちそうさま。

990万理久利:2010/12/26(日) 17:58:29
遊び・しつけ
住まいのロビーに出たらチビ二人が公共のコンセントを使いゲームをやっていた。
ああ、あそこのチビだ。何時も管理組合費何ヶ月も滞納し、禁止されている共有部分玄関前
に何台も自転車を置く家の子だ。色眼鏡で見てはいけない。さてそこでいつものわたしであ
れば「だめよ、そこの電気はマンションを運営していくものであって君のものではありませ
ん。もう少し遊んだらやめようね。」というところだったが、「クソババー」の言葉と視線
に耐えられる状態になかったので、じろりとにらんで済ませた。

私もやっちゃうだろうな、ロビーで友達とゲーム。無邪気な遊びだ。しかられてもやるのが
遊びだ。それでも建前でしかるのが大人の仕事、義務。

大人の知恵でこの件は次回の管理組合定例会で触れよう。一般論として住民に注意をうなが
そう。実に情けない。あの子に直接言うのが本義。
本当いうと、あの子かわいんだ、色白でやせっぽちで、目がくるくるしてる。

991赤松次郎:2010/12/26(日) 19:19:29
おしらせ
同人α第23号、高野路 明子さんの「しんき郎とかげ郎」にたいする論評集をリンクしましたので、作品を覗いてみてください。

992長岡曉生:2010/12/26(日) 20:20:48
晴(はれ)と褻(け)の狭間で:評の1
先ず、晴れと褻について
★晴れ:時間や空間の双方に存在すること
・時間について
幼児期は正月が、学生時代は入学式が、誰にでも共通する晴れの時間である。
このとき屠蘇酒・鏡餅・紅白の餅などが供され、皆が気分を新たにする時期である。
・場所について
晴れの場所と言えば、一般には結婚式場や入社式場などが心に思い浮かぶ。
つまり、時期と場所が一緒になった組み合わせを指すことが多い。
一方作者は、その実体験から、美しい場所や見晴らしのよい高台に登った状態が[晴れ]の
場所だとしている。確かに言われてみれば、こういう場所は気分を新たにさせるが、これを
晴れの場所とするのは、作者独特の斬新な見方だと思った。

★褻
[褻]の字は、その成り立ちとして、執の字を上下に分かれた衣で包んだ形を持っている。
文字の意味は、殷代の金文では[近い]と言う意味、後漢代の説文解字では[私服]つまり
普段着の意味とされている。普段着は礼服とは異なって、何時も手の届く近い場所にあり、
人が接する時間も長いと言うわけである。
これに接する時間が長ければ、手にはいった当時の新鮮味や貴重感が、恐らく指数関数的に
減って来るというわけであろう。

★晴れと褻の狭間
作者は、一連の狭間シリーズ中で、A・B二つの状態を揺れ動く心を描いているが
私は、当作品がシリーズ#2であるとはいえ、実質的にはその原点をなす作品とみた。

作者がここで挙げている典型的なA・Bの例は
[晴れ]が佐高に入学したとき上級生が居ない真新しい北校舎で学ぶ幸運を掴んだこと
[褻]が二年生になったとき上級生に規制される西校舎に遷ったこと
である。ただし、西校舎に遷ったことが[褻]の原因であったことは、それとは明示されて
居らず、文脈から見た私の推定である。

いずれにしても、北校舎で作者とともに自由を謳歌した友人達は恐らくは卒業前であろうが
楽しい思い出のある北校舎に別れを告げるために、作者を誘ってくれた。
しかし、作者はそれを断ったという。
何故であろうか。
作者にとって、北校舎の[晴れ]の躁の力に較べ、古い西校舎全体の持つ[褻]の鬱の力が
よほど大きかったのであろうか。
この力が、それ以降の作者の鈍色の空と、それに基づく文章力を形成したものだとしたら。
恐るべし、西校舎。
勝手な推測をして、ごめんなさい。
つづく
2505

993万理久利:2010/12/26(日) 21:42:27
晴(はれ)と褻(け)の狭間で (狭間シリーズ2)評論3(完)
再度晴れと褻にについて。 古来から私たちの祖先たちは、ふだん通りあたりまえに暮ら
す”日常”を”ケ(褻)”と呼んでいました。退屈きわまる日常に対し、お正月、節句、結
婚、喜寿の祝い等々の行事の中では、晴れ着を着て、めったに食べられない料理を食べ酒を
飲む。一つの生活のくぎりみたいなものを作り上げてきたのでしょうか。
これは人間が作り上げ、積み上げた知恵です。

この言葉やその意味を忘れたり、知らない人間が多くなってきているのではないでしょうか。
私もそのひとりです。そして退屈な日常を破る晴れの日を、行事の中では失ってきているよ
うな気がします。

筆者は晴れと褻を「躁・鬱」に置き換えて分析しています。空間においても「躁・鬱」に置
き換えています。広い意味で晴れと褻をとらえれば、私も躁と鬱、精神状態の微妙な変化に
結びつけることができます。わかりやすい、なじみやすいからです。退屈な日常生活(褻)
にも晴れと褻を感じ、躁と鬱を行き来するのです。

窮屈な日常を過ごしながら、晴れと褻、躁と鬱を繰り返しながら、やはり耐えられるのは、
晴れの時がくることを希望していること。その晴れを作者は「日常の煩雑さから解放された
大きな精神の晴(は)れの世界」だと表現している。行事、形式ではなさそうです。精神の問
題としてとらえています。 これで全部納得です。私もスカーッとする時をじっと待ってい
るのです。

私にとっては聞き慣れない言葉、そこから躁鬱へとつながり、空間の効果まで知ることがで
きた貴重な作品となりました。躁状態、るんるん気分のときどんな作品をかくのでしょうか。
読みたいところですがその時はきっと遊びほおけているのかもしれません。
本当の晴れの時はこわくて近づけません。
おわり
2505

994同人α総務より:2010/12/26(日) 23:28:27
リンク
??同人α第23号、高野路 明子さんの「しんき郎とかげ郎」にたいする論評集、すご物で
した。今こうして改めて振り返る機会が出来たこと、リンクメンに感謝です。
作品をこのような形で改めて読み返す、作品への思いとその作品にどのような評論を入れた
のか、自分も他人も。たたみ込む作業ですが、それだけ作品と評論を大事にしているのかと
思いました。 総務としても、同じ視点で創意工夫に取り組んでいきたいと思います。

995同人α総務より:2010/12/27(月) 00:11:47
作品評論開始のお知らせ
12月27日より「無限回廊 第二回」
がスタートします。終了は翌年1月2日を予定しています。

合同作品としての試み、その実質第一歩の回です。アオザイが吹き抜けます。
同人α-著者のポートレート及びコメント集(23号〜)もお立ち寄りください。
末尾に2506をお忘れなく。

996長岡曉生:2010/12/27(月) 01:05:53
晴(はれ)と褻(け)の狭間で:評の2
日付が変わりましたが、評の2を送ります。
★晴れの意味
[晴]という字は、日中の晴天、つまり日を遮る雲がない状態をさす。
雲は日を遮るから、人の生活では目標達成の障害物と見て良い。身辺雑事がこれに当たる。
我々が、何か目標を定めて努力している時に現われる障害は、目標達成の意識が高い分だけ
大きく煩わしく感じられる。
人生における晴れの時・晴れの場所では、共通の意識を持ってお互いに相手の障害とならぬ
ように努力しているからこそ、晴れの世界となり得るのである。
しかし、日常の生活では人の目的・目標は共通とは成らず、利害が対立するため大方の人に
とっては[褻]の世界と成ってしまう。

★精神の晴れの世界
作者は、作品の末尾に「大きな精神の晴れの世界を待ち望む」としている。
評者の万理さんも評論の最後に、この「精神の晴れの世界」を取り上げて問題にしている。
万理さんの場合は、現25号第2作品の「宇宙からの風が悪戯をするとき」の最終節を見る
限り、これを究極の精神の解放、つまり得意技の飛ぶことで達成しようとしている。
(究極という言葉で、私がこれとは別の意味をも持たせているのは勿論である。)

それでは作者は、今まで実際の生活において、精神の解放をどこに求めてきたのか。
敢えて私の推定を言わせて貰うと
作者は、文章を作ることに没頭する、つまり作品に精神を集中する事により、そのあいだは
世間からの雑事を遮断し、自らの精神を高揚させる状態を生み出してきたのではないか。
私にも幾分かの覚えがあるが、文章作成と言う世界だけに没頭していると、筆が自然に走る
という状態に遷ることが、時に起こるものである。
作者は、このような精神の高揚状態の達成を文筆という手段に見い出して、今も書き続けて
いるのではないだろうか。
2505

997赤松次郎:2010/12/27(月) 07:12:49
おしらせ
同人α第25号、古賀和彦の「あした天気になーれ・第一回」」にたいする論評集をリンクしましたので、作品を覗いてみてください。 

998万理久利:2010/12/27(月) 15:01:36

今回の評で、褻については漢字そのものがピントきませんでした。長岡さん予想どおり解説
してくれました。??猥褻、ねじり曲がった近さ、かな? 妄想で対象に異常な近さを求める
行為、状態、表現。
褻の中には躁も鬱も含まれと思われますが、褻という漢字、響きからはやはり鬱を思い浮か
べます。多くの人は日常の中、一人でいるときは鬱状態ではないでしょうか。じっと自分も
見つめる暗い意識の中にあるはずです。 他者と交わった時、空間を移動したとき、ふと晴
れの世界、躁の意識になるのです。 毎日がこの繰り返してです。

もうすぐお正月です。日本人が作り上げてきた晴れの世界。 晴れと褻の意味を知らなくと
も多くの人はそれを守っているのです。あと五日寝るとお正月・・・・
2505

999桃子四歳:2010/12/27(月) 17:40:27
お正月
もうすぐお正月。うきうき。
おばあさまは私に一流の洋服を時々買ってくれるの。
おじいさまは私に一流の絵や音楽を聴かせるの。
おかあさまはなぜか教育ママ。それと私の服をたくさんつくってくれる。
この服もママが作ったの。
私なんだか一流の女になりそうね。
隣の弟はいつもちょろちょろ、うるさいけれどかわいいの。
あれだけの子だからマスクはかぶせなかったわ。

昨日いじめっこ退治したのよ。ひたすら弱い子をいじめる馬鹿。
一昨日先生に言ったの。「私達を子ども扱いしないでください」
そんなに深い意味はないのだけれど、子どもの世界も大人といっしょだということ
をつたえたかったの。いじめ、黙殺、たくさんあるのよ。みんな言葉まだ知らない
からうまく説明できないのよね。それだけが残念だわ。

お正月、何着ようかな。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001053M.jpg

1000万理久利:2010/12/27(月) 21:27:50
「晴れ」
昨日に続き本日も晴天。冷え込むのが困りもの。
晴れがましい気分を味わったのはいつのことでしょう。せいぜい小学校の卒業生代表で、な
にか話したことくらいでしょう。先生に作文を書くように言われ当日のそのそとみせました。
みんなの前で読み上げたときは爽快感がありました。

今ではすっかり「晴れ」は眩しくなりました。じっと褻の中、殆どが鬱の中で、躁を見つけ
て行動し、静かに生活する、そんな毎日です。躁と鬱のピンポンゲーム。「晴れ」どころか
躁も殆ど訪れません。黙って生きていればそのうち死ぬときがきて、その時こそ「晴れ」な
のかもしれません。
2505

1001万理久利:2010/12/27(月) 22:15:49
昭和の宇宙人家族風景
文字ばかりの掲示板になりました。年末年始、明るいムードでギアーチェンジを。
へたくそな絵ですが、ここまでくれば開き直れます。解説を少々。当時はごちそ
うは佐賀鹿島の親戚から送ってくるみかんでした。座席順もなぜか決まっていま
した。父が先頭、横に母と姉、向かいには長男と次男、子犬のように座っている
末っ子がいました。父の話は長くみないやがっていました。とどめの一発は母か
犬のひとことでした。
それからみかんに手を伸ばし各々満喫したのでした。
当時はそれなりに晴れと褻の演出を両親がやっていたような気がします。

1002同人α総務より:2010/12/28(火) 16:40:46
覚え書き
「覚え書き」大辞泉
1 忘れないように書き留めておくこと。また、その文書。メモ。備忘録。覚え。

2 条約に付帯した、あて名も署名もない略式の外交文書。条約の解釈・補足、また、自国の
 希望・意見を述べたもの。外交使節の署名のあるものは正式な外交文書となる。了解覚書。

3 契約をする者同士が交わす、契約の補足や解釈などを記した文書。

せめても忘れない1、これで十分ですね。 覚え書きを交わす者同士がその覚え書きを交わ
すに至った経過と目的を噛みしめ、未来に向けて前進をすれはいいことです。 外交文書2と
なると奇々怪々です。一応契約です3。覚え書きの趣旨を忘れずに守っていくことは社会ル
ールでしょう。

1003万理久利:2010/12/28(火) 21:29:54
不倫報道
このところもと女子アナ二人とだめ報道男の不倫関係がテレビを賑わしている。
なんか笑っちゃう。とったとられたの感情試合。見てる方が恥ずかしくなる。
日本の将来、地球の未来の前にひそひそこそこそうわさ話にふける。放送する側も
見る側も、考えていない。
そう言えばソクラテスを使って池田晶子が言っていた。

わたしもいつかマディソン郡
ソクラテス「家族を壊すなんてくらいのことを不倫というなら、僕に言わせりゃ、哲学の
方がはるかに不倫だ。人の道を外れているうえ、全存在を破壊しかねないんだからな。」
「なに、たんに羨ましいだけなのよ。機会さえあれば自分もしたいのにってことの、裏返し
なんだね。」
「わからないかなあ。精神に導かれてこそ発情する肉体、肉の合体すなわち魂の合体、
これぞ正真正銘のプラトニックラブだ」
彼女、彼らしい台詞だ。私もみんなもちっちゃなところで動いている、考えている。
やれやれ!不倫、もっとやれ、ついでに哲学しちゃえ。

1004万理久利:2010/12/28(火) 22:01:10
年末年始の過ごし方
静かに一年をふりかえろう。
少しだけ掃除をして。
少しだけ贅沢なものを食べよう。
そしてへたなりの小説の続きを書こう。
一人で過ごそう。
自分をごまかさず過ごしたいと思う。

1005万理久利:2010/12/29(水) 18:44:57
ちょっといい話
銀行業務は明日まで。ずっとかかえていた問題を片付けに22日以来久々に中心街にでかけ
ました。待たされるやら、書類確認やらで一行につき1時間、合計四時間とられました。
待ち時間をぬって小田急デパート地下、成城石井で中華薬味を買い、試食を楽しみました。
それにしても、みなさんよくお買い上げでした。

さて、いい話。どっぷり布団かぶって寝ているところに電話の音で起こされました。上階の
理事長からでした。プリンターと超小型冷蔵庫のお裾分けです。冷蔵庫はおまけとしてプリ
ンターが気になります。スキャナー機能もついているのかしらん。31日届けてくれるそう
です。今生は悪くても、前世が良かったのかな?

暗号:飯島愛 大原麗子

1006長岡曉生:2010/12/29(水) 19:12:52
ちょっといい話
万理さん
プリンタが譲って貰えるとのこと、良かったですね。

相手の人がプリンタを持って来てくれる前に、マニュアルとドライバが
はいったCD-ROMも一緒に戴けるようにお願いしておきましょう。

もしプリンタが古くて、ドライバがコンピュータのOSに未対応の場合は
メーカーのHPから取って来ることもできますが、ドライバCD-ROMには
他にも便利な附属ソフトが付いているので、手元に有った方が便利です。

1007赤松次郎:2010/12/29(水) 20:23:58
無限回廊 第二回 を読んでーその1
ベトナムは私の知らない国。異国という言葉が妙になまめかしい。体型やまじ
めそうな性質、中国の干渉や影響を強く受けながら、属国には成らず独自の文
化を育てたことは、日本によく似ているという印象を持っている。

薄若菜色、Webで使用する色のカラーコードで言えば#c7dc68、エヴァの痩
身にぴったりのアオザイ。まことに貧しい儒学者胡 志明すなわちホー・チ・
ミンの清心な心の影響を強く受けるエヴァの行動と謎の使命。それらがきら星
のごとく実に見事にこの物語のなかの節目節目にに潜ませてある。そしてその
断片が繋ぎ合わさってくると、あとの物語の中で重要な役割を果たすように緻
密に計算してあるからえらい。まず今回はとば口の感想だけ、次回はそれを解
き明かしたいと思っている。
2506

1008万理久利:2010/12/29(水) 20:58:39
一月三日
今日自称池田晶子から電話があった。「ガコ何が好き」
すかさず野菜サラダと刺身と豆腐と答えた。
「揚げ出し豆腐どうかな」大好きだと答えた。

一月三日はお呼ばれ、ちょっと贅沢気分を味わおう。
お土産もはっきり確認。結果小さいケーキ四つ。

彼女の二人の子も来るからどのようなテンションになるかわからない。
それでもα25号を渡して、彼女のPCに同人αNCをお気に入りに登録しよう。
三名に名刺をひっそり渡そう。

31日、1日とお仕事だそうだ。私の自慢の友人だ。

1009赤松次郎:2010/12/30(木) 11:37:30
今年の一年
あまり過去を振り返らない性格だが、多くの人がするように、私もいろいろ
あった一年を振り返ろうと試みてみよう。今、山荘で薪ストーブ を燃やしな
がら、ボーカル・ジャズを聴き、暖かい二階の部屋でこれを書いている。昨日
は雲一つ無い晴れだったが、今日は朝からどんよりと曇り富士山も見えない。

ジュリー・ロンドンの「思い出のサンフランシス」、ジューン・クリスティの
「サムシング・クール」,チェット・ベーカーの「マイ・ファニー・バレンタ
イン」などのバラードは、風の音も小鳥の鳴き声もしないこの静かな山の中で
半世紀前の過去を思い出させるに十分だ。来年、いや数え年ではもう古稀とい
うことになる。こんなに遠くまでよくぞ生きてきたものだ。少年の頃はなぜだ
か68歳が自分の死ぬときだと思っていて、親兄弟に宣言していたことを覚え
ている。なぜそう考えていたか、その根拠は定かではない。たぶん生きる不安
にさいなまれていた欝の時代だったのだろう。しかしそのときの予想からすで
に一年も延びた。
これからも課題は山積していそうだし、体力は日に日に衰えるし、縁者や知人
は減っていくし、はたしていいことだか悪いことだか判らない。それでも萎え
るまでは何かを志向することだけは止めまいと思っている。

ブログで日記を付けだしてから四年になる。毎年、年開けてからA4に印刷し
て、黒表紙の25穴のルーズリーフに綴じるのだが、一年目は100ページ、
二年目は200ページ、昨年は315ページと年を追うごとに増えていく。は
たして問題の多かった今年の日記帳は何ページになるだろう。一冊で収まるだ
ろうか。そう考えると1日に1ページの割合で執筆したことになる。一年を振
り返るのはその日記帳を編集・印刷してからの方がふさわしい。年末はむしろ
来る年の明るさを見つける方が良さそうだ。

1010水彩画愛好家:2010/12/30(木) 19:59:06
蔵の街・川越「時の鐘」(2010/11/30)(街角スケッチ)
あっという間にたくさんの絵が追加されていました。
鐘楼の傾き加減が何とも言えません。道歩く人、車、よくよく見ると大正か昭和初期にタイ
ムスリップした気分になります。
そして道。作者は道の表現がうまいと思います。人、車が行き交う道、歴史と未来に繋がっ
ている象徴のように思えるのです。

「電車やバスツアー以外の、マイカ-で訪れる観光客を考慮した市営駐車場が出来ないものか
と、蔵の街フアンとして願つています。」ここでも奥ゆかしくちらりと希望を述べておられ
ます。

1011水彩画愛好家:2010/12/30(木) 20:11:50
筑波山を望む湖岸(2010/12/17)(街角スケッチ)
この絵をみて思い出した作品があります。「いこいの村・涸沼」の風景シリーズでした。
とりわけ最後の絵は修正をかけたものを新たに載せ、その違いにわくわくしました。
建物と道と壁と瓦と門と自然、自然の中で水を扱っている作品はたくさんはありません。
水彩画だからこそ水はなじむのでしょうか。船の表情、雲の光が読み取れました。
佐原水生植物園、本土寺・菖蒲池も景色が水彩に溶ける作品でした。

私の父も故郷を離れ東京に移り住み約50年を過ごしました。父は故郷と東京二つの場所
を自由自在に楽しんでいました。

1012貧乏絵描き:2010/12/31(金) 09:18:44
今年の描き終り
自分の場合、自称だけでなく実際にも貧乏な絵描きの端くれだと思っています。
昔から絵描きで大富豪や成金だつた者がいたと言う話は聞かないし、亡くなってから作品が高額で取引される画家もまれにしかいません。
従って殆どの画家が画家=貧乏と言う評価が定着していますが、自分もこの仲間のはしくれだと自覚しています。従って、この名前を使用して投稿させて頂いています。

今年も今日で最後になりましたが、このブログを開設したため、周二回のペ-スで月計八枚は掲載出来るように描いてきました。従来の倍の枚数を描いてきたことになります。
実現不可能な一日1枚をモツト-にして描いてきましたが、実際は100枚書き溜めることがいかに大変かと痛感しました。

街中でのスケッチは、人通りの多い所に佇んで描くことが難しいので、最近はここと思うポイントをデシカメに撮り貯めて後日自宅で再現しえかくことか多くなりました。
特にツア-旅行は一箇所に留まることが難しいので、この方法で描きます。

今年最後の制作は日帰りツア-で行った築地・羽田エアポ-ト、浅草寺界隈の風景を描いて、書き終わりとしました。又今年は水のある風景や、テ-マのある歴史の史蹟を描くことが目的地探しのポイントにとなりました。

これから更に寒さが厳しくなり、モチ-フ選びが難しく描くペ-スがダウンしますが、描く楽しさを味わうためにも続けていきます

今後も宜しくお願いいたします。

1013水彩画愛好家:2010/12/31(金) 11:05:55
この一年 (街角スケッチ)
正確には5月からですから7ケ月にわたる水彩画と文章の記録となりました。
紹介を受けてから時々見るようになりました。水彩が好きなこともありましたがなにげなく書かれた文章もよかったからです。

僭越ながら私の目にとまったもを月別に1点。11月12月は複数ありますが一点にしぼりました。他の人に聞いたらまた違
った感想になるのでしょう。

6月 雨引観音の山門(2010/6/22作)

山門の屋根瓦、石畳、両脇の紫陽花、門のさきに続く道、そして門の前に立つのはたぶん作者。私の好みの要素が既につまっていた。

7月  「いこいの村・涸沼」の風景?-(2010/7/17制作)
少々荒いタッチのようにみえますが、かえってそれが雰囲気をだしています。

8月 芹沢 鴨生家?(2010/8/15作)
拡大すると実に緻密に建物が描かれていることがわかります。紙の中で息をしている。

9月  深夜のお客様・ヤマネちゃん-?(2010/9/6作)
なんといってもかわいい。思わず逆さ状態でサインをしてしまった作者にも拍手。

10月 坂のある風景(2010/9/18作)
岐路を思わせる構図そこにそびえるふるびた木造建物がまたよかった。

11月 奈良の旅・唐招提寺「鑑真和上御廟所」(2010/11/2作)-?
バランスがとれていてさらに奥行きを感じました。

12月 大原・三千院の紅葉
石畳の坂道に両脇の石垣の静かで落ち着いた色、そこに山吹色、黄土色、金色のもみじが存在感を増しています。

来年の作品を楽しみにしています。冬と早春の部が欠けていますから。春夏秋冬、歴史を刻んだ風景をお描きになるのでしょう。
たまにはヤマネちゃんのようなものいいですね。どこに出掛けるのかも楽しみです。

1014桃子四歳:2010/12/31(金) 15:34:33
ことし最後のお絵かき
今日おじいさまの家で絵を描いたわ。しわくちゃでちょっとわかりにくいです。
幼稚園でたくさんのお友達ができたけれど、おかしいと思ったらちょっと考えるの、やっぱ
りおかしいと思ったらお友達でも先生でも聞くの。みんなおこっちゃうだけでなの。なんと
なくおっくうになってきちゃった。
恥ずかしくていわなかったけれど、この秋から絵画教室にかよっています。自由に書きなさ
いと先生はおしゃるのだけれど、やっぱり最後にここは、こうして、ああしてがあるのね。
だからちかごろなに描いていいかわからなくなってるの。来年もう少しうまくなったらまた
おみせします。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001069.jpg

1015万理久利:2010/12/31(金) 17:38:22
ちょっといい話−つづき
今日約束どおり一時ちょうどに上階の理事長さんが、荷物車を押してミニ冷蔵庫とプリンタ
−を配達してくれました。ミニ冷蔵庫は寝室に。プリンターは書斎に。
「設定しましょうか」というありがたいお言葉によだれを流し喜びました。1時間、どうも
うまくいきません。ミニ冷蔵庫はコンセントつなぐだけなのに。CD、取り扱い説明書もいた
だきました。どうなることやら。三が日は何もやりません。

入れ替わりに今度は母方のおばさまから宅配便。父が雑感として書き残していたもので私が
気に入っているものを選び表装をお願いしました。すっかり忘れていたのですが本日お手紙
とともに到着。
読んでまた感動したとのことでした。父のくせ字とともに魂は繋がっていくということでし
ょうか。
年末のプレゼント二つでした。

1016赤松次郎:2010/12/31(金) 18:16:21
無限回廊 第二回 を読んで その2
さて物語について感想を書いてみた。これは矛盾点を指摘するというより、私
の知らないものへの好奇心によるもので、作者の意図がわかればさらに面白い
だろうと思うからである。

◆「べトナム憲法は信仰の自由と無信仰の権利を保障している」とあるから
  ベトナム憲法について調べて日本憲法と比較してみた。
  日本国憲法
  第19条 思想及び良心の自由
  第20条 信教の自由
  第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由
 ベトナム憲法
  第52条 全ての人民は法の前で平等である。
  第70条 人民は信条及び宗教の自由を享受し、どの宗教を信じることも
      信じないことも自由である。
??日本国憲法の思想・良心・集会・結社・言論・出版の自由は、ベトナム憲法
??には見あたらない。私の見落としだろうか。

◆ホー伯父さんがまだ生きているときにエヴァが会ていたとしたらエヴァの年
??齢は?時空を越えた不思議な物語だからまあいいか。

◆男女の性の衝動の変化の原因として、「地球温暖化とオゾンホールが性衝動
??の異常を間接、直接にもたらしているとの確信を持っている」という見解も
??全く意表をつくもので面白い。それともそんな学説が本当にあるのか。あれ
??ばご教示願いたい。エヴァ一人の考えとすればこの質問については気にしな
??いで。
2506

1017万理久利:2010/12/31(金) 20:05:06
善人
先日今年最後の開館日に図書館にいきまた借りてしまった、中島義道さん。
今年はこのかなりひねくれもの哲学者の本を読んだ。
ひねくれものとは、ある意味では鋭いところをズバリ言うから「ひねくれ」と冠を付けられ
るのかもしれません。
●善人は自分の弱さを正当化する
●善人はすぐ弱い者いじめをする
●善人は群れをなして権力を握る
●善人は自分と異質なものを排除する
●善人は同情されたいから同情する
●公認の被差別者は善人になりえない
と背表紙にあり、なかなかの切れ味をみせています。「ニーチェの人間学」と副題が付けら
れていますから、また迷路に入り込む予感がします。じっくり読んで「集団心理シリーズ」
の続きでも書きたいところです。26号の作品でそれどころじゃないか。

1018万理久利:2010/12/31(金) 23:32:03
年末ジャンボ
◇1等(2億円)
 84組 142297
◇1等の前後賞(5000万円)
 1等の前後の番号

これを狙って20枚。またしても裏切られました。
富籤でお金を得てはいけないということなのでしょうか。
三億あたったら、冷蔵庫の中を全部かたづけてコードを抜いて、人間ドックを予定していた
のに。超高級なところで、思う存分。それから家のリフォームとPCのリフォーム。それから
来年のチデジとかいうやつ。TV買わなくちゃ。残りは生きれるだけのお金を取っておいて兄
弟にわけようと思っていました。全部夢となりました。夢見る期間のお代だと思えばいいと
無理矢理納得させています。堅実に生きよ か。

1019同人α総務より:2011/01/01(土) 00:03:29
2011年元旦
青々としてまっすぐ伸びる竹。こんな年にしたいと思います。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001074M.png

1020万理久利:2011/01/01(土) 00:13:40
2011年元旦
昔々父に連れられて二回ほどサーカスに行ったことを覚えています。
ピエロも像もブランコに乗る人もみな宇宙人のように思えました。
あの時から夢の世界を漂っているのかもしれません。2011年は何色に塗ろうかと考えていま
す。精神の健康、すなわち自己防衛をどうするか、淡々と暮らし、時々飛ぶ、ちょっと飽き
てきましたから、飛びっぱなしもいいかなと少し思います。
「畜群」にも「超人」にもなりたくないところで「宇宙遊泳」です。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001075.jpg

1021赤松次郎:2011/01/01(土) 11:57:43
2011年頭にあたって
昨年は初日の出を撮そうと思って河口湖畔に早起きして出かけましたが、日の出を待たずにカメラの電池切れで、寒さのため朝日を拝むことなく山荘にもどりました。なんとも惚けた話で、そのような思いの届かない一年でした。
しかし今年は電池の充電も満タンにし、天気も快晴で待つこと15分、東の山の端から顔を出した太陽を撮すことが出来ました。そのスケールの大きい景色は私の広角レンズでも納めることが出来ず、合成となりました。

地球のエネルギーの80%は太陽の恩恵とか、人間にとってその偉大な神のごとき姿と、日本人のアイデンティティの象徴たる富士山のツーショットは、無信仰の私でさえ神々しいものに感じました。今年は春から縁起がよさそうであります。

河口湖から眺める富士山は裾野が広く、まるで鳳が羽を広げたように見えます。私には頂上から宇宙に飛び出すロケットの噴射装置に見えます。今年もまた「無限回廊」「人の像をした美しい青い地球」など宇宙をテーマにイメージを広げ、些細なことに煩わされることなくきな心を持って過ごしたいと思います。まずは、地方局駐在員(認識番号11)より河口湖の現場からの報告でした。

註:2011語呂合わせ   ふとくいいとし  ふれふれいいとし
????2011は素数でした

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001076.jpg

1022万理久利:2011/01/01(土) 14:03:31
三朝の日
年朝・月朝・日朝

 カレンダーを付け替えました。2011年の始まり、1月の始まり、そして一日、元旦。
カレンダーは真っ白でまだ重いのですが、何が書き込まれていくのか楽しみです。昨日と何
も変わらない今日ですが、過去の記憶を増やしながら時間はどんどん先に進みます。毎日健
やかな朝を迎える、これが今年の課題でしょうか。
その横で2617年 3011年 4013年、地球はどうなってるのかな、人類はどうなっているのか
なと遠い先を思い浮かべてしましまう自分が居ます。
 想像できる幸せは生きていることの幸せ、感謝。人間だけが遠い未来を想像するのでしょ
う。朝を迎えて感謝。

1023万理久利:2011/01/01(土) 16:30:42
富士と太陽 初日の出
今年は撮れたようです。なかなかのショットです。眩しい、そして神々しい。
こんなに大きな山がバランスをとった形で裾広がり三角柱を保っています。
富士山近くに行くとどんどんその裾野から目にします。 最後にどでかい富士。
他の国にこんな山ありましたっけ。

日本人にとって富士山はシンボルです。
私は日本人です。

1024長岡曉生:2011/01/01(土) 18:36:41
2011年頭にあたって
[二重にいい年]の年頭に当たって
赤松さん
富士と太陽の写真有り難うございました。
富士山と朝日は、いつ見ても清々しい気分に成りますね。

ところで、この写真の撮影場所は河口湖畔ですか。
二枚の写真をパノラマ風に合成してくれるフリーソフトを
どこかで見掛けたような記憶が有りますが、ご存じ有りませんか。

万理さん
無限回廊の評は、もう少しして投稿します。
何せ、こんなにページ数があるとは知らなかったもので。
(お前が言うな。 はい、ごもっともです。)

1025赤松次郎:2011/01/01(土) 19:12:22
長岡さんへ
南に富士山、河口湖を夾んだ北側の大石公園で撮影しました。合成したソフトは
Adobe Photoshop Elements 2.0アカデミ−版です。しかし二の写真の露出などが
多少違うために繫ぎ目がめだちますね。本当はその場所を丁寧に修正すればいい
のですが・・・。

1026長岡曉生:2011/01/01(土) 19:21:23
無限回廊 第二回:評
★最初の情景
久しぶりに訪れたヴェトナムの首都ハノイ。夏の盛りではあるが不思議な爽やかさがある。
上には突き抜けるような青空、足先に履くのは真っ白なハイヒール 、そして主人公が纏うのは薄若苗色の
アオザイ。話の出だしから、美しい設定である。
・ホー・チ・ミンの廟で
エヴァは、伯父のホー・チ・ミン廟にお参りし、自分を小さいときから可愛がり、この国の将来について
その考えを聞かせてくれた伯父を偲んで回想にふける。読者は、この序章で主人公について凡その人物像
を得ることができるが、この血筋がのちのち物語中で大いに効いて来るのであろう。
・ホテルで
エヴァが、ヴェトナムの古代チャンパ王国の港町ホイアンとその上流の宗教遺跡ミーソンを明日訪ねる計
画を立て終わったあと、ルームサービスで部屋を訪れたホテルマンが去るときに何かがチカッと光った。
この感覚はその後、何度も続いて起こる。
・オフィスで
彼女の勤務先は、日系某大手広告代理店。事務所の階高もちゃんと象徴的に選ばれている。ははあ、ここ
で将来の伏線としてHONGO冷熱プラントまでが出てきた。
エヴァの生い立ちは、幼児期はヴェトナム、その後は日本で育ち日本国籍も取ったという。
彼女の仕事は法務関係で、その中には日越の習慣・倫理観の差などで生じた社内セクハラ問題の処理を含
んでいる。このセクハラ問題に関連する文章中に作者独自の考え方がしっかりと織り込まれている。

★チカチカ感と外からの気配
・最近のエヴァの体内の変化
ホー伯父さんがエヴァに教えてくれる瞑想術とはどのような術か。また、この瞑想術とホイアンとミーソ
ン訪問によって貰えた過去、現在、未来までのエネルギーとは、どのような関係があるのか? ミーソン
に有るヒンドゥー教シヴァ派宗教遺跡をエヴァが訪れたことは、このネルギーと関係が有るのか。などな
ど、エヴァの体内で起こっている変化に対する興味は尽きない。
 一方、一月前にエヴァが買い換えた携帯電話にGPSシステムが出てきたことは、今後の物語展開に対
して意味深長である。そのシステムが発する位置情報の電波エネルギーが、脳を刺激してチカチカ感をも
たらしたのであろうか。
だとすると、この感覚を最初にエヴァにもたらしたルームサービスのホテルマンは、特別な任務を帯び、
必要に応じて時々不審な信号電波を発する人物だったのだろうか。
主人公が、後段でこの気配をふりきるために早めに帰国することを決めたのは、やはりこのホテルでは、
外からの刺激が強すぎたのであろうか。

★出国時に出会った奇妙な体験:夢か現か
エヴァは、ヴェトナムからの出国時に、外部からの視線・気配を感じたあと、実際に二国の軍関係筋から
逃れようとして暴力的制裁を受け気を失う。
しかし、帰りの飛行機が成田に着いた時、エヴァは何事も無かったかの様に座席で目を覚ますのである。
一体あれは現実だったのか。それとも単なる夢だったのか。その説明は一切なく謎が残る。この現象を合
理的に解釈するのは、読者にとって難しい。
ひょっとして、彼女は二つ併存する小宇宙の間を行き来しているのだろうか。

★認識番号の意味と今後の布石
物語共通の設定としては、無限回廊という大きな設定は勿論のこと[素数を象徴的に身に帯びる人物は、
それらしき性格を帯びる]という仮説を今後の布石としたのは第一回の作者の発想であるが、作者は今号
第四作品においても、この布石に沿って作品を物してみせた。
 この作品のエヴァの人物像についても、今後の物語中でその設定が活用され、エヴァがそれに沿って、
どのように行動して行くかに興味が集まることであろう。

★今作品全体の感想
 作者は、ヴェトナムの歴史と現状、環境などについて良く調べ、その結果を作品中にうまく溶け込ませ
てみせた。これは、作者自身の力量である。勿論、これには実際のヴェトナム旅行経験も役に立っている
はずであるが。
2506

1027赤松次郎:2011/01/20(木) 08:23:33
貧乏絵描きさん
滅多に感想は書きませんが、いつも拝見しています。テクニックを誇って
人に褒めて貰おうとか、見る人に阿る所がないところに、描く人の絵と文
に品格を感じます。こういう絵を私はすきです。
廻の景色やその中に暮らす人々やその営みの歴史へ向ける深いまなざしを持
っておられる作者は、決して貧乏ではなく心豊かな人だと私はおもいます。
これからもどうぞそのような絵を描いてみせてください。

1028赤松次郎:2011/01/20(木) 09:33:28
無限回廊 第二回 を読んで その3
◆仕掛けがいっぱい
 1.素数
  「大手広告代理店、今彼女がいる場所はホーチミン中心街にある最近建っ
  たたばかりの超高層ビルの59階。59と聞いたとき、これが17番目の
  素数でHONGO冷熱プラント・都市建設設計事務所11階」。

  などと素数にこだわるエヴァ。法科を出ているにもかかわらず理数系の思
  考頭脳を持っていることが判る。理に賢く道理を重んじるが、そうかと
  いって、ホー伯父さんとの交流やベトナムの文化にたいする関心などを
  読んでいると情に薄いというエヴァではなさそうだ。

 2.GPS
  「エヴァはひどい方向音痴を解消するために、携帯電話に衛星利用測位シ
  ステム(GPS)チップ・ナビゲーションサービスがついた新機種に買い
  換えた。その音声案内には城達也やチャールズ・ブロンソン、美知子皇后
  様などの声をオプションできるという」。この着眼点はすばらしい。

  しかしこれはこういうシステムがすでにあるのだろうか、私だけがしらな
  いだけであるのか。私だったら「余 貴美子か夏川結衣」あたりの声がい
  いな。

 3.目のなかの閃光;認識番号
  「昨日もそして今日も、帰り道であの「チカッと光った」感覚があった。
  ホイアンとミーソン聖域めぐりの疲れか、仕事疲れか、コンタクトレンズ
  の具合が悪いのか、目自体が悪いのか、のんびりやのエヴァも気になり始
  めていた。それはフラッシュが焚かれた時のものに近い」。

  「エヴァは認識番号の意味はおろか、四人が偶然邂逅するときまでは、
  バード・ブレイン(認識ナンバー11)、グレイ・ブレイン(認識ナンバー
  13)やそしてサカエ・ル・カミノ(認識ナンバー5)達をまだ全く知らな
  かった。彼等は違った場所でそれぞれがばらばらに生きていた。それでも
  エヴァはその時々で認識番号に偶然に出合い、敏感に何かを感じ取ってい
  る。ホーチミン・タンソンニャット国際空港で倒れ込む一瞬に青色ダイ
  オードのようなクールな光が暗闇の網膜に明快に浮き出てきたことを覚え
  ている。「左から縦に●5個、次の一列に●7個、最後の列に●5
  列」。

         ●
      ●  ●  ●
      ●  ●  ●
      ●  ●  ●  =17(認識番号17
      ●  ●  ●
      ●  ●  ●
??      ????●

などの巧みな伏線の数々はつぎの展開のために用意されたジグゾーパズルの
キーの一遍であり、さすがその筆力はピエログリフ大学の法科を酒席で卒業し
ただけのことはある。そしていまだに認識番号の謎は彼女にも明かされては居
ないらしい。
2506

1029万理久利:2011/01/21(金) 06:02:34
NHK紅白歌合戦
三十一日ははリビングのTVをつけて書斎で考え事その他投稿作業でした。
良い曲が流れてくるとリビングにかけつけ楽しみました。
もう61回目になるそうです。私が生まれる前からやっていたのですね。
超長寿番組ですがその上に同局「のど自慢」がそびえるそうです。

私は典型的昭和の子、テレビっ子です。小学生の頃待ちに待ったお宝箱が
やってきました。画面からはいろんな世界を観ることができました。学校
から帰ってもまずテレビ。メロドラマも洋画もちゃっかり観ていました。

晦日は家族一同、最後の掃除の仕上げです。母は正月料理作りに専念。
そして紅白が始まる時間をみなで息を潜めて待つのです。年末の家族の一大
イベントでした。

2010年の紅白、森進一は声が出にくくなったみたいだけれど味があった。
郷ひろみ、相変わらずかわいい。福山雅治、髪切って龍馬とさよならの歌。
桑田佳祐、やせたな。でも声はしっかりしてた。一曲目は暗かった。死を
イメージした。二曲目はいつもどおりいけいけの曲でした。
そんなところでやはり白組の勝ちとなりました。

何回まで続くのでしょうか。私も後何回観ることができるのでしょうか。
今のスタッフは若者です。新しい何かを創りだしていくでしょう。お楽しみ。

1030マリアンタ:2011/01/21(金) 06:33:09
夢∞夜−18(初夢)
今日こんな夢をみた。
富士山が木花咲耶姫と大勢の人類を載せて宇宙に飛び立つ。燃料はもちろんマグマだ。
いつもどおりとっぴょうしもない夢です。赤松さんの富士の初日の出がニューロンを
騒がせたのかもしれません。
富士山は現在合同で進めている「無限回廊」の中で登場する予定です。
「一富士、二鷹、三茄子」とか、富士山が出てきたことを吉としましょう。

1031万理久利:2011/01/21(金) 07:52:15
真夜中の白熱教室「JUSTICE(正義)」
昭和テレビっ子の続きです。元旦は前日の紅白に続いてNHK教育のハーバード白熱教室アンコ
ール前半四時間をがさがさしながら見ました。これまでたまに見ただけでしたので一回目か
らのものは新鮮に思えました。サンデル教授の手法はだいたい理解できたつもりで繰り返さ
れる質問はなるほどと思うと同時に見飽きた気分に少しなります。

ハーバードの学生たち、忌憚ないところを答えていて、頼もしく思えました。アメリカは日
本の数倍もの予算を教育に振り当てているそうです。アメリカという国の底力を感じました。
彼らの中から地球の未来へと繋いでいくすごものがでてくるかもしれません。

さて今日は後半です。また深夜の四時間。起きていられるでしょうか。最後の「善き生を追
求する」これだけは見逃せません。若い学生達の考えを聞くのも楽しみです。
感想は後日。寝ちゃうかも。

1032長岡曉生:2011/01/03(月) 01:21:19
無限回廊 第二回:評の2
前回書き漏らしたことの追加です。
★リコーダーについて
「彼女はおおむね自動的に指を動かす。自分の息と音楽が一体になる時間は何も考えて居ない。ただ音の
響きだけが通り過ぎていく。自分の魂が息になって、風になって木管を通り抜け音を奏で、空に舞う。」
この一節、好きだなあ。書こうと想って書ける文章じゃない。自然に出てきたものだと思う。
 これに興味を得て、エボニー4107メック ロッテンブルグ独奏用、と言うリコーダーを調べた。
音域は、ソプラノの上のソプラニーノ(F管)。エボニー(黒檀)が最高の材質で独奏用だと解った。

★挿絵
作品最初のページの絵、主人公エヴァを表わすのにピッタリの選定である。

★修正
p78、第1行の「配」は、きっと「気配」の誤植ですね。

1033同人α総務より:2011/01/03(月) 04:30:17
作品評開始のお知らせ
     


本日より「人の像をした美しい地球」
がスタートします。終了は1月9日を予定しています。

同人α-著者のポートレート及びコメント集(23号〜)もお立ち寄りください。
末尾に2507をお忘れなく。

さて私事ですが先ほどやっとハーバード白熱教室最終講義を何とか見終えました。
何となく地球人ベースで生きる意味、目的について考える重要性を感じました。
私だけかな。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001088M.jpg

1034長岡曉生:2011/01/03(月) 15:40:19
人の像をした優しい地球:評の前に
★同人α-著者のポートレート及びコメント集(23号〜)の賛とイメージ写真について
神野さんの用いる語彙の広さと発想から見て、赤松さんの賛は、正にぴったりです。

そういえば、赤松さん選定のイメージ像の、左手の杖は旅の僧が持つ錫杖のように見え、
装束は薬師十二神将が身に纏った鎧に見え、大きな両耳は衆生が放つ声を聞き漏らすまい
と広げているように見えます。
両手の仕草は、広隆寺の弥勒菩薩の半跏思惟像が立ち上がれば、こうも成るのではないか
と思われる形を取っています。

因みに、薬師十二神将が守護する薬師如来を本尊として祀る奈良市の薬師寺は、眼識から
阿頼耶識までの八識を研鑽する法相宗(唯識宗)の大本山なのです。
2507

1035万理久利:2011/01/04(火) 14:02:44
「無限回廊」二 評を読んで
赤松さん

新年早々丁寧な評を入れていただけました。
評1は「とば口」とのこと、後が楽しみでありました。ベトナムは行ったことはありません
が親近感があります。答えは単純、夏はだけた父の肋骨の出具合と笑い顔が何ともホー・
チ・ミンに似ていたからです。インドのマハトマ・ガンディー、名優笠智衆も同じ理由で惹
かれました。

以下評2、3のご質問のお答えその他コメント
◆ヴェトナムの憲法について
おお突いてきましたね。思想・良心・集会・結社・言論・出版の自由(日本国憲法19条、21
条)に対応する条文を敢えてあげれば
第69条
 人民は法の規定に従って見界及び言論の自由、報道の自由、情報を受ける権利、集合の自
 由、連合の形成及び示威行為の実施を享受するものとする。
だと思われます。
なお、移動と居住の自由も触れています。
第68条
 人民は国内での移動と居住の自由を享受するものとする。また法の規定に従って自由に海
 外へ旅行し、海外から帰国することもできる。

引っ越し好きな方は憲法で守られているわけです。北の大国中国では農村部から都市部への
移動は原則禁止されています。??これは共産党の判断かもしれません。

◆エヴァの年齢について
野暮です。
◆??地球温暖化とオゾンホールと性衝動
「野生生物で報告されている甲状腺の機能異常、妊娠率の低下、生殖行動異常、生殖器の奇
形、脱雄性化、雌性化、免疫機能の低下といった生殖・発生影響は、実験動物においても環
境ホルモンの投与によって引き起こされています。」ウィキペディア
次に野生動物に見られる環境ホルモンによるものと考えられる異常は、人類にも及んでいな
いのでしょうか?という問があります。
人類ではとりわけ精子数の減少がみられます。男性の女性化は私だけの感想でしょうか。
家庭経済・育児問題とは別な理由で少子化が進んでいるのではないでしょうか。
◆仕掛け
1.素数は1またはその数でしか割れないという。いかにも「個性」を感じます。
「自分以外の何者でもない」。素数は無限にあるという、人類の可能性も無限。
2.GPS
ナビゲータの音声についてはたぶん近い将来でてくるのではないかと思っています。ニーズ
を調査して、かきたてて、そして巨大広告会社に宣伝させればそこそこのヒットになるかもし
れません。「余 貴美子か夏川結衣」粋な趣味です。
3.目のなかの閃光;認識番号
年齢のせいでしょうか目に閃光が走ることがあります。抽象画や数字がその中に見えます。
深層心理の何かの現れかと思っています。

素数の認識番号をもつ登場人物が出てきます。からめるように、運命のように、時間、空間
を超えて巡りあう。近頃「縁」とか「運命」を考えるようになりました。自分の選択とそれ
らは微妙にかつ大胆に関わっているような気がします。
2506

1036万理久利:2011/01/04(火) 17:37:17
「無限回廊」二 評を読んで
長岡さん
微に入り細に入り、快感です。

☆最初の情景−ヴェトナム
*エヴァ初登場の物語は出来る限り美しい情景を考えました。いつも自由気儘な文章を書き
がちなので汗をかきました。思い出と想像力だけが頼りです。
*ホー・チ・ミンの廟、ホテル、オフィスは前章の場面です。場面設定を絞り上げました。
最後に飛行場がでてきます。そこ、ここでこの物語の先を暗示させるものを取り入れたつも
りですが、どこまで読者に読み取ってもらえたかは不安です。
オフィスセクハラ問題は、揶揄も含みますが長年の職場経験で私の一貫して持っている考え
方です。全て個別の問題がありますが、概して言えることは「お互い様」。まずそれを処理
(裁く)のは国家ではなく、企業のセンスであり、構成する社員のそれであり、個人であ
り、平行感覚だと思います。

☆チカチカ感と外からの気配
このチカチカが誰かに監視され追われている感覚なのか、GPS機能を操る何者かがいるのか、
体(脳)内的な現象なのか、はたまた、ヒンドゥー教シヴァ派宗から受け取ったエネルギー
の点灯なのか、この章では全部だと答えておきます。

☆出国時に出会った奇妙な体験:夢か現か
この箇所は無限回廊第一回を意識しました。第一回は夢の訪れが早くに訪れ、最後に爆発し
現実にもどる。読んでいて実に「爽快に飛ばされた」部分です。夢の部分と現実部分の絡み、
文章という形をとればいわば小宇宙が二つ存在させることも可能なのです。

☆認識番号の意味と今後の布石
赤松さんへの感想と重なります。

☆リコーダーについて
音楽演奏の唯一といっていいのがリーダーでした。 小学生時代から大人になるまで一人と
テープレコーダーの自分と合奏をしていました。始めはプラスチックです。その後は地元の
楽器店に行きあれこれ木製の本格的なものを眺めていました。 小遣いを貯めて買ったのが
木製、ブランドものではありませんが、手触りと音が良かった。楽譜も次第に増えていきま
した。「息がそのまま音になり外に流れていく」この感覚が好きでした。

☆今作品全体の感想−筆者の感想
あと何回私の執筆機会が出てくるのかわかりません。これからの他登場人物のストーリーを
踏まえて書くことになるでしょう。この作業がなんとも言えず苦難と面白さがあります。
合理性、整合性、根拠についてもできるだけ辿ったつもりですが、まだまだ甘いと思います。
自由が好きな私も物語を作るに当たっては決して自由ではないことに気づかされます。
2506

1037万理久利:2011/01/04(火) 23:07:12
たった二人の同窓会
先日高校時代のポン友の家を初めて訪問しました。すぐ隣町に住んでいるというのに多忙な
彼女とは殆ど電話だけのやりとりです。付かず離れずのつきあいですが40年近くになります。

到着すると、テーブルの上には様々の手作り料理、殆どが母親譲りの質素なもの。その横の
ワゴンにはこれから料理する予定のものが綺麗に並んでいました。 友人の娘から電話、も
うすぐ到着するからとのこと、「じゃあこれから唐揚げ揚げるね」。続けて息子から「道間
違えないでよね。」

長男は生まれたての時を見ています。バンビのような顔、ジャニーズ系といったらよいので
しょうか。天真爛漫、天衣無縫、癒しの素質を生まれながら持っていたようです。そのまま
大人になったようです。その妹は小学生頃を知っています。ふっくらしたおとなしそうな少
女でした。今では会社で飛び抜けた張り切り屋のようです。帰りはいつも夜12時頃だとか。
土日も出社することも。ふっくら少女がほっそりして見違えるようになっていました。控え
めに、でも確実に言葉を選んで話をする人になっていました。
友人の息子と娘はなんとなく気がかりな子でした。離婚騒動のとき駆けつけ荷物の整理をい
っしょにしたことを覚えています。その後離婚となり友人は女手ひとつで子ども二人を育て
上げるのです。40?に満たない小柄な女性です。

ごちそうをたらふく食べながらのおしゃべりは、娘が年末に観た「ノルウェーの森」でし
た。娘曰く、あの作品は小説を読んだ人が前提で、その作品も村上大好き、大好き人間達が
集まって作ったものだそうです。小説を読んで居ない人は???の箇所が数カ所あるはず
だ、その根拠、箇所まで述べていました。兄貴もすかさず参加、主人公役はよかっただろ
う?。ぴったりだったそうです。

帰る前は母さん図書館で本の貸し出しです。彼女の本の多くを二人とも読んでいるようです。
彼女の本棚の本、みて苦笑いするほど彼女を現していました。子どもは親の背中を見て育つ
ということはこういうことだと思いました。私も二冊お借りしました。

たった二人の同窓会でも、友人の子ども二人加わり、楽しい時間でした。 子ども達を見る
と時の流れの重さを感じるとともに、若者へのエールを送りたくなります。まだまだ捨てた
もんじゃない。もっと色々な話題や珍行動が繰り広げられましたが割愛します。

駅のプラットホームで子ども二人とおしゃべり。「君らの母さん本当元気いっぱいだね。あ
の歩き方半端じゃない。」娘「あれは競歩だよ。母さんは子ども二人が独立して一応やっと
自由人、一番狙っていた空間を得て生き生きしているのだと思う。」息子はニコニコしてう
なずいていました。 反対方向にともに乗る二人から「おばちゃん、風邪ひかないようにね。
また会いましょう。」との言葉と車中からのお辞儀とバイバイ。本当大人になりました。
友人も立派です。私はいったい何を残せたのか、いつもの不安がちらりと浮かんできました。

1038万理久利:2011/01/05(水) 14:19:15
神野佐嘉江(無限回廊−認識番号5:サカエ・ル・カミノ)氏の賛
*著者ポートレートとコメント参照

賛は迫力満点だ。「宇宙神祇官」(宇宙の美と法則を司る人)とはよく言った。文章の区切りでどかん
と画像を置く所などなかなかのもの。像の姿が力強い、曲線が美しい、そして慈愛となぜか悲しみを感
じる。お顔まで似ている。

昨年最後の開館日に図書館に行ったとき、リュックを背負って、たっぷりとしたセーター着て、新着図
書の前に座り込んでいたおじさんがあまりに似ていたので、裏に回って顔を見た。よその方だった。行
くのであれば中央図書館かもしれない。その帰りに洒落で丁半賭博の取り締まりでもしているのだろう。
駅東側はすっかり飲み屋街、怪しげ街になっているから。

あの小さな体からこの「宇宙神祇官」というイメージが湧くのはやはり彼が思索し続けていることと、
作品を作り続けてきたことであろう。賛する人も受ける人も、もっと深いつながりがあるのだろう。で
なけれはこんな賛は書けないと思う。
2507

1039万理久利:2011/01/05(水) 23:11:42
カトリーヌ・ドヌーブが美しい
今日徹子の部屋で彼女がでていた。久々のお姿、少し太ったかな。
彼女は「シェルブールの雨傘」、「昼顔」の印象が強いが香港駐在中に観ていたテレビ番組
が印象深い。場面はアメリカ、どこかの企業の女上司役だったたと思う。とぼけていてなが
らなかなかなの上司だった。この番組で、シェルブールの雨傘の音楽と、昼顔の熟女の魅惑、
この二つの私の強い呪縛から解き放れされたのだった。「歳をとれば昔の美しさはなくなる。
そんなことあたりまえのことでしょ。」そう言って太った姿をさらけ出し、黒柳さんの質問
に迷わずお答えになり、最後に「私は哲学者よ」と言っていった。 徹子さんも初めから終
わりまでたじたじであった。美しいということはこういうことかな。

1040万理久利:2011/01/06(木) 14:45:57
去年の今頃
そう言えばあの書き込みから一年がたつ。何が何だかわからないうちに投稿拒否に会った。
残念なのはその理由を聞きたかったことだ。 追い出すということはよほどのことだ。その
よほどが何なのか知りたかった。「何でもあり」を常に口にするお方らしくない。あれから
私は自分の投稿を全部読み返した。投稿数が多かったのか、内容が気に入らなかったのか、
絵と文字効果が不快であったのか、未だに総括できないでいる。あの時のあの場所に自由は
なかった。 討論する場所もなかった。人間の不思議の良い勉強になったのは確かだ。

1041水彩画愛好家:2011/01/06(木) 15:35:14
東京スカイツリ-を望む隅田川河畔(街角スケッチ)
懐かしく拝見しました。以前仕事の関係で聖路加国際病院に出向していたことがあります。
日々緊張を強いられる場所でした。昼休み、歩いて墨田川沿いに立つ聖路加タワーをくぐっ
て川沿いのベンチで食事です。水の流れや時々訪れる船がなんとも言えず心が落ち着きまし
た。タワーには医療介護付き居住施設が入っています。実態はホスピスです。すぐ横の病院
とすぐ横の癒しの川となります。日野原氏は医療のありかたを考える最先端を走ってきた人
として有名ですが会議の場では非常に我が儘でかつ厳しかったことを覚えています。とりわ
けお金に。そして彼に反論する人間は一人もいなかったことをなぜか覚えています。

築地聖路加の川辺からスカイツリーは見えるのでしょうか。
整備された川沿いのベンチ、安全な海辺、それでも水は心に響きます。
川は癒し、諦観、海は冒険、エネルギーそんな違いが私にはあります。

1042万理久利:2011/01/06(木) 23:42:11
「戯評」が面白い
ニューロン・カフェの裏番「戯評」サイトが面白い。時々どちらに書き込もうか迷う。
やばい書き込みをついニューロンにしたこともあります。すぐに削除。
皆さんに見せたいなあ。
本音バリバリ、分析バンバン、迷走シュッシュッ。こんな場所があってもいいと思います。
私はここで気晴らしと分析をしています。

1043赤松次郎:2011/01/07(金) 08:25:52
おしらせ
作品集のなかの下記の作品に「作者のコメントとポートレートおよび論評」を
リンクしました。作品を開いて一番上の「この作品の作者のコメントとポート
レート、および評論はここをクリックしてください」をクリックしてみてくだ
さい。

1)同人α第25号・・・ あした天気になーれ・第一回
2)       ・・・ 宇宙からの風が悪戯をする時
3)       ・・・ 肥と筑 第十五回
4)       ・・・ チリの鉱山事故を題材にした奇天烈映画脚本
5)       ・・・ 晴(はれ)と褻(け)の狭間で (狭間シリーズ2)
6)       ・・・ 無限回廊 第二回

1044万理久利:2011/01/07(金) 15:38:45
昼ご飯
冷蔵庫からご飯パックと豚肉少々。昨日から戻していた干し椎茸を刻む。
お鍋に全部入れてくつくつと15分。黒ごま塩を少々。 真っ白なおかゆを想像していたら
ごまの黒が溶け込んで鼠色になってしまいました。
それでも美味しかった。これに中国風揚げパンがあれば最高でした。

●七種摘み勝手知ったる父何処へゆく
●ぷりぷりとお粥を作る母七草
 父が自然児だとすると母は観てくれ優先の人だった。それでもこのコンビはなかなかのも
のだったと今では思っています。

かつて私の俳句を川柳だと言った方がいます。それでいいと思っています。何も伝わらない
一見立派な作品より、名称はどうあれ何かを伝えたいのです。嘘の誉め言葉はいりません。
むなしくなります。

1045万理久利:2011/01/07(金) 19:55:31
ジュリー・アンドリュースは歌がうまい/ 池上彰は説明がうまい
正月の特別番組でサウンドオブミュージックが放映されていた。観るの何回目かな。
元気いっぱいの主人公。決して美人とは言えないけれどそれなりに。何よりも歌が明るい。
背景にはナチスドイツが隠れていた。この映画では敢えて強いメッセージ性は匂わせていな
いように思いました。イギリス生まれのアメリカ開花。驚異的な声域を義父にみこまれ特訓
を受けたようです。なにやら美空ひばりの母を思い浮かべます。

2010年に、声帯手術後、歌手としての初の復活コンサートを、ロンドンで開催しました。や
はり最後まで歌に拘る人のようです。
タイガーズのジュリーは彼女から名を取ったことも知りました。

終わりの映画解説。なんとここでもあの池上彰が登場。映画の時代背景を説明していました。
なんと言っても彼のNHK週刊こどもニュースは思い出深いものでした。判りやすかったの
です。あの判りやすいしゃべりが大人気となりました。「君いい質問だね」と言い論点をく
すりと考えさせるところなどたいしたものです。そんな彼が休業宣言を出しているらしい。
これから文筆活動に専念したい、これが理由だそうです。物事を順序立てて説明し、同時に
考えるヒントも視聴者に与えていたのではないでしょうか。テレビっ子としては寂しいかぎ
りです。しゃべりに限界を感じたのか、テレビ局の方針に限界を感じたのかよくわかりませ
んがあの白熱教室のサンデル教授のように、ヒントを語り続けて欲しかった。またいつか戻
ってくるかも知れません。

なにやらあのまじめぶりはαの男性達にも同じものを感じます。

1046赤松次郎:2011/01/08(土) 09:26:15
ロラン・バルト
天声人語−箸使いについて

2011.1.8の天声人語に箸使いについての興味ある記事が載っていた。
その中に、「喪の日記」を書いたロラン・バルトの日本文化にたいする記述で
ある。
記事によれば「日本の箸の文化に欧米人は神秘をみるらしい。フランスの思想
家ロラン・バルトは『箸をあやつる動作のなかに、配慮の行き渡った抑制があ
る』と言った。バルトはまた箸には母性や、鳥のくちばしの動作も見た」とあ
る。
なにげなくそのなかで何気なく生きている私達の文化も、外から見ると違った
見え方があるから面白い。

1047同人α総務より:2011/01/08(土) 14:14:44
お知らせ
?同人αブログを更新しました。?

1048万理久利:2011/01/08(土) 14:32:53
表徴の帝国
ロラン・バルトが日本を訪れ不思議な感想をつづった作品です。
西洋の彼には東洋しかも日本のありとあらゆるものが不可思議に思えた。
その中に歴史にはぐくまれた言葉を介さない行動様式があることに気が
ついたに違いない。
それは彼の言葉についての考察にも繋がる。「表現体(エクリチュール)」
概念とどこか繋がる。話し言葉とは異なる書き言葉の特質。

さて私は箸使いがひどい。鳥のくちばしどころか突き刺すだけのキツツキ
のようです。確かに見てくれも美しくありません。それなりに植物、生物
そして作っていただいた方への感謝の念は抱いているつもりです。
日本には「箸供養」まであるのですから。

1049万理久利:2011/01/09(日) 13:34:21
千と千尋の神隠し
先日初めてこのBIG HIT宮崎アニメ作品をみました。大人がよくここまで子どもの世界に戻
れるものかと思いました。出てくるキャラは皆突拍子もなく、且つ子どもの自由自在な空想の
中にでてきそうな者達ばかり。

荻野千尋(おぎの ちひろ) / 千(せん):実直、率直な少女。そこがいい。
勝手に食事に手をつけただけで豚にされた設定は厳しい。油屋の規則なのだろう。
ハク(白):かわいいね。
湯婆婆(ゆばーば):黒柳さんをイメージしたのでしょうか。体の大きさが自由自在。意地
悪そうでそうではなさそう。溺愛する「坊」のふんどし姿が決まっている。
釜爺(かまじい):シュールな四つ手が印象的。
銭婆(ぜにーば):双子の姉と心いきはいっしょ。
カオナシ(顔無し/仮面男):かわいね。常に悩んでるんだね。ウー、ウーの声でわかる。
オクサレサマ:汚物を流し続け湯船に浸かるシーンは圧巻であった。オクサレモ本当は綺麗
に、清潔になりたいのだ。

以上気になったキャラクターを揚げたが、一つ気づいたことがあります。設定では彼らは人
間嫌いの非人間。時代設定も不可思議でひょっとして未来かとも思いました。そんな中で人
間の千尋に悪さをする者は誰もいなかったのです。異端として血祭りにすることは決してあ
りませんでした。最後には千尋とその両親を無事居るべき場所に戻してくれるのです。異様
に見えるキャラたちはみな悩み、それなりに苦しんで生きている。ちょっとした哲学者だ。
宮崎さんの優しい心が伝わりました。

http://

1050万理久利:2011/01/09(日) 15:16:36
みんなで渡れば怖くない
昔ビートたけしが流行らせた言葉でした。赤信号でも徒党を組み、それも老人という武器を
使いなんとなく渡ることを選ぶ善人たちの姿が思い浮かばれます。その時自分の命の覚悟は
あるのでしょうか。率いた人も仲間の命の覚悟はあるのでしょうか。
「数」に訴える。数に身を隠して、念入りに安全を確保したまま、いっさい責任をとらない
ことを胸に誓う。惚れ惚れするほどの賢明さだ。

信号破りは仲間への誠実さ、善意。でもそれは仲間内だけで通用するものだ。通用しない人
間がでてきたら誠実さをかなぐり捨てる。嘘も大得意で自信すら持っている。かつ真実を語
る人を激しく咎める。「真実がなんでそんなに大事なのよ。」

千と千尋にでてくる登場キャラはみな一人一人悩みを抱えているように思えた。それを隠さ
ず体現しているのだ。皆自分がわからなくて悩んでいるのだろう。それを人様に見せるのは
躊躇が在るはずだ。そして彼らは徒党を組むことはない。

ビートたけしは歳もとり大分丸くなった。若し頃の老人罵倒、暴走、それを繰り返しながら
自己反省はしていたのだろう。でもへただから彼流の現しかたで。彼も徒党を組むたちらし
い。しかし私の目からは孤独でいつも悩み苦しんでいるように思える。

1051貧乏絵描き:2011/01/09(日) 19:41:53
千と千尋の舞台
千と千尋の映画は見ていません。
アニメの内容とは関係ありませんが、この映画の舞台は台湾の「九份」だと言われています。
台北のやや東北?でしたか急峻な丘陵と言うより、崖の上にアメ横みたいな商店が次々と続く観光地です。

ここはかつては有名な金鉱として栄えた街でしたが、今は鉱脈も尽き廃坑となつた街です。

第二次大戦で日本の敗戦以後、蒋介石の中華民国政府が国共内戦で敗れ大陸から逃げ込むまでの、空白の二年間の有様を描いた「非情城市」と言う映画で描かれた地として一躍有名になつた観光地となつた所です。

台湾で生まれ内地へ引き揚げた者として、一度は生まれ故郷を訪ねようと数年前ツア-旅行に参加しましたが、その時に初めて訪れました。台北旅行には必ず訪問地としてこの九份が組み込まれています。

雰囲気としては急峻な崖に楼閣や飯店が立ち並び、エキゾチツクで霧に霞む光景が印象的でした。

足早に訪れ立ち去りましたが、もう一度ゆつくり行きたい印象的な所です。

1052万理久利:2011/01/09(日) 20:29:13
千と千尋の舞台
台湾の「九份」だと言われているとのことで早速画像を見てみました。山間の街、確かに階
段がおおい。舞台の湯屋は今で言うところの極楽風呂でしょうか。お風呂と食事とお遊び。
女遊びも在ったに違いません。確かに似た雰囲気があります。
この景色はごちゃごちゃの香港の景色にもなぜか似ています。是非スケッチブックを持って
生まれ故郷台湾に行ってください。絵を見せてください。私も体調と金調が整えば返還前後
を10年を過ごした香港にまたいきたいと思っています。私もスケッチブックを持っていき
ます。もちろん水彩画。

1053万理久利:2011/01/09(日) 22:35:48
湯婆に見えたキッシンジャー
私が目を掛けている元NHK記者日高義樹の久々のインタビ
ュー。キッシンジャーは太った湯婆みたいだった。「坊」で
は失礼だ。
日高は一貫してアメリカを理解しようとしつづけた人と見る。
キッシンジャーは基本アメリカ優先でもそれなりのコメント。
日高の選りすぐりの質問への答えはみな想定どおりのもので
あった。小ずるいとは思ったけれど答えるだけまだましだ。
彼はドイツ生まれのユダヤ教信者。たくさんの苦労があった
だろう。こういう形で語り続ける、公にするということは大
事なことだと思った。日高もキッシンジャーもその点で偉い。
非難も勿論覚悟の上であろう。こうして一視聴者は考えるのだ。
それなりに。放送局も偉い。
お二人さん、私欲でなくまだまだ日本とアメリカそして世界を
観て、語って欲しい。皆の前で語って欲しい。

1054万理久利:2011/01/10(月) 14:44:28
人の像をした美しい青い地球 の評
 人間がぐりぐりと出てきました。皮膚の乾燥と地球爆発後の小さな青い塊です。
京子なるものがとりあげたのは未来を担う人類ではではないでしょうか。
幻想的な話だけではありません。淡々と詩は続きます。
「ラートリ」も登場します。夜の女神です。天空神ディヤウスの娘で、暁の女神ウシャスの
姉、長岡さんの姉でもあった。ラートリの腕の中で青い塊は安心して眠るのだろう。
夜だから煌めくものが好きなようだ。煌めきは銀河系に繋がっています。
後半は「臓器」から「排泄」。いかにも人間らしいとりあげかたです。消化から排泄まで詩
の言葉で語っている。

 作品中の言葉に出会う度に年齢を超えた生きる人間の強さを感じます。
今ここに自分がいることの不思議さを感受し感謝する。宇宙的感受性といっていいでしょ
う。垂れ流しの言葉と何度も組み直された言葉、やはり後者は心打つものがあります。
今でしか書けない作品、少しずつ書き続けてもらいたい。理由は単純に「読みたいから」
です。
2507

1055貧乏絵描き:2011/01/10(月) 17:18:18
九份紹介の動画
Googleで「九份」と検索して表示された記事の中で-「旅行」台湾九份の夜景(千と千尋の神隠し)−と表示された記事(You Tubeの動画)をクリツクすると、まさに現地の酒店、茶房、雑貨店などが立ち並ぶ狭い通路の光景が紹介されています。

急な坂道の両側に立ち並ぶ茶房、酒店など活気があり懐かしいですね。この映像にチラと紹介されている九份茶房は、3年前13回生の仲間と旅行した時に立ち寄りコ-ヒ-を飲んだと記憶しています。

台湾は食事も美味しく、亜熱帯の気候なので過ごしやすい上に温泉の豊富な国です。

国民は大変親日的で日本語で話し合え、会話には全く困らないと言う数少ない身近な隣国です。

貧乏な絵描きの身分では、国内のようにつと思い立ち車で走って出かけると言う訳にはいきませんが、季節が暖かくなれば訪れたいですね。

1056万理久利:2011/01/10(月) 20:43:05
成人の日
成人の日は、1948年に「1月15日は、おとなになったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青
年を祝い励ます日」と法律で定められたそうです。現在は、2000年に制定されたハッピーマ
ンデー法に基づき1月の第2月曜日に改正されています。今日はその月曜日。
大人になる自覚、それを外から押しつけられるのでしょうか。型式としてはなかなかのもの
ですが。大人とは何なのでしょうか。大人になりきれない自分と回りを感じます。

もう一つ今日は110番の日とか。猫が死んだとか、家の前にゴミ袋が落ちていたとか、緊
急を要しない電話が半程度占めるそうです。私は110は幸いにもかけたことがありません。
ん。119番は自分も含め両親のために使わさせていただきました。同居の兄夫婦は騒ぎに
なる、隣近所に知られる、とその都度私にはわからない文句をつぶやいていました。
物事「中庸」というものはなかなかむずかしいものです。

1057長岡曉生:2011/01/11(火) 00:53:59
人の像をした美しい青い地球:評
私が特に気になった部分を取り上げてみます。
要は神野さんの場合、思考がどのように生起して前後に相続するのかという例を挙げたものでしょう。

★焼け跡から小さな青い塊が・青い塊は弱い子かも知れない
京子の京は、鯨のツクリの京と同じく巨大な数を意味し、日本では兆の1万倍の10の16乗とされる。
つまり、京子はそれだけ大きな体を持っている存在ではないか。というのは、考えすぎだろうか。

★光の好きな連中
闇と光の対比が、元々は暗体である人の意識が光を希求する情景として描かれている。
光の好きな連中、つまり初めから集まっていた殆どのメンバーは、元々は闇である意識。彼らは自分以外
の発光体を持ってきて披露する。
最後に、発光体である二連星・三連星が、お客として参加する。
という対比と見た。

★プリズム
脱落があることに気づきませんでした。校正ミスです。済みません。

★夜の女神ラートリ・藪の中へ蛍
え、万理さん。ラートリって、オイラの姉さんだったっけ。
そういえば遠い昔に、名前を聞いたような懐かしい気がする。と思ったら、最初のウシャス(曉)に続き
リグヴェーダの二番目に出て来る夜の女神様だった。
ちなみにウシャスはアウローラ(オーロラ)と同じく「輝く」意味を持ち、起源を共にする名前だという。
そのウシャスの姉とされる夜の女神ラートリ。女神である彼女は大きな体を持つので、藪(暗黒星雲)の
中に地球や蛍と見えた星々を招き入れることができる。
このように、元々は大きさの非常に異なる存在が、闇の中の光として一緒に括られている。
先に出た京子は、このラートリを念頭に置いた名付けだったのではなかろうか。
2507

1058水彩画愛好家:2011/01/11(火) 11:08:18
師走の浅草寺雷門(街角スケッチ)
瓦と人がいい。右下のタクシーこれも抜群の登場。今流行の人力車を選らばなかったところかいい。
その横の建物に書かれている注意書き「振り込まない!手渡さないで110番」このあたりも見落
とさない作者の眼を感じます。

1059万理久利:2011/01/11(火) 13:35:34
ランの花(街角スケッチ)
これでもかのランの花。僕たち私たち生きてるよ。そんなエネルギーを感じます。
赤い線をみたりすると、ウサギがまるまって集まっているすがたにも見えました。
ウサギが跳びはね、蝶が飛ぶ、光目指して。





九份の賑わいは香港島の喧噪と似ています。あれから、あれこれ九份の映像をみ
てそう思いました。急な坂道は、セントラル上、階段両脇に同様にレストラン、
ラーメン屋、茶房、床屋がありました。

思いつくとすぐ実行するお方かと想像していました。父によく似ています。
それだけまだまだ描く、書くエネルギーが溢れているのではないでしょうか。
父は最後の最後まで動いていました。

1060万理久利:2011/01/11(火) 17:49:09
人の像をした美しい青い地球:長岡氏評を読んで
この評者の視点にはいつも驚かされます。私が知らなかった世界、歴史のフィルターを持っ
ているからです。他にも面白い見方に気づかされます。皆で評を出し合う面白さがここにあ
ると思います。
「思考がどのように生起して前後に相続するのか」私もここが一番気になります。
京子と夜の女神ラートリの対比。京子が地球の母であればラートリは宇宙の神、母。
二人はしっかりと繋がっている。そんな想像をさせるのが神野さんの力なのかもしれません。
言葉、その繋がりを大事にする姿勢、これはずっしりと伝わります。
2507

1061赤松次郎:2011/01/12(水) 08:01:00
人の像をした美しい青い地球を読んで
前編の〔皮膚が乾き〕〔氷嚢は甲斐なく〕〔臓器岩石〕〔地球爆発〕はす
べてのものの破壊を表しているようです。

中編の〔焼け跡から小さな青い塊が〕〔青い塊は弱い子かもしれない〕〔光の
好きな連中〕〔プリズム〕〔夜の女神ラートリ〕〔薮の中へ蛍〕〔裸だろう曇
るだろう〕〔人参は胃の腑でマグマと〕〔消化には〕は破壊された混沌の世界
を表しているようです。

後編の〔糞は鉱物片〕〔きらめき汚物〕は混沌の中からの新しい芽生えを表し
ているようです。

すなわち、既成の概念や価値観を全部破壊し尽くした後、新しい思想、秩序が
生まれ、それを繰り返すという、「ツァラトゥストラは語りき」「この人を見よ」
のニーチェの永劫回帰の思想をこの詩のなかに見ました。

1062万理久利:2011/01/12(水) 15:09:10
超人ニーチェの涙
この人の本は数冊しか読んでいない。遠い昔。今では間接的に。
1900年8月25日、ニーチェは肺炎を患って55歳で没した。あまりにも若すぎた。
この人は矮小な人現たちを強烈に観察し続けた。それは自分が矮小だと感じて居たからだと
思う。それにしても神、真理、理性、価値、権力、自我などの既存の概念をいじくり回し考
え続けた実直さと真面目さには頭がさがる 。彼の一生はやはり矮小ではなく超人だと思う。
2011年を生きる人間の勝手な感想かもしれない。
当時世間の誹謗に人知らず何度も泣いたのか、自分がわからないから泣いたのか、それとも
その涙さえ涸れてしまっていたのだろうか。

1063万理久利:2011/01/12(水) 21:43:19
もう一人のえみさん
1月3日にごちそうをいただき、本談義で子二人と多いに盛り上がったあのえみさんとは
別にもう一人えみさんがいた。そう逝ってしまったのだ。三年の時に現役合格、修習が終わ
りすぐ先輩と結婚。「ちょっと相談があるの。大倉山までこない」というのですたすた行っ
た。なんと離婚、ついこの間ホテル大倉で披露宴したばかりの雰囲気のまま新婚新居を離れ
てるという。おしゃべりしながらダンボール詰めだ。
なんかよく似た風景をもう一人のえみさんとも繰り広げたような気がする。

独立してから20年、時々母校で後輩指導をしていたという。第二、第三のえみさん育てを
やっていたのだろう。 クールな頭とはにかみやの心を持ち合わせる魅力的な女性だった。
先日その彼女の父親も後を追うように亡くなった。
ニッと笑って煙草をかっこう良くくわえ頭の中はいつもくるくると回転していた。彼女の好
きな歌手は研ナオコだった。歌も実にうまかった。

・・・泣かれた 男のみっともなさを気にして
そんなとこで ぶざまにもじもじしないで
泣かせて 泣かせて
あなたは 早く行きなさい
泣かせて 泣かせて
雨上りは 晴れるものよ
あなたの言葉より 今は
安い 流行歌の方がまし・・・・

彼女のぐちと涙は一度も耳にし目にしたことがない。

1064万理久利:2011/01/13(木) 19:47:56
寒い日が続きます
枯(か)れ木(き)も山(やま)の賑(にぎ)わい

「つまらないものでも、ないよりはまし」が本義だといいます。
枯れ木=つまらないもの、寂しい解釈です。春がくれば芽吹く木もたくさんあります。
ないよりはまし、これはいけません。ないならばないでいいのではないかと思います。
「まし」と言う部分に曖昧さと尊大だがあるような気がします。餅やパン、マヨネー
ズではないのです。人間です。
枯れ木への侮辱、そして狡さと、覚悟のなさを感じます。
こんな寒い日「人が集まればにぎやかになる」という解釈を少しだけしたくなりました。
集まる人にもよりますが。

1065同人α総務より:2011/01/13(木) 22:12:33
お知らせ
同人α25号の評が神野氏作品をもって終了しました。

しばらくAfternoonTea Timeです
紅茶を飲みながらサンドイッチひと口、スコーンによろしければ小型のケーキ。
漫画を読んでもよし、哲学書を読んでもよし、流行の小説を読んでみるのもよし。

26号のお題は「仮面」です。αブログにてご確認くさい。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001120M.jpg

1066同人α総務より:2011/01/14(金) 12:20:37
25号お題「颯」(風)雑感
前書きも力が入っていましたが、みなさんも作品にお題を取り込み面白い作品が揃ったと思
います。自然と評も深くなる。素人集団ですが玄人では味わえない楽しさを味わせてもらっ
ています。さて素人、玄人、垣根が無くなっている分野もあるようですが、まずは金(印
税)を貰うかどうかでしょう。金に縛られない分自由な作品が書けるとも言えます。遠慮無
く疑問や反論を入れることができます。25号は風のように人が集まり、知恵を絞ってスム
ーズに冊子を作ることができたことを思い出しました。
26号「仮面」も楽しみです。

1067万理久利:2011/01/14(金) 13:33:55
視力の劣化
私の視力は両眼0.1以下のど近視。40歳を過ぎた頃から何気に細かな字が読めない。そう遠視
も進んでいます。引っ張る力、調整する力が緩んだのでしょうね。水晶体となると別問題で
す。手術は嫌なものです。濁って見えないのだからしかたないか。
手術で近視と遠視が治るのであれば私は進んで受けます。

まずは免疫力を高めましょう。
1.綺麗なもの美しいものを見るようにしましょう。既婚者であれば配偶者のお顔が一番です。
  選んだ時の自分の目を信じましょう。
2.遠くを見るようにしましょう。あの世はいけません。
3.多少の無礼(お仕事その他)はみなさん許してくれると少し甘えましょう。
4.視覚が弱っているわけですから味覚、臭覚、聴覚を駆使して楽しい時間を過ごすように
  しましょう。
5.多少見えない方が物事の本質がよく見えてくる、そう思いましょう。

1068万理久利:2011/01/15(土) 00:26:43
マンション内の不思議な糞
去年秋頃から当マンションでは敷地内、それになんと二階隅にも糞被害が生じています。
私は通常、ロビー玄関口ではなくベランダを降りて裏玄関を開いて出て行きます。昨日私の
自転車の先に糞をみつけました。昨年繰り返された場所、少し奥まっています。そう言えば
以前ここで高校生くらいの男女が座りこんでいちゃいちゃしていたシーン数回に出会いまし
た。まさか彼らではないと思います。

図書館に行こうと裏玄関を出て自転車をくるりと回転させたところ管理人さんがいました。
糞の話10分。この方はなかなか負けず嫌い、研究熱心で掃除をする度に割り箸でかき混ぜ
て分析するのです。曰く二回は人糞。あとはいつも大きな犬二匹を連れて散歩している偏屈
おやじの仕業ではないかと言っていました。(犬の糞)

糞は生物の自然現象です。どうしても我慢できない時、少し奥まったマンションの片隅を利
用する気持ちもわかります。次の日にでも匿名で管理人ポストに詫び状程度は入れてほしい
ですね。犬となると飼い主の問題です。ビニール袋を持たない二匹の犬を連れた人にであっ
たらすこし尾行しましょう。

真実を知りたいです。 何でここに? 誰が?
私は探偵としてはぴったりのポジションにいます。至近距離です。でもお尻を出している人
と目が合ったらやだな。犬も。犬の飼い主は糞食らえです。飼い主何か悩み恨みでもあるの
でしょうか。

慈悲すれば糞をするなり雀の子  一茶

1069万理久利:2011/01/15(土) 22:05:59
今日の一句
●陽の帯に微塵浮かすや冬座敷
●冬の庭青しアイビー朱南天
●マフラーか聞こえる母のこごとかな
●白菜の芯と葉がなすハーモニー
●銀色に光る竹や冬の月

本日も冷え込みました。

1070水彩画愛好家:2011/01/16(日) 16:15:01
鄙びた中華蕎麦店(街角スケッチ)
一人二人の姿があれば予想外の賑わいをもっと感じさせられたかもしまれません。
鄙びたを現すには人は不要だったのですね。三商店の佇まいは、歴史と、意地と、のんびり
さ加減も感じられます。

「車社会と大資本の集合店舗の登場が影響を及ぼした結果です。」
さらっと一言触れています。車を運転できない私としては近所の商店が閉じるのは困りま
す。コンビニでは得られない何かがある商店のことです。ネット注文で何でも宅配で手に入
る世の中になったのですが、まだ利用したことはありません。大資本とやらが、消えゆく商
店を取りこむ工夫はしないのでしょうか。共存共栄を再度考えて見てもよいのではないでし
ょうか。

大規模店舗に息子、娘を就職させ商店の生き残りを考えさせる。
商店から大規模店舗の特ダネニュースを発信させる。是も非も。
ああ発想が貧困です。

1071万理久利:2011/01/16(日) 21:41:08
信義誠実の原則
長年管理組合の理事を引き受けてきた方が春に引っ越します。先週の今年一回目の理事会終
了後の立ち話で「僕は少し残念です。関心を示す人が殆ど出てこなかった。このままではこ
のマンションもいずれスラムになりかねません。」やはり若干の失望感もあったのでしょ
う。輪番制で役員を決めることにはなっていますが、その都度逃げ回るひとが登場します。
これまで一度も引き受けなかった人もいます。組合規定では強制ではありませんが、組合員
である以上、マンションを少しでも住み心地の良いように知恵と力を出し合うのが信義であ
り、誠実であるかと思います。

「当該具体的事情のもので、相互に相手方の信頼を裏切らないよう行動すべきであるという
 法原則をいいます。」明文上は、
●民法第1条2項
権利の行使及び義務の履行は、信義に従い誠実に行わなければならない。
●民事訴訟法2条(裁判所及び当事者の責務)
裁判所は、民事訴訟が公正かつ迅速に行われるように努め、当事者は、信義に従い誠実に民
事訴訟を追行しなければならない。

さらに具体的な条文がない場合に当原則に立ち返ることも行われます。

法律は訴訟以前のひとつの行動規範となります。誠実にものごとを進めていく、これは法律
と関係なく当然のことだと思うのですが、それでも対立する二者が多数登場してきます。
自己の行為に矛盾した態度をとることは許されない。(禁反言の法則)これも信義則の一種
であると言われていますが、矛盾した態度をとることは誠実ではないという評価ではないで
しょうか。相手の主張を理解する努力をし、そして譲歩するところは譲歩する、当たり前の
ことがしにくくなっています。自分自身も信義誠実を振り返っています。聖人君子ではない
のですからなおさらです。

1072長岡曉生:2011/01/16(日) 23:33:31
不意の積雪
昨夜、当地石岡に不意の積雪が有りました。
写真は、今朝八時過ぎに撮ったものです。
一枚は、二階の窓から撮った筑波山と団地内道路に降った雪
もう一枚は、庭の紅い山茶花(佐賀市の市花)に被さった雪

これだけ降ったのは、数年ぶりのような気がします。
これでは外に買い物に行けないのではないかと心配しましたが
京都の都道府県対抗女子駅伝が終わった昼過ぎには、日の光を
うけて、道路の雪は解けていました。

Janis Joplin が歌ったThe Rose
http://www.wat.tv/video/janis-joplin-the-rose-u0jm_2g6xz_.html  の最終節
??Just remember in the winter
??far beneath the bitter snows
??lies the seed that with the sun's love
??in the spring becomes the rose
を、ふと思い出しました。

この歌は、歌い手の魂から出てきた感じがして大好きな歌です。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001127.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001127_2.jpg

1073万理久利:2011/01/17(月) 00:04:48
眼の保養
作品の締め切り日を眺めながらいらいらソワソワしているとき、この写真は目の
保養になります。筑波山、本当に近いのですね。雪に覆われた1の景色は神秘性
まで感じます。山茶花の赤と雪の白これも粋な組み合わせです。

寒い中、やはり希望はThe Roseですね
写真にある雪の下にも、春咲く種がじっと育っている。希望です。

1074万理久利:2011/01/17(月) 23:41:17
17日
のんきに、今日は私の月命日、いや月誕生日だと思っていたら、1月17日は阪神淡路大震
災から16年目を迎える日であった。この日私は何処でこのニュースを見たのだろう。
母が驚き悲しむ声を記憶しているからたぶん日本だと思う。

つい画像を興味本位で見ている自分に気づかされたものだった。その立場しかとれない。
家族を亡くし、家を無くし、店舗を無くし、その傷みは所詮他人にはわからない。
それでもあの時は全国からボラティアが集まり、企業も参加し、月末には天皇皇后両陛下が
被災地のお見舞いをされたことを覚えてる。体育館に避難している被災者の腕をとって話し
掛ける皇后の姿を見て母が横でうなずいていた。

天災自体は誰も糾弾できない。あとは同じ人間としてどれだけ彼らの痛みを想像し、自分の
ものとし何をやるかだ。確かあの時私は何もしなかった。ただ痛みを想像するだけだった。
一つやったことはリュックに必要最低現の品を用意し、母に何度も説明した。
個人、地域、社会としては、災害から学んだことを生かし続けることが、罹災者の悲しみへ
のお返しであり、今を生きる人々を守ることだと思う。

1075長岡曉生:2011/01/18(火) 01:44:08
17日
この日、私はテレビで震災の一部始終を見ました。
あの時は、政府の初動救援活動があまりに遅すぎましたね。

昨日のテレビでは、非常時に身の回りに残った乏しい品物を活用して身を守る方法が
震災を経験した主婦の経験として紹介されましたが、なかなか役立ちそうな話が続き
感心して見ていました。

1076赤松次郎:2011/01/18(火) 10:11:12
7777
今朝9時55分に「作品集」へのアクセスが7777になりました。
パチンコを止めてから数十年。そのご詳しくは知るよしもありませんが
7777という大当たりがあるようなことを聞いたことがあります。
それはともかくよく「作品集」を読まれていることはうれしいことで
これからも続けて読んでいただき、できれば感想を期待するものであります。
さてこの良い日に「LOTO6」でも久しぶりに買いに行きましょう。

1077万理久利:2011/01/18(火) 14:52:01
江青(中国)
過去の事実、いきさつや論理はこの人にはどうでもよくなる。無意味なものと考えているようだ。
その大胆な、子供じみた決めつけ方は時として夫を、仲間をほっとさせる何かを持っていたようだ。
実にいい加減で、自分の嘘も忘れる楽観的で大胆さ。嫉妬深く平気で人を抹殺できる。

文化大革命で夫毛沢東の名を借りて主導権を握り様々なものを壊していった。彼女の大胆さを物語
っている。

そして現実を処理できなくなったとき、論理的な考えをしなければならないとき、ささくれ立ち、
苛立つ。

以前に書いたがこの人は心の奥に何か深い傷があるような気がする。
人間みな傷持ちですが、この人の場合はその行動様式に強く影響してきた何か。
夫毛沢東はどう見ていたのだろう。

遠い昔のことになりつつあります。

1078万理久利:2011/01/18(火) 17:10:02
言葉が出ない
いつも試験前になると、本を読み始めたり、料理をしたりする変な癖がありました。
試験がいやっだったのか、努力が嫌だったのかわかりません。
今更勉強をしても何になる、そんな気持ちが一番だったかもしれません。昔の事ではっきり
とは覚えていませんが、「一夜漬け」だけはしたかな。

作品提供締め切りを前にしてまた同じような事をしている自分がいます。 物語を書くのは
大好きです。努力も惜しまないつもりです。なのに言葉がでてきません。繋がりません。
言葉恐怖症になったのかもしれません。

一昔前であれば、一日二日布団を被って寝ていればすぐに元に戻れたのですが、最近は回復
が遅くなっています。まあ寝ている時も考え続けているので勘弁してあげようと自分に甘え
ています。おまけにこのところ冷え込みがきついので布団の中は最高です。
要は怠け者なのでしょう。

1079万理久利:2011/01/18(火) 20:38:16

相変わらず書きかけの小説の続きが書けないでいるのでちょっと遊んじゃいます。

7は4 番目に小さな私の好きな素数でありす。

*7は古代ヘブライ語でザインと読みラテン文字Zの元になったそうです。ザイン
 は「無限回廊」で出てくるかも知れません。あっ5だった。
*同人α7号は絵とともに北 勲さん「生きる」だった。
*タロットの大アルカナでVIIは、戦車。:戦車の意味するものを考えています。
*易占の六十四卦で第7番目の卦は、地水師。:同上
*七味唐辛子:7種類の材料で作られた調味料は毎日の食事にかかせません。
*七人の侍:1954年公開の黒澤明監督の映画。:何度見たことか。
*白雪姫と七人のこびと:なぜ7人としたのでしょうか。

このあたりでやめておかなければ、また追い出されてしまうかもしれません。
お行儀よくしましょう。

ああ作品の続き書けるかな。

1080長岡曉生:2011/01/19(水) 06:01:26
7番について
こちらも、徒然なるままに書いています。
・7番目のフェニキア文字:ザインについては、以下をどうぞ。
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3
 ギリシア文字のζ(ツェータ)もこのザインの変形です。
・タロットの大アルカナの7番戦車は、精神まで含めた人の体と解釈できます。
 人生は、戦いと葛藤の連続でもあります。
・α第7号の作者神野さん
 驚きました。
 実は、次回無限回廊では、カミノさんとザインの二人は旧知の仲だったと設定して執筆中です。
 しかし、神野さんとザインとが、7数で結びつくという暗合には、今まで気がつきませんでした。
 それに、α25号の作者紹介で、赤松さんが神野さんのシンボルと設定したイメージ像Dream (435)。
 薬師十二神将を思わせる装束に包まれていますが、神将と戦車も[戦い]でつながっています。
 その上、α25号の神野さんの作品番号が、これまた第7番だったとは、凄い暗合です。
・周易の第七卦:地水師
 師は、兵衆・軍隊。ここにも戦いが出てきます。
 陸軍の師団編成はこれと関係が有ります。国により異なりますが旧陸軍師団編成は平時で一万二千人と
 されていました。ちなみに、師のツクリを巾に換えると、元帥の帥に成ります。
・7人のこびと
 7はアラム文化における究極の数、こびとは特殊能力のシンボルです。
・7つのチャクラ(追加です)
 ヨーガで説く人体内部の目に見えない組織で、これが開くとそれぞれに特有な特殊能力が開花します。
 チャクラは、尾てい骨から頭頂まで有りますが、第7番のチャクラは、確かに究極のチャクラですね。

万理さん、この凄い暗合を教えてくれて、どうも有り難う。イメージが大きく膨らんできました。
でも、大元は赤松さんの基本構想有っての事です。意識的操作をしないのに、縁によってこれらの暗合が
浮かび上がってきています。
私も、頑張って無限回廊の続きをしっかり書かなければ。

1081万理久利:2011/01/19(水) 14:21:32
七続き
本日も見上げる空は快晴です。まぶしい限りです。これだけで今生きていること
に感謝したくなるものです。

七号木貭球棒
七号鉄貭球棒
これはいったい何のことでしょうか。この七は中庸をさしているようです。
私の家の倉庫にも眠っています。

このスポーツは一人の勝負です。人間いつでも一人を背負っているわけで
なかなかそのあたりが見ていて面白い。時々自分を忘れてしまう人もいるようだ。
人の意見を自分が思う、思うだけで考えないから単純な「鵜呑み」その鵜呑
みした意見をまさしくそのまんまはき出す。TVのコメンテーター、政治屋たち、
まず落ち着いて自分自身に戻ること、これが大事ではないでしょうか。
自分が惨めです。自分を大切にしたい。
中庸の徳などという心境にはまだほど遠い。だから大切にしたい。

1082万理久利:2011/01/19(水) 20:43:33
今日の一句
●うたた寝やカーッペットの上冬の汗
●練炭がゆったり灯り掘り炬燵
●掘り炬燵子の隠れ家と食事処
●足をけり根掘り葉掘りの掘り炬燵

同人αで出会った先輩の励ましでなんとか続けています。自分でも納得できるものには
まだ出会っていません。せめても発表することで恥をかきつつ進歩も後退も見ていただく、
そんなところでしょうか。
名句と言われるものはきっと「言葉」がその人が浮かべる前に出てきてしまうのでしょう。

1083水彩画愛好家:2011/01/20(木) 21:25:53
今日の景色
朝食をとっていたら、ぱたぱたと音が。
久しぶりの登場です。鼠色の尻尾が少し長い鳥、ヒヨドリのようです。
つがいでしょうか、塀の上に一匹、すぐその下の南天の実をつまむ鳥。
こちらはやはりメスでしょうね、まだ細い南天の枝に載りシーソーの
ように上下を繰り返し、赤い実をつついていました。 上から眺める
亭主ドリ。これは私の願望で、雄雌逆かもしれません。

近くに山や林はないのに、何処に巣を作っているでしょう。公園と神社
はあります。きっとそこでしょう。寒い中つがいで散歩。鼠色と南天の
緑と赤がきれいな一枚の絵になりました。
この鳥は部屋の中の動きにも反応する神経質な性格のようです。目が
合っても無視する図太いカラスとは大分違うようです。お湯が沸いたの
で立ち上がったとたんピヨ、ピヨと姿には似合わない小さな声を上げて
二羽とも去りました。
3分ほどの贈り物でした。明日も絵を見せてくれるでしょうか。

1084万理久利:2011/01/21(金) 20:54:16
原稿締め切り 11:17
この時間に無邪気に原稿を送って来る人がいた。ああプレッシャー。
どん詰まりを見透かされているのかな?
とにかくこのところ寒いのです。今はエアコンを高めに設定して何とか椅子
に座っています。

今日の白昼夢。私の中途原稿を校正に回したら、見事な完成作品となって
戻ってきた。でもすでにそれは私の作品では無いのですね。小狡いことは
いけません。ごまかして苦しむのは自分自身ですね。幸せにはなりませんね。

自分をごまかす人、考えを深めない人、よく苦しくないのかと思います。
私の場合ごまかしやったら、「暗い目」、「投げやり文章」、「ごまかし文章」
になってしまいます。そして後から深い苦しみで悩まされます。だったら初め
からごまかさなければ良いのだと、こんな簡単なことに気づくのに何年もかか
りました。

1085水彩画愛好家:2011/01/23(日) 13:40:11
コスモス
曼珠沙華はその細い赤の曲線におどろおどろしさを感じるけれど、コスモスは無条件に安心
感をもたらしてくれる。コスモスの語源は、ギリシャ語の「秩序」「飾り」「美しい」とい
う意味のようです。原産地はメキシコの高原。宇宙繋がりのこの花は自己主張しないでただ
そこに美しく咲いている。空に向かって咲いている。私も僕も宇宙の一員だよと囁いている
ようだ。か弱そうで生命力が強い、なるほどと思った。人間も見習わなくっちゃ。

1086長岡曉生:2011/01/23(日) 17:55:29
コスモス
確かにこの花は、見るからに安らぎを与えてくれますね。
愛好家さんの絵には、紺青の夜空の下に白と桃の花がはっきりとしたコンタクトで描かれていて見事です。

コスモスには、白と桃の他に濃い紅色の花もあります。
我が家から西北の隣町に抜ける峠道沿いにコスモスの群生地があり、開花時にここを通り三色の花全てが
揃って咲き乱れている様は眼が醒めるような眺めです。

所でこのお絵かきシリーズ、従来のJPG画像とは違い簡単にワープロにコピー貼り付けが出来ません。
画像中の右向き三角をクリックし画像シリーズに入っても、貼り付け可能は右側のサムネイル画像だけ。
験しにこれをワープロ中で拡大しても、情報を間引きしているせいか、ぼけた画像しか得られません。
元の解像度のまま、ワープロに貼り付ける良い方法があったら、教えて下さい。

1087水彩画愛好家:2011/01/23(日) 20:34:10
コマリモス
教えてあげなーい。 といいたいところですが人間が廃ります。

Teacupは投稿者それもそれなりの投稿者を考えて運営されているみたいだけれど、検索機能といい入力補助と
いい、どんどん機能を絞り始めてきている。管理しきれないのかな。 ときどき長丁場の工事をいきなりやり始める。
だとしたら訳を利用者に説明してくれたら納得するのに。困ったもんだ。

少しだけ機能をあげたもの、これがお絵かき機能です。でもなぜかまるで所有権はあちらにあるかのようなふてぶ
てしさ満杯です。そんな機能でも使って居る内に仲良くなれるものです。画像保管については、後日別の紙面でご
説明します。

こんな身近に宇宙の花が在ったのです。こんなに長く生きていて気がつきませんでした。
長岡さんも知らず知らずのうちにコスモスの里近くに住み着いたのかもしれません。
宇宙の衆生はみなわかり合える。


あっ、もったいぶってるうちに誰かが答えちゃったみたい。NC上でなくてよかった。

1088万理久利:2011/01/25(火) 11:32:57
よろけるトキ
佐渡トキセンターで順化訓練中のトキに異常行動がみられ二羽を捕獲、収容したそうです。
首振り行動や池にはまり溺れる始末。そうか私の友人がよく似た症状で困っていた。首がか
くっと下に落ちそれでいてまた左右上下を頑張るのはなぜでしょう。足がよろけてもいきな
りの前進を止められないのはなぜでしょう。
先日も脱力して思いっきり正面から倒れ顔にけがをしたようです。池の近くでなかったこと
が不幸中の幸いでした。柳川鍋が好物のはずだけど手にはいりにくいはず。ウナギでしょうか。
まあ似たようものを摂っていたのでしょう。ビタミン剤をたっぷり送って回復を祈りましょう。
どじょうとビタミン。 良いニュースを聞きました。

1089同人α総務より:2011/01/25(火) 22:26:44
寒いけれど26号作品作りが篤い
寒い日が続きます。そんな中、
少ない同人の中ですでに三名のかたから原稿が届いています。みなさんそれぞれの性格でし
ょうか。あとは北さんの原稿と、万理さんの原稿、そして長編歴史小説の曉生さんの作品で
す。先ほど確認したところ、万理さんは三作品ほぼ完成したそうです。曉生さん大丈夫か
な。もう一作品は書き上げたことだけは聞いています。無限回廊の三番バッターで大分遊び
始めておられるようです。この楽しみ覚えたら歴史小説の空気にも影響がでてくるかもしれ
ません。

まだ25日されど25日、自分の作品を大事にするのであれば、最後まで主人公になりきっ
て、登場人物になりきって、加筆を加えましょう。作品はもう少しで貴方の手を離れるので
すから。自由勝手に語り始めるでしょう。どうか最後まで自分の作品を大切に育ててくださ
い。時間に追われるのも返って見えなかった底力の発揮のしどころです。

明日は26日、26号「仮面」と重なります。何の意味もないと感じるか、何かを感じるか、
これは人それぞれの感性でしょう。こんな小さな事に気づく自分の生き方はそれなりに
幸せな性格に生んでくれたのかと両親に感謝しています。

明日には残りの皆さん作品の全部または一部を送ってくれるでしょう。

1090万理久利:2011/01/26(水) 00:13:07
作品つくり
 こうるさい総務さんから何気ない催促の投稿をもらったようです。「仮面」を表題にした詩
に挑戦しているところのなのですが。本当たまたまの偶然なのです、NHK3深夜で「トラッド
ジャパン 面の文化」に見入っていたところでした。

 このところ、偶然が続きます。仮面、面についてまだ考察が足りない、そんな実感があります。
少しだけヒントをいただけたような気がします。もう一度練り直しをしてみようと考えています。
 以前私が繰り広げたくそみその作品と投稿、それは進化の過程だと思うのですが我慢ならな
い人もたくさんいたようです。皆さんに迷惑を掛けた分、作品で返していきたいと思っています。

1091同人α総務より:2011/01/26(水) 00:41:34
視力検査2
昨日はよく眠れましたか。今日は執刀医による視力検査です。
では先生お願いします。

「僕もう答えられます。パンツの色は全部白。いけてる女は上段左から三番目。
嫌いなタイプ、下段全員。平均年齢24歳。年長者は32歳、下段真ん中の奴。
顔のほくろ、全部見えます。数えましょうか。色と形もお伝えできます。」

この呼びかけ前の被験者の解答を聞いて、自分の技術が成功か失敗か悩む医師で
あった。自分の野望以上の何かを持っている怪物かもしれないと。この医師も負
けてない、手術でしかけた自分の野望をこの被験者を使って確かめ続けるのであ
ろう。
「なかなか食いついてくるね君は。思っていたとおりの人材だ。まだ入院しても
らうよ。ここでは君は俺の大事な被験者だからね。そうやすやすと手放せない。」

注)視力検査1は戯評に掲載済み。掲載場所取り違いミスがあったようだが、
体制と心息は変わらない。エログロナンセンス?全然感じませんねこの画像程度で。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001146M.jpg

1092水彩画愛好家:2011/01/27(木) 17:47:45
庭の水仙(2011/1/9)街角スケッチ
 実にダイナミックな水仙かと想像しましたが、可憐とあるからには私の家にもある小さな水仙と同じようなサイズでしょうか。近づいて観察したことがなかったので、一輪に隠れる生命力をさほど感じなかったのかもしれません。ここの球根は弱いのか、初夏から冬が始まる頃まで白粉花に占領されています。
 近づいてみると、ゆーらゆーら二輪でダンスです。社交ダンスのようにも思えます。葉っぱもようくバランスをとって揺れています。これくらいのタッチがあって水仙の生命力が引き出せるのではないでしょうか。よくわかりません。たまにはタッチを変えたものが出てくるのが見物人としては嬉しいのかもしれません。

1093万理久利:2011/01/27(木) 19:20:26
登場人物が勝手に動き話しはじめる
小説もどきを書き始めて約一年。締め切り前の悪あがきの中で
不思議な現象が起こります。それが表題です。

登場人物A,B,Cは架空のものです。内容も架空のものです。
でも私の歴史や記憶の中から自由自在に生み出されてくるのです。
想像力で場面設定をして、できれば丁寧に季節や天気や空気にも
触れて、できるだけ登場人物たちに現実感を持たせ、よーいドン
です。はじめは「書いてよ、書いてよ」と言っていた登場人物た
ちがあるとき自分勝手に話し始めるのです。今のところ内容の
優劣には関係は無いようです。

ちょっと面白い体験をしました。

1094同人α総務より:2011/01/30(日) 20:41:24
唐津の名旅館・洋々閣女将
テレビ東京「この日本人がスゴイらしい」で洋々閣を取り上げていました。
夫婦そろってカメラ・私に向かって心籠もった挨拶を受けました。さすが
です。
客をいかにもてなすか、特に外国人が多いこの旅館では様々な工夫をして
います。
大河内女将はこう考えていると思いました。「私達」は唐津の歴史・文化、
日本の歴史・文化をお伝えするのが外国からきた方には一番大切な事だと。
ちょっとしたきっかけで客が興味を持つ、従業員との会話が進む、そうな
れば語学力不足は心力でカバーです。女将も片言の流ちょうな英語を挟み
ながら堂々の日本語で外国人に説明していました。きっと彼女は日本語も
知って欲しかったのだと思います。
想像してたとおりのあっぱれの女将でした。亭主も。

1095同人α総務より:2011/01/31(月) 14:16:52
同人α26号
編集長が遊んでいる間にどっさり作品が集まってきたようです。
おまけにきっちりと校正済みです。
私も作品の一部を拝見しましたが、まさしく「新境地」を思わせ
るものが多く見られました。
題【仮面】がそうさせたのか、あるいは編集長の目論見だったの
かもしれません。
同人αをお嫌の方、食わず嫌いを返上してでも作品独自の読み応え
があります、何かの参考になるかもしれません。
読者の皆さんお楽しみに。

1096同人α総務より:2011/01/31(月) 21:59:32
同人α27号お題
早々と決まったようです。過去の何号かで出たテーマの別判といったとこ
ろでしょうか。どんな変化球が出るか楽しみです。いまここでは明かすこ
とはできません。
26号出版直後の同人αブログをご覧下さい。

1097万理久利:2011/02/01(火) 21:07:08
久々の一句
●届くかな手編みマフラー好きな人
●感冒中続けて届く訃報かな
●見たくない冬の火葬場寒々と
●ありがとう言う相手逝き冬ごもり
●春よ来い新緑を積みゆっくり来い

母を一昨年送り、そして今年に入り、立て続けに母の妹二人のご主人
が亡くなりました。かわいがっていただいた方たちだけに今更ながら
もっと話を聞きたかったと、悔やまれます。

それでも春はやってきます。彼らも母も、春霞、新芽、花々にまぎれて
春を、彩ってくれるのでしょう。春は生きる息吹の希望の季節です。

もうすぐ春です。

1098万理久利:2011/02/03(木) 16:05:14
ぼけも幸せですが
先輩へ

出来不出来は別として(誰が判断するんだよとの自分がいて)、それでも
苦労して作り上げた世界・作品は文字となって同人α冊子となり、ブログ
にも掲載され、何時の日か誰かが読んでくれるのだとの希望があります。

諸先輩、ぼけないで下さい。ぼけたふりをしないで下さい。せめてもぼけ
の信号送って下さい。対応を検討します。
何よりもいきなり逝かないで下さい。風呂場で滑ったり、階段から転げ落
ちたりしないよう充分注意してください。引き継がなければならないこと
がたくさんあるのですから。

私も転倒しないよう注意します。体力作りにテレビ体操もしています。
両手を水平に右、左。足を広げて上下運動。椅子に座ってやっています。
今日から立ってやりました。

ふらつきが弱まってきたので、叔母への手紙と香典をしたため、郵便局
まで歩いて行きました。セブンイレブン手前の家の梅が膨らんでいました。

1099万理久利:2011/02/04(金) 09:13:10
朝の一句
●いざ立春 容(かたちづくり)す 紅と櫛
●膨らみも心弾んで白梅や
●春よこいはーやく来いと梅香る

1100同人α総務より:2011/02/04(金) 17:31:16
素人なりに限りなく本物を
素人書き者の集まりですが、冊子、ブログ作品集にも最大限の
注意を払っています。冊子の出来具合読みやすさを追求してき
ました。ブログ作品集についても同じです。作者名についても
何度も確認して尊重してきました。

こうすることによってなぜか寄せられる作品も重みを増し、或
いは新境地を開いて来るのです。

素人のプロ、そう言っても良いかも知れません。

1101万理久利:2011/02/05(土) 10:30:03
サッカー監督の采配
スポーツにはあまり関心のない私ですが、サッカーアジアカップ
戦はつい食事時やお茶タイムのニュースで覧ていました。

偶然の女神も登場したかもしれませんが、チームの全員、リーダ
ーなんと言っても監督の采配振りに感心させられました。
興味を引かれたのは、この人は選手一人一人を知ろうとしたこと
でした。実にクールです。そして人情味がチラリ。

いつかまた負けが続いて勝手気ままな観客は文句を浴びせるかも
しれません。でも監督就任直後にこれだけの成果を出した彼の力
と情熱はたいしたものです。

若い選手達は親子ほどの年齢差がある監督にも旨く乗り、かつ自
分の将来もしっかりと自分で考え見据えているように見えました。
優れた監督、リーダーはチームに勝ちをもたらすだけでなく選手
一人一人も育てるそんな感想を持ちました。

イタリア名将ザッケローニ監督、頼もしい監督です。

1102万理久利:2011/02/05(土) 10:35:58
相撲協会理事の采配
またまたなにやら賭博をやっていたとかでぞろぞろと相撲取りの
名が取りざたされています。自分の勝負まで賭に賭けるとはたい
した根性です。

それにしても親方、理事たちの間抜けな顔にはうんざりさせられ
ます。あの台詞を聞く限り相撲界の洗浄は期待できないでしょう。
こんな面構え、対応、言葉をもつ人間が相撲界のリーダーに君臨
したら、地方から或いは遠い国から、大きな体一つを頼りに上京
した若き相撲取りは不幸だと思います。ああだから、こうなるの
です。そのうち性根の座った、頭の良い、考える方法を知ってい
る、そして若者を育てようと思う理事が出てくることを期待して
います。

1103長岡曉生:2011/02/05(土) 22:11:32
α26号の校正原稿終了
ついに、最後の分が終わって、赤松さんに送ることができた。
雑事に追われた割には、今回は結構早く終わったんだ。
ひょっとすると、仕上がりページ数も過去最大かな。

それにしても、なんと開放感が得られることか。
あしたは、日帰り温泉にでも行ってこよう。

1104水彩画愛好家:2011/02/06(日) 12:51:28
勝鬨橋(2010/12/27)街角スケッチ
本日も追加の絵が掲載されていました。
なんと言っても「水」と人の生活と季節が伺える作品です。
聖路加国際病院を突き抜けると川です。風景がよみがえりました。
主計局、これは知りませんでしたが、聖路加自体が歴史を背負っ
ていますし、聖路加横に慶應義塾発祥の地という記念碑もありま
す。

月島、築地、このあたりは本当に面白い場所です。歴史と同時に
今を生きる人々の活気が感じられます。それがどんな絵になって
出てくるのか楽しみです。

1105万理久利:2011/02/06(日) 15:32:02
生き様あれやこれや
生きているふりをする死人
死んでいるふりをする考え続け生きてる人間

極端な例ですが、どちらも行き過ぎはいけません。
それでも私だったら死んだと思われても考え続け
る方を選びます。

百歳万歳 あやのさん101歳一人住まい。
毎日三時間読書すると言います。
「私にはまだ知らないことがたくさんあるけい」
この好奇心、謙虚さが生きていることそのもので
はないかと思いました。

1106同人α総務より:2011/02/06(日) 20:11:04
脱稿後の開放感
作品それも長編もので思い入れの多い物、四苦八苦して
作り上げた時の開放感はなんとなく想像出来ます。

1.二週間続いた便秘が通じた
2.赤ちゃんを産み落とした
3.自分を別なものに産み落とした

そんな感じでしょうか。わたくしとしては、3.がいい
のですが、みなさん色々です。いずれにせよ作品作りは
創造の世界で、実にエネルギーがいるものです。
使い辛い脳みそと想像力を満開にするわけですから。

1107万理久利:2011/02/06(日) 22:37:12
転ぶ
一月後半の某日、外出からもどると力が抜けぱたりと地面に
たたきつけられた。めがねが壊れその破片で顔にけがをした。

この現象はいったい何なのだろう。怖い病気か神経症か栄養
失調か、はたまた「ごっこ気分」か。

今私は自分で直そうと
思っている。毎朝、毎晩体操だ。そしてのろのろと外を歩く。

血は顔一杯に広がり、助けてくれた人が救急車を呼ぼうとし
たけれど近所に住む長兄に迷惑をかけたくはなかった。
助けてくれた人に玄関まで送られ、その後はベッドの上に即
横たわる。たらたらと出血はあったけれど。

風呂に入るたび気にしている。今では左目下の傷は赤丸ぽっ
つりとなり、腫れもおさまったが押すと痛い。でも昨年今頃
の怪我の痛みとはくらべものにならにならないくらい小さい
ことに気づく。あの時の傷と目の下の傷が繋がっているのか。

めがねはどうしようもないものだけれど、スペアが二つあっ
た。だから視力0.01でもなんとか役に立つ。ありがたい。

自分の体に振り回されているわけだが、これも何か魂の叫び
かと思う。

一応、生きている限り体を借りているわけで、考え続けるた
めにも、体を大事にしようと思った。体操と散歩。

まだ死にたくはない。死んでもらいたい消えてもらいたいと
思ってる人も居るのでしょう。そんな方にはご自分の死につ
いて生についててゆっくりじっくりお考えになってみたらと
言いたい。

1108マリアンタ:2011/02/07(月) 16:20:44
夢∞夜−23
今日こんな夢を見た。
クロールで50メートルを泳ぎきった私がいる。
もちろん衣装は濃紺のスクール水着だ。
なんて清々しい気分なのだろう。
場所は香港島、セントラル。九龍との渡し船が
出る場所でもあり、背景にボタニカルガーデン
を置く政治と司法と金融の中心街だ。

海に並ぶようにそのプールはあった。
子供スクール、大人競泳スクール、誰もいない
プール、色々な顔を見せている。

本当はあそこで泳ぎたかったのだろう。
背泳ぎで25メートルこれが私の最高記録だ。
たくさんの塩素臭い水を実は飲み込んでいた。
いつ溺れるか怖かった。

きっと自由に泳ぎたかったのだろう。
クロールで。

1109同人α総務より:2011/02/08(火) 15:55:50
α26号画像添付の快諾
昨年同人の一人が画廊で出会った作品です。思わず気に入りなけなしの金
を払い一番小さくて、安くて、一番自分に似たものを購入しました。

その後同人仲間でその作品鑑賞が始まり、26号にぴったりの作品かと。
そんなわけでご本人に事情を説明し快諾していただけたようです。もちろん
画廊を訪ねた同人の一人の熱意です。

素直な気持ちをまずぶつけること、これが一番だとつくづく思いました。
私はなかなか実行できません。

1110万理久利:2011/02/09(水) 22:06:34
読書「水の舳先」玄侑宗久著
もの悲しい物語ですが、死を目前にした人間が、宗教感も含め
最終の選択をします。自殺ではもちろんありません。
「ことほぎの湯」近くの病院で、ほとんど見も知らぬ死に行く
人と交わり、死んでからは湯を使い心からの湯灌をして送る。
自分の番も間近。なにやらキリスト教信者のようだが、なじみの
おぼうさんさんに自分の懺悔を聞いてもらい、死ぬ直前の湯灌を
お願いする。
仏教もキリスト教もとりはらった世界がくりひろげられた。
短編ですがなかなか心に刺さる一冊でした。

1111同人α総務より:2011/02/10(木) 15:51:44
26号ゲラ
100ページを超えるとどっしり感がある。みなさんが一生賢明書いた作品
に校正を入れることは、作者のため、読者のため、日本語のためだと思う。
誤字、矛盾、そんなのは「ご愛敬」と言い切れない。
校正から校閲までいくこともある。あとは著者校で決まる。

それでも誤りが見付かったとき。「正誤表」添付となる。αとβの正誤表は
未だに添付されていない。

さてさて、どっしりと黒墨の香りを載せたゲラを読みましょう。
私の場合は校正というより、鑑賞に近いのだが。

1112同人α総務より:2011/02/10(木) 21:55:34
Teacupの工事
本日も昨日に続き異常がみられました。少し多いような
気がします。
まあ無料或いは低料金でブログ、サイトを作るのですか
ら声高に文句は言えないのですが、彼らもそれなりに利
益を得ているはずです。そして何よりも、自分たちがな
ぜ徹夜をしてまで工事するか、サイト提供の意義につい
てもう一度考えてもらいたい。私も利用者、総務の立場
としてももう一度考えたい。

下記を参考までご覧下さい。
http://314.teacup.com/tcup/bbs

1113長岡曉生:2011/02/12(土) 00:13:47
α26号ゲラの校正終了
木曜の夕方に、赤松さんから届いたα26号ゲラ刷りの校正を先ほど終え
日付が2月12日に変わった直後に、送り返しました。
赤松さん、お手数ですがまた再修正をお願い致します。

それにしても、来週土曜、古賀事務所での製本が待ち遠しいな。

1114同人α総務より:2011/02/12(土) 02:06:33
同人α26号のお知らせ −1
長く苦しい制作の3ヶ月でしたが、楽しい時間も過ごすことができました。
さて冊子ができあがる前に目次をチラリお見せします。
テーマは「仮面」です。どんどん進化している方もたくさんいるようです。

   目   次

仮面の下に何があるのかな          万理 久利
あした天気になーれ             古賀 和彦
松濤学舎                   田辺 悟朗
肥と筑 第十六回               長岡 曉生
夢と現の狭間で(狭間シリーズ3)       古賀 和彦
天使ごっこ・悪魔ごっこ(5)11月????????????古賀 由子
三点セット??????????????????????????????????竹内 一郎
無限回廊 第三回       バード・グレイ・エヴァ・サカエ
人の像をした美しい青い地球         神野 佐嘉江

1115万理久利:2011/02/12(土) 14:37:49
管理組合理事会
極寒の中、朝一番、ロビーで二月定例会が行われた。もうすぐここを去る理事長
が電気ストーブを数十分前から用意してくれているが寒いものは寒い。
髪はぼさぼさなので手編みの帽子、それから毛布のようなオーバー、顔一杯のマ
スクを付けて参加。皆寒さのせいか元気がない。早く終わらせたいムードが一杯
であった。外は雪。

1116同人α総務より:2011/02/13(日) 17:18:38
校正こうせい
ぎりぎりまで校正する情熱の意味は厚生。
文字に残した作品は読まれようと読まれまいと、後世に伝わる。
情熱は作品を甦生させる。
そして何故か私は更生させられた気分を覚える。
手順は実に公正に行われる。合理的に行われる。
同人αの底力を感じたのでした。

1117同人α総務より:2011/02/13(日) 21:58:24
同人α26号予告
[肥と筑 第十六回]

いつもの茶の間。今回は母親の智慧が存分に。
そして仮面についてもおもしろい解説があります。
読みやすく、を感じられた作品となったようです。
なぜなら少々無知の恥を知る同人がいるからです。
毎号、この作品の評に入ると眠れないと言ってま
した。少し手加減をしてくれたようです。
じっくり読むと見えてくる。2604

1118万理久利:2011/02/14(月) 18:18:52
二月の雨
あんまり太陽がキラキラしていたのでいざ出陣、出掛ける前にストレッチ
大丈夫かなと思いつつ自転車で駅前近くの銀行二カ所に行った。
野暮用ではなく大事なお仕事だったから。混んではいなかったが自転
車を引きずる、途中下車して休む、そんな訳でなんと一時間オーバー。
なによりもこれが一番のストレッチかなと思う。

ふらふらながら無事帰宅、待っていたかのように、にわかに曇り雨。
あんまり外が静かだったのでベランダに出たら雪。数日前の雪より
庭は白くなっていた。天気予報は下駄放り投げと似たり寄ったりだ。
雨より雪がいい。
二月、大学受験の時も雪だった。フード付きの赤いオーバーを着て
早めに家を出た。受験場所は失念したが雪のことだけは覚えている。

「二月の雨」というタイトルで作詞作曲したらどんなものになるのかな。

1119同人α総務より:2011/02/14(月) 21:06:00
同人α26号予告
[明日天気になーれ・2]古賀(和)著

愉快ムードの中にも一抹の悲哀が、そんな作品です。
まだまだ出だしと言ったところでしょうか。
どんな天気予報サイトを立ち上げるのやら・・・
筆運びは軽快。

まずは明日天気になーれ    2602

                  ??

1120同人α総務より:2011/02/15(火) 20:00:32
同人α26号予告
[人の像をした美しい青い地球] 神野 佐嘉江著


毎回不思議な世界を味わうことができます。詩を読み終わると
なぜか物語りをよんだ気分になります。エッチな言葉も昇華さ
れ読み終わった後は優しい気持ちに。  2609

       

http://

1121マリアンタ:2011/02/16(水) 13:59:18
前頭葉が壊れてくると
性欲の抑制機能が希薄になり、自由奔放になります。
時として動物に戻ります。

先日見たTV。なるほどお年寄りのおさわりや原始的な性の開放
表現が増えその理由は前頭葉が壊れることにより他人がどう思
うかの抑制が効かなくなるからだそうです。

高齢化社会、前頭葉が壊れる時代に動物的或いは素直な愛が囁
かれるのか、あるいは嫉妬に狂う地獄蒔絵が繰り広げられるの
かわかりません。

加齢で様々の故障が出てきます。私が一番怖いのは脳、思考。
ぎりぎり人間らしい、自分らしい理性をもって表現には気を
つけていきたいと思っています。壊れたら心臓が止まる仕組み
があればなと少し考えます。

ちなみに過去の前頭葉削除手術(ロボトミー手術)で現れた症状とは
・外界に対して無関心、無頓着になった
・注意力がなくなり、反応性が乏しくなった。
・状況を理解したり、推理したりすることが困難になった
・時と場所をわきまえない浅はかな言動が多くなった
・我慢ができなくなり、己の感情のままに行動するようになった
だそうです。

注意しようと思いました。

1122同人α総務より:2011/02/16(水) 20:21:50
同人α26号予告
[三点セット] 竹内 一郎著
トルコで出会った忘れられない三つの何か。理系頭脳の持ち主である一方
なかなかの歴史通とみました。紅茶を飲みながら、ユーモアとウィット溢れる
作品を楽しむ、これが一番かもしれません。三点をご想像下さい。 2607

   

1123万理久利:2011/02/17(木) 16:03:23
子供の威力
子供と言っても、小学生前の子供のお話。
私もかつては子供であったわけだが、兄姉の孫達をみているととにかく
驚かされる。知ることの毎日、好奇心の毎日。同じような日々を確かに
私も送っていた。毎日が発見の日々であった。ご飯は食べさせてもらえ
るし、注意もしてもらえる。
人類は実に子育てに時間をかけるのものなのだと思う。

先日、姪の子4歳が電話に出た。言葉は昨年今頃来たときよりしっかり
していて、なぜか私のことを覚えているようだ。中身は好きな自動車の
話、一時間も続くかと思われた。 この子は道を歩いていて通り過ぎる
自動車をみて車名を声高に叫ぶ癖があった。
当たりかどうか私にはわからないので親、またぞろその親に聞くと満足
げに笑っていた。あれから一年だからその記憶はもっと膨らんだのだろう。
車の名前を道で叫び、電話で叫ぶ。まことに羨ましいエネルギーだ。

1124同人α総務より:2011/02/17(木) 16:45:55
同人α26号予告
[松濤学舎] 田辺 悟朗著

佐賀県人学生がお世話になる場所。渋谷の街が走馬燈のように
蘇り、青春の息吹が力を与えてくれる。
この頃から既に青年達の人生は大きく舵を切っていたのかもし
れない。 2603

           

1125万理久利:2011/02/18(金) 09:31:01
テレビ画面
食べ物
動物
笑えないお笑い
励まし合い
突っ張り
ぼやき
お天気
クイズ
スペシャル番組 「お父ちゃんまた私の顔忘れた」
異常に長い、そして捏造されたCM

こんな印象を持つ。
隙間を狙ってNHKニュース 同・教育、あとテレビ東京も少々。

子供の頃父に連れられて行った街の商店街で力道山をみた。
小学生になるとお隣の家や友人の家で見たが居心地は悪かった。
三年生か四年生の時いよいよ在宅テレビが来た。瀬戸物の犬も
ついてきた。学校から戻ると洋画劇場をやっていて、かたっぱ
しから見まくった。勿論アトムも。いかにも怠惰な子と思われ
たろうが、私は意志を持ってテレビを見てたのだ。興味津々で。
世の中の事がテレビから、夢もテレビから、わかった気分にな
っていたのかもしれない。

環境も私も放送局も随分と様変わりしました。
なんと言っても私が変わり、見るテレビが少なくなったのでしょう。
でもテレビはやはり放せません。

1126水彩画愛好家:2011/02/18(金) 16:29:03
平将門公菩提寺「延命寺」(街角スケッチ)
意外とひっそりとした門構えです。それでも藁葺きが高級感をなぜか感じさせます。
塀の並びも良かった。

さて将門は京都の朝廷に対抗して独自に天皇に即位して「新皇」を自称した事によって、遂には朝敵となりました。 新皇ですか。新皇ではなくご自身が大和日本の大将であると言えばいいのに、皇に拘ったのですね。新皇一代目でしょうか。それとも過去も分もちゃっかりひき継ぎ、天皇xxx代目と名乗るのでしょうか。今生天皇は125代目。
皇室(朝廷)は強かった。

役所は意外と便利な情報窓口です。私の旅行好きの友人も行き先の役所とコンタクトします。出来不出来はありますが、大方サービス精神一杯で対応してくださるそうです。
私は地図をもっていても目的地に付けない方向音痴です。 カーナビならぬ徒歩ナビで
「そこ真っ直ぐ、そこの酒屋を右折して・・・」とか音声を掛けてくれるような携帯ができればなと思っています。

1127同人α総務より:2011/02/18(金) 20:04:11
同人α26号予告
[天使ごっこ・悪魔ごっこ−5回」 古賀(由)著
25号ではお休みであった。具体的な人物像が少しずつ明かされていく。
天使と悪魔の名前も。職場の現実と二人いるときの夢の世界、そろそろ
均衡を保てなくなったようだ。 2606

    

1128同人α総務より:2011/02/19(土) 10:31:40
同人α26号予告
[夢と現実の狭間で 狭間シリーズ3] 古賀(和)著

転居好きな主人公の姿が見える。転居とは彼にとっては脱皮だったの
だろう。脱皮する度に住まいを変える。
たまたま、偶然ですが26号提供作品、田辺氏の「松濤学舎」にも重
なる部分があります。二作品同時に読むと面白いかもしれません。
2605
        

1129万理久利:2011/02/19(土) 14:48:05
一年前
佐 賀 投稿者:万理久利 投稿日:2010年 2月19日(金)04時05分21秒

「 ◎涅槃西風(にし)背(せな)に追われ佐賀探訪  民治
本当に佐高を愛し、佐賀を愛している方だと思います。句にその思いが篭められています。
「西風」とは「佐賀県立西」かな・・・。佐賀と私を繋げる太い糸、母を昨年秋に亡くし佐賀鹿島
の思い出まで薄れそうです。「同窓会記事」を通じ「佐賀」を感じています。」

言の輪への投稿がどんどん消えていきます。
今日俳句王国が届きました。感謝の駄句 三つ。

●転んでも立ち上がれずに帰る鴈
●人の手が力強くて上白梅
●勇気こそ魂の塩梅寂光

1130同人α総務より:2011/02/19(土) 21:28:40
同人α26号発行のお知らせ
地べたに足をつけ、あたりまえのことをやり続け*同人α*26号が発行され ました。
去年の今頃何が起きたかを多くの方は語らずに終わりました。
同人αは考え、語り合い、そして創作をする集団です。
地道に、当たり前に26号α冊子となりました。

テーマは「仮面」です。どんどん進化している方もたくさんいるようです。
冊子を追加希望の会員及び一般読者のかたは下記までご連絡下さい。
E-MAIL アドレス; koga-kaz@s5.dion.ne.jp

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001185M.png

1131同人α総務より:2011/02/20(日) 12:48:31
同人α26号予告
[無限回廊 第三回] バード・グレイ・エヴァ・サカエ著

一回でバードが華々しくデビューし、あとを続けてエヴァが四苦八苦ベトナムまで
飛びました。そして第三回、グレイははじけました。知識が豊富だとしっかりとした
文章がかけるのです。しっかりとはじけた。重厚なのに笑いを堪えるのに困った。
2608

    

1132万理久利:2011/02/20(日) 20:13:12
真実の隠蔽
三百年のベール:南條範夫著

昨日午後からごろごろと布団の中に入っては同人から譲り受けたこの本を読み終えた。
徳川家康の生まれについての大胆な仮説です。
とにかく補強資料が多いこと、なんだか信じてもいいのかなと。信じたとしても家康は
家康です。

真実の隠蔽は長い歴史の中で暴力的にかつ巧妙に行われるものです。自分の目でし
っかりと見極めていきたいと思っています。

さて主人公、なぜか譲ってくれた人にそっくり、歴史に取り組む姿勢、真実を突き止め
る 執念、よく似ています。

1133同人α総務より:2011/02/21(月) 09:44:14
α作品集アップのお知らせ
昨日作品集に26号を掲載しました。
[同人α]の作品集は、α創刊号から揃っている[完全版]で校正済みのものです。
26号冊子がお手元に届く前に開いてみて下さい。

1134同人α総務より:2011/02/21(月) 12:04:15
α作品集についてー補足
今回より連載「無限回廊」は別枠でも、まとめて掲載しています。
赤松氏の「三つの願い」が発端です。
筆者が毎回変わりますので、合本を是非とのリクエストにお答えしました。
現在五作品が掲載されています。

なかなか読み応えがあります。

1135同人α総務より:2011/02/21(月) 14:54:59
26号作品評論開始のお知らせ
目次通りの順で一作品、原則一週間(月〜日)

一回目は「仮面の下に何があるのかな」詩
二月二十三日(水)から二十七日の変則となります。
最終日は四月二十四日を予定しています。

27号作品に行き詰まったら評を入れる、如何でしょうか。
評は持ち越しでも何でもOKです。筆者に届くことが一番です。

1136万理久利:2011/02/22(火) 14:30:45
雨後晴れ
14日の雪が嘘のような日差し一杯、時々強風の本日です。

●わか柳風に吹かれて湧き上がる
●囀りに睡眠中断聴き入りて
●恋猫に睡眠中断石投げる
●春の服きわどい色をあしらいし
●ぶさいくと言われても咲く盆の梅

1137同人α総務より:2011/02/23(水) 12:33:44
26号作品評論開始のお知らせ
「仮面の下に何があるのかな」
本日より2月28日日曜日を予定しています。

文末に2601をお忘れ無く

1138同人α総務より:2011/02/23(水) 13:16:46
「著者のポートレートとコメント集」アップのお知らせ
表題絵とコメントをTOPに個々の作者提供の画像と前書きを載せていきます。
評の前にお立ち寄りください。

1139長岡曉生:2011/02/25(金) 00:09:09
2601著者ポートレートとコメントについて
[仮面の下に何があるのかな]の評の前に、著者の自画像?についての考察
この絵は、著者が以前ピエロシリーズ中で発表した1枚の絵に今回の題[仮面]を被せたもので
実は4重構造になっている。
 基礎部分をなすのは、生まれたときの赤子の心をもつ自分の内面であろう
 二番目に、内面を覆って意識的に外面を作るピエロの衣装とピエロの化粧
 三番目に、ピエロの上に乗り或いは背後から抱きかかえてピエロを守護している犬
 この犬は頭に紅いリボンを付け、さらに2本の角状の飾りをつけている。と見たのは間違いで
 角状の飾りとは、実はピエロの2本の足であった。
ここまでは、以前発表されたピエロの絵に含まれる構造である。

 四番目に、今回の作品の表題[仮面の下に何があるのかな]をより鮮明に示すために
 ピエロ自身が新たにマスクを付けて登場したわけである。
作者の意図は、作品の内容を読み進むことで徐々に明かされるはずである。
2601

1140万理久利:2011/02/25(金) 14:02:07
利己主義と個人主義
人は何を基準に行動しているのかなとふと思う。上記の言葉は何気なく使う言葉ですが
意味深いものがあるようです。

利己主義:社会や他人のことを考えず、自分の利益や快楽だけを追求する考え方。また、他人の迷惑を考えずわが
まま勝手に振る舞うやり方。エゴイズム。「―者」(大辞泉)

個人主義:国家や社会の権威に対して個人の権利と自由を尊重することを主張する立場。あるいは共同体や国家、
民族、家の重要性の根拠を個人の尊厳に求め、その権利と義務の発生原理を説く思想。ラテン語のindividuus(不可
分なもの)に由来する。対語は全体主義・集団主義。(ウィキペディア)

定義は色々みたいで私の中の把握もばらばらです。共に西洋文化圏の言葉のようです。
利己主義の定義が上記であるとすれば、人になんと言われようと私はエゴイズム一直線
では決してなかった。

個人主義は私なりに捕らえれば、まず自分ありき、思考があり、知能があり、この自分は
国やコミュニティーにも脅かされない存在である。そんなことを考える。

「利己主義は一切の徳の芽を枯らすが、個人主義はさしあたり、公的な徳の源を枯らす」
トクヴィル
百年以上前の人の言葉ですがそれなりの納得があります。

私にも利己主義的な部分があるでしょう。でも利他主義と見受けられる施しの行動はよくわかりません。やはり自己満
足その他もろもろの理由で利己主義ではないでしょうか。

東洋的に言えば、馬鹿馬鹿しい、糞食らえ。でしょうか。「個」に対する考え方にとどまらず、全てを相対化するのが東
洋の思考と考えることもでき、これも東洋が「唯一絶対の神」を想定しにくい傾向を持つ理由なのかもしれません。ス
ケールが違います。

自分を傷つけず、他人を傷つけず、国、コミュニティー とおりあいをつけていきたいものです。そこに登場する小道具
のひとつが仮面かもしれません。

1141万理久利:2011/02/25(金) 21:12:57
今日の一句
●カラコロン空き缶吹き上げ春一番
●屋根の下つがいひよどり嵐避け
●春の夢母と手を取り宇宙旅行

今日は朝から風。隣の家の空き缶BOXが私の庭まで飛んできて、空きカン「のどごし」ばかりが
キラキラと一面に広がりました。お隣さんはゴミを共有部分に置いています。

1142万理久利:2011/02/26(土) 14:10:53
長岡氏による絵分析感想
26号の表紙の絵のことですね。
四重構造・・・純粋無垢の顔のあと、ピエロの衣装と化粧、守護神、マスク
べたべたとどこまで自分を隠せばいいのでしょうか。見る人から見れば「お見通し」。
今ではお遊びで着る程度で心に仮面はつけないようにしています。他人のものをめく
る楽しみは依然としてありますが、衣装は少々重すぎて、今更飾る自分はありません。
犬、その通り、守護神です。絶対の孤独には耐えられません。
2601

1143水彩画愛好家:2011/02/26(土) 16:02:37
深井地蔵尊の川岸(街角スケッチ)
 茨城県は歴史の宝庫なのですね。将門妻子がホトホトで岸辺に隠れていて見付かり殺された。地元民が無言のうちにお堂を建立した。実に日本ならではの史実だと思います。
 主人公は川ですね。その川は天の青と雲の白を写し流れて行きます。岸辺のもっこり感も隠れた様子を想像させてくれます。筑波山は千年単位で生きる人間を見つめてきたのでしょう。茨城はこれまで二回行ったことがありますが、仕事と結婚式。歴史上の奥深いところまではわかりませんでした。1000年後2000年後もこの山は人間の生き様を見つめているのでしょう。 もちろん、賢い人類が生存し続けるとしてのお話です。人間の生きる力はしたたかです。

1144長岡曉生:2011/02/27(日) 20:39:28
仮面の下に何があるのかな:評の1
人が被る仮面の有りようについて、作者の経験を元に23字4行の詩を17句用いて考察した作です。
23字と17句という二つの素数を用いたのは、きっと作者の思い入れがあると見ました。
全体が長いので、三つに分けて評します。
【出会い】
人が最初に出会う相手、それはもちろん家族である。
そこで、作者は素顔の、つまり仮面無しの兄弟姉妹の写真を手がかりに赤ん坊の時代の自分を思い出そう
とする。でも当時のことは覚えていなかった。まあ、赤ん坊だから当然ではある。
写真の中では、代表的仮面としてのひょっとこが出てきた。
ここでは何故か、勢揃いの写真中に写っているはずの両親が描写されていない。
実は、これは中盤の句の伏線となっている。

【秋祭り】
遠くから聞こえるお囃子で目が覚めてお祭りに参加すると、山車の上では仮面を付けた人が踊っている。
人は仮面を付けることによって、赤・青の着物をきて、祭りに楽しく参加することが出来るのだ。
【秋祭り・2】
出会いの句のひょっとこに続いて、秋祭りではおかめの仮面を被ったおじさんが登場。
その不自然さに気を取られ、主人公は転んでしまいひょっとこ顔になってしまう。
ひょっとして、大泣きしたのかな。
おかめ・ひょっとこ、二つの仮面の由来は、どうやらタタラに大いに関係があると評者は見ている。

【マスク】
健康を守るマスクは、また顔を隠す働きもある。
【マスク・2】
目が綺麗な女性。それは素直で真っ直ぐな性格の女性。究極の褒め言葉である。
とにかく、早く健康を取り戻さねば。
2601

1145赤松次郎:2011/02/27(日) 20:53:48
「仮面の下には何があるのかなあ」を読んで−その1
仮面という言葉はなにか不思議な響きが感じられる。真実を隠そうと仮面をかぶるか、それとも現実を飛び出して仮想世界に遊ぶという装置なのか。どうもその世界は無重力の異次元世界に通じているように思える。誰だか判らないように己の顔を隠して、人の反応を観察したり、だましたりととてもスリルに満ちている。この遊びはこの作品のように子供の頃の縁日で売っているセルロイドの仮面は特に魅力があった。仮面の主にも変身できたし、重力や時間や空間を一気に飛び越え、現実にきないこともできるように思えた。そして大人になっても人は様々な仮面をかぶるようになり現実の世界に複雑な幕を掛ける。それがいいことか悪いことかはなかなか判定しにくいものだ。
さて、次回はいつもの通り仮面の正体を見極めるために、その言葉の意味するところを分析してみたい。一つは物質としての仮面。二つ目は心理的な仮面について。
2601

1146万理久利:2011/02/27(日) 22:30:00
今日の一句
兄のおみやげはいつものとおり花でした。大振りの枝二本を選び両親の墓に供えました。
●金の髭風にそよがせまんさくが
●金の粒サンシュユの花小宇宙
明日は寒の戻りとのこと。冷たい雨は金色の世界を長引かせてくれそうです。

ベランダに置かれた花。
左から「マンサク」「サンシュユ」「土佐ミズキ」

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001201.jpg

1147同人α総務:2011/02/27(日) 23:59:27
お知らせ
「同人α(23号〜)著者のポートレートとコメント集」をアップしました。
2/27分をじっくりご覧下さい。
なかなかの色男? わからなーい。

1148同人α総務:2011/02/28(月) 10:08:07
26号作品評論開始のお知らせ
「あした天気になーれ」
本日より3月6日迄を予定しています。

文末に2602をお忘れ無く

1149素人水彩画家:2011/02/28(月) 11:03:11
歴史の風景
水彩画のブログで紹介している我県は、典型的な地方の農村県ですが、それなりにロ-カル性のある歴史の爪あとが残っています。
全国には必ず郷土史家の方がいて、これらの方々の研究の成果を学ばせて頂き、小生も興味を持って後追いをしています。

学校で習った歴史の一端が、県内各地に残っているので、単に風景画を描くのでは面白くないと考え、これらの歴史の片鱗を描くようにしました。

最近はPCの普及に伴い、Google等で検索すると各地の史跡紹介記事が発表されていますので、大いに活用させて頂いています。

中には、目的の史跡探索の所要時間、交通アクセスの仕方、見学の感想や史跡の解説をしているHPもあり、小生の探訪にはこれら先人の記事のコピ-は欠かせない資料です。
又、各地の行政機関発行の広報誌も大変貴重な資料で、これらを入手して駆け回ります。

平将門の妻子受難の地は、深井地蔵尊の近くの河川又は湖沼地域とされています。
この地区には、将門以後ですが大宰府に流され現地で生涯を終えた、菅原道真の息子達も都から辿り着き住み着いています。

反乱の起きた地域として、朝廷からは特に監視の目を向けられていたようで、道真の息子達も役人として赴任してきたようです。

このように、小生にとつては話題は尽きませんが、GoogleとGoogle Mapの検索覧は大変重宝なツ-ルで、大いに活用させて貰っています。

1150水彩画愛好家:2011/02/28(月) 21:59:39
坂東市・逆井城址(街角スケッチ)
 戦国時代の石垣のない板張りのお城。屋根は緑がかっています。銅でしょうか。なんとも趣のあるお城です。律儀な板張りと屋根の緑具合に惹かれました。田園の中のお城でしょうか。
平衡感、物理的には構図はきっちり計算されるのでしょうが、人間の目に映る時はどうでしょう。建物自体も自己主張して多少の歪みがあるかもしれません。わたしはこの絵のそんなところに血を通わせる何かがあるような気がします。全国にどれくれいのお城があるのでしょう。
 街角さんは目立たないところにすぐ目がいきます。そこには何百年もの間、その時代の人間たちに守られてきた建物があります。有名な大きなお城にはない味わいがあります。

1151赤松次郎:2011/02/28(月) 23:23:32
「仮面の下には何があるのかなあ」を読んで−その2
さてなかなか本題の作品の感想までは行き着かないが、仮面についての考察をしてみよう。

1.道具としての仮面は:能面、月光仮面、仮面舞踏会(マスカレード)の仮面など人物の正体
 を隠すもの。女性の厚化粧や歌舞伎の隈取り、ピエロもこれに入るだろうか。または儀式や
 演劇や祭礼などの時に役になりきるためのものか。そういえば夢幻能では「死者」を演ずる
 人が能面を被るようだ。

2.人格を隠すための心理的な仮面:解離性同一性障害(多重人格)、ルサンチマンなどで、必
 ずしも顔、形を隠すのではなく、ただその考え方や行動が普段の行動と違う。意識している
 か、無意識かは人によって違うだろうが、外部からの抑圧的、欺瞞的なものからの自己防衛
 的な逃避を感じさせる仮面である。白昼夢に耽ってふと我を忘れるのは軽い解離の一例であ
 るという。

まだまだ続くよ・・・。

1152長岡曉生:2011/02/28(月) 23:25:24
仮面の下に何があるのかなあ:評の2
次の七句は、仮面という言葉のオブラートで包まれては居るが、実は鋭い心理描写である。
なお、これ以降の句には、作者初めての試みとして字数合わせの一字空けが現われる。

【化粧】
もちろん、化粧も仮面の変形である。
作者は、化粧の下に隠された本物の顔の方が、本当は美しいのではないかという。
ここで言う本物の顔とは、外見ではなく素直な気持ちをそのまま表現できる顔であろう。
【化粧・2】
「やはり違うんだよなあ」というのは、前句を受けて、作者本人にとっては「化粧を施さぬ素顔のままで
素直な気持ちで居る方が良い」と言いたいのであろう。
成るほど。納得出来る。

【言わない仮面】
黙っていることによって、消極的に嘘をつく場合がある。確かに。
「本当に食いしん坊の私」:評者には作者の言わんとすることが理解できない。願わくは、解釈を乞う。
【言い過ぎる仮面】
前句の逆で、前後の整合性を全く欠く言葉を乱射する場合がある。
これでは、相手に一体何を言いたいのか、伝えることが出来ない。
上の両句は、誤った言葉の使用法を説いている。

【一人で居る時も仮面】
一人で居る時も前後の整合性を欠く人格。当人にも本当の自分が判らなくなる場合である。
【全身を包む仮面】
本音を言うために衣装を着けるピエロ。
仮装をしていても嘘におぼれない。つまり、ピエロは論理的な整合性を保っているのだ。

【両親の裸】
本音で向き合っていた両親。だから最初の【出会い】で描かれた仮面の写真には写っていなかったのだ。
やっぱり夫婦は、本音で向き合うものなんだろうな。
2601

1153万理久利:2011/03/01(火) 15:20:36
弥生一日
 ついこの間、2011年のカレンダーを付け替え、あっという間に三枚目です。
このところ時間の流れが速いような気がしています。時々気づかずに寝ているの
でしょうか。
 三月一日は父の命日。三月三十日は母の誕生日です。こだわるのは私が新しい
家族をもたなかったからなのかもしれません。未だに私にとっての家族は両親と
兄、姉がいた家族です。
 弥生と言えば母方の妹にまさしく三月生まれの「弥生」さんがいます。
長崎佐世保でお米屋さんを守ってきました。

1154長岡曉生:2011/03/01(火) 17:37:55
仮面の下に何があるのかなあ:評の3
【兄弟姉妹の戸惑い】
正直なるが故の不便は、忍ぶべきか・打開すべきか? 難しい問題ではある。
【私の仮面】
記念に残しておいた数多くの仮面。今は重すぎてかぶれない。
そうかなあ。本人は気がつかなくとも、時々被っているようだけど。

【他人の仮面をはがす】
何重もの仮面を上からどんどん剥がしていったら、下の顔は何にも無い。
という、ラッキョみたいな人格も存在する。心して掛るべし。

【仮面舞踏会】
若いときは仮面舞踏会も楽しいだろうけど、いつまでもそれでは通らないよね。
誰もが、時々は素顔に戻って、来し方行く末を考えることも必要なのだ。
【捲る、剥がす】
ピエロ衣装を着飾ったら、また新しい作品を物しよう。
きっと元気になれる。

★全体の感想
今号の担当者となって題名を[仮面(ぺるそな)]と決めたのは、作者である。
作者は、α入会の年に、かのアッと驚く[ピエロ画集]を我々の眼前に披露して見せた当の人物でもある。
今回の作品は、その年来のテーマであるピエロと仮面についての独特の見解・分析を示したものであって、
作者の思考の独自性・飛び方の有り様を遺憾なく教えてくれた。
2601

1155万理久利:2011/03/02(水) 00:09:31
批評の感想ー長岡さん
書いた人間も批評した人間も今生きているからおもしろい。三回にわたる解析,分析ありがとうございます。
殆どと言っていいほど当たりです。
兄弟の写真は確かにあって、まさしく私はひょっとこです。次回写真を載せる予定です。


●「作者初めての試みとして字数合わせの一字空け」:悩みましたが、読みやすさも含めて一字空けを試み
ました。
●【言わない仮面】
「本当に食いしん坊の私」:疑問を抱かれた箇所です。勢いで書いてしまったのですが仮面を剥がす楽しみ
のことを食いしん坊と表現したかと、今思い起こしています。
剥がしたその先に何があるのか・・・止められません。
「ラッキョみたいな人格も存在する。心して掛るべし。」そのとおりです。
●「本人は気がつかなくとも、時々被っているようだけど」:
生きている以上、自分に対しても他人に対しても気持ちを軽くするために仮面を被るのでしょう。これは私
の場合で他の方は素直な顔で生きているのかもしれません。

★「おかめ・ひょっとこ、二つの仮面の由来は、どうやらタタラ」とありますが何となくわかります。
なんとなくじゃ怒られるな。
★今まで生きて思うこと、人も私もどうして仮面かぶってきたのだろうか。
やはり楽になるためだと思います。ピエロの衣装は自分を出すための衣装、仮面ではありません。
★詩は難しいですが、しばらく北さんを意識して私なりの作品を作りたいと思います。
★さてこれを書いている私は仮面を付けているのか否か。仮面の付けようがありません。
素直な万理久利であります。
★本音を言えば、自分でつけた心の仮面がなかなか剥がれなくれ、自分の本体は一体全体どこにあるのかな
と苦しみ続けています。
★評論が作品になりましたね。そんな面白さを感じました。

2601

1156赤松次郎:2011/03/02(水) 10:40:49
「仮面の下には何があるのかなあ」を読んで−その3
まだまだ仮面についての詳しい分類はあるだろうが、この辺で本題に入ろうと思う。

作者は小さい頃から身の回りの出来事を手当たり次第にじっと観察する癖があった。そして
持って生まれた好奇心と探求心は、同じ人ではありながら違った行為をするという、人間の
二面性を知り、それを暴くのが楽しみになった。
漫画のドラゴンボールにでてくる孫悟空、フリーザの配下ギニュー特戦隊などの戦いで、相
手の戦闘能力を測定する片眼鏡型の装置「スカウター」が出てくる。フリーザの最終形態の
戦闘力は1億2,000万、超サイヤ人となった悟空の戦闘力は1億5,000万にまで達している。た
だし単位は何であるか判らない。スピード、殴る力、気、知力などを総合した破壊力であろ
うか。
ついに作者はピエロの滑稽さと哀愁の仮面を被り、精密な「スカウター」を駆使して周りの
人々の表の顔と裏の顔をつぶさに観察した。勿論また自分も様々な仮面を用いていることも
知っているし、反対に観察の対象になっていることも自覚している。

モデルや女優達は昼間の仮面を外した寝起きの顔を、朝鏡のなかの己の姿を見てギョッしな
いのだろうか。これは仮の姿、本当はコテコテに化粧した美しい姿が本当の私と見なすのだ
ろうか。そうだとすれば眉はなく目はあるかないかの妖怪のっぺらぼうの方が理想の顔形を
描くのに手間が省けて便利というものだ。
しかし社会的な生き物である人間であるなら、諍いを少なく平和に暮らすためなら仮面も必
要であろう。「智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に棹(さお)させば流さ
れる。意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。とかくに人の世は住みにくい」と漱石
もおっしゃっている。
直球ばかりでは打たれやすい。カーブ、フォーク、大リーグボールなどの魔球も大いに使わ
ねば成り立たない。そういう意味では仮面も必要だろう。
(ちょっとここで広告---「あした天気になーれ」のなかの「秘密の小部屋」でその仮面の
考察をしています。是非ご来場をお待ちしています)

さて人は観察者を退屈にさせないために、仮面をたくさん作って、謎、謎、謎で相手を攪乱
し戦闘能力測定不能の状態をつくりださねばおもしろくない。
だがその反面、一人でいる時はすっかり仮面を脱いで、己の本当の姿はなんであるかを考え
る時間もあっていい。この作品はいろいろの意味で人間の二面性を、複雑さを考える機会を
与えてくれた。ぺるそな・・・不思議で魅惑的な響きだ。
2601

1157万理久利:2011/03/02(水) 14:47:48
批評の感想ー赤松さん
物質としての仮面と心理的仮面の区分けはなるほどと思わせる。仮面の分析をやり始めたらきっと深いものになるの
でしょうね。 厚化粧これは仮面と呼んでいいでしょう。効果をアップさせるために衣装や装飾品もでてくるのでしょう。


心理的仮面 「外部からの抑圧的、欺瞞的なものからの自己防衛」衝撃が強いければ強いほど精一杯自己防衛をし
たけれど、精神と体に影響が出ることは確かです。自分が誤った行動をしたとき、謝らないどころか、考えないように
し、過去のこととして後悔の不安を解消する。これも困りものです。歴史にも多くのもみ消しが無言のうちに行われてき
ています。100年前のことすら検証されない。

たまたま読み終えた本があります。「微笑みがえし」乃南アサ。高校時代の同窓生の女性4人が出てきます。その
中に自由奔放、無配慮のため少しずつ友人を傷つけてきた女性がいます。役割は社会的にもこの同窓会でも「女王
様」です。
そんな彼女のところに嫌がらせの品物が次々と送りつけられるのですが、想像通り3名からでした。一見優しく対
応しながら破滅の機会をじっと待っていたのです。微笑みも仮面かもしれません。女性の場合はドロドロと感情に
走り怖いものがあります。女王様は最後の最後までノー天気です。終わり方を見ていると、「殺人」までいかない
とずっと嘘の微笑みを浮かべ続けることになるような気がしました。
目が黒くよどんでくるか、顔面神経痛間違い無し。

仮面は生きていくための必需品かもしれません。打撃を弱める、真実を隠す。そして遊具。
悪用は困りものです。またぼーっとぬるま湯につかる仮面風呂も臭そうです。
臭そうな箇所を「嘘だ!」「真実ではない!」とついつい観察する癖がありました。仮面夫婦と言う言葉もありました。
仮面風呂と同じく不健康です。
これからも止められそうにありません。戦闘力二億くらいのスカウターをピエロの帽子の中にはめ込み時々踊ります。
猫や犬や馬と遊びます。

2601

1158水彩画愛好家:2011/03/02(水) 17:03:10
偕楽園好文亭(街角スケッチ)
いよいよご当地梅の季節ですね。桜も梅もその他の花々は蕾がす
こし割れてきた頃が好きです。昨年は5月からのスケッチでした
から梅は見ることはできませんでした。
左から右に流れる梅の枝。その奥の景色、うまくはまっています。
ネットのおかげで画像、動画、音楽まで聴けるようになりました。
是非とも匂いを付けて欲しいところです。
匂いを付けるととんでもない臭いも漂って来そうです。
街角さんは建物、草木、土、花の匂い。安心です。

1159万理久利:2011/03/03(木) 09:39:29
「あした天気になーれ」評−1
まずはコメントとポートレートから。何かヒントが隠されているかも、作品の蜜があるかも。
息子を近づける「餌をまく」風景が見えるようです。それにしても作者から父親、夫、生活
の匂いがほとんど感じられない。となると作品から嗅ぎ取るしかないのか。
作品を読めと読者に餌を撒いているのかもしれない。
写真は大分スリムになった作者のきどった写真。俺だぞ!と黙って主張しているようだ。

【秘密の小部屋】
この作品は題名からいってもこれまでの作風とは違うものを期待していた。なにかをふ
っきって思いっきり遊んでみる。秘密の小部屋の一部公開だ。26号の題「仮面」をう
まく小部屋に取り込んだようだ。カラマツ・ジローもチキン・ジョージもこの小部屋か
ら生まれたのだろう。
小部屋はその人間の襞かもしれない。生き続けるに当たっての襞、避難場所。
この場所が充実していればいるほど、作品に面白み、切れが出てくるのだろう。
2602

1160マリアンタ:2011/03/03(木) 12:36:53
三月三日
今日はひな祭りです。
我が家ではおひな様も五月人形も登場することはありませんでした。経済的余裕もなかったし、
家は狭いし、そしてなぜかあまり関心がなかった。中学生になった頃から紙で作ったおひな様
をテレビの上に置いたりはしました。

場所は京都御所、天皇、皇后が上段に乗っているのですね。何とも不思議。
国旗も国歌もなぜか嫌われているようですがひな壇は年々豪華になる一方のようです。
紙でつくって厄をを吸い込んでもらい川に流す、これが一番です。





彩りに欠ける掲示板になっているのでお絵かき機能を使い天皇カップルを描いてみました。
異国情緒が溢れてしまいました。

1161ペルソナ:2011/03/04(金) 12:05:10
戯評−大学入試不正事件について
皆さんの投稿を見ているといつも問題点の分析をしないで、十把一絡げの偏った意見が多いように思える。この事件を論ずるにはまずいろいろの観点があることをどうして区分けしないのか。そうすれば、簡単ではないにしても少なくともそれぞれの問題解決の方法が見えてくると思うのだが。
まず
1. 学生の倫理観の問題
????大学合格の必死の願いがあったのは理解できるが、己の心のなかの良心に照らし合わせて見たのか。そんなにしてまでそのことに賭ける意味があったのか。たとえ不正が見つかることなく合格したとしても、一生その負い目は自分の心に付き纏うことはないのだろうか。
????私も二度そのような誘いがあった。それが不正と言えるかどうかは単純に判断はできないが、一度目はさる代議士の秘書から大学の裏口入学への斡旋の話があった。もう一度は大学を出て就職するときにまたその秘書から、大企業への斡旋の申し出があった。これらはこちらから話を持ちかけたことはなかったが、その当時は代議士の秘書達は票を集めるためにという当然の仕事だったようで、知り合いの子息には声をかけていたようだ。しかし私は一生自分の力以外の方法で得たものにたいして負い目を見ることを厭ったので、その二つの申し出を即座に断った。希望大学や選考の学部選択も、そしてこのような斡旋もまた両親には相談したことはなかったので全く親は知らなかったであろう。結果として希望の大学や大企業には入れなかったが、そのとき私の心に宿った正義や倫理感そして独立自尊の精神が今の自分を作っていると思っている。結果が良い悪いはべつとして・・・。

2. 手段の問題、防止の問題
????最先端の技術を使った不正の方法が判って、そのメカニズムが悪いという論はいただけない。古代中国の科挙の試験でさえそのようなカンニングがあったようだから、これからもそう簡単にこのようなことは一掃できないだろう。いろいろな方法が出現するだろうが、一つ一つ対処する他はなさそうである。

3. 刑罰の問題(偽計業務妨害容疑)
????どんな法律で取りしまるかということは専門家でないから判らないが、その一方その条文がないから罰を与えられないという考えもまたおかしい。この程度のことでそこまで懲罰を求めたり、大げさに騒ぐこともあるまいという意見もあるが、それもまたおかしい。真面目な受験生にとっては、同じ条件の下に選抜されることを前提とするならば、このような公正を損なうことになる不正を見逃すべき問題ではないと思うだろう。たとえ不正がばれることなく受験に成功した場合は、当然成功した生徒の中には彼の代わりに落とされた人もいるだろう。それを考えると、間違ったことをしたのだから、軽重はともかくそれなりに懲罰を受ける必要があると思う。

4. 社会的影響
????そんな不正の行為者の代わりに落ちた学生は、知らないうちにその人の進路を狂わされたというべきで、罪悪感も感じない不正な人が増えることは社会的公正さを保証されない社会になるだろう。やり得の思想がはびこらないのか、正直な生き方が馬鹿を見る社会がいい社会なのか。
????高度成長時代、バブル景気の時代、二年前のリーマン・ショックの嵐に晒されたアメリカの自由至上主義による拝金主義の歪みは反省されなければならない。
????生活者と関係のないところでなされる、儲けるためだけの石油や食料の投機はマネーゲームを呼び、強者・弱者、富者・貧者の格差を生じ、このような社会的公正を欠くことは結果的に不安定な社会を生むことになる。だからこの問題は些細なことではなく、これから未来に向かっての大事な心の問題、価値観の問題、生き方の問題なのだと思う。

1162万理久利:2011/03/04(金) 12:29:38
「あした天気になーれ」評−2
評−1で「なにかをふっきって思いっきり遊んでみる」これは半分当たりで半分はやはり
作者の言葉選び、視点等の色合いが出ています。でもなかなかの飛びです。

【居る場所】
ストレスが溜まらない場所あるいは発散させる場所として「人口50万くらい、歴史的
文化の育った街、海と山と川を臨める都市」とし、そこから江戸に繋げていく。
そして隠れ家、民宿と秘密の小部屋。物理的なものと精神的なものになるのでしょうが、
微妙に拘わってくる。川はありませんが背後は小高い山、目の前はのどかな海、香港が
好きでした。時として押し入れの中、布団の中が開放の場所になったこともあります。
自分と向き合いたいのか、人と拘わりたくないのか、両方だったと思います。
 爪楊枝、妻用事、整えましたね。

【天気予報サイト】
イベント保険があるくらいですから、天気はとりわけ興業のポイントとなります。
スキー場の雪不足もダメージが大きいでしょう。
それは別として、天気は予測の命題ではなく生きる上での心構えの表現ではないかと考え
る。作者らしい心の襞を教えて貰えたような気がします。心構え、そう言われてみれば全
くそのとおりの自分がいます。ジャンボ宝くじを百万枚買っても、一枚買っても覚悟と信
じる気持ちはかわらないのかもしれません。私の場合は絶対に当たらないという確信があ
りますが。
作者はやはり隙間を見つけ出す能力に長けて居るのでしょう。
ちょっと目線を変えるだけでどどっと隙間に入り込む。

【ひねり夫婦】
捻り(大辞泉)
1 ひねること。ねじること。「腰の―が足りない」
2 趣向をこらすこと。一工夫すること。「―のきいた台詞(せりふ)」
3 「御捻(おひね)り」に同じ。
4 相撲で、腕の力で相手をねじるようにして倒す技。上手捻り・下手捻り・合掌捻りなどがある。
5 江戸時代の捕縛用具の一。袖搦(そでがらみ)の類。

主人公夫婦はそれぞれの役回りを嘆きかつ楽しんで演じているのではないでしょうか。
捻った言葉は馬鹿からは出ない。少なからずの憎しみと愛情をもつ相手に対し吐かれるのです。
妻の指摘はごもっともで、主人公はがまん一筋役を演じきるのです。
女は現実、男は夢と理論。妻は時としてがまんする夫にも無性に腹がたつに違い在りません。
でもその組み合わせがいいのではないでしょうか。
銀座散歩の様子はなかなかのものでした。歩いた場所でしたから雰囲気がよく伝わります。
40年以上かけて築き上げた、ちょい悪親父としっかり母さんの銀座お捻りデートであります。
  つづく
2602

1163ペルソナ2号:2011/03/04(金) 14:28:12
戯評−大学入試不正事件について
???? 昨日19歳の予備校生が逮捕され、テレビであれこれ。ペルソナさんがいうように問題点を整理して論議しているケースはあまり見あたりません。せっかくなので問題点にそった感想を述べてみました。

1. 学生の倫理観の問題
?? 私の場合は当然のようにカンニングは悪いこと、狡いこと、恥ずかしい事、の刷り込みが両親からみごとになされていたような気がします。「もしやったらお前が苦しくなるのだぞ」と。親、友人、教育者、それぞれが学生の倫理観に影響を与えるのでしょうが、まずは親かもしれません。狡をしたら、誰かを落とすことになり実力で入学しなかった負い目と併せて一生背負うのでしょう。教育ママは「カンニング技術も能力のうち!」と叫ぶのでしょうか。正,不正自体がよくわからない親と子。

2. 手段の問題、防止の問題
????そのうち頭にチップを入れ込んで通信をやりとりする、そんな時代がくるかもしれません。交信場所は脳とは限りません、人によって腹、尻、もあるかもしれません。チップ検査機が必要になるのでしょうね。

3. 刑罰の問題(偽計業務妨害容疑)
????ペルソナさんが言うとおり、軽重は別にして懲罰は受けるべきでしょう。すでに受けているでしょう。不正を不正としない世の中になったら規範が崩れます。大学を困らせ、他の受験生を困らせたのですから。本人にとっても一種の禊ぎになります。

4. 社会的影響
????正直者が馬鹿を見る社会の不公正さ。その不公正は政治、資源、金儲けの構造が不公正な社会をもたらすということか。確かに現代、正直ものより悪人の方が金儲けに長けて居るようだ。組織の中でもうまくやる。何人傷つけても気にならない。どうやら「大儀」があるらしい。
たかがカンニングされどカンニング、重い問題点を孕んでいるようです。??日本の近くの北の国々、役人の師弟はカンニングは不要でしょう。
それを国民はとりあげないのでしょうか。不正も生き抜くためには必要なのでしょうか。
はいと言ってのけるのは、政治家か役人か、小金持ち、あるいは大金持ち。

★問題点を仕分けするとそれに対する自分の意見がすんなり出ました。深掘りはできませんでしたが。
親の刷り込みで貧乏生活者となりました。心に苦しみを感じるより、腹をすかせているほうがましです。そう刷り込みです。

1164一読者:2011/03/04(金) 20:39:20
進学を断念した施設の子
不正入試事件報道が賑わしている今、ある番組で育児放棄や暴力で親と同居出来ず、施設で高校卒業を迎える女の子が、進学を断念したことをドキュメンタリで放映していました。

国立大学進学を夢見て、バイトをしながら受験勉強をしていたこの子は、いずれ同じ施設を巣立つ弟・妹の将来を背負わねばならないこと、又バイトで学資を稼いでも追いつかないことを考え、断念したのです。そして、受験勉強を公務員試験に切り替え社会に出る道を選びました。

18才で施設を出なければならないので、大学と言う世界へ進みたかったのですが、就職と言う実社会の道を選ばなければならなかったのです。

公務員試験とて受かる保障はないのですが、一心不乱にテキストに取り組む姿に思わず声援を送る心境でした。

番組は、施設の子は18才でこのような人生の選択をしなければならないのだと言う厳しい現実を、問題提起していました。この番組終了後、予備校生が逮捕されたことが報道されていて、進学と断念と言う二つの問題が対照的に続きました。

「逮捕するなんて大げさだ!カンニングは若気のいたりなんだから大目に見てやって、説教して放免すべきだ。」と、あるHPの主催者と常連投稿者が論説していました。

こんな馬鹿げたことを正々堂々と主張をするこの人達は、この女の子が生きるために進学を断念せざるを得なかったドキュメンタリを見て、どう感じるだろうかと疑問に思いました。

更に呆れたのは、試験会場の監督が不十分だつたので、不正が行われたのは大学の責任だと主張していることでした。
こんな思想が、カンニングを容認することになるのです。

若気のいたりだからと大目に見てやることは、一人の青年のその後の人生を大きく狂わせることになるので、絶対に大目に見てはいけないと考えます。

人生甘くは無いのだと厳しく罰し、そして進学を断念し、施設を旅立つ女の子の存在を知ってほしいと思う次第です。

1165万理久利:2011/03/05(土) 16:31:59
「あした天気になーれ」評−3(完)
いよいよお天気サイトの具体的な案がでてきました。まあなんとも。

?気象庁からのデータ、これは当然でしょう。?以下、げたの裏表横や、雨男、晴れ女の集まり具合、
天気に敏感な特異体質をもつ人間のデータ等々、みな伝承ものです。
これはこれで楽しく、笑いながら、半分納得しながら天気予報を見る人もいるかもしれません。もちろ
ん外れていても問題在りません。天気予測の根拠の文章を皆読みたいからです。
たとえば・・・
データ「本日朝、新宿西口にて60代仲良しクラブが集まった。これから小田急ロマンスカーで箱根に
二泊三日。キラキラのドレスを借りて社交ダンスの予定。雨男3晴れ男1雨女2晴れ女1。新横浜新幹
線のり口にて60代から70代の男女が集まった。 小田原うまいものめぐり。 雨男2 晴れ男1
雨女2 晴れ女2 晴れ女一名病欠」
予報「神奈川県、明日の天気、晴れを修正し、曇りところにより雨。夜は星がキラリ。」

私の天気予測は一つ、朝焼けはその日一日天気が悪くなり、夕焼けは翌日天気が良い、明日1日の天気
程度はお日様で当てることができます。これは多分科学的な観測だと思います。気象庁の予測は半分当
たり残りははずれとして聞くことでしょうか。??雨の覚悟、台風の覚悟。雪や台風は外れの場合には振
られた感じがなぜかします。期待と覚悟の度合いが強いのでしょう。

【チキン・ジョージ】
実に興味深い人物として書かれています。まだその実態はよくわかりません。最後まで明かされないと
いうパターンもあるのでしょう。飲む打つ買うオールマイティーのとてつもない遊び人、そんなイメー
ジを持ちました。 性根はギャンブラー。 借金や困った病気もお持ちのような方とお見受けします。
カラマツと正反対の性格と表現するが、遊び心はサイト案を見れば一目瞭然、このコンビでどこまで具
体化するのかしないのか。

アイロニーとペーソスたっぷりのお笑い小説ですが、それはそれ、相変わらす綺麗な文章を書いていま
す。これがまた滑稽さを倍加するようです。カラマツがチキンと一緒に遊びだしたら面白い。リクエス
トではありません。愛妻との捻り節とお天気サイトの行方、ジョージとのかかわり、複線で楽しませて
もらえそうです。
2602

1166長岡曉生:2011/03/05(土) 18:06:29
あした天気になーれ・第二回:評の1
注釈と疑問を、一つずつ記します。
★都市と地相
・四神相応の二つの場合
 作中p18の四神の記述は、墓を築くに相応しい中規模程度の土地の地相に関するものです。これは、
墓を左右の丘で囲って守る形ですが、沖縄では伝統的に家ごとの墓をこの考えに沿った作りとしています。
 一方、都市の場合の四神は、通常次のような四方位における地勢に割り当てられます。
玄武は北方の山、朱雀は南方の低地(その先の海も可)、青龍は東方の川、白虎は西方への道に当てます。
北から南へ下がる地勢は都市の日当たりの良さを示します。山陰・山陽の名前の由来に通じています。
東方の川は、生活するのに十分な水の供給を保証し
西方の道は、財貨の方角たる西方との頻繁な往来による経済の豊かさを保証するわけです。
京都がこれらの条件を良く満たしているとされますが、規模の点では江戸が優っています。

★天気予報と確率論
 気象庁あるいは、気象協会の予測が膨大なデータを使ってやる予測は、少なくとも2・3日後の分まで
可成りよく当たっているのではないでしょうか。
例えば、天気が晴れとなる確率が90%とされた場合、その例を100回抽出し、晴れの予想が当たった
回数を調べれば、その回数は可なり90回に近づくことでしょう。
 これに対し、一回きりの確率の捉え方を天気予報の当たり外れに適用し、予報サイトを立ち上げて顧客
を集めるというのは、顧客の覚悟の手助けをすることに異議を見いだすとしても、実際には難しいのでは?
という疑問は、ちょっと厳しすぎるかな。
2602

1167長岡曉生:2011/03/06(日) 13:46:30
あした天気になーれ・第二回:評の2
★山野の散策
なだらかな丘陵、下生えで覆われたナラ・ケヤキ・カラマツなどの林とその中の木漏れ日の射す小道など。
このような野外環境は、形を変えながらも作者の作品に度々登場し、主人公の心を癒やしてくれます。
きっと先祖が住んでいた土地の記憶が作者の深層意識中に止まり、折りに触れてその存在を主張するので
しょう。これも、環境としての秘密の小部屋と言えるのかな。

★細君の買い物
細君の買い物に延延と付き合わされる。作者はこれを指して受難と比喩していますが、確かにこれは世の
亭主族にとって苦行そのものです。
特に衣料の買い物に同行することは、根気を養うための修行と見るべきでしょうか。
しかし銀座の道行きは、普段の歩行距離を伸ばし健康に寄与すると見方を変えれば、時間とエネルギーの
投資効果は十分でしょう。万歩計を携帯すれば、更に心理的効果まで上がるかもしれません。

★チキン・ジョージ
ここまで二回登場した彼の行動は不可解の一語に尽き、作者の意図が良く解りません。
少なくとも、彼の行動がチキンであると言うことの説明は必要なのでは。

★天気予報のデータ収集の方法
  ?最も可能性が高そうですが、サイトの特色を如何に出すかが鍵でしょう。
  ?これは都道県毎にやるのかな。小道具と人員の準備が結構大変かも。
  ?これは、当然地点毎ですか。ウーム。
  ?競馬新聞の予想を纏め、その結果を競馬場で売ると言う商売が有りました。今もあるのかな。
  ?これは、人員の取捨選択方法が鍵ですね。
  ?地方毎の募集が必要ですね。
?、?、?など、アイデアとしては面白いけど、その実現には時間が掛りそう。
チキンは、果たして良い知恵を出してくれるでしょうか。
全部PC上で模擬する方法が良いかも知れません。
2602

1168長岡曉生:2011/03/07(月) 01:05:18
あした天気になーれ・第二回:評の3
★チキン・ジョージの行方
二週間の有給休暇中のチキン・ジョージは今どこに。各地で協力者の当たりを付けているのでしょうか?
主人公との間の根回し無しにそうしているとすれば、それは矢張り彼が自己中である証拠?
それを見るには、次回以降に彼の心の動きが徐々に解き明かされるのを待ちましょう。

★天気予報サイト
細かいことながら、気になることを一つ。
今の日本で、サラリーマンが勤め先に黙って自分の企業を立ち上げることが出来るかどうかの問題です。
私が居た研究所は独立法人になった後に、研究者がその研究成果を利用してベンチャー企業を立ち上げる
ことを奨励するように変って来ましたが、これは非常に稀な例といえるでしょう。
でも、この話そのものが、そんな制約を気にせずに書かれているんでしょうね。余計な心配でした。

★全体の感想
万理さんが評−1でも述べていますが、この作品は思いっきり遊んだ作りを持っています。
私がαに入会して以来ずっと見てきた作者の半生を振り返った作品群に認識論のスパイスを加え、さらに
確率論で理論武装?した破天荒な天気予報サイトを立ち上げる計画に繋げると言う作りです。
α23号から気づいた事ですが、作者には元々こういう遊び心があったんですね。
ただ、同じく遊んだ作りを持つ[三つの願い・無限回廊のシリーズ]が地球から宇宙規模へと言う飛んだ
視点を持っているのに較べて、この作品は飽くまで地上の生活に限定されるという違いがあります。
ともあれ、この二人が立ち上げる天気予報サイトが実際にどう展開するのか、続きが待たれます。
2602

1169万理久利:2011/03/07(月) 11:59:53
「あした天気になーれ」評−おまけ
カラマツ・ジローは愛妻のいつもの味噌汁と焼き魚で朝食を取っていた。そこへ風呂場から一枚のシャ
ツを持って妻が横に座る。
「あなた、これなによ」とシャツの胸元に付いた赤い紅を指さした。
「どんな気分か、ちょっと君のを借りてみた」とめずらしく慌ててしまった。
「ああやだやだ。その気(け)があるのね。これまで40年以上、全く気がつかなかったわ。それあげ
るから新しいの買ってちょうだいね。高いわよ。それにその紅は落ちにくいのよ。シャツも買います
か」と淡々と古女房は言う。怒っているわけでも、攻めているわけでもなく。 焼き魚の骨が喉にささ
った。今日も長い一日になるとアカマツ・ジローは思った。 ・・・・

こんな捻りも面白い。チキン・ジョージに唆されたのだ。真相はわからない。読者の想像が広がります。
2602

1170同人α総務:2011/03/07(月) 12:02:27
サイトアップのお知らせ
同人α-著者のポートレート及びコメント集(23号〜)をアップしました。
懐かしい写真が出てきます。お世話になった方もいらっしゃるかもしれません。

1171同人α総務:2011/03/07(月) 12:06:33
26号作品評論開始のお知らせ
「松濤学舎」田辺氏著
本日より3月13日迄を予定しています。

文末に2603をお忘れ無く

1172万理久利:2011/03/07(月) 17:02:05
雪景色
今日積雪があると天気予報で言ってたかな。昨晩は忙しくてじっくりと天気予報を聞くこと
がありませんでした。 それでも曇り時々雨だったような記憶があります。
覚悟が無かった分、朝起きて外の明るさに、ありゃりゃと素直に喜ぶことが出来ました。
三月の雪、この何年か雪が降る時期がずっと遅れてきているようです。温暖化とどう整合性
をつけるのか、知りたい。
多くの人は天気予報関係なく、雪で喜んだのではないでしょうか。
来客で洗濯物とゴミが溜まっています。明日天気になーれ。

1173水彩画愛好家:2011/03/08(火) 14:42:23
将門胴塚の風景・神田山延命院(街角スケッチ)
日本の田園の原風景と言ったら良いのでしょうか。平安の時代の風景かもしれません。
平らの広い土地に植えられた木々、お寺には梅、桜の木が必ずと言っていいほど植えられて
います。水彩画が一番引き立つ風景です。静寂、のどか、のんびり、包み込む、暖かい、
時、時代を忘れる、時代の中で自分も今繋がっている、そんな思いを抱く場所かもしれませ
ん。平らの土地を三分の一手前に描き、後は梅の白、常緑樹の緑、赤茶けた木々、松でしょ
うか、そしてひっそりと院が佇む。日本の風景だと思いました。そこそこの農家の庭も広い
土地に梅が植えられていて横には鶏小屋、なぜかこの絵と似た風景だった記憶があります。
将門の首は東京へ、そして胴体は土地の人々が大切に葬った、葬り続けている、女房子供に
対するものといっしょですね。 将門も色々な顔をお持ちだったのでしょう。

単純明快に、梅は中国、桜は日本、そんなイメージが昔から頭の中にこびりついています。
豪華すぎる桜よりひっそりと春を呼ぶ梅が好きです。偕楽園の梅は豪華なのかもしれませんが。

1174万理久利:2011/03/08(火) 15:58:28
松濤学舎 評の1
同人α-著者のポートレート及びコメント集(23号〜)の写真には驚きました。
これって寮というよりまるでこぶりの学校。長岡氏が細かな検証をかけてくださっています
が、いずれにせよ東京の一等地によくぞまあ学生寮を建てたものです。土地持ちの鍋島様の
太っ腹と言ったところでしょうか。地方自治、地方の活性化、色々話題になっていますが、
たまたま東京に生まれた人間は東京が出身地方。大学も文化施設もたくさん集まっていす。
声高に活性化を叫ぶ人は居ないようです。
地方はそれなりに師弟の教育に手を貸し、寮施設を作るのでしょうね。送る親、教師も安心
して息子を東京に出したのでしょう。私の大学時代地方からたくさんの学生が集まってきま
した。すぐに県人会でまとまります。共通記憶の共通話題。まずは安心したかったのだろう
と思います。東京、神奈川、埼玉、千葉、このあたりは県人会はあったのでしょうか。記憶
がさだかではありません。 いずれにせよ日本ではうまいシステムが出来ていたと思います。
参勤交代も影響しているのでしょうか。

大学に女子寮、男子寮が用意されていましたが、それぞれの出身県によって別枠で寮なるも
のもあったのかもしれません。とはいえ私の時代には、すぐに寮を飛び出てアパートかマン
ション、または同棲へと走りました。寮生活を楽しむことを知らない世代だったのかもしれ
ません。
寮と言えば男世界、女、ばくち、あそび、そして学問。疾風怒濤の青春時代です。私の記憶
ではまずは女を知ることでしょうか。もちろん親の期待と自分の信念で学問一直線だった男
子もいましたが。作者はどうだったのかな。私から見れば男子の寮生活は憧れと呆れ、とに
かく羨ましい世界、近づきがたい世界に思えました。

偶然ですが、この作品の二つ先「夢と現の狭間で」古賀著でもこの松濤学舎のことにふれて
います。風景は共通のものでした。
評の前書きとなりました。
2603

1175赤松次郎:2011/03/09(水) 09:40:29
あした天気になーれ・第二回論評のお礼 
たくさんの評論ありがとうございます。このところ寒い部屋での書き物が少々苦になっていて、夜の8時半になると医者からの忠告、病気治療としてのダンベル体操をします。そのあと風呂に入り9時からのTVのミステリー番組を布団のなかで見るのが日課になっています。そんなわけで、いただいた論評に見合うだけの質と量を整えること能わずと書いてみましたが、よく考えるとこのような言い訳を今までずっとしてきたように思います。しかしいつまでもそのようなことがイイワケありません。春になり暖かくなればもうすこし部屋に籠もる時間も長くなり、思い通りの返事が泉のごとく湧き出でてくるかも知れないという希望を持っています。まずは出された質問に答えることから始めましょう。

◆「著者のポートレートからの印象は父親、夫、生活の匂いがほとんど感じられない」という感想ですが、そう私は夏の暑い日でも涼しげに、冬はいかにも懐が温かそうに、困難な仕事でも人に判らないうちにいつの間にか済ましている、どんな窮地に陥っても感情をむき出しにせず鋭い警句を浴びせて去ってゆく、といった風に見せるのが望みであります。だからなかなか本性を現さない。防音・防犯完備、電磁波遮断、視覚および盗聴不可の秘密の小部屋をたくさん造っています。生活の匂いがしないという評は私にとっての褒め言葉としてありがたく頂戴しておきましょう。

◆四神相応や方位に関する九星術は長岡さんがもっと詳しいから、私の出る幕ではありませんが、家の設計を依頼されるときよく鬼門とか裏鬼門を考慮してと言われることがあり、敷地の立地条件や家相についての知識は多少勉強したことはあります。しかし古代の「方違え」のように、それを避ける便法はいつの世にもあるものです。鬼門にトイレを造ってはならない、ただし水洗トイレは可などといった妥協案をいう風水師もいることですから全くあきれたものです。その中には合理的なものありますが、私はそのすべてを信じている訳ではありません。それに従って不合理な不便な間取りの家を強く主張して譲らない高学歴・高ステータスのクライアントがいるのにあきれ果てます。

◆夫婦の葛藤については大なり小なり誰にでもあるでしょう。最近は嵐が一発来そうな気配を察することができるようになりました。もともと縦の物も横にしない、マイペースを崩さないカラマツ・ジローですから、細君の鬱積した不満の原因のほとんどは彼の側にあるわけです。家内安全無病息災を願うなら、ジローの我慢我慢の立場は理の当然であります。

◆チキン・ジョージの名前の由来及びその人物像についての質問については
チキンジョージというロックを中心にしたライブハウスが神戸にありますが、それから名前を拝借したという訳ではありません。西洋ではチキンといえば臆病者、腰抜け、根性なしなどの意味があるそうな。またチキンゲームはかの有名なジェームズ・ディーン主演映画『理由なき反抗』がある。それぞれの自動車に乗った若者が猛スピード走って、どれだけ断崖の端まで行き着くか、先にブレーキを踏んだ方が負けととなりそれをチキンと称したそうです。
しかし今回登場のチキン・ジョージは、確かに尊敬に値する評価や理解は得られるような行動はとらないが、その結果に対して取り繕ったり、言い訳を決して言わないところがなんとなく罪のない人物であり、世の中にはそんな輩も現実にいるものです。

◆この天気予報サイトの行方はなかなか難しい。どのように着地させるかはまさにあたらない天気予報のごとく確信が持てない状況ではあります。さてどうなりますことやら。

◆アイロニーとペーソスたっぷりのお笑い小説ですが、それも「このばかやろう」と『告発〜国選弁護人』の田村正和の台詞である、呆れと憐憫と親しみを取り混ぜた微妙な味の言葉をこっそり吐きながら小説の筋を期待してください。
2602

1176赤松次郎:2011/03/09(水) 14:13:32
松濤学舎を読んで
私も松濤学舎を田辺君の後について何回か出入りしていたが、彼ほど長期に渡って関わったわけではない。だからおぼろげな記憶しかないのであるが、優秀な生徒しか入寮できなかったと記憶している。この頃は旧制中学の気質を残しているようなバンカラの雰囲気を感じさせる先輩がまだ残っていたようだ。高校生の頃、大学と道を隔てた反対側に私の実家があったから、間貫一のような姿、すなわちボロの学生服・マント・破れた学帽・高下駄、腰に手拭いのを下げている弊衣破帽の応援団長が、馬に乗って闊歩していたのを見た覚えがあった。
浪人していた私もまた松濤学舎の近くに下宿していたのだが、いっしょの間借りの家にいた高校時代剣道部であった先輩二人もそんな人達で、いろいろの遊びを教えてくれた。このへんのことは「夢(ゆめ)と現(うつつ)の狭間で」で少し書いている。まもなく私はそこを去っていったので、はたして彼等は満足に大学を卒業していったかは定かではない。
とにかくこの時代は何かにつけ田舎から出てきた私達「芋にいちゃん」の興味をいたく刺激した時代であったことは確かだ。
2603

1177万理久利:2011/03/09(水) 15:05:21
松濤学舎 評の2
渋谷はたまたま私の青春時代と重なったのですが、その思い起しは、右を曲がると、左を
曲がるとの絶妙な解説があったためだと思います。読み手の記憶を読み戻してくれる秀作
なのかもしれません。

学生時代よく行った飲み屋は「こけし」。当時は和民や天狗のような低料金居酒屋はあり
ませんでした。それでもそれなりの料金設定は先輩の顔パスで築き上げていたようです。
話の内容と言えば全て冗談、作り話で皆が大いに盛り上がっていました。
現代の若者は甘党になっていると聞きます。居酒屋コンパよりイタリアンレストランや有
名中華店を選んでいるのかもしれません。

道玄坂を上るとなにやら怪しげなホテルがあったのを覚えています。これはいつの思い出
かよく覚えていません。映画を見て、小腹を満たして、その後のコースでしょうか。どう
ぞご勝手に。今の若者は堂々と行くか、その熱意が枯渇しているか両極端のように思えま
す。作者は色事にはほとんど触れられていませんね。佐賀県人の性格か、恥ずかしがり屋
か、それとも秘密の小部屋行きだったのかもしれません。

100年前の景色、50年前の景色、どんどん変わります。50年後の渋谷はどうなって
るでしょうか。手塚治虫がとっくの昔に描いていた未来都市でしょう。50年後先輩後輩
とこけしで飲み会をしてみたい。

両親は生粋の佐賀県人です。そんな二人から、誰よりも父から松濤学舎と言う言葉を聞い
たことがありませんでした。できの悪さかひがみか、微妙なところで触れなかったのかも
しれません。東急のプラネタリウムには連れていってもらいました。あれから私は宇宙人。
   続く
2603??

1178ペルソナ2号:2011/03/10(木) 18:13:18
Re: 進学を断念した施設の子
> No.1219[元記事へ]
数日経っただけでマスコミは忘れてるように思えます。お笑い芸人大竹の結構騒動が先。
そんなものなんでしょうかね。
 一読者さんはペルソナさんの項目からいうと、1.本人の倫理観 2.刑罰(懲罰)に
関連するのでしょうか、具体例を挙げて述べておられます。 年長者はいつでもどこでも
我が子に、他の子供、若者に「間違ってるぞ、反省して出直せ」これを言い続けるべきだ
と思います。古い、時代遅れでは決してありません。
 生き方、考え方の問題です。この点において、困ったことに大人を大人がしからない。
もう疲れきってしまったのでしょうか。あるいは誉め言葉、優しい言葉だけを求める年齢
になったのでしょうか。 人からとやかく言われたくない。人に敢えて苦言を呈さない。
これが年寄りの知恵なのでしょうか。私は最後の最後まで間違いを指摘されることを厭い
ません。こんな貴重なことはありません。
でも、受けることも、表白することもやはりきつくなってる自分を少し感じてぞっとします。
 今日は問題の京大の合格発表がありました。

1179赤松次郎:2011/03/10(木) 19:27:11
松濤学舎考−おまけ
松濤という言葉に引っかかって、少し調べてみた。wikipediaによると
現在の渋谷区の南西部に位置し、江戸時代は紀州徳川家の下屋敷があったところであった。
1876年にそれを賜った旧佐賀藩主の鍋島家が狭山茶を移植して「松濤園」という茶園を開い
た。地名は、それに因んでいる。その後交通網の発達などによって他の著名な銘柄の茶が東
京に入ってくるにつれて経営が振るわなくなったため茶園は廃止となり、1904年に果樹園と
なり大正時代に入ると分譲され住宅地となった。湧水地のある広大な鍋島侯爵邸は戦後の華
族制度廃止に因って公園として整備され現在では鍋島松濤公園となったとある。ではその松
濤という文字はなにを意味するのか。辞通によると

◆松濤(しょうとう):松風。波のように聞こえる。元・趙孟頫[五華山に宿して、徳清
 ??の別業を懐ふ]詩 一夜松濤、枕上に鳴る 五華山館、夢頻りに驚く

また以前山荘で聞いた松林を走り抜ける風の音に、松籟という言葉をお思い出して調べてみ
たことがあった。
◆松籟(しょうらい):松風。唐・欧陽袞[南?寺]詩 松籟冷冷として、梵唄かと疑ひ
  柳烟歴歴とし て招提を見る
◆松韻(しょういん):松風。前蜀・韋荘[早秋の夜の作]詩 翠簟初めて清く、暑半鎖ゆ
  簾を撤ひて、松韻軽?を送る

以上、松風にもいろいろの情景があることが判ったという、小一時間の調査でした。
2603

1180万理久利:2011/03/10(木) 21:50:43
建築家安藤忠雄
元気な兄ちゃん、五月蠅いやつ、生意気な奴、そんな印象は私にとっては好印象。岡本太
郎さんは露出度は大きかったが安藤ほどの生意気さはなかった。いずれにせよ記憶にのこ
る凄い奴ら。

以前「光の教会」―安藤忠雄の現場 [単行本] 平松 剛 (著)を無作為に読んだことがあり
記憶に残った。 この人は建物に対する熱意、信心、哲学があると思った。それを信じて
やり通す。

こんなことを書いたのはたまたまどでかいテレビでNHK昼の放送でゲストで出ていたか
ら。おしゃれになったかな。とつとつと安藤節を繰り広げる。大真面目、建築は天性、努
力を惜しまない(努力と言う言葉は多分嫌うだろう)、一番を狙う男。

なんともうざいおやじだが、こんな人が何かを残し(過去のものも含め)、若者を育てる
のかと思う。こんな人がこれからも育つのだろうか。少し心配。

テレビでは光の他に、「水の教会」なるものも紹介していた。光といい水といい、自然そ
のもの。彼の作品はコンクリー打ち放しが多い。理由はなんと強くて安いからとか。空間
を大切にし無駄なものは付け加えない、こんなところも彼らしい。私は木が好きだけど。

亭主だったらさそやうざい存在だったかもしれない。だが人としては魅力たっぷりだ。
ちなみにこの人1941年9月生まれ、そう佐賀県立佐賀高校11期の方と同じです。

1181ペルソナ:2011/03/11(金) 10:05:53
戯評−原発のクリーンさ大いに疑問
朝日新聞の投書欄に「原発のクリーンさ大いに疑問」という題で、原発をクリーンエネルギーと位置づける昨今の風潮には違和感を覚えるという投稿があった。たしかにテレビで電気事業連合会による「原子力発電は、世界中で約50年前から行われている発電方式です。その特徴は、発電段階においてCO2を全く排出せずに大量の電力を安定して供給することができること、また、使い終わった燃料を再処理することにより再利用できることから、エネルギー資源小国・日本における発電方法として重要視されています。反面、放射線の慎重な管理が必要で、そのための対策が何重にもなされています。」などと言ったことをTVで宣伝していますが、必ずしもそういいことばかりだけとは言えない。

ウランを燃料化する過程でCO2を排出するし、燃料として使用するプルトニウムの毒性は既知の毒物の中でも最悪レベルで、「角砂糖5個分で日本が全滅」するという指摘がある。そしてまたその廃棄物を深い海の底や、地底に封じ込めるにしても、その毒性の強いプルトニウム240の半減期は6564年である。その間にどのような地殻変動が起きて、生物に影響を与える状態になるか予測できないのである。
確かに石炭や石油といった化石燃料を今まで燃やしてCO2を排出してきた結果、地球的環境変化の問題が生じ現在至っている歴史があるにしても、核燃料による危険や負担をこれ以上未来に先送りすることは許されない。しかもその核燃料の廃棄物処理にようするとてつもない費用は、今の電気事業の経費には含まれていないのである。

私は核利用そのた諸々の純粋な科学的な研究のすべてに反対するものではない。しかし「原子力発電はCO2を排出しないクリーンエネルギー」といった、一方的な報じ方にたいして「はたして良いことばかりか」と問い直す必要があるといいたい。これに反対する意見も含めて、すべからくすべての情報は信じる前にもう一度検証した方がいいと感じた。

1182赤松次郎:2011/03/13(日) 20:28:01
「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」
横須賀軍港巡りのクルージングの参加で出かけてきたが、15:00出発の船に乗る寸前に「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」M9.0の巨大地震が発生した。その遊覧船は前の客を降ろすまもなく沖に逃げ去っていったので、このイベントは中止になった。地震による被害が気になった私は、我が家に帰還すべく皆と別れて京急の「横須賀中央」駅へ行った。しかし電車は運行停止。この寒空に小一時間ばかり待っても電車は走らない。さあどうしたものか・・・。

同じ釜の飯を食べたみなさん。確かにそれが美味かったかつらかったかは人それぞれのものでしたでしょうが、一晃さんの言のようにまさしく貴重な体験に違いありません。そして今回私にとってはいくつか得るところがありました。
一つは何十時間も歩いて帰ることがはたして理にかなったものであるか、闇雲に即断することなく熟慮してじっと動かないでエネルギーの消耗を押さえ、最良の機会を待つのがこが得策なのではなかということ。動けばかえって長い時間危険な状態に身を晒すことになるのではないか。
二つ目は、次の日電車で品川まではスムーズに着きましたが、その先は電車が全く動いていません。そのとき老いも若きも感情的にならずに長時間静かに耐えている姿を見て、まだ日本はすてたものではない、秩序を保てるこの国の将来はまだ大丈夫と感じました。
被災者はこれから大変でしょうが、古来よりこのようなことは幾度も経験してきて、そのたびに不死鳥のごとく克服、再生してきたからの現在の繁栄でありますから、きっと近いうちに立ち直ると信じています。

最後に寒い「横須賀中央」駅で不安のなかで待っている私を捜しに来てくれた友情に感謝します。また最終的には恵義君ともホテルで再会できて、なんだか運命共同体のような気がしてきました。

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https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001238_2.jpg

1183同人α総務:2011/03/14(月) 09:37:53
お知らせ
同人α-著者のポートレート及びコメント集(23号〜)をアップしました。

1184ペルソナ2号:2011/03/14(月) 10:58:19
(無題)
東北、関東の被災の状況を全チャンネル、テレビで放映しています。一番見たい被災者は見れないという皮肉があります。
人生の尺で考えればみなさんとんでもないくじを引いてしまったわけで、地球規模、宇宙規模から言えば些細なこと。要はこれからのこと。
東北県人の性格なのでしょうか、淡々と事態を受け入れ、権利権利と拳を振り上げ叫ぶ人が見あたらないことに少し安堵します。

さてペルソナさんは地震を予測していたのでしょうか。まさしく今、福島原発が地震、津波、火事、の後ろで恐ろしい事故が起きています。 私は昨年7月一日に4回もレントゲン写真を撮りました。もちろん別な病院です。まだ生きています。

1185同人α総務:2011/03/14(月) 13:35:11
お知らせ
こんな時だから
先ほどのお知らせの通り本日より、長岡曉生著「肥と筑第十六回」評を開始します。
3月20日までを予定しています。
末尾に2604をお忘れ無く

計画停電とやらで書き込みもままならない状態です。停電の不便を味わうことくらいしか
協力の方法がありません。

1186長岡曉生:2011/03/14(月) 15:10:38
関東東北大地震からの復帰
昨13日の17時過ぎに茨城の我家の電力が復旧し、その後は食い入るようにテレビを見ていました。
日本では恐らく四百年来最大の震災であろうという話ですが、津波が押し寄せて家並みがあっという間に
黒い波に呑み込まれ瓦礫に変わる恐ろしさが、画像を見ていて良く解りました。
被災地の皆さんのこれからの辛労を思うと本当に心が痛みます。
特に家族、なかでも母親を失っていた小学生の女の子が、「お母さん。お母さん」と何時までも泣いていた
場面をみて、この子はこれからどんな生き方をして行くのだろう。周りの大人がしっかりと支えていって
上げるだろうかと、とても心配になりました。
現地では、このような悲痛な家族の別れが一杯起こっているのでしょうね。

取り敢えず私たちが現地に援助出来ることは、何だろうと考えました。
現地の交通はまだ不便だし、援助物資も集中すると現地では返ってリスクになるそうです。
特に、市役所・役場自体が消失するとか機能を失った例も有り、現段階では放送局等が実施する義援金に
拠出することが一番有効だと思います。
二三日中には年金が入るので、私に払える程度の拠金を出すつもりです。

これを書いている間にまた余震が来ました。震度4程度だったでしょうか。まだまだ油断は出来ません。


田辺さんの松濤学舎の評は、一日遅れましたが、このあと出します。
実は、地震の発生時には二階の書斎で投稿文の準備中でしたが、グラグラと来たので慌てて液晶モニタを
倒れないように支えていたのですが、そのうち猛烈に揺れ出したので、慌てて階下に降り外に出ました。
揺れが収まってから部屋に戻ると本棚の幾つかは倒れ、そうでない場合も上段の本はぶっ飛んでいました。
幸い心配した液晶モニタは仰向けに倒れ画面に損傷なし、そばのCRTは下に落ちていましたが、これも
傷は有りませんでした。電力の復旧後しらべたら、幸いPC関係に故障はありませんでした。

★この地震で得た知見:ゴムの滑り止めシートは、上に載せる物の落下防止に非常に役立つ
??百円ショップで売っているシートの中で、玄関マットや台所マットの滑り止め用として売っている大型
ネット型シートです。これを買ってきて、上に載せる物の寸法に応じて切り、これを座布団にしておくと
載せた物が非常に落ちにくくなります。
実際、この滑り止めなしのモニタやCRTは、あっけなく台から落ちましたが、ずっと重心が高く不安定
なカラーボックスは、詰め込んだ本の重さにも拘わらず下の台からのズレが全く無しにそのままの位置を
保っていました。
装置類に元々着いているゴム足も効果は有りますが、面全体でズレを防ぐ滑り止めシートには及びません。
地震の時、物が台上から落ちる一因は、地震の振動応力によって上下間の位置ズレが蓄積することにより
その限界をはみ出すからですが、このシートはこれを良く防いでくれるのです。

 もう一つ、面白いことに気がつきました。
台上の物の落下を防ぐ方法としては、実はこれとは対極に有る方法があります。
それは、地震の応力を受けたときの上下のズレに対して予め一定の遊びを与えておく方法です。
この例は、唐招提寺建築の縦柱の受けの構造に見られますが、同寺改築中の様子を先ごろNHKで詳しく
放送していました。一見すると寸法精度を良い加減に作ったように見えるこの受けの構造は、実は地震国
日本に建つ古代からの諸寺を長期間倒壊させずに残してくれた超技術だった訳です。
恐らくこの技術は、徐福船団中か、それと同時期に渡来したであろう墨家技術集団が、地震の多い日本の
環境に合わせ開発したものだったと思います。
社寺建築の歴史を辿って行くと、また新しい発見があると思っています。

1187長岡曉生:2011/03/14(月) 23:45:22
松濤学舎:評
評と言うより、松濤学舎と十一期生の思い出話です。1日遅れてしまい、申し訳ありません。
私も、大学2年になったときに大学の寮から松濤学舎に移り、以後3年間ここにお世話になりました。
何と大学生活4年間は全て徒歩通学で通し、従って通学定期なるものは一度も持ったことがありません。

松濤学舎は、渋谷が慶大生の乗り換え駅だっことも相まって、確かに県人学生の溜まり場でした。
当時、佐高の一年生は2・3年生が通う西校舎とは遠く離れた北校舎に通っていたので、十三期生の私が
十一期生の先輩と初めて会ったのは実は松濤学舎においてだったのです。(唯一の例外は、荘島さんです)
通いの寮生をされていた田辺さんや古賀和彦さんとお会いした記憶は、生憎ありません(済みません)が、
神野佐嘉江さんと初めてお話したのは松濤学舎です。(二度目は、α入会の時でした。)
また、松濤学舎の名物寮長でならし文中にも紹介されている古賀俊之さん、通称ラッキョさんにもこの寮
で大変お世話になりました。因みにこの方は、■■伝説の持ち主でした。(■■は伏せ字です。)

寮の門を右に出て松濤公園に向かって行けば、左手には山本富士子邸があり、その名を知らぬ寮の先輩が
邸内に侵入して中のプールで泳いでいるところを見つかったのですが、流石は大女優、警察には通報せず
「泳ぎたいときには、私に断ってからにして下さい」と言ったとか。
思うに、こういう破天荒なお手本を見せて下さったのは、恐らく十一期生の何方かだったでしょうね。
他にも深夜の松濤公園でパトカーの警官にわざと見つかるように騒ぎ、警官が探しに来る隙に回り道して
パトカーに乗り込んで、わざわざ車中にありがたくない置き土産を進呈して来たという猛者も居られたと
聞き及びます。確かこの方は矢張り文中にその名が出ているあの方ではなかったかな。
とにかく、我々後輩から見て十一期生はとてつもないパワーを発揮する集団でした。現在もそうですが。

恋文横町の麗郷は、私も良く行きました。確か背の高いお姉さんが居ましたね。
彼女も生きていれば、かれこれ70歳か。うーむ、時の流れは早いものですね。

考えてみると、現在関東在住のαのメンバーは、全員が渋谷か松濤学舎に縁を持っている人達ですね。
いつか、みんなで集まって旧跡巡りを兼ねた会食をやって見ませんか。
2603

1188ペルソナ:2011/03/15(火) 07:15:50
戯評−最近のニュースで気になること
1.福島原発で露呈したもの
 これだけ最先端の科学と技術の粋を集めた施設なのに、その運転・制御に関し
 て幾重にもいたる安全装置が、かくも次々と不具合を起こすとは信じがたい。
 この施設の精密さと雑さの落差は何であろうか。企画者はその程度の想像力し
 か無かったのだろうか。このような稚拙な思想を見せつけられると、今までの
 隠されただろう数々の不具合を思い、原発の国家プロジェクトとしてそう単純
 には肯定できなくなる。

2.首都圏での食料品、水、ガソリン等の買い占め
 昨日買い物にいったスーパーには米、パン、牛乳、飲料水も無くなっていた。
 それは被災地に優先的に回されたから品薄になったのだと思っていた。
 そういえばカートに山盛りにつんで買っていく人がいたのをたくさん見た。私
 達はいつも考えが甘く、石油ショックのときもトイレット・ペーパーや洗剤な
 ども買いそびれてしまったことがある。今回も被災地でもないのでそこまで考
 えが及ばなかったが、それにしても変に目端が利くというか、はしこい人がい
 て自分さえよければというセコイ考えの故だろう。もちろん自己防衛的な本能
 だからある程度はやむを得ないこともあると思うが、戦時でもあるまいし必要
 以上な量を自分だけ確保するという、互助精神に欠けた根性がさもしいかぎり
 である。日本のほとんどの地方や人たちが災害にあった訳ではないから、その
 人達はもっと冷静に行動すべきであると思った。数日前に電車を待つ人々に困
 難に立ち向かう節度のある態度を見て心強く感じた後だけに残念である。

1189ペルソナ2号:2011/03/15(火) 16:41:35
東北地方太平洋沖地震から四日
関朝目覚める度に福島原子炉の異常事態が次から次へと報告されています。1号から4号ま
で全て。都内にもチリが舞いました。
現地で依然として捜索が続けられまた避難所では多くの方々が我慢を強いられています。

東電の方も日ごとに疲労感を募らせ顔の疲れはもちろん、御髪も乱れ・・・。
避難所の方は突然の出来事への驚き、生きていたことへの素直な感謝の表情でしたがここ
へきて疲労感、苦情も出てきているようです。それにしても皆さん我慢強い。

避難所の玄関前でボール蹴りをやっている男の子達、向けたカメラに向かってvサインと
笑顔、父親に抱かれた赤ちゃんが、興味津々で記者のマイクをさわりまくる。中学生たち
はそれなりに仕事分担を決めて下の子供達の面倒をみる。
どんな時でも子供の姿には励まされます。未来への希望を感じます。彼らには健康と未来
が大人よりも保障されています。こんな子供達を守り抜くことが大人、国の役目でしょう。

そういう私は地震以来買ってすぐの大型画面でテレビを見るだけで、肉体的な苦しみも
不都合も何一つありません。計画停電からも免れています。ああいつものドラマが見られ
ないなどと不埒な一面を感じ悩み込む始末です。自分にできることを考えてみましたが、
まず人様に迷惑をかけないことが一番かと思いました。

1190水彩画愛好家:2011/03/15(火) 17:15:40
農場のサイロ(街角スケッチ)
地震の前日「涸沼川の風景」を最後に筆が途絶えていました。家の修理はあるものの健康
そうで何よりです。修理で疲れたあとたまに絵を描いて気持ちを穏やかにしてください。
とは言え、余震が続き筆も揺れますね。

茨城県は筑波学園都市を中心にたくさんの研究施設があるようです。そんな中にぽつんと
サイロと倉庫、実に不思議な風景です。サイロは崩れなっかのでしょうか。次回行ってみ
て全く変わらずそこにあったら、きっと謎の秘密研究施設なのかもしれません。地下に深
く続く施設。ついそんな想像をしたくなる絵と「今」です。

1191万理久利:2011/03/15(火) 18:49:43
松濤学舎 評の3(完)
長岡さんの強烈?な評をみて中途筆を止めていた感想の最終回を書きます。
神野佐嘉江さんとお会いした第一回目がなんと学生時代の松濤学舎とは。田辺氏や古賀
(和)氏は遊び回っていたに違いありません。よかったのか悪かったのか・・・・。
松濤は上京してきた若き佐賀学徒のたまり場、サロンだったのですね。女子寮がなかった
ことは賢明な判断だったようです。

サロンと言えば私も学生時代大学裏(幻の門すぐ裏)にあったみずほ会館というところに
入りびったっていました。貸し机と布団も用意され何日も泊まり込む強者もいました。電
車を乗り換えまず行く場所はみずほ会館でした。私の机の横には毛布にくるまる先輩が数
名。ここは下宿ではなにのに、会館のおじさんはいつも笑顔の太っ腹でした。おじさんや
まかないの女性達にまず挨拶、それから横で寝ている先輩に挨拶。授業の準備をして友人
と登校です。今から思えば私は大学に行ったというより、みずほ会館に行っていた、その
表現の方が近いかもしれません。

私は■■と呼ばれ、先輩同輩後輩をつれて大学回りの探検に行ったものです。なんでもか
んでも面白かった。「なんでも見てやろう」の精神でしょうか。怖いもの?敢えてあげれ
ば授業があるのを忘れていること、単位を落とすことでしょうか。■■や□□の心配は一
切ありませんでした。寂しい限りです。
みずほ会館を去るとき、おじさん、おばさんの家に呼ばれごちそうをいただいたことを思
い出します。

松濤学舎から私の思い出の玉手箱を開くことができました。そっとまた蓋を閉じましょう。
感謝。
2603

1192万理久利:2011/03/16(水) 19:30:32
肥と筑 第十六回 評の1
毎回ボリュームある歴史小説も休みなしで16回となりました。作者のエネルギーと熱意
を感じます。出版は年4回ですから丸々4年の最後となったのでしょう。作品集で調べる
と『肥と筑 第一回』 第11号??2007年 5月20日とありました。

登場家族はどうにも歳をとりません。なのに作者は歳をとる。どうやら未完の歴史小説に
なりそうですから後は作者の気力次第です。あと4年、8年、12年、続けてもらいたい
ものです。となると夢は第64回でしょうか。素数を狙って67回まで是非とも元気で続
けてもらいたいものです。

実を言うと私が同人に参加した時、全作品を読んで感想を投稿しようと決めたのですが、
歴史、とりわけ日本史音痴の私はとにかく難題でした。兎にも角にも知らない単語、固有
名詞が次から次へ。 作者の注釈どころではありませんでした。

そんな訳で作者の文章を楽しむどころか苦しみまくった訳です。ましてや作者の意図する
ところなど全く想像もできませんでした。
司馬さんとも、陳さん、その他有名歴史小説家とは異なるタッチの文章ですが、読み続け
る間に、単語も覚え、歴史教科書も再度開き、その面白さがわかってきたのも事実です。
なによりもこの作者は検証しまくり自分の目で真実を見ようとする。そんな姿勢が少しず
つわかってきたような気がします。

いずれにせよ、私のような歴史が苦手な読者には初めはなかなか近づきがたい作品かと思
います。事象を紐解き、固有名詞を溺れながら拾いつつやっと面白みが自分なりにわかっ
てきたところです。もう少し多くの方に理解していただきたい、そんな気持ちも少々あり
ます。文章の工夫云々よりも日本語教育、歴史教育の方にひょっとして問題があるのかな
と少し考え始めています。また変な日本語になりました。
2604

1193ペルソナ2号:2011/03/16(水) 20:08:17
東北地方太平洋沖地震から丸五日
今日もゆらゆらと

朝福島原発のニュースを毎朝一番に見るが楽しみでもあり怖くもあります。
津波の被害に遭われた東北の方々、これに追い打ちをかけるように放射能被害まで。
もちろん原発事故は東北だけでなく、関東、日本国中にも関係してくることですが、それ
なりに覚悟、準備の猶予がありますが震災に遭われた方達はなすすべもありません
朝から危険が増した東電の作業員は待避しているとのこと。

そのうちこちらもゆらゆら、そしたら真っ暗、そうか停電くじに当たったのでした。部屋
の半分は光が射さない住まいです。昼から電灯を付けていました。
作業を中断して陽のあたる座敷に寝っ転がり読書。
どうやら三時間ジャストで通電したようです。その後またゆらゆら。

これまで政治は自民党一色、その付けをある意味民主党はおわされているわけで、それで
も今は日本の一大事、枠を外しておおいに政治手腕を発揮してもらいたい。
検証も反省もぐちも文句も後でゆっくり。今言わなければならない提言はもちろん今。
これは文句ではなく提言です。今日、明日、来月の為です。

「自由の大国は不可能の中にしかない、そして小説のみが不可能を不可能でなくする」こ
んなことを死霊の埴谷さんは言っていました。彼にとっては小説だったようですが、不可
能があって初めて自由の大国が存在するのでしょう。不可能と不自由は意味が異なります
が、少なくとも今の自分は不自由の中に自由を味わっています。大地震、そして原発事故
問題、どこまで大きくなるか素人には判らない状態ですが、不可能を可能にしていく力を
日本人は持っていると信じています。

福島県知事、先ほど冷静にかつ本音をTVでおっしゃっていました。
今をしのいでる知事、県民が一番恐れていること、放射能被害。骨折どころではないと。
なぜか大声で誰も言わない。じっと真実を自分の目で見極めていきたいと思います。
そこで自分にやれることを精一杯やろうと思います。何だろう・・・。

1194神野佐嘉江:2011/03/17(木) 17:30:21
つれづれなるままに
このたびの未曾有の出来事に接して宇宙人のような自分もいろいろなことを考えさせられました。▼放射能という汚染は「この空気を吸っていいかどうか」を見ることを小生に強いています。こんなことは生まれて初めてです。これも「生きる」です。これまでの「生きる」「自分のこの行いが正しいかどうか」を見ることであったのとは全く異なっています。(続)

1195ペルソナ2号:2011/03/17(木) 21:10:11
あれやこれや
私の生存エリアは本日二回の計画停電。
▲明るい時
料理 洗濯物干し 掃除 鉛筆を握って作文 ベランダ横に寝転がって読書
▼暗い時
早めに布団かぶって羊の数を数える
☆あけぼの時 たそがれ時
ないしょ

こんな生活パターンになりつつあります。
夜の停電は思索にふける絶好のチャンス
心臓の鼓動、胸が上下する感覚、呼吸がはっきりとわかる。
体が動いていることがはっきりとわかる。
便座の冷たさを感じ、布団の暖かさを感じる。

暗い中で、不自由な中で、放射線の恐怖の中で、自分をみつめる。とことんみつめる。
時々スポーンと宇宙に飛びます。
不思議と今までに感じたことのない自由感。

世の中色々な人間がいますから反応は様々でしょう。朝早くから企業駒は駅に向かい
おばちゃんたちはスーパーで買いあさり。それも生きたい、子を守りたいという思いから
なのでしょう。次は防放射線グッヅに飛びつくのでしょう。元気なおばさんがいるから子
供という未来を作れる。女は子を育み、男はひたすら戦う。

神的な能力、エスパー、体力がなくても・・東北の悲惨さをなんとかしたい、そんな思い
は強くあります。一つの命で皆及び日本が救えるのならば惜しくありません。親を看取り
もう守るべき家族はありませんから。
せめてもせっかく生まれてきた証、感謝の証を残したいのですが。 消極的協力しかでき
ません。
布団かぶって自分を見つめる日々が続いています。

1196ペルソナ:2011/03/18(金) 10:19:41
戯評−イカロスの羽根
今度の原発事故を見るとギリシャ神話のイカロスを思う。

ダイダロスとイカロスの親子はミーノース王の不興を買い、迷宮(あるいは塔)
に幽閉されてしまう。彼らは蝋で鳥の羽根を固めて翼をつくり、空を飛んで脱出
したが、イカロスは父の警告を忘れ高く飛びすぎて、太陽の熱で蝋を溶かされ墜
落死した。

とにかくこのシステムはなかなか閉じることをしない危険さを含んでいる。核廃
棄物は活動を停止するまで数千年、数万年のあいだ暴発しないように冷却しなが
ら30年、その後数万年の間地中深く保管を必要とするという。しかし今回、反応
を続け放熱を止めない使用済み燃料を制御するための保管プールの水が涸れ、高
温爆発したことによる事故である。これからもまたこのような災害や人的ミス、
機能停止などの正常な管理がされない状態に陥ればいつでもこのような事故が起
きることになる。
水力発電や火力発電のように不慮の時に中止をしようとすれば、その後の危険は
何もない状態にすべてのシステムが停止できるが、原発だけは何十年も危険を出
し続けるという閉じないシステムであることを心すべきだ。

人類は今、一昔前には自然の行為でなかった、神の領域であるかもしれない遺伝
子操作や臓器移植、人工授精、脳死問題などの社会的問題が生じるのと同じく、
核融合や核分裂、核兵器などの禁断の実に手を出し、自然のバランスを壊し人類
の未来を終焉に向かわせようとしているように思えて仕方がない。

1197万理久利:2011/03/18(金) 17:34:46
肥と筑 第十六回 評の2
作品中で表現しているように私も「口あんぐり」状態です。分析すると毎回そうなのです
が・・・
1.自分が何も知らないで生きてきたことの再認識 無知の知(恥)
2.作者の見事な推察力と検証力
3.どのような感想を書こうかと暫く脳みそが固まる

 という状態の中、とろとろと感想を入れている次第です。今更知ったかぶりしても仕方
ない、筆者にはすぐ見抜かれてしまうでしょうし自分が情けなくなるだけです。
 今回はなんと物静かな智美の独壇場、「能ある鷹は爪を隠す」でしょうか。三人の子を
育てた賢夫人、今回の災害をどう分析されるかつい聴いてみたくなります。
災:「火」+音符「サイ(巛に横一棒)」。上部は川をせき止めるの意で、火によって道が
塞がれ動きがとれない様。「塞」等と同系、とありました。
 火は原発、誰もせき止めることができない、なるほどと思います。福島の火は人類の業
かもしれません。今人類が作りだした凶器に人類が一生懸命水をかけている。
関係者およびテレビを見ている多くの日本人はこの基本的な作業をじっと見つめる。ある
意味、一億総シャーマン、なんと原始的な光景なのでしょう。 科学技術を進歩させてき
た人類の姿です。??科学技術の進歩と同時に人類の精神の進歩が必要でしょう。言葉と文
字を持つ人類はきっとこれをきっかけに大いに考え始めるでしょう。それが亡くなった多
くの方々への供養かとも思います。

次はなんとか内容に触れていきたいものです。もうすぐ停電です。
 つづく
2604

1198万理久利:2011/03/18(金) 23:50:31
使い方
会員サイト「戯評」でアインシュタインが舌を出している。使い方を誤るなよ!
俺は何もしてあげられない。そんな台詞が聞こえてくる。キューリー夫人も笑っているだ
け。もう捜し物はこりごり、これからはあなたたちが考えるのよ使い方を。そんな目をし
ているに違いない。

「戯評」の使い方、毎回投稿の際は沈思黙考熟慮を強いられる。たらたらと油がでてくる。
残念ながら食用にもエネルギーにも使えない暇し油。冷や汗に限りなく近い油。もうそろ
そろ油ぎれかもしれない。

夜の停電で色々なことを考えるようになりました。生き物として漠然と恐怖を覚えます。
懐中電灯の電池も切れ、在庫もない、店にもない。隙間からうっすらと光りが入っていた
ので、自宅ピンポイント停電かと思い、カーテンを開けたら月明かり、こんなに白く明る
かったのかと思いました。前の家もその横のアパートも真っ暗で屋根を月明かりが照らし
ていました。

1199ペルソナ2号:2011/03/20(日) 11:17:51
自分の命の境界線
昨日は強風ながらも朝から快晴。計画停電の不自由さ、暗黒の不安が無い一日となりました。朝数日ぶりで牛乳1?を求めることが出来ました。最後の一本だそうです。卵と豆腐、食パンは手にいれることができませんでした。すぐ売れてしまうそうです。

今回の災害は人類の欲張りさ加減、自然制覇の思い上がりを一時立ち止まり考えるチャンスを天が与えた宝物かもしれません。
よくぞ日本を選んでくれたものです。流石の采配です。
思うまま、やりたいままに生きてきましたが、せめても今いるこの場所でそれなりの試練を味わおうと決めています。

津波は天災、原子力被害は人災、ざっくりと分けられます。問題を分けて考える必要があるのではないでしょうか。それぞれの采配について反省も含め大いに後で考えるべきでしょう。後戻りの選択、これも人類が選ぶ一つの進歩です。

今現地で生ることに向かって努力する被災者、救援者たちがいます。胸を打たれます。自分の命と引き替えにという命題の前、数十名だったら迷いますが、数十万の命と引き替えならば私の命はどおってことはないと思っています。人類の歴史がつながるのですから。残念なことに私の命一つで何も変えられないのです。これが現実です。政府、政治家、公務員、学者、医師、肩書きのない多くの良心ある人々、統率力ある人を信じるしかないのです。

まずはどなたにも迷惑をかけず自分の毎日は一人で乗り切りたいと思っています。
直接の被災者ではありませんが、少なくとも今ここで共に間接的試練を受け止めたいと思っています。

原発だけは実に心配です。自身の被爆の心配ではありません。

1200万理久利:2011/03/20(日) 18:49:20
肥と筑 第十六回 評の3
小学生の時、自分の名前以外の漢字を習いました。音読み、訓読み、複数の意味、書き順、象形まで。
ドキドキしたものです。少し思い出しました。著者はそんな感動をずっと持ち続け深めていったので
はないでしょうか。

漢字を分解します。雲の字の下部が龍を現し、龍蛇トーテムの夏王朝の隠れ姓とみる。
その「夏」までも分解します。上は舞冠、下は踊る姿。おどるシャーマンの姿だと。
豊作、雨乞いを願う夏、これが季節的にあの時期、季節を現す夏に後から結びつく。面白い。幼児知
能の私には象形でわくわくします。お絵かき観賞の世界です。

音からも分析。羋(び)は羊の鳴き声「メエー」、羋(び)姓の生業が放牧だと言います。
私は「羋」をみて羊さんだ〜と叫んだのです。羊を現す芸術作品です。越族・楚族、姓を放牧と農業
に住み分けていた。これもまたおもしろい、納得がいきます。

音、つくり、絵、から神の名から農耕の変遷を紐解く。ワアー。
そもそもこれが可能なのは漢字の力だと思います。漢字の魔力、深さです。

中国は省略書体、韓国はハングル、日本は漢字は捨ててはいませんが戦後大分そぎ落としたようです。
現代の子たちはメール語を話し始めています。一文字の重さはとてつもなく軽くなっています。これ
を進化というのでしょうか。両方できて進化、そう思います。
つづく
2604

1201ペルソナ2号:2011/03/20(日) 19:06:43
私の義援金
想定外?の震災そして原発事故を前に、せめても生きてる人間として生命の淵にいる被災者に何ができるかを考えています。

前回でも触れましたが、残念なことに力も能力も無い私は何もできない。命を捨て引き替えにする方策すらありません。そこで節電、不購入運動、計画停電時の布団もぐりこみ瞑想、それ以外何にも協力できません。

協力できる、そもそもそれ自体が傲慢の証。わずかな貯金を全額寄付する、それもたいした金額じゃないからせめても自分が生き続けるために取っておくべきだ、やったところでどう使われるか、等々頭を巡らせる始末で何もしない自分がいます。じっと間接災害を受け止めるしかありません。無駄な移動もしない、最低限の摂取を維持してここから逃げないでじっとしているそれだけです。

いよいよの時は持ち合わせの金は信託しましょう。遠い未来の人類の為に。
同じく私の生命保険もできるだけ未来に近いできのよい親族に受取人指定を変えましょう。
思い出の品々は売れるものを残して全部処分しましょう。

久しぶりでご飯を炊きました。まずは生きるためです。
何のために生きるのか、ぐるぐると思い巡らしています。

買い占めにも行かない、被災者に替わっておいしいものを食べる気にもならない、静かに節電して無駄な動きはしない、これは私の性分。いい悪いは関係ありません、人それぞれです。

低空飛行しました。

1202赤松次郎:2011/03/20(日) 19:57:19
「肥と筑」第十六回を読んで−(1)
まずこの後藤家およびそこに集う人達はなんと知識の豊富な人達だろう、最高の
講義を無料で聞ける贅沢な環境であることに今更ながら驚いています。

◆「雲」は夏王朝の隠れ姓、「風」は殷王朝の隠れ姓と説かれているのがおもし
 ろい。このまえ水戸家の屋敷だった小石川後楽園の土塀の瓦に三つ葉葵とょっ
 と違う紋を見つけました。蔭紋とか聞いたことがあります。
 そこでWikipediaによると、
  公式な行事以外の外出時(親戚大名の屋敷や花見など)にはいちいち大名行
  列をつくっていけません。できればお忍びでこそっと行きたいというのが人
  情です。しかし、三つ葵を引っさげてこそっとというわけにもいきません。
  だからといって提灯に家紋なしというわけにもいきませんので、そんな時に
  替え紋を使用しました。御三家の替え紋になると有名なので、みんなも知っ
  ていたでしょうが、「非公式ですよ、そっとしておいて下さい。」といった
  ようなものです。粋を大切にする江戸っ子たちは見て見ぬ振りをしたのでし
  ょう。
 夏王朝や殷王朝の隠れ姓はどのような意味があるのでしょう。大名の替え紋と
 同じような目的なのでしょうか。

◆火の神様に?農炎帝が焼き畑の神様、祝融が農具などの鍛冶の神様、蚩尤は兵
 器の神 様という、それぞれの民族の成り立ちに由来することが理解できまし
 た。

◆「羋」「姒」などという、普段みたこともない漢字が漢字第3水準のなかにあ
 るもの驚きました。これは中国の古代史などに出てくるものだから日本の漢字
 のなかに残してあるのでしょうか。
2604

1203長岡曉生:2011/03/21(月) 02:22:51
肥と筑 第十六回:評のお答え
◆万理さん
★丸々4年の間、登場家族は年を取らないのに作者は年を取る
なるほど、指摘されてみればその通りです。
それでは、時間経過の倍率は実際にどうなっているのか、調べてみました。
勉強会は、毎週日曜日の開催なので、年に52回有る事になります。これを出版回数の年に4回で割ると
な、なんと13倍でした。
作者は、登場家族の13倍の早さで年を取っております。全然気がつかなかったなあ。
★作者は検証しまくり自分の目で真実を見ようとする
言われてみれば、検証好きですね。しかも、大方は白川静博士の[字通]に頼っています。
どうしてこうなったのか。
白川博士の本の内、東洋文庫・講談社学術文庫・中公文庫などで出版された物は、α入会以前から興味が
有って所有していましたが[字通]は高価でなかなか手が出ませんでした。しかしα入会の頃に、長男が
何かのお祝いとして贈ってくれました。
同じ頃、赤松さんの文章中に、東京を引き払い鹿島に帰る際に在京の友人から餞別として[字通]を贈ら
れたと言う逸話を読んだことが有り、その不思議な暗合に驚いた記憶が有ります。
★言葉と文・字を持つ人類はきっとこれ(福島の原発事故)をきっかけに大いに考え始めるでしょう。
同感です。願わくは日本人の鋭気と努力で速やかに現在の危機的事態が沈静化せんことを。
★漢字の音読み・訓読みの意味
この両方の読みを持っていることこそが、日本人の漢字学習を容易にしている理由です。
以前、肥と筑で書きましたが、漢字を音訓両方の読みで覚えることは、英語国民がラテン語の単語を常に
英語の意味と一緒に覚えるのと同じ作業をしているのです。言葉を二つの側面から学習することは、一見
迂遠なように見えて、実は記憶をより強固で確実にする効果があるのです。

◆赤松さん
★水戸家の蔭紋
ひょっとすると、葵紋ではあっても、双葉の葵では有りませんか。
だとすると、それは徳川家康の本当の先祖の紋であって正しく蔭紋ですね。
この件は、万理さんにも話したことがありますが、詳しくは次の懇親会でお話ししましょう。
★「雲」は夏王朝の隠れ姓、「風」は殷王朝の隠れ姓
日本の蔭紋からの類推ですね。遠い先祖を示すという意味では確かに蔭紋と共通性が有りそうです。
これをより解りやすく言えば
 「雲」は夏王朝を含んだより広い範囲の民族の通姓
 「風」は因王朝を含んだより広い範囲の民族の通姓
と言うように考えています。
つまり、姒や羋は、雲姓の夏民族中の各部族の姓であると思います。
★?農炎帝が焼き畑の神様
焼き畑の「畑」字は、日本で作った所謂国字ですが、その由来は漢語の「火田(焼き畑)」に有ります。
同様に「畠」字も国字であり、その由来は漢語の「白田(水田)」に有ります。面白いですね。
★「羋」「姒」などの普段みたこともない漢字が漢字第3水準のなかにある理由
仰有る通り、中国の古代史に出てくるからだと思います。
同様な例として、唐に先立つ国名の「隋」も、滅多に使わないのに漢字第2水準の中に含まれて居ます。
2604

1204万理久利:2011/03/21(月) 14:20:40
肥と筑 第十六回 評の4(完)
【神様】
時と場所の流れの中で農業の神や、戦争の神が現れます。その時代の自然界の状態や政をめぐる争いから必然的に
生じてくるのでしょう。それぞれ得意分野の技術をもった集団かに神が降りてくる。金属の知恵は農業にも利用さ
れます。現代においてもじっと息を潜めてたくさん神々が生き続けているような気がします。
戦争の神様、農業の神様は原子力エネルギーを使用することをどう考えるでしょうか。人類の叡智をもって熟考
し、内側から聞こえてくる神の声を聞かなければなりません。

【仮面】
コーヒーブレイクでは26号お題「仮面」がブレイクします。
夏の字は大きな仮面をつけ心霊が足を通じて降りてくる姿。その足も十二宮の回転の中でちゃんと頭にくる可能性
まで述べています。福島原発で放水しているところを見てつい「落ちろ、届け、冷やせ」と祈ってしまったもので
す。日本国民全員そんな気持ちになったのではないでしょうか。神ではないけれど祈りを通じてシャーマンにな
る。
ペルソナ(意識外):人格の鋳型
仮面(意識的)  :?積極的な用途(ナマハゲ等)
          ?消極的な用途??(ベール等)
きっちりと分析している。女性は角を隠してお嫁入り、化粧をして元気元気。人間の心の襞は深いし重いから仮面
をつけかえてバランスをとる。生きるために使い分けるのでしょう。後藤家の夫妻はもちろん、長く夫婦をやって
いると仮面をつける必要もないかわり、どきどきする楽しみも無くなるかも知れません。丸出しは共同生活上のエ
チケットに反するので最低限、賢い夫婦は仮面をそっと着けているのかもしれません。

大地がゆれ、津波が襲い、原発事故の恐怖、停電による暗黒世界、こんな中で肥と筑のおもしろい読み方、接し方
ができたようです。
2604

1205ペルソナ2号:2011/03/21(月) 14:48:08
怖がりピエロの手紙
神野さん、お変わりありませんか。呼吸できていますか。
私は頭が悪いので、放射能より暗闇が怖いのです。放射能は目に見えないしすぐ痛くもならない。ゆっくり壊れていくとしても所詮人間はいつか死ぬのですから、それが放射能のせいか、栄養失調のせいかわかりませんし。

神野さんの反応は青い地球の反応でしょう。共振現象を起こしているのです。
地球はどっしりと構えているように見えますが、何の何のとても神経質です。
地球が涙を出し始めたのはいつ頃からでしょうか。私はやはり第二次世界大戦頃からだと考えています。ユダヤの虐殺、そして原子力開発。これがキーだと思います。手元にあればヒットラーはお気軽に放射線を浴びせたかもしれません。
原子爆弾を懐に大国がバランスを取っている風景は地球を泣かせますね。

人類の暴走が地球を泣かせる。そんな気がします。青い人間の形をした地球の申し子、実は宇宙人である神野さんは今漠然とした恐怖に襲われているのかと思いますが、「ヒッヒッフー」で呼吸してみてください。そうラマーズ法です。気分が少し落ち着きます。

これを読んでますます呼吸困難になったらご免なさい。「ヒッヒッフー」を繰り返してください。

1206同人α総務:2011/03/21(月) 17:46:22
お知らせ
同人α-著者のポートレート及びコメント集(23号〜)をアップしました。
この二日、計画停電もなく、原発事故も現場の人々の努力で少し光りが見え、
9日目に生還した孫と婆様の姿に希望。隊員をねぎらう石原知事の目にも涙。
そんな少しの安堵の中、非直接被害者も緊張を解いて覗いてみてください。
一時の無礼苦タイム。著者は「彷徨える次郎」こと古賀氏です。

1207長岡曉生:2011/03/21(月) 20:34:03
Re: 肥と筑 第十六回:評のお答え
> No.1260[元記事へ]
この記事中の赤松さんの隠れ姓に対する質問に関して
 「風」は因王朝を含んだより・・・
と書いた中の[因王朝]は、[殷王朝]の誤記です。

なぜか修正が効かなかったのでここで訂正しておきます。

1208長岡曉生:2011/03/22(火) 00:55:30
肥と筑 第十六回:評のお答えの2
◆万理さん
★得意分野の技術をもった集団に神が降りてくる
そう。技術を共通にする集団には、その集団なりに、アーラヤ識への固有の窓を持っているんでしょうね。
降臨する神とは、この窓を通って発現するのだと思います。
★コーヒーブレイクでは26号お題「仮面」がブレイクします
私は、この「仮面」から[夏]王朝を連想したのですが、これを調べていくと夏民族の通性は[云]姓、
つまり[雲]姓であると推定出来たわけです。
また単にこれだけに止まらず
 1)この[雲]と25号の題であり殷王朝の通性と推定した[風]とが、それぞれのトーテムたる龍と
   鳳とに結びついている一対の概念であること
 2)[雲]と[風]とは、25号の肥と筑のコーヒーブレイク中で、後藤家の父母である一対の男女が、
   その好む詩の中で無意識に取り上げた一対の言葉であること
の2点に気がつきました。
25号と26号の題は、私の意志とは無関係に選ばれたにも拘わらず、自然とこのような暗合に導かれた
ことが、実に不思議です。
★神ではないけれど祈りを通じてシャーマンになる
祈りとは、言葉を介して共通した思いを集中できる所の人間という存在にだけできる行為だと思います。
それだけ、言葉には強い力があるんですね。
★人間の心の襞は深いし重いから仮面をつけかえてバランスをとる
なるほど。それは、万理さん特有の面白い見方ですね。
確かに、人は深層意識における役割を変えることによって、その時々の精神的平衡を得ているような気が
します。

1209赤松次郎:2011/03/22(火) 10:57:35
「肥と筑」第十六回を読んで−(2)
またまた悪戯心が蠢いてきました。そこで後藤家に集まる並ではない頭脳と個
性の持ち主について、私としてはイメージを明確に持ちたいと思い、シナリオ
における役割の俳優を当ててみました。これは人によって様々な思いがあるで
しょうが、それはそれ、今回は私の独断と偏見を恐れず男優、女優を割り当て
てみました。もう少し凝って「肥前と筑紫」出身の俳優がよろしいのですが、
だれか試みてはいかがですか?
ちなみにそのあたりの出身のタレントは、村井国夫、辻 満長、陣内孝則、松
雪泰子、木村健太郎、藤井フミヤ、田中 麗奈、藤吉 久美子などなど・・・。

父  後藤英夫:役所広司
母  後藤智美:原田 美枝子
姪  山南響子:夏川結衣
長男??後藤和昭:香川 照之
次男 後藤高嗣:高嶋 政伸
娘  後藤清香:内田 有紀
友人 芳賀信行:織田裕二

2604



????????????

1210同人α総務:2011/03/22(火) 12:59:20
お知らせ
本日から4月3日まで
「夢(ゆめ)と現(うつつ)の狭間で」(斜光復刻版)の論評を開始します。
転居を何度も繰り返す主人公、その中に松濤学舎も登場してきます。
ページを前後しながら読むのも良いかもしれません。

作者はなぜか転居を分析した作品を新たに書いています。「転々流々」。これは佐高11期
による16号「斜光」に続き?として掲載予定。時代を前後し場所を取り替え楽しみましょう。
αでも時期をずらし「転々流々」の論評の時間を設ける予定です。
筆者の遊び心が過ごい。

「転々流々」さわりについては「同人α-著者のポートレート及びコメント集(23号〜)」にて

感想末尾に2605をお忘れ無く。

1211万理久利:2011/03/22(火) 14:17:32
肥と筑の著者さんへ−1
*13倍の早さで年齢を重ねる。心配在りません。宇宙を漂えばプラマイゼロです。
それにしても著者の回りにはなんと「13」が多いものか。

*[字通]とは残念ながらご縁がありませんでした。周辺の近い書物、名前は存じ上げていました。
漢字の面白さより、働く面白さ満開の駐在先に知人から届いたものです。あの時はさらっと目を通
しただけですが、αに入ってからなぜか読み返すようになりました。
[字通]を通じてα内でも不思議な縁がくりひろげられているようですね。

*たまたま目にした「野蒜」という食材。蒜の字のおもしろさに引かれました。野まで含んだ「ノビル」
という読みが空に向かって伸びるに繋がるのかとも。ぴりっとするからヒルなのかもしれません。
姿は少しヒルに少し似ています。
2604

1212万理久利:2011/03/22(火) 15:15:25
肥と筑の著者さんへ−2
*自分の得意分野はなんだろう、ずっと考え続けています。若い頃であれば傍若無人に
書き連ねたでしょうが、今何があるのだろうと氷固まっています。「阿Q」ではあっても
徐福船団の一員のひとかけらでもない。

*風も雲も何かの暗示。吹きまくり、漂いまくり龍も炎を出している。
いつでも、どこでも、その場所の匂いを嗅ぎ取り舞い降りてくるのではないでしょうか。
α27号でもきっと出てきそう。??生きてることそれだけでも不思議です。回りは全部不思議。
不思議を紐解くのもこれまた人類の宿命。それも不思議。

*夏が来る度に、大きなお面をつけたシャーマンを思い起こしそうです。
言葉、文字の力を再認識することでしょう。

*精神的平衡を計る・・これまで自分の中では嫌と言うほどやってきたことですが終わりが見
えません。たいくつな日常、平穏な中で生じたこの度の大地震や放射能汚染と戦う直接被災者、
怯える間接被災者あるいは見物人、皆の反応をみて均衡のとりかたのいろいろにまた感じ入っ
ています。もっと大きな目を、精神を、光を、それだけなのですが。難しいです。
2604

1213万理久利:2011/03/22(火) 16:32:23
肥と筑の著者さんへ−3
売れないα作家集団の放任状態総務担当と相談、遠藤周作さんのアドバイスもあり、タレント
を使わずα会員による出演者を考えてみました。妻二名の出演交渉は手間取りました。
コスモカルマンα(仮称)の夢舞台。

照明:竹内一郎
衣装:碇民治
主演者
??????????赤松案         総務了承案
父  後藤英夫:役所広司????????神野佐嘉江
母  後藤智美:原田 美枝子???? 長岡妻 (特別嫌々出演)
姪  山南響子:夏川結衣????????赤松妻 (特別嫌々出演)
長男??後藤和昭:香川 照之?????? 田辺悟朗
次男 後藤高嗣:高嶋 政伸?????? 長岡曉生
娘  後藤清香:内田 有紀?????? 万理久利
友人 芳賀信行:織田裕二????????赤松次郎

α同人の中で違う組み合わせもあるかもしれません。組み合わせは無限。
赤松氏の芸能人組み合わせから、赤松氏の趣味嗜好がうかがい知れます。
芸能人組み合わせはウキウキします。次の機会に。
2604

1214ペルソナ2号:2011/03/22(火) 17:10:42
佐治敬三のつぶやき
「おいおい、ACジャパン工夫がたりねい。癒しばかりでパンチがねい。
一口飲んで軽い気分に、これが大事だぜ。みんなおりこうさんばかりだ。
開高と山口の辛口を聴いてみたまえ。」そんな呟きが聞こえてきます。

「思いは見えないけれど思いやりは伝わる」
そうかな、きれい事の思いやり言葉が飛び交ってると思うのですが。

「あいさつをするだけお友達が増える」
減らすケースもあるのでは。顔と口を出す度に人が去っていく。

「ごめんなさいといったら、ごめんなさいといわれた」
これはオウム返し台詞が長々と続き最後にこの言葉。まどろっこしい。
今更御免と言われてもねえ。

開高健や山口瞳さん笑ってるよ。彼らだったら・・・

「グラス持って何処までも高い所へ突撃だ」開高
「女房左手角瓶右手で山登りといこう」山口

「義援金よりオールドちょうだい」開高
「年金前借りして酒送る」山口

「酒飲んで暖まって日本の未来を語ろう体育館で」開高
「酒飲ませ女房睡らせ今から酒盛り病院で」山口

「原発やってみんな死ぬ」開高
「水かけて、酒をかけても放射能はあばれるんだよな」山口
私が一番笑われそう。

1215長岡曉生:2011/03/23(水) 01:08:35
肥と筑 題十六回 その他いろいろ
地震の後始末で、結構時間が取られ、直ぐに応答できません。お許しあれ。

◆登場人物のキャスティング
赤松さんと万理さんの案に続いて、肥と筑の初期に構想していた長岡案を披露しましょう。

コスモカルマンα(仮称)の夢舞台
??????????????????????????????????万理案
照明              竹内 一郎
衣装              碇?? 民治
主演者
????????赤松案         ??総務了承案         長岡案
父  後藤英夫:役所 広司?????? 神野 佐嘉江         加藤 剛
母  後藤智美:原田 美枝子???? 長岡妻 (特別嫌々出演)  余 貴美子
姪  山南響子:夏川 結衣?????? 赤松妻 (特別嫌々出演)  岡野 玲子
長男??後藤和昭:香川 照之?????? 田辺 悟朗          木村 拓哉
次男 後藤高嗣:高嶋 政伸?????? 長岡 曉生          山本 耕史
娘  後藤清香:内田 有紀?????? 万理 久利          深田 恭子
友人 芳賀信行:織田 裕二?????? 赤松 次郎          堺  雅人


★長岡案の根拠
父  後藤英夫:加藤 剛   父親役ならこの人しか居ませんね。
母  後藤智美:余 貴美子  余姓は、呉王の別姓でした。きっと、呉人の子孫ですね。
姪  山南響子:岡野 玲子  ご存じファンシーダンスや陰陽師を描いた漫画家で、なかなかの美形
               龍笛の名手でもあります。
長男??後藤和昭:木村 拓哉  温厚な感じを持つ俳優。
次男 後藤高嗣:山本 耕史  とにかくかっこ良い俳優。
娘  後藤清香:深田 恭子  ひたすらヤンチャな美女。
友人 芳賀信行:堺  雅人  響子の恋人。因みに響子の姓[山南]は、大河ドラマ[新撰組]で
               堺 雅人が演じた[山南敬助]に由来します。
               堺氏の中学時代は、吹奏楽部でホルンを吹いていたそうです。

◆万理さん
★玉手箱係数の13倍
これもまた、自然に出てきた数字。不思議な現象です。
★蒜の字のおもしろさ
大蒜と書くと、これナーンだ。(良く知ってる野菜です。)
★自分の得意分野はなんだろう
それはもう、宇宙遊泳たること疑いなしでしょう。
★不思議を紐解くのもこれまた人類の宿命
宿命でもあるし、贅沢な暇つぶしとも言えますね。
★精神的平衡を計る
震災被災地の避難所で子供の笑顔が見られた場所は、大人が一緒に遊んであげている所でした。
こういう苦しい状況では、笑える環境を作ること、ほんの一寸の気持ちの余裕が、すごく大事に見えます。
2604

1216万理久利:2011/03/23(水) 15:08:47
肥と筑の著者さんへ−4(完)
今日も朝からゆらゆらしています。ゆりかご効果で近頃眠りやすくなっています。ここに
母のハミングが聞こえてきたら笑いながらすぐ眠ってしまうでしょう。
恐怖をゆりかごにすり替える、これも能力の一部でしょうか。仕舞には天井から扇風機の
羽根が落ちて終わるという組み合わせですが。

さて宿題の大蒜 ニンニクですね。野蒜の方が日本的なお野菜のように感じます。
示の部分はニンニクの玉の行列を現しているのかな。被災地の被爆野菜リストには知らな
い名前がたくさんありました。ちじれ菜、茎立菜、山東菜、姿と出身地を想像させられます。
カタカナ野菜より含蓄があります。
青森の大蒜畑大丈夫だったでしょうか。元気づける野菜、そんな不思議な食材です。

著者は同人α11号よりこの作品とともに登場しています。こつこつと休み無く積み重ねて
26号。これまた13の倍数です。そう言えばα13号お題「楽」は著者によるものでした。
11号(第一回)があって26号で第十六回を迎えるわけです。
もっとも世の中には不思議な数式が反乱しているようにも思えるのですが・・。
これまで同人αをこつこつと支えてきた多くの方々に感謝します。

コスモカルマンα(仮称)の夢舞台
配役をじっと見つめているとやはり共通する登場人物のイメージ像があるようです。
英夫役に笠智衆さんあたりもどうかな。これから毎回楽しんでみようと思います。
政治家シリーズ、学者シリーズ、スポーツマンシリーズ・・・・・
未完のシリーズになりそうですが、配役はうじゃうじゃ揃っています。

こんな遊びもあるのだなと教えていただけました。
2604

1217ペルソナ2号:2011/03/23(水) 16:06:03
混沌
買い占めが続く中、今度は不買運動です。
太陽光を浴びたゴキブリ館のようです。
α27号のお題は「混沌」。まるで予測していたかのようです。
混沌をどんな形で取り入れようかと考えていたら、
「あんたの作品すでに混沌」
そんな声がどこからか聞こえてくるのです。
そうか自然体でペン握ればいいのかとも思うのですが。

声かけた人の作品読みたいな。理路整然、実に素晴らしいのだろうな。

1218万理久利:2011/03/23(水) 17:19:08
「夢(ゆめ)と現(うつつ)の狭間で」評の1
前書がなんと二つの作品をシャッフルしています。しゃれたことをやるものです。
さてこの引っ越し魔の要素は一体なんなのかと考えます。
1.雄々しく常に新天地を求める
2.単なる不良
3.彷徨ならぬ放浪徘徊
4.心の引っ越し
もっと色々な要素があるのでしょう。
「彷徨える次郎」と新たな名前を付けられた銅像は
上記全てをイメージさせます。鞄とステッキを持っているから徘徊ではなさそうですが。

土地に拘る人もいればまったく拘らない人もいます。引っ越し魔の著者が建築家というの
もちょっと面白い。家は土地と同じく「不動産」です。

「夢(ゆめ)と現(うつつ)の狭間で」の時代の心模様を引きずっている、とありますが
夢と現の狭間でと題した点にもこれからじっくり探ってみたいと思いました。
「転々流々」も探るための良いヒントになる作品なのでしょう。
つづく
2605

1219万理久利:2011/03/24(木) 10:15:04
草花そして野菜
庭の一番奥に黄色の小さな水仙がまるで合唱団のように整列して歌っています。
去年より確実に増えていてなんだか孫を連れて娘、息子が帰ってきたようで嬉
しくなります。来年はひ孫ですね。
その斜め前にタンポポの葉を厚く大きくしたようなものが、どんどん成長して
います。また風に吹かれてきた何かです。抜こうとしましたがとてもしぶとい
のです。

実は「大根」ではないかと思っています。下はコンクリー塊ミックの土壌だか
ら、育ったらそれこそど根性大根です。
大根、手が出るほど欲しい食材です。でもここは共有の土地、全員のものなの
です。夜遅く抜いてみようかと思いました。大根の形をまず見てみたいのです。

野菜は初めての経験です。種が飛んでくるのは楽しみですが放射能は困りもの
です。花も実も付けてくれません。

1220マリアンタ:2011/03/25(金) 12:08:39
夢十夜
今日こんな夢をみた。

開高さんと山口さんのおしゃべり

開高「[思い、心]にやり や、配り をくっつけてどうするんやね。
   たくさんの人に見せる?、格好付けや。しかるべき人に伝わればいい」

山口「そう言えば芸能人、スポーツ人、メディア人、数千万、億単位で寄付か・・・。
   『おいお前いくらつつむ?』そんなやりとりが俺には聞こえる。見せたいんだね」

開高「[ベータ線熱傷]、わしの知らない言葉が増えたな。コピーライターやってられんな」

山口「言葉の力を信じたまえ。なにやらおぞましいものには違いない。
   ベータ線はき出すやからとやられる奴。ときどきグラスの中で溶け合って」

開高「さすが山口さんだ。わしはこれからアラスカで魚釣り。毒舌も一種のベータ線かな。
   そろそろおしゃべりやめないと、また石投げれるぞ。ではさらば。
   10年後にでも三陸で会おうぜ」

山口「君はよく動くね。三陸は四陸になってるかもしれない。俺はそれまでグラス片手に
   ここでじっと座って地球をながめてるよ」

1221ペルソナ2号:2011/03/25(金) 13:57:26
笑ってはいけないのか
3月11日からというもの、自分のことはそっちのけで現地の様子、テレビの解説を性懲りもなく見る人がおおいのではないだろうか。私もその一人だ。

全てテレビ、停電の時はラジオで見聞きしている。
露出度が高くなったのは原子力xxx 放射線xxx、のお方たちだ。
日常の中ではめったに拝見できない方々だ。放送局がいち早く手をつけたことは確かだが、今こそ俺の知識を皆に伝えようと使命感溢れる方々もおられるだろう。

いかにも学者風の人、うまくしゃべれないけどなにか伝わる。
しゃなりと身なりを整え、みてくればっちりのお方もいる。
何を話してるかよくわからない人もいる。

昨晩停電の後NHKを眺めていたらお初の方がいた。すごい。ヘヤースタイルがすごい。
殆ど薄れた毛髪をまさしく芸術的に仕上げていた。黄金の頭皮に流れる川、その先左目下、鼻の横に黒い毛髪の塊。あのせんこう花火を彷彿とさせる。
超真面目と思ってきた男性アナウンサー、寸時笑いを堪えたのを私は見てしまった。
横の女子アナは疲れもあるのか、姿形に捕らわれずしきりにうなずいていた。

芸術ヘアーのお方もそれなりに主張があったのだろう。笑いを堪えた男子アナも人間らしい。命を繋げる女子は真剣勝負というところか。??もう一度あの頭を見てみたい。

1222万理久利:2011/03/26(土) 10:23:27
「夢(ゆめ)と現(うつつ)の狭間で」評の2
公僕も民間も否応もなく転居を迫られることがあります。
知り合いの地方警察勤めの人も県内とは言え三年に一回くらいの頻度で勤務地も住まいも変わりました。
子供はその都度転校です。知り合いの判事もこれまた数年に一度の転勤です。これは県を飛び越します。
知り合いの保険会社勤務の男性も同様です。沖縄からいきなり北海道という飛び具合です。国を移動す
ることもあります。これら全て自分が望まなくとも、職場、生計を維持し続けるためのものです。

さてこの作品の主人公は。浪人中とあり、親の都合や金の都合ではなさそうです。松濤を頭に一年の間
に五回の引っ越しをしています。青春まっただ中の気軽さもあるのでしょうが、何とも回数が多い。

それぞれの場所の空気、風景、そこでのエピソードを何気なくかつ丁寧にそしてコミカルに表現してい
ます。どうやら観察好きらしい。そしてある時点まで観察が終了すると、ふらりと移動するようです。
そこで一つの物語が終わります。特別の外的理由はなさそうですから、これは内的理由としか言えません。
人より飽きっぽいのか感度が良いのでしょう。二ヶ月滞在でも一年近くいた感覚を持ってしまいます。
次のものを見たくなるのです。 定住を嫌うというよりも出来ない青年なのでしょう。青春時代はこんな
人間はいるのかもしれません。ただ主人公は土地に対するこだわりが極端に薄く、移動が苦ではないとこ
ろが人より抜きん出ているように思います。

さて主人公は何を見たいのか、見つけたいのか、人間、自然、社会全て、そして夢、可能性、それは煎じ
詰めれば自分自身なのかもしれません。そんな意識はさらさらないようですが。その姿は老成した好奇心
いっぱいのお坊ちゃんにも見えます。そのギャップがまた面白い。
つづく
2605

1223赤松次郎:2011/03/27(日) 09:40:28
test
test

http://test

1224赤松次郎:2011/03/27(日) 09:42:20
test2
test2



1225万理久利:2011/03/27(日) 11:45:30
「夢(ゆめ)と現(うつつ)の狭間で」評の3(完)
[転居症候群]
●「場、土地」に拘る人、拘らない人、区分けができるでしょう。
●「年齢」により変化があるでしょう。
●「育った環境、立場、ジェンダー」も影響を与えるかもしれません。

場、土地に拘る人は場所と記憶の積み重ね、そしてアルバムやたくさんの品物の積み重ね、
それで安心感を求める。そして文化も築きあげるのでしょう。
拘らない人間は定住の安心感を求めることよりも、夢を追いかけることを選ぶのではない
でしょうか。

青春期は夢追いに走る条件が揃っています。社会に出て痛い経験を重ねて定住安住を求め
るようになるのかもしれません。歳を重ねた人間は、体力、気力、経済力、もろもろの要
因で夢を早計に追えなくるケースが多いかと思います。好奇心の減退が一番かも知れません。

今は影響が薄くなっているかとは思いますが、長子制がもたらした親の教育、文化もかか
わるかもしれません。長男は家、土地、墓を守る、こんな刷り込みもあるのではないでし
ょうか。簡単に転居はできません。女性はそもそも体内に子宮があり子を産み育てます。
ここが場所であるのですから転居はあまり意味がないのではないかもしれません。

こんな分析をしましたが、主人公は生まれつきの夢追い人。「夢」の中身は奥深いものが
あります。このタイプは歳を重ねても転居を続けるような気がします。物理的転居にはじ
まり想念の世界でも。青春時代は「冒険」、歳を重ねてからは「彷徨」、私のなかではし
っくりいきます。

こんなあれこれをかき立てられた作品でした。
2605

1226長岡曉生:2011/03/27(日) 23:12:40
「夢(ゆめ)と現(うつつ)の狭間で」:ポートレイト?について
評の前に、私の勝手な意見を述べてみましょう。
★「彷徨える次郎」と著者が新たな名前を付けた銅像
これは、coppers早川(早川 篤史・克己(親子))工房作品で、正式名を「ステッキ」−F091というが
著者自身が見つけ、そして自己の性格を象徴するに相応しい物として自ら提示された。
 この提示が示しているのは、著者の新奇なことを始める能力の一端である。
というのも、同人αで何か新しいことが始まる場合、それは決まって著者またはそのマタ従妹の一女性の
発案能力に依っているのである。
その能力の典型的な例を挙げて見ると
 ・三つの願い・続三つの願いにきっかけを持つ無限回廊シリーズの発足
 ・掲示板のカラフルで種々な大きさの文字表示、活動する文字絵、検索方法の新発見
 ・α25号から始まった同人誌の各作品上部でページ数のすぐ後に付けられたヘッダ
 ・coppers早川の作品を以て、α同人の象徴に当てる試み
等がその例である。
これは、なんと言っても古賀家の血がなせるわざであろう。
新し物好きの私であるが、何時もこのペアの活力に圧倒されては、何時も呑み込まれているのである。

★「彷徨える次郎」の分析
この像が象徴する所を私なりに解釈してみた。
1)一つ目は、もちろん、色んな場所・色んな対象を求めて空間を移動する旅人であり、今作品の主人公
 である作者が学生時代に経験した引っ越しの原動力と成っている。
 この空間移動の旅については、評において論じてみたい。
2)二つ目は、時間を移動する旅人である。
 なぜ、そう思うのか。
 先ず、ポートレイト?として提示された写真を、とくとご覧あれ。
 像の向かって左側には、時を刻む腕時計が置かれている。
 これは、像の大きさを示すためだけに置かれた物だろうか。
 いや、断じて否である。それは、時間旅行を暗示するために置かれた物なのだ。
 私はこの像自体に、時計を構成する部品をいくつも見た。
 先ず、両足。これらはへそ部分を軸にして回る短針と長針の形である。
 次に、両腕。これらも鼻の部分を軸にして回る短針と長針の形である。
 また、右手首を中心軸と見れば、右腕とステッキも短針と長針の形である。
 それだけではない。ネクタイだって古い短針の形だし
 帽子を被った顔から首にかけては、昔の目覚まし時計の軸そのものの形である。
 この時間を移動する旅人については、著者の発案で始まった所の[三つの願い〜無限回廊シリーズ]で
 読者はたっぷりと古賀家の血の新奇性を味わうことが出来るのである。
2605

1227長岡曉生:2011/03/28(月) 17:09:50
「夢(ゆめ)と現(うつつ)の狭間で」:評の1
★序章
この章は短いながらも、文章全体の方向を指し示す根幹と成っている。
主人公は、耐えられないほどの外的環境理由も無く現実社会における転居のために五十五年
間に二十六回もの転居(著者はこれを彷徨と呼んでいる)を経験したという。
これは、万理さん指摘のように自己内部に、それを促す要因を持っていたからに違いない。
しかし、その要因とは一体何であろうか。
私が思うに、それは題名中の「夢と現の狭間」と最初の一行に求めるべきであろう。

そう思う理由は、以下の通りである。
 第一に、最初の一行中にある次の句
「初めて現の世界に足を踏み入れてより、この五十五年間の今日に至るまで、二十六回も
の転居」
および、当作品の初出時期であった平成九年とを考え合わせると、主人公が現の世界に足を
踏み入れたという時期は、誕生の時期を指すと見て間違いないことが一つ
 第二に、この作中には誕生後の「夢」で象徴さるべき記述が、殆ど無いことがもう一つ。
(唯一、笹塚と恵比寿に住まった順序がやや曖昧であると書かれた部分もあるが、それとて
記憶の曖昧さに過ぎず、夢と言うには当たらない。)
 とすれば、題名中の「夢」とは、実は母胎中で見た夢、もっと言えば先祖の記憶から受け
継いだ遺伝子が、主人公の無意識中の願望、つまり彷徨したいという願望であったと見るべ
きである。

その証拠は、最終章の「西永福の家」の中で主人公がいみじくも述べている次の文章
「私は小さい頃より船に乗って故郷を離れ、未知の世界を彷徨う生活に憧れを持っていた。
 それはその昔、私の父方、母方とも海運業であった遠い先祖の記憶が私の遺伝子に刷り
 込まれていたためかも知れない。しかしその望みも、海の生活の辛さや危険を知ってい
 る母の強い反対に遭い、若者になる前にその夢を放棄していた。」
に求められる。
無意識中に潜んだ夢で有ればこそ、現の世界の主人公の行動をかくも鮮やかに左右しながら
も、一見して表立った夢の話題としては現われなかったのである。

★松濤町の家
今号の第三作に登場した県人寮「松濤学舎」のそばにあったという広さ二畳の下宿である。
現在、建築士である主人公の目から見て非常に合目的に見える個室の構成も、当時の主人公
から見ればまるで養鶏場のケイジのように感じられた。(産卵が毎月一度というのは正しく
は毎日一度であろう。)
このような質素な下宿に住んでいたにも拘わらず、主人公は下宿の界隈で結構怪しげで文化
的?な経験を積んでいたのだ。
  つづく
2605

1228万理久利:2011/03/28(月) 18:08:49
嘘と本当の狭間で
作品の評の続きではありません。3月11日の地震で思い出しました。昨年の3月11日は古賀氏のオブジェクシ
ョン最終が掲載された日でした。あっという間の一年でした。

原発の安全性にまつわる嘘、本当、或いは沈黙、素人なりに順序立てて考えてみたいと思っています。自分の目で
確かめた本当は自分にも大いに責任があるのでしょう。後は信じて覚悟するしかないのです。
友人が珍しく頼りをしてきました。「日本列島は北半分はみんな放射能被害を受けるかもね。あなだはどう思う。
どうする」 地震や津波より原発事故が続いているそのことが重大問題だと。
日本は原子爆弾を受け、そして今また原発の被害と恐怖に襲われています。友人は日本は原子力の人柱だと言いま
した。だったら自分は人柱になってもいい、多くの国々が考えてくれればいい、せめて自分の子だけは移動させ
て、私はここに居ると。

判断を狂わせる嘘と報道される数字や評価の間にはいろんなことがあるのでしょう。
責任の所在はあとで考えればいい。所詮直接の被災者ではない人間は次は自分?と震えるまえに、事態をクールに
見続け、想像力を逞しくさせて被災の心中を思いやる、
そんな作業を続けていこうと思っています。

原発事故の最悪事態を考える友人に私は人類は叡智と努力で乗り越えるよと答えました。この答えは嘘と真実の間
の「気持」です。そう思いたい、思いさせたい、そんなところでしょうか。

あっという間にまた一年が過ぎ、つかの間の地震フィーバーも風化するのでしょうか。
確実な未来に向けて風が舞っていると信じています。

1229同人α総務:2011/03/28(月) 18:53:28
お知らせ
同人α-著者のポートレート及びコメント集(23号〜)をアップしました。

1230長岡曉生:2011/03/28(月) 23:41:39
「夢(ゆめ)と現(うつつ)の狭間で」:評の2
★高田の馬場の家
駅から七、八分の所にあった有る都営住宅での体験談である。
ここに住んだ主人公は、都と契約した四十代の未亡人から、二間有る和室の内のふすまだけ
で仕切られた四畳半一間を又借りするという、今からでは到底考えられない掟破りの間借り
生活に入る。当然その生活は、つましいものであったが、その中で机の引き出し中の小銭の
紛失が起きた。主人公にはその犯人の目星がついたにも拘わらず、心優しい(この表現は、
著者によってなされたものではないが、やはり心優しいという表現が相応しい)主人公は、
事を荒立てずに黙ってその家を出たのである。うーむ、やっぱりそうだったろうなあ。

★笹塚の家
ここで同居したK氏とは、多分あの方のことであろうと推定が出来る。その二人が生活費を
使い果たして過ごした数日の窮乏生活。なんだか昔の我が身を如実に思い出すなあ。
しかし、私にはとても真似の出来ぬことがある。それは、この家の滞在期間が、僅か数週間
ほどだったらしいということである。
一体、そんなことが自由に出来るほど、当時の東京での下宿の契約には、礼金・敷金無しと
いう特例が有ったのだろうか。
職に就くまでは個人で下宿生活を経験したことのない私には、答えが出ない疑問である。
  つづく
2605

1231長岡曉生:2011/03/29(火) 15:27:37
「夢(ゆめ)と現(うつつ)の狭間で」:評の3
二日も遅れて済みません。 これで終わりです。
★恵比寿の家
恵比寿(えびす)の家
・[予備校帰りの夕方の山手線の木枯らしが吹け抜けるプラットホームの寒さは身に堪えた。
??????・・・中略・・・
 この恵比寿の空気はスモッグのために一?先さえ見えない日もたびたびあった。そして皮
 肉なことに、美の裏に醜が、醜の裏に美が潜むが如く、その汚れた冬の空の露草色(つゆ
 くさいろ)から群青色(ぐんじよういろ)に沈んで行く夕暮れは故郷では見たこともない美
 しさに変化して行った。]
長々と引用したのは、この文が著者の心の働きを端的に示していると思うからである。
その心の働きとは、上京後も先祖の海人族の血の命ずるままに居所を求めて各所を彷徨し、
それなりに定住では味わえない苦労を重ねつつも、冬空が群青色に沈んで行く夕暮れの美し
さを捕らえるという能力である。
凡人(評者のことである)には理解しがたかった、あの鈍色の空シリーズを読み解く鍵も、
ここにこそ、有ったのだ。

・[K君と過ごしたクリスマス・イブとこの大晦日の二つの事実で、やはり笹塚の後に恵比
  寿の家に移ったことは間違いないようである。]
やっぱり、クリスマス・イブと大晦日の間という非常に短い期間、それも世間ではもっとも
落ち着かない期間に、主人公は引っ越しを敢行したわけである。
これも、十一期のパワーだ。文句なしに脱帽です。

★西永福の家
・この家には、あの方のほか、私と同期の弟御も住まわれたわけである。
この家、一度見てみたかったなあ。
・一年間に五度にも及ぶ転居の意味
これは、著者の又従妹女史が教えてくれた。
なんと最後の七行中には、著者自身が分析した、上記転居の動機および作中での夢の意味が
ちゃんと解りやすく述べてあるのだ。
評の1で書いた私の説明は、早とちりでした。
済みません。生まれつきの慌て者なんで、大目に見てください。

★おまけ
この作品の序章で見ると、著者は、上京後の三十年間で二十数回の転居の経験があるという。
つまりは、海人族なのだ。
一方私は、高校卒業までの十八年間は、佐賀市内の母の実家に定住。大学の四年間では一度
転寮はしたもののそれも同じ渋谷区内の徒歩可能な場所であり、つまりは基本的には定住型
かつ農耕型人間なのである。
そんな私が、著者の作品の意味を探るのに毎回困難を覚えるのは、当然である!!!

★おまけのおまけ
東京23区の地図を見ていて気がついた。著者と私、いや同人の殆どが何らかの引っかかり
を持っている渋谷区の表記順番は13番であり、これは公式に決められた順番である。
ついでに、佐賀県の都道府県番号はと言うと、これは41番である。

私が何を言いたいのか、お分かりですね。
[13]はもちろん素数、そして13番目の素数は何と[41]なのだ。矢っ張り!!!

  終わり
2605

1232万理久利:2011/03/29(火) 18:49:45
「夢(ゆめ)と現(うつつ)の狭間で」 ついか
計画停電から今日もはずれたので余裕をもってkeyを叩いています。

松濤学舎の設計上の効率性について「産卵が毎月一度」というのは月謝、家賃のことでしょう。
著者は鶏小屋の鶏が月謝と結びつけたわけです。現実的には産卵は毎日です。当時家賃は日払いだったの
とすれば作品上の訂正の必要があります。比喩がすばらしい著者です、月謝です。

「夢と現」、主人公のみならず人間は生を受けてからこの微妙な世界の中を過ごしているように思えます。
転居症候群の主人公は睡眠時以外は現を生きるわけですが、その分析も危うい。
ゆめうつつ: 夢とも現実とも区別がつかない状態。また、ぼんやりしている状態。
うつつを抜かす:心を奪われた状態。
これらの言葉を考えると、覚醒していると思われる時も夢の世界を彷徨うことがありそうです。
白昼夢もしかり。
ではその夢とは、寝ている間の夢も含め、自分が生きている限り魂がなにかにとらわれ
る時があり、それは今強烈に捕らわれている何か、はたまた自覚せずとも親や祖父母から聞いた話、会っ
たこともない自分の祖先のささやきが飛び交う時かもしれません。主人公は歳を重ねその振れ幅を感じ始
めたのです。彷徨する現の時間そのものにも夢、経験、歴史、のささやきの時間があると。そんな囁きが
あって彷徨し、彷徨しながらまた歴史を重ね新たな彷徨の囁きを感じる。そんな風景を想像します。

そのうち主人公は消えてなくなるような一抹の不安があります。時間の狭間、意識の狭間に落ち込むのでは
ないか・・・読者にまで伝播させないでよとも。

文章力がないのでうまく表現できませんでしたので、絵をと思ったのですが「混沌」となりました。でも
一本の道筋の絵となりました。いつもと同じく失敗作です。画面をはみ出てしまいました。
2605

1233長岡曉生:2011/03/29(火) 18:57:00
Re: 「夢(ゆめ)と現(うつつ)の狭間で」 ついか
ははは  お見事

矢っ張り飛んでますね。  長岡 曉生
2605

1234万理久利:2011/03/29(火) 21:15:32
若い息吹
友人に借りてある同人誌を見せてもらっています。地方都市に暮らす働く女性、学生を中心とした
ささやかなグループです。働きながらの季刊発行は大変なことでしょう。 縦書き、横書き、絵、
漫画、小説、地元ならではのエッセイー、レシピ、盛りだくさんです。多少見にくくても彼らの一
生懸命さの方が勝っている。何ものにも拘らない自由さがある。そう感じました。まだ一周年です。
その中、前進を確かめ、喜び、信じる仲間がいる。
号を重ねる度、変化や前進を感じ

同人誌に参加して一年半、失敗をやらかし苦しみましたが、それでも自分なりの自由さは場を読み
ながらも押し通してきたつもりです。今振り返ると、上手な文章、興味や僅かながらでも感動を呼
ぶ文章をとそちらの方に気をとられていなかったか、他人の目ばかり気を取られていなかったか、
せっかく巡り会えた場所を失いたくないためです。そんな自分を感じるのも事実です。これを読ん
で、嘘だ、お前は節度というものが一切なかったぞ、と言う方もおられるでしょう。ご勝手に。

若さはそれだけでキラキラしています。無限の可能性を孕んでいます。誤字脱字、少々わかりにく
い文章でも「作品作り」の情熱が未来を感じさせます。
彼らの若いエネルギーにエールを送りたくなりました。若さはなくても年輪はあります。年輪とは
ほんの僅かの技術的なノウハウですが。

かわいい子たちだ、と思うのは高見からの台詞ではなく応援したくなるほどの努力が感じられる人
たちへの賛歌です。私も同人誌の世界だけでなく若さあるいは無知が故の暴走をたくさんしてきた
と思います。でも大人がそれなりに見守ってくれていたのだとつくづく思います。若い人達に応援
したい。せめて気持ちだけでも。
そして常にフラットになり若い気持ちでものごとに取り組みたいと思いました。
反省とともに今の自分の支点を振り返りつつ、彼らの作る同人誌の立つ支点が、希望と可能性も含
め、なかなかしっかりしているなと思わせる冊子でした。

1235同人α総務:2011/03/30(水) 12:49:51
お知らせ
本日から4月4日まで
?「?天使ごっこ・悪魔ごっこ(5)11月」の論評を開始します。
ごっこも、いよいよ終盤でしょうか。

末尾に2606をお願いします。

1236同人α総務:2011/03/30(水) 14:42:04
お知らせ
同人α27号お題、「こんとん」、提供者による前書きをアップしました。
同人αブログにお立ち寄りください。

竹内一郎氏の博学ぶりと拘りぶりに「こんとん」。最後に優しさをいただきました。
みなさんの27号作品にどう影響を与えるか今から楽しみです。

1237異風者:2011/03/30(水) 15:29:24
(無題)
久しぶりに雑木の森の公園を2時間ばかり歩いた。公園といっても狭山丘陵の1部を公園としたけでなにもいわゆる公園らしい設備はない。いま冬枯れからやっと木々が芽ぶこうとしているところである。公園の中の木々ほとんど落葉樹でありいままだ外から見ると灰色に見える。それでもほんのわずかではあるが生まれたばかりの小さな若葉がでているもももある。これからの森の変化、実に面白い。画の才能がないのでうまく表現できないがあと一週間もすると木々は若芽でいっぱいになる。この時期の森の色、淡い黄色というか肌色というか全体がボーとした感じとなる。その後若葉色隣濃い緑と移っていく。この間1月もかからない。楽しみな季節となった。久しぶりに森を歩きこのところのふさいだ気持ちが晴れてきた。
 さて私の「三点セット」の講評がはじまるとのこと。何かコメントとのことであるが直接これにかかわることはない。これから暇と金があったらもう一度いってみたいところではある。トルコを含んだ地中海世界、スペイン、南仏、シシリー、南伊、ギリシャ、シリヤ、パレスチナ、エジプト、リビヤ、チェニジア、アルジェリアそしてモロッコとじっくり一年くらい掛けて旅をしてみたい。これはおそらく夢のままであると思うが。フェルナン・ブローデルの名著「地中海」があるがそういった意味でもう一度みてみたい。さらにビザンティン文明の痕跡を見つけ何だろうと考えてみたい。

1238万理久利:2011/03/30(水) 17:58:43
ドライローズ
二年前から登場。入院中の母のもとに届けられた兄嫁からの誕生プレゼントがなぜか私
の家の壁を飾っている。あの日義姉とは入れ違いだったと思う。「花より団子・栄養」
をと確か母の大好物のウナギとヨーグルトとキットカットを持参した。二年前の今日は
母がいて、好物三点セットを食べて、薔薇の花をみてご機嫌だった。その後、薔薇を持
ち帰りベランダの物干し竿隅にぶる下げ、ドライフラワーにした。

今日は薔薇と一緒に誕生会だ。三点セットはないけれど。

1239マリアンタ:2011/03/30(水) 23:58:22
AC Japan
「無駄な通話は止めましょう メールも止めましょう」
挨拶投稿もかな。花見、国内旅行、海外旅行もかな。

熟年高齢者はこれが「171」、生き甲斐なのだ。
止めたらもっと大変な事態が起きるような気がするのです。
その前に止めることができないでしょうね。
とにかくすごいエネルギーだから。
東電に分けてもらいたいな。分けたいな。

1240赤松次郎:2011/03/31(木) 15:07:45
夢(ゆめ)と現(うつつ)の狭間で」−論評のお礼−1
青年の頃の赤松次郎を竪横斜前後上下過去現在未来におよぶ分析、誠にありが
とうございます。さてここまで解析されると仮面も衣装も剥がされてさぞむき
身の赤裸になったと思われたのではありませんか。お二人さん、もう一歩のと
ころまでを追い詰め、怪人二十面相その真相に迫りましたね。しかし赤松次郎
はまだまだ心の奥深くに秘密の小部屋をたくさん設えておりまして、神出鬼
没、奇想天外、場所や時を超えて摩訶不思議の世界を演出したいと企てており
ます。

●万理さんへ
 「主人公は定住を嫌うというよりも、できない青年なのでしょう。土地に対
 するこだわりが極端に薄く、移動が苦ではないところが人より抜きんでいる
 と思う。さて主人公は何を見たいのか、見つけたのか、人間、自然、社会す
 べて、そして夢、可能性、煎じ詰めれば自分自身なのかも知りません。」

 子供の頃から刷り込まれた知識や倫理感や理屈や人間関係をご破算にして、
 もう一度自分なりの新しい価値観を探したかったことは確かです。だから郷
 里の慣習や親の監視から逃れて一人で生きていくことによりそれが可能と
 思っていたということです。その結果貧乏で確定しない身分という危うい現
 実の日々ではあったが、その生活がすべて新しい体験で満たされるという刺
 激が心地よかった。

◆ところで転居と言えば
 音楽家・画家・文筆家などのいわゆる芸術家と言われる人達は古今東西にお
 いて転居は当たり前の事のように思えます。西洋の芸術家は有力なパトロン
 の存在が大きく、あちこちに寄宿して制作したという理由が考えられます。
 かたや日本では、文京区向丘2丁目日本医科大学同窓会館の前にある借家に
 夏目漱石は住んで「我が輩は猫である」を書きました。その13年前には森鴎
 外もそこに住んでいました。どうもこの時代は安価で良質の借家が多かった
 のか、学者や文筆家が自宅を持つより借家を好んだようであります。
 文京区本郷にある菊富士ホテルは、文人たちの集まる宿となり、宇野浩二・
 宇野千代・尾崎士郎・直木三十五・広津和郎・竹久夢二・谷崎潤一郎・宮本
 百合子・坂口安吾・大杉栄・伊藤野枝・高田保・正宗白鳥などの文士や政治
 家、学者などが滞在しました。
 もう一つの転居の理由は、どうも創作や精神活動のためには世俗のしがらみ
 をなるべく背負わないようにと考えたと私には思えないでもない。



1241赤松次郎:2011/03/31(木) 20:08:27
夢(ゆめ)と現(うつつ)の狭間で」−論評のお礼−2
◆万理さんの[転居症候群]という分類・分析もまたおもしろい。
 「場、土地」に拘る人、拘らない人、区分けができるでしょう。
 「年齢」により変化があるでしょう。
 「育った環境、立場、ジェンダー」も影響を与えるかもしれません。
 場、土地に拘る人は場所と記憶の積み重ね、そしてアルバムやたくさんの品物の
 積み重ね、それで安心感を求める。そして文化も築きあげるのでしょう。
 拘らない人間は定住の安心感を求めることよりも、夢を追いかけることを選ぶの
 ではないでしょうか。

◆主人公は足下を見ないでいつも遠くを見つめている、カール・ブッセの詩のよ
??うに山の向こうには求める物がありそうな気がして歩き続ける。これは「鈍色
??の空」のレナール夫人やアリサを求めて、現の世界を通り過ぎる赤松次郎の原
 型であるあります。
 仮面を着けたり、帽子を被ったり、もう一人の自分の目で己を見たり、
 coppers早川の銅の像「さまよえる次郎」に自己を投影したりと、複雑
 な人間の中身を見つめようとしている。

◆長岡さんへ
 ご指摘のように赤松次郎は農耕型人間ではなく、大海を移動する海人族の血を
 濃く引いているのかもしれない。その象徴たる「彷徨える次郎」像の分析は見
 事であります。この像から空間と時間を旅するというベクトルを読み取る目
 は、まさしく科学者の目。ネクタイや腕の形がら時計の針を、帽子と顔から目
 覚まし時計のベルを、そこまでは私も意識していませんでした。
 また
  ・三つの願い・続三つの願いにきっかけを持つ無限回廊シリーズの発足
  ・掲示板のカラフルで種々な大きさの文字表示、活動する文字絵、検索方法
   の新発見
  ・α25号から始まった同人誌の各作品上部でページ数のすぐ後に付けられ
   たヘッダ
  ・coppers早川の作品を以て、α同人の象徴に当てる試み
 などの新しい企画、新奇なことを始めるなどの能力があると言って頂いてうれ
 しく思います。人と違ったもの、新しいものを創造することを目的とする者に
 とって、一番の勲章であります。我が海人族を代表してお礼を申し上げます。

◆長岡さんの「無意識中に潜んだ夢で有ればこそ、現の世界の主人公の行動をか
 くも鮮やかに左右しながらも、一見して表立った夢の話題としては現われな
 かったのである」や万理さんの「会ったこともない自分の祖先のささやきが飛
 び交う時かもしれません。主人公は歳を重ねその振れ幅を感じ始めたのです。
 彷徨する現の時間そのものにも夢、経験、歴史、のささやきの時間があると。
 そんな囁きがあって彷徨し、彷徨しながらまた歴史を重ね新たな彷徨の囁きを
 感じる。そんな風景を想像します」などの表現には深く感じるところでありま
 す。それにしても、やはりこの転居の回数は並ではないないと本人も思うよう
 になりました。     2605



1242マリアンタ:2011/04/01(金) 09:42:40
4月1日
香港島裏側のビーチから投稿しています。
折りたたみゴザと缶ビール三缶、本一冊。
打ち寄せる波の音は鼓動、太陽は血。
トラムとバスからの景色はいつものとおり。
隠れ家はそのままで、そのまますんなり入り込めます。
ここは石奧ビーチ、my書斎。

1243マリアンタ:2011/04/01(金) 16:20:41
4月1日−2
砂浜読書の後、足を伸ばしてアバディーンにやってきました。香港島屈指の漁港です。
相変わらず色々な姿の魚とおじさんたちが元気よくしてました。
今でも水上生活者がたくさんいます。景色は全く変わっていません。
ここは昔ドラゴンボート(龍船)、日本人クラブ一員として練習を重ねた場所です。
屈原(くつげん)のことなど何も知らずにいたところ、同人の人が教えてくれました。
後付になったけれども、私の記憶に厚みを貰えました。

これから近くの料理屋で魚料理をと思っています。あとはぐるりと香港島表、セントラル
のしゃれたパブで一杯、トラムに揺られて、ワンチャイ、コズウェイベイの隠れ家に行
く予定です。ビクトリア湾の景色が楽しみです。

1244万理久利:2011/04/01(金) 16:29:21
評のやりとりの面白さ
 同人誌に参加する人間は、まず書きたいから、そして誰かに読んでもらい、感想をもらいたい、
そんな気持ちを持つ方が大半でしょう。中にはあいつの作品は読みたくない、評も入れたくない、
付き合い重視で感想入れとくか、そんな人もいるでしょう。人間らしい。それもいい。
 おまけにここでは生きている著者からも意味深なコメントをもらうことができます。こんなや
りとりを通じて作品を作り続ける力をもらい、知恵をもらうことができるのです。何よりも考え
る力、遊ぶ力を分けてもらえるような気がします。人それぞれのかかわり方、スタイルがあると
は思いますが、言葉を使って考える、表現する、これは共通のかかわりです。そんな場所が私に
とって大切なものになっています。
 旧「言の輪」、現「言の輪」、そして「同人α」と「ニューロン・カフェ」を作った方たち、
支えてくれた同人に感謝しています。
乗っかるだけの自分、これからは何をしなければいけないのか、大真面目で考えいます。
2605

1245赤松次郎:2011/04/01(金) 20:28:14
水車杉線香(2011/3/2)のスケッチを見て
作者の「筑波山の北に八郷と言う地域があります。日帰り温泉の帰り、線香を
作る家があると聞いて立ち寄りました」を読んで・・・。
気負うことなくぶらりと出かけ、気の向くまま古風な風景を求めながら、時間
にとらわれず道草を食う、こういう旅を私もしてみたい。
杉線香はどんな香りがするのでしょう。ヒノキやヒバの香り(フィトンチッ
ド)が、アレルギーの原因であるダニの繁殖を防ぎ、人間をリラックスさせる
といわれていますが、杉の香りも同じような効果があるのでしょうか。
私も暫く行かない山荘に着いたら必ず香を焚きます。一月の間の留守に籠もっ
た匂いを追い出し、よどんだ空気を清めるために・・・。数種類があるなかで
今焚いているのはたぶん沈香の香りだと思います。
もしよければ杉線香の香りと効能をご教示願いたいと思います。

街角スケッチのURL

http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/blog/

1246赤松次郎:2011/04/01(金) 23:30:13
エイプリルフールの日に語る真実
◆宇宙語を解読できた。
◆今日最後の乳歯が抜けた。
◆今年は嘘をつかないことにした。
◆29回目の転居を目論んでいる。
◆人生の意味がやっと判った。
◆今日は一度も呼吸をしなかった。



1247マリアンタ:2011/04/01(金) 23:36:20
4月1日−3
そろそろ4月1日が終わります。
23階のこの場所から海と船をみながらサンミゲールを一杯やっています。
この街はこの時間まだ生きています。パブ、バー、いかがわしいところも含め生きています。
一方魚屋、肉屋、八百屋のみなさんは明日の朝をめざして寝ていることでしょう。子供をア
メリカやオーストラリアに留学させようと思っている親たちも子を寝かしつけたあとゆっく
り寝ていることでしょう。
香港は、西洋、東洋混在、生きる人間も人種は様々、フィリピーナも含めすっぽり受け止め
ている不思議な場所です。なによりも人間の生きるパワーがあります。 そんな香港が返還
されても好きです。目を閉じればいつでも戻ってこれる場所です。ではおやすみなさい。
まだ起きていたいのだけれど、もうすぐ日付が変わります。

1248万理久利:2011/04/02(土) 13:42:06
エイプリルフールの翌日に語る嘘の隙間の真実
昨日のできごと
◇一番目の子供が言った。「お父さん綺麗だよ。僕が生まれたときと同じだよ」
◇十七人目の子を授かった。
◇嘘ついてないよ、という嘘を神様についた。
◇所詮つくりごとの世界で正、不正を問いただす人がお財布拾ってくれた人に涙していた。
◇太陽も地球も自分を中心に回っていると言っている元学校教師とすれ違った。
◇大好きな禿げの叔父さんに今日も油性ペンで最後の一本を書き込んだ。
◇今日一年ぶりで風呂につかった。

今日の夢現でやったこと
◆一番目の子供を庭に埋めた。
◆父子手帳をもらいにいった。
◆朝風呂に入った。

1249万理久利:2011/04/02(土) 13:51:09
読書をしすぎると
本を読むと著者の言葉が自分にはいりこみ、そのまんまを語り始める。
あの崇高な哲学者、評論家、社会学者、TVのコメンテーターの言っていたことが
そのまんま消化されずに口から出てしまうという悲しい事実がある。
本当は自分の言葉で自分の心を出したいのだけれど。
まだまだ言葉も心も科学も歴史も知らない未熟児だと思う。
自分の言葉を出せるようになりたい。

1250神野佐嘉江:2011/04/02(土) 23:08:57
とりあえずこの頃思うこと
?若いときから僕は生きることを祝ってきた。「明日どんな楽しいことをしよう」そう思いながら寝に就いたものだ。いわば全生涯「遊ん」できた。そんな生がどうも「生きる」の全てではない気がしたが答えが見えず、この十年余り悩んできた。
 今回の震災は、「身を守る」こと、「食べる」ことを僕に思い知らせた。ある茫然自失した態の若い女性の映像を見た時だった。「この女性はこれからどうやって生きていくのだろう」。自然の災害から身を守ることを常に心がけるだろう。また命を繋ぐために食べていかなくてはと強く意識するだろう。良い行いをするというよりも、遊ぶというよりも、「生き物としてのこの身を」やしなっていかなくてはならないのだ。人間の生物的側面が生には大切だと当方は思い知らされた。
?僕は福島原発が恐ろしかった。爆発したら何十万人もの人々がその被害に苦しむ。事態は悪化の一途をたどっていた。この時期僕は自分が「心弱く」なっていることを知った。誰かの側に寄り添いたい。誰か側にいて欲しい。ぎゅっと引き寄せたい。そして談笑して過ごしたい。こんな経験はこれまであったかなかったのか。また、被災者の中には地震、津波が恐ろしくて、思い出しては震え泣きわめく人も出てくるという。この時人間は「心」であるように見える。当方は、心に領されている人間というものを今回初めて思い描いた。
?当方長らく「人嫌い」であったが、「人好き」に船出したようなこの頃だ。食事をしながらテレビを見る。震災下の人々の営みは、多彩でドラマチックだ。地震津波が恐ろしい。家屋敷、家財道具、そして身内全てを失った人。人のために地震に、津波に、放射能に散った人は雄々しい。尋ね人の再開の喜び。乏しい物の譲り合い。援助に来てくれた人へのねぎらい。自分よりも先にあの人を助けて。……当方いつの間にかテレビの「ヒューマンドキュメンタリー」を好んで見ていた。新聞は地震発生からあらかた捨てずにとってある。原発が一息つきそうではあるし、仕事も一段落したので、恐る恐る新聞を広げ、人々の声や姿を読み始めた。涙、涙、涙…タオルを側に置きながら。「無限」「無」の世界あることを教えられたのが十五六年前のことだ。それ以来の僕にとってはまさに激震だ。
?人の助け合いも素晴らしい。人を助けようとしてどんどん善意が集まる。外国の人も盛んに応援してくれる。日本と見知らぬ世界の人との絆がとてつもなく太いのを目の当たりにしている。「人の群れ」というのが視野に入った。「愛」ということさえ。
?それやこれやで「人間家業もいいものだ」と、この歳になって初めて思っている今日この頃だ。いやいや、してみると、十五六年ぶりの激震どころか、若い頃より五十年、六十年ぶりの激震と言えるかもしれない。
?「震災文学」というのが日本で成立していい。ドストエフスキーは、死刑台に立って「止めい」の一声で死を免れるという滅多にない恐ろしい経験をした。この体験が彼の文学の原点になっていると思われる。今回の震災でこの経験を共有する人は日本にはごまんと生まれたことだろう。ドストエフスキーは人が人を殺して神が関わる世界を描いたが、震災の体験は人の世というよりも、自然が人間を殺す世界が人の生の根幹であることを教えた。ドストエフスキーよりも深い世界観・人間観を持った文学が生まれるだろう。また、今回あれだけ人間くさい多様なドラマが繰り広げられたのだもの。シェークスピアよりも広い人間世界の物語が展開されることも期待される。「震災文学」は固有の日本文学となり、世界でも輝き続けるだろう。日本は「震災列島」だから。
?この行いが正しいかどうか人に聞きながら生きるのが生、好きなことをして遊んで生きるのが生、その根幹をなしているのが「身を守る」「食べる」生物的な生。そしてさらにその生を生たらしめているのが、「在る」。どうやらこんな世界観がまとまってきた。

1251水彩画愛好家:2011/05/01(日) 01:04:51
大洗漁港(2011/3/25)街角スケッチ
「一部崩落した芹沢鴨生家」も足を伸ばした先の写真でスケッチではありません。
スケッチには収めきれないものがあったのだと思います。あまりにも生々しく絵
にはまだできなかったのかもしれません。災害の場所に立つスケッチさんの心の
絵が見えてくるような気がします。歴史好きのスケッチさん、歴史のてっぺんに
いて、いつでも「何でも見てやろう」のエネルギーを感じます。

昨年7月の新撰組筆頭局長「芹沢 鴨」生家?(2010/7/1作成)をまた開いて眺
めています。

http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/blog/

1252赤松次郎:2011/05/01(日) 09:45:14
天使ごっこ・悪魔ごっこ(5)十一月の感想−1
まずはブログに掲載された作者のコメントとポートレートの感想から始めましょう。
最近はこのような年の違う、たくさんの子供達が一緒に遊んでいる光景をとんと見
なくなりました。昔は上下関係や好き嫌いなどの人との間(ま)と言った社会的な
訓練を遊びながら会得したものですが、今はそのような他人との関係をどのように
学んでいるのでしょうか。ましてや一人っ子はさらにその機会が限られてくるので
しょう。そのことがこれからの世代に思想や信念や振る舞いといった文化にどのよ
うに影響するのか、我々の知らないパターンの生き方や嗜好や行動に変化するとす
れば非常に興味のあるところです。

コメントでは作者は「多分この時代はみな天使でしょう」と書いておられるが、ど
うしてどうして、皆さん常に悪戯の機会とその方法を画策している一癖も二癖もあ
る餓鬼どもの顔に見えます。特に作者は一筋縄ではいかない不思議な雰囲気を漂わ
せています。今の才気煥発を彷彿するごとく「栴檀は双葉より芳し」でしょうか?
2605



1253同人α総務:2011/04/03(日) 22:22:52
AC広告
思いは伝わりません、思いやりです。
評の末尾に作品認識番号を宜しくお願いします。
小さな「やり」が「作品評集」にやくだちます。
大きな力になります。

1254長岡曉生:2011/04/04(月) 00:18:11
天使ごっこ・悪魔ごっこ  (5)十一月の著者ポートレイト
それでは私も、先ず若き双葉?の著者像の感想から
★著者の像
赤松さんの指摘通り、さすがに双葉の頃から普通の子とは明らかに違って見えますね。
何が違うのでしょうか。
小さな子に似ず、きょろきょろする雰囲気が無く、目の前のお父さんをじっと観察していますね。
このころから日記を書かせていたら、きっと面白い作品が描けていたと思うけど、残ってませんか。
絵も添えられていたら、さぞかし爆笑物となっていただろうなあ。

★幼時の写真
以前聞いたところによると、お父さんが撮った著者の幼時の写真は、数多く残っているとのことです。
なぜか幼児期の写真が少ない私から見ると、本当に羨ましい環境だったのですね。

★おまけ:リンゴによる渋柿の渋抜き
 私の場合
佐賀にいたときには、渋柿の木は有ってもこの方法を知らず
東京に来てからは、リンゴは簡単に手に入るけれども庭に渋柿が無い
と言うわけで、験したことは有りませんが
「渋柿をリンゴと一緒にビニール袋などに入れておくと甘くなる」と言う方法を聞いたことが有ります。
試みに検索して見たら
  http://www.bekkojkun.com/kakishibu/
に、載っていました。
著者推奨のブランデーを用いる方法に似た、焼酎を用いる方法も紹介されています。
2606

1255赤松次郎:2011/04/04(月) 12:26:42
神野佐嘉江氏の投稿文を読んで
神野氏による生き方の根源を追求した文は、個々の事象への追悼や同情に終わらず、これか
らの人間の新しい価値観を示唆しているもので感銘する。

この未曾有の大災害について思うに、数限りない人々の不幸をどのように自分の中で吸収し
ていいか戸惑うばかりである。今は心づくしの義援金や援助物資を送ったりボランティアに
はせ参じるといった果敢な行動もとらず、ただ呆然とニュース漬けになってい自分がある。
私はどんなにその災害に思いを寄せても、その渦中に翻弄された人々の恐れや喪失感や将来
への不安感を切実に感じることはできないという思いがある。だからこそ当事者でない人達
はいつも通りの生活を続けながら、長きに渡って被災者の為の援助を覚悟しなければならな
い。その冷静さもまた必要であると思う。

あるTVで科学者が言った言葉に感銘を受けた。それはヒトの祖先が猿と分岐してから500
万年。その間にはいろいろの環境変化があり、人類はその都度それらをうまく克服してきた
歴史がある。長い地球の歴史では自然の嵐、熱や寒さや洪水や台風などはもっと激しかった
だろうし、天空から降り注ぐ紫外線や放射線などの有害な照射も今より随分多い時期もあっ
ただろう。そのような過酷な条件のもとに人間は今地球からあふれるほど増殖した結果があ
る。だから人類は数々のそういった災いに対処する能力を長い間遺伝子のなかに培ってきた
に違いない。だから必要以上に悲観主義になる必要はないという説明であった。

そんな古代に至らずとも、有史以来大地震、大津波、颱風、なかんずく第二次太平洋戦争な
どを経験し、乗り切ったきたではないか。それを思うと、まだ日本には健全な生活を営める
地域が大部分残っている。それらの人々は冷静に、長期にわたって被災者の立ち上がる意志
を支えなければならない。くわえてこれからの社会は、大量生産大量消費などの欲望肥大を
考え直し、拝金主義、自由至上主義などの価値観の転換が必要ではないだろうか。この大災
害でそんなことを私は考えた。



1256万理久利:2011/04/04(月) 14:45:14
3月11日地震・私の場合
神野さんの心模様が良く伝わりました。?から?まで、起承転結です。
少し別な形で地震前に私は食べること、身を守ることの原始的な生物としての大切さを思い知らされました。
生き方をまさぐる毎日の「心」にも大影響をもたらしたようです。なんだかんだで今同人誌ともかかわりを
持つようになりました。

11日ぼんやりテレビを見ていたら、地震があった。直接の被害者ではないけれど食べ物が日々なくなり、
水も放射性物質131ににやられしかも大嫌いな暗闇がやってくるという不安に陥った。一人住まい、若干
の身障者としてはその恐怖は多分並じゃないだろう。今も漂っている。

遊んでやろうという思いも今を生物として「生きる」が立ちはだかる。その中でも放射能が一番怖い。見え
ない、でも確実に生き物を殺す、じわじわと。そんな死に方だけはしたくない。地震ではない、人間が作り
上げた凶器だ。自分では何もできないからそれこそ神頼みの日々が続く。

親を看取ってからはいつ死んでもいいと思ってきたけれど、自分からまだ死にたくはない。
子もいないしドロドロの愛人もいない。本当に自由だ。だからまだ死にたくはない。
犬や猫は言葉を話さない、文章も書かない、言葉を使うのは人間だけ。ボランティアも確かに人間だけの心
の作用、死んだ人間の為にも立派な復興をする、そんな人間にせっかく生まれたのだから、もっと言葉で考
えたい、色々なことを知りたい、見届けたい、そして遊びたい。

食べること、寝ること、電気代、ガス代、水道代、年金、保険料、みんな生きるための所作だ。体が、気持
ちが落ち込むとこれさえできなくなる。それでもまだ生きてる限り、居る限り生き続けたい。苦手な人付き
合いもしなくては。寄り添ってくれる架空でも実在でも一人でも作らなくては。

「震災文学」か。何でも人間は心の大振動を起こす災害・戦争その他の事件かある。これを文学にできる。
そこが人間たるゆえんなのではないか。自分が生きた時代に巡り会った「激震」に素直に反応すれば良いと
思う。反応はできれば言葉で、文章で。

食って、寝て、糞して、そこまでは生き物、人間はそこに言葉を手にし、考えることを知った。食い道楽は
そもそも可笑しい。頭だけの生き方も可笑しい。生き物であることを認識しつつ考え続ける人間でありたい。
停電の夜、心臓の鼓動と息、これだけで生きているとしみじみ思ったものだ。実に私は単純な脳細胞だと思う。

居るということは居させてもらっているというこ。誰から?キリストでもなく仏陀でもなく何かからだ。そ
れだけわかればいい。そんなことをつらつら考えている。

1257マリアンタ:2011/04/04(月) 16:17:10
地震の中で
生命は無目的な神遊びである

だれが言ったのか忘れれちゃったけど好きな言葉。
みんなの遊びはよくわかるけど、理不尽なことは怒ろう、おかしいと
問いただそう。それも含めて「遊び」
原子力遊びはちょっとやりすぎかもね。
ちゃんと問いただそう。
遊びのルールだ。

1258同人α総務:2011/04/05(火) 18:06:31
お知らせ
ー風采、風貌、たたずまいー。

次の評に向けて「「同人α(23号〜)」著者のポートレートとコメント集」
をアップしました。現在の作者竹内一郎さんの姿です。なかなかの切れ者
とお見受けしました。
小型強力潜水艦のようでその目はシャイ。不思議な人です。
是非お立ち寄りください。

1259長岡曉生:2011/04/05(火) 20:20:28
天使ごっこ・悪魔ごっこ(5)十一月:評の1
★序章
そのころ、秋の季節感を感じさせる期間が短く感じられたという事実を、面白い比喩で表現している。
文中のお堀端というのは、自宅の近くか、それとも中央線を降りた後の皇居の堀端の方か、何れだろう。
日頃は仕事人間の晶も、通勤途中では叙情に傾くのである。

なお、以下は、章前の★と☆で区切り、後の()中に出だし部分を入れて目印とします。

★第一(このところすっかり仕事にはまり・・・)
六時十分前に家を出発し、八時前には会社に着くハリキリガール、偉い。睡眠時間は足りているのかな。
会社では、専門職の女子にも当然の如く割り当てられたお茶のためのお湯沸かしを、反発もせずこなす。
この日、いきなり部長からだされた課題は、カサブランカが言う通り新入社員にはチョットきつ過ぎる。
所がカサ・ブランカの助けに、本人は心中[おいおい]という反応。自信があふれているのだ。
・[自転車保険企画]
 賠償責任保険の箇所、素人の評者は、保険料と保険金額を取り違えて、初めは意味が解らなかった。
(後で保険料は掛ける人が定期的に払う金額、保険金額は保険会社が支払う金額と解って謎は解けた。)
 傷害保険と盗難保険の件は、新入社員とは思えぬほど、主人公の晶は良く勉強している。
実際、確認事項と調査事項の項目を要領よく挙げ、確認先まで付け加える。
それだけでなくパンフレットのアイデアも浮かべていた。仕事に自信を持つのも当然である。

その後、天使君から掛った電話を取り次いだカサ・ブランカのちょっとした悪戯も難無く切り返す。
自信にあふれてますね。

☆第一(トントン、ベッドの横の窓を・・・)
天使君が登場するので、★ではなく☆が用いられていることに御注意。
冒頭、いきなり秀の夜■い。おいおい。
会話がまた、凄い。
秀は、真理を知りたいと言う。
晶は、その前に四、五歳の頃からとらわれていた[死]について説明を求める。
秀の答えは、中学生のころ自殺した友人に絡む自らの答えを与えるが
晶は、死がとてつもなく怖いから、今生きてる自分を暴れたい放題暴れさせるという。なるほど!!!

と、こんなやりとりが朝まで続いたって、中味の真剣さを置いといても、ホントかなあと思う。
信じられないなあ。やることやったのかなあ。(余計なお世話じゃ)
翌朝は、家族全員が外出したところで、秀をリビングに呼び出しフレンチトーストをご馳走したという。
話半分に割り引いても、十分飛んでますね。
  つづく
2606

1260長岡曉生:2011/04/05(火) 22:53:36
天使ごっこ・悪魔ごっこ(5)十一月:評の2
★第二(会社の並びに画廊がある)
・画廊の女性
肩まで掛る黒髪、透き通るような肌、小顔に似合わないどでかい目。何時でも壊せそうな体。ピンク色の
カーディガン。そして真っ白なエプロンをつけて全身で男の救いを求めているタイプ。
つまりは、晶の天敵だという。
しかしながら、凡俗な男どもの目から見ると、この全体像は、アニメの人気女性キャラに成るのです。
晶への対応も、晶への敬意の表明だと思えば極く自然で、別に芸当だとは思わないけどなあ。
というのも、所詮は凡俗な男の感想ですけどね。
 要は、能力高く生まれつき自立を選ぶ女性と、一見可愛げに生まれつき凡俗な男に頼りたい女性という
両極端の間に殆どの女性が入るでしょう。
しかし、どの女性を選ぶか(あるいはどの女性に選ばれるか)は現世の縁というものであって、その真の
理由は、男性当人にも解らないものでしょう。この部長殿は、たまたま典型的凡俗組に属していたのです。
 ところで、カサ・ブランカは、この両極端の何処に位置していたんでしょう。
つまり、彼女の微笑みは、どの地点から発せられたのでしょう。著者の率直な意見を教えて下さい。

☆第二(今日の夕方天使君の家にきた)
「やあ」と「おっす」の挨拶、どっちがどっちなんだろう。秀と晶という順番かな。
外泊の理由付けに利用した斉藤さん絡みでつく嘘から、秀が語る子供の心理学から見た嘘の分類になる。
このくだりで、次の面白い表現が有る。
 「感覚的には私は自分に、宇宙に嘘はつきたくないと思っている」
この表現は正に神野ワールドである。矢っ張りなあ。
会話の中で天使君が哲学科を選んだことが判明し、そのあと会話はトインビーと大乗佛教の話に移る。
もちろんこれは、画廊女には決して理解出来ない会話でしょうね。

★第三(日曜日は父の内緒の仕事の休みの日・・・)
娘を迎えてほっとした両親の笑顔。
良きかな。両親の笑顔。
良きかな。両親への贈り物。

★第四(今日も画廊女に出会った)
部長の結婚宣言、これに対するカサ・ブランカと晶との共感。
だけど「チョット惨めったらしくて、頭も弱そう、でもとっても綺麗な人」とは、いくら何でも暴言です。
一方、カサ・ブランカは、画廊女の一世一代のダブル大ばくちだという。著者は、何と何を指してダブル
というのかな。
兎も角、こんな話が続くと、晶は天使君に会って意見を訊きたく成るのだ。
  つづく
2606

1261万理久利:2011/04/06(水) 01:04:02
天使ごっこ・悪魔ごっこ(5)十一月のポートレイト お答え
この写真を眺めていると、本当に不細工な子だとつくづく思います。果たしてこれは自分
なのだろうか。いつも歳の離れた兄弟や父の後ろをくっついて歩いてみんなのやることを
眺めていたことは記憶にあります。やっぱりこの子かな。この子は今でも私のどこかに居
座っているような気がします。

<長岡さん>
「普通の子と違う」そうか。落ちて自然に熟した柿にかぶりついていた。それはありませ
んでしたが、前の家のお兄さんに言わせるとこの頃、長ネギ握ってかぶりついる私を見て
びっくり仰天したそうです。生長ねぎ、どう分析して良いかわかりません。

「爆笑させる日記」もう少し大きくなってから絵や文字を書くようになりました。観察好
きですから人真似も得意、とにかく大人を笑わせる壺を知っていたようです。みんなの笑
顔がおひねり。もちろん女優になろうなどという大それた野望は抱きませんでしたが、お
笑い芸人、そしてお笑い脚本家になってみたいと考えていた時期もあります。

「渋抜き」本音を言うと自分の渋を抜きたいのです。歳を重ねても渋柿なのです。

<赤松さん>
「一人っ子」多くなりました。観察する兄弟がいないのです。せめても集団生活でと思う
のですが、観察の機会、どこで人が怒って、どこでごまかして、どこで悲しんで、どこで
満足して、どこで笑うか学ぶチャンスが少なくなることは確かです。

「一筋縄ではいかない不思議な雰囲気」人間に生まれて間もない頃、何もかもが初体験で
ミラクルな時間を過ごしている人相、雰囲気かと思います。カラカラのスポンジにわ〜っ
と人間や自然のことが入っていくわけですから、誰にも止められません。観察をじっくり
しておもしろネタを探していた悪ガキ養成段階です。多分。天使はランドセル屋さんの考
えたことかもしれません。

「才気煥発」強烈な厭味にも聞こえますが、そういう人間なりたいとはいつも思ってきた
ような気がします。「三つ子の魂百まで」でしょうか。 「三つ子百まで」こちらの方が
ピントきます。
つづく
2606

1262赤松次郎:2011/04/06(水) 09:38:06
天使ごっこ・悪魔ごっこ(5)十一月の感想−2
長岡さんも書かれていているように、秋の情景を描いた冒頭文はいかにも作者らしい個性が
読み取れる。2008年の赤松次郎の日記によると、ウィリアム・アイリッシュの『幻の女』の
冒頭の文に彼独特の感覚を覚えたものだと書いている。それと同じく「天使ごっこ・悪魔
ごっこ」の作者は人並みではない視点を持っているように思える。

「幻の女」は燃えるようなオレンジ色をした奇妙な帽子を被った女が見え隠れするミステ
リー小説だ。「夜は若く、彼も若かった。が、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった」
という書き出しは有名だが、私には「夜は若く」とか「夜の空気は甘いのに」などの後の対
比している前の文章が曖昧で判ったようでよく判らなといった、落ち着かない気分のまま放
り出されたような感じを受けた。
また主人公が6階のフロアーに登るために乗ったエレベーターの動く描写で「ロビーが下に
さがってゆくのが、外扉にはめ込んだ小さな菱形のガラス窓越しに見えた」と表現してい
る。普通だったら上に動き出したなどといった月並みな表現で我慢するだろう。それをロ
ビーが下がっていくという、まるで反対の言葉を使って自分が上に向かっていることを表現
したところが憎い。

「夏が席を譲ってくれないか冬に嫌われたのだろう」、「釣り人の背中から電波を発してく
る」、「そうあいつの死は僕の生の対極にあるのではなく、僕の生の中に在る」、「天使君
は「生きる」について深い考察をしている。そしてそれを探らなければ自分は出発できな
いと言った」「真っ白なエプロンを着けていた。私の天敵だ」、「いつもどおり駅にマッ
チ棒のように立って迎えてくれる天使君がいた」などの表現は、読者がどのように解釈した
らいいのか戸惑う、メタファの洪水である。ここではそれがいいとか悪いとかのことを言っ
ているのではない。作者の好み、傾向を分析しているだけであり、このような表現を好きな
人もおれば難解だと敬遠するひとも居るだろう。敢えて言えば私は並の言葉を連ねて書かれ
た物よりもこちらの方が好きだと言えるのではある。
天使君と主人公は一人の人間のうちに住む二つの人格を象徴するという最大のメタファに思
えてしようがない。
最後にちょっと嫌みな指摘を一つ。「カサ・ブランカの辛口言葉はよく的を突いてる」の表
現は辞書には見当たらない。「的を射(い)てる」ではありませんか?それとも破格?
2606



1263長岡曉生:2011/04/06(水) 20:54:02
天使ごっこ・悪魔ごっこ(5)十一月:評の3
☆第三(今日も天使君の腕の中にいる)
画廊女と部長の恋に対して天使君の意見はというと、矢っ張り世の大方の男性がかくも有ら
んと言う所に落ち着いたようである。
ということは、世の大方の男性の本性が、天使君であるのか?
それとも、この場合の天使君の反応がおかしいのか?
このあと、晶と秀とは彼らの将来を手でたたいて祝い合う。この二人、似たもの同士ですね。

その後の話の展開が、またもや唐突である。秀は晶を同伴してインドに行きたいと言うのだ。
そういえば、あの頃は精神世界の探求のためにインド行きを目指す若者が一杯居たなあ。

★第五(晴天で、川の流れも穏やかで・・・)
舞台は世俗の世界に戻り、いつもより遅く出社した晶にカサ・ブランカの鋭い一矢が飛ぶ。
これに対する晶の回答の内、A案は、天使と悪魔の侮辱になるって、何故?
この場合の悪魔ってカサ・ブランカなのかな?
一方このあと、部長とカサ・ブランカの間には仮面無しの真剣かつ強烈な会話が続く。
それにしても、晶と部長とカサ・ブランカのとリオ、何となくジャンケンの巴に似てるなあ。
三人の中では、晶が一番大人だけれど。
可能であれば、この三人の強烈な掛け合いを、目の前で、見てみたいものである。

ここで晶は、両親に対し仮面の効果を心に描き、その数年先には心中に多数の仮面の在庫を
持つに至る。そして、その内の一つが、αの最新26号の表紙を飾ったのである。
この仮面を未見の読者は、この掲示板の第三リンク先である
 「同人α(23号〜)」著者のポートレートとコメント集」の冒頭を、是非ご覧あれ。

★第六(今日も自宅で自転車保険企画の・・・)
自宅における仕事人間の描写である。秀の余技がデザインにあることがここで確かめられる。
母親のお茶入れ場面では、晶の大人指数が開花し[おもてなし]という言葉まで発する様に
なるのだ。

★☆ (天使君と会うとき仮面を被ることは決してない)
天使君と会うときは、何時も素面(すっぴんと言うべきか)だった晶が、天使君の悩み解決
のためには、その背中を押す責任を感じ、それには自分が頑強な仮面を付けて相対する必要
を感じ始める。だから、ここでは★☆という複合区切り記号が用いられているのだ。
芸が細かいなあ。

と、そこまでは解る。
解るけれども最後の一行は、晶が逆に秀に背を押されているようで、素朴に何故だろう?と
感じた。
いや、続きものだから、最後にわざと謎を残す仕組みにしたのかな?

◆全体の感想
一つ一つの逸話が一見するとバラバラに見えるが、実は全てが主人公内部にある幼児期から
の問いかけに対する反応あるいは答えなのだ。
在籍した会社は、部長以下規格外の人間の集まりに見えても実はきちんと結果を出していた
んだろうな。

あと一つ、大いに感銘したこと。
著者は、これら数多くの逸話を、恐らくは記憶に頼って書いている。
年とともに、3秒前の事をも綺麗に忘れる超能力を獲得した評者から見ると、大変な記憶力
だと思う。
若いって良いなあ。
  おわり
2606

1264万理久利:2011/04/06(水) 21:55:54
天使ごっこ・悪魔ごっこ(5)十一月 赤松さん お答え2
「メタファの洪水」
 この指摘に尽きるのでしょう。今読み返してもガキっぽいふくらまし表現の乱発。
でも浮かんだ風景と印象を言葉で表すとこのまんまなのです。心象により近く。読
み手のことを考えなければなりませんね。自分の頭では繋がっているのるのでつい
省略して、かつあれ?と思われるモノとモノをくっつける、ひっくり返ってものを
見る、ぽーんと離れた対象物を組み合わせる。そんな文章では、読者の共感も得ら
れないどころか毛嫌いされますね。それでもこの作品は敢えて洪水状態にして稚拙
な主人公の青春の一時を書き込もうと思いました。まあ節度という問題があります
が。処女作ですのであばれました。

 『幻の女』:読んだことはありませんが興味があります。なんだか私にはわかりそう。
一方、なるだけ言葉に余分なものをつけない作品にもいつか挑戦したいと思っています。
それもこれも言葉の不思議への挑戦でしょうか。
たった一人の人でいいわかってもらえば、次には五人の人に、プロではないので遠慮
深く、かつ大胆に、受けやお金の計算抜きです。言葉は本当に不思議です。

 天使と悪魔という対極的な存在を出してきていますが昔から一緒ではないかという
疑問を持っていたことは確かです。作品を書き進める間に同一化したり離れたり、他
人にそれを見たり、色々体験させられました。終わりは謎めくか、なーんだ、どちら
にしようか浮き浮きしています。 小説の世界は何でもできるのですから。不可能を
可能にさせてくれます。

 「的を射る」:残り少ない人生ですが、決して今後間違えることはないと思います。
言葉を使って作品作るのなら、まずは日本語を正しくですね。肝に銘じています。
つづく
2606

1265水彩画愛好家:2011/04/06(水) 22:28:50
震災直前の筑波山(街角スケッチ)
3月11日この日みんなそれぞれの場所で時間で通常の一日を生きていたのだろう。
アクティブなスケッチさんは春を感じようとそして絵にしようと思ってでかけたの
でしょう。午後、あっという間に多くの人が圧死、水死でいきなり生を閉じられた。

筑波山はのどかで静かでどこか力強い。じっと見つめて阿鼻叫喚の世界をみつめている。
万葉集でも詠われた山、東富士、人の生と死を黙って見続けるだけの山です。
火山ではないから地震とは関係ありませんが、力を持っている。何だろう。多分人
の死を見続け、新たな生を見続け変わらない姿でそこに佇む、その力だろう。

今日も同じ風景で山は佇むのだろう。何事もなかったかのように。
ゆらゆらする日々が続きますが動じないのでしょうね。
のどかな田園風景の先の筑波山の静かな力をこの絵から感じました。
http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/blog/

1266万理久利:2011/04/07(木) 00:02:28
天使ごっこ・悪魔ごっこ(5)十一月長岡さん評(1と2)お答え3
★と☆には作者もクスリとつい笑いました。なかなか読んでいただけてますね。
丁寧に読んでいただき恐縮しています。
以前何でもお答えしますといったことを覚えています。著者として嘘をつきたくなる部分を除いてお答えします。
わかりやすく降順にそのまま。

★序章
お堀の風景:総武線からの景色です。そう言えば今頃桜満開ですね。
これでも一応設定は事前にこまかく作っています。調査もします。
★第一(このところすっかり仕事にはまり・・・)
主人公の自信:何でも見たがり知りたがりの主人公の気質は人より大きく設定しています。それが人の目には自信
と映るのかも知れません。そんな主人公ですから、人の何倍も時間を惜しまず勉強し、雑用もする。でもそれは主
人公にとってあたりまえのこと。
☆第一(トントン、ベッドの横の窓を・・・)
・「冒頭、いきなり秀の夜■い。おいおい。」
この程度の言葉で興奮するとは。本格的なエログロは他を見てください。
・「信じられないなあ。やることやったのかなあ。(余計なお世話じゃ)」
やるってなんの事でしょうか。直截にご質問ください。
★第二(会社の並びに画廊がある)
・画廊の女性
「アニメの人気女性キャラ」そう言えばぴったりの言葉です。
晶への対応が自然なものかどうか、晶自身悩むのです。自然だとしたら多分晶はまた悩んだでしょう。
「カサ・ブランカは、この両極端の何処に位置していたんでしょう。」
著者の設定では彼女の風貌は松坂慶子似のグラマーでいかにも女。しかし頭がいい。男女関係なく人を見透かすす
ごもの。そんじょそこらの女ではない。独立自尊派女。
としている。
★第三(日曜日は父の内緒の仕事の休みの日・・・)
「娘を迎えてほっとした両親の笑顔。
良きかな。両親の笑顔。
良きかな。両親への贈り物。」
このような評には涙がほろりとする。
★第四(今日も画廊女に出会った)
「だけど『チョット惨めったらしくて、頭も弱そう、でもとっても綺麗な人』とは、いくら何でも暴言です。」
そうでしょうか。ありのままの主人公の感想です。
「画廊女の一世一代のダブル大ばくちだという。著者は、何と何を指してダブル
というのかな。」
一人の男を選んだこと、自分をそう思わせること。

※以上著者の真摯な答えになったでしょうか。
つづく
2606

1267万理久利:2011/04/07(木) 14:04:15
天使ごっこ・悪魔ごっこ(5)十一月: 長岡さん評3のお答え 4(完)
引き続き淡々とお答えします。著者としては嘘は書きませんが黙ることはあるかもしれません。
主人公にまつわることは、本人にお聞きください。近頃手を離れて勝手に動き回りどんな思い
なのか想像しにくくなっています。

☆第三(今日も天使君の腕の中にいる)
「・・ということは、世の大方の男性の本性が、天使君であるのか?」
そうです。女に遊ばれる「赤子」という意味では天使かもしれません。
★第五(晴天で、川の流れも穏やかで・・・)
「A案は、天使と悪魔の侮辱になるって、何故?この場合の悪魔ってカサ・ブランカなのかな???」
外泊したと堂々と答えられない隙間がある。カサ・ブランカは「理性の人」として設定しています。
「可能であれば、この三人の強烈な掛け合いを、目の前で、見てみたいものである。」
このような掛け合いのシーンを度々見たことは確かです。法廷も含まれます。その芝居じみたかつ
真剣さに圧倒されました。
回りの観客も息を潜め興味津々で仕事をしている振りをしていました。

◆全体の感想
「一つ一つの逸話が一見するとバラバラに見えるが、実は全てが主人公内部にある幼児期からの問
いかけに対する反応あるいは答えなのだ。」
優秀な心療内科の先生か心理学者のようです。そんな分析は著者自身にはなかなかできませんでした。
「大変な記憶力だと思う。」
確かに記憶タンクかもしれません。
古い記憶 :大脳皮質の調子は極めて良好です。
新しい記憶:海馬の調子は毎秒落ちています。
未来の記憶:想像力と言ったほうが良いでしょうか。病的なものがあります。これを力とは言えるの
か悩みどころです。
  おわり
2606

1268同人α総務:2011/04/07(木) 14:07:34
お知らせ
本日より竹内一郎氏作「三点セット」の論評が始まります。(α26号)
何でしょうね。気になりますね。お買い物サイトには早速、放射能防護服・マスク・.ゴ
ーグル三点セットが売り出されていました。真相を確認しないで買いだめしたり、買い控
えをする人達を多くみかけます。怖いですね。
 この作品の三点セットは彼の地で人々がじっくり時間をかけて日常のものにした知恵の
三点セットに思えます。三点セットとともに興味深い歴史探索をお楽しみ下さい。
4月13日までを予定しています。

末尾に2607をお忘れ無く。
*2011年 4月 7日(木)00時28分55秒投稿分を移動させていただきました。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001326M.png

http://

1269万理久利:2011/04/08(金) 11:57:20
竹の塀
 一昨年の台風で前の家との間の塀が全壊しました。近所の餓鬼が残った基盤のコンクリー
を乗り越え出入りし、今まで見えなかった風景が見えたような、視界がぐっと広がったよう
な不思議な期間でした。
 風がもっと良く通るような塀にしてみたら、という提案が採用されて立派な茶色の塀が完
成したのは台風の日から約三ヶ月。さらされない住民にとっては気にならなかったのでしょ
うが、駐車場先の道とは言え、目の前を人が通りますし、子供も徘徊します。私にとっては
長い三ヶ月でした。
 ザーザー サ−サ− シャーシャーの音と陽を浴びるその時々の色が上から塀にどっしり
被さり、風の隙間からも若い葉っぱが伸び出しています。そのうち竹の塀になるかもしれま
せん。大いに期待している自分が居ます。今日も竹が騒いでいます。

1270水彩画愛好家:2011/04/08(金) 16:21:30
岸壁の被災漁船(街角スケッチ)
 震災から二週間目のスケッチですね。やはり街角さんはアクティブな人だ。見る、確か
める、自分の目で、皮膚で。 重量感ある船、傾く船、しかるべき所にない船、これだけ
で「異常さ」を感じます。震災のエネルギーを感じます。
 正面から船を捕らえた構図は効果があります。船から伸びる太い赤いロープ?そして地
を這う黒いロープが印象的です。目をこらすと倒れそうな船の横下に黒い大きな浮き輪も
見えます。多分この船の持ち主が船に変わって必死の思いで応急維持手当をしたのでしょ
う。船も歯を食いしばっています。
 上を見上げれば曇り空の中に青空、光る雲が描かれています。それを希望と捕らえるか、
自然は意地悪だと感じるか、人により様々でしょう。海鳥を加えればまた増幅するかもし
れません。
 写真とは大いに異なります。絵には描いた人の心が載ります。そして現場の様子、匂い、
音、空気を伝えてくれるような気がします。そんな作品でした。
 スケッチさんもバリバリの被災者のようです。物、命、どうにか守られているご様子に
一安心です。所詮計画停電を味わっただけの外側の人間です。どうか絵で発信してくださ
い。まずは命が優先です。
http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/blog/

1271赤松次郎:2011/04/08(金) 18:05:51
おしらせ
?同人?α第25号の作品集のなかの神野 佐嘉江氏の
「人の像をした美しい青い地球 」に論評をリンク
しましたので、作品とともにそれも併せてご鑑賞くださ い。

persona

1272同人α総務:2011/04/08(金) 23:04:54
天災効果
用も無いのに遠くに出掛けたり、
いきなり人助けを始めたり、
料理しまくったり、
やたらと掃除し始めたり、
ゲームに没頭したり、
独り言をいい続けたり、
わけのわからない投稿を連発したり、
布団かぶってひもねす読書のたりのたり、

なんともすごい「おしらせ」が入りました。
普段静かな人かと想像していましたが。
やはり次なる大地震と放射能被害の恐怖からでしょうか。

参考まで、上二つを除き皆私にも同じ症状が出ています。
たまたま貧乏で歩行恐怖症、人助けするよりされる立場です。
よくよく考えれば地震前からのことでした。

この書き込みは総務の仕事を外れた天災効果なのでしょうか。

1273長岡曉生:2011/04/09(土) 13:53:25
天使ごっこ・悪魔ごっこ(5)十一月:積み残し分
著者のコメントや質問に対する私の答えが積み残しだったので、追加します。
★この程度の言葉で興奮するとは(☆第一中のコメント)に対し
・興奮したのではなく「伏線も無いのに、やや唐突だなあ」という感想だったのです。

★やるってなんの事でしょうか。直截にご質問ください。(☆第一中の質問)に対し
・もちろん添い寝です。しゃべるに夢中で睡眠不足だと、二人とも成長が阻害されますよ。
 だけど、今のご時世だったら、正直に少子化対策と言っても良いかな。ははは。

★晶への対応が自然なものかどうか、晶自身悩むのです。自然だとしたら多分晶はまた悩ん
 だでしょう(★第二中のコメント)に対し
・成るほど、主人公に独特な複雑な悩み方なんだ。

★画廊女のダブル大ばくちとは、一人の男を選んだこと、自分をそう思わせること。
・そうですか。言われてみて、初めて納得しました。

★女に遊ばれる「赤子」という意味では天使かもしれません(☆第三中のコメント)に対し
・うまい。絶妙な答えだなあ。

★この三人の強烈な掛け合いを・・・・・回りの観客も息を潜め興味津々で仕事をしている
 振りをしていました。(★第五中のコメント)に対し
・ウーム。主人公の感性が、この職場で研ぎ澄まされたと言うことが良く解ります。

★未来の記憶:想像力と言ったほうが良いでしょうか(◆全体の感想中のコメント)に対し
・未来の記憶とは未来の予知であると見なし、それはまた想像力であると捕らえている。
 これも時空に関する面白い見方です。
 実は、唯識に沿った思考でも同じ結論が出ますし
 更に、密教の三昧耶(さんまや)曼陀羅も、この時空構造に密接に関係しています。
??この辺については、機会を改めて論じて見たいと思っています。
2606

1274万理久利:2011/04/09(土) 23:50:55
天使ごっこ・悪魔ごっこ(5)十一月:積み卸し(お答え) 5
文章を読み返すと、確かに意味不明、不親切な部分が多くあるようです。気をつけてはい
るのですが。頭の中で言葉、意味が先行し、あるいは皆もわかっているはずだとの変な思
い込みがあるようです。 この現象は他人の文章を読むとき、話を聞く時にも現れるよう
です。 ひどく吃ったと思ったら次は沈黙、そして矢継ぎ早に話だす。これは心象でもあ
ります。「考えること、想像することに早急になりすぎニューロンの接続障害を起こす」
こんな自己分析が積み残しの投稿だけでなく今回の評全体から導き出されるような気がし
ます。
以下☆部分が私のコメントです。

★この程度の言葉で興奮するとは(☆第一中のコメント)に対し
・興奮したのではなく「伏線も無いのに、やや唐突だなあ」という感想だったのです。
☆「興奮」という表現は不適切でした。こちらの思いすごしです。場面は突然変わること
もあります。

★晶への対応が自然なものかどうか、晶自身悩むのです。自然だとしたら多分晶はまた悩
んだでしょう(★第二中のコメント)に対し
・成るほど、主人公に独特な複雑な悩み方なんだ。
☆主人公晶は相手に入り込み考える癖があり二重の楽しみや苦しみを味わう設定です。

★未来の記憶:想像力と言ったほうが良いでしょうか(◆全体の感想中のコメント)に対

・未来の記憶とは未来の予知であると見なし、それはまた想像力であると捕らえている。
 これも時空に関する面白い見方です。
☆興味深いところです。機会がありましたら是非お聞かせ願いたいと思います。

おわりに
難解、稚拙な作品を丁寧に読んでいただきありがとうございます。
質問点、感想点をみると筆者としてはなかなかのポイントを突いてきたなと、少々嬉しく
もあります。卸しどころか積み残しがたくさん残っています。だから先がある。
2606

1275長岡曉生:2011/04/10(日) 00:24:35
三点セット:評の1
私もトルコが大好きなので、本来の評を離れてつい筆が滑っても、どうか御勘弁を。

★三点のセット:音楽の場合
著者は、日本社会の三点セットの連想から、トルコの三点セットについて論じています。
これについて興味深いことを思い出したので、忘れない内に書いておきます。
 それは、トルコ共和国の民謡が中央アジアのトルコ系民族・モンゴル族・日本人の民謡と
似た特徴をもつと言われていることです。
良くいわれるのが、日本の追分や馬子唄に似た小節のある歌の存在ですが、この他にも九州
民謡「五木の子守歌」や「津軽じょんがら節」と共通な、三拍系の拍子があります。つまり
トルコ音楽には、8分の9拍子や、2拍子と交互に現われる三拍子などの、三拍系の拍子が
存在しています。このような三拍子は、一説によると馬と人間とのリズムバランスから来て
おり、騎馬民族によく見られるとされています。
 この三拍子に関連するかどうかは解りませんが、佐賀弁にも独特の三拍子があります。
それは「ドンドンドン(太鼓)・ピューピューピュー(風)・ジャージャージャー(雨)等、
擬音を3回繰り返す習慣です。

上に見られる如き、日本の三拍子とトルコ民謡の三拍子とに、果たして関係有りや無しや。
著者のご意見を乞う。

★前置きに書かれたトルコの親日
日土両国の友好は、実は日露戦争より前の或る出来事から始まっています。
それは、1890年に日本を訪問したオスマン帝国の軍艦エルトゥールル号が、明治天皇を
表敬訪問し大歓迎を受けたあと帰国途中に台風に出会い、和歌山県串本沖で遭難したときの
救助活動です。後に日本は、生存者を海軍の金剛・比叡の2艦でトルコに送り届けました。
このあと遭難者遺族に対する義援金を集めた山田寅次郎は、これを持ってトルコに出向き、
大歓迎された挙句、トルコの陸軍と海軍の士官学校で日本語を教えるよう依頼されました。
文中に出て来るトルコの英雄ケマル・アタチェルクは、この寅次郎の教え子であり、トルコ
共和国成立後、寅次郎を招待して大歓迎したそうです。

評と言いながら、ここまでは本来の評が、全く出来ていませんね。済みません。
  つづく
2607

1276赤松次郎:2011/04/10(日) 07:01:09
三点セットを読んで−その1
私のトルコについての知識は非常に貧しいものであると言わなければならない。旧約聖書の
ノアの方舟が大洪水の果てに流れ着いたところが標高5137mのアララット山であったなどと
いう噂と、あの左や右に半身をねじって行進する奇っ怪なオスマントルコの軍隊の行進。
     http://www.youtube.com/watch?v=TD4JwfLaNS0&feature=related
それとトルコのヨーロッパ部分とアジア部分を隔てる海峡で、大きな黒海と地中海を結ぶ南
北約30kmの海峡にしては最も狭い地点でわずか800m程のボスポラス海峡である。

作者が言うように日本人が「三」という数字が特に好きかどうかは私には判らない。たぶん
「三」いう数字は三角形、三角錐などの立方体が一番安定しやすい形であること。一では決
定的過ぎて自由が無く強圧的に、二ではお互いに対立的に感じるからで、物事を分類記憶す
るにちょうどよい数字だからではないだろうか。三にまつわる事項を列記すると、太陽系第
三惑星は地球である。ウルトラマンの地球での活動時間は最大三分間と設定されている。古
来より日本では「三」の字は「御」の字の代わりとして使われてきた。ロボット工学三原
則:人間への危害禁止・命令服従・自己保存等々。

一方、八島、八雲、八咫鏡、八岐大蛇、八百万の神、南総里見八犬伝など「八」はよく使わ
れているようだ。多数を表すという説もある。漢字を使用する文化圏においては、八は末広
がりで幸運の数とされ、日本では八は聖数とされていたり、漠然と数が大きいことを示すの
にも使われたという。また奇数がすきか偶数が好きかは人によるようにも思えるが、実は私
は素数(奇数)にはまっている。

ついつい数字で道草を食ってしまったが、この作品に書いてあるトルコの民族や言語や歴
史、そして生活の様子「三点セット」などは私の全く知らない世界で珍しかった。トルコ軍
隊の行進や兵隊のひげ面をみると、男の匂いがぷんぷんしていて性格も荒っぽく、すぐに肉
体言語(暴力)を発揮するように見えるが、実態はどのような国民性なのだろうか。まさに
東洋と西洋の狭間に生きてきたトルコ国民の特質を知りたいと思うようになった。
2607



1277万理久利:2011/04/11(月) 09:32:53
「三点セット」評の1
 評をできるだけ簡潔に的を射たものにしたいと思うのですが、知識も筆力も弱く細切れになってしまいます。

??三点セットの地はトルコ、私にとって遠い国だ。歴史の授業でもあまり触れられなかったかな。衰えた記憶
の中で浮かび上がる言葉は、トルコ風呂、トルコ桔梗、オスマン帝国、イスタンブールです。まずはトルコの
地図を開く。正確にはリビングの壁に貼ってある大きな世界地図に目を懲らします。恥ずかしいことに時間が
かかった。わーっ回りは水だらけ。何か文化の匂いを感じます。

 筆者はトルコを体験しています。時代は限りなく現代です。
体を彼の地に置いて時を過ごす、この体験は貴重なもので筆者独特の感性と感覚で書き上げたのです。作品の
感想はそれなりに書けますが、筆者の血が通い、気に入ったものは、じっくり読む、これが私の信条。好きな
ダージリンを飲みながらトルコをまず学習します。ビールを引っかけながら作品を布団の中で読みます、それ
から感想の続きを膨らませます。

題の「三点セット」、これは秀逸、想像を膨らませます。なんなのだろう皆そう思ったに違い在りません。
開くと・・・・深い深い、面白い、不思議な世界に引き連れ込まれます。

 評の前前段でした。
2607

1278万理久利:2011/04/11(月) 17:59:09
ソクラテスの政治
ジョゼ・ソクラテス、3月に辞任したばかりのポルトガルの首相です。でした。
ソクラテストと聞きそれだけでどんな治世をするのかと楽しみにしていたものです。

ソクラテスの子孫だったのでしょうか。否だとしても思わず期待してしまうものです。
まだお若いようですから、たくさんのことを考えて、問うて、人間社会を良くしてもらい
たいものです。今のご時世死刑台に登ることは決してないでしょう。あれから人類も用心
深くなりましたから。

お国の財政破綻、EUやIMFからの支援があるということですが、その付けは大きなも
のになるのでしょう。 揺れ続ける日本も他人ごとではありません。

1279ペルソナ2号:2011/04/12(火) 13:57:09
揺れる
   地球は人類を安堵なまま生き続けさせない「挑発者」

大地が揺れる、家財が揺れる、体が揺れる、放射能が揺れる、このところゆりかご状態です。

地震王国日本ですが、3月11日の地震の強さは1000年ぶりとか。
少し離れた場所にいた人間にとっては他人事でテレビ報道でそのすさまじさを感じています。
それでも丁度一ヶ月後の昨日、ここでもかなり大きな揺れを感じました。11日以来ときど
きユラユラするのには慣れました。緊急地震速報は未だに身構えます。
21世紀に起きた地震は放射能の揺れまで引き起こしています。最悪レベルにまで。

この揺れは単に物理的なのもだけでなく、日を増すにつれ心の揺れに繋がっているような
気がします。

地震の予兆なのでしょうか、私の体にも異変があって道を歩いていて突然平衡感覚を失い
ゆらゆらと、転倒して目がねを割ったり、怪我をしたりの日々がこの二年近く続いています。
揺れ次いです、あれこれ自分の人生振り返ってみようと思います。未来のことも考えて見た
い思います。地球の歴史からは小さな天変地異かもしれませんが、そこに生きている人間と
してそれなりに。

1280同人α総務:2011/04/12(火) 15:45:36
お知らせ
同人α25号からの試み、論評サイトです。この度25号最後の神野氏の作品評に続き
同人α26号作品中2601、2602,2603,2604,2605は論評との
リンクを完了しました。色々な角度からの論評と思いがけない著者の返事が繰り広げられます。
一度で二度美味しい作品集で す。

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1281万理久利:2011/04/12(火) 19:16:25
「三点セット」評の2
メルハバ!

 「三」は不思議だ。二に次ぐ素数だけれど人間の関係性に置いてみると、一対一のある種閉鎖的な
世界から一つ加わることにより立体的なバランスがとれる。
 ソーセージの鼻の童話「三つの願い」、三種の神器、三K、何か通じるものがあるのでしょか。そう言
えば中学も高校も三年制だった。

「お茶」   :私の駐在先でも「チャ」が日常。朝出勤してカップに葉っぱを入れてゆらゆらさせて葉っぱ
        を旨くよけてみんな飲んでいた。勿論昼も夕も。
「ヨーグルト」:水で溶かして塩ですか・・・・。お隣にブルガリアがあるからヨーグルトはよくわかります。
        母の食の三点?セットにはヨーグルトがありました。種を大事に育て作ります。味付けは
        砂糖とブルーベリー。
「 楽 」 ??? :おちゃけですね。それもかなりのすごもの。気に入ったのがイスラムトルコがそれを認容
        していることです。いいですね。 いい国ですね。

茶とヨーグルトと酒はでだし。著者の醍醐味はは三ヶ月過ごしたトルコ談です。
トルコは日本と遠く離れ付き合いも現代人一般日本人には薄い。ヨーロッパやアメリカの情報だけは目
につき目に入れるのですが。

約二十年、三十年前のトルコの風景が、空気が良く伝わりました。
きっかけが国営TV局のスタジオタイプカメラの受注をうけての出張体験。もともとこの筆者はトルコ及び
近辺諸国に興味を持っていたに違いない。「寂しい」と書くが「オモシロイ ワクワク」も在ったに違いない
でしょう。

この(仕事)旅、歴史エッセーはなかなかの工夫が凝らされていると思いました。まずは三点セットかな。
つづく
※ゆらゆらでどうもうまく書けませんでした。
2607

1282万理久利:2011/04/13(水) 15:02:50
変調
本日も晴天なり。
揺れは時々感じますが、太陽の光はいつもどおり、竹のザーザー、サーサーもいつもどおり。感謝です。

長い文章を書く気力が全く失せて本をぱらぱらめくり居眠りをする日々がこのところ続いています。感謝です。

そのうちお前は邪魔だとどこからか声がするのでしょうか。人の役には一切たてないで自分の世話だけで精一杯です。

やはり揺れ効果でしょうか。

1283万理久利:2011/04/14(木) 15:56:47
「三点セット」評の3 (完)
東洋文化、西洋文化の境界にある国、なるほどその地理的な位置は東西南北と言ってもよ
いような場所。北はロシア、南はエジプト、西はギリシャ、ブルガリア、東はパレスチ
ナ、アルメニア、イラン、イラク、その先にインドと中国。モンゴル。
ローマ帝国、オスマントルコの中心の地だったとすればさぞや文化が入り乱れたことでし
ょう。

歴史好きと思われる著者にはたまらない土地のはずです。家族と離れ寂しいと言いながら
嬉嬉としているのがその証拠。中途著者なりのトルコ歴史談があり、世界史の勉強は高校
時代が最後という人間にとっては思い出されることがたくさんありました。トルコ民族の
故郷がモンゴルやバイカル湖方面にあったということは教科書に載っていたかな?などと
考えてしまうのです。
民族的にはギリシャ系とイランアジア系、それが顔に良く出ているようです。さぞや行動
的な民族だったのでしょう。思いっきりふくらんでまたトルコ民族で収まる国となったよ
うです。

トルコは民主主義の国と言います。それは思いっきり膨らみきった、文化が入り交じった
が故の選択だったのではないでしょうか。殆どがイスラム教徒というのに、女性はベール
を被らない、お酒は飲む、一夫一婦制、死刑制度廃止、とても自由な国に見える。それで
も匂い的にはロシアやヨーロッパは感じない。道があって人が集まって会話が始まり、文
化の交流が始まる、これはギリシャ・ローマの匂いでしょうか。そしてイスラム教ともっ
と東あるいは東北の国の歴史の匂い。ロシアは匂いません。
キリスト教には何かしら謀略と殺戮を感じるけれど(治世の問題です)、イスラム教はそ
れほどでもありません。世間ではまるで逆のようですが。

歴史談の後は、トルコの街の様子がなにげなく書かれています。私にとっては食べ物が興
味深いものがあります。
単純に「シシカババブー」のみの貧困発想ですが、それにも歴史と種類があるようです。
イスラムは豚をヒンズー教はは牛です。それぞれ「不浄な物」「神聖な物」との違いはあ
りますが。キリスト教は何でもありなんでしょうね。それでいて「動物愛護」の嵐、不思
議です。日本人は生ける物全て感謝、感謝の気持ちで、対象および育てた自然?を手を併
せていただいているのでないかと思います。何かか考えるところがありましたら筆者から
でも読者からも教えてもらいたいところです。

トルコに仕事で行った時の紀行文でしょうか。チャイとヨーグルトと楽に始まるこの作品、
筆者のなかなかの歴史感、文章力を感じました。
是非とも続きが読みたいものです。
私も歴史を再度勉強する必要があります。
2607

1284水彩画愛好家:2011/04/14(木) 16:12:38
春の訪れ・稲田草庵/4/4(街角スケッチ)
二三本土筆生えけり池の端   正岡子規
春の味苦みと共に土筆天????????愛好家

土筆は気がつくとにょっきり頭を持ち上げ太陽に向かっている。川べりでよくみた
ような気がします。
気がつきにくいといえば気がつきにくい。
数本がまず目に入るのです。群生する植物かどうかはわかりませんがまずは数本。

頭の部分は確か粉をもっていたような記憶があります。ひだひだの所にです。
春になると軽四輪で草を摘みに父は行っていました。土筆もありました。
どっさり摘んできたのを見てウンザリしている母の顔を思い出します。
それでも天ぷらは美味しかったことを覚えています。

私にとってこの絵の主人公は土筆でした。実においそうに描けていました。
http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/

1285万理久利:2011/04/14(木) 17:08:26
「三点セット」評の4 追加 音楽
赤松氏が評でトルコの音楽について触れていましたが、私も覚えあり。
好きな作家向田邦子の「作品阿修羅のごとく」のNHKドラマ作品で使われていました。
題名、中身を増幅させる不思議な音楽だと思ったことを記憶しています。
ぱ(ジャン)ーっ ぱ(ジャン)ーっ ぱ(ジャン)ーっ、から始まる聞き慣れない音楽。行進
曲だろうとは思いました。
次に昨年の龍馬伝で使われた曲です。同じ匂いを感じました。

トルコは遠い国、へたに西洋・アメリカの歴史文化は少し知っているけれど、トルコ近辺
は隙間だらけです。未知の世界です。でも音楽にはなにか共感を覚えます。何処でどうこ
んな音楽が醸成されてきたのでしょうか、。画像を見ても髭をはやしたおじちゃんが太鼓
叩いて歌まで歌う。これは確かにイギリスアメリカの洗練された行進曲スタイルではあり
ません。もちろん中国やロシアとも。
これから行くぞ、帰ってきたぞ、そして気持ちまで歌い込んでいるのではないでしょうか。
防人のように。トルコ人は世界を飛び回った遊牧民だったのかもしれません。様々な文化
を取り込みその原始の形を保っているともつい思いたくなります。

*音楽を見つけました。作品で多種、思いを馳せることができました。多謝。
阿修羅のごとく
http://www.youtube.com/watch?v=kpOl4kxgD1c
雑草魂??龍馬伝
http://www.youtube.com/watch?v=vihXE96KGa4
おわり
2607

1286同人α総務:2011/04/14(木) 23:10:16
お知らせ
「同人α(23号〜)著者のポートレートとコメント集」をアップしました。
青年の登場です。時間は流れます。
作品を読む前に是非一度お立ち寄りください。

1287赤松次郎:2011/04/15(金) 07:15:53
三点セットを読んで−その2
作者の「三点セット」については知識として理解できたが味や色やその効果についてはやは
り現地に赴かないと実感できそうにもない。そのようにやはり私はトルコについて全くと
いっていっていいほどイメージを描けないのだ。だが少なくとも知っている単語について調
べる努力をして見た。資料はWikipediaによる。

◆トルコ人の性格については、大人しいのか猛々しいのか、理屈っぽいか、情にもろいの
 か何も書いてない。もちろんいろいろの性格の人もいるから、そう単純には括れないだ
 ろうが、次のようなジョークを読むとなんとなく判ったような気になるから不思議だ。

 ☆無人島に男ふたりと女ひとりが流れ着いた。さあどうする?
  フランス人の場合:女は片方の男と結婚し、もう一人と不倫する。
  アメリカ人の場合:女は片方の男と結婚し、離婚してから次の男と再婚する。
  ロシア人の場合:女は好きではない方の男と結婚し、そのことを一生嘆く。
  ドイツ人の場合:女と男ひとりが結婚し、残りの男が立会人を務める。
  日本人の場合:男ふたりは、どちらが女と結婚したらいいか本社に問い合わせる。
  スウェーデン人の場合:男ふたりは愛し合い、女は自分を愛する。

◆トルココーヒーについては、豆そのものの或いは焙煎の違いというよりは、水から煮立
 てて上澄みだけを飲むという、コーヒーの入れ方が一種が独特でそう言われるらしい。
 トルコには他人に親切にせよという意味で、「1杯のコーヒーにも40年の思い出」とい
 う諺があるという。むさい髭面の男社会にも義理や人情も垣間見えるようでちょっと安
 心した。

◆トルコ風呂については、日本の性風俗(ソープランド)のイメージがつよく、ちょっと
 気の毒である。トルコでは日本の銭湯のように身を清潔に心健やかに過ごすための健全
 な中東の公衆浴場文化なのだ。正式にはトルコ風呂という呼称ではなくて「ハンマーム」
 というらしい。これを題材としたドミニク・アングルの絵画『トルコ風呂)』をみると
 多少よからぬ興味を覚えなくもない。
 ハンマームの基本的な構造は、入り口に番台があり、内部に脱衣所と浴室がある。浴室
 はふつう蒸し風呂で、浴槽からのぼった蒸気で汗を出し、あかすり師(日本でいう、い
 わゆる「三助」)によるあかすりやマッサージのサービスを受ける。あかすり師は、男
 性客に対しては男性、女性客に対しては女性があてられる。
 控えの間の休憩室ではコーヒーや茶、タバコなどの接待があり、コーヒーハウスのよう
 に長時間くつろぎながら楽しむ交際、娯楽の場として庶民に愛されてきた。
 歴史的には、特に男性社会から隔離され、自由に外出することを制限されてきた女性た
 ちにとっては、素顔をさらして集うことができ、女性同士でくつろいで会話を楽しむこ
 とのできるハンマームは貴重な社交と情報収集の場であった。母親が息子に相応しい嫁
 を探すというような実用的な機能や、結婚式前の女性が親族の女性に囲まれて身づくろ
 いしたりする儀礼的な機能もあったという。

最後に、いままで私が作者に抱いていたイメージは、ガチガチの理系の優秀な頭の持ち主
と断じていた。酒を飲む時にはいつもシャイ故か人より一足先に酩酊し、体をスイングさ
せながら数学や科学や量子論や、最先端の機器類の優れたメカの話まどで始終したからだ。
もちろん私もそれらの話も大いに好きだから、一向に退屈はしないのではあるが、今回作
者の書いたブログのコメントの「久しぶりに雑木の森の公園を2時間ばかり歩いた」とい
う前書きや、作品の「三点セット」を読むと、科学少年だけではなくしっかりと情緒の世
界にも住んでおられることが判り、文芸誌同人の一人としてちょっと安心し、作者の隠れ
た別の世界を覗いてみたい。
2607



1288水彩画愛好家:2011/04/15(金) 14:44:48
花盛りその??
ここでは水彩にはかなわない実写を感じました。春です。そのまんまの日本の風景です。
知人は近くの「300年農家」と呼ばれているところに、野菜と花を買い通い続けています。
その農家は地主でもあった思います。裕福な敷地に一つ一つ植え、花を咲かせる、みんな
にお見せする、そんな心意気よいじゃありませんか。そんな気合いが日本のどこかに残っ
ている。ちゃんとだれかが繋げますよ。
知人も時々農家の方とおしゃべりしてるみたいです。
http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/

1289同人α総務:2011/04/15(金) 14:57:31
お知らせ
 本日より「無限回廊 第三回」の評が始まります。

今回はバトンタッチでグレー・ブレインこと長岡曉生さんです。
あっと驚く世界が舞(待)っています。著者の空想の世界に「あっ」でしょうか。
読み通す時間も「あっ」という間でした。笑い、感心し、辞書を調べ、それでも
ある意味衝撃の時間でありました。皆さんはどうなることでしょうか。
 なお今回は登場人物(著者)のイメージキャラクターとして、赤松氏のお気
に入りブロンズ像作家早川氏の了解を得て全員の姿を掲載しました。
小憎らしいほど全員、キャラにぴったりはまっています。
 同人α-著者のポートレート及びコメント集(23号〜)にもお立ち寄りください。

4月21日までを予定しています。
末尾に2608をお願いします。

1290長岡曉生:2011/04/16(土) 03:38:32
三点セット:評の2
締切りが過ぎたのに今回も未だ前振りで、作品評にはなかなか入れませんが
トルコ共和国の名誉のために、どうしても書いておきたいことを幾つか記してみます。
★オスマン帝国の軍楽メフテル
 万理さんの「三点セット」評の4 追加 音楽 において紹介されたメフテルの例
 「ジェッディン・デデン(祖父も父も)」を再掲します。
   http://www.youtube.com/watch?v=kpOl4kxgD1c
 実に勇壮な曲ですね。
 万理さんが二曲目に挙げた龍馬伝のテーマ曲も、タイミングの取り方は上記にそっくりで
 二曲を合奏すれば、見事に和音になっているのではないかと想像しています。
・トルコ行進曲
 ヨーロッパの軍楽は、オスマン帝国の軍楽メフテルを見習って出来たものです。
 当然、そのブラスバンドの起源もメフテルの楽器編成に有るのです。
 モーツアルトやベートーベンの作曲に代表されるトルコ行進曲は、メフテルに刺激されて
 作られた曲だそうです。
 そもそもヨーロッパには、メフテルが用いている太鼓もシンバルも有りませんでした。
 今でもヨーロッパで用いる高級なシンバルは、トルコ製が主だったと思います。
・周王朝とトルコ族
 中国では、周王朝のころから、太鼓は攻撃の合図、銅鑼は退却の合図に用いられましたが
 周はトルコ族が建てた国なので、その太鼓と銅鑼がメフテルの太鼓とシンバルに受け継が
 れていると考えると、彼らが持つ長い歴史を感じさせますね。
・メフテルの朗々たる歌声
 イスラームの1日5回の礼拝時にモスクの尖塔から礼拝を呼びかける声(アザーン)
 メフテルの声は、きっとこの朗々たるアザーンで鍛えられた声なのでしょうね。
 いかにも男性的で、私は好きですね。

★トルコ航空
 1985年イランイラク戦争の際イランに取り残された日本人215名を、トルコ航空が
 自国民は陸路で帰れるから、と言う理由で自国民を後回しにして先に日本人をイランから
 トルコへ連れ出してくれたと言う逸話は、テレビで度々放映されています。
 これは私が先に触れたエルトゥールル号の救難に発する両国信頼関係に基づくものです。
 この後も湾岸戦争直前の1990年の12月に、イラクに最後まで取り残された日本人を
 チャーター便で連れ出してくれたのもトルコ航空でした。
  つづく
2607

1291万理久利:2011/04/16(土) 14:46:05
トルコ風呂・ハンマーム
同人αに参加して、決めたことは作品をまず読むこと。そしてできるだけ感想を書くこと。
そのことによって自分の世界が少し広がるような気がしたからです。もうひとつは書く修行。丸二年にも経験はた
っていませんが、そんな中他人の評や著者のコメントを読みまたあらたな知識あるいは好奇心が沸き立てられるこ
とに気がつきました。

竹内氏「三点セット」の読者の評で知った「ハンマーム」もなかなかおもしろかった。番台と脱衣場、いいなあ。
日本と同じだな。蒸し風呂基本は少し日本と異なりますが、人とのかかわりをもたせる風呂、場所なのだと思いま
す。会話がうまれそれなりの情報交換の場所になります。垢すり師の話も面白い。日本でも三助さんがいたけれど
日常では親子や他人同士で背中を流していたような気がします。

そして風呂を出たあとは多分チャイ、楽、ヨーグルトの順番でしょうか。
私の場合は銭湯を出てからねだって買ってもらったアイスでした。
トルコ、意外と日本に近い国なのかもしれないなどと勝手に思い始めています。
日本と同じ地震国だそうです。原発計画大丈夫かな。大いに日本を参考に皆で話し合い考えるといい。チャイ飲み
ながらね。

1292万理久利:2011/04/16(土) 15:04:56
無限回廊 三回 評の1
26号作品も終盤です。
とにかく面白かった。それだけ。越智十三(ジュウゾウ)の登場でのけぞった。
あの小難しい歴史小説を淡々と書き続ける人が、このSF未来過去を飛び跳ねる小説をど
う繋げるか興味津々でした。持ち前の博識を振りまきつつ思いっきり跳ねた、そんな感想
です。人の可能性について考えさせられました。編集後記に「思う存分休める」とありま
す。「肥と筑」の作品作りと「無限回廊」、同時進行はさぞや大変だったと思います。
四回は言い出しっぺの赤松次郎さんの番、同じく連載を抱えて今頃七転八倒しているに違
いありません。
2608

1293異風者:2011/04/16(土) 22:07:07
(無題)
花も散り季節は初鰹えと移行しています。いま狭山の雑木の森いままさに新緑が爆発寸前ぐっとその勢いをためている風情です。よくよくみると木々まず若い低木からさらに下の枝の方から若葉がめでていくようです。今若緑の基という色で覆われて居ます。あと数日で新緑に満ち溢れる世界となることでしょう。
 さて「私の三点セット」いろいろ感想を頂おそれいります。わたしの終生の関心はこれすなわち「文明」です。いまアナトリアは、ビザンチン、あるいは突厥はどこえ、何故だろう。
明治以来日本・トルコは長岡氏のエルトォールル号の言及ありましたがこれに関連し、いまトプカピ美術館にて日本の当世具足(戦国時代のあるいは江戸時代にそれを模して製作された甲冑)を見ることが出来ます。これは信州士族「山田寅治郎」の寄贈によるものです。これ以上かくと皆さんそうかとなってしまうので自分で調べて確実な知識としていただきたい。それからコーヒについて詳しくは分からないところも有るが、オスマン時代アラビア半島を勢力化に於いた頃より広まった風習。これについて「夢枕獏」著「シナン」という小説があるので読まれたらなにかと参考になるかと。ちなみに「シナン」という人世界史上に残る大建築家、夢枕氏ミケランジェロと比してます。
また彼の地の音楽私世にもまれなる音痴でありうまくいえませんがなんとなく日本の演歌に似た響きがあります。さらにいわゆる「裏声」によるうたいかた。かって「黛俊郎」氏による演歌のルーツのような話があったような記憶がありますが、ふと北方アシアにあるチュルク民族の期限、まだ残っているのか一人で悦にいることがあります。
さいごにハマーム、どうも起源はローマ人の風呂の文化によるようであるがビザンチン時代は風呂の文化とだえたようで
なぜオスマンになって復活したか不明。ちなみにアラブ・イスラーム文明には風呂の文明はないようで。いちど行きましたが蒸し風呂マッサージといゆか、あかすりというかすごいおじさんに強烈にもまれ死にそうな思いをした覚えがあります。とりあえず本日はここまで。又なにかのコメントなりに自分の反応がありましたら。

1294長岡曉生:2011/04/17(日) 05:13:44
三点セット:評の3
今なお続く余震による船酔い症状と、家の片付けとに追われ、なかなか時間が取れません。
★3は最初の複数?
 著者は、三点セットという言葉から、トルコで印象深かった三つの飲料に触れています。
これについて思い出すことは、アラビア語文法には双数という概念が有ることです。ほかに
アジアの言語では、ヴェトナム語と関係あると見られる南アジアのモンクメール語、インド
のムンダ語にも双数が残っています。印欧語系にも昔は広く分布していたようですが、今で
はケルト系のスコットランド・ゲール語やウェールズ語、それにスロベニア語やソルブ語な
どの少数派言語に残って居るのみです。
 この双数概念は、本来目や耳などの一対の物を表わす形であり、このような言語では所謂
複数とは3から始まります。つまり、3は多様性の始まりとも言えるわけです。
著者が触れているように、オスマン帝国ではアラビア語やペルシャ語の影響が強いのですが
アラビア語では現在も、ペルシャ語ではその古形に於いて双数が存在するので、この双数の
最初の対立概念としての3が、オスマン帝国で特別の意味を持っていたのかも知れません。

★チャイ・アイラン・ラク
さて、本来の三点セットに戻りましょう。
・チャイ
茶は、遊牧民族のビタミンC源と言われているので、トルコでも好まれるのですね。
チャイのコップが小振りなのは、水の少ない遊牧時代の名残であり、それでも今はチャイを
日常的に喫するのは、水の豊富なアナトリア半島に住むが故でしょうか。
このチャイ用のガラスコップセットの写真が、2011年4月7日(木)14時07分34秒のお知らせ
(投稿者:同人α総務)で紹介されています。
チャイの同類でアラビア起源のコーヒーは、陶器コップセットを用います(次女がトルコ土
産に呉れました)が、上記のチャイ用のコップセットと、その姿・形が良く似ています。
ただし、コーヒー用カップは取っ手用の耳が付いています。
・アイラン
日常的に飲むヨーグルト、これは、初めて聞きました。そういえばトルコの北隣ブルガリア
はヨーグルトで有名ですね。
・ラク
これも初めて聞く名前です。ラクは葡萄酒から作る蒸留酒と言うことなので、製法としては
ブランデーと一緒ですね。
イスラームでは、飲酒は禁止の筈ですが、このタブーが解けたのはオスマン帝国時代の事で
しょうか。それともトルコ共和国に成ってからでしょうか。
いや、ハンガリーには牡牛の血(実は葡萄酒)伝説が残っているところを見ると、やっぱり
オスマン帝国では禁酒だったんでしょうね。
  つづく
2607

1295水彩画愛好家:2011/04/17(日) 15:41:49
稲田・みかえり橋(街角スケッチ)
街角さんらしい発見です。「みかえり橋」この名前もいいですね。ここでは親鸞が次は京
の都をめざす際振り返った。あまりに小さな橋ですが彼にとっては大き橋だったのでしょ
う。??家族との別れ。
振り返ると言えば日本神話の「イザナギ」とギリシャ神話の「オルフェウス」は、同じく
振り返った。こちらはその先恐ろしい目に遭っています。
鶴の恩返しでも、振り返りではありませんが襖を開けてしまいます。
もっとたくさんの似たような神話・民話が世界中にあるようです。不思議です。

男子は未練たらしいのでしょうか、或いは好奇心が強いのでしょうか。女性は運命をしっ
かりと受け止めているように思えるのですが。

みかえりと言えば、もう一つのイメージ、女性が振り返る。その顔は後ろ姿にまして美し
くなまめかしい。多分仮面を着けない素顔だと思います。「見返り美人」の切手を一枚ど
ういうわけか持っています。
http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/

1296長岡曉生:2011/04/17(日) 21:39:21
三点セット:評の4
◆トルコ共和国とアナトリア(小アジア半島)
★アナトリアと製鉄技術
 トルコ共和国は、オスマン帝国の首都だったイスタンブール側を除いて、大部分の国土が
アナトリア側にあります。アナトリアは、トルコ族のお家芸である製鉄技術が、ヒッタイト
帝国その他により初めて生み出された土地です。1980年に首都アンカラ東方150km程
にあるヒッタイトの故都ハットゥシャの近郊アラジャホユックにある遺跡が、当時最古と見
なされた製鉄遺跡であると同定したのは、実は日本の研究者、大村幸弘氏でした。
その後、アナトリアからは更に古い紀元前21世紀前後、ヒッタイトが栄える前の前期青銅器
時代のものらしい鉄器遺跡がアンカラの東南カマン・カレホユックで見つかっています。

★アナトリアとトロイ
 トロイの遺跡は、アナトリア西端に有り、その始まりは西暦前3000年頃とされています。
ホメロスが「オデッセイア」で、ギリシアとの戦いを描いたトロイは下から数えて第7層の
「第?a市(西暦前1275〜1240年)」に当たると言われています。
 あくまで伝説ですが、イタリア半島にローマを建国したのはこの時ギリシアに滅ぼされた
トロイ人の子孫という話もあります。もしこれが本当だとすればトロイの東北のビザンチン
(現イスタンブール)に都を置く東ローマ帝国が出来たのは、先祖返りかも知れませんね。
また、ケルト族の伝説の王アーサーの先祖はトロイから渡ってきたという伝説もあります。
ケルト族のアーサー王の先祖が、トロイからイギリスへ渡ってきた中継地が、もしローマで
あったなら、ケルト語と古代ローマ語との類似性が見事に説明できます。

★アレキサンダーとトロイ
 パリスの審判で知られるトロイの王子パリスは、トロイ戦争の原因を作った張本人ですが
その別名アレキサンドロスは、マケドニアのアレキサンダー大王の名にも残って居ます。
70万冊もの蔵書を持つ古代図書館で知られていたエジプトの大都市アレキサンドリアは、
アレキサンダーの支配を記念して建てられた都市です。
そういう意味では、ここもトロイ文化の影響下にある土地なのです。

★アナトリア発祥の製鉄技術とトルコ族・周王朝
 一時期は世界最古と見られた印欧呉族ヒッタイトの製鉄技術を、東方へ伝えたのはトルコ
族でした。(現在は、同じアナトリアに先行する製鉄技術があったと見られています。)
中国では、製鉄技術を伝来したトルコ族の驪戎の姫氏が、西暦前1100年頃に殷王朝を倒して
建てたのが周王朝です。周の建国時期は製鉄民族ヒッタイトが滅んだとされる西暦前1190年
と90年ほどの差が有りますが、これをトルコ族の東遷期間と考えると、面白い推理が出来
そうです。
 ちなみに、青銅兵器を持つ強大な殷王朝を周王朝が破ることが出来た理由は、鉄製兵器の
使用に有りますが、周に関してもう一つ見逃せないことは、馬が引く戦車の形状です。
エジプトの壁画に描かれたヒッタイトの戦車の形は、車軸一本の三人立ち乗りの馬車ですが
三人の中央が主人、右が御者、左が楯で主人を守る役です。御者と守護の位置が、左右逆で
あることを除くと、この構成は春秋左氏伝等に描かれた周代の戦車にそっくりなのです。
 さらに言語から見ると、漢字[鉄]の音はトルコ語demirの音訳の可能性があります。
鉄の異体字には[銕]が有りますが、この字は夷(東夷)の金属と読めます。
ところが、周代で東夷の代表格とも言える江南の呉越両国は他の諸国とは異なり製鉄技術に
優れた国として知られていました。
それもその筈、呉国の祖の呉太伯は、周王の一族ですし、越民族はこの呉国の母系の先祖に
当たります。
トルコ族が中国にもたらした製鉄技術は、秦帝国のころまで寡占された高度技術であって、
普及はしていなかったのです。

評とは言いながら、なんだか今回も肝心の評が出来てませんね。ごめんなさい。
  つづく
2607

1297万理久利:2011/04/18(月) 15:32:55
私の父さんトルコ人?
トルコの話題が続いています。製鉄の源がトルコとは面白い。初耳でした。トルコ民族の
移動振りをみれば中国に技術を伝えたのも納得できます。??製鉄技術を考案するトルコ人
は、やはりギリシャ・ローマの「考え方」を学んだからだと思います。三点セットの著者
は「終生の関心はこれすなわち「文明」」と言います。文明が混じり合いさらに新たな文
明を築き上げる、消えた文明もあるけれど、どこかで繋がっている。??探れば探るほど何
かが見えてくるのでしょう。歴史好きは誤解されやすいけれど、現在も見ている、そして
未来も、私はそう思います。人類の愚かさと叡智が関心でしょうか。

さて父は緑茶好きで、銘柄関係なくとにかく熱くて濃いお茶を数時間おきに飲んでいまし
た。楽、お酒はもう放せません。車の中にまで常備させて事故が起きたときは何とも言い
ようがありませんでした。ヨーグルトはあまり好きではなかったようです。その代わり喫
煙大国トルコ人のように朝から寝るまでぷかぷかしていました。
どこにでも思いついたらでかける。ちょっとした加工、制作はやってのける。大きい目、
四角い顔立ち、色白、むくっりの高い鼻そんな父の顔に髭をつけたらトルコ人にも見える
かもしれません。いつも何かを求めて動いている、そして思いっきり太鼓をたたく。その
顔はいつも何とも言えない笑い顔でした。
好きな歌手は「コマドリ姉妹」。ど演歌の世界でした。
2607

1298長岡曉生:2011/04/18(月) 19:59:05
三点セット:評の5
★TVカメラの受注とターンキー業務
トルコ共和国は、オスマン帝国の崩壊時に、イスラーム絶対主義と決別して政治は世俗の指
導者が取るという道を選んでいます。このとき殆どの制度文物を、西洋から導入しました。
この政策は、その後もずっと続いて来たはずです。
それにも拘わらず、トルコ国営放送局のTVカメラとして、著者の会社が製作したシステム
が採用され、しかもそれがターンキー業務を伴うものだったということは、この会社の技術
がヨーロッパの技術に較べ卓越していたことを如実に示しています。著者はこれについては
多くを語っていませんが、適当な機会を見つけてそのシステムの進歩性、それを得るために
要した数々の苦労話等について触れた作品を書いて貰いたいものです。

★アンカラ
著者によると、ここはローマ時代からの城壁や浴場跡が有り、さらにヒッタイト時代以降の
出土品を飾っている考古学博物館もあるといいます。ローマの浴場跡が有ると言うことは、
上水道も通っていたのでしょうね。付近は肥沃な小麦畑があると言うことなので、豊かな水
もあったことでしょう。アンカラは全くの新開地と思っていただけに意外でした。
 トルコ観光局のアンカラ周辺のガイド資料を見ていたら、面白いことに気がつきました。
それは、ローマ帝国、ビザンチン帝国に先だつ西暦前3世紀に、ケルト人が最初の首都をこ
のアンカラに作り上げたということ、さらに当時ここは海を愛するケルト人が碇を指す単語
アンキュラ(英語のanchorの同系語でしょうね)と呼ばれたということです。
 ところが、アンカラ東方の製鉄遺跡アラジャホユックで製鉄を行なっていたヒッタイトを
西暦前12世紀頃滅ぼした民族は、何と海洋民族だったという説が有るのです。
トロイ滅亡は、西暦前13世紀と見られていてヒッタイト滅亡より少し前ですから、トロイ
人とケルト人とは互いに知り合った仲だったと推定出来ます。なぜならトロイの都市自体が
海に面しており、彼らも海の民族だったと思えるからです。と言うより、トロイの民族自体
ケルト人の一派だったのかも知れません。
ケルト人がこの後のいずれかの時期に海に脱出して西に向かったとすれば、彼らがトロイの
残党が建てたローマを経由しブリテン(これはケルト人の一派ブリトン人に由来する名)島
に辿り着き、その中からアーサー王が出たと言う仮説も十分成立し得る話です。

★イズミールとイスタンブール
この二都市については、著者が予告された別の機会を待ちましょう。

◆読み終わって
従来、トルコについては主な興味の対象としてかなり調べてきたつもりですが、今回の作品
で未知のことどもを色々と教えて頂きました。心より感謝致します。

  おわり
2607

1299万理久利:2011/04/19(火) 08:32:08
朝の一句
●電話先仲間とわかり桜咲く
●春の雨重くうなだれ竹の塀
●あくびして思わず泪春地震
●一週間トルコ桔梗で埋め尽くす
●花びらは落ちて初めて自己主張
●桜散り季節が終わり始業式
●街角の苺をながめ朝ご飯

一つ目は今朝のことではなくおとついのこと。
久しぶりに声が聞けて一日元気になりました。

1300ペルソナ2号:2011/04/19(火) 13:32:44
露出狂
 自分をさらけ出す人・隠す人様々だ。多くの人がその中間でうろうろしている。
女優、男優はシナリオの上でたちまわるが、それでも自分を曝す人もいるような気がする。
日常の些末なことちょっと恥ずかしいこともさらけ出す。自分をさらけ出す俳優がいたら
それがそのまま作品になる。見たがる人もなぜかいる。できは別として。
隠したがる人間、無口な人間に対してつい口を開かせたくなる性癖があるが、そういう自
分も、隠す美学のようなものを感じて居る。さらけ出してどこまでわかり合えるのか、適
度な距離、秘密、こちらの方がわかり会えるように思える。知らないまま夢も見てみたい。
そもそも言葉はとはそんなものだ。??魂の結びつきだけは逃せない。
 一方科学、歴史の世界では大いに露出狂になってもらいたい。原発もその効用と危険を、
東電の経営陣、東大工大京大の学者に語ってもらいたい。歴史の真実語ってもらいたい。
こんな私は秘密主義。

1301赤松次郎:2011/04/19(火) 19:54:25
無限回廊 第三回 感想の前に
まずはブログに掲載されている著者のポートレートについて・・・。
「この写真は、数年前(???)に中学校の関東同窓会を東京で開いた時の写真です」とい
う長岡さんの「肥と筑 第7回」の著者のコメントおよびポートレートに提示されたものの
なかの一部をトリミングしたものでしょう。当時その写真をみて、長岡さんはどこにいるか
というクイズを著者自らだされたことがありました。それにたいして私の答えを下記のよう
な推理のもとに出した結果、見事に当って焼酎一本ゲットしたことでした。

私立探偵家業にあこがれる赤松次郎としては、単に感覚で捉えることなく手元にある2008年
2月2日高級料亭「日本橋さくら水産」での同人αの新年宴会の写真をもとに、長岡さんの若
き時代の顔を推理してしてみた。まずそれらの提供された資料をA3に拡大印刷してルーペ
見ると、その範囲は簡単に絞ることができた。前列左から1番目と2番目が絶対怪しい。しか
しどちらが正しいかは赤松次郎には俄に判じることができない。顔の作りは二人とも非常に
似通っていてハンサムで、まるで兄弟のようだ。表情に至っては同一人物の晴(は)れの日と
褻(け)の日の顔の違いくらいにしか見えないのである。
そこで次郎は、判断できないでは探偵として話にならないから、次の三つで判断した。

1.所持品で見分ける方法
??一番目の人はナップザックを持っている。長岡さんがこのようなものを好むかどうか、ま
 たはいままで会うときに持って来きたか、そのようなものを好むのかはまだわからない。
??二番目の人は本を持っている。これは長岡さんの多読・多知識を憶測するに、非常に有力
 な根拠である。

2.姿勢から見分ける方法
 ブログと新年宴会の3枚の写真のいずれも、向かって左側(当人の右側)の顔が前に出てい
 ている。これは長岡さんが人に見せる顔の方向がいつもそうであるという癖なのだろう。

3.人と違った意見を言いたがる赤松次郎の習性による。
 よって、赤松次郎探偵による結論は、前列の左から二番目が目的の人物と断定した。

2608



1302万理久利:2011/04/20(水) 12:29:21
無限回廊 三回 評の2
「十三の設定」
 時空を飛び回る不思議な世界のお話「無限回廊」は複数の筆者に繋がれる。
1回目は場所は日本だがなぜか欧米色、そもそもの出だしが三つの願いという作品だから
当然だろう。2回目はヴェトナム、そして今回は歴史の奥底、宇宙にまで飛ぶ。
設定は「本郷冷熱」。
主人公「十三」もちろんこれは無限回廊中の認識No.なのだ。その出身は青森五所川原市
十三湖そばにあった十三港、その先は呉越ときた。なかなかの工夫だ。
 わけあって独身、退職後面打ち師になったというがそのあたりのいきさつが少し知りた
い。二つとも。
面打ちの仕事のため行き詰まっている温度、湿度調整のアドバイスを受けに先輩の本郷冷
熱を訪ねる。このあたりも読者を次へと引きつける。

「地下室へ」
これまた想像を絶した展開である。蚩尤神の仮面に呼び込まれるように触って行ったのが
地下瞑想室。このあたりの展開はこれまでにない筆者の「動き」「飛び」が感じられる。
ここから先が実に深いのだ、面白い。三つの願いからなぜか繋がっているのだ。
つづく
2608

1303ペルソナ2号:2011/04/20(水) 13:58:21
原子力ASOSOOO
原子力、頼もしい人類の夢です。しかしこればかりは視点を変えなければならないエネルーギー活用
だと思います。
初めて人類が火を使い肉を食べることから広げてきました。今は原子力。
水だけでは消せません。自らどんどん魔と熱を増殖するつわものです。所在地域のみならず日本、世
界にまで影響を及ぼしかねません。

止められないことやってはいけません。そう思います。この地震災害の中で私も少しでも真剣にエネ
ルギー源としての原発を考えています。何ができるかわかりませんが。
そんな私も原発エネル−ギーの恩恵を味わってきています。

1304万理久利:2011/04/21(木) 14:01:47
無限回廊 三回 評の3
著者は隅々に工夫を凝らしている。さぞや疲れただろう。その隅々に感想を述べるのは差
し控えます。他の論者に触れていただけるかもしれません。

「瞑想室」
本郷冷熱地下は瞑想室である。そこで先輩を含め三名が瞑想中。仮面と像が建ち並ぶ、こ
れだけの景色だけで迫力を感じる。主人公はよほど早くアドバイスを聞きたいかこの瞑想
に驚いたか、気軽に話し掛け、そこから世界を広げる。
「賀茂一徳と仁」
その設定、実は役行者とアラム世界の精霊の王。筆者が得意中の得意の登場人物たちであ
る。自分のDNAに人並みならぬ関心を持つ主人公は二人をつかまえここぞとばかりに聞
きまくる。瞑想中だったお三方は邪魔とか、横やりを厭がるなどとっくに卒業されている
人なのだろう、ゆっくりわかりやすく説明してくれるのだ。主人公は季礼でますます引きつけら
れる。
異なる言語の意思疎通について述べているところがある。これは私も不思議に思っていた
こと。中国、東アジアから日本にたどり着いた人間と当時の大和民はどうやって言葉を交
わしたのだろう。「以心伝心」なぜか納得した。もちろん後に続く解説にも。
「グレイホール」
筆者が一番ページを割いた部分だろう。まずは物理化学的に本郷冷熱の社長に説明させる。
ホワイトホールとブラックホールの狭間、グレイホールを語らせるに最適の人物だ。
詳細は省いて感想は、理論の裏付けの先に魂の移動、出現を感じた。そうかありえるのか
と。異界との間の通過点ともいう。小さな地球で生き続けて人類もこんな視点からとらえ
れば、時空を超えた魂の移動も十分考えられる。 歴史とSFが合体。頭を捻りながらも
本郷冷熱の会社マークと地下室の画像を見たくなった。
ついページをめくってしまう。眠くは決してなりませんでした。
つづく
2608

1305水彩画愛好家:2011/04/21(木) 15:06:03
農林水産研修所-その?(街角スケッチ)
今度の歴史は、満蒙開拓青少年義勇軍でしたか。その?はと思い出したらあのサイロの絵が?です
ね。二つ合わせて観るとしっくりいきます。、満蒙開拓青少年義勇軍の姿がちらり。私には雰囲気が
伝わります。傾きは絵ならではのものです。そこに描いた人の目がはいります。
人間のたたずまい、口、目、顔の方向、やはり傾いています。それもやはりその人の現れだと思いま
す。
*今回も苺を目で食しながら投稿させていただきました。ごちそうさま。
http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/

1306異風者:2011/04/21(木) 23:16:01
三点セット講評有り難う
 季節は初鰹へと動いています。いま狭山丘陵里山の雑木の森若々しい緑に満ち満ちています。この度我が拙き小文「三点セット」にたいし講評いただきおそれいります。それぞれ評者、諸嬢、諸兄の人生が繁栄されているような思いがします。人それぞれですからとやかくいうことはありません。
 さて講評にもあったことで私の感想というか思いを、
 まず鉄、アナトリアのヒッタイト帝国最初の鉄器使用者であることはまちがいないようです。そもそもの最初は隕鉄を使用したようですが最近の考古学的発掘によるとかなり古くから鉄鉱石による製鉄がおこなわれていたようです。これと現代のトルコ民族とはなんら関係ありません。アルタイのトルコ民族の祖先「高車」という部族「柔然」に隷属していましたが鍛奴といわれていました。これは「柔然」に鉄製品(主は武器)を貢納していたためです。おそらくアルタイの鉄鉱石より製鉄をする技術を有していたのでしょう。「古代遊牧帝国」(護 雅夫)参照ください
 チャイについてこの習慣が定着したのは恐れ玖オスマン帝国後期であろうとおもいます。そもそも紅茶発生したのは清帝国になってからです。
 コーヒの起源について、ある経験、記憶定かでないところもありますが、クウェートよりオマーンへの飛行機のなかでなにやら煎じ薬のような飲み物が出たことがあります。そのときはお茶の一種かと思いましたがお茶にしては少し異なる味と思いました。(カップは取っ手なし・・・日本の湯のみ状)飛行機より降りてよくよく考えるとあれはコーヒであるとわかりました。薄いコーヒ色をしていました。そのあと湾岸諸国、あるいはサウディアラビアなどにいってもあのような飲み物には出会いませんでしのた。トルコのコーヒは挽いた一人前のコーヒ豆と砂糖を小さいルツボじょうの入れ煮出すもの。それをこぶりのコーヒカップ(エスップレッソコーヒカップくらいか少し小さい)にいれてその上澄みを飲むものです。カップに残ったコーヒの滓の様態でいろいろ占いなどがあるようです。
そんなところが講評を読んで本文で書きたり無かったところを捕捉したものです。

1307長岡曉生:2011/04/21(木) 23:17:52
無限回廊 第三回 評のお礼
◆赤松さん
★著者のポートレートについて
そう、いきさつは御指摘の通りです。
この時の正解は二人だけでした。中でも論理的な推理の下に的中させたのは、昌平坂探偵所
の所長ただ一人でした。流石です。

◆万理さん
★このSF未来過去を飛び跳ねる小説をどう繋げるか興味津々でした
はい。三つの願いに始まる以前の作品群と如何に繋ぎを付けるかに、一番苦労しました。
ただし、今回は残念ながら、エヴァが出てきませんでしたね。

★わけあって独身、退職後面打ち師になったというがそのあたりのいきさつが知りたい
独身なのは将来身軽に動けるための設定です。
面打ち師というのは勿論今号のテーマ[仮面]に由来しています。

★蚩尤神の仮面に呼び込まれる
[三つの願い]でのザインは、アラビアンナイトでアラジンの魔法のランプに出て来る魔神
(ジン)を想起させる存在でした。秘密の地下室へのはいり方は、同じくアラビアンナイト
でのアリババの「開け胡麻」方式に依っています。
牛の角を持つ神は、古代世界では普遍的ですが、ここでは十三の先祖たる呉越族との関係を
重視して、蚩尤神を選びました。

★ホワイトホールとブラックホールの狭間、グレイホールを語らせるに最適の人物
そりゃ、そうですよ。
何せ、狭間シリーズの著者で、本郷に自ら会社を所有し、冷凍機の専門家??であるという
本郷社長以外には、狭間的存在のグレイホールの理論的説明が出来る人は有り得ません。
ところで万理さんも、グレーと鈍色との因果関係に、気がついていたんでしょうね。

★異界との間の通過点となるグレイホール対
日本でもチベットでも密教画像で諸尊が出現する場合は、必ずその周辺に渦が発生している
ように描かれています。
このような渦を伴なう画像から、ホワイトホールとブラックホールを連想し、そこから更に
グレイホール対という考えに辿り着きました。

★本郷冷熱の会社マークと地下室の画像を見たくなった
梵字からなる本郷冷熱の会社マークの公開については、予め同社長の承認が要ります。
地下室の画像公開についても同様ですが、ここでヒントを出しておくと
役行者を初めとする薬師仲間が、星間旅行中にシリウスの惑星系に立ち寄るときの扮装は
既に本郷冷熱の社長自らの手で、サカエ・ル・カミノ氏の扮装として発表されています。
その他、壁面を飾る数多くの仮面の例については、エヴァ・マリー・ゼノンによって今まで
数多くのペルソナが発表されていますが、聞くところによると、これらは全てピエロ星団の
住民の顔を写したものだそうです。
この星団の住民には凶暴性は全く無く、親しみを表わすために水玉模様の服を着ていけば、
直ぐに仲良く成れるそうです。
実際のペルソナの参観については、直接エヴァさんに交渉してみて下さい。ははは。
2608

1308長岡曉生:2011/04/22(金) 04:18:13
三点セット:異風者さんへの反論
★現代のトルコ民族とヒッタイトの製鉄技術とは何ら関係ない という意見について
 先ず新書版の護雅夫著「古代遊牧帝国」について言えば、私は当然この本を読んでいます。
このほかにも、トルコ族を含む騎馬民族については、同じ森雅夫著「遊牧騎馬民族国家」、
江上波夫著「騎馬民族国家」という新書がありますが、もちろんこれらも読んでいます。
しかしこれらは、騎馬民族についての解説本であり、トルコ族について詳しく述べた本では
ありません。詳しい情報を得るには、一次資料に当たってみることが絶対に必要です。

 異風者さんは、トルコ族が最初に歴史に登場するのは、柔然と同時期の高車だとお考えの
ようですが、歴史で最初に登場したトルコ族がこの高車だと思うのは、誤解なのです。
 ご指摘のモンゴル族の柔然とトルコ族の高車の登場時期を一次資料の中国史書の記事から
探すと、北魏の史書「魏書」の列伝第九十一に載っています。これは西暦5世紀のことです。
 しかし、実はこれより1500年以上前に、トルコ系の王朝が存在していました。
すなわち西暦前1100年頃に、トルコ系の驪戎姫氏から出た周王朝が、先行する殷王朝を
倒して統一国家を作りました。

 この驪戎姫氏が赤狄トルコ族だったという明白な証拠が有ります。
それは、春秋左氏伝中の晋国(周王朝の分家)の献公が赤狄の驪戎を討ち、驪戎の女性驪姫
を容れ、これが後になって同姓不婚の礼に反するとして非難されたという記事です。
なお、和訳付きで手軽に読める春秋左氏伝として、岩波文庫青帯の上中下三巻本があります。
献公が驪姫を娶った話は、上巻の荘公二十八年(前666年)をご参照下さい。
 もちろん、トルコ族のアジア大陸における分布地域は非常に広いので、この驪戎が現在の
トルコ共和国のトルコ族の直系の先祖であるというつもりはありません。
まして、驪戎がアナトリアで製鉄に携わっていた印欧系のヒッタイトの子孫だと言うつもり
もありません。これらの点については、確かに私の説明不足でした。

 しかし、ヒッタイトが滅んだのは、その秘密にしていた製鉄技術が外に漏れたのが原因だ
とも言われています。
そこで、私が考えたのは、ヒッタイトの滅亡時に近くにいたトルコ族が何らかの手段でその
技術を入手し、そのあと東遷したという仮説なのです。
因みに、騎馬民族の大陸横断の速度は、例えばチンギスハーンの率いるモンゴル軍の移動の
例を見れば納得出来ます。
 なお、トルコ族がペルシャ文化の影響を受けていたのはオスマン帝国成立以前からです。
例えば、トルコ語で山をtagまたはdagと呼ぶのは、ペルシャ語からの借用語です。
同じ言葉が、恐らくトルコ語を介して日本語にも「たけ、だけ」として入っています。
槍ヶ岳、谷川岳などがその例です。
2607

1309赤松次郎:2011/04/22(金) 09:18:34
無限回廊 第三回 感想−1
この「無限回廊 第三回」は舞台といい、仮面を被った認識番号7・11・13の人物の名前や言
われや理屈において、合作の言い出しっぺである私の想像した世界はるかに凌駕している。
次号の「無限回廊 第四回」の担当者としての私に課せられた「辻褄合わせ」をどう解決し
たらいいものか。この長岡さんの残した難題はここ十日ほどの黄金週間を鈍色収監で過ごし
そうな気配であります。せめて鉄格子の中からみる初夏の景色と美味い食事にありつければ
いいのだが。
2608



1310万理久利:2011/04/22(金) 13:08:28
無限回廊 三回 評の4(完)
まーだだよ 

「グレーホールがもたらす遠隔移動と時間移動」
[冷房用の室外機が夏の暑い時期に大量の熱を発生する]この一節はなるほどと気づかせられる。室
内にいる使う側の勝手とそれとは別なところで働いている物理学上の問題。冬場のエアコンは冷気を
出していないのでは?自宅の冬のエアコンはほんのり暖かいような空気を出している。一時間に一度
ブワッと煙まで吐き出す始末。なにやらグレーホールが形を帯びてくる。こわくて使用は控えてい
た。
本郷冷熱の先代が護摩とランヴァン加時修法のなぞを科学的に解き明かし次の世代がものにしたよう
だ。りんごが落ちるのを見て万有引力を数(定)式化したようなものだ。
この会社が上場していたら是非とも少し株を買いたいところだ。
冷熱(火水)から時空の移動にまでこのグレーゾーンは深める。

「遠隔移動」
五大を媒介にして瞬時に移動する、これもなかなかの説得力をもつ。障害をかわすというより身をゆ
だねるという感じでしょうか。行き着くところが「空大観」。

「時間移動」
遠隔移動に加え第六の要素識大の力でなんと時間移動まで説明する。過去そして未来。過去より私の
場合は未来がいい。「未来の記憶の世界」魅惑的な言葉だ。
過去に戻った場合、過去を変えると未来は変わり別の宇宙(平行)世界ができてしまう。その矛盾調
整役がなんと役行者という。仮面は勝負服。この組み立てもなかなかのもの。筆者に言わせれば当然
のことを書いたと言われそうだ。そんな勢いが感じられる。

「ザインの悩み」
仁ことザインの様々の後悔からくる精神的苦痛にあえいでいる姿はガラスの小瓶に入れられた状態。
そこで作品「三つの願い」がはまってくる。まるで曼荼羅モザイク模様がぴたっりと収ったイメージ
だ。

おわりに
○どんな読書層を狙ったのでしょうか。歴史に精通している人間は苦笑いしながらページを先へ先へ
と進めるでしょう。精通していない私のような人間は寄り道しながら、それでも何か歴史臭さより時
空を超え、人間の精神世界までふれる未来、過去、ワクワクしながゆっくり読み進めた。
○誤解の箇所があればそれは筆者の筆力というより私の歴史認識の希薄さです。そこは空想力で飛べ
ました。
○もし多くの人に読んでもらうとすれば、歴史部分をもう少し薄くすると読みやすいような気がしま
すが、歴史、史実に拘る筆者はよりわかりやすくするために細かな説明をしてくれるのだろう。まず
は商売抜きの純粋作品ですから。でも読んでもらいたい。
○「かなえてあげた願いがとんでもない結果をもたらす」ザインの悩みの中心です。
世の中たくさんありますね。願い、そして受けた人間の責任です。ザインほど結果のひどさに気がつ
いていない、そんなものです。
●複数の著者の輪番作品、場所も時間も登場者も異なります。その風景はある種平行世界、それがよ
じれてまた別世界を作るのではないのかと思います。役行者はいませんから矛盾を薄めるのは著者の
熱意と遊び心と忍耐です。
●ザインの悩みの解決方法、いつかどこかで教えてください。少し想像はできてますが。
●エレベーターから落ちてきた人、三回をしめるにふさわし落とし物でした。

もーいいかい
2608

1311マリアンタ:2011/04/22(金) 14:53:14
ジャスミンティー
薄曇りの午後の一時、チャイタイムです。香港の友人から送られてきたものです。
ウーロンも緑茶も番茶もいいけれど、いちばん思いをはせられるのがジャスミンティー。
いつでもあの時に戻れます。三点セットと無限回廊を読み終わり、ジャスミンの香りを嗅
ぎながらがゆらゆらする心を鎮めています。目を瞑れば香港トラム二階の先頭席。車の音、
人の声もろもろの音が窓から入ってきます。そしてワンチャイ市場によって買い物です。
こんな風景が今繋がってもおかしくない自分を感じています。同人α効果、ニューロンカ
フェ効果でしょうか。出会う前からこのような体験はありましたが、会ってからはますま
す研ぎ澄まされています。ザインさんにその幸不幸は問えません。私は私だから。

1312長岡曉生:2011/04/22(金) 16:53:31
無限回廊 第三回 評のお礼の2
◆赤松さん
★認識番号7・11・13の人物の名前ほか
赤松さんの鈍色世界(更にこの対極にあるべき虹色世界)および素数世界。
これらこそ、無限回廊を生み出した赤松ワールドの基本だと思っています。
この飛び板無かりせば、私に宇宙遊泳は出来なかったはずです。
★「辻褄合わせ」をどう解決したらいいものか
そうですね。それぞれの著者にとってこれが最難関です。
しかし、だからこそ、この問題を解決した時、大きな楽しさを味わえるような気がします。

◆万理さん
★冬場のエアコンは冷気を出していないのでは?
一般的に動力に用いる内燃機関や冷暖房などの熱機関は効率が悪く、無駄なエネルギーを
外に向けて発生します。
つまり、冷房でも暖房でも、この損失エルギーが熱と成って外に出て来るのです。
本郷冷熱の社長の最初のもくろみは、グレイホール対を用いてこの損失を極小化することに
ありました。結果として、ずっと大きな副産物が出て来たみたいですが。
★五大を媒介にして瞬時に移動する
まじめな話ですが、これに関連する修行法は根本佛教時代から知られていました。
忍法の地遁・水遁・火遁等はその発展形であり、密教の手印と呪が用いられています。
本当です。(私に実演しろと言っても無理ですよ。)
★第六の要素識大の力でなんと時間移動
名前は秘密ですが、密教には時間を遡る修法が有り、ヨーガでも似た方法が有ります。
これは、密教の基礎を作った唯識派がヨーガを実習していたことと関係があります。
★並行世界の矛盾調整役がなんと役行者
この役行者は、間違いなく出雲族の出身なので、この場合の嵌り役なんです。
★「ザインの悩み」
いよいよ待望のザインの復活です。さあこれから、どう活躍するんだろう。
生みの親のあの人にお任せしましょう。
★どんな読書層を狙ったのでしょうか
取り敢えずは、αの同人ですね。
これから読者層を広げるには、No17さんの現代感覚が不可欠になるでしょう。
★多くの人に読んでもらうとすれば、歴史部分をもう少し薄くすると読みやすい
確かに、例えばSF風味・ミステリ風味・魔術風味のいずれか一本に絞るとかね。
しかし、そのためにはしっかりと専門のプロットを作る必要が有りますね。
★エレベーターから落ちてきた人
この人のこれからの活躍は、御当人の筆力にお任せです。(一体誰なんだ?)

2608

1313万理久利:2011/04/22(金) 23:53:44
秤・計り
「万歩計」
歩数記録計でしょうか。歩行の振動をうまく捕らえたのでしょう。近年叔父さん叔母さんがお持ちの
ようですが、なんと今では携帯電話が万歩計の役も果たすとか。
歩数の他に、[しっかり歩数]といって、有酸素運動となる1秒に1歩以上を10分以上歩き続けた時の
歩数や消費カロリーや脂肪燃焼量も分かるし、歩く目標を設定すれば、歩いている歩数を逆算して、
目標の歩数までのカウントダウンの表示もあるそうです。なんだか監視されてるみたい。歩くだけの
馬鹿になりそう。

「体温計」
二十年前からのものがあります。脇に挟むものと口にくわえるもの。あまり使いません。

「体重計」
駐在先で買った物をそのまま使っています。表示はポンドと小さくキロ。

「温度計」
これは50年物、生まれたころからあったもの。取っていた新聞やさんからのもの。単純に上下を繰
り返すだけだけどわかりやすい。家を離れるときそっと持ち去った。

「調理用重量計」
目分量で料理をするタイプですが、本腰のときはときどき使用します。

「血圧計」
これも駐在中にクリスマスのラッキードローで当たった日本の謀大手メーカー小型番。人には使った
けれど自分にはあまり使っていません。

上記中、万歩計を除くささやかな計量器が家にあります。放射能測量計はたぶん買わないでしょう。
そのうち全部携帯電話がやってくれそうです。そんな携帯ちょっと汚れて臭そうな気もするのですが。
そんなのいらないと思うのは老化でしょうか。あったら確かに便利ですが、一つ一つ必要に応じて使
う、そんな使い分けが計量器に対する礼節のような気もします。まあ思い出もしみこんでいますが。
未来の子は携帯使って旨く利用するのでしょう。それも進歩。

1314赤松次郎:2011/04/23(土) 07:37:15
無限回廊 第三回 感想−2
◆越智十三の出身地、十三湖そばの十三湊の故地とあるが、私はまだそこをしらない。いや
??十三湖という名前さえ知らなかった。たしかに作者が書いているように呉族・越族がこの
??地に来たことは確かだろう。ある本で読んだが関東の稲作は日本海沿岸を北上して青森か
??ら南下して伝えられたという。だからその頃は関東以北の地の文化伝搬は、太平洋側より
??もむしろ日本海の方が主要なルートだったと思うのだが。

◆越智十三が面打ち師という設定も意表をつく。仮面を付けたり他人になりきったり、言葉
 を使って仮装する遊びは高等な知能をもつ動物の証であろう。想念を飛ばすことで人間の
 思想や数理や宇宙の真理を体験することだろう。だから大いに遊び楽しまなければ、せっ
 かくの己の存在(奇跡のようなこと)の意味がない。
 いつの日か7・11・13・17の出演者の面を打ってもらいたいと思うが、無理な相談だろう
 か。またそれと同じく映画にするなら配役を現代の俳優を割り当てるという遊びをやって
 みたい気がするが、いかが?

◆本郷冷熱が六本木から昌平坂に引っ越して来た言われを書かなければならないし、認識番
 号7・11・13の名前が変化していることも第四回で言い訳を用意しなければならないとい
 う難問山積である。長岡さんがこの小説で味わった苦しみを私にもたくさん分けてあげよ
 うという親心であろうか。

◆本郷冷熱の地下の設定は非常に面白い。また越智十三をそこへ引き込む記述も謎めいてい
 て、アラジン・蚩尤神・ザイン・薬師十二神将・役行者・季札等、さすがに難しい物語を
 古代史・哲学・思想・宇宙理論・過去現在未来の知識を駆使し縦横無尽に記述することで
 読者を圧倒している。そして作者は無口で愛想の無く頑固でものわかりの悪いわからずや
 という「朴念仁」と誤解されているふしがあるが、深くつきあえば合うほどそのパロディ
 や冗談、ユーモア、諧謔の達人でもあることが判るであろう。

さて最後に課せられた「エレベータホールの方から、扉がカタンと開く音に続いて、人がド
サリと倒れる音が聞こえてきた」人物を解き明かさねばなりません。その構想を練る環境を
作るために用意された黄金週間を、鈍色の監獄に籠もって執筆することにしましょう。
2608



1315長岡曉生:2011/04/23(土) 15:57:09
無限回廊 第三回 評のお礼の3
◆赤松さん
主として、投げかけられた疑問にお答えします。
★十三湖そばの十三湊
十三湊は東北では有名な場所で、縄文時代からの遺跡もあるそうです。昔から天然の良港と
して知られ日本海側の主要貿易港だったようです。
室町時代には、日本の代表的な十箇所の港、三津七湊(さんしんしちそう)の一つでした。
これら三津七湊の所在は、次の通りです。
 三津:伊勢安濃津(津市)、筑前博多津、和泉堺津(堺市)
 七湊:越前三国湊(坂井市)、加賀本吉湊(手取川河口・白山市・美川町)、能登輪島湊
    (輪島市)、越中岩瀬湊(富山市)、越後今町湊(直江津市・上越市)、出羽土崎湊
    (秋田市)、津軽十三湊(五所川原市)
つまり、昔の港の多くは、日本海側にあったわけですね。
中でも、十三湊は博多津と並び称される盛んな港だったそうです。
鎌倉後期には安東氏の根拠地で、北側には武家屋敷、南側には町屋が配置されていました。
これは、江戸時代の福岡(武家側)と博多(町人側)の区画に似ていますね。
残念ながら、その後の十三湊は、安東氏の衰退と土砂による水深の減少で港としての価値は
落ちていきました。
★関東の稲作は日本海沿岸を北上して青森から南下して伝えられたという説
一見して解るように、上述の七湊は全て日本海側にあり、これから見ても、昔の関東地方の
開発が日本海経由で行なわれたということが頷けますね。
★越智十三が面打ち師という設定も意表をつく
ですよねー。でもこうなったのは
いつも人の意表をつく人が選定された26号テーマ[仮面]のオカゲ(又はセイ)なのです。
★7・11・13・17の出演者の面を打ってもらいたい
それには、是非とも仮面の絵を得意技とする17号のデザインが必要ですね。
★配役に現代の俳優を割り当てるという遊び
それは良いですねえ。今度の製本の時に、是非コンペをやりましょう。
★本郷冷熱が六本木から昌平坂に引っ越して来た言われを書かなければならない
これは、簡単に説明出来ますよ。
新旧から言えば、昌平坂は先祖伝来の場所で本社社屋です。
六本木は広告塔・海外との連絡拠点としての新社屋で、社業隆盛をもたらした敏腕現社長が
隣地に有る昵懇の設計事務所に依頼したアット驚くデザインの下に作ったのです。
ですから、現社長は曜日を決めて二つの社屋に通っているのです。
因みに、六本木は昔から湧き水や地下水に恵まれ江戸時代は金魚の養殖が盛んであった程で
地下室を掘っても湧水に悩まされた筈です。(うん、うまく逃げたもんだ)
★7・11・13の名前が変化していることも第四回で言い訳を用意しなければならない
言い訳と言うほどのものは必要有りません。
みんな仮面が好きな人達なので、幾つも名乗りを持っているんです。
★作者は無口で愛想の無く頑固でものわかりの悪いわからずや
これは、世を忍ぶ仮の姿?です。
★パロディや冗談、ユーモア、諧謔の達人
これは、母方の血のなせる技です。
★エレーベーターからドサリと倒れて来た人物の謎を解き明かす必要が有る
確かに、そう見えますね。
しかし、これは次の作者への枷と言うより、プロットのきっかけと考えてはどうでしょう。
(これも、うまく逃げたぞ)
2608

1316同人α総務:2011/04/24(日) 14:45:07
お知らせ
本日より神野 佐嘉江氏による「人の像をした美しい青い地球」
の評論が始まります。
まずは「「同人α(23号〜)」著者のポートレートとコメント集」を
開いて神野ワールドを作品とともにご観賞ください。
26号最終作品です。4月30日までを予定しています。

末尾に2609をお願いします。

1317万理久利:2011/04/24(日) 14:54:48
ちょっといい話
 昨日は朝からの臨時組合理事会議。来期の予算がからむだけに休めません。
前夜は寝付きがわるく、読みかけの本を読み続けてほぼ徹夜でした。
理事会は意識朦朧、それでも突っ込みは二、三入れました。
 話はその後、終了後ここをもうすぐ去る理事長が訪ねてきてくださりまた
置き土産。新品同様のいろんなものたくさんいただきました。
三回も来ていただけたので私も疲れました。嬉しい疲れですが。
26号の評があまりに面白かったので「遊び疲れ」も加わっています。
 本日は最後の神野さんの絵と詩を眺めながらまた宇宙に心を馳せます。

臨時追加:ここまで書いていたらまたピンポーン。今度はきれいなminton、
花柄のかわいいお皿セットでした。

1318万理久利:2011/04/24(日) 16:57:22
人の像をした美しい青い地球 評の1
神野氏の作品をどう読み取ろうかとたじろいだが、眺めればそれだけ味がでてくる。
何かが見えてくるような気がした。そんな時作者の別な顔を「斜光」で発見した。
巻頭言だ。なんとさりげなく、優しい言葉で、そして重々しく、人間の思いを表現
しているのだ。 そのときの感動が今も心に残っている。
ひょっとしてこの人の文が実在が象徴となってあの不思議なエネルギーをもつ佐高
11期はまとまっているのではないかと思った。 「斜光」も一つの象徴だ。

評の入れ方についてはこれまでの先輩たちのものを参考にした上で自分なりに挑
戦して きた。人まねは性に合わないことと、作品への思いが深まれば過去の形に
拘れなかった。
要は自分の思いをどうしたら伝えられるかだ。これまでいろんな形をとって試してき
たけれど、このところ続いているように筆者の写真や前書き、過去の作品に触れる
ことも評の重要な一部を構成すると思っている。
筆者の文章に負けず劣らぬの絵については次回、書くことが多そうだから。
2609

1319万理久利:2011/04/25(月) 17:09:34
ロッセのケーキ
 机の上に置いてあるmintonのおおぶりの花柄の皿を見ていて、やはりこの上にはロッセのモンブランだと思った。
ロッセはこのあたりの老舗のケーキ屋でモンブランはお勧めでもあり私も気に入っている。値段は確実に上昇して
いるが味は間違い無く保っていてくれているようだ。天気と体調の良い日、買いに行こうと思った。
実はこのモンブランの発見者は姉であった。高校時代からそっと味わっていたのだ。だから今でも帰省するとモン
ブラン。そんな私も家に来たときの姉のお持てなしはモンブラン。栗の味が心をとろけさせる。
 ロッセはケーキだけでなくクッキーも数種作っている。これは母の十八番。自分ももちろん食べるが、コーラスや
ダンスの仲間のお土産に活用していた。少々値は張るが私は美味しいと思う。モンブランは送ることができないか
ら母はクッキー数種を選び娘(姉)のところに他の荷物といっしょに送っていた。この味は孫、私にとっては甥姪も
古くからのなじみで楽しみにしてくれているようだ。大人になった彼らは高いといって遠慮する。
 ロッセの近くの横のベンチで一人泣いたことがある。モンブランがなかったからではない。いろいろあって、実家
を出て行かなければならなくなったときのことだ。先方からの出る理由を考えた、自分の独立自由も考えた、でも
いきなりの提案は病み上がりの私にとってはひたすらきつかった。
 明日天気だったら、久々にロッセに行こうと思う。リハビリかねて。
mintonのお皿にモンブラン、お茶はダージリンにしたいと思う。

1320万理久利:2011/04/26(火) 16:31:20
俳句王国
11期の佐賀の先輩に勧められて月曜午後視聴しました。これまでも時々は見ていました。
なごやかな場所、女性ばかりなのが少し気になりました。
○廃校の校庭広し初桜??      参加者提供
●初桜子供全員通ったね      万理久利
●鬱陶しいそんな顔つきベットの母 万理久利

○の俳句はなかなかのものだと思いました。広がりと一抹の寂しさを感じます。
●二句は数年前の風景です。二つで一つかな。病院は子供全員通わせた中学校の目の前。
そこには昔と同じく桜の木があって、母の入院していた時に満開を迎えました。
母は窓側中学側でした。少々教育ママだった母は子供四人分いろんな形で通ったはずです。

1321赤松次郎:2011/04/27(水) 09:41:14
天声人語(2011/04/25)−議論
朝日新聞の天声人語い次のような文が載っていた。最近の一方的な論争を読んでいると、いか
にもという感想を抱いた。

白熱教室で知られる米国ハーバード大のサンデル教授が「丁寧な議論をすること。絶対に議論
を避けてはならない。賛否両派が相互に敬意をもって、公然と討議できれば、民主主義は深ま
る」と言っている。また英首相を務めたアトリーは「民主主義の基礎は、他の人が自分より賢
いかもしれないと考える心の準備です」と言っている。

たしかに異なる意見に払い合う「敬意」なしには、議論は言葉による殴り合いになろう。もう
一つは自分の言動に責任をもってもらわ無ければ議論はなりたたない。一度発した言葉は正式
に訂正することなしに、言わなかったと言い張ったり、変更したり、無視したり、しては議論
する意味がない。茨木のり子さんの詩の一節を借りれば、<舌ばかりほの赤くくるくると空転
し/どう言いくるめようか/どう圧倒してやろうか>・・・これでは教授の助言からは遠い。



1322ペルソナ2号:2011/04/27(水) 15:05:12
カードが並んだ風景
 今日は朝から竹の音が脅迫的に部屋の中に入ってくる。少し恐怖を感じたのでいつも開けっ放しの
サッシを閉じて平たくなるまでしなる竹を見ている。陽の光、いや風の光に照らされしなる竹は綺麗
だと思った。音無の世界もなかなかのものだ。
 今日の画面も面白い。斜光ファーンにとっては気になる三人が並んだ。形がよかった。みんなやっ
ぱり11期だ。こんな文章私にはまだまだ書けっこない。
これを投稿することにより貴重な画面が壊れるけれど、そろそろ良いだろう。

1323万理久利:2011/04/27(水) 21:47:48
人の像をした美しい青い地球ー前書きの絵 評の2
 パーツが一つ一つ生きていて、組み合わさって人の像になる。男か女かどうでもいい。神野氏かど
うかもどうでもいい。ちょっと目、フランス南部の気の良い子育てと料理に夢中のふくよかなおばさ
んにも、我が儘なでもなぜか人気がある女優にも見える。じっと眺めていると想像が膨らむのだ。気
になった部分は三点、髪の毛と目と襟元だ。
 あの髪の流れ。縄目文様、撚糸の組み合わせにも見える。縄文の力強さと弥生の工夫もある。所々
毛が飛び出て意志の強さを感じさせる。
 髪の次は目、四角の目に水色の瞳だ。 その右目から鼻、口を飛び越してのど元に走る一本の線。
この人を貫く何かなのかもしれない。最後襟元の赤と青の柄。単純に見れば花柄のようにも見えるけ
れど、この大柄の人物には大きなイヤリングにも見える。じっと見続けると、向かって右、なぜかベ
ンチに座り顔を眺めている人の姿にも見える。
 勝手に想像が膨らむわけだが当の本人はしらっと一人の女性を描いただけかもしれない。
フランス語を教えてもらった忘れられない彼女、または理想の女性。
 詩と絵はよく似合う、同じく短編小説には音楽。そんなイメージを持っている。この絵は今回の詩
ともよく似合う。

作者提供絵 (大きい絵をごらんになりたい方はコメント集へ)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001381M.jpg

1324山田太郎:2011/04/28(木) 19:10:56
日本人だから
http://6009.teacup.com/sakou/bbs/4564

甲=A 花丸?????????????? ハナ シャートッバイ
乙=B ちょい丸?????????? オシカー
丙=C まあまあ      ホトクナカ ニャー
丁=D ちょっとちょっと?? グライシタヨ

長い学生生活、成績表は苦手であったし中学卒業までは信用はしてなかった。
小学生の頃、絵の上に花丸これだけはしみじみ嬉しかったものだ。

1325万理久利:2011/04/28(木) 20:34:38
「青春のあの日」
午後やっとポストに入っていたのを発見した。

 想像してたとおりの冊子である。斜光の元ととなった三十周年記念誌だ。題字も力強い。
七十人以上の11期の仲間が思い思いに一ページを埋めている。なじみ在る方のお名前を確認してさらっと
目を通しただけだが、さらりとしていてかつ読み応えがあるように思えた。どの方もやはり力強くて青春を
きっちり育てているのだ。
 働き盛りの忙しい時期にこうして一冊の本を出したパワーはやはり凄いと思う。
三無主義時代に育った人間にとっては羨ましい限りだ。連休ゆっくり読もう。気になった作品の感想は機会
をあらため別な形、場所で入れていきたいと考えている。11期万華鏡はご遠慮しよう。
これは分別。

1326赤松次郎:2011/04/29(金) 06:49:05
人の像をした美しい青い地球 −感想
まず作者の編集後記によれば「我が作品、若い頃に書いたままで内容の一部は赤面の至り
今では恥ずかしい箇所があります。αの倫理規定にふれるようでしたら、しかるべき箇所
は■■の伏せ字にしてください」と冗談半分に書いておられるが、なんのなんのこれしき
では倫理規定に触れることはありません。
徳川時代などの支配体制が確立されてからは儒教などの影響もあり、男女関係の情感は人
前から遠ざけられたようですが、万葉集の時代の歌垣などは自由な交情があったようで、
そのおおらかさがうらやましい。

今回は神野氏の詩は「人の像をした美しい地球」の誕生をメタファとして、生きとし生ける
ものの生命の礼賛を詠っていると私は感じた。
そこには太陽系宇宙のガスの集積、ウィドマンステッテン組織の肌の隕石の衝突等の激しい
現象を男女の交情として表現している。これはやはり作者がまだ若くてぴちぴちしていた頃
の視点が伺えるが、彼は常に「自分はいかに生きるべきか」を考えてやまない姿勢は今でも
変えたことがない。

そして、その人の表現や視点において読者が受ける印象は、彼が冗談で言っている論理規定
に反するような「糞」、「小水」「ペニス」「よがり声」などの言葉や内容でも、そのメタ
ファは自ずと思考の深さを感じることによって昇華されるものである。いままで男女の交情
などをテーマで書く試みをした文章をいろいろ読んではみたが、やはりその人の人格の表現
がその文章の品格を決めるものだなとつくづく感じたことである。
2609



1327長岡曉生:2011/04/29(金) 14:10:30
人の像をした美しい青い地球ー前書きの絵
 私も先ず神野さんの手になる絵について、赤松さん・万理さんが述べられた感想の他に
お二人とは少し異なる観点から述べてみよう。
 先ず、襟元の赤青紫の飾りは、勾玉やガラスの直管などを連ねた首飾りのように見える。
さらに、画像を拡大縮小しても、大柄でかつ万理さんが指摘するふくよかな感じが失われる
ことはなく、自信にあふれた女性像を示しているようである。
つまり、太古の母系社会の堂々たる女性指導者すなわち巫女を象徴して描かれた絵なのだ。
だからこそ万理さんが指摘した以外にも、その頭髪中には色々な人の姿が垣間見える。
 さらに色使いをよく見ると、この絵の基調色は青色であることが、非常に重要である。

 今上に挙げた諸点を総合すると、この絵に描かれたのは
地上にあっては青が好きな地母神であり
天空にあっては青く美しい地球が大好きな京子さんこと女神ラートリなのだ。
因みに、今回の作品にも、この京子さんが出演している。

 赤松さんによると、この絵を描いた神野佐嘉江さんこと本名サカエ・ル・カミノさんは
現在オリオン座の近くで起きた時空の捻れを修理中とのこと。
内実は、勤務の合間に我々に隠れて、この京子さんと同所でデイト中であると見た。
もちろん語り合う言葉には、宇宙語が使われて居るに違いない。

 あ、そうだ。
京子役の女優さんも今度の製本前に決めておかないと、コンペに間に合わないな。
2609

1328無名:2011/04/29(金) 23:30:47
手前の評の評
  

1329万理久利:2011/04/30(土) 11:03:02
人の像をした美しい青い地球ー評の3(完)
 これは生命の誕生と地球の誕生の不思議と奇跡を謳っているのかもしれない。
同じレベルで。繋がるレベルで。始まりのレベルで。
 生命の誕生と言えば、命をはぐくむ行為から始まる。作者は丁寧に「過程」を
追っている。過程であるからには筆者が気にした「猥褻用語」も出てくる。
どうしてどうして全く猥褻ではない。背徳、不じょう、ほど遠い。もっと次元の
高いエロスの言語だ。自由に言葉を使って、生命の誕生を、地球誕生として丁寧
に摺り合わせているように見える。

 生きるとはひょっとして生む、生ませることかもしれない。これがなければ人類
には未来はないのだから。その意味するところは生物学的な課題だけではなく人類
の生き方、在り方、そしてどこかに繋がる、そして死にも繋がるのだろう。快楽が
あって、痛みがあって、それで新しい命が生まれるのだ。 死はその先。

 女性の小水は古代、魔除けの効果があると聞いたことがある。京子の小水ふりか
けから始まるのであるが、まずは魔除けをして子宮に宿る子を前段階から守るのだ。
羊水も小水と同じだ。名前を変えたにすぎない。
 まぐわいの中で子供を子宮に宿す。子宮は宇宙だ。この中で10月育てらる。何
の不安もなく。子宮は今でも戻ってみたい場所だ。外ではざわざわと生まれ出る子
をめぐっておしゃべりが始まっている。子宮或いは女性と地球、宇宙、不思議な線
で繋がっているような気がした。拙くても言葉で感想を書ける人間として生まれた
命が今ここにある。
 作者の詩は最後には美しい静かな大きなとんでもない絵になる。

 私も少し非思量の深淵へ飛んでしまったようだ。
2609

1330長岡曉生:2011/04/30(土) 20:32:08
人の像をした美しい青い地球:評
気になる面白い表現、作者が説明を省いた表現(詩だから、当然ではあるが)について私が
感じたことを書いてみよう。もちろん以下は、一個人から見た解釈に過ぎない。
★[非思量の深淵へ]
・青い地球の糞が、宇宙から見れば、溶けた鉄の玉のように赤く、或いは母体のように青く
 青は、赤子同様分別を抱かない純粋な生命力そのものの魂であり
 溶鉄のように赤い玉とは、分別や闘争によって悩み傷ついた魂を
 地球の糞とは、地上で命を閉じた魂がその一生の間に作った業を指すのであろう。
・大きい水滴のように非思量の深淵へすっと吸い込まれていく
 それぞれの業がアーラヤ識の海に吸収されていく様と思われる。
 特に印象の強い詩的な表現である。
★[小水をまりかけられて]
 当初、私は降雨のことかと思っていたが、万理さんの解釈の方が面白い。
 この節は、京子が巨大なこと、つまり人の心に普遍的な存在であることを示している。
★[瘡っかきで赤錆びて]
 ・地球が人に酒をふるまわれる
 酒とは、人を酔わせる煩悩の渦、これによって肌(人が住む地表)が汚染されていく。
 ・青肌と赤錆
 青肌は無心の状態、赤錆は煩悩で汚れた人の心であろう。
★[鮮やかに青めく柔肌が]
 地表を赤錆の様に汚染していた人の煩悩、これを浄化する宗教指導者の誕生か。
★[ウィドマンステッテン組織の肌]と[愛撫]
 ウィドマンステッテン組織とは、軽度な煩悩おそらくは自己を誇る心を
 愛撫とは、他人からの賞賛を指している。
★[ペニスは巨大だろう]と[その造りは]
 ペニスは、自然界の脅威、例えば地震・台風・山火事などを
 射精は、マグマの噴出を指す。
★[天体の音楽]
 ???????
★[声]と[チェロを弾くと]
 彼の声とは、衝突するプレートが発する地震の予兆音を
 チェロを弾くとは、実際に起こる地震の様相を指す。

以上、私のつたない解釈でした。
2609

1331同人α総務:2011/04/30(土) 23:32:07
ブレイクタイム
 五月一日よりブレイクタイムとします。とは言えいつもブレイクタイムなのですが。
まずは評の終了、評の追加でも絵でもエッセイでもなんでもいいということです。
ご自由に遊んでくださいということです。
 そうは言ってもゴールデンウィーク、間違い無くやってきてくれた春を満喫しに外
に出るのもいいかもしれません。掲示板のことはしばし忘れて真の心と体のブレイク
タイムをお楽しみください。 言葉を単純に吹き出すのではなく、深めることになる
のかもしれません。
掲示板もお休みタイムになるかもしれません。

1332万理久利:2011/05/02(月) 13:38:32
評の感想
人の像をした美しい青い地球:評 投稿者:長岡曉生??投稿日:2011年 4月30日(土)20時32分8秒

青を「分別を抱かない純粋な生命力そのものの魂」、赤を「分別や闘争によって悩み傷ついた魂」と
分析している。青い地球の中には真っ赤なマグマ押し殺され詰まっている。
青肌と赤錆、これも同じ視点から解説している。
色からの分析、これは私には欠けていました。

さて苦手な男性性器の表現についてですが、自然界の驚異、マグマの噴射は射精としています。そん
なにシンボリックなのでしょうか。むしろマグマは女性のもつ執念や子を宿したいという欲求、マグ
マは子宮、そのように感じました。

男性と女性の受け止め方の違いかも知れません。??お前は女か?と聞かれるとこれまでの経験から極
めて答えにくいのですが、怖い(わからない)女子をたくさん見て、かかわり、傷もついた。気に入
らなければ女は阿部貞のようにチョキンと切る、そんな力を持っているのです。やはりこれはマグマ。
男子はヒーロー、パイオニア、スーパーマンを目指しているのかもしれません。
もちろん女の仕組んだことです。

腹がたちましたか? 素直に未熟人間なりの感想を入れました。神野さんはもっと別なことを考えて
いるのかもしれません。

1333ペルソナ2号:2011/05/02(月) 13:49:14
辺見 庸
先日遅い昼食時間にテレビを付けたら暗い男の人がとつとつと、そして苦しそうに話していた。時々ソファーに横
たわる或いは落ちてしまうのではないかと心配までした。聴き入っているとどうやら今回の大震災がらみのことら
しい。

中途から見たので旨く再現できませんが共感した言葉がいくつかあった。
書き写してはいないのでこれもおぼろげ。言葉はつぎはぎと印象です。
●「我々が浪費した言葉のかけらをもう一度水で丁寧に洗い直し、抱きしめるように組み立て直そう」
彼は言葉の大切さを最後まで言い続けていたような気がする。
●「横たわっている人達一人一人その人だけに与えられる言葉を投げかけよう」
これも気になった。水死体、圧死体、何名、何十名と報道される中、みんな一人一人なんだよなと言う思いがした
ものだ。
●「震災直後からCMが消え、人にやさしくしようが驚異的に流されており、今度は優しさの押し売りだ」
これも私が感じたところである。 メディアのありかたもあるけれど人間のセンスそのものを問われているような
気がするのだ。
●「地球も宇宙もいつくしゃみして人類がどうなるかわからない。原発利用は地球、宇宙視点でもう一度考え直す
べきだ」
彼は決して声高に原発反対を言っているのではなかった、個々人がしっかりとその有用性と危険性、人間が扱って
いいのか、地球、宇宙視点で今この震災をきっかけに考えるべきだと言っているような気がした。決して集団的な
小舞を狙っているのではない、国家や一企業の責任を問うているわけではない。あくまでも出発は言葉を発する個
人だと。
その中には勿論個人としての政治家もいるのだ。

元新聞記者、小説家、そして詩人へと、言葉と深く向き合ってきた辺見庸という人を私は知らなかった。 どんな生
き方、作品を書いてきたのかよくわからないが、短い独白?の時間は重かった。
撮影終了後ちゃんと家までたどりつけただろうか。

1334水彩画愛好家:2011/05/02(月) 22:59:54
野田市の風景・トタン葺きの家(街角スケッチ)
前回の作品とともに野田を思い起こしています。
約三十年前、会社の同僚の父上が亡くなったということで初めて訪れました。これが最後となりましたが。
遠い遠い、新宿までは屁のカッパですがあれこれ乗り換えて、悲しげな電車に最後乗ったのを覚えています。
車窓がまさしく、これまでの作品の風景でした。なんとも田舎風景。
田舎の中には今から思えば自然とか、素朴さとか、そんな意味合いも含まれていたかと思います。電車を降
りたらプーンと醤油の匂い、その前の匂いです。これは私の生まれ故郷、かつ今も住んでいる町に醤油工場
があり匂いには自信がありました。

野田市の中心街は大分変わったのでしょう。ここから都心に通勤するかたも多いのでしょう。
スケッチさんの絵で昔のことを思い出しました。 ちょっとひなびた田園風景は変わって欲しくありません。
我が儘ですね。

1335万理久利:2011/05/04(水) 16:30:25
とりこぼし
26号の作品の評はどうやら終了のようだ。
その中で光る言葉を私なりに揚げて見たいと思った。

*言い過ぎる仮面・・・・・みんな悩んでいるんだ
*秘密の小部屋・・・・・・突っ張りやで恥ずかしがり屋のの主人公が作りだした場所
*松濤学舎・・・・・・・・名前そのものがいい
*仮面による意識変身・・・核心をついているようで
*三点・・・・・・・・・・題と中身のギャップ、そして親しみを感じた
*十三(じゅうぞう)・・・無限回廊の今回の主人公のネーミング、裏付け十分だ
*羊水の星空・・・・・・・いつも宇宙を飛んでいる筆者、この言葉は気に入った。

小見出しであったりテーマであったり、登場人物のネーミングと広がってしまったが
言葉が生きていたと思う。
2699

1336万理久利:2011/05/04(水) 22:08:08
今日の一句
●アダムの葉 ポロリと落ちて みどりの日
●アポロンの 言葉届かず ディオニソス
●弥生十一 人の心も 液状化
●みどりの日 投稿記事に 赤面す
●老いてなお 春めきて恋 ラブレター
●みっともない タンポポの花 うなだれる

このところ言葉の軽さに辟易している。どうしてあんなに発せられるのだろう。
言葉をすぐ翻したり、暫く消えることもある。 他方被災地の少なからずの集団
は強いリーダーシップのもと、そしてそれを受け入れる選択の知者のもとぎりぎ
りのところで未来を切り開いている。リーダーは命と希望を懸けているとみた。
そんなリーダー達は無口であった。

1337ペルソナ2号:2011/05/06(金) 16:16:57
先生という敬称
昔からどうもしっくりとこない言葉だ。たまたまのことだろうが。
小学校の先生、みんな嘘つきでしかもつまらない人ばかりだった。唯一「麒麟」と
名付けた五年制の時の教員は素直に「先生」と呼べた。どんな境遇の方かは当時の
私にはわからないが、下北沢駅すぐ近くの古めかしい住まいでお母様の面倒をみな
がら一人住まいをしていた。これは中学に入ってから麒麟ファーンの仲間と遊びに
行ったときに知った。

中学三年間はますます先生嫌いになった。偉そうに。話すことは教科書どおりで眠
たくもなる。そんなわけで私の内申は最悪のものとなった。この原因の一つに上の
兄弟たちのことがある。いつもやつらは彼らと私を比較して、どうしてこんなにな
ったのだろうと思っていたからだ。担任もつい重ねて見てしまったのだ。

ひがみ根性一杯で青春時代を生き抜けたわけだが、あと二人先生と呼べる人がいる。
高校の世界史の先生。広島被爆者であることは姉から聞いた。そんな事関係なくそ
の授業は教科書に沿わない彼だけの授業であった。もう一人、先生というより教授
と呼ぶべきか、大学のゼミの先生だ。煙草をゆらゆらさせながらいつも私を励まし
てくれた。

教授と言えば、この大震災当日から、ほぼ一ヶ月にわたりテレビに出まくった東大、
東工大の先生たち。なぜかこのところ姿を消したのだが、ばかばかしくなったのか
もしれない。
彼らは自分の研究結果、思いを素直に訥々と話していたと思う。世間の影響は一切
関係なく。多少うさんくさい人もいたけれど科学少年の初々しさは感じた。この人
達を先生と呼んでいいのだろうか。やっぱり教授だ。

身近に長年教師、先生をやった人を知っている。世間に疎くどうやって生徒を導け
るのかと思っていた。先生の歴史を大事に守り今も堅実に生きている。訪ねてくる
教え子はないようだ。

議員の皆様にも皆は先生をつける。これは何なのだろう。尊敬しているにせよ馬鹿
にしているせよ便利な敬称だと思う。便利な言葉だが使いかたによっては武器にも
なる。先生と呼ばれて当たり前だと思っている人、或いは皮肉られていると感じて
居る人様々だ。先生と素直にそして遊び心で呼ぶ人もあるだろう。

私は呼ばれることを拒否してきた。大学時代教職も安全パイでは選ばなかった。
もちろん私が人を育てる器ではなかったからだ。

1338万理久利:2011/05/08(日) 17:11:10
ちょっといい話二つ
昨日またあの理事長さんが来た。引っ越し作業でほぼ毎日この連休、行き来しているようだ。
電気ヒーター(細い縦長の除湿器)、ガラス扉の除湿に役立つそうだ。それからガスストー
ブお使いですかと聞いてきたので「はい」。ガスと電気を利用した小型のいいストーブがあ
るのだけれどと言われて「はい」。もう一度来てくれたそのストーブはコンパクトだった。
先日の玄関立ち話では僕もそろそろ死に支度ですから品物処分しているのですと言っていた。
私も同じようなもの。荷物を増やしてどうするのだろう。まあ心を有り難くいただくことが
先決だ。

実のところ連休直前にトイレの具合が悪くなりうんともすんとも流れてくれなくなった。
当日は目が点になり手袋をしてあれこれ、翌日もあれこれ。
水だけは吸ってくれるみたいだったが大便は無理だろう。意を決し飲まない、食べないを決行
しつつ、毎日トイレが流れるように仕掛けたのだが。
先日朝寝床から「シューッ、ジュルジュル」という音が聞こえてきた。祈るような気持ちで駆
けつけたら飲み込んでいた。レバーを押して何度も確かめた。元に戻っていた。連休明けに業
者を呼ぼうと決めていたのだがなんとかクリアーできた。
そんな中友人から電話、ばーか、何で電話しないのよ、あんなの簡単よ、業者に頼むと1万円
じゃ済まないわよと言われた。

この二つは悲しい話なのかもしれない。

1339長岡曉生:2011/05/08(日) 18:00:25
Re:ちょっといい話二つ
最後の原稿追い込みで、なかなかResが付けられずに済みません。
二つともいい話だと思うな。

 先ず、前任(善人?)理事長さん。
なかなか善い人じゃあないですか。
話によると、この方は未だ死ぬには早すぎる年齢ですな。
しっかりと、元気づけてあげなさい!

 次に、トイレの水回り。
解決したと思うけど、水が流れないのは、パイプ途中の曲線部分が詰まっているので
そこに詰まったものを、専用ラバーカップを使って除けば、解消できます。
「トイレの詰まり」で検索すれば、やり方は直ぐに見つかります。
例えば http://www.toilet-jj.com/benki/benki-kobore3.html を参考にして下さい。
この方法は、すでに友人が教えてくれたかな。
この問題で、良かったことは、対処方法が分かったことと
良き友人(オイラのことじゃあないよ)を持っていることが確認できたことですね。

以上、原稿遅れの同志よりの励ましのエールでした。ハハハ。

1340赤松次郎:2011/05/08(日) 22:46:09
北君からの掲載依頼にて投稿を代行します
古賀君
 同人αへ投稿したら、うまくつながりません。「正しいメールアドレスを入力して
ください」ということです。古賀君のほうからそちらのほうへ転送する便宜はありま
しょうか。下にその投稿文を記します。

 仕事、仕事と続き、ゴールデンウィークも末になった今日やっと『α』にたどりつ
きました。古賀君からは小生の合評が始まっている旨の連絡を受けており、ありがた
く思いながら、今しがた拝見しました。皆様、有り難うございます。『人の像をした
美しい青い地球』は、若い頃抱いた、地球からエネルギーをもらって生きようとの思
いから、地球と人間の合体を試みたものです。その後初老に至って「無」「無限」が
視野に入り、七十になんなんとする現在は「震災文学」が視野に入っております。こ
のたびの震災は、小生にとって大変な衝撃で、今まで思い描いてきた「生きる」に対
して根本的な疑問を投げつける態のものでした。「生きる」をつきつめようとしてき
た者にとっては、この体験は捨て置くことはできません。先々また新しい作品の展開
ができればと思います。

 また『α』につき原稿はは届けましたが、あとがきはまだ古賀君の許まで送ってい
ませんでした。上記の文を少し修正して、次の文にします。

 『人の像をした美しい青い地球』は、若い頃抱いた、地球からエネルギーをもらっ
て生きようとの思いから、地球と人間の合体を試みたものです。その後初老に至って
「無」「無限」が視野に入り、七十になんなんとする現在は「震災文学」が視野に
入っております。このたびの震災は、小生にとって大変な衝撃で、今まで思い描いて
きた「生きる」に対して根本的な疑問を投げつける態のものでした。自分の「生き
る」がやっとまともになってきたような感じです。先々また新しい作品の展開ができ
ればと思います。

 ときに古賀君、「コメント集」で、拙作のキャンバスを久々目にしました。これは
色重ねが美しくなるように気は遣いながらも、自由気ままに、筆を走らせたもので
す。何を描こうというのではなく、ある所でエイヤッと人の顔を拾ったという製作過
程です(『言葉集め星創り』の製作と同じこころ)。歌麿にならって「大首絵」と称
しています。自分で言うようですが、いい絵じゃないですか(笑)。懐かしいです。
有り難う。



1341ペルソナ2号:2011/05/09(月) 16:18:16
先生という敬称−補足
世の先生に対する批判、毛嫌い一色の文章になってしまったようだ。まず誤解してもらいたくない
ことは、それなりの先生には尊敬をし続け先生と呼んでいるということだ。
ただ小・中の担任の先生には大分打撃を受けた。選ばれた生徒と父兄におべっかを使い、問題児に
対しては汚いものを扱うような態度。 生徒の話を時間をとって聞くことはなかった。要は自分の
立場、家族だけ守りたかったのだと思った。それは三十年以上勤め上げた先生も3年目の先生も同
じだ。微妙にカモフラージュしているのが見えてしまう。
先生は自分の得意を生徒に思いっきり伝えてくれればいい。生徒にとってはやはり大人だ、守って
くれる大人だ、生徒はちゃんとその気持ちと熱意が伝わる。

1342万理久利:2011/05/10(火) 18:02:51
虫めづる姫君
 この数日急にのっぺりと蒸し暑くなってきた。夜遅く本を読んでいると小さな虫が飛んできた。
リビングには小さな蝿数匹と小さな小さな蛾が飛んでいた。いよいよ虫の季節が来たのかと思
った。もともと高級住宅に住んでいないので虫の出入りは小さな頃から慣れている。

 話し相手がいないときは思わぬ話し相手になる。洗濯物を干しにベランダに出たら、コンクリー
の上にキラキラ光る線。そうナメクジだ。これはどうもなじめない。あのぬるぬる感がどうにも受
け入れられない。しかも奴らは夜そっと出てその痕跡だけ残す。
似た虫にカタツムリがいるがこれはあのまん丸殻と立派な角がなぜか愛嬌がある。
ぬるぬる系ではミミズも苦手だ。静脈血管が動いているイメージで血が嫌いな私にはどうも。てか
てかのゴキブリも苦手だ。

 今は取り払ったがリビングのベッドの奧にどでかい蜘蛛も発見したこいがある。タランチュラ!!
そう思った。潰すには大きすぎるし、祟りが有るような気がした。どこへひっこしたのだろう。そう
いうわけで私は虫めづる人間ではなさそうだ。勿論姫でもない。放っておくのは寂しさと、殺生の重み
と、駆除が面倒なだけなのかもしれない。

 実を云うと、淡々と生きている虫たちに尊敬の念を抱き始めている。

1343万理久利:2011/05/12(木) 09:32:32
今朝の一句
●舞いながら歌うがごとくポピー咲く
●小さな黄バックコーラスクロバー
●垂直にすくっと指揮官百合が伸び

朝早く目が覚めたので早速庭に出ました。橙色の揺れる花がポピーであることをしりませんでした。
どこからか種が飛んできたのでしょう。列をなして咲いています。
そのよこで黄色い小さな花が咲いています。葉っぱを見るとクローバーでした。
その前に一本の百合です。花は先ですが指揮者のように左右に揺れていました。

1344同人α総務:2011/05/12(木) 22:21:13
虫干し
曝書といったものではありません。なんといってもサイトですから。いつでも季節問わず
ありえます。曝書ではなく空気の入れ換えでしょうか。このところ静謐な画面を見ている
とほっと安心します。

同人の皆様27号作品ありがとうございます。また100Pを越えそうです、
制作中だからこその虫干しなのかもしれませれません。なんと言っても作品。これがあっ
てこそのサイト(掲示板)です。そんなことを再確認させてくれる静けさです。

1345万理久利:2011/05/13(金) 15:01:24
書くということ
 言葉を書くということは,どんな経験だろう.携帯のメールを書くというのは除く。
それは読み直しがないからだ。
 出来不出来といった技法の問題ではない.よりよく考えるための,自分と向かい合
うための経験の場だ.別な物体に落として、おおくの場合他者へ向けての行為だが、
実は自分自身に向けての行為だ。そんな感触を最近抱いている。

1346 Venus:2011/05/13(金) 17:21:35
Friday the 13th
今日は無限回廊、認識番号13の日であった。
金曜日でもある。みんな西洋人の作り上げた厄日だ。
香港では13は吉数である。これは十三の諧音が實生(実るという意)のため。
人類の文化は多種多様なのだ。押しつけるから悲劇が生まれる。
実は今日、色々なことがあった。みんな気づかないだろう。

1347同人α総務:2011/05/13(金) 21:13:11
お知らせ
同人α27号 本日ゲラ刷りが到着しました。121ページのどっしりとした一冊です。
これからカッチリ、キッチリ校正です。能力の違いはありますが他人の目力、あると思います。
自分の作品を大事に思うのであれば、他人の作品も大事に扱いたい、なによりαという同人誌
を大切に、そして変化も、そんな気持ちで下手なりに校正に取り組んでいます。

1348同人α総務:2011/05/15(日) 13:43:35
お知らせ
同人誌α27号の目次を紹介します。
復刻版もありますし書き下ろしもあります。
無限回廊と青い地球はなぜか繋がっているように見えます。

前書き 「こんとん」随想        竹内 一郎
馬上少年過ぐ、あるいは黄昏      竹内 一郎
天使ごっこ・悪魔ごっこ(6)五月   古賀 由子
歴史上から、ジョン万次郎は小村寿太郎
と鳩山和夫は東京大学の教え子?     碇 民治
あした天気になーれ・第三回       古賀 和彦
肥と筑 第十七回            長岡 曉生
鈍痛の時代               田辺 悟朗
無限回廊 第四回       バード・グレイ・エヴァ・サカエ
人の像をした美しい青い地球    ????神野 佐嘉江
編集後記

1349同人α総務:2011/05/16(月) 11:56:16
右縦書き
27号は引き続き縦書きです。23号作成の際、同人の皆さんより縦書きの要望があ
り、多少の手間はかかるけれどやってみようということになりました。
なんと言っても日本語文章、漢字、ひらがな、は縦書きを前提としてきました。
とは言え電子図書や英語に慣れ親しんだ方々は拘ることは薄くなっているのでしょう。
国語の教科書、文芸図書、新聞、これも何時の日か横書きになるのかもしれません。
縦書きの国語は古典の教科書として扱われるのかもしれません。
少なくとも、生きている間は文芸は縦書きに拘りたいと思います。寝転びながらページ
を右にめくり、目線を上から下に降ろしていく、左にずらしていく、これが身についた
贅沢です。
コンピューター情報は横書き。それでいいと思います。横書きの便利さも承知です。
大いに活用しています。

1350万理久利:2011/05/16(月) 16:13:38
校正作業
校正はいつもやってもらう一方で他人のものは何処までできるか不安があります。
ましてや割り付け、縦書き印刷の配慮まではとても行き届きません。でも自分な
りに覚えたいと思います。校正は第一には職人業として割り切らなければ良い仕
事ができないでしょう。あとはちょっぴり他者作品への愛情。
そんな訳で27号のゲラ刷りを読んで、校正より、今から評や質問、感想を書きた
くなる自分を発見し、まだまだ甘いアマチュアだなと痛感しました。

1351同人α総務:2011/05/16(月) 16:53:01
評論集UPのお知らせ
2011年春の第一歩前進は評論集でした。作品にチャレンジする。そして評をもらう。
書く側にっとては参考になります。評を入れる側は生きてる著者に質問その他感想を
入れることができます。
そしてそのやりとりが新たな作品になるのです。

同人α26号全作品の評論集が完成しました。
アクセス方は「作品集」→個別作品選択、TOPに評論集アクセスポイントがあります

1352同人α総務:2011/05/17(火) 13:15:30
同人α27号予告
[歴史上から、ジョン万次郎は小村寿太郎と鳩山和夫の東京大学教授?]碇 民治(たみはる)

久々の登場です。目の調子が悪い中での力作です。
大河ドラマ「竜馬伝」を丹念に見続ける間にあるひらめきが。
さらに歴史を紐解きひらめきを確信にもっていく。
淡々と綴られる資料は読者をその気にさせる。

TVでは万次郎、ガッツだぜ! トータス松本が演じました。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001411M.jpg

1353万理久利:2011/05/17(火) 23:01:19
「青春のあの日」
佐高11期生が三十年後に思い出を綴った一冊。
戦後の自由な空気と旧制中学のばんから、佐賀の風土、
そんなものを感じました。??羨ましい。
体育祭の「仮装行列」と学園祭前夜の女人禁制「ファイアーストーム」。
触れていた方が結構いて、やはり奇天烈で、魂入れ込んだイベントだったのでしょう。
今でも続いているのでしょうか。 若いというだけで力になり、何かやっちゃうのです。
そのエネルギーと記憶は確かに今を生きる11期生も形を変えて燃えているように思えます。

1354赤松次郎:2011/05/18(水) 10:12:10
天国も死後の世界もない
面白い記事があった。  毎日新聞 2011.05.18

世界の雑記帳:「天国も死後の世界もない」、英物理学者ホーキング氏が断言
5月16日、「車椅子の物理学者」として知られる英国の物理学者スティーブン・ホーキン
グ博士が、英紙ガーディアンのインタビューで、「天国も死後の世界もない。天国とは闇を
恐れる人のおとぎ話にすぎない」とし、死後の世界があるとの考えを否定した。

人間の生が精神と肉体の両方で成り立っている以上、どちらが欠けても人間として自立して
生きてはいけない。死は疑いのない肉体の死滅である以上精神や魂だけが生き続けることは
ない。だから天国や来世があるということは物理的に無理な考えだ。
ただ子孫に引き継がれた遺伝子の連綿とした情報があるかぎり、一度生を受けた人の痕跡は
残り、それを来世と言えないこともない。
また、アメリカの女優シャーリー・マクレーンは南米の霊的な経験をもとに「アウト・オ
ン・ア・リム」という本を書いた。その中に「たとえ肉体は死んでも、原子は死滅せずこの
世界に残る。それがふたたび植物や動物に取り込まれて生命を造ることになる」という輪廻
転生の意味づけをしている。なるほどそういう理屈もあるのかと思った。



1355ペルソナ2号:2011/05/18(水) 18:20:03
死後の世界は誰もわからない
物理学者ホーキンスと??女優シャーリー・マクレーンの見解は面白かった。
繋がっているからだ。
私は死んだら何もないと思っている。そこにはもう考える私はいないのだから。
天国も地獄も生きている人間が作り上げたもの。
それはそれでいい。要は死とは、死なれた、残された生者があれこれと考えることだ。
死んだ自分のことはわからない。

シャーリー・マクレーンは気になる女優であったけれど、こんなことを言っていると
は想像できなかった。彼女もホーキンスと基本はいっしょ。でも繋がると云う意味で、
死体が土に還り、DNAも残り、記憶として残り、次に繋がっていくことも確かに考え
られる。

生まれて、知恵をつけて歴史(過去)世界と繋がり、世界とも繋がり、未来にまで思
い馳せる、そして生物学的に終わる。 この走馬燈のような自分の生をやはり神野さ
んが云うように「奇蹟」の生、そう思う。 視点を地球、宇宙に持っていけば今の自分
が軽くなる。 より良く生き抜く、そんな格好良いことできないけれど、まずは考えな
がら私自身を生き抜くこと、そんな思いでいる。

1356万理久利:2011/05/18(水) 18:28:16
「マドンナ・ヴェルデ」
女優・松坂慶子主演のNHKドラマ(火曜、後10・00)をなにげに毎週見ています。
代理出産がテーマの作品で、国仲涼子が演じる産婦人科医の娘から代理出産を頼
まれ、極秘に55歳で出産に挑むのです。妊婦姿の松坂慶子は貫禄たっぷり。彼女
の友人男性長塚京三と、国仲の夫役 片桐仁もなかなかはまっている。お笑い芸人
のようですが多摩美を出て彫刻もやっているそうです。なるほどあの顔だな。

代理出産の正否というより親子、夫婦間の情愛、話し合い、意志の疎通の問題だ
と今のところ思っています。育ったお腹がばあちゃん、生まれた子供がどう理解
するか、普通じゃないことは確かですから、家族の対応が気になります。生まれ
ちゃったらその子の奇蹟の人生です。
まずは松坂慶子の太っ腹の姿に感動しています。

1357同人α総務:2011/05/18(水) 21:19:23
同人α27号予告
[明日天気になーれ 三回]赤松次郎

純文学を目指していると思われた筆者、昨年からどうやら飛んでいる。
この作品も第三回となった。妻になじられ、友人に振り回され、それでも
天気予報占いサイト?を立ち上げる夢を持ち続けている。

三毛猫と麻雀の話が筆者ならではの遊び心だ。
チキンジョージなる人を変人としているが、主人公もかなりの変人だ。
最後を読みたくなる作品。

1358同人α総務:2011/05/19(木) 13:50:45
同人α27号予告
[鈍痛の時代]田辺 悟朗

タイトルが面白い。50代を迎える男子の体と心の軋みをさりげなく表現しています。
青春のあの日からの復刻版ですが現在でもきらりと、ドキッとさせらる力があります。
出典冊子宣伝広告に梁山泊仲間が載せています。この中に筆者がいるとのこと。
他の作品の出演者をイメージさせる方もいます。
「ビバリーヒルズ青春白書」が性と野心の青春であれば、梁山泊は何かこれからやる
ぞ、の目つきをした生き生き青春白書のように見えます。要は純粋さで引けをとって
いないということ。

顔が不鮮明、余りに変わっているようなので画像を添付しました。雰囲気をどうぞ。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001417M.png

1359ペルソナ2号:2011/05/22(日) 08:44:48
歩くこと
昨年から体調が少し変だ。心の痛みが上回り体の痛みは感じにくい。
おかげで気づいたら歩行がままならない。おまけに目眩がかぶさる。
健康は「力」だとつくづく思う。
チャレンジド、NHKドラマではないが神が与えた試練なのか。
要は不摂生ということに尽きるのだが。
弱っているときに、元気いっぱいを絵に描いたような盲目の教師をみるのは少し辛い

1360同人α総務:2011/05/22(日) 08:55:14
同人α27号予告
[肥と筑 第十七回] 長岡 曉生

著者が第一回を載せたのが11号、17回+10=27号 実にわかりやすい。
一回も休まず書き続けるエネルギーはどこからきているのでしょうか。
今回のテーマ「こんとん」をうまく取り込んでいます。歴史に不慣れな読者にも
かみ砕くよう工夫をしているように思えます。
宇宙の始まりから「アジア・ハイウェイ」(トルコと日本を結ぶ道)のような話、
業等々盛りだくさんです。著者お得意の占星術についても少し種を明かしている
ようです。

1361万理久利:2011/05/22(日) 20:56:44
手に取る書籍
作品提出の期限前、悪い癖で本を読みまくりました。その中に「阿片戦争」陳 舜臣
講談社文庫 上中下 がありました。

書棚の奧に茶色くなっていた本、高校時代に読んだ記憶があります。
また読みたくなり数日徹夜を含め読破。感想は共通のものもあるし、歳を重ねた分、
別な思いが出てきたことは確かです。感想については控えます。ここで思ったこと
は書籍もじっと歳を重ねて来たのだなということです。茶色、書き込み、数十年前
の私と同じくこの本も時を重ね
て来たのかと。電子図書では味わえない感覚です。

父の本、兄弟の本、友人に借りる本、これもまた何とも言えない重みがあります。
茶色くなり書き込みがあるものもあります、なによりも前読者の本に対する何かが
伝わります。やはり私はアナログ人間です。

1362ペルソナ2号:2011/05/23(月) 16:26:36
幸せを演じる
現代人は幻想の中で幸せを演じながら生きている。この幻想をひきはがせば、そこには
赤裸々な自分が生きている。これはあるフランス人映画監督の言葉です。
そう言われてみれば、大学合格、仕事の達成感、親孝行、その時々に幸せを感じてきた。
これが演じていたものかどうかはわかりません。素直に感じていたことも事実です。
赤裸々な自分というものを見つめることを避けることはありませんでした。それでも時、
歴史を重ねた人生の今、まだまだ逃げてきたなと思うのです。

いつも苦虫かみ殺している人生はつまらない、そのとうりです。でも幻想を無理矢理抱い
ているのではないか、その下の裸の自分をとことん見つめてこなかったのではとつくづく
感じます。
リストラされた家族、就職できない20代30代、こんな中で幻想はいだけません。
いつも鍛えていれば乗り越えられるでしょうが。
幻想を抱いたままで幸せに人生を終わる人もたくさんいるでしょう。それはそれで幸せな
ことなのかもしれません。楽しく明るく。でも死ぬときは一人。

幻想を抱けなくなっている自分がいますが、その先、赤裸々な自分のなかで小さな納得と
真の幸せ、感謝を抱けるようになりたいと思います。

1363万理久利:2011/05/23(月) 20:47:53
俳句王国
NHK月曜午後のひととき。先輩の紹介でできるだけ観ています。
題は「虹」でした。
○この星の虹の粒なりわどうなり (参加者作品)

●虹の輪を見る度思うオリンピック
●幸福の虹を無理矢理作る知恵
●虹を見て夢みる若さ今彼岸
●泪目が虹をつくりてチラチラと

*オリンピックは東京五輪でした。小学生の私は夢と希望の七色の虹でした。
*歳を重ねると虹を取り込むエネルギーが段々薄まります。

1364同人α総務:2011/05/23(月) 22:09:58
同人α27号予告
[天使ごっこ・悪魔ごっこ (6)五月]  万理久利

よくわからないと言われ続けた作品も六回となりました。
最終回でわかるのでしょうか。今回はまた数十年後が舞台。
病院と娑婆が入れ替わり出てきます。
やはりよくわかりません。けれど見つかるかもしれません。

1365万理久利:2011/05/24(火) 15:18:15
「マドンナ・ヴェルデ」おまけ
TVで見たことのない男性が出ていました。誰々?と注意を向けたら
海堂尊(かいどうたける)と言うペンネームで、なんと掲題作品を
書いた小説家兼医師でした。
そのほかに覚えがあるのが「チーム・バチスタ」tv。
悪戯好き、研究好き、少し喧嘩好きのおじさん、いや少年のように
お見受けしました。

齋藤茂吉、北杜夫、なだいなだ、藤枝静男 森鴎外、渡辺淳一 帚木蓬生(順不同)
もっとたくさんいるでしょう。もう一人あえて付け加えると手塚治虫氏。
科学する、理系の資質を持ちながら、人間の生や死をみつめる。
そんなところから文学の世界に入っていったのかもしれません。だから
こその文章かもしれません。
帚木蓬生の作品は好きで全部読んでいます。「生きる」について現場を
見てきた作家の強いメッセージがあります。渡辺淳一は苦手です。

1366同人α総務:2011/05/24(火) 16:24:47
同人α27号予告
[馬上少年過ぐ、あるいは黄昏」 竹内 一郎 (斜光10号投稿復刻)

科学少年が味わいのある文章を書く。科学少年ならではの文章は強い。
筆者は27号の題の提供者でもある。前書き、前回作品「三点セット」と併せて
読み通すとなかなかの底力と、独特の文体を昔から築き上げていたのだと思う。
科学雑誌を購読しつつ、古代世界の歴史も観察する。そして司馬遼太郎。
文章に工夫が凝らされている。それも含めて、或る科学おじさんの好奇心が読
み取れる。

1367長岡曉生:2011/05/24(火) 20:02:12
Re: 「マドンナ・ヴェルデ」おまけ
> No.1425[元記事へ]
海堂尊は、今日昼のNHK「スタジオパークからこんにちは」に出ていました。

海堂尊というペンネームが、義経の郎党の常陸坊海尊を思い出させる名前なので
その名前にどういう由来があるのか、以前から興味を持っていました。

作者自身の映像は初めて見ましたが、なかなか面白いペルソナの持ち主ですね。
その内、三谷幸喜氏のように、自分の原作中の重要な役で出てきたりするかも。

1368同人α総務:2011/05/26(木) 11:34:20
同人α27号予告
[無限回廊 第四回」 バードブレインこと赤松次郎

著者は第一回目を飾りましたが、続く展開は予測していなかったと思います。それでもがっちり、
びっちり、第一回の作品のイメージを守り通して繋げているようです。歪み、狭間も旨く利用して。

不思議な登場人物たちはどこかで繋がっているようです。少し正体を見せたようですが、読者の
一方的な想像が膨らむだけです。ひたすら瞑想と遊びと仕事にはじける。

ゲバラと宇宙散歩する風景は綺麗で絵本になるかもしれません。
SF本、哲学本? まだ瞑想の中にあるようです。 複数著作者は大いに苦しみ、大いに遊びます。
少し日常を離れて、たまにはこんな読み物も良いのではないでしょうか。

イメージ画

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001428M.jpg

1369同人α総務:2011/05/26(木) 14:02:55
ブレイクタイムに
α27号はゆっくり、じっくり作成することにしたためブレイク
タイムが長くなりました。寡黙な人間の集まりなので掲示板は賑
わいません。
そんなとき、作品集を開き作品ごとの評論集に是非立ち寄ってみて
ください。27号を読む楽しみに繋げていただければと思います。
評論集は作者にとっても読者にとっても色々と考えさせられます。
勉強にもなります。

*α25より掲載されています。

1370同人α総務:2011/05/26(木) 16:36:24
同人α27号予告
[人の像をした美しい青い地球] 神野 佐嘉江

より所の地面がおおいに揺れている。放射能も飛んでいる。
そんなときは人間の思考をひっくり返す良いチャンスだ。

地球が二百六十六日をかけて子をなす。この風景からも人間の
生きる風景、生き続ける風景を改めて考えさせられる。
地球の妊娠は筆者の創造力のたまもの。
あれだけのことばを連ねても、不思議と淫靡な感想はない。
*α27号予告おわり

イメージ画

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1371ペルソナ:2011/05/26(木) 22:44:08
原発について
朝日新聞・論壇時評  2001.05.26

非正規の思考という副題のついたコラムで、原発について二人の見解が面白かった。
関曠野氏は、原子力は本来ニュートン物理学の枠外に位置しているものとする。それは日常
の感覚では理解できない種類の存在であり、それ故、人びとを不安に陥れ続けるのである、
と言っている。

中沢新一氏は、生物の生きる生態圏の内部に、太陽圏に属する核反応の過程を「無媒介」の
まま持ち込んだ原子力発電は、他のエネルギー利用とは本質的に異なり、我々の生態系を破
壊する、と言っている。
福島原発の事故で、今までいろいろのコメントの投稿を見てきたが、経済的、効率的、有害
性、有用性などの卑近な問題解決に始終しているようで、関氏や中沢氏のようにもっと大き
な観点からの有用論、不要論の論を見なかったのが残念だ。

私は少し前に書いているように、問題が起きたときに即座に停止えないシステムは、人間の
生命を脅かすのではないか。他の自然エネルギーによる発電システムは停止したときに全て
が終了する。しかし原発だけは停止したあとの数十年数百年数千年もの長きにわたって制御
されなければならない代物なのだ。一世代で解決し得ないシステムの事故をどのように解決
し、誰がその責任をとるのか。そう考えれば自ずと原発の人類に及ぼす益よりも害の方が格
段に大きいことがわかるだろう。



1372万理久利:2011/05/27(金) 13:08:16
書くきっかけ
25日の万華鏡に古賀さんが投稿をしていた。 これまで全く文章を書くということは
考えていなかったようだが、書くきっかけが卒業30周年記念冊子に関わってからだと
いう。 書く出会いは年齢関係なく突然やってくる。いかなる職業についていたとしても、
どんな文学の素養、才能が隠れているかは、わからないとしても。

私の場合は駐在地の日系ミニコミ誌のコラムをひょんなきっかけで担当したことからで
しょうか。
駐在員妻のわがままさ加減、夫の緩さ加減、旅行者のだらしなさ、そんなところをせっ
せとおもしろ可笑しくかつ真面目に書きました。

小説となるとまた別な次元です。どこまで自分が一つの世界を創れるのか自信はありま
せん。でも、嫌いではなさそうなので、興味津々で続けられそうです。
大事な人を失って呆然としているときにαと出会ったわけです。 出会いと場所がなけれ
ば作り物作品を書くことはなかったでしょう。

1373ペルソナ2号:2011/05/28(土) 12:09:49
原発 
ここでは政治,社会論は遠慮している。物語の世界、を大事にしたいからだ。
それでもなるだけ目を向けるようにしている。考えるようにしている。

原発事故は日本はもちろん世界=地球にとって深刻な問題を、現実的、テーマ的に投げかけて
いるのではないかと思う。事態はマスコミで流す風潮よりも深刻なのかと思う。離れて住む者
はそのうちまた時間が経てば日常を取り戻していると、放射線を恐れながらも無理矢理安心し
ている。 考えたくないのだろう。 現場の人間はひたすら生きることだけを考えるしかない
立場にいる。

ペルソナ氏が触れていた二名を検索してみた。
関曠野 :思想史家、評論家。??もと新聞記者
中沢新一;思想家、宗教学者、人類学者??大学教授?

なかなか面白い略歴の二人であった。とりわけ中沢氏はネパールにおいて、チベット仏教の一
派のニンマ派を修行した経歴がある。

原発問題は原子力専門家、政治家、だけでなく宗教家、哲学者、原爆病院医師、そして子を持
った多くの考える女性、こんな人にも参加してゆっくり検討してもらいたいと思った。後は歴
史の人物、または歴史に聞いてみること。
今を生きる、或いは子の世代まで考えて「よし」とするか、ひ孫、その後延々と続くであろう
人類のためどうするか、じっくり考えることが必要だと思う。
思ったところで何ができるのか、それは次の課題でまずは原子力、平和利用、戦争利用、につ
いて考えることだ。これが今の私の思い。

1374ペルソナ2号:2011/05/28(土) 12:39:43
セシウム137
セシウム137は芋に溜まりやすいそうだ。芋はなるほど土の中でじっくり栄養をため込む。
紫色のあのサツマ芋、幼い頃のおやつは今は食していない。 ジャガ芋、これはサラダや
カレー調理で利用している。この歳になればセシウム137が高くても、低くても気にしない。
これはあくまでも自分だけのことで、子供にはやはり食べさせないだろう。

空気も食べ物も放射線はあの時以来増えていることは確かだ。東京でも馬鹿にできない。
それをいうと当地の人たちはということになる。私は放射線については甘んじて受けようと
思っている。享受してきたからだ。

*セシウム137ははウランから生成される。そのため核実験が始まる以前には存在していなかった。
水溶性の有毒物質である。体内に入るとセシウムは体中に分配され、ベータ線による内部被ばくを
起こす。(wikipediaより)

1375万理久利:2011/05/28(土) 16:09:14
隣の子
数年前、オーナー住民として来た隣のまん丸顔の笑顔がかわいい男の子です。近く
に子供が住んでいる、そんなほっとり感がありました。
もう四歳にはなっているかと思うのですが、今聞こえてくるのは鳴き声とわーわー
あーあーだけで、「パパ」も「ママ」その他の単語が聞こえて来ません。

男の子の言葉は遅いと言いますがちょっと気になります。まあ他人が口出しする
ことではないでしょう。この子、そのうち言葉をめきめき発っし、しゃべる職業か
作家になるかもしれません。学者になるかもしれません。
「おばちゃん」「くそばばあー」という言葉を楽しみに待っています。

1376同人α総務:2011/05/28(土) 17:02:25
同人α発行のお知らせ
本日午後よりいつもの時間に本郷事務所に集合。
四時頃には同人α27号を製本を終了しました。
製本までの技術は、27回淡々と技術屋に徹してきた赤松マジックでしょうか。
集まった仲間はα初期からの錚々たるメンバーです。
その他の準備はこれからです。ゆっくり、じっっくり、無駄なく、遊び心で。

1377同人α総務:2011/05/28(土) 17:27:16
Tea-cup
本日Tea-cupは臨時の修理とかで先ほどから急に夜7:00までシャットアウト。
αブログと作者フォトアルバム集にアクセスできません。天があたえた休養
かもしれません。
作品集は対象外です。

1378赤松次郎:2011/05/28(土) 20:02:59
同人α第27号出版懇親会
さて無事に同人α27号の出版を終え、久しぶりに池之端の伊豆栄のうなぎを食べようとい
うことになりました。碇さんや田辺君万理さんの出席のないのがちょっと残念でした。いつ
かきっと同道出来ることを願って、小雨の中事務所から東大の脇の無縁坂を下り池之端、不
忍池を散歩して伊豆栄へ。
北君、竹内君、小柳さんという博識を誇る仲間達と、方丈記からビンラディン暗殺などの飛ん
だ話題まで、ビールと鰻重を賞味しながらの会話は、まさに至福の時間でした。
冊子は月曜に発送しますので、お手元に届くのはもうしばらくお待ちください。作品集はま
もなく整えますのでお楽しみに・・・。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001438.jpg



1379長岡曉生:2011/05/29(日) 12:22:37
同人α第27号出版懇親会の補足
α27号製本と編集会議
28日(土)午後2時から、27号の製本と編集会議および懇親会を行ないました。
出席者は、古賀和彦さん・神野佐嘉江さん・竹内一郎さんと長岡曉生の四名。
出席を予定していた古賀由子さんは、残念ながら一身上の都合で急遽欠席となりました。

★校正と製本(古賀・飯田設計事務所)
作品の校正については、各担当者が初稿に一回・ゲラ刷りに三回と入念に行なった結果
発行が従来よりは遅れましたが、誤字脱字などは非常に減ったはずです。
内容は、既に総務より紹介されていますのでご覧下さい。
製本は、既に古賀さんの手で冊子毎に纏められたものを、手分けしてホッチキス止めと
背貼りとをするだけの作業だったので、あっという間に終わりました。
印刷方法の新工夫で、冊子の組上げが更に一段と楽になりました。

★編集会議(同上の会場)
 以下の議題について話し合いました。
次の28号の担当者
冊子発行とサイト維持管理技術の伝授
リンクについて
昨年度の会計報告と今年度の会費徴収
新会員の獲得について
作品の広報
他掲示板との関わり
無限回廊 第五回の担当について
詳細は、後ほど総務からブログに掲載の予定です。

★懇親会(不忍の伊豆栄)
今回は、本郷三丁目から細い猫道を歩いた先の不忍の伊豆栄で開き
会食は、当店名物の鰻を主に、軽めのアルコールを従としました。
話題は、大震災と原発についてや、佐賀市内の変化・十一期生の現況などの堅い物の他に
 小学校から高校に掛けてのマドンナが誰だったかとか
 何方かは複数のマドンナをお持ちだったとか
 小学校時代の、マドンナに対する何方かのラブレター事件
 (オマセだなあ! しかし御当人は濡れ衣??と主張しております。)
とか、ここでは詳しく書けない面白い話題が多岐に渡って出ましたよ。

1380同人α総務:2011/05/29(日) 18:13:33
お知らせ
[同人αブログ] をアップしました。

昨日の編集会議の内容が簡単にまとめられています。

1381万理久利:2011/05/30(月) 13:21:35
やっとお日様
昨日同人のI氏とお話。訥々と話すのはIさんの誠実さ真面目さ。
朝 「龍馬伝」 児玉清が登場したドラマを観て、夜、体操をしながら「お江」を
観た。 Iさんの日。

台風の影響でこの数日雨続き。心が弱っているときには益々マイナー気分になり、
強いときには雨は大地の恵み、静かでいい、などと考える。
今日昼頃からリビングから見える竹の葉っぱが光り出した。竹は強いなと思う自分
が居る。

1382同人α総務:2011/05/30(月) 15:05:24
お知らせ
27号「作品集」をアップしました。

今回のテーマは「こんとん」です。
CAOS 混沌 渾沌 そして、こんとん、意味深い言葉です。

お手元に冊子が無い方、是非お立ち寄りください。

1383ペルソナ:2011/05/31(火) 06:53:26
アランを読んで
アラン全集を読んでいたら、フランスの社会学者、哲学者、数学者で、「実証哲学講義」な
どの著作があるオーギュスト・コントの人格についての考察を書いていた。コントの考察そ
のものを私はまだ読んではいないが、それを併せて論じたアランの説明によると、気質は生
物学的であり、個性は社会学的であり、人格は道徳的なものである。
そこで、各項の順序が威厳の増大と照応していることに注意しながら、我々の系列について
考えてみよう。気質は、性格のなかに形をとらなければ、動物的なものに過ぎない。そし
て、ほんのがんぜない子供では、ほとんど気質だけがあるにすぎない。性格とは考えられた
気質であり、気質以上のものである。自分自身について、現在あるいは未来のあるときに嫉
妬深く、執念深く、憂うつあるいは臆病であったり、あるいはそうなるに違いないと考える
ことは、相当な努力を要するからだ。しかし人は個性にうちかち、性格にうちかって、それ
を克服して人格まで高めなければなければならない。

この文が目にとまったのは、最近自分の言動を自分の心の中の「良心」に照らし合わせると
いう行為について考えていたからだ。言葉が巷ではめっきり耳にしなくなったこの「良心」
という言葉は、「良心に恥じる」とか「良心に従う」などといった使い方をするのだがもう
一つはっきりしないところがあった。
ある説明によると、良心とは、自身に内在する社会一般的な価値観(規範意識)に照らし
て、ことの可否ないし善悪を測る心の働きのことである。
しかしどうもキリスト教の基本的な神との約束として十戒や、仏教にも在家信者が守るべき
五戒といったもののように明確なものでなく、個人の育った環境や、生き様や、資質などが
長い年月を通して得た規範というもので、それぞれの個人的差があるようでもある。しかし
確かに自己を表現する場合には、その言動を自分の「良心」似照らし合わせてみるものだ。
私は自分の行動において、嫉妬や妬みや執念深さや臆病さなどといった負の感情を抱いたと
き、良心に照らし合わせて良心に恥じないような言動をすることに努力している。

参照:モーゼの十戒
    わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。
    自分のために、偶像をつくってはならない。
    主の御名をみだりに唱えてはならない。
    安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。
    父と母を敬え。
    殺してはならない。
    姦淫してはならない。
    盗んではならない。
    隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。
    隣人の家のものを欲しがってはならない。

   在家の五戒
    不殺生戒: 生き物を殺してはいけない。
    不偸盗戒: 他人のものを盗んではいけない。
    不邪淫戒: 自分の妻(または夫)以外と交わってはいけない。
    不妄語戒: うそをついてはいけない。
    不飲酒戒: 酒を飲んではいけない。



1384万理久利:2011/05/31(火) 16:21:47
ちょっといい話二つ
●広島の原爆被害者の魂を弔うために作られた広島の大仏が、50年ぶりで発見された。
奈良県安堵町の極楽寺にある阿弥陀如来坐像であることがわかったそうだ。今の住職が
数年前古物商から買い求めたというから盗まれたのだろう。
写真をみると通常のお寺に収めらる中ぶりの大仏、優しいお顔だ。
*災害がおきて大仏をつくる日本人
*当時の混乱ぶり
*木造の仏像は燃やされることもなく在った。
そんなことを考えた。

●大震災後の仙台のある書店。がんばって三月二十二日に再開。なんと300人もの列
ができていたそうだ。??今現地へ書籍のチャリティ−支援も行われている。個人はもち
ろん、出版会社も。子供も大人も、困難なときほど書籍が読みたくなるものだ。
これは告白。

おまけ
いつものコンビニ小父さんが配達。くじ引き期間とのこと。私の代わりに引いてくれて、
アイス二個、午後の紅茶一本が追加で入っていた。三億当たるより、ささやかでも美し
いうれしさかもしれない。負け惜しみではない。

1385万理久利:2011/06/01(水) 14:57:35
久々の一句
古語も自然の感触もだせない駄句ですが。言葉を色々な形で楽しみたいだけです。
●月見草未完の宵とともに咲き
●ひらいても月が見るだけ月見草
●カレンダー心もようも衣替え
●医者に行く事を決しぬバカメロン

*低血圧、不眠症の月見草です
*今日は衣替え。中学、高校、夏服で気を改め登校です。
*医者嫌い。このまま医者にかからず、自由に生きて皆に迷惑をかけず
 そっと死ねたらと思います。

1386ペルソナ2号:2011/06/01(水) 18:04:06
良心 両親
ペルソナさんの投稿を見ていろいろ考えた。

自己評価 在家の五戒
   ○不殺生戒: ゴキブリ、蟻等の虫は殺した。猫はもちろん、人を殺したことはない。
   △不偸盗戒: 大学生の頃皆と遊びで森永のレストランの灰皿を一つ。
         今では表現を借りる(返さないから盗む)ことがある。
   ◎不邪淫戒: あり得ない、別名、ひなげし小百合ですから。
   ○不妄語戒: うそをつけたらもう少しうまく生きてこれかもしれない。
   △不飲酒戒: 酒はビール、おおいに飲んだ 今は少々。

 甘い採点ですね。でも今の私がつけた採点です。
誰かに教えられるまでもなく、親を見ていてこうなったのです。
仕事で、私事で、すれちがった人に自分では気づかず、傷つけたり、殺したりしたかもし
れません。
基本的に人をおとしめることを目的に人は言動はしません。可能性は内容により考えます。
結果不具合、不調和が出てきたら修正をかけます、相手とも話します。
一方的に拒否された場合には、やはり良心のフィルターにかけて想像します。
想像を絶したとき、私も傷を負います。相手も負っているのかもしれません。

 我ながら真面目に生きてきたと思うのですが。まだまだ精進が足りないようです。
いっそのことケセラセラで全て悪い思い出を消し去ることができる性格であればよいのですが、
そこは粘着質、なんで、「なんで」が溜まって行きます。良心はそれなりにあるのですが。
そう思い込んでいるだけのことでしょうか。

1387万理久利:2011/06/01(水) 20:48:33
不信任案を提出された元市民運動家
市川ふさえさんと肩を組む青年時代の菅さんの姿を思い出します。
厚生大臣としてエイズ薬害事件の決着をつけたことを思い出します。
かいわれ大根を食べる姿を思い出します。
市民が選んだはずなのに。

力がなければダメだということなのでしょうか。
力とは権謀術数のこととしか思えません。
今は被災県民の未来、そして原発問題解決に向けて閣僚も官僚も議員
も推進してもらいたい。
今は誰がやっても同じ。なんで団結しないの、そう思う。だったら、
あの市民運動家でいのでは? 甘い?

1388同人α総務:2011/06/01(水) 21:14:30
α27号評について
そろそろ皆様のお手元に届いたことかと思います。
どっしりずっしり綺麗な仕上がり、中身もなかなかのものが勢揃い。
今回はゆっくりの出だしで第1回の評は6月6日から12日まで、
以降月〜日まで目次の順番で行う予定です。

1389万理久利:2011/06/02(木) 11:17:30
褒め殺し
「相手を自分の思い通りに動かす高等戦術の1つ。
だから人を褒めるのは人間関係を良好に保つ会話の1つの技術である。
心理学や経営工学的には、他人を動かす経営者の心得や重要な処世術
であるとも言える。この技術をうまく使い分けると「褒め殺し」の技術
ともなる。
それがウソでも褒められて怒る人はいない。真実かどうかは問題ではない。
逆に、褒められてガードが甘くなる人の方が多い。褒めることで相手の警
戒心を解き、あるいは自分が相手の都合に合った人間であると思わせてお
き、次に相手を攻略にかかる。営業マンや詐欺師の常套手段である。」
言葉の錯覚 ネットより引用

なかなかの分析かと思った。褒めらるのは苦手な質。浮つく自分が嫌だか
らだ。本当だろうかと疑うひねた自分がいたからだ。
そんなわけで幸いにも?褒め殺しの殺しを体験したことはない。
まあ褒められたのは親からが一番だった。社会に出てからはなかったかな。
とういうことは、私は両親の褒め殺しに会って、目線はいつも親、最期を
全力投球で看取る結果になったのかもしれない。陰謀にはまった。

1390同人α総務:2011/06/02(木) 14:19:24
リンクのお知らせ
「街角スケッチ」 淡い風景水彩画と何気ない文章の
サイトです。
本日よりリンクしました。お立ち寄りください。
まずはご覧になってください。

1391:2011/06/02(木) 14:50:16
『α27号こんとん』すばらしいですね!ありがとうございます。
α同人皆様へ
「α27号こんとん」本日戴きました。早速読み直しました。
横書きの原稿を縦書きに、校正戴きありがとうございます。洗練された縦書きに校正でとても読み易いですね。さすが編集スタッフ、α同人の皆さん、敬意を表します。
御苦労さまです。ありがとうございます。万里さんのお話では古賀さん小柳さんも眼があまり調子が良くないそうです。小生「加齢黄斑変性症」を治療中です。まだ良い結果が出ません。α27号の執筆中にNHK教育テレビで「中高年の眼の病気」を2週放映しました。早速ダビングしたので、両名様に送りました。おかげでこんな事も知らず常識不足でした、眼の病気について理解出来たので、お時間あれば、
是非ご覧下さい。校正の後、ご自愛下さい。
「α27号こんとん」を戴きありがとうございました。今後とも御指導御鞭達下さい。  御礼まで
                                        碇 民治

1392万理久利:2011/06/02(木) 20:58:45
今日の一句
●梅雨の朝庭の草花緑まし
●寄らせてよ父と母から梅雨の音
●衣替え少々寒い夏布団
●歳を越え巡り会うかな花菖蒲
●国守れ管鳩小沢心太

注)花菖蒲花言葉
情熱 伝言 優しい心 信頼

1393同人α総務:2011/06/02(木) 22:11:15
碇さんへ
お会いしたことはありませんが、木訥で、真面目で、前向きで、そして科学少年
の碇さんと出会えて良かったと思います。出会いはいくつになってもありがたい。
ときどきニューロンカフェにもおしゃべり投稿してください。
一日あったこと、変なこと、笑ったこと,難渋したことなんでも。
お元気な様子が確かめられますし、カフェも暖まります。

万華鏡は11期の場所です。時々部外者が投稿しますが、皆万華鏡が好きだからだ
と思います。こちらにもどんどん投稿なさったらよいかと思います。
11期は凄いです。

1394:2011/06/03(金) 09:15:39
震災のあと数区詠みました。
1.3月11日の大震災は発生
  さざなみのたれかおむふのか大震災
2.台風2号後北上を懸念して
  五月雨や日本列島も劣等国
3.昨日の国会議員はあまりにも非常識、しかもまとまりもない。また堂々と犯罪者は偽装す
  る。同調者が前総理はありえない
  チューリップ頭そろへぬ彩々の(とりどり)
4.伊丹のおくさん御主人と子供さんえの看護に感謝がいたく伝えました
  こころありあなたの御子あやカーネーション
5.被災した両親を失い、お二人の姉弟なじまぬ神戸の友は早く言葉を覚えて友達お作って下さ
  い。
  じゅんくん友と交す良いと思ふ春隣                      民治

1395赤松次郎:2011/06/03(金) 11:02:24
西脇順三郎
朝日新聞 2011.6.3 に「詩を変えた西脇順三郎」という記事があった。言葉をつむいだの
は現代詩の創始者とされる西脇順三郎のその生涯と作品がテレビ番組にまとめられた。
「エッジスペシャル 新しき美を求めて、詩人・西脇順三郎」というCS放送、18日夜9時
45分に再放送されるらしい。残念ながら私のTVではCSが映らない。
西脇順三郎の詩は読者にとって、その意味もつながりも情景すら定かに浮かばない、メタ
ファーの世界である。例えば「旅人かへらず」の詩は

旅人は侍てよ/このかすかな泉に/舌を濡らす前に/考へよ人生の旅人/汝もまた岩間から
しみ出た/水霊にすぎない/この考へる水も永劫には流れない/永劫の或時にひからびる/
ああかけすが鳴いてやかましい/時々この水の中から/花をかざした幻影の人が出る/永遠
の生命を求めるは夢/流れ去る生命のせせらぎに/思ひを捨て遂に/永劫の断崖より落ちて
/消え失せんと望むはうつつ/さう言ふはこの幻影の河童/村や町へ水から出て遊ぴに来る
/浮雲の影に水草ののぴる頃

私はこの新聞記事を読んで「オキシモーランの会」を再び活動させたいという意欲が湧いて
きた。2007/11/26日の日記には「もう7・8年になるだろうか、北君が「オキシモーランの
会」を作ろうと提案してきた。それは西脇順三郎の詩におけるような二つの異質なものの結
合によって新しい世界を作り出そうという趣向で、今の彼の作風を示すものだった。私もい
くつか試みたものがあった。それは言葉を単なる記号と冷徹に見なし、エクセルの縦A列は
名詞をB列は修飾語をC列動詞をと、それぞれ言葉を100ばかり創りABC列それぞれに乱
数をコンピューターで発生させて番号をつける。その後ABC列の番号をそれぞれ若い順に
ソートして並べてみると「資本論は忍術である」となったり、「民主主義における無限級数
は小さな階段を這い上がって死に絶えた」などと判じ物のようなものが出来上がった。」と
書いてあった。

これが詩なのかどうか、その価値があるか判らないが言葉遊びとしては結構面白い。またシ
ステマチックなことの好きな私としてはエクセルという感情抜きの乱数配列のなかに、人間
的な情感の言葉を紡ぐという遊びもまた魅力を感じている。「オキシモーラン」の運動、果
たして新しい遊びになるかどうかは、好奇心の豊かな人の数と情熱の度合いに頼るばかり
だ。



1396万理久利:2011/06/03(金) 20:26:53
詩人山本陽子
同人ちりぬるお氏より詩人の紹介です。
一目でカツーン、みそに激震が走りました。。
意味がない。全くない。意味が無い詩に、挑戦するところに意味があっ
たのかもしれません。ちりぬるお氏の詩にやっと慣れたところですが、
山本さんはもっと飛んでいたのです。
* 詩: 文字とその並びをひたすら見る ひたすら文字絵遊び
* 詩: 声に出して読む ひたすら響き遊び


さあ挑戦

おきしもる

なんちゅうかの光/ばち ぱち ぱちゃぱちゃ ぱちんこちん ぱちん /ありゃ こりゃ りゃりゃ りゃ
りゃくだつ/たおれ血 血 血めしる/あおい あおい あおかった/じゅもん なんもん ばかろれあ/
たおれるんば おさんば 今晩わ/るんるん らんらん ん んん /乱数あお/うんいろ ん ん ううん
/うそいろ いろいろ ひがみいろ いろのみず/しゃー しゃー じゃー ちゃー ちゃー ぽとり おと
いろ におわずき/
ばか やろう はっか はか   やろう ろう /ぬくさむ ぶるぶり ぶれんたい
こすもあお 涙あお あおどおる/なきかぞえ おぼれいろ
              おきしむまきしめ もーらんる
              しずいろ ついろ もーらんる

迫力に欠けますね。まるでない。山本さんは決して書き殴ったのではない、
ひとことひとこと血のにじむような思いで吐き出し、繋げていったのだと
思います。何度も推敲しながら、声に出しながら。

赤松さんも言葉遊びが好きそうだ。Mister.オキシモーランかもしれません。
私はし-らん。

大先輩ちりぬるお氏へのお礼に変えて

1397異風者:2011/06/03(金) 21:14:52
野性
 個人の紹介である。特にいうことはないが、何でもいいからということで
「馬上少年過ぐ」で紹介してるとうに少年(ガキ)の頃ヤモ気違いであった。いまも時々あの当時の熱き思いがよみがえることがある。佐賀に帰ると近くの掘割を散歩する。当時まだ田んぼの満々中であった。初夏より毎日網かモチ竿をもって夕方まであたりを探検しまくった。もっとも探検というにはあたらないかも、どこのあたりにはヤモが多い、また掘割のどのような位置でまちぶせすればヤモとりやすいとか、いろいろそれなりのノウハウを研究したものだった。そんな思い出でがよみがえるがもはや思い出にしかない。昔の田園なくなりすべて瀟洒な住宅街となった。掘割かなり整理されてすくなくなっているが歩いているとヤモを見つけることができる。しかしそれを追い求める子供の姿はみえない。ヤモにとっては命を脅かされることなく生きていけることなのだおもうが人間側に立ってみると、なんだかはなはださびしいというかおもしろくない。やれ自然を大切にとか子供を危険から本能がだんだんと衰えているようなきがする。ほんとうにこれでいいのだろうか。散歩しながらこんなことをかんがえた。

1398赤松次郎:2011/06/04(土) 09:30:00
街角スケッチのリンクについて
このたびニューロン・カフェに「街角スケッチ」のリンク許可、ありがとうございました。
早速鑑賞させていだたいておりますが、絵の対象といい妙に技巧にはしるでもない筆のタッ
チといい、作者の日本の原風景に対しての懐かしさや優しさの目線が見て取れて、大いに楽
しんでいます。

都会に住んでいると、ついつい立派な建物やきちんと整備された公園、管理された植え込み
などだけが清潔で素晴らしいと思いがちですが、実はその中で生きる動物の数や種類が田舎
の自然と比べると格段に少ない。私は一度本当の里山に住んだことがありますが、昆虫や鳥
や動物などの生き物の多さに驚きました。人間はその自然に侵入してきた傲慢で不遜な新参
の生き物だと痛感したものです。これからも忘れていた物のよさ、懐かしさを私達に再度思
い起こさせるような作品を造り重ねられんことを願います。



1399長岡曉生:2011/06/04(土) 13:33:15
庭の卯の花
久しぶりに、我が家の庭の花です。名前は、卯の花(ウツギ)。角度を変えて取りました。
ウツギには色々な種類があるらしく、花の色も色々です。
我が家の花は一般に見られる全開の状態でなく、蕾から僅かに開いた状態で咲いています。
色は、本当の純白です。
この花には花言葉も色々有りますが、その色と慎ましやかな咲き振りから
「秘めた恋」が似合っているようです。
花の大きさに較べて幹が細いため、風が吹くと何時もゆらゆらと揺れています。
色が真っ白で、ゆらゆらと揺れる様子は、百合の花のカサ・ブランカに似て絵になります。


絵と言えば、高島さん。
街角スケッチへのリンクを受けて戴き、有り難うございます。
そちらのHPからもリンクを張って戴き、相互に訪問者が増えれば良いなと願っています。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001459.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001459_2.jpg

1400万理久利:2011/06/04(土) 20:37:58
夏は来ぬ
卯の花、ぴんとこず、それでも頭にひっかかるものがありました。
 「卯の花の匂う垣根に、ホトトギス、早も来鳴きて、忍音もらす 夏は来ぬ。・・・・」
これでした。「見た」ことあるかどうかはっきりしませんが学校で「歌った」ことは
記憶しています。?? ほんとうに白いですね。白だらけですね。シクラメンよりもっと
白いような気がします。
花言葉は「謙虚」だそうです。でもこの咲きっぷりは謙虚と少し離れたような気がします。
真っ白、花王 アタックNeoで洗ってもこの白さは出ないでしょう。
「魅惑の純血」こんな花言葉を考えてみました。

??● 卯の花の深き白さに迷わされ  きゅうり

http://www.youtube.com/watch?v=rWoQABxyrXc 小鳩くるみ版歌

1401長岡曉生:2011/06/05(日) 01:07:10
庭の卯の花の2
あのあとで気になって、画像を手がかりにネットで調べて見ました。
どうやら、この花の名はバイカウツギ(梅花空木)のようです。
花弁数は基本的に梅花と同じ五弁ですが、実際には四弁や六弁も有るとのこと。庭に戻って
調べたら、その通りでした。また、夜になって大きく開いた花びらも有りました。

花の所属は、バラ目、アジサイ科、バイカウツギ属、バイカウツギ でした。
花言葉は、先に挙がった「秘めた恋」・「謙虚」二例の他にも、以下のように色々有ります。
 A:香気
 B:思い出・品格
 C:高貴(4月28日の誕生花に当てる場合)
 D:気品・品格(5月18日の誕生花に当てる場合)
該当する誕生日の人、誰か居ますか。

所で、万理さん案の「魅惑の純血」は、「魅惑の純潔」の書き間違いではありませんか?

1402万理久利:2011/06/05(日) 07:55:38
夏は来ぬの2
咲き乱れ方からすると「梅花」かもしれませんね。
「卯の花」の親戚であることは間違いなさそうです。植物学者のご苦労を感じます。

さて、ご指摘の「純血」についてお答えします。
・真っ白 純血(赤)の対比が面白かったこと
・白の血統を守り通していること

と書きましたが上記は無意識的に感じたことです。それで純血としたのかもしれません。
純潔が本来なのでしょうが、ちょっと使うにはてらいがあります。

1403水彩画愛好家:2011/06/05(日) 13:39:19
三春の風景(街角スケッチ)
三春シリーズが?まできました。感想をどのタイミング出入れようか迷っていたのですが、まだまだつづきそうだし、またはパークゴルフに熱中しそうだし。
そこで投稿しました。

福島は震災、放射線災にあっている場所です。そこにみずからでかけスケッチをしてくるところに街角さんの心意気が見えるような気がします。

三春に限りませんが、街角さんの作品を見ていると懐かしくなります。日本の原風景を見ているようです。十数年前に倉敷から島根へ自動車で突き抜けたことがあります。山の横に川があり畑がある。寄り添うように民家が立つ。異次元を体験したような気分になったことを覚えています。

個人的には有賀神社近辺(2011/4/11)が好きです。ご当人はうまく描けなかったとおっしゃっていますが、水仙の生命力、存在感が強く感じられこれだけで十分だと思いました。6/5夜

1404ペルソナ2号:2011/06/05(日) 15:40:30
生活不活発病
震災ニュースで聞き慣れない病名を知りました。地震の後に、高齢者の活動が
活発でなくなるのは、余震が頻繁に起こるため、「転倒や津波が怖い」などと
いった事情が考えられるそうです。 また狭い避難所での動きにくさもあるで
のでしょう。
病気のめだった症状は近場のみの行動となり、ひどい場合は歩けなくります。
長引くと内臓機能にも異常が出ます。

なるほど、悩める友人の病名がどんぴしゃりわかったような気がしました。
友人の頭は活動的で膨張している反面、足腰は棒のように細いのです。家族か
ら宇宙人といわれ泣いて良いのか、喜んで良いのか、これまた悩んでいました。
友人に教えても無駄でしょう。また悩むだけです。そのうち飛び回るでしょう。

1405キメラ1号:2011/06/05(日) 16:47:01
オキシモーラン言葉遊び試運転
AKM20110604

法を性生活道具に 名寄せして 更に内容充実 灯り祭りが始まった

汚れた空気が大好評 自民党の終演 一発合格適正検査

権威も影響力もない 経済散歩  巨大なきれいな空気を持とう

お子様の江戸期に 桝添要一反旗を翻す 色気たっぷり首相就任へ

国保・下水道 舞い降りる本体部分 部品を分解小型化し 宇宙に飛ばしたい

生前個人墓 政権掌握  山中教授ら 皮膚細胞のお茶漬けを 提供します

医療費をめぐっては あの世で迅速対応 万が一の宝くじを期待して



1406オキシドール:2011/06/05(日) 20:17:50
言葉遊び
とうとういくとこまで行っちゃったようだ。
わかるねスノ気持ち。言葉必死で積み上げても、
こうして切り貼りした文章が何かを考えさせる力を、
想像させる力を、膨らませる力を、人は持っているのだ。
まだ異端と言われる人だけに。万城目学の「鴨川ホルモー」を
読んだときの感動と通じる。こんとんの中だからこそ創造力が増す。

「法を性生活道具に 名寄せして 更に内容充実 灯り祭りが始まった」
このモーランで一つの小説が書けそうだ。

キメラ1号、近場のプールに通ってどうか溺れないように体鍛えて欲しい。

1407キメラ2号 :2011/06/05(日) 20:52:07
オキシモーラン事始め
MRK20110605

小泉劇場の 芳醇な香りが 深い味わい あらぶれて 最も深い瞬間を
虚吐神社は 心をきゅっと詰め込み 煮込むほどに 洗練されて 交付した
こまったことに 深いこく 深い味わい 怖くて近づけず CO2削減に取り組む
小麦粉の 粋な男 使って便利な 化粧方法で イメージした

通信販売カタログ編

*「戯評」転載

1408同人α総務:2011/06/05(日) 21:04:45
お知らせ
同人α「著者のポートレートとコメント集」をアップしました。
写真の竹内氏が子供になって、ヤモ採りに夢中になる。この時
も科学少年。明日から竹内一郎氏作品の評が始まります。
竹内氏の天然パーマが、なぜか少年時代を取り戻してくれます。

評の末尾に2701をお忘れ無なく。

http://

1409赤松次郎:2011/06/06(月) 07:12:50
「反物質」
「反物質」の閉じ込め成功という東京新聞 2011/6/6 に面白い記事が載っていた。

【ジュネーブ共同】欧州合同原子核研究所(CERN、ジュネーブ)は5日、宇宙や自然界
にほとんど存在せず、物質と出合うと消滅する「反物質」の一種を、実験装置の中に16分
余りとなる千秒間閉じ込めることに成功したと発表した。
 物質と反物質は宇宙誕生の大爆発ビッグバン直後は同じ量存在していたと仮定されてい
る。長時間の反物質閉じ込めによって、より精度の高い観察、実験が可能となり、なぜ宇宙
が物質だけでできているのかなど、宇宙の進化の謎解明に道が開かれたといえる。

 この「反物資」をテーマにした小説が 、ダン・ブラウン著のサスペンス小説『天使と悪
魔』(ANGELS & DEMONS)である。これは『ダ・ヴィンチ・コード』とおなじく2009年アメリ
カ映画が公開された。欧州合同原子核研究所(CERN、ジュネーブ)もその映画を見て、
実際に存在することを知ったのである。
 ともかく、宇宙には「暗黒物質(dark matter)」や「反物質(antimatter)」という、興
味を刺激する謎が一杯存在していて、飽きることがない。



1410貧乏絵描:2011/06/06(月) 08:04:26
リンクについて
この度、こちらのHPに小生のBLOG「街角スケツチ」をリンクさせて頂き有り難う御座います。小生、強固な信念や確たる主義・主張もなく、又言葉で表現することが非常に苦手なので、投稿で交流することは控えさせて頂きます。機械化された都会のジャングルが嫌いなので、田舎の環境が残る農業県茨城が大好きです。震災で被災した地域ですが、東北の惨状に較べれば軽微な状況です。
貴HPを小生のブログ上にリンクしたいのですが、小生の現在の技術ではその方法が解りかねています。息子が此方に来た時に、リンクするようにしたいと思います。

難しい論理にはついていけませんが、紙面で皆様のご活躍の状況を眺めさせて頂いています。これからのますますの発信を期待しています。



1411ペルソナ2号:2011/06/06(月) 11:45:42
メルトダウン
日曜日は政治嫌いの私も時事放談やNHK9時から、の番組を渡り歩く。
渡辺恒三が面白いことを言っていた。「鳩山元首相は毎回本気で考えをを
述べるのだけれど、すぐに変わってしまう。結果嘘つきと言われる。」
要は発言に責任や未来の要素を入れていないのだと思う。たくさんいる。

政治はきな臭い、気持ちがすさむ。夜いい番組を見た。
「暗黒のかなたの光明〜文明学者 梅棹忠夫がみた未来〜」NHK
中でも宗教学者・山折哲雄の言っていたことが深かった。
午前中に着いてしまった匂いが取れたような気がした。。



1412万理久利:2011/06/06(月) 20:26:16
言葉はこんとんの中から
今日、叫び声を興味深く聴き入った。天気がいいから、長い時間サッシを開けてい
たようだ。隣の四歳になる男の子はあともう少し、もう少し。
あー、うー、ぎゃー、ひゅー、その他諸々の叫びをそれなりに使い分けていること
に気づいた。
多分あの子の頭の中は、言葉にならない破片の渦だらけ、そう「こんとん」状態な
のだろう。あと少しだ。遅い分だけ醸造された言葉がもう少しで出てくるのだろう。
楽しみだ。こんな素晴らしい言葉の誕生をみながら、自分が言葉をどう扱っている
か考えてみた。

1413万理久利:2011/06/07(火) 17:54:53
『馬上少年過ぐ、あるいは黄昏 』の評の前に
毎回、お題をいただいた方の評をTOPに持ってきます。理由は良くわかりません。
こんとんとした私の思考のなかで、「こんとん」の前書きをどこまで読み取れ
るか不安です。荘子「内篇」応帝王篇 第七にある詩から始まるこんとん談議
です。教養のない私にどれだけ詩をよめたか。

西洋:生き残りの物語 だから犠牲がつねにまとわりつく
   生き残り戦略の歴史
東洋:助ける時は全員助ける 一種の無常観の裏返し

こんなことを言っている宗教家がいました。 同感です。
大きな違いがあります。「こんとん」にもとらえ方に違いがあると思います。
東北の被災現場はこんとんです。現地の人は生きるのに必死でしょう。
こんとんを、東洋的に受け止めて再生してもらいたいと思います。
酷ですがチャンスです。

「現代数学はカオスを混沌の中から再発見しすくいあげた。」
物理学もそうでしょう。混沌の中から繋がりを見つけ出す。法則を見つけ出す。
そのことを例の宗教家は「科学する心は人類の業だ」といっていました。
原発は一種科学の世界、業の世界。 地震、こればかりは人類はただ受け止め
るしかできません。

「こんとん」という言葉からいろいろ、考えが膨らみました。
頭の中はこんとん。

2701

1414水彩画愛好家:2011/06/07(火) 20:47:31
亀です。(街角スケッチ)
亀目線がおもしろいです。かがんで亀に近づいてパチリ。街角さんの姿を想像します。
絵はがきにしてもいい作品です。右下に日付が入り、亀のこの日の存在が確認できま
した。亀さん、記念だよ。
この亀さんは地震も乗り越えのっそり歩く。ゴルフボールが飛んでくれば頭、手足を
瞬時に隠す。甲羅は放射線シェルターにも思えます。

両生類(かえる等)から徐々に進化を遂げ、現代型カメの登場は、約1億8千年前か
ら登場したと考えられるそうです。のろまで弱虫に見えるけれど強いのだ。生き残り
については頑強なスタイルを持ちました。中国では知恵と長生きの象徴です。

さてネットデビューしたこの亀さん、絵でもデビューかな。
あっ、また頭隠した。

1415同人α総務:2011/06/07(火) 21:19:09
お知らせ
同人α28号のお題は、神野佐嘉江氏による
「震災列島」となりました。

題とともに前書きも(絵も)寄せていただけました。
3月11日からの彼の心の揺れが七項目に渡り、
赤裸々にかつ丁寧に綴られています。
同人αブログにお立ち寄りください。

1416赤松次郎:2011/06/08(水) 09:31:39
竹内氏のポートレートおよびコメントに寄せて
懐かしい、実に懐かしい。思い出せば、生息の環境の違いか、オニヤンマを見かけていた鹿
島から佐賀に転校してきて、はじめてそこでこのギンヤンマが群舞しているのを見た。そし
てまもなく私は蓮華の花の咲き乱れる、或いは稲刈りの終わった切り株の残る田んぼで一日
中、このトンボを追いかけていた。

このギンヤンマの色がなかなか美しい。それは私が五十数年という月日を経ても頭の中に記
憶されていたのだ。「はっと一瞬次郎を虜にしたのは折り重なる唐松の山々の深緑の中に潜
める青色を想起したからだ。それは他の人には気づかないかもしれない、それとも次郎の幻
想がなせるものだったかも知れないほど密やかなものであった。それは彼が幼いころ一面の
蓮華畑の中で捕まえた蜻(やんま)の胴にみられる緑と青の織りなす夢見るような関係を
ずっと昔から記憶の中にとどめていたからだ。」と書いた「シリーズ・歪んだ風景−彷徨
い」のなかの一文である。

捕獲の仕方は何通りかあった。昆虫網を持たない私は、先ず釣り竿などでヤモを叩き落とす
ことから始める。それには胴がちぎれたりして死んでしまうから、ほどよくたたかなければ
ならないという技術を習得しなければならない。次の段階は、その生きたまま捕獲したヤモ
の首のところに木綿糸を結わえる。2メートルばかりの長さのその紐の端をにぎり、トンボ
の飛びに併せて頭上で回すのである。ちょうど鮎の友釣りだと思えばいい。縄張りを荒らす
相手を攻撃するために追いかけるのか、それともメスを追って集まって来るのかはわからな
い。

その後、その捕獲してたヤモをどうするかまでは考えなかった。たくさん採るという単純な
採取の喜びを味わうためか。それともたぶん竹内科学少年のように、このヤモの飛行したり
ホバリングしたりする、人間には考えられない能力に魅了され、その構造に興味を抱いたゆ
えなのか。そしてまた、この捕獲の時に発する掛け声が一興である。
それは「ヤ〜モ ホッ、ヤ〜モ ホッ」と言いながらヤモを呼び寄せるのである。はたしてそ
の掛け声が捕獲に効果があったかどうかは私は知らない。

註:
?? ギンヤンマ(銀蜻蜓、Anax parthenope)
???? 蜻蛉目(トンボ目)・ヤンマ科に分類されるトンボの一種。日本では全国に広く分布
???? し、ヤンマ類の中ではよく見られる種類である。
??  頭から尾までは7cm、翅の長さは5cmほどの大型のトンボである。ヤンマとしては体長
   に比して翅が長い。頭部と胸部が黄緑色、腹部が黄褐色をしている。オスとメスは胸
???? 部と腹部の境界部分の色で区別でき、オスは水色だがメスは黄緑色である。翅は透明
???? だがやや褐色を帯びていて、メスの方が翅色が濃い。昔はオスを「ギン」、メスを
????「チャン」と呼んでいた。

?? オニヤンマ(鬼蜻蜓、馬大頭)
???? トンボ目・オニヤンマ科に分類されるトンボの一種。日本最大のトンボとして知られ
???? る。学名の種名"sieboldii" は、日本の生物研究に功績を残したフィリップ・フラン
???? ツ・フォン・シーボルトに対する献名である。
???? 成虫の腹長はオス70mm・メス80mm、後翅長はオス55mm・メス65mmほど。頭部から腹の
???? 先端までは9-11cmほどに達する。メスはオスより大きく、尾部に産卵弁が突き出る。

2701

????ギンヤンマ???????????? オニヤンマ

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001476.jpg



1417お絵かき愛好家:2011/06/08(水) 17:20:04
一郎君のトンボ採り
夏休みトンボ採り??麦わら帽にヤンマが集まります。
右手は特別装置 左手はもちろん戦利品。手足は日に焼けて定かでない。
2701

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001477.png

1418万理久利:2011/06/08(水) 18:22:13
牧歌的風景
同人αの会員は、団塊の世代の少し前の世代らしい。 大正生まれの
両親に育てられた世代。親の世代と団塊の世代の隙間だ。
両方の特質を持つが、親の戦争体験、知恵、強さ、工夫、 封建的な
何か等々の影響を強く受けつつ、開放感一杯の独特の世代であるよう
な気がする。
成人するにつれ、二十世紀の規格大量生産と、二十一世紀の知的文明
の狭間ににも居る。 世界的にはロシア、中国、 ドイツで大異変が、
アメリカの9.11、そして最近では原発事故という未曾有の体験までし
ているのだ。てんこ盛り世代だ。みんな乗り越えてきている。

戦争は物心つく頃には終わっていた。 佐賀のだっ広い田んぼを走り、
川で魚を釣り、海で泳ぐ。 トンボとりになかなかの創意工夫をして
熱中する。夢中で遊ぶ風景が浮かぶ。 色々な遊びは脳みその幹みた
いなものを強くしたに違いない。 これからどんどん知識という果実
を付けていく幹だ。
素朴で叙情的な要素がたっぷりすり込まれ、ますます強くなる。

さて私の世代はの団塊次世代というらしい。「シラケ」の世代。団塊
のお兄さん、お姉さんたちと比べ自然との交わりが少ない分、脳の幹
も細くなってしまったようだ。従って果実がぼろぼろ落ちる。
それでもトンボについては一つだけ思い出がある。秋台風が去った後、
校庭には水たまりがたっぷりとできており、どこから湧いてきたのか、
無数の赤トンボに見入っていたものだ。どこから来たのかひたすら不
思議だった。自然は比較的残されていたが、あっという間に風景が変
わっていった。 次世代だが大正生まれの両親をもち戦争体験は直に
本人から伝わる。次の世代は体験者の話すら聞けなくなるだろう。

自然に恵まれた地方都市というのが羨ましい。今もたっぷり残ってい
るに違いないが、自然があっても遊びかたを知らない子、遊ぼうとし
ない子が増えてきているように思える。
そして放射線で閉じ込められている子供、残酷な風景だ。 子供には
野山を駆け回り、無心に自然と戯れる牧歌的風景が似合っている。

ところで、竹内氏のトンボの採り方が少し気になります。

1419赤松次郎:2011/06/09(木) 06:38:30
街角スケッチ−三の丸小路の考察
街角スケッチ−三の丸小路の絵を拝見して、次のようにな情景が浮かんだ。

路地裏通りの看板(白銀ぐるめ通り)
1.京の味「丸金」
2.コーヒーハウス「トロピカル」
3.炭火焼き肉「本丸亭」
4.生そば「吾妻庵」
5.とんかつ「光國」
6.てんぷら「天米」
7.居酒屋「源氏」
8.カクテルバー「そしある」
路地裏通りの看板には書いてないけれど
9.インドカレー
10.ハリマオ

皆さん快傑ハリマオを覚えていますか。ジャカルタやマレーなどの南洋諸国や、中国大陸
(満州と思われる)で活躍する正義の人。頭を白いターバンで巻き、黒いサングラスをかけ
た姿で部下と共に颯爽と登場する。武器は拳銃で、馬で移動する。正体は日本の元軍人と思
われるが……。
この路地裏でしがないバーを開いている、ちょっと憂い顔の着物美人のママさんが、路地の
奥のネット・フェンスに寄りかかって煙草をくゆらしている。戦争に行ったまま、未だに
帰ってこない恋人(ハリマオ)を待つ宵の口。などといった姿を思い浮かべました。そう、
この路地裏は京都、トロピカル、韓国、インド、マレー、ジャカルタ、満州そして社交界
(そしある)まである。そこはあらゆる国の人たちが少しの安らぎを求めて寄港する港なの
だ。こんな小さな路地裏ながら、広い世界を覗けるのが楽しい。そしてそれを描いてくれる
作者に感謝。



1420:2011/06/09(木) 09:05:48
今朝の一句
同人αの皆様方へ、眼が調子がいまひとつ出なくなり、今回の合評も

おひかえ下さい。今朝の一句

● あじさいや
     なぜかわびしさふ
          遅梅雨か      民治

1421同人α総務:2011/06/09(木) 14:19:10
合評
碇さん、久々の一句を頂きました。あじさいと雨、これは絵と句ですね。
さて合評の件、モーマンタイ(”無問題” 広東語)です。ここでは全
くと言っていいほど現れない同人もいます。それぞれご都合があるので
しょう。
束縛は私も苦手です。自由とは、仏教では <自らにもとづく>
<自らによる> ことが自由だと言っています。他人の意見や雰囲気、
権力に支配される、それを不自由というのでしょう。
どうかご自身の気持ちに従ってください。

●蝸牛 紫陽花の上 水浴す

1422三丸商店会会長 :2011/06/09(木) 14:48:26
人間裏小路
拝啓
この度は絵に、評に取り上げていただき恐縮です。
店名はいつも仲間で集まって決めています。なかなか楽しい議論になります。
ここにはフィリピン、中国、ブラジル、ロシアのお姉様もたまに働いていただいており
ます。この度の震災にも関わらず、全員残ったのには関心しました。
とりわけウクライナからきた透き通るようなお肌の女性は「戦うわ」と一言。
と言うわけでこの小路は西欧色には欠けますが、世界的な空気を持ち合わせています。

とは言え、これまで通り過ぎていったお客様の心は日本人。古代から繋がる日本人です。
酒が入りますと、色恋の話、親子の断絶、上司のぐち、いろいろ出てまいりますがみな
それなりに楽しんでいただいています。グルメ小路は人間小路、お客様で料理の味が増
してまいります。

震災の影響で客足は遠のいておりますが、世の中いろんなことがあることくらい我々覚悟
しています。こうして取り上げていただけで三丸、いや日本に光明を見た思いです。
どうもありがとうございます。お近くに来た折りには是非立ち寄ってください。
アリョーナ、ジョビータ、小麗(シャオリー)もお待ちしております。

会長「丸の小路 三麻呂」 になりすました水彩画愛好家

1423水彩画愛好家:2011/06/09(木) 14:52:28
2011/06/08(街角スケッチ)
師走の浅草寺雷門(2010/12/2)
芹沢 鴨生家?(2010/8/15作)
を思い出します。同じく看板の文字を丁寧に復元なさっていました。
そこには人の姿ではなく、看板の台詞が生きている、生きてきた人間達
までを絵に載せているように思いました。絵の中に物語りを感じます。

1424万理久利:2011/06/10(金) 13:35:23
ちょっといい話し二つ
●昨日、現金書留が届きました。中身750円。昨年6月終わり頃に体調を壊し
大学病院をハシゴしたときの一病院からの検査料金の精算です。色々とあの頃を
思い出しました。あれから一年元気で生きてこられました。さて750円、アイス
クリーム、コンビのお手軽アイスだったら結構買えそうです。生きてると何かあり
ますね。いいこと、思いがけないことが。

●そのコンビの小父さん、今日の配達で「大人のスーパーカップ1.5倍」旨辛チゲ
をお土産に。そう言えば前回は食パン六枚切り「ふんわり」とブルガリアヨーグルト
「ストロベリー」が付いてきた。選びどころを考えると、やはりよほど私は貧相に
見えるのでしょう。
生きていれば、有り難いことがあります。生きてることが有り難いことです。

1425長岡曉生:2011/06/11(土) 07:12:52
馬上少年過ぐ、あるいは黄昏:評
文中一番気になった箇所の「人間の色認識」について私なりの感想を。

これは、著者が職場で設計開発したテレビカメラの色再現に関連して出て来る問題である。
色認識について、著者は言う。
「人間の色認識というのは実に心理現象であり、物理的実体と必ずしも対応していない。
また色認識というものはかなりルーズで、大部分において自分が記憶している色像があり、
それにより判断している。・・・
たとえば、晴天の屋外での色と白熱電灯で照明室内での色は、本当は相当に違うのであるが、
人は同じ色と認識している」と。
つまり、著者は「人は色について先入観を持ち、それによって判断している」と言うことを
物理現象に即して解説している。

これを見て驚いたのは、これが唯識が説く人の認識論と実に見事に対応しているからである。

考えてみると、ブラウン管または液晶の色再現としては、緑青赤の三原色が使われてきたが
実は、世界各地における古語の基本的色名は意外に少なく、しかも必ずしもこの緑青赤とは
ピッタリ同じではない。(例えば、日本の古語では赤黒白青の四色が基本色であった)
これは、民族により基本色が受け持つ色範囲が少しずつずれている、つまり基本的色認識に
係わる先入観には差があることが言語面からも解ると言うことであって、人の脳内における
色認識は、一体どういう仕組になっているのだろうと、最終的にはそこまで興味が広がって
いくのである。

2701

1426ペルソナ2号:2011/06/11(土) 15:56:53
「日本人の核認識」
?竹内氏、長岡氏が触れている「色認識」に通じるのかしらん。
さて今日はあの日から三ヶ月目の6月11日です。ずっと考え続けています。

聞いてみたかった人々
村上春樹氏
6月9日(現地)カタルーニャ国際賞受賞式で福島原発に触れ、被爆国日本は核反対を述べた。
広島長崎で被爆を受けたその時から核全面拒否すべきだったと。
さらに、原発事故は2回目の核の悲劇と指摘し、「今回は私たちみずから自分たちの生活を破壊
してしまった」とも述べている。

●一回目広島長崎はアメリカからの核攻撃だが、福島原発事故は、装置を造り、容認し、無神経
に電力を使いまくった日本人の責任だと言っているのだろう。被爆国は平和利用もいけないとい
っているのか、たぶん核の制御不可能性を捕らえた上での発言だと思いますが。
一流のエンターテイナー村上ではなく、一人の人間として言ったのだと思いたい。

大江健三郎氏
長くなりますが、3月17日付フランス紙ルモンドのインタビュー記事から。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
東日本大震災に伴う福島第1原発の事故に触れ「日本の歴史は新たな局面に入った。再び(核の)
犠牲者とのまなざしを浴びるということだ」との考えを示した。

 広島と長崎への原爆投下に言及し「核の炎を経験した日本人は、核エネルギーを産業効率の
観点で考えるべきではない。つまり成長の手段として追求すべきではないのだ」と表明。

 「地震や津波など今回の自然災害に際して、広島の経験を記憶に刻み付ける必要がある」とし
た上で「原発がいかに無分別なものかを証明した今回の過ちを繰り返すことは、広島の犠牲者の
記憶に対する最悪の裏切りだ」として原発依存を強めている日本のエネルギー政策に対して強烈
な異議を申し立てた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最近手にした雑誌の中でも、
「ナンボナンデモ、政府と原発にいくらなんでも」、と大江語で書いていた。

●いくらなんでも、の表現にこの作家の気持ちがこめられている。
老年の生きてる自分は別としても、未来の子はどうなるかとも言っていた。
未来の子を考えるとは、未来の人類を考えるとということだ。地球にとって、
人類にとって原子力とはを再度深く問い直さなければならないのでしょう。
今だけよければいい、という今を生きる人間の狡さ、弱さを捨てて自分の頭で考える。

◆丸山真男あたりは「てめーで考えろ」と言いそうだ。政治家、学者、評論家、作家、様々の肩書
きと組織の枷をもつ人たち、そして家族をもつひとたちも、一人一人が改めて、サラでこの問題に
ついて深い所まで降りて考えなければならにのではないでしょうか。これは自分自身への投げか
けです。人の意見は参考意見です。あの日から何かが変わった。 みんな怯えているはずのに
被災者を除いて日常生活をあまりにもの日常生活を送っています。
これも人類の強さなのでしょう。知恵なのでしょう。食べて、トイレに行って、風呂に入って、読みた
い本を読み、書きたいことを書く、そんな私の日常の中にも非日常を置き続けたいと思います。

1427万理久利:2011/06/11(土) 20:11:23
『馬上少年過ぐ、あるいは黄昏 』の評1
大地震があり、しかもお題が「こんとん」、そんな中で頭がこんとんとして評が遅くなりました。
さてこの作品、トンボを工夫を懲らして採り続ける科学少年から始まる一代記(数理)科学人生
ラプソディーではないかと思いました。
ヤモ狩りの途中でも、「小型ディーゼル機関」に魅せられる少年、その後はラジオ、真空管、電気、
テレビ、ビデオ等の不思議と可能性にどっぷりと浸かる。退職後もなお。

徹底した書きっぷりに新鮮さまで感じました。科学少年が読む雑誌紹介もなかなか作品に凄みを
添えています。ひとつ言わせていただければ、科学用語苦手の読者のためにとりわけの専門用語
には注釈をつけて欲しかった。

まだこの著者は凄い一面をもっています。それは次回で。どう書いていいか。まとめらるか な。
2701

1428赤松次郎:2011/06/12(日) 05:12:42
馬上少年過ぐ、あるいは黄昏を読んで
伊達政宗の漢詩にのせて、作者の生い立ちを振り返り語るという手法はなかなか見事な構成
の作品である。また、最近、家の中が蔵書であふれたので神保町の古本屋にたくさんの本を
売りに行ったというほどに、作者は科学だけでなく歴史にも造詣が深い読書家でもあること
には納得する。

子供の頃から「執りつかれたものは確かにあった」と言っている。それは動く物、『ヤモ』
であり『内燃機関』であり『ラジオ』であり、「者(人との関係)」よりもまさに「物」に
であったと私は思う。だから作者の今までの作品を読んでも、友人や親族や恋人などの言葉
は見られなかったのも何となく納得いくようである。
それは、作者がファクターの多すぎる人間の心理や行動の予測不能さに関わるよりは、むし
ろ理屈を組み立てれば必ず理解できるという、科学的な問題に挑戦することを好んだんだろ
うと私は勝手に憶測した訳だ。

そのような科学少年が高校では「アマチュア無線」や「管球ラジオ」や「ハイファイ
(HiFi)オーディオ」に興味を持ち、長じて大学では電気工学科を学び、そして電気通信関
係の仕事をすることになる。しかしその行動のなかにおいては決して悲壮感に陶酔せず、自
滅を美とせず、つねに生存のために計算をしぬき、ついに乱世をきりぬけて稀有の生き残り
になりえたという「伊達政宗」と作者の生き様の対比は語られていない。

しかし一方作者は、古希にになっても「まだ下馬する気持ちになっていない。競走馬あるい
は軍馬から、通常の馬に乗り換えただけである。」と言う。そこには依然として物の探求を
目指す気力の衰えを見せていない。それ故か、変に老成することない分だけ髪も黒々してい
て、顔色もよく、目の力もなみなみならず迫力がある。未だに「ただ把(と)る春風桃李の
巵」に終わらないところが、いかにも頼もしい「好奇心」に満ちた少年のままであるように
思われた。
2701



1429万理久利:2011/06/12(日) 18:01:05
『馬上少年過ぐ、あるいは黄昏 』の評2
科学少年の他の一面、それは「歴史へのあくなき興味」です。それを旨く伊達政宗の詩からとった
司馬遼太郎の作風に併せて遊んでいます。区切り区切りに詩の文節が挿入されています。
そこでもう一つ、「科学少年は文章造りにも工夫を凝らす」です。
前回26号作品「三点セット」でもそれは感じました。

寸止め表現やひらがなの多用も作者の見せ方なのかもしれません。
そして全体として、色認識にふれたり、音認識にふれたりとなかなか一種哲学的でもあります。読
み手に考えさせる投げかけをしています。

ラジオの組み立てにはほど遠かった私です。男子はこのようにキカイに熱中するものかと思いまし
た。トンボ、ラジオ、テレビ、カメラとどんどん広がりますね。

科学少年の作品には女性の匂いがしてきません。そう女より気になることがあるのです。
コメント集の写真の作者はそのまんま科学少年、今でもハードボイルド少年でした。
中学、高校とこのような男子が居ました。 女を近づけないで男同士でいつもなにやらやっている。
こちらも興味はあるのですが、鉄壁でした。
女子としては、近づき難かく、羨ましくもあった科学少年の熱中振りを作品で少し理解できたような
気がしました。
 おわり
2701

1430万理久利:2011/06/12(日) 18:49:46
虫たちと
リビングでコーヒーを飲んでいたら、大きな蜘蛛がテレビ横の壁に張り付いていることに気がつきました。
体は直径3?超、足は6?弱と見ました。数年前母と一緒に見たあのどでかいタランチュラのひ孫なので
玄孫なのでしょうか。家の中に巣を作って子供をばらまかれるのは少し遠慮します。タオルを持って手づ
かみで外に出そうと試みましたが、素早い動きでテレビの裏に移動しました。まあいいか。

蜘蛛に限らず最近虫たちが進入してきます。コガネ虫、テントウ虫、蝶々、蛾、と様々で名前を言えずに
もどかしい。そんな虫たちを追い出す気力、ましてや殺す気力はなくなりました。虫の命を尊重し、虫と
遊ばせていただいている今日この頃です。

1431同人α総務:2011/06/12(日) 22:24:49
お知らせ
明日から「天使ごっこ・悪魔ごっこ(6)」の評が始まります。
「まったく理解できない」、「ネットの言葉のようだ」と酷評され
つつなんとか続いているようです。
この作者が出てきてα分解となったようですが、分解させるま
での玉でもないと私は見ています。

併せて「「同人α(23号〜)」著者のポートレートとコメント集」
をアップしました。お立ち寄りください。

評末尾に2702をお忘れ無く。

1432ペルソナ2号:2011/06/13(月) 16:14:50
イタリアの国民投票
原発の可否を問う国民投票の様子がTVで流れていた。イタリアは憲法改正以外でも、
国民投票ができる制度があるという。 限りなき民主国家、市民国家、なかなかの
イタリアーノ魂だ。スキャンダルだらけのベルルコス首相は棄権を宣言したという
が、あちらの方だけイタリアーノのようである。

さて日本はどうであろう。ある日の見出しにこうあった。
読売新聞「安全な原発推進を」
朝日新聞「復興のための増税を」
一番大事なことを考えない。まず原発ありきではないか。考えなければならないの
は原発の可否なのではないだろうか。

今回の東日本大震災で津波に流された人、押しつぶされた人、生き続ける被災者は
こうしてイタリア人を、世界を動かしている。日本こそ動かなければと思うのだ。
私は原発即廃止、そこまでは言わないが、Yes Noを聞かれたら Noだろう。
核を人類が完全にコントロールできるようになったら、また考えよう。
Noを選ぶからには、生活ががらりと変わる。それでも未来の子に繋がる。

1433万理久利:2011/06/13(月) 17:07:37
週間戯評
ニューロン・カフェの裏サイト週間戯評が本日5000のアクセスを迎えました。
飛んだ投稿満載です。皆に見せないことがここの遊びの流儀です。なかなかの評で
しばし立ちすくみます。このところニューロンカフェよりこちらに目がいきます。
先日の赤松次郎の飛びは1000?、哲学的というか、芸術的というか、漫才というか、
とにかく深く笑えるのです。多分バカには書けないでしょうね。さらに付け加えれば
評論対象への愛情がしみじみ伝わります。愛情なくしてこんな文章書けません。

●虚吐の渦 あつめて楽し 週刊戯評

1434同人α総務:2011/06/13(月) 17:59:35
投稿は、お気軽に・遠慮なく
作品の評期間中もどうか、遠慮無く「評」以外の投稿もしてください。
何しろここは万理さんを除き、寡黙集団ですので。 寡黙人間のたま
の投稿、輝くこと間違い無しです。大歓迎です。読者は待っています。

赤松氏が神野氏と静かにあたためてきた「言葉遊び」オキシモーラン
作品も是非掲載してください。今回27号のお題は「こんとん」です。
混沌の中から新しい世界が生まれ出るかも知れません。

1435キメラ1号:2011/06/13(月) 19:08:36
オキシモーラン言葉遊び−AKM20110612
第三の想像力とは欺瞞排出がないように、目を閉じて現象をとらえ、
どろどろの相関図を描く能力である。

乱れた行動によって、他の鋭い世俗感覚をすべて動員した結果、指をく
わえる実施計画を練った奴がいるとか。

情念家達は爆破予告の電話を聞いて、それが誰からのものかを知ってい
ながら、間違って解釈する暗黙の遊びにすぎないと断じた。

権威も影響力もない、何かの偏見によって内部に見えたものだと、56年
振りに返事を要求してきた。

お子様の空間、時間はもとより、空に動く星に問われたギリシャ語だって、
住居侵入罪に値する。

これは文書校正ツールの論文・報告書でも赤字が入らなかった。やはり意味
不明でも格調ある正しい文章なのだ。



1436キメラ2号:2011/06/13(月) 21:31:20
オキシモーラン言葉遊びについて
99%の方は理解できないであろう。それでもキメラたちは挑戦し続けるのだ。
我等、神野氏は初期、佐高11期斜光の堂々たる巻頭言を飾る一方、「言葉集め星創り」
というオキシモーランの原書を書いている。誰が評を入れただろうか。そんなものだ。
言葉分解と繋ぎ合わせに多大な苦労しただろう、それを思う。

言葉を無作為にに繋ぎ逢わせた文章。その中から何かが見えてくる。
言葉遊びの文章と自分の文章を比べてみると、対して変わりないことに気づく。
不条理な世の中、オキシモーラン遊びの中にこそ何かがみえてくるのかもしれない。
但し1%との言霊を持った人だけに。

一見馬鹿馬鹿しいとと思う99%の方も無理矢理に優しい、もてなし、へりくだり、感動
の言葉を綴るのを一瞬やめて自分の言葉をバラバラにしてみることお勧めする。この言葉
もオキシモーランとして処理されるだろうが。始めなければ、始まらないのだ。

1437ペルソナ2号:2011/06/14(火) 09:57:06
イタリアの国民投票2
反原発が50%を超える投票率を維持し、90%以上の反対市民(国民)の票で決まった。
原発を必要悪(金儲けの手段・贅沢の手段)と捕らえるか完全悪(神の領域)と捕らえる
かの違いかも知れない。

「イタリアは原発にさよならを言わなければならない」ベルルコス首相はあっさりと言っ
ていた。よく似たフランスのサルコジさんに「女紹介しろよ」とすり寄ったが国民からけ
られた。停電慣れっこの市民、そしてこのイタリアーノ ベルルコスは潔い。

NHKの世論調査では、「原発は減らすべき」がTOPだったというが、それは原発存在を認め
ていることである。??日本人のあいまいさが武器でもあるが、時ととして破滅を招くのか
もしれない。 イタリア人はノー天気というか、率直で、明るくて、いい。

1438赤松次郎:2011/06/14(火) 10:41:21
映画鑑賞−ジュリエットからの手紙
原題は「Letters to Juliet 」であるから、日本語の題の命名は「ジュ
リエットからの手紙」とあり、全く逆の意味になる。シェイクスピアの書いた「ロミオと
ジュリエット」に纏わる物語である。イタリアの古都ヴェローナのジュリエットの住んだ家
の中庭で、五十年前の満たされない恋文を壁に貼った主人公。その返事を代筆する善意の人
達が書いた手紙を貰った主人公が、昔の恋人探しに訪れたことからこの物語は始まるのであ
る。まあの映画の内容からすれば両方の解釈があっても間違いではないが・・・。映画の題
名は原題と違ったものがよくある。用心しないと日本の題は意訳が多いから間違った印象を
持つことになるので、額面通りに信じてはいけない。

この映画の原題と日本名という二つの題名から受ける印象は、図らずも日本的な文化と西洋
的な文化の違いのように私は思えた。受動的な行動パターンの日本的文化と、やはり主体的
な自我の行動性を旨とする西洋的文化的の対比と見た。ジュリエットからの手紙(from)
か、ジュリエットへの手紙(to)の問題が面白いなと思った。やはり受動的な意訳の方が
日本人の感情に無理なく訴えるのかも知れない。

数年前イタリア旅行の時尋ねたところであり、美しい古都である。ジュリエッタの家のあ
るパティオも覗いたが、あまりにも人が多くてゆっくり思いをはせることは出来なかった。
この映画のストーリーはハッピー・エンドで終わるアメリカ映画の定番なのだが、しかし老
いた主人公を演じたヴァネッサ・レッドグレーヴがなかなかいい。てらいのない落ち着いた
風格はさすがで、あのように老いたいと思うほどである。おまけに、マカロニ・ウェスタン
でならしたフランコ・ネロもまたいい。ついでに実際にはヴァネッサ・レッドグレーヴは
フランコ・ネロの四つ年上の姉さん女房である。



1439万理久利:2011/06/14(火) 16:46:02
鳥たちと
薄暗いうちから、いろいろな鳥の鳴き声がしてきます。
せっかくですから、ベットから出て、鳥の鳴き声を聞きながらぼーっとしています。
朝ぼらけを楽しみます。さてその鳥なのですが、カラス、すずめ、まではわかるのです
が他の鳥の声は判りません。聞き耳を立てても、あと3種類ほどの鳥が庭の近くで鳴い
ています。

そこで知っていそうな知り合いに聞きました。鳥が盛んに鳴いている時を狙って携帯を
通じてで聞かせようと。 携帯は集音力は弱いようです。「聞こえねー」の返事でした。
次にお前が「囀ってみろ」とまで。 私は絶対音感、音痴です。
次にそれはどこかで「CD流してるんだぜ」、と言われました。

さーて 鳥の名前には拘らず、しばらく囀りを楽しもうと思います。
鳥は鳥。名前があって鳴くのでも、生きているのでもありません。

1440ペルソナ2号:2011/06/15(水) 12:47:03
デンマーク皇太子が慰問
はるばるやってきてくれました。
 その前に3月30日、在日駐在デンマーク大使が東松山を訪問しています。
 日本とデンマークの関係は、江戸幕府による修好通商航海条約締結に始まっているそうですが、
古い歴史をもつ王室とはもっと前から繋がっていたのかもしれません。
 フレデリック皇太子はもう一つの慰問にやってきたのではなかとの仮説を立ててみました。

「『ロミオからの手紙』」を偶然目にしたフレデリック皇太子は、手紙を書き綴り日本の皇太子
に変わり、皇太子妃に直接渡しに来た。「『ジュリエットへの手紙』を」
少し無理がありますね。開かれた王室ですからあり得そうな気がしたのです。

 さて、フレデリック皇太子の清々しい顔は見ているだけで癒されます。
それと比べて日本の皇太子は暗いお顔をなさっています。やはり奥様の病気に心病んでいるので
しょう。

1441同人α総務:2011/06/15(水) 13:21:37
バックの色
佐高11期万華鏡のショッキンググリーンの色が変わっていました。
同人α総務の声というより、11期の画家さんの一言でしょうね。
素早い対応でした。流石、行動がお早い。

1442万理久利:2011/06/15(水) 18:42:53
似た人
●テレビを見ていてよく似た人をすぐに思い浮かべる癖があります。
現在放送中の韓国ドラマ「コーヒープリンス1号店」に出てくる持
て俳優コンユです。もう一人(写真二番目)は皆さんご存知かな、
科学実験のでんじろうさんです。 さてこの二人誰に似ているか。
下がった目が優しい。答えは次の機会に。
それ以外にもたくさんあるのですが戯評に投稿しています。

●阿刀田高「だれかに似た人」を思い出します。
阿刀田は「星新一ショートショートコンテスト」の審査員を引き継い
だミステリー小説の第一人者的存在です。原発についてつい知りたく
なりネット検索、ありました。簡単にひとつ紹介します。
「頑張ろうという言葉は、頑張っている被災地の人たちに軽々に発するべきものではないと感じている」
と発言。ただ「傷ついた人を勇気づけるのも言葉」とし、和歌や回文、だじゃれなど日本語の豊かな表現
と言葉遊びの伝統を紹介した。 (6月にジェームズ三木と神戸で講演会で)
やはり阿刀田らしいですね。

? さてこの作品について
主人公はある喫茶店でそっくりな人を見かけます。そしてなぜかそっく
りさんが次々と死亡。そんなストーリーでした。こんななパワーを持っ
たらどうなるのでせう。割り切って、積極的に似た人を探すか、すぐに
自殺するかどちらかでしょう。

幸いにもそんなパワーは持ち合わせていませんのでご安心ください。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001504M.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001504_2M.jpg



1443赤松次郎:2011/06/15(水) 23:20:17
天使ごっこ・悪魔ごっこ(6)六月の感想−1
さて、万理久利さんの作品の感想を書こう。今回は意識してか、無意識にかは知らないが、
新しい構想の見られる作品になっているように思われる。

◆意識の流れ
病院での現実のなかに交互に織り込まれた過去の出来事という物語の手法は、なかなか面白
い。時系列ではない時空の飛び具合が物語に変化をつけ、重層に絡まっていて飽きさせない。
元来人間の意識は必ずしも時系列で思考されるわけではない。心理学の概念である「意識の流
れ」という言葉は後に文学の世界に転用され、文学上の一手法を表す言葉として使われるよう
にもなる。インターネットによると、「人間の精神の中に絶え間なく移ろっていく主観的な思
考や感覚を、特に注釈を付けることなく記述していく文学上の手法」を表す文学用語として
「意識の流れ」という言葉が用いられるようになった。この概念を始めて指摘したのはアメリ
カの心理学者・ウイリアム・ジェームズで、「意識の流れ」では、多数の思いが同時に現れる
ので、論理的秩序のある思考の連続ではないとジェームズは説明している。
今回の作品は、そのような表現の手法を用いた作者の最初のものだと思うのだが、いかがであ
ろうか。ともかく現在と過去が行き来してもなお且つ、物語が破綻していないところがいい。
2702



1444同人α総務:2011/06/16(木) 11:10:54
リンクが増えました
つい最近の水彩画家による、「街角スケッチ」に続き

「ステイアクティブ」

「coppers早川」
とリンクしました。

● 「ステイアクティブ」 はシニア世代が対象ですが、若者に向かっても、語りかけます。
情報発信の場です。まずは創設者がアクティブであります。
● 「coppers早川」 は銅と真鍮で作られたオブジェを作成しています。現在連続
で同人誌に発表している無限回廊のイメージとも重なりました。

ともに常に表現の可能性を求めて意欲的に挑戦する方々です。
快諾をいただき、小さな喜びと可能性を、感じています。



1445:2011/06/16(木) 15:26:58
「天使ごっこ・悪魔ごっこ」:一考察
この作品は、序章で、地下(日比谷駅)から地上に上がるところから始まる。

さらに宇宙嵐に吹かれ空間を浮遊し身体に戻る。住友ビルの51階に上り地上へ戻る。「アリスの地下室」に入り込む。4階にある会社に就職する。
香港島トンネルを渡る。6階にある病室に入院する。病院地下を探検する。病院前のビルの1階にあるスターバックスに出入りする。

そして、「彼は地下鉄の駅に向かって歩き始め」る。

この作品のこの上下の動きのモチーフが主人公(あるいは登場人物、あるいは読者)を揺るがす。

天使は空を領域とし、悪魔は地を領域とする。
地表は空と地との接点であり、天使と悪魔が混在する。
地表から空へと上がれば、天使の領域に入り込み、地下へ潜れば、悪魔の領域に入り込む。
(この分別は凡庸の誹りは免れぬが・・・)

これが題名「天使ごっこ・悪魔ごっこ」のゆえんであろうか。

?????????????????????????????????????? 緑の覆面読者(gruene Maske)
2702

1446万理久利:2011/06/16(木) 19:19:11
緑の覆面読者(gruene Maske)
なかなかしゃれたペンネームです。 初めて耳にしたネーム。
私は思い当たるのです。たぶんあの人、こんな表現、見方がで
きるのはあの人しかいません。これは私の希望的推測に過ぎな
いのですが。誰であっても表現力豊かな人です。

コメントは後日まとめてと考えています。何せ寡黙な同人ばか
りなので。気の向いた時にさらっと投稿してくるのです。無い
ときもあります。
そんな訳で少ないながらも、出そろったところでコメントを入
れようと考えています。

緑の覆面読者さん、投稿本当にありがとうございました。



1447赤松次郎:2011/06/16(木) 19:43:28
天使ごっこ・悪魔ごっこ(6)六月の感想−2
◆病院の情景描写
 まるで昔映画でみた人間改造工場の場面のようだ。工員はみな静かに各々の準備をし てい
 る。実に人間の苦悩を背負い込んだ患者と反対に、治療をする側の冷静さ無感動の装いは、
 患者にとって手術室は物を製作・修理する工場のような無機質を感じるものだ。いろいろの
 最先端の器具や装置や、てきぱきとした行為者の所作は患者にはつれなく思える一方、冷
 静・冷徹でなくては的確な判断ができないという思いもある。実際私も目の手術をしたとき
 に、先ず感じたのがその景色であったのでじつによく理解できる。また主人公はシリアスな
 病状を第三者的に眺めることで、苦痛や不安の感情をそらすという無意識行動をとっている
 のではなかろうか。

◆社会での情景描写
 社会生活での仕事への情熱、組織での評価などの激しさは、病院での静かな時間とまったく
 違った対比をなすもので、非常な戦いといってもいいくらいの情景である。情を排した力の
 一面と、弱者同士の思いやりと優しさの一面。まさにこれは病院での手術を執刀する行為者
 と、病室での患者同士の関係に似ていて、この物語の場面場面が鋭い対比として表現されて
 いて、「光と影、光と闇、理性と感情、生と死、創造と破壊、静と動」などの二項対立を考
 えさせる構造が興味深い。

 2702



1448万理久利:2011/06/17(金) 17:38:42
似た人2
●似た人
静かで、清々しい、または少し淋しいニューロン・カフェです。なん
の関心もなく一日過ぎました。 またそれもいい。
あの二人の写真の人物は誰に似ているのでしょうか。淋しく一人発表
します。中村雅俊です。・・ 人それぞれの似た人感があるのです。
●似た名前
似たと感じるのも思い込みだろうと思います。似た名前の作家をつい
混同してしまいます。「阿川弘之と阿刀田高」、「村上春樹と村上龍」等
これも自分感覚です。あのいつまでも少女らしい阿川佐和子を阿刀田
の娘と思い違いをする始末です。あの明るい佐和子さんは阿刀田さん
の娘・・そんな小さな繋がりです。 そう言えば阿川弘之さん、長い
こと文藝春秋の巻頭随筆を書いておられました。卒寿を迎え筆を置か
れたとか。今の彼の言葉は聞けませんが、過去の彼には書で出会えます。

●さて最後に女性版をひとつ。上は韓国の女優、下は「デスパレート
な妻たち」にできたすごものです。 このふたり、日本の少し特徴の
ある女優でエッセイストの顔に似ているのです。顔が浮かんできまし
たらそれは想像力豊かな証拠です。 どうそご自由に。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001519M.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001519_2M.png



1449万理久利:2011/06/18(土) 15:40:34
似た人3 終わり
 「似ている」と思う、或いは直感は、外面的なものよりむしろ「しぐさ」
「話し方」「考え方」「癖」「生き方」に作用されるような気がします。
 親に虐待された、あるいは可愛がられなかったと思う子は同じような表情
になる。柳 美里という女流作家は父親に叩かれ続けて生きてきたと言いま
す。あの賢明な人も自分が悪いとしか思わない。その父親も叩かれた記憶が
ある。彼女は不思議さを取り払うため、または追求するため小説を書いたの
だと思います。そんな彼女の表情によく似た人を何人か思い浮かべます。笑
い顔の下の顔です。へたをすると顔まで似てくるのです。

 動物やあるキャラクターに似ていると感じる人もいます。やはり、しぐさ
や生き方が似ていると感じるのでしょう。

 そんな私はと言えば。かつて姪、甥がテレビを見て「おばちゃんだ!」と
叫んだと、遠くに住む兄弟から連絡をもらったことがあります。彼らが見て
いたのはマルサの女です。宮本信子とは外見どこも似ていないけれど、あの
チビどもと遊んだ頃はおかっばだったかもしれません。しぐさも、性格も確
かにどこか似ています。正確には似ていたような気もします。

 兎にも角にも、私は私らしく生きていこう、それだけを思い続けています。
さてどんな顔になるのでしょう。

 終わりに、たまたま私の好きな吉田戦車という漫画家の作品をみていて、
私に似た人を見つけたので添付します。自転車愛好家ですが数ヶ月前、盗ま
れました。この風景は、私が自転車に乗った最後の様子に似ています。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001520M.jpg

1450万理久利:2011/06/18(土) 18:23:34
天使ごっこ・悪魔ごっこ(6)六月の感想 赤松次郎 1,2を読んで
 生きている著者に質問らしきものがなかったので、なんとも書き出しに困る。
良く読むと誉め言葉もない。まあやわな誉め言葉は嘘っぽくて嫌いだ。
要は全て、この作品の世界を私なりに作り上げたわけで、本人が後からあーだ
こーだ言う筋合いではないし、種明もしたくない。種といえるほどのものはな
いが。とは言え、ここまで分析していただいたことに感謝して、二三触れてみ
たい。書き手としてはなんともありがたい評なのである。

 『心理学者・ウイリアム・ジェームズで、「意識の流れ」では、多数の思い
が同時に現れるので、論理的秩序のある思考の連続ではない』、と紹介してい
ただけたが、主人公は確かに時空を自由に飛ぶ人間として設定した。飛ぶとは
上下に時間の前後にだ。じっと落ち着いていられない主人公でもあり、私でも
ある。

 病院の情景、職場の情景の対比、意識したわけではなくこのようになったと
しかいいようがない。 病院は、友人、家族をとおして、職場は様々な場所を
自身が体験した。 各々の場所での「観察」は幼い頃から好きで、そこから培
った何かを小説に生かせることができればと思っている。

 評者の予告にしては、棘がない評だ。 その3が楽しみです。
 これは催促ではない。
  2702

1451赤松次郎:2011/06/19(日) 08:00:43
天使ごっこ・悪魔ごっこ(6)六月の感想−3
この題名での物語がまだ完結していないうちに、こういうことを書くのはちょっと差し障り
があると思ったが、取り繕ってありきたりの賛同で評することでなく、敢えて問題提起して
みよう。このことは作者と私の感覚や意図の違いは大いにあると思うから、まったく個人的
な意見として読んで滅入らないで欲しい。
それは第1回から第3回までの表現のしかたと、その後のそれが違うのではないかと感じら
れるということである。

第1回
<わが青春の墓標>
 日比谷でおりて、階段を上り地上にでると一気に視界が開けた。公園の門のどまん前だ。
 「あれ、ここどこかな。ひょっとしてあそこじゃない?」私がつぶやくと天使君が大きな
 声で「そうや、君が来たかった所や」私より感動して答えた。私もそれに合わせて大きな
 声で「やっと見つけられたね」と叫んだ。真っ青な空、都会の真ん中というのに車は少な
 い。そうか、今日は休日だったんだ。

第2回
<宇宙の嵐>
 朝から風が吹きまくっていた。五月の嵐だろうか。風は夜まで吹き続け、ベッドの中でう
 とうとしていた私はそれが宇宙嵐のように思えた。右手を伸ばし小窓を少し開けてみると
 ヒューヒューと語り掛けるように一斉に冷たい空気が顔に吹き付けてきた。吹きつけるだ
 けでなく、掬い上げ、巻き上げる竜巻のようであった。
 渦に巻き込まれたのか、気がつくと私は宇宙空間に漂う「何か」になっていた。生まれる
 前に居た場所なのだろうか。とてつもなく深い青、そして暗い世界だった。「体」は存在
 せずフワフワと浮遊している。何て軽いのだろう、何て楽なのだろう。何一つ悩むことな
 どないのだ。生まれる前に戻っただけなのだと思った。

第3回
<堕天使とアリス>
 天使君がつぶやいた。「君は堕天使にならないように」。堕天使は悪魔と同じ意味なのだ
 そうだ。天使の身でありながら、神に反逆し天界から追放され悪魔となる。反逆の理由は
 高慢、嫉妬、意志、もろもろの心境が天使にあったらしい。少し人間らしいと思った。彼
 にとって私は天使なのだろうか。堕天使とは意味深な言葉だ。よくわからないけれど、私
 は少しずつ堕天使になってきているような気がした。

第1回から第3回までの作風は、主人公は時々現実と想念の世界を交互に行き来するよう
な、まるで重力を断ち切り空間に自由に浮いているような、不思議な浮遊感を感じさせたも
のだ。天使君は主人公にだけしか見えないもののような、主人公の想念のなかにだけ存在す
るように感じさせるのである。なぜなら天使君が他の人との接触を見たことないし、その容
貌は読者が思い描けるような具体的な記述は一切無いからだ。
私は天使君も悪魔君も主人公の中の想念の中だけの存在で、その考えや思いを現実に行為す
るのは主人公だと思っていた。

このように見てみると、第3回以降では主人公が学生生活を終え社会に出て行くようになっ
てから、現実の世界のみの記述で天使君や悪魔君の明確な表現がなく、出番はほとんどなく
なったといっていいだろう。
私はこの小説の善し悪しを言っているのではない。ただ前編の物語の感性や表現手法は作者
でなければ書けない、独特の個性と才能を感じたものだ。沢山の物書きはいるが、その人に
しかできない言葉や表現を会得している人は少ない。私は万理久利さんが創る夢か現の混
じった渾沌の世界を描くという能力、人とまったく違う素晴らしい才能の片鱗を高く買って
いるものである。だから今回の「天使ごっこ・悪魔ごっこ」の物語、異質な世界を忘れない
でもらいたい。後半の描き方は現実的でそれなりに上手だが、前般の物語と後半のそれは別
の物として創った方がよかったのではないか。人と同じ感性の物をいくら書いてもつまらな
いし、せっかく万理久利さんしか持っていない独特の個性を、世俗に塗れさせて失ってしま
うことを恐れるものである。これは杞憂にすぎないことかもしれない。これからの物語の行
方に注文をつけた格好になったことかも知れない。だとすればやはり完結をもって評すべき
だったか。   おわり

2702



1452同人α総務:2011/06/19(日) 10:38:49
『ニンゲンになりたかったペンギンのはなし』
昨日、待ちに待った一冊の本が届きました。意外なほど重量感がありました。
かわいい挿絵とひらがないっぱいのこの本を夜中一気に読み追えました。
ペンギンと話しをした気分です。なんとこのお話は鳥類として空を自由に飛
べていた時代。 南極ではなく森に住んでいた時代に遡るのです。あの姿で
飛行は無理かとは思いますが、メルヘンです。

同人αのかつての作品に「空を飛びたかったペンギン」という詩があります。
独特の世界を醸し出していると思った作品です。「空を飛びたい」 「ニン
ゲンになりたい」の違いはありますが、共通して流れる生き物への優しさ、
子供への優しさ、そして天、宇宙、地球のルールをそっと添える、そんなと
ころに同じ匂いを感じました。
感想はもう一度ゆっくり読み直してから、ご本人に送りたいと考えています。

*作者は先日リンクさせていただいたステイアクエィブの主催者です。                        

1453:2011/06/19(日) 14:59:33
アレバ社のお蔭で『水素爆発』は免れそうです。
合評中お邪魔します。アレバ社の『汚染水の水処理』が成功しそうです。成功すれば懸案の福島原発の燃料棒は上手く循環しそうです。したがって、水素爆発は爆発は免れそうです。日本が世界の中で信頼を失うこともあります。
お蔭さまで眼の治療は恢復の兆しそうです。梅雨のせいか一歩も外出、出来ず原発事故の放映を見直ししました。
大震災は100日が経ち、たびたび原発事故の放映したので、私なりにまとめました。3月11日14時46分『東北地方太平洋沖地震』はおもいがけなく発生しました。大津波で大きな被害をもたらした。東電社員の皆様は原発事故処理に『命がけのお仕事』衷心よりお見舞い申し上げます。事故後停電に直面し、監視システムも一切解らない、手探りの作業、被爆のおそれに必死の作業を同情致します。事故後は『日本の沈没』の危機が迫っているはずです、一日も早く復興を祈るばかりです。国民が一致協力に向かって、この時期に政権交代を要求するうえに真に遺憾に思います。原発事故は私なりに感想を述べます。
『メルトダウン』は(Meltdown:炉心容融)大きな建屋で高さ44m、10階建のビルの中に、特殊な細い棒(燃料棒又は炉心)の管にウランをつめ込み、その燃料棒の集合体が格納容器です。建屋の中の格納容器は『原子炉圧力容器』に囲まれ、内部の高温高圧に耐え、外部との間に冷却材を流し、円筒状の鋼鉄の構造物である。『原子炉圧力容器』の役割は、原子炉の5重の壁で1つとして炉心で発生した放射性物質および放射線が炉外に漏れないような正確に外部と遮断し遮蔽することで『原子炉圧力容器』。と呼び頑丈な装置です。
? 燃料はたちまち高温に上昇するので、場合によってウランは5000℃の高温に上昇するそうです、恐ろしいですね。格納容器の燃料が炉心を溶かす防ぐため、格納容器に常にポンプで水を供給する燃料棒(炉心)は水を供給するかぎり融けません。安全です。
? 冷却装置(ポンプ)が故障する最悪の場合、あらゆる事態が保護する頑丈な装置の『原子炉圧力容器』の中に格納した格納容器がポンプが止まり、最悪の事態で電気が止まり水の供給が出来ません、燃料棒の中の水が蒸発しはじめ、たちまち水がなくなり燃料棒は空になります。燃料棒は空炊き状態となり高温な状態(2000℃〜2800℃)で、特殊な細い棒(燃料棒又は炉心)の管がたちまち融けはじめます、きわめて危険な状態になります。格納容器はあっという間に特殊な細い棒(燃料棒)が融け、燃焼中のウラン燃料は格納容器の底にどろどろに溜まり格納容器の底からながれ、『原子炉圧力容器』の底に塊まり化学反応が起こり水素が発生します。しばらく水素爆発が起こります。きわめて危険な状態になります。これが『メルトダウン』と呼びます。
『メルトダウン』を防ぐため一刻も早く燃料棒を冷す必要です。その方法は『ベント』です。『ベント』を行うには大きなリスクが伴います。格納容器の燃料棒(炉心)容融が進む一方、内部の圧力が高まりポンプは動きません。圧力を下げる必要です、外気に放射性物質を放出し、圧力を下げればポンプが動き再び水を供給し、燃料棒を冷すことが出来ます。大きなリスクとは、『放射性物質を外気に出せば、周辺の住民に被爆の恐れ』があり危険が生じます。ベントの実施は世界中でも例はないそうです。水素爆発を防ぐ手段です。
停電で監視出来ない現場で、その旨に菅総理に電源車の確保を依頼したはず、総理も緊急に手配するように至上命令を下し、電源車は午後9時に関東地区から50余台が現場に届きました。『福島原発1号機』は、地震発生後わずか5時間の後メルトダウンが起り、どうしたのか冷却機能を失った。停電中かからず『原子炉圧力容器』に装備したバッテリーのポンプが稼働しなかったでしょう。
2、3号機はその間水の供給が続いたはず、『原子炉圧力容器』に装備したバッテリーがポンプを稼働したためです。2〜3日の後で連続稼働のためバッテリーがなくなり冷却機能を失い燃料棒の温度が急上昇し、メルトダウンが発生しました。電源車の手配にもかからず、暗い作業や適当な部品が合わないのか電源車は活用出来なかった様子。3月14日、自衛隊に放水依頼せざるを得なかった現実でした。既に冷却機能は役に立たずメルトダウンも水素爆発は生じました。
『福島原発1号機』は3月11日20時メルトダウン、11日23時深夜水素爆発
『福島原発2号機』は3月14日23時メルトダウン、15日午前水素爆発
『福島原発3号機は3月13日21時メルトダウン、14日午前水素爆発
震災の発生後100日経ったが、原発事故の後、発電機能を失ったにもかからず、燃料棒は水を供給せざる得ないです。燃料棒に冷やす為汚染水が1日5百トン貯り貯水能力は限界になり、水の供給を中止すれば前述の通り、水の供給は停止せざるを得ないです。メルトダウンが起こり水素爆発は必至です。
昨日、アレバ社の『汚染水の水処理』は成功しそうです。失った冷却機能はうまく循環するでしょう?水素爆発は免れ、周辺の住民は安堵出来、日本は世界の中からそっぽに免れました。しかし、『汚染水の水処理』は20万トンもあり費用は1トン当たり1億円、合計20兆円だそうです。お金だけじゃありません。
ウラン燃料をつかって上手く利用できなかった現実です。
おろかな日本人は再び最悪の事態を起こしてしまったのです。世界の中ではじめに被爆者です。日本は核を持たないと主張していたが、再び原発(原威力発電)は増設しないでしょう!自反自省肝を銘ずべき!
? もしウランは使用するなら医療分野に広く活用出来、活用して欲しいですね。
? ウランの使用に不治の病に活用しましょう!
? 福島県民の被爆者は続出しないように祈りましょう!
? 福島県民の農業や漁業や酪農は何時再開出来るでしょうか!
? 小型発電所を作りましょう!
? テロは絶対に悪用しないで欲しい!
? 災害復興の為、全員一致しましょう!
? 国の代表者はつまらない議論は止めましょう!
                                 以上

1454万理久利:2011/06/19(日) 16:15:28
Re:アレバ社のお蔭で『水素爆発』は免れそうです。
碇氏の観察力、感性、分析力、そしてコメントにはどくとくのものがあります。
原発事故に関しては私もどこか、あの日以来、神野氏的現象が起きています。
TV、ネット、サイトでも多く事故について書かれていますが、このようなコ
メントは私としては有り難い。 とりわけ罵声のみ、批難のみの声は苦手です。

碇氏の文章には罵声はなく祈りと感謝と反省があります。?から?まで、碇氏
らしいコメントだと思いました。

●父の日や 車でどこか 連れてってよ
●父の日や 次世代に株 奪われて
*父はかつて私の専属運転手でした。たくさん遊びました。

1455万理久利:2011/06/19(日) 19:39:11
「天使ごっこ・悪魔ごっこ」:一考察を読んで
緑の覆面読者さんへ

走馬燈のようにこの作品を解説してもらった感じです。著者の気持ちと
しては「こそばゆい」ところでしょうか。天と地、そして地下の分析もな
かなかのものです。
 著者は無意識的に主人公を飛び回らせませす。
天使と悪魔は宗教的な意味があるようです。著者はユダヤ教でも、キリス
ト教でも、また他の宗教の信者ではありません。単純にその文字通り理解
し、作品に登場させています。
 著者があれこれ説明するのは変な話しで、読者が受け止めたそのまんま
んまでしかないと思っています。でも少しだ説明してしまいました。それ
は感想を入れてくれた感謝の気持ちから「つい」なのだと思います。
 さて、次号28号ではいよいよ、このわけのわからぬ小説も最終回を迎
える予定です。是非最後を見届けていただければと思っています。

2702

http://

1456万理久利:2011/06/19(日) 21:24:15
天使ごっこ・悪魔ごっこ(6)六月の感想−3 :赤松評を読んで
無口と言われて、頑張った。それは冗談です。実によく分析していただきました。
感涙だけで、滅入るどころか最終回に向けて「見てろ!」の意欲が湧いてきます。

(4)からぐっと雰囲気が変わったことは認識しています。 お見通しでした。
現実感をもたせた上で終わる、それが、飛びっぱなしの筆者の選択でした。飛び
きれなかったのです。終わりにできなかったのです。

「人とまったく違う素晴らしい才能の片鱗」勇気づけてくださりありがとう。
人と全く違う、ということで人に嫌われた苦い経験があります。

 最終回に向けて意欲がわきました。中途でも、このような評は有り難く頂戴し
ます。雰囲気の矛盾とそぎ落とし、これはしかと受け止めました。あまり言葉で
「礼」を言うのは性に合わないので、何より最終回で勝負したいと思います。
之が私流「礼」です。

2702

1457同人α総務:2011/06/20(月) 09:23:20
お知らせ
本日から
「歴史上から、ジョン万次郎は小村寿太郎と鳩山和夫の東京大学教授?」

の評が始まります。歴史推理の目が感じられる一品です。
今週日曜日26日までを予定しています。
αは人数も少ない上、寡黙な人が多く、出足も遅いことを筆者にお伝えしておきます。

併せて「「同人α(23号〜)」著者のポートレートとコメント集」をアップしました。
はじける笑顔です。お立ち寄りください。
末尾に2703をお忘れ無く。

1458赤松次郎:2011/06/20(月) 11:18:22
方丈記について
先日27号出版の後の懇親会で今回の東日本大震災の話題になった。その中で神野佐嘉江氏
が「方丈記」に書かれているその時代の災害の記述を紹介してくれたが、私は最初の「行く
川の流れは絶えずして、しかも もとの水にあらず。淀みに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ
結びて、久しく止まる事なし。世の中にある人と住家と、またかくの如し。」 という 有名
な書き出しくらいしか覚えていなかった。たぶん途中まで読んで放り投げてしまったのであ
ろう。

ところで話題となった「方丈記」の大災害の記述について、今朝の朝日新聞2001.06.20に
「中世を襲った災害、的確にルポ」という記事があった。それによると「1177年安元の大
火」「1180年治承の竜巻」「1181年養和の飢饉」「1185年元歴の大地震」など数年おきに起
きた大災害が描かれているという。その記述の様相が昔と今の人の感情や行動が少し違うと
いう意味の話題になったと思う。例えばその時代では被災者の遺体を収容することなく放っ
たままにしていた。今は迅速に、しかも被災者のみならずボランティアの人達、世界中の
人々からの義援金など、協力し会ってその厳しい現実に対処している。その違いは何だろう
という話だった。ちょっと研究してみたい問題だと思っていたが、忘れ掛けていた問題に関
しての面白い記事があったので書いてみた。小生もこの際、「方丈記」を再度最後まで読ん
でみたいと思ったことだった。



1459長岡曉生:2011/06/20(月) 14:21:54
天使ごっこ・悪魔ごっこ(6)六月:評の1
一身上の都合で、今回も締切りを過ぎてしまい申し訳ありません。
説明の都合上、作品を記号★または☆で区切られた11の節に分けてみます。

★先ず、主人公の表わし方から
著者は、主人公を指す場合に、自称の[私]と他称の[晶]の二通りを用いている。
節毎に分析してみると、
 [私]だけ  :第1節・第3節・第7節・第9節・第11節
 [晶]と[私]:第2節・第4節・第6節・第8節
 明示されず暗黙中に私を仮定する:第5節・第10節
である。
こんな事をわざわざ取り上げるのは、それが著者の目として、主人公を
 [私]として内から見る主観の立場(見分)と
 [晶]として外から見る客観の立場(相分)と
文の流れの内で期せずして使い分けており、しかも読者には(少なくとも私には)違和感を
抱かせないからである。
著者のこういう記述法に対し、読者が特に違和感を抱かない主な理由は
一に掛って著者の日頃の飛び具合にある、と私は見た。

★著者の飛び具合
これは、作者が常々住んでいる二極間の狭間なしの世界が、その原因としてある。
狭間なしの世界がもたらした作者の飛びの例は、今までの作品中に幾つも見られる。
先ず、天使と悪魔を含む題名:これは自他間だけでなく、自己内部の葛藤をも指している。
他に、夢と現     今回はお休みになった
   共鳴と反発   教授に対する表現
   親しみと辛辣さ 狐の部長、さらには画廊嫁御に対する表現
   尊敬と揶揄   狐の部長、カサ・ブランカに対する表現
   時制の交替   今回顕著に見られた、病院内の過去と思い出の重過去の頻繁な交替
 これらが渾然一体となって、著者独特の文章と魅力を作っている。
これについては、赤松さん、私がそれぞれに気づき、別々の切り口から指摘してきた。
如何ですか、ドイツ語(本来は北欧語)に堪能な緑の覆面読者さん。
  つづく
2702

1460緑の覆面読者:2011/06/20(月) 20:00:53
「天使ごっこ・悪魔ごっこ」:推論
これは、推論に過ぎないのですが・・・

あの宇宙嵐から戻ってきた身体は、はたして元の地球の晶の身体だったのだろうか? あれだけの宇宙嵐に巻き込まれたのだから、かの「反地球」上の晶の身体だったのかもしれない。それ以来、主人公は、地球と反地球の身体を行き来しているのではなかろうか?
地球の北極星は、反地球の南極星であろうし、また星座の配置による影響の違いは否めないのであるが・・・しかし

「彼に言わせると私は彼の中に飛び込んできた不思議の國のアリスだそうだ。そう言われてみれば私も私にそっくりな、それでいて鏡に映った自分のような、あるいは違った世界にいる天使君の地下室に入り込んだイメージがある。」(天使ごっこ・悪魔ごっこ(3)六月)
と主人公自ら述べている。・・・


???????????????????? 緑の覆面読者 (gruene Maske)
2702

1461万理久利:2011/06/20(月) 20:03:31
自由に書けるということ
ここは本当に自由だ。その分重い。投稿の内容も、同人誌の作品の内容も
一切問わない。そして休んでも構わない。

ここの信念は「どうぞお好きに」のようだ。You are on your own. と
言う言葉が浮かぶ。
You は他ならぬ世の中にたった一人の人間であり、Your own とは自分の
全ての歴史だ。 ここはそんなYou を大事にする場所なのかも知れない。
それだけにいつもある意味緊張する。自由の享受に姿勢を正す。

そう言えばホリエモンが収監された。
モヒカン刈の頭に、黒のイメージシャツ。ぶくぶくに太り膨れた頬に鼻が
埋もれていた。 その鼻も太っていた。 彼は今後2年は塀の中という、
「不自由」を受ける。 それでも「30?痩せます」と笑って言っていた。
おまけに直前の様子も公開している。  この様子を馬鹿馬鹿しいとつい
思ってしまうが、とにかく、日本ではかなりの部分、報道の自由、言論の
自由、表現の自由が守られていると思った。

1462万理久利:2011/06/20(月) 20:53:51
「天使ごっこ・悪魔ごっこ」:推論:緑の覆面読者 を読んで
gruene Maske氏ならではの推論です。 どうやら、晶は平行して存在する地球、
時空間をうろついているのかもしれません。gruene Maske氏は「地球と反地球」
と表現していますがどこか似ています。うろつく、観察する、これが主人公に与え
たテーマであることは間違いありません。うろつきつつ時として大距離を吹き飛び
ます。大距離とは別な次元と言い換えることもできます。うろつくアリスです。

確実に筆者自身変わったきっかけががあります。 母をを亡くしたこと、宇宙嵐、
そして地震と原子力が騒いだあの日。 一人で生きる怖さや覚悟を感じました。
そして、せっかく生きているからには、好きな文章、表現を続けて行きたいと思
っています。作品の中で自由に飛びたいと思います。

2702

1463長岡曉生:2011/06/21(火) 00:45:00
天使ごっこ・悪魔ごっこ(6)六月:評の2
★独特の表現・言い回し
いかにもこの著者らしいと思った表現を挙げて見よう。
 人間改造工場(手術室を)、工員(手術関係者を)
 太陽から風の光(部長の訃報に接し帰国の飛行機上で)
 そもそも病気は自分の分身だ(ごもっとも)
 部長は方向指示機だった
 私の体が光り合成を始めた(病室で)
などなど。表現が、常時飛んでますね。
 そうか。著者は、地球と反地球の身体を行き来しているのでこうなったんだ。
なるほど。知らなかったなあ。
でも、秀君が登場する最終節だけは、この飛びが出て来ない。
彼の前では、いつも襟を正していたのかな。

★天使と悪魔
評の1でも少し触れたが、これは著者の心の中の葛藤をも反映しており
部長や画廊嫁御に対する微妙な心のゆれを意味しているのではないか。
一見貶したように見える相手でも、後段では敬意を表わすということがよく見られた。
例外は、いつも天使の心でもって接していた秀君と癒し声のハンサム王子であろうか。

★癒し王子こと著者のブラックジャックについて
その癒し王子、著者と並んだ写真で見るとなかなかの男前である。
「この王子様の手術なら、喩えそれが失敗したとしても
 向こうでは、あの部長の後を追っていけるし
 地上では、王子様の心のお星様になって輝き続けられるから良い」
なんて思っている事が見え見えの写真である。
どうです。良い子だから図星だと白状しなさい。
2702

1464キメラ1号:2011/06/21(火) 09:28:54
オキシモーラン言葉遊び−AKM20110619
◆シネマの町としての発展は、自分で選べるという口約束をした政党に、
 貧しい人たちはその夢を信託した。

◆ゼロから始めて、子供のはやる心を自己の危機と認知し、世界現象を
 「間」という風物詩の分類で集めたい。

◆アクティングアウトは、首長の三割が初めて生き生きとした探求や
 想起や推理などの勉強に励んだことだ。

◆触覚という何かの偏見によって、母を亡き者にしたいと願う哲学者は、
 その真理を教えてと泣き叫んだ。

◆モラトリアム状態は、自分が犯して奪った5億円を皮膚の細胞の下へ
 隠すために、たえず変容を迫られているからだ。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001535M.jpg



1465万理久利:2011/06/21(火) 11:35:21
天使ごっこ・悪魔ごっこ(6)六月:評の1長岡曉生を読んで
☆主人公の表し方について
 中途回からら主人公に名前を与えた。晶と秀である。このまま進めは夢の中に飛んで行きそうで
収拾ががつかなくなりそうだと思ったからです。
 今回は今(夢)と過去(現実)を交互に絡ませています。奇数は今(夢)、偶数は現実。評者の
丁寧な分析ににその傾向がでています。??*過去、重過去が正しいのかもしれません。
 主人公の表し方は難しい。当初から何度も迷い続けながら書いてきましが、中途からは自然体で
書き分けるようになりました。??見分と相分、そのとおりかもしれません。

☆著者の飛び具合について
スーパーコンピュータ(「京」が、第37回TOP500リストにおいて、第1位を獲得した。二位では
だめかと言われて意地を出したのだろう。 村田蓮舫さんは鬼か仏か。悪魔か天使か。一位を取る
ことと、無駄を削ることは両立するのだ、努力しろ、と投げかけたにすぎないと思うのだけれど。
立場立場で仏に見えたり、鬼に見えるのでしょう。はい。

2702

1466万理久利:2011/06/21(火) 13:10:32
天使ごっこ・悪魔ごっこ(6)六月:評の2長岡曉生を読んで
観察好きで、論理的、理系かつ占い師でもある評者には、引き続き星に添って差し障り
のない範囲でコメントします。

☆独特の表現・言い回しについて
オキシモーラン遊びではありませんが、一つの言葉を別な表現で、言葉の並び変え、で
よりその場の真の空気を伝える言葉に近づけるのではないかと、考えています。

☆天使と悪魔
上記を簡単に「誠実で嘘をつかないいい人」、「人を揶揄する、時として陥れることま
でする人」と定義づけた場合、日常それは微妙に入れ替わるのではないでしょうか。
見る人も、その立場で変わると思います。それでも悪魔、天使を超えたところに真理や
正義がどっしりと存在していると思っています。
後は、「ひみつ」 とさせていただきます。

☆癒し王子こと著者のブラックジャックについて
「二人ともいい男だったな〜。よく話しを聞いてくれたし、教えてもくれた。そういえ
ばあの部長はよくぞ鍛え上げてくれたものだ。 時々皆と夢で会ってます。」
悪い子の返事です。

2702

1467キメラ2号:2011/06/21(火) 15:08:12
オキシモーラン0619作品
??この遊びを理解できない人はたくさんいると思う。でもじっくり眺めてもらいたい。
馬鹿馬鹿しいほど、何かの風刺、暗示、隠喩が、その人の想像力で湧き上がるはずだ。
個別に、それぞれの人生や思いで。 人の数だけ、思い浮かべるものが異なるだろう。

 さて今回の作品、上三つが上作品だと思います。すぐに風景が浮かびました。
これはあくまでも私だけの風景です。 でもなぜか納得するのです。どんな真面目な、
饒舌な文章よりも説得力があるような気がします。

「真面目は遊びを閉め出そうと努めるが、遊びは喜んで真面目さを自己の中に抱き込
 むことが出来る」
「遊びは人間がさまざまの事象の中に認めて言いあらわすことのできる性質のうち、
 最も高貴な二つの性質によって充たされている。リズムとハーモニーがそれである」
(オランダの歴史家ヨハン・ホイジンガより)

 笑う猫、これは何の暗示なのでしょう。キメラ氏の言葉遊びを楽しむ笑い顔そのもの
でしょう。

1468キメラ1号:2011/06/21(火) 17:41:05
遊びについて
キメラ2号氏がヨハン・ホイジンガの『ホモ・ルーデンス』について書いてくれましたので
もう少し話を進めてみましょう。フランスの社会学者・哲学者・文芸評論家である
ロジェ・カイヨワはヨハン・ホイジンガの『ホモ・ルーデンス』に影響されて『遊びと人
間』を執筆しました。私もずっと昔買って読んで見ました。そこには遊びの形態を細かく分
析し、
〈アゴーン(競争:文字通り徒競走など)〉
〈アレア(偶然:ルーレットなど)〉
〈ミミクリー(模倣:演劇やRPGなど)〉
〈イリンクス(眩暈:絶叫マシーンなど)〉
の4種類に分類して考察しています。
しかしその中には言葉遊びは見えない。むしろ子供が体を使って遊ぶ運動に限られているよ
うです。そこで言葉に纏わる遊びを調べて見ると
????ぎなた読み、ことわざパロディー、しりとり、たほいや、つみあげうた、倒語、
  どちらにしようかな、なぞかけ、もじり句、アナグラム、アンビグラム、ダズンズ
????ハナモゲラ、パングラム、マジカルバナナ、回文、たいこめ、空耳、見立て、
  語呂合わせ、山号寺号、折句、あいうえお作文、縦読み、早口言葉、駄洒落、
  地口入れ詞、無理問答、ルー語、ピッグ・ラテン、英語の言葉遊び
などがあり、どんなものか見当もつかない物もあります。(時間がある人は調べて見てくだ
さい、ほとんどが解説されています)

ぎなた読み    :べんけいがな、ぎなたをもってさ、しころした。
????????????????????かねおくれた、のむ
ことわざパロディー:猿も筆の謝り。弘法も木から落ちる
倒語??????????????:ミュージシャンが言葉を逆さにして使う一種の隠語

まあ、いろいろの遊び方がありますが、私達は日常知らず知らずのうちにいくらかは使って
いるようです。
私は特にアナグラムや数字の語呂合わせが好きです。私のペンネーム「オール・ド・エレガ
ンス」もアナグラムの一種だし、電話番号の1210−7080も「人に言うなよ、○○は
七転八倒」などと数字をみればなんとが語呂を合わせたい誘惑に駆られます。
オキシモーラン言葉遊びは言葉の音や意味の曖昧さを逆手にとったもので、上記の遊びより
ちょっと複雑なものが出来て、人様々な解釈を楽しめたらいいなと思います。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001539M.jpg



1469同人α総務:2011/06/22(水) 17:36:20
「歴史上から、ジョン万次郎は小村寿太郎と鳩山和夫の東京大学教授?」 の評に入る前に
写真も前書きも遠慮します、と恥ずかしそうにおしゃっておられていたが、作品は一番で
提供してくれた。 その作品への思いを勝手にくみ取って、こちらで讃、なるものを用意
させてもらったわけである。 実直なかただと思う。 50周年記念の時の氏の微笑みが
全部物語っている。 どうか作品を読んでいただく前に氏のはちきれる笑顔をみていてい
ただきたいと思う。ペルソナ1号の「笑顔の猫」に負けない位癒しがある。 人柄がその
まんまの笑い顔である。

1470:2011/06/22(水) 22:03:34
万次郎と寿太郎及び和夫の二人は仄かに期待してます。御教示下さい。
お願い致します!
ジョン万次郎の東京大学に就任したが「日本の軍事費 YOUTUBE」をなんとなく検索しました。
国家予算と軍事費5年毎に資料が出ました。添付致します。
小村寿太郎と鳩山和夫は1870年10月東京大学に入学
ジョン万次郎は国家の命令によって、普仏戦争の視察1870年4月〜1871年5月に帰国したが、帰国後、万次郎は軽い脳溢血に患い、東京大学を退官しました。
もし万次郎の退官が本当だとしたら『万次郎と寿太郎と和夫の接点はありません。
万次郎は軽い脳溢血に患い、直ちに東京大学を退官した思いません。もし東大図書館では教員の退官年月の記録はないでしょうか?万次郎と寿太郎と和夫の二人は子弟関係が成立したのは仄かな推測を持ち続けて次第です。御多忙につき是非御教示下さい。


 日本の軍事費変遷
西暦    元号         明細
---------------------------------------------------------------------------
1870年 明治03年       人口       3、443万人
明治新政府の樹立(1868年)  GDP
??????????             国家予算  19億2、300万円
                 軍事費     3億3.400万円
                 比率          17.4%
---------------------------------------------------------------------------
1875年  明治08年??    人口        3,531万人
徴兵令の発布 (1873年)   GDP
??????????             国家予算  69億2、000万円
                 軍事費    10億2、500万円
                 比率          14.8%
---------------------------------------------------------------------------
1880年  明治13年     人口   3,664万人
西南戦争(1877年)??     GDP
????????????????????????      国家予算  63億1、400万円
                 軍事費   12億8、 800万円
                 比率         19.1%
??????????????????????????---------------------------------------------------------------------------
1885年  明治18年    人口       3、831万人
軍人勅諭の発布(1882年)  GDP   314億3,300万ドル
??????????         ?? 国家予算   61億1、100万円
                軍事費     15億5、800万円
                比率          25.5%
??????????????????????????---------------------------------------------------------------------------
1890年  明治23年     人口        3,990万人
大日本帝国憲法の発布       GDP   390億1,600万ドル
??????????(1889年)    ??国家予算  82億1,500万円
                 軍事費   25億8,300万円
                 比率          31.4%
??????????????????????????---------------------------------------------------------------------------
1895年  明治28年   人口          4,155万人
??日清戦争          GDP     451億5,100万ドル
???????? (1894年)    国家予算     85億3,100万円
               軍事費     117億1,900万円
               比率           137.4%
?????????????????????????? ---------------------------------------------------------------------------
1900年  明治33年    人口         4,384万人
義和団事件???????????????????? GDP    500億4,500万ドル
(1900−01年)    国家予算   292億7,500万円
??????????????????????????    軍事費   133億8,000万円
                比率           45.7%
??????????????????????????---------------------------------------------------------------------------
1905年  明治38年      人口       4,662万人
??日露戦争             GDP  521億1,300万ドル
 (1904-05年)         国家予算 420億7,400万円
               軍事費  730億6,400万円
                 比率         173.6%
            ??????????????????????????---------------------------------------------------------------------------
1910年  明治43年     人口        4,918万人
??韓国併合(1910年)?????????? GDP   621億1,800万ドル
??????????????????????????     国家予算 569億1,500万円
                 軍事費   185億5,600万円
                 比率          32.6%
??????????????????????????---------------------------------------------------------------------------
1915年  大正04年      人口       5、275万人
??第1次世界大戦?????????????????? GDP   730億6,900万ドル
?? (1914−18年)??     国家予算 583億2,700万円
                  軍事費   220億400万円
                  比率         37.7%
??????????????????????????---------------------------------------------------------------------------
1920年  大正09年   人口         5、549万人
??シベリア出兵???????????????? GDP     910億6,000万ドル
???? (918−22年)????????国家予算 1、359億9,700万円
               軍事費     904億2,800万円
               比率          66.5%
???????????????????????? ---------------------------------------------------------------------------
1925年  大正14年    人口         5,973万人
??ワシントン軍縮会議????????????GDP   1,079億4,80万ドル
?? ( 1921−22年)????????国家予算 1,526億8,100万円
                軍事費    448億2,400万円
                比率           29.4%
??????????????????????????---------------------------------------------------------------------------
1930年  昭和05年    人口         6,445万人
張作霖爆殺事件????????????????GDP   1,142億9,000万ドル
??(1928年)????????????????国家予算 1,557億8,600万円
                軍事費    444億3,000万円
                比率           28.5%
??????????????????????????---------------------------------------------------------------------------1935年  昭和10年   人口         6,925万人
??満州事変????????       GDP   1,412億4,300万ドル
????(1831−32年)???? 国家予算  2,206億4,700万円
               軍事費   1,039億2,300万円
               比率            47.1%
??????????????????????????---------------------------------------------------------------------------
1940年  昭和15年  人口        7,193万人
日中戦争????????????????  GDP??   2,017億1,300万ドル
(1937−45年)?? ?? 国家予算   5,860億2,100万円
              軍事費    7,963億4,900万円
              比率            135.9%
??????????????????????????---------------------------------------------------------------------------
1945年  昭和20年     人口        7,214万人
太平洋戦争??????????    ??????GDP   987億1,100万ドル
?? (1941−45年)      国家予算  22兆1、496億円
                 軍事費      5兆5,243億
                 比率         257.0%
??????????????????????????---------------------------------------------------------------------------
1950年  昭和25年    人口        8,411万人
極東軍事裁判????        GDP ??1,565億1,600万ドル
?? (1946−48年)??  ?? 国家予算       6,332億
                軍事費         1,310億
                比率           20.7%
???????????????????????? ---------------------------------------------------------------------------
1955年  昭和30年     人口        9,007万人
防衛庁自衛隊発足??????    ?? GDP ??2,420億2,200万ドル
??????????????????????????  国家予算        1兆 181億
               軍事費          1、396億
               比率            13.7%
??????????????????????????---------------------------------------------------------------------------
1960年  昭和35年   人口         9,432万人
日米安保条約の成立?????????? GDP   3,647億9,100万ドル
??(1960年)???????????? 国家予算      1兆7,431億円
               軍事費         1,569億円
               比率             9.0%
???????????????????? ---------------------------------------------------------------------------
1965年  昭和40年   人口          9,920万人
??東京オリンピック????????????GDP    5、706億7、230ドル
??????(1964年 )???????? 国家予算      3兆7,431億円
               軍事費         3、014億円
               比率             8.1%
       ??????????????????????????---------------------------------------------------------------------------
1970年  昭和45年    人口        1億466万人
??大坂万国博覧会???????????????? GDP   9,857億3、600ドル
????(1970年) ???????????? 国家予算    8兆1,876億円
                軍事費        5,695億円
                比率           7.0%
??????????????????????????---------------------------------------------------------------------------
1975年  昭和50年     人口     1億1,194万人
??沖縄の本土復帰??????????????????GDP     1兆2,238億ドル
????(1972年)????????????????国家予算   20兆8,608億円
                 軍事費     1兆3,273億円
                 比率           6.4%
??????????????????????????---------------------------------------------------------------------------
1980年  昭和55年     人口      1億1,706万人
ロッキード事件?????????????????? GDP    1兆5,316億ドル
??(1976年)??????????????????国家予算   43兆4,050億円
                 軍事費     2兆2,302億円
                 比率           5.1%
??????????????????????????---------------------------------------------------------------------------
1985年  昭和60年     人口      1億2,104万人
??青函トンネル本抗の貫通??????????GDP     1兆8,399億ドル
????(1985年)?????????????? ??国家予算    53兆50億ドル
                 軍事      3兆1、371億円
                 比率           5.9%
??????????????????????????---------------------------------------------------------------------------
1990年  平成02年   人口       1億2,361万人
??昭和天皇の崩御?????????????? GDP      2兆2,915億ドル
?? (1989年)??????????????国家予算    69兆2,690億円
               軍事費       4兆1,593億円
               比率             6.0%
??????????????????????????---------------------------------------------------------------------------
1995年  平成07年   人口        1億2557万人
??55年体制崩壊????????    GDP      2兆8,120億ドル
????(1993年)????   ?? 国家予算     75兆9,390億円
               軍事費       4兆7,236億円
               比率             6.2%
??????????????????????????---------------------------------------------------------------------------
2000年  平成12年    人口       1億2、692万人
??九州沖縄サミット????????????????GDP     3兆2,055億ドル
?? (2000年)?????????????? 国家予算    89兆3,210億円
                軍事費      4兆9,218億円
                比率            5.5%

2005年  平成17年   人口        1億2,775万人
??      ????????    GDP      ?兆?,???億ドル
????      ????   ?? 国家予算     86兆9、000億円
               軍事費       4兆7,236億円
               比率             6.2%
??????????????????????????---------------------------------------------------------------------------
2010年  平成22年    人口       1億2、755万人
??九州沖縄サミット??????????????GDP     ?兆?,???億ドル
?? (2000年)?????????????? 国家予算    88兆5,000億円
                軍事費      ?兆?,???億円
                比率            5.5%

1471万理久利:2011/06/22(水) 22:32:16
真夏日の夏至の一日
朝が早いのは鳥の声のせいではなく夜明け、薄れ陽がさしてくるのが早いからですね。
隣の四歳の子も朝早くからワーワー、ウーウー元気です。今日から日々夜が長くなります。
東京も31.9度まで上ったとか。なぜかだるくて、ごろりと畳の上に横になりました。
プーンとどくだみ匂いとともに、目が覚めました。庭に出てみると、庭の半分まで管理人
さんが草むしりをしてくれていました。臭くてさぞや大変だったと思います。

室温は常時25度以下でしょうか。冷房も冷蔵庫もなにもなく、扇風機の風に狂喜乱舞、
熱くなっていたものです。昭和のあのミラクルな(今となっては)時代を思えば騒ぐこと
でもありません。企業、個人とも、節電15%が目標だそうですが、もともと使っていな
いのでこれ以上節電のしようがありませんが、冷房だけは注意しようと思っています。

碇さんから篤いメッセージ。作品は既に二回ほどは拝読させていただいていますが、感想
をどんな切り口にしようかと考えていたところでした。
了解です。但し私の能力の範囲ですのごめんなさい。日曜日26日までには、いつもどお
り、未熟ながらの感想を入れたいと思っています。

1472戯評愛読者:2011/06/24(金) 15:23:12
戯評萌ゆ
某サイトのある記事が面白くて、その話題で「戯評」が燃えています。
抱腹絶倒、 暫くの間、立ち上がることが出来ません。
冷静に、行動科学、心理学、社会神経科学等から分析しており、なか
なか深いものがあります。諸般の事情でお見せできないのが残念です。
分析対象者(被験者)達への深い愛情と感謝が深く感じられます。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001543M.jpg

1473万理久利:2011/06/24(金) 15:53:15
「歴史上から、ジョン万次郎は小村寿太郎と鳩山和夫の東京大学教授?」 の評1
今回の作品は之までのものとは少し違うものを感じました。題の「?」が象徴的です。
歴史を見つめる間に一つの可能性にたどりつく。そんな姿です。
淡々と幕末と明治の時代を整理し直し書き綴ります。 今回はそれぞれの節に個人の
名前を入れています。これがなかなか斬新に思えました。

歴史に疎い私も、一人一人の緻密な解説には気易く、かつ激動の歴史の展開の中、ど
んどん興味深く読んでしまうものです。
それを続けていると最後に「ジョン万次郎」、ここで著者の投げかけがあるのです。
歴史エッセーの匂いを感じました。歴史小説の「萌芽」のようなものをみました。

さて同人αにはもう一人歴史通の仲間がいます。 その人はとにかく徹底的に読む、
幅広く読む、まるでウワバミのように。 そして検証を欠かさない。 その中から
「気づき」が出てくるようです。歴史も歴史を検証することで見直せる。深いものが
在るようです。どこか共通な何かを感じます。

2703

1474万理久利:2011/06/24(金) 23:58:09
太郎と敏子
本日熊谷39.8℃ あちいー!!
たまたまリビングに行ってつけたNHK。ここはリビングから玄関ホールまで風が
吹き抜けるので気持ちがよい。風呂上がり、ビール片手のテレビでした。

太郎の芸術性は判るような気がするけれど、趣向としてはNo.その感想は長く続
いている。どうやら今日のTVは芸術性についてではなく、男と女のようです。
太郎の身の回りの世話を最後までみた人がいたとは知っていました。 瀬戸内さん
というライバルまで登場して少し混乱しました。事実は小説より奇なり。

私は私、と言って太郎の元から去った瀬戸内、
私は太郎を借りて私を実現する、そうではない、 太郎と一体化することで自分の
成就を求めたに違いない敏子。妻の座ではなく養子の座になぜか納まった。

二人の女の愛の強さ深さと、したたかさを感じたのでした。寒い。
女は怖い。強い。 平野敏子という女性の強さ、愛情を感じました。

1475万理久利:2011/06/25(土) 08:47:36
「歴史上から、ジョン万次郎は小村寿太郎と鳩山和夫の東京大学教授?」 の評2
三人の組み合わせが実に面白い。万次郎は貧乏人の息子だがアメリカに助けられ
教育を受ける。寿太郎は万次郎よりはましな家のようだが、頭だけは良く先に進
めた。鳩・和夫さん、東京生まれのばりばりのお坊ちゃま。

その組み合わせだけで興味が湧き出る。
実際には日米和親条約、日露協約の締結の立役者となります。
共通して言えることはアメリカに実際に行き、大学で学んだことで、やはり新し
い空気を取り込む力は三人ともお持ちだったようです。ちょんまげ姿からスーツ
姿へ、抵抗はないようです。

人口統計や財産目録の数字でかなりの歴史が説明出来るといいます。
同じ資料分析でも、文脈や語り口を重視する歴史学者もいます。
そう言えば去年でしたか、「武士の家計簿」という映画が話題になりました。
古書店で偶然発見された幕末の武士の家計簿(入払帳)が元になっているといい
ます。資料を読めば、何かが見えてくるのでしょう。
主人公は、「何ごとも数字に基づいて議論する。途中のプロセスをうやむやにし
た帳尻合わせを嫌い、データが示す真実を直視する。」としてえがかれています。

著者と共通するものがあります。

2703

1476長岡曉生:2011/06/25(土) 12:13:23
「歴史上から、ジョン万次郎は小村寿太郎と鳩山和夫の東京大学教授?」:評の前に
碇さんがお尋ねのジョン万次郎の件、心当たりの本が
あるので、今日つくばの書店で探してみます。
この本に探している情報が載っていれば良いけれど。
取り敢えず、ご報告まで

2703

1477万理久利:2011/06/25(土) 22:13:52
隣の子
鼻歌が聞こえてきた。そう隣の僕。言葉になっているようなならないような。
とてもご機嫌そうだった。 そっとベランダに出た。やはり洗濯干しのママ
についてきたのだ。後ろ姿のママを確認して目と手で合図をした。やっぱり
返して来たのだ。ニッカッとする笑い顔と手のそぶりを。
暫くして中から、アアー ウーウー ワイワイ 色んな声が聞こえたきた。
なかなかイケテル僕だ。

親はもちろん彼の言葉を読み取ろうと努力しているのだろう。そして少しだ
け世間体を気にする。気にしないで素直に耳を澄ませばもっと彼の言葉が伝
わると思う。

近頃密かに「天才詩人」と呼んでいる。
それでも第一発は、「くそばばー」かな。
それでもなぜか嬉しい。


ママとベランダに出て

おばちゃん元気?

    元気だよ、君の声にいつも励まされてるよ

でも ママとパパはいつも心配そうな顔をしてるんだ

    君が大事だからだよ

心配って何なのかな

    気にしない、気にしない、君の言葉を鼻から理解しようとしない人がいるんだよ。
    君の心からの言葉を知らない連中だ。子供だけでなく、大人の言葉もね。
    また遊んでくれたまえ、君は私にとって大事な隣の住民となっているのだ。

以前同人αに一人の詩人がいました。彼であればきっとこの子の言葉がわかるような気がします。
懐かしく思い出します。

1478:2011/06/26(日) 10:16:29
台風一過の詠
◎ 南風(はえ)それし
        まろやかな風
            ふれる風     民治
もう一句

◎ 南風(はえ)それし
          蠢き白雲
             ふれる風     民治

1479:2011/06/26(日) 10:44:15
「歴史上から、ジョン万次郎は・・・」を読んで
一見膨大な資料を見てちょっと身を引きそうになったが、読んで見ると実によく纏まってい
る。私はNHKの大河ドラマは第一作(1963年)「花の生涯」から第五十作(2011年)
「迎」までまったく見ていない。だから「龍馬伝」もその例に違わず内容がわからない。し
かし興味がない訳ではないが、見るための時間を拘束されることや、歴史的な事実の空白部
分を脚色したと思われる部分に取り込まれるのが嫌で敬遠してきたと今は思っている。確か
に大筋は歴史的に間違いはなく,人間関係や出来事の知識は得られると思うが、どうもへそ
曲がりと言うか偏っていると言うか我ながら困ったものだ。

この作品はジョン万次郎、松平春嶽、勝海舟、鳩山和夫、小村寿太郎をめぐる東京医学校・
大学南校・開成学校を併合し、『東京大学』の成り立ちが詳細に語られている。作者はその
中でジョン万次郎が教授として学生時代の小村寿太郎と鳩山和夫に接したのではないかとい
う謎に挑戦している。その資料はまだ見つかっていないようで、証明するに至っていな。し
かし「邪馬台国」の九州説、機内説の謎解きのように歴史上の解決されない部分に思いを馳
せて推理を進める喜びもあるのだなと思った。

それに感心したのは適宜な資料掲載である。
「新政府首脳による無謀な国策で、軍事費の国家予算は60%にも達し『貢進生制度』につ
いても『大学南校』の設備拡充のための教育費についても、国家予算割り当ては必要額とは
程遠かった。」とある。
その『貢進生制度』が、明治初期の大学南校が、各藩から優秀な子弟を選抜するという制度
のいいところと問題点を指摘してある。その選抜方式は15万石以上の藩からは3名、5万
石以上の藩からは2名、5万石未満の藩からは1名が推薦されて選ばれるという。しかしそ
れによって集まる学生の数が300藩の子弟が望み通り大学南校に入学希望すれば収容人員
は充たされないことと、優秀でも貧しい故に学べない人たちがいることだという。そして、
江戸末期の大名の石高と、国家予算及び軍事費とその比率の資料の提示はまさしくこの作品
の格調を確かなものにした。
私の感想では、軍事費の突出は1895年(日清戦争)、1905年(日露戦争)、
1940年(太平洋戦争)、1945年(太平洋戦争)によるもので、いかに異常事態で
あったかがこの資料で判った。
1895年     85億3100万円    117億1900万円 137.4%
1905年    420億7400万円    730億6400万円 173.6%
1940年   5860億2100万円  7963億4900万円 ??135.9%
1945年 2兆1496億円      5兆5243億円   ?? ?? 257.0%

最後に作者の研究調査にたいする情熱と努力に拍手を送りたいと思う。これからも歴史に疎
い私に、数々の謎に挑戦して力作を発表されることを期待します。



1480万理久利:2011/06/26(日) 18:45:41
「歴史上から、ジョン万次郎は小村寿太郎と鳩山和夫の東京大学教授?」 の評3
著者は司馬遼太郎が好きだと思う。彼も幕末と明治が好きだったからです。
開国、国作りに向けて若者が活躍する。そしてそんな若者をうまく育てる教育者、政治家が
大活躍した時代です。とは言え、著者の食らいつきは資料にあります。そのあたりは司馬さ
んのことをよく知らないので何とも言えません。司馬さんの作品量から言えば資料は膨大な
ものになるでしょうが著者よりも想像力を膨らませているようにも見えます。

出だしは咸臨丸、何かが始まりそうです。そのあとの構成が小気味よく繰り広げられます。
松平春獄の名を知りませんでしたが、万次郎の次に登場です。理由がよくわかりました。
教育の祖でもあったのですね。奨学金制度は当時の若者(但し石高をクリアーした?武士)に
勇気と希望を与えたに違いません。そんな大学に集まった青年たち、小村、鳩山に注目します。

【万次郎は大学で彼らを教えたか】
さて私なりに著者の鋭い視点からの資料をもとに推論をしてみました。
*万次郎、勝、松平春獄 は生まれこそ異なりますが同じ頃に誕生しています。小村、鳩山
 は約30年後に生まれ、次世代と言えます。
*万次郎は漁師の息子、小村は下級武士の長男、鳩山は生活に恵まれた虎ノ門生まれ。
 三名に共通していることは、アメリカで学んだことです。それでも生き方は違ってきます。
*奨学金制度では、残念ながら小村ははじかれ、翌年制度がなくなったあと大学南校に入学
 したが、鳩山はクリアーできたであろうし、金もそこそこ有ったと思われます。
*1870年 万次郎は欧州派遣されその後軽い脳溢血を起こす。
 1870年 小村、鳩山(推測)入学
 1875年?? 同 卒業

●万次郎はこの頃すでに40歳を超えており、脳溢血を起こしゆっくり静かに生活したとある
 ので、教鞭も静かなものだったと思われる。講座は少ないと想像します。
 心の隅に、裕福な武士の子弟よりも、町民、農民、彼のような漁民にも機会を与えたいと考
 えていたのかもしれません。どこかで熟を開いていたら面白いのだけれど。
●小村は鳩山より苦労人に思われるが、野心は大いにあったと思う。 それに対し鳩山は「僕、
 勉強しなくてもできちゃんだ」のお坊ちゃまだったに違いないと思う。そんな二人、いくら
 当時の先進高等教育を受けたとはいえ、武士根性が残っていたのではないだろうか。
 万次郎先生は有名で実績もあるひとだが所詮もと漁師、僕らとは違う。
 興味はあっても講座は取らなかった。
◎結論 万次郎は直接彼らを指導したことはなかった。

少し意地悪な推論でしょうか。
追加で私なりの資料です。それぞれの「嫁」です。三人三様です。
万次郎:本所亀沢町で剣術道場を開いていた団野源之進の娘
小村 :??旧幕臣朝比奈孝一の長女 美貌の人で教育もあったが家事のことなどは一切できず、
     我儘な女性であったという。
鳩山 : 信州松本藩士多賀努(旧姓渡辺)の長女。お茶の水出身、後共立女子大創立。

私も少し歴史の中で遊ばせていただきました。 新たな史実が出てきましたら著者に是非とも
お知らせしたいと思います。
   おわり
2703

1481同人α総務:2011/06/27(月) 00:23:32
お知らせ
本日から あした天気になーれ・第三回 赤松次郎作
の評が始まります。
内容の斬新さはさておき、まず著者のポートレートをご覧下さい。
内容を読まずとも納得の一枚です。
そう言えば、今度名刺にするか、とつぶやいていたような記憶があります。
飛びっぷり凄いニャー。作品をお読みになりお確かめください。

感想末尾に2704をお忘れ無く。

1482万理久利:2011/06/27(月) 18:09:17
「歴史上から、ジョン万次郎は〜」 の追加
 今回の作品は歴史読み物とし引きつけられるものがありました。着目も、組み立ても良かった。
少し驚いているくるらいです。
 もうひとつ、私は過去の歴史の中で、海を渡った人達の活躍振りをみるのが大好きでした。
お国の命令や信念で行く場合はもちろんですが、万次郎のような漁師がアメリカに漂着すること
が面白い。
肌の色、背の高さ、言葉をクリアーしてどうどうの学問を受けるのです。これはアメリカという
国の空気と、万次郎自身の好奇心、向上心があったからでしょう。
 そんな万次郎が未来の東大で侍のお坊ちゃまを指導したとすれば、それは頼もしい風景です。
多分著者も同じような思いを抱いたのではないかと思いました。

  2703

1483万理久利:2011/06/27(月) 18:46:33
「あした天気になあーれ」のコメントを見て・読んで・聴いて・眺めて
天気予報士・三毛猫を研究するうちに、三毛猫にすっかり魅せられたようです。
まさしく省エネ動物、きまま動物、媚びない動物です。ここに著者は行き着い
たのでしょうか。
自分の猫顔を真っ赤なカードにせっせと貼り付け、そこにまた友達の猫。
この爆発力は何だ、何だ。そこで著者の編集後記を読んでみた。なるほどとな
ぜかうなずけました。

さて三毛猫の天気予報はいったいどんなものだったのでしょう。
その昔、猫は船の守り神とされていたようです。
・三毛猫が暴れると大嵐がやってくる
・時化がやってきそうになると帆柱に駆け上がる
鼠も食べてくれたのでしょう。著者を海族系渡来人と分析した同人がいますが、
やはり先祖返りなのでしょうか。 とは言え、著者は今では肉類には箸が遠く
なり、過激な運動もできないと思われます。

前書き終わりに貼り付けられた動画もやはり猫です。旅行鞄を首に提げ、一台詞ときた。

著者の来生は「三毛猫」。

2704

1484同人α総務:2011/06/28(火) 11:11:53
お知らせ
出雲発信、「神楽奏曲」とリンクしました。匂い立つ女性が中心になって
こつこつと冊子も発行しています。若いエネルギーを是非吸収したいところです。

「・・今では日本の神話・民話に限らず、少女漫画などの二次的創作、
WEB関連を得意とする仲間も含めます。そして私たちの作る作品を
通して『音を奏でるような心地よさ』を味わって頂きたいと思っており
ます。」 如月 悠里  神楽奏曲由来についてより。

如月さんの小説はTop帯のWorks→ 連載小説はこちら をどうぞ。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001556M.jpg

1485万理久利:2011/06/28(火) 15:12:41
本日は晴れ
てるてる坊主をぶる下げたけではありませんが、ぴかぴかの晴れ。
竹の葉っぱもここぞとばかりに照り輝いています。

民間天気予報と言えば下駄です。放り投げて表、裏その他から明日の
天気を予測します。
かつて私の家の玄関には男用のでかい下駄と女用のしゃれた下駄があ
りました。まだあの頃は女性も着物が日常着であることが多かった。
自然と下駄、草履があったのだと思います。
子供達用にと言えば、盆踊りのときあわてて買った下駄がありました。

今では、私の住む町でも、下駄やさんが殆ど見あたらなくなりました。
日常生活からは離れた場所に行ってしまったのでしょうか。
それにしても、下駄の天気予報は、ほのぼのとしていて良かった。
明日の天気がどうあれ、この予報を信じるところが面白かった。
もちろんはずれを糾弾することはありませんでした。

 2704

1486:2011/06/29(水) 07:02:50
オキシモーラン言葉遊び−AKM20110629
「人間」とは人と人の間、その空間は「不可侵の場」すなわち非武装緩衝地帯
を意味するもの、内部に許容が見えてもそれは視覚上だけのもので、二人の間
の適正な距離の検証が必要だ。

引っかけや小細工なしの問題で、途絶えていた情報が見えないなどの愚かしい
質問はやめて、その不条理を逆手にとって入院保険でとりもどそう。

過熱報道から顔をそむけ、麻痺とか熱とか障害などの条件をクリアーして、
満天に輝く星々を仰ぎながら手に手を取って夜の砂浜を歩く、そんな道行きが
望みだ。

アジールの母を愛するために私は、俳人高井梯子のどうにも変えがたい悪癖
を、良心に謀り異端児として対応することに決めた。

感覚による錯覚はだれでも素朴に映り、そう考えるという慢性的な責任を回避
する現象からとらえるべきで、古今東西・老若男女・天変地異に捕らわれては
ならない。



1487キメラ2号:2011/06/29(水) 16:02:20
夢を見なくなった
最近睡眠中のいわゆる「夢」を見なくなった。覚えていないだけのことではない。
いよいよ白昼に活動の場所を移動してきたのかもしれない。
そんな時、朝起きがけの「オキシモーラン」。 これは夢だと思った。

どんなに言葉を偉そうに並べ連ねても、この表現に負けてしまうと思った。
とりわけ
「「人間」とは人と人の間、その空間は「不可侵の場」すなわち非武装緩衝地帯」
「アジールの母を愛するために私は、俳人高井梯子のどうにも変えがたい悪癖」
「慢性的な責任を回避する現象からとらえるべきで、古今東西・老若男女・天変地異に捕らわれてはならない。」
とてつもなく、可笑しく、馬鹿馬鹿しく、かつ意味深い。
これも夢スライド効果だろうか。



1488長岡曉生:2011/06/29(水) 16:09:29
「歴史上から、ジョン万次郎は小村寿太郎と鳩山和夫の東京大学教授?」:評の1
調査に時間が掛って時期を外してしまいましたが、碇さんのお尋ねについて解った結果を、
先に投稿します。
取り敢えず参考にしたのは、次の3册です。
  津本陽「椿と花水木−万次郎の生涯」上・下 読売新聞社(幻冬舎より文庫版有り)
  中浜博「私のジョン万次郎」        小学館
もう一冊、土浦中央図書館での取り寄せに日数が掛っているより詳しい資料が有りますが、
もし、これを見て新しい事が分かれば、追加分としてお知らせします。

◆校正時には気づかなかった点を、いくつか挙げ整理してみます。
★万次郎の姓
 p36の中澤ではなく、正しくは中濱(今は略字の中浜と表記)でした。
 因みに参考書の著者「中浜博」氏は、万次郎の直系の曾孫です。
★万次郎と鳩山和夫・小村寿太郎の師弟関係に関する年表
・1863年 旧幕府管轄の開成学校に鳩山和夫が入学。
 本文p41の4行には「和夫は1863年旧幕府管轄の開成学校に入学」とあります。
 しかし、Wikipediaによると、和夫は6歳の時に勝山(岡山県真庭市)の地で生活を始め、
 約5年間生活したあと江戸に戻ったとされており、1863年当時は江戸には居ませんし
 1856年5月生まれの和夫は1863年には数えで8歳なので幾ら早熟でも開成学校へ
 入学は無理でしょう。
 幕府管轄の開成学校(前期開成学校と称する)は、1868年9月〜1870年1月の間
 だけ存続しているので入学時期はこの間に絞ることが出来ます。
 従ってp41の4行の該当部分は
 「和夫は1868年9月〜1870年1月の間に旧幕府管轄の開成学校に入学」とすべき
 でしょう。
・明治2年(1869年)3月
 万次郎が、大学校に統合直前の開成学校の二等教授に就任。
・明治2年7月8日(1869年8月15日)
 大学校が、旧幕府から継承された昌平学校・開成学校・医学校の3校を統合し、旧昌平学
 校系を中心とする官立教育機関として発足、松平春嶽が初代長官(大学別当)に就任。
 この大学校は、後の文部省の役割も併せ持つ組織として設立された。
・明治2年12月17日(1870年1月18日)
 大学校を「大学」と改称すると同時に、大学本校からみて
 南に所在していた旧開成学校は「大学南校」
 東に所在していた医学校は「大学東校」と改称された。
・明治3年(1870年) 大学南校に、小村寿太郎が15歳の貢進生として入学。
 同時期の貢進生として美作国勝山藩(現岡山県真庭市)から、鳩山和夫が選抜された。
 なお、貢進生制度は明治4年(1871)7月に廃止された。
 恐らく万次郎は、当時の大学南校でも開成学校から引き続いて教えており
 鳩山和夫と小村寿太郎は、万次郎に教わったと見て良い。
・明治3年8月28日(1870年9月24日)
 万次郎は、普仏戦争視察団の通訳として横浜を出帆。米国経由で英国に渡った。
 この視察の途中、万次郎はロンドンでリュウマチを患ったため視察団員と分れ米国経由で
 明治4年3月下旬に東京に帰着した。間もなく旅の疲労からか脳溢血で倒れ、言語障害、
 下半身麻痺で半年ほど病床に就いたが、経過良好で全快した。
 ただし、病後は全ての官職を辞退した。
・1975年 開成学校を鳩山和夫が主席で、小村寿太郎が次席で卒業。
 なお、この開成学校は後期の開成学校を指す。

上の年表から見て
前期開成学校時代から在籍の鳩山和夫については万次郎との師弟関係が十分に成立します。
小村寿太郎と万次郎との師弟関係成立には、明治3年小村寿太郎が大学南校に入学したのが
8月28日の万次郎の訪欧出発時期より十分に早かったことが必要条件となります。

いずれの場合も、東大成立前の開成学校時代あるいは大学南校時代だったことが解ります。
  つづく

2703

1489同人α総務 :2011/06/30(木) 10:26:10
熱中症
昨日は朝から変だった。いつにも増して頭がぼーっとしているのです。体重は三倍に
感じられました。 夜、ネットで郵便番号別SPOT天気で確認したところ、このあたり
は34℃を記録したそうです。どんよりした空気、これは湿度が大きく影響している
のでしょう。部屋の温度は上がっても28℃くらい。ひょっとして、と体温計で計る
と久々の37.5℃、低温動物にとってはきつい温度だ。このところ変温動物化して
いるのかもしれません。

さてこのネットの会社では全国に何名くらい雨男、晴れ女、その逆、を置いているの
でしょうか。オスの三毛猫では数が少なくて対応できません。
私の体温は一種の天気予報かもしれません。傾向を調査してみたいと思います。何ら
かの繋がりが証明できたら、あのほのほのお天気予報サイトに売り込みに行きましょう。

さて本日も、肉体、精神とも年齢不詳の同人の皆様、読者の皆様、熱中症には十分注意
してください。

1490万理久利 :2011/06/30(木) 13:59:08
「あした天気になあーれ・第三回」の評1
【構成力】

作者は毎回季節の情景から入る。鳥や植物に煌めきを与え、この作品が立つ季節を
教えてくれるのだ。そこでいつも通るビルに囲まれたポケットパーク、そこに猫を登場さ
せ、結びもこのポケットパークの猫で終わる。

もう一つの特徴は、登場するもに必ず科学的検証を入れることだ。これが毎回楽しみでも
あり、小説を支えてくれる大事な要素になっている。 少々奇想天外な話題にも信憑性を
もたせるという憎い構成をしている。そうではニャーイ、単に科学少年なのかもしれない。

そしていよいよ、目玉人物、チキンジョージの登場となる。三毛猫探しから帰ってきた、
段取りまでつけて。そんな彼を呆れながらも麻雀のプロとして尊敬する主人公。
次に、もう一つの目玉女房だ。ジョージとのからみは凄みを否が応でも想像させる。

最後はポケットパークにいる猫たち。

著者の構成、あるいはプロットのとりくみが感じられる。だから、登場人物は自由に物語
の中で動くことができるのだろう。季節もそうだ。
私はひたすら無鉄砲に書き進める。 せっかくの創造の人物にも自由に語らせないことが
ある。小説は短編であれ長編であれ、著者の命を吹きみ、とは言え、登場人物が自由に生
きた、生きていることを表現することなのだろう。
私は時々終わりに困り窒息しそうになる。

それにしてもこの作品は笑いと、涙の世界だ。 迫力がある。

浅田次郎 プリズンホテルを思わせる猫たちの動画をどうぞ。配役が決まっています。
http://www.youtube.com/watch?v=O3h348uGtNg

  2704

1491赤松次郎:2011/06/30(木) 15:55:04
凄すぎる顔ぶれ
「浅田次郎 プリズンホテルを思わせる猫たちの動画をどうぞ。配役が決まっています。」
の裏社会を構成する猫たちの顔は凄すぎる。「三つの願い」にでてくる「カポネ」もこうい
う顔だろうか?とにかくこの社会は顔が命、片目がふさがったり、顔が捻れていたりとその
バランスの崩れ加減は、過酷な闘争の歴史を物語るものだろう。悪顔猫のシリーズの面白い
小説が一つ出来そうだ。



1492万理久利 :2011/07/01(金) 11:26:05
万次郎と二人との接点
長岡さんの検証へのエネルギーにはいつも頭が下がる。彼の歴史との向き合い方
そのものです。甘い想像抜きの「事実」これを突き止めた上で考えることができる。
深く広く歴史を知ることは現在を知ること、そして未来を知ることなのでしょう。
長岡さんは、ジャンプして占いの名人でもあります。 納得いくような気がします。
わたしはこんな人にこそ、原発をどう考えるか聞いてみたいのだけれど、「自分の
目と頭で真実を掴み、その後考えなさい、歴史の中にも答えがたくさんあります」
と言われそうです。

さて、私も恥ずかしながら調べてみたのですが、ここという部分にふれたものがあり
ません。鳩山和夫が八歳ご入学、これもありえるようなえりえないような。
一歳違いの鳩山と小村は卒業年度はいっしょ、これは事実のようです。在学期間は確
かに鳩山の方が長かったと思います。

それでも不思議に思うこと、鳩山にせよ、小村にせよ、子供に万次郎のことを語らな
かったのだろうか。日記に書き付けなかったのだろうか。そんなことを考えてしまし
ます。やっていたら、必ず現代から調べが容易になるのかと思うのです。
激動の時代、いちいち師のことを語る時間はなかったのかもしれませんが・・・。
私はやはり「すれ違い」ではなかったかと思います。

 2703

1493:2011/07/01(金) 16:48:36
電子書籍考察
インターネットでダウンロードして購入する電子新聞や電子書籍と、今までのような紙の上
に印刷された新聞や書籍などの出版物について、どのようなメリットとデメリットがあるか
を考えてみた。ちなみに電子書籍とはインターネットにつながったパソコンや専用の小型端
末機を通してデ−タをダウンロードし、購入する本のことを言う。

●2011年2月4日朝日新聞「on reading 本を開けば」というコラムにノンフィクション作家
 の佐野真一氏が、本の哲学こそ進化させるときという一文を投稿している。
 「古典的な活字中毒の私からいわせれば、電子書籍はとても付き合いきれる代物ではな
 い。本が電子化されれば、そこから音楽も映像もでるようになるという。でも、それって
 本当に本の進歩なの。活字と対話する孤独な作業の中からしか、自分だけの音楽も映像も
 生まれてこない。これこそが想像力を鍛錬する醍醐味ではないか。」と言っている。

●2011年5月17日朝日新聞「異議あり」というコラムに載った、編集者の山田 順氏の「電
 子書籍が出版文化を滅ぼす」という副題の文で、その内容は電子化のために社会に流通す
 る情報の質が大きく低下する危惧があると警告している。
 「出版を含むマスメディアは、信頼性が高く価値ある情報を選別し、世の中に流通させる
 役割を担っていました。電子図書では、出版社を通さず素人が自分で本を出せる。
 一方、電子書籍や電子新聞の価格が下がることで、出版社や新聞社のビジネスモデルは成
 立しなくなり、作家や編集者、記者の多くが失業する。質の高い作品や情報をつくり、流
 通させるという社会の重要な機能が失われ、残るのは不特定多数の人々による、信頼性も
 質も保証されない大量発信だけ」と言っている。

●2011年6月10日 朝日新聞 「ひと」
 著作家の富田倫生氏が世話人になっている電子図書館「青空文庫」の登録数が一万冊に
 なったという記事があった。著者の没後50年を経て日本国内において著作権が消滅した作
 品、外国語作品の翻訳や著者自身により無償閲覧の認められた現代の作品などが納められ
 ていて、青空に置かれた本はインターネットでダウンロードして、だれでも自由に読める
 という便利なシステムだ。

さて、電子書籍についての三人の記事を示した訳だが、佐野氏は作家として昔流の本のイ
メージを大切にしているし、山田氏は編集者としての書籍運営や管理からの意見を、富田氏
は読者の利便性を考えたシステムを作り上げたもので、それぞれの立場や論点の違いでその
評価は分かれるようである。

では実際に電子書籍について考えられる問題点を次に挙げると
◆電子書籍のメリット
 1.ネットに接続する環境にあれば、いつでもどこででも買える。
 2.大量の電子書籍を端末で簡単に持ち運ぶことができる。
 3.棚が必要なくなる
 4.検索しやすい。
 5.例文として使いやすい(コピペ)。
 6.買った瞬間に読める。
 7.絶版がなくなる(再版などの手間がいらない)。
 8.誰でも情報の発信者になれる。個人の作品の発表の機会が増える。個人で出版・販
  売ができる。
 9.目が見えない人もほとんどタイムラグなく、また他の人の手を煩わせることなく本
  の内容を知る事が出来る。文字の拡大が出来るので弱視の人も読める。
10.紙の使用が少なくなる。その文森林伐採が減る。
11.紙の製造から発するCO2が減る。環境にやさしい。
12.配送コスト、在庫管理の手間が減少し安価になる。(店舗を構える必要がない)
13.言語の切り替えや読み上げ、動画の埋め込みなど多様な表現が可能になる。

◆電子書籍のデメリット
 1.書き込みや気に入った箇所に印(マーク)が出来ない。
 2.作品に偏りがある。圧倒的に数が少ない。
??3.記憶されている機械に故障がおきた場合、停電、そのたの障害の時は読めない。
??4.電子書籍の出版社によるデバイスやアプリケーションごとに操作性が異なる。
 5.記録媒体を消去する危険(目の前に常にもの(本)がないため)。
??6.そもそも電子書籍端末がないと本が読めない。
??7.複数の本を同時に開くことができない。
??8.海賊版が作りやすい。
10. データ管理が面倒。
11.現状でも文庫本などは十分安い。
12.思わぬ発見がない。

さて、要点を列記してみると、本と電子図書との善し悪しを簡単に判断することはできない
という考えに至った。
手にとって読む本のよさは、内容もさることながらそれに付随する装丁、文字の形、編集様
式などが作り出す雰囲気も重要な要素であり、喉が渇いたからお茶を飲むといった単純な動
機の他に、時間や景色や人と人との会話なども加味された行為として茶道などができあがっ
たように、総合的な感性で楽しみたいという人向きであろう。

かたや電子書籍はどのような辺鄙な場所からでも、日本には置いてない洋書なども即座に簡
単に手に入り、内容だけを早く把握したり、作品の中の文字やシラブルの検索などには非常
に便利である。要するに読者がそのときの気分や要求によってうまく使い分けるのが良いよ
うである。電子図書化が爆発的に進むと、今までの出版社や編集者や書店が無くなっては困
るが、全部が全部そうなるとは思わない。しかし今までのような紙による書籍は手間暇の量
と販売量の減少で高価なものになるかも知れず、好事家だけを対象としたものになるかも知
れない。ちなみに遅読家で机の上に何冊もつんどくのが好きな私は、どちらかというと本の
手触りを尊ぶ方であり、紙の本がまったく無くなってしまうのは困るのである。



1494水彩画愛好家 :2011/07/01(金) 18:46:47
房総の村(秋葉家長屋門前)?(2011/5/20) 街角スケッチ
バックの色が綺麗なコバルトブルー、そして紫陽花に変わりましたね。いつも季節感
を楽しませていただいています。
?の秋葉家、中二階もあるというからには、かなり大きな建物なのでしょう。
さて?、日本の風景、今の風景ですよね。作業するご婦人二人の佇まいがよかった。
種まきでしょうか、肥料やりかな。 帽子、ちょっと変わっていますね。
藁かその他の植物の茎を丸く編み上げて、頭のてんっぺんで縛り上げる、どう見ても
手作りです。この作業帽、中国でも見かけた記憶があります。 人間考え出すことは
いっしょなのかもしれません。

*リンクを快諾していただけたので、容易に寄り道できるようになりました。

1495万理久利:2011/07/01(金) 20:20:55
「あした天気になあーれ・第三回」の評2
【消えつつある日本語】

作品によっては、一体全体作者は何歳なのだろうと思うことがある。評者にとって忘
れた昔の膨らみのある日本語、知っていても使えなくなっている日本語をいとも簡単
にさらりと使う。この作品事態が軽快なテンポで展開していくためか、そう多くはみ
られなかったが、気がついた言葉、表現。

「萌葱色」「金目銀目」「流行病」「火消し効果」
「黙聴ダテマン」「積み込み」「隠し」「すりかえ」

二段目は麻雀用語だ。今、麻雀人口はどれほどいるのだろうか。学生の頃、確かに先輩
たちは暇さえあれば雀荘にでかけたものだ。職場の先輩もしかり。
味のある麻雀用語も、麻雀衰退とともに忘れられていくのだろう。
すりかえをネットで調べてみたら、何とポケモンゲームの技、が一番に出てきた。
時代は変わる。

作者は、けばい、うざい、〜みたいな、やばい、だけど、言葉を決して使わない。
話し言葉だから、メール言葉だから。
言葉はいつの時代も変化していくのだろう。作者はささやかな書き言葉の復権を図って
いるのではないだろうか。

「電子書籍考察」 にも関係してくる問題かもしれません。別枠で書きたいと思います。

  2704

1496:2011/07/02(土) 11:12:10
続・電子書籍考察
一つ言い忘れたことがある。これは科学的な論証ではないが、すべからくテレビや映画や演
劇などのヴィジュアルなものは、いろいろの付加的なものを投入させることができる総合的
な情報手段である。しかし一方その中に含む情報、例えば俳優だったりBGMに選ばれた音
楽だったり、映像の内容よりも制作者・演出家の好みや意図に影響されることが大いにあ
る。なかにはヤラセや偏った情報のみを集めて制作された情報すら見かけるのである。しか
し視聴者は努力をせずに受け身的にその内容に浸ることができるし、多くがそのような見方
で満足している。

一方、本のように単純な活字だけで知らされる情報のように、理解するためにはかなりの思
考という努力が必要になる。まさにアリストテレスがアレキサンダー大王の家庭教師として
赴任したとき「学問に王道なし」と言ったといわれるように、努力や遠回りや疑問なしに安
易に知恵は得ることはできないということだ。
そういう意味での本という情報はやはり余計な情報や便利さや手軽さなどを付加していな
い、今のままの本のように出来るだけ単純そのままの方がいいと思っている。もちろん、ハ
ウツーものや娯楽のためのものや読み流しでいい本もあるだろう。それはそれで別の話であ
る。

印刷技術のない時代は、作品は高価で稀少であったため、個人が持ち主から借りて写してい
たもので、正本(原本)に対して写本といった。人はその行為の中で読みかつ書き写し、そ
の内容を理解しようとしたであろう。だから写本は時には表現を変えたり写し間違えたりも
したものもあった。源氏物語では藤原定家自筆本、明融本、大島本、三条西家本などの数多
くの写本がある。
以上私の結論としては、読書はいろいろの楽しみ方があり人様々ではあるが、概してビジュ
アル系の情報に対しての受け手は、受動的にならざるを得ないことを忘れてはならない。そ
のなかで目的によって紙の本か電子図書かを選ぶことで、どれでなくてはいけない等と言っ
た断定は控えようと思う。



1497万理久利:2011/07/02(土) 16:27:10
「あした天気になあーれ・第三回」の評3
【相棒、チキン・ジョージの魅力】

前号第二回ではふらりと消え、主人公をイライラさせている。
このチキン・ジョージなるもの実に個性的、あるいは並々ならぬ能力を持っている。
*オスの三毛猫飼い主と情報交換の契約をさっさと済ませてきた。
*ビルの屋外階段下で果たし合いで現役のボクサーに素手で向かって前歯がかける。
*人は誰でも友人だと思う癖がある。電話でもオレオレと平気で語りかける。
*麻雀にかける勝負師根性が半端ではない。ツキを排除し徹底的に金のために戦う。
 八百長も技術と言ってのける彼は、強いのだ。主人公が確率論、ツキ論、その他
 全ての要素を科学的に分析して挑むに比較して、ジョージは内なる法則と、技と
 勝負欲でその偉大なる力を発揮する。

丸反対の気質ゆえ、主人公は幾分否定的な対応をしているが、他方、彼の不思議な
魅力に惹かれている。そんなところを作者はうまく表現していると思った。

一読者としても、このチキン・ジョージへの興味が、回ごと膨らむのだ。
この能力は、ヤクザの組長、ちょっと違うか、そう興行師に合うのではないか。
一人の登場人物をもう少し追いかけて欲しい。着てる服装とか、別れた彼女のこと
とかが加わるとイメージがもっと膨らむのだが。短編で終わらせて欲しくない作品だ。

 2704

1498万理久利:2011/07/02(土) 20:20:19
万次郎と二人の接点
●鳩山会館/ 鳩山和夫
http://www.hatoyamakaikan.com/family/main_kazuo.html
ここには1870年十四歳で入学とあります。小村といっしょの年です。小村は一歳上の十五歳。

他にもネットで確かな線を色々あたりましたが、教えたかどうかについてはふれていません。
ただ万次郎の一面を見ることができましたので、ここに抜粋を添付します。
●沂風詠録:(第34回目)『ジョン万次郎の小粋な話』
http://blog.goo.ne.jp/shizuo_asogawa/e/54aed605426794597cb58447643c5d14
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
後年、明治になってからジョン万次郎はその英語力をかわれて開成学校(現・東京大学)の教授
に任命されます。 私が彼に感心するのは、このように出世してながら、宴会があると残り物の
料理を包んで持って帰り、橋の下の乞食に恵んであげた、という人情味溢れる点です。 ジョン
万次郎はアメリカで洗礼をうけてキリスト教徒になっています。それで、彼の行動の一端には、
キリスト教の博愛精神がベースにある、と見ることもできますが、私はそのように狭くとらえる
必要はないと思います。ジョン万次郎の人としてしてもとから備えていたやさしさ、器量だと言
っていいのではないでしょうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「人としてもとから備えていたやさしさ、器量」、とりわけ器量という言葉がしゃれています。
器量人、万次郎。

2703

1499長岡曉生:2011/07/02(土) 20:49:17
器量人、万次郎
今、面白いことに気がつきました。

万次郎と言う名前は
 万理久利の先頭1文字 + 赤松次郎の後ろ2文字
からなっています。

これも不思議な縁ですね。
2703

1500万理久利:2011/07/02(土) 23:27:11
万次郎
初めて気がつきました。
学生の頃「硬派 ギン次郎」という漫画がありました。こちらの方がお似合いかもしれません。
なぜかご縁も感じさせます。

「マ」を残せば欺瞞にも早変わりですね。ジョン・万次郎氏に失礼です。
ペンネーム、きっと皆厭がるでことでしょう。 私は銀次郎という名前はしっくりきます。

【硬派銀次郎】
性格:普段は無口なことが多いが、気分が乗ると意外と饒舌。
とても優しい性格なのだが外見が強面の為、初対面の女性や子どもに怯えられたり泣かれたりするのが悩みのタネ。
ボロボロの団服であるが、マメな性格でクリーニングと最低限の補修は自分できちんとしているらしい。(引用)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001572M.jpg



1501長岡曉生:2011/07/02(土) 23:49:14
「歴史上から、ジョン万次郎は小村寿太郎と鳩山和夫の東京大学教授?」:評の2
◆碇さんのお尋ねについて解った結果その2
参考にしたのは、今日土浦中央図書館で借りてきた次の取り寄せ本です。
  永国淳哉編「ジョン万次郎のすべて」 新人物往来社
★巻末の年表から
・明治3年(1870年)2月
 万次郎が、開成学校の中博士(教授)に昇進。
 この後、8月28日(新暦9月24日)に、普仏戦争視察団の通訳として横浜を出帆する
 まで開成学校で教えていたと思って良さそうです。
 旅の途中のロンドンでリュウマチを患ったために、11月に視察団員と分れて米国経由で
 東京に帰着したのが、翌明治4年3月下旬です。
 間もなく脳溢血で倒れ、隠居に近い生活に入るとあったので、万次郎の教授の勤務期間は
 明治3年8月で終わっているでしょう。

★万次郎が、和夫と寿太郎に教えたとすれば、どんな内容だったか
 青年万次郎の米国での最終学歴は、ボストンにはほど近いフェアヘブンの航海学専門学校
バートレット・アカデミーでのものでした。ここで学習したことは、高等数学・航海術・測
量術・捕鯨法などです。
航海術の本に、万次郎がバートレット・アカデミーに入学した年に発行され世界の遠洋航海
者達のバイブルとされたナサニエル・ボーディッチの航海術書「新アメリカ実用航海術」が
ありますが、万次郎が帰国の際に持ち帰った本の中には、この本が含まれて居ます。
帰国の十年後、万次郎は咸臨丸の太平洋横断に同行するに際し、この本を急ぎ和訳しました。
この訳は、ただの逐語訳ではなく、咸臨丸の予想航路についての計算も例示しています。
つまり、万次郎が主として学んだのはどちらかと言えば理系の学問です。
 一方、和夫と寿太郎はその後の学歴から見て二人とも法学なので、二人が万次郎から主に
学んだのは、語学だったに違い有りません。
万次郎は米語の発音を実情に即してカナ書きで表示する事が巧みだったため、二人が彼から
会話を習ったとすれば、留学先で随分役に立ったことでしょう。

◆評
さて、評に入りましょう。
といっても、全般的な評について、すでに赤松さんと万理さんとで尽くされていると思うの
で、私の実感を少しだけ述べます。
★松平春嶽
この人は、御三卿の出でありながら単なるお坊ちゃんに止まらず、幕末から明治に掛けての
重要な役割を受け持っています。中でも彼が大学校の別当まで勤めたとは知りませんでした。

★和夫と寿太郎と万次郎
「この三人に接点がありそうだ」という碇さんの目の付け所は非常に斬新で、好奇心をそそ
る物ですが、なかなか気がつくものではありません。正に眼から鱗でした。
和夫が学んだコロンビア大学とイエール大学、寿太郎の学んだハーバード大学は、いずれも
ニューイングランドにあるので、万次郎が学んだバートレット・アカデミーのフェアヘブン
とも文化や言葉を共有する場所だったことでしょう。そういう意味でも、和夫と寿太郎とは
彼らの留学に先立ち、万次郎から現地の色々な情報を教えて貰ったと思います。
それにしても、万次郎が貧乏な漁師の家に生まれながら、漂流の果てに異国へ渡りその地で
現地人の間で抜きんでた成績を上げた事は、驚嘆に値します。
「激動の時代が、万次郎のような人物を生み、育ててくれた」としか言えません。

2703

1502キメラ1号:2011/07/31(日) 00:11:08
オキシモーラン言葉遊び−AKM02110702
◆乱れた行動によって、手術や検査などのすべて与えられる治療の機会を放棄して、どうに
 もならない虚栄の遊びに浸ってしまった。

◆他の感覚として、街角の占い師に示された事実は、私の目撃した宗教的儀式と同じもの
 のようだった。

◆南北両極を軸として、予見と厳密な意味での経験は、初めて生き生きとした概念を示し
 て、走り去った。

◆集団自決した青年達の知的彷徨の時期は、 容易に分析できることを知りつつ、自分の墓
 が与えてくれる安らぎに打ち勝つことが出来なかった。

◆感覚印象は、イベントの模様に基づき神殿、寺院、森などの排他的論理、真であるときに
 真となる論理演算に行き着くところだ。

おまけ
◆光の妖精イリデッサ、森のなかの悪戯パック、 舞い降りるアセロラ体操、日常の淀んだ
 空気に作用する遊びの触媒を探し回る仲間を募った。
http://www.suntory.co.jp/enjoy/movie/d/984288850001.html?fromid=movt_flash



1503万理久利:2011/07/31(日) 00:25:24
「あした天気になあーれ・第三回」の評4
【愛妻との心理戦描写】

チキンの登場の他に、主人公と妻とのやりとりが作品にスパイスとして効いてくる。
妻は片鱗を覗かせるだけではあるが、チキン同様、存在感を持たせている。
そしてこのチキンジョージは主人公に劣らぬすご者として妻の前に電話で現れ、妻
と激戦をする。主人公はまたチキンにも妻にも半分呆れ多くを畏怖する。
このあたりで主人公のパーソナリティーが、かっちりと作者の手により自由にこの
作品の中で呼吸し始めるのだ。

最後のシーンは夕餉後の心理戦である。心理戦とはあくまで主人公にとってだ。妻
はごくごく普通の女性として描かれているし、彼女の台詞はまた何故かうなずける。
「待ってくれよ、男は二つのことを同時に処理することは不得手なんだよ」
「おまえみたいに料理をしながら、テレビを見たり、電話で話したり、いくつもの
ことを平行してできる特技はないんだ」
主人公らしい、ソクラテスの弁明だ。 細君はそんなのクソクラエデスだ。聞いて
貰えないことが不満なのだ。おまけに山と積まれた鬱憤の過去。
こんなやりとりを、長年連れ添った夫婦の間の遊びとして作者は料理している。
陰湿なものとしては決して描いてない。

●作品集を開くとわかるが、音楽付きである。ほのぼのとした音楽である。
 作品集最後にhttp://www.youtube.com/watch?v=l8G_wqJPBCU&feature=fvsr (紹介)
 これがまた凄い。手を動かしサンバを踊る、踊ってるらしい、白い猫。たぶんこ
 れは主人公の化身なのかもしれない。結構おちゃめなのだ。素顔はこんなものだ。
 回りくどい弁明にくたびれると、こうなるのかもしれない。

●内容がノウ天気にも見えるお天気サイトの立ち上げに取り組む男二人の話だ。
 軽快なタッチで描かれており、登場人物も魅力的だ。これまでの鈍色感は薄くな
 り、読みやすかった。
 この魅力ある登場人物をもう少しゆっくり丁寧に書いてもらいたい。謎めかすこ
 とによって効果を高めているのかもしれないが。

 おわり
 2704

1504キメラ2号:2011/07/04(月) 07:40:02
オキシモーラン運動について
言葉をめぐる対照的な現象、運動に気がついた

オキシモーラン言葉遊びは
 混沌とした言葉の組み合わせの中から,真実を想像、創造すること。
 非常に知的な遊びでもある
 言葉の創造と同時に解放でもある。
 想像力に欠ける人々からは、変人、奇人、狂人ともいわれることがある。
 無知の知。

すりかえ或いは、はりぼて苦行は
 調査記録、報告、見解などを繋ぎあわせてできるアジテーション
 意味がわかるようでわからない。言葉が最後には分解してしまうこと。
 非常に苦痛、苦労を伴う。
 宗教化してくる現象もある。閉塞、束縛 排斥でもある。
??一部の人からはは、先生、或いは教祖様と呼ばれることがある。
 無知の無知 そうあとはムチムチ指向、欲望の世界。

さて昨日の作品について。
?乱れた行動によって、手術や検査などのすべて与えられる治療の機会を放棄して、どうに もならない虚栄の遊びに浸ってしまった。
なぜかドキリとする作品だ。  ★☆☆☆☆

?集団自決した青年達の知的彷徨の時期は、 容易に分析できることを知りつつ、自分の墓が与えてくれる安らぎに打ち勝つことが出来なかった。
同上             ★★☆☆☆

?光の妖精イリデッサ、森のなかの悪戯パック、 舞い降りるアセロラ体操、日常の淀んだ 空気に作用する遊びの触媒を探し回る仲間を募った。
http://www.suntory.co.jp/enjoy/movie/d/984288850001.html?fromid=movt_flash
光の妖精とアセロラ体操、確かに遊べる。画像を見て全部納得できた。
               ★★★☆☆

1505水彩画愛好家:2011/07/04(月) 08:55:10
パ-クゴルフ(2011/6/24)街角スケッチ
やっと絵になりました。
目線はカマキリでしょうか。愛用の道具が瑞々しく描かれています。
先に見えるのは筑波山でしょうか。
なんかスカーッとするような場所と運動です。
カッ飛ばしてください。

*放射線は問題ないのですか。今更ですか。

1506同人α総務:2011/07/04(月) 11:54:55
お知らせ
本日より肥と筑 第十七回の評が始まります。

今回のテーマ 「こんとん」について触れています。
雲呑をこんとんともいうそうです。
「こんとん」と聞いて、雲呑を思い浮かべる人、東洋の混沌を思い浮かべる人
西洋のカオスを思い浮かべる人、それぞれです。
この人の手にかかるとどんなテーマでも歴史宝箱から掴んできます。
続きは作品で。
10日(日曜)まで。
末尾に2705をお願いします。

◆Befor and After の肖像を添付しました。
肉体改造ではありません。
コメント集にも是非お立ち寄りください。

1507:2011/07/04(月) 13:45:51
合評御礼
同人α皆様
念願の『同人α』の一本化になり
昨年末から竹内一郎様、田辺悟朗様の入会戴きありがとうございます。
『同人α』は益々の盛会になることは必至です、確信します。
『同人α第27号』の拙い作品をお読み戴き、誠にありがとうございました。
今回の合評について

古賀和彦様  的確な評価を戴き恐縮します。作品集等新らしい画面を開発頂き
       この画面はとても便利です。『万華鏡』及び『言の輪』や『遥かなる木霊』
       同人の皆様も喜んで重用されると思います。

古賀由子様  度々の合評頂きありがとうございます。
       鳩山和夫とジョン万次郎の小粋な話のサイトを知らせ頂き楽しく読みました。
       『同人α』発行の度、ホームページに宣伝ありがとうございます。

長岡暁生様  勝手ながら、小生の作品に1870年以降に『万次郎、和夫と寿太郎の師弟』
       について、資料をお願い頂き恐縮してます。作品の未完成に痛感しました。
       資料の調査のため、参考なる本3冊を購入と図書館を取り寄せ頂き、
       貴重なお時間を費やし恐縮至極です。
       1870年02月  万次郎、開成学校の中博士(教授)となる
       1870年10月  万次郎、普仏戦争視察団とし欧州へ派遣され旅の途中
                 のロンドンでリュウマチに患ったために、11月に
                 視察団員と分かれ米国経由(育ての親ホイットフイー
                 ルド船長に面会のため)で翌年3月帰国した。帰国後
                 疲れの為なのか脳溢血に倒れ、不自由しないほどに恢復するが静かに暮                 らし隠居に近い生活をした。
       1870年10月  寿太郎と和夫は大学南校に入学
       1871年03月  万次郎、東京大学退官
長岡様の御調査では、『万次郎、和夫と寿太郎の師弟』関係と接点では、和夫と寿太郎が
1870年03月万次郎が米国経由で帰国後1871年03月万次郎の東京大学を退官の間
わずかに5月間でしょうしかも帰国後療養のため、師弟関係も面会もあり得ないでしょう。
万次郎が東京大学に就任の為には1860年、幕府は日米修好通商条約批准書交換のため使節団をアメリカに派遣することになった。万次郎は、通訳として「咸臨丸」に乗りアメリカに向かったが「咸臨丸」の船長は勝海舟だったが、海舟は航海に経験が少ないため苦労したが、米国の大学での首席で卒業優れた1860年、幕府は日米修好通商条約批准書交換のため使節団をアメリカに派遣することになった。
ジョン万次郎は、通訳として「咸臨丸」に乗りアメリカに向かった。「咸臨丸」の船長は勝海舟だったが、海舟は航海に経験が少ないため苦労した。を認識した。当時日本で航海学と測量学や捕鯨術の技量もなしので主に航海学を教授したと思われます。
拙い作品にお時間を費やし感謝します。謝! 謝! 謝!ありがとうございます。

??    あした天気になーれ

1508万理久利:2011/07/05(火) 12:22:11
電子書籍について
以前にも何回か触れたことがありますが、赤松氏が丁寧な分析を投稿してくれました。
卑近な例として、同人αのネット上の作品と冊子について私の活用方について少し述べてみます。

同人αは作品提供と合評から成り立っています。これは創立以来基本の柱です。評を入れる場所
として、ニューロン・カフェという開かれた掲示板があります。

評を入れる前は冊子を手にして、書斎、リビング、寝室でページをめくりマークをつけ読みます。

評を入れる際は必要に応じて電子化された作品をコピーし、コピペ体制と検索体制を作ります。
作品により音楽や動画を入れている場合にはもちろん作品集に立ち寄ります。イメージを膨らま
せながら、そこで少しずつ評を同じ一太郎画面で入れていきます。
利用の仕方は工夫次第、その人次第です。

いわゆる電子書籍に立ち寄ってみました。
文字サイズ、縦書き横書き、ふりがなの要否を聞いてきます。きめ細かいサービスです。
旧字、言葉が少ない、今風に変換されている、そんな感想を持ちました。
ただこれも技術の問題ですからどうにでもなります。
この糞暑い夏、体もがたついている時に、椅子に座り画面を見ながらの読書は、気力、体力的に
限界があります。これも個人の問題であり、座って画面読書をしたくない場合にはベットにPC
を設置すれば良いだけのことです。
ど近視と乱視、遠視がとりまざる今ですが、いよいよ私の目がダメになれば、文字を楽しむこと
はできずとも、朗読という選択ボタンも出てくるかもしれません。

と言うわけで私は今のところ両方を活用させてもらいたいと考えています。
気に入った書籍についてはやはり、文字が印刷された物としてがいいですね。
評を入れる訳ではありませんし。
要は積極的に使い分ければいいだけのことだと思います。
ただ、メールチャット世代は手にある本よりネットの本の方に関心をもつかもしれません。

義務教育では、国語の教科書で幅広いジャンルの作品に触れます。教育現場で、しっかりと書と
の取り組みについて指導してくれるといいですね。 その先生は本は一冊も持っていなかったり
するという時代が来るかもしれません。

※同人αそのものが電子図書化をいち早く取り入れています。かつ出版もしています。
そこにはやはり意味があるからだと思います。



1509ペルソナ2号:2011/07/05(火) 13:47:00
自己主張
白痴の子

「はくち」と入力しても変換してくれない。禁止用語に近いのでしょうか、それとも死語に。
小さい頃、一番の親友、ゆりちゃんの家によく遊びに行った。ゆりちゃんの家は宗教家でも
なんでもないけれど、いつも縁側が開けてあり近所の人が自由に立ち寄り、世間話から、人
生相談までやっていたように思えた。そんな中でいつも座っている男の子がいた。帯を胸元
近くまで上に結んだ着物姿だった。その子は道を挟んで住む豪農の息子だという。
ゆりちゃんの母上は普通どうりに彼に話し掛け、彼ももぞもぞ何かつぶやいていたものだった。

彼は色々な所にあの着物姿で現れる。朝一番では小学校校門近くの道、昼からは知っている
家にひょっこり現れるらしい。そこでももぞもぞなのだろう。当時は忌み嫌う人間は少なか
ったと思う。同じ人間として普通に扱う。 でも知ったところに自分一人でひょっこりいく
勇気を与えたのはゆりちゃんの母上ではなかったかと思う。

さて現代において、ゆりちゃんの母上にパソコンの使い方を教えてもらった白痴の子は自分
のお気に入りの場所にでかけるだろう。どんな言葉か興味はあるけれど、やっぱりもぞもぞ
語だと思う。忌み嫌う人達も増えてきているから、結局家の中に閉じ籠もってしまうのかも
しれない。自分の存在を主張できる場所が欲しかっただけなのだと思う。お友達にお友達と
して話しかけたかっただけなのだろう。

夏近くから夏、あの子は盛んに外出をしていた。夏だから思い出したのか、サイトを見て思
い出したのかよくわからない。



1510同人α総務:2011/07/05(火) 18:06:42
謝光
碇さんの「謝」三つは多すぎます。たまたまみな彼の歴史の気づきに惹かれて、興味本位で
調べたり、まずは率直な感想を入れたのだと思います。 一番のエネルギーを発揮したのは
やはり歴史王、長岡さんです。 碇さんの疑問にどう答えるか、最後はみな彼頼みでした。
そういう私も彼の見解を楽しみに待っていました。

万華鏡への投稿、「『同人α』もお知り下さい。」なんとも言いようがありません。そう
ですね、昔からあり、いまもある同人αの名が11期のみんなから忘れられているのかと思う
こと もありますが、作品と合評の楽しみを今までどおり続けていきたいと思っています。
小作品は同人α季刊紙ではなく同人αの投稿サイト「ニューロン・カフェ」で合評と同じく、
みなさんに自由に書いて頂ければと考えています。小作品をあとで一つの作品にまとめると
いう時もくるかもしれません。
応援ありがとうございます。 私も碇さんに 謝 謝 謝



1511万理久利:2011/07/06(水) 10:05:51
今朝のの箱庭
 私の所有ではありませんが、ほぼ占有している庭です。隣との境はないけれど、草花
を植える時は微妙に境界線に拘ります。見えない壁があります。
この数日、いきなり竹がざわざわし始めたかと思うと空がピカピカ、そしてゴロゴロを
繰り返し、雨水をたっぷり吸った庭は草伸び放題。草はなぜか雑草とわかってしまいます。
やたらと地べたにへばりつく、或いはひょろりと無意味に伸びる、ひたすら葉を増やす、
兄弟を増やす、そういった共通事項があります。

 さて朝起きて庭にでると、すぐ目の前の白粉花、数個先が赤くなっていました。
正面の一本、百合の蕾が妊娠八ヶ月くらいにふくらんでいました。多分白だった記憶が
あります。でも植えた覚えはなぜかありません。中に戻りリビングのカーテンを開くと
ベランダ奧に橙色のハイビスカスが今年初めて花を開きました。
 母を楽しませてくれたハイビスカスですが、ひょろひょろと背丈だけが伸びなかなか
葉がつきません。てっぺんに葉を少し茂らせ、そこにあと三つの蕾をつけています。
カーテンを開くと花が大きく咲いていた、退屈な母がベッドから見える変化の景色だっ
だのでしょう。今の箱庭を彼女に見せたら、「掃除せんば」の一言に違いありません。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001583M.png



1512長岡曉生:2011/07/06(水) 17:09:51
あした天気になーれ・第三回:評
またまた締切り時期を外して、御免なさい。
今やたらに忙しい建屋を改修する雑用の合間をやっと見つけて、書いています。
評というよりは感想です。

★笑い顔の三毛猫ちゃん(キメラ1号さんがαに、2011年 6月21日(火)17時41分に投稿)
なかなか魅力的な出演ぶりであるが、これは猫の男優なんだろうか。
そうだったら、希少な出演者がしかも笑っているこの画像は、極く貴重なる写真である。
ところで、猫って笑う動物なんだろうか。
これが男優だとして、また猫が笑うとして、この写真は一体どうやって撮られたのだろう。
ちゃんと脚本があって、ヨーイスタートで撮られたのかな。

★オッドアイ(金目銀目)
猫ではなく犬の例ならば、私も見たことがある。
17〜18年まえの朝まだき、その頃は未だ団地内では一軒家に近かった我が家の玄関先に
段ボールに入れて捨てられた生まれたばかりの雌の子犬が二匹、チョコンと座っていた。
そのうちの一匹がオッドアイで、団地内の知り合いの家に貰われて行き
もう一匹は我が家で飼うことになり、未だもって存命中である。
オッドアイの方は、10年ほど前にご主人が亡くなって奥さんが都会に住む息子さんの家に
同居することが決まった時に、保健所に引き取られて行った記憶が有る。

★オスの三毛猫のお天気占い
この場合のお天気占いは、恐らく晴れか雨かを予報できれば良い筈である。
第一次南極観測隊に伴ったオスの三毛猫も、気象観測機器が壊れた際に、きっと代役として
その天気予報の能力が役立ったに違いない。
その予報の記録と的中率の記録が若し有れば、是非見てみたいものである。
ところで、ブレイン氏の新規プロジェクトで予報を伝える手段としては
晴れには猫の笑い顔、雨には猫の怒った顔を使うのかな。
とすれば、雨用に適した写真を別途用意する必要が有りますね。

話は変わるけど、同人に誰か占いに凝ってた仲間がいたなあ。
えーっとあれは、誰だったっけ? ははは。

2704

1513長岡曉生:2011/07/07(木) 18:29:16
あした天気になーれ・第三回:評の2
この所追われっぱなしの雑用の合間に、ようやく暇が出来ました。
ボクシングや麻雀にはとんと無知なので、天気予報への素朴な疑問を幾つか提出しましょう。

猫ちゃん天気予報には、恐らく港毎にオスの三毛猫を配置することが必要でしょうが
・オスの三毛猫が各港に確保できるか(ジョージの契約は、余りにノンビリしている)
・猫は飼い主にそのまま飼って貰うのか
・果たして飼い主から、毎日必要な予報情報が安定して供給されるか
・予報の受け手からどのように報酬を集め、それを飼い主にどのように支払うのか
などの疑問です。

これらは次回以降、ゆるゆると解き明かされる予定かも知れませんが。

2704

1514万理久利:2011/07/07(木) 19:08:12
肥と筑 第十七回 評の1
いつも感じるのですがこんなに盛りだくさん、そして深く、広く歴史を語ってるのに
十分読み切れない自分がいて、感想も半端になってしまいます。時間が足りない。

作者はいつも、気にせず素直な感想を書いてくださいと言うけれど、ちょっと自分の
知識のなさが恥ずかしい。でも書こう。

27号お題 「こんとん」をいつものように旨く取り入れいます。良く考えてみれば
お茶の子さいさいのテーマですね。雲呑、わんたん、こんとん、餛飩ということをと
りあげるのも作者らしい。
こんとん、混沌、渾沌、カオス、それに雲呑(餛飩)が加わるのがおもしろい。

こんとんを直接的にカオスという文字にむすびつけあたりまえの解釈するのもいいか
もしれないけれど、そこにはあたりまえ感と、独断と、そして一種自己満足が入って
くるような気がします。よくわかりませんが、作者のように古今東西、色んな角度から、
そう、歴史を遡って言葉を吟味することが初めのステップのような気がします。
だから私はわからないながらも読むのです。

それにしても盛りだくさんすぎるのが欠点だ。でも決して眠くはなりません。
 つづく
  2705



1515万理久利:2011/07/07(木) 21:14:39
長岡氏明日天気になーれ 評の2を読んで
港の猫と港の女

そうですね。流石長岡さんらしい疑問です。
しくみ、とりわけ経済的しくみはおおいに気になるところなのでしょう。
そこのところは天才的勝負師、チキン・ジョージは港の女を使ってうまく
やってるような気がします。
ああ今頃も、仕掛け人ジョージは気仙沼港、津波を逃れたなじみのバー、
「アマリリス」で一杯やているのかもしれません。そこにもちゃんとオスの
三毛猫がいるのです。
私にはチキンがオス三毛キャットにも思えます。勝手な想像ですが。

まあ、今こんとんのお題で、どっしりの肥と筑の観賞中ですが、いつもなが
ら私の頭はとことん こんとん状態です。
とことん カオス状態です。では面白くありません。わかったかー!
言葉は広く、深く、そしてすばしっこいのだ。
2704



1516マリアンタ:2011/07/08(金) 17:39:25
夢十夜
今日こんな夢をみた。
言葉がでない、読めても意味が分からない、そんな状態で言葉の渦の津波の中に
いた。

溺れそうになったとき電話で起こされました。

作品を創るしんどさと楽しさ、評を入れることの楽しさとしんどさ。そんな中に
いるのかも知れません。??常に衒いがあります。自分の器を見せることになるの
ですから。それは少し諦めの境地、あるいは開き直りの境地になっていますが、
言葉と対面したとき、自分の脆弱さがよく分かります。

達筆な方をこれまでαの中でもたくさんみてきましたが、本当によく言葉を連ね
られるのかと思います。エネルギーに満ちあふれているのですね。
何を言いたいのかがわからなくて、ひどく自己嫌悪に陥ったこともあります。

今は素朴な自分の言葉、これを大事にしていこうと思っています。
素朴な作品は自分にも響くことがわかりました。
素朴とは、ある意味自分を捨てることかもしれません。

津波の汚物を飲んで、まだ体が少し変です。夢を見続けているのかもしれません。



1517万理久利:2011/07/09(土) 14:53:41
肥と筑 第十七回 評の2
作者は続きもの作品の中にテーマをうまく取り入れ、ふくらみを持たせてくれます。
今回も「こんとん」というテーマを、同人α21号の「カオス」と違った視点で、あるいは繰り返し、
あるいは深めているように思えます。
21号といえば私は入ったばかり、第一号作品をトホホで提出、冊子はバラエティーにとんだ作品
ばかりで、驚きました。この肥と筑もそうです。 歴史嫌いの私には箸にも棒にも状態でしたが、
そこは好奇心と課題として読みました。小さな頃から生まれる前のこと、死んだ後のことそんなこ
とばかり考えている人間でしたから、宇宙の生成については自然と興味が湧きます。

無始・無心
天台宗のお寺出身の母知美と姪の響子に宇宙の生成、渾沌について語らせませます。
「宇宙は無始の昔から無限に続く連続体であって、ある銀河系の生成の前には、原因となる銀河系
が有ると見ます。」

理系の父英夫もその見地から奥深いことを語る。
「個人的な意見だが、私は実態の全宇宙は、このビックバン節のモデルよりずっと複雑な構造を持
っていると思うよ。・・宇宙は時間的にみて無始だと思う。」

ここでも無始という言葉がでてくる。始まりがない。ああ、理解できない観念です。
でもこの言葉に大きなヒントが隠されているのでしょう。
この後に続く無心についても目からうろこ。無知な私でもどこか思い当たるのです。
おおきな渦の中で、いわば生かされて生きているのだと、少し気持ちが楽になります。
物理科学の世界も、素粒子、カオスの世界も、宗教、哲学の世界も、みな同じものを探しているの
でしょうね。真理でしょうか。
 つづく
2705



1518赤松次郎:2011/07/09(土) 15:07:50
あした天気になあーれ−評のお礼
震災列島しかもこのくそ暑い毎日、評という難行苦行を押しつけたようで痛み入ります。
とは言うものの、この自虐的作業は作品を理解するには一番有効な手段であるなどと理屈を
つけて、必ず己の能力UPに繫がるでしょうなどと、正当化するものであります。しかし、
この弁はいささか自分でも何を根拠に言放っているのか判らない始末。この暑さのせいだと
言い繕いたいし、オキシモーラン的言葉遊びのやり過ぎのせいのようであります。支離滅
裂、前後不覚、人事不省、味噌も糞も一緒、目糞鼻糞、五十歩百歩、こんとん、混沌、渾
沌、意味不明、無茶苦茶、まさに迷走の体であります。病院へ行かなくゃ・・・。しかしな
んとかここに娑婆に踏みとどまって、この世に漂う不条理の波々に耐えて書いてくれた万理
さん・長岡さんの質問に答えましょう。

◆ 民間天気予報と言えば下駄です。放り投げて表、裏その他から明日の天気を予測しま
 す。
★そうです、次回はその下駄が主題です。どのような展開になるかはお楽しみに。

◆登場するもに必ず科学的検証を入れることだ。これが毎回楽しみでもあり、小説を支えて
 くれる大事な要素になっている。少々奇想天外な話題にも信憑性をもたせるという憎い構
 成をしている。
★第一回目は大森 荘蔵の確率論、第二回目は雄の三毛猫の遺伝子論を取り上げました。
 さて次回の科学的検証は何にしましょうか。チキン・ジョージの「パチンコ力学」?アラ
 ン流「しわぶきの肉体に及ぼす心理的影響」?それともジョン・ロールズの「正義論」?

◆この作品は笑いと、涙の世界だ。 迫力がある。
★そう真面目に精一杯生きている庶民の滑稽さ、くだらない意地や、過剰な情の吐露、ちっ
 ぽけなプライド等々に振り回されるあほらしさのなかに、諧謔と悲哀さを見る。
 単に情による涙もの、知による理屈もの、意による根性ものだけでは物足りないと思う考
 が私にはあります。

◆チキンの登場の他に、主人公と妻とのやりとりが作品にスパイスとして効いてくる。妻は
 片鱗を覗かせるだけではあるが、チキン同様、存在感を持たせている。
★お気づきのように登場人物は少ない。そのなかでこの三人は、ジロ−はジョージに勝ち、
 ジョージは細君に勝ち、細君はジローに勝という「じゃんけん」「みつどもえ」「三すく
 み」の関係であります。そしてそれぞれ全く違う個性をもって生きています。


◆経済的しくみはおおいに気になるところなのでしょう。
 そこのところは天才的勝負師、チキン・ジョージは港の女を使ってうまくやってるような
 気がします。

★天気予報占いサイトの運営費は別途に見事な理屈をご披露します。
★左様、函館、宮古、釜石、気仙沼、三崎、焼津、御前崎、?地、高松、八幡浜、別符、長
 崎、枕崎など港町ブルースに出てくる漁港を主に雄の三毛の活躍の場として考えましょ
 う。そしてそれぞれの源氏名を募集、たとえば小樽の祐次郎、釜石の鉄、長崎の雨太郎等
 々。チキン・ジョージは港々に女を待たせていることは間違いありません。

◆猫って笑う動物なんだろうか。これが男優だとして、また猫が笑うとして、この写真は一
 体晴れには猫の笑い顔、雨には猫の怒った顔を使うのかな。とすれば、雨用に適した写真
 を別途用意する必要が有りますね。
★ 笑った猫の撮影では「またたび」のご褒美をたっぷり与えました。また、猫は水にぬれ
 ることが嫌いですから、捲土重来を期して雨に日はもっぱら寝て過ごさせます。そのキャ
 ラクターは下記の写真をご覧ください。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001590M.jpg

1519ペルソナ2号:2011/07/09(土) 16:34:53
夏ばて猫
ああ、いよいよか・・・。
よっぽど暑いのでしょう、手伸ばして、足伸ばして、冷やしてくださいな。
いい夢見てください。「マタタビの森を彷徨う俺」



1520万理久利:2011/07/09(土) 18:10:47
白粉花
気温も体温も高くて頭が思考停止状態になりがちです。
それでも気合いをいれて日常生活をと、夕方庭に出て一週しました。数歩ですが。

私の箱庭の白粉花が赤だけではなく黄色も次々の花を開きはじめました。白は最後かな。
百合はうっすら白みがかってますます膨らみを増し、ご開帳までもうすぐのようです。
宇宙の始まりではありませんが、この白粉花、どこから来たのでしょうか。
百合と同じく意図して植えた覚えはありません。となると風に乗って種が舞い降り
たのでしょう。百合は球根、空を飛ぶことは無理なのですが。
そもそも植物自体どこからきたのでしょう。地球が青くなったとき動物、ヒトと同じく
いやその前からですね、たまたま地球にあったものが組み合わさって奇蹟のように
創りだされたのでしょう。
そんなことを考えながら白粉花を見ていると、おおーという気持ちになぜかなります。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001592M.jpg

1521万理久利:2011/07/10(日) 14:22:14
肥と筑 第十七回 評の3
あまりに盛りだくさんなので、あと興味深かった箇所に触れます。

人における教育と修練、無心とは
地球上の生物の中で、人類は意外は弱点を持って生まれている。それと比べて他の生物
は淡々と生きる力に溢れている。人類に与えらたのは言葉と文字があって教育。
犬や猫、植物の方がよほど潔く生きていると思っていました。人類はどうか考える。

コーヒーブレイク
あらら、筆者お得意の占星術についてご披露です。だれも判らないだろう、俺の境地に
はいかないだろう、との達観でしょうか。 そう言えば先日占い師がここにいるぜ、と
明日天気になれの登場人物に言っていたような気がします。そうですね、筆者としては
なぜおれの前に、猫や晴れ女や下駄なんだと言いたいのでしょう。でも筆者はお天気占
い師の器ではないような気がします。もったいない・・・。

周王朝と製鉄
最後にまた製鉄技術で盛り上げました。周王朝の民族がトルコヒッタイトにまで繋がり
ます。度々触れる箇所ですが、次第に詳しくなります。 第五回、でも詳しく触れてい
ましたね。民族の移動と技術の知恵は武器になるのですね。

将軍舞
「将軍」という舞は、神楽の最奥義、「死に入り」とは不気味な踊りです。登場人物が
左右対称に左回り、右回り、交互にまわる激しい踊りで、最後は失神とか。その状態は
渾沌。敢えて渾沌に戻す作業。そしてこの踊りには南方系、北方系があると分析してい
ますが、失神は同じようにあったのでしょうか。渾沌の状態に戻すとは、死に繋がって
いるのか、生に繋がっているのか、等々わからないことだらけです。踊り手は多分女性。
将軍様のような女性ではないかと想像します。ある種エンタテイナーでもあり技術の強
さを知っている。そう言えば失敗しちゃった人かいるよね。近くにね。声が届かなかった。
佐賀の新米、「将軍米」はどうかな。
もうここでお腹いっぱいです。
つづく
2705



1522:2011/07/10(日) 20:08:13
長岡様今回も合評失礼します。
今日は、小生にもマンションの斑長のお役目を頂き、半日会議がつぶされ、
長岡様の作品合評は出来ませんでした。小生の作品にも懇切丁寧な戴きにもかからず失礼致します。
かわりに2句詠みます。

◎ あじさゐや雨したかあびまだほしき     民治

◎ こなごなにガラス裂くやふ稲光       民治   

1523万理久利:2011/07/10(日) 20:23:00
肥と筑 第十七回 評の4(完)
お腹いっぱいと書きつつ、だらだらと続けるのは、やはりこの作品には
何か未来へ向けての情熱を感じるからです。歴史わからない自分にもそ
の熱意みたいなものは、回を重ねてトホホで読んでいて伝わるものです。

以前にも評で触れたかと思いますが、この物語は千葉のある家庭の日曜
午後の勉強会、しかもかなり教養指数の高い人々の出席です。
こんなありえない頑強な場所を作り、著者は延々と物語りを続ける準備
をすでにしていたのでしょう。

人が動くと場面はコーヒーブレイクでほんの少し。後は登場人物の会話
のみです。作者はブレイクをぎりぎりの譲歩で遊びの部分を作ったのか
もしれません。それにしても、同じ場所、同じ時間、同じメンバーにか
なり高度な歴史を語らせるのです。17回もよく続いたものです。

1.焦点を絞って、内容を全般的に優しく、くだけた説明文的にする。
2.登場人物を動かす。たとえば母智美が、同じ檀家の誰かと噂にな
  る、次女清香が妊娠する,主催者である父英夫が無断欠席する。
  これだけでも大分私のようなレベルの人間は読みやすくなります。
  如何でしょうかと聞いても、多分作者は頑固でしょう。そこがいい
  ところでもあるのですが。

では他の作品を創ってもらいたい。別な角度から肥と筑をまた読み直す
かもしれません。ああおこっちゃたかな。

最後になりますが、著者前書きの写真、深いですね。似てるようで似て
ない。でも繋がってるのですよね。Beforの方が男らしく、抑圧と夢に
溢れる感じです。毛髪の問題だけではありません。
Afterはちょっとこれまでの作者の風貌とは違います。おしゃれしてる。
どのような心境に入り込んだのでしょうか。

後書きにもありましたが,震災の場でさぞやこの数ヶ月大変な時間を過ごさ
れかと思います。??遠くの人間は想像するしかないのです。
さて今日はなんと筆者の誕生日のようです。これもたまたま、筆者にいわせ
れば全て「ご縁」なのかもしれません。??生日快楽!!
 おわり
2705



1524水彩画愛好家:2011/07/11(月) 17:01:27
初のホ-ル・インワン(2011/7/9)街角スケッチ
ホールインワン
おめでとうございます。ひとつのことに拘ると、とことんタイプですね。
会社人間ゴルフのホールインワンのように、パーティー開いたり、記念品配ったりする
馬鹿馬鹿しいことはないのですよね。
「パ-クはボ-ルが大きく芝のラフに打ち込んだら自滅してしまうので、フエアウエイを
外さないように慎重に狙い打ちました。」
ああ、もう私には意味がわからない。すっかりセミプロ域です。
9日はささやかな宴が家庭であったのでしょうか。それともご自分の勲章としてそっと
記憶に残しただけなのでしょうか。

*スイカ大好物、底のそこまで食べて母に怒られていました。バックの色はスイカジュ
ースの色ですね。香港で毎日のように飲んで、家に戻ってからはかぶりつきました。
スイカが果物かどうか未だにわかりませんか、とにかく一番好きな水菓子です。



1525同人α総務:2011/07/12(火) 17:42:02
お知らせ
明日13日(水)より田辺悟朗さんの「鈍痛の時代」の評が始まります。
今回写真の都合がつきませんでしたが、11期の皆様、彼の笑い顔を思い出して
ください。
17日(日)までを予定しています。



1526キメラ1号:2011/07/13(水) 07:32:48
オキシモーラン言葉遊び−AKM02110712
◆本当の難問にぶつかって、自分を鍛えるための意志を表明しても、過熱報道やヤラセによ
 る環境破壊が、子供のはやる心を沈黙させている。

◆アイディンティとは、知覚の探求において自分で選べる存在の自由に反旗を翻し、埋没す
 る怠惰を嫌悪することから始めなければならない。

◆年金時代の到来に当たっては、動かないもの、沈んでいるもの、悲観にくれているもの
 に溢れているが、ここは退屈な星ではない。

◆武芸一筋の時代にあっては、指の上に加わった重力が、世界現象を「アンドロメダ銀河」
 と「M51(子持ち銀河)」の衝突に投資した。

◆機械工業社会に潜むものの運動に関する錯覚は、ギリシャ語、バルト語、キリル語、クラ
 ジャート語の合体によってもたらされたものだ。



1527万理久利:2011/07/13(水) 11:47:03
エクソシスト
1974年の今日、映画エクソシストが日本で公開された、というニュースがながれていました。
はやいものであれから40年近くたつのです。
首がくるくる回ったり、グーグー、グワーグワー叫ぶ女の子でした。
非日常、宗教がらみの恐怖心、いや異物に対する恐怖心でした。
『オーメン』(The Omen)が後に続きます。6月6日午前6時に誕生し、頭に「666」のアザ
を持つ悪魔の子ダミアンを巡る物語。ダミアン君も散々です。

ひどい熱さの中、四谷怪談もいいけれど、エクソシストも冷やっとするでしょう。
2011年のこの世も負けない位オーメン、オーメンだらけ、エクソシストは現れるのでしょう
か。破れるのでしょうか。

Omen:前兆。きざし。特に、よくないことが起こる前兆。
エクソシスト:悪魔払いの祈祷師



1528ペルソナ2号:2011/07/13(水) 14:14:38
オペレーション・トモダチ
東北大震災のアメリカ援助隊のワッペン、合い言葉であった。トモダチとは相互認めてのことでいきなり来て言われても困る。66年前の登場とは随分違う。あの頃は葉巻とチョコレートを握りながらの出現だ。勝戦国の顔だったよね。どっちも基本、東洋人バカにしてないかな。
トモダチとは
1.とも‐だち【友達】
互いに心を許し合って、対等に交わっている人。一緒に遊んだりしゃべったりする親しい人。友人。朋友(ほうゆう)。友。「―になる」「遊び―」「飲み―」??大辞泉

類語 類語実用辞典(三省堂)
.ともだち【友達】
友 馴染(なじ)み 仲良し フレンド 友人 朋友(ほうゆう) 交友 知友 同友 親友 親朋 好友 知音(ちいん) 知己 畏友(いゆう) 高友 徳友 莫逆(ばくぎゃく)の友 心腹の友 蘭交(らんこう)の友 断金の友 膠漆(こうしつ)の友 管鮑(かんぽう)の友 ▽幼馴染(おさななじ)み 昔馴染み 竹馬の友 騎竹の友 学校友達 学友 級友 校友 同窓 同学 寮友 旧友 故旧 旧知 旧識 旧朋 #(相手方の) ご令友 ご親友 ご学友 〔姓名〕様 ▽(自分側の) 友人 親友 学友 〔姓名〕氏 〔姓名〕様

友達の中身は幅広いようです。深さ浅さもあるようです。
あの地震の時、「ともだち」を強要しない国々や組織からも多くの援助をしてくれたはずです。
友達の枠でくくると妙なことになる。
小さなコミュニティーの中でも友達と非友達の混在があって、自由と可能性が開かれているはずなのに、時として友達グループが非友達を排除する。非友達は友達グループを排除しないのに。そして、その構造が全体ににも圧力としてふりかかる。対等でも、心許し合うわけでもなくなります。



1529長岡曉生:2011/07/13(水) 22:18:48
肥と筑 第十七回:評のお礼の1
◆碇様
先に碇さんにお答えしておきます。
碇さんが、何時も大変な思いで作品を作り投稿されているのは、私たちは良く解っています。
どうぞ、私の作品の評のことについては、お気遣い無く。
何時も、素敵な句を有り難うございます。

◆万理さん
★同人αの新規性とそれを生み出した活力源について
私が、同人αに入れて貰ったのは、α第11号(春号)の原稿締切り直前でした。
当時のα掲示板の名称は確か「alpha 東西南北」だったと記憶しています。
その時、αの掲示板に大きな魅力を感じたのは、その投稿内容の豊富さ及びこれを評価する
合評の仕組の便利さでした。
この掲示板と冊子の製作を0から構築し支えてきた先輩方の先進性とたゆまぬ努力とには、
その恩恵を受けてきた私としては、今もなお感謝しています。
途中、図らずも一部のメンバーと袂を分かつことになりましたが
幸いにもαには今なお、この先進性とたゆまぬ努力の伝統とが保たれています。
その先進性の表われの端的な例として
赤松さんによる作品集の電子書籍化(索引・引用に便利です)
万理さんによる掲示板への投稿時のカウントの自動記録法(ここ最近の例)他が有ります。
このお二人によって、αは何時も前進し続けています。

以下、万理さんの質問(Q)・コメント(C)に対する答え(A)を述べて行きます。
★万理さん評の1
C:雲呑、わんたん、こんとん、餛飩ということをとりあげるのも作者らしい。
A:雲呑と餛飩の関係については、以前何かの記事で読んだ記憶がありました。
  その記憶が、佛教のアーラヤ識と夏王朝の象徴「雲」によって目を醒ましたのです。
C:こんとんを直接的にカオスという文字にむすびつけあたりまえの解釈するのもいいかも
A:カオス、特に数学上のカオスについて、竹内さんが冊子の前書きにその意味を説明され
 ていますので、もう一度ご覧あれ。

2705

1530長岡曉生:2011/07/13(水) 22:22:18
肥と筑 第十七回:評のお礼の2
★万理さん評の2
C:小さな頃から生まれる前のこと、死んだ後のことそんなことばかり考えている人間でし
 たから、宇宙の生成については自然と興味が湧きます。
A:確かに、人間の生死と宇宙の生成・消滅は、誕生と死滅という点で繋がっていますね。
 しかし、小さな頃からそんなことばかり考えていたのは、いかにも万理さんらしいな。
C:無始について「宇宙は無始の昔から無限に続く連続体であって、ある銀河系の生成の前
 には、原因となる銀河系が有ると見ます。」
A:私は「宇宙は時間的・空間的に有限だ」というモデルを信じる方が不思議に思えます。
 仮にそれが正しいものとして、その時間的・空間的範囲外の宇宙は一体どうなっているの
 でしょうか。

 全くの虚空でしょうか? それでは、虚空とは一体何でしょうか。
 その虚空の時間的・空間的範囲外の宇宙はどうなって居るのでしょうか。
 いや、虚空には、範囲が無いんだって?

 そうすると、ほ〜ら。そこには必然的に時間的・空間的無限の概念が生じて来るでしょ?

2705

1531長岡曉生:2011/07/14(木) 03:24:48
肥と筑 第十七回:評のお礼の3
★万理さん評の3
C:無心とは
A:この部分については、かなり自信を持って書きました。
 最近、或るきっかけで写経のごく短かい時間中に「無心」状態になっていたのではないか
 と事後に気づいた事があります。
 もっとも、意識して取りかかると本当の無心には近づけないのですが。
C:人類に与えられたのは言葉と文字があっての教育
A:そう。人は言葉と文字と教育という手段により、遺伝子以外に共通の記憶を持つことが
 出来るようになりました。これは、心の外に存在するアーラヤ識と見なす事が出来ます。
 しかし、その代償として生来の「無心」状態を失う短所を背負ってしまったのです。
C:先日占い師がここにいるぜ、と「あした天気になーれ」の登場人物に言っていた
A:あれは単なるギャグに過ぎません。
C:製鉄技術で盛り上げました。周王朝の民族がトルコ・ヒッタイトにまで繋がり・・・
A:周王朝のトルコ族は、呉太伯を介して日本に製鉄技術を伝えているので従来から特に
 興味を持って書いています。日本人には彼らのトルコ系遺伝子が伝わっているのです。
C:将軍舞・・・最後は失神とか。その状態は渾沌。そしてこの踊りには南方系、北方系
 がある。・・・失神は同じようにあったのでしょうか。踊り手は多分女性。
A:日本の将軍舞も、満州周辺に住むエヴェンキ族のシャ−マンの舞いも、踊り手は男だけ
 に限られています。
 更に補足します。本文中では説明を省きましたが、エヴェンキ族のシャーマンの舞いでは
 脇の二人が地面に平行に置いた二本の棒を閉じたり開いたりする中を、その棒に触れずに
 二人のシャーマンが飛びはねながら両手の棒を離さずに回転しつつ踊るという非常に複雑
 で大変な動きをします。
 この時舞い手の足の動きは、フィリピンのバンブーダンス(下記の踊りをご覧あれ)
   http://www.youtube.com/watch?v=3A9yWclL82k
 に非常に良く似ていました。このことからも南北二つの踊りが共通の起源を持っていると
 確信しました。
 エヴェンキ族のシャーマンの舞いの放送では、失神する状態までは撮影しませんでしたが
 シャーマンが持つ機能から見て、そこまで或いはその直前の状態までは行くと思います。

2705

1532長岡曉生:2011/07/14(木) 03:29:22
肥と筑 第十七回:評のお礼の4
★万理さん評の4
C:ある家庭の・・・かなり教養指数の高い人々による勉強会というありえない設定
A:これは以前にも、他の読者から指摘を受けたことがあります。
 確かにそうでしょうが、この設定は私に取っては必須なのです。
 というのも、私のこの一連の作品は本質的には「論」だと思っています。
 その目的は、毎回幾つかの歴史的・民族的・宗教的または言語的謎を系統的に解き明かし
 これに対する反論と再反論つまり想定問答を複数の視点で行なうことなのです。
 (この論証でも漏れた部分は、読者からの質問に対する説明として補っています。)
 このため、作品中に各分野に強い人物を想定し、このような集まりを設定したわけです。
 同じ「論」でも、作者一人が全ての論証を行なう場合に較べ、登場人物一人一人の個性が
 浮かび出るため、幾分かでも読みやすくなっていると思います。
Q:作者はブレイクをぎりぎりの譲歩で遊びの部分を作ったのか
A:はい。遊びの部分とも言えるし、エッセイとも言えるかも知れません。
 ブレイク部分では厳しい論議を意識的に省いています。しかし、前後の論の中できちんと
 辻褄が合うように説明しています。
Q:登場人物を動かす。たとえば母智美が、同じ檀家の誰かと噂になる、次女清香が妊娠す
 る、主催者である父英夫が無断欠席する。などは如何?
A:それは、この作品の趣旨からいって、チト無理な注文です。
C:では他の作品を創ってもらいたい。
A:無限回廊で私が担当した回は、幾分かは万理さんの要望に応えていると思いますが。
 しかしながら、なかなか他の担当者のようには飛べませんね。
C:著者前書きの写真、Beforの方が男らしく、抑圧と夢に溢れる感じです。
 Afterはちょっとこれまでの作者の風貌とは違います。おしゃれしてる。
A:Afterの写真を見た同期の女性から、同じ様にオチョクられました。
 「同窓会で女性に囲まれて鼻の下を伸ばしてる。写真の選別が悪かった」と。
 いや、そんなこと無いと思うんだけどなあ。チャント真面目そうな顔してるでしょ。
 いつもと違うと言えば、前日に身だしなみのために理髪店に行ったことだけです。

2705

1533万理久利:2011/07/14(木) 09:29:03
箱庭
やっと百合の花が咲きました。真っ直ぐ空に向かって咲いています。
少し大きめの湯飲み茶碗を置いた感じで、花弁の先を外側にカールさせています。
花弁を通りこしてビロード色の粉をつけた雌しべ?がすくっと6本揺れています。
花びらは、外側は薄い桃色、内側は葡萄色の線と点の模様が入っています。
朝から風とバランスをうまく取って、凜として一輪咲いています。



1534戯評愛読者:2011/07/14(木) 11:23:37
戯評タイム広告
納涼大会のおしらせ

今回の目玉はお化け大会、水木茂もあっと驚く名キャラばかりです。
キャラが立つとはこういうことでしょうか。
いつものようにお食事も用意しています。キャビア,フォアグラ,
トリュフをロシアンルーレット方式で提供するそうです。
昨年は中華コース[参鮑翅:サム、パオ、チィ]でした。
怖いもの見たさ、激やせしたい方、是非ご参加いただき、その醜悪
さをご鑑賞ください。
なお先着10名さままでは無料とのことです。
詳しくは同人α管理者に問い合わせくださいとのことです。

非常に忙しいお化けキャラ達です。当日出るかどうかはお楽しみ。
シニン、アザラシ、シャフラー、フェイク、万歩計、等々
館内冷房は不要のため使用しておりません。
*中学生未満、75才以上の方は健康管理上お断りしています。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001606M.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001606_2M.jpg



1535万理久利:2011/07/14(木) 18:28:59
箱庭の百合その後
あれから一日、どんどん花びらが開きました。今は綺麗に反り返ってカール状態。
ドーナッツのような感じです。その中心に花粉をつけた弁と花柱?が真っ直ぐ上に
伸びています。空に向かって一日中開いていました。
花と比べて細すぎる茎ですが、風が吹くと旨くしなって花とバランスをとっていま
した。もうすぐ日が沈む時間ですが、相変わらず凛と空に向かっています。

*本物はもっと美しい

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001607M.png



1536同人α総務:2011/07/14(木) 21:42:15
お知らせ
本日夜9:30過ぎアクセスが30000となりました。ささやかな数字ですが、
同人αの掲示板として新たに立ち上げて1年と数ヶ月。いろんな思いがよぎります。
見えない読者さんがいましたら感謝です。文章創りの面白さと大変さと新しいも
のへの挑戦を続けていきたいと思います。



1537万理久利:2011/07/14(木) 23:09:24
「肥と筑」作者の解説を読んで
丁寧な解説ありがとうございます。
宇宙のことを考えると、やはり気がおかしくなります。なってるか。
さて、今回いちばん聞きたかったことを最後に持っていきました。

評の4です。
*あの家族の日曜日の午後、これを崩したらやはりなりたたないだろうということ
は想像できます。
「この一連の作品は本質的には「論」だと思っています。その目的
は、毎回幾つかの歴史的・民族的・宗教的または言語的謎を系統的に解き明かしこれ
に対する反論と再反論つまり想定問答を複数の視点で行なうことなのです。」
これを聞きたかった。本人から聞きたかった箇所です。頭の中ではわかっているので
すが。無理矢理引き出したようですみません。でもその視点の大きさの面白さ、大切
さを感じています。これからも長く暖めたい作品です。

*他の作品、はい無限回廊(26号)には驚かされました。肥と筑に時間をとられる
ようですが、次の無限回廊の番も楽しみにしています。色んな可能性があるヒトだと
思いました。

*ポイントと考える事象は何度も繰り返して書いてください。頭に刻みやすいです。

生きている作者を捕まえて色々勝手な感想と注文ですみませんでした。
2705



1538長岡曉生:2011/07/15(金) 05:15:19
肥と筑 第十七回:評のお礼の3の補足
日本の[将軍舞]との関係で出てきた南方バンブーダンスの補足です。

元記事では、バンブーダンスがフィリピン固有のダンスであるように書いてしまいましたが
実はバンブーダンスは、ヴェトナム・タイ・フィリピン・マレーシア・インドネシア諸国に
広く分布する南方風俗です。地面に置いて動かす棒には竹が使われるため、バンブーダンス
と呼ばれるようになったわけです。

北方で[将軍舞]と似たシャーマンの舞いを持つエヴェンキ族は扶余族に近く、その扶余族
の母系は越族であり、この越族が南遷した民族がヴェトナム(越南)人ですから
日本の[将軍舞]とエヴェンキ族のシャーマンの舞いとは、ともに越族由来かも知れません。
2705

1539戯評愛読者:2011/07/15(金) 09:56:31
朝は元気に戯評から
その日初めて立ち上げるPCサイトはまず「戯評」から。
スカーッ と 爽快、
今日も一日、笑って、考えて、分析して、
いかに自分が無知であることを確認しつつ
そしてみんなの幸せを心から願おう!!

なぜかそんな力をもらえるのだ。

1540万理久利:2011/07/15(金) 11:08:54
バンブーダンス
ユーチューブでその様子を見ました。その時なぜか「ゴムとび」を思い出しました。
昨日の感想で触れようかと思ったのですが、とっぴょうしもないかなと、割愛。
ゴムと竹では堅さが違いますし、動かすかどうか、足をからめるかどうか、大きな
違いがあります。
それでも足を使ったダンス・ゲームはよく似ていると思いました。
ゴムとびも越族由来かも知れません。証拠はありません。

*写真、そうですね、ガクトにちょっと似てましたね。お友達にこれを言ったら何
とご返事が返ってくるでしょう。
2705



1541ペルソナ2号:2011/07/15(金) 16:15:30
四代目江戸家猫八の悩み
ブランチタイム、NHK総合で、四代目江戸家猫八・子猫二人が出ていました。
まさかと思いましたが、子猫は猫八の息子だそうです。
似てナーイ!!。ぜんぜん似てなーい!!
三代目と四代目はよく似ていました。三代目と子猫少し似ているかな。
男子は可哀想だと思いました。信じるしかないのです。
ホトトギスの鳴き声、やはり父上の方がダントツでした。
子猫君、これから大変だね。



1542長岡曉生:2011/07/15(金) 17:54:52
バンブーダンスとゴム跳び
万理さん
確かに、この二つは音楽または歌のリズムに足の動きを合わせる点が良く似ていますね。
天然ゴムが実用化されたのは西暦19世紀以降ですが、その後これがゴム跳びのゴムにどの
ように利用されるようになったのかは、色々と検索しても解りませんでした。
また、ゴム飛びが日本の何処で始まったのかも、今の所良く解りません。

しかし、現在も将軍舞が残って居る地方は主に中国地方、つまり越族に源流を持つ出雲族の
本拠地なので、もしゴム跳びの発祥地が中国地方であることが解れば、万理さんによる
「ゴムとびも越族由来かも知れない」という推理の有力な傍証になりそうです。
2705

1543赤松次郎:2011/07/16(土) 11:48:24
「肥と筑」第十七回−感想
震災列島、しかもこの暑さ、冷房の効かない二帖の狭い書斎はまさに焦熱地獄です。「肥と
筑」の感想もままならずいたずらに時は過ぎ去り、ただでさえバード・ブレインなのに、そ
れも蒸発してバキューム・ヘッドになりそう。また目の具合もあまりよくないこともそれに
輪を掛けています。そういう訳で遅くなって申し訳ありません。詳細についての質問や評を
沢山書くべきところ、いやその気は持てあますほどあるのですが、今は思いついたことのみ
取り上げてみます。

無・渾沌について
◆「インドの世親(ヴァスバンドゥ)著の上座部論書の倶舎論(アビダルマ・コーシャ)
 は、こう説きます。何の存在もない広く空しい空間に衆生の業の力が働き出すことで、
 どこからともなく微風が吹き出します。この風は、空間中で次第にその密度を増しつ

●いま私は無の科学:K.C.コール著 白揚社を本棚から探し出して、真空についての本を
 読んでいます。古典論において、真空は「何も無い状態」とあり、私もそんな考えを持っ
 ていました。しかし量子論における真空は、決して「何もない」状態ではないとありま
 す。常に電子と陽電子の仮想粒子としての対生成や対消滅が起きている。すなわちある種
 のエネルギーに満ちているということです。例えばテーブルの上にある物体はそれが静止
 状態でも、重力の影響下では落下するというポテンシャルエネルギーを持っているという
 ことで、空間が物質で満たされていないから真空は空っぽであるということにはならない
 ということらしい。倶舎論の衆生の業の力が働き出し、その密度を増すとあるのはそのこ
 とを言っているのではないかと思われます。

 またビッグバンによる宇宙の誕生においては、宇宙の夜明け(再電離)という現象があっ
 て、初めて宇宙の姿が見えるようになったという。嶋作 一大(天文学専攻 准教授)に
 よると「いち日に夜明けがあるように,宇宙140億年の歴史にも夜明けがあった。それが
 再電離である。宇宙に初代の天体が生まれ,その光が宇宙空間を満たしたとき,再電離が
 起きた。宇宙が数億歳の頃のできごととされるが,まだ見た者はいない。
 生まれて間もない熱い宇宙では,おもな元素である水素は陽子と電子に分かれた電離状態
 にあった。ところが宇宙は膨張とともに冷え,40 万歳の頃,電子が陽子に捕えられて水
 素原子ができ,宇宙は電気的に中性になった。光の進路をじゃまする電子が消えたおかげ
 で,宇宙は霧が晴れるように透明になった。」ブラック・ホールにおける、発生した光が
 重力により外部に出ることが出来ない故にその姿が見えないという現象と同じようなもの
 でしょう。その束縛から解放された光が宇宙に拡散して行き、宇宙の姿が夜明けの朝のよ
 うに明確に見ることができるようになったのでしょう。このことが渾沌の状態に秩序を与
 え世界が認識出来るようになったことと合致しているように思えます。

人における教育と修練、無心について
◆人は、それ以外の一般の動物に較べて決定的に異なる所がある。それは[人の個体は誕生
 の後に受ける教育・訓練次第でその能力を大きく伸ばせるが、他の動物の個体は種に固有
 な能力範囲を大きく越えて、その能力を伸ばすことは出来ない]ということだ。何故か。
 一般の動物では、何万年・何億年もの長い時間を掛け磨いて来た能力を、遺伝子の形で子
 孫に伝えている。だからトンボや蝶などは、誕生後の親の保護がなくとも、親と同じ環境
 下で生きていける。しかし彼らは自らの工夫や努力によって、遺伝的におよそ定まってい
 る能力を大きく伸ばすことは不可能だ。逆に、脆弱で不安定な幼児期を持つ人間の場合、
 大人になる前に、まわりからの教育と訓練が無ければ、独り立ちは不可能だ。その一方、
 教育や訓練次第で、その能力は親に較べて大きく伸びる。

●他の生物と違う「人」の定義がいろいろありますが
 「ホモ・サピエンス」(知恵の人)
 「ホモルーデンス」 (遊びの人)
 「ホモファーベル」 (道具を作る人)などであります。
 確かに作者が書いているように人間の能力は、特化された他の生物の肉体の能力にはどれ
 一つとっても遙かに及ばないものです。
 生物における進化をベルグソンはこう定義しています。
 「ほかの生物と人間の進化の違いは、キリンは首を長く、馬は早く走り、象は鼻を伸ばし
 たように、自分の肉体を進化させて環境に合わせようとしてきた。人間は自分の平凡な肉
 体を進化させるのではなく、道具を作ることで対応してきた」と。その結果脳の発達が他
 の生物より柔軟性があり、環境の変化に順応できるという能力を獲得した。

 Wikipediaによるとネオテニー(neoteny)は、動物において、性的に完全に成熟した個
 体でありながら非生殖器官に未成熟な、つまり幼生や幼体の性質が残る現象のこと。幼形
 成熟、幼態成熟ともいう。
 進化論においてネオテニーは進化の過程に重要な役割を果たすという説がある。なぜなら
 ネオテニーだと脳や体の発達が遅くなる代わり、各種器官の特殊化の程度が低く、特殊化
 の進んだ他の生物の成体器官よりも適応に対する可塑性が高い。そのことで成体になるま
 でに環境の変化があっても柔軟に適応することができるとされる。

●「肥と筑」の評論にはなり得ませんでしたが、この深い知識と論証による作品の中から知
 的な好奇心を見つけ出し、それについていろいろと調べかつ学ぶ機会を与えてもらったと
 思って、感謝しています。

 2705
 30100



1544万理久利:2011/07/16(土) 15:52:37
怒りを現すしぐさ・言葉
テレビでどの県の方言で警察の取り調べをうけたら一番怖いか、なるものをやって
いました。共通して見られる仕草は、にらむ、盛り上がったところで拳を作りゆっ
くり腕を振り上げ机を叩くでした。方言、思ったとおり一位は「仁義なき戦い」の
広島県でした。

「怒って机をたたく」というのは、怒っていることがよくわかるしぐさですが実際
にやったことがある大人は少ないかもしれません。女性は少ないと思われます。
そう言えば父は母に怒りを覚えると、悲しい目をして外に出掛けました。
机叩きこれは、うまくいけば、相手を黙らせ意見を受け入れるきっかけになります。
もちろん、あまり頻繁に行うと、わがままな人という印象が、というより病気だと
思われてしまうので、この作戦はここぞというときに取っておきましょう。
私は笑い転げて机を叩くことはありますが、怒って机を叩いたことはありません。

「机を叩くヒトの顔はみな一様である」吉田戦車の絵を見てそう思いました

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001617M.png



1545万理久利:2011/07/16(土) 21:10:48
オーメン(前触れ)
重なるときは重なるものです。
?宗教の勧誘
ピンポーン、めったに鳴らない訪問客ベルでした。いきなり「この度の地震であなたの人生観変わりましたか」と。少しおどおどした感じの優しい女性の声です。
「私は神様というものを残念ながら一切信じていません。この大地震も地球の歴史のひとつに過ぎないと思っています。覚悟はできています」
そんなことを言ったら、あなたを救う冊子をお渡ししようと思っていたのですが・・お邪魔しましたと一言いって切れました。キリスト教でした。暑い中本当に積極的な活動、ご苦労様です。インターフォーン越しの会話でした。

?タランチュラまた現る
本を取りに寝室に入ると、まず目に入ってしまった。なぜか直ぐ入ってしまった。カーテンの上の壁にあのタランチュラ、直径8?ほどのスリムな蜘蛛。まだ居たのだ。届かないし、潰すのは祟りがありそうです。今はバスルーム入り口の扉横に居ます。手が届く所ですが殺しません。無視することにしました。いや共存ですか。

?おととい朝開花した百合は三日目の今日も一杯に花びらを広げて天にむけて咲いています。夜も天に向けています。生きるエネルギーを思い知らされました。植物は当たり前のことをずっと繰り返しています。

みな、いつもあっても可笑しくない現象なのでしょうが、大地震、そしてこの熱さの中でつい繋げて考えていまします。古代人は素直に繋げたかもしれません。そして祈ったのでしょう。



1546:2011/07/17(日) 10:25:01
今朝の一句
◎ 蝉黙(もだ)す

   佐賀ん街また

       しずかなり           民治

1547万理久利:2011/07/17(日) 12:08:47
私も一句
●通る度話し掛けるぞタランチョラ
●ウーウーと隣の子の声蝉のふ化
●光る竹すくっと伸びる変わりもの
●クーラー点け球児にかける日本の未来

*大蜘蛛が昨日から徘徊しています。今書斎の手前の壁に張り付いています。
*言葉を発する課程はセミが世界に飛び立つのと少し似ています。
*家の前の竹の塀、ときどきびっくりするほど成長する数本があります。
*皆が日本の夢にかけてエアコン全開していきなり停電があるかもしれません。



1548万理久利:2011/07/17(日) 17:52:47
「鈍痛の時代」の評
なぜか鈍色と通じる題です。鈍色の空の下、熱さと放射能にやられ、この鈍痛の中年の
書き物を読むのか。佐高卒30周年を記念して出された一冊「青春のあの日」。
これが斜光へと繋がったのでしょう。50歳を迎える頃の作品です。
男子たるもの、家族を養い、会社をもり立てる役目が暗黙のうちにあります。
卒業後色々ありました。他の人達もしかり。男子はこんなに早くから体の衰えを訴える
のか。なによりも心の衰え。それでも作者は心の痛みを鈍痛と捕らえ明るい未来を描く。

裕次郎、よく覚えています。あの時私の父もあの病院に入院いていたから。退院の時は
父にも屋上にあがって「まだ生きるぞー!」と言う場面を想像したくらいです。
結果父のほうが長生きしました。

悪いことは重なるものです。良いことかもしれません。腱鞘炎と事務所の改築、息子の
引っ越し、良いことかもしれません。

「幸いなことに心の痛みの方は鈍痛となり、寧ろたとえ泡沫の一生であっても今後何が
出来るかやるだけやってみようとの気持ちが強い。若い頃は思いも及ばなかった五十歳
に手が届く今、肉体の鈍痛に耐え、心を鈍くして頑張ろうではないか、御同輩!」
ちょっと早すぎる台詞だけれど、現在と未来を述べていて思わず拍手です。

高校時代の思い出話しではなく、現在から語る作者の姿勢に共感が持てました。
二十年後の今、変わらずの作者が居ると思います。
2706



1549長岡曉生:2011/07/18(月) 03:25:37
鈍痛の時代:評
著者が書かれた鈍痛、読んでみて私も色々と思い当たることが有ります。
・肉体的鈍痛
佐高卒業後15年つまり、著者が三十三歳のころゴルフコンペで経験した足の吊り
この足の吊りは本当に痛いものです。私も同じ三十年代、筑波に職場が移った後、テニスの
練習中に足が吊ったことが何度もあります。原因は練習のやり過ぎでした。
その後も四十肩・五十肩の痛みを幾度も経験しました。おまけにぎっくり腰までも。
今にして思うと、私の場合は予防のための日常の訓練が不足していたようです。
・心の鈍痛
「引っ込み思案で、社会規範の枠を破れないでいたその当時に、現在の心臓にて戻れたら」
これまた、私が常々抱えていた思いそのものです。
もっとも、これは人たるものに共通の反省から来る悩みであり、他の生き物にはない悩み、
つまり人が考える力を持ったが故の悩みですね。

「今生の経験が、生まれ変わり死に変わりの時空遍歴中でどう生かされていくのだろうか」
これは、肉体の鈍痛はノンビリ生活と節制とで何とか乗り越えた私にとって、今もって問い
続けている問題です。

2706

1550:2011/07/18(月) 08:18:39
今朝の一句
万理さんほど素晴らしい連句はできません一句だけ失礼します。

◎ 海に潜み
   エネルギー畜わふ
        ビッグ野分    民治
もう一句

◎ 海に生れ(あれ)
    陸(おか)を楽しむ
            野分かな   民治

1551同人α総務:2011/07/18(月) 10:24:22
お知らせ
本日より無限回廊 第四回 赤松次郎作
が始まります。(7月24日まで)
長岡氏よりバトンを渡され、そのバトンが激しくて受ける側は
冷や汗ものですが、うまく繋げて、勝手に繋げてくれました。

宇宙散歩に探偵シャーロックときます。純文学が渾沌文学に。
この物語が扱う時空は宇宙の始まりから遠い未来に及びます。
SF(science fiction)というよりSpace Fantsy でしょうか。
どちらであっても、物語として読み応えがあります。

「著者のポートレートとコメント集」の変わった写真にもお
立ち寄りください。
末尾数字は2707です。

?



1552万理久利:2011/07/18(月) 12:01:33
海と台風
そうでした。今日は海の日。そして大型の台風6号が近づいていました。
海に潜み と 海に生まれ それぞれがうまく下に繋がっています。
台風エネルギー、うまく利用できないものでしょうか。風力程度でしょ
うか。台風の目を捕獲して育てる・・・原発50機くらい期待できそうで
すが海と太陽にかわる栄養はなかなか難しい。
今日も朝から暑いです。

●撫子と 言ひて蹴り上げ をんなかな
試合の顔はとても大和撫子には見えませんでした。終わるとかわいい撫子。



1553赤松次郎:2011/07/18(月) 17:18:28
鈍痛の時代−評
いづれの頃にやありにけんというという古語を作者は使っているのに、どのような感慨を抱
いて書いたのか、なにかの思いがありそうだ。単に昔の話として強調したかったのであろう
か。それともそんな思い出は反故にしたいと漠然と願ったものなのか。
それにしてもこの文節は頭に残り、過去に何かの本で読んだ気がして調べて見た。徒然草
だったか、枕草子だったか。いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひ
け・・・ 源氏物語だった。

長岡さんの分析のように肉体的な鈍痛と精神的なそれが同時進行形で語られている。
ちょうど作者は高校時代、我が家に屯する「梁山泊」の仲間の一人で、中学・高校・その後
と長い付き合いをしてきた。作者も書いているように裕次郎に傾倒していて、新宿の場末で
興業中の古い三本立ての映画につきあった覚えがある。浪人中とはいえ、その状況は個々の
意識の問題であろうが、我々はいたって暢気なもので、金はなくとも時間はもてあましてい
たころだ。
作者は自らを「それまでの人生を振り返って別の生き方があったかなあという想いが胸をよ
ぎり、心に鋭い痛みを感じ始めた頃でもあった。」と語るように、己の置かれた環境から
脱出したり破壊すると言った性格ではなかった。私のように激しく抵抗したり、逃走するこ
とはなく、それだけ作者は我慢強かったのか、満足する環境であったのかわからない。私達
「梁山泊」の連中からすれば、昔も今もそれがちょっと物足りないと感じていたのは確か
だ。私も別の生き方があったのではと思わぬでもないが、結構自己流でわがままな生き方を
してきた故に、後ろを振り返って嘆くことは意地でもしたくないと思っている。

いみじくも作者は最後に「我々はたとえ水増しの人生であっても、生きている間に出来るこ
とを精一杯やらねばならない。」と書いているように、世間の義理や人情といったしがらみ
を断ち切って自由になり、是非もう一度花を咲かせてもらいたいと「梁山泊」の仲間の一人
として願っている。

2706
30252



1554長岡曉生:2011/07/18(月) 23:35:43
肥と筑 第十七回:評のお礼の4
◆赤松さん
健康が第一です。この猛暑の中、どうか無理はしないで下さい。

★虚空について
C:量子論における真空は、決して「何もない」状態ではない。・・・
 常に電子と陽電子の仮想粒子としての対生成や対消滅が起きている。すなわちある種のエ
 ネルギーに満ちている。
 空間が物質で満たされていないから真空は空っぽであるということにはならない
 倶舎論の衆生の業の力が働き出し、その密度を増すとはそのことを言っているのではない
 かと思われます。
A:仰有る通りです。
 佛教で何もない虚空とと言うのは、実は内部に因果の関係言い換えれば衆生の業を孕んで
 いる空間のことです。
  華厳経で[一微塵中、一切佛国土を現わす]
  禅家では[無一物中無尽蔵]
 と言っているのは、正に佛教の虚空のことを指して居るのだと思います。

C:再電離時に光の進路をじゃました電子による宇宙の闇と、ブラックホールによる光の閉
 じ込めによる闇とは、同じようなもの
A:いや、それは違うと思います。
 前者は電子の雲による光の減衰が原因ですが
 後者は重力による光の閉じ込めが原因ですから。

★ネオテニー(幼形成熟、幼態成熟)について
C:ネオテニーは、動物において、性的に完全に成熟した個体でありながら非生殖器官に未
 成熟な、つまり幼生や幼体の性質が残る現象のこと。
 ネオテニーは進化の過程に重要な役割を果たすという説がある。なぜならネオテニーだと
 脳や体の発達が遅くなる代わり、各種器官の特殊化の程度が低く、特殊化の進んだ他の生
 物の成体器官よりも適応に対する可塑性が高い。そのことで成体になるまでに環境の変化
 があっても柔軟に適応することができる。
A:そう思います。
 人間は、正に猿の未熟児として生まれるそうです。それ故、生後直ぐに細い枝に掴まらせ
 ると1時間程度は落ちないで掴まって居れると言うことを聴いたことがあります。
 確かに、新生児は猿そっくりの顔ですが、誰がそんな実験をしたんでしょうか。
 それにしても、猿の未熟児が親猿に適切に保護され、自らも子孫を残すことが出来たこと
 が結果的に人類の誕生を可能にしたわけですから、非常な僥倖の連続が有ったんですね。

2705

1555:2011/07/19(火) 08:53:30
今朝の一句
◎ なでしこの
     やまとなでしこ
          まことなり  民治

              

1556同人α総務:2011/07/19(火) 17:35:40
電子図書2−お知らせ
◆読み手(読者)としてのその有益性と限界(まだ明確にはなっていない)の視点から述べてきました。
要はネットで紙の本を頼むのではなくネット上のデータを購入するわけです。 中には無料でかなりの
過去の作品が既に電子化されているケースもあります。 配信会社はネット企業、作家、そして支える
ボランティアであったりします。法人ではありあますが、これまでの所謂出版企業ではありません。

手元に置いておきたい書籍はこれからを生きる若い人達にもあるでしょう。同時にネットで文章を楽し
むことも、音楽や動画付きででてくるわけです。音声化すれば目の悪いひとも利用できます。ともに可
能性をじっくりと広げていくのが良いような気がします。

◆配信側
同人αは素人集団ですから。作品を個別に売るということも、冊子を売るということも二の次ではあり
ました。当初より作品集にアップさせ、著者の写真やコメント、時には音楽や動画もつけるケースがあ
ります。もちろんこちらは無料となっています。評を入れるときは作品集のデータが役立ちます。なぜ
なら評もデータで行うからです。横に冊子と広辞苑ががあればいい。

冊子を手作りで作成していくことも、ネット上に作品として公開することも、管理者その他有志の方に
支えられています。 同人の年回費はほぼ冊子作成コスト、郵送コストに充てられ、出版側+配信側の
人件費等は勿論ゼロ。楽しみながら文章を作っていくことに挑戦しようという道楽です。
電子図書化の動きが進むなか、素人もそれなりに電子図書を利用していたわけです。
素人だからこそ、凄いことができるかもしれません。 これまでの出版会社は会社の目的とこれまでの
販売方式を再度問われるでしょう。電子図書との付き合い方も考える必要があります。

●さて寄り道が長くなりました。本日より、無料電子図書「青空文庫」とリンクしました。
あの時の本、少し読み返したい、検証してみたいという場合に役立ちます。
利用者一人一人の工夫次第です。一度ご覧になってみてください。



1557万理久利:2011/07/19(火) 17:44:56
私も一句
●蜘蛛の子が 湧きだしこれも 野分かな
●虫がくる 避難の小部屋 野分かな
●そっと出て 爽やか帰国 なでしこや

*タランチュラの子のようです。
*リビングの壁にカマキリ一匹と小さな蝶そして私
*爽やかでした。あっという間に一位です。なでしこ台風。



1558万理久利:2011/07/19(火) 19:14:19
無限回廊 第四回の猫
著者のポートレートとコメントより

真っ白の襟にセルリアンブルーのポロシャツ姿の自分に見とれている。シャツの色ではない。
著者らしい出だしだ。
肝心要の写真は家の中、あまりに転居を繰り返したせいか、どこであるかはっきりしないよ
うだ。よく見ると髭面で、頭は少しねずみかっている。ぼけたふりをするボケか、それとも
お得意の遊びの世界か。
ほぼ同時期スタートさせた「明日天気になーれ」ともに新境地、とはいえカラーはたっぷり。
オスの三毛猫に天気予報させるのだからたまらない。そう言えばソファーに座った姿は猫に
似ていないわけでもない。

無限回廊の旗振り役が二回目の作品提供となった。相変わらずマイペースだが決して外さない。
「前回の作者が残してくれた難しいプロットに戸惑い・狂喜しながら、なんとかうまく立ち
回って結論らしきものを先送りした形で次の作者にバトンタッチ出来たと悦にいっている」
全員毎回同じ気分だと思う。そっくりそのままあかんべー、そして長岡さん振り出しに戻し
てごめんなさい。これは第五回分(28号)のこと。こんな調子である。
というわけで次から次へとアイデアをぶつけてくる、とてもぼけたとは思えない同人だ。
またその多くを実行してしまうことにも驚かせられる。実に無口でエネルギッシュな同人だ。
2707

*鼠を捕獲できる猫はいつも眠い

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001631M.jpg



1559同人α総務:2011/07/20(水) 13:12:10
電子書籍3
青空文庫
早速開いてみました。生きてる作家の本は殆どないけれど、昔読んだ懐かしい書籍がたくさん
公開されています。字も大きくできるし読みやすい。机の上にある図書館と云ったところでし
ょうか。作家別、作品別、ジャンル別にも分けられていて探しやすい。

ところがです。全体のどのへんを読んでいるのかがよくわからない、ページをめくる感覚が欲
しい等々が出てくるのです。物質としての本は単純な紙ではなく、一つの宇宙が一冊に繰り広
がるわけです。電子図書もそれに変わるのでしょうか。ブックデザインは今のところありませ
ん。表紙、タイトルの字の感触や副タイトル、解説のようなものもありません。人間は贅沢な
ものです。でもあっという間に人も技術も進化するでしょう。

買わなくても、図書館に行かなくても済んでしまう時代も近いのかもしれません。
作家の職業が成り立ちませんがそこは工夫で。生きてるひとには(著作権残)お金を払うとか、
但しかなり安くて済むはずです。従って本物の本はものすごく高くなるかもしれません。
青空文庫は図書館をめざしているようですので、販売は考えていないようです。(有料公開)
でも、わくわくするような世界が待っています。



1560マリアンタ:2011/07/20(水) 13:40:47
夢十夜 ∞
今日こんな夢をみた。
目つきが変わり握り拳まで、そして、おおきく振り上げ。
   どかん 叩いたあと、
「邪魔だ!!来るな!!消えろ!!」
と云われた。

総理、はたまた放射能にでもなった夢を見たのだろう。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001633M.png



1561:2011/07/21(木) 07:00:43
今朝の一句
◎ ジグザグの
   台風6、7号
       吸収か   民治

1562万理久利:2011/07/21(木) 16:36:41
続けて三句
●台風の 円の中といふ 警戒孤立
●台風が 過ぎておみやげ いい知らせ
●蒸し暑さ 飛ばしながらの 野分かな
*福島県の「半径」が重なります
*100のうち1いいことがあれば、それだけでいい
*今室温、天然で24℃です。



1563万理久利:2011/07/21(木) 17:19:22
無限回廊 第四回 評の1
カミノ(ゲバラ)さんとの宇宙散歩が美しい

言葉の重さ、人の欲張りさ加減、そして真実、歴史、神、無、そんなものを宇宙の視線で
語った「三つの願い」から約20年がたち、相変わらずの切れ味で続きを書いる、そんな
印象を持ちました。

回を重ねるごと、謎の登場人物の姿がだんだんと明かされてきます。今回の主人公は本郷
冷熱社長赤松次郎です。

今回は本郷冷熱本社の地下にある瞑想室の先にある「ペルソーナ異界」が登場です。
このの部屋の扉は個体全体のステップで開くとあり、読めば読むほど妙に納得させられま
す。社長はどうやらサルサのステップを踏むようです。実に絵になります。
このペルソーナ異界は歴史に意識を飛ばす場所でありまた宇宙への部屋でもあるようです。

ここでコテコテの衣装を着て、本郷冷熱社長 赤松次郎とサカエルカミノことチェ・ゲバ
ラが宇宙に飛び出つかの間の宇宙散歩をするシーンが美しく、かつほほえましく、科学的
で面白い。科学の突っ込みは赤松氏ならではのものですが、政治の話し、色恋の話しと違
ってまっさらで一種無心、或いは爽快な気分になるのは評者だけでしょうか。

「留守中はいい子にしていろよ。地球の周りから離れるなよ」と月に声をかける実に優し
い冒険家でもある二人は仲良く星座まわりです。そしてなんと宇宙の果てまで行き着く。
村上春樹の小説「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の世界とと重ね合わ
せてです。一角獣の名をもつ星座には寄ったのかな。一角獣には会えたのかな。

これまで著者の作品イメージが鈍色になりがちの私ですが、このシリーズでの印象はもう
一人の村上ではないのですが、「限りなく透明に近いブルー」でしょうか。
透明の先のバックは吸い込まれそうな真っ黒な世界があるのです。
ブルーは限りなく暗いブルーなのです。
とても夢のある美しい宇宙散歩でした。さて私も行こうかな。

★あの前書きの写真を思い出しました。ひょっとして、「三つの願い」の構想を練ってい
た頃ではないのかしらん。宇宙に思いを馳せるとあのような、一瞬空白の顔というか、頭
というか、無防備というか、それはそれは、哲学的、猫的顔立ちになるのかと思ったもの
です。著者が気に入ったメロディーをネットの作品集から抜きだしてご紹介しておきます。
鉄腕アトムの曲ではなくそれなりに歴史を積んだ渋い男の曲でした。
 ♪→ http://www.youtube.com/watch?v=INkLVwtIr_I&feature=related

2707



1564同人α総務:2011/07/22(金) 12:31:31
無限回廊とチェ・ゲバラ
チェとは、おい、やあとかいうニュアンスのようです。みんなに親しまれていたのでしょう。
さて彼は生涯を通じての読書家だったそうです。ゲリラ部隊に古今の名作を諳んじて聞かせ
たり、医学を学んだから、医学はもちろん、数学、考古学、フロイトの精神分析、機械工学、
とにかく幅広いものであったらしい。広島を見学し、トヨタ工場も見学したのもなぜか納得
してしまいます。「もしダビンチが革命家になったら・・」
そんな所にゲバラの強さやかっこうよさがあるのかもしれません。
さて無限回廊 四回 ですがゲバラが登場します。遊びでブックデザインをしてみました。
作者同期の万華鏡にも先ほど紹介しましたが、埋もれたでしょう。でも見る人は見る。
2707

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001637M.jpg



1565万理久利:2011/07/22(金) 15:54:45
台風六号の後
お騒がせのんびり雨台風でした。
今日は朝からすっきり晴れ、台風一過の青い空でした。

箱庭は大きな被害はありませんでしたが、ぐーんと伸びた変わり竹の
うち一本が折れて箱庭に落ちていました。
前の家との間には隙間のある暗茶の壁があるのですが、この数日で隙間
からの竹の露出が多くなりました。そのうち緑色の壁になりそうです。
楽しみです。

*台風が近づくと血が騒ぐ、これは受け継がれたDNAのせいです。



1566万理久利:2011/07/23(土) 00:33:02
無限回廊 第四回 評の2 カタカナ
ア)作品によっては、時々、みごとなくらい海外横文字カタカタ言葉が使用
されます。それは人名であったり地名であったり、一流品の名であったりし
ます。他方自然を描き、人間をじっくり観察し、事象を表現するのに懐かし
き日本語を鏤め淡々と書き上げていく作品にはなかなかカタカナは出てきま
せん。古き懐かしき日本語が多く登場します。私には知っていても使うこと
のできない言葉たちです。今の言葉にはない気配、雰囲気が籠められている
ような気がします。

カ)作品にはカタカナが多く出てきます。それは出発点の「三つの願い」
がそうだったから、作風、ねらいとしても自然とカタカナが多くなるのでし
ょうか。科学を扱う箇所はもちろんです。
この作品には懐かしき日本語とカタカナ語のシャッフル現象が現れています。
そのギャップが物語の旨味をますような気がします。

マ)赤松とゲバラ二人の三日間にもおよぶ宇宙散歩の後は、本郷冷熱社長で
ある赤松次郎がアメリカ西部に行ったときのことが短く書かれています。
友人たちの形容が面白い。そして風景も職場もいかにもアメリカという気に
させる。怪しげな会社も物語の先を匂わせてくれます。
この技術はなんなのだろう。アメリカかぶれだけではないはずです。
二つの推察。一つは筆者はアメリカ西部の空気が好きである。
二つ カタカナを使用し物語に一種膨らみを持たせる。もちろん作品にもよ
ります。

ツ)村上春樹という小説家がいますが、彼もなかなかのカタカナおやじです。
日本非居住者として染みついたカタカナなのかもしれません。それでも初期
の作品からその傾向があったわけですから、やはり好きなのです。彼も自分
の物語の世界を膨らませたかったのかもしれません。
そう言えば彼は「世界に通用する文学を書きたい」とか。もちろんカタカナ
でそれが可能になるわけではないはずで、要はどこに立ってものを見るかで
広がりが出てくるのでしょう。カタカナは一種その象徴でもあるのではない
でしょうか。無限回廊の今回の著者はそこまで頭を働かしたのでしょうか。
否としても、もってうまれた一種のセンスなのかもしれません。
題名からすると、世界を飲み込む宇宙までも広がるのかもしれません。SF好
きの評者としては今後の展開が楽しみな作品です。

*「三つの願い」の話しはどこかの西欧の国らしい
*カタカナ=英語、外国ではありませんが、多くの場合そうなります。
*数字や記号とあわせて科学分野では世界共通表現としてカタカナが増えます。
2707



1567:2011/07/23(土) 08:06:06
今朝の一句
今日は高校野球連盟主催(高野連)甲子園の佐賀県の準決勝戦が行います。

小生の予想では佐賀北校の甲子園出場でしょう?

◎ 高野連

    予想がたしき

        百日紅    民治

1568キメラ1号:2011/07/23(土) 09:56:48
オキシモーラン言葉遊び−AKM20110722
◆電脳オタク組合は、 穢土期に遡ること200年前の設立と知りながら、自分の
??国のものだと要求した傲慢不遜な隣国があった。

◆感覚による認識のなかでの予見は、生きているうちに容易に享受できること
 を、外見上探求や想起や推理により取得できるであろう。

◆医療費をめぐって機関と患者達は、なぜ生化学的検査をひとつにしか数えな
 いかと鬩ぎ合ったあげく、ネット暴走を利用して主導権を握った方が勝ちを
 納めた。

◆遠近を示す幾何学的形式の確立は、独断と偏見という触媒によってのみ、現
 在の自分の思考方法を検証できるのだ。

◆われわれは常に事実から顔をそむけ、立ち止まり、見て見ぬ振りをする小こ
 とによって微弱な安心作用を獲得しようとしている。

◆アイディンティについて生徒が研究発表する内容は、おそらく昭和初期 に
 於ける施錠不安を綴ったものだろう。

◆南北両極を軸として、地球の断熱工事などの巨大プロジェクトは、利権によ
 る痙攣的な運動に身をまかせるという暗黙の了解が存在する。



1569万理久利:2011/07/23(土) 16:17:03
野球の一句
●甲子園 選ばれたていざ 青春の
●刻まれた 甲子園の熱 人生航路
●桜美林 優勝聞いた 同窓旅行

*佐賀北は数年前、奇蹟?の全国区優勝をした高校ですね。
よく覚えています。母とともにキャーキャーと騒ぎながら
応援したものです。先ほど佐工に惨敗でした。でも若い!
*甲子園に行けなかったとしても、高校球児は思い出を
たくさんもって新たな人生を切り開いていくのでしょう。
打ち込んだだけ、残るものが多いのかもしれません。
*何十年前のことでしょう。地元の高校が優勝しちゃいました。
高校時代の仲間と久しぶりの旅行を楽しんでいたところでした。
大いに盛り上がりました。



1570同人α総務:2011/07/23(土) 17:09:01
電子図書4
青空文庫
●あのときの王子くん LE PETIT PRINCE
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ Antoine de Saint-Exupery
青空文庫に出ていました。例の絵付きで、なんとなくぱらぱらと、いや
泳ぎ読みしました。絵だけでも楽しい。
絵付きはこの青空文庫探検で初めてです。
そう別名星の王子様です。 新訳ものです。岩波ではなく青空翻訳・・。
*作家別「さ」でも出てきます。

●夢をよく見ます。続きものまで見ます。となると夢の世界の中でもう
一人の自分が生きているような気がして・・思いついたのが青空文庫、
題名別検索でユを選び「夢」を開くとたくさんヒットします。リルケ、
萩原朔太郎、寺田寅彦、芥川龍之介、森鴎外等々・・その中から面白そ
うなエッセイ風のものを二三読んでみて、納得したり、驚いてみたり。

★いろんな利用、楽しみ方があります。でも時間が足りません。



1571キメラ17号:2011/07/23(土) 18:55:36
オキシモーランAKM20110722 について
偶然がもたらす言葉の奇蹟。しばらく眺めてみよう。今回は大分こなれたものが勢揃いし
ているようです。それでもなかなか姿を現さない。そして何かが見えたとき、ほくそ笑む
自分がいます。
ニーチェの言葉とどこか川の底で繋がるようにも思えました。三つほど。
◇がニーチェの言葉。飛躍があるでしょうか。人それぞれです。

◆電脳オタク組合は、 穢土期に遡ること200年前の設立と知りながら、自分の 国のもの
だと要求した傲慢不遜な隣国があった。
◇狂気は個人にあっては稀なことである。しかし集団・民族・時代にあっては通例である。

◆医療費をめぐって機関と患者達は、なぜ生化学的検査をひとつにしか数えないかと鬩ぎ
合ったあげく、ネット暴走を利用して主導権を握った方が勝ちを納めた。
◇ 世論と共に考えるような人は、自分で目隠しをし、自分で耳に栓をしているのである。

◆われわれは常に事実から顔をそむけ、立ち止まり、見て見ぬ振りをすることによって
微弱な安心作用を獲得しようとしている。
◇脱皮できない蛇は滅びる。その意見をとりかえていくことを妨げられた精神も同様だ。

そしてもう一度眺めてみます。
オキシモーランを馬鹿馬鹿しい、言葉の冒涜だ、と言う人もいるかもしれません。 その
ときの自分について是非考えてみてもらいたいものです。 初めてのことを考えること、
遊んでみることを反射的に多分恐れているのです。



1572万理久利:2011/07/23(土) 19:31:36
無限回廊 第四回 評の3 東大病院旧館地下
いよいよ最後の章で物語りが先に進みました。

【場所の設定】も謎めいていています。その描写も著者ならではのもの。
「アーカンサスの葉模様コリント式のオーダーに似た柱」
「マトリックスのようにはいずり回る給水管」
「機能を満たすための配管類は人間の血管のようにも見えた」
上記は著者の建築家という職業からでしょうか。そして別館の印象を「陰気でうらぶれた」
と表現しています。丁寧で興味が膨らむ描写です。作品にによっては時々過度に走ることが
あるような、これは書きたくとも書けない評者の劣等感からくるものでしょう。言葉を知ら
ない人は部分部分で楽しむことができなかもしれません。(評者)

【チップの交換】が毎年、脳外科Dr.カミノの手によって行われ、その対象者はバード
(赤松)とグレーであることまで判ってきた。 頭にチップを埋め込まれ、行動を読まれ、
ある時は命令される、この設定はなさそうでおおいにありそうな話し。科学技術の進歩はこ
の数十年だけ取り上げてみてもすさまじいものがあります。あり得そうな話しだけに読者を
引き込む力になるのではないでしょうか。アフガンの少年が、お腹に爆弾を巻いて適地に突
っ込む。少年の頭に自爆が神々しい、美しいと感じさせるチップが入っているに違いないと
つい思ってしますのです。
目のチカチカは登場人物の認識番号と繋げます。チップにもこの番号が打たれているにちが
いありません。とにかくSF好きには想像をかきたてられるチップです。

【謎の女】が最後にでてきて、アメリカ西部の追っかけ話しと新宿の殺傷事件へとからみつ
きます。「聡明で凜とした・」の一方、行動はどこかエキセントリックな女性でもありこの
ギャップも興味深い。終わりでダダダっと物語が繋がります。前段階が長くてファンタジー
でかつ科学的、盛り上げてくれました。次回担当として、ヒントと挑戦心をかきたてられま
した。闘争心でしょうか。はい。

■♪→ 地球〜宇宙の果てまで
の動画挿入も面白い。文章表現の補強というより、イメージの膨らまし効果になるようです。
著者の遊び心であることは間違いないと思います。
ネット上作品集から取り出して紹介します。
 http://www.youtube.com/watch?v=88KinrRU2U0&feature=related

■評というより、次の書き手側の補強のような、変な具合になりました。力不足です。
  おわり
2707



1573万理久利:2011/07/25(月) 00:35:54
真夜中の一句
●ああ今日が 千日紅の 一日目
●Dボタン 地上デジタル 四尺玉
●会わずとも 心通わす 夢想花
●歩くより 飛ぶのが早い 子蜘蛛たち

*いろんなことの出発の日でした。
*科学少年碇さん、佐賀を愛する碇さんに助けられています。
*現でも思いがあれば夢とかわらぬ、本心、真実を見ることができます。
*子蜘蛛は生まれ出た世界に夢中です。



1574同人α総務:2011/07/25(月) 00:41:00
お知らせ
本日より「人の像をした美しい青い地球」−神野佐嘉江作
の評が始まります。
今回は、地球が宇宙で受精し十月十日美しい生命をはぐくむドラマのようです。
地震、原子力の暴走を恐怖するとき、かつてビッグバーンの後、どういうわけか
なりゆきで、妊娠して生命体、知能体人類をもたらしたこの地球のことを、あら
ためていっしょに考えてみてはいかがでしょうか。

「「同人α(23号〜)」著者のポートレートとコメント集」をアップしました。
作者の底知れなさを感じます。

評の末尾は2708です。



1575:2011/07/25(月) 08:58:53
今朝の一句
やうやく台風6号は温帯低気圧に変わりましたね。風の向きは急旋回とギネスもの台風6号の長さは7号を吸収のせいでしょう。

◎ 涼しさや
     『α』メロデイ
           良いタッチ     民治

◎ 蠢きや
   墓詣ふでまえの
         油蝉     民治

1576同人α総務:2011/07/25(月) 11:16:02
coppers早川展鑑賞ツア−
昨日、「無限回廊」の登場人物のイメージキャラクターとしてその作品に
惚れ込み、赤松氏が熱烈コンタクトした早川氏の展示会に行きました。
連載第四回目の評も先週あったところで、絶好のタイミングでした。よろ
よろ、そわそわ、びっしっと、と悩める複数著者が集合しました。

画像と本物の違いをしらされました。ゴリラのお尻の威力はすごいものが
あります。神野氏と重ねた「Dream」、勝手に赤松氏がつけた「宇宙神祇官」
を観ることができました。実際に見てうなずけるものがあります。仏像に
ある祈りを感じました。あれは仏像でした。

「無限回廊」のイメージを膨らませ、各々帰路についたのでありました。

*時空のひずみからA氏、K氏、M嬢も参加しましたが、時空のひずみ力で写っていません。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001649.jpg



1577万理久利:2011/07/26(火) 11:15:27
新宿駅
数十年前、毎日通った新宿駅の風景が変わりました。
久しぶりの最寄り駅、ホームへのエレベーターができて、乗りました。
車窓は相変わらずの複々線工事まっしぐら。
浦島太郎の気分です。
碇さんが厚木で働いていた頃と随分景色が変わっていると思います。
小田急線覚えてますか。車両の色も変わりました。

●15から 越境入学 兄の新宿
●タンクトップ 目の置き所??あっぷっぷ
●階段の 嶮しさしりて くらげ浮く
●盆踊り 厚木基地で 初コーラ



1578万理久利:2011/07/26(火) 11:46:53
アシダカグモ
二年ぶりに現れたあの大きな蜘蛛はどうやらアシダカグモというらしい。
このところ一日一回は廊下や、壁でお目にかかる。
先日蜘蛛の子がパーッと散るようにかえって、親とは段違いの色白とか
わいさとすばしこさをみせてくれている。
さてアシダカグモ、ぶきみで怖かったけれど、調べたらゴキブリやハエ
を捕食する益虫とある。虫はみかけによらぬもの。
夜になるとこそこそと、まるで我が家のように出現するゴキブリ、太古
の時代からひたすら生き延びることだけのゴキブリ、人目ばかり気にす
るせこいやつ。照りあげて自慢げないじましいやつ。
アシダカグモに頑張ってもらおう。

*勇者とゴキブリイメージ

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001651M.jpg



1579万理久利:2011/07/26(火) 13:01:56
人の像をした美しい青い地球 −受胎編(評者)の評 周辺から
詩の評はとても難しい。著者の心の世界、どきすまされた世界にどんな感想を入れたらいいのか、
毎回たじろぐ。そんなわけでまずは周辺から探ってみたいと思います。

著者の前書きと画像
今回は著者提供の自画像と赤松氏による讃。 憎たらしいほどうまい文章を書く二人だから毎回
楽しみでもある。 タイプは大分異なる二人のようなのに、オキシモーラン遊びを始め、どこか
共通言語、共通価値があるのかもしれません。
自画像、二つの目が印象深い。悩み、苦しみ、もがき、それでなぜかすっきょんとう。
多分今の著者も同じだと思う。実に素直にものを見つめ自分をみつめる。他方、言葉への挑戦心
が伝わってくるのです。

赤松氏が最後にいうように【地球がいつからこんなに「人の像をした美しい青い地球」になった
のだろうかという疑問と興味を抱くのだが、その経緯と姿の美しさは神野氏の記述する詩によっ
て感じるほかはないようだ】につきると思いました。

2708



1580万理久利:2011/07/27(水) 17:53:27
ゆるりゆるりん
小林秀雄じゃあるまいし、評など私には恥ずかしい。厚顔無恥は認識する
けれど審美眼などほどとおい。こんな私でもαに誘いがきて、案の定すぐ
嫌われた。みんなのこと好きだったのになあ。同期生も無関心。
あれから毎日反省と俳諧の日々だ。
うまく生きられないニンゲンは早く死んだ方がいいのかな。そうはいかな
い。せっかく生まれたこの命、親を見習い最後までゆるりゆるりん生きよ
うと思う。そんな思いを神野さんの3.11からいただいた。
今日も実に蒸し暑い。



1581整備士:2011/07/27(水) 19:34:58
(無題)
調整です。



1582万理久利:2011/07/28(木) 11:08:29
人の像をした美しい青い地球 −受胎編(評者)の評 周辺から2
震災列島
▼東日本大地震に思うこと(同人αブログ掲載)

これは28号のテーマ提供をしてくれた著者の3.11後の感想です。
詳しい感想は28号に持っていくとしても、この詩を読むまえに
ぴったりの内容かと思いました。エッセーとして同人誌に載せた
いくらいです。

こんなに自分の心に素直に反応し、赤裸々に表現できるのかと驚
きました。地球環境、原発問題、大地が揺れること、それでも生
きている自分、生き残って生き続けようとしている人間を発見す
る。政治や社会の責任を問う前に、まず原始の心、身体にもどる。
そんな一番大事な作業を著者はやっているのかもしれません。

地震雷火事親父。その中で地震が一番嫌いです。大地が揺れるこ
とが許せない。そして夢では津波に追いかけられるシーンがたび
たびあります。数十メートの水の壁がどんどん近づいてくる夢です。
3.11の押し流された人の中に自分がいたとしてもおかしくない気
がします。

テレビや雑誌でいわゆる知識人と称するひとたちの華々しい政治
批評、原発の是非を目にするにつけちょっと待てよと思うのは私
だけでしょうか。

2708



1583水彩画愛好家:2011/07/28(木) 13:58:06
大串貝塚ふれあい公園(2011/6/18)
水彩画がよく似合う景色です。蒸し暑さや、震災、放射能、そんな重ぐるしい空気の
中、ほっと心やすまる静かな風景です。貝塚と言えば大森貝塚しか思い浮かばないの
ですがこちらも縄文の頃のものらしい。当時天変地異があって食を海のものに頼らざ
ろう得なかったようです。数千年前の人間が貝を食べて生き延びて、そして今がある。

なんと言っても興味を引いたのは大太郎坊(ダイダラボー)名前もユニークですが直ぐ
に繋がったのが「タタラ」でした。製鉄を制するもの世を制す。でしょうか。今では
コンピュータかもしれませんね。ゲイツ像。この後ダイダラボー像の絵が登場し楽しま
せていただきました。やたらと大きいですね。
「肥と筑」の著者は行ったことがあるのかな。



1584:2011/07/29(金) 07:18:23
今朝の一句
◎ 賜物の

    甲子園キップ

        決まりつゝ   民治

1585万理久利:2011/07/29(金) 10:38:35
私も一句
● 佐賀球児 いよいよ出発 思い出作り
● 甲子園 県民愛が むくむくと
● 実現か 女甲子園 なでしこ熱

*私の句はどうも即物的で情緒がありませんね。



1586水彩画愛好家:2011/07/29(金) 10:40:47
高原のル・ヴアン美術館(2011/7/25)
井戸を見てすぐに思い出しました。
「2010/09/04 軽井沢ルヴアン美術館」で昨年登場したあの井戸ですね。
本来の用を足しているのか疑問ですが、佇まいがよかった。蔦と花の絡
み具合がとても自然の絵でした。早いものですね。緑一杯の風景は心が
落ち着きます。
さて次の絵が楽しみです。 ヤマネちゃんは子孫を繫いで元気なのかな。



1587万理久利:2011/07/29(金) 14:34:54
真剣10代しゃべり場
昔NHK教育で若者たちを集めてテーマ決めて大いに本音のぶつけ合いをさせていた
のを思い出します。本音が出てくるまでそれは数回に渡り紆余曲折。結論を導かな
い大人ゲスト一人がうまい舵取りをやっていました。あの頃はまだ私もそこそこ若
くて、若い部下を思い浮かべながら鑑賞していたものでした。

いまネットで「チャット」がさかんですが、ここは無限のしゃべり場です。基本、
敬語、へつらい、ねぎらい、おほめの言葉、ペット、料理のお話であれば静かに過
ごせる場所です。しかし本音すら引き出せないしゃべり場で、討論の場でもないよ
うです。都合の悪い内容はかぶせるか(すかす)、完全無視です。「非お友達」と
される人には声もかけません。相手の考えを理解しようとする努力は見られません。
あっても希薄です。要は自己満足の世界。チャットの場を提供する人間もしかり。
傍観です。

今の若者、ネット世代が歳をとったとき、チャットで挨拶しまくるのでしょう。
病気の相談するのでしょう。 自分の過去の自慢もするのでしょう。それでも存在
価値は十分あるのです。

これは一種、老人ホームの変わりになります。生き残る仮装世界に入り込めます。
脳をそれなりに刺激できます。そう言った意味では有効活用できるのかもしれません。
「お惚け老人しゃべり場」圧倒的割合を老人が占める時代はもうすぐです。「お惚
け老人もバカにするなよ」という前向きで知的な思索の場所になるにることを願って
います。そう言う私ももうすぐです。

「うるさい! 私達はあんたとは違うんだよ」という罵倒の声がまた聞こえてきます。
そう言う人達どれくらい偉いのかと思うのです。これも一種の刺激です。



1588水彩画愛好家:2011/07/29(金) 20:45:01
再びのホ-ル・イン・ワン
街角スケッチさん

恭喜恭喜。一桿進洞
?? パチ パチ パチ
20日目にまたもや奇蹟のワン。19?を駆け抜けワン。
19という数字もなかなかいい。穴を目指してまっしぐら。

あの、その、サマージャンボ宝くじ買いましたか。
なんか気になって。もちろん「初の一億」とかの報告は無用です。
抽選日は8月9日だそうです。ついサイトを開いちゃいそう。
*絵のタッチ変わるのかしらん。



1589:2011/07/30(土) 08:27:29
今朝の三句
◎ まっさかりクマかアブラか蝉のこゑ     民治

◎ うすらりの皿の模様の鱧料理        民治

◎ 鱧料理すすみつれ模様さだかなり      民治
        

1590万理久利:2011/07/31(日) 08:38:24
鱧はどんな味かな
*土の中の生活が長い蝉。地上デビューは一週間? クマやアブラ、ニイニイ、
ヒグラシ、そんな名をつかの間もらって何千年前と同じく夏歌うのです。子孫
を残して綺麗さっぱり消えていく。

*ハモ料理、造りであれば透明感、白焼き、たれ焼きであればその白さ。
皿の模様が涼しげで、それがどんどんはっきりしてくると言うことは、食も進
み楽しい会話も繰り広げられているということ。多分鍋ではないかと想像して
いるのですが。食事風景を想像してしまう一句でした。

●鱧の身の 小骨の勢い 価値を増し
・ハモは生まれてこのかた食したことがありません。多分(記憶がまばら)。
テレビ番組で見ただけです。誤解がたくさんあるかもしれません。



1591万理久利:2011/07/31(日) 11:55:06
人の像をした美しい青い地球 −受胎編(評者)の評
評に入る前、周りをうろうろしたわけですが、この詩は巨大スペクタクル。
約46億年前、宇宙が地球を妊娠した。そしてその地球が同じように生物
を妊娠するのでしょう。

時間単位は数十億、一つの人間はたかだか七,八十年、でもみんな繋がって
生きているからやっぱり億単位だ。そんな人類は数百万年前にあらわれたの
だが、その前が実に長い。

妊娠の様子を事細かく十ヶ月に渡り、詠んでいる。
まるで妊娠経験があるみたいに。編集後記には若い頃の作品とあります。
結婚して妻を妊娠させ、どんどんお腹が膨らむのをじーっと横で観察してい
たのかもしれません。それにしても迫力ある妊娠表現です。

地球は、宇宙の微惑星に含まれていた岩石や金属がもともとの原料、そこに
衝突や合体が繰り返され、一つの塊になっていったのだから、人間もそんな
もの。地球の誕生は何十億もかけたのです。そしてそんな自分も母のお腹で
十月十日、同じように育てられたのです。意思を持って生きてきたつもりだ
けれど、この風景を見たら、ひたすら瞬間を「生かされている」そんな気に
なります。

迫力ある映像と言葉を鑑賞した、そんな気分です。著者もエネルギーに満ち
あふれていたのでしょう。
2708



1592赤松次郎:2011/07/31(日) 17:20:58
人の像をした美しい青い地球の感想−1
 作者は次号の同人α第28号の「震災列島」という表題を決めるに当たって、「東日本大
地震に思うこと」というコメントを書いている。それはまさに政治や行政の不備や世の中の
不条理をかこつこというよりも先ず、真っ正面からその事態に向き合い率直に恐れ戦いてい
るのが印象的である。

 それは現実的な問題の欠点を洗い出したり、その対処方法を論じたりする人もいるだろ
う。むしろそういう人の方がほとんどだと見受けられた。たとえば原発などの可否を論ずる
においても、想定外のことだからやむを得ないとか、もっと二重三重の安全システムを作る
べきだとか、原価計算にごまかしがあるなどといった現実的なことから反対を説き起こす論
が多かった。しかしもっと基本的なこと、すなわちずっと以前から識者の間で警鐘を鳴らし
てきたことだが、理論的に危険な物質を扱う制御システムが困難な原発が、これから未来に
むかって人類の存続に責任持がてるだけの制御能力があるかどうかを考えることから初めな
ければいけないと思う。私はこの物質を無毒化するために何十年も何万年もの間暴れ出さな
いようにただ静かに管理しなければならないことを思えば、未来の人類にその付けを残す原
発に手を染めることは問題が多いように思える。

 「僕は福島原発が恐ろしかった。爆発したら何十万人もの人々がその被害に苦しむ。事態
は悪化の一途をたどっていた。この時期僕は自分が「心弱く」なっていることを知った。誰
かの側に寄り添いたい。誰か側にいて欲しい。ぎゅっと引き寄せたい。そして談笑して過ご
したい。こんな経験はこれまであったかなかったのか。また、被災者の中には地震、津波が
恐ろしくて、思い出しては震え泣きわめく人も出てくるという。この時人間は「心」である
ように見える。当方は、心に領されている人間というものを今回初めて思い描いた」と作者
は告白している。
2708



1593赤松次郎:2011/08/01(月) 09:33:39
人の像をした美しい青い地球の感想−2
 作者に私は、そのような天災・人災に対して分析するよりもむしろ、宇宙の真理、生命の
あるものの本質を求めようとする姿勢を強く感じるのである。この作品群も宇宙的な視点で
存在・非在、その意味などを探しているのである。表現されている言葉を見ても「宇宙空間
が歪む。特別の軌道。質量相応に空間は歪み、異なる軌道を行く。微惑星もふらっと加わ
る。目に見えないが、物体は滑り込む、絡め取られる」となる。

 私もまた作者と同じようなものに興味を持ち、いま無・真空の本を読み、11次元について
調べている。無とは、真空とは何物も含まないということではなさそうだ。この宇宙で起
こっていることの大部分は、足してゼロになる量の、ついたり離れたりから起こるのであ
る。プラスとマイナスが行き来し、力を合わせ、また離れていくというように、正電荷と
負電荷、行動と反行動、押しと引きといった反対のものの戯れあう永遠の大ダンスから、こ
の宇宙の出来事のほとんどが生まれるのだ。とK.C.コールの「無の科学」は言っている。

 さて今回は、いよいよ「人の像をした美しい青い地球」が無からの有の世界への誕生を説
き起こしている。そこには無から有への変化を促す激しい宇宙エネルギーの注入が見物であ
る。「精子岩が卵地球をアタックする。とりつく、攻め入る。どういうわけか地球に隕石が
衝突しても火花が散らない。地球はまだ卵子だろう。母のお腹は羊水ではなくて宇宙空間だ
ろう。すなわち小さい羊膜の中は、夥しい 宇宙塵とガスで満たされているだろう。宇宙
塵は卵へ成長するだろう」という訳だ。
 そうかブログの自画像は地球という卵子の姿で、鉄隕石、石質隕石、石鉄隕石の衝突や、
星間ガスに蒸されたり冷やされたりした、生成過程の苦悩する姿だったのだなと私は理解し
た。

2708



1594万理久利:2011/08/01(月) 16:04:06
人の像をした美しい青い地球 −受胎編(評者)の評−2
【地球の誕生と自分の命】

46億年、いくら想像好きの私でもピントこない時間の長さです。
興味があってユーチューブで長い長い誕生のドラマを朝から繋ぎ繋ぎで鑑賞しました。
確かにその風景は宇宙が地球懐胎、そのイメージとぴしゃりと重なります。
マグマに覆われた時代が何億、ひたすら雨が降り続いて何億、熱い地球が冷える迄何億、
冷めるのに足をひっぱったのが放射能、鉛になるまでまた数億。
海の中に陸が盛り上がり、そこからまた長い長い生物誕生のお話です。おとぎ話の世界
ではない真実。
100年も生きていない自分はその端っこを走っている構図です。

「人の像をした美しい青い地球」の著者は数十年前から、こんな宇宙を、地球を思い描
いていたのですね。著者の作品にはよく「花火」が出てきますが、ぶつかり合いの象徴
なのでしょう。何かが誕生する予告なのでしょう。ここから、宗教の世界に入っていく
のか、哲学の世界に入っていくのか、あくまで物理学の世界を突き進むのかはわかりま
せん。著者は数十億前の宇宙と数十億歳後の宇宙を思い浮かべ、そこから自分という命
のありかたを捕らえようとしているような気がしました。

悠久の時間を考えると今の自分の時間が馬鹿馬鹿しくなる、ではなく、なんで自分はこ
んな巨大な時空の中で生まれたのだろう、その不思議さから始まり、そして毎日を大切
に生きていくことを選んだ。そんな景色が見えます。三億宝くじに当たる確率、そんな
ものではありません。奇蹟×奇蹟×奇蹟・・・・の世界です。

私は七面倒くさいことを長い時間思考することができません。そっと目を瞑って宇宙に
飛び出します。幸せな性格なのか、異常なのか、そんなこと地球の誕生の歴史を目の前
にすればどうでも良いことに思うのです。でも、何でも知りたい自分がいます。
おわり

2708



1595:2011/08/02(火) 09:32:02
今朝の一句
◎ にじむ汗

     油のやふな

        京なまり    民治

1596同人α総務:2011/08/02(火) 12:22:41
ブレイク タイム
27号の作品の評投稿が昨日で終了しました。
28号作品の評開始までぴかぴかのブレイク タイムです。
どうぞご自由に。忘れものも含め、漫談から哲学まで、お絵かきもご自由に。

28号で丸七年、鉄人28号かもしれません。七という数字も粋なもの。
電子図書、手触りを味わう冊子、休刊なくよく続けてきたものだと思います。
言葉を紡ぐエネルギーは絶えません。

*記念すべき第1号です。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001669M.jpg



1597万理久利:2011/08/03(水) 08:49:14
今朝の一句
● 献立表 豆腐納豆 揖保乃糸
● 油より 心冷やして かき氷

*このところいつもお豆腐料理です。
*カリスマ主婦の露出度は胃袋を萎えさせます。
 豆腐と素麺、これが今の季節と地球の微熱にぴったりです。



1598水彩画愛好家:2011/08/03(水) 10:25:09
大串貝塚ダイダラボ-像?(2011.6.18)
?でははっきりしませんでしたが、今回の作品ではお顔をみることができます。
ヘラクレス、はたまた、ダビデなのでしょうか。なるほど掘りが深そうです。
立つと、奈良や、鎌倉の大仏とどちらが背が高いのかしらん。
縄文の時代からもう遙かかなた西の文化を纏う人間たちがきていたのでしょう。
歴史の本にはダイダラボーは登場しなかった。お初見です。

●バックが変わりました。いよいよ夏を感じます。スイカとかき氷が大好物です。
春夏秋冬変わりません。大学生の頃、駅前に森永本店があってそこのビュッフェ
が凄かった。スイカの大振りカットにかき氷が山のように被さっているのです。
味は苺。TOPにアイス。今でもあるのでしょうか。いまわの際の最後の食べ物は?
と聞かれたら、迷わずこれです。

●3回目の正直どころか、二度あることは三度ある。街角さんの飛び抜けた集中力
だと思います。四度目以降も小さく報告してください。十度目はお祝いがきますよ。



1599マリアンタ:2011/08/03(水) 14:25:49
夢十夜 ∞
今日また同じ夢をみた。
目つきが変わり握り拳まで、そして、おおきく振り上げ。
   どかん 叩いたあと、
「邪魔だ!!来るな!!消えろ!! ポアだポア」
と云われた。

寝る前に読んだ本のせいだと思います。
1975年頃岩波新書「魔女狩り」と
1972年新潮文庫「幸福な死」

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001672M.png



1600:2011/08/04(木) 08:15:32
今朝の一句
昨夜のニュースで驚きました。なんと超一流会社日立製作所、東京電力の衰退の一途
むなしいですね。

◎ 沈む事
    知らぬ
      日立のエレベーター    民治

1601万理久利:2011/08/04(木) 17:06:41
今日の一句
■〃〃■〃〃〃〃〃?〃

●雨が去り 蝉が鳴き出し キラキラと
●青すだれ 偏屈のっぼが 刈り取られ
●ありなしの すだれが動き 風を呼び

*前のおうちに、朝から剪定が入りました。



1602キメラ17号:2011/08/05(金) 02:31:06
オキシモーラン言葉遊び
   ★バーナード・オキシモーラン・ショー☆

・女の歓びは、男のプライドを傷つけることである。
     ―「ひまなおんな」―

・愚者は、自分が恥ずかしく思うことをすると、それは自分の義務だと言い張るものだ。
     ―「シニンと天敵」―

・人は外国語をマスターするほど自国語をマスターする能力がない。
     ―「書けない作家の告白」―

・食物に対する愛よりも誠実な愛はない。
     ―「別れない理由」―

・真実はこの世の中で一番面白い冗談である。
     −「グレイ・ブレイン」−

・沈黙は軽蔑の最も優れた表現である。
     −「バード・ブレイン」−

注)上はバーナードショーの格言。下が遊び。

1603万理久利:2011/08/05(金) 14:17:20
茣蓙(ござ)
∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋
∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋
∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋
∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋


●花茣蓙の 匂いの中で 夢うつつ
●母と敷く 茣蓙の下にも 茣蓙があり?



1604マリアンタ:2011/08/06(土) 12:38:49
夢十夜 ∞ 広島の朝
睡眠を殆どとっていない状態が続いたのですが、昨晩は、眠りの悪魔がやっと足を
引っ張り、体まるごと眠りの世界に引きづりこんでくれたようです。

近くにある市役所の放送で目を覚ましました。
「みなさん、鐘の後に一分間の黙祷を捧げてください。」
今日は66回目の広島原爆の日でした。そのまま布団の中で目をつぶりました。

科学者オッペンハイマーらの放射能兵器のアイデアは悪魔のアイデアだったと思っ
ています。 時の国家、時の商売人、宗教家、そして人ごとのように考える多くの
市民、流れるママに全員が制御不能の怪物に手を染めてしまったのです。人間の心
自体が制御不能になることは歴史をたどればよくわかりますし、自分の心を振り返
っても然り。

広島で命を奪われた人々、苦しみ続けた人々、
3.11東北の震災で命を奪われた人々、そして今、放射能の底抜けの恐怖に襲われて
いる人々、鎮魂などできるのだろうかと思いつつも今を生きる人間として深く思い
をめぐらさねばならないと思います。



1605万理久利:2011/08/06(土) 21:33:23
非日常
               ● ●        ●   ●  ● ● ●   ●  ● ● ● 
                 ●  ●●●    ● ●   ●●
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   ●    ● ●●
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■■■
?■
●  ●
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‖†‖‖‖‖‖†‖‖‖‖‖†‖‖‖‖‖†‖‖‖‖

戦争も原爆も地震も非日常です。めぐりあわなかった人間、かすめた人間にとっては
やはり非日常、他人事として、自分にはこないだろうと思いつつ、世界のニュースを
見ながら、日本の中でのつい最近の事件を見ながら、日常の中で消化(風化)してし
まいます。
それが現実だと思います。昨日と変わらない毎日を送る。これは生きる知恵でもある
のかもしれません。でもちょっと視点を変えれば、戦争も原爆も地震も自分の事なの
です。気持ちの中で非日常がいつの日からか始まっています。



1606赤松次郎:2011/08/07(日) 07:58:30
非日常
無謀にも絵の解読を試みました。緑の大きな矩形は福島第一原発の破壊された第1号機から
4号機を表し、青丸はセシューム、赤丸はプルトニューム、黒丸はヨウ素、白丸は原子力安
全保安院と東京電力の白々しい言い訳、黄丸は根拠の薄い風評と思いました。



1607長岡曉生:2011/08/08(月) 03:41:25
世の全てのロミオとジュリエットへ
次の曲をご紹介します。
元曲は万華鏡で4月にウさんがJosh Groban版、私がCeltic woman 版を紹介した「You Raise Me Up」
という美しい曲です。
この曲が2007年4月から中部日本放送が放送したテレビアニメ「ロミオとジュリエット」の
オープニングテーマ「祈り〜You Raise Me Up」として、御徒町 凧(おかちまち かいと)の
日本語詞が付けられ、これを韓国系のアメリカ人LENA PARK が歌っています。
それでは。どうぞ、お聴きあれ。
  http://www.youtube.com/watch?v=KWKFr4374GE&feature=related

なお、試聴の前にニューロン・カフェのロゴの直下の[■]マークを予めクリックして
本掲示板のテーマ曲[Jupiter]を止めて置いて下さい。
でないと、二つの曲が混線して同時に鳴ってしまいます。

1608キメラ17号:2011/08/08(月) 08:24:11
オキシモーラン言葉遊び
おお、ロミオ、ロミオ、どうしてあなたはロミオなの?

そう、ロミオ、貴方は筑波のダイダラボ−だったわね。

まあ、なんと綺麗な声でしょう。

つい、朝ぼらけのぼけ投稿。



1609キメラ1号:2011/08/08(月) 12:32:15
オキシモーラン言葉遊び-AKM20110808
◆「人間」とは人と人の間、その空間は「不可侵の場」すなわち非武装緩衝地帯を意味するも
の、内部に許容が見えてもそれは視覚上だけのもので、二人の間の適正な距離の検証が必要
だ。
英語に翻訳すると
"Man" is among the people and the space is "if a non-aggression" to mean a buffer
zone unarmed, ie it may appear to tolerate the inside not just the visual proper
between the two distance it must be verified.

英語を中国語に翻訳すると
“人”,在人民群众中,“如果不侵略,”空?是指?冲区手无寸?,只有在适当的??两者之?的
距离?行??,即它是承受内无可能会出?。

中国語を日本語に翻訳すると
"人間、"人々の間で、"不可侵の場合、"バッファ領域は非武装であり、そして唯一のそれは
許容範囲内にないことを目視確認との間の適切な距離で発生する可能性があります。



◆引っかけや小細工なしの問題で、途絶えていた情報が見えないなどの愚かしい質問はやめ
て、その不条理を逆手にとって入院保険でとりもどそう。

No problem hooking and hairy, stupid questions like does not see the information
which has been dormant stop, get back in the hospital insurance for the advantage
of the fact that absurd.

没??挂?和毛茸茸的,就像愚蠢的??,不看已?于休眠状?停止信息,在住院保?的事?,荒?的??

リンクされていると毛深い、愚かな質問のように、情報が病院の保険で途絶えていた見て停
止しない問題ありません、事実とんでもない利点

抱腹絶倒間違いなし!!



1610万理久利:2011/08/08(月) 12:42:40
文字或いは言葉
∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵

以前、言葉を介する伝達方法について触れたことがあります。
手紙 面談、電話(声)、そしてメール(電話も含む)と電脳掲示板です。

一長一短です。それぞれ使い分けているのでしょうが、どうしてもメール
や掲示板に頼りがちです。多少の誤字脱字、言いっぱなし、表現の緩さ、
曖昧さがどこか許されてしまう場所でもあります。
そして語る人の性質、魅力、深さ、力量、情愛、そんなものまでなんとなく
伝わる、誤解でもなんでも伝わる場所でもあります。
場合によっては泥沼の闘争劇や、何気ない中傷の言葉で自殺者まで出すこと
があります。
書き込みと閲覧は一種、覚悟が必要です。

時には、ペンを握って白い紙にひとこと、一言、日本語(母国語)で文章を
書いてみる、相手の目をじっと見て会話をしたい、と思う今日この頃です。
それにしても暑い。ペンを握っても、漢字が直ぐに浮かびません。変換して
くれません。体調が悪い時には会いたい人の所にいくこともママなりません。
電話、電脳は伝達の重要な手段となっています。そして「沈黙」という表現
の手段があることにも、漸く気がつきました。疲れませんし。
覚悟、覚悟の毎日です。

∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵※∵



1611水彩画愛好家:2011/08/08(月) 21:21:30
いこいの村涸沼(2011/7/22)街角スケッチ
       ∬∬
     ∬∬∬
   ∬∬∬

この風景、記憶にあります。まるで行ったことがあるような不思議
な気分です。緑と水のパラダイス。静かな日本の風景です。
昨年の絵、釣りをしている人がひとりいましたね。気に入った絵の
一枚でした。だから覚えてるのでしょうか。

しじみ料理、肝臓に、夏ばてに良さそうですね。炊き込みご飯に
お吸い物、そしてこの景色と綺麗な空気があれば十分です。

こんな景色の中にいると、
地球よ、大地よ、原子力よ、これ以上暴れないでくださいな、と
思わず手を合わせてしまいそうです。津波に呑まれた人たちはも
ちろん直接の被災者のことを思うと涙まで出てきそうです。

デザートはスイカです。ごちそうさま。



1612同人α総務:2011/08/09(火) 08:57:16
電子図書5−お知らせ
青空文庫

今日という日に間に合わせたかのように、永井隆作「長崎の鐘」が公開されました。
書籍は読んだことはありませんが藤山一郎の歌はなんとなく覚えています。

「作品は、1946年8月には書き上げられていたが、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)
の検閲によりすぐには出版の許可が下りず、 GHQ側から日本軍によるマニラ大虐殺の
記録集である『マニラの悲劇』との合本とすることを条件に、1949年1月、日比谷出版
社から出版された。」wikipediaより

この数日広島、長崎の回想番組がテレビで放映されています。福島原発も重なり、悲しく、
悔しく、おぞましく、そんな気持ちになります。

興味のある方、お時間ある方、少しだけ立ち読みなどいかがでしょう。

♪ http://www.youtube.com/watch?v=b86VnDCc6v4



1613万理久利:2011/08/09(火) 09:16:32
今朝の一句
●ダイダラボ− 平和を祈り 腕のばし
●長崎忌 ダイダラボウも 向きを変え

ダイダラボウを見てひっかかっていたのは、長崎の平和祈念像でした。
祈念像は小学生の頃一度だけ見ました。なぜかダイダラボウを見たとき
何かに似ていると思ったのです。たまたま季節だからかもしれません。
祈念像の方が力強く見えます。でも今日はダイダラボウも参加すると
思います。

注)ダイダラボウ:水戸市大串貝塚ふれあい公園にある巨大像です。
上記リンク先「街角スケッチ」にも描かれています。



1614キメラ17号:2011/08/10(水) 03:10:20
オキシモーラン言葉遊び
?????????????????????
《「論語」学而から》
巧言令色、鮮(すくな)し仁

《モーラン化》

巧言好色、溢れる子孫

剛毅朴訥、近し仁

多言多色、鮮し友

無言鈍色、極める空


キメラ17は固有の人を思い浮かべています。皆さんはいかがですか。
あの人だ、そうだそうだ。私のことを言われてる・・やあね。
組み合わせは無限です。 言葉、色 、そして最後に人柄や実態。
これも深い言葉遊びなのかもしれません。
キメラ17は自分にぴったりの表現が思い当たります。画面を見れば・・・
?????????????????????



1615:2011/08/10(水) 09:14:23
今朝の一句
しばらくお休み戴きました。万理さん俳句をお詠みがお上手になりましたね!

◎ ところどころ

      台風一過の

         熱低も   民治
 

1616マリアンタ:2011/08/10(水) 11:37:10
夢十夜 ∞
今日こんな夢を見た


逗子花火大会     ??
           //




       ????
       /// 

   ????
   /// 



■ ■■ ■


●ヒュードカン 夜空満席 花火舞う
●スイカ持ち 砂にまみれて 草履はく

*約30年ほど前の夏の逗子海岸が急に現れる。
友人宅は海岸目の前にある古い洋館だった。




?



1617:2011/08/10(水) 13:23:28
万理さんへこの詠はどなたの詠でしょう!
◎ 間断の

    音なき空に

       星花火

1618万理久利:2011/08/10(水) 20:27:00
美人薄命
●恋花火 四尺玉と 宙を抜け
●妖艶に 開き飛び散る 恋花火

碇さんの質問
鬼龍院花子、いやあの眩しく輝く女優、夏目雅子さんの作品ですね。
万理久利、危ないと思いながらも、そこそこしぶとく生きています。
●醜女泣く 長寿の切符 閃花火

今日は蒸します。私は青い空と宇宙の暗さと光が好きです。
夏と冬が好きです。



1619:2011/08/10(水) 21:15:11
夏目雅子の詠です
万理さん良く御存知ですね。小生の講釈はいりませんね。ただ感激したのは雅子さんが白血病で
慶応病院の中に集中治療室で”生きるか死ぬのか”で冷静を詠んでまさに客観写生の詠でしょう

1620キメラ17号:2011/08/11(木) 11:09:27
オキシモーラン言葉遊び
?????????????????????

ああ あ〜  い いい きゃ うーうう  おおおおう
ぎゃ きゃっ ぎゃー ううん  んん ん〜
へぅ ひゅう ひゅう へぅ  く く く


友のように、ある時は我が子のように思っていた隣の子が
昨日引っ越しをした。
この喪失感はいったい何なのだろう。今朝はもう彼のうな
り声は聞こえないのだ。
大事な私のオキシモーラン君になっていた。
昼までずっと「変なおばさんバイバイ」と叫んでいた。

将来、シェークスピアか、有名落語家になっているかもしれない。
どこかで再見。



1621同人α総務:2011/08/11(木) 12:36:14
お知らせ-28号について
いよいよお盆。
お墓参りで熱中症、救急隊が忙しくなるかもしれません。

現在αでは28号発行に向けまっしぐらです。
ある同人は軽井沢の別荘に立てこもり、ある方は二階の
書斎に食事を運ばせ、ある方は鳩とおしゃべりし、そん
静かな同人ばかりですので、ヒートアップすることなく
終了するかと思われます。

お手元に届く頃も相変わらずの暑さが続いてると思いま
すが、電気エネルギーの節約をあまり意識せず、涼しい
お部屋でお読み頂ければと思っています。

αではそこそこの節電努力はしますが、作品への熱意、
思い入れは一切節約はしません。表現と節約、相容れな
い言葉。

電子図書でも一部BGM付きでまもなく楽しめます。

「やりたい放題お絵かき」もあと少しで終わりです。
この手がお嫌いな方にはご迷惑をおかけします。

1622キメラ1号:2011/08/11(木) 16:42:27
オキシモーラン言葉遊び
優れたgoogle翻訳機を駆使して日本語→英語→中国語→日本語を行えば
どのような変化をするかみものであります。こんな言葉遊びは異端でしょうか?
AKM20110811
◆日本語
  シネマの町としての発展は、自分で選べるという口約束をした政党に、貧
  しい人たちはその夢を信託した。
 英語
  Development of a town's cinema, a party that promises to pick
  your own, the poor were entrusted with the dream.
 中国語
  發展的一個小鎮的電影院,一個黨,選擇自己的承諾,窮人被委託的夢想。
 日本語
  貧しい人々に自らのコミットメントを選択する小さな町の映画館、パー
  ティ、の開発は、夢に委ねられた。

◆日本語
  触覚という何かの偏見によって、母を亡き者にしたいと願う哲学者は、そ
  の真理を教えてと泣き叫んだ。
 英語
  The prejudices of some of the tactile philosopher who wish the
  deceased mother, and tell the truth cried.
 中国語
  他的一些偏見的觸覺哲學家誰希望死者的母親,?實話哭了。
 日本語
  正直叫びに、死んだ母を触れないようにする哲学者の彼の偏見の一部。

1623マリアンタ:2011/08/12(金) 18:38:52
夢十夜 ∞
今日こんな夢を見た


多摩川花火大会 (ナイアガラの滝)

                    



  ∬∬∬∬・・ ・・・
∬∬∬∬ ・・ ∬∬・・ ・∬?? ・/// ・∬∬∬ ∬ ・ ・・・・
∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬・・・・∬・


      


        


自動車は渋滞 電車はゆっくり走行、みんなで花火を楽しんでいた。



1624:2011/08/13(土) 07:24:56
今朝の一句
◎ 盆の入り
    喰いすぎぬやふに
         豆腐にしやふ    民治

1625キメラ17号:2011/08/13(土) 07:54:06
翻訳オキシモーラン 8.11 投稿について
1号氏の翻訳オキシを読んでいて、可笑しさと同時に怖さや、一種限界のようなもの
を感じた。まるで伝言ゲームを見ているような気分だ。

地球上で失われた言語、変貌した言語、今現在何種類の言語がこの地球上で使われて
いるのか正確にはわからない。人類は過去・現代の作品を自分とは異なる言語を学習
して読み取りそして後生に繫いでいったのだが、どこまで正確に意図するものを読み
取り、翻訳(または現代訳)できたのか。それでも彼らの積み重なる努力があったか
ら歴史は広がり、繋がってきたのだ。

だが一抹の怖さも感じる。最近手にした冊子の中で、大江健三郎が学生の頃、何かの
きっかけで読みたい仏語作品は全て原語で読むことにした云々が書かれてあった。
多分彼もそのあたりの怖さを感じたのかもしれない。

それでも人類は時間をかけ翻訳作業によって多くの異言語の作品を忠実に表現し直す
努力をし続けている。これはありがたいことだと思う。文芸作品などは翻訳電子機能
ではまだまだだ。??翻訳者は作品への興味と熱意と愛情を抱いているに違いなく、
そして創作者としては、翻訳者の努力には脱帽だと思われる。
ある意味、ともに「表現者」である。

読み手は、それは「翻訳なのだ」ということを忘れてはならない。創作者と翻訳者、
その二人の作品を読むことになるのである。

そんなことをよぎらせたオキシモーランでした。



1626万理久利:2011/08/13(土) 11:15:10
今朝の一句
●盆の入り 兄と朝駆け 父母の墓
●好きだもん 豆腐サラダと 冷や奴

*今朝早く、遠くに住む兄夫婦が車で来ました。そのまま両親のお墓へ。
*義姉の選んだ花は黄色のかわいいやつと鶏頭とホオズキでした。
*帰りがけ土曜早開店のスーパーで重いものをたっぷり購入しました。
 荷物を運び入れた後、風のように帰っていきました。両親が呼んでく
 れたのかもしれません。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001699M.png



1627:2011/08/14(日) 08:53:22
今朝の一句
故郷佐賀この10日間雨も降らず農作物に支障をきたすのでは心配しました。
早朝からまさしく滋雨でした。

◎ 滋雨みやげ

     草木草花へ

         浄土より   民治

1628万理久利:2011/08/14(日) 10:13:37
多摩川の花火大会
 隣の小母さんに誘われて車で花火大会に行ったのはもう半世紀以上も前の
ことでしょうか。 多分一歳違いのY君と仲良しだから声をかけてくれたの
だと思います。玄関を開けるとらっきょう漬けの匂いのする隣の家はあまり
好きじゃなかったけど、Y君は親に似ず、ケチでも見栄っ張りでもなかったし、
優しい子で、大人しくいつもいっしょに遊んでいました。

 車も珍しかった。小田急線に沿っての走行が増え、二人窓から身を乗り出
して電車が通る度騒いでいたような気がします。多摩川近くになると車がた
くさん列を作っていました。よくは見えなかったけれど空高く舞い踊る光と、
川の淵で長い光の帯を見たことは記憶にあります。
いっしょにお菓子を食べたところまでは覚えていますが、二人とも帰りの車
で寝てしまったそうで、全体としては夢のような記憶です。隣どうしの付き
合いがあった良き時代でした。

 Y君家族は引っ越しましたが、私と同じ大学に進学したことは母から聞いて
いました。残念ながらキャンパスで見かけることはありませんでした。お互
い変わってたからわからなかったのかもしれません。今のシーズン、Y君は子
供か孫?でも連れて花火大会にでも行っているのでしょうか。
 父が撮ってくれた、家の庭で私の誕生柿の木を夾んでY君と私の写真だけが
手元に残っています。みんな同じ高さでした。



1629キメラ17号:2011/08/15(月) 01:35:25
オキシモーラン夢十夜
心にもない言葉よりも、
沈黙のほうが、
むしろどのくらい社交性を損なわないかもしれない。
?モンテーニュ

?同人αは書き込みをしない人が多い。その分作品では極めて饒舌だ。
つい「何で」と聞いてみたら、こんな走り書きが返ってきたのだ。
私にとってはオキシモーラン夢言葉。



1630長岡曉生:2011/08/15(月) 10:43:48
世の全てのロミオとジュリエットへの続き
前に挙げた[祈り]の曲をトルコ人女性が美しい声で歌っています。
疲れ休めにお聴きあれ。
  http://www.youtube.com/watch?v=J7Kis4iOA2g&feature=related

もちろんニューロン・カフェの直ぐ下の[■]を予めクリックして曲の混線を
防止して置いて下さい。

1631:2011/08/15(月) 10:44:31
今朝の一句
◎ 盆終り

   稼せぐもらねば

         力餅   民治

1632万理久利:2011/08/15(月) 13:05:02
宇宙人
 先日のニュースでアメリカのNASAを含む研究チームが命のもとDNAの成分を隕石から発見したという。
今生きてる人間にとっては、地球から生命が誕生した、これでもいいのだけれど、科学する人間にとっては
大きな発見なのだろう。
 宇宙人と揶揄して言われる私ですが、揶揄をはねのけ、正々堂々「宇宙人」と言えそうです。その宇宙は
どんどん広がっているらしくて、その活力と果てしない謎が魅力的です。そして私は宇宙の子。もっと自由
になった気分です。不思議な開放感です。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001705M.jpg



1633万理久利:2011/08/16(火) 11:04:02
風鈴
● 生きてるぞ めったに鳴らない ドア風鈴

日本の夏に欠かせない音のクーラーが風鈴。家の軒下などに吊り下げて用いられる小型の鈴です。
風によって音が鳴るような仕組みになっています。

鉄製、銅製、ガラス製と様々のようだ。我が家には七年前、退院祝いのつもりで散歩先で買った
鉄製の風鈴が玄関ドアの取っ手に吊る下がっています。訪問者の合図にしています。一応防犯の
つもりなのですが、効果も意味もあまりないようです。

風の動きをキャッチする逸品で、中国や香港でよくみられるのは、鉄か真鍮で作られたと思われ
る金色の空洞の棒と板が見事に組み合わされた風鈴です。現地の人間はそれを風鈴とよんでいる
かどうかはわかりません。少しの風で重層的、宇宙的な音を奏でてくれます。

南部鉄のような味わいあるものもいい。ガラス製のものも、その軽さがいい。でも中国風風鈴が
なぜか気に入っている。りーん りーんではなく、ジャラーン、チャラーン、チャラ、リリーン リリーン
とオーケストラのように奏でるところが気に入っています。

そういえば日本にはもう一つ水で鳴る「ししおどし」というものもあります。こちらは涼しさと
いうより、静けさ、孤独感、なぜか密談を連想するもので寒気に近いでしょうか。



1634キメラ17号:2011/08/16(火) 13:54:00
20世紀初頭に現れたオキシモーラン
カレル・チャペック Karel Capek 1890-1938
初めて手にしたチェコ出身の作家の作品を吸い込まれるように読みました。
昨年出版された「絶対製造工場」平凡社。

驚異の機械「カルブラートル」製造が始まりです。これ、原子力と重ねて見ることが
できてしまうのです。その先には絶対、神、なるものまで・・・。3.11の地震と今も
くすぶる放射能、時期がぴしゃりと重なったようです。驚くべきことに、この作家は
世界を歴史を宗教を俯瞰して、そして人間の愚かさを客観的に見ていることです。
科学の目もしっかりと持っています。SF作品というよりある種、歴史書、予言書、
哲学書のように思えました。

奇天烈な文書運びの中、画家であるの兄の挿絵がなんともオキシモーラン度を高めて
くれました。兄はホロコーストの犠牲に、作者はその直前に48歳という若さで死亡
ということですが、こんな人がいたのかと、少し驚いています。

「ロボット」という言葉を作った人でもあるそうです。手塚治虫もきっと彼の作品を
読んでいたと思います。

紹介していただき、世界を広げてくれた友人にあらためて感謝します。



1635万理久利:2011/08/17(水) 20:47:01
加齢の勲章
1.目の下のくま
2.ショートパンツから出た足のしまりのなさ
3.腕についたタオルの跡
4.腹五分での満腹感
5.体温の上昇

一種の、わび、さび と思えばいいのでしょうか。
恒温動物のはずなのですが、このところ気温に左右されます。
いつにも増してぼーっとして体が重く感じる時は必ず37℃以上
の熱が出ています。この数日冷房の世話になっています。
秋は必ず来ます。
歳をとってから、秋、冬がなんとなく悲しく思えてきました。
春は眩しくてたまらない、夏はグロッキー。
毎日、毎月、毎年、新しい自分を発見しています。



1636万理久利:2011/08/17(水) 22:57:46
今宵の一句
  

●ちりちりと 真っ赤なマグマ 線香花火
●光飛び ここにも宇宙 線香花火

数年前に買った花火を思い出し、バケツに水を入れて、ライター片手に
庭に出ました。先週引っ越していった隣の子に見せたかった。
線香花火だけにしました。小さな光の祭典。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001709M.png



1637万理久利:2011/08/18(木) 18:16:08
風鈴 (補足)
香港でみた風鈴

画像を添付します。
これはオーソドックスな形です。並んでいる棒は空洞です。棒の下の方に音を鳴
らす輪があり、さらにそれを動かす短冊のようなものがあります。
屋根が増え、棒も複雑に入り込み、凝ったものもたくさんあります。

今から約30年ほど前お土産で買ったのが1号、その後彼の地に住んでいたときも
家のどこかにかならずぶら下がっていました。風のささやき、時として宇宙から
のささやきのような存在でした。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001710M.jpg



1638キメラ17号:2011/08/19(金) 19:10:07
オキシモーラン言葉遊び−「叩く」
?????????????????????
??モーラン一家の一日のはじまり?
?
母さんがフライパンをお玉で叩いて子供を起こします。
父さんは先月、会社でいよいよ肩叩き、起きるのは一番最後です。
長男心得を叩き込まれているいる子1は、弟、妹の頭を叩いて起こします。
昨晩、母さんが近くの八百屋で叩き買ったトウモロコシとナスのバター焼きが並んでいます。
蠅取り紙に載り切らなかった蝿をさっとはえ叩きでつぶしてから、朝日新聞の社説叩きを父
さんが始めています。ああまたかよと子2は減らず口を叩いています。
軒先に干した布団をばしばし叩きながら、偉そうに、それより子供の学費稼いできてよと母
さんは陰口を叩いています。

早くう!と子4は子3が使用しているトイレを盛んに叩いています。
玄関では子3の同級生がおはよう、と登校の誘いの合図で引き戸を叩いています。

お寺の門を叩くかい、と言われ捨てられる気がした子4は、母さんの肩叩きをはじめました。
?????????????????????

*遠からず近からずの風景が我が家でもありました。
「叩く」という言葉はどうもマイナスイメージが強いことに気がつきました。
*以前会社を辞めさせた机叩き上司がいました。叩いてどうするのよ、ちゃんと答えてよと
攻め寄ったらこれまでにない強さで机を叩き始めました。同僚と薄笑いしたことを覚えています。
*ネット世界では集団が個人をつるし上げる「袋叩き事件」がよく見られます。死傷者も出ています。
*「叩く」は少し可哀想な言葉です。
*私は今キーボードを叩き、外では大粒の雨と植木の葉っぱが窓を叩いています。



1639同人α総務:2011/08/19(金) 20:38:55
近日発行 同人α28号
今号を私は密かに「鉄人28号」と呼んでいます。

世の不条理と戦うロボットを作ったのは誰か。
ロボットは何か、アトムとは違う、ただの機械なのか、制御はできるのか。
リモコンを操作する大人顔負けの少年はいったい誰なのか。

そんな思いがよぎりました。

皆さん暑い中、そして震災に直接、間接に遭われた同人たち、
αの応援者たち、
鉄人28号を蘇らせてくれました。ありがとう。

希望と未来と夢と祈りを運ぶ鉄人28号

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001712M.jpg

1640万理久利:2011/08/20(土) 16:34:20
夏の甲子園
昨日から温度がぐっと下がり、決勝戦の今日は自然がくれた絶好日より。
野球には一切興味のない人間ですが、たまたまTVをつけたら決勝とのこと。
NHKの他5チャンネル(テレビ朝日)でも中継していたのが気になった。

なんと地元の日大三高が出ていた。あの山奥にある高校か・・・
まともに生きていたら、これくらいの息子がいたのかも・・・などと考え
ながら観ていたら勝っちゃった。

市役所の放送があるかと思ったけれどなかった。粋な広報部員はいなかっ
た。いつも行方不明老人の放送ばかり。

震災以来おびえている先輩同人もご当地。テレビみていたかしら。
近いうち、駅から市役所までの凱旋パレードがあるのかもしれない。

いいなあ、あの若さ、一途さ、強さ。思わず拝みたくなった。
次の時代を、未来を繫いでもらいましょう。



1641同人α総務:2011/08/20(土) 22:44:34
同人α28号
本日ゲラが到着しました。
封筒を開くのは、毎回どきどきする時です。
神野佐嘉江(北勲)さんによる絵と題「震災列島」。
校正が終わりしだい発行となります。
みなさん、力作ばかりです。



1642キメラ17号:2011/08/22(月) 11:04:35
オキシモーラン言葉遊び−「ことわざ」
本日も肌寒い雨です。蝉から鈴虫の声に変わっています。
?????????????????????
雨降って地固まる
雨降って地ドロドロ
雪降ってゴミ隠蔽
雹降って地ボコボコ

雨だれ石をうがつ
点滴腕を穿つ
石らくして大穴
雨だれ軒の設計ミス
雨だれは三途の川への出口
?????????????????????



1643マリアンタ:2011/08/23(火) 04:33:48
夢十夜 ∞
夜8時頃、突然の睡魔でした。たくさんの夢をみました。はっきり覚えている最後のシーンをご紹介します。

親戚の結婚式に参加するためどこか田舎風のところの旅館に大勢でいました。兄弟たちも、かつての同僚たちも。
そんなときに大地震です。男子は柱を抑えたり、女子は老人、子供をかばっていたりしていました。山奥ですか
ら津波は安心だと思っている自分がいました。原子力発電所誘致の恩恵も受けていない山奥です。放射能も安心
だと思っている自分がいました。

新婦への贈りものとして、家で使用していないものを山ほど持参した私はタクシーで会場へ急いでいます。途中
さらなる買い物をしました。
渋滞も重なり、式には遅刻。場所はどこかの体育館です。避難所のようにも思えました。着飾った数百名の来賓
がいます。私の両親、祖父母の姿を探したくなりました。

これだけは手渡したいと一つの段ボール箱を抱えながら体育館の中央道を突進したら、転倒、はずみで、箱が開
き中から鍋釜茶碗、高級風呂敷、人形、記念切手、様々な小物が飛び出してきました。笑い声が聞こえてきます。
ああ、また冷笑の的になってしまった。
そこでまた地震、そして鈴虫と雨の音で朝早く目が覚めてしまいました。

夢が現実に近づいているのか、その逆か、近頃夢の中でも現実の中でも考え込むことが多くなりました。

*同人α23号「てふの夢」より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001718M.png



1644万理久利:2011/08/24(水) 10:38:11
電子図書 青空文庫
この掲示板が青空文庫とリンクして早一ヶ月。このところPCを立ち上げてまず
青空文庫を開き、「最新公開作品」案内をみるようになりました。興味のある
作家、タイトルでしたら立ち寄りして作品をざっと読みます。

著作権切れ、没後半世紀以上となると大分前、生きている作家の作品は基本的
に読めませんが、臨機応変に。そんな自分も半世紀以上生きてきているわけで、
青空文庫の作品は青春時代にページをめくったものがたくさんありますし当時
生きていた方もいます。
中には読んだことすら忘れたものもあり、再読する楽しみもあります。

蔵書は少ないのですが、この青空文庫によって家に本棚がたくさん増えたよう
で、なぜか気持ちが潤います。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001719M.jpg



1645万理久利:2011/08/25(木) 14:23:31
コンビニエンス
春に自転車を盗まれてから、買い物に出かけるのがおっくうになりしばらく
自宅の貯蔵食でしのいできました。いよいよまずいと思い近くのコンビニに
行ったとき宅配はしてもらえるか確認したところOKでした。
牛乳、野菜ジュース、お豆腐、サラダ ふわふわ食パン諸々を頼んでいます。
今では「あれ」「小さいやつ」で通用するくらいです。汗をかきかき店長さ
ん兼配達係が配達してくれます。

もう一つは生協(コープ)です。こちらは8月からです。野菜、魚、肉 玉
子、まずまずの鮮度です。粋のいいお兄さんがとてつもなく大きな発泡スチ
ロールの箱を抱えて元気よく配達してくれます。中は少ないです。

本当に便利になりました。それだけ怠け者になり、体もますます弱くなった
ような気がします。便利なことはいいことなのか、などと考えています。
昔は台所の入り口を勝手に開けて「こんにちわ、XXで〜す」と御用聞きが
来ていました。つけがきくこともありましたが、子育てに追われている母親
たちにとってはとても便利な形態だったのだと思います。

体の調子が悪いとき、注文宅配形態は実にありがたいものです。
3.11以降はとりわけこのまま買い物も出かけられず餓死をするのかと真剣に
暗闇の中、考えてしまうときもありました。

まずは健康が一番のコンビニエンスということなのだと痛感しています。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001720M.png



1646長岡曉生:2011/08/26(金) 01:56:55
無限回廊 第四回の評
評を入れる時期が、個人的事情で大変に遅れました。申し訳ありません。

★秘密の小部屋「ペルソナ−異界」とサルサの踊り
地下瞑想室の奥にある秘密の小部屋の名前とそこに入るための所作が新たに加わった。
その所作が、生身の本人でなければ出来ないサルサダンスであること。これにゲバラという
主要人物の出身地を加えて見ると、著者のラテンアメリカ趣味が見えてくる。

★光より早く進むもの
それは、やはり人の想念であろう。それは、つぎに出て来る宇宙旅行の扮装中、頭にかぶる
エンブレムが付いた帽子が、ヒントとなっていると見た。

★次郎とゲバラの宇宙旅行中の扮装
作中で「乗り物」と表現されているこの扮装は、ギリシアのヘルメース神の扮装、すなわち
頭には丸い翼の付いた旅行帽、手には神々の伝令の証であるケーリュケイオンという杖、足
には空を飛べる黄金の翼つきの魔法のサンダルという扮装にも似ている。
二人が宇宙を移動する際に速度が自由に制御できるのは、きっと帽子に付いた赤い星のエン
ブレムとハミング・バードのエンブレムに秘密がかくされているんだろうな。

★土星の輪っかに腰掛けて
こういうのも良いなあ。メルヘンだなあ。詩人だなあ。

★宇宙の果てまでの旅行
願わくは、途中立ち寄った星々の描写を加えて欲しかった。

★次郎のアメリカ中西部滞在中の友人
・元レスリングの選手ブレアー:環境問題の伏線?
・痩せてお茶目なスリム・ジム:建築家にして次郎の将来のパートナー?
・赤毛で髯だらけのリチャード:次郎の釣りのパートナー?
この内リチャードは、α28号でも登場予定である。

★瞑想室から病室へ
バードとグレイは、いつの間にかサカエル・ル・カミノことチェ・ゲバラの病室にいた。
二人は地下瞑想室で謎の女性を見に行った際、同時に気を失ったという。
それは、謎の女性の失神が引き金と成ったのか。それとも、チェゲバラが発信した引き金に
よるものか。
いや、それよりも気になるのは、二人の宇宙旅行はグレイの瞑想室訪問中に行なわれたのか。
もしそうならば、その間にグレイとザインの問答はあったのか。
などなど、謎は深まるばかりである。(後を続けるのが大変だ。)

★評の力と効用
評を書いている内に、次回以降の無限回廊の話のネタ(種子)が、垣間見えてきました。
作者の原文および他の評者の文は、インスピレーションを呼ぶ縁(えにし)の宝庫です。
これだから、お互いの評は止められません。(←だったら、さっさと書けよ!!)
2707

1647万理久利:2011/08/26(金) 14:03:18
長岡氏評の感想あれこれ
●評者どくとくの分析、指摘、補足がなされていて面白い。
過去と現在を俯瞰的に観察してきた人だからできることで、私は書けません。

●筆をとれなくなったときまで続くであろう長編歴史小説「肥と筑」からだけで
は想像できなかった評者の別な顔、可能性が見えてきます。もっと他のジャ
ンルも書ける、そう思いました。基本にあるのは歴史を観る目と力です。

●最後の評の力と効用では
「評を書いている内に、次回以降の無限回廊の話のネタ(種子)が、垣間見え
てきました。作者の原文および他の評者の文は、インスピレーションを呼ぶ縁
(えにし)の宝庫です」とあります。
全く同感です。私も評者の文章を読んで次の無限回廊作品のヒントをたくさん
もらいました。作品をしっかり読んでいるからこんな評が書けるのでしょう。
これもヒントになります。
2707



1648万理久利:2011/08/26(金) 23:42:46
コンビニエンス 補足
「コンビニショップは地元に密着しています」これは利用している店のオーナー
のおはなしです。オーナー自ら工夫し、たとえば閑静な駅近くの住宅街
都立高校の目の前に立地、もろもろの条件を考え、天候を考え日々営業計画をたてるそうです。
このところ電話注文配達が増えているとか。客先でちょっとした話しをしニーズを感じ取る。
いつの時代もいっしょです。 生協はシステム化され、かつ人海作戦できますし、扱う品目も
豊富、けれども当日配達はしてくれません。配達の経費は今のところこのオーナーの努力で抑
えられているようですが、合理的な仕組みがもっとできてくるような気がします。
そういえば、ここの上階に住むお嬢さんがアルバイトをしていました。まさしく「地元密着」
です。そのお嬢さんが配達してくれたことが一度あります。

コンビニのいいところ追加
*振り込み
*メール便
も商品配達時に頼むことができます。単独では採算はあいません。

目の前の高校が甲子園で優勝したら大変な事になりますねというおしゃべりも
思い出しました。

元気なご老人はできるだけ外に出て買い物を。
忙しいご婦人は電話やネットを使って宅配を。
体の不自由な人、病気がちな人は宅配を。
臨機応変に利用しましょう。



1649同人α総務:2011/08/27(土) 00:05:49
同人α28号発行のお知らせ
作品は多くはありませんが、読み応えのある創作ものが出そろいました。
表紙は題、「震災列島」提供者である神野氏(北勲氏)によるものです。
前書きは是非とも皆さんに読んでいただきたいもので、東日本大震災
3.11をめぐる随想です。

αは作品創りに力を入れてきています。どうかお時間のある時ご覧にな
ってみてください。
もくじ
前書き 東日本大地震に思うこと          神野 佐嘉江
人の像をした美しい青い地球            神野 佐嘉江
あした天気になーれ・第四回            古賀 和彦
構造改革とロジスティック方程式          竹内 一郎
チリ鉱山事故を題材 奇天烈映画脚本 (下〉    万理 久利
肥と筑 第十八回                 長岡 曉生
無限回廊 第五回              バード・グレイ・エヴァ・サカエ
編集後記

冊子は約120ページ 縦書き、単価200円です。α事務所までご依頼ください。
TEL:03-3812-4002 E-mail:koga-kaz@s5.dion.ne.jp

「電子図書・作品集」にも掲載されていています。こちらはBGM付きのものもあります。
α「作品集」を開き、音声を消し、作品集にお立ち寄りください。

*作品評スタートは来月を予定しています。
*CC 万華鏡 一部変更

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001724M.jpg

1650:2011/08/28(日) 09:33:35
同人「α」28号創刊おめでとうございます。
秋風が四方より風にのって鮮やかな産声は私達にとって清々しく聞き楽しいものですね。
では今朝の一句

◎ 産ぶこゑや
      耳なりやふな
           秋の音色     民治

◎ 涼々し
    元気な音色
        秋の音色        民治
◎ 耳なりの
     金管のやふな
          秋の声       民治
    

1651同人α総務:2011/08/28(日) 14:42:23
感謝
碇さん

応援ありがとうございます。28号は作品は少ないのですが、かなり書き込ん
だものばかりです。読んでいただきたいから、できるかぎり読みやすい冊子を
作ろうとの努力と遊びを、毎回創刊の気合いで続けています。
次号29号には是非作品をお寄せいただくようお待ちしています。



1652万理久利:2011/08/28(日) 16:52:00
白粉花2
ベランダに黒い種がたくさん落ちていました。

始まりはどこからか飛んできた種でした。
それがこの2年で親と子併せて地面を浸食してきました。
今では庭の半分近くもりもりと茂っています。

朝からずっと花はしぼんでいますが、三時頃から赤白黄色朱色、
元気よく夜通し咲いています。花は小さく、葉は意地っ張り。
生け花には簡単になれそうもありません。

花言葉
「内気」「臆病」「柔和」「病気」「あなたを思う」

●夕刻に 色け満々 白粉花
●生きてるぞ 道ばたに咲く 白粉花
●薔薇百合と 競わない知恵 白粉花

今、庭中白粉花が空に向かって小さく、色とりどり、たくさん咲いています。
でも一つ一つの花と姿に「華」はありません。
でも大いに楽しませもらってています。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001728M.jpg



1653同人α総務:2011/08/29(月) 00:12:54
電子版 28号作品集について
修正を続け大分見易くなりました。秋の夜長、懐かしの同窓、その他奇人の作品を読んで
みてはいかがでしょうか。市場に流れる古今の有名作品にはないおもしろさが隠れている
かもしれません。

冊子は縦書きとしましたが、電子版は横書き、横長スクリーン上では読みやすいと思います。
28号タイトルは神野佐嘉江(北勲)氏提供です。前書きと作品に是非お立ち寄りください。
冊子の縦書きと文字数の妙をアドバイスしてくれた人でもあります。



1654同人α総務:2011/08/29(月) 00:23:34
お知らせ
同人α28号の評スタートは来月の第一月曜日を予定しています。
長いブレイクタイムになりますが、同人の皆様におかれましては
評の準備や29号の作品にとりかかるか、全部忘れて遊んでくだ
さい。



1655万理久利:2011/08/29(月) 17:49:52
もうすぐ2年そして震災
近親の死から、同人誌への参加、そして震災3.11、この2年色々なことがありました。
「何」が震災か、人それぞれです。振動の振れ具合も人それぞれだと思います。
それでも、なんとか知恵と工夫、なだめすかし術、怒り爆発術、泣き女・男になってで
も夢と希望を抱いて生きていくのが人類。

東日本震災に遭われた方はまずは食べること、飲むこと、まずは生きることの根っこに
引き戻されたのでしょう。おおくの周りの人は「かわいそう」 「自分の家族でなくて
よかった」それが本音ではないかと意地悪く思っていまいます。私は色んな震災に遭っ
ていますから、実感できます。あれ以来調子まで悪くなっています。何か自分にできる
ことができればと思います。

そんな時なぜか昔に戻って詩を書くようになりました。不思議な現象です。
小説創りにも心が動くようになりました。不思議な現象です。
幼児回帰の詩ですが、掲示板を見てくれている大切な友人Kに贈りたいとおもいます。

<らくちん>

らくちんになりたい
からだより
こころの何かから
らくちんになりたい

夢の世界でも
現実の世界でも
なかなか
らくちんちんになれない

どうしたららくちんになれるのかな
らくちんはらくちんではないのかな
らくちんなんかないのかな
せめても痛みはわらいとばしてやろう

死んだららくちんになれるのかな
生きてる人間にはわかんない
でもらくちんになったら
たいくつになるのだろう

悩みとばしてやろう
泣きとばしてやろう
そしてやっぱり
わらいとばしてやろう



1656水彩画愛好家:2011/08/29(月) 23:51:45
親鸞ゆかりの地 (街角スケッチ)
稲田山・西念寺(2011/7/16)
板敷山・大覚寺(2011/7/16)

水彩がしっとりとなじむ風景です。いつも見られるほんの少しの歪みが
かえって臨場感、そのものを表す、ことを増しているような気がします。
山伏弁円の話しは面白かった。親鸞の人柄と話力、魅力が想像できます。

*PCの調子如何ですか。立て続けホールインワンの悪戯かもしれません。
と書いたところで新しい作品がはいっていました。まずはここまで。



1657万理久利:2011/08/30(火) 10:26:04
電子図書 青空文庫
土田耕平の三作が新たに公開されていました。名前はもちろん覚えているけれど
どんな作家だったかとネットで調べてみました。青空文庫に負けないくらいの
彼の作品集が公開されていました。読みやすく整理されていました。
元は青空文庫のようです。青空文庫の面倒くささを一点絞りで改善しています。
ネットの世界はどんどん広がっているようです。
参考まで
http://hohrei.web.fc2.com/index.html



1658水彩画愛好家:2011/08/30(火) 11:09:47
別所温泉・国宝大法寺(街角スケッチ)
PCの活用、依存度が高まっている現代ではその反乱の衝撃は大きいです。
兎にも角にも復帰ができて一安心です。

長野は中学時代の夏遠足と、兄にくっついていった登山、上田市に友人を訪ねた、少
ない縁です。名所はほとんど訪れたことがありません。

大法寺の三つの屋根の具合が、下から見上げ、雄々しい、いい感じで描かれています。
いつも周りにあるのは緑の木々です。

“すれ違いメロドラマ”「愛染桂」なじみの地であるとか。「貫一お宮」といい、
日本には色々な場所に男女のドラマも刻まれているのだと思いました。



1659同人α総務:2011/08/30(火) 20:26:48
お知らせ
「同人α著者のポートレートとコメント集」をアップしました。
トップには28号表紙の絵と前書きが、その下に次回の評対象者のポートレート
となります。(評入れはお題提供者の作品が一番目となります)

神野佐嘉江(北勲)氏の前書きは一つの作品です。そして作品、宇宙を飛ぶ詩
に続きます。

ポートレートの氏は無防備極まる表情に見えます。バックの十桁の数字に驚い
たのでしょうか。コメントも友人の勝手気ままな空飛ぶものになっています。
お立ち寄りください。

cc:万華鏡



1660万理久利:2011/08/31(水) 15:19:09
電子図書 青空文庫より
萩原朔太郎

このところ萩原朔太郎の作品アップが続いています。彼の作品はあまり
よんだことはありませんが、「郷愁の詩人 与謝蕪村」を友人にもらい
目を通しました。この人らしい蕪村作品の感想がつづられていました。
むしろ娘、萩原葉子著『蕁麻の家』のドロドロさ加減とダンスに興じる
彼女が少し気になった記憶があります。この親子関係は一体どうなって
いるのだろうと。森鴎外親子をふと思い浮かべました。

立ち寄りをしてみましたが、短くても心の機微を捕らえたなかなかの詩
があます。感想は人それぞれでしょうが。
青空文庫をつい開いしまい、読むことと、書くこと、どうもバランス
がとれない自分が居ます。

本日公開のおもしろ作品
酒場にあつまる
――春のうた――



1661長岡曉生:2011/09/01(木) 00:58:31
人の像をした美しい青い地球:評
いつものこととは言え、神野さんの作品はなんとも不思議な世界を醸し出していて、これを
分析するのが骨である。

いや、これは元もと分析される対象としての作品群ではない。
意識が無意識の中を浮揚しながら対象を広げていく過程、言い換えれば連想の網が広がって
いく過程を、表題の「人の姿をした美しい青い地球」を毎回の原点として広げていく作業と
して述べているのだ。
読者は、「人の像をした美しい青い地球」という原点、謂わば同一の舟から作者が放つ投網
の中に、毎回どんな魚を見いだすのだろうか。
同じ舟から網を投げても、漁場が毎回移動するため得られる魚の種類は毎回異なって来る。
例えば、今回は前に登場したあの京子さんは出て来ない。
だから、一連の作品群には「第??回」という時系列を示す目印は付かないのである。

と書いてきたら、これはもう本作品の分析にどっぷりと嵌っていることに気がついた。
仕方がない。分析ついでに、私なりにできる理系偏重的感想を、二つだけ書いてしまおう。
神野さん、笑って受け流して下さい。

★実体と比喩との平行
一見して気が付くのは[天体地球]という実体と、[美しい青い地球]という比喩に仮託さ
れた胎児(今回は男性なのだ)の併存であり、両者は平行的に育っていく。
とは言っても、両者の時間刻みは、片や億年単位、もう片方は月単位で測られている。

★輪唱技法的描写
実体[天体宇宙]と比喩[美しい青い地球]とは、宇宙と胎内という別の場所で時間をずら
して受精しているように見えるが、よく読むと重複している部分もあり、これまた不思議な
気分になる。言ってみれば輪唱技法的な描写とも言うべきだろうか。

ウーン。やっぱり、支離滅裂でピント外れな評になりました。
これに二重・三重に逆方向の翻訳処理を加えれば、生き返りのオキシモーラン処理になって
ひょっとしたら、読むに足る結果が出て来るのかな。
赤松さんか、万理さん、お暇な折にやってくれませんか。
2708

1662赤松次郎:2011/09/01(木) 07:17:47
デジタル文学館の感想
インターネットにデジタル文学館という同人誌に関するデータを集めたサイトがある。15
年前同人誌をつくるにあたって、その名称を決める参考として、全国の同人誌を調べたこと
がある。たぶん図書館での調べた結果では200位の同人誌が登録されていたと記憶する。
そこでデジタル文学館というサイトで最新のデータを拾ってみた。

かくも書くことの好きな、あるいは書かなければいられない人が、私が想像していたより多
いとは驚いた。それでもいままで世間の活動を見ていると、表現も目につくし表現の時と場
も揃っているから、絵画や音楽などの趣味を持つ人は書く人よりかなり多いと思っている。
それだけ書くという、かなり頭脳の酷使に耐えることが要求され、それが出来る人がそうた
くさんはいないと言うことだ。

デジタル文学館のデータで同人誌のことについて調べて見ると、九州では福岡が突出してい
る。まず 文芸同人誌案内を開いて地区別を調べた。

◆福岡県の同人誌
 ★文藝公論−北九州−
  北九州市小倉南区。秋号発行。<讀賣新聞03.09.27夕刊より>
 ★海峡派
  北九州市にて発行。昭和49年創刊の季刊同人誌。
 ★九州作家
  北九州市小倉北区にて発行。長い歴史をもつ同人誌。
 ★周炎
  北九州市八幡東区の創作研究会より発行。<讀賣新聞04.10.17より>
 ★穴生文芸
  北九州市立年長者研修大学校の文芸コースで学んだ方たちが集まって発行している
  同人誌。
 ★日曜作家
  北九州市八幡西区にて発行。小説、詩、エッセイを掲載。
 ★九州文學  関連記事08.06.27はこちら
  九州を中心に約80人の同人が参加。2008年より中間市にて、第7期発行。
  季刊午前 関連記事08.07.18はこちら
  福岡市を中心に、1946年発刊の「午前」を前身とし1991年より発行。<福岡市文学
  館収蔵>
 ★風
  同人は「福岡市岩田屋コミュニティカレッジ 小説入門講座」の生徒で構成、年1
  回発行。
 ★あすなろ
  朝日カルチャーセンター福岡教室(エッセイ入門・夜の文章教室)作品集。<福岡
  市文学館収蔵>
 ★敍説
  九州・山口・沖縄エリアを中心とした近代文学研究者による文学批評誌。福岡市に
  て発行。
 ★海
  第一期は67号(2008年12月1日発行)にて終刊。<福岡市文学館収蔵>
  海 第二期
  平成21年6月20日、創刊号(通巻第68号)を発行。福岡市に発行所を置く。詩、小
  説、随筆、評論を掲載。
 ★那珂川文芸倶楽部
  4人の仲間で創るジャンル不問のネット同人誌。連載小説月1回更新。
 ★筑紫山脈
  福岡県大野城市にて発行。事務局を福岡市南区に置く。文化的土壌を豊かにするき
  っかけになればと、2009年7月創刊。
 ★玄海灘
  福岡市南区に発行所を置く、同人9名による同人誌。<福岡市文学館収蔵>
  胡壷・KOKO 関連記事08.07.12はこちら
  少人数で創る同人誌。同人に拘らず作品を掲載。<福岡市文学館収蔵>
??★ガランス
????同人8名(H15.2現在)小説、詩、随筆、戯曲等ジャンルは問わない。<福岡市
  文学館収蔵>
??★パルテノン
  宗像市。<讀賣新聞03.10.11夕刊より>
 ★群青
  福岡県宗像市の「文芸 宗像の会」発行。<福岡市文学館収蔵>
  照葉樹 関連記事08.07.12はこちら
  福岡県福岡市と久留米市在住の3人で2006年4月に創刊。
 ★サークル村(第?期)
  1958年、筑豊炭田を拠点に九州各地の労働者や農民によるサークル活動の機関誌と
  して創刊された「サークル村」を期間を限定し復刊。2007年冬、第12号をもって終
  刊。
 ★無限
  H13.12.26、12名の文章を書く楽しさを知った者たちが集まって創刊。創刊号は
  掌編6、エッセイ13、小説5と充実。<福岡市文学館収蔵>
 ★みずかがみ
  福岡市東区の「水鏡の会」より発行所。文芸から民俗学の学術的論考まで幅広く掲
  載。<福岡市文学館収蔵>
 ★午前
  福岡市西区にて発行。昭和30年創刊。小説・評論・詩を掲載。
  <福岡市文学館収蔵>
 ★現実と文学
  福岡市早良区に発行所を置き、1969年創刊。年1回発行。<福岡市文学館収蔵>
 ★南風
  福岡市城南区に事務局を置く同人12名の同人誌。<福岡市文学館収蔵>
 ★らむぷ
  福岡県太宰府市にて発行。<45号発行。讀賣新聞04.09.26より>
 ★ほりわり
  福岡県柳川市にて柳川文芸クラブより発行。郷土に根ざした活動とともに多彩な年
  間行事を開催。
 ★河床
  福岡県久留米市を中心に、もと久留米文学学校メンバーにより創刊。
 ★すとろんぼり
  久留米大学(福岡県久留米市)の先生と教え子たちが中心となって発行。
 ★雑草(あらくさ)


◆佐賀県の同人誌
 ★佐賀文学
  21号に同誌発刊のきっかけとなった井上光晴や文学伝習所を綴った長編随筆掲載。
 〈讀賣新聞04.5.30より〉
 ★もちの木
  1981年創刊。発行所は佐賀県三養基郡。
 ★玄海派
  佐賀県唐津市にて発行。多彩な執筆者の作品を掲載。
 ★城 関連記事08.07.05はこちら
  佐賀県で発行する1954年創刊の同人

★佐賀文学および玄海派はこのホームページからはコンタクトがとれない。

★もちの木:詳しい情報が掲載されている
 掲載ジャンル:エッセー・詩・小説・紀行文・その他
 創刊:1981年3月
 発行所:〒841−0201佐賀県三養基郡基山町大字小倉337−22緒方功方
 同人数:15名(2003年3月現在)
 発行:年1回 3月
 2003年3月  26号発刊
 発行後、どなたでもご参加いただける合評会をしています。お気軽においでください

★城:西日本新聞に掲載された九州同人詩探訪というコラムが貼り付けてあって、創刊
 五十周年記念号(八十八号)までは活気があったが、その後沈滞気味であると書いて
 ある。
 たぶん同人誌「斜光」を創った頃で、他の同人誌について関心があったのだろう、帰
 省した折りにJR佐賀駅にある本屋の入り口に平置きで置いてあったものを見つけ、
 買った記憶がある。A5版くらいの小さなもので、いまでも本棚の隅に潜んでいるか
 も知れない。



1663キメラ17号:2011/09/01(木) 11:04:49
オキシモーラン言葉遊び 「翻訳シャッフル」
今回はポルトガル語、中国語、英語を旅しました。表題と投稿者名部分の変貌ぶりには驚きました。

*この作品には、不適切と受け取られる可能性のある表現がみられます。その旨をここに記載した上で、投稿します。
?????????????????????


人の姿をした美しい青い地球:評 投稿者:長岡曉生 投稿日:2011年 9月 1日(木)00時58分31秒
    ↓
人の姿態の藍色の美しい地球 寄稿の人を評価して: 長岡の夜明けは純朴で、しかも投稿する日: 00曉にあり:58:31

(前半略)
作って書いた二つの理派の私をただ便利にすぐ解析的した偏重的な感想です。
どうぞちょうど笑いなさい、どうぞジンノを取り去ってください。

★ 実質と比喩との平行
あんなに従属することに怒り、見ることを探索するため、天体地球で、美しい藍色地球と実質の
比喩を口実に生まれた胎児(今回は男性とみなすことを使います)の併存はそのうえ直ちに平行
になって成長します。
仮定的にあって、しかも切片および1億の年単位の月単位を用いられて一面、両者にある時間の
15分は取り分けてたうえ測量します。

★ テクニカルの描写を輪唱します
比喩の美しい実質天体宇宙と藍色地球は宇宙と胎内のこちらの時間のずれを積み立てて、しかも
ちょうど受精可能であろうと決定した。不可思議なことに回復した正重部分は見てもよくて、し
かもある一つ事情で気になる変異です。 もしもし話した声は、テクニカルのものを輪唱するなら
ば、それは描写した声なのか?
?????????????????????
?*宇宙船からお腹のおおきな地球をみつめる

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001739M.jpg



1664万理久利:2011/09/01(木) 13:22:54
文芸雑誌・同人雑誌
青空文庫の最近の公開作品をみていて目にとまりました。 短いので引用します。

文芸雑誌の過去・現在・未来に就いて
     同人雑誌的要素
牧野信一 (1929 新潮9月号)

「純文学雑誌の将来は従来の同人組織的要素が次第に濃厚となり、或は夫々の流派に依る、
主義に依る、または友誼的結合に依る――等々の基礎が漸く堅固となり、各自々々に文芸
王国を形成するかの如き状態に発展して行くのではなからうか。」

■上記は文学雑誌について触れた短い文章です。80年以上経った今、状況が
予測したとおりになっているのかどうか、この世界に疎い私にはわかりません。
プロを扱うまたはプロを目指す人間を扱うのが文芸誌で、その裾野に、書きた
いと思う人間がせっせと同人誌を運営し、または参加するという構造は今も昔
も変わらないのでしょう。それにしても同人誌の数が多いのには驚きました。
そして牧野氏はネット社会は全く想定していなかったと思われます。

■赤松氏が全国の同人誌の状況を調べてくれているようです。
私も少なからずの興味があってネットを使って調べることがあります。
同人誌と称するものでも近頃は萌え系、ゲーム系、コミック系が威力を増して
いるようです。赤松氏の調査は文芸に限るようです。
新種の同人誌もそれなりに音楽や物語(絵)、を使って新しい世界を創ってい
ます。ネット活用が中心です。

■同人αは文字・日本語を使った創作の場所として捕らえています。まずこれ
ありき。そして発表の場所。冊子も出来る限り読みやすい一冊の本になるよう
に発行していきたい。ネット掲示板は評を入れたり、受けたり、切磋琢磨の場所
です。もちろん遊ぶこともありますが、どんな投稿でも「日本語文章を正しく書く」
ことを心がけています。できているかどうかは別としても。
広がりの可能性として、冊子、或いは電子図書・作品集も含め、絵や音楽を使
ってみたいと考えています。仲間はそれぞれαとの関わり方、思いがあるとして
も大きなずれはないと思っています。そして受容力がある場所です。


参考 (wikipediaより)
<主な日本の純文学誌>
新潮(新潮社発行)
文學界(文藝春秋発行)
群像(講談社発行)
すばる(集英社発行)
文藝(河出書房新社発行、季刊誌)



1665水彩画愛好家:2011/09/01(木) 14:53:01
別所温泉・北向観音門前(街角スケッチ)
PCの調子がいいようですね。一安心。昨日はこちらも画面が急におかしくなり目が
点になりました。

インパクトの無い絵と書かれていますが、好きな絵です。
以前、水戸城三の丸近くの路地、飲食街の風景と同様、好きな絵です。

そこには人の息遣いが感じられます。例え静かで少々鄙びていたとしても。
階段があり下から見上げる景色、手前の暖簾(旗)の先にはマンションらしきも
のが建っています。構図も街角さんならではのものでした。

「愛染かつら」の男と女のだばだばだは今でも繰り広げられているのでしょうか。
若者はお台場に行くか、海外がだばだばの場所になっているようです。

どちらかを舞台にして物語りがかけそうです。

*詳しくは上記リンク先「街角スケッチ」に立ち寄ってご鑑賞ください。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001741M.jpg



1666キメラ13号:2011/09/01(木) 20:37:32
Re: オキシモーラン言葉遊び 「翻訳シャッフル」
キメラ17号さんへのお返事です。

いつものクリニックから帰宅してみたら、この解答が与えられていました。
そこで、内容を拝見すると
ハハハ。これは素晴らしい。翻訳ソフト恐るべし。

日本発、マカオ・北京(官話)・香港を旅して帰国すると、頭の芯から宇宙人に成れるんだ。
この旅行コースは、宇宙飛行士の訓練用としても可なりお薦めかも知れない。

良い勉強になりました。
キメラ17号さん有り難う。

  00曉にあって純朴な長岡の夜明けより (←曉と夜明けとが重複しているのは何故だろう?)

2708

==============================================
> 今回はポルトガル語、中国語、英語を旅しました。表題と投稿者名部分の変貌ぶりには驚きました。
> (以下、略)

1667万理久利:2011/09/01(木) 22:22:13
27号「人の像をした美しい青い地球」長岡氏の評を読んで
来週28号第一回目の評対象、神野氏の同作品を読んでいたときの投稿です。
少し頭が混乱しました。27号を引っ張りだしもう一度読んだどころです。

読者それぞれの感想、見方があるのだと、つくづく思います。だから評を読
むのが止められない。そして性懲りもなく書く自分がいます。

*神野さんのこの壮大な詩は若い頃に書いたと聞いていますが、そのつど工
夫をされて作品を提供してくださっているのだと思います。工夫の手が入る
ことによりまた新たな作品として生き返るような気がします。
評者が「時系列を示す目印は付かない」と言っている意味が少しわかります。
そもそも神野さんがテーマとされていることは時間や場所を問わないもっと
別な深くて、広くて、つかみようもない何かなのでしょう。

*最後の理系評者の二つの分析、感じていても私には書けない文章でした。
天に広がる宇宙が妊娠する地球、実態と想念、それでも入り交じってそこに
在るのです。「時間」が流れるスピード、行き来、ますます難しい観点です。
もう一人の私が時間はわからないけれども、地球にいてそれを飲みこむ別な
死者をも含む宇宙(世界)がある、そんなイメージが湧きます。
文学の世界と宇宙物理学と哲学の世界がごちゃごちゃに混ざった印象で、や
はりこれもまた、入り交じって私の目の前と頭の中に在るのです。

*胎児が男性である。その理由がわかりませんでした。作品の読み逃しかも
しれません。
*これは長岡氏感想を通じてのこの作品への追加感想かもしれません。
*評のやりとりを見たら、きっと神野氏はホホと笑って終わるでしょう。
2708



1668長岡曉生:2011/09/02(金) 04:48:20
Re: 27号「人の像をした美しい青い地球」長岡氏の評を読んで
万理さん
★α27号の評がはいって混乱した
対象を27号と指定せずに、期限切れの評を入れてしまいました。
混乱させてしまって、申し訳ない。

★地球にいてそれを飲みこむ別な死者をも含む宇宙(世界)がある
確かに。私もそう思います。
神野さんの作品には、過去・現在・未来の三世が融合しています。

★胎児が男性である。その理由とは
作品後半 [胎内で受精] 中の[妊娠六ヶ月]の第二行に
 「地球は性別判定されて男の子ということが分かるだろう」
と有りますよ。

1669キメラ17号:2011/09/02(金) 11:18:48
オキシモーラン「翻訳シャッフル」について
シャッフル効果は原語の順列組み合わせ、そして各無料翻訳ソフトの力量によって
変わってきます。中国語変換をしたあとは、非常にくどくどしい日本語になります。
多分「曉」を時刻に関するものともよみとり名前と重ねて時刻にも反映したのかと
推測されます。

その点西洋の言語は結構まともな結果が出てきます。中国語恐るべし。
======================================
>「00曉にあって純朴な長岡の夜明けより (←曉と夜明けとが重複しているのは何故だ
>ろう?)」



1670万理久利:2011/09/02(金) 11:27:43
「人の像をした美しい青い地球」27号作品
地球の性別判定 男子

確かに後半「へ 妊娠六ヶ月」に書いてありました。
宇宙のチリを羊水として育つ地球は男子。「母なる地球」ではないらしい。
*どうして男なのだろう、28号作品の鑑賞とともに考えてみたいと思います。
*ギリシャ神話によれば、「大地母神」世界の始めには、カオス(混沌)があ
り、そのカオスから始めに生まれたのが、全ての母神である「大地」ガイア、
地球である。
*女は冷酷、冷え性、男はすぐあつくなる、今の地球温暖化をみると、やはり
男かもしれません。しかしながら氷河期も在ったわけで、その時は性転換する
のでしょう。

女神(宇宙)は地球を男子として生み、女王蜂であるもう一つの地球に傅かせ
るのかもしれません。働き蜂もまんざらではなさそうです。
とんだ寄り道感想となりました。
2708



1671万理久利:2011/09/02(金) 18:56:22
今日の一句
●もう二年 思い出つまる 長月や
●葉月去り 裏にお絵かき カレンダー

*どうも風景と心広がる句はなかなか書けません。
*9月は母が二年前逝った月です。今日三カ所のカレンダーを9月に代えました。代えたくなかった。



1672数字数え虫:2011/09/03(土) 02:21:46
青空文庫のアクセス数
見たくなった本があったので立ち寄り。その際アクセス数を知りたくなり探検しました。
TOP画面末尾にありました。歴史は約10年と長いのですがなんと2850万
ものアクセスがありました。アクセスする方の年齢層、滞在時間等知りたくなりました。
過去の人が綴った書籍を読む人がたくさんいる、日本人を見直しているところです。



1673長岡曉生:2011/09/03(土) 05:19:22
Re: 青空文庫のアクセス数
> No.1749[元記事へ]
数字数え虫さんへ

2850万人を、概数の10年で割り、更に概数の365日/年で割ると
1日当たりの訪問者は、何と
7800人
を超えます。

確かに、文芸関係の訪問者数としては卓越した数ですね。
今までに出た作品が、それだけ優れていたということでもあり
これを読む人が、非常に多いと言うことでもあり
私も数え虫さんの意見に賛成です。

1674同人α総務:2011/09/03(土) 19:45:25
各種サイト微調整のお知らせ
現在同人αが管理するサイト??(以下略称)
・ニューロン・カフェ
・同人αブログ
・著者コメント集

の微調整を行っています。暫くご迷惑をおかけしますが
宜しくご理解お願い申し上げます。。

ブレイクタイムも明日までです。



1675万理久利:2011/09/04(日) 15:34:29
名前、表記・読みの間違い
名前の間違えは実名であろうと、ペンネームであろうと、その人に対して文章
や言葉で呼びかけるときは失礼になるのだと思います。
その人は名前といっしょにこの世界に生きてきたわけで、「貴方」と呼びかる
には違いないのだけれどやはり注意を払いたいものです。

さて同人長岡さんについて恥ずかしながら告白

PN:曉生;私はギョウセイとお呼びしていましたが、再度名簿を見ると
   「ただまさ」となっていました。
実名:理正;私はリセイとお呼びしていましたが、上記をみると「タダマサ」
    が正解のようです。こちらにはふりがなが載っていませんでしたので
    当初からリセイと思い込んでいました。
間違いの読みを知っていて呼ぶのと知らないで呼ぶのとではでは何か違いがあ
ります。表記も同じです。
私はいつもその人の名前とではなく、その人と話す癖がありますので(心と話
すと言った方がいいのかな、)つい疎かになりがちです。



1676長岡曉生:2011/09/04(日) 17:06:01
Re:名前、表記・読みの間違い
万理さん
人は知らず。私に関して言えば
ギョウセイもリセイも、そう呼ばれ慣れているので、別に構いませんよ。

ただし、長岡 曉生の[曉生]の読みは[タダマサ]ではなく[アキオ]です。

1677同人α総務:2011/09/04(日) 18:56:12
次号(29号)のお題、前書きアップのお知らせ
次号案内
同人α次号(29号)のお題提供者による前書きをアップしました。
上記リンク先「著者ポートレートとコメント集」の27号の上に表示しています。

(題名:兆(きざし)  副題:無意識と意識の狭間)

なおこれまで、最新号の表紙と前書き、被合評者の著者ポートレートとコメント集、
次号の案内を「同人αブログ」にて行っていましたが今後は「著者ポートレートとコメント集」
に変更する予定です。

*一部、既に実行しているものもあり、案内不足をお詫び申し上げます。



1678同人α総務:2011/09/04(日) 20:45:58
28号評開始のお知らせ
明日5日より11日(日)まで神野佐嘉江(北勲)氏による作品
「人の像をした美しい青い地球」
の評投稿が始まります。

宇宙の塵を羊水として生まれたMs地球、そして地球に生まれた「僕」が物語り風に
書かれています。宇宙のビッグバーンと地球の大揺れに「僕」はどう反応したのか・・
28号テーマ「震災列島」の前書きとも併せてご鑑賞ください。

◆冊子の無い方は方は「電子図書 作品集」におたちよりください。(テーマ前書きも)
◆著者の写真とコメントは「〜著者のポートレートとコメント集」にあります。
◆まずはじっくりお読みください。お時間のない方でも何時の日か目をとおしてみて
ください。そして感想も何時の日かいただけたら幸いです。

末尾に2801をお願いします。

cc 万華鏡 (一部修正済)



1679万理久利:2011/09/05(月) 11:06:22
梁塵秘抄の歌謡
父の最後のノートに
遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん、
遊ぶ子供の声きけば、我が身さえこそ動がるれ。
鉛筆の書き殴りがありました。

なぜか私もこの歌が好きで、父のノートを見たときあ
れっと思いました。

父は女性との遊びはなかったようですが、それ以外
では人生、大いに遊んだ人でした。
孫達に囲まれて晩年を過ごした父は、自分の生き方
をしみじみと振り返り、そして孫達を見て何か希望、
夢を托したのではないかと思います。
その孫の子ども達も、みんな無心で遊んでいます。



1680水彩画愛好家:2011/09/05(月) 14:06:16
茂林寺(街角スケッチ)
あららら、二匹の狸がかわいいこと。
向かって右の狸は帽子(麦わら?)に腹を突き出し褌姿です。頭の右側に
花らしきものまで。
左の狸は亀のようにも見えます。背中の甲羅の上に貝殻のようなものまで。
分福茶釜ですね。
分福茶釜といい、「証城寺の狸囃子」といい、狸は化けることはするけれど
人を助け、人も狸を助ける。動物との共存でしょうか。

さて建物は山門でしょうか。ゆったりとした路の傾斜と狸の配置とバランス等
この絵の構図が好きです。

まずはこの絵の主役は迫力あるくりくりの目をした二匹の狸でした。



1681万理久利:2011/09/06(火) 10:56:30
「人の像をした美しい青い地球」評の前に
ポートレートと前書きについての感想

作者神野氏は右肩を少々落とし、顔は色つやよく、一種、知的・色男振りを
振りまいているように見えます。
今回は友人でもある編集長の秘密の部屋に連れ込まれ、撮影と軽いインタビュ
ーになったものと思われます。壁紙がそれを物語っています。

前書きは「たまの地球上の休暇」中の神野佐嘉江宇宙神祇官にくる色々な星座
からの相談事が月曜から金曜日まで書かれているのですが、それがまたなんと
も面白い宇宙SFのショートショートとなっています。インタビューからこれだ
けのものを膨らませる編集長の力量を感じました。それだけ作者に何かオーラ
が出ていたに違いありません。

さて土曜と日曜日の未記載が気になったので編集長の了解をとり勝手に私が付
け加えさせていただきました。作者のこれまでの作品の中では時々あれっと思
う自称、不適切用語?が飛び出てきます。それが尾を引いたのか吉原で遊ぶ
宇宙神祇官へと繋がってしまいました。
2801



1682キメラ17号:2011/09/06(火) 14:06:35
オキシモーラン言葉遊び・アフォリズム
?????????????????????
28号作品第一作品の評が始まっていますが、ここがとても静かなのを
知っていますで、オキシモーラン遊びでもと考えていたのですが、なか
なか思い浮かびません。言葉を分解して組み合わせ、その偶然性から何
か読み取る、むしろ真面目な文章より考えさせられるような気がしてい
ます。考えさせられるという意味では、一種 箴言.アフォリズム的な
ものも感じています。そこで青空文庫にたちよりました。

芥川龍之介 「僕は」
短い文章ですが、少しシニカルに自分を表現しています。
解読可能な立派な文章でオキシモーランとは言えないのでしょうが。
気に入ったものを数行紹介します。

僕は屈辱を受けた時、なぜか急には不快にはならぬ。が、彼是一時間ほ
どすると、だんだん不快になるのを常としてゐる。
     ×
僕は滅多に憎んだことはない。その代りには時々軽蔑してゐる。
     ×
僕自身の経験によれば、最も甚しい自己嫌悪の特色はあらゆるものに嘘
を見つけることである。しかもその又発見に少しも満足を感じないことである。
     ×
僕は医者に容態を聞かれた時、まだ一度も正確に僕自身の容態を話せたこ
とはない。従つて嘘をついたやうな気ばかりしてゐる。
     ×
僕の精神的生活は滅多にちやんと歩いたことはない。いつも蚤のやうに
跳ねるだけである。

これみな少し自分自身にも似たようなものを感じたのでしょう。
以上オキシモーランでした。
?????????????????????



1683万理久利:2011/09/07(水) 11:41:03
「人の像をした美しい青い地球」評の1
■これまでのこのタイトルの作品群が詩の形を整えていたのが、今回は文章です。
それでも流れるものはいっしょです。27号、宇宙が地球を生むお話の続きです。
「僕」と「Mstr.地球」が登場してきて語る形式でなかなか面白い。
テーマ「震災列島」の前書きで東日本大震災3.11の感想が述べられていました。
詩に何らかの影を落としているに違いません。
あらためて一回目から目を通してみると、そうだったのかと、以前読んだときよ
りそれぞれ理解が深まります。今回は過去の一節々を丹念に別な形で再現し、繋
げてくれ、この作品の面白さを増してくれました。

■作品の流れ
1.地球君と僕の対話、[チェロを弾くと]
2.僕の趣味、趣向について、[くさぐさの知り始め]、
3.地球君が怖いもの、[「人の像をした美しい青い地球」はまだ世界をしらない]
うまくできいます。

順番に感想を述べます。
■[チェロを弾くと]
・カザルス『バッハ無伴奏チェロ組曲第三番』をめぐる僕と地球君の対話です。
なるほど、これについては私も地球君といっしょでつんぼでした。何度も先ほどから
聴いています。何回目でしょう。僕はこの演奏者のこの曲を高くかっていています。
・「ウィドマンステッテン組織」という言葉で科学的にかつ比喩的に表してくれます。
「カザルスの演奏の度、バッハは静かに時間をかけてカルザスの一部になった」かな?
どこで演奏しているかのように響くかの比較によってもでもでカザルスを讃えています。
このあたりも、作者の憎い表現法です。
・続けて地球君が演奏する風景を詩で表現し、続けて僕もお返しの詩を披露します。
地球君は山谷のいろんな人達の中で、僕は地球創生にまで遡る風景の中。

・最後の会話が気に入りました。地球は一連の会話で気づきます。

   地球「どうも、あなたが私の詩を書いてくれている方ですか」
   僕 「拙いものですが」

何と僕の後ろにいるもう一つ存在、作者に挨拶をするシーンです。
微笑ましいというか、泣けてくるというか、優しいシーンで対話を終わらせています。
ここが光りました。

■作者の博識と文章力と遊び力、とてもとても太刀打ちできません。(以降割愛)
難しくても読みつづけてきてよっかったと思いました。
つづく

2801



1684万理久利:2011/09/08(木) 02:20:17
「人の像をした美しい青い地球」評の2
■[くさぐさの知り始め]い・ろ・は
ここでは「僕」の趣味趣向が語られています。作者が意図しようとしまいと。
「植物」、「岩石」、そして「音楽」です。といっても太古に繋がる岩石片
と風、うなり、さざめきを思わせる音楽です。
岩石片が中心でちゃんと地球歴史に繋がっているのです。
以下印象に残った箇所に触れます。

・花より岩石片が好き。花にはさほど感心がないようです。植物では雲母の
ように一枚一枚剥がれる性質をもつ杉の皮に惹かれています。多分花々は美
しいけれど現世、今だけのもので、僕の太古への思いをめぐらせるものでは
ないからなのかもしれません。
僕は科学少年であり、地球誕生の時代、その前へ、そして未来にも感心があ
るのでしょう。
・陶磁器の魅力からはじまりその陶土カオリンへと。土はもとから土ではな
く岩石が時をへて造り上げたものです。真っ白な磁器とのっぺりちょっとべ
とついた土の塊の対比がおもしろい。
・音楽が好き。それも音色がdirtyなもの。音は低いもの流れのあるもの、
そして力強く男らしいものがいいらしい、これもなぜかみな大地の音、人の
魂の音、しかも動きがある音に繋がっているからだと思います。
僕はクラッシクも好きだけれど、コルトレーンの演奏も「ぶったぎり」調も
いいと、僕の一面が見受けられます。

■多分これが結論だと思います。終わりにこうあります。
「ところで何が美を構成しているか。大地の醜い力強さ、醜い者の持つ劇的
な生命力である。」醜いものが美を構成している。このワンフレーズがいい。
  つづく

2801



1685万理久利:2011/09/08(木) 11:36:46
「人の像をした美しい青い地球」評の3
■[「人の像をした美しい青い地球」はまだ世界を知らない]

生まれたばかりの青い地球君に、この世界で恐いと思うものを語らせています。
純粋無垢な地球君にです。
・石造りの大鳥居、睨み付けるどでかい達磨
・大地震、雷
・隣家の闇

構造物が倒れたら、愚像がに睨んでる、自然が暴れる、闇の魔界
そんな区分けでしょうか。私にも幼い頃は似たようなものです。
大人になっても変わっていないかもしれません。「わっと泣き出し」たり、
母の 吊った蚊帳に入り込む地球君と。
これは実に素直な「恐れ」なのだと思います。

■「電気のスイッチを上げる」でこの作品は終わっているので
さて次はどのような展開が待っているのか、かえって気になりました。
    おわり

2801



1686キメラ17号:2011/09/08(木) 20:42:51
各種サイトの調整作業をみて思うこと
本日は夕方まで、この掲示板の画面が、開く度に変わっていました。
ああまたやってるな、画面を見つめて時間も忘れ一心不乱に。
皆が使いやすいように、みやすいように、そして美意識。
機械は所詮人間が作りだしたものにすぎないと、PC原語を解読して取り組む。
そんな姿が想像できます。

さて大人を青年・壮年・老年に分けるとすると。その定義とは。

青年=明日の事を話します。壮年=今の事を話します。老年=過去の事を話します。 (私)
青年期;大失策 壮年期:闘争 老年期;悔悟 (ベンジャミン・ディズレーリ)

それでも何かに熱中できること、これは若さのひとつだと思います。
年齢も呼称も定義もクソクラエです。
調整作業有り難うございました。

あっまた変わってる。



1687万理久利:2011/09/09(金) 11:11:15
「人の像をした美しい青い地球」と28号テーマ前書きについて
作品について小分けに長々と書いてしまいましたが、これに触れないわけ
にはいきません。

「東日本大地震に思うこと」という本号タイトルへの長い前書きです。
?から?まで、実にわかりやすく、作者の素直なこころの反応、感想が述
べられています。赤裸々に、恐れ、これから、を書いています。
政治批判、社会批判はひとつもない感想です。
「人の像をした美しい青い地球」と繋がります。
生まれたばかりの(時間単位は別)の地球君が恐れたものに繋がります。

*「人間の生物的側面が生には大切だ」
「自然が人間を殺す世界が人の生の根幹である」引用
自然に対する恐れと、生きるにあたっての、日頃忘れがちな当たり前すぎ
るくらい当たり前の位地にに戻っています。作者と生まれたばかりの地球
君が重なります。

*「十五六年ぶりの激震」とありますが、その事件とは前後の文から阪神
大震災のことだと想像します。作者はあの時「無限」「無」の世界がある
ことを教えられたといい、今回は国境を越えた人々の助け合いの群れに感
動しています。

*作者は方丈記を読み直し、当時あった大地震とくらべ人類は確実に進歩
しているとも言っています。このように人類の歴史の積み重ねを肯定しそ
して常に生きることに前向きな人なのだと思いました。冒頭にある「若い
時から僕は生きることを祝ってきた。」この姿勢は変わっていません。
ただ今回の地震で積もりに積もった垢がふるい落とされ生まれたばかりの
「人の像をした美しい青い地球」君に戻った、あるいは先に進んだのかも
しれません。

*昔の作品とはいいますが、タイミングよく作品がはまりました。
これは偶然なのか、必然なのかわりませんが、この作品群には時を超えた
ものを感じます。

*私のようなバカ、中途半端な時空の飛びの読者にとって今回は少し読み
やすいものになりました。それでも何回辞書を引いたものか。
そこんとこ宜しく。

*意欲と遊び心が沸点に到達したら是非「震災文学」に挑戦してください。

追 作者にとって、2011.3.11の前の激震が阪神大震災だとすると、その
間に起きた10年前の9.11アメリカ同時多発テロはこころにどのように響い
たのか少し興味がわきます。

2801



1688キメラ17号:2011/09/09(金) 15:38:48
オキシモーラン言葉遊び
泉鏡花「艶書」

いつものように青空文庫にアップされた最新をみると、泉鏡花の作品がありました。
艶書、なにやらイヤらしい手のものかと興味津々でこれを選び読んでみました。
艶書とは恋文のことでした。ちょっとしたガールハント、ナンパのお話です。
作者の人物表現に圧倒されました。日本語を駆使してこれでもかこれでもかで膨ら
ます丁寧な表現。とても私には書けません。文学に疎遠だった私にはやはり一種の
オキシモーランに見えました。長くなりますが登場人物につき引用してみます。
何故か似た人間をつい思い浮かべてしまうのも私の悪い癖であります。


?????????????????????
主人公
「鳥打を被(かぶ)つた男は、高足駄(たかあしだ)で、杖(ステツキ)を支(つ)
いた妙な誂(あつら)へ。路(みち)は恁(か)う乾いたのに、其の爪皮(つまかは)
の泥でも知れる、雨あがりの朝早く泥濘(ぬかるみ)の中を出て來たらしい。……
雲の暑(あつ)いのにカラ/\歩行(ある)きで、些(ち)と汗ばんだ顏で居る。」


「兩方の間には、袖を結んで絡(まと)ひつくやうに、ほんのりと得(え)ならぬ薫
(かをり)が漾(たゞよ)ふ。……婦(をんな)は、薄色縮緬(うすいろちりめん)
の紋着(もんつき)の單羽織(ひとへばおり)を、細(ほつそ)り、痩ぎすな撫肩
(なでがた)にすらりと着た、肱(ひぢ)に掛けて、濃い桔梗色(ききやういろ)の
風呂敷包を一ツ持つた。其(そ)の四(よつ)ツの端(はし)を柔(やはら)かに結
んだ中から、大輪(おほりん)の杜若(かきつばた)の花の覗くも風情(ふぜい)で、
緋牡丹も、白百合も、透(す)きつる色を競うて映る。……盛花(もりばな)の籠ら
しい。いづれ病院へ見舞ひの品であらう。路(みち)をしたうて來た蝶は居ないが、
誘ふ袂(たもと)に色香(いろか)が時(とき)めく。……
 輕い裾の、すら/\と蹴出(けだし)にかへると同じ色の洋傘(かうもり)を、日中
(ひなか)、此の日の當(あた)るのに、翳(かざ)しはしないで、片影(かたかげ)
を土手に從(つ)いて、しと/\と手に取つたは、見るさへ帶腰も弱々しいので、坂道
に得堪(えた)へぬらしい、なよ/\とした風情(ふぜい)である。」

狂人(主人公のナンパのいい材料/カモとも思える)
「目の縁(ふち)が蒼(あを)くつて、色は赤かツ茶けたのに、厚い唇が乾いて、だら
りと開(あ)いて、舌を出しさうに喘(あへ)ぎ/\――下司(げす)な人相ですよ――
髮の長いのが、帽子の下から眉の上へ、ばさ/\に被(かぶ)さつて、そして目が血走
つて居るんですから。……」
?????????????????????



1689長岡曉生:2011/09/09(金) 17:12:49
人の像をした美しい青い地球:評の1
[チェロを弾くと]
 この節は「美しい青い地球」と名付けられた人の像つまり著者中の人格(以下、青い地球
と記す)と著者間の対話から成っている。
前回の青い地球は太陽系の中の惑星として成長が描かれたが、今回の青い地球は著者の体に
住む宇宙精神と成って現われ、著者との間でカザルスのチェロ演奏について対話する。

青い地球が生身の体に住んでいるということは、起き抜けのさむさがこたえ、メザシの味
を高く評価し、山谷の住人に共感するなどの実生活に即した意外な側面からも解る。
それとは逆に、本来生身である著者自身はカザルスの偉大さを芸術的に語り、隕鉄の組織に
ついて講義し、知識に基づいて青い地球についての詩を書くという一見矛盾する構成である。

 著者が言いたいことは「音楽や詩歌等の芸術や学問的知識は所詮人間だけに通ずるもので
言葉を持つ精神の所産に過ぎず、本当の宇宙精神は目の前の生身の生活にこそ存在している」
ということであろうか。
著者の真意を問うて見たい所である。
2801

1690数字数え虫:2011/09/09(金) 23:33:24
33333
総アクセス数です。今夜十一時過ぎに確認しました。少ない数字ですが
ぞろ目の素数3揃い。
パチンコのように、電気がピカピカしてじゃらじゃらと玉が落ちてくる
ことはありませんでしたが、何かおめでたいような、うれしいような気
がします。自分自身がおめでたいときているからなんともかんとも。



1691水彩画愛好家:2011/09/10(土) 11:28:17
草軽鉄道デキ12型電車(街角スケッチ)
なんともかわいらしい電車です。木造レプリカとあるから益々トーマス君に近づ
きます。18,9世紀のイギリスの蒸気機関車のようにも見えます。
運転台はまるで家のようです。
とは言え、三時間の道のりをしっかりと走ったというのですから立派なものです。
バックの建物の色遣いが淡くしっとりとしていて、電車をうまく浮かび上がらせ
ました。

作品は上記リンク集、「街角スケッチ」をクリックするとご覧になれます。
大きくして観てください。



1692同人α総務:2011/09/10(土) 12:11:27
画面の微調整
ニューロン・カフェのデザインが変わりました。お気づきですか?どこか。
このような一種無機質な画面は投稿する文章に気合いが入ります。
街角さんの絵もしっくり目に入ります。色の記憶です。
BGMも外したようです。静かな雰囲気で読んでもらうためでしょうか。
作品集につけたBGMがひきたちます。(アクセスも速くなりました)

裏サイト「戯評」では相変わらずチャラチャラ、ぷーぷー景気の良いBGM
が流れています。この音楽に乗って楽しく、可笑しく読めるのが不思議です。

作業された方ご苦労様でした。



1693長岡曉生:2011/09/10(土) 16:35:47
人の像をした美しい青い地球:評の2
[くさぐさの知り始め]い・ろ・は  について
この節で意見を述べている「僕」は、著者自身を示す。

★い(花と杉皮・岩石片)
A群:花の内で心を奪われたもの:菜の花、梅・海棠・桃
B群:そうでないもの:藤〜向日葵
 このA・Bの両群に対する好みの違いの真の原因が何処にあるのか、良く解らないが、
 A群については、水彩画を描き初めの際に抱いた好印象を保ち続け
 B群については、雨後の幹と花びら間に不調和な色合いを生じるという桜で代表させて
 いるのであろう。
C群:杉の皮
D群:何処にでも見掛ける平凡な岩石片
 著者は、花が持っている不調和な色合いを生じる恐れが無いのが、C・D両群とする。
 つまり、素朴な色合いが好ましいということであろう。
 杉の皮は、好ましい赤色・鈍い光沢・芳香をもつ点が評価されているが
 岩石片については、あれ?   きっと、「これは」の後に脱落が有るんですね。

★ろ(陶磁器と岩石)
ここでの著者は、先ず陶磁器の美を、美しい{描線・フォルム・色彩・肌}という一般的な
評価に求め、これらがどこと言って取り柄のないつちくれからできていることに感動する。
(私自身は、陶器の美は陶芸家の技と炉の火力こそが土塊の可能性を引き出すのだと思う。)
この後、陶土カオリンの特性、これと同じく淡紅色を帯びる絹雲母の不思議を説き、さらに
は正長石の薄茶色からの連想で、章句人の職人の技への憧れをもたらした砥石へと繋がる。

★は(音)
著者は、得意の音について、幾つか所信を述べる。
気がついた事を挙げると
著者の好みは、汚い音・柔らかく余裕のある低音・緩やかな波の中の強調だとし
力強い演奏に必須と見るのは、主旋律に寄り添う伴奏であると喝破する。
そして、最終行。
 「何が美を構成しているか。大地の醜い力強さ、醜い者の持つ劇的な生命力である」
この節は、これが結論であろう。
著者自身の思いは、いつの間にか前節の「青い地球」と同じ思いに集約されていたのだ。

 うーむ、著者の本音は、本当にそこにあるのだろうか。
 本当は、醜く見える素材の上に、大きな努力を加えるという作業を、大前提としている
 のではないだろうか。
 というのは、評者の勝手な想像です。
2801

1694赤松次郎:2011/09/10(土) 16:43:47
人の像をした美しい青い地球の感想
今回は「僕」と「人の像をした美しい青い地球」の関係や文章の構成、思想の分析というよ
りも、むしろ神野氏の表現の卓越さを考えてみた。これは15年以上も前に「斜光」という冊
子に掲載されたパイロット版「言葉集め星創り 二十八番」からすでに私を虜にした才能で
ある。作者は「フィトンチッドの町」「水溜まり印刷」「薔薇自転車」などの印象に残る言
葉を創り、「オキシモーラン言葉遊び」の提唱者でもあるのだ。
まず、項目を分けて考察してみよう。

◆個性的な言葉での表現
 ・カザルスに対しては僕は全くつんぼでした
 ・カザルスのチェロが、このメザシに劣らぬくらいすばらしいものに思えてきた。
 ・カザルスは、山谷の風景に埋め込んでもちっともおかしくないと思う。
 ・もともと僕は花の美しさにはいまひとつピンと来ないものを感じている。
 ・四月桜が雨にあう。すると桜の幹は濡れた燃え殻のように黒くなってじつに醜い。
  淡色の花弁と黒々とした幹との取合せは顔をしかめさせ眉根を寄せさせるものを持
  っている。
 ・ピカソが道ばたの小石や木ぎれをポケットにつっこむように、事あるごとに、変わ
  った音、大きい音、場違いの音、重く張りのある音、鼻声、甲高い音、□の音を多
 く含んだ声、(まだたくさんある!)を耳と頭のポケットにつっこんでいる。
 ・音色は一般に dirty 汚い音の方が好きで、フルートやピッコロなどはごめんを被
  りたい。

かつて私も、同人α第7号「シリーズ・歪んだ風景−彷徨い」で花の散った直後の情景を
(作者とは時期的な違いはあるが)同じような醜さの印象を書いたことがある。
「多くの人達がいたるところに「染井吉野」を育るとともにその花を特別に愛でるという風
潮のなか、あの華やかであった満開の艶やかさの後に来る赤い額と新緑が混じり合い補色に
満ちた姿は無惨という他はなく、この華やかさの直後のすさまじいばかりの醜悪さは何であ
ろうか」

◆比喩のすばらしさ
 比喩とは「それと共通項のある別の物事に置き換えて表現する手法で、読み手に対し例
えられる物事を生き生きと実感させる効果を持つもの」とものの本に書いてある。作者は
その対象に、我々が思いも及ばないものを提示して比喩を成立させるのである。それは斬
新で、的確で、想念を刺激し思いを膨らまさせるに十分だ。しかしそのような趣向のない
人にとっては実に難解な読み物となるのである。

 ・カザルスは、太古の相を帯びた海洋を前にして奏しているよう。
 ・他のチェリストはせいぜい室内で、しかもせいぜいデユフィの絵なんかを前にして
  やっている
 ・あのウィドマンステッテン組織ができあがっています。
 ・浜辺に立ってチェロを弾くすると辺りは急に古代の相を帯びるだろう。
 ・大地の隆起地盤の沈下が出(しゆつ)来(たい)するだろう
 ・封印木の元で弾くだろう
 ・コルトレーンはSwan's  Song、to be ではブラマンク風のぶったぎりタッチ、
  男らしい奏法、ファンキー振りを見事に示してくれた。
 ・ベースやピアノのフッィーチャーもまるで浅瀬と岩だ。ゆるやかに力むことなく流
  れ、突然に立ち現れる。

◆使い古された認識・手垢の付いた言葉への疑問
 ・陶磁器が感動を呼ぶのは、美しい描線、美しいフォルム、美しい色彩、美しい肌な
  どの造形美であると同時に、かくも美しい姿がどこといって取り柄のない、道路が
  それであり、庭がそれであり、裏の畑がそれであるところの土塊(つちくれ)からで
  きているということである。
 ・陶土カオリンは、個性ある華やかな、輝安鉱、タンバン、琥珀、菱マンガン鉱、瑪
  瑙、黄鉄鉱、はてはハロゲン化物である螢石などを前にしては、いかにもひっそり
  している。
 ・大通りにあるあの大鳥居が恐い。
 ・考えれば考えるほど地震は恐ろしい。
 ・護国神社の脇のでっかい達磨さんが恐い。
 ・雷が恐い。
 ・隣家の闇が魔界のようで夜トイレに通うとき恐い。

大人になると子供の頃に抱いた思いや感覚を忘れ去るか、心の隅にあるのだが見て見ぬ振り
をして、考えないように努力する。大鳥居の、地震の、達磨さんの、闇の怖さを忘れないで
意識続ける人はまれだ。常識や習慣や効率主義に魂を売らず、簡単に現実に妥協しないこと
が、物書きの鋭い感性を持ち続ける所以であろう。
闇の怖さについては、わたしも同人α第3号「シリーズ・歪(ゆが)んだ風景 −影−」で
「どうして田舎の家はこんなに暗いのだろうと次郎は思った。それと同時に二(に)燭光
(しょっこう)という明るさの呼び方を彼は少年のころ聞いた覚えがあった。蝋燭(ろうそく)
やカンテラの時代が過ぎ去り電灯の恩恵を浴した時、なんと明るい光であろうと驚いたと遠
い昔に死んだ祖母にかつて聞いたことを思い出した。しかしそれも何代にも経た古い建物の
高い天井に付けられた裸電球一個が照らす長い廊下はその当時の輝きをすでに亡くしてい
て、今は足下(あしもと)さえ覚束(おぼつか)ないほど薄暗く目にみえないものの存在を感じ
させるため、次郎は不気味な思いをいつも持っていた」と作者と同じ思いを書いた。

作者による「震災列島」の前書きからの印象は、それはまさに政治や行政の不備や世の中の
不条理をかこつよりも先ず、真っ正面からその事態に向き合い率直に恐れ戦(おののい)い
ているのがみてとれる。
美人とか素晴らしいとか、その他の使い古され手垢の着いた言葉の乱用に辟易し、常に自分
の言葉を探求している。これは別の角度から見た真実、あるいはもっと奥深い意味を見つけ
出すためのアンチテーゼとみえる。
最後に「何が美を構成しているか。大地の醜い力強さ、醜い者の持つ劇的な生命力である」
と言っている言葉が、われわれの安易な美の、心地よい言葉による表現にたいする戸惑いを
表しているように私には思えてならない。
2801



1695長岡曉生:2011/09/10(土) 17:14:25
鹿島市の大吟醸が世界最優秀賞を受賞
9月8日のステイアクティブでも紹介されていますが
世界最大のワイン品評会で、鹿島市の大吟醸が
日本酒部門の世界最優秀賞を受賞しました。
この品評会は、海外の日本酒品評会としては最大だそうです。

日本酒は、日本食の普及に伴い世界各地で愛飲されていますが
酒の種類としては、ワイン中のsake(サキと発音)と区分されています。
ちょっと意外ですね。

記事の例のURLは、次の通りです。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110907/trd11090710240008-n1.htm

1696酔っぱらい:2011/09/10(土) 22:30:37
本籍地 佐賀県鹿島市
早速サイトを開いてみました。なるほど。泣かず飛ばずの鹿島市。
浜の酒屋の大吟醸がコンテストで世界一です。嬉しいような気持
ちと、ちょっと自慢したくなる気分になります。社長は努力家、
発展家のようです。ちょっとお顔が今評入れの作者神野氏にも似
ているように思えました。
こつこつ研究してきたきたのでしょう。

私は生まれも育ちも関東ですが、何故か本籍地は今でもココ。
鹿島駅前と城内にあった両親の実家とは少し離れていますが、浜
も昔し昔し行ったことがあるかもしれません。

あっちの父も、今頃この「鍋島 大吟醸」を飲んで酔いつぶれ大
きな鼾をかいているかもしれません。どこかで雷がなったらこの
人のせいです。

追 残念ながら、私、日本酒は苦手です。友人とビールを夕方か
ら飲んでいます。あっちとこっちでお祝いです。



1697長岡曉生:2011/09/11(日) 06:09:24
鹿島市の大吟醸の受賞ニュース
先に紹介した産経の記事は、内容が変わってしまいました。
見逃がされた方は、リンク先ステイアクティブの11chをご覧下さい。

1698万理久利:2011/09/11(日) 10:55:59
訂正しました
「人の像をした美しい青い地球」と28号テーマ前書きについて 投稿者:万理久利??投稿日:2011年 9月 9の投稿です。

「十五六年ぶりの激震」とは地下鉄サリンでは?と書きましたが
阪神大震災に改めて書き直しました。

以下二つの事件はたまたま同年、近い時期に発生しています。
阪神大震災    1995年1月17日午前5時46分
地下鉄サリン事件 1995年3月20日午前8時40分

人命救助を聖路加国際病院が全スタッフをあげて取り組んだこと、
この宗教団体の不気味さは激震とまではいきませんが、刻まれて
います。なんと言っても文脈からは阪神大震災のことですね。
どうも気になっていたので発生時期を調べてみました。

さて本日は3.11から半年。NHKは朝からアメリカテロ9.11では
なく日本の激震を取り上げた番組をながしています。よい。



1699元酔っぱらい:2011/09/11(日) 16:34:35
二日酔いにはならない
昨日は久々の友の料理と友との会話がはずみ、躁状態の中、ビール
の量が弾んだ。
にもかかわらず、朝7時に起床だ。いつものとおりだけれど、食欲
だけない。楽しい友と飲むいい酒は残らないのだ。

好きな作家はなぜか皆酒飲みのようです。吉行淳之介、開高健、そ
して埴谷雄高・・・。みんな考え抜く作業の合間に酒を飲む。
小林秀雄が酒を飲んで泥酔状態になり、水道橋駅のプラットフォー
ムから線路に落ちた話しがありますが、多分彼は酒飲みではないで
しょう。
彼らにとって飲酒は決して逃げることではないように思えます。イン
タビューを受けながらワインを注ぐ埴谷さん、かっこよかったな。
そして彼がいったこと。
「偶然この宇宙の中で一緒に生まれあわせた気持ちを大事にしてほしい」
これは万華鏡の巻頭言にも繋がりますし、神野さんの今回の作品にも通
じるような気がします。

「鍋島 大吟醸」を世界一にした、佐賀鹿島の片田舎の社長は多分酒飲み
ではないと思います。酒を造る人間が酒飲みになったら、舌が狂うから
です。

お酒は不思議な飲み物です。とあれこれ勝手に想像しました。



1700万理久利:2011/09/11(日) 22:13:33
2801作品、皆さんの評または感想を読んで
昨日二人の方が評を入れていました。文章に、いや生きるに拙い
私にはいい勉強になります。二つとも気になる評でした。
まずは赤松氏の評(感想)につてい述べます。

作者の文章力、感性、について一つ一つ検証して記載しています。
見るポイント、纏める力、かなわないなと思いました。勉強にな
ります。

ポイントについて、私が評で触れたかった部分をきちんとまんべ
んなく書いてくださっていました。私の外れがなかったので一安心。
(勝手に思っています)

「使い古され手垢の着いた言葉の乱用に辟易し、常に自分の言葉
を探求している。これは別の角度から見た真実、あるいはもっと
奥深い意味を見つけ出すためのアンチテーゼとみえる。」

「われわれの安易な美の、心地よい言葉による表現にたいする戸
惑いを表しているように私には思えてならない。」

との最後の感想がこの人らしくもあり、文学においては、限りな
く作者に近い人なのかもしれないと思いました。
評者と作者の書く文章は言葉遊びと使う言葉の響きの美しさが
あると思います。深くえぐり続けて、到達した境地、技なのかも
しれません。

そんな人は、寡黙になって、静かにかつ激しく生きているのだろ
うと思います。確かに二人とも寡黙です。



1701万理久利:2011/09/11(日) 23:09:26
グラウンド・ゼロ
アメリカテロのあの跡地をこう呼んでいる。英語で「爆心地」、そして広島、
長崎の爆心地、他の核実験の爆心地ををおもにそう呼ぶらしい。

今度の東北の津波跡地、阪神大震災の直後の跡地これもグラウンド・ゼロ
と呼んでいいのかもしれません。
私に取っては、昨年の春の精神状態はグラウンド・ゼロでした。

ただ、この言葉には復興、再生、学びが同時にある。生きた人間はどうして
も生き続ける。それが人類の強さです。私はどうしても止まりがちで、いつ
死んでもいいと思うタイプですが、神野さん、赤松さん、ともに生命力を感
じます。

思い出したもの。それはニューロン・カフェの始めの数件の投稿です。
失われた(奪われた)掲示板の再生にいち早くとりかかってくれた人がいます。
元気をもらえました。時々落ち込んだとき眺めます。

記念すべき第一回目の投稿だけ参考まで載せます。興味のあるかた、投稿順
に直せばずらりと出てきます。

「さあはたらくぞ!! 投稿者:赤松次郎 投稿日:2010年 3月12日(金)23時43分21秒
いよいよnew同人αのはじまりです。みなさんのニューロンを十分に働か
せてもっと魅力のある、刺激的なホームページにしましょう。長岡さん、
万理さん宜しく・・・。」



1702同人α総務:2011/09/11(日) 23:28:47
28号二作品目の評開始のお知らせ
あしたから赤松次郎(古賀和彦)氏による
「あした天気になーれ 第四回」
の評投稿が始まります。

様々な下駄が飛び交い、三毛猫の本拠地、全国
の漁港名称遊びがあるようです。
終わりが意味深で何ともかんとも。作者にして
は珍しく踏み込んだ?男女の綱引き。

遊びと、鈍色と、慕情が入り交じるものになっ
ています。

☆ポートレイトとコメントをアップしました。
是非お立ち寄りください。遺跡の前に立つ黙狂。

評末尾に2802をお願いします。

cc 万華鏡

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001781M.jpg



1703万理久利:2011/09/12(月) 11:09:34
朝の一句
今日も お天気です。
本日 18時27分満月が見られます。1969年月を歩いた人間がいました。

●月もまた 虫と同じく 同居人
●月の下 光に惹かれ 影遊び
●震災の 地にもまた照る 丸い月



1704万理久利:2011/09/13(火) 11:51:43
あした天気になあーれ 四回 評の前に
ポートレートとコメント

古代ローマ遺跡の前でポーズをとる著者。髪は銀髪でカエサルカット (Caesar cut)
とお見受けしました。足は下が切れていますが、ひょっとして高下駄を履いてい
たかもしれません。マントを羽織らせれば、なんとなく東西にタイムスリップし
ます。

文学を愛する一方、科学する、冒険する心を失わない人物。シーザーと共通する
部分がありますが、この人は戦いを好みません。野心というものもまるでない。
結果、金儲けができない、媚びることができない、本当のことしかいわない、人
に利用されても自分ではそう思わない、今ではすっかり寡黙になり、思索と読書
とペンを握る日々です。

ホテルのレター用紙に見たものを正確に分析し整理し、理由付けして頭の中の
引き出しに納める癖があるとありますが、これもまた科学する人間の表れではな
いでしょうか。
「ねえ、たまにはイタリア連れって」と世話になりっぱなしの妻にせがまれここ
ぞとばかりに旅行にでかける。ソクラテスの方が近いかな。
讃を書いた長岡氏はだれを想像したのでしょうか。

当時はお腹が少しメタボ、今は引き締まって若返ったようです。右手の本、誰か
が一太郎の本ではないかと言ってましたが、必然性が全くない。
イタリアガイドブックでしょう。

著者の分析については、長岡氏のわかりやく、ていねい、かつユーモアあるれる
「讃」とほぼ同じです。誉め言葉は(讃)長岡氏に任せて、少しオキシモーラン
させていただきました。これも筆者から教えてもらった遊びです。

2802



1705マリアンタ:2011/09/13(火) 12:51:56
星占い
今日私の☆は絶好調とあった。才能が発揮できる日だと。
才能を考えて見たが、思い浮かばない。
最後に幸運を運ぶ異性は私の父と同年代だと。
生きてる人、思い浮かばない。

父は1915年 のぼせている男埴谷雄高は1909年、
小林秀雄は1902年生まれ。
本の世界でおしゃべりしよう。

1706万理久利:2011/09/13(火) 20:38:22
「喪の日記」エピローグ (下)
一昨年晩秋、同人から紹介された一冊。ロラン・バルト(Roland Barthes, )
フランスの批評家。高等研究実習院(École pratique des hautes études)
教授、コレージュ・ド・フランス教授。

母を亡くして呆然としていたときの一冊でした。
「1九七七年 10月二六日
新婚初夜という。
では、初めての喪の夜は? 」

これが第一ページ。そういっしょに住んでいた母が逝った日の彼
のカードに書かれた始めの日記です。

マザコン男の嘆きが書き綴られているかとも思いましたが、その
描写は短く、せきららで・・私自身の心を読んでいるような気分
になりました。彼はこの日記を約二年書き綴り、新たな生に向か
うのです。新しい創作を次々と、しかし母を看取ってから三年後
あっけなく交通事故で亡くなりました。

彼の作品をいくつか読みましたが、生きたい、書きたい、そんな
姿勢と鋭い視点に興味をもちました。もう少し生きて作品を書い
て欲しかった。読みたかった。
参考:
ロランバルト著 『記号の国』 他
原宏之著    『<新生>の風景』

私も彼と同じくマザコンで、いっしょに住んでいた母を送りました。
空白は予想以上のものでした。空白を埋めたのがα。迷惑をかけ
ましたが本当に感謝しています。区切りの日でもあります。そろそ
ろ私も喪の日記の筆を置こうと思います。新しい生に向けて。

今日二年前の夕方、びっくりした目を私に向けて、母は逝きました。

*(上)は別な大切な友人個人に送りました。これも読んでくれると
いいなあ。



1707神野佐嘉江:2011/09/13(火) 22:53:48
合評御礼
皆さん、『人の像をした美しい青い地球』の合評、ありがとうございました。今回は長岡さんまで、おもしろがられたようで、嬉しい限りです。当方在宅の仕事が少し楽になってきましたので、今週は合評に加わりたいと思います。

1708:2011/09/14(水) 07:28:10
今朝の三句
日毎に稲穂が色めき、佐賀平野は黄色一面です。そして風のままに、稲穂触れあふ稲の音
とても心地良いですね。昨夜ケーブルテレビで小城の江里山で棚田の稲刈りの風景が映りました。実り秋稲穂が重く頭をすっかり垂れました。感動しました。

◎ ゐろめくや

     棚田棚田も

      頭(こうべ)垂れ   民治

◎ ざわわの音(ね)

     稲穂触れあふ

         風のまゝ   民治

◎ 四方からの

     チンツチロリン

         虫のこゑ    民治

1709赤松次郎:2011/09/14(水) 07:42:16
ルビについて
まだ一日の活動を開始する前、朝刊が来るまでのちょっとした退屈な時間、青空文庫を開い
て泉鏡太郎の「廓そだち」と芥川龍之介の「葱」を拾い読みした。そこで気づいたことだ
が、すこぶる読みにくい。本のなかのルビは漢字の上部に小さい号数の文字で遠慮深く振っ
てあり、漢字の読みが判らないときだけ意識して目に写るが、それ以外は内容を追う頭脳の
邪魔を一向にしない。
しかしこの青空文庫の文章ではルビが漢字の後に同じ大きさの文字で括弧書きになってい
て、すこぶる邪魔だ。これは自分の文章、例えば「同人α」第13号の「シリーズ・歪んだ風
景−異星人」を電子書籍「作品集」に載せるためにHTMLに直すと、漢字の上のルビが括
弧付きのルビに変換されるのである。
一太郎で書いた文章をワードの文章に変換するときも同じ現象が起きるのだが、読み手のリ
ズムや流れの感覚を邪魔しない処理の仕方はないものか、なんとかならないものかという思
いが強く残った。



1710キメラ1号:2011/09/14(水) 09:56:59
オキシモーラン言葉遊び−AKM20110914
さて先の「ルビついて」をまず「ウクライナ語」に翻訳、それを韓国語にし最後にまた日本
語に戻すと下記のように化けてしまう。

一日の始まりは、まだ朝に疲れているビットと、以前、占い和泉オープンAozora文化ミ
ラー"CFUが希薄"ワボギエ"蝶"Ryunoske Akutahava前に。私の心を読むことが困難であること
がわかった。本の中にルビーが深さの上部上の文字の一握りで、許可された文字の数に感動
しただけ中国語の文字の目を知られていないが読むことを知っているだろうが、この一向
ニッケルは、脳への介入を意味するものではありません。Aozora文化はこの提案に、しか
し、中国のルビー後のかっこ内の同じ大きさの性格は非常に不安。これは、例えば、私の提
案の"αのdoujin"質問13"あまのじゃくの風景シリーズ - 外国人は、"電子書籍"C"とルビに
変換される、中国ルービンブラケットの配置をのためにHTMLで、治療。
リズムを処理し、読者が流れかどうかの感覚を邪魔しないようにする方法Ichitaroで作成さ
れたWord文書にテキストを変換すると、同じ現象が発生、それが何か強い欲求が残ってい
る。

「同人α」第13号以下の翻訳は「質問13"あまのじゃくの風景シリーズ - 外国人」と変化し
た。
google翻訳機能をおちょくっちゃーいかん!!
長年の苦労の結果を感謝しなくちゃいかん、なにせ悪意はないのだから!!
でもこんなたまらん楽しみを放棄する訳にはいかーん!!



1711整備士:2011/09/14(水) 11:52:17
青空文庫のるびについて
インターネット エクスプローラー使用下ではHTMLで開くと漢字の上に綺麗に
乗っています。ただし、引用をするために一太郎にコピーをすると赤松氏のような
現象が生じます。すなわちルビが全部かっこづけで横に並びます。
ワードでも調べてみましたが、こちらは漢字の上ですがどでかくて無様です。

問題点は二つ。
・ルビが通常の位地に載るにはどの様な条件がいるのか。
・ルビが邪魔な場合はどうすればいいのか。

参考まで下記をひらいてみてください。引き続き研究してみます。
皆様のPCでは如何でしょうか。

http://q.hatena.ne.jp/1075808004



1712キメラ17号:2011/09/14(水) 12:36:45
★★★
今朝ほどの翻訳オキシモーランは迫力ものであった。
抱腹絶倒箇所はボールドになっていて、その箇所も一致。

「一日の始まりは、まだ朝に疲れているビット」
この出だしがなんとも、村上春樹を思わせるのだ。
「あまのじゃくの風景シリーズ - 外国人」
ここまで微妙に変換されたら、たじろぐ。

読者のみなさん、原文とオキシモーラン遊びの文章、二回
程ゆっくり読み直してください。その面白さが伝わるかと
思います。
この手の遊びが苦手な方は何度読んでも時間の無駄ですの
でお控えください。



1713万理久利:2011/09/14(水) 13:08:26
いい兆し
今朝、起きて初めてPCを開いたら
●今朝の三句 投稿者:碇 民治??投稿日:2011年 9月14日(水)07時28分10秒
●合評御礼 投稿者:神野佐嘉江??投稿日:2011年 9月13日(火)22時53分48秒

が目に入った。碇さんの俳句はいつも素朴で美しい。神野さんお久しぶりです。
美しい青い地球、今回はみなお題前書きに打たれて、作品に惹かれたようで、私
は別としても皆なかなかの評をいれています。見て!とメールを入れようかと思
っていたところでした。

昨日投稿しましたが、昨日私の運勢は最強、呼び寄せたのでしょうか。今日まで
続いているようです。幸運の相手は90歳以上の人でしたが、まあみなさん年齢
関係なく生きている方々ですから。大当りだったようです。



1714キメラ1号:2011/09/14(水) 14:49:29
青空文庫のルビについて
整備士氏の示唆でルビの件を実験して見ました。
私のインターネット通信ソフトはMozillaのFirefoxを使用していますが、
試しにInternet Explorerを使用してみたら確かにルビが漢字の上に
正常に書かれていました。プラウザの相性でそのようなことが時々起きるよ
うです。以上実験報告まで。



1715長岡曉生:2011/09/14(水) 20:23:49
人の像をした美しい青い地球:評の3
家族旅行で、またもや評の3が遅れてしまい、神野さんの合評御礼まで出てしまいました。
九月九日も過ぎ、六菖十菊の嫌いは有りますが、ままよと眼をつぶって出すことにします。

[「人の像をした美しい青い地球」はまだ世界を知らない]  について
1〜5のいずれも、恐いか恐ろしいという言葉を含む文章で始まるのは、今号のテーマたる
震災列島に係わるものでしょう。
文章表現を見る限り、この節の主人公「人の像をした美しい青い地球」は、著者が持つ純で
初心な内面を示しているように読めました。

 と、ここまで書くと、赤松さんの評の意図にまたもや反することになりそうです。
そこでは比喩の持つ効用が、作者の巧みな表現を成り立たせる要素として説かれていて
  「神野さんのこの作に対して解析・分析の類を加えるのは的外れである」
という趣旨が述べられています。
確かに、それは尤もな批判だし、私も何時も私の分析偏重に対して反省しています。これは
一種の職業病で、なかなか直りません。
 しかし、以前にも書いたことが有りますが、分析という作業そのものが比喩という作業と
大きな基盤を共有しているのも事実です。
ここでは、事のついでに再度そのことについて私の考えを述べてみたいと思います。

★言葉と連想
 連想は、言葉の力を基にした意識の共有という人類に特有な作業であり、ほかの動物では
 (多分イルカでも)この作業は不可能でしょう。
★連想の和と積:比喩と分析
 連想は、意識範囲の拡大と縮小とのいずれにおいても、人が自然に用いています。
 範囲の拡大は、複数の言葉のいずれかで象徴される対象の和(集合の和です)を用い
 範囲の縮小は、複数の言葉のすべてで象徴される対象の積(集合の積です)を用います。
 敢えて単純化すると、前者が比喩・後者が分析と言えるでしょう。
★意識の拡大と集中
 比喩と分析とは、言葉の記述の問題ですが、意識の問題としては拡大と集中があります。
 佛教では、この意識の拡大と集中とが、大切な修行法として知られていました。
 これらは、上座佛教時代から存在し、後に大乗仏教の唯識から密教へと受け継がれました。
  先ず意識の集中の場合、原理的には意識集中のキーワードとして、あらゆる言葉を持ち
 出し、これらの全てを特徴として具有する対象に意識を集中すれば良い筈です。
 しかし、実際には、そんなことをすれば意識の雑音に悩まされて集中は出来ないでしょう。
 そこで、上座佛教では意識集中の対象として、地大・水大・火大・風大・空大という非常
 に単純な要素を対象にして瞑想を行なったことが知られています。
  これとは逆の意識の拡大の場合、意識集中のキーワードとなるあらゆる言葉を、全て包
 含する根源的言葉を用いれば、より大きな範囲に意識を広げることが出来る筈です。
 この作業を実地に行なう修行法が、密教の阿字観という瞑想法として確立されています。
 そこでは、あらゆるイメージの根源として、サンスクリットの[阿]字を本尊に用います。
 [阿]字は、サンスクリットのaadi(初・本)anutpaada(不生)という単語の頭文字なので
 「阿字本不生(あじほんぷしょう)」として説明される[万法の根源]の象徴とされます。
 天台宗や真言宗の密教における[阿]字は、真空妙有であり、また大日如来でもあります。
 この真空妙有という言葉自体が、現代物理学の真空の解釈と驚くほど良く似ていますね。
 阿字観の本尊として用いられる[阿]字については、例えば次をご覧下さい。
    http://www.tokuzouin.com/tokuzouin/ajikan2.html

 なお、サンスクリットの文字は、アラム文字から来ています。
 つまり[阿]字は、元々アラム文字のAlephであり、ギリシア文字のαの同類なのです。

 神野さん・赤松さんの比喩の話から発展して、同人グループ名の[α]に辿り着きました。
 ここに、またもや不思議な[えにし]が出現しています。
 とはいえ、評の主題からとっ外れた、とりとめない話になってしまいました。
 この辺で終わりにしましょう。
2801

1716万理久利:2011/09/15(木) 09:31:34
ルビについて
二年前同人αに入り、冊子を見て気がついたことがあります。ルビに拘る人と、
そうでないひと。漢字、言葉、そしてその読みを知らないことが多い人間に
とっては、ルビはありがたかった。時として馬鹿にしてるのか、とまで思った
こともありましたが。歴史物ではとりわけ、ルビは有り難い存在でした。

時を経て感じたこと、難しい漢字にルビこれは是非お願いしたいところですが、
ルビとは漢字の使用の幅を広げてくれる。語彙を豊かにして、表現を豊かにし
てくれる、そんな思いがあります。二年かけてやっと気がついたというか、
意識したというか。私の場合、まずは漢字、語彙を豊かにするのが基本です。

掲示板等の投稿では限りなく話し言葉に近いものから、文学的なものまである
けれど、基本前者だと思われます。効果機能でもルビは用意されていませんから、
括弧付けでふりがなをつけることしかできません。印刷化される冊子には、作品
にもよりますが、ルビをふる努力を続けていきたいと考えています。



1717赤松次郎:2011/09/15(木) 10:37:38
括弧書きまたはト書きについて
今朝新聞が来る前にまた「青空文庫」で、芥川龍之介の「長崎小品」という作品を読んだ。
蘭人、甲比丹(かぴたん)、鸚鵡(あうむ)の会話で話は進む。

 古伊万里の茶碗に描かれたる甲比丹、(蘭人を顧みつつ)どうしたね? 顔の色も大へん
悪いやうだが――
 蘭人、いえ、何でもありませんよ。唯ちつと頭痛がするものですから――
 甲比丹、今日は妙に蒸暑いからね。
 唐皮の花の間に止まれる鸚鵡、、(横あひより甲比丹に嘘ですよ。甲比丹!甲比丹! あ
の人のは頭痛ではないのです。
 甲比丹、頭痛ではないと云ふと?
 鸚鵡、恋愛ですよ。
 蘭人、(鸚鵡を嚇しつつ)余計な事を云ふな!
 甲比丹(蘭人に)まあ黙つてゐ給へ。(鸚鵡に)さうして誰に惚れてゐるのだい?
 鸚鵡、あの女ですよ。ほら、あの阿蘭陀出来の皿の中にある。――
 甲比丹、何時も扇を持つてゐる女か?

こういう風に( )書きで情況の説明をしている。この文がシナリオとして書かれたのであ
れば納得するが、読み物としてははなはだそれがうるさい。折角面白い筋に興味を覚えても
なかなかスムーズに意識が流れない。
よく文章の中に括弧書きで詳細な説明文を挿入することがあるが、努力すればほとんどが本
文のなかで記述することができるはずだ。また結論を言わず読者の想像にまかせる・・・の
終わり方もまた安易で工夫がなく、作者の意図をぼかして相手に下駄を預けるようで、私は
好きではないしその書き方を多用すると、やはり嫌みになるようであるとこの文章を読んで
思った。



1718万理久利:2011/09/15(木) 15:38:56
人の像をした美しい青い地球:評の3 投稿者:長岡曉生氏 を読んで
遅い遅いといいながら約束どおりきっちりと評を最後まで入れるところが
評者らしい。六菖十菊と言う言葉をさらりと使うところも。
まあ漢字だらけの評です。それでも二年かけて、どうにか慣れました。

自分の苦手な作品内容であっても、好きでも、評(感想)は色々な角度か
ら入れることができると思います。また読み続けることによって見えてく
るものがあります。入会当時から、古い本を引っ張り出して作品の最後に
「解説」とある、一種論評も再度読み直したものでした。
創作と同じく、評一つ書くのにも時間がかかります。

と書きましたが、他人の評を読み、書くことの難しさと同時に面白さを味
わっています。評には必ずどこかに評者の主張も入っています。それを見
つけるのも楽しみです。

注1)ふりがなをいれてください、とのいやみではありません。誤解のないように。
注2)阿字観の字がなんとも言えず神秘的でした。座って瞑想している姿のように
   も見えました。阿の字を浮かべて目を閉じても、中々清い心にはなりません。



1719同人α総務:2011/09/17(土) 10:15:24
未来のαを散歩する
昨日は急遽、掲題同人の少し早い秋の散策会がありました。
みなさん、無事ご自宅にお戻りでしょうか。
これは嘘半分、真実半分です。

自分が作ったブログの以外のサイトでも、日記、メール、電話、チャット
政治的啓蒙の場も兼ね大いに賑わっている。ネットの溢れるほどのブログ、
掲示板を見ていてそう思います。 自由でよいかと思います。

さてこの掲示板は、口数少ない同人が中心となっていますので静かです。
賑わいも歓迎ですが。

昨日はαの将来をそれぞれ考えました。今週は主催者の作品の論評です。
あと二日です。ゆるり、ゆるりと、投稿してくれとのことでした。



1720万理久利:2011/09/17(土) 14:53:22
あした天気になーれ 第四回 評の1
おきらくお天気サイト立ち上げのお話ですが、毎回、なかなか読み応えがあります。
さて今回は
?夢の話 気になる女
?下駄の話 1.2.
?三毛猫のニックネーム 港の名前から
?哲学堂  無から有の不思議、心の獲得の不思議
?気になる女

このような、用意周到な、がっちりと計算された構成となっています。
気になる女の登場があったのか、妻とのひねり場面は今回はないようです。
昨年より作者の作品創りに変化が見られたのですが、相変わらずの美しい
日本語表現の追求は続いています。

作者の特徴として、物に拘ります。今回は下駄と港とちょっと哲学。
ある物を取り上げて徹底的に遊んでみる、そんな作風もあらためて感じま
した。ものを知らない読者としては、毎回新たな学習でもあります。

めずらしく、気になる女が登場します。何があったのでしょうか。
単なる作者の遊びでしょうか。色恋沙汰が一切ない作者のこれまでの
作品でしたので気になるところです。

まずはおおまかな感想まで。

2802



1721万理久利:2011/09/18(日) 01:54:37
あした天気になーれ 第四回 評の2
?夢
「今朝奇妙な夢を見た」からはじまる第一節。奇妙を越して面白いと
感じました。仲間と有楽町で飲み会、その後お開きとなり地下鉄に向
かうのだが、なぜか森となり、なんと江戸城が現れる。時代も場所も
飛んだ。これが夢なのです。そして同道の女性から告白ときます。
腕を掴まれ、自分をこれまでずっと受け止めてくれなかったと言われ、
じっと見つめられ、男性はどんな気持ちがするのでしょうか。
フロイトの本も昔読みあさっていた作者が物語の展開に旨く利用した
のかもしれません。
なんとも読者の関心を逃さない展開で引き込まれました。

?下駄のお話
下駄をめぐるイメージ、思い出がさらりと綴られる。
そしていつも拘りの作者は主人公に下駄をネットで調べさせ簡単なコ
メントをつけています。評者はこれを見て、ああいよいよ銀座に下駄
屋でも開くのかとまで思わず笑ってしまいました。それにしても下駄
の名前の付け方が巧妙で、説明文を読んで感心しました。
最後にshoesを調べ、日本語の幅広さをチラリと触れて終わる。
これが言いたかったのかもしれません。

?三毛猫のニックネーム 港の名前から
現場開拓は相棒チキン・ジョージの仕事で、早速主人公は三毛猫のニ
ックネームを考えます。このあたり、じっとり、ゆっくり周りの空気、
匂いを吸い込み、隙間を静かに流れるような表現、作品ばかりかと思
えば、大いに遊ぶ性格もあるようです。
秀逸、「小樽の裕次郎」、「留萌のニシン来太郎」、「石巻の金華さん」。
納得し、そして笑えるのです。このような名前を考え出す脳みそのしく
みが気になります。

※??、併せて言葉の面白さ、日本語だからできる遊びなのかと思いま
した。
     つづく
2802



1722:2011/09/18(日) 09:05:05
今朝の一句
台風15号は大東島にほとんど停滞してます。勢いをつければおおいに心配してます。

◎ 海で貯め
    陸(おか)をあそべり
            野分かな   民治

◎ 那覇銀座
     このまれめいわく
           野分かな    民治

◎ 街灯の
    明かり輝き
        花芒         民治

1723万理久利:2011/09/18(日) 10:03:09
俳句は難しい
碇さんの俳句はいつも動きや対比があって、なるほどと考えさせられます。
今朝の一句もそうです。とてもかないません。
私の作品は若者の短いお遊びの語呂合わせの携帯メール文(メールはやっ
ていませんが、想像です)の域を出ることができません。

少しくお借りして
● 夢に蓄へ 現(うつつ)に遊ぶ 野分あり   久利

*近頃逆転現象も起きています。野分とは私の止められない好奇心でしょうか。



1724長岡曉生:2011/09/18(日) 14:37:30
あした天気になーれ・第四回 評の1
万理さんに倣って5節に分けましょう。

★奇妙な夢
帰り道がわからず迷っている夢。同様な夢は、私だけでなく誰もが見るんでしょうね。
その迷っている夢の一例として挙げられたのが、件の夢。

日頃繁く顔合わせをしいている四・五人の友人達と歩いている際に、直ぐそばに出来た筈の
新しい地下鉄の駅まで歩こうとするが、目的の駅がなかなか見つからない。
今まで慣れ親しんだ地下鉄に乗るという決まり切った手順であっても、いざ新しい切り口を
試みようとすると道に迷ってしまい、共に歩んでいる友人と一緒に入ることが出来ない。

目的地を探す途中で、下生えの森に入り込み、その中の細い小道は落ち葉と雨で難儀する。
特に、皮靴やピンヒール等の都会向きの靴では歩けない。つまり常踏の手段では通れない。
なるほど、そうですか。

そうではあっても、展望のきく高台に出てみれば、街の高層建築が見えるのだから目的地が
そんなに遠いわけではない。つまり、長い眼で見るなら昔の江戸城、つまり現在住み慣れて
いる場所の昔の姿も垣間見ることも出来たし、近代文明の象徴たる地下鉄入口まで辿り着く
ことも可能であると予想できる。ただし、それなりの装備というか、準備は必要であろう。

カラマツ・ジローの左腕にすがった女性については、うぶな私には何のことか解りません。
   つづく
2802

1725万理久利:2011/09/18(日) 18:28:18
あした天気になーれ 第四回 評の3(完)
?哲学堂・科学館
これまでと同じく、上記は私の勝手なネーミングです。
主人公は遊びやだけではないようです。これまで二つの不思議なこと
があるといいます。
 一、無機質から有機物ができたこと、そして複製物を作り出すこと
 二、物理的なやりとりから、いつどの様にして心(想念の世界)を
人類は獲得したのか。
ふと気がつきます。これは進化という当為ではなく、偶然だと。
宇宙規模で考えれば、その時その時のシャッフルでたまたま生き残る、
その繰り返しはまさしく偶然、なんとなく私にもわかるような気がし
ました。神に選ばれた人間ではなく、生物科学論でもなくたまたま偶然
の生と心。宇宙の渾沌あるいはでかさが、たまたま生み出した人類。
発想の転換でしょう。
とは言え、この節が今回の作品の中でどんな役割を占めるのかがよく
わかりませんでした。次章(五回)以降のお預けでしょうか。

?気になる女
 夢は潜在意識の現れでもあります。主人公は思い当たる女性を考えた。
手相をみてもらい、それを報告し気持ちをぶつけてくる、そんな女心・
行動がどうしてわかるのだろう。作者の女遍歴と想像力であることに
は違いありません。
 この二人、どうやらすれ違いが生じていたようです。主人公はかつて
愛したことはあるのだが、その時は相手は横を向き、そんなシーソー
ゲームを繰り返す間に、今では始めからただの友人だったと思い込む。
少し、男の都合、格好つけのようなものも感じました。
「今までずっと私を受け止めて呉れなかった」横を向いていたことが
あった女も、少し勝手だ。夢で聞いた女性の台詞に対して、または思
い当る女性に対して(同一?)
「過去の状況と矛盾があり、そしてまた随分時間の経った物語でもある」
この言葉でこの節を終わらせています。
実に思わせぶりでぼかした終わり方は、作者ならではのものでしょう。
配偶者を今回登場させないところなども、計算高いと思いました。
 多分、一回限りの寄り道、意味深なな男と女のもつれあいで第四回
は終わりました。これも作者の遊びなのかもしれません。
「男と女は常に細い糸の引き具合。夢見て恋して諦める」そう思います。
電子作品集のBGMは少しとぼけた感じがこの作品に良くあっています。
そして今回末尾の別枠添付の「男と女」も少し悲しく、そして少しとぼ
けています。

※文章の流れや、言葉への拘りはこれまでどおりですが、「あした天気
になーれ」の中でも特に挑戦、実験的なものを感じました。
※ねっちょりと評を入れました。これからはもっとすっきりしたいと思
います。
   おわり
2802



1726長岡曉生:2011/09/18(日) 20:03:49
あした天気になーれ・第四回 評の2
★下駄
小さい頃は下駄履きが普通の生活だった。缶蹴りだって下駄で蹴っていたような気がする。
新しい鼻緒を買って貰って台にいける時は、わくわくしたなあ。
先日、旅行先の旅館から散歩するときに久しぶりに下駄を履いた。
慣れないせいで足の指がうまく働かず、雨上がりの道でもあったので、後ろから浴衣に跳ね
が飛び、随分と難儀な履き物だと思った。でもまあ、これで天気予報が出来るのだから文句
は言えない。少々の跳ねは、まあ良しとせねば。

それにしても、下駄は日本だけの文化だろうか。
足の第一指・第二指間に鼻緒が挟まる形の草履ないしサンダルは、ミャンマーの少数民族の
カレン族が履いているし、確か古代ギリシアにも同系のサンダルが有ったけれど、台が木製
というのは日本独特かも知れない。矢っ張り日本文化は、木の文化なんだろうなあ。
因みに、一本歯の下駄は修験道で使われていたから、その起源は、きっと役行者がいた西暦
七世紀頃に遡るんだろうなあ。今度、バード・ブレインこと赤松次郎さんに会ったときに、
確認せねば。

★牡の三毛猫
全国の主要漁港に配置された牡の三毛猫は、今回の被災地の東北では、八戸の海猫八十吉、
釜石の鉄造、気仙沼の来五郎、石巻の金華さん、小名浜の常磐炭吉と、五箇所にいたことに
なるが、津波からはうまく逃れたんだろうなあ。

そうだ。天気予報だけではなくて、津波予報まで守備範囲に含めれば、きっと漁協単位の顧
客が増えますよ。カラマツさん。
   つづく
2802

1727神野佐嘉江:2011/09/18(日) 22:03:04
あした天気になーれ・第四回合評
古賀君、文章はこなれていると感じます。下駄の言葉があんないっぱいあるなんて初めて知りました。(もっとも古い例では小林秀雄が何かの著作で、アフリカではワニの動作か何かで細かく言葉がある、とか紹介していましたし、最近ではヤシの研究している人から、ヤシの幼木から生長するまでいくつもの言葉があると聞いたことがあります。イヌイットにとっての雪の言葉……それぞれの文化なんでしょう)。全体長いものの中ではこれでいいのでしょうが、今回に限って言えば、この部分が異質で長すぎるように感じました。

1728長岡曉生:2011/09/19(月) 00:28:28
あした天気になーれ・第四回 評の3
★二つの不思議
著者は、この世界に二つの不思議が存在するという。
・無機質から有機質への変化は、必然か偶然か
外から自らと同類の成分を取り込んで大きくなる有機物の成長は、その究極的な始まりが、
ポテンシャルの低い方へと物質が移動あるいは運動する結果とみるなら、結晶に代表される
無機物の成長同様に、外部からの力が原動力となるごく簡単な物理法則で規定される必然の
結果と見ることが出来る。
・心の発生
ただし、このような状況の究極的かつ原始的有機物の成長においては、好悪の感情あるいは
損得勘定などをもたらす自己意識は、恐らく発生して居ないことだろう。
有機物が一定の大きさ・一定の構造を持つに至ったときに、どのような機構によって想念の
世界を獲得したのかは、正に大きな謎である。
これは、ロボットが発達すると、終いには自分の心を持つようになるのかという疑問と表裏
一体の問題である。

★謎の女性
最初の奇妙な夢の節にも出てきた謎の女性とは、一体何を意味するのかという問題への鍵は
文章をよく読むと、この節中で著者自身がヒントとして与えている。
そのヒントとは、「その相手と付き合うのはグループとしてならよろしい」と女性占い師が
与えた言葉の中に与えられていたのだ。
   おわり
2802

1729水彩画愛好家:2011/09/19(月) 08:57:07
別所温泉北向観音(街角スケッチ)
私の好きな構図です。何回も書きましたから割愛。
お蕎麦屋さんと言えば、今NHKの朝のドラマで安曇野のお蕎麦屋さんが
出てきます。安曇野は近いのかな。
人気がなかったと言い、気だるい門前だと言う、その理由がわかりました。
作者自身の暑さからくる気だるさだったのかもしれません。
作品からはさほど気だるさは感じませんでした。
すぐそばまで秋は来ています。



1730万理久利:2011/09/19(月) 09:47:00
論評
実に孤独な投稿が続きました。他人の評を見ながらの投稿はでき
ません。自分はとんでもない読み違いをしているのではないかと
思うことがあります。

他方、開き直って自分なりの感想を素直に入れることができます。
一長一短です。失敗しなければ成長できない質。
想像力はある方ですが失敗の想像体験は残念ながらできません。

いつかさらりと、要点を突いた評が入れられることを信じて、
水面にのんびりと浮かぶアヒルのせわしい水かきが続きます。
でも、作品を読む楽しみが一番です。



1731同人α総務:2011/09/19(月) 11:50:07
α28号三作品目の評開始のお知らせ
本日より竹内一郎氏による
「構造改革とロジスティック方程式」
の評投稿が始まります。
数年前の作品ですが、今を、未来を見通した
科学青年竹内氏らしい、高度な作品とみました。

併せて、写真とコメントをアップしました。
いい男振りです。是非お寄りください。
俳優に似ているのですが、名前がでてきません。

末尾に2803をお願いします。



1732長岡曉生:2011/09/19(月) 20:54:41
Re: α28号三作品目の評開始のお知らせ
同人α総務さんへ

著者のポートレートで紹介された竹内一郎さん(上)と似ている
良い男振りの俳優の名前は、三國連太郎さん(下)でしょう。

二つの写真を比べると
ともに眼鏡を掛け無精髭を伸ばした姿が、互いに良く似ており
見るからに存在感溢れる画像ですね。
2803

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001811M.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001811_2M.jpg

1733同人α総務:2011/09/19(月) 22:04:13
作者のポートレート
ハマちゃんこと長岡曉生さん

添付の写真で記憶の糸が繋がりました。はずれ。
釣りバカ日誌がテレビで流れていましたが。
「スーさん」ではありません。
確かに似ています。存在感もしかり。
でもキラリと光る目と鼻の高さから別な人物
が思い浮びます。

評の中か前後で名前を明かします。



1734キメラ17号:2011/09/20(火) 15:35:49
第二の書斎
拙宅にも、大きな机と小さなパソコン、小さな本棚、エアコン付きの
自称、書斎があります。ここでは本は殆ど読みません。(電子図書は別)
寝ながら読む、そう布団の中です。近場に鉛筆、消しゴム、付箋、辞書
を置いて準備万端です。右に、左に体を向き直し、照明もリモコンで明暗、
気分を変えています。

この癖は不眠症から始まっています。眠れないのであれば、読書をすれば
いいのだ、こう開き直った浅知恵です。著者、本に無礼を働いているので
はないかと思いましたが、読むことには変わりありません。

面白い本だと日が昇るまで、難しい本だと何度も読み返し夜明け。うとう
としたかと思うとバサリと床に落ちた本に起こされまた読書。こんな具合
です。

本日、布団のシーツを変えようとしたらスペアーの目がね、鉛筆三本、本
五冊が枕の下や、足もとに散乱していました。

オキシモーランチックでだらしのない秋の夜長の読書は、第二の書斎でこ
れからも続きそうです。



1735同人α総務:2011/09/20(火) 22:05:20
君の名は
無名塾を開いた愛妻家でもあり、個性的な演技を年齢とともに変化させて
いった名優です。
おしゃれ具合も似ていると思いました。決して髭だけではありません。
存在感でしょうか。
仲代達矢さんです。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001814M.jpg



1736万理久利:2011/09/21(水) 09:21:10
大江健三郎の説得力
「原子力によるエネルギーは必ず、荒廃と犠牲を伴う。私たちはそれに抵抗する意志を
持っていることを、政党の幹部や経団連に、デモで思い知らさねばならない」略

 9.19集会(デモ)で、一番気になったのが呼びかけ人でもある彼の訴え。
どんな話しをするのだろうか興味津々だった。
いつものとおり、ぼそぼそと、決して饒舌ではない。でもわかりやすく、
素朴で、素直な人間の心の訴えとしてしみ入った。
原子力の可能性は未知のものがある、夢もある。その分とてつもない危険
もある。今回は危険の部分が実証されしまった。
 大江氏は最後の仕事として全霊で活動しているのだろう。繫ぐ未来のために。
演説?は何度も繰り返される反原発の新聞記事、雑誌その他にはない説得力
があった。言葉のプロ(文学者)としての力か人間力か、どちらもありだろう。

雑感まで



1737キメラ17号:2011/09/21(水) 17:16:58
オキシモーラン的生活
自然の力・15号
午後からは家の中は照明をつけなければならないほどの暗さです。
そして今は風速20? 以上はあると思われる風と荒れ狂った霧吹
きのような雨です。
前の家の竹の壁は左(東)にしなりその後、万歳をするかのように
空に向かって立ち上がり、そしてのけぞります。強度のストレッチ
体操です。
マンションのどこからか時々ものが転がる音がします。
遠くからパトカーの音も聞こえてきます。
リビングと座敷のカーテンを全部開けて眺めています。

多分こんな台風はここに来てから初めてです。
自然現象としてはあたりまえのことなのでしょう。
リビングでもう暫くバンブーダンスを眺めようと思います。



1738赤松次郎:2011/09/21(水) 19:49:37
「あした天気になーれ・第四回」感想のお礼
◆夢の話
 たまたま最近フロイトについて書いた本を読んでいたら、夢判断のとっかかりはフロイト
 自身の見た夢を解析したことから始まったとあった。彼自身にエディプスコンプレックス
 の葛藤があったという。しかし学説を確立するために自分の体験を克明にデータにをと
 り、ギリシャの悲劇を故事を例にとって追求するという、体系を確立する人の情熱と執念
 は並ではないといえよう。

 そして我々が見る夢についての解釈はそう単純ではない。フロイトによると、夢は自分の
 行為の慰め、正当化、願望がそのままの形で現れる場合と、潜在的な願望が形を変え歪曲
 されて現れる場合があるという。このような夢の変装を見破り隠された願望を探り出すた
 めには、四つの夢の性質「不安」「退行」「抑圧」「検閲」について知っておく必要があ
 ると言っている。
 今回のカラマツ・ジローの夢は何だったのか、仮面の多い輩の夢をおいそれとが判断する
 ことは間違った解釈を導き出す事になるかも知れず、正しい答えを導き出すには素人では
 手に負えなくなってしまう。

 万理さんは「この夢の節が今回の作品の中でどんな役割を占めるのかがよくわかりません
 でした。次章(五回)以降のお預けでしょうか」と書いているが、その説明が次会にある
 かどうかはカラマツ・ジローの心模様次第で、その夢の解釈もまた読者のみなさんの想像
 を自由に勝手に飛ばしてもらって結構であります。

◆下駄の話
 神野氏の「この部分が異質で長すぎるように感じました」という鋭い批評がありましたよ
 うに、確かに全体の構成からいってバランスを欠いているようだ。いままでこんなコピペ
 を長々と書き連ねたことはなく、書き上げた後で我ながら策がなさ過ぎたと反省してい
 る。でもこんなにも自分の足下に関心を抱いた国民があったのかと感心するとともに、清
 潔好きの証でもあった事でしょう。

◆二つの謎
 炭素・水素・窒素・酸素などの無機質の結合が炭素原子を構造の基本骨格に持つ有機化合
 物になり、ついに生命を得ることになるという考えを認めるにはまだ十分な感覚をもって
 いないが、朝日新聞2011年9月5日の「自ら増殖する人工細胞」の作製に、菅原正東京大名
 誉教授らのチームが成功した、という記事をみて、なるほどだんだん核心に近づいてきた
 なという思いをもった。それによると
 『使った原料は、簡単な有機化合物。地球に生命が誕生した謎に迫る手がかりになりそう
 だ。研究チームは、脂肪酸に似た有機化合物を使って、水溶液の中で自然に球状になる
 器を作製。ここに、DNAやDNA合成酵素などを入れ、液の温度を95度に上げ、
 65度に下げるという作業を繰り返した。
 温度の上げ下げと合成酵素の働きで、DNAの複製ができ、20回繰り返すと約100
 万倍に増えた』とある。

◆偶然、必然のこと
 長岡さんの考えと私の考えはちょっと違う解釈がわかった。長岡さんは「無機物の成長同
 様に、外部からの力が原動力となるごく簡単な物理法則で規定される必然の結果と見るこ
 とが出来る」と言われているが、私はその条件が整う前の膨大なファクターの組み合わせ
 を考えると、死屍累々とした偶然の中からたまたまその条件が整ったと思えるのである。
 もしその全体を含めて必然のなせる技だと考えると、その先には神の姿しかないように思
 えます。どこに視点を置くかで解釈が違ってきそうな論点だから、いつか飲みながら話題
 にしましょう。

◆色々の種類の予想について
 長岡さんからの提案、「天気予報だけではなくて、津波予報まで守備範囲に含めれば、
 きっと漁協単位の顧客が増えますよ。カラマツさん」。
 そう、それに女心日替わり予想、草競馬予想、韓国ロトの予想、眉唾夢判断、無責任為替
 相場予想などもまたよろしいようで・・・。

さて次号の細君、カラマツ・ジロー、チキン・ジョージの活躍は?
哲学堂、科学館のメニューやいかに。評ありがとうございました。

2802



1739万理久利:2011/09/22(木) 11:07:56
構造改革とロジスティック方程式 評の1
これまでの作品を振り返って見ても、著者の数学(科学)する力と、歴史を
見つめる力に驚かされました。
斜光7号(平成14年)の復刻とありますから、約10年前のものです。
小泉政権成立が平成13年でした。このような時期、期待も含め、箴言を述
べているように思えます。箴言と申しましたが、大それた言いようでもなく
著者なりの考察から導かれたものをはっきりと述べています。
驚いたこと二つめ、今読み直しても十分に通じる内容であることです。おそ
作品が一種普遍性を持った内容であり、かつ著者の先を見る目の鋭さです。

世の閉塞感と構造改革、著者は数理の世界から入って行きます。これがまた
興味深いものなのです。拘り度が推し量られます。歴史と数理(科学)は著
者の趣味にもなっているようです。さらりと書かれた随想ですが、社会をみ
つめ希望ある未来へとの訴えにもなっているかと思います。行政、司法、国会、
そして教育について、フィルターをかけています。

歴史も好きだが、なんと言っても数理が大好き、PCも大好き、実に前向きに
生きる年齢を感じさせない万年科学青年だと思いました。

そして終わりにこう書かれています。「今日の状況に至ったまでには我々に
おおきな責任があります。これを改善することは次の世代に対する責任とと
もに我々自身の生存の問題です」著者の真摯な姿勢、思いが伺われます。
平成23年は未曾有の大地震、そして原発事故がありました。そんな時この
一文は重い響きがあります。

追:タイトルがなかなかいい。本屋に並んでいたらつい手をとってしまうか
  もしれません。

まずはおおまかな感想まで
つづく
2803



1740キメラ17号:2011/09/22(木) 17:17:04
オキシモーラン言葉遊び
?????????????????????

雨をよけ
風をよけ
雪ニモ夏ノ暑サニモ、快適な住まい選びとエアコンで立ち向かい
丈夫ナカラダヲモチ、一流の医者にかかり、ジムに通い
慾ハ果てしなく
社会の不正に瞋(いか)り続け
イツモ声高に拳を振り上げてヰルか、知らぬふりをしにこやかに笑う
一日ニ「ヒンメル」のクロワッサン二個と無農薬極上高級ブレンド米二合ト資生堂パーラー
のスープ、国産うなぎか神戸牛ロースト、長崎特産からすみト少シノ無農薬野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入れて
ヨクミキキシワカリ、わかった振りと
ソシテワスレズ、覚えている振りと

*以下変換省略
*変換、追加はひらがなと漢字で行っています。(但しカタカナ日本語はカタカナ使用)
?????????????????????

宮沢賢治の有名な詩はみなさん頭に入っているかと思います。オキシモーランは作品
への、作者への悪意はありません。逆にしてみたらどうなるだろうとの好奇心です。
人間はややもすると変換後のような生き方、毎日となる。自分自身を振り返ってみて
も思い当たることが、この人生たくさんあったような気がします。今も。
今日赤松氏の窓辺にてに「釈迦の最後の言葉」という題の書き込みがありました。
オキシモーラン遊び中思い出し、ふと宮沢賢治の生き方を考えてみました。彼はは熱
心なある宗派の信者と言われていますが、私はむしろ遡って、お釈迦様の教えを淡々
と守りつづけたという気がします。淡々と生きる、宇宙に夢を馳せ童話や詩を書き、
オルガンを奏で、子らと大いに遊び、植物、自然を愛で、他方無駄なことをそぎ落と
して生きる、出会った人々で苦難に陥っている人を救いたい、こんな生き方を表して
いるのが「雨ニモマケズ」の詩ではないかとふと思いました。
こんな立派な生き方はできそうもありませんが、全てではありませんが、近づきたい
と思います。

窓辺の寄り道から長くなりました。



1741長岡曉生:2011/09/23(金) 00:49:31
構造改革とロジスティック方程式 評の1
 これは「システムの盛衰をロジスティック方程式で説く」という、数学が得意でまた柔軟
な思考の持ち主である著者に相応しい試みである。
小泉内閣の構造改革真っ盛りの最中に書かれた本稿は、数学モデルの応用と言うだけでなく
日本のシステム改革自体に対する斬新な意見・新提案を含んでいる。

★現在の日本のシステム
 著者は、日本の社会資本主義とされる現システムの根は1935年頃に作られたと言う。
著者が説く如く、このシステムが実際に効果を発揮したのは日本の敗戦による指導者の入れ
替えが有ったからだとすれば、後段に出て来るロジスティック方程式の差分化が少なくとも
一度は有ったことになる。その差分化は軍事力から経済力へと国の目標を切り替えることに
象徴化でき、結果的には富の増大と配分の点で、かなりうまく機能したと言えるであろう。

★日本のsystem壽命は、40年+40年
 著者は、日本のsystemでは開始から停滞までに40年、衰退には40年かかると言う。
この後半の衰退期間についても、ロジスティック方程式をそのまま適用すべきか、あるいは
別の方程式で記述すべきなのか。できれば、著者の考えをお聞きしたい。
 私は昔から、日本の歴史は凡そ400年毎に大変革を遂げた、と見ていた。
例えば、794年の平安遷都で平安時代が始まり、1192年の鎌倉幕府開府で武家政治が
始まり、1603年の江戸幕府開府により武家の全国統一が完成したと言う具合である。
しかし、幕末から明治維新以降にかけて、外部要因により変化の速度が劇的に高まったため
政治を支えるsystem壽命が、著者の主張の如く80年程度と劇的に短くなったわけである。
今後、情報化社会の実現により、system壽命は更に短くなっていくのではないだろうか。
   つづく
2803

1742万理久利:2011/09/24(土) 17:10:56
構造改革とロジスティック方程式 評の2
他諸先輩のような的を射た評、短くても読ませる評はなかなか書けません。
評の1でおおまかな感想を述べましたが、改めて読み直してもそれに尽きます。
そこで別な視点から補足的に述べてみようと思います。

組み立てについて
著者は最終段落で「これは論文ではないので、起承転結もいい加減ですが」と
書いていますがもともと数理の人、始めから終わりまできちんと筋が通った構
成がなされている文章です。身についているのだと思います。
その後も「いい加減な文章でも」といいつつ、とんでもない必然が待っている
ことを皆に訴えたいとの著者の真剣さと熱意が伝わります。

ロジスティック方程式・多変数非線型方程式
前段で。小泉政権発足から一年、流行言葉にもなった「構造改革」について、
時代の閉塞感をやぶる一つのヒントとして、歴史的考察とこの数理が述べられま
す。方程式についてはかなりの熱を入れて書いています。著者にとっての常識も
読者にとっては難解で、少なくとも、出だしは難解でたじろぎます。ページも割
いています。式、図、を添付しています。クソッ と思っている間に、自分のよ
うな疎い人間にもわからせる工夫をしているのかと思いました。

読みやすさの工夫を
この作品は著者自身はさらっと(本当はじっくりだろう)、流した文章なのかも
しれません。しかし読み手にとっては読みやすさを希望します。始めに述べたと
おり、文章の組み立てはとてもうまくできていると思います。せっかくですから、
段ではなく節として*や・マークで分けてもらうともっと読みやすくなるかと思
いました。

終わりに
著者がどんなレベルの読者を対象に書いているのかわかりませんが、気持ち、考
えを伝えたいと思われるなら、ご自分以下のレベルのたとえば私のようの読者に
も読みやすくする工夫をしたら、もっとみんな結論はどうあれ読むと思います。

理で世を、歴史を分析する態度は私の好みです。感情は人間にとって欠かせない
大事なものですが、時として狂わせる。そんな時「理」が閉塞感や大きな悲劇を
避けるためのポイントになると思います。理とは、客観化できる人間の叡智、物理、
数理、科学の世界だと稚拙ながら考えています。
  つづく
2803



1743万理久利:2011/09/25(日) 15:22:25
構造改革とロジスティック方程式 評の3(完)
その他気づきを簡単に述べさせていただきます。

日本のsystem壽命は、40年(上り)+40年(下り)
このシステムを考えたときどうしても、人間のもつ飽きっぽさについて考えてしまいます。
熱中、我慢の前半、飽き、だれの後半、それがどれくらいの期間なのか、この数式化しに
くい要因をどう捕らえるのか気になりました。

今でも通用するポイントアウト
閉塞感を打開していくためのシステムの構築と、さらなる再構築を含むシステム、これは
不要な血を流す革命でも戦争でもありません。著者のクールな歴史観察から導かれること
と、数理から導かれるもので評者を納得させる力がありました。今読んでも、そして未来
読んでも通じる何かがあるかと思いました。作者の個人思いを超越した何かを伝えたとで
も言いますか。

写真とコメント
 評に入れるかどうか迷いましたが、まずは理系青年らしいコメントに思わずにこりとな
りました。PC不具合で悲鳴を上げ、とり組む姿が想像できました。
 写真のお姿、仲代達也を思い浮かべました。目の輝きでしょうか、輝きの中には好奇心、
悪戯等が含まれています。芝居の世界では仲代さんは好奇心と未来を考える人かと、共通
点もあります。男性にとって髭は随分と演出効果があると思いました。女性はせいぜいヘ
アースタイルでしょうか。もちろん肌の輝きとか服とかもありますが、髪も含め男性もで
きることです。改めて髭の力を考えさせられました。
 spiceで電子回路を楽しんでいるとのこと、大いに遊んで下さい。
  おわり
2803



1744赤松次郎:2011/09/26(月) 07:22:54
構造改革とロジスティック方程式の感想 
朝日新聞 2011.9.25 「読書」欄に福岡伸一氏の「いまファンタジーにできること」とい
う面白い記事があった。
「ヒトはサルの幼形成熟(ネオテニー)として進化した。そんな魅力的な仮説がある。子供
時代が延長され、子供の特徴・特性を残したままゆっくりと成長する。すると好奇心に満
ち、探索し、道草を食う、攻撃よりも接近、争いよりも遊び、疑いよりも信じることが優先
され、合理より物語に惹かれる。つまり、学び、習熟し、想像力の射程が伸びる。これがヒ
トのヒトたらしめたものだと。ファンタジーは、善悪の違いを教えるだけでなく、むしろ真
偽の見え方を教えると言っている」

さてこの記事と「構造改革とロジスティック方程式」を眺めながら、次のような関係を導き
だした。一つは
作者の論理思考は普通の人では結びつかない要素を使って事象を解明しようとする、まこと
に特異な才能である。構造改革という社会的要求を非線型微分方程式などという難しい数式
で証明するという試みは私には思いつかない。そういえば邪馬台国の時代と位置を日本にお
ける「皆既日食」の起きた時代と範囲から特定しようという趣味を持つ天文学者がいるとい
う。その成果はまだのようだが、そのような発想は、福岡伸一氏の記事のように、大人に
なっても好奇心や探索や遊び好き、悪戯好きの子供の特性をいまだに失わずに持っている人
たちだろう。大人になるにつれ、日々の仕事を達成するために効率的に物事を処理すること
が、高い評価に繋がるという思いが習い性になり、ついつい夢に向かって遊ぶことを忘れて
しまう。すなわち子供の時の遊び好き、悪戯好きの性質を捨て去ってしまう人が多いのだ。
地位も名誉も金もなくて美味い者も食えず、文学などという飯の種にもならない事に現を抜
かして、道草ばかり食っている私もまた、完全な大人になりきれずにいるとしか見えないだ
ろう。その点「構造改革とロジスティック方程式」の著者もまた同じく、自分なりのこだわ
りを持ち、好奇心や遊び心をかき立てられて、それに向かって志向するという性格の持ち主
と見た。

二つ目は
好奇心や探求心のもとに、古来から現代に至るまでの歴史をつぶさに分析し解析して、その
中からある共通のsystemモデルを導き出している。「歴史的にみると system の寿命は適用
されて成長が止まるまで40年あまり、さらにそのままにしておくと40年あまりかけ衰退して
いくようである。すなわち80年あまりで完全に破綻し、無に帰するようである」という80年
説である。これは論文ではないと断ってあるから、十分に検証されたものではないだろう
が、一つの面白い見方と言っていいだろう。
作者はまた「知識をつけるのでなく、知恵をつけるための元となる基礎的な教科、国語、算
数、理科など、徹底的に身につける必要がある。温故知新という言葉があるが、まさに古き
を温め新しきを知るとは良くいったもので、新しい創造を始めるためには、過去の巨なる蓄
積をよく知っておく必要がある」とも言っている。知識ではなく知恵といっているところ
は、福岡伸一氏の「善悪の違いを教えるだけでなく、むしろ真偽の見え方を教えると言って
いる」につながると私は思った。

総論として、この社会的問題と難しい数式という意表をつく組み合わせは、作者独特の感性
で、これからもそのような斬新な考察を私は知りたいと思っている。

2803



1745同人α総務:2011/09/26(月) 12:55:15
α28号評開始のお知らせ
本日より万理久利著
「チリの鉱山事故を題材にした奇天烈映画脚本―(下)」
の評投稿が始まります。
昨年書かれた作品ですが、この度推敲を重ね漸く発表のようです。
(上)は25号に掲載済みです。
地下の中で繰り広げられる蜘蛛たちの世界です。

併せて「ポートレートとコメント集」でもう一つの不思議な世界を覗いて
みてください。 もう一つの不思議な物語があります。(32)(27)(18)(34)(21)(11)

末尾に2804をお願いします。

*イメージ画;蜘蛛の糸

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001824M.jpg



1746長岡曉生:2011/09/26(月) 22:48:30
構造改革とロジスティック方程式 評の2
★ロジスティック方程式
 著者は、政治systemにこの方程式の解を適用して見せた。
実は、現在の生産業が継続できる業種の壽命は、長くて30年と言う説を聞いた事がある。
面白いことに、この生産業における生産量の変遷も、図1のロジスティック方程式の解で、
おおよその振る舞いが説明できる。

 耐久消費財の家電製品を例に取ると、図1の縦軸Xは製品の販売量(≒生産量)であり、
軸tはもちろん時間である。
図には示されていない左側t<0の領域は、製品開発に必要な、いわば助走期間である。
 左辺の製品の販売速度dX/dtは、右辺のαX・(1−βX)に比例するが
t≒0の売り出し直後の販売速度は、事前の生産により用意されたストックXに左右される。

 ただし右辺について厳密に言えば、αXのXは製品供給量、βXのXは各家庭に行き渡り
そのとき使用中の累積量と見るべきだから、左辺のXとはやや異なるが、一次近似としては
同じ量と見ても許されるであろう。
 この時、αは製品の価値(斬新さと宣伝効果を含む)を示し
βは消費者の満腹感・家庭内の物理的飽和状態・供給量に従って下がる販売価格などが反映
された販売阻害要因を示している。

 製品メーカーとしては、助走期間中に要した開発費を競合メーカーの追撃を振り払いつつ
早期に取り戻す必要が有る。そのためには、製品の販売速度dX/dtを上げるため、αで
示される製品の価値を上げておくこととともに、販売直前の広告宣伝に力を入れる。
という図式が成り立つのである。
言うまでもなく、販売製品の形態やα・βの係数の値はメーカーごとに異なってくる。

★これからの政党政治
 さて、日本の政党政治は、これからどうなっていくのか。
原発を従来中心と成って推進してきたくせに、その事故の処理責任を政権交替したばかりの
他党に押しつけ恬として恥じぬA党、行政改革を政策中心に掲げておきながら、これを推進
しようとした官僚を味方と成るべき党の首脳が閑職に追いやり一方で党内抗争に明け暮れた
B党、この二党に取って代わるだけの実力が無いその諸々の党が、日本の現有政党である。
彼らが真に生まれ変わり、各自が新しいsystemを新開発して我々に見せてくれるだろうか。

 それが実現し我々がその中の一つを選択するまでは、せめて首班交替という離散的処理を
したばかりのロジスティック方程式の差分解が、うまく作用することを願うばかりである。
  おわり
2803

1747水彩画愛好家:2011/09/27(火) 12:59:17
蔵の街栃木市?(街角スケッチ)
愛好家は、車の運転ができないこともあり、道路事情に関しては家の近くを通る大きな街道名を
知っている程度で、それがどこからどこに繋がっているのかも正確には知らないという「白痴」
です。おまけに重傷の方向音痴ときていますから、一人で一点をめざして行くのは困難です。
活動的な街角さんが羨ましく思えます。

栃木に蔵の街があるのですか。日光があるのですから商業の街としても栄えたのでしょう。
白壁の喫茶店、一種町おこしでしょうか、後生の住民や町の工夫でしょう。白と言っても色んな
白があります。よく見ると右上は眩しい白、そして左半分は薄い鼠色、そう影でした。道路脇の
街灯も喫茶店の置き看板らしきものにも影がくっきり描かれています。
影がそれぞれの存在感を増しているような気がしました。構図的にも色的にも、私にとってこの
絵の主役は影となりました。

*上記リンク先を開き、より大きくしてご覧になってみてください。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001826M.png



1748赤松次郎:2011/09/28(水) 11:39:31
「文芸時評」
今朝朝日新聞 2011.09.28 「文芸時評」 斉藤美奈子「夢まぼろし 大家の弛緩芸」
という評論を読んで、ここまで言い切る斉藤美奈子は面白いと思った。

今月はベテランないし長老と呼ばれるであろう作家たちの弛緩ぶりが目立った。という扇状
的な書き出しで始まっている。その歯に衣を着せぬ批評はよほど書く人がその世界(文芸
界)に毒されていないか、真偽に厳しい見解を持つ人か、打たれ強い性格なのであろう。そ
の遡上に上がっている作家と作品は

筒井康隆 「小説に関する夢十一夜」
川崎徹  「最後の誉めるもの」
丸谷才一 「持ち重りする薔薇の花」

などである。私はまだそれらを読んでいないが、斉藤氏の掻い摘んだ筋や情景を読んで、安
直なやっつけ仕事みたいな感じ、閨房内の事細かな描写はしょせん男同士の猥談のレベル、
主要な筋を脱線してしまい収まりがつかない等々。大家にとってはそれなりの面白さを書く
ことは実に手慣れたものだろう。それもまた才能や芸の内なのであろうが、私はそんな小説
にただ面白みを感じて満足しすることは避けたいという思いを持っている。ものを創ること
は過去の価値や思想を疑ってかかり、破壊しようとするエネルギーがなければ新しいものを
創り出せない、そういう意志・志向が大事であると思っている。概して功成り名遂げた人は
自分のスタイルを壊すことを怖がり、守りに入るようだ。またそのスタイルでものを創れ
ば、遊びの作品でも一応大家としての面目は立つのであろう。世間もまた好意的に見てくれ
るに違いない。だが本当の大家は何時までも新しい試みをし、失う物を恐れないような気が
する。斉藤美奈子の刺激的な文芸批評を読んでそう思った。 



1749万理久利:2011/09/28(水) 15:28:11
「夢まぼろし 大家の弛緩芸」
赤松氏の書き込みを興味深く拝読させてもらいました。
斉藤美奈子は初耳の評論家。投稿を読む限りかなりの変化球人間かと思いました。
「弛緩芸」とはなかなかの表現です。全部に共感するわけではありませんが、
彼女の指摘も分かるような気がします。私自身の名作家への感想でもあるからです。

売れない前に書いていたぴかぴか光る何かが、年期を積んで薄れていくのです。
丸く収める? ええ格好? ええ文体? それが年の功でしょうか。そうではない
はず。赤松氏のいうように最後の最後まで、ぶちこわしの勇気、新しい世界への
チャレンジ、あるいは自分が探していた世界をとことん突き詰める勇気、それが持
てるか、持てないかの違いです。

名作家は大変だと思います。先、先を期待されるからです。そこで文章の達人芸だ
けに溺れ、勇気を忘れがちになる、頭の切れも悪くなる、自尊心ある人であればあ
るほど悩みどころかと思います。
悪者承知でそんなところをズバリ突くのが斉藤美奈子さんです。誰よりも名作品を
生み出す作家達の応援者なのかもしれません。その彼女も批評の場では加齢ととも
に弛緩してもらいたくないと意地悪く考えています。



1750:2011/09/29(木) 06:40:22
今朝」の一句
今日一日も清々しい気候になりそうですね。

◎ 花の露

   大気の温さ(ぬるさ)

         ひとしけり  民治

1751万理久利:2011/09/29(木) 13:20:09
万理一空(ばんりいっくう)
4年ぶりの日本人新大関、琴奨菊の口上に使われました。この言葉は聞いたことがないのですが
「万理」が気になり調べてみました。剣豪・宮本武蔵が兵法書(五輪書)に記した心構えだそう
で、中国からのものではありませんでした。
「一切の迷いがない「空」の状態になることが究極の兵法である」とありますが、わかるような
わからないような。「一つの真理や目標に向かって精進し続けていくという意味で使われること
も多々ある」「どんなに遥か遠くまでいっても、空は一つしかない。つまり全てのものは一つの
世界に留まっている事」ともありました。全てのものは一つのものに留まる、この意味合いは興味
をもちました。私心を捨てて戦う、何かに挑む、それが大事だと私なりに思いました。つい、私、
私を表現しがちですが、あくまでも客観的な目を忘れずに、評や書き込みをするように心がけた
いと思います。

琴奨菊は福岡柳川出身の青年です。柳川高校は大川出身の兄嫁の勤め先でもあり、結婚式も柳川
でやったような、薄ら記憶があります。桐箪笥といっしょに東京にやってきてからもう30年を
超えました。お相撲はめったに観戦しませんが、生真面目そうな琴奨菊を見て応援しようと思いま
した。一番はやはりモンゴルの白鴎です。国籍なんか関係ない。
人を見て応援、次にご縁でしょうか。

●空にして 攻め入る力士 輝けり  久利



1752赤松次郎:2011/09/29(木) 20:18:23
チリの鉱山事故を題材にした奇天烈映画脚本―(下)を読んで−その1
これは作者が第25号に書いたチリの「鉱山事故を題材にした奇天烈映画脚本―(上)」に対
比させた状況を書いたものであろう。まったく違った性格のメンバーによる、まったく違っ
た環境が作りだされるというパロディである。現実に起きたチリの鉱山落盤事故のその後の
真相を知るよしもないが、未だに33名の非難合戦や内輪もめがないところをみれば、多少の
諍いはあっただろうがいかにうまく困難な情況を乗り切ったか、またその統率力が見事で
あったかを示すものであろう。まずは現実に起こったことの把握から始めよう。その後で奇
天烈映画脚本―(下)を分析したいと思っている。

Wikipediaによると
実際に救出されるまでの69日間鉱夫たちは50平方メートルほどのシェルターにいたが、バッ
クホーを使って地下水を確保したり、食料は限られていたため緊急時にと残されていた食料
はわずか2、3日分であり、彼らはそれを分け合って、発見されるまでの2週間をやりくりし
たという。
退院後のマリオ・セプルベダの言葉によれば33人は「一人一票制の民主主義を採用してい
た。脱出口を探したり、士気を高めようと皆で頑張った」。またこうも言っている。「もし
関係が破綻したら、みんなお仕舞いってことは誰もがわかってた。毎日別の人間が何かしら
不始末をやらかしたけど、そういうときはいつでも、みんながチームとして士気を維持しよ
うとしていた」。セプルベダはじめ古参の鉱夫は若い人間をよく助けたが、鉱山内で起こっ
たことの詳細、特に絶望的だった最初の何週かに起こったことについては口を閉ざすよう皆
で誓った、と彼は言った。そういった出来事の中には、仲間が死亡した場合にその肉を食べ
ることも真剣に検討したことも含まれていた。

アバロスもまた、地下で生き残るため空腹に打ち勝とうと力をあわせた。「まとまりになれ
ば、頑張りとおせる。希望をもっていられる。生き残るとみんなが信じなければいけなかっ
た」と語っている。かつてプロのサッカー選手だったフランクリン・ロボスは自分たちが素
晴らしいサッカーチームであるかのように行動したという。「酷いことが起きたけど協力し
あった。何もなかった、水が飲みたくても飲み物なんてどこにもなかった時も。僕らは協力
しあったんだ。食べるものもなくて、スプーン一杯のツナ缶を口にしたぐらいだった時も。
それで本当に結束することができた」。

彼等がしっかりと目的を持って困難に対処出来たのは、優秀な指導者達がいたからだ。

●ルイス・アルベルト・ウルスア (54)は鉱山の現場監督だった。事態が容易ならざるもの
 であること、救出が難しいことを理解し、「避難所」と彼らが呼んだ安全地帯に鉱夫たち
 を移動させた。わずかな物資を長期間もたせるために皆のまとめ役となった。事故の直後
 には3人を選抜して坑道を探索させ、状況を確認した。周辺の情報を細かくまとめた地図
 は救出を容易なものにした。救出作戦においては、地下の側から地上のエンジニアとテレ
 ビ会議で密に連絡をとっている。

●フロレンシオ・アバロス (31)は地下ではサブリーダーになり、ウルスアを支えた。それ
 までの経験と丈夫な肉体、精神力を買われて、脱出用カプセルへ乗った最初の人間に選ば
 れていた。もともとはシャイな人間であり、鉱夫の家族へ送るビデオを撮る際は撮影係に
 まわった。彼の弟も閉じ込められている[28]。

●ジョニ・バリオス (50)
 医師役をつとめて全員の健康状態を確認し、必要ならワクチンを与えたり、地上の医療班
 に仔細な報告をした。仲間たちはアメリカのテレビドラマにちなんで、彼を「ドクターハ
 ウス」と冗談めかして呼んでいた 。

●マリオ・ゴメス (63)は一番の年長者であり、宗教面でのリーダーとなった。聖像をかか
 げて礼拝所をもうけ、地上の精神科医のカウンセリングをたすけている。

●ホセ・エンリケス (54)は33年間採掘にたずさわりながら同時に牧師でもあった。鉱夫た
 ちの司祭となり日々の祈祷をおこなった。

●マリオ・セプルベダ (40)は精力的に鉱山内の状況をビデオにおさめて地上に送り、世界
 中に彼らが首尾よくやっていることを伝えた。地元メディアは彼をテレビゲームにちなん
 で「スーパーマリオ」とあだ名していた。
2804



1753万理久利:2011/09/30(金) 05:12:12
江ノ電の風景
NHK深夜の番組で、音楽と風景だけの、綺麗な画像が流れていました。この手は
NHKの隠れた力作だと思っています。隠れファーンでもあります。

鎌倉と藤沢を結ぶ電車からの風景を淡々と流すだけなのですが、山あり、歴史あ
り、海あり、民家(生活)ありの盛りだくさんの電車でした。

長距離の電車は力強いけれど、短い路線は味わい深い。
東京急行世田谷線、都電荒川線、亡き玉野市電気鉄道、多くは経験したことはあ
りませんが、こんな路線が思い起こされます。他府県にもこんな路線が残ってい
るのでしょう。

江ノ電に乗ったのはいつのことでしょうか。数十年前であることは確かです。
いつか、ふらりと江ノ電旅行をしようと思いました。



1754キメラ17号:2011/09/30(金) 05:45:29
オキシモーラン言葉遊び
(前)         (シャッフル後)
老梅黒樹白皚皚     古い梅木赤色□首無傷
数朶清香絶點埃     チォングシングェゲ□静寂ゾルタ□□子
半幹崩軀何太巧    ??半分ないですね□敵□ソシングゾックシブ□催巧妙, ビョン
            グチァピ□聖霊 □
深山幽谷為誰開??????????□ 深山幽谷 □□

同人神野氏の約20年前の作品の最後にあった詩を無謀にも翻訳シャッフルにかけて
みました(Yahoo)。 漢詩ということで、浅知恵から中国語、日本語、韓国語をへて
日本語にしてみました。
白が赤になる不思議。突如カタカナ語がでてくる不思議。
詩の変換は飛んでもない変換となったようです。
翻訳恐るべし。こんな翻訳がとうからずなされてきたとしたら恐い。
自分で辞書をひきながら読むか、信頼できる翻訳者を選んで読む、その癖はずいぶん
前から身についたようです。
このシャッフル、遊びと、大真面目が錯綜しました。



1755赤松次郎:2011/09/30(金) 11:44:26
チリの鉱山事故を題材にした奇天烈映画脚本―(下)を読んで−その2
その1では現実のチリ鉱山落盤事故の顛末の事実を知ったが、落盤事故の発生は2010/8/5、
2010/10/13全員救出という時系列から見て、第25号の奇天烈映画脚本―(上)を書かれた頃
はまだ詳細は判らなかったと思われる。しかし著者はこの困難な情況のなか生き延びるため
には、ある理念のもとに強力な組織を作らなければならないだろうと思って、シナリオを書
いたに違いない。
そこにはまさに現実に起こった地底での情況そのままであったことを、いまここに確認する
に至ったのである。

 一、国籍、年齢、職業、身分を問わず権利において皆平等であること
 二、信条・思想は個人の自由であること
 三、共同生活における規則はこの会議で決定されること
 四、食料・飲料水、各施設の利用その他はこの会議の決定に管理されること
 五、生き抜くための作業は積極的に参加しすること
 六、一日一回は会議を開催すること
 七、議題は誰でも提案でき、それらは多数決で決定すること

さて、そのシナリオの(上)と(下)を比較してみると、全く正反対の情況を示している。
(上)では生き延びるために条件であったものが、(下)では一顧だにされていないのであ
る。しかし最後には一人を除いて全員救出されているのが、読者としては不思議でならない
のである。

◆指導者たるべき蝦蛄(しゃこ)は「月刊韓ドラ七月号」を取り出し読み始める。手は自然
 と独り占めしたビスケットにむかう」ような脳天気さだ。
 「みなさ〜ん、一番目という危険を顧みず戻ります。皆さんは善行を重ねたお優しい方達
 ばかり、蜘蛛の糸の主人公みたいにはなりませんよ。チャンスは何度でも。戻ったら芥川
 並の小説かドキュメンタリー作品書いてくだいね。韓国放送に売り込むわ。
 主人公カンタダはペ・ヨンジュ、お釈迦様はチェ・ジウだわね。では地上でお待ちしてま
 すね」といって、どこに隠し持っていたのか身綺麗に整えた衣装と晴れやかな媚びを振り
 まきながら、救出用のカプセルの中から手を振る。まるでイメルダ夫人のように」といっ
 た人物だった。

◆参謀たるべき幽霊は教条主義に走る男で、論理的破綻をたびたび起こす。他人の被害、苦
 痛も全て自分のものとし、怒りに変える。その論文を構成する内容は、月刊誌、週刊誌な
 どの記事の寄せ集めがほとんどで、独自の見解を読み取ることは不可能にちかい。
 なぜか右手がグローブのように変形している。趣味は冊子切り抜きとコピペの保存作業で
 ある。いまは救出された後の鉱山会社との損害賠償の計算が一番重要で、皆が置かれた劣
 悪な環境のために汗をかくことは自分の仕事ではないと思っている。だが会社との損害賠
 償問題について折衝するという行為は、いまを生き延びることが必要かつ十分条件である
 という、priorityの判らない御仁である。

◆鳥の糞はへらへらしているが本音は超個人主義。たとえグループの方針が道義的に、人道
 的に反していても敢えて異を唱えたり、それを自ら正そうとは思わず、ひたすら 円満、
 平穏を望むものである。娘にもらった「万歩計」を大事そうにいつも腰にぶる下げてい
 る。

私の今までの疑問は最後の記述で氷解した。すなわち「蝦蛄は団体のリーダー、正確には宗
教法人の代表、実態は韓ドラ研究会を未だに率いている。」そうだこの団体がカルト教団
(邪教)なら、この困難な情況で破滅することなく生き延びることができるだろう。
宗教団体オウム真理教の元代表である麻原 彰晃のような最終解脱者と自称するには、ダサ
イ風采と俗物根性丸出しの、むさくて臭くて自堕落そうであるにももかかわらず、優秀な人
間を入信させ、普通では考えられない思想と行動をして社会を震撼させた事実は、マインド
コントロールという恐ろしい魔術の使い手だったのだろう。それと同じく風采の上がらな
い、思想的に「空」の蝦蛄もまたその魔術の使い手であったのだろうと思われる。

2804



1756万理久利:2011/10/01(土) 12:01:35
いきものがかり
どこかの歌グループの名前ではありませんが、家の中でいきものがかりをしています。
*足高蜘蛛の子供達、2月経って部屋中でみかけます。始めの頃は透明に近い小さな
物体だったのですが、近頃は茶色に変わり直径1?くらいでしょうか。
*よろよろのゴキブリを一週間前くらいにみかけました。あまりの姿に闘争心が失せ
ました。
*ぶんぶんカナブンがリビングの蛍光灯にぶつかって音を立てていました。数日して
白いカバーの中で転がっているのに気がつきました。かの有名なゲーテが死に際して
遺した「もっと光を」そんな気分だったのでしょうか。
*キーボードに小さく動くもの。メガネを外して近づいて見たらコオロギでした。

これから寒くなります。虫たちの姿も遠くなるのでしょう。飼うとか育てる気分では
さらさらなく、せめても殺すのだけは止めにしようと思っています。一番やっかいな
のが自分という生き物で、それに比べると虫たちは無心で生きているのだと思います。
冬に向かって淋しくなります。



1757赤松次郎:2011/10/21(金) 04:22:41
チリの鉱山事故を題材にした奇天烈映画脚本―(下)を読んで−その3
そんな切羽詰まった環境に置かれたの人間の心理についていろいろと考えてみた。
助かるかどうかという条件の定かではない不安や恐怖は増幅して耐えられないようなものに
成るだろう。それが高じると自分本位になったり、不満や争いや自暴自棄になって自らの命
を絶つ者も現れるだろう。そうならないためには、生きる目的や希望を見出し、秩序を定め
規則的な日常生活のリズムを保つことが要であろう。
アランはいう「心配事があるときは、理屈を考えない方がいい。理屈はあなた自身に鉾先を
向けることになるからだ。それより、いまはどの学校でも教えている、あの腕の上げ下げや
屈伸の運動をやってみるがいい。われわれの情念から解放するのは思考ではなくむしろ行動
であるということだ。」と。アランはつねに精神と肉体の役割について記述している。思考
の歪みは体の姿勢や傾きから生じると言っている。また思考の歪みは肉体の筋肉を収縮さ
せ、血液の動きを阻害し、内臓に炎症を起こさせる」といっている。だから地底での生活に
はただ手をこまねいて救助を待っているだけではなく、身の回りの整理整頓や掃除、坑道の
見回りなどといった単純に体を動かすルーチンワークが必要なのだろう。(これは飽くまで
も、今考えても条件次第で正解が得られないと思われるいわれなき不安や恐怖のことを言っ
ていると私は解釈する)

また、このようなカルト教団の信者には心の救済を、あるいは世俗的欲望達成を願って入信
する受動的な人が多いと見られるが、先日テレビで「釈迦の最後の言葉」という面白い番組
をみたらもっと能動的な悟りへの道を説いてあった。
釈迦は臨終に際して付き添っていた弟子達に言い残した最後の言葉は

  自らを灯とし、法を灯とし、他を灯としてはいけない。
  自らを拠り所とし、法を拠り所とし、他を拠り所としてはいけない。
  みんな、おこたることなく精進しなさい。

だったという。すなわち物事は原因と結果がある。その原因の根拠を深く探れば自ずと問題
は解決し、悩みや不安は解消し悟りが得られる。だから他に頼るのでなく自ら努力して悟り
を得るようにしなさい。と説いている。ここでいう法とは、物事の成立には原因と結果があ
るという因果論をいう。

一方、そこには物事が必然性をもって決定されると読み取れるが、はたしてそうか。
私はいつも偶然と必然について考えているが、それはどちらから眺めるかによるのではない
か、だから一つの事柄の中に偶然と必然を合わせもつものではないかと思っている。
ここに一本の大きな木があるとする。幹からでた枝はY字形に枝分かれして上に伸びてい
く。次々に入れ子構造のように二股に分かれて、一番最後の小枝にいたる。まず幹を「原
因」という文字を置き、末端の小枝を「結果」という文字を置くとする。最上部の「結果」
から幹に向かってたどるとすれば一本道に「原因」に到達する。これは必然の「原因」と
「結果」の結びつきに見える。しかし逆に「原因」から「結果」へは一本道ではない。二股
の左か右かの選択がいくつもあり、左へと言われれば右へ行くような私みたいなへそ曲がり
には「結果」までの道筋は一本ではないといえる。これは偶然の選択もあったといえるであ
ろう。このようにものをみる位置によって見え方がちがうのではないかと思った。過去を振
り返るとき「結果」は必然で、未来を望むときは「偶然」を願う。将来の結果が決まってい
る人生なんて努力の必要もないし、面白くもない。

それはともかく、各宗教のほとんどのものが神を頼りに生きる教えが多いなか、釈迦の最終
の教えはすなわち他力本願ではなく自力本願の教えではないかと私は思った。これは以前か
らそう思っていたことで、単純に梵語のお経をお唱えするだけで由とする教えが判らなかっ
た。大乗仏教の見解の一つである唯識論などは非常に難解で、こんな難しい哲学的なものを
民衆に解るようにどう教えたかということにいつも疑問に思っていた。だから余程の教養を
積んだ人でないかぎりそのままでは理解できるはずがない。だから「般若心経を千回唱えな
さい」とか「無我の舞を踊りなさい」とか「善行をつめば極楽浄土へいける」等といった民
衆の生への不安や恐怖への答えとしたに違いない。

作品の感想を想念のままに広げてしまったが、最後にこの作品にたいする要望として、必ず
しもこの要望に作者がこだわる必要はさらさらないが、単なる意見としてあえて述べるとす
れば、蝦蛄、幽霊、鳥の糞等、それぞれの性格や思想を形成する生い立ちや原因について、
もう少し詳しく知りたいと思ったことである。そして、「「小林万理」と名乗る中卒の雑用
係が入団した。彼女の曾祖父は小林多喜二、数年前のチリ鉱山事件で自殺したとされた男
1(男3に間違えられてポアされた)は「未来の地球を考える会」のリーダーであり、小林
万理が尊敬する師であった。もちろん彼女の父は男3であり、彼は現在地下組織に所属して
いる。この親子は単純な復讐など全く考えていない。人類の未来に向けての一つ一つの是々
非々をつけようと目論んでいた。」と続く。さてこれから蝦蛄、幽霊、鳥の糞の偽善を告発
する新しい物語が始まるかどうかは作者に委ねるとしよう。またこれからもこのような無重
力な世界の想像・創造に非凡な作者に大いに期待したい。

2804



1758万理久利:2011/10/03(月) 08:30:23
青空文庫
「僕の酒」  牧野信一

もう二ヶ月前ぐらいからでしょうか、牧野信一作品の公開が続けておこなわれています。
彼の作品はもちろん名前も存じ上げなかったのですが、彼の履歴と文章を読んで、実に
繊細で神経質で遊び人だったかと、そんな感想がありました。41歳で実家のあった小
田原で自殺、これにも興味があります。生きられなかったのでしょう。
身体に障害を持って生まれる人間、難病をかかえて生きている人間は必死で生きようとす
るようですが、心(魂)に傷、または特異性を持って生まれた人間は何故か死を選ぶこと
が多いように思えます。

「僕の酒」、昨日アップされていました。太宰のような薬漬けではなかったようですが、
お酒漬けであったようです。
遊んで自由に書きまくった(辛さもあったでしょうが)代償は人への迷惑と短命です。
でもこの人にとってはそんなことはどうでもよかったのかもしれません。「いつかは己れ
も、悪くなく、憎くもなく、然して野蛮に走ることのないうつとりとした盃の持ち手にな
りたいものよと念じて」酒を飲み続ける、と牧野は書いています。
酒無しではこんな心境すらなれなかったのでしょう。

自分と戦うのに疲れ、これ以上怪物化する自分が許せなかったのかもしれません。
ある意味、実に真面目で誠実な生き方なのかもしれません。ただ弱かったのかもしれませ
ん。それにしても41歳は早すぎます。
短いエッセーでした。



1759長岡曉生:2011/10/03(月) 12:33:28
チリの鉱山事故を題材にした奇天烈映画脚本―(下):評
★著者画像の[てふてふ]構図と著者のコメント
・[てふてふ]構図
 著者がα23号の表紙絵として描いた[てふてふ]は、極彩色の夢の世界に遊ぶ人の顔を
持っていた。これは、著者自身が持つ束縛に捕らわれない飛翔への志向を示していた。
 今回のα28号で著者が示した肖像画でも、天空を背にして元気一杯ぱっちり眼を開いた
現実世界の著者は、背中に同じく[てふてふ]の羽根を負っているが、その色は白と黒とに
限定され、しかも羽根に見る白と黒の比率は黒が大部分を占めている。
 ここで、白はα25号の奇天烈映画脚本―(上)、黒はこのα28号の同脚本―(下)を
それぞれ書いた時の基調色であろうか。
よく見ると、写真の背後には黒子(影)が見えて、この作品作成の原動力が著者の深層意識
から出てきたものであろうと想像できる。

・著者のコメント
 著者は、いう。
「やれやれ、もっとやれと悪戯を唆すのも影、またやりすぎ、行きすぎの時にセーブをかけ
てくるのも影です。影でどうにかバランスを取ってきたようでもあります」と。
 確かに、背後の影がそれとなく著者を支えているようにみえる。
とすれば、白と黒の羽根は、著者の背から直接生えているのではなく
背後の影のものなのだろうか。

★蜘蛛の擬人化
・チリの鉱山事故
著者は、α28号のテーマ[震災列島]に沿って、チリの鉱山事故を再度取り上げた。
しかし今回の作品では、事故現場の主要人物達は、全て奇天烈ながら実際に存在する蜘蛛の
分類名を持って登場するのは何故だろう。
これについて考えてみた。

・蜘蛛の糸が発想の起点
著者自身の公式見解を確かめると、龍之介の[蜘蛛の糸]が登場人物に反映されたという。
確かに、事故現場という一種地獄からの多数人物の脱出という場面設定は、同作品と同じと
見る事が出来る。
しかし、よく考えてみると[蜘蛛の糸]の蜘蛛は佛陀からの救済の象徴であり、救済される
側の人物名としては、少々そぐわない感じをうける。
 本当の理由は、別のところに有るのではないかと考えてみた。

・足高蜘蛛の室内飼育
 この掲示板の過去ログによると、著者は足高蜘蛛を室内で放し飼いにしているという。
もちろん、放し飼いというのは、評者の冗談である。本当は、意図的に飼ったのではなく、
知らぬ間に室内で繁殖し始めたので、その生態を観察し始めたというのが真相である。
 著者は、このように身近で日常的に観察している蜘蛛に対し、いつの間にか愛情を感じる
ようになり、それが昂じて、彼らを作品中の登場人物として擬人化したものであろう。
と、言っておきましょう。

 この作品に対しての評は、赤松さんの文章に尽きていると思うので、今回も少々変わった
観点からの、勝手で軽〜い感想と成りました。
2804

1760万理久利:2011/10/03(月) 15:35:21
チリ鉱山事故・・ 赤松氏による評について
1から3まで「作品」より読み応えのある「評」になったようです。どうにも入れ憎い作
品に、かくも重量感のある評をどうもありがとうございます。
全体をみると、赤松次郎節と言うか、この一年、思索を深めていった結果の何ものかがで
ているような印象があります。そんな評も評者の勝手で、これを書くのも、生きてる作者
の勝手でもあります。評を通じて評者の考えが整理できたとしたら、少し嬉しい。
実際のチリ鉱山の人達、作品上でてくる人達、望むところの分析でありました。

その1
昨年の鉱山事故は少なからずの興味をもちました。究極におかれた人間達がどのような
行動をとるかについてです。チリ鉱山の実際の人達については、資料を随分と読みあさり
ました。
評者の簡潔な説明を改めて読んで、読むだけで何か考えさせられます。トップリーダーの
重要さです。

その2
「ある理念のもとに」とありますが、そのような自覚も無く、生き残るためにはどんな条
件が必要なのかそんな思いがありました。一から七まで書き挙げていただきましたが、ま
さしく、青臭く、この歳まで呪文のように唱えていたことでしょうか。
1名を除き全員が生き残ったのが不思議だと評者は述べていますが、呪文どうりにいかな
くとも人間の生きる知恵は、生物としてあるのだと考えて生還させました。
出演者は様々な個性を持たせようと思いました。自分の中にもあるのだと気づくものです。

その3
評者はアランの言葉、釈迦の最後の言葉、そして必然と偶然についての分析、それらと事
故をからめています。作者はそのような高尚なことは一切脳裏にありませんでした。この
ような視点からの組み立ても面白いと思いました。必然と偶然についてのとらえ方新発
見?は他の作品で是非使ってみたい、その際は了解を取るつもりです。
「蝦蛄、幽霊、鳥の糞等、それぞれの性格や思想を形成する生い立ちや原因について、
もう少し詳しく知りたいと思った」とあります。そのあたり深めていればまた読む人の
想像力も沸き立つのでしょう。今後はこのような複数の登場人物が出てくる場合はある程
度の人物背景を入れる工夫をしてみます。一方読み手に全て想像させる、そんな気分もあ
ったことは否めません。登場人物、みなどこか自分にある部分で、それを地下の特殊な空
間の中で爆発させた結果となりました。馬鹿馬鹿しく、おろかで、でもなんと人間臭い!!
愛おしくさえなりました。一方人類の脳の叡智を信じ、背中に悲哀を感じている自分がい
ます。

※「脱出した人々のその後」も実は書いてみたいと考えています。無重力で。
2804



1761同人α総務:2011/10/03(月) 16:36:10
α28号評開始のお知らせ
「肥と筑 第十八回」長岡曉生著
の評投稿が本日より始まりました。
今回は出雲族とトルコ族のお話です。

併せて「ポートレートとコメント集」で最近の著者の草津での
ワンショットを覗いてみてください。何とこの後すぐ
出雲へもおでかけとのこと。今月の13期の層雲峡の
集まりといい不思議なものを感じます。

*末尾に2805をお願いします。(27)(17)(6)(5)



1762万理久利:2011/10/04(火) 11:46:43
チリ鉱山事故・・ 長岡氏評について
いつもわかりにくい作品に評を入れてくださりありがとうございます。

★著者画像の[てふてふ]構図と著者のコメント(ポートレートとコメント集)
α23号は急に表紙の絵を描くことになり、大いにあわてましたが、当時はへたなりに自分の世
界、夢の世界を描こうとファイト満々でした。お題提供者の前書きを何度も読んだつもりです
が、あれがへたなりの精一杯です。秘密を一つ明かせば、[てふてふ]の人の顔の眼は閉じてい
ます。浮遊しているときは眼は必要ありません。
28号の著者の顔は眼ぱっちりとありますが、そのとおりで、いつも耳と眼を凝らしています。
後ろの影はもちろん私の影(別人格)ですが、両親、友人、その他関わった人達、死んでいった
多くの人達も含まれているような気がします。黒と白の羽根の占有率はあまり意味をなしませ
ん。羽根がどこから伸びているか、これについては著者にもわかりません。

★蜘蛛の擬人化(作品)
チリ鉱山事故のテレビ画面を見て、あっこれは竜之介の[蜘蛛の糸]の風景に似ていると思いまし
た。何度も改良を重ねたであろうカプセルに人が乗って上に(天国)に脱出するシーンと地下の
様子からです。評者が言うように、救済される側の登場人物に佛陀の使い的な蜘蛛の名をつける
のは矛盾するのではないかと思いましたが、地下でうごめく姿は蜘蛛がぴったりでした。そちら
を優先しました。

足高蜘蛛は住まいに居ます。気づいてから三年くらい経つでしょうか。始めはとにかくその大き
さと足の長さに驚きました。新聞紙を使って外に追い出そうと試みましたが高すぎて手が届きま
せんでした。そのうち目の前から消え、今年春の産卵事件につながります。生まれてきた蜘蛛た
ちもかわいいし、必死で生み付ける場所を探していたお腹に大きな卵の袋をかかえた親蜘蛛の姿
に、何もしないで観察してみようと思いました。
この蜘蛛からまた新しい物語ができるかもしれません。



1763キメラ1号:2011/10/04(火) 15:26:50
おどけ考
最近、私たちのお尻、"シェフ"と話し、頭痛は、私の元夫の告白を"拡張":"私は良好な物理
的関係といちゃつくしています、あなたは非常に残念ですが、私はIkeshaashaaを削除する
人々のようにしない場合でも、氏は、"というように、惜しげもなく完全な個人または雹や風
が常にない恥の対象となっている公開します。言葉の戦争は正確ではありません。おそらく違
いが美学。私は米国が無条件にすべての人を言うことはないと思う、(開花精神)私の美しい
のではない疑いを超えています。私はインターネットの嫌悪感はそれは静かな告白のようなも
のがあることを意味し、したがってそれはあなたがちょうど私のタイプかもしれない高齢者か
もしれないと思う。

肉食モウセンゴケと投手の彼女のような、しかし、毛布や臭いから粘液のように、私の目は、
だます人がポットを毒された私たちを誘います。
それは私が大好きな彼がパンではしけではなく育ったので、私は人々を見つけるために来て深
刻な抱擁のように感じ、家族の環境かどうかは不明である。そこに一致し、わずかな細かい規
格がなく、しかし私が考える場合、彼はその強い感情、愛や優しさだけSugaritsukitai認識し
ます。



1764長岡曉生:2011/10/04(火) 19:12:25
おどけ考
キメラ1号さんにお伺い致します。

このおどけ考を、全く逆向きに復元すると、その結果や如何に?
まあ、その結果をお聞きするまでもないのでしょうか。

1765キメラ1号:2011/10/05(水) 07:12:47
おどけ考
長岡さんの文を逆向きにという要求に答えようと努力したが出来ませんでした。
そこで世界中の辺境の言語を尋ねて変換した文が下記の通りです。ますます宇宙語に近づい
て来たようだと自画自賛しています。

ホーチミン2"愚かな戸田TA"ゴーストシティ - π00π60階、メインパビリオンパ
ワーの上部だけフローティングツリーと0 7 Rikupaiプライベート人民元年6月2、0、"29の
関係の状態"、販売する"、0、、24 RU0痔の痛み4 0 4 44 0のY0Y何販売するガスの販売
からダ最高の男だ"7Y0Y0が、それの2〜7倍の4文字の毎週利益7Y月の単位XIをされている4〜
7 ATのみドライ470Y T 0、および経費のすべての被験者7Yああ、残念。それは
7Y07Yかどうかを知るために柔術Y0Y耻言葉を右です。美違反407Y MO KA Y 0。単語は何で
すか、様々な民間Bukuriseによる米国でのゼロ犯罪間の0 7Y Yigai272 Y0の感情写真
(花猶予転送)7YπY0Y7Y範囲。 エネルギーのレベルは、あなたがその物語は人々
がタタリMO407Y 07Y4古代Y Y 0ダウンロードが1つだけのプライベートなグループになるこ
とを知っているようにNtatarinekotsu Y0 yを販売ルピー7πY02π04Y0Y、より多くであるこ
とを意味G desuが0再リリースが非常に悪いです。

へ◆2 Utsubokazu 4 KA4 Binv工場の非GA 7 04 04 Usengoke、Y04ヴィレッジ4 0、Y翔ガ
ンセールスセールスは唾液を保つためにあなたを紹介し、二人の男は、私が言及した薬が、
なぜブリッジがいかに安全に再リリースデュークハンY0 が感じ混雑する。
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されている7Y罰またはそれらのいずれか毎週の家庭環境のやかんからポットにY0 0 0◆の教
授を販売しているため、取得され新しい7 RU4産業水瓶座男性とWOの私はそれがΠ2友達に
送る見つける理由と思われるものをティムは販売-.限界を実際に0 7Yを一致させる洙新しい
方法は、4つの郡 - セブンの構造KA7 ILAC、愛ダ0◆2 Desuの目標が、YY0Y anubhavata津
市、ルピーy0のEruu好調AT新しいGA、GAの選択に基づいて0 0感それは2番目のYを考慮



1766キメラ17号:2011/10/05(水) 11:46:47
おどけ考
久しぶりのキメラ1号作品、しかも二セットです。
文の逆さ向きではなく、世界中の辺境の言語による翻訳オキシモーランです。
辺境地のそれはまだまだ象形文字多いのか、そして辺境地はより宇宙に近く
感じてしまいます。だからこんな作品になったのでしょうか。
絵文字の他、数字と英文字、記号も多く見られます。わかるようでわからな
い。かつてロゼッタストーンを発見しワクワクした人間、後に解読したシャ
ンポリオンもさぞやどきどきしたかと思います。

絵文字といえば現代の少年少女いや老人たちまで携帯メールで絵文字を使い、
さらに暗号文字を作っているようです。みな宇宙人化しているのでしょうか。
今日は時々眺めて暗号解きをしてみようと思っています。外は冷たい雨です。



1767万理久利:2011/10/06(木) 08:34:36
今朝の一句
●セーターと ハイソックスの 早朝散歩
●すれ違う 散歩仲間も 衣替え
●セーターの 母から姿勢 正されて

*ついこの間、ショートパンツにランニングシャツ姿だったのに。
*ソシアルダンスをしていた母は最後まで姿勢がよかった。



1768水彩画愛好家:2011/10/06(木) 20:20:59
中国・農家の建設ラッシュ9/19・27(街角スケッチ)
今回は絵ではなく写真です。絵を描くときと同じ目。
街角さんは近場だけでは飽きたらず中国に行かれたようです。そこで目にしたのがこ
の建物ラッシュそれも奇想天外な建物群です。「一見ラブホテルのような農家の建物
が地平線の果てまで建てられています」とありますがいかにも。「おとぎのくに」と
いうように、よく言えばおとぎ話に出てくる建物にも思えます。どこかの国のミック
スといった感じでしょうか。

設計はおそらく政府当局のものでしょうから、何を意図したのか気になります。これ
まで生活環境に光が当たらなかった農民に夢を見させて、労働意欲を湧かせる。そう
子供も生まれそうですね。何しろ中国はその大きさと、人口の多さ、そう圧倒的に
「数」で押してきます。一人っ子政策の影で影の子が生まれ、それなりの労働人口と
なるのでしょう。

何年か前の鳥インフルエンザ事件の時、中国人の同僚が言っていました「町が一つや
二つ全滅したって政府はへでもない」真実かどうかは分かりませんが、数は力なりな
のでしょうね。

筆運び(絵ではなく文章)が街角さんらしい観察眼でなかなかのコメントでした。
次回は中国旅行の絵が見られるのでしょう。



1769:2011/10/07(金) 07:34:10
今朝の一句
今日も一日中よか天気でしょう?

◎ 朝焼や

   ・赤・赤・赤

       宙(そら)一面       民治

1770万理久利:2011/10/07(金) 15:23:05
肥と筑 第十八回 評の1
著者の書斎はどうなっているのだろう。具体的には本棚である。これだけの古事を書き上げあげるに
は、検証のもととなる書籍が必要だ。これだけ詳細になってくるとネットで調べても限りがあるし、
ネット情報を鵜呑みにはせず、やはり原書、書物に当たっているにちがいない。
並の本棚では納まるはずはない。以前から所有していたものに加えて、肥と筑を書き始めてからまた
その量が増えたのかもしれない。論拠を正確にする著者のようだから、書物の見極めもふるい分けて
いるのだろう。
量も想像したくなるところであるが、並べかたも気になる。時代別、国別、それをもとに関連するも
のを取りそろえたコーナーもあるのかと思う。著者の繋がりの発見を導き出す並べ方に少々興味をも
った。

今回は出雲とトルコ、そして肥(佐賀)に繋げる。毎回、私のような歴史音痴の読者にも分かりやす
くするためだろう、繰り返しがでてくるがそれでも追いつかないことがある。とにかく初めての固有
名詞が多いのだ。いや何度も第十八回前に出ていたかもしれないがすぐに思い出せない。

「出雲と東北地方」では飯豊(いいとよ)皇女(ひめみこ)、豊御食炊屋(とよみけかしきや)姫(ひめの)
尊、豊受(とようけ)姫、おひめ様が並ぶ。著者の写真とコメントによると出雲に神が集まる神無月の
前に著者は出雲に出かけたという。姫に呼ばれたのか、ひたすら検証の為か、神様がうじゃうじゃい
るの時期を避けたのか、これもやはり何かの縁で出かけたのであろう。最後に「肥」に繋げるところ
も見逃せない。

「トルコと周」では后稷、驪山、驪戎、が登場、驪山は聞き覚えがあるが、これらの固有名詞を読者
のどれだけの人がぴんとくるのであろう。それが歴史の検証で、そこから絡み合い、繋がりの可能性、
真実が見えてくるのかも知れない。評者は繋がりの可能性を述べる作品の面白さだけをたよりに、あ
たふたしながら読んでいる。
2805



1771万理久利:2011/10/07(金) 15:58:25
返句
●光粒 キラキラ舞って 家の中

*碇さんの作品、・赤・赤・赤 の表現と 宙(そら)の字をあてたこと
がよかった。目に見える印象と、地球の周りの空だけでなく宇宙にまで
の広がりを感じました。
*今日は朝から快晴。私の目には透明な光るもの、キラキラの粒でした。
家の埃なのでしょうけれど、夢は夢。



1772長岡曉生:2011/10/08(土) 03:34:55
肥と筑 第十八回 評の1(万理さん)への答え
★本の並べ方
中国のいわゆる正史については時代別に、それ以外については国別・民族別に並べています。

★今回は出雲とトルコ、そして肥(佐賀)に繋げる
今回は表だっては出て来ない出雲族は、赤狄トルコ族出身の徐福が率いる船団が格となった
集団であり、その徐福船団の主力が肥前の佐賀に上陸した伝説をもとに、出雲・トルコ・肥
の三者の関係について、従来の説明をより強固にしました。
次回は、肥前の神崎と出雲族の関係・出雲と紀州の熊野大社について述べる予定です。
これらは、9月下旬の出雲旅行および11期生からのある示唆によって、知見を得ましたが
いずれも、予測もしなかった不思議な縁によって、もたらされたものでした。

★飯豊皇女、豊御食炊屋姫尊、豊受姫に呼ばれて出雲に出かけたのか
なるほど、そうかも知れません。この三人の姫の名前には全て[豊]が付いていますが、
佐賀の嘉瀬川の上流、川上に鎮座する肥前一宮の與止日女(淀姫)神社の祭神は、山幸彦と
結婚した豊玉姫です。因みに、肥前国風土記逸文では、この與止日女(淀姫)神社の祭神を
一名豊姫、一名淀姫としています。
さらに、この豊玉姫の孫が、後に神武天皇となった豊御毛沼(とよみけぬ)の命です。
つまり、肥前一宮ゆかりの豊玉姫・豊御毛沼(とよみけぬ)の命にも[豊]が付いています。
不思議な暗合として、西暦三世紀ヤマタイ国のヒミコの後継と成った女王は、トヨでしたが
何となく、飯豊皇女・豊御食炊屋姫尊・豊受姫との関係が窺われる立場の女性ですね。
2805

1773:2011/10/08(土) 13:16:31
今日の一句
通院帰りにとても良い事がありました。万華鏡も詠ませもらいました。
マドンナ様にお会いしました。

◎ のりしびや
      一面(も)にたてり
              有明の海   民治

1774万理久利:2011/10/08(土) 14:48:29
肥と筑 第十八回 評の2
この作品にであってから、毎回うなりながらも、歴史を紐解く楽しみのようなものを感じました。こ
れまで気にもしていなかったことにも注意が向きます。たとえば昨日、いつものとおり青空文庫の最
新公開本を開けましたら「チベット旅行記」 河口 慧海著がありました。早速たちよると、明治の時
代インドとチベットに仏教の本物を探しに旅する河口の話に圧倒されました。夜ベトナムと日本のサ
ッカー戦がありました。ああ越族と大和族が今ボールを蹴るスポーツをしてるんだな、と変な感慨ま
で浮かびました。昔の私であったらまず本に立ち寄りもしなかったでしょう。

◆「出雲と東北地方」
飯豊皇女、豊御食炊屋姫尊、豊受姫 名前が面白い。豊作、飯、そんなものにつながるのだ。まずは
食が第一だったのだろう。飯豊皇女も豊御食炊屋姫尊も女帝とあるが、女帝の場合には何か違った治
世があったのか気になる。帝としてはやはり占いをするのだろうか。
3人の共通の場所は大和、奈良でありそこは出雲からの鴨族の場所である。もともと出雲とは隣同志だ
ったのだろう。天孫族か出雲族かは別として。

東北、北陸に名前を冠した神社や書物が残っていることから繋がりがわかる。ここでは東北、丹波が
出ているが、いまの東京あたりは当時あまり重要視されていなかったのだろうか。

佐賀肥前の「肥」を分析する。コマ、庫莫奚、宇文へと繋げ、徐福の地、琅琊へと。このような紐解
きは歴史に浸かり、あちら、こちらの繋がりの可能性を考えながらの作業なのだろう。著者は歴史を
探検しているのだろう。

※飯豊皇女は別名「飯豊青皇女」といい青の意味、青は緑でもある、と英夫が宿題を出している。青
銅は時が経つと確か緑に変色した、その程度の想像で終わった。飯豊皇女が青銅器作りに力を入れた
のかどうかは全く知識が無い。
2805



1775万理久利:2011/10/08(土) 16:47:24
返句
●生きてれば マドンナに会い 秋の空
●パリパリと 食欲の秋 海苔せんべい

*碇さん、マドンナにお会いできて良かったですね。女性の方が長生きですからこれから
も会えますよ。
*佐賀鹿島に住んでいた叔母から時々どっさり海苔が送られてきました。火にあぶって無
造作にパリパリ食べていたのを思い出します。今では少し値は張りますが、海苔せんべい、
海苔茶漬けで節約しています。これでも海苔をそのまま食べるより安上がりです。



1776万理久利:2011/10/08(土) 21:55:17
肥と筑 第十八回 評の3
かなり踏み込んだ歴史小説です。著者は私のような歴史音痴の読者を予想して、毎回ブレイクタイム
をもうけ、休憩させる工夫をしているようです。「後藤家の顔」をここで想像してきました。今回は
父親の蘊蓄が1人突出したような気がします。

◆コーヒーブレイク
前半が姫たちの話しだから、女性に向けられたようだ。今回はお休みタイムは英夫(父)が主役。
古代における天変地異は易姓革命の原因にもなったという。女系の姓の変更だという。
姓の字、后の字、その分析が面白い。知らなかったことを知る楽しみだ。

絶世の美女、世界中には広げずやはり中国だ、妲己という美女がでてくる。西施、虞美人みんな並べ
て顔を見たいものだ。できれば世界中の美女と言われた人を。
それはさておき妲己の出身部族「有蘇」にまで解説、また出てくる美女が末喜、知らないことばかり
で評者は目がくるくる。最後にこのシリーズで毎回気分を和らげてきた清香に「面倒くさい」と言わ
せ、美女に例えられたことを笑いながら終わる。評者もなぜか共感しホットした。

2805



1777:2011/10/09(日) 12:50:56
のりしびとは?
『のりしび』とは海苔の収穫の漁法と確かです。漁師を行ってる。友人に数十人に聞きました。しかし正確に答えはもらいません。昔の漁法かも知れません。
小生、推測では初秋に竹に網を取り付け、海に挿しこみ、網に海苔の種をうけるのを、ある程度
待ってます。厳寒の時期に早朝を小船で網お取ります。その網に海苔の種を取り、海苔を製造するだろうと思います。正確は解りません。『のりしび』は冬の季語は確かです。

1778万理久利:2011/10/09(日) 14:43:48
見切り発車/『のりしび』
『のりしび』の解説ありがとうございます。句全体とのりしびの響きから海苔にまつわる物に
違いない無いと思いました。実は佐賀の友人が裏打ちをするようにのりしびの解説をよこして
してくれました。ぴったり碇さんの説明といっしょでした。

言葉を知らない私でも句全体からのりしびを想像、えばる訳ではありません、叔母の家から見
える有明の景色の記憶と句力でしょう。お返しの句として、さっさと海苔せんべいに飛ばさせ
ていただきました。
『のりしび』、いい言葉の響き、日本語だと思います。



1779:2011/10/09(日) 16:03:52
「肥と筑 第十八回」よりの一考察
「天孫族のアマテラスと出雲族のスサノヲとは姉と弟だよね。だけど天孫族と出雲族の二つに別れていて、同族と見ないのはどうしてなんだ?」

兄弟姉妹は相貌も性格もそれぞれである。
兄弟姉妹は父母両親から同じ遺伝子を同じ割合で引き継いだものではないからであろう。
ましてや、神話伝説の人物は、ある民族・集団を一人の人物として擬人化したものと解釈すると それぞれの集団においての民族の混在を示しているとも言えなくもなかろう。
また古事記および日本書紀の両民族集団の習合としての面が見えてくるように思われる。

赤松子(せきしょうし)

神農炎帝を検索したところ関連人物に「赤松子」なる雨師(シャーマン)に覆面読者は行き当たった。
赤松次郎氏はその末裔なのであろうか。
その分身たる カラマツ・ジローが「全国の天気を占うサイトを立ち上げ」ようとしていることは、それを裏付けるものと取れぬこともない。

????????????????????浅学非才なる 緑の覆面読者(gruene Maske)

2805

1780万理久利:2011/10/09(日) 18:42:46
肥と筑 第十八回 評の4
細切れの評入れの間に著者が「お答え」を入れてくれました。「出雲・トルコ・肥の三者の関係について、従来の
説明をより強固にしました」とあり、力を入れたのでしょう。勉強会の主催者、父英夫の出番が自然と多くなった
ようです。震災地に住む著者ですから、この揺れに早く書くようにと促されたのかも知れません。おかげで評者は
いつにも増して目眩です。

◆周とトルコ
先に結論を述べているようです。トルコ→中国(周)→日本。それは血と文化と技術です。大きな仲介
要因となったのが徐福船団なのでしょう。この徐福はギリシャローマ、ヒッタイト、トルコ、東南アジアの知恵も
持ち合わせたようです。

滅亡時のヒッタイトの移動もなぜか徐福の移動と似ています。知恵と文化は必ず外に向かって伝わるのだと思いま
した。
著者の検証力は凄いものがあります。「后稷」「驪山に住む祖族驪戎」等々、史書から見つけ出します。
トルコは独自の力を持っていたそんな感想があります。ローマギリシャの文明も引き込んだ、その波及力も凄かっ
た。

トルコ族の戦車駟と西方の四頭立て戦車の話しも面白い。四頭立ては西方ヨーロッパ(まずはギリシャ・ローマ)
に先を越していたのですね。さて周の頃は、西洋はこんとんだったでしょう、駟が登場するのは後のことです。日
本での風景は思い浮かびませんでした。
昔から牛は飼っても、馬は戦国時代頃からの印象があります。

トルコ族恐るべし。私の血筋としてはどこかで片割れなのかもしれません。やっぱりベトナムか、インドネシア系
かな。宇宙人かも。
   おわり
2805



1781赤松次郎:2011/10/09(日) 22:57:56
persona
ありゃりゃ、私の正体がばれましたか。gruene Maskeさん良いところに気づきましたね。神
野佐嘉江氏の祖先、大魔法使いゲドは通称「ハイタカ」と呼ばれ、本当に信頼おける人だけ
に「ゲド」という真の名前を教えました。魔法使いは真の名を無闇に人には教えません。真
の名を知る人には魔法が効きませんので、通常は通り名で呼び合います。私の場合は赤松次
郎、カラマツ・ジロー、バード・ブレイン、本郷淳吾、オール・ド・エレガンスなどなどい
ろいろの通り名としてペルソナを演じてきました。そう実は私は中国の伝説に出てくる仙人
で赤松子という神農の時代の雨師です。「あした天気になーれ」のサイトはカラマツ・ジ
ローのアーラヤ識に潜む数千年前の記憶が作用したものと考えます。
gruene Maskeさんもゆめゆめ真の名を知られないようにご用心あれ。



1782同人α総務:2011/10/10(月) 11:56:56
α28号評開始のお知らせ
「無限回廊 第五回」エヴァこと万理久利著
の評投稿が始まります。
大分遊んでいるようです。

併せて「ポートレートとコメント集」もご覧下さい。(9)(10)

末尾に2806をお願いします。



1783赤松次郎:2011/10/11(火) 07:37:43
「肥と筑」第十八回を読んで
「肥と筑」もすでに十八回、執筆四年半に至る大作になった。しかも歴史的な物事の検証も
あらゆる資料の突き合わせを惜しまない労作であり、並の技ではない。おそらく作者は古事
記や日本書紀はいうまでもなく藤氏家伝、住吉大社神代記、古史通、類聚国などの日本の歴
史書、正史すなわち史記および四書五経などの中国のもの、そのたイーリアス、オデュッセ
イアなどの古代ギリシャの叙事詩、律蔵、経蔵、論蔵などの仏教の経典にいたるまで自家薬
籠中のものとして、いつでも自在にシナプスとニューロンを駆使して、頭の中の書庫から取
り出しては物事をくまなく検証しているに違いない。数ヶ月も積ん読する私とは大違いで、
その知識の集積にはまったく参ってしまうくらいだ。まさに地球外知的生命体エイリアン
(異星人)が隣にいて、同じ文芸倶楽部員として活動しているようで妙な気分だ。私のよう
なこの程度の隣人で良いのだろうかと時々思わないでもないのである。

さて、この作品を読んでいていくつかの疑問というか、判らない問題点というか、こうあっ
たらいいなという望みみたいなものが湧いてきた。
古代の事象を論証するには次のような方法があると思うが、
◆記録による検証
 万巻の書を紐解きその件にたいする記録を付き合わせて見る方法。
◆遺伝子による検証
 200万年前にアフリカでアウストラロピテクス属から別属として分化したホモ・サピエ
??ンスは、40万から25万年前に現れた。その後各大陸に別れて移動して行き、それぞれのグ
??ループはそれぞれの人種を形成しというアフリカ単一起源説があり、一応遺伝子学的に証
 明されたと聞いたことがある。であれば、日本の各地に散った渡来人についても、漢民族
 とかトルコ族、満州族、などのルーツの判定を遺伝子で見分けることはできないか。
◆骨相学などの身体的特徴による調査
 小さな骨の一欠片から恐竜の姿を描き出すように、顎が張っているとか顔が長い、頭蓋骨
 における長頭型、中頭型、短頭型、手の長短などの人相や骨相による検証方法。
◆年代測定法各論
 陶器や化石や木片などは、炭素14法やカリウム−アルゴン法、ウラン−鉛法などの年代測
 定法があるから、それによる検証。

もともと古代においてのミッシングリンクは物証があまりにも少ないので、それを埋めるに
は非常に難しいことは判る。しかしいつの日かそれらの方法が確立されて実現するとすれ
ば、古代の人骨や現代の日本人の遺伝子を出来るだけたくさん調べて集めて、漢民族、満州
族、トルコ族などといった日本の渡来人のルーツと分布図が出来れば楽しいだろうと思っ
た。私のような門外漢が言うようには、検証方法の精度をあげたり、物証の数においてもな
かなか簡単にはいかないかもしれない。かえって古代の謎は調べれば調べるほど深まるばか
りかもしれない。しかし逆に考えれば、過去を懐かしんだり、単なる癒しや時間つぶしのた
めに駄弁ることに耽ったりするよりは、それだけ謎解きの楽しみがたくさんあるということ
で、老けるわけにはいかないという余得もあるわけで、「肥と筑」もまだまだ続きが期待で
きそうである。
今回もまったく作品の内容についての評には成らず、食うためのルーチンワークに忙しく
一方的に自分の疑問や望みをぶつけた感があり、長岡さんごめんさなさい!!

2805



1784数字数え虫:2011/10/11(火) 15:52:47
7777
本日午後3時15分頃ニューロン・カフェの裏サイト「戯評」のアクセスが
7777となりました。
チューリップが三つ、中央の大穴が一つ開いて30分過ぎまで銀色の珠が
壊れた水道管のように流れたことでしょう。腕、筆を磨いてください。



1785ohne Ansehen der Person:2011/10/11(火) 16:06:09
赤松子について
 初めまして、gruene Maske さん。いや、本当は三度目でしたね。
赤松さんの正体である赤松子の話、非常に興味深くお聞きしました。実に鋭い指摘です。
改めて、平凡社の中国古典文学大系巻8の抱朴子の中から、日本語訳の注を調べてみたら、
さらに面白い事に気がつきました。

★雨師の役目
 赤松子の雨師とは、正に雨乞いのシャーマンですが、その役目とは次の通りです。

  地上・海上の水が、熱で暖められて蒸発し、空中で冷たい空気に出会い凝縮して
  蜘蛛ならぬ雲と成り、雨水と成って元の大地に、かえるようにお祓いすること

つまり、赤松子は水を操る力を持っていたのですが、これを?農炎帝に教えたといいます。

★赤松子の通力:火と水を操る力
 一方、赤松子は火中に入って自らを焼くことも出来たといいます。つまり、火を操る力を
持っていたわけですが、これは逆に?農炎帝に教わったものでしょう。
それもその筈、赤は五行で火の色に当てられる色だし、また松といえば松ヤニを含んでいて
良く燃えるために、松明(たいまつ)の原料と成るぐらい火に縁の深い植物なのです。
 要するに、赤松子は[火と水]を自在に操る力を持っていたわけです。

 あれ。これって、どこかで聞いた話ですね。
そう、赤松子の世を忍ぶ仮の姿は、本郷冷熱の社長なんですが、この本郷冷熱の先代社長が
科学的に開発したシステムが、密教のランヴァン(火水)加持の発展形であるグレイホール
だったという訳です。(参照:α26号[仮面(ペルソナ)]中の無限回廊 第三回)
現代の赤松子は、先祖代々、初代赤松子のアーラヤ識をしっかりと受け継いでいるのです。

★水玉服用:内服
 ところで、赤松子は[水玉]を服用したとあります。
[水玉]とは、水晶の粉末を指し、赤松子はこれを仙薬として服用したと見られていますが、
もっと素朴に、雨乞いという魔術を象徴化すれば
「水玉服用とは、雨乞いの魔術師が水滴を呑み込み、必要な時に雨として吐き出すこと」
と見ることが出来ます。
このように、口から薬などを飲みこむことを服用、より詳しくいえば内服と言います。

★水玉服用:外服
 ところで、服用には内服の他に、外服があります。
内服とは、医療・仙道修行などのために、薬を飲むことですが
外服とは、シャーマンなどが通力補強のために身に纏う服飾です。本当の話です。
シャーマンの服飾としては、薬効の有る木の枝を身に纏うのが古来の作法ですが、広義には
Maske・Personaもこの外服と見なすことが出来ます。
現代女性は、さらに一般化し服の色形を変えることで色々なPersonaを身に纏っていますね。

★水玉服用して飛翔する師弟
 そういえば[水玉模様]のドレスと飛翔が大好きなPersonaが、赤松子の直ぐかたわらに、
ある時期出現しました。(今も、ちゃんと居るって!!!)
あれはきっと、赤松子に迫って弟子となり、共に仙人に成って空の彼方に飛び去ったという
伝説を持つ、?農炎帝の末娘なんでしょうね。

何故って、この師弟、赤松子も?農炎帝の末娘も、共に[水玉服用]していたんだものね。
この?農炎帝の末娘の本名は、残念ながら隠されていて不明です。
しかし、こういういきさつが有ることから、仮にエヴァと呼ぶことにしましょう。

★まとめ
 以上、なんだか出来過ぎた話のようですが、全くの偶然の結果です。
いや、偶然ではなく、やはり目に見えぬ縁が、こういう結果を導いたのでしょう。
いかがですか。 gruene Maske さん、赤松子さん、水玉模様のエヴァさん。

2805

1786万理久利:2011/10/11(火) 20:00:10
「赤松子」 投稿者:ohne Ansehen der Person を読んで
初めましてohne Ansehen der Personさん。どこがで既にお会いしているよ
うな懐かしさを覚えます。

赤松子、赤松氏の「縁」を投稿者は、そのするどい歴史探索眼から紐解い
ています。
読めば読むほど納得してしまう力があります。これは投稿者を超えた何か
が取りついたに違いありません。
縁とは偶然なのか必然なのか、また考えてしまいます。両方だと思います。
赤松氏も自分の正体を認めたわけですから、そのあたりどう考えているの
でしょう。偶然が重なり必然となった、とおっしゃるのでしょうか。
Gruene Maskeさんの「赤松子」の指摘、気ずきには驚かされました。皆が
思索を深める一刀となったようです。

縁といってもそこは個人の努力です。研鑽して自分の夢に向かう、そこに
縁をうまく生かすことができてこその「ご縁」なのかと思います。



1787キメラ17号:2011/10/12(水) 11:36:55
佐高信の筆刀両断
ニューロン・カフェの裏サイトに「戯評」があるが、その真意は巻頭の
言葉にある。そのような投稿にしたいと思うが、くだらぬ愚痴や批判で
終わることもある。

友人から佐高氏の批評をまとめた上記サイトを紹介された。短い言葉で
よくここまで。実名で批判する彼の元にはどんな逆風が吹いているのだ
ろうかと考えてしまう。「くだらん」「奴はバカだ」と切り捨てている
人も多いだろう。

彼の評を読んでいると何故か被評者への愛着や愛情を感じることがある。
皮肉や批判は常に前向きで希望がなければならないと思う。

たくさんの皮肉が書かれているが3点だけ紹介。

93・2  吉本隆明さん
「ばななの父親」という存在価値しかなくなった。

94・6  田中真紀子さん
角栄の実子を角栄に会わせない。角栄の愛人の元芸者とその息子たちは、
真紀子にとって、「弱者」には入らないのだろうか。

’00・10 塩野七生さん
女司馬遼太郎 司馬も日本のエスタブリッシュメントに致死量の毒を盛ら
ずに愛読されたように、塩野もカエサルやアウグストゥスは描いても激越
な反逆者は描かない 変わった女サムライであっても農民ではない。ローマ
で二人のお手伝いを雇い、差別意識にも鈍感。



1788万理久利:2011/10/12(水) 16:22:31
写真を見て二句
万華鏡で碇さんの最近の姿を拝見できました。(2011年10月 9日(日)23時48分)
想像通りの元気いっぱいの姿でした。

●秋の虹 バイクに跨り 重装備
●見てやろう そぞろ寒越え 好奇心



1789キメラ17号:2011/10/13(木) 04:09:26
オキシモーラン・翻訳
「月落烏啼霜満天 江楓漁火対愁眠 姑蘇城外寒山寺 夜半鐘声到客船」

これは街角さんの最近のコメント内にあった漢詩です。意味は漢字から想像しま
したが翻訳機能を使ってみたところ、なかなか飛びました。
以下大手三種の無料ソフトによる翻訳結果です。
中国語→日本語
A)客船に蘇州コールドマウンテンテンプル憂鬱の真夜中の鐘の睡眠の市外呉の
  Ti霜の空オフ漁船江風水

B)白い満天の江の楓のいさり火は眠の姑スーシティー外寒山寺真夜中ベルに悩
  むことに対して客船に月の入の烏は泣いて

C)月が沈む烏啼霜か?日 江楓のいさり火か?眠ることを心配します 姑蘇城
  外寒山寺 夜中の時計か?客船に着きます

◆コールドマウンテンテンプルがなんとも。一番は自分なりに原書にあたること
でしょう。翻訳は訳者を加味して選んで読むようにしています。言葉の可能性は
守り続けることと、ぶち壊してみること、両方必要なのだと思います。



1790万理久利:2011/10/13(木) 13:03:48
今朝の一句
●手を伸ばし 窓を開ければ 金木犀

*金木犀は夜または朝の薄暗い時間に匂いを感じます。
濃い橙色の小さな花をたくさんつけている姿はなかな
か現しません。隠れすご者の演出家です。



1791水彩画愛好家:2011/10/13(木) 15:52:51
蘇州・楓橋夜泊(街角スケッチ)
待ちに待った中国小旅行のスケッチと随想が始まりました。第一回の作品は
やはり第一回を飾る作品だと思いました。うらぶれた張継が船に乗り、沈む
陽と光、鳥を眺めた、多分夜は月と星、宇宙を眺めた、それは至福の時間だ
ったと思います。後に科挙試験にも合格し現世で張り切れたのもこんな至福
の時間を過ごしたからとつい考えます。
百花繚乱的に見える絵ですが、中華風満杯、でもなぜか静けさがある一枚で
した。私にとって、水のある風景は好みで、かつ蘇州は色々な思いを広げて
くれる特別な地です。



1792数字数え虫:2011/10/14(金) 11:19:49
35353
今朝9:40分頃アクセスが35353となりました。素数、しかも左右対称。
足し算しても19、素数です。あっ無限回廊の神野佐嘉江宇宙神祇官の第二の認識.No
でもありました。
ここは、見る人、書き込む人が少ないので、ゆっくり観察、鑑賞することができます。
一長一短といったところでしょうか。



1793万理久利:2011/10/14(金) 12:30:28
チリの鉱山事故救出劇から1年
コーヒーを飲みながらテレビのスイッチを入れると、チリ鉱山事故のその後について
とりあげていました。チ・チ・チ! レ・レ・レ!の歓声からもう一年です。
脱出した33名のうち半数程度の方は現在も職についていないそうです。原因は心の
傷と「縁起が悪い」といって就職を断る企業もあり、被害者は二重の意味で傷を負っ
ているようです。
そんな中、ちゃっかりテレビの司会者、講演活動に専念している強者もいます。
今年の夏31名の被害者が政府に対し損害賠償金を求める民事訴訟を起こしています。
お金を貰っても、まずは本人の立ち直りが一番だと思います。家族、友人、社会も見
守ってあげなければなりません。加わらなかった2名の方は、金などいらん、という
気持ちなのでしょうか。

28号にチリ鉱山事故を材料にした作品を投稿しましたが、改めて生き死にの窮地に
陥った集団、一人一人の心理や人間性の表れ方、リーダーのあり方、そして「その後」
について考えさせらます。



1794整備士:2011/10/14(金) 15:52:24
test
a 戯評が炎上中(朝と同じです)
→ 四時頃鎮火しました。



1795万理久利:2011/10/14(金) 22:01:29
「ラジウム226」
今、話題の床下に段ボール入っていた小瓶の中身の正体です。よりにもよって
こんな時、でもこんな時だから見つけることができました。他からも出てくる
可能性はあります。
不思議だな。誰が隠した、或いは捨てたのでしょう。医療用や夜光塗料として
昔し使用されていたもので今は使われていないとなると・・

バブルが弾けてから日本の不況は留まるところを知らないようです。一昔前、
夜行塗料会社がつぶれ作業員が記念品か腹いせの道具として持ち帰ったのかも
しれません。近くの国の工作員の仕業かもしれません。東電のやらせかもしれ
ません。それとも賑わっているから段ボールごと過去からタイムスリップした
のかな。終の棲家の座敷の下に隠れていたとしても、へっちゃら。数年前たっ
ぷり浴びたし、去年の夏も浴びたから免疫できています。あれれ。
小説が書けそうです。



1796長岡曉生:2011/10/15(土) 01:23:30
肥と筑 第十八回 Maskeさんと赤松さんの評への答え
またまた家庭の事情で、評への答えが遅くなりました。
取り敢えず、Gruene Maskeさんと赤松さんのお二人に答えましょう。

◆Gruene Maskeさん
★天孫族と出雲族が二つに別れていて、同族と見られていない理由
 「兄弟姉妹は相貌も性格もそれぞれである。兄弟姉妹は父母両親から同じ遺伝子を同じ割
  合で引き継いだものではないからであろう」に対して
確かに、兄弟姉妹でも両親から受け継ぐ遺伝子の働き方は必ずしも一律では無いのですが、
ただそれだけでは説明しきれない次のような逸話が残っています。
 それは、スサノヲが、アマテラスの国に上ってきたときの事です。この姉弟は、互いの真
心を証明するために、相手の持ち物(アマテラスの勾玉・玉とスサノヲの劔)を譲り受けて
これをかみ砕いて霧状に吐きだすという方法で子供達を生みましたが、生まれた子供達は、
持ち物の本来の持ち主に所属するとされました。
 この逸話は、この両者がお互いに同族に近い部族とはいっても、通婚可能ないわゆる対婚
関係にある、異なる部族に属していたことを証明しているようにも思えるのです。

★赤松子について
 「神農炎帝を検索して辿り着いた人物「赤松子」なる雨師は、赤松次郎氏の先祖であり、
  それ故、その分身たるカラマツ・ジローが、全国の天気を占うサイトを立ち上げようと
  している」に対して
雨師の子孫が、天気占いのサイトを立ち上げる、とは非常に面白い発想だと思いました。
脱帽します。

◆赤松さん
 私の読書量は仰有るほど大層な物ではありません。蔵書も記紀と中国の史書が中心です。
ただ、買ってきた書物の積ん読期間は、物によっては二、三十年前のvintageものを我が家で
発掘することがあるので、これだけは赤松さんを上回って(???)います。
当然、我が家では同じ本が2冊、場合によっては3冊見つかることも珍しくありません。
このように、書籍に関しては、かなり無駄な買い物をしています。

 以下、赤松さんの疑問についての私の考えを述べてみます。
★疑問の1:遺伝子による検証について
 これについては、専門家が幾つか検証しています。
例えば、次の[日本人−Wikipedia]をご覧下さい。
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA#.E3.80.8C.E5.80.AD.E6.97.8F.E3.80.8D.E8.AB.96
遺伝子による検証については、学者によって色々な説が唱えられていますが、いまだ定説と
言えるほどの決定版は出ていないようです。
 私にとって、この[日本人−Wikipedia]の文中で非常に興味深かったのは、次の箇所です。
  [中国の山東省の臨淄(りんし)から出土した古人骨のミトコンドリアDNA分析では、
   春秋戦国時代の集団は現代ヨーロッパ人類集団・トルコ人集団に近く、前漢時代の集
   団は中央アジア集団のクラスターに入るものであった。]
 これと直接の関係はありませんが、第二次大戦の末期にソ連軍が中立条約を破って攻撃を
仕掛けた挙句、シベリアに抑留した帝国軍人の血液を検査したことがあったといいます。
その当時はDNA鑑定などは無かったので、血液型の分布を調べたのでしょう。その結果が
発表されていないのは、ソ連政府に取っては好ましくない結果が得られたのでしょうね。
 さて、山東省の臨淄(りんし)にいたトルコ人集団が何を意味するか考えてみましょう。
山東省の臨淄とは、徐福船団の出港地と目される琅琊と同じ斉州の都市ですが、琅琊と臨淄
の間の距離は、100km余りという近さです。
 この琅琊は、西暦前5世紀の春秋時代に越王勾践が呉王夫差を破った勢いを駆って北上し
ついにはそこに遷都した場所で、徐方の中心地の徐州とも200km以下の距離です。
 トルコ族出身の周王と同族である呉王の[余]姓と[徐]姓が通じることは今まで詳しく
論証して来ました。さらに、徐福の姓である[徐]は、国語の鄭語注によると、赤狄の隗姓
つまりトルコ族に属するとされます。徐方の[徐]姓は、元もと琅琊・臨淄の近くに住んで
いたのですが、越に敗れた呉王の残党の[余]姓も、越の琅琊遷都に伴ない北方の斉州へと
移住してきた筈です。
 つまり、春秋戦国時代の臨淄に住んでいたトルコ人集団は、徐方の[徐]姓か呉王の残党
の[余]姓であった可能性が高いのです。
このことは[徐福船団の渡来により、トルコ族のタタラ製鉄技術が我が国にもたらされた]
という私の主張を補強してくれる有力な材料となっているのです。

★疑問の2:骨相学などの身体的特徴による検証について
 これについては、縄文人・弥生人の特徴として短頭・長頭などの解析がなされています。
しかし、身体的特徴は生活習慣でも変わるという意見もあって、この方法が決め手とまでは
言えないようです。

★疑問の3:種々の年代測定法について
 これは、重要かつ信頼の置ける方法だと思います。
年代の推定には、この方法の他にも、文字標記を伴った埋蔵品の存在も無視できません。

★私が、文字史料に頼って来た理由
 赤松さんが挙げられた方法は、いずれも高度な専門的知識・装備を必要とするものであり
単なる個人としては、これらについての最新知識を手に入れることは、かなり困難ですが、
出来るだけこれらの知見にも触覚を伸ばし、必要な知識を得たいと思っています。
 今までのように、直ぐに入手できる文字史料に頼る方法でも、先人が気づかなかった点は
まだまだ残っていると思うので、取り敢えずはこの方法で進んで見ようと思っています。
   つづく
2805

1797キメラ17号:2011/10/15(土) 11:14:07
オキシモーラン
 葉隠れ

葉隠れ    何故か三島由紀夫に愛された本
雉の隠れ   尻尾が見えるあの人
お隠れ    白痴
歯隠れ    入れ歯
嫁に隠れて  踊り子号
刃隠し    万理久利
葉隠し    アダムとイブ
前隠し    エプロン
角隠し    無理、無理



1798万理久利:2011/10/15(土) 14:10:03
小学生に私小説を書かせる
昨日NHKで今年春の芥川賞受賞作家西村賢太がゲストで招かれ、その話につい引き
込まれました。ばりばりのオタク私小説家だからです。これについては昨日戯評に
書きました。
さて続けて今朝も同じ顔が出てきて驚きました。なるほどこのための昨日出演だっ
たのです。
課外授業 ようこそ先輩「“ダメな自分”を書いてみよう〜小説家 西村賢太〜」
が放映されていました。

自分の卒業した小学校、六年のある組での授業です。自分の名前を少し変えて、
友達もABCで現すと書きやすくなるよ、そんなことを皆に話していました。
なかなかの作品ができていました。番組のアイデアか西村氏の好意かわかりません
が、なんとクラスみんなの作品を文庫本にしてくれました。きっと宝物になるに違
い在りません。携帯メールに溺れる青年、大人になって欲しくありません。書くと
いうことの面白さと重さが少しでも六年生に伝わったことを望みます。



1799同人α総務:2011/10/15(土) 14:29:45
お知らせ
ただいま投稿から掲示まで時間がかかっています。
投稿は間違い無く受け取っていますので、ご安心ください。
確認中です。



1800長岡曉生:2011/10/15(土) 20:01:03
肥と筑 第十八回 評の2・3(万理さん)への答え
◆評の2への答え
★河口慧海
 河口慧海、本当に凄い人ですね。根本佛教を学ぶために、先ずチベット語を学ことを始め
遂に鎖国状態のチベットに入国して、梵文・蔵文の経典を手に入れた。その意欲と実行力は
圧倒的です。この人が得度した黄檗宗は禅宗の一派なので、佛陀の頃の根本佛教とは比較的
近い教えなのですが、自力の座禅と他力の念仏の混在に飽き足らず、宗旨の枠を離れようと
したのでしょうか。
 明治の佛教家でもう一人凄い探検をやった人としては、大乗佛教の東伝経路だった西域を
探検した浄土真宗の大谷光瑞がいます。この人は浄土真宗の頂きに立つ立場にありながら、
宗旨の枠内に止まらず、大乗仏教の全てに精通していたと言われています。西域探検もこの
考えに基づく行動でしょう。
明治から昭和に掛けての同時代に、河口慧海が根本佛教を志向し、大谷光瑞が逆に大乗佛教
を極めようとしたことは、明治の頃の仏教界の活動的で自由な気風が窺われます。

★越南と日本
両国のサッカー戦の話が出ましたが、実はこの両国、モンゴル帝国の攻撃を自国の力だけで
撃退した、アジアでたった二つの国です。
何がそれを可能にしたか。それは、両国の水軍が持っていた優れた操船技術なのです。
実は、元寇の際の緒戦でモンゴル船を急襲し、副官の高麗の将を討ち取る武勲を挙げたのが
瀬戸内海は大三島の大山祇神を信仰していた伊予水軍の当主、河野通有(みちあり)です。
河野氏の祖先の河野玉澄は、越智氏の当主の越智玉輿の異母弟ですが、その母親という人が、
何と[南越]の女性であったといいます。
河野通有が、この時の恩賞として得たのが肥前国神崎荘小崎郷(佐賀県神埼市)なのですが
ここもまた、徐福船団を介して[越]都の琅琊に繋がる土地なのです。

★飯豊皇女、豊御食炊屋姫尊、豊受姫
 これら姫君の名と豊作・飯の関わりは、収穫を神に供える儀式に由来するものでしょう。
天皇自身が行なう新嘗祭や大嘗祭も同様な祭祀です。
 女帝の場合には何か違った治世があったのかという点に関しては、神の命を伝える役目が
重視されたと思います。

★いまの東京あたりは当時あまり重要視されていなかったのだろうか。
 いいえ。東京・埼玉・川崎市・横浜市の一部を含む武蔵国は、昔は出雲族の土地でした。
河川数が多く船材の木も豊富だったので、海人族の出雲族には価値が高かったと思います。
ただし、当時の関東平野は木々が生い茂る武蔵野平野が広がっていたので、農作物の収穫は
今よりずっと少なかったでしょう。
 この関東平野を豊かな耕作地に作り変えたのは、平安末期の関東武士団なのです。

★飯豊皇女は別名「飯豊青皇女」といい青の意味、青は緑でもある
アヲニ良し奈良の都は・・・  と言うアヲニについては、次のように説明出来ます。
宮殿や寺社の銅葺き屋根の緑青の緑色が[アヲ]、柱などに塗った赤い色が[ニ]です。
つまり、昔のアヲは、今の青色だけでなく緑色も含んでいました。
青信号の青や、木々が青々と茂ると言う時の青は、緑色を指す昔の用法に基づく表現です。
このように木々の葉の色を青と表現するのは、日本だけではありません。
古代中国の詩集の詩経にも、木々の葉を同じく青とする表現が残っています。

◆評の3への答え
★コーヒーブレイク中の美女
 絶世の美女、妲己・西施・虞美人。ここで挙がった美女は偶然ながらみんな南方系です。
先ず、妲己は有蘇氏の出身ですが、有蘇とは恐らく姑蘇(蘇州)の別表記です。この姑蘇は
春秋時代に呉都となった江南の都市なので、妲己は南方系です。
次に、西施はもちろん越人なので、南方系です。
最後に、虞美人の[虞]字は、上部のトラガシラを取ると[呉]字になります。実際、呉国
を建てた兄弟は、呉太伯と虞仲と呼ばれますが、この場合の伯は長子・仲は第二子なので、
呉と虞とは通用することが解ります。すなわち、虞美人も[呉]人なので南方系です。
南方は、顔の凹凸も豊かで目鼻立ちもクッキリとした美人が多いのでしょうね。
2805

1801長岡曉生:2011/10/15(土) 21:08:02
肥と筑 第十八回 評の4(万理さん)への答え
★周とトルコ族
 万理さんの評中に[滅亡時のヒッタイトの移動]と有りますが、アナトリア半島を中心に
存在した古代ヒッタイト王国の民族は、その言語から印欧系の民族です。
一方、私がヒッタイトの製鉄技術を受け継いで東アジアに東遷したと見ているトルコ族は、
アルタイ語族の言語を話すアジア系の民族であり、ヒッタイトの民族とは無関係です。
 ただし、トルコ族の四頭立ての重戦車[駟]も、ヒッタイトから受け継いだ物でしょう。
トルコ族の周は、この重戦車の[駟]で、二頭立て戦車からなる殷の軍勢を破ったのです。

★ケンタウロス
 所で、ヒッタイトが騎馬民族だったのに対し、ギリシア人が馬に乗るようになったのは、
ずっと後の話です。その証拠に、ギリシア神話に登場する半人半馬形の賢人ケンタウロスは
東方の騎馬民族と戦ったギリシア人が、彼らの騎乗の姿に驚いて彼らを擬人化したものだと
考えられています。
ケンタウロスは、ギリシア人と敵対する反面、彼らに色々な事も教えてくれた民族でした。
例えば、クロノスとピリュラーの息子ケイローンは、医学の祖であり、アポローンの息子で
医術の神となったアスクレーピオスや、アキレウスなどの英雄を教育した不死の賢者です。
 ちなみに、占星術の人馬宮(射手座)の像は、このケンタウロスの姿から来ていますが、
人馬宮(射手座)は、知的活動のシンボルなのです。
 このケンタウロスとヒッタイトの関係が詳しく解明できると、きっと面白いでしょうね。
2805

1802同人α総務:2011/10/16(日) 16:05:58
(無題)
TEST

1803万理久利:2011/10/16(日) 20:57:07
肥と筑のお答えの感想
詳細にわたり、分かりやすく、面白く解説していただきありがとうございます。
他の方の分も含まれています。忙しい中時間を使わせてしまったようですが、
読者としてはじっくりと読み応えのあるものになりました。
以下ランダムに

◆以前、たまたま図書館でみつけた本、頭に入っていたのでしょうか、「琅琊」
がめにつききました。『琅邪の鬼』を読んで徐福が琅琊の地で率いていた集団
に興味を持ちました。医術、技術、教育他 揃った集団で、一種宇宙のどこか
らか上陸した人達という感じがしました。
著者丸山天寿は長崎出身、もとは邪馬台国の研究をしていたそうです。そこで
徐福に出会ったのでしょう。今は徐福オタクのようです。

◆古代ヒッタイト王国の民族は、その言語から印欧系の民族でトルコ族ではない。
こんな指摘もきちんとしてくれました。評のお土産です。

◆越南はα25号「無限回廊第二回」の場所としましたが、これは何となくベト
ナムが好きだったからです。改めて解説を読んで、なるほどと思わされました。

◆著者の本の並べ方、分かるような気かします。きっちりしてます。私の場合は
好きな本が手前にあって、ビジネス本や医学本はその後ろに隠れています。ビジ
ネス本はこの春ごっそり処分しましたが,お気に入りのみ残しました。そのうち
処分かもしれません。
本は書斎の小さな本棚と寝室にばらけています。一冊の本を探すのに小一時間か
かったこともあります。要はだらしない。

◎書くときりがなくなります。作品を読む 評を書く 作者の反応を読む 三回
楽しめます。もうひとつ、拙い自分の作品に対して、評をいただき、その答えを
書く楽しみがありました。評はどなたからのものでもいい。あの人からはイヤだ
ということはありません。
改めてアイデアを出した主催者の方達に感謝します。



1804赤松次郎:2011/10/16(日) 21:31:45
?????
テスト 週刊戯評に投稿出来ないのはなぜ?
正確にはシステムを覗くと投稿の文章はあるものの画面には出てこないのはなぜ?
整備士さん解明を頼みます。



1805整備士:2011/10/16(日) 23:13:27
?????
先ほど「戯評」にて実験をしましたが瞬時に表示されました。
システムとしては投稿拒否リストにも計上されていません。
もし貴殿の投稿だけとなると、どなたからの意地悪かもしれません。
個人同士の問題となると整備士も口出しできません。
契約業者からもとりわけ問題ありませんとの回答がありました。
ご納得頂けましたでしょうか。

ネットの世界はいまいち信じていませんので、自分もまだ様子見です。



1806同人α総務:2011/10/17(月) 10:15:02
コーヒーブレイク
本日よりブレイクタイムです。昔の作品の評でも、評の評でも、詩でもエッセイー
でも何でも書いてください。 なおここはいつでもブレイクタイムであります。



1807万理久利:2011/10/17(月) 20:17:04
今日の一句
Ì??  ・ŷ..・   Ŷ 


●棘の中 ほくほく栗と 山の殻
●棘の中 つぶつぶの幸 秋の海
●厚い殻 にょろっと顔出し? 海ミルク

*お土産はターミナル駅で売っている天津甘栗、これで親はイチコロでした
*栗と似てるのがウニ、棘をまとったウニ、めったに食べられません。
*どちらも究極の保身の姿でしょうか、それだけに美味しいと人間はこじ開ける。
*カキも頑丈な殻の中です。これまた美味しい。



1808マリアンタ:2011/10/18(火) 14:39:00
缶ビール万引き男 JR東京駅三・四番線
昨日朝の事件。なんともキオスクのビール一缶万引きで強盗傷害にまで深まった。
60代の男性はどんな気持ちでやったのだろう。万引きとナイフ切りつけの両方だ。
注意した男性は自営業の社長だとか、それなりに勇気と正義感があるのだろう。

京浜東北線三番線の向かいは四番線山手線内回りだ。「無限回廊」のキーワードだ。
ビールに手をかけてしまうところなど登場人物エヴァと似ている。「無限回廊」
のエヴァの脳に埋め込まれたチップは最新式で真新しいはずだが、ヤレヤレ!と命令
があったのかもしれない。ナイフ振り回しまで命令したのだろうか。「軽傷」の指令
があったのだろう。

この人の人生はどんなものだったのだろう。
今頃、浦和元町の豪邸でどっかり座って哲学書を開いている.お隣さんはビール仲間、
遊び仲間のあの自営業の社長。または、大宮駅の近くの公園でじっとうずくまってい
るかもしれない。薄ら淋しい気持ちと、笑ってしまう気持ち、そして、小説に生かせ
ないかなどと暢気に考えている。
http://melody.pos.to/page/jreast/tokyo.htm このメロディーにチップ
が異常反応したに違いない。
そう言えば昨日は嫌な夢を見たようだ。汗をかいて遅くまで布団の中に入っていた。

こんなことをつい考えてしまう事件だった。

雑感まで



1809赤松次郎:2011/10/18(火) 22:01:44
(無題)
詩について

昨夜、弁護士高見沢響子「夢の花」を見た。世間の風評に晒され嫌になった高見沢は都会を
飛び出して一人旅をした。ある鄙びた町でにわか雨に遭い、とある小さな本屋の前で雨宿り
した。本屋の主に勧められるまま店に入り雨の止むのをまった。主が席を外した時に一本の
電話がはいった。しかたなく高見沢はその電話をとる。すると「もはやできあいの思想には
倚りかかりたくないという詩は誰がかいたのか教えてくれ」と老人の声で問うてきた。高見
沢はこれは茨木のり子の「倚りかからず」という詩ですと答えた。
それから雨も止んで、本屋の主に頼まれて高見沢はその老人にその詩集を届けにいって、ミ
ステリーの物語が始まる。

私は「倚りかからず」という詩も懐かしかったが、高見沢が本屋の主と話す中で、目がだん
だん悪くなったので今は小難しい読み物よりも詩の方がよくなったと言っていた。
確かに私も目が悪くなった今は昔みたいにロマン・ロランやドフトエフスキーやトルストイ
などの長編大作に挑戦する気力は衰えたようで、ゆっくり静かに詩を読んで過ごす時間がよ
いようだ。
高見沢響子を市原悦子、老人を米倉斉加年、本屋の主を平泉成が演じているが、なかなかい
いできのドラマであった。ちなみに茨木のり子の詩二題を載せて見たい。

●倚(よ)りかからず

もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくはない
ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ


●自分の感受性くらい

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ



1810赤松次郎:2011/10/19(水) 06:13:07
再び詩について
朝日新聞2011.10.18 文化というコラムに「めくるめく隠喩の詩人」という題で、ノーベル
文学賞のスウェーデンの詩人・トーマス・トランストロンメル氏の記事が載っていた。
「この詩人の目くるめくメタファーは「トランストロンメルの絵」として広く知られる。
異なった要素を持つ言葉を結び合わせ、簡素な日常語に最大な機能を与えて描き出すこの絵
は、読む者の心に深い共感を呼び起こし、その痛みを慰める。」と書いてあった。

このとき私達が試作している、異質な言葉を合わせて思索する「オキシモーラン言葉遊び」
と同じ手法だと思った。確かに今の私達の言葉遊びは、一時ノーベル文学賞の候補者になっ
たこともある西脇淳三郎やトランストロンメルや神野佐嘉江氏等の詩作に比して、とてもほ
程遠いものだが、自分のスタイルを確立するための模索段階だと言え無くもない。さてそこ
でトーマス・トランストロンメル詩集「悲しみのゴンドラ」より詩の一節を読んで見よう。

宮殿の窓一つ跳ね上げ 室内の驚きを誘う
突然の隙間風。
窓外の水上にはごみ運びのゴンドラの姿、漕ぎ手は
片櫂どりのならずもの二人。
リストが書きとめる和音の重さは途方もなく
分析にパドヴァの鉱物試験所に送るべきほど。
まさに隕石群!
休止するには重過ぎて ただ 沈みに沈み
未来の底まで抜け通る
かの褐色のシャツたちの年まで。
ゴンドラは重く積み運ぶ かがみこんだ未来の石を。

また別の一節
「ある埋葬式だった
そして わたしは その死者がわたしの想いを
読みとっている気がしたのだ
わたし自身にもまして」

これは偶然万理久利さんも同じ感想だと昨日話合ったものだが、数年前に駿河台下の三省堂
で求めたフランスの批評家・思想家のロラン・バルト の「喪の日記」を思い出した。



1811キメラ17号:2011/10/19(水) 14:02:01
オキシモーラン 言葉遊び
?????????????????????
民主政(デモクラシー)

*多数決で勝ちたかったらねぎらいと誉め言葉、そして食い物を用意せよ。
変わりに金でもよい。くいつかないのは少数派だ。
*多数決で勝ちたかったら多くの人に会って話し、時々少数派からひどいこ
とをされたと涙しろ。。 。新聞、ネットでもいい。少数派は目立たない。

*拒否の一形態
「基本賛成しない」→「相手を認めない」→「感情的になって貶す」→
「ヒステリックに喚き叫ぶ」→「誰からも相手にされなくなる」→
「それでも自分が正しいと勘違いし続ける」
こんな子供議員も時々見かける。

*やんわりの技術、騙す技術、わけのわからぬ数字資料を持ち出し目くらま
し、やらせも巧妙にしかけて、相手をしてくれる見方の人間を死守する能力
をもつ「お化け」がいる。何よりお化けについていく「おま化」もうじゃう
じゃいる。出した資料の数字の桁が違っているのに双方気がつかない。

*愚衆政治だから鉄人を求める、だかそんなにうまくいかないようだ。プラ
トンだったら何というのだろう。ギリシャ、イタリア、日本も財政破綻が騒
がれているが、みくびってはいけないようだ。騙す知恵もあるが乗り越える
知恵もある歴史の重さ。

政治世界のオキシモーラン。



1812万理久利:2011/10/19(水) 23:08:02
今日の一句
●秋の変 温度上下に 放射能
●秋の風邪 布団が落ちて 微熱でる
●夢を見た ガス釜で炊く 新米が
●夢は秋 真っ赤な紅葉 母の歌

*同人の先輩碇氏に、毎日たくさん句を詠みなさいと言われました。
句は嫌いではないのでたくさん作りますが、投稿しないゴミ箱行きのもの
もたくさんあります。
なかなか奥行きが出ません。書くことは夏休みの日記と作文からはじまり
詩、エッセーでした。書きやすかったからです。俳句も似たようなもので
すがともに上達とはいきません。これは「心」、「人間」の上達ができて
いないからだと痛感しています。



1813万理久利:2011/10/20(木) 11:18:15
詩人・アンドレ・マリ・シェニエ
詩については色々考えることがあります。もちろん今回のノーベル文学賞受賞者についても。
青空教室で詩が公開されると、つい立ち止まり寄り道しました。過去の有名詩人の作品にも
寄りました。それでも飽きたらず海外作品についてネットで調べていたら革命に消えた、
ソクラテスのような詩人がフランスにいました。

「茶化し屋どもにかかったら優雅貞淑能弁な美しいお方が陰口の的になるのは知れたこと」
「あなた方があの不潔な男を」
「気高いお口に似合わない雑言づくめで罵ったらそれこそ彼らの思う壷です」
「連中とあなた方では言葉が違う。彼らの真似をしたもうな」

人のことをあげつらってばかりいる人間は、所詮、どんな立派な人のことをも悪口するもの
である。くだらない悪口など、放っておきなさい。同じ低次元にまきこまれては、彼らのね
らいに乗ったことになる。誰が何といおうとも、自若として、わが魂の気高さを守りぬけば、
それでよいのだ。(引用)という意味らしい。

これはフランス革命の中「国家反逆罪」で死刑になった詩人アンドレ・マリ・シェニエが
極刑直前に書いた詩だといいます。密かに戯評千人切りを目指す私にも言われているようで、
しばし考えました。私は決して「戯評」にかける人間を根っこから否定しているわけではな
い、嘘と騙しと誤魔化しを否定しているのだと。その中心人物には愛情と哀れみすら持って
います。
集団となれば、逃げる人、黙る人、煽る人、ズルを考える人がウジ虫のように湧いてくるも
のです。私はそんな人間にならないように、集団の魔術にかからないようにと、「戯評」で
ブラッシュアップしているのです。彼らの(故人も含めて)中に自分の姿を見て、日々戒め
ています。もうひとつ、私は彼らの良いところも含めてその殆どを知らないことを知ってい
ます。人間一人の歴史は長い。一人一人の歴史を尊重しています。そんな言い訳を考えてい
ます。まんざら言い訳でもありませんが。

「詩」は色々な原語、形式、種類がありますが、基本、短く訴える。その時代の力を持ちま
す。生き物、花、山、海、空、そして宇宙の世界に引き込まれます。あとはこころの響きと
言葉の響きです。詩そのもののかたちも「見る」詩へと誘われます。小説一辺倒であったの
が、なぜか短い詩に心奪われるようになりました。心も体も単純化したのでしょう。数百年
前の作品も、それを受け止める人、受け止めることのできた人の中で生き続けるのでしょう。

今回の受賞でまた詩にも陽があたるのかな、是非あたってほしいものです。



1814赤松次郎:2011/10/20(木) 23:09:50
無限回廊 第五回の感想のまえに
この作品の感想を書く前に、無限回廊という作品の創作の意図を少しおさらいしてみようと
思う。この作品は第一回の冒頭に書いたように、マウリッツ・エッシャーの絵、アウグス
ト・フェルディナント・メビウスの輪、フェリックス・クリスティアン・クラインの壺など
時空、すなわちずんずん進んで行くといつの間にか元に戻り、堂々巡りしてしまうトポロ
ジーの不思議な世界へ迷い込んだ主人公達の物語である。ニーチェの永劫回帰という思想の
真相を解くべく宇宙や時空に飛び出して求め彷徨う、エヴァー・マリー・ゼノンこと万理久
利、グレイ・ブレインこと長岡曉生、サカエ・ル・カミノこと神野佐嘉江、バード・ブレイ
ンこと赤松次郎の四人(厳密には三人)で持ち回りで書いていくという、オムニバス形式の
作品である。彼等はまったく違った職業や場所で生業をなし、それぞれの分野の達人揃い
だ。だからたくさんのペルソナを持つ彼等が担当したそれぞれの作品は、夢か現か幻か時代
や空間を超えた奇妙奇天烈この上なく、飽きない面白さだ。しかし担当者は最初に塗炭の苦
しみと、最後にはそれに見合う快楽を味わう事になる。なぜなら、次の作者は前回の作者が
創った独断と偏見に満ちた妙なプロットを引き継がなくてはならないからだ。まさしくその
苦しみと次回の担当者に難題を残すという意地悪な悪魔の楽しみが待っている。
さて今回はピエログリフ大学で法学を学び酒席で卒業した、どこまでが現実かどこまでが夢
かという無重力の世界を創ることに置いては大変非凡な才能を発揮するエヴァー・マリー・
ゼノンこと万理久利さんの担当である。

2806



1815長岡曉生:2011/10/21(金) 03:21:49
無限回廊 第五回:評の1
★著者画像について
著者自身のコメント中に、自らの入院中の事を
「体の心配より、時間を持てたことに嬉々としていました」
とあるが、いかにも喜々とした像である。
両手は手旗信号か交通整理をかたどったというところであろう。
あるいは、目が離せない雛鳥を守る親鳥の心境を表わしているのかな。
右足が肌脱ぎなのは、きっと痒いところを、手で掻いている時に撮られた写真なのだ。
ざっくばらんで、この人らしい像である。

★久しぶりの日本で
 エヴァは、苦手な地震の長い揺れという刺激の中で目を瞑ると、自分が今過去にいるのか
未来にいるのかが判らなくなる。彼女は、自分が現在の時点にいるとは思わないのだ。
要するに、他の登場人物同様、エヴァは飛翔に入りやすいのだが、エヴァの場合、いきなり
時間飛翔に飛び立つことが出来るのである。
エヴァが活動しているときや飛行機に乗っているときは、地震の恐怖から逃れられるという。
その活動時には精神は中立状態から離陸しており、大地が安定か不安定化は、彼女にとって
問題にならないのである。
 さて、誰かにつけられている・見張られている気配の中で、エヴァは環境問題の勉強会に
出席するため、会場となる昌平坂探偵事務所に出かける。その途上、会場近くの本郷冷熱と
その社長にまつわる思い出にふけるのだ。

★K大脳神経外科にて
この病院で診察を受けたエヴァは、自分の日頃の不安感や異常な夢の原因が脳内の青く光る
物質にあるらしいという説明を受けるが、原因究明のための開頭手術は拒否する。
さすがは、素数17で特徴付けられたエヴァに相応しい応答である。
この節は、前後の両節とは時間が不連続な、独立した節である。

★古本店兼コーヒー店「チェ・ゲバラ」にて
ここは、本郷冷熱の社長に会う前の時間つぶしに立ち寄った店である。
実はこの店、本郷冷熱とは空間的にも人間的にも深い関係があることが後で判るという巧妙
な仕掛けが施されている。

★本郷冷熱にて
エヴァは、ここの受付で社長に予約無しの面会を申し込むが、秘書に断られる。
この秘書も、二人が話題にした猫も、読者にとっては旧知の存在とも思える何だか不思議な
取り合わせである。
面会を断わられたエヴァは、それにもめげずホール見物の許可を取って社内探検を始める。
この行動も、矢っ張り素数17の性格を持つエヴァそのものである。
エヴァは、エレベータホールの横の壁の猫の仮面との間に独特の挨拶のやりとりをした後、
壁に隠された秘密のエレベータに乗り込む。しかし降りたい階には降りられず、何度も昇降
を繰り返すエレベータの中に閉じ込められる。最後にいきなり地下階へと落下したエレベー
タの箱の中で頭を強打し、自動的に開いたドアの間から前方の床に倒れ込む。

ようやく、この場面で、三人の作者による作品間に、明確な接点が定まるのである。
  つづく
2806

1816赤松次郎:2011/10/21(金) 09:46:17
選ぶべき道は脱原発ではありません
朝日新聞2011.10.21
選ぶべき道は脱原発ではありません  国家基本問題研究所 理事長 櫻井よしこ
という意見広告が載っていた。
主旨は
「原発事故で大きな岐路に立つ日本。事故は二つのことを教えてくれました。事故が原発管
理の杜撰さによる人災だったこと、震源地により近かった東北電力女川原発が生き残ったよ
うに、日本の原発技術は優秀だったこと、この二点です。いま日本がなすべき事は、事故を
招いた構造的原因を徹底的に究明し、より安全性を向上させた上で原発を維持することで
す。選ぶべき道は脱原発ではありません。」とある。

もともと櫻井よしこ氏は保守主義の論客と思って見ていたが、これは彼女だけの執筆ではな
いかも知れないが、このようなすり替えと乱暴さに疑問を感じないほど雑な論理展開をする
人だとは思っていなかった。これは有利な事実だけをとりあげて、不利なものを無視してで
も論破するぞという、手段を選ばない強引さを感じた。いろいろのレトリックや詭弁を臆面
もなく使いそうだから話半分に聞いた方がよさそうだ。

さてその主旨書を読んで三つほどの疑問があった。
一つは必ずしも震源地に近いから被害が大きいという思い込み。どの程度の検証がなされた
のか。今話題の長周期地震動などは震源地から相当遠いところでも大きな被害をもたらすも
ので、この現象の学術的検証は始まったばかりなのである。だから原発の建築の形態や立地
地盤や環境による条件が違えば一概に断定する事は出来ないのではないだろうか。

二つ目は日本の原発技術は優秀だったことど断じているが、スリーマイルやチェリノブイリ
などと比較しても大きい災害、しかもそれらの数十年後に起きた事故ということをみても、
とても優秀であると断定はできないはずだ。

三つ目は「事故を招いた構造的原因を徹底的に究明し、より安全性を向上させた上で原発を
維持することです。」という意見を言う一方で、調査や原因究明をする前に二つの断定をし
ていることは大いに矛盾する論理ではないのか。

どうもこの手の保守主義者の観点があまりにも国益に偏っていて、人類の存続といった大き
な観点が欠けているように感じられる。国益を守れても地球上に人間が一人も住めなくなっ
たら結局元も子もなくなるだろうにと思ったことだった。



1817整備士:2011/10/21(金) 16:52:47
BGM
音声バーが復帰しました。現在はスタート起動をOFFにして読者が聴いてみたい
ときにスタートのクリックをしていただく形をとっています。
ニューロンカフェの裏サイト「戯評」と開いたとき音声で確認できるのではないか
そんなことも考えました。(戯評は現在開くと歓迎かのようなハープの音が流れてき
ます)たまには音楽を聴きながら文章を読んでみてはいかがでしょうか。
気分に合わせて自由選択です。

*何のメロディーでしょうか。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001899M.png



1818長岡曉生:2011/10/21(金) 21:28:42
無限回廊 第五回:評の2
★エレベータから倒れ出た後の幻覚
 所が変わり、煙と線香と人とで溢れかえる香港の小さな廟周辺における幻の場面となる。
この廟の回りで座禅している人の中に、亡くなった母と祖父母を見いだすエヴァ。不思議に
感じながらもショートパンツのポケットに入ったオクトパスの存在から、この場面の時期が
1990年代終わり以降の筈であると醒めた判断をするエヴァ。
つまり、エヴァは常々このような体験には慣れていて、気が動転することは無いのだ。

★東大病院別館地下のICU
 エヴァが運ばれた専門科の担当教授は、何とDr.ゲバラと呼ばれる人物。
付きそう看護師は、その姓を鳩胸ならぬ鳩園と呼ばれる女性。
いずれも、従来のストーリーとうまく結びつけた設定である。

★期限切れのトレーの物体
 白いトレイの上に残った一辺5mmほどの金属の正体は、恐らく開頭手術で取り出された
チップであり、エヴァの頭の中で出現する17個の光を生み出す物体である。
期限切れと有るからには、当然バッテリーを内蔵しているのであろう。
本人の承諾なしに手術を受けたエヴァは、この病院からの脱出を決心する。

★脱出
 避難用出口から階段踊り場を経由して秘密の地下道に出たエヴァ。
 最初に立ち寄った例の喫茶店チェ・ゲバラでは、エヴァがマネシツグミとの間の応酬で、
何やら佐賀弁に似た答えを聞いたのは、それこそ作者の遊び感覚であろう。
さらに秘密の地下道は、広くなるとともに枝分かれまで見せる。
 エヴァが二番目に出会ったのは、20年以上前に大事件を起こした某新興宗教のパロディ
集団の隠れ家であり、エヴァはここに迷い込んで不思議な体験をする。教主の頭上の竹の枝
にとまっていた人まね上手な三羽の鸚鵡に出会ったのはここである。
 エヴァが、もっと先の扉を開いて出会ったのは、何と深い青の世界、宇宙である。
そこからは太陽の回りを回る地球が見える。つまり扉を開けると、地球の遙か彼方の外惑星
の軌道周辺にいきなり出るのである。要するにこの地下道はワープ構造を持っているのだ。
ここから先は、想念の力で一瞬の内に移動可能となる。エヴァは識大空間を移動できるのだ。
この主人公ならば、さもありなんと言っておこう。
 さて、犬と猫のお面を被った変なおじさんの二人連れとすれ違ったあと、端っこ端っこと
念じたエヴァが行き着いたのは、「立ち入り禁止」の文字が書かれた指状の柱。
おまけに、いつの間にか、お猿仮面を被っていた。
「立ち入り禁止」の書体は、Dr.ゲバラの書体に良く似ていた。
ということは、先の二人連れは、お猿仮面のエヴァがここに来ることを予想し、先回りして
六字名号ならぬこの六文字「立ち入り禁止」を書いたに違いない。何と素早い働きであろう。

★地下道の揺れ
 エヴァは、いつの間にか地下道に戻っていた。そこでいきなり地震の大きな揺れに出会う。
さらに、このすぐ後に津波にさらされる。確かに東京の地下道は水に対して弱いはずである。
彼女を助けたのは、たくさんの空気を吸った岡本ゴムで構成されたエヴァの箱船だった。
という、笑えない、いや大いに笑える成り行きが続く。

★本郷冷熱の地下室
 津波に流された筈のエヴァが気づいたのは、やはり本郷冷熱の地下瞑想室前のエレべ−タ
の開いた扉の前だったのである。
 とすれば、つい今しがたエヴァが見ていた音と像とは、頭を強打してから床に倒れ落ちる
までの、ほんの一瞬間の幻像なのか。
 それとも、エヴァの精神が、瞑想室中のチェ・ゲバラと本郷社長の手引きにより、実際に
時空間を旅してきたのであろうか。
この作品の大いなる謎がここにある。
著者の明快な謎解きを期待したい。

★おまけ:不思議な鳥たちの登場
コーヒー店の十九羽のマネシツグミ・東大病院の鳩園看護師・新興宗教の隠れ家での三羽の
七色の鸚鵡などの[鳥]類が、それぞれ素数に係わって出て来る。
この作品は、ことほど左様に凝った作りなのである。
  おわり
2806

1819赤松次郎:2011/10/22(土) 20:15:29
無限回廊 第五回の感想−その1
◆獅子心王
エヴァーはアメリカ中西部で獅子心王の末裔と称する、ライオンのたてがみを思わせる髪と
頬髭をしたリチャードに邂逅する。なんとまあ第四回のバード・ブレインの筋にうまく合わ
せたものだ。ところで獅子王のおさらいをしてみよう。(wikipediaによる)
リチャード1世(Richard I, 1157年9月8日 - 1199年4月6日)は、プランタジネット朝第2代
のイングランド王(在位:1189年 - 1199年)。ヘンリー2世の三男(第4子)。母はアリエ
ノール・ダキテーヌ。妃はベレンガリア・オブ・ナヴァール(ナバラ王サンチョ6世の
娘)。リチャード獅子心王は吟遊詩人としても著名な人物で、生涯の大部分を戦闘の中で過
ごし、その勇猛さから獅子心王といわれた。イングランドのオックスフォードで生まれた
が、在位中イングランドに滞在することわずか6か月であったが、中世ヨーロッパにおいて
騎士の模範と人々にたたえられた。

ケイト・ブッシュ「ライオンハート」Kate Bush ? Oh England My Lionheart (1978)
おぉ!イングランド、私のライオンの心
私はあなたの庭で、あなたの腕に抱かれてすぐに消えてゆく。
兵士たちは穏やかになり、戦争は終わった。
防空壕には、クローバーが咲きほこり、
はためく傘たちが通りを埋める。
雨に煙る私のロンドンブリッジをもう一度。

おぉ!イングランド、私のライオンの心!
ケンジントン公園でピーターパンは子供をさらい、
あなたは私に、流れるテムズ川の上でシェイクスピアを読んでくれる。
あの古い川の詩人は、決して終る(忘れられる)ことはない。
私たちの脈打つ心(心臓)には、大鴉がいて、
そして、塔が崩れるのを引き止めている。

おぉ!イングランド、私のライオンの心
おぉ!イングランド、私のライオンの心
おぉ!イングランド、私のライオンの心
私は逝き(死に)たくない。

おぉ!イングランド、私のライオンの心
私の黒のスピットファイアから自分の葬儀のはしけに落ちた。
リンゴの花咲くなかでもう一度私にキスして、
ひとつの願いをかなえておくれ、
果樹園で、私のイングランドのバラ を慈しむことを
あるいは、私を我が家に導いてくれる私のシェパードといっしょにいることを。

おぉ!イングランド、私のライオンの心
おぉ!イングランド、私のライオンの心
おぉ!イングランド、私のライオンの心
おぉ!イングランド、私のライオンの心
おぉ!イングランド、私のライオンハート、
私は逝き(死に)たくない。



1820:2011/10/22(土) 21:59:57
「無限回廊 第五回」に寄せて
???????????????? 江波真理 解体(懐胎)

?????????????????????????????????????????? ダダイスト・鳳 情事

??彼女は遊星歯車の踵を滲ませ
??その胸はカルデラを形成する。
??かつて脳は海星・雲丹を繁茂させた。
??眼球はアスファルトを塗布するペン先だ。

??腹部は船檣の爛れを癒す樹液を含み
??頭髪は劣化したラジュウムだ。
??右肩は環状道路の波打ち際にもたれ
??その手はマルドロールの爪を舐め 風を結う。

??腸は黄河に達し
??舌下に金雀児を腐食させる
??心臓は 日干し煉瓦の 朝露を絞る
??唇は羅針盤の裃だ。

??背骨は緯度を計測し 頬骨は盥を刻み
??臼歯は海綿体を竹林と化す
??盲腸は減色混合され 耳朶は段階を滑り
??骨盤は思想を泥土化し リンパ液は偶像の幻灯だ。

??執刀医は 大さじ2杯の ベンガルトラを縫合する。



???????????????????????? 筆記:緑の覆面読者(gruene Maske)

1821万理久利:2011/10/23(日) 10:15:41
評のお答え(長岡さん)
「無限回廊」は自由になれる、自由に遊べるテーマでした。それはあくまで
も自分だけのことであって、趣味、趣向が異なる人には読みづらい、あるい
は理解を越えるのではないかと思います。

☆著者画像とコメント??「足を出す」
顔に全く自信がないので、興味をほかに移す作業をついやったのかもしれません。
手足を動かし大きくポーズとおどけ顔のものが多いのですが、同じ理由でしょう。

★本郷冷熱の地下室に戻る
「今しがたエヴァが見ていた音と像とは、頭を強打してから床に倒れ落ちるまで
の、ほんの一瞬間の幻像なのか。それとも、エヴァの精神が、瞑想室中のチェ・
ゲバラと本郷社長の手引きにより、実際に時空間を旅してきたのであろうか」
この作品がスタートする前に基本的なプロットが渡されています。あくまでも
そのプロットとこれまでのストーリーを意識する、それ以外は自由です。東大
病院別館から繋がる地下はもう一つの世界。書いている時は日常を離れて自分
自身別世界を浮遊する体験があります。それを時空間の旅と呼ぶかどうかはわ
かりません。「手引き」とありますが、それは出会った本、出会った人達から
の手引きがあったのだと思っています。

★おまけ:不思議な鳥たちの登場
「コーヒー店の十九羽のマネシツグミ・東大病院の鳩園看護師・新興宗教の隠
れ家での三羽の七色の鸚鵡などの[鳥]類が、それぞれ素数に係わって出て来る」
前述しましたが、プロットの中に素数が組み込まれており、著者自身も素数に
関わりもち好きな数字だからです。1とその数自身でしか割り切れないことであ
る数字は、なにか凜ととした、独立を主張しているように思えるのです。
「合成数」にはない気高さです。

教祖の頭の上の三匹の鸚鵡、勿論あのおどろおどろしい教祖です。教祖が漫画の
ような悟り、都合の良い悟りと行き場を失ったエリート幹部全体が合成数で、
その頭に敢えて素数を置いたのです。

※おわりに
無限回廊は今でも著者の頭の中で門を開いています。なにかの瞬間にふと入り込
むようです。
2806



1822万理久利:2011/10/23(日) 11:33:19
寄稿「詩」(緑の覆面読者)を読んで
鳳 情事氏がしたためたオキシモーランティックな詩を覆面読者さんが投稿して
くれました。なかなかの詩で少なからずの感動を覚えています。

「江波真理 解体(懐胎)」題がしゃれています。
真理は解体を繰り返しては、何物かを懐胎しているのでしょうか。

「彼女は遊星歯車の踵を滲ませ」から始まり胸、脳、眼球、腹部、頭髪、舌、腸・・
骨盤へと、それぞれ江波真理の人体をなぞり、印象、心象を不思議なほどピッタリ
と表現しています。シュールで少し不気味。江波の心の中の風景です。

「執刀医は 大さじ2杯の ベンガルトラを縫合する」最後の言葉です。
ベンガル虎は大型で強力な肉食獣、大さじ2杯の絶滅危惧種。
チビクロサンボの、くるくる廻ってバターになるトラの話しを思い出しました。
今朝ホットケーキにバターを大さじ2杯、たっぷり塗って食しました。



1823万理久利:2011/10/23(日) 14:56:33
無限回廊 第五回の感想−その1(赤松次郎)の寄り道
ケイト・ブッシュ、懐かしい名前が突然ライオンの詩とともに蘇ってきました。
彼女は、キュートな猫顔で首が長い、そのままでも綺麗なのに、シャドウを分
厚く塗って、体を揺らし、手を伸ばし、そして猫のような声で歌う姿は天使か
小悪魔のようでした。 ロンドン生まれのシンガー・ソングライター、他の作
品も含めこうして詩を読み直すと彼女はグレートブリテンに魅せられているの
かもしれません。

ライオンは王たる風格がありますが、トラはどう猛で、思慮に欠ける、そんな
ことも思い浮かべました。

ご存じない読者に画像と音楽ををご紹介します。
「ライオンハーツ」??http://www.youtube.com/watch?v=1So6ok542jA
「嵐が丘」    ??http://www.youtube.com/watch?v=91_kCdoKaUE
嵐が丘の詩です。

「なぜあなたは去ったの
あなたを求めていた、その時に
あなたを憎むわ。そして、愛している

夜の悪夢
この闘いに負けるだろうと、みんな言うの
嵐が丘を後にして

ヒースクリフ、わたしよ
キャシー、うちにおいで
とっても寒いの
あなたの窓から入れてちょうだい・・・」

評を読んでいてとんだ寄り道をしました。
2806



1824赤松次郎:2011/10/23(日) 20:35:53
無限回廊 第五回を読んで−その2
「久しぶりの日本で、日本の大手広告会社、アジア支局に勤めるエヴァはすっかりくつろい
でいた。ほぼ一ケ月の休暇をとれたからだ。金曜の朝もビールを片手に長椅子に横たわり読
書をしていた。」とあるように、エヴァはどうも酒が好きらしい。
物語の中でもいくつか出てくるが、ここで小説や映画のなかで描かれた有名な場面を調べて
見た。

◆ダイキリ
 ヘミングウェイが愛飲したフローズン・ダイキリは、ラム酒をダブルにし、グレープフ
 ルーツ・ジュースを入れ、砂糖を抜いたもので、これをパパ・ダイキリと呼ぶ。
  * ラム - 45ml
????* ライム・ジュース - 15ml
????* 砂糖 - 1tsp
◆ギムレット
 レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説『長いお別れ』中の代表的な台詞
 "I suppose IT's a bit too early for a gimlet," he said.(ギムレットには早すぎ
 る)
????* ジン - (全量の)3/4
????* ライム・ジュース - (全量の)1/4
◆マム
 映画「カサブランカ」の名セリフ “ 君の瞳に乾杯 ”Here's,lookin'AT you,kid という
 名セリフと共に飲んだシャンパンが「マム」。フランスのシャンパーニュ地方特産の発泡
 ワインである。
◆ペリエ・ジュエ
「危険な情事」の中で、サムが、浮気相手のアレックスと飲んでいるのが「ペリエ・ジュエ」
 これもシャンパン。
◆ジャックダニエル
 1978年製作「殺人遊戯」のポスターで、松田優作が持っている酒は、テネシー・ウイス
 キーの「ジャックダニエル」。トウモロコシ・ライ麦・小麦・大麦などを麦芽で糖化、さ
 らに酵母を加えてアルコール発酵させる。

若い時は浴びるほど飲んでも平気だった私だが、そのときは酒の味などよく判らなかった。
しかし今、医者から控えろと言われてみると無性に飲みたくなる。昌平坂探偵事務所のフィ
リップ・マーローを気取って、新宿の高層ビル51階のとあるバーで、きら星のごとく瞬く様
々な色の町の灯りを眺めながら、ギムレットを賞味してみたいと思った。

2806



1825水彩画愛好家:2011/10/24(月) 15:20:40
江村橋・楓橋夜泊の地(街角スケッチ)
水の街 蘇州が続々とでてきました。どこで感想を入れようか戸惑
っていましたがひとまずこのあたりで。
橋のカーブと、なにやら「君の名は」を思い起こさせる男女がいい。
川に映る景色もとけこんでこの街、この時、この瞬間を蘇らせます。

蘇州は気になる場所です。父から聞かされ、母は渡辺はま子そっく
りに蘇州夜曲を歌っていました。もう一人、私の尊敬する人の奥様
が蘇州の医師の娘、文革の嵐に遭いアメリカに、香港へと移り住み
ましたが、蘇州は懐かしき故郷のようで多くの話しを聞きました。

彼女が亡くなる一週間前に、ご自宅をお尋ねしいっしょにご主人が
作った日本の即席ラーメンを食べました。その時も蘇州のお話を聞
いたような覚えがあります。
彼女が今蘇州に戻ったら何というのでしょうか。ドラエモンやアッ
プルショップの偽物を堂々と開くお国柄です。蘇州のにせものをつ
くりあげるのでしょうか。川の流れだけは変わっていないことを祈
ります。
街角さんのコメントに惹かれてこの絵を選んだようです。

*大きな画像、そしてコメントをお読みになりたいかたは上記「街角スケッチ」
をクリックしてください。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001907M.jpg



1826万理久利:2011/10/24(月) 20:21:37
醜い顔
歌舞伎には興味はありませんが、NHKで「暫」の紹介を目にしました。赤
の目張りは正義、青の目張りは悪を現したとか。
清原武衡が、自分の意に従わない人々を家来に命じて斬ろうとするところ
に、「しばらく、しばらく」というかけ声とともに赤い目張りをした勇ま
しい鎌倉権五郎が登場し人々の命を助けるという勧善懲悪ストーリーです。
その目張りと顔つきは「いかにも、いかにも」という感じでした。

リビアのカダフィが死にました。戦闘中のものか、殺人がわかりませんが
その顔が実に醜かった。青目張りの悪顔清原武衡顔です。そう言えば、イ
ラクのフセインもそうだった。北朝鮮のあの人も。一見青の目張りは見え
ませんがブッシュや、プーチンも不気味で醜いとつい思ってしまいます。
もう一人、鸚鵡の麻原さんですね。実に醜い。

いよいよの時、人は顔に全てが出るのでしょう。歌舞伎も政治も「舞台」
でもありますが、歌舞伎は楽しみの舞台、憂さ晴らしの舞台、政治は欲と
執念と思い込み・違い、の舞台だと思います。例外の政治家もいる(いた)
でしょうが、今を生きる自分としては、近年の悪人顔が思い起こされます。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001908M.png



1827万理久利:2011/10/25(火) 08:59:24
Re: 選ぶべき道は脱原発ではありません
> http://9330.teacup.com/alpha/bbs/1898 [元記事へ]

気がつかない人、気づこうとしない人

原発に関する広告についての投稿がありました。順序だてて鋭利。ちょっと
こわい分析力。この人らしい感情を含まない、つまらないくらい淡々とした
文章です。私は感覚で、社会、政治やエネルギーについて書いてしまいます。
日々それなりに資料にあたり真実を自分の目で見たい考えたいと思います。
でも文章にするとやはり感覚的なもの、浮ついたもの、説得力に欠けるもの
になってしまいます。

さて、桜井よしこさん、昔から不思議な女子アナそして評論家だなと思っ
てきました。顔がよく見えないのです。同じく曾野綾子さんが思い浮かび
ました。この二人どこかずれているのです。そのずれは感覚ではなく文章、
発言の分析することにより、より明確になります。そこを突いたのが掲題
投稿だったのでしょう。勿論彼女たちに悪意など微塵もないことは承知し
ています。

よしこさんは、生まれと、放送アナの経験を積み独身を貫き世の為に活躍
する女性です。綾子さんは宗教がその背景にあると思われますが、夫であ
る三浦の影があって、生きてきたのではないだろうか。ともにどこかずれ
ているように思えます。

保守的で、論理思考のできないおばさん二人、優しそうなおばさんに見え
ますが時として決めつけ、思い込みだけからくる「手段を選ばない強引さ」
をふりまきます。それに少なからずの人々が騙されてしまいます。
そう言う私はあれだけ熱心に外にでて、社会のためになる活動はしてこな
かったし、文章も書いて来ませんでした。一粒の砂であっても、おかしい
ものに気づく、論理的に考えることのできる人間になりたいと思ってきま
した。社会に出てそれなりに「力」持った彼女たちです。あまり関心はあ
りませんが、これからも人間を磨いて欲しいと思います。
遅くはありません。



1828同人α総務:2011/10/25(火) 10:36:51
お知らせ
同人α29号締め切りが、来週月曜日10月31日と迫っています。
秋の夜長のひととき、ペンを握ってご自分の新たなる世界を創って
みてはいかがでしょうか。ジャンルは問いません。

         題名:兆(きざし)
         副題:無意識と意識の狭間で



1829マリアンタ:2011/10/25(火) 13:35:19
βエンドルフィン
今日夢は見なかった、というより多分覚えていないだけのことだろう。

朝からニューロンの分泌がさかんだ。ドーパミンでやる気と負けん気、その後
エンドルフィン分泌で幸福感。これは鬱の時の症状で、一時の躁、この後また
反動がくる。慣れっこになってはいるが毎回きついことはきつい。だがそれな
りに楽しんではいる。死を直前にした人はβエンドルフィンで一杯だというが、
最後くらいはβモルヒネを使わずありのままの自分でいたいと思って居る。

普段からβエンドルフィン一杯の人達も多いような気がする。とりわけご老人
に多い。若者は一応に、それなりに自然体だ。必要がないのだろう。
エンドルフィン一杯のご老人たちが強い人(知恵者)なのか弱い人なのかはわ
からない。

そろそろ本日のエンドルフィンも消えてきたようだ。日常をゆっくりこなすか、
本を読むか、また夢の世界だ。これが対処法。



1830赤松次郎:2011/10/26(水) 07:10:52
無限回廊 第五回を読んで−その3
エヴァが鳩園看護師の目を欺いて東大病院の旧館地下の病棟から脱出する逃走劇はなかなか
謎だらけで面白い。その地下道は江戸時代に作られた謎の通路か、戦時中作られた巨大シェ
ルターか、戦後着々と作られた蟻の巣なのか、とあるようにとにかく古色蒼然たるものだろ
う。しかしエヴァが歩けるような灯りがあるとすれば不思議で、どういう構造に成っている
のだろうか。
ともかくこの中にはマネシツグミ、アメリカ製の1950年代クラシックカー、「どうゆう」、
髪を束ね、髭まで束ねた尊師こと「ひるはら」死刑囚七色の鸚鵡(おうむ) 、「おとめ座銀河
団」、パンティー、もやし、ウドなどのエヴァの方舟に積まれた種々雑多な代物があった。
よく考えてみるとその地下道の世界は、良いものも悪いものも入っているパンドラの箱では
ないか。それらが時々ランダムに地表の現実の世界に漏れ出でて、人間どもに悲喜こもごも
の営みをもたらす原因を作っているのではないかと考えられる。そしてエヴァは遂にその箱
のなかに「希望」を見つけられたであろうか。
そしてその中に出没するもの全てが言葉遊び・もじりになっていて、もうすこし量と質をそ
ろえればまさしく20世紀の奇書「フィネガンズ・ウェイク」並だ。しかしこのシーンは実は
鳩園看護師によって大量に盛られた鎮静剤の作用による夢の可能性が考えられ、未だに東大
病院の旧館地下の病棟のベッドの中かも知れないのだ。



1831万理久利:2011/10/26(水) 18:23:46
小さな小さなおばさんが
 30年連れ添った10歳も年上の同居・同棲の男性を切り刻んで捨て
た、というニュースが流れていた。逮捕された時のピンクのカーデガン
姿があまりにも小さくて子どものようにも見えたのには驚いた。
55歳になる彼女は介護士をしていたそうだが、ひょっとして同居の
元愛人も介護の対象だったのかもしれない。小さなからだで介護をする
ことも、人体を切り刻むことも大変だと思う。
 とにもかくにも人間の心の底の底、男と女の世界は不気味、不可思議、
こんとんだ。いったい何がそうさせたのか、30年という時が二人に何
をもたらしたのか、非常に気になる事件である。
そういえば、一昔前、渋谷・夫バラバラ殺人事件を思い出す。セレブ妻
はDVを受けていたというがちょっと・・・。頭部分が地元、住まいの
近くに捨てられていたのでよく覚えている。これらの奇天烈な事件は女
だから起こせたのか、人間だからなのか考えている。殺したい、切り刻
みたいと思う人物は幸いにもまだでてこないが、やりかねない。冗談。



1832万理久利:2011/10/27(木) 10:01:09
無限回廊 第五回の評2(赤松次郎)− の道草
今回の斬新な評の入れ方で、またまた何かに挑戦しているに違いないと
思いました。
生きている著者としましては、ありゃ? こりゃ?とハテナマークを揚
げながらもそれなりに、自分なりの解釈をして楽しんでいます。
評自体が面白くて、これはひょっとして「合評御礼」ではなく、「評」
になっていると近頃の自分の書いた「お答え」を読見返しそう思います。
さて今回はお本や映画に出てくるお酒の話し。変化球。

ダイキリ、ギムレット、マム、ペリエ・ジュエ、ジャックダニエル、
味はそっちのけでもまず響きがいい。ストーリーの中にお酒、横文字
カタカナを入れると雰囲気を深め、なぜか印象に残ります。男と女の場
面より一人飲むお酒はやはりハードボイルドものがよく似合います。
仕事をし終えた探偵が、クルーザーを運転して一回りしてきた心療内科
のドクターが、熱いシャワーを浴びたあとタオルを肩にかけながら一杯
飲む、そんな風景が似合います。酒に溺れた登場者ケースでは焼酎、マ
オタイ、老酒、二級酒とひとくくりとなるでしょう。

「酒席」で大学を卒業したエヴァにもビールを持たせます。拘るときに
は銘柄を、以外はただの「ビール」となります。これでも一応ハードボ
イルドを匂わせたつもりですが、あまりに書くと「酒席に溺れた人」に
なり下がっただけのエヴァと読まれるので注意しています。

仕事を終え、26階の海の見えるマンションで、キラキラ光る高層ビル
と船を見ながらブルーガールを飲んだことが懐かしく思い出されます。
今は笹竹の踊り、その波の音を聴きながら時々発泡酒を缶のまま飲みます。
贅沢をしたいときはコップに入れたヱビスとなります。

冒険的お答えをと思ったのですが、力足らずの道草です。
2806

*ブルーガール

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001914M.jpg



1833同人α総務:2011/10/27(木) 11:04:07
どくとるマンボウさん逝く
 29号作品のプレ校正が始まっています。著者から原稿が送られ
てきました。明日にしようと思いましたがつい。お腹が七回よじれ
て切れ目ができました。著者の別なお顔を拝見することができました。
博識の人にSF・ファンタジーを書かせたらこうなるのだと思いまし
た。24日北杜夫氏が亡くなりましたが、ここにも「ほい北マンボウ」
氏が居ました。
 北杜夫氏は飛べる人、空想ができる人、心底とぼけられる人を
育て、バトンタッチをしてきたのでしょう。星新一さん、小松左京
さんに続き淋しい限りですが著者のような隠れたアマ作家が居ました。
 作品書きかけを無くした某氏もいるようです。かえっていいもの
が書けるかもしれません。愛しさ募って、つい盗んだ美女がいるとか、
気持ちを切り替えましょう。盗んだ人は奥村チヨかもしれません。
「ごめんネ...シロー」1965、実に懐かしい歌です。この歌を聴きな
がら作品の世界に没入すると良いかもしれません。
ごめんネ...シロー??〜。



1834万理久利:2011/10/27(木) 16:32:59
無限回廊 第五回の評−3 (赤松次郎)お答え
「逃走劇」:
とありますが、著者は夢で逃げるシーンを多く見ます。それは100?くらいの巨大
な津波であったり、ゾンビ、13日の金曜日に出てくるジェイソンのようなものか
らです。津波の音は轟音、ジェイソンの、「キ、キ、キ、キ、マ、マ、マ、マ、」
(kill Mom)のつぶやき付きです。逃走というより、変だと思ったことからの
脱出、そして闘争。

「地下道の構造はいかなるものか」:
評者の仕事柄上の興味ものでしょうか。著者は雰囲気で設定、頭の中には、神岡
鉱山地下1000mに存在したカミオカンデと都会の地下をめぐるたくさんのトンネ
ル、とりわけ地下に水道以外に、電気系統の要が置かれていたりします、これら
をイメージしました。これもまた別世界です。

「パンドラの箱」:
そう言われてみれば少し似ています。邪悪、不可解、そんなものが溢れる地下と
なりました。ゼウスがパンドラに渡した箱、これは人として生まれてきたからに
はみんな持っているのではないかと思います。自分自身です。閉じたまま、変化、
進歩の無い時間を過ごすか、開いて苦渋を味わう。
でも「希望」は物語でいつも残していきたいと思っています。

ジェームズ・ジョイス 「フィネガンズ・ウェイク」:
こんな世界が書けたらなと思って居ます。ジョイスは文章、言葉に徹底的につき
あい新しい世界に挑み続けたひとですが著者は甘い。評者がいうように、鳩胸ゆ
らゆらの鳩園看護師の薬のおかげで、これまた全部夢だったとすると、ほんのす
こしジョイスに近づけるのかしらん。
2806



1835マリアンタ:2011/10/28(金) 11:58:22
「あした天気になーれ」夢∞夜
今日こんな夢をみた。
「お父さん、お迎えのバスがきましたよ」前の小金持ち家族の嫁さんの声
で目が覚めた。今日はデイサービスのショートバス旅行だ。
特別の計らいでセンターからでなく、直接乗り込んだようだ。
母は厭がっていかない。昨日はてるてるぼうずをたくさん吊したのに。
カラマツ・ウェザーシステムにも電話して、晴れ男、晴れ女を用意しても
らったのに。外は快晴だ。

*このセンターは母も利用していたが、娘の所にお泊まりの時はここから通
っていた。彼女は企画ものが大嫌いでバス旅行に参加した記憶はない。
*前の家のおじいさんも、母が逝ってからしばらくして声を聞かなくなった。
センターのバスも迎えに来なくなった。それから家のリッチ極まる大規模修
繕だ。なんだかいろいろ考えてしまう。
*母は嫌っていたが、晴天の下のおでかけもいいと思う。でも一抹の寂しさ
を感じてしまう。「あした天気になーれ」は現在続きもの作品であるが雨男
雨女、晴れ男、晴れ女、なぜかありそうで気になっていたのだろう。
母は雨になって欲しいと思っていたに違いない。



1836万理久利:2011/10/28(金) 17:11:45
今日の一句
●日々の垢 ぐるり回して 秋の空

*洗濯物が残っているのが気になります。全て毎日の垢、自分の生きた垢。
同居の時は遠慮がちでしたが、今は自分の洗濯機をぐるぐる回しています。
今日も良く乾きました。

*こんな風景かな

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001918M.jpg



1837同人α総務:2011/10/29(土) 13:21:46
締め切り迫る
29号の提出期限が本日を入れて三日と迫りました。

        題名:兆(きざし)
     副題:無意識と意識の狭間で

十月が三十一日であることに感謝している同人がいるかもしれません。
三十一、年に七回カレンダーにあります。ふたつともこれまた素数です。

これからペンをとる強者もいるようです。どうか無理をなさらないように。
総務では、燃える夜狼(琅琊) 30ml+4粒 3セット [リアル(株)]
眠眠打破 50ml 5本 [盤薬品工業]、リゲイン24DX 7本 [田村薬品工業]
その他「攻めの一本」、回復とやる気がでるドリンクをご用意しています。
また冗談が過ぎたようです。応援だけはしちょります。

では集中してください。 大変失礼いたしました。



1838同人α総務:2011/10/29(土) 18:01:53
注文の電話その他
やはり栄養ドリンク注文の電話がきてしまった。低調に、あれは冗談で一種の
エールの言葉であった旨お伝えし、電話を握りしめ深く頭を下げ詫びた。

十月は37日まであると言い張るお方からも電話があった。家のカレンダーで
もう一度確認するよう低調にお伝えした。

前回`どくとるマンボウさん逝く’で触れた「はらがよじれる凄い原稿」に再
校正を入れていて、やっと閉じかけていた傷がまたぱっくり。
これもまた書き込みへの罰であろう。だが石は投げられなかった。

「秋眠日落を覚えず」
どうやらまた前回の投稿の後眠ってしまったようだ。
????????????????????   重ねて大変失礼致しました。

1839マリアンタ:2011/10/29(土) 23:11:01
昼の夢
今日長い昼寝で夢を見た。

細くてダンティーな人の後ろ姿が
見える
再なら、バイバイと手を
振っていた

神さま、北さんより
細い
耳の大きさは
同じくらい

神さまが
痩せてこんなしゃれた格好して
歩いていたのだろうか
誰なんだろう

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1840同人α総務:2011/10/30(日) 20:09:15
良い機会が転がっています
いよいよ締め切りまで残り一日となりました。
こんなことを度々投稿すると、

*雑誌の気遣い作家担当マン
*提出自由の宿題を出せ出せと脅しすかしの先生、
*切羽詰まるのを待つ、同志を応援する切羽詰まり読者、
    気分色々を味わいます。

「掲示板」は、次から次と画像と投稿が重なり文章が下に潜りがち、
変わって、締め切り前は掲示板が静かになりがちです。
一日ゆっくり読者の人達に読んで貰うことができます。
この時期は良い機会です。
    面白さを味わえます。

※α29号の作品は大物、小物取り混ぜ、揃いつつあります。



1841同人α総務:2011/10/31(月) 18:10:51
脱稿 脱出 脱獄
今日は朝から裏サイト「戯評」が大賑わいのようです。
ため息、頷き、笑い声が隣から聞こえてきます。
みなさん29号作品を完成したのでしょうか
最後の追い上げ途中、気分転換に寄っているのでしょうか
戯評に溺れ、原稿投げ出して脱獄する人は出ないかと少し心配しています。



1842数字数え虫:2011/10/31(月) 22:10:34
窓辺にて (アクセス)その2
PM3:23
本日のアクセス?? 00019
昨日のアクセス?? 00031
総アクセス数  ??16987

奇蹟だ!出てくる数字はみんな素数だった

*たまたま「窓辺にて」を開いてたときの記録
*時々数字数え虫は「白痴」と呼ばれている
 他のサイトを観察・記録したり、手伝うからかだ

注)その1は戯評に掲載済み



1843万理久利:2011/11/01(火) 11:16:18
ハロウィン
今日はハロウィン、10月31日。歴史を紐解いたら2000年以上前の古代ケルト
人の収穫祭が起源とあります。悪霊を払う役は怪物の格好をした子供。
「お菓子くれなきゃ、悪さするぞ」の台詞は後になってキリスト教が台頭して
からのようです。今では歴史、意味など関係なく「お祭り」になっているよう
に思えます。

ピンポーン、今宵珍しく来客です。扉を開けると若い男性が立っていました。
ケーキを貰いました。あげたのではありません。お菓子は家の中にはありませ
ん。ピカピカに大改造したお隣の新入居者ご夫婦の引っ越し挨拶です。奇妙な
衣装を着ていたのも、お菓子を貰ったのも私の方で、なんだか玄関の内と外が
逆転したような気分です。

言葉発生直前の前の入居者であった隣の少年は、「おかし、ちょーだーい」と
言って近所を回ったのでしょうか。夏に突然出て行ってから随分たちます。

衣装を着たアメリカの日本人高校留学生が「パーティーに来ました」と言って
中に入ろうとし、家人から銃で撃たれ死亡した事件をうっすら覚えています。
今日、少年の両親はどのような思いだったのかのか、ふと考えてしまいます。
毎年です。

ケーキをいただいたことから、ハロウィン、と話しが広がりました。
10月31日夜著



1844万理久利:2011/11/02(水) 00:19:46
今日の一句
●カレンダー 残り一枚 一並び

*本日は2011年11月1日です。カレンダー残りも12月一枚。
時が経つのが、速いのか遅いのかよくわかりません。

もう二句
●霜月や 庭草かれて 隣家来る
●声がして もの干す気配 秋に友



1845万理久利:2011/11/04(金) 00:55:04
青空文庫
「風俗時評」あとがき  岸田國士

昨日公開されていました。
この方もこのところ盛んに公開が進んでいます。劇作家、こんな印象のみ
であまり印象はありませんが、少し気になったので、目を通してみました
が、この「時評」が心に響きました。長くなりますが一部引用します。

『「喜劇」はまづなによりも、人間と時代とに対する深いかなしみから生
れるものだといふことを、わたくしは信じる。』

『自分のうちに、鬱積した「笑ひ」が出口を求めてやまないのを知つた。
「喜劇」は、外になくして、内にあつたのである。』

『人世批判が諷刺のかたちをとつて喜劇を生むことも事実である。しかし、
その事実はまた、批判者が批判に堪えなければならぬといふ意味を含んで
ゐる。しよせん、喜劇は他のすべての文学作品と同様、或はそれ以上に、
鏡にうつる作者の像である』。

自分にもそんなところがあります。笑い飛ばさなければ、「生きる」をや
ってられない。風刺も一つの形で、著者が言うように批判の覚悟はしてい
ます。命かけて。

岸田さんが気になりwiki検索、なんとお嬢さんはあの、女優岸田今日子、
もうひとり岸田 衿子(長女)、芸大を出て詩人、童話作家、びっくりです。
そして今、三人で多磨霊園で仲良く納まっています。

岸田國士、昔読んだ懐かしの、「にんじん」の翻訳者でした。
なぜか、この作品にぴったりの翻訳者だと思いました。

1846万理久利:2011/11/04(金) 13:30:08
バスツアー
「富士河口湖紅葉祭り」はとバスツアーにでかけた友人がい
ます。どこまで紅葉は進んでいるのでしょうか。

富士と言えば、
中学二年の夏行事で富士スバルラインをバスで通りぬけた思
い出があります。らくちんでしたが、その後に苦渋の徒歩が
待ってました。癒してくれたのも帰りのスバルライン。

はとバスと言えば、
社員旅行で「夜の新宿旅行」名称不明、に行ったことがあり
ます。知らない世界ばかり、ミラクルでした。皆ばてばてで、
不評。企画者は私。

バスツアーは、
座っていて景色が飛び込んできます。説明をしてくれるきれ
いなお姉さんがいます。一緒に歌う同乗者もいます。らくちん
でなぜか温かい気持ちになれます。



1847マリアンタ:2011/11/04(金) 19:27:43
夢∞夜
今日こんな夢をみた

津波ではなかった。
仮面、いや名前を取り替え引き替え使用する何者からの叩き、潰し。
そんな何者に賛同、あるいは騙されている人からの叩き。

痛かったけれど、

夢の中で解析をした。叩きの正体がわかると、
可哀想な人だと思った。

つられて叩きをする人、
みんなひまな人たちだと思った。

夢の終わりは涙と笑い。

*「がしゃどくろ」或いは「騙り」

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001929M.jpg



1848万理久利:2011/11/05(土) 11:26:38
東北大震災 寄付
先日青森市役所トイレに「使ってください」のメモ書きとともに4000万円。
その前にも同じようなことがありました。小沢さんだったりして。

昨日テレビを見ていたら嵐が4億円。プロダクションの根回しかどうかはわ
かりませんが、嵐君たちは皆気持ち良い顔でした。

みんなお金持ちだ。皆のおかげで自分たちも金を得て、生きていると思えば、
あたりまえ、還元作業なのでしょう。しかし、私もそんない粋なことをして
みたいけれど、その数分の一でも私に寄付してと思うくらいだから、遠くか
ら震災にあった人々、放射線に怯える人々を見つめ続けたいと思います。

ギリシャ、内閣信任が決まりました。ユーロ圏からの援助、これも寄付なの
でしょうか。ソクラテス・プラトンが生きていたらなんと言うのか聞いてみ
たくなりました。



1849水彩画愛好家:2011/11/05(土) 21:22:23
楓橋夜泊(2011/10/11)街角スケッチ
水彩画にぴったりの街が蘇州でしょう。この作品の前のものはしっとりと
水の流れと時の流れを感じさせるものでした。

今回の作品、少しメルヘンが入っているような気がしました。少し斜めに
傾いた建物、広く長い塀、その前を流れる川と片隅の船頭さん。全部が納
まっています。

「江楓」 「魚火」がいい。そしてこの絵、上には輝く雲、空がありました。

*上記リンク先にて絵と漢詩をお楽しみ下さい。



1850万理久利:2011/11/05(土) 22:19:13
ペンネームまたは偽名そして「やらせ」
私はペンネームを使い分けます。主に作品・投稿内容に添
ったものです。

時々、偽名を使って投稿をしている人も他でいるようです。
目的別で偽名、それも不特定、思いつきで使っているよう
に見えます。だとしたら「名無し」「匿名」とでもして統一
したらいい。どこかのちゃんねる風景とダブります。

wikiは人類の知恵、2ちゃんねるもそれなりの存在意義が
ありますが、ここはwikiでも2ちゃんねるでもないと考え
ています。

あまり偽名を使いすぎると、一般読者、そして投稿読者も
混乱すると思います。自分も注意しようと思いました。



1851万理久利:2011/11/05(土) 23:17:25
市民運動家のなれの果て
「九州電力」は2日午後、玄海原子力発電所(佐賀・玄海町)4号機の発電
を再開した。やらせメールややらせ説明会をした九電、だれも止められなか
った。

民主党が例によって混迷の体をなしているけれど、これが自民党であっても
似たようなものだろう。

原発廃止を訴えた管さん、四国行脚にでかけた管さん、どうしているのだろう。
嫌いではないが、少し滑稽だ。この時代、新しい風を吹きかけた人だと思う。

 「わが家なんか、私よりも伸子の方が能力が高いんです!」
と語った管さん。これからは落ち着いて、できた奥様とともに日本を見てい
ってもらいたい。

市民運動家が堕落すると、なんと権力にすがりつく無様な人間と化しがちだ。
「堕落した菅直人さん」とは言えないが、筋金入りの市民運動家の市川房枝
女史は馬鹿な息子だと、ワハハと笑っているに違いない。

昔、みんな「革命」という言葉を好んで使っていたなあ。
革命家にやらせは似合わない。かいわれ大根を食べていた菅さん、やらせで
はなく、本気だった。



1852同人α総務:2011/11/06(日) 23:17:04
次号 α29号について
α29号の作品が出そろったようです。校正の手伝いをしている
と作品に読み入り、つい評を入れたくなる作品ばかりでした。
表紙絵も完成したようです。

校正作業は著者のため、読者のため、αのためと考えています。
最強ホチキスを科学少年から紹介され、製本作業も進むでしょう。

出版、編集会議の日にはまだ見ぬ「●●さん」、なかなか顔を出
さない「○○くん」とも是非お会いしたいと一同、思っています。
30号でも40号でも気長に待ちます。



1853万理久利:2011/11/07(月) 17:49:20
ハロウィンに来た隣人
「夫婦共稼ぎなので、普段はいませんから、そんなに騒音でご迷惑
をおけすることはないかと思います」
そう言って、ハロウィンの日にケーキをくれた新隣人は、そのとお
り、本当に静かなご夫婦です。朝から気配を感じません。それでも
休日、祭日はひっそりと生活している気配がありました。夜遅く隣
に電気が灯っていました。

「ゴミ出しの日、目の前の庭を通りますが、気にしないでくだい。
覗き見することはありません」、
「気が強い」(心強い)の他に私が言った言葉です。
お隣さんは、不思議な住民だと私のことを思っているかな。

隣が居るっていいなあ。なぜか安心だな。早く子供の声聴きたいな。



1854同人α総務:2011/11/08(火) 11:45:10
更新のお知らせ
「ポートレートとコメント集」ブログ、トップを更新しました。
次回、同人α29号(秋号)のお題、前書きとなっています。

上記リンクリストよりご覧になることができます。



1855万理久利:2011/11/09(水) 12:41:56
今日の一句
この数日どんよりとした曇り空が続きました。
その雲の向こうに光り輝く太陽、夜であれば満天の星がじっと変わら
ず佇んでいます。これは飛行機搭乗体験からでしょう。
もうひとつ、心象的には、小さな家でずっと姑に使えてきた方がその
家が壊されたとき、「この家の上にはこんな広い空があったんだ」、と
読んだ詩がありました。彼女にとっては家が重い雲だったのだとふと
思いました。彼女は新たな人生に舵をきりました。
空と星は希望に繋がるもとだとなぜか思っています。

●めらめらと 深紅のもみじ 萌えたちぬ
●灯を消せば 満天の星 窓に入(い)る
●秋の闇 南に一つ フォーマルハウト
●本開き 宇宙旅行へ 秋の夜



1856水彩画愛好家:2011/11/09(水) 22:19:31
蘇州・西糖古鎮?(2011/9/22)街角スケッチより
建物全体が赤茶けています。いや、屋根からぶら下がる赤茶の提灯の
様に見えるもののせいでしょうか。中心を運河が流れ中央右に船頭。
画面縦に大きく置いた運河は生きている色、動いている色。

船頭さんの服がブレザー、まさか父、祖父の着ていた人民服ではな
いでしょう。とにかく、着ている服をみて、この国は確実に豊かに
なっているとコメントにありました。確かに急激に豊かになってき
ています。やらせ、真似をしても、しらばっくれても、鉄道事故
原因を追求せずすぐに再開、情報隠蔽、汚い言葉が続きましたが、
それも人間が14億はいると言われている国のエネルギーなのかも
しれません。14億という数は力でもあるような気がします。
14億の目は統治する側にも向けらるのですから、統治する側も大
変でしょう。

さてあの赤茶の提灯に見えるものはなんでしょうか。線香?
バックの画面、この作品に合う色に変わっていました。

*大きな画面で、そして作者コメントをごらんになりたい方は大きくして観ると、くっきりと、
ゆったりと、緑と建物と空をを写す運河がわかります。上記リンク集にお立ち寄りください。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001938M.jpg



1857万理久利:2011/11/10(木) 16:36:26
「作者の言い分」を読んで思ったこと
青空文庫

〔作者の言分〕
(「淡雪」の作者)牧野信一著

■本日、公開されいた作品中、面白そうな題を選んで開きました。
牧野氏の作品に対する批評に対する「お答え」でのようです。
観点が全くことなる相手に対してはなんとも、答のしようがないと言
っていると解釈しました。(違っていたら指摘してください)。

短い文章でしたので全文ここにご紹介します。

「海野武二氏の批評に就いては、その観点の差異が全く対蹠的なものであり、不断抗議を述べるとならば寧ろ簡略に申しがたく、この場合は残念ながら黙つて通り過ぎるより他方法も見出せないのであります。これは何うもどちらにとつても仕方のないことで、楽観など適ふ筈のものではなく、主観的作家態度の益々深く陥るべき憂鬱であります。」

■作者の立場−私も拙いながら作品を季刊同人αに発表するようになり
ましたが、同時に評を受けます、何となく分かるような気がします。
評を入れる立場−他の作品に評を入れますが、作者にとっては全く観点
の異なるもので、「お答え」のしようが無い場合もあるかもしれません。
もう一つ他人の評のお答えのやりとりを見ていても同じ感想をもつ
ことがあります。
絵画等でもあるかもしれません。

*海野武二氏の評を見てみたい。残念ながら青空文庫で見あたりませんでした。



1858 整備士:2011/11/10(木) 20:08:06
TEST
arere



1859 万理久利:2011/11/10(木) 20:10:01
test
arere



1860 万理久利:2011/11/10(木) 20:11:18
test
arereaaaaa



1861:2011/11/10(木) 20:46:54
α29号 表紙絵に寄せて
?????????? 四行詩:万理久利 懐妊

?????????????????????????? 鳳??情事

彼女は描く、カオスを内蔵する亀を。
カオスは、元始の精子だ。
彼女が 焼け火箸を描き 刺す その時
元始の精子は、飛散し、彼女は宇宙を身籠もる。


追記:緑の覆面読者には、あれは「亀」ではなく、「スッポン」に見えるのだが・・・
さて、「作者の言い分」は ?

???????????????????????????????????????? gruene Maske

1862長岡曉生:2011/11/11(金) 03:43:29
Re:α29号 表紙絵に寄せて
★表紙絵の修正
緑の覆面読者さん
 確かに、この絵は「スッポン」に見えますね。
実は、これは私のミスが原因なのです。
というのも、私が万理久利さんに表紙絵を依頼した際に、絵の参考資料として
亀とは姿の異なるスッポンの画像を、何の気なしに送ってしまったのです。
現在、万理久利さんに然るべく修正して戴くように、再度依頼した所です。
製本前までには、亀らしく成っている予定です。今少し、お待ち下さい。

★深層意識で繋がった縁(えにし)
 所で、鳳??情事さんの四行詩は、神野佐嘉江さんの心象風景と実に似ています。
矢っ張り、似た人同士が引かれるんですね。
もう一つ、面白いことに気がつきました。
  今回の題の[兆]
  今回の表紙絵を描いてくれた[万理さん]
  以前、神野さんの詩に宇宙精神の体現として登場した[京子さん]
の間の次の関係です。  [兆]*[万]=[京]
これを読み解くと
  今号[兆]の表紙絵を[万理さん]が描くことで、[京子さん]が出現した
というわけです。
偶然のなせる業でしょうか、縁でしょうか。
 ちなみに
鳳は千里[万里]を天翔ると言いますし
鸛(こうのとり)は、女性が[精子で懐妊]した時に赤子を運んで呉れる鳥です。
この鸛(こうのとり)が誰を指すかは、α29号の無限回廊で明かされています。
一体、誰なんでしょうね。

 大変長くなりました。
最後に緑の覆面読者さん、
鳳 情事さんに是非お会いしたいとお伝え下さい。

1863数字数え虫:2011/11/11(金) 14:22:42
何かが起こるのかな?
本日は`11.11.11並びの日です。コンピューター表示で
あらためて、目にとまりました。
皆素数で、無限回路の発案者の認証番号でもあります。
こんな日は何かあるのかな、とふと考えます。

数字は好きですが、数学は遠い記憶の彼方に飛んだよ
うです。拘る数字には傾向があるようで、銭勘定は苦
手で、興味もありません。長岡さん、今日の一日を既
に占っているかも知れません。数理にも占いにも強い
人のようですから。

冷たい雨の日、きっと何か面白ことが起こるとかなと、
つまらないことでも、一日をワクワクさせています。



1864水彩画愛好家:2011/11/12(土) 15:50:51
だーれだ?1
長いブレイクタイムです。隙間をぬって、

こんなシリーズで少しお遊び。想像を膨らませてみて下さい。
見る方によってそれぞれ違ってくるか、全く浮かばない人も
いるかもしれません。私も含め、同人αの仲間です。
一般読者の方は難しいかもしれません。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001946M.jpg



1865万理久利:2011/11/12(土) 18:51:30
本日アップの青空文庫作品から
いつもの習慣で青空文庫を開きました。
新着にたちよりました。

作家名: 桜間 中庸 1911-07-06 生〜 1934-04-18没
作品 :『レインコートを着たてんと虫』 『花とお馬』 『水兵さん』 『日光浴室』
    『コスモスとお母さま』

五作品とも、短く、優しく、不安を呼ぶ暗示的なものは感じられませんでした。
私にとっては子供むけの作品ばかりで、もの足りませんでした。
その経歴を見てみました。引用
「 岡山県和気郡三石町(現備前市)に生まれ、早稲田大学在学中に夭折した学生詩人、
児童文学者。友人富田衛らと共に早稲田大学童謡研究会の会誌「早稲田童謡」の創刊に
たずさわった。」とありました。

児童文学者とありますから、児童に的を絞った優しいものなのかもしれません。
そして、その若さゆえ、あるいは彼自身の個性からか、素直な詩となったので
しょう。
こんな投稿をするのも、少なからず、詩にも興味を抱いているからです。
私が作る詩は、どんな詩になるのか、これからも試してみたいと思います。
子供向けでないことは確かです。共有できるものもあるかもしれません。

今回、29号作品「天使ごっこ・悪魔ごっこ(7)九月」では詩を夾んでいます。
率直、辛辣な感想がいただければと、思っています。

1866数字数え虫:2011/11/13(日) 05:39:40
一昨日に続き素数の日
本日は、2011.11.13です。H23.11.13です。
ちなみに 111113も素数です。

よい数字が並びました。本日は11と13にまつわる方の日になるでしょう。
いったいなにが起こるのでしょう。平凡な日曜日になるでしょう。
本日はID.13お住まいの地では「県民の日」です。お寿司でも配られるのでしょうか。

*虫に占いはできませんが、鳴くことにより、うっすらと感じることができます。

チンチロリン、コロコロコロ・・・・・

1867一読者ヨガ−コ:2011/11/13(日) 06:25:09
実験用
はじめまして。池田晶子さん。何か書き込んでみませんか。

1868万理久利:2011/11/14(月) 03:15:10
夜中のいっぷく
昨日なかなかの素数並びの日、無事淡々と暮れていったようです。
そんなものです。ありがたいことです。

色々と考えること、やることがあって、こんな時間まで起きてい
ることが多くなりました。将来の楽しい夢、計画についてです。
そして宵っ張り読書。次の日に影響するので、12時前には寝る
ようにはしています。宵っ張りができる、これも、考えてみれば
実にありがたいことだと思います。

一仕事終え、今このニューロン・カフェの優しいBGMを聴きなが
らいっぷくしています。



1869万理久利:2011/11/14(月) 09:57:17
校正で思うこと
夜なべして、辞書を引き引き、表現や組み立てを何通りも考えてはゴミ箱に捨て、そして
やっとできあがるのが自分の作品だ。提出前の校正にも自ずから力が入る。

自分で書いた文章を自分で読んでも、なかなか違和感を見つけられないものだ。そこで仲間
のセミプロにお願いするわけだ。それは大変な作業だとつくづく思う。無論無報酬だ。
冊子は商売品ではない、という訳にはいかない。やはり人手をかけて作品の文章面の品質を
高める努力を惜しまない。これが今の同人αの体質のようである。

このあたりのこだわりは、掲示板文章においても見られる。
熱の入れようは作品と比べぐっとさがるが、同じく自分の誤記をみつけたら、即近の投稿
数日間分は念入りに修正をいれる習慣がついたし、仲間からの指摘もありがたく受けている。
そし私も気になる誤記(めったにないが)は自然とメールで仲間に指摘するようになった。

これはあくまでもこだわりの問題であるとは思う。αのこだわりと、個人的なこだわり。
掲示板がチャット(評を除く)の様相を帯びている場合は、それは会話、おしゃべりである
から、誤変換その他の誤りがあっても、音として通じれば、雰囲気として通じれば良いと思
われるケースもあるだろう。ここではチャット(会話 対話)は幸か不幸か殆どみられない。

この二年、おかげさまでこの歳になって、正しい漢字と、読み、表現、大分鍛えてもらたっ
たと思う。皆に苦笑いされたことだろう。でも続けている間に、その優しさをありがたく思
うとともに、セミプロ仲間に近づき、仲間の作品を正確に校正ができるよう私もなりたいと
考えている。また誤字脱字明ばかりの掲示板は多分αは望んでいないはずだと感じるように
もなった。これも一種のこだわりだろう。

逆引き辞典のように、作品を苦しんで作って、自然と湧いた感想である。

1870万理久利:2011/11/15(火) 15:57:05
29号表紙絵(二匹の亀)
お題提供者である長岡氏の依頼で、いつものようにノー天気で引き受けた
訳ですが、いろいろと修正がでてきて、この二日徹夜で仕上げました。
それでも、なにか私らしく、無様で、すっとんきょう。長岡氏にはお詫び
を入れたいところです。

校正をしながら、つい作品を鑑賞してしまう悪い癖があります。評入れの
準備でもありますけれど。みなさん、微妙なところで、新しいものに挑戦
しているような気がしました。表紙ではなく、中身で勝負、かってに思っ
ています。

お手元に届いて???。読んでみて???。楽しみにお待ちください。



1871万理久利:2011/11/17(木) 08:53:23
朝の一句
● 出たいよと ごそごそ動く 今日の昔
● 亀二匹 つきまとうかな 秋の夜長
● 光浴び 蔦の絨毯 秋の庭

*このときアクセスは37313、素数
今日は11月17日、ともに素数、そして1117も素数。
今日もいい日になるのかな。



1872同人α総務:2011/11/18(金) 12:00:05
同人α29号発行のお知らせ
17日同人α29号の発行作業を終了しました。

お題「兆」きざし、の魔力にひきつけられたのか、作品ひとつひとつ
に、兆し、繋がりが見えたような気がしました。

長岡さんは、いつもの「肥と筑」の中で、そして「無限回廊」の担当者
       として、見事な飛びっぶりをみせてくれています。

赤松さんは、引き続き「あした天気になーれ」の続きをを快調に飛ばし、

竹内さん、彼らしい読み物になりました。言語ひもときの視点です。

万理さん、わけのわからない「天使ごっこ・悪魔こっこ」もいよいよ終盤
      に向け少し雰囲気を変えています。

神野さん、書き下ろしの、新天地作品を最後に書かれています。

(評入れ順番)

■評の開始は11月28日(月)を予定しています。
 まずは冊子を開いてゆっくりお読みいただけたらと思います。
■製本その他の作業は1時間30程度で終了。あとは編集会議、その後おしゃべり
 を5時前まで、あとは移動をし、ゆっくり慰労会となりました。
■慰労会には若い男女が一名づつ特別参加してくれました。文芸の話し、その他α作品
 のこと、等々、話題はとぎれることがありませんでした。

■写真:古賀事務所にて
前列左から 長岡曉生(小柳理正)・神野佐嘉江(北勲)・万理久利(古賀由子)
後列左から 竹内一郎・赤松次郎(古賀和彦)
cc万華鏡

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001954.png

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0001954_2.jpg



1873万理久利:2011/11/18(金) 17:39:50
Re: α29号 表紙絵に寄せて
> No.1943[元記事へ]
gruene Maskeさんへのお返事です。

「亀卜」表紙絵について

「 ポートレートとコメント集」をご覧になっていただきありがとうございます。おま
けにあの絵から、四行詩へと、イメージが出てきたのには大変驚きました。
描きながら私が夢想の世界を浮遊する、そんなイメージの詩でしょうか。
確かに描きながら、どんどん引きずりこまれて、ぽ−んと別世界に入り込む
気分ではありました。そうであれば、鋭いところを突いていています。
「宇宙を身籠もる」この表現は希望するところです。
その他にも絵の作者なりのたくさんの思いがありました。自分からここでご
ちゃごちゃ言うのは、無粋でしょう。評やお答の中で読み取っていただけれ
ばと思います。自分でもどこまで思いの中身をオブラートに包んで?素直に
表現できるか自信はありませんが。

お題提供者の長岡さんも絵を見て「えーっ ちょっと、ちょっと」だったか
もしれません。ごめんなさい。

ご指摘の、すっぽんと亀については長岡さん、お題提供者が先に答えてくれ
たようで同氏に恐縮します。私なりのお答えは29号編集後記にも載せてい
ます。

gruene Maskeさん、「鳳 情事」氏にこの投稿内容を宜しくお伝え下さい。
これで約束は果たせました。安心してまた自分の世界にもどれます。宇宙を
出産したら、いや妊娠している状態のままで、宇宙で浮遊し続けられるよう
な気がします。戻れない、戻りたくない自分がいます。

この掲示板にはいつでも、投稿してみてください。
ではまた宇宙のどこかでいっしょに遊びましょ。そう、鳳さんも誘いましょ。
宇宙の果て132億光年先の銀河系はやめようね。はしっこだから、落っこち
るかのうせいがあります。はしっこの向こうを見てみたいけど。

*鳳さんが?と指摘した修正前の絵はすでに「 ポートレートとコメント集」では差し
替えられたようです。あまり代わり映えしないぞ、と言われそうですが、あ
れが時間制限のせい一杯でした。実際の冊子を手に取ると、何となく金箔が
貼られているようで、意外な結果となりました。



1874数字数え虫:2011/11/19(土) 09:49:16
アクセス
数字数え虫18日
ニューロン・カフェのアクセスが100/1日を超えました。
普段は6,70です。

◆昨年春、突然のサイト再構築となりました。かつての言の輪に変わる「カフェ」
のアドレスをご存じ無い方もおられたかもしれません。少ないアクセスからの
出発でした。
◆29号発行のお知らせを万華鏡に載せたのは18日の深夜ですから、ここの
お知らせ効果ではありません。
◆α仲間のアクセスといっても基本数名で、さほど数字に影響はありませんか
ら、やはりどなたかが見てくれているのでしょう。
◆何が影響したのか分析中です。
◆現在の同人αの面々は、作品作りと読書と仕事と日常に追われてサイトでの
おしゃべりはとんと関心がないようです。書くなとも、書けとも、ましてやこ
んなものを、とは一度も聞いたことがありません。
◆これが今の同人αの色なのだと思いました。



1875水彩画愛好家:2011/11/19(土) 17:30:55
杭州・西湖遊覧(2011/9/23)街角スケッチ
2011/11/11の貼り付け、綺麗に1並び
バックが深い茶色、夕焼けかな?に変わっていた。つづく



1876水彩画愛好家:2011/11/20(日) 14:20:01
杭州・西湖遊覧(2011/9/23)街角スケッチ
つづき
半端で終わりました。イメージを忘れないようにと書いたとことで急激な睡魔です。
もとから不眠症気味だったのが、この一年少しひどくなりました。まずは健康。布団に
もぐりこみ、今朝は11時頃起きました。そこで続きです。

背景の濃い焦げ茶は印象深い。文字は読みづらかったのですが、インパクトがありました。
あのどでかい中国のもつ不気味さ、重さ、少し滑稽さを感じました。
スケッチさんの絵は、ときどきこんな絵のように、少しメルヘンチックなものへ飛びます。
うまいへた、関係なく、その人らしさが出る、それがいいと思います。
やらせ、まねを平気でやる今の民族、それはそれで必死で生きてきた知恵なのでしょう。
スケッチさんの絵は自分らしい絵、そう思います。

今日、新しい絵とともに、秋らしいきれいなバックに変わっていました。



1877万理久利:2011/11/21(月) 14:13:29
昨日アップの青空文庫作品から
私の祖父
土田耕平 つちだ-こうへい

「1895−1940 大正-昭和時代前期の歌人,童話作家。
明治28年6月10日生まれ。島木赤彦に師事して「アララギ」に参加。病気療養後の大正10年から文学活動を再開,歌集「青杉」「斑雪(はだれ)」などを発表。童話集に「鹿の眼」「原っぱ」など。昭和15年8月12日死去。46歳。長野県出身。東京中学卒。
【格言など】杉の穂の高きを見れば月澄める空をわたりてゆく風のあり(「青杉」)」
青空文庫より

昨日公開されていました。題に引かれ、そして短い文章でしたのでたちよりました。
土田さん詩人としか記憶がありませんでしたので、そのまま彼の略歴を載せませた。
この人も早世です。

ぢいさんか、私にも二人のぢいさんがいて、一人は私が生まれる前に死に、一人は
3,4歳の頃、自宅のベットに寝る最後のシーンだけは覚えています。歳を重ねる
うちにわたしのじいさん、ひいじいさん、みんなどんな生き方をしたのかと思うこ
とがあります。先祖のことは上の空で両親から聞いているだけです。土田さんも同
じ思いだったのかもしれません。最後のふたつの文章が気に入りました。

「おぢいさんは、あるとき、文字の話をしたとき、
『わしは、うそ字なら知らぬ。ほんとの字で知らぬ字は一字もない。』
といつたさうです。この話は、私をかんしんさせませんでした。
「なまいきなおぢいさんだな。」とおもひました。」

「私が幼かつたころ、二階の間には塵(ちり)づいた漢籍が、山のやうにつんであつたことをおぼえてゐます。それがおぢいさんの読んだ本の、十分の一にも足らないといふのにはおどろきました。おぢいさんが亡くなつてから間もなく、私の家(うち)はおちぶれてしまひました。おぢいさんが心をこめてよんだ本も、大方、紙帳や壁などに貼(は)られてしまつたのださうです」

この人も、(私も)、ぢいさんが今の自分に生きていることを感じていたのではないでしょうか。



1878同人α総務:2011/11/21(月) 17:05:20
お知らせ
同人α29号(秋号)が電子図書「作品集」にアップされました。
冊子は神野さんのリクエストで23号より縦書きとなっていますが
こちらは横書き。画面で見るには横がやさしい。

いつものように音楽添付のものも三作品あります。
「あした天気になーれ」「天使ごっこ・悪魔ごっこ」「無限回廊」です。
みなさん、自分の作品の出来具合は良く承知です。その上で遊び心で
しょうか。せっかく今の時代、IT技術も使ってみようと。

音がお嫌いな方もいるでしょう。でもなんでかと、少し考えてみましょう。
大した理由はないはずです。

冊子をお持ちでない読者の方、作品集にお寄りください。



1879万理久利:2011/11/22(火) 11:23:26
昨日アップの青空文庫作品から
「食品の混ぜ物処理および調理の毒物」(1820)

著者 フレデリック・アークム

その年代に引かれつい立ち寄りました。文章も簡潔明快でした。
この時代に食品添加物の怖さを訴え、それを生み出す構造まで言及しています。

「種々の生活用品を偽造し混ぜ物処理をする全く天才的な方法がこの国に入ってきて、その結果として市場の至る所に見せかけのものが存在し、あまりにも巧に作られているので経験の最もある裁判官さえも識別できないほどである。」引用

「食物の混ぜ物処理をした個人の名前を明らかにするのは役所にとって不快なことかも知れないし、辛い義務かも知れない。しかし、私の言っていることの正しいことを示すにはそれを証拠だてる引用をしなければならず、私は議会の文書その他の公的記録を引用することにした。」引用

なにやら、食品添加物に終わらない深い意味を感じとるのは珍しいことでしょうか。
最後に「鍋には死の毒が入っている」(列王紀下4:40)で終わるこの短い文章は私に
とっては、明快、率直な響きとなって伝わってきました。騙される馬鹿、騙す馬鹿、
そして常に著者のように、科学的、クールに毒の怖さ、嘘を暴いていくこと、これ
が人間の知恵なのでしょう。
それにしても「毒を食わば皿まで」なる人間達もいるから困ったものです。



1880万理久利:2011/11/23(水) 12:07:54
今日の一句
●ゆげふっくら 白米勤労 感謝の日
●心臓が ドキドキ勤労 感謝の日
●勤労も 人の苦労も 感謝の日
●抜き溜まる 積んだ枯れ草 次の青



1881同人α総務:2011/11/23(水) 14:56:45
お知らせ
先週17日の編集会議のとりまとめを記録しました。
上記「同人αブログ」リンクを御覧ください。



1882整備士:2011/11/26(土) 22:38:32
BGM
無神論者でも、多神教論者でも、クリスチャンでもありま
せんが、クリスマスは日本では「お祭り」「季節行事」に
なっています。きよしこの夜、それなりに、それなりに。



1883万理久利:2011/11/27(日) 12:42:16
午後の一句
●秋ウララ 洗濯物も キラキラと
●年末の テレビ番組 ついみとれ
●秋の日に 談志が逝って ようやった

*洗濯ものが良く乾く日です。ついやりすぎて干す場所がなくなる
経験があったので、本日は半分。
*11月後半あたりから、テレビは特集を組むようになります。
*談志は変な奴だと思ってきたし、彼が見込んだ太田光も不思議な
奴。ともに世間から嫌われがちなタイプだったけれど、ようやった。
ようやってる。



1884同人α総務:2011/11/28(月) 07:47:18
お知らせ
本日より長岡曉生さん著「肥と筑 十九回」論評が始まります。
出雲へ取材? 丹念に書き続けると出合い、発見があるのです。(12月4日まで)
「ポーレートとコメント集」もアップしました。今回も花です。

*末尾に2901をつけるようご協力お願いします。



1885マリアンタ:2011/11/28(月) 11:11:48
うなずき
若い頃、人の言うこと、親のいうこと聞いてはいたが、ど
うでもよかった。むしろなんで今そんなことを言うのだろ
うと考えるていた。
たくさん話しかけてくれたのだろうが、相づちもつかず
返事もせず、自分のやりたいことをやっていた。

若くない今、その癖は治っていないようだ。回りを見回す
と、どうしようもなく老人世界だ。自分の逃げ込んだシェ
ルターの中で、頷き、相づち、少なくとも呼応の言葉があ
ふれている。まるで呪文のように。
敵とみなしたものに対しては容赦ない言動をする力。
みんな優しい言葉を欲しいのだろう。そして優しい言葉を
かけたいのだろう。そんな場所を守りたいのだろう。

優しさとは、難しい。



1886万理久利:2011/11/29(火) 00:12:01
29号 お題:「兆」前書きを読んで
 「この頃、つくづく思うことが有る」から始まる長岡氏の前書きは、長編未完?の
肥と筑を膨大な資料に当たり、淡々と書き続けるのは何でだろう、の謎解きの一ヒン
トとなりました。生き続けていると、経験を積み、生きることを正面から考えること
を続けている人は、やがて、生命の不思議、宇宙の不思議、そして科学では追求しき
れない現象、に行き当たる。「前兆は無意識が表面意識の世界へ変化・顕在化するの
に先立って起こってくる」とありますが、兆しに無意識と意識の世界をからめたのは
おもしろかった。無意識の世界は時空を越えた存在で、過去、未来、地球、宇宙、そ
んなところと繋がっているのだと思います。表面意識より、より深く繋がりやすいと
も思います。
 そんな兆しを、肥と筑、無限回廊、ともに連続ものですが、ふたつの作品のなかでど
う反映させたのか、それも楽しみでした。ゲラ刷り校正前に長岡氏と作品をPre-校正し
ていましたので、早くに作品に触れ、その工夫振りが随所に見受けられました。

29号です。やはり11月29日にそれなりの感想を入れようと思いました。
みな素数。
2900



1887万理久利:2011/11/30(水) 18:10:11
肥と筑 十九回 写真とコメントを見て
場所はいつものフラワーパーク。多分連れ合いと一緒なのでしょう。 日付は
11月22日、いいふうふの日です。著者夫妻にどんなバラと棘の日々かあっ
たのかな。今は落ち着いて日々を過ごされているようです。

本を読むひとつのくせとして、先に末尾の著者或いは推薦者のあとがきに目を
通します。もちろん本のタイトルや出版社の帯、そして開いたところにある簡
単な著者の前書き(無い時も多い)もです。それでなんとか作品のヒントなり
大筋なりを頭に浮かべ読み進めるわけです。

今回、著者の前書きもそのようなものでしょうか。(編集後記も)ともに著者の
熱意のようなものまで伝わります。題を兆しと決めた後不思議な暗合が続いたと、
著者は前書きで述べていますが、暗号、兆しを兆しと感じ取りそれを兆しとして
先に繋げるのはやはりその人、個人個人の力、興味、熱意の強さにもよるのでは
ないかと思います。 著者お得意の占いの秘密、からくりまで今回はご披露なさ
っているようです。亀卜も他の占いは兆しを読むということかとも思いました。

歴史苦手の私も、寄り道をしながら作品を読むとたくさんのヒントがあります。

2901



1888万理久利:2011/12/01(木) 14:05:39
今日の一句
●犯す前 更迭の秋 防衛症
●隣家の灯 数日消えて 夫婦の秋
●破った後 一枚だけの 師走かな
●夢今宵 遊び場秋の 一つ星

今年も世界で日本で、隣でいろんなことがありました。あっという間の
1年が過ぎようとしています。ぶるぶるっと震えながら三箇所のカレン
ダーを変えました。



1889万理久利:2011/12/03(土) 11:17:05
肥と筑 十九回 評の1
私が入会した二年前初めて手にした21号では第11回でした。淡々と休み無く書き
続ける強さを感じます。家族五名とその姪と友人合計七名が毎週日曜に集まり佐賀に
つながる歴史を紐解くのですが、現代ではありえね−話し。まず話す内容は別として
も、こんなに家族を集められる父親がいるのでしょうか。そして一人一人とても優秀
です。それでもこれは歴史小説、そんなところに、面白さがあり、頑強な設定があっ
て著者は毎回テーマを絞って書き続けることができたのかもしれません。

◆タタラから見た出雲と肥前
 十九回の前半はご縁と兆しのようです。タタラとくれば製鉄、製鉄とくれば徐福で
す。今回も丁寧に佐賀と徐福、出雲、に繋げています。田辺さんとの出合いも差し込
まれていました。これから時々この方の名前が登場するかもしれません。
 この作品はふりがなが多い。それは読者にわかりやすくするためでしょう。地名も
人名も私には追いつけません。和歌山田辺市の熊野と松江市の揖夜神社、ともに読み
は「いや」漢字は異なっても「よみ」が繋がりを暗示させます。ふりがななくしては
読めない箇所です。詳しい方はすんなり読めるのでしょうが。ふりがなの手数には頭
が下がります。
 次に熊という漢字です。それが火を現し、製鉄へと繋がります。次に「くま」とい
う読みをもつ地名、山、に注意深く当たります。また繋がっていきます。佐賀と出雲
が徐福、徐福船団の構成、製鉄技術を鍵として。 そう言えば、佐賀県鹿島の母の旧
姓は大隈(おおくま)でした。つい考えてしまいます。母の実家は飲料水やアイスを
つくる工場で、夏はかき氷も出していました。火、熱のタタラとはちょっと離れてい
ます。もう一人、母の姉が藤津郡太良町に住んでいました。タラ、タタラ・・・・。
タラタラと感想を書き綴りました。この辺で
 つづく
2901



1890万理久利:2011/12/03(土) 12:19:32
素数のおまけ
長岡さんは非常に素数にこだわっているようです。そういう私もですが。
お題「兆」前書きにありました。「素数の重要性に初めて触れ、また無限
回廊シリーズの提唱者である赤松さんの「狭間」世界に私が引きずりこま
れる[兆]であるのは自明であろう。恐るべし、グレイホール」

さて。肥と筑の評を入れた後気がつきました。
投稿日2011年12月 3日(土)11時17分5秒
12を除き全部素数。決して意識したわけではありません。無意識の世界で
しょうか。



1891赤松次郎:2011/12/04(日) 10:24:51
「肥と筑」第十九回を読んで−その1
このシリーズももう十九回、人類は有史以来数千年を経ているから、まだまだ長岡さんの物
語は続くだろう。なぜなら有史以来の経年の数千年からすれば一話書く時間はわずかなも
の、30日(一話書く日数)÷(5000年(有史以来)×365日)=1/60,000の時にすぎない。
だからこの物語が膨大な資料と検証の時間を要すると考えれば、これからもずっと続く可能
性は大である。これはまさに長岡さんのライフワークなのだ。

作品の最初の頃、私はこれは小説か論文かといった、本質に迫らない、またはその深い意義
を認識しない、揚げ足をとるような些末な質問をして作者に不快な思いをさせたことがあ
る。その後、回を重ねる度にこれが日本人の成り立ちや国民性の原点を検証するための壮大
な物語なのだということが、私にも理解出来るようになった。
狩猟民族と農耕民族の性格や思想は、いろいろの書物を読めば顕著である。それが現代にお
いても国民性の違いとして思い当たることである。

以前に「『私家版・ユダヤ文化論』(内田樹著、文藝春秋、2006年)」を読んだときに、民
族の特性というものに思い当たった。亡国の民ユダヤ人は、他の国々で生存するために、子
供には三つの特技のうちどれかを身につけさせるという。一つは学問、二つ目は美術や音
楽、絵、演劇映画舞台などの芸術に関わる職業、三つ目は金融業と言われている。そして数
千年もの間この分野を目指した民族は、DNAのなかにその能力が確実に特化して行っただ
ろう。現にノーベル賞受賞者の数は830人のうち約150人がユダヤ系である。ただし、ユダヤ
系であることを表明しない人もいるから、実数はもっと増えるであろう。

さて、そのようなDNAに組み込まれ特化した国民性が日本人の性質のなかに潜んでいる
ことを作者の描く「肥と筑」の作品のなかから、私は少しでも見つけ出しては喜びを感じる
のである。作品についての内容の質問や感想は、忙しく走り回っているから途中で立ち消え
になるかも知れないが、その2で書く心算である。

2901



1892万理久利:2011/12/04(日) 14:06:49
肥と筑 十九回 評の2
四年前の第二回作品から外すことなく続くコーヒーブレークがあります。七名
の口から発せられる様々な歴史の言葉、繋がり、人名、地名、読み進めると頭
と目がクラクラしてきます。それを気にしてかブレークタイムを始めから用意
していたのでしょうか。あっぷあっぷの私もここに来ると何故かほっとします。
ところが今回はブレークどころか無意識と占術について、響子と彼氏?信彦の
お話、そのまま後半に続くのです。今回はコーヒープレイクにとても大事なテ
ーマを持ってきたようです。

◆コーヒーブレイク中の会話:無意識と占術
 「兆」を睨んで、亀卜を思い浮かべ、数字を思い浮かべ表紙絵を描きました。
スッポンと亀の違いが分からなかったことは別にして。兆という漢字が卜(ポクっ)
の音とともに亀裂の結果、亀のお腹側に表れた形、上が頭でしょうか。音も形
ももそのまんまんまです。数字の単位になったことと繋がりはあるのかな?

 「よそでは絶対に聴けない話し」を理系、科学的精神の持ち主芳賀信行が続
けます。文頭の兆を唯識的に捕らえて見ると、深層のアーラヤ識と表面意識、
つまり無意識と意識の狭間でチラチラと現われてくる表象を指す、という箇所、
良く想像できました。チラチラ、時にはめらめらと。占い師、巫女、イタコ、
の表情を見ると、やはり神が降りてきているという感じ。中にはふりもあるの
でしょうが、それは現代に多く見られること、歴史的には政ではもちろん民間
でも素朴で大変な選ばれしものによる「兆しつかみ」だったのでしょう。
その表情はどう見ても無意識と意識の狭間そのもの。占いの知識も興味もない
人生でしたが、歳を重ねてから目を瞑って考えることが多くなりました。とり
わけ布団の中で、そして夢という別な場所に引きづりこまれます。近頃、この
夢の中で兆し的なものを感じるのです。

 チラチラの表彰は具象(相)と抽象(数)に分けられると著者は言います。
イメージ的には具象だけを考えていました。抽象の世界に繋げ、データ集積、
コンピュータープログラム化、演算活用にまで発展しているとは思いませんで
した。ここまでくると、人間の叡智が未来、過去を導き出すことも少し可能か
と。天気予報と占い、考えさせられます。占いに少なからずの胡散臭さを感じ
ていますが、占いにより、科学的な分析に基づくものと、信じること?をから
めさせ国の大事な判断をさせる、個人もそうです。それを悪用する輩がいやだ
ったのです。著者も触れています「長年の修練」が必要だと。占い師の科学力
と精神の浄化作業のことだと思うのです。
これなくしては精度も純度も説得力も薄れます。
つづく
2901



1893万理久利:2011/12/04(日) 16:02:04
肥と筑 十九回 評の3(完)
占いの根っこに迫る最後の章でしょうか。佐賀のルーツと徐福の活躍と平行
して占い。科学・コスモポリタン徐福集団、読んだ他の小説にもこの集団に
も占い師がいました。科学と占いはどこかで繋がりがあるのかな。

◆占術の応用
 科学青年芳賀さんがコーヒーブレイクに続き語ります。もうお手上げ。
印象に残った箇所のみとします。
後天八卦が干支術と結びついて真ん中に中宮なるものが登場してきました。
合計9 この中宮のことを「マナス」ととらえます。そして、
混合曼荼羅、理系曼荼羅
胎蔵曼荼羅、感覚曼荼羅
胎蔵とはいかにも身体的、子宮的、マナスは三昧耶曼陀羅、ここで頭クララ。
運命的出合い、これもうまく分析しています。

 最後に奇門遁甲なるものが登場します。出合い(選択)をつかみ取る進化
番のようです。それもこれも、占う者、占われる者、人、各々が兆しを掴み
取りやすい状態にあることが必要のようです。フラットな精神でしょうか。
置き所によっては兆しをつかみとれないどころか、曲がった方向にいくかも
しれません。

◇おわりに
 歴史が苦手だというのは事実で、肥と筑は一番やっかいな作品として登場
したことは否めません。でも読み続けるうちに新しい分野との出合い、熱意
なようなものを今では感じています。作品中、父親がなにげにとりまとめの
復習までさせています。これは読者への心配りでしょう。
 著者の像。科学者、占い師、遊び人(29号無限回廊を御覧ください)
これが短い2年で作品とニューロンカフェへの投稿から読み取ったものです。
肥と筑は遊びではないでしょう。重いテーマが流れているのでしょう。
  おわり
2901



1894マリアンタ:2011/12/04(日) 21:50:35
ちょっといいこと
 今日いつものようにセブンイレブンに配達を頼みました。牛乳1? ジャンボ野菜
サラダ、木綿豆腐、10個入りたまこです。もうひとつ大事な振り込みもありました。
昨日はオーナーはお休みのようで夕飯メニューはひからびていました。
 さて、くじであたったもろもの物が追加の袋に入っていました。、ソルマック2本、
ユンケルゴールドα1本、チオビタ1本、ビタミンウォーター1?、チョコレートビ
スケット、マルちゃん正麺、そして極潤という顔面保湿液・まで・・・
 これも一つの兆しなのでしょうか。健康に気をつけろとの思いやりかな、いやいや
そんな甘ではないあのオーナーは。でも仕事はしっかりと、配達という仕事を自分の
業務としてやりこなしています。時々あまりものを差し入れる優しい人でもあります。
時々振り込み領収書や買い物の領収書を忘れることがあります。でも必ずカバーしま
す。それにバイトの女性がみなそれなりに店主をカバーしています。今では彼女達と
も電話友達です。
 静かな生活をしていると、少しの事象でも嬉しく思え、兆しともなぜか感じます。



1895長岡曉生:2011/12/05(月) 01:41:44
肥と筑 第十九回評へのお答えの1
◆万理さん
★兆しに無意識と意識の世界をからめたのはおもしろかった。(「兆」前書きを読んで)
 そうなのです。実生活上で同時期に出会う複数現象の不思議な暗合は、確かに存在します。
気をつけて見ていると、そういう場合には、それに先立つ前兆が色形あるいは抽象的な象徴
として現われて来るのが解ります。
 それらの現象が、何故そのように起こるのかと言うことを説明できるのは唯識説ですし、
それらを総合的に説明できるシステムが密教です。
また異なった切り口で、前兆から先を予測するのが、種々の占術なのです。
 この占術において特別な意味を持つのが、赤松さんが無限回廊シリーズで注意を喚起した
素数です。素数は、数という抽象的な象徴中での特殊な存在であり、各占術で主要な役割を
担っています。

★亀と占術(写真とコメントを見て)
 今回、兆の象徴として万理さんに描いて貰った亀卜用の亀、これは四神の中で北方に割り
当てられた玄武の中にその姿を残しています。玄武の玄は幽玄の玄であり、亀の甲が占術の
手段として用いられたことと、無関係ではないでしょう。

★タタラから見た出雲と肥前(評の1)
・クマは、神を表わすことの証拠
 明白な証拠を一つ、作品中に書き忘れていました。
それは、神代・神稲と書いていずれも[クマしろ]と読むことです。
神代は、高校2年で音楽を習った先生の苗字でしたし、神稲は長野県に残っている地名です。
・藤津郡太良町とタタラの関係
 これについては、α25号の肥と筑の第十五回で説明しました。太良町内の多良岳山上に
ある多良嶽神社上宮の祭神は、タタラと操船に巧みな海人族の神、大山祇(おおやまつみ)
の神ですが、この神はタタラ製鉄の女神である木花咲耶(このはなさくや)姫の父親です。
??この木花咲耶姫の本名は神(かむ)アタツ姫ですが、アタは火神を祀る愛宕(アタゴ)
山のアタと同根の言葉であり、実はトルコ語で火を意味するアタ、アテシと通じます。
??なお多良岳・多良嶽のダケは、トルコ語を介して入ってきたペルシャ語の山[dag]です。
さらに太良町の隣の鹿島市には、伊福というタタラ関連地名が残っています。伊福は、息吹
くと言う意味で、タタラで利用する強い自然風が吹く地名として日本各地に残っています。

★コーヒーブレイク中の会話:無意識と占術(評の2)
・兆と数の単位
 兆が何故、大きな数を表わすようになったのかは、よく解りません。
ただ、古代の万・億・兆は一桁ずつ大きくなっていて、1兆=100万だったそうです。
現在の億つまり10の8乗は、昔は巨万と言っていたようです。巨万の富というときに使う
言葉ですね。
・夢という別な場所に引きづりこまれ
 夢は現実ではないし、さりとて現実世界と全く無縁ではありません。無意識と意識の狭間
にある世界とも言えます。寝入りばな或いは目覚める間際の状態と似ているところがあって、
意識的に制御することは困難ですね。もし夢を制御できたら、随分面白いでしょうね。
・表象は具象(相)と抽象(数)に分けられる
 HOROSCOPEの星や十二宮、周易の八卦、気学九星、推命の干支などは皆、抽象的表象です。
占術においては、これら抽象的表象を用いる方が、むしろ主流と言えるでしょう。
そういえば、抽象的表象を持たない人間以外の動物が占いをするなど想像出来ませんよね。

★占術の応用(評の3)
・他の小説でも、この集団に占い師がいました
他の小説というのは[琅琊の鬼]ですか。徐福は、後の世の錬金術師に当たる人物ですから
自分自身や仲間に占術家が居ても不思議ではありません。
なお徐福の時代において、周易は良く知られた占術でした。
・中宮は「マナス」、三昧耶曼陀羅は運命的出合い
この部分は後半での核心なので、一番力を入れたところですが、矢張り解りにくいですか。
2901

1896同人α総務:2011/12/05(月) 11:46:08
お知らせ
本日より古賀和彦著「あした天気になーれ 5回」
の評が始まります。(12月11日まで)
ありゃりゃと思わされる主人と登場人物たち。著者の一面でしょうか。
出合い、連れ合い、占い、Mr.ジョージ、ありゃの世界です。

末尾に2902をお願いします。



1897万理久利:2011/12/05(月) 20:37:21
「肥と筑」著者のお答を読んで
感想なり、批評なり入れると、またきめ細やかに投稿者の実力に合わせて疑問に答えて
くれたり、把握があやふやな点があると別な言葉で説明してくれるのが長岡さんです。
恐縮です。

★占術の応用(評の3)
・読んだ本は[琅琊の鬼]に間違いありません。歴史的検証は別としても、徐福率いる
集団に興味を持ちました。一員になりないなあ。
・最後の箇所は著者が力点を置いた箇所であることはわかりました。これまで、随所で
ふれてきたものをとりまとめたように思えました。解りにくいというより、なじみの薄
い言葉が次々と出てくるのでたじろぎます。これは読者個人の力量の問題です。著者の
ご努力のお陰でこんな読者もついていけそうな、そして続きが楽しみな、そんな結果と
なっています。



1898同人α総務:2011/12/05(月) 21:29:45
30号お題決定
赤松次郎氏による「沈黙」です。

********************************
「沈黙」と書いてみるとすぐ思い浮かぶのが、遠藤周作の「沈黙」と埴谷雄高の「死霊」を思い出す。この二文字を思いついたのは、あまりにも推敲されない文字の氾濫に辟易したからだ。事象について断定的であったり、まったく普遍性のない言葉での個人的体験談や日常茶飯の些事が、生理的要求でもあるように放埒に垂れ流されている現状は憂うべき現象に思えるのである。・・・・・略
********************************

続きは「ポートレートとコメント集」29号関連投稿記事のすぐ下に掲示されています。
作品締め切りは2012年1月末日です。古賀和彦まで。



1899同人α総務:2011/12/06(火) 09:00:54
著者のポートレート
晴(せい)ニコライ? 一見無口で根暗のようですが、いやいや、
なかなかの「晴れ男」のようです。
「ポートレートとコメント集」も是非お立ち寄りください。



1900長岡曉生:2011/12/06(火) 14:03:22
肥と筑 第十九回評へのお答えの2
◆赤松さん
★その1
・小説か論文かといった質問をして作者に不快な思いをさせた
 私が肥と筑の第一回を投稿した時に、同じ意見が他の人からも出ましたが、それで不快に
なったということは、全く有りません。そのような反応が出ることは、予想していましたし
そのような意見に対する私の考えは、その直ぐ後に説明した記憶があります。
・ユダヤ人は、他国で生存するため学問・芸術的職業・金融業のどれかを身につけた
 確かにそうだったでしょう。しかし、この記述中には少し誤解もあります。
正確には「ユダヤ人」は「ユダヤ教徒」と、「他国」は「キリスト教国」と書くべきです。
「ユダヤ教徒」は、キリスト教徒の偏見により特に中世ヨーロッパでは土地を所有できず、
生業も限られていました。その典型例が、ベニスの商人で描かれた金貸しシャイロックです。
 一方、イスラーム諸国では、ユダヤ教徒(およびキリスト教徒)は、同じ啓典の民として
寛大な扱いを受けました。これは、イスラームとキリスト教との間の際だった差です。
 皮肉な見方をすれば、キリスト教徒による差別が「ユダヤ教徒」の才能を開花させたとも
言えます。
2901

1901万理久利:2011/12/06(火) 21:28:46
今日の一句
●声変えて 真心つつく 寒烏
●濡れカラス 銀の光に??かあかあと
●ポマードを 羽根に塗りつけ 寒烏
●たそがれの おもちゃ箱かな 鴉の巣

※今年は庭に遊ぶ鳥が少なかったような気がします。雀も少なかった。
カラスも毎年前の家の屋根に黒々でがでかと留まっていたのですが、少なかっ
た。師走を迎え、遠くでカラスの鳴き声が聞こえてきました。久しぶりのこと
です。
※憎まれ役になりがちなカラスです。生き物なのです。黒の羽根は濡れは色と
いわれるほどのもの、それがゴミ袋をつついているのを見ると少しもの悲しく
なります。利口なのだからもっと格好良くできないのかなと思います。
これも人間の勝手な思いなのでしょう。もっと見苦しい人間がたくさんいます。



1902万理久利:2011/12/07(水) 10:19:22
あした天気になーれ 著者前書きと写真を見て
晴れ男、間違いないでしょう。自ら次々と高気圧を作り続けるのですから。
おかげで下降気流で雲といっしょに吹き飛ばされそうにになります。まあ
わくわくもしていますが。そんな晴れ男はしゃれ者です。びしょびしょに
濡れたダサイ衣服は雨男のものなのだと言っているかのようです。これは
想像に過ぎません。

ニコライ晴男は色々な下降気流を吹き出します。今回の作品もその一つで
しょう。人に何と言われようと、自分を試しているのかと思います。
いい作品が書けますように、お天気サイトがうまくいきますように、ニコ
ライ堂に真面目に願をかけにいったのかもしれません。空アーメン。
2902



1903水彩画愛好家:2011/12/07(水) 13:38:26
東京スカイツリ−(2011/11/4)街角スケッチ
街角さんの生活には描くことがぴったりとくっついたようです。
この日も早めに行って、やはり見物。ただの見物ではなくしっかりと歴史も。
「業平橋駅」が完成ど同時に「スカイツリー駅」となることは知りませんで
した。市町村名も併合の関係もあってかどんどん変わる。銀行名も変わって
困ったことをなぜか思い出します。未来の子にとってはスカイツリーが歴史
になるのでしょう。でも古の名前を切り捨てるのはちょっと、業平=スカイ
ツリーの場所とはならないのかと思います。若者は許容力があります。残す
ものと変えていくものその選択は難しい。

淡い着彩、これが水彩がもつ癒しなのかと思います。重たいもの、歴史に残
すものは油絵となるのでしょうが、それはときに「ぎらついた油絵」としか
印象に残らないことが多々あります。水彩画のもつ癒しのようなものをもっ
と追求してもらいたいなと思います。



1904万理久利:2011/12/09(金) 17:35:55
あした天気になーれ五回 評の1
 テレビの天気予報では、時刻をきざんでまで天気、気温まで予想しています。感触
としてはまあまあの当たりですが、明日の天気は今日の天気をみれば大方想像がつく
ものです。長期予報となると予算たっぷりの予測も残念ながら打率が下がります。予
報士もテレビを見る側も、そんなものかと寛容です。

 昨年の同じ秋、第一回が始まり、雰囲気を変えてきたなと思いつつ捻りが随所に
見られるこの作品をくくくと笑いながら読みつづけ第五回です。
 著者である古賀氏は*中編小説に常に挑戦してきているようです。少なくとも数頁
の一回限りの作品は特別枠に位置しています。
 小説となると、少なくとも一回の掲載では終わらないもので、どうしても一回一回
の感想なり、批評となりますが、工夫をされているのか、読み切り完結的なものなの
で、それなりに感想を入れることができるようです。それでも過去の分と合わせ眺め
ることとなります。続きものに関しては完結してからもう一度評の機会があっても良
いのかもと思いました。

 どの作品も感想、評の入れ方、その内容に苦慮します。今回は一周した作品を五回
も含め、大まかな批評を入れてみます。私の場合、評の入れ方に定番はありません。

<登場人物>
主人公とその妻、同僚の3人が中心です。

・謎の主人公カラマツの妻
??実は第一回目の出だしを読んで目を丸くしました。病的かと思われるくらいのどこ
か神経質な主人公カラマツとその妻との掛け合いから始まります。
「『「そのシミは洗濯してもなかなか落ちないのよ』と、そのたびに細君が現す渋面
の表情が彼を暗くした」リアクションが大きいのです。つい笑ってしまうのですが神
経質な夫に苦言を呈するのもわかりますし、妻の言葉で気持ちが暗くなる、それもよ
くわかります。カラマツは殆ど反撃せず、心の中で皮肉をつぶやくだけです。掛け合
いが絶妙だと思います。その掛け合いはまるで夫婦で超高度な神経戦お遊びをしてい
るようにも思えます。

・カラマツ ジロー
社会に出て働く主人公としてカラマツがいます。企業に勤める会社人間のようですが、
不景気のあおりで収入減、わけのわからない家庭向け商品を訪問販売する経験もある。
そこで今度は同じ会社の仲間とお天気予報サイトを企む。どうもお金には縁がないが、
妻からのプレッシャーというよりも、金儲けは苦手、いや好きではない、それよりも
お天気サイトを考えるほうがワクワクするからこちらを優先する、という人物に思え
ます。これはこれまでのカラマツ像から導かれたことで、そのあたりの積み重ねが何
気にうまい。

・チキン・ジョージ
主人公カラマツの同僚でお天気サイトの仕掛け人です。この件で地方回りが多いのか、
とにかく、奇天烈、不可思議、カラマツの想定外の人物像として登場しますが、驚き
と興味をもって迎えています。読者もチキンジョージに少なからずの魅力を感じてい
ます。多くは登場しませんが、少ない言葉表現でジョージの人となりが想像出来ます。

・謎の登場人物
今回、最後に碧さんが登場。なぜか佇まいが主人公と似ていますが、こんな特別出演
者を用意して、お茶の水界隈の空気と2人の嗜好性を想像させらる部分でした。
終わりは余韻を残します。

多分全部計算済みのことなのでしょう。
 つづく

*中編小説:意味が曖昧ですが、少なくとも同人誌一回読み切りではない量の作品の
ことを指しました。

2902



1905整備士:2011/12/10(土) 17:29:52
同窓会記念集
 打ち込みながらつい手を止めて読んでしまいます。スピードが落ちます。
みんなのあの日、それが繋がって20年前の記念集、そして今があります。
自分の高校生時代と比べてみたり、ストームの様子を想像してみたり、色
んな人が11期にいて、世の中に羽ばたいていったのだなあと思います。
思い出に浸るだけでなく、その後を11期風に生きているのだと感心しま
した。読み物としてもできの良い記念集になったと思います。重い一冊です。
その効果は計り知れないでしょう。
 短い期間ですが、11期に興味をもち眺めているうちに、まるで自分の
兄弟の誰かが佐高に行っていて、帰ってくると学校の話や遊びの話をうき
うきして聞いていたような気分です。
 自分の生き方を考えながら、刺激にもなりまた楽しませて頂いています。
なぜか元気をもらえる記念集です。



1906万理久利:2011/12/10(土) 18:02:39
あした天気になーれ五回 評の2
雨を降らせるメニューもお天気サイトでは考えているようです。流れから行けば当然
ありえます。五穀豊穣だけではありません、いやがらせのためもあります。
それでも題は、のびのびと「あした天気になーれ」とありますからやはり、人間生き
ていれば色々あるけれど、兎に角「あした天気になーれ」そこに繋がるのかなと。
まだこの作品は続きそうですから何ともいえませんが。

<組立て・流れ>
?カラマツ夫婦の掛け合い
?チキンジョージをさぐる
?お天気サイトを科学するカラマツ
?お天気占いに関する民間伝承
※特別出演(今号)

 私はこの組立が自然にできあがって、頭にうっすらと浮かべて作品を毎回読みます。
それが当たりかどうかはは別です。読むのにわかりやすいからです。順番も比重も毎
回異なりますが、この項目が絡み合って登場します。流れは?を中心にこれからサイ
トがどうなるかを軸に、その他の項目を絡ませてこれからどうなるか読者に期待を残
します。
 組立て云々より、面白いものは面白いし、引かれるものには引かれ、何かの余韻を
残すものです。

<文章・言葉>
 小難しい文章かと思っていたら、文章自体は実にわかりやすい文章を綴っています。
それに気がついたのはいつ頃かな。気取らずさらりとそのまんまの素直な流れで書い
ています。もちろん話し言葉ではありません。気負いがちになる私には目からうろこ。
 もう一つ、筆者が拘るのは、消えゆく、忘れ去られつつある綺麗な日本語。文字で
見て声にしてみても何とも味わいのある「言葉たち」です。だからふりがなが増える
のかもしれません。これに目がいって小難しい、気取った、文章だと思ったのでしょ
う。すっかり忘れていた日本語に出くわします。歳を重ねたからか、その良さがそれ
なりに分かってきたような気がします。
 つづく
2902



1907万理久利:2011/12/11(日) 01:04:07
あした天気になーれ第五回 評の3(完)
<チキン・ジョージ>
第5回は正体不明、唯我独尊、マージャンの名手であり、どうやら女好き、遊び人
ですが、遊びを自分の仕事だとしてるようなチキン・ジョージの話から始まります。
めったに現れません、サイト立ち上げの外回りの仕事をするこの男、実に面白い。
カラマツジローがたじろぎながら表現し、出生をさりげなく触れていてその人物の
面白さが浮かび上がります。

<夫婦善哉>
第1回が夫婦の静かなる死闘から始まっています。そうは言っても主人公は銀座に
妻を連れ散歩、そしてそこでも死闘。小さな死闘。主人公の心の声と妻の声、この
掛け合いが実に深くて笑えます。ダサイ服の色模様、小さな癖、大声で話す人、コ
ップを無神経に隅に置くひと、みんな軽蔑しているか、嫌っているようです。その
徹底ぶりはこれまたチキン・ジョージの奇天烈徹底ぶりに負けていません。唯我独尊。
二人のやりとりを読んでいると、ソクラテスとクサンチッペの会話を思い出しまし
す。(『ソクラテスよ、哲学は悪妻に訊け』池田晶子著)ソクラテスは黙ることは
なかったようですが、こちらの主人公は寡黙だけれど心の中で実に捻りまくる。心
の中で捻りまくる。凄みさえ感じます。それでもなんでも、これは夫婦善哉だと思
うのです。高度な夫婦のお遊び。歴史を積み重ねて得られたお遊び。何度読んでも
くくくと笑えます。笑える作品も書けるんだ・・・アイロニーたっぷり。

<お茶の水、橋の欄干に寄りかかり>
最後の節は著者のお得意とする自然の描写と風景の描写です。消えつつある言葉が
出てきます。その後は友人との橋の上での会話です。これもなかなか面白かった。
友人も本好きのようで、お茶の水にも本を求めてやってくるようです。少ししか声
を発しませんでしたが、その人となりを想像させられます。
なぜか主人公は本好きな友人とあって珍しく饒舌になっています。妻との掛け合い
ではだんまりを決め込むのに、その対比が面白い。「見つかれば買っておいてよ」
これは本好き同志の会話だと思います。そして「じゃーまた」でこの回は終わりま
す。

●あれやこれやと、大いに実験しているように思えます。最終回まで行かなければ
実験成果はわかりません。
●今回は占いの話しが出てきます。偶然「肥と筑」と重なったようです。それぞれ
の作品の中で占いの光具合も違ってくるものです。お天気サイトはまだ先が見えま
せん。五回まで読んで、今号印象に残った箇所を中心に感想を書きました。
ああまた*大ハズレかな。私も唯我独尊。

*大ハズレとは、多くの人の感想と異なること。アタリ、ハズレの意味ではありません。

おわり
2902



1908万理久利:2011/12/11(日) 01:07:06
夜11:30
 夕方にはしろ丸の月がベランダに出ると南の空の低い位置に見えていました。
皆既月食、ベランダに出ても庭に出ても前の家が邪魔をして見えないのです。
星はチカチカとたくさん光っているので月もあるはず。
そこで思い切ってオーバーを着て外に出ました。やはり建物が邪魔なのですが
星はもっとよく見えます。きょろきょろと空を眺めながら月を求めて歩くので
すがなかなか見つかりません。ひょっとしてと、首を大きく後ろに倒してみる
と。みつけました、頭の真上で赤茶っぽい月を。あそこに人間が立ったんだ…。
など考えながら家に戻りました。自然から離れてまたは無視した生活を続けて
いるとお月見の味わいさえもずーっと昔のことになっていました。
 さて次は3年後に皆既日食が見られると聞きますが、全く同じことを同じ衣
装でするような。今日の月見は3年後のことだったのかもしれません。
全国から皆既月食を見られる今日のようなケースは30年後、その時には月か
ら地球を見ているかもしれません。どんな風に見えるのだろう。

1909竹内一郎:2011/12/11(日) 18:45:47
コメント
 高校で世界史を履修以来気になっていたことを老人の暇に任せた手慰みとしてはじめたもの。まだ完成ではない、現在も思ういたらリストに追加している。だんだん調査がむつかしくなってきた。そろそろ本格的に図書館に行って調査しないとこれ以上リストの増加望めないかも。
 話が変わるが最近ひょっと気づいたことであるが、行き交う人々たるやほとんど老人ばかりである。それとお腹の大きなご婦人をほとんどみない。これではまさに日本老人ばかりの国になりそう。薄ら寒いきがする。もういちど活力ある日本にするにはどうするべきか真剣に考える必要がある。

1910長岡曉生:2011/12/11(日) 21:33:23
あした天気になーれ・第五回を読んで
 難しい作品なので、私が知っていることに限って、感じたことや思いついたことどもを、
書きましょう。

★占星術
 少し、説明を補足しておきます。真面目な話です。
 占星術は、天体の動きが、その時々刻々に誕生或いは発生した人や物が持つ命・運の間に
並行的な対比を持っているという経験則に基づく占術です。命は誕生の瞬間に生地で見える
星の配置で決まる先天的な大枠ですが、運は誕生後に一定の比率で実際よりゆっくりと変化
する仮想的な星の動きと、実時間で変化する星の動きが誕生時の星の配置との間に織りなす
関係で定まる廻り合わせです。元と成るデータは星の実測位置なので一意的に定まり、流派
によってその値が変ることはありません。過去から未来に渡って星の位置の予測データ表が
作られて販売されています。
 これに対し、干支系の占星術は基本的に60変化する干支が年月日時のそれぞれに配当さ
れて動く構造を持っていて、季節あるいは時刻による寒暖の変化を基盤としています。干支
あるいはこれから導き出される星は仮想的なもので有り、流派によっては差が生じます。

★雲雨
この[雲雨]は、元々詩賦からでた言葉なのですが、実際には男女の契りを指す際どい言葉
です。一般に、揶揄的表現として使われています。日本語でこれに近い語感の言葉を探すと
すれば、さしずめ[濡れ場]という所でしょうか。
農業も、その他の場合も、生命が宿り成長していくためには[雲雨]によって濡れる場面が
どうしても必要なんですね。

★雨男・雨女と晴れ男・晴れ女の派遣
雨によって大事な催し物を邪魔される側が、若しこれを察知して対抗する晴れ男・晴れ女を
立てた場合、法力比べになります。法力次第で人件費が上昇しますが、さあどうします。

★赤松子
カラマツ氏は、翠・マスクさんのせいで赤松子という正体がばれてしまい困ったことに成り
ましたね。まあ、おかげさまで別の場所では原稿の滑りが良くなったという噂もありますが。
たった今、気がついたけれど、マスクさん紹介の詩の作者[鳳 情事]氏の名前も、何やら
[雲雨]と関係が有りそうだなあ。

★トランストロンメルのメタファー
カラマツさん。いっそのこと、既に確立済みの乱数利用オキシモーランシステムを活用して
天気予報サイトを開発すれば、雄の三毛猫は要らなくなり、高価な[猫件費]を削ることが
出来ますよ。

2902

1911:2011/12/12(月) 10:16:04
カラマツ・ジロー氏への手紙
拝啓
カラマツ・ジロー 様

「あした天気になーれ・第五回」を拝読いたし、貴兄との邂逅をなつかしく、回想しております。
小生が「〜古本屋街に、有るか無いか判らない本を探しに行」っていたのは、30年以上以前のことでした。
当時は、象徴主義の暗喩の森に入ろうとしていた時期でした。その後、暗喩の森へ分け入り、その奥にある、湖にたどり着いたのですが、先人たちの暗喩の森で迷い、先人たちの無意識たる湖水と意識たる湖上の「狭間」なるシュールレアリズムの水面で溺れしまい、そこから抜け出して以来、この20数年は、暗喩の森には近づかずにおりました。
貴兄とお会いしたのは、ちょうど、その暗喩の森に分け入らんとした頃であったのでした。

さて、最近 ふたたび 暗喩の奥なる湖水に赴くことにしました。
このたびは、先人たちの残したものではなく、自らの無意識たる湖水と意識たる湖上の「狭間」を描写するために・・・。

ところで、あのお茶の水界隈は、書籍に溢れ、その作品に描かれた数多なる、時間空間のため、時空にゆがみを生じていると思われます。それゆえ、時空が蛇腹の生地の如く折り重なっているようです。
その30年の生地を突き刺す糸は、2〜3週間の長さで充分ですから、貴兄にお会いしたのが「この前」であったのは、肯なることと存じます。

いささか乱筆乱文になりましたが、ごあいさつまで。

?????????????????????????????????????????????????????????? 敬具

???????????????????????????????????????????????????? gruene Maske
2902

1912赤松次郎:2011/12/12(月) 12:02:26
gruene Maskeさんへ
先日、K君から借りた西脇順三郎の「詩学」を今読んでいます。西脇といえば日本に於け
る、我々が目指す「オキシモーラン」のメタファの先達だと認識しています。だからこの本
の言わんとするところ、その神髄をいま纏めているところです。

西脇は「詩学は自然科学や社会人文科学とは根本的にその性質が違う。『詩』というものは
科学の対象になるものとその性質が違うということである。
『詩』は純粋に想像された世界である。だから詩学というものもみな想像されたものであ
る。想像された超科学的なものを科学として解明が出来ない。それ自体矛盾である。」と書
いてある。そしてさらに「『詩』という言葉にはそれ自体二つの違った意義が含まれてい
る。内面的な意味と外面的な意味に分けることが出来る。それで内面的な意味の時は、私は
『ポエジー』という名称を付けたい。それは詩の精神とか詩作を読んだときに感じた意識と
しての情念である。
外面的な意味のときは私は『詩作』(詩の作品)という言葉を用いることにする。それは一
定の韻やリズムなどの形式の作品をいう。『詩学』という意味に私はポエジーというものは
何であるかを学ぶという意味である。」とまずその本の序に書いてあります。

詩作においては色々の表現形式があります。例えば俳句、川柳、和歌、漢詩、新体詩、現代
詩などの形式を通じてポエジーを表現するのであり、人によってどれを選択するかは自由だ
と思います。オキシモーラン的隠喩の詩を目指すことに、先達の後についていくことはない
と思います。だからgruene Maskeさんはこの際、独自の表見形式を思い切って試みら
れることを期待しています。私は読者に媚びたり阿るたりするような作品は書かないつもり
です。ただただ自分が納得するものだけしか望みません。面白いだろう、見事だろうなどの
「ドヤ顔」は愚の骨頂、御免こうむります。

今回のgruene Maskeさんの投稿文のなかにも、隠喩の数々が散りばめられていて可能性に満
ち満ちています。どうぞ数多くのポエジーを創作されることを待ち望んでいます。

2902



1913同人α総務:2011/12/12(月) 12:12:11
お知らせ
本日より竹内一郎著「ヨーロッパ人名考」
の評が始まります。
歴史上の人物の呼び方は、国によって確かにばらつきがあります。
自作比較表付きです。
なるほど、好奇心たっぷりの目です。
「ポートレートとコメント集」にも是非お立ち寄りください。
12月18日まで

末尾に2903をお願いします。



1914キメラ17号:2011/12/13(火) 07:28:18
手紙
不思議な体験です。
「あした天気になーれ」の終わりは余韻を残したものでしたが、その続き
の世界が短く、深く、余韻をもって描かれているような印象がありました。
キメラのハンドルネーム返上しなきゃ。まあ17号ですからいいか。
何度読み返しても、風景と心象が時間を超えて目に浮かぶ、心を動かす作
品でした。お茶の水の風景を二度味わいました。自分の拙さ、曖昧さもま
た考えました。
人それぞれでしょうが、このような世界には大いに惹かれます。



1915キメラ17号:2011/12/15(木) 05:08:20
素直な表現
まだお茶の水の時空を越えた景色と手紙の会話が、ひとつの世界を創っていて、
そうなんだこれなんだと思いながら、自分の文章をつい考えてしまいます。
誰にも読んでもらえない文章でも、自分が書きたいと思えば、満足であればそ
れでいいと思うのですが、満足がほど遠いのです。

「青春のあの日」の作品を時々拝読させていただくと、その素直なかきっぷり
に驚きます。すぐ結婚して家に入った女性はそれなりの表現、それがまたその
人となりをよく表していて面白い。男性は社会でもまれたのか、それなりにき
っちりとお書きになっています。それでも面白い。それでもきっとみんなドキ
ドキしながら、何度も書き直しをしたのだと思います。そういう作品ばかりで
す。

どうして面白いのか、心に響いたかを考えてみました。高校生時代の気持ちで
30年後書いたのかもしれないと。社会や家庭にもまれいろんな皺や歪みや毒
や悲しみも持ったけれど、あの時代の気持ちにもどり書くことが出来たのだと
思います。活字上の出来不出来関係なく心打つもの、クスリと素直に笑えるも
のに巡り会います。そして今、筆を握ったときからさらに20年の今、みなさ
んあの時、50年前、20年前が見事に繋がっているのです。それなりにハツ
ラツと生きた、生きているににちがいないと思いました。例え亡くなられた方
がいたとしても、この作品の中で生きています。今も生きています。

自分の文章についてつい考えてしまう今日この頃です。



1916万理久利:2011/12/16(金) 06:03:53
竹内さんの前書きと写真を見て
前回は『無名塾』の人だったけれど、今回は『人間みな兄弟』のキャッチコピーを
作った釣り大好き人間かな。文体からは、豪快な方を想像しますが、本当はシャイ
な人。そこもよく似ているような気がします。

ロジックを好み、方程式を好み、プログラム化を好み、そして、だから?船も飛行
機もお好きなようです。そして歴史、日本史、というより世界史、というよりヨー
ロッパ史でしょうか。そのアンテナはロジカルに前に左右に前後に動くから出てく
るに違いない仮説や、推理なりがおもしろい。

先に行われた大阪知事、市長選で嫌われ松子ならぬ嫌われハッシーが言っていまし
た。「日本の国家体制は明治維新の時から変わっていない。今こそ変えなければ」
こんな内容でした。そこで想い出したのが、著者の以前の作品です。システムを変
えなければならないときにきている…10年ほど前の作品でしでしたか。著者は満
州事変から作られた官僚体制と述べていましたが、共通するものを感じました。同
時に著者は「最も大きな問題は、国民の意識改革が必要」と述べていたがことを思
い出しました。ハッシーを選んだのも市民、県民、賢く、ハッシーを見続け、間違
った方向に走らないようにするのが市民です。一流の名市長に育てればいいのでは?
横暴だからとだけ言うのは少し言い訳臭いと思います。

家の真ん前に立派な4階建ての産婦人科がありますが、お腹のおおきな女性、子供
を抱いた女性はほとんど見かけません。車でドアTOドアなのでしょうか。リッチな
方のための病院であることは確かなのですが。赤ちゃんの泣き声も聞こえません。
オリンピックの頃、大きなお腹のご婦人を至るところで見かけたものです。銭湯で
初めて見かけた時はそれはそれは不思議でした。私も母のお腹にいたんだとチビな
りに考え入りました。未来に繫ぐ子供が少なくなる、これでは家族も、町も、県も、
国も活力がなくなります。中国はその点「数」で勝負です。そこだけは確かに強い。

シャイな著者はぎょろり、わくわく、きらきらの目で観察し自分なりの方程式を作
り続けているのかもしれません。歳をとっても科学少年。歳をとらない科学少年。



1917水彩画愛好家:2011/12/16(金) 15:36:19
栃木・壬生寺(2011/11/1)街角スケッチ
 景色が日本に戻ってきました。今話題のスカイツリーも、すっきりまと
めた旧水海道小学校の塔も。
 そんな中でやはり作者らしいのはこの絵。大きくしてみなければその良
さはわかりません。歪んだ屋根、入り口に掛かっている水色の暖簾?がい
かにも「おいでまし」と語りかけているようです。瓦の薄墨濃淡具合も印
象的です。
 遣唐使慈覚大師円仁よる「入唐求法巡礼行記」が「東方見聞録」より正
確で優れていることに気づき(そこは求道心があったかどうかの違いもあ
るのかもしれません)翻訳もその情熱をもってなされたものだと思います。
ライシャワーは円仁の生誕地を二つ設けた、彼の公平な目を感じる話です。
 私は彼の奥さん、ハルさんも好きでした。夫はアメリカ人としてハルさ
んは日本人として、日米間の理解のギャップを埋める仕事をしました。子
持ちのライシャワーと40過ぎて恋愛し結婚。彼女自身の子は授からなか
った。いかにも、しかも時代的にも珍しい環境でアメリカナイズされた彼
女は日本文化の良さとアメリカ文化の良さともに知る人間だったと思いま
す。双方の誤解や認識不足も。単に英語が話せる日本人と、日本語が話せ
るアメリカ人の組み合わせではありません。
 夫は安楽死を望み、ハルさんは優しく見送りました。この夫婦の生き方
は格好いい。ハルさんはとても手が届かない優雅で知的で優しい女性です。
生まれ、育ちの違いといえばそれまでです。はい。
 作者の絵のコメントからこんな感想へと広がりました。

年末の慌ただしい中、淡い色彩と人の息がかった癒しの絵とコメントに
立ち寄って休憩してみてください。アクセスは上記「街角スケッチ」より。



1918水彩画愛好家:2011/12/17(土) 16:27:42
12月14日義士祭(街角スケッチ)
 水彩画評ではなく、写真と赤穂浪士のお話しについ目が止まりました。
小さな頃は大石内蔵助・長谷川一夫のNHKドラマはもちろん、14日は各種テ
レビで取り上げていましたが、2011年はひっそりでした。
 街角さんはとにかく好奇心旺盛に加え、歴史好き。今は絵の風景を探してど
こへでもでかける実に行動的なお方のようです。そんな中で出てきた泉岳寺、
ここは学生時代、仲間グループと大学近くの散策のようなものをやっていて、
出合った場所です。実際に行くのははじめてでした。それから方向を変えて東
京タワー、高輪プリンス、色々な場所をワイワイ言いながら探検しました。授
業より面白かったことは言うまでありません。
 帰り、京橋ギャラリーにお寄りになったようですが、ここも短い期間ですが
縁があります。駐在が終わり帰国後すぐの職場でした。東京駅八重洲口で降り
て、ブリジストン美術館を右手に一直線でした。このあたりは裏道に入ると小
さなギャラリーが確かにたくさんあります。外出したときに少し遠回りをして
裏道を通り覗き見をしていました。
 八重洲といえば電車に乗ってもすぐがお茶の水です。ここにも仕事の関係で
大学病院に通いました。橋から見る川、電車、廻りの木々、建物、なかなかい
い景色、立ち止まって見回していたことを思い出します。今度機会がありまし
たら絵の是非対象に選んでもらえたらと少し思います。
 病院といえば築地、聖路加国際病院にも出向していたことがあります。
浅野邸のあった場所、そして通った大学の発祥の地でもありました。
 生きていると少しづつ色々な所が歴史とともに結びつきます。

今年も1年間絵を楽しませていただきありがとうございました。絵とコメント
は癒しの場にもなりました。今年最後の絵はどんな場所だろう、来年はどんな
景色が見られるのだろうと秘かな楽しみです。



1919赤松次郎:2011/12/18(日) 10:13:41
「あした天気になーれ」第五回の評のお礼
 ◆批評について
読者が作品について感想や批評を述べるのに色々の方法があるだろう。wikipediaによると
「批評(英語・フランス語:critique)とは、ある事象を、できるだけ無前提の思い込みを
排するかたちで判断することである」とある。
さらに詳しく述べると

★概念(concept)・理論(theory)・研究の方法論や原理(discipline)、あるいはそれ
 らを用いた具体的な分析手段(approach)などについての諸条件や因果関係に対して、
 体系的な問いを立てること。
★またそうした概念・理論・方法論・分析手段の限界や妥当性を理解しようと努めること。
★このような現代的意味におけるcritical(批判的・批評的)なアプローチと対立する思
 考法を「ドグマ的アプローチ」、すなわち「独善的に決められた法則を、決して疑わな
 いような思考法」と呼ぶ。
★critique は、美学あるいは文学理論においても用いられる。そこでの critique とは、
 主に詩、絵画、遊びなどの「作品批評」を意味する。この場合、「批評」とはより幅を
 広く取って、「ある作品の出来・品質・良し悪し(quality )についてのあらゆる議
 論」を指すことになる。

しかし作品を研究や教材の目的のように必要以上に切り刻んで分析したり、作者の個人的な
感情や心理状態を私情に当てはめてしつこく憶測したり、製作に関わる舞台裏を暴露したり
(自ら手品の種明かしをネタにした芸)などがはたして、ささやかな個人の作品の評といえ
るのかどうか疑問である。小林秀雄の評論集をよく読むが、そんなに細々と分析することも
なく文化論なんぞを引き合いに出しながら肝心な要点を的確に述べている。これは小林秀雄
の独特のスタイルで、誰でもがまねの出来ないことなのだろうが。私もあまり細部に囚われ
ないで、批評の要点をつかむように心がけたいと思っている。


 ◆物語について
この頃西脇順三郎の「詩学」という本を読んでいる。そのなかには「芸術表現の原理を新し
い関係を創作することによって人間の自然法則と現実をより深く感じさせるという価値を
持っている。その新しい関係が、なにかしら永遠という神秘的な意識を象徴し、なにかしら
哀愁を人間に感じさせなければ、それはすぐれたポエジイではないと思う。
ポエジーは精神と肉体との対立の上に立っている。この見地からすればポエジイは無限と有
限との結合の上に立っている。精神を認めると同時に肉体も認めなければならない。ポエ
ジイは非常に肉体的でなければならないと同時に非常に精神的でなければならない。ポエ
ジイは「アイロニー」であり、矛盾である」と言っている。

アイロニーか、そういえば止揚という哲学用語があった。wikipediaによると、
「ドイツ語の aufheben には、廃棄する・否定するという意味と保存する・高めるという二
様の意味があり、ヘーゲルはこの言葉を用いて弁証法的発展を説明した。つまり、古いもの
が否定されて新しいものが現れる際、古いものが全面的に捨て去られるのでなく、古いもの
が持っている内容のうち積極的な要素が新しく高い段階として保持される。
このように、弁証法では、否定を発展の契機としてとらえており、のちに弁証法的唯物論が
登場すると、「否定の否定の法則」あるいは「らせん的発展」として自然や社会・思考の発
展の過程で広く作用していると唱えられるようになった。
国語辞典などでは、違った考え方を持ち寄って議論を行い、そこからそれまでの考え方とは
異なる新しい考え方を統合させてゆくこと、という説明がなされることがある」。

ポエジイは「アイロニー」という意味は、現実の世界と絶対世界の対立、矛盾の狭間で苦悩
しながら遂には最も価値あるものに昇華されると言うことか。

また「詩学」のなかで、「ピカソは「芸術というものは自然と違ったものだから、同じもの
になり得ない。芸術によってわれわれは自然でないものの観念を表現するのだ」、また「私
の場合は一つの作品は破壊の合計である」ともいっている。もちろん破壊されたことだけで
も一つの新しい関係を結ぶことになるが、それだけではすぐれたポエジイではないだろう。
その新しい関係が、なにかしら永遠という神秘的な意識を象徴し、なにかしら哀愁を人間に
感じさせなければ、それはすぐれたポエジイではないと思う。
ポエジイが創作する思考は非現実(イレエール)ではあるが、そうした方法でなければ「永
遠」といったような神秘的意識やあの分析の出来ない哀愁という現実にふれることは出来な
い。ポエジイは感じることであって、理解するものではない。
詩作の目的は超自然または超現実の世界を創作することによってポエジイを人間に感じさせ
ることである」。

私の場合はこの超現実的創作に従えば、単に自然を写実するだけの具象画に興味を見いだせ
ない自分がある。すなわち現代日本画や細密の写実画などの見られる、ただ物体の再現を目
指すもののなかに「アイロニー」や「シュール」さや「現実でない神秘的意識」「哀愁」と
いったポエジイを表現していないとみえるからだ。
われわれが目指すオキシモーランの目的は、「現実の世界」と「想念の世界」の鬩ぎ合いの
なかで、理性では感じられない情感を表現することにあると思った。
さて、これが皆さんの感想にたいしてのお礼になっていないことは充分承知している。物語
はまだ進行していることであり、纏まった感想を期待すること自体がもってのほかである
が、読者が人物のイメージや感情や考え方に対しての描写に異論や共感を表明されることは
作者としてはうれしいものがある。そして、その考察によって次の物語の展開に反映したい
アイデアも多く含まれていることもまたありがたいことである。

2902



1920万理久利:2011/12/19(月) 00:16:43
ヨーロッパ人名考 評
いや、αの先輩は難解です。評入れに悩んできただけにきつい。でもひとつの指針を貰
えたと思います。有り難いと思います。先輩の投稿を読んだ上で、自分なりの消化度で
作品の感想、評を入れてみました。

「ギョウテとは俺のことかとゲーテ言い」から始まる粋な短い作品でした。出だしとい
い、それに続く「ノルマンディ公ウィリアム」が「ノルマンディ公ギョウム」なぜかギ
ョウがかさなり興味を沸き立たせるのです。
本文といえば、知識が乏しいため初めて、あるいは大脳皮質の底に眠っている言葉が登
場します。それでも調べながらそれなりに前後、流れから名前の読みの違いの面白さが
あります。

ローマ字の起源はその名のとおりローマのようですが、遡ればエジプトまで。そして恐
るべし、キリスト教の布教と同時にヨーロッパ各地に浸透していったようです。他方ギ
リシャ文字はギリシア正教の信仰とともにスラブ語圏に入りロシアを中心に広がったよ
うです。宗教の力恐るべし。

現在26文字のアルファベット、スラブ圏のキリル文字もともに表音文字のようです。
当時ウィリアムがどう呼ばれていたのか、彼の地での文字の配列ですんなりと書き表し
たのでしょうが、ギョウムとは音になるのですか。それぞれの地で根付き始めた場所で
はそのアルファベットの配列でそこでの読みをしたのでしょう。

それでも「ノルマンディ公ウィリアム」はギョウムと読まれようと同じ人を皆思い浮か
べるのです。当時の読みを活かすとなると、表記を変える必要が出てきてしまうのかも
しれません。おおかた、始めのアルファベット表記を尊重しそこの読みにした様な気が
します。

さてこれは英語圏のお話しで歴史が生まれた西アジア、東南アジアはどうなっているの
でしょうか。少なくとも日本語は、漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字、混在する歴
史を積み上げてきました。読みであれば、それがどこから紹介されたかで読みのままに
素直に音読み漢字とカタカナで表したのでしょう。中国人氏名はその漢字を音読みで覚
えていますし、テレビでもそのように発音しています。中国では日本人名もその漢字の
中国読みで呼ばれています。

マイケル・ジャクソンのことを、まさかミヒャエル・ジャクソン、ミシェル・ジャクソ
ンとは呼んでいないかと思います。現代になると読みも統一されてきているような気が
します。そう言えばアメリカ大統領、リーガン、レーガンが少し話題になったことを想
い出しました。発音しにくい、あるいは聞き取りにくい、そんなことも影響してくるの
かもしれません。著者の付表を見てちょっと気になりました。

付表は英語を筆頭に11原語の表記と読みの比較を記しています。じっと眺めているだ
けで想像をかきたてる力作でした。が、中途で終わったのは残念です。原語と文字は歴
史の謎解きの要でもあるような気がしました。筆頭国を変えてみたらまたまた面白いも
のができるような気がします。
2903



1921同人α総務:2011/12/19(月) 08:26:24
お知らせ
本日より「天使ごっこ・悪魔ごっこ(7)」
の評が始まります。
「ポートレートとコメント集」にも是非お立ち寄りください。
12月25日まで

末尾に2904をお願いします。



1922マリアンタ:2011/12/19(月) 15:53:48
夢十夜 ∞
逝く
北の金様急死のニュースが各チャンネル流れていました。
やっと逝ったね。よく友人とスナイパー使って殺しちゃえなどと話していた
くらいですから、もちろん悲しくも何ともなかった。北京の市民が泣いてい
た理由がわかりません。

父上はそれなりの建国の父、長男教育は大変なものだったでしょう。そして
常に親父と比較されるのですから。だからあんな顔になったのでしょう。
だからでしょうか、金様の後継者、先ずは長男さんは流ちょうに英語を話す
西洋かぶれ男になり、後継者にはならないと早くからいっていました。
金様は自分の経験をふまえ、反動で子供達を自由奔放に育てたのかもしれま
せん。

でもあの人は最後の大芝居をしているような気もします。柴又のトラさん好
きは聞いていますが、多分日本のサスペンス物も大好きで大型衛生テレビで
見ていたに違いありません。三男、後継者の旅立ちをスムーズにするため自
分でシナリオを書いたのかもしれません。これからメディアに出ることはあ
りませんが、やはり実質はあの人の国のとびきりの邸宅で生き続けているよ
うな気がします。
父 :俺のおもちゃ箱(日)イル?
息子:(恩)ウン



1923マリアンタ:2011/12/21(水) 13:18:00
夢十夜 ∞
継ぐ

人間を姿形で判断してはいけないと思います。自分自身いやな思いをしてきましたし、
誤解という間違いをしてきました。
それでも、あの太った後継者はちょっと…。餓死者がたくさんいる中でその容貌は目
立つのです。あの肉の付き方は飽食にちがいありません。父上も倒れる前はお腹が出
ていて、その食生活ぶりが想像できました。
父上は拉致を認め少し謝ったそうですが、この後継者は誤りを認めるということから
遠そうに見えます。時折みせる傲慢な態度からです。
これみな単純な誤解かもしれません。考えてみれば、あの国も欧米大国、そして後出
しじゃんけんで戦勝国になったシロクマ、今も宗主国風を吹かす隣の大国、各国の思
惑に翻弄されてきたのかもしれません。どうか国の未来を造る若き為政者になっても
らいと隣国に住む者として心から思います。



1924長岡曉生:2011/12/21(水) 18:02:18
天使ごっこ・悪魔ごっこ (7)九月:評の1
★著者紹介画像とコメント
背景画像の夕方の空の色は、2年前の9月のある日に見た空の色と同じとか。
つまり、送られてきたこの画像の空は、α入会のきっかけと成ったある出来事の日の空と同
じく、著者の心を燃やしたのである。

★日本に戻ってきた晶
 日本での入院手術のあと香港に戻って働き始めた晶は、1年未満で日本に戻り八重洲口の
社屋で働き始めた。しかし、もう一度香港で働くかも知れないという立場にある晶は、心理
的に不安定な状態にあるため長年過ごしてきた香港の思い出にふける。日本では、香港とは
違い陽気なフィリピーナたちが集って歌う光景などは見られないのだ。

★秀君とキーさん
 晶にかかってきた姉の電話は、秀君の入院の報せだった。秀君は、晶と同じ病気にかかり、
晶の同僚かつ同窓だったキーさんが最後を迎えた病院に入院するという。キーさんとそのア
イスホッケー仲間、その彼が付き合っていた愛称ダナウェイの三人は皆晶の大学仲間だった。
キーさんが亡くなったとき、晶には生きている仲間の方が死者より不幸に見えたのだった。
いや本当は、晶の心こそ一番悼んで居たのではないだろうか。
キーさんから秀君に想いを移した晶は、母もキーさんも好きだった天津甘栗を目に浮かべる。
みんな、晶を心優しくして呉れる昔の思い出なのだ。

★校正の見落とし
 この段落の後半(p51)で、キーさんとダナウェイの元彼がラグビー仲間となっている
のは、本当はアイスホッケー仲間ですね。
   つづく
2904

1925万理久利:2011/12/21(水) 20:08:12
今日の一句
●冬空の 庭を駈けぬけ 子ら笑い
●歳の暮れ 死にゆく人と 生まれる子
●小掃除も 積もりて立派な 大掃除

*隣のチビが数人の友達といっしょに、目の前を通り抜けました
*年末、身の回りでも亡くなった方の連絡や、思いもかけない子供
 の誕生がありました。テレビでこの時期「今年亡くなった人」が
 さかんに流れますがちょっともの悲しい。「生まれた子」もとり
 あげてもらいたいのですが、こればっかりは歴史がない子供だか
 らニュースになりにくのでしょう。淡々とかつ絶対的に時間は前
 に進みます



1926天使ごっこ・悪魔ごっこの作者:2011/12/21(水) 20:33:20
読者の方へ
「アイス・ホッケー」がなぜか「ラグビー」となっていました。恥ずかしながら二
箇所訂正します。ともにぶつかり合うスポーツ、ごっちゃになってしまったのかも
しれません。実は…と先があるのですが、野暮な悪あがきです。表現したものはあ
れなのですから。文字の訂正に留めます。
作者としては大事な箇所でした。
長岡さん、ご指摘をいただきどうもありがとうございました。

2904



1927長岡曉生:2011/12/22(木) 20:44:04
天使ごっこ・悪魔ごっこ (7)九月:評の2
◆[日曜日の午後]:[晶はプラットホームの]
数十年前と同じような川縁の風景の中で、晶は自分を呼ぶ声に気がついて入院している筈の
秀君と出会う。
二人の色々な話の中で、二人が共有した曲を歌う秀のハミングに交じって聞こえる、フィリ
ピーナたちのカタール語の歌声に気づいた二人は、彼女たちの歌に参加した。
踊り疲れた晶は秀君の暖かい膝を枕に、彼の呼吸と鼓動を感じながら寝入るが、晶が眠って
いるそのすきに秀君は居なくなってしまう。
晶は、この出来事を駅のプラットフォームで急行と快速をやり過ごしながら、振り返る。

★用いられているシンボル表現
・川の水が刷毛で払ったような細かな模様となって下流に向かって静かに移動していった
意識が過去に向かって静かに移って行くことを表わしている美しい表現である。
・天使君がふわふわと晶の方にきた
この場面の天使君が、肉体を離れていることを示している。
・フィリピーナたちのカタール語の歌
これは香港では充分有りうる情景だろうが、日本では考えにくい設定である。つまり、想念
の世界であろう。
・プラットフォームのベンチに座って考え続ける晶
プラットフォームは、晶がものごとを省察する場を示し
電車に乗ることは、意識が対象を切り替えることを示し
午後四時半少し前(=夕方五時少し前−30分)は、過去のある出来事を示している。
・バラ色(後段では茜色と表現)の西の空に座っている赤ん坊
これは、晶と秀君の二人が共有するイメージである。ここで、[西]の空は過去の出来事を
指している。
なお、後段の詩中では[西]を[東]と変えた表現が見られる。

★評者が、良いなあと思った表現
・「そんな穏やかな人々の風景を、ずらりと並んだ柳の枝が風に吹かれて上機嫌で眺め、そ
して人々の汗をそっと拭ってくれていた」
晶が持った、まさに穏やかな心象風景である。
・「そんなとき気持ちのいい突風が吹き、川の水が刷毛で払ったような細かな模様となって
下流に向かって静かに移動していった」
前出の表現である。

★心と心の出会い
実は、これらの段落は、晶と秀君の二人の心が同時に懐かしい思い出の場所に出向いた夢の
中の出来事であった、と評者は思う。
   つづく
2904

1928万理久利:2011/12/22(木) 23:38:17
ゆず湯
 冬至、一番夜が長い日です。冷え込んだ朝、なかなか太陽が顔を出さず洗濯物を
干すのが寒いし、暗いし時間待ちとなります。
 師走に入って思いがけない訪問者が山でとってきたゆずをみやげにして来ました。
まだ数個残っていました。今宵は本物のゆず湯、硬質できりりとしたたゆずの香り
と不思議な暖かさで体が包まれています。ゆずはトイレ、玄関、リビングにも置い
てその香りを楽しんでいます。最後はお風呂でいっしょに温まるのでしょう。
 明日から日がだんだん長くなります。ますます寒くなるというのに、陽も部屋の
奥まで届き、なんとなく明るい気分になります。



1929万理久利:2011/12/23(金) 12:05:57
師走のインターフォン
 朝早く、呼び鈴がなったような気がしました。めったに鳴らないし生協の配達日
でもありません。
又鳴ったのでいよいよ書斎を出て恐る恐る電話に出ると「今年は大変な1年でした。
とりわけ3月11日の災害は多くの人々を不幸にしました。なぜこんなことが起き
たのかお話をしたいのですが・・」
ああ来た来たどこかの宗教を信じる大真面目な小母さんだ。師走、糞忙しいだろう
に、寒空の中、信じたものを説きに一日中歩いているのだろう。おちょくろうかと
思いましたがやめました。彼女は真剣なのです。今客が来ているので、と、いつも
のパターンでお断りしました。

 午後、またピンポン。次は町内会の歳末助け合いの募金の依頼でした。管理組合
副理事長さんです。管理組合の活動には積極的な人。久しぶりにお会いできました。
律儀に領収書を置いていきました。

 夜になってまた呼び鈴です。すぐ横の電話をとると「宅配です」。玄関で待って
いると、来ました来ましたこの地区担当のお兄さんがふうふう言いながら廊下の奥
まで運んでくれました。中味はまさしく歳末助け合い。重いものの買い物がどうも
おっくうで、このところ在庫切れ寸前の状態できましたが、お正月くらい温かい気
持ちですごしたいと、救世主にリストを送ったところでした。その起動力、行動力
は凄い、お願いしたが物くまなく入っていました。日用雑貨と味噌、醤油等々。フ
ォアグラもたらこも数の子も入っていませんが、心温まる年末助け合いの重い一箱
でした。宅配の小柄な小父さんと救世主に感謝。インターフォンにも感謝。

 師走はなにかと事件が起きます。年内に金を全部使えという人もいれば、31日
までここが稼ぎ所と頑張るスーパー、デパート、そこに働く人がいます。殺人事件
も強盗事件も。年末はどうやら人の心を妖しくするような気がします。2012年だけ
でなく未来に向けての妖しい始動。



1930長岡曉生:2011/12/24(土) 00:06:22
天使ごっこ・悪魔ごっこ (7)九月:評の3
◆[晶の職場は]:[晶はこのところ]:[九月もおわりに]
★顧客からのクレーム対応
晶は、中国の現地で亡くなった顧客に関し、その父親からの思わぬクレームに対応すること
になる。顧客側からの理不尽とも言えるクレームに精一杯対応することで、晶の実務経験が
深まっていく。秀のことが気になりながらも、晶は仕事に全力を尽くしているのだ。

★秀君の夢
晶の、死んだらどうなるという疑問に対して秀は言う。
「死んだら考える君はもういなくなる」と。
また、生身の秀に触れないという晶の不満に対して秀は言う。
「君は、僕と話しをしたいときは、こうしていつでも呼び出せばいい。僕は、いつでもきて
あげるよ」と。
この場合の秀自身は、二人が夢の中で話し合っていることを認識しているのだろうか。
それとも、普段の会話としての発言なのか。読者としてはちょっと気になるところである。

★健康診断の提供とオリジナル保険の売り出し
日本企業の中国駐在員への健康診断提供問題で発生するトラブル解決に振り回される晶は、
その忙しさにもめげず、中国で企業相手の賠償保険を売る企画の仕事に一週間ほど忙殺され
ていたが、姉の忠告もあり、今日は、これから築地の病院に生身の秀君を見舞いに行くのだ。
時間を目一杯に使った晶の活動振りが良く解る記述である。

★面白い表現
・「あの雀は秀君なのかも知れない。起こしに来てくれたのだろう」
夢の中で秀君と話し合うだけでなく、夢が覚めるきっかけと成った雀のチュンチュンでさえ
秀君と見なす晶。二人の間には、それ程まで強い絆があるのだ。
・「空の色はますます磨きがかかり、そのまま宇宙に突き抜けているような青さだった」
このように晶の意識は、折りに触れ外の宇宙へと飛んでいくのである。

★天使君と悪魔君の意味
回を重ねた本作品中で、天使君と悪魔君の組が何を指すのか、今まで良く解らなかった。
もちろん、秀と晶の組、状況次第では逆の組と言うことは有りうるが、どうもそれだけでは
なさそうだ。
実は、今回の作品を読んでいて、他にもう一つの解釈があり得ることに気がついた。
著者が言いたいのは[毎日面白おかしく、泣いて笑って冒険して、思いっきり知恵を使うと
いう晶にとってのこれまでの日々を送る]のが悪魔君であり
[毎日を淡々と暮らす]のが天使君であろうと。
   つづく
2904

1931同人α総務:2011/12/24(土) 13:39:19
鎮魂のツリー
「戯評」サイトからの贈り物です。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002013M.png



1932万理久利:2011/12/24(土) 22:20:44
天使ごっこ・悪魔ごっこ 長岡氏評の1・2お答の一部
その1
メールで送られてきたのは、出版を終えて一段落していたときでした。
画像の真っ赤な空を一目見て、作品中の夕焼けを思い、二年前を思い、全ての
ことが繋がりました。このタイミングで送られてくることも不思議です。

キーさんも、ダナウェイも、その彼氏も、主人公の思い出の人たちとして書き
ましたが、モデルとなった学生仲間はいました。数十年後、今度は職場仲間と
して現れた人、葬儀で見た体育会系仲間の独特の雰囲気は今も記憶にこびりつ
いています。
お借りしたダナウェイイメージの友人も実は二年前の春、同じ病で突然逝きま
した。これは昨年知ったたことです。繋がっているのか、繋げているのか自身
わかりません。キーさんにはアイスホッケーのステックを棺の中に置きました
が、もしダナウェイーを作品化し同じ場面がでてくるとしたら、多分真っ赤な
リップスティックになります。作品の中でこの三人と少し遊ばせてもらいまし
た。著者が登場人物たちと遊ぶこれも良いのではないかと。

天津甘栗の登場は色々な意味があります。色々な効果を考えた末なのですが、
ご想像に任せます。

その2
日曜日の午後について
入院しているはずの人間と思い出の場所で語り合う、そしてフィリピーナとダ
ンスまでしてしまう。あり得ないことが起きるのが作品の世界、いや想念の世
界です。バリバリの現実の世界、幻想的で少し奇天烈な想像の世界どちらも常
に併存していと思っています。しかも想念の世界から現実の世界を観ると、現
実の方がが奇妙奇天烈に思えることもあるのです。
「夢の中の出来事であった、と評者は思う」と最後に書かれていますが、現実
と併存あるいは実在する世界ではないかと最近感じています。

表現について
歴史、科学、SF、経済小説等々では様々な修辞を試みることは殆どないのでは
と思います。この作品を何作品かと呼ぶのか全くわかりませんが、言葉を使い、
表現を使い想像の羽根が広がる世界をもつ作品にしたいと思っていました。
景色、空気、登場人物が現実より、もっと浮き出てるようなもの。
評者が気に入ってくれた表現二つ、私も気に入っています。実際川縁に座った
ある日のそのままの印象です。ほんの少しだけ、確実に羽根が広がったようで
す。書き終えてみて、自分の満足度が決まるかとは思います。今の所は、???
だらけの作品に作者自身はもちろん、評者たちも困り果てたに違いありません。

つまらぬ私のコメントで評者の想像の邪魔をしてはいけません。十分な答えに
なっていないと思いますが、これ以上の作者(私)の一人よがりのつぶやきを
長々と続けることは控えたいと思います。評者の評もまだ中途のようですし、
この作品も続きがあります。アドバイスとヒントと勇気のようなものを戴けま
した。
   つづく
2904



1933長岡曉生:2011/12/25(日) 02:06:56
天使ごっこ・悪魔ごっこ (7)九月:評の4
◆[秀の病室は]:[おいおい何するんだよ]
★秀君との再会
故キーさんと同じ病院に入院し、顔も同じように小さくなった秀君。それでも、病室は故キ
ーさんの隣という設定だから、どうやら今回の入院で死ぬことはないらしい。
秀君は、彼が見た夢の内容を語った後、夢と現実の世界の捉え方を語る。
成る程、その捉え方は、著者が述べたお答えと同一である。晶が看護師に双子の妹と称した
ことが、すんなり通ったのも、宜なるかなである。
そのあと、病室が個室であることを良いことに秀のベッドに潜り込む晶。大胆だなあ。

★添い寝での会話
死ぬのは恐くないけれども、親より先には死ねないと思った秀。
秀は、彼のかみさんに、晶は俺の分身だと説明したという。つまりは双子の妹なのだ。
いや、もう一つ双子の組が存在している。それは秀君とそのかみさんの二人である。
二人は大学の同窓生で、学生時代から大学院時代に移る際、それとは知らずに互いの専攻に
変更したのだ。
この作品中に、分身・双子のイメージが繰り返し出て来るのは、著者が[自分とは何か]と
いう問題を、自らの内と外との両面から見ているからではないだろうか。
   つづく
2904

1934長岡曉生:2011/12/25(日) 14:02:08
天使ごっこ・悪魔ごっこ (7)九月:評の5(完)
◆[次の朝早く]:[晶が地下鉄に]
★<朝流れる光の粒>
良い詩だなあ。
清々しい朝の光の中、茜色の雲の上で
おかっぱの女の子が鳴らす鈴の音
朝起きのみんなは、この子を見知っている
という部分、みんな良い。
さらに
  でも、さびしいよ
という二度のレフレインは、詩の方向性によく効いているし
さざ波一つ一つに反射される光を光の粒というのも、さりげなくて良い。

★おかっぱ頭の「座敷童子」と秀
秀は、この子が見えるし、またその話をまじめに聞いてくれる。
それは、彼が持つ心の優しさ・柔らかさから来るものであろう。

★地下鉄で
金の鈴を振る座敷童子が見えたのは、秀の回復の兆しと安心した晶は、帰路に就く。
地下鉄の階段を降りていく場面は、秀との思い出に繋がっているのだ。
両親をなだめる手段の天津甘栗を忘れぬため、呪文のように呪えながら、晶は家に向かう。

★まとめ
題名からは予想しにくい優しさと柔らかさに包まれた作品だと思った。
作者が過去に見せたあるテーマの数多くの画像も、この作品と繋がって居るに違いないが、
それについては物語の最後に書くことにしたい。
   おわり

追記(校正の見落とし)
p58、後ろから4行目:キーボー を キーボード に
p62、後ろから3行目:バック  を バッグ   に
    後ろから2行目:ベット  を ベッド   に、変えて下さい。
2904

1935同人α総務:2011/12/25(日) 15:45:14
今日一日だけのBGM
同人αの掲示板として、新たにニューロンカフェを立ち上げたその当時鳴っていた?
記憶は薄っすらですが、懐かしさを覚えるところをみると間違いではないかもしれ
ません。静かな今日の日のBGMです。お邪魔な方は消去ボタンを押してください。



1936万理久利:2011/12/26(月) 00:25:55
天使ごっこ・悪魔ごっこ(7) 長岡氏評後半のお答え
その3
「この場合の秀自身は、二人が夢の中で話し合っていることを認識しているのだろうか。
それとも、普段の会話としての発言なのか」
とありますが、著者も興味あるところです。私がこんなに思っているのだから相手もそう
に違いない、これで大失敗をしたことがあります。晶の中で作り上げ、育った秀という存
在と話しをしたのかもしれません。秀本人は「俺知らね」のはずです。うなされたおそれ
はあります。と割り切れない何か、世界があるのではないかとも思います。

天使君と悪魔君の意味
一人二役、役の入れ替わり、人間には多面(多重)性があるとだけしかここでは触れられ
ません。

その4
「病室が個室であることを良いことに秀のベッドに潜り込む晶。大胆だなあ」
そうですか。もっと大胆なことをする人世の中にたくさんいます。大胆の中味により放た
れる臭いが違います。

「もう一つ双子の組が存在している。それは秀君とそのかみさんの二人である」
そうなのです。
「分身・双子のイメージが繰り返し出て来る」
あくまでも他者を想定しますが、人間の中の複数の人格という部分もあります。

その5
<朝流れる光の粒>・詩
築地に通い詰めていた頃、この街の独特の空気を感じました。
聖路加国際病院では人間の誕生から終末ケアー、そして故人、遺族の要望があればチャペ
ルで葬儀まで。国立がんセンターもありますが、決して暗い街ではありません。すぐそこ
に築地魚市場があります。街全体が聖路加、いや聖なる街として別時空を作っている、そ
んな気さえしました。聖路加タワーの先の川の流れは実にゆったりと流れていました。

最後に
ていねいに読んでいただき恐縮します。どうにか着陸点をめざして書き続けていこうと思
います。たくさんのヒントをいただけました。ありがとうございます。
      おわり
2904



1937同人α総務:2011/12/26(月) 00:47:02
お知らせ
本日より「無限回廊 第六回」
の評が始まります。今回の担当は長岡氏です。
とんでもないバトンを受け取り、どんな続きになったでしょう。
とんでもない世界が広がっています。無限回廊をはじけました。

「ポートレートとコメント集」にも是非お立ち寄りください。
東映ニューフェースのような雰囲気です。作品と同じく色々な顔をお持ちです。
2012年1月1日まで

末尾に2905をお願いします。



1938マリアンタ:2011/12/26(月) 21:53:20
夢∞夜
兆し
今日こんな夢を見た。
折鶴が日の出とともにゆっくりと飛び立ちました。
もみの木も、大地も空もいつも通りの姿にもどり、
そこに夢と希望に焼かれた鶴たちの
光が落ちてゆきます。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002020M.png



1939万理久利:2011/12/27(火) 12:50:14
無限回廊 第六回著者の写真とコメントを見て
おおーお!! これはブロマイドか。人生のあらゆる可能性を秘めていた年代、銀幕の
世界の選択もあったのかもしれないとふと思いました。
作品を何度も読み返すと、そうか、あれは新進作家現るのワンショットだったのかもと。
主人公は夢の世界で時空を越えて飛び回ります。これでもか、これでもかの工夫とユー
モアが、小さな所にも溢れるように地雷のように埋め込まれているのです。
悲しい災害から始まったような2011年ですが、この作品を読むと全てを忘れて笑えます。
言葉が悪ければ、心温まり、微笑むことができます。
どの顔、作風が本物の著者に近いのかな。
「大いに笑いました」これでは作者にあんまりです。評入れの学習にもなりません。こ
れからゆっくりと評を入れていくつもりです。
ああ、お腹が痛い。

2705



1940万理久利:2011/12/28(水) 09:47:27

使わせてもらおう、29号のテーマ前書き
「この頃、つくづく思うことがある」をそのまま。

水道水と少しの野菜とお豆腐と白いご飯少々で、十分生きていけるのだ。
熱中することがあると、それこそ食を忘れる。
食を生き甲斐にするのもいいだろう、けれど調理の手間や肥満や散財に
振り回されてはならないと思う。テレビのグルメ番組で腹一杯だ。

粗食のグルメというものもある。たまに食する値の張るものを食べた時
はその美味しさといったら、数倍にも感じられる。
料理は嫌いではないが、乳児時代は多分乳を飲むことと眠ることが中心
であったと思うが、台所に立てる年齢になってから料理も食べ物も生活
の中心になったことは一度もない。
いよいよ夢を喰う獏に近づいたのかとも思うが、夢の美味しさと食べ物
の贅沢さ加減をくらべると夢が美味しい。人それぞれだろう。

と書いたが、食いしん坊の自分でもあることは否定できない。
母の作る、白、黒、茶、赤、豆の甘煮、がめ煮(筑前煮・うま煮)
一粒づつ、ひとくち食べたいなあ。これも夢か。



1941マリアンタ:2011/12/28(水) 13:17:54
沈黙
30号テーマに赤松氏は入り込んでいるようです。
沈黙は金なり
沈黙は思索の時



1942赤松次郎:2011/12/28(水) 18:02:24
ヨーロッパ人名考の感想
竹内氏の思考の傾向は独特なものがある。個人差もあるだろうから、ここですべて
人を文系とか理系という言い方で引っ括って言うわけでもない。しかし理系では学
生時代から理屈を組み立てて考えることを教わり、またその方面の生業を選んだ人
達は自ずとその傾向を持っているようだ。だからこのヨーロッパ人名考はまさに、
一つの疑問や謎を感じると、その成り立ちの法則をとことん追求するという作者の
理系的傾向を表している。私もチャールスがシャルルやカルロスは同じようなもの
が地域や、言語の差違によって変化したのだろう位は判るが、それ以上の解析を試
みることはなかった。しかしその着眼点にはおいては無駄とも思える、腹の足しに
もならないことに没頭してしまい、病膏肓に入るの思をしている私も同じようなも
のだろう。

例えば下記のような文を見つけると、実際に行動してみたくなるから困ったものだ。
アルチュール・ランボーは「地獄の季節」の中で「僕は母韻の色彩を発明したぞ。
「ア」は黒■、「エ」は白□、「イ」は赤■、「ユ」は緑■、「オ」は青■だ」と
言っている。ちなみに、ランボーの詩「悪い血統」の言葉を色変換すると・・・。

私は心臓に一撃の恩寵をこうむった
これは私の予期のほかだった
わたしはちっとも悪いことはしなかった
これからの日々は私にとって楽だろう
後悔というものをせずに済むだろう
早く言ってくれ他の生というものがあるのだろうか
富裕の中で眠ることなど出来ない相談だ
富裕は常に公共の富だった
神の愛だけが、科学の鍵を授けてくれるのだ
わたしの見るところ、自然のあらわす光景はただ善良さだけである
虚妄よ、理想よ、過ちよ、お別れだ

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このような手法を聖書やシャークスピアに全部当てはめたらどのようなものになるだろう。密教の曼荼羅のような聖域、仏の悟りの境地、世界観などを仏像、シンボル、文字、神々などを用いて視覚的・象徴的に表したものが現れるだろうか。それとも素晴らしいアバンギャルドの絵がその点描のなかに現れるだろうか。それとも宇宙からのメッセージが読み取れるかも知れない。

例えば、宇宙からの光のスペクトルに音符を置き代えればどのような音楽が生まれるだろうか。「ドーン・コーラス」の作曲をした富田勲はシンセサイザーで宇宙からの電波を使ってそのようなことをしたのだろうか。

先日入院中西脇順三郎の「詩学」を読んだが、「物事を現実世界や想念の世界の思考を通して検証すれば、今までと違った新しい法則や関係が見えるのではないか。そしてその新しい関係が、なにかしら永遠という神秘的な意識を象徴し、なにかしら哀愁を人間に感じさせなければならない」とも言っていた。
・・・と、またまた自分一人で勝手に遊んでしまい、本分のヨーロッパ人名考の評にはついにならなかったので、ごめんなさい。

2903



1943万理久利:2011/12/29(木) 10:44:42
ポエジー 
久しぶりで赤松氏の投稿を目にしました。去ること12月13日、合評御礼の記事で
評と物語について自身の意見を述べていました。評の入れ方は私自身、この二年ずっ
と試行錯誤してきましたが、基本作者に入り込まず、作品の世界だけをみて感想を入
れる姿勢だけは守りたいと思ってきましたが、作品によってはつい作者の生き様を想
像したくなってしまうこともあります。夏目漱石や森、太宰ともなるとプロ中のプロ
でしかも人生に終止符を打っている方達ですから、事前情報がたっぷり頭に入ってい
る状態です。その事前情報も一度疑ってみるということも必要なのかもしれません。

そして昨日28日の「ヨーロッパ人名考」評(感想)はすぐさま実践に移した観があ
ります。ランボーの詩を母韻の色彩で表現する、一種オキシモーラン的遊びの世界で
す。人名も並べ上げてじっとみつめて、歴史要因を割水としてミキサーにかける、あ
るいは立体図形にしても良いのかもしれません。みつめる、これは注意力です。注意
力が欠けると発見もない、疑問もでない、客体に対する愛情が感じられません。ノー
ベル物理学賞をもらった科学者をみていると一様に注意力の塊と客体への愛情を感じ
るのです。
そんなわけで、このランボーの詩を嬉々としながらシャッフルしたのだろう、そんな
哀愁、ポエジーが文章に漂います。出来不出来はあまり関係ないようでもあります。
そして壊す、実験好き、は少数派で忌み嫌われがちで終わるのがこの世の常です。



1944万理久利:2011/12/29(木) 14:18:03
無限回廊 第六回 評の1
この前に笑えた、腹が痛くなったと書きましたが、それは純粋なお笑いで、他人を
中傷するわけでもなく、姿をおちょくるわけでなく、ひたすら一種清らかに笑える
回でした。笑いの種、親父の駄洒落とも見まがう仕掛けが致る所に仕掛けらていま
す。これは注意深く読み進まない人には気がつかないでしょう。
その笑いの根っこに古代からの東西の歴史、神話が絡まってきて、笑いを上質なも
のにしていると感じました。そんなことを気にせず、素直に笑える!!これで良い
のかもしれませんが。

喫茶店チェゲバラから始まる今回はとにもかくにも主人公エヴァが飛びまくります。
※ まずは喫茶店の裏口から逃げ出し、宇宙へと飛び出す。
1.季炎となって赤松子と飛びながら農業と火、雨の会話をする
2.男神ヘルメースとなって、相方の女神アフローディテと会話をする。なんと彼
  女の息子プラチナブロンドの勇士アイネイアースを背負ってイタリアに飛びト
  ロイの執念を運ぶ
3.初代呉王「壽夢」の末娘「七娘」となり兄「季礼」に鈴についての話を聞く
4.斉天大聖(孫悟空)となりアラビアの精霊ジンの王と頭の上のわっかについて
  おしゃべり
※ 最後は訪問先であったはずの本郷冷熱地下の瞑想室でゲバラを見かけ、そして
  本郷冷熱社長の警策の大ひとふりで、覚醒する。

この組立ては歴史通でなければ考えられないと思います。この展開は限りないユー
モアの精神がないと考えつかないと思います。それでいて読んでいてもさほど違和
感がありません。これは歴史お笑い冒険談、ある意味歴史入門書、重さとメルヘン
が共存しています。子供の心に戻って素直に楽しめました。来年二日の初夢は是非
ともエヴァになって歴史冒険してみたいと今から願をかけています。
手荒な文体が見られるのはエヴァのせいでしょうか。
 つづく



1945万理久利:2011/12/30(金) 08:11:39
今朝の一句
●冬の空 出るわ出るわの ゴミ袋
●凶だけの ゴミ袋欲しいよ 伊達 直人
●ワンピース 手編みの温(ぬく)さ 母の声
●キラキララ 竹も寒そう サワサワと

*今週後半は、ゴミ納めです。朝一番で資源ゴミを出してきました。一番乗りです。
*震え上がって、ジーパンとセーターの上に、恐い者知らずの毛糸のワンピース
を着込みました。



1946万理久利:2011/12/30(金) 13:18:23
無限回廊 第六回 評の2
持ち回り共著の面白さ、連載の面白さ
この無限回廊という作品は、共著の一人としても一般読者としても毎回楽しみにし
ています。面白い本、プロの書いた立派な本は読み切れないほど出回っていますが、
これは私にとって別格です。物語として繋がっているのですが、つぎつぎと新たな
世界を見せてくれます。季節、事件の空気を少し取り込み、テーマ「兆」も何気な
く触れています。これが毎回それぞれの著者により創られます。毎回が書き下ろし。
そこが面白さのからくりだと思います。赤松子と会話をするシーンが出てきますが
そう言えば「あした天気になーれ五回」でも最後のシーンで赤松子の話題が出てい
ましたっけ。流し読みでは気がつかない工夫が続きものにはなされています。
同人誌を評の為に読む、いや楽しみで読むわけです。
さて、これでもかこれでもかで主人公が夢の世界を飛び回りますが詳細について少し。

古代の神々との楽しいおしゃべりの一例
1.季炎と赤松子
少し知恵遅れに思える神農炎帝の末娘「季炎」に赤松子が農耕と火と水に
ついて説明をします。
「夢の中でも睡眠不足になる」ここでクスリ、そして考え込む。
「季炎」の寝ぼけ姿、赤松子の衣装、がなんと松ぼっくり、どれもこれもクスリと
笑えます。「消えん」とひっかけまたクスリ。
飛んでいるときにお付きのように赤と黒の龍が舞っている、これもすぐさま映像と
なって頭に浮かびます。絵になります。まるで絵本を開いているような感覚を覚え
ます。さてその正体はとつい先に進むのです。
著者はさらにここで主人公の背中に「瑟」、赤松子の首には「南」楽器を登場させ
ます。このあたりは歴史通のなせる技でしょう。

こんな調子で以下神話上の人々と会話があります。みな緻密でかつ駄洒落(ユーモ
ア)たっぷりです。男神ヘルメースとなった主人公が片割れともいえるアフローデ
ィテとの絡み合い箇所もその話しぶりが優しくかつ面白い。とにかく主人公といっ
しょになって夢の世界、古代世界を飛び回っている気持ちにたっぷり浸ることがで
きました。
ひとつひとつに落ちがある完成版なので、夕刊かなにかで、日を置いて別々に連載
すると、丁度よい消化具合となるかもしれませんが、これは歴史に疎い私だけのこ
とでしょう。ワクワクする一回完結読み切り「おとぎ話」でもあります。
もう一つ、出てくる神々はみな無限回廊のこれまでの登場人物が絡んでいるところ、
命まで繋がっている何かを感じさせる憎い工夫がなされています。
参考資料三つは対話の箇所に関するもので、これまた想像の翼を広げます。

質問 お答はご自由で結構です。
1.男神ヘルメース(主人公の先祖らしい)は女神アフローディテが入り込むと
「ヘルムアフローディテ」という両性具有になるとありますが、ヘルムはお姉言葉
を使うのでしょうか。
2.女神アフローディテも主人公の遠い先祖で、ヘレメース(主人公)の片割れ。
女神の子、アイネイアースは主人公の子、或いは甥になるというとらえ方はできる
のでしょうか。
3.負傷したアイネイアースは音楽と医術の神アポロンの亀の甲羅で作った琴で癒
されるとありますが、その音はどんな音なのでしょうか。「ランランラン ビヨン
ビヨンビヨン」ではなく美しいものだと想像します。
4.知恵遅れに見えるが好奇心だけは人一倍の主人公エヴァ、この回ではいったい
いくつくらいの年齢を想定したのか、少し気になります。次で触れますが、体も何
となく発育不良があるようで、それとも単にガキだからか。
     つづく
2905

*イメージ「時空を越える回廊・メビウスの帯1」

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002029M.jpg



1947長岡曉生:2011/12/31(土) 00:05:07
無限回廊 第六回 評のお答えの1
年末の雑事に追われ、お答えが遅れました。
◆無限回廊 第六回著者の写真とコメントを見て(万理さん):について
★主人公は夢の世界で時空を越えて飛び回ります
その通り。もちろんこの場合、飛び回る主人公というのは、エヴァです。
★どの顔、作風が本物の著者に近いのかな
これは以前にも書いたことが有りますが、著者は父方から真面目一方の性格、母方から諧謔
好きの性格を受け継いでいるので、どちらも本物としか言えません。この性格は、四柱推命
の命式から見ても同じ事が言えます。
実は、著者と良く似た星の組み合わせが、質問者の命式にも有るんですよ。

◆評の1(万理さん):について
★ひたすら一種清らかに笑える
はい。そう理解して貰えて、非常に嬉しいです。ねらいは、正にそこに有ります。
★チェ・ゲバラの喫茶店の裏口から逃げ出し、宇宙へと飛び出す
宇宙へと飛び出す時点では、もう夢の世界に切り替わっています。
★季炎となって赤松子と飛びながら農業と火、雨の会話をする
ここで出て来る?農炎帝の娘は、実は本名が知られていませんが、エヴァのモデルとなった
女性と同じ末娘と設定したことから[季]を、炎帝から[炎]を取り[季炎]としました。
何でここに、赤松子が出て来るかって? それは、Grune Maske さんに訊いて下さい。
★女神アフローディテの息子のプラチナブロンドの勇士アイネイアース
実在???する赤松子の写真から連想したのが、プラチナブロンドのアイネイアースです。
彼の母親が女神アフローディテとした典拠は、ギリシア神話に有ります。
★呉王「壽夢」の末娘「七娘」と兄「季礼」
これは、純粋に著者の好みです。
この作品では、呉国の実在の人物[季札」によせて、楽器をサブテーマにして居ます。
なぜなら、[楽]は、神が訪れる[兆]でもあり、神を招く手順でもあるからです。
七娘はフィクションですが、ここでも末娘に設定しています。
因みに、七娘の七は、エヴァの認識番号17が第7番目の素数であることから決めました。
★斉天大聖(孫悟空)とアラビアの精霊ジンの王であるザイン
斉天大聖は、いつも觔斗雲に載って飛び回るモデル。ザインは、無限回廊の発端とも言える
三つの願いから出て来る重要人物です。
孫悟空は、エヴァの幼時の写真に触発されたモデル(失礼)です。ジンについては、ザイン
が閉じ込められた葡萄酒の壺からアラジンの魔法のランプを連想し、これからその中にいる
アラビアの精霊ジンと結びつけました。
★本郷冷熱地下の瞑想室
ここは、そこに居るだけで色んな想念が湧き出て来るという摩訶不思議な場所です。
ここで座禅しても無の境地に入るのは難しいけれど、作品を作るには最適な場所なのです。
それゆえ、本郷社長は警策を持ち、エヴァの想念が正しく伸びていくことを助けるのです。
   つづく
2905

1948長岡曉生:2011/12/31(土) 08:03:27
無限回廊 第六回 評のお答えの2
◆評の2(万理さん):について
★持ち回り共著の面白さ、連載の面白さ
確かに、作者としてそれは感じます。
 以前の話との脈絡の部分と自分の書きたいことを、どう振り分けるか
 あるいは、どう合体させるか
という作業は、一見苦しいようでも色んな空想の種をもたらすという楽しみがあるのです。
★知恵遅れに思える神農炎帝の末娘「季炎」
一見、トンチンカンに見える季炎の応対は、夢の中の季炎が寝ぼけているための受け答えと
思って下さい。季札の妹の七娘についても同じです。
それが証拠に、二人とも時々は相手に対して、かなり鋭い指摘を放っていますよ。
★ヘルムアフローディテは、お姉言葉を使うのでしょうか。
どうなんでしょうね。次の参考資料を見て想像してみて下さい。
  http://blogs.yahoo.co.jp/shigeyoayumi/42607759.html
   イスタンブール博物館所蔵の立像です
  http://4travel.jp/traveler/coquelicot/album/10110687/
   ルーブル美術館で、前後から撮った横臥像が2枚交じっています
★アイネイアースは、女神アフローディテの子、或いは甥?
アフローディテとヘルメースとは、二人とも主人公の一側面です。
ですから、アイネイアースは主人公エヴァの子でもあります。
★亀の甲羅で作った竪琴について
これは、生まれたばかりのヘルメースが、兄であるアポローンの怒りを鎮めるために海亀の
甲羅で作った竪琴を贈ったというギリシア神話の逸話を下敷きにしています。
実は、この竪琴に関し「えっ」と驚いたことが有ります。それは、この竪琴が海亀の甲羅を
利用していたことです。つまり、第29号[兆]の表紙となった亀卜用の甲羅と同じ海亀の
甲羅を、期せずしてヘルメースとアフローディテの会話中に用いたという不思議な暗合です。
さらに、この竪琴が第13号[楽]のテーマと[神の訪れ:音連れ]で繋がってきたのです。
上記の例はホンの一例にしか過ぎません。こういう暗合が重なると、筆が自然に動くのです。
なーんて、こんな暗合とそれによる筆の動き、皆さんとっくのとうに経験したことですね。
 ところで、この竪琴の音については、どうだったのでしょうか。参考資料として、西洋の
美術館に残されている幾つかのホメーロスの画像が有ります。その画像中のホメーロスは、
その形が海亀の甲羅を偲ばせる、しかし材料としては木製らしき竪琴を携えています。なお
これらの竪琴は、星空の琴座の元になったオルフェウスの竪琴とも同形です。
つまり、この形の竪琴は古代ギリシアで、実際に用いられていたと考えられているのです。
トロヤ戦争の時代には、きっと実用的な音程を奏でる楽器だった、と思います。
★主人公エヴァ、この回ではいったいいくつくらいの年齢を想定したのか
炎帝の娘の季炎、季札の妹の七娘について想定した年齢のことですね。当然?十七歳です。
七娘については、巫女としての想定もあります。
   つづく
2905

1949万理久利:2011/12/31(土) 15:59:24
無限回廊 第六回 評の3(完)
繋ぎと終わり
バトンの受けと次回第七回筆者へのバトンの手渡し箇所ですが、評の1で書いた※
の部分、これもまた絶妙なお笑い地雷がしかけられていました。

※ まずは喫茶店の裏口から逃げ出し、宇宙へと飛び出す。
本郷冷熱の社長のアポ調整のために寄った喫茶店チェ・ゲバラ、脳外科医、そして
神野鳥(鸛)さんの人物像がなかなかあの方を思わせる風貌で味わいがあります。
そういえばゲバラも医者だった。彼の副職?勤務先病院の看護師鳩胸いや鳩園さん
もとても個性的に描かれていました。そんな中突然コウトリ氏の自宅を訪ねる不妊
カップル、貧乳を直せと迫る主人公、コウノトリ氏の廻りでなさそでありそな奇想
天外なお話が繰り広げられ、これは初っぱなからリキが入っているなと思いました。
しかけられた笑いの爆弾の数は途方もないのだろうと予感を引きたてます。

※ 最後は訪問先であったはずの本郷冷熱地下の瞑想室でゲバラを見かけ、そして
  本郷冷熱社長の警策の大ひとふりで、覚醒するシーン。
著者は一気にサイコロの目「0」を出し、地下瞑想室に主人公を投げ返します。な
んと大胆な。そこには再び神野トリ氏がおり、初めて会う本郷冷熱社長がいた。こ
れまた続きが楽しみな終わり方であり、共著である私もわかるのですが次の担当は
ホホーッと深いため息をつかせる終わりかたでもありました。
次回担当者はテーマに合わせて「沈黙」を押し通すという噂があるとかないとか。

文章の荒さと優しさ
その1でも書きましたが、登場人物の言葉が軽くてそれが荒さにも繋がっているよう
にも思えました。これは主人公エヴァに話をさせりシーンが多過ぎたからかもしれま
せん。その幼稚な言葉に追引きずられ、冗談を飛ばしながらも優しく構える神々達が
います。対比がほのぼのとしていて荒さを弱めてくれますが、小さな表現箇所で工夫
の余地があるかと思いました。全体の面白さ、奇抜さを考えれば小さなことかもしれ
ませんがもっと光ってくると思いました。

おわりに
とんだ評(感想)になりましたが、今回の作品は兎に角素直に笑え、素直に神話の世
界を楽しむことができました。それが狙いだったのかどうかはわかりません。
おじさんの駄洒落と書きましたが、強弱、高低つけたなかなかのものでした。いつも
この調子ではあきてしまいますが。地雷をしかけるおじさんの後ろ姿に哀愁を覚えま
した。ありゃ、こりゃ赤松さんのいうところの『ポエジー』の匂いがする。今年3.11
の被災者とも聞いています。そんなタイミングで書かれた作品でもあることは間違い
ないと思います。
   本評 おわる
2905



1950エヴァ:2011/12/31(土) 18:40:02
無限回廊17番地より
今朝は亀の甲羅で作った竪琴の音で起きましたが、背中、首、肩が痛むのです。
プラチナプロンドのアイネイアースをイタリアまで背負って飛んだからでしょ
うね。右肩の痛みは警策をバシッと振り下ろされた時のものよ。
とにかく飛び疲れでございます。

そうねえ、私は両性具有のヘルムアフローディテでもあったのよね。お姉言葉
使っちゃおうかしら。さて飛ぶことに関して思い出しのよね。同人α22号、
「空を飛んでみたい」だったわね。入ってすぐの号だったわ。苦手な絵まで画
いたのね。そしたらすぐ忌み嫌われたみたい。飛ぶどころかその後落下の日々
だったわ。今もPTSDリハビリ中だけど、あの時は反省しようにもよくわから
なかったのね。「よくわからない」ところが忌み嫌われたのねきっと。今では
少しわかるようになりました。二年かけてね。
それでも二年の瞑想のおかげで今は東京の空だけでなく、宇宙の果てまでも飛
んでるの、おかげさまで。

一番目の絵は新宿の空を飛ぶあたし
二番目の絵は宇宙を飛ぶあたし これは戯評サイトからお借りしましたの。
進化というか退化というか、でもあの時よりずっと気持ち良く空を飛んでいるわ。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002033M.png

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002033_2M.png



1951キメラ17号:2012/01/10(火) 02:30:04
H.11+13 
                                                    ■■■

ŷŷŷŷŷŷŷ■■■■
       ■■■■ŷŷ■■■■

1952長岡曉生:2012/01/11(水) 00:56:25
明けましておめでとう御座います。
年初に相応しい絵と音楽とにお目にかかれて、更なる気分一新が出来そうです。
今年こそ、きちんと国の復興計画が決まり明るい未来が望めますように。

同人の皆さん方、本年もまたよろしくお願い致します。
お互い健康に気をつけて、元気に活動しましょう。
  長岡 曉生

1953赤松次郎:2012/01/11(水) 07:02:52
2012(福は人々に)・年頭にあたって
大地震・大津波・放射能汚染という未曾有の三重苦を体験した災害列島の日本国民、さて今年
こそは不死鳥のように復活することを期待します。
個人的には不良品の目を騙しながら、70歳古来より希なりの域に達し、よくぞここまで生き延
びたという感慨はあります。
「碇 民治文庫」を読みやすくリニューアルしました。また追ってNHK大河ドラマの「平清
盛」の追加。「青春、そしてそれから」の完成を目指して精進すること。転居30回目を達成す
べく山荘に居を移すこと。等々これからも死ぬまで現役、やること山積、探求することのなん
と多いことよ。

今日神田明神を通り湯島天神の傍まで散歩に行きました。日頃からどんな行列においても並び
待つ忍耐は持ち合わせていませんので、遙か遠く神様も見えないところから参拝しました。ど
うぞ今年もよろしくお付き合いください。



1954長岡曉生:2012/01/12(木) 03:10:52
無限回廊 第六回 評のお答えの3
◆評の3(万理さん):について
★貧乳を直せと迫る主人公
いや、これは主人公ではありません。チャント別の女性だという設定になっていますよ。
★登場人物の言葉が軽くてそれが荒さにも繋がっている
そうですか。以後、充分に注意いたします。
★地雷をしかけるおじさん
地雷と見られましたか。
著者は、読みながらクスリと笑って貰える程度だと思っていましたが、少しやり過ぎたかな。
★『ポエジー』の匂い
無限回廊は、その成り立ちから、登場人物が宇宙空間へ飛び出す場面が度々出てきました。
その当然の結果として、星もしくは星座の話が出てきます。ポエジーと直接結びつくかどう
かは解りませんが、星座の根拠となったギリシア神話も必然的に出て来ることになります。
この条件が、今回の主人公の性格描写に大いに役立ちました。今回の作品は、こういうこと
も含めて、外からの縁に依って成るべくして成った、という感じを受けています。

★最後に
丁寧に読んで戴き、有り難うございました。
   終わり
2905

1955同人α総務:2012/01/02(月) 11:13:56
お知らせ
本日より神野佐嘉江著「冥界から覗く人の像をした美しい青い地球」
の評が始まります。無限回廊では神野さんと思われるまか不思議な人物が
出てきました。年初めそして29号「兆」のコウノトリいや大トリを飾っ
て戴きましょう。一話から四話まで、世相と人類の営みと心を映し出す
物語が綴られています。
「ポートレートとコメント集」にも是非お立ち寄りください。
宇宙審議官のようなお顔と言えばお顔、おちゃめなおっちゃんと言えば
おちゃめ。では食傷気味になる頃、ゆっくりお楽しみください。

末尾に2906をお願いします。



1956マリアンタ:2012/01/02(月) 11:38:43
夢十夜
今日こんな夢をみた。
お気楽に宙を滑降するが絶対零度の無抵抗無重力のの空間がやけに熱かった。
起きたら布団が下に落ちていた。実は夢の中味は良くは覚えていない。ここ
には画かなかったが、「虹が見えるよ」と誰かに話しかけたことだけは記憶
にある。富士を覆うように。噴火の兆しでもあるまいし。
70億、人類の夢も70億とおり。

*宇宙から覗く一富士二鷹三茄子と虹

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002039M.png



1957赤松次郎:2012/01/03(火) 11:25:41
無限回廊 第六回を読んで
今回は私的な問題で、評を書く時間を持つことが出来なかった。だから万理さんの懇切丁寧
な分析と評に相乗りして、重複を避けるために詳細は語らないでおこうと思う。

これはまさに犬と雷が嫌いだったジェイムズ・ジョイスの「フィネガンズ・ウェイク」の小
説の神髄ではないか。現と夢、現在と神話、偶然と必然、地球と宇宙の世界を、時系列的記
述ではなく、意識の流れのように縦横無尽に自由に飛び交う想念の物語ではないか。またこ
の小説の古代中国、ヘレニズム、ヘブライズムの古今東西に渡る膨大な知識はまさに圧巻で
ある。
ちなみに「フィネガンズ・ウェイク」に込められた言葉は神話的世界と現代を取り込んだ、
駄洒落や比喩やゴロ合わせなどの言葉遊びに満ち満ちている。また日本語への翻訳は柳瀬尚
紀というとてつもない訳者を得て、その物語の異界さを充分感じさせられるものである。

「フィネガンズ・ウェイク」にあってはハンフリー、イエス・キリスト、トリストラム卿、
トリスタンの恋人イゾルデ、アダム、イヴ等々であり、「無限回廊」にあっては、神農炎
帝、季炎、赤松子、ヘルメース、アフロディーテ、アイネイアース、壽夢、七娘、季礼、
孫悟空、ザインなど、その飛び方は並ではない。

また一見博覧強記でとりつく島もないほど理屈っぽく、頑固で妥協を知らない「異風者(い
ひゅーもん)」の典型みたいな作者が、とてつもなく洒脱で「剽げ者(ひょうげもん)」で
ユーモア、ウイット、諧謔、隠喩に富むセンスの持ち主であることを、親しく付き合わない
人達には想像もつかないであろう。とにかく「無限回廊」に登場するバード・ブレイン、グ
レイ・ブレイン、エヴァー、カミノの物語はこれからも、それぞれの個性のもとで回し書き
物として面白いものになるとあらためて確信した次第である。


参考:Wikipediaより
??原題 Finnegans Wake はアイルランドの伝説の大工ティム・フィネガンの物語にちなむ。
??ティムは屋根から転げ落ちて死んだが、その通夜に生き返ったという。Wake はゲール語で
??「通夜」を意味すると同時に英語で「覚醒」を意味する。また英語の Wake は航跡、すな
??わちフィネガンの人生の行程を意味する。ここでタイトルにアポストロフィがないことに
??注目したい。『フィネガンズ・ウェイク』のフィネガンは一人のフィネガンではなく、複
??数のフィネガン、つまりは人類全体を暗示する。この作品の主題は、だれか特定の人物の
??物語ではなく、人類の原罪による転落と覚醒であり、円環をなす人類の意識の歴史なので
??ある。
??はからずも、このテーマはまさに「無限回廊」と同じくするものである。
??英語による小説ではあるが、各所に世界中のあらゆる言語(日本語を含む)が散りばめら
??れ、「ジョイス語」と言われる独特の言語表現が見られる。
??なお、物理学における基本粒子クォークは、この作品の中の鳥がquarkと3回鳴いたという
??ところから、3種類の性質を持つクォーク理論の提唱者であるマレー・ゲルマン自身によっ
??て命名された。

2905



1958マリアンタ:2012/01/03(火) 20:43:16
夢十夜
今日こんな夢を見た。
コウノトリが未来という名の子供達をたくさん地球に運んでいる。

凧揚げを最後にしたのは何時の頃だっただろうか。
甥っ子姪っ子を連れて近くの小学校の校庭だった。
チビどもは初めてのことで狂気乱舞。
私がチビだった頃、平屋だらけの家の前で揚げていた。
側溝付きの狭い砂利道。
今では無限大の宇宙空間で凧揚げだ。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002041M.png



1959神野佐嘉江:2012/01/03(火) 22:50:08
謹賀新年
皆さん、明けましておめでとうございます。本年もよろしく。古賀君に合評(長岡さんの時でした)を入れるとした約束がまだ果たせず気になっています。α誌が、暮の片付けの際に大事にし過ぎて心辺りを探しましたがどこへやったか目下のところ見当たりません。といったところでこのブログを開けますと、もはや拙作の合評に入っているとのことで、慌てました。明日にでもまた別の処に当たるなどもう一度探してみます。今年は少しはこちらに書き込みもできそうです。当方にとって新機軸の作品も生み出します。

1960赤松次郎:2012/01/04(水) 10:53:08
天使ごっこ・悪魔ごっこ(7)九月を読んで
最初のころの号の不思議な浮遊感、どこまで夢かどこまで現(うつつ)かわからない表現
に、作者独特の個性を見つけ感心していたから、この号ではじめて悪魔「晶」と天使君
「秀」が明確に表明さたころがちょっと違和感を覚えた。いや実はもう少し前「晶」が学生
生活を終え、社会に出てどんどん物語が現実味を帯びてきたころからの思いだったのかもし
れない。しかしこれは私の趣向という一方的な期待感であったから、なんら作者に強い注文
をつけてベクトルの方向を変えさせようというつもりはさらさらなかった。だが今回、最初
の読み始め印象とはちがい、またあの夢か現(うつつ)の間に浮遊する「晶」と「秀」の関
係が見事に表現されていて、これはなかなかいいぞと思った。

◆情景描写のうまさ
??作者の身辺の自然にたいする描写をみると、観察眼も的確で言葉も選ばれた詩的な言葉を
??使っている。
??「日曜日の午後、晶はあの川縁の草むらに座っている。数十年前と同じように、釣りをす
??る小父さん、子供づれの親子がいた。夏の暑さも少しずつ弱まってきたが、雲一つない晴
??天のこの日はじわっと汗をかいていることに皆が気がつく。そんな穏やかな人々の風景
??を、ずらりと並んだ柳の枝が風に吹かれて上機嫌で眺め、そして人々の汗をそっと拭って
??くれていた。晶は持ってきたヱビス缶ビールを開けて飲み始めた。ぴりっと舌にしみ入る
??炭酸がよい刺激になって琥珀の液体がなめらかに落ちていく。食道も胃袋も同じ刺激を受
??けているようだった。そんなとき気持ちのいい突風が吹き、川の水が刷毛で払ったような
??細かな模様となって下流に向かって静かに移動していった」。

◆詩について
??詩といえば昨年の大晦日に駿河台下の三省堂へ行き、現代思想の特集「ニュートリノ/相対
??性理論」と「詩をどう読むか」・テリー・イーグルトン(岩波書店)の二冊を買って、正
??月休みに具えた。その詩の本によると「詩における言葉はいつも使うありきたりの言葉で
??なく、言葉への特別の自意識をもつようなものを選ばなければならない。言葉にはそれぞ
??れに固有の響き、高低、密度があり、詩には他の言語芸術よりもそれらをたっぷり利用し
??なければならない」とある。
??今回の詩<朝流れる光の粒>を読むと、情景は不思議な浮遊感と隠喩に富むが、もう一つ
 統一されたイメージ、韻律、リズム感は少ないようだし、文語、口語の混在に違和感があ
 るような気がする。韻文と散文のちがいは勿論韻やリズムなどの有無の違いもあるが、作
 者が自由におこなう「行の切り替え」も大きな要素と成る。改行によって意識の変化・飛
 躍をさせることももあるし、その一瞬の沈黙の間に緊張感や強調感をもたらすのではない
 だろうか。その点でみると行の長さも不揃いだしリズム、同じテーマによるリフレインも
 なくどこに焦点があるか判らない。・・・ちょっと厳しい評でしたか。だが作者は独特の
 鋭い言葉、想念、象徴、隠喩、シュール、ウイット、アイロニーなどを豊かに持ち合わせ
 ていると思いから、これから創作を重ねるうちにきっと素晴らしいものが出来ると確信し
 ている。

◆哲学的な会話
 「晶」と「秀」の関係も普通の男女という訳でもなく、不思議な感じを抱かせる。まして
 や「秀」には細君もいるのでなおさらだ。「秀」が細君に「晶」との関係を説明する場面
 で「僕はあいつは俺の分身で恋人とか愛人とかそういうたぐいのものじゃないと」説明し
 ている。これは初回の書き出しからしてそのように思い込んでいて、いまでも私は「晶」
 は「晶」想念のなかで「「秀」を作り上げて天使と悪魔ごっこ」を演じているとう思いは
 続いているのであるが。だから「晶」は現実の物語のなかで生きているようでありなが
 ら、実は夢のなかでもう一つの夢をみているのだと思う。結論を私が創ってはいけな
 い・・・。それにしても二人の会話は生きることや死にたいすることなどの深い考察を試
 みていて示唆に富むものだ。

◆プロットについて
 「晶」と「秀」の同じような病気というシリアスな状態の時間的逆転が面白い。それは二
 人の切っても切り離せない意識、無意識の関係を強調している。そんな関係もたぶんある
 だろう。たとえば若いときに同じ環境で育った、或いは利害が共通しているなどの共存関
 係、共闘関係、共通の原罪意識、共犯関係などのよるアイデンティティの共感によるもの
 等々。

さて、この物語の結末はいついかなるものか?
「天津甘栗」を食べ、「ヒア・カムズ・ザ・サン」「どですかでん」「ジムノペディ一番」
を聞きながらこれからの物語に期待しましょう。
なお、私の詩についての独断と偏見と思われる厳しい世迷い言にめげないで、これからのた
くさん創作に励んでください。

2904



1961万理久利:2012/01/04(水) 19:02:42
「天使ごっこ・悪魔ごっこ(7)九月を読んで」 を読んで
遠い昔のことになりました。なにせ年が変わったのですから。
年末から至福の時である夢の時間にキリキリと胃が痛み、ごろんごろんと体
の方向を変えるのですがキリキリは止まりません。おまけにTVの正月料理
を見ただけで吐き気を催す始末です。じっと寝転がって本を読む日々であり
ました。
「素晴らしい」の嘘っぽい台詞がないのがいい。誰も読まなくてもいいと思
いながら今まで続けてきましたが、開いてくれただけで感謝。お年玉です。

◆浮遊感
幼い頃から、体重を減らして減らしてゼロになったら楽だろうなあと思って
いました。減らしたら何が残るのだろうと考えたものです。
◆情景描写
目に映ったものを、国語の教科書のように表現するよりも、思ったままの言
葉を貼り付けたほうが返ってそのものに近くなる、そんな気付きがありました。
◆詩
ものを書くようになったのは、絵日記、読書感想文、そして詩でした。詩は
書き殴りで評者のいうとおり、言葉に工夫、洗練さ、リズムがありません。
学生の頃のものを読み返すと「ヘドロ」だと思いますし、今も成長がないこ
とを痛感します。今にみてろよ・・・・と言いたいところですが。
◆哲学的な会話
本当はこれが一番力をいれたいところだけれど、力不足です。
◆結末
結末は書き出しの時から決まっていました。さてどうなることやら。
お楽しみに、とは決して書けません。登場人物の捜索願いで終わりそうです
がそれも創作、少しでも何か落とすことができればと考えています。
2904



1962万理久利:2012/01/05(木) 12:45:20
「冥界から覗く人の像をした美しい青い地球」著者の笑顔
著者のことは殆ど知りません。約二年前製本で集まったときが初めてで、細くて大人し
い静かな人だなあと思いました。それより何より作品にびっくりしました。これは言葉
遊び?多くの人があまり感想を入れていないことにも驚きました。読めば読むほど難解
ででも面白い。他の人達はそうではなかったのでしょうか。
絵心もあるし、頭も悪くなさそうだし、何と言っても洒落者です。ところがどっこい実
に純朴青年、と今は思っています。

一冊の本を頂きました。その本を棚から取り出してペラペラとめくり暫し沈黙した人が
います。蕪村が好きで読破、今は芭蕉、そしてモーツアルトの大ファーンです。
何をどう思ったのか、感じたのかもっと良く聞けばよかった。

さて写真のお顔。見ようによってはちょっとすけべいな売れない作家、ちょっと間違え
れば売れっ子作家。読者に迎合はしない結果前者に納まったのかもしれません。
千人に一人でもいい、未来の読者を含めたら大したもので、そんな人達に少しでも共感
できるものを残すことができたらそれでいいそんな達観した優しいお顔にも思えました。



1963マリアンタ:2012/01/05(木) 22:22:48
隣の夫婦
昨年秋引っ越してきた子供無しの共稼ぎ若夫婦がいます。年末年始昼は洗濯物
がいつの間にか干され、同じく消えています。夜は部屋の灯りだけはついてい
ます。なんといっても声も動く音も聞こえません。無口な夫婦なのでしょう。
それでなくともこの小さな集合住宅は音がしません。学校も冬休みですから朝
7時丁度の母と息子のかけあいの声も聞こえません。すぐ上の犬は消えてしま
ったようです。とりわけこの住まいが一番静かなのかもしれませんが住民の頭
は騒音で一杯です。
そんな頭で今年は隣から赤ちゃんの泣き声が聞こえるといいななどと勝手に考
えています。昨日から二人して音もなく仕事始めのようです。これも幸せの形。
コウノ・トリさんを紹介したいところですが、生まれて来る子がふわふわの真
っ白な産毛と背中には大きな羽だとしたら、これでは幸せもどこかに飛んでい
ってしまいそうです。でもおめでたい新しい命です。自分の過去より未来の長
さに圧倒される新年です。



1964水彩画愛好家:2012/01/06(金) 18:36:04
2012/01/01福島・三春の桜(街角スケッチ)
三春の景色は昨年五月の投稿でした。震災後のもので、現場近くに駆けつける
とは街角さんらしいと思ったものです。元旦重ねての投稿でした。日本農家の
原風景です。「桃源郷」という言葉もありました。この風景に放射能、放射能は
人災と言いますが、人も自然が生み出したもの、やはりたちの悪い自然災害とつ
い考えてしまいます。
蘇州への旅の後、昨年最後の投稿は紅葉の本土寺(2011/11/30)でした。寺を見上
げた風景が好きです。寺が光って見えます。拡大してみると陽の光を反射してい
ます。緻密な建物の廻りには癒しの水彩画らしい紅葉の色、色、彩がありました。

3.11災害について日本で、世界で支援の声が上がりました。義援金、ボランティ
アもありました。一方平然と放射線汚染のみ気にして自分と家族の平和を願う人
もいます。人それぞれです。一番気になるのが、いかにも口だけ騒ぐ人です。
思わず現地に行く、写真をとる、静かに筆をとる、それは支援というより一種祈り
なのだと思います。

さて2011年記憶に残った絵二枚
?震災直前の筑波山(2011/3/11)??4月の投稿より
?別所温泉・北向観音門前(2011/7/26) 8月の投稿より
*読者の皆さんは上記リンク先より拡大して御覧ください。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002047M.png

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002047_2M.png

1965長岡曉生:2012/01/08(日) 18:17:33
冥界から覗く人の像をした美しい青い地球:評
「冥界から覗く」という言葉の意味を考えて見た。覗く対象は、この娑婆世界である。
冥界とは、純粋な思念を基盤とし、衣食住などの心配に煩わされない視点であろう。
一方の娑婆とは、日常生活の世界である。そこでは、人は回りに迫られ一喜一憂するのだ。

◆第一話 あたりまえ
女性が、過去の男性との記憶に浸り、そこから色々な思いを湧かせる。中段で、この女性は
冥界からの視点に切り替えるが、直ぐにまた娑婆世界の視点に戻ってしまうのだ。
◆第二話 昼休み
有る男が、回りの会話を聞いて直ちに冥界からの視点に没入する。
その後、この男性は冥界から冥界を覗く純粋思念の世界に飛ぶのである。
◆第三話 缶しるこ
これもある男の話。病気を抱えた彼は、それにも拘わらず自分の好みの缶しるこが飲めなく
なったことを寂しがるが、その一方では時折り冥界からの視点に飛ぶ。
中段では、第二話同様に冥界から冥界を覗く思念の世界に向けて、いっとき飛び立つのだ。
最後に「娑婆に戻った束の間のこの幸せ」という言葉で、この話は締めくくられる。
◆第四話 一杯やる
前半は、有る男の娑婆的見方、つまり損得勘定の世界を描いている。
後半は、冥界から見た見方に飛ぶ。そこでは娑婆世界のほぼ全てが、肯定的に描かれている。
◆共通テーマ
 各人が冥界から覗いたことは何なのか。それは各話の後半[]で囲まれた数行で示される。
ただし、第一話の数行だけは半ばよりも前に有り、しかも[]で囲まれてはいない。これは、
この女性が冥界からの視点に徹底し切れていないことを示したものであろうか。
 上記各話中の数行は、人が現世で直面し、それによって一喜一憂する色々な出来事こそが
実は宇宙の神秘である、と言う見方を具体的な出来事を挙げることで表わしているのだ。
 この見方は、いわば[百尺竿頭という非日常の視点に立って日常を見ている状態]である。
[今さらに一歩を進めれば、別の素晴らしい世界が見えてくる]と思うのは、評者の僻目で
あろうか。
いずれにしても、私の読み落としでなければ、これまで読んだαの作品中で、最も深い所で
物の見方を示した話である。流石は神野さんであると思った。
2906

1966万理久利:2012/01/08(日) 19:22:14
「冥界から覗く人の像をした美しい青い地球」評の1
「人の像をした美しい青い地球」が始まったのは2010年5月、23号からでした。
その題がおもしろかった。地球が主人公、それに人が重なっていく。時は地球温暖化
の問題や、絶滅危惧種の話題が盛り上がっている頃でもありました。
改めて23号からぺらぺらと読み返すと、これは詩編からなる人類の物語で宇宙へと
繋がる物語ではないかと思います。と勝手に思います。

さて今回は冥界からの視点、作者は自分を離れて違った場所から地球を、人間をみつ
めます。なかなかできないないんだよなあ。いつも自分の視点べっとりで。
そうは言っても、きどるわけでも、いきなり宗教がかったり、SFの世界というわけ
ではない。なんとべっとりの人間が登場してきます。

小題がこれまたいい。「あたりまえ」「昼休み」「缶しるこ」「一杯やる」ときた。
べたべたです。そしてなぜか、なぜか、自分の記憶のどこかに全部ぴったり繋がるの
です。宇宙を浮遊する、したい、そんなことを考える夢想家ですが、実態はべっとり
と現実まみれの自分がいます。

幼児の記憶、風呂やで赤ちゃんベッドに寝かされ、股間に天花粉を浴びた記憶をたた
む古びた脳みそ、一度も止まったことの無い心臓、アンバランスでも奇蹟的に今も二
足歩行、これみな不思議な世界です。宇宙そのものです。
作者の作品を読むと、実に当たり前のことが当たり前に書かれていることに気づくの
です。気取った言葉は一切ない、政治的、思想的な言葉もない、言葉がするりと臓腑
に入ってくるのです。そしてなんだかいろいろ考えさせられる。あたりまえに驚かさ
れる不思議な作品です。あたりまえに感想書けたかな、とつい考えてしまいます。
????????つづく
2906



1967神野佐嘉江:2012/01/09(月) 00:51:05
長岡さんへ
長岡さん、『肥と筑』を読みながら、知りたいことが出てきました。僕が郷里で住んでいた所の地名は「神野」です。神様が遊んだ野原です。実際裏の田圃には、四月になると蓮華畑になりました。従姉妹達とそこでバレーボールをして遊んだものです。この「神野」が大好きで自分のペンネームともしました。ところで長岡さん、この「神野」にはどういう由来があるのでしょうか。正月「塚原卜伝」を観ていましたら、鹿島にもこの「神野」が出てきたかと思います。何かきっかけがあった折りで結構ですから、探索してみてください。

1968赤松次郎:2012/01/09(月) 12:06:59
冥界から覗く人の像をした美しい青い地球を読んで
冥界から覗いているのは誰だろうと考えた。それは、それぞれの物語の主人公がかつての己
の虚飾の生活や転落人生を覗いているようの思えた。それも主人公の現世の人生と冥界から
の覗きが同時進行で語られる場面の面白さがある。

「心臓は黙っていても何十年も小止みなしに動いてくれている。誰にもこんな心臓は作れな
い。その心臓も、中身は酸素も水素、窒素、燐も、全ての物質は、外から取り入れて従来あ
るものと順次入れ替わり、半年もあればことごとくが別の物になっている。今あるのはさっ
きのともう違う。あたりまえは凄い」。
ルドルフ・シェーンハイマーの「生命とは動的平衡にある流れである」の、細胞の死と生が
同時進行で行われているという概念であり、まさにエントロピーの増大(死)を防ぐ制御シ
ステムの継続が生命を維持するいう事であろう。それには常に古い細胞を捨て、新しい細胞
を生むことで生きながらえるということへの感慨を語ったものだと思う。

「私は知った。あたりまえが凄いことを。よく生きるというより、生きていること自体が不
思議な現象なのだ」と。
結局、虚飾の人生も転落人生も全てそこに「あること」に意義があり美しいことだという実
存主義的な感動であろう。

いつも作者の表現の率直さと感覚に私は感心するのである。主人公の何気ないことにこだわ
り、見える情景を簡潔に述べることで、観念的な描写よりも的確にいきいきとした人格を描
き切っていることに参ったと思う。
〔缶しるこが飲めなかったら飲めなかったでいいではないか。がっかりしたかもしれないが
そのがっかりを生きよう。がっかりでも勿体なくも生なんだよ。猫や小母さんや大勢の同年
配がいる。食堂の椅子とテーブルがある。テラスの屋根がある。タタキに沿った庭がある。
木々がある。風が通ると木の葉はざわめき、光がきらめく。向こうには森が見え、建物の
端っこが見える。くんくんと鼻を嗅ごう。美味しそうな匂いにお腹がぐうと鳴る。ぜんぶ幸
せというものだ。〕

〔冥界は無だから娑婆へ戻るとやはりあっと息を呑む。なんという圧倒的な物質量。酒、焼
き鳥、焼き鳥を焼く煙、煙草の煙、壁に張り出されたお品書き、油と酒でべとべとしたカウ
ンター、薄汚れた、使い古された什器。とりわけ酒を飲み、しゃべっている人間の不思議
さ! 物質のようでいながらよくこんなに精巧に動くものだ。肴を注文する客の大声、真っ
赤な顔、真っ青な顔、どれ一つとっても驚きだ〕
この人間賛歌を語ることは私のような凡人にはまだまだ先の話になりそうだ。しかしその
清々しさはやはり私の心に確実に残った。

2906



1969同人α総務:2012/01/09(月) 17:12:55
お知らせ
α30号発行までブレイクタイムとなります。書き残し、小作品等々書(描)く気に
なったときどうぞ。無理はよくありません。ここは瞑想の場でもあります。

1970長岡曉生:2012/01/09(月) 22:59:42
地名[神野]の由来
> No.2050[元記事へ]
神野さん
姓氏としての[神野]は、出雲族の三輪氏(神氏)の別れであること
また、古代佐賀の有明海側には、出雲族がいたことの2点は解りました。

しかし、この[神野]氏が、実際に佐賀に居たのか、また佐賀の地名の
[神野]と実際に結びつくのか、確実なことは今のところ言えません。
暫く時間を下さい。

ただ、神野の近くには神園という地名もあるので、あるいはこの一帯に
 1)肥前一宮の河上神社(淀姫神社)の分社があった
 2)松原神社の元社があった
 3)道祖神(道祖元町在)の元社があった
等の可能性があります。

因みに、河上神社と神野・松原は、川上→嘉瀬川→多布施川→神野・松原と
流れで繋がっています。
また、肥前風土記の佐嘉の郡には、海から河上神社まで海の神(鰐魚)が
遡ってくるという記述も残されていますが、多布施川・嘉瀬川はその遡及
径路だった可能性は大いにあります。


> 長岡さん、『肥と筑』を読みながら、知りたいことが出てきました。僕が郷里で住んでいた所の地名は「神野」です。神様が遊んだ野原です。実際裏の田圃には、四月になると蓮華畑になりました。従姉妹達とそこでバレーボールをして遊んだものです。この「神野」が大好きで自分のペンネームともしました。ところで長岡さん、この「神野」にはどういう由来があるのでしょうか。正月「塚原卜伝」を観ていましたら、鹿島にもこの「神野」が出てきたかと思います。何かきっかけがあった折りで結構ですから、探索してみてください。

1971万理久利:2012/01/10(火) 11:48:25
「冥界から覗く人の像をした美しい青い地球」評の2
同じ29号、無限回廊の評の中で「お笑いの爆弾が色んな所に埋まっている」そんな
感想を入れた記憶があります。この作品にも似た感想がありました。大真面目、大素直
にものごとを捕らえると、どうしても笑いの世界へと。この笑いとは決して他人を誹謗
したり、おちょくったり、馬鹿にしたりするところから出る笑いではありません。
それこそ、自分も含めた人間たちへのいとおしさからくる笑いです。
生そのものへのいとおしさ、そしてよくよく考えて見ると、こんな奇跡的な生はないと
気づかされるのです。

「あたりまえ」に出てくる女性、男性、ほんと、あたりまえの風景です。1980年代
に限らず、何度も繰り返されてきた風景。それこそあたりまえの凄さなのです。
「缶しるこ」に拘る男、我を振り返るのです、いっしょだなと。思わず缶しるこありま
すかとコンビニの小父さんに電話で聞いてしまいました。登場人物と同じく私もどちら
かというと腹をこわすタイプでもありましたが。
「一杯やる」おっさん二人の会話です。なんとあたりまえの会話でしょう。

登場人物は大学教授でもなく、哲学者でもなく、官僚でもなく、ごくごく一般の99%
を構成する普通のおばさん、おじさんばかりです。それでも生きているのです。
それでいいのだ、と思うようになったのはいつ頃のことだったか。生まれたからには名
を残したい、何か残したい、脂ぎった自分が居ました。今ではありがたやありがたやの
日々になりつつあります。とは言え、自分自身を別な場所に置いて眺めてみる、夢の世
界でも白昼夢の世界でも、全く理解不能と思われる集団に身を置いてみる、書籍に入っ
てみる、そんな作業をしていると自分のつまらなさ、かけがいのなさ、取り囲む人、生
物、物質、月、太陽からあらためて見えてくるものがあるような、ないような。
そんな思いをよぎらせる作品でありました。

詩人は夢見るコジキのようなもの、コジキでいいじゃない、みんないっしょよ、似たり
よったりよ、ふわふわの胸の鳩にもなれる、生きる、生きたそこに魂がある。
それを忘れないようにしよう。「あたりまえ」、その意味の深さを噛みしめています。
????????おわり
2906



1972神野佐嘉江:2012/01/10(火) 20:14:42
「神野」御礼
長岡さん、蘊蓄を傾けるっていうのはこのことでしょうか。精しい知識が即座に出てきましたね。有り難うございます。またそのうちでよろしいですからよろしくお願いします。

1973神野佐嘉江:2012/01/10(火) 20:18:02
合評御礼
皆さん、合評有り難う。皆さんの波長と僕の波長がぴったり重なりましたね。珍しいことです。どうやらこの作品は「冥界」から観ることによって「在る」をシャープに捉えましたかね。さてこの「在る」は、次のような論を展開するときに、皆さん、どの「生きる」にあたりましょうか。
 この頃ようやく自分の捉えていた「生きる」がはっきりしてきました。はっきりしてきましたので名前をつけると「良い生きる」と「悪い生きる」となります。「良い生きる」が、ギリシャの哲人、ゲーテあるいは巷間言うところの「よりよく生きる」であり、これに漏れるものが「悪い生きる」です。若い頃には僕も人後に落ちず「最高の人生を送ってやる」などと思ったものでした。やがてそれには自分には「好きなことをして暮らす」ことがぴったりだと分かりました。天真爛漫主義でした。快楽主義でした。
 「原級」「比較級」「最上級」というのが英語にあります。long longer longest の類です。僕は言ってみればこれまで「生きる」を「生きる」の比較級で捉えていたのかもしれません。「よりよく生きる」を「生きる」と感じていたのかもしれません。「より良く生きる」は比較対象があることを前提としている物言いです。その元になった「生きる」というものがあるだろう。それは何か。
 僕は日記をつけています。もう四十年ほど前のことになりますが、その要領を子供に示したのが「びっくりを書け。一日のびっくりの中で一つでいいからそれを書け」というものでした。その一日のびっくりが連なると「生の記憶」になっているのです。びっくりが生だったのですね。ではびっくり以外は生ではなかったのか。心臓はことこと動いていたぞ。呼吸はしていたぞ。退屈なときも多々あったぞ。このようなアプローチからも、僕は「よりよく生きる」を「生きる」としていたことがわかります。
 漠然としていたここら辺ををはっきりさせたいというのがこの十四、五年来僕の願いでした。ぐずぐずと考えていましたが、どうやらその糸口が見えてきたようです。

1974万理久利:2012/01/11(水) 14:32:08
いい女
Eテレをつけたら室井滋さんが出ていました。ちょっと変わった癖のある女優とだけの
印象でしたが、話、その表情、なんとも良かった。
この人とお顔が似ていると思った人がいて、それを友人に言ったらえらく怒られたこと
を思い出しました。
小説家志望の酒飲み親父と母代わりとなって育ててくれた祖母、その祖母が認知症にな
り、あたふたと暮らした時のお話でした。自分はまだ若かった、夢も希望もあった、だ
から悪いと思ったけれど上京して大学に行った、今だったらしんどくて耐えられなかっ
たと思う、優しい笑顔で話す彼女はなかなかのもでした。
大学時代に父と祖母を亡くして、天涯孤独の身になったと言っていましたが、だからこ
そ人との出合いを今大切にしているようです。
父親譲りなのか、文章を書かせてもほんわかしっとりの面白いエッセイを書いているよ
うです。久しぶりにいい笑顔というものを見た気がしました。
そう言えば17年オウム逃亡者を働いて支えてきた女性、支えらた平田、ある意味教祖
にとってはイイ女だったのでしょうか、そうは思えないのですが。自分も他人もダメに
した女。ある意味自分勝手極まる怠惰な人間だと思います。



1975整備士:2012/01/11(水) 18:34:38
BGM
唱歌「冬景色」??1/12まで

さ霧消ゆる 湊江(みなとえ)の
舟に白し 朝の霜
ただ水鳥の 声はして
いまだ覚めず 岸の家

烏(からす)啼(な)きて 木に高く
人は畑(はた)に 麦を踏む
げに小春日の のどけしや
かへり咲(ざき)の 花も見ゆ

嵐吹きて 雲は落ち
時雨(しぐれ)降りて 日は暮れぬ
若(も)し灯火(ともしび)の 漏れ来(こ)ずば
それと分かじ 野辺(のべ)の里

◆うっすらとした記憶の中の歌です。



1976万理久利:2012/01/13(金) 15:58:18
13日の金曜日
カレンダーを見ていたらふと気がつきました。ただの組み合わせだけです。それ以外
は大安とか仏滅とかの六曜は印刷されています。キリスト教とも仏教ともあまり関係
はない迷信のようなのですが。朝テレビで流れている星占いの様な物なのでしょう。
良ければルンルン、悪ければ一応気をつける、そんなところで遊んでいるだけです。
民主党はこの日内閣改造をしたようです。あれこれ言われないよう頑張って欲しい、
それくらいかな。まあ死ぬ気で政治をやってもらいたいですね。もちろん心意気のこ
とです。



1977赤松次郎:2012/01/14(土) 15:50:44
BGMについて
「tw032.mp3」・・・なかなかいいBGMですね。黄昏の浜辺のレスト
ランで夕日を見ながらギムレットを飲む、大人の雰囲気。ギターとチェ
ロとパーカスとフレットレズベース。

ここで整備士さんに宿題を一つ・・・。この曲をBGMとしてリピート
出来ませんか?



1978整備士:2012/01/14(土) 20:51:20
BGM
お正月特別サービスで、なんとこの音楽は「生」なんです。
めったにアクセスがない静かなサイトですから、「セルジオ・ニュートリオ」が
アクセスがあるたびに弾いています。一回のみとしていましたが、ほめていただ
いたようで、アクセス中はREPEATするとみな息巻いております。
何時の日か、有名な「カントリー・ドンコ」とのセッションも夢みています。

1979マリアンタ:2012/01/15(日) 09:51:19
缶しるこ
缶しるこ現状(ネット検索)
伊藤園 「大納言しるこ」
ポッカ 「贅沢しるこ」
アサヒ 「おしるこ」

この数年「しるこ」から離れています。神野さんの29号作品に缶しるこが登場
し、なぜか懐かしく思い出しています。近所の自販にもコンビニにもなし。特別
好きなものでもありませんが、敢えていえば一番は母のしるこでしょう。
学生の頃、「山食」だったかな、学生食堂でしるこがありました。それより自分
で盛れるソフトクリームの方が好きでした。春がくる前にしるこを探してみよう
かと思っています。缶の底に残る粉がまた気になるでしょう。
多分、夢でしるこが出てきたのだと思います。



1980水彩画愛好家:2012/01/16(月) 19:11:59
燃やす/燃える
2012/01/14どんど焼き(街角スケッチ)
つくば市小田城址での「どんど焼き」の写真でした。
ポンポンと竹が爆発する、皇統をめぐる争いもポンポンと焼かれているよ
うです。
29号作品に寄せた「燃える空」の写真をなぜか思い出しました。
炎の色、沸き立つ様は人の心と重なる様な気がします。
自分の力の及ばない自然の力を前に、無病息災・五穀豊穣を静かに祈れば
良いのに、野心や見栄で争いごとに鼻を突っ込むのが人の性なのでしょう。

上:小田城址の「どんど焼き」
下:2011年11月「燃える空」

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002064M.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002064_2M.jpg



1981万理久利:2012/01/17(火) 20:55:30
1月17日
今日は私の月誕生日、月命日は未定です。それはどうでもいいのですが。
●今日は阪神淡路大震災から17年、17続きです。3.11、昨年大震災がありましたが、
阪神も忘れられない天災です。それでもニュースは大分小さくなりました。

●今月今夜の月の日
尾崎紅葉の『金色夜叉』の中で、主人公の貫一が熱海の海岸で、貫一を裏切った恋人の
お宮に一月の十七日、来年の今月今夜になつたらば、涙で必ず月は曇らせて見せると言
い放ち下駄で蹴り飛ばしたとか。そう言えば今日は曇り空です。夜は貫一の女々しい涙
でしょうか。蹴った下駄は裏が出たのでしょう。 立ったとしたら阿部定です。(塔婆)

●阿部定事件
昼のニュースで面白い事件をやっていました。これはひょっとして平成の阿部定かと思
いました。自殺だとしたらあまりかっこういい死に方ではない。愛人の仕業だとすれば、
たいしたものです。写真の顔は実に不細工なおやじの顔でありました。男と女の仲は不
思議です。



1982同人α総務:2012/01/22(日) 13:59:02
お知らせ
*同人α30号、第一号の作品が到着しました。
 賽を投げたのは誰?
*本日1月22日は「ジャズの日」 そして「カレーの日」
 BGMをジャズに変えました。



1983同人α総務:2012/01/22(日) 23:12:59
編集会議兼新年会
東京都内某所にて。歴史の話し、青春のあの日の話し、宇宙の果ての話し、
佐賀の話し、物理科学の話し、未来の話し、とりとめもなく続きました。
いったい何歳の集団なのか、仙人のようでもあり、青年のようにも思えました。
不老長寿の秘薬を仲間うちで分けているに違いありません。
自分が一番の年寄り、かつ未熟児だと感じ入りました。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002067.jpg



1984同人α総務:2012/01/23(月) 15:08:29
お知らせ
ポートレートとコメント集をアップしました。
α30号(冬号)「沈黙」の表紙絵と前書きがトップに掲載されています。
ニューロンの揺らめき、ざわめきと沈黙が感じられます。



1985同人α総務:2012/01/24(火) 12:08:39
29号に寄せて・特別寄稿
牟田元明氏より、同人α29号の感想を書いたお手紙を頂戴しました。
どの作品も何か縁があったようで、作品提供者はもちろん、読者の方
にも是非紹介したく、ご本人の了解を得て掲載しまた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回はわりと早めに返事が書けました。というのも、送っていただいた同人α29号に、興味深いテーマがいくつもあったからです。
第一はもちろん、長岡氏の書かれた“櫛田宮”の記事です。
実は私の家は代々、櫛田宮の宮司を務めていて、私のひいじいさんの代に、隣の執行さんに宮司職を譲ったと聞いています。(執行さんは代わり番こに宮司をやっていたと主張されていますが)
歴史によりますと、牟田家はなんと、景行天皇末子、梅若丸を始祖とする本告牟田(現在も同名の集落が城原川沿いにある)の出で、一五九三年、本告家と牟田家に分かれ、前者は武家、後者は櫛田宮社務職を継いだとあります。戦国時代、竜造寺隆信と、ある時は戦い、ある時は和した本告城主、本告頼景は先祖の一人ということになります。
ということで、私は牟田家13代目の当主になるわけですが、もし長岡さんが興味をもたれるのなら、一度拙宅を訪ねていただければと思っています。

次は竹内さんの「ヨーロッパ人名考」で、私も結構昔からシーザーとカエサルとカイザルが一緒で、皇帝を意味するとか、カール大帝とチャールズが同名で、ピーターとピョートルがあの聖ペテロ(ピエトロ)からきてる等々、うんちくをしゃべっていたことがあります。そこで、竹内さんにお願いですが、今度は欧米人の名前の愛称、ウィリアムがビルとか、アンソニーがトニーとか、更に、アンソニーパーキンスと、トニーカーティスが、ハリウッドで何故、各々両立できるのかなど、教えて欲しいと思います。

もう一つは、カラマツジローさんの晴れ男・晴れ女の話。私は自分で言うのもなんですが、大変な晴れ男で、サラリーマン時代、バブル期に営業をやっていたお陰で、接待ゴルフを年間50回以上、約10年間続けましたが、100回連続(約2年間)、晴れという記録を持っています。当時、法人会員であったゴルフ場の支配人が、いついつは牟田さんがエントリーしているから、その日は晴れ、と言っていた程です。現在も、この強運は続いていて、体調が悪くて明日のゴルフは止めたいと思った時には雨とか−−。いや、調子に乗ったらダメ。天気の神様は、晴れ男を公言したとたん、必ずしっぺ返しをする、こわい神様です。

ということで、カラマツジローさんの期待に応える事はできませんが、これだけ私の興味のあるテーマが本誌に揃ったこと−−これこそ“兆”(きざし)のせいでしょうか。
平成24年1月 牟田元明

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2900



1986万理久利:2012/01/25(水) 14:51:40
麻雀
「あした天気になーれ」の登場人物チキンジョージは麻雀のプロのよ
だ。裏技まであるからゲームとしては非常に深いものがあるに違いな
い。日曜日の昼、Eテレでは将棋や囲碁の講座をやっているが麻雀は
見たことがない。大分頭の体操になるだろうと思うのだが、麻雀好き
芸能人の麻雀大会を民放のテレビで目にしただけだった。

家族と言えば、食べること、教育で満杯、戦争経験者の父も賭け事、
ゲームには一切無関心だった。ゲームといえば子ども相手の算数。
子供達も勉強勉強でそれどころではなかったのだろう。道具を買う金
も無かった。家族全員できなかった。
大学生になるまで身近に麻雀というゲームはまったく頭になかった。

さて、落ちこぼれっ子がいろんな人が集まる大学に入り、目にしたの
が麻雀。憧れの先輩達の夜の日常は、勉学ではなく麻雀であった。
あんなに格好よく指導してくれるのに、その後はすぐ麻雀だった。
駅から大学まで雀荘だらけであったことを思い出す。あの人たちは
麻雀で我を忘れたいと思うほどの重さ、深い悩みを負っていたのだと
考えてはみたが、今思うに好きだった、それだけ。あんなに時間をつ
ぶしていたのなら、それを他に使えばいいのにとも思いもしたが、好
きなものを止めさせるほどの熱意も、気力も、魅力もなかった。
恋心は麻雀に負けたのだ。

そんな憧れの先輩達もそれなりに、遅れはしたものの裁判官、検事、
弁護士になったようだ。
今でも麻雀は好きにはなれないし興味もない。多分負け惜しみだろう。



1987万理久利:2012/01/27(金) 11:36:39
双極性障害
Eテレの「ハートをつなごう」を時々見ています。先日は躁鬱病の話でした。
知らぬ間に病名も変わっているようです。躁鬱という字を見るだけで鬱になると
言った躁鬱の友人を思い出します。躁鬱が双極症、痴呆が認知症、あまり変わら
ないと思うのですが。
鬱のあといきなり信じられないほどの躁がきて、とんでもないことを次から次へ
とやりだす、こんな症状ですが、多かれ少なかれ皆、そんな要素を持ち合わせて
いるような気がします。躁・鬱の時が異常であるとの判断はやはり数の原理で常
識人が下しているような気もします。躁のときはなんと幸せで素直でエネルギー
に満ちあふれているのでしょう。どこが異常なのでしょう。
その代わり、鬱は凄まじい苦しさです。そんな高低があるから人間なのかなとも
思います。北杜夫もひどい症状だった。過去の名だたる哲学者・芸術家も見よう
によってはこの病気、これを病気と呼ぶのかどうかはわかりません。ふれが大き
いだけ失うもの、得るもの・残すもの、苦しさもそして楽しさも人より大きいの
かもしれないと、想像しています。



1988赤松次郎:2012/01/28(土) 09:50:35
チャイニーズホーリー
ポケットパークに面する私の家のベランダには、いま赤い実がいっぱい実った鉢植えの80?ほ
どの高さのチャイニーズホーリーがある。この木の仲間は、クリスマスホーリー、アメリカン
ホーリー、チャイニーズホーリーの三種類がある。どれも冬に赤い実をたくさんつけ、小鳥の
餌になるようだ。チャイニーズホーリーは他のホーリーと違い葉は丸く棘が少ない。3?の高
さにもなったその木は飯田橋ビルの傍の公園にあり、今赤い実をたくさん付けている。

映画の町ハリウッドはWikipediaによると
Hollywood とは 「ひいらぎの森」という意味だが、元々はいちじく果樹園であった。ハリウッ
ドという別荘の名を不動産業者ウィルコックスの妻が気に入り、その土地の名として名付けら
れた。漢字表記の「聖林」は、Holly- (ひいらぎ)を Holy- (聖)と誤読して訳され、それ
が定着してしまったものである。

さて、家のチャイニーズホーリーの実は例年だと鑑賞するためにクリスマスまでヒヨドリの食
欲と争うことが一仕事だった。しかし今年はクリスマスから一月も遅れているのに、ポケット
パークの高木のケヤキの枝までは現れるのだが一向に啄みに来ない。他の餌が充分あるため
か、家の実が熟していないのか、今年の番のヒヨドリが非道く臆病なのか、その原因はわから
ない。お陰で長く鑑賞出来たが、一方小鳥との駆け引きがないのがちょっと物足りない気がす
る。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002073M.jpg



1989:2012/01/29(日) 15:29:12
尊敬しました
ネットで“景行天皇末子梅若丸”を検索しましたが、1月24日読みました。早くも11期生3年11組卒の
牟田元明さんの索引の中に『同人αーニューロン・カフェー』寄稿がありました。
花山院先生の同様に格式のある御あり方ですね。

1990長岡曉生:2012/01/29(日) 20:16:18
牟田元明さんについて
碇さん。そうなんです。
今、作成途中の原稿に詳しく触れる心算ですが、牟田家は長い歴史があり、神崎の櫛田宮の
宮司を長く勤められた家柄です。
牟田家の本姓は本告(もとおり)ですが、櫛田宮の西側に御先祖の城館[本告城]の跡が
[本告牟田]という地名と共に残っています。
  本告城のURL http://www42.tok2.com/home/hakubutukan/hizen/motoori.html

本告氏は、最盛期に牟田ケ里七百町を本領としたそうです。鎌倉時代の神崎一帯の皇室御領
とされる荘園三千町に較べても、約四分の一もの広さです。

因みに、牟田ケ里という名に限らず、周辺に残る吉野ヶ里・田道ヶ里・平ヶ里などの地名は、
いかにも古式の由来を感じさせます。これらは恐らく、古代の条里制に由来するか、少なく
とも条里制の名付け方に倣った地名なのでしょう。

1991万理久利:2012/01/30(月) 13:41:00
ニューロン・カフェ リンク先あれこれ−1
【青空文庫】
小川未明「赤い実」2012.1.29
著作権切れの作品を毎日、次々と公開しています。赤松氏が一昨日チャイニーズホーリー(ひいら
ぎもどき)の赤い実について短い文章を載せていましたが、昨日朝青空文庫を開いてみると偶然に
も、「赤い実」が公開されていました。短い文章でしたので早速読んでみました。
裸になったざくろの木に鳥に運ばれた赤い実が突き刺さっていること、それをめぐって心温まる会
話が続きます。
子は母親に向かって、きれいな敬語、日本語を使っています。
母親は鳥と赤い実の関係を丁寧に説明します。人間も生き物だということも。
赤い実を庭に埋め、将来赤い実がなるのを楽しみに待つ少年も縫い物をする母も実にいい景色です。
とりわけ言葉使いに驚かされます。自分のだれきった¨タメ口”が少し恥ずかしい。
庭の片隅にもひいらぎがありました。ぎざぎざの葉っぱをちぎって中指と親指でぎざぎざ箇所を支え
てそっと息を吹きかけます。くるくると指の間で廻っていました。
赤い実は多分南天だったかと思います。赤い実より葉っぱのほうが面白かったことをなぜか思い出し
ます。



1992万理久利:2012/02/01(水) 18:05:21
条件反射
近頃梅干しを見ても唾がでてきません。近くの学校の下校チャイムが聞こえても
近くの病院に見舞いに出かける準備でソワソワすることもなくなりました。
TVで大嫌いな人物の名前や顔に遭遇してすぐにリモコンを握ることもなくなり
ました。脳神経と体力がともに弛緩してきたのでしょうか。
それでもなぜか、自分の作品についての評が入ると、評も、再度自分の作品も読
み返し、評者の質問その他に答える準備で落ち着きなくソワソワし始めます。残
念ながら時間がかかってしまいすぐには投稿することはできません。
もう一つ、金曜のベルです。昨年から愛用している生協宅配の日は、インターホン
が鳴ると受話器を握り思わず「ご苦労様です」が先に出てしまいます。

ウィキペディアによると、人間、犬はもちろん、ゴキブリにも条件付けによる反射
が見られるということです。 妙に納得しました。
条件反射の生物学的意義を十分理解していないことを感じてなぜかソワソワして
います。



1993同人α総務:2012/02/01(水) 21:09:33
ニューロン・カフェ リンク先あれこれ
昨年秋から、掲示板ニューロン・カフェのトップデザインが変わりました。
その際に、同人にはもちろん、読者にも紹介したいリンク先を整備しました。

ここニューロン・カフェは、県立佐賀高校第11回生の創作好きが集まり
「傾斜」→「斜光」→「同人α」と発行回数を増やしてきた同人誌αの掲示板です。
「斜光」は今も年一度発行され続けていますが、その基になったのが
『青春のあの日』でした。リンク先を見ると、その特色がよく解ります。


この掲示板ニューロン・カフェは、常に試行錯誤を重ね改善してきました。
ここでは、その掲示板およびリンク先の内容を、簡単にご説明します。

【ニューロン・カフェ(ここ)】 同人αに載せた作品の評を中心として小作品、情報、絵その他
                を掲示板に載せ、発信する場所です。
【同人αブログ】 同人αの目的、規約、議事録等が書かれています。
【 ポートレートとコメント集】 同人αに掲載された作品の著者の写真とコメントとが、作品の
                掲載順に出ています。
                号が新しくなったときは、そのテーマと提供者による前書きも掲載します。
【作品集】同人αに掲載された全作品が掲載されています。
     ニューロン・カフェに投稿された評についても、数年前より掲載順にまとめ作品の冒頭にリンク
     をおいて、一括して内容を見れるようになりました。

その他(一部)
【青春のあの日】:県立佐賀高校第11回生同窓会の卒業30周年記念誌です。
         同誌は、平成3年3月25日に発行されました。
         ※表示は現在のところ「青春、そしてそれから」となっています。
【万華鏡】:   第11回生を中心とした掲示板です。
【碇文庫】:   第11回生碇氏による主にNHK歴史ドラマを紹介するサイトです。
【青空文庫】:  今話題の電子図書館です。

注1)「傾斜」は、第11回生数名が、大学時代に発行した同人誌です。
注2)「同人α」は「斜光」有志が年一回ではなく、季刊の、主として小説創作を目指して作った同人誌です。



1994万理久利:2012/02/04(土) 15:06:14
今朝の一句
●さくさくと 音に気づいて 霜柱
●薄氷 滑って転んで 騙される
●電気代 寒波下がりて 急上昇

※近頃はこの音を聞くことが減りました。土も減りました。
※通勤時、アスファルトの上にはった氷に気づかずに、よく転んだことを思い出します。
※寒いのが我慢できないことと、インフルエンザがこわくなり、エアコンをつけっぱな
 しにすることが多くなりました。節約の気力も失せています。



1995赤松次郎:2012/02/04(土) 19:50:41
絵を見る
昨日長岡さんの末っ子K・Kさんの卒業・終了作品展を東京芸大まで見に行った。家を出て
散歩がてらに通った不忍の池回りの景色があまりにも素晴らしかったので写真を一枚パチ
リ。人になれた5・6匹の野良猫をからかいながら上野公園をゆっくり歩いた。噴水公園の
全部、東京都美術館などの回り、どこもここも大々的な整地工事のための仮塀で囲われてい
たが、完成すればどのように成るのだろう。いつものホームレスの青テント村も撤去されて
いて、綺麗になっている。彼等も将来にわたってここらから閉め出されるのだろうか。帰り
にそこを通るとき多くのホームレスが屯していて、遠くの同じ方向を見ていた。最初はなに
が起きているのか判らなかったが、まもなく赤十字のテントの場所で炊きだしが行われるの
を待っていたのだ。

さてK・Kさんの作品は「阿吽(あうん)」という題名である。Wikipediaによると、
阿吽(あうん、Skt:A - hum)とは仏教の呪文の1つ。悉曇文字(梵字)において、阿は口を
開いて最初に出す音、吽は口を閉じて出す最後の音であり、そこから、それぞれ宇宙の始ま
りと終わりを表す言葉とされた。
神社の狛犬は左が狛犬阿形、右が狛犬吽形となっている。
この絵を見ると左の人間の顔(岩石)は「阿」で、左は「吽」である。回りの小ぶりな作品
が多いなか、際だって大きな作品なので相当迫力がある。近づいてみるとまた蚤のような大
きさの人物があちこちに物語風に描かれている。なかには戦国時代のまさにこれから敵と戦
闘に入る前の陣屋の中に、武将達が床几(しょうぎ)に整然と座り、殿様を囲んでいる。
K・Kさんの作品は硬くて大きくて動かない、すなわち永遠を意味していると解釈できるも
のと、常に動き回り変化する小さな生き物の対比を感じる。神秘、哀愁、シュール、アイロ
ニーの作風は、我々の目指すオキシモーラン的表現(無限回廊)と同じ方向だと思いまし
た。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002080.jpg



1996万理久利:2012/02/06(月) 22:28:21
夫の防衛大臣
 失言を繰り返す大臣の、あのだみ声の奥様マッキーです。ワイドショーでこの夫婦のこと
をとりあげていました。それにしてもうまいキャッチを製作担当者は考えつくものです。
??ロッキード事件の頃からときどきこの人の映像をみましたが、親に似ずなかなかハイカラ
なお嬢様だとの印象しかありませんでした。後に政界に登場してからはパワーのある人と思
っていました。悪くいえば些末なことでも感情のままに場所、相手、立場構わずなんでもず
けずけという人でもあります。いえる人でもあります。そのだみ声といい、演説時の体の振
り具合といい、父親と瓜二つになっていました。
 よっしゃよっしゃの父は「我慢強いところとが気に入った」と言って娘の結婚式で号泣し
たそうです。娘の性格をよくわかっていたのでしょう。その婿さん、優しそうで、弱そうで、
曖昧。なるほど我慢をし続けたのだろうなあと思います。
 それにしても不思議なのが夫婦仲が良いこと。見えるだけかもしれませんが、夫唱婦随い
や、婦唱夫随の関係のようにも見えます。映像を挟み、簡単な夫婦の歴史を聞いていて政治
になどに手を出さず、夫婦仲良く家族を守る、その方がお似合いだと思いました。社会貢献
に二人して命をかけたいと思うのであれば、事件の時の特捜検事、堀田力さんが尽力してい
る「さわやか福祉財団」のような活動をすればいいのにとも思います。あのだみ声パワーも
十分生かせます。七十近い彼女はびっくりするほど元気でインタビューに答えていました。
体力的にもまだまだです。



1997万理久利:2012/02/07(火) 18:18:13
阿吽の絵
先日この絵のことを赤松さんが書かれていましたが、添付の画像が小さくてよく
わからずお願いして写真をメール添付で送ってもらいました。
すごいすごい。ただぶきみで年老いた二人が鼻をこすり合わせているだけのイメ
ージだったのですが、いただいた映像を拡大すると、顔の部分々に見られる緑、
植物と思われる箇所を中心に、蟻、いや赤松さんが表現したように「蚤」のよう
に小さな人間たちが「生活」をしているのです。残念ながら詳しい場面まではよ
くは見えませんが、とにかく面白い。

以前「中洛外図屏風」を知り、興味があったので紹介してくれた人を通じてその
レプリカを手にいれたことを思い出します。目を近づけてみるとそこには一つの
人間世界があり、庶民、芸人、武士、貴族の生活ぶりが詳細に描かれていました。
阿吽の絵、多分向かって左側が男性、右側が女性、その二つの顔に小宇宙を作り
だしているように思えます。

若き画家K.K.さんの作品はこれまで同人誌の表紙で数回目にしたものと、展覧会
に出品したものをこの掲示板かメールで拝見させていただきましがその、なんと
いうか独特の世界観、宇宙観が気になっていました。
現代の若者が作り出す新たな「21世紀人の宇宙屏風」なのかもしれません。この
若者は年齢を重ねると共に、どんな世界をくり出すのか少なからずの関心を抱い
ています。
絵の大きさを感じること、作品から出てくる空気のようなものを吸うこと、これ
には直に見るのが一番なのだろうとつくづく思いました。



1998万理久利:2012/02/09(木) 10:44:02
今日公開の青空文庫
「7月の水玉」片岡義男

実はこの作品をまだ全部読んでいません。片岡義男についてです。
懐かしい名前です。学生時代、東京FMだったか、当時パーソナリティーをやってた番組を時々聴いていました。そしてその語り、その声が実によかった。「スローなブギにしてくれ」こんな作品名とそのハワイ育ちのアメリカかぶれ風の軽妙さになぜか惹かれましたが、それからの私の中では遠のいていました。数年前、たまたまこの人の文章を目にして、ああまだ続けてるんだ、相変わらすの雰囲気を持ち続けてるなあ、との久しぶりの出合いがあったことを覚えています。

青空文庫の中の数少ない現役の作家であることは青空文庫に出合ってすぐ気がつきました。どんな現役作家が同意(或いは希望?)しているかを調べたくなったからです。少ない中、彼の名がありました。生まれた年は1940年、考えて見れば出合の頃、すでにいいオニイサン・オジサンになっていたのですが、若者には音楽に、映画等、幅博い話題と拘りが人気を得ていました。

そんな彼が、一部ではありますが、自分の作品をこの無料電子図書館に載せる、これもまた彼らしいと思いました。作品を読んで貰いたいことと、気に入ったら彼の本を買わせ、印税(生活費)を稼ぐ、こんな計算と新しい本のありかたを考えたのだろうと想像しています。作品はどうも読む気になりませんが、書いたからには目を通して見ようと思います。



1999赤松次郎:2012/02/10(金) 07:56:52
BGMについて
整備士さんへ質問。このクール・ジャズのBGMはなかなか私好みであり
ます。聞いたような音楽ですが題名や楽器や演奏者などの詳しい情報を教
えてください。



2000整備士:2012/02/10(金) 09:21:48
BGM
お答えします。

【曲】:
ボブ・ジェームスのアルバム「タッチダウン」に入っている「アンジェラ」
という曲です。

【演奏者・楽器】:
想像になりますが、シンセサイザーと思われます。演奏者名(作成者名)は調べ
られませんでした。



2001万理久利:2012/02/11(土) 07:02:24
「青春のあの日」 #39
『暗がりの青春』 牟田 元明

題が目をひきつけます。高校時代、特段の部活もせず、もてもせず、そんな雰囲気の出だしから始まりますが、男女問わず、いつの時代もこんな若者は少なからず存在したと思います。今であれば、部屋に立てこもり暗闇の中でゲーム、ネットサーフィンに興じた青春、こちらはどうも不健康な印象があります。青春真っ只中の牟田さんがはまったもの、未来への羽ばたきを自分にも感じさせてくれたもの、それが洋画だったのでしょう。「暗がり」とは映画館のことでした。
青春の闇と映画館の暗さとを掛けたなかなか憎い題です。

「昼下がりの情事」ヘップバーン、「芽ばえ」ジャクリーヌササール、そして「大いなる西部」ジーン・シモンズ、キュートで清楚な〔女の子〕から〔肉感的女〕、終わりは両方備える〔イイ女〕へと好みの女性像も変わっていったようです。高校時代に画像の中で疑似恋愛、体験をしたのだと思います。自分と似たヤツはいるもので、そんな友人と映画を見まくったのでしょう。
さてさて、疑似体験の成果はその後の「本番」ではどうだったのか、知りたくなってきました。

注)表題横の#数字は、掲示板掲載リンク先「青春のあの日」に掲載されている リストの該当作品の通し番号です。



2002万理久利:2012/02/12(日) 17:09:59
天空の棚田
学生時代、能登半島を仲間と旅行したときに初めて「棚田」の風景を見ました。
その記憶と比較できないほどのスケールです。テレビをつけたらいきなりどで
かい棚田が出てきて、つい引き込まれまれました。出てきた田んぼで働く人の
顔は一昔前の日本人のような顔つきでしたが、そうではありませんでした。

中国雲南省『ハニ族』でした。争いを避けた元チベット遊牧民が逃げるように
高い山に住みつき、地形がくりなす自然の循環のめぐみを、(多分)直感的に
感じ取り、棚田を守り続ける世界です。ひたすら労働するだけではなく、同時
に要となる「水」を管理する制度、ルールを作り、ハニ族全員で、21世紀の
今も汗と知恵と忍耐で棚田で生きている、そんなドキュメントでした。

自然、山、大地と溶け合った人間の知恵と汗と忍耐の「棚田」はハニ族が連綿
と守り続けた結果の芸術品に見えました。黒い棚田の壁がおりなす曲線の襞と
水の色と米の色、季節ごとの変化。空を映し出す芸術品です。番組の終わりに
見た人は「美しい所」というが、自分達はただ「生きるための場所」だとと言
っていましたが、ハニ族にとっては美しさを越えた何かがあるのだとも思いま
す。

ハニ族の生活ぶりを見ていると、上の組織である、雲南省も、また中国政府も
口を挟めないのではないか、そう思わせる自立心と独立心が彼等にはあります。
現に1300年という時間の中で、工夫を重ね、櫛田を守り続け、自活してい
るのです。これまでの既定の国家統治像を見直して、こんな人間社会、小民族
集団、小地域のあり方があっていいのかとも思いました。それは独自性を守る
こと、余計な干渉をしないことでもあります。

もう一つ、女性達の衣装デザインがとてもおしゃれで驚きました。
かつての西欧の有名デザイナーはこれを真似したのではないかと、それくらい
機能性と美しさを備えた衣装です。その衣装は、働く日常の衣装です。

人類の知恵の進歩の象徴的な原子力、20世紀以降、医療に、エネルギーとし
て人間の知恵で今多くの人々の「生」がなりたっています。他方武器として大
きな位置を占めています。奥地で、ひたすら、生きるために棚田を守り続け、
米を作り、そしてまた生きる。その強さと自信と笑顔に、いったい「科学技術」
に溢れた都市国家住民とどちらが人間として幸せなのだろうかと思わされまし
た。色々な考え方があるかとは思いますが、どちらが幸せかと比較することよ
り、互いに参考にしながら、今を生きる人類は、民族の多様性を受け入れ各々
考えながら、尊重しながら前に進むしかなと思います。

自然のすごさと。あらためて彼等の素朴な人間の知恵、努力を思います。私に
とって、「天空の棚田」はハニ族の知恵と努力の芸術品でした。



2003:2012/02/12(日) 19:13:49
藤原氏の摂関家のEテレビをまとめました
2月14日(火)再放送があります平清盛を観てる方はお覗き下さい。

      2月度教育テレビ『さかのぼり日本史』放送について
『さかのぼり日本史』Eテレビで放送します。再放送は翌週火曜日時間は下記の通りです。
第1回 2月7日(火)22:00〜22:25    25分間
再放送2月14日(火)05:10〜05:35    25分間
〃  2月14日(火)13:05〜13:30    25分間
第1回 2月7日(火)題名『保元元年(1156)保元の乱藤原摂政家生き残りをかける』
第2回 2月14日(火)題名『寛仁2年(1018)道長“望月の詠”を詠む』
第3回 2月21日(火)題名『昌永4年(901)菅原道真流罪
第4回 2月28日(火)題名『昌泰4年(866)藤原良房摂政となる』
内容は栄華を極めた摂関家『藤原家』の祖先を祀る。第1回 2月7日(火)を放送をまとめました。
大河ドラマ“平清盛”の放送はおおいに関係があるようでまとめました。大河ドラマを見てる方参考になると思いました。復習のつもりまとめなした。

平安貴族藤原氏の祖先を祀る奈良の『春日大社』毎年3月に行われる春日祭。この祭りには毎年天皇から勅使が遣われます。この勅使派遣は平安時代までさかのぼります。平安時代は天皇と血縁関係を結び絶対的な権力を誇った。天皇を補佐する摂政関白の地位を何代でもわたり独占した。
源氏物語や枕草子をはじめとする王朝文学。浄土の世界あらわす平等院。藤原氏は煌びやかな王朝文学のパトロンもあった。平安時代の末期に藤原氏に危機が起こり、摂政関白の座を巡る兄弟の対立が武力衝突まで発展した。『保元の乱』が起こったのです。武士が世の中を支配する時代が到来しました。藤原氏は摂政関白の権威を強(したた)かに守り貫いた。天下統一を果たした豊臣秀吉は朝廷の権威を得るため、藤原氏の末裔である近衛家の猶子(養子)となり関白の座を手にした。摂政関白を廃止した明治以降。総理大臣を数代も歴任した近衛文麿は影響力を持ち続けた。『保元の乱』によって、摂政関白の権力は完全に失われたけれども摂政関白として天皇の補佐してきた立場その尊貴性ゆえに文化、『有識故実』をよりどころとして藤原氏は今日まで続いてきた。何故藤原氏は千年の長きに渡って歴史に影響を及ぼし続ける事ができたのかその原因は。
藤原氏はどのように権力を手にし維持したのか、平安時代貴族の頂点としてきた摂関家は代々摂政関白を輩出した家、天皇家と摂関家の内紛が結び二つに分れてた事です。藤原氏は危機的な状況に陥るが地位だけは保った。藤原氏が政治生命におちた原因は『この世をば 我が世とぞ思ふ
望月の欠けたるとも なしと思へば』天皇に自らの娘を嫁がせ、生まれた子を天皇にすることで、強大な権力を築いた藤原道長が詠んだ詠。しかしこの詠を詠まれ70年後、道長の権勢は大きく後退した。
応徳3年(1086)道長一族は血縁関係のない白河上皇が自ら政治を行う院政を始めたからです。
この院政に大きく翻弄されたのは、道長から5代目の藤原忠実です。康和元年(1099)忠実は摂関家の当主になったものの摂政関白になれず、権大納言の地位にとどめられた。天皇を補佐して最終的な政務決定に臨むことが出来ず、摂政関白とは異なり忠実の立場は弱いものでした。康和元年(1099)となって2年后、忠実は地方で反乱を起こした武士に対する政務を最終的に決定権は忠実でなく上皇が握っていた。長治2年(1105)忠実は摂関家の当主になって6年。ようやく関白に任命された。しかし、その後忠実の運命を大きな出来事が起こり白河上皇の孫、鳥羽天皇から忠実の娘を妃にしたいともちかけた。天皇と外戚を結ぶチャンスだ。忠実は受け入れた。このことは白河上皇は激怒した。天皇の将来にかかわることを上皇にことわりもなく決めた事が激しい怒だった。
保安元年(1120)上皇は忠実を罷免、謹慎を命じた。大地4年(1129)白河上皇が崩御すると3年後に忠実は政界に復帰した。罷免から実に12年、忠実の娘を鳥羽上皇に嫁がせた。再び政界の影響力を回復した。更に忠実は地方の豪族と連携し、荘園を開発拡大に乗り出した。荘園の拡大はしばしば紛争を引き起こすため忠実は武士に管理させた。一度は引退した忠実は政界に存在感を増し新たな波紋を呼び起こしたのです。忠実には長男忠通、次男頼長の二人の息子いました。忠実が謹慎の身となった頃、次男頼長を摂関家を継がせようと考えた。久安6年(1150)忠実は藤原氏の氏(おさ)である権限を示す、忠通から取り上げ頼長に与え、関白の座を譲り、拒否した忠通は親子の縁を切ります。摂関家の正式な後継者となった頼長は摂関家の全盛を築いた藤原道長の政治を理想とした。綱紀粛正に取り組み、その厳格さは行事に都に戻り貴族の屋敷を燃やしたものです。人々は頼長を『悪佐府』と呼び恐れた。長男の忠通は忠実の親子への反発がつながり後継を巡る摂関家内の対立。保元元年(1156)鳥羽上皇が崩御。忠実と頼長は大きな後立てを失い、この機を逃さず反対勢力は動き武士を集め頼長の屋敷にのりこんだ。後白河上皇への謀反の証拠見つけたとして頼長に流罪を言い渡し、進退きはまった頼長は挙兵を決断。そして朝敵の汚命をのがれるため皇位継承の問題で後白河天皇と崇徳上皇と対立してた。天皇の兄崇徳上皇と手を結んだ。長男の忠通と後白河天皇の側は・平清盛・源義朝の武将が加わり、年老いた忠実は戦いに加わらず成り行きを見守る事にした。・天皇家・摂関家・有力武家二分した『保元の乱』が火蓋を切られた。しかし、戦いは天皇方の一方的な勝利は終わった。崇徳上皇軍は崩壊。頼長は都を逃れ、2日後頼長の使者は忠実に面会を求めた。忠実のとった行動は意外なもの、あれだけ河愛がった頼長との面会を拒否した。忠実の下で再起をはかろうとした頼長の望みを打ち砕かれ、くやしさに舌を噛み死んだ。
朝廷の追求をおそれた、忠実はひそかに動き、絶縁した忠通に書状を送り、その書状は忠実自身は謀反にかかわっていない。弟頼長のもっていた氏(おさ)の長者権限を返すことを申し出した。その後忠実は摂関家の罪は問われる事を免れ、摂関家の領地の大半は没収されることもなく忠通に相続された。忠実は京都の寺院で余生を過し、『有識故実』古来の先例に基づいた、朝廷や公家や武家の行事の・法令・制度・風俗・習慣・官職・儀式・装束などの心構えを後世に残した。
系図を作成しました添付します。
1.藤原氏の摂関家の一覧

2.平清盛に登場する天皇家の系譜と一覧表

2004:2012/02/12(日) 19:33:01
添付1
添付した資料が出ませんでした再度添付します。

藤原氏の摂関家の一覧

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002089.jpg

2005:2012/02/12(日) 19:35:16
添付2
平清盛に登場する天皇の系譜

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002090.jpg

2006:2012/02/12(日) 19:37:44
添付3
平清盛に登場する天皇の一覧表

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002091.jpg

2007万理久利:2012/02/13(月) 01:48:20
「青春のあの日」碇さん
同人αにひょんなことから入会し、その根っこがどうやら「斜光」、そして「青春のあの日」 に繋がっていることを知り、何よりも11期生が共通にもつエネルギーのようなものに惹かれました。碇さんもその一人です。あまりお手伝いはできませんが、彼の好奇心、御努力にはいつも驚かされます。そしてやはりこの人も佐高11期生なのだと思います。

NHK大河ドラマは「赤穂浪士」頃からうっすら覚えています。見続けた作品ものもあるし、全く見なかったものもありますが、常に横に存在していたテレビドラマの一つでした。
碇さんの「情報」やお書きになっているものを見て、何よりも時間ができたのか、清盛も再放送のチャンスも含め大方見ています。「おもしろいぞ!」と碇さんが囁いているような気がします。

おそるべし、11期。

同時掲載:11期掲示板「万華鏡」



2008万理久利:2012/02/13(月) 14:17:25
『 いっ子 』
いっ子

赤松さんの最近の作品に出てきた、みんなから集めた着物を一個、二個と数える「うつぼ」さん
も可愛いかったけれど、一人思い出した子がいます。

ひどい内申書にもかかわらず、当時の学区で一番の難関都立校を受け、見事にすべり、まだ募集
をかけていた地元の運動で有名な私立高校に滑り込りこんだ頃の同じクラスの女の子。「郁子」
です。みなから「いっこ」と呼ばれていました。静岡の大きな魚市場のひとり娘で中学からここ
の寮生活をおくり、当時は寮頭のような存在でした。
有名大学進学人数を少しでも伸ばそうとの学校の作戦からか、このクラスは唯一の特進学級でし
たが、その構成員たるや、個性豊かで、とても勉強に興味を示す者はなく、一歩も二歩も進んで
大人の世界に興味のアンテナをはっているような者ばかりでした。
いっ子もその一人。既に髪を薄茶に染め、薄化粧をし、手にはマニキュアで、外国ものの雑誌を
読んでいました。それでも面倒見がよく、知らない世界の話がおもしろく皆の人気者でもありま
した。お勉強はできなかったけれど、頭はいい。その頃なぜかいっ子を入れて五人でいつも行動
をしていました。授業をさぼり、同じ敷地の大学生もくる学食でおしゃべりをしたものです。

ある日いっ子が姿を消しました。あわてたのは仲間より前年東大を出たばかりという、栃木弁を
懸命に隠そうとする担任助手の先生です。小指をいつも立てていることや、小股で歩くことから
渾名は「おかま」。そんな彼が予想をつけ捜しにいき、二週間後彼女をつれて帰りました。静岡
のどこか水商売の店にいたそうです。
いっ子が寮を出て静岡の実家から新幹線通学をしたことを除き、仲間五人の以前と変わらない日
常がまた始まりました。
その後、今度は私が消えます。いきなり自主転校を図ったのです。一生懸命引き留めようとする
「おかま」には立て続けの試練となったかと思います。

いっ子とはそこまででした。
あの子のことですから、たくさん子ども産んで、孫までいて、親父の魚市場を切り盛りしている
かもしれません。



2009万理久利:2012/02/14(火) 22:55:16
「情人節」とチヨコレート
本日はバレンタインデーです。商業主義にのせられた、ヤラセだ、と皮肉る人もいま
すが、庶民はそれなりに楽しんでいるようです。
真剣に貰った覚えもないし、あげた覚えもないので、感慨は浮かびません。

ただひとつ思い出したのがじゃんけんをして勝ったら「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」と
大声を出しながら前に進むゲームです。階段や路上でやりました。早くゴールについ
た人が勝ちです。ちょきが「チヨコレイト」ぱーが「パイナップル」そしてぐーが
「グリコ」だったかと思います。進める歩数は忘れました。ここでもグリコ、製菓会
社名がでてきますが、子供には平和な遊びでした。勝者がそれぞれの食べ物を得るわ
けでもなし、勝者におどされ、あるいは自身も食べたくなり親にせがむわけでもあり
ませんでした。子供達は今でもこの遊びをやっているのでしょうか。

一度くらい本気でチョコをあげてみたかった、もらいたかった、と少し思います。
「ばっかみたい」「食べ物で人の心を掴めるか」そう言ってはいたものの、実は本気
であげたい人も、もらえる人もいなかったのだのでしょう。今は決して「ばかみたい」
とは言いませんが、あげたいひとが将来出てきたらきっとチョコ以外のものになると
思います。

補足:駐在していた香港(中国)では、男性が女性に主に花をプレゼントしていました。
「情人節」、なんだかおどろおどろしい訳に思えました。



2010万理久利:2012/02/16(木) 03:18:33
「ハングリーであれ。愚か者であれ」
『録画していた番組「スティーブ・ジョブズの子供たち」を見る。2005年6月2日
スタンフォード大学の卒業式で講演したジョブズの話を聞いた卒業生6人の、その
後を追った番組でした。3つの話題に絞ってたった15分の話でしたが、感銘を受け
たので、再度見直し、(略)インターネットで検索したら、日経新聞社が全文掲載
していました。時間があったら下記覗いて見てください。特に3つ目(注)の「死」
についての受け止め方は、仏教的でもあります。(略)』 一部引用

「スティーブ・ジョブズ」という題で、知り合いから上記のようなメールがありま
した。ジョブズはあの昨年早世したマッキントッシュの生みのの親です。殆ど興味
を持たなかった人ですが、ネットを開いて読んでみるとなかなか深いものがありま
した。今の歳だから気になったのかも知れません。
α30号「沈黙」に寄せられた作品もよくよく読むと、生と死、粒子と宇宙、色々
と考えされられるものがあり、そんな最中に、だからこそでしょうか、この講演記
録を読んでしまいました。既にご存じの方もいるかも知れませんが、まだの方で
関心のある人、友人の言葉ではありませんが、一度暇な時に開いてみてください。
後半ページは英文です。英語がお得意な方はこちらで。

注)添付アドレスを開いたサイト下に掲載されているページ番号です。

【「ハングリーであれ。愚か者であれ」ジョブズ氏スピーチ全訳】
  ー米スタンフォード大学卒業式(2005年6月)にてー
http://www.nikkei.com/tech/trend/article/g=96958A88889DE1E7E6E7E7E4E4E2E2EAE3E2E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2



2011同人α総務:2012/02/18(土) 13:27:32
同人α30号発行のお知らせ(目次・トピックス)
2月17日、冊子の製本そして編集会議がありました。
近日中に同人その他希望された一般読者に冊子がお手元に届かと思われます。
まずは開いて目を通してみてください。今回は100ページ、読みやすい量です。
感想等、何でもお気軽にこの掲示板に書いみてください。

評、感想、開始は2月27日からです。一番は古賀和彦著「明日天気になーれ」
です。(目次順となります)

〈目次〉

前書き  「沈黙」 饒舌と緘黙の狭間で・・・・・・古賀 和彦
あした天気になーれ・第六回(最終回)・・・・・・ 古賀 和彦
イスタンブール追憶・・・・・・・・・・・・・・・ 竹内 一郎
生麦事件    ・・・・・・・・・・・・・・・・・碇  民治
肥と筑 第二十回 ・・・・・・・・・・・・・・・・長岡 曉生
天使ごっこ・悪魔ごっこ (8)三月 ・・・・・・・古賀 由子
冥界から覗く  ・・・・・・・・・・・・・・・・ 神野 佐嘉江
無限回廊 第七回・・・・・・・・・ バード・グレイ・エヴァ・サカエ
編集後記

〈トピックス〉
●「明日天気になーれ 第6回」古賀和彦著
2010年秋号からスタートした、天気予報サイトを立ち上げるちょっと変わった
男達のお話もいよいよ最終回です。どんな夢を置いて終了するのか楽しみです。

●「イスタンブール追憶」竹内一郎著
お得意の地理観、歴史観、をとりまぜた独特の雰囲気を醸し出すエッセイです。

●「冥界から覗く」神野佐嘉江(北 勲)著
遠いようで、実は身近なことばかり、そして宇宙を感じさせる続きものの作品です。

●「生麦事件」碇 民治著
歴史のなかから、あれ? の疑問をいつも見つけ出す、短いが暗示的な一言があります。

●「無限回廊 第七回」(共著) バード(古賀和彦)著
主人公の出生の秘密、体の秘密が明かされます。

☆その他にも苦労して、楽しんで、時間をつぶして、書いたに違いないと思われる作品
が勢揃いです。評入れ開始までに個別案内を入れる予定です。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002097M.jpg



2012:2012/02/19(日) 16:36:12
2回めの「さかのぼり日本史」まとめました。
     2月度の教育テレビ『さかのぼり藤原道長』放送について
摂政関白とは;平安時代藤原良房が初めて摂政に任じられ、良房の甥で養子の藤原基経が最初の関白となった以来、摂政および関白の職は基経の子孫である藤原北家嫡流によって世襲された。この家系は後に摂家と呼ばれるようになる。また、摂関の職は初め、職事官である大臣と兼務する官職であると考えられたが、藤原兼家が右大臣を辞任した後も摂政に留まって以来、摂関は正官のような見なされ、前大臣(大臣経験者)で摂関に補任される者も現れるようになった。2回目の放送まとめました。摂政関白は千年を通して藤原道長が代表される。道長は摂政関白家の名門に生まれた。長兄道隆はすでに関白に就任、もう一人の兄もいた。道長は跡目は望めそうになったが、都では疫病が流行、長兄の道隆ははやりの病にかかり死んだ、次兄の道兼も亡くなったため、道長は摂政関白家の名門を跡継ぎとなり、更に政敵の一人藤原伊周も失脚した、自動的に朝廷の最高官職である左大臣に就任した朝廷の実力者となり、長女彰子を一条天皇に嫁がせた。嫁がせたがすでに中宮定子がいた。定子は一条天皇に寵愛され、足しげく通ってたが、彰子には一向に寄りつかず皇子どころはない。彰子は入内5年も過ぎ皇子を産む様子はなかった。そこで、道長は一計を案じた。宮中で評判となった女流作家紫式部に彰子の教育を委ねた。ある日、天皇が彰子の部屋を訪れた。天皇は和歌や物語を興味を持ってたので彰子の部屋にたくさんの物語を見つけ、その物語を忽ち読み興味が湧き熱心に読み、その後、彰子の部屋に足しげく通う事となり、頻繁に通う結果幸運にも産気づいた。皇子を産んだ、その後、後一条天皇に就任した。道長は天皇の祖父となり、天皇の政治を補佐する摂政関白に就任し、道長の娘は次から次へと入内。皇子を産み・長女彰子は太皇太后(先々代の皇后)・次女妍子は太皇太后(先代の皇后)・三女威子は(皇后)3人の娘が皇子を産み三后皇后は後にも先にも、この時代だけでした。道長の血を引く三人の天皇が出来た。その三人の『三后皇后』と言われ後にも先にもなかった。前代未聞の事でした。摂政関白の在位期間が50年。道長の息子頼通まで摂政関白の地位を占めた。摂政関白の任期はせいぜい10年間。三后皇后のおかげで藤原氏の頂点を極め天皇以上の権力を持ち続けた。道長が詠んだ有名な詠は
“この世をば
我が世とぞ思ふ望月の
欠けたるとも
なしと思ふ“
話題がそれますが、平安時代の美女の3要素は・漢詩を読める・和歌が上手・黒髪が長い。当時では顔等造作は気にしないようです。先々週の放送は平安貴族藤原氏の祖先を祀る奈良の『春日大社』毎年3月に行われる春日祭。
『春日大社』の宮司について調べました。
1.春日大社の宮司のきまりごと
五摂家の5家と清華家の9家の14家は春日大社の宮司春日大社のの宮司を継いでます。
?  五摂家 ・近衛家・鷹司家・九条家・一条家・二条家(五摂家は系図を添付します)
?  清華家
  1)久我家
    村上源氏。山城国愛宕軍久我の池より起こったので、これを氏の名とした。その祖は具平親王の子師    房で、寛仁4年に源の姓を賜わって人臣に連なったのが始まりである。
  2)三条家
     藤原氏北家閑院流の嫡流にあたる名家。藤原実行を始祖とする。その邸が京都三条の北・高倉あっ     たことから、この称がおこり、のちに氏の名となった。転法輪とも称し、笛を家業とした。
  3)西園寺家
    藤原氏北家閑院流の支族。閑院太政大臣公季の後裔公実の子通季を祖とする。通季の曾孫にあたる太    政大臣公経が、
    山城国葛野郡北山荘に堂宇を建立し、これを西園寺と称したことからのちに家号となった。別に北山    殿ともいう。
    金閣寺は足利義満が西園寺家よりこの土地を譲られ、建てたものである。代々琵琶を家業としてい     た。
  4)徳大寺家
    藤原氏北家閑院流。閑院家公実の子実能が葛野郡に徳大寺を創建したことから、のちに家の名となっ    た。笛を家業としていた。
  5)大炊御門家
    藤原北師実の三男経実を祖とする。経宗が大焚御門の付近に住んでいたため、この名がおこり、のち    に家号となった。21代左大臣信名は、近衛基熙の子で、徳川将軍家宣室と兄弟であった。筆道を家    業としていた。
  6)今出川家
    藤原氏北家閑院流。西園寺実氏を祖とする。実氏は初め、京都今出川の今出川殿に居たため、子孫が    これを家号とした。
  7)花山院家
    藤原北家。藤原師実の2男家忠を祖とする。かってその邸宅に花山院法皇が住んだため、これを氏の    名とした。
    この家から分かれたのが、・中山・飛鳥井・難波・野宮・今城・大炊御門の諸家である。
  8)醍醐家
    藤原北家。摂家の流れを汲む。一条殿関白昭良(実は後陽成天皇の第9皇子であった)の2男冬基を    祖とする家。
    江戸時代前期に創立された。
  9)広幡家
    正親町源氏。正親町天皇の皇子智仁親王が源姓をたまわって人臣に連なった。のちその子忠幸が尾州    に赴き武家となった。その後忠幸は帰洛して広幡大納言と号してから、この称がおこり、家の名と     なった。
簡単ですが2月14日13:05〜13:30のEテレビの再放送『さかのぼり日本史』をまとめました。
次回は2月21日13:05〜13:30のEテレビの再放送が「あります。菅原道真の流罪です。興味があれば御覧下さい。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002099_2.jpg

2013万理久利:2012/02/20(月) 08:20:46
さかのぼり日本史
歴史に疎い私ですが、この掲示板に書かれるとつい読んでしまいます。
うまく感想など書けませんが面白かった箇所について。

「平安時代の美女の3要素は・漢詩を読める・和歌が上手・黒髪が長い。
当時では顔等造作は気にしないようです」
なるほど、ひらがなができて、物語を書き始めたのは女性だったかと思
います。漢詩にも通じ、さらりと文章を書く女性が美女とされた。異常
に長い真っ直ぐな黒髪、これは着物の色、柄を引き立てる役割をしてい
たと何かの本に書いてあったことも思い出しました。紫式部が彰子の家
庭教師をしたのも肯けます。
「宮司」の話は、佐賀の牟田さんのことが話題になりましたからやはり
興味深く読みました。宮司の役割、位置が理解できていなかった、これ
が本音で恥ずかしい限りです。

碇さん独特のフィルターを通してまとめてくれるので、こんな私でも
読む気になれます。今後共宜しくお願いします。

「碇文庫」に収めたものをゆっくり後から読み返す、これも楽しみです。



2014ナンジー 関:2012/02/20(月) 15:38:59
ビジネス本
昔、書棚には文学、歴史ものに加えビジネス書がスペースを占めていました。パソコンのプログラム本から、ワード、エクセルの使い方初歩も、今は数冊のみです。そのかわり埃をかぶっていますが、在宅看護技術(メヂカルプレンド社)やベターケア(芳林社)という雑誌が数冊あります。

ビジネス本の中でも「精神訓」的なものは好きになれませんでした。いかにも技術的でヤラセ的で、こんなにうまくいくはずは無いと思っていました。
いわゆるやり手のビジネスマンは話題になった本を読みあさっていたものでした。読まないと、ただそれだけで失格者になっていしまうような勢いで。

今、ぱらぱらとページをめくってみると、なるほどと思うものがあります。これをサラリとやってしまう人も稀にいます。読んで学んだというより、自然と身についている、そんな歩くビジネス本のような人です。かつて母が所属していたコーラスクラブや社交ダンスクラブの代表のおばさんもそんな人でした。
恐るべし。

参考 デール カーネギー 『人を動かす』
【人を変える九原則】より
命令しない
喜んで協力させる
期待をかける
わずかなことでもほめる
自分のあやまちを話す
遠まわしに注意を与える
まずほめる

【人を説得する十二原則】より
演出を考える
美しい心情に呼びかける
議論をさける

【人に好かれる六原則】より
心からほめる



2015ナンジー 関:2012/02/20(月) 15:49:49
コーラスの先生
投稿の続きです。コーラスの先生についてです。
亭主は慶応出身のお坊ちゃま、そのうち酒と女に溺れて離婚したそうです。当時、これまた離婚して出戻った無職の一人息子と団地で二人暮らしでした。一応どこかの音大を出ているようで、審査員にかり出されもする一応のそれなりの看板があったようです。
約三十名の老人、一部中年を率い、女王様のように振る舞っていました。
誉める、けなす、やりたい放題、言いたい放題、レッスン料金にも文句たらたら。練習の帰りには皆を引き連れてデパートの上階レストランで昼食、つきあいたく無い人もたくさんいたそうで、それでもみんなついていったそうです。

中途、ノイローゼになって去って行った会員がたくさんいました。それでもなぜか市の広報を見て参加してくる人がいましたから減退することはありません。
歌が好きな人はどうにか続け、市民ホールで独演会をしたり、都内の合唱コンクールにも年に数回出ていて、それなりにうまくまとまっていました。発表会を見にいったことが数回あります。いつも黒い細身のズボンにしゃれた柄のオーバーブラウス、ネックレスもイヤリングもきちんと衣装に合わせていました。いつも大きな薄めのサングラスを掛けていたので顔立ちははっきり覚えていません。舞台わきから大股で格好良く登場、指揮台に乗り全身を使って先生は指揮棒を動かしていました。

この先生が病に倒れた時は、仲間のもと看護師をやっていた方が、病院で我が儘放題をやり、転院を繰り返していたところを、知人を通じてある病院に入院させ、そこで彼女を看取りました。今の時代、天使のような人です。
その後母も逝き、今では彼女がコーラスクラブを率いています。

「その先生はきっと寂しいんだよ。でも間違ったことやったらちゃんと言わなきゃ駄目よ」と時々偉そうに言ったことを思い出します。母はなぜか辞めませんでした。歌が好きだったこと、仲間が好きだっことの他に、どこかあの先生の魅力に惹かれていたのかもしれません。
寝る前、起きがけ、布団の中で歌詞を暗記する母は真剣そのもので、市民ホール舞台で青の長いドレスワンピースを着て大きな口を開けて歌う母は生き生きとしていました。



2016:2012/02/21(火) 10:52:40
同人α 30号発行に寄せて
????????????????沈黙 ーー 隠喩の森にて

??????????????????????????????????????鳳 情事

???????? 木々の梢を 絶え間なく飛翔するのは 饒舌だ。
???????? 男たちは、沈黙の湖水に沈んでいる。
???????? 雨が 歴史が 地理が 宇宙が 湖面にさざ波を起こす。
???????? その時 湖は、密かに沈黙を語り始める。


?????????????????????????????? 筆記:緑の覆面読者(gruene Maske)

3000

2017同人α総務:2012/02/21(火) 12:06:00
「著者のポートレートとコメント集」アップのお知らせ
gruene Maskeさん、寄稿ありがとうございます。
これを読んでいて、かつてαで、湖面を飛ぶ揚羽蝶を題材にした作品をなぜか思い出しま
した。トンチンカンかもしれませんが。
数行で沈黙と何か予兆のようなものをうまく表現していると思いました。

さて、α30号のテーマ提出者、古賀和彦氏の写真とコメントをTOPに載せました。
題「沈黙」の前書きが重量感があること、そして評の1号が氏の「あした天気になーれ」
が最終回を迎えるので、早めに掲載しました。お時間のあるときゆっくり御覧ください。

鳳さんに宜しくお伝えください。

3000



2018同人α総務:2012/02/22(水) 11:41:50
校正
αに参加してから、時々季刊冊子作品の校正の手伝いをさせてもらっています。
こんな言葉を知らない自分によく校正をさせるものだと思いつつ感謝しています。

なぜ手伝いたいと思ったかというと、自分の拙い原稿に校正をかけてもらった時
の感動からです。自分なりに他人の作品の誤字脱字をチェックすることをしたい
と思ったからです。何度読み返しても自分の文章の誤りは見逃しがちです。そん
な時、他人の目が必要です。これまで何度も自分の作品の誤字脱字を直していた
だきました。

内容が一番、そう考える人もいるかもしれません。でも基本の言葉(日本語)を
正しく使用しようと努力することは、それ以前の基本だと思います。

それでも、できあがったばかりの30号を手にして、誤字脱字を発見します。ま
ずは著者に申し訳なかったなあという思いと、自分の作品については、だらしな
いなあ、という反省の思いがよぎります。下っ端の手伝いでも、続けることによ
って少しでもまともな校正が出来るようになりたいと考えています。

いよいよ来週から評が始まります。校正をしながら、先にみなさんの作品を読む
楽しみもありました。今週はゆっくりと作品を読み返そう思います。



2019有志17号:2012/02/22(水) 15:43:44
「青春のあの日」 #16
『時は今、つれづれ思う』   江口 靖子(旧姓 東島)

 新聞部に入っていたとのこと。出だしと終わりを読むと、「書く」に拘る人だと
想像しました。お写真を見ると、童顔のお姉さん、当時からそして今でもそのお顔
の下に様々な事象についての好奇心が隠されているのかと思います。
 そういう私も高校時代は新聞部でした。江口さんの「広告の勧誘、集金の為、く
たくたになりながら元町界隈の商店街を歩き回った…」のくだりを拝読しつい当時
を思い出しました。物書きへの夢は、大手新聞社の新卒募集テスト中途で、これは
無理だ、と会場を出たこと、中央公論社では書類選考ですぐに落とされたこと。
まあ情けないことばかり。
 江口さん、きっと人には見せないけれど、大学ノートにたくさん書き綴ったもの
があるかもしれません。ジャーナリスト根性は家庭生活の中でも十分発揮してきた
ような気がします。

注)表題横の#数字は、掲示板掲載リンク先「青春のあの日」に掲載され
  ているリストの該当作品の通し番号です。



2020万理久利:2012/02/23(木) 11:10:20
隠蔽・嘘
毎週テレビで沖縄返還密約事件をもとにしたドラマが放映されています。
山崎豊子作「運命の人」は以前読んだことがありますが、俳優「本木」がNHK
番組のの時代劇から消えてしまったので、なぜか時々見ています。

夕方のニュースで、3.11大地震の原発事故、早くから炉心溶融の可能性を米国か
ら、日本の内部からも出ていたこと、それを隠そうとしたことが流れていました。

二件とも政治がらみですが、日常生活の中でも人間は大なり小なり隠したり嘘を
つくものです。政治の世界ばかり声高に攻められないような気がします。
   嘘から出たまこと
   嘘つきは泥棒の始まり
   嘘も方便
こんなことわざを思い浮かべます。30号作品の中で嘘がつけないで緘黙症にな
ったと思われる少年が出てきます。嘘や隠蔽、おとぼけ、知らないと言い切る、
これも人間の生きる知恵なのでしょうか。沈黙、これもまた一つの知恵なのかも
しれません。嘘を嘘と認識しない大真面目な人、これまた困ったものです。
話が飛びました。

このところ言葉の定義にこだわっています。知らない言葉が多いことはもちろん
その意味さえあやふやであることに我ながら戸惑っています。今までどれだけの
時間、言葉を使って生きてきたのだろうと。辞書で「嘘」を調べてみました。

1 事実でないこと。また、人をだますために言う、事実とは違う言葉。偽り。
2 正しくないこと。誤り。
3 適切でないこと。望ましくないこと。



2021同人α総務より:2012/02/23(木) 11:41:02
α30号 作品集アップのお知らせ
全作品掲載しました。
一部BGM付きです。
文字の拡大、その他冊子とはまた違った利用ができます。
リンクリスト「同人α作品集」から入ることができます。



2022水彩画愛好家:2012/02/23(木) 22:48:03
レストラン「エルベ」(2012/2/6) 街角スケッチより
 ほぼ毎日開くのですが、長らく感想書き込みをしない間にバックが数回変わり
ました。今日は梅が咲きました。

 景色が次々と変わり、画家さんの行動力が良く想像できます。地元近くの洋風
の建物が立て続けに載りました。この洋風の中では「レストラン『エルベ』」が
目につきました。古寺、その他建物を下からをグイッと見つめた作品が多く見
られるように感じますが、門の先に何があるのか、その先でどんな生活があるの
か、あったのか、想像をかき立てられます。
 このレストランも「入り口」の風景で、アーチに絡む蔦のように見えるもっこ
りと全体を囲む緑、入り口にはドイツ国旗の彩りの看板が見えます。入り口ドア
までの小道の描写、これも画家さんの特徴かと思いますが、こんな風景で待たれ
ると、この上を歩いて門を開きたい気分にさせられます。
 「エルベ」これも河の名からとったとか、このお店もしゃれています。

 忘れてなりません。この前の作品に、自動車、それから小町の里でのハングラ
イダー練習風景がありました。これもまた画家さん独特の目が感じられて記憶に
残っています。たまに風景の中に出てくる男性がなぜか画家さんのように見えて
しまいます。このハングライダーダーの練習生も画家さん本人ではないか、次は
飛ぶことに挑戦かと思いました。コメントでは高所恐怖症とのこと、だからこそ
ますます、そう見えてきます。
 読みやすい、それでいて風景をより楽しませるコメントもこれまた軽快、洒落
ています。
 どんど焼き、前回書き込みをしたのが「写真」についてでしたが、今日は「絵」
になっていました。偶然です。

*リンク先「街角スケッチ」の絵を大きくして見てください。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002110M.png



2023万理久利:2012/02/24(金) 16:48:51
ドゥニ・ディドロ著「聾唖者書簡」
先日のgruene Maskeさんの寄稿を見て、ああ私にはこんな表現はできないなあと
しみじみ思ったものでした。そんな時にたまたま目にしたのがディドロの「聾唖
者書簡」です。私にはその「しみじみ」の中味を言葉で表すことはできないので
すが、彼の文章を読んでいて少し、繋がるものがあるような気がしました。長い
引用となりますが、自分の表現不足のところをディドロ氏に托しての以下引用です。

「詩人の言葉の内には、その言葉の全ての音節を動かし、それらに生命を与える
或る精気が、その時(最高度に詩が詩として優れたものになった時)出現する。
この精気とは何か。私は時々その精気の現在(現に至ること)を感じたことがある。

しかし私がその精気について知っていることの全ては、その精気こそが諸々の事物
か、全く同時に一度に、(言葉で、音で)語られると共に、(視覚的イメージとして)
再現される、ということを成すものである、ということであり、またその精気こそ
が、知性がそれらの諸々の事物を把握すると全く同時に、魂がそれらに動かされて
感動し、想像力がそれらを見、耳がそれらを聞く、ということを成すものである、
ということであり、更にまた、その精気こそが、言葉がもはや単に、力強く上品に
思想を表明するエネルギッシュに言葉の連なりであるだけでなくて、その上に更に、
その思想を描く、相互に積み重なったイエログリフの織物(織りなす全体)となる、
ということを成すものである、ということである」



2024有志17号:2012/02/25(土) 09:17:58
「青春のあの日」 #70 
『佐賀者との縁(つながり) 』     井上 雅登


 復刻をしていて、当時の友、師のお名前が出てくるので、人の繋がりがわかって
なるほどなと思わされます。井上さんの作品にも沢山のお名前が出てきました。
同期からのたまたまたまの立て続きの電話と原稿催促の電話で題を決めたそうです
が、その縁は職場にも繫がっているようです。同窓の方が多くいて、さぞや心強く、
ファイトも湧いてきたと想像します。その繋がりを深めたのが佐高関東地区同期会
だそうですが、それも仲間のまか不思議な引き合いがあるのかもしれません。
「高校同期という葵の御紋」でさらに深まります。
 佐賀者への郷愁を、老化現象、懐古趣味ではないかと、少し戸惑う箇所も理解で
きます。自分はまだまだ若いのだぞ、そんな気持ちからかと思いますが、そこは自
然体、次の一歩を踏み出すためにも佐賀者、佐高時代を思い出していいのではない
かと思います。
 最後に大規模で内容が濃い30周年記念大会であったこと、そして幹事に礼の言葉
を述べていましたが、幹事だけでなく、全11期生の不思議なエネルギーのたまも
ので、それこそエネルギーが強めた「縁」のなせる技なのかと思いました。

注)表題横の#数字は、掲示板掲載リンク先「青春のあの日」に掲載され
  ているリストの該当作品の通し番号です。



2025貧乏絵描:2012/02/25(土) 19:30:41
青春、そしてそれからを読んで!
「青春、そしてそれから」を興味深く読ませて頂いている13回生です。11期生の方々が、卒業30周年に万感の思いを込めて書かれた実に味わい深い記録です。回顧、感慨、ノスタルジア、友情、出会、絆を感じさせる内容の数々、当時の自分を思い出しながら読みました。同級生の兄や姉に当たる懐かしいお名前も拝見出来て、先輩の方々に親近感を覚えました。

我々13回生は今年の秋10月に、故郷で卒業50周年の集いを迎えます。30周年の時は未だ現役世代でしたが、今回は第二の人生の最中ですので又違った感慨があるものと思います。

戦後間もない貧しい時代でしたが、今よりも遥かに心豊かな人間社会だつたと思います。
そんな時代の高校生が辿った人生劇場である「青春、そしてそれから」は、日本の復興、発展の最中に集い活躍した若者の大切な足跡です。

2026有志17号:2012/02/26(日) 12:40:52
「青春のあの日」 #53
『友は宝なり 出合いは賜物なり』
                         小宮 久美(旧姓 樋渡)

 井上雅登氏の作品にあった立て続けの電話3人は、小宮さん、牟田さん、荘島さん
でした。繋がり、ということで小宮さんの作品を開いてみました。(牟田さん済み)。
 楠の青葉を吹きならし、から始まりますがこれは校歌ですね。楠が校庭にあった、
ある、はずです(北、東は解りませんが)。遠くに天山が見える11期が入学したの
が新築「北校舎」。今の「西校」が当時の本校、それから「東」校舎これでよいので
しょうか。収容しきれなかったのでしょう。
 多く方々が授業の後のクラブ活動のため自転車をこいで西へ東へと移動したことを
書かれていますが、小宮さんも卓球練習の為、東へと駆けつけたのですね。運動部の
方であれば自転車をこぎ始めたときからストレッチです。文化部の方であれば体を鍛
える時間だったのかと思います。
 同県人、ましてや同期生、利害関係がないからこそ、青春のあの時を共に過ごした
らからこそ、ホットできる同窓会、それに同感です。
 赴任地香港の朝の公園はどこもかしこも太極拳の小グループが見受けられました。
動きの中に静けさを感じたことを覚えています。「やさしく、楽しく、深く」太極拳
を今もお続けになられていたらいいな、と思います。
再見!

注)表題横の#数字は、掲示板掲載リンク先「青春のあの日」に掲載され
  ているリストの該当作品の通し番号です。



2027赤松次郎:2012/02/26(日) 14:44:55
青春、そしてそれから
青春、そしてそれからを読んで!  投稿者:貧乏絵描さん の賛同をありがたく思いまし
た。「青春のあの日」という記念誌を復刻するにあたって、はたして私達の意図と皆さんの
価値観が一致するかどうかは確信出来ませんでした。反応していただいたのはいまのところ
貧乏絵描さんただ一人ですが、50年前、および22年前の自分や友人や育った環境などにすく
なからず懐かしい思いを感じておられる人も多いのではないかと思っています。
多くの人が自分の文を復刻してもいいよと言ってくれたことを考えると、いまあらためてこ
の企画を実行してよかったとつくづく思いました。このきっかけは同期でもない同人、同窓
でもない同人の二人がこの本を読んで感動し、もう一度復刻して皆さんに読んでもらえたら
と熱心に勧めてくれたからです。それとこの貴重な文献の記録としても価値があることだと
考えたからです。

それでも少なからず問題はありました。
 1.個人情報や著作権を問題視する意見
 2.「青春のあの日」という完成された冊子があるから復刻はまかりならんという、
  その当時発行に関わった人達の意見
 3.連絡のとれない人、すでに亡くなっている人の文の扱い

1.については主旨を了解していだだいた人に限定するということでクリアーしました。

2.については発行当時の管理運営組織はすでに解散していて、この冊子の内容についての管
理はなされていないということ。ただし関わった人の反対の意見のなかで、せめて「青春の
あの日」というタイトルは使用しないということ。そこでそれを考慮して、青春時代を思い
起こして書いた22年前、そしていまもなお私達は生き続けているという意味も込めて「青
春、そしてそれから」というタイトルにしました。

3.については連絡のとれない人及び了解を得られなかった人達は除外しました。亡くなって
いて了解を得ることが不可能の人達については、この前同期の同好会の40数名の集まりで意
見を聞き、故人を偲ぶためにもいいではないかという賛同を戴き、復刻掲載することに決め
ました。これからも色々の問題が発生するかも知れませんが、一番大事なことは同期の皆様
のための企画が些細な問題で潰されないこと、挫折しないで果敢に挑戦することだと思って
います。また主催者のコメントや先生方の挨拶などまだまだ掲載記事が完全ではありません
が、これからまた徐々に完成に向かって努力を続けたいと思っています。



2028同人α総務:2012/02/27(月) 00:43:07
お知らせ
本日よりα30号「あした天気になーれ」の評が始まります。
カラマツ・ジローは何処へ。いよいよ最終回です。

筆者のポートレート、もう御覧いただけましたでしょうか。あの頃から
下駄で天気を占い、写ってはいませんが犬の他に三毛猫を飼っていたの
のかもしれません。

3月4日(日曜)まで。末尾に3001をお願いします。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002116M.jpg



2029マリアンタ:2012/02/27(月) 14:07:08
「沈黙」と夢
このところ夢をよく見て、よく覚えています。
昨日も今日も色んな夢を見ました。出演者は私以外に過去出合った人々。夢
の中で私はその時言えなかったこと、言わなかったことを云い、相手もそれ
なりに表現してくれた。そんな夢。夢は無理矢理の「沈黙」を破ってくれる
るようです。
夕食時、放送大学にチャネルを回したら、心理学「夢分析」思わず見入りま
した。自分の夢と勿論重ね合わせました。なるほどと思うことがありました。
「治癒夢」その効果はその人の心の歪みを補正してくれるもの。

フロイトもユングも決してあなどれないなと思いました。
フロイトは全てを「性」に結びつけていて好きになれませんが、科学的に人の
心理を解明し、ユングはさらに視点を変えて無意識のもつ科学では説明しきれ
ない一種お告げ、これは神、或いは先祖が経験してきた積み重ねの何かも夢に
出てくるといっているようでした。それでも夢から人の心の病気、悩みを溶い
ていくという療法を、二人とも考えていたのです。

20メートル以上あると思われる津波に追いかけられる夢も、小さな頃からよ
くみますが、これは彼等に言わせると何を意味しているのでしょうか。
その中では恐怖と同時にワクワクしている自分がいます。3.11の画像を見てい
て、つい津波の夢を思い出したものでした。
「沈黙」を自由になって破れる場所が夢なのかもしれないと考え始めています。



2030:2012/02/27(月) 17:06:55
佐賀県内の最新情報を知ることができます。
   『Web放送局』

県内のスペシャリストが作成したそうです。

佐賀県の情報をWeb動画で配信してます。下記サイトをクリックすれば、

佐賀県内の全分野の最新情報を知る事もできます。是非お試み下さい

http://www.pref.saga.lg.jp/web/movie/kankoueizou.html

2031神野佐嘉江:2012/02/27(月) 17:12:14
愚考
 愚考をひとつ。
 知り合いから「観たら」と勧められて、御存知、松本清張の「張り込み」、これのDVDが送られてきた。1958年の作品だから、僕らは皆故郷佐賀におり、当の僕は高校1・2年の頃だった(撮影の噂は当時の僕にも耳に入っていた)。舞台は佐賀でも南の方であり、北の方を生活圏としていた僕にはあらかた見知った建物は出てこなかった。それでも柳のなびく堀端の風情や、家並みの黒ずんだたたずまいに、微かな記憶にひっかかるものもあってやはり懐かしかった。後半に及んで佐賀駅が出てきた。これは隅々まで覚えている。(改札口が金属のパイプになっているところに違和感を覚えたが、僕の記憶ではこれは確かがっちりした木造であった。)ここに至って一挙に「懐かしい」という感情がこみあげてきた。犯人の恋人、高峰英子の他人の奥さんとしての立ち居振る舞いも慎ましく、昔はああこうであったと懐かしい。
 しかし自分に問うてみると、こみ上げてくる情感は「懐かしさ」ばかりではなかった。どうも「切なさ」が伴っている。懐かしいなら顔に笑みが浮かぶで足りようが、どうも悲しんでいる気持ちも混ざっている。何だろうと吟味した。どうも「二度とここへは戻れない」と自分が押さえているのがその正体だと気づいた。あの時代、あの自分の青春時代にはもう戻れないのだ(時間の不可逆性の認識)。それからまた問う。
 では「いまこの時間、おまえはどんな生を生きているのだ」。「懐かしい」「切ない」とは何なのだ。すぐには答えが出ず、少し時が経った今ではこう思う。「懐かしい」「切ない」という時の過ごし方は、それはそれで立派な生なのだ。それも対他感情とかいうものではなくて、「存在」に対する感情、「在る」ことそのものに対する感情ではないか。それなら結構「高尚な」生を時を過ごしていることになるのではないか。「懐かしい」「切ない」で、人間の「在る」を味わっているのだ。これは大いに試みるに値する。
 とまあこう考えた次第です。我々には他にもナツメロが待っている。

2032有志17号:2012/02/27(月) 18:46:11
碇さんの佐賀情報
碇さん情報ありがとうございます。あの映画(洋画)少年だった牟田さん、神埼櫛田
宮の当主の牟田さんなのですね。30周年記念誌で拝読させていただき、よく覚えて
います。僅かな時間でしたが、櫛田宮の佇まいをしっかりと目に入れました。

続けて本日の『Web放送局』情報も、初めて見るネットです。「思わず吉野ケ里ロマ
ン」と「徐福が残した伝説のロマン」を一直線で開いて見てしまいました。
ともに、20回を迎える同人の作品「肥と筑」の影響でしょう。

たまたま私の両親が佐賀鹿島出身、方言はもちろん、親戚一同と、関東に住み続けな
がらも、どこか佐賀に囲まれて生きて来て、そんなご縁で11期の方々と知り合いに
なれたわけです。こんな情報をまめに頂けるとは、やはり佐賀狂だった父が作ってく
れた縁なのかとも思います。歳を重ねた今だから思うのでしょう。

生活の本拠地とはかけ離れているのに、本籍地が未だに吉野ヶ里の人もいれば、鹿島
市高津原大字城内の私がいることにも気付きます。

c.c. 万華鏡〔編集〕



2033万理久利:2012/02/28(火) 09:42:29
「あした天気になーれ」著者の写真とコメントを見て
 長い間押し入れにかがんでいただけあって、セピアが光ります。
親父の桐の下駄、なるほど天気予想サイトに出てくる下駄をちゃっかり履いています。
スピッツ? なでているのは犬でしょうが、奧にいる小さな生き物は著者が三毛猫を
白に染め、当時から着々と準備をしていたのかもしれません。
 アラン模様のフィッシャーマンセーター、今お店で手編みのものは一万円以上はす
るでしょう。当時はみな母親の手編みのセーターであったはずです。模様がはっきり
見えないのが残念です。無口、沈黙の著者と違い母上はとても話し好きだったと聞い
ていますが、作品を読む限り、想念の中で人の数倍もおしゃべりをしているように思
えます。
 学生帽、これはいかにも旧制高校の空気漂う佐高を思い起こされます。単純に若年
ハゲだったのかもしれませんがいかにも貫一お宮の貫一が被っていた帽子のようです。
 作日の神野さんとともに、思わず青春のあの日のお二人の感想を述べたくなりまし
たが、それは有志17号に任せましょう。三つ子の魂百まで、これに留めておきます。

3001



2034有志17号:2012/02/28(火) 11:14:32
「青春のあの日」 #56
『 私 の 仕 事 』
                        荘島 二郎


 井上雅登さんへの三人からの電話、牟田さん、小宮さんに続き、最後の方です。
高校時代の事を中心に書く方、同窓会について書く方、歩まれた仕事について書く
方もいます。荘島さんは仕事についての方でした。
 総合研究所、総合技研、という場所は、なぜか、国のおかかえでもなく、大学の
研究所といった重苦しさもなく、民間企業だけれど一種独特の自由に追求する、実
験する、そんな空気を感じ、学生仲間でも人気があり、かつ入るのに難しい場所で
あったことを覚えています。

 研究のおおまかな内訳についてはなるほどと思わされました。やはり時代を先行
しているというか、築きあげていくというか。自分の無知ぶりも再確認しました。
荘島さんはその中でも「科学・技術分野」に所属されていたとのこと。その内容は
まさしく科学少年がワクワクするような世界です。
 紹介してくれた例、「ヒューマンファクター」が及ぼす原発事故問題。福島事故
を改めて考えさせられました。大事な研究分野であり、かつ人の心に入り込む難し
い分野だと、侮れない分野だと思いました。しかもこれは20年前の文章なのです。

 「社会への貢献」そんな自負心がお仕事を続けてこられた基盤にあったのかと思
います。色々な形で人類、そこまで拡大しなくとも、自分の生まれ故郷にもまた何
か貢献したいと、培ったご経験を活かされて今を過ごされているかと想像しました。

注)表題横の#数字は、掲示板掲載リンク先「青春のあの日」に掲載され
  ているリストの該当作品の通し番号です。



2035万理久利:2012/02/29(水) 09:50:19
雪景色の29日
 深夜から本格的な雪になるとは聞いていましたが、どこか信用していませんでした。
朝、ベランダのカーテンを開けると、沈黙の銀世界です。普段はざわざわと葉っぱを
360度伸ばしているいる竹も、白い大きな帽子を被った球状で、塀に腕を垂らす何
人もの巨大鬼太郎がじっとこちらを覗いているようにも思えます。白の大ぶりの粉が
右から左から交差しながら舞い落ちてきます。時々玄関中庭の方からバシャッと雪が
落ちる音が聞こえるだけで、ここの住民たちも沈黙を保っています。

 作品「あした天気になーれ」のカラマツ・ウェザーサイトでは、どんな兆しから雪
を予測(占い)していたのでしょうか。三毛猫は昨晩は丸くなって炬燵から一歩も出
ない。犬はソワソワして落ち着かず、投げた下駄は行方不明、昨日の朝気がついたら、
真っ白の衣装を着た雪女が横で寝ていた、そんなところかもしれません。

 さて今日は四年に一度の2月29日です。根拠はありませんがなぜか一日とくをした
気分です。4で割り切れる年(西暦)は閏年、そんなことを思い出しました。今年
は2012年でした。2008年、まだ母と昼ご飯を食べていた。2004年、日本に戻り母との
生活が始まり、そしておおきな病気。2000年、ビクトリアベイの景色を部屋から眺め
ていた。それ以前は思い出せません。どうしようもなく時は過ぎで行くものだと思い
知ります。止まられても困りますが。静かな雪降る2月29日、温かい缶しるこでも
飲みながら4年後、8年後のことを想像してみたくなりました。



2036マリアンタ:2012/03/01(木) 02:29:32
29日雪の日に
一日中いつにも増して沈黙の住まい。自動車の音も人の声も聞こえません。
そんな日の遅く鳴り響く一本の電話。共通の元上司が倒れて入院とのこと。
とても大事にしてきた人。二十数年前の父の時、夜中いち早くかけつけ黙
って私の家族の片隅に座っていた。数年前の母の時には、そっと通夜にき
てくれた。

なんでその人が今ICUに、まだまだ現役、若いのに、と思う。思わず携帯
にかけてみると娘が出た。覚えていてくれた。そんな彼女を赤ちゃんの頃
から知っている。次に病院にいった時、携帯から連絡をしろと頼んだ。も
ちろん語りかけるためだ。「はい、必ず」との返事。今死なれては困るの
だ。話したいことが山ほどある人だ。何時の日か同人でいっしょにものを
書きたかった人でもある。生まれ育った早稲田で古本屋の親父になりたい、
これが彼の口癖である。

29日の雪の日は色々ある。
そして本日一日は父の23回忌。
儀式云々より、
23年という時の流れに思いを馳せる。
29日の雪の日、長い夢を見た。
そうであればいい。



2037万理久利:2012/03/01(木) 11:21:35
あした天気になーれ 第6回(最終回)評の1
早いものです。第1回が始まったのは2010年11月25号、題から想像して何の物語だろ
うと思って読み続けるとなんとお天気サイト立ち上げのお話で、作品「三つの願い」
同様、著者の別の顔が見えるような気がしたものです。

1.新しいことに常に挑戦する主人公
  ・天気予報はハズレでも一種の覚悟をもたせる、そこに意味を見いだす。
  ・下駄、晴れ男、三毛猫、占いの歴史へと、経験則を引っぱりだし活用する。
  ・天気(雨・晴れ)を作り出すことの商品価値、サイト広告収入の着眼。
2.夫婦間の綱引き、掛け合い、忍耐。
3.チキンジョージという奇天烈、不可思議極まる自由人。
  その他気になる登場人物たち

最後に“起業編”完、とありますから、書く気があればまた続きもあるのでしょうが、
この当たりで終わりにした方が余韻と期待を持たせるような気がします。
大まかに、勝手に、評者は三本柱を上記に書きあげました。
読む人により受け止め方は様々だと思いますが、柱の中にたくさんの知識やアイデア、
笑い、悲哀、そして知らず知らずに生物学(進化論・分子生物学)、確率論、心理学、
哲学の世界に入り込ませる仕掛けがあるように評者は受け止めました。著者がそれを
意図したかどうかは判りません。

下駄、三毛猫、日本各地の港町、著者お得意の日本の“古きよきもの”にねっちりと
しつこく、叙情的に書き上げていく一方でコンピュータ、ネット技術を駆使した仕組
みをからめていく、科学的な考察をからめていく、そこにも面白さが感じられました。

難を云えば、“盛り込み過ぎ”でしょうか。柱はキッチリ決まっていて、毎回その組
み合わせで楽しみながら読めるのですが、一つ一つが濃すぎて、あるいはこりすぎて、
一瞬目眩を覚える感覚もありました。贅沢な作品と云えばそれまでのことですが。

読んでいて暗くならない、明るくなれる、「昔」を思い出させる、知識欲が沸く、そ
んな作品でありました。
??????つづく

3001



2038万理久利:2012/03/01(木) 19:04:01
今日の一句
●薄氷(うすらひ)の 下で息詰め 鯉が泣く
●薄氷に 閉じ込められし 嘘の泡
●ばりばりと 氷踏みしめ 散歩道
●ぴしゃぴしゃと 着替えて落ちて 雪が逝く
●大振りの 白い玉二個 雪だるま

*昨日の雪の空、一面の白が嘘のようです。残骸がいたるところに。
*隣の庭には雪が積もらなかったのか、と思ったら大きな雪だるまが一つ。



2039万理久利:2012/03/02(金) 16:13:41
あした天気になーれ 第6回(最終回)評の2
【チキン・ジョージという男】

 最後の回はチキンジョージが初めから登場します。この男、物語の中で多く
は現れませんが、カラマツに続く重要な登場人物と言ってもよいのではないか
と思います。

 いつものガード下居酒屋ではなく銀座を舞台に、バリバリの一流スーツを着
て高級酒を飲み歩かせています。賭け事に強く、女に弱く、頭はどこか切れ者
で、他人の心を読み取る感度は鈍い。彼の辞書には束縛という言葉はなさそう
です。感度は鈍い、と書きましたが鈍いのではなく関心がない、彼のアンテナ
に響くものだけには正確かつ緻密にキャッチする、そんな人かもしれません。
 地方回りで飲む、打つ、買うを続けながらも、お天気サイトの設立の要であ
る猫や雨晴れ男女の手配を要領よくこなし、一種有能なプロモーターのような
男でもあるようです。

 論理とアイデアで攻め、強度の潔癖症そして夢想家的な主人公カラマツと対
局に位置しており、主人公はとまどいながらもそんなジョージを受け入れてい
ます。それはただ一つ、人を傷つけない、人を陥れようとする企みなど微塵も
ないという点にあるようです。二人のコントラストが面白い。 主人公はある
意味計算高いとも言えます。ジョージの馬鹿がつくほどの純真さ勝手気ままさ
自由さに惹かれたのではないでしょうか。

 ジョージという男、人を惹き付ける不思議な魅力をもった人物としてうまく
書かれていました。人間観察、心の中までの観察がよくなされているからだと
思います。
 その他気になる謎の登場人物がでてきますが、それは最後のスタッフ担当割
りによく現れいて、これまた、どんぴしゃりでその観察力を感じました。
そしてまた、それぞれの人物(主人公も含め)が、主要個性をもちつつ、複数
の顔を持っていることに作者自身が気づいているのかどうかそこは判りません。

 ジョージは評者にとって一番気になる人物となったようです。
             つづく
3001



2040水彩画愛好家:2012/03/03(土) 06:27:54
つくば都市 レストラン「チムニ−」(街角スケッチ)
 本日はおひな様、それを教えてくれたのは街角ブログのバックのデザインでした。
街角さんはこのように時々、季節や作品に合わせバックデザインを変えます。これも一つの絵心なのかと思っています。
 季節感に乏しい生活を送っているだけに、画面を開いたときに「わーっ」と心が動きます。貧乏家庭、関心薄の両親だったのか、男女子供がいましたがひな人形も五月人形も飾ったことはありません。友だちや、後からは甥っ子や姪っ子の飾りを見て楽しんできました。これも過去のことになりました。親に似てあまり興味はありませんが、やはり春を告げるおひな様の画像を見ると「わーっ」と心温まります。
 作品タイトルが無くなった?と思ったら、赤い帯をクリックしたら白抜きでタイトルがが登場しました。初期画面で見えないのはパソコン環境のせいでしょうか。

 「チムニー」の柱が曲がってしまったことに触れていますが、これは街角さんの一種の持ち味だと思っています。日本の古い建物でも歪んでしまったことについて触れておられたことを記憶していますが、人間の目を通した映像、心に映る映像は写実とは異なるものではないでしょうか。水彩画展の帰り、横浜の山手に寄り道ができたのであれば、またそこでの絵といつの日にか出会えるのが楽しみです。

 「わーっ」の勢いで朝一番の投稿をしてしまいました。



2041万理久利:2012/03/03(土) 13:21:42
あした天気になーれ 第6回(最終回)評の3
【偕老同穴・中年夫婦のせめぎあい】

「カラマツ・ジローは夕方俄雨(にわかあめ)に逢って濡れた姿で家に帰ってきた。(略)
毒々しい真っ赤なトマトケチャップとか醤油やコーヒーなどの褐色のシミをつけて、一日
気分の晴れないことが多くなったと感じた。しかしそんな些細なことで気にするようにな
った自分にもいささかうんざりしていた。『そのシミは洗濯してもなかなか落ちないのよ』
と、そのたびに細君が現す渋面の表情が彼を暗くした」

 第1回の冒頭の文章です。主人公の心を顕微鏡を見ながら表現しているよう
に思え、またこれまでになかった、主人公自身の「家庭・夫婦」の場面であっ
たためか一種、わくわくしながら読み進めたことを記憶しています。このわく
わくは毎回裏切られることなく時として声を上げて笑ったものでした。夫婦間
の小さな会話、主人公の心のつぶやき、さりげなく、でもその奥にある何かを
えぐり取るように緻密に書いています。そこがたまらない。夫婦漫才か、はた
また男女の機微を捕らえているのか、どちらもありだと思います。

 職場の顔と配偶者の前で見せる顔と心の動きは異なるらしい、そんな感想も
ありました。理論家、仕事、新しい企画への挑戦、そんな主人公が配偶者の前
では心の過剰反応をするのです。「惚れて」いっしょになったはずの夫婦も年
を積み重ねればいい漫才コンビ、戦友、一番の友愛の対象になるのだ、真剣漫
才ができるほどの仲になるのだと評者は捕らえました。

 心内をズームアップして表現する、そのことによってかえって主人公夫婦の
姿、歴史がよく滲み出てくると思いました。これもまた著者がそれを意図した
かどうかは判りません。

 戦況が悪くなると沈黙に走る主人公。これは男性の常套手段なのでしょうか。
主人公の沈黙が引き金になるのか配偶者も沈黙、そして「ブラックホール」を
抜けだすとまた日常が始まっている、そんな表現箇所も思わず納得しました。
私の両親がそうでした。母の矢継ぎ早の言葉の攻撃を受けると、父は怒った、
困った、というより最後は諦めの、悲しそうな顔をしていつの間にかふらりと
外に出ていくのでした。少しユーモラスでかつアイロニー、そしてペーソスを
その背中に感じたものです。相対する「ホワイトホール」、饒舌をゴミ屋敷と
表現し、何も生み出さないどころか人に害を及ぼすと主人公に言わせるところ
は「沈黙」と「言葉・表白」について考えさせられました。
30号テーマ「沈黙」を巧みに絡めた点にも妙に納得しました。
????????????????????????つづく
3001



2042キメラ17号:2012/03/04(日) 12:00:29
オキシモーラン 「目には目を 歯には歯を」編
1.目にはヤニを 歯にはかすを 怪物には怪物を
2.目にはロートを 歯にはライオンを 怪物君には藤子不二雄βを
3.死人にはいっこく堂を うつぼには明石のタコ味噌を ピエロには目覚ましを
魔法メット流

4.目には顔かけを 歯にはお歯黒を 怪物にはシャブを
5.目には塩酸を 歯にはくつわを 怪物君にはアトム手塚を
ハムラブ流
6.カレードスコープの底には 王子様の星の砂、バオバブの種そして一輪のバラを
  覗き窓には アリスと大蛇“ボア”を
サン=テグチュチュ流



2043万理久利:2012/03/04(日) 18:43:50
あした天気になーれ 第6回(最終回)評の4完
【読書しながら広がる世界】

 知らない世界に出会えるのが読書。評を入れることが一種習慣になっている
ので初めての言葉、単語、表現、話題で立ち止まります。このシリーズでは下
駄、三毛猫、港町に始まり、大森荘蔵の確率論、科学も人生も賭だという考え
方まで飛び出しました。他にも毎回盛り込まれています。今回もテーマ「沈黙」
をからめて心理学、宗教、哲学まで踏みこんでいるように思えました。
それが一見お笑いの物語に挟み込まれているので疎い評者には読みやすいもの
になっているような気がします。

 主人公を始めとする登場人物、生き物、植物、風景、空気、そんなものを古
今東西の言葉を繋げ表現しています。時には滑稽すぎるまで、しかし心に残り
ます。今回の中から二つ挙げれば、配偶者とのバトル風景とポケットパークで
見かけたガマカエル、そして幼少の頃見たガマカエルですか。

「ジローが穏やかに二つ三つの単語を並べても、一分間に600発発射できる自
動小銃AK-47のように、即座に10倍20倍もの言葉を浴びせ掛けてくるのだ。
それも悲しみ、怒り、諦め、驚き、嫌悪、恐怖の感情をとり混ぜて、拗ねたり、
恨みがましかったり、泣き落としたりの表現で攻めてきて、まるで想定外の大
津波に見舞われる無力の民衆みたいだとジローには感じられた」

「ノソノソと慌(あわ)てることもなくゆっくり歩いて草むらに入っていく姿は、
些細なことに動じない大人(たいじん)の風格と愛嬌があった」
「白い腹をむき出しにして仰向けになって死んでいるガマガエルは、この都会
のなかで生存していたという事実も異様だし、その姿が交通事故に遭ったにし
ては無傷だし、どういう事態が起きたのかジローには想像もできなかった」

生きるものたちの魂の奥へ奧へと想像が広がっていきます。ついこのガマガエ
ルと評者自身を重ねることも。

 最終回、次作品では何を書くのかとの楽しみもあり、そして何よりも評者の
筆力の無さで、長いだけの要領を得ない評になってしまいました。
????????????????????おわり

3001



2044万理久利:2012/03/04(日) 22:50:08
女王蟻
すさまじい蟻の生きる力をテレビで見た。
画面右上に、ダーウィンが来た!「潜入!琥珀(こはく)に輝くアリ王国」とある。

 ミツツボ蟻の女王様はせっせと巣を作り、働き蟻を呼び寄せ、砂漠の地下に巨大
コロニーを作る。なんとそこにはコロニーのために変体した貯蔵蟻が存在する。
“そのう”と呼ばれる食道の後ろにある巨大内蔵に仲間の、正確には女王様の餌を
ためこむ。生涯巣の中で貯蔵庫として存在する献身的な蟻達がいるのだ。

 子孫を残す、これが蟻たちの本能だろう。子孫を産み落とす女王蟻はまず守らな
ければならない。それにしてもだ。外に出て餌を運びこむ働き蟻は、どこか使命と、
外界での闘争、餌捜しの楽しみといった開放感が感じられるが、じっと食糧庫とし
て暗い地下に居続けることはかなりのストレスがあるのではないか。琥珀色と表現
されても、たまったものではない。

 蟻の世界はまさしく数が力となる。敵に徹底的にやられてもまた数匹の女王蟻が
せっせと一からコロニーを築き上げる。命は途絶えない。その点人間はなんと自由
気儘で、「居場所」、「形」に拘り、勝手に不自由にもなるものだ。
一方人間世界に疑似コロニーも見受けられるからこれまた面白い。



2045長岡曉生:2012/03/05(月) 01:44:32
あした天気になーれ・第六回:評
このところ我家は、寒さ対策に玄関に避難させた老犬リリスが、介護を要求して一晩中吠え
まくるという悪環境下にあり、おかげで私は慢性の睡眠不足、日中は炬燵でうつらうつらの
生活です。
というわけで、思いついた事を書くだけで、まとまった評は書けません。勘弁して下さい。

★道玄坂の百軒店(原文の百件店は変換間違い?)
 私も半世紀前の松濤学舎時代に良く訪れた、渋谷の懐かしくも鈍色の地域である。今でも、
昔の雰囲気が色濃く残っていて、全体がセピア色に染まっているのかも知れない。
いや、それより名曲喫茶で開かれた「天気予報サイト」の運営会議とは、如何ならむ?

★晴れ男の登場
 と思って読み進むと、上記の運営会議で晴れ男のゲンメイ氏が初登場する。この人は一体
どんな人なのか?ということに興味が湧いた。ははあ成る程、当掲示板の1月の過去ログの
引用文に登場されたあの方のことに違いない。
 しかし何故、この方は100%の晴天をもたらす才能、いや神業をお持ちなのだろうか。
不思議である。しばし理由を探っている内に、そのわけを考えついた。
先ず第一に、この方の家系は、長年に渡って櫛田宮の宮司職を務められてきた家柄である。
この櫛田宮は、祭神が暴風雨の神のスサノヲであり、勿論八俣の大蛇にゆかりの大社である。
祭神が暴風雨の神で、ゆかりの大蛇と言えば日本版の龍神だから、もし神職がこうと願えば
雨を降らすことなぞ、お手の物であろう。というわけで、めでたし、めでたし。
 あれ、何だか変だ。それでは雨乞いには好都合でも、晴れ男とは真反対の能力ではないか。
ご安心あれ。櫛田宮の祭神のスサノヲが持つ暴風雨を呼び寄せる力は、元寇の際の怨敵退散
神風の祈願として、博多に有る末社の櫛田神社で数百年分?を消費したため、その後は釣り
合いを取るために、晴天をもたらす方に力を注いでおられる?という訳である。
それに、祭神のスサノヲは、元もと冶金の神の蚩尤(しゆう)神のことだから、火と熱の神
でもあって、雨天を晴天に変えることなぞ、たやすいことなのだ。
 要するに、櫛田宮は、雨と晴・水と火・冷と熱?のいずれをも支配できる神社なのだ。
しかし、水と火・冷と熱の組み合わせ、どこかで見たようでもあり、実に面白い。
偶然かなあ。
3001

2046同人α総務:2012/03/05(月) 02:32:51
お知らせ
本日5日よりα30号、「イスタンブール追憶」の評が始まります。
26号「三点セット」の続きといってもよいかもしれません。

「ポートレートとコメント集」をアップしました。直立不動の著者の
横には目鼻立ちの整ったチュルク美人が立っている可能性もあります。
本人のみぞ知る。

3月11日(日曜)まで。末尾に3002をお願いします。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002135M.png



2047万理久利:2012/03/06(火) 12:22:12
30号テーマ「沈黙」
 テーマ提供者の作品「あした天気になーれ」の評入れが定番どおり一番で
終了しましたが、もう一つ最後に掲載されている無限回廊(続きもの)も同
提供者によるものです。これにも「沈黙」が絡められているのでしょうか。
著者による30号テーマ前書きは重量感あるもので、是非触れてみたいと考え
ています。

 二番目の作品「イスタンブールの追憶」この作品も又、歴史の跡を追いか
け、当時の人々の今も感じる息遣いや深い沈黙があるように思いました。
「沈黙」の意味を考えてみようと思います。
書くこと=おしゃべり、過ぎれば「饒舌」、「クズ」の表白となるのでしょう。

 ここは思索する方が多く、沈黙の場所でもあります。一人投稿を続けてい
ますが、そんな風景もありかと。そのうち私も沈黙の世界に入るのかしれま
せん。ゆっくりと味わいながら感想をしたためたいと思います。
??本日も静かな一日です。



2048数字数え虫:2012/03/07(水) 09:33:38
碇文庫
本日午前、アクセスが1000となっていました。
歴史好きがそっと覗いているのだと思います。



2049万理久利:2012/03/07(水) 18:50:48
窓辺の主人にきた古い手紙
心にしみる文を読んだ。Nさんという方の手紙についての話だ。
Nという人、「碁敵」の方と書かれているが、なかなかの人物。20も上の年配だ
そうだが、どこか窓辺の主人と似ている。おそらく寡黙で、輪を作らないタイプ。
それでもこれと思った人間にはそっと接触を図る。

「和泉式部は逞しい女性であったような気がしますが、いずれにせよ、水洗便所
も洗濯機も風呂もシャンプーもなかった平安時代の女性は、貴族でも不潔で臭く
て、」「ネオンの光はなくても、満天の星を仰げるでしょう」
なかなかの切れ味だ。
「兎に角、敗北主義は禁物です。斗いを避けてはいけません」
とも助言している。
自分よりまだまだ若い弟分に言ったのだろう。文章がいい。いよいよ住み慣れた
場所を離れる時にはNさんは自作の漢詩を書いた色紙を持たせてくれたという。

こんな燻し銀のような人物がいたのだ。Nさんと束の間でも出会があったことは
幸運なことだと思う。
そう言えば主人の好きな色は鈍色だった。

手紙の話を読んでいると、なぜか心が洗われる。



2050マリアンタ:2012/03/09(金) 13:03:19
夢∞夜
今日こんな夢を見た。

 大学時代の同窓会だった。先年急死した弁護士、「みえ」がなぜか登場。
「あなたも出席しなさいよ」そんな言葉を横で囁き続ける。
寝起きの姿で会場に行くのだが先ず会ったのが、四国は徳島出身の元お嬢様
で、その姿ではまずいよ、といいながら、自分の衣装箪笥の中から、アイヌ
の衣装のような色とりどりの縞模様の入った木綿の着物を羽織らされた。

 会場に行くと「おい、生きてたのかよ、心配してたんだぞ」と当時の遊び
仲間から声がかかる。みんな私の姿に驚く表情を微塵も出さず、当時のまま
の顔だ。ただ異なるのは、その衣装。背広とドレス姿で近づいてくる。

 疲れと、面倒さから一人屋上に向かうと屋上給水塔の屋根の上に私が居る。
なんとその下には徳島お嬢様の夫がいて、呆れ顔で寝転ぶ私を見る。彼も同
期、同ゼミ同クラブの仲間である。「何でお嬢様なんかと結婚したのさ」と
尋ねたら、そのお嬢様が彼を呼びにきた。理由を聞くことはできなかった。

 10?くらいの小さな赤ちゃんのような人形を肩に乗せ、屋上の手摺りに
立っている私。
この人形は話をする。「飛ぼうよ」としきりに私に言う。
飛ぶ誘惑に襲われている。決して死へのジャンプではない。「みえ」が向こ
うで呼んでいる。ぐずぐずしている間にバランスを崩し下の何処かの階のベ
ランダに落ちた。飛べなかったのだ。赤ちゃんを探すと横で死んでいる。
私は? 「みえ」はどこ? そこで目が覚めた。

※フロイトやユングだったらどう分析するのだろうか。どうにも判らない。
理由があるはずだ。



2051万理久利:2012/03/09(金) 13:51:48
「イスタンブール追憶」作者の前書きと写真
評に入る前に、こちらに寄り道です。
直立のお姿、いかにも科学少年、数学少年、好奇心たっぷりの少年、
そしてその裏には世界史への好奇心が隠れている。そんな印象をも
ちました。中年でもなく、老年でもなく、精神が少年と感じたので
少年という言葉を使いました。

コメントは今回の作品を読むに当たり参考になりました。併せての
ひとつの作品のような気もします。

イスタンブールに佇む著者の画像を一度見たいと思いました。
3002



2052神野佐嘉江:2012/03/09(金) 23:33:21
「あした天気になーれ」合評
文中、「体長20?もある……」に始まるガマガエルの描写が出色だと思いました。ずっと以前にも郷里の家で出合ったこれも巨大な20?もあるオオムカデを活写した文がありましたが、なかなか貴重です。また別にメジロ捕りもどこかにありましたね。少年時代のこういう記述がなかなかいいです。

2053万理久利:2012/03/10(土) 10:43:03
簡潔できれいな文章
◆神野さんも作品3001のガマガエル描写が気に入ったのだ、となぜか嬉しかった。
◆この方は臭逸な文章は読まないだろう。読まないのではなく、「人」の文章と
して目入っていかないのだろう。それだけ先を歩いているのだ。私はまだまだ
臭逸な文章につい目が行って、その臭さと毒にやられることがある。
◆短くともきれいで率直な文章であった。簡潔、それでいて何かが残る。
だらだら長いだけの自分が書く評について考えてしまう。



2054赤松次郎:2012/03/10(土) 11:19:16
あした天気になーれ 第6回(最終回)評のお礼
「赤目四十八瀧心中未遂」を書いた車谷長吉の言ではないが、「小説はいかに人物を描く
か」。はたしてカラマツ・ジロー、細君、チキン・ジョージの三すくみ掛け合いや人物像
がうまく描けているかどうか気になるところです。ご愛読ありがとうございました。

私の一番書きたかったのは第4回の夢の話。女性がカラマツ・ジローの左腕にすがり寄り
「あなたは今までずっと私を受け止めて呉れなかった」と言ってジローの目をのぞき込む
ようにじっと見つめた。男と女は常に細い糸の引き具合、夢見て恋して諦める。
そんなだばだばだの世界・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=SlFWzNfC6Yk&feature=related



2055万理久利:2012/03/10(土) 12:22:25
「イスタンブール追憶」の評
 なかなか味のあるタイトルです。26号の「三点セット」もそうです。

 「旧市街、ガラタ橋のたもとから出発しよう」から始まり、シルケジ駅
近くアヤソフィア博物館、スルタンモスク・・トプカプ宮殿博物館・・、
と著者が歩いた道順でその風景を楽しませてもらえました。訪れたことの
無い場所ですが、不思議とその景色が目に浮かびます。
 各所に歴史的な説明と感想、所見が書かれているので、歴史音痴の評者
にもよきガイドでもあり、著者の歴史考察に触れることができたようです。
 「サバサンド」に始まり、刺身もある海の幸国とのこと。醤油がなくと
もレモン汁で十分そのものの新鮮な味が楽しめるところなど、新たな発見
でした。
 著者はトルコやローマギリシャの歴史に興味があるのかと思います。
そんな著者の作品は、旅行を体感できるうまい流れになっています。
ただで名ガイド付きの旅行させてもらえました。

 次回は前書きにあるような、新興国として変貌をを図っているもう一面
のトルコを訪れた時の、その様子と感想を読んでみたくなりました。

3002



2056万理久利:2012/03/11(日) 20:16:14
「イスタンブール追憶」 地図散策
作品を読みながら地図帳を開きます。久々に開きました。
トルコと聞けば、オスマントルコ、トルコ桔梗、トルコ石、そんな
言葉をうっすらと浮かべるだけでした。せっかくの機会です。

北に黒海、西にエーゲ海、南に地中海、それぞれその先にはロシア、
ヨーロッパ、ギリシャローマ、そしてアフリカエジプトと、水に囲ま
れた国です。そして東の陸続きの先にはインド、中国へとが続きます。
これまたうっすらと世界史で習ったヒッタイト文明を思い出します。
トルコは三大文明には入ってはいないけれど、いち早く鉄を活用し、
その技術を東アジアへ伝えた国でもあるのです。廻りを海に囲まれ、
それもその先は三大文明地です。ギリシャローマとの行き来はもちろ
ん廻りを囲む東西の国々の文明とも。

水運、陸運、こんな絶好な土地はやはり、著者が言うように、次なる
新しい息吹をもたらす新興国になるのかと思いました。ヒッタイトの
底力がいま再びでしょうか。ゆっくりと歴史は動いていく、流れてい
きます。
アフリカ、アジア、南アメリカの地に西欧的先進文明をもたらした一
方、先住民を搾取と自国の宗教、文化を押しつけをし続けたとしか思
えない西欧諸国。
しかえしではありません、ゆっくりのなりゆきです。西欧諸国に変わ
って、または一緒に、強い独自の歴史の力を誇りに、是非とも活躍し
てもらいたい、そんな思いの中でトルコという国の存在を再考させら
れました。



2057赤松次郎:2012/03/12(月) 07:46:53
イスタンブール追憶の感想
私はイスタンブールに行ったことはない。だから作者の歩いた場所をGoogle Earth上で散策
しようと試みた。しかしGoogle Earthの地球儀の上を探すのだがなかなか見つからない。確
かにこの辺だったと思い、昔の記憶を手繰り寄せようとするのだが、あの当たりの地形の記
憶がすこぶる曖昧であったことが判明し、イスタンブールを探すことに難儀をしたのだ。そ
れにしてもこのボスポラス海峡はアルマラ海の入り口のダーダネルス海峡と同じく、陸続き
であった大陸を東と西とに見事に分けるという、スエズ運河やパナマ運河のように人間が掘
削して造った人工の河みたいだ。もっと海峡が広ければ騎馬民族のアッティラ率いるフン族
も渡るのを諦めたかも知れないし、フン族に追われたゲルマン人の一派であるゴート族の南
下もなく、滅亡したローマ帝国ももっと長く生き延びたかもしれないと思った。

イスタンブールという都市はてっきりエーゲ海の入り口にあると思っていたら、実際に思っ
ていたよりも随分奥に位置していて、地中海→エーゲ海→マルマラ海の東端に位置してい
た。そして注意して探さなければ判らないほど細い黒海に通じるボスポラス海峡をついに見
つけた。イスタンブールはその海峡の入り口にあった。なぜ見つけるのに苦労したのかと後
で考えたが、1600万分の1の世界地図ではその都市名はすぐに見つかるからだ。Google Earth
を拡大していくと1600万分の1では都市名が出ていないからだ。初めはエーゲ海からマルマラ
海に通じるダーダネルス海峡の入り口の都市チャナッカレと勘違いしたからだ。その結果イ
スタンブールに到達するまで1時間ほどかかった。

それからいよいよ作者の歩いた、金角湾やガラタ橋や、オリエント急行の終着駅であるシル
ケジ駅、アヤソフィヤ博物館などなど、迷うながら2時間ばかり歩いた。Google Earthではそ
の場所や建物の写真まで出てくる。ヨーロッパとオリエント文化の接点で、確かに魅力ある
街である。この作品は歴史・民族・文化にいたる実に豊富な知識と緻密な観察眼と好奇心に
満ちたもので、作者ならではの紀行文となっていて、そのエネルギーは感心する。もうこの
地図上の散策でいっぱしのイスタンブール通となったつもりの私は、いつか作者と一緒に歩
いて見たいと思った。



2058同人α総務:2012/03/12(月) 13:01:44
お知らせ
本日12日よりα30号、「生麦事件」の評が始まりました。
背景、様子、事件への感想が短くまとめられています。

3月18日(日曜)まで。末尾に3003をお願いします。



2059水彩画愛好家:2012/03/12(月) 21:34:23
花木センタ-(街角スケッチ)
バックが、昨日から?ぴったりと「3月11日」のバックに変わっていた。
被災者でもあるスケッチさんだからこそ、このバックを選んだのだろう。

みみずくと花、スケッチさんならではの、ほのぼのと素朴で素直な絵に
なっていると思った。ご本人、その他の方はどう思うと。
木の上にちょこんと乗り、目を上に向け、ちゃめっけたっぷり、好奇心
たっぷりのみみずくが良かった。



2060長岡曉生:2012/03/13(火) 01:41:15
イスタンブール追憶によせて
 作者が、かつて仕事でトルコに幾度となく滞在した際の実地経験に基づくトルコの首都の
イスタンブール街中の詳しくかつ貴重な体験記として書かれており、非常に参考になった。
この都市は、東西の架け橋、地政的にはオリエントとオクシデントの架け橋であり、文化的
にはイスラム圏とローマ・キリスト教圏との架け橋である。
この都市の特性を反映して、市内の代表的イスラム宮殿とモスクとは、近代トルコ建国の父、
ケマル・アタチュルクの英断により博物館に変えられている。そのため、じっくりと時間を
かけて見て回る事が出来そうだ。私に取って、時間と経済に余裕が有れば、是非とも行って
見たい場所の筆頭である。
 そこで希望を一つ。願わくは、数度にわたる滞在の際に撮り貯められた写真集を、碇文庫
と同様に、ニューロン・カフェから閲覧出来る竹内画像集として作成して貰えないだろうか。
3002

2061万理久利:2012/03/13(火) 14:47:09
ちょっといい話し
 携帯電話が電波の都合でこの7月で使えなくなる、この通知が昨年6月く
らいから何度も来ていた。出かけることが出来ずそのまんま。地デジの時と
といっしょだ。「今最寄り駅に来ています、周辺をお邪魔する予定ですがご
都合は如何ですかとの電話があった。まさか詐欺師でもあるまいし、会うだ
け会おうと決意して出迎えた。

 てきぱきと、それは相手のレベルに合わせての流石のプロのやり方だ。
勿論、詐欺のプロではなく、電話会社委託のどこかの会社の社員だろう。
それはいいとして、実に見事であった。古い機種であったため、故人の最後
の画像が消失するおそれがあった。てきぱきと要をえた確認の電話をしまく
り、時には「それくらいの知識は基本です。持ってた方がいいよ。判る人に
変わってください」こんな言葉まで発する青年だ。

 業者は売るだけに専念して使い方を如何にわかりやすく教えるか、これに
欠けている、そんなことも言っていた。「苦手な方には、こうして対面で説
明するのが本当は1番です。パソコンは自分もやるけれど、深みにはまらな
いように気を付けている」とも。2時間近くの滞在で、無事新機種に変わり、
作業の大半を終えた。

 息子のような若い青年だけれど、率直で清々しい。世の中捨てたもんじゃ
ないと、私も素直に思いたい。「あなたは直ぐ人を信用するから、気をつけろ」
そんな母の口癖もよぎるが、それを承知で彼の清々しさを信じたいと思った。
今私の手元には、万歩計機能までついたピカピカの携帯電話がある。



2062同人α総務:2012/03/13(火) 15:48:29
お知らせ
1日遅れとなりましが、碇 民治さんの「ポートレートとコメント集」をアップしました。
いつもと少し変わった画像とコメントです。
上記リンク集にお立ち寄りください。



2063有志17号:2012/03/13(火) 22:05:49
「青春のあの日」#18 
『ゴッホに会えた青春』   川本達也 (美術部)著


 このタイトルにまず目を惹かれました。逆算してもゴッホは既に死んでるは
ず。まさか海をこえて彼の墓に行ったわけでもないはずです。読んでみたらな
るほどの、この年代、時代の特権的暴挙・快挙が書かれていました。

 美術部黒板の落書き「ゴッホ展を見に京都へ行こう。費用は遠征費(学校負
担)で」から始まったようです。それを見た美術部上級生も同級も女子部員も
みんな舞い上がった。できる、必ずできると本気になったのです。そして落書
きをした本人の美術部部長も舞い上がる。それでも後の段取りは部長には重責
だったようです。生徒会室にまっしぐら、まず会長と談判、そして共に先生た
ちと長き日に亘る集団交渉です。生徒会長を巻き込むところは、順番としては
部長の実に適格な選択であり、その生徒会長もなかなかの役者、いや人格でし
た。会長の「男泣き・号泣」を生みだしたエネルギーは何だったのか。全員の
熱意と弾みに違いありません。

 後半にもう一つ驚くべきことが書かれていました。 勝ち取った引率予定の
新任先生の「めくら判」を懐に部員だけの9人一泊旅行です。先生達の許容力
にも驚きました。まるで青春映画のワン・シーンのようでした。
そう言えば、佐高OBの方には絵をたしなむ方、プロ・アマ問わず多くいるよう
です。そんなこともふと重ねて思い浮かべました。

注)表題横の#数字は、掲示板掲載リンク先「青春のあの日」に掲載され
  ているリストの該当作品の通し番号です。



2064赤松次郎:2012/03/14(水) 07:25:18
評論について
青空文庫で夏目漱石が他の作家の作品への書評にたいする観点を書いている文を見つけたので
取り上げてみた。私も感想や評をするときにその作家の、人と違う趣向や意見や個性を見つけ
るように心掛けたいものだ。

長塚節氏の小説「土」
一方に斯んな考えがあった。――
好い所を世間から認められた諸作家の特色を胸に蔵して、其標準で新しい作物に向うと、まだ
其作物を読まないうちに、早く既に型に堕在している。従ってわが評論は誠実でも、わが態度
は独立でも、又わが言説の内容は妥当でも、始めから此方に定まった尺度を持っていて、其尺
度で測ってならないもの迄も律したがる弊が出る。其結果は働きのない死んだ批評に陥って仕
舞う事がよくある。
 夫よりか、今日迄文壇に認められなかった、若くは顧みられなかった、新しい特殊な趣味
を、ある作物のうちに発見して、それを天下に紹介する方が評家に取って痛快な場合が多い。
又其特殊な趣味が容易に多数に肯われない所を、決然身を挺して唱道する所が、評家会心の点
らしい。文壇はこれがために、新領土を手に入れたと同じ訳になるからである。
一方に又斯んな事実があった。―― とまだ続くのだが、最後に「余が新しい作家を紹介するの
は、ミルを以て自ら任ずると云うより、かかる無責任な評論家の手から、望みのある人を救お
うとする老婆心である」と言っている。



2065古賀和彦:2012/03/14(水) 20:26:06
おしらせ
記念式典挨拶: 実行委員長 北島和光氏の挨拶を「青春、そしてそれから」に掲載しました
ので、ご覧ください。

また、佐賀県の情報をWeb上の動画で配信されているサイトがありました。これについては
すでに広報課のリンク貼り付けの許可は得ています。
いままで私が知らなかったいろいろの場所やエピソードや美しい景色等々が取り上げられてい
て、なかなか面白いので皆さんにお勧めしたいと思います。???? 2588



2066有志17号:2012/03/15(木) 08:29:41
「青春のあの日」#26 
『 あ の 頃 』  古野太郎著


 仲間をゴッホに会わせに行くために号泣した男気溢れる生徒会長に会いたくなりました。
いましたいました、神宮球場にいました。二十歳近くの娘さんとともに。22年前の球場
です。
 応援をする間に、過去の記憶が蘇り、まるでタイムスリップしたかのようになったよう
です。吉野さんにとって相手側応援団のリーダーの立ち振る舞いがキーとなったようです。
 思い出したのは野球部、甲子園出場のための即席応援団のことでした。何と慶応の応援
団の方が西高まで指導に来てくださったといいます。先生の中に慶応出身の方でもいたの
でしょうか。いずれにせよ学年、学校を問わず同じ応援団として指導しにくる、これもま
た実に頼もしい。敵と同じ振りで娘の横で無心に応援しているあの時の生徒会長さんと変
わらないのだと思いました。

 神宮には学生の頃、クラブの仲間とおにぎりをたくさんもって行きました。卒業してか
らは、ずっと後になって一回だけ読売ジャイアンツファーンだった母をつれてヤクルト戦
を神宮まで見にいったこと、これだけです。この時はおにぎりではなくデパ地下でお弁当
を入手しました。
 応援団の心意気、これには同僚、同窓で元体育会系クラブのリーダーをしていた人が亡
くなったとき、三色旗が棺をおおい、使っていた用具が横に置かれ、そして仲間、応援団
の仲間、が整列して起立していたことが思いだされました。
 色んなことを思い出させていただきました。不思議と爽やかな気持ちにもなれました。



2067古賀和彦:2012/03/15(木) 09:42:00
おしらせ
記念式典挨拶:恩師代表 嘉村和人先生の挨拶、記念同窓会報告:平野荒男氏の文を「青春、
そしてそれから」に掲載しましたのでご覧ください。「青春、そしてそれから」をクリックし
てください。                2639



2068マリアンタ:2012/03/16(金) 05:29:54
夢∞夜
パタリ症候群、最近これに取り憑かれているようだ。
夕食後パタリ、そして丑の刻、寅の刻あたりに目が覚める。
パタリの時は夢を記憶していない。レム睡眠状態が殆どな
いからだろう。それとも、今も長い夢を見続けているのだ
ろうか。
不眠症に悩まされるよりましだと考えている。

「パタリ眠、曉を待てず」



2069整備士:2012/03/16(金) 06:12:45
Teacupお絵かき機能中止
3月15日で終了の知らせは以前から目につきました。16日朝確認したところ、
選択肢からはずれていました。
あまり用を足さない機能であったことは確かです。多くの皆さんあまり気にな
らないでしょう。気付きもしないでしょう。
文字が打てれば良い、それだけを求めるのであれば各種機能は不要です。

検索機能は以前変更され、大変不便になりました。省略に走る傾向にあるよう
に思えます。

・この機能を使ってのお絵かきは不可・過去の絵の再生も不可
・掲示板上の過去の絵はそのまま残る(閲覧できる)

殆どの方が使っていないことを確認の上、事後おしらせとしました。

2070古賀和彦:2012/03/16(金) 09:48:26
おしらせ
記念同窓会報告:高森佑一氏、菖蒲共栄(旧姓 木下)さんの文を「青春、そしてそれから」
に掲載しましたのでご覧ください。「ニューロン・カフェ」→??「青春、そしてそれから」を
クリックしてください。         2684



2071万理久利:2012/03/16(金) 18:34:17
「生麦事件」の評(上)
ああ、遠い昔の話です。昔とは事件のことではなく、この事件を習った日本史の授業を
受けた時のことです。題「生麦事件」を見た時の記憶といえば「幕末?横浜で?外国人
(白人)が日本の侍に殺傷された」だけです。えいやあとばかりに作品を読みました。

【書くきっかけ】
短い作品ですがこの作品を書くきっかけ、事件の概要、その感想と、流れに沿って簡潔
にまとめています。とりわけ冒頭にあるきっかけの描写が面白いと思いました。当時会
社または住まいが神奈川であり、ひょんなことで生麦事件の発祥の場所を知ります。
ひょうんなこととは、一種のリハビリへ通い始めたことなのですが、同じ京急線で競輪
場へ向かう「組」の方達との諍いを避けて「素早く飛び降りて逃げました」とあります
から、リハビリ中であることと飛び降りるという行為の意外性が面白い。そしてまだだ
まだちゃめっけ、気力、体力たっぷりの著者の様子が浮かんできました。また普段から
歴史に興味をもつ著者だからこそ、出会いがあるのだと思います。評者と言えば、歴史
はもとより京急の乗車経験は少なく、登場する新子安、生麦は乗車どころか通りすぎた
こともないのかと思います。そして興味薄ですから生麦駅に目を止めることもなかった
はずです。

【著者の抱いた事件への疑問・思い】
中途の「事件概要」で、記憶薄の生麦事件を再確認しました。どこまで正確に理解でき
たか不安ではありますが、最後に繫がる感想、疑問、これについても「そうか、そうか」
と思わずうなずいてしまいました。この部分をもっと書いてくれたらなあと思いました。
著者の視点にはいつも「あれっ」と気付かされます。この視点を活かすのはやはり著者
の感想、疑問部分です。と書きましたが、なにげ無く触れて読者に考えさせる、そんな
仕掛けを知らず知らずのうちに著者はしているのかもしれません。

歴史嫌いにも、つい読んでしまう流れ、短く、思わせぶりで、手に取りやすい作品でし
た。この事件の背景や真相、疑問、効果を考えさせる種を蒔いてくれたようです。
????????つづく
3003



2072有志17号:2012/03/17(土) 10:09:52
佐賀・武雄の大楠
ケーブルテレビで楠の木がでていました。ひょっとして佐賀? 武雄でした。
子どもを連れて3000年もの樹齢の楠を眺めるシーン。父親はこの大木を見
ていると自分のいる時間はほんの一部にすぎないのだと感じると言っていた。
子どもにも是非見せておきたいそうです。

佐賀の県木が楠の木であることを知ったのは、青春のあの日の掲載記事から
です。だからこそテレビにも目が行ったのでしょう。そう言えば記念テーマ
曲にも、みなさんの寄稿文にも楠がたくさん出ていました。

数千年、数百年をしたたかに、静かに、生き抜いてきた楠の大木を子どもは
もちろん大人もゆっくり眺める。そんな時間の中から、環境保護や今問題に
なっている原発についても、地球人として、生物として、よりよい選択をす
るための大元になる「人としての基礎」を作る貴重な何かが育つような気が
しました。
子どもをデモに連れていくこと、集団訴訟の原告に名を連ねることも一つの
選択だと思いますが、楠の大木を子に見せることも充分に価値ある選択だと
思います。

補足:「肥前風土記」によれば、「佐賀」の名前は、楠を「サカノキ(栄の木)」
と呼ぶことに由来している。



2073明石曉典こと長岡曉生:2012/03/17(土) 21:53:50
佐賀ン町から姫路城下へ:感想
碇さんの評の期間中ですが、佐賀・武雄の大楠の話題が出ているついでに、書いています。
佐高11回生同窓会30周年記念誌「青春のあの日」に、13組の福永弘之さんが寄稿された
表題の文章(#44)を万理さんが復刻したもの(間もなく掲載見込み)を見ての感想です。
ここには兵庫県と佐賀県との間にある強い関係が綴られています。

★先ず、佐賀と兵庫共通の県木である楠について
楠は南方原産の木で、水を弾き巨木になることから、昔から巨船の船材に用いられました。
 佐賀の楠の巨木については、肥前風土記にこうあります。「昔、佐嘉郡に楠の巨木があり
朝日の影には杵島郡の蒲川山を、暮日の影には養父郡の草横山を蔽った。日本武尊が巡幸の
際、その茂った様を見て、この国は栄国というべしと言ったのが佐賀の起源と成った」と。
 兵庫の楠の巨木については、播磨国風土記逸文に、同様な話があります。それによると、
仁徳天皇時代に、明石に生えた大楠が、朝日には淡路島を隠し、夕日には大和国を隠したと
され、その楠を切って作った高速船を速鳥と名付けたといいます。
私ごとですが、私のもう一つのハンドルネーム[南橋]は、[喬木の楠]を右側から分解・
合成したもので、もちろん佐賀の県木の楠に因んだものです。

★兵庫県の明石海峡大橋と佐賀の縁について
この大橋は、いずれも佐賀人の元神戸市長の原口氏が構想し、坂井知事時代に着工し、貝原
知事時代に完成したといいます。教えられるまで、全く考えも付かなかった凄い縁です。

★神埼の櫛田宮と姫路の廣峯神社について
 今号「沈黙」の編集後記にも書いたように、神埼の櫛田宮宮司の家系の当主牟田元明さん
(11組)も、兵庫県は神戸の川崎製鉄に勤務されていましたが、今を遠く遡ること清盛の
時代には、櫛田宮の神埼も兵庫の神戸も、共に対宋貿易の港でした。
 ところで、福永さんが勤務されていた大学の所在地は姫路です。この姫路にある広峰山の
山頂にはスサノヲの命(素戔嗚尊:牛頭天王)を祀る廣峯神社がありますが、その主祭神の
牛頭天王を京都に分祀したのが、祇園祭りで有名な八坂神社です。つまり姫路の廣峯神社は
京都の八坂神社の本宮であって、神埼の櫛田宮と深く繋がっています。実際、夏七月に櫛田
宮で行なわれる祇園祭の起源は、平安末期に始まる八坂神社の祇園祭に有るそうです。
 姫路の廣峯神社と神埼の櫛田宮という兵庫県・佐賀県の代表的神社の関係、ここにも両県
の深いつながりが有ったのです。

2074有志17号:2012/03/18(日) 12:51:35
楠の木
楠木情報ありがとうございます。「明石曉典」、もう二年近く前24号、
『三島の一遍上人』の作者でした。
明石は兵庫、兵庫も佐賀も県木は楠木、姫路の廣峯神社と神埼の櫛田宮
の縁、作者のもう一つのハンドルネーム[南橋]は楠木を絡めたもの、
これだけ揃ってしまえば無口な明石さんも筆をとりたくなるのは自然の
なりゆきかもしれません。

楠木、どんな木だったかな、多分香港の公園にもたくさんあったような
気がします。
「生麦事件」の横浜、横浜と言えばペリー、そして「日米和親条約」の
締結現場近くにもこの玉楠あったそうです。
楠木で色んなものが繫がりました。



2075同人α総務:2012/03/18(日) 13:46:38
お知らせ
5月発行予定31号の題「遊ぶ」の前書きをアップしました。
上記リンク集「ポートレートとコメント集」を開き、30号「沈黙」前書きの下に
書き込んでいます。表紙絵はまだしばらく時間がかかりそうです。



2076万理久利:2012/03/18(日) 17:27:55
「生麦事件」の評(下)
先日書いた内容の補足です。

【きっかけ】
生麦事件の場所、それに気付くのはやはり、作者が常日頃歴史にアンテナを張って
いたからかもしれません。これまでの作品、「碇文庫」の内容を拝見すると、どう
やら歴史でも変革の時代、変わり目の時代のヒーローや関わった人達、起きた事件
にとりわけ関心があるように思えます。そこから客観的な時代背景の分析も入れま
す。これは「好奇心」の一言に尽きると思います。

【著者の抱いた事件への疑問・思い】
 著者の疑問や思いは、事件概要の中でもチラリ、チラリと触れられています。
英国が要求してきた損害賠償金を挙げていますが、その金額の大きさ、そしてその
賠償は英国に対するものなのか、だとしたらいったい国の何を害したのか大いに気
になりました。たかだかの面子だと思います。被害者及びその被害者への賠償金も
別に請求しているようですが、対象は分かりますが、その金額の大きさには驚かさ
れました。国がらみの算定金額でしょう。あの世界の土地土地を植民地に置き殺傷
を繰り返してきたTOP怪物国ならではの手法なのかと思いました。
しきたりと言語を知らないということでこの事件は起きたようです。他方当時現場
に居合わせた米国商人はしきたりを知り、道をいち早くあけ黙礼したといいますか
ら、ここでも英国の傲慢さをつい感じてしまいます。

 言語といえば事件当事者、薩摩藩と被害者への賠償金交渉がありました。薩摩は
唐津藩主格、小笠原長行老中も同席させ、彼の木訥、熱意あふれる日本語、態度で
相手を感動させたとあります。佐賀がやはりからんでいます。現代、英語力はあた
りまえの風潮、日本語もままならないのに、英会話力を自慢する傾向に走る人達、
そんな中できらりと光る本物、何が大事なのかを感じさせる話でした。
 支払った金額は大きかったけれど、その後の薩摩は英国から多大なる軍事知識を
得たようです。このあたりのぎりぎりの選択も凄いと思います。その英国からの知
識、パイプを作ったことはその後の日本にも必ず役にたったと考えています。

 一つの事件には色々な要素が埋め込まれているのだ、色々な方向から見なければ
ならない、そう思いました。事件の詳細を正確に把握しないまま印象をそのまま書
いてしまいました。
                おわり
3003



2077赤松次郎:2012/03/18(日) 20:23:23
生麦事件を読んで
「「俺は稲川組だ、云々」と言いがかりをつけられ、これはヤバイと思い新子安駅に停車し
たときに素早く飛び降りて逃げました」という、これから始まる不条理で納得いかない言い
掛かりの物語の始まりを巧みに予感させる書き出しだ。

その前に物語の舞台である「生麦」という名称のいわれをWilipediaで調べて見た。
「江戸幕府二代将軍・徳川秀忠の行列がこの地を通る際、道に水が溜まっており、通行がで
きなかった。そこで、村の人たちが、街道の脇の生麦を刈り取り道に敷き、その上を行列に
通らせた。秀忠は感謝として、この一帯に生麦という地名を与え、村人に漁業を営むに関し
て特別な権利を与えた」と書いてあった。

今、私はWさんから送られてきた「裁判員制度はいらない」という本を読んでいるので、
少々法律のことについて興味を抱いている。その制度もいろいろと憲法上の個人の自由の権
利などに抵触しそうな問題が、根本的に解決されないで施行されているように思える。だか
ら「生麦事件」の刑罰や賠償について少し考えて見た。

その被害者が例えイギリス政府の要人で公務中のことと仮定しても、あまりにも莫大な賠償
金を要求したことには、現代の日本人としても納得いくものではない。もしイギリス本国で
の事件だとすればイギリスの法律でこのような刑罰が課せられるであろうか。
極刑に課せられたとしてもせいぜい殺傷した人物に限られ、国家間の賠償といったものに及
ばないだろう。そこにはやはり国家のメンツの問題というよりも、強大な国の弱小国への法
によらない、公正さやフェアーなものでない「横車を押す行為」に近いものであろう。その
時の日本側の交渉者は、日本での刑罰はかくかくしかじかであるなどといった反論はなされ
なかったのであろうか。それとも阿片戦争に負けた清国の屈辱を思い浮かべたのかも知れな
い。そしてこの作品を読んで、そのへんの内容をもっと詳しく知りたいと思った次第である。

3003



2078長岡曉生:2012/03/19(月) 01:23:08
生麦事件の感想
 生麦事件は、高校で日本史を学べば必ず出て来る事件であるが、授業で習ったその詳細を
覚えている人は、少ないのではないだろうか。かく言う私もその一人で、この作品を読んで
改めて生麦の位置や、対英交渉の関係者などの詳しい事情を確認することができた。

 その一つが、生麦の位置が、当時は武蔵国橘樹(たちばな)郡に、現在は横浜市鶴見区に
属することである。橘樹(たちばな)郡は、その名前から対岸の木更津(君去らず)と共に
ヤマトタケルの妃の、弟橘姫ゆかりの土地である。ここが昔は武蔵国に属していたことは、
今の埼玉・東京・川崎と横浜の一部とが、かつて一体だったことを示しており、これらは、
伝説や歴史の面から見て、新しい興味をそそる事実である。

 この作品中の興味ある人物としては、老中の任にあった小笠原長行(ながみち)がいる。
彼は、生麦事件の妥結のために、幕府に無断で10万両をイギリスに支払った。薩摩藩から
見て明らかに恩人に当たる。彼は、幕府の第二次長州征討に当たってこそ、小倉口で敗れは
したものの、大政奉還後の戊辰戦争の際は、飽くまで幕府軍としての立場を守り、函館まで
転戦して新政府軍に抗戦した硬骨漢である。

 戊辰戦争に当たって、どうしても納得がいかないことがある。それは、長州藩も薩摩藩も
元々尊皇攘夷を旗印にし、これに反する立場で開国を決めた幕府を討つと言っていたくせに
両藩ともいざイギリスに負けた後は、掌を返したように立場を変えて開国を事実上認めた。
もし朝廷もこれを認めたものとすれば、十五代将軍の慶喜が大政奉還をした後となっては、
朝廷が徳川家を討つ大義名分は失われた筈なのに、新政府軍いわゆる官軍が、徳川家に味方
する東軍を攻めているのは、正当化出来る理由が全くない。
ただ慶喜の恭順と勝海舟の西郷に対する説得によって、江戸が戦火で壊滅せずに済んだこと
だけは、幸いだったと言うべきだろう。

 最後になりますが、碇さん。いつも熱心に日本史のまとめをして戴き有り難うございます。
碇さんの取り上げられた詳しい事実の中から、次の作品のきっかけと成る貴重な種子が生ま
れてくることが、屡々あります。
3003

2079有志17号:2012/03/19(月) 10:09:48
京急
青春のあの日、福永弘之氏の作品に楠の木が出てきました。
青春のあの日、辻佳子さん作詞作曲の30周年記念の唄に
「青春のあの日 楠の木漏れ日に」がありました。
碇さんの生麦事件の場所は横浜、そこにも楠の木が。

京急の旅番組がたまたま放映されていて、生麦や、中区にあるもと
英国総領事館(現在横浜開港資料館)中庭の「玉楠」の木も出てく
るかと期待してみていました。「武雄3000年楠」の二番煎じ?です。
見事に裏切られ、品川駅近辺のグルメ紹介でした。100年以上も
の歴史をもつ下駄屋さんこれは面白かった。開港当時横浜から品川
に流れてきた白人さん、下駄を買ったのだろうかなどと考えてしま
いました。

頭の中に何かがあると、普段見すごすテレビ番組にも気が向くものです。



2080同人α総務:2012/03/19(月) 11:12:47
お知らせ
本日19日よりα30号、「肥と筑 第二十回」の評が始まりました。
神崎の櫛田宮、清盛、そして古賀姓の紐解き、例によって例のごとく緻密な時代
考証に力を注いだ回となったようです。

合わせて著者の写真とコメントを「ポートレートとコメント集」に掲載しました。
あっと驚く、「子を抱く聖父像」であります。

3月25日(日曜)まで。末尾に3004をお願いします。



2081万理久利:2012/03/19(月) 21:42:43
大江健三郎といういう人
先日日本人作家約20名を引き連れパリでで反原発の話をしたようです。
被災地の現状やご自身の考えを訥々と述べたそうです。

この人の作品の多くを読んではいませんが、ある文芸月刊誌の1ページほどのコラム
を毎月読んでいます。その殆どが息子のことそして小さなところからも「生きる」
について考えさせること、例によって彼独特のよくわからない文章で書いています。
継続して読み始めてから数年になりますが、このコラムでは原発のことにはほとん
ど触れません。
文芸誌であることを意識しているのかもしれませんが、彼の文章を読めば、その行
動についても良く分かるような気がします。声高にここで触れなくとも、彼の行動
の意味の根底にあるものが理解できます。それは直截的ではありませんが、静かな
大きな力だとも思います。

それにしても、このノーベル賞作家は、木訥に見えて実に淡々と行動する人です。
受賞を武器にするわけではなく、むしろ一種の責任のようなものとして受け止めて
いるのだと思います。

この人のエッセイ、小説は今もよく読み取れませんが、少しずつ理解出来るように
はなってきたような気がします。
これからも、政治色が殆ど感じられないあのコラムを読むのが楽しみです。
楽しみつつも、これからの人類にとっての原子力利用の在り方を考える自分がいま
す。彼の作家としの顔、静かでも黙々と行動する顔、筆力、生き方から自然とそん
な気持ちになるのでしょう。



2082万理久利:2012/03/20(火) 11:27:48
「肥と筑 第二十回」著者の写真とコメントを見て読んで
やあ、感動の聖父子像です。娘さん、質素なようでなかなかのセンスのお洋服です。
皇室子女衣装というか、お受験衣装というか、多分濃紺に白の襟のワンピース、そ
して白のタイツと黒のバンド付きの黒の靴です。これ全て母親の趣味でしょう。
胸元のフワフワしているものの正体がわかりませんでした。飾りでしょうか。
コウノトリの羽でしょうか。

この娘さんが数十年後物語を書き、親父も口をだし、共著となった23号掲載の
[しんき郎とかげ郎]なのか、と感慨がよぎります。立山に住む双子の男の子が姉
アウローラを訪ねてフィンランドまで吹き飛び束の間の至極の時を味わいまた戻っ
てくるお話でした。また開いて読み直そうと思いました。だっこの時も[しんき
郎とかげ郎]を書いた時も、実に羨ましい親子の姿だと思います。

さて写真を見ていてなぜか中島みゆきの名曲「時代」の音楽と詩が流れてきました。
抜粋

そんな時代もあったねと
いつか話せる日が来るわ
あんな時代もあったねと

まわるまわるよ 時代はまわる
喜び悲しみ繰り返し
今日は別れた恋人たちも
生まれ変わって めぐりあうよ

まわるまわるよ 時代はまわる
別れと出会いを繰り返し
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変わって歩き出すよ
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変わって歩き出すよ

♪  http://www.youtube.com/watch?v=81mwH170YaU



2083有志17号:2012/03/21(水) 10:53:03
「中学生日記」
NHK名古屋放送製作の地味で真面目な番組が50周年を迎え終了しました。
何気にみた放送が最後のものでした。思い返せば、小さな頃からこの番組が近く
にありました。大人になってからは廻りに子どもがいなっかたので「今時の子ど
もとは」を把握する一つの窓になっていたような気がします。

虐めや性、親子の断絶、薬物、犯罪、そして最後のテーマは「命」でした。
いつの時代でも子どもは子ども、未来という宝物を持つ一方で、悩みや彷徨があ
るものです。

チャネルを回したら武田鉄矢の懐かしい「金八先生3年B組」が再放送されていま
した。偶然でしょう。武田鉄矢はNHKにはちょっと色が濃すぎるのでしょう。な
んとこの番組で閉じ籠もりの兄を持つ虐めの大将が、同じく3年B組の担任教師と
して出演しNHK「中学生日記」の最終回を飾っていました。

名古屋放送は時々良い番組を製作しています。これもそうだったのかもしれませ
んが、寿命というものがあります。今の若者、私にはもうどうにもついて行けな
い世界のようにも思えますが、次なる中学生日記の登場に期待しています。

それにしても「青春のあの日」の皆さんは、舞台は高校生時代ではありますが、
それなりに大きな悩み、屈折をかかえながらも実に伸び伸び、生き生きとしてい
たと改めて感じます。



2084古賀和彦:2012/03/21(水) 11:38:37
おしらせ
記念同窓会報告、雪竹 智氏、草野君江さんの文を「青春、そしてそれから」
に掲載しましたのでご覧ください。「ニューロン・カフェ」→??「青春、そし
てそれから」をクリックしてください。      2840



2085有志17号:2012/03/21(水) 19:26:05
春の高校野球
発熱の為昨日のリハーサルは欠席、大分緊張しているのだろうと思っていた
ら今日の開会式では、落ち着いた、力強い宣誓をしていました。
石巻工代表の阿部主将の顔は実にきりりと、決意に満ちていました。
彼及び彼のまわりでは、昨年の震災で命、生活を奪われるという風景がくり
拡げられたことでしょう。そんな中で練習を続けてきたのでしょう。

「青春のあの日」でも二学年の時の甲子園出場の時のできごとを多くのみな
さんが書かれています。一種国民的行事になっているこの高校野球、自分に
関係のない高校、県、もう飽きた、そんな印象を年を重ねるごと深めました
が、これを見ていると、まだまだ捨てたもんじゃない、と思いました。

「瀬戸内少年野球団」の著者阿久悠は試合の期間、詩を書いていたことを思
い出します。戦後十数年のあの時も今も変わらない何か。(主に)私立高校
の思惑と親の思惑があるとしても、高校野球にはどこか青年男子のロマンが
あります。



2086キメラ17号:2012/03/22(木) 15:58:49
「シネマ名言集」
郵便ポストに「シネマ名言集」がチラシとともに投げ込まれていました。
“OTONA TSUTAYA”とあるからヤマダ電気前にあるあのツタヤのスタッフか
チラシ専門バイトが一斉に配ったのだろう。または新聞販売店でしょう。
開いて見るとなかなか面白い。懐かしの映画の心に残る一言が、映画の簡単な説明
と共に紹介されている。好きであった台詞も今はつまらくなり、そんな変化がある
ことにも気がつきます。その台詞も薄ら覚えのものばかりでした。
心のしわが増えた今、いいと思った台詞を紹介します。製作年度と国を書きます。
題名が出てくるか想像してみてください。

?「組織作りとトンネルを掘る計画が私の生きがいだった。今思い返すと幸せだったね」
63年アメリカ
?「敵と味方をいつも見分けられるってのものでもない。似たようなものだから」
68年フランス
?「あなたは、自分の人生を生きるために生まれてきたのよ」
65年アメリカ
?「一日の最後におしゃべりをしたいのは、君なんだ」
89年アメリカ

台詞の雰囲気が映画全体を思い出させます。
日本人が翻訳したのでしょうが、それはそれで、なかなか味のあるものになっています。
好きな台詞は年齢と共にまた変わっていくのだと思います。



2087万理久利:2012/03/22(木) 23:01:45
「肥と筑 第二十回」評の1
二十回続けるということ

 今回もてんこ盛りの回となりました。てんこ盛りと感じるのは歴史音痴だから
なのかもしれませんが、“おもしろそうなもの”のてんこ盛りと感じたことは事
実です。二十回とありますが、一回々手抜きのない内容でページ数もあります。
それがなんと同人に参加してから1度も休まず続けていることにも驚かされます。
歴史の広さ、深さ、複雑さを考えれば、百回、千回でも終わらないのかもしれま
せん。昨年だったでしょうか、久しぶりに読み直した陳舜臣著「阿片戦争」は上
中下と文庫本3冊合計約2000ページに渡る長編歴史小説でありました。
 当初は評者にとって、取っつきにくい作品でしたが毎回読破を続け、そして質
問に著者自身が丁寧に答えてくれるというシステムの面白さも加わり、この作品
を楽しむ、といった変化が生じてきました。門をくぐれた、といった感じでしょ
うか。玄関はまだ先です。

 著者は順番、繋がりを追ってこの物語を綴っているように思えますが、毎回テ
ーマや世間や、身近で話題になっていることをうまい具合に取り込みます。それ
があるので、歴史音痴だからこそのしんどさをはねのけてくれているような気が
します。それに興味をもち先に進むのです。歴史考証と推論だけでは、論文の世
界になってしまい、評者にはお手上げかつ期待はずれです。
 今回はひょんなことから知った佐高11期の牟田さん、そして櫛田宮、それが
今放映されている大河、平清盛へと繋がり、人の流れと土地、神社、祭り等々と
その長い時をかけた流れの面白さが感じられます。そこには神話も徐福も出没し
ます。古賀姓にもつい目が引き寄せられました。題の「肥と筑」に戻るのです。

 ここまでが門の中にはいれたのかな?という実感です。人、土地(地理)、物、
祭り、経済、言語、古今東西のものを見つめて、繋げてはばらし、そして繋げる、
そんな大変な作業はやはり好きだから著者はやっているのだと思いますし、引か
れるだけの面白さ、素晴らしさがあるのかと思います。二十回がそれを表してい
ます。前置きが長くなりました。次は後藤家の茶の間の世界、歴史の紐解き世界
に入っていこうと思います。正式な玄関は入れずとも、茶の間にお邪魔します。
????????????? つづく
3004



2088古賀和彦:2012/03/23(金) 14:28:24
おしらせ
記念同窓会報告(K03)交流部 嶋田 邦子(旧姓 久原)さん
同窓生寄稿(06)河北 シズエ(旧姓 畑瀬)さんの文を「青春、そしてそれから」に掲載し
ましたのでご覧ください。「ニューロン・カフェ」→??「青春、そしてそれから」をクリック
してください。               2911



2089戯評28歳:2012/03/23(金) 17:42:13
同人誌新用語大辞典
観察好き、嘘発見好き、日本語好きの方から、同人誌掲示板の誤字脱字、誤用、
新語、造語リストを寄贈していただきました。これまた、たぐいまれなる奇天
烈さ、人差し指で携帯メールを目くら打ちする若者に負けない素晴らしい新語
が登場しています。法律辞書であれば三省堂「模範六法」、国語辞書であれば
「新明解」と同じような用例も記載、分析も添付されています。現在戯評にて
公開中です。

もちろん戯評もNCも対象になっています。現在、一般公開するか検討中との
ことです。28歳も受け取って見た時、これは一種の「芸術」だ!! しばら
く笑いが止まりませんでした。

自分ではなかなか気づかないものです。他山の石、身から出た錆、そんな言葉
もありました。まずは、自分の拙い日本語を今からでも切磋琢磨していきたい
と考えています。他言語にはとても手がだせません。理由はただ一つ、
「日本人としてまず日本語から」です。

この辞書の名前「他山の石辞典」がいいかもしれません。
「戯評」は現在、新辞典でちょっとした炎上です。



2090有志:2012/03/24(土) 13:25:34
青春のあの日#01
「甲子園よ今一度」    八谷 公男

はつらつとした選手宣誓を見せてくれた石巻工は残念ながら1回戦で負けてしまいましたが、その試合っぷりも同じくはつらつと、最後まで粘り強さがありました。
古野さんの神宮早慶戦観戦、佐高甲子園出場の際、慶大応援部の指導も受けたことを思い出しながらあの頃に自然と気持ちも体も戻っていく、そんなお話を読んだ後、野球部の方を探しましたら、いました。リストNo.1 背番号はなんばんだったのだろうかと、つい想像しました。

今から53年前?佐高野球部員として、当時29年振りの甲子園出場を果たし、翌年は善戦したものの鹿島高に敗れ代表にはなれなかったこと等、文中に公立高校の名前がたくさんあがってきますが、当時は全国的にそんな傾向にあったのでしょうか。近年の甲子園の顔ぶれは私立高校がずらり、優勝となればますます野球有名私立高校ばかりが目立ちます。私立校は練習体制が整っており、授業、試験などについても融通がきき、もちろん用具も設備環境も公立と比べ潤っていると思われます。当時は今ほど私立校とのハンディはなかったかと想像しますが、著者が書いているように、佐高野球部は、居眠りも内職も見逃してくれるおおらかな校風が、練習する時間を作ってくれ、応援してくれる廻りの仲間たちの力もあって、ハンディキャップをはねのけたのでしょう。

それから数十年後、兄弟校?佐賀北校が奇蹟の夏の優勝を果たし、佐高(西)のみなさんはさぞや狂喜したことかと思います。連綿と続く佐高球児魂がむくむくと花開いた優勝だったのだと思います。球児にとって甲子園がどれだけあこがれの場所、そしてとりまく人にとっても、自分達の夢をかける場所なのではないでしょうか。
野球狂になった分だけ、その思い出が以後の生き方に少なからずの影響を与えているような気がしました。野球だけでは無く、当時没頭したいろんな狂です。



2091万理久利:2012/03/24(土) 22:49:57
「肥と筑 第二十回」評の2
てんこ盛りと前回表現しましたが、著者は今回はナビゲーター、後藤家の長、
英夫にポイント(項目)を述べさせわかりやすくまとめています。読み進む
とそれぞれが繋がりを持っていることがよくわかります。
・先ずは、神崎の櫛田宮
・或いは、壇ノ浦で沈んだという神劔
・次ぎに、平家の盛衰と厳島神社について
・さらに、筑後川下流域に特有な地名、牟田と古賀〔以上作品より抜粋〕

「眠たい」「聞き慣れない言葉だらけ」「知識のひけらかし」そんな読者
の有声、無声を聞き取って挿入したのかと思います。頭を3文字で統一し流
れを感じさせる工夫があります。

櫛田宮を巡って
 評者は幼少の頃より佐賀によく行っていました。その都度各所を訪ねた記
憶はありますが、櫛田宮は記憶に残っていませんでした。神崎、小城はその
名は覚えています。
 吉野ヶ里の他にも“ヶ里”とつく地名がたくさんあることを知りました。
関門トンネルを越えると鉄工所の街並、しばらくするとだだっ広い畑、畑、
水路の佐賀。蓮根畑にも〔条里制〕が潜んでいるのかと思いました。
 11期牟田さんがなんとここの宮司、現在放映中の清盛にもつい関心が向
きます。あの映画少年だった牟田さんの先祖は本告を通して、ヤマトタケル
に繫がるかもしれないとの話は実に面白い。それを固める考証をしているか
らもっと現実味が出てきます。
 櫛田宮の派出所的なものとして博多の櫛田神社がありいずれも清盛が日宋
貿易の一拠点とした場所でもあるとのこと、貿易からたくさんの富を得るこ
とができたと同時に、異国の文化、知識も入ってきたのだろうなあと思いま
した。海運と言えば、瀬戸から兵庫まで、広く場と流れを作ったのにも驚き
ました。楠の木もこの流れで神戸、神奈川まで広がったのかもしれません。
 祭司と武力との繋がりについても触れています。時代時代でどちらからと
もなく利用し合い合体したり、明確に分けたりしたようです。映画少年牟田
さん、どうみても軍事力、支配、権力とは遠いなと思う理由も理解できるよ
うな気がしました。
      つづく
3004



2092万理久利:2012/03/25(日) 13:28:31
「肥と筑 第二十回」評の3
壇ノ浦で沈んだという神劔
三種の器の一つ。他の玉も鏡も現代においてどんな意味かあるのだろうかと
少し思います。形代と本体について、これも現代科学の力を持ってすれば製
造年代、おおまかな製造地等の“物のDNA鑑定”は可能なはずで、宮内庁、
文科省?管轄は不明ですが、果たして行ったのだろうかなどと考えてしまい
ます。

三種の器は連綿と続く皇室の証、天皇は象徴とされたけれど、この三種の器
も皇族であることの象徴なのでしょう。格式のある家に生まれたわけではな
いので、そのあたりどうでもいいではないか、とつい思ってしまうのも事実
です。ともかく源平合戦の頃は権力、地位を虎視眈々と狙う人間には重要な
ものであったに違い在りません。 劔が当時熱田神宮にあったとして、安徳
天皇のものが偽物だったとしても、問題は安徳天皇そのものだったと思いま
す。壇ノ浦で例え偽物でも共に沈んだ、こんな話が悲劇、哀れを感じさせら
れ好まれるのでしょう。
それでもも一つの仮説、安徳天皇は小舟に乗ってくるめの豪族藤吉種継を頼
り、その後荒木村白口で28歳まで生き延びという説もなかなか興味深いも
のがあります。

唐突ですが、「なんでも探偵団」という番組に三種の器のうち一つでもまた
は三つ揃いで出したら、値段はつくのでしょうか。いつもの鑑定士も、さす
がに本物かどうかはわかりますまい。まずは出品禁止コードにひっかかるの
でしょう。不謹慎な発想でした。


平家の盛衰と厳島神社について
平家と近畿そして九州の地が縁深いものであったことを改めて感じます。
NHK大河も重なりました。日宋貿易の始祖が清盛だったことも記憶の底に埋
もれ、驚いている始末です。厳島神社も、兵庫の大和田泊も、櫛田宮もみな
海運でつながり、祭神でつながるという事実、その奥にあの徐福の存在もあ
る。神器の歴史を天照大神に遡るとすれば、徐福、渡来文化の影響も受けた
のではないでしょうか。三の拘りは徐福が表向き渡来した三つの宝を探しに
きたことにあるようです。底筒、中筒、上筒三柱の神様を祭る海神族ゆかり
の元住吉神社の話も徐福との関係を感じてしまいます。

清盛は日宋貿易を大いに推進しながら、鉄を利用する武器への関心、準備は
しなかったのかと思いました。清盛について知識が薄のでよくわかりません
が、彼は武器より文化の交流、経済の発達そちらの方に関心があったのでし
ょうか。そして当時の東の源側には、徐福の力(知識)は及んでいたのでし
ょうか。気になるところです。


筑後川下流域に特有な地名、牟田と古賀
著者お得意の文献と文字のヨミからその由来を説き明かしています。
私の両親も有明に近い場所出身、姓もなるほどの名前です。ともに海神族の
ようです。そこにもまた徐福の影が。渡来したとき船上からみたのが広々と
した豊かな平野、陸、クガ、コガ、お見事です。牟田は湿地を表すといいま
すから幼い頃みたあの蓮根畑となぜか繫がります。
年を重ねると、以前気にもならなかった自分のルーツのようなもにも関心が
向くようになりました。これまで生きたそれなりの総決算と次なる人生への
準備なのかもしれません。ムツゴロウと右船漕ぎの共通性が長江にあること
も、人と文化の流れを感じさせる話でした。
   了
3004



2093万理久利:2012/03/25(日) 22:22:48
「肥と筑」著者の後記について
 評をやっと書き終えて、もう一度著者後記を開いてみました。
 今回の作品は全部ここに集約されているような気がします。
縁(えにし)の不可思議さ。文字、紙、鉄から始まり、宇宙ロケットを
飛ばし、iPS細胞、ヒトクーロンまで考え出すようになった人類ですが、
先端科学では計り知れない縁の存在力を感じました。
 一番速いといわれ続けた「光」も、あの「ニュートリノ」が疑問を呈
しています。それでも縁というものは、発見や、技術とは別な所で淡々
と深く悠久の時に息づいているような気がします。
 縁を感じ取る著者は、誰よりも考証、論証を重んじる科学少年でもあ
ります。そこがまた面白い。
 「肥と筑」が重く、眠たく感じる方がいたら、惹き付けられた方はも
ちろん、是非最後に著者後記に立ち寄ってみてください。冊子末尾、ま
たは電子図書「作品集」末尾に載っています。



2094有志:2012/03/26(月) 11:21:11
青春のあの日#8
「青春の汗の臭い」       本告 尚幹

今回の「肥と筑」に櫛田宮、及びその宮司の家系として、本告姓と牟田姓が登場しました。
本告家は建長元年(西暦1249)年、鎌倉幕府から正式の命を受け櫛田宮の宮司に補任されたという家系ですが、元寇の頃からは武家へと変容し、宮司職はその分家の牟田家に譲ったそうです。「青春のあの日」の#39の牟田元明さんは、偶然にも、この櫛田宮の宮司職を受け継いだ牟田家の方でした。
同じく櫛田宮からの連想で、#8の本告尚幹さんを思い出しました。本告姓は昔から続く由緒正しい姓氏であり、何処にでも有る苗字ではありませんから、この方もまた、櫛田宮にまつわる方だと思います。その勢いでもう一度「青春のあの日」を開いてみました。

どうやら剣道を幼い頃から嗜まわれていたようです。剣術と神社との関係はよくわかりませんが、本告氏が武家の方向へ進んだのなら、剣術とは繋がりがあるのかもしれません。在校中には華々しい活躍はなかったようですが、やはり熱を入れた分何らかの形でその後の生き方に影響したのでしょう。練習後のうどんに饅頭、その景色はよく想像できます。大学周辺と同程度とまではいわなくとも、高校の周辺にはそれなりの食べ物屋があるものです。2年の時に3人の女子が剣道部が始まって以来の初入部、部室が綺麗になったと書いてある箇所では思わずニヤリ。想像ですが、嬉しい一方、やはり女子は不要だ、その両方の気持ちを持った男子部員もいたのかもしれません。これは差別の問題とは異なります。

ホテルマン、櫛田宮に関係あろうとなかろうと今の時代は自由です。映画少年であった牟田さんも自由のおかげ、“あの日”の佐高には、この自由の空気がみなぎっていたように思えました。

注)表題横の#数字は、掲示板掲載リンク先「青春のあの日」に掲載され
ているリスト(同窓生寄稿)の該当作品の通し番号です。



2095同人α総務:2012/03/26(月) 13:08:31
お知らせ
本日26日よりα30号「天使ごっこ・悪魔ごっこ(8)3月」
の評が始まりました。
最終回かと思いましたが、まだ続きがあるようです。

合わせて著者の写真とコメントを「ポートレートとコメント集」に掲載しました。
みすぼらしい著者の姿が映っています。

4月1日(日曜)まで。末尾に3005をお願いします。



2096長岡曉生:2012/03/27(火) 11:05:15
[肥と筑]評のお礼
期間を越して仕舞いましたが、書かせて貰います。

◆万理さん
色々と書いて戴きました。次回作を続けて書く元気が出てきます。
★中島みゆきの名曲「時代」←著者の写真とコメントを見て読んで
思い出の写真の感想に、「時代」の詞を添えてくれて有り難う。
この歌は、私の大好きな歌です。色んな歌手がcoverして歌っていますが、彼女の歌には敵い
ませんね。彼女のあの突き放すような奔放な歌い振り、それでいてしっかりと豊かな倍音を
蔵しているあの声、何とも言えない魅力があります。

★評の1
11期牟田さん、櫛田宮、平清盛、古賀姓間の繋がりを、万理さんが指摘して呉れました。
11期の皆さんの「青春のあの日」の復刻は、万理さんと古賀さんの音頭で始まった仕事、
櫛田宮は、私が以前に取り上げた題材、平清盛は、現在放映中の大河ドラマの主人公、勿論
古賀姓は、αの主宰者の姓。これらの繋がりは、入会直後「肥と筑」を書き始めた頃には、
思いもかけなかった不思議な縁でした。
なお、櫛田宮には、本告氏・牟田氏の外にも執行氏が関わっており、その子孫の執行さんは
佐高の11期にも13期にも、名簿に名前が残っています。

★評の2
櫛田宮と海運の繋がりについては、私も当初気がついていませんでした。
しかし、祭神のスサノヲは、元もとイサナキから海を支配することを命じられた神ですし、
三人の娘の宗像三女神も海上交通の神、なかでも次女のイチキシマ姫は弁天様として各地で
祀られています。この線をたどっていくと佐賀から筑後川を遡り瀬戸内海へ抜け、神戸・大
阪・京都へ進んでいく道が見えて来るのです。
 船材で見ると楠は神埼を擁する佐賀県と、大和田泊の神戸を擁する兵庫県との県木であり
 タタラ関係で見ると櫛田宮のある佐賀県から、同じく広峰神社のある兵庫県の製鉄会社に
数多くの人が働きに出ているのは、偶然とは思えません。

★評の3
・神劔(天叢雲剣)について
安徳天皇は、実は龍神(この場合は八俣の大蛇を指します)の生まれ変わりであり、神劔と
共に海に沈んだのは、実は元々自分の物であった神劔を取り返しに来たのだ、と言うお話も
平家物語に残っています。面白いでしょう。
・清盛は鉄剣に興味を持っていたか
実は、日宋貿易で日本側からの重要な輸出品には、日本刀が含まれて居ました。比類のない
その切れ味が、宋では驚嘆の眼で迎えられていたのです。
スサノヲの頃の鉄剣は諸刃の直刀でしたが、清盛の頃の鉄刀は、馬上でも抜きやすい騎馬戦
用の片刃の曲刀に成っていたようです。同時期の源氏には髭切・膝丸という刃長2尺7寸の
兄弟の宝剣が有りました。この長さは、江戸時代の太刀の定寸2尺4寸より3寸長めです。
一方、平家については小烏丸という重代の宝剣が伝わっていました。この刀は、刃長が2尺
1寸で、先端から半ば以上が両刃であり、鍔もとで湾曲するという、昔ながらの直刀が曲刀
へと変る途中の中間様式の刀です。
・古賀姓について
古賀姓には、その先祖が漢の高祖であるという伝承が残っています。
漢の高祖といえば、子孫の後漢の桓帝・霊帝の統治期の西暦146年〜189年は、飢饉で
国土が荒廃し、この期間に国外脱出した人たちが日本に渡来したという可能性があります。
因みに、徐福の出航は西暦前219年とその後の都合二回で、三世紀以上も前の秦代ですが
漢代になると、周・秦時代には範囲が限定されていた鉄器は広く普及していたようです。
ところで、筑後川の下流に面する佐賀県三養基郡の寒水(しょうず)川沿いには、上流から
綾部神社・物部神社・葛城一言主社・大己貴(おおなむち)神社という砂鉄利用のタタラ製鉄
関連の神社跡が連なっています。綾部は漢部の別表記で、いずれも「あやべ」と呼びます。
実際に、この一帯は製鉄を業とする漢部の居住区でした。
ちなみに、上述の源氏の宝剣髯切・膝丸の刀工は、筑前国三笠郡の出山というところに住む
唐国の鉄細工とされています。唐国とは中国の通称で、筑前国三笠郡とは今の福岡県筑紫野
市を指します。この辺りにも漢部(綾部)の製鉄技術が伝わっていたのかも知れません。

3004

2097赤松次郎:2012/03/27(火) 20:24:39
肥と筑 第二十回の感想
「肥と筑」ももう二十回という長編になった。初めの頃はその主旨が掴めなかったが、この
頃はこの有史以前の日本人のルーツ(渡来人)について、膨大な資料と推論を縦糸横糸とな
し、縦横に織りなす織物に少しづつ確かな模様が絵となって見えてきたような気がする。
その論拠を見ていると、門外漢の私には民族の生業や移動や生活についての追跡には、祭政
一致であった古来の社会での精神性のシンボル、すなわち神社の系列を探すことが有効な手
段であることを教えられた。確かにそれは一つの民族の足跡を現している。

そのシンボルの最たるもの、天孫降臨のとき天照大神から歴代天皇に授けられてという三種
の神器について、私なりの疑問が浮かんだ。八咫鏡(やたのかがみ)、八尺瓊勾玉(やさかにの
まがたま)、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ、草薙の剣:くさなぎのつるぎ)が何を象徴
しているのだろうかという謎めいた思いである。
私の勝手な推論として、まず次のようなことの象徴ではないか。
 1.鏡は己の姿を写す道具、すなわち他者の目で己を見るということから客観的な論理
  的な思考→知恵・知識を表す。
 2.玉は胎児の姿や心臓の形を思わせることから→命、生命の源を表す。
 3.剣はまさしく世の中を統一する力を表す。

またその形から推論すると
 1.鏡は→円をなし完全に安定した空間・統一された社会を表す。
 2.勾玉は→放物線、双曲線、螺旋の形で収斂または拡散・発展のベクトルを表す。
 3.剣は→エクスカリバーやデュランダルのようなまっすぐな剣の直線は、人間に
  むかってなされる神の啓示、あるいは民衆の神への思慕を表す。

ちなみに儒学的な解釈では、鏡→知、勾玉→仁、剣→勇を表していると解釈したというが、
どうしてそのように解釈されたか、詳細についてはまだ調べていない。これは何事も疎かに
しないで調べあげる著者に頼る他はないと思っている。
また、コーヒーブレーク(ブレークコーヒーではない)で語られる身近な故郷の地名や友達
の家名などの話題は、いままで近寄らないでいた歴史に対する私の興味も増すようでありま
す。
3004



2098神野佐嘉江:2012/03/27(火) 21:46:44
天使ごっこ・悪魔ごっこ合評
 ざっと次のような点が注目され、感想を持ちました。
1.秀と晶と交互に語る。(拙作『人の像をした美しい青い地球』もこのようにしようかと  思いついたたところでした)
2.沈丁花がテーマのようになっている。(目新しい。当方が知っているのは、長文にスケ  ッチのように短く入っているのみです)
3.臨床心理士に詳しい。(僕にとって珍しい世界で楽しくなりました)

2099有志:2012/03/28(水) 11:07:32
青春のあの日#7
「いろいろゴメンナサイ」    古賀健詔

 神崎・櫛田宮をめぐり、牟田 本告姓と続きましたが、筑後川下流域にみられる古賀姓にも立ち寄らねばと、この印象に残った「ゴメンナサイ」を思い出しました。

 “粒ぞろいの美少年揃い”だった柔道部での逸話が満載です。“文化的教養地区”にあったという道場、さぞや文化的かと思いきや。
 ファイアーストームでやっと背負い投げ?をし柔道部員たるアイデンティティーを初めて認識したようです。その後も実に文化的です。握り飯泥棒の話はもちろんですが、腹ぺこ青年たちの栄城会館の一室での鍋焼きと飲酒ときました。「いもんこば呼んでこい」この“いもんこ”は生活指導教官か校長の渾名なのでしょうか。先生たちもこの日だけは目をつぶり、自分も若返りいっしょに楽しんだに違いありません。羨ましい限りの風景です。

 そう言えば「柔道」が中学校での武道必修科目に入ったとかで、事故を防ぐべく、柔道を嗜んだことのない先生が秘かに柔道を習っているそうです。中には柔道経験のある校長、道場の先生までくりだして、秘かにではなくなりふり構わず、じっくりと教師指導をしているそうです。
 入部当時は受身の練習ばかりさせられた、と書いてありましたが、必須科目に向けての校長も道場の先生も受身に重点を置いていました。ある日突然、民主党国会議員になった“やわらちゃん”は知っていますが柔道はよく知りません。剣道や弓道でもいいのでは?と思いましたが、用具や場所の問題があったのでしょう。柔道は身ひとつです。
古賀さんも柔道が必修科目になり、昔とったキネヅカがさぞやむずむずされているのではないか、そんな想像をついしてしまいました。



2100長岡曉生:2012/03/28(水) 13:10:43
[肥と筑]評のお礼の2
◆赤松さん
色々と、ユニークで面白い解釈を、有り難うございます。
少し、私なりに今回書き足りなかったことを補足してみたいと思います。

★三種の神器について
剣・玉・鏡を祭に用いるのは、江南の少数民族に良く見られた宗教的習慣だったそうです。
これは、天孫族が南方系だったという非常に強力な証拠です。
三種の神器の中でも、八咫鏡と八尺瓊勾玉には、八という数字が象徴的に使われています。
この八は、八坂神社・八王子・斉州八神を介して、スサノヲに繋がっています。
この八を尊重することは、呉王の末裔、扶余族の子孫である満州族にも結びつくのですが、
機会があったら、是にも触れてみたいと思って居ます。

3004

2101万理久利:2012/03/29(木) 08:55:49
大川栄策
あの「目ン無い千鳥」「さざんかの宿」を歌った、箪笥をかついで登場、鼻の穴
を全開にしていた懐かしの演歌歌手です。久しぶりでその姿をテレビで目にしま
した。我が家に初めて来たお嫁さんが大川の人で、なぜか当時大川栄策で盛り上
がったことを思い出します。顔は決してハンサムとは言えませんが、木訥として
いかにも真面目、うまく立ち回れない、嘘がつけない、歌が大好き、と皆人柄が
気に入っていました。ネットで調べたところ、

本名:荒巻逸造
別名:筑紫竜平
佐賀商業卒業とありました。

芸名“大川”は生まれ故郷の名ですが、本名、別名もなかなか含蓄があります。
こんな寄り道をするのも「肥と筑 第20回」の後遺症でしょうか。
名前、地名、そんなところにたくさん長い歴史の糸が絡み合っているようです。
九州、とりわけ「肥と筑」は他県、と比べてもその遡り度が深かそうです。
「神野佐嘉江」さん、このペンネームも神様、平野、佐賀、海、川、水路、
サカエル、次々と土地の匂いが感じられます。ああこれも後遺症だ。

♪ 目ン無い千鳥  http://www.youtube.com/watch?v=B1tOXFV2jO4



2102古賀和彦:2012/03/29(木) 14:07:41
おしらせ
同窓生寄稿 35 古賀 閏子(旧姓 安武)さんの文を「青春、そしてそれか
ら」に掲載しましたのでご覧ください。            3078



2103万理久利:2012/03/30(金) 11:42:01
キューバにローマ法王ベネディクト16世が
キューバにいる法王をテレビで見ました。あの大きな足元まである白い大きな衣装
を着て、30万人もの人を前にハバナでミサを行ったそうです。あのカストロも画面
に映っていました。ゲバラと違ってこの人は長生きです。

キューバと言えばスペイン、スペインといえばカソリック、カソリックといえばバ
チカン、訪問もおかしいことではありませんが、歴訪前、ローマからの専用機内で
記者会見した法王は、「マルクス主義が現実に即していないのは明らかだ」「教会
は良心や宗教の自由に貢献したいと願っている」と述べ、同国の民主化を促す姿勢
を示していたとありますが、かつてここを植民地化したのも教会がらみの西欧の力、
訪問も、人道という見地からであればいいのですが、なんとなくおかしく感じてし
まいます。

比較にはなりませんが、つい我が国の象徴天皇を考えてしまいます。もちろん現代
においては生き神だの、神の代理人だの、そう思う人は殆どいないと思いますが、
政治問題、勿論教会の普及充実にもどんどん発言していく法王と、ひたすら手を握
り、目をみつめ東北の被災地を廻る天皇、どちらが良い悪いではありませんが、比
べ眺めると西欧とアジア(日本)の決定的な違いのようなものを感じてしまいう自
分がいます。
ブータンとキューバ、なぜか興味ある国です。



2104万理久利:2012/03/30(金) 13:22:11
「沈黙を大切に」
つづけてローマ法王のお話です。
「沈黙を大切に」
これは30号テーマ提供者の台詞ではありません。ローマ法王が今年初め
「世界コミュニケーションの日」に向けて語った言葉です。

法王は検索サイトやSNS【Social Networking Service】依存に警鐘を鳴ら
しています。インターネットで答えを探したり、ネット上に自ら発信した
りするばかりでなく、より深く理解し合うために「沈黙」を大切にしよう
―と述べ、安易にネットから答えを求める現代の風潮をいさめ、黙考の大
切さを説いています。

「途切れることのない問いは、人々の落ち着かなさを表している。うわべ
だけの意見交換では人々は安らげない。神は沈黙の中で語られる」とくぎ
を刺した、とありました。

言葉を正確に知らない、古い言葉は勿論新しい言葉にも疎い私は、広辞苑、
現代用語辞典、古語辞典、漢和辞典以上にネットの検索機能を愛用してい
ます。ネットを活用した文芸同人にも参加しその掲示板にこのように投稿
をしています。それが会話、反応、返事をを求めているかと言えば私の場
合はそうではない、一種の自分との対話のような気がします。本当に便利
な時代になったと思いますが、友人からは、ネット情報全てを信用するな
最後は自分で考えろと言われます。

今朝携帯電話依存の子ども達を扱ったニュースが流れていました。携帯も
沈黙に堪えられない子ども達、チャットにはまる大人も、その一面を良く
表していると思います。活用はいいのですが、溺れてはいけない。人から
離れ、沈黙の中で自分で自分をみつめ、考えることから逃げてはいけない
と思います。バチカンは未だにあまり好きになれませんがこのメッセージ
はおしゃべり好きな私にはなかなかの警鐘だと思いました。



2105赤松次郎:2012/04/10(火) 07:15:21
エイプリルフールに語る真実
◆今日から太陽は西から昇り東に沈む。
◆今日から逆さ時計を採用する。
◆今日から嘘をフィクションと呼ぶことにする。
◆今日から沈黙をやめ饒舌に徹しよう。
◆今日からひけらかしと自慢で紙面を満たそう。
◆今日から天国への階段を組み立てよう。



2106マリアンタ:2012/04/11(水) 04:42:40
ブエノスたるです
おはようございます。
やっと日が西から昇りました。新しい月を迎えました。
いつもの場所の地下深く突き抜けたあたりで楽しんでいるところです。
本日はイソップのオオカミ来た来た少年もいきいきします。

うそをつく理由。
(1)相手のためを思ってつくうそ(ほめあげる等)
(2)その場から逃れたいからつくうそ(嘘の上塗りも)
(3)うそをついていることに本人も気づいていないうそ
(4)相手を陥れるためのうそ
等々思いつくままに書き上げてみましたが、困りものは(3)でしょうか。
今日は楽しむうそです。



2107長岡曉生:2012/04/12(木) 03:58:33
天使ごっこ・悪魔ごっこ(8):評
★秀と晶との再会
秀がインドへ、その後に晶が香港へと日本を離れることによって接触が途絶えていた二人の
久しぶりの再会は、奇しくも同じ病気で入院することで始まった。二人が知らず知らず相手
を思い募った結果が、心の奥底で共鳴・増幅し肉体的変調を来したのであろうか。あるいは
二人とも、是による再会を予感していたのだろうか。不思議な巡り合わせである。

★プロット開始の意外性
冒頭の「最後の面接を終えた秀は」の書き出しは、秀と医者との面接かと思わせたが、実は
秀が臨床心理療法士として受け入れたクライアントとの面接であった、という設定が面白い。
さらに、このクライアントが晶の知り合いから紹介された相手であり、しかもかつての晶と
同じ振る舞いをするという絶妙な緒を成しているのである。

★晶の母の沈黙(?)
秀が、晶の母親の沈黙(?)をクライアントの子同様の症状かも知れないと見立てた部分、
これに先立つ段との脈絡が良く解らない。私が見る限り、前段での母親は晶に対しては寧ろ
饒舌であるように読めるが、夕食の時には本当に緘黙になるのであろうか。

★エリックサティのジムノペディ一番
この曲も確か秀と晶との共有するもので、今まで事に触れ表に出てきた。いい話である。

★晶はいつもどこか一つ不可思議で平常でない何かを置いていくのが好き
ごもっとも。何せ、この主人公は飛ぶことが滅法好きな人だから。
折角だから、私の大好きな[El Condor Pasa]をGeorge Zamfirのパンフルート演奏で
お聴きあれ。飛翔に最適ですよ。
  http://www.youtube.com/watch?v=_MKX2rhpHhU&feature=related

★秀と晶
世俗的には即かず離れずの淡い関係、それでいて深いところで結ばれた二つの魂。
この先、一体どうなるのか。人ごとながら、今後が気になる話である。

★校正漏れ
p65、9行目:晶はそんな積極的、行動的で、決断力のある妻を、・・・・・」の冒頭の晶は
      正しくは、秀ですね。校正漏れでした。

3005

2108赤松次郎:2012/04/02(月) 09:41:56
天使ごっこ・悪魔ごっこ(8)三月 を読んで その1
「日比谷でおりて、階段を上り地上にでると一気に視界が開けた。
公園の門のどまん前だ。「あれ、ここどこかな。ひょっとして
あそこじゃない?」私がつぶやくと天使君が大きな声で「そうや、
君が来たかった所や」私より感動して答えた。私もそれに合わせ
て大きな声で「やっと見つけられたね」と叫んだ。真っ青な空、
都会の真ん中というのに車は少ない。そうか、今日は休日だった
んだ」という短い行の区切りで書かれた第一回の文は、散文詩的で内容も謎めいていて、隠
喩の森に誘い込むような展開の早い書き出しだった。しかし最近は晶と秀のとの関係を身辺
の自然や家族関係などの様子と心理的な模様を緻密に描ききっている。それだけ違ってきて
いることは作者がその作風の変化に求めるところがあるのだろう。私はどちらの作風も良い
いと思っている。しかし一つの物語として見るときに、その変化が疵にはならないだろう
か。

悪魔ごっこを演じる晶と天使ごっこの役目の秀、社会の中で生きている姿は確かにその性格
は描き分けられている。恨みや悔恨や弱みに浸る人間を観察し尽くすことに長けた晶、世間
に染まらずただひたすらに真理を求め続ける秀。それでいて深いところで共有するものがあ
り、惹かれあっている。これはまさに善と悪、慈悲と無慈悲の二面性を持つ絶体神のよう
な、晶の意識の物語ではないだろうか。
3005



2109同人α総務:2012/04/02(月) 12:24:48
お知らせ
本日2日よりα30号、神野佐嘉江著「冥界から覗く」
の評が始まりました。

合わせて著者の写真とコメントを「ポートレートとコメント集」に掲載しました。
年齢不詳、宇宙審議官?凛々しい著者の姿が映っています。

4月8日(日曜)まで。末尾に3006をお願いします。



2110赤松次郎:2012/04/02(月) 14:49:20
天使ごっこ・悪魔ごっこ(8)三月 を読んで その2
秀が臨床心理士という職業もまたこの物語の深層に流れる心理描写の効果を高めている。
臨床心理士という国家資格はなく、臨床心理専門職大学院認証評価機関が認定する民間資格
であるらしい。ちなみにインターネットによると「臨床心理士は、臨床心理学を学問的基盤
とし、相談依頼者が抱える種々の精神疾患や心身症、精神心理的問題・不適応行動などの援
助・改善・予防・研究、あるいは人々の精神的健康の回復・保持・増進・教育への寄与を職
務内容とする心理職専門家である」とある。

そしてユングの系統をくむ河合隼雄は「箱庭療法」という方法を取り入れた。複雑な概念や
言語の構成が苦手である患者に箱庭をつくらせ、遊びや象徴的な表現の中からその人のとら
われている原因を探り出すことにあると思う。しかし「箱庭療法」がどのような形で直接病
気の治療に役立つのか私には判らない。心理上の隠れた原因により患者の行動がなされると
判った段階で、いろいろの治療方法が別にあるのだろう。この分析・解釈の仕方はフロイト
の夢判断と同じなのだろうか。とにかく秀の患者とずっと以前に晶と遊んでいた子供の不可
解な行動を結ぶつながりが二人にはあった。

その他にも二人の間には沈丁花の香りが、バロック音楽の通奏低音のようにこの物語全体に
漂っている。それは丁度「それから」の代助と三千代が若いときの出会いでの印象に残った
百合の強い香り、彼等が再び会って共に暮らそうと決心した時にもまたその香りが強く意識
されたように、二人の意識の底に流れている。晶と秀の間にもまた沈丁花の香りが、百合の
香りと同じように、これから起きる異変を予感させるような暗い不安を表現するのに効果的
であると思った。作者は回を追うごとに豊かな表現力をつけているようだ。
3005



2111万理久利:2012/04/02(月) 20:58:39
「天使ごっこ・悪魔ごっこ」神野さん評のお礼とお答
お忙しい中、早速の感想恐縮です。

ご指摘の三点について簡単に
1.秀と晶と交互に語る:
 どのような形で二人の会話を入れていくか考え込みました。本好きではありますが
 いざ自分が書いて物語の登場人物に会話をさせるとなると戸惑います。二人は遠く
 離れて生活していますし、時間も時に吹き飛びます。いなくても、場所、時間がず
 れていても繫がっています、そんな流れのつもりなのですが…。
 「…青い地球」が楽しみです。
2.沈丁花:
 沈丁花は幼い頃から実家に植えられていました。記憶とともに登場する物の中にま
 たは記憶を呼び起こすものに音楽、音、匂いがあります。特に私には効果があるよ
 うです。植物の匂いであれば、暗闇でも感じるもの、沈丁花の他に、金木犀、梅、
 クチナシでしょうか。『香水』パトリック・ジューキント著、なぜかこの強烈な?
 作品を思い出しました。
3.臨床心理士:
 大分前のことになりますが、交通事故にあった下半身不随になった少年の心のケ
 アーに仕事上関わり、こんな職業があるのだと思ったものです。心理士はクール
 でかつ優しい女性でした。心理学については学生の頃より興味津々でした。

※詳細その他、以降の他のお答とも重なる部分があるかと思われます。
3005



2112万理久利:2012/04/03(火) 08:18:05
「天使ごっこ・悪魔ごっこ」長岡さん評のお礼とお答
微震続く中恐縮です。パンフルートによる[El Condor Pasa]の紹介ありがと
うございます。コンドルになってアンデスの空を一回りさせてもらいました。

★プロット開始の意外性
先の神野さんへのコメントでも触れましたが、臨床心理療法士という職業に関心が
あります。精神科の臨床医師も含めて、人の心を探る仕事にはわくわくします。
子どもの行動は目をみはるものがあります。自分もずっと昔、子どもだった…。
勢いで出だしに持ってきたのかもしれません。創作技法などはこれっぽちも身に着
いていませんので。

★晶の母の沈黙(?)
小学生の男の子は言語能力に特別な問題があるわけではなく、話せないわけでもあ
りません。〔選択性緘黙〕は、特定の生活場面において、会話すべきと期待されて
いるにもかかわらず、沈黙を守ることをいい、〔選択無言症〕とも呼ばれる情緒障
害です。彼の場合は嘘がつけない、うまくかわすということができないため、とり
わけ攻撃的ないじめっ子から始まり殆どの仲間と口をきかなくなったという設定で
す。晶の母も同様にして、夕食時些細なことで論争になりがちな嫁に対して沈黙を
守るようになり、大人で話し好きである母親はむしろその反動で娘の晶に対して饒
舌に振る舞っている、そんな想像で書いてみました。

★エリックサティのジムノペディ一番
沈丁花の匂いと同様、晶と秀の出会いの時に必ず音楽をかませます。何曲か紹介し
ましたが、著者が好きな、物語にお似合いの曲を選び、とりわけこの曲とニーナシ
モンの「ヒア・カムズ・ザ・サン」が気に入っています。
これらの曲がマイナーか否かはよく知りませんが、メジャーではなさそうです。

♪ ニーナシモン  http://www.youtube.com/watch?v=NJiC6cA3dUA
3005



2113万理久利:2012/04/03(火) 11:05:16
「天使ごっこ・悪魔ごっこ」赤松さん評のお礼とお答
「沈黙」の中、恐縮です。
お答というより著者補足です。既に触れたものは割愛します。

【概要】
恐る恐る、短い期間で書き上げた作品ももう二年。日比谷公園から始まった
ものの、さて何処で終わりにしようかと考えています。「作風の変化」とあ
りますが、始まりが始まりだけに8回続ける中で大分冒険(実験)をさせて
もらったというところでしょうか。
終わり方の風景だけは1回目になぜか浮かんでいました。

【心理分析(療法)】
 放送大学で心理学を放送しているときには必ず見ています。子どもの心理、
大人の心理、集団心理、オカルトチック(新興宗教的)な集団の行動、等々
興味深いものがあります。心を科学で全て分析、説明、治療改善することは
無理だとは思いますが、心の病気が増えている現代、どうにか役だってもら
いたいとは思います。そして物語の登場人物達を動かすのにも少なからずの
参考になるような気がしています。
 評の中、河合隼雄の名前が出ていましたが丁度一年くらい前、村上春樹と
の対談集が面白くて頭の片隅に「箱庭療法」が残っていたことも事実です。
理学部数学科を出ていながら心理学に傾倒していく当たりには興味がありま
す。あまりに合理的、割り切り過ぎの表現、意見に違和感を持っていました
が、人間の心、というより魂の研究家、「明恵上人」についての著書もあり、
科学と同時に宗教哲学のような世界に入っているような気がします。

【匂い】
神野さんへのお答でも触れましたが『香水』という小説は匂いを扱った刺激
的な物語です。匂いの持つ力、可能性のようなものを感じましたが、目に見
えないだけに居る場所、居た場所の空気に漂う匂いは必ずその時あったこと
の記憶と同時に一種、気配・印のようになってファイルされるのではないか
と思います。ところどころ時間が前後する物語になってしまったのと、登場
人物に繋がりを持たせるためにこの匂いの協力を仰ぎました。
読者にとっては共通認識がとりにくい匂いもあるのかもしれません。
3005



2114数字数え虫:2012/04/04(水) 14:49:09
四月四日
 つい「シニン」の日と考えるのは読みのせいでしょうか。
日本はもちろん、中国のホテルでも四階はどうも忌み嫌われるようです。
そう言えばエレベーター表示では四を表すFという表示をするケース
も見られました。
 気分あらため、今日は目の日かと思ったら、目の日は10月10日で
90度右に回転させればなるほど眉毛つきの二つの目になります。
携帯の絵文字文化と重なります。この日はどうしても昔の体育の日が勝
ってしまいます。
 商業ベース、休日振興で記念日がつけられているようですが、今日は
「おかまの日」でもあるそうです。理由は3と5の間だから。おかまが
下品であればなんでもかんでも英語にすれば恰好、箔が付くとでも単純
に考えたのか、正式には「トランスジェンダーの日」だそうです。
先日フィギャー世界大会を観ていて「アレッ?」と思うような逞しい、
筋骨隆々の女子選手がいたのを思い出します。それに対して男子はみな
細くて華奢でした。
??虫にとっての四月四日は、いつもと変わらぬ平和な春の一日です。



2115万理久利:2012/04/06(金) 11:20:39
「冥界から覗く」評の1
前回29号の続きです。前回は何と言っても「缶しるこ」の登場と、現実の自分、人間を
冥界からも観ていくというのが新鮮にそしてすんなり受け取れました。小見出しのひとつ
にもあったように、なにもかも「あたりまえ」の日常の小さなことをズームアップして、
冥界にいる自分の目を通すことによって「生きる」不思議さ、素晴らしさに繋げてしまう、
単純な作業でいて、なかなかできる技ではないと思いました。どうしても形ばかりの「あ
たりまえ」に恰好をつけた文章にしがちな自分に気付かされます。それにしても取り上げ
た事象と冥界にいるもう一人の自分の台詞、これは近頃の評者に重なることが多くてびっ
くりしました。

【「あたりまえ」のズームアップ 小宇宙・奇蹟】
前号作品第四話に続き第五話から八話まで、これまたどれも楽しい。思い当たるものばか
りです。

五話「風呂に入る」
 親父が入る風呂場の小宇宙です。湯船の青はバスクリン?あれは緑かな。海の色かな。
ふやける踵、爪で垢をひっかき落とす快感。ジャバラの蓋の大きな音、からんとなる湯お
け、上から掛ける水のザーッ、石けんの泡が割れる音、自動で点火するガスの低音、音も
たくさん溢れています。外と内の比較まで何気に分析しています。最後は現実の電話の音。
風呂場は裸勝負の場です。人間がもろにでる場所でもあります。
さてあたい、だいたい似たようなもの、カラスの行水と皆に揶揄され続けて長いのです
が、近頃は風呂場の中では一種緊張感が漂います。滑らないように、ぶつからないように
眠らないように、風呂場全体が頭の中で凶器と化しています。毎回格闘です。そう、評者
は湯船の中で潜水をします。ゴーッと不思議な音がします。

第六話 徒歩
徒歩で図書館へ行く、を試みる親父です。挫折して中途の本屋に立ち寄り、転倒し、そし
て喫茶店への誘惑に襲われるわけですが、たかだか歩くひとつの行為の中でも小宇宙を作
り上げているような気がします。
冥界の自分がその姿をみて不細工だ、チビだと嘆く一方、しゃんと背筋を伸ばし、足を蹴
り上げて前進を試みる自分、「アゲマキにズボンを穿かせたような」自分もよろけてまた
倒れ込む自分もそれだけで美しいと言ってのけるのです。
 さてあたい、数年前いろんなことがたてこんですっかり閉じ籠もりになり、歩行困難に
なりました。生きるための食糧を得るためにすぐ近くのコンビニまで歩くのですが、これ
が長い長い冒険の時になりました。二本足で歩くこの絶妙な仕組み、右足、左足のタイミ
ング、上げ具合、蹴り具合、神経を集中させました。時に自分の影に見入り話しかけさえ
して挙げ句の果て登場人物と同じく転んで垣根に突っ込み、近所の小父さんがみるにみか
ねて玄関まで送ってくれたこともあります。それでもです、格好悪くてもよくがんばった、
小さな人の親切もしみじみと響き、生きることもなかなかいいもんだなと思う自分がいま
した。 つづく
3006



2116古賀和彦:2012/04/06(金) 20:13:34
訃報
嘉村和人先生の訃報に接しご冥福を祈ります。「青春、そしてそれから」では恩師代表挨拶や
恩師寄稿などの文を寄せて頂いてありがとうございました。私は直接授業を受けたことはあり
ませんが、非常に人望のあった先生とお見受けしました。また私達の青春の想い出が一つ消え
て行くようでまことに残念です。もう一度先生の寄稿文を読んで偲びたいと思います。



2117有志:2012/04/07(土) 09:52:03
青春のあの日 A-03 T-02  嘉村先生
お会いしたことも、声を聞いたことも、うわさを聞いたことも無い人です。
記念集に二つの作品を寄稿されているので、その復刻作業を通じその当時
のういういしさ、そして30年後のお姿に会うことができました。

約50年前、なりたて先生のようですから、高3悪ガキとさして変わらぬ
年齢でさぞや御苦労なされたかと想像するのと同時に、引きずっていた青
春をそのまま味わっていたのかとも思います。若さムンムン、しかも美人
揃いの女生徒たちに、どきどきしたこともあったでしょう。
「AKB48」どころか「SGB500」の威力を想像します。

出席日数200×平均授業時間3×30年=18000時間
このあたりいかにも数字に拘る方のようで、さらに何年かが追加されたの
でしょう。佐賀高、佐賀西高、神崎高、佐賀西高、厳木高、小城高と地元
佐賀の高校教師一筋できてこられたようです。渾名、結婚、バイク初体験、
そして30分ではあるけれど忘れられないものだったと言う、記念同窓会
での模擬授業、そんなことあんなことに触れていますが、出会いが「若い
教師」であっただけに、11期ともに歩いた時代の記憶が強いのではない
でしょうか。こんな先生の模擬授業、一度受けてみたいと思いました。

注)表題横の記号数字は、掲示板掲載リンク先「青春のあの日」に掲載さ
れているリストの該当作品の通し番号です。



2118貧乏絵描:2012/04/08(日) 07:12:13
「青春、そしてそれから」について
生徒達から絶大な信頼のあつた恩師が亡くなったと言う訃報が流れました。
この訃報に関係者の思いは様々だと思いますが、11期の先輩がこのHPを立ち上げたことに後輩である小生は有難く思つています。他県から転居してマンモス高校に入学し、今や故郷遠く余生を送っている貧乏絵描は時折この「青春、そしてそれから」を拝見し懐かしさを感じています。
真面目な企画に対して否定的な意見を公表する人もいますが、そんな下らない意見は無視して掲載を続けて下さい。先生と生徒達の過ごしたあの時代と言う共通の財産を掲載するHPを、自分に重ね合わせて懐かしく拝見しています。

2119有志:2012/04/08(日) 17:19:49
「青春、そしてそれから」
貧乏絵描さんの投稿を読んで、これだけで十分だと思いました。
あの時代、あの高校の生徒、教師には独特の雰囲気があると思います。
30年後も変わらずに、同窓会を開き記念集まで作り上げたのです。
20年後も同じ雰囲気をどこかで保っている。羨ましいと思うと同時
にその面白さを残したかった、伝えたかった、それだけです。



2120万理久利:2012/04/08(日) 18:08:38
「冥界から覗く」評の2
七話 下の話
 下?? そうか、トイレ宇宙の話です。地下鉄横穴式トイレで、出す作業
との格闘と出したものへの愛おしみです。出したものに対して自分、あるい
は宇宙の破片とまで表現するすごさです。
 さてあたし、これまた似た経験だらけです。その格闘を経験したことのな
い産みの苦しみとはこういうものかと思ったことを思い出します。今朝も夢
の中でお腹が膨れ、ああこれはまたガスが暴れているのだなあと覚醒してい
るもう一人の自分がいました。たしかに排便排尿という行為は、生きている
自分をありありと感じる時なのかもしれません

八話 娑婆は美しい
 半分冥界に足を突っ込んでいるらしい主人公、いかにも娑婆らしい現代風
喫茶店に入ります。「し」の字状のパンのショウケース、包むパラフィン店
の外の幟、歩く人、走る車、一つ一つに感動しています。そこにまた一人の
杖をつく「石臼」のような黒いコートの老人、石臼とは転んだ彼をすくい上
げたから出てきた言葉です。そこでまた、生きる場所、娑婆の素晴らしさを
謳っています。
 人間の「生きる」を感じる場所は、食に近くてかつ人や人が発明したもの
がみられる場所です。道に接する1階にある喫茶店もそうでしょう。
近くの幼稚園を時々外から覗くのですが、庭で遊ぶチビどもはあまりにキラ
キラしすぎて身近に感じられないでいる自分がいます。

【各話の終わりにつく詩】
みんな地球だ宇宙だ。評者にはそう思えました。人の生きると地球の生きる
が重なって、自分の小さな生がなぜかきちんと時の流れの中に納まっている、
そんな気分になりました。
????????? 了
3006



2121赤松次郎:2012/04/08(日) 20:12:38
冥界から覗くの感想
この世の男の姿を覗く冥界の男の分身がある。分身といえば同時進行系だが、そうでもなく冥
界の男の以前の姿を見ているような時間差も感じる。この世の男は風呂に入ることに視覚、聴
覚、触覚を研ぎ澄まして、微に入り細に入り体感している。図書館まで歩く試みをして、不男
で鼻は上を向いて短足だと冥界の男は思っている。また食あたりしては無様に地下鉄のトイレ
に駆け込んで、難行苦行を強いられている。
しかしこの世の男は、実に泥臭く不器用ではあるが、その時その時を一生懸命真面目に生きて
いる。それが冥界の男からみればなんと滑稽に見えることだろう。もっとスマートに生きれな
いかと揶揄しているようである。一方その冥界では肉体がない故に、この世の男が現実に汗を
掻きながら、不器用に生きている一生懸命さに、懐かしさと愛おしさを感じているようだ。解
釈の難しさが一層生の不思議さ、深さを感じさせました。
      3006



2122長岡曉生:2012/04/08(日) 23:18:52
冥界から覗く:評
★第五話
風呂を切り口に、現界・冥界・地球規模それぞれの視点の記述からなっている。
現界では風呂の湯の温もりの感触、冥界からは専ら風呂場の音への反応、地球規模ではやは
り音への連想が主となっている。

★第六話
切り口は、人の二足歩行である。
現界では二足歩行の危うさが強調され、冥界からはその危うさにも拘わらず人に歩けること
を与えてくれた進化の凄さへの感動、地球規模では人ではなく昆虫の身に置き換えた進化へ
の連想から構成されている。

★第八話
切り口は、人との触れ合いである。
冥界の身が、現界における有り触れた人との触れ合いを眼前で経験し、その複雑さに感動し、
知らず知らずの内に、かつて現界で自らが経験した鈍感な反応を反省している。
この第八話の場合の地球規模の視点は、飛躍を伴っており、如何に解釈すべきか難解である。

★冥界とは何か
今回のいずれの話においても、冥界からの視点では、かつての現界の生活への反省と、一種
の覚醒を経てやっと得られた現界のすばらしい経験とが一対になっている。
冥界とは、もちろん死後の世界を指す言葉である。
このことから言っても、冥界にいる主人公とは、禅宗にいう大死一番を経験した著者の追体
験なのではないかという思いが、今なお残るのである。

3006

2123同人α総務:2012/04/09(月) 11:07:08
お知らせ
本日9日よりα30号、バード・ブレイン(赤松次郎こと古賀和彦)著
「無限回廊 第七回」
の評が始まりました。

合わせて著者の写真とコメントを「ポートレートとコメント集」に掲載しました。
チェンマイで商談をするバードの姿でしょうか。無限回廊はこの頃から既に始ま
っているようです。今頃はドバイでしょうか。

4月15日(日曜)まで。末尾に3007をお願いします。



2124神野佐嘉江:2012/04/09(月) 21:25:17
皆さん、合評有り難う
万里さん、長岡さん、赤松君、みなさん、合評有り難う。興味深く拝見しました。それぞれの思索に少しばかり刺激を与えたようですね。ささやかながらそれでよかったかと思います。当方の伝えたかったことは、「生きているだけですばらしい」ということです。今回まだまだで、もっと洗練された「話」にもっていかなければと感じました。いずれにしても有り難うございました。なお当方明日よりまた十日近く消えさせていただきます。

2125水彩画愛好家:2012/04/10(火) 15:05:27
アンコ-ル・トム南大門(街角スケッチ)
実に行動的な画家さんです。この前に横浜シリーズがありましたが展覧会を機に
ちゃっかり絵の風景を探しによったようです。たまたまαの作品鑑賞で碇さんの
「生麦事件」が登場し、横浜のもつ歴史の顔、外に開いた顔を味わい返したもの
でした。西洋館はどれも格好良く、趣がありましたがやはりアンコールワット遺
跡の襞やしわに惹かれてしまいます。洋風の家もいいけれど、やはり私はこのカ
ンボジアシリーズを楽しみにしていました。

トム南大門、なるほど存在感があります。大きな顔は少し強面に見えるのですが
菩薩でしょうか。門に向かう現代の人々の後ろ姿はいつものリュック姿でないも
ので、今と昔の対比を面白く感じました。
「早朝の日差しに汗を掻きながら、心はワクワク・ドキドキ、目はキヨロキヨロ
しながら、少しも見逃すまいと正門を入場しました」こんな最後のコメントに作
者の気持ちがよく現れていました。つい遠くの見物人(私)もこれからの水彩の
景色にワクワクしています。



2126有志:2012/04/12(木) 11:12:03
Re: 愚考
> No.2119[元記事へ]
神野佐嘉江さんへのお返事です。

もう2ヶ月近くになりますが、めったに投稿をしない方だけになぜかとても
気になった「愚考」という神野さんの投稿でした。作品の評に合わせてと思
っている間にまた時間がすぎてしまいました。

佐賀のことなど殆どこの方から聞いたことはありません。さりげない描写は
私にとっての佐賀と重なるところがあり幼少の頃汽車で関門トンネルを越え、
たどりついた福岡、佐賀の風景を懐かしく思い浮かべました。生まれ育ち少
なくとも高校時代までここで過ごしたとなれば思い出がたくさんつまってい
ることでしょう。故郷を離れて何十年、過去を思い起こして、過去をぐずぐ
ず引きずるのは男らしくない、じじ臭い、とでもまだ頑張り続けるのでしょ
うか。あの時があって今がある、あの時があって未来もある。過去を懐かし
がるのも、切なく思うのも自然の感情なのだと思います。

懐かしく思う故郷、友人たちがいて、大人になってから皆でまとめた記念集
がある、そんな人達をうらやましく思います。
自分の廻りにもそんなものがあるのに大事にしてこなかったのでしょう。ま
あこれからです。神野さんの台詞ではありませんが、生きているから素晴ら
しい、悲喜こもごも、憎しみ、後悔、愛情、懐かしさ、いとおしさ、切なさ、
こんな感情を抱けること自体、素晴らしいことなのかもしれません。



2127古賀和彦:2012/04/13(金) 09:23:25
おしらせ
記念同窓会報告 K07 小倉 厚子 (旧姓 岩橋)さんの文を「青春、そしてそれから」に
掲載しましたのでご覧ください。「ニューロン・カフェ」→??「青春、そしてそれから」をク
リックしてください。   3292 



2128水彩画愛好家:2012/04/13(金) 13:46:51
青空文庫の力持ち
「三枚の学生」?「ねこぬこタムのはなし」?「マリゴールド・ガーデン」? (作品の一部です)

大久保ゆうという名のボランティア翻訳家が四月に入って頑張っているようです。
高校時代から翻訳に目覚めたといいますから性根が座って居るような気がします。

立て続けに“ドイル ・コナン”のホームズもの?の次は、『ピーターラビット』のあの
“ポター ビアトリクス”作品?、そしてこの数日は“グリーナウェイ ケイト”の可愛い
子どもの作品?。ホームズは白黒の挿絵付き(シドニィ・パジェット)?、あとの二つは
著者自身の絵が中心です。この二つは翻訳は不要かもしれません。絵だけでも、そして短
い英文だけでも充分です。文章観賞より、挿絵鑑賞でしょうか。

スケッチさんの絵もそうですが、こんな懐かしい本、綺麗に再現された絵本の絵をPC画
面で眺めているだけで心がなぜか安まります。みなさんも一度は見たことのある絵だと思
います。
便利な時代になったものです。そして若きボランティア翻訳家に感謝、青空文庫に感謝。



2129万理久利:2012/04/13(金) 15:24:21
無限回廊著者(古賀和彦)ひげ面写真
 男子にとって「髭」は一種の仮面の役割があるのかもしれません。権威、遊び心、
決意、怠惰、いろいろあるようですが、髭の似合う男といえばチャールズブロンソ
ンあたりを思い浮かべます。かつらの方がよほど仮面になるのではないかと思うだ
けで、髭は毎朝の洗顔が面倒ではないのかと、それだけが気になります。
 この半年、高校同窓記念誌「青春のあの日」の復刻に熱意を燃やしているようで
すが、この写真の時代は出版数年前のことのようです。いろいろ箱を造り皆が楽し
むのを見て楽しむ、確かにそんな雰囲気を漂わせています。「遊び髭」でしょう。

 遊びといえば、この無限回廊も破格の飛び具合です。人間歳を重ねると落ち着い
た静かな作品を書くのかと思いきや、鬚面から約四分の一世紀たってもなお、自分
で箱を造って箱の中で飛び回る、そんな姿を思い浮かべます。こんな顔だけではな
いことは想像しますが、遊びに挑戦するエネルギー、顔は大したものです。
 作風と同様、「無精髭」は人には意地でも決して見せないお方と想像しますが、
無限回廊の今回の主人公バードブレインにはまだまだかなわないと思いました。
失礼しました。
  つづく
3007



2130マリアンタ:2012/04/14(土) 14:16:35
夢∞夜・初体験
昨日こんな夢を見た。
これがいつもの出だしですが、白昼夢でもなんでもなく現実のことでした。
夕方住まいに警報ベルが鳴り続けいつまで経っても鳴り止みません。ときどきこんなこと
があるのですがすぐに鳴り止みます。今回は執拗に鳴り続けるのです。そのうち遠くから
サイレンの音、どんどん近づいてきます。庭に出てみると、前の家の駐車場先の道に大き
なハシゴつきの真っ赤な消防自動車が見えました。庭から家の前の道に出てみると、もう
一台の消防車とたくさんの人だかり。いつぞや転んでもがいていた私を玄関まで連れて行
ってくれた近所の人も立っていました。

普段は開かずの門を開けたのですが、そこから両耳までおおう帽子と宇宙服のような衣装
を着た若い消防員がどどっと侵入し、一階居住者宅をぐるりとチェックして廻りました。
消防員は20名くらいでしょうか、全戸を叩いて廻ったようです。なにごともなく終わり役
にたたなかったホースを綺麗ににたたみ、静かに帰っていきました。
誰一人えばるわけでも、こびるわけでもなくてきぱきと作業を終えた、それになぜか感動
しました。豆鉄砲を喰らったような顔をしていた管理人さんの顔だけが気になりました。

自室を見渡し、火の気のなかったことを再確認し夕食の準備を始めました。
東日本の大津波とは程遠い事件ですが、私にとっては初めての経験でした。
そう言えば私の住まいのすぐ近くに我が町の消防署本部がありました。
火の用心。



2131万理久利:2012/04/15(日) 01:08:04
無限回廊 第七回 評の1
お気楽、夢想家の評者にとって毎回の無限回廊は、唯一宅配購読をしている月刊誌
を待ち望むのと負けない位の楽しみになっています。今回もそんな作品でありまし
た。面白い、素晴らしい、と言うだけではバカでもできますがその理由なりを考え
述べるのが読書評なのかとバカなりに考えています。それが著者にとって当たりか
はずれかはもう著者の手を離れていますから言い訳はできませんし、どんな分析で
も著者にとってはそれなりの参考にはなるはずです。まあ評者の質にもよりますが。

今回の主人公バードブレイン、本郷冷熱社長の告白が面白い。
第一に、自分は養子であったこと、第二にサイボーグであったこと。養子であった
ことは、いかにも浪速節的なメロドラマ的な真実。サイボーグだったことは、少年
漫画にあったような未来を予感させる真実。この二つを続けてTOPに持ってきま
した。

養子であった事実について、主人公は殆ど頓着していない。養父の手帳にある実父
を語る前のイニシャル3に興味を抱き、自分の生まれ自体が何らかの“組織”のし
わざだと展開していくところが並ではない。“サイボーグ”ならではの展開なので
しょう。といってもその裏に「母さん、僕のあの帽子、どうしたんでしょうね? 」
そんなウェットな思いもあるに違いないとつい想像したくなるサイボーグ、主人公
であります。
????つづく
3007



2132古賀和彦:2012/04/16(月) 09:11:25
おしらせ
記念同窓会報告 K04 井手登志郎氏 の文を「青春、そしてそれから」に掲載しましたのでご覧
ください。「ニューロン・カフェ」→??「青春、そしてそれから」をクリックしてください。
        3382



2133万理久利:2012/04/16(月) 13:31:03
無限回廊 第七回 評の2
前回、二つの主人公の告白について触れましたが、それにからめていつもどおりの
蘊蓄が繰り広げられます。蘊蓄というと何か偉ぶったような、それでいて単なるも
の知りの自慢のように見えがちですが、ストーリーに絡めて「ええっ、ほんとかな
調べてみよう」という気にさせるところがあります。
全く知らなかったことか、それとも忘却の彼方に埋もれ去ったことか、その区分け
も近頃はママならず、いずれにせよ新鮮な興味が湧きます。

【秘密組織・結社】
宗教、民族、国家、それぞれの権力、ステータスの拡大あるいは維持と民族の優位
性を謳う組織で、これまでの無限回廊の登場人物とは離れた話題です。そこに実父
母がなんらか理由でそんな組織に巻き込まれたと想像しているようです。
『シオンの議定書』なるものには評者もつい食いつきました。史上最悪の偽書とさ
れているようですが、読み方によっては真理をついている箇所がたくさんあります。
本郷冷熱地下の冥想室といい、隣接する最終兵器の開発ラボといい、無限回廊登場
人物達自体が何者かに操られた秘密組織めいた匂いがぷんぷんします。主人公バー
ドは「駒」である可能性にある種の抵抗感を持っているように感じられます。

【サイボーグとアンドロイド】
主人公はもともとは人間で機械を体内に入れ込んで、手足、目、肺、脳等の機能を
ぐっと上げているようです。五感、体力、記憶力、肺機能のレベルアップ。人間一
度は夢見るものです。
サイボーグだった、とは言え、ひょっとしてアンドロイドだった可能性もある。
鉄腕アトム、鉄人28号はアンドロイドです。サイボーグには血は流れているので
しょうが、技術力でアンドロイドにも偽血を流すこともできるでしょう。
バード(本郷冷熱社長)、なにせ出生の秘密は謎のままのようですから、宇宙人の
可能性もあります。

とここまで書きましたが、もともとSFが好きで小・中と宇宙ものを読みあさり、
一番好きな映画を聞かれれば「2001年宇宙の旅」を言い続けてきた評者ですから、
サイボーグとアンドロイドについての話は実に懐かしくおもしろい。そして近頃は
過去に戻って遊ぶ楽しみも覚えました。そして何と言っても“創作”の中でたくさ
んの冒険、可能性を試す面白さも知りました。“読む”楽しさとは別の凄み、楽し
さ、開放感があります。第七回はJRお茶の水駅プラットホームで別の登場人物エ
ヴァが暴漢に襲われるところで終わります。第八回、どうなるものやら。評者にと
っては読むのも、書くのも、「飛んだ遊び」になっているようです。
   おわり
3007



2134長岡曉生:2012/04/19(木) 03:22:59
無限回廊 第七回の感想
今回もまた、新たにして意外な事実が明かされた。
★バード・ブレインは養子だった
バードの実父は養父の兄であり、その象徴数は3であった。象徴数3は、青色ダイオードの
配列では、1・1・1となる。その両端の1を5に入れ替えると、バードの象徴数11の配
列5・1・5に変る。成る程、Magicianたる父からHierophant たる息子へと役目が受け
継がれる過程として、その両側の1(生得の両親)が、両側の5(sophisticated 両親)
へと変わることが必要だったのだ。

★エヴァ・マリはバード・ブレインの味方だった
以前はバードの敵と見えたエヴァが、実は味方であったという矛盾に満ちた関係については
何か事前の伏線が有ったのだろうか。そう、有ったのだ。
よく想い出してみよう。
バード・ブレインは、かつて「三つの願い」においてエヴァ・マリー・ゼノンと愛し合い、
その後、グレイ・ブレインとして彼女と再会したときには、彼女の兄の死を巡って彼女から
最終的な絶縁を宣告されるという矛盾に満ち、また悲劇的な関係にあったのだ。
今生の舞台においても、この両者の心情には共通するものが有る。それはバードの信奉する
チェ・ゲバラと、エヴァを育ててくれたホーチミンとの共通点、つまり貧しい民衆のために
戦ったという点なのだ。
というのも、三つの願いの利己的行使によって一旦は絶大な力を得たグレイ・ブレインは、
その願いの使用法を誤ったがために自分以外の生命の流れを断ち切ってしまい、23億年と
いう長いあいだ孤独にさいなまされたのである。
それから23億年後、恐らくはかつての宇宙と並行する宇宙に再生したバードブレインは、
この反省の上に立って、自らの行動を決定している。あるいはそうしていると信じている。
とこう見てくれば、サカエ・ル・カミノが背負っている使命というものも、自ずと明らかに
なり、目標が定まって来る。(定まって来ると良いなあ)

★三つの願い
原点と成ったこの物語を、再度読み直してみた。
この作品、そしてそれが掲載されたα第23号の題名[てふの夢]および表紙絵、いずれを
みても、斬新でかつ詩的な発想に基づいていた。
もう一度、あの原点を思い起こして書き継いでみたいと思う。

3007

2135万理久利:2012/04/20(金) 12:12:38
桜の句
●老いてなお 化粧も篤く 花見酒
●知らぬ顔 奪ったシートに さくら舞い
●桜散る 悔し涙が バネとなり
●老いた母 迷い誘いし 花見かな
●気がつけば 野良猫集い 花見跡

*桜はどうも苦手な花です。「桜散る」、入試の電報のフレーズでした。
*歳を重ねると、ぱーっと絢爛豪華に咲き、同じく花びらを散らす桜
を見るのが眩しくそして少しもの悲しく感じるようになりました。



2136赤松次郎:2012/04/20(金) 20:29:30
転居30回達成!!
小生ついに今日、転居30回の大台を達成することができました。そして大都会から富士山
を望む田舎に転居して山賎になるつもりであります。この30回の転居は、ギャンブル狂い
やアルコール中毒や浪費癖による多重債務や女狂いによる刃傷沙汰等からの夜逃げでは決
してありません。また首都圏直下型大地震に対する恐怖によるものでもありません。なぜ
ならこの地は富士川河口活断層があり、M8クラスの地震が想定されていますし、富士山
も密かに噴火の機会を目論んでいるようですから。小生としましては、残された寿命のな
かでその大イベントを目の当たりにし、鴨長明よろしくその現状をつぶさにレポートした
いような気もします。
而して小生の消息が途絶えたときは、山賎として薪や粗朶を求めて深山に分け入り、ある
いは猪や猿や鹿を友として駆け巡っていると思しめください。ではこれから気分が向けば
時々山荘便りを認めたいと思いますのでよろしく・・・。

2137`赤松次郎:2012/04/21(土) 11:48:35
山荘便り−20120421
転居30回目の山荘での最初の便り
実は私はこの大都会の人の多さにうんざりしていた。桜の頃の上野、週末の渋谷、銀座の雑
踏、うまいもの店の行列などマスコミにすり込まれた情報にマインド・コントロールされた
ような、何か不吉な出来事に遭遇してパニックに襲われた群衆に、飲まれ込まれるような恐
怖を感じて立ちすくむのである。

アンドレ・ジイドは「僕は一つの型に嵌るくらいなら成功しない方がましだと思っている。
自分が光栄に導かれる事が判っていても、予め出来上がった定まった道は歩く気にはならな
い。僕は賭が面白いのだ。未知なるものに興味があるのだ。冒険が楽しいのだ。他人がいる
ところに自分がいないのが面白いのだ。これは、自分が勝手な処にいたいがためでもある
し、他人に邪魔されずにいたいためでもある。なにより自由に考えるということが大切なの
だ」といっている。私は今まさにそんな気分なのだ。

2138数字数え虫:2012/04/21(土) 15:15:01
30は素数ではない
赤松次郎氏は確か素数愛好家であった。まさか30回でもう打ち止めのつも
りなのだろうか。
素数でもある31回目は黄泉(43)の国?まだ早すぎるし黄泉の国へは転居と
は言わない。地下ではなく宇宙への帰還だ。 31 37 41 43 ……素数は無限に
あるが、転居する生命体は有限だ。

「73歳にして37回」、ともに素数で語呂合わせもいい。だが数年であと
7回はいくら何でも多すぎるが7も素数で7の三つ揃いであり、拘るかも。

「71歳にして31回」も可能性は十二分にある。あと1回これも1が揃う。

さて次はあるのか、回数関係なく予想をするのが実に楽しみである。
とここまで書くと意地でも動かないだろう。“沈黙の海”いや“沈黙の樹海”
から星を眺めてとびきりの空気を吸って過ごすのだろう。
数年後、筋骨逞しい無口なマタギになっているのかもしれない。熊も噴火も
なんそのだ。[ジイ・ド・マタギ]、祝にペンネームを進呈しよう。



2139同人α総務:2012/04/22(日) 12:27:13
僻地で読書
 α主催者でもある赤松氏が富士山近くに“お籠もり”になったようです。
創作意欲にどれほど関係してくるのかは定かではありませんが、ひとまず30号まで
長い期間、黙々と出版に向けた熱意と尽力に感謝します。

 僻地に籠もってもPCがお厭でなければ電子図書「青空文庫」等である程度読むこと
ができます。近場に図書館、本屋が無くとも、ネットでの購入も可能です。電子図書
ではある程度とは言え読み切れない量の本が揃っています。
 同サイトTOPページ[運営について]の項目中『青空文庫の提案』、これはなかなか
のものでした。昨年末から復刻に取りかかった「青春のあの日」にも通じるものがあ
ります。人それぞれ、心に響く文章(作品)がありますが、まず読む機会があること
が大事です。

 山に籠もって自由に思考し続け、本も読まなくなる可能性もあります。ただ一つ、
後人に何か伝えて欲しいとは思います。小説でもエッセイでも絵でも写真でもいい、
それは青空文庫の願いと共通するものがあると思います。

 鳥の声、風の音を聴きながら読書する、書く、描く、何もしないで考え続ける、
その生活は緑に囲まれた静寂の青空の下。曇りでもその先はいつも青空です。



2140赤松次郎:2012/04/22(日) 12:31:41
山荘便り-20120422
実は今回の小生に関する数はすべて素数であると言えましょう。年齢は71歳だし、
前世からこの世に転居したと解釈すれば31回となります。たぶんこの世からおさ
らばするときは83、87、89歳あたりがよろしいようで・・・。
さすれば「同人α」第101号を手にすることもあり得るわけです。また葛飾北斎
の93回には及びませんが、あと数度の転居もあり得る訳です。

2141水彩画愛好家:2012/04/25(水) 15:21:44
タ・プロム寺院(2012/3/20)・街角スケッチ
カンボジアに続き桜の奈良へと、いつもながら街角さんのフットワークには
感心させられます。見たい、空気を味わいたい、書きたい、そして描きたい
からなのかと思います。奈良の桜の風景、写真の他に絵もでてくるのかな、
などと考えています。

さて本題、前回出てきた「門」の顔は菩薩だとありました。今回の絵は少し
はっきり見えます。前は阿修羅のようにも見えましたが、童顔で静かな雰囲
気です。少しにらみ返すような顔が、知っている幼子によく似ていて、彼女
の祖父母にとっては希望の星、未来で一種、菩薩様のようでもあります。
旅行客の後ろ姿が今回は鼠色で雰囲気を保ちながらも菩薩の顔を際だたせて
いました。

長いこと“ジャングルに埋もれ”、近世では“銃撃にもあった”というお顔、
信仰心あふれる過去の人々の魂もポルポトの野心も、全部静かに飲み込んだ
菩薩に見えてきます。



2142赤松次郎:2012/04/26(木) 09:46:56
山荘便り−20120426
こちらに越してきてから天気はあまりぱっとしない。「あした天気になあーれ」の心境であ
る。しかしあまりにも風光明媚、天気晴朗の恵まれた環境があたりまえになって無感動にな
るよりは、薄ら寒く小雨がちでこれでも春かと思うほど鈍色の景色から始まった方が良いよ
うに思えた。まだ春まだきのようなこの気温、木々を抜ける風の音を聞いたとき、熱い紅茶
にプチット・マドレーヌを浸して食べた時に追憶する「失われた時を求めて」の主人公のよ
うに、私も少年のころ父と目白を捕獲するために茂みに身を潜めた郷里の山々など、既に他
界した父への懐かしさや悲哀とともに思い出した。
そして部屋は持ち込んだ衣類や本のはいったダンボール箱がいっぱいで、当分屋内の整理の
仕事で忙殺されそうである。幸い庭の植物もまだ完全に目覚めていないから、手を加える必
要に迫られていないので助かっている。

2143マリアンタ:2012/04/28(土) 21:08:46
PTSD
「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」、最近よく聞く言葉です。4月25日はJR福知山線脱線事故(約100名死亡:2005)があった日、テレビでPTSDに悩まされる看護師が取り上げられていました。彼女は事故の被害者でもあり、その時の医療施設で受けた看護に感動し看護師となったそうですが、元気で働いてきたものの突然事故を思い出し不安定になることがあるそうです。7年経っても未だに電車には恐くて乗れないとも言っていました。

「毎日通い、そこで最後を見送った人がいた家の近くの病院の前を通れない」
「“名無し”から始まった批難の投稿の数々が群団となって夢に出てくる」
数年経ちますが、ひょっとして自分もPTSDではないかと思います。

人それぞれです。私の投稿を見てPTSDになったという人もいるのかもしれません。
人間みんな衝撃の原因と大きさは異なりますが、それぞれの、それなりのPTSDを煩いながらも明日を生きていく、そう思います。
せめて眠るときだけは楽しい夢を見たいものです。



2144万理久利:2012/04/30(月) 15:42:31
食材の一句
●葉脈も 赤子のしなり 春キャベツ
●緑立つ アスパラガスの まぶしさよ
●封を切り 若布戻して 酢に醤油

※先日取り寄せた食べ物ばかりです。
 まっすぐで、しなやかで、甘い香りがする赤ちゃんのようです。
※ワカメは海、産みたての緑輝く嬰児。余計な化粧は不要です。



2145古賀和彦:2012/05/01(火) 14:27:21
おしらせ
記念式典挨拶 A04 佐賀西高等学校校長石丸虎彦先生の御挨拶文を「青春、そしてそれから」
に掲載しましたのでご覧ください。「ニューロン・カフェ」→??「青春、そしてそれから」を
クリックしてください。

さて今回、私達佐賀高校第11期の卒業30周年記念誌である「青春のあの日」を復刻して「青
春、そしてそれから」という副題で電子図書として掲載する作業を行って参りましたが、石丸
校長先生の挨拶文の掲載を最後としまして、この企画を終えたいと思います。なお、未掲載の
方々の了解があればその都度対処するつもりです。

記念誌の企画者および執筆者におかれましては、あまり良く知らない私達から掲載の趣旨説明
と掲載了解を頂くために突然の電話を掛けられて驚かれたことと推察します。しかし多少の異
論のある中で、幸いにもたくさんの執筆者の方々の賛同を得ることができ感謝にたえません。
ここにお礼を申し上げます。
電子図書化されたこの素晴らしい佐高11期生及び関係者の記録は、これからもずっと掲載され
て執筆者および先輩、同期の仲間、後輩、子供さん、お孫さん、知人などの人々の感動を呼ぶ
ことを期待しています。3500回にも及ぶアクセスありがとうございました。  3530

                       企画者一同



2146有志:2012/05/02(水) 15:19:56
「青春のあの日」
久しぶりにリンク集「青春、そしてそれから」を開いてみました。
復刻された朱色の作品がずらりと並んでいます。
五十年前の高校生時代、三十年前の同窓会、が生き生きと甦って、そして今も
11期の不思議なエネルギーを持ち生きている方々の姿が想像できました。

「不思議」さに惹かれて読み、復刻のお手伝いをしてまた読みました。
それはやはり古賀氏が触れているように、人にも読んで貰いたい、11期の子供
たち、孫にも読んで貰いたい、だからこそ、電子化して保存しかつ「読む機会」
を作りたい、そんな思いを持たせる記念誌だったからです。

同窓でも関心の全く無い方々、それはそれで良いのですが読んで何かエネルギー
を受け取る人、心を動かす人(私のように)が一人でも出てくれば良いと思って
います。
感想をつい書きたくなる力をもつこの「青春のあの日」雑感を時々投稿させても
らおうと思っています。

この「青春のあの日復刻サイト」を短期間で創り上げた古賀氏も、なるほど11
期の不思議なエネルギーをもつ人でした。
最近都会から山奥に住居を変えたそうですが、次に何をやりだすのか楽しみです。



2147貧乏絵描:2012/05/02(水) 21:15:37
青春、そしてそれからの終了に関して
桜を求めて東西のを走り回っていて、暫くこのHPを開くことをお休みしていました。
今日、このHPを開いて「青春そしてそれから」の復刻が終了するとのお知らせがありました。非常に残念な気がしますが、ここまで復刻された努力には敬服する次第です。
特に13回生の小生・貧乏絵描が佐賀を離れる最後の一年間、つまり3年14組で担任を務めて頂きお世話になつた小路豪彦先生の記事が公開されて拝見できたことは大変有難く思いました。
卒業後佐賀を離れ実家も東海地方へと移転しましたので、故郷そして母校を訪れる機会も無く今日まで至りましたが、この「青春、そしてそれから」に先生の記事があることを知り、公開されることを願っていました。
今回、公開され拝見することが出来まして大変嬉しく思っています。
小生は中二から佐賀に来ましたので11回生の方は殆ど知りませんが、1年の時佐高祭の応援指導で感銘を受けた先輩が進学された大学に憧れ、その大学を志望校に決めたと言う過去があります。
五木寛之の青春の門と同じように九州を離れ上京し、以来関東の大学・企業と言う経過を辿ったので故郷・母校とは疎遠になつていました。
そんな中この「青春、そしてそれから」が忘れていた自分の過去を映し出してくれました。
これからも折に触れて再び読み返したいと思っています。

2148整備士:2012/05/05(土) 08:32:45
本日のBGM 「鯉のぼり」
高齢化、少子化、核家族化が進んだ近所では殆ど鯉は空を泳いでいません。
せめて歌詞に托して子供、日本、地球の元気な未来を祈りたいと思います。

甍(いらか)の波と 雲の波
重なる波の 中空(なかぞら)を
橘(たちばな)かおる 朝風に
高く泳ぐや 鯉のぼり

開ける広き 其の口に
舟をも呑(の)まん 様見えて
ゆたかに振(ふる)う 尾鰭(おひれ)には
物に動ぜぬ姿あり

百瀬(ももせ)の滝を 登りなば
忽(たちま)ち竜に なりぬべき
わが身に似よや 男子(おのこご)と
空に躍るや 鯉のぼり

*もう一つの「こいのぼり」は“戯評”サイトで泳いでいます。



2149水彩画愛好家:2012/05/06(日) 12:16:39
斑鳩三塔・法起寺(街角スケッチ)
華中、年が明けてカンボジア、奈良、福島、もっと色々出かけているような気も
します。昨日、本日は晴天、北上して岩手、青森あたりまで出かけているのかも
しれません。
絵が海外の遺跡と日本の桜、クロスオーバーするのも見る側を飽きさせません。

前回の「法輪寺」は門までに続く道と門の隙間から見える桜がいい。
歩いている気分になります。
続いて法起寺、緑の列をくりなす畑に過去から現在に繋がる人間の営みが感じら
れ、人々はこの法起寺とともに今も在るのかと思いました。

桜の見事な写真には圧倒されました。バックの絵も桜、見上げると空に桜が広が
っていました。今日は大空に向かって綿帽子が飛んでいました。寺と畑の風景に
繋がる空の景色です。



2150万理久利:2012/05/07(月) 08:51:28
30号「沈黙」前書き・雑感
仕事中毒だった頃、上司の影響かどうかはわかりませんが、いち早くワープロそして
コンピューターの活用に励んだものでした。好きであったことも事実です。活用とい
っても文章作成、表計算、デモンストレーション用画像、少し背伸びしをしてプログ
ラミングソフトでした。社内オンラインにして情報・記録の共有化、そしてメール。
これらには何と便利なものだとつくづく感心したものです。それでもネットの世界に
浸かる暇も興味もありませんでした。仕事嫌いになり、そして一番近かった人を見送
ってからは、コンピューターを開くことからも長く遠ざかっていました。

ネットを利用する同人誌に参加するようになり久々にPCに向い、あれこれネットの
世界を覗き見しはじめたのですが、その量の多さに圧倒されました。たくさんの人が
この世界で多くの時間を使い書き込みをしています。
注意深く探せば充実したサイトも数多くあり実に便利で多大な可能性を感じる場所で
もあります。テレビが登場した時よりもその威力は大きいでしょう。

今も印象はなんでみなこんなにNET(携帯電話も含む)、TVで“しゃべり”まくるの
か、です。しゃべる、その言葉どおりそのまま口から出てきたような「はなし言葉」
文章が並んでいます。NETとTV、中味も機能も日に日に近づいています。若者の間
ではTVと固定電話を持たず、携帯一つで生活しているケースも多く見られます。
老若男女、まるで書き込まなければ、話さなければ、不安になるかのようです。電車
搭乗中、歩行中も携帯を取り出している多くの人を見ると一種不気味さを感じます。
ネットに煩わされるのがいやなのか、価値を見いださないのか、よくわかりませんが、
知人の中には意識的に極力かかわらない生活を送り、生き生きと暮らしている人達も
います。

「沈黙」が厭、不安、恐くなってきている人間が多くなっているのではないかとも思
います。
「沈黙」、そこは自分との対話、既に世を去った人々との対話の時です。自分と話す
ことが無い人は解脱した人か、逃げてきたき人ではないかと思います(自戒をこめて
です)。

次世代は小さな頃からネット社会で生きている人達ばかりになっているはずです。そ
の可能性、有益性を追求しつつ、一方では「沈黙の重み」も是非とも忘れて欲しくな
いと考えます。
作者は昔、「吃音に悩まされた」とありますが話すことに性急か言葉が頭に溢れて吐
き出せない、或いは言葉で考え、考えを言葉にする、文章にすることに、人よりよほ
ど慎重な人なのかと思います。

ネットの世界、利用者自身がコントロールすれば良いだけ、開かなければ沈黙するた
だの可能性のたくさんつまった機械でもあります。
「沈黙」に堪えられない人が増えた時代なのかもしれません。
「沈黙」という言葉からなぜかネット上のチャットの氾濫を思い浮かべてしまいました。



2151万理久利:2012/05/09(水) 09:46:21
大砂嵐
筑波の竜巻ではありません。アフリカはエジプト出身力士の名前です。
砂はサハラの砂と想像できます。
ハワイ熱が去り、モンゴル力士が力と数を伸ばし、その間で東ヨーロッパ出身の
力士、と今では三人に一人が外国人だといいます。スポーツの魅力に惹かれたこ
ともあるのでしょうが、みな一旗揚げて国の家族に金銭面で貢献したい、そんな
お国柄が多いかと思います。

アフリカ大陸出身力士は初めてのことで、いよいよ来たか、などと考えてしまい
ます。本名、
「シャーラン アブデラハム・アラー・エルディン・モハメッド・アハメッド」
こと「大砂嵐 金太郎」20歳は、なんとピラミッドが窓から見えるギザで育ち、
地元ではyoutubeで貴乃花の取り組みをみて研究したといいます。
古代文明発祥の地生まれの現代男子が、ふんどし・まげ姿で日本国技に挑む、絵
になります。
「大食らい」が一つの仕事になっている彼にはラマダン(断食月)の課題が待っ
ています。二つの文化の中で青年一人国を離れ、夢である「横綱」をどう実現し
ていくか楽しみです。

願わくば、この際アフリカ大陸から生粋の「ネグロイド」にも登場して欲しいと
思います。水泳、体操、黒人の姿を見かけることが少ないのは、やはりどこかで
差別感と劣等感があるような気がします。日本の相撲が“肌の色自由”な場所と
なればいい。「龍ノ宝(タツノホウ)」「黒龍(コクリュウ)」
こんな四股名を勝手に考えています。



2152水彩画愛好家:2012/05/10(木) 10:00:34
倒壊した家屋・写真(街角スケッチ)
「自分の目で確かめる、触れる」そんな性格を持っているのでしょう。
3.11の後も直ぐに出かけました。そして今回の竜巻も。住まいが近くであっ
たこともあるのでしょうが、そのフットワークの良さには驚かされます。
亡くなった未来ある少年はもちろん被害者たちを思い涙し、それでもしっかりと
風景を目に焼き付けているもとの想像します。

“出不精”はテレビでその様子を見るだけ、まるで劇画でも見ているようで初め
から終わりまで、他人事として頭の中に入っていくだけです。
まずは羨ましい。車を動かせる、見て回れる、何よりも行動力、好奇心と知識欲。

その時々にしっかりと目と胸に焼き付けた画像が、描く絵のどこかに出ているの
だと思います。その絵とは日本だけでなく外国の風景の絵にもです。セミでもプ
ロでもない街角さんの絵を観る“出不精愛好家”の目も作者の写真やコメントと
ともに想像が広がり深まっていくようです。



2153万理久利:2012/05/11(金) 18:38:51
カチカチ山
【富士五湖SP】

先日遅い夕食につきながら、TVでこんなタイトルの旅番組が目につきま
した。本栖湖から始まり山中湖まで、元“アイドル”の五湖巡りです。
湖の景色、山の景色それぞれ違います。最寄りの山も咲く花々もいろいろ。
その中で河口湖天上山「カチカチ山ロープウェイ」が出てきました。

老夫婦が大切に育てた農作物を狸が横取りしていく。挙げ句の果て、助け
てくれた老婆を「狸汁」ではなく「婆汁」にして爺様に食べさせる。
爺様から相談を受けたウサギが狸の背中にやけどをさせ、その跡に辛子入
りの味噌を塗らせ、最後には泥船に乗せ沈ませる。カチカチ山のお話です。
狸、ウサギ、爺、婆、どれにでもなる可能性が、生きている間に人間には
あると思います。残酷なおとぎ話ですが、なぜかスカッとします。

こんなシュールな面白話しがおまけについている河口湖、カラマツジロー
がこの場所を選んだ理由の一つかもしれません。理由でなくとも縁です。



2154万理久利:2012/05/12(土) 20:15:01
アマガエルの合唱
月刊誌「科学」を時々開いて読んでいます。こんな研究に没頭しているのか、と
思わせる様々の事象、現象を科学的な切り口で取り上げていく面白さがあります。

カエルの合唱を最後に聞いたのはいつ頃のことでしょうか。宇宙物理学専攻の人
がニホンアマガエルの発声行動の実験的・数理的研究に従事していました。
同期現象(ここではカエルの合唱)は複数個相互作用する状況でタイミングを合
わせていっせいに振動する現象とあります。
鳴くことは一種の広告であるそうです。オスは自分の縄張りを主張したり、雌を
呼び寄せたり、メスは自分の居場所を知らせる。たかが両生類とは言えません。
生きる知恵が体に備わっているのだと思います。

人間も条件反射のように意味もなく皆で「鳴き出す」ことがあるような気がして
何となく苦笑いしました。



2155有志:2012/05/14(月) 20:46:23
佐高ファイアーストーム
「青春のあの日」を読んでいて多く出てくる言葉が「ファイアーストーム」と
「楠」です。α31号のテーマ「遊ぶ」とからめてあれこれ想像しています。

高校生、主に男子の問答無用、天下御免の大イベントだと思います。
先生たちも何処か楽しんで目をつむるのです。生徒もいい歳の叔父さん先生も
“成績”も“指導”も忘れ暴れたのでしょう。ほんものの「遊び」です。
9月の佐高祭(文化・体育)の前夜祭、女人禁制、そうは言っても、女子はお
握りの差し入れ、どきどきぶりは男子と一緒かと想像出来ます。
地元の会社から材木を調達し、先輩は「酒」を調達し、「大人前夜祭」です。
一種、「神事」です。他方、しらけ組男子もいたに違いありません。それはそれ
これはこれ。しらけ組も記憶の中では「祭事」として残っているはずです。

今でも西高ではファイアーストームはやっているのでしょうか。意地でもやっ
ていそうです。佐高魂です。なんでもかんでも禁止の現代、佐高のファイアー
ストームは憧れの祭事に思えました。30年後の同窓会でもその企画(前夜祭)
を入れるとは、やはり佐賀、11期のパワーなのでしょう。
内田忠夫氏の黒田節はストームの「炎」だったに違いありません。

           青春のあの日「巻頭言」より
      〔第一篇〕  朗詠  内 田 忠 夫

        天を仰ぎて 銀河の世界に 夢を馳せしあの時
        地に在りて 世上の摂理を 学びしかの時
        青春 ああ我等が青春 そは今に還らず
        風雪三十年余 今ここに集いてみる
        なつかしき友の顔 顔 うれしきかの姿
        口惜しきは はや逝きし友のこと
        愛惜の念 痛恨の極みなり
        今宵語り明かさん 過ぎ去りし青春の思い出
        今宵酌み交わさん 変わらぬ友情を誓いて
        いざや歌わん哉 我等が若き日の歌を
        いざや踊らん哉 我等が若き日の感激を



2156マリアンタ:2012/05/17(木) 12:50:55
夢∞夜
今日こんな夢を見た。
     ∞
 近隣に神様が住んでいた。昔から「紫雲瑞正」の操縦で何度か通った道、色々な公園
に向かう道の途中、脇道を入ったところの高台だった。
 入り口にはうっすらと水を浴びた薄桃色の牡丹バラ、緩やかなカーブの赤煉瓦の小道。
入り口、スペイン階段の先が幻の扉。扉の先はローマ風呂がある、年期が入った二階建
てのシェルターだ。
 中は、たくさんの古びた本の他にピカピカでしゃきしゃきの妻。どちらが神様だかわ
からなくなった。華美なところは一切なく、一つ一つの設備、機具は選び抜かれ、使い
慣れたものばかりの、生活の歴史が刻まれた住み心地の良い古いシェルターだ。
大きな絵も色々なところに飾ってありその裏には札束、金券、宝石以外の大事なものを
保管する金庫や、別次元に抜け出す扉がある。建て直す前の実家の風景とよく似ていた。
平屋木造の実家は実に住み心地がよかった。神様の住まいは「耐震偕老同穴邸」だ。
     ∞
 連れていってくれたパイロットも同じく「強耐震偕老同穴邸」に越したばかりだ。
操縦さばきは、レーダー無しでもグイグイ飛ばす凄腕で、気がつくと父「紫雲瑞正」
に変わっていた。
     ∞
 紫雲パイロットが持参した魔法の机で銀粉を撒きながら神様はたくさんの作品に取り
組んでいた。神様の神様は一時も休むことなくシェルターの中を動き廻っていた。金粉
と心地より薫りを撒きながら。
     ∞
また夢の続きを見たいと思った。
120515



2157マリアンタ:2012/05/18(金) 08:48:46
夢∞夜 悠久の神様
今日夢の続きを見た。
      ∞
“貴君の文面「運転する時間の無駄」「心境に達しました」で inspire されて綴ります”
こんな出だしから始まる神様の手紙を発見しました。日頃述べている、そして生活で実践し
ている「生きるとはひたすら在ることへの感謝、感動」そんなことが書かれているように思
えました。“相手に「さようなら」と一言言ってみます。その時頭の中は先の一三七億年、
一三七億光年の広大な宇宙です”なんと詩的で美しい表現でしょう。
      ∞
 さて、ドライブは時間の無駄という友人に対して無駄、それも生きてることなんだよ、と
優しく言ってくれています。感謝だけの世界、時間の無駄を何とも思わない人だらけであれ
ば戦争は少なかったかもしれませんが、人類の科学的進歩もなかったとも思えます。
とは言え半世紀以上たっぷり生きてきた今、光速からせめても高速に切りかえてもいいので
は???牛車とは言いませんが。
 移動に時間をとられ肝心の神様邸での時間が減ったことは確かですが、私は移動中、木々、
人々が生活する家並みを眺め楽しんでいました。そんなもんです。
一三七億年の中の三十分、“たかが”30です。楽しめば“されど”30であります。
      ∞
 そんなことを考えているとき、バリバリッと大轟音、いよいよどこかのキム国が攻めいっ
たか、目が覚めるとピカリ、そしてまたパリパリッ。神様ではなく雷様でした。



2158同人α総務:2012/05/18(金) 15:28:14
近日発行
◆同人α31号の表紙絵を「ポートレートとコメント集」にアップしました。
◆目 次
 前書き 「遊び」我(われ)ホモ・ルーデンス

 無限回廊 第八回             バード・グレイ・エヴァ・サカエ  24P
 窓辺にて―そして、それから          古賀 和彦 8P
 肥と筑 第二十一回              長岡 曉生 20P
 心にあるよしなしごと             竹内 一郎 6P
 人生詩                    神野 佐嘉江 10P
 天使ごっこ・悪魔ごっこ(9) 四月 最終回   古賀 由子 20P

 編集後記

◆評開始前に簡単な作品紹介を入れる予定です。



2159水彩画愛好家:2012/05/19(土) 09:16:51
今日の青空文庫
『筑波ねのほとり』 横瀬夜雨(やう)1878年 - 1934年

筑波ねは筑波山の異称。"筑波嶺"とあります。横瀬夜雨という作家も聞き慣れない人
でした。同人にも、そして時々覗いてくれる読者の方にも筑波の方がいるようです。
100年近く前の筑波の風景はどんなものだったのだろうと、読んでみました。

少年二人、小見川の土手を走り回り、S字状に曲がりくねった「シラチブチ」の探索。
雲雀の卵探し、そこには草木、虫、川蝉、蛙、鷺、たくさんの生き物がでてきます。
水と森と草木とそして遠くの方にはゆったりと筑波山がそびえていたのでしょう。
茨城県は近いようで殆ど行ったことがなく知識もありません。街角スケッチさんの絵
にも水のほとりが時々でてきます。中国に行ったときのスケッチ、近隣の水辺のスケ
ッチをなぜか思い出しました。

?? 筑波も暮れぬ野も暮れぬ
?? 唄も暮れぬる藻刈船(もがりぶね)
?? 撓(しな)へる棹をあやつりて
?? 行くべき方も暮れにけり
詩の抜粋です。一日が暮れる風景なのか、人生のたそがれ時のことなのか、
静かに時が流れ、棹をこぐ音、水の音が聞こえてくる情景です。

「芒は今も生えてゐる。探せば木瓜の花もあらう。我は足痿へて二十二年、夢でなく
ては堤に遊ぶおもひ出も見ぬ」
干拓で作者が大人になる頃にはすっかり景色が変わってしまいました。今と同じです。
でも、過去の風景は頭の記憶の中にしまわれています。

最後に“私が歩けなくなつた頃、この沼も亡びた。私の詩も亡びるであらう”
とありますが、沼の変化はしかたないとしても、記憶は残りこうして彼の作品の中で
生き続けるのだと思います。



2160神野佐嘉江:2012/05/19(土) 21:48:50
長岡さんへ乞:計算のヘルプ
自分の親はどれぐらいいるだろうと、ふと思い立ちました。次のように考えを進めました。
自分の親を1代目とすると、親は2人いる。2の1乘=2人いる。
自分の祖父母は2代目で、2の2乘=4人いる。
自分の曾祖父は3代目で、2の3乘=8人いる。
このようにn代目の親は、2のn乘人いると言える。
ところで、1000年前、紫式部がいた頃に自分の親はどうしていたろう、どれくらいいたろう、と考えを進めます。
1代を30年と考えると、1000÷30=33 あまり10
となり、やく33代となります。
そこで、2の33乘を計算しますと、8,589,934,592 人となり、約86億人となります。
990年前に自分に血を注ぐものがそんなに居たのかと驚く一方、まてよ西暦1000年の日本にいたのはせいぜい3000万人だ。これはおかしい。
長岡さん、どこがまだ考えが至っていないのでしょうか。教えてください。

2161長岡曉生:2012/05/20(日) 03:33:54
倍々計算の適用条件
私用で我が家に戻ってきている長男の相手をしていて、ご返事が遅れました。

神野さんの疑問は[自分のn代前の先祖の数を2^n(2のn乗)で計算すると、いかにも
過大と成るのは何故か]という疑問ですね。
実は、n代前の先祖の数を2のn乗で計算する時には、或る条件を仮定しています。

その仮定とは何か。それは、この2のn乗で得られる数の先祖の個々人が、全て別人である
という条件です。
この仮定は、例えば10代前の先祖の数1024人程度までは、大都市に於いては満たされるかも
しれません。(10世代で約1000倍というのは二進法でよく使う近似計算です。)

しかし、20代前の先祖の数は100万人を超え、30代前の先祖の数は10億人を超えます。
つまり、30世代900年を遡った先祖の数は、10億人を超える訳です。もちろん当時の日本に
それだけの人口が居るわけがありません。要するに遡る世代が増える程、先の仮定は明らか
に破れてしまい、十億人の中の数多くの人が、本当は1人であるのに何人分にも重複して数
えられて居るわけです。

このような場合、一人当りの重複数の平均値は、どのように与えられるのでしょうか。
簡単のために、外国人との結婚は無視し日本の人口数が定数Cを保っていたと仮定します。
n世代遡った先祖の数が、この定数Cを超えた場合の、一人当りの重複数の平均値Xは、
????X≒2^n/C となります。

幕末から900年〜1000年遡った日本の人口が、幕末と同じ3000万人(=)だったとすると
(実際はもっと小さかったはずですが)
重複数の平均値X≒10億/3000万≒33    900年遡った重複数の平均値=33
 ????????????X≒86億/3000万≒287??????1000年遡った重複数の平均値=287
となります。

実際の重複数の頻度分布は、横軸を重複数で取ったガウス分布になり、そのピーク位置は、
上記の重複数の平均値となるでしょうが、ここでは、詳しい説明は省きます。

2162万理久利:2012/05/20(日) 10:15:24
金環日食と異常現象
21日朝、地球と月と太陽が一直線に並びます。太陽から離れ小さめの月なので
太陽全部を隠す皆既ではなくキラキラの指輪付になります。今から多くの人が騒
いでいますが、動物たちにも異常行動があるといいます。猿は寄り添い空を見上
げたり、「グェグェ」という外敵警報の声を右往左往しながら出し続けたり、夕方
と間違えて寝床に向かう生き物もいた等々です。

天体の動きなどつゆ知らずの古代の人々は、何が起きたかと、生き物と同様、神
がかり的事象として右往左往したものと想像します。祈りの時間になったのでは
ないでしょうか。さて現代の人間、しくみは判っていても生物です。色々なとこ
ろで人間にも異常現象がみられることかと思います。

天体と言えば、日本の地方大学の研究グループがX線を使った世界初めての方法
で成長過程のブラックホール6個を発見したそうです。宇宙の始まりと終わり、
こちらの方が日食よりずっとワクワクします。



2163同人α総務:2012/05/21(月) 00:10:52
同人α31号発行のお知らせ
α31号が発行されました。全六作品です。(99P)
ネットですっかり横書きに慣れ親しんでいますが、作品とともに縦書き右綴じのページ
をめくる楽しみも味わってみてください。

※いつものように本郷の古賀和彦事務所に集合。静かな日曜、二時間ほどで終了しました。
早すぎる懇親会のため、明るい時間の解散となりました。作品作りの筆がこのように手早
く進むと良いのですが。
※同人の皆様、ご希望の皆様へは本日(20日)中に発送を終了しています。
※電子作品集アップは追ってお知らせします。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002264M.png



2164万理久利:2012/05/22(火) 13:14:10
スカイツリーより宇宙エレベーター
昨日はTVは金環日食フィバーでした。そして本日はスカイツリー熱中症です。

東京スカイツリーの建設を手がけた 大手ゼネコンが今年2月、宇宙と地球とを
つなぐ宇宙エレベーター を2050年に実現すると発表したことを覚えている人は
どれくらいいるのでしょうか。日本人が開発した強力新素材を使って一週間の旅
で宇宙基地に到着です。宇宙に繋げる現代版バベルの塔、バベルのエレベーター
です。
たかだか634メートルの塔よりも宇宙に繋がるエレベーター、こちらの方が未来
に向けた夢と希望があります。東京タワーに小学校の遠足で行った時、その高さ
に感動したことも事実です。

宇宙への夢を描ける人、そして創る(実現する)人、結果だけに乗っかる大多数。
その大多数に入っているのでしょうが、未来に向けての夢だけは持ち続けたいと
思います。



2165同人α総務:2012/05/22(火) 20:30:57
同人α31号作品案内 1
【無限回廊 八回】3101  エヴァ著
三人を結びつける脳に埋め込まれたチップの正体は…想念の世界で遊びます。
前回のお茶の水駅殺傷事件をエヴァが再度たどります。登場人物のクセ、能力がちりば
められています。登場人物は毎回勝手な動きをしますが一本の糸で繋がっている。糸を
握るのが東大教授、サカエ・ミノル・カミノかもしれません。喫茶「ゲバラ」のオーナー
でもあるカミノ医師の実態・真相にどこまで近づけるのか。

【窓辺にて、そしてそれから】3102  古賀和彦著
愛し、住み慣れた、都心の一角を離れ、富士の見える田舎に住まいを移したばかりの
引っ越し魔が、しっとりと、かついかにも富士山、日本(ニッポン)を感じさせる、
古き良き日本語を駆使してその心情を遊び心いっぱいに書いています。
“新し物”好きが書く、古き良き「日本語」、「日本語書き言葉」について日本文学の
価値とともにいろいろと考えさせられる作品です。



2166神野佐嘉江:2012/05/22(火) 21:00:28
長岡さん、謝謝。
長岡さんありがとう。しかし、親の重複とは考えにくい事柄ですね。自分の中には濃い血が斑のようにになってあの斑この斑と数限りなく注がれているというイメージですね。具体的にはどういうことが考えられるのでしょうか。近親婚とか、親が子の代とも婚姻関係を持つ、祖父が孫の代とも婚姻する。などなど? そしてそんなにも重複があったのかと呆然とします。もっともそうでも考えない限り、時代を遡れば遡るほど、親の数は増える一方です。僕のたどった考えによると、紫式部からさらに千年前の親を考えると二千年前の自分の親はざっと10億人×10億ですからね!

2167有志:2012/05/23(水) 17:24:50
青春のあの日 #28
「釈先生の手」    石崎康隆

 同窓会への足取りは人によってそれぞれ異なるようです。関心がなかったり、仕事その他で出向くことについ躊躇したり、いろいろです。それでも青春の一番まっさかりのあの時代を忘れることなく、いつもどこか出発点になっている、財産になっている、そんな気がしました。
 職員室で自分の成績を転記し、ついでに他の生徒のも覗くという大技、若さならではのものです。今の時代はクラッキングでしょうが、仲間との職員室を訪れる[忍者]はクラッカーには味わえない現実味、醍醐味があります。
 [忍者]のことを記憶の奥に残しながらも、担任の釈先生が飛行機墜落事故にも打ち勝った生徒だということをきちんと知っていてくれて、その上で中国へ立つ前に、教え子の顔をみつけ“君と握手をしておけば飛行機事故に遭っても大丈夫だろう”となったのでしょう。その時の先生の笑顔と大きな手のひら、おおらかさ、ユーモア、これもまた青春時代のあの時が貴重な財産であることの一こまです。そして先生にとっても生徒は財産のはずです。

 先生の画像を先ほどサイトで拝見し、なるほどと釈先生のお人柄をまた想像しました。

注)表題横の記号数字は、掲示板掲載リンク先「青春のあの日」に掲載され
ているリストの該当作品の通し番号です。



2168古賀和彦:2012/05/23(水) 17:41:20
おしらせ
「青春、そしてそれから」にクラス担任および副担任恩師リストを追加しましたので
ご覧下さい。
上部のリンク集から「青春、そしてそれから」→メインの画面の一番下をクリックして
ください。懐かしい三年の時の各クラスの恩師のリストとポートレートを見ることが出
来ます。URLのアドレスをコピーしてインターネットに貼り付けて下さい。なお、こ
の資料は碇民 治氏のご尽力によるものです。    3684



2169有志:2012/05/23(水) 20:05:09
青春のあの日 恩師
 先生のリストを見ていて、女性が少ないと思いました。やはり時代のせいなのでしょうか。
県立、しかも進学校には女性教師はなかなか採用されなかったのか、それとも高校女子教師
の人数そのものが少なかったのか、当時の教員資格や採用制度にも疎いので判りません。
 女性の担任或いは副担任は女子クラスに見受けられました。
多感、多才な高校生(男女問わず)を相手には大変な御苦労もあったかと思います。それで
も先生たちは皆新しい時代を担う青年を育て、そして自身も楽しむことも同時にしておられ
たように思えます。
 遠い昔、過ぎ去ったことではありますが、4組、江頭英子先生の姿はまるで女子高校生の
ようなういういしさがあります。校内で荒くれ[佐賀んもん]に囲まれさぞや大変な時間を
過ごされたのではないかと、少し思いました。



2170赤松次郎:2012/05/24(木) 09:31:23
窓辺にて−山野草
山荘の庭はつる薔薇、熊笹、クラブアップルなどの数種を除いて、ほとんどが自生の山野草で
ある。4月の終わりに引っ越してきたときは山吹の里と言えるほど黄色い一重の花が咲き乱れて
いたのだが、住む環境の整備に追われて写真に撮す余裕がなかったのが今更ながら悔やまれ
る。その他数種の野生の苺、実生から育った楓や木楢、鬼胡桃、橅の若葉が朝日に照らされて
きらきら輝くのを眺めていると、都会の事件や政治の問題などほとんど気にならない。新聞も
ここまで配達してくれないから最先端のニュースに振り回されない田舎の生活が、それはそれ
なりになりたつものだなと思える。たまに上京するのだがそのうち浦島太郎のような心境にな
るやも知れないと思った。
いま咲いている花は丸葉空木の白い花、花期:5−7月、花言葉:謙虚、古風、風情とある。



2171同人α総務:2012/05/24(木) 12:40:34
「伝言板」開設のお知らせ
「伝言板」をリンクしました。上記「リンク集」の最後に載せています。

この「伝言板」は、皆さんが関係する催しものや、皆さんが発信したい色々な
情報を載せる場所です。関東圏に限らず全国からの情報を扱っています。
活用し利用するのは発信し、受信する読者の皆さんご自身です。
伝言の掲載希望の方は赤松次郎(古賀和彦)他α同人までご連絡ください。



2172水彩画愛好家:2012/05/24(木) 17:02:48
奈良の桜(街角スケッチ)
奈良スケッチ作品はまだ続きそうです。

◎当麻寺奥の院(2012/4/17)??道の先にある門、その道には建物の影、自転車一台、そしてその影もいい。
               好きな構図です。歴史に繋がる「今」が自転車。
○飛鳥寺(2012/4/17)     明日香、田園風景が水を含んでぽってりと描かれています。右横の梵鐘の
               重さと響きを感じました。
○長谷寺?(2012/4/15)    石垣の高さが感じられ、桜の色に染まっています。
○長谷寺(2012/4/15)    ?? お寺のカラフルな垂れ幕が私にはポイントになりました。
               五大色(ごだいじき)にも奥深さがあり、知識がなくてもイメージが湧く
               ものです。

四作品ともそれぞれ桜が違う表情で出てきます。並べて観るのも面白い。
こうして眺めていると改めてスケッチさんの風合いが確立されてきたような気がします。

*上記リンク集「街角スケッチ」を開いて「拡大して」観ることをお勧めします。筆の息づかいがわかります。



2173万理久利:2012/05/25(金) 08:33:35
日本語の奥深さ
有象(相)無象(相)、烏合の衆、雑魚、坩堝(るつぼ)、おしくらまんじゅう

 先日数ヶ月ぶりに電車に乗って都心に出ました。うるさい、くさい、携帯片
手に無表情でメールを見る人、入れる人、そしておしゃべりをする人また人、
それだけで調子が悪くなり、途中下車してホームのベンチで休憩です。
歳をとったからでしょうか。PC、ネットを開いても同じ光景です。
 家でゆっくり本を読むのが至福の時。「本」は人生の友、宝物、つくづくそう
思います。そして古い日本語もなかなかいいものだ、優れものだと、古事記も万
葉集も含めて改めて開く気持ちになります。古い物の中に今を生きる、残りの人
生を生きるヒントがたくさんあります。そんな中から光るものを一つ、二つでも
みつけて大事に噛みしめていきたいと考えている自分がいます。
一昔前は、芥川賞、直木賞の作品が決まるとすぐ手を出していたのですが、近頃
は食傷気味です。



2174同人α総務 :2012/05/25(金) 09:06:24
お知らせ
同人α31号「作品集」をアップしました。
※上記「リンク集」の[同人α作品集]にお立ち寄りください。



2175茨城の異邦人:2012/05/25(金) 09:33:49
恩師の肖像
懐かしく拝見しました。当時全国一のマンモス公立高校でしたので先生の総数も相当な人数だつたと思います。直接教えを乞うたのはその内1/3の先生でしようか。記憶のある先生又は無い先生、兄貴世代の先生・親父みたいな先生と様々で、特に女性の先生は音楽の武藤先生以外は全く知りません。男の先生が圧倒的に多かったですね。
成績不振の低空飛行家で、部活にも加わらず将来像も持ち合わせていなかつた引っ込み思案の情けない自分でしたが、当時を思い出しながら懐かしく拝見しました。

2176マリアンタ:2012/05/25(金) 16:55:15
トキの巣立ち
本日佐渡のトキのひなが38年振りに巣立ちをしたと、なんとTV臨時ニュース
で流れていました。希少価値、そして美しい生物はこんな扱いをされるのだと思
いました。
さてこの私、実家からの巣立ちがなかなかできず、母の方が待ちきれずにこの世
からの巣立ちをしました。残されたドキドキの老いたガチョウはは親鳥を探して
暫く“ぐしょぐしょ”状態でした。飛びたったトキの清々しさ、あたりまえさを
自分の姿と比べてしまいます。それでもつい、“絶滅危惧種”に認定してもらえ
ないだろうかなどと考えてしまいます。そんな思いの中、果たして自分は巣立ち
ができたのだろうかとつくづく考えます。



2177神野佐嘉江:2012/05/25(金) 22:26:33
万里さんへ
 「古い日本語もなかなかいいものだ、優れものだ」と言い、「日本語の奥深さ」に触れた万里さん。共感です。「色」についてだけでも(そして自分がいいなあと思って拾ったものでも)こんなにあります。

色ある(=チャーミング)娘 色つぼむ梅 色と慾との二筋道 色に上下のへだてなし 色に染められた 色に耽り、酒にふける 色の粉(=きなこ、女房詞) 色の丸(=あずき) 色の水(=みそ汁) 色の世 色ふか(=容色)情けあれば 色ふかく思ひし心 婬を好み色ををもくして美人を尋ぬる事天下にあまねし 色々の香は色を尽くして麝香、沈、丁字 怫然として色をなす 色を見て灰汁をさす(=花を見て枝を折る) 色悪 色争い 色々威し 色々衣(ゴロモ=つぎはぎ) 色々しき 色隠居 色がたき 我らもちっくり色がま刃がま 色がましい(=好色) 色神 移した移した色神移して流してしゃんしゃん 色狩り 色好み・好き者 色出入り 色盛り恋盛り、情け盛り 御かたちも御色ざしも実に美しく 色沙汰 色様の床几を(=なまめかしく美しい人) 色地獄 色品尽くす 娘は庭におりて、身振ひに色科やりて、明日の晩よりの踊りのならし 色上戸 色を知らず 色白はかくべつ目立つ洗ひ髪 今時の女、見るを見まねに、よき色姿に風俗をうつしける 色ずくめ 色相撲(=女相撲) 左のこめかみの薄い肉がふくらまって色ずんでいる 色大将 色談義 紅葉やうやう色づきわたりて 草も木も色づき渡りて春雨に これぞ今の世の色づくし美人揃え いっそここでどれぞ芸子に色付け(=芸妓が客に初めて肌を許すこと)をなさりませぬか 色勤め 色つやのない挨拶・色つやをつけて話す 今を盛りの桜の色どき 色床 色留袖←→黒留袖 花鳥の色音 花屋に寄って色花を買った 色話 色婆 色文・濡れ草紙・たまづさ 色奉公 染物の色本 惣て色身を遠ざけ 色冥加 色無垢 色娘男の顔へなんをつけ 色めかしくうち乱れたる所なき 色めき・色めきたつ・色めきわたる・色めく 色飯 (怒って)思はず色目立ち 色目人しきもくじん 色模様∧濡れ場 色役者……

 どうです。たまらんでしょう? 大和言葉「いろ」によって捉えられたものが、我々にはたまらんのです。
 万里さんも探究してください。出典は小学館の『日本国語大辞典』です。この大辞典は然13巻あります。日本語好きの僕は全巻通読の壮図を立てました。5,6巻まで行って、塾や校正など新しい環境になったため、5年前から沙汰止みになっております。僕が願を立てたのがちょうど60歳の時。1年1巻進めます。万里さんは本好きだし、まだ若いし、ぜひ通読してもらいたい。日本語の奥深さに触れられるし、また日本にこんな珍奇なことをやっているヒマ人は他にはいないはず!  

2178赤松次郎:2012/05/26(土) 09:14:44
窓辺にて−いろいろと
神野佐嘉江氏の万理さんへという投稿をみて、色の表現がこんなにもたくさんあるのかと驚い
た。ずっと以前、神野氏が第二版の『日本国語大辞典』へ買い換えるときに、それまで使用し
ていた第一版を無償で譲ってくれたことがあった。それがいま山荘の書棚に鎮座している。私
は今朝ひんやりした空気のテラスでコーヒーを飲みながら、その第二巻の「いろ」の項目を調
べて見た。あるはあるは、色という字を頭に付けた表現がおそらく250〜300もあるのである。
このことを見ても日本語の豊かさは行き着く所のない奥深さだ。

ちなみに神野氏の挙げた言葉のなかで目に付いたものを調べて見ると、
色大将:遊興、情事などに最も巧みな者
色奉公:妾や遊女として勤めること
色風:なまめかしい風。色っぽい風
それだけこの世が生々しい生の世界であることを感じるとともに、色即是空の悟りはどこへや
らである。

参考: 『日本国語大辞典』 小学館
   第一版 20巻21冊、1972年出版
  ??第二版??14巻15冊、2000年出版



2179万理久利:2012/05/26(土) 09:26:10
色いろのいろ 
小妹、神色尋常にあらず。

 色と言えば、カラーの他に、華やかさ、顔の表情、そして何と言っても男と女の秘め事を思い浮かべます。
お気に入り“色づかい言葉”例を見ると何やら想像ができて楽しくなります。やはりきちんと辞書で調べた
いところです。古典や近代文学の世界は色ひとつ取り上げても幅博く意味を持たせ味わい深くしていたのだ
なあと思います。
白川静さん「常用字解」によれば表意文字「色」とはまさしく「まぐわい」を表すとあります。実に面白い。
表音文字ではこの楽しみは味わえませんね。色にまつわる言葉、どれをとっても味わい深い言葉です。
 文学は古代より積み重ねて使われてきた言葉がつらなるひとつの世界、作品そのひとつひとつも、言葉、
表現、韻も含んだ小宇宙なのかと思います。
『日本国語大辞典』自体も一つの作品、大宇宙。
確かに、漢字、ひらがな、カタカナを有する日本語の面白さ、すごさ、たまりませんね。



2180同人α総務:2012/05/26(土) 10:36:00
お知らせ
来週28日(月)から始まる評対象「無限回廊 八回」の著者コメントをアップしました。
※上記「リンク集」の[ポートレートとコメント集]にお立ち寄りください。



2181同人α総務:2012/05/26(土) 15:34:20
同人α31号作品案内 2
【肥と筑 第二十一回】3103   長岡 曉生著
31号テーマ「遊び」を組み込んだ歴史好き、そして佐賀にこだわる著者らしい作品です。
前半は日本の古くからの遊び、57577=31、みそひともじ短歌、百人一首、歌留多、
花札等々と続きます。後半は、源氏と平家の話、嵯峨天皇、嵯峨源氏、そして嵯峨、佐嘉、
佐賀、神野、櫛田宮、徐福船団の出雲族、秦氏、四方八方どんどん繋がって行きます。み
んな佐賀に繋がってきます。そして広がっていきます。


【心にあるよしなしごと】3104  竹内 一郎著
西行法師の歌と、玄奘三蔵の般若波羅蜜多心経が登場します。著者は仏の心(知恵)を理解
してみようとするのですが、西行の歌のようにはしっくり“読めない”、なぜなんだろうと
考えます。生まれ、育ち、言語、文化(明)の違いではないか。翻訳に力を注いできた人々
にも同様の限界があり、それを読む著者には尚更理解できない部分が多々ある、西行法師の
歌をインド人が観たら…そんな投げかけをしています。



2182マリアンタ:2012/05/27(日) 14:13:07
自分の親の数
先日の神野さんの投げかけを自分なりに色々考えてみたのですが、完璧な数式に置
き換えられる問題なのかよく判りません。長岡さんの説明を読んでもここひとつイ
メージが湧きません。ガウス分布?、ああ頭が痛い。なにせ知能、構想力、想像力
がますます落ち込んでいますので。

先祖の数というより、自分の「生」に関わった人々の累計人数、とでもしたら遠か
らずのとてつもない数十、数百億の人数になるのではないでしょうか。実に非科学
的ですが。近親婚、重婚、一夫多妻、一妻多夫、時間のずれ、こんな要因を考える
とますます判らなくなります。

アダムとイブを想定せずとも今を生きる人類は共通の親をもつ「皆兄弟」、そう考
えることにしています。親の数より兄弟の数、どこかでDNAを分けあって今を生
きている人類の数です。計算から言っても、濃淡あっても、たくさんいるでしょう。
でも西欧人と東洋人は大分違いますね。とても兄弟とは思えません。

機会があれば長岡さんに図で判りやすく示してくれると、それなりに理解できるか
もしれません。美しい数式も是非見てみたい。



2183同人α総務:2012/05/27(日) 14:28:22
同人α31号作品案内 3(完)
【人生詩】3105  神野 佐嘉江著
積み上げられた過去の日記帳を開き、十代、四十代、六十代と同日を並べ同じ人間を
比べる、変化を思う、そんな風景にも思える。詩の形式が興味深い一作。同窓会での
旧友たちの描写も同時代を生きたものへの静かな賛辞でもあるようだ。


【天使ごっこ・悪魔ごっこ(9)四月 最終回】3106  古賀 由子著
第一回の登場から影のような秀(天使君)と晶(悪魔君)。夢と現実、過去と現在を
行き来してきたようだが、今回が最終回。そして影が消える。



2184同人α総務:2012/05/28(月) 09:50:15
評開始のお知らせ
本日より同人α31号作品の評が始まります。
初回は「無限回廊 八回」です。(以降目次通りの順番です)
6月6日まで。
著者「ポートレートとコメント集」ブログにも是非お立ちより下さい。

※投稿文末尾に“3101”をお願いします。



2185神野佐嘉江:2012/05/28(月) 19:49:28
古賀君へ
 日本語は「雪」のいろいろに特出している言葉ですね。ざっと、

 淡雪、粉雪、細雪、小雪、小米雪、綿雪、薄雪、帷子雪、たびら雪、ふすま雪、斑雪、餅雪、ぼた雪、牡丹雪、どか雪、大雪、深雪、堅雪、根雪、万年雪、吹雪、地吹雪、暴風雪、初 雪、新雪、冠雪、風花、里雪、白雪、友待つ雪、名残の雪、なだれ雪、にわか雪、しまり雪、ざらめ雪、べた雪、水雪、濡れ雪、湿り雪、しずり雪、横雪、風雪、暮雪、赤雪、綿帽子雪、笠の雪、頭の雪、枝の雪、梢の雪、松の雪、笹の雪、筒雪、窓の雪、花の雪、春の雪、秋雪、雪時雨、忘れ雪、雪の果て、……

 そこで、

   ひとしきり風寄せくれば音立てて落ちまた落つる竹のしづり雪

 同じ日本人でも沖縄の人にはこれらは思いも及ばないこと。

2186長岡曉生:2012/05/28(月) 20:17:50
α31号の題目と前書き、表紙絵
作品の評を始める前に先ず、万理さんによる今号の題目と前書き、それに表紙絵についての
私なりの感想を。

☆題目「遊び」と前書き
遊びと言えば、やはり前書き冒頭、お父さんのノートに書かれた梁塵秘抄のこの歌ですね。
父がそうであれば、娘は広辞苑とホイジンガにその定義を求めた。でも、それだけでは無い。
父娘ともに、しっかりと遊びに精を出している。
それこそが人生の目的! かな?

☆表紙絵
 表紙絵の上部には、一本の支柱に左手で掴まり右手に持った杖と一緒にこの支柱の回りを
回転しつつ星空を上昇していくピエロの姿が見えます。
もちろんこのピエロは、万理さんの遊び心の象徴であり、何となくTAROT CARD の#1 Magician 、
#22 Fool の二枚に通じる絵柄ですが、これら二枚の札は今回彼女が担当した「無限回廊」中の
時間の繰り返しを暗示しています。
 更によく見ると、絵の中にはピエロと支柱の彩色像と一対になる白い影が描かれています。
この彩色像と白色像の対は、今回惜しくも最終回と成った天使ごっこ・悪魔ごっこにおける
ドッペルゲンガーを示したものでしょう。作者にとって、天使君と悪魔君の二人というのは、
ある意味、お互いのドッペルゲンガーだった、と私には思われるのです。
 それだけではありません。絵の右下には、彼女が心酔する神野佐嘉江さんの一連の作品に
おける通奏低音「美しい青い地球」の姿がしっかりと描き込まれています。

流石ですね。

3100 (00は、作品に先立つ題目・前書き・表紙絵を示します。)

2187赤松次郎:2012/05/29(火) 10:26:43

雪づくしの言葉ありがとう。どれくらいの景色が私の目や耳や心の内に映るのでせうか、今年
の山荘での雪の観察を楽しみにしています。



2188マリアンタ:2012/05/29(火) 17:56:57
夢∞夜
今日こんな夢を見た。
富士山麓の湖の岸に建っているパソコン教室で中高年のおばさん、おじさんを
相手に諦め半分、遊び半分で教える男がいる。「ここに書いてありますよ」と
言うと直ぐに席に戻りしきりにパソコンに向かう。
覗くと、タイトルは計画書「復活する日本語ソフト『風の又次郎』」とある。
校正自動ソフト
旧漢字、死語・半死語(やまとことばも)、禁止用語、隠語、
やまとことば・文語体・表現…ソフト
半角英字 数字の自動縦書き割り付け…ソフト
等々
協力者の名前も記入されている。
みな聞き覚えのある人物だった。

「どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ
すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう」

パッケージデザインは風に揺れる松の木そしてダイヤモンド富士。
売れるのだろうか、少し心配になった。



2189神野佐嘉江:2012/05/29(火) 20:09:52
今度は方言!
 諸君、方言といえど立派な言葉だ。つまり「こことここをくくる」「あそことそこをくくる」という言葉の分節機能を備えている。たとえば「雷」の分節がおもしろい。
 「大きく光るけど音の小さい雷」というのが捉えられていてこれを「コガミナリ」と言う(奈良県吉野郡)。「光らずに地が震えるように鳴る雷」というのもありこれを「ジガミナリ」と言う(同郡)。また「落雷して火を発するような、近くて激しい雷」を「ヒカンナリ」(新潟県岩船郡)、「落雷しても火を出さない遠い雷」を「ミズカンナリ」(新潟県岩船郡)。
 子雷、地雷、火雷、水雷を自分の語彙に追加して、時に応じて味わってください。

2190水彩画愛好家:2012/05/30(水) 11:38:14
あやめ咲く(2012/5/15)街角スケッチ
めずらしく「花」です。食卓に置かれた三輪の花、あやめ。
壺(花瓶)もあやめの表情によく合っています。あやめは花の色、形、花弁
根本の白地に網目模様、そんな形が印象的でなぜか清楚でそこに日本らしさ
を感じます。バックの色は紫、青、下の方は緑とあやめの紫と葉の緑、そし
て青は空を表すのでしよう。じんわりと淡くあやめを引き立てる水彩らしい
バックとなりました。
三輪のあやめは、朽ちる前にスケッチさんに描いてもらい今度は食卓ではな
く絵となって生き続けます。



2191万理久利:2012/05/30(水) 17:16:45
アヤメの兄弟
“いずれ菖蒲か杜若”という言葉があります。
とにかく「あやめ」「かきつばた」「花菖蒲」はみなよく似ています。おまけに
「あやめ」は菖蒲とも書きます。混乱が深まります。上記は背の低い順、あやめ
は乾燥地で、かきつばたは湿地、花菖蒲は中間、なんとも…。

実家に咲いていたのは背の高さら言ってもあやめ、陽の当たりにくい場所でした
が湿地ではありません。それに加え、ある時から形状がよく似ていてど派手な花
が咲き始めました。アイリスらしいのですが、父が誤って球根を全部掘り起こし
てしまったので翌年からあやめだけとなりました。数十年経っても母は怒ってい
ました。
たぶん実家のあやめは今でも健在です。



2192同人α総務:2012/06/01(金) 15:18:08
洪水と光とその先にあるアララット山の前で
伝言板に掲載されていた「日洋展」に昨日行ってきました。

『旧約聖書』にでてくるノアの箱舟が大洪水の後、流れ着いたとされるアララット(アララト)山、
トルコ共和国の東端にあります。同人竹内氏の作品中のトルコ世界をつい思い浮かべます。
洪水を象徴する深い青と渦巻き、危険を知らせる柵、その上で高い明るい空を見上げるカラス、も
うすぐ飛び立ちそうです。羽が濡れそぼっていたら、ひょいと階段に飛び乗り歩いて外に…何とも
言えないメッセージ性を持った作品でした。
作者である眞?さんは誰よりも若くてお元気で明るい人でした。佐高美術部であったことは知って
いましたが、その後もずっと続けてきた彼女の根気強さは矢張り絵を描くことが好きだから、これ
で何かを、自分の思いを、伝えたい、そんな思いを強めていったのだと思います。

作品の前で、美術館近くの古びた蕎麦屋で、美術館ホールの喫茶で、道を歩きながらも、とにかく
たくさんの話を聞くことができました。一同まるで人生のシワがまだない、陽気な高校生仲間のよ
うにとめどもない話をしました。皆それぞれ個性的な姿で、快活に県民性、思想、哲学等々話しま
くる集団を、他の人は何人かと思ったことでしょう。
年明け又の再会を誓ってお日様が沈まない時間に皆帰路につきました。


※題「アララット山遠く」:右端が一番若かった作者、眞?太仁子さん

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2193万理久利:2012/06/01(金) 17:11:24
絵 心
絵を半世紀に亘りこつこつと「美術界象牙の塔」に反骨心を持ちながら「自分流」の
絵を描いてきた眞?さん、いったい彼女の強さは何なのかを、いただいた「アララッ
ト山遠く」の写真を観ながら考えています。絵で表現することが好きで、彼女の言っ
ていたようにそれをこつことつ続けてきた、そんな所でしょう。こつこつ続ける才能
と絵心が小さな頃からあったようで、やはり絵の才能もあったと思います。

私の廻りに絵を描く親戚は?と考えてみました。たった一人だけ“そうかもしれない”
と思われる人を思い出しました。ネットで調べてみました。
参照
http://www.kashima-gakushu.com/tokonomadata/gallerytalk/shimomuragallerytalk.pdf#search='
東光会会員・佐賀美術協会理事
佐賀鹿島市行成生まれ、多分この人だと思います。高校で長いこと美術の教員をやっ
ていたようです。赤松さんや眞?さんの方が詳しいかもしれません。
今のお住まいは神崎のようです。眞?さんとは画風が異なるようです。私の記憶では
間延びしたロバのような顔と佇まいのいかにも佐賀鹿島生まれの素朴で実直そうな静
かな青年(当時)でした。(昔、一度だけ会ったような記憶がある)
今は最後に務めた佐賀北校の美術の先生を定年退職し、絵一本でゆっくりと生きてい
るようです。絵筆は健在である限り握るでしょう。
この家に一枚だけ兄から譲り受けた「くちなし」という題の油絵があります。

私には眞?さんは勿論、「くちなし」の作者のような絵心も忍耐力(熱意)もありま
せん。



2194赤松次郎:2012/06/02(土) 17:06:58
前書き 「遊び」我(われ)ホモ・ルーデンスの感想
著者は遊びについて父との思い出を重ねながら、その行動の種類や人様々な嗜好についての違
いをつぶさに観察し考察している。
またそれについて詳しく広辞苑やホイジンガの言説を調べ、それぞれの立場での定義を記してい
るが、その比較の内容を検討してみるとまことに面白い。広辞苑は言葉の意味するところを具
体的に捉え、一方ホイジンガは人間の根源的な行動を学問的に分析している。またホイジンガ
の『ホモ・ルーデンス』に影響されて執筆したロジェ・カイヨワの『遊びと人間』は「遊び」

 1.アゴーン(競争:文字通り徒競走など)
 2.アレア(偶然:ルーレットなど)〉
 3.ミミクリー(模倣:演劇やRPGなど)
 4.イリンクス(眩暈:絶叫マシーンなど)
の4種類に分類して考察しているのを以前読んだことがある。

それにつけても、食べ物を採取したり、穀物や果物を育てたり、雨や寒さをしのぐ家を建てた
りといった、生存に直接関わりのある行動ではない、まったく生産性のない「遊び」をするの
は人間くらいのものであろう。我々の文筆活動だって全然飯の種にはならない活動で、拝金主
義者や自己顕示欲の強い虚栄の徒や権力主義者たちからは、遊んでばかりで社会のためには
なっておらんとお叱りを受けそうだ。
それでも我々はホモ・ルーデンスと定義したホイジンガに敬意を表して「遊び」を続けたい。

3100



2195整備士:2012/07/01(日) 00:53:09
今日のBGM
今日は日曜日。ニューロンカフェのBGMも少し雰囲気を変えてみました。
「チュニジアの夜」。31号の作品の中に出てくる曲です。
さてその著者は誰か想像してみて下さい。

※BGMは音声バーの四角いボタンを押せば消すことができます。
※音量を調整することもできます。



2196水彩画愛好家:2012/07/01(日) 03:11:50
長谷寺経堂(2012/4/15)・街角スケッチ
経堂へ向かう小道と脇の切り株がいい。
ひっそりと佇む経堂、こんな生き方をする、佇まいを見せる人間もいます。
街角さんのなにげ無い素朴で飾らないコメントが好きで、文章をどう素直
に書くかが自分のテーマにもなっているので絵と同様、目を惹きます。

画面下に「コメント」という欄があったのでクリックして立ち寄りました。
そこには、絵と離れた街角さんのエッセイーが載っていることに気がつき
ました。今回は太陽熱利用の貯水槽と地震、さらりと書く文章が勉強にな
ります。時々こちらも立ち寄ろうと思いました。

上記リンク先「街角スケッチ」より



2197マリアンタ:2012/07/01(日) 04:24:47
語彙の宝箱
色でも、雪、雷でもたくさんの使い方、その意味の膨らみがあります。
そういえば、同じ雨でもたくさんの雨の表現がありました。日本語は時間をかけて
地域の方言も加えて、意味も読みもおどろくほどの種類になっています。こんなに
豊かな言葉をもつ国は他にないでしょう。

そんな言葉が大いに力を発揮するのはやはり書かれる文章においてです。
仕事の報告書に「本日は細雪が降っていた。肥って色つやが善い顧客で、人柄も良
く、話は進んだが契約までには至らなかった……」こんな言葉を使ったら上司に怒
鳴られます。文章とはプライベートな心を込めた手紙や、文学の世界でしょう。
過去の人達が積み上げてきた素晴らしい言葉はどこか淘汰されてきたようにも思え
ます。無駄だ、面倒だ、使っても意味がない、そう言う人も言葉を知らない人で、
読む人、聞く人も同じです。だから淘汰となるのでしょうか。時代とともに言葉が
変化するのは当然のことでしょうが、表音文字のみの日本語、まさか[国語]が英
語になることはないとは思いますが、簡略化する前によく日本語について考えてか
らにしてもらいたいものです。
それでも1000年以上前の作品、100年近く前の名作品は残ると思います。

魅力にとりつかれた神野さんのような人、日本文学を読んでその奥深さを評価して
くれる外国人、その存在意義はよき日本語にとって大きいのです。
せめても自分の「語彙宝箱」に、新しく出合った素晴らしい書物で生き残っている
日本の言葉を入れながら、また作品を読む、或いは読み直す、せっせとやってみる
つもりです。作品の中で神野さん、諸先輩方のようにお宝言葉が自然と出てくるか
どうかは自信はありません。



2198赤松次郎:2012/06/04(月) 09:33:23
無限回廊 第八回 を読んで−序
またまた評が遅れてしまった。自由な時間を約束された環境に居るわけではないから、まだ仕
事をたくさん持っている身として卑近な個人的なことを毎日話題にする楽しみも持ち会わせて
いなでいる。だからといってその忙しい仕事が苦しいという訳でもない。
むしろ書くことの方が意識的に苦しい作業であることが多い。仕事自体は特別新しい仕掛けや
工夫を頭を捻って考えることはない。単なる方式や決まりに沿って進めれば、長い経験のなか
で培った技術を積み重ねれれば、自ずと着実に進むわけである。しかし文を書くことに於いて
はそういうわけには行かず、決まった方法も形式もないなかその都度書きたいことを考え・纏
め・組あげなければならない。それは眼識、耳識、鼻識、舌識、身識、意識、末那識、阿頼耶
識の八識を駆使しながら悪戦苦闘を演じなければならないという苦行なのだ。

そんな中、日々のルーティンワークのようになっている生計の仕事は、ある意味では煙草や音
楽や読書のような趣味を楽しむと同じで、書くことの苦闘から解き放す時間のようなものだ。
だから書くことはある一定の集中した長い時間には耐えられないから、その途中に頭を使わな
い仕事を挟んだり、書く内容の資料を集めたりと気休めをするわけだ。そして期限が迫らない
と真剣に纏めようとしないのは、高所恐怖症のために断崖の縁から奈落の底を覗くような、出
来れば避けたいという気持ちと同じようでもある。



2199万理久利:2012/06/04(月) 11:44:22
「遊び」
テーマ「遊び」前書きについて感想が書かれていました。その後の投稿でそれなり
の回答をしたつもりなのですが、筆力不足なので、稿を改めて書いてみます。

α31号の題目と前書き、表紙絵 投稿者:長岡曉生 投稿日:2012年 5月28日
◆遊び心は父譲り、歳を重ねてそう思います。歳の離れた末っ子であまり構っても
らえず自分で遊びを覚えました。父の事情は母との関係でしか想像できません。
◆物語を書くことも、絵を描くことも、全部中途半端できました。今ではそれでも
いいのだ、と自然体に近づけたような気がします。ピエロは自分の中で遊びの象徴
です。

前書き「遊び」我(われ)ホモ・ルーデンスの感想 投稿者:赤松次郎 投稿日:2012年 6月2日
◆「おまえには、男は近づかないだろうなあ」そんな言葉を吐く父でした。
それでも、だから、家族の中での遊び相手は多分私だったのではないかと思います。
飛行機が好き、車が好き、何でも自分で工夫を重ねる人。飛行機に力を入れていた
メーカーの中古車を買い、それに様々の改造を加え、何処へでもでかけた人です。
◆「遊び」って何だろう、どういうことなんだろう、調べたくなるのも父譲りかと
思います。ホモ・ルーデンス、この響きのほうがサピエンスより自分にはしっくり
きます。
3100



2200マリアンタ:2012/06/04(月) 20:18:34
夢∞夜
今日こんな夢を見た

裏サイト「戯評」をいよいよ公開することになった。
当日のアクセスは「表」の累計をいっきに超えた。
なぜか自宅に応援と嫌がらせのメールが1日100件以上入る。
2日目、庭から石と糞と猫の死体が投げられた。
インターホーンが一日中鳴り響いた。
あの時ほどでは無いがすっかりノイローゼ、歩行困難になった。
戯評には嘘は一つもかかれてはいない。
媚びも、自慢も、お気軽な「ありがとう」も。



2201貧乏絵描:2012/06/05(火) 08:36:32
HPのコメントについて
このHPでリンクさせて頂いている水彩画作品集「街角スケッチ」の主催者・貧乏絵描です。
一般的にHPには様々なご意見が投稿されますが、小生の場合理論も理屈もそして斬新な思想・主義も持ち合わせていません。従って投稿されたご意見に回答することは出来ないので、小生のHP(ブログ)ではこのコメント欄が書き込み可能であることについては開示していませんでした。ごく限られた関係で意見・近況のやり取りをするために数人の友人にだけ開示していました。
然し、興味を抱いてクリツクして、このコメントが投稿欄であることを突き止めて名乗りを上げた人がこれで二人目になりました。
一人目は万華鏡で登場する新風児さんで、二人目が水彩画愛好家さんです。
今回、この同人αのHP上でコメント欄をクリツクして投稿出来ることを、水彩画愛好家さんに開示されてバレてしまいました。然し、小生秘密にし続ける気持ちはありませんので、投稿開示したことを気にすしないで下さい。
ご意見を投稿して書き込みして下さい。但し、小生の頭脳が受け付けない・理解出来ない場合もありますので、その都度回答・応対は出来ませんのでご了承下さい。聞き流して回答しないで済ませることが多いと思います。

2202整備士:2012/06/05(火) 12:38:22
今日のBGM
「チュジニアの夜」に続き本日はランゲ「花の歌」です。31号の作品の中に出てくる曲です。
著者は異なります。



2203長岡曉生:2012/06/05(火) 21:38:15
無限回廊 第八回:評の1
家庭の事情で、またまた遅れて済みません。
★著者画像とコメント
両手にはジュース、左手の机の上にはケーキと、この年頃としては最高のお膳立ての舞台で
ジュースを見ながらいかにもウットリとした表情。そこをパシャッ。
目の前で撮影するお父さんには目も呉れずに、さてこの二つをどう料理しようかなー。
幸せな末っ子の、幸せでほほえましい幼年時代の一齣ですね。

★今回の構成
金曜・土曜・日曜と三日間のできごとを日ごとに分けて記述するという作者の新趣向です。

★十三日の金曜日
金曜日は、北欧きっての美人女神フレイヤにちなむ日。という訳なのか、美女の戸田秘書や
これまた美人の鳩園看護師の話題が出ました。この鳩園さんは、カサ・ブランカだけでなく
ジンジャーリリーの扱いにも慣れているようですね。今後の二人の活躍が期待できます。
十三日とは、越智十三の伏線。そうか、彼の本籍は青森で、現住所は檜の木曽に近い飛騨の
高山だったんだ。憶えておく必要が有ります。
もう一つ、チェ・ゲバラこと神野医師には、喫茶ゲバラで気長に待っていれば逢えそうだと
いうことも確認できました。

記憶に残ったきれいな表現としては[楠の葉の隙間隙間から風と共に差し込む太陽の光]が
ありました。

3101

2204マリアンタ:2012/06/06(水) 16:59:35
横尾忠則のサイト
彼の作品、Y字路(岐路)が好きで、それだけの理由で全く興味の無かった画家
のサイトを時々開いていました。
生か死か、過去か未来か、運命か選択か、「岐路」の風景には色々と考えさせら
れるものがあります。

さりげない、短い、日記らしからぬ日記でした。
昨年あたりだったでしょうか、ブログが工事をし始めてからずっとご無沙汰です。
最近開いてみたらつまらなくなっていた。飼い猫と食べ物のこと(写真満載)が
多くなっています。ともに生きるために大事な癒しの伴侶、栄養ですが、ああこ
の人も歳をとったのだなあ、そんな思いがありました。
日記も少し饒舌にはなりましたが、相変わらず淡々と“らしからぬ”を続けてい
ました。この人“らしい”。



2205万理久利:2012/06/07(木) 11:10:11
一澤帆布工業
この名前をご存知の方はどれくらいいるのでしょうか。
京都の綿・麻鞄の老舗です。長男と三男が暖簾の相続(遺言書)をめぐって争いま
した。少し前までNHKで放映されていたカーネーションのコシノ三姉妹を思い浮
かべます。こちらは大阪岸和田。みんな勝ち気で小うるさい、それでも母と娘三人
競い合いながら、けんかしながらもそれぞれのブランドを立ち上げました。
先代が築いたものを大事に守り続ける、名前もあるでしょう、その京都人の気持ち
もわからないわけではありませんが、「訴訟にかまけて疲れませんか」と思います。
いい物を作る、それが一番ではないでしょうか。
後は鞄を使う人、良さが見える人が選択してくれます。
夫婦、家族、兄弟、配偶者,親戚も加わり、それぞれの生き方の中で他人には想像
ができない色々な埃が溜まるのだと思います。
それにしても一澤帆布工業の三代目は曖昧な遺言を残したものです。
息子達を試させる、叱咤激励する算段だったのかもしれません。
埃を払うことはできたのでしょうか。

こだわりの友人がくれた頑丈そうですっきりとした鞄がこれでした。



2206同人α総務:2012/06/07(木) 11:58:45
評開始のお知らせ
●本日より古賀和彦著「窓辺にて―そして、それから」です。
 6月16日(土)まで。
「場」を移してからの自然模様、心模様が色濃く書かれている作品です。

●上記リンク先、著者「ポートレートとコメント集」にも是非お立ちより下さい。
 学生時代、丸太小屋から外を物憂げに見る姿、容姿は変わっても「今」
 と同じかもしれません。幼少の頃もこうだったのかとふと思います。
 三つ子の魂百まで。

※ランゲ「花の歌」が登場します。
※投稿文末尾に“3102”をお願いします。



2207万理久利:2012/06/08(金) 11:25:22
『ウツボカズラの夢』乃南アサ著
題名だけに惹かれて開いた本です。乃南さんの作品は殆ど手にしたことはありません。
家庭の崩壊。バラバラの家族。そこで生まれる、ドロドロした恋愛関係、テレビドラマの
ような展開ですらすらと読めたものの、読み終えた後に残るものは何もありませんでした。
ただ一つ題名だけは絶妙だと思いました。

高校を卒業したばかりで東京のおばに預けられた少女(主人公)未芙由。普通の真面目な
少女のようですが、ぐず、自分の境遇を呪い特別な意志はもたず成り行き任せで生きてき
た。ところがその流れに従って、おばの夫、おばの長男とも関係をもち、だらだらと完璧
かつ献身的な家事手伝いをしながらついには長男と結婚し渋谷の一等住宅を手に入れる。
ぐずのようであるけれど、泣きの芝居、計算、要所要所でやれる女です。少女ではなく老
練な女、生きるため、幸せになるためにまわりの人間を溶かしてしまう“ウツボカズラ”
だと思いました。無意識に人を助ける、盲目的、献身的に、そんなところを持ち合わせて
いる強くて不気味な人間です。頑強なおばの姑まで溶かしたのには仰天しました。

多分題だけは記憶に残ると思います。



2208赤松次郎:2012/06/08(金) 12:13:08
無限回廊 第八回 を読んで−1
さて、無限回廊第八回の感想を書く前に・・・著者の小さい頃のブログ写真をみると、次の瞬
間とんでもないことをやり出しそうな好奇心を持った子だったようである。いつも回りの大人
達の仕草や会話をじっと見つめ観察していて、まさにホイジンガのいう「ホモ・ルーデンス」
の申し子のような遊びの天才だったに違いない。それはポートレートとコメント集のブログの
なかの2010/10/16「むげん君はいつから「自分」になったのか」、そして今回の姿の沈黙のな
かにとてつもない想念を作り出す秘密の工場があるに違いないと思った。

作者が以前の物語の筋を踏襲しながら、自分なりのイメージを加味した今回の「無限回廊」は
実に面白い。そこに登場してくる認識番号7,11,13,17及び外田秘書、鳩園看護師などの少々奇
妙な行動をとる人物の性格や容貌や考えを豊かに表現できていると思った。
また、ゲバラ、マネシツグミ、ジンジャーリリーなどの南米に関係する言葉を用い異国、異
端、謎々めいていてマネシツグミやジンジャーリリーは創作の用語かと思っていたが、現に南
米に生息する生き物で、よくこのような珍しいものを探し当てたと感心する。

3101



2209長岡曉生:2012/06/08(金) 22:23:15
無限回廊 第八回:評の2
★十四日の土曜日
越智十三が面型を取る礼にエヴァに送ろうかと言った飛騨牛は、鳩園看護師に出会った印象
から浮かんだもの。十三は、よほど強烈な印象を承けたに違いない。
彼は、今まで面型を探してアフリカに出かけたようだし、どうやらアフリカが、次の展開の
鍵となりそうである。
一方、本郷社長が実父から受け継いだ万年筆の意味が妙に気になる所である。
エヴァのアフリカ行きは、本郷社長のアイデアが確定次第という見通しが付いた後、電車を
待つお茶の水駅での予期せぬ事件が合った。この事件は、従来のエヴァの不可解な行動とは
一見矛盾する行動の意図をそれなりに与えている。

★十五日の日曜日
前日の事件の真相が外部に漏れないように心を配っていた神野医師。それでいてエヴァには
口数多く説明した神野医師。鳩園看護師と共にその態度が変った理由は果たして何だろうか。
次回、一九日に三人が本郷冷熱に集まるというその意味も謎のままである。
十五日最後の場面でも存在感を示すキューバの国花ジンジャーリリー。この花が連想させる
白い蝶の乱舞。一九日の会合では、これらの謎が明かされるのだろうか。

★その他、これまでに明らかになった事実
・本郷社長は、先代社長の養子となったサイボーグである
・本郷社長は、マグマを直接利用した新エネルギー源を考案した
・本郷社長は、中南米のラテン文化、中でも黒人の影響を受けたラテン音楽が好みである
・越智十三は、パンチパーマの鬘や金髪直毛の鬘を持っている
・越智十三は、能や狂言の面には興味が無い創作面打ち師であり、面型を求めアフリカまで
 出かけたことがあった
・江波真理は、十七歳である(真偽の程は未確認)
・江波真理は、地球の未来を考える会の会員でアフリカ地域の広域温度調整を担っている

などと、他の回の担当著者による色々な条件の網が、被さって来ました。
次回の無限回廊担当者としては、如何にこれらの網の中で辻褄を合わせるか、あるいは網を
掻い潜って抜け出すか、どうやらこれから呻吟の日々が続きそうです。
3101

2210赤松次郎:2012/06/09(土) 11:09:19
無限回廊 第八回 を読んで−2
ところで、創作とはどういう定義があるのだろうか。
 (1)それまでなかったものを初めてつくりだすこと。
 (2)作家の主体的創造力によって芸術作品をつくりだすこと。また、その作品。
 (3)事実でなく想像によってつくりだすこと。また、その話など。

では小説とはどういうものをいうのか
 「散文で作成された虚構の物語として定義される。 内容では、随想や批評、伝記、史書と
?? 対立するものであり、形式としては詩と対立するものである」とある。

私はいろいろの小説仕立ての文を読むが、作者の描く筋や内容にたいして素直に受け取れる
ものと、そうでないものもあるのはどうしてだろうと考える。それは作者の創作に込める意
図の軽さ深さや目的に関わるようでもある。よく新聞種になっている奇っ怪な事件や回りの
友人・知人の普通ではない生き様を下敷きにして創作を装うか、あるいは事実をなぞるとい
う安易な書き方で済した物語がある。しかし、創作力や考察力や表現力が不足すれば、とっ
てつけたような−どこからか借りてきたような感じがいつまでも残ってしまって、真実味が
ないように感じるときがある。むしろ全くの架空の物語の方が、読者は架空と認識しながら
物事の本質を突いているように思われ、共感する場合がある。

事実に基づきながらも真実とは思えず、嘘くさいと感じるものもある一方、とてもありそう
もない空想のなかに真実を見ることだってあるのはどうしてだろう。ただ表現力の問題ばか
りではないはず。そこには普遍的な価値観が感じられ、真理を追究するひたむきさがあるか
どうか、共感できるかどうかの問題だと思われる。かたや読者に衒ってうまいと言わせる魂
胆が見え隠れしたりしないか、言ってみれば嘘くささを感じさせないかどうか。
自信のなさに舞台裏を晒して、これは真実ですよといったところで恥の上塗りをするばかり
である。全くの虚構であることから始めるか、それとも事実であることから始めるかは受け
取る側の感覚次第に頼る他はないのだろうか。
ところで作者は虚構の作品のなかに、いままで幼少の頃より見つめてきた大人の嘘や虚栄や
愚かさやそれに振り回される滑稽さをつぶさに見つめ、物事の真実を探し求めて止まない姿
勢が、虚構という世界で返って真実に迫るといった作品を作る才能に恵まれているようだ。
人になる前の、「むげん君はいつから「自分」になったのか」の猿人の姿でアイスクリーム
をしっかり握った写真や、私の愛しいジュースにうっとりとしている写真からそれが読み取
れるようだ。         おわり

3101



2211マリアンタ:2012/06/09(土) 15:36:16
『双喜』
香港(中国)の「双喜」、『喜』が二つで、縁起がよいデザインです。結婚式の祝い金
などはこの文字の入った真っ赤な袋に、銀行で発行して貰うお祝い専門の小切手を入れ
ます(旧正月のお年玉もこの袋に現金)。結婚式(披露宴)招待状、これもまたど派手
な赤と金文字のぎんぎらの袋です。この袋を持ってスタッフの結婚式に四回程出席した
ことがあります。披露宴は朝から続く麻雀大会の後、午後にやっと新郎新婦が登場し皆
に気軽に挨拶して廻ります。奥の方ではまだ麻雀をやっている人達がたくさんいたこと
を覚えています。遠縁の招待客(近所の人も)はこの麻雀とただで食べられるご馳走が
一番の目的のようでした。

本日は雨。「雨降って地固まる」。おまけに結婚・出産・子供の守護神でもあるゼウス
のお妃ヘラ(Juno)が守護している6月です。カレンダーには9日の下に「大安」の
文字も入っていました。結婚式には良い日柄です。
今日は会ったこともない遠い知り合いの結婚式です。日本で行われます。
一人も大変、二人も大変、それぞれ良さもあります。
でも二人から始めるのが生物として、人間として、ごく当たり前の自然なことなのでし
ょう。なんと言っても、人類の未来を担う「二人」です。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002313M.jpg



2212著者ことエヴァ:2012/06/09(土) 22:15:12
α31号「無限回廊」の評を読んで 1
【長岡氏による評1.2】

著者画像: まだ猿だったあの頃に戻りたいと思うことも以前ありましたが、それは
楽であるから、やり直しをしたいから、そんな気持ちからだと思います。一度きりの
人生、だからその時その時の瞬間、時間、時代がかけがえのないものになるのだと今
では思っています。

金曜・土曜・日曜と三日間のできごと: 作品を書き上げた後、時間の流れを整理し
てみましたが、混乱が見られました。混乱がある作品、それも一つの形なのでしょう
が、意図したわけでもなく単純な不注意によるミスで、それが厭だったので、判りや
すく区切ってみました。読み手の為というより、自分の頭の中の整理のためだったか
もしれません。

きれいな表現としては[楠の葉の隙間隙間から風と共に差し込む太陽の光]:
これは「青春のあの日」冒頭の同窓会記念歌や校歌に出てくる楠を想像したものです。

これまでに明らかになった事実: 一つの題名の作品を複数の著者が持ち回りで書い
ていく形式です。これまでの作品を見ると、うっすらと筋は踏まえつつも著者の頭の
中で描いた景色をひたすら書き綴ってきたような気がします。とは言え大きな矛盾を
生じさせてはいけないとつい考えてしまいます。バトンを渡す人にもここだけは外さ
ないようにと解説を書き渡す予定でしたが、評の2を読む限りそんな心配は無用のよ
うです。
3101



2213著者ことエヴァ:2012/06/10(日) 08:51:10
α31号「無限回廊」の評を読んで 2
【赤松氏による評 序.1.2】

著者の小さい頃のブログ写真: 好奇心だけは並外れていたと思います。
人間の、大人の、やることが全部興味の対象でした。ヒトの言葉が理解できてはい
ないと思うのですが。

創作とは、小説とは: この部分は後輩に対する戒めの言葉として痛く響きました。
書きたい放題で、組み立ても、そして一つ一つの言葉の意味ですらしっかりと把握
していないまま使用していることは承知していますが、作品を作ることの難しさ、
向き合い方についてこれまでの作品を思い起こすと、姿勢を正される気がします。
書くことは大変だけれども、ひとつの世界を創り上げていく楽しみは手放せそうに
ありません。

[事実に基づきながらも真実とは思えず、嘘くさいと感じるものもある一方、とて
もありそうもない空想のなかに真実を見ることだってあるのはどうしてだろう]:
評者のこの言葉はすーっと頭に入ってきました。現実の世界の真偽を、空想世界と
いうフィルターを通して見極めていく、表現していく、そんな作用もあるような気
がします。結果その空想(虚構)世界が息づいてくるのではないかと思います。
読後、何も残らない、そんな小説やエッセイは著者の創る登場人物、世界に息吹き
を感じられないからでしょう。

書く側に立つと色んな課題がたくさん出てきます。頭の中でわかっていても書けな
い、これが現実でしょうか。挑戦だけは続けていきたいと思います。
3101



2214万理久利:2012/06/10(日) 12:41:01
「窓辺にて そして、それから」著者写真
モノクロのちょっとした絵になる写真です。それにしてもやせ細った体を曲げて
遠い空を見ている姿は、著者の作品「鈍色の空」に出てくる主人公となぜか重な
ります。どこか若者らしくない、憂いと迷いに満ちた表情です。若者らしくない
とは、老人じみたというものではなく、楽しい(馬鹿な)遊び、夢、明るい未来
に思いを馳せる、そんな若者世界とは別な時間を生きているといったものです。

廻りにもそんな人がほんの少しいたことを覚えています。物静かで、いつも考え
事をしているか本を読んでいる。学校の成績はいい、ぷいっと家を出て離れ小島
で暮らし始める、いわゆる不良ではない、でも普通の人とどこか違う。そんな人
は極めて稀な存在ですから、廻りの大勢の普通の大人達には“変わり者”として
通っていたようです。でもそんな人の数少ない言葉、話を聞くのを面白く感じて
いたことも事実です。

そんなことを思い出しましたが、基本的にはこのワンショットは一種の著者お得
意の決めポーズで、中味は普通の若者と変わらぬ明るさと暢気さと、若さからく
る一種の傲慢さのようなものを持っていたのかもしれません。
歳を重ねてからの写真は、どっかり、にっこりで、口数は少なさそうですが、そ
れなりに世間に溶け込んでどうにか生きているような気もします。上述の“変わ
り者”たちも同じような変化を遂げているケースが多く見られます。

“変わり者”もこの写真のモノクロ青年も、歳を重ねて行き着いた先のおだやか
な顔が、どこか昔と同じ顔(表情)に見えるのも不思議です。
これまで心の中の色々な狭間で揺れ動きながら、変わらないもの、変えられなか
ったもの、変えなかったものがあるのでしょう。
「窓辺にてーそして、それから」を読むとますますそんな気がしてきました。

※リンク・ブログ「ポートレートとコメント集」より
3102



2215万理久利:2012/06/12(火) 11:15:25
「窓辺にて そして、それから」評の1
 都会の喧噪を離れ、自称「終の棲家」である山荘に著者が移り住んでから初の作
品です。続きもの小説ではなく珍しく新しい生活の始まりの日々を綴っています。
 科学好き機械好きな著者が設計という職業を続けるにあたっての様々な準備や挑
戦が述べられている[いまとむかし]、読書好きが山で手にした本について述べら
れている後半の[読書のこと]、著者の二本の柱、二面性の対比がうまく出ている
ように思えました。

 山の生活は都会のそれとは異なる日常茶飯の雑事があるものです。生活者として
これまでと違った御近所との関係作りや、地元情報、四季の対応といったもので、
住まいと職場が共存する場所と時間であれば、否が応でも住(日常生活)で「男」
の出番が多くなるのでしょう。三本目の柱となりそうです。今後の作風に微妙な変
化がみられるかと少し楽しみです。
 そんな中でも、[読書のこと]を読む限り、これまで以上に読書と思索に明け暮
れ、“日本語で文を書く”ことにもますますの拘りを深めていくような気がします。
このことは前回の「無限回廊」評にも色濃く出ています。心模様が伺えます。

 数ヶ月後、夏がきて秋がきて冬を越し、その時どんな作品を書くのでしょうか。
文章や思索どころではなく山賤(やまがつ)の世界にどっぷりとつかっているかも
しれません。
????????????つづく
3102



2216一般ピ-プル:2012/06/13(水) 09:56:04
セザンヌ展、日洋展を見学して
両作品展を時間が無い中、足早に見学しました。セザンヌは画風が確立していない若い頃の風景画などは余り感じるところは有りませんでした。晩年の静物特に林檎や蜜柑を描いた作品や、人物画にはインパクトのある作品がありました。300年前の作品なので現代の刺激の強い絵画に見慣れた現代人にはややもの足りないと思いました。
日洋展は素晴らしい大作のオンパレ−ドで、11期の真崎さんの作品は会場の入り口に近い場所に展示されていて、遠くを見つめるカラスを描いてますが希望を探す現在の日本国民の気持ちを現しているように感じました。
風景画をジャンルにしている小生が、目にとめたのは評議員で佐賀の方が描いた「桜咲く」と、理事の方の作品「リビエラの港」の二点でした。

絵は見る人の好みと感性に違いが有りますの評価は各人異なりますが、小生の好みはこの二点でした。すべてを見学して大変勉強になりました。
然し、11期の方々は素晴らしい才能をもたれた方が多いですね。真崎さんのように長年コツコツと努力されていた方がいたことを知って、自分も励みになりました。

2217同人α総務:2012/06/13(水) 15:12:29
お知らせ
同人α32号題「造次顚沛」神野(北)氏の前書きを掲載しました。
「ポートレートとコメント集」にお立ち寄り下さい。

難しい題で、作品にテーマを組み込む同人には是非一読してヒントにして
いただきたいと思います。
内容、重量からいっても一つの作品といえるような前書きです。



2218万理久利:2012/06/14(木) 16:25:42
「窓辺にて そして、それから」評の2
[いまとむかし]
 作品前半の小題です。前回評の1で科学好き、機械好きを表す一面が書かれてい
ると書きましたが、ここでは、コンピューターの登場による画期的な職業の在り方、
働く場所(ここでは在宅)の拡大等をもたらした技術の変化の他に、心模様の変遷
の「いまとむかし」も書かれています。

 第一に、大きな移動(住まい)として「尾羽(おは)打ち枯らした状態」での帰郷
と対比して、今回は「都会の煩わしい世事を離れ自然に帰ろう」と、自らの意志で
転居するだけの余裕もあり河口湖の山荘に行った、とありますが、ここにも、「今
とあの時」の違いが述べられています。
 第二に、「思えばこれまで悪道、極道、非道、間道、鬼道、魔道、権道、邪道は
なるべく避けたつもりだが、迷い道、寄り道、回り道、坂道、行き止まり道、苦行
の道等の方は、長い道のりを歩いてきたものだと感慨深いものがある」と、
「道」を表す言葉を二つの群れに分けています。上は一種心の在り方と、下はこれ
までの人生で経験してきた様々な生き様(決してスムーズではない)、事象を表す
「道」です。「道」、事象としては色々と変遷があったが、気持ちの在り方、置き
所はぶれることはなかったはずだとも述べています。河口湖にたどり着くまでの心
の道程(どうてい)です。

 道を含む言葉を羅列するところは、なかなかの日本語こだわり人らしさが伺えま
す。「終の棲家」、ややもすると年齢を重ねた人間の懐古趣味的な随筆になるとこ
ろ、最新技術に挑み、一方、普段忘れられているよき古き日本語を駆使する、そん
なところに、重くなりがちな作品になぜかユーモアとエスプリを感じました。
??????つづく
3102



2219同人α総務:2012/06/15(金) 12:06:40
Re: セザンヌ展、日洋展を見学して
> No.2318[元記事へ]
一般ピ-プルさんへのお返事です。

両展覧会の感想を興味深く拝読させていただきました。
同人αの仲間も先月末、日洋展に行きました。眞?さんとも直に会い話すことができ
楽しい一時を味わえました。日洋展の絵、眞?さんとの話、その時のことを思い出し
ています。
文芸の世界も絵画の世界も、“ひとつの世界”を自分の目を通して創りあげる、読む
人、見る人に何かを伝えたい、残したい、そんな共通のものを感じます。
読む側、見る側にとっては、貴殿のおっしゃるとうり、好みと感性に違いが有ります
がそれでも様々の作品に触れるということは大事なことだと思います。
それを実行なさっておられる方かと思いました。

佐高11期、確かに個性的で各分野で多才な方が多くいると思います。なぜなのかを
ずっと考え続けています。



2220万理久利:2012/06/15(金) 22:02:31
「ありがとう」
 デイサービスに行くようになった母に言ったことがあります。
「ありがとう、を最後に付けるといいよ。みんなから好かれるし、大事にされるよ」
それからというもの、あの人は「ありがとう」の連発でした。
最期にはっきりとした声で私の目を見て言った言葉も「ありがとう」でした。
 社交辞令、世渡りとしての言葉を教えたことが良かったのか悪かったのか、今でも
わかりません。
「ありがとう」一言の中味は濃淡、軽重があります。それを聞き分けるのは受け手に
かかっているのでしょう。この言葉とは別の表現をしたり、言葉ではなく行動をする
ケースもたくさんあるはずで、それも受け手の感性にかかっていると思います。
「ありがとう」を使う側にも同じことが言えます。
それにしても「ありがとう」は人と共生するには実に便利で大事なな言葉です。

 近所のコンビニのオーナーが電話をしてから数時間もしないで宅配してくれます。
ありがとうがなかなか言えない質なのですが「いつもどうもありがとうございます」
と自然と口から出てくるようになりました。貴重で得難いものを自分は得ている、そ
んな気持ちに自然となったのでしょうか。便利だから使う言葉から、自然と(心から)
出る言葉に変わっているのでしょうか。
いずれにせよ、私もあの頃の母と同じ年寄りになったのかもしれません。



2221万理久利:2012/06/16(土) 17:50:31
「窓辺にて そして、それから」評の3(完)
[読書のこと]
作品後半は小題どおり山に籠もってからの読書について述べられています。
まずは読了した二冊の本。
       ◆
『月とかがり火』
自然とそこに住まう人々を優しい目で静かに、淡々と表現する、それは著者自身
もそのような作風を目指してきたからこその共感なのだと思います。
月とかがり火の分析がありましたが、作品内容からいっても近からず遠からずで
はないでしょうか。

『日本語が亡びるとき−英語の世紀のなかで』
著者のこれまでの作品は大正、昭和前半のいわゆる近代文学にあるような言葉と
流れが感じられるのですが、この本の作者のような危機感まではなくとも、頑な
に古き良き日本語と表現を追求しているのかと想像します。
「二度と自分の文を読み返さないのだろう。要するにその程度の安易な記述で
あり、読者もまた人の書くものに対しては真剣に読むことをしないのだろう」
評者に跳ね返るきつい言葉です。安易な文章作りは古き良き言葉だけでなく言葉
そのものを軽んじていると言っているような気がしました。

       ◆
「白水社」、著者の読書傾向を少し覗けた感じです。本棚をチラリでしょうか。
山に籠もってからの読書の風景もおもしろい。「一眠りした後の夜中、目が冴
えたときにも読む」そして早朝の読書といい、窓辺近くのロッキングチェアーで
読書、そんな風景をつい描いたものでしたが、書斎は布団の中のようです。
この随想も、ひょっとして山荘に移り住んだ科学好き、文学好き、かなり頑固な
歳を重ねた“或る男”を想像して書いた短編なのかもしれません。

末尾で触れている「斜光」第17号「人は死して何を残すのか」、残すのは、残せ
るものは、金でもなく不動産その他でもなく「文章」だと述べているのではない
かと想像します。例え多く読まれることがなくとも時を超えて生き続ける夢、可
能性があります。金や物はあっという間に消え去るのだと。

       ◆
終わりにリンク集の「万華鏡」からの引用を。
***********************
偏西風 身辺整理 投稿者:夜間飛行??投稿日:2010年 1月25日(月)22時14分
?? 人生、はや70年に手が届く年代になった。 身辺整理も何気にとりかかる自分に気づく。 他方「生命は無目的な“神遊び”」と捕らえ、日々未だに遊び続ける自分がある。「人の情の感ずること、恋にまさるはなし」 俗にいう恋愛ではなく、そういう事柄を常に起こしていたいとの遊び心もある。 身辺整理をしながら遊び続けることがこれからの時間だ。脳死でもなんでも、命が止まるまで、考え続け、遊ぶことを選ぼうと思う。死ねばあの世もなければこの世もない。生きている限りは「言葉」とともに時を過ごそうと考える。
***********************

今から二年半前に上記リンク集万華鏡サイトに書かれた投稿です。この人物は多
分著者ではないかと思います。31号のテーマ「遊び」ともなぜか重なり、そし
て言葉への拘りを強く感じる一文でした。そうでなくとも、何か共通なものを感
じます。

3102



2222長岡曉生:2012/06/17(日) 00:54:24
窓辺にて−そして、それから:評
◆いまとむかし(転居のこと)
作中には明記されていないが、今回の河口湖の山荘への転居は、たしか30回目である。
便利な都区内からこの自然に富む山荘へ本拠を移すことになった著者の強い欲求と、これを
可能にした条件、それは何かということが本人によって語られている。
それは、本人の年齢の増加と時代背景の変化、言い換えれば「いまとむかし」の間の、時の
流れの力を示していると見ることが出来よう。

◆読書のこと
★白水社
「月とかがり火」という本に含まれる「田舎の故郷と文明の都会」及び「脱出と故郷」など
の内容は、上記の「いまとむかし」を別な面から見たものであろう。
文庫クセジュでも良く知られる白水社は、著者に関して強烈な印象を与えた出版社である。
というのも、同人αの製本場所と成っている著者の事務所を作業補助に訪れた際に、壁際の
棚にズラリと並んでいたのが、ニーチェ全集。
あれは、確かこの白水社が上梓したものでは無かったか。

★言語と文字表記
水村美苗の著書をきっかけに著者の持論が展開される。
そこで挙げられるのは
 文化・伝統を文字表記にすることの意味
 日本語の漢字仮名交じりの表記の持つ意味
 日本古来の多彩な色彩名称(もちろん鈍色も中間色としてその中に入る)
 後々まで残る書かれた文章に対する校正の重要性
 母国語の習得の重要性
などであり、いずれも評者の年来の意見とも符合していて意を強くした。

◆蛇足
「窓辺にて」、これは著者個人のブログの名称としても用いられているが、このほかに想い
出されるのは、α第11号における著書の作品「「シリーズ・歪んだ風景−岐路(きろ)」である。
同作品は、イタリアのある都市の四季の情景を高層住宅の「窓辺」から恋人を見送る女性の
心理をもとに描いた物である。
この作品は、春夏秋冬に当てた花のカラー画像を持つという新しい試みを持つだけでなく、
電子化するに当たって最初にBGMが付けられたという、著者にとっては非常に大事なもの
であった。
実は、この第[11]号が製本された当時のこの作品の番号は[11]番であるが、さらに
著者の高校での同期順は[11]期。この[11]は、無限回廊で著者が自らの象徴として
選んだゆかりの素数なのである。

興味ある方は、是非「同人α作品」からα第11号に入り、上記作品の文章・花の色・曲の
演奏を味わって見て下さい。

3102

2223同人α総務:2012/06/17(日) 10:45:43
お知らせ
●「ポートレートとコメント集」をアップしました。
ちょっと気難しげな晴れ姿の赤ん坊が映っています。少し髪だけ映って
ぐずる赤ん坊をそっと後ろで懸命にあやしていた人は誰でしょう。

●本日より長岡曉生著「肥と筑第二十一回」です。
6月26日(火)まで。

※投稿文末尾に“3103”をお願いします。



2224碇 民治:2012/06/17(日) 22:58:03
平安時代の藤原北家の摂政とり!
? 藤原北家の入代と摂政とり
はじめに
桓武天皇は自分で新しい王朝を作る強い意識持った人でした。奈良の都から長岡京784年に遷都しました。さらに平安京遷都に移させた。
平安時代の初期です。天皇は領地確保のため蝦夷征伐3回も挑み新しい遷都も2度も作り“戦争と遷都”を見事に成功した。
桓武天皇は平安時代の“中興の祖”と呼ばれました。平城・嵯峨・淳和天皇の3兄弟も皇位継承しました。平城天皇は健康を損ね嵯峨天皇に
譲位した。ところが1年後に平城天皇は奇跡的に健康を快復したので政務に口を出した。戦争も挑んだが有力な国司も味方はありません。
嵯峨天皇に勝てず、尚侍(ないしのかみ)を通し奈良の都を詔(みことのり)を発します。“二所朝廷”の事件が起こり、所謂“薬子の変”です。
桓武天皇は70才で死去しました。桓武天皇も息子3兄弟に説得をする人もいなかった。嵯峨天皇は信頼が厚く冬嗣・良房親子は側近として新しい見事に平安
王朝を築き上げた。嵯峨天皇の息子仁明天皇に冬嗣の長女順子を入代の後文徳天皇が誕生します。良房の長女明子は文徳天皇に入代、清和天皇
が誕生した。さらに嵯峨天皇の皇女源潔姫を良房に降嫁されました。清和天皇が即位した後で『応天門』の炎上事件が起こり、
処理にあたり清和天皇は祖父良房に応援を頼みました。良房は皇族以外の人臣として初めて摂政の座に就いた。
藤原北家は全盛の礎を築いた存在であり良房の子孫達は相次いで摂関となった。摂関の職務について説明します。
1.『摂政』とは 天皇が幼少の時などに変わって政務を行う。
2.『関白』とは 天皇が奏すること。天皇から下されることについてまず相談を受け、天皇を補佐をする。
藤原北家全盛の礎を築いた・良房をはじめ・道長の父親兼家・道長は作家紫式部の有力な後援者となりおそらく後援がなければ有名な
『源氏物語』は世に出なかったでしょう。道長は長女彰子に紫式部を家庭教師に雇い、彰子に和歌を指導してもらった。和歌を好んだ一条天皇に
寵愛を受け後三条天皇を誕生したのです。
息子4人長男道隆・次男道嗣・3男道兼・末弟道長 兄弟4人を摂政に育てた。そして朝廷の最高位『花山天皇』を辞任させた藤原兼家。
末弟道長は長女彰子の後一条天皇を誕生『皇后』・4女威子の後朱雀天皇を誕生『皇太后』・6女嬉子も後冷泉天皇を誕生『后皇太后』4人の娘に
天皇を臨み通り誕生した『3后皇太后』は日本ではじめて(今後も絶対に有り得ないだろう)・藤原道長は息子頼通に継ぐで朝廷で最高位を
50年間続けた。この資料はいろんな角度で4部の資料を添付しました。
? 序文
? 平安時代藤原北家の当主の娘と皇后を射止める
? 藤原北家の当主の息子と娘達
? 近親結婚もかまわず摂政とり
藤原北家の権勢を極めたが平安時代であった。大河ドラマの『平清盛』が放送した『保元の乱』に登場しました。藤原忠実、忠通、頼長親子は
藤原道長の子孫です。後三条天皇は宇多天皇以来天皇の誕生を途絶えた。権勢を極めた『藤原北家』は『保元の乱』に敗れ勢いを失ないました。
よって権勢を極めた『藤原北家』最後でしょう当主の教通以降記述を省略しました。最後に付け加えます。平安時代の美女の3要素は
顔の造作はあまり気にしない。●漢詩あ読める。●和歌が上手●黒髪で長い髪を持っている

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002327.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002327_2.jpg

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2225赤松次郎:2012/06/18(月) 10:16:48
窓辺にて−そして、それから 評へのお礼
今回の作品は随想の部類に入ると自分では思っている。随想は洒落た言い方だとエセーとい
うらしい。エセーとはWikipediaによると、次のように書いてある。
「筆者の体験や読書などから得た知識をもとに、それに対する感想や思索、思想を散文に
よってまとめたもの。一般にはミシェル・ド・モンテーニュの『エセー』(1580年)がこの
ジャンルの先駆者であり、欧米においては綿密な思索を基にした論文的なスタイルを念頭に
置いてこの語を用いることが多いが、日本においては後述する江戸時代後期の日記的随筆の
イメージもあって、もうすこし気楽な漫筆・漫文のスタイルを指して用いることが多い。」
私の今回のような随想は、欧米においては綿密な思索を基にした論文的なスタイルを念頭に
置いて書いてあるものではなく、やはり日本的な解釈が適していると思う。
それは外に向かって強く何かを主張するような書き物と違い、自分のなかで呟くような内輪
のものだから、評を期待したり求めたりするほどではないようなものだと自認している。む
しろ備忘録や日記にちかい内容だから、もし私が評する立場だとすれば個人的なもの想いに
たいしてまともに評論を書くことに戸惑いを感じるからであろう。エセーとはそのようなも
のだと思っている。とはいえ、今回そんな困惑を押して丁寧な感想を書いてくれたお二人に
はいたく感謝する次第である。

今回この随想になった訳は、「沈みゆく家」7回、「鈍色の空」3回、「あした天気になあー
れ」6回などの連載ものを書き終わったとき、たいてい「ほっ」とすると共に一種の虚脱感が
あり、つぎの創作の課題を何にしようかと考え倦ねて、まったく浮かんでこないことがある
のである。
新しいものを創り出すエネルギーが枯渇するということではないが、集中や緊張や気負いか
ら解放された瞬間の弛緩した満足感にしばらくは浸っていたいのだろう。そこでつなぎとし
てこんかいのような随想を日記帳のなかから引っ張り出してきて、なんとかお役目を果たす
という訳である。

エセーなどの短編と連続ものの長編とはどちらが気が重くなるか、ということは人によって
違いがあるだろうが、私は長編の方が馴れたら書きやすいように想える。短編は終わる度に
次に書く新しい課題を見つけなければならない。無限の情報のなかから好奇心を満たすもの
を一つ発見しなければならないから、それが結構負担になるのである。
その点長編になると、時も舞台も人物もある程度は決まってくるから一つの編にそれに関連
した一つのエピソードを取り込めば一編のできあがりである。その時生じた矛盾は次回に先
延ばしして解決すれば済むことで、一つの軌道上でシステマチックに書けるということは、
時間的に精神的に負担がかからないと想っている。さて次の連載は何をかこうかな?

万理さんへ
偏西風 身辺整理 投稿者:夜間飛行??投稿日:2010年 1月25日(月)22時14分の投稿文は確か
に私が二年前に書いたもので、懐かしく想います。まだその当時は今のように偏ったもので
なく、いろいろの人の広く豊かな意見や見解が投稿されていました。私もまだ理想を抱き、
白け切ることなく書いていましたが、今は玉になかよしこよしの気持ちいい雰囲気のなかに
異見を書くと袋だたきに遭うはめになってしまうので、火中の栗を敢えて拾うような危険な
ことはしないことにしました。それにまた掲載されたものにもまったく興味が湧きませんの
で・・・。

長岡さんへ
白水社のニーチェ全集と見えたのは、たぶん岩波書店の「フロイト全集」23巻ではないで
しょうか。頭脳明晰の長岡さんでも記憶違いが見つかり、凡人の私としてはちょっと一安
心。私はすでに高齢者の仲間に入っていて、忘却の地平線上を彷徨うのも間近でしょう。
それから「α第11号における著書の作品「「シリーズ・歪んだ風景−岐路(きろ)」。同作品
は、イタリアのある都市の四季の情景を高層住宅の「窓辺」から恋人を見送る女性の心理を
もとに描いた物である。この作品は、春夏秋冬に当てた花のカラー画像を持つという新しい
試みを持つだけでなく、電子化するに当たって最初にBGMが付けられたという、著者に
とっては非常に大事なものであった。」の紹介、どうもありがとう。
これは初めて私が書いた散文詩で、たぶんその時の評の返事にはイタリアの「ヴェローナ」
あたりを舞台にしたと書いたと記憶しています。本当は春の「ジムノペディ」夏の「ボレ
ロ」秋の「ボカリーズ」冬の「シシリアーノ」の音楽を物語に沿って鳴らしたかったのです
が、技術的に未熟で完成しませんでした。

3102
49067



2226碇 民治:2012/06/18(月) 13:50:04
すみません。長岡様の合評をおじゃまします。
いよいよ大飯原発は再稼動しますね。もし格納容器が故障すれば?『電気』は高くからも、遠くから

通しても格納容器の中は圧力が高くポンプは動かず水(蒸気)を供給しません。故障は避けられない

と小生は思います。

『大飯原発の再稼動するため冷却水は安全と呼んでるがそれはウソです。』

大飯原発の再稼動のニュースで『冷却水』と言ってますが

『冷却水』の意味は違います。燃料棒の温度はあつ!という間

に(2000℃〜2800℃)に上昇します。

『冷却水』は温度は上がり『蒸気』が発生します。

『冷却水』でなく『蒸気』で燃料棒を冷やします。

原発の恐ろしさは!

一日も早く再稼動を国民に安全を和らげるため『冷却水』を

マスコミを通し放送等で報道してます。

小生のあさはかな知識で『原発の恐ろしさ』をひとり言を述べたいと思います。

まず蒸気タービンとは熱効率が良い為、ウランを使い蒸気を作り

出来た蒸気をその蒸気で効率の良いタービンの回転で電気を

作り各家庭や工場に送電します。

原子力発電所の恐ろしい故障は『メルトダウンとベント』です。

1.メルトダウンとは(Meltdown:炉心容融)

大きな建屋で高さ44m、10階建のビルの中に、

特殊な細い棒(燃料棒又は炉心)の管にウランをつめ、その燃

料棒の集合体が『原子炉圧力容器』です。

建屋の中の格納容器は『原子炉圧力容器』に囲まれ、内部の高

温高圧に耐えるように外部との間に冷却材を流し、円筒状の鋼

鉄の構造物です。

『原子炉圧力容器』の役割は、原子炉の5重の壁で1つとして

炉心で発生した放射性物質

および放射線が炉外に漏れないような外部と遮断し遮蔽するこ

とで『原子炉圧力容器』。

原子力発電所にドーム型の障害にビクともしないような頑丈そ

うな装置です。

1)もし 冷却水の供給が止まった場合は燃料棒はたちまち温度

は上昇します。

蒸気もなくなり燃料棒に使うウランは5000℃の温度は上昇

します。

格納容器の燃料が炉心を溶融を防ぐため、格納容器の中のポン

プを供給するかぎり燃料棒(炉心)は安全です。

2)最悪の冷却装置(ポンプ)が故障すれば燃料棒は、あらゆ

る事態が保護する頑丈な装置の

『原子炉圧力容器』の中に格納した格納容器の中のポンプが圧

力高くなり動きは止まります。水の供給が出来なくなり

燃料棒の中の冷却水が蒸発し、たちまち冷却水がなくなって

燃料棒は空炊き状態となり高温な状態(2000℃〜2800℃)で、

特殊な細い棒(燃料棒又は炉心)の管が融けはじめ、

きわめて危険な状態が生じます。

格納容器はつかのまに特殊な細い棒(燃料棒)が融け、燃

焼中のウラン燃料は格納容器の底にどろどろに溜まり格納容器の底から

流れ、『原子炉圧力容器』の底に塊まり化学反応が起こり水素が発生し

水素が充満します。水素爆発が起こります。又は大きな建屋が爆発します。

きめて危険な状態が起こるのです。

これが『メルトダウン』です。『メルトダウン』を防ぐには

一刻も早く燃料棒を冷さねばなりません。

その方法は『ベント』です。『ベントはポンプの圧力を下げ燃

料棒を冷やす方法です』。

2.『ベント』を行うには大きなリスクはあります。

格納容器の燃料棒(炉心)容融が進む一方、内部の圧力が高く

ポンプは動きません。電気が通じても、ポンプを動かすには

『圧力』を下げるしか方法です。外気に放射性物質を放出すれば

圧力は下がります。ポンプが動き再び水を供給し、

燃料棒を冷す事は出来ますが、そこが問題です。

大きなリスクとは、放射性物質を外気に放出すれば、

『周辺の住民に被爆の恐れがありきわめて危険が生じます。』

水素爆発を防ぐ最も危険な手段です。

ウラン燃料をつかって上手く利用できなかったのが現実です。

おろかな日本人は再び最悪の事態を起こしてしまったのです。

日本人は世界の中で、はじめて被爆者です。日本は核を持たな

い主張したが、厳しい経済戦争をすっかり忘れ、

ひたすらに原子力発電所を拡大に行った。

再び原発(原子力発電)は増設しないでもらいたいですね。

自省自反肝を銘ずべき!

? もしウランは使用するなら医療分野に広く活用しましょう!

? ウランの使用は不治の病に活用しましょう!

? 小型発電所を作りましょう!

? テロは絶対に悪用しないで欲しい!

? 国の代表者はつまらない議論は止めましょう!

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002329M.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002329_2M.gif

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002329_3M.jpg

2227万理久利:2012/06/18(月) 17:33:43
眺めていると
ギャラリー(公開予定)の赤松氏による作品「ラビリンス No.1」がコメント
ともに載っていることに気がつきました。

一覧リストの作成年月をあらためて眺めてみました。どれも2004年から2005年と
なっています。同人誌αは2004年11月に第一号が発行されていますから、当時は
同人誌α立ち上げはもとより、書くこと、描くこと、創ることにエネルギーが集
中していたのかもしれません。

2004年、駐在が終わり帰国してすぐに母が倒れ、自身も病院通い。2005年夏には
実家を出ました。そして2009年秋、母が去り、そんな時偶然同人誌のことを知り
ました。

人々、α、そして自身の在りようが、この数年の間で随分と変化したものだと思
いました。振り返れば自分はいつも「ラビリンス」迷宮というWonder Landの世界
を好んで生きてきたようです。とりわけ2004年と2005年は新たなる迷宮への一歩、
二歩だったようです。
今でも迷宮の先には必ず光があり、迷宮の外側はいつでも馬鹿馬鹿しいほどの歴
史と未来、広さをもった魅惑的な宇宙があることを信じています。



2228同人α総務:2012/06/18(月) 18:54:55
残すこと
本日の赤松氏、碇氏、それぞれ読むこと書くこと、原発についてと分野は異なります
が、ともによく練り上げられた投稿文かと思います。
BGM添付の挑戦、動く画像の添付とこれまたともに万年科学少年のようです。
さて、掲示板はいずれかき消されますが、一つは作品集にリンクされている“評論集”
へ、一つは“碇文庫”の中に保存されるはずです。時間がたってもゆっくり読とむこ
とができます。というわけではありませんが感想はゆっくり別の機会に。



2229長岡曉生:2012/06/19(火) 12:28:53
Re: 窓辺にて−そして、それから 評へのお礼
> No.2328[元記事へ]
赤松次郎さんへのお返事です。

棚にズラリと並んでいた全集は、「フロイト全集」でしたか。
この頃は、3秒前の出来事の記憶もおぼつかないのに、胡乱なことを書いてしまいました。
これからは、文章にする前に、つとめて事実を確認するように致しましょう。

3102

2230万理久利:2012/06/19(火) 20:36:54
著者の被写体事始め 
ぷっくりとしたほっぺ、ふさふさの髪、綺麗なベベ着た一歳くらいの女の子です。
ひょいとべべから飛び出しているお人形さんのような二本の足先は、ほっぺと同じく
シミもない柔らかな肌と爪があり、水虫やタコなどは一匹も飼っていません。

でもちょっと不機嫌そうです。しかと閉じた口元は、ぐっと泣くのをこらえているか
のようです。眉を少し歪め、訝しげに前方に立っているであろう大人を睨む目が物語
っています。この頃から既に自我のせめぎ合いを調整をしているかのようです。

初の被写体となる恐怖や心地悪さをこらえるこの子の忍耐は、後ろにいる東与賀村大
野の伯母様が、愛情籠もったしぐさで支えています。生まれた時から知っている近し
い甥っ子に、伯母は母親とはまた違う愛情を持ち続けるつものです。

この子が歳を重ね、本日の投稿にあるように「この頃は、3秒前の出来事の記憶もお
ぼつかない」と記憶力減退をいい、「胡乱」という言葉を使いこなし、「文章にする
前に、つとめて事実を確認するように致しましょう」と書くまでになりました。

やっぱりこの子は長岡曉生さんに間違いありません。

*リンク先ブログ「著者のポートレートとコメント集」参照
3103-0



2231碇 民治:2012/06/21(木) 11:39:32
原発再稼動は福島原発に例を思い出すとさらに不安です。
メルトダウン発生の電源は必要?

昨日、新風児様から書き込みがありました。冷却水について纏める途中、

そのとき疑問が浮かびましたが、皆様から反応がありませんので断念しました。

新風児様の書き込みから、新に政府と東電に憤りが生じました。『福島原発事故』の

例です。燃料棒の入ってる『格納容器』は既にメルトダウンが発生してます。燃料棒

の炉心は核分裂反応が起こって膨大な熱が生じます。したがって圧力が高くなり

電源があってもポンプは冷却水で給水は出来ないはずだと思います。

2011年3月11日以降『福島原発事故』以来

政府か東電はどちらかわかりません。メルトダウンが起こってるのは停電の為です。

政府と東電の発表がありました。政府は関東一円の『電源車』を確保に緊急指示して

翌朝まで51台を確保しました。

早速ポンプを動かし、冷却水を給水しようとしたが、政府か東電の発表では

部品がちがうとメーカーが違い『電源車』は動かないと発表したと記憶してます。

ポンプが動かないのは燃料棒の炉心は核分裂反応が起こり

異常に圧力が上がり電力があってもポンプが動かないのは事実。冷却水は給水でき

ないはずでしょう?、関東一円の『電源車』を確保は全く無駄です。そいう無駄なお

金も使った状況です。憤りに感じました。政府の最高の知的ブレーン。原子力委員長斑目様の

アドバイスしてるはずです。『同人α』の皆様私の理解が間違いなのか是非御教示下さい。

こんなケアレスな間違いをする政府も電力会社に任されません。

2232被災住民:2012/06/21(木) 22:11:44
本質のすり替え
福島第一原発の事故について東電は自身の事故原因の報告では、放射能汚染事故を地震のせいにして自身の怠慢行為について反省の弁はないのである。事故直後の現地従業員の撤退に関しても、相談された政府首脳と東電社長の見解は全く違っているのだが、政府は全員と証言し、東電の社長は対策要員以外の人員の撤退とすれ違っている。
対策要員を残しての撤退なら、わざわざ政府首脳に相談する訳が無いのであり、東電が嘘をついているのは明らかである。
事故原因を地震に置き換える発想は、問題の本質のすり変えなのです。゛
巨人の原監督が女性問題で1億円を払ったスキャンダルが公になり、球団と監督が前代表がバラしたに違いないとマスコミで語って犯人探しをしているが、これなども明らかに問題のすり替えなりである。
社会的地位があり球児の憧れの的である監督が、女性問題を起こしたことが大変な問題なのであり、犯人探しが問題なのではないのだ。球団・監督と前代表の球団内部の争いなどフアンや国民は内部の内輪もめでどうでも良いのだ。問題の本質を明らかにして謝罪すべきで、東電もしかりなのである。

2233赤松次郎:2012/06/22(金) 10:31:00
原発について
碇さんや被災住民さんの原子力発電に関しての見解に私も基本的に同感である。
私は東日本大震災のすぐあとで下記のようなコメントをここで書いたことを思い出した。
イカロスの羽根 2011/03/18
今度の原発事故を見るとギリシャ神話のイカロスを思う。
ダイダロスとイカロスの親子はミーノース王の不興を買い、迷宮(あるいは塔)に幽閉され
てしまう。彼らは蝋で鳥の羽根を固めて翼をつくり、空を飛んで脱出したが、イカロスは父
の警告を忘れ高く飛びすぎて、太陽の熱で蝋を溶かされ墜落死した。

とにかくこのシステムはなかなか閉じることをしない危険さを含んでいる。核廃棄物は活動
を停止するまで数千年数万年。暴発しないように冷却しながら30年、その後数万年の間地中
深く保管を必要とするという。しかし今回、反応を続け放熱を止めない使用済み燃料を制御
するための保管プールの水が涸れ、高温爆発したことによる事故である。これからもまたこ
のような災害や人的ミス、機能停止などの正常な管理がされない状態に陥ればいつでもこの
ような事故が起きることになる。
水力発電や火力発電のように不慮の時に中止をしようとすれば、その後の危険は何もない状
態にすべてのシステムが停止できるが、原発だけは何十年も危険を出し続けるという閉じな
いシステムであることを心すべきだ。

人類は今、一昔前には自然の行為でなかった、神の領域であるかもしれない遺伝子操作や臓
器移植、人工授精、脳死問題などの社会的問題が生じるのと同じく、核融合や核分裂、核兵
器などの禁断の実に手を出し、自然のバランスを壊し人類の未来を終焉に向かわせようとし
ているように思えて仕方がない。

また、朝日新聞・論壇時評  2011.05.26
非正規の思考という副題のついたコラムで、原発について二人の見解が面白かった。
関曠野氏は、原子力は本来ニュートン物理学の枠外に位置しているものとする。それは、日
常の感覚では理解できない種類の存在であり、それ故、人びとを不安に陥れ続けるのであ
る、と言っている。

中沢新一氏は、生物の生きる生態圏の内部に、太陽圏に属する核反応の過程を「無媒介」の
まま持ち込んだ原子力発電は、他のエネルギー利用とは本質的に異なり、我々の生態系を破
壊する、と言っている。
福島原発の事故で、今までいろいろのコメントの投稿を見てきたが、経済的、効率的、有害
性、での有用性などの卑近な問題解決に始終しているようで、関氏や中沢氏のようにもっと
大きな観点からの有用論、不要論の論を見なかったのが残念だ。

私は以上の人達が示したような、原発または石油・石炭・自然再生エネルギーなどの経済的
な効率の比較やメリットの論議で、反対・賛成を論ずることでなくもっと根源的な観点で
、原発がはたして人類の未来にとって許されるものかどうかというところから考え直さなけ
ればならないと思う。
最後に、東電は想定外の津波による災害だと断じているが、冷却水の二次電源が設置されて
いなかったという欠陥以前に、私はあの強烈な地震の揺れによる縦横に走る繊細な配管類が
破壊された可能性があったのではないか。原発の基本的な部分は地震に耐えるように設計さ
れていても、それを支えるものが破壊されればシステムは動かなくなり、早晩今回の事故は
起こるであろう。東電はこのことを話題にされたくないであろう。なぜなら、地震による破
壊は絶体にないと安全宣言して原発を作ってきたからである。

また、いくら安全の精度を上げてシステムを守っても、人間の操作ミス、意図的な作為によ
る機能破壊はまったくゼロにはできない。それを考えると人類の未来に持ち越すような災害
をなくすためにも、機能停止が即座に満足に出来るようなシステムを確立してエネルギーを
得るしかない。限りなく安全に考慮するとか、これからエネルギーの不足で経済活動に支障
がある等と言った議論でことを納めるのではなく、全廃にすべきだということが私の反対の
基本的な考えである。



2234万理久利:2012/06/22(金) 20:13:57
「肥と筑 第二十一回」評の1
前半は日本古来の「遊び」紹介、後半は佐賀を基点とした歴史的繋がりを
紐解く内容で、著者らしい作品です。

◆遊び
前半は31号テーマずばりの小見出しから始まっています。
正統日本文化の遊びは何だったのかを、時を遡り取り上げています。「歌」
「双六、囲碁将棋」「桜狩り・紅葉狩り・植栽」とありますが「歌」万葉
の時代貴族たちの間からひろまり、それにつづく遊びも時をかけて文化と
ともに庶民に広がっていったようです。
遊びの広まりが、経済的、時間的に余裕があった貴族からはじまり、余裕
のできた庶民にへと時間をかけてゆっくりと、そんな光景が浮かびました。
人権だ、不平等だと騒ぐ現代とは違い、しかるべき条件の揃ったところか
ら、着々と貴族世界の遊びは庶民へと広がっていったのでしょう。

「遊びの発生」の箇所で『守破離』という言葉について、普段口数の少な
い母親、智美に語らせています。同じ「余裕」「間」が、形式美を重んじ
る日本の“作法”と、「真剣ではない、適当でいい」という語感をもつ遊
びをもたらしたことは矛盾するのではないかとの疑問に答えたものです。
この箇所では遊びも一つの作法だと言っているのでしょうか。

次は「遊びの効用」へと続きます。理系の芳賀に『守破離』の意味を科学
史上の業績がいかに成し遂げらてきたかに合わせて説明させます。
「基本を身につける → その基本から少し考えの範囲を広げて試行錯誤
する  → 無意識中の知識を広げる → 無意識中の知識を体系化する
→ 問題が解ける」この箇所は妙に納得しました。

宗教的な遊びの効用の中でも、神事、修練、遊び、渾然一体となった、
「間」「余裕」がもたらした形、変化がわかります。
「離」「無意識」その力が遊びにも、科学者その他研究者、求道者にも最
終点なのかと思いました。

筆者のような考察は自分には全くできません。毎号、無知の知と同時に、
未知の世界をこの年齢で新に知る楽しみを味わっています。



2235水彩画愛好家:2012/06/23(土) 10:56:42
ギャラリー「街角スケッチ」
短い間にたくさんの作品が展示されました。印象に残ったものについて
感想を述べてみます。

長谷寺五重塔(2012/4/16):
手前は桜でしょうか、もわっとした草木の中で、屋根の先に何やら飾りを
たくさんつけた傾き気味の五重塔が立っています。ご本人はもっとサラリ
と描きたかった、と述べていますが塔の存在感とこの季節のもわっとした
感じが際だちました。

明日香「石舞台」(2012/4/15):
舞台とあるからには平坦な場所もあるのかと思いますが、大きななすびが
横たわっているような石、これに作者は注意がいったのではないでしょう
か。なすびが見える位置からの構図は、いかにもといった舞台姿だけでは
観られない曽我馬子の墓像があるような気がします。

佐原水生植物園その?(2012/6/8):
大分前からギャラリーのバックの色が深い青、そして紫陽花です。
この季節はあやめ、花菖蒲です。前回はテーブルの上のあやめでしたが咲
くべき所では、花も見る人間もまた違ってくるものです。
これは菖蒲でしょうか。しなだれた大きな柳?その横手前に菖蒲が大きく
咲き誇り、奥の方にも群れをなしています。焦げ茶の橋と、川縁に交差し
て立つ高い二本の棒、この二つが印象に残りました。五重塔と同じく、水
気、湿り気、緑の息吹、渾然一体となって“もわもわ感”溢れる、水彩な
らではの作品だと思いました。

*上記リンク先「街角スケッチ」より



2236碇 民治:2012/06/24(日) 14:49:10
筋ちがいですが『肥と筑』の合評
櫛田神社について
今回の『肥と築』筋ちがいですが、きっかけがあってウイキペデイアを調べま

した。疑問がありましたので投稿しました。ウイキペデイアで調べるには、
現在の神埼市の総面積は、125.01km2であり、

地目別では、山林・原野などが約66%を占めており、田畑が28%、宅地は

全体の5%強であり、緑豊かな環境が広がっています。神埼郡の総面積は

調査不明です。神埼市の田畑は28%で35%で3800町歩前後でしょう。

当時以降神崎市郡の田畑の開発はなかったと思います。以前、
櫛田神社について投稿しましたが、本居・牟田家の荘園管理は4000町歩

でしたが、本居・牟田家の荘園管理は全てでしようと思われます。農民は

みんな自分の屋敷以外は小作農でしたか?後藤家の祖父、山南さんは新撰組副

局長山南敬助と」は縁戚はありますか?

2237万理久利:2012/06/24(日) 19:59:04
「肥と筑 第二十一回」評の2
コーヒータイム
家族そろっての「肥と筑」歴史研究会定番のコーヒータイムでは、源氏と平家が
取り上げられています。後半に続く、佐賀と歴史の繋がり解き明かしの序章でし
ょうか。

与一が馬上から揺れる船の平家側の扇の的を射止めたあと、船上でおどけて騒ぐ
老いた平家側の老武士を、義経がさらに射倒させる話がとり上げられています。
筆者は当時の義経が大事な家来を殺されたばかりのことで精神的なたかぶりがあ
ったと書いています。“おどける”という行為は、真剣に悲しみ抜き、考え抜い
ている人間には、源平という立場抜きで、「許せない行為」「死者をも侮辱する
行為」と映ったのではないかと想像しました。

次に海に強いはずの平家が壇ノ浦で落ちた、なぜだろうか、について触れていま
す。同じような疑問が浮かんでいたので興味深く読みました。
義経はその戦績と親のつてで熊野水軍を見方につけたといいます。熊野水軍がつ
けば西国、海戦の王、平家も力を十分に発揮できなかったのでしょう。熊野の別
当があの弁慶の父親だったとの話は少し眉唾ものにも思えますが、当時は親族、
姻族の関係が大きな力になっていたことも十分考えられます。

コーヒーブレイクもまた「源平競技・遊び」で終わっています。テーマを随所に
からませている著者の「遊び心・工夫」が感じられました。
   つづく
3103



2238万理久利:2012/06/24(日) 20:34:38
「肥と筑 第二十一回」・私も
作者さんへ
「農民はみんな自分の屋敷以外は小作農でしたか?後藤家の祖父、山南さんは新撰組副
局長山南敬助とは縁戚はありますか?」
上記碇さんの疑問、私も知りたい。
牟田さんはこれをお読みになっていないでしょう。
自分とは真逆の登場人物、山南響子の出自をもっと詳しく知りたい。
史実、歴史小説、そのいずれかの立場からでも、宜しければ教えてください。
 3103



2239同人α総務:2012/06/25(月) 11:07:34
α29号「兆」 評論集アップのお知らせ
評論集はこのニューロンカフェ掲示板に寄せられた評をまとめたものです。

上記リンク先「作品集」の個別の作品タイトルをクリックして開くとTOPに
「この作品の作者のコメントとポートレート、および評論はここをクリックしてください」
があります。ここをさらにクリックすると作品への評一覧がでてきます。

評論集もまるで一作品のような面白さがあります。是非お立ちよりください。

※23号よりとりかかっていますが、完全ではありません。新しい号より順次全作品の評とり
まとめをしています。



2240歴史愛好家:2012/06/25(月) 21:27:23
新撰組総長・山南敬助
陸奥国仙台藩士と言われ、小野派一刀流免許皆伝の後北辰一刀流千葉道場にて修業。その後天然理心流の近藤勇の道場・試衛館に出入りして創業期の新撰組結成に参加。
天狗党の水戸藩系武士の徒党芹沢鴨・新見錦・平山五郎・平間重助(唯一生存)・野口五郎に相対する現在の東京都日野市近辺の出身の農民中心の多摩派近藤勇・土方歳三・沖田総司達の派に所属。多摩派が水戸派の芹沢以下を暗殺し、近藤・土方ライン成立後、原因不明ながら脱走したものの連れ戻され、京都八木邸にて切腹死する。
そのような激動期に若くして亡くなったが、小生の見解としては山南は九州とは関係ないと思います。
ただ山南に関しては不明な点が多く、詳しいことは解からない。
新撰組関係者は明治の時代まで生存した人は非常に少なく、しかも維新政府の新撰組狩りが続いたため、秘かに生き延びた人が多い。主な生存者は永倉新八、斉藤一、平間重助、鈴木三樹三郎などであるが、平間は茨城の行方市芹沢そして鈴木は長岡暁星さんと同じ市内に葬られています。
小生の住むこの当たりは幕末の激動期に散った勤皇の志士や佐幕派の人々が多く、しかも勤皇の人々は宮内庁から位階を賜り手厚く葬られていますが、これに対して佐幕の人々は無冠のまま粗略にされています。当然のこととは言え「勝てば官軍、負ければ賊軍」の有様を見て、歴史の非情さに心痛みます。

以上歴史フアンでした。

2241歴史音痴:2012/06/26(火) 09:47:31
できすぎ山南響子
「肥と筑」に登場する後藤家の長女格、全員がかなりの教養を持っているいるようですが、とりわけ山南響子は目(鼻)につきます。その落ち着いた性格、幅広い知識、そしておそらく料理も得意な色白の美人でしょう。歴史上でも歴史愛好家さんが述べているように彼女と山南敬助 が繋がっているとは私も考えにくいのです。美醜の問題ではありません。歴史小説であれば、仙台藩出身の山南敬助さんと佐賀出身の後藤家の混じり合いを設定することはできます。作者はどんな見解を述べるのか待つことにしましょう。
響子さんのような女性を嫁にしたら男子はさぞや息苦しいのではないでしょうか。そこそこ抜けているほうが過ごしやすい。理系の芳賀さんといい間柄のようですが、この夫婦には近づき難いものを感じてしまいます。

「勝てば官軍、負ければ賊軍」、ぴったりの言葉です。これが日本に限らず古今東西に見られますが、かえって負けたとされる人々の生き方が取り上げられ、見直されているところを見ると、単純に勝ち組が立派な生き方をしてきたとは評価されていないのではないかと思います。自分が勝ったと思い込む愚かな人もいます。

※テレビで茨城県行方市中継をやっていました。商工会議所の芹沢さんという人が、行方特産、ナマズと蓮根を挟んだご当地バーガーの宣伝を白いスーツで行っていました。
この人のほうがあの芹沢鴨と関係があるような気がしました。



2242万理久利:2012/06/26(火) 15:39:06
「肥と筑 第二十一回」評の3(完)
コーヒーブレイクの後は、いよいよ紐解きが繰り広げられます。
嵯峨天皇と嵯峨源氏、嵯峨源氏と佐賀(櫛田宮・神崎御荘)、水軍松浦党、秦、徐福…
その繋がりを、順序だてて説明していきます。ここまで組み立てるまでには過去の読書
量と、疑問を追求していく忍耐強さともに並々ならぬものがあるように思えました。
後半は自慢の?後藤家長男、和昭の独壇場です。

★源平の由来
平が「平安京」、源が中国魏からの「源賀」、歴史の教科書には載っていたか忘れまし
た。源氏物語と平家物語はあっても、源家物語と平氏物語はない、この部分はふいをつ
かれた感じです。平家と平氏の使い分けも初耳でした。

★嵯峨天皇と嵯峨源氏
嵯峨天皇の諱が神野であることもなにやら佐賀との関係を臭わせています。
この天皇から嵯峨源氏がでてきてその中からあの光源氏のモデル“源融”が出たそうで、
それもまた想像をかきたてられます。

★嵯峨源氏と水軍
光源氏の子孫から瀬戸水軍渡辺党、そこからまた松浦党へと繋がって行きます。不思議
なことに壇ノ浦においてはそれぞれ源氏側、平家側についたそうです。それぞれ色々な
関係があったのでしょう。話は次ぎにうまくつながっていきます。

★嵯峨源氏と佐賀の関係
1115年に伴兼直と本告道影が櫛田宮別当に、1168年光源氏の子孫“源末”が神崎荘の
荘官に、このあたりから繋がりがぐっと出てきます。不思議なことは、当時勢力を振る
っていた平清盛との関係です。神崎一帯は源氏色が強かったようです。併存できたのが
不思議。

★嵯峨野と秦氏
嵯峨野を愛した嵯峨天皇、その嵯峨野は渡来氏族秦氏の根拠地、こうくると、秦、徐福
佐賀上陸と繋がってきます。

★嵯峨天皇の諱(いみな)と謚(おくりな)
「死後に嵯峨天皇と呼ばれた本当の理由は、幼時から神野(かみの)親王として用いられ
た諱(いみな)の神野(かみの)の神に因んでいます」
「以前、佐賀(佐嘉)のサカは八坂神社のサカに通じ、その意味は神であると言う話が
出たね。2)嵯峨天皇の謚(おくりな)[嵯峨]は佐賀(佐嘉)同様サカと読め、その意
味は神だから、諱(いみな)の神野(かみの)の神に通じる。このサカは秦帝国時代に斉州
から蚩尤神を奉じて渡来した徐福船団の一行、つまり出雲族の言葉なんだ。」
この部分は著者が一番言いたかったことだと思いました。
サカ 嵯峨 佐賀 坂 八 秦、読みと漢字から地方への繋がりを感じさせました。

おわりに
*ペンネーム「神野佐嘉江」さん、「神野嵯峨江」さん?はあの光源氏と関係があるの
か。佐賀の男子と光源氏とはどうも結びつきません。
*誤読、誤理解が多くあるかと思います。どうか間違いがありましたら率直にご指摘く
ださい。

3103



2243マリアンタ:2012/06/27(水) 11:15:32
梅雨間のお日様
 どんよりと重たい雲と雨が続く中、久々の太陽が眩しい。
ふとんを干し、シーツを洗濯するだけで、寝るときは太陽につつまれる。
 起きがけの外は曇り空だったが、あっという間にまたお日様がでてきた。
じっと座って外を見ていると、街でみかけなくなったスズメ、10センチ
あるかないかの雀がベランダの手摺りに留まった。そのまん丸の小さな茶
の手鞠をじっと眺めていると、開けっ放しの窓から部屋の中に飛び込んで
きた。数秒もしないうちに一気に庭へと飛んで行く。雀もお日様をもっと
浴びたかったのだろう。
 庭の竹の葉っぱが久しぶりに黄金色に輝いている。



2244同人α総務:2012/06/27(水) 13:43:23
お知らせ
本日より竹内一郎著「心にあるよしなしごと」の評開始です。
7月6日(金)まで。
筆者は古の仏教哲学に関心を示し始めたようです。“よしなしごと”
とありますが、その中での気づきの視点が興味深いところです。

※投稿文末尾に“3104”をお願いします。



2245長岡曉生:2012/06/27(水) 16:11:59
肥と筑 第二十一回 評へのお答えの1
◆万理さん(評の1)
★遊びと歌
実は、α31号の題[遊び]を聞いて最初に思い浮かんだのが、冊子前書きにも紹介された平安末期の「梁塵秘抄」の今様でした。この今様が持つ[七五・七五・七五・七五]という繰り返しが、その後の日本の歌謡の基本型と成っています。
例えば明治期に作られた文部省唱歌を聴いてみると、その殆どが今様の基本型を踏襲しています。

★遊びと文化
生き物の中で遊びの習慣を持っているのはヒトだけでしょう。一見無駄とも見える遊びこそヒトだけが持つ文化・文明を豊かに実らせてきたのだと思います。

★遊びも一つの作法なのか
人の集団が生み出す遊びは、最初は習慣的な物を基に先例がない独自型が生み出され、その普及に伴って人の無意識中で定型化していくもの、と考えられます。これは確かに、長い目で見ると守破離の繰り返しだと思います。

◆碇さん
★山南姓の由来について
佐賀の[天遊山高徳寺]とこの寺を守る住職の[山南]姓は、フィクションです。
それゆえ、歴史愛好家さんが言われる通り[山南]姓は佐賀とは無関係です。
ただし、住職の山南順照と孫の山南響子には、それぞれにモデルに擬した人物がいます。
私が[山南]姓を選んだ理由は、二つあります。
一つ目は、平成16年のNHK大河ドラマ[新撰組]で山南敬助の役を演じた個性派俳優、堺雅人に興味を持ったこと。
二つ目は、大きなお寺では山門が南側に位置するという構成を連想させること。
この二つが[山南]姓を選んだごく単純な理由です。
なお、山南敬助には[山南]とは異なる本姓が有ったようですが、それが何という姓だったかは解っていません。

★自作農と小作農
律令制度発足当時、全国の農地は全て国有地が立て前でした。農民一人一人は、規定面積の土地を貸与された自作農でした。この土地制度の基盤として全国版の戸籍も作られました。
最初の戸籍は天智天皇九年(西暦六七〇年)作成の庚午年籍(こうごねんじゃく)ですが、現存する最古の戸籍は大宝二年(西暦七〇二)年のものです。
後に律令制度の崩壊により、本来国有地であった筈の土地は豪族の私有地と化し、自作農は小作農へと変っていきます。平安時代末期には、在地豪族として自ら開墾した土地をも所有する大地主が出現します。その典型例が関東平野を開墾した源氏・平氏の武士団です。
このような在地豪族は、国司の干渉を排除するために、自分の所有地を皇族・公家・大きな寺社などに寄進し、その庇護を受ける形態を取りました。
この当時の農民は、地主一族以外は、殆どが小作農だったと思います。

★櫛田宮の社領について
櫛田宮の社領は、名目的には皇室の荘園だったようです。最盛期には三千町もあった領域は神埼郡に限らず、三養基郡さらに佐賀郡の一部にまで広がっていたことでしょう。これらの三郡に小城郡をも加えた肥沃な筑紫平野は、奈良時代の律令制度の条里制により区分され、最終的には驚くほど整然と区画化・開墾されていました。
添付図は、この佐賀県の条里跡の分布と坪割図を示すもので、城島・杉谷著[佐賀県の歴史(山川出版社)]から引用したものです。
通常、条の番号は北から南に向って打つ南北の識別番号ですが
この図では、条の番号は東から西へ向って打たれています。

3103

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002348.jpg

2246長岡曉生:2012/06/27(水) 16:18:26
肥と筑 第二十一回 評へのお答えの2
◆歴史愛好家さん
★佐幕派の人々
仰有るように、私の現住所周辺には佐幕派の人々の遺跡が色々と残っています。
さらに目を北に向ければ、東北の会津には、昔から一本筋が通っている会津の人々が居て、心引かれるものが有ります。
古くは会津藩祖の保科正之、幕末では松平容保や山川浩など、現代の政治家にも他の土地と異なる硬骨の人が見受けられて、目が離せません。
土地柄にも何故か親しみが湧き、会津を中心とした福島には屡々旅行に行っています。
先月から福島の震災復興応援も兼ねて、吾妻小富士の高湯、南会津と茶臼岳北の甲子温泉と福島を二度旅行してきたばかりです。
3103

2247長岡曉生:2012/06/27(水) 18:34:38
肥と筑 第二十一回 評へのお答えの3
◆万理さん(評の2)
★おどけて騒ぐ平家側の老武士を、義経が更に射倒させる話
確かに、義経の昂ぶりの原因には、万理さんがいう「おどける」という要素があったのかも知れませんね。私自身は「おどける」という見方をしていなかったので、新鮮でした。

★熊野の別当があの弁慶の父親だったとの話は少し眉唾もの
確かに。でも伝記ものと見れば面白いし、時間をかけて追求すれば意外な繋がりも見つかるかも知れません。
ところで紀州の水軍は、熊野水軍に限らず紀ノ川沿いにも栄えています。後代に織田信長に楯突いた雑賀衆(さいかしゅう)もそうで、特に彼らが持っていた鉄砲鍛冶の技術が海人族の伝統に由来するものかどうか、興味が湧くところです。

★農民の構成と山南氏
これらについては、碇さんへのお答えを御覧下さい。
と、これだけでは素っ気なさ過ぎるので、山南家の二人について少々付け加えましょう。
天遊山高徳寺住職の山南順照と孫の山南響子のモデルは、いずれも私の本籍地に在住されていた方・いる方です。もちろん、二人の全てが作中の通りというわけではありませんよ。

【補足1】:山南順照住職のモデルが所住されていたお寺は、元々非常に広い寺域を持っていた天台宗のお寺で、ひょっとすると櫛田宮と関係が有ったのでは、と思っています。
なぜなら、櫛田宮の祇園祭の起源は京都の祇園祭つまり八坂神社の祭りにありますが、八坂神社の旧名は祇園社と言い、神仏習合の色あいが濃く天台宗の大本山である比叡山延暦寺と強い繋がりを持っていたからです。

【補足2】:山南響子のモデルは、美人で聡明な女傑とだけ言って置きましょう。
そういえば、二つだけ年上でしたね。

知らぬ内に、櫛田宮・吉野ヶ里に引き寄せられているような、不思議な気分です。
3103

2248歴史愛好家:2012/06/27(水) 20:47:08
肥前者の会津贔屓
小生も滅びの美学ではありませんが、会津は大好きです。
会津若松鶴ヶ城が9月22日に維新政府に降伏した日を記念して行われる会津秋祭りは、当時を再現した素晴らしい祭りです。この祭りの時会津各地の史蹟を訪ねましたが、その中で会津武家屋敷を見学した時ですが邸内の隅にひっそりと祭られたお墓があり、よく見ると坂本竜馬暗殺の指揮をした佐々木只三郎のものでした。鳥羽伏見の戦いで負傷した剣客佐々木は紀州徳川家の和歌山に逃れ亡くなりました。紀三井寺に葬られていたのを、生まれ故郷会津に葬ったそうです。
会津藩家老手代木直衛門の弟でしたが旗本佐々木家の養子になり、清川八郎と共に幕府が募集した浪人達を引き連れて京都へ登りましたが、清川の裏切りにより浪士組の結成が頓挫したので江戸に引揚げました。その後江戸市中で変節漢清川八郎を暗殺した後上洛して、京都見回り組みの隊長として勤皇の志士討伐に活躍しました。
京都近江屋で中岡慎太郎、坂本竜馬を暗殺したのは、この京都見回り組であると言うことは歴史家の間でも定説になつています。
各地の史蹟を廻っていると思いがけないことに出会うものです。
肥前出身の小生が大学卒業後常陸が創業の地てある企業に入社し、更に筑波山近辺の女性を嫁に貰ったことからこの地に住み着き、この地の歴史に興味を持ち始め会津まで範囲が広がりました。
常陸の国は伊勢平氏の出身地であり、甲斐の武田氏の発祥の地でもあります。平の将門、平家を先祖とする芹沢鴨の先祖芹沢家、播州赤穂でお家断絶した浅野家、浄土真宗の始祖親鸞上人の布教開始の地もここです。親鸞の稲田草庵西念寺は、東西両本願寺の上に君臨する別格総本山として位置づけられている威厳に満ちた本山です。
今日、突然思い立って東京の日野市にある高幡不動尊金剛寺へ行きましたが、ここは新撰組副局長土方歳三の出身地で境内に銅像が建てられていました。土方歳三資料館を見かけたので訪ねましたが、閉館していました。

歴史に興味を抱くと次から次に興味ある事柄が広がり、退屈することはありません。

2249長岡曉生:2012/06/28(木) 07:38:06
肥と筑 第二十一回 評へのお答えの4
◆歴史音痴さん
★できすぎ山南響子について
山南家についての大方の答えは済ませましたが、響子について補足します。
・山南響子は、料理も得意な色白の美人か
 モデルについて言えば、前半は不明、後半はその通りです。
・響子を嫁にしたら男子はさぞや息苦しい、そこそこ抜けているほうが過ごしやすい
 きっと、そうでしょうね。しかし、まあ好き好きなのでは。
・山南響子と芳賀信行の夫婦
 作中では、まだ結婚はしていません。
 因みに、この優等生二人とは御互いにシャドウとなる二つの人格もお忘れ無く。

★勝てば官軍、負ければ賊軍
全くその通りですね。蛤御門の変で御所に向けて大砲を放った長州が、知らぬ間に官軍へと化けおおせ、また孝明天皇を守護して信任篤かった会津藩主松平容保は、戊辰戦争で負けた結果、家来と共に賊軍の汚名を着せられた。最大の歴史ミステリーです。

★行方市商工会議所の芹沢さんと芹沢鴨
芹沢鴨は行方郡玉造町に生まれましたが、先祖は室町時代から住んでおり、芹沢城の城主であったという家柄です。
一方、商工会議所の芹沢さんの地元の行方市は、玉造町・北浦町・麻生町が合併して出来た新しい市ですから、芹沢鴨とこの芹沢さんとは親族と見てまず間違いないでしょう。
3103

2250長岡曉生:2012/06/28(木) 07:42:49
肥と筑 第二十一回 評へのお答えの5
◆万理さん(評の3)
★嵯峨天皇の子孫、嵯峨源氏
嵯峨源氏としては、片や光源氏のモデルとも言われる文化人源融、片やその武家方子孫で水軍の頭領となった渡辺氏と分家の松浦氏が存在したわけです。
武家方嵯峨源氏の松浦氏が佐賀にいたことも意外ですが、さらに公家方嵯峨源氏の源満末が鳥羽院神埼荘の荘官として来たり、武家方嵯峨源氏たる松浦氏分家の山代氏の支援を受けて武士化するなど、調べて見ると嵯峨源氏と佐賀の関係は、実に面白いものです。

★神崎一帯で、源氏と平家の併存は出来たのか?
清盛が保元の乱のあと実質的には太宰府の長官たる太宰の大弐に任官するなど、この当時の西国では平家の勢力が源氏を大きく上回っていました。
武家方源氏の代表たる清和源氏が平家に比べて圧倒的に優勢だったのは、関東平野を中心とする東国でした。
そもそも保元の乱後、平清盛の桓武平氏と鋭く対立したのは、源義朝を戴く清和源氏であり、当時の嵯峨源氏と桓武平氏との間には目立った対立はありません。
というわけで、平易卦の全盛時、神埼一帯での嵯峨源氏と平家の併存は可能だった筈です。

★佐賀と秦氏についての補足
佐賀の関連地名としては、α第24号夢碍无で論じた相模(さがみ)が有ります。実はこの相模にも秦氏の根拠地があります。それは秦野(古代音はたの、現音はだの)です。
このように、佐賀と秦氏とは秦代に渡来した徐福を鍵にしてみると美事に繋るのです。

★神野嵯峨江さんは、あの光源氏と関係があるのか
由緒ありげな本姓や、あの御公家風の風貌から見ると、神野さんは河原左大臣源融の御子孫かも知れませんね。
万理さん、大ファンのよしみで、一つ調べて上げたらどうですか。

3103

2251同人α総務:2012/06/28(木) 09:31:24
お知らせ
α31号、もくじ四作品目著者“竹内一郎”さんの画像とコメントを掲載しました。
作品を読む前に是非、上記「ポートレートとコメント集」にお立ち寄り下さい。



2252長岡曉生:2012/06/28(木) 10:13:29
歴史愛好家さん
肥前者の会津贔屓
何となく解ります。筋を通そうとする一徹者と言うのが、肥前と会津の共通点でしょう。

会津武家屋敷は私も家族づれで何度も訪れていますが、佐々木只三郎の墓があるとは知りませんでした。やっぱり、画を描く人は、目の付け所が違うんでしょうね。

土方歳三もまた私の好きな人物です。ただの剣客ではなく、将器を備えた武士でした。
NHKの新撰組で土方歳三を演じた山本耕史も、格好よかったなあ。
3103

2253万理久利:2012/06/28(木) 11:54:07
「肥と筑」著者のお答えを読んで【今様の七五】
著者が評に対して繰り広げる説明を読んで目に留まったところをいくつか分けて述べ
てみます。

あそびをせんとや…これはNHK大河「平清盛」のメーンテーマソングで流れています。
575は俳句、57577は短歌、語呂がよくて口ずさみやすいのでしょう。
そう言えば、5も7も素数、その合計もそれぞれ17、31で又これも素数。
七五三という行事もありました。なにやら素数は不思議な力を持っているようです。

小学生の音楽の時間に習った文部省唱歌、意味はわからずとも、なんとなく口ずさめた
のもこの力なのかもしれません。科学的にもそれなりの説明がつくのでしょうが、奈良
の和歌の時代から続く日本人がみつけだした魔法の組み合わせだったのだと思うことに
しています。

ほたるのひかり まどのゆき
ふみよむつきひ かさねつつ
いつしかとしも すぎのとを
あけてぞけさは??わかれゆく

何年も歌っていないのに思い出します。見事に七五・七五・七五・七五でした。



2254万理久利:2012/06/28(木) 15:01:21
「肥と筑」著者のお答えを読んで【役者の力】
 登場人物 色白美人“山南響子”の山南は「NHK大河ドラマ[新撰組]で山南敬助の役を演じた個性派俳優、堺雅人に興味を持ったこと」、からだとあります。名前と合わせると山々に響く美しい、木霊、言魂へとその後藤家長女格“山南響子”像が浮かびます。
 同じドラマで土方歳三を演じた山本耕史も著者はお気に入りのようです。私も好きな役者二人です。堺雅人は[篤姫]では一見とぼけた夫、徳川家定役を見事に演じていました。
[平清盛]で山本耕史は陰険そうな貴族世界のトップ藤原頼長を演じています。
演じる、なりきるとよく言いますが、やはり役者本人の人間性もどこか出てきます。
 平清盛といえば、伊東四郎演じる白河法皇もすごみがありました。役者と法皇がぴったりと重なり、伊東四郎のイメージが少し変わりました。
どんな歴史上の人物の役につくかでその役者のイメージが変わり、またどんな役者が役につくかで、歴史上の人物のイメージも変わるようです。
 職業として仮面を堂々と付け替えられる「役者」、少し羨ましくも思えます。



2255マリアンタ:2012/06/28(木) 23:56:07
いろいろな海の生き物
 丸々太ったぼこぼこ姿の海の生物を包丁で割って身を取り出すシーンを見ていて
その名前が出てこなかったのですが、数時間も経ってから急に「ホヤ」という言葉
が浮かびました。ネットの画像検索で調べると当たりでした。
 ふと浮かんだ「うつぼ」も海の生き物だったけれど、何物かすっかり忘れていた
のでついでに調べてみました。つぼとあるから壺、貝類かと思いきや魚でした。
「ウナギ目ウツボ亜目ウツボ科。鋭い歯と大きな口を持つ大型肉食魚。あまり動か
ず、岩陰や洞窟に潜んで獲物を待ち伏せるが、夜になると海底近くを泳ぎ回ること
もある。自分より大きな敵が近づいた時は大きな口を開けて威嚇し、それでも敵が
去らない場合は咬みつく。人間が咬みつかれると深手を負うことになる。但し見た
目のイメージと違い臆病な所もあり、人間の側から無用な攻撃や接近をしない限り
は積極的に噛み付いてくることは少ない」とありました。
食いしん坊の人間はそれでもゼラチン質たっぷりのこの魚を食べるそうです。

うつぼの刺身
うつぼのタタキ
うつぼの兜煮
うつぼの干物
うつぼの煮凝り

どんな料理をしても、噛みつかれそうな気がして食する気持ちにはなれません。



2256万理久利:2012/06/29(金) 12:51:05
著者のお答えを読んで【子孫の力・先祖の力】
嵯峨天皇の子孫、嵯峨源氏は地方に広がっていったようです。光源氏のモデル“とおる君”源融の子孫もまた地方文化、経済を担っていったようです。
その代表が摂津(大阪)の渡辺氏であり、そこからまた瀬戸内の水軍の棟梁氏族になったとあります。

渡辺氏の子孫は肥前国松浦郡の宇野御厨の荘官となり松浦久と名のり、松浦郡の地頭の松浦氏は肥前国の水軍松浦党の棟梁氏族に、一方京から源満末が肥前国神埼郡の鳥羽院領神埼庄の荘官となり、その子源久直が筑後国三潴郡の地頭となる。なんという広がりでしょう。嵯峨天皇も源融も文化人色が濃かったようです。肥前、筑後にきた子孫たちはそこに文化を植え付けたのだと想像します。
(以上頭の整理がつかず誤認識があるかもしれません)

以前、同人の神野嵯峨江さんは、掲示板で先祖の数の大きさについてふれていましたが、子孫の数も大したものです。佐賀で生まれ育った神野さん、やはり源とおる君の血を濃く受け継いでいる可能性があります。学生時代映画に没頭していた櫛田宮の牟田さんもまた大いに可能性を感じます。

嵯峨天皇と佐賀とのつながりを細かく例を挙げて説明してくれましたが、もう一つ佐賀に上陸した徐福、秦が佐賀を基点に全国に広がったこともこれまで何度も触れてきています。
地名、建物名、祭事名、それひとつとって丹念に調べていくと繋がりが判るともいっています。
世界の文明も同じように人によって広がったのだと思いますが、四方を海に囲まれた狭いこの日本でも時間をかけて文化が広がり、その地で文化に組み込まれ固有の文化となり、そしてその文化もまた外へと逆流していったのでしょう。

子々孫々の力、それを生み育てた代々のご先祖様たち、歴史の主役は「人」だとつくづく思いました。



2257万理久利:2012/06/29(金) 16:17:39
著者のお答えを読んで【会津贔屓と九州人贔屓】
 歴史愛好家さんが「会津贔屓」を自称していました。そして著者も「一徹者」を共通点として“何となく解る”と述べています。家族づれで会津武家屋敷何度も訪れているところを見ると、やはり惹かれるものがあったのだろうと想像します。

 同じ肥前者であった父が特別会津贔屓だったような記憶はありませんが、強烈な九州人贔屓であったことだけは確かです。戦後佐賀に住むことはなかったのですが、職場や住まいの近所に同姓の人をみつけると、古くからの知り合いのように近づき、また家を突然訪ね、あなたは九州の方ですかと聞くのです。此に関してはいつも母が厭がっていました。
佐賀県はもちろんのこと、出身が九州であればすぐ親しくなっていました。その中には何十年もの間続くつきあいになる人もいました。家族ぐるみのつきあいでは子供どうし、配偶者どうしも知り合うことになります。
 贔屓といってよいのか解りませんが、子供ながら九州人の共通の匂いを感じていたものです。柳田 國男のような研究家ではないので、その共通の匂いについての分析はできませんが、男女は別として、素朴、木訥、がんこ、変わり者、陽気、楽天的、好奇心、そんな言葉が浮かびます。会津のイメージから“楽天的”“陽気”はどうもつながりません。
同郷夫婦でも、妻は標準語、夫は最後まで方言まみれでした。



2258碇 民治:2012/06/29(金) 17:42:20
ご存知でしょうが!
2013年度NHKの大河ドラマは下記サイトをクリック下さい。

http://tabetainjya.com/archives/hiroshimajin/_2013_93/

2259万理久利:2012/07/10(火) 07:49:24
Re: ご存知でしょうが!
> No.2361[元記事へ]
碇 民治さんへのお返事です。

知りませんでした
今回のサイトは広島版のようです。「広島県は2012大河ドラマ平清盛の舞台です」と、でかでかとトップに書かれていました。

同人α最新号(31号)では「肥と筑」で源平がとりあげられたり、「心にあるよしなしごと」で西行の短歌がでてきますが、以前教えていただいたNHKのサイトが非常に参考になりました。私の場合は、作品を読み進めるために、ざっくりと歴史を思い出す、その程度です。西行法師、そうだ藤木直人(俳優)だったはず、サイトで確認してみよう、などと脳の働きがこんなところからも活性化してくるようです。

知識不足に加え、記憶力の低下でもっぱら利用しているのはネット上の辞書です。机の上には広辞苑も新明解も漢和辞典もありますが、急ぐときにはネットが便利です。その上で必要に応じて紙の辞書を開きます。

碇さんのサイト紹介は、必ず開いて見ています。記憶に納めて今回のように作品を読む際などふと思い出し、開いて活用しています。情報をいただけるのは私のような者にとって実に有り難いことです。



2260万理久利:2012/07/10(火) 08:47:32
「心にあるよしなしごと」−評1
作品の出だしが西行法師の詩(短歌)、そして玄奘三蔵による般若心経と続きます。
一体全体なにが始まるのかと、この手が大の苦手であるが故に目眩に近いものがあ
りましたが、“西行法師の詩をインド人が見たらどう思うか”、の一言で目がしか
と開き、読み進む興味と気力が湧いてきました。二つ並べた意味が分かりました。

27号「こんとん」を思い出します。著者はテーマ前書きでも漢詩をあげていまし
た。日本の古典はもちろん、漢詩には程遠い生活を送ってきた私は、歴史もの作品
と同じく、ああまた辞書との戦いかと少々辟易してしまうのが現実です。私の時代
は受験で日本の古典をしかたなく学ぶ程度で漢文などを選択する人はほとんどおら
ず、ましてや好きで読む人は廻りにはいませんでした。勿論お経を仕込まれる寺の
長男もいません。古い文章苦手、その典型が私なのでしょう。少し前の世代の人達
は古典(漢文も)が教育の中はもちろん生活の中にもっと溶け込んでいたのではな
いかと思います。

科学と数式、そして世界史ばかりの著者と思いがちでしたが、日本の古典、漢詩に
も食指を伸ばすのは、やはり時代の背景、学校教育や廻りにあった本がそうさせた
ことも一つの要素かと思います。それともう一つ、生きるを一通り経験してみて、
古典や漢詩、漢語に訳された仏典の中に、探し続けてきたもののヒントがあるので
はないか、と自然と目が行くようになる、これは自分自身にも思い当たります。
著者の気取らない文章、苦手であることを素直にそのまま表現している文章になぜ
か共感を持ちました。

よしなし1となりました。
3104



2261赤松次郎:2012/07/11(水) 01:02:16
表現の技術
朝日新聞2012.07.01に高橋卓馬著の「表現の技術」−副題:スキルを身につけるには−とい
う本の紹介があった。そのなかで「起承転結を壊す」「物語を説明しない」という面白い
テーマが説明してあった。

例えば緊張の表現として、どちらにより説得力があるか。
A:「くそう、緊張してきた」と言う。
B:無言で煙草に火をつける。その灰皿はすでに火のついた煙草がある。
それはBということが分かるが、なぜか、と問われると、答えに窮してしまう。これは鍛錬
することで身につくことだと言っている。
ではどうやって鍛錬すればいいのか。それは「起承転結を壊す」「物語を説明しない」とい
うナナメからのアプローチ法や外の面白い物語の構造を応用することだという。

◆「起承転結を壊す」
 物語を作るに於いて「起承転結」という方法は確かに文を書く人にとっては一つの指針に
 なることではあるが、初心者からだんだん修練を積んで自分なりの言葉の表現とか物語性
 とかの個性を見つけると、「起承転結」といった固定した法則は必要なくなるであろう。
 またそうでないとその人独特の匂いというか、味わいというか、それを表現する作品に行
 き着かないのではないか。

◆「物語を説明しない」
 TVのミステリー・ドラマでうんざりするのは、犯人捜しの物語の終わりの15分間、犯人
 がどこかの断崖絶壁の寒い風の吹くなかで、何人もの刑事や被害者の関係者を取り巻きに
 して犯罪の経緯を延々と説明する場面である。これなどは物語を作る側の策のなさを示し
 ているに過ぎない。見る側はそのような状況はとっくの昔承知しているのだ。それに、な
 かには二重三重の理屈に合わないどんでん返しを得意とする作家がいるようである。「物
 語を説明しない」はまた、作者の解説や裏話の暴露といった、まったく「花伝書」も真っ
 青な代物になることへの警句だと言えよう。



2262長岡曉生:2012/07/11(水) 06:06:23
心にあるよしなしごと:評の1
★忘れぬ内に未校正の誤植を挙げておきます。(→の右が本来有るべき表示です。)
 注意はしたつもりですが、校正が行き届かなくて申し訳ありません。
p69、 5行 限界もなく→眼界もなく
p69、 8行 阿耨多羅のルビ「とくあのくたら」→「あのくたら」
p69、11行 般羅掲帝の般羅のルビ「ぱら」→「はら」
p69、11行 般羅僧掲帝の般羅のルビ「ぱんら」→「はら」

★佛の知恵と今の日本で通用している知恵は異なる
仰有る通りです。ただし、中国では佛の[チヱ:般若]を翻訳する際に伝統的に[般若]でなければ[智慧]と漢訳しています。日本佛教でも、世間知を示す[知恵]と佛の[智慧]とは区別して用いてきました。
異文化間の言語翻訳の困難さは、日中で共に意識されていたようですね。

★インド哲学の「空」の考え方と現代物理学の到達点とが近接する
私の年来の思いもそうでしたし、我が意を得た思いです。
インド世界は古くから無限の概念を持っていました。0を発見したのもインド人です。
インド人が、このような哲学的認識を得たことには、もちろん理由があります。
それは、インドの宗教ヒンドゥー教・佛教・ジャイナ教が全てヨーガの瞑想法を根底に持つことにあります。

 この作品を読んで、私が直ぐに連想・注目したのは、次の三点でした。
1)α同人が独立に同時期に集英社の「時間はどこで生まれるのか」を購入していたこと
2)今号の竹内さんの作品の主題が「空」であること
3)次号の神野さんのお題が「造次顚沛」であり、その前書き中には
一瞬・「存在」は無根拠である・「存在」と「無」の表裏関係、等の諸点が掲出されたこと(その根底には「美しい青い地球」がある)
これらは、同人の関心の的が那辺にあるかを示しているようにも思えます。

次回のお題提供者、神野さんのご意見を、是非お聞きしたいものです。

3104

2263赤松次郎:2012/07/02(月) 10:45:29
「肥と筑」第二十一回を読んで−その1
山荘に引き籠もったからといって自由気ままに過ごす時間が豊富にあるわけでもない。当人は
そのつもりで転居したのだが、まもなく思いもかけないことが起こった。連帯保証という世間
によくあるトラブルに巻きこまれて、簡易裁判所からの召喚状が突然飛び込んできたのであ
る。霞を食って生きようと思って来たこのような深山幽谷の世界にも、そのような些事が追い
かけてくるのである。しかし連帯保証をしてくれと依頼した本人と債権者の間で和解の話に
なっているから、まあ一安心で、転んでもただでは起きない当人だから、この顛末もいずれ創
作の材料として書く心算である。

下世話な話はさておいて、いままではなかなか休暇でやってくる時と、花が咲く時期が合わず
いままで盛りの花を見ることができなかったが、やっとツル薔薇の花の咲き乱れる我が家への
アプローチに出会えた写真だ。Blackberry Cottageという名称の看板を掛
けているが、手入れがわるかったのか、たわわな実りを願っているブラックベリーはまだ実を
付けていない。そのかわり山荘の周りにはいろいろの苺がみのり、毎朝散歩の途中で採取して
は食している。
黄色いのはもみじ苺、赤いのはラビットラズベリーの実である。それぞれ味はちがうが実に美
味である。
3103

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002366.jpg



2264万理久利:2012/07/02(月) 11:50:28
これも表現の形
 昨日の赤松氏の投稿を読んでいろいろ考えた。「起承転結を壊す」、「物語を説明しない」
高橋卓馬氏の二つの言葉。
 起承転結は国語の時間にも、社会に出てからは報告書、企画書作成時に、先生、上司から
こっぴどくいわれた。
架空の世界を書いている時、感想をもらった時は後追いで作者としてつい説明を入れたくな
るものだ。
他人から感想は有り難いし今後の参考になるが、さもありなんの作品および著者の説明は論
外だ。作品にも作者にも読者にも失礼だ。
 高橋氏を取り上げた赤松氏も小説を書くときのひとつの在り方を述べたのだろう。内容に
もよるだろうが、作者の余計な説明はかえって作品のふくらみを萎ませる。起承転結はひと
つの形、これを学んだ上で、その枠組みに捕らわれない新しい表現方に挑戦してみる、そん
なところかと思った。「壊す」この言葉には常に新しい物を「創る」がある。

 さて、この投稿に続く赤松氏の「肥と筑」の感想1、これまた目新しいものでなんと作品
については一切触れていない。1とあるからには続きがあり、作品に踏み込んでいくのかと
思うが、これもまた「形を壊す」そんな試みを自ら実行しているのかなとも思う。



2265万理久利:2012/07/02(月) 13:02:47
江藤新平
 サンデースクランブル、“黒鉄 ヒロシ”のコラムで江藤新平が取り上げられて
いました。人の顔の特徴をうまくとらえ描く漫画家という印象だけですが、その
語りは嫌いではありません。
 人相絵、それだからとりわけ気になったのでしょう。黒鉄は指名手配写真/画像
で捕まったオーム高橋にからめて、この写真手配制度を創り上げた人物が江藤新平
であったこと、そして皮肉なもので写真手配によって自らが第一号として逮捕され
処刑された人間として切り出し、明治維新に彼がなしたこと等々触れていました。

 「肥と筑」や碇さんの歴史もの作品投稿、大河紹介を通して次第に歴史にも目を
向けるようになったのか、つい目をとめてしまいます。
黒鉄さん自身、幕末、維新、このあたりの歴史には特別興味があるようです。
新平は鍋島藩、葉隠武士だったようで、なんと旧制佐賀中学のご先祖弘道館出身、
とりわけ“司法制度”を中心に明治政府で新しい国創りに活躍したそうで、このあ
たりでも何か興味を抱きました。

 大久保利通の方が一回り上の人物だった、最後にそう言っていた黒鉄さんの言葉
が印象に残りました。「上」の意味は色々あるのでしょうが、“佐賀んもん”のい
い点、強い点、弱い点、何か言い当てているような気がしました。



2266碇 民治:2012/07/02(月) 18:23:54
テストします
テストするつもりですが、読めそうです?昨日雨ですので一日中家に籠もって表現について思考錯誤しました。

最近、罫線の表現に凝ってます。この作品は一日半かかりました。平安時代藤原北家は天皇を操り18才の年の

違いを天皇を生み朝廷(宮内庁)の最高位を努めたが、人一倍強欲の白河天皇は藤原北家と血の継がなく極端に

藤原北家を避けその時から藤原北家は勢いを失いました。『平家に非ずんば人にあらず』の平清盛が登場しまし

た。削除しないで投稿します。合評しようと思いましたが、流麗な木下作品に圧倒しました。『色即是空』もう

少し読み度いと思ってます。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002369.jpg

2267赤松次郎:2012/07/03(火) 05:38:59
肥と筑」第二十一回を読んで-その2
この号の前書き「遊び」についての感想として既に書いたが、ホイジンガは人間の根源的な
行動を学問的に分析しているし、ホイジンガの『ホモ・ルーデンス』に影響されて執筆した
ロジェ・カイヨワの『遊びと人間』は「遊び」を種類に分類している。遊びについての分析
の仕方は様々なものがあるが、今回のこれに関する作者の考察は、日本の古来からの遊びの
種類や由来を詳しく述べていて、系統立てての知識のない私には実に勉強になった。

もののなかにはいろいろの人の意見やどこかで聞いた風な考えを並べてたてて、あたかもオ
リジナルな自説のように書いたものがあるが、作者のように生のデータを拾い集め、比較検
討し、推論するという考察の結果、作者独自の考えを述べることが大事で、読者もまた通説
とちがった意見を望むものである。
今までの「肥と筑」における記述の参考資料の数をみれば、そのすごさが分かるのである。
例えば「肥と筑第五回」に至っては、最後のページに書いてある参考資料は13にもなってい
る。ちなみに列記すると

注1)北周(西暦556〜581)は南北朝時代の北朝の一つ。
   周書列伝第四十二突厥伝に、トルコ族の製鉄について記載がある。
注2)ヒッタイトは西暦前17世紀〜前12世紀に小アジア半島西部を中心に栄えた
   帝国。
   鉄器と馬の使用で、周辺諸国を軍事的に圧倒した。
   大村幸広「鉄を生み出した帝国」NHKブックスに、最古の製鉄民族ヒッタイトの
   製鉄について述べる。
注3)徐福の東渡・奴国王の金印・卑弥呼の遣使は、それぞれ史記・後漢書・魏志倭
   人伝により、時期が解る。
注4)五代後周(西暦951〜960)の[義楚六帖]には、、中国僧義楚に日本僧
   弘順が語った富士山麓の秦氏の伝説が、記載されている。
注5)仁明天皇の承和十一年豊前国司の奏上[八幡宇佐宮弥勒寺建立縁起]による。
注6)茂在寅男「古代日本の航海術」小学館 p121参照。
注7)風土記は西暦715年ごろまでに編集された諸国の解説書。
   ほぼ完全な形が残るのは、常陸・播磨・出雲・豊後・肥前の五カ国のみである。
注8)万葉集、第2496番の歌
注9)北史列伝第八十二
注10)北史列伝第八十六
注11)周書帝紀第一文帝上
注12)[壮?語族語言簡志]民族出版社
注13)隋書巻六十一宇文述伝

これらの資料は残念ながら私は一度も目を通したことがない。だから新聞や週刊誌などでか
き集めた−決して生のデータから導かれた結論ではない−ものをあたかも自説のように声高
に述べるのと違って、この作者の記述がいかに知力と努力の結果であるかが分かろうという
ものである。
3103



2268万理久利:2012/07/03(火) 17:51:07
Re: テストします
> No.2369[元記事へ]
碇 民治さんへのお返事です。

添付の画像は、画面上では小さくて読みづらいです。クリックして画面をだしても読みづらい。そこで画像を二倍にしたら漸く読めました。歴代、藤原北家と平清盛、天皇の関係図ですね。
図にしてもらえるとなるほどよくわかります。私は書籍、ドラマで飛び交う歴史上の固有名詞に、とりわけ天皇の名に頭が混乱する始末です。こんな図は役にたちそうです。teacup の画像添付にもその大きさ等,限界があるようです。ただ大きくして見る方法はあります。

「人一倍強欲の白河天皇」とありますが、なるほど俳優伊東四郎が強欲に加え、イロ欲爺をNHK大河で見事に演じたのが印象に残っています。白河、ほんものはどうだったのでしょうか。多分強欲、イロ欲の人という路線で後代伝わるわけですから遠からずなのでしょうが、別な顔も持っていたかもしれません。



2269赤松次郎:2012/07/04(水) 05:58:11
肥と筑」第二十一回を読んで-その3(おわり)
遊びは人間の生存のための食欲・性欲・物欲といった原始的な本能に直接結びついてはいな
いが、安息や癒しや希望や夢などのように「よく生きようとする」無意識の思いをはぐくむ
ためのものではなかろうか。しかしこの「遊び」と「射幸心」が結びつく公営競技即ち公営
ギャンブルとなると、あまり誉められたものではなくなる。違法な賭博は論外であるが、公
営の競馬、競輪、競艇などの遊びは多額な金額を使って賭る人の中から、多重債務、貧困
などの人達を生むことがある。これは自治体の収入を得ることを目的としているが、しかし
やはり一種の貧困ビジネスと同じく、飽くまでも本人の自己責任とはいえ、弱者が常に犠牲
になっている現状である。環境整備や福祉の資金を得るために運営されるシステムが、片方
では生活困窮者、性格破綻者などを生む現況になっていることに私は強く矛盾を感じるので
ある。その辺のところに後ろめたさを覚えるのか、公営ギャンブルで得た潤沢な資金の一部
を社会に還元することで免罪符を得ていると思えるのである。

競馬でいえば日本中央競馬会環境整備事業寄付金、競艇でいえば日本財団(日本船舶振興
会)の 海洋・船舶支援事業、造船関係資金貸付、公益・福祉・ボランティア支援関係海外
協力援助事業(海上保安協会)等々である。
しかしこのような公営ギャンブルの存在もまた世の中には必要であるのだろうか。囲碁・将
棋といった勝負事は決して嫌いではないが、競馬・競輪・競艇などのギャンブルをしたこと
のない私にはそれが必要悪かどうかわからないことである。

私はある人からよく「遊び人」だと言われる。今までもこれからもこんなに真面目な者に向
かって「遊び人」はないだろうと思っていた。たしかに本業と平行してこのような創作の趣
味の生活を長い間続けてきた訳だから、そうでない人からみれば二足の草鞋を持っていて、
昼間と夜とに別のペルソナを演じていたと思われたのだろう。
ちなみに二足のわらじとは
  「二足の草鞋を履く」が略されたもので、もともとは江戸時代に博打打(ばくちうち)
  が十手を握り、捕吏になることをいった。ここから同一の人が異なる二種の業を兼ねる
  こと、また、単純に二つの職を持つことを二足のわらじという。ただし、二足のわらじ
  は異なる種類の職・担当を兼ねるという前提にあるため、昼はパチンコ屋・夜はゲーム
  センターで働くといったものや、塾の講師をしながら家庭教師もしているといった、同
  種・類似の職の掛け持ちに対しては基本的に二足のわらじとは言わない。

そのとき私がその二足の草鞋の片方を「遊び」と強く認識していたのかどうかは知らない。
しかし生産性のない行動をそう呼ぶとするなら、私や「同じ活動をしている仲間は皆「遊び
人」なのである。特に私には想像もつかない時間と努力を惜しみなく駆使して創作を続ける
「肥と筑」の作者は、究極の「遊び人」であろう。
3103



2270万理久利:2012/07/04(水) 14:45:25
「心にあるよしなしごと」−評2
この作品で一番興味を引いたのは、前回にも書きましたが、西行の短歌をインド人が見たらどう思う
だろう、でした。西行の短歌はもちろん日本好き、日本通と称するインド人が現地語に訳したもので
しょう。丁度その頃たまたま海外の文学の翻訳について踏み込んで書かれていた本二冊を読んでいた
ところです。日本語、古典すら、日本人である自分はどこまで理解できるのだろう、ましてや海外の
他言語の文章は…。何人もの人達によって邦訳され、解説までついている作品を読んでも、いったい
どこまで、どれだけ理解したのだろう、それがつきまといます。

般若心経、サンスクリットから漢語そして日本語へ。同じように聖書も同じように翻訳されていった
のでしょう。まずはその教えに心を強く打たれた人たちが、おおくの人にも伝えたいその一心だった
のかと思います。

日本でも千年以上前、中国に宗教、国の組織、その他文化を知ろうと海を渡った人達がいます。明治
維新には西欧文化です。西欧の文学を必死に翻訳して多くの日本人に新しいもの、別な考え方を主に
当時学問を積んできた人達が語学を学び、時に留学をして自国民に伝えてきました。

著者は「育ちあるいは背景の違う文明の考え方を、どこまでに理解することが出来るか」と述べてい
ますが、なるほどと思います。不勉強云々の問題ではないのです。
それでも過去そして現代の翻訳者たちの御苦労には感謝します。でも忘れてはならないことは翻訳を
読む側も翻訳する人間も、それが原書ではないこと、そしてそれを理解するだけの器が自分にはどこ
か欠如しているのではないかと、そのことを認識することではないかと思います。
ある人による翻訳を読んで解ったと思い込む読者、著者の言いたいことを十分翻訳できたと思う訳者、
そんな風景は残念です。作品、著者の考え、教えに対して失礼です。

「ゆっくり読んでみよう、手探りで進んでみよう」で終わる著者の言葉はその限界を認識しつつ、そ
れでもほんものの理解に近づきたい、触れたいと言っているように思えました。
読んでいる本とのタイミングでしょうか、色々考えさせられます。

3104



2271同人α総務:2012/07/04(水) 15:29:27
お知らせ
リンク集、ニューロン・カフェの「伝言板」をアップしました。

C.C.万華鏡



2272水彩画愛好家:2012/07/05(木) 18:03:40
蔵の街・栃木市(2012/5/19)
長いこと、栃木県と茨城県の区別がうまくつきません。お笑いタレントU字工事コンビが、
会話の中で東京をチラチラ出しながら、栃木が茨城を罵倒する、日光の栃木、霞ヶ浦、筑波
都市の茨城、両県は残念ながらそんな印象で終わっています。
そんな私でも絵だけは歴史を知らなくとも感じるもはあります。
街角さんのコメントを読んでいると、どこもたくさんの歴史がつまっているようです。旅行
客を招き入れる、そんな目的もあるのでしょうが、みな建物、風景を大切に守り続けている
ことが伝わってきます。

「蔵の街」、ゆるやかなカーブの右脇にある大きな木造の建物、手前に[焼きそば][お弁
当]の布看板、入り口左右に藍色白抜きの[旬][菜]の暖簾が下に石ころをぶら下げてか
かっていますから、食堂でしょうか。この建物の一枚一枚の板もそり具合や色合いが全部異
なっていて、それが意図した作りなのか分かりませんが、家の歴史や木感を感じました。
その先は大きなマンションのような建物があり、対比が面白い。
橋の先には[谷津薬局]と読める大きな看板付の建物があります。私の好きな“道”を挟ん
で新旧の建物、そして今を生きる人の息遣い、かつて通ったであろう人や馬、そんなものが
ひっそりとここに在るように感じました。

※街角スケッチより



2273万理久利:2012/07/06(金) 16:15:15
「心にあるよしなしごと」−評3(完)
 般若心経とは程遠い生活をしてきました。著者が商業仏教と表現していましたが、仏教に関わらず
宗教にはどうも胡散臭いものが頭を優先し、さほど興味も湧きませんでした。
生きること、学ぶこと、働くこと、そして遊びの日々をおくれたということは幸福でもあり、信心深い
人達に言わせれば、ある意味不幸なのかもしれません。
 そんな不良(無)信心ものでも、人類の誕生と未来、宇宙の誕生と未来、などをぼんやりと考えるよ
うになりました。多分遊び疲れと経験を積んだこととそして歳を重ねたからだと思います。教本には学
ぶべき真理があるのではないか、そう感じます。

 キリスト教(聖書)もイスラーム教(コーラン)もその教えを語り継ぎ、書き継ぎ、その中で翻訳に
携わったの人達は、広めたい、人間に正しい道・考え方を伝えたい、苦痛や不安をどうにか和らげても
らいたいとの使命感をもった知識を積んだ“信者”たちだったのだと思います。どの程度正確に「教え」
が伝わったのかを考えて見ると、般若心経であればサンスクリット語、漢語、日本語へと、翻訳の翻訳
が各地でこつこつと行われ、生活環境もがらりと変わる民族への布教は言語的、文化的に大変だったこ
とでしょう。キリスト教もイスラーム教も同じ努力がなされてきたのでしょう。約2000年もの間人類に
根付いているところを見ると、翻訳者の熱意と、伝道者達の熱意により原書に書かれている真理がうま
くその土地、民族にも伝わったと言うことでしょうか。

 作中、般若という言葉をとりあげ、般若面からくる(恐ろしい)イメージとの隔たりについてい述べ
ています。般若、恐いお面、鬼瓦、と評者自身も思い浮かびます。[大いなる知恵]と繋がりにくいの
です。評者が如何に意味を知ろうとしないできたか、知ろうと思えば廻りにいくらでも書籍があったの
だとも自戒します。
 そろそろ自分も終わり方、戻り方(生まれる前の世界)を考える歳になりました。宗教は苦手ですが、
せめても東洋日本に生まれ、漢字だけはどうにか親しみがあるので古典仏教哲学の世界だけでもまずは
知りたいと思いました。

終わりに
「インド哲学には、西洋近代哲学の分析的手法に対し総合的にものを把握する特徴がある点、さらには
現代物理学の到達点と近接する「空」の考え方に、なにか新しいパラダイムが開ける可能性、あるいは
現代の閉塞感を抜け出る道を見いだす可能性が期待できる」
上手く表現できませんが、作品中のこの言葉に科学的であることを基盤に精神的な世界に踏み込み、そ
して人類の未来を考える、そんな著者らしさを感じました。

3104



2274長岡曉生:2012/07/06(金) 20:38:38
クルアーンの翻訳について
万理久利さん
「心にあるよしなしごと」−評3(完)の文中、「イスラームでも(翻訳による布教という)
同じ努力がなされてきたのでしょう」とありますが、実はイスラームの経典クルアーンは、
他の言語に翻訳して布教することが禁止されているのです。
(ただし、布教を目的としない翻訳はあり、日本語訳も存在します。)

つまり、イスラームでは、世界中何処に行ってもモスク内で用いられるクルアーンの文章は
共通であり、翻訳による誤解は生じないようになっています。

アラビア語には、非常に広い地域に渡る国・地方・民族それぞれに異なる方言アンミーヤが
存在しますが、一方ではイスラーム圏共通の文章語フスハー(日本語では文語に当たる)が
このクルアーンの文章を基礎として生まれました。

3104 補足

2275万理久利:2012/07/06(金) 21:47:32
クルアーンの翻訳
ご指摘ありがとうございます。当の長岡さんから以前聞いた記憶があります。
今頃思い出しました。恥ずかしい限りです。
誤訳を避けるために翻訳を禁ずる、翻訳の困難さをわかってこう考え実行し
たのでしたら、イスラームの慧眼とも自分には思えます。兎に角広めたいと
いう思いと、誤って伝えたくない思いがあるのでしょうが、“教え”となる
と、読み手の誤解はまずあってはならないことのような気がします。
訳者、読み手、双方の力の限界をまず断ち切ったということでしょうか。
あるいは原文そのものに意味がある、それを原語で唱えることに意味がある
のかとも、思いました。
誤りのご指摘重ねて感謝します。

3104



2276同人α総務:2012/07/07(土) 08:41:44
お知らせ
本日より神野佐嘉江著「人生詩」の評開始です。

一月十八日から、二月一までの四日の日記、文学、雑誌、映画、絵画、音楽、同窓会が飛び出てきます。「日」といっても、さらに年代に別れて構成しているという何とも不思議な世界です。(7月16日まで)

上記リンク先、著者「ポートレートとコメント集」にもお立ち寄りください。
こちらもまた不思議な世界です。

※投稿文末尾に“3105”をお願いします。



2277万理久利:2012/07/07(土) 17:16:33
七夕の日に思うこと
 これもまた中国から伝わった年に一度の逢瀬の物語。日本独自の風習と組み合わされ物語
および行事として根付いたように思えます。今ではこの日は、豊作を祖霊に祈るというより
も、人々のそれぞれの祈りを載せ、こと座、織女星(ベガ)とわし座、彦星(アルタイル)
の逢瀬を思い空を見上げる、そんな一日となっています。雨の日は天の川の水かさが増して
逢えないようですが、そのことと人々の祈りとはまた別のようです。
 雨は二人は涙とか。今日も曇り空、時々雨です。これは自分が居る上空のことで、しかも
雲を突き抜ければそこはいつも晴れ。織り姫も彦星もきっと毎年再会していることでしょう。

 光り輝く夏の天空の星を眺めて、地球の人類たちはそれぞれの場所で物語が浮かんできた
のだと思います。天の川を挟んで(多分)異なる光かたをする二つの一等星をみて、そうだ
これは別れ別れの男女が呼び合っているに違いない……と。
十光年以上かけてやっと地球に届いた光をみて今宵の逢瀬を思い浮かべる、これもまた時空
を超えた人間のロマンと祈りなのかもしれません。



2278水彩画愛好家:2012/07/08(日) 16:44:16
紫陽花(2012/6/16)・街角スケッチ
この紫陽花はそのまんま、記憶の中の花瓶の紫陽花でした。バックの青は水気たっぷりです。
昔、母がこの季節よく自宅庭の紫陽花を花瓶に入れ飾っていました。数本の紫陽花でも、それぞれの表情が異なり、開かないがくばかりのもの、彩りの違いそしてなぜかどれも一日も経つと直ぐにうなだれていましたが、葉っぱだけは最後まで生き生きとしている、そんな風景を思い出します。

さて、花瓶ですが、拡大せずとも梅の絵が描かれているように見えました。紫陽花と梅で少しごちゃごちゃしすぎると思いました。二度目にまた開いて観たら、花瓶がなんと右手で、その手が紫陽花を握りしめているように映りました。まるでロールシャッハの世界です。その握り具合が不自然で、やはり梅の図柄に戻りました。

花の絵は少し苦手ですが、紫陽花はやはりこの季節にぴったりで、その絵もまた色々な記憶を引き出してくれるものだと思います。今年は本物の紫陽花を見ていないことにも気付きました。絵だけで味わったということになりそうです。

私も自分なりの作品を書きたいと思っているのですが、街角さんがおっしゃるように“なかなか思うようにいかない”ものです。
これは自分の納得の問題で、読む、観る人にはいろいろに映ります。

リンク「街角スケッチ」より



2279万理久利:2012/07/09(月) 10:56:26
「人生詩」−評1
私が学生時代にノートに書いたもの、はたして詩なのかと思いますが、短く綴った文章を無理矢理分類すれば詩なのでしょう。その時の感情を、言葉を、ただぶつけただけのもので、歳を経て開いて読んだときは我ながら苦笑いしたものです。

3.11の震災、大津波、原発事故、のとき「本を送ろう」という団体がありました。
その中には絵本、詩集が多く含まれていたそうです。古今東西問わず詩は直截心に入ってくる、そんな感じがします。何で自分が? 神も仏もあるものかと悲しみにうちひしがれているとき、どこか癒されるのは、共通体験をした人々の言葉だからだと思います。千年、二千も前から、人間は同じような体験をし、選ばれた言葉で短くつづってきている、それに触れることによって、自分一人ではないのだ、生きるとはそんなものだのだ、こんな思いが心の癒し・納得・再生の希望になるのかもしれません。
ギリシャ語で優れた詩を集めた本のことを「言葉の花」と呼ぶそうです。

私にとって詩は少し敷居が高い。友達と「今どんな小説読んでる?」の話題は出ても「詩集」の話は殆どありません。詩は言葉を意味を、ぎりぎりまで圧縮しているから、読み取りにくいのではないかと思います。解凍の能力は、作品内容により、読み手の能力・好み・経験により、ばらばらかもしれません。好きな詩、直ぐ中に入り込める詩、そんなものにも出合うものです。本を開かなければ出会いもありません。

解凍が難しいのでしょうが、小説と比べて短い分だけ何度も読み返すことができます。
著者の作品に触れて数年たち、うっすらと評者なりにその世界に入っていけるようになった気がしています。「人生詩」は解凍できたかどうか…。
 つづく
3105



2280同人α総務:2012/07/10(火) 08:25:53
お知らせ
同人α30号 テーマ『沈黙』の評論集が完成しました。
リンク先「作品集」を開き、個別作品のトップにある
“この作品の作者のコメントとポートレート、および評論はここをクリックしてください”
から中に入ってください。



2281マリアンタ:2012/07/12(木) 11:18:20
風の息
ひゅーひゅーうううー、ザワザワの音で目が覚める。どんな夢を見たかはよく覚えていない。
ひゅーひゅーは電線の鳴る音かと思ってきたが、ベッドの近くには電線はない。ひゅーひゅー
は風が隙間を通って部屋の中に入るときの音かもしれない。ザワザワは玄関横中庭の木の葉
が触れあう音だろう。
この一二週間で、仲間を飛び越しにょきにょきと伸びた出た数本の竹がここの庭に倒れ込ん
でいた。数本は折れているようだ。台風で横倒しになった50cmくらいまで伸びたゆりを
管理人が修復してくれたのだが、それもまた倒れていた。
年齢7日のパンダ、育てた職員たち、津波に流された人、暴走車にひき殺された人、自殺し
た中学生、そして残された家族たち、ついこの間のことから、遠い昔の人類のどうしようも
ない悲しさと、悔しさが風に乗って吹き荒れているようにも思えた。
そしてまた、穏やかな光溢れる日々も必ずやってくるのだ。



2282キメラ17号:2012/07/12(木) 15:52:53
今日の青空文庫
「お母さん達」  新美南吉作

 このところ現実社会を生きる、社会を変える、政治にもの申す、とは
程遠い閉じこもり「読書」三昧。それも文学、哲学、宗教、歴史、科学、
そんなものばかりを読んでいます。読み取れない箇所がありそんな自分
に大いに落胆し、そしていろいろ疲れます。
 そんな時、今日アップされた作品は耳慣れない著者名でそして非常に
短い童話でした。早速ギアチェンジです。

 卵をかかえた母鳥と、子供をお腹に入れた雌牛が登場。類は異なりま
すがわきあいあいとおしゃべりです。それでも最後はそれぞれの類、相
手の中傷、これから生まれる我子の自慢話になります。
 そこに登場するのが、また別の類、両生類カエルでした。カエルはそ
んなことよりこれから生まれて来る子どものために子守歌を練習しなさ
いと言います。カエルの子守歌はやはりゲロゲロです。それを理解でき
なくても鳥も牛も一生懸命練習するのです。

 たったこれだけのストーリーですが、類、種を超えた生き物たちの生
き方、在りかたを考えさせられたされました。
人類のことでもあります。



2283万理久利:2012/07/13(金) 17:12:41
「人生詩」−評2
一月十八日、一月二十日、一月二十三日、二月一日、この四日の日記のようです。
しかも登場人物は■十代 ▼四十代 ●六十代、三人が同日に登場します。
10年日記帳というものを聞いたことがありますが、この作品は例え一年日記帳
にしろ■▼●の同日を抜き出して並べたようなところに面白さがあります。
十八日から、翌一日の流れよりも、一日の中の年代の流れに面白さがあります。
詩にはあまり触れてこなかった評者でも、この組立ては初めてのもので、一種の
奇抜さを覚えました。

三人と書きましたが、登場人物が同じ両親から生まれ、同じ名をもち、戸籍上も
同一人物だったとしても、過去の自分は時間の経過というフィルターをかければ
固定された変わり様のない時間、瞬間のそのときの自分でであり、今の自分とは
異なるような気がします。それでも過去の積み重ねで今がある、そんな思いで読
みました。

六十代といえば、一昔前であれば終わりの時、作品を読んでいて走馬燈のように
一人の人生が走りすぎる、そんな不思議な感覚がありました。

■ 社会に出る前、いろんな本、映画、諸々のものを通して吸収する。四角の辺
は吸収面が四方八方に伸びている。
▼ 働き盛り、家族もでき、少しとんがり調子、吸収面は三つに減った。
● 終わりに近くなると、丸くなる。摩耗のせいか、人間ができたのか、そのあ
たりは判りませんが、吸収欲求も減り、とんがらず、何でもそのまんま素直にう
けとめるようになれる。

著者はそれぞれの年代でこの記号を使い分けています。それが意図したものかど
うかは判りませんが、つい想像してしまいました。
????つづく
3105



2284赤松次郎:2012/07/15(日) 09:54:02
「心にあるよしなしごと」を読んで
作者はまず徒然草の有名な言葉を表題に選んで記述を始める。
『徒然草』序段
つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとな
く書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。
Wikipediaによると
「つれづれ」(徒然)は「やるべき事がなくて、手持ち無沙汰なさま」を意味する。「つれ
づれなり」と「よしなしごと」や「書き付く」は、作品および自己を卑下する謙遜の辞であ
る。とあり、この著者もまたそのような止めどもなく浮かぶ難しい哲学的考察においての結
論を出すと言うより、疑問や謎を述べることにたいしての謙虚さがこの題を選ばせたのだろ
う。

さて、西行の歌から触発された作者は、日本のもののあわれや無常観がはたしてインドの人
が見たらどう思うかという疑問が頭に浮かんだのだろう。この辺の問題提起がまた好奇心の
塊の作者らしい思いつきだ。ちなみに西行法師、鴨長明、兼好法師の活躍は微妙に時代がず
れているが、後に出てくる者は先の人の作品に範を得たと想われる。
  西行法師:元永元年(1118年) - 文治6年2月16日(1190年3月23日)
  鴨長明:久寿2年(1155年) - 建保4年閏6月10日(1216年7月26日))
  兼好法師:弘安6年(1283年)頃か -文和元年/正平7年(1352年)以後)

そして、般若心経、儒教、道教などによる、有、無、空、渾沌などの考え方を探し求めてい
る。般若心経の空の思想はまさに唯識論の基礎となっているものだ。
また作者は、「インド哲学には、西洋近代哲学の分析的手法に対し総合的にものを把握する
特徴がある点、さらには現代物理学の到達点と近接する「空」の考え方に、なにか新しいパ
ラダイムが開ける可能性、あるいは現代の閉塞感を抜け出る道を見いだす可能性が期待でき
る。
対して、西行法師の詩の有している日本的美意識あるいは情感は素晴らしいと思うが、雄渾
さに欠け、世界観、宇宙観としては物足りない。これでは新しい地平は開けそうにない。そ
んな思いで少し仏教哲学をかじりはじめた。ゆっくりと手探りですすんでいこうと思う。」
と結んでいる。
結論は出ていない、否一生でないで探し続けるであろうと想われる。このへんは私の志向に
よく似ていて共感できると思った。
色即是空、空即是色−目に見える現象はすべて空なり。
それにしても、隣の部屋にある椅子が本当に今もそこにあり続けているかどうか確信が持て
ない私は病気だろうか?

3104



2285万理久利:2012/07/15(日) 16:38:00
記憶の更新
 最近の中学生自殺事件を見ていて思い出したことがあります。
小学生の頃、10才にまだなっていなかった頃、強く決めたことがありました。
 10才以下となれば、見るもの聴くもの新しことばかりでワクワクの毎日です
が、家族生活の時間よりもなんといっても学校での生活、下校後の友人との遊び
です。そこの世界をじっくりと観察していた自分がいました。40人程度のクラ
スの中にも、女王のような人物が必ず出てきて取り巻きをつくります。
自分についてこない子、汚い子(貧乏)、少し勉強が出来ない子に対しては無視
かいじめが始まります。そんな風景を見ていて、ああこれは大人の世界と同じだ
と思いました。
 天下の宝刀は「小さな子供」、それを意識してかどうか判りませんが、ひがみ、
優越感、計算高さを、大人の目をごまかす狡賢さ等々を当時の私は見つめていま
した。
 強く心に決めたのは、小学生でもいっぱしの大人の悪さを持っているのだ、大
人の世界と同じ世界があるのだ、これをずっと忘れないでいようというものでし
た。中学時代もその思いは揺るぎませんでした。

当時虐められたことも、虐めたこともないと記憶しますが、それは自分の感覚で、
相手は虐めてていたのかもしれませんし、知らない間に相手に虐めと思わせてし
まったこともあるのかもしれません。小学生ながらアンチ主流波で、時々いじめ
られっ子も仲間に入ってきました。競争、媚びよりも遊びの世界でした。

今回の事件のニュースでは、虐めた子供、黙って見ていた子供が殆ど取り上げら
れません。学校、教育委員会に文句を言う、不安をぶつける親達の中には、虐め
ていた子、黙って見ている子の親がいると思います。こんな視点も含めて、社会
全体の在り方を考えて欲しいと思いました。

金八先生があの学校にいたらどうなっていただろう、とつい考えてしまいます。
また記憶の更新をしたようです。



2286水彩画愛好家:2012/07/16(月) 12:21:54
高幡不動尊・金剛寺(2012/6/27)
 蒸し暑い日が続きます。おまけになぜかこのところ原因不明の微熱でだらだらと過ごしています。そんな時でかけるのが街角スケッチギャラリーです。
いつも元気よく画用紙と絵の具とカメラを持って気になる歴史の街を訪ねるスケッチさんの絵とコメントが清涼飲料のように感じられるからです。
 ギャラリー、すぐに左横の銅像が目に入り、あっこれは土方歳三に違いないと思いました。コメントを読むとどんぴしゃり。以前少し作者が触れていたので直ぐに 土方歳三の名が浮かんだのでしょう。と同時に、新撰組の衣装を着せてくれたからかもしれません。右脇の紫陽花、真ん中の橋らしきもの、木木の向こうに建つ五重塔、維新判『桃太郎』の絵本のようにも思えました。拡大してみると、土方の顔立ちが凛凛しく、衣装もそれを盛り立てていました。
 南多摩郡に生まれ育ち半世紀を過ぎても同じ南多摩「日野」には1度もいったことがありません。ほんものの空気とは違うと思いますが、絵の世界で行った気分になっています。
少し涼しくなりました。

街角スケッチより



2287万理久利:2012/07/16(月) 19:39:14
「人生詩」−評3(完)
10代:
読んだ本が中心に書かれています。若者が読む「ボバリー夫人」、大江の「Highteen」、
映画「埋もれた青春」一人前にもう書評、映画評をやっています。とにかく何でも読む、
観る、そしてはっきりとそれなりに受け止める、これが学びの10代です。
二十三日の日記、酔っぱらいの淀んだ眼力は人に届かない、これも学び。酔っぱらいを
軽蔑するも、目の光を弱めたその人間(大人)の悲しさのようなものが少しだけ想像で
きるのです。これからの自分の予感でもあります。

40代:
働き盛りの年代です。「ニューズウィーク」、「諸君」といった雑誌が出てきます。
働き盛りは政治的、国際的な雑誌、そしていわゆるビジネス本に手が出るようです。それ
でいて絵画や小説を創造すること、可能性も常に考えています。美しいものは「秩序と無
秩序」と考え、大切なのは「生物的生命」、宇宙の影、一部であり、今有る生命の重さを
考えています。やりなおしの願望、未練、そんなものが垣間見られます。

60代:
哲学的、宗教的世界を浮遊すると同時に「同窓会」でのまさしく「生物的生命体」の旧友
との会話、感想です。一人一人あれからの時間がある、そして自分もこうして生きている、
そんな景色です。そして主人公は「日本国語大辞典」を淡々と読むのです。

短い作品ですが、地球に生を受けた主人公の人生がくるくると走馬燈のようによぎりまし
た。一日一日の日記の中に、年代がジャンプします。人の生は常にそんなものを隠し持っ
ているのではないかとも思います。構成の妙味です。
これが人生だと言われればそのとおりですが、ちょっと切なさを感じました。思い返せば、
居なくなった廻りの人々の姿と重なり、残された自分の落とし前をつい考えてしまいます。
旧友と年金の話しをする自分になるのか、閉じ籠もってまだ「何何」を続けるのか、そん
なことも考えました。評者にとっては重い「人生詩」となりました。
3105



2288赤松次郎:2012/07/17(火) 09:25:55
人生詩を読んで
今この山荘の周りは狐の手袋(ジキタリス)が薄紫の花を咲かせている。自然は不思議なも
ので春が来て緑で覆われると、そこにどのような野草が生えているのか俄には分からない。
丁度深い緑の山のなかに咲き誇る花を見て、初めてそこに桜の木があったことに気づくよう
なものだ。春に越してきてまず山吹の花一色になった山を見た。それが終わると空木の花が
あちらこちらに静かに咲いていた。それからしばらくは花らしいものが絶えた時、大まむし
草が盛んに目に付くようになる。それからこの季節になると狐の手袋や紫陽花の花が咲き出
した。

さて本題
十代、四十代、六十代のときの同じ日の日記によるものとして書いてあるところは、時代に
よる考え方や生きる姿が比較できて面白い。これは同人α第29号、第30号の「冥界から
覗く人の像をした美しい青い地球」において、自分自身を冥界と現世界を同時に覗くとい
う、二重の視点から描く面白さと同じだ。
  十代は小説を読んだり批判したり、疑問だらけの現実に回答を得ようともがいているよ
     うだ。
  四十代は社会のなかにどっぷり浸かった現実的な活動が主だ。
  六十代は「無限」「時間」「空間」などの悩ましい問題などに目を向けている。

それにしても高校の同窓会の描写には笑ってしまった。作者と同じような環境を共有してい
る者にとっては、創造された情景と現実を重ね合わせて、ジグソーパズルのゲームをする楽
しさがあり非常に面白かった。これは作者がユーモア、エスプリ、ウイット、悪戯心を豊富
に持ち合わせていることを証明していのである。読者に阿る出もなくまことに淡々と画いた
情景の文の中にそれが良く感じられて、思わずニヤリとしたことであった。

3105



2289同人α総務:2012/07/17(火) 11:59:20
お知らせ
本日より「天使ごっこ・悪魔ごっこ(9)最終回」の評開始です。
いよいよ31号最後の作品となりました。

上記リンク先、著者「ポートレートとコメント集」にもお立ち寄りください。
作品中、時間を交差して公園の砂場、箱庭療法の砂場の二人の少年が出てきますが、
写真の大原美術館の子供達と少しダブりました。

※投稿文末尾に“3106”をお願いします。



2290マリアンタ:2012/07/17(火) 12:32:51
カラオケ
今でも時々夢の中で無理矢理歌マイクをに持たされるシーンが出てきて、うなされます。

 コーラスが一番の趣味となった母と異なり、その娘は音痴でありました。
音楽を聴くのも、歌詞(詩)を観賞することも好きでしたが、口で再現すると、頭の中では半音も違わず、歌詞も間違えていないのですが、耳に響くものは曲の特定すらできない、そんな悲惨な結果です。
 下手だからと言うわけではありませんが、カラオケ、あれは精神的にどんな効果をもたらすか疑問です。薄暗い小さな部屋で画像を前に、「うまいだろう、聞けよ、これが俺様だ、わたしだ」のようにも見えますし、マイクを握りしめ自分の世界に浸っているだけのようにも見えます。自己顕示欲発散の場か、あるいは一種恍惚の世界なのかもしれません。
 仕事に熱意を持たない、勉強しようとしない、そんな後輩たちに頭を悩まされたものですが、カラオケに行った時、いつも「はっきりしない、意志薄弱の部下」だと思っていた女子社員が、森昌子の越冬ツバメを澄んだ声で歌いあげたときは、思わずうっとりしたものです。自分に浸る歌ではなく人に聴かせる優しい歌でした。

その人はある日上司に突然辞めるといい去りました。今は運動クラブのトレーナーをやっています。辞めた後も駐在先に遊びに来てくれました。元気ではつらつとしていました。
歌って欲しかったのですが、機会がありませんでした。



2291長岡曉生:2012/07/18(水) 19:49:04
人生詩を読んで
先ず、十代の頃からずっと継続して綴られたであろう日記の存在に驚く。これにくわえて、
日本国語大辞典を読みこなすという毎日。やはり、文学志向の作者は時間の使い方が違う。

それはさておき、今回は、作者独自の考えが幾つも述べられていて、特に興味を惹いた。

『「無限」とは。空間が空間でなくなる時、時間が時間でなくなる』
と書かれたこの文章は、時空における無限と零との連環を指しているのであろうか。

作者が作品で目指すのは、秩序と無秩序(あるいは乱れ)・創造と破壊が混在する美。
わざと和音を外して調率したピアノが出す豊かな音も、この秩序と無秩序による美なのか。

生命は(典型的な)秩序であり、人間という生命は宇宙の影であると。
この場合の影とは、一小部分・単なる一例という意味なのだろうか。
とすれば、とうぜん美しい青い地球も、宇宙の影と見るべきであろう。

今回提唱された佐嘉江流の諸案を、このさき見ゆることとなる諸作品を読んで、ゆるゆると
解いて行こうと思う。

3105

50741

2292マリアンタ:2012/07/19(木) 08:31:48
外の景色
 朝の涼しさに誘われて数日ぶりで庭に出ました。
 先日の強風で倒れ込んでいた竹はいつのまにか、すくっと立ち上がり、その節に一枚づつ緑の葉
をつけていました。
 百合はもう一つの蕾も開き、姉と一緒にゆらゆら揺れています。頭でっかちでともに下を向いて
います。昨年は空に向かって咲いていました。今年の細い茎はひ弱そうですが、しなやかな強さが
あるようです。
 コンクリーのたたきのすぐ前には白粉花が昨年の1.5倍はあるかと思われる勢いで茂っていま
す。よく見るともう赤い蕾をつけていました。秋までには3倍くらいになって、庭に出にくくなっ
ているような気がします。
 塀の隅に青い小さな花が一輪。露草でした。白粉花のように、来年はもっと増えるでしょう。

 部屋の中に戻ると、雀がベランダに舞い降りてきました。これで二度目です。米粒を撒くような
仕掛けは一切していません。巣箱をベランダの高い所に作ってみたら毎日がさぞや楽しいだろうと
思いました。梯子から落ちて怪我をする自分の姿もちらつきます。



2293万理久利:2012/07/20(金) 17:17:10
あつーかった一週間
このところ兎に角暑い。熱い。寝るときは湿らせたタオルを足に置き、枕は「アイスノン」、
少し離れたところに扇風機です。
梅雨明けの日はあまりにあつくていよいよクーラーのボタンを押しました。設定28度、
それでも短パンとランニング姿で堪え忍んできた体には、さむーい。
どうも体の温度調節機能も老化、変温動物化してきたようです。
今週初めから原因不明の微熱が37.5度ですから、余計に寒く感じるのでしょう。クーラー
はやめて横になることにしました。

同じ家の中でも温度はかなり異なるようです。南向きのリビングと座敷は午前中から30度、
日は当たりませんが、北側の書斎と寝室は1,2度下がるようです。
そして一番涼しかったところ、そこはトイレでした。冬は冬で便座の熱で暖かい。
長居をするわけにもいきませんが、地震がきたら頑丈そうで過ごしやすいこのトイレに逃げ
込もうと思っています。生きたいというより、安心したい、そんな感じです。

打って変わって本日朝は23度。カーデガンを羽織っています。今週に入ってずっと37度
以上だった体温がやっと36度台にもどりました。本日一番温かく感じたのはトイレでした。



2294神野佐嘉江:2012/07/21(土) 11:15:30
皆さん、合評ありがとう。
 四、五日ばたばたしており、今日やっとこちらへ戻ってきました。皆さんの合評拝見。十代、四十代、六十代と同じ日を並べることによって、比べる意識が鋭くなり、見えてくる「人生」もあろうとのアイデアでかく試みました。やがては八十代もこれらに並べたく思います。その時には人生の切り取り方もすっかり変わってきている予感があります(生きているかどうかは別問題)。
 『日本国語大辞典』の素読もこの頃復活しました。こちらのブログの「日本語の味わい」記事がきっかけです。目下第8巻796頁。どんどん詞嚢が膨らみます。これがまた楽しいです。

2295同人α総務:2012/07/21(土) 17:01:24
「作品集」のお知らせ
●同人α28号 テーマ『震災列島』の評論集(全)が完成しました。
上記リンク先「作品集」を開き、28号の個別作品のトップにある
“この作品の作者のコメントとポートレート、および評論はここをクリックしてください”
から中に入ってください。

●各号別の下部に納められている『個人別作品集』に31号作品が追加されました。



2296碇 民治:2012/07/24(火) 07:30:11
今朝の一句
● 梅雨あくる

    こんなにたかき

          絹の空     民治

2297万理久利:2012/07/24(火) 12:45:19
紫蘇
●雑草に 紛れて薫る 庭の紫蘇
●紫蘇きざむ 手つき及ばず 母笑う

碇さんの俳句に促されて久しぶりの一句です。
庭に紫蘇が生えているのを発見したのは昨年のことでした。今年はどうかと思いつつ、
冷や奴に紫蘇を食べてみたくなり庭に降りました。去年と同じ場所に背丈はありませ
んが少しふわっとした柔らかそうな葉をつけたものを見つけました。まずは匂い、そ
してちぎって口に入れたところ紫蘇に間違いありませんでした。蒸し暑い日、冷や奴
と紫蘇の清涼感ある香りの組み合わせがいい。冷蔵庫には絹豆腐が一丁入っています。
夕ご飯の友に母の好きだった冷や奴と決めています。
母は紫蘇ではなく“おかか”でした。



2298万理久利:2012/07/26(木) 12:15:29
零時を回って一気に読んだ本
茂木健一郎著 「欲望する脳」集英社新書

 久々の徹夜を先日しました。あのくるくる毛髪の茂木さんが、かつて小林秀雄のファーン
だったとか。少し勉強ができ、早熟だった少年の憧れのようにも感じます。彼の本はこれで
二冊目。現代っ子、科学少年、テレビっ子そんな気がしました。あれだけテレビに出ていて、
いつ研究しそして執筆しているのかと思いす。
 脳の働き、心、ヒトの生と死、宇宙の始まりと終わり、これらの科学的な解明はどこまで
進むのか判りませんが、そこに宗教哲学も加わり、結果は全部繋がって同じよう景色になる
ような気がします。とても自分の代では見ることができないでしょう。
 茂木さんのこれからの作品も興味がありますが、茂木さん自身がどうなっていくかも少し
気になります。



2299長岡曉生:2012/07/27(金) 00:27:17
天使ごっこ・悪魔ごっこ(9)最終回:評の1
◆著者画像について
いかにも伸び伸びと一世代下の子供たちと同じポーズで遊んでいる著者の写真です。これが
撮られたのは恐らく20年ほど前のことでしょうが、著者の精神的な若さ・しなやかさは、
今もってこの通りです。このことは、眞崎太仁子さんの画を観に国立新美術館で開催された
日洋展に5月末に行った際にも、実感しました。うらやましいことです。

この作品は、回を追うごとに描写法が洗練され、また面白くなって来た感じを受けます。
以下、作品を読んで私なりに感じたことを、各節ごとに書き出してみましょう。

【本文の評】
◆秀が死んだ
秀の妻が思いも寄らぬ報せの電話をかけてきた。黙って聞いていた晶は、最後に「おやすみ
なさい」と言って受話器を置く。晶は、何というべきか思いつかぬほど動顛していたのだ。

◇めったに電話をしてこない秀だが
晶が出した転居の通知が、秀に電話をかける気にならせたのだろう。秀は対応の難しい少年
クライアントとの接触が成功していることを誰かに、いや晶だけに教えたかったのだろう。
秀と晶は二人だけ、或いは問題の少年を入れて三人だけに理解できる世界を共有している。

◆電話を切ったあと
眠りについた晶は、少年が作ったジオラマで、秀と二人で岸壁の外にいる自分に気づく。
秀の姿は、晶の後ろにぺったりくっつく真っ黒な影だった。二人の配置は、今号[遊び]の
表紙絵のピエロと背後の影に象徴されている。もっとも表紙絵では暗い宇宙空間から目立た
せるために、背後の影は白く表現されてはいるが。この絵には、二人が半回転する時に中心
軸となる柱も描かれている。
二人は、この宇宙の果てで、鏡の向こうの世界も経験する。

◆間隔を置いて
目覚ましの音で眠りから覚めた晶の意識は、前の家の庭から誘い込まれた桜の花びらから、
香りを持つ梅の花びら、更に甘い香りを持ち秀が好きなタバコ[チェロキー]へと遷る。
大事に取っておいた[チェロキー]も、久しぶりに吸ってみると、好きには成れなかったが
なぜか秀からの電話のあと就寝前に吸うようになった。これは、恐らく秀の夢を見る下準備
として秀に縁の深い香りを吸ったのであろう。

◇「あなた大丈夫、うなされてたわよ」
秀がうなされたのも道理、夢の中で誰かさんに踏みつぶされていたんだから。
互いに気になる存在である二人が同じ夜に共通の夢で出会い、その記憶を保っているという
のも面白い設定である。これと似たような話が、聊斎志異にも二つか三つあったなあ。
   つづく

3106

51095

2300赤松次郎:2012/07/27(金) 11:09:08
続生活の探求を読む
数年前、島木健作の「生活の探求」「続生活の探求」という絶版になった本を、日本の古書
データベースから探し出して、富山だったか−兎に角思いもよらない地方の書店にある昭和
16年発行、壱円八拾壱銭、弐円弐拾銭の二冊を求めた。太平洋戦争に突入した年に出版され
たこの本は、時代を反映する倹約の証のような凹凸のある荒いザラ紙の上に薄いインクで印
刷されたもので、目の悪い私に読破することに数年苦労を強いたものだ。
いま神田の古本屋にも滅多になく、遠い地方の本屋にひっそりと残っていたと言うことは、
小林秀雄も実に好意的な論評を書いているのだが、地方ではなおさらのことこのようないい
本を読む人も少なかったのではないかと思われた。

杉野駿介という大学生が都会の生活に疑問を抱き、学校をやめて故郷の農家を継ぎ、いろい
ろの苦労をしながら自分の生きる道を探すという物語である。
「すべての政治的組織運動には、権謀術策を伴うよ。嘘をつくこと、偽ること、欺くこと、
裏切ること、陥れること、憎み合うこと、非人情を敢えてすること」と友人の志村に言わせ
いる。また「彼の言っている言葉に、彼自身の言葉は一句だってなかった。彼のしゃべった
言葉は、みな彼の周囲の誰彼から聞かされたものばかりだ」と、駿介は二年ぶり上京して本
郷の大学で一緒だった友人の、生まれのいい秀才顔の後輩である三井の議論を聞いて、そう
思った。

世の中の不条理や不満を言葉多く、声高に、政治的に託つのではなく、真面目にそして真摯
に身の回りの貧しい農民の生活のために努力する杉野駿介の生き方もまたあっていいと思っ
た。またもっとこの本は読まれてもいいとも思った。



2301長岡曉生:2012/07/28(土) 02:57:45
天使ごっこ・悪魔ごっこ(9)最終回:評の2
◆朝7時丁度のジジジー音
家族と離れて一人暮らしを始めた晶は、窓から入る朝風に刺激され、昔秀に教えてもらった
言葉ドッペルゲンガーを想い出す。きっと、自分一人で暮らす状況が自分の内面に潜む影の
力に敏感になったのだろう。
晶が、影つまり別の自分と認識する対象に、潜在意識中の人格・すぐ近くに現われる霊的な
?影・別な体を持った人間などと、広い範囲を含めている点が面白い。
秀から見た晶は互いに入れ替わってしまうようなドッペルゲンガーであり、二人ともある時
は天使、ある時は悪魔となる存在だが、しかしお互いは相手を天使的存在と見ているらしい。
天使君とは悪魔君とは何ぞや、という物語が始まって以来ずっと解けなかった謎が、ここに
来てようやく明かされた。

◇くっきりと斜めに影があるね
もう一度、秀の前にクライアントの少年が登場する。少年が選んだズボンとセーターの色の
水色と黄色は補色同士の組であり目立つ取り合わせであるが、宇宙空間を象ったジオラマの
世界では真っ黒である。この水色と黄色の組は、色彩心理的には心配事を象徴しているが、
少年の心配事は、秀の急死を予感していたのだ。
少年と手を繋いで砂場のある公園まで歩く秀は父親の気持ちを味わう。妻との間に(本当は
晶との間に)子供を授からなかった秀の寂しさが、じわりと伝わってくる場面である。

◆一昨日も昨日も朝からずっと雨だった。
だから、晶は秀の通夜に出かけなかったのだ。
今日も強い日差しを言い訳にして、秀の告別式には出かけない晶。
儀式に出かけなくとも二人の心は繋がっていた。これから夢の中で、秀と出会うのだ。

◆◇◇真っ白にそびえる大きな桜の木
この節は、晶の夢の中の世界である。
秀のクライアントの少年の代わりに、晶が昔実家近くの公園で出会った少年が登場し、秀と
晶の前でジオラマを作っていた。秀はこの少年のことが自慢らしい。
時間が経って公園から帰る時には、三人は並んで歩き出した。
まるで、親子のようである。

◆以前来た時よりずっと公園が広くなっている
この節も、晶の夢の中の世界であり、登場人物は、晶と秀と少年の疑似親子三人である。
舞台となる公園は、なぜか作品の最初の舞台の日比谷公園に変っている。
音楽堂から流れてきたサイモンとガーファンクルの曲「4月になれば彼女は」を聴いて、晶
と秀とは、異なる受け止め方を示す。
曲が終ってすぐに晶が二人と別れたことが、やや唐突な感じを受けるが、秀と少年との二人
だけにするための設定だっったのだろうか。

∞ピンポーンは宅配便のインターホンだった
秀の告別式と火葬の当日、眠りから眼が醒めた晶は秀が送ってきたCDと手紙を受け取る。
秀が宅配便に乗って時間をかけてやって来たのだ。今日はこれからゆっくりこのCDを秀と
一緒に聴こう。

このあとの一番最後の締めが、余韻を残してなかなか良い感じである。

3106

51145

2302同人α総務:2012/07/28(土) 11:09:15
「評論集」のお知らせ
同人α27号 テーマ『こんとん』 の評論集(全)が完成しました。
上記リンク先「同人α作品集」を開き、27号の個別作品のトップにある

“この作品の作者のコメントとポートレート、および評論はここをクリックしてください”

から中に入ることができます。

c.c.万華鏡



2303万理久利:2012/07/28(土) 12:05:34
時間が飛ぶ
神野さんの「人生詩」では時の流れを瞬時に感じるものがありました。
そんな余韻を残しているときに不思議な感覚に襲われることが二つ。

【生命保険】
大学を卒業し自分の給料で初めて加入した保険があります。入院特約など一切つけず
死亡と年金にしぼった終身保険です。その払い込みがもうすぐ終了するとか、スーツ
姿の若いお姉さんが家を訪ねてきました。
古い証書を取り出して改めて見ました。二十代そこそこの私が様々の質問に答えそし
て署名をしています。当時は五十、六十の自分の姿などまったく想像していませんで
した。証書の中にあの頃の自分がいて、それを見ている今の自分がいます。

【ポール】
衛星放送で「今」をイギリスとアメリカから実感したのはもう半世紀近く前のことで
す。ビートルズが歌い、ケネディーの暗殺、そっくりそのままテレビで見たことを覚
えています。途中で百円玉を握り、朝食用のパン一斤を買いに近くの商店に行かされ
たことまで。
2012年第30回のオリンピック中継でポールマッカートニーが「ヘイ・ジュード」
を熱唱していました。あの時のポールではなく、目がしょぼくれて、頬が少し垂れて
いましたが、歌声は力強く、その顔は少し神々しく思えました。



2304赤松次郎:2012/07/29(日) 06:02:09
天使ごっこ・悪魔ごっこ(9)最終回を読んで
これまでのあらすじに書いてあるように、恋愛でもなく友情とも言い切れない不思議な関係
の大学生の自称−悪魔(晶)と社会人の他称−天使君(秀)の物語はメタファーに満ち満ち
ている。恋愛でもなく友情でもないとか、自称と他称の違いはどういう意味づけされている
かなど、最後まで読んでも読者にはこれと言った明確な解答は得られず、どこまでも謎は残
る。

このような作品を書ける人はいままで同人仲間にはいなかった。それだけその情景なり関係
なりは何か別の意味を示すようで難解で解釈に苦労する作品だ。メタファーの機能が充分発
揮されるのは神野氏の作品のように詩の世界がほとんどであり、小説として物語とするには
余程の才能に恵まれないと、最後まで破綻のない物語に仕上げるには持たないだろう。その
点作者は、単に平凡などこにでもありそうな男女の心理を画いたり、身の回りの庶民の生活
や過去の想い出に浸ったり、社会的不条理を糾弾したりする作品とは違い、人間の根源的な
成り立ちを知りたいという欲求に根ざしているように見える。

晶と秀は自己と他者の関係なのか。それとも晶の心の中に住む悪魔と天使を現すメタファー
なのか。それはまた己の影についての夢の中の情景が象徴しているのであろうか。
秀が治療を担当している緘黙症(かんもく)の子供が作った「箱庭遊び」に「壁の向こうに
秀と晶の二人がいた」という報告に即発されて夢を見た。
  「そこは真っ暗闇の宇宙の果てにある壁、あのニュートリノもこの壁を突き破りあちら
  側にいくことはできないだろう。もし向こうからニュートリノが突き破ってこちら側に
  入り地球まできても気の遠くなるような時間がかかるに違いないけどね」その声が秀で
  あることに晶は気がついた。その晶は秀の後ろにぺったりくっつく真っ黒な影だった。
  秀の背中は温度も匂いもない薄っぺらのマッチ棒で、もう一つの影は針金を引き延ばし
  たように細くてぺったんこだ。廻りは音もない[シーン]、それすらない静寂だ。ここが
  宇宙の果てだと秀は言った。影である晶がしがみついている先の顔を確認したくなり、
  小さな鏡をごそごそと取り出して腕を前に持っていくとそこにはいつものように笑って
  いる秀の顔が真っ暗な中くっきりと映っていた。
  星にならなくても隕石として地球に落ちてくる石の中にはダイヤモンドの粒も見つかる
  んだよ」後ろで影が囁いた。晶は不思議に思い首から下げていた鏡を上に持って行く
  と、そこに映ったのは自分の顔で影は顔無しの秀だった。
 ?? あれっ、前後が入れ替わっちゃったみたいだ、と思ったとたん秀がまた囁いた。
 ??「こっちの宇宙は鏡の世界かな、僕たち鏡の中に入ってしまったようだ。まあいいや。
  それにしても君も薄っぺらだね、丸みというものが一切ない。これじゃ掴みがいがまっ
  たくないよ」今度は晶の前、十メートルくらいの細い影が言った。怒った晶は影を思
  いっきり踏みつけた後しゃがみ込み、影を消した。その時ジジジーと音がした。

これは自分の影という不思議な現象で晶と秀、悪魔と天使を同じ肉体と精神に同居している
ことを表現したものなのか。まさしく難解な物語であった。作者の意図の不可解さ、いや人
間の不可解さに思いを馳せると、今宵も眠れそうにもない。  おしまい

3106



2305水彩画愛好家:2012/07/29(日) 14:10:52
水戸・桂巌寺(2012/6/27)
 「格さん」の菩提寺、その山門ともなれば左右に仁王像を置くちょっとした建造物に
なっているようです。門の横に立つ電柱と灯り、幟、手前のあじさいが迎えてくれてい
るように見えます。そして門の先にも現代風の道につらなる家があります。
 何十年も前のことになりますが、佐賀県鹿島でも似たような風景に出合ったことを思
い出しました。商店街のような所を歩き進むと突然赤い大きな門がありました。くぐり
ぬけたその先も同じようにくねくねと上り坂で両脇に桜の木、そして住宅が続いていま
した。もっと先には高校の前にもう一つの門、ともに赤い門でした。こちらは二つとも
城の門のようです。両親は「アカモン」、「オオテモン」とよんでいました。

 作者のいうように門の左右の大きさが異なっています。向かって右の部分をどかんと
大きく拡げたら、安定感のある門に見えたでしょう。その横の電柱やあじさいと相俟っ
てかえって現代に息づく門の存在感が増したような気もするのですが。私自身の視角も
思い出とともに歪みます。どちらが正確か、そんな問題ではありません。

街角スケッチより



2306万理久利:2012/07/30(月) 10:21:49
Re:天使ごっこ・悪魔ごっこ(9)最終回 長岡さん評
もうこんな作品は書けないだろうなあと、良いも悪いも思います。
約三年、9回に渡るわけのわからない作品の感想を毎回いただき恐縮しています。
細かな説明は評者の夢を壊すことにもなりかねないので、簡単に。
と書きましたが、作者自身うまく説明できないことも事実です。

◆著者画像について
もっと奇天烈な写真がありましたが遠慮しました。
子供は不思議な力を持っています。
子供もいろいろですが、気のあった子供とは、同じ波長でどんどん遊びの世界が広が
っていきます。そんな子は不思議と警戒心なく私を受け入れてくれます。伸び伸びと
育った子供たち、やはり親や自然環境もおおいに影響しているかと思います。
作品中の砂場の子、箱庭の男の子のイメージと重なりました。「秀はこの少年のこと
が自慢らしい」とありましたが、写真のチビたちは大きくなった今も作者の自慢であ
ることは間違いありません。

◆電話を切ったあと
「二人は、この宇宙の果てで、鏡の向こうの世界も経験する」
遊びの究極かもしれません。

◆朝7時丁度のジジジー音
「天使君とは悪魔君とは何ぞや」
主人公だけでなく、人間みな「影」の部分があり、影が影でなくなるときもあるし、
友達でもあり悩ましい敵でもあるような気がします。
それを感じるのはやはり、一人きりの生活の中で強くなります。

∞ピンポーンは宅配便のインターホンだった
外からの人は、わずかの電話とこのインターホーンが作者の日常になっています。
電話も宅配もその人が訪れた気分になります。声を聴きながら、品物を眺めながら
その人と語ります。そんな環境が作品の終わりに出たのでしょう。
3106



2307万理久利:2012/07/30(月) 13:14:20
Re:天使ごっこ・悪魔ごっこ(9)最終回 赤松さん評
人間、この自分はとにかく不可解な存在で、解決に向けてじたばたともがき続け
るのですが、他方視点を変えれば、生きてること自体、生まれてきたこと自体が
奇蹟のようなもので、一瞬一瞬をおおいに遊び、楽しむことができるのだと考え
ています。ここまでくれば、生まれて生きること、そして死ぬこと、みんな同じ
器の中の出来事だと思えるようになりそうです。

社会的には、子をなし、家を持ち、職業もそれなりに貫き、家事をこなし、立派
に生きているように見える人達も、心の闇は深いはずです。それを見つめ続ける
か、冗談や迎合の中で目を逸らすか、どちらも一つの選択ですが、誰しも自分の
中の別の自分、他者に自分を見たりすることが人生の中であったはずです。
評者が触れているように、恋愛ものや、痴情のもつれ、怨念、社会問題、それら
は敢えて作品中触れませんでした。そのもっと奥にある「自分」を表現してみた
かったのかもしれません。こんな主人公がくりなすストーリーは日常にべっとり
と浸かり生きてきた立派な?健康的な人には受け入れることも、想像することも
できないかとも思います。

評者が作品の中から引用している文章があります。この部分は一番頭を捻った箇
所です。宇宙の果てでもう一つの宇宙があってそこに自分の姿がある、こんな風
景の中に、宇宙、人、生死、時間、何かヒントが隠されているように思えたので
した。誰も読まない小説ですが、自分なりのひとつの世界をそれなりにえがきな
がら、登場人物たちにあれこれ考えさせられた作品となりました。

「とにかく書いてみなさい」から始まった作品です。この言葉から毎回暗黙のう
ちに書く勇気をいただき、そして拙い文章に丹念な校正を入れ続けてくれた仲間
の努力に改めて感謝します。
3106



2308整備士:2012/07/30(月) 14:27:23
test
激安 偽物



2309:2012/07/30(月) 18:56:36
(無題)
遅くなっていて申し訳ありません。8月6日搬入の作品の制作中ですので。年をとると集中力がなくなり、なかなか作品が出来上がらないものですから。

2310万理久利:2012/07/31(火) 12:36:08
『赤蛙』 島木健作著
> No.2403[元記事へ]
島木健作という作家の名前は初耳でした。一昔前の人であれば、あの「青空文庫」に復刻されているかと思い訪ねてみたところ、約十件ほどの作品が掲載されていました。
紹介されていた本は現在復刻中ということで、後の楽しみに残し、この人はどんな作風だろうかと、タイトルと文の短かさに惹かれ『赤蛙』を開いて読んでみました。

病気療養、心の療養でしょうか、修善寺にいった主人公が近くの川に降りて出合った赤蛙のお話です。何度も何度も飛び込みを繰り返し、目的を遂げないまま最後はふわっと身を川の流れに任せて死んで行く、そんな赤蛙の様子を見て主人公は来た時とはすっかり心模様が変わったようです。悲しいカエルの話のようですが、主人公はこの赤蛙から一瞬でも生きる喜び、崇高さのようなものを感じた、そんな優しい短編でした。

さて、カエルと言えば30号作品でポケットパークで白い腹をむき出しにして仰向けになって死んでいる風景が出てきたのを思い出しました。その姿も設定もまか不思議で、カエルには何か暗示的、神秘的な何かがあるのかもしれません。

『続生活の探求』、何が書かれているのでしょうか。



2311整備士:2012/07/31(火) 14:37:25
作品の搬入
川本さんへ
同人α32号作品の搬入も時期が迫っています。文章と絵画、表現方法は異なっても
心に響くものがあります。それをどう感じるかは読む人、観る人の感性によるのでし
ょう。創作する人はたった一人でも響いて欲しいと願い、受け取る側は響くものを欲
しがっています。そんな場所があればいい、そんな思いでいます。
川本さんの作品が展示される時をゆっくりと待っています。



2312水彩画愛好家:2012/08/01(水) 17:44:52
白粉花
夕方庭に出ると白粉花が小さなロートの花を咲かせていました。何の実験をして
いるのでしょうか。
白は見あたりませんが赤と黄色まみれでした。風に吹かれて竹といっしょに踊っ
ているように見えました。昨年よりずっと早くそしてたくさん咲きました。
秋まで咲き続けるはずです。水彩画ではありませんが絵にしてみました。
へたくそだなあ。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002421M.png



2313同人α総務:2012/08/01(水) 19:05:01
お知らせ
[伝言板]をアップしました。



2314赤松次郎:2012/08/04(土) 11:04:33
20120804山荘便り
早朝の散歩の途中の見晴らしのきく場所で、いつも立ち止まって眺める富士山はまだ噴火して
いない。マスコミが騒ぎ立てていたずらに煽るにも拘わらずいたって平穏で、伸び伸びとした
稜線を従えてそびえ立つ勿忘草色の孤高の姿を見せている。

都会に住んでいた頃には、洪水のように流される実に個人的なゴシップや政局や噂話、どうで
もいい評論家のコメントなどの報道に溢れていたが、この自然のなかではそんな知識などほと
んど取るに足らないもののように見える。ひんやりとした空気、陰影のくっきりとした木の間
から差し込む踊るような光り、ハイドンのチェロ協奏曲などを聴きながら食べる朝食は、老い
による衰えを忘れさせてくれるようだ。

昔オーディオに凝った時期があり、ラックスマンなどの高価な機器に囲まれていたことがあっ
たが、この頃再びそのような音を聞きたいという感情が湧いてきた。これもメカ好きの性癖、
飯の種にならないことにばかり手をだす「遊び人」とばかりに、またまたカラマツ・ジローの
ごとく、細君のマシンガンの標的になりそうである。



2315同人α総務:2012/08/05(日) 14:49:31
あれやこれや
そろそろ、季刊同人誌αの校正の時期がやって来た。“てにをは”やちょっとした漢字変換ミスを訂正して著者にメールで連絡するくらいのことだが、何と言っても作品を鑑賞してしまう癖をどうにも直せない。おまけに物語りにちょっかいを出したくなる。
時間が無いこと、著者を尊重すること、そんなあたりまえの理由を噛みしめて、校正のみに集中しようと心がけているのだが。

富士山麓にお引っ越しをした同人、シリーズもの「無限回廊」の中にもそっくりな人物が出てくる。物語と現実がごっちゃになってくる、そんな楽しみもある。
富士山の平成噴火を睨んでいるのか、そもそも数年前から富士山地下のマグマに関心をもち実験を積み重ねてきたのではないだろうかとも思う。とびきりの音響設備が奏でるクラッシック音楽、富士山の爆発音といっしょに、また新しい場所に移動するような気もする。

こんな校正のやり様は時間ばかりかかる。校正の段階で、つい作品の世界に溶け出し寄り道をする自分に困り果てている。



2316赤松次郎:2012/08/07(火) 09:48:20
20120807山荘便り
机に向かっていると窓の外でいろいろな鳥の鳴き声が聞こえてくる。数年前から朝早く美し
くしかも長くさえずる鳥の声をベッドのなかで聴いてきたが、未だにその鳥の名前が分から
ない。野鳥の鳴き声というサイトで調べるのだがもう一つはっきりしない。
日本三鳴鳥はウグイスとコマドリそしてオオルリと言われている。しかしウグイスでもない
コマドリでもない、そうすると残りのオオルリか。そのうち追々録音でもして識者に判定し
てもらうほうがいいだろう。

さて、今日は十?近くの林のなかからウグイスの鳴き声が聞こえてきた。この鳥は山梨県の
県鳥でもあり、体長16?、体は所謂ウグイス色である。私はむしろ目白という鳥の若竹色
(わかたけいろ)の鮮やかさをウグイス色としてイメージしていた嫌いがあるが、声の良さ
に反して実に地味な鳥だ。
「ホーホケキョ」と、まるで熱心な信者のように法華経を唱えているようなこの鳴き声は、
正式には囀り(さえずり)というらしい。これもWebで調べて見ると

 さえずり:「ホーホケキョ」
?????????? 縄張り宣言や雌を呼ぶために、繁殖期の雄が発する鳴き声。「ホーホケキョ」
      の後に「ケキョケキョ」と激しく鳴くのは,縄張りへ侵入してきた鳥への警告
      を意味しているという。
 地鳴き :「チャッチャッ」
???????? ??さえずり以外の鳴き声。主に繁殖期以外での鳴き声を言う。

私は手のひらにのる程の大きさのこの鳥が、谷に響き渡るようなその囀りの声の大きさに驚
く。カラスの鳴き方を観察してみると、口を精一杯大きく開け、反動をつけて体ぜんたいを
揺らしながら鳴くのである。まさに全エネルギーを一点にぶつけるような力仕事に見える。
そうしてみるとウグイスも我々が楽しんで鳴いているだろうという想像とは大違いで、そこ
には生きるための必死の形相が見えてくる。

さて、いつもの癖で人間の大きさだと一体どんな状態になるだろうかと試算してみた。体高
で換算すると、人間の1?60?÷16?=10倍 ウグイスの鳴き声の通る範囲を2?と仮定すれ
ば、2km×10倍=20?。まさかそんなに遠くまで聞こえるとは思えない。
しかし、高速で走る新幹線の鐵橋の下くらいの音の大きさ以上であろう。こんな試算は意味
をなささい単なる遊びに過ぎないだろうが、それにしてもあの美しい囀り(さえずり)に
違った様相が見えてくるのが面白い。



2317碇 民治:2012/08/07(火) 17:27:56
一休和尚
たまたま一休和尚のサイトをみつけました。

一休さんは御存知でしょうか?下記サイトを見つけました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E4%BC%91%E5%AE%97%E7%B4%94
ついでに一休和尚の年譜のサイトでは

http://club.japanknowledge.com/jk_blog/toyo/toyo001.html

2318万理久利:2012/08/08(水) 07:28:42
一休和尚の顔
下のサイトはお初です。上のサイトは開いたことがあります。
なぜ覚えているかというと右横に載っていた一休和尚像が印象的だったからです。
ともにまん丸顔のかわいい少年であるTVアニメの頓知一休さんとマルコメみそ
の宣伝にでてくる一休さん、そのイメージとこの像はかけ離れていました。
思わず、ひなびた役の下条アトム、柄本明、古くは名優・伊藤雄之助を浮かべて
しまいました。
この三人の役者は、顔の作りの他に何か一休和尚と共通点でもあるのでしょうか。
つい考えます。



2319水彩画愛好家:2012/08/08(水) 08:05:12
2012/08/04暑いねえ−−−−!他写真二枚
街角さんの写真にも興味を惹かれます。なにげ無い写真ですが、景色を描く同
じ目を感じます。

これはバッタかキリギリスか、大いに悩むところです。足の長さと細さからは
キリギリス、ごついお顔はバッタのようにも思えました。それにしても何でま
たこのくそ熱い日中、しかも太陽の日を浴びて40度どころではない高熱のト
タン屋根に来たのでしょうか。
足の長さと、植物の緑をそのまんま羽根にしているようなこの昆虫が哲学者の
ように思えました。またそれを写したヒトもたいしたものです。

と書いたところで蓮の写真が新たに追加されていました。蓮と言えば何となく
極楽浄土に咲く気高い花のイメージです。泥の中に根を張り、水面に大きな葉
を浮かべ、スクット伸びる何とも言えない白に薄桃色の花の姿がそう思わせる
のでしょう。
私の住んでいるいる街にもあの大賀蓮の子孫がこの時期咲きまくる公園があり
ます。食用と観賞用では姿に違いでもあるのでしょうか。霞ヶ浦の蓮の花のほ
うが小さくかれんに思えました。比較するものがないので大きさがつかめませ
んでした。

街角スケッチより



2320万理久利:2012/08/09(木) 18:39:59
今日の青空文庫
長崎原爆記念日に合わせたのか、永井 隆著「ロザリオの鎖」が公開されていた。
著者名は思い浮かばず、もちろん本も読んだことはない。ざっと目をとおしてみると、
淡々と綴られた被爆体験を中心とした随想である。
放射線研究医師として被爆し白血病となり、おいうちをかけるように原子爆弾により
被爆し、自らの負傷の中で患者を見続けた後の出会いが、やっと戻った自宅の台所で
見つけた黒い塊と骨に絡みついていたロザリオの鎖だった。この部分が心に残る。

永井氏の作品で他に復刻されていないかを調べると、
「この子を残して」
「長崎の鐘」
があった。読んでみるとどれもひたすら悲しい。
科学者として、キリスト者として、親として、人として深い洞察がある。そして子供
たちに、未来に、希望を繋げる思いがある。
書き残すことで思いを繋げたかったのだろう。読んで欲しかったのだろう。
半世紀以上たって手にとる本ではなく電子図書で読まれることなど想像もしていなか
っただろう。

11時頃、開け放った窓から市役所の放送が聞こえてきた。黙祷の合図だった。



2321マリアンタ:2012/08/10(金) 19:38:06
ギャップ
 オリンピック女子レスリングがTVで流れていました。日本人が金メダルです。
腕も足も太くて筋肉もりもりです。動きも素早いし業も凄い。
 別のチャネルで新体操競技をやっていました。ちょっといやらしい。
カメラマンはやはりマン、男性なのでしょう。美しい微笑みとともに、体をくねくねし
たり、胸を大きく反らしたり、大きく足を開くことが多いのはわかりますが、一点突破、
集中ズームアップ撮影はどうかと思います。
 柔道、レスリング、テコンドーと、その戦う凄まじい姿はもちろん、目つき、顔つき
からも闘志が漂ってきます。このの後で新体操を見ると、あれれ、と思います。
 ギャップが大きすぎました。競技もいろいろ、人間もいろいろ。女性もいろいろです。
でも肉体と精神を鍛え上げ勝負する、演技する姿はどちらも美しく、かつ頼もしい。



2322マリアンタ:2012/08/11(土) 16:01:17
ギャップ2
 オリンピック競技での選手の化粧や派手な衣装、これについて考えてみました。
衣装というのは体操着を上回る柄や色のことです。通常の派手な色程度は問題に
挙げていません。格闘競技ではまずみられません。主に前回触れた「新体操」、
シンクロナイズドスイミングです。あのきらきらの衣装と厚い化粧、つけまつげ
の長さ、マスカラの濃さも目立ちます。格闘ではなく「美しく見せる」競技です
から、そこは規則などでも許されているのでしょう。
「体操」は男子とともに実にシンプルな衣装ですし、女性も派手な化粧などして
いません。やはり規則があるのかもしれません。
 新体操やシンクロをみていて思ったのですが、黒か濃紺のあっさりした衣装と、
素顔で演技をしたらそれはそれで、美しさが引き立つのではないでしょうか。
まあ、一種の見せ物、お祭りかとは思いますが。
そう言えば、卓球やサッカー女子選手が爪アートを施していました。これは個々
のおしゃれ心だと思います。昔、陸上女子選手の網タイツ姿も話題になりました。
古代オリンピックの風景とは大違いです。

*水に潜って、激しく動いて化粧が剥がれたりつけまつげが取れないのだろうか。
*色々な布を使い、縫い込みをしている衣装は糸が切れないのだろうか。

 そんないらぬ心配をしている、運動音痴、かつ肉体美、顔の美しさとはかけ離
れているマリアンタです。



2323万理久利:2012/08/13(月) 10:18:40
「天切り松 闇がたり」
遅い夕食をとっているときにBSチャネルで邦画が流れていました。
なんとなく気になって右上のタイトルを見ると浅田次郎の名、そうそう
これは駐在中に日本人倶楽部の図書館で読みあさった浅田作品の中にあ
った題名だと思い出しました。
うっすらと覚えているものです。プリンズンホテルからの一連の、人情、
任侠、ユーモア、ペーソス、と淡い恋心満載です。
浅田いわく、「小説の大衆食堂」。

これは本当のプリズンが舞台です。牢獄で自分の過去を若い囚人たちに、
毎晩語る構成となっています。今では中国を題材にした歴史物に挑戦して
いるようですが、この初期の一連の作品はなかなか面白い。少なくとも他
の小説より当時は惹き付けらたものです。自衛隊も経験したという、頭が
どでかい浅田次郎、書くことには大分しぶとそうで、それなりの作品を残
していると思います。自衛隊の幹部で終わらせるにはもったいない、書く
センスをもった人です。要するに私は彼のファーンなのです。

伝説の大泥棒、痛快な江戸弁、いきな立ち振る舞い、主人公の魅力がたっ
ぷりでした。大正の男の中の男といったところです。
小説を読んだ時の想像は、小さくて、痩せた人物でしたが、中村勘九郎
(現勘三郎)演じる村田松蔵こと「天切り松」は小太りではありましたが
なかなかのはまり役でした。

おおかたの筋を思い出し、中途でテレビを消しました。



2324万理久利:2012/08/14(火) 17:15:33
お盆休みの日記より
先月「福」の書を送ってくれたおばさまが、炎天下の中、両親の墓参りの帰りに我が家に寄ってくださいました。母の妹です。鹿島を出て東京の某大学の学生だった頃、実家にも時々遊びにきたと聞いています。終戦の時は小学生とのことで母とは大分歳が離れています。

ここぞとばかりに、鹿島の大手門、赤門について質問、昔の鹿島のこと、その他たくさん質問しました。駅近くの母方の実家を出て、商店街の先にある大手門をくぐり、一本道を登っていくと父方の実家、さらに上に行くと高校の前の赤門。記憶違いはありませんでした。

お菓子と手作りの今年の梅干しと、インスタントのお吸い物各種をお土産にいただきました。お菓子は箱のまま父と母の写真の前に供えました。迎え火はしませんでしたが、きっと来ているのでしょう。

母べったりだった姪の[その後]が心配だったようです。しゃれた麻の帽子を被り、二時間近くかけ、電車を乗り継いできたそのお元気な様子に圧倒されました。
しばしのお喋りのあとバス停までご案内しました。バスに乗り込んだ叔母様に手を振り見送りました。これも両親からの贈り物。ありがたや。ありがたや。



2325マリアンタ:2012/08/16(木) 13:12:18
DNA
ブレイクタイムにはニューロン・カフェ裏サイト「戯評」で様々の作品、他サイト
投稿文章の「評」がなぜか多くなる。「戯評」に書き込みをする私の性分は多分母
譲りだ。

父の口から他人のあれこれの批判めいたこと(悪口)を聞いたことは一度もない。
母のことも娘には「かあちゃんはいつも俺のやることに反対するんだよな」で終る。
たった一人だけ、晩年も終盤になってある肉親の冷たさをはっきりと言い出した。
あれだけ頻繁に行っていたのに、自分からは決して同じ東京に住むその人の家には
行かなくなった。なぜかその人の方から来るようになったが、会話はあまり進まな
かったようだ。

母が今生きていたら多分、私といつものようにおしゃべりをしてαのことをその成
り立ちから聞き、彼女なりにウズウズしてくるだろう。そのうち私に習って書き込
みを覚え、関連のサイトに大胆極まることを書き込むだろう。

父が今生きていたら、そんな母を見てワッハッハと笑うだろう。
そのうち、父も俳句や世評をニューロンカフェに書き込むだろう。
佐賀とくれば、万華鏡にもはりきって書き込むだろう。碇さんとは大の仲良しにな
るだろう。
それぞれ使い方は異なるだろうが、二人にIT世界を知って欲しかった。
「ヤカマシカ」で終わったかもしれないがもう少だけし居て欲しかった。

父はおおいにパソコンに関心をもったはずだ。



2326キメラ17号:2012/08/17(金) 17:42:21
オキシモーラン−・詩編
  雨ニモマケズ 風ニモマケズ
    雪ニモ 夏ノ暑サニモマケズ
       ブヨブヨノ体デ スポーツジムニカヨイ
         考える力ハナクテモ 食欲・性欲ハアリ
             イツモブツブツ 不満ヲイッテイル

              毎日PCニ吸イツイテ 自分ヲカクニンシ
         朝カラ アクビヲシ 集会ガアレバ 気張ッテデカケ
       アラユルコトヲ 自己保身ノタメニダケ考エテ自分ヲカエリミズ
    作業ハグズグズ 注意散漫スグニアキ ソシテスグ忘レ
 リッパナ家ノ 自分ノ部屋ニトジコモッテイテ

 東ニ病人アレバ 自業自得ダトイイ
    西ニ疲レタ母アレバ 人ノ目ヲキニシテ足ヲハコビ
??????   ??南ニ死ニソウナ人アレバ 政治ガ悪イトイイ
??????????????   北ニケンカヤ訴訟ガアレバ 離レテ ナガメテカカワラズ

 ??????????????  日照リノトキハ 冷房ヲツケ
??????     ミンナニ 偉イ、立派ダ、スゴイ、アリガトウトイワレ
    叱ラレモセズ コワイモノモシラズ
 コンナ賢ク 幸セナ老人ニ ワタシハ ナレソウニナイ

注)「雨ニモアテズ」とういう題で宮沢賢治のふるさと・岩手県盛岡市の小児科の医師が学会で発表したものにさらにオキシモーランをかけてみた。



2327万理久利:2012/08/20(月) 08:42:33
ショートカット
ショートカットはIT用語だけでなく、ヘアスタイル用語でもあります。
目前に立つ家に庭師が入り、竹が横一直線に短く切られました。台風にも負けずに持ち直した異常に伸びていた数本の竹もバッサリと他の竹と同じ高さに切られました。葉っぱもスカスカ、家と塀との間に植えられているのですが、なぜか風通しが良くなったような気がします。

この日、朝から前の駐車場がうるさいことに気がつきました。クレーン車です。恒例の前の邸宅のお庭のお手入れです。夕方までかけてぱちぱちとやっていました。午後から管理人に案内され職人二人が当方の庭に入り、伐採の際に落ちてきた竹の掃除をしていました。

前の家では年に少なくとも三回は行っています。邸宅の手入れはさぞやお金もかかるのでしょう。考えにふけるとくねくねとした迷路に入り込みます。せめても生活レベルでは手間のかからないショートカットで済ませたい、そんなことを考えている自分とは大違いです。

ショートカットライフ、スローライフ、なすがままライフ、沈思黙考ライフ、個人、家族、それぞれの生き方、価値観があるのだと思います。
もうすぐやってくる台風シーズンには、竹もグ〜ンと背丈を伸ばしているでしょう。



2328水彩画愛好家:2012/08/21(火) 08:51:40
鵜之岬・伊師浜海岸(2012/8/5)・街角スケッチ
岬の上方に松の木がポツンとあり、下には大きな石が転がっています。いかにも「日本」、「岬」
といった風景です。海に向けて釣り人のようなものが見えますがはっきりわかりませんでした。
(クリックしても拡大されません)

コメントを読んでいるうちに思い出しました。先日テレビで鵜の捕獲場所を見学する場面があり、
そうだここだったのかと思い出しました。トンネルをくぐり抜けると小屋があり、岬の先端に来
てその前は広い太平洋。ワクワクします。それまで鵜は鵜飼いで有名な場所場所で人工繁殖でも
しているのだろうと思っていました。唯一ここから全国に送られてるとは全く知りませんでした。

絵には鵜を呼び寄せる捕獲小屋も、鵜らしきものもはっきりとは見えませんが、飛んでる姿、岩
に集まっている姿が何故かこの絵を眺めていると思い浮かびます。

*リンク「街角スケッチ」より



2329同人α総務:2012/08/21(火) 17:39:27
α32号について
今週発行予定です。「造次顚沛(ぞうじてんぱい)」のお題で、みなさん“ううっ”となったの
ではないでしょうか。この言葉を初めて目にする人もいました。まずは辞書を開いたり、ネット
で調べたりしたかもしれません。そこにお題提供者である神野氏の32号前書きが掲載されまし
た。参考になったかどうかは不明です。題に捕らわれないで作品を書く方もいますが、それでも
毎回「題」をかみしめ書く人もたくさんいると思います。

神野氏の前書きに影響されたのか、寄せて戴いた作品はどれも力が入っているように思えました。
評の開始は9月初めを予定しています。
8月中に作品の簡単な予告案内を入れる予定です。お楽しみに。

※神野氏提供お題「造次顚沛」の前書きは上記リンク集「ポートレートとコメント集」にて読むことができます。

?c.c.万華鏡?



2330同人α総務:2012/08/22(水) 16:30:21
「評論集」のお知らせ
同人α24号 テーマ 『夢碍无(むげん)』 の評論集(全)が完成しました。
丁度二年前の今頃発行の作品です。[32号−24号=8÷4(季刊)=2年]
上記リンク先「同人α作品集」を開き、24号の個別作品のトップにある

“この作品の作者のコメントとポートレート、および評論はここをクリックしてください”

から中に入ることができます。
32号の評に入る前のブレイクタイム中、是非寄ってみてください。

c.c.万華鏡



2331マリアンタ:2012/08/23(木) 08:33:30
再出発のための家と精神の美化
 人目が無いと、そして体調が悪いと、つい。
日々の掃除はなおざりになり、日常のあたりまえの作業さえ棚上げだ。
おかげで、この数年の垢がたまり、入居当時の面影はなく、社会的な諸般の手続
きもなおざりだ。
 先日のび放題の髪をばっさりと切った。母の荷物をかたづけるにも、まずは第
一歩でこの髪をどうにかしなければと、重い腰を上げて外出した。もちろん大き
な帽子を被って頭を隠す。
 娘といってもいいくらいのスタッフによる洗髪もマッサージ混じりで実に気持
ちがよかった。リンスの香りもよかった。
「綺麗になって、元気になるのが亡くなられたお母さん一番喜びますよ」
その言葉に思わずじんわりした。

3年間の長い喪を終わらせようと思っている。
来月は母の命日だ。



2332同人α総務:2012/08/23(木) 11:26:01
「評論集」のお知らせ
同人α23号 テーマ 『てふの夢』 の評論集(全)が完成しました。

同人α23号は2010年5月に発行されました。新しく立ち上げた「言の輪」に
変わる「ニューロン・カフェ」掲示板での評が開始された号です。
評のために、いち早く掲示板を立ち上げた古賀氏はもちろん、同人達も感慨深いも
のがあるに違いありません。

評論集には画像も取り込みました。読みやすいものになったかと思います。
同人α22号「空を飛んでみたい」の評が中断され、以降は新掲示板にて行われま
したので、この部分を引き出して同人α22号評論集を作成する予定です。

c.c.万華鏡



2333万理久利:2012/08/24(金) 15:27:50
鯨ベーコン
夏ばてで食欲が落ちました。栄養のあるものを基本的に受け付けないの
です。「鰻」はその甘みがどうもいけない、それでもこれだったら少し
だけでも食べられるかなと思ったのが鯨ベーコンです。

鯨ベーコン、鯨の塩漬けの塊、幼い頃、それらの料理が食卓に乗ったも
のです。当時は独特の臭みと油こさで好きになれませんでした。
大人になってから、あの薄切りの端に細くて赤い線が入り、あとはしわ
しわの白い身を何となく食べたくなりましたが、その頃から店で見かけ
ることも少なく、あっても刺身なみの値段です。

捕鯨問題に違い在りません。あの過激な自然保護団体だけのせいだとは
言いませんが、彼等は原発に対してはさしたる「過激」行動を頻繁には
起こしていないようです。捕鯨より核実験、原発事故といった問題はあ
っという間に地球規模で生物が危険にさらされます。
今話題の大阪市長の方がよほど過激です。個人的にも子だくさんの彼な
りに原発問題を考えているはずです。その市長を過激に批判する人もい
るようです。中味は別として「過激」を[手法]として使っているのだ
と思います。どちらも似たようものです。

捕鯨してきた民族の文化、いまを生きる民族への人間愛護はないのでし
ょうか。少し一方的に思えるのです。種の保存が確保できれはそのライ
ンで捕獲、捕食は良いではないかと思います。
豚、牛、をたらふく食べる多くの国々、国民、核保有国。
家。金も気力も体力もない人が病院にも行けずに死んで行く一方、食べ
放題にさせた挙げ句。犬、猫にダイエットフードを与え、専用のプール
がある施設に通わせ、病気になったら動物病院に連れて行く、熱愛愛犬
猫家たちがテレビに映る姿と市区に捕らわれた犬猫が保護期間終了し、
殺されていく姿が重なります。

生き物を捕獲捕食するのは自然の生業です。人間はそれに加え養殖をし
しかも生命維持以上の要求をしてきました。その言い訳なのでしょうか、
時として気に入らない人間を無視、排除、或いは抹殺する一方、異常な
愛情を動物に注いでいるような気もします。

夏ばてだけでなく歳のせいで食が細くなった昨今ですが、たまには捕獲
してくれた人と、命をいただく鯨に黙礼して、懐かしい鯨ベーコンを食
べてみたくなりました。



2334エヴァ:2012/08/26(日) 08:44:24
絶滅危惧種は宇宙の宝
昨日、同人の先輩三名を見ていて、連載作品『無限回廊』のイメージ像でもある早川氏作
のブロンズ像を思い出していた。なぜかそっくりそのままに見えた。チビToRoRi
(No17)は別枠。17はやはりアイスクリームかぶりつきの画像の方が近い。

宇宙神祇官 #7(19)が早速、意味不明の文字並べ掛け軸を調べてくれたようだ。
(下記参照)。#17は意味など知らず、ただ文字の芸術?として見ていただけである。
さて吉野ケ里筑波の歴史家 漢字研究家 #13はどう読むのか。
やはり先輩たちは宇宙を漂う無心の戦士たちだ。

蘇東坡の「虔(ケン)州八境図八首」の一部

   卻従塵外望塵中
   無限樓臺煙雨濛
   山水照人迷向背
   只尋孤塔認西東

添付画像
左よりIDNo.11 13 17 7(19)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002450.jpg



2335同人α総務:2012/08/26(日) 10:48:26
同人α32号発行のお知らせ
昨日、東京の同人の住まいに集合。製本作業と編集会議、それに続く歴史、哲学、
日本語、万葉ことば、漢詩等々の話しで、夕刻日の入り前に解散しました。

*発送は昨日終了しました。
*碇氏の作品中、三枚の表が不鮮明になってしまい、碇さんおよび読者の方にお
 詫び申し上げます。この掲示板リンク集「同人α作品集」アップ後はここで
??鮮明な表を御覧になることができるかと思われます。

32号 目 次

前書き  テーマ「造次顚沛」           神野 佐嘉江
造次顚沛                    神野 佐嘉江
肥と筑 第二十二回               長岡 曉生
家族の風景 第一回               古賀 由子
平安時代の田村麻呂              碇 民治
シリーズ・歪んだ風景−鐵橋 第一回       古賀 和彦
無限・造次顚沛・回廊―32号テーマに寄せて    鳳凰 珍
無限回廊 第九回           バード・グレイ・エヴァ・サカエ
編集後記

※もくじを含め作品は縦書きとなっています。
※総ページ数107。 表紙絵は題提供者神野(北)氏作品です。
c.c.万華鏡

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002453M.jpg

2336同人α総務:2012/08/26(日) 11:40:39
小さな頭は宇宙の広さ
昨日の集合写真です。
向かって前列左を除く三つの頭の中には、いったいどれだけの知識と経験の
記憶が詰まっているのだろう、加えて現在に繋いできた過去の人々の“記憶”
を含めると、それは膨大な量になるだろう。
この三名の本当の姿は下の早川氏作のブロンズ像に近いものと想像する。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002455.jpg



2337長岡曉生:2012/08/27(月) 01:12:17
【虔州八境圖八首】 蘇軾
江西省南部の贛(カン)州城北の八鏡台からの景色を、蘇東坡が詠んだ詩八首です。
この八鏡台は、北宋の将軍孔宗瀚(孔子第四十六代の孫)が造り、画に描きました。
蘇東坡は、孔将軍の求めに応じ、この絵に対する讃としてこの詩八首を作りました。

α32号製本場所の壁の掛け軸(写真参照)の詩は、この八首中第六首の四句です。
この四句中、一句[中]・二句[濛]・四句[東]が、上平東韻を踏んでいます。
この第六首の四句の読み下しを試みました。

 卻従塵外望塵中   塵外よりかえって(逆に)塵中を望む
             (浮き世の外から逆に、浮き世の景色を望むと)
 無限樓臺煙雨濛   無限の楼台、煙雨おぼろなり
             (無限に高い楼台が、霧雨に煙って見える)
 山水照人迷向背   山水人を照らすも向背に迷う
??????????????????????????(山水は人を導くが、どちらに進むべきか迷う)
 只尋孤塔認西東   ただ孤塔を尋ねて西東を認む
??????????????????????????(ただ八鏡台の孤塔を目印にすれば、方角が解るのだ)

以下、虔州八境圖八首の全体を掲げます。
?坐看奔湍繞石樓,使君高會百無憂。
 三犀竊鄙秦太守,八詠聊同沈隱侯。
?濤頭寂寞打城還,章貢台前暮靄寒。
 倦客登臨無限思,孤雲落日是長安。
?白鵲樓前翠作堆,縈雲嶺路若為開。
 故人應在千山外,不寄梅花遠信來。
?朱樓深處日微明,?蓋歸時酒半醒。
 薄暮漁樵人去盡,碧溪青?繞螺亭。
?使君那暇日參禪,一望叢林一悵然。
 成佛莫教靈運後,著鞭従使祖生先。
?卻従塵外望塵中,無限樓臺煙雨濛。
 山水照人迷向背,只尋孤塔認西東。
?煙雲縹緲鬱孤台,積翠浮空雨半開。
 想見之罘觀海市,絳宮明滅是蓬萊。
?回峰亂嶂鬱參差,雲外高人世得知。
 誰向空山弄明月,山中木客解吟詩。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002456.jpg



2338掛け軸の所有者:2012/08/28(火) 09:50:00
掛け軸の漢詩解読
数年前に、封印していた「父」の箱の中から取りだして座敷に飾った掛け軸。
誰が書いたのか、何が書かれているのか、誰からもらったのか、不明だらけの掛け軸。
漸く光があたってきました。少なくとも書いてあるものが漢詩で、その漢詩の作者と
内容が分かったようです。

八境台という場所も蘇軾(蘇東坡)という人の名前も知りませんでした。
ソトウバ、卒塔婆(そとうば)、?などとつい関連づけてしまう無知ぶりです。
川の水と緑と森、山々、「山水画」のような詩なのでしょうか。
「卻従塵外望塵中」を、浮き世の外から逆に、浮き世の景色を望む、と訳されていま
すが、そんな景色の見方も面白い。楼閣も東京スカイツリーの高さではなかったでし
ょうが、霧雨の中、空(宇宙)にまで伸びる、繋がっているようにも見えたのかも知
れません。

いつも座る椅子から、この掛け軸がよく見えます。なぜかしみじみと、解明してもら
った漢字と照らし合わせ眺めています。
多分父はここに行ったことがあるに違いない。それを知って戦友か友人が父に書いて
送った、そんな想像を勝手にしています。(蘇州での話は生前本人から聞いたことが
ある)
軍人時代のアルバムをまた開いてみようと思います。八境台が出てきたら大正解です。

解明に協力してくれた方々に感謝します。父も喜んでいると思います。



2339同人α総務:2012/08/28(火) 11:45:24
「作品集」α32号アップのお知らせ
本日には郵送でお送りした方にはお手元に到着するかと思います。
冊子をお持ちで無い方も、上記リンク先「同人α作品集」を開いて読むことができます。
32号テーマ「造次顚沛」の意味は神野氏の「前書き」でおおよそ理解できるかと思い
ます。
お使いのPCの環境により、不要な改行や空白がでてくる場合もありますが文章は読み取
れます。また、小さくて読みづらいときは、パソコン画面を拡大してみてください。

猛暑が続く中、昼休み、夕涼み、眠れぬ夜、是非思い出して開いてみてください。

※32号作品にこれから寄せられる評は、評終了後この「作品集」32号にリンク掲載
 する予定です。

c.c.万華鏡

2340同人α総務:2012/08/29(水) 16:59:53
「伝言板」アップのお知らせ
佐高情報です。関心のある方は上記リンク先「伝言板」にお立ち寄りください。



2341赤松次郎:2012/08/30(木) 10:14:23
山荘たより−20120829
最近、ジョアン・ハリス著の「ブラックベリー・ワイン」を読んだ。
ベストセラーで映画にもなった「ショコラ」と同じフランスの片田舎が舞台。少年のころの追
憶と、大人になった現在の物語を交互に語るという方法で書かれた、ちょっとミステリー調の
物語である。
この本を読んで不思議な巡り合わせを私は感じた。今回α32号へ私が投稿した「歪んだ風景
−鐵橋」を書いた山荘が通称ブラックベリー・コテージであり、また「結界を張る」について
も二つの物語の要素を同じくしているからだ。たまたま読んでいる内にそれらの言葉の符丁に
驚いたものだ。

この物語の語りは確かにうまく最後まで読ませるが、表現される警句や比喩やアフォリズムは
村上春樹が時々放つそれに似て、私の感覚に刺激を与える程でもなく通俗的であまり好きでは
ない。またロンドンを脱出して田舎暮らしを試みたのも、ピーター・メイル著の「南仏プロ
ヴァンスの12か月」も多少意識しているようだ。

ところで、我が通称ブラックベリー・コッテージにはブラックベリーが有るのかと問われそう
だが、有ります。この山荘を建てた時からその山荘の名に恥じないようにといくつもの苗を植
えたのだが、五年間一粒も実らなかった。しかし今年は十粒くらいが実り、今青から赤に染ま
り始めた。もうしばらくすると漆黒のつややかなブラックベリーになり、朝食に添えられるで
あろう。



2342マリアンタ:2012/08/30(木) 17:38:04
床屋談議・井戸端会議
床屋は男子、井戸端は女性といったところだろう。
おしゃべり好きな庶民はこんな場所で情報の交換や世評、ぐち、悪態をついていたもので、話相手に頷かれたりすると大喜びだ。でもその意義は重要だと思う。そのうちのいくらかでも、真実をついているのだ。現代ではインターネットの世界でこれが繰り広げられているようだ。

まったく見当違いなことや、同じことをわあわあと何度も喚かれたら、うっとうしくもなる。目立ちたがりおしゃべりはたいていこれまで議論の前提を無視して話をはじめてしまうし、自分の感性、知識に変な自信があり、間違いを修正しようともしないし、さらに勉強をしようとはしない。「うっとうしい」を超えて「恐ろしい」。
知性と呼べるようなものは何一つ持ち合わせていないくせに、他人にバカだと思われることが怖いものだから、信じてさえいないものに簡単に身を任せてしまう。

それでも、バカが自分から黙り込んでしまったら、この世はもうおしまいだ。

「バカ」とは自分のことでもある。
巧言令色、鮮なし仁、沈黙は金
そんな言葉が頭をよぎる。



2343万理久利:2012/08/31(金) 12:02:28
ヒステリー
中学の頃、同じクラスにNさんがいた。彼女は普段はとても温厚で静かな、読書好きの子であった。ところが時として手を振るわせ怒り狂うことがあった。親友というほどでもなかったし、席も離れていたから、その発端についてはよくわからない。とにかくあの静かなNさんがいきなり叫び始めるのだ。しばらくすると何事もなかったかのようにいつもの穏やかな彼女に戻っていた。彼女の渾名は「おヒス」。

Nさんは少し大人びたところがあって、仲間のこと、先生のこと、そして社会のことまで時々ゆっくりと話すことがあった。そのどれもがなるほどと頷けるもので、そんな彼女に少なからずの尊敬の気持ち、興味があったことも確かだった。
中学生ながら、彼女が見せる豹変に少なからずの関心もあったが、性格、あるいは病気の一つかと考えていた。彼女は多分自分の[現象]を知っていたと思う。

大人になってからは、廻りの人間の中でこのような人はあまりみかけなかった。
「あまり」ということは幾人かは居たということでもあるが、あえて言えば一人は母だ。小さな頃の母は子供の給食費や学費のことでいつもいらいらしているように見えた。そして時々爆発して子供や父に大声でモンクを言い始める。そして暫くするといつもの母に戻っていた。Nさんも母もどこかはけ口が必要だったのだろう。

デイサービスに数回見学にいったことがある。そこでは時々怒鳴り始める老人をみかけた。やはり彼、彼女なりに何かのはけ口を求めているだと思った。そんなことが無意識にできる人が少し羨ましい。それでバランスが取れるのであれば。
デイサービスは一つの閉ざされた空間で、スタッフはみなおおらかに見ているし老人の体力だから、迷惑はさほどかけない。しかし、家庭、会社、社会の中でそれをやられたら、迷惑や人を傷つけることもあるかもしれない。それを平気でやれる人が少し羨ましいと思う反面、かわいそうな人だとも思う。

※ヒステリー wikipediaより
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヒステリー(ドイツ語: Hysterie, 英語: hysteria, ギリシア語: ?στερία (hystería))は、主に以下の意味で使われている。
1.かつての精神医学において、顚癇症状と解離症状を主とする精神疾患群を指していた語。
2.転じて、一般の人がヒステリーと言う場合、単に短気であることや、興奮・激情により感情が易変しコントロールができなくなる様子のことをさすことが多い。本来の意味とは無関係に使用される場合が多く、しばしば蔑視のニュアンスを含む。略してヒスともいい(例:ヒスを起こす)、人物に対して「ヒステリー持ち」などという表現がされる場合は、この様な状態にしばしば陥る人物を指すことが多い。
3.また、社会集団に対して、社会的緊張状態のもとで通常の状態では論理的・倫理的に説明のつかないような行動を人々がとる集団パニック状態がみられることがあり、しばしば集団ヒステリーとよばれる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
wikipedia もうまく説明したものだ。
こんな人、集団、社会、歴史の中でも、生まれてきてからの短い経験でも思い当たるものがたくさんある。重症の認知症老人を除き、みな責任能力は十分ある(あった)と思う。

2344同人α総務:2012/08/31(金) 16:41:39
「評論集」のお知らせ
同人α31号 テーマ 『遊び』 の評論集(全)が完成しました。

31号「作品集」TOPにある
「この作品の作者のコメントとポートレート、および評論はここをクリックしてください」
をクリックして中に入ることができます。

作品を読むこととはまた異なった面白みがあります。
作品より光るケースもあるのではないかと思います。それだけ皆さん丁寧に作品を読み込み、真剣に評を入れているからでしょう。と書いておきましょう。



2345赤松次郎:2012/09/01(土) 08:14:31
山荘たより−20120830
コルム・トビーン著の「ブルックリン」を読んだ。
アイルランドの若い娘が、故郷では職がえられないためアメリカへ渡る。ブルックリンに住
んで、あるデパートの売り子として働きながら、夜は簿記の学校に通う。

訳者あとがきに「家族間に結ばれる暗黙の義務感、運命を受け入れる静かな諦念。ジェー
ムズ・ジョイス、ジョン・マクバガン、ウイリアム・トレヴァーといった書き手たちが切り
開いたアイルランド人の内面世界を、新たに掘り下げてみせる」とある。
ここで ウイリアム・トレヴァーが出てきたのでなるほどと思った。以前彼の著書「アイルラ
ンド・ストーリーズ」を読んだときも運命にあらがえない女性の静かな姿を鮮やかに描いて
いたからだ。

「ブルックリン」の主人公アイリーシュが姉の突然の死にあい、婚約者の元を離れてアイル
ランドに帰郷した。そこで会った顔見知りの青年との二週間足らずの付き合いに、ブルック
リンに残してきた婚約者の影が薄れ、いま現に目の前にいる青年に心が移る予感を持った。
若さ故の迷いもあることではあると、読者である私もそう納得してしまいそうであった。だ
とすれば単なる若い主人公の生き様を画いただけの単純な小説だと思った。しかし最後に主
人公はブルックリンに戻る決心をして故郷を旅立つ。そこには感情のままに故郷に残って青
年と一緒になるということが、婚約者を裏切ることへの罪の意識のなかで、情と理の狭間で
揺れ動く心の葛藤を画いたもので、最後の決断は彼女の生きる上でのしっかりとした彼女自
身規範を示したものである。

この結末はその苦い味を表現した秀作だと私は思った。自分の心に正直であれという自由奔
放な生き方をした終わりであれば、通俗的な物足りない物語になっただろう。そしてこれか
らも主人公は感情のままに後ろめたい行動に迷わされることなく、理を通して前を向いて生
きていくことだろうと私は感じた。



2346万理久利:2012/09/01(土) 18:04:06
月初めの雨
 雨の音とともに久しぶりに気持ちよく目覚めました。
室温は25度、開け放たれた窓からは風も入ってきます。
今日から電気料金の値上げと聞いていましたが、自然の恵みでしょうか。
 震災は自然のなせる業ですがこんな9月1日の涼しいスタートも自然の恵みです。
各地のダムで渇水が続き、水力発電を中止、これも自然のなせる業、でもまたこう
して惠の雨が降ります。
 節電するほどの電気消費量ではありません。クーラーは来客と熱が出たときくら
いの数日お世話になっただけです。寝るときつい本を読みながらで寝てしまうので
灯りはつけたままですが。

 自然の前にはとても人類はかなわない、それでも何とかその考える力で歴史を繋
いでいこうとするのが人類です。その飽くなき好奇心を決して傲慢にならないよう
に育て未来に繋げることができたらと思います。
 日本かわうそが絶滅したと聞きました。人間による自然破壊がその大きな原因で
あるそうですが、人類も所詮宇宙、地球の自然の中の「生き物」といっしょです。
でも絶滅種にだけはなりなくありません。命をくれた過去の人にも、命が繋がるチ
ビドモのためにも。
??今の地球はパンドラの箱、それでも残るのは希望、そう思います。
そう思ことが希望です。などと雨の音を聴きながら考えています。



2347同人α総務:2012/09/20(木) 08:38:03
個人別作品集アップお知らせ
「同人α作品集」の中の個人別作品集(号別の下にあります)がアップされました。
32号を読みながら、遡って前回31号をはじめ、過去の作品を振り返るのもよいかもし
れません。とりわけ続きものなどは評を入れるときに参考になります。

「燈火親しむ」読書の秋です。一つの明かりとしてお役に立てれば幸いです。



2348キメラ17号:2012/09/21(金) 01:36:04
富士山を望む山奥に住む同人
 書評二つが入っていた。自称『山賎(やまがつ)』とアイルランド文学やフランスが舞
台となる「ブラックベリー・ワイン」に何か共通点でもあるのかと思ったりもする。
「ブルックリン」の評を最後まで読んでみると人間の心の襞に深く入り込んだ上での感想
のようで、荒々しい山賎のイメージとはかけ離れたものだった。
「ブラックベリー」は、“うまく最後まで読ませる”ものの、警句や比喩やアフォリズム
が村上春樹の手法と似ていて通俗的である、と述べるあたりはなかなかの射撃手でもある
ようだ。
 自然のめぐみ、いとなみは青い地球誕生からずっとからいっしょ。山賎も自然と対峙す
るからには、荒々しそうな反面人一倍繊細なはずだとも思う。国、人種、職業、時を越え
た所に、あるいは心(精神)の深い根っこに、共通した人間の「生きる」があるのだろう。
その中で評者なりに選んできた「生き方」が伺える。


       『山賎のおとがひ閉づる葎かな』  芭蕉

 『野ざらし紀行』の帰途、甲州谷村への道筋での放浪の人、芭蕉の一句。詠んだ場所は
山梨県内“都留”であるという説もあるらしい。 山荘の名前と同じく不思議なご縁なのか
もしれない。
 無口で無愛想な山賎も、たまにはこうして斧を「ペン」に変え、ニューロン・カフェの
ドアを開いて、[おとがひ]を開いて、山の話、本の話を聞かせて欲しいと思った。
ここは数年前、山賎本人が徹夜で設計し建てた、釘を使わない木組みのカフェでもあるの
だ。静かで風通しもいい。



2349同人α総務:2012/09/21(金) 03:43:40
伝言板アップのお知らせ
佐高11期、平方和善さん絵画出品情報です。

上記リンク先「伝言板」にお立ち寄りください。

c.c.万華鏡



2350同人α総務:2012/09/03(月) 08:01:19
お知らせ
本日3日より「造次顚沛」 神野 佐嘉江著の評開始です。

上記リンク先、著者「ポートレートとコメント集」にもお立ち寄りください。
著者紹介の下に、32号表題「造次顚沛」の前書きが掲載されています。
作品と合わせて一読をお勧めします。

作品中、α位相、β位相という言葉が出てきます。造次顚沛と同じく初めて
目にする言葉でした。現在頭の中の状態は停止状態で、位相を掌握できない
状態です。皆さんは如何でしょうか。
評は9月11日までです。
※投稿文末尾に“3201”をお願いします。



2351万理久利:2012/09/05(水) 13:55:14
32号「造次顚沛」テーマ前書きを読んで(上)
先だって、同人宅の掛け軸に書かれた詩が、北宋の将軍孔宗瀚(孔子第四十六代の孫)が造った「八鏡台」の景色を蘇軾が歌った詩だと判明しました。この造次顚沛も孔子の言葉のようなので、なんとなく怖じ気づきます。著者もこの言葉をテーマにするのは(バカな私のような読者に対してではなく)自分自身理解できずに時期尚早だったと言っています。少しホットしました。

おそらく誰よりも本を読んできた著者らしく、言葉に拘る著者らしく、「造次顚沛」を後代の作品の中から取り上げて紹介しています。これは読者にとっても想像力を膨らませるために参考になりました。

造次顚沛=瞬間、ここから著者の哲学論(存在論)が「瞬間」「一瞬」とからめて繰り広げられます。西洋哲学、東洋哲学、そんな区分けも関係ない次元なのでしょう。これが後に続く作品「造次顚沛」に繋がるのだろうと思いました。作品を読む前提にこの前書きを読むことが必要なんだと、わけのわからないまま両方を何度か読み返しています。

※以降、自分の能力ではとても「評者」になりえそうにもない難解な「前書き」と「作品」なので、知識のないまま、感じたままを、読み返しながらランダムに書き綴っていきます。まずはどんな文章でも一歩書き始めないと進みませんので。
自称、鉄砲玉
3200



2352万理久利:2012/09/06(木) 08:29:02
32号「造次顚沛」テーマ前書きを読んで(中)
 「一瞬」は「生きる」に深くかかわっている、と著者は述べています。「生きる」を考
え続けてきた著者だから出てくる言葉なのでしょう。
 存在論、時間論など、じっくり本を開いて考えたことは無い評者でも読み進めていくと
なんとなくイメージが湧きます。存在=無である、根拠(底)がないから、とのハイデッ
ガー=古東哲明流の存在論には何と矛盾した結論かと思いました。だってここに今こうし
て自分は居る、考える自分のこの体が在るではないかと。が、燃える炎の例えになぜか妙
に納得する自分がいます。
 このことを生き方に照らすと、、
“存在(無)するものが在るということは稀なことで、神秘ですらある。「在る」こと、
このことだけで人は幸せだ“
と考えることが「生きる」を前向きに大切に捕らえていくことであり、欲望や幻滅、いび
つな競争心、見栄、そんなものからも自由になって真摯に生きることができるようです。
真摯に生きるとは、自分の心の奥からくるささやきに向き合い、ごまかさず、目を逸らさ
ずにそしてよりよく善く生きる、生きようとすることだと評者は思っています。

 自分の生も炎といっしょで、刻一刻、体内のミクロの世界では誕生と死を繰り返し、表
皮では、細胞が日々生死をくりかし、爪も毛髪もしかり。そして総体として在る(燃えて
いる)かのように思える自分も、所詮宇宙の中では一瞬のうちに死んでいく、無くなる、
そしてまた新たなものが生まれる、そんなイメージが湧きます。死を強調するのではなく、
たまたま総体としての自分が、「無」をかかえて、ここに生まれ、生きている。このこと
を奇蹟としてとらえると、生きている一瞬一瞬が、代え難いなにかになっていくような気
がします。煩わしい邪心や欲望から離れ、よりよく生きることが出来るのではないか、著
者が言いたかったことに少しでも近ければよいのですが。
3200



2353万理久利:2012/09/07(金) 09:34:37
32号「造次顚沛」テーマ前書きを読んで(下)
 造次顚沛という言葉から「生きる」の哲学的考察、そして後半では著者の履歴、生き方
が少し述べられています。これまでの作品の中ではその生い立ちや、学生時代のこと、社
会に出てからのことにはほとんど触れてこなかったように思います。評者としても、著者
の履歴、生き方云々は、作品を通して読み取ればいい、余計な先入観は読書の邪魔になる
と考え本人はもちろん、廻りの人にも聞かないできました。ここでのある種「表白」は興
味を惹きました。そしてなるほど、想像どおりだ、と思いました。

 「ゾーエー」と「ビオス」という古代ギリシャの言葉が出てきます。
誤理解があるかとは思いますが私なりに、ゾーエーは“たまたま無から生まれた命、その
命を維持すること”を意識しながら、ひたすら生きる、ビオスはゾーエーを意識すること
なく、ただ社会の中で目的を造りだし、それに向かって生きる、そんな違いと捕らえまし
た。どちらが価値が高いとかそんな問題ではありません。もちろん社会の中で生きる人間
=生き物であれば、考える生き物であれば、どちらも絡み合って生きていくのが人間かと
思います。
 著者は「ゾーエー」マインドの生であったと述べています。その少しだけ証された履歴を
読む限りなるほどと思います。そして最後にある「こうしてこの生を生きた」を読んで、
“なるほど”と思いました。この箇所はα7号『生きる特集』でアンケート(問いかけ)
として著者により掲載されていました。それをαに入ったばかりの時読んで、気持ちがザ
ワザワとしました。思わず感想を書いた記憶があります。そして3年後、改めてまた読ん
でみてザワザワの原因が少しだけ判るような気がします。
 「生涯貧乏である」と著者は述べていますが、地位も名誉も高額収入の可能性を捨てて
「ゾーエー」マインドを貫き通した人には、例え貧乏で終わっても人には味わえない素直
な満足感、精神の落ち着きがあるのではないでしょうか。

 評者の会社勤め時代は「ビオス」マインドの塊のような毎日でした。そんな中でもボー
ッと何も考えず星を眺めたり、海の波と遊んだり、見たことのない南国の小さな山の中の
植物にふれ、自分がそこに溶け込んだような感動を覚えることもありました。そして歳を
重ね、終わりに向かう今、「ゾーエー」マインドをできるなら強めたい、一色でもいいと
思う日々を過ごしています。奇蹟の生を考えれば、歳を重ねた今だからこそ、ありのまま
に生きたい、自分に嘘はつきたくない、むき出しの生を生きたい、などと考えています。
行き着くところは無我の境地でしょうか。これはなかなか難しい。

 「この拙稿が、皆さんそれぞれの生を考える一つのきっかけになれば幸いである。」
と著者は遠慮がちに書いていますが、少なくとも評者にとっては、α7号を読んだときか
らその作用が働いてきたようです。今回の前書きで、これまでの興味はありつつ少し霞が
かっていた著者のこれまでの作品が生き生きと頭の中に広がりました。

32号テーマ前書きの感想 おわり
3200



2354赤松次郎:2012/09/07(金) 11:16:35
山荘便り−20120907
造次顚沛という難題に向かう前の一休み
今日は雨の中300メートルほど坂を下った所に新聞を取りに行く。ここは亀甲台という別荘地
の入り口だ。なぜ家から離れたここに新聞受けを置いているかというと、家までの真冬の雪
で凍った坂道を車で登れないから住宅のポストまで配達できないということである。単に新
聞を取っている家がほとんどないからそこまでサービス出来ないという理由か、それとも本
当に凍ったとき配達できないからクレームが来るのを厭うためか、しかしそれがどれくらい
難儀するのかは本当のところ私には判らない。

赤松林の道路には、いつもは拳の半分くらいの松毬しか落ちていないのだが、今朝はその雨
に濡れた道路の真ん中に何かの塊が見えた。突然細君が素っ頓狂な声を出した。なにかと思
えば20?近くもある大きなガマガエル−正式な名はニホンヒキガエル−が私達に向かって平
伏した形で鎮座している。人間が近づいても動こうとしない。そのイボイボのある体の色と
いい、なんともいえないギョッとする異形さだ。しかしその一方では滑稽な姿でもある。私
は長靴の先でちょっと押してちょっかいを出してみた。するとのそのそと動きだして、10
メートルほど歩き去って振り返って見ると、そのガマガエルは谷側の茂みにはいって行くと
ころだった。車の往来が少ないからいいようなものの、あまりにものんびりしていると本郷
の町で見かけた、白い腹を見せて万歳した姿で死んでいた個体と同じ運命をたどるぞと余計
な心配をしたくなるというものだ。
ヤマカガシという天敵がいるこんなところで生きて行けるほど食べ物があるのだろうか。
またヤマカガシはこの気味の悪い巨体を一飲みにするそうだ。いかにも不味そうに思えるの
だが、まあ双方ともあまり気持ちいい姿ではないと言えるだろう。



2355水彩画愛好家 :2012/09/08(土) 10:58:15
芝山の埴輪・街角スケッチ
八月の終わり頃の電子画廊に「埴輪街道」の愛らしい埴輪の写真が載っていました。
埴輪の時代から千年以上も後のスペインのことですが。思わず、ドンキホーテとサ
ンチョパンサを思い浮かべました。ユニークな被写体を見つけ出す街角さんの目は
なかなかのものです。

これから埴輪の絵が登場するなと期待して待っていたら、二作品が登場しました。
二作とも武人のようですが街角さんが書いているように素朴でかわいらしい。
とりわけ一作目は「古墳」の廻りではなく、可愛い飾り物ととして部屋の棚に置き
たくなるほどです。じっと見つめると確かに何かを語りかけてくるようです。

二作目の埴輪は人とほぼ等身大だとありますが、決して威圧的ではなく優しさが感
じられます。中国の兵馬傭を私もすぐに思い浮かべました。大陸から人が入ってき
たでしょうし、日本からも出かけて再度戻ってきて色々なことを伝え、埴輪にも影
響を与えた可能性もあるかと思います。
それにしても兵馬俑のスケールの大きさといい、一体一体の凝り固まった顔の表情
はいかにも万里の長城を造らせた秦の始皇帝の権力の大きさを表しているようです。
表したかったのでしょう。親しみは湧きません。

レプリカとは言え、当時と同じような像の質感が出ているような気がします。衣装
や帽子(冑?)の形状にも目が行きます。バックの淡い彩りが像をうまく浮き立た
せていて、古墳時代から電脳を通じて現代に絵となってひょっこり現れたような気
がしました。

街角スケッチより



2356万理久利:2012/09/09(日) 09:11:44
「造次顚沛」評の1
作品の評を書くために、著者が記したテーマ前書きを何度も読んでみたもののこちらも手
強い。もっと手強い。同人αと何か別な同人βでも取り上げたのかと、ふと思いましたが
著者は卑近な題材をとりあげることは決してしない。
作品の中ではα位相とβ位相という、またまた初めて聞く言葉が登場します。哲学用語で
しょうか。この二つの言葉はどうやらゾーエーとビオスの二つの言葉に大分重なるところ
があるようです。

著者は「ゾーエー」マインドでこれまで生きてきたと言っているからには、α位相にも興
味をもつはずです。「α位相」は〈存在神秘〉と讃えられる存在、「β位相」は生活相で
あると述べられています。これは意識の問題で、ものを見る、感じるのは多くの場合、自
分の固定観念、目的意識のもとに気づかぬまま対象や感覚を取捨選択しているのだという
ことには、改めてはたと気付かされるもがあります。それがβ位相であり、社会に生き、
様々なシワや垢=“かたより”がついてしまっている(悪いことではなく、自然のことだ
と思う)目、感覚で受け取る結果の意識です。それと、シワや垢抜きのまるはだかの生命
体として受け取るものとは大きな違いがある、もちろん後者の方がとてつもなく純粋で広
い(深い)のでしょう。

著者はスケッチ1から3で、それを文章での表現で説明しています。主人公はどうやら本
人です。著者は意識のありかたを、書くことで表現し説明するということに加え、文章で
表現するそのこと自体(姿勢)に繋げているような気がしました。

三点のスケッチは評者にとってゾーエーとビオスと同じく、αとβの違いを理解、把握す
る材料となるか……。
??????????????つづく
3201



2357同人α総務:2012/09/09(日) 14:30:44
「作品集」α22号アップのお知らせ
同人α22号 テーマ 『空を飛んでみたい』 の評論集(全)が完成しました。

リンク先「作品集」の個別の作品タイトルをクリックして開くとTOPに
「この作品の作者のコメントとポートレート、および評論はここをクリックしてください」
があります。ここをさらにクリックすると作品への評一覧がでてきます。

※22号の評は以前「同人α」の掲示板であった「言の輪」で中断があり、以降新しく立
ち上げた「ニューロン・カフェ」でその残りの作品の評が行われました。

※同人の協力を得てどうにか22号の評論集ができました。
遡りは22号までとします。以上をもちまして予定の22号から31号までの評論集は全
て完了しました。32号『造次顚沛』以降は評論が終了した頃を見計らって、随時掲載し
ていく予定です。

c.c.万華鏡



2358万理久利:2012/09/11(火) 09:18:53
「造次顚沛」評の2
スケッチA
これは読んでいるだけで楽しくなりました。
自宅を巡回する様子、運動のためという目的の下になされる様子が、気を止めないような
ところ、飛ばしてしまうところを書いています。「畳をこすって歩く」、「小股を正規の大
股に修正する」、「顔の筋肉の運動をしつつリビングを抜ける」このような表現は凡人に
も気取りやにもできないことでしょう。
Aを「β位相の描写から抜け出ていないようだ」と著者はいいます。
体を鍛える目的、老いとの戦いに挑む、そんなことに捕らわれているところがβ的なのか、
それとも評者が楽しく感じたと言うところに現れるような、“読み手を意識した”文章と
なっているのだと著者は感じたのでしょうか。

スケッチB
Aでの屋内巡回でふと眠くなった和室での様子でしょうか。著者は「意識の記述ではなく、
ある時の自分の様子だが、この時の意識の在り方が「α位相」そのもの」と述べています。
なるほど、自分の感情が挟み込まれていない、目を閉じたとき外から入ってくる目さまし
の音、扇風機が回る音、横にある乾いたタオルの感触、等々を五感だけで捕らえた事象だ
けを表現しているように思えます。

スケッチC
なるほど、登場人物は枝豆の茎を抜き出そうという〈計画〉のもとに作業しています。見
えてくるものもその目的(計画)のために狭められようです。後半では枯れた鞘の対応や
孫の予防接種の是非にまでふれ、しかも自分より判断が的確な妻に任せようとしているこ
とが書かれています。なるほど健康の為に歩くスケッチAと同様、枝豆の処理、その目的
のために見えるものがおのずから狭まるようです。唐突なくらい孫のことに思考が飛ぶこ
とも関係があるような気がします。

丸裸の感覚で受動的な外界(事象)のとらえ方と、目的に沿った自分の価値観のフィルタ
ーを通し、瞬時に見る対象を選択し、そしてまた価値観のフィルターに納める、そんな二
つの意識の在り方があることは、目からうろこでした。ともに長い年月をかけてすり込ま
れてきた(これには親の記憶、先祖達自身の記憶も入るのでしょう)ものが在ると思いま
す。なるほど、人は気がつかないうちに、長年すり込まれてきた脳に納まる記憶を通して
物を見る、そして脳内でうけとる画像にも色をつけ、それを「見たと認識する」。人によ
って見るもの、見えるものは異なっていることは確かだと思います。

見るもの、読むもの(箇所ですら)、聞くものを知らずしらずのうちに選択している。
見えたもの、読んだもの、聞こえたものを知らず知らずのうちに刷り込みの塊=記憶の壺
の中でまた選択する、レッテルを貼り付ける。
こうして在るがままのものを色づけして限定している、そんな風景が浮かびました。
      つづく
3201



2359万理久利:2012/09/11(火) 18:58:09
「造次顚沛」評の3( 完)
生まれたこと、生きていること、死ぬこと、自分が在ること、そんなことを幼い頃からず
っと考えてきたのですが、日常の出来事や仕事に目が行き、または無理矢理没頭し、深く
考えることはしてきませんでした。それがほとんどの生きている(きた)人間の姿でもあ
るような気がします。テーマ前書きも含め、今回の作品は「難しい」というより、ガツン
と頭を叩かれた印象です。ひょっとして著者はずっと前から考え続けてきた人間のだろう
と思いました。

知りたい、納得したい、心のありか、宇宙の構造を、そんな欲求だけは強いのですが、静
かに目を閉じて、外から入ってくる事象を裸の五感で感じ取る、そんな中から、自然と何
かが判ってくる、気付きがあるのではないかと思いました。それもまた実に難しいことで
す。評者にとっては不思議なタイミングで出合った、そんな印象の作品でした。

おわりに
*ゾーエー、α位相と唯識論との違い、共通点は何なのだろう。
*理解を深めるために著者紹介の本を読んでみよう。
という訳で、この作品は考える材料、ヒントをたくさん提供してくれたようです。
????????おわり
3201



2360同人α総務:2012/09/12(水) 09:40:23
お知らせ
本日12日より「肥と筑 第二十二回」 長岡曉生著、の評開始です。

(呉)太伯→ (備前)大伯→  伯大→ (福岡)博多。地名から時空遡りの糸を紡ぎます。
これはほんの一例です。さてテーマ「造次顚沛」瞬間はどこに、どんな形で現れるでしょうか。

上記リンク先、著者「ポートレートとコメント集」にもお立ち寄りください。
理系・文系の垣根を超えて歴史を俯瞰する著者の一面は「花めづるおじさん」でもあります。

評は9月20日までです。
※投稿文末尾に“3202”をお願いします。



2361長岡 曉生:2012/09/13(木) 03:57:57
造次顚沛:評の1
古いPCが壊れ、新しいPC乗換えに時間がかかり、評の締め切りを過ぎてしまいましたが
勘弁してください。

◆前書き
 とりあえず、作品「造次顚沛」とも深く関わっている前書きについて、私なりの感想を。
造次顚沛とは、始めて出会う言葉でした。ただ一点、作者が「一瞬」の同義語としてあげた
即興詩人中の「倏忽」は、恐らく荘子の応帝王篇に出てくる渾沌の二人の脇役シュクとコツ
の別表記であるとすれば、それだけが私の知識の及ぶところでした。

★「一瞬」と「生きる」こと
 存在論では、存在者と存在とを区別するという。
佛教の唯識から見ると、ここで提示された存在者とは自證分に、存在とは相分に相当するの
だろうか。 因みに唯識の相分は、前五識・第六意識・第七マナス(第八アーラヤ識の見分)
および第八アーラヤ識に割り当てられているが、存在も第八アーラヤ識も、もう底がないと
いう点で共通する概念といえよう。
 また存在論では、存在は根拠を欠き存在できず無に等しいという。その説明として蝋燭の
炎の譬えが用いられている。そこでは炎には燃え上がる動勢と消え去る動勢とが有り、これ
らの動勢が一瞬のうちに絡み合って炎が燃え上がるという。
この説明は、唯識における種子(アーラヤ識)と現行(アーラヤ識以外の七識)が一瞬ごと
に絡み合って変化していく「三法転伝因果同時」の説明に酷似している。
 作者は、存在するものは、なくて当たり前、ないことが本来の姿だという。つまり、存在
するものが在るということはまれなことで、神秘ですらある、という。
因みに佛教では、存在する(と人の目に映っている)ものの根拠に、無始以来の因果の法則
を見ており、これを実感するためにヨーガの流れをくむ座禅などの修行法が採られてきた。
   つづく
3201



2362長岡 曉生:2012/09/14(金) 23:05:23
造次顚沛:評の2
作者の表現の意図と異なっている可能性が大ですが、引き続き唯識あるいは禅宗の観点から
解釈してみました。

◆前書きの続き
★一瞬とは
佛教では、このような一瞬を梵語でkshana(クシャナ)、漢語で刹那(せつな)と表わす。
この一瞬の心の変化・一瞬前の心の概念が、佛教における心の転変・心の基盤において重要
な意味を持って来る。

◆造次顚沛
作中のα位相とβ位相とを唯識でいう三性(さんしょう)によって解釈してみよう。
★α位相とβ位相の基盤となる形態:依他起性(えたきしょう)
依他起性とは、他に依存する存在形態、つまり心が外界に触れて、想念を生じる形態である。
この場合の心とは、自己意識のマナスを指す。
上座部で説く一瞬前に去った心が、このマナスに当たる。

★α位相:純化されると究極的に円成実性(えんじょうじつしょう)となる形態
円成実性とは、完成された存在形態である。
禅宗の依経たる金剛般若経の一節の「応無所住而生其心」で表わされる心の形態で、善悪の
計らいのない心、拘りのない心、つまり無心。
唯識的に言えば、自己意識のマナスは染汚されず、究極的に六道を解脱することが出来る。

★β位相:遍計所執性(へんげしょしゅうしょう)
遍計所執性とは、人が持つ規定・先入観により仮構された存在形態である
善悪の計らいがある心、価値判断を伴う心で、その判断結果に拘り、後あとまで引きずる。
これが、いわゆる煩悩をもたらす原因である。
このような場合、自己意識のマナスは染汚され、心は六道を輪廻することになる。
   つづく
3201



2363キメラ17号:2012/09/15(土) 09:48:56
オキシモーラン・或る人の手帳
 3月初め  A氏死亡
 同終わり  同妻B誕生
 7月    A・Bの第一子誕生
 9月    B死亡
??????    A・Bの第二子誕生
10月    A氏誕生
11月    ABの第四子誕生
????????   ABの第三子誕生
余白     ABの第五子誕生

「時間」などというものは無い、「今という瞬間しかない」、「全ての時間がこの瞬間に
ある」と書かれた本を読んだ後、なぜか手帳のカレンダーを開いた。「月」は、たまたま
その時、横にあったカレンダーの数字、あるいは戸籍上の月である。じっと見ていると、
月の順番の並びだが、どうしても年度の順番を意識して違和感を覚える。が、なぜか興味
が湧いてくる。常識に囚われなければ、こんな並びもあるのかもしれないと思ったりする。

※手帳は第五子のものである。「命日」「誕生日」をこれからやってくる該当月日の欄に
に記載したもの。



2364万理久利:2012/09/15(土) 15:37:41
「肥と筑 第二十二回」評の1 (コーヒーブレイク)
本の読み方も評の書き方も色々あって、頭からではなく中途からでも時にはいい。
などと書きますが、長岡氏のこれまでの造次顚沛-評を読んで今号のコーヒーブレイクを
思い出したからです。
小題は『心の相続と瞬間的変化』。どうやら大乗仏教の唯識について後藤家の当主英夫に
語らせています。上記長岡氏の評とブレイクタイムの内容を合わせ読むしかありません。
そして背後には今も「造次顚沛」が私の頭の中に張り付いています。

西洋哲学も(ギリシャ〜近代・現代)も東洋哲学も、なんと相対性理論も素粒子物理学も
宇宙物理学も、個々の「人」、宇宙、「天空」の宇宙を解き明かすもので、何となく共通
点、共通の構造・姿を現しているような気がします。造次顚沛の作品に出てくるα、β位
相について考えていて改めて思いました。
唯識でいう三性(さんしょう)からの解釈
  α位相→純化されると究極的に円成実性(えんじょうじつしょう)となる形態
  β位相→遍計所執性(へんげしょしゅうしょう)
説明を読むとそれぞれの区分け内容がかなり一致しています。
α位相;円球状、β位:円錐状、に対し、「円成実性」、「遍計所執性」という言葉もな
ぜか共通する風景(絵)だと感じました。
コーヒーブレイクの中で、父が語る[種子生現行、現行薫種子、三法展転因果同時]これ
も、深層にある記憶(意識)の塊は常に働きかけ、そして新たに生まれ、「色」をつけら
れた意識や経験もまた再び深層に保存され、かつそれは瞬時に起こる、この箇所も造次顚
沛でふれられていた風景と重なります。

こんな人の心、意識、世界(宇宙)構造を遙か古の人々が考えていたのかと驚きます。
科学の進歩、とりわけ20世紀に入ってから凄まじい物がありますが、行き着くところは
似た風景に納まる、そんな気がして、それもまた不思議なことです。

  「無いものが在る、奇蹟だ」とらえて生きていく
  「冥想(ヨーガ)」という修行を重ね無心となる
  「アーメン」とお祈りをして楽になる。
同列にはできない表現ですが、生き方は様々です。
前二者には共通点があるかもしれないと考えています。

今読んでいる本の中に、登山家メスナーに触れている箇所がありました。彼は冥想と過酷
な肉体訓練で、8000メートル以上の山々を酸素ボンベ無しで登頂することが出来た人で
す。結果、彼の意思とは関係なく、「体」自身が8000メートルに反応したのだとあります。
自分は自然の一部である、「自分を知りたい」の心から肉体を解き放ち8000メートルの場
所から(生き物にとっては死の場所)から生きて帰ることができた、これまた深い意味が
籠められてと思いました。

と、くるくる、ごちゃ混ぜの思考に入りこんでいるところに、後藤家の娘、清香の
「ねえ、高嗣。今日もまた、お二人さんが仲良くやってるよ」
から始まる雑談で日常にもどることができました。
この清香という登場人物にはいつも助けられています。著者もおそらく不案内な読者を想
定して、易しく説明する、あるいは切りかえのために置いたのでしょう。
????????つづく
3202



2365長岡 曉生:2012/09/15(土) 15:58:45
造次顚沛:評の3
◆造次顚沛の続き
★時間と梵語samaya
梵語では、時間のことをkaalaまたはsamayaで表わす。
ここでは、今の問題に関わるsamayaに注目し、唯識的に解釈してみよう。
samayaの意味には
  時間一般
  指定された又は適当な時
  結合
  共に来ること
  会合の場所
などの意味を含んでいる。
つまり全体として[指定された適当な時に会合の場所に集まって来る]という意味を持つ。
それでは、会合の場所とはどこで、一体何が集まって来るのか。会合の場所とは、因となる
アーラヤ識から生じた自己意識マナスの周辺であり、集まって来るのは、自己意識マナスに
関わる縁、つまり種々の環境条件である。これらが実って初めて、人が眼前に見る諸現象が
起こってくる。

★倶生(梵語sahaja)・五秘密・煩悩即菩提
このsamayaから想い出されるのが、上座部でいう倶生(sahaja)の概念である。
sahajaとは、瞬間ごとに、相伴って同時に生まれたという意味である。
これを唯識的に見れば、瞬間ごとにアーラヤ識から生じる現行、即ち自己意識マナスおよび
第六意識と前五識から成る想念を指している。通常、これらの想念は善悪の計らいがあり、
価値判断を伴うため、マナスを染汚し、これが煩悩の元となる。
密教では、このマナスに伴って生じ煩悩の元となる倶生を、欲・接触・愛着・慢心で代表さ
せ、中央に座す金剛手菩薩とこれを取り巻く欲・触(そく)・愛・慢の四菩薩として示す。
これが、五秘密曼荼羅であり、煩悩即菩提の深秘を表しているという。
ここで、金剛手菩薩は、金剛薩埵(さった)とも呼ばれ一切衆生の菩提心の本体を表わすが
この金剛手菩薩を唯識的にみれば、染汚されない自己意識マナスの象徴である。
最後に、この五秘密の五体の菩薩を、作者の説くα位相とβ位相に対応させて考えれば
  金剛手菩薩は、α位相の象徴
  欲・触(そく)・愛・慢の四菩薩は、浄化されたβ位相の象徴
と見ることが出来よう。
つまり、β位相が浄化されたとき、五体の菩薩が総体として煩悩即菩提を表わすのである。

以上、作品の意図とは遠く離れた結果になりましたが、私なりの見方を述べました。
   完
3201



2366赤松次郎:2012/09/16(日) 09:27:39
造次顚沛を読んで
最近どうも頤(あご)が痛いと思っていたところ、さてはと思われるその原因の記述に行き
当たったのである。神野氏担当の表題である「造次顚沛」の「皆さんにおかれては、頤(お
とがい)を解くことになるが」という前書きにあったように、大笑いの結果なのだ・・・・
ハハハ。実はこの「造次顚沛」の意味を噛みしめると、笑いどころか塗炭の苦しみを味わう
ことになるのだ。

ずっと前に古東哲明著の「〈在る〉ことの不思議」というハイデッガーの「存在と時間」に
関する本を神野氏からいただいて数回読んだことがあった。最近なにか兆しを感じたのかた
またまもう一度寝床で読み始めたばかりであった。「存在と時間」も解説書なしには理解出
来ない代物だが、とにかく古東氏の本も難しく、行きつ戻りつ四苦八苦しながら読み進む状
態である。まず「夢と現(うつつ)」の「現(うつつ)」の解釈から始められ、古典や文献
や心理などから解き明かされているが、現実という単純な意味だけではないのだ。確かに
「夢と現(うつつ)」という用法では「夢」と「現実」という対比になっているが、

 ◆現を抜かす:ある事に夢中になり、心を奪われる。「競馬競輪に―・す」
 ◆うつつごころ【現心】:夢見るような気持ち。うつろな心。

などからみると、ある意味で「意識の正常に覚醒した状態」とは言えないともとれる。
さてここでこの「現(うつつ)」は神野氏の記述にある「存在」と「存在者」の関係に拘
わってくるのだ。即ち「存在者」は己の実存感を得ることはない。それは己が何かに「現
(うつつ)を抜かして」自分の存在を意識しないでいる時こそ「存在」そのものであって、
観察する己はもはや第三者的な「存在者」にすぎないのだ、ということだろう。故に人は永
遠に己の存在を意識のもとに確認することは出来ない。・・・そんなことを古東氏の本には
書いてあるし、また、ベルグソンは「時間と存在」を論じ、「およそものごとの存在とは動
きであり、普段にあらたまる唯一一回的な現象である。」といっている。

神野氏は自ら作った文章を例にα位相、β位相の分類をしてあるが、私が漠然とした物しか
掴めなかった要素についてじつにわかりやすく、ありがたかった。実際本を読みながら理解
出来る事柄は実に少ない。だからもう一度読んで要約を自分なりに作れば、かなり作者が言
わんとするところが見えてくることは確かだ。だから本の感想を書くということは、そのこ
とを知らず知らずのうちに行っていることで、私の理解力を育てる上で非常に有益である。

著者は大学を卒業して一流大手の広告会社に内定したが、それを断って好きなことの出来る
小さな会社に入社したという。おかげで何度も倒産の憂き目にあい、その数・十指に余り、
思うにわが人生は「働く」ではなくて「遊ぶ」であったとある。
作者は勤め先を転々とし、方や私は住まいを転々とした。これは生き方の傾向を同じと見な
すかは単純には決められないが、やはり今まさに私もM嬢から究極の「遊び人」というレッ
テルを頂戴している。神野氏も私も与えられた社会的役割にたいして、実に真面目に生きて
きたと思うのだが・・・。
M嬢のいう「遊び人」とはどういうことを言うのであろうか。私なりに分析すると、一つは
生きるための仕事をしなければならない。もう一つはそれと違う好きなこと、例えば美術、
文芸、音楽、建築、演劇などの芸術や趣味活動があって、どちらも疎かにしないで二つのこ
とを同時に、しかも倦まずたゆまず持続的にしてきたということだろうか。
呑み打つ買うの「遊び人」ではなく、二足の草鞋を履いた真面目な「遊び人」の人生であっ
たと言えよう。私はこれからもその二足とも棺桶に入るまで脱ぐことはないだろうと思って
いる。「遊び」万歳!!である。



2367万理久利:2012/09/16(日) 18:23:35
初体験
初めて携帯の写真をPCに取り込みました。
画像は庭。
夕方頃から庭の白粉花がそわそわと化粧を始め、今では眩しいほどの出で立ちです。
夜のお遊びなのでしょうか。朝帰りの白粉花はしなだれています。昼は寝ています。

なぜ、なぜ、だらけでしたが、説明書を読みながら大いに遊びました。
撮影者は少し疲れてしなだれています。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002487M.jpg



2368万理久利:2012/09/18(火) 11:21:37
「肥と筑 第二十二回」評の2 コーヒーブレイク(唯識)
評の1を入れた後、著者の「造次顚沛」最後の評3が入りました。その内容は作品中にあ
る「コーヒーブレイク」の延長だという受け止め方を評者はしています。

長い間、曼荼羅、カルマ、冥想、煩悩、菩薩という言葉を聞くだけで、なぜかお線香の匂
いが漂ってくる、胡散臭い、そんな極めて単純で愚鈍な反応しかしてこなかった評者です
が、少し真面目に理解したいと言う気になっています。著者は作品の中で様々なキャラク
ターの登場人物を使い、こんな読者にも少しでも判りやすくと、彼等らに色々な形で語ら
せています。

作品中に「いま眼前にある状況において、いかに考え、いかに語り、いかに行動するか…
その前提として、瞬間・瞬間で変化し相続する心が、いかなる構造を持つかという探求が
必要になった」
とあります。その探求が評者には実に論理的なものにも思えました。図にしたのが曼荼羅。
最先端の宇宙物理学者が描く宇宙の姿や、数学者の描く数字、数式の姿と似通っているの
だともふと思いました。

「金剛手菩薩は、α位相の象徴
欲・触(そく)・愛・慢の四菩薩は、浄化されたβ位相の象徴
β位相が浄化されたとき、五体の菩薩が総体として煩悩即菩提を表わす」(著者3201評3)

『煩悩即菩提』この言葉にはどうも違和感がありました。煩悩を無くしたものが菩提では
ないか、煩悩=菩提はおかしい、という単純発想です。生きてるから煩悩がある、生きて
いるから悟りを求める、それが菩提へと繋がる、菩薩があって、煩悩の「人」に影響を与
えていく、うまく表現できませんが別なものであって、かつ背中合わせ、交流している関
係なのでしょうか。
泥に根を張り、緑の葉っぱが浮かぶ水面からすくっと伸びて咲く蓮の花、そんな絵になる
のでしょう。

難しい言葉、概念を読者に伝えるのは大変なことだと思います。著者はそれを承知でコツ
コツと少しでも判りやすく書くように工夫をしてきたのだと感じます。
古の伝道者たちも、衆生に教えを説くのはさぞや大変だったかと思います。
「コーヒーブレイク」の箇所の評が長くなりました。
??????????本題につづく
3202



2369万理久利:2012/09/19(水) 18:25:33
「肥と筑 第二十二回」評の3−博多
 今回は博多と櫛田宮(神埼)の話。徐福が運んだ海人族の活躍を通奏低音に、佐賀、福岡
から瀬戸内海を結んで近畿までの繋がりをその地名や歴史上の人物の名前を「漢字」もから
めて、もちろん中国の歴史もからめて紐解いています。現在放送中のNHK大河「平清盛」を
観ているときにこの作品をつい思い出したり、またその逆もあります。瀬戸内海、そして港
を制した清盛には海人族の足跡、影響が色濃くちらつきます。
 何万ピースものジグソーパズルを仕上げていくような、時空をこえて、隠された、見逃し
ていた、繋がりを探し出すゲームをしているような、そんな気分になります。それも史実そ
の他に裏付けられたゲーム・紐解きなのです。

【博多】
作品の前半は「皇室と海人族」の題で始まります。筆者は博多地名の由来をたどります。
  父)大海人皇子→大海:乳母が海人族出身だったため命名
    そしてその二人の子、
  姉)大伯(オオク)皇女→瀬戸大伯の海を筑紫へと向かう船上で生まれたため命名
??????????????大伯の由来は中国呉太伯。(大伯と太伯は同意義と著者は立証)
  弟)大津皇子→大津:九州、那大津(博多港)で生まれたため命名
これだけで海人族の匂いがぷんぷんしてきます。港を重視する呉太伯が港につながる一方、
大伯が逆転して伯大、ここまでくればオオクから音読みでハクタ、ハカタ、となります。
さらに著者は大和言葉で大型船用の港を表す「大津」に注目します。
博多の名が初めて登場する続日本記では「博多大津」、なるほど「博多(伯大)大津」は
非常に大きい港であったことを意味したのだと気づかされました。漢語と和語のダブル。
読みハクタ、ハカタ、漢字も伯太、伯大、の地名が海(川)にまつわる地名にあることも
丹念に拾い出しています。恐るべし。

こんな紐解きはなかなかできません。難関のジグソーパズルをはめていく、そんな楽しさ
わくわく感があります。
??????【櫛田宮】につづく



2370キメラ17号:2012/09/20(木) 10:55:40
オキシモーラン−詭弁家−
「詭弁家」と書くと、悪(わる)のイメージだが、それなりの技をもった人のようだ。しかし彼等の討論はもちろん、通常の文章(会話)においても、勝ち負けや見栄に拘り、例え無意識でも結果浅薄で内容の無い討論(文章)となりがちだ。相手を打ち負かす、自分の主張を通す、これのみに集中し、相手の言うこと、考えを(結果賛成せずとも)理解しようとしないから技に走るのだろう。これは決して他人ごとではなく、私事として話したり文章を書く時、そして考える際にもどこか姿勢を正さなければならないと思う今日この頃である。
自分も知らず知らずのうちにやっていないか・・・・「技」を書き上げてみた。

1.二項対立ではなく、複数の事例や仮説が存在するような場合などに不適切な相反する論理を使用し、背理法
 の欠点をついて誤った証明を行う。
2.ある命題を持ち出し、その命題に適合する事例だけを集め示すことで、命題が真であるかのように装う。
3.言葉尻をつく:言語表現の欠点をつく
4.言い逃れ  :命題に対する真偽の検証に対して、別の論理を持ち出す。
5.話をそらす :解答に窮すると、別の事例や仮説を持ち出すことで論点をすりかえようとする。
6.曲解する
7.揚げ足取り :相手の言葉尻を捕えて、議論の本質から離れた批難、いいわけをすることで形勢不利な議論
        からの逃亡を図る。「逃亡」の他に「ひらきなおり」もある。

姿勢を正すとは
ゾーエーマインドを心がけることかもしれない。
相手を理解する技、相手に判りやすく説明する技、説得する技、そして論理的な考え方をする技であればいいのだが、ややもすると投げ技・固め技・突き技・蹴り技・寝技、といった競技の技、それも「技あり!」とはいかず、観るに堪えない反則技もいいところだ。
遍計所執性(へんげしょしゅうしょう)を薄めていけば、そんな技は思い浮かばないはずである。



2371万理久利:2012/09/20(木) 13:20:47
「肥と筑 第二十二回」評の4(完)−櫛田宮
櫛田宮の風景は、「NHK平清盛の最後にほんの少しでてきますよ」との同人からの情報で
初めて目にしました。ではそのときの景色を思い浮かべながら…。

【櫛田宮】
 神埼、櫛田宮で行われる祇園祭、なんでここで京都八坂神社の祇園祭と同じ名前の祭り
が行われるのか、そもそも祇園精舎の仏教と神社がなぜ組み合わさるのか、そんなところ
から筆者は読み手に興味を引き寄せます。
 そもそも櫛田宮は八坂神社から派遣された人物がいたから、祇園祭が取り入れられるの
は当然のなりゆきだったようです。その八坂神社と比叡山延暦寺の間に出てくるのが日吉
大社、延暦寺に土地を譲り延暦寺から守護神ともされた日吉大社が、八坂神社と本来同じ
もの(牛頭の位置で検証)で、八坂神社→櫛田宮→神仏習合→祇園祭り、の流れに納得が
いってしまいます。
 八坂神社の祭神スサノヲ牛頭天王と徐福船団の関係、ここでまた海人族です。櫛田宮の
祭神もスサノヲです。牛頭です。最後に、牛頭天王の蘇民将来伝説、その足跡を佐賀にみ
つけています。
 日吉大社近くの園城寺(天台宗)、その名にもふれています。どうやら漢字の意味では
なく別読み「ソノキ」からたぐって、「徐の来」そう、徐福率いる海人族が来たという意
味ではないかといいます。肥前も滋賀も海人族渡来の跡が色濃い。なんだかまた納得。
知らないこと、言葉ばかりでしたが、読んでいると史実、或いは裏打ちされた推論がひと
つの流れとなって頭に入ってきます。

<おわりに>
数万ピースのジグソーパズルをはめていくには、ピースがあること、その形、色を知って
いること、そしてそれを繋げる「何か」を見つけ出すことが必要なのでしょう。ジグソー
パズルを組み立てていくうちに、模様・形・景色がでてくる、それがまたヒントになりま
す。そして最後に完成した風景が何かを物語るに違いありません。そこから今を生きる、
未来を生きていく日本人(人類)にたくさんのヒントを与えてくれるのかもしれません。
著者はジグソーパズルを丹念にはめ込んでいる、そんな気がしました。
櫛田宮の宮司と著者が会うと、どんな話しが展開するのか…。これまた想像が膨らみます。
パズルが数枚はまりそうです。
3202



2372長岡 曉生:2012/09/20(木) 13:56:50
万理さんの評1へのお答え
★長岡の造次顚沛評を読んで今号のコーヒーブレイクを想い出した
やはり、そうですか。神野さんの造次顚沛と私のコーヒーブレイク中の記述は、心の瞬間的
転変で通底していると思います。また、それを意識して書いたのが、コーヒーブレイク中の
説明でした。

★唯識の三性とα位相・β位相の対応
唯識の三性について少し補足しておきます。
三性の内、円成実性(えんじょうじつしょう)はα位相に
     遍計所執性(へんげしょしゅうしょう)はβ位相に
おおよそ対応する説明とみても良いでしょう。
それでは、残った依他起性(えたきしょう)については、どう考えるべきでしょうか。
今号の前書き「造次顚沛」の神野さんの文章中に「森羅万象が、一瞬ごとに出会っていると
いうことは、またもう一つの驚きである」とあります。
この「驚くべき一瞬ごとの出会い」を、心の相続・生起の構造として説くのが、依他起性で
あり、これをより詳しく述べたのが「種子生現行、現行薫種子、三法転伝因果同時」です。

★登山家メスナーの瞑想と過酷な肉体訓練
その本を読んでいないのですが、瞑想部分は普通のイメージトレイニングではなく、無私・
無我状態を瞑想したというなのでしょうか。
3202



2373碇 民治:2012/09/20(木) 14:45:12
造次顚沛
『α32号』の創刊の頃万華鏡に投稿(3月2日)を読みました。ある女性が『MB会』で添付した珍しい聴牌をされたそうですが、相手の3人の方が3ピンを放銃(ほうちゃん)したそうです。
α32号の前書きの解説によれば和了された方は里仁を持った人又は咄嗟に戦果を抱いた人と思いました。
小生無教養ですが、四字熟語に適用するでしょうか?
「造次顚沛(ぞうじ・てんぱい)」は、『論語─里仁』「君子無二終レ之間違一レ仁、造次必於レ是、顚沛必於レ是(君子はとっさの場合やつまずいて倒れる場合でも仁から離れない)」に由来し、とっさの場合やつまずき倒れるとき。転じて僅かの時間のたとえ。つかのま。一瞬のことである。四字熟語素の「造次」も同じく、にわかの時、わずかの間。「顚沛」は、つまずき倒れること。転じてとっさの場合、つかのま、と変わらない。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002493M.jpg

2374万理久利:2012/09/20(木) 17:06:04
登山家メスナーの瞑想と過酷な肉体訓練
> No.2492[元記事へ]
長岡 曉生さんへのお返事です。

再度本を読み返してみました。登る動機、登っている時、山頂に着いた彼の心境描写を読む
限り、無私、無我の境地で、イメージトレーニングを行った、そんな感想をいだきました。
3202

2375マリアンタ:2012/09/20(木) 17:59:58
麻雀における造次顚沛
> No.2493[元記事へ]
碇 民治さんへのお返事です。

小生、麻雀はまったくわからない。聴牌も放銃も和了もなんのことだかわかりません。
しかし、勝敗を決めるのは一瞬のことであり、それは過ぎ去った直前、及びその流れすぎた勝負の様子からのかけひきと、かけひきを越えた何かの力がその瞬間に働くのかもしれないと考えています。
何かの力が「仁」かどうか判りませんが、かけひき以外の何かの力が舞い降りた、そんな感じです。瞬間に起きるいろんなこと、その積み重ねが生きた時間で、瞬間の重さを造次顚沛はいっているのかなあ、などと考えています。聴牌も顚沛も「テンパイ」なにか共通点でもあるのかもしれません。こんな私は無教養を自認しています。参考にならないとは思いますが、それなりに。
※八百長・超高度テクニック麻雀はここでは論外です。



2376長岡 曉生:2012/09/20(木) 20:12:36
万理さんの評2へのお答え
★曼荼羅、カルマ、冥想、煩悩、、菩薩という言葉が、胡散臭い
確かに、一般的にはそう受け取られているのでしょうね。
しかし佛教は、時間・空間において他とは比較にならない広がりを持つ修行体系です。
知識として見れば、唯識や密教はヨーガという基礎の上に立つ心理学の宝庫ですし
修行法としてみれば、禅宗や浄土系の宗派は、また別の方法として受け継がれています。
唯識・密教・禅宗で得られた知見は、現代科学で得られた知識とも矛盾しないものです。

佛教が現代人に受け入れられるためには、各宗派とも自らの修行法の長所をもっと生かし
現代人に通ずる布教を行うべきなのです。

★『煩悩即菩提』という言葉にはどうも違和感がある
[煩悩を無くしたものが菩提ではないか、煩悩=菩提はおかしい]という鋭い指摘です。
万理さんが、このことを実感し難いのであれば、例えば神野さんの次の典型的文章を、想い
出してみてください。
α第29号「冥界から覗く人の像をした美しい青い地球」より
 ・第一話 あたりまえ
 私は知った。あたりまえが凄いことを。よく生きるというより、生きていること自体が
 不思議な現象なのだ。
 ・第三話 缶しるこ
 缶しるこが飲めなかったら飲めなかったでいいではないか。がっかりしたかもしれないが
 そのがっかりを生きよう。がっかりでも勿体なくも生なんだよ。

神野さんのこれらの文章が、煩悩即菩提そのものを示しているとまでは言いません。
しかし、少なくともその入り口に立っているということは、何となく感じませんか。

この状態を、先に私が書いた[造次顚沛:評の1]中に書いた言葉を用いて説明すると
存在者たる自證分が、存在たる相分を、対象として見ている状態といえるでしょう。
この状態を一歩突き抜けて、自證分が自己内部のこととして見られるようになれば!!!
という問題だと思ってください。
言葉での説明は、これまで。

万理さんの場合、あとは禅宗の正師について只管打坐あるのみ。
3202



2377長岡 曉生:2012/09/20(木) 20:45:40
万理さんの評3へのお答え
★ハクタ、ハカタ、大津
この問題は、ハクタ、ハカタ、大津という地名が、博多から瀬戸内という海人族が活躍した
領域に偏って分布していることに気づいて調べはじめました。
そのうちに、博多という表示が、訓読みには馴染まない名前であることに気づき
さらには、海人族に深い関わりを持つ大海人皇子(天武天皇)・大伯皇女・大津皇子という
皇族三名に関係していることに気づいて一度に解けました。

3202



2378同人α総務:2012/09/21(金) 10:31:26
お知らせ
本日21日より「家族の風景 第一回」 古賀由子著、の評開始です。
入会時からスタートした連載ものが終わり、新たなシリーズです。

リンク先、著者「ポートレートとコメント集」にもお立ち寄りください。
家族の風景から飛び出した小学生のようにもみえます。

評は9月29日までです。
※投稿文末尾に“3203”をお願いします。



2379同人α総務:2012/09/21(金) 11:40:02
伝言板アップのお知らせ
「歩くハイマー会 2012年第3回イベントのご案内」を
上記リンク先「伝言板」に掲載しました。

2380長岡 曉生:2012/09/21(金) 19:33:19
万理さんの評4へのお答え
★櫛田宮の宮司と著者が会うと、どんな話しが展開するのか
はい。実は、10月末に佐高13回卒業50周年記念同窓会出席のため、佐賀に帰ります。
このスケジュールが固まり次第、櫛田宮への訪問参拝をお願いし、その際には色々と教えて
戴きたいと思っています。

例えば、吉野ヶ里遺跡中の日吉宮や、吉野ヶ里町の或る天台宗のお寺が、元もと櫛田宮とは
一体ではなかったか等についても、お聞きしたいと思っています。

このお寺は、櫛田宮と縁の深い天台宗に属し、檀家を持たない祈祷寺であり、また戦後まで
非常に広い山林を寺領として所有していました。
これら三点は、このお寺が嘗て櫛田宮の神宮寺だったことを暗示してように思われます。
3202



2381赤松次郎:2012/09/22(土) 10:57:52
「肥と筑」第二十二回を読んで
呉太白がでてきたからちょっと調べ見た。呉と越の覇権争いの故事により、臥薪嘗胆や呉越
同舟などの有名な言葉が出来たという。普段何げなく使っているが、結構わが国の古代史の
なかで関係が深いことが判った。
そしていままで「肥と筑」をよませてもらって、郷里のこと親族のルーツなどに関しても考
える機会を得たと思う。例えば今回ご司馬遷の「史記」や曾先之の「十八史略」に載ってい
る呉太白や金文などの言葉から、お茶の水の聖橋の袂にある湯島聖堂の古文や甲骨文字など
の講座があったのを思い出した。今思うと少し努力して講座を聴いてみればよかったと反省
している。
ちなみにその時の日記帳を広げてみると

2007/7/16
「神田明神・湯島聖堂散歩」(「肥と筑」の感想によせて)

◆AM6:00起床。細君と蔵前橋通りを下り、神田明神の階段を上り裏門から表門に抜ける。
??湯島聖堂を回ってサッカーミュージアムの脇をすり抜け帰る。
??湯島聖堂では漢詩・十八史略・易教・甲骨金文字・論語素読などの講座が開かれているの
??で、時間が出来れば講義を受けたいと思う。

◆どうも記述の仕方が悪く誤解を招いたようですので訂正します。十四代までさかのぼれる
??と母が言っていたのはともかく、わが古賀家が江戸時代の大学者古賀精里の縁者という風
??に受け取れる書き方、一般論として「古賀という姓」と書くべき所「古賀家」と書いてし
??まったのがいけなかったようです。同じ名字ですからまんざら縁の無いわけではないで
??しょうが、訂正とお詫びいたします。ちなみに古賀精里の孫である古賀謹一郎をWikipedia
??で調べると本姓は劉(漢の高祖劉邦の末裔という)、帰化人ということになります。

◆確かに長岡さんが示唆されたように嬉野市塩田町にも丹生神社がありました。私も実は戦
??後暫く塩田に住んだことがありました。父が復員して来て初めて鋳物工場を始めた土地で
??す。いま思うと漫然と父がこの土地を選んだ訳ではなさそうです。一つはその神社がある
??ように鋳造に関するなにかの目に見えない因縁があったかも知れません。
??もう一つはこの塩田は有明海沿岸・朝鮮・中国などの間の物資の集散の地になっていたも
??ので、私の父は十九歳ころまで海運業として二本マストの帆船で二週間掛けて釜山まで往
??き来したもので、塩田はその船の港だったのです。そのころまではこの町も旧長崎街道に
??あったので白い漆喰壁と銀色のいぶし瓦の大店が並んでいました。

◆丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)をまつる神社は全国にあり、その数約170カ所に
??もおよびます。それは朱砂(水銀)を採掘する一族が祀る神であると考えられています。
??古代における水銀の用途は、朱(弁柄)、赤土(丹土)と共に朱砂が顔料として用いられ
??ていた他、アマルガムメッキ用に水銀が用いられていた。特に奈良東大寺の虞舎那仏像
(大仏)の建造の際には、熟銅73万7560斤とともに、メッキ用に金1万436両、水銀5万8620
??両、さらに水銀気化用に木炭1万6656斛が調達されているとのこと。私はこれらのことか
??ら、やはり長岡さんのいうとおり日本の有史前後にこの技術を持ち込んだのは帰化人では
??ないかという思いました。

以上、読後の感想というより、独語の一人遊びでした。



2382万理久利:2012/09/22(土) 15:02:08
赤松氏の[肥と筑 22回]評について
 こんな形の評(感想)の書き方もあるのだなあと思いました。
作中の「呉太白」から、佐賀、自分の生まれに思いをはせたようです。
過去に自分が書いた評の引用は面白い。二十二回を読んで思い出したのでしょう。

 2007年は私はαにいませんでしたから、この評も掲示板(当時は[言の輪])から消え
てしまっていて読むことはできませんでした。記憶力が人一倍と思われる「肥と筑」の著
者は、当時の評をくっきりと覚えているかもしれませんが、初めて目にする読者にとって
は、作品を他人の評を見ながらま評自体を楽しみとともに、また作品を味い直すわけです
から、引用の文章を興味深く拝読しました。
 そう言えば「肥と筑」の著者が、赤松氏は漢の高祖の末裔だ、と言っていた記憶があり
ます。それには理由があるに違いありません。
連綿と続く人類の生の営み、過去の人々の築いてきたものの上に今の自分がいる、そして
その繋がり、広がり、未来へのヒントを書いているような気がする「肥と筑」です。今回
の作品を読んで、赤松さんは何かに触発されたのでしょう。

 同人α作品集の付録で「評論集」が作られましたが遡れる限界でもある22号(2010年)
からとなっています。たまに開いて読んでみますが、迫力満点、楽しむと同時に評を入れ
るための参考にもなります。
 評論集に載せられなかった、消えてしまったものは勿論ですが、こうして過去のものを
ここ、[掲示板]上で目にすると、それはそれでまた過去の文章が新たな評になって現れ
てきたようにも思えます。



2383長岡 曉生:2012/09/23(日) 01:59:58
古賀姓について
丹羽基二著「姓氏」(秋田書店)で、この件について再度調べて見ました。
これによると、北九州の古賀姓には、肥前の狛(こま)姓古賀族と漢の高祖の末と言われる
劉姓古賀氏の二つの流れがあるそうです。前者は、有名な幕末の需官古賀精里がでた家系で、
後者は、初め甲斐に住み後に筑後三瀦(みつま)郡古賀村に移って古賀を称したそうです。

別の伝承では、古賀精里は劉姓古賀氏の出であるとし、一見「姓氏」の記述と矛盾する謎が
生じますが、狛(こま)姓と劉姓とは、いずれも越族の出で同根であることに留意すれば、
この謎は解けます。

この狛(こま)という読みは、白狄の別れの庫莫奚(こばくけい)から来ていますが、その
庫莫奚は、宇文部から出ています。その宇文部が越族出身であることは、肥と筑で今まで繰
り返し述べてきたところです。

さらに、筑後三瀦(みつま)郡は、筑後川下流左岸の福岡県大川市と久留米市の一部に当り
ますが、同郡にはスナノヲの娘の三女神を祀る海人族の神社である宗像神社が多数分布して
います。またその対岸佐賀県側には、古賀姓や古賀の付く地名が数多く分布しています。



2384マリアンタ:2012/09/24(月) 16:44:09
電話
何日かぶりである人から電話。仕事の話、今読んでる本の話、実物を見てきというフェル
メール「真珠の耳飾りの少女」の話、原発の話、尖閣の話、ほぼ聞き役に徹する。
最後にα位相とβ位相の話になった。さほど説明していないのにズバリと違いを言った。
ズバリ辛辣な言葉で忠告もしてくる。くそっと一瞬思いながらも当たっているいるだけに
有り難いと思う。わかっていてもなかなか正せないのが人間だ。この人からズパリ言われ
ると何か自分の中のスイッチが入る。

近くに居るのにめったに会わないし、会話もない。それなのに近くに感じる人だ。
お互い学生時代のあだなで呼びかける。電話だから、見せる、話せることもあるのかもし
れない。そんな人間、そして関係を大切にしていきたいと思った。
そう思える人が、長い人生を送った中で皆にも多分居るのだろう。



2385同人α総務:2012/09/25(火) 09:57:03
「α通信」創刊のお知らせ
同人α総務

パソコンをお持ちで無い方、あってもめったに開かない方に、掲示板投稿内容を中心に紙面で読んでいただければと、この度α通信を発行することになりました。他に、掲示板ではなかなか掲載されない情報を拾っていく予定です。リクエスト等がありましたら、お気軽にご連絡ください。(創刊号あいさつより)
第1号がもうすぐお手元に届くはずです。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002508.png



2386赤松次郎:2012/09/25(火) 14:20:51
「語り」と「ことば」
「語り」と「ことば」・ハイデガー「存在と時間」

「語り」と「ことば」の両者の関係は、「語り」が外に向かって発言されたとき、「こと
ば」になる。このとき「語り」は共同存在として属しているところの世界・内・存在の物分
かりを「意義をあたえながら」分かつことである。聴く人は承諾したり、勧告したり、拒絶
したり、警告したりしながら、言葉を受け取り、話合う。

こうして語りは世界・内・存在の開示性を世界・内・存在を構成する。伝達は共同存在とし
ての了解力を「分かつ」ことになる。しかし語りは、ことばの表現だけに限定されない。音
の抑揚、転調、話のテンポ、「話っぷり」のあらわれである。したがって語りの表現は、詩
的(演技的)な要素も要求され、全体的なパフォーマンスとして存在する。

これらが了解に達するには、それを語ることと並んで、「聞くこと」がある。語ることと聞
くことは、了解にとっては一つのセットである。語ることと同じく、聞くことによっても構
成される。またその中には「黙ること」も同じ意味を持っている。逆に、長々としゃべるこ
とは了解の保証にはならない。「沈黙は金なり」という言葉もあります。このことは、沈黙
の方が意味が大きいことを意味する。

しかしここでいう語りは単なる「おしゃべり」とはちがう。おしゃべりは「根無し草」とい
う性格を持っている。おしゃべりは相手が開示したことを了解することとは限らない。それ
を覆ってしまう。受け売り、自慢、吹きまくりといったおしゃべりは、根無し草の方へ間断
なく流れてゆく。
?????? 荒木 清著「この一冊で哲学の名著を読む」のなかの解説より



2387水彩画愛好家:2012/09/26(水) 10:51:19
芝山古墳の埴輪(リンク集「街角スケッチ」)
9/19掲載の作品です。女性の埴輪がなかなか出ないなと思っていたらいよいよ登場しました。
作者が書いているように垂れ目です。大きめの鼻とおちょぼ口で遠くの空を眺め、家を離れて
いる家族に呼びかけているような、祈っているような、そんな印象があります。

服装は前作の戦闘服?の男子と異なりゆったりとしています。上着の中国風のボタン(飾り?)
もなにげ無く描かれています。動きやすい結構機能的な衣装を想像させます。尖った背の高い
帽子は異国情緒があります。横の壺は「台所」を守る女性の象徴でしょうか。何の上に立って
いるのか気になりました。
垂れ目の埴輪は丸みを帯びていて優しさと包容力が感じられます。実物を見て受ける印象では
味わえない別のものを作品化することで味わえるような気がしました。

作者は毎回作品について説明(解説)をほとんどしません。その代わりその土地の歴史や雰囲
気をさらりと添えています。それがまた絵を観賞するのに一味付け加えてくれています。
初めての作品観賞に作者自らの長々とした作品説明は不要だと思います。作者に代わり、絵そ
のものが語ってくれるはずです。

埴輪シリーズ作品のどの埴輪も、私にその沈黙の中で何か語りかけてくれたようです。



2388マリアンタ:2012/09/28(金) 12:11:10
自由民主党の新総裁
この結果を見て、はぎしりをし、机を叩く人がいるのだろう。
「オツムが弱い」と揶揄しまくった人もいた。解散選挙後、もし内閣総理大臣になったら、
髪の毛をかきむしって、「ああこれで日本も終わりだ」と雄叫びをあげるのだろうか。
「美しい日本」どころではないのだろう。

候補者はみなきれい事を巧みに話すことに終始しているようにも、酔っているようにも見
えた。他方、テレビに出てくる評論家も、インタビューに答える市民も、文句ばかり言っ
ている。では誰に、どんな人にやってもらいたいか、或いはどんな政治の在り方がいいの
か、どうしたら理想に近づけるのか、理想の姿とはどんなものかを殆ど語っていないよう
な気がする。結果は国民の意思と離れているというが、総裁を選んだ議員も国民によるの
選挙で選ばれた。では「選んだ国民がバカだ」、「選挙制度が悪い」とでも言うのだろう
か。政治家も文句ばかりの国民も、どこか似た風景に思えた。

総裁選どころではなく、震災で家族をそして生活を奪われ、雄叫びを上げる間もなく毎日
を必死で生きて居る人もいる。
そして人々が立っているこの青い地球は長い歴史(時間)をしょって46億年もの間、宇
宙の中で小さな揺れを繰りかえしながら黙々と回り続けている。

巧言令色、鮮なし仁(論語)
罵詈雑言、鮮なし仁(造語)



2389赤松次郎:2012/09/29(土) 09:18:58
家族の風景 第一回を読んで
この物語は始まったばかりで作者がどこへ連れて行ってくれるか今のところ判らない。しか
し複数の家族を扱うという難しいテーマに挑戦しているようだが、迷路にはまることもなく
なかなかうまい描写で纏まっていて、第一回の出だしとしては一気に読ませるものになって
いる。作者の意図や物語の行方の判らない今は内容についての評論はまだ書けないので、こ
こで小説のスタイルについて一般的なことをちょっと考察してみようと思った。

「家族の風景」に登場する人物の人称は、肇とか則子、誠などといった名前を持っていまか
ら三人称で書かれている。
では人称とは何かというと、話し手および聞き手という役割とそれ以外を区別する文法規範
と物の本に書いてある。話し手という役割を一人称、聞き手という役割を二人称、それ以外
を三人称という。
では人称とはどのような物を指すのだろうか。
 一人称とは「私」「僕」「俺」
 二人称とは「あなた」「君」
 三人称とは「彼」「彼女」「あいつ」「こいつ」「やつ」「彼奴」「彼等」「彼女たち」
??????????????及び名前をあたえられた人物

ではどのような人称で書かれる小説があるか。
夏目漱石の「吾輩は猫である」は「吾輩」という一人称
倉橋由美子の「暗い旅」という小説は「あなた」という二人称で主人公を書いている
一人称の小説は私小説などの傾向が強く、二人称の物は少なく、その他に三人称の小説が大
半を占めるようである。

創作資料室というホームページによると
一人称の視点
 一人称の場合、自動的に語り手の視点となり、語り手の見聞きしたこと・思ったこと ・
 感じたことのみが書けるし、物語は「語り手」というフィルタを通して読者に伝わ ので
 ある。しかし語り手の主観が入るので、語り手の見間違いや勘違い・思い込みなども、事
 実として読者に伝わることになる。

二人称の視点
 二人称の場合、心理描写はいっさい無く、語り手が語ったことのみを書ける。すべてが、
「語り手の語り」というフィルタを通して読者に伝わる。

三人称の視点
 三人称の視点では、登場人物の主観をまったく入れずに、描写する。「彼がこの物語の主
 役である」というように、描写の語り口に作者の主観を入れる場合もある。

カエサルの元老院への報告を元とした『ガリア戦記』は、作者たる本人をも「カエサルは」
という三人称で書かれている。これは客観的な立場で見聞きしたことを強調するためか、微
妙な情勢のなかでカエサルが自己顕示欲の強い人物として視られないように、或いは市民の
羨望や人気をあおり立てて政治的に敵を作ることを懸念するなど、いろいろの意味が含まれ
ていると言われている。

このように物語を書く場合の作者の視点が大いに作品の傾向を決める大事な要素となるであ
ろう。いま「家族の風景」を読んで一気に読み終えるほどの語りが進むのはいいけれど、そ
の緊張感の持続に疲れることを感じたのは私だけだろうか。筋がスムーズに進むばかりでな
く重層的に語ることは考えられないか。丁度四次元の世界のように、点や線や面や立体、時
間などの要素を組み込んだ語りだ。だから三人称の物語のなかに一人称たる作者が哲学や芸
術などの蘊蓄を傾けたり、三人称の主人公が一人称の告白をしたり、もっとも会話に於いて
は一人称から三人称まで表現出来るのだが・・・。以上いつもの勝手な感想で申し訳ない。
異論、反論大いに歓迎します。



2390マリアンタ:2012/09/29(土) 17:38:43
手紙を書く(打つ)
久しぶりに手紙を書いた。それも複数の人にだ。
何年ぶりだろう。この三年は確実に書いた記憶がない。

遠視が進み、ペンを握り書き進めている字がよく読めないし手がぶれる。字が踊り、読み
にくい、そして汚い。
そこでコンピューターの力とプリンターの力を借りた。
悪筆であっても手紙は自筆が一番だと思う。何と言っても書き手の特徴、個性、気持ちが
文字の形、濃淡、運びによく現れ嘘がつけないような気がするのだ。
これは手紙を戴いた経験からのこと。にょろにょでも、ちょこまかでも、力いっぱいでも、
達筆でも、自筆の手紙をもらうと嬉しい。その人が書く「文字」とその「人」がピッタリ
重なる。

昔頻繁に会い、話した人達、その中でも手紙を書きたいと思う人は僅かだ。この何年かで
大分「知り合い」をそぎ落としてきたからだ。だからこそ残した人、残った人をこれから
も大切にしていきたいと、手紙を書きながら(打ちながら)つくづく思った。

合う眼鏡を作って、ペンを握ることを思い出し、自筆の手紙を書いてみよう。
小さくて重い課題ができたようだ。



2391同人α総務:2012/09/30(日) 09:36:19
お知らせ
本日より「平安時代の田村麻呂」 碇 民治著、の評開始です。
副題に ・・・・藤原北家の入内と摂政とり・・・・とありますが、さて藤原北家(ほっけ)が如何にし
て勢力を伸ばし、維持してきたのかが述べられています。少子化、家族、一族の分解が進む現代
の日本ではまず無理なお話しのようです。

リンク先、「ポートレートとコメント集」にもお立ち寄りください。

評は10月8日(月)までです。
※投稿文末尾に“3204”をお願いします。



2392万理久利:2012/09/30(日) 14:36:05
村上春樹の新聞寄稿文
友人から「新聞読みましたか」と連絡がありました。なんとこの作家が尖閣諸島問題につ
いてエッセーを寄せたそうで、どんな内容かと探しまくり見つけました。

領土巡る熱狂は「安酒の酔いに似てる」とあります。
読み進めると、「安酒の酔い」の意味がわかってきました。なるほど小説家らしい、いや
この人らしい例えだと思いました。
「領土問題が実務課題であることを超えて、「国民感情」の領域に踏み込んでくると、そ
れは往々にして出口のない、危険な状況を出現させることになる。それは安酒の酔いに似
ている。安酒はほんの数杯で人を酔っ払わせ、頭に血を上らせる。人々の声は大きくなり、
その行動は粗暴になる。論理は単純化され、自己反復的になる。しかし賑(にぎ)やかに
騒いだあと、夜が明けてみれば、あとに残るのはいやな頭痛だけだ。」 引用
この作家ならではの表現です。

この作家は、せっかくこの数十年をかけて丹念に東アジア文化圏なるものの形ができてい
るのに、こんな政治問題でそれに歯止めがかかるのは残念なことだと言っています。
物知り顔の評論家や、政権闘争に明け暮れる政治家、市井のおじさん、おばさんの床屋談
議(井戸端会議)がくりひろげられていますが、「言葉に拘る」作家たち、その他芸術家
たちはいつも多くを語りません。原発問題も含め大江健三郎の名は思い浮かびますが。彼
等の数少ない文章を読んでみると、力点はそれぞれ異なりますが、みな一様に、言葉を選
びそして静かに人としての魂の思いを語っています。

これまで、一種アメリカかぶれ、西欧かぶれの作家と少なからず思っていたこの人から
「東アジア文化圏」なる言葉が出てくるとは思いませんでした。
自分の本が撤去された悔しさだけではないとは思います(つい想像してしまう)。
「文化の交換は「我々はたとえ話す言葉が違っても、基本的には感情や感動を共有しあえ
る人間同士なのだ」という認識をもたらすことをひとつの重要な目的にしている。それは
いわば、国境を越えて魂が行き来する道筋なのだ。」引用
これを言いたかったのだろうと思います。
私には立派なことは書けません。せめて「安酒の酔っぱらい」にならぬよう十分注意して
生きて行こうと思うのです、ねえ村上君…。

【朝日新聞9月28日朝刊】参照



2393「家族の風景」の著者:2012/10/01(月) 10:22:45
赤松次郎さんの評を読んで
率直な感想を訊かせて戴きました。
入会当初から続いていた作品が終了し、ぼーっとしていた時です。それぞれの家族、登場
人物のイメージ、終わり方だけを決め、思うに任せて書き進めました。

「一気に読み終えるほどの語りが進むのはいいけれど、その緊張感の持続に疲れることを
感じたのは私だけだろうか。筋がスムーズに進むばかりでなく重層的に語ることは考えら
れないか」引用
一気に読めるとは、[軽く]読める、読めた、[軽い作品]ということにも繋がります。
立ち止まらず、工夫をあまりせずに軽く書き進めたことは確かです。読み手には緊張感は
ないはずです。緩(ゆる)くて軽いものには、空っぽ感はあっても緊張感はないはずなの
ですが。空っぽの中にも何かあるのではないかと、絶えず目を懲らす緊張感だったのでし
ょうか。

人称についてはいつも気になる所であり、あいまいなまま作品を書いていることを告白し
ます。人から、君の作品は人称がときどきずれると指摘されたことがあります。
カエサルのように意図して人称を使い分ける、そんな技はありません。小説作り初歩の人
間としては、まずは基本だけは身に付けたいと思っています。
型破り、新しい作風、そんなものは基本を身に付けてから挑戦できるものではないかと思
っています。読むことと、書くことの違いを思い知らされます。

どうしようもなく軽くなった、意図的に軽くした、自分でも良く分かりませんがどちらも
当たっているのかもしれません。。いずれにせよ先を読んでみたいと思わせるだけの何か
が残ればいいのですが、それは著者の我が儘でしょう。
残念ながら反論できるだけの材料は今のところ持ち合わせていません。

不器用なもんで、評の礼も言えませんでした。



2394キメラ17号:2012/10/02(火) 17:33:08
メスプレイ
新しい文科省の大臣が決まったようだ。歯に衣着せぬのものいいは決して嫌いではない。
廻りに気を配り、自分の安定ばかりを考えて、何も言わなかったり、濁らしたりする議員、
大臣と比べて気持ちがいいと思ったりもする。
それにしてもこの人の言動は時として感情に突き動かされる、感情そのものをぶつけてく
るようだ。「総理がまどろっこしいから、今日は遅れて登庁するわ」にもなりかねない。

党内の権力闘争や、論理論理でぐずぐずするオスプレイの中で、こんな子宮でものを考え
る、あるいはその時の感情で動くメスプレイも時としては必要なのかもしれない。
期待したいところだが、あまりものごとを深く考える人ではないようだ。今度は入れ歯を
隠されたと言って部下達をどなりつけるかもしれない、そんなことをつい想像してしまう。

「自分に反対する人間は徹底的に排除し、何でも自分の思い通りにしないと気が済まない
人だった」(ある事務官言)。そんな言葉をまた今回も吐かれないことを願っている。



2395万理久利:2012/10/04(木) 14:26:53
平安時代の田村麻呂の評−上
田村麻呂のことを中心に書かれた作品かと思いきや、顔を出すのはちょろり。
副題[藤原北家の入内と摂政とり]が主眼のようです。

桓武天皇は平安時代を始めた中興の祖とありますが、それに寄り添うように藤原冬嗣も着
々と藤原北家の力を伸ばす基を創り上げたようです。長女をその息子嵯峨天皇に嫁がせ、
いわば桓武天皇と藤原冬嗣とは義兄弟、さらにはそこから誕生した文徳天皇には、またま
た冬嗣の息子良房の長女を嫁がせるという離れ業です。冬嗣にしてみれば、孫同士の結婚
となります。桓武天皇にとっては孫と義孫との結婚でもあります。
藤原家娘達がその血を次々と天皇家に注ぎ込み、藤原家の男達が摂政の地位を確保する、
そんな構図が見えてきます。娘は当然皇后の地位です。

添付資料はそれを物語っています。まとめるのにかなりのエネルギーを割いたものと思わ
れますが、それだけ迫力がありました。

表? 藤原北家の娘が入内と皇后を射止める
 ズラリと並ぶ北家の娘達の名前、その数に驚かされます。

表? 北家当主の息子と娘達
 こども一覧リストです。一子では勝負にならないのでしょう。平均すると6,7人でし
 ょうか。多い所で12名です。現代は別としても、評者の父母、両祖父母たちの子供の
 数を考えるとそう多くはないようにも思えました。当時の平均的な出生数はどの程度だ
 ったかも知りたくなりました。

表? 近親結婚もかまわず摂政とり
 これにもまた圧倒されます。とりわけ藤原基経は長女から五女まで天皇に嫁ぎ、道長も
 四人の娘を嫁がせています。年齢差が27才と一番大きなのが藤原詮子と円融天皇(64
 代)です。少し気になったのでその円融天皇を調べてみると、
   父親 村上天皇
   母親 藤原安子
   中宮 藤原媓子
       藤原遵子
   女御 藤原詮子
 藤原オンパレードでした。
 天皇家内だけより、藤原家の血が混じるのはある意味良いことなのでしょうが、その後
 両家の間で血がどんどん濃くなる…。

歴史音痴の評者ですが、あれこれと寄り道をしたくなる、想像が膨らむ作品となったようです。
     つづく
3204



2396赤松次郎:2012/10/05(金) 11:46:40
山荘便り−20121005
秋の収穫

今日午後より河口湖畔に冬の餌として栗鼠にあたえるオニグルミを探しに行った。収穫の量
や採取の時期についていい時だと確信があった訳ではないが、思ったよりうまく大量に採取
出来た。おまけとして更に少々小ぶりではあったが野生の栗も籠一杯になるほど拾えたのは
望外だった。

自然のなかで果物や山菜を採取するには二つの課題がある。一つは目的の物が存在する場
所。二つ目は充分に熟れた果実の採取時期である。しかし初めて求めるにあたってそれらの
ものが、この広い河口湖畔のどこにあるのか見当もつかなかった。蕨やアケビなどの探索は
これからの課題とするが、オニグルミや栗の木の等の多数の樹形は小さい頃山で遊んでいた
のでよく知っている。そこで車を走らせながら木の姿を見つけ、そこに車を止めて近づいて
みた。幸いなことにオニグルミと山栗が同じ場所にあったし、しかも栗の実もオニグルミの
実も地面に落ちていて、難なく採取出来たのである。もしまだ木になっている青い実だった
ら、とても手が届かなかっただろう。
採取したオニグルミの実はまだ果肉が付いていて、それを剥がすために地中に埋めておくと
いう話を聞いたことがあるが、今は水を張ったバケツに入れて果肉を腐らせてみようと思っ
ている。山栗は小さいが肥えていて虫食いもなく、早速蒸かして食したら美味だった。

この己の行動を見ていると、山里で暮らした両親が春になると喜々として蕨とりに山に出か
けていたことを思い出す。私も捕獲して食べる訳でもないのだが、小さい頃より川へ出か
け、フナやウグイ、アブラハヤ、アユ、ナマズ、テナガエビなどを毎日追いかけていたこと
を思い出す。
このような収穫するという精神の高揚は原始的な根源的な生への本能的な衝動として、採取
した獲物を眺めて豊かさを感じるということに起因するのだろうか。
そしていま私がその喜びを強く感じるのは、どうも両親から受け継いだもののようで、いよ
いよ私も山賤としての生きる技術と体力を磨かねばならないようだ。
さて、来年の収穫のために今日の日と場所をここに記録して置こうと思う。



2397マリアンタ:2012/10/05(金) 15:03:31
人生の収穫
山荘便り−20121005 を読んで、著者はいい時間を過ごしているのだなと思う。
あくせくした、ノルマと騒音と汚れた空気から離れて自然の中の現実の人間に戻る。
再度の転居の可能性は感じるがそれがまた都会なのか、もっと山の中の小屋になる
のかわからなくなってくる。

玄関の扉の外側に年中風鈴を吊る下げているが、先日その横に朝顔に変えて、造花
の紅葉といが栗の飾り物を置いた。仕事中毒であった頃はこんなことはしなかった。
山荘に移り住んだ人はほんもののオニグルミや栗を味わっているようだ。
造花であれ本物であれ、それだけ時を過ごしてきたからやること、やれることなの
だろう。

自然の中に入れば寝ている時の夢はあまり見なくなるのかもしれない。自然は人の
夢を包含しているからだ。自分といえば、相変わらず夢ばかり見ている。



2398「家族の風景」の著者:2012/10/06(土) 09:23:59
投稿「考察:木村 栞」を読んで
 なにやらずばり主人公は「栞だ」と推測し、そして作品ジャンルの分析をされています。
決して偉ぶるのでもなんでもなくあまり作品について[作品の中]以外であれこれとコメ
ントは控えたいと思いますが、礼に変えてほんの少しだけ。
 昨年の大地震、それに加えて原発事故は作品に影を落としています。直接的な被害者で
はない人々(子供も含め)の反応が当人達よりも目立ちそして様々で、そこに目を止めた、
これは間違い在りません。

 まずはどんな形、感想であれ読んでもらえたことが嬉しい。誰にも読まれなくとも書く
ぞ、評もいらないぞと強がりますが、やはりいつかどこかでせめても誰かに読んでもらい
たいというのは素直な気持ちです。それを生きている間に知ることができるのは、寄せら
れた文章や声です。ありがとうございます。

 投稿文章は端的な切り込みでした。

※投稿が消えていましたが、ご本人の意図はどうあれ、御礼とお答えを書きました。
※前作第一回目に対しても同じようなことがありました。参加して初めての合評中のこと
でした。錯覚かどうか大いに悩んだものです。(苦笑い)



2399万理久利:2012/10/06(土) 12:14:05
平安時代の田村麻呂の評−下
娘たちを一族繁栄のために利用する、いわゆる政略結婚は古今東西、どこかで繰り広げら
れてきたこととは思いますが、著者作成の資料を眺めていると、藤原北家のその徹底ぶり
がよくわかります。

では嫁いでいく娘たちの心境はいったいどんなものだったのでしょう。
みなそれなりに教育を受けていますが、自由云々より、家族のため、一族のためといった
考えを自然と叩き込まれていたのでしょう。それでも嫁いで夫に恋をし子を持ち女の幸せ
はあったかと思います。おまけに「ファーストレディ」も悪くはなかったのではないでし
ょうか。
著者は作品の中で平安時代の美女の四要素を挙げています。
  イ.漢詩が読める
  ロ.和歌が詠める
  ハ.黒くて長い髪を持つ
  ニ.人前で知識をひけらかさないしとやかさを持つ

[顔の造作は気にしない]とありますが、それより上記四つが優先したのだと思います。
とりわけ漢詩、和歌の素養がある、これは天皇家に入り込むための重要なポイントだった
のです。作中、藤原道長が後には一条天皇に入内することとなる長女彰子に、あの紫式部
を家庭教師としてつけたとあります。教育にも気合いが入っていることがよくわかります。
この彰子は紫式部をはじめ一流歌人を集め華麗な文芸サロンを形成したといいますから、
父親の教育成果は入内だけに留まらなかったようです。

題名にある「田村麻呂」についてまた考えてみました。
彼は近衛府の[武官]として、桓武天皇とともに平安時代の基礎を作った人です。同時に
これからくる武士の時代を予感させるものも十分備えた人だったような気がします。藤原
北家は[文官]だったとも言えます。

歴史を或る視点から、短くその流れ、説明とともに資料を載せる、著者は何も語っていな
いようですが、文章の中でちょこっと隠れるように書いています。そして読んでいくうち
に色んな景色が見えてくる、いつもの著者らしい作品だったと思います。
[らしさ]を損ねない程度で、もう少し著者の意見や推察をはっきりと入れるともっと面
白い作品になるような気もしまた。
????????????おわり
3204



2400マリアンタ:2012/10/08(月) 13:47:24
敵味方
深夜テレビで、『アイドル、かくの如し』(本多劇場)をつい見てしまった。
「舞台」はあの誇張された言い回しや仕草がどうも苦手で、ましてやわざわざ
電車に乗って劇場まで出向く気力も金も暇も無かった。TVとは言え、なんで
見てしまったのか。登場人物が夏川結衣、宮藤官九郎(夫婦役)、ともに気に
なる女優と脚本家・俳優だったからなのだろう。
中途から見たために詳しい筋はわからないが、姉さん上房と思われる夏川と、
えばり散らす宮藤のからみが、本人の雰囲気と役がマッチしていてなかなかよ
かった。中味はさほど興味は無く、後に残るものはなかったようだ。

ただ一つ、最後のほうで夏川が「味方が欲しいから敵をつくるのよ。敵があっ
ての味方でしょ。」そんな台詞を宮藤演じる夫に語りかける。なぜか意味深く
感じた。味方を作りたいから、絆を深めたいから敵を作る、そうとも考えられ
る。意味深だ。味方とは敵とはいったい何だろうとも思った。
スイッチを消した後この台詞だけが残った。



2401水彩画愛好家:2012/10/08(月) 18:06:29
リンク「街角スケッチ」より
<笠間クラインガルテン 二点>
 5年を期限とした定年退職後の夫婦のための滞在型市民農園の風景です。その住まいが
藁屋根だったら一昔前の田園風景になるかもしれない、と思いますが現代風の佇まいもそ
れはそれで趣があります。屋根の下でどんな老年夫婦の会話がなされているのだろうか、
ふと思いました。
 遠くから見た風景は畑のあぜ道のように見える平行線とその向こうの[新しい]生活を
始めた人の家々の姿が描かれていますが、農業のきっちりとしたリズムを思わせます。
 もう一つは少しそのアップの作品、どこかで見た覚えがあると考えていたら昔の自宅近
辺の風景によく似ていました。家庭菜園の横には必ず花が咲いている。住むそばに食べる
もの、草木が植わっている、何故かなつかしさを覚える作品です。農業問題とは別に、そ
の前に、もう一つ人間が自給自足で作物をてがけるという自然の姿、欲求があるかのかと
も思います。クラインガルテンの方々を訪れる子や孫も何かを感じるはずです。

<日蓮宗大本山「誕生寺」>
少し前の作品になりますが驚いたこと。さらっと絵を見て、綺麗に納まっているな、そん
な印象だけでしたが、拡大してみて、その細かさ、丁寧さに圧倒されました。
多くの作品に言えることですが、この作品は際だっていました。本物の作品を見たらもっ
と圧倒されるかもしれません。緻密に描く、大胆に描く、それぞれの良さがあります。



2402同人α総務:2012/10/09(火) 09:48:24
お知らせ
本日9日より「シリーズ・歪んだ風景−鐵橋 第一回」
(古賀和彦著)の評開始です。
久々の歪んだ風景シリーズです。「鐵橋」という言葉が少し気になります。
30回目の転居、都会から自然に場所を移してから何か心境の変化でもあ
ったのでしょうか。
「虹色の風景」がどこかに少しでも出てくるのかと目を凝らしています。

リンク先、「ポートレートとコメント集」にもお立ち寄りください。

評は10月17日(水)までです。
※投稿文末尾に“3205”をお願いします。



2403碇 民治:2012/10/09(火) 16:50:59
尖閣諸島わずか20億で国有化になるのか
『同人α諸兄・諸姉』の皆様
皆様小生の合評に対し有難く戴きます。『尖閣諸島』の問題を詳しく調べたいので後日『藤原北家の娘』で二人以上の天皇を産んだのを調べて投稿つもりです。了解下さい。『同人α諸兄・諸姉』の皆様御意見を拝聴戴きたいのです。
平成24年10月7日(日)、野田総理は東京電力福島第1原発事故処理現場を昨年9月、2度目の視察に行ったそうで、“総理曰く” 福島第1原発事故の再生が終わらなければ日本再生は終わらない。総理は原発事故のみ考え、日本の総理がそれだけでない!唖然としました。超タカ派の石原都知事は中国の心境は考慮もなく根回しもなく、尖閣諸島の周辺海域の膨大石油埋蔵は、尖閣諸島は東京都で購入する。昔の太陽族の『傲慢不遜な発言』また、都知事の発言に同調し、『尖閣諸島は日本』で購入する発言。石原都知事と野田総理の発言が、非常事態が置きてる。1970年国連の調査では『尖閣諸島の周辺海域石油埋蔵量』はイラクなみの1,000億バレル・金額ベースで7,000兆円簡単に処理が出来るでしょうか?根回しもせず、無責任な発言は日本は再生するどころ?????日本は台湾・中国の反感を伴い。異常な抗議活動、1日でも早く解決して欲しい。下記事項のネットで調べ『尖閣諸島』単純に購入できるのか?調べました。主に尖閣諸島の地権者である古賀辰四郎氏を調べました。賢明な皆様どんなお考えではないでしょうか?。1895年1月、日本政府は尖閣諸島がどこの国にも属さず、人が住んでいない、国際法上の「無主の地」であることを調べ、10年も前の1885年のことが、沖縄県が出雲丸という汽船を派遣し、現地調査詳細な調査の結果、「無主の地」であることが判明した。すぐに日本の領土とすれば良いのに、清国が日本より軍事的に強大だったから、1886年には、世界最強の軍艦で清国北洋艦隊が長崎沖に現れ、上陸した清国水兵は暴行や略奪を繰り返し、多くの日本人が死傷するという「長崎事件」を引き起こした。圧倒的な軍事力を背景に、わが物顔の清国に、長崎町民は少なからず反感を抱き持ち続けた。
01.尖閣諸島の開拓者古賀辰四郎
02.尖閣列島を日本領に編入させた日清戦争
03. 尖閣列島には、どんな海鳥が、どのくらいいたのであろうか。
04.日清戦争のあとさき
05.尖閣列島の開発 どの島か
06.どんな事業か


07.牧野清著「尖閣諸島 日本領有の正当性」

08.尖閣諸島「カネに困って売るのではない」地権者の実弟が反論
09. 尖閣諸島の地権者
 本当がどうかは分からないが、古賀家からは尖閣諸島を買ったと書いている人がいた。無料で貰うのと、購入したのでは意味合いが違ってくる。正確な額は控えますが、それほどの融資を受けていない。カネに困って売るのではありません   弘行氏弁。
日本政府は魚釣島と北小島と南小島の3島を地権者から20億5千万円で購入予定で交渉中だそうです。
尖閣諸島の周辺海域石油埋蔵量
10.膨大な石油資源が埋蔵量は
   イラクの石油埋蔵量は匹敵する1,000億バーレル、金額ベースだは7,000兆円さいたまの地権者から20億で購入国有化。
   台湾・中国の暴動騒ぎは石原都知事・野田総理は異常な考えではないでしょうか?
11.中国の動きは石油資源発見後
『腑抜け国家』と現状の日本政府の対応を批判し、『国境離島』にもっと目を向けるべきである。
12.海底石油資源の開発技術
2006年に発表された『石油学会資源講演会「大水深掘削の技術」』とする資料がある。同資料が公開された時点でも
最大稼動水深3,000m級の大水深掘削の技術が確立している。
1. 尖閣諸島の開拓者古賀辰四郎
 牧野清によれば、古賀辰四郎氏は古賀門次郎氏の三男で、1856(安政)年に福岡県八女郡山内村、「尖閣諸島の領有権問題」の管理者は八女 市出身でお茶の生産農家に育った人間である。に生まれた。ここは八女茶の産地である。実家は代々茶の栽培と製造をしていた中流農家だった。
1879(明治12)年に24歳で那覇に渡り、寄留商人として茶と海産物業の古賀商店を開いた。  1879年といえば、明治政府が王制復古、廃藩置県の大号礼をだした。日本政府の琉球処分についてあっ旋を頼まれ、明治天皇と琉球問題について話した年である。 牧野清氏は、古賀氏は生来進取の気性に富んだ人だったと書いているが、4月に沖縄に廃藩置県が強行された直後に那覇に渡ったのだから冒険好きといえる。沖縄で燕尾服を着たのも、ドイ ツ製の安全カミソリをもったのも、ピストルを手に入れたのも古賀氏が最初であった。古賀氏がピストルをもって台湾 探検をしたのは1897年であった。2台の遠心分離機を買って分密糖製造を始めたり、御木本幸吉氏と共同出資で石垣島名蔵湾で真珠養殖をしている。いちはやく大東島 の開拓にとりくんだが、のちにこれを玉置半右衛門氏に譲ってしまった。古賀氏は養殖興業の功によって1909年に藍綬褒章を受けた。沖縄で藍綬褒章を受けたのは、慶良間のカツオ漁業の功労者松田和三郎についで2人目
である。牧野氏によると、古賀氏は石垣島に支店を出した翌々年の1884(明治17)年に尖閣列島を探検して、その
有望性を認め、ただちに鳥毛、フカのひれ、貝類、ベッ甲などの事業に着手し、その直後に仲御神島を探検して、同
島にも目標の事業を始めた、となっている。上地龍典著『尖閣列島と竹島』では「石垣市で尖閣列島の話を聞いた古賀は、1884(明治17)年人を派遣し て列島の探検調査に当たらせ……無人島開拓に意欲を燃す』とあり、古賀氏自身は尖閣列島に渡っていない。 1967年の高岡大輔氏のリポートには「尖閣列島の開拓史についての詳細を知る由もないが、八重山歴史と島 の所有者……古賀善次氏の話とを総合するに、福岡県で茶舗を営んでいた故古賀辰四郎氏が山茶を求めて無人島
を探検している時に初めて開発したもので、明治1884(明治17)年のことだったという」と書いてある。
 ところが、新里金福・大城立祐『沖縄の百年』太平出版社刊、第一巻によると、「廃藩置県後に那覇に渡った古賀
は大東島やラサ島(沖大東島)、赤尾嶼、仲御神島などを探検した、そして彼が尖閣列島を発見したのは日清戦争の
直前である」と書いている。
 『沖縄の百年』の書いてあることが正しいとすると、尖閣列島を最初にこころみたのは熊本県下益城郡河江村字住
吉出身の伊沢弥喜太氏だということになる。奥原敏雄教授は雑誌『日本及日本人』(一九七○年新年号)に記載した
「尖閣列島―歴史と政治のあいだ」に伊沢矢喜太と書いているが、これは伊沢弥喜太が正しい。奥原教授はこう書
いている。「尖閣列島は明治10年代の前半までは無人島であったが、10年代の後半明治17年ごろから古賀辰四
郎が魚釣島、久場島などを中心にアホウ鳥の羽毛、綿毛、べっ甲、貝類などの採取を始めるようになる。こうした事
態の推移に対応すべく沖縄県知事もまた明治18年9月22日、内務卿に国標建設を上申するとともに、出雲
丸による実地踏査を届けでた。1891(明治24)年伊沢矢喜太(熊本県)が魚釣、久場島に沖縄漁民ととともに渡航し、海産物とアホウ鳥を採集することに成功したが、長く滞まることなく石垣島にもどり、翌々1893(明治26)年花本某外三名の沖縄人が、永井・松村某(鹿児島県)に雇われ、久場島に赴いたが、食糧が 尽き失敗した。同年にはさきの伊沢が再び渡航し、採取成功するが、岐路台風に遭い、九死に一生をえて福州に漂着している。なお同年にはさらに野田正(熊本県)ら20人近くのものも、魚釣、久場島に伝馬船で向かうが、かれらも風浪のため失敗している。
2. 尖閣列島を日本領に編入させた日清戦争
 古賀辰四郎氏の息子の善次氏(1978年6月5日、84歳で死去)は、雑誌『現代』1972年6月号で語っている。
 「当時八重山の漁民の間で、ユクンクバ島は鳥の多い面白い島だという話が伝わっておりまして、漁に出た若者が、途中魚をとるのを忘れて鳥を追っていたというような話がよくあったようです。おやじもそんな話を聞いたんですね。そこで生来冒険心が強い人間なもんですから、ひとつ探検に行こうということになったんです。明治17年のことです。
 この探検の詳細な記録は残ってないが、何か期するところがあったのでしょう。1885(明治18)年、父は明治政府に開拓許可を申請しています。しかし、この申請は受理されませんでした。当時の政府の見解で、まだこの島の帰属がはっきりしていないというのがその理由だったようです。 ところが、父の話を聞いた、当時の沖縄県令西村捨三がたいへん興味を持ち独自に調査団を派遣した。調査の結果、島は無人島であり、かつて人が住んでいた形跡もないことがはっきりしまして、以後西村は政府に日本領とするようしきりに上申した。明治政府が尖閣列島を日本領と宣言したのは、父の探検から11年後の1895(明治28)父の探 検から西村県令の上申もあり、日清戦争に勝ち台湾が日本領土となったということが、宣言に踏み切らせた理由と思える。 そこで「沖縄県琉球国那覇西村23番地、平民古賀辰四郎」自身はどうなっているのかを、彼が1895年6月10日付で野村靖内務大臣にだした「官有地拝借御願」によって見てみよう。 古賀辰四郎氏はさらに、この「御願」のなかで、バカ鳥が多いといっても無限のものではなく、競争、乱獲ということになると繁殖保護も難しく採算も取れなくなるから、官有財産管理規則第7条2項の規定によって、全島を自分に貸してほしいと述べている。 この「御願」は古賀氏自身が書いたものではあるまい。このような文書が書けるならば、古賀氏の手になる探検記録があるはずである。ところが古賀善次氏のいっているように詳細な探検の記録は残ってい
ない。おそらく、この「御願」は役人の手を借りたものであろう。
 古賀辰四郎氏と尖閣列島とのかかわりあいについては、何人かの人たちは1884(明治17)年といい、古賀 氏自身は1885年といい、『沖縄の百年』第一巻では、日清戦争の直前というから1893年か1894年からであっただろう。古賀氏が本籍を福岡から沖縄に移したのは1895年であり、彼は腰を据えて事業にとりくむことになった。古賀氏は寄留商人ではなくなる。古賀辰四郎氏は福岡県からお茶の商売で那覇に渡り、捨ててある夜光貝などの貝殻をボタンの材料として、神戸に売り(年間180トンから240トン)金をもうけて、石垣に支店をだし、ユクン・クバ島のバカ鳥という資源に目を付け、政府に開拓させてくれと何度も願い出したが、政府は「我邦ノ所属タル事判明無之」と許可しなかった。ところが、日本が日清戦争に勝って、1894年12月20日には中国から、張蔭桓、邵友濂氏を講和全権として任命した旨アメリカ公使を通じて日本に連絡してきた。12月25日に中国は、朝鮮の自主独立を認めると宣言したのだから、朝鮮を支配するために、朝鮮から中国の勢力を一掃しようとした日本の戦争目的は、完全に果されたことになる。そして時を移さずそれから2日後の12月27日に内務大臣は外務大臣にバカ鳥の島を閣議にかけることを協議した。野村靖内務大臣が陸奥宗光外務大臣にだした協議文書には「其当時(筆者注 明治18年)ト 今日トハ事情モ相異候ニ付」とあり、外務大臣には異議はなかった。事情がどう異なったのか。それは日清戦争で勝ったということ以外にはない。そして尖閣列島は、この日から「劃然日本の所属ト確定」した、というところに重大な問題があるのであって、古賀辰四郎氏がいつ尖閣列島に行ったかということはさして問題ではない。翌1895年1月14日、伊藤博文内閣は、このバカ鳥の島を閣議にかけて、「沖縄県下八重山群島ノ北西ニ位スル久場島魚釣島ト称スル無人島」に標杭を建設することを認めた。日清戦争に勝ったとたんに待ってましたとばかりに、日清戦争の処理で忙しい政府がバカ鳥の島を閣議にかけたことについてはどんな事情があったのか。これはどうにも理解に苦しむところである。
1910(明治43)年1月1日から9日まで、『沖縄毎日新聞』は藍綬褒章を受けた古賀辰四郎氏の業績を
たたえる「琉球群島における古賀氏の功績」を連載した。筆者はこれを見ていないが、井上清教授によればつぎのと
おりである。
1894(明治27)年(古賀氏は)同島(釣魚島)の開拓の許可を本県(沖縄県)知事に請願したけれども、当時同島の所属が帝国のもなるや否や不明確なりし為に、却下せられしより、更に内務・農商務大臣に宛て請願書を出すと同時に、氏は上京して親しく同島の実況を具陳して開拓を懇願したるも、尚ほ許可せられざりしが、時々に偶々27、8年戦没(日清戦争)は終局を告げ、台湾は帝国の版図に帰し、1896(明治29)年勅令第13号を以て尖閣列島の我が所属たる旨公布せられたるにより、直ちにその開拓に就き、本県知事に請願し、同年9月初めて許可を与えられ、茲に同氏の同島に対する多年の宿望を達せり(『歴史学研究』1972年第2号)。
 ここに「勅令第13号を以て尖閣列島の我が所属たる旨公布せられたるにより」とあるが、勅令第13号には、そ
んなことは何も書いていない。おそらく沖縄県知事は勅令のでるのを待っていたのであろう。ところが勅令第13号
は半年経っても1年たってもでない。沖縄県知事は内務省に、どうなっているのか照会したものと思う。ところが中央
では、台湾までわが国の版図にはいったのだから魚釣島、久場島などについて面倒な手続きなどはまったく必要ないといわれたものであろう。
 『沖縄毎日新聞』の記事でもわかることは、古賀辰四郎が親しく中央に働きかけたということである。室伏哲郎著
『汚職のすすめ』によると、バカ鳥を閣議にかけた野村靖内務大臣は、東京市の水道用鉄管の国産会社「日本鋳鉄 合資会社」の不正を1895年11月に、東京市参事会が告発したとき、東京市会の解散を命じた人物である。日本鋳鉄合資会社の創立者雨宮敬次郎は獄中から森検事を二、○○○円で買収し、証拠不十分で免訴となり出獄したという当時の情況があった。古賀辰四郎氏が親しく働きかけた内容は何であったのか、これはあきらかではない。1891年7月27日の官報に載った大臣の年俸は内閣総理大臣9,600円、各省大臣6,000円、次官4,000円であった。これに対して1896年3月現在の職業別の平均賃金は、機織女工は上等で月に4円50銭であり、下等で2円20銭だった。農作の日雇労働者は上等で男は1日20銭、女は18銭であった。だから2,000円も積めば検事だって買収できたわけである。 それにしても、伊藤内閣の素早い反応は、古賀氏の働きかけのみによったのであろうか。当時の沖縄の政治、経済、社会をもみなければなるまい(本書?の(8)を参照)。
 奥原敏雄教授はこの点に関して、雑誌『中央公論』1978年7月号の論文「尖閣列島の領有権の根拠」でこの ように述べている。  奥原教授はこの論文で、「天皇政府が釣魚諸島を奪い取る絶好の機会としたのは、ほかでもない、政府と大本営
が伊藤首相の戦略に従い、台湾占領の方針を決定したのと同時であった」とする井上清教授の見解(井上清著『尖
閣列島』)、「日清戦争での勝利を機会にし背景にして、日本がさらに戦争を拡大している情況のもとでなされた至極
あいまいな『先占』というものの実質は中国から奪った台湾省の一部を先取りしたことにならないか」(高橋庄五郎論
文「いわゆる尖閣列島は日本のものか」『朝日アジアレビュー』1972年第2号)という疑問に対して、一般的にも
っとも疑念としているが、奥原教授はあくまでも、尖閣列島は国際上の無主地であったと主張する。
3 バカ鳥と古賀辰四郎氏  尖閣列島には、どんな海鳥が、どのくらいいたのであろうか。
 古賀辰四郎氏がバカ鳥と呼んだ鳥は、アホウ鳥ともトウクロウとも呼ばれ、またの名を信天翁ともいわれていた。尖
閣列島にはこのほか、クロアジサシ、セグロアジサシ、カツオドリ、オオミズナギドリなどがいた。そして北小島にはセグロアジサシ(背黒鰺刺)、クロアジサシ(黒鰺刺)が、南小島にはカツオドリがいた。二○○メートルしか離れていないのに海鳥が異なっていた。南小島と北小島の情況について黒岩恒氏はこう書いている。 古賀辰四郎氏は、年間15万羽も海鳥を捕獲した。バカ鳥と古賀辰四郎氏がいなかったら明治時代に尖閣列島は問題にならなかった。
4. 日清戦争のあとさき

1893(明治26)年11月、過酷な税の負担に耐えかね宮古島の農民四人が上京し、宮古の悲惨な現状を議会と政府に訴え、中央の新聞は「明治の佐倉宗五郎」と書きたて政府はただちに内務書記官を沖縄に派遣し調査させた。
1894(明治27)年1月12日、貴族院に「沖縄県政改革建議」がだされた。
1月17日、宮古島福里村の農民160人が署名した「宮古島島費節減及島政改革請願」が衆議院に上程され、衆議院はこれを可決した。この年に名子制度だけは廃止されたが、人頭税は1902年まで存続された。
3月、大蔵省は祝辰巳氏を沖縄県収税長に任命し税法調査をさせた。
8月1日、日本は中国(清)に対して宣戦布告。
9月15日、平壌大会戦、16日未明平壌を占領。
9月17日、黄海大戦、中国軍艦五隻を撃沈。この陸海の大戦ですでに勝負はついた。
10月8日、イギリスは日本の戦勝に驚き講和を勧告。
10月26日、第一軍(山県有朋)は鴨緑江を渡って九連城を占領。引続き第二軍(大山巌)は花園江に上陸開
始。
11月12日、中国(清)はアメリカ公使を通じて講和条件の基礎を提案、日本側は講和全権の任命が先決だとし
てこれを拒否。
11月12日、第1軍海城を占領。
11月21日、第二軍旅順占領。
12月20日、中国(清)はアメリカ公使を通じて張蔭桓、卲友濂氏を講和全権に任命したと日本に通知。
12月25日、中国(清)は朝鮮の独立自主を認めると宣言。これによって明治軍国主義の日清戦争の目的は達
せられたことになる。
12月27日、内務大臣は外務大臣と釣魚島と久場島をたてたいという沖縄県知事の上申ついて協議。外務大
臣に異議なし。
1895(明治28)年1月14日、標杭建設を閣議決定。
1月21日,沖縄県知事に通知(しかし、標杭建設は日本の主権下では実行されず、七四年後にアメリカの施政
権下の石垣市長命令で初めて建設)。
1月31日、中国講和全権広島に到着。全権委任状が不備だとして日本側は談判を拒否。
3月20日、下関で、伊藤博文内閣総理大臣と李鴻章全権とのあいだで講和談判開始。
4月17日、日清講和条約調印。
4月23日、三国干渉(独・仏・露)。
5月5日、三国の勧告を日本は受諾。
5月8日、日清講和条約批准書交換。
5月10日、樺山資紀海軍大将を台湾総督に任命
5月25日、台湾省民蜂起。
5月29日、日本軍台湾に上陸。
6月2日、中国(清)李経方全権と樺山台湾総督との間に、講和条約第二条第二項および第三項の台湾全島及び
その付属諸島嶼と澎湖列島の受渡しがおこなわれた。
6月10日、古賀辰四郎氏は「官有地拝借御願」を政府に提出。
1896(明治29)年9月、古賀氏は30年間無償で魚釣島、久場島、北小島、南小島の借用に成功。

(1)伊沢弥喜太氏は、福州に漂着し救助され、中国の高官から陶器の花瓶をもらって帰った。
5. 尖閣列島の開発 どの島か
 古賀辰四郎氏が尖閣列島が尖閣列島のどの島で開拓事業をおこなったかについては資料が乏しい。だから人によっていっていることが違う。たとえばこうである。
 古賀辰四郎は明治30(1879)年、沖縄県庁に開拓の目的をもって無人島借区を願い出て30年間無償借地の許可をとると、翌明治31年には大阪商船の須磨丸を久場島に寄航させて移住労働者28名を送り込むことに成功し、さらに翌明治32(1899)年には大阪商船の永康丸で男子13名女子9名を送り込んだ。この年の久場島在留者は23名となり古賀村なる一村を形作るまでになった。これらの労働者がいつごろまでいたかは明らかでない。説によると大正の中期ごろまで続いたといわれる(奥原敏雄論文『日本及日本人』1970年新年号)。

 古賀氏は数十人の労働者を同列島に派遣、これらの干拓事業に従事させた(注 明治30(1897)年50人、明治31(1897)年同じく五十人、明治32(1899)年29人の労働者を尖閣列島に派遣、さらに明治33(1900)年には男子十三人、女子九人を送りこんだ)・・・・・・。

 大正6(1918)年、古賀辰四郎氏が亡くなった後、その息子古賀善次氏によって開拓と事業が続けられ・・・・・・
事業の最盛期には、カツオブシ製造の漁夫80人、×製作りの職人7〜80人(筆者注上地龍典氏によれば88人)が、魚釣島と南小島に居住していた(尖閣列島研究会「尖閣列島と日本の領有権」『季刊沖縄』第五十六号)。
 明治30(1897)年、二隻の改良遠洋漁船をもって、石垣島から35人の労働者を派遣し、翌31年には更に50人を加えて魚釣島で住宅や事業所,船着場などを建設して、本格的に開拓事業を始めたのである(牧野清論文「尖閣列島小史」)。

 石垣島で尖閣列島の話を聞いた古賀氏は、明治17(1884)年人を派遣して、列島の探検調査に当たら
せ・・・・・・翌30(1897)年から、毎年、30人、40人と開拓民を送りこんだ。こうして最初の4年間に島に渡った移住者は、136人に達しそのなかには女性9人も含まれていた。・・・・・・明治36(1903)年には内地から×製職人十数人が移住し・・・・・・明治42(1909)年の定住者は、実に248人に達し、99戸を数えた。・・・・・・南海の無人島・尖閣列島は、古賀氏の力によってすっかり変貌をとげた(上地龍典著『尖閣列島と竹島』)。以上の移住の状況を書いている人たちのなかには,島名を挙げずに尖閣列島とだけいっている人がいるが、それは魚釣島だったのか、あるいは久場島だったのか、どうもはっきりしていない。
 尖閣列島研究会によれば魚釣島と久場島であるし、奥原教授によれば久場島である。また牧野清氏によれば魚釣島である。黒岩恒氏のいったように、沖縄の人たちが魚釣島と久場島をアベコベにしていとするとどうなるのか。この島名をアベコベにしていたことについては、奥原敏雄教授も井上清氏教授も知っている。1940(昭和15)年になっても、沖縄県警察本部は「魚釣島(一名クバ島無人島)」といっている。古賀辰四郎氏が1895(明治28)年に久場島といったのはじつは魚釣島ではなかったのか。古賀善次氏がカツオブシ製造と海鳥の剥製作りをしたのは魚釣島と南小島であった。
 また1968(昭和四43)年に台湾の業者が起重機を二台ももちこんで一万トンの貨物船の解体作業をやっていたのは南小島であった。また1970年に、やはり台湾の業者が久場島で沈没船解体作業をやっていたが、これは台風で座礁して久場島海岸に打ちあげられた台湾の貨物船の処理のためであった。古賀辰四郎氏が事業を開始されたのは,久場島からではなかったのかといっているが、その理由は、久場島は魚釣島ほど地形が複雑でなく、地質も単純であり、土壌は肥沃のようで、島の南西面には数ヘクタールと思われる砂糖キビ畑も船から望遠され、同行の者がパパイヤの木も見受けられたと言うし、古賀辰四郎氏は柑橘類も移植したといわれるからだとしている。

 また正木任氏は魚釣島に飲料水があるから、古賀辰四郎氏は魚釣島を根拠地にして事業を始めたようだといっている。そして1939年現在、久場島に飲料用天水貯水槽が三つ残っていたという。

だが、よく考えてみなければならないことは、古賀辰四郎氏が久場島を借りたいと願いでたのは、じつは海鳥を捕まえて、これを外国に売るためだった。そして黒岩恒氏「恍惚自失、我の鳥なるか、鳥の我なるかを疑がわしむ」といわせたのは南小島と北小島の海鳥どもであった。南、北小島は魚釣島に近い。そして南小島の西側にひろがる平坦地は近代工業の敷地になりそうだという(高岡大輔氏)しかし、それも水があってのことである。

6. どんな事業か

では古賀氏は尖閣列島でどんな事業をおこなったのか。これも、概略引用しただけでもまちまちである。

 国有地の借用許可をえた古賀氏は、翌年の1897年以降大規模な資本を投じて、尖閣列島の開拓に着手した。すなわちかれは魚釣島と久場島(傍点著者)に家屋、貯水施設、船着場、桟橋などを構築するとともに、排水溝など衛生環境の改善、海鳥の保護、実験栽培、植林などをおこなってきた(注 この功績によって政府は1909(明治42)年、古賀氏に対し藍綬褒章を授与している)(前掲尖閣列島研究会論文)。

 開拓事業と並行して、アホウ鳥の鳥毛採取、グアノ(筆者注 鳥糞)の採掘等の事業をおこなった(前掲尖閣列島研究会論文)。
 1918(大正7)年古賀辰四郎が亡くなった後、その息子古賀善次氏によって開拓と事業が続けられ、とくに魚釣島と南小島で、カツオブシ及び各種海鳥の剥製製造、森林伐採が営まれてきた(前掲尖閣列島研究会論文)。古賀善次氏が国から民有地として払い下げを受け戦前まで魚釣島にカツオブシ工場を設けて、カツオブシ製造をおこなったり、カアツオドリやアジサシその他の海鳥の剥製、鳥糞の採集などを営んでいた(奥原敏雄論文『日本及日本人』1970年新年号)。

 古賀辰四郎氏及び善次氏によっておこなわれた事業は、この他フカの鯖、貝類、べっ甲などの加工、海鳥の缶詰製がある。・・・・・・

ただしアホウ鳥の鳥毛採取は乱獲と猫害などのため1915年以降、またグアノの採掘と積出しは、第1次大戦によって船価が高騰し、採算が取れなくなり中止された。その他の事業も、太平洋戦争直前、船舶用燃料が配給制となり、廃止された(前掲尖閣列島研究会論文の注)。

 尖閣列島は古賀辰四郎さんの無人島探検によって明治17に初めて開拓に着手されたわけです。その古賀さんが労務者と共にまず黄尾嶼にわたって、羽毛、亀甲、貝類等の採取に着手し、その後魚粉の製造あるいはかつお節工場を現地にたてて経営しましたけれども、大正の中ごろから事業不振のため全部引揚げ、その後現在にいたるまでも無人島になっている(桜井×氏)
 古賀辰四郎は明治17(1884)年、労務者を久場島に派遣し、羽毛、べッ甲、貝類の採取を初め、その後、古賀氏は日本政府から魚釣島、久場島に派遣し、羽毛、ベッ甲、貝類の採取を初め、その後、古賀氏は日本政府から魚釣島、久場島、 北小島、南小島の四島を30年の期限付きで借地権を獲得した。そしてカツオドリ、アジサシなどの海鳥の剥製、鳥糞の採集、カツオ業を拡張したが、それらの事業がいつごろまで続いたかについては明確な記録もなく、善次氏の話によれば、大正の中期ごろから事業が不振になったらしい(高岡大輔論文「尖閣列島周辺海
域の学術調査に参加して」参照)。

大正(一九一九)年の冬・・・・・・当時古賀支店は魚釣島でカツオ漁業を経営していたので・・・・・・(牧野清氏)。
 古賀辰四郎氏は魚釣島と久場島に家屋や貯水設備、船着場をつくった。さらにカツオ節工場、ベッ甲、珊湖の加工工場も建設された。
そのほかグアノ採掘にも着手した(上地龍典氏)。
黄色嶼で明治40年代、古賀辰四郎氏は二年間燐鉱採掘したが、その後台湾肥料会社に経営権を渡した(正木任論文「尖閣列島を探る(抄)」『季刊沖縄』第五十六号参照)。

古賀商店は戦争直前まで伐木事業と漁業を営み・・・・・・(琉球政府声明「尖閣列島の領土権について」)。

 黄色嶼を古賀氏が開拓し、椿、密柑など植え,旧噴火口には密柑,分旦、バナナ等があった。さつまいもやさとうきびは野生化していた。魚釣島の古賀商店の旧カツオ節製造所の跡に荷物を運んだ。魚釣島の北北西岸に少しばかり平地があって、そこに与那国からの代用品時代の波に乗ってか、はるばるとクバ葉脈を採取のため男女53名という大勢の人夫が来て、仮小屋を作り合宿していた(前掲正木任論文参照)。
正木氏のリポートにある与那国の人たちは、古賀商店の多田武一氏が連れて行った人たちであろう。クバの葉脈でロープや汽船や軍艦のデッキ用の×(筆者注 ブラシという人もいる)をつくった。またクバの幹で民芸品などもつくったといわれている。与那国にもクバはあったがそんなに多くなかった。戦争によって物資が不足してくると、クバの繊維はシュロ椰子の代用品につかわれたのであろう。
多田武一氏は与那国の人であり,クバの葉を求めて家族とともに魚釣島に渡った。これが、琉球政府声明にある古賀商店の伐木事業なのかもしれない。しかしこれは季節的一時的なもので、古賀善次が政府から四島を買いとったときには、四島はふたたび無人島になっていた。
7. 牧野清著「尖閣諸島 日本領有の正当性」

 古賀辰四郎氏の開拓事業も絶海の無人島のことであり、困難を極めた。しかし堅忍不抜、九十戸の従業員による
古賀村を形成し、その生産物資は遠く海外にも輸出された。一九〇九年(明治四十二年)古賀氏はその功により藍
綬襃賞を国から授与された(年表37)。

 しかし古賀辰四郎氏は大正七年死去。
 事業は子息の善次が継承した(年表41)。
 1919年(大正8年) 中国福建省民31名が尖閣諸島に漂着したので、古賀善次氏は、これを救助して石 垣島に曳航、石垣村は医療、食料を与え、船を修理して帰国せしめた。
 翌中華民国九年中華民国註長崎領事馮冕氏から関係者石垣村長豊川善佐氏 石垣村雇玉代勢孫伴、救助者古賀善次、通訳プナスト(与那国の人)四氏に感謝状が贈題呈された。玉代勢孫伴はその後『富田』と改姓、左掲感謝 状は長男冨田孫秀氏が保存していたが、1996年(平成9年) 1月貴重な外交文書として石垣市に寄贈され、現在は石垣市の保管となっている(年表42)。
 1932年(昭和7年)南島、北小島、魚釣島、久場島四島は、日本政府から有償で古賀善次氏払い下げられ、 私有地となった(年表46)。大正島は国有地のままである。
8. 尖閣諸島「カネに困って売るのではない」地権者の実弟が反論
 尖閣諸島の売却問題が重大局面を迎えた。尖閣諸島は、明治期に沖縄の実業家・古賀辰四郎が政府から無償貸与され、開拓・所有してきた。その後、1972年から1978年にかけて、古賀家と親交のあった栗原國起氏に譲渡された。

 國起氏はさいたま市内の大地主で、結婚式場や貸しビルなど幅広く事業を手掛けてきた。栗原弘行氏(65)は、兄・國起氏に代わって、尖閣の購入から40年にわたり“窓口”となってきた人物である。尖閣の所有者が民間人であること、そして大金が絡むとあり、栗原家には世間から好奇の目が向けられた。

 弘行氏がいう。

「一部報道では40億円の借金があるなどと書かれましたが、40億円は借金ではなく、根抵当権の極度額であるだけ。正確な額は控えますが、それほどの融資を受けてはいない。カネに困って売るのではありません」

 こうした報道に反論し、「尖閣の歴史と、それに絡む人々の思いを知ってもらいたい」との意味を込めて、弘行氏は13日に『尖閣諸島売ります』(廣済堂出版刊)という著書を上梓。尖閣諸島を守り続けた闘いの経緯を綴っている。
9.  尖閣諸島の地権者
 地権者の兄は、尖閣諸島にいるモグラが大切で、弟は「尖閣諸島売ります」という書物の出版が大切らしい!
 尖閣諸島の売却問題が重大局面を迎えた。尖閣諸島は、明治期に沖縄の実業家・古賀辰四郎が政府から無償貸与され、開拓・所有してきた。その後、1972年から1978年にかけて、古賀家と親交のあった栗原國起氏に譲渡された。國起氏はさいたま市内の大地主で、結婚式場や
貸しビルなど幅広く事業を手掛けてきた。栗原弘行氏(65)は、兄・國起氏に代わって、尖閣の購入から40年にわたり“窓口”となってきた人物である。尖閣の所有者が民間人であること、そして大金が絡むとあり、栗原家には世間から好奇の目が向けられた。
「一部報道では40億円の借金があるなどと書かれたが、40億円は借金ではなく、根抵当権の極度額であるだけ。正確な額は控えますが、それほど融資を受けていない。カネに困って売るのではありません。こうした報道に反論し、「尖閣の歴史と、それに絡む人々の思いを知ってもらいたい」との意味を込めて、弘行氏は13日に『尖閣諸島売ります』という上梓。尖閣諸島を守り続けた闘いの経緯を綴っている。
古賀家と親交のあった栗原國起氏に譲渡された。これは古賀家から貰ったという意味だろうか?それとも、なにかで見たが、
本当がどうかは分からないが、古賀家からは尖閣諸島を買ったと書いている人がいた。無料で貰うのと、購入したのでは意味合いが違ってくる。正確な額は控えますが、それほどの融資を受けていない。カネに困って売るのではありません。日本政府は魚釣島と北小島と南小島の3島を地権者から20億5千万円で購入予定で交渉中だそうです。

10. 尖閣諸島の周辺海域石油埋蔵量
1969年5月に国連アジア極東経済委員会(ECAFE)が尖閣諸島の周辺海域に膨大な石油資源が埋蔵されているとの調査結果を
公表、それを機に翌1970年、台湾、そして中国が正式に自国領だと主張し始めたのです。台湾・中国ともそれ以前には領有権を
主張したことなどなく国連の場で『尖閣列島に対しては日本以外のいかなる国も主権を持っていない。中国の主張はまったく根拠がない』と毅然とした態度で反論してます。
11. 膨大な石油資源が埋蔵量?
日本の排他的経済水域にある尖閣諸島周辺には1,000億バーレルを超える埋蔵量の石油が眠っているとされている。1970年に行われた国連による海洋調査では、1,095億バーレルと推定されるのだ。これは世界2位のイラクの石油埋蔵量とほぼ同じ量であると言われている。金額ベースでは7,000兆円とも言われる量の石油資源である。
12. 中国の動きは石油資源発見後
現在、中国が尖閣諸島に対し領有を主張し、強硬な姿勢を続けているのは1970年の国連の石油資源調査の発表以後なのである。
1970年より前の同国の地図では『尖閣諸島』は日本領として記載されているのだ!。
明らかに尖閣諸島に眠る膨大な資源を狙い強硬な姿勢を取っているのは明らかである。
『腑抜け国家』と現状の日本政府の対応を批判し、『国境離島』にもっと目を向けるべきである。
13. 海底石油資源の開発技術
2006年に発表された『石油学会資源講演会「大水深掘削の技術」』とする資料がある。同資料が公開された時点でも
最大稼動水深3,000m級の大水深掘削の技術が確立している。

2404万理久利:2012/10/11(木) 13:07:09
投稿文「尖閣諸島わずか20億で国有化になるのか」について
 <尖閣および尖閣に関わった(日本から見た)日本人・日本の歴史>

 碇氏の投稿文にはよくぞここまで調べまくったかと頭がさがります。
原発問題、尖閣問題は「生きる権利」や「国」の存在そのものに関わってくる大きな問題
です。同時にこれらの問題を通じて、国政の不安定さ、拙さが露呈されているような気が
します。まずは政治云々を語るよりも感情抜きの真実、事実をで知ることが私にとっては
優先事項かもしれません。
 尖閣の歴史について、とりわけ尖閣諸島の開拓者古賀辰四郎については興味深く、かつ
少し面白おかしく読みました。読み通してみると意味ありげな?題、碇氏の論点も分かる
ような気がしてきました。

*国家の領土とは? 現在の国家とその成り立ちの歴史
*領土と漁業権・採掘権
*中国・台湾・韓国からみた尖閣とその歴史
*国家が守るべき、持つべき、共通のルール(法律)とは、モラルとは
*軍事力と外交力 等々

先日新聞掲載された村上春樹の寄稿文にあった「東アジア文化圏」を壊しかねないとの危
機感を思い出しつつ、考える順番はばらばらで整理できないままですが、あれこれとあら
ためて考えさせられています。物事の本質を見つめたいと思います。
いつもどおり自分にとっては読んで眺めているだけで色々なことを考えさせられる投稿で
した。



2405水彩画愛好家:2012/10/12(金) 09:07:38
いこいの村・涸沼再び(2012/9/5)
ここの風景をすぐに思い出しました。いこいの展望台、ちょっとした休憩所なのでしょうか、階段で上る木製の水辺の建物がいつも描かれていました。以前の風景には手前に釣り人がいたような記憶があります。描かれている涸沼の水面、水辺の植物、廻りの木々を見ていると、魚、昆虫、野鳥たちが静かに暮らしているのだろう、彼等が主役なのだ、そんな気がしてきます。
水彩画はやはり水のある風景がお似合いです。そして何故か心やすまります。

このいこいの村がある茨城と言えば、弘道館・偕楽園の世界遺産登録を目指しているそうですが、自然はもちろん、教育を初めとする様々の歴史が刻まれた県のようです。画像横に短く書かれたこれまでの作者のコメントを読んでも感じます。今ではそんな場所で生活する人達がとても羨ましく感じます。都会の便利さを享受してきながら、無い物ねだりの勝手な感想かもしれません。

リンク「街角スケッチ」作品を観て



2406万理久利:2012/10/12(金) 14:37:08
「シリーズ・歪んだ風景−鐵橋 第一回」評の1
三年ぶりの「歪んだ風景」の登場です。
[作品集]にある過去の著者別一覧リストを眺めると、「歪んだ風景」「狭間」「鈍色」、
がずらりと並んでいます。ひたすら「暗い」という印象もありますが、読み続けていると、
この世界は一直線でもなく、隙間のない平面でもなく、光り輝くもので溢れているわけで
はない、そこに目を当てることで明るい世界も見えてくる、真実、真理が見えてくる、と
言っているような気がします。それは人の心の在り方にも言えるのでしょう。
ややもすると歪みや隙間や鈍い色あいから目をそらしがちなのですが、作者はこんなとこ
ろをじっと見つめ続けてきたのかもしれません。

今回の作品は、生まれ育った故郷の駅に主人公が立つ場面から始まります。数分か数十分
の間かは定かではありませんが、ホームにたどりついた主人公の過去の時間と空間が汽車
の音、駅回りのざわめき、渡ってきたばかりの川と[鐵橋]の感覚とともに一挙に押し寄
せてくる風景です。
ホームに佇むおそらく瞬間とも言っていいような短い時間に走り抜ける主人公の想念の世
界が繰り広げられています。過去の世界と今がいっしょになる、そんな不思議な世界を創
っています。
????つづく
3205



2407万理久利:2012/10/13(土) 13:06:31
青空文庫より
「数の子は音を食うもの」北大路魯山人著 (10月5日公開)

10月に入り魯山人の作品が何点か続けて公開されています。
あまり関心の無い人ですが、短い文章だったので開いてみました。

「パチパチプツプツと噛む、あの音の響きがよい。もし数の子からこの音の響きを取り除けた
ら、到底あの美味はなかろう。」
「口中に魚卵の弾丸のように炸裂する交響楽によって、数の子の真味を発揮しているのである。
それゆえ、歯のわるい人には、これほどつまらないものはないだろう。」 引用
実に単純素朴な感想ですが、大げさで少し断定的なのが気に障ります。
その他、食べ物一般の感触を表現しています。
シャキシャキ・グミグミ・シコシコ・ネチネチ・カリカリ・グニャグニャ・モチモチ・ボクボク
ザラザラ・ネバネバ・シャリシャリ・コリコリ・パリパリ・シコシコ・ニチャニチャ、
短い文章の中でこれだけ登場しました。

魯山人の他の掲載作品を開いてみると、どれも短い文章で様々の食べ物について書かれたもの
でした。料理より材料で味は決まる、フグは無味だからいいのだとある箇所もあり、その奥の
調理上あるいは哲学的意味は想像するだけですが「美食は器だ!陶器だ!」と書いてある作品
もあるのかもしれないと思いました。

「うまいー!」「素晴らしいー!」とだけ言うグルメ番組の芸能人とはやはり年期と努力と入
れ込み度合い、表現力が異なります、
魯山人は五感を全開にして食べ物に挑んでいるようです。
人並み優れた[五感]、美食を求めて全国をまわる[健脚]、頑強な[胃腸]の持ち主でもあ
ったにちがいありません。



2408万理久利:2012/10/14(日) 13:46:22
「シリーズ・歪んだ風景−鐵橋 第一回」評の2
ホームに佇むその瞬間に駆け巡る過去と現在、それを引き寄せたのが汽車の音と渡ってき
た川にかかる鐵橋です。評者もその音と景色に入り込み自分の過去の景色とつい重ね合わ
せました。

<蒸気機関車>
 冒頭に出てくる回想場面、汽車の音・姿、線路、駅回りのざわめき、このあたりの表現
がうまい。記念・観光物やミニチュアの世界ではなく、運送の先頭にあった生の機関車の
時代を知らない読者も十分想像を膨らませるかと思います。場面はかつて主人公が生活し
ていた頃、まさしく機関車が先頭を走っていた時代、住まいの近くにあった駅、汽車の様
子ですがそれがなぜか主人公がいる「今」とぴったりと重なっている不思議さがあります。
不思議と書きましたが、よく読むと少しも不思議とは感じさせないものがあります。
 そして次の章でホームにいる「今」の主人公に場面が移り決して不思議ではないという
ことの裏打ちをする箇所があります。一瞬のうちに時間が縮み(歪み)過去と今が重なる
ことをマクダガートの「時間論」で取り上げています。A系列=現在の視点に依存する主
観的な時間、この中では時間の配列など関係ないようです。


<二筋の川と二つの鐵橋>
 ホームにたどり着く前に通った鐵橋から、過去が現在に押し寄せてきます。この時から
時間の移動は始まっているのです。対照的な二本の川が交わりそこにある鐵橋は主人公に
とって「意識の結界」であり、列車に運ばれ通り抜ける時に別な空間、時間に入っていく、
その様子がXY軸の交わり、数式など作者らしい視点からの表現も加わりよく想像できま
す。ただどんな配置で二つの川が流れ、交わり、そして鐵橋がかかっているのか、登りと
下りなのか、二つの鐵橋はどれくらい離れているのか、絵としてははっきりと浮かんでき
ません。少し触れてもらいたいところです。さて、この川と鐵橋は現実としても心象風景
としても「結界」にふさわしい雰囲気を漂わせているようです。二筋の川の表現はここに
もっていくためのものでしょう。さらに主人公に[呪文]を唱えさせるところは秀逸です。

 過去の世界は閉鎖的で、一方安心、平穏を得られる場所であったようです。平穏を守る
ために閉鎖的になりかつ時として外からのものに暴力的になる。安心を捨て、自由を求め
て主人公は鐵橋を渡って故郷を離れたのかもしれません。
ところが数十年たっても鐵橋を渡ると過去、別な時空に引き戻されるのです。

 「自ずと私達は空白の時間でも繋がっていたのではないだろうか」引用
プラットホームで見かける人に昔の面影を感じ、鐵橋の[内側]にいる彼等もまた[外側]
に行った主人公とともに同じ時間を生き、[外側]の生活を選んだ主人公もまた[内側]
の彼等とともに生きてきたのだと主人公が気付く中に、時空を越えた故郷をめぐる人間の
魂の揺らぎ、「一瞬の長旅」のようなものが感じられました。作品は短くて長い(深い)
ものに仕上がっています。
??????つづく
3205



2409マリアンタ:2012/10/15(月) 13:52:26
つるむらさき
 ホウレン草の横に、似た野菜があった。よく見ると葉のチリチリ感や太い茎、青臭さが少し匂う。
ホウレン草とは確かに異なる植物だ。
手にとってみると袋に「つゆむらさき 福島産」とあった。ホウレン草より安い、みずみずしい、
葉が厚い、緑の色が濃い、あの福島、そして初耳の野菜ということで即決した。

 買い物散歩から帰宅後、直ぐに取り出しこの手強そうな太い茎、草臭さをもつ見慣れぬ野菜を眺
めながら調理法を考える。茹でて冷水で流し手のひらでぎゅっと絞って刻み、このホウレン草より
明るい茹で上がりの緑を、ごま油とおろしニンニクそして胡麻で和え物にした。いよいよ試食だ。
歯ごたえがあり、その太い茎を噛むとほんのりと舌触り良いぬめりがあった。大当たりだったよう
だ。そういえばこの味、食感、香港・中国で味わったような気がしてなぜか懐かしい。

 それにしても「つゆむらさき」とは綺麗な和名をつけるものだ。立派な観賞用植物の名前である。
[ホウレン草]とは大違いだ。「ホウレン」その音は広東語で美しい、綺麗という意味だったと記
憶するが、報告、連絡、相談なるサラリーマン略語の方をつい思い浮かべてしまう。
一束程度では福島の人達には何の応援にもならなかっただろう。それでも暫く[つるむらさき]の
虜になりそうだ。



2410同人α総務:2012/10/15(月) 19:58:21
お知らせ 
リンク「碇文庫」が更新されています。
先日の掲示板への投稿文「尖閣諸島わずか20億で国有化になるのか」の修正保存です。

日々下へ下へと移動し気づきにくくなり、そして消え去るには惜しい力作です。
尖閣諸島をめぐる日本の歴史が書かれています。メディアではなかなか目にしないものも
すくい上げているようです。
原発、福祉、増税、景気の低迷等々様々な社会問題が浮上している昨今です。
尖閣諸島問題についても、秋の夜長に是非開いて読んでみてはいかがでしょうか。
※碇文庫、「著作集」に掲載されています。



2411碇 民治:2012/10/15(月) 21:39:00
小生満州時代の両親がありました。
やっと見つかりました。
下記サイトをクリックすれば写真の上にクリック下さい。
画面の右に『スライドショー再生』の上にクリック下さい。
https://skydrive.live.com/?cid=ed174be9987ba054&sa=446864443#cid=ED174BE9987BA054&id=ED174BE9987BA054%21246

2412同人α総務:2012/10/16(火) 08:58:00
碇さんが送ってくれたスライドショー
すぐに[αフォト]に四枚とも保存させてもらいました。
ご両親、ご兄弟の写真だと思われます。優しくてしかも聡明そうな母上です。どれもいいショット
で、誰がどんなカメラで写したのかも気になりました。

中でも煉瓦作りの塀の上に二人並んで腰掛けている幼子、何か語りかけているような、チビたちの
一人前の会談風景のようで、目の前にいるような気がする生き生きとした一枚でした。
今後の同人誌[著者ポートレートとコメント]で写真の説明を入れていただければと、楽しみにし
ています。

※碇さん紹介のサイトをクリックして大な画面で見てください。
なんともいえない表情です。向かって右の童子(わらし)がご本人かな?

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002537M.jpg



2413万理久利:2012/10/16(火) 13:38:32
「シリーズ・歪んだ風景−鐵橋 第一回」評の3(完)
丸谷才一が亡くなったというニュースを聞き、ああまた日本語が消えていくそんな気にな
っているところでした。感傷的なものを感じさせない論理だった切れのある彼の広分野に
渡る評論が嫌いではなかったのですが、あの徹底した旧仮名遣いには舌を巻きました。こ
の作品の著者も旧仮名遣いまでとはいかないまでも、消えゆく日本語をこれまでの多くの
作品の中でふんだんに使っています。二人とも日本語に拘っていることだけは確かなよう
です。 3つの理由を考えてみました
  1.表現を増す、拡げる
  2.古き良き日本語を死滅させない。
  3.過去と現在を行き交う魂の世界を表すためには当然(必然)に古い言葉が登場

 この作品の題は「鉄橋」ではなく「鐵橋」とあり旧漢字を敢えて使用しています。
「結界」を象徴する存在は「失」と簡略された「鉄」よりも「鐵」のほうがいかにもふさ
わしいのだと思います。作品中に古い言葉がたくさん出てきますが、その設定からいって
も古い言葉は不自然ではなく、むしろ古い言葉を挟むことによって、情景が生き生きとし
てきます。古い言葉があってこの作品が成り立っているような気さえします。3.が主な
理由でしょうか。

 評者は世界の古典はもちろん日本の古典すら満足に読んでおらず、例え古い言葉、漢字
を覚えてはいても、残念ながら作品の中で自在に使用することはできません。すっかり話
言葉とコンピューター、安易な漢字変換に慣れきっているからなのだと思います。
語彙の浅さは精神世界の描写にも影響するようです。というより精神そのものに影響して
いるのではないかとも思います。日本語の持つある種の緊張から弛緩している評者が書き
手とあらば、鐵橋を渡り過去の世界に戻る、そんな設定はすぐにSFの世界に飛び込み、
結界の象徴である鐵橋はタイムトンネルとなり、空想の時間冒険の旅と成りはて、深い精
神世界の旅にはならないでしょう。

 明らかに現代が設定となっている作品では、古い言葉の使用が目立つと多少の違和感が
あります。今回の作品では効果的に言葉が生かされていました。今後も作者は上記1.2.
の理由で使い続けるのでしょう。心象世界だけでなく、科学の世界を多く文章の中に取り
込む著者の作品ではそのギャップ・違和感が、より昔のよき言葉を浮き上がらせてもいる
のです。それらの言葉が巧く作中にはまっているか否かは別としても、それは著者が書く
作品の独特の雰囲気・世界を創り上げ、ひとつの個性にもなっていると思います。

 これからも丸谷才一氏のように、徹底して古い言葉に拘る作品を書き続けて欲しいと、
言葉を知らない一読者として戸惑いを感じつつ、秘かに願っています。古き良き言葉が現
代に書かれた作品の中で引き継がれ、静かに生き続けるのですから。

3205



2414:2012/10/17(水) 17:32:51
脳の活性化に良さそうですよ!
今日の『徹子の部屋』で放送しました。

円周率を暗唱すれば、ボケ防止に効果があるそうです。

お省み下さい。では今朝の一句

◎ 彼岸花

   濁音省き

      ひかん花  民治

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002539.jpg

2415万理久利:2012/10/18(木) 10:05:59
短くなる昼の長さと円周率
碇さんの域ににはとてもおよびませんが二句

●ひかん花 笑いとばして 秋の風
●円周率 三と学びて ぼけ予備軍(季語なし)

本日はしとしとと冷たい雨です。太陽を見ないまますぐに夜になりそうです。
円周率といえば、何年か前文科省が小学校の数学計算で「3」とするように
したような記憶があります。「3.14」三桁のかけ算は難しいと判断した
ようです。将来の数学者輩出どころか、ぼけに繋がるような気がします。

その点昔の教育で鍛えられた今を生きるご老人たちは、趣味に政治談義やお
しゃべり、食い道楽に旅行にと元気いっぱいです。要所要所でぼけたふりが
できるくらいの、いきいき脳みそです。
[円周率どどいつ]をつぶやきながら31桁くらいなんのそのでしょう。



2416同人α総務:2012/10/18(木) 10:14:29
お知らせ
本日18日より「無限・造次顚沛・回廊」−32号テーマに寄せて−
鳳凰珍著、の評開始です。
まずは飛翔する鳳凰珍の姿をリンク先「ポートレートとコメント集」でご確認ください。

評は10月23日までです。
※投稿文末尾に“3206”をお願いします。



2417碇 民治:2012/10/18(木) 11:44:21
円周率修正します。すみません。
万華鏡・木霊・言の輪・同人α 各位殿
昨日、円周率についてスキャン添付しましたが“8”の数字が抜けましたすみませんでした、お詫びいたします。碇
脳の活性化に良さそうですよ!
昨日『徹子の部屋』で放送しました。円周率を暗唱すれば活性化に
効果があるそうです(31桁)
身1つ・世1つ・生くに 3,141592
無意味・いわくなく 65358979
身ふみや・読む似ろよ 323846264
さんざん・闇になく 3383279

身1つ(1) 世(4) 1つ(1) 生(5) く(9) に(2) 無(6) 意(5) 味(3) い(5) わ(8) く(9) な(7) く(9) 身(3) ふ(2) み(3) や(8) 読(4) む(6) 似(2) ろ(6) よ(4) さん(3) ざん(3) 闇(83) に(2) な(7) く(9) (

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002542.jpg

http://

2418長岡 曉生:2012/10/19(金) 02:45:50
家族の風景 第一回:評
体調を崩していたために大きく遅れてしまいましたが、佐賀の同窓会への出発前に、著者の
作品に関して、ごく短い感想を書いてみます。
★非常の世界
α31号までの[天使ごっこ・悪魔ごっこ]シリーズを中心にした従来の作品群は、まさに
非常の世界を描いたものであり、著者が幼時から有していた常人とは異なる感受性・判断力
に支えられ精神が飛翔する世界の噴出であった。
これら作品群は従来の同人による作品とは大きく異なり、また難解でもあった点で同人諸氏
の受け取り方は千差万別であったと思うが、自らも飛ぶ作品を書いてみようという刺激を、
同人諸氏に与え、その意欲を深層意識に植え付けたことは間違いない。

★通常の世界
今回のα32号に始まる[家族の風景]は、従来の作品群とは異なり、舞台が地上に降りて
きた感じが強いが、その一方では登場人物が三家族の11人と拡大され、社会的には原発に
まつわる問題が取り上げられるという新しい試みがなされている。
しかし、登場人物の振る舞いとしては、あくまで通常人の行動様式がその基本になっており
一般読者に対しては、新鮮?な解りやすさを与えていると思う。

★無常の世界
次回のα33号の主題は[無常]である。
今回、通常の世界として始まった[家族の風景]シリーズには、この[無常]という主題が
どのように盛り込まれるのであろうか。過去・現在・未来における[常態]の変化の一例と
して著者の技を興味深く見守っていきたい。

3203



2419「家族の風景」著者:2012/10/19(金) 16:40:59
がっぴょうおんれい−長岡氏
非常、通常、無常、と区分けを試みたのが面白い。この人ならではです。
  常にあらず
  常のとおり(日常)
  常などない
単純に文字面をたどるとこうなります。

同人神野さんの表現を借りれば「奇跡的な生」は[通常](日常)の上に成り立ち、その
世界の中で[非常]の世界を体験し、[通常]を重ね(歳を重ね)[無常]の境地に入
っていく、そんな風景が見えます。
人生の中で出くわす[非常]も、[通常]の中にとりこみ[通常]の世界だけで終わる
人がほとんどなのでしょう。
こんなことを考える人間は変人[異常]だという[通常]の人もたくさんいるようです。

作品の中では創造(想像)の世界で自由に「世界」が広がります。通常も非常も無常も。
せめて作品の中では[通常]に足をすえつつ、かつそれに埋没したくないと考えていま
す。非常、無常の世界を書く中でも、日常の真実、生きることの真実、世界の真実に少
しでも近づければと思っています。
通常の世界をえがく中でもまた非常、無常の世界を隠し入れることができるはずです。

そんなことを再確認させてくれた端的な評でした。
3203



2420赤松次郎:2012/10/19(金) 17:41:37
シリーズ・歪んだ風景―鐵橋 第一回の評に対するお礼
沈黙の好きな同人の多い中、一人頑張っている万理さんの的確な批評、ありがとう。
このごろ作品の評をあちこちで読む機会があるが、ありきたりの印象や手垢のついた慣用句
を並べたような言葉の羅列ばかりの通り一遍のもの、個人的な体験と照らし合わせて共感す
ることを書こうとした結果、その内容が充分検証された普遍的・本質的なものを描くことで
なく、書評から離れて己の心情や考えを描くことに自己陶酔しているものなどが目に付くの
である。またほとんどが、なるほどそういう見方もあるかと思わせるような個性的な観点か
らの鋭い書評はすくなく、どうもお茶を濁しているようで、通俗的で読んでもあまり面白く
ない。

書評というものは大まかにいうと、(1)本の内容の紹介、(2)本の内容に対する評価や感想・
批評からなるもので、内容の紹介は単に筋をなぞるだけではない。要点はなにかを探すこと
だろう。万理さんはこのテーマが「過去・内側の閉鎖世界」と「現実・外側の世界」が、二
筋の川とそれに掛けられた「鐵橋」を結界として、空間的・時間的に縦横無尽に交差する物
語と解釈した。そして内側の世界の人もまた街を出て行った私と同じ時間を生きていたこと
を悟ることに言及している。一瞬のうちに時間が縮み(歪み)過去と今が重なることをマク
ダガートの「時間論」で取り上げています。自分の世界しか意識しない私にとってもこのこ
とは実に不思議な体験だったことは確かだ。

(2)の本の内容に対する評価や感想・批評は、たまたま丸谷才一の訃報と重なり、評者の古き
良き日本語の評価へと繋がります。丸谷才一は日本語を大切にした人だという。確かに私も
旧仮名遣いとまでは言わないが、旧漢字への思いは古き良き消えゆくものへの憐憫であろう
か。
しかし今回の批評では異論や批判までは聞けなかったが、いずれその辺の言葉もまた期待し
たい。

3205



2421水彩画愛好家:2012/10/20(土) 16:41:24
夢境庵(街角スケッチ)
 この作品の前に「春風萬里荘夢境庵」という題で別な作品が掲載されていました。
まだ関連作品が出てくるようです。
 色んな角度から描いた作品を見くらべるのも勝手愛好家の楽しみです。萬里荘は魯山人
の住まいだったとか。この夢境庵は彼の茶室。なんと贅沢な人だろうと思います。植木に
囲まれ、竹塀と小さな門が描かれていますが「整っている」のです。いかにも質素に見え
て贅沢。
 美食を追求しつづけた魯山人はいったい萬里荘で何を食していたのだろうかと、絵を見
ながらそんな想像までしてしまいます。寒くなってきたこの時期には茨城「けんちん蕎麦」
かもしれません。質素が何よりの贅沢,そう思える作品でした。水彩画の質素さでしょうか。

※リンク「街角スケッチ」より



2422万理久利:2012/10/23(火) 16:54:47
合評/文芸評論について
このところ「評」について考えていました。そんな時に赤松氏が書評について触れた投稿
を読み、自分なりに整理してみました。

文芸同人クラブに入って約三年、作品作りはもちろんですが、合評というものにも大分頭
を悩まされています。まずは試行錯誤でいろんな形、角度から評を入れ続けてきました。
新聞社や出版社から報酬をもらって書くわけではないので、そのあたりは気楽で自由です。
ただ、著者が現存するという点をつい意識してしまいます。
自分にとって小さなこの同人クラブにおける評入れとは・・・
 1.(少人数のため作品も少ないことも幸いし)好み関係なくまずじっくり読む。
 2.受けた感想や気付きを客観的に書きだすことで整理することができる
 3.評を書くことによって、文章を書く鍛錬になる
 4.現存する著者に何らかの感想を伝えたい

そんなところですが、これでも一応注意していることがあります。
 ? 苦手な分野の作品も、判らない言葉もできるだけ調べさらに数回読む。
 ? 義務感での評を書かない。無理矢理書くようであればパスをする。
 ? 評は著者に対してではなく作品に対して書く。
 ? 感動した、よかった、雑だった、わかりにくかった、つまらなかった、その一言
   ではなく具体的に客観的、具体的に示して表す。
 ? 創作はもちろん、エッセイだとしても、「作品の評」で「著者の評」にならないよ
   うにする。
 ? 楽な誉め言葉に終始しない。評の場を借りて自分物語を不必要に語らない。

短い同人クラブとのつきあいの中、評を入れると同時に、自分も評を受ける立場に置かれ、
自分なりにつかみ取ったものです。
人の評を読んでいると、ああこの人は適当に書いているな、誉めておけば簡単だと思って
いるな、じっくりと読んでくれているな、そんな事が伝わってくるものです。
評の形は色いろだと思いますが、真摯に作品に向き合い、入れるからには、自分なりの形
でその感想、評を書きたいと思っています。
時間がかかり疲れますが、これが私の形です。自由に書けるこの場所だからこそ疲れます。
無心の遊びには疲れは関係ないようです。

時間がなかったり、体調、心模様が良くなかったりして不真面目な読者、評者になること
も多々あります。上記決め事なるものも数割しが実践できていませんが、出来る限り同人
の作品と遊んでみようと思っています。



2423同人α総務:2012/10/24(水) 09:57:23
お知らせ
本日24日より「無限回廊−第九回」の評開始です。
今回バトンを受け取ったのは[グレイ・ブレイン]氏です。

謎だらけの暗闇のストーリーに光りを当て、同時に自然エネルギーについても
壮大なプランを投げかけています。
ノーベル賞またはイグノーベル賞も予想されるグレイ・ブレインの姿をリンク
先「ポートレートとコメント集」でご確認ください。

評は11月2日(土)までです。
※投稿文末尾に“3207”をお願いします。



2424同人α総務:2012/10/24(水) 19:09:12
新たな同人
 このたび、豊満、豪快、妖艶、眼光鋭い熟女が同人αの仲間に加わりました。
どこか佐高11期の女性に繋がるようなものをなぜか感じさせる人です。
ペンネームを現在思案中とのことです。「カサブランカ」を推奨したのですが、恥ずかし
いと言って断られました。
 PCを同居人に占領されていてなかなか使えないとのことで了解の上このお知らせを入
れました。東京生まれ東京育ち、本好き、お喋り好き…、そこまでにしておきましょう。

 「私は人間が一番嫌いで、一番好きなのも人間です」
簡潔極まる自己紹介をしたためてきました。
沈黙に包まれたこの同人αに、こんな仲間が入ってきました。どんな作品が出てくるのか
楽しみです。



2425赤松次郎:2012/10/26(金) 20:52:13
無限・造次顚沛・回廊―32号テーマに寄せてを読んで
著者名の鳳凰 珍氏とは一体なにものか。鳳凰は中国神話の霊鳥で、平等院鳳凰堂の屋根の上
に留まっている鳥、一万円札の裏にも描いてあるあの鳥である。著者は嘴は鶏、頷は燕、頸は
蛇、背は亀、尾は魚で、色は黒・白・赤・青・黄の五色で、高さは六尺の珍しい姿をしている
のか。造次顚沛に出現し、また消え去るという、実存するが人間の目には見えない、そして無
限回廊を永遠に駆け巡っている希有なキメラに違いない。そういえば真実を嘘で、嘘を真実と
して装う、オキシモーランなどという奇天烈な文学運動に染まっているハンドルネーム・キメ
ラ17号は鳳凰 珍氏の異名に違いない。

本郷に住む老人二人の小話、さては無限回廊第八回にでてくる本郷淳吾にまつわる場面のこと
か、それにしても三国志に出てくる劉備玄徳の末裔といったり、漢の高祖劉邦のそれと言った
り、熊さん八ッさんの迷回答に困惑しそうである。これもオキシモーランのマインドコント
ロールなのか。それにしても最後の七言絶句の出典を調べたが皆目判らない。もし鳳凰 珍氏
の作とすれば感嘆絶句、とても素晴らしい!!



2426キメラ17号:2012/10/28(日) 08:31:01
朝からオキシモーラン
「キメラ17号は鳳凰 珍氏の異名に違いない」
赤松氏の一文を見たので一言。

【鳳凰 珍の正体】
キメラ17号は鳳凰 珍の異名である
「キメラ17号は鳳凰 珍である」
の意味とすれば
上記の推測は誤りである。

「鳳凰珍は[キメラ]である」
の意味とすれば
鋭い指摘だと思われる。

キメラ17号もまた[キメラ]である。
鳳凰 珍は私ではない。



2427鳳凰珍:2012/10/29(月) 10:56:31
合評御礼
「造次顚沛」という言葉にどっぷり浸かり、唸っていた。
そんな時に夢で仙人が現れ、面白い話を聞かせてくれたのだ。瞬時の出来事である。それ
を書き留め少し膨らませたのがこの作品だ。

その仙人もまた、しめきり前に『無限回廊』をさまよい唸っていたに違いない。
蒙スピードで走り去る本郷淳吾を目撃した老人二人に彼の出自について、遙かなる歴史を
語らせたのだろう。それを朗々と歌いあげたのがそれに続く漢詩である。

瞬時に目の前を走り抜ける本郷の姿に連綿と続く数千年を見た。
この漢詩に対する「素晴らしい」との評者の言葉は、夢に出てきた仙人に向けられるのが
相応しい。

私をキメラに繋げた評者の指摘は的を得ている。
3206



2428万理久利:2012/10/29(月) 13:05:39
電話セールス
日々めったにかかってこない電話ですが、そのめったの中にセールス電話があります。
生命保険やお墓の勧誘もあります。そんな時は「自分もその業界に務めている」と切り返すとまずは先方は諦めます。既に準備している、それも効果的です。「留守番の者です」これもいい。
「あなたは原発をどう思いますか」の逆質問や、ぼけのふり、これも試してみたいところです。
「おれおれ」、はかかってきたことはありません。おれおれのおれ達もそれなりに身辺調査をしているからでしょう。

かつて電話セールスのようなものをしたことがあります。自信をもっての売り込みです。その時の電話先の対応を思い出します。今ではセールスマンに御苦労様と思いつつ遊ばせて貰っています。そのノリで「おれおれ」を待っているの遊び人です。



2429赤松次郎:2012/10/29(月) 20:51:16
新たな同人を歓迎します
私はまだその人とは面識はないが、自らの意志で入会されたことが一番うれしい。総務の報告
によれば、豊満、豪快、妖艶、眼光鋭い熟女とあり、しかもその人は「私は人間が一番嫌い
で、一番好きなのも人間です」とも言明されているらしい。それを聞くとその人は特異な・独
自性に富む・異色の・個性豊かな人のような印象を受ける。

さて私はその人にとって嫌いな方に入るか、それとも気が合う方に入るか、今度会うときが大
いに怖くもあり、また好奇心も涌いてくる。私はあまり同人の数の多寡には興味はないが、そ
れにしても考えを同じくして、共に同人誌を担ってくれる若い人に巡り会えることはうれしい
ことだ。これからの「同人α」を積極的に力強く発展させられんことを私は期待したい。



2430キメラ17号:2012/10/30(火) 08:54:48
心象風景
【と或る掲示板の風景 自己顕示欲】

I MY ME MINE
ME NIME MY I I MY ME
MY MINE MINE ME I ・・・・・
MY MY MINE I ME I
MINE I I MY ME ME !!
I I I MY MINE ME
MINE MY MY ME I I ?
MY I I MY ME MINE
I MY ME MINE



2431マリアンタ:2012/10/30(火) 09:04:23

先日ニューロン・カフェの別サイトで「キメラ11号の悪夢」という投稿記事を読みまし
た。どうやら白昼夢のようですがその内容は悪夢ではないようです。
何物かにかき立てられて、あわてふためき、蠢き、しゃべりまくる人々を見て、とまどい、
悲しむ、そんなキメラ11号の姿の「お笑い」の夢です。

「暗い心を持つものは暗い夢しか見ない。
               もっと暗い心は夢さえ見ない」
今年ノーベル文学賞を逃したある作家の作品中の言葉です。
夢を見るだけ健康な心の証。しかもお笑いとくれば投稿者は明るい心の持ち主なのです。
どろっとした真っ黒のコールタールが広がったような目をしたあの人は夢を見ているのか
と、ふと思います。



2432万理久利:2012/10/30(火) 14:54:35
無限回廊 第九回 評の1
毎回作者が変わるこの作品は、それぞれの作者の持ち味が発揮され飽きることがありませ
ん。今回はあの人だ、と思わず期待するのです。
無限回廊の第一回、なんとも奇想天外でこれから何が始まるのか、他の作者はついていけ
るだろうか、などとワクワクしながらも少し心配をしたものですが、無用だったようです。
とりわけ著者「グレイ・ブレイン」氏の飛びようは回を増す毎に深みを増すという印象を
受けました。他の作者が作りだす世界に入り込み、無限回廊を盛り上げます。
現実の世界と平行して無限回廊のような別な世界が常に横に存在しているのではないかと
考えてしまいます。

八回に渡り、不思議な登場人物たちは、それぞれの著者の筆で自由に羽ばたいてきました
が、今回九回でやっとその繋がりについて解き明かしてくれました。大きく舵を切った観
があります。それをやってくれました。

500年後の世界(移民先の星)からやってきた登場人物(地球人・東洋人)たちはどう
やら地球の自然崩壊を止めにきた、そんな共通目的があるようです。それは今問題となっ
ている原発問題とも関連があります。自然エネルギーの活用プランは、営利主義一色の大
国、西欧諸国のに手をつけさせない、長い間偏見と搾取を受けてきたアフリカその他の国、
人々が享受できる活用方です。著者はそれを本郷冷熱社長に考えさせています。そのプラ
ンは思わず「実現可能だ!」と思わせる説得力がありました。

スケールの大きな回になりました。
「SF」科学・フィクションではなく、科学・ファンタジー、科学・[東洋]フィロソフ
ィーとも言える広がりをなぜか感じました。専門用語、聞き慣れない言葉がでてきて不満
に思うのは、いつもどおり評者の脳の不具合の問題でしょう。
??????????つづく
3207



2433赤松次郎:2012/10/31(水) 08:36:42
無限回廊 第九回 を読んで
鳩園看護師も仲間だったとは驚いた。記述からすると豊満な肉体と何物にも動じないところ
は、痩身で繊細で宇宙神祇官のようなカミノ医師と対照的な感じがするし、補佐役としては
女性の原始的な生命力であらゆる情念の問題を解決する能力に長けていることを感じる。本
郷冷熱の外田秘書が内田有紀とすれば、さしずめ鳩園潤子はアンジェリーナジョリー
か・・・。

今回#7・#19、#11、#13、#17、#19の認識番号をもつメンバーの出自や与えられたミッ
ションが遂に明かされた。彼等はなんと500年未来のポーライ星から、高い理想と尊い犠牲的
精神を持って志願して地球へやってきた連中であることが判った。そしてそのミッションと
は、近未来の人類がこの21世紀の50億年後に太陽がヘリュームが燃え尽きて赤色巨星になっ
て八つの惑星を飲みこむ前に、太陽系から脱出するまでの時間を確保する必要があった。宇
宙へ乗り出す未来の徐福船団、アラム神話でいえばノアの方舟に例えるべき光子ロケットの
開発や、生物を育て子孫を何代も残しながら宇宙を彷徨うための広大な空間や土壌や飼育法
などの技術開発のために必要な時間である。だから地球の環境を、温室ガス制御やおよび人
類滅亡の危機を招く第三次世界戦争を回避するためのミッションであったとは・・・。
そこで環境問題の解決法もグレイ・ブレインの聡明な頭脳により、スケールが大きいため資
金や効率の問題は残るとしても、まったくの空想ではなく科学的な根拠に基づくものでなる
ほどと納得するのである。

また鳩園潤子の名前を分析して見せた記述「名前の人格に素数の二十九画が、地格にカミノ
師の象徴の十九画が潜んどるな。十九と二十九の九は鳩の九だし、鳩はカミノ師が飼ってい
た鳥だ」という、素数についての蘊蓄はとてもかなわない。

次回は私の担当だが、双子惑星やタイムマシーンに対抗して、パラレル宇宙、ワームホール
などを書く算段をしているところである。すこしづつ物語は進んでいるようである。



2434マリアンタ:2012/10/31(水) 12:56:01
老人が集まると
過去がぎゅーっと詰まって今が在る。その先に未来が在り、未来も描ける今がある。

歳を重ねると、過去、現在、未来の比重が変わってくるのだろう。
今の中に未来も詰まっているのに過去と現在のことばかり。
自分がいない未来のこと、自分がいなかった過去のこと、ずっとそこにありつづけた
宇宙のこと、思ってみないのかしらん。語ってみないのかしらん。
木々のはっぱは枯れ始めたけれど、思ひで話は花盛り。



2435万理久利:2012/10/31(水) 20:04:08
無限回廊 第九回 評の2
九回は大きく分けると、明かされる登場人物の正体、人類の地球脱出ドラマ、そしてアフ
リカ大陸のマグマ熱を利用した壮大なエネルギー計画です。順番に述べてみます。

【未来からやってきた登場人物たち】
 500年先の未来から来た、それも志願して地球環境危機から救うため、志願してやっ
てきた人達とは…、その発想の大胆さに、この共同作品の今後も楽しみになります。
参加している著者たちもここで大きく舵を切られて、その続きを書くことの苦労と同時に
わくわくさ感が沸いてくるはずです。
 チップの謎も解いています。想像どうりカミノ医師は地球にもどった世界中にちらばる
約300名の管理をしていました。看護師はその補助、多分医師、心理療法士、セラピス
トも兼ねていると評者は想像します。これまでの2人の不可思議な行動がぴしゃりと納得
いきました。本郷冷熱ビルの屋上庭園と地下冥想室の秘密も。すべてのパズルがするりと
はまりました。
 タイムマシーンで過去にもどる、これは様々な空想をかきたてられると同時に疑問もた
くさん湧いてきます。
※ひとつ、
2人を除く地球帰還たちの500年先での記憶は消去されたという。では地球で家族をも
ち、企業を営む本郷や越智、江波、それぞれ過去を築きあげてきたのだ。いったいいつの
時点で未来から過去に来たのか、それぞれ肉体、主体は現在と未来分の二つ存在するので
はないか。未来から来た人間の魂だけが現在を生きる主人公達に乗り移ったのか。


【人類が地球を見放し、宇宙に旅立つ話】
 未来からやってきた、地球を旅立った主人公たちの祖先たち。叡智を集め船団を組む。
その風景は著者が書いているようにあの「徐福船団」を彷彿とさせます。500年先から
やってきたカミノ集団も同じです。
降り立った場所は太陽系そっくりのポーラ星の惑星で水も緑もあふれる豊かな土地で先住
民もいたようですが、争いも差別もない平和な世界です。未来の徐福船団は、その場所を
離れ、命をかけて過去の地球へ時間旅行をすることになります。政治、経済、雇用、老齢
化、殺人、現実問題が毎日否が応でも目に入って来る中、こんな話は、わくわくと学校図
書館から借りてきたSF本、冒険小説、ガリバー、英雄伝を読んでいたあの時をとりもど
せるような気がします。
※もひとつ、
降り立った惑星にはもうひとつの片割れ、双子惑星があったという点も興味がある。
ともに人類がいながら互いに相手の存在を知らない双子の惑星は、物理的存在というより
説明しきれない、次元の異なるそっくりそのままの別世界でなのでは?
互いの星を自分の星のシャドウと考え、シュウ、ショウと呼び合っていたとあります。
「シャ シュ ショ」の世界?
    つづく
3207



2436万理久利:2012/11/01(木) 10:07:00
無限回廊 第九回 評の3(完)
前半が著者がこだわる技術集団、徐福船団を思わせる地球脱出と望郷の帰還「宇宙・歴史
ロマン」とすると、後半は技術者として原発に頼らずかつ炭酸ガスを減らすエネルギープ
ランを考える「科学ロマン」です。

【アフリカ大陸マグマ熱エネルギー】
 移住先惑星の[未来]からやってきた、それを自覚していないエヴァが「地球の[未来]
を考える会」にいることも、本郷社長がプランにお熱をあげるのも、消されたはずでも、
どこか残る[未来の記憶]がなせるわざなのでしょう。
江波ことエヴァからの相談を受け、本郷冷熱社長がとほうもないプランをいよいよぶちあ
げます。よくよく読んでみると決して[とほう]ではないのです。計画は緻密に、段階的
になされていきます。著者はよく調べあげ、そして考えついたものです。
段階1 マグマ熱を利用した発電システムの構築
段階2 海水の淡水化
段階3 淡水による砂漠の緑地化

さらに著者は本郷社長に言わせます。
「計画の本質は、この計画に投資する[先進国の住民]のためではなく[現地住民]のた
めになる計画だと言うことなんだ」
この言葉が知と正義の味方徐福船団長らしい。意味深いものに感じました。
 後に続く日本列島向け自然エネルギー利用プラン、その名も「呑龍鳳」どんりゅうほう、
これまた笑えるようでいて、その内容をよく物語っているのです。風力エネルギーです。
大風車群が海を漂い、ときに嵐を避けて沈む、別名「竜宮城」でもある、そんな表現もい
かにも著者らしい。
 緑あふれる未来のサハラを見たくなります。アフリカ・ルネッサンスの時代に違いあり
ません。


【喫茶店ゲバラ】
 壮大な宇宙の旅とエネルギープランの後は、ゆったりとユーモアを交えた越智とエヴァ
の会話です。第九回冒頭に「九づくし」と書かれていましたが、なるほど今回の作品舞台
は19日と29日、登場人物の名前の人格、地格にも29と19、氏名そのものにも九の
字が隠れている、そんなことに著者は気付いているのです。持ち回り作品ですから、著者
が意図して日付も名前も考えたわけではありません。
 偶然があまりに重なると必然をつい考える。この無限回廊と言う作品もしかるべくして
作られた。不思議な力によって進んでいるのかと…。
九づくしの代表格である「鳩園潤子」のようなどっしりとしておおらかで菩薩様のような
お方が、近未来にこの掲示板にも現れるのもまんざらあり得ないことではないようです。

さて33号第10回はどんな世界に連れて行ってもらえるのか、今から想像を膨らませて
います。
3207



2437赤松次郎:2012/11/03(土) 11:30:40
北大路魯山人の昆布とろ
久しぶりに青空文庫を開いてみた。北大路魯山人の「昆布とろ」というエッセイが電子図書
に復刻されていた。夏の朝、食事の進まないようなとき、あるいはなにを食っても口が不味
いとき、日ごろの三杯飯は、知らず知らず五杯飯になること請合いである、と書いてある。
今時ご飯を三倍食べる人は珍しいだろうが、どうも美味そうである。
また東京人の舌は杜撰で荒っぽい、例えば、くどい味、油っ濃い味、粗野な味、手っ取り早
い味、落着かないせかせかした味、甘ったるい味というところに嗜好が動く、と続く。

そういえば私が上京した半世紀前の東京の掛け蕎麦やうどんの汁は真っ黒くて、しょっぱい
だけの、ギョッとするような色と味だったことを思い出した。いまではどうも関西系の味が
流行っているらしく、すこし清まし風になり昔の江戸の味も変化しているらしい。高田郁著
の「澪つくし料理帖」にも、肉体労働者の多い江戸は濃い味を好むとあった。
ちなみに、澪とは船の通行に適する水路
??????????澪(みお・水緒)とは舟の通った後に出来る軌跡
     澪つくし(澪標)とは航路を示す標識
昔、息子の寝床で読んでやったユリ・シュルヴィッツの絵本「よあけ」のなかに出てくる、
まだ日も上がらない薄暗い山間の湖、澪を引くボートの印象的絵を思い出す。最近では「き
みに読む物語」という映画で、これもまた朝まだきか夕暮れか失念したが、薄暗い湖をレ
ガッタで澪を引いて漕いでいる最後のシーンが印象的だった。

それにしても昆布とろとは美味そうだ。晩秋の鄙びた里の仕舞た屋で魯山人の料理を一度食
してみたいと思った。



2438ギャラリー「X」有志:2012/11/03(土) 16:26:07
四冊の手作り絵本
先日、オープン準備の手伝いをしました。絵本に書かれた文章の復刻です。

絵の片隅にひらがなで書かれた物語が、短くわかりやすく載っていてました。
不揃いの文字が読み手を童心に戻してしまうような不思議な力をもっています。
絵は「みんなで助け合って生きて行こうよ、明るい未来をめざそうよ」とばかりに、どれも元気いっぱい、絵本のページから弾け出しそうなくらいに、伸び伸びとした絵です。森の木々、海、お化けもメロディーも出てきます。涙は出ませんでしたがちょっと癒されました。作者にも癒されました。仕事中毒の頃だったら、励まし合い、助け合い、思いやり、そんなもの「つまんなーい」、「きれいごとすぎだー」と感じたにちがいありません。日本の、世界の、色んな事件、災害、ゴシップ、けなし合い、そんな情報が溢れる中、こんな優しい絵と物語を読むとなぜかほっと心が休まります。



2439マリアンタ:2012/11/04(日) 16:50:25
ここは韓国か
平日のある日、寝ぼけまなこで寝たままテレビを付けたら、どこのチャネルもハングル語
が飛び交い、宮廷または現代で男女が入り乱れる恋、恨み、意地悪、出世の話だらけです。
ありゃりゃここは韓国かと思いました。

BS民放はどうやら韓国ドラマを大いに買い付けているようです。
せめても、あのとびっきりのインドの作品やベトナム、タイ、フィリピンあたりの作品も
均等に流してもらいたいと思います。良質なアジアテレビドラマや映画は、たまにNHK
で流れています。民放は採算を考え仕方なく安く手軽に買えるものを選んで流しているの
でしょう。そのうち竹島だけでなく民放BSも韓国に占拠されるのかもしれません。

民放BSと言えば、朝のショッピング、昼のショッピング、真夜中のショッピングも目立
ちます。利用し購入したことは一度もありません。民放にとってはバカにならない宣伝広
告収入になるのでしょうが、「ワーッ」「オーッ」と芸能人が何度も嘘っぽく騒ぐシーン
には視聴者の頭もバカになりそうです。

BSは主にNHK3を見ています。他局を見なければいいだけのことですが、住まいの仕
組み上BSを断るわけには行かず、対価を払った、払っているからには見なければという
気持ちと、テレビ時代の落とし子らしい好奇心でつい民放まで見てしまいます。
NHKBS2が殆ど放送されていないのも気になります。
秋からの料金値下げはそれが理由なのかな?

数十年後、100年後のテレビ放送を見たいと真剣に考えている、テレビとともに育った
テレビッ子がここにいます。



2440同人α総務:2012/11/04(日) 20:20:03
尖閣
先月[碇文庫]にタイトル「尖閣列島がわずか20億で国有化になるのか」がアップ
されていました。碇氏ならではの歴史考察でした。
たまたま補足資料になりそうな資料をサイトでみつけました。

朝日新聞特設ページ「尖閣諸島 過熱する主張」2012.10.31
http://newsmail.asahi.com/c/acptbjeS6Wv3rFaE  または
http://www.asahi.com/special/t_right/senkaku/

偏向的な内容ではないようです。
碇氏作品の後に書かれた記事をまとめ追加をを加えて作られたサイトです。
天下の朝日もあわてたのでしょうか。
それはせておき
碇氏の歴史考察と合わせ読むと、双方からなかなかの発見があるかと思いました。



2441万理久利:2012/11/05(月) 11:37:50
魯山人メニュー
 北大路魯山人の書いた本、彼を書いた本は読んだことはありませんでした。なにせ魯山
人と南方熊楠がごっちゃになるくらいで、二人とも関心からは遠く離れていたようです。
 青空文庫で初めて魯山人の文をしみじみ目にするようになったのですが、なんともその
食の拘り、食材への拘りに圧倒されています。とりあげる材料の多くは、例え質を別とし
たとしても、なかなか身近なものではありませんが、「昆布とろ」はなんとか試してみる
ことができそうです。材料の質と盛りつける器、ともに魯山人とはかけ離れたものになる
ことは間違いありません。
??読みながら食を楽しむ、そんな味わい方がありますが、彼が生きた明治、大正、昭和始
め、当時の場所場所の人々の生活ぶりや回りの景色も伝わってきてこれもなかなかいい。
古い言葉もいい。

 赤松氏もこの魯山人の復刻文章を読んだようです。「東京の黒くてしょっぱいうどんの
汁」、私はまるきり反対の経験をしています。両親の故郷に行った時、叔母がつくってく
れたうどん、なんと透明な汁でした。すってみると味がちゃんとついている、これには少
なからず感動した覚えがあります。「澪」「朝まだき」という言葉も投稿文の中にありま
したが、魯山人の食への拘りに負けない位の古きよき日本の言葉への拘りかとも思いまし
た。

 昆布だけで作る「昆布とろ」に変え、とろろ芋と塩昆布で「五杯飯」になるくらいのお
かず、現代風「昆布とろ」を作ってみようかと思っています。材料はふたつとも揃ってい
ますから。



2442万理久利:2012/11/06(火) 14:00:24
『昆布とろの吸い物』『山椒魚』
 本日もまた魯山人の作品が二点青空文庫に復刻されていました。
昆布とろの後は吸い物か。続けてこの人は昆布について書いたのかなと調べてみたら前者
が昭和6年吸い物が昭和8年、二年も経っています。よほどこの人は昆布に心酔している
のかと思いました。今回は母が昔よくゆず胡椒に加えうどんによくかけていたあの「とろ
ろ昆布」のようです。
 「上等品は白く、やわらかく、ふうわりとしていて、真っ白く削られたものがよろしい。
日常の惣菜には黒いのでも美味いには美味いが、品がわるい。」引用
「料理らしく上等にするには、是非かつおぶしのだしを取り、それに薄口醤油を入れ、ふ
つうの汁よりちょっと水っぽくして、それを椀の中のとろろ昆布の上から注げばよろし
い。」引用。最上のものを選び、上品に、上品に…。
昔我家にあたとろろ昆布は黒っぽかった。やはり安物だったのか。

 続けて『山椒魚』を読みました。まさかと思いましたが、やはり料理の話しでした。
「頭にカンと一撃を食らわすと、簡単にまいって、腹を裂いたとたんに、山椒の匂いがプ
ーンとした。腹の内部は、思いがけなくきれいなものであった。肉も非常に美しい。さす
が深山の清水の中に育ったものだという気がした。」引用
 珍味の中でも秀逸らしいのですが、清水で育ったとは言えあの顔立ちの山椒魚の頭を打
ち叩き、ぬめぬめの腹を切りさばくあたりは上品さからはかけ離れているような気がした
のですが、食い道楽、食材道楽、料理道楽を極めると、これまた上質で上品なな料理とな
るのでしょう。
 この作品は昭和34年とありましたから、『昆布とろ』からさらに鍛錬を重ね、食の極
みまでいきついたのかとも思います。さらにまた彼の年表を調べてみると、
[1959年(昭和34年)に肝吸虫(古くは「肝臓ジストマ」と呼ばれた寄生虫)による肝
硬変のため死去。]とありました。まさかあの山椒魚のせいではないでしょうに。



2443国木 光:2012/11/06(火) 14:47:31
寒がり
最近同人に入ったばかりの国木光です。くにき ひかり と読みます。
国木は父が小説を書くときに使用していたペンネーム、光は創世記「光あれ」からとりました。
寒がりで、冬になると着ぶくれして、コロンコロンになっちゃってデブに観られて、イヤになっちゃう国木光です。夏の方が、それなりにエロくて良かったんだけど。
今日これから出かけるのですがもうコートが要るよ。またクマみたいになりそうです。



2444同人α総務:2012/11/06(火) 16:08:43
ポートレートとコメント集アップのお知らせ
竹内一郎氏提供、33号テーマ「無常」の前書きを入れました。
同氏作成のグラフはなかなかのものです。
上記リンク集にお立ち寄りください。

同時掲載:万華鏡



2445赤松次郎:2012/11/06(火) 16:26:24
(無題)
「ニューロン・カフェ」のBGMはスローテンポでなかなか洒落ている。しかしmp3なの
か、midiのようにリピ−トしないのが残念である。
また「週刊戯評」のBGM、ビートルズのイエスタデイもまた懐かしい。これはmidiでリ
ピートしているのがいい。

国木 光さんの入会を大いに歓迎します。なにせ「同人α」も若返るのが一番望まれるとこ
ろですので、今後のご活躍を期待します。またお父様の小説を是非読ませて下さい。
夏の妖艶な姿は来年の楽しみに。冬のコロンコロンはまもなくお目にかかれるでしょう。その
感想はそれからにします。



2446長岡 曉生:2012/11/06(火) 21:48:34
国木 光さま
 貴女の好ましいお噂は、かねがねαの一同人から色々と伺っております。
ペンネームの姓が父君のペンネームの姓に、名が創世記の「光あれ」に由来するんですね。
 実は、同人αの主宰者赤松さんには「三つの願い」という「無限回廊」の発端たる作品
が有りますが、そのプロローグが次の三行なのです。(作品集の無限回廊連載をご覧あれ)

  はじめに言葉がありました。        in the beginning was word,
  言葉は神とともにありました。       and the word was with God,
  言葉は神でありました。          and the word was God
                 新約聖書 ヨハネによる第一章第一節

 つまり、赤松さんにとっては作品中で言葉をいかに用いるかが、最重要な課題なのです。
旧約と新約の組合せですが、きっとお二人は最初からぴったりと息が合うことでしょうね。

 さて、私は次号の原稿作成に追われ、掲示板にも思うように書き込めずにいますが
何はともあれ、若くて有能な美女のうえ文章も楽々と書ける恵まれた星(この[文昌星]
は先の一同人にも存在します)をお持ちの新会員が加入されることは、我々 α の会員に
とって実に嬉しい知らせです。
これから、楽しくて面白い寄稿・投稿を、αにどしどし寄せられることを期待しています。

24日の製本の日に、お会いするのが楽しみです。



2447碇 民治:2012/11/07(水) 06:49:55
同人α様に御注文
おそらく万理さんが万華鏡に投稿されただろうと思いますが、今回ポートレートを出して下さいま

したね、その際にニューロン・カフェのサイトを付け加えたら即座にニューロン・カフェを

見ることも出来ると思います。                        以上

2448同人α総務:2012/11/07(水) 09:03:54
「御注文」
他サイトへの「お知らせ」の同時掲載につき、ニューロン・カフェのサイトを添付し
ておきました。マウスをTOPに移動するより、同じ投稿記事内ですぐに移動できる
―これは読者に対し親切なとりはからいです。慣れてしまうとそのあたりの小さな気
遣いの感度が鈍ります。

アドバイスをいただきありがとうございます。



2449マリアンタ:2012/11/08(木) 10:39:20
夢∞夜
今日こんな夢をみた。
小料理屋に腰掛けている。左隣には水彩画の「高志摩」さん、向かいに若い男性がいた。
見たこともない高志摩さんだが、白髪まじりの温厚そうな人だった。セーターにジャンパー
という軽い出で立ちだ。前の男性といば背広を着た丸めの体つきである。
「あなたが水彩画愛好家さんですか」と高志摩さん。
「いつもつまらない感想を入れいます。文章も読んでます。コメント記事は絵以外のこと
もたくさん書かれていいですね。ところで前に座っている方は?」
と尋ねると、丸めが挨拶してきた。
「僕の名前は街角スケッチです」
そう言って握手を求めてきたのだった。
この人はゴーストライターでもなく、高志摩さんの分身であった。あの行動力はこの丸めの
若い青年がもたらすものだったのだ。

このところ変な夢ばかり見る。



2450赤松次郎:2012/11/08(木) 11:51:15
澪標ふたたび
テレビを見ていたら見覚えのあるマークが出てきた。たしかにあれは澪標(みおつくし)だと
直感した。先日北大路魯山人の昆布とろの感想を書いたとき、高田郁著の「澪つくし料理帖」
まで思いを広げ、澪標の意味を調べたがこの本にはいろいろの意味を含められたのが判るよう
な気がした。

澪標の描かれた旗は大阪市の市章であった。すなわち「大阪の繁栄は昔から水運と出船入船に
負うところが多く、人々に親しまれ、 港にもゆかりの深いみおつくしが、明治27年4月、大阪
市の市章となった」と言うわけだ。

「澪つくし料理帖」の二重の意味とは、 主人公の澪(みお)は大阪生まれであるということ
と、 澪標によって舟が安全に進むことにように澪の料理の修行を記述しているのではないかと
私は思った。それにしても、日頃は何気なくやり過ごすこともこのように一つのことが重ねて
目に写るのは、身の回りの騒音や義理の付き合いや無駄な情報が少なくなった環境に心が浄化
されたゆえなのか。そうだといいが。

      大阪市章

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002575M.jpg



2451キメラ17号:2012/11/08(木) 15:25:02
無限回廊の著者たち
同人α32号の評入れが「無限回廊 第九回」をもって終わったようだ。
九回はその飛びようはすごいものがあった。それに劣らず33号(現在編集中)の同作品
第十回の校正を入れていてあまりの可笑しさ、ユニークさに作業がストップしてしまった。
舵を大きく切った九回で、この作品の登場人物たちはポーライ星から来たことになったが、
その双子惑星の名が何と「ボーフラ星」で鏡の世界の星が「イラーボ」、なんとも…。
「T・魔忌狐(まきこ)」大臣によるカミノ氏の研究不認可、なんとも…。
原発問題を考えさせられる小説「絶体製造工場」、なんとも…。

これらほんの一例で、未だ詳しくは読んでいないが、内容に至ってはもっと破天荒かつ隠
れた重いテーマが山盛りのようだ。
32号、33号の同作品を読んで、著者たちはいったいお幾つなのかとあらためて思う。
さて33号ができあがるのが楽しみだ。



2452キメラ17号:2012/11/08(木) 15:32:01
オウム
[Ω]でもものまね[鸚鵡]でもなく、あの「オウム」だ。
夜中に目が覚めてなにげなくテレビをつけたら、オウム事件をとりあげたドラマだった。
あの鬚ぼうぼうの教祖を演じる役者はそのまんま。目を瞑りぼそぼそと「ポアだ」とつ
ぶやくその声までそのまんまだった。

「下ぶくれの顔にドジョウ髭(ひげ)と顎髭(あごひげ)、髪を伸ばし、半眼、たれ眉」。
無限回廊 第十回(33号)にでてくる一節だ。
校正中笑いすぎて早寝を決めたはずだが、作品あるいは教祖に呼ばれたのかもしれない。
登場人物、元幹部が[集団]は恐ろしい力をもってしまいます、教祖の顔色をうかがい、
気にいられようと、教祖の取り巻きもおかしくなってきます、そんな台詞が印象に残った
が、あの不気味なオカルト集団や教祖の顔を見ると今でも吐き気を覚える。

※NHKスペシャル 未解決事件 「File.02 オウム真理教」



2453BGM担当者:2012/11/08(木) 19:36:12
MP3とMIDI
先日BGMについての投稿がありました。簡単なコメントを入れます。

ご指摘のとおり今流れている曲はMP3形式です。
(音声バーのデザインがMIDIと少し異なります)
MIDIより音質は良いようですが重たいものが多く、パソコンによってはうまく開かない
こともあります。どちらの場合でも音楽呼び出しに時間がかかりサイトが開ききるまで
時間がかることがあります。

*MP3でもリピート可能です。ループをtrue??にさえすればOKです。
*音量は初期設定できますが,MP3は規定値の50%までしか下げられません。従って音量
 の大きなものは、そもそも避けるか、あとは閲覧者の方ご自身で[音量バー]を50%
 以下にしていただくことになります。(左右どちらかにあるラッパ印をクリックする
 と音量バーが表示されます)
*音楽がうるさいと思われる方はTOP画面の[音声バー]の■または□をクリックすると
 音を消すことが出来ます。
以上



2454αの一同人:2012/11/09(金) 20:19:55
国木 光さんのこと
もう何十年もお会いしていない。
記憶に残るのは、その話しぶりだ。率直、嘘がつけない、その調子ではっきりとものを言い放つのだ。
相手が上司であろうと親であろうと、相手が誰であろうとだ。相手の反撃、回りのリアクションなど
全く考えていない。そんな風景が思い出される。
頭のいい人。よくものを考える人。悩める人。
あの時のような気っぷの良さ、率直さではっきりと言われたら(書かれたら)、この同人αも一種の
ショック療法で皆、何歳か若返ることは間違いないだろう。
それとも大分丸くなっておられるのだろうか。
長い時を経た今、また会ってみたい。



2455マリアンタ:2012/11/12(月) 10:58:23
クモの糸
テレビをみながら食事をしていると、画面との空間に小さなものがゆらゆらとしていた。
テレビ画面内でもないし、目のチラチラでもないようだ。
じっと目を懲らすと羽付の天上照明から細い糸、垂れ下がる先っぽに小さな丸いものが。
クモである。
以前、直径10センチはある大きなクモを家の中で見た。その子、孫、ひ孫だろうか。
暖房は一切使っていない寒々とした家である。このところ小さなクモを他の部屋でもみか
けるが、こんな家でも住み心地がよいのだろう。

追い出す気もましてや殺す気もない。仲良く共存していきたい。迷惑は一切かけないのだ
から。迷惑どころかゴキブリの退治をしてくれるという優れものらしい。
何よりも生き物が近くにいることは楽しい。
クモの糸、掴んでよじ登る気はさらさらない。直ぐに切れてしまいそうだし、体力もない。
糸を集めて紡いだら、軽くて強くてしなやかな布になるだろう。
綿飴にしたら、ふわふわの口当たり、高タンパク質、燕の巣以上かもしれない。
そんな想像だけしている。



2456万理久利:2012/11/14(水) 17:54:03
思えば遠くにきたもんだ
かつては高校球児を見ても、テレビに出てくる人達を見ても、両親を見ても、上の兄弟を
みても「なんて大人なんだ、歳をくったおじさん、おばさんだ」と思う自分がいた。
それが今では、高校野球児もジャニーズたちも「子」或いは「孫」とも思える。
政治家達までみな「ガキ」に思える。妙に子供返りしている老人達も目につく。

同じ日に旧友二人から久しぶりに電話があった。
義父の墓参りに行ったという友人。横でゴシゴシと念入りに墓石を磨いる夫婦に「ご熱心
ですね」と尋ねた。「自分達がこれから入る墓ですから」、の返事に一瞬とまどったとい
う。親が生前に友人のために用意した墓が既にあるそうだ。その掃除などしたことがない
のだろう。

仕事を早引きして二人で告別式に行ってきたという別の友人。我々学生時代の仲間が父上
の部屋に朝入ると倒れていて、救急車の中で死亡。前日は元気よくいつもどおり皆で夕食
をともにしたそうだ。「○○さん心強かったと思うよ。私の時もそうだった。二人来てく
れた」というと、「私の時、ずっといてくれたのはあななただよ」。遠い昔、二人のそれ
ぞれの親の不幸の時、ずっと横にいたことを思い出した。

今の自分の立ち位置はどこなのだろう。いずれにしても遠くに来たもんだ。
さーて、せっかくたどりついたこの位置からこれからどう進もう、遊ぼう、決着をつけて
いこう。やること、考えることがたくさんあってわくわくする。
思えば遠くにきたもんだ。



2457万理久利:2012/11/16(金) 12:36:47
ふりん
原発も国会解散も新総書記の話もやめにして、「不倫」の話。
CIA長官が不倫辞任したと最近話題になりました。最高峰を誇る秘密諜報機関の長官も脇
が甘かったのかとつい思ってしまいます。クリントン、彼も実に破廉恥でした。しかし皆
の前で謝り大統領の職責を果たし終えたという不思議な現象もありました。
イギリスでは同性愛が発覚して辞める議員もいました。日本でも不倫総理が1人いました。
まあ、男女の破廉恥行為がその人間の人格。資格を否定されざろうえないということでし
ょう。どんなに能力、実行力、実績があるとしてもです。

[不倫]、[破廉恥]、その内容、受け止め方は人それぞれ、宗教によっても異なるよう
ですし、また時代により変化していくのでしょうが、今の所社会的にはマイナスに働くよ
うです。純愛であったとしても、「不倫」の名の下に否定されるのでしょう。イスラム圏
であれば立派な刑事罰です。日本では不倫は犯罪(刑事犯)ではありませんが、民事的、
社会的制裁の可能性は大いにあります。
一夫多妻、一妻多夫、多夫多妻、或いは男尊女卑、女尊男卑の世界であれば問題はないは
ずです。「不倫」ではないからです。破廉恥であれ純愛であれ、やるからには男も女の覚
悟が必要です。

それにしても、多くの場合、妻子もちの男の純愛とはいえない破廉恥な情交がほとんどの
ように思えます。もちろん上記は男女入れ替えるケースも含まれます。
文学や映画の世界では不倫がせつなく、美しくよく取り上げられます。
そういえば、「不倫は文化だ」と言った人が孫のような生まれたての娘を抱いて泣いてい
たなあ。
みなさん勝手にやってよねの心境です。縁遠い人間にはよく判らない世界であります。



2458キメラ17号:2012/11/17(土) 11:19:11
オキシモーラン/四字熟語俳句編−1
全て偶然のなせるわざです。何か奥深い意味すら感じてしまうものもあります。


秋高し????冷酷無残??一騎当千
暮の秋 ??有頂天外 漁夫之利
秋の昼????文武両道??堅甲利兵
男郎花  八面玲瓏??三十六計
秋の夜?? 二股膏薬??四面楚歌
秋時雨?? 内柔外剛 衆寡不敵
文化の日 内股膏薬??先手必勝

星月夜????闘志満満 速戦即決
馬肥ゆる??大胆不敵 闘志満満
菊供養????前途洋洋 党同伐異

山椒の実 舌先三寸 ??百戦錬磨
得手勝手 富士の初雪??捲土重来
秋惜む  意気揚揚と??遠交近攻
ななかまど 容姿端麗 一口両舌



2459キメラ17号:2012/11/18(日) 08:30:11
オキシモーラン/四字熟語俳句編−2
秋の雲 青雲之志 奇策縦横
秋の朝??清廉潔白 苦肉之計
秋深し 新進気鋭??虎視眈眈
松茸や 出藍之誉??局外中立
秋の暮 質実剛健??虚虚実実

濁酒 ??残酷非道 権謀術数
菊人形 極悪非道 孤城落日
椋の実 恐悦至極 正正堂堂

冬支度 喜色満面 背水之陣
秋彼岸 感慨無量 百発百中
女郎花 海千山千 風林火山

虚心坦懐 蛇穴に入り 一網打尽
とろろ汁 才色兼備 孤軍奮闘
そぞろ寒 気炎万丈 難攻不落 



2460万理久利:2012/11/18(日) 20:01:44
ケニアの地熱発電
日本企業が300億円の注文を受けて地熱発電プロジェクトを進めているとのニュースを
見ました。日本は地熱発電機械技術の最先端を行き、現在世界シェアー7割もあるそうで
す。まるで32号[無限回廊 第9回]の世界が現実に動いているような気がしました。

アフリカは南アフリカを除いて原発は今のところゼロのようです。
ケニアは殆どを水力発電にたよっているそうですが、20年後には地熱発電が主力となり
ます。ウランも埋まっている大陸ですが、地熱エネルギーも太陽エネルギーも、何よりも
自然がまだまだたくさん残っています。制御が効かない原発の導入はとんでもない話です。

ケニアはアフリカ大陸プレートの境目、地球の割れ目、大地溝帯が国土の西部を南北に走
っています。この溝帯はエチオピア、ケニア、タンザニアなど東アフリカの国々を通りモ
ザンビークまで7000キロメートルに及んでいるといいます。この地下のマントルの上昇
流がもたらす地熱温度を利用しないわけがない。

金と労働力を自国から運び込む某大国によるプロジェクトと異なり、日本のそれは教育、
雇用まで含めた丁寧で緻密なものです。まさしく無限回廊に出てくる台詞、国・企業のた
めでなく、そこに住む人々のためのプロジェクトだ、と思いました。
破天荒SF作品と思いきや、未来の先取りです。
登場人物が願うとおり「アフリカ・ルネッサンス」が21世紀に訪れるのかもしれません。
3207



2461万理久利:2012/11/19(月) 12:29:26
天候と気分
周りに体調を崩している人が多い。
私もこの数年、どうも体調がすっきりしない。
年齢のせいか、天候にも関係があるのか。
多くの人がクーラーを終日つけまくっていた夏が過ぎ、一転凍えるような寒さだ。
世界でも日本でもお寒いニュースが飛び交う、これも関係しているのだろうか。

身体の具合と拠って立つ日本というお国あるいは社会の具合の悪さで、おしゃべりをする
気力も、ましてや文章を書く、深く考える、なんてことはどうでもよくなる人もいるのだ
ろう。まずは自分の体が一番だ。家族が一番だ。生きることが一番だ。凍えて指先もうま
く動かない、思考力も落ちる。年代の空気、時代の空気、漠然とした不安、そんなものか
ら体調を崩しているのだろうか。

空気と不安が体調を崩したのか、体調が空気と不安を作りあげるのか、どちらが先かは卵
と鶏の関係に近い。いずれにせよ、冷え込んだ大気は、もう決して若くはない人間に不安
と倦怠感を倍加させているようでもある。高温多湿は精神を弛緩させるが冷たい空気は精
神を研ぎ澄ます、そう感じる人は少ないのだろう。



2462エヴァ:2012/11/20(火) 09:29:08
サイト紹介
エヴァは長編「無限回廊」の執筆担当者でもあり、登場人物でもあります。
作中、「未来の地球を考える会」の一員でもあります。
よくまとまったサイトを見つけました。多くの方々が原発について、エネルギーについて、
環境破壊について、自由投稿やご自身のサイトで述べているようですが、これもなかなか
参考になります。ここまで調べあげて分野ごと、項目ごとにまとめる、日々修正、追加し
ていく、とても自分にはできません。時々開いて関心ある事項を読んでいます。いつでも
たどり着けるので重宝しています。

君たちの地球はどうなっているのか −かけがえのない地球−
http://www.s-yamaga.jp/index.htm
ここから入っていくことができます。
なぜか「未来の地球を考える会」のサイトに思え、不思議な気がします。


画像:月から見た「地球の出」
National Space Science Data Center

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002587.jpg



2463万理久利:2012/11/21(水) 09:20:50
ページビュー(PV)
「ウェブはバカと暇人のもの」こんなタイトルの本を書いた人がいる。もと大手広告マン、
今はネット関係の仕事のかたわらネットニュース編集の仕事もしているらしい。
「日々の仕事は、押し寄せるバカとの闘いです。恐ろしいことに、ネットはバカに発信力
を与えてしまった。(略)今はバカの意見が拡散する。結局、まともにやってるこっちが
謝罪するはめになる」彼のこんな記事が大手新聞に掲載されていました。
ネット上で情報提供を商売にするには結局膨大なアクセス数、PVで、その数を稼ぐのは
下品なネタだと結論づけている。それにしても言い過ぎだ。現場で痛い思いをたくさんし
てきたのだろう。

ネット情報の拡大は人に利便さ、出会いのきっかけ、希有な情報源、発表の場の提供、と
いった効果をもたらしているのは事実で、それを止めることはもうできないだろう。
あの震災の時にもネットが大活躍したのだ。
ある人が言っていたが、ネットは良い絆を拡げると同時に悪い絆もあっという間に拡げる。
要は提供する側と、利用する側の質の向上にかかっているようだ。
今の子供はそんな環境でそれなりに学び取っていくのだろう。ネット登場前後を生きた中
途半端な世代がまごついてるだけのことだ。そう思いたい。
彼に言わせると、これをを書いてせっせと掲示板に貼り付ける自分はバカで暇人となる。
ちょっと待てよと言いたいところだが。



2464マリアンタ:2012/11/22(木) 10:47:14
夢∞夜
今日こんな夢を見た。
あるコミュニケーション上達講座に来ている。

講座名:人付き合いのコツ−第一部“褒め上手”
■ほめ言葉で絆を深める
 上司や先輩をほめるときは「さすが! そうやればいいんですね」「さすがですねェ、すごい!
 見習います」と、「さすが」を使うと言いやすくなります
■長所認め、やる気引き出す
 1カ所でいいから長所があったらそこを認め、ほめること。すべてパーフェクトでなくていいの
 です。「ここが 見事」「ここがいいですね」「素晴らしい」と伝え、やる気を百パーセント引
 き出してください。
■相手がほめられて一番くすぐられる点をぐっと掴む
 せっかくほめるのですから、急所を狙いましょう。
■やりすぎると褒め殺しとなってしまいます。
 【褒め殺し】
 いやみになるほどほめ立てること。必要以上にほめちぎることで、かえって相手をひやかしたり
 けなしたりすること。

みょうに納得してしまう自分がいた。
 つづく



2465マリアンタ:2012/11/22(木) 11:52:48
夢∞夜
今日こんな夢を見た。
あるコミュニケーション上達講座に来ている。

人付き合いのコツ−第二部“褒められ上手”

■褒められたら、まずは「お礼」を、
褒められ上手になる最大のコツは、褒められたら、まずは一言「ありがとう」を言うこと。
条件反射で、この言葉を自然に出せるようになるのが理想です。
■「褒め返し」は別の機会に、
機会を改め、別の日に適切な褒め返しをする。
但し、世の中には時折、「自分が褒められたいので、他人をむやみに褒める」タイプの人
もいます。やみくもに他人を褒めて歩いているような人は、“褒め返されること”を無意
識に求めている(承認欲求)可能性もあり、思わぬ逆ギレに注意してください。
「この人、過剰に褒めてくるな」と思ったら、あまり真剣に取り合わず、多少距離を置い
て接したほうがいいかもしれません。

大笑いとともに目が覚めた。



2466数字数え虫:2012/11/22(木) 20:00:34
いいふうふの日
1122のことらしい。
カレンダーは毎日記念日だ。商魂が見え隠れする。何か売りつけたいのだろう。

亭主関白をきどる人、恐妻家を自称する人、
三つ指ついて三歩下がる人、亭主の生命保険証書を大事に持っている人、
ひとそれぞれの夫婦の形があるのだろう。
いやだいやだと別れるのではなく、選んだからには「いい」と思えばいいのだ。
恋が愛に変わり、思いやり、慈しみ、そしていつの日か一番大事な生きること
に欠かせない「空気」となる。

つがいを挟んで子の姿、そのうち孫まで加わる、なんて羨ましい人生だろう。
どんな小説よりもつまらなくて平凡極まるそれでいてドラマチックなのが夫婦
だ。と、1122(いいつつ)一人の生活を長年楽しんでいる人もいる。
でも冷え込んだ日はストーブをつけてもこたえるなあ。
さあこれからひとりダンスでも踊ろうか。



2467長岡 曉生:2012/11/23(金) 05:03:53
無限回廊 第九回評に対して
 体調不良があり、評へのお答えを引き延ばしてきましたが、これ以上遅れると次号の評の
中に埋もれる心配があるので、とりあえず簡単なお答とコメントを投稿します。

◆万理さんからの評の1へ
★500年後の世界(移民先の星)からやってきた登場人物たち
 実は、この[500年後の世界]から来たという一種のタイムスリップ中の時間設定には、
かなり迷いました。と言うのも、時間が短すぎると地球とポーライ星系と間の往復宇宙旅行
所要時間+ポーライ星系に住み着いた先祖代々の生存年数に足りません。(勿論ワープ旅行
を仮定すれば、ポーライ星系から地球への帰還時間は、無視できるほど小さくなります)
かといって長すぎると、現世界における自分の行動が、未来に生まれる自分自身へ影響する
いわゆるBUTTERFLY EFFECT が、非常に大きくなってしまいます。
 このBUTTERFLY FFECTは、石川英輔作の大江戸神仙伝シリーズや、村上もとか原作の漫画
に基づくテレビドラマ[仁]において、現代人である主人公が問題にしています。いずれも
そのタイムスリップの時間設定は、現代から見たスリップ先の世界が百余年前の江戸時代と
成るようにごく短い時間差に設定されています。
 無限回廊の場合、ポーライ星系との往復宇宙旅行所要時間+ポーライ星系での先祖代々の
生存年数と、このBUTTERFLY EFFECTの釣り合いを考慮して、時間差を500年としました。

◆万理さんからの評の2へ
★タイムスリップに伴うもう一つの問題
評者からの問題提起は次の通りです。

[2人を除く地球帰還者たちの500年先での記憶は消去されたという。では地球で家族を
もち、企業を営む本郷や越智、江波、それぞれ過去を築きあげてきたのだ。いったいいつの
時点で未来から過去に来たのか、それぞれ肉体、主体は現在と未来分の二つ存在するのでは
ないか。未来から来た人間の魂だけが現在を生きる主人公達に乗り移ったのか]

 これらの問題の解決は、無限回廊を引き継いで行く次回からの作者の腕にかかっていると
言えます。積み残しの問題が次回以降の作者によって如何に解かれていくのかを見るのも、
このシリーズの楽しみですね。
 と書くだけでは無責任のようですから、飽くまで私個人の想定を書いておきましょう。
・帰還者たちは、大人の体と記憶を持ち地球に着いた。ふたりを除く隊員の母星での記憶中
 一時的に消された部分は、実は頭の中の多機能ICチップに複写されている。
・肉体は現在地球にあるものが主体であるが、思わぬ事故にそなえポーライ星系のシャドウ
 惑星にシャドウ体と出発前の記憶が保存されている。 のかな?
・地球社会への自然な溶け込み方法についてのヒントとしては、出生の細部が曖昧になって
 いることが有ります。つまり、本郷社長は養子の身、エヴァはホーチミンを伯父とする越
 南人ですが両親については良く解っておらず幼児期を越南で過ごしたあと来日して帰化、
 また十三の出生の詳細については未だに謎なのです。
 これらは、彼らの正体を隠すためには都合の良い条件です。

・しかし次回以降では、こんな設定ではなくもっと奇想天外な展開が有るはずです。
 何せ、私以外の作者は、飛翔が大好きな御方揃いですから。

◆万理さんからの評の3へ
★【喫茶店ゲバラ】
 万理さんが指摘したように、この無限回廊の面白いところは異なる作者が異なる回を書き
継いで行く間に色々な偶然が重なり、それが次回以降の章・節のプロットを作る基になって
いると言うことです。
 実は、この部分の骨格は、私以外のある人によって作られました。
それだけではありません。この[第九回]で、重要な任務が明らかになった[九]づくしの
鳩園潤子さんが、近い将来にその他の登場人物たちに倣って、この無限回廊の作者としても
健筆を揮って呉れることを願っています。
この期待は、当の鳩園潤子さんのホロスコープと四柱推命の命式に基づいたものです。

◆評の番外[ケニアの地熱発電]に対して
 前回積み残しの課題には[アフリカにおけるマグマ直接利用の発電]が有りました。
これを読んだときは、正直難しい課題が残った物だと思ったのですが、これを調べていくと
意外にも実現可能なシステムである事が解って、苦労はしながらも書くことが出来ました。
つまり、この部分の生みの親は万理さんです。

◆追記
最初に、簡単なお答とコメントと書いた割には、長すぎる結果になってしまいました。

3207



2468エヴァ:2012/11/23(金) 15:05:44
無限回廊第九回 著者コメント
グレイさん、たくさんのヒントをくれてありがとうございます。
第九回には圧倒されましたが、十回(33号)も校正段階ですでに読んでいます。
十回担当者バード氏は御苦労なさったかと思いきや、なんのそので九回を踏まえてまたま
たスケールの大きな発明をしているようです。そんな中、十一回はいよいよ自分に番が回
ってくるわけで、どんな展開を楽しもうかと、苦しみながらもわくわくしています。

テレビドラマ「JIN-仁」は現代から江戸時代に飛ぶ話に興味があり時々みていました。
「南方・仁先生」は時々ひどい頭痛に襲われます。過去は変えられないという条件のもと
で、ぎりぎり医学分野で人々を救おうとする点に興味を持ちました。
無限回廊の登場人物たちも時々頭痛に襲われるようです。BUTTERFLY EFFECTの釣り合いを
保とうとする力が働くのでしょうか。
鳩園潤子さん、なぜかウルウルしてくる名前です。潤子さんにも是非バトンを渡したいと
考えています。

エネルギー問題、核問題、ともに地球を守る重要ポイントです。このところE = mc?
の公式にとりつかれています。さーて飛びますか。



2469万理久利:2012/11/24(土) 21:44:43
年末の大掃除
このところ冷えましたが、毎日太陽が元気よく照りつけていました。
そこで今やっておけば12月が楽になると,数日前から重い腰を上げて掃除。

押し入れを開くと、物が詰め放題、ため息とともに思わずぴしゃりとしめました。
結局数日かけて上辺だけの大掃除で終わりました。
人付き合いは悪が、虫(蜘蛛)付き合いはいい。それでも部屋の端端の蜘蛛の巣を家主が
居ないのを確認して掃除機で吸い込みました。布団を干してダニを退治したと友人に自慢
げに言うと、ダニはクモの仲間だぞと返されました。
作業中、今年あまりみかけなかった鳥が二羽塀に留まりました。

住まいの中のものを全部処分したら、どんなにすっきりするのだろう、第三、第四の人生
のスタートが切れるのでは、そんなことを思いながらまたコーヒーを入れ始めました。上
辺だけの人生、それだけはやめにしよう、などとわけのわからぬ発想の転換をやりだす始
末です。ごちゃごちゃと考えてはいるものの、掃除は心と体のリハビリであることは間違
いありません。
またしばらく[埃][シミ][くもり]と[しわ][くま]が積み重なる毎日です。



2470同人α総務:2012/11/25(日) 09:14:00
同人α33号の発行のお知らせ
今回のテーマは「無常」です。みなそれぞれにこの言葉をかみしめながら作品に向かった
のでしょう。今号も100ページを越えるものになりました。表紙絵は竹内氏の力作です。

簡単なご案内  −もくじ順−
『無 常』:竹内 一郎
古代東洋哲学に関心を抱き始めたようですが、今回もまた難題に取り組んだようです。ど
うしても「科学少年」的考察が加味されます。

『戊辰戦争』:碇 民治
著者ならではの歴史とりまとめです。

『肥と筑二十三回』:長岡 曉生
タロカード22枚で払うと「1」、これまでの作品の流れの整理をしまた新たな出発か。

『歪んだ風景-鐵橋 二回』:古賀 和彦
引き続き生まれ故郷の駅に佇む主人公。その狭い場所、瞬間を様々な思いが駆け巡ります。

『家族の風景 二回』:古賀 由子
○○電力の社宅に住む家族を中心に人々の小さなできごとを追っています。

『人生詩』: 神野 佐嘉江
何の変哲もないひとこまですが、何とも味のある人生日めくりです。

『無限回廊 十回』:バードこと古賀 和彦
同じ著者かと疑いたくなるほど、歪んだ風景とは全く別な世界。
「パワー・イーター」「リターン・パス」これらは地球平和、自然保護の為の最終機器、
その名前から想像してみてください。

評、感想は12月3日からニューロン・カフェにて上記もくじ順に始まります。
*同時掲載 万華鏡

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002595M.jpg



2471同人α総務:2012/11/25(日) 17:05:41
同人α33号の製本日・カサブランカの日
あたらしい同人が一名加わりました。
カサブランカさんのオーラのせいでしょうか、なぜか後ろの赤松氏が鈍色になっています。
長岡氏によれば、叡智と文才に溢れる人だとか。そのうちみんなも真っ青になるくらいの
作品を発表してくれるのでしょう。平均年齢を下げてくれたことは間違いありません。
神野氏はいきなり冊子を取り上げ、33号もいっしょに写りました。
昨晩「心から楽しかった。こんなの久しぶりだ。どうもありがとう」と電話がありました。
遠方から来た人達、本当にお疲れ様でした。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002596.jpg



2472同人α総務:2012/11/27(火) 09:58:23
作品集アップのお知らせ
同人α33号全作品が掲載されました。
上記リンク集にある「同人α作品集」をクリックして中に入ることができます。

※作品「戊辰戦争」につきましては、参考資料が「碇文庫」にも掲載されています。
合わせて御覧下さい。



2473同人α総務:2012/11/27(火) 13:18:30
α32号「評論集」アップのお知らせ
同人α32号 テーマ 『造次顚沛』 の評論集(全)が完成しました。

「作品集」32号TOPにある
「この作品の作者のコメントとポートレート、および評論はここをクリックしてください」
をクリックして中に入ることができます。
作品を読むこととはまた異なった面白みがあります。

2474万理久利:2012/11/27(火) 14:33:52
ソクラテスの弁明
釈明、弁明、言い訳が飛び交う今日この頃です。
政治家達のテレビ出演時の話は相手をいかに倒すか、自分に向けられた批難をどうかわす
か、そのことに終始しているように見えることがあります。

賢者と言われるひとでも、人間に本当に大切だと思われる真・善・美や徳については、何
も知らない、知らないくせに、何でも知っているつもりになっている。自分は無知だが、
無知であることを知っているのだけましであると悠然と死刑を受け入れたソクラテス。紀
元前5世紀のギリシャ世界でこんな人物が登場していました。

彼はぺらぺらしゃべって、意見を押し付けるのではなく。相手の考えを整理させながら対
話をしていきますが、なかなか出来ることではありません。
ソクラテスは有能な政治家には相応しくなかったと思いますが、人間を育てる有能な哲学
者だったのでしょう。

ソクラテスが現代の世界に生まれていたら何を問答したでしょうか。評論家、政治家たち
の強気の発言は時として弁明、釈明全て、評判、人気、沽券、見栄、そんな上っ面世界の
ことに思えてしまいます。身の回りにもそんな景色が見え隠れします。
同じ弁明でも天と地の差があるような気がします。



2475マリアンタ:2012/11/30(金) 12:25:13
コーリング・ユー
夜BSチャネルをピコピコ押し続けていたら外国映画が流れていた。
何十年も前の映画ではなく現代に近い。韓国ドラマでもない。
貨物トラックが走り抜ける道にあるモーテルのようだった。回りは何となく砂漠っぽい。
遠くに足長のそびえ立つ黄色の給水タンクらしきものがある。
これだけでどこかで見た景色、そんな気がしたのだ。ドイツから来た宿泊客は太っちょの
気のいい女性で何かわけありだ。経営者の黒人女性は駄目な亭主を追い出し、二人の子と
孫まで面倒をみ、そしていつもイライラしている。
このドイツ人とアメリカ人の女性と絵描きのおじさんを中心とした心温まるドラマだっ
た。そして流れてきた曲が以前人に紹介された「コーリング・ユー」で、ああやっぱりあ
の映画だったのかと思った。ユーチューブで音楽を聴いたのと、その画面に映っていたあ
の黄色のタンクが記憶のどこかに残っていたのだろう。

モーテルの寄り合い所のようなところで経営者の息子がピアノで奏でるバッハの旋律とこ
の「コーリング・ユー」のどこか訴えるようなそれでいて優しい旋律と、透き通るような
女性の歌が声の組み合わせが面白かった。
人種差別や男女差別などを扱うわけでもなく、ほのぼのとでこぼこ女性二人の友情関係が
砂漠にあるひなびたモーテルで築きあげられていくお話だ。自由で明るい世界、私の好き
だったアメリカの一面が良く出ていた。
既に出会っていた映画「バグダッド・カフェ」だった。

参考
東京ばんごはん映画祭 BS12
映画「バグダッド・カフェ」テーマ曲
http://www.youtube.com/watch?v=UHkW0Cw5w94



2476同人α総務:2012/12/01(土) 11:12:37
お知らせ
同人α34号冬号 2月発行 のテーマは
息 吹(いぶき)です。
提供者長岡氏のコメントはもうしばらくお待ちください。



2477万理久利:2012/12/21(金) 00:05:06
『それでもボクはやってない』
数年前話題になった周防監督の映画、女子中学生に車内で痴漢行為の罪で牢に入った話だ。
ドラマの中味からいえば冤罪にかかった男の話。実際に痴漢に会い黙って泣いた少女、女
性たちもいるのだろうが、いらぬ濡れ衣を科せられた男もたくさんいるのだろう。

そう言えば近頃、元オリンピック柔道メダリストが準強姦罪容疑で話題になっている。
こちらの真実なるものは、本人達しかわからない。それでもどちらも最後の砦は裁判だ。
世間の話題にのぼる、法廷に連れ出される、そこまで行っただけでまず男が強烈なマイナ
ス点をもらうようだ。たとえ無罪とされても、その時は既に世間は関心がない。
痴漢被害者(女性)は加害者が誰であろうと、うっぷんを晴らしたいのだ。
強姦被害に会ったといつの間にか強く信じ込んだ女性もそうだ。
相手が有名人でなかったら訴えることまでしただろうかとも思う。どちらか一方或いは双
方高齢者だったら、本人たち、法廷、マスコミ、世間の反応はどうだっただろう。

痴漢行為は別としても、柔道選手が性交にまで及んだ男女の関係はよくわからない。どち
らかの先導や甘えもあるのかもしれない。女性は弱者だ、この先入観はやめたほうがいい。
かといって、男性側の暴力も無視はできないし、事件に絡んで双方の家族の被害、影響も
ある。

元柔道選手の法廷ではずいぶんと恥ずかしい言葉が飛び交ったと聞くが、つまらないテレ
ビドラマより興味深いものがある。
裁判員制度の下で、選ばれた一般市民はどのような判断をするのだろうか。男女や年齢の
差で変わってくるような気もする。またプライバシーは守られるのだろうか。
裁判の怖さ難しさ、女の強さ、怖さ、執念を感じる映画とニュースだった。



2478同人α総務:2012/12/03(月) 09:00:56
合評のお知らせ
同人α33号作品の評が始まりました。
一番目はテーマ提供者竹内氏による作品「無常」です。

色即是空、「色と空を接続するものとしての無常」を何と数式化、図式化しています。
図は33号表紙絵にもなっています。
祇園精舎の鐘の音、その音にもまた作者らしい考察を加えているようです。
評入れは12月9日まで。

※末尾に3301を付け加えてください。



2479赤松次郎:2012/12/04(火) 17:56:33
山荘便り−20121204
晩秋も過ぎ、もはや初冬の山々は紅葉も終わりに近づいている。最後に残った黄色のクヌギや
木楢の葉が一斉に散り始めた。そして葉が茂り暗い木陰の濃い夏より、むしろ地表に太陽が差
し込み山全体が明るくなったようだ。

紅葉と言っても様々な色合いがある。そして楓の赤い色ばかり思い浮かぶが、じつは山全体か
ら言えば黄色に変化する木々がほとんどなのだ。楓さえも全て紅になるものばかりではない。
もっと深い赤に染まるものや、銀杏のように見事に黄色一色になるものもあり様々なのだ。

赤に染まる木は楓をはじめ、ハゼノキ、ナナカマド、南京ハゼ、ニシキギ、ハナミズキ、
ブルーベリー、ドウダンツツジ等。
黄色に染まる木は銀杏、クロモジ、カラマツ、コナラ、クヌギ、カツラ、ホオノキ、ヒメシャ
ラ、ムクロジ等である。

私の山荘の回りのこれらの木々は、それぞれの時期を違えながら11月の半ばから12月の半ばま
で私の目を楽しませてくれる。敷地の南西角にある、恐らく百年近い時を経たと思われる楓の
大木は大量の落ち葉を降らした。越してきて初めて過ごす今年の山荘で私は、これほどまでに
夏の間葉緑素豊かな葉を茂らせて光合成に精をだし、己の生命を維持しているという現実を想
像もしていなかった。まさしく自然の営みは思いもつかないことばかりだ。



2480万理久利:2012/12/05(水) 21:16:20
『無常』評の1
32号『造次顚沛』に続き難しい言葉です。テーマがそのまま作品タイトルになりました。
[むじょう]と聞いて、すぐに本のタイトル「ああ無情」が頭をかすめ、同じ非ずでも続
く言葉が[常]と[情]で違うことにもしばらく気がつかない始末で、出だしから躓きま
した。

【色即是空】
31号の作品「心にあるよしなしごと」でとりあげた大乗仏教、般若心経、空の続きのよ
うです。今回は色即是空です。そこに登場したのが「無常」でした。
作者は見えるもの形あるものを表す「色」を時間と空間要素を加えて数式化します。「色」
を時間と空間変数で微分します。次ぎに、その結果でてきた「変化」や「無常」をそれぞ
れ時間と空間変数で積分します。そこにでてくるものが「色」と「空」ではないかと仮説
を立てています。
評者はどうも頭がついていきません。微分積分など遠い昔に忘れ、思い浮かぶのは和算の
関孝和の名前ぐらいです。
とは言え、じっとりぼんやりと情緒に浸るのではなく、まず一番に数式化を試みるところ
がおもしろい。数式化しながら言葉の意味を探るのが科学者らしい。こんな評者でも、な
んとなく「色即是空」における「無常」、「変化」の姿、位置がぼんやり浮かんで来ます。
この箇所には大分作者は頭を回転させ、力を入れた箇所だと思います。将来、もっと深め
て発展させた作品を書いてほしくなりました。

【無常】
数式を眺めていると、「色即是空」、「空即是色」は人、生物、万物、宇宙のカラクリを言
っているように見えます。哲学、素粒子物理学、宇宙物理学にも共通する[形]、[真理]
があるようで不思議です。無常も色即是空も感情をいれない言葉なのでしょう。
変化する、消える、空、この言葉はどうしても作者がいうようにマイナスイメージがあり
ます。「儚い」「切ない」から始まって「どうせ自分はいつか死ぬんだ、何をやっても無
駄だ」を思い浮かべる短絡的思考となってしまいます。
色即是空、無常という宇宙のカラクリを認識した上で、変わりゆく中どう生きるか、どう
死んでいくかを考えれば何もマイナス思考だけではないはずです。
消え去った無の地点からまた新たなものがまた生まれ出る、そうとも言えますから。
??????つづく
3301



2481同人α総務:2012/12/06(木) 12:57:30
今日のBGM
米ジャズピアニストのデイブ・ブルーベック91才が5日に亡くなりました。
体は消えても音楽は残ります。[テイク・ファイブ]



2482赤松次郎:2012/12/07(金) 09:09:19
山荘便り−20121205
 初めての山荘での冬ごもりなので今回は経験不足のため、冬支度がうまくいかなかったよ
うだ。それはストーブで焚く薪の一ヶ月分の量が判らず、ストックの計画が狂ってしまった
からである。
 まず11月分として1束10?/350円の薪50束を山梨の社会福祉法人障害福祉サービス事業所か
ら格安で購入して山荘の床下に積み上げていた。しかしそれを使い切る数週間前に再度注文
したところ、原木を買い付け薪として加工するのに一ヶ月ほどかかるという。配送できるの
は12月17日ということで、今日から二週間ばかりの薪が足りなくなった。最低気温も零下、
最高気温も一桁になっているここで暖がなければ寒さに凍え暮らさなければならない、さて
どうするか困ってしまった。

 薪の種類は何でもいいという訳ではないことを、薪ストーブを購入するときに知らされ
た。この山荘の回りは赤松林であるから、松の枝はたくさん見つかるのだが、この木は油分
が多くて煤が出るし火力も強いから鋳物製のストーブ本体を傷めるとのことである。一方杉
や桜などは火付きも良いが、材が柔らかくてすぐ燃え尽きてしまう。やはり木楢や椚のよう
に油分が少なく材が硬くて火持ちがいいのがベストだという。

 それから焚きつけ用としては乾燥した杉の葉が一番良いと判った。新聞紙は毎日の配達で
自然に貯まるが、くしゃくしゃに揉んでも紙と紙の間が密着しすぎて燃えが悪いし、燃えた
後の灰が新鮮な空気の流れを阻止してしまう。その点、杉の葉は一つの枝に十数本の小枝が
生え、更にその小さな枝についた針状の葉がクッションとなって、適当な空気の通り道を
作っているから、甚だ火付きがいい。
 この前、生々しい緑の杉の葉が混じっていたので試しに燃してみると、良い匂いと共にパ
チパチと爆ぜて勢いよく燃えた。どうも油分をふくんでいるらしい。これは檜や杉板などか
ら発する殺菌性と人に癒しを与えるフィトンチッドといわれる芳香性の化学物質ではないか
と思った。

 12月、1月とだんだん寒さが厳しくなるともっと薪の数が必要になる。それらの月の薪の消
費量と費用のデータも記録する必要がある。また焚きつけ用の粗朶や杉の葉の準備も必要
だ。近くの山の中に行けばたくさん落ちているので、時間がある限り山に入らなければなら
ない。しかも湿った薪では使い物にならないから、天気が二日以上続かなければ意味がな
い。
そこで来年は紙ふうせんの歌ではあるまいが、「冬が来る前に」といった悠長な考えは通用
しないと判ったので、春先に一冬分の薪を購入してストックしなければ安心して冬が迎えら
れないことを悟った。さて今日も杉林の中を徘徊するか。

wikipediaによる
 フィトンチッド (phytoncide) とは、微生物の活動を抑制する作用をもつ、樹木などが発
散する化学物質。植物が傷つけられた際に放出し、殺菌力を持つ揮発性物質のことを指す。
 森林浴はこれに接して健康を維持する方法だが、健康だけでなく癒しや安らぎを与える効
果もある。フィトンチッドはその殺菌性や森林の香りの成分であるということから良いイ
メージがあり、森林浴の効能を紹介する際に良く用いられている。



2483万理久利:2012/12/07(金) 16:07:44
冷え込む
夏の暑さは思考力がやられるが、死ぬ恐怖はない。一方寒さは頭を冴えさせるが、生命を
脅かされる恐怖をなぜか感じる。数年振りで箱から取り出したガスストーブ、以前は下段
だけだったのが上下満開だ。どういうわけかオレンジ色の炎は空気だけでなく心まで温か
くしてくれているようだ。
ガスストーブは電池1本の力は利用するが電気の力は借りないシンプルなもの。
石油ストーブは給油が面倒だし、電池切れや停電になったら使用できない仕様が殆どだ。
でも、ともに大震災があったら電気もガスも止まり終わりだ。

赤松氏が自然に囲まれた新たな地で、都会よりもずっと冷え込むと思われる中、薪ストー
ブを利用しているようだ。薪はきこりにならずとも、石油と同じように電話一本で入手で
きるようだが、それでも着火物の手配から始まり、巧く着火しても適当な頃合いに薪をく
べる必要があるし灰の処理もあるだろう。木は伐採過剰にならない限り太陽の光と水と二
酸化炭素で育ち続ける。バチバチと揺れ動く炎は見ていて味わい深いし灰は庭の土の栄養
にもなる。つまり心の癒し効果とともに完全リサイクルだ。体を動かすことは良い運動に
もなる。と書いたが、慣れるまでは大変なご苦労があるのだろう。何よりも健康な体が大
前提だ。贅沢と言えば贅沢だ。

スイッチ一つで温かくなるエアコンや電気、ガス、石油ストーブは「便利さ」この上ない
が「安易さ」もこの上ないと言える。
あの“3.11”から、自然とともに(寄り添い)知恵を絞って生きていくこと、地球の上で
生きるということ、そんなことをつらつらと考え続けている。



2484万理久利:2012/12/09(日) 09:00:03
『無常』評の2
「心にあるよしなしごと」で作者はもし西行法師の詩をインド人が読んだら、と書いてい
ました。般若心経を日本人が読み、理解することの難しさをを逆の立場から考えたのでし
ょう。
今回の作品冒頭に、平家物語「諸行無常の響きあり」の中の[無常]についても、現代の
人がとらえるものと元の意味と同じだろうかと一石を投じています。
そして鐘の音についても。

【祇園精舎の鐘】
平家物語の一節には「無常」とともに「鐘の音」がでてきます。作品の最後は鐘の音につ
いて触れています。
元祖インドの祇園精舎の鐘と日本で聴かれた鐘の音、同じような響きであったのだろうか、
同じ材質であったのか、と科学者らしい疑問をもちます。
評者はまずインドのお寺にまず鐘はあるのだろうか、あったのだろうか、そこがわからな
い。平家物語の祇園精舎とは元祖インドだったのだろうか、日本のどこかの祇園精舎では
なかったのか、そこもわからない。いずれにせよ作者が言うようにアジアに広まった寺の
鐘は同じ余韻をもった「ゴーン」です。余韻から「無常」を感じ取るのでしょう。

比較対象として西洋の鐘を出しています。確かに「カランコロン」で音に梵鐘ほどの余韻
はありません。外からついて鳴らすのと、揺らして、内側につけたものを鐘に当てて鳴ら
す違いもあります。「つく」と「ゆらす」や「ゴーン」と「カランコロン」は東洋と西洋、
あるいは仏教とキリスト教の違い、文化の違い、人生観の違いを表しているようにも思え
ます。作者の視点は一点ではなく色々な角度から考える、そこに特徴があり面白さがあり、
歴史、古典に疎い評者も作品を読んでいて想像を膨らますことができます。

梵鐘を鳴らしたとき、あの鐘の中に居たら音が聴こえない、空の状態だと何かの本に書い
てあった記憶があります。鐘の中に入ってみたことがないのでなんとも言えませんが、東
洋の鐘は宇宙のカラクリを音で表していたのかもしれません。

最後にまたこの科学少年は余韻を持つ鐘の音を数学的に画像化するという試みをしまし
た。あっぱれです。画像としては要素をからめたウェーブレット変換によるものが美しい。
もっと要素を絡めたら宇宙の姿になりそうです。色んな要素をぶちこんだものが「無」「空」
でそこからまた新しい物質、生命が誕生するのでしょう。

「ハギレが悪いものとなった」と最後に作者は書いていますが、難しいテーマに興味深い
視点を投げかけてくれています。
もうすぐ除夜の鐘が鳴ります。今年もいろいろなことがありました。自分の体も外の世界
も常に変化し続けています。テレビで鐘の音を聴くことになるのでしょうが、この「無常」
という言葉が頭をよぎることでしょう。
ハギレの悪い「評」になりました。
  おわり
3301



2485同人α総務:2012/12/10(月) 08:58:30
評開始のお知らせ
本日から同人α33号、碇民治作「戊辰戦争」の評が始まります。
戊辰戦争に参加した人達、褒美をもらった人達のリストを初め、江戸年表等の参考資料は
上記リンク集『碇文庫』に納められています。
合わせて御覧下さい。

評入れは12月16日まで。
末尾に3302をお願いします。



2486同人α総務:2012/12/10(月) 09:31:56
著者の画像
「戊辰戦争」著者の写真をアップしました。
塀の上に二人座って並ぶその姿には有無を言わさないおだやかさと先に広がる未来と
可能性を確かに感じさせてくれます。ご本人にとっても貴重な一枚かと想像します。
リンク集『同人α-著者のポートレート及びコメント集』にお立ち寄り下さい。



2487万理久利:2012/12/15(土) 11:50:59
『戊辰戦争』評の1
たまたまこの作品を目にした頃、江戸の文化、普通の市民の暮らしぶりにふれた二冊の本
を読んでいました。幕府(侍)の横暴、生活の貧困、紙と木のちゃちな家が並ぶ江戸の度
重なる大火事、吉原のみじめな女たち、そんなマイナスイメージを払拭する江戸の姿があ
りました。この本の著者は決して江戸を絶賛するわけでなく、問題点もたくさんあったこ
とも承知で、それでもなおかつ、自由で武士に限らない農民、市民の教育浸透ぶり、リサ
イクルの徹底ぶり、皇室、江戸城内のいわゆる宮廷(おかかえ)芸術ではない市民が創り
出した芸術等独特の世界があったことにもっと目を向けるべきだ、誇り、自信をもつべき
だと言っているような気がします。

そんな江戸時代に別れを告げ、天皇絶対政権による日本の統一に対する徳川に忠誠を守る
諸大名、侍たちによる各地で繰り広げられたダッチロールのような反発の戦争が戊辰戦争
だった、これが作品を読んだときの思いです。鎌倉時代から数えれば約700年、江戸時
代約300年という一応平和な奇跡的に長く続く武士による時代が変化しようとするので
すから日本中の藩が揺れ動いたにちがいありません。作品の中では全国各地で繰り広げら
れた戦いの様子が書かれています。この時代などトンと興味のなかった評者の知るところ
は会津白虎隊、上野の西郷ドン、新撰組程度しか頭に入っておらず、いかにも芝居、ドラ
マになりそうな、本になりそうなものだけでしたが、これだけの戦いが全国であったこと
には改めて驚かされました。もっとたくさんの戦いがあり、また戦った人々だけでなく、
その家族、友人たちにも大きな渦が巻き上がったことでしょう。

近代化への扉を開いてから、100年もたたないうちに西欧によって日本国土はゼロポイ
ントに、その象徴が長崎と広島に落とされた原爆です。
戊辰戦争はついこの間のことであったと、この作品を読みながらかつくづく考えました。
明治百年とテレビや新聞で騒いでいたのもついこの間のことのように思えます。
西欧の恐怖から日本国としての存続を考えたとき江戸時代からの脱皮は必然だったのかも
しれませんが、その代償は大きい、それでもあの頃の日本人の多くが日本のことを真剣に
考え前に進もうとしたに違いない、そう思いたくなりました。
ああ選挙カーの声がうるさい。
????????????つづく
3302



2488マリアンタ:2012/12/16(日) 13:18:45
票に繋がる老人のためのいい演説
この何日か、テレビでは各党首脳たちの登場でそれぞれの考えを述べているようだが、な
んだか嘘くさい。本人たちはそれなりに身を張って日本をこう良くするぞ!と言っている
のだろうが、よくよく聴くとこの私にでも嘘とは言わないまでも論理破綻やごまかしが見
受けられるのだ。

テレビもこれまでにない政党の数に応じて放送をしているが、わかんなーいだけの放送だ。
それが実態だとしてもそのことを各メディアなりにもっとはっきりと言うべきだ。
「みなさまありがとうございます。お願いします」の声をカメラに向かい発し、そして街
で会う人、一人一人に握手しながら笑顔をふりまく。外でもカメラが廻っていることを十
分意識している。多分こんな調子で皆やっているのだろう。ファーストフードのマニュア
ルを読んでいるようだ。これからの日本をどうするかより、とにかく票(数)をとって当
選したい、それだけに見えるのだ。ありがとうは何に対してのものだろう。票がとれれば
握手も笑顔も公約もへのかっぱだ。熱弁をふるう立候補者たちは多分に“選挙ハイ”“自
己中”状態に陥っているようにも見える。

テレビや新聞の評論家もいい加減だ。回りを気にしてかどっちつかずの意見ばかりだ。
市民も文句を言いまくるだけのように思える。汚い言葉を吐きちらし嫌いな人物を集中的
に揶揄しまくっても、落選の危険もないし費用もかからない。日常の鬱憤晴らしも紛れ込
んでいるようだ。それを面白おかしく見るか、あるいは無視して知らん顔をしている仲間
市民もたくさんいる。こんな人達をみていると、恥を承知で立候補し活動する人達のほう
がましにみえてくるから不思議なものだ。
いい演説ってなんだろう。票を取れる演説かな。人格や思いの強さがあればへたくそな演
説でも耳に入ってくるものだ。観客(評論家)気分でぐちを言いながら眺めている市民に
はいずれつけが廻ってくる。

投票場は元気な老人ばかりだ。小金を持ちながらも少しでも年金給付を減らされないよう
に、医療費負担がかからないように、銀行の金利が上がるように、税金負担が増えないよ
うに、せっせと投票に出向くのだろう。
元気で勉強熱心な老人たちが選び出す政権与党になりそうだ。



2489万理久利:2012/12/17(月) 09:12:38
『戊辰戦争』評の2
作品と作者が作った参考資料を合わせてじっと眺めるだけで見えてくるものがあります。
資料が掲載されている碇文庫を開いてみました。

【出征者リスト】
各地で起きた江戸から明治へと、結果西欧化への転換をめぐる戦争でした。[各地]とい
う点と[若者]が多いということに気づかされます。
江戸と京都中心かと思いがちですが、狭い島国とは言えラジオもテレビも電話はもちろん
ネットなど無い時代によくぞ東西南北の地に憂(愛)国の士が揃ったものだと思います。
しかもみな若い。幕府側についた者も新政府についた者もです。参勤交代は幕府の権力誇
示と藩の財力を散財させることになった一面、地方武士たちが各地を見て回り江戸に集ま
る、その知識交換と移動に伴う経済の活性化もあったのでしょう。作者のリストに肥前出
征リストが載っていました。その多くが弘道館出身でもあり、地方に根付いた教育への力
のいれ具合が想像できます。
地方だからこそ中心江戸のやりかたに不満もたまったのでしょうが、日本という国の未来
を真剣に考える、そんな土壌が江戸約300年の間に全国に作りあげられたとも言えます。
これは武士だけの世界に限りません。農民も商人も含めた当時の日本人たちです。江戸の
庶民もです。
世の中を変えていくのは老人ではなく若者なのだとも思いました。

【賞典禄リスト】
山口や鹿児島出身者、公卿の名が多いのは判りますが、全国に散らばっていることにも気
がつきます。これは新政府のリップサービスもあるかとは思いますが、確かに全国各地(藩)
が動いたのだとも言えます。佐賀藩主鍋島直大の名前もありました。佐賀の活躍も知りま
せんでした。

【江戸年表】
世界の主立った動きを合わせて載せてくれているので視野が広がります。じっと眺めてい
るとペリー来航に留まらず、その前からロシアや欧米列国の出没が目につきます。地方下
級武士の不満爆発もあるのでしょうが、日本国をどうやって守っていくか、そんな視点で
みな決断し行動したのでしょう。今でもロシアや、同じアジアの大国までも日本に関わる
海域、島の所有権(領土権)を主張していますが、日本はどんな決断をするのでしょうか。

【最後に】
作者は「検証が不十分です」と言っていましたが、幸か不幸か評者は知識が危うく枝葉ま
では目がいきません。ざっくりと時代の空気を味合わせてもらいました。歴史喰わず嫌い
の評者でもあれこれ考えさせる作品になったようです。相変わらず歴史物は苦手ですが、
現代、未来を考えるときに大いに参考になる、視野が広がるものだ、などとそれなりに考
えています。同人作品「肥と筑」に大いにたじろぎそして少しは鍛えられたのかもしれま
せん。たまたま総選挙の時期と重なり、たった百数十年前に起きた日本の大変革と比べて
しまう自分がいました。当時の日本人たちにお尻を叩かれているような、そしてなぜか希
望すら感じました。
??????おわり
3302



2490同人α総務:2012/12/17(月) 14:52:38
評開始のお知らせ
本日から同人α33号長岡曉生作「肥と筑 第二十三回」の評が始まります。
今回はこれまでのトルコ、インド 東アジア 中国 そして日本へと繋がる中、徐福を
挟みながら「肥」と「筑」の今の日本に繋がる長い歴史を語り続けてきた中途のまとめ
をしてくれているようです。
登場人物、清香の言葉「なぜ肥前と肥後だけは両者の間に筑後が挟まっているのか」か
ら始まります。

評入れは12月23日まで。
末尾に3303をお願いします。



2491同人α総務:2012/12/18(火) 09:00:22
著者の画像
「肥と筑」著者の写真をアップしました。
春のフラワーパークです。花はどこに写っているのかと見つめると、咲いてます。
著者の左横でゆったりと咲いています。

リンク集『同人α-著者のポートレート及びコメント集』にお立ち寄り下さい。



2492赤松次郎:2012/12/18(火) 17:13:24
「無限」と「戊辰戦争」を読んで
??竹内氏の「無限」と碇氏の「戊辰戦争」を読んで、二人に共通する点が見えた。
竹内氏は今回の作品といい27号の「こんとん」、28号の「構造改革とロジスティック方程式」
など、哲学的な、或いは文学的なとと言えそうな言葉を数理的に当てはめて理解しようとする
試みがある。真理を多面的な見方で追求する方法があるが、私には思いもよらない竹内氏の独
特の手法で真理に迫ろうとする姿勢がおもしろい。
 また碇氏の今回の作品の「戊辰戦争の賞典禄」、及び27号の「歴史上から、ジョン万次郎は
小村寿太郎と鳩山和夫の東京大学教授?」の「国家予算及び軍事費とその比率」という参考資
料をみると国家予算よりも突出して多い年代が、戦争の時代であったことが判り、いかに異常
な金額を要したかがよく分かる。私も歴史を読んでそこまで詳しくは調べたことがないので、
碇氏の目の付け所に感心するのだ。
 まさしく竹内氏といい碇氏といい、人の見過ごす事柄を取り上げる才能は並ではない。
これからも通説などにとどまるのではなく、作者の個性、趣向、偏見、異論等をおおいに期待
するものであります。



2493万理久利:2012/12/19(水) 14:34:12
『欲望という名の電車』
半世紀前の映画をなぜか思い出している。
名家に育った女主人公が妹夫婦を頼って来たあげく、名家の看板、過去の傷を卸せない。
だから肉体労働者といっしょになった妹の亭主ともうまくいかない。妹にも捨てられ挙げ
句の果て精神を病む、そんな内容だった。姉より妹のほうが解き放たれていたようにも思
う。それにしてもにんげんの欲望、生き方は時代を超えて千差万別だ。
白黒も重なり、暗くて哀しい、重苦しい作品だった。
自然も社会も生まれ育ちも人の生き方に影響するけれど、文句をいいたくなるけれど、「天
国と地獄は人の心に在る」時間つぶしに見ていたテレビドラマの名女優の台詞が頭をよぎる。
妹のお腹の子供、そしてこの姉も新たな時代、時間を生きていく、そう思いたい。



2494同人α総務:2012/12/20(木) 10:00:11
34号テーマ「息吹」の前書き
来年2月発行予定の34号(冬号)の前書きをアップしました。
担当者長岡氏は34という数字への拘りを見せ、佐賀やαとの繋がりについても述べてい
ます。
現在リンク集『ポートレートとコメント集』トップに掲載されています。お立ち寄りくだ
さい。

※そのすぐ下には「肥と筑」を書き続けている長岡氏の画像もあります。



2495万理久利:2012/12/21(金) 16:18:59
『肥と筑 第二十三回』評の1
【数字/素数】
 以前作者は、この二十三回について[タロカード22枚で払うと、1になるんだ]と言
っていました。これまでの流れを見直して、22+1、この1からまた肥と筑の世界を深
めていこう、なのでしょうか。中途で一度まとめの回を挟むという作者の工夫と挑戦なの
かもしれません。今回の作品は評者にとって頭の整理、再確認の回となりました。
 12月21日、合計すると33、33号と重なります。投稿の日を選んだわけではあり
ません。
作者の好きな素数、23に3を掛けると69、69も今の作者に関係がありそうです。
同人α33号、33を3で割ると11、肥と筑の第一回は11号でした。

【寄り道ついでに】
 今回の作者の画像を見ると…住まい近くのフラワーパークに仲良く並ぶ姿がありました。
歴史の中から真理を見つけ出す、迷宮の中に入りこみ、生まれてくる仮説(推論)をコツ
コツと検証し続ける人は正確な数字と証拠と論理を重んじるだけでなく、「花を愛する人」
「伴侶を愛する人」でもあります。
 今年の秋、高校卒業50周年記念同窓会に参加するために故郷に帰ったことが33号の
編集後記に掲載されています。高校は13回生、中学は11回生、なんとここにも素数が
登場します。長男夫婦と吉野ヶ里まで墓を参り「家族を大事にする人」「先祖を大事にす
る人」です。知りたい、伝えたい、そんな親子の姿が浮かびます。
肥前・吉野ヶ里に生まれ、常陸国・国府の地へと流れ着いた作者であることは間違いあり
ません。それが必然か偶然かは謎です。評者の頭の中で時空が一挙に圧縮されました。
   つづく
3303



2496長岡 曉生:2012/12/23(日) 00:47:42
無常:評
★梵鐘のwavelet変換と生・住・異・滅
 信号解析などに用いられるwavelet変換を梵鐘の波形解析に応用するという作者の発想は、作者の問題解決法が、いかにも斬新で独創的であることを示している。

 ちなみにある時期のWindowsXPにおいては、CD音楽などを聴く時の背景の動画として、音声と伴奏の楽器音の合成音を、横軸を周波数、縦軸を音の強さで表わした周波数分析グラフの時間変化(動画)として表わす表示法が選択できた。
添付図3は、このような動画の時々刻々の変化を、左から右への時間軸に沿って立体的に眺めたものとみると解りやすい。

 一方、添付図1は周波数軸に沿って音の強さを積分した値を時間軸に沿って表わしたものである。
実はシンセサイザーなどの電子楽器の波形を電子制御で再現する場合、時間領域をATTACK・DECAY・SUSTAIN・RELEASEの四領域に分けて音量設定する手法が採られる。この四領域の名称が、奇しくも佛法における物事の生起の四領域である生・住・異・滅という名称と一部の順番の食い違いを除けば奇妙に符合することが、無常の解説の一局面として見ると非常に面白い。

3301



2497万理久利:2012/12/23(日) 13:13:31
『肥と筑 第二十三回』評の2
【ナビゲーター清香】
リンク『作品集』を開き第一回(11号)に立ち寄りました。
確かにやんちゃな清香さんの言葉からこの物語は始まっています。やんちゃとは言え、歴
史好き、推理好きで頭の冴えていそうな家族、後藤家の一員でその見識も評者に言わせれ
ば「大したもの」です。しかし、堅くなりがちな内容の中で息抜き役として清香は光る存
在です。評者の幼稚な疑問を代わりにポロリと言ってくれたりもします。
もと製鉄会社勤務博識家長の英夫が表だとすると、娘清香は隠れた強力・ナビゲーターで
はないかと思います。歴史を辿るこの物語のナビゲーターは日曜日に集う全員であること
には変わりはありません。

【[肥]と[筑]の位置関係の不思議】
第一回の序章は「謎は筑後川から始まった」に続き、清香の質問がどんぴしゃり納まって
いました。
「ねえ、兄さん。どうして肥前と筑後の間に筑後川が流れているんでしょう。不思議だと
思わない?」
「そうじゃなくて、肥前と肥後の間に筑後が割り込んだ形になってるでしょう。これは、
どういうわけなのよ。」??第一回冒頭より引用
そうなのです。昔評者が夏休みに降り立った駅が肥前鹿島だったのですが、肥後はどこ?
筑後と同じ?筑紫はどこ?頭の中の地図はぐちゃぐちゃでした。歴史嫌いもあってその後
探求することもせずぐちゃぐちゃの地図のまま『肥と筑』に巡り会ったわけです。
ぐちゃぐちゃになるのも旧国名や地名が入り交じるからだったのだ、などと変に納得する
評者であります。その点この作品では不思議から始まって、広大な時間と場所をたどり推
論をたてていきます。ひとつひとつ資料に当たり確認をしていく細かな作業の積み重ねの
一方、集めた資料、推論から、また新たな発見があるようです。
知らない単語、主に歴史上の国名、地名、人名の大波に目をつぶる評者と大違いで、後藤
家の人々はそこに目をあてて謎を解いていこうとしています。読むのがきついと感じるこ
とが多かったのは、知らない言葉だらけだったことの他に、後藤家の人々の、作者の、検
証への拘り、忍耐強さに怖じ気づいていたことは否めません。

【おさらいを物語にとりこむ】
二十三回の前半部分はどうやら長編歴史作品の中途のとりまとめ、整理のようです。
肥前も筑後も有明海に面し、作品に一貫して登場する海人族、徐福の上陸から筑後川を伝
わって、瀬戸内海、あるいは海洋を北上し東国にたどり着く。途中各地で文化、技術、知
恵を落としていく壮大な話しであることを再認識させてくれます。関係箇所を取り上げて
いる過去の回(章)数を記載してあるので、これまた読者には有り難く思えます。
毎回、詳細に囚われ、言葉を調べることに追われ、全体を眺めることがなかなかできない
でいる評者ですが、第一回を読み返すと全部ここに書かれているような気もしました。
つづきを読むのが少し楽になり、楽しみにもなってきたようです。
二十三号は評者にとっていいガイドブックになります。

【異国人の受け入れ】
同じ東洋人とは言え、時間はずれたとしても海人族あるいは徐福団が集団で日本に来たわ
けですから、言葉も通じない中よくぞ当時の日本人が追い出しもせず受け入れ、しかも知
恵や技術、文化を学び取っていったものです。他方異国人(海人族)もまた日本に溶け込
み自分達の知識を伝えていったことにも驚きます。国と国との公の渡来ではなく、自由人
の渡来だった、当時の日本人達も結構な自由人だったから…、そんなことを考えています。
??????????コーヒーブレイク[無常]につづく
3303



2498万理久利:2012/12/24(月) 15:26:23
『肥と筑 第二十三回』評の3
【コーヒーブレイク 無常】
 ナビゲーター清香の「そぞろ無常の念に駆られるわ」「母さん、お茶にしましょうよ」こん
な言葉でブレイクタイムに突入です。このコーヒーブレイクでは空気を変えたり、各号のテー
マを取り込むようです。

 今回は「無常」でした。どっしりと家長英夫がまとめています。
仏教的見地からも、科学的見地からもこの「無常」とは万物は常(瞬時)に変化しているとい
うこと、それは共通認識のようです。作品3301「無常」の著者も感情を排除した考察をしてい
ました。これが基点なのでしょう。あとから感情、思想がついてきます。
 東京大空襲、広島長崎、3.11波に飲まれた町、平家の終わり、等々どれも実体験ではありま
せんが「ああなんということだ、天は無常(情)だ」と思いがちですが、視点を変えれば再生
への変化もあるわけです。そんなことは当たり前、どうにも変えられない真理であり、だから
こそ目先の苦楽に惑わされるなということにも繋がっていくのでしょう。

 十八界;六根(知覚器官)、六境(対象)、六識(感覚)、人の認識過程についても触れて
ています。六識は境からの刺激を受けた根が創り出す識だとありますが、逆流も常にあるので
のはないかと思いました。十八界それぞれにまた変化があるとありますが、逆流は影響を及ぼ
すということで、これもまた変化の一要因、変化そのもの…、この作品に巡り会わなければ評
者は考えもしなかったことです。
「個人の記憶の短期変化」「人類全体の記憶の長期変化」英夫の二つの言葉が印象に残りまし
た。評者なりにその意味をもう一度考えたいと思います。
     「変化」につづく
3303



2499同人α総務:2012/12/24(月) 16:26:16
評開始のお知らせ
本日から同人α33号、古賀和彦「シリーズ・歪んだ風景−鐵橋 第二回」
の評が始まりました。
鈍色の空の下、ひなびた故郷のプラットホームに佇む主人公、そんな風景を思い浮かべて
しまいます。観る(読む)人によりその風景は異なってくるのでしょう。

合わせて著者の提供画像とコメントをブログ『ポートレートとコメント集』にアップしま
した。画像は鈍色ではありません。寡黙な著者をこのお知らせ画面に引っ張り出しました。
著者コメントは上記リンク集ブログにてご鑑賞ください。「鐵橋」が迫ってきます。

評入れは12月31日まで。
末尾に3304をお願いします。

※3304作品著者提供画像

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002624.jpg



2500赤松次郎:2012/12/25(火) 11:13:50
「肥と筑」を読んで
クリスマス・イブは最後にブッシュ・ド・ノエルを食し、その後恒例の「ホワイト・クリス
マス」のDVDを見た。時代は、アメリカの一番良い時代を迎えようとしている1950年半ば
の話である。高校生の私達はこのアメリカの豊かさへの憧れに溺れそうであった時代だっ
た。そしてこの山荘も夜半には雪が積もりホワイト・クリスマスになった。

さて、「肥と筑」の感想として、私の知識では及ばない点がいくつかあったので書いてみよ
う。

◆占星術による星にたいする金属の割り当てで、
 黄金:太陽
 白銀:月
 水銀:水星
 銅 :金星
 鉄 :火星
 錫 :木星
 鉛 :土星
 とあるが地球はどのような金属を割り当てられているのであろうか。そしてそのいわれは
 如何?

◆徐の来→長崎県の彼杵郡(そのき)とは私の思考ではまったく思いつかなかった。アナグ
 ラムみたいでなかなかおもしろい。

◆筑前と筑後が南北に位置していて、東西にある肥前と肥後に筑後が割り込んでいる。これ
 は作者が最初に解き明かそうとする問題を、地図で検証した結果今頃私は気づきいた。我
 ながらいかにも頓馬なことだと呆れてしまった。まだその疑問についての作者の結論を読
 んでいないと思うが、これからその謎解きが楽しみだ。それとも既に語られているかも知
 れないが・・・。

◆「筑」の海人族が利根川・霞ヶ浦経由で常陸の石岡に入ったことは、作者は崇神天皇の血
 を引くお方かもしれない。氏は2160年前の縁(えにし)に知らないうちに引き寄せられて
 その石岡に居を構えられていると思えるからだ。



2501長岡 曉生:2012/12/25(火) 20:13:07
[肥と筑」の評へのお答え
 貴重なご意見と評とを戴き、ありがとうございました。
◆万理さん評の2に対して
★肥前と肥後の間に筑後が割り込んだ形になっている位置関係の不思議
 何故このような事が起きたのかについては、以前作品中で軽く触れました。
私の意見としては、今の河北省にあった孤竹国とその隣国の肥如国は、血族からも元々密接な関係に有り、日本へも同時期に渡来した両国が筑と肥の基になったものと思います。
当然、両者の居住地域も入り組んだ構造があり得たし、そのことが筑後川という北九州の大きな航路沿いの住民分布にも反映されたのではないでしょうか。なお、邪馬台国のヤマということば、孤竹と近しかった山戎のことばトルコ語のヤマに由来しています。
 古事記によるとイザナキ・イザナミの国生みで生まれた九州の通名は、筑紫の島ですが、筑紫の筑は、元々倭人同様に南方系であった孤竹国の竹から来ています。
筑紫の島には筑紫の国・豊の国・肥の国・熊曽の国がありました。この名付け方からみても初期の九州においては筑紫が支配的だったことが解ります。

★【異国人の受け入れ】
 縄文人と弥生系海人族つまり倭人とは、いわゆる異国人だったのでしょうか。彼らは全く別の言語を話していたのでしょうか。確かに骨格や頭蓋骨の形状からは両者には差異があることが指摘されています。
 しかし、これとは別に、稲作技術からみて両者の通話は意外に簡単にできたのではないかと思っています。
と言うのも、岡山県で六千年前の陸稲(熱帯ジャポニカ種)のプラント・オパールが次々に発見され、縄文人が稲作を知っていたことが解っているからです。
稲作は、江南地方から伝来した技術であるとみられていますが、この技術を伝えた民族は、苗族や倭人に近い越族だったとすると、縄文人も海人族が話す倭人の言葉を解した可能性があります。

◆万理さん評の3に対して
★六根(知覚器官)、六境(対象)から六識への逆流もあるのか
 はい。この流れは常に起こっており、唯識論で詳しく説かれています。
唯識では、これを簡潔に[種子生現行、現行薫種子、三法転伝因果同時]という言葉に纏めています。これを大まかに言うと
  種子生現行は、アーラヤ識から現象世界(六根と六境)への発現の流れ
  現行薫種子は、現象世界からアーラヤ識への印象植え付けの流れ
  三法転伝因果同時は、この相互依存の巴型の流れが常時不断に起こっている
ということになります。

◆赤松さんへの疑問に対して
★地球はどのような金属を割り当てられているのか
 伝統的占星術では、地球への金属割り当てはありません。
それは、どうしてか。占星術が起こった時期の太陽系は天動説を基盤としていたからです。
つまり、地球は飽くまで動かぬ大地であり、いわゆる星の仲間ではなかったのです。
とはいえ、時代と共に天王星・海王星・冥王星が発見されると、それぞれ
  天王星:ウラニウム ラジウム
  海王星:ネプチュニウム
  冥王星:プルトニウム
などと新しい割り当ても出てきました。
これらに倣えば、地球の金属はさしづめ希土類元素とでも成るのでしょう。

★徐の来→長崎県の彼杵郡(そのき)の関係について
 このほかに、徐の来→園城寺の(そのき)があります。
実は、この二説は私独自の説ではなく、以前に唱えた人がいます。

★肥前と肥後に筑後が割り込む形
 これについては、万理さんに対する最初の答えをご覧下さい。

★作者は崇神天皇の血を引く?
 我家は代々九州に住んでいますし、父系と母系を倍々で遡っていけば、絶対にあり得ない関係とは言えませんが、私の家系は菩提寺に当たるお寺が焼けていて遠くは遡れません。
今いえることは、古賀家のような立派な伝承を持つ筋目の家系でないことは確かです。
3303



2502万理久利:2012/12/26(水) 13:12:56
『肥と筑 第二十三回』評の4(完)
コーヒーブレイクを夾み最後に「無常」あるいは変化を具体例を挙げて述べていますが、
いかにもこの作品一回目から流れている分析と考察に溢れています。以前はとっつきにく
い、あまりに盛りだくさんだと、ため息をついていたのですが、それは評者の知識の薄さ、
無さが大きな要因だとは認識していました。
回を重ねるにつれ、度々登場する言葉、形を変えて繰り返される歴史語りが頭の中で記憶
の積み重ねとなって、わずかながらも読むことに違和感を覚えなくなってきたようです。

【六識の変化・金属文化と言葉、その変化・色彩の変化】
人類が文明を作り上げてきたことの前提には、言葉がありその獲得によってより知識を蓄
積し、発展させ、交換し、繋いでいくことができた。こんな家長英夫の話から後半は開始
されます。なんだなんだと目をパチクリしながら読むと、それがみなひとつの流れとなっ
ていることに気づきます。

●言葉と金属文化の絡み合い、共通点について興味深い分析がされています。
「金属文化の発生が区分・選別・分類という作業の概念を生み、この作業が人に知性の大
発展を促したんだ」英夫はもと製鉄会社勤め、金属文化の歴史についても暇があるときに
研究してきたのでしょう。
金属文化の進化には、具象対象の切断、さらには作業の区分、分担が必要であるとありま
す。そして言葉の進化に繋がっていくとの指摘があります。
切断・区分・分担:刀、斧の字が入っている
言葉:「事の端(切断された部分)」
理 :「事割り」
印欧語 分類・分割の語根VD :言葉と理が人間の知恵の基盤であることの例証として、
梵語、北欧語、英語を挙げています。みな知恵に繋がっています。
これらの言葉分析も[目からウロコ]です。
●青銅と錫
占星術による星の金属割り当てはまず星に順位がつけられていいて、当時の金属価値に従
い振り分けられたようです。太陽は黄金、堂々の金入りです。その他は雰囲気も加わって
いるような気もします。日(太陽)から始まる一週間を表す曜日ですが、地球は入ってい
ません。自分達の立っている場所は星ではない、眺める、眺めることのできる「星」では
なかったからでしょう。今割り当てるとしたら「レアメタル」となります。
[金星]銅の話で思い出したことがあります。戦後初めて財務省と造幣局が、バングラデ
シュの一般貨幣の製造を受注したそうですが、作品に書かれていた良質の銅の輸出、江戸
時代に作られた良質な寛永通宝が中国製にとって代わったとの箇所を読みながら思わずニ
ヤリとしました。ヴェトナム[ドン]は銅からきているようですが、バングラディッシュ
に輸出する貨幣はステンレス、ここにも繰り返しと変化が見られます。
次は響子と清香それぞれお得意の分野を語らせます。

●日本語の変化 (文法、文字、発音、母音、単語):響子
「言葉」を「区分」して、叡智ある分析を響子にさせています。中でも単語の変化につい
て県都「盛岡」が絶妙です。
同じ「山」を表す、縄文の「モリ」に彌生の「オカ」を追加したとは…。
●色彩の変化:清香
*日本古代の基本色は黒・白・赤・青(緑)・黄の五色。
黒白、赤青は補色関係とあります。清香の解説の中に黄について触れられていません。
「黄」は補色関係にある色の中で「気ケ」「奇」「機」、何か変化をもたらすものである、
と想像してみました。
*小見出し[青と緑][青と藍][二藍(紫)]と続きますが流れをつくっていることに
気づきます。作者が錬った小さな工夫なのか、清香の意識の流れるままの語りなのかは判
りません。
*染色技術の発達により中間色が多く出現しそれに伴い色を表す言葉が増えたとあります。
古代の基本五色から何と約三千色に、三千色全部には漢字表現による命名はなされている
のだろうかなどと考えさせられます。縹色、木賊色、蘇芳色、読みかたさえ判らない人が
殆どではないでしょうか。色も色を表す言葉も、見る側の人間の目の鮮度も日々どんどん
変わるのです。

●最後に
『肥と筑』という作品は奥底に「無常」をテーマとしてもっているのではないかと思いま
す。中途で考え込むことが多い作品評となり、のろのろ、ながながとなりました。
3304



2503万理久利:2012/12/27(木) 12:30:02
『シリーズ・歪んだ風景−鐵橋 第二回』評の1
 第一回はプラットホームからの景色、過去と現在が入り乱れる想念の世界でした。
プラットホームにどれほど佇んでいたのでしょうか。短い時間でも泳いだ広さ、深さが余
韻となって残りました。

 今回は“ペレストロイカ”のS氏、無常から埴谷雄高“死霊”、ロバート・ニュートン・
ベック“豚を殺す”そして第一回で登場したX川とY川の交差点にあった屠殺場、それぞ
れの話しが一つの流れとなって静かに展開します。

 最後に「…私だけがプラットホームに佇んでいた。」の言葉で第二回は閉じられます。
ああまたプラットホームに居る主人公の想念の世界だったのかと、驚かされました。
第一回と第二回が同じ日なのか、同じプラットホームなのか、そんな疑問を抱きますが
どちらでもいいような気がします。
驚きの中味とは、ホームにいる間の想念の世界を書き綴る、展開ごとに「本」を登場さ
せるといった設定の意外性と、想念の世界のもつ深さといったものでしょう。
??????????つづく
3304



2504長岡 曉生:2012/12/28(金) 02:13:37
[肥と筑」の評へのお答えの2
◆万理さん評の4に対して
★戦後の日本がバングラディッシュに輸出した貨幣はステンレス
そうだったんですか。日本が貨幣の製造を請け負ったんですね。全く知りませんでした。

★「黄色」について
黄色の補色は青ですが、この二色が日本語の中で対照的に捕らえられているか否かは、知りません。
ただ、佛教の祭儀や中国の五行思想による五色としては、日本でも青黄赤白黒が用いられています。
また、密教曼荼羅についてみれば、日本や中国で緑と赤の補色が、チベットで青と黄色の補色が、
意識的に用いられています。
因みに、緑と赤、青と黄の二組の補色対は、共に性中枢を刺激する組合わせとして知られています。

古代日本語での黄色は、赤・白・青・黒のような基本的形容詞ではなく、形容動詞の連体形である
[黄なる]として、名詞を修飾しています。これは、古代日本語での黄色は基本色ではなかったと
いうことを示しています。
個人的には、古代の黄色はその明度の高さから白の一部とも見られていたであろうと推定しており
その詳細については、古代のサ行の推定発音の問題と共に、次の機会に触れてみるつもりです。
3303



2505水彩画愛好家:2012/12/28(金) 14:07:34
筑後川昇開橋??
 街角さん作品への最後の書き込みからこれまで何度も街角スケッチの背景が変わってい
ます。会津の旅そして故郷への旅の風景が並んでいます。投稿はご無沙汰していましたが
癒やし観賞は続けていました。

 その中で目を引いたのが筑後川昇開橋二作です。鉄橋を夾んで福岡と佐賀、最近始まっ
たα作品『鐵橋』と重なります。α作品の中の鐵橋はもっと黒っぽくて、暗いイメージです。
「結界」という言葉が作品の中に出てくるからかもしれません。
絵の一作目にはなんと「徐福像」が右端に描かれています。徐福群団が有明の地に上陸し
てから、この筑後川に沿って瀬戸内を前にする福岡・大分(豊前・豊後)へ、そして全国へ。
そんなことを思い浮かべました。川も鐵橋も人を運び、知恵、文化を運ぶ、過去から現在
が一つの線、糸で繋がっているのだなあなどと感慨にふけっています。

 絶妙のタイミングで観賞させてもらいました。鐵橋と徐福がどこか頭に残っていてこの
絵を呼び寄せたのでしょう。昔両親の故郷である佐賀に行ったとき、この鐵橋を見た、渡
ったことがあっただろうかと考えているのですが、すっかり記憶が薄まっていて、はっき
りと思い出せません。

※旧JR佐賀線・昇開橋?(2012/10/29) 投稿11/23 リンク集『街角スケッチ』より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002630.jpg



2506万理久利:2012/12/31(月) 15:42:59
『シリーズ・歪んだ風景−鐵橋 第二回』評の2(完)
【ペストロイカの叔父さん】
 第二回はS叔父さんの話から始まります。ペストロイカの論文を翻訳するS氏という人
物が短い文章の中で膨らんで、実像となって浮かびあがるような気がしました。
田舎の親戚縁者に送っても読まれることはないかもしれない冊子、それを知っていても送
るS氏です。受け取った人は良く分からないという後ろめたさがあり、重荷になっただろ
うと主人公は述懐しますが、S氏から昔送られた冊子をこの主人公も捨てずに持っていて、
さらに当時自分が読んだ形跡を発見するのです。
主人公だけでなく、田舎の親戚縁者の中で本人あるいは子供、孫が読んだかもしれません。
 誰でも幼い頃からの記憶の中でちょっと風変わりで、少なくとも一族の中でそう思われ
て、どこか疎んじられた人がいるはずです。「勉強はできるのにね」「頭が良すぎで何で
も深刻に考え過ぎるんだよな」と考える人達ですが、自分達にはない何かを感じ惹き付け
られた記憶は誰しもあるはずです。でもその「風変わりな人」の魂はどんなに小さな粒で
も受け継がれていくのです。主人公もS氏から何かを受け継いでいるのかもしれません。

【無常と恐怖・不快・不安】
次ぎに33号テーマ無常とともに埴谷雄高”“死霊”の世界が現れます。
変化している状態の会得が「自己存在の現実の否定(嫌悪)」、「自動率の不快」へと繋
がっていくという進め方は唐突にも思いましたが、S氏の話から何か共通点のようなもの
あるように思えます。
自己の存在の意味、生きる意味、存在とは、死とは、宇宙とは、そんなことを真剣に考え
続けると、日常、社会から少し離れた地点にいることになります。多分S氏も死霊の登場
人物も、そしてこの主人公もどこか似ています。埴谷は自同律の不快という言葉を使いま
したが、主人公は「漠然とした不安」と述べています。主人公は変化しないこと、変化を
止める体系や制度に組み込まれることが不安でたまらないとあります。別な見方をすれば、
多くの人は一人考え抜くことを恐れ、家族、会社、仲間との日常に埋没して「安心」しよ
うとしていると言っているようでもあります。この「安心」と「無常ということに対して
[一種の救い]を感じる」という主人公の思いとを対比してみると実に面白い。
一方は変化を恐れ安定を求め、他方は安定を恐れ自ら変化を求めるのです。

【川の交差点にあった屠殺場】
 命を慈しめと言いながら下位的存在の命を奪い生きていることの矛盾に始まる神々への
弾劾へと繋がる“死霊七章”の話から、場面は主人公が子供の頃見ていた屠殺場へと変わ
ります。川遊びの後、柵に寄りかかりながら屠殺の様子をじっと眺めるのです。
見るのが子供であること、その柵が生きる牛を繋ぐためのもの、その設定と屠殺場面が実
に生々しく迫力ある描写となっています。“豚の死なない日”の少年のようでもあります。
 跡地に立つモダーンな住宅に住む人々はそこがかつて屠殺場であることを知らないでし
ょう。もし知っていたとしても「遠い昔のこと」と言いきかせ、そのうち本当に遠い昔の
ことになるのです。
自分の体も世界もどんどん移り変わっていく、ただそれだけのことかもしれないとホーム
に静かに佇む主人公の、一瞬の、長い深い精神世界の旅物語だと思いました。

おわりに
楽しくならないし、ワクワクもしない、でも暗い闇に引きづり込まれるわけでもない。
ただ自分も生きて居るからには、生き続けるからには、時にはこんな世界に入り込み考え
ていきたいと思うテーマがここそこに見られました。
3304



2507同人α総務:2012/12/31(月) 18:01:14
お知らせ
同人α33号次作品『家族の風景 第二回』の評は1月7日(月)から開始します。
年始、様々な家族の風景が見られることでしょう。

ご馳走にもテレビにも遠方からの家族、客にも疲れ、飽きた頃、
ニューロン・カフェに立ち寄ってください。

       いつもと同じ日々をおくる人も合わせて、
      皆様よいお年をお迎えください。



2508長岡 曉生:2013/01/01(火) 04:18:56
鐵橋 第二回を読んで
 この作品の主題としての[鐵橋]の意味を、第一回・第二回の作品中で探ってみた。
 第一回では、後半部分で二筋の川・二つの鐵橋を結界とする内部地域は自分の味方となる
親類や知人がいる安心できる場所であり、逆に外部地域は危険な他の部落を示している。
つまり、自分が生まれ育ち結界で守られる地域が、好ましい場所としてとらえられている。
これは、子供のころに抱いた安定を良しと見る謂わば保守的な立場である。

 これに対し今回の第二回では、鐵橋は明示的には出てこない。僅かにその近くに有るはず
のX川とY川の交差点にある子供の頃見た屠殺場が、結界の内部地域の象徴として出てきた
のであろうか。
そうだとして見るとこのような結界内部で小さい頃に抱いた不安感とは、状況が変化しない
ことに対する不安感である。これは、子供のころに抱いた、変化を必要とする謂わば革新的
な立場である。

 この一見矛盾するように見える二つの立場は、何故起こったのであろうか。
それは、川と鐵橋との交差点という特殊な地点、つまり川という流れと交通路との交差点と
いう特殊な地点がもたらす魔的効果だったのだろうか。
 というのも、川にかかる橋や二つの道の交差点のような二つの異なる流れの接点は、昔か
ら、一条戻り橋の十二神将・橋占・渡辺綱が出会った鬼、交差点の辻占の例に見られるよう
に異界への出入り口として特殊な現象を引き起こす場所と見られて来たのだ。

 蛇足ながら「空」の基本として「諸行無常、常ならん」と書かれてあるのは「誰ぞえ」を
補足して「諸行無常、誰ぞえ常ならむ」とすべきでしょうね。
3304



2509ギャラリー・ボランティア:2013/01/01(火) 10:41:19
アート・ギャラリー開設のお知らせ
アート・ギャラリー『無限回廊』
******************************************************************
私達は高校卒業30周年記念誌「青春のあの日」を起点として、その後自己表現の場として同窓会誌「斜光」そして同人誌「同人α」へと発展してきました。しかしこれらは文芸という分野に限られたもので、絵や音楽などの発表の機会はありませんでした。そこで今回絵を画く人達のためにアート・ギャラリー『無限回廊』を新しく創設し、「同人α」のホームページである「ニューロン・カフェ」にリンクしました。
******************************************************************

以上ギャラリー企画者代表の挨拶から引用

2012年度に取り組んだ企画の一つです。一部まだ展示されていないものもありますが、
10名それぞれの作品が数多く揃いました。
「同人α【ニューロン・カフェ】」のリンク集「アート・ギャラリー『無限回廊』」を
クリックし、正月休みのひととき、好きな部屋を覗いてみてください。


※「はやくこいこいお正月」 服部宏一郎 手づくり小作品より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002634.jpg



2510水彩画愛好家:2013/01/02(水) 16:35:59
「街角スケッチ」2012
リンク集「街角スケッチ」に今年初めてお邪魔しました。
画面はすっかりお正月の背景に変わり、年始の第一号が載っていました。
年賀状でしょうか。その絵は印象に残ったものでした。画面を過去に遡ると見つけました。同窓会に出かける前の会津の旅のもの、10月の投稿「奥会津博物館水車小屋(2012/9/21)」です。このこじんまりと描かれた古民家の絵は私も気に入っていて、ああ街角さんもこれを選ばれたのだなあと感じ入りました。

たくさんの絵だけでなく、さりげないコメントを大いに楽しませてもらいました。
カンボジアの旅を含め様々な風景が描かれましたが、うまいへた、そんなことよりも心に残った絵、そんな視点で古民家以外で取り上げると…。
埴輪シリーズです。どれも表情が何とも哀愁を帯びていて時間をジャンプして大昔しの生活、風景までなんとなく想像させるものでした。バックの淡い彩りも水彩画の良さがでています。道脇に並んだユーモラスな埴輪たちの写真が絵を引き立てているようにも思えます。

アート・ギャラリー「無限回廊」も加わり、今年は机の前で、ぶらぶらと癒しの寄り道が多くなりそうです。遠出が苦手な愛好家にとっては居ながらにして好きな時間、好きなだけ観賞できることは本当に有り難いことです。

※芝山埴輪シリーズより
上 武人の埴輪(2012/8/29)
下 芝山埴輪街道(写真)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002635M.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002635_2M.jpg



2511ギャラリー・ボランティア:2013/01/03(木) 01:56:08
年の始めにもう一作
広い空をゆったり泳がせてみたくなります。喧嘩も大分強そうです。

アート・ギャラリー『無限回廊』
※「だるま大師」服部宏一郎 手づくり小作品より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002636.jpg



2512貧乏絵描:2013/01/04(金) 08:53:59
今年もよろしくお願い致します。
街角スケッチを主催しリンクさせて頂いている貧乏絵描ですが、今年も宜しくお願い致します。
昨年は卒業50周年である最後の同窓会に出席し、思いがけない友や幼馴染の方と交流して楽しい思い出を作ることが出来ました。佐賀のあの時代にタイムスリップして語り合ったひと時、時間の経つのが恨めしく感じた同窓会でした。
ヤンチャでどうしようもないと言われていたクラスの人々の、温かい歓迎に感激したのも良い思い出です。

今年も新年から拙い水彩画に没頭していますが、モチ-フを求めて走り回ります。昨年入社同期の友人達と訪問した奥会津、只見方面は今年も訪れる積もりです。

作文が苦手なので投稿させて頂くことは殆どありませんが、この紙面を借りてご挨拶とさせて頂きます。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002637M.jpg

2513万理久利:2013/01/04(金) 17:06:19
初ヒートテック
“電気”や“ガス”はあまり使いたくありませんが…。
日が昇る前に目が覚めて起床、あまりの寒さに、この秋三年ぶりで取り出したガスストー
ブを全開にしました。続けて朝風呂に入り全身を芯まで温めました。
冬はこの数年、街角スケッチ作品[武人の埴輪]を少し膨らませたような姿で家の中をう
ろついています。

日が真上にきたころ元旦にオーダーしたユニクロの“ヒートテック”がやってきました。
早速とりだし、このシャツとタイツに着替え全身装備したところ、噂に違わず温かい。
人間の体自体がそもそも”ホッカロン”であることを実感します。
発売から約10年、寒がりで、おしゃれで、よく外出していた母にこれを着てもらえばよ
かったと後悔します。

この冬、ガスストーブを利用する時間がぐっと減りそうです。
もっと早く試すべきだっとつくづく思いました。
さらに開発が進めば、全国冬場の電気・ガス・石油の消費量は必ず減るのではないかとも
思います。開発終着点は冬夏対応「超薄型宇宙服」といったところでしょう。

今、ガスストーブは休眠中です。



2514水彩画愛好家:2013/01/04(金) 18:20:24
春よこい
街角さんから水仙の花をいただきました。
中国では旧正月に水仙を飾ります。旧正前の花市でたくさん売られていました。
水仙は寒い冬にいち早く、春を呼ぶかのように咲きます。
梅の花よりもっと前12月、1月頃から咲くものもあります。
庭にあるのは黄水仙。これもまた芝が青くなる前、一番で咲いてくれます。
今頃球根から芽をだしているはずです。
いかにも春を呼ぶ水仙の水彩画でした。



2515同人α総務:2013/01/06(日) 10:12:32
2013日洋会選抜展のお知らせ
2013日洋会選抜展 −具象絵画の可能性を求めて−
会場: 東京都美術館 1階 第3展示室
?????? 東京都台東区上野公園8−36
会期: 2013年1月26日(土)〜31日(木)
????????9:30〜17:30(最終日は15:30まで)
????   入場は17:00まで(最終日は15:00まで)

先日オープンした「アート・ギャラリー無限回廊」A-01眞崎太仁子さんの新作が観られます。
[青]と[光]の世界がくりなす物語、そんな印象がありますが、新作はどんな世界でし
ょう。“ほんもの”は迫力があります。

※「伝言板」にも掲載



2516キメラ17号:2013/01/06(日) 16:26:41
オキシモーラン/いろいろな餅
  主婦の鏡餅
  突然爆発する 焼き餅
  英語に憧れる ずんだ餅
  これでもかと伸びて粘つく 納豆餅
  暗黒物質にからめとられた 凍み餅
  持ち上げ上手な 揚げ揚げ餅・太鼓餅
  いろんな場所に粉をまき散らす あべかわ餅

数ヶ月かけて餅米に。そして蒸され、叩かれ、まるめられ、立派な台の上に飾られる。
時間がたつとうっすらと青カビ餅、そして油地獄に落とされ、かき餅に変身だ。
人に食されまた大地に戻る。
餅も「諸行無常、誰ぞえ常ならむ」です。

年末にいつもの米屋から、大きくて平ぺったい四角の餅とまん丸の鏡餅が届くといよ
いよお正月だと浮き立ったものです。
遠い昔の話になりました。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002641M.jpg



2517キメラ17号:2013/01/06(日) 18:34:34
餅の反撃
元日の1日、東京都内では、お年寄りなど7人が、
餅をのどに詰まらせて救急車で病院に運ばれ、
このうち68歳の男性が死亡しました。

1月1日 18時9分NHKwebニュース



2518万理久利:2013/01/06(日) 19:08:33
ヒートテック あの後
夜が深まる。
寒さには勝てず、ガスストーブをつけた。
すぐ暑くなるのでつけたり消したりを繰り返す。

就寝時間を迎える。
電気毛布の世話にはならないとばかりに、シャツはもちろん、
タイツもそのままで布団に潜り込んだ。

朝、長い夢から覚める。
気がつくと、床に布団とタイツが投げ捨てられていた。

恐るべしヒートテック。



2519同人α総務:2013/01/07(月) 09:20:40
評開始のお知らせ
本日から「家族の風景 第二回」の評が始まります。

合わせて作者の提供画像とコメントをブログ『ポートレートとコメント集』にアップし
ました。季節を無視した画像です。部屋をポカポカにしていれば問題ないでしょう。
どんな寒さか、リンク集でご確認ください。

1月14日(月)まで。
末尾に3305をお願いします。



2520貧乏絵描:2013/01/07(月) 18:47:14
要注意!!、詐欺ソフト!!
貧乏絵描のパソコンにマイクロソフトの「RegClean Pro」と言う画面が出て、貴方のパソコンはレジストリ-エラ-が779件発生しています。とコメントされ、更に「Advanced SystemProtector」と言う次の画面でウイルスに感染しています。対策にこのソフトの購入を勧めますとコメントされていました。
ソフトが、ネツトで自動更新されたりするので、マイクロソフトからの連絡かな、然もウインドウズのマ-クも入っているぞ!。
然しウイルス対策ソフトが入っていて、何の警告も無いのでおかしいなと感じ、取り合えずPC専門店「PCデポ」へ持込み、現象を相談しました。すると「これは詐欺ソフトですね。対策としてはPCの初期化を行い、このソフトを削除すること。放っておくとPCが破損します!」とのことでした。最近この詐欺ソフトが蔓延し、ソフトを購入・ダウンロ-ドしても全く改善しないそうです。

もともとお金を詐取するためのもので、PCウイルスとは何の関係も無いオレオレ詐欺の手口だそうです。

皆さん、このような詐欺ソフトに気をけましよう。

2521ボランティア:2013/01/08(火) 09:52:13
アート・ギャラリー/B-01服部さんの部屋
【手づくり絵本】

お正月にぴったりの服部さんの小作品二点をこの掲示板で紹介しましたが、
本命は一年かけて取り組む「手づくり絵本」のようです。
どの絵本を開いても、突き抜けるような構図と表情が笑いとペーソス、優し
さを引き出してくれます。

正月、幼稚園に通う子をもつ知人にこの絵本シリーズを紹介したところ、
「私は、あの画風好きです。お気に入りの絵本作家[田中清代さん]に雰囲
気が似ていて・・・ユーモラスな味わい」と私と同じ感想が返ってきました。
子供の方は少し見づらかったようです。これは私どもで設定した画像の大き
さや解像度、配置の問題かと思われます。今後の課題であります。

※「えがおがくすり」より
思わず笑顔になります。推奨痛快見開きのくすり一粒を載せます。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002646.png



2522赤松次郎:2013/01/09(水) 10:15:07
山荘便り-20130108
最低気温も−10°の日にもなる季節になった。ところが本郷に住んでいた時と比べて随分寒い
だろうと思われるのだが、下着ととっくりセーターと薄手のダウンジャケットの三枚のままで
過ごしているのである。「ここら辺は−20°になるよ」とばかりに山荘を建てるときの職人さ
ん達にさんざん脅かされていたので、当然零下の世界が相当に過酷なものだとばかり想像して
いた。しかしこれも慣れなのか、現に民家もあるわけだからいざ住んでみると死ぬほどのこと
もないことが判った。

雪の日は朝早く起きて山道を散策する。誰もいない、新雪を踏みしめるキュッキュッという自
分の足音以外は無音の林の中の時間を独り占め出来るのは幸せだ。
そしてそこにはいろいろの動物の足跡を見つけ、これは何だろう、猪かウサギ、鹿、猿、
栗鼠、モモンガ、貂かと思いを巡らせて推し量るのは実に楽しいことである。しかし足跡の大
きさ、形態、歩幅の間隔を見て、自分の中で想像している動物の足跡と一致しない故に、それ
らの実態はまだ解明出来ていないのである。このまえ台所の地窓に両手を着け、中をのぞき込
んでいた黄色の毛をした貂の姿は愛嬌があって可愛く、もう一度その姿を見たいと思った。



2523同人α総務:2013/01/09(水) 13:32:36
寡黙な人からの山荘便り
投稿が少ない文芸「同人α」は無口な人が集まったようだ。
αの掲示板「ニューロン・カフェ」を「沈黙のウェブサイト」と表現した同人もいた。

無口の象徴でもある、山暮らしを始めた「死霊」に出てくる緘黙の矢場徹吾のような人が、時を置き
ポツリと山の様子を書いてくる。静かな掲示板にふさわしい、静かな山の暮らしをポツリと書く。
少ない投稿の中でもめったに登場しないシリーズだからかつい眼を懲らして読んでしまう自分がいる。
写真がなくとも、ないからこそ?山の暮らし、風景が十分(勝手に)想像でき、伝わるシリーズだ。
ああこの同人は元気に生きているのだなと少し安心したりもする。

引っ越し能力・願望は判らないが、貂(テン)は狐や狸を上回る化身能力を持つ生き物だ。
じっと考え事をしている人間に興味をもち、部屋の中を覗いていたのだろう。
次に現れたとき、矢場徹吾、いや赤松次郎はこの貂と黙って化かし合いをするのかもしれない。

総務としては緘黙の掲示板が気になることが多々あったが、だからこそ丁寧に書く、丁寧に読む、
そんな場所なのかもしれないと思い始めている。



2524赤松次郎:2013/01/09(水) 17:46:45
言葉は沈黙にこそ
物語の中で、「あなたは何も教えてくれないじゃないか」とゲドから非難された師は、
ゲドに、「沈黙することの価値」を教えた。言葉は、やたらに使うものではないのだと。
また沈黙の中にあってこそ、言葉は輝きのように意味を増すのだと。

????Only in silence the word,    ことばは沈黙に
????only in dark the light,??????????光は闇に
????only in dying life:??????????????生は死の中にこそあるものなれ
????bright the hawk's flight???????? 飛翔せるタカの
????on the empty sky.????????????????虚空にこそ輝ける如くに
    −−−『エアの創造』−−−

  清水真砂子 訳 (ル・グウィン『影との戦い』ゲド戦記?)



2525万理久利:2013/01/10(木) 12:36:08
言葉を獲得したばかりの子
 五歳になる男の子からひらがなだらけのメールをもらった。大人が横について
初めてメールを自分なりにやったらしい。大人のメールより極めて簡潔明瞭だ。
余計な修飾語がまったくないからだ。
 自分でコンピューターを開き、お気に入りのユーチューブを観ているらしいが、
好きな画像や音楽を開くために検索をする、そのためにも言葉・文字を覚えてい
くようだ。言葉を覚えて、たくさんの本を読むようになり、人の話を聞いて会話
をして、ネット世界の文字にもたくさんふれ、世界のことをことを学んで、体験
を重ねていく。
 「これ何?」「どうして?」「あれは○○だ!」質問と確認を繰り返すという
この子にはまだまだ「沈黙」は似合わない。たくさんの言葉を理解して取り込ん
で、体験を積んでからだ。

「沈黙の中にあってこそ、言葉は輝きのように意味を増す」
この言葉の意味を考えるのはずっと先のことだろう。



2526数字数え虫:2013/01/14(月) 12:07:56
無常観
書き出してみた
合計 13 
この3年4ヶ月で起きた身近な死
合計 3
この3年4ヶ月で起きた身近な誕生

13日は13人の先頭をきった人の月命日。
墓参りをした夜に数えてみた。

いろいろな偶然には驚かなくなった。



2527赤松次郎:2013/01/14(月) 19:59:46
家族の風景 第二回 を読んで
この物語は三家族、計十一人の人物を描いているが、まだ二回なので作者がどこへ私達を連れ
て行ってくれるか見当も付かない。作者の表現しようとする意図や考えがまだ姿を見せていな
い。
 しかし木村家の競馬、山田父子のみなとみらいの鐵道模型博物館などのそれぞれの円満な家
庭の一場面を描いているが、明確には形となってこれらの家族に重くのし掛かるであろうが、
いまのところその影の姿を私は微かに感じるのみである。
 いや待てよ、予測している筋と真反対の喜劇の物語に変化する可能性もなくはない。今まで
の言動や写真や足跡生い立ちを知るに、作者は名だたる悪戯名人なのだから。「愛の妖精」の
ファンション・ファデのように、身なりに構わず、辛らつな言葉遣いと誰にでも突っかかる振
る舞いで、村中に『こおろぎ』と呼ばれて嫌われている少女のように。或いは妖精の王オーベ
ロンの命令で媚薬を塗ったりするが、早とちりで恋人の組み合わせを間違えたりして大騒動を
起こす「真夏の夢」に出てくるパックのように・・・。
 いまのところ、この二家族に生じる難しい問題は、押し並べて内側から発生したものではな
い。飽くまでも家族の帰属する会社の犯した社会的問題が家族に影を落とし始めるという、外
部から投げかけられた問題なのである。
 それにしてもこの多くの人物を描き分ける、描ききることは大変なことで、私にはとても出
来そうにもない。そして今のところ作者が描くそれらの登場人物の個性や姿や様子を、私の頭
の中でははっきりと描けないでいる。これからいかにそれらの人物を描ききれるかが勝負どこ
ろであろう。その点「天使ごっこ・悪魔ごっこ」の晶と秀は姿、考え方、生き方において十分
描き切れていたと思う。

3305



2528同人α総務:2013/01/15(火) 11:28:25
評開始のお知らせ
本日から神野 佐嘉江著「人生詩」の続編の評が始まります。
前回(32号に掲載)は二月一日で終わり、今回はその次ぎの日、二月二日から
スタートしています。十代、四十代、六十代、同日の風景は如何に。

著者の粋な姿(イメージ画像)が『ポートレートとコメント集』に掲載されてい
ます。見るか見ないかで作品「人生詩」の味わいが変わらることはないと思われ
ますが、見てから読むか、読んでから見るか、ずっと見ないかは読者の選択です。

1月22日(火)まで。
末尾に3306をお願いします。



2529「家族の風景」著者:2013/01/16(水) 09:38:52
作品評(赤松氏)のお答え
三家族11人を中心に、書き始めたものの、その名前を失念して、第一回を開き確認しま
した。多すぎた。読む人にとってはなおさら一人一人の個性はもちろん名前と結びつきに
くかったものと思います。
何を表現したいかについては沈黙。
終わり方は決めています。
前作「天使ごっこ・悪魔ごっこ」は21号から31号まで二回の休みを夾み約2年半かけ
て書き続けました。この作品も終わり方、最後の風景は書き始めたときからなぜかぼんや
りと決まっていました。

今回は気分を変えたかった、それだけ申し上げておきましょう。
連載ものは終った時点で全体の完成度だけでなく、一回ごと、心に残る何かを残す工夫が
必要なのかとも思いました。
気分を変えようと書き始めたものの、なぜか「やっちまったなあ〜」「始めちゃったな〜」
の囁きが第二回を書いている最中に何度か聞こえてきました.以前ある人に「最後まで書け、
終わりまでもっていくことが大事なんだ」と言われたことがあります。
なんとか、終点までこの三家族を連れていく予定です。

率直な感想ありがとうございました。
現在第三回を書いている最中であります。
3305



2530水彩画愛好家:2013/01/16(水) 17:15:46
古民家の味わい
奥会津・山王茶屋?
印象に残っていた茶屋が角度を変えて再び登場しました。
前回は茶屋の一人舞台でしたが、今回は背景の山、店の前の道が息づいています。
前回の絵と合わせ観ると、この茶屋はT字路にある茶屋であることがよくわかります。
ここに着物姿の歩く人、馬にまたがる人、牛を引く人が加われば、そのまま百年、二百年前
に書いたスケッチであっても全くおかしくありません。
始まったばかりの大河「八重の桜」の八重さんが鉄砲背負ってこの茶屋の前を歩いた、思わ
ずそんな想像までしてしまうのです。
右に立つ裸の1本の木も加わり、茶屋と道を浮き立たせています。
拡大して絵をみると、その繊細なタッチにまた驚かされました。
寒がりの街角さん風邪などひかないように、
いつか台湾のスケッチをみたい、
コメントを読んでそう思いました。

※リンク集「街角スケッチ」より



2531万理久利:2013/01/17(木) 14:00:32
困惑
たまに部屋の掃除をしたり化粧をすると
「あしたは雪が降るなあ」と両親から言われた。

働き者の友人から電話があった。
「雪道、大丈夫だった」と真っ先に聞いたら
「今ギブスだ。朝早く長靴はいて、手作り弁当持って駅に向かった時転んだよ」

痛みを堪えてどうにか仕事をした後、
勤務先の外科に行ったら手首が折れていた。
一週間出勤するなと言われたそうだ。

両親の墓参りの次の日が大雪であった。
いいことをしたはずなのに、
なんだか友人に悪いことをした気持ちになった。



2532同人α総務:2013/01/17(木) 18:21:15
ろう報
75才の元教師が最年長で芥川賞を受賞しました。
書くことに小さな頃から魅せられ、昔同人誌を主宰していたとあります。
初めての「横書き」作品。そしてひらがな満載。
コツコツとひたすら書き続けてきて、何か突き抜けたに違いありません。
どこか私の知っている人に似ているような気もします。

小説を書くことを続けてきた高齢者の方達に勇気を与えることでしょう。
最年長記録更新を狙い張りきる人もいるでしょう。

「青春のあの日」から続く同窓誌、同人誌で書き続ける人達を思い起こし、
何よりも元気を分けてもらえた嬉しいニュースでした。



2533万理久利:2013/01/18(金) 19:59:31
『人生詩』続編 評の1
前々号作品の続きのようです。10代 40代 60代 の同一人物と思われる人の年度
は異なっても、同月同日の夜の時間、日記に書かれたその日の、「今」の、そのまんまの
風景あるいは心象風景が短く並んで書かれているように思えます。著者らしい試みなので
しょう。こんな設定は思いもつかない。簡単に読み流せそうで、日常の感覚ではなかなか
解せない、だからこそらなのか、不思議な世界に引きづり込まれます。

「言葉集め星創り」の世界が、奇抜な設定の下、ここでも繰り広げられています。
難解な言葉の中に造語(感覚的な言葉、単語)が挟み込まれていて、あたりまえに読もう
とすると疲れを覚えます。
あたりまえの文章に慣れきっている普通の、多くの、常識的な人々にはとっつきにくい作
品かもしれません。それでもその表現は、なんの飾りもないそのまんまのものであること
に気づきます。読む者はその一つ一つの言葉に広がりを自らもたせるようになります。
????つづく



2534万理久利:2013/01/20(日) 12:21:35
『人生詩』続編 評の2
<飛ばして繋げてよむ>
同世代をまとめて読んでみると、*日記を綴る書き手のその年代の特徴がみえてきます。
(*ここで評者はこの作品を仮に「日記」形式とします。)

<でてくる人達>
  10代 花福(いっしょに映画を見に行った人?)
  40代 木立ちゃん 谷戸君 稲田さんのアキナちゃん 田中君 橋本君 神崎さん
      原田さん 佐伯さん マイアミのママの姉さんの子供
  60代 蟻町さん 箕面さん 繁ちゃん 凜 広子おばちゃん 玄 今堀君 山室さん
名前のつけかたが面白い。[さん]「ちゃん][君][呼び捨て]、この違いも人間関係
を想像させてくれます。“凜”、相方の名前がいい。


<風景>
  10代;とんがる。一丁前に人生論、文学論、酒についての一考、我欲について、等々
      を主題にする。人間世界を観察し、精神世界の扉を開ける。準備期間。内から外へ。
  40代:働く。同僚、同窓、親戚、の話。社会活動期間。外。
  60代:任す。妻とよりそう日常、テレビ。本、買い物、旧友との交流、親戚づきあい、
      近所つきあい。成熟の時。内でもなく外でもなく、何処か。
こんな印象が浮かびあがります。
一人の人生は一冊の長編小説になるといいますが、そぎ落とした言葉で10代、40代、60代
を綴ると、濃厚な味、デミタスコーヒーのような「人生詩」になるようです。

<位相>
前作で作者がハイデカー(古東)が述べる「α位相」と「β位相」について触れていましたが、
無理矢理ここに当てはめれば、生まれたときは「α位相」、10代はαからβ位相に移る期間、
40代はβ位相中心、そして60代にしてまたβを残しつつα位相へと移っていく、いやまた新
たな位相に移っていく、そんなことを思い浮かべました。
     つづく
3306



2535石坂 龍馬:2013/01/21(月) 13:10:43
おしゃべり
あああああ
森野の住民です。

2536赤松次郎:2013/01/22(火) 09:50:31
人生詩 を読んで
 主人公の時代を経た同じ日の出来事を並列してみると、その時代時代の出会う人々、出来
事、思想などの変遷が比較できておもしろい。
 作者の人物の描写は実に生き生きしていて、私もその情景に参加しているように思えて、
率直に首肯したくなるのは不思議だ。これは作者の対象にたいする観察力と並外れた感覚の
表現力によるものだろう。このバラバラの情景でも一つの作品になることは、これも作者が
長年創ってきた「言葉集め星創り」の作品とおなじく、何の脈絡もない一つ一つの言葉から
意味を持つセンテンスへの課程は、シニフィアンとシニフィエの関係に当たるだろう。

 かつて作者が1995年発行の「同人・斜行 創刊0号」に投稿した、無機質のような言葉を
意味もなくランダムにくっつけて、新しい感覚の表現や意味を創り出す、いわゆるオキシ
モーランの作品には驚いた。ほとんどの人がその意図や作品の意味も判らず、難解という
レッテルを張ってしまった。しかしそこには使い古された言葉や概念をもう一度考え直し、
新しい可能性を探し出すという作者なりの挑戦があったのだろう。いくつかの作品を読んで
私も次第にその作品に魅せられていった。
 とにかく作者の文は、人間や社会への恨み辛み嫉妬など、また金や地位や名誉などといっ
た世俗の欲望などを託つ(かこつ)言葉が一つもないのが清々しくていいなぁ・・・。

ちなみにWikipediaによると
シニフィアン(signifiant)とシニフィエ(signifié)は、フェルディナン・ド・ソシュー
ルによってはじめて定義された言語学用語。

 シニフィアンはフランス語の動詞 signifier(意味する)の現在分詞で「意味している
   もの」「表しているもの」を指す。たとえば、「海」という文字や、「うみ」という
   音声。
 シニフィエは同じ動詞の過去分詞で「意味されているもの」「表されているもの」を指
   す。日本語ではシニフィアンを「記号表現」「能記」など、シニフィエを「記号内
   容」「所記」などと訳すこともある。たとえば、海のイメージや、海という概念、
   ないしその意味内容。

3306



2537万理久利:2013/01/22(火) 21:39:32
『人生詩』続編 評の3(完)
<でてくる本・雑誌>
  10代 現象学 デカルト的省察
  40代 週刊文春 ニューズウィーク 中二時代
  60代 パラサイト・イブ はじめてのインド哲学 日本語大漂流 失敗学のすすめ

10代はやっぱり、とんがっています。働き盛り40代は時間がとれないのか、雑誌が占
めます。中二時代は子供用かもしれません。60代は時間ができてまた興味あるまとまっ
た本を手にする。ざっとこんな想像ができます。本が主人公(日記の書き手)の性格や年
代をよく表わしています。

<でてくる食べ物>
10代、40代は食べ物にはあまり興味をいだかないようだ。印象深いのは前作終わりに
登場する「缶しるこ」です。職場でもらった「おはぎ」、そこで三個も手をつけ、60代、
いよいよ妻「凜」が煮た小豆と、二、三日糖分摂取を控えて、ひばり食堂で味わう「缶お
しるこ」と続きます。甘い小豆もの、これは主人公の大好物のようです。年代が変わって
も嗜好が変化しても、こだわりの好物がある、誰にも一つや二つあるのかもしれません。

終わりに
本、食べ物、映画、テレビ、同僚、同窓、これをキーに、余計な言葉をそぎ落とし、選び
ぬいた言葉を繋げて人の一生を詩にした作品、不思議なことにそれなりに生きてきた一人
の人間の時間の流れ、生き様が現れてくるものです。
季節感、自然、それにかかわる表現、言葉がないのは「そぎ落とし」の一貫なのかな。
悲しいできごと、愚痴や不満は一切登場せず、感情的な言葉もありません。ただニッとつ
い笑ってしまうような表現に出合います。著者イメージ画像のちょい悪親爺を思い起こし
すんだなあ。
読む人によっていろんな景色が見えてくるのでしょう。評者も勝手に一人の、生きる、生
きてきた景色を見ました。
3306



2538長岡 曉生:2013/01/23(水) 03:02:56
家族の風景 第二回:評
油断している間に、また評が周回遅れになってしまいました。
★著者画像
画面に写された何か事情の有りそうな家族の中で、ただ一人楽しそうな印象を与えるのは、
著者天性の陽性・積極性を示すものであろう。

★内面世界での心理描写から日常世界の描写へ
従来の作品群に見られた著者が経験した内面世界から、今度のシリーズのような市井家族の
日常世界へと描写の舞台を移し、三家族が織りなすプロットを紡いでいくという組み立ては
著者にとっては新鮮であるだけに、恐らく手探りで進む試みだったに違いない。それだけに
長編シリーズ最初の前回の話は、何が主題なのか良く読み取れなかった。
しかし、登場人物の心理描写と言う手慣れた作業を基礎に、具体的なテーマを描くシリーズ
第二回の今回は、評者に取ってもずっと解りやすくなってきた。
当然ながら、まだまだ話の成行きは見えてこないが、著者ならではの更なる独特の展開を、
期待したい。

★プロットの感想
 わざわざ京都の淀競馬場まで行って菊花賞を観戦する木村家、横浜の原鉄道模型博物館に
まで朝早くから出向く山田家の父子というマニアックな二家族に対し、一方では原発事故の
責任追求が子供にまで波及した問題での電力会社社宅自治会の成り行きを経験する鈴木家の
主婦、というちょっと変わったプロットの立て方は、正にこの著者ならではであり、それが
全体としてまとまっているのには感心させられる。

★場面と配役
段落を追って場面を見てみると
社宅の自治会・競馬場・鉄道模型博物館・ある社宅中の会話・博物館からの帰り・居酒屋・
山田家と鈴木家の夜 という多彩な場面設定が設定されている。この場面構成を見て、ふと
思ったこと。
 もし、この話を著者自身がTV用に脚色するとすれば、配役をどう割り当てるのだろうか。
もし、著者のキャスト案が示されると、読者はより面白く楽しく読めるかもしれない。
というのは、もちろん読者の贅沢で勝手な希望ではある。

3305



2539同人α総務:2013/01/23(水) 11:49:23
評開始のお知らせ
本日からバード・ブレイン(古賀和彦)著「無限回廊 第十回」の評が始まります。

2010年の夏に登場した当シリーズも十回を迎えました。
うねりの中からむくむくと現れたこの作品の第一回目、旗振りはバードでした。毎回著者
を変えての続きものです。
登場人物の“出自”が明かされた第九回のあとどんな進展があるのか…。
そして第十回が“旗振りバード”。

内容は上記リンク集『ポートレートとコメント集』の著者によるイメージ画像
で大方想像がつくかと思われます。画像を拡大して御覧下さい。

1月31日(木)まで。
末尾に3307をお願いします。

※メビウスの帯

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002664M.jpg



2540「家族の風景」著者:2013/01/23(水) 17:40:01
作品評(長岡氏)のお答え
★著者画像
遠い昔の画像です。どこの家族にも表の顔と裏の顔があるものです。
少し離れたところでいつも大人たちを眺めていました。この家族も消えて今は別な形にな
りました。最近の画像は殆ど無し。どうもシャッターが降りないようで…。

★場面と配役
「もし、この話を著者自身がTV用に脚色するとすれば、配役をどう割り当てるのだろうか」
故久世光彦や山田太一のような絶妙なキャスティングをすることはできません。
彼等に選んでもらえば“贅沢な希望”となるわけで、著者であれば贅沢でも何でもありま
せん。遊び心で配役を思い浮かべてみました。
できるだけ読者の方にもわかる役者をあてはめましたが、なんだか面白くないありきたり
のドラマになりそうです。

テレビドラマ 予定キャスト(年齢不問)
【山田家】
父:肇 (大手電力会社勤務) 加藤剛  母:則子  岡江久美子
長男:誠(高三) 向井理  次男:亘(小学四年) まえだまえだ(兄)
【鈴木家】
父:光一(大手電力会社勤務) 赤井英和 母:美樹 壇れい
長男:光樹(高一)永瀬正敏 次男:毅(小学四年) まえだまえだ(弟)
【木村家】
父:健治(居酒屋店長) 川崎麻世    母:緑 カイヤ
長女:栞(小学四年)川崎の実子

最終回までたどりつきましたら、また考えてみようと思います。ガラリと変わっているか
もしれません。



2541万理久利:2013/01/24(木) 17:21:10
小林秀雄「鐔」
[センター試験・国語平均点が大幅ダウン 平均点5割を切る]
こんなニュースが新聞に載っていました。取り上げた作品は小林秀雄「鐔(つば)」。
あの近代批評の神様といわれる人です。今時の若者は「鐔」と聞いてもピントこないので
しょう。
携帯メールやネットチャットを活用する人間にとって、「難解」な文章は不要なのです。
国語の試験は漢字や読みであれば解答は限定されますが、作品のとらえ方となると千差万
別、正解など無いと思っていますが、それを加味した上での問題であるかとは思います。

昨年、数十年ぶりに赤茶けた新潮文庫「モオツァルト・無常という事」を開いてみました。
同人誌のテーマが「無常」だった、そんな単純な理由です。学生時代には興味もさほど無
く、なにやらえらく拘る人、気取っている人、そんな印象でした。今回はところどころ響
くものがありました。早世した哲学者池田晶子がこの人に惚れ込んでラブレターを書いた
のも納得できるような気がします。造語、新語を駆使し、簡潔なメール、チャット文章を
否定はしませんが、小林秀雄の文章にも触れておいて欲しいものです。

さて受験当時、そして現在の自分が同じテストを受けたとしたら…。ともに正解率1割で
しょう。まぐれの確率です。合否、点数、勝ち抜け、そんな世界から卒業した今、味わう
ことに専念しています。



2542万理久利:2013/01/24(木) 19:03:35
『無限回廊 第十回』 著者のポートレート
まあ何ということでしょう。画面一杯の大宇宙。
右上に戦艦大和を浮かべて、「発射準備用意!」とつぶやいている著者が左下に小さくいま
す。[コスモクリーナーD][パワー・イーター][リターン・パス]といったまか不思議な
物を登場させるこの人は、ちょい悪親爺を越えて“夢見る年齢不詳の腕白少年親爺”にも見
えます。
沈みゆく家、狭間シリーズ、鈍色の空、鐵橋といった今時古くさいと言われそうな、純文学
的作品との整合性、おりあいがつかず目眩さえ覚えます。
「無限回廊」があって、もう一つの鈍色の世界とうまく精神のバランスをとっているのだと
確信を強めています。
3307



2543万理久利:2013/01/27(日) 18:03:50
『無限回廊 第十回』 評の1
 前回、登場人物たちの出自が明かされ、評者に少なからずの衝撃が走りました。
前回とは別な著者が、それをどう作品の中に繋げていくのだろうかと興味津々でページを
開きました。
「あっそう。」とばかりに著者は淡々と大暴れしながら筆を進めています。

 わずか十五、六ページという作品の中に“言葉遊び”が散りばめられています。
「未来から来た徐福団」とも言える登場人物たちを『物集班(もずめはん)』、発明した
機械にも『パワー・イーター(げてもの食い)』、『リターン・パス(かえるコール)』、
と命名してしまう遊び心、挙げればきりがありません。
 悪戯具合も強度を増し、作中では何とこれまで度々登場した、主人公的存在でもある本郷
淳吾の自社ビル(本郷冷熱)地上7階そして屋上の「楠の青葉を吹きならす花園」を全焼
させるという離れ業までやってのけるのです。

 年齢不詳の登場人物たち、ストーリーから言えば500才、あるいは11万才でもあるの
ですが、こんな物語を綴る著者自身もまた「年齢不詳だ」とはっきり言うことができます。
????つづく
3307



2544万理久利:2013/01/31(木) 10:42:33
『無限回廊 第十回』 評の2
第十回で印象に残ったものを二三取り上げたいと思います。
まずは人物について

【カミノ脳外科医師(教授)とエタノール】
出だしから、未来からの徐福団率いる隊長カミノ教授のまじめぶりとおとぼけぶりが満開
となっています。標本の液体、エタノールに手を出す教授とそれを心配する鳩園看護師と
のかけあいの切れ味が何とも言えません。隊長としての責任の重さはとてつもなく大きい
のだろうと想像させる描写です。アルコールに逃げる、なんと俗人的なのでしょう。とこ
ろが教授はアルコールで酔う体(内蔵)ではないらしいし、本人は酔っぱらいのふりをし
て楽しんでいるとも言えます。そう、やっぱり彼が負っているミッションは想像を絶する
ほど重たいものなのです。麒麟、鵺、鳳凰、龍などのキメラが浮かぶエタノールが好物と
あるからには、教授が悪趣味であるのか、それとも何かの意図が隠されているのかもしれ
ません。
カミノ教授、ある種神様的な団長がキメラ標本のエタノールに手を出す、という変化球を
投げつけるところに著者の遊び心がみられます。

【昼原死刑囚とiPS便乗男】
昭和、平成を普通に生きてきた人であればこの二人の顔、姿が思い浮かぶはずです。
著者は二人顔に共通点を見出し、なんと便乗男は後に昼原の影武者になるというどえらい
運びとなります。昼原のむっつりしたブサ顔とインタビューを受け最後に意味不明の笑い
顔(へらへら顔)をする便乗男、そう言えば確かにどこか似ています。著者の悪のりが過
ぎるといえばそれまでですが、人間の心の奥に潜む邪悪さを敏感に感じとり、この二人を
結びつけたのかもしれません。

【バード・ブレインの秘かな道楽】
作品の中でバードがやっていること全てが道楽と言えないこともないのですが、[秘かな]
とあるからには表向きの研究活動、エネルギーブラント開発、売り込みとは異なるもので
しょう。「11万年未来の自分に繋がる祖先を特定する…」この箇所だろうと評者は考えま
した。著者はこれまで一貫してバードを喜怒哀楽を感じさせない「ロボコップ」(評者)と
して描いていますが、自分のルーツを知りたがるところに人間的な面を色濃く漂わせてい
ます。もうひとつ、渋い男達が奏でるサルサが好きなところも。

カミノ教授、バード、ともに実に人間的な未来人として描かれています。
????????「発明品」につづく
3307



2545万理久利:2013/02/01(金) 11:58:34
『無限回廊 第十回』 評の3(完)
今回、本郷淳吾(バード)による二つの発明品がでてきます。原稿を目にしたのが昨年で、
ミサイル実験や原発についても話題になっているときでした。その命名もうなずけるもの
があります。

【リターン・パス(かえるコール)】
究極の最終兵器、打った元に必ず戻るという優れものです。帰ってきたミサイルの防衛攻
撃もまた元に戻ってしまうのですから役に立ちません。
作品中、現在の設置場所は三つ、その中の“紅蓮・愚狂うド伯爵(グレン・グルード)の
邸宅とある点が笑えます。奇才、変人、嫌われ者、なるほど山ほどのミサイルが飛んでく
る恐れがあるからなのでしょう。
人を呪わば穴二つ
天に向かって、つばを吐く
因果応報
こんな言葉が浮かびます。

【パワー・イーター(げてものぐい)】
著者の説明には「外部の音や熱や振動を内部に吸収して電気に変換する」第二種永久機関
とあります。
以前ニュースで見た、駅の改札口の床にマットを敷き歩行者の振動をエネルギー化する装
置のことを思い出しました。さらにパワーアップさせて、人間の心、恋するドキドキ、希
望のわくわく、尽きることのない妬み、そねみ、恨み、憎しみ、悲しみ、絶望、そんなも
のまで“喰う”ようになれば、それこそ原発はもちろん自然化石燃料も不要となるかもし
れません。

二つとも、できるだけ長く「地球を守る」、「未来の移民の地に地球の安らぎを」そんな
ミッションには欠かせない発明なのでしょう。
もう一つありました。何と言っても極めつきの発明品はサイボーグ本郷淳吾そのものです。
著者が担当した第七回で本郷に衝撃のサイボーグ告白をさせましたが、その詳細がまたす
ごかった。
とにかく著者は発明好きのようです。それがまた「実現可能」なものに思えてくるのも、
それなりの科学的根拠を作中に取り上げているからでしょう。論理破綻もありそうですが。
笑いとペーソス溢れる、かつ考えさせられる回でありました。
あまり飛ばしすぎないように。どこへいくのか一抹の不安も残ります。
3307



2546:2013/03/02(土) 09:07:29
ご参考までに!
11期の方々は多士済々、特に芸術に造詣が深い人が多いように感じます。

ところでPCのGOOGLEを利用していて、偶然水彩画のHPにアクセスしたら素晴らしい水彩画のPageを見つけました。早速開いてみたのですが、奈良の名所旧跡の水彩画の素晴らしさに圧倒されます。これがまさに透明水彩画そのものと言う作品が、奈良の寺社仏閣へと次々に案内してくれて暫し魅入られます。
是非一度アクセスして観賞されるようにお勧め致します。

   1.HP題名    「美しい奈良の水彩風景」
            URL http://www.m-ryousui.com/

2.作者      森田良水画伯
            奈良在住で古都各所の寺社仏閣を描き、また東大寺や興福寺の地で水彩教室            を開催する画家です。
            900点近い作品は季節感のある作品で、名所を色々な角度に立ちスケッチされ            いてます。
            個展も度々開催するとともに、水彩画の技法書も出版しておられます。
            (大和路めぐりの楽しい水彩スケッチ・日貿出版)
PCは使い方により心を癒してくれるツ-ルにもなります。小生スライドショ-として楽しんでいます。

2547同人α総務:2013/02/04(月) 14:30:49
同人α34号について
[同人α34号 冬号]の作品は、年明け早々の1月4日到着分を皮切りにほぼ出揃いました。
ゲラ刷りまでまだ時間があります。現在執筆中の方、変更をかけたい方は遠慮なく編集部まで
ご連絡ください。
34号(テーマ「息吹」)の評受付は3月1日を予定しています。

※33号のスケジュールに沿った評入れは終了しましたが、追加その他何でも自由に投稿して
 ください。



2548水彩画愛好家:2013/02/05(火) 19:33:12
森田良水画伯の水彩画
貧乏画家さんの紹介サイトを早速開いてみました。
全部を丁寧にみたわけではありませんが、

すごい量。
奈良・京都の古い建物と山、畑、田園景色ばかり。
人も車もビルも殆どといっていいほど出てこない。
そして、いわゆる「巧い」作品ばかり。

「良水」は多分ハンドルネームかと想像しますが名にしおはば―なるほどどれも水彩の
中で景色が生きている、そんな絵を描く良水画伯です。
愛好家としてはあんまり器用すぎる、巧すぎる絵はどうも苦手です。
ただこれは絵心のない人間のやっかみに過ぎません。

ウェブサイト探索はあまりやらないので、こんなサイトがあることも知りませんでした。
しばらく「お気に入り」に登録して眺めてみようと考えています。
紹介ありがとうございます。



2549水彩画愛好家:2013/02/05(火) 20:10:38
思い出す楽しみ・繋げてみる楽しさ
「街角スケッチ」に人間魚雷「回天」が掲載されていました。
これを見て浮かんだのが、石が横になった墓の絵です。そう昨年春頃掲載の明日香「石舞台」です。飛鳥時代と昭和、時間の隔たりがありますが、大きな石が横たわる姿、コンクリーの上に再現された魚雷、ともに死者への弔いと平和への祈りをこめた「形」、モニュメントなのでしょう。私にはとてもよく似たイメージ、「形」に見えたようです。

※比較の為、引っ張り出して二つ並べてみました。上記リンクを開き、大きくして見てください。
上)人間魚雷「回天」(2013/01)
下)明日香「石舞台」(2012/4/15)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002674M.png

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002674_2M.jpg



2550:2013/02/06(水) 08:02:14
水彩画の移し変えと保存
HPを「お気に入り」に登録し見たい時に開くと言う方法もありますが、以下の方法で自分のPCに移し替え保存すると言うことも出来ます。
これによりピクチャアに保存された画像をPCの液晶画面に再現し、スライドシヨ-で観賞することが出来ます。この画像のほうがHPでのかすれたものより、鮮やかに再現出来ます。

森田画伯の「美しい奈良の水彩風景」の各画像を右クリツクすると「名前をつけて画像を保存する」と言うコメントが現れますので、これを選択しOKをクリックします。
一枚づつやるので手間と時間はかかりますが、絵のタイトルを記入して移し替えるのも楽しいものです。

この作業によりHPの絵が、PCのドキユメントのピクチヤに移し変えられて保存されます。ピクチャア内に新規フオルダを作り、この中に画伯の作品NOごとに保存します。
次にこれらの画像をスライドショ-にすると、一枚づつ液晶画面に次々と再現されます。水彩画を嗜む未熟な小生は、この画像を再現し画伯の技法を盗もうと眺めています。

そしてこれらの作品に描かれた奈良に誘発され、4-5月に「青丹よし 奈良の都に 咲く花は 匂うがごとく 今さかりなり」と歌われた地に行き、スケツチすることを計画しています。
一人旅になるか、又は有志の友と連れ立って行くことになるか未定ですが、今から楽しみです。

2551整備士:2013/02/08(金) 13:34:28
TEST
っっっっっっっっっっっm        ■ ■  ■

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002677_3.jpg

http://

2552マリアンタ:2013/02/08(金) 19:12:29
空飛ぶイカ
北大の研究者が空飛ぶイカの連続撮影に成功した。
その分析報告を読むと、イカの能力の素晴らしさに驚かされる。

〈1〉飛び出し〈2〉噴射〈3〉滑空〈4〉着水

 上記各段階における身体機能が、航空工学的に見事に合致したものであることが判る。
ヒレ、スミ、飲み込んだ海水を巧みに使い、高度約3メートル・距離約10?/秒もの飛
ぶ技を持っているのだ。
 イカは海水の中でも同じような体の使い方をするらしい。
ペンギンも水中でちょっとした高速飛行をするが、彼等は一応鳥類であるのに対し、イカ
は軟体動物だ。まあトビウオという魚類もいるにはいるが。

 「空を自由に自力で飛びたい」こんな夢を小さな頃から持ち続けているだけに、鳥以外
の生き物が見事な滑空をする姿はうらやましいかぎりだ。
[空想][夢]の世界で飛ぶことしか自分にはできない。だが、決して[イカさま]では
なく本当に飛んでいるのではないか、と実は思い始めている。



2553万理久利:2013/02/10(日) 19:07:22
敏感語
中国語のようですが、なかなか味のある言葉です。
ネット上での使用がタブーになっている言葉を指すのですが、いわゆる差別用語とか放送
禁止用語ではないようです。
誰がその言葉に「敏感に反応」するかがポイントです。

国家権力であれば、政府があまりふれて欲しくない事件や人物などの固有名詞でしょう。
政府に都合の悪い言葉、書き込みは抹殺される、こんなことが実際行われています。
本来自由なネット世界のはずなのですが、自主規制どころか実力監視体制です。
監視とは別に、金を払って政府の宣伝書き込みを組織的に行うこともします。要は市民の
目をごまかすことをネット上でやるのです。「なりすまし」です。
そういえば最近日本で人気モデル、女優が「私も使ってまーす」と、金を貰った上で嘘の
書き込みをしていた事件が話題になりました。ともに“あこぎ”な宣伝活動です。

国家対市民の構図は、団体内においても見受けられるように思えます。



2554キメラ17号:2013/02/11(月) 11:33:52
今日の青空文庫 「魔性の女」
著者大倉てる子の名前を初めて目にした。
作品そのものよりこの作家が気になった。本名「物集芳子」、外交官と離婚後長唄の師匠
となったが、探偵小説家に転じたとあった。
この[物集]という言葉も実は同人αに連載されている『無限回廊』で初めて知ったのだ。
面白い名、ストーリーにぴったりの創作命名かと思いきや、[物集]は姓として使われて
きたもののようだ。
そしてその父親「物集高見」がなんと、

 ・豊後国(大分県)出身の国学者。漢学、国学、洋学(蘭学)そして英語と興味を広げる
 ・神祇官宣教史生
 ・月山神社宮司兼羽黒山神社・湯殿山神社宮司
 ・『日本大辞林』編者
とある。
豊後、物集、神祇官、国語辞書、この言葉が繋がるとまるで無限回廊の中の未来から来た
冒険集団、徐福ならぬ「物集班」率いる隊長カミノ、イメージキャラ[宇宙神祇官]を思
わず浮かべてしまう。これもまた全て偶然なのだろうか、因縁なのだろうか。

最後に、この作品は男女のどろどろを扱ったミステリー小説仕立になっていた。
あまり好きな内容ではなかった。その代わり著者の先祖の履歴が興味を惹いたのだ。
青空文庫のこんな楽しみ方もある。



2555同人α総務:2013/02/11(月) 14:57:32
お知らせ
同人α34号テーマ「息吹」の前書きを修正の上、表紙絵とともにアップしました。
リンク集[ポートレートとコメント集]にお立ち寄りください。



2556赤松次郎:2013/02/13(水) 16:26:19
山荘便り−20130213
 東京新聞2013/02/07に「これまでで最大の素数」を発見というニュースを報じていた。
素数好きとしては見逃せない記事で、それについていろいろと調べて見た。
「1742万5170桁という、現時点で最大の素数を、米国の素数探索団体がプロジェクト
「GIMPS」の参加者が発見したという。素数の中でも特に珍しい「メルセンヌ素数」の48番目
になる。」という。素数とは 「1と自分自身以外に約数を持たない数」 のこと。ただし1は
素数に含まないという。
 どうして大きな素数を見つけようと血眼になるのか、そしてまたいま現在では円周率πの
小数点以下の計算は2011年現在では10兆桁まで計算されているというが、それらの値を再現
もなく追求することにどのような意義があるのだろうか。しかし単なる好奇心とも言えな
い。そのひとつとして
◆素数の効用
 それは第三者に通信内容を知られないように行う特殊な通信(秘匿通信)方法のうち、
 通信文を見ても特別な知識なしでは読めないように変換する表記法(変換アルゴリズ
 ム)のことである。通信だけでなく保管する文書等の内容を秘匿する方法としても用
 いることができる。その鍵として、十分大きな素数を二つ選び掛け合わせて公開鍵暗
 号を作る等、現実に行われている手法である。

◆自然界の素数
 自然界に現れる素数の一例として、素数ゼミと呼ばれるセミの一種がいる。アメリカ 合
 衆国に分布するこのセミの成虫は、ある周期ごとに、13年ないしは17年間の周期で 大量
 発生する。成虫になった後は、数週間だけを地上で成虫として過ごし交配と産卵を行う。
 このセミが素数周期で発生する理由として、寄生虫や捕食者に対抗するための進化である
 という説や近縁種との交雑を避けるためであるという説がある。つまり、もしこのセミが
 12年の発生周期を持っていた場合、12の約数である2,3,4,6年の寿命を持つ捕食者と同時に
 発生してしまうことになり、捕食対象にされやすくなる。また、地理的に近い場所で12年
 周期と15年周期のセミが存在した場合、60年ごとに2種は同時に発生し、交雑してしまう可
 能性がある。すると、雑種は発生周期がズレてしまい、同種のセミとの交尾の機会が失わ
 れる。素数の周期を持つものは交雑が起こりにくく、淘汰されにくいと考えられる。
    以上Wikipediaによる。

兎に角、数字は面白い。さらに素数好きは奇人変人が多いのかも知れないし、絶滅危惧種で
はないかという疑いがありそうだ。



2557キメラ17号:2013/02/13(水) 22:23:19
素数
最大素数発見(更新)のニュースは知ってはいたが、翌日8日に流れた飛ぶイカの画像付ニュースが圧倒的に多く流れていた。地味で暗い印象がある数学の世界より飛ぶイカのニュースの方がTVでは取り上げやすかったのだろう。

無限に存在する素数の分布についての「リーマン予想」、このNHKスペシャル番組を見たことがある。証明に挑む学者たちの中には精神に異常をきたす者もいるという。
暗号づくりに効用があり、へたに証明され、公開でもされたら大変なことになるとも言っていた。
山荘便り中の「素数セミ」の話は初耳だった。素数にとりつかれた人間は「絶滅危惧種」の道を進むものもいるが、この蝉にとって素数は種の保存に繋がる効用を果たしている。

素数が入るハンドルネームをもつ者も奇人変人の疑いがあるのだろうか、ついそんなことを考えてしまった。そして今日は13日。何か意味でも隠されているのだろうか。
ちなみに、先日11日に知人の飼い犬が数え17才で大往生した。
命日(20)130211も211も素数である。211は47番目の素数、この47もまた素数だ。
やはりキメラ17号は奇人なのだろうか。



2558万理久利:2013/02/14(木) 19:32:57
“JAPA”なび「冬こそ楽しい!有明海」NHK
 「今、鹿島と太良が出てるよ」との情報を受けて、朝ごはんを食べながらみました。
もう20年以上訪れていない佐賀鹿島、太良の風景でした。
特産物中心です。
みかん、鍋島大吟醸、巨大牡蠣、ワラスボ、ムツゴロウ。
宇宙に魅せられた人が集まって作った天体観測所や有徳稲荷のハートマークもでてきまし
た。太良に住む親戚の家からすぐの、有明海と空が広かったこと、有徳稲荷の糸切り羊羹
が面白かったことなどを少し思い出します。
 祖父母は疾うの昔に、そして伯父叔母も大分姿を消しましたが、今を生きる人達がこの
場所で、景色の中で、生き生きとものを作り、働き、家族を作り生活をしていました。
住んだことのない場所ですが、親戚から送られてくる小包の中に、両親の話の中に、たく
さん現れてきた場所です。不思議と懐かしさを覚えます。
 晩ご飯は、冷凍庫から大好物の牡蠣を取りだしグラタンの中に放り込み食しました。



2559:2013/02/15(金) 06:39:21
偶然見ましたヨ!。
有明海で牡蠣の収穫を紹介する番組を偶然見ました。北の海の牡蠣と違いあまりの大きさに驚きました。小生が中高時代を過ごした佐賀では、関東とは随分違う食べ物が食卓を賑わしていたことを思い出します。ガン漬け、ワラスボ、ウミタケ、鯨の粕漬け、「菱やんよ-」と小母さんが叫び売られていた菱の実、可なり独特の食べ物でしたね。

然し、有明海の牡蠣があんなに大きくなるのかと驚きました。

又、小さい頃北九州からお盆の帰省で両親と佐賀の祖父宅を訪れた時、祐徳稲荷や川上峡に連れて行って貰った記憶があります。
祐徳稲荷さんは独特の形の山門(?)を潜ったことを覚えています。
高校卒業の頃、因習深く封建的と感じていち早く脱出したいと離れた佐賀ですが、最近は懐かしく感じています。

2560水彩画愛好家:2013/02/15(金) 12:16:38
二枚の東大寺二月堂裏参道(リンク『街角角スケッチ』)
2月10日に掲載されていた絵には記憶があります。
バックナンバーを辿ってみると、確かに2010年11月にもありました。
比べてみると今回のは明るくより鮮明になっていて、影の具合もいい。
前回は石畳が主役で、今回は全体の雰囲気のようで主役は特別感じられません。
二年少しの間に、大分技術も感覚も研ぎ澄まされてきたような…。
変化を感じます。
どちらの作品もそれぞれの味、良さがあります。

画面バックと配置が変わりました。右に最近の絵が並ぶのはわかりやすい。
絵の上でクリックすると直ぐに投稿画面に飛んで便利です。
渋い茶の色、安定感があります。時々果物が出てきたり、季節の花が出てくるのもそれな
りに変化があって楽しませてもらいましたが、今回の色合いは落ち着きがあります。
本格的に絵に没頭するのかな、などと想像しています。
これから街角さんの作品がどう変化していくのか、それもまた楽しみの一つです。



2561万理久利:2013/02/16(土) 09:03:38
うぐいすの初鳴き
2月14日、9時38分、佐賀市駅前中央でうぐいすの初鳴を観測したとお天気コーナーに出ていました。
9時38分は丁度、「冬こそ楽しい!有明海」の放映が終わる頃です。
地味な佐賀県、中でも鹿島や太良は影の薄い町のようですがこの放送は大分宣伝になったことでしょう。
うぐいすも思わず駅前で鳴いたのかもしれません。

貧乏画家さんの、ウミタケ、がん漬をみて、そうだそうだこれもあった!、次々と思い出しました。歯にくっつく「あめがた」も少しぱさつく「丸ボーロ」、小瓶に入った「アミの塩辛」も海苔の束もよく小包の中に入っていました。
「菱やんよ―」の声や菱の味は残念ながら記憶にはありません。

グラタンの中の縮んでますます小さくなった牡蠣を食べながら、あのどでかいとれたての牡蠣を食べてみたいと思いました。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002687M.gif



2562赤松次郎:2013/02/16(土) 19:54:40
山荘便り−20130216
 アランの幸福論にあるように、人は身の回りの悩みや漠然とした恐れや不安などによって
もたらせれた滅入る気持ちに陥った時、その原因を一心不乱に探したり、反省や自責や悔い
ることで,ますます頑なになっていく。体の筋肉は硬く緊張し、肺は新鮮な空気を取り入れ
る力はなく、血液はうまく循環することはできず滞り、腸は働きを止め活動が鈍くなってく
る。
 そんな時は思考を停止して、体を動かし筋肉を和らげ、深呼吸等をして精神の安定を取り
戻す方がよい。背伸びをしたり、屈伸運動をしたり、顔や手を洗ったり、お茶などを飲み、
音楽を聴き、散歩したりする。
 私はある作業や仕事や創作に倦いたときは、それらの達成のために必要な義務感や意志の
力に強いられることなく、すぐさま別のことをすることにしている。たとえばコンピュータ
の前で設計図を作成したり、物語の構想を練ったり、難しい本を読んだりすることに飽きる
と、家を出て林に分け入り薪ストーブを焚きつけるに最適の杉の枯れ葉を集めたり、近所の
大工さんから貰った白樺や唐松の丸太を小さく切ったり割ったりして薪にする。また少し疲
れたり腰が痛くなると山荘の周りの山道を小一時間ばかり散策し、赤松や唐松、橅、杉、木
楢、椚などの姿や葉の色を観察したり、動物の足跡を探したりする。
 この歳になり多少の余暇の時間が多くなってみると、諸々のルーティンワークも考えよう
によっては効能があるのではないかと思えるようになった。
 まず、朝起きて窓のカーテンをすべて開け、薪ストーブに火を付ける。コーヒーを飲んだ
後二摘みのピーナッツを小さく砕き、小鳥の餌台に載せる。ヤマガラやコガラがその餌を啄
むのを眺める。掃除とか洗濯、食事の用意、ゴミ捨て、薪拾い等の生産性のない毎日繰り返
される些細な仕事を、嫌だと思ってしまえばこれほど面白くなく不毛な行為だと思え、苦渋
を感じることもあるだろう。しかしまったく自堕落な生活でも可能な者にとっても、その
ルーティンワークは一日の生活の一定のリズムを作る効果、また仕事や趣味に倦いたときの
リフレッシュという効能を考えると、精神的にも肉体的にもあながち悪ことばかりとは言え
ないのではないだろうか。
 しかし、この文章を我が細君に見つかると、「だったら毎日の三度の食事作り、洗濯、風
呂の掃除などなどのルーティンワークをすべてやってよ」とこれ幸いに反撃をしてくるにい
まっている。  あぶないあぶない。



2563同人α総務:2013/02/19(火) 08:08:08
リンク集「佐賀県web放送局」
佐賀上陸とともに製鉄技術その他の文化を伝えていった徐福団の足音/足跡が、通奏底音のように流れている作品が、同人αに掲載されている「肥と筑」です。
同人誌33号でこの作品も第23回となりました。第23回目はこれまでの交通整理のような色合いがありました。

当掲示板のリンク集「佐賀県web放送局」を開いてみると[徐福が残した伝説のロマン]が何と同じ第23回に掲載されていました。短い映像とコメントですが、行ったことのない者にとっては想像を膨らませることができます。
「街角スケッチ」に出てきた筑後川にかかる鐵橋とその脇に描かれた徐福の像や、同じく掲載作品「歪んだ風景―鐵橋」の中の風景とも重なりました。

さて、同人α34号(近日発行)のテーマは『息吹』です。
34号掲載の「肥と筑 第24回」には綾部神社が出てきます。これもまた同リンク集の「太古の風に夢馳せるまち」で見ることができました。作品を読みながら、またこの画像を呼び出してみようと思います。



2564赤松次郎:2013/02/19(火) 17:18:15
山荘便り−20130219
 この山荘に移って来てからまもなく、小鳥の餌を毎朝与えている。蛇や鼬鼠や貂などの鳥
の天敵がよじ登れないようにと考えて、ハンガーからチェーンで中空に吊った、コールター
ル焼き付けの小さな鉄製の餌台だ。
 今のところ集まってくるヤマガラやコガラは、店で買った小鳥用の麻の実などよりも、
ピーナッツを2ミリほどに砕いたものが好きなようである。正確に数えたわけではないが、
特にヤマガラは10数匹が四方の林から入れ替わり立ち替わり飛んできて、朝早くからまだ
何も入っていない餌台をまだかまだかと催促しているように揺らしている。

この前はいつも通らない山道に踏み行った時、大きな罠を見つけた。
この近くの害獣の指定された猿や鹿、猪、熊等を捕獲するためのもので、太い鉄筋を竪格子
状に組んで作られた幅1メートル、奥行き2メートル、高さ1.5メートルの、すこぶるゴツ
イ代物である。奥に吊してある餌(鶏だろうか?)をくわえると入り口の扉がストンと落ち
るようになっている。まだ実際に罠にはまった動物は見たことがないが、ある日山道の入り
口に、お揃いの柿色のシューティングベストを着た猟友会のメンバーが忙しく出入りしてい
た。犬が吠えていたのでたぶんなにかが罠にかかったのだろう。
 人が餌付けしている訳ではないが、最近人里へ頻繁にそれらの野生動物が出没する。どう
もゴミ置き場の餌になるものを漁るらしい。

 そういうことを考えると、小鳥に餌を与える方がいいのか、与えてはいけないのではない
かと考える。野生動物に対して餌付けが行われるのは、大きくは二つの目的がある。給餌に
よる保護を目的とする場合と、観察を容易にするためである。
 絶滅危惧種ならともかくそうでもない動物たちに、安易に餌を与えるとその種だけが繁殖
したりしないか。野生としての餌を探したりする能力、飢えに耐える能力が失われるのでは
ないか。人間に対する警戒をゆるめさせるのではないか。特にある種の物だけが増殖してそ
の環境が変化して、自然のバランスが崩れないかという懸念だ。

 ヤマガラは神社のお祭りで「おみくじ芸」をするほど、人になれやすく学習能力も高いの
で、たぶんそのうち私の手の上のピーナッツを啄むようになるだろう。だがそこまで馴らし
てみようとは私は思っていない。家の外に出ると餌をせがんでいるかのようにチチッ、チ
チッとうるさく鳴くようで、最近は餌台に通うヤマガラ達は少々肥満になったように見える
のだが、思い過ごしだろうか。



2565万理久利:2013/02/20(水) 21:58:32
遠隔操作熱中ひま男
他人のアドレスに扮して犯行予告をし、威力業務妨害罪容疑で捕まった男がいる。
誤認逮捕の被害者まで出した。その姿が映っていた。もう少し現代風にしているかと想像
していたが、ただのおじさんオタクに見えた。

この容疑者には過去にもパソコンにまつわる似たような犯罪逮捕歴があり、その時の供述
が「自分の書き込みで掲示板が盛り上がり、『祭』になるのを見たかった」だったとある。
『盛り上がる』、『祭』の意味が歪んでいる。実に寂しく悲しい「ひま男」だ。
今回の逮捕まで「冤罪」ではないことを願う。別な意味でもっと悲劇だ。

近頃、色んな意味でネットとの付き合い方について考えさせられることが多くなった。



2566同人α総務:2013/02/21(木) 17:23:01
作品掲載のお知らせ/ギャラリー
現在、リンク集「万華鏡」のTOPを辻孝宣氏の作品が飾っていますが、 当作品を含む同氏による
三作品を「ニューロン・カフェ」のリンク集、アート・ギャラリー『無限回廊』に納めました。
作品−6、7、8 です。
6:「心の中を覗いてみたら・・・・」
7、8:「バッハの調べ」

Gallery 無限回廊

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002692M.gif



2567整備士:2013/02/21(木) 21:57:15
雪景色
本日、掲示板に大小様々の真っ白な雪を降らせてしまった。
夕方のいっとき、画面いっぱい雪景色になった。
除雪車を繰り出して復旧にとりかかったが、気がつくと時計の針が数回まわっていた。
負け惜しみではないが、あの雪景色もなかなか風情があると思った。
遭遇した訪問者はいつもどおり少ないとは思うが、貴重な体験をしたに違いない。
「錯覚」ではないことをここにお伝えしておきたい。

以上報告とお詫びまで。



2568万理久利:2013/02/22(金) 14:11:31
ヤマザキマリ の テルマエロマエ
カタカナだらけで何かと思うけれど、前は漫画家の名前、後は彼女の作品名です。
ヤマザキさんはNHKでアジア旅番組に出ていて、時々出てくる彼女の漫画タッチが
面白くて気になっていました。

調べてみると、古代ローマからタイムスリップして日本の銭湯に飛びこんだローマ
の浴場設計技師がくりなす奇天烈映画(主演 阿部寛)のもとになった作品を書い
た人だということを知りました。彼女の遍歴がまたすごい。若くして独立心旺盛で
世界に飛び出す。世界を放浪してきた、そんなすごものです。
イタリアに惹かれたようです。もちろん古代ローマにも。塩野七生さんと重なると
ころがあります。ヤマザキさんは「漫画」ですが。
「八重の桜」の新島八重さんといい共通して、未来をみつめ、そして今を強く生き
る女性たちです。日本の女は強い、などと考えてしまします。

ローマと日本、しかも銭湯が舞台、時空を越え、人種を越えた何かがあります。
「裸」がキーなのかもしれません。
人間は実に面白い、人間に生まれて、地球に生まれてよかった等、一見馬鹿馬鹿し
いドタバタ劇の中から浮かびあがる何かがあるように思えました。
古代ローマに魅せられた人は、この「テルマエロマエ」をどう読むのでしょうか。



2569同人α総務:2013/02/23(土) 23:03:03
同人α34号発行のお知らせ
[造次顚沛][無常]、と難しい題が続いたところで今回のテーマは「息吹」です。
なにやら3.11東日本大震災が影響しているのでしょうか。
27号(2011.5)[こんとん]28号(2011.8)[震災列島]と続きました。
ここで復興、再生の祈りを込めて「いぶき」と続けたのかもしれません。
今号も100ページを越えるものになりました。

【簡単なご案内 前半】  −もくじ順−

『肥と筑 第二十四回』:長岡 曉生
櫛田宮、綾部神社、太良、鹿島と、佐賀を舞台にタタラ製鐵にまつわる紐解きが繰
り広げられます。製鉄には砂鉄はもちろん、水、そして「風」が必要です。
息吹=風とタタラをからませての展開です。ここでもまた出雲が登場。
テーマの提供者だけあって、いつもの[コーヒーブレイク]で「息吹」が満開です。

『家族の風景 第三回』:古賀 由子
あの震災から4年後が舞台です。電力会社の社宅に住んでいた小学生の仲間たち
はどう変わったのでしょうか。子供だけではなく大人も、この家族たちも。

『ちかごろ』:竹内 一郎
何かに触発されてオーディオアンプの設計に挑む主人公。その格闘ぶりが科学的
分析も含めてユーモラスに描かれます。
中途で掃除機の故障が生じて…「科学離れ」を生むご時世を嘆くところまで発展。
終わりはやはり「色」と「空」でした。

後半に続く

※画像 上 34号表紙  下 製本メンバー

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002695.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002695_2.jpg



2570同人α総務:2013/02/24(日) 16:21:01
同人α34号 作品のご案内
後半4作品の簡単な紹介です。

『歪んだ風景-鐵橋 第三回』:古賀 和彦
主人公は、いったい何時間、何日間プラットホームに居るのでしょうか。今回は少
年時代から寡黙であったその理由を考え、沈黙についての分析をしています。
暗闇の「狸の樽転がし」が沈黙の異界に読者を引きずり込みます。

『権勢を極め平安時代400年・摂関家藤原北家』:碇 民治
藤原北家の栄華は如何にしてもたらされ、こうも長く続いたのか。
32号『平安時代の田村麻呂』の補強判兼まとめ。五つの資料が掲載されています
が、資料集めととりまとめの根気と情熱が伝わってくる作品です。

『人生詩』: 神野 佐嘉江
何の変哲もない一こま、何とも味のある人生日めくりが続きます。季節は春。
十代、四十代、六十代それぞれの春が並ぶ重層的な構造となっています。

『無限回廊 第十一回』:エヴァ
突然自分が「未来人」であることを告げられた時、人の心はどんな位相を体験する
のだろうか…こんな言葉から始まります。登場人物それぞれの位相があるようです。

※評は3月4日(月)からここ【ニューロン・カフェ】にて上記もくじ順に始まります。



2571キメラ17号:2013/02/24(日) 21:25:19
オキシモーラン/夜空
ノクト デ ラガラクシア フェルボイヨ Nokto de la Galaksia Fervojo
●       
        今宵
       浮かんだ空にまんまるの月が見えました
              あんまり眩しくて細めた目に浪
         静かに溶け出るオニキス瓦と翡翠の笹
       さあ怪しげな夜がやってくる
                              

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002697.gif



2572同人α総務:2013/02/25(月) 12:26:18
作品集アップのお知らせ
先日発行された同人α34号の全作品が「同人α作品集」にアップされました。
上記リンク集にお立ち寄りください。

・PC環境の違いにより無駄な改行が入って表示されることがあります。御容赦ください。
・もくじ中 ♪記号はBGMつきです。 



2573万理久利:2013/02/26(火) 20:33:19
二人の姿を映像で見る
芥川賞をとった黒田夏子さん、テルマエ・ロマエの作者ヤマザキマリさん、この
二人の姿を同じ日にたまたまテレビで見ました。どんな人かと興味津々です。

黒田さん、書くことが好きで、好きだと思った五歳の時と変わらない、年齢な
ど意識したことはない、自分の生きる時間より残した作品の方が長く生きる、
世の中に埋もれている素晴らしい作品が読まれるようになるきっかけになった
としたら嬉しい、そんなことを言っていました。
もう一人のヤマザキさん、何と14才年下の古代ローマ熱愛者と結婚(再婚)、
地球人と称し、世界中をまわりそこに生きる人々にふれその感動を漫画で発信
する、実にエネルギッシュな人です。

一人は書くことに拘り、じっくりゆっくり根気強くひたすら書き続けた人、
一人はじっとしていられず、どこにでも飛び出して新しいもの(出会い)を探
し続け、作り続ける人、
二人とも気取りのない、甘えも媚びも、奇をてらう様子も、全く感じられない
想像通りの姿と表情でした。



2574キメラ17号:2013/02/28(木) 11:34:54
短くても意味深な言葉
赤茶けた「四文字熟語集」や「名言格言集」が本棚に並んでいます。
父が持っていた本です。昔は興味も抱きませんでしたが、ちかごろ時々開いて読む
ようになりました。短い言葉でずばり本質をつくことに関心をもったからです。
ネットでも時々その意味や背景、由来などといったものを時々調べています。
さて、最近目についたもの、お気に入りを紹介します。

?あまり賢くない人は
自分が理解出来ないことについては何でもけなす。
(ラ・ロシュフーコー)

?行動にはつねに動機があり、目的がある。
動機が正義であり、目的が善であって、
その行動だけが悪だということは、人間にはありえない。
(本田 宗一郎)

?漱石枕流
負け惜しみが非常に強いこと。
また、こじつけがうまいことのたとえ。
自分の間違いにへりくつをつけてうまく言い逃れをすること

?気随気儘
自分勝手で思いどおりにふるまうさま。
わがまま勝手。

思い当たる人、そして自身が浮かび上がり思わず苦笑いします。



2575同人α総務:2013/02/28(木) 14:40:09
お知らせ
リンク集に「煙突掃除ホットライン」が新たに追加されました。
名前のとおり、煙突掃除やさんのサイトです。この冬、意外な出会いがありました。
あまり日常お目にかからない仕事をされている方ですが、ものの見方や生活の知恵を
分けてもらえそうなサイトです。左帯にあるスタッフブログに入ると一つ一つの仕事
ぶりがよくわかります。
煙突掃除への拘り記事を読むと、ここの管理人の仕事への取り組み方、生き方、そん
なものがよく想像できます。
煙突がある家に住み、突然の故障に遭遇したら思わずここに電話をしたくなりそうです。



2576キメラ17号:2013/03/01(金) 09:21:39
「コピペで飾ろうホームページ」
こんな宣伝文句があった。まさか他人の文章をコピペして自分の文章、自分のホームペー
ジにしよう、などと堂々と皆を煽っているわけではないだろう。
どうやら文章ではなく見易くしたり、サイトの雰囲気を出すための小物、「素材」のこと
を言っているらしい。

私には「警句」のようにも思える。はっきりと解る引用は別として、安易に人の文章をコ
ピペしてはいけないと遠回しに言っているようでもある。
目的が正しければいいではないか、
まったくおなじ言葉が浮かんだのだ、優れた文章家のいきつく表現は同じだ、
コピペも芸術だ、作品だ!
と言う人もでてくるかもしれないが、どこか読者を騙している色合いをぬぐえない。

卒論、出張報告書、各種研究論文、政治家の海外視察レポート、
そう言えば昔からその手合いがあった。
今の時代はコンピューターの発達で、より"やりやすく”なったのは確かだろう。
「便利」と「安易」は表裏一体だ。

部分的文章を借りたとしても、全体に自分の(だけの)言葉、考えが入っていればいいと
は思う。
結局はそれ相応の価値がついてくるもので、本人がそれを一番よくわかっているはずだ。



2577赤松次郎:2013/03/01(金) 23:03:42
山荘便り−20130228
 一週間程前に迷い猫が台所の窓を見上げていた。ちょうど数年前に貂が覗いていた様子の
ことを思い出させるシーンだった。そしてまた昨年の春、そっくりの白ろ猫が数回訪れたこ
とがあったが、その猫は遂に居着かなかった。近所の人に聞くと親猫は車にひかれて死んだ
という。そう言えば山の下の集落で親子をよく見かけていたが、今の迷い猫はあの子猫かと
思った。

 毛並みは全体的に白っぽいが、野良猫生活で薄汚れたのだろう、真っ白とは言い難い。額
と足と尾に微かな灰色の虎模様が入っているので、猫図鑑で調べて見たがどうも混血らしく
判然としない。それでもトンキニーズという種類に雰囲気が似ている。まだ人に馴れていない
ので、捕まえて詳しく調べることができない。だから年齢も子供なのか大人なのか、雄か雌
かの性別さえも判らない。しかし目の色はすこぶる美しい。アクアマリンの宝石のような魅
惑的で上品でエキゾチックな異国の薫りが漂う。

 細君は「モロ」という名前を勝手につけて餌をやっている。その名前のいわれを問いただ
すと、ミラノ公ルドヴィコ・イル・モーロ(1452〜1508年)から取った名前「moro」で
あるという。私に相談することもなく、またそのよりどころも説明することもなかったが、
しつこく聞くと今読んでいるマキャヴェッリに関する本に出てくる人物の名前を頂戴したと
いう。ミラノ公と言えばレオナルド=ダ=ヴィンチが仕えた主人であり、ミラノ公の愛妾チェ
チリア・ガッレラーニをモデルに描いた「白貂を抱く女性」が有名である。

 この「moro」はこのところ家の外の零下10度を耐えて生きているのだから結構タフに
ちがいない。餌をやったり寝床を提供したりしているが、家の中では飼わない主義である。
また都会のペットのように着物を着せたり、抱いたりはしないつもりだ。だからこの家が居
心地が良ければ居着くだろうし、自由な野良の生活が望ましければ、また山の下の民家が恋
しければいつの日か自らここを出て行くだろう。私はだから「moro」の好きなようにさ
せようと思っている。



2578同人α総務:2013/03/02(土) 16:03:11
同人α35号テーマ前書き
35号テーマは「迷宮」(labyrinthラビリンス)です。
提供者古賀和彦氏のコメントとイメージ画像(表紙使用)をアップしました。
ニューロン・カフェのリンク集「ポートレートとコメント集」にお立ち寄りください。
現在TOPに掲載されています。

「ラビリンス」という題の絵がギャラリー『無限回廊』にもあります。
この作品のイメージを広げた画像のようです。



2579万理久利:2013/03/30(土) 00:23:30
猫の話
 沈黙の世界の中にも、鳥、猿、イノシシの他にも様々な生き物、ちん入者がいるようで
す。先日の「山荘便り」の中で猫が現れました。家の中では飼わないとしながら、自分と
よく似たどこか無口な友人が一人、いや一匹増えたような、愛着、愛情がそこはかとなく
伝わってきます。
 山荘便りの著者は以前、「あした天気になあれ」の作品の中で、天気予報の目玉のひと
つに「オスの三毛猫」を登場させていたことを思い出しました。「トンキーズ」を思わせ
るしゃれた姿に、魅惑的な瞳、これが三毛猫とどう繋がるかは判りませんが、ともに心惹
かれるものであることは想像できます。

 中学から高校卒業の頃まで、我が家には一匹の猫がいました。家の中と外を自由に出入
りしていました。同級生が「もらってくれない」というので家族会議の末、やっと飼い始
めた初めての「生き物(ほ乳類)を飼う」という経験でした。
 午前中で終わるパートから戻った母が開ける扉の音で、一目散でどこからでも駆けつ
けて、母の肩に飛び乗る猫でした。にゃーにゃーと甘い声でせがまれるままに、母が与え
た「夕月かまぼこ」の食べ過ぎでしょか、最後はお腹に水を溜めてはどこかの傷口から出
すという繰り返しの末、母の膝の上で死にました。
骨は庭の奥、父の作った棺桶の中、記念樹とともに埋まっています。
その後二度と生き物は飼いませんでした。

 自然に囲まれた生活をすると、こんな生き物の生死は当たり前なのでしょうが、あまり
生き物に愛着を持ちすぎると、先に行かれたときの哀しみが増します。
「moro」と名付けられた猫さん、人知れず消えていく、飼い主好みの、マイペース、
哲学する猫なのかもしれません。そのうち姿をみせなくなるかもしれません。



2580碇 民治:2013/03/31(日) 02:34:22
しばらくぶりに今日の一句
◎ 内裏さま繧繝の座や民おもふ  民治

何故投句したのは昨日、3月2日(土)雛祭の日ですので佐賀歴史民族館は俳句がずらり並べていたので明日雛祭の日だから3月1日(金)は一日中雨でしたので3月2日(土)俳句を推敲しました。
投句するために公民館に行き投句しようとしたら投句は締め切りでした。事務のお方は、もしよければ、来年も募集しますので来年分に投句お願い出来ないでしょうか?止むを得ず、来年分に投句しました。

2581万理久利:2013/03/31(日) 09:31:09
久々の句
●女雛 一族あんたい すまし顔
●姫の後 あわてて登場 武者人形

今日はおひな様でした。子供のころ、家では飾ったこともないしごちそうを戴いた経験もありません。
それでもやっぱりおひな様。ひいな遊びをする年齢ではありませんが。
段飾りのTOPに置かれた男雛、女雛を思い浮かべると、なぜか碇さんが取り上げていた、藤原北家の女性
たちが天皇に入内して子を産み、一族の力を強めていく歴史についてまた考えてしまいました。
男の子はうまくすれば天皇に、女の子はまた天皇家に嫁がせる。子供は宝というけれど、一族の力、発展
に結びつけたのでしょう。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002707M.png



2582長岡 曉生:2013/03/03(日) 20:59:40
人生詩:評
従来の人生詩通りに十代・四十代・六十代の同じ日付の出来事が淡々と綴られている。
十代では、主に何を学ぶかという意識の問題
四十代では、仕事や子弟年代の進学などへの世俗的関心
六十代では、これらに趣味の世界が加わって来て、なるほどと納得した。

いつもお会いする著者は、世俗的な評価に対して非常に淡泊で、いわば仙人のごときお人柄
である。ただ一つ味覚への興味だけは、この時期の四十代・六十代の日記でしばしば見受けられる所が
面白い。缶しるこは、やはり寒い時期に摂るたべものなのだろう。

冒頭、文学の価値や意味についての考えが述べられているのは、現代人が書いた、あるいは
これから書こうとする現代文学に対するものであろうか。
古典文学については、自ずから定まった価値・評価を持っていると思える。

3306



2583長岡 曉生:2013/03/04(月) 01:00:36
無限回廊 第十回を読んで
★意表をつかれたところ
神野医師が酒の代わりに、キメラの標本のエタノールを飲んでいること
これは、サイボーグなればこそ可能なことでしょうが、ちょっと怖い。
互いに良く理解し合った鳩園看護師ならば冷静に対応できるかも知れませんが、他の隊員に
対しても同様な習慣をみせても大丈夫でしょうか。
★未解決の点
次号以降の懸案ですが、母星の未来とは、五百年先、それとも十一万年先かという点
この時間的距離が大きいと時間旅行のパラドックス効果は大きくなる一方で、小さいと宇宙
旅行に必要な時間が足りません。
この問題を乗り越える説明を如何につけるかが、今後の回の腕の見せ所となるでしょう。
★グレイ・ブレインはサカタの種の大株主
なるほど。そうすると、グレイ・ブレインは、近江国は坂田郡の秦氏の一族である可能性が
見えてくる。 ということに今気がつきました。
そういえば、秦氏の起源である徐福船団とカミノ船団とは、何やら似た存在ですね。
★ポーライ星とイラーポ星
このポーライ星とは、該星系の太陽の名として付けました。星系内の双子惑星は、ショウと
シュウという名前を持っています。
つまり、イラーポ星は反物質からなる太陽系であり、星系内の双子惑星は、ウョシとウュシ
という名前を持っています。
そんな、ウョシとウュシなんて名前は発音できないって?
当然ですね。イラーポ星系でないと音声化が難しい名前なのです。
★カルブラートルによって物質から解放されると、人々に奇跡すら起こさせる[絶対=神]
うーむ。なんだか無限回廊の発端となった[三つの願い]のザインのような存在ですね。
この更なる展開は、発案者にお任せしましょう。

3307



2584同人α総務:2013/03/04(月) 08:00:27
評入れ開始のお知らせ
本日4日(月)よりα34号(テーマ「息吹」)もくじ一番の
長岡 曉生著「肥と筑 第二十四回」の評が始まりす。
年四回の発行ですから、まる6年、一度も筆を休めることなく連載したことになります。
記念すべき第一回は同人α11号2007年5月でした。
今回はテーマ「息吹」がコーヒーブレイクを中心に鏤められています。

合わせて著者の写真とコメントを「ポートレートとコメント集」に掲載しました。
南は鹿児島、丁度40年前3月21日の姿です。
作品「肥と筑」と家族つくりへの息吹が、静かに感じとれる一枚。

3月11日(月曜)まで。
末尾に3401をお願いします。



2585整備士:2013/03/04(月) 20:10:39
知らぬ間に
リンク集にある「戯評」が消えたと思ったら位置を変えて復活していた。
残念ながら覗き見はできなかった。
パンドラの箱、浦島太郎の玉手箱なのか、それとも、
[秘密の小部屋]「お宝箱」なのか。はたまた、
故障が増えたこの掲示板提供会社teacupが作った危険物ゴミ箱か。
いずれにせよ開かない方がいいようだ。



2586万理久利:2013/03/05(火) 18:03:50
人生詩 追記/長岡氏の評を読んで
缶しるこ:
時々ひょいと登場する缶しるこ。主人公の人生の中で、作品中で、この「缶しるこ」の占
める位置はいったい何なのだろうかと考えてみましたが判りません。計算して登場させて
いる訳ではないのでしょうが。
著者がたまたま大好物だった、あるいはその真逆だったのかもしれません。それでも時々
顔を出す缶しるこは、作品の中でどうも気になる存在で、何かの象徴ではないかとつい思
ってしまいます。作品の中でこんな形で存在感をもつことが不思議です。

文学の価値:
作品冒頭に二月二日の十代の若者が、〔生意気〕な、いや素朴な疑問を投げかけています。
人生論を示すものだとしたらとの前提はありますが、文学は年配の人々にはさほど必要で
はないと。そう考えるのも若者だからなのでしょう。〔生意気〕という言葉を使うのは自
分が既に若者ではないことなのでしょう。年齢に応じて、個人のありように応じて、文学
にしかできないやりかたで、人を感じさせ、考えさせ、人の生き方、精神に深く関わって
いくものですよ、などと冒頭箇所を読んで、思わずこの若者につぶやく非若者読者です。
この「人生詩」もまた、読む人それぞれに応じて、その精神に関わってくるのです。
3306



2587エヴァ:2013/03/06(水) 11:11:49
長岡氏の無限回廊評を読んで
寡黙な著者に変わって口出しをするのではありませんが、時々姿を変えて作品の中に登場
する関係上、私見を述べさせていただきます。

★エタノールを秘かに飲む医師
これくらいの設定は「意表をつく」とは言えません。いかにもやりそうではないですか。
キメラエキス入りの年代物ですから。その名も 大吟醸「鳳凰 佐嘉美田(さがびでん)」。

★五百年と十一万年
220倍もの差があります。地球と未来の母星との距離、宇宙船の走行速度が関係してき
ますが、過去に戻った時に使用したその船に乗れば、たいした差でもなくなる…。
他にもアイデアがたくさんあるのですが、沈黙は金。(バード氏の教え)

★2013年はサカタのタネ創業100年
創設者は久留米出身、家系は久留米藩武士。東京帝国大学農学部実科卒で若くしてアメリ
カ、イギリス、オランダに渡り、新進の植物、野菜研究をしたとといいますから、なるほ
ど徐福とどこかつながるような気がしてきます。いち早く百合の球根を欧米に輸出し始め
たといいますからカサブランカ繋がりでグレー氏と近づいてきます。

★ウョシとウュシ
長岡氏の二つの惑星の命名の方が「意表をつく」に近いかもしれません。名前をながめる
と鏡を見ているような、影のような、発音もその関係にあるようです。
(太陽系)     太陽        地球
(ポーライ系)   ポーライ星     ショウとシュウ(双子惑星)
(イラーポ系)   イラーポ星     ウョシとウュシ(双子惑星)

★「カルブラートル」の在りよう
作家カレル・チャペックが想定した「絶対(神)製造工場」の器械と本郷淳吾あるいはパ
ードブレインの「パワー・イーター(げてもの喰い)」を比較してみると、似ているよう
で似ていない。前者は吐き出すだけで、後者はその名前のとおり食べまくる。そんなイメ
ージの違いがあります。いずれにせよ制御が効かなくなり暴れ出したら同じかな。

さて無限回廊はどこへ行くのでしょう。最終回の後にも続きがあるような気がします。
3307



2588同人α新聞部:2013/03/06(水) 15:27:22
α通信4号発送のお知らせ
先月25日の発送に続き、本日残り全て終了しました。次号は6月1日の発行となります。



2589万理久利:2013/03/07(木) 18:06:07
肥と筑 第二十四回 評の前に
六年もの間、細かな史実を古書にあたりこつこつと調べ、その中から湧き出る推論を取り
込みながら「肥と筑」を書き続けることはよほどの情熱と忍耐が要るのではないかと思い
ます。
ブログの著者コメントに四十年前の今の季節、霧島神宮前に立つ姿がありました。この頃
は未だ故郷の地にまつわる徐福やタタラにさほど興味はなかったと書かれてありましたが、
この神宮に足を運んだのも、やはりどこか惹き付けられるものがあったのからのような気
がします。
製鉄とくれば熱、火、送風、水です。これがそろった場所にはタタラの足跡がある、これ
まで出てきた著者の数ある中のひとつの視点ですが、二十四回にもその視点から佐賀の地
を検証していきます。
霧島神宮に祀られている神様の名前、木花咲耶姫、豊玉姫はこれまで何度も作品の中に登
場してきました。火の神「このはなさくやひめ」、水の神「とよたまひめ」、ともに製鉄
ひめと言ってよいかもしれません。

それにしても著者の姿は若い。赤ん坊時代の姿も登場したことがありますが、あの赤ちゃ
んの時から三十年後の霧島?宮前、そしてまた四十年。あっという間に時は流れて行くの
です。「肥と筑」でとりあげる過去の時代もついこの間のできごとではないかと思ってし
まいます。そう感じるのは古の人々が残したものが今も生き続けているからなのでしょう。
彼等の作ったもの、伝えたものの上でみんな生きてるんだなあと。



2590マリアンタ:2013/03/08(金) 18:03:57
垂直飛行
この数日天気もよく温かい。起きてすぐにストーブを点けないですみます。
午前中の朝の時間帯だけ日が差し込むリビングでお茶を飲んでいると、パタパタとバサバ
サの間くらいの音とともに、ベランダのすぐ向こうに空に向けて跳び上がるものがありま
した。地面からの浮上です。一瞬のことでよく見えませんでしたが、羽根を広げた姿は3
0?以上はありました。薄ねずみ色の鳥でした。カラスであればもっと大ぶりで真っ黒で
す。壁に囲まれた狭い空間を確かにほぼ垂直に舞い上がりました。

「オスプレー」もこの感じで浮き上がるのかと思う角度です。
「天然のヘリコプター」「空飛ぶ宝石」ともいわれるハミングバードではないはずです。
このあたりで見かけたことも聞いたこともないし、宝石とはほど遠い。ハミングも聞こえ
ません。
しばらく見なかった鳥たちですが、この暖かさに誘われてもどってきたのでしょう。
鳥の名前は詳しくありませんが、勝手に「春のハミングバード」とつけ、その行動をオス
プレーとしました。
鳥を見に庭に出た時、冬も地面を這う、深緑でふさふさのアイビーの葉っぱの間から瑞々
しい水仙の葉がたくさん頭を出しているのに気がつきました。



2591万理久利:2013/03/09(土) 19:08:27
肥と筑 第二十四回 評の1
今回はタタラ製鉄の足跡を追って、肥前探訪です。神埼の櫛田宮とタタラの関係はこれま
でにもでてきましが、それに加え綾部神社、物部神社等、聞いたことのある地名、行った
ことのある地名が登場します。未だにピントこず、ふりがな無しでは音読もままならない
古代の神様達が続々と出てくる至難の読書ですが何となく親しみを覚えます。
中間に毎回挿入される〔コーヒーブレイク〕時の話以降はタタラ、製鉄に必要な「風」、
そして「息吹」へと進みます。評者のような歴史不勉強者にとって苦渋の時でありますが、
その展開具合は、アラビアンナイトのシェヘラザードの語りのようでもあり、「もっと聞
かせてよ」の飴と鞭のような作品であります。

【肥前のタタラ】
NHKBS「アテルイ伝」が放映されていました。権力下に置こうとする大和に対し、蝦夷
(えみし)たちは自然に囲まれたこれまでのささやかでも平和なの生活を守ろうとして戦
うのですが、そこに登場してきたのが兵器をつくる「タタラ場」「足踏み式鞴」でした。
どのくらい史実に即した再現タタラ現場かは別としても、南の佐賀でもかつてこんな様子
で鉄を作っていたのだろうかなどと想像しました。坂上田村麻呂が登場していましたから、
筑紫に製鉄技術をもつ漢人を引き連れてやって来た来目皇子のときからドラマの場面まで
は二百年近く経っています。戦いの武器、農耕の工具に製鉄技術が大きく歴史に関わって
いることがよくわかります。来目皇子の製鉄を重視したところは、兄聖徳太子に劣らぬ賢
者だったのだと思います。ペリー来航時の大砲をつくり、農工具、ともに肥前筑後に種を
蒔いたのです。
こんなテレビドラマの感想を持つのは「肥と筑」と出合ったからでしょう。

鉄原料はどこからか。寒水川(綾部川)上流に遡ると鷹取山、その近辺から「鉄滓」が出
土されているとあります。下流には風神を祭る綾部神社、さらに南に下ると物部神社と葛
城一言主社。鉄を作らせた物部と労働にあたった漢人の故郷葛城、そして製鉄に必要な風、
著者はこれらを見事に繋げてます。

八岐大蛇伝説に登場する櫛稲田姫とタタラ、そして神埼「櫛田宮」の関係、これもまた面
白い。八岐大蛇のおどろおどろしい姿が、まさか溶鉄が流れるイメージ(炉)だったとは
思いもつきませんでした。そしてこの姫は、「進歩したタタラ技術」と「タタラ場下流に
出現した稲田の豊かな米」の象徴だと著者は述べています。
鞴祭り(火焚祭り)稲荷神もまたタタラ鍛冶の神であり、「櫛稲田姫とそっくり」だとの
指摘には驚かされます。
姫の名には稲と田、そして八岐の「炉」があり、稲荷神にも稲、そして「鞴」ときました。
なるほどそっくりです。
身の回りに「タタラ」がたくさん隠れてる、そんな気になりました。
????????コーヒーブレイクにつづく
3401



2592赤松次郎:2013/03/10(日) 17:34:10
山荘便り−20130310
??先日ポール・ハーディング著「ティンカーズ」(小竹由美子訳 白水社)という本を読み
終えた。ちなみに題名の「ティンカー」とはどういう意味か。辞書によると「いかけ屋」、
「へたな職人」とある。
 物語は時計修理人の主人公ジョージ・クロスビーが死ぬまでの八日間に、父親のハワード
や家族との思い出とともに、様々な幻覚をみるという筋である。その父親は森のなかの人々
の要求を叶えるために、ティンカー、ティンカー、ティン、ティンとバケツやナベなどの金
物のぶつかる音をさせながら、荷馬車で色々な生活雑貨を積んで売り歩く暮らしをしてい
た。時には鋳掛け屋、鍋細工師としての仕事もしたが、たいていはブラシやモップの行商人
だった。

 主人公ジョージの死の床での思考はすでに朦朧としていて、白昼夢にちかく時系列に従わ
ないもので、読者の私にとっては筋を追うことに難儀をした作品だ。とはいえ、私の読書傾
向は推理小説や冒険小説や時代小説のように筋を追う物語よりは、意識の流れを描くものが
多いようで、いつも苦労している。しかし好みとはやっかいなもので、謎解きや事件の進行
など喜楽に読める作品でも、好みでないものはすぐに途中で投げ出してしまうのだ。それに
名前と場所と環境を変えただけで同じプロットで繰り返されるシリーズものの小説等、その
作り手の安易さ、読者の興味を刺激することばかりに気を配った作品、最後にどんでん返し
を得意とする技巧をこらした作品にはうんざりだ。

 作者ポール・ハーディングの創作方法が私の日頃のそれによく似ているので驚きである。
作者は教職の空き時間に、ノート型パソコンや手近の紙に、時系列は関係なく思いついた
シーンから文章を紡ぎだしては記録していった。プロットを構築するのではなく言葉やイ
メージを追いかけた手法はハーディングに合っていた。そして最後に彼は書いたものをすべ
てパソコンに打ち込んでプリントアウトし、床に並べ、絵画で言うコラージュのように切り
貼りして構成を整えるという。
 しかし今時、パソコンやワープロを使わないで、完結するまで原稿用紙に手書きで書き進
める人は、私にとっては驚くべき才能に思われる。小さな訂正や添削はあっても、全体の流
れや筋を頭に入れながら入り口から出口まで完璧に作り上げるのは私にはとても出来そうも
ないのである。



2593めどけ:2013/03/10(日) 19:01:58
お祓い
山荘から春を呼ぶお祓いの風、落とし物

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002719_2M.png



2594万理久利:2013/03/10(日) 20:35:34
肥と筑 第二十四回 評の2
【コーヒーブレイク:息吹】
著者はここでテーマ「息吹」を前半のタタラ製鉄に必要な「風」につなげて話を進めます。
この節、コーヒーブレイクは、評者にとっては「息抜き」の時間でもあります。初めての、
あるいは聞き慣れない言葉、漢字、地名、神様の名の連続でへとへとになるからです。

タッタラターとばかりにタタラの臭いがする地名、神社名が出てきます。
佐賀〔太良町〕、奈良〔龍田大社〕そしてそこを吹く風、息吹。
そこに福岡〔柳川〕の白秋の「風吹く〜」の詩を出してくるところは計算ずくなのか、そ
れとも必然でしょうか。双方かと思われます。

息吹(呼気)を赤ちゃんの産声に象徴される生命の誕生とする東洋、それに対して終末を
示すものとする西洋、こんな指摘もしています。考えてもみませんでした。
そう言えば三年前、母の最期は目を大きく開いて私の顔を見てフーッと息を吐き出しまし
た。吸気ではなく呼気でした。何を吐き出したのかなどと今考えています。

印欧語の風と息吹の考察も面白かった。ギリシャ語PNEUMAから出発してラテン語SPIRITUSに。
この「SPR」からフランス語ESPRIT、英語SPIRIT、SPRTE。さらにexpire/inspire/
expriration/ inspirationへと。どれも呼吸、心の動き、霊感、始まりと終わりにつなが
っていきます。
漢字のつくりだけかと思いきや、こんな分析もするのには頭がさがります。
漢字、アルファベット、ともに表記の中にたくさんのなりたちや意味が含まれていること
を知ることができます。
     息吹とタタラにつづく
3401



2595マリアンタ:2013/03/11(月) 13:14:11
春がきた
ハミングバードは来ませんが、
この暖かさでアイビーの間から頭を出していた水仙が
黄色い花を付けていました。

二年前の今日は大地震、
三年前の今日も私にとっては大地震。
四年前は病院にいる母に水仙の写真を見せました。
五年前は母といっしょにここでこの水仙を眺めました。

この水仙は私が生まれた家から持ってきた鉢の土の中に隠れていたようです。
土といっしょに球根がポロリと落ちたのでしょう。
アイビーは実家の庭から抜いてきて今の庭に埋めました。

世話など全くしないのに毎年こうして咲いてくれます。
毎年すこしずつ花の数を増やしています。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002721M.jpg



2596万理久利:2013/03/11(月) 15:26:31
肥と筑 第二十四回 評の3(完)
【息吹とタタラ】
肥の国、筑の国の由来を探る後藤家謎解き会、今回の後半です。
なんとタタラ製鉄の足跡を太良町にもみつけます。太良は遠い昔、叔母を訪ねて兄弟とい
っしょに鹿島から電車に乗って有明海をながめながら来た場所。幼かった当時はもちろん、
今まで太良の歴史などまったく考えてもみませんでした。
太良町にある多良岳、同じ読みでタの漢字が違う、これまでの著者の語りを読めば、そん
なことは多くあることで、この点も謎解きの一要素なのだと判ります。
多良岳には従兄弟、兄弟といっしょに登りました。そこにある太良獄神社に立ち寄ったか
どうかは全く記憶がありません。そこにはタタラにまつわる神々が祭られていたのですね。
このあたりでも製鉄が行われていたのでしょうか。多良川か糸岐川か伊福川か名称はわか
りませんが、谷を流れる川でパンツ一枚で水遊びをした千年以上先に出現した子供の姿だ
けがありました。

著者は太良と多良と同じく息吹き、イブキの同音地名、そしてその息吹を辿り、結城、吉
成、吉戒と繋げていきます。風の神を祭る綾部神社の宮司の名が吉戒、この巡り合わせを
指摘します。太良町に伊福という名の地名、川が残っているとし、太良神社にも製鉄部族
物部の痕跡がある、どうにもタタラの風が吹きまくります。

綾部神社がある場所がみやき町「原古賀」、古賀氏が太良に製鉄技術をもたらし隣町の鹿
島にもその居住を広げていったとの著者の推測は何か自分の遠い祖先の話を聞いている感
動がありました。

風の神を祭る綾部神社の風景を、リンク集「佐賀県web放送局」の「 第28回 太古の
風に夢馳せるまち」で眺めながら、ひょっとして自分のルーツに繋がるのではと太古の時
に思いを馳せながら、今回の作品を楽しませてもらいました。
3401



2597同人α総務:2013/03/12(火) 11:04:54
α34号二作品目 評開始のお知らせ
本日12日(火)より「家族の風景 第三回」の評が始まりす。
震災の時から4年後が舞台のようです。

著者の写真とコメントを「ポートレートとコメント集」に掲載しました。
3月18日(月曜)まで。末尾に3402をお願いします。



2598:2013/03/13(水) 19:47:01
このHPは開くまでどうしてこんなに時間がかかるのですか?
このHPを結構拝見させて頂いてますが、このHPだけはなかなか開かず時間がかかります。
もつともほんの1分もかかっていないのですが、他のHPに比べれば非常に長く感じます。
早ければ良いのではありませんが、このHPだけは不思議ですね。何故でしようか?
僕のPCだけの現象でしようか----?

2599赤松次郎:2013/03/13(水) 20:22:45
「肥と筑」第二十四回 感想その1
 前書き−テーマ「息吹」において、私達の回りの活動に関して数字の意味づけ(特に素
数)、新人の国木光さんの名前の謎解き等は他の追従を許さない見事なものだ。単に人を揶
揄したり、オリジナルではない他人の戯画を安易に貼り付けたりするのではなく、自分の頭
で考えたアナグラムや数字遊びなどは、オキシモーランの精神と同じで高度な遊びであり
ユーモアであろう。

 また「息吹」についても少々調べてみた。
土井晩翠の天地有情のなかの詩「造化妙工」
  嗚呼うるはしき天地(あめつち)の
  たくみをいかにたゝへまし、
  月日めぐりて年行きて
  かゆるいくそのけしきぞや。

  春の歩みのつくところ
  地に花薫り草いろひ、
  春の呼吸(いぶき)のゆくところ
  空に蝶舞ひ鳥歌ふ。

と謳っている。後は青空文庫で読めます。
 また、芥川龍之介の「神々の微笑」に
支那の哲人たちは、書道をもこの国に伝えました。空海、道風、佐理、行成――私は彼等の
いる所に、いつも人知れず行っていました。彼等が手本にしていたのは、皆支那人の墨蹟で
す。しかし彼等の筆先からは、次第に新しい美が生れました。彼等の文字はいつのまにか、
王羲之でもなければ遂良でもない、日本人の文字になり出したのです。しかし我々が勝った
のは、文字ばかりではありません。我々の息吹きは潮風のように、老儒の道さえも和げまし
た。この国の土人は大部分悉達多の教えに帰依しています。しかし我々の力と云うのは、破
壊する力ではありません。造り変える力なのです。
 この小説は日本という民族が世界中のあらゆる習慣や文字や思想や宗教を取り込んでも、
結局は日本独自の文化に作り替えという独特のエネルギーを説いたものである。
 それは沈黙、暗黒、真空のなかにもエネルギーに満ちあふれていているように、いまにも
新しい生命が生まれる予感として「神の息吹」たる風が吹いてくる。これが「息吹」なので
しょう。
3401



2600整備士:2013/03/13(水) 21:04:33
ウェブサイトを開くのに時間がかかるのはなぜ。
貧乏絵描さんのご質問にお答えします。
現在、このサイトを開くと自動的に音楽が流れます。
掲示板を開くと同時に音楽ファイル(mid-file等)を呼び出す仕組みです。
このファイルと繋がるまでに少々時間がかかることがあります。
高速アクセスに慣れた方には抵抗感があるかもしれません。
痛いところをつかれました。速く繋がる方法が必ずあるはずです。現在研究中です。

このサイトは無口集団、しかも遊び好きが多いときていますので、常時、いろいろ
な試みをしています。BGMもその一つです。掲示板の静けさに拍車をかけるような
もの寂しい音楽もかかりますが、できるだけ落ち着いたものを選んでいます。
邪魔だと感じたときはTOP画面中央、リンク集の下にある音声バーの四角い消音
ボタンを押してください。

補足:他の閲覧者にも同じ[待ち現象]が起きています。貴殿のパソコンには問題
   は無いと思われます。「街角スケッチ」は瞬時に開きます。ご安心ください。



2601有志:2013/03/15(金) 09:27:47
同窓会テーマ曲BGM添付のお知らせ
作詞作曲をしていただいた辻さんの協力を得て、
佐高11回生卒業30周年記念誌復刻サイトに同窓会テーマ曲「青春のあの日」BGMがつきました。

「ニューロン・カフェ」リンク集、最前列の四段目「青春、そしてそれから」をクリックすると、
1、2秒ほどで音楽が流れてきます。
さらに二段目「青春のあの日」を開き歌詞をたどりながらメロディーを楽しむのも良いかもしれません。

〔記念曲「青春のあの日」 一番より〕
 ?? 青春のあの日 田の中の道を
 ?? 自転車こいで 通った北校舎
 ??青春のあの日 あこがれた人は
 ??今でも瞳を 輝かせてますか
 ????覚えていますか 友の顔
??????覚えていますか 友の声

※同時掲載 「万華鏡」



2602赤松次郎:2013/03/16(土) 10:22:40
「肥と筑」第二十四回 感想その2
 今までの作品も勿論、今回に出てくるタタラに関連する場所や神社は、私の身近にある縁
(えにし)の地で、十八歳で郷里を離れるまでの暮らしの一部であったことをあらためて感じ
たのである。神埼市の櫛田宮、川上の與止日女神社(よどひめじんじゃ)、藤津郡の太良
町、鹿島稲荷、嬉野の丹生神社などは等々。
 しかしその当時はそれらの場所が数千年の歴史と現在の我が身とに密接に交わっているこ
ととも知らず、行楽や遠足で訪れる程度で特別そのいわれや成り立ちについて考えることも
なく過ごしてきたことを思い、今の興味を満足させ得るせっかくの機会を逃していたことに
唖然としている。よく考えて見ると、それらに宿る神々や民衆の生きた証と隣り合わせで暮
らしてきたということは、数千年の遠い歴史のこととして何の影響も感じないといことでは
なく、今私はその長い歴史との縁のなかで生きているのだなと感じるのである。

 父は太平洋戦争が終わり復員除隊したすぐに塩田町(現在の嬉野市)に鋳物工場を始め
た。「肥と筑」に記述してある「鹿島市内を流れる塩田川沿いの嬉野町にかけては、辰砂と
言う硫化水銀に関わる丹生都比売を祀る多くの丹生神社が分布し、一帯は肥前東部と同じく
冶金技術者がいた可能性が大きい土地でもある」のまさにその地である。これもまんざら遠
い昔の徐福伝説に縁がない訳ではないような気がする。
 それからまた父が二十歳前に、祖父とともに海運業として韓国の釜山との間に交易してい
た二本マストの帆船の母港が塩田であった。だから我が一族は海人族で冶金技術者であるこ
とは間違いない。このことを知って古来の歴史と今の自分が今なお密接に繋がり、生きてい
ることを実感する。

 だから私の人生はサラリーマン生活をドロップアウトし、一定の土地に執着せず、気難し
く、無愛想で、我が強く、扱いにくい。杉ちゃんの「ワイルドだろう」の科白のような困っ
た性格だ。いやそれは海人族や冶金技術者の渡来人とは関係ない、個人差の問題だろう。そ
れにしても作者の労作(まだまだ続くが・・・)「肥と筑」は実に私の現在の生き様に拘
わっている作品である。

 最後の一つ疑問:「肥と筑」の注6)平成元年三月二十五日鹿島市発行の鹿島市史資料
編・第五集の藤津郡村誌によるの本を調べて見たら、「佐賀縣肥後國藤津郡村誌 鹿島市史
資料編 第5集」とあり、肥前國ではなく肥後國になっているのはなぜだろう。単なるミス
プリントとは思えませんが。
3401



2603万理久利:2013/03/16(土) 15:03:40
東急東横渋谷駅
今日から地下にもぐったらしい。
あのかまぼこ型のトタン屋根のように見える屋根も、巨大な目のようにも見える楕円形の
板が並ぶ塀も撤去されます。
この数年東急渋谷駅に行ったことはありません。それでも、〔いつでも見られる、戻れる〕
という一種安心感のようなものが断ち切られたような気分です。

下北沢駅でぎゅうぎゅう詰めの井の頭線に乗り変え、駒場東大建物の時計を見ながら渋谷
に着き、山手線改札までの通路を数十メートル歩くと直ぐ前に内回りの改札口です。また
乗り換えて学校へ。
その少し前までは、ときどき日吉駅から東横で渋谷へ、そして山の手線を利用していまし
た。当時所属サークルのコンパは渋谷と決まっていました。二つのキャンパスの中間地だ
ったからでしょう。この時期、多く通り抜けたのは新宿駅よりも渋谷駅でした。
学生時代、いつもあの東急渋谷の楕円形の壁が目に入ったものです。
東急文化会館が取り壊されプラネタリウムが無くなったときも寂しかったけれど、あの壁
が無くなるのは、まるで自分にとっての渋谷が無くなってしまうような気がしています。

時代とともに景色が変わるのは仕方の無いことです。若い人達にとっては、目に入る今の
景色、私にとっては見慣れぬ新しい景色が、想い出になっていくのでしょう。
「じゅんぐり」、父の言葉をなぜか思い出します。



2604キメラ17号:2013/03/17(日) 05:13:21
息吹く直前
近くの公園に大きな桜の木があります。
葉っぱが一枚もない節ばった黒い枝々に、
がっしりと張り付いて膨らんだ蕾たち。
パチンと音を立てて今にも開きそうでした。
桜のこの僅かな時間が一番好きです。
ひらひらの白い花びらをつけて直ぐに舞い散る前の
待ち時間です。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002730M.png



2605キメラ17号:2013/03/17(日) 11:46:46
ちり紙
部屋の中から見える、塀の向こうに朝日をいっぱい浴びた白いもの。
目の前にあるお屋敷の白木蓮です。
昔、ちり紙をたたんで花をつくりました。
その花を思い出します。
上に向かってふっくらと咲く、
木いっぱのちり紙の大きな花。
ズドンとあちらこちらに花が落ちた後は葉っぱの出番です。
お釈迦様に近そうな名前です。
北朝鮮の国花。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002731M.png



2606長岡 曉生:2013/03/18(月) 02:28:37
肥と筑 万理さんの評に対して
いつも丁寧な評入れをして戴き、有り難うございます。

◆【肥前のタタラ】について
★話の展開具合は、アラビアンナイトのシェヘラザードの語りのようでもあり
なるほど終焉の時期を語りで遅らせるわけですね。いわれてみると、そうかも知れません。
★「進歩したタタラ技術」と「タタラ場下流に出現した稲田の豊かな米」
タタラ製鉄と稲田の関係について、少し補足しておきます。
進歩したタタラでは、鉄の原料として良質な砂鉄が用いられました。砂鉄と土砂の混合物は
水路の中で、比重の差によって分けられました。比重の大きい砂鉄は水路の底に沈み、比重
の小さい土砂は下流にまで流れ出て堆積し、結果として肥沃な水田をもたらしました。
つまり、良質な砂鉄を得るための比重選鉱法が、豊かな水田と稲作をもたらしたのです。

◆【コーヒーブレイク:息吹】について
★白秋の「風吹く〜」の詩を出してくるのは計算ずくか、それとも必然か
この詩は、タタラに興味を持ち始めるよりもずっと前から気にかかっていた詩なので、作品
中に何度も出てくるのです。一方、白秋の本籍が筑後の柳川に有ることは、万理さんに指摘
されて初めて意識しました。この縁も不思議です。これは、計算ずくではなく無意識のなせ
る業でしょう。と言うことは、つまり必然なのかな。
★語根「SPR」からの派生語
この他に、大事な言葉[aspire=熱望する]・[aspiration=熱望]を、
忘れていました。やっぱり、息吹・呼吸は、生物全般の命の根底にある営みなんですね。

◆【息吹とタタラ】について
★多良川か糸岐川か伊福川か名称はわかりませんが
私も地元ではないので確信はありませんが、多良川と伊福川は同じ川を指す名だと思います。
★風の神を祭る綾部神社の風景
ニューロン・カフェのリンク集の「佐賀県web放送局」に、この風景が有ったおかげで、
綾部神社がどのような神社かというイメージが容易に得られやすく成っています。
赤松さん・万理さん、有り難うございます。
3401



2607長岡 曉生:2013/03/18(月) 05:37:00
肥と筑 赤松さんの感想その1・その2に対して
◆感想その1
★天地有情のなかの詩「造化妙工」
天地有情ですか。[星落秋風五丈原]は、三国志と一緒に夢中になって読んだけれど、その
三つ前の「造化妙工」は記憶に残っていません。
そのせいもあってか、紹介された第四行の[かゆるいくそのけしきぞや]が全て仮名表示で
どう区切るべきかがわからず、非常に気になりました。
(以前、αの製本後にみんなで首をひねった掛軸漢詩の復元時と同様です。)
そこで、手許の文庫本版の詩集(明治四十一年十月二十五日の第二十六版)を調べると
やっぱり、全て仮名表示でした。仕方が無いので改めて古語辞典を引くと
[かゆる]は[変ふ]の変化形[変ゆる]とありました。
[けしきぞや]は[景色ぞや]と解るし、この本は濁点をしっかり打ってあるので、残りの
[いくその]は[幾十の]と見ると、問題の第四行の[かゆるいくそのけしきぞや]は
[変ゆる幾十の景色ぞや]となりますが、これでよろしいでしょうか。
[いくその]に濁点がついて[いくぞの]であったならば、よりすっきりするのですが。
神野さん、赤松さん、万理さん。ご意見を下さい。

★芥川龍之介の「神々の微笑」
これは、天地有情と同じ頃に読んだ記憶があります。
龍之介が言っていることは、イザヤ・ベンダサン作[日本人とユダヤ人]中の[日本教]の
本質と、或る面では同じことですが、イザヤ・ベンダサンは、実は日本人の山本七平氏だと
判明しています。ひねた見方では、山本氏が龍之介の論を換骨奪胎したのかも知れません。
日本人がこのような考えを持つようになったのは、なぜなのか。
それは、森羅万象に生命の息吹を認めているからではないでしょうか。

◆感想その2
★古賀家所有の二本マストの帆船の母港が塩田であった
塩田の地名は、もちろん塩田川から来ているものでしょう。
肥前國風土記によると[藤津郡の塩田川は満潮の時逆流してのぼる。流れる勢は非常に高い。
それで潮高満(しおたかみつ)川といった]とあります。つまり、塩田川も塩田港も月齢に
よる潮位の変化が激しい場所だった(勿論いまもそうでしょうが)ことが解ります。実は、
この潮位の変化は水をせき止めるしっかりした仕組さえ有れば、船を製造修理するドックを
作るのに有利な条件なので、港としても有利な場所だったと思います。
佐賀では、筑後川支流の早津江もそうだったので、幕末に佐賀藩の三重津海軍所が置かれ、
船舶の製造修理に当たりました。慶応元年(西暦1865年)には、国産初の実用蒸気船で
ある「凌風丸」が、この三重津海軍所で完成したそうです。

★佐賀縣肥後國藤津郡村誌 という表記
問題の[平成元年三月二十五日鹿島市発行の鹿島市史資料 編・第五集の藤津郡村誌]は、
万理さんから借りている本ですが、表紙も、内表紙も、目次前の【凡例】の一も、すべてが
[佐賀縣肥前國藤津郡村誌]と表記されています。
もし、赤松さんの所蔵本の表記が[肥前國]でなく[肥後國]であるならば、それはよほど
古い時期に出版されたものではありませんか。
3401



2608万理久利:2013/03/18(月) 10:26:31
「肥と筑」著者投稿を読んで
評の後の著者投稿は、ひとつの楽しみになっています。
生きている著者からコメントがあるというのですから。
質問を投げかければ、差し障りのない範囲で答えてくれる。ある時は、今回のように丹念
に調べあげてもくれる。考えて見れば希有ななことです。夏目漱石や紫式部だとそうはい
きません。生きている「作家」だとしても、まずは質問すること自体が困難です。

●比重選鉱法が、豊かな水田と稲作をもたらした
これを「一石二鳥」とでもいうのでしょうか。山の木々を再生させ、その木々が産み出す
栄養が川の流れとともに海へ流し、そこに住む生物たちを豊かにする。こんな取り組みが
あります。それとどこか似ています。もともと自然には、そういう仕組みがたくさん隠れ
ている。
「嗚呼うるはしき天地(あめつち)のたくみをいかにたゝへまし」土井晩翠

●[かゆるいくそのけしきぞや][変ゆる幾十の景色ぞや]
晩翠の詩で私も気になったところです。文語でしかもひらがなだらけの四行目です。
何度か声に出してみたのですが、[変わりゆく、その景色ぞや]となりました。
「幾十」が頭に浮かばなかったのです。幾千は目にしますが、幾十はなじみが薄い。
「変ゆる」が自動詞か他動詞か、いずれにも取れるような気がしました。
東急渋谷駅の引っ越しを浮かべます。
「幾十の景色」は「万物」とも読めそうです。
まずは著者の分析の方が正確だと思います。
3401

追:万里ではなく「万理」です。



2609長岡 曉生:2013/03/18(月) 15:13:47
万理さんの表示
万理さん
失礼しました。
最近、かな漢字変換がおかしくなって、今まで記憶した辞書が使えないことが時々起こります。
あとで、きちんと調べて全て修正いたします。

2610同人α総務:2013/03/19(火) 11:29:10
34号三作品目評開始のお知らせ
本日19日(火)より竹内一郎著「ちかごろ」の評が始まりす。「何かに触発されてオーディオアンプの設計に挑む主人公。その格闘ぶりが科学的分析も含めてユーモラスに描かれる。中途で掃除機の故障が生じて…。「科学離れ」を生む今のご時世を嘆くところまで発展する―」簡単紹介より。リンク集の「ポートレートとコメント集」にもお立ち寄りください。3月26日(火曜)まで。末尾に3403をお願いします。



2611同人α総務:2013/03/19(火) 15:39:51
伝言板アップのお知らせ
 歩くハイマー通信                  
「横浜市立自然観察の森周辺の山桜観賞とウォーキング」案内を、
リンク集「伝言板」に掲載しました。

2612赤松次郎:2013/03/19(火) 16:21:52
長岡さんへ報告
 話題になりましたWikipedia検索で見つけた、株式会社紫式部という書店で取り扱っている下
記の書籍に関して

 書籍名佐賀縣肥後國藤津郡村誌 鹿島市史資料編 第5集
 著者名鹿島市史執筆委員会
 出版社佐賀県鹿島市
 発行年平1

 肥後國藤津郡が肥前國藤津郡ではないかという疑問が生じたので、鹿島図書館の司書Mさん
に「そちらの図書館にあるこの本の題名はどうなっているか」と問い合わせた。
 その結果、佐賀縣肥前國藤津郡村誌となっているという。しかもご丁寧に取り扱っている書
店の株式会社紫式部に問い合わせたところ、肥前國が正しいという回答を得ましたとMさんは
報告してくれた。しかしその株式会社紫式部の「そのような間違いはよくあることですよね」
と宣ったとか。なんともワイルドだぜー。



2613整備士:2013/03/19(火) 21:52:02
入力補助機能が使えない−(5)後日談
本日こんなメールが来た。「お問い合わせいただきありがとうございます。teacup.サポートセンターです。ご連絡の件に関しましては、teacup.事務局にて、一部修正を行いました。現在も同様の現象は発生しているでしょうか。引き続き現象が発生している場合には、ブラウザ情報の更新により解決できる場合がございます。掲示板画面にて「Ctrl」+「F5」(REROAD)を押し、ブラウザの更新をお試しください。以上、ご了承くださいますようお願い申し上げます。∞========================================================∞サポートセンター担当 谷村◇会員様にご満足いただける対応を行えるよう、サポートアンケートを 実施しております。 サポートおよびサービスについて貴重なご意見をいただければ幸いです。https://www.gmo-media.jp/support/enquete.php?mail_id=15:03:37/2013/3/19/support@teacup.com/∞========================================================∞◆これは個々のPCの問題ではなく、Teacupの問題だったのだ。まただ。◆これからどんどん、優しくて律儀な谷村さんに注文をつけていこうと思う。注)4まで「戯評」に掲載



2614万理久利:2013/03/20(水) 00:12:29
古書チェーン「スーパー源氏」を作った(株)紫式部
赤松氏の投稿を読んで、「株式会社紫式部」が気になりました。なんとまあ面白い社名だと思ったからです。何をやっているかと調べてみたら古書ネットもとじめ屋のようでした。
各地に眠っている古書を掘り出して、歴史愛好家が手に入れる流通システムを作りあげた会社のようです。創業者はもともと古書、もちろん源氏物語にはさして興味もなく、むしろネットを使った流通システムを考え出す、IT知識に長けていたようです。
加盟古書店や古書そのものを活性化するシステムを考え出し、アマゾンにはできないサービスをしている会社のようにも見受けられます。

本人が古書屋や歴史愛好家であったらできなかったかもしれません。
それにしても、「ミスでーす。よくあることでーす」という答は、歴史愛好家には納得のいかないことでしょう。それでもこのシステムの有効性は否定できないと思います。
餅は餅屋と言いますが、得意分野を生かしつつ、不得意分屋の研鑽にも務める、その努力はしてもらいたいものです。歴史通は誤りを無視できますが、そうでない多くの人はそれが正しいと受け取ったり、混乱する可能性があります。

答えたのは一社員だと思われますが、「紫式部」の社長は、肥前、肥後の区別はもちろん、源氏物語もひょっとしてきちんと読み通していないような気がします。それでも新しいシステムを作り上げる、赤松氏のいうように、ワイルド社長なのかもしれません。。



2615長岡 曉生:2013/03/20(水) 01:33:57
Re: 長岡さんへ報告
赤松さん
やっぱり、そうでしたか。
[佐賀縣肥後國藤津郡村誌]でも、佐賀縣と藤津郡が含まれているので、これに興味を持って
買おうと思う人は、間違えないとはおもいますが。

それにしても、IT技術を生かした企業なら、本の題名を携帯型スキャナで取り込んでいたら
こんな誤りは防げたでしょうに。

手作業で入れているんでしょうか。
縣と國とを面倒な旧字体で入れている割には、ちぐはぐな誤りですね。



2616万理久利:2013/03/20(水) 08:02:23
聴く読書「青空朗読」
 小学生の頃、「眠れない症」の妹の横で兄が時々本を読んでくれました。
大きくなってからは、よく森繁久彌と加藤道子によるNHK日曜名作座を聴いていました。
番組の始まりに流れる、どこか昭和・大正チックな音楽を今でも覚えています。
 本を開いて読むのとはまた違った楽しみ方だったような気がします。こんな「聴く読書」
は僅かの期間だけで、ずっと本をめくる読書三昧が続きました。

 このごろ布団の中で本を開くのがおっくうに感じることがあります。
多分目が悪くなったことと、腕を上げること、ページをめくることにも少々疲れを覚える
ようになったからでしょう。そんな時たまたまウィブサイト「青空朗読」をみつけました。
その名前のとおり、「青空文庫」掲載作品を対象にボランティアによる朗読作品を無料で
聴くことができます。

 二年前、計画停電とやらで数回、夜早めに布団にもぐりこみました。
 熱が下がらず、体もけだるく、一日中布団に横たわることもあります。
目を閉じているしかない時、読めないなら本を聴きたい、としみじみ思うのです。

 「青空朗読」には長編作品は殆どないようですが、短いものでもそれなりに揃っていて、
少しだけここを探検してみようと思っています。
それはそれとして、寝床とパソコンは離れています。パソコンの横に布団を敷いても、机
の上に手が届きません。どうしよう……。停電になったらそもそもパソコンは動きません。
お金を使わないで如何に目的達成ができるか。新たな宿題が出たようです。

「青空朗読」→ http://aozoraroudoku.jp/
「NHK日曜名作座」♪→ http://www.youtube.com/watch?v=1OrN4wmAZEw



2617キメラ17号:2013/03/20(水) 17:19:49
贈る花なら黄色の薔薇
 大雪が降り、寒さが続いたこの冬ですが、春一番、梅の満開、そして各地の桜開花だよ
りが聞こえてきます。
 黄色のバラは、「別れよう」「不貞」「嫉妬」という花言葉のほかに、「友情」「献身」
という美しい言葉もありますと、先日TVで黄色の薔薇だよりとその花言葉について解説し
ていました。

 贈る側と貰う側、花言葉のベクトルがどちらからどちらにに向かっているのか、それと
も二人に共通な第三者に向けられているのでは、などとどうにでもとれ、判然としません。
それでも、「友情」はお互いに放つベクトルとして確かに在ったものです。
 そう、離れてしまった相棒、旧友、同僚に贈るのは、お互い無意味に媚びあげつらうの
ではなく、また、ひたすら不満や憎しみや怒りをぶつけるのでもなく、パンチが効いてい
てそれでいて温もりのある自信と感謝の心、そして希望が感じられる黄色の薔薇がいいと
考えたりしました。

冬があるから春が光る。春があるから冬も光る。
季節の移り変わりは人の気分も変えていきます。
花言葉ひとつで気分を変える人もいます。
誰が決めた花言葉かわかりませんが、信じていません。
花は見て楽しめればいい。心が鎮まればいい。

 強風にも負けず庭の片隅に咲いていた黄色の水仙。水仙の花言葉は、ともにあまり嬉し
くないものでした。水仙に失礼でもあります。



2618万理久利:2013/03/21(木) 14:53:48
「ちかごろ」評の1
以前、αの掲示板上で理系人間と文系人間についての話題が続いたことがあります。
自己評価も含めて色々なとらえ方がでてきたようですが、評者なりの理解によれば、この
作品の著者は生粋の「理系人間」です。

歳を重ねたからなのか、古代仏教を開いて見たり、無常などという精神世界に入ってみよ
うとする一方で「このままではぼけになる」という強迫観念に囚われ、その行き着く先、
思いついた先が「オーディオアンプの設計」です。
盆栽、いや機関車や懐かしき戦闘機、船のプラモデル組立てとは大違いです。
理工学部を出ている人が必ずしも研究や技術関連の仕事につくわけではないし、そのよう
な職業を選んだ人でも、なかなかアンプ設計に取り組もうなどとは思わないのではないで
しょうか。

オーディオアンプと言っても、作品の中に自らの「音楽観賞」についてはどこにも描かれ
ていません。どんな音楽が好みなのか、音楽を聴きたいから設計するのではないか、など
ととつい考えてしまいますが、主人公はひたすら、いかに効率よく、低コストで、高質な
設計ができるか、そのことに熱くなるのです。
その格闘振りが読んでいて伝わってきました。
その記述振りもまた、やはり「理科系」でした。
と言っても、作品は人間くささが出ていてなぜか心温まるものになっています。
  つづく
3403



2619同人α総務:2013/03/21(木) 15:27:11
「青空朗読」リンクのお知らせ
青空文庫掲載作品を対象とした、朗読サイトです。目が疲れたとき、聴く読書を楽しんでみたい、そんな時気軽にいつでも聴くことができます。是非一度、覗いてみてください。上記リンク集「青空朗読」をクリックすると開きます。    その青空文庫に所蔵されている本を朗読することで、    小説や童話、歴史、社会科学などの優れた作品を   もっと多くの人々に味わっていただけるのではないかと     始まったプロジェクトがこの「青空朗読」です。          「青空朗読」トップ画面より

2620マリアンタ:2013/03/22(金) 16:07:57
つるかめ助産院
 余貴美子に惹かれて、NHKドラマ「つるかめ助産院」を時々視ていました。
お腹の中に子供がいる主人公“まりあ”とそんな彼女を慕う“サミー”を演じた若い二人
が、この度結婚するとのこと。
ドラマの中で、「この子はサミーの子よ」と夫(お腹の子の父)に嘘をついたまりあでし
た。
 ドラマの続きのような結婚報道でした。現実のまりあこと仲里依紗もまた現在三ヶ月の
身重だそうです。ドラマより面白い現実です。仲里さんが「つるかめ産婦人科病院」で子
供を出産したらもっと面白い。おめでたい。



2621長岡 曉生:2013/03/22(金) 16:22:41
Re: 「青空朗読」リンクのお知らせ
同人α総務さん

聴いてみました。
読み手の皆さんは、きちんと修練をつまれた方々のようで、話し方が非常に解りやすいですね。
青空文庫と合わせて、好一対になる有り難いボランティア活動です。

これから、朗読対象の作品がどんどん増えてくることを願っています。



2622赤松次郎:2013/03/23(土) 04:26:06
家族の風景 第三回を読んで
 この作品を読んで二つほど印象に残った。しかし私はそれについて詳しい検証はしていな
いので、確信が持てるような結論や問題解決にはいたっていない。
 一つはここに描かれている子供達、亘、毅、栞が親と接する様子を読んで見ると、私の小
さい時代に回りで育っていく子供達と比較すると、実におとなしい。現代では家庭内暴力や
尊属殺人などの極端な例として新聞を賑わしてはいるが、亘、毅、栞の素直さ、親に反抗し
ないという性格が、現代の一般的なものだろうか。いまだに好き嫌いの感情を強く持ってい
る大人の私よりも、人間関係においてスマートで柔軟性のある感覚は、実に羨ましいと思う
ほどである。確かに私の長男をみるにつけ、昔私が親に対して示した頑なさや、素っ気なさ
や鋭い反発はほとんど感じられないのである。今と昔、都会と田舎、家族構成などの環境の
差はあるだろうと思うが・・・。

 もう一つは前回に書いたよう思えるが、この作品に登場するそれぞれの人物の性格や姿や
考え方などのイメージを、未だ私の頭の中に作れないでいる。
 そこで人物描写についてインターネットで調べて見ると
????・キャラクターはストーリーと一緒に描写しよう!
  ・作者のイメージをそのまま読み手に伝える必要はない!
  ・簡単な語彙でも深い表現はできる。それは稚拙な表現とは言わない!
  ・キャラクターの魅力は読者さんに引き出させよう!
などのハウツ−ものの解説があった。これなど具体的でなく何が何だか判らないので、有名
な小説のなかで当てはめることが出来るかどうか、まず夏目漱石の人物描写を見てみよう。

坊ちゃん
 親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び
降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れ
ぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、い
くら威張っても、そこから飛び降りる事は出来まい。弱虫やーい。と囃したからである。小
使に負ぶさって帰って来た時、おやじが大きな眼をして二階ぐらいから飛び降りて腰を抜か
す奴があるかと云ったから、この次は抜かさずに飛んで見せますと答えた。
 親類のものから西洋製のナイフを貰って奇麗な刃を日に翳して、友達に見せていたら、一
人が光る事は光るが切れそうもないと云った。切れぬ事があるか、何でも切ってみせると受
け合った。そんなら君の指を切ってみろと注文したから、何だ指ぐらいこの通りだと右の手
の親指の甲をはすに切り込んだ。幸ナイフが小さいのと、親指の骨が堅かったので、今だに
親指は手に付いている。しかし創痕は死ぬまで消えぬ。

◆坊ちゃんの直裁的で単純明解な一連の行動描写の中に、負けず嫌い、正義感、短気、無鉄
 砲さなどの性格であることがわかる。不正や虚偽や世間体を取り繕うといった嫌な性格
 ではないから善良な人には愛されるだろうが、一方そうでない人達の間では勇み過ぎて
 損な欲目ばかり背負わされそうで危ういのである。

三四郎
??うとうととして目がさめると女はいつのまにか、隣のじいさんと話を始めている。このじ
いさんはたしかに前の前の駅から乗ったいなか者である。発車まぎわに頓狂な声を出して駆
け込んで来て、いきなり肌をぬいだと思ったら背中にお灸のあとがいっぱいあったので、三
四郎の記憶に残っている。じいさんが汗をふいて、肌を入れて、女の隣に腰をかけたまでよ
く注意して見ていたくらいである。

◆汽車に乗って来たじいさんの、頓狂な声を出して駆け込んで来、いきなり肌をぬいだ、
 背中にお灸のあとがいっぱいあるなどの描写は、そのじいさんはこの辺りに住んでいて
 学問や文学などとは縁のない、しかし一所懸命体を張って生きているいる人の良い男の
 姿が見えてくる。

 坊ちゃんも三四郎も登場人物の姿や容貌について、たとえば髪は黒く肩まで延ばしてい
る、顔は白く、小さな鼻の形はいい、唇は少し細く赤いルージュが微かに光っている、等と
微に入り細に入り具体的に記述している訳ではないが、実に的確に人物の性格なり生活態度
を読者に印象付けているのではなかろうか。
 その場合登場人物の様子を登場と同時に全部説明することは、くどく感じられ芸がなさす
ぎるし、また物語の筋の流れに滞りを生じさせるように思う。だから場面場面に沿って効果
的に少しづつ加えていくのも一つの手だろう。かといって、私の作品の中に登場する善良
な、重厚な、軽薄な、狡猾な、不愉快な人物像を十分描けているとは思っていない。ただひ
たすらにそれを目指して行く努力を惜しみたくないのである。それにしてもまったく「家族
の風景 第三回」の評にはなっていなくて、自分のことばっかり書いてしまった。もっとこ
の作品の良いところを記述すべきところだが、まだこの作品がどこへ行くか判りかねるので
勘弁してもらいたい。

3402



2623碇 民治:2013/03/23(土) 15:39:48
3月17日小生の投稿
題名に3月17日の『佐高分離と神崎町の放送』を万華鏡に紹介しました。朝日テレビ『報道特集』のうち

連載中の長岡様の『肥と筑』の櫛田宮と吉野ケ里はおそらく明日、テレビに出るでしょう?お時間あれば

観てください。

2624万理久利:2013/03/23(土) 21:00:29
肥前情報
佐賀で生まれたわけでも、育ったわけでもありませんが、両親の故郷、それだけでなぜか
興味をひかれます。佐高卒業記念誌「青春のあの日」、そして「斜光」「同人α」に出合
ったのも不思議な縁です。
佐賀にお住まいの碇さんからの情報は見逃しません。いくらネット社会になったからとは
いえ、なかなか情報はアンテナには入ってきません。回りはこちらの情報が中心です。
はりつけられた記事は拡大して読んでいます。紹介テレビ番組もあたりはずれ関係なく、
必ず視るようにしています。
まあ、両親からの引き寄せなのかもしれません。



2625キメラ17号:2013/03/23(土) 22:22:01
変化
あっ、リンク集の線が二重線になった。

週刊誌によく、左右の絵の違いを当てるクイズがあったが、
ここでも賞金がでるのだろうか。
記事をコピペして貼り付けるほうが、雑誌の宣伝になるから、
そのコピペマンに謝礼がまわるのだろう。

賞金はいらないが、せめても八重サクラにちなんで、八十線にして欲しかった。



2626キメラ17号:2013/03/24(日) 11:18:09
変化2
リンク集の罫線がまたもとの白の一本線に戻っていた。
あれは夢かな。



2627万理久利:2013/03/25(月) 00:11:10
「相棒」
 昨年、連載をしていた作品が最終回となり、作中の天使君もその最終章の中で逝ってしま
った。自分にはどこか相棒のような存在になっていたのだろう。書いている間にいろんなこ
とがあったから。思いもかけずその喪失感は大きかった。だからではないが、なぜかテレビ
ドラマ「相棒」を視るようになった。再放送とともに日に2回3回視ることもあった。

 同じく相棒ファーンの友達から「九時から5ちゃんねる」それだけの連絡があった。
チェスをからめて、政府、国民、メディアのくりなす無責任な 集団暴力、集団忘却構図を
うまく描き出した「相棒」初映画作品であった。
 ドラマのタイトル「相棒」は主人公とサブの相手の二人を言っているのだろうが、互いに
「相棒」なのだろう。主人公の相棒は3回変わったけれど、一番目の相棒がいい。
別れた飲み屋の女房、これはまた別格の「相棒」。

 現実に相棒がいないから、こうして本の世界やドラマの世界で相棒を想像している。
いっそのことまた作品の中で天使君を甦させるか。



2628万理久利:2013/03/25(月) 09:13:37
「ちかごろ」評の2
著者のことを「理系人間」だと言い切ってしまいましたが、その詳細について少し触れて
みます。
アンプ設計についてのこの小作品は、その準備段階、次ぎにその行程、意外なアクシデン
トをからめての終盤の構成から、―著者の意図かどうか不明ですが― 成り立っています。
まずそこからして、理系らしい。各段階でもなるほどと肯ける考察と選択、判断が述べれ
ています。これは理系人間のものだと考えました。
以下アトランダムに。
【準備段階】
*回路設計のCADについて、高額のものは余計な部分が多く、低額のものは使用部品が
少なすぎる。
*使用法と部品データの入手に着目する。これは設計過程の大事な部分だ。
*そしてマニュアルを一気に読むことよりも、実践の積みかさねが近道だと考える。
【行程】
*オーディオについての迷信を分析する。それなりの理由があるのだ。
*複数の設計をして、比較検討する。別の無償CADがみつかればそれも使い比較する。
*試作として、そのメカニズムは汎用化が必要だ。
*手持ちのスピーカーはボロだが、同じボロを使えば音の違いは判るはずだ。
*〔航空工学者〕佐貫亦男氏の愛読者らしい。
【終盤】
アンプ設計、実験が終了したその結果報告ではありません。なんと設計中に起きた電気掃
除機ハプニングの話です。アンプ設計と掃除機の故障、このコントラストがなんともユニ
ークです。掃除機修理の前に安い一品を購入するところは、科学者としての配慮か、家人
への配慮か。その故障の原因が思いも寄らぬテーブルタップときます。漫談ではなく、大
真面目に科学する人にとっては決して笑えない、見逃せない視点なのです。
     つづく
3403



2629赤松次郎:2013/03/25(月) 16:55:23
「ちかごろ」を読んで
 作者のオーディオへの関心は私と同じだと思う。しかし私も以前道楽として高額なセット
を買って音楽を楽しんでいたのだが、作者のオーディオにもとめるものと、私の音楽そのも
のの鑑賞を目的としたこととは、このことを本人に直接問うて確かめたことはないが、すこ
し違うように思える。作者の作りたい最終のオーディオは、原音を忠実に再生できる理想的
な高性能の再生機をつくるための配線を見つけることに喜びを感じるようである。

 私が高校生だった頃オーディオにとりつかれたとき、梁山泊の友人達を誘ってスピーカー
ボックスを作ったことがある。作者ほど科学的・論理的にその性能のよりどころを追求する
のではなく、ただスピーカーボックスは大きければいいなどと思い込んでいたふしがあっ
た。だから大きなラワン材の板を購入してきて、まるで人一人そっくり収まりそうな棺桶ほ
どの大きなスピーカーボックスを作ったことがある。中には綿を一杯つめて、真ん中に大き
なスピーカーを据えたことまでは覚えているが、音を鳴らしたことも、その音がどんな具合
だったかはまったく覚えていない。

 アランによると、音樂は常に情念の動きを、それを癒やす動きへと連れ戻しつつ、詩以上
に純粹化するように思はれる。だから、もし表現とは精神がいま一度救はれたといふ事實を
常に示すものであるならば、音樂は純粹表現である。そして音樂は恐らく最も 純粹な、最も
脆弱で最も力強い、最も容易に形をくづされ易い人間の形である。
 時間芸術としては文学や音楽があるが、特に音楽は一瞬のうちに音は消え去り、つぎの音
にとって変わられ消え去る、そんな刹那の音の連続を人間は一つの統一された表現として、
感覚や感情で受け止めている。なんとも不思議な能力だ。

 作品のようにまっすぐに目的を達成するまでに至らず、途中にいろいろの問題、目的と
まったく関係ない出来事の処理に追われたりするところがまたいい。作者はそんな過程をこ
よなく愛しているのではないかと思ってしまう。あまり目的のものが早く見つかると、か
えって次の情熱を注ぐべき目的を見つけ出すまでの悶々とした時間を恐れてでもいるよう
だ。しかし私としてはさいごの道楽としてのオーディオセットを購入して、毎日音楽漬けに
なることを夢見ているのだが、細君の手前いまのところ数十万円の投資を躊躇せざるをえな
いでいる。
  ??ステレオプリメインアンプ     : marantz??PM8004
??????Super Audio CD プレーヤー  : marantz SA8004
??????スピーカー??????????????????: C&W??????CM1
 そこで作者に出来るだけ早く、安価で、原音に限りなく忠実な究極のシステムの設計図を
完成し、私に教えて欲しいと願うばかりだ。

3403



2630長岡 曉生:2013/03/26(火) 13:33:10
家族の風景 第三回を読んで
前回から、早四年が経過し、三家族のそれぞれに変化と成長が現れた状況の描写である。
登場人物が多くて混線しやすいので、三家族について整理してみた。

 山田家
亘は、津波とは無縁で、食料や水の心配も少ない引っ越し先の秩父で市立中学に進学。
兄誠は、志望大学に入学直後、畑違いのミュージシャンを目指して渡米と将来に波乱含み。
父肇は、原発の事故処理?のため現地に単身赴任中なので、母則子と亘と犬のデコイチとは
「三人家族」で暮らしている。

 鈴木家
毅は、避難所から駅二つ離れた父光一の実家に一家で引っ越したが、母美樹と祖母との嫁姑
の対立を見ることになる。毅と相性の良い祖母(名前は不詳)は、家族をお爺様・お父様と
お上品に呼ぶのに、毅は当の祖母を、ばあちゃんと呼ぶおかしみがある。
兄光樹は、筑波大学の体育学群に入学し学生寮で暮らしている。

 木村家
栞は、週に二回、モデル養成所に通う。母緑は、お高くとまっている人種に反感を抱く反面、
一人娘で期待する娘には、高級品の革製ポーチを買い与えるという少々矛盾した性格。
現在、母緑と栞とは入浴美容術にはまっているが、二人とも栞の将来に不安を抱いている。
栞は、亘と毅とを見て自分よりはずいぶん大人っぽくなったなあと思う反面、異性としては
意識していない。
しかし、亘は栞のことが気にかかっているようである。

 ところで、冒頭で主役の三人の子供達が久し振りに集まった場所は、かつての○電社宅で
これから大規模な改築を受けて避難所となる予定になっている。
改築後の避難所は、地下三階、地上七階とあるから、屋上のヘリポートの他に、きっと避難用の地下道にも通ずる通路も有るに違いない。

などと、楽しませて貰いました。

補足:【ミニ同窓会】の終わり近くでトレーを持ち戻ってきたのは、毅ではなく亘ですね。
3402



2631マリアンタ:2013/03/26(火) 19:06:45
三本立て映画
 〔無料体験15日〕に便乗し、立て続けに映画を見てしまった。
鳥(ヒッチコック)、テルマエ・ロマエ、ミザリー。
それぞれみな時間帯が重なりいったりきたり。
 まさかあのローマのお風呂設計士の「テルマエ・ロマエ」がもうテレビ放映されるとは
思いもかけなかった。古今東西が風呂場を中心に一体になったほどよい湯加減のコミック
映画だ。
 「ミザリー」に登場する、作家を拉致して動けないよう両足をハンマーで叩き、作品を
書かせる熱狂的な愛読者には凄みがある。
 気がつくと朝。いつのまにかテレビの前で寝てしまったようだ。恐い夢は見なかったが、
数十年ぶりに見た「鳥」のせいなのか、今朝はめずらしく数種類の鳥の声が聞こえてきた。
ギーー、チチッ、ピヨッピピ、カア。明るい日が差し込んでいたから不気味さなどまった
く覚えず、静かでのどかな春の到来を味わえた。



2632赤松次郎:2013/03/26(火) 19:23:38
山荘便り−20130326
春の山で一番早い花
 ここは藪椿など冬に咲く花木がないために、杉や檜、樅の木以外は枯れ葉色一色の山肌に
なる。そして一番早く花を着かせるのはキブシとサンシュの花である。
 コブシは蕾は膨らんではいるがまだ咲かない。キブシは夏、房状になる青い実を見て、植
物図鑑を探したが何の木か判らなかった。今日その花を見たので再び調べた結果それだと判
明した。気になっていたことが解けてちょっと頭が軽くなった。
 サンシュは夏の樹形はまったく覚えがないが、春の先駆けに黄色い花が咲くのを覚えてい
た。どちらの木の花も控えめに咲くので、あまり華やかさはない。人工的に栽培した色鮮や
かな花々で満ちている都会と違い、色のない山肌にささやかな生気のある芽生えが私の気持
ちを前に進ませる。その稀少さが他の派手な花々より効果が大きいといわねばならない。

キブシ(木五倍子) Wikipediaより
?? 樹高は3m、ときに7mに達するものもある。3-5月の葉が伸びる前に淡黄色の花を総状
 花序につける。長さ3-10cmになる花茎は前年枝の葉腋から出て垂れ下がり,それに一面に
?? 花がつくので、まだ花の少ない時期だけによく目立つ。

サンシュユ??「ハルコガネバナ」
????内部にある種子を取り除き乾燥させた果肉(正確には偽果)は生薬に利用され、山
  茱萸(やまぐみ)という生薬として日本薬局方に収録されており、強精薬、止血、
????解熱作用がある[4]。果肉は長さ1.4 cm程の楕円形[6]。牛車腎気丸、八味地黄丸等
?? の漢方方剤にも使われる。



2633万理久利:2013/03/27(水) 00:14:33
「ちかごろ」評の3(完)
この作品を初めて目にした時期に、丁度NHKドラマ「メイドインジャパン」が放映されて
いました。視ながらなぜかこの作品著者の姿を思い浮かべました。
某大手電機メーカの再生の要に「ものづくり」の力を据えたドラマでした。
さらに使いやすいもの、安全なもの、みんなが喜ぶものをつくる、それを背中にしょって
考え、工夫し、試作しまくる技術者、様々な問題に対処し続ける、そのこと自体に魅せら
れる技術やたち。著者にも少し似た姿を感じました。
自分の出世、企業利益や国の垣根を越えた何かがありそうです。そして著者は行きすぎた
工夫が人々の「ものづくり」精神を損ないかねないとも警鐘を鳴らしています。

佐貫亦男の微分型人間と積分型人間の区分けについて触れていましたが、科学する人、理
系人間の中にもこんな区分けがあるのかもしれません。帰納型人間と演繹型人間といった
区分けもできそうです。

ネット図書館「青空文庫」で時々新復刻案内がはいる中谷 宇吉郎の作品を読みますが、
科学者らしい目を強く感じます。「茶碗の湾曲」という作品は茶道を科学者の目から語っ
た短い文ですが、こんな見方もあるのだと思いました。師、寺田寅彦に負けず劣らずの文
章家でもあります。著者の作品にも、共通の面白さがあります。
最後に「無」と「空」、どんな分野を歩いてきた人でも長く生き続けると、こんなことを
考え始めるのでしょう。微分積分、帰納演繹、それを考えるスタイルも様々です。
3403



2634同人α総務:2013/03/27(水) 11:05:49
34号四作品目 評開始のお知らせ
本日より古賀 和彦著『歪んだ風景-鐵橋 第三回』の評が始まります。「主人公は、いったい何時間、何日間プラットホームに居るのでしょうか。今回は少年時代から寡黙であったその理由を考え、沈黙についての分析をしています。暗闇の「狸の樽転がし」が沈黙の異界に読者を引きずり込みます。」簡単紹介よりリンク集の「ポートレートとコメント集」の著者は謎の鐵橋を渡ったのか、変身を遂げています。狸の樽くらい片手ではね除けそうな迫力です。それとも「狸の大化け」ですか。4月4日(木曜)まで。末尾に3404をお願いします。



2635マリアンタ:2013/03/27(水) 19:48:08
小城の梅をテレビでみる
友人に言われてさっそくチャンネルを移動しました。
羊羹だけの印象がありましたが、梅の里でもありました。
サクラは市の花のようですが、私は梅がすきです。

古い梅農家の奥さんが出してきた梅が入った茶色の壺ひとつ。これとご飯だけで余生を幸
せに生きられるような気がしました。
梅一キロから5グラムとれるという梅エキス、これも小瓶ひとつあれば同じく残りの時間
を健康に過ごせそうです。つい香港時代に仲良しの小父さんから「蜜煉川貝枇杷膏」とい
うそっくりな漢方薬をもらったことを思い出しました。テレビを見た後で冷蔵庫からだし
てその名前を再確認しました。梅ではありませんが、植物/果実のどろどろのエキスです。

小高い山並みと四方に広がり流れる川と田圃が映し出され、ああここは自然にめぐまれた
豊かな土地なのだなと改めて思いました。なるほど肥と筑の名前がうなづけます。



2636「家族の風景」の著者:2013/03/29(金) 12:26:00
現代の子供と「人」を表現すること
 赤松氏から率直な疑問が二つあがっていました。
指摘されてみると、自分自身でも書き進めながらよぎった点でもあります。

登場人物(今の子供)がお利口さんすぎる、そのように感じられたようです。持って生ま
れた個人の性格と回りの環境によってある種「作られた性格」両方考えられますが、基本
的には時代や育った場所、環境の変化とは関係なく、大人への予備軍として大人がそうで
あるように、子供も悪の部分や善の部分、やっかみ、ひがみ、自己顕示欲のようなものは
今も昔も変わらず同じように持ち合わせているように思います。
ここでは、登場人物がたまたまお利口さんのように振る舞った(見えた)時期が重なった
のかもしれません。

漱石の人物描写例を挙げていただきましたが、確かに描かれた人物が直接的な表現ではな
くちょっとしたこと、仕草や言葉、服などが読み手の想像力を引き立て、より鮮明に浮か
び上がってきます。これは作家漱石が磨き上げた表現の技なのでしょうが、彼自身の人間
を観察する方法だったのかと思います。みな似た作業をするのですが、つい表現するとな
ると安直な形容詞を貼り付けて結論づけてしまいがちです。彼は観察眼だけで勝負し、余
計な結論はつけないところで止めておくのです。参考にしていきたいと思いました。

 長岡氏は三家族、そしてその子供達についてまとめてくれました。こんな評の入れ方も
面白い。三家族を毎回とりあげ、登場人物も多くなります。家族の、そして個々の登場人
物の個性が今一つ明確になっていないとの感想もありましたが、このまとめは筆者の力の
無さの現れでもあるようです。人数が多くて毎回家族構成表を見ながら名前の確認を著者
自身するくらいです。読者にとってはもっと不鮮明になってしまうのでしょう。
氏が最後に指摘している、「毅」と「亘」の入れ間違い、そのとおりです。誤記でした。
ご指摘ありがとうございます。

次なる第四回もまた、課題てんこもりの創作となりそうです。

3402



2637マリアンタ:2013/03/30(土) 00:11:07
「歪んだ風景―鐵橋 第三回」を読んで
今日こんな夢を見た。

誰かが置き忘れたのか、一冊の本が公園のベンチに残されている。
そっと開いてみた。
過去か未来が判らない場所
駅のベンチに座りながら、街を歩く。
時間を旅する。
不思議な世界だった。

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2638赤松次郎:2013/03/31(日) 09:34:25
山荘便り−20130331
私の嫌いな10人の人びとを読んで
 変人、奇人である哲学者・中島義道の本「私の嫌いな10人の人びと」が、貸していたとこ
ろから数年ぶりに帰ってきた。不思議なことに私の本だということがよく分かったものだ。
その人は本棚の整理をするとき、小難しい、しかもひねたことが書いてある書物を読むの
は、私しか思いつかなかったからだと私は憶測した次第である。それほど世間の常識に楯突
くことを書き連ねていて、一般には受け入れられている行為を糾弾しているようで常識人は
不快になるのだろう。

 1 笑顔の絶えない人
  ・笑顔の絶えない顔は気持ち悪い
 2 常に感謝の気持ちを忘れない人
  ・感謝の気持ちを他人に要求する人
  ・日本的商人道徳への違和感
 3 みんなの喜ぶ顔が見たい人
  ・家族至上主義
 4 いつも前向きに生きている人
  ・考えない人
  ・厭なことはみんな忘れてしまう人
 5 自分の仕事に「誇り」をもっている人
 6 「けじめ」を大切にする人
 7 喧嘩が起こるとすぐ止めようとする人
  ・対立を嫌う人々
 9 「おれ、バカだから」と言う人
10 「わが人生に悔いはない」と思っている人
  ・さっさと満足して死になさい 」

 中島義道の言わんとするところは、常識的な心地よい言葉ですましていることへの不信で
ある。その言葉の底の底まで考え抜くということをしないで、美辞麗句を使っていればすべ
てうまくいくという割り切り方、安易さが嫌なのだと思う。本の帯にも「いい人」の鈍感さ
が我慢できないと書いてあった。
 たとえばボランティアなどを進んで行う人には敬意を払うが、自発的で無償な行為である
はずのことを人に言いふらすのは、何かの見返りを求めているようで見苦しい。そこには
「してあげる」という意識が有りはしないかなどの解釈が成り立つだろう。
 しかし吉田兼好も言っているように「何もしない批評よりも偽善でも行動を」第85段は、
大して何もしない私にはぐさりと胸に突き刺さる言葉である。

 ちなみに変人・奇人の作家はドストエフスキー、カポーティ、シラー、ジェイムス・ジョ
イス、夏目漱石、江戸川乱歩、夢野久作、太宰治、吉田健一、久生十蘭、内田百間、泉鏡
花、坂口安吾等々。



2639中島義道ことマリアンタ:2013/04/01(月) 09:17:06
夢∞夜
今日こんな夢をみた。
ドアを開くとヘドロなような言葉が次から次へと途切れなく出てくる。
自慢、御礼、ご機嫌伺い、もてなし、揶揄、中傷、借り物の情報、思想。
綺麗な花を飾り、鳥のさえずり、そして何にでも香水を振りかけているけれど、
どす黒くて何とも言えない異臭を放っている。
ドアの向こうの人達はみんな綺麗な言葉を身にまとって幸福そうに涙を流して
いた。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002768M.gif



2640万理久利:2013/04/01(月) 16:57:34
茶色の薔薇
壁に四年前から飾ってある元紅い薔薇。3月末のあの日、病院のベッドの足先にある食事
用テーブルに置いた真っ赤な薔薇がパリパリの茶色に変わって咲いています。
その横には紅いリボンにマジックで書いた2019.3.30がピンでとまっています。
母最後の誕生祝の花となりました。毎年この日にこの花を見ながら、もう処分したらと自
問するのですがどうしても捨てることができませんした。長くて短い四年間です。

あの人はいつも仮面を被っていました。誉め言葉もめったに言わないけれど、口に出して
他人の批判は決してしない。いつもニコニコ笑っているか、黙っている。しかし、人の心
の奥をみすかして、それをいちいち娘にだけ言う事だけは欠かさなかったのです。それは
何とも当を得た内容で、なるほど母が嫌う人達はみなどこか胡散臭さがありました。
嫌な奴とは距離を保つか、近づかない、はけ口は娘。彼女が勝ち取った生きる知恵だった
のかもしれません。

「あんたは直ぐに人を信用する。熱中して回りが見えなくなる。夢ばかりみる。回り関係
なく自分のやりたいようにやる。普通の子供に育ってくれなかった」と、
笑いながら言われたことがあります。
五年目を迎えた茶色の薔薇は今日も咲いています。



2641赤松次郎:2013/04/01(月) 20:14:33
えいぷりるふーる
◆アメリカ国防省から急遽、青森県三沢空軍基地、神奈川県横浜海軍基地、沖縄の米軍基地
 防衛のための最終兵器「リターンパス」の設置依頼が、「無限回廊」物集班に寄せられ
 た。しかしこれは武器輸出三原則に抵触するのではないかと迷っている。

◆甲子園を沸かしている高校野球の決勝戦に覆面の豪腕投手が投げるという噂がある。
 時速200kmを出すというが、アンドロイドではないかとか、スーパー・サイボーグではない
 かと疑われている。しかし改造人間であるとすれば、その肉体的な能力の補強はどこまで
 許されるのか。インプラントによる歯の矯正は?強力レンズ眼鏡による視力アップは?催
 眠によるマインドコントロールは?

◆遺伝子操作による新種の大根が発明された。それによると大木の枝にぶら下がって成り、
 秋になり木枯らし一番が吹くと適宜に乾燥し、そのまま漬け物樽に漬けることができると
 いう。

◆本郷冷熱の地下ラボでは、早春になると大陸から黄砂やPM2.5などの有害物質が日本の空に
 偏西風に乗ってやってくるから、地球を反対回りにする研究を進めている。もうすでに完
 成まで79%に達しているから、近日中に太陽が西から上がる、すなわち偏東風が吹き有害
 物質はヨーロッパに向かうことになるだろう。

◆今国会で健康被害による喫煙をなくし医療行政の圧縮を試みるために、「禁煙した人に
 は」月額1万円の禁煙手当を支給するという法律を作った。しかし今まで吸っていなかった
 国民が続々と喫煙を始めて大騒ぎになっている。



2642マリアンタ:2013/04/02(火) 15:30:31
八百万の夢
今日こんな夢をみた。
ボランティアに燃えている近くに住む老人について市役所福祉課に手紙を書いた。
その返事がもどってきた。

担当者によると、これも福祉の一貫だそうだ。
毎日図書館の子供コーナーを陣取り、鞄に手を突っ込み菓子を口に入れ、時々袋の菓子を
幼児たちに撒くそうだ。時々警察にきては家から持ち出した品物の鑑定を依頼してくる。
雨続きで野菜が高くなると、若い主婦たちを押しのけ開店と同時にスーパーを回り買い占
めていく。膨大な量の原稿をありとあらゆるコンクールや、地方紙に送りつける。市民運
動グループや政治家応援グループを梯子する。
こんな老人が増えているという。

市の援助で、高齢者宅にコンピューターの設置を行い、使い方を個別訪問して教えた。そ
して老人用おしゃべりサイトを地区ごとに用意し順調に〔憩いサイト〕は運営されていた。
しかし、しだいに一日中コンピューターの前に座りこむ老人や、仲間はずれにされたと腕
をふりあげどなりまくり、個人宅や市に押しかける事件が多発し、市はこのサイトを強制
終了した。

これに代わる対策として、福祉課一同が精神科医、心理学者、高齢者医療専門医、社会学
者、経済学者、宗教家等とともに論議の末に考えた制度がスタートした。差し障りのない
ボランティア活動に従事させ、健康維持とともに徘徊を止める方策をとっているらしい。
僅かの報奨金と万が一の補償金のための保険料は市と家族で負担しているそうだ。徘徊老
人ボランティアを見張るボランティア組織も設置しているらしい。

一般市民には二つのボランティアの区分けが全くつかないという。
福祉課の人員も、相談を受けた博識者もまた全員が高齢者だった。



2643万理久利:2013/04/03(水) 11:37:24
「歪んだ風景―鐵橋 第三回」評の1
毎回、昔見たこと経験したことがあったような、記憶を引き出すような特徴的な人物、風
景やできごとが盛り込まれます。生きてきた間に、心の奥の奥にしまい込まれていた記憶
が、読み続ける間に作品の中で描かれている何かに反応するかのようです。
おそらく記億は、時間を重ねるとなぜかそれぞれの生きた場所、経験は人それぞれ異なる
ものであっても、似たような色合い、風景になっていくのかもしれません。だから反応す
る。

見たもの、聞いたもの、触ったもの、食べたもの、感情、その記憶は人それぞれの感度や
関心の度合いによって異なってきます。またその対象でさえも唯一絶対のものではないは
ずです。
それでも共通の記憶のようなものが奥から引き出されるのは、著者独特のものの観察のし
かた、表現方法からくるものだと思われます。人が立ち止まらないようなところを、しか
も一歩も二歩も踏み込んで観察する、みつめる、考える。その作業があるから、皆が心の
奥にひそめる共通の感覚、記憶、想念の世界が描けるのでしょう。

タイトルにある「歪んだ風景」そして結界を思わせる「鐵橋」は、「真っすくにものを見
る」ことと相対するニュアンスがあります。「人が注目しない場所にあるものを見逃さず、
かつものをいろんな角度から見る」ことであり、「真っすく」を「真実あるいは真理」と
言い変えてみると、結局同じことのようにも思えます。
作中で主人公が述べているように、こんな大人、ましてや子供は回りの人も親も、扱いに
くく疎んぜられることが多いのでしょう。そしてまたそんな色合いのこの作品自体も「暗
い、つまらない」と感じる読者も多いのではないか、などと考えてしまいます。
著者はそれもこれも全部承知でなんのその、一つの深層世界を作りあげています。
????つづく
3404



2644同人α総務:2013/04/03(水) 17:57:47
個人作品集発行のお知らせ
 この度、同人誌αに掲載された作品をまとめた「古賀和彦著作集」が発行されました。
今から三年前に始まった「鈍色の空」を始めとてして連載が終了した作品をまとめて読み
通すことができます。その他、現在共著の形で進んでいる「無限回廊」のきっかけとなっ
た「三つの願い」も掲載され、200ページ近いものになりました。
 世に出すわけでもなんでもありませんが、こうしてまとめてみると、なぜかそれぞれの
作品が著者とともに生き続けていることが確認できます。何時の日か誰かが読んでくれる
かもしれません。読まれなくとも、作品がこの冊子の中で息づいていることは間違いあり
ません。
                  ※
  【掲載6作品 他】
?????? [鈍色の空][三つの願い][あした天気になーれ]
  ?? [趣味と道楽の狭間で][晴と褻の狭間で][夢と現の狭間で]
?????? ・同人α25号「颯」―表題によせて
 ???? ・同人α30号「沈黙」―表題によせて?? 饒舌と緘黙の狭間で
 ???? ・解 説

                  ※

同人αも今年2月に第34号を迎え、掲示板リンク「個人作品集」がまとまって
きました。現在各同人の「個人著作集」の製本化に向け、著者とともに編集作業
を進めています。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002773M.jpg



2645万理久利:2013/04/04(木) 16:07:21
「歪んだ風景―鐵橋 第三回」評の2
前半では学校嫌い、束縛への反発、大人の言動への懐疑を抱く少年がどんな大人になった
か、そんな興味を引き出す展開になっています。三つ子の魂百までといいますが、主人公
は幼稚園時代からもちあわせた性格を大人になるまで引きずります。幼稚園から小学生時
代をとりあげていますが、中学生以降の青年時代の様子も想像できます。それはこの「歪
んだ風景シリーズ」や他の作品からも嗅ぎ取ることができます。何か同じ息づかい、視線
が通奏低音のように流れているのです。

大人になった主人公はどうやら沈黙の中にいるらしい。沈黙についての「ゲド戦記」から
の引用、そしてダウエンッハウアーによる沈黙の三つのカテゴリーを挙げて読者に考えさ
せます。間の沈黙、事前事後の沈黙、深さの沈黙です。前の二つはどうやら芸における技
や現象を捉えているようですが、最後の深さの沈黙は心のありようを述べているようです。
主人公の心のありようでもあります。

後半はまた子供の頃の不思議な体験「狸の樽転がし」が繰り広げられます。水木しげるの
世界というよりは、柳田国男の遠野物語の世界のようです。大人が用意した子供向けの恐
いお話に対して、束縛を極端に嫌う、ある種ここでは嘘の作り話を嫌う少年が、独り山里
の従兄弟の家を訪れるまでの反応はいったいどんなものだったのだろうか、著者がそれを
意図していたかどうか判りませんが、そんな興味が自然と沸いてきます。
この「狸の樽転がし」の民話が妙に印象に残りました。

第三回もまたプラットホームに佇む主人公の姿で終わります。それも短く。
次回つづき作品までの「間」「沈黙」へと入っていくのです。
ここでは一つの作品づくりの技としての沈黙です。

34号冊子末尾にある編集後記を読むと、またこの作品の景色がより深く見えてくるよう
な気がしました。ストーリーを楽しませるわけでもなく、社会正義を声高に説くわけでも
なく、日常のできごとを表現するわけでもなく、思いでに浸るわけでもなく、心の世界を
静かに語る一見暗い作品、判りにくい作品だけに、評者の興味や想像を呼び起こすもので
もありました。
????おわり
3404



2646同人α総務:2013/04/05(金) 08:49:41
34号五作品目評開始のお知らせ
本日より碇 民治著『権勢を極め平安時代400年・摂関家藤原北家』
の評が始まりす。
「藤原北家の栄華は如何にしてもたらされ、こうも長く続いたのか。
32号『平安時代の田村麻呂』の補強判兼まとめ。五つの資料が掲載され
ていますが、資料集めととりまとめの根気と情熱が伝わってくる作品です。」
簡単紹介より

リンク集「ポートレートとコメント集」には、おめかした凛凛しい民治君の姿があります。
そのかわいらしい小さな手を触りたくなりますが、「僕に触るな!邪魔するな!」と、
ぴしゃり払いのけられそうです。

4月13日(土曜)まで。末尾に3405をお願いします。



2647キメラ17号:2013/04/05(金) 11:01:10
今日の青空文庫
「徹底的な浜尾君」 甲賀三郎

甲賀三郎の作品は多分読んだことが無いと思う。探偵・推理小説を書いていたらしい。
そしてこの浜尾君という人も。それぞれ化学者、法律家という顔をもつところも似ている。
友人、浜尾君を述べた短い作品だが、その人となりがよく伝わってくる。
浜尾君によく似た先輩が思い浮かび、甲賀の指摘になるほどと肯けるのだ。

※頭の部分を引用します。続きは今日の青空文庫で。2ページあるかないかです。
「浜尾四郎君は鋭い頭の持主であった。それに卑しくも曖昧な事を許して置けない性質で、
何事でも底まで追究しなければ止まない風があった。従って時には根掘り葉掘り問い質し
て、為に相手がしどろもどろになる事があった。之は一見意地悪るのようであるが、決し
てそうではなく、全く物事をいい加減にして置く事が出来ない為で、実は真正直な人であ
った。
 他人に対して相当追究する一方、自分自身に対しても亦厳重で、曖昧な態度などは微
塵もなかった。議論の場合ばかりでなく、単なる会話の時にも、用語には細心の注意をし
て、――」



2648長岡 曉生:2013/04/06(土) 02:36:22
鐵橋 第三回:評
★生い立ち
 主人公の生い立った故郷は、ここでは明らかにされてはいないが、もと藤津郡の鹿島市。
その自宅のすぐそばには、山や川、豊かな林などの自然が残されていた。少年時代の主人公
は腺病質でひ弱で体も小さく、学校や冠婚葬祭の行事が苦手でいつもそこから抜け出て一人
で遊ぶことを考えていた。恐らく当時の主人公は、自分がその時その場所にいることが、何
となく場違いであると感じ取っていたに違いない。そんな主人公からは成人後の写真として
紹介された姿はとうてい予想もつかないが、これも人生の不思議というものであろう。

★結界の意義
 このように内向きな主人公にとってただ一人心許せる相手は、杵島山中にある本家の一つ
年上の従兄であった。牛のようにおとなしく寡黙な彼は、よく主人公の相手をしてくれた。
 ある秋の夕方、急に思い立った主人公が日が暮れるなか目的地の従兄の家までの暗い道を
「狸の樽転がし」の不安に耐えて進んでいく。このとき面白いのは、主人公が自分の住む街
の結界を超えて暗い山道に入ったことで闇に潜む魔物に襲われるという心配をしていること
である。つまり、この場合の街の結界は、主人公を魔物から保護してくれる防護作用という
正の作用を持っている。
 一方、成人した主人公は、故郷の駅のプラットホームでの懐旧場面で、自分が小さい頃か
ら人からのコントロールを嫌い、自由に生きるためには目の前の結界の外に飛び出していく
だろうという予感を持っていたことを想い出すのである。この場合、街のみならず山も含め
た広い結界は、主人公を制約してしまう負の作用を持っている。
 結局、主人公に取っての結界は、喩え危険が予想されても、広くて新しい世界に出て行く
ためには、乗り越えなければならない境界だった。

という点が、今回気になったところである。
3404



2649赤松次郎:2013/04/06(土) 17:18:29
鐵橋 第三回:評のお礼
まったく個人的な体験をしている主人公の考え方や行動を緻密に分析し、かつそのなかから
普遍的なものを見つけ出し、共感していただくことは書く者としての喜びである。読者が少
しでも共感を抱かなければ、物語も面白くもないし説得力もないし、最後まで読み進むこと
もかなわないことだと思う。しかしよく感情移入という言葉を安易に使うが、自分の感情や
精神を他の人や自然、芸術作品などに投射することで、それらと自分との融合を感じる意識
作用、登場人物のそれぞれになりきって読む、と言う事らしいが、この件に関して2011/6/11
の日記の考察を見ると

1.感情移入とは自分の感情や精神を他の人や自然、芸術作品などに投射することで、自分と
 の融合を感じる意識作用。(大辞泉)

2.感情移入とは心の内で他の人物と自分自身を融合させることにより、その対象と同一の経
 験・世界観を感じると共に、自身も同様のタイプの人間に近似していこうとすること。好
 意を抱いている有名人などが行っていたという事がきっかけで自身も同等の物品を入手し
 てみたり、同様のファッションをしてみたり、振る舞いが対象と似てくるというのは、感
 情移入を行っているということが目に見える形で示されているということである。Wiki
??pedia)

3.感情移入とは相手の状態をそのまま感じること。すなわち相手の状態に対して同じような
 種類の感情を抱いてはいるわけだが,なぜその人が悲しいのか,もしくは嬉しいのか,と
 いう「感情の理由」については何らの理解もいらない事態であるように感じる。「そのま
 ま感じる」には,同情や共感には前提としてある相手に対する理解も,共感のようにお互
 いの了解もあるわけではない。あるのはただの情動や感情の発生である。このような事態
 を説明するのに適した「情動伝染(affect contagion)」という心理学の言葉がある。こ
 れは,「誰かの示す情動を見たり,聞いたりして自分の内部に情動が自然に誘発されるこ
 と」を意味している。つまり,視覚や聴覚から入った情報が,どのような性質の状況であ
 るのか,またそこに表象されているのはどのような種類の感情なのかを,脳が感情の認知
 処理を行う領域で処理し,その対象の状態と同じ種類の感情が自動的に生理的な反応とし
 て起こるというものである。字義通りまさに「伝染」や「感染」,「染る」という表現が
 ぴったりである。情動伝染という現象には,共感のような人間独特の高度な認知過程は必
 要とされないようである。(Wikipedia)

どうも感情移入という言葉を、読者がそっくりその人に成り変わって仕舞うような物語がい
い小説であり、よい読み方であるというふうに取られがちであるが、3.に書いたように全人
格を主人公に投影することは、読者の意識、感情などの独自性を放棄することで、その小説
の普遍的な価値観も見出すことはできない。それは単なる自己喪失である。自分の中でさえ
色々の見方をもつ多重な自己があるように、まったく他人に成り代わることが果たして出来
るのだろうか。ともかくもべた褒めの感想より、作者でさえも気づかなかった隠された意図
や効果を指摘してくれる評の方が私にとってはずっとありがたい。

3404



2650同人α総務:2013/04/06(土) 21:04:42
三周年
これまでの掲示板が使用できなくなり、同人α掲示板「ニューロン・カフェ」を新しく立ち上げてから早三年。その記念すべき第一声はパソコンに強いこの人の投稿でした。αブログも同様です。

さあはたらくぞ!! 投稿者:赤松次郎 投稿日:2010年 3月12日(金)23時43分
いよいよnew同人αのはじまりです。みなさんのニューロンを十分に働かせてもっと魅力のある、刺激的なホームページにしましょう。

三年前の今日の投稿を拾ってみました。
温泉旅行 投稿者:長岡曉生 投稿日:2010年 4月 6日(火)00時51分
★白骨温泉の湯元齋藤旅館
4日の夜、長野県は松本市安曇の白骨温泉から帰ってきました。
心配した天気も思ったより早く回復し、家族で旅行を楽しめました。ここの温泉の泉質は硫化水素型の白濁温泉で、その薬用効果には、胃腸病・神経諸系統病・貧血症・婦人病とあります。近年頓に進んでいるボケ病は、神経諸系統病に含まれるなら嬉しいけど、もはや手遅れかも知れません。
バスは、一帯の温泉旅館と契約した地元会社のマイクロバスでした。往復とも行程は、午前11時出発でしたが、行きは三時間、帰りは一部渋滞の影響も有って三時間半かかりました。
 所で、宿の湯元齋藤旅館は、次女が吉方を選んで決めたのですがその所在地は、松本市安曇でした。
なになに? 安曇と言うことは、出雲族の土地では無いですか。しかも、通り道の諏訪では、7年に一度(満で言えば6年に一度)という、諏訪神社の御柱祭の時期に当たっていました。諏訪神社は、もちろん信濃における出雲族の代表的神社です。
これは何かが起きるぞ、と言う予感がしましたね。

★阿蘇神社の総代一行様と会いました
やはり、それは起きました。初日の4月3日に内風呂から露天風呂に移ると先客3人のお年寄が浸かって話していました。その話を聞くとも無しに聞いていると、「そがん(そのような)」というおなじみの九州弁が聞こえて来たではありませんか。思わず「九州の方ですか」と聞くと、そう阿蘇五岳の北側阿蘇谷の中央部、阿蘇市一の宮から来たという話でした。一の宮は、肥後一宮の阿蘇神社の鎮座地であって、古代阿蘇国造が依った場所でもあります。
阿蘇神社の祭神の健磐龍命(タケイワタツノミコト=阿蘇大明神)は、従来屡々出てきた神八井耳命の子、つまり神武天皇の孫であり、肥前とも大いにつながりのある神様なのです。私が、実は昨年春に佐賀で中学の同窓会を開いた後で、友人と阿蘇にそばを食べに行ったという話をしたら、そこから話題が広がって実は私の直ぐ左に居た人が阿蘇神社の総代をやっているという事が解りました。ついウッカリして、この方の名前を聞き漏らしました(ウッカリが過ぎますね)が、当然この方は現在の91代大宮司の阿蘇惟之さんとも、お知り合いでした。その縁で諏訪神社に行っても下にも置かぬ待遇を受け、御柱祭では氏子にだけ許される法被を着せられ、一般人は立ち入れない場所まで案内して貰ったそうです。現在の大宮司の阿蘇惟之さんの聞き書き「火の国 水の国」が、西日本新聞社から出ているので、買って読んでみるつもりです。
--------------------------------------------------------------------------------
安曇・野 投稿者:万理久利 投稿日:2010年 4月 6日(火)13時40分
巡り合わせ、やはり御次女の方位が良かったのでしょう。
私が父の立場であれば、古代史の知識も浅薄で、長岡さんだから繋がりをスッと解き明かすことができるのです。阿蘇神社の総代と湯船でご一緒できできたのはやはり長岡さんの引きよせる力も働いていると思います。
それにしても偶然ですね。これからの作品の中で出てくるかもしれません。

長野県松本市安曇、初め安曇野の誤りではないかと思いました。調べたところこれとは別に長野県安曇野市が南北で連なっていました。安曇野市は2005年に町が統合され市となったそうです。松本市安曇も同じ年、安曇村を統合したとのことでした。少し紛らわしいですね。新しい市の名前や駅名は全く頭にはいりません。

安曇と聞いて、長岡さんは古代史へ、私は安曇野を思い浮かべました。黒沢明監督による「夢」のシーン。8話からなるオムニバス形式。その中でも最期の水車のある村が一番印象に残りました。そのロケシーンが安曇野市にある大王わさび農場でした。内容も深いものがありましたが、静かに流れる水、溢れる緑、題名どおり幻想的な世界でした。美しい世界でした。

人それぞれの歴史と関心の向き具合で、思い浮かべるものが異なるものです。

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2651キメラ17号:2013/04/07(日) 11:07:28
感情移入と情動伝染
 昨日の合評御礼投稿で興味深い記述があった。
作品を読むときの姿勢に関係がありそうだ。感情移入という言葉には、積極的その方向に
向けて読むというニュアンスがある。読み方には人それぞれの形、癖があるだろうし、作
品内容の好き嫌いによって入れ込み具合も異なってくる。移入しろ、などとは決して言え
ない問題だ。
 ところが感情移入が高じて著者になったつもりの人も時々目にする。始めはそれなりの
共感があったのだろうが、著者の記した言葉をそのまま自分の言葉として使い始めてしま
うのだ。その人になった“つもり”になる。これは自分の魂を売ることに近い。
 情動伝染、これは前者と異なり受身の状態だ。回りの異常な偏った雰囲気、考え、に次
第に染まっていくのだ。本がベストセラーとなり世間を騒がせる時や、マスコミが政党や
政治家個人、その他有名人、企業、団体等を連日批難し続ける時などには、一時的にでも
こんな現象が起きる。
 読み手としては、対象が創作作品にせよ、随想にせよ、書評にせよ、書き手個人の考え
や言葉に触れたい。作品をひたすらなぞったり、その作品に対する他人の言葉を紛らわし
く組み入れてあたかも書き手自身のものと区分けがつかないようなものは魅力がない。
 書き手としては、そんな文章を見ていて、十分気をつけようと思う。一種プライドの問
題だ。
 評を受ける作者の立場としては、宣伝してくれていることに感謝する人もいるのだろう
が、ただ今後の出筆にはあまり参考にならない書評と感じるだろう。



2652万理久利:2013/04/09(火) 09:58:41
権勢を極め平安時代400年・摂関家藤原北家 評の1
今回の作品はα32号掲載の「平安時代の田村麻呂…藤原北家の入内と摂政取り」の補足
・補強判と捕らえました。前回印象に残ったのが、題名そのものずばり、娘達への教育と
入内、一族繁栄をかけた政略結婚でした。五つの資料が並びますが、いつもどおり、眺め
ているだけで、入内にかける藤原氏長者たちの執念が伝わってきます。

平安時代の美女の四要素、漢詩、和歌に通じる、人前で知識をひけらかさないしとやかさ、
長い黒髪、と前回で触れていましたが、まずは見た目より教養が優先されたようです。
皇室の世界となれば、見目麗しき肉感的で多産であれば、少々頭が悪くてもよいなどとい
う尺は存在しないのでしょう。二千年以上続けるためにはあってはならないことなのです。
とは言え、力があれば美しい女性を手に入れていたに違い在りません。今とは美の中味も
ことなるのでしょうが。才色兼備で天皇の関心を惹き付け、つぎつぎと子を産む女(娘)、
夢のような、従順な武器に見えますが、知識を備え持つ女性ですから、時として父(藤原)
や天皇にも勝る決断もしてきたのではないかと思います。
長く続いた藤原北家の権勢も、戦える武士たち、そして教養より実力の女たちを前にその
輝きを失っていくのです。

少子化問題が巷で話題になっていますが、皇室も藤原北家も重大ポイントでした。彼等の
世界では、子は将来の使い捨て兵力でも労働力・税のしぼりあげ要員でもなく一族の血を
繋ぐ、権勢を握り続ける武器で、多くの男子、女子が必要でした。何としてでも子は作る
のです。昔と異なり一夫一妻の今では皇室も大変です。

資料を眺めながらそんなことを考えました。
     資料詳細につづく
3405



2653マリアンタ:2013/04/09(火) 12:01:03
床屋談議
家族が揃う日曜日、昼ご飯や夕ご飯が終わり一段落している頃、父親の政治社会の話が始
まる。朝から複数の新聞をじっくり読み、NHKの日曜討論やTBS細川隆元・小汀利得
の時事放談、その他特別番組を見た後だからだろうか、中・高生の息子達をつかまえて政
党や政治家批評、社会問題を語る。
「お前はどう思うか」と尋ねても子供はハイ、そうですね程度の返事だけだ。
そんな父子を見て母親は「あらまた始まった、いつも社説や雑誌、テレビで評論家が言っ
てたことのオーム返しなんだから」とつぶやく。小さな娘達もそんな母親にうなずき「な
んで兄さんははっきり言わないのだろう、今日テレビで誰か同じこといってたよねって」
とささやき合う。

日曜日は見たいテレビ番組がたくさんあるのに、いつも父親に独占される。おじさんおば
さんが出てきて、悪口の言い合いだ。偉そうなこと言っているようでも、難しいこと知っ
てるようでも所詮そんなものだ。時事放談は姉妹の間では「じじい放談」と呼んでいた。
それでもNHKの日曜討論よりなぜか面白く感じたものだ。

男性は政治の話が好きなようだ。社会に出て企業に勤めたり、公務員になったり、それは
子育て中心の女性とは生きる場所が異なってくるからだろう。自然と、社会の動きや世界
の動きに目がいきやすい。家族の日常に入り込めないから、あるいは「俺は家族の長だ、
男だ」とでも思っているのかもしれない。

昔、床屋回りをしたことがある。店主の仕事が終わるまでの待ち時間に客席の隅に座って
いるとおじさんたちの会話が入って来る。やはり「景気、政治」の話が殆どだった。置い
てある雑誌は少年漫画の他、朝日、毎日、日経の新聞や雑誌そして趣味の雑誌だ。
美容室に客として入ったときに聞こえてくるのは、芸能人の話、家族友人の話、旦那や嫁
の愚痴、遊びに行ったときの話等で政治の話は殆ど聞いたことがない。
置いてある雑誌はもちろん「女性○○」「○○画報」その他料理本が中心だ。そんな美容
室にも若い男性、ときにはおじさんも入って来るようになった。

昭和天皇崩御の頃から、体の具合も悪くなったこともあるのだろうが、政治番組が好きで、
新聞、雑誌をよく読んでいた父親は、ぱたりと政治への関心を止めた。それからは俳句や
短歌に傾倒していったようだ。ベルリンの壁崩壊の画像をテレビで二人して眺めていたこ
とを覚えている。彼は何も言わなかった。

その息子は床屋談議の父にそっくりのおやじになった。ある日そのまた息子に「父さん、
もっと自分の意見を言えよな」と言われていた。その息子は自分の部屋でテレビを見てい
る。ああ時代は変わったんだなと思ったものだ。



2654同人α新聞部:2013/04/11(木) 09:15:56
「α通信」のお知らせ
同人αは第一号から来年11月で早丸10年を迎えます。
ひとつの区切りとして、個人著作集の作成の他、同人αが歩んだ歴史、そして最後にその
未来像について「α通信5号」よりシリーズで取り上げていきます。
同時に今では消え去って見ることのできない、または忘れさられた過去の掲示板の中から、
今読んでも面白い記事を復刻紹介していきます。
この「ニューロン・カフェ」上でも同様の企画を予定しています。



2655万理久利:2013/04/11(木) 12:30:40
「少子化問題をとりあげる国、人」の問題点
 少子化対策担当大臣もいるそうだが。少子化の何が問題なのかをつい考えてしまう。
絶子化ではないのだから、人類の種が絶えないのであれば人口が現在より減ってもいいは
ずだ。
 要はじいさん、ばあさんになった自分、広げても自分の子、孫あたりまでで、そこまで
を支える若者が減ることだけを恐れているのではないか。遠い未来の子、老人のことを考
えていない。原発にもそれと似たような傾向があるようにも思える。
 かつての生めよ増やせよ、これは鉄砲玉を作れだ。今では単純労働、低賃金の玉を作れ、
そして、老人を支える税収の玉、介護戦力の玉だ。今の構造から云えば、永遠に人口増加
の構造が前提となる。地球上は人であふれてしまう。生まれ出る命の誕生を自然にありが
たいこととして喜ぶ気持ちは二の次だ。それとも、将来の地球を襲う天変地異、あるいは
核戦争を読み込んでいるのだろうか。だからできるだけ人の数を増やしておき、少しでも
人類が生き続ける可能性を確保する。
 中国で鳥インフルエンザがはやり大騒動になった時、現地スタッフの一人が「政府はい
くつかの邨がまるごと消えても痛くも痒くもないと思ってる。なんと言っても十億以上の
人間がうようよいるんだから。主要都市に広がることと、各国からの自国の評判が落ちる
ことだけ気にしてる」と言ったのを思い出す。あの国は頭数で勝負しているのだろうか。

 単純に少子化対策を練るのであれば、オリンピック競技全てを裸で競技させればいい。
世界中に映像が流れるオリンピックで、全部全身をつかった肉体美をリアルに視ることが
できる。それを視て、女子も男子も原始にもどりムラムラきて、繁殖に精を出すだろう。
子供は一度この世に生み出れば、社会の構造、サービスとは関係なく逞しくそれなりに生
きるものだ。
 国も、政治家も、社会の問題点を考え訴えていく市民も、「少子化」をとりあげるその
中味はいろいろなことが含まれているのだろう。社会システムの不備を訴える事の方が多
いようだ。子供が少なくて何が悪い、そんな論点にはならない。それだったらもう少しま
しなテーマと、わかりやすく論点を絞ってもらいたい。
 日本の国語教育、情操教育が危ういのか。あっ、論点がずれた。



2656万理久利:2013/04/13(土) 13:07:42
権勢を極め平安時代400年・摂関家藤原北家 評の2
著者の歴史もの作品には、資料(一覧表)が多く見られます。
始め読者はこれは何んだろうと少し訝しげにみるのですが、見ているうちにあることが浮
かび上がってくるのです。もちろん人それぞれ関心の先が異なることもあり、浮かび上が
るもの違うし、強弱もあるものと思われますが、おおかた、著者の気づきに近いものにな
るような気がします。その資料は著者の気づきの視点から独自のものに組立てられている
からなのでしょう。手頃な資料を探し出し借用するのは評者も含めてよく行われているよ
うですが、そこに一手間かけるのが著者なのです。

序文の箇所では中臣鎌足から始まる藤原氏、そして藤原道長を頂点とする北家の繁栄ぶり
が、歴代天皇の歴史とともに簡単に述べられています。歴史とりわけ日本史に疎い評者も
これまでの歴史を扱った著者の作品や今でも続く「肥と筑」を読み続ける間に、少しは関
心の目がいくようになり、NHK大河平清盛や、ドラマアテルイなどを見ていても、あっ
あの人だ、などとアンテナが反応するようになりました。そのおかげでしょうか、知らな
いあるいは忘れた固有名詞がたくさん出てきても、それなりに読めるようになったようで
す。大化の改新の功績で天皇にぐっと近づき、以降その実力で地位を保ってきたのでしょ
うが、そこには天皇と姻戚関係になるという宝刀があったのです。
入内した娘が子を生まなかったという理由がなかったとしても、武士の時代は避けられな
かったでしょう。
それでも、つい最近までは皇太子のお相手はお公家様から、ということは圧倒的な藤原の
子孫の血が混ざる人と結婚していたのでしょう。藤原北家の陰謀(政略結婚)は結果とし
て生き続けていたのではないかと考えます。

以下資料について印象に残った点を述べます。
<資料1.藤原北家の氏長者たち>
藤原鎌足から忠通までがその簡単な説明とともに連なります。思わず目眩。傍流まで入れ
るといったいどれだけの数になるのやら。
目を引いたのはやはり道長です。娘三名が入内し、妹二人の相手はそれぞれ姉の生んだ天
皇とあります。なんともここまでやるかの気分です。
もう一つ、道長が長女彰子の家庭教師に紫式部を選び漢詩の好きな天皇の気をひかせるよ
うにした点です。彰子の敵、中宮定子には清少納言がついていたのですから、このあたり
も面白い対決です。

<資料2.藤原北家一覧>  ※資料2と3の表が誤って入れ替わってます。
簡単な業績とともに書かれていて流れを掴みやすい。

<資料3.北家の娘が誕生させた天皇>
<資料4.北家の娘達の天皇誕生と氏長者のつながり>
資料3は娘中心、4は天皇中心に記載されていて、両方向から眺めることができこの複雑
怪奇な政略結婚図を読み解くのに判りやすいものになりました。著者らしい取り組みです。
藤原道長のように3人の娘が入内し、娘もまた複数の、後に天皇になる子を生みます。
まるでネズミ講のようです。

<資料5.世界の王室制度>
表では26の現行の王室を挙げています。あらためて眺めてみるとそうかあの国もそうだ
ったかと再確認しました。それにしても日本は125代、だんとつに長い。それも男系と
いう枠組みがあります。どこまで血が繋がっているかと考えてしましますが、それはそれ
これはこれ、ひとつの皇室としては続いてきたのです。
50代60代と比較的長く続いている欧州の皇族にも藤原北家のような存在があったので
しょうか。女王の王室では息子を送り込んだのでしょうか。長く続けるからには、なんら
かの仕掛けがあったのだろうなどと想像しました。
????おわり
3405



2657同人α総務:2013/04/14(日) 09:00:32
誤掲載のお知らせとお詫び
同人α34号作品「権勢を極め平安時代400年・摂関家藤原北家」中、資料2、3の
表が入れ替わっています。出版時の掲載ミスです。ご注意ください。
著者碇さんはもちろん、他の冊子読者に深くお詫び申し上げます。



2658同人α総務:2013/04/14(日) 11:39:05
34号六作品目 評開始のお知らせ
本日より神野佐嘉江著 『人生詩』 の評が始まりす。
「何の変哲もない一こま、何とも味のある人生日めくりが続きます。季節は春。
十代、四十代、六十代それぞれの春が並ぶ重層的な構造となっています。」簡単紹介より

リンク集の「ポートレートとコメント集」には光の君こと著者の姿があります。

4月22日(月)まで。末尾に3406をお願いします。

※100年対応日記帳

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002787M.jpg



2659万理久利:2013/04/15(月) 11:11:22
むくむくと春
 黄水仙の花が枯れて今は伸びきった細長い葉っぱが揺れています。
地を這うアイビーもまばらだったのが薄黄緑の小さな葉っぱがぐんぐん広がり、座敷前の
三和土にまで侵入し始めました。
持ち込んだアイビーにすっかり圧倒された元からの住民である芝は遠慮がちに所々頭を出
しています。ベランダ前の影になった場所も、一面土だったのに、あの生臭いどくだみが
一面紫色の小さな葉をつけていました。もうすぐ真っ白な花を付けるでしょう。
 いつもの席から見える庭の中央には一本の茎がにょっきりと出てきました。たった一本
のヤマユリです。重そうにゆらゆら開いていたのがついこの間のことのように思えます。
目を懲らすと、アイビーの間から、ピンクや黄色、薄水色の小さな名も知らぬ花が咲いて
いました。どれもどこからか飛んできた草花です。
 春が飛んできました。



2660異風者:2013/04/15(月) 20:56:38
春いろいろ
カメラ片手に散歩していると春とは色々との思いが募ります。私だけの感想でしょうか。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002789.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002789_2.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002789_3.jpg

2661万理久利:2013/04/16(火) 11:19:46
花の句
darkseagreen を背景に三種の春の花が色鮮やかに登場していました。

久々の俳句です。( )は異風者さんの写真を見て思い浮かべた花の名です。
●春の蝶鱗粉飛び散る黄色羽      (一重山吹)
●春めきて化粧も妖しグラデーション  (シャクナゲ)
●風吹けば衣装ひらひら姥桜      (八重桜)
●昼下がり日ごろの道ばた色盛り



2662碇 民治:2013/04/16(火) 19:33:24
拙い合評をお読みありがとうございます
合評御礼
小生の拙い作品に御丁寧なお読み戴きありがとうございました。今回の作品の資料を求める間に新しい発見を見つけました。
『同人α』の諸兄は御存知だと思いますが、小生、源氏物語も読破もせず独自の判断ですが、源氏物語の玉鬘は京をはなれ鏡山を暮らし美しい少女になった事です。
唐津市東部にある鏡山。山頂まで自動車道があり駐車場もある。山頂部は平らで池もあり公園化されている。山頂は鏡山神社があり、みやげ物店や展望台、芝生広場、休憩所などがある。この展望台からは日本三大松原と言われる虹の松原や唐津湾、唐津市街地、浜玉町市街地、遠く壱岐までも見渡せるすばらしい眺めを見れるだそうです。鏡山は桜やツツジの名所で、鏡山には日本三大悲恋物語があり、山上憶良を始め多くの歌人により万葉集に詠まれ、「古今著聞集」、「十訓抄」、「松浦宮物語」、「羽衣の伝説」、「浦島太郎伝説」と並んで、日本三大伝説、三大悲恋物語。多くの伝説があり、不思議な名山ですね。小生も中学2年の夏休みに利用し3泊4日でキャンプに行きました思い出が深い事です。健康ならもう一度登りたいと思ってます。
佐賀県武雄市北方町(武雄市の合併前杵島郡北方町)出身の有名俳人古舘曹人は赤松さんの同郷で大先輩でしょう、東大俳句会のホトトギスの俳人です。鏡山の事も良く詠まれます。
本題にもどります。源氏物語の『四の君』は右大臣の四番目の娘、弘徽殿大后(桐壺帝の弘徽殿女御)の妹、朧月夜の姉で政略結婚で右大臣の政敵で左大臣の嫡男である頭中将と結婚しその正室となった。『頭中将』は光源氏の親友であり、政敵もあり、光源氏の最初の妻の『葵の上』は弟と妹、『頭中将』と『光源氏』は義兄弟です。『頭中将』と『四の君』は若い頃、夫と疎遠であり頭中将との間は・柏木・紅梅・弘徽殿女御(冷泉帝に入内)らをもうけ、夕顔のところへ通っていた頭中将に嫉妬し脅迫状を送り、玉鬘を産んだ夕顔が姿を消えた。『玉鬘』は頭中将と夕顔の間に生まれた娘で、母夕顔は頭中将の正妻に脅され姿を隠し、逢瀬の途中に不慮の死を遂げた。乳母たちはそのことは知らず、玉鬘は二歳になったばかりに乳母一家に連れられ筑紫へ流れ、その後筑紫から鏡山に移り住んだらしい。二歳から二十歳まで住みそこで美しく成長した。美しく成長した『玉鬘』を知り筑紫の豪族大夫監の熱心な求愛を受けるが、大夫監の熱心な拒みを逃れ乳母一家は都へ逃がれ上京した。長谷寺参詣の途上で偶然にも夕顔の侍女だった右近に再会、その紹介で源氏の邸宅・六条院に養女として引き取られ、源氏の弟宮である蛍兵部卿宮をはじめ、髭黒、柏木(実は異母兄弟)など多くの貴公子から求愛され、出仕前、髭黒と突然結婚する。
髭黒は承香殿女御を妹に持つということから血筋は何ら問題はないものの、髭が濃く、色黒な外見は「髭黒」の通称は由来する、すでに兵部卿宮の正妻の紫の上の異母姉にあたるを妻にしており、妻との間に子供もいることなどから玉鬘も二人の子供を養なった。光源氏も乗り気ではなかったが、玉鬘付きの女房をうまく手引きさせて強引に玉鬘を自分のものにしてしまった。
玉鬘と源氏物語のサイトはhttp://kakitutei.web.fc2.com/yukari/karatu/nagisa.html
玉鬘の鏡山の古墳のサイトはhttp://kakitutei.web.fc2.com/yukari/karatu/kagami7.html
上記サイトは筑紫から鏡山に場所を移り住み美しく少女に成長するに至った。機会があれば、資料を求め投稿しようと思ってます。勿論、『同人α』諸氏の方が更に詳しい投稿して戴ければ幸いです。
今回の作品は小生やみくもに資料を求め面白くもなく文芸上の意図もなく、貴重な紙面を戴き恐縮しました。
最後に『同人α総務』殿は合評に際し孤軍奮闘を誠に感謝します。ありがとうございます。

2663万理久利:2013/04/17(水) 19:03:24
玉鬘と唐津の鏡山
 碇さん以上にじっくりと源氏物語を読んだ記憶はありません。女性の名前の付け方がど
れも味わい深い、それだけの印象。なんだか女たらしのマザコン男の話だとばっさり切り
捨ててきたような気がします。時に宮廷の美形お坊ちゃまの女狂いの裏で、貧しい人々、
搾取され続けた人々がどれだけいたのだろう、などと斜に構えた青臭い見方をしていたも
のです。
 年をとってくると、宮廷の世界のことだからこそどこか純粋に男女の愛とか母への思い
とか、嫉妬とか妬み恨みや恐怖、日本の自然、四季、美しさが表現できたのではないかと
も思うようになりました。彼等には「食べる」「生存」への現実的な心配がないからです。
同じように平民だからこその自由や楽しみ哀しみや味わう美しさがあったとも。
 同人誌の作品の中にも歴史ものが登場してくるので自然と興味が沸いてきたこともあるよ
うです。

 玉鬘はあの源氏といっしょに寝ている時に怨霊に殺された夕顔の娘だったのですね。
京都中心の物語が何と佐賀にまで飛ぶことに驚きました。鏡山はもちろん玉鬘のことすら
ほとんど知りませんでした。
紫式部が漢詩にも通じる才女であることは判りますが、佐賀鏡山まで作品の中に登場させ
るためには、それなりの日本全国の知識があった、あるいは書物に通じていた、帰京者か
らよく話を聞いていた、それがあったからでしょう。
 後の佐賀の人々(鏡山周辺の人々)も源氏物語二十二帖玉鬘を読み、式部の後の物語を続
け、地に根付かせたのかもしれません。

 碇さんは興味深い気づきを多く投げかけてくれます。
「今回の作品は小生やみくもに資料を求め面白くもなく文芸上の意図もなく、貴重な紙面
を戴き恐縮しました。」と最後に書いておられますが、たくさんの資料から何かを発見す
る目と淡々と書き綴るその上手すぎない文章(格好つけない文章)がかえって碇さん独自
の作品らしさがあります。身構えた文芸上の意図などは不要です。どれだけ素直に伝わっ
てくるか、それが大事だと考えます。



2664碇 民治:2013/04/18(木) 13:14:31
源氏物語を読むには格好の参考書
三田村先生『源氏物語家系系図』は見れば見るほど、奥が深いですね。
スキャンしました。御了解下さい。

◎源氏物語について
上智大学教授三田村雅子先生は2012年教育テレビに出演されました。
『さかのぼり日本史』を4回にわたり(1回25分)放送を知らずに残念ながら見てません。しかしNHK教育出版は三田村雅子先生のテキストを『100分de名著』を今年2月発売中で購入しました。2013年も放送とテキストを出版予定だそうです。1冊550円です。是非購入下さい。
1.テキストの中に『源氏物語関係系図』はとても解り易く中身の濃い見ごたえがあり、スキャン添付します。まさしく『名著』です。
2.尚源氏物語登場人物のサイトは
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%90%E6%B0%8F%E7%89%A9%E8%AA%9E%E3%81%AE%E7%99%BB%E5%A0%B4%E4%BA%BA%E7%89%A9

3.1、2を見合わせたら源氏物語の内容は推定することも出来るでしょう?
4.『玉鬘』は鏡山での青春時代美しく成長した
『玉鬘』は父・頭中将 母・夕顔しかも父・頭中将の姉妹は『葵の上』です。
『葵の上』は『光源氏』の最初の正妻で、『光源氏』と頭中将は親友であり政敵で、義兄弟です、『光源氏』は『玉鬘』の姪です。
5.『光源氏』の父・桐壷帝 母・桐壷更衣です。『光源氏』は桐壷更衣に3歳の時
死別したが藤壺中宮は母が瓜二つでとても親しんだ。父の桐壷帝が寵愛したお妃で
義理の母にあたる藤壺中宮と光源氏と密通して生まれた子が冷泉帝。冷泉帝は父・桐壷帝でなく光源氏です。
以上のように三田村雅子先生のとてもわかりやすく『源氏物語関係系図』を紹介します。
◎鏡山は不思議な山
源氏物語の玉鬘は京をはなれ鏡山に暮らし美しい少女に成長しました。
唐津市東部にある鏡山。山頂まで自動車道があり駐車場もある。山頂部は平らで池もあり公園化されている。山頂は鏡山神社があり、みやげ物店や展望台、芝生広場、休憩所などがある。この展望台からは日本三大松原と言われる虹の松原や唐津湾、唐津市街地、浜玉町市街地、遠く壱岐までも見渡せるすばらしい眺めを見れるだそうです。鏡山は桜やツツジの名所で、鏡山には日本三大悲恋物語があり、山上憶良を始め多くの歌人により万葉集に詠まれ、「古今著聞集」、「十訓抄」、「松浦宮物語」、「羽衣の伝説」、「浦島太郎伝説」と並んで、日本三大伝説、三大悲恋物語。多くの伝説があり、不思議な名山ですね。小生も中学2年の夏休みに利用し3泊4日でキャンプに行きました思い出が深い事です。健康ならもう一度登りたいと思ってます。
佐賀県武雄市北方町(武雄市の合併前杵島郡北方町)出身の有名俳人古舘曹人は赤松さんの同郷で大先輩でしょう、東大俳句会のホトトギスの俳人です。鏡山の事も良く詠まれます。
本題にもどります。源氏物語の『四の君』は右大臣の四番目の娘、弘徽殿大后(桐壺帝の弘徽殿女御)の妹、朧月夜の姉で政略結婚で右大臣の政敵で左大臣の嫡男である頭中将と結婚しその正室となった。『頭中将』は光源氏の親友であり、政敵もあり、光源氏の最初の妻の『葵の上』は弟と妹、『頭中将』と『光源氏』は義兄弟です。『頭中将』と『四の君』は若い頃、夫と疎遠であり頭中将との間は・柏木・紅梅・弘徽殿女御(冷泉帝に入内)らをもうけ、夕顔のところへ通っていた頭中将に嫉妬し脅迫状を送り、玉鬘を産んだ夕顔が姿を消えた。『玉鬘』は頭中将と夕顔の間に生まれた娘で、母夕顔は頭中将の正妻に脅され姿を隠し、逢瀬の途中に不慮の死を遂げた。乳母たちはそのことは知らず、玉鬘は二歳になったばかりに乳母一家に連れられ筑紫へ流れ、その後筑紫から鏡山に移り住んだらしい。二歳から二十歳まで住みそこで美しく成長した。美しく成長した『玉鬘』を知り筑紫の豪族大夫監の熱心な求愛を受けるが、大夫監の熱心な拒みを逃れ乳母一家は都へ逃がれ上京した。長谷寺参詣の途上で偶然にも夕顔の侍女だった右近に再会、その紹介で源氏の邸宅・六条院に養女として引き取られ、源氏の弟宮である蛍兵部卿宮をはじめ、髭黒、柏木(実は異母兄弟)など多くの貴公子から求愛され、出仕前、髭黒と突然結婚する。
髭黒は承香殿女御を妹に持つということから血筋は何ら問題はないものの、髭が濃く、色黒な外見は「髭黒」の通称は由来する、すでに兵部卿宮の正妻の紫の上の異母姉にあたるを妻にしており、妻との間に子供もいることなどから玉鬘も二人の子供を養なった。光源氏も乗り気ではなかったが、玉鬘付きの女房をうまく手引きさせて強引に玉鬘を自分のものにしてしまった。
玉鬘と源氏物語のサイトはhttp://kakitutei.web.fc2.com/yukari/karatu/nagisa.html
玉鬘の鏡山の古墳のサイトはhttp://kakitutei.web.fc2.com/yukari/karatu/kagami7.html
上記サイトは筑紫から鏡山に場所を移り住み美しく少女に成長するに至った。2013年NHK出版に三田村雅子先生のわかり易く
見ごたえがあるは発刊するでしょう御購入下さい。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002793.jpg

2665万理久利:2013/04/18(木) 21:10:08
「人生詩」評の1
 31号で初めて登場した、某年(三層)1月18日から綴られている「人生詩」です。
評者は「三段重ね日記」と命名しています。今回の3回目作品は、ページが進んで桜咲く
三月です。出だし一日目に月日が振られていないないのは何故かしらん。
前回33号は3月12日で終わっていますから、今回二日目3月21日との間のどこかの
日なのでしょう。
 山盛りトイレの臭いもでてきましたが、三月の匂いが漂っています。春分の頃に起きる
アマゾン川の逆流ポロロッカ、子犬の桜ちゃん、桜里君、花見、そして和歌と俳句の中に
も。次回が夏であれば、蝉狂騒曲か、銀波先青光露、織彦銀河鐵橋でも出てくるのかなど
とつい期待を誘うところが著者の作品の面白さでもあります。

 三回目ともなり馴染みのある人名が重ねて登場すると、健忘症気味の評者でも、彼等が
作品の中で評者なりの形を作っていることに気がつきます。主人公、相方の凜さん、職場
の仲間、学生仲間が勝手に動きだします。なにげ無い出来事が彼等とともにいかにも日記
的に短く綴られますが、それがかえってその時、その時代、生活ぶりを浮かび上がらせる
のが不思議です。
十代、四十代、六十代、を重ね並べた日記であることも作用しているのかもしれません。

 今回も書籍、雑誌の名前がたくさん登場します。年代ごとの移り代わりの一方、変わら
ない何か、求め続けているものがあるような気がします。
????つづく
3406



2666長岡 曉生:2013/04/19(金) 01:41:48
玉鬘と鏡神社
 碇さんが紹介された玉鬘と鏡山・鏡神社の関係について、少し調べてみました。
まず、以下の説明に関係することがらの時期を見ておきましょう。
 肥前風土記の成立時期は、西暦8世紀前半
 万葉集の成立時期は、天平宝字3年(西暦759年)以後
 空海の帰朝時期は、大同元年(西暦806年)
 源氏物語の成立時期は、西暦1000年頃

 母の夕顔と死別した後、四歳になった玉鬘は、乳母の夫が太宰の少弐(太宰府の次官だが、
平安中期以降は事実上現地を取り仕切った)になったのを機に、乳母夫婦に伴われて筑紫に
移り住みます。その後、任期を終えた少弐が帰京できぬまま亡くなると玉鬘は残された乳母
一家に伴われ肥前に移ります。成人した玉鬘に、肥後の大夫の監(たいふのげん)が求婚し
てきます。その求婚から逃れるために、京へ戻ることを決心した玉鬘と乳母一家は、松浦の
宮の前から船に乗って逃げ出します。
この松浦の宮は、唐津市の鏡山の麓にある鏡神社と見られています。
鏡山は、肥前風土記で松浦佐用姫が新羅に出征する大伴狭手彦の船に領巾(ひれ)を振って
別れを告げた領巾振山(ひれふりやま)のことです。万葉集868番〜875番に山上憶良が
この故事について詠って居ます。
ところで唐津市の鏡神社は、奈良市の鏡神社同様、天平十年大宰の少弐に任官した藤原広嗣
を祭神としています。そこに玉鬘の夫と同じ大宰の少弐という官位が出てくるのは、紫式部
の無意識中では、乳母の夫のモデルとして藤原広嗣の存在が大きかったのでしょう。

 入唐した空海が大同元年(西暦806年)10月の帰朝する際に乗船を襲った風波が、松浦
明神の加護により静まり空海は無事帰国できました。これに感銘した大師は興福寺の庭中に
松浦明神を奉斎し鏡大明神と号したといいます。(元要記)
唐津市の鏡山・鏡神社の命名は、恐らくこれに由来するものと思われます。
要するに、鏡神社、別名松浦の宮は、航海安全の神社だったのですから、玉鬘の一行が出発
する場所として選ばれて当然だったわけですね。



2667万理久利:2013/04/19(金) 10:19:08
玉葛窟古墳と鏡山の竹と竹取物語
 碇さん紹介のサイトの中に、玉鬘が隠れていたという円墳(洞窟)とその上に茂る竹の
写真がありました。紫式部は竹取物語を参考に玉鬘を想定したとも言われていますが、そ
の景色はなるほどと思わせるものがありました。光源氏がやったように洞窟の中にたくさ
んの蛍を放てば、それもまた源氏物語の風景と重なります。洞窟は竹の空洞に繋がり空高
く、月にまで通じる、そんなことまで浮かべます。
 三種の神器である鏡・玉・剣、その中の鏡という字をもらった山、美しい姿を映し出す
鏡、そして玉は玉鬘の玉、紫式部は行ったこともないのに、よくぞぴったりの地を組み合
わせたものです。紫式部が現代に生まれていたらどんな女性になっていただろう。与謝野
晶子、瀬戸内寂聴、林真理子、もっと凄者かな? あるいは平凡堅実な子だくさんのお母
さんになっているかもしれません。全て連綿と続く魂の縁と時代のタイミング、そして運。
彼女の子孫は今何をしているのでしょう。

<追加>
*長岡さんのコメントは判りやすくてかつ面白かった。肥と筑を書き続けている人ならで
 はの考察です。
*同じく碇さん紹介の源氏物語登場人物のサイトと添付の「源氏物語関係系図」を観ると
 目眩がします。たくさんの登場人物が入り乱れどこかで繋がっています。
 これだけの人物をよく登場させたもので、式部の構築力に驚かされます。
 男子のみならず、女子も二股三股の多いこと。政略とは別に、自由奔放な愛の世界が繰
 り広げられているようです。

   ――男女の出会いは式部に図られた黄金率。美しく哀しいまほろばの五十四帖――

NHKテキスト買ってみようかなあ、少なくともテレビ放映は観てみたいと思い始めています。



2668万理久利:2013/04/20(土) 10:20:05
「人生詩」評の2
 シリーズ三回目ともなると主人公の職業などもう少し現実的なところを知りたくなりま
す。主人公を囲む人々が重ねて登場してくると、作品の中でひとつの世界ができあがって
くるからです。あまり踏み込まないように適度な距離でこの世界を見る方が良いのかもし
れません。正確なところなど知る必要も無いくらい、淡々と暮らす日々が短い言葉で綴ら
れているのです。それだけに気負わない、気取らない、大きな事件も差し込まず、それこ
そ平凡で静かな裸の人間の生活、生き方が見えてきて、その中に小さな感動、驚き、哀し
み、があるのだということが、読んだ後いつもじんわり伝わってきます。
 小さなしぐさ、事柄、表現の中に、評者だけでなく多くの人が思い当たることがあるに
ちがいありません。それくらいあたりまえの基本的な人間の生きる小さな日常、瞬間瞬間
を捕らえているからだと思います。
 適度な距離感をもちつつ、前回33号作品と同じく、評者にとって主人公の生きてきた
その時その時の生活や精神世界を浮かび上がらせてくれる名脇役をとりあげてみます。

<でてくる人達>??/以下は今回初登場
10代 花福(いっしょに映画を見に行った人?)/銅洋平??ひろみ(姪)藤原 竜さん
    古淵
40代 木立ちゃん 谷戸君 稲田さんのアキナちゃん 田中君 橋本君 神崎さん
    原田さん 佐伯さん マイアミのママの姉さんの子供/海江田(枝)君子
    なべ ちゃん??/玄 益夫ちゃん 桜里君
60代 蟻町さん 箕面さん 繁ちゃん 凜 広子おばちゃん 玄 今堀君 山室さん
????????/ 土方君??大蔵君 磯田君 森さん??(ラボの?)先生

 今回初めてラボが60代の箇所ででてきます。主人公は薬品会社あるいは生物研究所に
務めている気配です。40代をみるとどうも出版社か広告会社のような気もするのですが。
本好きであることは確かですが、職業作家ではなさそうです。人生いろいろ、30回も引
っ越しをする人もいるわけで、職場もいろいろ変わってもおかしくない。
 主人公の奥さんは主人公と同じく甘い物好きの凜さん。息子が玄さん。学友、職場の仲
間、近所の人、そして家族、意地悪そうな人は誰も登場してこないので、ゆっくり穏やか
に味わうことができます。

<出てきた本>
10代 「劣等感から奮発した『小林秀雄人生読本』」とあります。確かに評者も彼の文
    章には劣等感を覚えたものです。今でもです。「奮発して立ち読みする」ところ
    はやはり負けん気の強い何にでも挑戦する十代らしさがあります。『文学入門』、
    整さんとあるから、あのチャタレー夫人の伊藤整の作品でしょうか。チャタレー
    夫人もちゃっかりと先に読んでいたことでしょう。
40代 『文学界』『夜と霧』 文学界が気になります。大衆文学指向ではなさそうです。
60代 『しぐさの日本文化』 『空と無我』 『無限の果てに何があるか』 『完全征服
????????標準古文単語』 『現代<死語>ノート』 『別れの言葉辞典』 『知ってるよう
????????で知らない日本語』 『Science,』『日本語大辞典第四巻』
    この時期になると手に入れる本の量も増えます。時間とBook Offとは言え少々
    のお金の余裕がでてきたからでしょうか。
    Scienceが気になります。微生物を取り上げたものではなく太陽系ブラックホー
    ル新発見を読みたかったようだ。飽くなき探求心。古き日本語へのこだわり。

手にする本のタイトルを眺めているだけでも、主人公の生きてきた姿が浮かび上がってき
ます。
??????つづく
3406



2669赤松次郎:2013/04/21(日) 20:02:53
権勢を極め平安時代400年・摂関家藤原北家を読んで
この作品のような詳しいデータを読むと、今更ながら自分の無知さ加減をあらためて知るこ
とになります。しかし記憶力の減退を自覚しながらも、新しい問題といいましょうか、いく
つかの疑問が作品に書かれたことから湧いてきます。それは神話の時代からのものや、決し
て文献や諸々の資料を通して歴史的に証明された訳でもないものも含まれていますが、天皇
家が一つの血筋として前660年〜2013年の2673年もの古さ誇るということ、また藤原家が400
年の間日本の政治の中枢にあり続けたことなど、世界史では決して見られない現象ではない
かと思います。事実他の世界に於いてはそんなに長い間一つの血筋として国を支配した王家
や支配者がいたわけではありません。それがなぜなのかという疑問であります。

他国の侵略や干渉がなく、民族が流浪したり殲滅されたり奴隷にさせられたりという過酷な
運命に晒されなかったという幸運があったことは確かです。
だからそのことが長く培われた日本人の国民性や地域性に基づく特性なのか私には判りませ
ん。しかし、その社会は安定した眠りの様な低迷ではなく、優れた外来文化を積極的に取り
入れ文学や学問など知的な好奇心と活力を、支配者だけでなく民衆に至るまで持ち続けたこ
とは否定できません。その辺のところが碇さんや長岡さんの歴史的作品を読みながら日本の歴
史のなかの特性が見えてきました。だから目が眩むような資料や全く知らない知識の洪水のな
かでも、決して溺れそうでも一片の藁でも掴めるものでしょう。これからも作者独特の視点で
の作品を期待しています。

3405



2670万理久利:2013/04/22(月) 14:12:02
「人生詩」評の3(完)
評の2で、「小さなしぐさ、事柄、表現の中に、評者だけでなく多くの人が思い当たるこ
とがあるにちがいありません。それくらいあたりまえの基本的な人間の生きる小さな日常、
瞬間瞬間を…」と書きましたが、さらにその小さな(狭い)主人公を取り囲む日常の世界
を、これまたあたりまえの、しかし人間が創り出してきた言葉、たくさんの歴史を背負い、
象形も意味合いも盛りだくさんの言葉を使って綴ります。本来日本語はそうであったはず
なのですが、ややもするとその意味も良さも曖昧なまま(考えないまま)、そしてつい使
い易い、いわゆる「今の話し言葉」を文章にも使いがちです。
 さらりと短く綴られていますが、言葉(今昔の日本語)を大事に、なおかつ自然な流れ
で使っていることに気がつきます。自然に出てくるということは、著者は長い間、継続し
て言葉に親しみ、文章つくりに関わってきたのではないかとも思います。なにげ無い短い
表現、言葉の中にたくさんの色や形や感覚が籠められていてそれがじわじわと読む人に広
がってくるような気がします。
 他の作品も合わせて、著者の作品を横文字言語に翻訳することは至難の業でしょう。
とりわけ『言葉集め星創り五拾番』などは、翻訳不可能でだと思われます。日本語表記で
読むところに意味がある、そんな作品だからです。

印象に残った言葉、表現を挙げてみました。
<出てくる固有名詞。表現>
名前:凜、玄、花福、桜里、桜(犬)等響きを聞いても、漢字を見ても人柄や季節感が味
わえます。
食べ物:若茎芽 阿闇梨、ひばり食堂から消えた「缶しるこ」??同上
????????山吹色を通り越した赤みを帯びた卵の黄色身
*10代の部屋にある雨戸をミカン箱二つに寝かせたベッド(何でもへっちゃらの若さと
??????????湧き出る工夫)
*40代、渋谷で飲んだときのこと、学生時代過ごした寮が能楽堂になっていたことを、
???????? 「うすうす感じていたいたものの」(いろんな思いが想像できる)
*60代、寒さが応える布団入り。布団の中で「急いで自転車を漕ぐように足を漕ぐ」
???????? (評者も覚えがあるそんな小さな仕草を生き生きと思い出させる)

<小さな心の反応>
*10代、花福の大学合格を知り「微妙に優越感を覚える」
*40代、コンポーネント30万円と息子が「聞こえよがしにつぶやく」
*60代、自動販売機から缶しるこがなくなり「淋しい」
??????????大辞典「こころの項は次の巻、四月になる」(待ち遠しさ。まさに心待ち)

<和歌 俳句>
60代の日記の中に挟み込まれる歌や句はさらに凝縮された、選ばれた言葉で風景や心を
表しています。配置も含めて、この作品の象徴そのものであるような気がします。
・春の蝶連れたる影の濃き薄き
・春に入る布団の中は車漕ぎ
・もらおうともう狙ってるひとの犬
・春の神女の神なればふくよかに花抱きたまふあまざかる鄙
読者によって印象に残る作中の歌は異なるでしょうが。

<はじめとおわり>
10代、まだ小さな姪ひろみの、大人の真似をしまくる様子が書かれています。未来に向
????????けてとにかく吸収しまくる姿を眺める主人公の姿は一昔前の評者を思い出します。
60代、作品の最後は簡単な記録「蟻町さんの大学一年の友達が自殺したという」
????????で終わります。
このふたつのことに何の心情的な言葉は加えられていません。 必要ないのです。
3406



2671同人α総務:2013/04/23(火) 08:51:13
34号七作品目評開始のお知らせ
本日より34号最終掲載作品『無限回廊 第十一回』の評が始まりす。
  突然「未来人」であることを告げられた時、人の心はどんな位相を体験するのだろ
  うか…こんな言葉から始まります。登場人物それぞれの位相があるようです。
                        (簡単紹介より)

リンク集の「ポートレートとコメント集」には雨女こと著者の姿があります。

5月1日(水)まで。末尾に3407をお願いします。
※ イメージ画像

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002800_2.png



2672同人α総務:2013/04/23(火) 10:01:19
33号評論集掲載のお知らせ
前号33号作品に入った評、感想をまとめました。リンク「同人α作品集」を開き、
それぞれの作品トップにあるピンク色の「評論案内文」をクリックしてください。

  <作品>
  テーマ前書き            (竹内 一郎)
  無常??               (竹内 一郎)
  戊辰戦争               (碇 民治)
  肥と筑 第二十三回??        (長岡 曉生)
  シリーズ・歪んだ風景―鐵橋 第二回??(古賀 和彦)
  家族の風景 第二回??        (古賀 由子)
  人生詩??              (神野 佐嘉江)
  無限回廊 第十回??         (バードこと古賀和彦)

        ・ ・ ・??????????

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002801M.png



2673万理久利:2013/04/23(火) 14:06:39
橙色の小さな花
 薄緑いっぱいのアイビーに覆われてきた庭に一斉に橙色の小さな花が咲き始めました。
調べてみたらナガミヒナゲシ (長実雛芥子)。 ここに住み始めたときはこの花はなかった
のですが、どこからか種が飛んできたのでしょう。この数年でどんどん増えてきました。
コンクリーの三和土の前一面に橙色の花がお日様に向かって、細い茎、先っぽがうっすら
オレンジ色に染まる小さな蕾と細長い漏斗のような実といっしょにゆれています。
 この花が消え少し時間がたつと、このあたりからむくむくと白粉花の茎が頭を出してく
るはずです。

 風または鳥の恩恵の他、鉢植に入っていた土をいつも庭に戻していたので、死んだと思
われた直物が時間をかけて息を吹き返したケースもあるようです。葉の形や突然咲き始め
る花の中には、どこか記憶に残るものも混じっているのです。
 なにもしないのに、花が咲き、笹は時々前のお屋敷の主が雇い入れた職人が手入れをし
てくれ、そして色々な鳥がお屋敷の屋根や、もっと近く、目の前のベランダの手摺りに留
まります。隣の小学生になる男の子が仲間といっしょに走り抜けていきます。たまに鬚ズ
ラの親ゴリラものそのそ通り過ぎます。春の庭はちょっとした動植物園になっています。
檻の中から覗いているのが私です。

 ネットの植物図鑑で小さな花の名前を確認すると、「草・花」という名前だけでなく、
ちゃんと自分だけの名前があるのだなあなと何故か感心する自分がいます。
長実雛芥子に混じって子供の頃貧乏草と呼んでいた花が咲いていました。「ハルジオン」
「春紫菀」とありました。目立たない小さな花ですが綺麗な名前を持っていました。

※長実雛芥子の花言葉は、心の平静 慰め

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002802.jpg



2674神野佐嘉江:2013/04/23(火) 21:51:32
合評、サンキュー 
 万里さん、100人ぐらいの人が書き込んでくれたのかと思ったら、万里さん1人でしたね。事細かに見てくれて合評有り難う。とりもなおさず、万里さん、いろいろ楽しんでくれているようで、作者冥利に尽きます。凡人でも一人の生を、二十代、四十代、六十代並べれば、それも同じ日にということで綴れば、人の年齢による生き様が鮮烈に出るのではないか、「生きる」一つの姿が捉えられるのではないか、万里さんの合評を読んで、この狙いがずばり的中した思いです。ありがとう。八十まで生きてもう一味違う味を付け加えたいです。六十代までの「生きる」とは違って、例の「在る」が顔を出しますからね。もっとも、万里さんは、当方のこの狙いの他にも、と見こう見して、人の生の様子を、いろいろ発見しているようですね。
 当方、百日の翻訳缶詰がやっとはね、今はアフターフォローをちょくちょくやるくらいです。仕事はこれからもごそっごそっと入ってきますが、これまでほど忙しくはないはずなので、またこのブログを覗くことにしましょう。昨日、古賀君に促された次第です。ではまた。

2675キメラ17号:2013/04/24(水) 11:09:34
エグザイルふう
♪  湘南 美容 外科  ―  ♪
この歌声とともに数人の若手医師達が並ぶコマーシャルを時々目にする。
どうやら美容整形専門の大手病院のようだ。

真ん中あたりに紅一点の女性医師、背の低い順に左右に男性医師が並ぶ。
みな適度に日焼けをしていて、ヘアースタイルは芸能人風だ。
何かが少しづれているどこかのイケメン歌手や俳優のようだった。
そっくりさん大会に出てくるお兄さんたちと似たような不具合、そしてお笑いだ。
彼らもそれなりに顔に手を入れたのだろうかとつい考えてしまう。
親達は高いお金を払って医学部を卒業させたのだろう。
CMに登場する息子を眺めてどんな思いをしているのか少し気になる。

みんながみんな整形して美しくなっても、幸せになれるとはかぎらないのだけど、
幸せの可能性や期待を運びたいと燃えている医師団なのだろう。
日本も韓国並みに美容整形が身近なものになってきたようだ。
顔(体)の見かけをいじるのもいじらないのも自由、自由にやれることはそれだ
けとりあげれば喜ばしいことだ。でも、あての無い自由が恐く思える。

多少標準からはずれていても、せっかくもって生まれたこの顔に手を加える気は
さらさらなかった。そんな金と暇があったら、好きな本を買って読みたい。
顔よりまずは心が先決だ。



2676赤松次郎:2013/04/24(水) 20:32:43
「人生詩」を読んで
■十代
■大学の級友銅洋平来る。挨拶には割合無頓着なやつだ。社会主義、マルクス=レ―ニン、
??革命を多く語る。
▼四十代
▼玄「コンポ―ネント揃えれば三○万円か」と聞こえよがしにつぶやく。彼の欲しいもの
??だ。
●六十代
●箕面さんに本培養の技術移転をしているが、この人の抵抗にあい、一苦労である。ことを
??確認して、勝手にさせた。

三月二十一日
■十代
■姪のひろみは僕らのするのを真似て、オヤと思わすことあり。マッチの軸を口に入れる。
??ヘヤ―ピンで耳垢をとる。タバコを口に入れる。石油コンロに金網を載せて、団扇で扇ぎ
??ながら、風を入れる。洗面器に布巾を入れて洗う真似をして、顔を拭く。
▼四十代
▼玄は塾の試験。果たしてEコ―スへ行けるか。
●六十代
●シリアのお土産はチョコレ―ト。「世界で一番おいしいチョコレ―ト」と言われるだけ
??あって、中に果実が入っていてじつに美味しい。凜へも一つ持ち帰った。「だいたい箕面
??さんが全部食べる」と言えば、凜「もったいない、また持ってきて」。

三月二十二日

■十代
■入試発表。花福が合格し我が後輩となる。花福と聞いたとたん、一心にラジオに聞き入っ
??ていた母から万歳の声があがる。自分は無感動なるも、やはりそれまでは緊張して耳を澄
??ます。微妙に優越感を覚える。
▼四十代
▼麹町界隈「桜祭り」か。並木ごとに模造桜が鮮やかだ。
●六十代
●春の感触は、なんといっても、股引を脱いで布団へもぐった時の冷やっこいあの感触であ
??ろう。子供の頃は温まるのに、布団の中で急いで自転車を漕ぐように足を動かしたもの
??だ。幸福感にひたりながら。
     春に入る布団の中は車漕ぎ

三月二十四日
■十代
■劣等感から奮発した。『小林秀雄人生読本』を立ち読み。乱読・多読の必要あり。『文学
??入門』は大変ためになった本で、整氏に感謝にたえぬ。
▼四十代
▼帰りの電車の中で紺制服の一団にあった。詰め襟と戦闘帽様のものを被った男十人あま
??り。国鉄マンで恐らく動労か国労。胸に「国民闘争・政治決戦・勝利」と大書。根津駅で
??降りた。一ノ瀬会館に泊まり、明日から集会へ出るのだろう。
●六十代
●Book Offへ行った。文庫、新書それぞれ2冊一○○円セ―ルスをやっていた。買った本
??は、『しぐさの日本文化』『空と無我』『無限の果てに何があるか』『完全征服標準古文
??単語』『現代〈死語〉ノ―ト』『別れの言葉辞典』『知ってるようで知らない日本語』な
??ど。三月二十八日

■十代
■訪ねていった藤原の家の便所はたいそうな糞だった。山盛りだった。あんなさっぱりした
??なりの家庭でも一皮捲れば汚いものだ。エゴと礼儀の矛盾と言うべきか。人間性悪論へ通
??じるか。
▼四十代
▼渋谷で飲んだ。松濤寮の跡地に能楽堂ができていた。うすうすは感じていたもののやはり
??驚きだった。
●六十代
●ひばり食堂の自動販売機から「缶しるこ」がなくなっていた。淋しい。

「訪ねていった藤原の家の便所はたいそうな糞だった。山盛りだった。」には笑った。そし
て全体的にいかにもオキシモーラン的である。最初の項だけ日付がないのはなぜだろう?次
に続くのはは三月二十一日だから、恐らく三月二十日が最初の日付と思われる。また十代、
四十代、六十代との間隔が一定でないのは単なる感覚的な仕分けなのだろうか? 箕面さんに
はかなり閉口しているようだが、描かれている人達は善良そうで魅力的に見えて一度彼等に
会いたくなった。アンソロジー的書き物である。

3406



2677万理久利:2013/04/25(木) 20:04:24
■▼●
 昨日入った「人生詩」の評を読んでいて、この作品を見たときにまずこの記号が気にな
ったことを思い出しました。早速掲示板検索機能で「▼」を調べたらありました。
■は知識を吸収する十代、▼は働き盛り、家族もでき少しとんがる四十代。吸収する面は
一つ減って三つ。●は角が取れてくる六十代。知識への吸収欲求も減る。
そんな感想を書いていました。
今回の作品を読んでもその印象は変わりません。

 検索画面で著者の二年前のめったにお目にかかれない著者の投稿もヒットしました。
3月11日の震災と原発事故の直ぐあと17日のものでした。短くまとめられていました。

   ・・・・・・・・
   つれづれなるままに
   このたびの未曾有の出来事に接して宇宙人のような自分もいろいろなことを考えさ
   せられました。▼放射能という汚染は「この空気を吸っていいかどうか」を見るこ
   とを小生に強いています。こんなことは生まれて初めてです。
   これも「生きる」です。これまでの「生きる」「自分のこの行いが正しいかどうか」
   を見ることであったのとは全く異なっています (続く)
   ・・・・・・・・

 災害の後、いろんな批判が国や電力会社、学者、それを取り上げるメディアにも投げつけ
られました。ネット上でも然り。著者はちょっと違った反応があったようです。外に向けて
というより内面奥深くに何か変化を感じたのです。以降の同人誌テーマ前書きや作品にもそ
んな影響が出ているように思えます。
どんな変化をとげたのか、これから先どんな変化をとげるのかは作品から嗅ぎとるしかあり
ません。少し楽しみでもあります。
 「続く」と最後にありましたが、確かにこの宇宙人いや著者はずっと続けています。
続けることが「在る」なのかもしれないなどと考えています。
3406



2678マリアンタ:2013/04/26(金) 08:44:01
「一年生になったら」
        一年生になったら
        一年生になったら
     ともだち100人 できるかな
       100人で 笑いたい
       世界中を ふるわせて
     ワッハハ ワッハハ ワッハッハ
         (まど・みちお作詞/山本直純作曲)

今年の4月から姪の子供が二人、一年生になりました。
何人友達できるかな。
ついこの間、その親である姪たち自身が一年生だったのに。

お下がりで、少し皺がある薄っぺらのランドセルでした。
晴れやかな気持ちで背負って、歩いて五分の小学校に入ったのも、
ついこの間のことのようです。

♪ 『一年生になったら』http://www.youtube.com/watch?v=AdZNH0NlGnU
       BGM音量バー■を押して消音してから聞いてみてください。
       誰でも一度は聴いたことがあるはずです。

小学一年の二人は男の子と女の子。この歌には 服部宏一郎さんの
「手作り絵本」がよく似合います。

※ギャラリー・無限回廊「えがおがくすり」より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002807M.png



2679赤松次郎:2013/04/28(日) 10:25:27
無限回廊 第十一回を読んで
この無限回廊という物語は最初から最後までつきまとう問題を抱えている。全くの空想小説
と割り切れは簡単だが、少なくともFS(サイエンス・フィクション)とすれば科学的にあ
り得ない問題を平気で書くわけにもいくまい。さてそこで、西暦11万年から過去の21世紀に
戻れるタイムマシーンという装置がはたしてあるのかないのか。

スティーヴン・ホーキング博士の否定説や、リチャード・ゴットの二つ利用すると可能とい
う仮説もある。肥満と関節の痛みの薬「ロコフィットGL」鶴瓶のCMのようにいったい
どっちなんやー、どっちもー・・・といえそうで確実な論はない。しかしこのタイムマシー
ンは時間移動だけではなく空間移動も詳しく設定できないと酷い目に遭うことになるだろ
う。時間旅行者はブラックホールの底や太陽の核融合反応のまっただ中に出現したりするの
だから。

この「無限回廊」第十一回の作者エヴァは、それまでの著者達が避けてきた重大なそして悩
ましい問題を出してきた。それは有名な「親殺しのパラドックス」である。
「ある人が時間を遡って、血の繋がった祖父が祖母に出会う前に殺してしまったらどうなる
か」というものである。その場合、その時間旅行者の両親のどちらかが生まれてこないこと
になり、結果として本人も生まれてこないことになる。
過去の世界では自由意志の存在が疑われ、人間に自由意志があるというのは幻想だとされた
り、少なくとも限度があるとされる。これでは人間の行動についての制限を誰かが管理して
いることになる。人間の自由意志はだれにも犯すことはできない。このような逆説に抗して
越智十三は21世紀で結婚して「宙(そら)」や「陽十三(ひとみ)」という子供まで作った
のだ。
しかしいままでの著者達が書いた作品を考えて見ても、時間の矢に逆らったり光よりも早い
タイムマシンや10桁の暗号の情報を運ぶことがもともとあり得ないし、太陽系の崩壊、その
まえに起こるであろうハルマゲドンを阻止するための「物集班(もずめはん)」に課せられ
たミッションそのものが「親殺しのパラドックス」に抵触しないか。嗚呼今私のシナプスは
混線状態でこの問題にたいして理解不能である。しかし最終章での解決方法の姿はぼんやり
浮かんでいることも付け加えなければならない。

それにしてもこの「無限回廊 第十一回」の著者はオキシモーランの申し子らしく、アナグ
ラムや人物描写、そして読者が内容の面白さについて行けないくらいの才気煥発さを発揮し
ていて、作者自身が物語を創ることにこの上ない喜びを感じて、遊びまくっているというの
が、私の感想だ。

3407



2680マリアンタ:2013/04/29(月) 08:58:34
好きなツーショットと言葉・お話し
湯川秀樹とアインシュタイン がいっしょに写っている。
何を話しているのでしょう。(1953年・プリンストン高等学術研究所にて 56才・74才)
この画像を視るとなぜかぞくぞくしてくる。二人ともただひたすら宇宙の不思議をさぐり
たかっただけだろう。もちろんそれが人の役に立てばいいと思っていたに違いない。
あのマリキュリーもそうだ。みんな、発見したものが人類を滅ぼしかねない凶器に繋がっ
ていくなどとは想像していていなかっただろう。

§ 私の成功の秘訣が ひとつだけあるとすれば、ずっと子供の心のままでいたことです。
(アインシュタイン)
§ アイデアの秘訣は、 執念である。
(湯川秀樹)
§ただ一つの関心、ただ一つの夢の中に、私は生きました。
(マリキュリー)

∬湯川秀樹とアインシュタインの出会い (国際留学生協会のHPから引用)
湯川がアインシュタインと会ったのは、戦後3年しか経っていなかった1948年のこ
とである。オッペンハイマーの招聘を受けて、プリンストンでの研究生活を開始した直後、
アインシュタインから湯川の研究室を訪ねたいという連絡が入った。彼の晩年を決する衝
撃的な出会いがあった。
湯川がドアを開けると、表情のこわばったアインシュタインが立っていた。アインシュタ
インは部屋に入るや否や、左右の手を伸ばし、湯川の手を握りしめた。老人とは思えない
強い力を湯川は感じた。
突然、皺に囲まれた老人の大きな目から、大粒の涙がポロポロとこぼれ落ちた。
「何も罪のない日本人を、原爆で傷つけてしまった。許してほしい」。肩を震わせながら、
何度も何度もこの言葉を繰り返したと言う。

例え脚色があったとしても、そこには真実がある。そう思わせる話です。
夢の中でもいいから、この二人にタイムマシーンについて聞いてみたかったなあ。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002809M.png



2681キメラ17号:2013/04/30(火) 10:02:27
147回天皇賞・春
 「メロメロ、先頭に出ました」と聞こえてきた。
メロメロではなく「フェノーメノ」という馬であった。実況アナの発音が悪いのか、聞く
側の耳が悪いのか定かではないが、変わった名前であることは確かだ。その名前はポルト
ガル語で超常現象、怪物。四歳の牡サラブレッドとある。

 以前競馬場すぐ前に住んだことがある。競走馬が列を作って縄に引かれて坂道を下って
降りてくるのに出くわすことがたびたびあった。つやつやの毛並みと予想以上の背丈と足
の細さ、そして見事に均整のとれた筋肉質の体躯に驚ろかされたことを覚えている。まる
で一つの芸術品のようであった。
 緑の競馬場がすっぽり納まる自宅の窓から見る馬たちの走る姿は、これまた動く芸術品で
ある。正面奥の電光掲示板にずらりと並ぶ面白い馬の名前が見える。双眼鏡でよく見物し
たものだ。高層ビルに囲まれた緑の競馬場の中を馬がしなやかにかつ全力で走り抜け、そ
の前の蟻の大群のような観客がどよめく景色は何か別世界を覗くような気がした。

 競馬、競輪、競艇、パチンコ、麻雀、花札、サイコロ、そんな遊びとは全く縁はなかっ
た。せいぜいトランプとUNOだけだ。しかも褒美は出ない。興味が無かったことと遊ぶ
余裕が無かったこと、そして賭け事やくじに見放されていると確信していたからだ。
 馬の名前や、花札の絵柄、CMで流れるパチンコ台の画像や音楽を楽しみ、時に開店前の
パチンコ店に並ぶ人達を観察する、そんな付き合いだけである。

 異空間に思えたその場所はその名も「ハッピーバレー(Happy Valley)」だ。
毎週水曜日(ナイター)と終末(昼か夜)は、新聞片手に競馬場にぞくぞくと押し寄せる
人達、スタジオのどよめきがある。レースが終わり一斉に帰路につく人達の波から湧き出
る空気は来た時とは異なっていた。
 春の天皇賞の空気はどうだったのだろう。



2682長岡 曉生:2013/05/01(水) 02:11:58
無限回廊 第十一回:評
★新しい設定と工夫
無限回廊という名前から予想出来るように、この無限回廊シリーズでは、毎回新しい設定が
加わってきます。次回以降の作品を矛盾無く書き継ぐために、今回加わった新設定とそのた
めの工夫を挙げておきましょう。これらを全て憶えておくのは大変ですね。

・新登場人物:十三の息子の宙(そら、25〜28歳)と娘の陽十三(ひとみ、3歳)
宙は、ポーライ星系からの船団員、陽十三は船団が地球に辿りついた後の誕生らしい。
ただし、宙と陽十三の母親については謎のままである。
・カミノ教授
その肉体の殆どがサイボーグ化されている。その一面では、俳句や短歌をたしなむ。
・ポーライという名前
徐福が目指した三神山の一つの蓬莱と通じるこの名前は、文庫と老人ホームの名称としても
使われている。つまり、十三もエヴァもカミノ教授に教えられる前にこの名前を知っていた
わけであり、二人の無意識内の記憶は完全には消えていないことが解る。
・鳩園潤子
ポーライ星系に一歳未満の娘鳩子を残してきた。
・本郷冷熱の本社
爆破された旧社屋のすぐそばの「喫茶ゲバラ」があるビルの5・6階を借りて移転した。
ビルの屋上も借り、そこには植物と楠が植えられている。
・ポーライ星系で移住先となった惑星(おそらくそのシャドウ惑星についても)
そこには四季がない。つまり、惑星の赤道面は公転面と一致する。
・過去のエヴァと現在のエヴァ
船団が地球に戻ったときに一体となったのか、過去のエヴァが消えたのか、未解決である。
恐らく、他の船団員についても同じ問題が残る。
・外田秘書
現在の彼女は親のわからぬ孤児として生まれ、現在は独身である。

★驚いたこと
・GOSAT[いぶき]
2009年1月に打ち上げられた温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)が[いぶき]と
名付けられていたことには驚きました。JAXAの計画自体は朧げに知ってはいたものの、
衛星の名前は全く知りませんでした。
[いぶき]が本作品中に取り上げられたのは、全くの偶然だったのか、それとも作者による
今号テーマ[息吹]の検索が与えた必然の結果だったのか。いずれにしても新しい登場人物
[宙(そら)]と[いぶき]を関係づけるとは、いかにもこの作者ならではと思いました。
・宇宙ステーション補給機[こうのとり]
この補給機[こうのとり]がまた、CTSの指導者カミノ教授の綽名というのが面白い。
偶然を、実にうまく嵌め込んだ設定となりました。
ところで、実際の補給機[こうのとり]が平成23年2月25日に宇宙ステーションと見事
ドッキングしたときの兵庫県豊岡市の中貝市長の徒然日記を、次のURLでご覧下さい。
  http://www.city.toyooka.lg.jp/www/contents/1298423178514/
ちなみにこの豊岡市では、特別天然記念物・コウノトリを自然放鳥し、野生復帰をはかると
いう壮大な取組みをおこなっています。

こういう偶然が続くと、この無限回廊シリーズの作品は、やはり何か大きな力で書かされて
いるような感じがします。
3407????????????????????????????



2683無限回廊 第十一回の著者:2013/05/01(水) 08:50:18
赤松氏による評を読んで
【過去に戻るタイムマシーンはありえるのか】
 第九回で、主要登場人物が未来からきた地球人であるとしたのはどの著者だったかな。
バードこと赤松氏の音頭で始まったこの物語も、バード氏に劣らずの展開を見せてくれる
人もいます。
 タイムマシーンは大人も子供も、夢をみるのには絶好の材料です。昔「タイムトンネル」
というテレビドラマを見てワクワクしたもですが、宇宙旅行より時空間の旅行ものの方が
夢がたくさんあります。大人になるとそれが理論上可能かどうかを考えるようになります
が、それでも相変わらず夢をみさせてくれます。
 理論上納得できないとピタリと筆が止まりそうな人達が、全身サイボーグやタイムマシ
ーンを登場させます。これからの物語をどう展開させるのかと一読者として楽しみにして
いる有様です。最終章はどうやら自分の番に廻ってきそうにないので、お任せすることに
しています。
 バード氏は既にアイデアをお持ちのようですし。グレー氏もありえそうな落としどころ
をみつけてくれそうです。いや待てよ、カミノ氏であればミラクル着陸しそうです。
その時は、数え切れないほどの三尺玉がポーライ星系惑星群にまで飛んでいくに違いあり
ません。アインシュタインや湯川秀樹が出る幕がないくらい。

【オキシモーランの申し子】
 とても諸先輩達にはかないません。その作品を読めば直ぐにわかります。
小論文やビジネス文書にすっかり毒されていた著者をオキシモーランの世界に引き込んだ
のです。
 冒頭、「FS(サイエンス・フィクション)とすれば科学的にあり得ない問題を平気で
書くわけにもいくまい。」とありますが、[SF]の誤りかと思われます。
しかしながら、先輩のことですから、敢えて「FS」とした可能性もあります。
広範囲にわたる宇宙飛行士の健康管理、健康維持を目的とする医師、フライトサージャン、
物語の中ではドクターカミノが丁度これに当たります。最終章担当がカミノ氏であれば科
学的問題を別な次元で解決するのですから。
これも広い意味でのアナグラムかな。
 「遊びまくっている。」はい、これだけは自信があります。理論上の問題や歴史考証で
頭をうならせている先輩たちと異なり、お気楽にひたすら楽しんで書いています。
著者の脳内で、退行タイムスリップ現象が起き、幼児化しているようでもあります。
3407



2684無限回廊 第十一回の著者:2013/05/01(水) 12:16:19
長岡氏による評を読んで
★新しい設定と工夫
評者はいつも交通整理をしてくれます。輪番制共著の形でかつ当番著者が思わぬ展開を必
ずしかけてくるので、番が回ってきたときにお気楽著者といえども少々慌てます。
「矛盾無く書き継ぐ」「四季がない。つまり、惑星の赤道面は公転面と一致する。」この
一文を見ても、そしてこのようなまとめ方をして作品作りの準備をすること自体、理系肌
の科学少年いや、おじさんの一面が見えてきます。
早速、この工夫を真似させていただきたいと思います。

★驚いたこと
実在した(する)人工衛星とロケットの名を作中に取り込もうと、日本から打ち上げられ
た衛星を検索したところなんと地球観測衛星〔いぶき〕が登場し、34号テーマと重なり
ました。同時に、地球温暖化の対策を練るための重要なデータ集めという点で合致します。
そして地球から遠い星に移り住んだ人類のために、必要なものを集めて持ち帰るというミ
ッションを担い、過去の地球にスリップした「物集班」にぴったりの補給機〔こうのとり〕
までもが登場。極めつけは団長ドクター・カミノとも重なるのです。
これには著者も驚き、手を叩いて喜びました。
「こういう偶然が続くと、この無限回廊シリーズの作品は、やはり何か大きな力で書かさ
れている」まさしくそんな感覚でした。
敢えて脳科学から言えば、この作品企画が始まってからの約三年の間に、このような情報
を無意識のうちに集め、記憶の引き出しに入れていたからだと思います。

☆兵庫県豊岡市の中貝市長の徒然日記
 早速開いてみました。実行力だけでなく、夢や遊び心、アイデアを持ち備えた市長です。
記事の中にそれが素直さ素朴さとともによく現れています。
「宇宙食のたこ焼きとプリン」と〔大吟醸こうのとり〕で乾杯の話はいいですね。
 アル中気味の−とはいえサイボーグだから悪影響はない−ドクター・カミノが仲間たち
と〔大吟醸こうのとり〕で乾杯し、〔コウノトリ花火〕(実在)を眺めながら未来の惑星
に帰っていく、後ろからは〔補給運搬船こうのとり〕がついてくる、こんな景色がまた浮
かんできました。

注1)文中上から数行目の「ただし、宙と陽十三の母親については謎のままでaる。」
  「〜ある。」の誤りではないでしょうか。隠された意味は思い浮かびませんでした。
注2)末尾6407は3407の誤りでは? 同人α64号となると約7年先です。
   未来が突然掲示板に割り込んできました。

※実在の〔コウノトリ花火〕 KEY-BOの写真館より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002813M.jpg



2685同人α総務:2013/05/02(木) 08:58:30
お知らせ
本日より、同人α35号発行までフリータイムとなります。



2686同人α総務:2013/05/02(木) 09:07:15
「伝言板」アップのお知らせ
●佐高第11期生「関東地区同窓会」のお知らせ(第一報)及び
●「歩くハイマー会」からのお知らせ

画面TOPのリンク集左下にある〔伝言板〕でいつでも再確認できます。



2687万理久利:2013/05/02(木) 11:15:16
春の叙勲
 昭和天皇の誕生日にお国からのご褒美だ。素直に喜びを表し受け取る人もいれば、こん
なくだらんものは要らん、あるいは遠慮して辞退する人もいる。いろんな理由、人があっ
ていいとは思う。
 貰った人は一様に華やかな笑顔だ。回りの家族、友人もとても喜んでいる。
意中の人であれば、それを心から喜び祝う自分もいる。
 貰った人、辞退した人の中には、研究や創作その他打ち込んできた活動に、これまでに
増して精力的に取り組む人もいるが、引退、隠居、死ぬ準備に入る人達の景色が浮かんで
来る。そしてしばらくすると、貰った人たちがどんどんこの世から去っていく。
選ばれた人はおおかた高齢者で「生きている間にご褒美を」そんな選ぶ側の意図もあるの
だろう。
 晴と褻がよぎる受勲。少しだけもの悲しくなる。



2688同人α総務:2013/05/03(金) 00:35:13
BOOK OFF ウルトラセール
本日より5月6日まで店頭商品通常価格より20%値引きされます。
本好きの方、貧乏な方、気軽に寄れるBOOK OFFが近くにある方への情報です。
詳しくは→http://www.bookoff.co.jp/campaign/ultra2013_gw/



2689万理久利:2013/05/03(金) 12:16:16
音に魅せられたた人達
先日偶然なのか、つぎつぎと気になる人がテレビ画面に現れました。

<瞳みのる>
ザ・タイガーズのドラマーだった『ピー』です。もう70才近くになっていました。
何と解散後定時制高に復学。その後大学に進み中国文学を学び何と北京大学に留学もした
とのこと。日中友好活動の他、芸能界とは一切縁を絶った彼がまた昔の仲間とバンドを組
み、さらに芝居もてがけています。ドラマ「相棒」の官房長岸部一徳(サリー)、太った
ジュリーこと沢田研二はもちろん、ドラムを豪快に叩くピーは実に楽しそうで生き生きと
していました。

<佐村河内 守>
幼い頃から作曲家志望だった彼が原因不明の偏頭痛や聴覚障害を発症、ついには全聾とな
りますが、絶対音感を頼りに『交響曲第1番《HIROSHIMA》』や『震災レクイエム』を
作りあげます。
書き綴った楽譜ノートは、それだけでオーケストラの世界です。

<冨田勲>
あのシンセサイザーの元祖です。学生時代、彼の音楽を聴いて何か新しいものが登場した
との印象があります。80才になっても斬新な試みをしています。
なんと電脳世界の歌姫「初音ミク」とのコラボで、宮沢賢治の宇宙世界をオーケストラと
ミクの歌と動きで描く【イーハトーヴ交響曲】をつくりあげました。
音楽ともコンピューターとも関係のない学部を出たという人がコンピューター技術を使っ
て、新しい音楽の世界を創り上げていくのです。
ミクを選ぶところなど、流石、電脳の冨田です。ミクは指揮者の動きに合わせるというす
ご技を見せます。冨田、そして彼の希望をかなえた電脳スタッフたちの熱意が伝わってき
ました。

挑戦し続ける人達はみんな若い。とりわけ冨田氏は、若々しくそして神々しく見えたくら
いです。年を重ねたからこその、音楽創造への無私の精神のようなものを感じました。

♪ 2012.11.23 東京オペラシティ  http://www.youtube.com/watch?v=orEEq7GWXTw
    (top画面の音声バーで音を消してから開いてください)



2690水彩画愛好家:2013/05/04(土) 09:43:55
あふれ出るたくさんの緑
街角さんの絵は空、雲、水がある画面にたくさんの植物の緑で溢れています。
緑の中に道、建物や塀、人物が混じり込んでいます。
季節や天気によっても緑の色合いが異なり、自然の変化が味えます。

目と心が少し疲れたらリンク集「街角スケッチ」を開くようになりました。
気に入った過去の作品をバックナンバーを開いて数回眺めることもあります。
緑の日の朝、街角さんのサイトの絵を古いものから順にゆっくり眺めてみました。

※雨引観音の山門 2010.6.22(街角スケッチより)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002819M.jpg



2691万理久利:2013/05/05(日) 08:32:51
こいのぼり
ちかごろこいのぼりを見かけることが少なくなった。
一昔前までは四月中旬頃から空を泳ぐこいが見えて、その家には小さな男の子がいるのだ
なあと思ったりしたものだ。

我が家ではおひな様もこいのぼりも登場しなかった。貧乏であったこともあるが、あまり
そのようなことに両親は関心がなかったからでもある。おひな様は別として庭に立つ高い
棹に並んで泳ぐ鯉の姿は、てっぺんについている篭玉のカラカラ鳴る音とともにこの時期
どこでも楽しむことができた。

そう言えば祝祭日には我が家も含めて、多くの家の玄関先に日の丸の旗を立てたものだが、
こちらのほうはこいのぼりよりなお廃れてしまったようである。君が代、日の丸は右翼、
軍国主義とすぐに結びつけたがるリベラル左翼が多くなったのだろうか。我が家のこども
の日に日の丸があったかどうかはは覚えていないが、父は決して右翼でも、軍国主義者で
もなかった。今から思えば、単純に生まれ育った佐賀、そして日本を愛していただけだの
ような気がする。

今から約半世紀前の今日、兄、姉に連れられて横浜の子供の国へ行った。開園の日である。
平成天皇の成婚記念に作られた広大な施設の中央で記念行事が催されていた。たくさんの
観客に埋まり遠くから眺めたので記憶は定かではないが、当時の皇太子ご夫妻が招かれ、
司会は黒柳徹子であったような気がする。
牧場で飲んだ牛乳が給食のそれよりも濃かった。
遠い昔のことである。

※想像のこいのぼり

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002820_2M.png



2692碇 民治:2013/05/05(日) 09:33:01
今朝の一句
◎ 鯉幟

   口まろく吸ふ

       横ならび  民治

2693久利:2013/05/05(日) 11:13:31
今日の返句
●富士山と 息を合わせて こいのぼり
    ●春風や 隣家の鯉を 吹き飛ばし

※鯉に恋するモモンガ

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002822M.jpg



2694キメラ17号:2013/05/06(月) 17:08:51
今日の青空文庫
『古川ロッパ昭和日記 04 昭和十三年』 古川 緑波著 (晶文社)

 なんと昭和十三年、一月一日から十二月二十二日まで毎日欠かさず書いています。
毎日、数行の短いものですが、自身の日常生活はもちろん、食べ物、映画や演劇、お笑い
と皮肉、時局の批判等、そして読書の感想等、多岐にわたります。日記が習慣、あるいは
生き甲斐になっているようにも思えます。昭和十三年は緑波が35才の時、一番活力溢れ
る年代です。

 神野氏の「人生詩」は年代が異なる三重奏の日記形式です。こちらのほうは、著者自身
のその時その時が婉曲的に描かれているとは思いますが、まさしく三重奏という新たな試
みをしたひとつの「創造世界」なのだとあらためて思いました。
 一方街角スケッチさん(この掲示板リンク集に掲載)は、歩き回って現実に目にした風
景を絵という「作品」にして、それが日記にもなっているような気がします。絵の横に短
く添えらた文章とともに。

 緑波が今の時代に生まれていたら、公開するかどうかは別にして、毎日毎日自分でつく
ったブログ(自分だけの日記帳)に書き綴ったに違いありません。人の掲示板に書き込む
こともしたかもしれません。それもまた、緑波にとってある種の「日記」なのでしょう。
 ネットのいろいろな掲示板を見ていると、日記代わりに利用している人もいるようです。
こちらは「みんなの日記帳」です。読んだ人のチャットも付録でついてくることがありま
す。これが楽しみで公開ネット日記を書く人もいるようようです。

 そう言えば数年前「不愉快です。書きたいなら自分のブログを作ってかけばいい」と、
かつての同人α掲示板上で言われたことがあります。個人的な日記のようなものばかりを
書いた覚えはないのですが。
 日記は机の引き出し奥に鍵を掛けてしまっておくものではなくみんなに見せるもの、こ
の数年の間でも時代は大分変わったようです。

追)青空文庫で宮本百合子の日記も読むことができます。緑波のそれと並べ読むと男女の
違い、生まれの違い、生き方の違い、それぞれの個性がよく出ていることに気付きます。
ともに故人となり、その人生そのものが動かぬ一つの作品となりました。
生きている本人が鍵をかけることはもうできません。



2695同人α総務:2013/05/07(火) 11:08:42
同人αブログアップのお知らせ
重要事項に関する記録を追記しました。
TOP画面リンク集左上に「同人αブログ」があります。



2696数字数え虫:2013/05/07(火) 11:29:40
数式の置き忘れ
34号作品「人生詩」中、三月二十日六十代は、布団の中の自転車漕ぎに
心奪われましたが、もう一つ気になる箇所がありました。

「1、9、9、1を、+―×÷を使って、10にせよ。」
「わが沽券かかっているがまだ解けん」と主人公に言わしめたクイズです。
こちらもそれなりのペンネームを使って入る以上、沽券がかかっています。

あっさりと出ました。
(1÷9+1)×9
         数の子や 負けてたまるか 数え虫

※くの一ピエロのかくれんぼ

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002825_2M.jpg



2697:2013/05/09(木) 06:43:11
有難うございます。
小生の拙い水彩画を掲載したBLOGを見て頂いているようで有難うございます。なまじこのBLOGを開設したことで、4-5日のサイクルで作品を掲載する破目になり制作に追われています。
先月、たまたま遭遇した奈良の森田良水画伯のHP「美しい奈良の水彩風景」に刺激され、画伯が描く古都を訪れスケッチを楽しみました。現在、この古都を描いた作品を掲載し始めましたが、BLOGを時折見て頂ければ幸いです。

2698キメラ17号:2013/05/09(木) 18:40:22
オキシモーラン・作家編
テレビで村上春樹による講演会の様子が流れていました。
自分のことを絶滅危惧種のイリオモテヤマネコと言うところなど、どこか『無限回廊』の
登場人物たちのようでもあります。しかし彼等には見られない政治的手腕をお持ちのよう
だと思いました。格好良く、うまく生き延びる力は彼等より数段上です。子供は残さなか
ったようですが、きっと長く読み継がれる作品をつくって残してくれるのでしょう。

  ・春の樹に 留まるかノーベル ノベリスト
  ・長い葉を 揺らし気を引く 春の樹や
  ・待ちわびて 絶滅危惧種 本残し
  ・つくる君 ひねもす読みて 春三昧

*このGWに彼の新作を三回読みふけった友人がいます。
本の名は「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」。
なにやら二時間ものサスペンスドラマのような長い題名です。



2699同人α総務:2013/05/10(金) 12:01:08
34号評論集掲載のお知らせ
34号作品に入った評、感想をまとめました。
ニューロン・カフェ画面上部にあるリンク「作品集」を開き、
それぞれの作品トップにあるピンク色で書かれたメッセージをクリックしてください。

  <作品>
  テーマ「息吹」前書き        (長岡 曉生)
  肥と筑 第二十四回??        (長岡 曉生)
  家族の風景 第三回??        (古賀 由子)
  ちかごろ              (竹内 一郎)
  シリーズ・歪んだ風景―鐵橋 第三回 (古賀 和彦)
  権勢を極め平安時代400年・
        摂政家藤原北家      (碇 民治)
  人生詩??              (神野 佐嘉江こと北勲)
  無限回廊 第十一回??        (バードこと古賀和彦)

c.c万華鏡

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002828M.png



2700同人α総務:2013/05/13(月) 13:02:19
伝言板アップのお知らせ
第27回 日洋展が5月29日より国立新美術館にて開催されます。「アート・ギャラリー無限回廊」A-01眞崎太仁子さんの新作が観られます。



2701マリアンタ:2013/05/13(月) 18:32:46
セキセイインコ
 時々NHK「ダーウィンが来た」を見ることがあります。
昨日はオーストラリアに集団で住む野生のセキセイインコの、あまりの多さと色の鮮やか
さにみとれていたところ、ものまねインコの裏にある生き残りの技の話題にぐいぐいと引
き込まれました。
 一度つがいになると生涯連れ添い、常に行動をともにする「夫婦の鏡」のような鳥です。
まずはオスがメスの気を引くためにメスの声の真似から始まります。めでたく契りを結ん
だ後も、奥様の声を真似して、ますます仲が良くなります。メスがオスの真似をすること
はありません。とにかく必死で妻に囀り続けるオスの姿には、涙ぐましいほどのエネルギ
ーを感じたほどでした。
 その舌の構造がまた普通の鳥とは異なっています。人間と同じく分厚い筋肉質の構造に
なっていて、ものまねをするのに優れています。だから人の話の再現も可能なのでしょう。

 知り合いのとても仲の良い夫婦を思い出しました。いわばお見合い結婚のような結びつ
きでしたが、その後東京育ちの旦那は遠くからお嫁に来た奥さんの田舎の方言に見事に変
わっていきました。
二人はカナリアのオスを数十年飼い続けていました。その代々のカナリアたちもまた、見
事に飼い主である奥さんのものまねをしていました。同じ飼い主でもある旦那にはほとん
ど囀りかけません。いつも一緒にいる飼い主の方を愛する妻だと思ったのかどうかは不明
です。
 小さな人間の集まりでも、仲のよいものどうし、なぜか言葉づかいが似てくるシーンを
見かけることがあります。これも絆を深めようとする努力の現れなのかもしれません。
それとも生き残りの知恵かな?

※愛を深める声帯模写

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002830_2M.jpg



2702万理久利:2013/05/16(木) 09:48:28
潰瘍性大腸炎
昨年末の衆議院選挙のとき、連日のようにネットやテレビで評論家たちのチャットが繰り
返されましたが、すぐにテレビ年末特番、お笑い、クイズ、年が明けても年始のお料理、
年始の挨拶です。そしてGMも過ぎ、またいつものような日常が繰り広げられています。
頑張る姿ばかりがテレビで流れますが、震災に遭った人達の存在が、どこか薄れているよ
うに思えます。これも含めて人類の生きる力なのかもしれません。

そんな中、驚異的な数でゾンビのような復活を遂げた党首の顔が少し気になります。
目の下のクマ、たれた両脇の頬、全体的に浮腫んだようにも見えます。そして乱れた頭髪。
鏡に映った自分の姿となぜか重なるのは、同世代であり、またなじられた経験があるから
でしょうか。
本人は「新薬のおかげで克服できた」と言いますが、北朝鮮に出向いた頃の顔とは大分違
っています。それでも以前とは違った覚悟や、強さのようなものも感じられます。

日本だけでなく地球の多くの国が難病にかかっているのかもしれません。そして一人一人
の人間も。
御自分の難病を克服したと言う新総裁には、日本の難病にも是非取り組んでもらいたいと
思います。
  ????????????   ●新薬が 開発されて 病増え



2703水彩画愛好家:2013/05/18(土) 11:13:55
緑の風景
2月5日掲載の「霞ヶ浦釣日和り(2013/1/13)から」を最後に、中途近隣の桜風景も入り
ましたが、ずらりと奈良の景色が続いています。今年春の奈良はどんな表情をしていたの
かは絵から想像できるはずです。

今年に入って気付くことは、山吹色がかった緑、ときに燻し銀ならぬいぶし金が紛れてい
るような明るい緑と緑青色です。 季節柄萌える緑に結びついていくのでしょうが、数年
前のものとは違った緑です。奈良の風景によく合います。そして春の息吹にも通じます。

山吹運動公園(2013/4/)、そして平城京朱雀門(2013/4/25)の柳の明るさにも目をみはりま
した。

街角スケッチより



2704:2013/05/19(日) 06:00:16
再び開いてみました。
突然11回生の小倉厚子さんと言う方の訃報が報じられました。そしてそれを掲載した万華鏡には亡くなった彼女を偲ぶ人々の記事が掲載されました。後輩である自分は彼女を知らないのですが、驚きの訃報を伝えるほど素晴らしい人柄だったのだと伺わせられました。その訃報がきっかけで「青春、そしてそれから」のペジ-を開き彼女の投稿記事を拝見しました。
盛大な卒業30周年記念行事に集う同級生の人達と、激動の戦後を清々しく生きてきた思いが心から伝わる記事でした。
今、我々後輩も人世の節目を迎えつつある年令に差し掛かりました。北関東で故郷佐賀に似た環境の地に住んではいるものの、伝統・街並み・人々のしがらみすべてが懐かしくなります。
佐賀を思い出す時、この「青春、そしてそれから」を開き当時の思いにタイムスリップしています。「青春、そしてそれから」は小生にとつてはすぐに佐賀、そして佐賀高校の世界を再現してくれる大変貴重なツ-ルです。
今、古都奈良を旅した水彩画の制作に取り組んでいますが、今秋同窓会で佐賀の地に足を踏み入れますので、奈良と同じように故郷の面影を絵に残したいと思っています。

2705有志17号:2013/05/19(日) 11:39:19
佐高11期
「盛大な卒業30周年記念行事に集う同級生の人達と、激動の戦後を清々しく生きてきた
思いが心から伝わる記事でした。」と貧乏絵描さんが書かれています。
そのとおりで、小倉さんに限らずこの11期生の不思議な力を「青春のあの日」を読ん
だとき強く感じたことを覚えています。そして羨ましくも思えました。
 時代、風土、歴史、といった生活環境も影響しているのでしょうが、それとはまた全
く別の11期特有の力のようなものがあるような気がします。
「青春、そしてそれから」として復刻の手伝いをしながらまた読み返す楽しみがありま
した。

 貧乏絵描さんは今年佐賀で行われる同窓会に参加されるようです。佐賀の風景作品と、
そっと添えられる切れ味のよい文章が今から楽しみです。
 佐賀は生活した場所ではありませんが、先祖ゆかりの土地です。
先日はNHKBSで「さが桜マラソン」が放映されていました。吉野ヶ里、八重桜(関山・
普賢象・鬱金)、丸ぼうろ、苺佐賀ほのか、ぜんざい、多布施川等々であふれた画面に
なぜか目を奪われました。



2706同人α総務:2013/05/19(日) 12:13:11
アーカイブス/花みずき
リンク「万華鏡」で碇さんの昔の投稿を目にしました。
現地特派員、碇さんの優しさが伝わってきます。
小倉さんの人となりが浮かんできます。

第27回花みずき茶会 投稿者:碇 民治 投稿日:2012年 4月15日(日)15時25分
平和への祈り
『花みづき茶会』戦死されたお父上の原点『大茶会』は27回だそうです。盛大に開催を祈ります。松原川の川沿いの『花みづき』は開催日に満開するようです。

花みずき茶会(2) 投稿者:佐高記念同総会事務局長山崎 投稿日:2010年 5月 1日(土)15時22分
昨日、小倉厚子様から花みずき茶会の冊子を頂きました。小倉様は素敵な和服をお着られいつもお若いそして華やかな生活をお過ごされ冊子のご『あいさつ』を拝読しました。思い違いでした失礼いたしました。

美しい生活ばかりでなく御苦労されてます。そしてわづか2才でお父上を亡くされ平和お祈りをなされ御心状でしょう!遅くなりました、25回の”花みずき茶会”の盛会おめでとう!いつまでも華やかに開催が続かれる事を祈ります。

補足ですが、小倉様の伝言では今回”冊子”をたくさんお作りなさったようです。よければ送りたいそうです。御連絡お願い致しますそうです。では"冊子”の2ページを添付します。

※上:2010年 下:2012年

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002835M.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002835_2.jpg



2707長岡 曉生:2013/05/19(日) 14:52:02
アーカイブス/花みずき
茶会冊子の2ページ目、両年度ともに拝見しました。

いかにも優しいお人柄を偲ばせる共通の色使いのなかで
 上の図は、グラディエーションと写真のぼかし
 下の図は、ほのぼのとした手書きの絵
いずれも、素晴らしいと思いました。

機会があったら、是非参加してみたかった茶会です。



2708同人α総務:2013/05/21(火) 10:52:02
お知らせ
●同人が大幅に減り僅かな人数で発行した23号(春号)から、今回35号で丸三年となり
ます。力が入ったのか、各人作品作りに大分時間をかけたようです。
新人も含めた全同人から作品を戴きました。現在編集中です。
発行までもうしばらくお待ちください。

●今年11月で同人αは十周年を迎えます。
作品は冊子や電子作品集に残り、いつでも閲覧できますが、掲示板に寄せられた過去の投稿
記事は深く埋もれてしまい、数年の後には画面から消えてしまいます。
α総務では、過去の投稿記事の中から興味深かったものを選び、10周年記念アーカイブス
としてこの掲示板や新聞[α通信]その他で取り上げていく予定です。

c.c.万華鏡 05.24



2709キメラ17号:2013/05/21(火) 15:03:50
「とくったー」
ひったくった、ぱくった、は聞いたことがありますが、この言葉は初耳です。ネット上で
飛び交う若者造語がまたまた登場したと思いきや、高齢者対策と同時に地域活性化を図る、
れっきとした「高齢者見守りシステム」のことだそうです。
総務省[ICTふるさと元気事業]の背景のもと、徳島県で立ち上げた事業です。
とくったのとくは徳島のとくから採ったのでしょうが、言葉遊びは今イチ…。

老人にスマートフォンを持たせ、使い方を指導し、おしゃべりさせることにより、生き甲
斐を持たせ、日々つぶやかせてその履歴を常に見守り、ある時は危険を察知し迅速に対応
するという流れのようです。[見守り隊]なるものがボランティアで活動し[見守られ隊]
とコミニュケーションを図っていく中、どちらからも経済効果が得られるという図式です。
これを「スマートプラチナ産業」と呼ぶそうです。
何やら機器だけでなく新しい言葉が次々と登場してとまどいます。

たくさんのスマートフォンが売れ、老人たちが商店街にくりだして買い物をし金を落とし
てくれ、同時に老人達の健康・安全そして家族の負担・不安の軽減が図られるわけです。
[見守り隊][見守られ隊]間の可逆的移行もあり得ます。

そう言えば、総務省の旗揚げ以前から既に実行しているウェブサイトがあるような気がし
ます。国のバックアップがなくとも、かしこい人達は自分達の力で実行しているようです。
ICTを受け付けない人達はまだたくさんいるはずですが、このあたりが「とくったー」
の大きな課題になるような気もします。

かつては、そして今も?人は常に誰かに見守られて生きたのだと思います。今、それを敢
えて「見守り隊」と名付けて誇示せざるを得ないところに一抹の寂しさを覚えます。
そんなにうまくいくものだろうかとも思います。枯れて悟りの境地に入る人もいるけれど、
隠れていた嫉妬心や猜疑心、闘争本能がむくむくでてくるご老人も多くいますから。
それでも文明の力を利用して新しいことにチャレンジする姿勢は実に好ましいことです。



2710同人α総務:2013/05/21(火) 20:10:18
第66回 創造展のお知らせ
 ニューロン・カフェ「アート・ギャラリー」に展示がある「辻 孝宣さん」の作品が、
来月東京都美術館で催される創造展に出展されます。

 ギャラリー No.A-07中の最近の作品では、
[心の中を覗いてみたら]はなぜかロールシャッハテストの画像を思い浮かべ、また自分
の心のレントゲン写真を見たような気分になりました。
[バッハの調べ]2作はチェンバロの旋律、あるいは彼の心模様なのかと思ったものです。
 今回の作品は聴覚障害を負った音楽家、ベートーベンの世界が現れるのかなあ、などと
勝手な想像をしているところです。

会期  6月11日(火)から19日(水) 休館17日(月)
会場  東京都美術館 2F

詳しくはリンク集[伝言板]で



2711同人α総務:2013/05/22(水) 13:30:45
「虚構新聞」リンクのお知らせ
禁断の裏サイト「週間戯評」に先んじて、「虚構新聞」をリンクしました。
虚構の中に真実が潜んでいる、あるいは真実を考えさせる力を持っている、と感じさせる
ものがあります。とは言え抱腹絶倒を繰り返させられ、よい気分転換にもなります。
虚構の組建て方、着眼点には毎回驚かされます。社主と称する人は、ノベリストではない
かとも思います。ひょっとして浅田次郎、赤松次郎かはたまた村上春樹が社主だったりし
て、などと考えてしまいます。でも本人は絶対に明かさないでしょう。

社主UK御挨拶を冒頭部分を引用します。創刊は4月1日となっていました。

「今日インターネットの発達に象徴されるように、様々な情報が日常にあふれかえってい
ます。正しい情報、誤った情報が玉石混淆しているのが現代社会の特徴であるとも言えま
す。そんな中、新聞メディアは時代とともに歩みながら、国民が自ら考え、判断する基準
を、整理された情報をもとに適切に判断していく責務を担ってきました。
 虚構新聞社は1880年4月1日の創刊以来、社会風刺を土台にした、言論・報道機
関として、幾度の廃刊の危機を乗り越えながら、挑戦を続けてきました。このような長年
の歴史の積み重ねの中から、日本における虚構的新聞としての地位と、信頼のブランドの
評価を確かなものとしてきました。」以下略

是非一度覗いてみてください。

c.c.万華鏡



2712マリアンタ:2013/05/23(木) 08:42:13
今日の朝刊二誌から
【虚構新聞】
さっそくこの新聞を開いてみた。
[いたずら?不仲? 名古屋城の金鯱、逆を向く]
こんな見出しがTOPにあった。

 建造当初から折り合いが悪かっためおとの鯱、向き合う位置からそっぽを向く位置に移
動したらしい。1トンを越える重い体を短時間でつき動かさせるほど、互いにいやけがさ
していたのだろう。
 毎月3億もの慰謝料を払ってまでして離婚したベルルスコーニ元首相もこの金の鯱の心
境だったに違いない。1トンどころではない重さだ。「国の財政危機にその金を回せよ」
と言いたかったが、お国のことよりも、まず女と別れることの方がこの人にとっては重要
事項だったのだろう。
 うちの両親もまた折り合いが悪くなると、そっぽを向くか、家から脱走していたものだ。
軽かったから、頻繁にやっていたように記憶する。


【朝日新聞】
[ヘイトスピーチ 憎悪の言葉であおるな]??(社説)
「言葉の暴力はそもそも、取り締まりの方法をさぐる以前の常識の問題だ。この国は、
差別を助長する言葉があちこちに氾濫する社会になってもいいのか。」
こんな言葉で結ばれていた。

 汚い言葉を確かに多くみかける。国会のヤジなどにはあきれることも。運動家はもちろ
ん一般人の中でもまるで鬱憤を晴らすかのような揶揄も含めて汚い言葉が目に付く。
 憎悪、憎しみはは自己増殖していくものだ。そして回りも引き込み、集団で汚い言葉を
吐くようになる。大人のそんな言葉を聞いて「アホ」「チョン」などと子供が真似をして
虐めが始まるのだ。
 一方、一見きれいな言葉でも刺だらけ毒だらけで中味が空っぽのものがある。
綺麗か汚いかはその人の心、精神の内に在るのだろう。外に出される言葉は使うのも、読
み取るのも難しい。それでも汚い言葉は人を不愉快にさせることは確かだ。



2713万理久利:2013/05/23(木) 16:02:11
庭の景色
このところリビングから眺める庭に明るい花の色が見えなくなった。
貧乏草も長実雛芥子も盛りを過ぎたようだ。
ベランダに出て下を見ると白い蕾をたくさんつけていたどくだみがあたり一面一斉に開き
始めていた。
サンダルに履き替えて座敷から外に出てた。小さな真っ赤な苺のようなものがアイビーの
葉っぱの隙間からぽつんぽつんと見える。薄紫色の小さなレンゲソウのようなものも顔を
だしている。角にあるツツジの木も紅い花をつけていた。

どくだみはその名前も匂いもどこか陰気なイメージがある。昔実家のトイレが水洗式にな
る前、くみ取り蓋のあたりにこのどくだみが咲いていたのを覚えている。沈丁花とともに
どうも印象が悪い。
どくだみは「毒痛み」「毒矯み」「毒溜め」、とも表されるそうで毒のオンパレードだが、
むしろ毒をやつける草で、こんな名前を付けられてさぞや悔しがっていることだろう。
花言葉は「白い追憶」とある。
それでもこの草はおこっているだろう。

いつだったか、この季節に遊びに来た兄がこのどくだみの花を摘んで小さなガラスのコッ
プにさしたことがある。「綺麗だろ」と言って、飾り気のまったくない部屋のテーブル
に置いた。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002842M.png



2714長岡 曉生:2013/05/23(木) 19:53:21
ドクダミ
この花の名前の起源は[毒矯め]です。別名に、重薬・十薬があります。
つまり、毒消しの薬効を持つ万能薬というわけです。

繁殖力が強く、ヨモギと良い勝負で、ほっておくと、あっという間に庭に広がります。

葉は、臭いがきついのですが、薄まると実は上品な香りです。
因みに、ヴェトナムのドクダミは、歴とした香草でハーブとして使われるそうです。
もっとも、日本のドクダミに比べると、香りが弱いそうだけど。



2715マリアンタ:2013/05/24(金) 09:34:41
棲み分けの妙味
棚田をめぐって、長い時間をかけ村民が話し合って造りあげた棲み分けの知恵について、
岩波「科学」でとりあげていた。上から下へと流れて行く稲の血となる水の分配が一人の
わがままで不平等にならないようにした。それも皆が納得せざるを得ないやり方だ。住民
は土地を上から下の土地まで点々と分けてもつ。そのことによって、勝手に上の自分の土
地だけに水がいくようにすると下にあるもう一つの自分の土地は日干しになるからみなル
ールに従うという分かりやすい方法だ。分割所有という棲み分けの工夫だ。

ここからは夢のお話。
 棚田を守ってきたある邨が一種の棲み分けをした。しかしこちらは長年かけて皆で作り
あげた棚田をいかに皆で豊かに守っていくか、同じ土地の中でうまく棲み分けをすること
ではなく、村民の話し合いも十分でないまま棚田自体に塀を作り、水をせき止めることに
なってしまった。
 広い邨には色々な人がいて色々な知恵がでてくる、考え方も知らない世界を知ることが
できる。そんなきれい事は通用しない村民がたくさんいたということか。
 いまでは、新しく作り直した小さな棚田と、賑やかな古い棚田が壁を隔てた場所で、そ
れぞれのやり方で四季を迎えている。それぞれが、そこからまた知恵と工夫の棚田を作れ
ばいい。人間の営みとはそんなもんだ。
 こんな風景とともに目が覚めた。

※棚田の風景

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002844M.jpg



2716水彩画愛好家:2013/05/24(金) 12:05:08
不退寺(2013/4/25)
 またまた「街角スケッチ」に明るい緑溢れる絵が登場しました。緑に混じる黄色が眩し
さまで演出しています。
左右から覆い被さる緑の中心に小さな瓦屋根の門が見えます。
門の屋根瓦右脇に影が見えて、この日のお天道様の光り具合が感じられ、木々の緑の明る
さといっしょになります。影が面白い効果を引き出してくれたようです。
奈良は東京よりずっと緑の光溢れる場所なのでしょう。

 門の間から見える建物の障子が細かく描かれていて、その景色は茶室のようにも見えま
す。門の左脇にきっちりと「不退転法輪寺」とまるで墨で書いたかのような立て札を見て
やっと、これはお寺の門なのだと改めて気づかされます。スケッチさんの作品の中できず
くのは、建物の付属品、看板や立て札、暖簾が文字までも含めてきちんと描かれているこ
とです。絵の中のピカリと光る脇役になっているのです。

 それにしても、寺の名前が気になります。日本史はもちろん神社仏閣の名前などさっぱ
り頭の中から消えている者としても気になります。初めて聞く(見る)お寺でした。
在原業平の命名だったのかどうかはわかりませんが、たいそうな名前をつけたものだと思
いました。

リンク「街角スケッチ」より



2717同人α新聞部:2013/05/24(金) 14:08:20
虚構新聞 社主UKさん
リンク集掲載の報告と御礼のメールをしたら、
こちらこそ、ありがとう…
と返事が来た。

社交辞令、定型文だとしても、結構律儀な人なのだと思った。
虚構新聞と名付けてはいるが、どす黒さや、汚さを一切感じさせない記事ばかりである。
「ありがとう」がこの人らしいお笑いの虚構でも、その律儀さだけはほんものだろう。



2718万理久利:2013/05/25(土) 08:57:41
忘却の疎ましさと愛しさ
 忘れることは、「嫌なこと、苦しかったこと、悔しかったこと」を消し去り平安な心持
ちにしてくれる大きな利点があるが、つい先日読んで感動した言葉や、本の名前を忘れる、
あるいは直ぐに出てこないことには困惑する。
 この歳になって、今更格好をつける気はない。何でもかたっぱしから覚えて、直ぐに記
憶の中の言葉が飛び出てくるのが、どこか小さな自慢でもあったが、そんなことは今はど
うでもいい。兎に角、他者とも自分とも話が進まないのが悩ましいのだ。
加齢とともに記憶力が低下していくことは仕方のないことだが、わかってはいてもすぐに
は対応できない自分がいる。

 そう言えば、父はある時期からしきりに紙にいろんなことを書き留めるようになった。
「忘れるから記録するんだよ」とさらっと笑って言ってのけたが、これこそ老いをすんな
りと受け止めた人の知恵だと思う。そんな私も小さなノートに気がつくと何でも書き留め
るようになっている。是非見たいテレビ番組の日時、火災・ガス報知器の一斉点検日等々。
どうしようもなく滲み出てきた苦肉の策なのかもしれない。
 親戚か誰かの通夜の時だったか(ああこれも忘れている)、同じ年頃の人間が同じ席に
集まった。
「あの人、ああだったよね」「あの人って誰さ、そうかあれやった人か」
「あれそれこれで通じるね」そしてみんなワッハッハの笑い声。
これでいいのだとその時少し思った。



2719同人α新聞部:2013/05/25(土) 10:18:48
α通信5号のお知らせ
今回は佐賀にまつわる投稿記事を選出して紹介しています。
10周年企画として、「同人α歴史秘話」もシリーズ化します。
以前使用していたαの掲示板「言の輪」からも懐かしの投稿記事中、
「もう一度読ませたい、残したい」ものを選んで今後も掲載してい
く予定です。6月初めには読者のお手元に届きます。
お楽しみに。

c.c.戯評/万華鏡

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002848.png



2720万理久利:2013/05/28(火) 10:04:39
『声と人柄』
 青空文庫を知ってからというもの、これまで手にしようともしなかった作品を読んでみ
ることが増えました。長編はやはり手に取る本に拘りますが、短いものでしたら気軽にパ
ソコン画面で読むことができます。著作権切れを迎えた古い作品でも「新着」とあると、
つい目がいってしまうという心理も働くようです。

 表題は宮城道雄の作品です。先日朝早速開いてみると、新着コーナーに宮城道雄の名が
あったので「この人も書いてたんだ」と思いながら早速覗いてみました。
宮城道雄と言えば昔々、音楽の時間で習っただけで、盲目の箏曲家、春の海、急行列車か
ら転落して死亡、そこまでの記憶しかありません。
人の声の調子だけで、その人の思惑、その日の疲れ具合がわかってしまうとあります。
 気になって彼の青春文庫に復刻された作品リストを開いてみると、音についての随想が
たくさんありました。その中の「音の世界に生きる」も読んでみました。目が見えなくな
った分それだけ聴覚、いや感性までもがが研ぎ澄まされ、人や自然の微妙な変化も逃さず
に受け取るのです。声で人柄や心模様、時として明日の天気までわかってしまうと書かれ
ています。盲目の吟遊詩人ホメ−ロス、盲目の予言者たちを思い浮かべました。
目が見える人よりもよく見えているのではないかと思います。
題名の通り、宮城道雄のたどりついた世界、心境を見るような気がしました。

 小さな頃から表情というよりも声でその人となり、今の心の状態を想像する癖がありま
した。親兄弟、先生、友達の心うちを伺うというつまらない動機もあったのでしょうが、
声だけで確かに伝わってくるものがあるようです。
 顔や身なりより、さらにはたとえ姿は見えなくともその「声」だけで心ひかれてしまう
こともままありました。見たことも会ったこともない人の声、ラジオから流れるDJの声、
時々電話してくるクライアントの声に心が浮き立ったものでした。
 今は、日が出る前の新聞配達のバイクの音、上階から毎朝聞こえてくる「いってきます。
じゃあね」「いってらっしゃい」の母子の声、笹の葉の風に遊ぶ音、等々、これだけで人
の営み、自然の営みを感じ、想像の世界を広げている毎日です。



2721竹内一郎:2013/05/30(木) 06:40:14
訂正
35号の私の投稿文「仁和寺からの連想」において間違いがありましたので訂正します。
43ページ1行目(鎌倉幕府滅亡は兼好法師五〇歳のころである。貞顕は・・・)のよころ貞顕を兼好法師に訂正してください。
 ちなみに金沢貞顕というう人、鎌倉幕府滅亡時幕府に殉じ切腹し、はてています。ここは金沢貞顕という今はなき人の名誉に関すること是非訂正お願いいたします。

2722同人α総務:2013/05/30(木) 18:18:47
同人α35号/春号発行のお知らせ
テーマは[迷宮(labyrinthラビリンス)]です。丁度三年前の23号(春号)から開始した無限回廊ともどこか繋がるようなテーマとなりました。無限回廊第十二回はどこか迷宮を一歩突き抜けたような展開になっています。そしてもう一つ、新人国木さんの作品が初登場です。あっと驚く新風が吹きこまれたようです。殆どの作品にカラーも含めた挿絵を挿入しました。硬軟取り混ぜ100ページを越えるものになりました。もくじ前書き テーマ「ラビリンス(迷宮)」      古賀 和彦歪んだ風景―鐵橋 第四回           古賀 和彦事件                    ??国木 光肥と筑 第二十五回              長岡 曉生仁和寺からの連想               竹内 一郎人生詩                     神野 佐嘉江家族の風景 第四回              古賀 由子無限回廊 第十二回      ???????? バード・グレイ・エヴァ・サカエプロの年俸                   碇 民治編集後記・竹内氏が投稿されている訂正箇所については、発送済みの方にはメールあるいは電話で連絡を入れます。 今後発送予定の方には訂正した冊子を送ります。 宜しくご了承ください。・1時間ほどの製本作業、編集会議の後は、これまた硬軟取り混ぜた歓談が続きました。*上)表紙絵:お題提供者古賀和彦作*下)2013.05.29

c.c.万華鏡

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002851M.png

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002851_2.jpg



2723キメラ17号:2013/06/01(土) 08:18:12
ICTにお熱
首相、フェイスブック多用 直接発信「アベノメディア」
先日の朝刊にこんな見出しがあった。

 家庭環境に恵まれて育った50代の首相はかつてのアナログ「ブッチホン」からフェイ
スブックを活用するデジタル人間に少しだけ変貌をとげているようだ。
先だってここで取り上げた「とくったー」の守られ隊の年代からはずっと若いから当然で
あろう。海外訪問先からも画像とともに直接発信するらしい。
「とくった」のお年寄り達も首相も、文明の利器を使っておおいに自分発信をし、宣伝し、
応援してくれる仲間との絆を深めているようだ。
 ご自身のブログも活用されておられるようだが、難しい論文ものは優秀な取り巻きがた
くさんいるから、首相の代わりに書いてくれるのかもしれない。そのうち首相もネットの
面白さ、便利さがわかって、自分の理想とする同じようなサイト文章を見つけ出して、く
っつけて自分のブログに載せるのだろうか。潰瘍性大腸炎 になるくらいの繊細な人のよ
うだし、育ちも良さそうだから、汚い言葉や、コピペだらけの文章を自分の文章のように
して載せることは決してしないだろう。誤字脱字を指摘されたり、他人からきちんとしか
られれば、それなりに素直に反省するようにも見える。政治手腕の問題と人間性の問題と
は異なる。

 そのうちマスコミだけでなく、それ以上のネットの怖さも知るだろう。以前よりはどっ
かりしてきたようだから、幾多の誹謗中傷揶揄にいちいち拳を揚げて反論することも、病
気を理由にお隠れになることもないだろう。そう書いてはみたが、この人物はネットに熱
中するようにも見えないし、機械にもあまり興味はなさそうだ。ICTを政治的にどんど
ん生かして自分をアピールするようなタイプには見えないのは私だけだろうか。
そう見えることがあったとしても、奥様も含めた取り巻きたちのアイデアのような気がす
る。



2724同人α総務:2013/06/01(土) 08:50:21
第27回 日洋展
29日の編集会議に続き翌30日、国立新美術館に行きました。
絵の前情報を全く知らされていないまま、皆でいくつかのコーナーをゆっくり進んで観賞
するも、なかなか眞?さんの絵が現れません。そんな中、
新しいコーナーに入ったとたん、遠くにあった一枚の絵が気になり一直線で前に立つと、
何とそれは眞?太仁子さんの絵だった……という仲間がいました。
リンク「ギャラリー」の眞?さんの部屋に最新作をアップしました。
大きな画像で御覧下さい。、残念ながら本物には及びませんが、その迫力、筆の流れや勢
い、ところどころに小さく加えられた色たちの舞を楽しんでください。
(今月10日まで開かれています。詳しくは伝言板で)
c.c.万華鏡

※眞?太仁子さんと??2013.05.30

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002853.jpg



2725同人α総務:2013/06/22(土) 00:04:01
35号「迷宮」 紹介(前半)
もくじ順
『歪んだ風景―鐵橋 第四回』 古賀 和彦
幼少時の迷子になったときの恐怖、夏越の祓えで設けられた御旅所前の「郭」。
そして塀の中に閉じ込められ外に出ることはできないという大人になってからの夢。
鐵橋を越えた主人公、なぜか夢は枯れ野を駆けめぐり続ける…
郷里のプラットホームに佇む主人公の不思議な心象風景が今回も綴られています。

『事件』??国木 光
いったい何が起きたのだろう、ここはどこなのだろう。
著者の初登場作品です。物語の出だしから衝撃的です。

『肥と筑 第二十五回』 長岡 曉生
出雲族と秦氏、そうくればやはり「徐福」です。徐福船団の足跡を求めて日本とりわ
け佐賀そして朝鮮東南の慶州に視線を向けます。船団が奉じた「しゆう神」繋がりで
「八」、占術へと、紐をたぐってどんどん広がっていく面白さがあります。
そこからまた肥前鹿島出身の興教大師「覚鑁」へと繋がっていきます。聞き慣れない
名前ですが、その業績は決して小さくないようです。

『仁和寺からの連想』 竹内 一郎
兼好法師の徒然草の一節に端を発する、著者らしい作品です。
仁和寺の法師が天下の石清水八幡宮の所在を知らないはずはない、これは兼好法師の
フィクションか…。そして著者は当時の京の時代に身を置いてみるのです。
最後には現代において東京から石清水詣でを企てます。
前述の覚鑁が修行したのもこの仁和寺、偶然とは重なるものです。



2726同人α総務:2013/06/03(月) 14:58:13
α35号「迷宮」 紹介(後半)
『人生詩』 神野 佐嘉江昨年春号から始まったシリーズ第4回です。季節は春、四月。四十代、六十代には桜はもちろん、春の草木がたくさん登場します。十代は自分自身がそのまんま「春」だからなのか、回りの植物にはあまり関心がないようです。『家族の風景 第四回』 古賀 由子三家族のそれぞれが、あの地震の時から時間がたち、大分変調をきたしています。『無限回廊 第十二回』 グレイこのシリーズの発端となった「三つの願い」の中で、土の中に埋まっていた葡萄酒の壺から現れたザインがまた登場します。そして未来から来た船団の隊長とも言えるドクターカミノと問答するという何ともダイナミックな展開があります。越智十三の二人の子の時空を越えたやりとりはメルヘンチック。その他にもたくさんの話題が出てきます。色んなところにユーモアの地雷がしかけられていて、それを探す楽しみもあります。『プロの年俸』???????? 碇 民治契約更新時期にテレビで目にすることがありますが、多くの場合「あっそう」と実感なく通り過ぎる話題です。一覧リストを改めて眺めてみるとピンからキリまでです。キリでも涎がでそうな金額に驚きます。じっと眺めての感想は人それぞれなのでしょう。※35号作品は上記リンク集「同人α作品集」にも掲載されています。 電子画面でも楽しむことができます。



2727同人α総務:2013/06/04(火) 17:41:41
お知らせ
同人α次号36夏号のテーマは「言葉」です。
作品の中に取り込むのも、取り込まないのもご自由に。
作品が言葉ですから。
リンク「ポートレートとコメント集」にテーマ前書きを掲載しました。

※35号の評が開始されましたら、35号「迷宮」前書きの下に移動します。



2728キメラ17号:2013/06/05(水) 17:25:44
オキシモーラン/雨
【言葉遊びで雨宿り】
以前、掲示板でたくさんの色や雪の呼び名を紹介してもらったことがあります。日本語の
面白さに興味を惹かれましたが、それをうまく使うことができません。使ったとしても、
聞く側、読む側が理解することも難しくなってきているのでしょう。それでも日本人がそ
の感性や文化の中で創り上げてきた言葉を楽しんでみるのも一興です。

雨の呼び名を拾ってみました。
●降る雨の様子
驟雨。俄雨 地雨 肘かさ雨 篠突く雨 村雨 群雨 叢雨 怪雨 天泣 狐の嫁入り
外待雨 猫毛雨
●梅雨の時期となりました。
入梅 栗花落 堕栗花 五月雨 菜種梅雨 走り梅雨 送り梅雨 戻り梅雨 空梅雨
山茶花梅雨
●季節による雨の呼び名 どの季節でしょうか。
時雨 村時雨 片時雨 横時雨 春時雨 小糠雨 春雨 春霖 翠雨 緑雨 麦雨 甘雨
瑞雨 卯の花腐し 秋霖 。
●日にち限定の雨の名前までありました。日付からなんとなく想像できます。
虎が雨  旧暦5月28日
洗車雨  旧暦7月6日
酒涙雨  旧暦7月7日
御山洗  旧暦7月26日
御精霊雨??8月13日夕方から16日早朝にかけて降る雨。
半夏雨  夏至から数えて11日目の半夏生の日
寒九の雨 寒に入って9日目
●その他
作り雨 樹雨 通り雨 にわか雨 涙雨

初めて目にする雨がたくさんあります。他の言語では形容詞を付けて、状態や背景をこと
細かく説明する長い長い言葉の雨となるでしょう。
古語辞典を開いてみたり、柳田国男さんにでも聞けば、日本全国津々浦々で使われてきた
雨の言葉がもっとたくさんでてくるに違い在りません。
時代が変わり、自然環境、生活環境の変化とともに消え去る言葉の中にも、味わい深いも
のがたくさんあることに気付かされます。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002857M.jpg



2729同人α総務:2013/06/06(木) 08:37:07
評論集アップのお知らせ
同人α21号(2009.11発行)の評論集をアップしました。
同人αの旧掲示板で賑やかに行われた最後の合評となりました。
同人の希望のもと、22号に続き皆さんの協力を得てどうにかまとめることができました。

※リンク先「作品集」の個別の作品タイトルをクリックして開くとTOPに
「この作品の作者のコメントとポートレート、および評論はここをクリックしてください」
があります。ここをさらにクリックすると作品への評一覧がでてきます。

c.c.万華鏡



2730万理久利:2013/06/06(木) 11:25:07
ありゃ
先日青空文庫の新着に、小柳 司気太著「韓非子解題」とありました。初めて目にする名前
でしかも中国文学者とあります。ひょっとしてあの同人のご親戚かと思いました。

そして本日、[緻密さとユーモア]とタイトルがついた若手画家がテレビに生出演しました。
まず司会者が画家の紹介。その名字がまたまた「小柳」です。こちらは正真正銘あの同人の
御子息でありました。
同人冊子の表紙絵の他にも数点拝見していますが、放送で紹介された絵も同じく独特の人間
世界が描かれています。
同人誌の絵は、父上の趣味を考慮してか渋めの色合いで抑え、悠久の人類の歴史を漂わせて
いましたが、テレビで紹介された作品はどれも若者らしさと冒険心に溢れた、明るい色合い
の作品でした。「スイカの島」「南瓜」「御前試合」「デコポンハウス」「水軍練兵場」と
どの題も絵を物語っています。

同人α13号「楽」を取り出してもう一度見てみました。
前書きのコメントに
  「楽」から絵を描き起こすに当たって、らくな状態で穏やかに、というニュアンスを
  込めて描きました。ラクダと猿については動物名の中で「楽」と関連するものを選び
  ました。
????「ラクダ」は音からの連想
????「猿」は猿楽からの連想
  というわけです。よろしく。
とありました。

あまりお顔は似ていませんが、その声だけはいっしょでした。短い時間観ただけの印象です。
子供を持たない人間にとっては、父上のことが実に羨ましく思えました。

※同人α13号「楽」より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002859M.jpg



2731同人α総務:2013/06/06(木) 19:06:00
ギャラリー「無限回廊」アップのお知らせ
A-O5 小柳 景義さんの部屋に2作品が展示されました。
宙(空)に小さな旗をたなびかせて浮かぶ、大きな目をした「タナバタウオ号」と
兄弟の結婚を祝し、未来を築きあげるカップルを描いた「Welcome Board」です。

無限回廊第十一回そして今号十二回に、景義さんをつい想像してしまう人物が絵と楚辞ととも
に登場しています。画家ではなくJAXAスタッフですが…。
不思議なタイミングとなったようです。



2732赤松次郎:2013/06/07(金) 17:31:45
山荘便り−20130607
梅雨というのに一向に雨が降らない。だから太陽の光は十分満ち足りているにも
かかわらず、朝夕はセーターとジャンパーが手放せない程肌寒い。標高1000メー
トル近い高さのせいだろうか。春先山吹がこの辺りを黄色で一斉に染めたが、山
荘の蔓薔薇や紫陽花やブラックベリーなど、蕾はあるもののその後なんの花も咲
かず、ちょっと寂しい。

最近もう一匹の野良猫が時々庭に訪れるようになった。三食昼寝付きという暮ら
しを保証され仕官した我が家の猫、モロが羨ましいのかも知れない。細君はその
新参の猫をカトーと名付けた。あのローマ時代の 吝(しわい)な大カトーの名前
である。どのような意味でそのような仇名を細君が付けたのか、私はまだ問うて
いない。それにしてもモロに顔や毛並みがそっくりで、兄弟ではないかと思って
いる。なぜなら体は大きいがモロと喧嘩するでもなく二匹とも三メートルばかり
離れて黙って座っていることが多い。

私は朝八時を過ぎると屋敷の上の道に出て散歩に出かける。最近は下のテラスか
藪の中にいるモロを上から呼び、しばらく待っていると黒く防腐塗装を施した木
製の階段をおずおずと登ってくる。私がゆっくり歩き出すと三メートルばかり距
離を置いて付いてくるようになった。前に飛び出したり、藪や他所の屋敷に入り
込んだり見え隠れしするのは私をからかったり試したりなどの遊びの積もりだろ
うか。散歩に小一時間ほど付いてくるということはモロにとってどのような感情
があるのだろうか。人の顔を見分けたり、自分の志向した自由な意志、記憶など
を観察するに、まんざら知能が無いわけではなさそうだ。兎に角、私と迷い猫と
がこのようになるまで三ヶ月ほどの時間が必要だった。しかしまだ私の膝に乗る
までには至っていない。



2733キメラ17号:2013/06/08(土) 10:45:33
オキシモーラン/ネコワザ
猫は三年の恩を三日で忘れる 猫も杓子も 猫ばば 猫被り 猫に小判 猫の逆恨み
猫の目 猫面 猫の額 猫の鼻 猫撫声 猫の手 猫の尻尾 猫足 猫背 猫毛 猫飯
猫なで声 化け猫 猫の子はなぶると痩せ、犬ころはなぶると肥ゆる

◆猫にまつわる言葉はこの他にもたくさんあるようだ。
体全身の部位までとりあげらる。しかも、どちらかというとマイナーイメージばかりだ。
人間は長い間猫とつきあってきて容易になつかない憎たらしさと同時に、自由に生きる
羨ましさを感じたのだろう。そして自分達の中に隠れ棲むいやらしい気持ちや汚い行動
を見たに違いない。

◆中学三年の時からら高校生まで家族になった猫がいる。短い生涯だったけれど、我が
家にとっては画期的な登場だった。もっぱら母にとってのっぴきならぬ天からの贈り物
であったが、私にとっては兄、姉が家を去っていきなり静かになったところに舞い降り
た天使だった。

◆石の上にも三年。何となく飼い始めて3年で死んでしまったが、三年もすればお互い
家族そのものになっていた。猫もわがままな飼い主たちに我慢我慢の三年だったのだろう。
その猫は一番の家族、母の膝の上で死んだ。
今、私には生き物を飼う勇気も自信もない。家族の死は辛すぎる。

????????????※ナメンナヨ

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002862M.png



2734赤松次郎:2013/06/09(日) 19:46:17
山荘便り−20130609
つい先日友人二人から山荘への引っ越し祝いとして高額な図書カードをもらった。
ここ一年間、仕事が思うように受注ができず、本を買ったり旅行に出かける気分に
ならず参っていたところで、ことのほか有り難かった。
早速、念願のウィリアム・トレヴァの本を出来るだけ求めて読もうと思った。日本
で出版されているものは八冊で、そのうちアイランド・ストーリーズは昔既に読ん
でいたので、後の七冊を本屋に注文した。ところが「アフター・レイン」「密会」
「聖母の贈り物」の三冊は求めることができたが、後の三冊は絶版でこれから全国
の古本屋を探さなければならないだろう。

ウィリアム・トレヴァー(William Trevor, 1928年5月24日 - )はアイルランドの
コーク州出身の作家。現在は、イギリスのデヴォン州に在住し、英語で創作活動を
行っている。人物の造形にすぐれ、長篇、短篇ともに名手として高く評価されてい
る。イギリスとアイルランドの双方を舞台に、カトリックとプロテスタントに属す
る人々の対立や葛藤をしばしば描く。  Wikipediaによる

ウィリアム・トレヴァは主人公の身の回りに起きる事件を扱うのだが、大げさに描
くことはしない、日常の誰にでもありそうな出来事を静かに綴っている。特に女性
の心の動きや感覚の記述に長けていて、読後に何かいい知れない問題を読者に与え
考えさせるのである。さっそくアフター・レインという短編集のなかの最初の一遍
「ピアノ調律師の妻たち」を読んだ。書き出しは「ピアノ調律師がバイオレットと
結婚したのは、まだ若いときだった。そして、ベルと結婚したのは年老いてからだ
った」というセンテンスから始まった。ピアノ調律師が盲目であることによる二人
の妻たちの複雑な思いの物語が始まる。後妻のベルはダフネ・デュ・モーリアの小
説「レベッカ」ほど気味悪い感覚ではないが、ピアノ調律師の考えや感覚に先妻バ
イオレットの影を感じた。それはピアノ調律師が話す訪問先の様子や遠くの山や景
色の色が、今ベルの感じていることと少し違うことだった。たとえばピアノの調律
に訪れた家の印象を調律師は「あんなに陰気な部屋を君は見たことがあるかい?
あれは聖画のせいかな?」。それにたいしてベルの印象は微妙に違っていた。突然、
ベルは自信を深めて人がなんと思おうと気にすまいと思った。裏庭の花壇から先妻
が植えたバイオレットの植物を根こそぎ引き抜き、花壇全部を芝で覆ったのだった。

この物語はいろいろの問題を含んでいると思った。身の回りの環境や人々の姿形に
おいて、盲目のピアノ調律師の認識が若い頃はバイオレットの目や感覚を通して与
えられたということ。前妻の意図した何かがあったのか、それとも彼女の持ち前の
率直な感性なのか判らない。しかし後妻のベルとは違ったもので、彼女はそれがピ
アノ調律師にもたらされた情報が正しいかどうかは別として、自分の目で見たもの
を語ろうと決心したのだった。それはまたこの世界にたいする認識が果たして全く
正しいものかどうかという重い問題をこの小説は私に突きつけたように思えた。



2735同人α総務:2013/06/10(月) 07:58:37
評開始のお知らせ
同人α35号、古賀和彦「シリーズ・歪んだ風景−鐵橋 第四回」
の評が本日10日から始まります。

幼少時の迷子になったときの恐怖、夏越の祓えで設けられた御旅所前の「郭」。
そして塀の中に閉じ込められ外に出ることはできないという大人になってからの夢。
鐵橋を越えた主人公、なぜか夢は枯れ野を駆けめぐり続ける…。
郷里のプラットホームに佇む主人公の不思議な心象風景が今回も綴られています。
(作品紹介記事より)

合わせて作者の提供画像とコメントをブログ『ポートレートとコメント集』にアップしま
した。未来がたくさん詰まった笑顔が並んでいます。服部氏作『笑顔がくすり』、ギャラ
リー掲載の絵本を思い出しました。さて、著者は写真の中のどの子なのでしょう。

評入れは6月16日まで。
末尾に3501をお願いします。

※終わりのない駅の階段(35号挿絵より)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002864M.jpg



2736万理久利:2013/06/11(火) 12:23:48
歪んだ風景―鐵橋 第四回−著者前書きの写真
   誰にでも、とっておきの笑顔いっぱいの時代があった。

「歪んだ」「鈍色の」「沈みゆく」といった世界を書き続ける著者にもこんな時があった
のだと思うと、なぜか少しホットします。
 小学生くらい?の遊び仲間全員集合笑顔写真です。竹ひごと和紙で作られた飛行機が二
つ、後ろの男の子は凧のようなものを持っているように見えます。長い尾っぽは飛行機に
はつけませんから。子供達の笑顔は作り笑いでもなく、自然に溢れてきた夢と希望に溢れ
る笑顔です。
 さてこの中の誰が著者なのかは明確にしていません。だいたいの想像をつけているので
すが、全く違っていたらそれもまたいい。全員の笑顔が、見事に同じように生き生きとし
ているからです。当てる必要もないくらいです。

 そう言えば35号編集後記に著者は「梁山泊」仲間の写真を載せていました。こちらは
時は進んで高校生時代でしょうか。男子は美少女たちといっしょだという緊張感からか、
皆少しすまし顔ですが、女子はとっておきの笑顔ばかりでした。著者はもちろん前者です。
単純に楽しい時間を過ごしていただけのことなのかもしれませんが、これから男は世に出
て戦う予感あるいは覚悟、女はとびきりいい男をひき寄せる笑顔、抱く子には最高の笑顔
を、そんな本能のようなものが現れているようにも思えました。
3501



2737マリアンタ:2013/06/13(木) 11:33:33
各国のテレビ・ニュース
 NHKBS101は海外スポーツ試合が多いのであまり見ませんが、海外ニュースだけは時々
覗くことがあります。ニュースを視聴するというより観察すると言った方が良いでしょう。
衣装やセットにお国柄が出ていて面白いのです。
 U字型の真っ赤なソファーに背中をもたせかけ、スーツではなくジャケット姿の男性、
そしてブロンドの女性が並んでいたのはイギリスの公共放送BBCでした。女性は真っ赤
なソファーを意識してか、大きく開いた黒のV字のシャツとミニスカート、その上なんと、
足まで組んでいました。二人ともニュースを伝えるキャスターというより、居間でリラッ
クスしている友人同士か夫婦のようにも見えます。その女性がソファーに手をかけて、の
けぞるように後ろを向きました。「○○特派員、そちらの様子はいかが?」。声にも緊張
感は伺えません。そこには大きなスクリーンがあり、背広姿の真面目そうな若い青年がマ
イクを握りしめ立っていました。
 女性アナの胸元や、組んでいる足をズームするといったことは流石にありませんでした
が、やらなくとも十分過ぎるほどの開放感を醸し出しています。「弛緩」という言葉さえ
浮かびます。民族衣装で抑揚を最強にして、緊張感漂わせる北朝鮮のニュース映像とは大
違いでした。

 日本の公共放送もこの十年くらいの間に大分[ゆるく]なっているのには驚かされます
が、ニュース時間帯はお決まりの真面目スタイルを貫き通しているようです。
歴史、民族性、その他色んな要素が入り交じっているのでしょう。



2738長岡 曉生:2013/06/13(木) 23:22:03
シリーズ・歪んだ風景−鐵橋 第四回の評(森下禮子さんより)
13期の森下禮子さんから[35号ラビリンス]の全体評を長岡が私信として戴きました。
本人の了解が得られたので、作品順にその評の中から該当部分を紹介いたします。

*****************************************

6月1日(土)に”ラビリンス”を頂きました。
珍しく、何の予定も無くのんびりとしてましたので、早速読み始めたら、一気に止まらなく
て、読んでしまいました! とても楽しい時間でした。
今号こそ、感想を・・・と思いながら、ついつい日を費やして、今日に至りました。

古賀さんの文章は滑らかで文字の並びが美しくて、内容は後から味わうような面白さが有り、
ナルホド、迷宮のような世界だと感じましたよ。
良い気持ちで読み進んでいて突然ドカン!と落し穴に落とされる如く、7pの”シーシー”
の音に幻滅!!
シーシーを止めて”音を立てながら”にして頂くと、最後迄、良い気持ちで美しい文章を味
わえて幸せでした。
シアトルやサンフランシスコが例に挙がることにも、驚きました。フィッシャーマンズマー
ケットの規模を頭に置いて、それを日本の港の傍に置き換える・・・ことに、読者のレベル
に凄いなぁ、とも思いました。
さすがに、最初の作品に相応しい実力者ですね!
3501



2739赤松次郎:2013/06/14(金) 23:14:36
「鐵橋」の評について−1
新しい人の評を読むのは実に有り難い。そして森下禮子さんはどのような方か
存じませんが、私の作品を読み取る観点はただ者ではないと思いました。
もともと私は「爪楊枝を使ってシーシー音を立てて歯間の掃除をする」などの
直接的な表現を避け、他の言葉で間接的に言い表す方法はないかといつも考え
ます。しかしこの場面では、たとえば紙袋を膨らませて両手でパアーンと叩い
て大きな音を立て人を驚かせたり、食べ物などを買い物籠に無造作に投げ入れ
たり、飲み物の入ったコップをテーブルの端に置いても平気だったりするよう
な無神経な行為を厭います。その嫌な感覚を直接的な表現のまま敢えてここで
記述しました。

私の作品はいつも場所や時や人物の名前も具体的ではありません。写実的・現
実的な表現よりも象徴主義的な傾向を私は好みます。だからこの一文は全体の
中でただ一つの異物であります。それに感応された評者は、どうも私の趣向と
同じように感じました。そしてまたこの違和感を的確に気づかれた鋭さには恐
れ入りました。
さて、これ以上内容については詳しく私が述べることはありません。一度私か
ら離れた作品は読者の様々な解釈に委ねることが一番良いことだと思い、作品
の背景やプロットのソースを語ることは邪道だと思っているからです。
今回は思いも掛けず見知らぬ人からの評をいただいてうれしく思いました。こ
れからもまた鋭い観点の評を期待するとともに、今後ともこの冊子をよろしく
お願いします。

3501



2740万理久利:2013/06/15(土) 12:42:19
歪んだ風景―鐵橋 第四回 評(上)
【心の風景・記憶の風景】 *以下小見出しは評者による
 心象風景あるいはいつも自分の横に在るけれど気がつきにくい別な世界、異次元の世界
を見ているような気分にさせられる作品です。
第一回から三回の中で取り上げられた、X川Y川が流れる地での田舎の人々の暮らし、今
はモダンな住宅の立つ屠殺場、小父さんが翻訳したペレストロイカの論文、山の中の狸の
樽転がし等々、どれも遠い昔の主人公の記憶の中の世界ですが、姿が消えても、形を変え
ても脈打っています。
屠殺場の牛たちも田舎の人達も、狸も論文も外の世界に飛び出ることはなく閉ざされた時
空で息づいているような気がしました。
 今回は印象的な四つの世界を描いています。

<桃源郷>
今の住まいの景色から始まっています。
[ウェディングドレスを思わせる白い][光のあたららに部分に微かに裏葉色が潜んでい
ように見える]清楚な花をつけた桃、[外側は深い木賊色]の桃、巴旦杏。このあたりは
著者お得意の表現であり、それに続く桃にかぶりついたときの様子は、実にエロチックこ
の上ありません。直截的な言葉でいかにもドロドロとした欲望だけを取り上げるのではな
く、ひとつの果実を取り挙げ、綺麗で静かなエロスの香りを漂わせるところが憎い。
同じように後で出てくる、郭の世界を描いた後の仄かな香りもそうです。

<置いてけぼりの恐怖>
誰でも幼い頃にこの恐怖を一度や二度は味わっていると思いますが、母親、女がふと化粧
に心奪われ子供の存在すら忘れてしまう時間、そんな世界に注目したところが面白い。
幼い子にとっては、迷子という現実的な恐怖よりも、樽転がしの世界と同じく大人の持つ
わけのわからぬ世界の不気味さ、不思議さ、そこから母親は戻って来ないのではないかと
いう恐怖だったのかもしれません。人前で化粧する姿を見せたり、その仮面のような顔を
堂々とさらしたり、言葉以外の音をたてたり、そんな時その人が別世界に足を踏み入れて
いるという印象を、主人公は大人になっても持ち続けているようです。
??????つづく
3501



2741万理久利:2013/06/16(日) 07:38:36
歪んだ風景―鐵橋 第四回 評(下)
【心の風景・記憶の風景2】 *以下小見出しは評者による
引き続き、書かれている残り二つの風景についての印象です。

<迷宮に閉じ込められた夢>
この迷宮は小さな同じ構造の部屋がいくつも上下左右に繋がるルービックキューブのよう
です。何処に移動しようと同じ景色です。そしてその迷宮の外に出ることはできない。中
にいる本人には見えませんが、その全体の様子を思わず評者に想像させてくれるようです。
広い広い宇宙の中に浮かんでいるルービックキューブ、キューブからキューブへと這いず
り回る夢の中の主人公がいる、そんな風景です。
その風景から何を受け取るかは読者それぞれだと思いますが。宇宙(神)に浮かぶ地球の
人間たち、或いは自分という小宇宙でもがき続ける人間のように評者は思えました。

<夏越しの祓に姿を現す郭の女達>
半纏、腹掛、股引、鉢巻き衣装の御輿の担ぎ手、普段は狐格子の奥に朱色や今様色、鴇色
の派手な着物をだらりと着込んでいる郭の女達が、その匂いを漂わせながらも、甲斐甲斐
しく皆に茶を出す姿、それは子供にとっては、郭の中で行われている大人の秘め事の続き
のように思われたのではないでしょうか。あまり目にしなくなった綺麗な古い言葉をふん
だんに使って著者はその世界をよく表現しています。
「ちょっと汗ばんだ白い腕や首筋をみせる姿は、幼い私には眩しかった」引用。
少年が感じる遊女の「色気」そのものです。

【目に映ったもの、心に映ったものを文章に表す】
著者が書く風景はいつもなめらかで綺麗です。時に「やり過ぎ」と思うくらいに、本物よ
りもさらに特化され、抽象化された風景として映ることもあります。その時その瞬間を写
し取る写真との大きな違いです。人の目に映り、それをその人の心のフィルター、時間の
積み重ねである記憶のフィルターを通して、再現するのですから当然のことでしょう。
豊かな日本語を使って吐き出されたその景色は、そのまんまの形に魂を入れ込んだ景色の
ような気がします。時空の壁を取り除いた世界が現れるのです。それは前回触れた[気が
つかないけれど、いつも横にある別な世界]にも通じているような気がします。
ホームに佇む主人公の数時間、数十分の間に繰り広げられる想念の広くて深い世界、それ
を描くことができる、言葉のもつ限りない可能性について考えさせられました。
 おわり
3501



2742キメラ17号:2013/06/16(日) 18:30:47
オキシモーラン/鳥の名前
七面鳥 鷽(うそ) ハゲタカ アホウドリ シラケ鳥 コト鳥 火食鳥 イイトコドリ
ヨコドリ 百舌(もず)ノットリ 便追(びんずい) カザミドリ 夜鷹

◆現存している鳥だけでも約1万種にも及ぶという。生物学上の世界共通の命名は別として、
昔の人々はそれぞれの言葉でそれぞれの鳥に名前をつけた。
◆気になる鳥の名を挙げてみたが、人間がつけたから、そこに人間が見え隠れする。もちろ
ん、鳥たちは、人間によって勝手につけられた名前などとは関係なく生きている。鳥の名前
ではないものも紛れこませているが遜色無い。

◆「あの人の渾名にぴったりだ…」。
人間がつけた鳥の名を浮かべながら、鳥ではなく人の姿とつい重ねてしまうという人間の勝
手さと愚かさ、そして可笑しさがある。私もその一人である。
■火食鳥:
翼は小さく飛べないが、脚力が強く時速50km/h程度で走ることが出来る。3本の指には大き
く丈夫な刃物のような12 cm の爪があり、鱗に覆われた頑丈な脚をもつ。性質は用心深く
臆病だが意外と気性が荒い一面がある。この刃物のような鉤爪は人や犬を殺す能力もある。
wikipediaより
むくむくと想像力が働いてくる。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002872M.gif

2743長岡 曉生:2013/06/17(月) 02:51:46
シリーズ・歪んだ風景―鐵橋 第四回:評
文学的な或いは言葉の使い方という点では、先のお二人の評に尽くされているので、いつも
どおり、評者の勝手な分析を記します。
これも、評者が持つ視点ベクトルの一つと思って見て下さい。

★女性の化粧
 父の任地で母とはぐれ迷子になった時の心細さをきっかけにした女性の化粧のこわさ
それは、化粧品のコマーシャルが与える一種無我の境地・鏡台前での母の化粧が与えた置い
てきぼりの予感・人前で一心不乱に粧に励む女性が与える拒絶感などとして想起される。
このような印象や心細さは、男性特有のものなのか、女性でも幼児期に持つものなのか。
心理学では、どう見ているのだろう。作者がいつも与える面白い課題の一つである。

★奇妙な夢:他の世界は見ない・見えない境地
 女性の化粧を見た時と、夢の中でみた無限に続くキューブ構造とが、ともに与える恐怖
これは、自分が外界と遮断された時の恐怖だろうか。
 一方、歌舞伎の立ち役・女形が一心不乱に化粧をしているところを眺めても、恐らく人が
不審に感ずることはない。この両者の差はどこから生ずるのか考えて見た。
歌舞伎俳優が化粧をする場合、それによって如何なる役が演じられるかは観客が予見できる
安心感がある。しかし、一般女性が化粧する場合は、それによって何が起こるか予見できぬ
怖さがあるのだろうか。

★狐格子の中の女性たち
 この場合、格子は化粧をした女性たちの行き来を外界と遮断しながらも、その姿を外界に
”垣間見せる”というという役目を負い、格子の内外に一定の安堵感を与えている。
この場合、先に出た無限に続くキューブ構造が閉塞感・恐怖感を与えるのとは異なっている。
しかし、この格子は外界の男どもにとっても、垣根の内側に入るための年齢そのほか諸々の
要件のシンボルとして立ちはだかっていたのだ。

★追記
同じような視点は、既に万理さんの評にも含まれていました。私の評は、その延長です。
3501



2744碇 民治:2013/06/17(月) 09:19:40
糸球体を知りたかったのにEテレで再放送しますよ!
『糸球体』とは背中側の腰の上あたりに左右1つづ2つの腎臓があります。腎臓の大きさは大人のにぎり拳の1つ分くらい少さな臓器の腎臓です。『大動脈から血液を1分間およそ1リットル』を腎臓の中に流れ込みます。腎臓の中にはたくさんの毛細血管が複雑にからみあった『糸球体』があり『糸球体』は1つの腎臓におよそ百万個。2つ合わせ2百万個の腎臓は血管の塊ともいえ、たいへんな量の血液が腎臓の中を通過します。もし『糸球体』がこわれたら、私達も年齢とともに『腎不全』の病気になります。この病気は1日4〜5時間
週3回『透析』の一生涯治療をしなければなりません。Eテレビ6月10日(月)20:30から15分放送4日間が放送しました。
第1回の放送は、小生がまとめました。第1回の放送と第4回の放送迄、1日15分の短い時間です。ご覧下さい。

慢性腎臓病とのつきあい方
全国に1千3百3拾万人の成人人口の1割の人が腎臓病に患い苦しんでます、非常に多い数です。腎臓病は自覚症状がなく気ずかず進行し、取り返しつかない他の病気にも移ります。慢性腎臓病は早期発見が必要です。一日も早く処置が必要です。早く処置すれば完治出来ます。腎臓病は英語で「CKD」と呼びます。
英語では  C: Chromi   慢性   K: Kidney   腎臓    D: Disea   心血管疾患
Eテレで放送しました、6月17日(月)、6月18日(火)、6月19日(水)、6月20日(木)同じ時間帯に再放送します。
第1回 6月10日(月)20:30から15分放送 『腎臓の機能はどう働きをするのか』6月17日(月)同じ時間帯再放送
第2回 6月11日(火)20:30から15分放送 『完治をめざす腎臓病の治療』   6月18日(火) 同じ時間帯再放送
第3回 6月12日(水)20:30から15分放送 『病気の進行を遅らせる』     6月19日(水) 同じ時間帯再放送
第4回 6月13日(木)20:30から15分放送 『腎不全治療の洗濯 』      6月20日(木) 同じ時間帯再放送
第1回 放送分をまとめました。
1.背中側の腰の上あたりに左右1つづ2つの腎臓があります。腎臓の大きさは大人のにぎり拳の1つ分くらい少さな臓器の腎臓です。
『大動脈から血液を1分間およそ1?』を腎臓の中に流れ込みます。腎臓の中にはたくさんの毛細血管が複雑にからみあった『糸球体』があり『糸球体』は1つの腎臓におよそ百万個。2つ合わせ2百万個の腎臓は血管の塊ともいえ、たいへんな量の血液が腎臓の中を通過します。
2.腎臓の機能はどうい言う役割をしてるのか、機能が3つ働いてます
1つめの機能を働き 『老廃物のろ過と排泄』
  体の中に巡ってる血液というものは酸素と栄養素を運んでいるが、使われなかった栄養素が新陳代謝に伴う老廃物を運ぶ役割をします。運ばれた老廃物は糸球体での血液の『ろ過するフィルター』の役割をします。フィルターにかかった血液の老廃物は不必要な血液は正常に尿の中に排泄されます。
2つめの機能を働き 『体液量とイオンバランスの調節』
  体の中に6割が水分が出来てます。この老廃物は水分とともにろ過されます。ろ過された水分の99%が体のそとに再吸収され
戻されます。その『体液量の調節』で重要な役割をします。『体液量の調節』がうまくいかなければ血管の中に水分が増えて血圧が上り、たまった水分が血管にもれ、『むくみ』がでて心臓に負担がかかり『心不全』になります。イオンバランスの調節は体の細胞から、細胞はイオンから蛋白質ミネラルができてます。ミネラルはマイナスイオンとプラスイオンがあり腎臓が調節しバランス良く保ことにより細胞は正常な機能を保つことがでこます。腎臓はナトリウムとカリウムを排泄と再吸収を調節によりイオンバランスの調節を保ちます。
3つめの機能を働き 『ホルモンの分泌』
腎臓が分泌するのは、血圧を調節するホルモン赤血球の合成を促すホルモン、活性型ビタミンDも調節します。
慢性腎臓病から起こる合併症は・高血圧・骨間接症・脳卒中・心筋梗塞・心不全、全身にさまざまな病気が起こります。
だから腎臓機能をいかに維持する健康な寿命を延ばす大事な腎臓は『糸球体は』一度こわれたら、元に戻りません。事前に腎臓病を知る前に血液検査を行い、適切な治療行い、取り返しつかない他の病気にも移さない気をつけましょう。検査は簡単ですので、最寄の医院で検査しましょう。
? 血液検査1.『蛋白尿の検査』
 血液をろ過する糸球体の機能を調べます。通常は蛋白質は体の必要なものは体の中に戻していくのですが慢性腎臓病の場合糸球体の機能がおかしくなるので尿の中に蛋白がもれてしまうのです。その蛋白のもれる量を検査です。
? 血液検査2.『血清クレアリニン検査』はクレアチニンの血中濃度の調査です。
 血清クレアチニン検査は尿毒素が代表的なもので、糸球体が健康に働いてる場合は尿が排泄されるが、腎臓の機能が落ちたら十分に
 排泄できなく血液のなかにクレアチニンがたまって血中濃度が上ります。
『?と?』の2つの検査結果でeGFR(糸球体ろ過量)は血液検査機関で計算し『慢性腎臓病の病状の判断の値』ステージ5段階が示されます。
担当医に相談し、適切な治療を行い、治療を続けましょう。

2745同人α総務:2013/06/17(月) 12:55:36
評開始のお知らせ
今週は同人α35号、国木 光による初投稿作品、「事件」第一回です。

いったい何が起きたのだろう、ここはどこなのだろう。
著者の初登場作品です。物語の出だしから衝撃的です。
(作品紹介記事より)
6月23日(日)まで。 末尾に3502をお願いします。

上記リンク集「ポートレートとコメント集」に著者の簡単な紹介?が書かれています。
お立ち寄りください。
.
※35号『事件』挿絵

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002875M.jpg



2746万理久利:2013/06/18(火) 12:20:12
糸球体
 碇氏の投稿で久々にこの言葉を目にしました。一瞬、何、何、新物体?かとも。
健康番組はめったに見ないことと、医学書を開くこともないのですっかり忘れていました。
大学受験の理科の選択科目は生物でしたからそれなりに学んだはずでが、まとめていただ
いた記事を読むと、ぼんやり認識していた血液濾過機能も含め三つの機能について改めて
教えられた気がします。

 この街で一番古い小学校のすぐ前に、今では数少ない入院ベッドのある中規模の病院が
あります。昔は少しひなびた総合病院という印象でしたが、古い病棟の横に立派な建物が
建てられました。それは腎臓透析専門の病棟で、いつも予約で満杯と聞いています。
そう言えば、駐在先の提携病院で、「旅行者、出張者のために透析を準備しています」を
うたい文句に、通訳を置いて海外からの予約を受けていたことを思い出しました。需要に
応えると同時に病院にとってはドル箱でもあったようです。
 古い入院病棟はご多分に漏れず、内科は高齢者病棟といって良いものでした。その中の
多くの人も、入院をしながら透析を受けるお年寄りでした。小学校に咲く満開の桜を見な
がら透析を待つ時間、横になってじっと透析を受ける時間、透析という言葉だけがゆっく
り流れているように思えたものです。
 たいそうな機械を使って何時間もかけて行う作業を、腎臓は生まれたときから、いや、
お腹にいたときからこつこつ黙々と休まずに続けてきたのですから、奇蹟に近いほどの機
能を持ち合わせているわけです。とりわけ糸球体がすごものです。
この他の人体を構成する全ての臓器も、よくよく考えれば機械が何台あっても足りない程
の精度と強度です。そもそも人体自体が絶妙な機能とバランスと自浄作用、補完作用を備
える小宇宙でした。

 そろそろ健康にしっかりと目を向けなければならない年代になってきました。
それでも健康番組は苦手です。純然たる興味の前に怖さの方が先になるようです。
昨日は見逃しましたが、今日はチラリと再放送を見ようかなと少しだけ考えています。



2747赤松次郎:2013/06/20(木) 14:52:45
「鐵橋」の評について−2
今回それぞれの方の面白い観点に基づく評があったので、それについてすこし書いてみた
いと思います。

◆森下さんからは、「内容は後から味わうような面白さが有り、迷宮のような世界だと感
 じました」という感想を頂戴しました。未来に向うための何らかの確信も持てず、すべ
 てが未知で予測不能で渾沌とした少年のころの生は、まさに迷宮を彷徨する情景に似て
 いると言えましょう。それでもビッグバンの時に物質が反物質よりすこし多く残ったゆ
 えに、この素晴らしい宇宙が存在できたように、私もまた虚無と不安よりも希望の方が
 少し多かったので、閉塞感の恐怖を堪え忍べたに違いないのでしょう。しかし今もまだ
 迷宮の中を彷徨っていて、在るかどうか判らない別の世界への脱出口を探しているよう
 でもあります。

◆「いつも自分の横に在るけれど気がつきにくい別な世界、異次元の世界をみているよう
 な気分にさせられる作品です」という万理さんの世界は、確かにすぐそこに別の世界が
 あることを認識することはなかなか難しい。電車の中の隣の席に座っている人の人生
 は、全く自分と違った時間と空間と価値観の異次元の世界だと思えるのです。そしてそ
 の無限にある身近な異次元の世界へはいつコンタクトがとれるのでしょうか。

◆「桃にかぶりついたときの様子は、実にエロチックこの上ありません」、「ちょっと汗
 ばんだ白い腕や首筋をみせる姿は、幼い私には眩しかった。少年が感じる遊女の『色
 気』そのものです」の二つ文章に出てくる「エロチック」「色気」は同じ感覚のものに
 思えます。それは、それが相手に告白されなくても、また相手からそのような思いを確
 信できなくても、人の対象に対する秘められた愛着や好意や情愛の心模様が無意識に漂
 い、他の人に感じられるものだと思います。ちっとニュアンスは違いますが、「三四
 郎」に「unconscious hypocrisy(無意識の偽善)」という言葉が出てくるが、漱石は
 媚態と訳している。

◆「女性の化粧を見た時と、夢の中でみた無限に続くキューブ構造とが、ともに与える恐
 怖これは、自分が外界と遮断された時の恐怖だろうか。一方歌舞伎俳優が化粧する場
 合、それによって如何なる役を演じられるかは観客は予見できる安心感がある。」とい
 う長岡さんの「予見できるか出来ないか」によって恐怖が増すという解釈には成る程と
 思いました。
 それから「この格子は外界の男どもにとっても、垣根の内側にいるための年齢そのほか
 諸々の要件のシンボルとなって立ちはだかっている」として狐格子を一つの「結界」と
 みなしています。長崎には男が「郭」に行くか止めるか迷い佇む結界としての「思案
 橋」という、じつに洒落た言い得て妙な橋が現在も残っています。いろいろと個性あふ
 れる評をありがとうございました。

 3501



2748万理久利:2013/06/21(金) 12:22:40
事件 (一)評
 天井から下を見ている「俺」からこの作品は始まりますが、評者だけでなく作品の中の
「俺」自身もいきなりの設定に戸惑う様子が伝わって来ます。主人公のゆっくりと流れる
眼差しの先にある風景から、場面がICUの一室であることが判ります。
 その中で突然主人公が自分のことを「俺」から「私」へと呼び方を変えるところに少し
戸惑いましたが、すぐに状況が掴めました。まるで幽体離脱していた人間がもとの体にも
どっていくような、意識と肉体が統一されたような、そんな効果がこの二つの呼び方を使
い分けることで、うまく表現されています。

 おそらく、横たわるだけで寝返りもうてず手足も満足に動かせない状況の中で遠くから
聞こえてくる看護師のひそひそ囁かれる言葉、主人公の兄らしき人の言葉、隣のベッドに
並んで寝ている母子、もうすぐ臨終を迎えそうな老人とその親族たち、これらの様子から
評者も主人公とともに、事の次第が判ってくるのです。どうやら主人公は事故でかなりの
火傷を負った状態であるらしい。まずは命の不安より、何が起きたのかの確認と、強烈な
痛みとの戦いが続けらるところで第一回は終わります。

 いきなり出合った事故の瞬間から長い時間意識を失ったあとに、少しずつ覚醒の時がき
ます。非常に短い作品一回目ですが、だからこそ、その時の感覚や心の動きがよく出てい
るように思えます。自分の経験とどこか重なり、埋もれていた記憶を引きずり出させられ
る緊迫感がありました。異色の書き手が登場したようです。



2749水彩画愛好家:2013/06/23(日) 17:51:57
水彩画愛好家/リンク・街角スケッチを見て
 この二三ヶ月、和辻 哲郎「古寺巡礼」ならぬ貧乏画家さんの「大和スケッチ巡礼」が
続いています。みな現場、奈良に行って見てきた風景を作品にしています。
中でも鉄塔と電線を背景にした「大極殿」が面白い。どれも太古の時代に引き戻されるよ
うな気分になるのですが、そこに電線が登場するとなると一瞬のうちに時間が流れます。
絵を描いたのその時は現代なのだと気づかされるのです。

 大和の風景の間に混じって別の風景が時々入ります。コメントでは戸城三の丸付近の橋
を見上げる光景、そして題は「橋の下の光景」とありました。下を見下ろす橋とそんな橋
を下から見上げてる人間、両者の目が一体となりました。
 そして最新の作品に「ドクダミ二輪」がありました。数年前、兄が庭に下りて採ってき
たドクダミを「綺麗だろ」と言って花瓶に挿したことを思い出しました。そのドクダミは
今年、庭をおおいつくすかと思われる勢いで茂り真っ白の花をつけ、現在は殆ど花びらを
落とし、土筆ん坊の頭のような花芯と光沢を失った緑の葉っぱだけになっています。
真っ白なドクダミをスケッチしておけばよかったと考えていたところでした。
ドクダミへの興味とささやかな敬意といったところでしょうか。



2750赤松次郎:2013/06/23(日) 19:55:11
事件(一)を読んで
物語は読者に強烈にインパクトを与える情景である。いままで私をはじめ同人の作品で、
これほどリアリズムに徹した文章を見てこなかった。そのドッペルゲンガー的冷徹な記述
にはちょっとショックである。私はとてもここまで衝撃的な想定と描写を試みたことがな
い。いやむしろ見ないで済むことなら、見ないで済むように物事を抽象化、概念化して、
きれい事の筋と記述で済まそうとしていたのではないかとさえ思えてくる。

最近小林秀雄のゴッホの手紙を読んだが、ゴッホが貧しさや報われない人々にたいして真
実に向かって真っ正面から向かって行った激しさは、並の人間ではないように思える。そ
のように作者の心の内にどのような激しさや情念が潜んでいるか、今回の作品は三ページ
足らずの始まったばかりの物語ではあるが、一体どのように展開することだろう。私には
全く予測もつかず、これから新しい傾向を予感させる作者の作品に目が離せないでいる。

3502



2751長岡 曉生:2013/06/24(月) 03:47:50
事件 (一)の評(森下禮子さんより)
「事件」も上手◎。次回が楽しみ・・・。
これが物語の始まりで・・今後どう!展開していくのかしら?!と期待大です。
3502



2752長岡 曉生:2013/06/24(月) 05:02:15
事件(一)評
★俺と私
 ICU室内で幽体離脱し上から見下ろしている[俺]と、ベッドで激痛に苦しんでいる[私]。
主人公は、激痛のON/OFF によってベッドの[私]とその上方の[私]との間を行き来する、
という設定である。
ON/OFFによって意識が入れ替わるとすれば、差し詰め荒御魂と和御魂の二つとなりそうだが
そうは安易に成らないところが如何にもこの作者らしくて斬新である。
 ここで何となく、浅田次郎のきんぴかシリーズ?で登場するやたらと元気の良い大学病院
のICU室の婦長マリアさんが登場しそうだ、などというのは勿論わたしの勝手な妄想である。
 今後怪我から回復するだろうこの主人公の人生が、更にどう展開し、どう描写されていく
のか、新人の作品に出会った時のワクワクする期待を持った。
3502



2753同人α総務:2013/06/24(月) 10:42:18
評開始のお知らせ
今週は同人α35号、長岡曉生による「肥と筑 第二十五回」です。

出雲族と秦氏、そうくればやはり「徐福」です。徐福船団の足跡を日本とりわけ佐賀、
そして朝鮮東南の慶州に視線を向けます。船団が奉じた「しゆう神」繋がりで「八」、占
術へと、紐をたぐってどんどん広がっていく面白さがあります。
そこからまた肥前鹿島出身の興教大師「覚鑁」へと繋がっていきます。聞き慣れない名前
ですが、その業績は決して小さくないようです。
(作品紹介記事より)
6月30日(日)まで。??末尾に3503をお願いします。

※上記リンク集「ポートレートとコメント集」に先日写したばかりの著者の画像が掲載さ
れています。取材にでかけたとあります。解説を読むとなるほどと思わされます。



2754赤松次郎:2013/06/25(火) 07:56:51
山荘便り−20130625
今朝早く目が覚めた。四時半だった。久しぶりに青空文庫を開いて新しい
作品掲載を覗いてみた。堀辰雄の「ランプの下で」という随筆があった。
「山にやつて來てから、もう隨分長いこと書かない。去年はほんたうに何
も書きたくなかつたので、あつさりと何も書かなかつたが、今年はそんな
氣持はかなぐり棄てて、ひとつうんと書いて見るつもりだ。」という書き
出しである。
どこの山の中であるか断定出来ないが、たぶん「風立ちぬ」の舞台、サナ
トリウムのある信州だと思うが、ランプや狐の手袋や焚火などといった山
荘のイメージは、私の住む環境によく似ていてすぐに共感が出来た。「狐
の手袋」にいたってはこの春、なんの草花だろと思い名前を調べたことで
もある。正式名称はジキタリス(英語名フォックスグローブ)といい毒性
があるが、一方強心剤でもある。

それから「これは、こちらの四季社から出す筈の、僕の譯詩集につけてゐ
る假題。コクトオがゲエテとハイネとニイチェの三人のことを書いた詩に
「アイン、ツワイ、ドライ」といふ洒落れた題をつけてゐるのを眞似たの
である。」とある「一二三」という随筆もなかなかいい。そして最後に散
文詩か添えてあった。

   冬

??まだすこしもスポオツの流行らなかつた昔の冬の方が私は好きだ。
??人は冬をすこし怖がつてゐた、それほど冬は猛烈で手きびしかつた。
??人は我が家に歸るために、いささか勇氣を奮つて、
??ベツレヘムの博士のやうに、眞白にきらきらしながら、冬を冒して行つたものだ。
??そして私達の冬の慰めとなつてゐた、すばらしい焚火は、
??力づよく活氣のある焚火、本當の焚火だつた。
??人は書きわづらつた、すつかり指がかじかんでしまつたので。
??けれども、夢を見たり、失せやすい思ひ出の
??助力者を支持して、少しでもそれを引き止めたりすることの、何といふよろこび……
??思ひ出はすぐ傍にやつて來て、夏よりも
??ずつとよくそれが見られたものだ。……人はそれに彩色までした。
??かうして室内ではすべてが繪のやうだつた。
??それにひきかへ戸外ではすべてが版畫の趣になつてゐた。
 そして樹々は、自分等の家で、ランプをつけて仕事をしてゐた……。

「ランプの下で」のランプが今では電灯に変わっているが、零下二十度近くに
なる真冬の山荘で、薪ストーブのチロチロと燃える炎とともに夜を過ごすし、
このように青空文庫を読むのが私にとってなんともいえない癒しの時間でもある。



2755万理久利:2013/06/26(水) 14:21:57
「肥と筑」著者ポートレートとコメント/氷川神社
 関東生まれの関東育ちなのに、日帰りでも尋ねられる場所にもあまり行っていないこと
が判ります。この氷川神社も埼玉にあるというのに訪れたことはありません。
こうしてコメントを読むことによって、著者らしい画像と解説で氷川神社を少し知ること
ができます。
 氷川神社の祭神は、[肥と筑]に時々登場する出雲系の須佐之男命・稲田姫命・大己貴
命とあります。前者二人は神埼の櫛田宮でも祀られ、大己貴命は出雲大社の主祭神です。
日本のたくさんの神様は出雲から広がり出雲に繋がっているのでしょう。出雲全員集合の
神無月があるわけです。歴史、時間、人の流れとともに、文化、知恵、技術が広がってい
くことを、ジグソーパズルをはめ込んでいく、紐をたぐり寄せていく作業により解明して
いく、そんな[肥と筑]の印象とどこか重なります。

 氷川神社をとりまく人々が静かでつつましやかであると感じたと述べていますが、これ
も日本人が普段意識せずとも、古代から続く神話の中で生きていてるからなのかもしれま
せん。本殿を前に思わず厳粛な気分になるのも、出雲に繋がる神々(歴史)の空気のよう
なものが存在するからなのでしょう。

 短い時間ではありますが、拝殿の前に立つ赤シャツ姿の著者から、著者らしいガイドを
聴くことができました。
3503



2756国木 光:2013/06/28(金) 19:26:48
お礼
皆さん、感想どうもありがとうございました。
狭い空間で、ひたすら激しい痛みに悶え苦しみ続ける時間の中、
天井に浮遊するのが「私」(主人公)にとって唯一の休憩でした。
つづきを頑張って書いていこう思っていますので、よろしくお願い致します。

2757同人α総務:2013/06/28(金) 20:38:13
ギャラリー「無限回廊」アップのお知らせ
A-07 辻 孝宣さんの部屋に、新作「遠 望」が展示されました。

暗い海が広がる彼方に見えるのはコンビナートでしょうか。そしてその上の一面真っ赤に染る
空、その思い切った配置と赤(空)と黒(海)の大胆な使いっぷりが印象に残りました。



2758万理久利:2013/06/29(土) 19:28:34
肥と筑 第二十五回 評1
徐福船団の広がりを追跡しながら、逆に元へ元へとたぐり寄せてもいく構成と展開に惹か
れ、今回もまた、唸りながらも読んでいます。
時代移動と空間移動が著者の頭の中で常に行われます。そうすることにより、全てとは言
わないまでも、少しずつ「伝説」が「伝説」でない、歴史の事実としてあったのだという
確信に近づいていけるのだということを、教えてくれているような気がしました。
今回も知らない言葉を調べながら、唸りながらの読書となりました。

【出雲族と徐福団】
・出雲族はタタラ製鉄に巧みな民族であった。そして、
「徐福」船団が奉斉した斉州八神の中心が「蚩尤神」=兵主神=牛頭王=「素盞嗚命」
(出雲族の神)。
意識して書いたのでしょうか、この図式を始めにポンと投げかけられれば、これだけでも
なるほどと思えます。読む準備ができます。頭が回転しはじめます。
ここからまたいつもどおり、全国の地名、神社に「素盞嗚命」「八」神を見つけていきま
す。何とも、歴史ジグゾーパズル作業が広がっていくのです。これは著者の知的好奇心に
支えられた忍耐作業なのかと思います。以下作品に沿って述べていきます。

・徐福の船に五穀の種を積んでいたとありましたが、「無限回廊」の宇宙船団の荷物の中
にもあったことを思い出しました。

・これまで日本ばかりでしたが、朝鮮、徐那伐における徐福の落とし物(徐福団童男)の
話しは興味深いことです。新羅の始祖赫居世がその玉子から出現した童男であり、そのよ
うな仕掛を徐福がやってみせた。凄腕の「方士」徐福であれば十分ありえます。
徐福は赫居世の他にも、[徐那伐]という地名も落としていったのでしょうか。

・徐福船団が奉斉した斉州八神つながりで、素盞嗚命(娘)と、八坂神社や牛頭天王社
(宇佐八幡宮)が結びつきます。八坂の変形が八王子であり、素盞嗚命が頗梨采女と
櫛稲田姫命にそれぞれ八人ずつ生ませた子供たちのことを「八王子」と呼んだとあります
が、思わずできすぎだと思いました。子供ができすぎだとの意味もありますが。

・満州八旗の八旗と宇佐八幡宮の八幡
和昭が八幡宮から満州八旗を思い浮かべたのは、同じ読み、幡、旗(ハタ)ができること
からなのなのでしょうか。満、幡 (マン)の可能性もありますが、和昭さんに聞いてみ
たいところです。
粽をめぐる素盞嗚命蘇民将来伝説と八坂神社の茅巻、「チマキ」で繋がり、徐福団が呉越
系であることを匂わせます。満州族も南から北上してきた呉越系であり、素盞嗚命の娘が
いる宇佐八幡宮はチマキも呉越、そして多分読みからも、満州族と宇佐八幡宮の強い関係
があったようです。恥ずかしながら、パズルを間違いなくはめられたのか、自信はありま
せん。読者も後藤家族とともにパズルをはめていく気分になるよう誘導するような、或い
はパズルを読者自らはめやすくするような工夫が感じられました。気づくのが遅いと怒ら
れそうです。

このあたりで評者もコーヒーブレイク。
????????つづく
3503



2759万理久利:2013/06/29(土) 21:29:04
肥と筑 第二十五回 評2
作中のそれではなく、評者のブレイクタイムです。
評をパソコンに打ち込みながら改めて気づかされたことがあります。

*漢字変換できない
地名、人物名、神様の名前、その他この作品に出てくる固有名詞をそのふりがなに従って
打ち込んでも変換されません。標準装備のパソコンではめったに使用されない言葉として
除外されているのでしょう。一字一字単独で漢字を並べていくか、電子作品集を開いてコ
ピーしてくるかいずれかの作業をしています。
今の所そう多くは辞書登録はしていませんが、この作品はまだまだ続きそうですから、そ
ろそろ本気でよく出てくる固有名詞だけは登録しようと思いました。

*固有名詞が読めない
著者は親切に読めそうにもない固有名詞の上に小さくふりがなをふっています。私として
は実にありがたい。それでもふってない字で読めない場合があります。
そんな時は推測で読み飛ばすこともありますが、重要そうな言葉だと思う時にはそのまま
コピーしてネット検索にかけ、読みとその意味を把握します。
文字面だけで或る程度記憶していても、頭の中で読みをしないとどうしても薄い記憶とな
りがちになることにも気がつきました。

*歴史を扱う、その他古語、辞書からハズされた死語、専門用語を多く使う作品を書く人
は、普段のおしゃべりことば、いつも使っている、転がっている言葉だけを並べて作品を
綴っているいるような私にはない苦労、言葉一つの扱いにも著者の苦労や手間があるのだ
と思いました。
少しでも読みやすくしたい、音読の良さも知ってほしい、その一念なのでしょう。
読み手の自分としては実にありがたいことであり、書き手の自分としては、安易な言葉を
ひたすら安易に連ねていること、言葉を安易に扱っていることに反省を促されたことでも
あります。
3503



2760赤松次郎:2013/06/30(日) 16:41:11
肥と筑 第二十五回を読んで−その1
・八幡神と満州八旗

私は今まで神様に拝礼するのに天理教の一礼・四拍・一拝は知っていましたが、そ
れは特別で、古来の神社では二礼・二拍・一拝が一般的な決まりだと思っていま
した。しかし作者が「宇佐神宮、出雲大社、熊野神社では、四拍手が、伊勢神宮
では、八度拝八開手( やひらで:四拍手を2回繰り返す )が、正当とされてい
ます。」ということに興味を抱き、インターネットで調べてみました。

「こうした正当とされている二礼二拍手一拝は、GHQの占領政策の中で、国家
神道否定のために神社本庁が戦後に定めたものです。 GHQ( General Head
Quater )は、神道を政教一致と見做し、神道の存続に関して一般宗教と同じ「
宗教 」 への格下げを条件とします。 そして「 宗教 」としての体面を造るため
の「 方便 」として採用されたのが、「 二礼二拍手一拝 」だったのです。従っ
て、実際には何度手を叩こうが自由です。」という記事をみつけました。ここで
GHQという生々しい歴史が出てくるとは驚きです。

3503



2761万理久利:2013/06/30(日) 18:22:03
肥と筑 第二十五回 評3
 [コーヒーブレイク]で前半の「八」繋がりで、占術に詳しい芳賀信行に「八卦」を語
らせ、後半は、そこから今回の目玉とも思われる真義真言宗の開祖、肥前鹿島出身の「覚
鑁」について響子に語らせます。
占術→密教→真言宗→覚鑁そんな流れが旨く構成されていおり、かつ信行と響子という、
しかるべき語り部を登場させています。
 この作品の各回を読み続けてきて、登場人物の誰が言ったかは気にせず、内容だけを見
ていたこともありました。登場人物の誰が発言したことなのか、これについて著者の「誰
に発言させるのか」との緻密な配慮が次第に判り、評者も誰が語っているのかを意識し、
それも含め文章を味わうようになりました。
著者は当初からこのキャスティングをきっちりと決め、語り部を使い分けてこの作品作り
続けているのだと思います。
 後半は覚鑁です。肥前鹿島出身と聞いて、両親の生まれ育った地ということだけで、引
き込まれました。

【コーヒーブレイク/占術】
理系信行が休憩時間に占術の話をします。それも趣味の域を超えたものです。
先天八掛を二進数表記と十進数表記で表したもの、
後天八掛を九宮配置、
ともに見事な数字配列がなされている点に驚きました。
占術の中に科学をも含み込んだ何か、世界があるのでしょう。
信行が趣味を越えた取り組みをするのも、このあたりに理由があるようです。
最後に著者は勉強会の主催者である英夫に占術と密接な密教、そこから覚鑁へとつなげて
いきます。これもまた著者の巧みな配役設定と進行です。

【覚鑁/生い立ちと修行】
母ゆかりの肥前鹿島と同じ場所で生まれでた真言宗覚鑁について、天台宗響子が語ります。
密教、秘法を覚鑁は天台宗から学びそれを真義真言宗に取り込んでいることを、聡明な響
子が知らない訳はないのでしょう。彼女が語るのも自然の流れだということが判ります。

*覚鑁の先祖は常陸国伊佐郡(茨城)ともつながっていて、佐賀と茨城、それだけのこと
ですが著者との繋がりを思い浮かべます。

*同一人物平国香を二つ並べ、そこから覚鑁、平清盛へと繋がって行く系図は面白い資料
でした。また、覚鑁が生きた時代が確認できます。

*わすが十三才にして京都仁和寺成就院に出家、修行に出るとは驚きものです。本人の能
力の問題は別としても、親の力(縁)があったから行けたのでのしょう。そこそこお金に
も恵まれていたのでしょう。
それにしても片田舎の佐賀鹿島の人間が、親元を離れ京都までよく修行に行けたのかと思
います。当時はこんなことも十分ありえたのでしょうか。覚鑁は興福寺、東大寺、高野山
でも学び、根来寺建立、高野山再興もてがけてしまうのです。

*秘伝「求聞持法」で得た抜群の記憶力、学んでいた空?と同じく、一つの宗派を創り上
げた基礎になったのかと思われます。協力な記憶力を持つだけでは何の意味もありません
が、何かを成し遂げるためにはこの驚異的な記憶力が役立ったに違い在りません。

【徧処観/覚鑁】
徧処観−これも生まれて初めて耳にする言葉でした。「冥想法」とあります。
もちろん覚鑁も学びました。北伝、南伝仏教どちらにも流れるもののよです。かつ重要な
言葉。そんな感覚だけはありますが、正確なところを理解するにいたっていません。
あとから、民衆になじみやすい簡易な「念仏宗」なるものができましたが、根っこはその
字のとうり頭の中で考える、或いは無心状態になる「冥想法」が基本にあることが判りま
す。もちろん、覚鑁もこの基本をしっかりと会得したのでしょう。

【終わりに】
*今回の作品は、覚鑁が興した真義真言宗は後に豊山派と智山派に別れた、で結ばれてい
ます。宗教の歴史をみれば、どれも細かく枝分かれし、争いまでおこしてきた事実があり
ます。詳しいことは判りませんが、覚鑁が生きていたらどう思っただろうと思いました。

*20ページに渡る作品ですが、少し盛り込み過ぎかと思いました。
これは、日本史、仏教の歴史等に人より疎い評者だからこその印象かもしれませんが、
同じ内容を読むにも、もう少し「間」を夾むとじっくり、しっかり頭の中に入っていくよ
うな気がします。「間」とは登場人物のちょっとしたおしゃべりとか、説明でしょうか。
???????? おわり
3503



2762長岡 曉生:2013/07/01(月) 01:46:42
肥と筑:万理さんの評へのお答え
◆評1に対して
★徐福の船に五穀の種を積んでいた
実は、日本の稲作の開始は徐福の渡来時よりずっと早く、岡山市南区彦崎にある彦崎貝塚の
縄文時代前期(約6000年前)の地層から、ジャポニカ種と見られる稲のプラントオパー
ルが見つかっています。また、少量ながら小麦・キビ・アワ・ヒエ・コウリャンについても
見つかっています。この年代は更に遡る可能性も有るそうです。
この彦崎に貝塚があったということは、当時の彦崎は縄文海進によって舟が着けられる場所
だったと言うことです。また岡山市一帯は吉備王国が有った所で、中心部の吉備津神社には
桃太郎の鬼退治の原型と見られる伝承が残っていて何やら想像をそそります。桃太郎伝説の
黍団子は、もちろんキビで作られています。
★八坂の変形が八王子であり・・・云々はできすぎ
八坂が八神であることは今まで繰り返し論証してきたことであり、斉州八神と八坂と八王子
の八は、間違いなく相互に関係有ると思っています。
★満、幡(マン)の可能性は
満州は、満州族の守護である文殊菩薩の文殊の別表記ですから、幡とは直接の関係は無いと
思います。

◆評2に対して
★固有名詞が読めない  読みをしないとどうしても薄い記憶となりがち
その通りです。出来るだけルビは振っているつもりですが、更に気をつけます。

◆評3に対して
★【コーヒーブレイク/占術】 占術と密接な密教、そこから覚鑁へとつなげて
占術と密教とは、全く異質な組み合わせに見えますが、実はアーラヤ識をその共通の基礎に
持っているので、そういう目で見ると色々と興味深いことを発見できます。
★【覚鑁/生い立ちと修行】 覚鑁は秘法を天台宗から学び真義真言宗に取り込んでいる
  一つお詫びを:冊子中に[真義真言宗]と記したのは、正しくは[新義真言宗]です。
  音のみに頼って変換結果を確認しなかったために、引き起こした誤りです。
秘伝の相承は、同じ真言宗内でも流派が異なるとまず出来ない相談ですが、覚鑁が天台宗か
らも相承できたのは、いかにその能力が高く回りから期待されていたかと言うことです。
因みに、天台宗の秘法を覚鑁に伝えた鳥羽僧正覚猷(かくゆう)とは、あの鳥獣戯画絵巻を描き、日本の
漫画の始祖とも見られている人です。密教と漫画、なんとも面白い組み合わせですね。
★わすが十三才にして京都仁和寺成就院に出家
一見すると意外なことですが、これは覚鑁の父が仁和寺の所領の藤津庄の庄司だったので、
覚鑁が仁和寺で出家したのは自然な成り行きだったようです。
★秘伝「求聞持法」で得た抜群の記憶力
求聞持聡明法法で抜群の記憶力を得た人物としては、覚鑁のほかに弘法大師空海が知られて
います。その効果は非常に大きく、見た物をカメラで写したように、そのままの形で記憶で
きるそうです。
★20ページに渡る作品だが、少し盛り込み過ぎ
その通りです。同じ感想を他からも聞かされました。次回からはもっと読みやすくします。
3503



2763同人α総務:2013/07/01(月) 11:48:36
評開始のお知らせ
今週は同人α35号、竹内一郎による「仁和寺からの連想」です。兼好法師の徒然草の一節に端を発する、著者らしい作品です。仁和寺の法師が天下の石清水八幡宮の所在を知らないはずはない、これは兼好法師のフィクションか…。そして著者は当時の京の時代に身を置いてみるのです。現在から見るのではなく当時の視点、感覚になって考えます。最後には現代において東京から石清水詣でを企てます。その結果が妙に仁和寺の法師に共感を持ててしまうのです。覚鑁が修行したのもこの仁和寺、偶然とは重なるものです。(簡単紹介より)末尾に3504をお願いします。評は7月6日(日)まで※ポートレートとコメント集に、著者と、今回仁和寺・八幡宮つながりのもう一人の姿が並んでいます。石清水八幡宮と男山ケーブル(京阪電車Kカードより)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002893M.jpg



2764赤松次郎:2013/07/01(月) 17:32:26
肥と筑 第二十五回を読んで−その2
・満州八旗
漢軍八旗は満州八旗・蒙古八旗とともに清朝初期の軍隊の主力をなしたことから、現代中国
もまたその軍閥があり、当時の漢軍八旗は満州八旗・蒙古八旗と同じ流れをくむのではない
か。そこでいろいろ調べて見た。Wikipediaによると
現在の人民解放軍は国軍ではなく中国共産党中央軍事委員会の指揮下にある党の私兵組織
で、ある程度の部隊や艦艇には共産党の政治将校がついていて、現場指揮官より権限がある
とあった。では「軍閥」とは
軍閥ということばは,次のような多様な意味をもつ。
(1)軍隊の上層部が軍事力を背景に政治的特権を握った場合
(2)出身地,地位,政策などによってつくられた軍隊内のグループが,政治的行動を行う
 場合
(3)地方に割拠した軍事集団が,独立の地方勢力となった場合
それらの集団・グループを指す用語として使われている。プロイセンや第2次大戦前の日本の
ように,軍隊が優越した政治的地位を占めている場合にその上層部を軍閥というのは(1)の場
合であり,明治以後の陸軍における長州閥,海軍における薩摩閥や,昭和期の陸軍における
皇道派,統制派,海軍における条約派,艦隊派などを軍閥というのは(2)の場合であり,辛亥
革命後の中国における各地の半独立勢力や,西南戦争直前の薩摩の私学校党などは(3)の場合
である。

また中国軍は半ば独立した軍閥の集合体
中国は有史以来、統一国家が崩壊すると幾つかの国(軍閥)に分立することがしばしば見ら
れた。近代になってもそれは同様で、半植民地状態の中でも幾つかの軍閥が地方に割拠して
いた。現在の中国軍もその軍閥の流れを引いているのではないか?事実、共産党の中国人民
解放軍も、その成り立ちからして、軍閥の寄り合い世帯という性格があるようだ。

ということが判明した、しかし満州八旗がはたしてそのまま現代に引き継がれているかは、
私の力では解明出来ないので長岡さんのご教示を乞いたい。

3503



2765長岡 曉生:2013/07/02(火) 02:24:13
肥と筑:赤松さんへのお答え
◆その1に対して
★二礼二拍手一拝は、GHQの占領政策の中で、神社本庁が戦後に定めたもの
 この元となるブログを見て大いに疑問を感じました。なぜなら、GHQの意向が国家神道
否定のために神社参拝作法について干渉することにあったとすれば、参拝作法は如何なる形
をとっても良いと指令を出して、このことにより神社ごとの作法を意図的に違えさせ、相互
分裂を助長する方向に持って行った筈だと思ったからです。
 そこで、信頼の置ける関連記事を色々と探してみた結果、標記の命題は明白な間違いだと
判りました。次のURLで説明しましょう。

 http://nishinojinja.or.jp/faq/020.html では、神社新報『神道いろは』よりの転載と
してこう有ります。
 私たちが人に対してお辞儀をするときは、普通は一礼だけですが、神様を拝むときは一般
に「二拝二拍手一拝」の作法が用いられます。
 この作法は我が国の伝統的な作法である両段再拝に基づくものです。両段再拝とは、再拝
(二拝)を二度行うことをいいます。実際の作法では、拝を連続して行うこともあれば、二
拝の後に拍手又は祝詞奏上を行い、再び二拝を行う場合もあります。
 拍手については、古くより我国独自の拝礼作法として、神様や貴人を敬い拝む時に用いら
れました。平安時代、大陸との交流による影響で、宮中ではこの作法は行わなくなり、ただ
二拝のみをするようになったことが文献に見えます。しかし、神様を拝む際は変わらず拍手
が用いられてきました。
 その後、この両段再拝の作法も各流派や神社によって多少の違いを生じましたが、明治八
年に式部寮によって編まれた「神社祭式」に「再拝拍手」という形が規定され、これを基本
に「二拝二拍手一拝」と言う参拝作法が慣例化しました。   後略
 つまり、「二拝二拍手一拝」と言う参拝作法は、明治期に既に慣例化していたものです。

◆その2に対して
★満州八旗がはたしてそのまま現代に引き継がれているか
 二つの面から見てみましょう。
1)構成部族は、主として満州族か
 これについては、明らかに否ですね。
2) 規模が同等な八つの部隊から成っているか
 これも、明らかに否です。

 赤松さんが言われるように、中国では王朝の崩壊時には、各地に軍閥が割拠して、覇を競
いあい、最後に勝ち抜いた者が王あるいは皇帝となるという過程が繰り返されました。
その極端な例として、政治が乱れて各地で暴徒化した民衆が山賊化し、その首領が地方を統
一して王を称し、同様にして生まれた各地の王の中で勝ち残った者が、皇帝と成りました。
明朝を建てた朱元璋(太祖・洪武帝)は、その典型的な例でしょう。

 このような状況を揶揄して「初めに大王と成り、次に王と成り、最後に白帽をかぶる」と
言われています。
 ここで、初めの[大王]とは、付近の民衆達がこの首領を大いに恐れて奉った尊称です。
次の王は、通常の表現です。最後に白帽をかぶるとは、[王]字の上に[白]字を加えると
[皇]字になることから来ています。
3503



2766万理久利:2013/07/02(火) 14:45:39
読み手、それぞれの広がり/肥と筑
この掲示板で他の評を読む、著者が書く評への感想やコメントを読む楽しみが、自分の作
品の評をいただける楽しみ、評を入れる楽しみとは別にあります。

赤松氏の感想は的を絞ったものでした。参拝のやり方、満州八旗を取り上げ、GHQや
現代に及ぶ中国における軍事体制に考えを広げていくといったものでした。
この二つについては、私は単純に参拝のやり方の類似点をあげ二つの神社結びつきを説き、
八旗の八に満州と宇佐八幡との繋がりを導きだす、そんな著者の一種ジグゾーパズルをは
めていく、緻密な検証態度を感じ取っただけでした。
参拝と言えば、コインを投げ入れ、鈴があればジャラジャラ景気よく鳴らし、適当にパチ
パチと手を叩き頭を下げるだけです。そんな人間が参拝のやり方について目にするわけで、
そこには「新たなことを知る」という機会とワクワク感があるのです。

人それぞれ、色々な読み方、感じ方、興味の強弱がある、実に当たり前のことですが、そ
のことを改めてこの「合評」から感じています。そして新たな視野の広がりをもたらして
くれるような気もしました。

「詰め込み過ぎ」との私の感想は、あくまで個人的なもので、こんな知識レベルだからこ
そ出てきた、というのが大半の理由でしょう。ただ、或る程度歴史や宗教に見識のある方
が読むにしても、日曜の家族歴史勉強会という設定で進んでいるこの作品ですから、もう
少し和やかさや、内容にも余裕があればなあとは思います。連載ものですから、各回とは
言いません。回ごとに硬軟あって良いと思います。
3503



2767同人α総務:2013/07/02(火) 20:24:28
肥と筑 第二十五回の評(森下禮子さんより)
前二作品と同様、封書で森下禮子さんから寄せられた評(感想)をここに復元しました。
要約して構いませんとのことでしたが、森下さんの率直な「感想」と「味」が随所に出て
いるのでそのままを掲載しています。

????????????????????????????????記

 「肥と筑」よくもマァ! 次からつぎへと、これだけの資料を惜し気も無く毎回私達読
者に教えて下さって、特に風土記に触ったことも無い私には一行一行が驚きと納得との連
続。それでもほとんど意味も読み方(漢字)も馴染めないものですから。これは、この手
の好きな人にはタマラナイ物に違いないと思ってます。

 今度佐賀に帰ったら、これ等の神社を訪ねたいと思うくらい、珍らしい不思議な感じで
す。朝から与賀神社の太鼓に起こされ、夕べの太鼓で夕食が始まると、宮司さんの行動で
一日が過ぎた私なのに。(人形のお札を作ったり、切り紙でお祀の道具も作ったし、手伝
いも沢山しました)全く、神社そのものに興味を持たなかったのは、何故でしょうね。与
賀神社の桜門のスケッチをすると、必ず入賞する。元旦、夜中の12時過ぎには、お参り
の一番乗りを欠かしたことは無いし、自分の家の前の掃除は、神社の鳥居とも兼ねている
土地なので、もっと親しんでも良かったのに・・・豊玉姫が祀られている事位しか知りま
せん。
 徐福伝説は、不老不死の薬を求めてきた人・・・程度の知識しか無かったので、船団が
新天地を求めたというのは驚きました。何によらず全然知識の無いところですから、始終、
驚きの連続??の連続です。

 清香さんのキャラクターを私は楽しんでいます。とても良い。”二拝四拍手一拝”が有
るのも初耳!(初目?!)黄白紅藍も妙?に納得!
読むことは自分の器で読むものですから、私は器が小さい、のだ・・・と納得します。
 夫の名前と同じ英夫が喋る言葉が自然に感じるのは不思議!全く違和感無し。
今回占いが出て来て、とても興味深いのですが残念ながら、サッパリ・・・です。
八卦というのが?九宮というのが?
何度も理解しようと試みましたが、全然・・X
易を教わりに多久の先生(東洋易学?)の所に10年も通ったという佐賀在の友人に次回
会ったときに尋ねてもみましょう。

最近、老化(加齢)のおかげで自分のことを少しは冷静に反省する知恵が生まれまして、
ここに出てくる四煩悩には納得しました。
どうあがいても、自分の尺で計るのですから、なかなか誤りに気付かなかったのです。困
ったものです。
今更ながら来し方を振り返って、油汗を流してます。
以上

3503



2768赤松次郎:2013/07/03(水) 15:09:43
山荘便り−20130703
毎日新聞 2013年06月30日 東京朝刊に面白い記事を読んだ
時代の風:少子高齢化社会=元世界銀行副総裁・西水美恵子の「小国」悲観論を笑うと
いう文である。
 「人口減少が問題だと捉えられているようだ。減ってなぜ悪いのだろうと、長年気に
 なっている。特に「経済小国になるから困る」と言う人が多いのには驚く。
 日本より国民平均所得が高い国は二十数カ国あるが、そのうち人口がわが国を上回る
 のは米国のみ。資本と生産性が伸び、生活水準が下がらない限り、困る理由などある
 のだろうか。
 社会保障負担を案じる若い世代からは「高齢化で生産性が上がるはずがない」という
 意見をよく聞く。いつも「高齢者をばかにしないで!」と、笑ってしまう。
 企業のトップには、人口が減ると生産人口も減ると単純に思い込む方が多く、頻繁に
 相談を受ける。今ある生産人口の大半を無駄にしながら何を言うとあきれるが「女性
 をお忘れなく!」と笑って、我慢している。

私も常日頃人口減少が日本の経済を疲弊させるという論法が大勢を占めていることに違
和感があった。どうして優秀な経済学者が、人口が減っても高い水準の生活が可能であ
るという理論を策定しないのかと疑問に思った。世界中が人口増加でないと経済発展が
望めないとすれば、まもなく地球上の資源を食い尽くすだろう100億を超える人口に
なったとき、果たして快適な生活を保ち続けることが出来るだろうか。
そんなことを思うとはやく人口増加に頼らない新しい理論をだれか創出して欲しいと願
うものである。



2769長岡 曉生:2013/07/04(木) 00:23:17
仁和寺からの連想の評(森下禮子さんより)
「仁和寺からの連想」も面白かった。皆、思うところ、考えるところは同じだなあと、安心
しました。
 私も、物語を読んでいると、ニオイを付けて読む時があります・・・と、いうより、そち
らに気が行く時が多くあります。生活空間の距離の話しも面白かった!!
竹内一郎氏は、私の器の中に丁度良くて、とても楽しめました。本当に面白かった。
3504



2770長岡 曉生:2013/07/04(木) 18:19:34
肥と筑:森下禮子さんの評へのお答え
遅くなりましたが、森下さんへのお答えです。

★一行一行が驚きと納得との連続。ほとんど意味も読み方(漢字)も馴染めない
この点は、いつも悩むところです。作者としては、[肥と筑]は一応シリーズ物と想定して
いるので、適当な回で、それまでの纏めを心がけていますが、まだ不十分なんですね。

★今度佐賀に帰ったら、これ等の神社を訪ねたいと思うくらい、珍らしい不思議な感じ
 森下さんの家は与賀神社の鳥居前にあって日常的に神社に関わって来られたわけですね。
つまり、森下さんは生まれた時から与賀神社の主祭神の豊玉姫=与止日女(よどひめ)とは
日常的に接していたという、私から見ると凄い縁をお持ちだったということですね。
 甲府での同期会に始まり、森下さんと私がメールの遣り取りをするようになった謂われも
今から思うと、その中心に豊玉姫が居られたという不思議な縁によるものでしょう。
 与賀神社の主祭神の豊玉姫は、肥前一宮の川上神社の主祭神と共通で海人族の女神ですが
有明海から与賀神社脇の多布施川、その上流の嘉瀬川を遡れば、上の川上神社に至ります。
つまり有明海・多布施川・嘉瀬川という川筋は、肥前風土記に言う海の神(鰐魚)が、毎年
流れに逆らって川上神社に遡ってきたという伝説の路、実は海人族の航路だったわけです。
 この与賀神社では、豊玉姫の配祀神として、海童(わたつみ)神社の綿津見命(わたつみ
のみこと)や、宗像(むなかた)神社の宗像三女神(スサノヲの娘達)と言う海人族の神・
女神が祀られています。中でも、海童(わたつみ)つまり綿津見神は、徐福船団で渡来した
童男・童女中の童男であるという論証は、今まで繰り返し行なってきたものです。
佐賀に帰られた時には、どうかそういう視点で神社を見てきて下さい。

★清香のキャラクター・周易など
 天衣無縫な清香については、私も第一回から楽しく性格描写をしています。彼女のセリフ
は、頭で考えなくとも自然と出て来るので楽なのです。
 周易に関わる芳賀信行の八卦や九宮の説明については、同人α第29号の肥と筑第十九回
の芳賀信行の説明を合わせてお読み下さい。
 ところで、佐賀在の友人が易を教わりに10年も通ったという多久の先生は、多久聖廟の
関係者だったのでしょうか。というのも、易(周易)は、儒教の基本経典である五経の一つ
易経に基づいているからです。
この多久聖廟の基盤となったのは、江戸時代で有りながら身分を問わず学問を志す者すべて
を受けいれた東原庠舎(とうげんしょうしゃ)という名の、多久藩の邑校(ゆうこう)でした。
佐賀藩の一支藩(邑)に過ぎなかった多久は、この東原庠舎の存在によってその名が江戸に
まで知られる学問の土地になっていました。
この東原庠舎による教育の結果、多久は幕末から明治期にかけて志田林三郎(電気工学)・
鶴田斗南(明治刑法の創案者)・飯盛挺蔵(計量学)などの一流の学者を輩出しています。
3503



2771長岡 曉生:2013/07/07(日) 00:52:13
仁和寺からの連想:評
★仁和寺と徒然草
 仁和寺は、京都における代表的な寺である。しかし、同寺ゆかりの覚鑁上人について私が
投稿した今号に、徒然草第五十二段の仁和寺の法師の話が出て来たことには、非常に驚いた。
作者は、この段と出会ったのが高一の授業(国語か古文)とされているが、徒然草ならば、
古文の授業だった筈である。二年次あとの私がうろ覚えのこの話が、ここで出てくるのは、
理系指向の作者にとって、この話が論理的におかしい疑問点を持っていたからだ。
第一の疑問点は、京都仁和寺にいた法師が、近郊の石清水八幡宮の本宮が山頂に有ることを
知らないことはおかしいという点であり、第二の疑問点は、それ故この話はフィクションで
はないかと言う点である。しかし、フィクションならば、冒頭は[とある法師]か[さる法
師]であるべきなのに、実際はそうではないという古文に関する知識から、第二の疑問点は
否定される。  などなど、この後も話は論理的に進んでいくのが、興味深い。

 ただ「平安時代に風呂に入る習慣は無かった」という記述は、少々誤解があるようです。
[平安ライフ 3]  http://murakumo1868.web.fc2.com/01-ohsyu/o1-0012-03.html
によると、当時の貴族の風呂は現代とは異なり、蒸し風呂系とかかり湯系の二つがあり
蒸し風呂では、1)湯を沸かし、締め切った部屋に湯気を送り込む か
       2)浴室の簀の下に湯釜を置き、湯を沸かす    か
のいずれかの湯部屋に湯帷子を着て入ったそうです。
かかり湯は、汚れを落とす禊ぎの作業だったようで、かかるのに湯のほかに水を使うことも
あったそうです。
『風呂と湯の話』(武田勝蔵、塙新書)によると、朝廷の儀式や法会に携わる公家たちは、
出座の早朝には必ず沐浴、小浴をしていたとあるので、そういう時に使われたものかといい
さらに、平安の上流公家(摂関家)の日記や具注暦を調べると1ヶ月の入浴回数は4・5回
であり、それに小浴を合わせると2・3日おきに1度は入浴していたようです。

 済みません。なんだか本題からずいぶん離れてしまいました。
長くなりすぎたので、おあとは他の人に任せましょう。
3504



2772万理久利:2013/07/07(日) 10:43:06
仁和寺からの連想 評
これまで著者の作品の中に、こんな言葉から始まる作品がありました。
「馬上少年過ぐ」
「願わくば 花のもと(した)にて春死なん その如月の満月のころ」
「祇園精舎の鐘の音」
今回は、「仁和寺にある法師、…」(徒然草五十二段)から始まりました。
このように、頭に、詩や文章の引用があると、いったいこれから何が語られるのだろうと、
読者に興味を抱かせるようなところがあります。
これまでどおり、実に著者らしい[連想]が繰り広げられています。

【徒然草五十二段の分析調査】
著者は仁和寺の法師が、石清水八幡の本宮ではなく、下の関連社寺だけにお参りして満足
したという兼好の話に、いやまてよとばかりに疑問を持ちます。知らないわけがない、す
ぐ近くだろうと。
地理的に仁和寺と石清水八幡の距離、配置と、次ぎに当時の二つの格付けの確認です。
そして、
「過去のことを現代で捉えると混乱することが多い」とあるように、著者は兼好が生きた
前後の時代、平安末期、鎌倉、南北朝へと立ち位置を移動して、この物語を問い直すので
す。時代を振り返り、道路の整備状況、歩いていても糞尿や兵士の血や屍の臭いがあった
であろうと著者は推測します。これらの視点は、通常では持てそうで持てないところです。

【寄り道】
兼好法師の懐具合と、同時代を生きた三人に触れています。
寄り道というか、題名どうり連想なのかもしれません。それでも当時の様子を浮かべるの
にどこか役立ちました。
兼好法師のパトロン的存在金沢貞顕や高師直のラブレター代筆アルバイト等で、たっぷり
と長旅の旅費や、物を書き付ける高価な紙代に当てていただろうとの推測はなるほどと思
わせました。
もう一人、真言密教に通じる文観が登場します。「自性清浄」から性の開放まで引き出す
など、今であれば進歩的にも思えることのようでも、そこには規制の無い欲だけを煽る、
あるいはそうならざろう得ない時代であったことが少し想像できます。

【作品の終わり方の面白さ】
なんと、著者は最後に現代においての京都めぐりを図ります。仁和寺に寄り、最終目標は
石清水八幡です。電車も石清水八幡のある山頂へのケーブルカーがあっても、かなり時間
がかかるのです。こんな試みをしたところで終わります。
全作品を通して流れる、どこか「科学少年」らしさが良く現れていて、構成的にも読者を
「最後はやっぱり、やっちゃうんだ」とどこか納得させる、爽快感すら感じさせる終わり
方になっています。

おわりに
*仁和寺の法師は石清水八幡がどこにあるか知らなかったのか、
例え知っていたとしても、当時は山の麓にある関連施設にお参りしてそれで良しとしてた
のかもしれません。兼好ほど懐具合も良くない、時間もない。道は悪くて土埃とともに悪
臭が漂う。おまけに治安も悪いとくれば、そう「近そうで遠いは石清水」だ。
*「すこしのことにも、先達はあらまほしき事なり。」
兼好は仁和寺の法師をバカにしたのか、それとも、
仁和寺の法師には案内人など必要なかったのだ、との逆説を言っているのか、

評者に、そんな連想を生じさせる作品となりました。
3504



2773赤松次郎:2013/07/08(月) 09:10:10
仁和寺からの連想を読んで
私はまず朝日新聞の天声人語だけは欠かさず読むことにしている。約600字という
制限された枠の中で、一つのテーマを歴史的・文学的の例証とともに纏める技は並大
抵のことではない。「天声人語書き写しノート」なるものがあるが、中学生や高校生
でもあるまいに、単に書き写すことで文が上達するという訳でもあるまい。テーマを
論ずるにおいて、その組み立てや例証やあらゆる知識を駆使しながら、最後までテー
マの主旨を忘れずに書き終えるところにある。なんでも思いつくままエピソードを盛
りだくさんに長々と記述すればいいというものではない。持て余している時間を消化
するためだけのゲームやクイズやテレビなど、思考しない頭はいくら使っているとは
いえ、無為の行為である。そういう人の文はなんの興味もそそらない、その人個人の
日常の体験や過去の記憶を綿々と記述するだけの自己満足にすぎない。

その点「仁和寺からの連想」の作者は高校時代の授業の中で疑問を抱いたテーマを、
地理、歴史、芸術を通しての作者の見解等を織り込みながら、最後まで貫いた。読ん
でいて、いまさら学生でもあるまいし何時までも起承転結などと言った決まり文句に
惑わされることなく最後までテーマの主旨を忘れずに書き終えるところにある。いつ
も感心することだが、作者が選ぶテーマは人の思いつかないものばかりで、「そうい
う見方もあるか」と再度考え直すことが多くて、読むのが楽しみである。

3504



2774同人α総務:2013/07/08(月) 10:51:35
リンク集: ギャラリー「無限回廊」アップのお知らせ
A-05 小柳 景義 さんの作品が6点追加されました。
小柳氏はギャラリーの中でも、ぴちぴちの最年少です。
数年前、学生時代に描いた宙に浮かぶ魚たちの不思議な風景がずらり並びました。

近々に卒業制作を展示する予定です。

c.c.万華鏡



2775同人α総務:2013/07/08(月) 14:16:07
評開始のお知らせ
今週は同人α35号、神野佐嘉江「人生詩」です。

昨年春号から始まったシリーズ第4回です。季節は春、四月。
四十代、五十代には桜はもちろん、春の草木がたくさん登場します。十代は自分自身がそ
のまんま「春」だからなのか、回りの植物にはあまり関心がないようです。
(簡単紹介より)

末尾に3505をお願いします。評は7月14日(日)まで
ポートレートとコメント集に、詩人の姿が載りました。

※作品挿絵より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002905M.jpg



2776長岡 曉生:2013/07/09(火) 11:40:26
人生詩の評(森下禮子さんより)
「人生詩」川柳が効いて、キレの良い文章で癖が無く、気持ち良く読めて、それでいて深い?!
皆さん、なかなかの強者揃いと、ここで思いました。
3505



2777万理久利:2013/07/09(火) 12:30:33
赤松氏による「仁和寺からの追想」評
 評(感想)とあっても、自分のことばかり、作品とは関係のないことばかりを綴ってい
るのを目にすることがある。他にも、著者を喜ばそうとするのか、売り上げを伸ばそうと
するのか、絶賛する言葉だけ、書いてある内容をそのままなぞっただけのものもある。
感想の書きようもない作品なのか、それともろくに読んでいないからなのか。
 ドラマにこんなシーンがあった。
或る有名作家担当の編集者が、その原稿をとりに時間をかけて訪ねた時、一言質問された。
「君、たまには俺の作品の感想でも言ってみたまえ。君はただの運びやか」
「先生の作品はとても素晴らしい」
との返事に作家は黙って睨み付けていた。

 昨日の赤松氏の投稿文章の読み始めは、何だ作品とは関係無いじゃないか、と少し心配
になった。ところがそれは次ぎに続く節の前奏だったのだ。そして、
「最後までテーマの主旨を忘れずに書き終える」
「作者が選ぶテーマは人の思いつかないものばかり」
という短い言葉の中に、氏の言いたかったこと全てがこめられているように思えた。
前奏が生きた。前奏の内容が納得できた。
毎回どうもだらだらと長くなりがちな自分の評と比べて、簡潔極まる。

 森下禮子さんの感想も簡潔だ。それでもピンと伝わるものがある。
私の場合、長くなるのは、うまく表現できないからだ。読んで一番惹かれたところ、気に
なったところに焦点を絞れば、それだけ伝わりやすくなるのかもしれない。
赤松氏による評を読んで、こんな書き方もあるのだなあと思った。
年期の違いだけではないだろう……。
職業文芸評論家でもあるまいし、いろんな評の書き方を見ながら、自分なりの形をみつけ
ていきたい。



2778水彩画愛好家:2013/07/10(水) 12:28:17
街角スケッチさん三周年
 2010年7月、[水彩画作品集「街角スケッチ」のBLOGを開設しました]との投稿を戴
いてからほぼ丸三年です。毎月数点の作品を載せ続けています。私も見続けています。

 これまで使用していた掲示板がなくなったため、新しく立ち上げた掲示板に書き込みを
始めていた時期でした。そんな時の思わぬお知らせ投稿記事は嬉しかった。
「癒やしになる」という言葉を感想の中で時々使ってきましたが、同時期に立ち上げたと
いうことも加えて、何故か日常、青空文庫と並んで欠かさず開くサイトになりました。
 感想は、自分の記録の他、同人仲間や読者に絵をみてもらいたい、あわよくば街角さん
に感想が届けばと思い、時々書き込んできました。2010.6月から始まったこのサイトの作
品は今何枚になるのかな、などと考えています。ちょっとした量です。そしてその絵一つ
一つには軽妙なコメントがついているのです。

 これからの新しい作品、コメントを期待しかつ、自分の作品創りの励みにもしていま
す。そしてこれからも私なりの感想を書いていきたいと思っています。



2779万理久利:2013/07/10(水) 15:10:19
今日は何の日/物集(もずめ)
百年以上前の日本の7月もこんなに暑かったのだろうか。
夏の暑い日、今日生まれたのが「物集 高見」だ。
以前その名前に興味をもち、この人を知った。
大分生まれ(1847年7月10日 - 1928年)とある。
国学、漢学、洋学、英語にも通じ、「日本大辞林」等の辞典編集に関わってきた、言語に
囚われた人のようだ。
「物」ならぬ「言葉」を集め続けた人なのだろう。

テレビで「今日は納豆の日です。たくさん食べましょう」と納豆が好きそうには見えない、
イタリアン風の女子アナが言っていた。
暑さのせいか、急に思いついた。
早速酢飯を作って、余っていた納豆一パックを使って、生まれて初めての「梅じそ入り納
豆巻き」一本に挑戦した。あんまり暑くて、未だ食する気分にはなれない。

        ※七 十 巻

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002909M.png



2780万理久利:2013/07/12(金) 18:57:29
人生詩 評 (上)
 今回は、春四月の中から六日の三重奏日記、正確には、人生のうちの十八日です。
これまで、有名作家が書いた日記あるいは随筆のようなものを或る程度は読んできました
が、ある一日の中に世代を並べて書き上げる作品は見たことがありません。
断腸亭日乗(永井荷風)、 震災日記より(寺田寅彦)、山頭火の膨大な旅日記等々みな
淡々と時系列に従った一重奏て書かれています。
 三世代を一日にまとめることによって、それぞれの特徴を見くらべる面白さがあります。
どの世代にも何一つ大きな事件はなく平凡な毎日ですが、それだけで一人の人間(主人公)
が生きてきた時の流れ、重さが伝わり、読み終わるとなぜか、主人公が生きてきたことに
そっと拍手を贈りたくなるような三重構造の「人生詩」になっているのです。

 シリーズ四回目ともなると、それぞれの世代に登場する回りの人々に馴染みがでてくる
ものです。その人達の人生模様もうっすらと見えてきます。題「人生詩」の人生は、主人
公だけではないようです。

 回を重ねると同時に季節が移っていき、作品の中で季節を味わうことができます。
今回は春四月とあって、四十代、六十代で花見の風景、そしてさまざまな植物が登場しま
す。その名前自体がもつ心地良さを改めて感じることができます。十代(後半と思われる)
では、景色も植物も登場せずに読書三昧のようですが。それもまた面白さのひとつです。
世代の移り代わりも、その中の季節の移り代わりも、どこか重なります。
    詳細につづく
3505



2781同人α総務:2013/07/13(土) 12:03:05
リンク集: ギャラリー「無限回廊」アップのお知らせ
> No.2859[元記事へ]
注)上記をクリックすると作者に触れた記事に飛びます。先日に続き A-05 小柳 景義さんの作品を追加掲載しました。同人α13号表紙「楽」と大学院卒業制作「阿吽」です。同時に作成年度順に並び変えています。「阿吽」は二人よせた顔の緑の部分に、なんと陣を張る兵士、馬、幟が丁寧に書き込まれています。細密画とも言えます。全体像の他に、これらの拡大画像も展示しました。c.c.万華鏡



2782:2013/07/13(土) 19:05:03
どうも有難う御座います!
右肩の腱板損傷のため一年間パ-クゴルフを中断していましたが、最近何とかプレイを再開出来るまで回復しましたので涼しい早朝に始めました。そのことと日中の暑さに閉口し絵を描く気分になりませんので、すっかりサボつています。気が乗れば一気にひと月分の掲載枚数を描くのですが。
そんな小生の作品を見て下さっているようで、大変ありがたく感謝しています。描く立場の者がこんなサボり癖が付いていて大変申しをけないことです。そろそろ描き始めようかなと思い始めましたが、明日もパ-クゴルフから始まりますので、どうなることやら。

2783万理久利:2013/07/14(日) 11:47:09
人生詩 評(下)
【性の年代変化】
 殆ど性的なことには触れない作品ですが、今回は四月七日に二箇所想像を膨らませるも
のがありました。
*性の目覚めの十代、やっとそれらしき表現が出てきました。
「今日は記念すべき日だ。そのものずはりを生まれて初めて見た」以下略
何を見たのだろうと思わず息を呑みます。その中の一枚をもらったとありますから、春画
か写真なのでしょう。そのものズバリの言葉を使わなくとも、いや使わないからこそ想像
が膨らみます。
*脂ぎった四十代、毎度おなじみ『週刊文春』の記事から、女性の「いく」についての感
覚表現を並べています。主人公のコメント一切なしで終わっています。そこがまたいい。
*さて、六十代、何にも触れませません。ほのぼのとした同僚、妻との花見や「氷しるこ
の」お話しです。欲も興味も薄れていくのでしょうか。

 先日「俺もいよいよあれがダメになった」と告白した渡辺淳一(数え80)は60代で
あの「失楽園」を、70代で「愛の流刑地」を発表しました。年齢には関係無いようです。
それとも彼は例外中の例外なのでしょうか。
そんな彼も、今度は誰も書いたことのない老後を扱いたいと言っていました。これも含め
て、渡辺淳一の作品名を年代別に並べるだけでも、彼の人生詩となりそうです。
 著者は渡辺氏と異なり、性的にギラギラした表現は好きではないようです。書くとして
も短くしかも途中で止めて後は読者にバトンを渡します。そうすることによって作品の中
の小さなエッセンスとなり、かつほのぼのとした綺麗な作風をうまく保っています。


【気になる花福さん】
花福さんは以前十代の日記で登場してきました。映画をいっしょに見に行った人。遅れて
同じ大学に入った人。今回四月十八日で、同じく十代、さらに六十代でも登場します。
珍しい名前だし、気の細かそうな、弱そうなところがよく似ているから、きっと学生時代
からずっと付き合っている友人なのでしょう。気は小さくても、名前のとおり主人公にと
っては花を呼ぶ、福を呼ぶ人なのかもしれません。


【味のある植物の名前】
たくさんの植物が登場します。玄関先で、ぶらり散歩で、花見をした古墳公園で、投票場
に行くまでの道すがら等に出合う植物たちです。花びらの枚数やその姿の細かな観察に始
まり、新緑の木々の様子が表現されています。
オオイヌノフグリ、菜の花、ぺんぺん草、蓮華 、カラスノエンドー、オドリコソウ、ボ
ケ、スミレ、タンポポ、ユキヤナギ、オオイヌノフグリ、シャミセングサ、カタバミ、ツ
クシ、カラスノエンドー??ショカッサイ 山吹き レンギョウ  八重桜 ソメイヨシノ、
オオシマザクラ、ヤマザクラ、エドヒガンザクラ
「春風が強く、土手の青草が白い葉裏を見せて波打ち、風の渡るのが手に取るようにわかる。」
「並木の銀杏が青く芽吹いている。折からの光を宿し、黄緑の灯りのようだ。」
「楠が新緑に萌え、青い積乱雲のようにもくもくと湧き出ている。」
平易な言葉で書かれていますが、その様子が一枚の絵のように浮かび上がってきます。
書けそうでなかなか書けない表現です。


【作品の中に見える著者】
 短い凝縮された言葉  和歌俳句川柳  散文詩 オキシモーラン
こんな印象があります。これは他の作品にも共通するところです。
 今回は春の息吹を日常の中で掴み取り表現し、そして慈しむ。それと同じように主人公
や回りの人達の平凡な日常を慈しみ静かに讃える作品となりました。
なんの気負いも、構えも、うらみつらみも、後悔も、格好付けも、気取りも感じられない、
時々ニヤリ、クスリ、そして春を楽しめました。
 エッセーに限らず創作であっても、著者が負ってきたもの、人柄、生き方が現れるもの
です。これは過去の世に出た古今東西の作家達の作品を読んで感じます。
著者のことはあまり知りませんが、作品を通じて少しだけ想像できます。
3505



2784赤松次郎:2013/07/14(日) 20:01:03
人生詩を読んで
ずっと以前に松尾○○とか渡邊△△、田中××などと言った氏名を縦に並べただけの詩が
あったのを覚えているが、その詩人は誰だったか思い出せない。本棚の現代詩集を一所懸
命を探したが立原道造、清岡卓行、吉行理恵、荒川洋治、吉増剛造の詩のなかには遂に見
つからなかった。どうも昨年の引っ越しの時物置のどこかに紛れ込んでいるのだろう。
とにかく氏名というものは人格的なものを想像させる何かがあるようだ。

今回の人生詩もたくさんの名前の人物が登場する。西、小立君、藪田君、美川君、磯田、
石原君、大山君、小立君、江戸さん、仲代君、月田君、谷戸君、愛奈さん、淵上のおっさ
ん、箕面さん、蟻町さん、門司さん、タカちゃん、河口君、沖君、池田君、松田先生、苅
田、稲田、花福等、その数25までは数えた。前の号にも出てくる妙な論理を持つ頑固な
箕面さんには特別な印象があるが、外の人達もそれぞれ個性的で一度会ってみたという欲
望にかられる。これは作者の力量の賜物であろう。
そして一番会って歓談したいのは作者神野佐嘉江その人である。

3505



2785同人α総務:2013/07/15(月) 11:20:42
評開始のお知らせ
今週は同人α35号「家族の風景」 第四回です。三家族のそれぞれが、あの地震の時から時間がたち大分変調をきたしています。*「著者のポートレートとコメント」もアップしました。ピエロが二人?評の末尾に3506をお願いします。評は7月21日(日)まで※35号冊子より[Pink Sherbet Photography]

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002915M.jpg



2786万理久利:2013/07/16(火) 10:58:41
エアコン
 流れる汗の気持ち悪さと、意識がもうろうとする感覚に負け、節電意識を吹き飛ばして
エアコンのスイッチを入れていまうことがある。 エアコンに鍵らず、普段電化製品のお
世話になっているのだとつくづく思う。

 私が育った家は、一番乗りは洗濯機、次ぎにテレビと冷蔵庫だ。電気釜はガス釜の後に
なる。勢い良くパンが飛び出すトースターはその後だったか。
真っ黒で重いダイヤル式の電話が入ったの洗濯機の前後だったような気がする。
 さてエアコンとなるとずっと後になる。勤めに出て1年目あたりくらいだろうか、窓に
はめ込む型のどでかいエアコンを自分の部屋につけた。もちろん自前でだ。
両親は、扇風機とうちわで大丈夫だからいらないと言って笑った。やはり九州人は違うの
だなあなどと思ったものだが、昔の人はそれなりの底力、耐性を備えていたのだろう。

 また大地震がきて電力ストップとなり、こんな猛暑であれば耐性が弱まった多くの人達
が熱中症で倒れ、亡くなる人もたくさんでてくるだろう。
 水も出なくなれば行水もぬれタオル作戦も使えない。冷蔵庫の食糧も直ぐに腐る。
わたしも家の中で人知れず干からびるのかもしれない。

 夜、庭から風とともに虫の声が入ってきた。いつもはこんなに早く鳴かない。
虫たちも猛暑で調子を狂わせたのだろう。それでも少しだけ涼しい気分になった。



2787赤松次郎:2013/07/17(水) 06:28:23
山荘便り−20130717
今朝の天声人語にネット社会に関して、面白いことが書いてあった。
「ネットは民主主義に革命を起こす。伊藤穣一(じょういち)さんの信念
に揺るぎはない。知の最先端、米マサチューセッツ工科大のメディアラボ
所長だ。メディアラボの活動指針として3つのキーワード「ユニーク、イ
ンパクト、マジック」を提示。「誰もやっていないことをやる、真似はし
ない(ユニーク)」「やるなら社会にインパクトを与える活動を目指す
(インパクト)」「そしてそれは驚きや感動を与えるものであるべきだ
(マジック)」という意味が込められている。
しかし「初めてのネット選挙となった参院選で、候補者の9割以上がフェ
イスブックやツイッターを使う。昨年の衆院選に比べ大幅に増えた。発信
の中身が乏しくないか。昼に何を食べたとかの身辺報告が目につく。」と
評してあった。

たしかに、誰でも日頃暮らしの中で普通に経験している全く個人的などう
でもいい話題を、延々と続ける最近の掲示板には失望している。携帯メー
ル依存症のように身辺雑記のやりとりでしか社会と繋がっているという存
在確認ができないのだろうか。そんなことを山の中で考えた。



2788マリアンタ:2013/07/17(水) 17:33:01
夢∞夜/MITメディアラボ
今日夢の続きをみた。
山荘便り−20130717。

ネットの世界の広がりに驚くばかりで、ネットの未来についていろいろ考えることが多
くなった。2ちゃんねるの世界もあれば、青空文庫のような開かれた図書館をこつこつ
とボランティアの力で充実させているものもある。
電話やメール代わりに使ったり、井戸端会議、床屋談議の場にしているものもある。

MITメディアラボの活動指針の3つのキーワード「ユニーク、インパクト、マジック」
これは全ての分野にも言えることだろう。
MITメディアラボの活動内容を調べてみたら、なるほど射程は無限だ。
ネットの騒がしさにうなされた夢の後のこの記事には、希望があった。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002918M.gif



2789万理久利:2013/07/18(木) 09:07:39
なりすまし
今回の参議院選よりネット選挙が解禁になったという。正確にはネットを使った選挙運動
だ。そのときに一番懸念されるのが、別人を装うなりすましだという。
別人A、B、Cと名乗って同一人物が競争候補の中傷内容を貼り付ける、あるいは応援候補
の過剰あるいは嘘の美談を貼り付ける。

先日の刑事ドラマの最後の場面を見ただけだったが、人の良さそうなパン屋の親爺が、無
実の親子を陥れるために誹謗中傷投稿や、複数の客を装って、自分の店を絶賛する投稿記
事を載せていた。
発見の糸口は彼の文章の癖にあった。その親爺は、「うろ覚え」を「うる覚え」と誤って
書く癖があり、かつ多用していたからだ。文章には、どこかその人の言葉使いの癖が出て
くるものだ。

ネットの利用方法、そしてその内容、目的に、人となりが良く現れるものだ。気をつけよ
うと思った。いよいよ選挙運動も佳境に入る。ある新聞記事には、ネットで問題は生じる
がそこは公開の場所で反論や反証の場でもあり、自ずから自浄作用が働くだろうと言って
いたが、まだまだ騙し煽る人もいれば、安易に騙され、煽られる人もいる。

選挙運動に限らずネットの有効な活用は、試行錯誤をしながら続けられていくのだろう。



2790長岡曉生 :2013/07/18(木) 10:55:09
家族の風景の評(森下禮子さんより)
「家族の風景」
一人一人がとても生き生きと書いてあるので、相当に上手な人だろうと思いますが、私個人
の好みとしては、一行で、一語で、セリフで、あっ!この人、こんな人!ね。と即判断で、
人となりを知る(自分なりに・・・)のが、好みなので、説明をされると、押しつけられる
ようで、納得しながら、というのは、苦手で、了解!で終る・・・
でも良く人を作れるなあ・・凄いなあ、と思います。
3506



2791マリアンタ:2013/07/19(金) 13:15:45
夢∞夜/転落
今日こんな夢を見た。

26階にある借り上げ社宅にいる。建ってから数年しか経っていないのに、折りたたみ網
戸のレール部分の糸が切れて、そこから隣家から渡ってきたゴキブリや高空飛行する日本
では見たこともない変な虫が侵入してくる。バスルーム前の床が盛り上がってきたし、立
て付けにも隙間が目立つ。日本から持ってきたお気に入りのビー玉数個を床に置くと、コ
ロコロとドアに向かって勢いよく動き出す始末だ。そう、このマンションは外観も部屋か
らの夜景も立派だが手抜き工事の産物なのだ。

机横にある本棚の位置がなぜか少しずつ移動して前に出てきた。気になったので、渾身の
力をこめ、両足、両手で壁に押しやっているうちに、壁がはずれて本棚とともに倒れてき
た。あわててもとに押し戻しやっとのことでどうにか壁も本棚も元の位置に納まった。本
棚横のベランダに出るサッシ戸が開くかどうか気になり、おそるおそる試してみたところ
どうにか開いた。

富士真奈美によく似た大家が、今月の家賃請求書を持ってきたのは丁度そんな時だった。
いつものように断りもなく部屋の中に入り、じろりと部屋を眺め回す。そして「傷つけた
ら、きれにして元に戻していただきますからね」と言いながらサッシを開いてベランダに
出た。借り主が変わる度に、建物の欠陥の補強整備までさせているに違いない。あっとい
う間のことだった。大きなお尻を向けて手摺りに寄りかかった彼女は数秒もたたないうち
に手摺りとともに落下したのだ。999通報の後、直ぐ下の階にある私の家の三倍の広さ
はあると思われる大家の家を訪ねると、留学先から戻っていた大家自慢の大学生の娘がい
た。彼女はあの時たまたまベランダに出ていて、手摺りといっしょに落ちていく母親を見
ていたと言う。「ママらしい終わり方だわ。自業自得よ」とつぶやくのを聞いた。

警察での簡単な事情聴取が終わったその足で、会社に行った。日本本社の社長に電話報告
をし「弔慰金」について相談した。社長は一言「20万」と言った。過去の資料を調べて
みると、現地における会社関係者の不幸に対しては1万から10万円だった。あの強欲大
家に何で20万も払うのかと思ったがなぜか反論しなかった。
社長が言うように、とにかくすぐにあのマンションから引っ越そうと思った。



2792万理久利:2013/07/20(土) 14:12:09
藪の中
 このところのニュースは、参議院選のことよりも広島呉で起きた16歳少女の殺人事件
の話題が目に付く。どうやら七名による集団リンチのようだがその真相は未だわからない。
名乗り出た同じ16歳の少女の言うことも、その他の6人の仲間の供述もどこかあいまい
だ。一人一人が、自己弁護や、かっこうつけの言葉を吐いているように思える。
 ニュースキャスターがこの事件解説の最後に芥川龍之介の「藪の中」をとりあげていた。
もしやと思い後で青空文庫を開いたら復刻されていた。短い作品だったので直ぐに読んだ。

 広島の事件は皆の自供を組み合わせてそのうち一応の決着はつくのだろう。でも、この
事件をめぐる彼等一人一人の心内は「藪の中」で終わるのだろうと思った。死者も彼等も
藪の中でのつきあいだったのだ。自分自身ですら藪の中でわからないのかもしれない。
それぞれの嘘も含めた言葉のどこかにその人だけの真実があるのかもしれない。でも他者
にはわからない。
 キャスターもそんなこと言いたかったのだろう。平凡に生きている人も、名を残しいか
にも立派に生きているように見える人の心の中にも藪がある。
政略的に藪の中に隠された事実もたくさんあったのだろうが、一人一人の心の中にも藪が
ある。見ようとはせず、藪の中に押し込んでしまう人がたくさんいる。それでも事実だけ
は残る。芥川の作品は現代でも生き生きと読めた。

藪の中(青空文庫)
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/179_15255.html



2793長岡曉生 :2013/07/22(月) 01:48:48
家族の風景 第四回:評の1
【まず、作者のポートレートについて】
 作者は、同人αが連れ立って観にいった日洋展の会場で、気に入ったピエロの画像を目に
するや、即座に駆け寄って何の躊躇も無く一体となった写真を撮って貰った。この行動は、
外面から観える作者の積極性を示していると同時に、内面において自らの行動に常に反省を
加え続けるという自らの心情を、作者がピエロという仮面で表現して見せたのであろう。

それにしても、瞬間的に周りの情景に同化してみせるというこの特殊才能。前にもどこかで
観たと思ったら、やっぱり有った。 2010/6/28付でポートレート集に掲載されたつぎの画像
[天使ごっこ悪魔ごっこ(3)六月♪]を、ご覧あれ。

 そういえば、ピエロの道化者という異称は、同化者と簡単に書き換えられるのだ。
3506

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002923.jpg



2794同人α総務:2013/07/22(月) 12:19:06
評開始のお知らせ
今週から同人α35号、Mr.グレイ著「無限回廊」 第十二回の評が始まります。

このシリーズの発端となった「三つの願い」の中で、土の中に埋まっていた葡萄酒の壺か
ら現れたザインがまた登場します。そして未来から来た船団の隊長とも言えるドクターカ
ミノと問答するという何ともダイナミックな展開があります。越智十三の二人の子の時空
を越えたやりとりはメルヘンチック。その他にもたくさんの話題が出てきます。色んなと
ころにユーモアの地雷がしかけられていて、それを探す楽しみもあります。
(簡単紹介より)

*「著者のポートレートとコメント」もアップしました。思わぬツーショットです。

評の末尾に3507をお願いします。評は7月28日(日)まで

※「無限回廊」の挿絵より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002924M.jpg



2795赤松次郎:2013/07/23(火) 18:07:29
家族の風景 第四回 を読んで
今、社会問題になっている原発事故を起こした電力会社に勤める二家族および
親しい一家族の暮らしの変化と子供の成長を描いているが、三家族を並列に述
べる難しさに作者は意図して挑戦しているのだろうか。そこにはよく言えば社
会現象を多角的に重層的に描き真実を暴き出すという利点はあるが、一方どの
家族もおしなべて特徴のない印象を与えないだろうか。それを避けるには主人
公を一人定めて語らせるとか、それとも聞き手が定まって狂言回しの役を引き
受けるかではないだろうか。

それと家族の考え方の違いを表現すること。一つの家族は会社の方針を全面的
に肯定するとか、もう一つの家族はそれに疑問を抱くとかあってもよさそうだ。
即ち原発が現実にどうして必要であるという理屈を述べるとか、原発が人類の
文明に全くなじまないという理屈で、仕事と理念に悩む会社員とか等々。

各家族の一人一人の思想や趣味などの描写力や、筋の構成力は確かに破綻なく
表現する力量が備わっていると思う。しかしまだ物語の途中だからであろうか、
読み終えて何かがものたりないものがありそうだ。それは何だろう、物語の骨
子となる希望や思想や願いだろうか、作者の意図するものが片鱗さえ見えてこ
ないもどかしさなのだろう。以上敢えて露悪趣味的に述べたようで、独断と偏
見と曲解に思えて痛み入ります。

3506



2796赤松次郎:2013/07/24(水) 11:02:38
「無限回廊 第十二回」感想その1−著者のポートレートに添えて
今回の著者である認識番号#13のグレイ・ブレイン氏は「無限回廊 第一回」
で紹介したように、「純白のアルパカのベストを常用、花はやはり白色のカサ
ブランカを好む。北欧グスタフ公の血筋。天才的記憶力と分析力を持つ物理学
者。自然科学の世界で活躍 する身でありながらそれに飽きたらずホロスコープ
等の占術を学び、宇宙の数理の世界に人生を投影する。また中国哲学、インド
哲学、イスラム哲学などの東洋 哲学にも造詣が深く、死と再生問題の研鑽に倦
むことを知らない。」として登場した。

じつは「無限回廊」の元になった作品の「三つの願い」では、グレイ・ブレイ
ン、即ち「灰色の脳細胞」を持った名探偵として描かれた、アガサ・クリステ
ィの探偵小説のエルキュール・ポアロ(Hercule Poirot)をモデルとした人物
なのだ。それ以上に彼は広大な宇宙空間を縦横に苦もなく移動し、過去や未来
への飛翔も自家薬籠中のものとし、物集班としてのデータ蒐集・解析に関して
の頭脳明晰さは他の追従を許さない。一つ難なのは情緒解析(メタファ解読)
にちょっと不安を残していると、自ら懐疑していることである。

3507



2797同人α総務:2013/07/25(木) 14:24:00
『α・archive』リンクのお知らせ
<コンピューターは忘れない>
人は物事を忘れることができます。忘れることで赦し、赦される。過去
を断ち切る可能性を得られることもできます。「忘れられる権利」とい
うものまで、西欧では認められたようです。他方忘れたくない、忘れさ
せたくないという権利も出てきそうです。いずれにせよ、残ったもの、
残された事実は消すことはできません。記事は時間を追って掲載してい
きます。

アーカイブの冒頭文をここに引用します。

          α・archive
          ?残された文書が語る真実

            ??はじめに
 同人αは2004年11月25日に第1号を発行以来、約十年の長
 きに渡り現在まで綿々と続けられた冊子である。しかしその活動の
 すべてが順風満帆であったというわけでもない。私達は同人αに関
 する出来事を一つに纏めた詳細な記録を残すことを意義あることと
 考えるに至った。そしてここに記したものは全て、伝聞や会話では
 なくメールや掲示板に文書として残されたもので、第三者がいつで
 も検証可能なものばかりである。



2798同人α総務:2013/07/26(金) 11:56:30
無限回廊第十二回の評(森下禮子さんより)
                 − 記 −

「無限回廊」この名前の、[グレイ]の部分を赤で囲ってあるのは、何故かしら?
前回は[エヴァ]でしたね。そればかり、気になってます。
 個人的には、この作品が1番好きで、楽しめました。
とても解りやすく、丁寧に書いてあるので、その通りに素直に読むと、文字がスッと染み込
んでくるようで、とても好きです。
セリフの一つ一つに、とても共感しました。
 そして奥が深い。つい、読み止めて、自分の頭はもっともっと先のことまで考えて思って
・・・楽しかった。
 言葉を、このように、迷路のように入り組んで面白いものにすると、反対に解りやすく、
よーく実体が見えてくるのかしら?と思う位に、面白い!?上手に表現できなくてゴメン!
(早い話、言葉を正しく、文字を正しく使うという事?)
 音楽で国の状況を推し量る、という所が、感動! ここは、夢見るように美しい文章で、
気持ち良かった。
途中、浅田次郎が登場したので、丁度、前日に「一路」を読んで、マンガのような楽しい内
容にとても癒やされたばかりでしたので、可笑しかった。
そう言えば、このグレイさんも、マンガのような個所が沢山有って、思わず吹き出す位に面
白かった!
簡単に言う、純粋は、定に通じるという所が一番納得したところでした!
純粋は難しい!!!
3507



2799赤松次郎:2013/07/26(金) 20:30:40
「無限回廊 第十二回」感想その2
★煩悩と迷宮
 作者がカミノに言わしめている「煩悩とは心の中の迷宮」とは言い得て妙である。
 確かに嫉妬や恨みや欲望は公正さや正義や道理を見失い、冥府魔道を彷徨うこと
 であろう。また「進化とは、生きていくのに必要な複数の選択肢の中から、その
 生物種にとって最良の解を選ぶ能力を身につけることだ。」とも言っている。
 これはイギリスの動物行動学者リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』)
 での遺伝子レベルにおいてであり、人間としては「利他的な関係」もないとうま
 く共存出来ないのではと思う。
 その意味で人間の行動はカルマ(業)の意味する因果応報の法則に帰するゆえ、
 嘘や欺瞞は白日の下に晒され惨めな結果を招き、進化のための最良の解を得るこ
 とは出来ないだろう。

★選択と迷い
 ただ知能や意識のない遺伝子レベルでの選択の迷いはないのではないか。そのレ
 ベルでは生き残るための突然変異を促すという志向性はなく、たまたま各々の環
 境の変化の中に生存する遺伝子が突然変異を興し、環境に最も有利なものだけが
 生き延びて繁殖するというのが自然選択説であるから。一方生物のレベルでは、
 人類が知恵の力、中でも言葉の力を持っていることが、未来への志向において最
 良の解を求めるための有効な手段となるだろうことは理解出来る。

★輪廻転生
 「佛教の場合は生まれ変わりはないというのが正式の見解だ。それは、人は一定
 の人格を保ったまま生まれ変わるわけではないという意味である。」とあるのは、
 人は死んで原子にもどる。それが長い間に植物や人間の細胞に取り込まれて再
 生するという意味ではないか。

★帰還船団の乗組員
 越智十三の子供、陽十三(ひとみ)への生誕の疑惑は機関船団の乗務員との子供で
 あったことで、タイムトラベルの「親殺しのパラドックス」をうまく躱したようだ。
 もう一つ悩ましい問題は、「帰還船団がポーライ星系の第三惑星ショウ星を出発し、
 過去の地球へ到着するまでの記憶を消去された」とすることだ。理屈では判っても、
 過去へ戻るのに過去の記憶を消すということが、何となく釈然としないものが残る
 のはなぜだろう。はたして過去へもどるのなら、未来での生きた記憶そのものもま
 た自動的になくなるのではないか、などと難しい問題たくさんあって面白い。だか
 らカミノ教授も鳩園看護師も記憶が消されていないと矛盾ではないか。ああ判らな
 くなった・・・。

まあこの物語は異次元の世界も包括していそうだから、不可思議な現象もおおいに考
えられそうだ。  おわり

3507



2800万理久利:2013/07/27(土) 16:43:36
無限回廊 第十二回 評1
 このリレー作品は、毎回、その時の担当者による前進、舵切り、登場人物達の真相明か
し等があり、なんとも言えないワクワク感がある。他方バトンを受けた担当者はさそや苦
労することだろうと思ったりする。
 今回の担当著者グレイは、「三つの願い」に登場したザインを掘り起こしている。その
ザインとカミノ教授と問答させ、その場面から登場人物の二人の子の遠い過去の様子を眺
めさせる展開は誰にでもそう思いつかないたことだ。古代中国の世界に生きた過去の兄妹
の世界をその二人に語らせるのだ。語っているのは過去の二人でもあり現代を生きる二人
でもある。そんな流れの中で、本郷冷熱ビル地下の冥想室にみななぜ集まるかについても
解き明かしてくれた。

 奇想天外とも思える過去・未来への広がり、空間の広がりがあるこの作品に「ありえるの
では?あってもいいのでは? あってほしい」と感じるのは、それなりに著者の広い知識
と緻密な歴史考証が前提にあるのだろう。
 話の流れで輪廻転生にまつわるヒンドー教ヴィシュヌの十の化身や徧処観等に行き、聞
き慣れない言葉がたくさん出てきて少々その理解に戸惑う。それでも所々に挟み込んだお
笑い「グレイギャグ」がなぜか緩和してくれる。この著者はいつどこでどのようにしてこ
んなギャグのセンスを身に付けたのだろうか。無限回廊まっしぐら。
  詳細に続く
3507



2801長岡曉生 :2013/07/28(日) 01:28:16
家族の風景 第四回:評の2
大震災後の東電社員の二つの家庭、及び両家の息子たちと同級の娘を持つ普通の家庭の家族
一人一人のその後はどうなって行くのか。作者は震災処理問題を中心におき、世相を交えて
巧みに叙述していく。

【近くて遠い父と息子】:山田家
 二人兄弟の兄の誠は、志望大学への入学を取りやめ、異国での不安定な音楽修行の生活を
選んだ。誠がこの選択をした真の理由は、震災処理に振り回される父親肇への反発にあるの
か、或いはあの震災がなくとも、所詮はこうなったのか、各地住民の種々の意見を採り上げ
つつ含みを持たせた展開である。誠のこの選択については、作者はお客様ご意見箱へのある
メールを見た父親肇の感想を一つのヒントとして提出している。
 中学生となった弟の亘は、東京から離れた秩父の家で母親の則子と二人で野菜畑の作業を
楽しむ身である。旧友二人と共に東京の○電社宅跡地を訪ねたのは、震災の影響の大きさを
示している。その一方では、亘の趣味のNゲージ鉄道模型は、兄誠が修行中の音楽と異なり
将来の生活の糧としての意味は無く、年齢相応の気楽な生活を示しているのであろう。
3506



2802長岡曉生 :2013/07/29(月) 00:33:46
家族の風景 第四回:評の3
【家の空気】:鈴木家
鈴木家では、毅の兄の光樹の帰省を巡って、母美樹と祖母トキとの嫁姑問題が浮かび出るが
父の光一は二人の間を取りなそうとはしない。仕事に疲れてそこまでしたくないのであろう。
夕食では、毅だけが他の家族のブリの煮付けに替えて、異なったおかずを母美樹から与えら
れるという特別待遇を受けている例が有るが、毅はそれを特別に有り難がるわけでもなく、
むしろ祖母トキに味方をする。光樹が筑波の大学に出て行った後は、何となくけだるい空気
が漂う家庭である。

【今時の中学生・絵文字を操る娘】:木村家
娘の栞は、芸能界への夢を模索する一方で山田亘の兄でかねてから憧れていた誠へ、ニュー
ヨークにおける将来の足がかりをそれとなく依頼する手紙を出す。栞の母の緑は、娘の付き
添いという仕事にも飽き気味で、昔の経験を生かしたドラッグストアの化粧品売り場担当の
パートについている。緑はこの仕事につくことで○電力社宅の奥様達に対する自分なりの誇
りを感じることが出来るのだ。緑の夫健治は、みんなそれぞれの立場でがんばっていると、
緑を窘める。健治の居酒屋業は順調にいっているようだ。みんな体を動かして頑張っている
この木村家が一番安心して見ていられるようだ。

【話の先行きはどうなるのだろうか】
たしかに、この先の話がどう展開していくのか。何がこの話の主たるテーマなのか。
○電力の震災対応のまずさなのか、あるいは外部からの非難表現への批判なのか。
などの問題に対しては、評者には未だ良く解らない。
要は、このような話の展開は作者が持つ多様な表現方法の一つと取って長い目で見れば良い
のではないだろうか。
   おわり
3506



2803万理久利:2013/07/29(月) 14:42:25
評開始のお知らせ
今週は、いよいよもくじ最後の碇 民治著「プロの年俸」です。

契約更新時期にテレビで目にすることがありますが、多くの場合「あっそう」と実感なく
通り過ぎる話題です。一覧リストを改めて眺めてみるとピンからキリまでです。キリでも
涎がでそうな金額に驚きます。じっと眺めての感想は人それぞれなのでしょう。
(簡易紹介より)

*「著者のポートレートとコメント」の中から著者をみつけください。

評の末尾に3508をお願いします。評は8月5日まで

※35号挿絵より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002933M.jpg



2804万理久利:2013/07/29(月) 20:15:31
無限回廊 第十二回 評2
●ザインとカミノの問答
 ザインの登場は今回の中で一番驚かされた設定だ。「無限回廊」のきっかけとなった
「三つの願い」の魔法のランプの魔神をここで再度引っぱり出してきた。このあたりは
物語の始まりから丁寧に読み直す著者らしい技なのだろう。
 著者は脳外科医カミノに話の主導権を握らせる。まるでカミノの方が神のようだ。心の
迷宮=煩悩を、いかにも医学博士・科学者らしく生物の進化を取り上げて説明していくの
だ。人類が個体進化のため様々の場面における選択において、客観情報を補うものとして、
占い、予言があるとする。ここで科学と非科学が繋がっていく。

●越智十三の二人の子の会話
 ザインとカミノが冥想室から古代中国を覗いてみる。そこには登場人物、越智十三の二
人の子供が、その前身である呉王の息子と娘に同体になって語る。息子季礼(宙)は未来
の地球以外の星で生まれた子であり、宇宙船団で過去の地球にもどりJAXAで働く青年
でもある。その宙がさらに過去の呉の時代を生きる李礼となるのだ。この時空の振れ幅の
大きさにはあっぱれだ。
 季礼は中原諸国の音楽からその国の状況を把握したともいう。十以上の国別「楽風」が
挙げられていたが、どれも納得がいく。李礼はその予知力で(音楽から)父の国、呉の行
く末を知り、王位を継がないことを選択したのだ。これら音楽は人の声の他に伴奏として
どんな楽器が使われたのだろうか。弦楽器、笛、踊りもついたのだろうか。ザインやカミ
ノになって覗き見したいところだ。
楚辞 九歌 大司命 の中から引用した詩は此の後に続く輪廻転生の話の間に挟み、天高
く飛ぶ様子が絵と相俟ってとても効果的で美しかった。

●Dr.カミノと鳩園があかすザインの苦悩
 昔々穴で瓶の中に入っていたザイン(本名:ヌー・ボー)は、人類が生き残りをかけ移
り住んだショウ星の第七代目大統領になっていたどころか、今の地球に舞い戻り更に過去
のアラム世界の窮状を救うべく知恵を授けてしまうというとんでもない正義感あふれるエ
スパーだ。それだけに、船団員が地球で作った子の異常現象も加え、時間の流れを自分は
狂わせたのではないかと悩む。こんな筋書きは誰にでも思いつけるものではない。

●瞬間移動と徧処観という冥想法
エスパー ザインの時空を越えた瞬間移動能力はどうやらこの修行で得られたようだ。
徧処観なる言葉は勿論初耳である。十種類の抽象概念を冥想するようだ。
地、水、火、風、空、識、青、黄、赤、白、どれも自然界の基本である。その自然に溶け
込み古今東西の人の深層意識が集まる広がりの中で、ふわっと移動することができるのだ
ろう。本郷冷熱地下の冥想室で修行を積んできたザイン、カミノらは、科学技術を駆使し
た時空宇宙船団による物理的移動の他に、この徧処観瞑想法によって意識の時空移動も行
っているのだろう。

おわりに
また長くなってしまいました。一言「おもしろーい」で済むのですが。



2805碇 民治:2013/07/30(火) 09:58:03
今朝の一句
● せみのこゑ

     御息所

       奪ひけり     民治

小生、せみのこゑの御息所(みやすんどころ)は『わしわし・・・・』ワシのものだよ

しつこくなきこゑのように聞こえます。

この場をお借り致します。8月は『α』の投稿をお休み頂きます。

2806同人α総務:2013/07/30(火) 12:37:25
碇さん
了解しました。
次々回37号、もし書く気力が沸いてきましたら、まとめてみてください。季節も過ごし
やすくなっている頃です。

俳句がつきましたね。
こちらでは未だ蝉の声を耳にしませんが、もうじきでしょう。
人は蝉の抜け殻や、転がっている死骸を目にし、木に留まってジージー、ミンミン威勢良
く鳴く蝉の声を耳にするだけですが、蝉の人生の殆どは土の中です。どちらも蝉には欠か
せない大切な時間です。 地上に出てからは短い時間だからこそ「席を奪う」ほど鳴いて
自分の存在を主張しているように思えます。当の蝉は何も考えていないのでしょうが。



2807万理久利:2013/07/31(水) 13:10:06
「家族の風景」いろいろ
 感想をお寄せいただきありがとうございます。
◆「一行で、一語で、セリフで、あっ!この人、こんな人!ね。と即判断で、人となりを
知る(自分なりに・・・)のが、好みなので、説明をされると、押しつけられるようで、」
◇かつて同作品について、人となりを表現するのには、言葉を連ねて説明するのではなく、
その人のちょっとした仕種や、特徴にさらりと触れる方が深みと広がりがでるというよう
な指摘を受けたことを思い出しました。でもこれが難しい。今後も精進します。

◆「どの家族もおしなべて特徴のない印象を与えないだろうか。」
◇基本的に登場人物は善良な人達ばかりですから、似たもの同士になるのかもしれません。

◆「物語の骨子となる希望や思想や願いだろうか、作者の意図するものが片鱗さえ見えて
こないもどかしさなのだろう。」
◇始めに強い意図なるものがあったかと言われるとNOです。普通の家族を三つ並べる中
で登場人物たちの言動、変化の中から自分自身見えてくるものがあるのではないかと少し
思っています。

◆「震災処理に振り回される父親肇への反発にあるのか、或いはあの震災がなくとも、所
詮はこうなったのか、」
◇著者としては震災に関わらずこうなると思っています。

◆「弟の亘は、東京から離れた秩父の家で母親の則子と二人で野菜畑の作業を楽しむ身で
ある。旧友二人と共に東京の○電社宅跡地を訪ねたのは、震災の影響の大きさを示してい
る。」
◇次男(末っ子)らしさを亘に托しています。子供の頃テレビで見聞きする大ニュースは、
実体験でなくとも記憶の奥に残ります。その事件に間接的にでも関係した家族となるとま
た違った思いがあり、記憶のしまわれ方があるのかもしれません。

■「瞬間的に周りの情景に同化してみせるというこの特殊才能」(写真より)
□道化者、同化者、旨く繋げました。才能というより照れと遊び心が半々といったところ
でしょうか。
3506



2808長岡曉生 :2013/08/01(木) 00:40:28
無限回廊第十二回 評のお礼の1
済みません。このところ体調不良で、お礼が遅れました。
◆赤松さん(感想その1)
★グレイ・ブレイン氏は・・・花はやはり白色のカサブランカを好む
あらら、カサブランカは、新メンバーのシンボルにしてしまった。まっ、良いか。
★グレイ・ブレイン、即ち「灰色の脳細胞」を持った名探偵エルキュール・ポアロ
そうだったんですか。紅茶のEARL GREYを好む COUNTだと思ってました。

◆赤松さん(感想その2)
★(進化には)人間としては「利他的な関係」もないとうまく共存出来ないのでは
そうです。人間にとっての最良の解の中には、利他という概念が含まれている筈です。
宗教の最終目的は、そこにあると思います。
★知能や意識のない遺伝子レベルでの選択の迷いはないのではないか
そう思います。原始生物にとって進化の速度は偶然の要素のみに支配されているため、その
進化には何億年という時間を要したわけですね。
★人は死んで原子にもどる。それが長い間に植物や人間の細胞に取り込まれて再生する
私が書こうと意図したのは、そうではなく、アーラヤ識内に蓄積された業が、次の生を生む
主たる原因となると言うことです。次の生を受けるまでには、アーラヤ識内で変化が生じて
いますから、次の生は人格的に何がしか異なった存在になっています。
それ故、佛教においては[人は一定の人格を保ったまま生まれ変わるわけではない]と見て
いるのです。
★過去へもどるのなら、未来での生きた記憶そのものもまた自動的になくなるのでは
そういえば、そうですね。この問題は、次の担当者に解決して貰いましょう。
えっと、次の担当者は、誰だっけ?

◆森下禮子さん
★「無限回廊」この名前の、[グレイ]の部分を赤で囲ってあるのは、何故かしら?
 実は、グレイ自身からの著者紹介として、韜晦用の画像とコメントを送る予定でしたが、
その前に総務氏からバラされてしまいました。(以前の号を見れば解ることではありますが)
★楽しめました。
 ありがとう。私は、別作品で読者に解り難い文章を書くという印象を与えているのですが、
元々は、こういうギャグを交えた文章を書くことが好きなのです。
★音楽で国の状況を推し量る、という所が、感動!
 この季札については、司馬遷の史記の呉太伯世家の記事を元にしています。季札の呉国は
周王一族の諸王家の中でも、特に筆頭として記載されるほどに司馬遷に尊重されています。
これは、呉国の始祖である呉太伯兄弟およびこの季札が、人の心を打つ良き人柄を持ってい
たからでしょう。
★浅田次郎が登場・・・・・マンガのような楽しい内容にとても癒やされたばかり
 森下さんが持たれる浅田次郎の小説の感想は、多くの人が共有するところだと思います。
この人は、私にとっても好きな小説家です。
 浅田次郎は幼時から色々なことを体験した中で自らの喜怒哀楽の情を小説化しています。
文中には、一般人が想像さえできない状況の中でギャグを織り交ぜていますが、その根底に
弱者に対する深い同情と救済の願いが潜んでいて、これが読む最中のおかしさ、それに続く
読後の癒やしを与えてくれるのでしょう。
★純粋は、定に通じる・・・純粋は難しい!!!
 要は雑念を沈めて一点に意識集中したいわけですが、集中したいという目的意識自体が、
集中の邪魔になるという厄介な問題があります。徧処観は、この厄介な問題を解決するため
用いられる技法で、上座佛教・大乗仏教のいずれにも伝えられています。
??????つづく
3507



2809長岡曉生 :2013/08/01(木) 00:53:19
無限回廊第十二回 評のお礼の2
◆万理さん(評1)
★他方バトンを受けた担当者はさそや苦労することだろう
この苦労は、まあお互い様ですね。
★登場人物の二人の子の遠い過去は、古代中国の世界に生きた季札と七娘
季札は実像、七娘は虚像ですが、この兄妹二人組は、αに参加するずっと前から音楽に関係
する登場人物として暖めてきた二人組です。
★十の化身や徧処観等、聞き慣れない言葉がたくさん出てきて少々その理解に戸惑う
済みません。明らかに詰め込みすぎでした。
★いつどこでどのようにしてこんなギャグのセンスを身に付けたのだろうか。
要するに、私が生まれつき冗談好きだったのです。

◆万理さん(評2)
★ザインの登場は今回の中で一番驚かされた・・・ここで科学と非科学が繋がっていく
そう、元々ザインはアラム世界の大魔神ですから、過去と現在を繋げる時間旅行や、科学と
未科学(ここでは非科学とは呼びません)を繋げる占い・予言は得意技なんですよ。
★どんな楽器が使われたのだろうか。弦楽器、笛、踊りもついたのだろうか。
踊りは、大抵の場合ついていたでしょう。
以下、岩波新書「中国の音楽世界」を参考に、古代の楽器について調べてみました。
・笛
 考古学的には、今から七千年前の新石器時代に属する長江下流の浙江省河姆渡(かぼと)
遺跡から、1・2箇または2・3箇の穴を空けた鳥の骨を用いた笛が発見されています。
 呂氏春秋中の黄帝伝説によると、伝説の楽士伶倫(れいりん)は、崑崙山から飛んで来た
鳳凰の音色に合わせて、十二の音律を持つ律管を竹笛で作ったとあるので、竹笛は割と早く
から存在していたでしょう。縦笛(管)・横笛ともに存在して居たようです。笛・管ともに
竹冠を持つので、文字が存在していた殷代の笛は、竹製が主流だったのでしょう。
・太鼓
 山海(せんがい)経の伝説によると、黄帝は怪獣の皮を張った太鼓を作ったとされますが
その太鼓の胴がなんで出来ていたかは判りません。
漢代に出来た礼記には土鼓という記述があるので、陶土を焼いた胴の太鼓はあった筈です。
この土鼓は、現代のパンフルートに良く似た構造の葦笛と一緒に、神に聞かせる歌の伴奏と
して十二月の祭りに演奏されたようです。
青銅製の銅鼓は、時代的には、上述の太鼓よりも先に出て来た可能性が有ります。銅鼓は、
鼓面も青銅で出来ていますが、青銅器時代の遺跡から数多く発掘されています。
・壎(けん=つちぶえ)
 いまでいうオカリナです。最古の壎は石製で、新石器時代には陶製に変わりました。
西安市出土の六千年前の壎は、穴を押さえることで短三度の音程を出せました。また河南省
出土の殷代末期の五孔の陶壎は、六音を出せる構造でした。
・楽(手鈴)
 楽の基本義は、巫女がこれを鳴らして踊り、降臨した神を楽しませる古代の手鈴でした。
[楽]字に、音楽と楽しむという両義があるのは、このためです。この[楽]器の原型は、
日本のお神楽の手鈴に良く保たれています。
・編鐘(へんしょう)ほか
 西暦1977年に湖北省の隋県で、春秋時代の曾侯であった乙と言う人物の墓が見つかり
その中から多数の楽器が発掘されました。この時に発掘された楽器の名前は、次の通りです。
簫(しょう:縦笛)・鼓・笙(しょう)・瑟(琴の一種で二十五弦)・編鐘・磬(けい)
 この春秋時代は、丁度季札の生存次期と重なるので、ここで出土した楽器を見れば、季札
当時の音楽の演奏に、笛・太鼓・弦楽器・鐘などの豊かな楽器が用いられたことが解ります。

注? 笙(しょう)は、雅楽で用いる楽器。吹き口を横に付けた匏(ふくべ)の上に17本
の竹管を丸く並べ、それぞれの管の孔を指で閉じながら吹き口から息を出し入れし、十五本
の竹管下部のリードを振動させて音を出す。パイプオルガンの原型と言われる。
注? 鐘(しょう)は、新石器時代には陶で、殷代以降は青銅で作られた扁平の釣り鐘。
ある音程を出すために複数の鐘を組会わせたものを徧鐘(へんしょう)という。その形状を
扁平とした目的は、第一に演奏可能とするために余韻を短くすること、第二に正面・側面の
いずれを打つかによって低音・高音のいずれかを得ることである。低音と高音の差は、鐘に
よって二度・短三度・長三度のいずれかとなる。
 曾侯乙の墓から見つかった編鐘(へんしょう)は、総重量が3.5トンの65箇の鐘から
成っており、全体では5オクターブ半の音域を、7音音階で出せるものであったが、中央の
3オクターブ部分では、十二律と呼ばれる12の半音が全て揃っていた。なお、この編鐘の
5オクターブ半の音域とは、ピアノの音域の両端を、1オクターブずつ狭めたものである。
注? 磬(けい)は、石で出来た打楽器

★楚辞大司命から引用した詩は、絵と相俟ってとても効果的で美しかった。
万理さん、挿絵を描いて呉れて有り難う。楚辞・詩経などの古代の詩は技巧に偏ることなく
素朴で美しい響きを持っています。その点、我が万葉集に似ています。
★ザイン(ヌー・ボー)は、過去のアラム世界の窮状を救うべく知恵を授けてしまう
こうなることは、ザインがバードによって葡萄酒の瓶から救い出された時に予測されていた
ことなんです。本当です。  (ホントに、ホントかな?)
★瞬間移動と徧処観
ここでは、徧処観という意識の操作によって瞬間移動が出来ると見なしました。
実は、各種徧処観の基礎となるのは、マンダラと呼ばれる円形の瞑想対象です。また瞑想中
には、そのマンダラに特有な対象への呼びかけを行ないます。
つまり、上座佛教時代から既に知られていたこの徧処観には、密教の修法に必須な二要素を
含んでいたのです。
??????おわり
3507



2810万理久利:2013/08/05(月) 16:04:29
プロの年俸を読んで
 またまた碇さんらしい、数字を並べて読者に勝手に考えさせるという作品です。
俳句(川柳)とともに、著者の言葉は短く冒頭にのみ書かれています。
 プロとありますから何のプロなのかと思いきや、野球でした。
巨人選手はもちろん、その他の球団選手もサラリーマンにはほど遠い数字で、どうもピン
ときません。基本的には「体」を張ってその実力と成果で金を得る世界、何の保障も無い
世界ですから、それなりの報酬が与えられるのでしょう。

【慎之助】
 断トツのトップは巨人の阿部 慎之助5億7千万。税金で大分引かれたとしても、こん
な大金をどうするのでしょう。まあそれは一般庶民のやっかみでしょうが。
 巨人大ファーンだった母は、この人が出てきた頃からお気に入りでした。名前と顔とそ
の実力に惹かれたようです。松井(ゴジラ)もそうでした。今から思えば母なりに選手を
見る目があったようです。後に選手会会長をこなしたことや国民栄誉賞を貰ったことを知
ったらきっとニヤッと笑うに違いません。

【聞き慣れない球団名】
 野球はほとんど見ない評者です。球団は母が生きていた頃の時代までの記憶です。
ですから作品のある表にある球団名を見ていていても多くの球団の実態像が浮かびません。
イチローがいたオリックスはわかりますが、楽天、ソフトバンク、DeNaなどは全く馴染み
がありません。どれもIT関連企業の息がかかっているようです。どこか読売新聞対ITの
風景に思えます。
 20年位前からでしょうか、企業名をカタカナ表記に変えたり、銀行の統合により貼り
付け合わせたような名前や、新銀行が出てきたり、市町村名も統合によって聞き慣れない
新しい名前になったりと、早いスピードで変化してきました。ついていくのに一苦労です。

【体を使って金を得る】
スポーツプロは体を使って人を楽しませる仕事ですが、第一次産業である農業、漁業は体
を使って人間が生きるための「食物」を得る仕事です。もちろんどちらも知恵を使うこと
も確かですが、肉体労働中心であることには代わりありません。プロ野球選手と一次産業
に携わる人の収入の差が大きすぎるような気がしますが、それを別にしても、デスクワー
ク中心のサラリーマンと比べて肉体を使う労働はよりやりがいを感じられるのではないか、
ましてや生きるための「食物」を育てたり捕獲するといった労働はその成果を実感できる、
と近ごろ考えるようになりました。

【金持ちは強い】
一億円以上を稼ぐ野球選手の人数と球団の強さは比例しているように思えます。
人気、金の魅力で人をかき集め、結果強くなる、そんな構造なのでしょうが、貧乏球団が
良い選手を育て強くなっていく風景を楽しみ応援する野球好きもいることも事実です。
「各差」が問題となる昨今ですが、球団各差と球団内における報酬各差、このあたりはあ
まりとりあげられないようです。

【金持ち素知らぬ顔で喧嘩せず】
これは作品冒頭の言葉です。「素知らぬ顔」が生きています。
 喧嘩当事者はいろいろ考えられます。才能と努力で実力を発揮し高年俸を得る選手は、
それだけ人格も磨かれ、経済的にも余裕があるため、つまらないことで喧嘩などはしない、
多くの場合そう思われます。思いたい。
 球団となるとまた違った論理が働きそうです。金持ち球団になる過程には色々な汚いこ
ともあった、普段は素知らぬ顔で鷹揚に振る舞うがいったん汚いことを暴かれそうになる
とそうはいかなくなる、そんなことがあるよう思えます。

表を「じっと眺めながら」こんなことを思い浮かべました。
3508



2811同人α総務:2013/08/06(火) 12:49:07
編集後記についてと冊子の感想(森下禮子さんより)
 七ページにも渡る、綺麗な自筆(万年筆)の手紙をいただいたのはもう二ヶ月も前のこ
とです。その内容は飾り気のない率直なものばかりでした。思いがけない読者からの感想
は数少ない同人全員の励みになりました。

 最後の部分をここに掲載して森下さんの同人α35号感想レター紹介の終了とします。
※文中の「写真」とは、古賀氏編集後記に掲載されている一枚の若者集合写真です。

                   記

 最後の頁、写真の説明に、写真の12人の・・と有りましたが、どう見ても11人しか
見えないので、可笑しかった。

 充実した一冊でした!ありがとうございました。
皆さん、3ヶ月、これだけのものを書かれるのですから凄いですね。編集会議とか、きっ
と楽しいことでしょうね。テーマが先なのでしょう?
次回も楽しみにしています。
3599



2812水彩画愛好家:2013/08/08(木) 19:03:11
巨大埴輪/リンク 街角スケッチより
【くれふしの里古墳公園(2013/7/20)】
 芝山の埴輪を大いに楽しませてもらったことを思い出しました。埴輪の表情や衣装がど
こか時代を超えた身近なものに感じられたからです。ここの埴輪も姿形が愛らしい。両手
を腰にあてて威厳を保とうとしているのでしょうか。そんなところもキュートです。以前
お台場に巨大ガンダムが登場しましたが、こちらの埴輪の方がかえって夢があるように思
えます。古代を突き抜けて宇宙にも繋がっているように感じてしまうのが不思議です。
公園の目玉として作られたのでしょうが、商業的要因があるとしても、作ろうと考えた人
にも古代に通じる埴輪への憧憬があったのだと思います。

 顔に走る太い赤い線が面白い。化粧でしょうか、魔除けでしょうか。右横に立っている
のは随分と真っ直ぐ伸びた足の長い樹木のようです。埴輪の姿勢とぴったりあいます。緑
溢れる公園にドカンと、それでも威圧的でもなくどこか愛嬌があるドデカイ埴輪の姿が旨
く描かれていました。写真では味わえない暖かさがあります。



2813万理久利:2013/08/11(日) 10:08:40
田嶋さん
先日久々に田嶋陽子氏をテレビで見た。御年72、髪の毛を黒と茶の縦縞に染め上げ、派
手な衣装をつけていた。昔と殆ど変わらない。昔から老けていたのだろう。
女性を奴隷化しているのは男であり社会である、これも以前と変わらなかった。
相手が何を話しても、ある時はヤジを飛ばし、ある時は割り込み、自分の主張だけをだら
だらと述べ続ける。自分寄りの発言をした人にはにっこり笑って猫なで声ですり寄る。昔
と全く変わっていなかった。

津田塾から英国留学、長いこと法政大学で教授をやっていたという。英文学者かつフェミ
ニスト運動家。そしてタレント。あの喧騒にもかかわらず、内の顔は意外と大人しいとも
ある。
本も書いているらしい。男性遍歴を綴った「 それでも恋したいあなたに 」でベルギー貴
族やイギリス人アーティストとの恋遍歴が書かれている。そして自分の半生を振り返る。

「十代から三十代後半にかけて、私は恋ばかりしてきた。
恋というより、私と出会う男たちすべてを自分になびかせなければ気がすまなかったの
だ。 ( 略 )モテてもモテても気がすまなかった。 底がなかった。 女としての魅力を
夢中で試していたともいえるが、そんな可愛いものではなかったような気がする。
男が千人斬りとかやるのと似た心理かもしれない。」引用

信じがたいが、本人にとっては真実なのだ。いや創作の世界なのだろうか。
時代が生みだした女性なのだろう。彼女の激しい露出はとても真似できないから、ある
意味頼もしいと思う反面、恥ずかしいとも、悲しいとも、こっけいとも少し思えた。



2814赤松次郎:2013/08/16(金) 08:15:27
山荘便り−20130816
 このところ本の帯に「英語圏最高の短編作家と称される」と書いてある、ウイリアム・トレ
ヴァーの小説を三冊購入して重点的に読んでいる。今は二冊を読み終え、三冊目の半ばにか
かっている。情緒豊かな短編ばかり十二編、一つの物語が二十ページばかりの長さで、手軽に
読み始めることができるが、しかし最近短編小説を読むことに問題が見つかった。
 長編小説であれば読み終えるまでかなり時間的な余裕と興味を持続させる等の忍耐が要求さ
れるが、登場する主人公は一定であり頭の中がこんがらかることあまりない。一方短編小説
は、もちろん私の記憶力の減退に問題は大いにあるが、十二編の物語の筋や主人公がそれぞれ
違い、覚えきれないのである。それもそうだが、一日に一時間ほどの読書では一つの物語さえ
切れ切れになり、昨日読んだ筋や人物の名前さえ覚束ない。だから短編小説では一度で読み終
えないと、その内容の全体が見えてこないという問題だ。
 わくわくするような血涌き肉躍る小説であれば、日を置かずに一気呵成に読み終えるのだ
が、残念ながら私の趣向の範疇ではなく小難しい本を敢えて好むのだから、これからも記憶と
競い合いながら読むしかないのかもしれない。



2815キメラ17号:2013/08/17(土) 12:23:25
『半沢直樹』
TBSで現在放映されている高視聴率ドラマである。
悪を暴き、名台詞「倍返し」で相手を理詰めで懲らしめる銀行マンが主役だ。

上司にしたい男第一位     半沢直樹
部下にしたくない男第一位??????半沢直樹

そんなところだろう。



2816水彩画愛好家:2013/08/18(日) 12:10:58
映える
「街角スケッチ」を開いてあれっと一瞬目をみはりました。バックの色が久々に変わって
いたからです。半年以上バックの色は固定されていました。
落ち着いた暗めの色は、文字は少し読みづらくなりますが、なんと言っても主役の絵が映
えます。

絵や色のことは良く分かりませんが、空と緑が多い作品が多いからなのか絵が生き生きと
して見えます。いえ、イカル(鵤)の写真も、埴輪も同じように引き立って見えましたから、
このバックの色は「絵」や「写真」に合うようです。バックの色によってこうも印象が変
わってくるのかと改めて思いました。



2817万理久利:2013/08/19(月) 10:06:11
中国の音楽世界
「季礼が中原諸国の状況を把握したという音楽、その時使っていた楽器はどんなものだっ
たのか」に対して無限回廊の著者から詳しい回答が寄せられていました。

中国の古の音楽といっても、中国宮廷ドラマでもあまり見かけません。その影響大の韓国
の宮廷ドラマもしかり。今でも鼓弓だけはよく見聞きしますが。
大陸音楽・中国の影響を受けてた日本の古代音楽は、今でも雅楽として立派に保存され、
演奏されています。皇室がこの雅楽を守ってきたからなのでしょう。

なんとなく、楚辞を歌いあげるときのBGMも実は雅楽のようなものを想像していました。
「季礼が生きた時代と重なる、湖北省の隋県、乙の墓跡からみつかった楽器が参考になり
ます」とありました。その中に雅楽の中で好きな楽器「笙」がありましたから、想像は大
間違いではなかったようです。他にみつかった総重量3.5トン、65箇の鐘からなる編鐘
には驚きました。音域も広そうです。65もあれば、数人で息をを合わせて叩いたのでし
ょう。音色を聴きたくなります。

質問に、(おそらく本棚にあったと思われる)岩波新書「中国の音楽世界」を思い出し、
開いて読み直して回答してくれるところは、実に著者らしいと思いました。
興味深く読みました。ありがとうございます。



2818万理久利:2013/08/20(火) 13:26:34
今日の一句
陽射しが少し優しくなった頃、白粉花が動き始めます。夕方からは真っ盛り。
赤白黄色、同じ茎がら色とりどりです。一つの花でも色とりどり。
化粧のし過ぎでしょう。風俗っぽくありませんかと言ったらドンドン増えた。
外に出るベランダのすぐ前に茂っています。知らぬ間に倍々で増えました。
生命力と自己主張満々の女性のようです。

●白粉花(おしろい)の一段と濃くどこへゆく
●白粉花や夜に妖しく匂ひたる
●白粉花や外へ出るなとバリケード

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002949M.jpg



2819万理久利:2013/08/21(水) 14:46:18
アイルランド文学
 山荘便りを送る人は、涼やかな風に吹かれて本を読んでいるのだろう。
貰った図書所カードでまずウィリアム・テレヴァーの作品三冊を選んだからには、アイル
ランド文学にどうやら興味があるらしい。
 6月の便りでは彼の短編集『アフター・レイン』のもくじ第一作「ピアノ調律師」につ
いて書かれていた。ピアノ調教師である夫は今も尚、前妻の目と感覚を持ち続け、先妻の
影響を受けている。そう感じてきた後妻の心の不安、苛立ち、どうしようもなさが静かに
書かれていたのだろう。最後に後妻は、自分が調律師である夫の目になろうと強い感情が
湧き出たところで終わるらしい。
 アイルランド作家の作品は地味で静かで抑え気味で、すこし暗い。登場人物は普通の人
で決して金持ちではない、むしろ貧乏で質素だ……そんな印象がある。
ストーリー展開の面白さよりも、淡々と流れる時間を生きる人達に有る心の動きを味わう
面白さだろう。ケルトの血だろうか、イギリスとは異なる味わいがある。
これはアイルランド文学への漠然とした感想。

 最近またトレヴァー作品についての便りがあった。短編集の一つの一つの作品を読むに
当たって、登場人物が多くなり、覚えきれないとある。(おそらく)前に読んだ作品とご
っちゃになり、名前はおろか、作品の印象が結果として薄れる、記憶としてしっかりと残
りにくいのではないか。一つの作品を一気に読み上げることでどうにか対処できるのだ。
 新しい曲の歌詞も、テレビの登場人物の名前も、題名ですら直ぐに出てこなない、いや
刻まれなくなった本好きにとっては、「ごちゃごちゃになる」は決して他人ごとではない。
 アイルランド文学から一気に「紅楼夢」へと話しは移るが、ゆっくりではあるがこの分
厚い本を読み続けている。他の本と平行読みではあるが。
登場人物が多いこと多いこと。その雑多な関係(姻族・親族他)も把握しきれない。おま
けに難しい漢字が読めない。数名を除きその名前を覚えるのはとうに諦めている。



2820マリアンタ:2013/08/22(木) 12:14:50
リンク虚構新聞
「昼は地中で… 新種の穴掘りセミ発見 高知」

 嘘ニュースと宣言しているが、その毎回の嘘がなかなかの優れものだ。
掲題は猛暑が続いた四万十市で、暑さを避けて昼は土の中にもぐり夜になると地上に出て
鳴く蝉の話し。おもわず信じたくなる、全く罪のない嘘記事である。
夕方に動きだす白粉花、夕顔、涼しい朝に咲く朝顔のように、猛暑が続く中で、蝉だって
その生態に異変があってもおかしくない。
 そう言えば数日前蝉の声で目をさました。時計を見たら夜中の3時だった。夢かと思っ
たが、確かに鳴いていた。長いミ〜ンが何回続くかと数えたら6回で終了。その後は蝉が
疲れたのか私が寝たのか判然としないが、その後、夜中に蝉の鳴き声を聞くことはない。

 「はだしのゲン」閲覧制限騒ぎのときも、すかさず今話題の映画「風立ちぬ」の嘘ニュ
ースを流した。恋愛色が濃すぎる、喫煙シーンが多すぎるとの各種団体からのクレームだ。
これもまたありえるお話だ。
 兎に角物事のとらえ方、料理の仕方が面白い。普段流れる世間のニュースの裏にある真
実や真理、アホらしさを、嘘やジョークの中に紛れこませ、ふと読者に考えさせ、そして
明るく笑い飛ばすのである。



2821キメラ17号:2013/08/23(金) 09:20:54
オキシモーラン/指示代名詞編
<昼下がりの熟年夫婦>

どいつもこいつもいっしょに外に出て遊んでくれない。
どこもかしこも、こう暑くてはあいつたちも外に出ないであそこでじっとしてるし
かないのだろう。

うちのなにも、昼からあの下に転がって、菓子を食いながらテレビで愛のなんとか
とかいうドラマを視ている。
「いいかげんにしろよ」と言ったら
「あっちいってよ」と言われた。
「どっちだ」と聞いたら
「あそこよ、あそこ」と振り向かないまま、指をさす。
外に干してあるあれをなにして欲しいということらしい。

「あんた、あれたたんであそこに仕舞って。
ついでにあれもってきてよ。あれよ。あれ」
今度は冷蔵庫を指さした。
「氷入れててそこに置いててちょうだい」
「どれだよ。はっきり言えよ」
「昨日あのスーパーで買ってきたあれよ。にぶいわね」

いつもあいつは、ああいえばこういう。それでも何とか会話は通じるから不思議だ。
きゅっと締まった腰とぴちぴちのもち肌に、あの真っ黒なビキニがよく似合った。
あそこが眩しかった。今、そこに転がってテレビを視ている〔トド〕ではない。
こいつには、かつての面影など微塵もない。

夫A記



https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002952.jpg



2822神野佐嘉江:2013/08/23(金) 18:50:02
とんと御無沙汰。
 添付で、2,3日前、α36号の原稿が送られてきました。いわゆるゲラ拝です。赤松氏の『シリーズ』に目を通しました。しっとりとしたいい出来映えだと思いました。また『無限回廊』も読みました。これは、エンサイクロペディア・ノベルとでも名付けるべき、とてつもない蘊蓄小説だと思いました。詳しくはこれらの合評で述べることにしましょう。
 また今回の小生の合評、皆様ありがとうございました。自分の作品ながら自分で眺める目が新鮮になりました。

2823同人α代表 古賀和彦:2013/08/24(土) 12:19:42
α・archive企画によせて
「α・archive 残された文書が語る真実」というテレビのドキュメント番組のよう
な企画名ですが、物事の真実を探り当てるには公開された資料を読むことによって
なされると思います。それは他人からの情報や考え方を鵜呑みにすることなく、直
接資料を見て自分の知性と感性で判断することが、真実に近づく間違いない方法だ
と考えたからであります。

綺麗な言葉や、嘘や、不利な事実を隠し自分の言い分を語る人もいます。些細なこ
とを大きなこととして語り、大事なことを些細なこととして捨て置き、自分の論の
正当性を主張します。しかしその語られた言葉に反した行動や、一方的な情報だけ
を言いつのるという公正さを欠いた行動、社会的道義に反する行動を伴ったときに
その人の欺瞞性がはっきりと判るでしょう。

私達同人αは、いままでの出来事の結果に対して感情的な恨み辛みはありませが、
たかが趣味の活動の上にことだからといって、その欺瞞性による言動の被害を無視
し放置しておくことはできません。それは、いままでもこれからも、私達の生き様
に関わることだからです。虚偽を検証し真実をあぶり出すために、きちんと整理し
て記録に残し、皆様の判断に委ねたいと思います。



2824キメラ17号:2013/08/25(日) 13:52:43
オキシモーラン/指示代名詞編2
<昼下がりの情事>

太い腕で横に倒された
あの人はいつも突然、強引にやってくる。

「あんたの骨に直接あたるから、そこにあるタオルを敷いてよ」
「あのいいタオル使うのか。何とかホテル御用達だろう」
「いちいちうるさいわね、あのタオルがなにするときは一番いいのよ」
「こんな感じでいいのか」
こいつは本当に気がきかない。それでもなには上手だ。正確には上手だった。

「そこ そこそこ、もっと」
「やりずぎると傷つけるぞ」
というと、ゆっくりとあれを回転させながらまた奥へと進む。

「あっ痛い、もっとやさしくやってよ。突き破って私を耳なし芳一にする気」
「おいおい 耳をもぎとろうってわけじゃないぞ」
今日のこいつは少し暴力的だ。

「反対側にいこうか、じゃあ向きを変えて」
と手荒く両手で私の頭を持ち上げた。
「そんなんじゃ今日はもうやめ、やめやめ。こっちだけじゃものたりなくて、
あっちの方も虐めたいんでしょ」

最近あの人は私に反抗するようになった。時々殺意さえ感じる。
スティーブ・マックイーンと言われていたあの人は、今は唯一得意だった七半の運転も耳
掻きも満足にできなくなってしまった。鶏ガラのような体、震える右手、皺だらけの顔だ。
それでも最後のあれで、私からの大脱走を考えているに違いない。私? 昔は八王子のエ
リザベステーラーと言われてた。年をとってもLiz。あそこもここも。
あっ、そろそろあのテレビが始まる頃だ。愛のなんとか。

Aの妻B記

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002955.jpg



2825万理久利:2013/08/26(月) 14:19:38
大掃除をした褒美
なかなか前に進まなかった作品を書き上げ一段落。休む間もなく全作品の校正だ。早く読
みたいからだ。作品を楽しむことが中心の不真面目校正だ。何と言っても校正の大先輩が
いるから心強い。
徹夜も二日止まりだ。寄る年波。大波。ふらふらのまま、数日家の大掃除。
来客の予定があるため、散らかり放題と化した家を力を振り絞って掃除した。なのに予定
の前日に延期の知らせが入った。

延期になってしまったその予定日の昼、ひょこり一人の客が来た。五時間ほど歓談したあ
と客が「眠い」と言ったので寝室に案内する。干し立ての布団とパリパリのシーツ、ふん
わりソフランの香り立つタオルケット、掃除したての寝室で3時間近く熟睡した。
このまま明日までゆっくり寝てもらおうと考えながら後片付けをしていると、寝ぼけ顔の
客が寝室から出てきた。「こんなに気持ちよく寝たのは何年ぶりかな。息子が待ってるか
ら帰る」とひとこと。
タクシーを呼んで見送ったときにはもう夜9時を過ぎていた。

遠方より友来る。掃除が呼んでくれたのか。気取りも遠慮も不要の楽しい時間だった。
安心して眠ってもらえたことが何よりも嬉しかった。



2826キメラ17号:2013/08/27(火) 14:32:32
処世訓
「汗は自分でかきましょう。手柄は人にあげましょう」竹下登元首相の語録
昨日の朝日新聞の社説冒頭に書かれていたものです。

「汗は人にかかせましょう。手柄は人から奪いましょう」
こう書き換えてみました。
これもまた一つの丸秘処世訓なのかもしれません。



2827同人α総務:2013/08/28(水) 19:39:01
同人α36号発行のお知らせ
同人α36号(夏号)が本日発行されました。
夏が早くやってきてしかも猛暑、そんな中、書く枚数も抑えめに終わったようです。
竹内氏作品を除くとみな続きものばかりですが、一回読み切りとしても通用するものばかりです。

編集後記では初めて寄稿者全員が揃いました。
冒頭、9年×4冊=36冊(号)を黙々と編集・印刷・一冊ずつのチェック、この作業を続けて
きた古賀氏らしいコメントが寄せられています。

?? もくじ
前書き テーマ「言葉」          古賀 由子
家族の風景 第五回           古賀 由子
歪んだ風景―鐵橋 第五回        古賀 和彦
人生詩???????????????????????????????? 神野佐嘉江
肥と筑 第二十六回           長岡 曉生
「色(しき)」と「カラー」       竹内 一郎
無限回廊 第十三回     ?????????? バード・ブレイン
編集後記

※評入れは9月5日(木)からとなります。
.

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002958M.jpg



2828同人α総務:2013/08/29(木) 13:22:11
α通信6号発行のお知らせ
掲示板より、合評編、過ごし方編等。そして、
いよいよ今号より同人αアーカイブシリーズが始まりました。

冊子購読者の皆様には冊子とともに、いち早くお手元にとどくかと思います。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002959M.png



2829同人α総務:2013/08/29(木) 19:36:59
αの影の力持ち、佐高同窓の三人おじさん
時に奇人変人、絶滅危惧種と呼ばれる人達が集まると…。

28日、昔どおり、製本日の作業は、印刷済みの原稿を綴じ込み、背テープを張るという
ものです。この年齢・経歴不詳の三名も、ひたすらパッチン、パッチン、そして集中して
のテープ貼りです。今回はまた新たな手作り製本関連グッズが加わり、その使用方法を伝
授されたりする中、いったいみんな何歳の人なのかと思うくらい、ひたすら修得と図工の
時間でした。こんな人達からあんな作品が生まれてくるのだなあと、納得と意外性と驚嘆
が行き交いました。

あっという間に作業終了、その後は編集会議そして懇談です。録音テープにとりたいくら
いのユーモアと悲哀すら感じる、浮世離れした仙人達の話が飛び交い終了しました。
仙人たちは、車、電車、バスでそれぞれ現実世界へと早々戻っていきました。
.
左から 北勲 小柳理正 古賀和彦

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002960.jpg



2830同人α総務:2013/08/30(金) 11:27:22
同人α36号「言葉」の紹介(前半)
二回に分けて、簡単な作品紹介を入れます。
なお36号作品はニューロン・カフェの「同人α作品集」でも読むことができます


もくじ順
『家族の風景 第五回』??古賀 由子
手紙を書く女、本を読む女。文字から離れていく嫁と姑と、文字、文章、言葉をめぐって
三家族の女達の小さな異変が描かれる。


『歪んだ風景―鐵橋 第五回』 古賀 和彦
「私鉄沿線のとある駅での出来事だった。短躯(たんく)だががっしりした体形の、柔道で
も習ったのだろうか、ちょっぴりガニ股でびっこを感じさせる歩き方の若い男が、勢いよ
く電車に飛び込んできた。」幼なじみのMである。びっこであることそれが主人公の贖罪
意識に繋がっているようだ。
Mとの思い出の中、幼少時代に見た佐賀鹿島琴路神社(きんろじんじや)の獅子舞の話しも。


『人生詩』 神野 佐嘉江
昨年春号から始まったシリーズ第5回となる。今回は四月後半から五月一日まで。
十代:「夜中二時、話はおちる。」
四十代:「この頃、〔エビスビール〕の缶が出てきた。」
六十代:桜ちゃんは短足の胴太だ。まだソファーへもあがれない赤ちゃん。広子おばちゃ
んが便器を持って追いかけ回していた。うんこは黒っぽかった。」
淡々と何の飾り気もなく、生き生きと「生きること在ること」がつづられる。



2831平野ゆり:2013/08/30(金) 22:42:45
(無題)
古賀さん宅にゆつくりねかしてもらつて、気持ようやく、疲れが、とれました。ありがたいです。

2832マリアンタ:2013/08/31(土) 09:48:59
眠る
私の場合は眠らないと『夢∞夜』をつづれなくなります。
何よりも、どんなに短くとも、自然と安心してぐっすり眠ることは心身ともに、
生きていくに当たってとても大事なことです。
平野さん、ゆっくり眠れてよかった。何かいい夢でもみたのだろうか。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0002963.jpg



2833キメラ17号:2013/08/31(土) 10:20:55
Re:αの影の力持ち、佐高同窓の三人おじさん
ニューロン・カフェの編集会議の三人の写真を見ていて共通点をみつけた。

群れない 媚びない 挫けない 飽くなき好奇心と探求心 そして考え続ける人
すじを通して、やせ我慢。シャイで、おしゃれで、無口で、品のいい、・・・
ステテコ姿で寝転がりテレビを視る。時に放屁。時に妻の耳掻き。
だとしてもそれはそれ、これはこれだ。

媚びでも揶揄でもない、キメラオキシモーランということで。



2834同人α総務:2013/09/11(水) 02:55:10
同人α37号(秋号)のテーマ
「古典」です。

早々と神野(北)氏より次号テーマのご披露となりました。
「古典は現代(実存とか社会とか)を見る「視点」を与えてくれることに気がつきました」
(以下略)。簡単なコメントが添えられていました。
そう言えば、先日の編集会議ではいにしえの文学作品が話題になっていました。

37号テーマ前書きは後日「ポートレートとコメント集」に掲載予定です。



2835同人α総務:2013/09/02(月) 14:23:57
同人α36号「言葉」の紹介(後半)
『肥と筑 第二十六回』 長岡 曉生
渡来人としての出雲族の足跡を肥前だけでなく、全国の一宮と二宮から見た出雲族の進出
を日本各地に探し出す。氷川神社のひかわは出雲の簸川(ヒカワ)から出ていた。
その渡来人が海を渡るその船は樟(楠)の木で作られた長くて頑丈なものだったとの発見。
36号テーマ「言葉」「言霊」についても、作中のコーヒーブレイクで女たちがみっちり
と語る。


『「色(しき)」と「カラー」』 竹内 一郎
「色は現実でなく虚構である」
形、色がうつるテレビ画面も「一秒間に三十枚連続的に現れる写真であり後に何も残
らない「空」」
放送機器瀬の設計開発の世界を歩いて来た著者が「カラー」の世界と「色即是空」の
接点をみつけた。


『無限回廊 第十三回』 バード・ブレイン
訳あってDr.カミノと看護師鳩園により、物集班の三人の精神病院へ送致される所から始
まる。収容施設も富士山麓、筑波山麓、丹沢山麓とばらばらだ。テレパシイー通信も遮断
されてしまった。そこで三人三様の奇想天外な企みを図るのだった。
なさそうで、あり得そうな世界をカルト宗教、先端科学、哲学まで駆使して繰り広げる。
あり得そうな気分になること間違いなし。



2836万理久利:2013/09/03(火) 18:53:21
『となりのトトロ』
 この数日、宮崎駿氏が長編映画製作を卒業するとのニュースが流れています。「引退」
と言う言葉も使われています。少し前のインタビューでは、子供たちに残したい作品は全
部作ったという自負心も見せていました。残念だという声が多くきかれますが、この先ま
た新しいことをしてもいいし、またアイデアが湧けば長編アニメを作っていいし、ゆっく
り庭いじりをしてもいい。また映画をつくりそうな気もしますが…。お金はもう嫌だとい
う彼の言葉も少し気になりまた。制作費、興行成績との戦いも常にあったのはずです。

 知り合いの娘は、小さなころ『となりのトトロ』を視て森に憧れ、大学は農学部を選び、
森についての研究、森林政策とでもいうのでしょうか、そんな勉強を大学院に残ってまで
も続けました。運動音痴の彼女が山岳部に入り、北海道じゅうの山を登ったそうです。子
供ながらに宮崎アニメの世界に触れて彼女なりに何かをつかんだに違いありません。

??数年前久しぶりで彼女に会った時、自分で時間をかけて選んで購入した絵本を開き、小
さな自分の子供に読ん聞かせていました。そのうち「となりのトトロ」を見せるのでしょ
うか。その頃には、また別な「アトム」「トトロ」が手塚、宮崎ではない誰かによって作
られているのかもしれません。
 宮崎アニメが、みんなにどれだけ影響を与えてきたか、記憶に残ったか、子供にも伝え
たいと思わせたか、宮崎アニメの真の評価はこれから年月をかけて見えてくるのでしょう。
 一人だけは確実に影響を与えたようです。



2837同人α総務:2013/09/04(水) 11:14:25
サイト『α・archive』
同人α10周年企画のひとつとして出発してから、約二ヶ月が経ちました。
電子記録に残す第一歩とし選んだものは、三年前この同人クラブに起きた出来事です。
ゆっくりですが掲載記事が増えています。

※『α・archive』はリンク集の右下にあります。



2838同人α総務:2013/09/05(木) 11:02:06
評開始のお知らせ
一作目は「家族の風景 第五回」 です。

手紙を書く女、本を読む女。文字から離れていく嫁と姑と、文字、文章、言葉をめぐって
三家族の女達の小さな異変が描かれる。
(簡易紹介より)

*「著者のポートレートとコメント」に日本海の砂浜に立つ著者がいます。
評の末尾に3601をお願いします。評は9月12日(木)まで



2839長岡曉生 :2013/09/07(土) 03:15:39
家族の風景 第五回:作者の画像
先ず、リンク集のポートレートとコメント集の画像を見てみましょう。
所は山口県萩市の砂浜、時は海水浴の季節と思われます。
夏の山陰海岸は、私も大学一年の夏休みに帰佐する際に、同じ学生寮の友人と同行した各停
の列車の車窓から見たことがあります。太平洋側の海に比べて静かで美しく、また海の色が
より黒く見えました。

作者は、そのような砂浜でたまたま行き会わせた柴田恭兵氏の撮影に気を遣い、海で泳ぐの
をあきらめて足を濡らしているだけという情景です。やや遠景ながらも、心なしか初々しい
姿形がうかがえます。年齢的には二〇代半ばの頃の写真かな。
3601



2840マリアンタ:2013/09/07(土) 12:56:06
夢∞夜/コピペの風景
今日こんな夢を見た

評論家Aの某新聞寄稿記事を読んでいる。
長いだけで、何度読んでも一つの文章として形が見えてこない。
各々の文章に時々立ち止まった。
B氏がある雑誌に一字一句変わらぬことを書いていた。
BだけでなくC,D氏の言葉にも出合った。
B+C+D=Aの風景だった。
貼り付け作業をしているA氏の後ろ姿が悲しかった。
「人の言葉(文章)を喰う獏」に見えた。



2841マリアンタ:2013/09/08(日) 19:22:43
夢∞夜/アシヒレスープ
今日こんな夢をみた。

「“歩く”サメの新種がインドネシア東部にて確認される」。ニュースで流れていました。

ひれを使って海底を歩くために、その回りの身は引き締まってほどよく油がのっているに
ちがいありません。
中華三大珍味といわれる高級食材は、燕の巣、干しあわび、そしてこのフカヒレです。
尾びれ・背びれが中心だったフカヒレに加え、新しく名付けられた「足びれ」がさらなる
高値を呼ぶでしょう。中華料理○千年の歴史の最先端「アシヒレスープ」が、来年の国慶
節、党幹部の立食パーティーに裏メニューとして初登場するかもしれません。
回りの身は、欧米で、そして最近では中国でも人気の高いSUSHIに使えます。

中国では、直ちにフカヒレもどき食材「粉絲」(春雨)の兄弟として「足絲」の生産が
始まることが予測されます。
当面、動物愛護団体とゲテモノ食い団体とのバトルが繰り広げられることが確実視されて
います。



2842万理久利:2013/09/11(水) 11:04:50
一幅の挿絵
岩波『図書』の終わりについている新刊案内TOPに、見慣れた美少年「賈 宝玉」の絵
がありました。これは『新訳 紅楼夢』の宣伝広告でした。

ここ一、二ヶ月読んでいる本は、どれもたまたま挿絵がついていることに気がつきます。
 ゆっくり読み続けている『紅楼夢』(中国古典体系/小学館)には、たくさんの美少女
たちが挿絵で出てきます。宝玉も美少女と変わりません。瓜実顔のおちょぼ口、極端なな
で肩スレンダー、源氏物語絵巻とふと比べたりします。
 阿刀田高『アイデアを探せ』、小見出しがついた各章ごとにそれらしいイラストが描か
れていて、それがどこか著者らしいミステリーとユーモアがある。
 ウィリアム・トレバー『アフター・レイン』、これも各短編の頭にタイトルとともに小
さな絵がついています。どれも八角形の中にペンで書かれた小さな世界。
 シャミッソ『影をなくした男』は挿絵がストリーの一部になっているとさえ感じます。
影絵のような人物たちが作品の主題ともマッチします。挿絵というより文章の中に溶け込
んでいる絵といった方がよいのかもしれません。

挿絵は出しゃばってはいけない。あるかないかのようにそっとそこにあるのがいい。
文章を書く側にしてみれば、与えられた絵などなくとも、読者がそれぞれの頭の中で絵を
描けるくらいの表現力でありたいと願うものです。それでも文字だらけの中で、ちょっと
した一服を夾む作品がたまにあってもいい、と本の絵を眺めています。



2843同人α総務:2013/09/13(金) 12:09:58
評開始のお知らせ
二作目は「歪んだ風景―鐵橋 第五回」 です。

「私鉄沿線のとある駅での出来事だった。短躯(たんく)だががっしりした体形の、柔道でも習っただ
ろうか、ちょっぴりガニ股でびっこを感じさせる歩き方の若い男が、勢いよく電車に飛び込んできた。」
幼なじみのMである。びっこにであること、それが主人公の贖罪意識に繋がっているようだ。
Mとの思い出の中、幼少時代に見た佐賀鹿島琴路神社(きんろじんじや)の獅子舞の話しも。
(簡易紹介より)

*「著者のポートレートとコメント」には著者代理人としてサルトル佐助が登場しています。ロンパリ
 のためか、その誤字を指摘したところ、「ふざけるニャー、げいじゅつなのだ、これでいいのだ!!」
 と猫パンチをくらいました。

評の末尾に3602をお願いします。評は9月20日(金)まで



2844万理久利:2013/09/13(金) 20:47:41
歪んだ風景−ポートレートの猫
「垢待二浪」(あかまつじろう)と、飼い主を愚弄するにまで育てたとは…。
鈍色流実存主義の飼い主冥利に尽きるではないか。
餌代を稼ぐ仕事の重圧は羽根のように軽いらしい。いつも羽布団の上で寝てばかりいる飼い主。
浅黒い「MORO」、猿と遊んでいたロンパリ「サルトル佐助」などと悠長に芸名をつける「寝子」
に「猫の手」は決して貸さないようだ。その代わり垢待二浪と芸名をつけ返す。

『ノヴァラの裏切り』により獄死した傭兵隊長「MORO」、
『本郷春の陣』で[またたび護憲派]に敗れた後、富士山麓に逃れた忍者「サルトル佐助」、
ともに家柄もコネも無く、帝国大学にも通らず、やむなく二浪して私大に進んだ。
その末裔の画像は、それでもなぜか貴賓と知性すら漂う。
「難の姦計もなく自慢話に雄割ったことをお詫び致します」を最後にさらりと筆を置く。
女が三人集まってはかりごと、そしてオスを割る、この代理人はオスなのかそれともメスなのか。
難しい。今頃、垢待二浪は「よくやったサルトル」と膝の上で頭を撫でているのだろうか。

猫に書かせたコメントは、著者とびきりの「言葉遊び」であったことだけは確かなようだ。
3602



2845キメラ17号:2013/09/14(土) 12:45:21
九州版オリエント急行・ななつ星
 JR九州が30億かけて14スイート個室、豪華な寝台列車を作った。
ヒノキ造りのシャワールームにピカピカのトイレ、洗面鉢はなんと十四代目酒井田柿右衛
門作。外観は漆塗もどきワイレッドの反射鏡、列車の先頭顔面には菊ならぬ金の「ななつ
星の紋章」まであるらしい。なにやら「お召し列車」の様相だ。
 三泊四日九州の旅(佐賀は入っていない)のコース料金は約50万円/1人(2名1室)。
来年6月まで既に満席だという。JR九州はオリンピック招致ならぬリッチ観光客招致を
狙っているようだ。
 国内では「わたしもあのお召し列車に一度乗ってみたい」と憧れた60才以上の本州の
隠れ小金持ち、そして中国を中心とするアジアの大金持ち。
切符が買えず一駅歩く若者。「ななつ」から取りこぼされた県(星)もある。
各差は続くよどこまでも。



2846サルトル佐助:2013/09/14(土) 16:36:12
またたびグルメ/ポートレート代理出演のご褒美要求
猫にも食欲の秋、読書の秋はやってくる。
以下おくれ

?.食品
製造販売:株式会社スマック
(スナック)
?またたび玉 オーラルケア
?またたび玉 かつお味
?またたび玉 チーズ味
?またたび玉 ささみ味

(サプリメント)
?またたび虫癭果(純末)
?またたびカルシウム
?またたびタウリン
?またたび食物せんい
※くれぐれも違うメーカーの「またたびか」を誤って買わないように。

?.猫本
「牝猫」シドニー・ガブリエル・コレット
「さすらいのジェニー」ポール・ギャリコ
「ケンブリッジの哲学する猫」フィリップ・J・デイヴィス
「猫と庄造と二人のおんな 」 谷崎潤一郎
「お富の貞操」 芥川龍之介
「贋作吾輩は猫である」内田百?
「百年戦争」井上ひさし

※以上?.?.の要求に応えられない場合には、
「ノラ猫ホームレスmoroの憂鬱」赤松次郎著一冊でも構いません。
3602



2847赤松次郎:2013/09/14(土) 19:42:44
家族の風景 第五回 を読んで
まず今回のテーマに沿って、文字に関わる次の章からなっている。そして最後までそ
れを貫いて纏めている。
 【手紙を書く娘】
 【本を読む女】
 【文字から離れていく嫁と姑】

文字の考察:女の一生に分類出来るという考察は面白い。
  生まれてから結婚まで     嬰児 娘 愛嬌 娯楽 好き 媚び 妥協
  結婚して子供を育てるまで   婚姻 妻 嫁 妊娠 嬉嬉 分娩 娼婦 奴隷
  子供に手がかからなくなり   妄想 姦淫 妾 嫉妬 嫌悪 奸計 妨害
  歳をとってから        姑 姥 孀(やもめ) 娑婆  妖怪

「辞通」によれば、男という部首はなく、あるとすれば牜偏ぐらいなもの。しかもそ
れを使った文字は牡瓦、牡桂、牡歯、牡鑰、牡蠣、虚牡、四牡、乗牡、騂牡、肥牡、
門牡など十数種に過ぎない。作者の調査による女偏の多さをみるにつけ、有史以降に
おける男性の女性にたいする憧れや、戸惑いや、悩みなどの翻弄された情念を文字に
表したようである。これは一つの研究テーマになりそうだ。そこのところを気づいて
取り上げた作者はえらい。

手紙を書き出したり読書をしたり、本人の気づかないところで現代風な若者が次第に
人生の本質に迫ろうとしている。物語の人物の変化の描写は的確で、各個人のイメー
ジも湧いてきた。だが筋に関してはまだまだ後の感想に取って置こうと思う。

3601



2848万理久利:2013/09/15(日) 15:13:43
「家族の風景」感想のお答え
■【手紙を書く娘】
 【本を読む女】
 【文字から離れていく嫁と姑】

 言葉を覚えたのは、まずは家族の中だったと今更ながら思います。
絵本も含めて本を読むこと書くことを始めたのは、家の外の世界に出た幼稚園、小学校か
らでしょうか。それでも帰ってくるところは家族で、その日あったこと、感じたこと、質
問、いろんなことを家族と言葉で交わしました。外に出て発した言葉を確認、復習する
のも家族の中。言葉は家族の中でまず鍛えられたようです。

 人が本を読む姿は今でも好きです。
あの小うるさい母、じっと家にいられない父、遊んでくれたり、からかわれたりする兄弟
たちが、気がつくと静かに本を読んでる。それを見て、彼等がいつもとは違う別な世界に
引き込まれているような、近づいてはいけないような雰囲気を感じました。
 皆がそれぞれの筆記用具を使って、手紙を書いたり、作文を書いたり、日記をつけてい
るシーンも好きでした。

??作品の中で、中国で[女]部首を使った漢字のいくつかが男女差別に当たると訴えた人
がいたとありますが、これは実際にネットで目にしたことです。
むずむずと興味をかきたてられ、昔父が使っていた漢和辞典と広辞苑を開き調べ始めまし
た。このあたりから、登場人物「栞」が乗り移ってきたのか、こちらが乗り移ったのかよ
く分かりませんが、栞とともに楽しませてもらいました。「漢字って素敵。とっても面白
いわ」とは栞に言わせませんでしたが、著者としてはそんな気分です。


■所は山口県萩市の砂浜、時は海水浴の季節と思われます。

 著者ポートレートについての感想をいただきました。
季節は、あの格好でわかるように夏です。大学生時代ではなく勤めにでてからのお盆やす
みです。海外赴任が決まる前ですから、御推察どおり20台半ばといったところでしょう
か。「初々しい」、というより「夢と希望ばかりの恐い者知らず」でした。
 この時から数年後、赴任先のビーチで、同じ水色のランニングシャツにパンツを着た写
真があります。赴任便りとして、手紙といっしょに封筒に詰めて両親に送りましたが、V
サインをして笑う我が子を見て何と思ったかを聞かないまま終わってしまいました。
3601



2849長岡曉生 :2013/09/15(日) 20:50:13
家族の風景 第五回:評の1
今回は、αのテーマの[言葉]を軸にして描写することでその後の山田家・鈴木家・木村家
それぞれの変化を印象深く読者に植え付ける、という試みが成功裏になされている。
【手紙を書く娘】:木村家
・栞の変化
友人の兄の山田誠からの手紙で、メールで無く手紙を書く方がいい、との忠告を受けた栞。
苦手な手書きの手紙を書くことは、栞にそれなりの努力を促す緊張感を与えた。ボールペン
の筆圧に敏感な薄い便せんと、改まった気持ちで準備した二冊の辞典。
おまけに時たま来る誠からの手紙にいつも載っている宿題。これらお膳立ての効果で自然と
漢和辞典をじっくり調べるようになった栞の努力は、後段で明かされる。
・母緑の変化
昔の仕事同様のパート勤務先で店長宛・客向けの文章まで意欲的に書くようになった緑。
客への直接対応以外の仕事として加わった苦手の作業も、新たに辞書を買ってまで意欲的に
こなすようになった。
もともと読書が苦手だった木村家は、女性二人の意欲によって変容していく。

この続きはどうなるのか、という読者の興味をうまく持続させる書き方である。
3601



2850マリアンタ:2013/09/15(日) 23:17:49
夢∞夜/待ち受け
高校時代、浅黒で足が長くてマスクも良い、女子の間で憧れだった陸上部の細身の
「しなやかで優雅な俊足の豹」と呼ばれる男子がいた。今やでっぷり太っていて見
分けがつかない。
そして極めつけは、彼の持っていた携帯の待ち受け画面が、孫の写真だったことだ。
一瞬、時の流れを忘れて目眩がした。
お気楽フーライーボーをやって来た自分もそんな歳になっているのだと突きつけら
れたような、それでも納得できない自分がいる。
それにしても豹がカバに変貌するとは。

しぶしぶ出かけた同窓会のときのことである。



2851キメラ17号:2013/09/16(月) 12:07:52
イプシロン打ち上げ成功
惑星専用の遠隔観測衛星を積んだロケット「イプシロン」が無事その役目を果たした。
先月、急なトラブルで延期になり、内之浦に集まった少年少女、夢見る小父さん小母さん
たちだけでなく、全国の宇宙に恋する人達を少しだけがっかりさせた。しかし皆どこか落
ち着いていて、[またJAXAの人達はこれもまたいい勉強の機会と考えながら、新たな知恵
の獲得をして近いうちに必ず成功させるだろう]という空気だった。

コストを抑えかつ新技術を備えるロケットだ。何十年か前、「コンパクトで最強・高性能」
を謳った盛田ウォークマンや、樫尾兄弟ミニ電卓を思い出す。
運び屋ロケットがギリシャ語「イプシロン」だ。積み荷である観測衛星の名前が「ひさき」
ときた。「ひさき」とは陽の先、火の先、の意味で「ひ」はもちろん太陽のことだ。
太陽その先を観測するからとあるが、響きもいい。なかなかうまい名前を付けたものだ。
おそらく日々数式漬けの研究者たち、自分の子供に付ける名前選びはどこか文学的だ。

「つばさ」「はやぶさ」の他、あまりメディアを賑わせなかったものも含めて、宇宙技術
にみられる日本の技術力の高さをどうにか「福島」でも発揮してもらいたい。
と同時に、「宇宙」に向けての夢と希望を分けてくれることは、たとえ数十億かけたとは
いえ、決して無駄でも高いものではないと考えるキメラだ。



2852長岡曉生 :2013/09/16(月) 22:22:57
家族の風景 第五回:評の2
【本を読む女】:山田家
次男亘と共に秩父の山暮らしを始めて人との交流が少なくなった結果、本に囲まれて育った
母則子の読書時間は増え、また夫や知人との間にも手書きの手紙を用いることになる。
一方ニューヨーク在住の長男誠は、山田栞への手紙で[女]のつく漢字を調べさせて、栞が
考案した新文字に出会うことになる。
 曰く [男男]=ゲイ [男女]=ニューハーフ [男古]=濡れ落ち葉
    [女男女]=三角関係/二股  などなど

うーん、なるほど。ここで一つ質問。この伝だといわゆるオナベはどう書くのかな?
 [男女]=オナベ として [女男]=ニューハーフ と言う改訂案は如何?
 三角関係/二股については[男女男]Versionもあります。

ここまでは、木村家と山田家とが環境の変化によって、あるいは環境の変化にも関わらず、
文字に親しむようになったという話の展開で有るが、これ以降の鈴木家の変化がどうなるか
という点に対比的興味を起こさせている。
3601



2853万利久利:2013/09/17(火) 12:23:04
歪んだ風景―鐵橋 第五回 評の1
 プラットホームに居つづける男の脳裏をよぎったのは、幼なじみのMのことだった。
大学生の頃偶然に再会したM。ぼんやりとだが胸の奥でしっかりと息づくMへの贖罪の念
に気付く主人公。どこか少しミステリアスで、主人公の犯した罪を読者は知りたくなるも
のだ。社会人になってから母から聞いた真実、そしてまた幼い頃の記憶へと。そこで読者
はその罪の中身を知る。
 と書いてしまえばそれまでだが、Mとの関わりを通しての主人公の、「再会した青年の
時」「社会に出てから」「少年であった事件当時」を行ったり来たりの時間の流れの中、
その時々の心の反応を決して直截的ではなく、やんわりと静かにかつ丁寧に描いている。

 今回、もうひとつの目玉は、少年時代に体験した琴路神社の例大祭だ。Mの紐解きの中
に現れる「獅子舞と剣突き」「馬駆け神事」の様子は日常を離れた別世界のようで、少し
不気味で、現実と抽象(半幻想世界)に横たわる結界の雰囲気が漂う。その雰囲気をMの
思い出とうまく溶け合わせていると思った。
 最後に主人公が幼少の頃なした行為と大人になったMの現実を「バタフライ効果」と言
わせるところはいかにも筆者らしい。
????????つづく
3602



2854エヴァ:2013/09/18(水) 14:23:35
日本、二部門受賞
12日、ハーバード大で、本家にも劣らないイグ・ノーベル賞の受賞式があった。
この明るく楽しい名誉ある賞で日本が二部門で選ばれた。

医学賞:帝京大医学部准教授他
????????心臓移植を受けたマウスにオペラ「椿姫」を聴かせ延命に成功。
化学賞:ハウス食品ソマテックセンター研究主幹 東京大学名誉教授他
????????涙が出ないタマネギを開発 / 催涙物資の発見

 平和賞にはソフトバンク社長孫正義のモンゴルの太陽と風を日本の電気に変える「アジ
アスーパーグリッド」を期待していたのだが、金の臭い、野心の臭いでもしたのか…。
 もうひとがんばりしてもらいたいのが、作品「無限回廊」登場人物、本郷冷熱社長によ
る「パワーイーター」と「リターンパス」だ。永久エネルギーと究極の防衛武器は地球に
平和をもたらすに違いない。その前にまずはお笑い文学賞の方が先だろうか。
 受賞者は最後にお笑い芸をしなければならないらしい。孫氏があの光る頭に太陽パネル
と風車を付けるとは思えないし、寡黙な本郷社長の芸も期待できない。でも見てみたい。



2855万理久利:2013/09/19(木) 09:20:50
歪んだ風景―鐵橋 第五回 評の2
【言葉・表現への拘り/プライド】

 以前、著者の作品を「美文」と言ったら、おこられた。どうやら一時文壇で流行った懐
古趣味に走るだけの文章へのいわば揶揄的なものらしい。当時の評者にとっては似たよう
なものだと思ったものだが、今では「きれいな文章」と表現するように改めた。
このあたり、著者がいかに言葉に拘りを持っているかが想像できる。
 言葉といっても、現代の話し言葉そのままの書き写しではない。まるで漱石や鴎外とい
った純文学の匂いがぷんぷんしてくるものが多い。この作品もそう思える。

  「短躯だががっしりした体形の、柔道でも習ったのだろうか、」
  「茅や虎杖や草いちごなどの夏草が茂り、牡としての本能をくすぐるような
   青臭い体液のようなむっとする草いきれ」
  「泳ぎの疲れと暑さのために揺蕩う意識の中でそれは起こった」
  「Mはもんどり打って傾斜した草むらに落ちていった」
憎いばかりの情景描写だ。草いきれ、揺蕩う、もんどり打つ、日本語には情感溢れるいい
言葉がたくさんあるのだ。
評者はたとえ古い言葉を知っていても出てこないし使えない。気取って無理矢理貼り付け
たとしても違和感が出るに決まっている。自分の言葉として吸収していないからだ。

 著者はいつも古き良き言葉を使うわけではない。「五、六人の面浮立が縦に並んで踊り
進む」様子のことをエイリアンともプレデターのようだとも表現するところが面白い。
 たくさんの本を手にして、その読書経験と生きてきた経験の中から、自分に適さない
「言葉遣い」を徹底的に排除して、自身の言葉遣いを創り上げてきたようにも見える。
言葉は人なり、人は言葉なりとばかりに、生活態度にも徹底したものがあるように見える。
それは、他人の安易な批評などを易々とは受け容れない頑固さであり、また著者のプライ
ドなのだろう。
 次々と消えては登場する新語と絵文字のチャットメールに象徴される、話し言葉や借り
物言葉の世界に慣れてしまった人は、こんな作品は手をつけないし読んだとしても解らな
いだろうし、味わえない。辞書を開くのは大儀で、聞き慣れた、使い慣れた話し言葉で綴
られる文章の方が楽だからだ。商業的には「売れない本」の範疇に押しやられてしまうの
だろう。それでも未来の世代に選び抜いた好い言葉を残す。だからこそ使って残す。


【結界とプラットホーム】

 このシリーズを読んだまだ三十そこそこの読者が、「こわい、こわい。この人に霊感を
感じる」と言っていたと人づてに聞いた。大げさでひょうきんな人だから誇張もあっただ
ろう。それでも分からないこともない。この作品第一回目、印象に残ったのは「結界」と
言う言葉だった。異なる世界を区切る境、壁、といった印象があるが精神世界、宗教的な
世界の言葉でもある。こわいと言った人はその雰囲気を感じ取ったのだろう。
 毎回、故郷のX川、Y川そしてそれに架かる鉄橋が結界の象徴であることを漂わせる。
今回で思ったのが、現実の主人公が居るプラットホームだ。主人公にとってこのプラット
ホームは結界そのもので、[あっち]と[こっち]の間を揺れ動く、それが起きる特別な
場所なのではないかと。
 最終回までに、このプラットホームの印象は変わるかもしれないが、評者はこの作品に
「こわい」という感情を持ったことは微塵も無い。あまりにスピリチュアルになってしま
うと評者の場合はどこか「お笑い」の方へと突き抜ける癖があるが、そこまで行ったこと
もない。いい塩梅といったところだろうか。
       おわり
3602



2856万理久利:2013/09/20(金) 12:39:01
「家族の風景」長岡氏による評1.2.へのお答え
【手紙を書く娘】:木村家
「もともと読書が苦手だった木村家は、女性二人の意欲によって変容していく
この続きはどうなるのか、という読者の興味をうまく持続させる書き方である」

*きっかけと、意欲があれば言葉に近づいて深めていこうとするものです。また、受験な
どで無理矢理詰め込み知識がない、元アイドル志望の栞のような変に染まっていない方が、
純粋に素直に言葉をどんどん吸収していくケースもあるような気がしました。心の成長に
おいてもです。
 できるだけ先を読みたくなるような流れにしたいとは思うのですが、そんな余裕は無い
というのが本音でしょうか。


【本を読む女】:山田家
「次男亘と共に秩父の山暮らしを始めて人との交流が少なくなった結果、本に囲まれて育
った母則子の読書時間は増え、」

*山暮らし、本がたくさんある、この条件だけで読書時間が長くなるわけではないのでし
ょうが、元々嫌いではなかった人にとっては、本が、文字がぐっと近くなることは確かだ
と思います。無意識のうちに雑事に紛れて避けていた、あるいは気がつかなかった自分の
内面と対峙する時間が出てくると、本の中の古今東西の人々が綴った言葉に触れたくなる
ものです。


「[男女]=オナベ として [女男]=ニューハーフ と言う改訂案は如何?
三角関係/二股については[男女男]Versionもあります。」

* 漢字のつくりや目線の動きからすると、「左から右」が自然かと思いますので、
男から女へ[男女]=ニューハーフ  女から男へ[女男]=オナベ 、この方がいい。
[男回女]=トランスジェンダーVersionもあります。
どこか絵文字と紙一重の世界になりそうです。漢字がそもそも絵文字でした。
漢字への興味を高めたのは、長岡氏著『肥と筑』の存在があったことを最後に付け加え
ておきます。
3601



2857長岡曉生 :2013/09/21(土) 02:45:31
α36号前書き評:森下禮子さんより
十三期の森下禮子さんから、由子さんが書いた36号の前書きと家族の風景第五回に対する
評が印刷されて私宛に送って来たので、代わりに一件ずつ投稿します。
=========================================
????古賀 由子 様
??α36の巻頭の言葉(言魂)はこのテーマの扉として大成功ですね。
3頁の文字の配置も効果的で引き込まれてしまいました。
??αのいずれの号でもこの巻頭が素晴らしいと何時も思います。
各テーマへの思い入れが如何に大切かですね。(各々の力量が余す所なく発揮されていて、
毎回ウマイなぁと感心します)

「言葉を使って自分の魂を紡いでいる」というところ、私にもそんな感性が有れば良いの
にと羨ましくなりました。
(私の言葉はがさつで底の浅いのが露呈してます。言葉への拘わりと言えぼ、井上ひさし氏
ですね)

??古賀さんは素直でやさしくて真面目で、良い性格でいらっしゃるのが、作品からよく解ります。
エッセイを書かれたらもっとその良さが出ると思います。
エッセイは人柄を隠せませんからね。
αのメンバーの方たちのエッセイに興味があります。
(書いて!書いて! 因みに私は1番先に編集後記を読んでますよ)
3600



2858長岡曉生 :2013/09/21(土) 02:51:56
家族の風景 第五回評:森下禮子さんより
「家族の風景」 目指すものは "気になる人物" です。
読者が登場人物の誰かのことを日常ふと思い出して、今頃どうしているのかしら? と思うよ
うに、読者の頭の隅に存在させるそんな人物になるように書き込んでください。

漠然としていますね。人物に「命」を持たせると言うことでしょうか ?
どうすれば良いのかは判りません、が古賀さんなら出来ると確信します。
(偉そうに書いてますが、自分を無視しないと批評なんぞできませんのでご容赦ください)
??言葉に拘って凝縮して、リズム良く、深く静かに潜行 !
(御容赦!書いている自分でもよくわかってません)

37号、楽しみにしています。
3601



2859長岡曉生 :2013/09/21(土) 04:47:00
家族の風景 第五回:評の3
【文字から離れていく嫁と姑】:鈴木家
夫の実家に移ってから姑との同居に気を使うことに疲れ、本を読む気になれない美樹。
その一方で、もと国語教師だった姑のトキが寄る年波で頭が衰えて、自らの数行の下書きを
孫の毅に頼んでそれらしき文面に仕立てさせる設定が面白い。この祖母と孫二人が遣り取り
する会話の工夫を加えれば面白かったし、人物像がよりはっきり描けたと思われる。

★三つの家族の個人名について
面白いことを発見した。鈴木家では父光一を除き、母美樹・長男光樹・次男毅(音読み)・
祖母トキと[キ]音で終わっている。
山田家と木村家では、すべて仮名表示で三文字になっている。
名前を付ける時に深層意識から何らかの働きかけがあったのかなあ。

★森下さんの評について
高校の文芸部長までつとめた森下さんは、評中で[目指すものは "気になる人物" ]という
明確な目標を示し、それはつまり[人物に「命」を持たせると言うこと]だとしています。
難しい目標ですが、それもまた作者にかける森下さんの期待がそれだけ高いということです。
頑張って下さい。
   おわり

★校正案(済みません。見落としました。)
p 8,1行下半分 同窓の山田亘の兄誠 → 山田誠 (重複を削除)
p10,16行   緑 → 栞
p17,11行   光一 → 光樹 (ですね ?)
p20, 7行   肇 → 光一 (ですね ?)
3601



2860同人α総務:2013/09/21(土) 12:31:26
評開始のお知らせ
三作目は神野佐嘉江著「人生詩」 です。昨年春号から始まったシリーズ第5回となる。今回は四月後半から五月一日まで。十代:「夜中二時、話はおちる。四十代:「この頃、〔エビスビール〕の缶が出てきた。」六十代:「桜ちゃんは短足の胴太だ。まだソファーへもあがれない赤ちゃん。広子おばちゃんが便器を持って追いかけ回していた。うんこは黒っぽかった。」淡々と何の飾り気もなく、生き生きと「生きること在ること」がつづられる。(簡単紹介より)著者ポートレート久しぶりに赤松(古賀)氏による神野(北)さん讃が入りました。そして二人仲良く並んで映っています。36号編集会議の時の写真です。書簡(メール)のやりとりがこれまた凄い。一見、一読の価値あり。評の末尾に3603をお願いします。評は9月28日(土)まで

c.c. 万華鏡



2861万理久利:2013/09/21(土) 17:47:57
「家族の風景」長岡氏による評3へのお答え
「祖母と孫二人が遣り取りする会話の工夫を加えれば面白かったし、人物像がよりはっき
り描けたと思われる。」

*森下さんや今まで赤松氏から指摘されてきたことと重なります。情景が浮かび上がって
こないし、人間が見えてこない。もっと言葉を選び描写に工夫が必要。そのあたりは自ら
痛感するところであります。 まずは精進。


「名前を付ける時に深層意識から何らかの働きかけがあったのかなあ。」
*親であれば、子供にどんな名前をつけるのだろう。果たせなかった夢を少し見させても
らいました。

「明確な目標を示し、それはつまり[人物に「命」を持たせると言うこと]だとしていま
す。難しい目標ですが、それもまた作者にかける森下さんの期待がそれだけ高いというこ
とです。」

*森下さんの[人物に「命」を持たせる]という表現がいい。ずしりと響きます。
最近読んだ五木寛之の本の中で、
[みえない読者たち一人一人の「人生物語」は彼等の「気」のようなもで、自分は彼等に
代わって書かされている。いい作品が書けたとしたら彼等のお蔭と感謝する。駄作であれ
ば、彼等の気(応援)が足りなかったからだと読者のせいにして気を楽にするのだ]
このようなことを冗談ぽく述べていました。要は傲慢にならず、他方で卑屈な挫折感をも
たないようにするらしいのですが、それは彼と異なり趣味で書くことを続けている人間に
とっても通じます。読者の言葉は(五木によれば「気」)、姿勢を正してありがたく受け
取っています。

※長岡さん、誤記を見つけてくれてありがとうございました。早速原本と電子作品集を訂
正していただきました。
登場人物にも謝らねばなりません。「命」どころか名前すら希薄。頭の中ではみんなの存
在ははっきりしているのですが…。次回、細心の注意を払います。

3601



2862万理久利:2013/09/22(日) 12:05:44
「人生詩」著者の画像と讃
 5年前に交わされた、ともに言葉に拘る二人のメールが興味深い。
作品以外で著者を思い浮かべる材料は、テーマ前書きや編集後記しかありません。年に数
回編集会議でお目にかかるチャンスもありますがほんの少しの時間です。
 著者と高校同期「斜光」を通じて何十年かぶりで初対面同様の出会いをし、文学を通じ
て光を灯し続けてきた人が、著者を語る記述や取り出した古いメールからなるこの「讃」
は、著者像を想像する一助となったようです。

 著者は、「生きてみなけりゃ分からない」とした人生を今自己検証しているとあります
が、きっと今も続けられていることでしょう。書きながら生きること在ることを探り、そ
の書くことが生きることでもある。今までに書きためたものが両手を拡げたくらいの量だ
とも記述していますが、まさしくそれが生きた証です。

 線の細い「お公家様」と筋骨逞しい「山賎」の組み合わせのようにも見える画像です。
べったりと付き合っていな距離感、それでいてどこか求めるもの、文章への関わり方に似
たところがあって、共通言語で話せる不思議な仲に思えます。
淡泊かつ濃厚、羨ましい仲です。

*文中の『膨張、膨張』を少し読んでみたくなりました。
3603-0



2863万理久利:2013/09/23(月) 16:50:10
今日の一句
秋祭りが終わって暫くするとこの花を道ばたでみかけます。
葉も節もない、まっすぐに伸びた細い茎の先にある唐突なほど真っ赤な花。そこから何本
も放射状に飛び出て広がる雄しべは、遠くから見ると花にかかる赤い靄(もや)のように
も見えます。初めてこの花を目にしたとき、少しだげぎょっとしたのを覚えています。
その名前もどこか妖しい。

・ここよここ母の声する彼岸花
・衣脱ぎ裸一貫曼珠沙華
・群がって赤く燃え立つ曼珠沙華
・勢揃い路で客引く曼珠沙華
・リビングに飾るに飾れぬ彼岸花
・身を削り竹ひご細工彼岸花
・手をかざす恒星の華曼珠沙華



2864同人α総務:2013/09/24(火) 09:32:10
リンク集「同人α作品集」アップのお知らせ
●[号(テーマ)順作品リスト]の下に掲載されている[著者別作品集]に36号作品を追加しました。●35号「ラビリンス」の評論集が完成しました。[号別作品集]の各々の作品トップにある表示画面をクリックしてください。



2865キメラ17号:2013/09/25(水) 17:14:01
IT大好き市長
 「フェイスブック・シティ課」が存在する佐賀県武雄市。市のホームページはフェイス
ブック。図書館もあのツタヤに運営を任せ、コーヒー店スターバックスも入れて市民を呼
び込む。館外ではもちろんネットを使用した電子書籍閲覧だ。本を借りるとお買い物ポイ
ントまでつくという。
 その武雄市で、今度は小中学生にタブレット端末を持たせ家庭で事前学習させるという
「反転授業」なるものを開始するという新聞記事を読んだ。

 あのちょっと鈍臭い「武雄」が何でIT?と思うが、地方だからこそITを活用をどん
どん推し進めたらいいと思う。若い市長と聞く。官僚上がりのパソコン大好き人間、ここ
がちょっと気にはなるが、これからも驚くほどのスピードでアイデアを出し実行していく
のだろう。ネットに慣れ親しんだ若い世代がネットをめぐる色々な問題を解決しながら、
市政におても次々と新し試みをしていくに違いない。
 PC圏外にいた高齢者は、このIT大好き市長に一票を入れたのだろうか。危険含みと
感じつつも、「未来」に托した高齢者もたくさんいたのだろう。

注)「高齢者」:国連の世界保健機関 (WHO) の定義にならって、65歳以上としておき
  ます。



2866万理久利:2013/09/26(木) 16:53:26
「人生詩」評の1
青年時代、散財を繰り返し、享楽的な生活を送っていたとされる聖フランチェスコが行き
着いたところが鳥と語らう自然と一体化した人間の生であった。
フランチェスコはイエスキリストの世界に、日記の書き手は宇宙の世界に。
フランチェスコのように劇的なことは起こらなかったようだが、この同一人物の三世代-
「人生詩」を読むと、その平凡な日常の中にも人の一生のドラマが静かに息づいている。

消えつつある古き良き言葉の中からさらに選りすぐり、そして表現に拘る古賀氏のような
作品もあるが、こちらは一見わかりやすい飾り気のない言葉をぶつけてくる。それでも決
して話し言葉、ネット言葉ではないのだ。著者は硬軟一巡してこの素朴で直截的な言葉に
たどり着いたのだろう。二人とも言葉に拘る(魅せられた)人であることは間違いない。

剥き出しの簡素な生命、生の息吹「ゾーエー」と、生の所有形である、社会的な生「ビオ
ス」、そんな人の生のとらえ方について以前著者は述べていたが、この日記の中の主人公
は早い時期から、どちらかと言うと簡素な生命、回りの人間や自然に、敢えて身を委ねて
きたと感じ取れる。
簡素な生命、その中の小さな感動や美しさ、それを表すのは簡素でそのままの言葉だった
のだろうとも思う。
????????詳細につづく
3603



2867キメラ17号:2013/09/28(土) 12:27:31
匿名ブログで「復興は不要」
 経済産業省官僚の書き込みが、閲覧者によってその身元がばれそのブログが閉鎖された。
本人は懲戒処分と新聞記事にあった。
この50代のキャリアはそれなりに本音を書いたのだろう。
「よくぞ言った」、と思う身分をわきまえ、保身に長けたキャリアもいるのだろう。
死ね、クソども、あと3年すれば天下り、こんな表現もあったという。
職場、家族、いや彼の人生そのものにどこかストレスがたまっていたのかもしれない。

 一般人による汚い言葉を使った誹謗中傷記事はネット上には山ほどある。国家公務員だ
から問題になったのだろう。自由に書き込みができるのがネットだ。自由の裏では、なり
すましも、コピペによって簡単に他人の文章を自分の文章として掲載すること(剽窃行為)
も、いじめも、嘘の情報を流すこともできる。
他方、閲覧者がネットでこんな官僚をあぶり出したわけだが、それでもネット世界にどれ
だけの自浄力があるのかも気になる。
 ネット中毒(依存症)は若者だけでなく主婦や老人にも広がっているように見える。
ネットとうまく付き合っていくには、市民、企業、国、それぞれ山あり谷ありだ。



2868長岡曉生 :2013/09/28(土) 22:14:18
歪んだ風景−鐵橋 第五回評
 評が遅くなりました。
字句表現の巧みさについては、万理さんによる評が尽くしていると思うので、別の見方から
考えて見ました。

★主人公における時間と空間の象徴
・Y川の鐵橋
これは、主人公が人生を振り返る時いつも出てくる幼時・故郷の象徴、つまり原点である。
鐵橋は、幼時には見知らぬ外部から自分を守ってくれた結界であった。
成人してから後は、主人公がMの怪我の原因を作って負い目となってしまった問題の場所を
他人の目から隔てる障壁つまり精神的結界となって守ってくれている。
・バタフライ効果
バタフライ効果とは、小さな出来事が知らぬ内に増幅され、予測不可能な結果をもたらすと
いう効果をいう。あのとき結界の中には、あまりにしつこくちょっかいを出すMを突き飛ば
した私がいた。なるほど、やむを得なかったのだ。

★最後の2行に凝縮された[歪んだ風景]
・いま主人公が立つプラットフォーム・かつて主人公とMが歩いた保線路・その先に見える
主人公の心の原点たる時空を超越した結界Y川の鐵橋
これら三つは、時間的にも空間的にも、一本の線上に乗って主人公の目に映っている。
・陽炎のたつ噎せ返るような草いきれの中の保線路
陽炎は作品表題中の[歪んだ風景]を、噎せ返るような草いきれは[のちにMが勘当された
原因、身持ちの悪さ]を、それぞれ象徴している。

 つまりこの2行は、今回の作品の内容を巧まずして象徴的に凝縮しているのだ。
3602



2869赤松次郎:2013/09/29(日) 10:24:15
歪んだ風景−鐵橋 第五回評のお礼
自分の体験を重ね合わせるだけで、例の感情移入という言葉やらに酔った評が
横行している昨今ではある。肝心の作品はそっちのけのおざなりで、分析能力
にかけるか作品自体がその程度の代物かは判らぬが、自己主張・自己満足・自
己顕示欲の評に過ぎないものが多すぎる。評においていくら共感をいだいたと
しても、後半の自分の経験談なんか余計なことだろう。

それにつけても、万理さんや長岡さんの評は作品を、俺はここまで考えて書い
たのかなあと作者自身が感心する程よく分析していて、しかもその切り口が評
者それぞれの個性が出ていて面白い。作品への評と評者の個性を読み取るとい
う、グリコの宣伝文句ではないが一粒で二度おいしさを味わえるという幸せを
得ていることだ。



2870万理久利:2013/09/29(日) 16:11:17
「人生詩」評の2
【十代】
花見のシーズンが終わり、また平凡な毎日が日記につづられる。とは言え十代は季節の移
り代わりなどにはあまり関心がない。ないのではなく他にもっと関心がいくのだ。本の中
や友人との戯れと語らいの中で、何かを掴み取ろうと暴れまくる様子がよくわかる。
柔道部の仲間が官能映画を見て力んで下駄が割れ皆で大笑いした、という挿話は評者も大
笑い。毎日が生と性の「花見」「青春ラプソディー」だ。

【四十代】
遊んで、学んで、怒って、悩んで、大笑いする十代と比べて四十代は「わきまえる」、
他人との「調和を図る」の色合いがある。職場や家庭における責任がそうさせたのか。
働き盛りのはずの年代だが、仕事のことにはあまり触れない。おそらく主人公(日記の書
き手)は出世意欲も、ギラギラとした競争心や名誉欲が希薄なのだ。
どうやら小説を書き続けているらしい。本も読み続けている。自然や回りのふと目にした
ことにもふれるようになる。「花見」もそうなのだろう。
日記から
「この頃の天候を菜種梅雨と言う。雨は例年に比べて多いそうだ」
「ホームでのこと、若い女性が鶴のように長い足をX状に交わして立っている。」
「風強し。立て看板が倒れている。だが、足に手板をはかせてあるものだから、遠くまで
飛ばずにごろりと転がっている。」
日常の平凡なことなのに、単純な表現なのに、なぜかそれだけで味わいがある。

【六十代】
連れ合いとのつつましやかな生活が繰り広げられる六十代。研究室通いを続けてはいるが
実にほのぼのとした情景だ。自宅のペンキ塗り費用に工面しつつも、[短足胴太]の人間
になりたての桜ちゃんと便器をもって追いかける広子おばちゃんを眺める主人公。
十代のナイフを、彫りがなされた渋茶の牛革の鞘に納めたようにも見える。でもナイフは
ちゃんとそこにある。
    終わり
3603



2871同人α総務:2013/09/29(日) 18:23:48
評開始のお知らせ
同人α36号四作目は長岡 曉生著『肥と筑 第二十六回』 です。渡来人としての出雲族の足跡を肥前だけでなく、全国の一宮と二宮から見た出雲族の進出を日本各地に探し出す。氷川神社のひかわは出雲の簸川(ヒカワ)から出ていた。その渡来人が海を渡るその船は樟(楠)の木で作られた長くて頑丈なものだった。36号テーマ「言葉」「言霊」についても、作中のコーヒーブレイクで女たちがみっちりと語る。(簡単紹介より)著者のポートレート紅葉を背景に佇む著者がいます。「時期はずれ」の文字が飛び込み、あれれ、もう紅葉がきたかと驚きました。「師走の」が続けて目に入ります。あれ、もうそんな時期か、いや近未来から届いたか?と一瞬考えましたが、何てことありません。三年前の12月でした。評の末尾に3604をお願いします。評は10月6日(日)まで



2872万理久利:2013/09/30(月) 12:27:09
一粒で 二度どきり
めったに姿を見せず、ますます寡黙度が増したようにも見える人が書く評や、評への御礼
には、どうも身構えてしまう。

昨日の赤松氏の投稿にはドキリとした。まずは礼といいながら痛烈な、評への批評であっ
た。次ぎにめったに褒めない人が少しいいことを書いていた。 終わりには「一粒で二度
おいしさを味わえる」。何かあったのか、そこでまたドキリ。

  「自己主張・自己満足・自己顕示欲の評に過ぎないものが多すぎる」
  「自分の経験談なんか余計なことだろう」(引用)

まあ、この人はよほどひどい書評を読み続けて、少しだけ今回の評がマシだと見えたのか
もしれない。それでも短くまとめられた評への批評は参考になる。

まずは氏の上記二つを書き留めておこう。



2873キメラ17号:2013/10/02(水) 09:52:52
ベンツの悲哀
車ではない。高崎山のボス猿の粋な名前だ。このベンツが18日間失踪した。
ベンツは、高崎山の三つの猿集団の長に立ったすごものらしい。
疲れたのか、飽きたのか、人間にしたら百才ともいうから、秘かに群れを離れ死に場所に
向かったのか。
すごもの猿だから、捜索願いが出された。人間を総動員させて保護された猿の顔は、ボス
の風格はなく、空ろな目をしていた。高崎山にどんな立ち位置でもどるのだろうか。それ
ともボスの座を降りて、集団から離れて残り少ない時間を静かに過ごすのだろうか。

赤いほっぺと小さな眼のベンツは、まるで棘が朽ち落ちたピラカンサのようにも見えた。



2874長岡曉生 :2013/10/03(木) 03:05:57
人生詩を読んで
★いつも思うこと
著者がこれだけの量の日記を永年に渡って書き続けられたことに心底敬服する。このように
書き続けられた記録中から、十代・四十代・六十代という三つの年代の同一日付を対照的に
取り上げ、来し方を振り返るという手法がユニークである。

★変わるものと変わらぬもの
 歳を経るにしたがって、とうぜん著者の生活は変化していくのが見て取れる。
しかし、著者の人生に対する基本的立場は些かも変わっておらず、冒頭の二行余で記述され
ている。また、その変わらぬ意欲は新しい文学的手法の習得あるいは開発に向けられている。
ついでに言えば、十代で定まった日記の文体は年代によって変わることなく続いているのだ。

★従来の人生詩も含めた作品共通の読後感
著者の好奇心は[てふてふ]のように飛びつづけ、おりに触れて出会う宇宙の謎という名の
色鮮やかな大輪の華に止まり、その蜜を吸って活力を補充しているように見える。
いや、そうではない。この謎を求めて旅することは[てふてふ]の活力補充の手段ではなく
それこそが、[てふてふ]の飛行の目的なのだ。

★人物の名付けの妙
 細かいことだが、仕事関係で特に差し障りの無い場合以外は、著者と接触する人物は仮の
呼び名を纏って登場するようである。
特に家族に対しては一文字の好字が用いられていて、その細やかな気遣いが窺えるのである。
3603



2875万理久利:2013/10/03(木) 12:39:49
「肥と筑 第二十六回」 評の1
 渡来人の足跡を軸に、古今東西の古書にあたって日本の文化や技術を見つめ直す。著者
はこんな作業を一回の休みもなく淡々と六年以上続けてきました。そのエネルギーはどこ
からきたか、何がその要因になったのかと毎回読み終わるとふと思ったりします。

 著者は歴史上の事実と推論をその根拠を明示しながら、後藤家の人達の日曜日の勉強会
で語らせます。主人公は後藤家の人々ではなく、徐福を始めとする渡来人たち、古事記や
万葉集その他古書に出てくる人や神や霊ではないかと評者は思うようになりました。
 歴史、古典を浅薄にしか学ばなかった評者は当初、ひたすら面食らったものですが、読
み続ける間に、改めて作品設定への工夫が見えてきたような気がします。間に挟む、お茶
とお菓子のコーヒーブレイクやそれぞれの個性に割り振って後藤家の人達に語らせること
で、読みやすくしようとしたのでしょう。それとも著者にとっても書きすすめやすくなっ
たのか。両方でしょう。

 今回は、渡来人としての出雲族が肥前と出雲に持ち込んだタタラ製鉄に欠かせない砂鉄
を含んだ川の話しから始まります。出雲のタタラの川、「簸川」を絡めて、出雲国の杵築
大社からの分家的武蔵国の神社が、同じ読みで「氷川神社」と命名されたことにも言及し
ます。そこから全国の出雲系神社の多さに触れていくことによって読者は、ここにも出雲
族の足跡が残っているのだと再認識させられるわけです。
 神社と言えば、昨日は神社の別格中の別格である伊勢神宮の二十年に一度の「式年遷宮」
の大イベント「遷御の儀」が行われました。天照大御神のお引っ越しです。
千三百年にわたり続けられているこの儀式と肥と筑の世界がなぜか溶け合いました。
    詳細に続く
3604



2876万理久利:2013/10/03(木) 19:03:52
今日の一句
●カーテンと風に紛れて金木犀
●金木犀太陽神の媚薬かな
●天照木犀匂う新居かな
●どこかしら母と探した金木犀

○朝、窓を全開にしてコーヒーを飲んでいると風とともに仄かな香りが漂いました。
この匂いはひょっとしてと、クンクン。空き缶と空き瓶を集積所に持って外に出ると
はっきりと花の名前が出てきました。
○20年ぶりに新居に移った天照大神は、機嫌がよかったのか、晴天と香りを届けて
くれました。
○実家の庭には大きな金木犀がありました。それが両親の生まれ故郷肥前鹿島の市木
であることをずっと後になって知りました。



2877万理久利:2013/10/04(金) 19:32:58
「肥と筑 第二十六回」 評の2
◆肥前と出雲の渡来伝説
「徐福船団が奉齋してきた兵主神がスサノヲの原型であり、そのスサノヲの武勇伝『八岐
大蛇伝説』が、肥前と出雲に残っている」
スサノヲとあるからには古事記の中の話は、呉、越、の血、文化が入り交じる徐福船団が
もたらした、或いは大きく影響を与えたものとも言えそうです。
徐福の渡来:BC210
古事記編纂:AD712
千年の時は十分な時間であり、船団の中に優秀な者が多くいたことを考えると、地方に技
術を伝えただけではなく、早い時期に中央にも入りこんでいたように思えます。

【出雲族】
「渡来人である出雲族が、最初に上陸したであろう肥前には…」とありますが、この出雲
族なるものがどうも良く分かりません。そう呼ばれていた大陸に住んでいた民族がいたの
でしょうか。そのようにも読めます。

【たくさんの出雲系神社】
出雲系の神社が例示されていますが、その根拠としては、祀られている神や残された文書
から「出雲」にたどり着く記録があるのだと思います。製鉄に長けていた強い出雲勢力が
設けた神社、出雲系神社に相対する一番のものは大和系神社なのでしょうか。古事記神話
を裏打ちするように何らかの形で出雲の一大勢力が大和の勢力に屈して政治権力を譲った
とすると、お互い敵対関係になり大和勢力は出雲系神社を政治的につぶしにかかるような
気がしますが…。たくさん存在しているということは、共存です。神社間には政治色がな
かったからだと推測します。

◆コーヒーブレイク 言霊
古代日本がどれだけ言葉に重きをおいていたかが、古事記や万葉集の中から引き出して解
説しています。そして語り部は後藤家の女性三人です。言葉の霊力を有した占術師が卑弥
呼を象徴とする女性が占めていたからでしょう。このあたりは著者の計算が入っているは
ずです。

 万葉集3253番冒頭 「葦原の瑞穂の国は 神ながら 言挙げせぬ国」
言葉をペラペラ話しては、扱ってはいけないという意味合いのようです。悪く捉えれば。
言葉は神の言葉、やたらと安易には使ってはいけないと、権力、神力、占術をひけらかす
ようにも思えますが、それだけ魂のこもった大事なものなのだと言っているのでしょう。
 [一霊四魂]も初めて目にしました。四魂は人間が生きていくに当たってのよりどころ
となるもで、それを呼び起こすのが言霊とあり、言葉の力、霊力をよくあらわしています。
言葉の霊力を引き出すためには、それなりの儀式、作法、場が必要でそれらを通じて、ま
さしく「晴の舞台」が造り上げられたのでしょう。著者が晴と褻の世界に結びつけたのに
は納得しました。

 言葉に霊力を感じる(持たせる)土壌・晴の世界があったから、日本人は漢字ひらがな
カタカナを使い、豊かな言葉、表現を手にすることができたのでしょう。
止めどなく携帯でだらだらと話す、ネットでだらだらとチャットする日常・褻の世界姿を
目にしますが、言葉の重さはいかほどのものなのでしょうか。
??????????つづく
3604



2878赤松次郎:2013/10/05(土) 05:40:33
「人生詩」を読んで
今日は二カ月に一度の診察日。私は長い待ち時間を「人生詩」の感想を書くことに当
てるために、最終校正用に使ったゲラ版を待合室に持参した。すでに校正するときに
一回、昨夜一回読んでいたので、三回目の今日は各ページに万年筆で印象を書くこと
から始めた。しかし読むことは出来る漢字をいざ綴ろうとするが、手書きでは最早正
確にそれを綴ることが出来なくなっている。最近よく「間違った使用の漢字や意味」
が世間にまかり通っているときくが、私の書いた文も少し気になった。
  愛想を振りまく→愛嬌を振りまく
  魁より始めよ→隗より始めよ
  才月は人を待たず→歳月は人を待たず
  大禍なく→大過なく
  無い袖をしぼって→無い袖を振って
  満面朱に染まる→満面朱を注ぐ
  三日に空けず→三日に上げず
  身にこたえる→骨身にこたえる
????目覚めが悪い→寝覚めが悪い
????横車をいれる→横車を押す

また人の文の中にも面白い間違いがある。例えば
 ??鵜用曲折→紆余曲折
?? 子を埋める→子を産める
  800万の神→八百万の神(やおよろずのかみ)
 ??後援会 →講演会
?? 一日平均30万キロ歩く→一日平均30キロ歩く

かくの如く私は手書きの文の漢字がいかに心許ないかを自覚しているので、どうも怪
しいなと感じるとすぐ辞書を引くように心掛けている。それで良いのかも知れない。
しかし一方、これは変だなと感じる基礎知識が無いと駄目だから、結局は今までの言
葉に対する接し方で関心と興味と拘りを持って生きてきたかどうかにつきるのだろ
う。

さて本題の「人生詩」のまず最初の感想としては、この日記にはたくさんの人達の名
が出てくるが、日記を書いている主人公の名前が示されていない。だからといって作
者の書いた「なまの日記」だとは思えない。そこには思想や感覚や感情意識などがあ
る目的のために構成されている作品として見える。その作者の意図を解明することは
私には十分まだ出来ていないが、一つ言えることは同じ日付の出来事を十代・四十
代・六十代と並列に比較することで、その時々の主人公を取り巻く環境の変化、主人
公の考え方の変化が判ることだ。

全く個人的な、きれぎれの日常の情景描写なのに一向に退屈することはなく、かえっ
て大した事件も起こらない主人公の生き方が実に爽やかに感じられて、飽きることな
く読めるのは何故だろうと思った。生き様が私に似ているという思い込みはあるのか
も知れないが、人生の負の感情が含まれていないのもその一つだろう。
世の中には僻みや嫉妬や妬みに裏打ちされてルサンチマンと化して、他の人や組織や
まわりの環境にたいして文句を声高にいう人間がいる。いわゆるクレーマーだ。
しかし実は今の世の中の豊かさを享受しながら市民生活を送る人が、一方では恵まれ
ない人達や虐げられた人のためと言って社会の不条理を糾弾する。昼は道を説き夜は
飽食快楽を求め楽しむと言った、その行為の矛盾には気づかないのだろうか。

さて最後に「人生詩」を読んで、自分のなかにそのような負の部分を感じながら、人
間関係に倦むことなく、社会の不条理に託つこともない、この「人生詩」のなかの主
人公の生き方は実に清々しいと感じたことである。

3603



2879同人α総務:2013/10/05(土) 21:18:22
リンク 「アーカイブ」
規約(α約束事)見直し問題16??がアップされました。



2880万理久利:2013/10/06(日) 11:42:06
言霊/言葉の重さ
 丁度「肥と筑」のコーヒーブレイクに書かれていた「言霊」について考えながら評を入
れた後に、意味深な「人生詩」の評が入りました。
以前にも書きましたが、めったに姿を見せない寡黙な人の文は、良いも悪いも「重い」。
重いとは、自分を振り帰えざるを得ないということでしょう。
 歳を重ねると言葉が直ぐに出てこない、書けないといったことや、言葉を正確に捉えて
いなかった、そして他で目にしたちょっとした変換ミスや誤字、に気づくと書かれていま
した。私自身が使う言葉にも思い当たることがたくさんあるので苦笑いしました。本人が
言うように、言葉に拘りがある人なのでしょう。
 言葉に霊力があるなどといちいち考えているわけではないのでしょうが、どこかそれに
繋がる言葉の重さ、力、面白さ、魅力を感じているのだと思います。だから間違えも気に
なるのです。

 「人生詩」の著者も言葉に拘る人、愛でる人だと思います。この人の作品に誤字脱字を
みつけることは殆どありません。些細なことだと言う人もいるかもしれませんが、こんな
ところにも言葉を大事にしていることが現れていると、返される自分の作品校正のたくさ
んの赤字を見てそう思うことが何度もあります。
 言葉とは何だろう、これはこの数年考え続けていることです。池田晶子の本に触発され
るものがあったこともあります。その中から、彼女が中学生のために書き下ろした「言葉
の力」を少し長くなりますがここに一部紹介します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「言葉の力」  池田晶子

言葉を信じていない人は、自分のことも信じていない。
しかし、自分を信じていない人生を生きるのは、とても苦しくて大変だ。

言葉ではああいったけれども、本当はそうは思っていない。
そんなふうにしか生きられない人生は不幸だ。

言葉と自分が一致していない人生は不幸だ。
だから、本当の自分はどこにいるのかを、
人はあちこちを探し求めることになる。

しかし、本当の自分とは、本当の言葉を語る自分でしかない。
本当の言葉においてこそ、人は自分と一致する。

言葉は道具なんかではない。
言葉は、自分そのものなのだ。

だからこそ、言葉は大事にしなければならないのだ。
言葉を大事にするということが、自分を大事にするということなのだ。

自分の語る一言一句が、
自分の人格を、自分の人生を、確実に創っていくのだと、
自覚しながら語ることだ。
そのようにして、生きることだ。

言葉には、万物を創造する力がある。
言葉は魔法の杖なのだ。

人は、魔法の杖を使って、どんな人生を創ることもできる。
それは、その杖をもつ人の、この自分自身の、心の構え一つなのだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



2881長岡曉生 :2013/10/06(日) 12:58:01
言霊/言葉の重さ
評のお礼を投稿する前に掲示板を見たら
万理さんが紹介した詩、池田晶子の「言葉の力」が、じかに心に入ってきました。

皆さん、今日一日は、万理さんのこの投稿をじっくりと味わって下さい。



2882万理久利:2013/10/06(日) 23:11:43
「肥と筑 第二十六回」 評の3(完)
◆渡来民族・渡来時期・渡来の船
たくさんの神社からみた出雲族の足跡、コーヒーブレイクで36号テーマ「言葉」、そし
ていよいよ後半に入ります。ここでは渡来の船からみた、渡来民族の中味を固めていきま
す。前半で取り上げられていたことが、後半にうまく繋がるようになっていることに気づ
かされます。時も場所も頁も行きつ戻りつの読書となりました。

【渡来民族と時期】
大きく分けて三つの時期を挙げています。それなりにまとまった人数のものだったかと思
いますが、みな大陸の権力が動いたときのものです。最後の呉越からなる徐福船団が一番
大規模だったのでしょう。渡来は山戎や孤竹にまで遡ります。
彼等の時もまた、独特の文化(信仰も)や技術が入ってきたに違いありません。

【渡来の船】
ここでクス/クスノキ、樟・楠の登場です。どちらの漢字を使うのが一般的なのでしょう
か。広辞苑にはクスは「樟」とだけありました。漢和辞典では二つともくすのきとして載
っていました。直物分類にならって「クスノキ」と表記するのでは味気ない気がします。
佐賀西高の校歌には「楠」とあります。そう、ここにも渡来の足跡です。
著者は「樟」を使用しています。もちろんそこには意味がありました。

たくさんの渡来人を乗せた船は長さ45メートル、幅3メートル、その材料は、頑丈で幹
回りが太い樟。それでも長さが足りないので前後をつぎたしたとあります。
著者は、使われた木材を日本書紀に見出します。スサノヲの[ことあげ]にある杉と「樟」
です。その樟は南方系の木、ここで越の登場となります。

【樟が結んだ南越と日本】
樟のもうひとつの表記「櫲樟」は大陸に地名を残し、日本では日本書紀の中に人名を残す。
このことから日本書紀編纂時には呉越の民族が関わっていたはずだと述べています。
伊予水軍越智氏の先祖に越族の女性がいたこと、もとは小千であったものを越智に変えた
こと、伊予の予が「櫲樟」の櫲に繋がっていこと、こんなところは、ジグソーパズル扱い
の名人たる著者ならでの気づき、指摘です。

終わりに
造船技術を備えた越族と製鉄技術を備えた呉族、いっしょになって「徐福船団」ならぬ
「国造り最強技術群団」の日本上陸が、作り話でもおとぎ話でもなく確かに史実としてあ
ったのだと評者を納得させる流れで、根拠を丁寧に示しながらうまくまとまっていました。
評者にとってくすの漢字は、使い慣れた「楠」の方がしっくりきますが、謎解きの鍵とな
った「樟」を軽視することになるのかな、と思ったところで、この肥と筑二十六回の評は
おしまいとします。
3604



2883同人α総務:2013/10/07(月) 13:25:26
評開始のお知らせ
同人α36号五作目は竹内 一郎著『色(しき)とカラー』 です。「色は現実でなく虚構である」。テレビ画面は「一秒間に三十枚連続的に現れる写真であり後に何も残らない[空]」。放送機器類の設計開発の世界を歩いて来た著者が「カラー」の世界と「色即是空」の接点をみつけた。(簡単紹介より)著者のポートレートポートレートの題は、どんぴしゃり「色男」です。リンク集にお立ち寄りください。評の末尾に3605をお願いします。評は10月14日(月)まで

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003017M.jpg



2884長岡曉生 :2013/10/07(月) 15:37:46
肥と筑の評へのお礼の1
いつも、丁寧な評を書いてくれて有り難う。
◆万理さん評の1に対して
★氷川神社
武蔵国(埼玉・伊豆諸島を除く東京都・横浜市の一部・川崎市)の一宮であるこの神社は、
大宮市(現さいたま市)にありますが、今年の夏に13期の同窓の数名と行きました。
大宮駅から入る参道が、非常に長く広く風通しが良く歩く間に伸びやかな気分になります。
この氷川神社にお参りして感じたことは、参詣する人が静かで礼儀正しく、鳥居をくぐる時、
お参り前に手水を使う時、本殿拝礼の時全てが作法にかなって、実に見事だと思いました。
明治天皇が東京入都の際、最初にこの神社にお参りされ、ここを武蔵国の総鎮守と定められ
たのも宜なるかなと思いました。
関東在住で、未だお参りされていない方は、是非一度お参りしてみて下さい。

◆万理さん評の2に対して
★古事記の中の話は、徐福船団がもたらした、或いは大きく影響を与えた
そうです。特に古事記の始まりで大きな部分を占める出雲族の祖神スサノヲの説話は、製鉄
に関しては鍛冶神の蚩尤神、海担当の神である点に関しては船団を率いた徐福に関連づけら
れます。さらに、記紀の創世神話における主要神は、蚩尤神を含む斉州八神の変化発展形と
みることが出来ます。

★船団の中に優秀な者が多くいた
そうです。船団には、製鉄技術者の他に大型帆船の船大工が加わっていた筈です。彼ら船大
工の技術は神社を初めとする高床式の木造建築技術としても生かされました。

★出雲族なるものがどうも良く分かりません
出雲族の由来については、従来たびたび論じてきましたが、毎回の記述が断片的であり全体
像が掴み難かった憾みがあります。
次回作品では、出雲と佐賀との関係を含め、これら断片を解り易く纏めてみましょう。

★出雲系の神社が例示されている根拠は
これらの神社が出雲系であることは、祭神を見れば一目瞭然です。

★出雲系神社に相対する一番のものは大和系神社なのでしょうか
普通そう受け取られていますが、元々は敵対的な関係にあったわけではありません。
アマテラスとスサノヲは同腹の姉と弟であり、祭祀者と統治者との役割分担を持っていたの
だと思っています。
魏志倭人伝でのヒミコと男弟、沖縄での最高の巫女の聞得大君(きこえのおおきみ)と王の
関係も祭祀者と統治者でした。ちなみに聞得大君の具体名の例として[てだしろ]が残って
います。[てだ]は太陽[しろ]は依り代つまり巫女なので、日神アマテラスと良く対応し
ています。

★出雲系神社がたくさん存在しているということは、大和系との共存です
そうです。国譲りの後も、大和には出雲族の主神大国主命の子であるアヂスキタカヒコネを
祀る高鴨神社が残っています。
また京都には奈良時代以前から朝廷から崇敬を受けた上賀茂神社と下鴨神社がありますが、
この両社のお祭りこそ京都を代表する葵祭なのです。
京都で忘れてならないのが、八坂神社。その祭神スサノヲは、もちろん出雲族の祖神です。

★葦原の瑞穂の国は 神ながら 言挙げせぬ国
つまり、言葉を大事にする人が心を込めて言葉にした願いは成就するという意味でしょう。
古事記には、葛城の一言主(ひとことぬし)の神についての次の有名な伝承があります。
雄略天皇四年(西暦四六〇年)、雄略天皇が葛城山へ鹿狩りに行ったとき、紅紐の付いた青
摺の衣を着た、天皇一行と全く同じ恰好の一行が向かいの尾根を歩いているのを見附けた。
雄略天皇が名を問うと「吾は悪事も一言、善事も一言、言い離つ神。葛城の一言主の大神な
り」と答えた。天皇は恐れ入り、弓や矢のほか、官吏たちの着ている衣服を脱がさせて一言
主神に差し上げた。 云々
この伝承は、言挙げせぬ日本の古代において、言葉を自在に操る神の力はそれほど大きく、
恐れ敬われていたことを示しているのでしょうね。
3604
67434



2885長岡曉生 :2013/10/07(月) 23:06:40
肥と筑の評へのお礼の2
◆万理さん評の3に対して
★渡来は山戎や孤竹にまで遡る
 この点について纏めておきましょう。
 私が騎馬民族のトルコ族であろうと推定している山戎は、河北省唐山市にあった孤竹国と
隣接し互いに友好関係にありましたが西暦前七世紀に斉の桓公に攻められ一旦滅びました。
後にこの孤竹国の隣には、河北省中南部にあった鮮虞中山国の与国の肥国一族が移ってきて
肥如国を建てました。この肥如国と孤竹国は、南方系(海人族系)習俗を持っていました。
孤竹国の[竹]は筑前・筑後の[筑]と同音、肥如国の[肥]は肥前・肥後の[肥]と同字
ですが、孤竹国と肥如国は隣国、筑の国(筑前・筑後)と肥の国(肥前・肥後)も隣国です。
因みに筑後には山門(やまと)郡が有りますが、山戎のトルコ語でも山はヤマです。
 以上の事実から、九州の肥と筑の両国は、孤竹国と肥如国および山戎が纏まって渡来して
きた地方ではないかという[肥と筑]最初の仮説が生まれたわけです。
なお、日本への渡来人の祖ともされている呉太伯が作った呉国は、周王家のトルコ族を男系
南方系(海人族系)の越族を女系の先祖として出来た国なので、呉王家は周王の姫姓を受け
継いでいますが、いま述べた鮮虞中山国は、ある時期に周王の姫姓、恐らくは呉王の姫姓の
人物を支配者として受け入れています。
従って、この鮮虞中山国の国王にも、トルコ族と越族の血が入っているのです。

★樟・楠・「クスノキ」・「櫲樟」と豫章
佐賀では楠を使っていましたね。楠木正成もしかり。樟は樟脳を採る木として用います。
「クスノキ」のように動植物の和名をカタカナ表記するのは、揺らぎを防ぐためでしょう。
鹿嶋櫲樟は、持統天皇時代の相模(さがみ)の人の名です。
 櫲樟から木ヘンを除いた豫章
豫章館は、日向の飫肥(おび)藩ゆかりの武家屋敷の名です。
今、手許に父の蔵書の詩歌集[豫章]があります。これは、佐賀市の旧制中学校・女学校の
教育のために大正三年に発行された漢詩と和歌の集成本を旧制佐賀中学栄城会同窓生有志が
適宜補足修正し、昭和四十八年に復刻したものです。
この復刻版の題字[豫章]は、佐高教諭を経て佐賀大学で教えられた書家、土肥春嶽先生の
手によるものです。私事に渡りますが、この土肥先生には小学校高学年の時に一年間ほど、
書道の手ほどきを受けた記憶があります。

★もとは小千であったものを越智に変えた
小千(ヲチ)は、元もと[越]に対する当時の南方音すなわち呉音の[ヲチ]を万葉仮名で
表わしたものと考えられます。ですから[越智]は、むしろ[越]族に対する本来の表記に
戻ったものだと思います。

3604



2886同人α総務:2013/10/08(火) 12:40:56
リンク 「アーカイブ」
規約(α約束事)見直し問題 17??がアップされました。



2887万理久利:2013/10/08(火) 18:05:06
「肥と筑」著者からのお答えを読んで
著者直々のお答え、コメントは何ともワクワクします。

【高床式】
渡来人がもたらした造船技術は木造建築技術にも繋がる:
正倉院も吉野ヶ里遺跡にも立派な高床式の建物がありました。確かに南国の地で見られ、
湿気や害獣を防いでくれます。木を巧みに組み合わせた工法です。

【日本「肥と筑」と大陸「孤竹国と肥如国と山戎」】
「肥」はそのまんま、竹は「筑」:
筑後の山門(やまと)郡と山戎にある山もトルコ語でもヤマ:
渡来人が結果として、「肥」と「筑」を造りあげたのでしょう。

【持統天皇時代の相模(さがみ)の人「鹿嶋櫲樟」/日向の飫肥藩ゆかりの武家屋敷「鹿
嶋櫲樟」/著者父上の蔵書の詩歌集[豫章]】
どれもこれも南国の木、樟(くす)だらけです。

ジグソーパズルを解く著者のエネルギーはどこから来るのか。それは著者が生まれた場所
が佐賀吉野ヶ里、そして回りに漢詩と和歌集[豫章]のような本もありました。
書かせる条件が十分備わっていたのだと思いました。
3604



2888神野佐嘉江:2013/10/08(火) 22:48:05
合評ありがとうございます
??皆さん、合評有り難うございました。
??十代・四十代・六十代の生態を同一日付で示せば、「変わるものと変わらぬもの」が見えて面白いのではないか、というのは筆者の狙いの一つでありました。四十代はとくに文章修行の意気盛んな時でもありました。六十代の初めの日記には「平凡は非凡である」と大書しております。この意識が続いています。
 自分は八十まで生きているでしょうか。なんとか十代・四十代・六十代に並べて八十代を置きたいと思います。「変わるものと変わらぬもの」が一層鮮やかになると思って楽しみにしています。
 こないだの皆さんとの集まりで「絵を画くこと」を「よしやるぞ」と inspire されて、あれ以来、公私ともにバタバタはあるものの、空いた時間は絵画制作に没頭してきました。一区切りがついたので、こうしてまたニューロンカフェを覗いている次第です。

2889万理久利:2013/10/09(水) 18:18:50
日記・式年四重奏/人生詩
 著者が八十代になったら「人生詩2」を奏でるのかな、読んでみたいな、などと考えて
いたところ、著者自らの「なんとか十代・四十代・六十代に並べて八十代を置きたいと思
います」を目にしました。やった!の気分です。
 二十年ごとに次のステップ(区切り)に入り、新たな発見と思索へと移ろい行く「人生
の式年遷宮詩」です。それでも中のご神体は変わらない、そんなイメージだけはあるので
すが、ご神体とは何かを、まだうまく表現できません。
3603



2890万理久利:2013/10/10(木) 10:08:04
体育の日とお月見
 体育の日は10月の第二月曜日ではなく10日がしっくりきます。
半世紀近く前、東京オリンピック開会式をテレビで視たのが晴天のこの日でした。
月見も何となく10月のイメージです。
今年の十五夜は先月に終わり、十三夜は10月17日。
我が家では10月に父の月見音頭で、母がおはぎを作っていた記憶があります。
 東京オリンピックを賑わせた東洋の魔女。そのチームリーダーが今月3日に
月の彼方へ逝きました。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003024M.jpg



2891キメラ17号:2013/10/10(木) 20:00:15
オキシモーラン/キメラが選ぶドラマ名台詞
【ドクターX】昨年放映されたテレビドラマだ。女性版ブラックジャックと言っていい。主役を演じる米倉涼子が露出度大のミニスカートにピチピチのセター、その上にさりげなく白衣をはおる。白衣のポケットに両手をを突っ込み、豊満な胸を突き出し大股で院内の廊下を歩く。それでいて並外れた腕前、熱意、努力、意欲、患者観察力の持ち主なのだ。まるで現代の出雲の阿国、自分に対してミスを一切許さない格闘家、修験者、求道者のようでもある。スカッと楽しめる読み切り「漫画」だ。オープニングのナレーション:群れることを嫌い、権力を嫌い、束縛を嫌うドクターXの名台詞:「私、失敗しないんです」「ドクターX ?」がもうすぐ始まるらしい。



2892万理久利:2013/10/11(金) 13:37:34
色(しき)とカラー 評の1
 著者は理工学部出身、放送機器類開発に長いこと携わってきたピカピカの科学少年であ
る。世界史にも関心を持ち続けているようだが、その姿勢はあくまでも史実に基づいた論
理的考察・観察をしているように思える。
 ところがである。このところの作品を読むと飽くなき科学的・論理的探求の先に、古代
仏教、哲学の世界といった精神分野にぶつかるようだ。物体や身体のミクロ世界をつきつ
めていくとき、外に広がる宇宙の成り立ちをつきつめていくとき、これらが描くの世界と
古代の宗教家や哲学者が説いた世界と似ていることに気づかされるようだ。出発点や目的
は異なっても行き着く先には、一緒の風景が見えるのかもしれない。

 読み進める中「色は現実でなく虚構である」の言葉から直ぐ「色即是空」が浮かんだ。
なかなか理解できないでいる「色即是空」だが、色/画像を扱ってきた著者ならではの取
り上げ方で、なぜかこの言葉の意味に実感を持って近づけたような気がする。
 今、宇宙空間に充満しているヒッグズ粒子、その存在を予言したヒッグス氏のノーベル
物理学賞受賞が話題になったが、ヒッグス粒子も、飽くなき探求心を持つヒッグス氏/科
学者も、ともに「色即是空」の世界にすんなりと取り込まれそうだ。
科学・人⊆色即是空・真空妙有。

 「色(しき)とカラー」。この題名も面白い。
物質を表す色(しき)とカタカナ英語カラー・色(いろ)を組み合わせたのだろう。
読み終えた後にもう一つの題が浮かんできた。「カラー(色)とカラ(空)」だ。
やはり著者が付けた題の方が、題を見た時に読者の想像力をよりかき立ててくれるような
気がした。
??????????つづく
3605



2893長岡曉生 :2013/10/12(土) 02:28:27
「色(しき)」と「カラー」評
 今回は、作者が永年開発設計に従事してきたカラーテレビカメラに関わる三原色、つまり
RGB三刺激値がヒトに与える色の見え方と、佛教の空との関係についてのエッセイである。
これを読んでいる内に面白いことに気がついた。このエッセイは、唯識三性の内の依他起性
(えたきしょう)と遍計所執性(へんげしょしゅうしょう)の二つの特性の良い例示と見る
ことができ、しかもその例示が自然科学的な基盤に立って成されているのだ。
 佛教の経典たとえば般若心経で取り上げる色(ルーパ)は、色(カラー)だけでなく形も
含んでいるが、ここでは色(カラー)が問題とされている。ちなみに上座佛教でのカラーは
青黄赤白の四色であり、この四色が徧処観という瞑想法でも取り上げられている。

 般若心経では、一切法の分類として次の十八界を説く。
  六根:眼耳鼻舌身意:感覚器官
  六境:色声香味触法:外部からの刺激
  六識:眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識:感覚器官が外部刺激を受けて作る印象
  (唯識では、六識の根底にアーラヤ識を見るが、ここでは触れない)

 唯識三性の内、依他起性と遍計所執性を、人体とカラーテレビカメラの例を対照的に挙げ
て説明すると、次のようになる。
・依他起性(識の原因)
   六境の刺激を受けて眼耳鼻舌身意が働くこと
 ⇔ カメラ(眼根すなわち眼球相当)が外部の色(カラー)刺激を受け
   ディスプレイ(視覚を受け持つ視床に相当)に信号を送ること
・遍計所執性(先入観による取り違え)
   依他起性という入力が、先入観によって解釈され振り分けられること
 ⇔ ディスプレイ(視床)に送られた信号がこれを処理する大脳(ヒトの眼識に相当)に
   おいて、何色であると認識されること

 作者によると、写真の場合は送られた信号に忠実に変化する色も、ヒトの感覚の場合には
写真のように信号に忠実には変化しないという。
これは、何故なのか。それはヒトの思い込み(記憶色)によるからだ。と作者は言う。
感覚に基づく認識が、思い込み(言い換えれば先入観)の存在で誤動作するのである。
この仕組みは、先入観による取り違えを起こし、結果として迷妄を引き起こす遍計所執性の
仕組みにそっくりである。
 このように電子機器を人体になぞらえて認識機能を割り当ててみると、唯識論の依他起性
と遍計所執性の基本的構造が現代人にも解りやすく説明できるとともに、作者の言わんとす
ることが、ストンと胸の中に落ちてくるのである。

★上記の参考書
 上座佛教について 仏教の思想2 存在の分析<アビダルマ>
 唯識について   仏教の思想4 認識と超越<唯識>
二冊とも角川書店刊のハードカバーシリーズです。いずれも上山春平氏と当該分野の仏教
学者の対話を第二部に挟んで、第一部に佛教学者、第三部に上山氏それぞれの記述を含み、
現代人にとって非常に解りやすい解説本です。
ハードカバーシリーズ゙は絶版になり、角川ソフィア文庫シリーズとして復刻されました。
この角川ソフィア文庫シリーズは、電子書籍版が出ているようです。
3605



2894同人α総務:2013/10/12(土) 13:23:06
お知らせ
11期 平方 和善さんの作品が10月16日より国立新美術館に出展されます。
詳しくはニューロン・カフェ リンク「伝言板」にて

*リンク アート・ギャラリー『無限回廊』には平方氏2005-2012の作品が展示されています。
c.c.万華鏡

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003030M.png



2895万理久利:2013/10/13(日) 09:21:03
色(しき)とカラー 評の2
放送機器類の設計開発に長年携わってきた人が書く音や色の話しは、どこか説得力がある。
もともと科学好きだから、仕事に就き、「いざその世界に入ってみると実にいろいろな概
念の世界が広がっていった」のである。知的興奮の世界であったとも著者は述べている。
光の色は30年、著者を楽しませたとも。
そこが評者がよく使う言葉「科学少年」らしいところなのだ。

色一般:
物には固有の色は無く、固有反射率があるだけ。
色は可視光の[刺激]に対する人の[反応]である。
TV:
RGB三原色を組み合わせ、同一の色(刺激)を人の目に与える信号を一つの電波に隙間に
挟み込む。さらに映像を作る側の意図でぼかしたり鋭くしたりすることも加わり、
テレビは「目眩まし、まやかしの箱」だと言う。プロだから吐ける言葉でもある。

そう言えば、味覚も聴覚も臭覚も触覚も刺激に対する反応だ。だから人は、似た味、音、
臭い肌触りを作りあげてそれを生活の場に活用している。
著者の言葉を借りれば、回りの物(自分も含めて)は「まやかし」の存在とも言える。
それでもそこに在る(ここに居る)のだ、としか言いようがない。
「まやかし」と言っても、それを構成するもろもろの物体や現象が確かに在るのだ。
それを科学的に掘り下げている世界があり、他方にはずっと以前から宗教哲学的に掘り下
げた世界、般若心経があった。

色の世界を語るこの作品は、色即是空といった世界をどこか「裏打ち」してくれるような
気がした。科学者寺田寅彦の書く作品の面白さとどこか共通するものがある。
??????おわり
3605



2896赤松次郎:2013/10/13(日) 11:52:23
「肥と筑」第二十六回を読んで
秋も深まり読書の季節といきたいところだが、この歳になってまだ仕事の相方と世俗的
なチキンレースをせざるをえないのは、我ながら若いと言うべきか幼いというべきか。
最近その件でS君との話の中で「君も頑固だからなあー」「問題のデータをきちんと
持っている君には相手は勝てんよ」と宣った。「もう君と仕事するのは金輪際止めた、
やられたらやり返す、倍返しだあー」とばかりに、歌舞伎役者よろしく大見得を切って
格好良く退場することも考えたが、しかしそうは言ってもこちらにも目の前の仕事を無
視しては路頭に迷うという弱点があるから、そう単純ではない。若い時からいままで本
業に精を出さなかった付けが今頃回ってくることには、自分も覚悟の承知だが・・・。

さて今回「肥と筑」を読んで思い浮かんだことがある。
◆歴史の検証方法
 Wikipediaによると「すべての歴史学研究の基礎は、研究素材としての史料の収集、
 正確な読解、そして史料の分析(史料批判)にある」とある。
 ★史跡の出土品の年代鑑定法としては
   1.放射年代測定:原子核崩壊による核種変化、または放射線による損傷を利用し
    て、岩石や化石の年代(形成以降の経過年数)を測定することである。
   2.放射性炭素年代測定:自然の生物圏内において放射性同位体である炭素
    14(14C)の存在比率が1兆個につき1個のレベルで一定に保たれていることを
    基礎とする動植物の遺骸を使用する年代測定方法である。無機物及び金属では
    測定が出来ない。
   3.浮遊性有孔虫化石を用いたコア年代分析

  などがある

 ★人種の分布や移動の検証
??????1.DNA型鑑定
??????2.記録された文献や文字を発音や象形や意味などで関係を探る
??????3.天文的な現象の記録で文明の位置を探す。
?????? ある天文学者が趣味で邪馬台国の位置を探すのに、「皆既日蝕」の記録を元に
    確定するという試み。日本での皆既日食の年代と 観測出来る地点は天文学で
    計算できるから、その現象と岩戸隠れをした天照大神の神話から邪馬台国の女
    王卑弥呼が天照大神という説を言う人もある。

とまあ歴史的な事象を知るには大変な検証の作業を伴うものだ。著者はそれを生業とし
ている訳でもないのに、相当の時間を割いてそれを試みている。
そして主に信仰による神社の分布などから、渡来人の日本の中の移動を検証したり、象
形や発音や意味をあらゆる文献と照合して推論したりしている。そのことに対して文献
のどこそこにそれがあったなどと即座に思い当たるのは、著者が古今東西の万巻の書を
読破している結果で、私の到底及ぶところではない。ちなみに作品の最後にある注釈、
または参考文献を見るに、まさに私が一度も目にしていないものばかりなのだ。

例えば「肥と筑 第四回」の注釈をみると
注1)後漢書郡国志五
注2)後漢書東夷列伝倭の条および三国志魏書東夷伝倭人の条
注3)後漢書烏桓鮮卑列伝
注4)譚其驤主編 中国歴史地図集第二冊(地図出版社)P61-62
注5)周書は、南北朝時代の北周(西暦556年〜581年)の歴史を記した正史。
注6)墨子の思想を記した[墨子]中には、幾何学・力学・光学・物理学などの知識を
   集めた経上・経下・経説上・経説下・大取・小取の六篇が含まれている。
注7)この筑前国風土記逸文は、釈日本紀十に残っている。

神社に祭られている日本の八百万の神々には、一神教にはない個性豊かな神々が多い。
例えば、少彦名命(すくなひこのみこと)は一寸法師のモデルとも言われている小
人(こびと)の神様で、知識量は膨大で医薬をはじめ諸産業を興して大国主命(おおく
にぬしのみこと)の治世を補佐した。そして使命を終えると粟の茎にのぼり、その弾力
を利用して常世の国(とこよのくに)へと飛び去ったという。
また、歌にもなった「トイレの神様」は弁財天であるという。なぜそうかという理由が
面白い。家の中の担当部署の神様を決める会議に弁財天は遅刻し、残った最後の部署が
トイレの神様だったという。貧乏くじを引いたわけだ。

著者の膨大な知識と緻密な検証の努力の賜である「肥と筑」は、私に日本の古代への興
味を抱かせ、ぼんやりとではあるが少しずつ民族の成り立ちや性格の形成が見えてき
た。よく言われるような、日本人は自分の考えをはっきり主張しないから、なにを考え
ているのかわからないという声を外国の人から聞く。しかし外国人のその気質の世界に
おいて、現代でも数千年の間啀み合いが解決できない国や民族のなんと多いことか。何
故という問にこの著者の「肥と筑」を読み続けた結果、私は日本人の形成過程での争い
を好まない、いいものは受け入れる、恨みを水に流すといった柔軟な性格が作られたか
らではないだろうか。勤勉で実直で進取の気性に富み排他的ではなく、中庸の思想を持
つことが生き抜くための最大の利点ではないかと思っている。

3604



2897同人α総務:2013/10/13(日) 13:42:31
リンク 「アーカイブ」
規約(α約束事)見直し問題18 がアップされました。



2898万理久利:2013/10/14(月) 20:03:41
科学する人の文章
 「色とカラー」評の中で科学少年、そして寺田寅彦の名前を挙げたばかりですが、同じ
ようなにおいをこのαの他の人の作品の中にも感じること多くあります。

 歴史の紐解きをある視点、テーマから綴る「肥と筑」もそうです。古事記の神話の世界
やインド哲学、占星術まで飛び出す作品の中でも科学する目が生きているのです。
赤松氏が触れていましたが、著者が作品の終わりの注釈で必ず根拠となった資料や追加コ
メントを入れるのもその現れだと思います。
 推論と実証(実験)を繰り返し前に進むことで、テーマ・伝えたいものがより明確にな
っていきます。読みやすくするようにとの解説や根拠を明示することで、たとえ読み手に
は聞き慣れない世界の言葉がでてきたとしても、読み手に何か伝わってくる、説得力やワ
クワク感をもたらすような気がします。

 全ての文芸作品が論理的であれとは微塵も思いませんが、直接現れていなくても、作品
に著者の論理性、科学する目が感じられるものが根底にあって欲しいと思います。
要は感覚だけ、感情だけ、思いつきのままのものは伝わるものが少ない、または無いとい
うことでもあります。
 論文はもちろん、随想、小説、ジャンルを問わず、何度繰り返して読んでみても、何を
言いたいのかほとんどわからないような文章は、書いた人本人にもよくわかっていないの
ではないか。これと反対に、読んでおのずから胸のすくようなところが少しでもあれば、
それは、きっと著者がほんとうに何か会得したもの、そして伝えたい(表現したい)もの
が、余計な修辞も無しに自然と書けている文章なのでしょう。読み手である私の力量や好
みの問題に過ぎないのかもしれませんが…。

 こんな事を考えていると、自分の作品の続きがますます書けなくなってきました。



2899同人α総務:2013/10/15(火) 11:12:23
評開始のお知らせ
同人α36号最後の作品は、バード・ブレイン著『無限回廊 第十三回』 です。訳あってDr.カミノと看護師鳩園により、物集班の三人の精神病院へ送致される所から始まる。収容施設も富士山麓、筑波山麓、丹沢山麓とばらばらだ。テレパシー通信も遮断されてしまった。そこで三人三様の奇想天外な企みを図るのだった。なさそうで、あり得そうな世界をカルト宗教、先端科学、哲学まで駆使して繰り広げる。あり得そうな気分になること間違いなし。(簡単紹介より)著者のポートレート富士山麓にある、都一(といち)メンタルクリニックに入る直前の写真とあります。作品の中のバード・ブレインが素顔を出したようでもあります。リンク集にお立ち寄りください。※評の末尾に3606をお願いします。評は10月22日(火)まで



2900エヴァ:2013/10/15(火) 17:06:20
無限回廊 第十三回 著者のポートレート評
 おっおおー。こ、こ、これは人の裏側を見透かして「馬鹿な奴だ」と黙ってにらみ返す
気難しそうな丹波哲郎か。いや赤松次郎だ。霊界の存在などは一切信じていないようでは
あるが、さらに歳を重ねると霊能者、丹波次郎になってくるのかもしれない。
斜に構えた顔のサングラスに隠れた目は、うっすらこちらを睨んでいるようにも見える。
 実はこのあとで丹波哲郎そっくりに鼻を少しひくひくさせてニーッと笑うのだ。

 非常に不快そうである。自分の存在も含め、何ものかに常に悩まされる『死霊』に出て
くる矢場徹吾か。いや本郷淳吾だ。「黙狂の度合いが甘い」とカミノ医師に診断された本
郷は、最後に「この宇宙のすべてへ向っての最後の最後の審判」や「虚體」について語り
始めるのだろうか。キリストと釈迦に対談させる可能性もある。
 実は笑ったあとサングラスから遠視用眼鏡に変えて『エレガントな宇宙』や『善人ほ
ど悪い奴はいない ニ−チェの人間学』そして『猫語の教科書』などを読み始めるのだ。

 無限回廊のバード・ブレインは得体の知れないところがある。丹波や矢場の要素もある
ように見える。今回の作品でも大いに暴れる。黙って暴れる。著者の写真はこれまでの作
品のいろんな主人公が混じり合っているようにも思える。
 著者の実像は普通のおじさんなのだろう。でも、黙り続ける人への想像はいくらでも広
がる。
3606



2901長岡曉生 :2013/10/17(木) 09:28:42
「肥と筑」第二十六回を読んでへのお礼
◆古賀さん
★歴史の検証方法
・「科学的・考古学的手法」は重要だと思いますがそれらには頼らず、主に個人的にも入手
可能で確実な史料を用いる手法、いうならば民族学と民俗学の混合的手法を用いています。
・「万巻の書を読破している」という表現は、私には当たりません。
 私は、有る設定のもと文章を作成中に疑問が生じた際、その都度必要に応じて一次史料に
当たるという地道な作業を行っているだけです。

★日本人は自分の考えをはっきり主張しないから、なにを考えているのかわからない
 確かに、近隣諸国とのつきあいが増えてくると、対外的には今までの考えを改めて自らの
考えをはっきり主張する必要がありますね。「個を大事にする」と言う西洋諸国でも、その
実態は、自我のわがまま勝手を主張して互いに争っているという印象を強く受けます。

 これに対して、日本人同士では昔からお互いに以心伝心が基本だったと思います。自分の
考えをはっきり主張しなくとも、相手が解ってくれるという期待が相互にあったわけです。

 日本では何故そうなったのか。それは元もと以下の二特性を持ちあわせていたからであり
これらが神道と佛教との融合をも、もたらしたと考えています。
・縄文時代人は、自然と親しむことから生まれる寛容の精神性を持っていた。
・弥生時代を築いた渡来人も、技術を尊び仕事を「楽」にこなすという精神を持っていた。
 要するに相手の考えを尊重するという考えが自然に身についていったのだと思います。

 それでは、このような特性を持っていた渡来人の正体とは一体何なのか。
この問題の答えを探っていくことが、肥と筑の重要な眼目の一つです。

 その解答のきっかけとなったのが、狄族出身の墨子の存在です。
秦帝国の末期に、忽然と秦の領域から存在を消した墨家の集団は、[兼愛]今で言う博愛の
精神を持っていましたが、私はこの墨家の集団が徐福船団に乗って渡来したのではないかと
いう疑問を長いこと抱いていて、以前にも少し触れました。時期を見てこの問題をもう少し
詳しく探っていきたいと思っています。

3604



2902同人α総務:2013/10/18(金) 17:28:33
お知らせ
11期 平方 和善さんの前年度二紀展出品作品が、ギャラリー「無限回廊」に展示されました。タイトル:街−自我の目覚め−(2012第66回会員賞)上記リンク集にお立ち寄りください。※現在開催されている第67回二紀展にも新作が展示されています。(10月28日まで)(案内はリンク集「伝言板」に記載)



2903万理久利:2013/10/18(金) 19:38:09
無限回廊 第十三回 評1
 毎回著者が代わるこの作品の面白さは、著者それぞれの特異性が出て飽きがこないこと、
書き手が代わる度に読者が予想もしない大展開があること、それでいてどこか一本の糸で
繋がっていることに気づかされることだ。糸の中には「筋」、「裏付け」のようなもが含
まれる。とてつもない展開のでも、その糸があるからどこか安心して読めるのだろう。
奇想天外な展開の中にも納得させるものがあり、登場人物の夢が夢でなくなるような希望
が持てる。
 遠い惑星に移り住んだ人類の生活に過去の知恵を生かしてより人間らしい生活をめざす
ため、そして21世紀のこの地球を少しでも健康で長生きさせたいと願っている遠い未来
からやってきた登場人物達。そんな彼等を、読者も知らぬ間に応援したくなっているのだ。

 今回担当のバード・ブレインは、この無限回廊の発案者だけあって第一回できっちりと
作品の大枠を押さえた。十三回を迎えても登場人物の主要な性格、特質をぶれることなく
うまく表現していると感じた。
 とりわけ今回はストーリー全体に目だった進展はなく、主要登場人物三名が異なる精神
科病院に二ヶ月間閉じ込められるという狭められた設定になっている。その特殊な状況ゆ
えに、それぞれの性格が象徴的に描かれる。反応、行動ひとつひとつが、これまでのスト
ーリーを思い出させ、「なるほど、こうなるか」と深く読者を納得させてしまうのである。

 設定は狭められているが、中味は広い、ある意味深い。哲学、宗教、文学、科学、生物
学、芸術、そしてコミックの世界まで包含してしているように思える。
 見方によっては作品自体がコミックと言えなくもない。その軽妙な乗りと深刻さを通り
越してお笑いにひきずりこまれる気楽さがある。しかし、それに騙されてはいけないのだ。
 著者はときに物語の中の本郷淳吾に乗り移って暴れまくり、ときに狂言師(語り部)と
してこの無限回廊を駆け巡る登場人物たちの交通整理をする。発案者だけあってこの作品
の語り部たる能力は高い。そう思わせてくれた今回の作品であった。
   詳細に続く
3606



2904同人α総務:2013/10/19(土) 16:49:31
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規約(α約束事)見直し問題19 がアップされました。



2905キメラ17号:2013/10/21(月) 06:06:17
オキシモーラン/掲示板の風景
教科書 教育 文化 文句 徘徊 文学論 文豪 新書 新聞コラム 新訳古典 旅 旅行記 日本人日本古典 日記 時事 書評 なりすまし 東洋哲学 植物 歴史 歴史エンタメ 歴史伝奇 反核海外旅行 民族 ??? 温暖化 演劇 模写 漫画 災厄 カッコ妖怪 大学教授 物の怪 物理物語 現代寓話 生き方 生物 いい人 異世界 あまちゃん 異彩 異才 異文化 病気 病院 夢白昼夢 嘘つき先生 監視社会 短篇 破壊 社会批評 隠居生活 姉妹 護憲 自慢 私小説寓話ブラジル 精神分析 姉妹 罪 嘘ベルギー 翻訳『』《》怪 聖者 臨終 自伝 行違い 漢字自己啓発 自由 苦情記事 薬 弛緩 虚実虚栄 覚書 反核 あべちゃん コピペ 評論 読み逃げ 読後メモ 論争 諷刺 講談警句 警鐘 礼賛 近未来 迷惑 運命 恨 追憶 随筆 シェイクスピア青春音楽 風刺 自伝 食べ物 髷物 鬼 鼻炎 SF 模写 セピア写真 自慢 糊塗 追憶 有名大学 ねぇ 謙譲 神秘??不条理 実用的 実録風 料理 寓話 まやかし 呪 なりすまし たそがれ 持ち逃げ



2906万理久利:2013/10/21(月) 12:47:07
無限回廊 第十三回 評2
著者は「無限回廊」を、大いに遊ぶ場所、皮肉る場所、実験する場所、自分を開放する場
所、そんな創作の場所にする意図でスタートさせたのではないだろうか。他の共同著者も
ついそれにつられてきたように思える。首謀者たるバード・ブレインの今回の作品の中か
らそう思わせるところを少しだけ取り出してみることにする。

【言葉あそび】
・精神科病院の名前は:都一(といち=11)、遠海(とうみ=13)、外波(となみ=17)
??それぞれの数字は収容された登場人物のIDNo.である。著者お得意の言葉遊びだ。
・Dr.カミノが愛飲する標本のエタノールだが、標本の対象物が秀逸だ。
 「オルトロス」「メドウサ」。さてどんな味がするのかとついカミノ氏に聞きたくなる。

【病院の情景描写】
・樹海の中、そこだけ切り開かれた、低木と草々が広がるなだらかな丘陵地帯の先にある
 二階建ての真っ白な建物。
 『ノルウェイの森』にでてくる、京都の山奥にある「阿美寮」となぜか重なる。
 隔離、 隔絶、異空間が浮かび上がってくる。
・院内の廊下は、徘徊患者がエンドレスに歩き回れるような造りになった楕円形状。
 実際に存在するという。なるほどと思うと同時にその光景にはぞっとしないでもない。

【患者描写】
「鶏鳴狗盗の故事よろしく、鳴き真似のうまい患者、足の速い患者、泣くのが上手な患者
盗みの巧みな患者、なにもしゃべらない患者、人の話は聞かないでしゃべりまくる患者、
平気で嘘をつく患者」
著者は正常のはずの娑婆にも、たくさんの患者が闊歩していることを暗に指摘していのだ
ろう。

【登場人物それぞれの個性】
前に「登場人物の性格が象徴的に描かれる」と述べたが、
・緘黙(バード)・報復としての悪戯(グレイ)・教団を立ち上げる(エヴァ)。
 それぞれが選んだ行動に性格、特質が良く現れている。かなりどぎつい遊びに見えるが
 だからこそ著者は、登場人物たちの遊びにもルールを設けさせるのだ。
・バード、グレイはともに拘束、理不尽な扱いに「屈辱感」「焦燥感」「失望感」を激し
 く抱くのだが、その表現はエヴァには使用していない。エヴァの軽さをこんなところで
 表しているようにも思えた。

バカバカしいと感じる読者もたくさんいるだろう。しかし、この遊びの世界を少しでも理
解できる人にとっては、抱腹絶倒、さらには知的刺激とすっきり感が味わえる作品だろう。

最後にもう一度著者のポートレートを眺めてみた。都一メンタルクリニックで暴れ、そし
て緘黙を貫き通したバード・ブレインの退院直後の姿のようにも見える。
なるほど写真選びにも著者の遊び心があるのだと感心した。納得。
??????終わり
3606



2907同人α総務:2013/10/22(火) 07:57:25
お知らせ/α37号 緒言
同人α37号テーマ「古典」(神野佐嘉江)「古典への視座」を掲載しました。ポートレートとコメント集にお立ち寄りください。



2908万理久利:2013/10/22(火) 18:29:51
回転の進化
フィギュア・スケートGP2013アメリカで男子四回転ジャンプの「町田」に続き女子三回
転半の「真央ちゃん」が優勝しました。男子体操、四回ひねりの「白井」といい、みんな
見事に宙でくるくる回っています。

生物の中でこれほど回転技の進化を遂げたものがあったでしょうか。
高速回転することによって他の生物から身を守ったり、メスを惹き付けたりして、種の保
存に貢献する事例は聞いたことがありません。

スポーツ選手は生存とは関係なく、他人に見せる、競うという中で、高速回転技を身に付
けてきました。重力に逆らい身体を宙に浮かび上がらせること自体、羽根をもたない、そ
こそこの質量をもつヒトにとって至難の技です。ましてや浮かんだ数秒の間に高速回転を
するなど、とても考えられません。

ヒトの人為的肉体の進化はどこまで続くのだろうと、真央ちゃんを見ていて思いました。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003045.gif



2909マリアンタ:2013/10/22(火) 23:08:29
猫の回転
ときどき、このニューロン・カフェの裏サイト「戯評」に出てくる猫がいます。
フィギュアースケートのように氷上で美しく回転するというより、「狂喜乱舞」のイメー
ジです。
古い人間としては、あの水俣の猫の映像をつい思い出してしまうのですが、見方を変えれ
ば、猫に姿を借りた人間の無邪気な喜びの姿、何かにとりつかれた姿、ネットサーフィン
に興じる姿にも見えます。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003046M.gif



2910万理久利:2013/10/23(水) 19:12:53
突き詰める
 NHK「プロフェッショナル-仕事の流儀」でER専門医師が取り上げられていた。
病名(原因)追及はもちろん、付添う家族の不安を和らげるため、患者との接し方、その
家族との接し方を突き詰めること、その為にはどん欲に学び、経験を積み続ける。
それがERで働く医師としての彼の生き方なのだ。命の重さの前に虚心になる。
 患者の“隠れた病”を注意深く観察し探る、そうしたみずからの仕事を「探偵の謎解き」
になぞらえる。
時々、画面に三つの言葉だけが並んだ。

  突き詰める
  突き詰める
  突き詰めろ

 突き「止める」ではなく突き「詰める」であるところもいい。
終わりはない、まだまだだと反省しながら、謙虚に続けていくニュアンスがある。
 製作スタッフが考えた言葉だろうが、この医師の心意気をよく表している。ERの効率
的な流れ(システム)を造り上げた後は、自分に続く若い医師を育てることに力を入れ始
めたようだ。伝えるものはこの言葉に象徴されるER医師の心意気だろう。
 例え小さなテーマだとしても、こんな気概でひとつのことに取り組み続け深めていく生
き方をしたいと思わせた医師の姿とこの「突き詰める」言葉だった。



2911同人α総務:2013/10/23(水) 19:52:19
リンク集: ギャラリー「無限回廊」アップのお知らせ
A-07 辻 孝宣 さんの作品「コンポジション」が追加されました。辻氏の作品に共通するのは、少しずつ異なる「赤」の色、配置、使い方の面白さです。真っ赤な空、抽象画の背面、などなど。「バッハの調べ」の時にも感じましたが、題選びにも妙味があります。辻氏もくじ末尾、作品−10 です。



2912夜間飛行:2013/10/24(木) 11:12:51
偏西風/27号 28号
日本列島に今二つの台風が近づいている。伊豆大島から本土への避難住民まで出た。
二つの熱帯低気圧が接近した場合、それらが干渉して通常とは異なる進路をとる
「藤原効果」なるものがあると聞いた。

相寄り型・指向型・追従型・時間待ち型・同行型・離反型 、に分類している。

二つの台風が辿る六種類の「型」はまさに人間世界そのものだ。
人間も所詮自然の一部なのだろう。



2913同人α総務 :2013/10/24(木) 11:59:16
リンク 「アーカイブ」
?? 規約(α約束事)見直し問題20 がアップされました。

2914水彩画愛好家:2013/10/24(木) 18:01:55
「道」/リンク集 街角スケッチ
八月以降の下記の作品は、描いた地域はばらばらですが、好きな構図です。

投稿日    題
2013/08/21 立石寺開山堂(2013/6/27)
2013/08/30 壬生寺界隈(2013/4/26)
2013/09/09 「八坂の塔」法観寺(2013/4/26)
2013/09/25?? 伊万里大河内山の光景

以前にもふれましたが、街角スケッチさんの絵には道を中心に置いたものが多く見られま
す。異なる質感の砂利道、泥道、石畳、コンクリー、アスファルト…。脇の木々や建物、
道に射した建物の影、道のずっと先にある風景が丁寧に描かれ、これら全部が息づいてい
ます。昔生きた人から現在を生きる人々までの息づかいです。そこを歩いた人々の息づか
いまで伝わってきます。

上記作品の中でも「壬生寺界隈」が好きです。
道の両脇を走る電線を通じて、現在と過去が繋がっているような不思議な気分になります。
ブログを開いて、氏のコメントを読みながら大きな画像でご鑑賞ください。

*08/30 壬生寺界隈 (08/30 街角スケッチより)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003051M.jpg



2915キメラ17号:2013/10/25(金) 18:36:17
無鉄砲(あて字)/無手法
中国「児童販売機」に賛否 −人身売買拍車の恐れ−(リンク 虚構新聞2013.10.21 News)段ボール入り餃子にi-Pod、 店舗まるごと偽物の「偽アップルストア」、嘘とパクリの世界だ。児童販売機も大いにありうる。とにかくありとあらゆるものが、あそこではパクリの対象とされている。紙も、商品名も、論文も、ミッキーマウスもガンダムも。臓器も「パクリ」。みんなのものは、私のもの、中華思想とはこのことだったのかと考えてしまう。やりかたが実に「無手法」だ。かつて西欧諸国は大海に出て世界中の地を乗っ取り、先住民を追いだして住み着いたり自分たちには造れないものをかっぱらって持ち逃げをした。かえってこちらの方が中華蕎麦より脂ぎって毒々しい。今では素知らぬ顔で西諸国はもちろん、彼のパクリ大国まで西欧の真似をしてアジア・アフリカ諸国のエネルギー資源を食い物にしているのだ。この国にも、子を埋める、母がいる。他人の書いたものをコピペする書けない(喰えない)男がいる。なかったものをあった、あったものをないと騙る。それでも、彼の国々よりずっとマシだ。概して奥ゆかしい。やるとしてもみみっちい。そば粉は輸入品でも、やっぱり義を重んじる「日本蕎麦」だ。?



2916マリアンタ:2013/10/27(日) 17:11:55
夢∞夜/おトゲさん
今日こんな夢を見た。

おトゲさんの連載「生きて行く私」を虚構新聞で欠かさず読んでいる。
明らかに不埒で放埓な告白的女一代記である。平成の宇野八千代といわれているらしい。

「私はいつでも、自分にとって楽しくないことがあると、大急ぎで、そのことを忘れるよ
うにしてきたわ。うんと思い出さないようにした。そして、全く忘れるようになった。こ
れが私の人生観。ひょっとしたら私は、それほど弱虫で、臆病なのよね」
 おトゲさんにとって真に自分が生きているのだと実感されるのは、自分の気持ちに忠実
にふるまえたときだという。世間的な規範、道徳的判断と関係なく、心のおもむくままに
自由・勝手な行動がとれたときであるとも言っていた。
おトゲさんは着物のデザイナー兼モデルでも有名だ。
寄る年波で、文も着物もますますその面白さを増している。

 読者投稿をしてすぐにおトゲさんに嫌われた。それでも連載の度に自由・勝手に感想を
書きまくったのだ。よく考えて見ると、おトゲさんの教えを忠実に守ってきた。
反面教師でもなんでも、教師は教師だ。それも凄腕の「反面教師」おトゲさんだ。
一度も認めてはもらえなかったが、こちらとしては「反面教師」として今でもたくさんの
ことを教えてもらっている。そして、楽しませてもらっている。
 おトゲさんがいたから、今が在るのだとも言えるのだ。
気がつかなかったことに気づかされた、見えなかったものが見えるようになった。
いくら感謝しても足りないくらいだ。

痛っ! 何かが刺さった。

* 井筒啓之作 20世紀の小説家シリーズ「宇野千代」

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003054M.jpg



2917万理久利:2013/10/29(火) 13:13:52
モンスター母と娘
− 某有名病院で働く友から聞いた話 −

 都内の某有名病院でのできごと。三年になる若い臨床検査技師。口だけ達者で仕事はいま
ひとつ。そのくせ時間を割いての先輩達の指導にことごとく反発する。
目をつりあげて、「私は一生懸命やってます」それだけだ。
 先輩たちに呆れられた頃、「精神的苦痛の為通院しています」とどこかの心療内科の診
断書を送りつけ、二ヶ月間の病気休暇をとった。その間ほとんど病院にも同僚にも連絡な
し。当初彼女は一人の先輩だけに数回メールを入れた。「自宅で今パン焼いてまーす、昨
日は合コンにいってきました。」と極端に明るい。躁状態なのだ。

 ある日、いきなり母親から「娘の病は同僚、管理者たる病院のせいだ。訴えてやる」と
理事長のもとに電話があった。
しばらくして病院理事長が母親と本人を呼び出し、今度はその病院の産業医に診させた。
そして週に数回理事長室で過ごすようになる。まるで保健室にかけこむ生徒だ。
保健室通いが約一ヶ月続いた頃「来週からまた働きまーす。」と同僚にメールが入った。

 彼女の病名は、自分の好きな仕事のときだけ元気になるという「新型うつ病」。
「私達の方がよほど病んでいるのに。“病名”と“訴えてやる”は黄門様の印籠なのか。
あの母あっての娘だ。」と病院職員はぼやいている。



2918万理久利:2013/10/30(水) 09:04:53
日本とトルコ
ボスポラス海峡横断地下鉄が開通した。技術提供を日本大手会社が担いそして日本の首相
が式典に参加したというニュースは心温まる。
少し前、オリンピック招致で東京に負けても、祝辞を送ってくれたのもトルコだ。

学生時代の世界史の世界で留まっていたが、この数年同人誌に掲載されている作品に刺激
され、トルコに興味のアンテナを無意識のうちに張り出したようだ。
長岡氏「肥と筑」、竹内氏「三点セット」「イスタンブール追憶」がそれだ。

両国の繋がりを調べてみると、なるほどと思わされる史実がたくさんある。
政治問題とは別に、時代を超えて根底に流れ続けている、精神的な繋がりがあるのだろう。
「良く学んでくれた、トルコに技術者を育てることができた、技術を伝えられた」
この地下トンネル工事に携わっていた日本人担当者の言葉がいい。

徐福船団という技術集団の渡来を扱う「肥と筑」、映像(放送)技術者がトルコ出張時の
散策を綴った「三点セット」「イスタンブール追憶」を改めて思い起こしている。



2919同人α総務 :2013/10/31(木) 12:10:18
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2920キメラ17号:2013/11/01(金) 12:20:51
オキシモーラン/コピペ編
「コピペ判定倶楽部」誕生

「オキシモーランの会」の一員としても、個人的にも、コピペ判定は実に興味深い作業で
あります。
コピペ文章は多くの場合、ハリボテになります。そこには、そこはかとなく「矛盾」「違
和感」が横たわっています。自分の言葉ではないからです。
Oxymoron、単に「矛盾語法」ではなく「矛盾した生き方、主張、えげつなさ」等、その
ハリボテ文章からゆっくりと立ちのぼる景色は含蓄があります。それを楽しむ喜びがあり
ます。

その楽しみとは別に、ささやかな社会貢献として教育関係者に限らず、資金に余裕の無い
作家、作詞家、論文を出す各界の学者、等に低価格でサービスを提供で考えています。
学生がレポートや論文などを作成する際のインターネットなどからの目に余る剽窃行為を
指摘し、恥じらいを知ってもらうと同時に、考える力や表現する力を養ってもらうという
目的のもと、
*対象文章の横に、底文章を並べてお返し致します。
*底本またはURIも全て明記致します。
*判定は客観的になされます。中には大学教授を感動させた卒論もあり、「芸術的」「匠
 の技」といえるものもあります。
*判定結果を見てコピペ行為の評価、対応をするのは全て依頼者にあります。
 評価に判定者は一切関わらず、また守秘義務を守ります。

注)ここで言うコピペとは:
コンピューターのコピー&ペースト機能を用い、 他人の文章等を写して自分の文章と詐
称する行為。類語「剽窃」。
杉光一成教授(知的財産科学研究センター長)による

                        2013.9.13.Fri. ジェイソン記



2921万理久利:2013/11/02(土) 17:43:28
草刈り
10月最後の日、住んでいる集合住宅で年一度の植木の剪定と草刈りがあった。

ぶんぶんガーガーの音が次第に近づいてくる。
中年のおじさんがくるくる回転する草取り機を押して
カーテンの向こうで格闘していた。
その後ろで、高校生のような若者が
大きな熊手を手にしてゴミかごを引っぱっていた。

どくだみや地を這うアイビー、猫じゃらしその他雑草が9割ほど刈られた。
咲きまくった白粉花は5割ほど。
実家から移動して庭の奥に植えた、背の低い南天は無事だった。
百合や水仙は土の中に埋まっているから安心だ。
両隣の庭は、土色の上にうっすらと芝生の緑。10割の出来だ。

12月初め、今年三回目の剪定が塀の向こうの家に入ると、
いよいよ年の終わりが近づくことになる。



2922同人α総務:2013/11/02(土) 19:25:13
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2923同人α総務:2013/12/01(日) 06:05:36
リンク集: ギャラリー「無限回廊」アップのお知らせ
A-02 北 勲さんの作品「原石と(宝石)」8点が追加されました。キュービックを思い起こす“モンドリアン”というより“クレー”に近い。いや、これは「北 勲」独自の世界だ。「言葉集め星創り」の画像判のようにもみえる。別々に掲載すると、みんな同じに見えてしまうかもしれない。それでも好き者はちゃんとその微妙な変化を察知できるだろう。原石と宝石は全て対応している。その中に一箇所ポイントがある。c.c.万華鏡  ※ 原石と(宝石) 2013 より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003061.png



2924万理久利:2013/11/04(月) 19:03:56
トリプル投手/上原と田中と星野
スポーツにはあまり関心がない。歩いたり、走ったり、回転したりするより、またそれを
眺めることよりも、読書や雑草の小さな花を眺めたりする方が好きだ。要は運動音痴。

 そんな訳で、あの上原がまだアメリカで頑張っていたことも知らなかった。
「上原頑張ってるね」と友人から聞いたのが数日前。上原は母のお気に入りの選手だった。
もうとっくにアメリカから引き揚げて引退でもしたのかと思っていたら、今年のワールド
シリーズでRソックスの守護神として優勝に導いたという。これまであまりマスコミでも
取り上げられていなかったような気がするが、地道に本場で玉を投げ続けていたのだ。

 続いて日本シリーズで東北楽天の優勝を目にした。田中将大投手の活躍があった。
高校野球でハンカチ王子斎藤佑樹と投げ合って負けたことは知っていたが、田中の方が野
性味があった。斎藤はどうしているのだろう。
??楽天の監督が星野仙一であることも知った。弱い阪神タイガーズをリーグ優勝させ、道
頓堀を騒がした人だ。投手としてより「監督」のイメージが強い。
歳は違うが「自分、不器用ですから」の高倉健氏とどこか顔が似ている。その健様が同日、
平成天皇から文化勲章を授与された。

地味な上原の活躍と東北楽天の優勝は、スポーツと縁が遠い人間でもどこか心熱くなった。
そして健様の受賞も。



2925万理久利:2013/11/06(水) 12:50:01
偽装表示
高級レストランや、デパ地下の値の張る調理食品とは縁が少ないので、何とも実感がわき
ません。しかしながら利益優先の嘘表示はいけません。

食品に限らず企業の嘘は多い。しかも責任逃れから虚偽=嘘を「ミス」と言い張る。
認めたとしても、どこに問題があったかをうやむやにする。
さらに、
「ミス」さえ認めないケースもある。
「うまければいい、客も信じているのだからいいじゃないか」と開き直るケースもある。

あれこれと思い出しながら考えます。
このようなミス・嘘がつけないような体制を作ることが肝要ではないでしょうか。



2926同人α総務:2013/11/07(木) 00:47:23
リンク 「アーカイブ」
?????? 規約(α約束事)見直し問題23 がアップされました。

    終結(決裂)に向けての「奔走」が繰り広げられています。



2927エヴァ:2013/11/07(木) 23:49:38
コンゴとベルギーそしてゲバラ
エヴァは長編「無限回廊」の執筆担当者でもあり、登場人物でもあります。
作中、喫茶「ゲバラ」の常連であり、真のアフリカ・ルネサンスをめざしています。

1965年あのゲバラはキューバを離れ、新たな戦いのためアフリカ・コンゴへ渡りました。
TV「ザ・プロファイラー」のゲバラ編をみていて、ベルギ−の歴史を少し思い出しました。
●コンゴの宗主国ベルギーは自国のさらなる贅沢のためにコンゴから、命も含めてあらゆ
るものを搾取しました。ゴムや象牙だけに止まらず、広島長崎に落とされた原爆のウラン
(鉱石)もです。
●ベルギーチョコも装飾ダイヤも荘厳な建物も、黒人の血と汗と命の歴史のおかげです。
今では、首都ブリュッセルにEU本部まであります。

ゲバラが今もし生きていたら何を思うのでしょう。どんな行動をおこすのでしょう。

*新「アリとベルギリス」

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003065M.jpg



2928マリアンタ:2013/11/09(土) 12:11:41
夢∞夜
今日こんな夢を見た。

香港島を東西に走るトラムの一終点、ハッピーバレーの競馬場ロイヤルボックスにいる。
日本から来た取引会社の社長ご夫妻をここに招待した。
着飾った人達が、ドリンクを片手にしながらレース開始を待っていた。
その中でも異様な雰囲気の女性たちがいた。一言もしゃべらずじっとレース場を眺めて
いる女、腕を振り上げ一人叫びまくる女、しゃべりが留まらない女、携帯電話をかけま
くる女。みな狂気のすごみがあった。
みんな同じに見える。みんな場所と時代を超えて繋がっているようだ。


※上から
草間ふう謎の女
榎 美沙子 上野千鶴子
西太后 江青

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003067_2.jpg



2929万理久利:2013/11/11(月) 10:19:22
絵画と舞踏
 「人を動かす絵 田中泯 画家ベーコンを踊る」NHKを見た。
歪んだ体、表情、大きく開いた口と剥き出しの歯、そんなイメージのフランシス・ベーコ
ンの絵はあまり好きではなかった。気持ちが悪い、恐い、それだけだった。
学生の頃目にした、裸体に白い粉をまぶしてくねとくねとあばら骨の胸板と、お尻を出し
て踊る前衛舞踏も同じような感想だった。

 その二つが何十年かぶりで、突然いっしょになって眼前に現れたのだ。今年30年ぶり
に開かれたという豊田市美術館フランシス・ベーコン展で、依頼を受けた田中泯が踊った。
講演前にNHKの企画で(多分美術館も加わり)、ベーコンの生地アイルランドとアトリエ
があったイギリスに田中を出向かせてベーコンに触れさせる。
 最近では「妻は、くノ一」に出てくる海外や宇宙にも目を向ける平戸藩前藩主、古くは
「たそがれ清兵衛」と壮絶な果たし合いをした侍がこの田中泯だった。役者の名前も知ら
なかった。そしてもっと遡ると、あのくねくねの踊りの人だったのだ。どこか気になって
いた俳優と前衛ダンサーが重なった。

 アイルランドとイギリスを巡る田中は地味で物静かだ。静かにゆっくりと語る中味はそ
のへんの気取った美術評論家より、ベーコンの作品をより近しいものにしてくれる納得の
いくものだった。しゃれた帽子姿でロンドンのパブにいる田中は違和感なくそこにいた。
 芝居もなかなかのものだが、展示場での踊りもすごい。ベーコンの作品世界に通じるも
のを、踊り(体)が表している。68才の体とはとても思えない動きだ。体と顔の表情に
はベーコンの絵よりも圧倒された。
 田中泯は今、山梨の片田舎で野良着姿で野菜作りをして自然とともに生き、同時に体造
りに励んでいる。晩年酒と薬に溺れた日々を送ったベーコンとは大いに異なるが、この二
人には深い所で何処か共通するものが流れているのだろう。



2930資料管理請負人:2013/11/12(火) 05:48:03
アーカイブ/遊び場創り名人の事始め投稿(1)
面白い記録を見つけました。これまで数多くのサイト、遊び場を創ってきた人がいます。
この同人α掲示板「ニューロン・カフェ」もそのひとつであります。


■掲示板「落書き帳」の事始め(現「万華鏡」*リンク集に掲載)
2002年

新しい落書き帳について 投稿者:kazu.k  投稿日: 3月 5日(火)13時29分35秒
新しい落書き帳をつくりました。みなさんのユーモアある落書きを期待しています。
さらにそれに対する感想・意見の交換で楽しみましょう。

(無題) 投稿者:kazu.k  投稿日: 3月13日(水)13時53分03秒
こんにちは
ご機嫌いかがですか


「落書き帳」の1年を振り返って 投稿者:古賀和彦  投稿日:12月30日(月)16時29分08秒
「落書き帳」の1年を振り返って
平成13年11月から試作を始め、今年平成14年3月5日より公開しました「落書き帳」もすでに
A2ファイル2冊分の量(約920通)の投稿がありました。

最初は2・3人の好き者同士の挨拶程度が続き、話題がはたして未長く続くかどうか自信もない
という、まさしく手探り状態でありました。しかし現在では遊びや読書、釣り、ゴルフといっ
た趣味の範囲から、身の回りのことにとどまらず環境、政治などのグローバルな問題に関して
のすばらしい意見も掲載されるまでにいたりました。

この「落書き帳」は気軽な話題から高尚な思想および絵画・音楽の混在するすばらしい時空間
を目指しています。なにせこの世は一方的な価値観に支配されない自由と多様性を認めること
が我々の発展に不可欠な要素であり、生き抜くための安全装置と考えます。

これからも皆様の身近な情景や心情といった取りとめもないものから、深い洞察を通して得ら
れたご高説まで、独断と偏見をものともせず投稿されることを願います。

そして、これから新たに参加される方々およびいままで活躍された下記の方々共に来年もさら
に充実した「落書き帳」となりますように支えていただくことをお願いします。

(投稿者登場時系列順・敬称略)
■ kazu.k       ■ 鳥星         ■ 近藤 勝
■ Old−Par      ■ O−chan     ■ 野中洋次
■ k.akizuki    ■ 仮面ライター     ■ “痴人の愛”人
■ Tea Pot      ■ 何電感電       ■ ウイルス
■ みなとみらい        ■ 流れ弾        ■ 田村道子
■ 忠SANN        ■ 辻 佳子       ■ 熊井浩二
■ 北  勲          ■ 井手元子       ■ 大山
■ エセ読書人        ■ 今田迷道
■ ランゲルハンス島の住人  ■ 若葉         ■ スズメが気になる人
■ 月間読書人        ■ 寫香         ■ 異風物
■ 古賀和彦         ■ 小宮 ひろゆき    ■ 中島勝彦
■ 読書人           ■ 紙仮面        ■ 自己流捻千家
■ sharakuse−   ■ nori       ■ yama

「落書き帳」は新しいものからさかのぼる過去の100番目までは画面に現れますが、それ以前
のものは次々に消去されて行きます。しかし、私ども管理者は1番目のものから最新まですべ
ての投稿記事を記録していますので、望む方は管理者まで申し出ください。wordのファイ
ルを電子メールにてお届けします。(管理者のメールアドレスは画面の一番下にありますので、
住所・氏名(本名)・電話番号・メールアドレス等を記入の上お申し込みください)
では来年こそ皆様にとってすばらしい年になりますようお祈りします。



2931同人α総務 :2013/11/12(火) 15:59:26
リンク 「アーカイブ」
??????????規約(α約束事)見直し問題24 がアップされました。



2932資料管理請負人 :2013/11/13(水) 08:51:59
アーカイブ/遊び場創り名人の事始め投稿 (2)
面白い記録を見つけました。これまで数多くのサイト、遊び場を創ってきた人がいます。この同人α掲示板「ニューロン・カフェ」もそのひとつであります。■同人α新掲示板「ニューロンカフェ」の事始め 2010年赤松さんへ 投稿者:X 投稿日:2010年 3月11日(木)09時18分45秒【旧掲示板「言の輪」】 (略)新同人に貸すまでは、「言の輪」は私個人の掲示板です。だから気に入らない投稿を削除したりブロックするのは所有者の私の自由です。貸していた家を自宅として使う事になったから、出入りする人を選んだり、金庫の鍵(パスワード)を付け替えるのも当たり前です。(略)↓名指しで三名がX氏による掲示板封鎖を受け、?さあはたらくぞ!! 投稿者:赤松次郎 投稿日:2010年 3月12日(金)23時43分21秒いよいよnew同人αのはじまりです。みなさんのニューロンを十分に働かせてもっと魅力のある、刺激的なホームページにしましょう。長岡さん、万理さん宜しく・・・。おはよう 投稿者:赤松次郎 投稿日:2010年 3月13日(土)06時54分27秒 新しいホームページの改良で今日も一日楽しくなりそうであります。投稿するときは「変な数字やアルファベット」を記入して投稿という文字をクリックしてください。どうしてこのような機能がついているのか、機能を外せるのか研究中。■ニューロン・カフェの裏サイト「戯評」の事始めWeekly Caricature (週刊戯評)の開設 投稿者:赤松次郎 投稿日:2010年10月 9日(土)09時54分7秒 Weekly Caricature (週刊戯評)をここに開設します。今までは「窓辺にて」上で戯評をしていましたが、日を追うごとにその書き込みの量が増えてきそうに思えました。ではいっそのことこのコラムを独立させて、自由に書きやすくすることを考えたしだいであります。本来は「万華鏡」、「言の輪」、「木霊」でもこの程度の意見、異論をも許容して論じるのを希望するのですが、現状の「なかよし こよし」の紙面では不快がられるのが落ちであります。だからここに各ホームページの投稿文の鋭い分析の上賛同と批判をして真実を追究するものであります。



2933マリアンタ :2013/11/13(水) 10:29:31
今日の朝日朝刊より
今日こんな夢を見た、ではなく新聞記事を見た。

【妻が若返り色気が…ヘルス社の誇大表示、なぜ信じた?】

タイトルを見た時、一瞬リンクサイト「虚構新聞」と間違えて開いたかと思った。
健康器具「パワーヘルス」(一台約50万円)の製造販売会社が景品表示法違反
(優良誤認)で先月、措置命令を受けた。
その宣伝文句が面白い。

「妻が若返って色気が出た」
「ゴルフやゲートボールがうまくなる」
「80歳でも生理が始まり、胸も大きくなる」
「脳障害は3カ月前に予知があり、それをキャッチして生体電子が進む。鼻血が
 大量に出ると脳障害はすべて除去される」

社会心理学が専門の西田公昭・立正大教授(虚構新聞では坂本義太夫教授に
あたる)の分析によると、
  ・老人の好きな大相撲に懸賞(旗)を出す
  ・優秀な宣伝員に高級腕時計を贈呈する
  ・電位、電子といった言葉で老人を魅了させる
  ・使わないと体を壊すと脅かす
  ・体験会場における集団心理を利用する
これらが重なって、老人たちの財布の紐を緩めさせるようだ。

元祖 初代社長は昨年亡くなったというが、パワーヘルスを常用していなかった
のか。命名も胡散臭い。
α作品「無限回廊」に出てくる永久エネルギー製造機「パワー・イーター」の方が
よほど真実味がある。信じて元気になればいいのだろうか。どう見ても騙しだ。
お遊びはせいぜいSFやコミックの世界に留めて欲しいものだ。

   ※パワーヘルス14000B 老人が好みそうなデザインである。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003073.png



2934万理久利:2013/11/14(木) 17:02:26
141億円の絵
「絵画と舞踊」で画家フランシス・ベーコンについて触れたばかりですが、彼の作「ルシ
アン・フロイドの三習作」が13日、141億円で落札され、ムンクの叫びを追い越して
オークション史上最高額の美術品となりました。

キモイ、恐い、が高値を呼ぶ時代なのかと、改めて思います。
マイナー言葉を使ってしまいましたが、叫びにせよベーコンの作品にせよ、「キレイ」で
は描ききれないどこか人間の本質に迫るような力を持っています。そう、ただの「奇を衒
ったキモイ」ではないのです。田中泯の前衛舞踏もそうです。

絵の価値に、一応141億という値をつけた人(団体)は誰なのかどんな人なのか少し知
りたくなりました。まさかイギリス王室やフリーメイソンリーではないとは思いますが…。

※「ルシアン・フロイドの三習作」
https://en.wikipedia.org/wiki/Three_Studies_of_Lucian_Freud

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003074.jpg



2935数字数え虫:2013/11/14(木) 19:58:10
同人α37号
今年最後の出版「同人α37号(秋)」を数式で表すと、
4回×9年+1=37

この号から『同人α』は10年目を迎えることになる。
37号出版予定日は1号と同じ11月25日だ。
1号(2004年11月発行)の冊子を眺めていてそのことに気が付いた。

この際来年の秋、
41号
4回×10年+1=41
も11月25日ではどうだろうか。
日付はどうでもいいが、なによりもみんな元気で、そして、
新しい顔、息吹を交えて11月のその日を迎えよう。



2936資料管理請負人:2013/11/15(金) 14:27:31
アーカイブ/■▼学園の仙人 落書き帳事始め投稿 (3)
 同人α連載中の『人生詩』、10代・40代・60代三世代日記を読んでいる気分になる。
まさしく●60代に入ったばかりの著者の実像だ。
 この人の文章はどれも偉大なる「隠れ思索家」であることを物語っているように思える。
立花隆の学生時代の暮らしぶりがみえて面白い。
立花氏にまけないくらいの読書家であることは間違いないだろう。


2002年 落書き帳より
読書会への勧誘 投稿者:北 勲  投稿日: 5月28日(火)18時27分40秒

南方熊楠は伝説の大読書家で、和漢の膨大な書籍の読破はおろか、次々にものし
ためぼしい外国語でも読み進め、明治大正のあの当時それはエチオピア語にも及ん
だそうです。
 立花隆も大の読書家です。学生時代に既に、世界文学の読破は自分の右に出る者
はなかろう、と豪語しています。彼は、学生を終えるころ不忍池近くの根津に住ん
でいました。アパートを訪れると、おびただしい書籍がミカン箱に入っています。
自分の例にならって「三分の一ぐらいは読んでる?」ときくと、「全部読んでるよ」
と不快げな答えが返ってきました。

 世の中は不思議がいっぱい詰まっています。宇宙論は現在多宇宙まで論じられて
います。相対性理論と量子力学は統一されようとしています。科学の知見は産業革
命以来といわれる未曾有の変革をもたらそうとしています。外国人から見た日本の
文化は、海の文化・木の文化と映るそうですが、我々はこれらについてどこまで知
っているでしょうか。逆に外国へ目を転ずると、我々が「イスラム」に関していか
に無知であるか、あの昨秋の同時多発テロ以来、明らかになりました。同人の一人
田村道子さんは、大学で教えている関係で、今ジェンダーに興味を持っています。
古賀和彦君は、河野多恵子はじめ黙々と純文学関係の本を読んでいます。世の中知
りたいことがいっぱいです。

 この度、我々同窓生の間で、「読書同好会」を持つ運びとなりました。同人の北島
浩之君は、種々雑多月々五六冊は読み上げている本好きです。古賀恵義君は、もっ
ぱら専門書読破の生涯であり、時間のできたこれからは一般書を読んでみたい、と
のことです。中島勝彦君も専門の鳥に厚味を持たせたいもののようで、意欲を見せ
ています。
 読書会の進め方はいろいろあって、この本を読もう、というよくあるしばり方も
一つですが、テーマしばりもその一つかな、ということで、今回第一回は上記「イ
スラム」でいこう、ということになりました。「イスラム」関係の本を、新書、文庫
など薄い物でもいいですから、一冊は読んで月に一回(または二月に一回)程度の
会に持ち寄り、これが面白かった、「イスラム」とはこういうことだって、と茶菓を
つまみながら(一杯やりながら)、わいわい述べあうことになると思います。テーマ
は誰が提案してもよく、面白そうだとそれが次のテーマになります。
 六十を過ぎるとやにわに「人生の秋」感、「人生の黄昏(たそがれ)感」が強くな
りました。いいじゃありませんか。秋から冬にかけ、また夕方から夜にかけ、時間
はたっぷりあります。読書会であなたも人生をさらに豊かにしてはいかがでしょうか。

(同人・北勲記す)              



2937同人α総務 :2013/11/17(日) 05:36:18
リンク 「アーカイブ」
???????????? 規約(α約束事)見直し問題25 がアップされました。

       充分な話し合いもなされないまま、たまたまの掲示板「名義人」は
      「掲示板」と「会費」と「子」を引き連れて「離婚」へと突入します。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003078M.png



2938資料管理請負人:2013/11/18(月) 09:07:51
アーカイブ/遊び場創り名人の事始め投稿 (4)
【映画鑑賞クラブ Cinema de Joy】

2004年− 掲示板 「落書き帳」より(現万華鏡のもとになったもの)

シネマクラブのおしらせ 投稿者:古賀和彦  投稿日: 5月 1日(土)07時08分48秒
(仮称)シネマクラブ発起会のご案内

 今年の2月7日の新年会にて、(仮称)シネマクラブを発足することをお知らせし会員を募りましたが、忙しさにかまけて既に3ヶ月も過ぎてしまいました。しかしこのところの爽やかな風と勢いよく伸びる若葉の緑を見るに付け小生も元気が湧いてきました。

 さて、現在の会員は女性11名、男性13名の合計24名(別紙会員名簿)になりましたので、これからの会の方針と組織について話し合いたく下記の日時・場所にて発起会を催したいと思います。皆様におかれましてはゴールデンウイーク中家庭サービスで疲れた身体と頭を、昔の懐かしいシネマの話などを肴に飲みかつ食べて癒したいと思いますので、万障お繰り合わせの上ご出席のほどをお願いいたします。

■ 日時:5月8日(土)  PM:1:00〜
(中略)
活動方針の案として下記に示したものの他にお気づきの点がありましたら、当日ご提案ください。
  □ 組織(会長・副会長そのたの役割分担を決める)
  □ 年会費(年額1,000円〜2,000円程度)
  □ 活動方針
    ・飯田橋のギンレイホール(名画座)のグループカード(30,000円/年)の活用について。(個人的には小生が
??????????1枚購入していますので、これを採用するかどうか検討)
    ・持てあました無料招待券(映画・絵画・演劇・音楽会)の提供と斡旋
    ・「さしあげます」「いただきます」の情報欄をホームページで立ち上げる
    ・「よかった」「愚作だった」などの映画感想をホームページ等で発表する。
(中略)
  連絡先:TEL 03-xxx E−mail:xxx    古賀和彦まで


シネマの会(仮称)からのお知らせ 投稿者:0-chan  投稿日: 5月20日(木)
(略)今日は楽しいお知らせ。
昨日会長さんより5人無料のカードをお預かりしました。ホームページの管理者でもある会長さんは実に奥ゆかしい方。私のように何かあるとすぐ調子に乗って威張り散らし、顰蹙をかっても気付かない人と違い、我々同窓生の楽しみのために、黙々と努力を惜しみません。このカードも実は彼が私達のために身銭を切って提供してくれた物。一人用一万円、二人用二万円とあるのに、5人用三万円を買い、しかも私に預けたのですから。

この無償の愛を(私達は愛されているのです!)ないがしろにしたら罰が当たります。雷が落ちてくるかも知れません。早速6月5日(土曜)に「アドルフの絵」(ヒットラーは絵書きを夢見た事があったんですね)と「Ten Minutes Older 人生のメビウス」(7人の監督のオムニバス)を見に行きます。愛を分かち合いたい方は御連絡下さい。一日三回公演二本立てです。初日です。(以下略)


正式名称決定!! 投稿者:古賀和彦  投稿日: 5月28日(金)09時52分
(仮称)シネマクラブの正式名称が決定しました。     2004.5.28

クラブ・シネマ1000とCinema de Joyのどちらかにするかの意見を問い、5月20日に締め切りましたところ下記の結果になりましたので報告します。

投票総数 11名 (男性5名、女性6名)
クラブ・シネマ1000(クラブシネマセン・死ねません)     4票
Cinema de Joy(シネマでジョイ・死ぬまでジョイ)  7票

クラブ・シネマ1000もなかなか含蓄があり捨てがたいもので後ろ髪を引かれる思いでしたが、Cinema de Joyに決定しました。
これからは映画を通して皆さんとの交流を深めたいと思っていますので、活動にどしどしご参加ください。(以下略)


Cinema de Joy 投稿者:kazu.k  投稿日: 6月27日(日)16時44分
シネマでジョイの代表として迷道さんにお答えします。まだ事務所にある週刊「20世紀シネマ館」の資料が揃って居ませんし、そのなかにあるかどうかは調べていませんので、詳しくは述べられませんが、邦題は確かに「トロイのヘレン」でした。ギリシャ人のロッサナ・ポデスタはさすがに美人でした。下記にその資料を記します。
(中略)
これからも映画に関してのお問い合わせには精一杯答える心算ですのでよろしく!

↓ 7年後

2011年 --掲示板「万華鏡」(リンク)

ドキュメンタリー映画際 投稿者:吟遊視人 投稿日:2011年 7月25日(月)21時48分
「シネマの会」という毎週一回、銀鈴シネマで話題作を見る同好会があります。メンバ〜は「同人言の輪グループ」を中心とした6人です。
私は、これは面白そうだなと思える映画には、参加しています。(以下略)


ギンレイ 投稿者:ひまじん 投稿日:2011年 7月25日(月)23時11分
2週間に2本上映されますので、週1回1本ずつ、飯田橋のギンレイホールで映画を観るのを楽しみにしています。
7月23日(土)〜8月5日(金)は、「SOMEWHERE」と「アメイジング・グレイス」です。(以下略)


映画鑑賞 投稿者:11期ファーン 投稿日:2011年 7月26日(火)15時27分
映画鑑賞、素敵な趣味サークルですね。ところで「銀鈴」ではなく「銀嶺」だったと記憶しています。こちらも同人「言の輪」同様、呼称変更したのでしょうか。 変化はいいけれど、歴史はすっかり死んじゃいますね。
それでも変化ですか。多数決ですか。


11期ファーン様へ 投稿者:ひまじん 投稿日:2011年 7月26日(火)15時59分
ギンレイホールは、「銀嶺」でなく、「銀鈴」会館です。
呼称変更はしておりません。


ギンレイホールについて 投稿者:赤松次郎 投稿日:2011年 7月27日(水)13時27分
「11期ファーンさん」および「ひまじんさん」の間で「銀鈴」か「銀嶺」かの問題が話題になっていますが、その端緒は「ドキュメンタリー映画際 投稿者:吟遊視人 投稿日:2011年 7月25日の『「シネマの会」という毎週一回、『銀鈴シネマ』で話題作を見る同好会があります』の投稿にあります。

この映画鑑賞の会を作った者として、その経緯から解き明かしてみましょう。それは今から9年前、2002年の6月の日記にたまたま散歩していたときの記録があり、そのときの印象が映画鑑賞会を発足するきっかけになりました。なおその会の正式名称は「シネマ・デ・ジョイ」(シネマで楽しもう。死ぬまで人生を楽しもうという意味をこめて)と皆で決めました。
代表は私、副代表はM.Tさん、H.Mさん、会計はT.Mさん。年会費:1,000円。会員24名で発足、なお現在私は退会して会員ではありません。

飯田橋の神楽坂をもう一本後楽園に寄ったところに軽子坂(かるこさか)という路地がありました。その坂の由来は知りませんが、横町を曲がったすぐの所に一軒の映画館をみつけました。約200席のいわゆる懐かしの名画をみせるという場末の小さなもので、そこは貧乏学生時代のノスタルジーを彷彿させるに十分な面影を残した、狭さと昔を懐かしむような老年の人たちや若い学生といった客筋で満ちていました。よき時代の雰囲気が廃れていない時空が未だ存在するんだなと嬉しくなりました。もちろん入場料はシルバー料金の1,000円ぽっきり。この値段で5時間近く楽しめる娯楽はそうめったには見つからないと思います。
(中略)
さて本題の名称について
銀鈴会館というビルは確かにそこに存在します。またギンレイホーという映画館もそのビルの一角にあります。銀鈴会館はその中に雀荘、酒場、くらら劇場(アダルト映画)、不動産会社などの入っている総合ビルで、その名称であって「ギンレイホール」はそのなかの一つです。
念のために銀嶺ホールと私が思い込んでいた名称をWikipediaで調べてみました。この映画館に関する投稿は「ギンレイホール」か「銀嶺ホール」で数件見つけました。
◆青木塾ブログ:名画座、銀嶺ホール
◆飯田橋ぎんれいホール | 人生、色々、男も色々・・・
◆dietcoker_diaryのブログ : 銀嶺ホール (第9地区)と後楽園遊園地 ...
◆青山808 (4) 飯田橋銀嶺ホール:青山808:So-netブログ

そこで正確を期すために「ギンレイホール」の支配人に直接その名称について尋ねました。その結果1974年から「ギンレイホール」と称していて、それ以前の記録が見つからないという返事をいただきました。いずれにしてもWikipediaにも「銀鈴ホール」では記載されていません、ましてや「銀鈴シネマ」という名称もありませんことを報告します。



2939資料管理請負人:2013/11/19(火) 10:57:53
アーカイブ/海辺のカフカ
【村上春樹「海辺のカフカ」をめぐって北氏と古賀氏】−2010〔窓辺にて〕より


■北さんの文章は、いつも変わらず一貫して北さんだ。そしてひとこと「ウマイ」。
■北さんと古賀さんの関係、「ウラヤマシイ」。ちょっと「ズルイ」。これ嫉妬?
■村上春樹と池田晶子大ファーンの友人Sにこれを見せよう。




2010年2月14日


 古賀君     北 勲
無沙汰しています。「窓辺にて」もパスワードの関係でこの頃玄関払いの形で拝見していません。またパスワードを見つけましたので、すぐにも覗いてみます。
ところで、古賀君、『海辺のカフカ』を読了しました。君に借りたのは何年前だろう。ここにきてやっと読み終えました。いつか何かの際に目にした『ふかふか』という村上春樹のエッセーにさすがと心打たれることがありましたので、やっとこの長編も読む気になったものです。大分刺激されて、読後僕もまた書く気になりました。だが彼にはない「宇宙からの視点」でものしようと思います。僕の『海辺のカフカ』の読後感を添付しました。お暇の折りに、気晴らしに読んでみてください。 では……
▼『海辺のカフカ』を読み終えた。
・隅々まで配慮の行き届いた工芸品とも思える完成された作品だ。
・構想力がすごい。幾つも突拍子もない出来事が起こる。現実ならまだしも、非現実と思 えるものもその中には含まれるが、ばらばらと見えたそれら最後へかけて一つのものへ 絞り込んでいく。
・知的、端正で軽妙な文体に品格がある。しかしその反面、文にいわゆる乗りがなく、文 章が一文一文貼り付けられたみたいで、全体ドストエフスキーなどのアナログに対して デジタルという感じがする。ドストエフスキーの文体というのは、例えば、馬を走らせ るとする。「面白くなって、それ行けと馬の尻を叩く。それ行けそれ行けとあまりにも 叩きすぎてしまいには馬の尻からは血が流れるほどだ。ところがふと戻りたくなって、 手綱をさばいてくるりと方向を転換し、もと来た道を同じようにして馬の尻を叩いて行 くのだった」たとえばこんな按配である。
・つとに知られているように、直喩に優れ、それが宝石のようにちりばめられている。そ の譬喩の箇所だけを読み直してうっとり味わったりするのが読書の一部となった。
・描写にぬかりがない。都会と田舎、山と海などの情景描写でも人物描写でもコントラス トで組み立て、それぞれが、だいたいにおいて、色、形、匂い、音、手触りを抜かすこ となく多面的に描かれている。
・言葉を遣うことへの配慮がある。文書体と会話体、諺、比喩、言葉の洒落、いろんな文 体の採用、……。言葉遊びもしっかり視界に入っており、立派な文芸書と言える無い物 ねだりは、高松を舞台とするのだから、そちらの方言をおもしろく取り入れてほしかっ た。
・芸術関係への案内が豊富。ベートーベン、ハイドン、フールニエのクラシック。コルト レーンなどのジャズ。文学に至っては、『源氏物語』『雨月物語』などの我が古典、デ ィッケンズ、イエイツ、その他外国文学からの引用、哲学のヘーゲル、ベルグソンも使 う。他に彫刻や絵画にも一家言あり。諸事、国内外に及ぶ。高級感及び品性が醸成する 所だし、教養という価値も与えている。
・願うらくは、我が国の民謡や浪花節、邦楽、尺八、三味線、また漢詩、漢籍なども登場 させてほしかった。西洋の酒や食い物にはうるさかったが、我が味噌汁、御飯にも、例 えばハナマルキの花鰹、ヒゲタの醤油、新潟のコシヒカリなど、ああ作れば美味い、い やこっちのほうがいいと、蘊蓄を傾けて欲しかった。第一、カフカ君、ホシノさんも御 飯など和食はあまりとらず、パン食がほとんどだ。また、「入り口の石」として大事な ものなのに、石の描写が平凡。堆積岩、火山岩、変成岩に始まり、色も硬さも重さもま ちまちなのにだ。森の鳥の描写も精彩がない。こちらの分野に作者は多分明るくないの だと思ったりする。
・ジョニー・ウォーカーやカーネル・サンダーズが、商品のレッテルや看板から登場した には思わず吹き出した。ぼくら年配者には漫画チックだ。
・49章のうち、46、47章のほとんど最後まで「ばかばかしい」という印象を持ちながら読 んだ。どうして母親と姉と交わらなければならなかったのか。倫理観からくる激情が伴 うと思われるのに、事はあっさりと表層的に進む。感銘は受けず、作者のメッセージら しきものも得られなかった。
・カフカも15歳の少年にしては老成しており、初々しさがないと感じた。音楽のコードに ついては弱冠にしては驚くほどの正鵠を射るが、どうしてそんな知識を持つに至ったか の説明がない。性の交わりに関してもこの歳にしては老成しており、それならそれでい いが、納得する説明がない。
・ナカタさんなんか、面白いキャラクターだし、ほのぼのとしているけれども、なんだか な、と思えてしまう。ホシノくんもそうだ。生きているというより、ストーリーを展開 するうえでの部品ではないかとの感じが強い。
・最後の生死の中間点リンボから主人公が蘇るくだりは印象的で、僕には一番いいシーン で、読んだ甲斐があったと思わせた。しかし帰還したところで主人公はもっと饒舌に改 めて触れた存命の喜びを語ってもよかった。そう言えば、生を祝う、生きていることを 喜ぶ(我を忘れる)描写がこの作品には少なく、人生はこんなもんじゃないと、当方に は大いに不満が湧いた。
・記憶喪失のナカタさんが佐伯さんに頼まれて、佐伯さんの全生涯の記録を消却する。ナ カタさんは佐伯さんに邂逅するためにストーリーのはじめから存在してきたようなもの で、何かここに作者の思い入れがあると思われるが、詮索する気にならない。
・作者は謎を解かない。?を読者に投げ与えるに留めている。それは印象的で、作品が心 に残る技だ。(ベケットは作中で謎解きするなという意味のことを、師であるジョイス から教えられたと言っていた。)
・とうとう天体は出て来なかった。われわれの生が宇宙の一員であるという認識はすごく 大事だと思うが、作者は若い人に伝えようとしていない。無い物ねだりをするとすれば、 作者に「宇宙」からの視点を持ってもらいたい。作者は生死を見つめているが、人生の 内側からのみ見ている。池田晶子のように宇宙から見よう。すると生死には「聖性」が 宿る。人為の人の世と違って、自分の誕生と絶命は自分の力ではどうにもならないから だ。ここにいる我々は多分生きることの深奥所に行き着いているのだ。
・大部分、あっくりこっくり読む羽目になった。描写は詩的でぬかりなく丁寧だけれど、 先を読みたいとはなかなか思わせられなかった。


 北 君    古賀和彦
仕事に忙しい中、感想有り難う。このような長い読後感を書いてくれる所を見ると、時間的にも少し余裕が出来たようですね。
君の言う通り村上春樹はストーリーテラーとしては第一級の作家と思われます。確かに自分探しと謎の解明という筋の展開の巧さで最後まで読ませますが、読者の生き様に対しての意味合い・インパクトがないと僕も読んだときにそう思いました。これは今まで読んだ村上春樹の小説全般に言えると思います。純文学と通俗小説との間の微妙な位置にあるような気がして、文学少年・少女に受けるのは判るような気がします。
追記:話はちがいますが、エラさんの作品の「BUTTERFLY  EFFECT」についての僕の感想
を書きましたので、一読してみてください。そのうちまた「伊豆栄」の鰻でも食し
ながら創作談義でもしましょう。この前は君の居た池之端から谷中の方へ抜け、ぐ
るっと回って散歩してきました。様々な花が咲く季節、早く暖かくなると良いですね。



2940マリアンタ:2013/11/20(水) 10:49:29
夢∞夜/2013年大賞
今日こんな夢を見た。

2013年度 大賞の種類が発表された。書き写して早速予想をたて始めた。

個人部門
努力賞・ペアフォト賞・ベストカップル賞・アート新人賞・ベストドレッサー賞・隠れん坊賞
胡椒・ハバネロ障・ウカレ過ぎで賞・嘘で賞・失語症・ワンマンショウ・日記大賞・昭和大正
食い倒れ賞・白痴で賞・裸の大将・誇(詐)称賞・塩小賞・コピペ大賞・外務(かぶれ)賞・老け症

団体部門
流行語大賞・流言飛語大賞・デイサービス優秀賞・沈黙の宇宙ショウ・ブートジョロキア症



2941キメラ17号:2013/11/20(水) 21:42:27
オキシモーラン/賞品進呈
2013年度、各大賞の賞品用として、スティーヴン・セガール出演「沈黙シリーズ」
DVD を謹んでここに進呈いたします。お使いください。
                         珍黙 金也(かねなり) 記

            − 黙 録  −

沈黙の戦艦 沈黙の要塞 沈黙の断崖 沈黙の陰謀 沈黙の標的 沈黙のテロリスト
沈黙の聖戦 沈黙の追撃 沈黙の脱獄 沈黙の傭兵 沈黙の奪還 沈黙のステルス
沈黙の激突 沈黙の報復 沈黙の逆襲 沈黙の鉄拳 沈黙の聖戦 沈黙の鎮魂歌??沈黙の掟
沈黙の宿命 沈黙の啓示 沈黙の背信 沈黙の弾痕 沈黙の挽歌 沈黙の神拳 ? 沈黙の嵐
沈黙の復讐 沈黙の戦艦 沈黙の要塞 沈黙の断崖 沈黙の陰謀 沈黙の標的 ? 沈黙の牙
沈黙の追撃 沈黙の脱獄 沈黙の傭兵 沈黙の監獄 沈黙の刻  沈黙の魂  ? 沈黙の炎
計DVD40枚 (新品)

見本 アルバム集3404より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003082M.png



2942資料管理請負人:2013/11/21(木) 07:20:14
アーカイブ/村上春樹作品あれこれ
■前回掲載した村上春樹「海辺のカフカ」をめぐってのやりとりのルーツでしょうか。



2002年−〔落書き帳〕より

窓辺にて−村上春樹のワンダーランド 投稿者:Tea Pot 投稿日:10月14日(月)
きのう夜中、村上春樹新作の「海辺のカフカ」上下巻を読み終えた。
「カフカ」と自称する15歳の主人公の少年が、父との確執の生活に見切りを付け、幼少のころ
彼を捨てて出ていった母の姿を求める旅に出た。

しかしこの作品にたいして私には少々物足りない思いが残った。空想、メタファの世界を通して
何を描きたかったのだろうが、枝葉末節が多くそれらの物語が主題へどのように関連しているか
が判然としない。

彼の作品では「ねじまき鳥クロニクル]、[世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」が
双璧であると私は思う。とにかく村上春樹は物語の作りが実にうまい。井戸の中や地底の部屋や
山奥の村といった現実の生活から隔離された舞台装置において真実を求めて思考する主人公の個
としてストイックに生きる謎に満ちた不思議な世界を描いていく。

私は彼の著書のように、その内容が人生に深く関わるかどうかはともかく、読者のある種の想念
をかき立てるものが良い小説だと思っている。最近は良い音楽を聞いて、静かな美しい森の中、
小川の流れ、なだらかな丘陵、湿原の花々などを想起するように、自分の想念を拡げてくれる
物語が少なくなったように思える。



2943水彩画愛好家:2013/11/21(木) 16:16:55
会津散策スケッチ/リンク街角スケッチ
 先月、街角さんがいっていたとおり、このところ会津、佐賀の風景が続いています。
ともに興味のある土地です。
 今年は大河ドラマ「八重の桜」の影響か(NHKの3.11配慮も加わっているとは思いま
すが)、福島の風景をその歴史とともに思い浮かべることが多くありました。そしてこの
街角スケッチさんの絵が加わります。コメントと合わせて楽しんでいます。

 「鶴ヶ城」「大内宿?」「大内宿?」。三作ともやはり「道」に目をひかれました。
前にも触れましたが、「八重や覚馬もこの道を歩いたのかな」などと思います。馬も荷車
も侍も農民も町民も…。中でも、会津西街道「大内宿」の二作品はそんな想像をかきたて
ます。絵の中の歩く人達は現代人のはずなのですが、道の両脇に整然と並ぶ藁葺き屋根や
木々遠くの山並みを見ているとタイムスリップします。
 会津の地もまた水彩画がよく似合います。激情、悲しみ、苦しみ、苛立ち、悩み、とい
った人の感情を描くというより、それを包含する歴史や空気や自然です。そこには人々が
生きているのです。

 「会津鉄道・湯之上温泉駅」では鎮座する駅長ネコが、「大内宿?」では街道に綱をつ
けて飼い主と散歩する犬がいます。これまた時空を超えて今そこにいるような気分になり
ました。コメントの絵文字といい、街角さんの遊び心も伝わってきます。



2944管理者17:2013/11/22(金) 11:49:11
もう一つのアーカイブ/メール記録編22
のどかな風景11【21号 エララトリッジ著/バタフライエフェクト】 北さんと古賀さん−窓辺と同人αの旧掲示板◆α評論集に掲載されていない作品評です。◆北氏のものは、掲示板投稿記事前の裏(底)メールです。これもまた貴重です。掲示板は → http://8810.teacup.com/mtamura/bbs/index/detail/comm_id/83022010年2月15日 メール古賀君    北 勲エラさんの゛Butterfly Effect゛、そして古賀君の感想文拝見しました。エラさんの詩はとても良い詩です。人里離れた所で、むしろ自然のただ中で一人の人が死を迎える。人間は生き物の一部、さらに大自然の一部、そういう思いがひしひしと伝わってきました。一読したとき僕はむしろ芭蕉の「古池やかはづ飛び込む水の音」を思いました。(エラさんは、日本的感性だ!)蝶やセミや蜻蛉や蛇の行う生の営みが、そこに起こる、光、陰、風などなど、一旦事が起これば、次次と縁が縁を呼んで、息を呑むほど密やかに行われている。その縁の中で一人の人が死を迎えた。素晴らしいじゃないですか。人間の生の一面それも大事な大事な一面を的確についた構想だと思いました。僕らみなそうだと思いますが、俳句を通して自然を見るなにがしかの目を持っている。その目がエラさんの目と似通っている。小さなもの、微かなものに目をとめること、そして人間は自然の一部に過ぎないことなどがそうです。しかし俳句の場合、季語に囚われている面があって、エラさんのようにかほどに、想像逞しく、詳しく、詩情豊かに、自然をうち見ることは、かつてなかったように思います(少なくとも自分には)。そういうわけで、この詩は衝撃的で、なにか「目から鱗が落ちる」趣もあり、自然を見る新しい目を与えてもらったような思いもします(こんな詩を僕も書いてみようか)。原文はゆったりとしたリズムがあり、それはとりもなおさず、大自然のリズムと感じさせ、読み手も読みながらそのリズムに体を揺らし、その大自然の一部になっていることに「幸せだなあ」と思う、言い換えると、生きていることをことほぐ趣となります。平易な優しい言葉を使った一流の詩編だと脱帽しました。古賀君は古賀君でまた別の感性ですね。Butterfly Effect という意味をおかげで初めて知りました。なるほど小さなさざ波がとんでもないどんでん返しの椿事を引き起こしたのかもしれませんね。面白い。短い Butterfly Effect という言葉から、3頁にもわたる文をものすることができるなんて、相変わらずの筆力と感服しました。それにしてもわれわれの受験英語では伺うことのない珍しい単語が、さすが出てきましたね。Blistering とかLetup とか Zephyr とか Sither とか Cattail とか、20語ほど辞書を引き覚えさせてもらいました。エラさんには、今度はお返しに、数々の大和言葉を教えてやりましょう(うしろやすし、かたほなり、らうあり、らうたし、むくつけし、いはけなし、などなど)。目を白黒させるかな?もっとも彼女のことだから、この程度のことは先刻ご承知か。 では、ではBUTTERFLY  EFFECTを読んで−その1 投稿者:赤松次郎 投稿日:2010年 2月10日(水)私はまずEFFECTについて日本語のどの言葉を当てたらいいか迷った。英和辞書では結果; 効果; 影響 感じ, 印象; 趣旨, 意味などがあった。そして一回目にこの作品を最後まで読んでも表題とは結びつかなかった。 そしてさらに調べていたら「バタフライ効果 Butterfly  Effect )とは、カオス力学系において、通常なら無視してしまうような極めて小さな差が、やがては無視できない大きな差となる現象のことを指す。カオス理論を端的に表現した思考実験のひとつ、あるいは比喩である」という説明を見つけた。作者は確かにこの意味の題名を付けたに違いないと私は確信した。 さらに 『バタフライ・エフェクト』(The Butterfly Effect)は、2004年に公開されたアメリカ映画。日本では2005年5月に公開された。カオス理論の一つ、バタフライ効果をテーマに製作された。斬新で衝撃的なアイディア、練り込まれた脚本が受け、本国アメリカで初登場1位を記録したことも解った。 そのバタフライ効果を池と小石を使って例えると、小石を池の中に投げるとまずは極小さな波紋を作るが、次第にその波の輪(同心円)が広がり、最初の波紋と比較にならないような大きな波になるということを言うらしい。 しかしそれにしても作者がこの作品に込めた意図・メタファが私には未だ解らない。これから二度三度読み返してそれについて−その2・その3−で考えてみようと思うが、まずはとば口で一服・・・・・。BUTTERFLY  EFFECTを読んで−その2 投稿者:赤松次郎 投稿日:2010年 2月12日(金)私はここに描かれた池の情景を表現するようなイメージの絵を求めていろいろ探し回った。亮子さんはアンリ・ルソーの絵のようだと言われるが、たしかに「夢」や「熱帯風景、オレンジの森の猿たち」などの森の絵はいろいろの動物や植物が生息するに違いないと思わせる不思議な絵である。 片や私は、作者や絵の題名も失念したが、植物や昆虫達を鮮やかな色と繊細なタッチで描写した、日本画の「草木花虫の細密画」のようだと思った。それはまるで池の周りの多様多種な生物の営みを一瞬時を止めてたような絵、それとも目には見えない動き・ストップモーションのような不思議な静かさに見えた。しかしその絵はついに見つけることは出来なかった。私が抱いたイメージだから、はたして私が言うようにこの作品に即したものかどうかは実は確信できないでいる。BUTTERFLY  EFFECTを読んで−その3 投稿者:赤松次郎 投稿日:2010年 2月12日(金)都会に住んでいた私がある時一時田舎で暮らしたことがある。人間で溢れた都会で生きている動物、植物の数も種類もなんと貧弱なことか。それに反し田舎の自然では様々な植物、動物、昆虫の生命が、数そして活力において人間を遥かに凌いでいるのを目の当たりに見てきた。そこでは蟻や蜂、ぶよ、はえ、むかで、ゴキブリ、蜘蛛、蛇などが主役で、いかに人間どもは主人面をしていても脇役なのだ。都会の人間はそのことを忘れて生きている。 この作品の語り手は不思議な視点でこの池の様子を見ていると思った。人間側でもなく昆虫や小動物の側でもない。もっと中立的な、敢えて言えば善悪を超越した人・神の目で事象を見ているように私には思えた。このことは作者の作品に共通して言えることで、私のように自分の世俗的な出来事を並べ立てて、自分で答えを出すというあまりにも人間的な卑近な作風とは違い、もっと深い真理につながる何かを表現することが出来る、誠に羨ましい才能を持ち合わせていると感じた。だから表現された作品が透明感や清涼感それとこの世界の全ての事象の奥に潜む不思議さを読者に与えるのではないだろうか。BUTTERFLY  EFFECTを読んで−その4 投稿者:赤松次郎 投稿日:2010年 2月13日(土) さて私の評の終りとして最初に抱いた疑問であるBUTTERFLY  EFFECT」の「蝶」が何であったかを究明しなければならない。銀やんまや蛙や昆虫・蝉・蛇等の目には見えないものが、その池の周りに微かな変化を起こしていった。そのあるものの正体はなんであったか。 あるとき私は、光を出さずに質量のみを持つ未知の物質「暗黒物質」(dark matter)について書いてある記事をみた。宇宙の九割はこの「暗黒物質」で満たされているという。ある解説書には「宇宙にある星間物質のうち自力で光っていないが、光を反射しないために光学的には観測できないとされる仮説的物質のこと」とある。その物質の候補としてニュートリノ、 ニュートラリーノ、アキシオン、ミラーマターなどがあるというが、 ニュートリノ以外はまだ存在を確認されていない。 宇宙の質量の総量が計算上成り立つには目に見えないこれらの「暗黒物質」が理論上存在しなければなりたたないという訳だ。実際それらは強力な重力を持ち、「重力レンズ効果」という現象で星間に影響を与えているという。 この世の中は目に見えるもの以上に、目に見えないものの方が多い。ある場所での蝶の羽ばたきが、そこから離れた場所の未来の天候に影響を及ぼすということが、複雑なカオスの中で何かに触発されてそれは起こり、そしてそれは予測不可能なのだ。そしてこの世を実は支配していると思われる「蝶」とは無秩序の世界・カオスを含む森羅万象に君臨する宇宙の法則がその正体だ。 あなたの頬に微かな風を感じたら目に見えない「蝶」が側に潜んでいるのかも知れない。そしてたとえ自分の意思だと思っていても、実は遥かに遠く隔てた135億光年の星の瞬きが、あなたの志向に影響を与えているかも知れない。 私は作者の作品の意図の回答を言い当てることを諦め、自分に納得する解答をのみ求めた。だから全くこの作品の合評問題の答案としては不合格であろう。しかし作者の文学が与えてくれる「この世界の営みは人知を越えた不思議さで満たされている」という、善悪を超越したものの見方を教わったように思える。※「戯評」同時掲載



2945同人α総務:2013/11/22(金) 12:42:16
リンク 「アーカイブ」
規約(α約束事)見直し問題26 がアップされました。

提案についての議論中、提案全面拒否の方による「別れ話し」が具体的になります。



2946同人α総務:2013/11/22(金) 14:51:31
お知らせ
「ポートレートとコメント集」に同人α37号(古典)の表紙絵が掲載されました。



2947キメラ17号:2013/11/22(金) 19:20:50
オキシモーラン/2013年大賞
大賞受賞この度が、2013年度団体部門[ブート・ジョロキア症]が、伯爵倶楽部掲示板「週刊戯評」に決定した。記念として珍黙 金也(かねなり)氏より提供されたDVD一枚が贈呈された。※賞品DVD 『沈黙の啓示』(海賊版)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003088_2M.jpg



2948マリアンタ:2013/11/23(土) 12:58:51
そっくりさん
気の良い、元気いっぱい明るさいっぱいのおばさん達がたくさん出てくる「あまちゃん」が終わって、
「ごちそうさん」が始まっている。こんどは大きく様変わりだ。そこに出てくる出戻り意地悪姉さん
が毎日主人公をいじめ抜く。そして宮崎良子が演じる義母が、その意地悪長女(義娘)と張り合う。
それぞれに事情はありそうだが、朝のスタートとしては、見ていてあまり気持ちの良いものではない。

生活の知恵があつまる情報サイト「nanapi」 でそっくりさんに出合った。
ビンゴ!!
男性に置き換えたそっくりさんも。
ビンゴ!!
宝くじに当たったような気分だ。

  【腹黒い女性の特徴8選】(nanapi抜粋)
  1:同姓の友人が少ない:「ぶりっこ」する。異性の前でいい顔をする
  2:悪口を言う    :悪口を言って、「共通の敵」を作ることで、相手と仲良くなる
  3:言い訳をする   :すぐに言い訳 人のせい、環境のせいにする。
              悲劇のヒロインぶることで、周りに構ってもらおうとする
  4:ひそひそ話をする :相手の耳に手をあてて、小さな声でこそこそと話をする
  5:うそをつく    :嘘がばれないように、嘘を重ねる
  6:話に割って入る  :誰かと誰かが話しているところに、堂々と割って入る
              話題を横取りして、全部自分の話に持っていく
  7:自分の話ばかりする: ナルシスト
  8:噂話が大好き  ??:口が軽く、あることないこと話そうとする


アドバイスとして「女性(同性)の評判を聞いてみる」とあったが、何よりも、可能であれば.
近づかないことが一番だと思った。



2949同人α総務:2013/11/23(土) 21:17:59
α通信7号(年末号)発行のお知らせ
昨年10月にスタートしたα通信も二年目を迎えました。<内容>●同人αの掲示板TOPにある「リンク集」の案内も六段目最後〔α・arcjove〕まで辿りつき、最終回となりました。●同人α19号、20号の中から、「懐かしの合評」数点の作品評をとりあげています。●2013「αトピックス」で終わりました。冊子購読者の皆様には冊子とともに、いち早くお手元にとどくかと思います。次号は来年3月1日発行を予定しています。c.c.万華鏡

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003090.jpg



2950資料管理請負人:2013/11/24(日) 21:07:44
アーカイブ/村上春樹 1
■村上春樹に触れた投稿記事をニューロン・カフェの中から拾ってみました。■ 高野路 明子著 『しんき郎とかげ郎』(α23号)の合評が皮切りとなっていました。2010年『しんき郎とかげ郎』合評 投稿者:神野佐嘉江 投稿日:2010年 6月13日(日)22時06分全編を楽しむことができました。?蜃気楼と陽炎を一つのものとしてくくったのは秀逸です。?蜃気楼や陽炎ばかりでなく虹やオーロラもそうである不思議な気象現象を一家の物語としたのも手柄です。それぞれの不思議をひとまとめにすることはこれまで思いつきませんでしたが、なるほどこうも文芸にできるのかと感心させられました。?地球規模の大きな話にしたのも目の付け所がいいです。 少し物足りなく思ったのは、はっとさせる譬喩が一つぐらいはほしい、ということです。村上春樹はこの手の妙手です。その著書『ふわふわ』では、 「その猫が、長い間使われていなかった広い風呂場を思わせるような、とてもひっそりとした広がりのある午後に、太陽の光のあふれた縁側で昼寝をしているとき、その隣にごろりと寝ころぶのが好きだ」 「そんな午後には、僕らの世界を動かしている時間とはまた違った、もう一つの特別な時間が、猫の体の中をこっそりと通り過ぎていく。子供である僕の小さな細い指は、猫の毛の中に、そのような時間の流れ方を感じることができる。猫の時間は、まるで大事な秘密を抱えた細い銀色の魚たちのように、あるいはまた時刻表には載っていない幽霊列車のように、猫の体の奥にある、猫の形をした温かな暗闇を人知れず抜けていく」 どうです? 楽しめますでしょう? これらのくだりを読んで、「じつにうまいなあ」と感心し、村上春樹を初めて、名のある人だけはある、と僕は思いました。いかがでしょう。合評の御礼 投稿者:トルコ桔梗 投稿日:2010年 6月15日(火)04時18分(略)皆様、示唆に満ちた多くの合評を戴き、有り難うございました。サッカーカメルーン戦に熱中していて、返事が遅くなりました。なお、杏花は、引っ込み思案の性格なので、合評御礼にも姿を現わすつもりは有りません。ご容赦を。◆赤松次郎さん・しんき郎・かげ郎兄弟と唯識論 「一切有為法、如夢幻泡影」ですか。解ります。・比喩表現 赤松さんの比喩は、生まれ育った環境や経験が違うと、なかなか解釈・理解が難しいものが多いような気がします。今回の合評も、ややその感じを受けました。・童話とSFの類似点 成るほど。常識という桎梏から自由である点では、似てますね。[不思議の国のアリス]だって、一種のSFかも知れませんね。・双子の兄弟が育った環境が平和すぎる 仰有るとおりです。その事は、良くわかっていますが、なかなかそれからは脱却出来ません。◆神野佐嘉江さん 私の憶えて居る限り、神野さんが他の作者の合評をなさったのは初めてなので、感激しています。・作品の対象とした不思議な気象現象 気象現象では有りませんが、発光現象としては、他にも富山湾の ホタルイカの話がよく知られています。魚津市が募集した作品の趣 旨から見れば、このホタルイカを取り入れた方が絶対に有利でした。・地球規模の大きな話 しかし敢えてこれを取らず、仰有るように話の規模が大きくなった一つの要因は、共作者である杏花のフィンランド好みに有ります。実際、彼女の卒論は、フィンランドの神話伝説と民族詩人に関する ものでした。 彼女の未だ満たされていない願望は、まさにフィンランドの冬の夜空にアウローラを仰ぎ見ることに有ります。・はっとさせる譬喩と村上春樹について 済みません。現代作家で私が読む男性の小説は、殆どが歴史小説に限られるので、残念ながら村上春樹なる人を私は知りません。しかし、神野さんが例として挙げられたこの作者の文章を見ると確かにその比喩は、連想の的である客体を、さらに連想する主体の見る立場を、それぞれ一見無関係と思われる所へ一瞬のうちに飛ば してくれる力を持つ面白い表現だと思いました。これから時間を見つけてこの人の作品を読んでみることにします。また、この説明によって神野さんが長年探求されている「言葉集め星創り」の目的が、何となく解ったような気がします。 これに対し、私の場合は傍から見ると比喩が無く、読者から見て無味乾燥であると思われているのでしょうね。今回の作品についても、仰有るとおり比喩というべきものは、何も含んでいませんが、文字遣いからもお分かりのように、対象とする読者は幼稚園から小学校低学年に絞った童話を書いているので、特にそのような結果と成りました。・私の作品中の比喩 それでは私の作品中に比喩は全く含まれていないのでしょうか。それは、一寸違うと思うのです。比喩とは結局、人の連想記憶を呼び覚ますための技術ですね。私の場合は、自分の思考中で連想を飛ばし、その網にかかった事項の関係を調査して、それを文章化する作業をいつも取っています。つまり、作品形成中にいわば比喩の作業はいつも含まれています。料理に例えると、比喩料理のレシピを公開して、客と一緒に料理作りをして、比喩のおいしさを客と共に味わうのが小説家であって、比喩料理のレシピを公開せずに、出来上がった料理を客に出して味わって貰いたいというのが私のような立場なのです。もっとも、大抵の場合、私の料理は殆どの人に取っては消化不良と成り、大変評判が悪いのですが天使ごっこ・悪魔ごっこ(4)七月感想 投稿者:赤松次郎 投稿日:2010年10月 9日(土)17時53分◆同じ路線を利用しているが、生田が近づくとうっすら青白い煙が見えたような気がする。朝餉、夕餉の時刻ではなかった。・・・これは村上春樹ばりのアフォリズムだ!!◆教授のいつもの回想話はモクモクと進められ、就職の話はなかなか出てこない。このままでは燻製にさ・・・タバコの煙にかけたしゃれ!!◆これは紹介ではなく笑介だ・・・パチパチパチ!!◆これは完全に煙に巻かれたのだと思った。(以下略)天使ごっこ・悪魔ごっこ(4)七月 赤松さん お答え 投稿者:万理久利 投稿日:2010年10月10日(日)14時12分評者は無口だ。作品は心の隙間、違う目線から自然、を描写する美文。だが遊ぶとなると凄い。無口な評者がびっしり感想を書いてくれた。では私も真面目に。◆「アフォリズム」短い言葉、象徴的言葉で格言的なものを表す。これは夢です。村上春樹や埴谷雄高の世界にはずっと惹かれてきた。妄想の中で思考実験をし続けたい。ただ今の私は「アホリズム」(以下略)人間観察 投稿者:万理久利 投稿日:2010年11月24日(水)21時46分私は小さな頃から人を観察することが好きだった。何を考えてるんだろう、何が悲しいのだ ろう、どんな生活をしているんだろう、なんで意地悪するんだろう。風貌、目の動き、言葉の雰囲気等々から読み取ろうとしていた。大人になってからは書く文章もじっくりと。今で も続いていると思う。なぜこんなに人を観察するのだろう、自分を知りたいからだ。同じ人間として他者は唯一自分を映す鏡かもしれない。汚れたところ、狡いとこと、素直なところ、 相手から感じるものを自分に向けて振り返る。私には埴谷雄高やニーチェのように自分自身を鏡で見続ける力も根性も覚悟もない。村上春樹、「東京奇譚集」を先日読了。・偶然の旅人・ハナレイ・ベイ・どこであれそれが見つかりそうな場所で・日々移動する腎臓のかたちをした石・品川猿五つの短編からなる。この人は実に人間観察のうまい人だと思う。それを見事に彼流に文章化する。物語性も凄い が、日常の描写力が村上春樹の魅力だと思う。時々彼の作品に現れる哲学する目を感じることがある。この人は自分を突き詰めたいのだろう。宇宙の道理を少しでも知りたいのだろう。ノーベル文学賞など本当は目じゃない。だが貰えたら貰う。授賞式でまたじっくり人間観察するだろう。哲学的にそして次元をこえた双眼鏡で。



2951同人α総務:2013/11/26(火) 03:44:40
同人α37号発行のお知らせ
 昨日東京の一室に大集合。
今号の表紙絵に使われたのが神野氏作「原石と宝石)」でした。このシリーズ作品数十枚
の現物がお披露目されたあと、いよいよメインイベントです。
 この日、背貼り機械を使用する初めての製本作業が行われました。
初めはおっかなびっくりですが、一度こつを覚えれば100ページを越える製本も迅速かつ
美しい仕上がりです。それに続いたのが、これまたメインイベントです。
 スペシャルゲスト3名を加えての歓談は、機知に富んだ、高度なユーモア溢れるもので
その内容たるや、歴史、哲学、宗教、芸術、アナログとデジタルの違い、日本語の深さや
方言のおもしろさ、全盲とは、感覚とは、ケガの話…等々、まさしくミラーボール状態で
あります。知らぬ間に外は雨と闇。
バスと四輪駆動車とタクシー2台に乗り込み解散と相成りました。

もくじ
前書き テーマ「古典」   ??     神野 佐嘉江
人生詩???????????????????????????????? 神野 佐嘉江
肥と筑 第二十七回           長岡 曉生
歪んだ風景―鐵橋 第六回        古賀 和彦
事件 (二)?????????????????????????? 国木 光
家族の風景 第六回           古賀 由子
無限回廊 第十四回     ?????????? エヴァ・マリー
編集後記

※37号作品の評開始は12月2日からとなります。
※上記作品は、近日中に電子「同人α作品集」で公開されます。
*表・裏表紙デザインが変わりました。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003092M.jpg



2952同人α総務:2013/11/26(火) 12:02:53
リンク 「α・archive」
規約(α約束事)見直し問題27 がアップされました。

規約見直し案に対し、否定的な意見がM氏、T氏等のO氏の強力支援者から繰り返される中、違った見方をしていた同人もいました。
提案者の代弁とも言える核心をついた内容です。



2953同人α総務:2013/11/26(火) 13:29:07
ミラーボールの鏡たち
同人α37号の出版の日、ミラーボールの鏡一枚一枚が光りを放ち、反射をうけてさらに
煌めきを増しました。延べ620年のミラーボール画像です。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003094.jpg



2954資料管理請負人:2013/11/27(水) 09:01:15
アーカイブ/村上春樹 2
■村上春樹に触れた投稿記事をニューロン・カフェの中から拾ってみました。後半です。


注)*資料管理請負人
「日本人の核認識」 投稿者:ペルソナ2号 投稿日:2011年 6月11日(土)15時56分
竹内氏や長岡氏が触れている「色認識」に通じるのかしらん。
さて今日はあの日から(*東北大震災)三ヶ月目の6月11日です。ずっと考え続けています。

聞いてみたかった人々
●村上春樹氏
6月9日(現地)カタルーニャ国際賞受賞式で福島原発に触れ、被爆国日本は核反対を述べた。 広島長崎で被爆を受けたその時から核全面拒否すべきだったと。
さらに、原発事故は2回目の核の悲劇と指摘し、「今回は私たちみずから自分たちの生活を破壊してしまった」とも述べている。
一回目広島長崎はアメリカからの核攻撃だが、福島原発事故は、装置を造り、容認し、無神経に電力を使いまくった日本人の責任だと言っているのだろう。被爆国は平和利用もいけないとい っているのか、たぶん核の制御不可能性を捕らえた上での発言だと思いますが。 一流のエンターテイナー村上ではなく、一人の人間として言ったのだと思いたい。

●大江健三郎氏
長くなりますが、3月17日付フランス紙ルモンドのインタビュー記事から。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
東日本大震災に伴う福島第1原発の事故に触れ「日本の歴史は新たな局面に入った。再び(核の) 犠牲者とのまなざしを浴びるということだ」との考えを示した。
広島と長崎への原爆投下に言及し「核の炎を経験した日本人は、核エネルギーを産業効率の観点で考えるべきではない。つまり成長の手段として追求すべきではないのだ」と表明。
 「地震や津波など今回の自然災害に際して、広島の経験を記憶に刻み付ける必要がある」とし た上で「原発がいかに無分別なものかを証明した今回の過ちを繰り返すことは、広島の犠牲者の記憶に対する最悪の裏切りだ」として原発依存を強めている日本のエネルギー政策に対して強烈
な異議を申し立てた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最近手にした雑誌の中でも、
「ナンボナンデモ、政府と原発にいくらなんでも」、と大江語で書いていた。
いくらなんでも、の表現にこの作家の気持ちがこめられている。
老年の生きてる自分は別としても、未来の子はどうなるかとも言っていた。
未来の子を考えるとは、未来の人類を考えるとということだ。地球にとって、
人類にとって原子力とはを再度深く問い直さなければならないのでしょう。
今だけよければいい、という今を生きる人間の狡さ、弱さを捨てて自分の頭で考える。

●丸山真男あたりは「てめーで考えろ」と言いそうだ。政治家、学者、評論家、作家、様々の肩書きと組織の枷をもつ人たち、そして家族をもつひとたちも、一人一人が改めて、サラでこの問題について深い所まで降りて考えなければならにのではないでしょうか。これは自分自身への投げかけです。人の意見は参考意見です。あの日から何かが変わった。 みんな怯えているはずのに被災者を除いて日常生活をあまりにもの日常生活を送っています。これも人類の強さなのでしょう。知恵なのでしょう。食べて、トイレに行って、風呂に入って、読みたい本を読み、書きたいことを書く、そんな私の日常の中にも非日常を置き続けたいと思います。


無限回廊 第四回 評の2/カタカナ 投稿者:万理久利 投稿日:2011年 7月23日(土)00時33分
ア) 作品によっては、時々、みごとなくらい海外横文字カタカタ言葉が使用されます。
それは人名であったり地名であったり、一流品の名であったりし ます。他方自然を描き、人間をじっくり観察し、事象を表現するのに懐かし き日本語を鏤め淡々と書き上げていく作品にはなかなかカタカナは出てきま せん。古き懐かしき日本語が多く登場します。私には知っていても使うこと のできない言葉たちです。今の言葉にはない気配、雰囲気が籠められているような気がします。

カ) 作品にはカタカナが多く出てきます。それは出発点の「三つの願い」がそうだったから、作風、ねらいとしても自然とカタカナが多くなるのでし ょうか。科学を扱う箇所はもちろんです。この作品には懐かしき日本語とカタカナ語のシャッフル現象が現れています。そのギャップが物語の旨味をますような気がします。

マ)赤松とゲバラ二人の三日間にもおよぶ宇宙散歩の後は、本郷冷熱社長である赤松次郎がアメリカ西部に行ったときのことが短く書かれています。 友人たちの形容が面白い。そして風景も職場もいかにもアメリカという気にさせる。怪しげな会社も物語の先を匂わせてくれます。
この技術はなんなのだろう。アメリカかぶれだけではないはずです。
二つの推察。一つは筆者はアメリカ西部の空気が好きである。
二つ カタカナを使用し物語に一種膨らみを持たせる。もちろん作品にもよ
ります。

ツ)村上春樹という小説家がいますが、彼もなかなかのカタカナおやじです。日本非居住者として染みついたカタカナなのかもしれません。それでも初期の作品からその傾向があったわけですから、やはり好きなのです。彼も自分の物語の世界を膨らませたかったのかもしれません。
そう言えば彼は「世界に通用する文学を書きたい」とか。もちろんカタカナでそれが可能になるわけではないはずで、要はどこに立ってものを見るかで広がりが出てくるのでしょう。カタカナは一種その象徴でもあるのではないでしょうか。無限回廊の今回の著者はそこまで頭を働かしたのでしょうか。否としても、もってうまれた一種のセンスなのかもしれません。 題名からすると、世界を飲み込む宇宙までも広がるのかもしれません。SF好
きの評者としては今後の展開が楽しみな作品です。

*「三つの願い」の話しはどこかの西欧の国らしい
*カタカナ=英語、外国ではありませんが、多くの場合そうなります。
*数字や記号とあわせて科学分野では世界共通表現としてカタカナが増えます


★★★投稿者:キメラ17号 投稿日:2011年 9月14日(水)12時36分
今朝ほどの*翻訳オキシモーランは迫力ものであった。
抱腹絶倒箇所はボールドになっていて、その箇所も一致。
   *http://9330.teacup.com/alpha/bbs/index/detail/comm_id/1789
「一日の始まりは、まだ朝に疲れているビット」この出だしがなんとも、村上春樹を思わせるのだ。
「あまのじゃくの風景シリーズ - 外国人」ここまで微妙に変換されたら、たじろぐ。

読者のみなさん、原文とオキシモーラン遊びの文章、二回程ゆっくり読み直してください。その面白さが伝わるかと思います。
この手の遊びが苦手な方は何度読んでも時間の無駄ですの でお控えください。


「天使ごっこ・悪魔ごっこ」赤松さん評のお礼とお答  投稿者:万理久利 投稿日:2012年 4月 3日(火)11時05分
「沈黙」の中、恐縮です。お答というより著者補足です。既に触れたものは割愛します。

【概要】
恐る恐る、短い期間で書き上げた作品ももう二年。日比谷公園から始まったものの、さて何処で終わりにしようかと考えています。「作風の変化」とありますが、始まりが始まりだけに8回続ける中で大分冒険(実験)をさせてもらったというところでしょうか。
終わり方の風景だけは1回目になぜか浮かんでいました。

【心理分析(療法)】
放送大学で心理学を放送しているときには必ず見ています。子どもの心理、大人の心理、集団心理、オカルトチック(新興宗教的)な集団の行動、等々興味深いものがあります。心を科学で全て分析、説明、治療改善することは無理だとは思いますが、心の病気が増えている現代、どうにか役だってもらいたいとは思います。そして物語の登場人物達を動かすのにも少なからずの参考になるような気がしています。
 評の中、河合隼雄の名前が出ていましたが丁度一年くらい前、彼と村上春樹との対談集が面白くて頭の片隅に「箱庭療法」が残っていたことも事実です。
理学部数学科を出ていながら心理学に傾倒していく当たりには興味があります。あまりに合理的、割り切り過ぎの表現、意見に違和感を持っていましたが、人間の心、というより魂の研究家、「明恵上人」についての著書もあり、科学と同時に宗教哲学のような世界に入っているような気がします。

【匂い】
神野さんへのお答でも触れましたが『香水』という小説は匂いを扱った刺激 的な物語です。匂いの持つ力、可能性のようなものを感じましたが、目に見えないだけに居る場所、居た場所の空気に漂う匂いは必ずその時あったことの記憶と同時に一種、気配・印のようになってファイルされるのではないかと思います。ところどころ時間が前後する物語になってしまったのと、登場人物に繋がりを持たせるためにこの匂いの協力を仰ぎました。 読者にとっては共通認識がとりにくい匂いもあるのかもしれません。


山荘たより−20120829 投稿者:赤松次郎 投稿日:2012年 8月30日(木)10時14分
最近、ジョアン・ハリス著の「ブラックベリー・ワイン」を読んだ。
ベストセラーで映画にもなった「ショコラ」と同じフランスの片田舎が舞台。少年のころの追 憶と、大人になった現在の物語を交互に語るという方法で書かれた、ちょっとミステリー調の物語である。
この本を読んで不思議な巡り合わせを私は感じた。今回α32号へ私が投稿した「歪んだ風景 −鐵橋」を書いた山荘が通称ブラックベリー・コテージであり、また「結界を張る」についても二つの物語の要素を同じくしているからだ。たまたま読んでいる内にそれらの言葉の符丁に驚いたものだ。

この物語の語りは確かにうまく最後まで読ませるが、表現される警句や比喩やアフォリズムは村上春樹が時々放つそれに似て、私の感覚に刺激を与える程でもなく通俗的であまり好きでは ない。またロンドンを脱出して田舎暮らしを試みたのも、ピーター・メイル著の「南仏プロヴァンスの12か月」も多少意識しているようだ。

ところで、我が通称ブラックベリー・コッテージにはブラックベリーが有るのかと問われそう だが、有ります。この山荘を建てた時からその山荘の名に恥じないようにといくつもの苗を植えたのだが、五年間一粒も実らなかった。しかし今年は十粒くらいが実り、今青から赤に染ま り始めた。もうしばらくすると漆黒のつややかなブラックベリーになり、朝食に添えられるであろう。


村上春樹の新聞寄稿文 投稿者:万理久利 投稿日:2012年 9月30日(日)14時36分
友人から「新聞読みましたか」と連絡がありました。なんとこの作家が尖閣諸島問題についてエッセーを寄せたそうで、どんな内容かと探しまくり見つけました。

領土巡る熱狂は「安酒の酔いに似てる」とあります。読み進めると、「安酒の酔い」の意味がわかってきました。なるほど小説家らしい、いやこの人らしい例えだと思いました。
「領土問題が実務課題であることを超えて、「国民感情」の領域に踏み込んでくると、それは往々にして出口のない、危険な状況を出現させることになる。それは安酒の酔いに似ている。安酒はほんの数杯で人を酔っ払わせ、頭に血を上らせる。人々の声は大きくなり、その行動は粗暴になる。論理は単純化され、自己反復的になる。しかし賑(にぎ)やかに騒いだあと、夜が明けてみれば、あとに残るのはいやな頭痛だけだ。」 引用
この作家ならではの表現です。

この作家は、せっかくこの数十年をかけて丹念に東アジア文化圏なるものの形ができているのに、こんな政治問題でそれに歯止めがかかるのは残念なことだと言っています。
物知り顔の評論家や、政権闘争に明け暮れる政治家、市井のおじさん、おばさんの床屋談議(井戸端会議)がくりひろげられていますが、「言葉に拘る」作家たち、その他芸術家たちはいつも多くを語りません。原発問題も含め大江健三郎の名は思い浮かびますが。彼等の数少ない文章を読んでみると、力点はそれぞれ異なりますが、みな一様に、言葉を選びそして静かに人としての魂の思いを語っています。

これまで、一種アメリカかぶれ、西欧かぶれの作家と少なからず思っていたこの人から「東アジア文化圏」なる言葉が出てくるとは思いませんでした。
自分の本が撤去された悔しさだけではないとは思います(つい想像してしまう)。
「文化の交換は「我々はたとえ話す言葉が違っても、基本的には感情や感動を共有しあえる人間同士なのだ」という認識をもたらすことをひとつの重要な目的にしている。それはいわば、国境を越えて魂が行き来する道筋なのだ。」引用
これを言いたかったのだろうと思います。
私には立派なことは書けません。せめて「安酒の酔っぱらい」にならぬよう十分注意して生きて行こうと思うのです、ねえ村上君…。
【朝日新聞9月28日朝刊】参照


オキシモーラン・作家編  投稿者:キメラ17号 投稿日:2013年 5月 9日(木)18時40分
テレビで村上春樹による講演会の様子が流れていました。
自分のことを絶滅危惧種のイリオモテヤマネコと言うところなど、どこか『無限回廊』の登場人物たちのようでもあります。しかし彼等には見られない政治的手腕をお持ちのようだと思いました。格好良く、うまく生き延びる力は彼等より数段上です。子供は残さなかったようですが、きっと長く読み継がれる作品をつくって残してくれるのでしょう。

  ・春の樹に 留まるかノーベル ノベリスト
  ・長い葉を 揺らし気を引く 春の樹や
  ・待ちわびて 絶滅危惧種 本残し
  ・つくる君 ひねもす読みて 春三昧

*このGWに彼の新作を三回読みふけった友人がいます。
本の名は「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」。
なにやら二時間ものサスペンスドラマのような長い題名です。



2955同人α総務:2013/11/27(水) 09:33:20
リンク 「α・archive」/2010
翻訳問題5 がアップされました。

翻訳と規約問題が錯綜していますが、翻訳問題に関してもこんな見方をしていた同人がいました。
翻訳そのものについての考え方はA氏のそれと共通するものがあります。
「便利だ」「何が悪い]云々の前の基本的、客観的な意見を述べたものでした。

U氏の提案についても、「便利だ」「何が悪い]が繰り返されました。



2956マリアンタ:2013/11/27(水) 19:03:15
夢∞夜
今日こんな夢を見た。

 電話でX氏と同人誌の編集打合せをしていたときに宅配便がきた。電話を置いて対応に
でた。受け取りサインを済ませ、急いで「お待たせしました」と受話器に戻る。
「もしもし」と女性の声がした。
「あのう、どうかしましたか。あなたはどなたですか」
「部長とお話をしていた電話先の方ですね。部長、椅子から転げ落ちて机の角に頭をぶつ
け失神しました。どうやら足も骨折したようなんです」
電話を中座していた間にいったい何があったのだろう。
 電話に出た女性はXの部下だった。彼女の話によればXは週初め無断欠勤、近ごろ様子
がおかしいと言う。Xに妬みを持つZが、受話器を置いて一瞬立ち上がったXの隙を狙っ
てXの椅子を引いたことが事故の原因らしい。

 X氏が勤め人であり、そこで部長と呼ばれる人であったことを初めて知った。
知らないところで人それぞれいろんなことが起きている、と戸惑うところで目がさめた。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003097.jpg



2957同人α総務:2013/11/28(木) 06:20:33
同人α37号「古典」の紹介 (前半)
37号に寄せられた作品を二回に分けて目次順に簡単に紹介します。

『人生詩』 神野 佐嘉江(北勲)
昨年春号から始まったシリーズ第6回となる。今回は五月三日から五月十四日まで。
三世代の同一主人公がそれぞれに過ごした五月連休の姿を比べ読むのもおもしろい。
「俺の心を射抜いてくれ」「人間の神秘性の一つは科学に奪われた」と、キザな十代。
衣替え準備の虫干しをする妻の横で、朝から憲法論争のテレビ漬け四十代。
本屋めぐりと、たまった本の整理、本棚の移動ざんまいの六十代。
ユーモアと暖かさたっぷりの表現の中にある何気ないようで鋭い人間描写が満載。


『肥と筑 第二十七回』 長岡 曉生(小柳理正)
これまで著者は徐福船団に乗ってきた海人族の足跡を九州、瀬戸、紀伊を中心に綴ってき
たが、今回はこれまで取り上げることの少なかった日本海側の丹後・若狭に焦点をあてる。
神社の名や紋、祭神、古事記、日本書紀といった古典や風土記等と照らし合わせて、海人
族の足跡をたぐりよせる。浦島太郎もちゃっかり繋がっていた。
37号テーマ「古典」の世界だ。


『歪んだ風景―鐵橋 第六回』 古賀 和彦
主人公家族は、戦後貧しいながらもそれなりに希望を持ち暮らしていた。他方、電気もひ
いておらず、土の上に藁を敷いただけの暗い小屋に住む極貧のY家族もいた。それぞれの
暮らしぶりをからめながら、主人公は年長のS氏を静かに語る。ロシア語の論文を翻訳し
「ペストロイカ学習資料」を発行しながらも、郷里にもどり市会議員になったS氏のひと
つの生き方がじんわりと浮き上がってくる作品。

*上記三名による表紙
 (絵画 製本 印刷)

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2958同人α総務:2013/11/28(木) 12:17:22
同人α37号「古典」の紹介 (後半)
37号に寄せられた作品を簡単に紹介します。なお作品はニューロン・カフェの電子「作品集」でも読むことができます。『事件 (二)』     国木 光ICUで幽体離脱を繰り返す主人公が天井から死んでいく少年をみつめた。どうにか生き長らえて一般病棟へと移る。そこでもちょっとした事件と主人公の気持ちを変えさせる訪問者があった。第一回同様、衝撃的なシーンが多い。『家族の風景 第六回』 古賀 由子震災から七年近い時がたった。電力会社社宅で一緒だった鈴木家、山田家にも岐路が訪れる気配だ。木村家の一人娘もまた、鈴木家長男「誠」との文通を通じ、かつてのアイドル志向から本好きな少女へと変わりつつあった。『無限回廊 第十四回』 エヴァ・マリー未来から地球を救うためにやってきた[物集班]、本郷、越智、江波の三名は同時期にそれぞれ異なる病院に約二ヶ月監禁されたがようやく開放される。解放直後と、その日開かれた本郷冷熱でのミーティングを軸に、監禁(実は緊急避難)措置をとった班長カミノ教授と鳩園看護師も加え三名の一日を追う。越智の愛娘「陽十三(ひとみ)」が何とも可愛い。*同人α37号裏表紙

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003099M.jpg



2959資料管理請負人:2013/11/29(金) 00:41:06
アーカイブ/東日本大震災と原発 1
[東日本大震災:2011年(平成23年) 3月11日(金)14時46分18.1秒発生]
地震から始まった原発問題、これについてのニューロン・カフェ投稿記事を中心に拾った。

◆何と言っても不思議なのが、地震が起きる数時間前に、ペルソナ氏が「原発のクリーンさ大いに疑問」とい
 う題の投稿を入れたことだ。予感でもあったのだろうか。
◆丁度この一年前、同人α内で大きな分裂騒ぎがあった。2010.3.11朝、αの推進力の一人だった人が「オブ
 ジェクション」最終回を出し、続いて対立するもう一人の創立に関わった人から「ホームページは自分のも
 のだ」という書き込みがあった。地震一年前の騒動は地震の予兆だったのだろうかなどとつい考えたくる。
◆「窓辺にて」にこの日の小旅行の様子を記した記事を発見。体験談だ。
◆地震の時は、α27号の合評中であったが、これに続く同人が選んだテーマは「こんとん」「震災列島」
 「兆」である。冊子にも大きく影響したようだ。震災や原発に触れている評も見られた。
◆今も被災地で暮らす人、去った人たちは思わぬ、天災、人災の被害を受け続けている。読み直してみて、直
 接の被害者ではない自分も、このときの思いを風化してはいけないとしみじみ思う。



2011.3.11〜3.14

戯評−原発のクリーンさ大いに疑問 投稿者:ペルソナ 投稿日:2011年 3月11日(金)10時05分
朝日新聞の投書欄に「原発のクリーンさ大いに疑問」という題で、原発をクリーンエルギーと位置づける昨今の風潮には違和感を覚えるという投稿があった。たしかにテレビで電気事業連合会による「原子力発電は、世界中で約50年前から行われている発電方式です。その特徴は、発電段階においてCO2を全く排出せずに大量の電力を安定して供給することができること、また、使い終わった燃料を再処理することにより再利用できることから、エネルギー資源小国・日本における発電方法として重要視されています。反面、放射線の慎重な管理が必要で、そのための対策が何重にもなされています。」などと言ったことをTVで宣伝していますが、必ずしもそういいことばかりだけとは言えない。

ウランを燃料化する過程でCO2を排出するし、燃料として使用するプルトニウムの毒性は既知の毒物の中でも最悪レベルで、「角砂糖5個分で日本が全滅」するという指摘がある。そしてまたその廃棄物を深い海の底や、地底に封じ込めるにしても、その毒性の強いプルトニウム240の半減期は6564年である。その間にどのような地殻変動が起きて、生物に影響を与える状態になるか予測できないのである。
確かに石炭や石油といった化石燃料を今まで燃やしてCO2を排出してきた結果、地球的環境変化の問題が生じ現在至っている歴史があるにしても、核燃料による危険や負担をこれ以上未来に先送りすることは許されない。しかもその核燃料の廃棄物処理にようするとてつもない費用は、今の電気事業の経費には含まれていないのである。

私は核利用そのた諸々の純粋な科学的な研究のすべてに反対するものではない。しかし「原子力発電はCO2を排出しないクリーンエネルギー」といった、一方的な報じ方にたいして「はたして良いことばかりか」と問い直す必要があるといいたい。これに反対する意見も含めて、すべからくすべての情報は信じる前にもう一度検証した方がいいと感じた。


赤松次郎「窓辺にて」 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震
横須賀軍港巡りのクルージングの参加で出かけてきたが、15:30出発の船に乗る寸前に「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」M9.0の巨大地震が発生した。その遊覧船は前の客を降ろすまもなく沖に逃げ去っていったので、このイベントは中止になった。私は我が家に変えるべく皆と別れて京急の「横須賀中央」駅へ行った。しかし運行停止。この寒空に小一時間ばかり待っても電車は走らない。さあどうしたものか・・・。

同じ釜の飯を食べたみなさん。確かにそれが美味かったかつらかったかは人それぞれのものでしたでしょうが、一晃さんの言のようにまさしく貴重な体験に違いありません。そして今回私にとってはいくつか得るところがありました。
一つは何十時間も歩いて帰ることがはたして理にかなったものであるか、闇雲にか判断することなく熟慮してじっと動かないでエネルギーの消耗を押さえよい機会を待つのがこが得策なのではなかということ。
二つ目は、次の日電車で品川まではスムーズに着きましたが、その先は電車が全く動いていません。そのとき老いも若きも感情的にならずに長時間静かに耐えている姿を見て、まだ日本は捨てたものではない、秩序を保てるこの国の将来はまだ大丈夫と感じました。
被災者はこれから大変でしょうが、古来よりこのようなことは幾度も経験してきて、そのたびに不死鳥のごとく克服、再生してきたからの現在の繁栄でありますから、きっと近いうちに立ち直ると信じています。

最後に寒い「横須賀中央」駅で不安のなかで待っている私を捜しに来てくれた友情に感謝します。また最終的にはヶ恵義君とも再会できて、なんだか運命共同体のような気がしてきました。      2011.3.13


(無題) 投稿者:ペルソナ2号 投稿日:2011年 3月14日(月)10時58分
東北、関東の被災の状況を全チャンネル、テレビで放映しています。一番見たい被災者は見れないという皮肉があります。
人生の尺で考えればみなさんとんでもないくじを引いてしまったわけで、地球規模、宇宙規模から言えば些細なことかもしれませんが、そうは言ってられません。
要はこれからのこと。
東北県人の性格なのでしょうか、淡々と事態を受け入れ、権利権利と拳を振り上げ叫ぶ人が見あたらないことに少し安堵します。

さてペルソナさんは地震を予測していたのでしょうか。まさしく今、福島原発に、地震、津波、火災の影で恐ろしい事故が起きています。



2960キメラ17号:2013/11/29(金) 12:16:08
オキシモーラン/コピペ編
【コピペ判定倶楽部】

先日あたりから剽窃発見器「コピペルナー」のランプが点灯しはじめた。
他人の文章、画像を自分のものだと偽って発表された論文でもみつけたのだろうか。
この機械は、一度黒とされた経歴のある人間の論文や画像に誤作動も含めて反応しやすく
なる。このあたりは人間と同じだ。

「カメラは見た、トラクター盗難」こんな見出しの新聞記事があった。プライバシー保護
とぶつかりあうようだが事実をそのまま映し出しその映像から真実を見つけ出すのだ。実
行行為そのまま映しだした映像は動かぬ証拠となる。

一方、同じ映像でもテレビ映像などでは、「やらせ」「演出」を入れ、いかにも事実であ
るとして視聴者を騙すことが時々問題になる。「やらせ」か「演出」か、どこまで嘘が許
されるかだ。はなから「演出が多少はあるだろう、面白ければそれでいい」とする視聴者
もいるのだろうが、ひたすら騙される視聴者もいるのだ。バラエティーではいざ知らず、
報道や報告ではどんなに小さなものでも、アピール度を上げるためでも「やらせ」や「う
そ」は決して許されるものではない。

ネット活用があたりまえになった今、自分の名前で(仮名、匿名も含め)自分の文章や画
像を公の場に載せることが多くなった。やらせもうそもコピペも簡単にできるようになっ
ている。そこにも「やらせ」「演出」「うそ」がどの程度まで許されるのかが問われる。
実損、損害の可能性の有無に拘わらず、そこには本人みずからの規範のようなものが問わ
れるような気がする。コピペルナーのような機械に判定させる以前の問題だ。



2961同人α総務:2013/11/29(金) 17:36:57
リンク 「α・archive」/2010
規約(α約束事)見直し問題28 がアップされました。

規約提案者から「オブジェクション7」が入ったのを受け、いよいよ「出ていけ」が始ま
ります。「離婚宣言」まであと二日です。



2962キメラ17号:2013/11/30(土) 10:45:00
オキシモーラン/キメラが選ぶテレビで聞いた名台詞2013
●『偽りの友より 正直な敵』               韓国戦国ドラマ
●『行く言葉が美しければ、来る言葉も美しい』       韓国のことわざ
●『座長の心得とは、輪に入らず皆に後ろ姿をみせること』  早乙女太一
●『いじめから逃れるために集団に逃げ込む。????????????????リーガルハイ
  そこで少数派いじめをする。それでも人間は、集団から
  抜け出して、一人正義に従ってよりよく生きようとする
  力をもっている』
●『ワクワクが、才能を呼び覚ます』            プロフェッショナル
●「苦労は不幸とは違う」????????????????????????????   八重の桜の八重
??「大事なものは、みんな、こごにあったんです」


 パソコンが登場する前の戦後の子供たちは、家族、友人、学校、そして書籍からいろん
なものを学びましたが、中でも欠かせないものが「テレビ」です。これで疑似体験を積み
ました。外国に行った、宇宙に飛び出した気分にもなれました。日常を送る狭い世界の外
に広い世界があり、遠い過去も遙か未来もあることを知りました。
次の時代の子供はまずはパコンゲーム、そして今の子供はチャットメールと盗撮画像の貼
り付け見せ合いごっこ、ネットサーフィンでしょうか。疑似戦争と疑似恋愛。
 テレビが初登場した時のドキドキ感を味わった「昭和のテレビッ子」は、社会に出てか
らは仕事を通じて、実体験の中で多くを学びました。
今また昔お世話になったテレビを、積み重ねた経験とすり合わせながら学びそして味わっ
ています。



2963水彩画愛好家:2013/12/10(火) 09:13:50
吉野ヶ里遺跡公園
リンク「街角スケッチ」に吉野ヶ里遺跡公園?が入っていました。
?の時と場所を変えての住居のスケッチです。会津の鶴ヶ城、八重の時代からさらに遡っ
て弥生時代へジャンプです。
すくっと建つ高床住居はその名のとおり、足長の風通しがよさそうで清潔そうな建物です。
藁葺きや木柱はやはりしっとりと水彩がお似合いです。

そう言えばここ吉野ヶ里町を本籍にもつ同人Xがいました。
生まれたのは当時としてはしゃれていて、「産婦人科病院」だったと聞いたことがありま
す。ひょっとしてこの高床の建物で生まれたような気もします。
彌生時代はもう徐福が来ていた頃ですから、海に近い吉野ヶ里にあるこの建物も渡来人の
知恵が加わっていたのかもしれません。吉野ヶ里公園の風景が水彩と似合うように、「肥
と筑」を書き続ける同人Xも、病院よりこの背振山系の山並みが見える高床の建物のほう
が似合います。
竪穴式住居も立派なものです。戦後間もなく、この縦穴式より貧相な建物に住む佐賀の極
貧家族の様子にふれた別作品(α37号)のことまで思い出しました。

スケッチをした日、北京やインドからの観光客が来ていたそうです。やっぱり現代におい
てもヨーロッパ圏ではなくアジアの地からの渡来人というところもまた面白い。



2964資料管理請負人:2013/12/11(水) 06:51:42
アーカイブ/東日本大震災と原発 2
[東日本大震災:2011年(平成23年) 3月11日(金)14時46分18.1秒発生]
地震から始まった原発問題、これについてのニューロン・カフェ投稿記事を中心に拾った。


2011.3.15〜3.18

最近のニュースで気になること投稿者:ペルソナ 投稿日:2011年 3月15日(火)07時15分
1. 福島原発で露呈したもの
これだけ最先端の科学と技術の粋を集めた施設なのに、その運転・制御に関して幾重にもいたる安全装置が、かくも次々と不具合を起こすとは信じがたい。
この施設の精密さと雑さの落差は何であろうか。企画者はその程度の想像力しか無かったのだろうか。このような稚拙な思想を見せつけられると、今までの隠されただろう数々の不具合を思い、原発の国家プロジェクトとしてそう単純には肯定できなくなる。

2. 首都圏での食料品、水、ガソリン等の買い占め
昨日買い物にいったスーパーには米、パン、牛乳、飲料水も無くなっていた。
それは被災地に優先的に回されたから品薄になったのだと思っていた。
そういえばカートに山盛りにつんで買っていく人がいたのをたくさん見た。私達はいつも考えが甘く、石油ショックのときもトイレット・ペーパーや洗剤なども買いそびれてしまったことがある。今回も被災地でもないのでそこまで考えが及ばなかったが、それにしても変に目端が利くというか、はしこい人がいて自分さえよければというセコイ考えの故だろう。もちろん自己防衛的な本能だからある程度はやむを得ないこともあると思うが、戦時でもあるまいし必要以上な量を自分だけ確保するという、互助精神に欠けた根性がさもしいかぎりである。日本のほとんどの地方や人たちが災害にあった訳ではないから、その人達はもっと冷静に行動すべきであると思った。数日前に電車を待つ人々に困難に立ち向かう節度のある態度を見て心強く感じた後だけに残念である。


東北地方太平洋沖地震から丸五日 投稿者:ペルソナ2号 投稿日:2011年 3月16日(水)20時08分
今日もゆらゆらと。
朝福島原発のニュースを毎朝一番に見るが楽しみでもあり怖くもあります。
津波の被害に遭われた東北の方々、これに追い打ちをかけるように放射能被害まで。
もちろん原発事故は東北だけでなく、関東、日本国中にも関係してくることですが、それなりに覚悟、準備の猶予がありますが震災に遭われた方達はなすすべもありません朝から危険が増した東電の作業員は待避しているとのこと。

そのうちこちらもゆらゆら、そしたら真っ暗、そうかこの地域が停電くじに当たったのでした。部屋の半分は光が射さない住まいです。昼から電灯を付けていました。
作業を中断して陽のあたる座敷に寝っ転がり読書。
どうやら三時間ジャストで通電したようです。その後またゆらゆら。

これまで政治は自民党一色、その付けをある意味民主党はおわされているわけで、それでも今は日本の一大事、枠を外しておおいに政治手腕を発揮してもらいたい。
検証も反省もぐちも文句も後でゆっくり。今言わなければならない提言はもちろん今。
これは文句ではなく提言です。今日、明日、来月の為です。

「自由の大国は不可能の中にしかない、そして小説のみが不可能を不可能でなくする」こんなことを死霊の埴谷さんは言っていました。彼にとっては小説だったようですが、不可能があって初めて自由の大国が存在するのでしょう。不可能と不自由は意味が異なりますが、少なくとも今の自分は不自由の中に自由を味わっています。大地震、そして原発事故問題、どこまで大きくなるか素人には判らない状態ですが、不可能を可能にしていく力を日本人は持っていると信じています。

福島県知事、先ほど冷静にかつ本音をTVで述べていました。
今をしのいでる知事、県民が一番恐れていること、放射能被害。骨折どころではないと。
なぜか大声で誰も言わない。じっと真実を自分の目で見極めていきたいと思います。
そこで自分にやれることを精一杯やろうと思います。何だろう・・・。


イカロスの羽根  投稿者:ペルソナ 投稿日:2011年 3月18日(金)10時19分
今度の原発事故を見るとギリシャ神話のイカロスを思う。
ダイダロスとイカロスの親子はミーノース王の不興を買い、迷宮(あるいは塔)に幽閉されてしまう。彼らは蝋で鳥の羽根を固めて翼をつくり、空を飛んで脱出したが、イカロスは父の警告を忘れ高く飛びすぎて、太陽の熱で蝋を溶かされ墜落死した。

とにかくこのシステムはなかなか閉じることをしない危険さを含んでいる。核廃棄物は活動を停止するまで数千年、数万年のあいだ暴発しないように冷却しながら30年、その後数万年の間地中深く保管を必要とするという。しかし今回、反応を続け放熱を止めない使用済み燃料を制御するための保管プールの水が涸れ、高温爆発したことによる事故である。これからもまたこのような災害や人的ミス、機能停止などの正常な管理がされない状態に陥ればいつでもこのような事故が起きることになる。
水力発電や火力発電のように不慮の時に中止をしようとすれば、その後の危険は何もない状態にすべてのシステムが停止できるが、原発だけは何十年も危険を出し続けるという閉じないシステムであることを心すべきだ。

人類は今、一昔前には自然の行為でなかった、神の領域であるかもしれない遺伝子操作や臓器移植、人工授精、脳死問題などの社会的問題が生じるのと同じく、核融合や核分裂、核兵器などの禁断の実に手を出し、自然のバランスを壊し人類の未来を終焉に向かわせようとしているように思えて仕方がない。


肥と筑 第十六回 評の2 投稿者:万理久利 投稿日:2011年 3月18日(金)17時34分
作品中で表現しているように私も「口あんぐり」状態です。分析すると毎回そうなのですが・・・
1.自分が何も知らないで生きてきたことの再認識 無知の知(恥)
2.作者の見事な推察力と検証力
3.どのような感想を書こうかと暫く脳みそが固まる

という状態の中、とろとろと感想を入れている次第です。今更知ったかぶりしても仕方ない、筆者にはすぐ見抜かれてしまうでしょうし自分が情けなくなるだけです。
今回はなんと物静かな智美の独壇場、「能ある鷹は爪を隠す」でしょうか。三人の子を育てた賢夫人、今回の災害をどう分析されるかつい聴いてみたくなります。
災:「火」+音符「サイ(巛に横一棒)」。上部は川をせき止めるの意で、火によって道が塞がれ動きがとれない様。「塞」等と同系、とありました。
火は原発、誰もせき止めることができない、なるほどと思います。福島の火は人類の業かもしれません。今人類が作りだした凶器に人類が一生懸命水をかけている。
関係者およびテレビを見ている多くの日本人はこの基本的な作業をじっと見つめる。ある意味、一億総シャーマン、なんと原始的な光景なのでしょう。 科学技術を進歩させてきた人類の姿です。 科学技術の進歩と同時に人類の精神の進歩が必要でしょう。言葉と文字を持つ人類はきっとこれをきっかけに大いに考え始めるでしょう。それが亡くなった多くの方々への供養かとも思います。
次はなんとか肥と筑の内容に触れていきたいものです。もうすぐ計画停電の時間です。



2965万理久利:2013/12/12(木) 02:12:24
驚きの作品
 先日、以前お願いしていた同人の本をついに手にしました。
隠し持っているに違いない、同人誌に寄稿した作品以外のものも読みたかったから。
本好きの私でも、それまでにあまり目にしなかった一種独特の世界を創り上げていると感
じていたからです。
 数冊の中から一番目に読む本を物色しながら手にしたのが、渋い薄茶のA5サイズの冊
子『神野佐嘉江 短編小説集』でした。

 一気に読み上げました。短編三作とも腰を抜かすばかりのとてつもない世界が描かれて
います。1994年2月初版となっていますから、今から20年以上前に書かれた作品で
す。あのもの静かで温厚な性格の見本のような人が、こんな世界を創っていたのだと驚く
ばかりです。
 これでもか、これでもかと言わんばかりに、人間が奥深いところに隠し持っている常識
人からするとどこか「狂気」と言われそうな世界を創り上げています。
 あの人、その人、そして自分自身もそんな世界を持っているに違いないのに、ほとんど
の人は「見ない、聞かない、描かない」の三猿になって生きている、そうしなければ生き
にくいのでしょう。そんな中で「よくぞここまで取り上げ、表現した」と言いたくなる作
品ばかりです。

『プレイコミック』
 まもなく六歳になる障害児をもった主人公、そしてその妻もがんに冒されていた。
死を覚悟している妻はひたすら置いていく我が子のために準備をするが、ついには子を殺
そうとするまでに追い込まれる。それでも主人公「私」は息子が夢中になる「とってこい!
チョシ!」遊びをする。
 子を殺そうとした妻の尻を叩き、彼女が軽蔑する「とってこい!チョシ!」に参加させ
る。妻はアメーバーになって骨を追う。腹で移動するだけの息子も、この遊びの時は尺取
り虫になって放り投げられた骨にぐんぐんと向かう。いち早くゴールに着いた息子はキャ
ッキャッ笑いの発作で咥えた骨を吹き出す。妻も主人公もそんな子供の姿を見てつられた
ように笑う。
 息子「極」の生きている姿、波打つ筋肉、命の尊さ、素晴らしさが伝わってくる。両親
だけでなく読者にもだ。死を前にした半狂乱の妻、脳と身体に重い障害をもった幼い息子、
逃げ場のないぎりぎり極限状態の中にもゼロではない希望がある。主人公はそれを「極」
の中に見出したのだ。

 続く二作品『杳子』『茶箱』についても、ゆっくりと感想を入れたいと思います。
『プレイコミック』同様、その題からはとても想像できない世界です。



2966長岡曉生 :2013/12/12(木) 03:55:33
無限回廊 第十三回評
 α36号の評が、この作品だけ大変遅くなり、失礼しました。
★細やかな描写
 作者の作品に共通な特徴として、登場人物周りの情景が詳しく細やかに描写されている。
例えば、バード・ブレインが収容された病院の環境について「世間とは隔絶された樹海」の
描写がその典型的な例であり、読者の脳裏にまざまざとした像を描いてみせるのだ。
★テレパシー通信
 この作品では、テレパシーは各種の導電性または誘電性電波吸収材を用いた電磁シールド
によって遮断される設定になっている。無限回廊を矛盾無く書き継いで行くために良く憶え
とかなくちゃ。
★物集班三人の拉致と隔離について
 まず、三人の拉致と隔離の目的は、物集班三人を狙ってシュウ星から送られた刺客十人に
よる危害を未然に防ぐことにある。このことから、物集班の三人やカミノ、鳩園達を送って
来たショウ星に敵対するシュウ星の科学技術は、ほぼショウ星と互角とみて良い。つまり、
彼ら刺客の追求を躱す手段はかなり制限されることになる。
この問題については、今後の執筆担当者は、ウッカリしたことは書けないのである。
・カミノと鳩園の特殊性
 作者の設定では、物集班三人は刺客に狙われているのに、カミノと鳩園は自分自身の安全
について心配していない。それは、何故なのか。この二人は、自分達の身分は韜晦できると
いう保証が有るのだろうか。例えばこの二人は、帰還船団の名簿には無い幽霊乗組員だった
と言うような。ところで鳩園は、彼らの収容先を一任されていることからも解るようにカミ
ノからの絶大な信頼を得ているらしい。
・三人の隔離場所と隔離の専任要員
 「木を隠すなら森の中」という発想から、奇人・変人・異人とはいえ、本来主人公である
彼ら三人の隔離場所として精神病院が選ばれたという設定が秀逸である。このことによって
彼ら三人は、その本性を隠すための多重人格という特性を容易に得ることが出来たのだ。
ちょっと気になったことは、彼ら三人を拉致した専任要員は何という組織からどのようにし
て選抜されたのかということである。
3606



2967同人α総務:2013/12/02(月) 08:11:22
評開始のお知らせ
同人α37号一作目は神野佐嘉江(北勲)著「人生詩」 です。

昨年春号から始まったシリーズ第6回となる。今回は五月三日から五月十四日まで。
三世代の同一主人公がそれぞれに過ごした五月連休の姿を比べ読むのもおもしろい。
「俺の心を射抜いてくれ」「人間の神秘性の一つは科学に奪われた」と、キザな十代。
衣替え準備の虫干しをする妻の横で、朝から憲法論争のテレビ漬け四十代。
本屋めぐりと、たまった本の整理、本棚の移動ざんまいの六十代。
ユーモアと暖かさたっぷりの表現の中にある何気ないようで鋭い人間描写が満載。
(簡単紹介より)

※リンク[著者のポートレートとコメント]
同人α37号のテーマ担当者である著者のテーマ「古典」前書きを読んでみる。
時空を飛び交い静かに思う人である。深く感動する人である。
さてこの掴めそうで掴めない著者の正体は……。
リンク「著者のポートレートとコメント」を覗いてみてください。

*評論末尾に3701をお願いします。評は12月11日まで。



2968万理久利:2013/12/02(月) 20:03:54
37号テーマ 前書き 「古典への視座」を読んで
 ここから攻めてきましたか…。
「視座」は私が普段なかなか使わない(使えない)、背筋がしゃんとなるような言葉です。
古典を読む姿勢、視点、立場(これをまとめてうまく表したのが視座かな?)があの東日
本大震災から変わったとあります。
 地震の後、神野氏が出した同人誌のテーマがそのものずばり『震災列島』でした。その
時の前書きは今でもよく覚えています。地震から受けた氏の衝撃の大きさがよく伝わって
くるようでした。

 あの震災のあと「方丈記」を思い浮かべる人が多かったかもしれません。古典に親しん
だ人であれば尚更です。氏も思い出して10年ぶりかで読み直したとあります。そして気
が付いたことが、これまで一貫して教訓を得るための古典でその姿勢も「お習い申し上げ
る」だったのが、地震後は(当時の空間に身を置いて)現代における状況と比べ見る姿勢
に変わったとあります。
 今回の大被害、(おそらく…)原発事故を加味してもなお当時の社会よりも確実に人間
社会は良くなったのだと言っています。その後更級日記を読む時もこれまでとは違う視座
「彼我の社会を比較する」をもつ自身を実感するのです。

 地震という人類が防ぎようもない災害への悲観・無常観や一方原発事故への怒りそして
恐怖の中で悲嘆にくれる、怒りや恨みにまみれる、といった空気に流されるのではなく、
被災者のとった行動、救援者たち(国、社会も)に目を向けて今度の地震から感じ取った
ものは「人が社会を作ったのも、相互扶助のためだと考えられるが、その実が得られたと
の思いである」と述べています。
 地震を契機に古典に対する見方、考え方、とらえ方が変わった自分に気が付いたことそ
れ自体が貴重で意味深いものだと思います。また、鴨長明が生々しくかつ正確に描く当時
の次々と起きる災害の中に生きる人々の壮絶な生活と心模様の現実に身を置き、今の人間
社会を見詰め直し、そして人間社会は確実に進化しているのだとする、そんな神野氏の視
線も嫌いではありません。氏の静かで前向きな生き方の側面を見るような気がしました。



2969同人α総務:2013/12/03(火) 13:19:27
リンク集アップのお知らせ
同人αブログ :37号編集会議議事録
同人α作品集 :37号全作品
同人α作品集 :36号評論集

以上三件が〔α・archive〕〔ポートレート〕と前後してアップされています。



2970資料管理請負人:2013/12/03(火) 16:50:14
アーカイブ/東日本大震災と原発 3
[東日本大震災:2011年(平成23年) 3月11日(金)14時46分18.1秒発生]地震から始まった原発問題、これについてのニューロン・カフェ投稿記事を中心に拾った。2011.3.20〜3.28自分の命の境界線 投稿者:ペルソナ2号 投稿日:2011年 3月20日(日)11時17分昨日は強風ながらも朝から快晴。計画停電の不自由さ、暗黒の不安が無い一日となりました。朝数日ぶりで牛乳1?を求めることが出来ました。最後の一本だそうです。卵と豆腐、食パンは手にいれることができませんでした。すぐ売れてしまうそうです。今回の災害は人類の欲張りさ加減、自然制覇の思い上がりを一時立ち止まり考えるチャンスを天が与えた宝物かもしれません。よくぞ日本を選んでくれたものです。流石の采配です。思うまま、やりたいままに生きてきましたが、せめても今いるこの場所でそれなりの試練を味わおうと決めています。津波は天災、原子力被害は人災、ざっくりと分けられます。問題を分けて考える必要があるのではないでしょうか。それぞれの采配について反省も含め大いに後で考えるべきでしょう。後戻りの選択、これも人類が選ぶ一つの進歩です。今現地で生ることに向かって努力する被災者、救援者たちがいます。胸を打たれます。自分の命と引き替えにという命題の前、数十名だったら迷いますが、数十万の命と引き替えならば私の命はどおってことはないと思っています。人類の歴史がつながるのですから。残念なことに私の命一つで何も変えられないのです。これが現実です。政府、政治家、公務員、学者、医師、肩書きのない多くの良心ある人々、統率力ある人を信じるしかないのです。まずはどなたにも迷惑をかけず自分の毎日は一人で乗り切りたいと思っています。直接の被災者ではありませんが、少なくとも今ここで共に間接的試練を受け止めたいと思っています。原発だけは実に心配です。自身の被爆の心配ではありません。私の義援金 投稿者:ペルソナ2号 投稿日:2011年 3月20日(日)19時06分想定外?の震災そして原発事故を前に、せめても生きてる人間として生命の淵にいる被災者に何ができるかを考えています。前回でも触れましたが、残念なことに力も能力も無い私は何もできない。命を捨て引き替えにする方策すらありません。そこで節電、不購入運動、計画停電時の布団もぐりこみ瞑想、それ以外何にも協力できません。協力できる、そもそもそれ自体が傲慢の証。わずかな貯金を全額寄付する、それもたいした金額じゃないからせめても自分が生き続けるために取っておくべきだ、やったところでどう使われるか、等々頭を巡らせる始末で何もしない自分がいます。じっと間接災害を受け止めるしかありません。無駄な移動もしない、最低限の摂取を維持してここから逃げないでじっとしているそれだけです。いよいよの時は持ち合わせの金は信託しましょう。遠い未来の人類の為に。同じく私の生命保険もできるだけ未来に近いできのよい親族に受取人指定を変えましょう。 思い出の品々は売れるものを残して全部処分しましょう。久しぶりでご飯を炊きました。まずは生きるためです。何のために生きるのか、ぐるぐると思い巡らしています。買い占めにも行かない、被災者に替わっておいしいものを食べる気にもならない、静かに節電して無駄な動きはしない、これは私の性分。いい悪いは関係ありません、人それぞれです。低空飛行しました。肥と筑 第十六回:評のお答え  投稿者:長岡曉生 投稿日:2011年 3月21日(月)02時22分◆万理さん (中略)★言葉と文・字を持つ人類はきっとこれ(福島の原発事故)をきっかけに大いに考え始めるでしょう。同感です。願わくは日本人の鋭気と努力で速やかに現在の危機的事態が沈静化せんことを。肥と筑 第十六回 評の4(完) 投稿者:万理久利 投稿日:2011年 3月21日(月)14時20分【神様】時と場所の流れの中で農業の神や、戦争の神が現れます。その時代の自然界の状態や政をめぐる争いから必然的に生じてくるのでしょう。それぞれ得意分野の技術をもった集団かに神が降りてくる。金属の知恵は農業にも利用されます。現代においてもじっと息を潜めてたくさん神々が生き続けているような気がします。戦争の神様、農業の神様は原子力エネルギーを使用することをどう考えるでしょうか。人類の叡智をもって熟考、内側から聞こえてくる神の声を聞かなければなりません。【仮面】コーヒーブレイクでは26号お題「仮面」がブレイクします。夏の字は大きな仮面をつけ心霊が足を通じて降りてくる姿。その足も十二宮の回転の中でちゃんと頭にくる可能性まで述べています。福島原発で放水しているところを見てつい「落ちろ、届け、冷やせ」と祈ってしまったものです。日本国民全員そんな気持ちになったのではないでしょうか。神ではないけれど祈りを通じてシャーマンにな る。(中略)大地がゆれ、津波が襲い、原発事故の恐怖、停電による暗黒世界、こんな中で肥と筑のおもしろい読み方、接し方ができたようです。佐治敬三のつぶやき 投稿者:ペルソナ2号 投稿日:2011年 3月22日(火)17時10分「おいおい、ACジャパン工夫がたりねい。癒しばかりでパンチがねい。一口飲んで軽い気分に、これが大事だぜ。みんなおりこうさんばかりだ。開高と山口の辛口を聴いてみたまえ。」そんな呟きが聞こえてきます。「思いは見えないけれど思いやりは伝わる」そうかな、きれい事の思いやり言葉が飛び交ってると思うのですが。「あいさつをするだけお友達が増える」減らすケースもあるのでは。顔と口を出す度に人が去っていく。「ごめんなさいといったら、ごめんなさいといわれた」これはオウム返し台詞が長々と続き最後にこの言葉。まどろっこしい。今更御免と言われてもねえ。開高健や山口瞳さん笑ってるよ。彼らだったら・・・「グラス持って何処までも高い所へ突撃だ」開高「女房左手角瓶右手で山登りといこう」山口「義援金よりオールドちょうだい」開高「年金前借りして酒送る」山口「酒飲んで暖まって日本の未来を語ろう体育館で」開高「酒飲ませ女房睡らせ今から酒盛り病院で」山口「原発やってみんな死ぬ」開高「水かけて、酒をかけても放射能はあばれるんだよな」山口私が一番笑われそう。嘘と本当の狭間で 投稿者:万理久利 投稿日:2011年 3月28日(月)18時08分作品の評の続きではありません。3月11日の地震で思い出しました。昨年の3月11日は古賀氏のオブジェクシ ョン最終が掲載された日でした。あっという間の一年でした。原発の安全性にまつわる嘘、本当、或いは沈黙、素人なりに順序立てて考えてみたいと思っています。自分の目で確かめた本当は自分にも大いに責任があるのでしょう。後は信じて覚悟するしかないのです。友人が珍しく頼りをしてきました。「日本列島は北半分はみんな放射能被害を受けるかもね。あなだはどう思う。どうする」 地震や津波より原発事故が続いているそのことが重大問題だと。日本は原子爆弾を受け、そして今また原発の被害と恐怖に襲われています。友人は日本は原子力の人柱だと言いました。だったら自分は人柱になってもいい、多くの国々が考えてくれればいい、せめて自分の子だけは移動させて、私はここに居ると。判断を狂わせる嘘と報道される数字や評価の間にはいろんなことがあるのでしょう。責任の所在はあとで考えればいい。所詮直接の被災者ではない人間は次は自分?と震えるまえに、事態をクールに見続け、想像力を逞しくさせて被災の心中を思いやる、そんな作業を続けていこうと思っています。原発事故の最悪事態を考える友人に私は人類は叡智と努力で乗り越えるよと答えました。この答えは嘘と真実の間の「気持」です。そう思いたい、思いさせたい、そんなところでしょうか。あっという間にまた一年が過ぎ、つかの間の地震フィーバーも風化するのでしょうか。確実な未来に向けて風が舞っていると信じています。



2971同人α総務:2013/12/04(水) 08:02:50
リンク 「α・archive」
規約(α約束事)見直し問題29 がアップされました。

「このまま同人に居座る理由を言え」と
「この同人の名前は掲示板は創った人=O氏に帰属する」
と取れる、二つの台詞で終わる「再度の(*出ていけ)要請」と題する投稿が、
2010年3月7日の終わりにO氏の強力な応援者から入ります。

*管理者17



2972キメラ17号:2013/12/04(水) 09:45:46
オキシモーラン/BBSの風景2
偽作ルポルタージュ ロマン ヴァーチャル 不条理 まやかし 人の業 憑き物 人物評 自伝
人生相談 笑 評論 アニメ 伝奇小説 謗り なりすまし グローバル 鎖国 健康 姉妹愛
ブラジル 地獄 修繕 糊塗 恣意 冒険 反核 文豪 たそがれ ベルギー 東洋哲学 礼賛
病院 呪 恨 哲学 啓蒙 忘却 嘘 数の力 国語 怒 模写 夕張 多次元宇宙 悪夢 海外旅行
あべちゃん あまちゃん みっちゃん ちゃんこ鍋 うんと とんこつ 骨肉 糊塗  嘘
三色同順 大学教授 自慢  嫌がらせ 絆 談合 彩色千輪菊 宴会 そうかい 総会屋
アメリカ ??? 実用的 実録風 認知症 妊娠 寓話 飽食 コピペ 二人羽織 西欧礼賛
恥 弛緩 幻想 セピア写真 御伽話 心理 忍法帖 ねぇ 忠臣蔵 思想 『』《》怪 怪奇 翻訳
護憲〈 〉怪談風恋愛 どっとドット 悟り 自由 悪夢 悲劇 想像力 意識の流れ いい人 恨
外面 売り上げ 論争 シェークスピア 戦時 異世界 才能 自慢 カッコ妖怪 窓口 追憶魂
謙譲 数の論理 つぶやきシロー 目からウロコ しっこい 黄昏 読み逃げ 欲望露出



2973資料管理請負人:2013/12/05(木) 00:43:17
アーカイブ/東日本大震災と原発 4
[東日本大震災:2011年(平成23年) 3月11日(金)14時46分18.1秒発生]
地震から始まった原発問題、これについてのニューロン・カフェ投稿記事を中心に拾った。

2011.4.2〜5.2

とりあえずこの頃思うこと 投稿者:神野佐嘉江 投稿日:2011年 4月 2日(土)23時08分
?若いときから僕は生きることを祝ってきた。「明日どんな楽しいことをしよう」そう思いながら寝に就いたものだ。いわば全生涯「遊ん」できた。そんな生がどうも「生きる」の全てではない気がしたが答えが見えず、この十年余り悩んできた。
 今回の震災は、「身を守る」こと、「食べる」ことを僕に思い知らせた。ある茫然自失した態の若い女性の映像を見た時だった。「この女性はこれからどうやって生きていくのだろう」。自然の災害から身を守ることを常に心がけるだろう。また命を繋ぐために食べていかなくてはと強く意識するだろう。良い行いをするというよりも、遊ぶというよりも、「生き物としてのこの身を」やしなっていかなくてはならないのだ。人間の生物的側面が生には大切だと当方は思い知らされた。

?僕は福島原発が恐ろしかった。爆発したら何十万人もの人々がその被害に苦しむ。事態は悪化の一途をたどっていた。この時期僕は自分が「心弱く」なっていることを知った。誰かの側に寄り添いたい。誰か側にいて欲しい。ぎゅっと引き寄せたい。そして談笑して過ごしたい。こんな経験はこれまであったかなかったのか。また、被災者の中には地震、津波が恐ろしくて、思い出しては震え泣きわめく人も出てくるという。この時人間は「心」であるように見える。当方は、心に領されている人間というものを今回初めて思い描いた。

?当方長らく「人嫌い」であったが、「人好き」に船出したようなこの頃だ。食事をしながらテレビを見る。震災下の人々の営みは、多彩でドラマチックだ。地震津波が恐ろしい。家屋敷、家財道具、そして身内全てを失った人。人のために地震に、津波に、放射能に散った人は雄々しい。尋ね人の再開の喜び。乏しい物の譲り合い。援助に来てくれた人へのねぎらい。自分よりも先にあの人を助けて。……当方いつの間にかテレビの「ヒューマンドキュメンタリー」を好んで見ていた。新聞は地震発生からあらかた捨てずにとってある。原発が一息つきそうではあるし、仕事も一段落したので、恐る恐る新聞を広げ、人々の声や姿を読み始めた。涙、涙、涙…タオルを側に置きながら。「無限」「無」の世界あることを教えられたのが十五六年前のことだ。それ以来の僕にとってはまさに激震だ。

?人の助け合いも素晴らしい。人を助けようとしてどんどん善意が集まる。外国の人も盛んに応援してくれる。日本と見知らぬ世界の人との絆がとてつもなく太いのを目の当たりにしている。「人の群れ」というのが視野に入った。「愛」ということさえ。

?それやこれやで「人間家業もいいものだ」と、この歳になって初めて思っている今日この頃だ。いやいや、してみると、十五六年ぶりの激震どころか、若い頃より五十年、六十年ぶりの激震と言えるかもしれない。

?「震災文学」というのが日本で成立していい。ドストエフスキーは、死刑台に立って「止めい」の一声で死を免れるという滅多にない恐ろしい経験をした。この体験が彼の文学の原点になっていると思われる。今回の震災でこの経験を共有する人は日本にはごまんと生まれたことだろう。ドストエフスキーは人が人を殺して神が関わる世界を描いたが、震災の体験は人の世というよりも、自然が人間を殺す世界が人の生の根幹であることを教えた。ドストエフスキーよりも深い世界観・人間観を持った文学が生まれるだろう。また、今回あれだけ人間くさい多様なドラマが繰り広げられたのだもの。シェークスピアよりも広い人間世界の物語が展開されることも期待される。「震災文学」は固有の日本文学となり、世界でも輝き続けるだろう。日本は「震災列島」だから。

?この行いが正しいかどうか人に聞きながら生きるのが生、好きなことをして遊んで生きるのが生、その根幹をなしているのが「身を守る」「食べる」生物的な生。そしてさらにその生を生たらしめているのが、「在る」。どうやらこんな世界観がまとまってきた。


原子力 投稿者:ペルソナ2号 投稿日:2011年 4月20日(水)13時58分
原子力、頼もしい人類の夢です。しかしこればかりは視点を変えなければならないエネルーギー活用だと思います。初めて人類が火を使い肉を食べることから広げてきました。今は原子力。水だけでは消せません。自らどんどん魔と熱を増殖するつわものです。所在地域のみならず日本、世界にまで影響を及ぼしかねません。

止められないことやってはいけません。そう思います。この地震災害の中で私も少しでも真剣にエネルギー源としての原発を考えています。何ができるかわかりませんが。そんな私も原発エネル−ギーの恩恵を味わってきています。


辺見 庸 投稿者:ペルソナ2号 投稿日:2011年 5月 2日(月)13時49分
先日遅い昼食時間にテレビを付けたら暗い男の人がとつとつと、そして苦しそうに話していた。時々ソファーに横たわる姿に、落ちてしまうのではないかと心配までした。聴き入っているとどうやら今回の大震災がらみのことらい。
中途から見たので旨く再現できませんが共感した言葉がいくつかあった。書き写してはいないのでこれもおぼろげ。彼の言葉はつぎはぎの記憶からのもの。
●「我々が浪費した言葉のかけらをもう一度水で丁寧に洗い直し、抱きしめるように組み立て直そう」
彼は言葉の大切さを最後まで言い続けていたような気がする。
●「横たわっている人達一人一人その人だけに与えられる言葉を投げかけよう」
これも気になった。水死体、圧死体、何名、何十名と報道される中、みんな一人一人なんだよなと言う思いがした ものだ。
●「震災直後からCMが消え、人にやさしくしようが驚異的に流されており、今度は優しさの押し売りだ」
これも私が感じたところである。 メディアのありかたもあるけれど人間のセンスそのものを問われているような気がするのだ。
●「地球も宇宙もいつくしゃみして人類がどうなるかわからない。原発利用は地球、宇宙視点でもう一度考え直す べきだ」
彼は決して声高に原発反対を言っているのではなかった、個々人がしっかりとその有用性と危険性、人間が扱って いいのか、地球、宇宙視点で今この震災をきっかけに考えるべきだと言っているような気がした。決して集団的な小舞を狙っているのではない、国家や一企業の責任を問うているわけではない。あくまでも出発は言葉を発する個人だと。その中には勿論個人としての政治家もいる。

新聞記者、小説家、そして詩人へと、言葉と深く向き合ってきた辺見庸という人を私は知らなかった。 どんな生き方、作品を書いてきたのかよくわからないが、短い独白?の時間は重かった。撮影終了後ちゃんと家までたどりつけただろうか。



2974同人α総務:2013/12/05(木) 14:01:47
リンク 「α・archive」
規約(α約束事)見直し問題30 がアップされました。

2010年3月8日前半。G氏の「出ていけ」「居座るつもりか」を受け、
待ってましたと言わんばかりに声を合わせてM氏、O氏の登場です。
「シナリオ」が用意されているかのようです。



2975資料管理請負人:2013/12/06(金) 00:16:54
アーカイブ/激辛戯評家がいた
関連BBS「万華鏡」の昔の記事にこんな投稿を見つけた。
同人α裏サイト「週刊戯評」の記事が甘っちょろく思える。


2008/10/10
 「激辛戯評−読みたくない人は読まないで下さい」

聞くところによると運営委員の方達の手間や努力によって、「万華鏡」への投稿文を保存していると聞く。たしかに私達も必要な時はその過去ログを読み返したり検証したりすることが出来るだろうし便利であると思う。そこで切角何でも投稿OKの現状に水を差すようだが運営上においても、また紙面の有功利用に於いても2・3の提案をしたい。
◆写真掲載については、性格的には記事の補足に当たるもので、絵や写真などの創作に関 する個人的な趣味の掲示は、運営委員会へ作品を登録して表紙に掲示してもらうか、個 人のホームページを作ってブログにリンクしてもらうかしてはどうだろう。とにかく記 録したりこのホームページに掲載するにあたって、大きな写真は膨大なメモリーが必要 になるし、画面のバランスも崩れるので、なるべく少なく小さめにしたらいかがであろ うか。小さい写真でもクリックすれば大きくなることは皆さんすでに御存知であろうか ら。
◆文章の記述についても一行開けが流行しているが、なるべく詰めるようにしよう。俳句 や詩などは行を開けたいと思うのは納得するが、普通の記事で・・・や頻繁な行変えは 内容の流れやリズムが返ってそこなわれるのではないか。
◆今回の「斜光」に関する同じような資料をこれでもかこれでもかと連続的に並べること はよそう。また「斜光」届きましたなどの私的なものはメールで済まそう。一般的では ない極限られた身内の話題で始終することは控えよう。いろいろの考えの投稿者を期待 して開かれたホームページを目指すことが主旨だと思っている私には、自分だけが楽し まないで、すこしはまわりに思いやりをもって見回す謙虚さをと言いたい。
 最後に、何を書いても良いということも言えるが、場末の飲み屋ではあるまいし仲良しや親しさを強調した「ミーさん」「ハーさん」などと言い合う、そのセンスを疑いたくなるのは私だけであろうか。しかし、この激辛戯評は賛同者もなく無視されるのが落ちだろうと諦めてはいるが、言いたいことを書いてみた。そしてあなたは最後まで読んでくれたのですね。ありがとう。


2008/10/11
 「激辛戯評−10月10日のTさんのお尋ねについて」 

1.画像や写真が目的の書き込みは、このBBSにはふさわしくないのでしょうか。
2.BBSへアップする画像の大きさはどのくらいがよろしいのでしょうか。
3.文章の長さや段落また行空けなどに制限があるのでしょうか。
4. 万華鏡のトップの画像は運営管理の方の采配でアップされるもの理解していました(運営管理の方から掲載の要望があって、それに応えた作者が画像を運営管理の方に送った後にトップにアップされる、と思っていました)

1から3までの件についてはおそらく「万華鏡」というホームページを作られた人たちはできるだけ規制することなく、どんな書き込みもOKという考えでおらると思います。だからいまだもってホームページ管理規約なども見あたりません。
4.万華鏡のトップの画像は運営管理が皆さんに最初の頃公募したはずです。
公募したからには依頼や推薦を待つということではなく自ら積極的に申し出ることではないでしょうか。
 それはそれで尊重すべきことでTさんが自らの判断でどのようなものでも、いくらでも投稿するのを強制的にやめさせることはその精神に反します。しかし貴方が毎日大きな写真や大量の文書を数限りなく書き込むという場合を考えてみてください。それが自分で満足できるものだと思っても必ずしも好ましいと思っている人ばかりではないことも考えて見てください。わたしは少なくともいろいろの印象をもつ読者のいることを常に意識して投稿しているつもりです。
 私が言わんとすることは何も正確なバイト数やピクセル値、文字数などを設定するという問題ではありません。連続して何枚も大きな写真を載せるとか、大量の冗長な全く個人的な文章を平気で掲載するという、自分の世界だけで満足していることが気に掛かるのです。そのうちつまらないと思う人がこのホームページを開かなくなることがあるのではないかと懸念します。皆さんがそれでよければそれでいいのですが。



2976資料管理請負人:2013/12/06(金) 17:22:10
アーカイブ/遊び場創り名人の事始め投稿 5
【電子判 同人α作品集】
毎年正月に新しいしかけを公表するのが習い性のようです。
最近では、
2010年  著者のポートレートとコメント集(年始OPEN)
2013年  ギャラリー「無限回廊」(年始OPEN)

5年前の今日。電子作品集作成の奮闘ぶりが伝わってきます。
さて、2014年の正月にも企画を考えているのでしょうか。

●合評CDは現在では作品集の中に取り込む形で進化しました。
●電子判「著者別作品集」をもとに、10作たまったところで、「個人著作集」として
 著者とともに再校正の上、冊子を発行しています。


2008/1/1 言の輪(旧掲示板)より

「新年のご挨拶」  投稿者 赤松次郎
◆同人αの皆さん新年おめでとうございます。昨年より、もはや還暦もとっくに過ぎ、四捨五入すれば70という、60の坂を転げ落ちる歳になりましたので親族・友人・会社関係の年賀状を遠慮させてもらっていました。しかし同人の方々は特別の思い入れと親身なお付き合いをさせていただき感謝に堪えませんでした。いまここにメールにてご挨拶申し上げるべく冬空に大手を広げたような雄大な富士を横目にしながら、今年もまたこの風林火山の地で一層の好奇心と野次馬根性と独立自尊の旗印を掲げてキーボードを叩いています。
◆旧年中はご多忙のなか多くの投稿をたまわりまして感謝いたします。我々新しい試みとしましては、いつでも何処ででも、誰の作品でも見ることが出来るように今までの作品を全部掲載したブログをリンクしました。また、作品が10編纏まった同人の個別の作品集を作りました。現在は田村道子さんと私の2冊ですが、まもなく北島浩之氏の作品集が出来上がります。
◆さて今年は、同人αのホームページ「東西南北」に投稿された昨年一年の同人の合評をCDに焼付け配布したいと思いますのでご期待ください。
 このように今年もいろいろの新しい企画を考えて一層楽しい自己表現の舞台を作りたいと思いますので、どうぞ皆様のご協力と誰でも編集長(変酋長・偏執調・辺周長)の心意気で誤算禍下さい。
●田村道子さんから
 (以下略)


2008/12/6  言の輪(旧掲示板)

 「同人α作品集について」    投稿者 赤松次郎
 日頃から気になっていました、同人αの作品集の体裁を変えました。苦労しながらなんとか各号の表紙を載せましたので、一度開いて見てください。作ってみたら担当した号に限らず一人懐しんでいます。
 しかし、最初の頃はその号の担当者の気鋭の「前書き」も、表紙の作者・デザインをした人の氏名もまだまだ載せていないという不十分なものですので、これからも少しずつ手を加えていって良い物にしたいと思っています。なお、こうした方がいいというアイディアがありましたらどんどんご提案ください。
 



2977マリアンタ:2013/12/06(金) 18:59:57
夢∞夜/12/1夕日新聞
今日こんな夢を見た。面白そうな見出しだ。読んでみると思い当たることがたくさんあった。【恨ロウィルス撃退法、お教えします−恨ウイルス、お手洗いで撃退−】めまいや歩行困難を引き起こす恨ウイルスが、今季も流行期に入った。「最大の予防策はお手洗い」と専門家は指摘する。どう気をつければいいのか、備えをまとめた。恨ウイルスは、患者の唾から飛沫感染し、口を介して神経、脳内で増殖。三半規管を狂わせ運動神経異常を引き起こす。子どもや高齢者は重症化しやすく、転倒して死亡する場合もある。 国立感染症研究所の坂本義太夫教授(口角泡論)さんは「唅ウイルスは種類がたくさんあり、形も微妙に変え人体を騙す。ウイルスから身を守る私たちの免疫システムが対応しきれないため、感染しやすい」と指摘する。 年間を通じて発生しているが、特に月末深夜23時以降に流行しはじめる。坂本教授は「月末になると、月末お化けをおもしろがる子供たちの中から感染が始まる」と話す。大流行した5年前や3年前と比べると、今季の流行のスタートは、やや遅め。坂本教授は「シーズン初期の地道な予防が大切。へたな刺激は禁物」と強調する。■最大の予防策はお手洗いだ。用をたしたあと、コピペルナー装備の便器の水を1分ほど流す。東京都文京区の私立幼稚園で先月下旬に開かれた「お手洗い教室」を覗いた。実験した園児たちの尻から恨ウィルスに見立てた蛍光塗料は完全に消えていた。■恨ウィルスは、体外に排出されてもすぐには死なない。5年以上感染力を保つこともあり乾燥すると、ほこりにくっついて空中に舞い上がる。アルコール消毒は効かないので、掃除する際は薄めた塩素系の漂白剤で優しく水拭きするか、熱湯やスチームアイロンで加熱処理する。「できたら、夜23時以降はパソコンを開かないことも重要なポイントである。」と坂本義太夫教授は付け加えた。?



2978万理久利:2013/12/07(土) 09:41:51
「人生詩」評の1
同一人物の平行三世代日記もシリーズ六回目だ。そろそろ評者にも倦きがくるかと思いき
や、これまでと同じくそれなりに楽しませてもらえる。「それなりに」、「楽しむ」とは
いったい何なのだろうかと考えてみた。

 小説家や芸術家、学者等の日記は古今東西、本になって出回ってきた。古典という37号
テーマからいうと、『土佐日記』や『更級日記』、『蜻蛉日記』、もう古典と言っていい
のかもしれない夏目漱石,森鷗外,樋口一葉,石川啄木,永井荷風の日記も有名だ。
日本独特の「日記文学」というジャンルまであるらしい。海外にだってある。『アンネの
日記』もそうだし私にとって衝撃的だったロラン・バルトの『喪の日記』も思い浮かべる。
日記文学はあくまでも個人的な記録を公表するものだ。いかにもべったりと個人が生きた
た記録やその時の印象、思い、世相などを綴ったものだ。読者にとってもその世界は著者
の生きた姿とぴったり一体となる。
 この作品はどうなのだろうか。書くこと、綴ることが日常になっていると思われる著者
のことだから、日記も長年丹念に書き続けてきたのかもしれない。それをもとに作ったと
しても、ちょっと違うのだ。ただ三世代をくっつけて並べただけではないのだ。

 登場人物の名前、性格も何気ないようで、それでいて実にユニークな命名でそしてどこ
か象徴的な人達として描いている。一見何気なくだ。皆平凡の中の象徴として浮かび上が
ってくる。
 そもそも三世代、同日の日記を並べた作品だということ自体、以前書いたように初めて
の出会いだ。そうすることで、各世代の象徴的な空気が味わえ、世代を読み比べることで
主人公の変化、歳をとるということ、経験を積むということが毎回新鮮に伝わってくる。
 大きな事件、変化は全くと言うほどない。淡々と生きていく日常の情景が流れていく。
ここそこに主人公の小さな心のつぶやきがある。ときに詩という形をとって。
取り巻く人達の人生もうっすらと見えてくる。
 知り合いからのささやかな差し入れ(借金)も、服の虫干しも、本棚の配置変えも、息
子の成績が少し上がったことも、菜未さんのお尻に危うく触れそうになったことも、みん
な事件だ。そのものが生きている、生きていくということなんだ、かけがいのないことな
んだ、と気付かされる。人間が生きることへのそんな見方もできるのだなあ、などと読ん
だ後に思うのである。
生きるということが、今生きているということが、「それなりに」それだけで事件だ。
そして、そう思う自分の反応が「面白い」。そう思わせるこの作品が「面白い」。
3701



2979マリアンタ:2013/12/08(日) 09:48:11
夢∞夜/御礼の電話
夜遅く「改札窓口」と称する人からに電話があった。こんな目立たないマイノリティ駅の
掲示板を見る人もいるのだ。

「ありがとう、キメラさん。あなたの[テレビで聞いた名台詞2013]読んだわ。
あれ、みんな私のことを思い浮かべてくれたのね。
私のこと、やっと理解してくださったようですね。あなたもやっと私の苦労わかったよう
だわ。
利用客のため、駅長のためにうんとがんばり続けてきたのに、駅長は頭すらなでてくれな
いのよ。そう、無口だけじゃなくて本当に冷たい人なの。凶暴なの。ぽっぽやの鳩ぽっぽ
ではなく、ハゲ鷹よ。分かるでしょう?
あの時わたしは自由を求めて、あったかさを求めて会津を泣く泣く出て兄のいる京都に行
ったのよ。おかげで今は私を心から慕ってくれる、いうことをよく聞く正直な私の生徒た
いばかりよ。誉め言葉をかければ、必ず快い誉め言葉が返ってくる、それを信じて指導し
たわ。従軍看護も積極的にしたわ。優しい言葉をかけてね。
私の後ろ姿をみてきた正直な生徒たちはみんないうことを聞いてくれる人達ばかり。
大事なものは、みんな、私が提案してジョーと一緒に創った、いえ私が創ったここにあっ
たのね。私の人生って名ドラマよね。」

こことはいったいどこなのかよく分からなかった。
初めはキメラへの悪戯電話或いは厭味電話かと思ったが、どうやら本気で言っているよう
だった。平成の「新島八重」にすっかりなりきっている。リーガルハイの主人公弁護士(堺
雅人)のようにハイテンションだ。
「私はキメラという人物ではありません。間違え電話です。」と言う隙を与えず、一方的
に話続けるので、私は黙って受話器を置いた。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003125.jpg



2980同人α総務:2013/12/08(日) 11:31:07
リンク 「α・archive」
規約(α約束事)見直し問題31 がアップされました。

2010年3月8日になったばかりのG氏の「出ていけ」「居座るつもりか」の投稿はU氏の
異論が入ったからかもしれません。
その後、U氏意見に対する投稿がA氏、O氏から入りました。



2981資料管理請負人:2013/12/09(月) 16:16:46
アーカイブ/東日本大震災と原発 5
[東日本大震災:2011年(平成23年) 3月11日(金)14時46分18.1秒発生]
地震から始まった原発問題、これについてのニューロン・カフェ投稿記事を中心に拾った。

2011.5.26〜6.19

原発について 投稿者:ペルソナ 投稿日:2011年 5月26日(木)22時44分
朝日新聞・論壇時評  2001.05.26
非正規の思考という副題のついたコラムで、原発について二人の見解が面白かった。
関曠野氏は、原子力は本来ニュートン物理学の枠外に位置しているものとする。それは日常の感覚では理解できない種類の存在であり、それ故、人びとを不安に陥れ続けるのである、と言っている。

中沢新一氏は、生物の生きる生態圏の内部に、太陽圏に属する核反応の過程を「無媒介」のまま持ち込んだ原子力発電は、他のエネルギー利用とは本質的に異なり、我々の生態系を破壊する、と言っている。
福島原発の事故で、今までいろいろのコメントの投稿を見てきたが、経済的、効率的、有害性、有用性などの卑近な問題解決に始終しているようで、関氏や中沢氏のようにもっと大きな観点からの有用論、不要論の論を見なかったのが残念だ。

私は少し前に書いているように、問題が起きたときに即座に停止えないシステムは、人間の生命を脅かすのではないか。他の自然エネルギーによる発電システムは停止したときに全てが終了する。しかし原発だけは停止したあとの数十年数百年数千年もの長きにわたって制御されなければならない代物なのだ。一世代で解決し得ないシステムの事故をどのように解決し、誰がその責任をとるのか。そう考えれば自ずと原発の人類に及ぼす益よりも害の方が格段に大きいことがわかるだろう。


原発  投稿者:ペルソナ2号 投稿日:2011年 5月28日(土)12時09分
ここでは政治,社会論は遠慮している。物語の世界、を大事にしたいからだ。
それでもなるだけ目を向けるようにしている。考えるようにしている。

原発事故は日本はもちろん世界=地球にとって深刻な問題を、現実的、テーマ的に投げかけているのではないかと思う。事態はマスコミで流す風潮よりも深刻なのかと思う。離れて住む者はそのうちまた時間が経てば日常を取り戻していると、放射線を恐れながらも無理矢理安心している。考えたくないのだろう。 現場の人間はひたすら生きることだけを考えるしかない立場にいる。

ペルソナ氏が触れていた二名を検索してみた。
関曠野 :思想史家、評論家。 もと新聞記者
中沢新一;思想家、宗教学者、人類学者 大学教授?

なかなか面白い略歴の二人であった。とりわけ中沢氏はネパールにおいて、チベット仏教の一派のニンマ派を修行した経歴がある。

原発問題は原子力専門家、政治家、だけでなく宗教家、哲学者、原爆病院医師、そして子を持った多くの考える女性、こんな人にも参加してゆっくり検討してもらいたいと思った。後は歴史の人物、または歴史に聞いてみること。
今を生きる、或いは子の世代まで考えて「よし」とするか、ひ孫、その後延々と続くであろう人類のため「否」とするか、じっくり考えることが必要だと思う。
思ったところで何ができるのか、それは次の課題でまずは原子力、平和利用、戦争利用、について考えることだ。これが今の私の思い。


イタリアの国民投票 投稿者:ペルソナ2号 投稿日:2011年 6月13日(月)16時14分
原発の可否を問う国民投票の様子がTVで流れていた。イタリアは憲法改正以外でも、国民投票ができる制度があるという。 限りなき民主国家、市民国家、なかなかのイタリアーノ魂だ。スキャンダルだらけのベルルコス首相は棄権を宣言したというが、あちらの方だけイタリアーノのようである。

さて日本はどうであろう。ある日の見出しにこうあった。
読売新聞「安全な原発推進を」
朝日新聞「復興のための増税を」
一番大事なことを考えない。まず原発ありきではないか。考えなければならないのは原発の可否なのではないだろうか。

今回の東日本大震災で津波に流された人、押しつぶされた人、生き続ける被災者はこうしてイタリア人を、世界を動かしている。日本こそ動かなければと思うのだ。
私は原発即廃止、そこまでは言わないが、Yes Noを聞かれたら Noだろう。
核を人類が完全にコントロールできるようになったら、また考えよう。
Noを選ぶからには、生活ががらりと変わる。それでも未来の子に繋がる。


イタリアの国民投票2  投稿者:ペルソナ2号 投稿日:2011年 6月14日(火)09時57分
反原発が50%を超える投票率を維持し、90%以上の反対市民(国民)の票で決まった。
原発を必要悪(金儲けの手段・贅沢の手段)と捕らえるか完全悪(神の領域)と捕らえるかの違いかも知れない。

「イタリアは原発にさよならを言わなければならない」ベルルコス首相はあっさりと言っていた。よく似たフランスのサルコジさんに「女紹介しろよ」とすり寄ったが国民からけられた。停電慣れっこの市民、そしてこのイタリアーノ ベルルコスは潔い。

NHKの世論調査では、「原発は減らすべき」がTOPだったというが、それは原発存在を認めていることである。 日本人のあいまいさが武器でもあるが、時ととして破滅を招くのかもしれない。イタリア人はノー天気というか、率直で、明るくて、いい。


アレバ社のお蔭で『水素爆発』は免れそうです。 投稿者:碇 民治 投稿日:2011年 6月19日(日)14時59分
合評中お邪魔します。アレバ社の『汚染水の水処理』が成功しそうです。成功すれば懸案の福島原発の燃料棒は上手く循環しそうです。したがって、水素爆発は爆発は免れそうです。日本が世界の中で信頼を失うこともあります。
お蔭さまで眼の治療は恢復の兆しそうです。梅雨のせいか一歩も外出、出来ず原発事故の放映を見直ししました。
大震災は100日が経ち、たびたび原発事故の放映したので、私なりにまとめました。3月11日14時46分『東北地方太平洋沖地震』はおもいがけなく発生しました。大津波で大きな被害をもたらした。東電社員の皆様は原発事故処理に『命がけのお仕事』衷心よりお見舞い申し上げます。事故後停電に直面し、監視システムも一切解らない、手探りの作業、被爆のおそれに必死の作業を同情致します。事故後は『日本の沈没』の危機が迫っているはずです、一日も早く復興を祈るばかりです。国民が一致協力に向かって、この時期に政権交代を要求するうえに真に遺憾に思います。原発事故は私なりに感想を述べます。

『メルトダウン』は(Meltdown:炉心容融)大きな建屋で高さ44m、10階建のビルの中に、特殊な細い棒(燃料棒又は炉心)の管にウランをつめ込み、その燃料棒の集合体が格納容器です。建屋の中の格納容器は『原子炉圧力容器』に囲まれ、内部の高温高圧に耐え、外部との間に冷却材を流し、円筒状の鋼鉄の構造物である。『原子炉圧力容器』の役割は、原子炉の5重の壁で1つとして炉心で発生した放射性物質および放射線が炉外に漏れないような正確に外部と遮断し遮蔽することで『原子炉圧力容器』。と呼び頑丈な装置です。
? 燃料はたちまち高温に上昇するので、場合によってウランは5000℃の高温に上昇するそうです、恐ろしいですね。格納容器の燃料が炉心を溶かす防ぐため、格納容器に常にポンプで水を供給する燃料棒(炉心)は水を供給するかぎり融けません。安全です。
? 冷却装置(ポンプ)が故障する最悪の場合、あらゆる事態が保護する頑丈な装置の『原子炉圧力容器』の中に格納した格納容器がポンプが止まり、最悪の事態で電気が止まり水の供給が出来ません、燃料棒の中の水が蒸発しはじめ、たちまち水がなくなり燃料棒は空になります。燃料棒は空炊き状態となり高温な状態(2000℃〜2800℃)で、特殊な細い棒(燃料棒又は炉心)の管がたちまち融けはじめます、きわめて危険な状態になります。格納容器はあっという間に特殊な細い棒(燃料棒)が融け、燃焼中のウラン燃料は格納容器の底にどろどろに溜まり格納容器の底からながれ、『原子炉圧力容器』の底に塊まり化学反応が起こり水素が発生します。しばらく水素爆発が起こります。きわめて危険な状態になります。これが『メルトダウン』と呼びます。

『メルトダウン』を防ぐため一刻も早く燃料棒を冷す必要です。その方法は『ベント』です。『ベント』を行うには大きなリスクが伴います。格納容器の燃料棒(炉心)容融が進む一方、内部の圧力が高まりポンプは動きません。圧力を下げる必要です、外気に放射性物質を放出し、圧力を下げればポンプが動き再び水を供給し、燃料棒を冷すことが出来ます。大きなリスクとは、『放射性物質を外気に出せば、周辺の住民に被爆の恐れ』があり危険が生じます。ベントの実施は世界中でも例はないそうです。水素爆発を防ぐ手段です。
停電で監視出来ない現場で、その旨に菅総理に電源車の確保を依頼したはず、総理も緊急に手配するように至上命令を下し、電源車は午後9時に関東地区から50余台が現場に届きました。『福島原発1号機』は、地震発生後わずか5時間の後メルトダウンが起り、どうしたのか冷却機能を失った。停電中かからず『原子炉圧力容器』に装備したバッテリーのポンプが稼働しなかったでしょう。
2、3号機はその間水の供給が続いたはず、『原子炉圧力容器』に装備したバッテリーがポンプを稼働したためです。2〜3日の後で連続稼働のためバッテリーがなくなり冷却機能を失い燃料棒の温度が急上昇し、メルトダウンが発生しました。電源車の手配にもかからず、暗い作業や適当な部品が合わないのか電源車は活用出来なかった様子。3月14日、自衛隊に放水依頼せざるを得なかった現実でした。既に冷却機能は役に立たずメルトダウンも水素爆発は生じました。
『福島原発1号機』は3月11日20時メルトダウン、11日23時深夜水素爆発
『福島原発2号機』は3月14日23時メルトダウン、15日午前水素爆発
『福島原発3号機は3月13日21時メルトダウン、14日午前水素爆発

震災の発生後100日経ったが、原発事故の後、発電機能を失ったにもかからず、燃料棒は水を供給せざる得ないです。燃料棒に冷やす為汚染水が1日5百トン貯り貯水能力は限界になり、水の供給を中止すれば前述の通り、水の供給は停止せざるを得ないです。メルトダウンが起こり水素爆発は必至です。

昨日、アレバ社の『汚染水の水処理』は成功しそうです。失った冷却機能はうまく循環するでしょう?水素爆発は免れ、周辺の住民は安堵出来、日本は世界の中からそっぽに免れました。しかし、『汚染水の水処理』は20万トンもあり費用は1トン当たり1億円、合計20兆円だそうです。お金だけじゃありません。
ウラン燃料をつかって上手く利用できなかった現実です。
おろかな日本人は再び最悪の事態を起こしてしまったのです。世界の中ではじめに被爆者です。日本は核を持たないと主張していたが、再び原発(原威力発電)は増設しないでしょう!自反自省肝を銘ずべき!
? もしウランは使用するなら医療分野に広く活用出来、活用して欲しいですね。
? ウランの使用に不治の病に活用しましょう!
? 福島県民の被爆者は続出しないように祈りましょう!
? 福島県民の農業や漁業や酪農は何時再開出来るでしょうか!
? 小型発電所を作りましょう!
? テロは絶対に悪用しないで欲しい!
? 災害復興の為、全員一致しましょう!
? 国の代表者はつまらない議論は止めましょう!
                                 以上



2982万理久利:2013/12/09(月) 21:38:02
宇宙に魅せられた松本零士
宇宙SFものは小さな時から好きだった。小学校の小さな図書室にあったものはかたっぱ
しから読んだものだ。中学に入ったらもう少し大人向けのアメリカのSFシリーズに入り
浸った。もちろんテレビもだ。鉄腕アトムから始まり、宇宙家族ロビンソン、タイム・ト
ンネル、サンダーバード、スタートレック、、銀河鉄道999等々だ。映画で一番は何と
言っても『2001年宇宙の旅』だ。ひたすら宇宙に憧れていた様な気がする。

銀河鉄度999の作者である松本零士インタビュー記事を最近読んだ。
彼もまた小さな頃から宇宙に夢と希望を持っていたらしい。
「地球は環境が悪化し、資源が消え、生命が生きる場所としては限界に近づくばかりでし
ょう。ぼくは、宇宙開発が生命を永らえる唯一の方法と考えています。宇宙開発の未来は、
地球や生命の未来と言っても過言ではない。それは、若い人たちにかかっているのです」(抜粋)
彼は夢を追い続ける若者達の為に漫画を描いてきたという。
宇宙飛行士やNASAで働く技術者にはならなっかたが、漫画の世界で自分の夢を追い続
け、さらに次世代を担う若者に勇気と夢をもたせようとしたのだ。
こんな夢の実現と夢を託すやりかたもある。生き方がある。原発問題も当然包含されるの
だろう。

SFオタクだった私も、近ごろでは宇宙のなりたちに興味津々だ。人類の将来云々よりそ
の神秘性だ。宇宙物理学者もまた、宇宙に恋い焦がれ、神秘を解き明かそう、それ一心で
探求し続けているのだろう。
宇宙の側から地球のここに生まれて、数十年間生きてきた自分を考えるようになってきた。
眺めるようになった。歳をとったことと関係があるのだろうか。
今も昔も、星空を眺めるのが好きだ。いやなこと、悩ましいことが、みんな些細なことに
思える。

*宇宙の果て

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003129M.jpg



2983同人α総務:2013/12/10(火) 07:07:40
リンク 「α・archive」
規約(α約束事)見直し問題32 がアップされました。

2010.3.9「離婚宣言」なる投稿をし、議論を一方的に打ちきった人に当てた個人メール記録です。
宣言の一週間前のものです。掲示板上では掴みにくかった「大人の事情」が読み取れます。



2984資料管理請負人:2013/12/11(水) 08:43:16
アーカイブ/遊び場創り名人の事始め投稿 6
【電子日記】
ここにもにも日記がありました。リンク集掲載の「窓辺にて」です。
同人誌に昨年より掲載されている神野佐嘉江著「人生詩」は日記型式の創作ものと言ってよいでしょうが、こちらは正真正銘日記です。とは言っても通常よく見る日記とは違うようです。
窓辺の住人は2007年に電子日記を開始しました。日記事始めと、この年の11月に記録した『日記考』を掲載します。
三日坊主を心配していたようですが、今も続いています。
2013年も終わり、もうすぐ7冊目の製本となりそうです。
「人生詩」の主人公はこれまでに、いったい何冊の日記帳を書き綴ったのだろうかと考えてしまいました。
7冊どころではなく膨大な量になるはずです。

2007/1/13
「今日から日記に挑戦!!」 

よし今日から私のブログを作って日記を書こう。自然の移りかわりやそれに伴う心境の変化や、読書の感想そのた書き留めて置きたいことがらを記するのだ。
出来れば毎日、せめて三日に一度、しかし十日も忘れることは許されないとしよう。

フロイトの「不気味なるもの」・・・フロイト全集第17巻P30
同じ事態の反復がある一定の条件のもと、一定の状況と結びつくと、うたがいの余地なく不気味な感情を引き起こす。この感情はいくつかの夢の状態が示す寄る辺なさを思い出させる。
例えば ・不案内の街の路地を歩いても何度も同じ街角に出る。
    ・身の回りのナンバー例えば六十二という数字が同じ一日のうちに何の関連も
     なく係わってくる。
フロイトの「集団心理学と自我分析」P159
・二つの人為的な集団 教会と軍隊
・一つの宗教は、たとえ愛の宗教を称する場合でも、それに属していない人々に対しては厳しく、また、心ない態度を取らねばならないのだ。なにしろ根本的には、どの宗教も。それが包み込む人々には誰にとってもそのような愛の宗教なのだが、それに属さない人々にたいしては残虐で非寛容であるといったものだ。


2007/11/12
「日記」についてその(1)

◆ 今年1月から日記を書き始めてから1年近くになろうとしている。三日坊主に終わる
  こともなく書き続けているが、いままで日記の効用をあらためて考えたことはかつて
  なかった。日記を書くことで何が自分の為になるのか、どのような変化を己にもたら
  すのかを真面目に考えてみたい。
◆ 日記が書かれる主な契機の一つとして、旅や仕事や戦争などの特別な出来事の内容、
  見聞、覚え書きを認めるようことから始まったと思われる。古にも紀貫之が土佐の国
  から京まで帰京する最中に起きた出来事や思いなどを書いた土佐日記とか、藤原道綱
  母の蜻蛉日記、菅原孝標女の更級日記、阿仏尼によって記された紀行文日記である十
  六夜日記、我が青春時代に紅涙を絞ったかのアンネの日記、その中でもスケールの大
  きさと歴史的価値においての白眉は古代ローマのカエサルがガリア征服の経過を記し
  た『ガリア戦記』がその代表であろう。
◆ 備忘緑として
  診察予定日、人にあう日にち、時間、場所、電話番号などを忘れないために 書き留
  めておく。
◆ 資料として
  日々の散歩などで得られる「変な看板」とか野良猫の生態とか、人間の表情とか服装
  や髪型などをカメラで記録して、いつの日か創作の為に資料として蒐集しておく。
◆ 考察の記録
  新聞や雑誌や社会の出来事に対して問題意識を高め、ものごとをよく観察し分解して
  再び自分の考えのもとに定義し纏めておく。これは何回も読み返しそれについて資料
  を集め日々訂正・削除・加筆が自由に出来るのでブログの日記は非常に便利である。
◆ 面白そうな表題・演題だけでも思いつくまま書き留めておく
  いずれその件について考える時がくるし、断片的にも考察した時はすぐ加筆しておく。
  そのうち一つの纏まった文に成長していくだろう。想念は想念を呼び次々に大きな世
  界を作り出すだろう。

◆ 相手からの手紙や、伝言、批評などを記録しておく。必ず自分の糧になるだろう。
◆ 人と変わった考えは特に大事にしよう。結果的に間違いや早とちりがあってもひるむ
  ことはすまい。恥ずかしい思いや、みっともなさも臆するな。荒い書き方でもかまわ
  ぬ、直ぐに書き込もう。但し、自分の考えや意見をこの日記から外に出す場合は、検
  証を忘れるな!!感情でものを言うな!!好き嫌いはいいが誹謗中傷は、自分の人格
  を貶めるもの。


2007/11/13
「日記」についてその(2) 

◆ 母が亡くなってから丁度1年経つ。亡くなる1週間前に入院している郷里の病院に見
  舞った時、母は私に40年分(40)冊)の日記を託した。今思うと生前にもその日記につ
  いての日頃私の評を期待していたように感じていたのだが、私も自分たちの生活に汲
  々といた時期でもあり、なかなか日記を開いて読むには至らなかった。十数年前も父
  の「回想録」の原稿を託されていたが、それも又父の生前に出版することは叶わなか
  った。いずれも亡くなるという衝撃が私に思い立たせるエネルギーになるのだが、な
  ぜ生前に希望を叶えてあげなかったか、その喜びを分かち合えていたらどんなによか
  ったか、と後で悔やまれ残念でならない。だから今母の膨大な日記を目の前にして、
  是非活字にしてあげたいと思う気持ちは強い。
◆ 私は両親にとってあまり親孝行の息子ではなかったと自分では思っている。長男の兄
  は家業を嗣いで父と一緒に働いたからそれなりの孝行はしたであろう。私は早くから
  親元を遠く離れ、自分の「たつき」にばかりに追われてなかなか優しい言葉や、それ
  なりの心遣いもしないで来た。
◆ 父は見識も広かったので目の前の事だけではなく、遠くにいる息子にも公平に眼を向
  けていたけれど、田舎に隠居した母は昔の人らしく、また女性らしく目の前の事を大
  事にすることで満足な日々を暮らしていたから、父の亡き後家父長制度の残照の中で
  「長子」にほとんどの財産を託した。一方私は自由と平等の考え方を理解してくれな
  かったことを恨む思いであったが、離れた次男と親と共に歩いた長男の評価は自ずと
  違っていたことを後で感じた。
◆ そして遅遅として捗がいかないまでも、離れて暮らしていた母と一緒にいま活字を追
  う度に同じ空間と時間のなかで暮らしいるのだなと実感している。だから私は兄が親
  の跡を継いで行う家の決まり切った行事よりも、父や母の書き残した日記と共に情感
  を共有している今の私の方がずっと親とともに生きていると自負しているのである。

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2985赤松次郎:2013/12/11(水) 14:35:16
37号表題の前書きの「古典」緒言を読んで
 まず神野氏の「古典」への視座に「僕はいつの間にか、彼我の社会を比較する視点で
文を追っていた。この飢饉、今の時代だったらどうだろう。この度の大震災を念頭に置
くと、もしいったん起これば、人々は直ちに救援の手を伸べる。人々ばかりでなく、各
自治体、村から町、市から県、国まで手を差し伸べて、手厚いだろう。さらに国内ばか
りでなく海外からもこれでもかこれでもかと援助の手が伸びるだろう」と書いてあるよ
うに、古典に記されたものの世相と現在を比較してみるに、世の中の意識は確実に進歩
している、と私もまたそう思う。この歳になると「今の世は人情味が薄いとか社会的な
不条理が多すぎる」などと嘆くことばかりで、未来は暗いという人もまた多い。過去に
囚われ昔はよかったと懐かしむ人は多い。

 そしてやがて来る死のために(見事に死ぬための)身辺整理や墓の算段など怠りなく
準備することが自分に残された使命であると考えている人がいる。しかしよく考えてみ
ると、人は死を迎えるために残りの人生を生きているのではなく、まさに未来に向かっ
て生きているのである。カエサルに「どんな死がいいか」と問われると、「思いがけな
い死、突然の死こそ望ましい」と答えたという。結局カエサルはそのような突然の死を
迎えた訳だが、それは取りも直さず「生きている限りは死ぬために取り繕うことなく一
所懸命生きる」ということに他ならない。

 著者のこれまでの考えは「生きてみなければわからない」というオプティミズムであ
り、少なくとも人間関係に於いても妬みや恨みや蔑みなどの負の感情や、自分の心にそ
ぐわないものをすべて世の中の不条理として不平不満を叫ぶというペシミズムの論調は
一つも見当たらない。たとえば著者の作品である『プレイコミック』や『茶箱』のよう
な悲惨な物語でも、ただ情景を淡々と語るのみである。

3701



2986万理久利:2013/12/12(木) 07:00:33
「人生詩」評の2(完)
評の1で述べたように、同月同日の三世代の生活を並べ重ねることで一人の人間の生き方
が何となく見えてくる。多少の動きはあったとしても、みな平凡極まる淡々とした毎日だ。
それなのに見えてくる。回転する盆提灯だ。走馬燈の様にくるくる回るが、ゆっくりしっ
かりと主人公の生きてきた姿、継続の重さが伝わってくる。

【走馬燈−総論】
■季節は五月、そして人生の春ともいえる十代の大学生は読書とダンスと映画とダベリン
グ、稼いでいないから金策にも走る。大人への予行演習だ。まっすぐ素直に、世の中のこ
と、異性のことを見てとにかくどんどん吸収している。そして少し尖っている。見る目が
まっすぐだからだろう。
▼四十回以上繰り返した四十代の五月、この年代は仕事バリバリのはずだがこちらの方は
この主人公はあまりギラギラしていない。静かに小説をかいている姿だけが浮かび上がる。
あとは家族を率いる父親の顔、夫の顔である。
●六十代の五月はもう特別に季節を意識しなくても、自分が五月になっている。

【走馬燈−各論−対異性】
対異性、という視点で各世代を比較しながら眺め読んでみるのも面白い。
■性に目覚める十代(ここでは大学時代中心だが)。いよいよ本格的実践へと移行してい
く時期だ。若者男子は女の子を意識する、関心を引こうとする、友人とも彼女の話が多く
なる。やったやらないの話もあるようだ。
▼一通りの経験を積んだ四十代、初めて裏ビデオなるものを見てもあまり興奮はしないの
だ。それでいて街を歩く女性の薄着に目がいく。
●職場の女の子のお尻に触りそうになってひやっとし、何気ない女の子のしぐさを見て同
僚男子に嫉妬を覚えた自分に少したじろぐ六十代。
「お前は淡泊だったじゃないか」と何かのはずみで長年連れ添った妻にポロリ、そして見
事に言い返される六十代。短い会話の中に主人公夫婦の積み重ねの時間が滲み出る。

こんな比較、変化を見るのも面白い。一見何気ない日記だが、いろんな要素が隠れている。
読む人によっていろんな読み方ができるのだろう。そしていつも優しくて穏やかな余韻が
残る。そんな作品だ。
3701



2987同人α総務:2013/12/12(木) 12:24:48
リンク 「α・archive」
規約(α約束事)見直し問題33及び33補足がアップされました。

2010年3月8日
*G氏の 「居座るつもりか」投稿
*O氏の 同人(システム)、掲示板、そしてその名称も「私のものだ」投稿
*M氏の 名指しの「退会を望みます」投稿
三つの投稿が見事に勢揃いしました。



2988同人α総務:2013/12/12(木) 12:43:42
評開始のお知らせ
同人α37号二作目は長岡 曉生著「肥と筑 第二十七回」 です。

これまで著者は徐福船団に乗ってきた海人族の足跡を九州、瀬戸、紀伊を中心に綴ってき
たが、今回はこれまで取り上げることの少なかった日本海側の丹後・若狭に焦点をあてる。
神社の名や紋、祭神、古事記、日本書紀といった古典や風土記等と照らし合わせて、海人
族の足跡をたぐりよせる。浦島太郎もちゃっかり繋がっていた。
37号テーマ「古典」の世界だ。
(簡単紹介より)

著者のポートレート
真っ赤に燃え盛る紅葉はいかにも著者が思いついて訪れた神社の由緒、神徳にふさわし
いように思えます。素数が並んだ11月某日、何かが著者を引き寄せたのでしょう。
リンク「著者のポートレートとコメント」でお確かめください。



2989マリアンタ:2013/12/12(木) 19:59:51
夢∞夜/私の隠し子の父1
今日こんな夢を見た。

 今はなき、香港九龍区にあるカイタック国際空港の出国ロビーで「アラン・タム」と待
ち合わせをした。彼は一二を争う売れっ子スパースターだ。年末NHK紅白歌合戦に特別
出演する為の搭乗だ。私も両親と三人で、毎年暮れに送られてくる甘みたっぷりの鹿島・
長崎・佐賀みかんの味比べをしながら紅白歌合戦を見るための一時帰国だった。
 両親と一緒に紅白を見た。アランが出場したとき、待ってましたとばかりに「アランと
いっしょの飛行機だったのよ」と言ったら二人とも「ほっほーっ、よか男たい」と満面の
笑みだった。彼氏だとは冗談でも言えなかった。多分二人とも信じないか、信じたとして
も卒倒しただろう。あの子の父親が誰かを知るのはこの私だけだ。そう言えば目のあたり
が少し似ている。このことは墓場まで持って行く。
妄想とともに。

*12月23日 香港カイタック国際空港出国ロビーで

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2990数字数え虫:2013/12/13(金) 09:16:41
「肥と筑」著者と素数
 「肥と筑」著者の画像コメントに、「平成25年11月17日(素数の月日)にふと思
い立って紅葉を見に行ったときの画像です」とありました。素数に押されて体が動いたの
でしょう。なぜなら素数の月日〔11〕〔17〕どころではないのです。
   二つ並べた  1117
   西暦     (2013)
   全部合わせた 20131117
   元号表現   251117
トリオで素数です。
〔おいら、それくらいのこと当然知ってたぞ〕と言われそうですが。

 このトリオ素数の日に著者が向かったところは、栃木県鹿沼にある古峯神社です。
そこの祭神がヤマトタケルであることも著者のことですから知った上でのことでしょう。
作品の資料を求めて足が動いたのか、国家安泰・家内安全・身体健全を祈りたかったの
か、ただ日本の秋の空気、色を求めて行ったのかは分かりませんが全部の要素が無意識
の中にあったような気がします。
 素数の謎、リーマン予想の証明にとりつかれた数学者たちと同じ様に著者もまた徐福
船団の謎を解き明かすことに取り組んでいます。謎を科学的に、論理的にひとつひとつ
仮説をたてては削除を繰り返し、一歩一歩迷路を突き進んでいきます。
鳥居の前にぽそっと立つ著者の小さな頭の中は古今東西の知識が詰まる小宇宙なのです。

 この日はエヴァ(『無限回廊』登場人物兼著者でもある)の誕生日、年齢も素数です。
本日[1213]も元号追加の[251213]も何と素数。
これもまた素数の神秘が呼び寄せた偶然なのでしょう。
3702-0



2991資料管理請負人:2013/12/14(土) 06:47:17
アーカイブ/東日本大震災と原発 6
[東日本大震災:2011年(平成23年) 3月11日(金)14時46分18.1秒発生]
地震から始まった原発問題、これについてのニューロン・カフェ投稿記事を中心に拾った。

3.11後に続くテーマは27号「こんとん」そして、そのものズバリ28号「震災列島」でした。
作品の批評にも地震に触れたものが多くみられます。




2011.7.28〜9.26

人の像をした美しい青い地球の評*27号 周辺から2 投稿者:万理久利 投稿日:2011年 7月28日(木)11時08分
震災列島
「東日本大地震に思うこと」これは28号のテーマ提供をしてくれた神野佐嘉江氏の前書きです。
詳しい感想は28号に持っていくとしても、この詩を読むまえにぴったりの内容かと思いました。エッセーとして同人誌に載せたいくらいです。

こんなに自分の心に素直に反応し、赤裸々に表現できるのかと驚きました。地球環境、原発問題、大地が揺れること、それでも生きている自分、生き残って生き続けようとしている人間を発見する。政治や社会の責任を問う前に、まず原始の心、身体にもどる。
そんな一番大事な作業を著者はやっているのかもしれません。

地震雷火事親父。その中で地震が一番嫌いです。大地が揺れることが許せない。そして夢では津波に追いかけられるシーンがたびたびあります。数十メートの水の壁がどんどん近づいてくる夢です。
3.11の押し流された人の中に自分がいたとしてもおかしくない気がします。

テレビや雑誌でいわゆる知識人と称するひとたちの華々しい政治批評、原発の是非を目にするにつけちょっと待てよと思うのは私だけでしょうか。


人の像をした美しい青い地球の感想−1 投稿者:赤松次郎 投稿日:2011年 7月31日(日)17時20分
作者は次号の同人α第28号の「震災列島」という表題を決めるに当たって、「東日本大地震に思うこと」というコメントを書いている。それはまさに政治や行政の不備や世の中の不条理をかこつこというよりも先ず、真っ正面からその事態に向き合い率直に恐れ戦いているのが印象的である。

それは現実的な問題の欠点を洗い出したり、その対処方法を論じたりする人もいるだろう。むしろそういう人の方がほとんどだと見受けられた。たとえば原発などの可否を論ずる においても、想定外のことだからやむを得ないとか、もっと二重三重の安全システムを作るべきだとか、原価計算にごまかしがあるなどといった現実的なことから反対を説き起こす論が多かった。しかしもっと基本的なこと、すなわちずっと以前から識者の間で警鐘を鳴らしてきたことだが、理論的に危険な物質を扱う制御システムが困難な原発が、これから未来にむかって人類の存続に責任持がてるだけの制御能力があるかどうかを考えることから初めなければいけないと思う。私はこの物質を無毒化するために何十年も何万年もの間暴れ出さないようにただ静かに管理しなければならないことを思えば、未来の人類にその付けを残す原発に手を染めることは問題が多いように思える。

「僕は福島原発が恐ろしかった。爆発したら何十万人もの人々がその被害に苦しむ。事態
は悪化の一途をたどっていた。この時期僕は自分が「心弱く」なっていることを知った。誰かの側に寄り添いたい。誰か側にいて欲しい。ぎゅっと引き寄せたい。そして談笑して過ごしたい。こんな経験はこれまであったかなかったのか。また、被災者の中には地震、津波が恐ろしくて、思い出しては震え泣きわめく人も出てくるという。この時人間は「心」であるように見える。当方は、心に領されている人間というものを今回初めて思い描いた」と作者は告白している。



非日常 投稿者:万理久利 投稿日:2011年 8月 6日(土)21時33分
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戦争も原爆も地震も非日常です。めぐりあわなかった人間、かすめた人間にとっては
やはり非日常、他人事として、自分にはこないだろうと思いつつ、世界のニュースを
見ながら、日本の中でのつい最近の事件を見ながら、日常の中で消化(風化)してし
まいます。
それが現実だと思います。昨日と変わらない毎日を送る。これは生きる知恵でもある
のかもしれません。でもちょっと視点を変えれば、戦争も原爆も地震も自分の事なの
です。気持ちの中で非日常がいつの日からか始まっています。


非日常 投稿者:赤松次郎 投稿日:2011年 8月 7日(日)07時58分
無謀にも絵の解読を試みました。緑の大きな矩形は福島第一原発の破壊された第1号機から4号機を表し、青丸はセシューム、赤丸はプルトニューム、黒丸はヨウ素、白丸は原子力安全保安院と東京電力の白々しい言い訳、黄丸は根拠の薄い風評と思いました。


大江健三郎の説得力 投稿者:万理久利 投稿日:2011年 9月21日(水)09時21分
 「原子力によるエネルギーは必ず、荒廃と犠牲を伴う。私たちはそれに抵抗する意志を
持っていることを、政党の幹部や経団連に、デモで思い知らさねばならない」略

 9.19集会(デモ)で、一番気になったのが呼びかけ人でもある彼の訴え。
どんな話しをするのだろうか興味津々だった。
いつものとおり、ぼそぼそと、決して饒舌ではない。でもわかりやすく、
素朴で、素直な人間の心の訴えとしてしみ入った。
原子力の可能性は未知のものがある、夢もある。その分とてつもない危険
もある。今回は危険の部分が実証されしまった。
 大江氏は最後の仕事として全霊で活動しているのだろう。繫ぐ未来のために。
演説?は何度も繰り返される反原発の新聞記事、雑誌その他にはない説得力
があった。言葉のプロ(文学者)としての力か人間力か、どちらもありだろう。


構造改革とロジスティック方程式*27号評の2 投稿者:長岡曉生 投稿日:2011年 9月26日(月)22時48分
★ロジスティック方程式
 著者は、政治systemにこの方程式の解を適用して見せた。
実は、現在の生産業が継続できる業種の壽命は、長くて30年と言う説を聞いた事がある。
面白いことに、この生産業における生産量の変遷も、図1のロジスティック方程式の解で、おおよその振る舞いが説明できる。

 耐久消費財の家電製品を例に取ると、図1の縦軸Xは製品の販売量(≒生産量)であり、軸tはもちろん時間である。
図には示されていない左側t<0の領域は、製品開発に必要な、いわば助走期間である。
 左辺の製品の販売速度dX/dtは、右辺のαX・(1−βX)に比例するがt≒0の売り出し直後の販売速度は、事前の生産により用意されたストックXに左右される。

ただし右辺について厳密に言えば、αXのXは製品供給量、βXのXは各家庭に行き渡りそのとき使用中の累積量と見るべきだから、左辺のXとはやや異なるが、一次近似としては同じ量と見ても許されるであろう。
 この時、αは製品の価値(斬新さと宣伝効果を含む)を示し
βは消費者の満腹感・家庭内の物理的飽和状態・供給量に従って下がる販売価格などが反映された販売阻害要因を示している。

 製品メーカーとしては、助走期間中に要した開発費を競合メーカーの追撃を振り払いつつ早期に取り戻す必要が有る。そのためには、製品の販売速度dX/dtを上げるため、αで示される製品の価値を上げておくこととともに、販売直前の広告宣伝に力を入れる。
という図式が成り立つのである。
言うまでもなく、販売製品の形態やα・βの係数の値はメーカーごとに異なってくる。

★これからの政党政治
 さて、日本の政党政治は、これからどうなっていくのか。
原発を従来中心と成って推進してきたくせに、その事故の処理責任を政権交替したばかりの他党に押しつけ恬として恥じぬA党、行政改革を政策中心に掲げておきながら、これを推進しようとした官僚を味方と成るべき党の首脳が閑職に追いやり一方で党内抗争に明け暮れたB党、この二党に取って代わるだけの実力が無いその諸々の党が、日本の現有政党である。彼らが真に生まれ変わり、各自が新しいsystemを新開発して我々に見せてくれるだろうか。

 それが実現し我々がその中の一つを選択するまでは、せめて首班交替という離散的処理をしたばかりのロジスティック方程式の差分解が、うまく作用することを願うばかりである。
 



2992赤松次郎:2013/12/14(土) 11:24:27
山荘便り−20131213
最近言葉の伝達についてオキシモーラン的妙な取り合わせに驚いている。

◆南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領の公式追悼式において、各国首脳らの
 スピーチを手話で通訳していた男性が、手話の出来ない「偽物」だったという疑惑
 が広がっており、調査が続いているという。

◆吉田戦車の「伝染(うつ)るんです。」に出てくる「傷」と呼ばれる、 頭に包帯
 を巻いて学生服を着た、心身ともに深い傷を負った少年が出てくる。いつも人を不
 安に陥れるような不思議な一言を言い放つ。アベックを嫌悪している。時折新しい
 文字を発明している。その文字は普通の人にはどう読むのか、何を意味しているの
 か判読出来ない言葉だ。

◆最近購入した小川洋子の「ことり」に出てくる主人公である少年の兄の話。
??親や他人とは会話ができないけれど、小鳥のさえずりはよく理解する兄、そして彼
 の言葉をただ一人世の中でわかるのは弟だけだ。 小鳥たちは兄弟の前で、競って
 歌を披露し、息継ぎを惜しむくらいに、一所懸命歌った。

彼等の言葉は私達の住んでいる世界と違う世界、例えば異星人、例えば「手話の男」
は言葉を乱数に変え宇宙の彼方に発信しているのかも知れない。
「傷」と呼ばれる少年は生物の発生当時からの言葉にならないDNAに込められた情
報を示しているのかも知れない。
ことりに出てくる主人公の「兄」は小鳥のさえずりを137億光年の彼方から届く様々
な宇宙から来る光のスペクトル波長と振動数に呼応させているかも知れない。

これらの人達は世間ではすべて精神疾患というレッテルを張って安心するが、はたし
てそうであろうか、何か私達の文字や語りの文化・文明では判断出来ない言葉の世界
があるかもしれないのだ。



2993万理久利:2013/12/14(土) 17:25:47
思い出大掃除
 先月来客を迎える為のにわか掃除をした時、仕方なく両親の小部屋である座敷の掃除を
した。越してきてからそのままだった実家からごっそり持ってきた父の物と四年前にどっ
と増えた母の物にどうしても触らざるを得なかった。
月が変わってしばらくしてから、意を決して整理処分に挑んでいる。立ちはだかる大量の
品々。一時間続けては三十分休憩だ。一向にはかどらない。それでもこの一週間の間に出
した特大ゴミ袋の数は十を下回らない。それでも一割程度だ。
予想はしたものの、この数日久々の手強い鬱状態に陥っている。

 リサイクルゴミの日に母の服を詰め込み、山ほどのコーラスの楽譜を紐でくくって朝一
番で集積場い運んだ。もう何もしたくなくなった。横になったらすぐ居眠りだ。
 そんな時に限っていろんな人が登場して起こされる。思い出の人ではなく現実の人だ。
・ この数年決して近づくことのなかった実家。道を挟んで実家の真向かいに住む情報提
供おじさんから数ヶ月ぶりで電話。兄夫婦の様子は勿論、同じ隣組班の様子を事細かく話
してくれた。実家が空の時連絡するから、俺の家に遊びに来いと誘われた。
・ 中町隣組係り兼会計担当の同じマンションの山口婦人が、歳末助け合いの集金にきた。
大規模修繕の時、いっしょに管理組合で顔をつきあわせた人だ。まだ若い御主人をポック
リ病で亡くし、息子と二人で暮らすしっかりした人だ。御主人はこのマンションから出た
死者第一号だった。お会いするのは何年ぶりだろう。長かった髪をかわいらしくカットし
てますます若返っていた。一世帯数百万もする無料防音工事が嘘(詐欺)ではないことも
分かった。
・ 倉敷の姉から歳末助け合いを送ったからね、との電話。彼女の長女の子(小1)は相
変わらず姉の家に入り浸っているらしい。夜は孫を同居するニーター(次男)に預てヘル
パー仲間と飲み会に行くと言っていた。昨年も年末に食料品が詰まった大きな段ボールが
送られてきて、一年近くもお世話になった。とりわけ姉の手作りものは生きる励みになる
特効薬だ。

 鬱の時は寝てばかりの眠りネコ状態だ。年が明けたら天気になってるかなあ。いや、必
ず晴れにさせる。一月一日は隣町に住む高校時代からのポン友の家で新年会が既に決定。
互いに家の鍵を交換しあって、万が一の助け合い体制を検討することになっているのだ。
二人にとっての創生の日になるだろう。

 今日は燃えるゴミの日だった。夜明け前から少しずつ運び出した。
そう言えば、母もまた年末に何かにとりつかれたように家中の大掃除をしていた。父は横
でうろうろしているだけだ。母が邪魔だと言って手伝わせないのだ。
 当時はゴミの面倒な分別などなかったし、何でも出してOKだった。まだ薄暗い朝、せ
っせと十数?先の道角集積場にゴミを出していた。何処の家のゴミであるかを知られたく
なかったらしい。娘の夜明け前ゴミ出しは寝りこけてゴミ出しに遅れてしまう可能性を考
えてのことだった。



2994キメラ17号:2013/12/15(日) 08:44:22
オキシモーラン/山荘便りを読んで
 手話を知らない私は、マンデラ氏公式追悼式の手話の男性を見ていて、世の中変わった
ものだと感心したのは確かだ。日本のテレビでは政権放送のときも必ず手話が入る。Eテ
レ手話ニュースだけでなく民放番組でもものによっては時々手話や文字が入る。以前には
なかなかみられなかったことだ。この南アフリカでもいっしょなんだと妙に感心したもの
だ。しかもあの男性は力が入っていたようにも思えた。手の動きだけでなく顔の表情でも
語っているような気がした。
 あの人が架空エージェント派遣の嘘っぱち偽物手話男だと聞いてありゃりゃと少なから
ずの驚きだ。私は単純に騙された愚か者なのか。耳から入ってくる言葉と重ね会わせてよ
りいっそう追悼者の言葉がひびいてくる効果が確かにあったのだ。
聴覚障害者には、意味不明の馬鹿げたパントマイムとして写ったのだろう。
それでも山荘の住民が言うように、あの人も何か発信していた可能性も全くのゼロではな
いような気がする。

 人間の会話は共通の意味合いを定義づけられた言葉によって、その共通認識があって成
り立つ。その根幹が揺らいだら会話などなりたたない。手話であればその仕種の「意味」
を知らなかったら何も伝わらない。文字放送はもちろん本でも新聞でも掲示板でも文字が
表す「意味」を知らなければならない。
 これは人間世界の中の事だ。人と人以外の生き物、物体、との通信はあり得ないとの証
明などできない。人間どうしですら完全な伝達ができているかどうかの完全な証明などで
きないのだ。耳に入ってきても、きこうとしなければ聴けない。同じ言葉でも相手によっ
て自分勝手に曲解することもあるだろう。要はそこには人間の意思・感情も働いている。
共通の言葉の定義とは別の、自分の心と言葉の辞書を持っているのだ。

 小鳥や宇宙かなたの何ものか、神と通信/受信できる共通の辞書や意思をもつ人がいる
ことを「馬鹿げたことだ」と笑い飛ばす常識人は、通信していると言う人やありうると言
う人をすぐに異常人として片付ける。あるいは金につられてやった、騙す意図で行われた
悪意に満ちた芝居だ、妄想だと言って片付ける。片付けたがる。そしてすぐに忘れる。
 その前に、すこし立ち止まっていろんな事象の意味をいろんな角度で見つめてみたいと
思う。



2995資料管理請負人:2013/12/15(日) 16:24:24
アーカイブ/東日本大震災と原発 7
[東日本大震災:2011年(平成23年) 3月11日(金)14時46分18.1秒発生]地震から始まった原発問題、これについてのニューロン・カフェ投稿記事を中心に拾った。2011.10.21〜11.5選ぶべき道は脱原発ではありません 投稿者:赤松次郎 投稿日:2011年10月21日(金)09時46分朝日新聞2011.10.21選ぶべき道は脱原発ではありません  国家基本問題研究所 理事長 櫻井よしこという意見広告が載っていた。主旨は「原発事故で大きな岐路に立つ日本。事故は二つのことを教えてくれました。事故が原発管理の杜撰さによる人災だったこと、震源地により近かった東北電力女川原発が生き残ったように、日本の原発技術は優秀だったこと、この二点です。いま日本がなすべき事は、事故を招いた構造的原因を徹底的に究明し、より安全性を向上させた上で原発を維持することです。選ぶべき道は脱原発ではありません。」とある。もともと櫻井よしこ氏は保守主義の論客と思って見ていたが、これは彼女だけの執筆ではないかも知れないが、このようなすり替えと乱暴さに疑問を感じないほど雑な論理展開をする人だとは思っていなかった。これは有利な事実だけをとりあげて、不利なものを無視してでも論破するぞという、手段を選ばない強引さを感じた。いろいろのレトリックや詭弁を臆面もなく使いそうだから話半分に聞いた方がよさそうだ。さてその主旨書を読んで三つほどの疑問があった。一つは必ずしも震源地に近いから被害が大きいという思い込み。どの程度の検証がなされたのか。今話題の長周期地震動などは震源地から相当遠いところでも大きな被害をもたらすもので、この現象の学術的検証は始まったばかりなのである。だから原発の建築の形態や立地地盤や環境による条件が違えば一概に断定する事は出来ないのではないだろうか。二つ目は日本の原発技術は優秀だったことど断じているが、スリーマイルやチェリノブイリなどと比較しても大きい災害、しかもそれらの数十年後に起きた事故ということをみても、とても優秀であると断定はできないはずだ。三つ目は「事故を招いた構造的原因を徹底的に究明し、より安全性を向上させた上で原発を維持することです。」という意見を言う一方で、調査や原因究明をする前に二つの断定をしていることは大いに矛盾する論理ではないのか。どうもこの手の保守主義者の観点があまりにも国益に偏っていて、人類の存続といった大きな観点が欠けているように感じられる。国益を守れても地球上に人間が一人も住めなくなったら結局元も子もなくなるだろうにと思ったことだった。Re: 選ぶべき道は脱原発ではありません  投稿者:万理久利 投稿日:2011年10月25日(火)08時59分気がつかない人、気づこうとしない人原発に関する広告についての投稿がありました。順序だてて鋭利。ちょっとこわい分析力。この人らしい感情を含まない、つまらないくらい淡々とした文章です。私は感覚で、社会、政治やエネルギーについて書いてしまいます。日々それなりに資料にあたり真実を自分の目で見たい考えたいと思います。でも文章にするとやはり感覚的なもの、浮ついたもの、説得力に欠けるものになってしまいます。さて、桜井よしこさん、昔から不思議な女子アナそして評論家だなと思ってきました。顔がよく見えないのです。同じく曾野綾子さんが思い浮かびました。この二人どこかずれているのです。そのずれは感覚ではなく文章、発言の分析することにより、より明確になります。そこを突いたのが掲題投稿だったのでしょう。勿論彼女たちに悪意など微塵もないことは承知しています。櫻井さんは、生まれと、放送アナの経験を積み独身を貫き世の為に活躍する女性です。綾子さんは宗教がその背景にあると思われますが、夫である三浦の影があって、生きてきたのではないだろうか。ともにどこかずれているように思えます。保守的で、論理思考のできないおばさん二人、優しそうなおばさんに見えますが時として決めつけ、思い込みだけからくる「手段を選ばない強引さ」をふりまきます。それに少なからずの人々が騙されてしまいます。そう言う私はあれだけ熱心に外にでて、社会のためになる活動はしてこなかったし、文章も書いて来ませんでした。一粒の砂であっても、おかしいものに気づく、論理的に考えることのできる人間になりたいと思ってきました。社会に出てそれなりに「力」持った彼女たちです。あまり関心はありませんが、これからも人間を磨いて欲しいと思います。 遅くはありません。市民運動家のなれの果て 投稿者:万理久利 投稿日:2011年11月 5日(土)23時17分「九州電力」は2日午後、玄海原子力発電所(佐賀・玄海町)4号機の発電を再開した。やらせメールややらせ説明会をした九電、だれも止められなかった。民主党が例によって混迷の体をなしているけれど、これが自民党であっても似たようなものだろう。原発廃止を訴えた菅さん、四国行脚にでかけた菅さん、どうしているのだろう。嫌いではないが、少し滑稽だ。この時代、新しい風を吹きかけた人だとは思う。「わが家なんか、私よりも伸子の方が能力が高いんです!」と語った刊さん。これからは落ち着いて、できた奥様とともに日本を見ていってもらいたい。市民運動家が堕落すると、なんと権力にすがりつく無様な人間と化しがちだ。「堕落した菅直人さん」とは言えないが、筋金入りの市民運動家の市川房枝女史は馬鹿な息子だと、ワハハと笑っているに違いない。昔、みんな「革命」という言葉を好んで使っていたなあ。革命家にやらせは似合わない。かいわれ大根を食べていた菅さん、やらせではなく、本気だった。隠蔽・嘘 投稿者:万理久利 投稿日:2012年 2月23日(木)11時10分毎週テレビで沖縄返還密約事件をもとにしたドラマが放映されています。山崎豊子作「運命の人」は以前読んだことがありますが、俳優「本木」がNHK番組のの時代劇から消えてしまったので、なぜか時々見ています。夕方のニュースで、3.11大地震の原発事故、早くから炉心溶融の可能性を米国から、日本の内部からも出ていたこと、それを隠そうとしたことが流れていました。二件とも政治がらみですが、日常生活の中でも人間は大なり小なり隠したり嘘をつくものです。政治の世界ばかり声高に攻められないような気がします。    嘘も追従も世渡り    嘘つきは泥棒の始まり    嘘も方便こんなことわざを思い浮かべます。30号作品の中で嘘がつけないで緘黙症になったと思われる少年が出てきます。嘘や隠蔽、おとぼけ、知らないと言い切る、これも人間の生きる知恵なのでしょうか。沈黙、これもまた一つの知恵なのかもしれません。嘘を嘘と認識しない大真面目な人、これまた困ったものです。話が飛びました。このところ言葉の定義にこだわっています。知らない言葉が多いことはもちろんその意味さえあやふやであることに我ながら戸惑っています。今までどれだけの時間、言葉を使って生きてきたのだろうと。辞書で「嘘」を調べてみました。1 事実でないこと。また、人をだますために言う、事実とは違う言葉。偽り。2 正しくないこと。誤り。3 適切でないこと。望ましくないこと



2996管理者17:2013/12/15(日) 16:43:57
リンク 「α・archive」
規約(α約束事)見直し問題34がアップされました。

2010年3月9日 零時を回ってから立て続けに書き込みがありました。
*O氏の 「謎なぞ 」投稿
*G氏の 「お三方への問い」投稿
*O氏の 「離婚宣言」投稿

見事に歩調を合わせた投稿です。「刑を執行しよう」の固い決意が感じられます。
まるで先日の某国のニュースのようであります。



2997資料管理請負人:2013/12/16(月) 13:08:21
アーカイブ/「古典」
37号のテーマである「古典」という言葉が登場した投稿を拾ってみました。
旧掲示板ではほとんどみつかりませんでした。
新掲示板になってからたまたま同人誌のテーマに古典にまつわる言葉がみられたことも影
響しているのでしょう。
何と言っても、ここには大和言葉を食する方、徐福船団の足跡を中心に歴史ジグソーパズ
ルに挑み続ける方、消えゆく味わいのある日本の言葉を使い続ける方がいます。しかも皆
さんは、日本だけでなく世界の古典にも通じてるように思えます。



「生活の探求」 赤松次郎〔窓辺にて〕より
2008/1/6
◆小林秀雄の島木健作の「生活の探求」の評があった。
 「島木健作の最近の書き下ろし長編「生活の探求」は、特色のある小説である。この長編は未完であるから完結した作としての出来栄えをここで論ずることは出来ない。ただこれだけでも充分僕らの興味を惹くのは、この策の思想小説としての明瞭な意図である。
  *一昔前に、青年の頃読んだ懐かしさでこの本を探したが廃版になったのか、見つか  らなかった。いつかまた神田の古本屋街でさがしてみるか。
◆また志賀直哉論の中で、「作品の印象を率直に受け入れるために、何も批評家になる必要はない。作中人物となって生活しているような気になること、或いは作中人物と実際に交際したいような気持ちになること、そう言う一般読者が小説を読む際にして必ず抱く率直な錯覚は、高級なもの通俗なものたるを問わず、凡そ小説と呼ばれるものが社会に生きるための根底の条件をなす。
◆志賀氏の文学に登場する人物の数や種類は、きわめて少ない。古典が日に新たな所以は、その作者に、後世の発見を待つほど多様に才能が備わっているためではない。ある限定されてはいるがユニックな才能を徹底的に発揮したことによるのだ。志賀氏の作品のうち、作者の手で充分に仕上げられた人間のタイプを求めれば、僅かに「暗夜行路」の時任謙作一人しか見つからないであろう。


「ニューロン・カフェ」より

西洋と東洋 投稿者:万理久利 投稿日:2010年 4月 8日(木)11時42分
*ドラゴンと龍
ドラゴンの和訳が不適切であったとする長岡さんの推察には驚きました。時代背景までふれておられます。私にとっても、やはり西洋ものは「ドラゴン」と表記するのがピントきます。

* 書き残す
 『「書く」ということ』石川九楊氏は西洋における文化の決定的ポイントを15世紀中ころグ−テンベルクによる印刷術の発明にあると強調しています。
ラテン語による聖書が基本となり、ヨーロッパ各地方の話し言葉に翻訳され、この翻訳を通じ、各地方語が整理され、その後の国家成立に結びつく。
言葉は全て神に結びつく。
ここでも翻訳がでてきますね。
これに対して、中国では秦の始皇帝の「文字統一」から始まり、日本でも、10世紀の仮名文字(女手)による古典文学が出そろい、そして元王朝成立にともなう、亡命大陸知識人により、「漢字仮名交じり文」が確立されたとあります。徐福はタタラだけではないのですね。
印刷については、中国では千年以上前に拓本印刷が発生。しかしながら、あくまでも「書き残す」が基本にあったといいます。そしてその目的もグーテンベルグの活版印刷のような「聖書を広める」といった宗教的目的が中心ではありません。
 石川氏がいう「書く」とは肉筆のことを言います。今の安易な横文字文化、ワープロ、メール等を嘆いています。日本語の構造はそれ自体が縦書きだと。
私も滅多に肉筆を書かなくなりました。ましてや毛筆は小学生止まりでしょうか。

* 宗教
キリスト教徒は、異教の神や教祖を全て悪魔的存在であると決めつけている事。
一方、イスラームでは、ユダヤ教徒・キリスト教徒を、啓蒙の民としてとして、その領域内で保護していた事。ともに知りませんでした。
コーランこれを他言語に翻訳して教典とすることを禁止しすると同時に『神曲』は禁書扱いになっていますね。「悪魔の詩」もそうですね。日本人教授が殺されことを思い出しました。
開祖が地獄の最下層部に堕とされたと翻訳されたら、その本は禁書扱いされるのも当然のことでしょう。それにしても西洋キリスト教の狭さ、中国を中心とする東アジアの広さ。中国、インドでは、遠い昔に世俗、生きる人間に立脚し、かつ自然、万物を包含する哲学があったと言えるのではないでしょうか。そんな気がします。


中国神秘数字 投稿者:長岡曉生 投稿日:2010年 4月15日(木)23時17分
★二と三
中国では、いわゆる参天両地に通ずる世界観ですね。
言語の世界では、単数と複数の他に、双数を持つ言語が過去に有り現在にも、一部そのような言語が残っています。このような場合、その言語での複数は、3以上を指すことになります。
つまり、1・2および3以上の、3つの数のグループが有ります。現在も双数が有る言語の代表例としては、アラビア語、スロヴェニア語、ケルト語系のスコットランドのゲール語・ウェールズ語・ブリトン語等が、知られています。
 過去に双数を有した言語には、古代インド語(梵語)・古代ペルシア語・古典ギリシア語・古代スラブ語などが有ったそうです。梵語の教科書を最初に見たとき、この双数についての記述が有ったので、習得しようとする意欲が直ちに失せたのを憶えています。
記憶力の有る若い時に頑張っておくべきだったなあと、今更ながら後悔しています。
★奇数と偶数
日本では奇数を尊ぶため、祝い金は奇数で出しますが、万理さん、中国ではどうでしたか。
食器の組については、日本では伝統的に5つ組が普通だけどこれを欧米に持って行くと、半ダース(6箇)の半端物と見なされるから、土産物には向かないと言う話を聞いたことが有ります。
★八と発
中国では、八は発に通じて大変めでたい数字なので、自動車のナンバーの8888番は、高値で取引されるとか。発財は、たしか金持ちに成ることでしたね。
日本の自動車メーカー[ダイハツ]は、大阪発動機に由来しますが略して[大発]なので、非常にめでたい名前と言うことでした。


夢碍无(むげん)について 投稿者:長岡曉生 投稿日:2010年 7月20日(火)21時43分
★濁音「げ」が表記できる万葉仮名「碍」
いや、これについては正直に言って、古語辞典の付録を眺めながら、思案中に気がついただけです。それにしても「万葉仮名では一部だけでも区別していた清濁表記が、平仮名発生時には消えた」という理由は、どこにあるんでしょうか。

★万葉仮名と「无」字
現代の発音では、「む」と「ん」は似たような音だから、万葉仮名に「む」音の字があれば「ん」音の字があっても良さそうですが、当時はボイン抜き(別に壁女専用という意味ではありませんよ)発音を示す「ん」表記そのものが無かったんですね。
結局、万葉仮名の表記「夢碍」に、平安時代にできた平仮名「ん」の親字「无」を合体させました。

★平家物語の人間模様
公家政治から武家政治への過渡期を描いた平家物語。
私も好きです。
清盛を初め貴族化した平家の公達が、ぎりぎりの場面では意外と骨っぽくて男らしいのが、面白い。
(もちろん、平家の公達全部がそうではありません)
 絵解き平家物語を読まれたついでに、体とPCの健康回復が出来て、また時間と興味があったら例えば、田辺聖子氏の「古典の森へ」(集英社文庫)を読んでみて下さい。
高校時代に苦労しつつ読んだ日本の古典が、田辺さんの軽妙な文章による解説で、いかに素晴らしい文化の宝庫だったかと言う事に、今更ながら驚かされます。
?



2998万理久利:2013/12/16(月) 21:32:07
思い出大掃除2
母の荷物の中から手作りポスターがでてきた。
よく赴任先から両親に手紙を書いたものだが、その時に同封したものだろう。
こんな物までしまい込んでいたのだ。父の荷物からも同様だ。人はどうあれ
自分にとってはプレミアム物がざくざく出てきた。すっかり忘れていた異国
の地での写真も手紙もみんなここに残っていた。捨てるか否か大いに悩む。

USBメモリーの中に同じ物が残っていた。
各地で行われた駐在員及び帯同家族向け講演会ポスターだ。
中国ではなぜか回虫の話がうけた。明日またこのポスターを現地各所に貼る
自分がいてもおかしくないような不思議な気分だ。

*A3 ポスター

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003145M.jpg



2999万理久利:2013/12/17(火) 11:04:17
対義語
自分が如何に言葉を知らないかを思い知らされることが多くなった。
惚けたとか忘れたとかの問題ではなく、もともと言葉を学んだときから正確に捉えていな
かったこと、確認し直し、修正し直すことを怠ってきたことが要因なのだろう。
第二外国語や第三外国語は論外だ。幼い頃から使って、思考している、口に出している、
書いている母国語/日本語だ。今からでも日本語をやり直そうと本の辞書や電子辞書にあ
たることが多くなった。この寄り道で時間をとられることも多くなった。

「創造」の反対語は「模倣」だということもつい最近、辞書を開いて知った。
笑われるだろうが私にとっては大発見だ。「破壊」だろうとばかり思っていたのだ。
そして或ることを思い出して思わず手を叩いた。そうだ、そうだ、そのとおりだと妙に納
得する。新発見は幾つになっても面白い、ワクワクするのだ。

辞書を読む楽しみも知った様な気がする。開いたときに対義語や関連する言葉へと目を向
けるとまた新たな言葉の世界が広がる。言葉(漢字も)の由来に触れることも欠かせない。
このことは言葉に限らないのだろう。あることを知ろうとすると他にも知りたいことが広
がっていく。そこには常に新しい出会いがある。
「知ってどうするの、どんな役にたつの、何のために」と自問する前に、「知ること、知
ろうとすること」そのこと自体に面白さがある。そして言葉を正確に使えること、語彙を
広げることは、(決してそれだけではないが)正しく考えること、考えを深めることに繋
がっていくような気がするのだ。



3000同人α総務:2013/12/17(火) 13:01:43
38号テーマ決定
同人α38号のテーマは「心情風景」です。

竹内一郎氏から風景付で前書きが送られてきました。
聞き慣れた「心象風景」ではないところが面白い。
映像のプロと言ってもいい竹内氏です。何か思惑でもあるのでしょう。
前書きを読んでいると何となくその意図が見えてくるような気がします。

二枚の「秋色」の画像がその前書きの内容に溶け込んでいることが分かります。
リンク「ポートレートとコメント集」でお確かめ下さい。

※竹内氏撮影 シリーズ「秋色」の中からの一枚

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003147.jpg



3001万理久利:2013/12/17(火) 20:23:56
肥と筑 第二十七回 評の1
【日本海側にスポット】

 今回は日本海側の地。丹後・若狭に焦点に当て徐福/海人族の足跡を辿っている。
そう言えばこれまでは徐福が上陸したと思われる痕跡が多く見られる九州西、そして川に
添って北九州、瀬戸内海を渡りながら中国・四国、そして関西が中心だった。
関東・中部、その他以北(東)はチラリだ。

 地理的に言って、渡った先が圧倒的に多かったのは九州なのだろう。それから先の移動
手段を考えると、この流れに沿って(太平洋、日本海経由含め)上記のような具合になる。
国内の移動経路についてはこれまで作品の中で随所で触れていたから想像できる。
 作品を読むときは辞書は勿論だが、時々地図を開いて東南アジア、中国と日本列島を眺
めてどこから来て何処にたどり着いたのだろうかとあれこれ確認してみることが多々ある。
到着してからは、日本国内の散らばり方だ。
 なるほど九州は日本海、東シナ海、太平洋に囲まれ、出航したであろう港からも近いか
ら、海人族がたどり着いた場所だということが良く分かる。とは言え、日本海側の地域は
中国大陸の真向かいだ。飛行機の時代ならいざ知らず、中国大陸と日本海を夾んで顔をつ
きあわせている中国地方の出雲や若狭あたりにも北方系はもちろん南方系も直接着いたケ
ースも多くあったのではないかと思った。その割にはこれまでさほど取り上げられていな
いのだ。

 日本海側の地域はやはり「裏日本」(差別用語らしい)なのかなどと少し思っていた。
寒々しい印象の「裏」とかつて呼ばれていた地域だが、その理由の一つとして弥生時代あ
たりから始まった渡来人の足跡とも関係があるのかなとつい思い巡らせてしまう。
海人族は、稲作はもちろん様々の知識を備え持った技術集団でもあったからだ。技術力は
土地を栄えさせる。今回やっと著者はスポットを当てた。


 神社、その表記、読み(発音)、祀神、お祭り、入れ墨、神紋、浦島太郎伝説(日本書
紀・丹後風土記)等々、著者は顕微鏡と望遠鏡の二刀流で海人族の足跡を嗅ぎつける。
いつもながらその威力にまずは圧倒された。なるほどと言わせる証拠品をたくさん見せて
もらった。
??????つづく
3702



3002資料管理請負人:2013/12/18(水) 10:16:13
アーカイブ/「美学」1
「美学」という言葉が登場した投稿をニューロン・カフェ及び関連サイトから拾ってみま
した。
何か難しそうで、普段頻繁に使う言葉ではありませんが、そこに重き(価値)を置いて、
考える/ものを見る/感じる、そんな生き方の根底にあるものを語るときに使っていたよ
うな気がします。学とあるからには、学問の一つなのでしょう。

[広辞苑]
旧〔審美学〕。自然・芸術における美の本質や構造を解明する学問。美的現象一般を対象
として、それの内的・外的条件と基礎とを解明規定する。
[ウィキペディア]
美、芸術または趣味に関する哲学の一領域である。森鴎外により「審美学」という訳語が
与えられたが、現在では美学と呼称される。

探してみたところ、やはりそう多くは見られませんでした。案の定、拘っていそうな同人
のメモが出てきました。正確には受け取った手紙の書き手の美学でしょうか。直接的には
この言葉は使用されていませんが、その同人のメモから始めます。

*( ):請負人記
2012/3/6
「Nさんからの手紙」  赤松次郎  「窓辺にて」より

 今日山荘に引っ越すために書類棚の整理をしていたら懐かしい手紙が出てきた。差しだし人は碁敵(ごがたき)の元ネパール大使だったN老人だ。なんとも先輩としての、いや子供への心配りのようなその書面に私は今更ながらほろりとした。父の回想録を進呈して「大したお父さんだ」という感想をもらったり、東京を離れるときは自分の創った漢詩を書いた色紙を持たせてくれたりしたものだ。あの寡黙で気むずかしい風体の老人と親しくしていたのは私だけだったかも知れない。しかし今、その当時は届いたこの手紙を読んだという記憶はまったくなくて、今更ながらこういうやり取りをしていたとは少々驚きだ。
 ちなみにN老人は私より20歳は年長の人で、その当時は普通の囲碁仲間として付き合っていたが、実は偉い人だったのだ。
N :大正9年10月30日生〜平成18年1月6日没. リビア大使. ネパール大使(1981.10-1984.4)従三位叙位 平成18年1月6日
 その手紙の内容によると、12年前都落ちして寄食していた母の住む田舎から出した手紙と、「都市と田舎の狭間で」を書いた「斜光」第5号を送った時の返事らしい。

拝啓
 お手紙とエッセイ拝見しました。少なからず敗北主義的な匂いがあるので心配です。兎にも角にも佐賀は貴方が少年時代を過ごした故郷でしょう。当時に較べれば簡易でも水洗便所ができ、電気冷蔵庫も洗濯機も、カラーテレビもある現在は格段に改善されています。ムカデや蜘蛛やはいるかもしれませんが、昔に較べれば格段に減っている筈です。これからも家の内外の状況が改善されれば益々減少するでしょう。幸いに貴方は建築設計の知識と技術があります。少しばかりの工夫と日曜大工の労力を惜しまなければ、収納場所も増え、便利で使い具合のいい、皆に喜ばれる改良も困難ではないでしょう。
 アメリカの私の娘夫婦の家も築百年の寄木造り(柱のないツーバイフォー?)の建物で、前の所有者は共有者が互いに喧嘩していた由で、大きくはあるが手入れはまったくされず、穢くて荒れ放題でどうなることかと心配していましたが(それだから安く入手したのです)。婿殿は十五年の日曜大工の結果、見違えるように綺麗で使い安くなりました。保険屋によれば評価額は三倍位になったそうです。
 ガラクタ類も棄てないで工夫すれば厚生利用も可能でしょう。また使い道のある人に進呈すれば喜ばれて交際も楽になるでしょう。近所の人のお節介やきは貴方に対する関心の現れです。魑魅魍魎の音に聞こえるのは、蟲や鳥獣の鳴き声で、暴走族のバイクの音に較べれば何程のこともありません。馴れてきまます。ネオンの光はなくても、満天の星を仰げるでしょう。
 私の記憶では、和泉式部は逞しい女性であったような気がしますが、いずれにせよ、水洗便所も洗濯機も風呂もシャンプーもなかった平安時代の女性は、貴族でも不潔で臭くて、物の怪や呪術に恐れ脅えてあわれな人達であったのです。それに較べれば現代の人達は格段に恵まれています。また更に良くなる展望をもっています。
 兎に角、敗北主義は禁物です。斗いを避けてはいけません。当面は居直って何事も前進的に考えて下さい。必ず道が開けるでしょう。東京へ逃げて返ってはいけません。それでは東京へ帰っても何も良くならないでしょう。心配です。田舎でも充分暮らして行ける自信をつけてからの上京なら、それなりに再起可能でしょう。頑張ってください。
 老婆心からついお節介な忠告で失礼しました。お容赦ください。
8月31日
古賀和彦 様                            N xx郎


2010年
*(掲示板ニューロン・カフェがTOPの固定画像とともに初めて登場したときの感想と思われる)
色々な顔  投稿者:万理久利 投稿日:2010年 3月30日(火)21時30分
確かにイギリス風です。 おまけにかわいい。
書いた作品
描いた作品
風貌
好きな音楽
そして実生活
少しずつ異なるようです。
何かしらの美学をもっているかと想像します。
私はこれしかないから変えようがありません。
隠し種もありません。
まあ風貌をさらさないでいることだけでしょうか。
?



3003「アーカイブ」一読者:2013/12/18(水) 20:24:39
復刻版「金色夜叉(キンショクヨルマタ)」
<脚本>
三月九日戌の刻 熱海の海岸
空にはしらじらと光る月
熱海の海岸でよよと泣き崩れるお宮。
手には月の光を反射する黄ばんだハンケチ

お宮「仲良くやっていけなくなったのは、どうしてでしょう。
  何故そんなに私の過ちや、無知や、ムチムチを責めなければならないのでしょう。
  離婚したくなったのは他の何よりも、それが原因です」

お宮、ハンケチで鼻をかみながら薄目を開いて貫一の背中をのぞき覗う。

貫一「・・・・・・・・・」

お宮「離婚したらαの御縁はなくなるけれど、それ以外でわたくしたち、様々な場所を共有しています。
   喧嘩をした訳ではないので、これからも楽しくお付き合い出来ればと願っています。
   シネバの会もまた一緒に行きましょうね」

お宮、ハンケチを裏返しまた鼻をかむ

貫一「・・・・・・・・・俺、お前といつ結婚した」

お宮、どっと砂地に倒れ込み嗚咽をもらす。

貫一、一度も振り返らず、そのまま立ち去る。
サックサックと砂を踏む高下駄の音が響く。
砂浜に放り投げられたお宮のハンケチについた鼻汁が月の光を反射する。

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=hBIXkQuzSoY

*絵コンテ

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003150_2M.png

3004資料管理請負人:2013/12/19(木) 08:53:00
アーカイブ/「美学」2
「美学」という言葉が登場した投稿をニューロン・カフェ及び関連サイトから拾ってみました。

[広辞苑]
旧〔審美学〕。自然・芸術における美の本質や構造を解明する学問。美的現象一般を対象とし
て、それの内的・外的条件と基礎とを解明規定する。
[ウィキペディア]
美、芸術または趣味に関する哲学の一領域である。森鴎外により「審美学」という訳語が与え
られたが、現在では美学と呼称される。


2011年

露出狂  投稿者:ペルソナ2号 投稿日:2011年 4月19日(火)13時32分
 自分をさらけ出す人・隠す人様々だ。多くの人がその中間でうろうろしている。
女優、男優はシナリオの上でたちまわるが、それでも自分を曝す人もいるような気がする。
日常の些末なことちょっと恥ずかしいこともさらけ出す。自分をさらけ出す俳優がいたらそれがそのまま作品になる。見たがる人もなぜかいる。できは別として。
隠したがる人間、無口な人間に対してつい口を開かせたくなる性癖があるが、そういう自分も、隠す美学のようなものを感じて居る。さらけ出してどこまでわかり合えるのか、適度な距離、秘密、こちらの方がわかり会えるように思える。知らないまま夢も見てみたい。
そもそも言葉はとはそんなものだ。 魂の結びつきだけは逃せない。
一方科学、歴史の世界では大いに露出狂になってもらいたい。原発もその効用と危険を、
東電の経営陣、東大工大京大の学者に語ってもらいたい。歴史の真実語ってもらいたい。
 こんな私は秘密主義。


おどけ考  投稿者:キメラ1号 投稿日:2011年10月 4日(火)15時26分
最近、私たちのお尻、"シェフ"と話し、頭痛は、私の元夫の告白を"拡張":"私は良好な物理的関係といちゃつくしています、あなたは非常に残念ですが、私はIkeshaashaaを削除する人々のようにしない場合でも、氏は、"というように、惜しげもなく完全な個人または雹や風が常にない恥の対象となっている公開します。言葉の戦争は正確ではありません。おそらく違いが美学。私は米国が無条件にすべての人を言うことはないと思う、(開花精神)私の美しいのではない疑いを超えています。私はインターネットの嫌悪感はそれは静かな告白のようなものがあることを意味し、したがってそれはあなたがちょうど私のタイプかもしれない高齢者かもしれないと思う。

 肉食モウセンゴケと投手の彼女のような、しかし、毛布や臭いから粘液のように、私の目は、だます人がポットを毒された私たちを誘います。
それは私が大好きな彼がパンではしけではなく育ったので、私は人々を見つけるために来て深刻な抱擁のように感じ、家族の環境かどうかは不明である。そこに一致し、わずかな細かい規格がなく、しかし私が考える場合、彼はその強い感情、愛や優しさだけSugaritsukitai認識します。


「あした天気になーれ」第五回の評のお礼 投稿者:赤松次郎 投稿日:2011年12月18日(日)10時13分
◆批評について
読者が作品について感想や批評を述べるのに色々の方法があるだろう。wikipediaによると「批評(英語・フランス語:critique)とは、ある事象を、できるだけ無前提の思い込みを排するかたちで判断することである」とある。
さらに詳しく述べると
★概念(concept)・理論(theory)・研究の方法論や原理(discipline)、あるいはそれらを用いた具体的な分析手段(approach)などについての諸条件や因果関係に対して、体系的な問いを立てること。
★またそうした概念・理論・方法論・分析手段の限界や妥当性を理解しようと努めること。
★このような現代的意味におけるcritical(批判的・批評的)なアプローチと対立する思
考法を「ドグマ的アプローチ」、すなわち「独善的に決められた法則を、決して疑わな いような思考法」と呼ぶ。
★critique は、美学あるいは文学理論においても用いられる。そこでの critique とは、主に詩、絵画、遊びなどの「作品批評」を意味する。この場合、「批評」とはより幅を広く取って、「ある作品の出来・品質・良し悪し(quality )についてのあらゆる議論」を指すことになる。

しかし作品を研究や教材の目的のように必要以上に切り刻んで分析したり、作者の個人的な
感情や心理状態を私情に当てはめてしつこく憶測したり、製作に関わる舞台裏を暴露したり(自ら手品の種明かしをネタにした芸)などがはたして、ささやかな個人の作品の評といえるのかどうか疑問である。小林秀雄の評論集をよく読むが、そんなに細々と分析することもなく文化論なんぞを引き合いに出しながら肝心な要点を的確に述べている。これは小林秀雄の独特のスタイルで、誰でもがまねの出来ないことなのだろうが。私もあまり細部に囚われないで、批評の要点をつかむように心がけたいと思っている。
◆物語について
この頃西脇順三郎の「詩学」という本を読んでいる。そのなかには「芸術表現の原理を新し い関係を創作することによって人間の自然法則と現実をより深く感じさせるという価値持っている。その新しい関係が、なにかしら永遠という神秘的な意識を象徴し、なにかしら哀愁を人間に感じさせなければ、それはすぐれたポエジイではないと思う。
ポエジーは精神と肉体との対立の上に立っている。この見地からすればポエジイは無限と有限との結合の上に立っている。精神を認めると同時に肉体も認めなければならない。ポエジイは非常に肉体的でなければならないと同時に非常に精神的でなければならない。ポエジイは「アイロニー」であり、矛盾である」と言っている。

アイロニーか、そういえば止揚という哲学用語があった。wikipediaによると、
「ドイツ語の aufheben には、廃棄する・否定するという意味と保存する・高めるという二様の意味があり、ヘーゲルはこの言葉を用いて弁証法的発展を説明した。つまり、古いものが否定されて新しいものが現れる際、古いものが全面的に捨て去られるのでなく、古いものが持っている内容のうち積極的な要素が新しく高い段階として保持される。
このように、弁証法では、否定を発展の契機としてとらえており、のちに弁証法的唯物論が登場すると、「否定の否定の法則」あるいは「らせん的発展」として自然や社会・思考の発展の過程で広く作用していると唱えられるようになった。
国語辞典などでは、違った考え方を持ち寄って議論を行い、そこからそれまでの考え方とは異なる新しい考え方を統合させてゆくこと、という説明がなされることがある」。

ポエジイは「アイロニー」という意味は、現実の世界と絶対世界の対立、矛盾の狭間で苦悩しながら遂には最も価値あるものに昇華されると言うことか。

また「詩学」のなかで、「ピカソは「芸術というものは自然と違ったものだから、同じものになり得ない。芸術によってわれわれは自然でないものの観念を表現するのだ」、また「私の場合は一つの作品は破壊の合計である」ともいっている。もちろん破壊されたことだけでも一つの新しい関係を結ぶことになるが、それだけではすぐれたポエジイではないだろう。
その新しい関係が、なにかしら永遠という神秘的な意識を象徴し、なにかしら哀愁を人間に感じさせなければ、それはすぐれたポエジイではないと思う。
ポエジイが創作する思考は非現実(イレエール)ではあるが、そうした方法でなければ「永遠」といったような神秘的意識やあの分析の出来ない哀愁という現実にふれることは出来ない。ポエジイは感じることであって、理解するものではない。
詩作の目的は超自然または超現実の世界を創作することによってポエジイを人間に感じさせ ることである」。

私の場合はこの超現実的創作に従えば、単に自然を写実するだけの具象画に興味を見いだせない自分がある。すなわち現代日本画や細密の写実画などの見られる、ただ物体の再現を目指すもののなかに「アイロニー」や「シュール」さや「現実でない神秘的意識」「哀愁」といったポエジイを表現していないとみえるからだ。
われわれが目指すオキシモーランの目的は、「現実の世界」と「想念の世界」の鬩ぎ合いのなかで、理性では感じられない情感を表現することにあると思った。
さて、これが皆さんの感想にたいしてのお礼になっていないことは充分承知している。物語はまだ進行していることであり、纏まった感想を期待すること自体がもってのほかであるが、読者が人物のイメージや感情や考え方に対しての描写に異論や共感を表明されることは作者としてはうれしいものがある。そして、その考察によって次の物語の展開に反映したいアイデアも多く含まれていることもまたありがたいことである。



3005赤松次郎:2013/12/19(木) 16:45:28
37号「人生詩」を読んで
 神野氏が私の作品に対する評の傾向をみると、情感や情景描写の素直さを指摘するこ
とが多い。例えば「三つの願い」や今回の「シリーズ・歪んだ風景−鐵橋 第六回」にお
いては論証的で説明的で理屈をこねたり、理に勝ることを諫めているようだ。
 小津映画の特徴として「説明的な要素を極限まで削ぎ落としたセリフと、端正な構図
が挙げられます。“家族や人生”をテーマに人間心理をついた一言は、多くを語らない
分、作品には観客が想像する“余白”が残されており、自分の境遇に照らして寄り添え
る魅力がある」という評価がある。

 さらに文章の種類について調べると、旺文社から出ている本の中で、文学的文章と説
明的文章の違いについて記述してある。「世の中には無数の文章がありますが、これら
は大きく二つの種類に分けることができます。それが「文学的文章」と「説明的文章」
です。詩や物語、随筆が文学的文章に当てはまり、説明文や論説文が説明的文章に当て
はまります。文学的文章は読者の感動を目指すために書かれる文章であり、説明的文章
は読者の理解を目指すために書かれる文章である、という説明がされています。
だからこそ、この二つの文章の種類を比べれば、筆者が説明あるいは論述しようとして
いる事柄は、直接的な言葉で、しかも論理的にはっきり整序された文章の構造の中で記
述されるから、読みやすいのは説明的文章の方になります。
 それに比して、文学的文章は読みにくい文章です。読者の感動を目指しているのです
から、筆者が表現したいことを文章にする際に、そのことをまさに表現する言葉が直接
に使われることはあまりないのです」とある。
 あるとき高村薫の「照柿」だったか、あまりにも専門的な知識を延々と数ページに及
ぶ記述に辟易したことがある。その小説の主題がその専門的な知識の披露を目的だった
のかと思うほど、物語の筋の進行を妨げていた。結局最後まで読まずに放ってしまった
記憶がある。これは説明文と文学的文の混在した、私にとっては魅力に乏しい作品だっ
たと記憶する。

 さて、私の説明的作品と違って神野氏の文章は、「言葉集め星創り」「始原へ遡ろ
う」「パラレル宇宙」「人の像をした美しい青い地球」、およびこの「人生詩」にして
も、全くの文学的な作品であるから難解極まりないのであるが、そこには知識の披露で
はなく、己の率直な感動の記録だから、小津映画と共通する素直さや清新さが人の情感
に触れる作品を描くことが出来るのであろう。

3701
  



3006万理久利:2013/12/19(木) 21:04:45
肥と筑 第二十七回 評の2
【浦島太郎】
 徐福=海人族→「海」。今回、著者が取り上げたのが、なんとあの亀を助けて竜宮城に
行った「浦島太郎」です。コーヒーブレイクを夾んで前半はこの浦島太郎が通奏低音とな
りました。
 「浦島太郎」に目を向けたのが先なのか、日本海側に目を向けたところ、この浦島太郎
と出会ったのか、どうでもいいことなのですが変な興味が少しあります。
浦島太郎伝説はいったい日本の何処の話なのか、誰のことだったのか、などとは評者はこ
れまで殆ど考えませんでした。著者はそれを海人族の足跡だと目をつけ、文献/古事記・
日本書紀・風土記や神社祭神、名前等から探り出します。
どうやら丹後の地であることは確からしい。おとぎ話は、何か元になるモデルがあって、
それが長い時間を経て少しずつ姿変えて全国各地に広がり、それぞれその地の話になって
いるようです。

【若狭の若狭彦神社/若狭風土記】
若狭彦(山幸彦)と若狭姫神社(豊玉姫)
・山幸彦と豊玉姫の夫婦神社、そもそも山幸彦はタタラの神である木花咲耶姫の子、豊玉
姫は海神/綿津見神の娘ですから、徐福(海人族)の臭いがプンプンします。
山彦が海の姫といっしょになるのも面白い。なぜ兄の海幸彦ではなかったのでしょう。
同じ〔海〕どうし、当然引き合うような気がするのです。これはまず一番に浮かんだ疑問
です。後藤家の人々は疑問は抱かなかったようです。山と海だったからかえって惹かれた
のかもしれません。
・何より、落とした兄海幸彦から借りた釣り針を探しに海神の宮殿に行き豊玉姫をみそめ
た話からは、浦島太郎を浮かべました。
・奈良東大寺二月堂の「お水取り」神事にこの2人が関係していることは新発見でした。

【若狭の青海神社/古事記・日本書紀】
・この神社の祭神である海部氏の祖神「椎根津彦」(珍彦)が古事記や日本書紀によれば
浦島太郎らしい。〔海〕と関連もありそうだし。
・竜宮城への乗り物は亀と船、古事記と日本書紀で異なるとあります。古事記は日本書紀
よりも伽噺色を感じていました。ここでもその違いが出ているように思えました。
・神社創始者と言われている豊玉姫と同郷の飯豊皇女(〔青〕海皇女)が「私を無視しす
るな」と言って二月堂修二会に「〔青〕衣の女人」となってしゃしゃり出たという清香の
説は、どこか女の嫉妬心と自尊心をうまく言い当てています。清香らしい。

【丹後の籠神社】
・今年20年ぶりのお引っ越しをしたアマテラスの伊勢神宮の前身がこの神社とありまし
た。四方八方に繋がりがあるのだと思い知らされます。そこの代々続く宮司も「〔海〕部
氏」で海人族であることが判ります。
・浦島太郎の乗り物が亀か籠(船)のどちらかについても、その神紋が籠のデザインから
とったものでそれは亀甲紋とも繋がり、行き着くところ「同じ」となります。
亀甲紋がもともと出雲(海神)系であることとも合わせてこの神社が海人系であると著者
は推察しています。
・海神の娘豊玉姫が出産時、海人族故郷長江下流にいた鰐に変身したという清香の話も納
得できます。

【浦島伝説/丹後風土記逸文】
日本書紀に書かれている「丹波の国の余社郡菅川の人、瑞江の浦嶋子」、この人も浦島太
郎のようです。どれも遠く離れた場所の話ではありませんから、浦嶋子と椎根津彦は同一
人物なのか、その当たりもよくわかりませんでした。

文頭に書いたように、お伽噺だとしてもそれにはモデルが居たはずです。今となっては特
定することは難しいのでしょう。ただ、どの説(物語)も根っこにあるのは海人族がもた
らしたものであることだけは確かなようです。
????????????つづく



3007同人α総務:2013/12/20(金) 07:58:24
リンク 「α・archive」
規約(α約束事)見直し問題35がアップされました。

*2010年3月9日。日があらたまってからの「出ていけ」の最後通告と「離婚します」
のG・Oコンビの無謀とも言える感情の高ぶりを籠めた投稿があってから、朝一番5時の
投稿が入ります。
8日最後の「理念?」「去る者は追わず」の投稿を入れた人を皮切りにいつものM氏、
そして離婚宣言をした高ぶりが収まらないO氏の投稿がこの日最後まで続きました。
(9日後半は36に続く)



3008万理久利:2013/12/20(金) 17:44:14
肥と筑 第二十七回 評の3
徐福の足跡を探る歴史紐解きの鍵として、いつも「漢字」の分析があります。
象形、読み(音)、意味から繋がりをみつけるのです。白川静とまではいかなくとも、か
なりの漢字知識と勘が必要となります。パズル解きのために、いや解きながら著者は長い
時間をかけて知識と勘を磨いてきたのでしょう。

コーヒープレイクから始まる後半は著者の「漢字分析術」をふんだんに使って出雲系海人
族の足跡を太平洋側和歌山熊野に始まり、関東、東北にまで探し出します。天孫系の神々
に政を譲ったはずの出雲系の神社がここかしこに存在することを読者に再確認させます。

【コーヒーブレイク/漢字の使用開始時期】
古事記序文の読み方ひとつで、それ(古事記編纂)以前には文字は知られていなかった、
と序文こそが「知られていた」証拠だと一変する部分が印象に残りました。
「もとからあった言葉(訓読み)に伝来した漢字を当てていく」。確かにもとになる言葉
が存在したことが前提にあります。
そのもととは、どんな表記だったのか気になりました。
徐福はこれよりずっと以前に文字を持って渡来したのですから、古事記編纂の時期前には
既に日本で育った漢字文字が当然あったはずです。さらに遡って漢字が伝わる以前に音(お
と)だけでない記すための日本独自の文字はあったのだろうか、そんな疑問もわきました。

【徐福伝説と熊野】
・太平洋側、紀州の熊野には海人族は出航してから直接接岸し上陸したのでしょうか。だと
したら朝鮮半島から九州をくるりと回ったのか、関門海峡を通り抜け瀬戸内海、紀伊半島を
ぐるりと回って東側熊野に到着したのでしょうか。
ここでも若狭・丹後と同じく出航してからの経路が気になりました。

さて漢字(読み)分析術をみると、
・「熊野本宮大社」の祭神 熊野加武璐(カムロ)→禿(カムロ)=童=海童→徐福
・熊野市「波田須」(ハタス)=旧 「秦住」→朝鮮経由渡来人「秦氏」 →徐福
・熊(クマ)→神(クマ)代(シロ)→日(ヒノ)前(クマ)神社??→神
 隈(クマ)→櫛田宮+七隈(クマ)山 = 八坂神社→ 斉州八神?? →徐福
みな徐福に繋がります。お見事。

【織物を指すいにしえの言葉から引き出したもの】
中国から伝わった織物[呉はとり]、[漢はとり]、日本古来の[倭文(しとり)]。
著者はこの織物を例に、呉から伝わった漢字の呉音、後に伝わった漢音、それが仮名文字
出現を促したことに繋げていきます。宮廷の才女たちは海人族がもたらした漢字と呉音で
思考していたのですね。その下地があったから漢音も吸収できたのでしょう。そして仮名
で文学の花を開かせた。そんなイメージを持ちました。徐福様様です。
倭文からは倭文神社祭神 建葉槌命(天孫系) X 天香香背男(出雲系)を引き出し、
天香香背男を祭神とする出雲系神社を各地で発見する。
繋がりをみつける、気が付くのも驚きますが、文章にするのも大変だっただろうとも思い
ます。
作品の最後は、天香香背男または天香具背男の、香香と香具の意味はどこにあるか、で終
わりました。全く想像ができません。言葉の響きから「月(天)から来たかぐや姫」が頭
をよぎっただけという、我ながら実にオソマツなものだけであります。
3702??????おわり



3009同人α総務:2013/12/21(土) 18:00:33
寒い一日の暖かい色
 布団の外にでるのにためらいを覚えた朝、部屋の温度計は十度を下回っていました。
いよいよ冬です。

 次回発行38号(冬号)のテーマ前書きにおまけで付ついていた「秋色」と題する何枚
かの写真を見なが秋に似合う色はどれだろうと考えいたところ、以前同人誌の背貼りテー
プの色を季節に合わせて一応決めておこうという話しになったことを思い出しました。
春夏秋冬、それぞれ緑・青・茶・黒を当てはめましたが、さしたる理由もありません。
 上記4色は葉の色の変化のイメージに少し重なりますが、真っ赤に染まった写真も秋を
象徴するかのようです。燃え上がる紅葉は眺めるだけで暖めてくれるような…。寒くなる
前の自然からの贈り物と言えなくない。
雪国に住む人は冬は「黒」ではなく逆に「白」だと感じる人もいるのかもしれません。

 前書きは色や光について書かれています。色は見る人の心のフィルターを通過するため
に、結局確たる色などないのだと述べているように思えました。茶も赤も、まずは自分に
とっての『秋色』なのでしょう。

*竹内一郎撮影「秋色」シリーズより

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003158.jpg



3010長岡曉生 :2013/12/22(日) 02:53:38
3701人生詩を読んで
★古典について(37号の前書き)
 前書きでは、大震災による作者の視点の変化が古典の読み方の変化として綴られている。
 従来、作者は古典を自分の人生を照らす展望、役に立つ教訓を得るためのものと見ていた
が、大震災後は、古典の方丈記に対し、古今の社会を比較するための記録として見るように
なった。つまり、大震災を契機に作者の視点が変わったのだ。
さらに、更級日記に対しても、古今の社会を比較する立場に変わって接している。
 つまり、作者にとっての大震災は世界への視点を劇的に変える転回点であり、これ以降の
作者は、従来尊重していた古典に対する接し方までも変えたのだ。
とすれば、次の人生詩についても[●六十代]の次に[大震災後]という区切りが出てくる
のかも知れない。

★人生詩 五月五日
・十代:人間は機械の奴隷になりつつあり、・・・その故に自分でやろうとせず、工夫、精
神せず、神秘性がなくなった。人間の神秘性の一つは科学に奪われた。・・・世の中に名人
がいなくなる。
 同感です。便利な物は暇を作り、暇は往々にして怠惰を作るという悪しき関係です。本来
科学だって、神秘の追求が原点なのに、どうしてこんな結果になるんでしょうか。
・六十代:本を収納するのにプラスチックの衣裳ケースが新しく必要だ。
     辞書類を納めた本箱を別の所へ移した。もとの部屋がだだっ広くなった。
 なるほど、噂に聴いていた通りの状況です。作者の語彙の範囲が、我々とは桁違いなのも
当然ですね。

★人生詩 五月十四日
・四十代:日販へ買い出しに行った。・・・『高数6月号』・・・等を買う。
・六十代:杉浦さんと川口さんが研修に来る。・・・液体培養を教える。
 作者は年輪が増すほどに、どんどん理系に近づいているようで摩訶不思議です。
3701



3011万理久利:2013/12/22(日) 08:27:19
作品『肥と筑』考  補遺
弥生時代頃から始まった徐福船団/海人族がもたらした様々なものが、日本の歴史に影響
していることをこの作品を通じて知ることができます。伝説にすぎないと単純に見すごす
ことはできないようです。この作品が何回まで続くのか想像できませんが、折り返し点は
過ぎたような気がします。作品継続中ですが、これまでの全体を振り返ってみたおおざっ
ぱな印象を述べてみます。

以下ランダムに
● 徐福船団/海人族が使っていた船:技術
大集団の移動手段は太くて背の高い樟(楠)を繋ぎあわせてもの
小人数は竹を▽△状に編み込んで作ったもの(籠)
大きな船には小型ボートとして籠を積んでいた。
浦島太郎も桃太郎も籠に乗って竜宮城、鬼ヶ島に行った。(*前回・今回)

●国、領土を乗っ取りにきたわけでも、レジャー、箔をつける、暇つぶし、話題つくり、
のために海を渡ったわけではない彼等は、それなりに使命感や冒険心、夢をもって、危険
を冒してまで海を渡った。いろんな意味で「質の高い」人達だった。
長い時間をかけてあらゆる分野に影響を及ぼしていく。中央にも大きくかかわっていく。
古事記、日本書紀の編纂作業においても、土着した彼等がたくさん居たに違いない。
今に伝わる「お伽噺」の中にも海人族要素が盛り込まれるのも無理はない。

●長い間、西欧(白色)世界とアジアアフリカ(有色)世界は、それぞれのテリトリーで
それぞれの文化、やり方で生きてきた。アジアの世界の中では、陸上や海上移動で知恵、
技術、文化の交流・伝播がなされていた。それが西欧の大航海時代を境にアジアアフリカ
圏に白人世界が乗り込んできた。交流ではなく搾取、または乗っ取りが中心だ。
長い日本の歴史の中で西欧文化が本格的に入ってきたのはついこの間のこと、明治以降だ
ろう。西欧の優れた所を積極的に取り入れていこう、という主体的な姿勢だった。
その後日本は痛い体験もあったが、こうして今があるのも、徐福船団がもたらした知恵や
文化に裏付けられた日本人の工夫・努力の蓄積があったからだとも言える。



3012同人α総務:2013/12/22(日) 15:20:35
評開始のお知らせ
同人α37号三作目は古賀和彦著「歪んだ風景―鐵橋 第六回」 です。

「主人公家族は戦後貧しいながらもそれなりに希望を持ち暮らしていた。他方、電気もひ
いておらず、土の上に藁を敷いただけの暗い小屋に住む極貧のY家族もいた。それぞれの
暮らしぶりをからめながら、主人公は年長のS氏を静かに語る。ロシア語の論文を翻訳し
「ペストロイカ学習資料」を発行しながらも、郷里にもどり市会議員になったS氏のひと
つの生き方がじんわりと浮き上がってくる作品」
(簡単紹介より)

著者のポートレート
自然に囲まれた地に移り住んだのですが、「目」には絶好の地にも拘わらず、天は施しを
与えなかったようです。いや、物の本質を見るために斜視にさせてくれたとも考えられな
くもありません。要は気の持ちよう。同じ緘黙の猫が唯一の話相手になったようです。
画像を開いたら、まずはドキリとするはずです。その目線と直面して、自分が全部見透か
されている気分になるのです。胸に一物ある人が遠ざけたがるのも分かるような……。
それでもいいと思う人、恐い物好きの人はリンク「ポートレートとコメント」を開いてみ
てください。今年の最後の肝試しです。

*評論末尾に3703をお願いします。評は12月31日まで。



3013資料管理請負人:2013/12/23(月) 09:53:19
アーカイブ/東日本大震災と原発 8(終)
[東日本大震災:2011年(平成23年) 3月11日(金)14時46分18.1秒発生]
地震から始まった原発問題、これについてのニューロン・カフェ投稿記事を中心に拾った。

※ 東日本大震災と原発 第一章はこれで終了します。

2012.2.28〜6.22


「青春のあの日」 #56 投稿者:有志17号 投稿日:2012年 2月28日(火)11時14分
『 私 の 仕 事 』 荘島 二郎

 井上雅登さんへの三人からの電話、牟田さん、小宮さんに続き、最後の方です。
高校時代の事を中心に書く方、同窓会について書く方、歩まれた仕事について書く方もいます。荘島さんは仕事についてでした。
 総合研究所、総合技研、という場所は、なぜか、国のおかかえでもなく、大学の研究所といった重苦しさもなく、民間企業だけれど一種独特の自由に追求する、実験する、そんな空気を感じ、学生仲間でも人気があり、かつ入るのに難しい場所であったことを覚えています。

 研究のおおまかな内訳についてはなるほどと思わされました。やはり時代を先行しているというか、築きあげていくというか。自分の無知ぶりも再確認しました。
荘島さんはその中でも「科学・技術分野」に所属されていたとのこと。その内容はまさしく科学少年がワクワクするような世界です。
 紹介してくれた例、「ヒューマンファクター」が及ぼす原発事故問題。福島事故を改めて考えさせられました。大事な研究分野であり、かつ人の心に入り込む難しい分野だと、侮れない分野だと思いました。しかもこれは20年前の文章なのです。

 「社会への貢献」そんな自負心がお仕事を続けてこられた基盤にあったのかと思います。色々な形で人類、そこまで拡大しなくとも、自分の生まれ故郷にもまた何か貢献したいと、培ったご経験を活かされて今を過ごされているかと想像しました。

注)表題横の#数字は、掲示板掲載リンク先「青春、そしてそれから」に掲載され
  ているリストの該当作品の通し番号です。


大江健三郎といういう人 投稿者:万理久利 投稿日:2012年 3月19日(月)21時42分
先日日本人作家約20名を引き連れパリでで反原発の話をしたようです。被災地の現状やご自身の考えを訥々と述べたそうです。

この人の作品の多くを読んではいませんが、ある文芸月刊誌の1ページほどのコラム を毎月読んでいます。その殆どが息子のことで、その小さな息子でも「生きる」について敏感に反応していること等々、例によって彼独特のわからりにくい文章で書いています。
継続して読み始めてから数年になりますが、このコラムでは原発のことにはほとんど触れません。文芸誌であることを意識しているのかもしれませんが、彼の文章を読めば、その行動についても良く分かるような気がします。声高にここで触れなくとも、彼の行動の意味の根底にあるものが理解できます。それは直截的ではありませんが、静かな大きな力だとも思います。

それにしても、このノーベル賞作家は、木訥に見えて実に淡々と行動する人です。受賞を武器にするわけではなく、むしろ一種の責任のようなものとして受け止めているのだと思います。

この人のエッセイ、小説は今もよく読み取れませんが、少しずつ理解出来るようにはなってきたような気がします。これからも、政治色が殆ど感じられないあのコラムを読むのが楽しみです。楽しみつつも、これからの人類にとっての原子力利用の在り方を考える自分がいます。彼の作家としの顔、静かでも黙々と行動する顔、筆力、生き方から自然とそんな気持ちになるのでしょう。


すみません。長岡様の合評をおじゃまします  投稿者:碇 民治 投稿日:2012年 6月18日(月)13時50分
いよいよ大飯原発は再稼動しますね。もし格納容器が故障すれば?『電気』は高くからも、遠くから通しても格納容器の中は圧力が高くポンプは動かず水(蒸気)を供給しません。故障は避けられないと小生は思います。

『大飯原発の再稼動するため冷却水は安全と呼んでるがそれはウソです。』
原発再稼動は福島原発に例を思い出すとさらに不安です。
投稿者:碇 民治 投稿日:2012年 6月21日(木)11時39分
メルトダウン発生の電源は必要?
昨日、新風児様から書き込みがありました。冷却水について纏める途中、そのとき疑問が浮かびましたが、皆様から反応がありませんので断念しました。

新風児様の書き込みから、新に政府と東電に憤りが生じました。『福島原発事故』の例です。燃料棒の入ってる『格納容器』は既にメルトダウンが発生してます。燃料棒の炉心は核分裂反応が起こって膨大な熱が生じます。したがって圧力が高くなり電源があってもポンプは冷却水で給水は出来ないはずだと思います。

2011年3月11日以降『福島原発事故』以来政府か東電はどちらかわかりません。メルトダウンが起こってるのは停電の為です。


本質のすり替え 投稿者:被災住民 投稿日:2012年 6月21日(木)22時11分
福島第一原発の事故について東電は自身の事故原因の報告では、放射能汚染事故を地震のせいにして自身の怠慢行為について反省の弁はないのである。事故直後の現地従業員の撤退に関しても、相談された政府首脳と東電社長の見解は全く違っているのだが、政府は全員と証言し、東電の社長は対策要員以外の人員の撤退とすれ違っている。
対策要員を残しての撤退なら、わざわざ政府首脳に相談する訳が無いのであり、東電が嘘をついているのは明らかである。事故原因を地震に置き換える発想は、問題の本質のすり変えなのです。
巨人の原監督が女性問題で1億円を払ったスキャンダルが公になり、球団と監督が前代表がバラしたに違いないとマスコミで語って犯人探しをしているが、これなども明らかに問題のすり替えなりである。
社会的地位があり球児の憧れの的である監督が、女性問題を起こしたことが大変な問題なのであり、犯人探しが問題なのではないのだ。球団・監督と前代表の球団内部の争いなどフアンや国民は内部の内輪もめでどうでも良いのだ。問題の本質を明らかにして謝罪すべきで、東電もしかりなのである。


原発について 投稿者:赤松次郎 投稿日:2012年 6月22日(金)10時31分
碇さんや被災住民さんの原子力発電に関しての見解に私も基本的に同感である。
私は東日本大震災のすぐあとで下記のようなコメントをここで書いたことを思い出した。
イカロスの羽根 2011/03/18
『今度の原発事故を見るとギリシャ神話のイカロスを思う。
ダイダロスとイカロスの親子はミーノース王の不興を買い、迷宮(あるいは塔)に幽閉されてしまう。彼らは蝋で鳥の羽根を固めて翼をつくり、空を飛んで脱出したが、イカロスは父の警告を忘れ高く飛びすぎて、太陽の熱で蝋を溶かされ墜落死した。
 とにかくこのシステムはなかなか閉じることをしない危険さを含んでいる。核廃棄物は活動を停止するまで数千年数万年。暴発しないように冷却しながら30年、その後数万年の間地中深く保管を必要とするという。しかし今回、反応を続け放熱を止めない使用済み燃料を制御するための保管プールの水が涸れ、高温爆発したことによる事故である。これからもまたこのような災害や人的ミス、機能停止などの正常な管理がされない状態に陥ればいつでもこのような事故が起きることになる。
水力発電や火力発電のように不慮の時に中止をしようとすれば、その後の危険は何もない状態にすべてのシステムが停止できるが、原発だけは何十年も危険を出し続けるという閉じないシステムであることを心すべきだ。
 人類は今、一昔前には自然の行為でなかった、神の領域であるかもしれない遺伝子操作や臓器移植、人工授精、脳死問題などの社会的問題が生じるのと同じく、核融合や核分裂、核兵器などの禁断の実に手を出し、自然のバランスを壊し人類の未来を終焉に向かわせようとしているように思えて仕方がない。』

また、朝日新聞・論壇時評  2011.05.26
『非正規の思考という副題のついたコラムで、原発について二人の見解が面白かった。
関曠野氏は、原子力は本来ニュートン物理学の枠外に位置しているものとする。それは、日常の感覚では理解できない種類の存在であり、それ故、人びとを不安に陥れ続けるのである、と言っている。
中沢新一氏は、生物の生きる生態圏の内部に、太陽圏に属する核反応の過程を「無媒介」のまま持ち込んだ原子力発電は、他のエネルギー利用とは本質的に異なり、我々の生態系を破壊する、と言っている。
福島原発の事故で、今までいろいろのコメントの投稿を見てきたが、経済的、効率的、有害性、での有用性などの卑近な問題解決に始終しているようで、関氏や中沢氏のようにもっと大きな観点からの有用論、不要論の論を見なかったのが残念だ。』

私は以上の人達が示したような、原発または石油・石炭・自然再生エネルギーなどの経済的な効率の比較やメリットの論議で、反対・賛成を論ずることでなくもっと根源的な観点で、原発がはたして人類の未来にとって許されるものかどうかというところから考え直さなければならないと思う。
最後に、東電は想定外の津波による災害だと断じているが、冷却水の二次電源が設置されていなかったという欠陥以前に、私はあの強烈な地震の揺れによる縦横に走る繊細な配管類が破壊された可能性があったのではないか。原発の基本的な部分は地震に耐えるように設計されていても、それを支えるものが破壊されればシステムは動かなくなり、早晩今回の事故は起こるであろう。東電はこのことを話題にされたくないであろう。なぜなら、地震による破壊は絶体にないと安全宣言して原発を作ってきたからである。

また、いくら安全の精度を上げてシステムを守っても、人間の操作ミス、意図的な作為による機能破壊はまったくゼロにはできない。それを考えると人類の未来に持ち越すような災害をなくすためにも、機能停止が即座に満足に出来るようなシステムを確立してエネルギーを得るしかない。限りなく安全に考慮するとか、これからエネルギーの不足で経済活動に支障がある等と言った議論でことを納めるのではなく、全廃にすべきだということが私の反対の基本的な考えである。



3014万理久利:2013/12/23(月) 18:28:30
匿名の代償
今年の振り返り新聞記事なのでしょうか。タイトルに引かれて読んでみました。
情報の流失についてはそれはそれで問題がありますが、ばれたというからには、匿名記事
の当事者の身元が特定されたと同時に、悪さがばれたということで、そもそも書き込みの
内容に問題があったのです。記事は「匿名などありえない」で終わっていますが、匿名に
寄りかかって、ふざける、相手を陥れる、そんな目的のため自作自演までする等々、その
行為、事実は消えることはないのです。
さもしい行為は、世間の批難をあびる以前に、自分自身を危める行為だと言えます。
本人たちの心境を読んで、憂うというよりむしろ、そうだ、そうだとなぜか手をたたいて
笑いたくなりました。ばれたら困る、ばらしたなと逆に恫喝する、その前にやるなよとひ
とこと言いたい、そんなところでしょうか。


<記事要約・引用>
2ちゃん、匿名の代償 ライバル作家を中傷…身元ばれて信頼失う
ネット掲示板「2ちゃんねる」から今年8月下旬、3万件以上の会員情報が流出した問題
が思わぬ事態を引き起こしている。相手をののしり、自作自演の書き込みをした人たちが、
ネット上で次々と特定されている。当の本人たちに何が起き、何を思うのか。
■「愚かでした」
気鋭の男性小説家(35)はこの秋、作家仲間や出版社へのおわびに追われた。
作家は取材に「相手を見下したい、おとしめたいという漠然とした悪意があった。相手の
欠点とみた部分を、一方的に罵倒する書き込みは快感だった」と振り返る。賛同する書き
込みを見つけると、快感がさらに増したという。
■おびえる毎日
関東地方に住む30代の会社員男性は、ネットに自分の情報がさらされないか、毎日おび
えている。2ちゃんねるで自作自演を10年ほど続けていた。返信が来るのが、ただ楽し
かった。
「がんばれ!」「経験を生かして生きろ」。励ましの返信を改めて読み返すと心が痛む。
「弱者のまねをするなんて最低の人間。ばれたら会社や隣近所にゆがんだ人間と思われる。
仕事を辞めなければならない」



3015同人α総務:2013/12/24(火) 10:05:43
リンク 「α・archive」
規約(α約束事)見直し問題36がアップされました。

午前1時過ぎの「離婚宣言」からはじまり、この日の最後を飾ったのも同じ人でした。
途中、「お世話になりました」と三名一人一人に丁寧な挨拶がありました。
A氏が提案を出してから二ヶ月にも満たないあっという間のことでした。



3016長岡曉生 :2013/12/25(水) 00:38:37
肥と筑 第二十七回:評のお礼とお答え
万理さんに丁寧な評を戴きました。大分遅れましたが、思いつく範囲で疑問にお答えします。

◆万理さんの評の1について
★渡った先が圧倒的に多かったのは九州なのだろう
 山東半島の港町、琅邪から出発したとして、直接または済州島・朝鮮半島を経て、最初に
たどり着いたのはとうぜん九州でしょうね。

★出雲や若狭あたりにも北方系・南方系も直接着いたケースも多くあったのではないか
北方系は、出雲や若狭あたりには、もちろん直接着いた場合が多いでしょう。
南方系も、対馬海峡・朝鮮海峡を通る黒潮に乗れば日本海側に抜けられるので、直接到達が
可能ですが、出雲や若狭への途中で上陸して水や食べ物を補給したことでしょうね。

★ 海人族は、稲作はもちろん様々の知識を備え持った技術集団でもあった
実は、縄文時代の日本にも稲作と製鉄技術は有ったそうですが、場所が限られ、その規模も
小さかったようです。

◆万理さんの評の2について
★山幸彦はタタラの神である木花咲耶姫の子、豊玉姫は海神/綿津見神の娘。山彦が海の姫
といっしょになるのも面白い
これは、山に依っていた遊牧騎馬民族と水上交通に頼っていた江南の水人族の間の対婚制度
が徐福船団によって伝えられた結果と見ることが出来ます。すなわち、海幸彦は海人族の、
山幸彦はタタラ製鉄民族の、代々の族長に付けられた象徴的名称だったのでしょう。
というのも、船団長の徐福の徐姓は呉王の余姓と通じ、トルコ族の姓でもあったからです。
実際、江南の呉を建国し、日本人の始祖とも見られている呉太伯とその弟の虞仲(ぐちゅう)
とは赤狄のトルコ族が建てた周王室の一族であって、この二人は長江下流域の水人族である
越族の領域に移住してきて呉を建てたのですが、虞仲(ぐちゅう)の結婚相手は、後に呉人
と呼ばれるようになる越人の同族でした。(呉太伯は、祭祀長として独身を通しました。)
徐福船団は、このような[山]のトルコ族と[海]の越族(呉族)との対婚の習慣を日本に
持ち込みました。その名残が瀬戸内海の大三島に残る海人族の神社[大山祇(おおやまつみ)]
神社に見て取れます。ここは海中の神社なのに、祭神名の[おおやまつみ]は山の神である
こと、つまりトルコ系であることを示しています。それだけでなく、[おおやまつみ]の娘
である木花咲耶(このはなさくや)姫は、明らかにトルコ族の特技であるタタラ製鉄の女神
なのです。

★海部氏の祖神「椎根津彦」(珍彦)が古事記や日本書紀によれば、浦島太郎らしい
そうですね。飯豊皇女が創始し椎根津彦を祀る青海神社は、若狭国大飯郡の高浜に鎮座し、
若狭・丹後に渡る一帯の総鎮守の宮でした。日本書紀によれば、飯豊皇女と浦島太郎とは、
雄略天皇時代に生きていた同時代人でした。このころ浦島太郎が住んでいた丹波国ヨサ郡の
菅川(つつかわ)は、青海神社の支配下にある海人族の土地だったのです。
ただし椎根津彦は初代?武天皇時代の人、浦島太郎は第二十一代雄略天皇の人とされており
時代は離れているので、二人が同一人物であるとは言えません。
しかし、二人とも青海神社に係わりのある同系の海人族であった、とは言えそうです。

★豊玉姫と同郷の飯豊皇女(〔青〕海皇女)が「私を無視しするな」と言って二月堂修二会
に「〔青〕衣の女人」となってしゃしゃり出た
いや、飯豊皇女は、ただ純粋に自分も供養の対象に加えて欲しかったんだと思いますよ。
この謎多き飯豊皇女は、大伯皇女と同じように何故か心惹かれる存在の女性です。

★【丹後の籠神社】は、今年20年ぶりのお引っ越しをしたアマテラスの伊勢神宮の前身
実は、古事記・日本書紀を見る限り、現在伊勢神宮に祀られているアマテラスが宮中を出て
伊勢に落ち着くまでに滞在した土地の中には、丹後の籠神社は含まれていません。
しかし、籠神社に残る伝承は見過ごすことが出来ず、今回のように最初の滞在地に籠神社を
当てました。あるいは、宮中で祀られる以前の鎮座地が籠神社だったのかも知れません。
いずれにしても、この問題は謎が多く再検討の要があります。
因みに、丹後の籠神社の宮司の海部(あまべ)氏には、現存する日本最古とされる家系図が
残っており国宝に指定されています。
3702



3017万理久利:2013/12/25(水) 09:22:14
慎ちゃんの6億円
 巨人 阿部慎之助選手が年俸6億で来期の契約がなされた。
そう言えば今年の同人誌に「プロの年俸」という題の作品があった。
そこでの慎ちゃんは5億7千万で表の一番上、最高額だったのを思い出す。

 デビュー当時、落ち着いたキャッチャーぶりと、ぽこぽこと打つこの選手を見初めたの
は巨人大ファーンの母であった。強い選手であること、ハンサムでおしゃれであることは
彼女にとって応援する前提条件であるが、松井と阿部選手はちょっと違った。ゴジラはそ
の名のとおり。阿部のときはその少しひょうきんな顔つきと、「慎之助」という古めかし
名前が気に入ったのだと思う。
 初めてこの選手の名を聞いたのは、へとへとに疲れて仕事から帰って来た時だった。母
の部屋に入るなり、「みてごらん、おもしろい選手がいるわよ。慎之助っていうのよ」夜
のスポーツニュースを見ながら、母はニコニコ笑っていた。それからというもの、ことあ
るごとに母は「慎ちゃん、慎ちゃん」だった。
 「プロの年俸」表を眺めながら、所得税をごっそりとられたとしても億が残る、いった
いこんなにたくさんのお金もらってどうするのだろう、後先ろくなことはないだろうと思
ったものだが、もたない者のひがみに過ぎない。
 若い選手に夢を持たせたい、と阿部選手は言っていた。多分彼自身も尊敬する選手の人
柄だけでなくその年俸を励みに努力してきたのだろう。慎ちゃんにとって記念すべきクリ
スマスになった。

 スポーツをするのも、見るのも大好きだった母に似なかった私は、ゴルフほどではない
が野球は好きではない。「こんな細い棒に小さな玉をあててどうすんの」とバットをいや
いや握ったのは中学の体育のときだけだ。生で観戦したのは大学一年の春、先輩のために
お握りをかかえて行った早慶戦が一回、 社会人になってから母をつれて神宮と東京ドー
ムに巨人戦を見に行った二回だけだ。この時は夢中になって見ている母を横目に、赤いミ
ニスカートの売り子に声をかけてはビールを飲み続け、帰りのロマンスカーの中で試合の
感動を話し続ける母の声を遠くに聞きながら寝たことを覚えている。
 「ほーら、やっぱり慎ちゃんやったでしょ。6億よ」母の自慢げな声が聞こえてくる。



3018赤松次郎:2013/12/25(水) 17:47:11
「肥と筑」第二十七回評
??????????????????????????「肥と筑」第二十七回を読んでその中に書かれている六芒星について思いを巡らせた。以前に某テレビ番組で「日本人のルーツはユダヤ人」であるという、安直につくられた娯楽番組を見たことがある。そこに取り上げられていたのがこの六芒星だ。そして噴飯物の最後の出し物が西日本最高峰である石鎚山(いしづちさん)のどこかに納められているという六芒星(ダビデの星)の印のある聖櫃が存在するというのである。ユダヤ教においては、聖櫃(せいひつ)とは、十戒が刻まれた石板を収めた箱のことである。 六芒星について色々と調べて見ると、円のように付け入る隙もない完全無欠の形では、私にとってなんとなく想念の広がりがなく面白くない。ところが六芒星は上向きの正三角形(△)は「能動的原理」を表し、下向きの正三角形(▽)は「受動的原理」を表わし、陰と陽、光と闇、プラスとマイナス、上昇と下降、柔と剛、火と水、創造と破壊、拡張と収縮、右回転と左回転、顕在意識と潜在意識、男性性と女性性…、といった相対するエネルギーの象徴であると言われている。確かにこの形は一種の安定感と不思議なエネルギーを秘めているようで、すこぶる私の感性に訴える形なのだ。 この形は伝統的にユダヤ人を表わす記号として定着している。このため、ユダヤ人の国であるイスラエルの国旗にはダビデの星と呼ばれる青色の六芒星が描かれているし、西洋では古くから「魔除けのシンボル」として使われ、錬金術においては、この図形は「真の知恵」を授けてくれる「賢者の石」を象徴していると言われている。 一方日本でも「肥と筑」の作品でも紹介してあるとおり、同様の形「籠目」という文様がある。竹編みの籠の編み目を図案化したもので、魔除けとしてこの図形を用いることがあった。現在でも使用されている例として、伊勢神宮周辺にある石灯籠に籠目が刻まれている。家紋としては籠目紋といい、「籠目」、「丸に籠目」などが使用されている。 しかもこの偶然の一致としか私には考えられないこれ等の共通点から、「日ユ同祖論(日猶同祖論)」なる説が唱えられ、日本人とユダヤ人は共通の先祖を持つ兄弟民族であるという、主に、日本人とユダヤ人によって提唱されているのである。その説は明治期に貿易商として来日したスコットランド人のニコラス・マクラウドが、日本と古代ユダヤとの相似性に気付き、調査を進め、世界で最初に日ユ同祖論を提唱、体系化したことによる。その日ユ同祖論は、主に三つの立場がある。古代イスラエルの「失われた10支族」は、日本に渡来したという説。古代イスラエルの「失われた10支族」のみならず、12支族が、日本に来たという説。古代日本人は、ユダヤ人の先祖であるという説。 しかし、旧約聖書においては、セムは黄色人種の先祖であり、ハムは黒人種の先祖となり、ヤペテは白人種の先祖であるとされているが、古代のユダヤ人は現在のアジア人や日本人と同じような風貌をしていたというわけではなく、ユダヤ人は全人類の先祖であるというわけではない。また人類学上のDNA類似性などの科学的な面では非常に薄弱な論法である、ということの方が真実に近いような気がする。以上作品の評と言うより、作品に触発された私が勝手に遊び惚けたようだ。長岡さんご免なさい!!3702 



3019長岡曉生 :2013/12/26(木) 04:25:05
肥と筑 第二十七回:評のお礼とお答えの2
◆万理さんの評の3について
★最初にルビ訂正のお願い
α37号冊子のp42、p43の3箇所で[建葉槌命]のルビが[たてはつちのみこと]と
なっていますが、正しくは[たけはづちのみこと]です。
赤松さん、原ファイルの訂正をお願いします。

★出雲系海人族の足跡を太平洋側和歌山熊野に始まり、関東、東北にまで探し
紀伊半島の熊野が徐福伝説の地であり、また出雲[イヅモ]族の土地であったことは良く知
られていますが、伊豆[イヅ]の国や伊豆[イヅ]諸島、さらには相模・武蔵・常陸・陸奥
などの太平洋沿岸にも出雲[イヅモ]族の足跡が残っています。
もちろん日本海側については、言うにや及ぶ、です。
このように、出雲族の足跡は、それこそ日本の至る所つまり[津々浦々]に及んでいますが
この言葉[津々浦々]は、古代文化の指導者だった出雲族にとって基本的に興味ある土地が
[各地の港々]だった、即ち出雲族は海人族だったという何よりの証しだと思います。

★もとからあった言葉(訓読み)に伝来した漢字を当てていく
これが可能だったのは、裏を返せば元々日本語には漢語に一対一で対応する概念があったと
言うことです。だからこそ、平安時代には[かなもじ]女流文学の花が開いたのです。

★そのもととは、どんな表記だったのか
古代表記の代表たる万葉集中の二例について、原文・読み・注をご覧下さい。
仮名表記法が未定で、異議の訓も有り、活用も省略され、結構難しい読みですね。
【より容易な例:四巻−五○六番】
  吾背子波  物莫念??????事之有者  火尓毛水尓毛 吾莫七國
  我が背子は 物な思ひそ 事しあらば 火にも水にも 我がなけなくに
注:莫念(なおもひそ)は返り点的な読み
  事は訓読  火と水は訓読  莫(なけ)は訓読  七國(なくに)は異議の訓
【より難解な例:十一巻−二五七八番】
  朝宿髪  吾者不梳  愛     君之手枕 触義之鬼尾
  あす寝髪 我は梳らじ うるはしき 君が手枕 触れてしものを
注:愛(うるはしき)は難読  君之は、キミガ  触義(ふれて)は難読
  鬼(もの)は、物の怪の類から来た異議の訓  尾(を)は、異議の訓

★徐福船団は関門海峡・瀬戸内海を通り、紀伊半島を回って東側熊野に到着したのか
瀬戸内海を通ったのか、否かについは、今となっては確かめようがありませんが、多数の船
からなる船団だったので、天候次第で離ればなれになった可能性が高いと思います。
もう一つ忘れては成らないのは、徐福船団は最低二回は出航していたことで、最低二度の船
団の分枝に対する到着可能地がさらに広がります。

★建葉槌命(天孫系) X 天香香背男(出雲系)を引き出し、天香香背男を祭神とする出雲
系神社を各地で発見する
これは偶然の所産です。なぜなら、私が研究所の移転に伴って東京から千葉県を経て引っ越
した先の茨城県には、天香香背男を破った建葉槌命を祀る神社として、瓜連町に常陸国二宮
の静神社、日立市に大甕神社があったのです。この大甕神社は、昔は鹿島神宮・香取神宮と
並ぶ東国の三神宮で、大甕倭文神宮とも呼ばれていました。建葉槌命に敗れた天香香背男は
日立の神社の奥殿の礎石中に封じられたと言います。そのせいか、茨城県では天の星である
天香香背男を祀る星宮神社の数は少ないのですが、隣の栃木県には、星宮神社が184社も
残っていると言われています。

◆万理さんの補遺について
★大きな船には小型ボートとして籠を積んでいた。浦島太郎も桃太郎も籠に乗って竜宮城、
鬼ヶ島に行った
なるほど。これは、万理さんの独特の推理ですね。そういえば、佐賀市の諸富町に残る浮盃
伝説の浮盃とは、大きな船が座礁せずに進める水脈を発見するため徐福が有明海に浮かべた
小型船らしいのですが、この浮盃が籠だったとしたら非常に面白いですね。
具体的な船の話は残っていないけれども、桃太郎も籠に乗って鬼ヶ島に行ったのかな?

★西欧の大航海時代を境にアジア・アフリカ圏に白人世界が乗り込んできた
その通りだと思います。しかし、当時の西欧の技術はイスラーム圏から来ているのです。
例えば、ヴァスコ・ダ・ガマの印度航路発見について考えて見ましょう。彼は、ポルトガル
王の命令により、1498年、アフリカ喜望峰回りのインド航路を発見したと言いますが、
本当に彼がこの航路を発見したのでしょうか。
高校世界史では教わらなかったことですが、喜望峰回りのインド航路にはアラビア人の水先
案内人がいたと言います。
どうして、そう言えるのでしょうか。
そもそも、西欧の大航海時代の後援者であるスペイン・ポルトガル両王国が占めるイベリア
半島は、8世紀から15世紀にかけて非常に高度な文明を持つイスラーム系王国が存在して
いましたし、その王国の覇権が衰えイベリア半島から撤退した後も、対岸のアフリカ北部は
イスラーム圏に止まりました。当時のポルトガルやスペインが代表する西欧世界は、武力で
は勝っても、文明的にはイスラーム圏の教えを仰ぐ立場に有りました。
それでは、当時の西欧世界はイスラーム圏からどんなことを教わったのでしょうか。
その端的な例が、喜望峰回りのインド航路だったと思います。
実は、西欧の大航海時代よりも70年ほども前から、アジアでは明の鄭和が指揮する大航海
が実行されていた記録が残っています。この鄭和は、巨大船団による七次に渡る大航海で、
東南アジア・インド・アラビア湾のホルムズ海峡・アラビア半島・東アフリカにまでも到達
していますが、鄭和自身はアラビア人の子孫であり、イスラーム教徒でした。
この鄭和船団が到達したマラッカやジャワの北部には、イスラーム教が浸透し始めていたの
ですが、それはアラビアの商人がもたらしたものでした。外来の宗教が土地に浸透するには、
長い時間を要しますから、アラビア商人のマラッカやジャワの北部への進出は、鄭和の航海
よりも早くに起きていた筈です。つまり、アラビア人は鄭和に先立ってインド洋を航海して
いたのです。これから見て、鄭和船団の造船術と航海術は、同族・同宗教のアラビア人から
伝えられたものでしょう。
当時のアラビアにおけるイスラーム文明は、それほど高い文明だったのです。
3702



3020資料管理請負人:2013/12/26(木) 07:47:04
アーカイブ/「美学」3
「美学」という言葉が登場した投稿をニューロン・カフェ及び関連サイトから拾ってみま
した。
・[広辞苑]
旧〔審美学〕。自然・芸術における美の本質や構造を解明する学問。美的現象一般を対象として、それの内的・外的条件と基礎とを解明規定する。
・[ウィキペディア]
美、芸術または趣味に関する哲学の一領域である。森鴎外により「審美学」という訳語が与えられたが、現在では美学と呼称される。



2012年・2013年

肥前者の会津贔屓  投稿者:歴史愛好家?? 投稿日:2012年 6月27日(水)20時47分??

 小生も滅びの美学ではありませんが、会津は大好きです。
会津若松鶴ヶ城が9月22日に維新政府に降伏した日を記念して行われる会津秋祭りは、当時を再現した素晴らしい祭りです。この祭りの時会津各地の史蹟を訪ねましたが、その中で会津武家屋敷を見学した時ですが邸内の隅にひっそりと祭られたお墓があり、よく見ると坂本竜馬暗殺の指揮をした佐々木只三郎のものでした。鳥羽伏見の戦いで負傷した剣客佐々木は紀州徳川家の和歌山に逃れ亡くなりました。紀三井寺に葬られていたのを、生まれ故郷会津に葬ったそうです。
 会津藩家老手代木直衛門の弟でしたが旗本佐々木家の養子になり、清川八郎と共に幕府が募集した浪人達を引き連れて京都へ登りましたが、清川の裏切りにより浪士組の結成が頓挫したので江戸に引揚げました。その後江戸市中で変節漢清川八郎を暗殺した後上洛して、京都見回り組みの隊長として勤皇の志士討伐に活躍しました。
 京都近江屋で中岡慎太郎、坂本竜馬を暗殺したのは、この京都見回り組であると言うことは歴史家の間でも定説になつています。
各地の史蹟を廻っていると思いがけないことに出会うものです。
肥前出身の小生が大学卒業後常陸が創業の地てある企業に入社し、更に筑波山近辺の女性を嫁に貰ったことからこの地に住み着き、この地の歴史に興味を持ち始め会津まで範囲が広がりました。
 常陸の国は伊勢平氏の出身地であり、甲斐の武田氏の発祥の地でもあります。平の将門、平家を先祖とする芹沢鴨の先祖芹沢家、播州赤穂でお家断絶した浅野家、浄土真宗の始祖親鸞上人の布教開始の地もここです。親鸞の稲田草庵西念寺は、東西両本願寺の上に君臨する別格総本山として位置づけられている威厳に満ちた本山です。
 今日、突然思い立って東京の日野市にある高幡不動尊金剛寺へ行きましたが、ここは新撰組副局長土方歳三の出身地で境内に銅像が建てられていました。土方歳三資料館を見かけたので訪ねましたが、閉館していました。

歴史に興味を抱くと次から次に興味ある事柄が広がり、退屈することはありません。

戯評より


おじさんの『感情移入』 投稿者:ナンジー・関?? 投稿日:2012年 9月24日(月)13時40分。
?? 感情移入:他人の心理や芸術作品または自然対象のうちに、自分自身の感情や精神を投射してそれを直接に理解すること。リップスの美学の根本原理。−広辞苑第三版−

「小説の魅力ある主人公の作り方」ノウハウサイトなどの文には、共感やら感情移入やらの単語が必ず出てきてそれが必須であると断言するようなものまである。

 どこかのサイトでは「読み方指南」で何度もこの言葉を使う。それも自作品への評者に対して長々と言及している。おじさんはこの言葉が大好きなようだ。有り体に読めばわかることはわかるのだが、おじさんの使い方がここひとつ判らない。リップスの美学を深く読み、よく理解し、そして共感でもしたのだろうか。
このおじさんは良く分からないまま使っているように思えた。

 感情移入し、同化して読めと言っているのだろうか。そりゃあわがままだ。無理だ。
私は作品を読むとき、想像の世界(架空)の小説の場合、主人公、登場人物になりきって読むわけではない。あくまで第三者だ。ただ主人公をとりまく表現、描写からその思い、考え方、生き方を想像するだけだ。だから、想像や好奇心がわき起こるようなものが文章の中にに無ければ、作品そのものに引き込まれることはない。ましてや同化などできない。

 書くときも一緒だ。登場人物に自分の感情はとりこまない。あくまで想像の人物として動かす。その上で、できるだけ読み手が想像を広げ、引き込んでいくようなものにしていきたいと考えている。

 さらに評においては、客観的に登場人物、物語の流れ、確かさ、周辺描写、言葉の使い方、等を客観的に見て、その上で意見を述べようと努めている。

 このおじさんは、作品を書くときも、評を入れるときも、自分の作品への評について述べる時も、実に「感情的」でおまけに、時々作品の世界と作者の世界がごちゃまぜになる。話すことも、文字化することも、その内容はその時次第のものなのかとふと考えてしまう。何よりも日本語をよく知らない。実に幸せ(おめでたい)な生き物でありそしてなぜか悲しい。読み方、批評の仕方まで暗黙のうちに押しつけていることが悲しい。或る出版社の文芸部長らしい。


敗者の美学  投稿者:資料管理請負人?? 投稿日:2013年12月17日(火)11時38分
何やら先日終わったNHK「八重の桜」の話のようだが、某同人誌の話だ。
提出した藩の規則改定に関する建議書をめぐる議論は、議論の体をなさないまま強制終了
となった。建議の内容を理解しようともせず、勝ち負けだけの一方的討議だった。如何に
仲間(賛同者)を増やすか、誤りをごまかすか、そのための手練手管がありありと見て取
れる。
自称藩主が感情に任せて、藩士その他奉公人、奥女中を大勢連れて脱藩だ。藩の蓄えは勿
論、藩名、諸制度をそっくりそのまま持ち去り使用した。その後もことあるごとにに中傷
を繰り返し、やっと交わした和解協定をも踏みにじる。

何をもって勝ち/負けとするか極めて曖昧だが、
某同人誌は彼等の「数」と「愚かさ」に負けたのではない。
彼等を理解させる、納得させることに自身が負けたのだ。

そもそもが勝ち負けの問題ではなかった。
今また、よりよき世界を求めて、より深遠な自分の世界を求めて、未来に向けて生き続け
るだけだ。
敗者の美学などと言う言葉はどうも好きではないが、敢えて言えば未来を見て生きること、
勝ち負けの世界ではない世界を創ろうとし続けることが敗者の美学なのかもしれない。



3021同人α総務:2013/12/26(木) 22:17:44
リンク 「α・archive」
規約(α約束事)見直し問題37がアップされました。

2013年 3月10日前半の旧掲示板投稿記事です。離婚宣言翌日のこの日、重ねての三名排除
宣言、そして新人募集まで登場しました。次々と新たな同人結成に向けての準備が、出て
行くと言ったばかりのその掲示板上で始まります。
同時に、出て行けと言われた三名への批判が解禁されたかのように一気に吐き出されます。
「α寓話」と題された投稿はその象徴的なものでした。



3022万理久利:2013/12/27(金) 07:26:44
歪んだ風景−鐵橋 評の1
シリーズ「歪んだ風景」について

 [歪んだ風景]に[−小見出し]が付けられるこのシリーズが長く続いている。
リンク「個人別作品集」からこのシリーズものを調べてみた。

 (小見出し)
§毛虫(同人α2号 2005.2)以下、(全11回)
 影、苛め、疑惑、彷徨、記憶、絆、定年後の日々パート3、岐路、糸屑、異邦人
§沈み行く家: 1回(α14号 2008.2)から7回(2009.8)まで
§鐵 橋:   1回(α32号 2012.8)から6回(*37号)

 − 沈み行く家 第六回2009.8から3年の間を置いてこの−鐵橋が開始され、今号で6回
を迎えた。小見出しを眺めるといずれも似た匂いがする。「歪んだ風景」と繋ぎ合わせて
みるとより一層匂いが増す。目に映る対象物の独特の見方・観察の仕方の中で、そこから
広がる或いは深まる想念、思い、記憶、そういった世界が静かにえがかれている。

 「歪んだ」という言葉はマイナーイメージである。しかし、そもそも目に映るものは歪
み一つない、直線あるいは完璧な曲線なのだろうか、「色」も含めて人の目に映るものは
全て同じなのだろうか。同じ物を見た時、昨日と今日で何一つ変わらずに目に映るのだろ
うか。心に映るものもにおいてもだ。たまたま38号(次号)テーマ「心情風景」の前書
きを読んだ後だからだろうか、そんなことをふと考える。
 それを著者は認識した上で、物や事象を感覚を研ぎ澄ませ、そっくりそのまま受け止め
る。目の前のもの・目の前の風景に、過去の風景を交差させながら対峙していく。いろん
な方向からみつめるているのだろう。そのうちに、うっすらと主人公や回りの登場人物の
未来、未来の景色までもが匂ってくるようになる。そんな印象をこのシリーズに持つよう
になった。

 なったとあるからには、当初は著者が好んで使用する古めかしい言葉とあいまって単純
に「暗い」「重い」のイメージが全面にあったのだ。不思議なもので、長く続くこのシリ
ーズものを読んでいるうちに印象が変わってきたようだ。「暗い」「重い」が気にならな
くなったのか、その奥にあるものが見えるようになったのか、どちらも有りなのかもしれ
ない。だらだらと感情や景色、記憶を書き綴っただけの、あるいは奇を衒っただけの、ラ
イトノベルが鼻につくようになったこともあるのだろう。
 これもまた、書き手だけでなく読み手にもある「歪み」のひとつの現れなのだ。こんな
「歪み」があるからこそ、「歪み」を認識するからこその、見方、読み方、とらえ方、生
き方までも、味わいがでてくるようにも思えるのだ。

 もう一度「著者のポートレート」を眺めてみた。なるほどその目つき、佇まいには何と
も言えない味わいがある。
   詳細につづく
3703



3023整備士:2013/12/27(金) 12:24:46
TEST
シルフシープしずく           ?????????? 銀 河    



3024長岡曉生 :2013/12/27(金) 12:32:09
肥と筑 第二十七回:評のお礼とお答えの3
 赤松さん。評を有り難うございます。
 赤松さんの評も軽い乗りですから、私の答えも軽く行きましょう。
 要は、日本人はユダヤ人の十支族であるか否か、籠神社の神紋と伊勢神宮の石灯籠に残る
六芒星形は所謂ダヴィデの星と関係があるか否か、と言う二点に関する論評ですね。

 私の考えを述べると、次の二点に尽きます。
 先ず、日本人はユダヤ人の十支族と関係があるとは考えていません。
 次に、今回の肥と筑で触れた籠目紋いわゆる六芒星形は、海人族が用いた竹籠を利用した
小型の船の籠目模様に由来するものであり、当然ダヴィデの星とは無関係です。

 第一の論点の根拠は、日本人とユダヤ人の間における人種・言語・宗教などの差が、大き
過ぎることです。これらについては今までに論じられてきたことであって一々挙げるまでも
無いのですが、一つだけ挙げておきましょう。
それは、オリエント史学者だった故三笠宮崇仁親王(昭和天皇弟宮)の日本語とヘブライ語
の類似性に対する見解です。日本人とユダヤ人の問題に関して注目の人だった崇仁親王は、
オリエント史学者でもありヘブライ語の知識も持たれていた筈ですが、日本語とヘブライ語
との類似性に対しては、否定的だったと記憶しています。この意見が対談として載った本は
確かイザヤ・ベンダサン(山本七平)著の[日本人とユダヤ人]の発売後に出たもので、私
の手許にあったのですが、残念ながら今すぐ見つけ出すことは出来ません。

 第二の論点については、第一の論点を認めた上で、出雲族・海人族の六芒星形の由来が、
竹で編んだ小型の船[籠]であると論証した今回の説明で十分でしょう。
なお、出雲大社と籠神社の籠目紋は古くから伝わる神紋ですが、伊勢神宮の石灯籠の六芒星
形は、実は戦後に彫られたものだそうです。
3702



3025長岡曉生 :2013/12/28(土) 13:07:23
宮号の訂正
先の投稿で、オリエント史学者だった親王を秩父宮としたのは、正しくは三笠宮です。
謹んで訂正いたします。(投稿文も訂正いたしました。)
秩父宮の名を書いてしまったのは、その直前にラグビーの話題があって、ついラグビー関連
の秩父宮という宮号に引きずられたようです。それにしても、不注意でした。
3702



3026万理久利:2013/12/28(土) 17:30:38
『肥と筑』著者によるお答え(コメント)
 これがあるから評を入れるのだと言ったら大袈裟ですが、全く無いといったら嘘になり
ます。何と言っても生きている著者本人から、評の中で触れた疑問点について丁寧な解説
までもらえるのです。この作品のような、自分の苦手な歴史を取り扱ったもので、かつ一
種科学者か探偵のように極めて客観的に論理的に紐解いていくといった作品では意外と聞
きやすく感じます。
 心情や人生について語るような、考えさせるような作品では、著者の心、プライベート
なところに踏み込むようで、気が進まないことがあります。さらに、どんな種類の作品で
も、後から登場人物たちや設定、筋などについてああだったこうだったと、だらだらと著
者自身が述べたら興ざめでもあります。そういったことは、黙って次の作品の中で反映さ
せればいい。例外はもちろんありますが、自分が著者の立場でも、評者の立場にあったと
しても、そんなことを心がけてきたような気がします。

 「そんなことくらい、自分で調べろ」、と言われそうなのですがこの著者は丁寧に再度
調べ直してまで掲示板に返事を返してくれます。何でも答えるというわけでもなく、史実
(事実)に関することが中心で、これまた客観的、論理的に説明しています。
興ざめどころか読み手の理解の補強になり、礼をいいたくなるほどです。

 自分の作品への評は毎回興味津々です。作品創りの参考になるのはもちろんですが、評
をひとつの作品として読む楽しみもあります。同じように、他の人の評を読む楽しさ、ま
たその「お答え」を読む楽しみもあります。作品を創る面白さ(時には苦しさ、面倒くさ
さも含めて)に加えて、知らなかった、見ようともしなかった世界を知ることができたり
興味が出てきたりと、思いもかけない広がりを感じることがあります。
 飽きっぽい性格ですが、書くこと、読むことへの興味は暫く続きそうです。



3027同人α総務:2013/12/28(土) 19:08:24
リンク 「α・archive」
規約(α約束事)見直し問題38がアップされました。

2013年 3月10日後半です。OGM三名による三名だけの引き続きの三名批判です。
G氏も「α寓話」に習えとばかりに、正月の投稿問題、いや万理が入会した当時に遡り批判をくりひろげます。そしてたたみ込むようなO氏の立て続けの投稿が入りました。
O氏は掲示板は私のものだと再度宣言し、ブログからも三名の名をはずしました。
何の手続き(正式の公開評決)もとらず、そして書き込みを控えろとまで言い放つのです。
「三名の方が外れたということでのスタートでしたら、同席させて頂きたくよろしくお願いいたします」最後はM氏の捨て台詞で終わりました。(記事より)



3028万理久利:2013/12/30(月) 12:03:13
スポーツ嫌いのスポーツ談議
【真央ちゃんのスタイル】 駐在を終えて日本に帰ってきた時に驚いたことがたくさんありました。その中にフィギュアスケート女子の変貌ぶりがありました。スポーツは見るのもやるのも苦手ではありましたが、野球と同じく母が横で常に話題にするのと、以前スケートインストラクター団体と仕事の関係で縁ができたことも加わって、少なからずの関心だけはありました。 「渡部絵美や伊藤みどりの時代から変わったのよね。みてごらんこの子の演技。手足も長いし、ちょっと安倍晋三に似ててかわいい」そう言って母がテレビ画面を指したのが、浅田真央でした。 なるほど、こんな若い子がくるくる回っている。しかもスタイル抜群でした。渡辺、伊藤の努力があってこの選手が生まれたのだと思いますが、スタイルだけはいかんともし難い。あの太い腿と筋肉、ずんぐりの姿で回転しまくる姿に感心しつつもどこか限界のようなものまで感じる自分がいました。技術は劣っていても、手足が長くてスタイルがいい、顔まで綺麗に見える、実際美人もいました。白人世界と言って良いでしょう、悔しいけれどそちらの方が見栄えがするのです。審査員まで「おまけ綺麗点」を追加しているようにも思えました。 黒人だったらみんな、そして自分自身もどんな反応があるのだろうかと考えたことがあります。どこか違和感を覚えるのでしょう。そのこと自体にどこか差別に繋がる何かがあるようで、極端に言えば一種罪悪感まで覚えたことを思い出します。 そこに真央ちゃんの登場でした。おまけに似たような次の世代を担うスケーターがたくさん控えているのです。素直に「いいぞ」と思ったものです。 今年のスケート競技はめずらしく頻繁にテレビで観戦しました。あの時の少女真央が、中国舞踏団のような回転技でなく、さらに磨き上げた肉体技術を土台に情感あふれる表情で舞っていました。真央さんだけでなくたくさんの女性スケーター、そして男性群もです。母の代わりに、そしてこの自分自身も彼等の氷上演技を母といっしょに魅せられました。 何十年か後、母の曾孫、玄孫たちが今度は母や私の代わりに、そして世界中の人達がクロヒョウのような精悍で美しいアフリカ代表の選手たちの舞に魅せられているのかもしれません。そうあって欲しいと思います。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003180.jpg



3029赤松次郎:2013/12/30(月) 12:05:54
歪んだ風景という題について
 ある冊子で「騙される脳」という興味ある記事を読んだ。
UFOや幽霊、石や木や物にキリストの姿を見たりする超常現象を信じる。アポロの
月着陸を捏造と疑ったり、見えない組織が世界を動かしているなどといった陰謀説な
どを信じる。日本人とユダヤ人の祖先は同じであるといった「日ユ同祖論」もまたし
かりである。これは複雑で難解な事象を理解するために、思い込みによる間違った解
釈で物事を単純化して納得しようとする考えである。そういう人は物事を理屈で判断
するというよりも、自分の感覚や情感で判断する人が多いという。ひとつひとつ事実
を突き詰めていけばそうではないことが判るはすだが、頑なに信じ込んだ頭にはもは
やそれ以外は受付ない。勿論私も、エッシャーの「無限回廊」の絵に騙され、同じ長
さの線の両端が外向きの矢印と内向きの矢印では長さが違って見えるのは否めない。

  歪んだ風景の読みを「ゆがんだ風景」と読むか「ひずんだ風景」と読むかという
ことが昔話題になったことがあった。読者がどのように読もうと自由だから、ことさ
ら話題にしなくてもいいのだが、辞書では
  ・ゆがむ: ねじれたり曲がったりする。 正しくなくなる。 いびつになる。
  ・ひずむ:外から力を受けて形などがゆがむ。
 私は己の目で見たり聞いたりする事象が、はたして真実であるかどうかという疑問
をいつも考えている。それは外部からの情報が頭の中で処理される段階で間違った判
断をしていないかという疑問を抱いているということである。その意味でいくとそれ
らの情報が外部の力で変形されたものではないとなれば「ひずんだ」ではなく「ゆが
んだ」という読み方が、私に取っては正しいような気がするのである。

 その自省の癖には私なりの理由がある。私は三十三歳のとき会社勤を辞めて以来、
ずっと一人で仕事をしてきた。何日も何日も人と会って会話することもない日が続く
という環境で四十数年過ごしてきた。だから私の物事に対する考えが人より偏向して
いないかと常に自省し、真実は何かをあらゆる角度から検討し、見つけ出す努力を惜
しまないようにと心掛けている。そのことが「騙される脳」にならないための唯一の
方法であろう。異物や異論を受け入れる多様性こそが生命の存続に通ずるとすれば、
個人の価値観で物事を一方的に声高に断じたり、揶揄したり、蔑んだりすることは、
ある意味で「騙される脳」の一形態に見えてくるのである。

3703

3030万理久利:2013/12/31(火) 16:29:29
歪んだ風景−鐵橋 第六回 評の2
 駅のプラットホームで繰り広げられる主人公の想念の世界を描くのがこの鐵橋シリーズだ。
今回は戦後間もない頃の少年時代に戻る。

 貧しいながらも助け合い、希望をもって生き続ける人々やもっと貧しい電気も灯らない極貧
の家族、廃品回収を職業にする韓国人李さん等の暮らしぶりをからめて、市会議員の少数派と
して地道に生きたS氏を静かに振り返る。
 著者は、決して多くを語っていないが、読み終わるとなぜかそれぞれのの生き方が、とりわ
けS氏の生きた姿が浮かび上がってくるのだ。
 若かりし頃、ロシアの社会主義運動に惹かれていったS氏に何があったのか判らないが、地元に
戻って静かに社会の歪みの中で生きる人々に目を当てて生きる。
それは、極貧の家庭に援助をそっとしている母であり、廃品回収の李さんと気兼ねなく話をす
る父であり、米をかしてくれるM家族にも通じるものがある。

 戦後間もないある小さな田舎町の、偉人でも、革命家でも、市民運動家でもない人々の生活、
生き方が不思議と静かに生き生きと浮かびあがってくる。著者らしい筆遣いだ。
鍋釜をかついで二家族で行くピクニックの様子、明かりが灯っていない貧しい掘っ立て小屋に
ついても建築家らしい視点で表現されていることも評者の想像を掻き立ててくれたようだ。
 S氏はもちろん他の登場人物について、もう少し知りたいような気がする。S氏については
評者に興味を持たせておきながら筆を止める。そこがまた著者の意図するところなのかもしれ
ないが…。別な作品でもいいから、もう少し突っ込んで取り上げて欲しいと思った。
おわり
3703



3031長岡曉生 :2013/12/31(火) 18:52:49
歪んだ風景ー鐵橋 第六回:評
★楽しい思い出
複雑な家庭環境にありながらも穏やかな性格を持つ仲良しのHちゃん。その家族と主人公の
家族が一緒に行ったピクニックの楽しい思い出が、湯治宿向こうの二条の滝が浴びせる飛沫
が夏の暑さを和らげる河原という舞台・その舞台中での料理作り・流しそうめんの体験など
の言葉が、巧みにこの作品中の情景を語っている。

★S氏と主人公との接触
 父親の法事の席で久し振りに再会した主人公とS氏。これをきっかけに、二人はお互いが
作った資料を遣り取りすることになる。
 学生時代はコミュニズムに傾倒したS氏が、終戦とともにそれまでの一流シンクタンクの
職場を捨てて郷里へ帰ったこと。その後は生涯変わらず弱者のために働いたにも関わらず、
党を離れて転向した理由は解らぬとしながらも、一つのきっかけとしてゴルバチョフによる
ペレストロイカへの共鳴があり、これに関する学習資料を発行していたという。
それにしても、終戦後からペレストロイカ後まで続いたS氏の活動期間は、驚異的に長い。

★S氏の活動と主人公の両親
??郷里に戻ったS氏は、市会議員として弱者側の目線に立った活動を続けた。
その一例として挙げられたのが、かつて主人公がピクニックを楽しんだ山中の横断林道につ
いての反対であり、環境への影響と受益者の偏りの問題がその根拠である。
もう一つの例は、明かり取りの窓も無く三坪ほどの掘っ立て小屋の土間に家族三人が住む未
点灯の極貧一家への係わりである。
主人公の父はこのS氏と従兄弟関係にあったが、経営基盤の弱い自社の売上金のほとんどを
社員の給料支払いに回すという正義感の持ち主であったが、母もまたこの家族を助け一家の
子供のYさんの学費を父に内緒で援助するという優しい心の持ち主だったのだ。

★プラットホームにたたずむ主人公
 いま、主人公がたたずみつつ鉄橋の架かるY川の方向を望んでいる場所は、前回と同じ駅
のプラットホームである。
このプラットホームが主人公の若い頃の諸々の記憶を呼び起こすのか、あるいはその記憶が
プラットホーム上にたたずむ主人公の像を心に映し出すのか、評者は知らない。
3703



3032資料管理請負人:2013/12/31(火) 18:57:40
アーカイブ 年末晦日の掲示板
2009年 同人α旧掲示板「言の輪」


年があけてすぐ、万理久利の投稿が問題になりました。ピエロシリーズ(絵とコメント)
も嫌われたようです。

ピエロシリーズ?最終回  投稿者:万理久利 投稿日:2009年12月31日(木)23時55分 <BWV106「神の時こそいと良き時」ソナティーナ>
静かな静かなリコーダーとビオラ・ダ・ガンバの曲が聞こえてきます。
ピエロの頭は空っぽ。悲しみや悩みを突き抜けて遙か宇宙のかなたに飛んだのでしょう。
また宇宙で遊び続けるでしょう。
これは事故でも自死でもありません。
「神が決めた時」なのです。
またいつの日にか元気なピエロが復活するでしょう・・・・・

皆様、短い間でしたが紙面上で遊ばせていただきありがとうございました。
それでは皆様良いお年を。
万理久利

ピエロシリーズ 「神の時こそいと良き時−終わりからの始まり」




2010年(以降) 同人α掲示板「ニューロン・カフェ」

この年、αを離れ新たできた某同人と12月27日に覚書を取り交わしました。

今年の一年 投稿者:赤松次郎 投稿日:2010年12月30日(木)11時37分
あまり過去を振り返らない性格だが、多くの人がするように、私もいろいろ
あった一年を振り返ろうと試みてみよう。今、山荘で薪ストーブ を燃やしな
がら、ボーカル・ジャズを聴き、暖かい二階の部屋でこれを書いている。昨日
は雲一つ無い晴れだったが、今日は朝からどんよりと曇り富士山も見えない。

ジュリー・ロンドンの「思い出のサンフランシス」、ジューン・クリスティの
「サムシング・クール」,チェット・ベーカーの「マイ・ファニー・バレンタ
イン」などのバラードは、風の音も小鳥の鳴き声もしないこの静かな山の中で
半世紀前の過去を思い出させるに十分だ。来年、いや数え年ではもう古稀とい
うことになる。こんなに遠くまでよくぞ生きてきたものだ。少年の頃はなぜだ
か68歳が自分の死ぬときだと思っていて、親兄弟に宣言していたことを覚え
ている。なぜそう考えていたか、その根拠は定かではない。たぶん生きる不安
にさいなまれていた欝の時代だったのだろう。しかしそのときの予想からすで
に一年も延びた。
これからも課題は山積していそうだし、体力は日に日に衰えるし、縁者や知人
は減っていくし、はたしていいことだか悪いことだか判らない。それでも萎え
るまでは何かを志向することだけは止めまいと思っている。

ブログで日記を付けだしてから四年になる。毎年、年開けてからA4に印刷し
て、黒表紙の25穴のルーズリーフに綴じるのだが、一年目は100ページ、
二年目は200ページ、昨年は315ページと年を追うごとに増えていく。は
たして問題の多かった今年の日記帳は何ページになるだろう。一冊で収まるだ
ろうか。そう考えると1日に1ページの割合で執筆したことになる。一年を振
り返るのはその日記帳を編集・印刷してからの方がふさわしい。年末はむしろ
来る年の明るさを見つける方が良さそうだ。


この年「街角スケッチ」をリンク集に掲載しました。

今年の描き終り 投稿者:貧乏絵描き 投稿日:2010年12月31日(金)09時18分
自分の場合、自称だけでなく実際にも貧乏な絵描きの端くれだと思っています。
昔から絵描きで大富豪や成金だつた者がいたと言う話は聞かないし、亡くなってから作品が高額で取引される画家もまれにしかいません。
従って殆どの画家が画家=貧乏と言う評価が定着していますが、自分もこの仲間のはしくれだと自覚しています。従って、この名前を使用して投稿させて頂いています。

今年も今日で最後になりましたが、このブログを開設したため、周二回のペ-スで月計八枚は掲載出来るように描いてきました。従来の倍の枚数を描いてきたことになります。
実現不可能な一日1枚をモツト-にして描いてきましたが、実際は100枚書き溜めることがいかに大変かと痛感しました。

街中でのスケッチは、人通りの多い所に佇んで描くことが難しいので、最近はここと思うポイントをデシカメに撮り貯めて後日自宅で再現しえかくことか多くなりました。
特にツア-旅行は一箇所に留まることが難しいので、この方法で描きます。

今年最後の制作は日帰りツア-で行った築地・羽田エアポ-ト、浅草寺界隈の風景を描いて、書き終わりとしました。又今年は水のある風景や、テ-マのある歴史の史蹟を描くことが目的地探しのポイントにとなりました。

これから更に寒さが厳しくなり、モチ-フ選びが難しく描くペ-スがダウンしますが、描く楽しさを味わうためにも続けていきます

今後も宜しくお願いいたします。


2011年

この年、年末の論評対象作品は「無限回廊 第六回」でした。

無限回廊17番地より 投稿者:エヴァ 投稿日:2011年12月31日(土)18時40分
今朝は亀の甲羅で作った竪琴の音で起きましたが、背中、首、肩が痛むのです。
プラチナプロンドのアイネイアースをイタリアまで背負って飛んだからでしょ
うね。右肩の痛みは警策をバシッと振り下ろされた時のものよ。
とにかく飛び疲れでございます。

そうねえ、私は両性具有のヘルムアフローディテでもあったのよね。お姉言葉
使っちゃおうかしら。さて飛ぶことに関して思い出しのよね。同人α22号、
「空を飛んでみたい」だったわね。入ってすぐの号だったわ。苦手な絵まで画
いたのね。そしたらすぐ忌み嫌われたみたい。飛ぶどころかその後落下の日々
だったわ。今もPTSDリハビリ中だけど、あの時は反省しようにもよくわから
なかったのね。「よくわからない」ところが忌み嫌われたのねきっと。今では
少しわかるようになりました。二年かけてね。
それでも二年の瞑想のおかげで今は東京の空だけでなく、宇宙の果てまでも飛
んでるの、おかげさまで。

一番目の絵は新宿の空を飛ぶあたし
二番目の絵は宇宙を飛ぶあたし これは戯評サイトからお借りしましたの。
進化というか退化というか、でもあの時よりずっと気持ち良く空を飛んでいるわ。

????????




2012年

昨年もこの時期、歪んだ風景−鐵橋の論評期間でした。何とS氏も重なりました。

『シリーズ・歪んだ風景−鐵橋 第二回』評の2(完) 投稿者:万理久利 投稿日:2012年12月31日(月)15時42分
【ペストロイカの叔父さん】
 第二回はS叔父さんの話から始まります。ペストロイカの論文を翻訳するS氏という人
物が短い文章の中で膨らんで、実像となって浮かびあがるような気がしました。
田舎の親戚縁者に送っても読まれることはないかもしれない冊子、それを知っていても送
るS氏です。受け取った人は良く分からないという後ろめたさがあり、重荷になっただろ
うと主人公は述懐しますが、S氏から昔送られた冊子をこの主人公も捨てずに持っていて、
さらに当時自分が読んだ形跡を発見するのです。
主人公だけでなく、田舎の親戚縁者の中で本人あるいは子供、孫が読んだかもしれません。
 誰でも幼い頃からの記憶の中でちょっと風変わりで、少なくとも一族の中でそう思われ
て、どこか疎んじられた人がいるはずです。「勉強はできるのにね」「頭が良すぎで何で
も深刻に考え過ぎるんだよな」と考える人達ですが、自分達にはない何かを感じ惹き付け
られた記憶は誰しもあるはずです。でもその「風変わりな人」の魂はどんなに小さな粒で
も受け継がれていくのです。主人公もS氏から何かを受け継いでいるのかもしれません。

【無常と恐怖・不快・不安】
次ぎに33号テーマ無常とともに埴谷雄高”“死霊”の世界が現れます。
変化している状態の会得が「自己存在の現実の否定(嫌悪)」、「自動率の不快」へと繋
がっていくという進め方は唐突にも思いましたが、S氏の話から何か共通点のようなもの
あるように思えます。
自己の存在の意味、生きる意味、存在とは、死とは、宇宙とは、そんなことを真剣に考え
続けると、日常、社会から少し離れた地点にいることになります。多分S氏も死霊の登場
人物も、そしてこの主人公もどこか似ています。埴谷は自同律の不快という言葉を使いま
したが、主人公は「漠然とした不安」と述べています。主人公は変化しないこと、変化を
止める体系や制度に組み込まれることが不安でたまらないとあります。別な見方をすれば、
多くの人は一人考え抜くことを恐れ、家族、会社、仲間との日常に埋没して「安心」しよ
うとしていると言っているようでもあります。この「安心」と「無常ということに対して
[一種の救い]を感じる」という主人公の思いとを対比してみると実に面白い。
一方は変化を恐れ安定を求め、他方は安定を恐れ自ら変化を求めるのです。

【川の交差点にあった屠殺場】
 命を慈しめと言いながら下位的存在の命を奪い生きていることの矛盾に始まる神々への
弾劾へと繋がる“死霊七章”の話から、場面は主人公が子供の頃見ていた屠殺場へと変わ
ります。川遊びの後、柵に寄りかかりながら屠殺の様子をじっと眺めるのです。
見るのが子供であること、その柵が生きる牛を繋ぐためのもの、その設定と屠殺場面が実
に生々しく迫力ある描写となっています。“豚の死なない日”の少年のようでもあります。
 跡地に立つモダーンな住宅に住む人々はそこがかつて屠殺場であることを知らないでし
ょう。もし知っていたとしても「遠い昔のこと」と言いきかせ、そのうち本当に遠い昔の
ことになるのです。
自分の体も世界もどんどん移り変わっていく、ただそれだけのことかもしれないとホーム
に静かに佇む主人公の、一瞬の、長い深い精神世界の旅物語だと思いました。

おわりに
楽しくならないし、ワクワクもしない、でも暗い闇に引きづり込まれるわけでもない。
ただ自分も生きて居るからには、生き続けるからには、時にはこんな世界に入り込み考え
ていきたいと思うテーマがここそこに見られました。
3304



3033同人α総務:2014/01/01(水) 00:46:39
御挨拶
           
ご当地アイドル「フナッシー」のすぐ後に出た天童よしみさんの姿が印象に残った紅白でした。
NHKも人が悪い。みなさん、心も体も元気でいい一年になりますように。



3034同人α総務:2014/01/01(水) 10:51:39
評開始のお知らせ
年の初めの合評作品は国木 光著「事 件 (二)」です。

「ICUで幽体離脱を繰り返す主人公が天井から死んでいく少年をみつめた。
どうにか生き長らえて一般病棟へと移る。そこでもちょっとした事件と主人公の
気持ちを変えさせる訪問者があった。第一回同様、衝撃的なシーンが多い。」
(簡単紹介より)

著者のポートレート
国木さんの素性に少しだけ触れているようないないような。

*評論末尾に3704をお願いします。評は1月10日まで。



3035管理者17:2014/01/01(水) 11:34:55
リンク 「α・archive」
新年明けましておめどうございます。

2014年は同人αが始まってから10周年を迎える年です。


書くこと、表現することに面白さを感じて集った仲間達の過去の投稿記録を拾い出して、
次ぎなる出発に向けて何かの材料になればと始めたのがこの「α・archive」です。
昨年夏から開始し、書き込みも増えてきたところで、別リンクを作り読みやすさを図りま
した。こちらもスタートしたばかりですが、ひとつひとつ試行錯誤を重ねて充実させてい
きたいと思います。

リンクはまだほんの一部ですが、年の初めに是非お立ちより下さい。
                    

*新リンク集

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003187.jpg



3036資料管理請負人:2014/01/02(木) 09:39:15
アーカイブ/「古典」3(終わり)
37号のテーマである「古典」という言葉が登場した投稿を拾ってみました。
旧掲示板ではほとんどみつかりませんでした。
新掲示板になってからたまたま同人誌のテーマに古典にまつわる言葉がみられたことも影
響しているのでしょう。


2012.5〜2013..3

色いろのいろ  投稿者:万理久利??投稿日:2012年 5月26日(土)09時26分
?? 小妹、神色尋常にあらず。

 色と言えば、カラーの他に、華やかさ、顔の表情、そして何と言っても男と女の秘め事を思い浮かべます。
お気に入り“色づかい言葉”例を見ると何やら想像ができて楽しくなります。やはりきちんと辞書で調べたいところです。古典や近代文学の世界は色ひとつ取り上げても幅博く意味を持たせ味わい深くしていたのだなあと思います。
白川静さん「常用字解」によれば表意文字「色」とはまさしく「まぐわい」を表すとあります。実に面白い。
表音文字ではこの楽しみは味わえませんね。色にまつわる言葉、どれをとっても味わい深い言葉です。
 文学は古代より積み重ねて使われてきた言葉がつらなるひとつの世界、作品そのひとつひとつも、言葉、表現、韻も含んだ小宇宙なのかと思います。
『日本国語大辞典』自体も一つの作品、大宇宙。
確かに、漢字、ひらがな、カタカナを有する日本語の面白さ、すごさ、たまりませんね。


「シリーズ・歪んだ風景−鐵橋 第一回」評の3(完) 投稿者:万理久利??投稿日:2012年10月16日(火)13時38分
?? 丸谷才一が亡くなったというニュースを聞き、ああまた日本語が消えていくそんな気になっているところでした。感傷的なものを感じさせない論理だった切れのある彼の広分野に渡る評論が嫌いではなかったのですが、あの徹底した旧仮名遣いには舌を巻きました。この作品の著者も旧仮名遣いまでとはいかないまでも、消えゆく日本語をこれまでの多くの作品の中でふんだんに使っています。二人とも日本語に拘っていることだけは確かなようです。 3つの理由を考えてみました
  1.表現を増す、拡げる
  2.古き良き日本語を死滅させない。
  3.過去と現在を行き交う魂の世界を表すためには当然(必然)に古い言葉が登場

 この作品の題は「鉄橋」ではなく「鐵橋」とあり旧漢字を敢えて使用しています。
「結界」を象徴する存在は「失」と簡略された「鉄」よりも「鐵」のほうがいかにもふさわしいのだと思います。作品中に古い言葉がたくさん出てきますが、その設定からいっても古い言葉は不自然ではなく、むしろ古い言葉を挟むことによって、情景が生き生きとしてきます。古い言葉があってこの作品が成り立っているような気さえします。3.が主な理由でしょうか。

 評者は世界の古典はもちろん日本の古典すら満足に読んでおらず、例え古い言葉、漢字を覚えてはいても、残念ながら作品の中で自在に使用することはできません。すっかり話言葉とコンピューター、安易な漢字変換に慣れきっているからなのだと思います。
語彙の浅さは精神世界の描写にも影響するようです。というより精神そのものに影響しているのではないかとも思います。日本語の持つある種の緊張から弛緩している評者が書き手とあらば、鐵橋を渡り過去の世界に戻る、そんな設定はすぐにSFの世界に飛び込み、結界の象徴である鐵橋はタイムトンネルとなり、空想の時間冒険の旅と成りはて、深い精神世界の旅にはならないでしょう。

 明らかに現代が設定となっている作品では、古い言葉の使用が目立つと多少の違和感があります。今回の作品では効果的に言葉が生かされていました。今後も作者は上記1.2.の理由で使い続けるのでしょう。心象世界だけでなく、科学の世界を多く文章の中に取り込む著者の作品ではそのギャップ・違和感が、より昔のよき言葉を浮き上がらせてもいるのです。それらの言葉が巧く作中にはまっているか否かは別としても、それは著者が書く作品の独特の雰囲気・世界を創り上げ、ひとつの個性にもなっていると思います。

 これからも丸谷才一氏のように、徹底して古い言葉に拘る作品を書き続けて欲しいと、言葉を知らない一読者として戸惑いを感じつつ、秘かに願っています。古き良き言葉が現代に書かれた作品の中で引き継がれ、静かに生き続けるのですから。


人生詩:評 投稿者:長岡 曉生 投稿日:2013年 3月 3日(日)20時59分
?? 従来の人生詩通りに十代・四十代・六十代の同じ日付の出来事が淡々と綴られている。
十代では、主に何を学ぶかという意識の問題四十代では、仕事や子弟年代の進学などへの世俗的関心六十代では、これらに趣味の世界が加わって来て、なるほどと納得した。

いつもお会いする著者は、世俗的な評価に対して非常に淡泊で、いわば仙人のごときお人柄である。ただ一つ味覚への興味だけは、この時期の四十代・六十代の日記でしばしば見受けられる所が面白い。缶しるこは、やはり寒い時期に摂るたべものなのだろう。

冒頭、文学の価値や意味についての考えが述べられているのは、現代人が書いた、あるいはこれから書こうとする現代文学に対するものであろうか。
古典文学については、自ずから定まった価値・評価を持っていると思える。



3037同人α総務:2014/01/02(木) 10:45:47
リンク 「α・archive」
規約(α約束事)見直し問題39がアップされました。
2010年3月11日、A氏によるオブジェクションも最終回を迎えます。


朝一番のA氏の投稿に対し、O氏を皮切りにその応援団からつぎつぎと投稿が入りました。
その後の投稿をみても、改めてO氏の見事な保身ぶりがはっきりとわかります。
自分のサイトに自分の娘が作ったと言い切るO氏に、事情を知る人間は唖然としました。
この日、同人αとしての掲示板は閉じられ新同人の掲示板に取って代わりました。
分けて紹介します。



3038碇 民治:2014/01/02(木) 15:39:10
初夢
創生同人α各位様
あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願い致します
昨夜の初夢は素人の初夢です。敢えて投稿します。
『初夢』拡大鏡を利用しましょう
危険極まる原子力発電所を全て廃炉にする。レンズは文字を大きく見るだけでなく。レンズのガラスの溶融温度1500℃です、レンズの拡大を利用しガスバーナーで火力を拡大しその火力で蒸気を作り、レンズ発電所に切り替える。『格納容器』は危険な原料ウランを使い制御棒(およそ2500℃)で蒸気(250℃)を出し蒸気タービンで電気を発電するのが原子力発電所の同じシステムで『格納容器』の中に制御棒は使わない。レンズ装置を利用する。火力で蒸気を発生する。レンズの拡大は安全な稼動は出来るでしょう。原発事故は再びあやまちが起こせば日本の存亡危機は必至。原子力発電を廃炉にして、レンズにガスバーナーを拡大して火力を上り、蒸気を発生して蒸気をタービンで電気を作るレンズ発電所に切り替わるその初夢です。原子力発電所は10社電力社が所有してるので、有効利用をすれば、実現可能ではないでしょうか。原子力発電所のシステムは同じ発電はより効率的でしょう。あまりにも単純な初夢ですがくだらない投稿しました。すみません。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003190.jpg

3039万理久利:2014/01/02(木) 17:47:14
レンズ発電所/碇氏の初夢
    ●初夢にレンズの力見たりけり  (久利)

 夢の中で色々な閃き、発見、発明をした人達は過去にたくさん存在します。
眠っている時の脳が、覚醒時には気が付かなかったものを見つけ出すのでしょう。
碇氏の夢はシュール、メタファとだけでかたづけられない何かを持っている様な気がしま
した。
 原発があったから工業化が進んだ、便利な電化生活が手に入ったとも言えますが、3.11
の地震から起きた事故の際のとてつもない被害の大きさ、処理できないものを抱え込むこ
との遺産を考えると、どうにかして別の方法を考えるしかないのです。それが未来に繋げ
ようとする人間の知恵の見せどころです。そんな時に見た夢には、案外ヒントが隠されて
いると思います。

 同人α冊子にある「無限回廊」の中で、アフリカの地熱を利用する話がでてきたことを
思い出しました。その根底には、アフリカルネサンスだけでなく、地球全体の人類の未来
を考える視点があったのかと思います。いずれにせよ、原発がもたらすとてつもなく大き
な危険を今の技術ではゼロにできないでる間は、何とか別なエネルギー、それも化石エネ
ルギーだけに頼らないものを考える必要があります。
『レンズ発電所』、これは「ヒント」あるいは「警鐘」のような気がしてきました。



3040マリアンタ:2014/01/03(金) 05:12:29
夢∞夜/初夢
新年会の飲んだくれが、家にもどりすぐに寝た夜にこんな夢を見た。

冬にも拘わらず〔絶世の美声〕と思い込んで鳴き止まないキリギリスに水をかけてやった。
キリギリスの生態はどこか人間と似ている。

キリギリス
・バッタ目(別名バッタ屋)??キリギリス科キリギリス属
・イソップ寓話『アリとキリギリス』に登場する享楽的生活者のキャラクター。
・前の2対の脚にはたくさんのトゲがあり、雑食性である。
・成虫は夏に現れ、草むらなどに生息して他の昆虫などを捕えて食べる。鳴き声は
 「ギー!」と「チョン!」の組み合わせで、普通は「ギー!」の連続の合間に「チョン!」
 が入る。
・捕らえようとすると、擬死してポトリと地面に落ち、下草や落ち葉の下に潜ろうとする。
・えさ不足の時は共食いもする。自らの陣取っている草本を中心とする縄張りを持ち、
 侵入してくる同種同性個体及び他種に対しては激しく攻撃を仕掛け、可能なら捕食する。

???????????? *色つきの初夢 右脳派ではないはずなのに…。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003192.jpg



3041キメラ2号:2014/01/03(金) 15:55:30
年の始めの例しオキシモーラン
「ありがとう」「さすがですね」「センスがあるね」「似合ってるよ」「おしゃれだね」「あなたのおかげです」「いいね」「勉強になります」「よくなったね」「あなたのことだから、大丈夫だよ」「これ、大変だったんじゃない?」「評判はうかがっております」「あなたがいてくれて、本当によかった」「いい話ですね」「分かっていても、なかなかできないですよ」「嬉しいです」「あなたといると、元気になるよ」「あなたとは、話がつきないね」「こういうものを選ばれたなんて、さすがお目が高い」「かっこいいね」「よく知ってるね」「期待してます」「へえ」「誰でもいいっていうわけにはいかないんだ」「いい感じだね」「大したものですね」「よくなってるね」「一生懸命ですね」「すごいですね」「今までで一番いいんじゃない」「素晴らしい」

 上記は、或る本に〔人に好かれる言葉/人を気持ちよくさせる言葉〕としてびっしりと
挙げられていた言葉の一例である。
 そう言えば近くの集会所で月に一度開かれていた婦人会OBの寄り合いや、高齢者コーラス、
社交ダンスサークルに母の付き添いで出かけることが何回かあった。そこではこんな言葉が
飛び交っていたのを思い出す。家で父に悪態をつく母の口からも次から次へと褒め言葉が出
てきた。みんなニコニコ顔だった。帰宅するとその反動が必ず母の言動に表れる。
無理して使っていたに違いない。
 見方を少し変えれば、バカにした言葉としても充分過ぎるくらいに通用する。即ちオキシ
モーラン的なのだ。
私はどうも褒め言葉が好きではないし、うまく口から出ない。父に似たのだろう。
人付き合いは苦手だ。



3042キメラ2号:2014/01/03(金) 18:11:09
狂、痴、愚の3文字
天声人語に気になる三つの漢字が並んでいました。年頭に心に刻む漢字候補のようです。
あの古代漢字学者、白川静氏の10年前の記事を紹介しています。ますます興味が湧い
てきました。

白川氏の「ごひいき」漢字でした。歓迎されない字、平均からかなり劣った(はずれた)
意味で使われる字なのにと不思議に思いました。
氏によると、
 「狂」:世間のらち外に逸出しようとする志をもつものであり、狂とは最大の讃辞。
 「痴」:本来はうつつをぬかすという意味。狂ほどは激しくない。控えめな狂。
    (中くら いのの賛辞)
 「愚」:字頭部は、大きい爬虫類のかたち。姿はいかめしいが動きの鈍いもの、機略
???????? に乏しいものをいう。温和な人は往々、利口とみえない。
???????? 大賢は愚なるがごとし。愚は甚だ高次の徳性を意味する。

最後に「三つの文字は人間の至境を示す。とても凡夫の及ぶところではない」と記者は
述べています。

私は人のあだ名をつけるのが好きで、しかもお有吉(元猿岩石)とまではいかなくても
辛口が好みです。
白痴(パクチー)、漫画狂(まんがきょう)、恨愚留(ハングル)等、この漢字を
使うこともありますが、お褒めの言葉だったのか、などと罪の意識が少し薄れるような、
「目からウロコ」のような、気分になりました。



3043万理久利:2014/01/03(金) 20:46:38
正月特集/イメージ画像1
同人αに参加して数十年ぶりにお絵かきが復活しました。誰に見せるものでもありませんが、描く楽しみを思い出させてくれたαでした。これで徹底的に嫌われましたが、お正月ということで。印象的な人々のイメージお絵かきです。 革ジャンの方→魅惑的な方→   ←顔無しの方   ← 夫婦善哉 後ろ姿が粋な方     ↓

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003196.jpg



3044万理久利:2014/01/04(土) 21:11:16
正月特集/イメージ画像2
     
 アリとキリギリス        ガシャドクロ
     
  太鼓持ち     電話魔    とげ抜き地蔵


この数年夢の中によく出てくるキャラクターです。夢の中で主役を張ったことはありませ
んが、いつもちょろちょろと顔を出します。言葉を発しているようで発していない。それ
ぞれの言語で何か表現しているようなのですが良く分かりません。どれも実に個性的で印
象的的です。夢の中の形や色はすべてイメージなのでしょう。夢を思い出しては形(絵)
にしてきました。現実に見える、聞こえるものも、ある意味で人それぞれの「イメージ」
に過ぎないのかもしれません。

ではまた来年のお正月に。



3045万理久利:2014/01/05(日) 08:38:54
青空文庫の一月一日
青空文庫を知ってから数年になりますが、毎年元旦が楽しみになっています。この年著作権が切れる、即ち死亡後50年経った作家の作品がずらりと並びます。毎日、一二作品の新掲載なのですが、この日だけは十件近くの作品が追加で掲載されます。今年目を惹いたのは、小津 安二郎氏でした。この人の映画は何度も見てきましたがこうして青空文庫で彼の文章を読むとは思いもしませんでした。元旦から3日までにエッセーが三作掲載されました。彼が創る映像の世界を頭に浮かべながら読みました。『ここが楢山〈母を語る〉』週刊朝日:  こことは彼の家でした。何気ない文章ですが「小津にとっての母」がどんな存在だっ  たかが分かります。『丸之内点景』東京朝日新聞:  丸の内をこの人の目でうまくあらわしています。『車中も亦愉し』小津安二郎映畫讀本:  車中での観察具合は私とよく似ていて面白い。  車中の白いハンカチを握る女で触れていた芥川龍之介の『手巾』が気になってすぐに  青空文庫から探し出して読んでしまう始末です。うんうんと頷きました。これから小津さんの作品が青空文庫でどれくらい復刻されるのか楽しみでもあります。元旦はまるで青空文庫による死亡後満50歳の誕生会のように思えてきます。とりわけ、昨年青空文庫主催者「富田倫生氏」を失った後の固い決意が「そらもよう」に語られていたのを目にして、改めて応援の気持ち、感謝の気持ちが溢れてきました。



3046同人α総務:2014/01/05(日) 14:57:19
リンク 「α・archive」
「α・archive」に掲題されているリンク集の中、『※7.落書き帳掲載拒否』が
アップされました。
2008年6月、掲載拒否された激しい怒りがぶつけられています。

注)「落書き帳」とは現在の「万華鏡」の元になっている掲示板です。

c,c,万華鏡



3047赤松次郎:2014/01/05(日) 20:34:55
山荘便り−20140105
『雪やこんこん』という童謡で「犬は喜び庭かけまわり 猫はこたつで丸くなる」と
いう二番の歌詞があるが、猫はそんなに寒がりではないことが判明した。
私は一日のうち午前と午後の二回、山荘の周りを小一時間掛けて散歩するのを日課とし
ているが、うちの飼い猫の「モロ(またの名をサルトル佐助)」は雪の中でも平気で私
に付いてくる。そして日中は山の中でひなたぼっこをしたり、小鳥を追いかけたりして
零下十度の気温のなかでも外で過ごしている。「モロ」も昨年の二月に我が家に餌をも
らいに来ていた野良猫だから、野宿や餌探しはこれくらいの寒さや飢餓には馴れていな
いと生き延びれないだろう。野生とはそういうタフさが不可欠なのだと思う一方、空腹
に脅え、寒さに震え上がる自分がいかに軟弱なのだろうと思った次第である。



3048神野佐嘉江:2014/01/05(日) 22:35:21
新年の挨拶
 皆さん、明けましておめでとうございます。
 昨日、古賀君に「挨拶」の電話をしたところ、モロちゃんの話が出ました。可愛いと思って、ここに披露しようとしたら、すでに古賀君本人がぶっちゃけているではないですか。トホホホ…… (ちなみにモロイはベケットの小説で、この名を聞けば、自分ほろりとします)
 元日より一念発起してまた『日本国語大辞典』通読に戻りました。第9巻の329頁より開始です。「人の死屍のツシミ腫れ爛れ臭れる」をノートしました。ツシムはにくづきに旁は逢という見たこともない字でした。肌に黒っぽい斑点が出ることを言うそうです。本当は貧弱なのに、長岡さんに「神野さんは言葉が豊富だ」とお褒めの言葉をいただき、恥ずかしいと発奮した次第です。(ですが、まあ気分屋ですので、これまたいつまで続くことやら。)
 本年もよろしく!

3049キメラ2号:2014/01/06(月) 17:03:21
それぞれの発想
ノラ猫「モロ」の話題が続いたようです。初めてこの名を聞いたとき、野生モロ出しの
「モロ」かと思ったものですが、ベケットの『モロイ』を浮かべた人もいました。
ジョイスやベケットとどこか共通する世界があるような作品を書く二人らしい。
ベケットの別作品に『ゴドーを待ちながら』もあったのを思い出しました。そういえば、
モロの回りに時々現れる猫「カトー」の話を聞いたことがあります。ゴドーとカトーは
響きがよく似ています。それでもベケットのことが頭に浮かばなかったのは、読んだと
きの記憶が薄れていた、さほど関心がなかったからなのでしょう。

名付け親:  浅黒い猫をみて、イル・モロ を思い浮かべた
その連れあい:森に捨てられたロンパリ猫を見て、サルトル佐助を浮かべた
神野氏:   『モロイ』
そして:   モロだし

一匹の猫、一つの言葉でも、これだけ発想が違うのです。



3050同人α総務:2014/01/07(火) 00:37:01
リンク 「α・archive」
 落書き帳および閉鎖されたあとの万華鏡を創った方から寄稿していただきました。当時の落書き帳で起きた事件をよく知る人物です。 その寄稿文[落書き帳掲載拒否問題説明]が、掲題サイトにあるリンク集の中、『※7.落書き帳掲載拒否』に掲載されました。 同人α及びそのHPの歴史を辿ると、掲示板「万華鏡」とその元となった「落書き帳」に遭遇します。現在「α・アーカイブ」では2010年春に同人αで起きた事件を取り上げていますが、そのわずか二年前の2008年に落書き帳で起きた事件にも触れなければなりません。 寄せられた文章を読むと経緯のみ記されています。現在アーカイブで取り上げている事件をどう捕らえるかに当たり、貴重な資料となると思われます。



3051同人α総務:2014/01/07(火) 14:04:32
リンク 「α・archive」
規約(α約束事)見直し問題40がアップされました。
2010年3月11日、A氏によるオブジェクションが入った後の午前中の投稿記事です。

ここでで、同人αの掲示板は個人のものだ、初めから個人の所有物だとO氏は明言し、
一方的に三名の同人の投稿を削除・ブロックという言葉まで使い拒否しました。



3052万理久利:2014/01/07(火) 16:10:34
『事件(二)』評
ICUでの幽体離脱シーンから始まったこの作品は衝撃的でした。
天井に浮かぶ「俺」と、火傷の痛みにもがく「私」の使い分けにも驚かされました。
おまけに短い。短いけれど、いや短いからこそ衝撃的になるのかもしれません。

(二)もまた短い。その短い中で変化、動きがあります。
ICUでの母子の別れ、同じ病室で同じ火傷の少年の死をすぐ横で主人公は体験するのです。
どうにか持ち直した主人公は大部屋に移る。そこで突然の大好きな叔父さんの訪問、そし
て看護師の輸血間違い事件です。こんな事件をからめて、モルヒネに頼るのはやめよう、
早く良くなって病院を出よう、そんな主人公の心の変化、生きる願望への前向きな心の変
化が読み取れます。

短いけれど、凝縮された流れ、展開になっているような気がしました。
「俺」と「私」の使い分けもその流れに溶け込んで、展開にメリハリをつけています。
次回からは「俺」の登場は少なくなるのかな。

作者に習って一回目の評を短くまとめてみました。
続きも短めに。
????つづく
3704



3053碇 民治:2014/01/07(火) 17:51:34
原発汚染水の構造?
福島第一原発の汚染水貯蔵タンクははたして有効な土地を利用してるのか?

疑問します。小生スキャンしましたので添付致します。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003207.jpg

3054万理久利:2014/01/08(水) 18:02:16
汚染水貯蔵タンク構造。
●から■へ。との記事紹介投稿がありました。紹介記事は新聞あるいは雑誌でしょうか。
なるほど確かにこの狭い日本では面積効率から言えば■の方が良さそうです。
ただ、円形の方が中からの圧力が均等になって外壁の強度が保たれるような気もします。
小泉元総理が唱えるように即刻原発廃止かどうかの問題は別としても、現実に汚染水があ
る以上、敷地面積や強度についてもメスを入れる必要があるのでしょう。

以前某新聞で、タンク修理に当たった作業員の「ガムテープでひび割れ対応をした」との
密告記事があったのを思い出します。 真偽の程は分かりませんが、効率、強度の他にも
人的ミス、安易な処理や管理者の怠慢は、汚染水対応の他にもたくさんみられます。
それでも原発の場合にはその被害が大きすぎることが問題です。現実に生きる一億数千万
の国民の便利な暮らしと経済発展、それに対して地球全体の環境維持と子供達の未来を秤
にかけるのは難しい選択です。科学・技術者、評論家の話がどこまで正しいのか見極める
ことも難しい。反対を叫ぶ人たちの声の見極めも。

もちろん中庸をとるという選択もありますが、いずれにせよ過去のこと、生きている間に
自分には被害は起きないだろう、地震国日本が危なければ安全な国に移住すればいいなど
と、(日本人/人類であることを考えると)簡単に片付けることはできない問題であるこ
とだけは確かです。
碇氏もまた色々な方向からこの問題を考えているのだと思いました。



3055同人α総務:2014/01/09(木) 09:07:53
リンク 「α・archive」
‡ 「過去の投稿拒否事件の再来」と題する投稿がアップされました。

‡ 「「α・archive」掲載のリンク集、『7.落書き帳掲載拒否』に怒りの記事が
  載った後に続く、拒否を憂う第一弾の投稿記事がアップされました。



3056赤松次郎:2014/01/10(金) 10:29:28
事件(二)を読んで
悲しみや苦しみや詠嘆の言葉を限りなくそぎ落とした文章が、妙に鋭く情景を描く。
心理的なものや肉体的な感情を事細かく細部まで描写するよりも、その深刻さを表現
するのにかえって適切なのかも知れない。

いまのところこの作品がどこへ向かうか私には見当も付かない。ともかく主人公が死
と生、二つの人格との折り合いをどうつけるかの問題なのか?
あまり余計な憶測を書くと後で引っ込みが付かなくなるから、この辺で止めて後の物
語に期待しよう。それにしても周りの作品には見られない、作者独特の文章表現はい
たく魅せられるところがある。

3704



3057万理久利:2014/01/10(金) 13:27:09
『事件(二)』評2
【火傷】
 大火傷を負った経験はありません。それでもウッカリして熱湯を体の一部にほんの少し
かけたり、熱い鍋のとってを握ったり、花火の粉がかかった直後、あわてて水道の蛇口を
捻ってずっと患部に水を流し続けたことは何度もあります。止めるとすぐにまたじわじわ
と痛みが復活してきます。小さな火傷でも水にすぐ走るのは多分「痛さ」への恐怖からな
のかもしれません。
 作品の中でモルヒネが出てきますが、なるほど体の多くの部分の火傷は想像もできない
くらいの痛さなのでしょう。死の恐怖より苦痛の方が大きい。評者の小さな火傷の体験や
入院体験が、モルヒネ漬による幽体離脱をからめるこの作品がもつ独特の世界に評者を誘
い込むのです。

【見舞いに来た叔父さん】
 第一回は主人公の性別を意識させない内容でした。肉体の痛みや、死の前では性別など
関係ないのでしょう。
 今回、好きだった叔父さんを迎えたときの主人公はちょっと違った。ぐるぐる巻の体を
見せたくない、その下のただれた皮膚を知られたくないという思い、叔父が見せたとまど
いの表情に敏感に気づく主人公、そんな箇所に「女性」を感じました。ICUから移った大
部屋に登場するのは、おばあさん、痩せた女。そう、女性病棟でした。
 生死を彷徨う世界から抜け出してまた生きようとする力が出てきたとき、女が出てくる。

【主人公の観察眼】
 「私」と「俺」ふたつの目で、動けない状態の中、狭い病室の世界や外から入ってくる
世界をじっと観察している主人公の姿が浮かびます。ICUの母子、血液型を間違える看護
師とあわてる医師、ひどいひどいと騒ぐ同室のお婆さん、付き添いのおばさん、短い文章
の中で一人一人になぜか存在感があるのも不思議です。
 評者も年をとってから、生まれて初めて入院をした経験があります。その二ヶ月間のこ
とを思い出させる事象がここそこに。共感すら覚えます。
まだ始まったばかりのこの作品ですが、この先の主人公の目に映る世界が少し楽しみです。
????????おわり
3704



3058同人α総務:2014/01/10(金) 18:11:04
リンク 「α・archive」
‡「α・archive」掲載のリンク集、『6.落書き帳(万華鏡)/復刻』がアップされまし
 た。2002年、落書き帳を開設した翌月4月前半の投稿記事です。

2002年と言えば丁度一回り前の午年。還暦を迎えた人たちがネット掲示板で遊び始める
様子がよくわかります。
ニューロン・カフェが新しくできたときも、日々工夫が加わり変わっていく画面から、作る
苦労とそれを上回るであろう楽しさが伝わってきましたが、この時はもっと前のことです。
ネットの急激な進歩ぶりを思えば、その年代の方達が十年近く前によくぞここまでと思いま
す。作る側、参加する側の熱、ワクワク感、初々しさの様なものが強く伝わって来ます。



3059長岡曉生 :2014/01/10(金) 21:02:51
事件(二):評
★俺と私の二人
[私]は、幽体離脱した[俺]のご主人様であり肉体を持ちベッドに寝ている存在である。
この[私]と[俺]二人の意識が同時に覚醒することは無いらしいが、ただ[俺]が上から
ベッド上にいる[私]を観察することは出来ている。
どうやら、[私]は唯識でいう意識、[俺]は自我意識の元となるマナスらしいということ
が評者にも解ってきた。

★ICUから一般病棟の六人部屋へ
ICUで重症のやけどを負った隣の少年が命を落とすという事件の後、日が経って私の命の
危険が去り、担当医も治療方針も変わった私は一般病棟に移ることができた。

★血液型の取り違えへの警告をする[俺]
六人部屋で誤った型の血液を輸血されそうになった女性患者の危急を救った[俺]と、その
後モルヒネに頼り切りの自分を反省する[私]がいた。
[私]と[俺]の二人とも、この出来事をきっかけにして平常心を取り戻しつつある状態に
至ったことが解る。作者は、自己の内ばかりに閉じこもらず他人への関心を持つことにより
平常心が取り戻せるということを暗に示唆しているのだろうか。

漸くここまで読み進んで、今まで淡々と書かれてきた一連の文章が何を言っているのかを、
評者なりに解釈することができた。
3704



3060神野佐嘉江:2014/01/10(金) 23:15:36
今日の『日本国語大辞典』
【筒抜け声】さえぎるものがあっても筒抜けに聞こえるような太く大きい声。「佐々木先生が立ち上がって、どもり気味な筒抜け声で視学者に質問を発した」(石坂洋次郎)
【筒音(つつね)】笛、尺八などで指孔を全部ふさいだ時に出る音。
【つづまやか】「人は己をつづまやかにし、奢りを退けて、財をもたず、世をむさぼらざらんぞ、いみじかるべき」(徒然草)
【堤】相撲の土俵。「相撲(すまひ)なども、清涼殿にて中宮は御覧ず。儀式有様さる方に見どころあり。裸なる姿どもの並みたちたるぞ、うとましかりける。御前につつみかきて、月日山などありけり」(栄華物語1028頃)

3061同人α総務:2014/01/11(土) 09:51:41
評開始のお知らせ
本日からの合評作品は古賀由子著「家族の風景 第六回」です。

「震災から七年近い時がたった。電力会社社宅で一緒だった鈴木家、山田家にも岐路が訪れる気配だ。
木村家の一人娘[栞]もまた、山田家長男[誠]との文通を通じ、かつてのアイドル志向から本好き
な少女へと変わりつつあった。」 (簡単紹介より)

著者のポートレート
著者の頭の上に垂れ下がる巨大鬚は、どれくらいの年月をかければあれほど伸びるのでしょう。
鬚が似合うむさ苦しい著者とは反対に、爽やかで聡明そうな若々しい美人中国人女性を置いて
バランスを取ったようです。

*評論末尾に3705をお願いします。評は1月20日まで。
末尾に3705をお願いします。



3062キメラ2号:2014/01/11(土) 16:27:07
国語辞典と言葉
どうやらタ行まで行き着いたようです。
神野さんの小学館「日本国語大辞典」からの紹介言葉は、聞いたことがあるものもあれば、
初耳のものもありますが、古い言葉の中にはきらりと光るものがたくさんありそうです。
その例文はもちろん古典(近代文学も)からの引用です。語源に遡ったり、歴史や文化、
景色まで頭の中で広がっていきます。

辞書と言えば、先日「三省堂国語辞典」(三国さん)第7版が出ました。こちらは現代日
常用語中心のように思えます。新しい言葉をどんどん載せる代わりに流行らなくなった言
葉はざくざく切り落としていきます。ネット関係の言葉はとりわけ増えています。
同じ三省堂の辞典でも「新明解国語辞典」(新解さん)はその例文が可笑しくて、一種の
読み物にもなっています。若者ウケする読み物です。
三国さんと新解さんの中から数百年後どれくらいの言葉が、「日本国語大辞典」のような
辞書に残るのでしょうか。言葉は使わなければ忘れられる、消えていくのでしょうが、使
わなくても残るいい言葉はあるような気がします。残そうとする人も、神野さんのように
味わい親しむ人もいるはずです。いい言葉はそんな人達によって残されていくのでしょう。



3063赤松次郎:2014/01/12(日) 06:31:33
山荘便り−20140111
散歩するときについてくる猫の「モロ」の生態を観察するのは非常に面白い。そして
それらの現象・動作には必ずそれなりの理屈があるだろうと思い、色々と推察するの
もまた楽しみである。

まず尾っぽの状態である。私の後ろから付いてくるときは尾を下げ、私の前を歩くと
きはピンと尾を垂直に立てていることが多い。後ろを警戒して尾を下げ、私が後ろに
いる時は警戒しないで良いと思っているふしがある。本当かどうかは確信がないが、
どうもそうらしい。また動物はいつも周りの音や動く物に敏感に反応している。たと
えそれが木々を渡る風の音だったり、道に舞う落ち葉の音だったり、小鳥の声や土の
中の虫をガサガサと探す音だったり常に警戒を怠らないのである。

魔法使いの装備は帽子、杖、マント、ペットなどである。
大魔法使いゲドは杖やマントのほかに鷹の一種の「ハイタカ」を連れている。
ハリー・ポッタは「梟」、ロン・ウィーズリーは「鼠」、ハーマイオニー・グレン
ジャーは「猫」である。すなわち魔法使いにとって、たんなるペットというよりは、
人間よりも鋭い動物の危険察知能力、予知能力を頼っているようでもあり、また災
いの身代わりを期待しているところもありそうである。SFの世界・ドラゴンボール
ではさしずめ、ドラゴンレーダー、スカウター、人工重力装置などが身を守るため
必須携帯機器なのであろう。さらに「リターンパス」「パワーイイター」があれば
鬼に金棒である。

私はこれからも猿、猪、熊などといった危険な動物の撃退用の杖と、「モロ」という
猫の鋭い感知能力をたよりに散歩に精を出すだろう。



3064同人α総務:2014/01/12(日) 10:23:01
「α・archive」
規約(α約束事)見直し問題41がアップされました。

2010年3月11日、A氏によるオブジェクション8(最終回)の後、一番乗りのO氏の
の、「私が作った掲示板」だから書くな、ここから出て行け、に続いたのが午後一番のN
氏の投稿です。これまでのA氏オブジェクションに対する投稿を補強する総括的な意見が
書かれています。今回のA氏らの提案を拒否してきた方々の対応に対する疑問点、問題点
が整理され、凝縮した形て述べられています。



3065万理久利:2014/01/13(月) 09:18:33
石岡の看板建築
茨城県は私にとって近くて遠い場所でしたが、[街角スケッチ]の水彩画とその歴史にふ
れたコメントで出くわしたり、『肥と筑』で常陸国が登場したりと、改めてこの土地柄を
知ることになり少し興味を持ち始めました。

 そんな時、たまたま目に入った「小さな旅 茨城県石岡」の文字で、ついテレビを見続
けました。中町通り(旧水戸街道/江戸街道)にあるレトロな建物とそこの住民たちの生
活ぶりを扱ったものでした。アールデコ風、ギリシャ風の建物が並びます。それもみな六、
七十年以上経過したものばかりです。裏側は和風で、洋風の表側もどこか和的要素を漂わ
る不思議な建築でした。ずらりと並んだ風景はまるでどこかの映画撮影所のようでもあり
ます。
 この作りが始まったきっかけは筑波おろしの強風による昭和初期に起きた大火災だった
そうです。防災のためにそれまで大きく張りだした軒をなくしたぺったんこの表面です。
そんなところから「看板建築」と呼ばれるようになったのでしょう。 この建物も先の東
日本大震災でひび割れや、屋号が剥がれ落ちたりしました。それでも大切に補修しながら
履き物屋、床屋、小間物屋を営み続ける人々がいます。

 こんな場所にこんなモダンな建物がひっそり建っていること、そこに住む古くからの商
売を続けている人たちの姿に驚かされました。
 西洋レトロな風景の中に下駄や雪駄がずらりと並ぶ風景が面白い。また、下駄修理の小
道具「くじり」、 左官職人が使い分ける20種の「つるくび」、左官職人の住む3階建て
看板建物の「洗い出し」壁・柱、こういった職人道具の名前にも味わいがありました。

※小さな旅「たいせつな看板〜茨城県石岡市〜」
再放送 NHK総合 1月18日(土) 午前5:15〜午前5:40



3066水彩画愛好家:2014/01/13(月) 20:02:36
見くらべ/リンク街角スケッチ
 年末年始も着々と絵筆は進んでいるようです。この数年、活動的なスケッチさんは海外も
含めてどれだけ移動したのでしょうか。その場所場所の人々の暮らしぶりや景色を時間の枠
を外したかのようなスケッチさんの目、心に映った絵を描き続けておられます。
 始めの頃の絵と比べるとぐっと深み、技術、が増したように思えます。それでも、プロの
すれっからしではない、技巧に走らない素朴なタッチは今も変わりません。そこにこの画家
の良さがあると思います。
 数年前の作品と今の作品を見くらべるのも一興ですが、同じ風景を少し違った角度、場所
から描く、色合いを変えてみる、それら作品を比べて観賞するのもまた一つの楽しみです。

「歴史館の大銀杏」:
色の具合が微妙に異なります。二つ合わせて私には「絵」になりました。

「薩埵(た)峠」:
遠くに富士、横を海にして、峠の脇をゆったりとカーブし交差する二本の高架道の数作は
現代版「東海道五十三次」浮世絵のようにも思えます。
    

「会津西街道[大内宿]」:
遠近、ズームアップ、角度を違えて見た景色が面白い。
現代と過去が混じって、これはいつの風景?と思わず見入ってしまいます。

一例ですが、とりわけこの三つの箇所の複数作品が見くらべの印象に残ります。

※年末年始の絵を眺めていると、色合いにぐっと深みが増したような気がします。
※さらりと書かれたコメントは、絵と同じく素朴で飾り気がなく絵と同じスケッチさんの
目が見えてきます。時々入る絵文字は、ちゃめっけが感じられてなぜかホットします。
※2013年作品であえて好きな絵をあげれば、前にも述べたようにあの「埴輪」です。
これは、うまいへたとは別の超個人的な趣向であります。
※リンク集「街角スケッチ」の大きな画像をご覧ください。

 春よこい、早くこい。春はスケッチさんの絵といっしょにやってきます。



3067同人α総務:2014/01/14(火) 21:14:05
リンク集「6.落書き帳(現・万華鏡)/復刻」
「α・archive」のリンク集にある上記サイトが更新されました。
2002年4月、掲示板立ち上げから1ヶ月後の様子です。
還暦を迎えた同期高校生男女の初々しい投稿が並んでいます。



3068赤松次郎:2014/01/15(水) 09:11:24
山荘便り−20140113
葉の先にある黄色い房状のものは、膨らんだ杉の花芽である。あと一月もすれば花粉症
で悩むことになる。なにせ花粉生産のまっただ中で暮らしているから、その症状は本郷
にいる時よりも更に深刻だ。

ところでその杉の葉に二種類の違いがあることを発見した。そしてあらゆる調査をした
にも拘わらず、それについての記載はいまだ見つかってはいない。
私のなかでその疑問を抱いた切っ掛けは、薪ストーブに火を付ける杉の葉を用いる時に
気づいた。葉が細やかで密集していて枝に沿って生えているから手に優しいものと、荒
くてまばらで外向きに尖っている葉をもつ、軍手の上からもチクチク刺さして掴むのに
難儀するものの二つの種類である。しかしいくら調べてもその違いを扱っている
書き物は見当たらない。散歩の途中で木を調べて見ると確かに違う葉を持つ杉の木が
半々くらい存在する。

なお判明出来ないことに諦めきれずにしつこく調べているうちに、遂に「スギの耐雪性
品種に関する研究」の中に「スギの葉型と冠雪量について」という論文を見つけた。
それによると大まかに言うと、葉の形状が「オモテスギ」と「ウラスギ」の二種類に分
かれていているらしい。
 ウラスギは積雪に強い雪深い地方のスギで、短い葉が枝に沿って密集していて、
      積雪の少ない形状の葉を持ち、棘が当たらなくて触っても手に優しい。
 オモテスギは積雪に比較的弱い太平洋側のスギで、積雪がしやすい形状の長い葉が、
      枝の外側に向かって立つ針状の葉は尖っていて、掴むと鋭く刺さって痛い。
ということで杉の葉の違いの疑問が解けた。論文ではオモテスギとウラスギを交配して
耐雪性の杉の木を作り出すという試みを長い間研究しているらしい。

ついでに匂いのいい杉の葉に纏わる話がある。それは「杉の葉線香」で、それを製造し
ている店の紹介文として「筑波山麓の渓流になつかしい音が響く。杉線香づくりの老
舗、「駒村清明堂」(茨城県石岡市小幡)の水車の音だ。五代目の当主、駒村道廣さん
がつくる杉線香は杉100%。水車で動く杵が原料の杉の葉を搗(つ)くたびに、さわや
かな緑の香りがよみがえる。」とある。そしてニューロン・カフェのリンクに貧乏絵描
きさんの「街角スケッチ」のなかにあるその工房の絵を下記のホームページ・アドレス
にて紹介しよう。
http://t-toru.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/03/



3069万理久利:2014/01/16(木) 13:30:16
猫の目線
 殆どのペット・動物は人間の寿命より短い。
生きている間に身近で死んで行くのを見るのがいやだったのだろう、両親もその子供達も
金魚、めだか、昆虫を除いて生き物を家で飼うことはなかった。同時に、当時の両親にし
てみれば人間の子を育てることだけで精一杯だったのだろう。
 たった一度だけ例外がある。それが白と薄茶が混じる大きな目をした猫だった。
中学生の頃友人宅で生まれた子猫を押しつけられ家に持ち帰ったのが始まりだった。
返せ、捨ててこいと両親から言われると思っていたが、あっさりと子猫を受け入れた。
皮肉なことにこの猫は3歳になる前に母の膝の上で死んだ。短い間だったけれど、子猫の
生態はもちろん、両親とりわけ母と猫の関係を観察できたのは貴重な経験だった。

 ・母猫から離された生まれて一ヶ月にも満たない子猫だったが、日々行動半径が伸びて
  いく。縁側からおそるおそる降りてまた上がる、二?、五?、そして庭を駆けまわる、
  そのうち庭から卒業し遠出するようになったがそれでも夜には必ず家に帰ってきた。
  そしてついに外泊をするようになった。
 ・家には気まぐれで戻ってくるだけで殆どは外にいる。時々母に会いに戻ってくる。母
  が外出から戻るとどこからか急に現れ肩に飛び乗る。足音や扉の開け方で判別してい
  るようだ。餌をねだるわけでもない。
 ・たまに小さな子供たち(この家の孫、それも動物好きに限る)が家にくると、いつの
  間にかいっしょに遊んでいる。
 ・両親が喧嘩状態になると、二人の聞き役になる。黙って仲裁役をする。
 ・たまに餌の催促はするが、好きなもの以外は決して口にしない。
  媚びを売ることもしない。
昨年あたりから岩合光昭の「世界ネコ歩き」を見たり赤松氏のモロがでてくる投稿記事を
読むと必ずあの猫を思い出している。

 あれ以来二度と家で生き物を飼うことはなかった。両親も私も死ぬのを見るのが嫌だっ
たのだ。その両親も消え、そして今では死ぬのを見取れないことが飼わない理由になった。
ネコにとっては大きなお世話、ましてやその理由などどうでもいいことなのだろう。



3070同人α総務:2014/01/17(金) 18:31:00
リンク 「α・archive」
‡ 規約(α約束事)見直し問題42がアップされました。
  2010年3月11日の投稿記事その4です。
  休会と退会を掲示板に書き込み姿を消した二人が、
  [掲示板“言の輪”は私が作りかつ私の所有物である。αには今後使わせない]
  と宣言する人による新たな同人に参加したいと、この日突然現れました。

(‡) 「α・archive」掲載のリンク集『7.落書き帳掲載拒否』に、怒りの記事が
  載った翌日(2008.6月20日)からの、投稿拒否を憂う投稿記事がアップされました。

c、c、万華鏡



3071万理久利:2014/01/19(日) 10:50:27
DNA型鑑定で父子関係否定
大阪高裁で異例の判決が出たという記事が新聞に載っていました。
近ごろ話題になった離婚し、子を引き取り育ててきた某芸能人父さんの話ではありません。
なんと「子供は貴方の子ではない」と離婚を求めた妻からの訴えです。
大学時代、民事訴訟法のゼミで「みなさん、民法722条を知っていますか。妻が婚姻中
に懐胎した子は、夫の子と推定する。推定するのです。断定ではありません」そう言って、
まじめ一色の堅物で、長年司法試験委員をやっている教授が、ニヤッと笑ったのを思い出
します。ゼミの殆どを占めていた男子学生もザワザワ、ニヤニヤしていたのを思い出しま
す。

推定せざるを得ない男の弱い立場を考え、夫に限り父子関係を否認する訴えができるので
すが、DNA鑑定を元に生物学的にどんぴしゃりの事実を明らかすることができるよう
になり、これまでの扱いとは異なってきたようです。
あの芸能人については、子供が可哀相だ、育ててきたのに今さら何をいうかと批判の声も
あるようですが、単に事実を知りたいと考える父親もいるはずです。ごまかして、あるい
はあやふやなままでいることが美徳なのかどうかの問題ではないような気もします。

「俺の子ではない」だけの世界から「貴方の子ではない」もありの訴訟の世界。記事を読
んで、ああこんな時代になったのかと妙に感心しました。



3072同人α総務:2014/01/19(日) 13:13:06
リンク 「α・archive」
規約(α約束事)見直し問題43がアップされました。
2010年3月11日の投稿記事その5です。

姿を消した人からのO・G両氏への絶賛の言葉を受け、その二人揃って続けての登場です。
掲示板立ち上げ時A氏の力は全く借りていない、登録が自分のメールアドレスであるから
私個人のものだから削除もブロックも当然だと言い放つO氏、そのとおりだと後押しする
G氏です。
OG氏は同窓誌[斜光]時代からA氏と行動をともにしてきた人間です。何があったか、
誰が何をしたかを良く知っているはずの人間でした。


*同時掲載:万華鏡



3073長岡曉生 :2014/01/19(日) 18:13:07
家族の風景 第六回:評
 「ポートレイトとコメント集」および「同人α作品集」を開けてみましょう。
★ポートレイトについて
勤務地香港での著者の写真。若々しく好奇心ではち切れそうな姿ですね。巨大な気根の下は
どんな感じがするのか教えて下さい。本人のポートレイトには、住んでいたカリタスハウス
の隣人Ms.シャーメーンの画像も添えられています。

★作品集のBGMと挿絵とについて
 当掲示板のリンク集で同人α作品集に入り、第37号「家族の風景」を開くとこの作品に
割り当てられたBGMが聞こえてきます。このように掲示板の可能性を生かしたBGM添付
は赤松さんの創意で始まった試みですが、曲の選択は著者に任されています。(私の場合は、
雅楽系の曲を選びたいのですが、適当な候補が見つからず未だに迷走中です)
今回の作品「家族の風景」のBGMについては、著者自身による解説を期待しましょう。
 さて、実際に作品を読む前にカーソルを一番下に動かしてみると、そこに三人の主人公、
亘(わたる)と毅(つよし)と栞(しおり)の姿が、著者自身によって描かれています。
三人とも何か飄々とした印象を与える中で、栞だけが女性には似合わぬやや荒い服装をして
いるのは何故でしょう。この点は以前の作品が触れていたのかな。
彼らは、元もと小学校・中学校を共にした同学年の仲良し三人組でしたが、東日本大震災に
よる原子力発電所の事故をきっかけに、彼らが属する三家族の生活が大きく変わって行く、
というのが、このシリーズの大きな流れとして設定されています。

★鈴木家(毅の家族)
毅の祖母トキの軽い骨折から入院、重度の骨折を経ての死亡を先に描写した後で、彼女自身
の生い立ちや女子師範時代に読んだ枕草子への好み、十年ほど前に求めた田辺聖子による現
代語版、これを病床で毅に読ませたあと夢の中で中宮定子と楽しく語らう夢など、著者なら
ではのひらめきを見せる複数のプロットが巧妙に立てられています。

★木村家(栞の家族)
従来、書物とは縁遠かった家族が、栞の源氏物語への興味により古典への関心を持つように
変わっていきます。そのきっかけは、そう。次に出てくる山田亘の兄に課された宿題。
この間、栞は芸能活動に対する栞の熱意は冷めつつあるんですね。

★山田家(亘の家族)
秩父での亘と母親の田舎暮らし、福島で単身赴任中の父親、ニューヨークで修行中の兄誠と
形は離散家族ながら、互いの絆は保たれている家族です。
誠は、栞との手紙の遣り取りによって彼女の源氏物語への関心に火を付け、またその学習を
促しました。

三家族とも古典の枕草子や源氏物語への再接触が、家族のそれぞれに与える様子を有機的に
描いていて物語を成功させていると思いました。
3705



3074「家族の風景」著者:2014/01/20(月) 12:24:37
長岡氏による評のお答え
★ポートレート:巨大(木)鬚(根)の下は…
冬は暖かくくるんでくれて、夏はゆらゆらと涼しい風を送ってくれる。これは実体験であ
ります。印象としては、頭の上から長い「根」が永い「時」となって被さってくる、秋吉
台の鍾乳洞に入った時の感覚と似ていないこともない。

★作品集:BGMと挿絵
・BGM: エリック・サティ作曲 「金の粉」のオルゴール版です。
 サティの作品はどれも不思議な旋律で独特の世界を持っています。暗くてどこか退廃的
 なイメージのものもありますが、ワルツっぽい明るいものもあります。この曲は後者。
 なぜか回転木馬を思い浮かべます。子供を中心に綴る三つの家族の生活と上下に揺れな
 がら世界をくるりと360度眺める回転木馬のイメージが何となく重なり、このお気に
 入りの音楽を選びました。
・『肥と筑』に合う曲: 氏が言うように雅楽がいい。無料使用ファイルをすでに見つけ
 ています。雅楽の東儀秀樹や、異端のサティとどこか通じる武満徹の作品もお勧めです。
 簡単には使用できないようです(変換技術、著作権等)。研究中です。
・挿絵: 目に星が入っていて、かわいいスカート姿の女の子の絵はどうも描けません。

★作品に登場する三家族
当初は三家族がごちゃごちゃになってしまうことがありましたが、回を重ねるごと次第に
その姿が頭に明確に映し出されるようになり、少なくとも書いている本人にとってはそれ
ぞれの個性なるものが見えてきました。書き手の力不足で、読者にとってはなかなかそう
はいかないのだろうと想像しています。

今回は今号のテーマでもある「古典」をからめてみました。
そんなことでそれぞれの違い(個性)や共通点が出せればなあと漠然と考えていました。
これから先彼等自身がむくむくと個性を出し、勝手に書き手の筆を進めてくれるようにな
るのかもしれないなどと妄想しています。
第七回を脱稿したところですが、残念ながらなかなかそうはいかなかったようです。



3075同人α総務:2014/01/20(月) 15:33:23
お知らせ
ニューロン・カフェリンク集「伝言板」をアップしました。
県立佐賀高等学校第11期(関東地区)の2月1日新年会案内です。

c.c.万華鏡



3076同人α総務:2014/01/21(火) 10:55:07
評開始のお知らせ
37号最後の合評対象作品は、エヴァ著「無限回廊 第十四回」です。

「未来から地球を救うためにやってきた[物集班]、本郷、越智、江波の三名は
同時期にそれぞれ異なる病院に約二ヶ月監禁されたがようやく開放される。
解放直後と、その日開かれた本郷冷熱
でのミーティングを軸に、監禁(実は緊急避難)措置をとった班長カミノ教授
と鳩園看護師も加え三名の一日を追う。
越智の愛娘[陽十三[ひとみ)]が何とも可愛い。」(簡単紹介より)

著者のポートレート(リンク集)
江波(エバ)の子孫の数千年後の姿かもしれません。
江波が住んでいたポーライ系ショウの双子惑星シュウ星に住む[シャーメーン]
を連れて過去の地球にやってきた…?

*評論末尾に3706をお願いします。評は1月30日まで。

       挿絵より(本郷冷熱社長室でのシーン)
??????????????



3077赤松次郎:2014/01/22(水) 10:03:08
家族の風景 第六回 を読んで
◆作品の構成
 鈴木家の場合はトキが、木村家では栞、山田家では則子といった、それぞれの章で
??主人公がはっきりしていて視点が分散しなくてわかりやすい。また時間的にも空間
??的にも丁寧に描かれていて、読者としても人物のイメージが具体的に涌いてきた。
 私が読み慣れたのか、それとも作者の物語構成の技量が上がったためなのか以前よ
??りかなり進歩したようだ。いや進歩というのは私の独断かもしれない。以前のもの
??が十一名の人物を平行に書かれていて、視点・支点が定まらず印象が拡散していた
??のが、修正されたということからすればやはり努力の結果、私の思うところでは進
??歩といえるだろう。私が今回感じた、この見方の論点を意識した作品であるかない
??かについては、作者に回答をまたなければならない。

◆作品に描かれた人物
 若者の気質や趣向については今の世代の風潮を捉えていてよく書けていると思っ
 た。この子供達が誰一人親に反抗的な態度をとっていないのは何故だろう。今の
 自分に不満が全くないのか、それとも爆発するほどの不条理を周りに感じていない
 のか。親子の関係で言えば、親も子供に過度な期待や常識的な価値の生き方を押し
 つけていないし、また子供達もそれなりに自分の意志を貫けているから、ことさら
 尖る必要も無いのだろう。それでも将来に対する漠然とした不安に苛まれる年頃だ
 と、私の少年の頃を思い浮かべればそうだったから、そのように思うが・・・。
??さてこの物語の家族は今それぞれ拡散して、己の選んだ場所や環境でそれなりに生
 きている。そして時の経つとともにどのような生き様をするか、どこに収斂してい
 くだろうかこれから楽しみである。

3705



3078同人α総務:2014/01/22(水) 11:51:42
リンク 「α・archive」
●「α・archive」規約(α約束事)見直し問題44がアップされました。

2010年3月11日の23時過ぎのO氏A氏の投稿です。
[個人の物だから返せ、今後投稿するな、気に入らないものは削除またはブロックする]
と名指しされた三名はこの日以降、掲示板「言の輪」から消えました。


○「α・archive」掲載のリンク集『7.落書き帳掲載拒否問題』がアップされました。

掲載拒否をされたと某氏の2008年6月の怒りの投稿のあと、翌月7月に入った意見投稿
です。「ハハーン、やっぱり」から始まる、人それぞれの様々な視点からの意見はどれ
も読み応えがあります。様々の視点、そこにも「掲載拒否」を考えるヒントが含まれて
いるようにも思えます。



3079マリアンタ:2014/01/22(水) 17:01:31
窓辺から見た風景
 リンク集「窓辺にて」の中を覗いたら、真っ直ぐに伸びた細い雪道を歩く猫がいた。道の右側は転落防止にも見える木の柵、その向こうの少し下がった位置に雪を被った三角屋根が見える。雪道の上にうっすらと残る二本のタイヤ痕の脇を、山沿いに歩く猫の後ろ姿と雪に映るその影がある。人の気配は全く無い。 猫の鼓動と息づかい、サクサクとあるかないかの微かな足音だけの世界だった。夢でこんな場面が登場したような気がする。 既にこの世にはいない人たち、何十年も会っていない人が時々夢に出てくる。 設定もかつて私が行ったことがある場所や居た場所だ。どれも大脳皮質に埋もれた記憶が何かのきっかけで再現されたのだろうが、全く知らない人や場所、過去か未来かもわからない夢もある。それでも確かに夢の中でその景色を見ている自分がいるのだ。だが見ている自分の姿は出てこない、見えない。本の世界に飛び込んでいるときの感覚と少し似ている。そしてこの猫のいる風景もだ。 この猫もまた夢の中をさまよい歩いているように見える。              *雪道を行く「モロ」      ???????  



3080「家族の風景」著者:2014/01/23(木) 11:21:21
赤松氏による評のお答え
■作品の構成…登場人物の没個性、ごちゃごちゃ感、[平行(並列)で支点/視点が定まらない]感

 いやいやでも、読み続けることにより家族構成が頭に入ることは確かです。
苦手だった歴史もの作品でも調べながら読み続けるうちに頭に固有名詞や史実が頭に入
り、少しずつ読みやすくなり歴史パズルの面白さが分かってきたという実体験があります。
 とは言え、「慣れていただく」のを待つだけでは恥ずかしいかぎりです。
当初から同じような指摘を複数の人から受け続け、メイハリをどう付けるか毎回課題にし
てきました。現在も試行中です。
第六回では先に述べたようにテーマ「古典」を絡めてみました。


■作品に描かれた人物…強要しない親達、従順な子供達。[どこに収斂していくのか]

 これもまたこの評者から度々指摘されてきました。
たまたま集まった、いや類は友を呼んだようです。一見いい人ばかりの仲良し家族を見か
けることがありますが、その構成員の心内は…。今後の展開に任せることにしましょう。
勝手きままということでなく、作品の中でのお答えということです。作品の外でことさら
作者が説明するというのは、作品の中での表現、工夫を放棄する、あるいは後付け言い訳
のようであまり好きではありません。続きものですから各指摘は続きを書くに当たり大い
に参考になります。
 完結した段階での指摘は、黙って自分の表現不足、力不足を認めるだけです。書く気が
あれば次の作品でまたチャレンジするだけのことです。
3705



3081同人α総務:2014/01/24(金) 13:11:20
お知らせ
「α・archive」掲載のリンク集『6.落書き帳(万華鏡)復刻』がアップされました。
2002年5月前半の様子です。

■BGMを入れたり、カウンターを入れたり、新しい試みを次々としている様子が良く分
 かります。画像(写真や絵)を貼り付けてみたいと研究する方も現れました。
 今はすっかり当たり前になっていることばかりですが、掲示板をいじる方、投稿を試す
 方、覗く方、皆さんのワクワク感が伝わってきます。

      ?アーカイブリンク集※6にあります。
?



3082万理久利:2014/01/25(土) 18:00:03
不審電話
 電話口から「防衛省関東防衛局の××です。○○さんですね」全く縁の無いところから
聞き慣れない恐い声だ。あれれ、私何かした? された? それとも悪戯電話?。
裁判員制度にノミネートされたのか。いやいや、そうであれば法務省か裁判所のはずだ。
 断り文句までつい思い浮かべて一瞬固まった。

 「防音工事の下見で、お宅の中を拝見したいのですが」
「防音」の言葉で記憶が昨年秋に繋がった。管理組合の委託を受けた工事業者が書類未提
出の入居者を回ってきたのだ。その時、来年早々に個別調査員が防衛局から派遣されると
言っていた。いよいよか。そうだ、工事は今年からだった。
 とは言え、おれおれ詐欺の恐れもある。組合長から裏をとろう。盗る物などないからど
うでもいいが、念のため。

 年末まで米軍基地に向かう、あるいは飛びたった飛行機の爆音が聞こえた。正月三が日
は住民に遠慮したのか静かだったが、新学期が始まる前頃からまた飛び始めた。
一世帯当たり百万円以上かかる工事だという。国の防衛費はこんな所でも使われ膨らむの
だろう。
 小学生の頃だっただろうか、近くで米軍機が民家に墜落した。騒音どころの話ではない
のことも痛感する。

 それでも沖縄のこと、税金のこと、[近隣国]のことを思うと、「無料工事は当然の権利
だ」「無料でリフォームできる」と単純に考えてしまうのは、色んな意味で、少なからず
の戸惑いがある。
 あっ又飛行機の音が近づいてきた。いつもの十数秒間の指耳栓だ。



3083万理久利:2014/01/26(日) 10:22:54
青空文庫より/『文字に対する敏感』 久保田万太郎著
 元旦に載せられた昨年著作権切れの(著者死亡から満50年)の作品が次々と発表されて
います。生粋の江戸っ子だったという久保田氏の作品はもちろん、その名すら知らなかっ
たのですが、元旦に掲載された作品が頭に残っていたので、先日また追加復刻された上記
作品を開いてしまいました。
 創作ものを書くようになってから、言葉がなかなかうまく使えないことを思い知らされ
ています。いかに自分が言葉を知らないできたか、その意味もあやふやなままできたかを
思い知らされます。ここではさらに突っ込んで、「文字」を取り上げています。
同じ音、似たような意味を表す漢字、文字でも、吟味して使えと著者は述べています。
短い言葉でいかに深くて広い文を書くか、描きたい世界を文字で伝えるか、俳句(正確
には発句)における例と、海外作品の翻訳における例を挙げています。
 文章でものを表現することは、こんなことひとつにもエネルギーを割かなければならな
いのかと、耳が痛くります。しかと記憶にとどめておくことにしました。

※非常に短いエッセイです。 『文字に対する敏感』
 底本:「日本の名随筆 別巻88 文字」



3084同人α総務:2014/01/27(月) 10:39:33
お知らせ
「α・archive」がアップされました。2010年3月12日の旧α掲示板の様子です。

閉め出した翌日に映画鑑賞と麻雀そしてそして、居酒屋に集合、祝杯パーティーです。
掲示板から三名を追いだした歓喜に溢れています。

◆「掲示板を作ったのも、その所有も私にある」と言い放ったO氏は、「不愉快な記事は消す」と2時にこの日午前2時に書き込んだ後、「やっと春ですね」「(Aさん)とは前の様に互いに相手を思い遣る会話が出来ました」「(Aさん)も興味のある作品の合評には、読者として参加してくれたら」と余裕の書き込みです。



3085同人α総務:2014/01/28(火) 12:39:14
お知らせ
「α・archive」がアップされました。2010年3月13日の旧α掲示板の様子です。



3086万理久利:2014/01/29(水) 08:51:46
どもる
 就職4カ月で命を絶った看護師がいる。吃音を苦にした自殺だった。
34歳男性とあるから、色々な苦労の上やっと仕事に就いたのだろう。
新聞記事には、職場の人たちに自己紹介で進んで自分の症状についての説明をして理解を
求めたにもかかわらず、能力や人格に欠陥があるかのように言われ落ち込んでいたと記事
にあった。

 学生の頃、私の回りにも吃音気味の人が数人いた。言葉がなかなか出てこない、先頭の
言葉の一音を繰り返す、緊張した表情になる、そんな現象を見ていてもただ「そんなもん
か」と、それだけの印象で気にもならなかった。かえって笑ってバカにする人、からかう
人たちよりも神経が細やかで優しい頭のいい人たちばかりだった。文章を書けば、私より
ずっと綺麗な字で中味も立派に思ったくらいだ。
 吃音に限らず、いわゆる標準からはずれた身体的特徴を持つ人を見たりするとすぐに違
和感を覚え、さらに差別感を抱く人、それだけでマイナス評価をする人がいるのも事実だ
った。今でも「あんたと、どこがどう違うのよ」と言いたくなる。

 「息子の言葉がおそいの。どもるし舌足らずなの」と悩みの電話をかけてきた友人がい
たのを思い出した。生後数日のその子を知っている。学生時代の仲間内で初めての出産例
だったこともあり、生まれたてホヤホヤの顔を見にいったのだ。小学生時代の彼は確かに
言葉はスムーズではなかったが、明るくひょうきんな男の子だった。
友人は「知恵遅れ」まで心配していたらしい。子の手をひき一時期医者通いをしていたこ
とも知った。
 この数年その友人家族といっしょに新年会をするようになった。何十年ぶりかで一同が
揃った。長い睫毛にくりくりの目をした少年は、長身のハンサムな青年になっていた。
少しだけたどたどしさが残っているが、そこがかえってかわいらしい。今では日本各地を
回り、海外出張もこなす技術者になっている。
「小さな頃、僕なりに悩んでたんだよなあ」と今年の新年会で笑っていた。



3087赤松次郎:2014/01/29(水) 19:19:13
無限回廊 第十四回 を読んで
先日神野佐嘉江氏の感想文に刺激されて、ベケットの不条理劇「ゴドーを待ちながら」
を図書館から借りて読んた。同じくベケットの「モロイ」は白水社にも在庫がなく、増
版の予定もないというから古本屋から取り寄せて今読んでいる。
「ゴドーを待ちながら」の二幕もののシナリオはジェームス・ジョイスに通ずる奇書と
言うべき作品で、どうしてアイルランドの文学はかくも難解なものが多いのか。風土の
せいなのか、それともイギリスとの歴史的な確執のせいなのか。

それはともかく今回の無限回廊を読んで、まあ一言で言ってみれば、作者はシナリオラ
イターとしての才能に恵まれているのではと本当に思った。それもコミカルな作品がい
い。
 ・マネシツグミの出てくるシュールさ
 ・三人の精神病院からの退院の情況の異常さの描写
 ・本郷冷熱に集まる前の個人的な情景
 ・カミノ教授の甘い物好き:神野佐嘉江氏の作品にでてくる「缶しるこ」への拘り
 ・越智十三の家族の名前のアナグラム、隠喩、 掛詞に満ちている
 ・物集班の二ヶ月間の思索による、ミッション遂行のためのレポートの奇抜さ
  その中での物集班の各の性格や能力の特徴
  本郷淳吾は確かに普段は冷静沈着ではあるが「蒼き狼」の血を引くワイルドさを秘
  めていて発想力・行動力には迫力がある。「風林火山」のごとしである。
?? 越智十三は博覧強記と緻密な理論構築でミッション遂行の実現に力を発揮する。
  エヴァはじつは「波止場」や「北北西に進路を取れ」の情に流されることのない、
  頭が切れそうな、エバー・マリー・セイントなのだ。だからセントすなわち「聖
  人」の名前を持つから「ネヴァ・マリッジ教」の教祖になる資格は十分にある。

兎に角、校歌を歌うことで本郷淳吾の緘黙を直してしまったり、「小型リターン・パ
ス」の話題や奇想天外な物語で、これほど遊び話題の跳べる人は少ないだろう。

ついでに「ゴドーを待ちながら」の後日談として「やってきたゴドー」を別役実が書い
ている。どちらも一度舞台を見てみたい。そしてエヴァーに抱腹絶倒するような二幕も
ののシナリオを是非書いてもらいたい。

3706



3088無限回廊愛読者ことマリアンタ:2014/01/30(木) 12:47:19
夢∞夜/壱岐要塞
今日こんな夢を見た。 廃校となった小学校の教室に越智と江波がいる。江波が越智に巨大大砲装置を作ってくれと頼み込んだのだ。理由は海を渡って日本を侵略しようとするエイリアン撃退にある。どんな話が交わされたのかは覚えていないが、同意した越智はさっそく江波とともに制作に取りかかった。そこに突然本郷が自分にも手伝わせろと、『人間的な、あまりにも人間的な』『宇宙戦争』『ゴドーを待ちながら』三冊を手にしてやってくる。          …数ヶ月後…。 教室隅の床にある隠し窓を開くとスーパーカミオカンデのような地下要塞とその中心にはロケットのようにそびえ立つ巨大な大砲が見えた。越智は手作りリモコンで大砲の向きを調整している。「国際テロ組織がこの教室を狙って来るのでは?」と横にいた本郷がつぶやいた。 教室の廊下側の壁の小窓から、ターバン姿の黒鬚の男が、二つの暗く奥まった目で三人の後ろ姿をじっと睨んでいる。その手はぎゅっと結ばれ震えていた。    ここで目が覚めた。※夢を見た前日、BS3で「海の細道」最終回が放映された。西国の旅、最終地壱岐で眠る芭蕉の弟子曾良の墓を訊ねる。その時に出てきたのが、黒崎半島にあった地下三階の巨大砲台跡である。多分それが印象に残っていたのだろう。



3089マリアンタ:2014/01/31(金) 13:02:21
夢∞夜/効率とデザインを追求したゴミ箱
某山荘近くにモダンなゴミ箱が設置されました。
自治会役員二名による労作です。
ゴミが入れやすく、イノシシ、猿、カラスも容易に近づけない構造です。
山の斜面と雪道に寄り添うようにそっと置かれたゴミ箱です。

居心地がいいのか、菩薩様?が寝そべっていました。
自治会で珍客を捕獲したのかもしれません。
バームステージ●○管理組合にこのゴミ箱設置を提案してみたくなりました。
コストを調べる必要があります。
目の前が3階建て豪華産婦人科病院だから赤ちゃんポストと間違えられる可能性もありま
す。その当たりも設計者に相談する必要があり
そうです。

*ゴミ箱の映像(珍客は夢の中で)/「窓辺にて」より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003245_2M.jpg



3090同人α総務:2014/02/01(土) 07:10:17
リンク集「α・archive」
「α・archive」がアップされました。
2010年3月13.14日のα旧掲示板の様子です。

◆自称掲示板所有者O氏が、三名を閉め出してから三日目の様子です。
 投稿者一人一人の名前を呼んで感謝、感謝また感謝。高揚感からくるのでしょう。
 長い間、影の力持ちだった相棒をせせら笑うかのような風景です。
 この後、まだ数日は興奮状態が続きます。



3091エヴァ・マリー・ゼノン:2014/02/20(木) 07:21:37
無限回廊 第十四回/赤松氏による評のお答え
■シュール 奇想天外 アナグラム 掛詞:
私の場合、上記のような表現より「はみ出る」の方がふさわしいような気がします。書く
ときに特別意識するわけではありませんが、無限回廊の世界を彷徨ううちに自然とはみ出
ます。お手本は、評者の投稿文を読めば一目瞭然です。
手本を曲解する、あるいは咀嚼不十分で飲み込んでしまうことが「はみ出る」に繋がるよ
うです。
一見、純文路線まっしぐらの中に、紐解き歴史絵巻の中に、大和言葉を愛する宇宙的な散
文詩/創作日記の中に、宗教(古代仏教)と科学を結びつけてしまうような作品の中に、
お手本があります。そうです、諸先輩の作品を読み続け、無意識のうちにお手本にしてい
たのでしょう。(但し、曲解・消化不良のまま)

■「ネヴァ・マリッジ教」の教祖:
行き遅れの登場人物にこんなはまり役が追加されたのも、別の方がこの作品を担当したと
きのことでした。私には思いつかない命名です。絶妙な掛詞。

■抱腹絶倒するような二幕もののシナリオを是非書いてもらいたい:
豚もおだてりゃ木に登る。こればっかりはシナリオどおりにいきません。
3706



3092同人α総務:2014/02/21(金) 03:29:44
お知らせ
「α・archive」掲載のリンク集『6.落書き帳(万華鏡)復刻』がアップされました。
2002年5月後半の様子です。

■ 英文投稿有り、英語講座有り、潮干狩り案内、読書会案内有り。
  色とりどりの投稿です。



3093同人α総務:2014/02/04(火) 11:22:04
お知らせ
「α・archive」がアップされました。
2010年3月15日の様子です。

組織や規約、作品の誤字、誤記、印刷の等の形(出来)全てに拘らないと宣言しています。
「あんな投稿はいやだ、提案はいやだ、不自由だ」と言って出て行ったお方がです。
この発言自体もまた強い拘りの現れの一つです。



3094数字数え虫:2014/02/04(火) 12:21:32
綺麗な配列
今、カウンターの数字70707です。
ラッキーセブン勢揃いではありませんが、7と0が綺麗に並びました。残念ながら素数で
はありません。7を中心にシンメトリ−。静かな掲示板から賑やかなラッパが聞こえてき
そうです。
素因数分解
70707 =3 * 7?* 13 * 37
70709は分解できない、孤高を保つ素数です。

昼休みの数字観賞でした。

3095同人α総務:2014/02/05(水) 12:15:18
お知らせ
「α・archive」掲載のリンク集『7.落書き帳掲載拒否』その4がアップされました。受けた本人から掲示板上に「掲載拒否」を糾弾する投稿がなされた翌月、7日・8日の記事です。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003251M.jpg



3096万理久利:2014/02/07(金) 09:05:20
音に取り憑かれた人達
 偽物作曲家として今注目を浴びている人がいます。
昨年、「音に魅せられたた人達」として冨田勲、瞳 みのる(元ザ・タイガーズ)ととも
にこの「佐村河内 守」に触れた投稿を思い出しました。
 耳が聴こえなくてもオーケストラ作品を作り上げるその情熱、人間の能力に驚いたので
すが、「イメージ提供」だけで実際に作り上げたのは別人だったようです。
自分の作曲だと表示し、自分が楽譜を書いたと言ったのは嘘であることは間違いないよう
です。
 今回の事実関係も一方からの情報だけで、また音楽界のことも良く分かりませんが作曲
の中でイメージは重要なもののように思えます。ゴーストライターに佐村河内氏のイメー
ジがなければ、作品は生まれなかったのではないかとも思えます。それでも嘘は嘘、話題
作り大好きなマスコミはそこに焦点をあてているようです。
 当初から「これは○○との合作です」とでも言っていれば良かったのでしょうか。
イメージ提供も耳障害もまた嘘だとしたら大嘘つきで、マスコミから叩かれても当然です。

 きっかけは週間文春のようです。記者はどこで胡散臭さを発見し、裏をとったのかも気
になります。ゴーストライターが自ら漏らしたのでしょうか。いいも悪いも週刊文春らし
いスクープです。(週刊文春は母が死んでからずっと読んでいませんが…)
「俺一人で創ったものだ、俺のオリジナルだ」と言い、華々しい評価を受ける佐村河内氏
に不満をもったのか、報酬に不満があったのか、そんなことをつい想像してしまいます。
二人の関係にも実に興味深いものがあります。
「補い合う」を了承の上、コンビで最後の最後まで嘘をつき通せばこんな騒ぎにはならな
かったのでしょう。
 名声と金と嫉妬に取り憑かれた普通の人だったとしても、二人とも音楽に魅せられた、
あるいは音楽で生きてきた人たちではあるようです。

以前、佐村河内氏のドキュメントを見てすごいなあと思いましたが、今の報道内容が事実
だとすればそれはそれで、彼の演技力はすごいなあと別の驚きすら感じます。
騙された感はありません。CDを買いその作品に魅了された人も感じる必要は無いと思い
ます。その音楽自体には嘘はないからです。彼または彼等が創った独自の作品だからです。
冬期オリンピックが過ぎれば、またいつの間にかすーっと世間/マスコミから消えていく
事件となるでしょう。



3097マリアンタ:2014/02/08(土) 08:18:30
白の世界
秋の台風、冬の積雪、幼い頃の家族の一大イベントでした。
いつもはばらばらに動いている家族がまとまります。
とりわけあまり仲の良くない両親もいそいそと声を掛けあって台風の対策を錬ります。
朝一番に、母に頼まれ父が凍結した水道を復帰させると、玄関前や家の前の道に積も
った雪を兄達をひき連れシャベルで脇に積み上げます。
おやつの時間は、母か庭の雪で作ったミルクセーキを炬燵をみんなで囲みながら食べ
縁側先の庭の雪景色を眺めました。

今朝カーテンを開くと外は真っ白です。前の家の屋根も竹垣も芝生の上も真っ白。
外が見える部屋の窓のカーテンと障子を全部開けて白い世界を楽しんでいます。
黒や茶色、灰色、黄色、青、そんな色付のものではおどろおどろしさがあります。
白だからいい、陽が出るとすぐに消えてしまうのがいい。世界を真っ白に変える雪を
一日味わえると思うとワクワクします。これだけは何十年たっても変わりません。
束の間の夢の世界、異空間、どこか夢のような世界です。



3098同人α総務:2014/02/08(土) 16:27:09
お知らせ
「α・archive」がアップされました。
2010年3月16、17日の旧α掲示板の様子です。
「私のもの」になった従来の〔語りの場である掲示板〕から三名をブロックし、いよいよ
出発です。「A氏が削除した」とアピールの上、掲示板に作品を貼り付け、新同人を選択
した方による新同人の作品合評が約一ヶ月ぶりににぎにぎしく開始されました。
三名を追いだし、自称「O氏のもの」になった掲示板上ではこの後も、投稿問題から始ま
り、翻訳問題、規約見直し問題について多く触れられます。

「入会して3カ月ほどの人」が(品格を落とす)不愉快な投稿をした上、「居座っている」
ことが問題だったとあります。投稿問題についての過去の投稿記事の中には、不愉快な投
稿をしたその人間が「辞めていればαは丸く収まった」との意見がありましたが、この時
点でも出て行った人たちの感想なのでしょう。



3099万理久利:2014/02/10(月) 11:28:43
『杳子』/神野佐嘉江短編集より 2
 『プレイコミック』では脳障害のある六歳の子と自らもがんを煩う母が登場しましたが
続くこの作品では、赤子を負ぶって横断歩道を渡っているときにバキュームカーに轢かれ
て子を失った母杳子の話です。ともに子供は一人だけのようで、それぞれの母の環境も加
わり、母の子に対する思いの強さが増すのでしょう。それぞれの母の一種異常行動が描か
れていますが、そんな妻を見守る夫たちの行動もまた興味深い物があります。

 杳子はがんという病ではなく、幼少の頃父親に裏切られたという心の病を持っています。
子の死を自分のせいだと思い詰める杳子は叔母の家に療養に行き、そこで賽の河原/硫黄
谷の巫女によって息子玄との再会を果たします。夜の森を歩く風景と杳子の心のつぶやき
がいっしょになり非現実が現実になっていくような観がありました。テレビドラマや映画
で感じる嘘臭さ、おどろおどろしさがなぜか感じられないのは、夫や叔母、杳子を取り囲
む人たちのさりげない存在があるからでしょうか。

 作品の最後は、〔東京に帰る娘杳子を見送る酒に酔った父がいた〕で終わります。妻を
そっと見守る夫、義父母、みんな杳子の現実、「生」をそのまま受け止め慈しんでいます。
杳子を捨てた父が、子を失った娘杳子と重なって見えました。
影のように登場する父熊楠ですがこの作品の中で一番記憶に残る人物となりました。

追記
「杳子」の読みが分からず漢和辞典を開きました。読みとは別に、その意味を見てなるほ
どと思いました。他の登場人物もそれらしく見えてくるのが不思議です。

??????????  実父: 熊楠(放浪書家) 叔母(熊楠の妹):首藤とら
【国見杳子】 夫 : 国見竜弥 子:国見玄
       義父: 国見嘉門次(東洋哲学 大学教授) 義母:国見るい



3100同人α総務:2014/02/11(火) 18:24:50
モノクロの世界
2月発行の同人α38号のテーマは「心情風景」です。
心に映る景色、色、形、映像を科学的に説き起こすことと精神世界から見つめ直すことを
平行して行う作品が出てきそうな予感がしてきます。

テーマ提供者が撮した数十年ぶりの大雪風景です。
「窓辺」から見た山荘の雪道を歩く猫の風景に替わり、リュック姿で傘をさして住宅街の
道を征く人の風景です。モノクロの味わいがあります。これもまた一つの心情風景のよう
に思えました。二つの画像を観ていると、雪を通して猫と人が合体するような不思議な気
分になります。

     
     竹内一郎氏「暖かくなったりドカ雪だったり」より



3101赤松次郎:2014/02/13(木) 17:44:44
山荘便り20140214
 山の中での暮らしは退屈で仕方ないだろうと思われるかも知れない。ここに来る
までは交通量の多さ、様々な機器類から発生する低騒音で常に耳の底に連続音が聞
こえているようだし、ビルの林立で小さい空しかないのが不満、人の多さによる混
雑、様々な気遣い等々、私が大都会の真ん中で忙しい暮らしをしていたことを知っ
ていた人には、そう思われてかも知れない。しかしこの山の中に住んでよく観察し
てみると、様々な不思議がいっぱいそこら中に転がっている。

 先日我が家の猫「モロ」をしげしげと眺めていたら、なんと猫には頤(おとがい)
がないことに気づいた。人間で言えば口の下に突き出た部分のことである。
アントニオ猪木ほどの尖ったものではなくても、一応顎(あご)と呼ばれるものが
あるのだが、猫にはそれがない。そこで色々の動物を調べた結果、人間のように物
を口へ運んで食べる種類以外は、総じて頤(おとがい)がないようだ。それはたぶ
ん食べ物に直接口で食いつくには頤(おとがい)が邪魔になりそうだと結論づけた。

 かくのごとく、興味を持てば今まで身近すぎて気がつかなかった事象が見えてく
る。何故だろうと考えたり、調べ回ったりしていると、都会でヤボ用で振り回され
る時間を思うと、山荘暮らしは一向に退屈しない。人から動かされるのではなく、
すべて自分が自由に使える時間ばかりであるのが一番いい。



3102同人α総務:2014/02/14(金) 16:49:59
お知らせ
「α・archive」掲載のリンク集、 『7.落書き帳掲載拒否』その5がアップされました。
受けた本人から掲示板上に「掲載拒否」を糾弾する投稿がなされた翌月7月に入った意見投稿です。
掲載拒否に関する最後の投稿記事になります。

沼南ボーイ(一愛読者)
無籍人
通りすがりの人
憂い顔の童子



3103赤松次郎:2014/02/15(土) 10:16:07
山荘便り20140215
昨日もまた一日中雪が降った。そして河口湖では140cm積もったと公式発表があった。
先日の雪がまだたくさん残っていたので、テラスの屋根の雪はおそらく220cm位になっ
ていると思う。母屋は暖房しているから少しずつ溶けていくから、一定の量しか積もら
ないので大丈夫だが、テラスの屋根はその重みで歪み、勝手口のドアがまともに開かな
くなった。薪を補給する床下への階段と屋根の雪かきを一番の仕事にした。それでもあ
まりにも周りに雪が多いため、雪の捨て場がないので途中で一服、小休止をとってい
る。このまま降雪が続けば一歩も家の外には出ることができなくなり、まさに雪隠詰
め、陸の孤島の生活を数日強いられることになるだろう。

写真はお隣の村松さんの家の四阿(あずまや)の積雪の状態。短期間の積雪なので、構
造的にはまだ大丈夫と思われる。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003259.jpg



3104同人α総務:2014/02/15(土) 11:39:58
モノクロの世界2
先週土曜に舞い戻ったかのような庭の景色でした。
一?にも届かないナンテンの細い枝のうちの一本が、地面に倒れて雪の下になりました。
前回のさらさらの粉に対し、水をたっぷり含んだ綿の重さに耐えきれなかったようです。
― ・ナンテンの 雪をかぶりて ゆき倒れ・ ―

そして原稿とともに届いた写真もまた雪景色。雪道を傘をさして歩く人に代わり、今度
はライトを点灯して走るバイクです。首都圏なのに、どう見ても雪国です。

    
    竹内 一郎 「紅一点」



3105同人α総務:2014/02/16(日) 20:53:23
お知らせ
「α・archive」がアップされました。
2010年3月18日の旧α掲示板の様子です。

「言の輪のなかにおだやかで、暖かな空気がもどり、楽しくて軽妙なやり取りの輪がが広がっております」
(21時10分)で終りました。
石を投げた人も口を閉ざした人も、みんな三名をブロックし終えた安堵感に包まれているようです。



3106同人α総務:2014/02/18(火) 11:13:57
お知らせ
「α・archive」掲載のリンク集『6.落書き帳(万華鏡)復刻』がアップされました。2002年6月前半の様子です。

■2002年3月13日にOPENしてから三ヶ月が経ちました。
 久留米からの[はじめまして]投稿、潮干狩り報告、投稿記事の削除方法解説等
 ブランニューらしさが続きます。

■干支を一回りした現在とは、掲示板機能が異なっていることにも気づかされます。



3107万理久利:2014/02/18(火) 16:04:54
香港・石澳(セックオー)ビーチ
普段は数える程の人しかいませんが、この日は、到着するなりあまりの混雑ぶりに一体
何が起きたのかと目を丸くしました。夏の江ノ島海岸ではありません。香港島南東部端
(中心街の裏側)にある昔ながらの静かな集落がある砂浜でのことす。
ここに行くには、地下鉄かトラムで島の最北東部にあるバスターミナルへ先ず移動。
そこからは先は二階建てバスかミニバスに乗って山越えです。
山を下り始めると木々の隙間から下方に小さな邨と湾が見え始め、どんどん近づいてき
ます。

週末、水着の上から短パンとシャツを着て本持参でよくでかけました。
寝っ転がってイアホンから流れる音楽を聴きながら読書そして居眠りです。
旧暦の正月(春節)にも行ったことがあります。寒くはありませんが、さすがに水着姿
の人はいませんでした。砂浜奥の小さな仮設舞台で京劇が演じられていました。

帰りは、また山を越えバスターミナルに戻ります。すぐ近くにあるずらりと並ぶ大きな
露店市場で野菜や果物、焼き豚、揚げパンなどを買って家路につきました。

バス二階から 砂浜で

石澳は香港でみつけたお気に入りの場所でした。寒さが続くとこの砂浜を思い出します。



3108同人α総務:2014/02/18(火) 21:34:37
お知らせ
「α・archive」がアップされました。
2010年3月21日− 24日の旧α掲示板の様子です。

掲示板を「私のもの」にしたO氏はあれこれと一連の問題を振り返り感想を投稿記事の中に夾み入れています。 お仲間からは慰労、感謝、励まし、安堵の言葉が飛び交いました。

◆「楽屋裏話」「翻訳」のどこが悪いのかと実名を上げて述べています。
◆「こんな同人やめて、あの人についていく」と早々に退会を宣言した人が「楽屋裏会議」
 の結果、「O氏の掲示板」となった掲示板上で早々の退会撤回宣言をします。
◆なぜか「掲示板は私一人で作った私所有のもの」「離婚宣言」の撤回はありません。
 議論を打ち切り、掲示板を持って飛び出ていった方、その後を追った方々をどう受け入
 れるかは 同人αの判断です。 これは自明の理です。



3109万理久利:2014/02/19(水) 17:55:00
銀幕スター高倉健
学生の頃、クラスに任侠もの映画にはまっていた男子たちがいました。
仲間と連れだって連日映画館に入りびたり、教室でその感想を熱く語りあっていました。
一昔前の学生運動の頃の落とし物、義理と人情にあこがれるあまり頭の宜しくない男達の
闘争劇のようで、クラスに三人しかいなかった女子どうしで彼等を小馬鹿にしていたもの
です。

それから数十年、テレビで「新網走番外地 大森林の決斗」1970年を観てしまいました。
高倉健に惹かれてつい…です。中途からでしたが最後まで観てしまいました。

*くに子 (星由里子) 綺麗にセットされた膨らんだ髪と完璧な化粧
*勝治  (高倉健)????真っ白のズボンに紺のTシャツ、茶の皮のバンド

くに子「私の為に脱獄したの? 私の弟の仇をうつために?」
勝治 「いやそうじゃあありません。俺の意思で出たんです」
くに子「お願い、戻って、お勤めをちゃんと果たして普通の生活をしてください」
勝治 「もうサイコロは投げられたんです」
くに子「私、あなたのこと、好き」
勝治 「僕をからかわないでください。でもその言葉、俺一生忘れません」

さっと馬に飛び乗り去って行く勝治。そこで「健様」のしぶい歌声が流れます。

くささを通り越して、あたたかく笑える、なんと微笑ましい男女の言葉でしょう。
こんな木訥で「不器用な」男子が、最後のシーンでは、真っ暗な夜の網走機関区らしきと
ころで十人くらいのヤクザたちを見事に斬り殺していきます。そして淋しそうに、むなし
そうに背を向けて一人線路を歩いていく。これぞ男の中の男、日本男子。パチパチ。

1月、TVで同じ降旗康男監督による「ほたる」と「夜叉」の高倉健にうっとりしていて
いたこともあってついこの作品も観ることになったのですが、なかなか味のある役者だと
改めて思いました。機関区内で斬り合いをしているとき、停車中の機関車の煙突からシュ
ーッという音とともに白い蒸気が立ちこめます。「鉄道員 ぽっぽや」も降籏監督でした。
蒸気機関車と高倉健、どこか共通点でも感じたのでしょうか。

あの頃ヤクザ映画に熱中していた男子たちの気持ちがほんの少しだけ分かったような気が
しました。



3110赤松次郎:2014/02/19(水) 20:20:57
山荘便り20140219
先週の木曜から高齢者孤立集落となって一週間、今日やっと私の家まで除雪されました。
お隣さんの家まで行けないのかと思われるでしょうが、背丈ほどの雪では到底雪かきも不
可能で、ひたすら除雪車を待つだけの缶詰のなかの鰯の心境でした。そして皆さんからの
気遣いや援助の申し出をたくさん戴き心強く有り難いと思いました。

今回の大雪でいろいろの問題点が見えてきました。ひとつは災害時の隣近所の連絡および
町への報告についてどのようにシステム化するかということ。
ここの居住者の確認と各家庭の食料、燃料、薬品などの備蓄情況の把握、そして助け合
い。役所の援助依頼などのための情況報告で、電話や住所や氏名などのプライバシーに関
する情報を可能にするように、災害時においては各人に前もって了解して戴くようにして
おくこと等々。

今日の屋根の積雪は約1m、最大時は2m近くありました。そこでどのくらいの積雪で雪下
ろしをすべきかを調べて見ました。早い話がその数値は、家の古さや形態などの条件が複
雑すぎて決まっていませんでした。ただ建築の構造計算では90cmを目処にしているよう
ですから、1m積もれば雪下ろしをした方がいいようです。しかし今回のように屋外にでる
こともかなわない情況ですと、近所の家の積雪をただ眺めているだけでした。今のところ
倒れた家は見当たりませんので、短期間の積雪なので大丈夫ではないかと思っています。

明日は車で山から下りて食料の買い出しに行くつもりです。今回はなんとかストーブの薪
も食料も足りましたが、災害時の長期間の備蓄を真剣に考えなくてはならないと反省しま
した。



3111同人α編集部:2014/02/20(木) 14:26:11
個人別エッセイ集のお知らせ
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同人α創立10周年として、同人誌寄稿作品以外の各種掲示板等に投稿した小作品を集めて
電子版に掲載することになりました。

まずは古賀和彦作品からのスタートしました。
「α・archive」 リンク集9.「古賀和彦 エッセイ集」です。

*同エッセイ集のTOPに表示されている見出しをクリックすると、作品にジャンプします。
(現在のところ僅かですのでその必要は無いと思われます)
*今後他の同人の方の作品と合わせて、徐々にアップしていく予定です。
*ご意見、ご希望等ありましたら承ります。



3112同人α総務:2014/02/21(金) 21:27:12
お知らせ
「α・archive」掲載のリンク集『6.落書き帳(万華鏡)復刻』に
「掲載拒否その後」がアップされました。

2008年6月の掲載拒否騒動から、その時の当事者をからめて2年後そして
今年もまた同じようなことが繰り返されようとしています。



3113万理久利:2014/02/22(土) 15:02:18
青空文庫で遊ぶ
 青空文庫のトップページに「青空文庫を縦書きで読もう」とのお知らせ帯が入っていま
した。そこをクリックして任意の本のタイトルを入れて試してみると縦書きの画面が出て
きました。他にも縦書きで読む方法があるようですが、ソフトをインストールする必要が
あったり、自分のパソコンの状況に合わせた操作が要求されたりと面倒で、今でも横書き
のままで読んでいます。
 このVoyager Japan, inc. 提供のサイトは、面倒な操作を必要としません。簡単に縦書
きを手に入れることができました。その他にも色々な選択機能がついています。

 もっとも、私には手にとってページをめくりながらが時々鉛筆で書き込みをしたり付箋
を貼ったりしながら読むのが一番しっくっりきます。
 青空文庫は意外な作品に出会うことを期待して、あるいは思い出すためのきっかけ程度
に参照するといった活用が中心で、長い作品をスクリーンで読むことは殆どありません。
文庫本を電車の中で読むことはあっても携帯電話やタブレットを持ち歩いて読むことはあ
りません。

 同人誌も電子作品集で読むことはできますが、やはりこれも思い出すため、合評や連続
もの作品を書く際の検索や確認、コピー(引用や書き込み)中心で活用しています。
作品を味わうのはやはり、「手にとって読む縦書きの紙に印刷された本」であります。
 目が悪くなってくれば大きな字を選択して、この縦書き電子図書や「青空朗読」を利用
するのかもしれません。それまではやはり「紙の本」です。便利な時代になりましたが、
味わい方は人それぞれのようです。



3114同人α総務:2014/02/23(日) 20:29:54
お知らせ
「α・archive」がアップされました。
2010年3月27日− 31日の旧α掲示板の様子です。

O氏は、斜光もαも自分の思いつきだと言い張る。
◆O氏は思いつきで「離婚宣言」をして出ていったのだろうか。
 そしてまた思いつきで形だけ戻ったのか。
 斜光もαもシネマの会(正式にはシネマ・デ・ジョイ)も万華鏡も全て
 「私 一人のアイデア、技術で作った」とでも言うのでしょうか。
◆新しい名前で、新しい同人を作ると言っていた方達がどうやら舞台裏会議
 で、「私たちこそアルファなのだ」が、ここそこに出始めてきました。
 脱会撤回の意味が見え隠れする一日となりました。



3115K.AKIZUKI:2014/02/28(金) 19:02:03
赤松次郎氏は大丈夫と話しておきました
赤松次郎殿
 今回の大雪で河口湖近辺は特に大変だったので、山荘にお住まいの貴殿はさぞかし困って
 いたのではないかと心配していましたが、(正直言って日頃は見ていない)この掲示板を
 見て大丈夫そうなので安心していました。
 本日は佐高11期生からも「彼は大丈夫か」との問合せがありましたので、「大丈夫だ。
 ニューロン・カフェの2月19日付け投稿を見てくれ」と言っておきました。
 小生自身が筆不精で安否問合せのメールもしませんでしたが、前記のごとく「この掲示板」
 を見て安心しておりました。
 それにしても、こういう時は山荘生活も大変ですね。頑張って下さい。

http:// 

3116長岡曉生 :2014/02/28(金) 20:00:00
無限回廊 第十四回:評
 諸般の事情で、評が遅れてしまい、申し訳ありません。
★新しい試みとしての[前号までのあらすじ]
 この作品のように毎回異なる作者が異なる意図で書き綴っていく作品の場合は、読者だけ
でなく作者としてもみずからの覚えを作っておかないと、従来のいきさつが解らなくなって
しまう恐れがある。
そういう意味からも、このようなあらすじを適宜入れるという工夫は、なるほど作品を読み
易くすると言う利点があると感心した。

★新しい登場人物の名前の付け方
 今回作者は、十三の家族として、妻の七五三、長男の宙、長女の陽十三を登場させた。
そのうち数字を組み合わせて得られた妻と長女の名前の画数(この場合は人格)が、なんと
素数に成っている。
 即ち、七五三の人格は越智の智の十二画と七五三の七の七画を合わせて十九画、
    陽十三の人格は越智の智の十二画と陽十三の陽の十七画を合わせて二十九画と
いずれも一般とは大いに異なる独特の性格を示す素数であると同時に、既に他の登場人物が
持っている素数と同一の数なのだ。
恐らくは画数など気にすることなく付けたであろう名前に、このように同一素数が重複して
現れるというのは、単なる偶然であろうか。
いやいや、矢張り無限回廊の行く末を定める運命の神のなせる業であろう。

★巧みな設定と情景描写
 評者が不得手とする情景描写は、無限回廊の他の二人の作者が得意分野である。
今回も、バード、グレイ、エヴァの三人が同系列の病院で着せられた囚人服?が、いずれも
水玉模様とされているが、それぞれの配色の設定がこの作者らしくて面白かった。
 解放後の振る舞いを見ると、エヴァは先ず久し振りのコーヒーをのぞみ、一部サイボーグ
となった本郷は弾丸のように速いつぶてと高速エイトマンの走りを見せ、一方で十三はダー
ジリンティーを飲みながら幼い陽十三との会話を楽しむというように、三者三様の特色ある
行動がうまく書き分けられていると思った。

★意表を突く展開
 前回、別々の精神科病院に収容されるという意表を突く展開を見た三人の登場人物バード、
グレイ、エヴァの三人は各自の収容場所で、またも意表を突く行動を取ったが、この三人が
解放後に集まるのは、やはり本郷冷熱の新社屋であり、しかも喫茶[ゲバラ]は同じビルの
一階に位置している。当然そこで活躍中の例のマネシツグミが、エヴァが収容先で広めたと
いう「ネヴァー・マリッジ教」を想い出させるという展開もある。
 さらに、カミノ教授と鳩園看護師による[刺客からの緊急避難計画]中の三人の隠されて
いた能力が開花したようである。
 今後、このような各人の能力がどのように発揮されて行くのか、より詳しい実例を見せて
貰いたいと思った。
 さらに、このあともカミノ教授と鳩園看護師による共同作業がどのように進んでいくのか
も大いに興味がそそられるところである。
 願わくは、今後は鳩園看護師にも自らを語って戴きたいと思うのは評者だけの贅沢な望みであろうか。

★つじつまあわせ
??このシリーズでは、複数の作者が折々に自分の思うままの展開の話を繰り広げるわけで
各人は直前の展開を気にしながら、話を紡いでいかねばならない。
これは、ある意味で苦しい作業で有ると同時に、以前に出て来た人物を生かそうと苦心する
中で不意に面白いプロットが浮かぶという楽しい作業でもある。

まあ、これからもお互い頑張っていきましょう。
370606



3117同人α総務:2014/02/28(金) 21:56:36
お知らせ
同人α38号の発行が大雪のため一週間繰り延べとなり、明日3月1日です。
α通信特別号と合わせて発送いたします。

東京ではすっかいり残雪も消えましたが、この一週間、編集部では新企画に向け
「雪隠詰め」になりました。

連絡が遅れたことをここにお詫び申し上げます。

※残雪 by takeuchi
(この切り株の「以前の状態」、どの方向に成長していたのかが気になります.
総務)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003273.jpg



3118同人α総務:2014/03/01(土) 21:50:16
同人α38号のお知らせ
雪をかきわけ遠方より来た同人を加え、一週間遅れの製本と編集会議が本日行われました。

前回より導入した製本機が大活躍、100ページを超える冊子も真っ平ら仕上がり強力ホチ
キスとこの製本機でサッサ・サッシと30分程で仕上がり、編集会議に突入しました。
表紙デザインの追加アイデア、各作品のPRE評、α10周年の企画説明等々がレジメに従
い行われました。

*手にした作品は北氏が追加でお披露目してくれた作品「原石と(宝石)」シリーズです。
 座敷いっぱいに広げた作品群は圧巻でした。

        

α38号は心の闇、業といった世界と、それを吹き飛ばすような抱腹絶倒、しかも機智に飛
んだ世界、そしてそれを繋ぐようなまた別世界が並び、いかにもαらしい号となりました。
評入れは3月7日(金)から目次順に行います。

*同人α38号表紙(竹内氏提供画像)とα通信8号

         /

c.c.万華鏡



3119同人α総務:2014/03/21(金) 00:34:00
お知らせ
「α・archive」がアップされました。
2010年4月7日の万華鏡の様子です。

この日からしばらく「万華鏡」が討論にはならない討論の場となります。

α掲示板「言の輪」を自分のものだと云って掲示板とともにαを去るという事件が起きた
ために、αでは再度掲示板を作ざるを得なくなりました。
同人αがリンクを張っていた万華鏡に、「同人αの掲示板の名称が、これまでの〔言の輪〕
から〔ニューロン・カフェ〕に変更されたこと、及びホームアドレスも変わりリンクを張
り替えたことを報告する投稿に対し、新同人に加わった某氏からクレームがつきました。
この後も同人αの書き込みに対し、ことあるごとにクレームが入るようになりました。

◆「委員会の了承を得ろ」:これはαを出て新同人を立ち上げた団体こそが、新しい同人
 の掲示板としてリンクの了承を得なければならないはずです。

◆新しく立ち上げる、新しい名称で出発すると云ったはずなのに、α、アルファを連発し
 ています。号数も1号ではなく続きの号数を使用し同名、同号数の冊子が二つ発行され
 ここでまた新たな混乱が始まります。



3120エヴァ・マリー・ゼノン:2014/03/21(金) 08:11:29
無限回廊 第十四回/長岡氏による評のお答え
忙しい中、評を入れていただき恐縮です。


★新しい試みとしての[前号までのあらすじ]:
 あらすじを入れるのは読み手のためでありますが、私の場合にはどちらかというと書き手
としての自分自身の復習のためであります。 とりわけ波瀾万丈ななげにせめても筋立て
流れだけは充分押さえておく必要があるように思えます。

★登場人物の命名 その画数/偶然のなせる技:
 さすが画数に拘る占星術に長けた評者の指摘でした。
登場人物の名前は意外と作品のポイントになります。名前を考える楽しみと同時に、この
人達にどんな名前がふさわしいだろう、読み手の想像をふくらませることができるだろう
そんなことを考えながら選びだします。
 それにしても。画数にまで思いをよせていませんでした。偶然の一致が重なりました。
リ−マン予想ならぬ、素数の魔力にとりつかれた『無限回廊』の世界がそうさせたのかも
しれません。

★意表を突く展開:
「本郷淳吾はサイボーグであった」
「登場人物は未来の別惑星からやって来たかつての地球人の子孫だった」
「究極の武器リタ−ンパス、究極のエネルギー製造機パワーイーター」
「江波には惑星に残してきた隠し子がいた」等々
 毎回、他の共同著者は、あっと驚く展開をしかけてきます。
読み手でもある側として、わくわく、うきうき、ケラケラの連続なのですが、ところがど
っこい、続きを書かなければならない側に立つと、評者が述べるように「辻褄合わせ」に
戸惑うことがあります。
また、他の著者たちの空恐ろしいくらいの飛びっぷりに負けてたまるか、などと妙に刺激
を受けることも事実です。

編集会議では、時々「ここは無限回廊に出てくる本郷冷熱の地下室ではないか」とふと錯
覚を覚えるようにまでなりました。これもまた作品『無限回廊』に内在する摩訶不思議な
力なのかもしれません。
3706



3121同人α総務:2014/03/03(月) 09:33:15
同人α38号作品紹介
テーマ「心情風景」 全6作品



『心情風景 その先』 竹内一郎
題名からも分かるように、38号のテーマ担当者の作品です。映像のプロが、色・形
の科学的分析を繰り広げ、それが何と色即是空の世界へと繋がっていきます。


『肥と筑 第二十八回』 長岡曉生
日本人の心情風景を万葉集や、はたまた花札の絵をからめて取り上げます。神話や記
紀の話の中にも渡来人呉・越一族、徐福群団の匂いがプンプンと臭います。


『歪んだ風景−鐵橋 最終回』 古賀和彦
祈禱師に頼ることを自然に受け入れたり、長子制がもたらした伯祖父一家の惨劇に象徴さ
れるような、閉鎖的で因習に囚われた風土。それを振り切るかのように青年時代に故郷を
出た主人公が、なぜかまたその故郷に戻りプラットホームで回想に入り込みます。そして
また鐵橋を渡り現代の都会に帰っていく−。
第一回目から終始、主人公の想念の世界が繰り広げられましたが、この作品の最終回を飾
るにふさわしい「人の隠された業」「一族の業」を描いて終わりました。


『家族の風景 第七回』 古賀由子
鈴木・木村・山田 の三家族それぞれの年末年始の様子が、高校生へと成長した同級
生三人を中心に展開していきます。


『無限回廊 第十五回』 グレー・ブレイン
未来から、先祖のいる地球に戻ってきたエヴァに子供がいた…。高校同窓会で[千葉]
がしゃべくりまくるエヴァ[エエワー]とアダム[アー、ダメー]の話が飛び抜けてひ
たすら笑えます。かつての高校生だった小父さん小母さんたち、♂♀の掛け合いは、
抱腹絶倒間違いなし。


『人生詩』 神野 佐嘉江
十代後半、四十代、六十代、の同一人物が日本の五月を生きる。
最後の場面はもちろん六十代です。偶然にも、今回の「無限回廊」と同じく、十代後
半に所属していた柔道部の〔同窓会〕」でした。おっちゃんばかりですが、一人一人
のその後の生きっぷりが滲み出てくる描写と台詞が満開です。

※今号はもうけもの作品が揃ったようで、編集部では挿絵も随分とを奮発してしまい
ました。



3122同人α総務:2014/03/03(月) 20:27:42
お知らせ
同人α38号作品が電子作品集に掲載されました。
上記リンク集よりお立ち寄りください。



3123同人α総務:2014/03/04(火) 15:58:44
お知らせ
「α・archive」がアップされました。

テーマタイトルは前回記事から「二つのアルファー」となっています。
これからαとβ(言の輪)覚書締結まで、共通の場書である掲示板万華鏡におけ、様々の
αに対する嫌がらせ行為を取り上げていきます。 ここでもまた発言を封じるかのような
K氏を中心とする様々の書き込みが見られました。
そのK氏こそが、2008年万華鏡(落書き帳)において掲載拒否事件にあった人物であり、
それを中心となって救ったのがA氏でありました。

◆2010年4月9日の万華鏡の様子です。
4月7日にニューロン・カフェのお知らせ(これまでのα掲示板を新たに作り替え名称を
ニューロン・カフェとした)を入れたことに対し、αを出て新しい同人に参加し
たK氏からクレームがついたことに対する、「同人α」としての見解です。



3124同人α総務:2014/03/06(木) 20:45:24
同人α評開始のお知らせ
同人α38号の評が明日7日から始まります。目次TOPは
竹内一郎氏著『心情風景 その先』です。

題名からも分かるように、38号のテーマ担当者による作品です。映像のプロが、色
・形の科学的分析を繰り広げ、それが何と色即是空の世界へと繋がっていきます。
(簡単紹介より)

「その先」にあったもの、見えたものは何だったのでしょうか。気になるところです。
ニューロン・カフェブログ 作品前書き「ポートレートとコメント集」にもお立ち寄り
ください。


※評論期間は一作につき10日間です。
※投稿文末尾に3801をお願いします。



3125赤松次郎:2014/03/08(土) 09:39:37
私の七つ道具−その5「ステッキ」
 四年前私は、歳を経るにつれて増える持ち物について、それぞれの品物への思い入れを
シリーズとして綴った。しかし様々な不条理な問題が私の周りに生じ、そのシリーズも最
後まで書き終えることがなく、「私の七つ道具−その4 帽子」2009/12/24で終わってし
まった。しかし最後まで目的を貫かないのは釈然としないと思い、今回また残った道具の
ことを「その七」まで引き続き書き終えようと思い立った訳だ。

私の七つ道具−その5「ステッキ」
 私は最初ステッキをハイキングや山登りの目的のために購入したもので、 神田小川町
の L−Breath 御茶ノ水店で求めたと記憶する。しかしその後山荘に移り住んでみると別
の目的が加わった。すなわち歩行用の手助けだけではなく、猪や猿、鹿、熊等の危害対策
としての護身用ステッキが必要になったわけだ。そもそも一昔前の時代では西洋でも日本
でも護身用として使われ、 シャーロック・ホームズも格闘技バリツというステッキ護身
術なるものも駆使したという。いま私が使用しているのは葡萄色のKIZAKI社の三つに収納
できるTrekking & Walking Telescope Shaftという製品だが、もうそろそろ銀座タカ
ゲンに行って正当なステッキを購入したいと思っている。しかしラウンド握りスネーク
ウッドステッキに至っては80万円近くするから選ぶのに悩ましい限りだ。勿論木の種類や
握りの部分に銀や水牛や白蝶貝などの装飾を施したものでなければ、1万円弱からあるの
ではあるが・・・。

 写真の銅製の作品はcoppers早川(早川 篤史・克己(親子))氏の作品で、作品名を
「ステッキ」−F091といいう。彼等の個展を覗いた日に購入したもので、私の放浪癖
の生き様に似ていると勝手に共鳴して購入したものだ。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003281.jpg



3126キメラ17号:2014/03/08(土) 18:50:31
そっくりさん
「私の七つ道具」。タイトルに意義あり、タイトルは「四つ道具ではないか」と思ったものだが、
なんと数年ぶりにひょっこり五つめが登場した。

一つ:「老眼鏡」 
MRIのように物(体)をハムの輪切りのように切り刻み、嘘、真実を暴き出す。
二つ:「ポケットナイフ」  
正確には十徳ナイフ。いざというときに何にでも対応できる。
三つ:「万年筆」
剣とも言われるように、敵を倒す道具。同時にポエムを書き留める道具。
四つ:「帽子」
禿を何気に隠し、かつ演じる役を引き立てる。七色仮面ならぬ七色帽子。

そして、
五つ:「ステッキ」
英国紳士はこれを足の不具合を補強するためではなく、子女を守る武器として使うらしい。
シャーロックホームズもジェームズボンドも(吉田茂も)然り。

これをみただけで著者の傾向と対策が何となく分かってくる。

さて六つ、七つめは何だろう。
ただし、七つ道具は都会暮らしをしていた頃に書き始めたものだから、やまがつとなった今では道
具も変わってきたはずだ。「熊よけスプレー」「GPS」「ロープ」「双眼鏡」「かんじき」この
あたりがノミネートされるのかもしれない。

それにしても、この「ステッキ」−F091の姿は著者によく似ている。
トランクの中に本と原稿用紙をつめこんで、盾の帽子に矛のステッキ姿で、何かを探し求めて放浪
する。新網走番外地 大森林の決斗の末広勝治のようでもあるが、へたをするとチャップリンにも
なりかねない。



3127同人α総務:2014/03/09(日) 18:00:02
『心情風景』の評/森下禮子氏より
昨年最後の編集会議に特別参加した森下禮子(佐高13期)さんから、早速に丁寧なお手紙を
いただきました。各作品ことに感想が書かれていました。
各作品の合評期間に合わせてせてご紹介していきます。

……………………………………
今回、一気読みしました。
皆さん、のりにのっていらっしゃいますね!
素晴らしかったです(^−^)
これからまた、じっくり再読します。


【『心象風景』 竹内 一郎 さん】

自分の頭か心か(詳しくは脳の分野があるのでしょうが)感知する所で感じながら判断し
ながら、感性の赴くまま日々漂っている瞬間の連続が意識かしら?
と漠然とした自分なりの価値で暮らしている身に、この文章を読むと果てしなく意識は空
に明け放たれる思いがして、文字を綴る凄さに思い至りました。
文章の中で自分の意識が伏線のように綴られて、自分を見、文章の中に自分を読むとい
う不思議な感覚。
何と言い表せようも無い膨大な知覚に圧倒されて、興奮しました。
 自分の意識、価値感だけでずーっと生きてきて、今更に「偏っていたかしら?」等と思
うこの頃には、何度も読み返したい作品です。


(最後に、森下氏と同じ佐高13期の辻氏のお芝居についても書かれていました。)

    辻さんの『アルトナの幽閉者』はとても良い楽しめる優れたお芝居でした。
    サルトルなので眠るかしら?と心配して行ったのですが、どうしてどうしてあっと
    言う間の3時間半でした。
    辻さんが一番良い役で、女優の美波さんは美しいし、男優の演技も巧くて堪能
    しました。見ごたえが有りました。

    その後の飲み会も盛り上がりました。やっぱり佐校の仲間が一番!!楽しかった
    ですよ。
    又、お会いできる機会を楽しみにしてます。

                森下  禮子



3128ふりふりぶりっ子:2014/03/11(火) 05:21:07
奥思妄論
ひさびさの、オキシモーラン(オクシモロン)節である。近ごろ、しらんぷりぷり氏の
過去の文章に当たっていて少しだけオキシモーランの味わい(可能性)について
分かってきたような気がしている。そのタイミングで「おどけ考」が「週間戯評」
に再登場だ。

今改めて読むと確かに奥深い。一見脈絡のない言葉の羅列だが、ある種の人物を
表現するのに何とふさわしい言葉の選択と並べ方ではないか。

   本当の嘘をつきまくり、残酷な親切をふりまき、時に慇懃無礼、
    計算高い計算ミス、用意周到なうっかり屋、勇敢な卑怯者、
      臆病な勇者、利己的な博愛主義者、自由主義の暴君…。

ある種の人を表現するには、この撞着語法しか無いのだ。鏤められた言葉がぼんや
りと頭の中で形になってくる、人物像が浮かび上がってくる。
不思議だ。言葉のもつ力、可能性だ。
なるほど、なるほど。もう一度「オキシモーラン集」を読み返して研究してみよう。



3129万理久利:2014/03/11(火) 09:16:22
こころの時代・柳田邦男
 三月に入ってから、テレビで3.11東北大震災を扱った番組が色々な局で放送されていま
す。とりわけNHKが目立ちます。原発の是非を扱うものより被災地、被災者の現状が多
く伝えられています。そんな中、そのNHKで、深夜に掲題が再放送されていたのを中途
からでしたが最後まで見ました。
 柳田氏は大分歳をとったとの印象でしたが、切れ味と突っ込み具合は以前と変わりませ
ん。むしろ、事実を追い、暴き出すだけの時代から、人間の生き方、心にまで入り込んで
それを含めて事実や問題点を伝えていこうとする深みが出てきたと思いました。

 学生時代、小田実や立花隆、そしてこの柳田邦男による社会問題を取り上げた本を多く
読みそして憧れてもいました。彼等の、現場に行って自ら確かめ、感じ、考えようとする
姿勢に惹かれました。そして、どんな分野であっても徹底的に調べあげることにも驚かさ
れました。 社会に出て仕事に熱中し始めた頃から、このような本とは大分遠ざかってい
ましたが、何かの折りに姉から「柳田邦男の『犠牲』読んだ?」と言われ早速手に入れて
読んだことがあります。先日感じた柳田氏の深みは、息子の自死(脳死)体験があったか
らなのかなと思い返しました。

 「津波で2万人が亡くなったと言うけれど数ではない。一人一人の出来事が2万件ある、
その一人一人を思うことが大事だ」一人一人の歴史、時間、思いに向き合わなければなら
い、自ら行って、見て、耳を傾けなければならない。柳田氏の言葉が印象に残りました。
 新聞やテレビである程度の状況は分かりますが、どこか他人事で、自分事ではないので
す。私だけでなく多くのひとも。 政府や東電の対応を偉そうに評論する人たちもどこま
で実感、体感として震災、原発事故を受け止めているのだろうかと考えることがあります。
伝聞だけで、数だけで、ものごとを判断しテレビや雑誌でそれらしいことを表明する人も
たくさんいるような気がするのです。その人たちの話を聞き伝聞の伝聞で話を進める人も
出てくるのでしょう。他人の評論からの受け売りだらけになるではないかとも…。
 同じ体験をしろとも、もちろんしたいとも言いませんが、評論家、新聞記者、ルポライ
ター等事件を伝え、評論する人たちには、少なくとも柳田邦男のような「現場にいく、被
災者の声を聞く」その体を張った実践と、原発の可否を論じるだけの知識を得るための絶
え間ない努力をして欲しいと、柳田氏を見ていてそう強く感じました。



3130赤松次郎:2014/03/11(火) 17:24:04
私の七つ道具−その6「ルーペ」
 ルーペも色々の種類がある。最も典型的な丸形の手持ちタイプ、繊維や印刷物の検査に
用いるリネンテスター、眼窩に挟み込んで使う時計見、双眼ヘッドルーペ、スタンドルー
ペ、薄くて軽いフレンネルルーペ、折りたたみルーペ等々。また倍率も1.6〜100倍くらい
まで多様多種である。

 私は過日、広告などの説明文、保険の契約書、電化製品に張ってあるラベル、ポイント
6号で書いてある書物等の小さい文字など、今使っている老眼鏡では見えなくなった。
ちなみに今の老眼鏡ではポイント12号以上でないと満足に読めない。だから願わくば新し
い度の強い眼鏡を求めたいと思った。だが時すでに遅し、残念ながら自前の目はもはや収
縮する筋肉が老化していて、眼鏡での補強で視力回復は出来ないことが判った。

 そこで必要になったのがルーペである。所謂拡大鏡、虫眼鏡、凸レンズの助けを借りる
ことを思いつき、お茶の水駅前にある丸善のステイショナリー店で求めることにした。
私はその中からドイツ製の大きさ6cm角、倍率3.5倍の携帯用スライドルーペ(ポケット
ルーペ)を選んだ。厚い牛皮に挟まれて保護されたルーペである。随分長い間使用してい
るので、黒く染められた牛皮の端が摩擦によって剥げ、肌色が見えているのはそれだけ愛
用した証拠であり、ご苦労さんと言って労いたいと思っている。

おまけ
2010年の不条理な闘争時、敵の理不尽な反則攻撃と理屈を理解しない頭脳に対抗するため
に、我々は本当はスカウターが欲しかったなあー。それはドラゴンボールというアニメ
で、異星人が使う通信機能と生命体探索機能を兼ね備えた装置である。Wikipediaによる
と:スカウターはモノクル(片眼鏡)に似た形をしていて、片耳に取り付け、付属する半
透明の小型スクリーンに、生命体の戦闘能力を数値化した情報や、その対象への方角や距
離が表示される。戦闘力反応を示すスクリーンの色は青や緑、アニメでは他に赤、黄、紫
と、数種類ある[8]。一度検出した相手をロックすることでレーダー代わりに使用するこ
ともできる。フリーザ一味の宇宙人には一般的に使用されており、索敵範囲は非常に広
く、宇宙船で移動すれば一年かかる距離まで通話・戦闘力測定が可能な優れものなのだ。



3131万理久利:2014/03/12(水) 08:03:03
心情風景 テーマ前書き
 毎回、テーマ前書きとテーマ担当者の作品を合わせて読むのが一つの楽しみにもなって
います。作品と必ずしも繋がらないケースもありますが、竹内氏の場合はほとんどの場合
繋がっていて、まさしく氏の前書きは作品のプロローグです。

 38号テーマ「心情風景」を目にした時、心情ではなく「心象」の間違えではないかと
思ったのですが、作品を読み進めるうちに「心情」の方がこの作品にはぴったりと合うこ
とに気付きました。
 今号の連載「肥と筑」で象形文字の「象」と人偏のついた「像」の使い方の違いが触れ
られています。単なる形を表す「象」に対し、人の手が加わったものに使われるのが「像」
だとありました。科学のメスがまだまだ入りきっていない人の心を強調するならば、やは
「心象」よりも「心像」、さらに焦点を絞った「心情」がふさわしいと著者は直感的に感
じたのではないでしょうか。人の目に映るものには物理的な範疇を超えた何かがあると著
者は考え始めるのです。

 この前書きでは、科学少年でもある著者の疑問、記憶の映像と出来上がった写真の映像
がどこか異なること感じる自分に気付くことから始まります。いかにも理系人間らしく定
点を決めて撮影を続け、不思議不思議を解き明かそうとします。 [心象空間](記憶)
と[カメラ空間](写真)を近づけていくという作業を通じて、思索を深めて行きます。
それが今号の作品の中で繰り広げられていきます。

 テーマ前書きは、作品のプロローグとしての役割を上手く果たしたようです。
前書きに続く作品『心情風景、その先』は、できすぎとも言える題名でした。

※前書き末尾に掲載された夕焼けの映像もまた「心情風景」にふさわしい一枚。

3800



3132赤松次郎:2014/03/12(水) 16:45:50
「心情風景」前書きについて
著者は散歩の途中の景色が数時間前と今の印象が違うという疑問にぶつかる。それが
同人α38号の表紙となっているらしい。メインの風景とサブの風景の色の微妙な違い
を比較して検証しているところなど、日頃好奇心でものごとを観察する習慣がない人
にはとても気づかぬことであろう。その点私も変なことに疑問を抱くのは著者と同類
なのだろう。

この前などは、我が家の猫を観察していてふと頤(おとがい)のないのに気づいた。
いつも傍にいるものを100%肯定していると、違いに気づくことなく当然のことだと思
い込んでしまうふしがある。もうひとつ人間の顔にたいする目の大きさと、猫の顔に
たいする目の大きさが違うと感じて、いまその割合の比較を計算している最中であ
る。恐らく猫のそれは人間の数倍の比率であろう。まるで少女マンガの星空の世界の
ような大きな瞳であるに違いない。しかし著者の「心象空間」「カメラ空間」という
阿頼耶識的現象を科学的に解明しようとする志向は独特なものがある。

3800



3133資料管理請負人:2014/03/13(木) 07:11:42
「ものを見るということ」
過去のα文章に当たっていたら、テーマ前書と作品『心情風景 その先』に溶け込みそう
な投稿文に出会った。
青空文庫の精神をもつ某氏のものだから、こちらも青空文庫の精神でここに紹介しよう。

………………………………………………………………………… 2009年x月×日
「ものを見るとはどういうことか?」

◆色はヒトの脳がつくりだしたもの
 色は3種類の錐体で光の波長を感知して決まるが、太陽光線とか蛍光灯の光という条件
 が違っても、ヒトの脳は経験などによりその対象物の概念によって補正して判断してい
 る。
◆網膜では,視細胞から受けとった情報を意味のある「画面」にして脳に送り,脳ではじ
 めて「現像」して「見る」という道すじをとることになる。
◆形は明暗のしま模様で認識する
◆止まっているものは見えない。しかし文字などは動かないのに認識できるのは、目の方
 が動くからである。
◆脳は3次元の世界を頭の中に生み出す。
◆外の物体は目の網膜に二次元の平面として映し出される
 しかも、ピンホール・カメラと同じく上下左右が逆転した像である。
◆すなわち見るということは、外の物体をそのまま網膜で映したものではなく、脳の中で
 上下左右の逆転を補正し、色を付け、二次元のものを三次元に直して認識している。と
 いうことは加工する段階で、経験や先入観や見えない部分の補正という作業を経るから、
 だまし絵や錯覚などによりときには自らの判断を誤ることがある。  2009



3134赤松次郎:2014/03/13(木) 16:18:45
私の七つ道具−その7「ペンライト」
 目を手術してから頓に暗いところの物が見えなくなった。例えば自動車のキーの差し
込み穴、玄関ドアの鍵穴、ベッドや机の下や隙間に入った落とした物などの時に使用す
るものがペンライトである。Wikipediaによると、 ペンライト (penlight) は、ペン型
の懐中電灯である。狭義には、本物のペンの大きさの、先だけが光るものを指すが、他
にもさまざまな形態・方式のものがある。広義には、ライトスティック (lightstick)
と呼ばれる、やや大型の、広い範囲が光る器具を含む。

 私は想像したことも使用したこともないが、好きな歌手のコンサートで何千人、何万
にという観客が演奏に合わせて振るペンライトは一つの意志をもったメッセージに見え
るだろう。ほかに医療用ペンライトというものもある。咽の奥、またミステリーなどで
よく生死を判断するのに眼球の状態を見るときに使用しているものもその類のものだろ
うか。私のペンライトはアルカリボタン電池1.5V 4本 LED照明の黒い円筒形のもの
で、キーホールダーに付けている。これで脳や心の襞の暗闇に潜む情念が浮き上がって
見えれば一つの文学が出来るかも知れない。

 しかし一歩冷静に考えてみると「私の七道具」というものは、あればより便利なだけ
であって、なければ命に関わるものではないといえる。ちょっと不便さを我慢し外の手
立てを考え出せばすむことだ。
 トーマス・カーライルがいっているように「人間とは道具を使う動物である」とか、
ベルクソンは「ほかの生物と人間の進化の違いは、キリンや馬や象などのように自分の
肉体を進化させて環境に合わせようとしてきたのにたいして、人間は自分の平凡な肉体
を進化させるのではなく、道具を作ることで対応してきた」と言っている。最強、最終
の道具の使い手は、カルト教や偏狭な思想を人々に信じさせその気にさせる、カリスマ
的人物なのかも知れない。



3135同人α総務:2014/03/14(金) 12:21:48
川本達也作品展
川本氏の作品展のご案内です。
詳しくは「伝言板」をご覧下さい。

※尚、過去の作品はアートギャラリー『無限回廊』(A-06)にも展示されています。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003292.jpg



3136赤松次郎:2014/03/15(土) 16:43:26
私の七つ道具−おまけ−「計算尺」
 私が仕事で使った馴染みの道具は俗にスライドと言っていた計算尺と、三角柱の
各面に1/100、1/200、1/300、1/400、1/500、1/600の六種類の縮尺を刻んだ携帯用
の三角スケールと2mのコンベックス(巻き尺)の三つである。
 計算尺(ヘンミ P45S)とは対数の原理を利用したアナログ式の計算用具である。
棒状や円盤状のものがある。乗除算および三角関数、対数、平方根、立方根などの
計算用に用いられる。そのころは携帯用の三角スケールとともに計算尺を胸ポケッ
トに入れて建築現場に出かけるのが格好いいと思っていた。

 面積計算や構造計算や三角関数などを計算するときは、事務所では手動式の計算
機を使っていた。いわゆるタイガー計算器である。手動で回転し桁毎に計算して答
えが出るとチンと音が鳴った。桁を変えてまたその音が鳴るまでレバーを回転させ
る、そのようにして最後の桁の計算が終わると答えが出てくるようになっていた。
 それからまもなく電動計算機機になり、昭和54年頃になるといまの電卓が出てき
てそれらの計算機の役目が終わった。しかし電卓で三角関数や平方根の計算は出来
なかったので、しばらくは携帯できるスライドだけはなお健在であった。

 最後に「七つ道具」のいわれや定義を書くに至ったことは、いかにも迂闊なこと
だった。しかも三年も経てこのシリーズを完結するとはトホホである。
この「七つ道具」という慣用句は一体何なんだ。

◆武士の七つ道具 - 具足・刀・太刀・矢・弓・母衣(ほろ)・兜
◆弁慶の七つ道具 - 鉄熊手、大槌、大鋸、まさかり、つく棒、さすまた、
 そでがらめ
◆大名行列の七つ道具 - 槍・薙刀・台笠(だいがさ)・馬印(うまじるし)・
 挟箱(はさみばこ)・立傘(たてがさ)・大鳥毛(おおとりげ)
◆あんこう鍋の七つ道具 - 肉、皮、胃、肝臓、卵巣、鰓(えら)、鰭(ひれ))
◆探偵の七つ道具 - カメラ、ICレコーダー,単眼鏡,折りたたみ傘,小型ライト,
 ダテ眼,コンビニ袋だそうである。

 七つ道具(ななつどうぐ)とは、七種の道具のこと。また一組にして携行する小
道具のこと。何かを行う上で必須だと考えられたり好都合だと考えられている一組
(ワンセット)の道具群のことであるとものの本には書いてある。
 無くて七癖あって四十八癖という警句があるが、「七」は「無くて」の「な」に
音を合わせ、調子を合わせたものとか。だから「七つ道具」が必ずしも七つという
限定された数字にこだわることはない。一組(ワンセット)ということはそういう
意味があるのだろう。結局は七という数字が口調のよさや、少なくもなく多くもな
いという程度の数であり、成る程と思わせる数でもあるのだ。



3137キメラ17号.:2014/03/15(土) 23:53:08
マニアック探偵のマニアック道具.
基本七項目
「老眼鏡」「ポケットナイフ」「万年筆」「帽子」「ステッキ」「ルーペ」「ペンライト」
おまけで
「計算尺」

最後におまけまでついて、全品ご披露していただけたようだ。
この「おまけ」だけ職業色が感じられる。
そう言えば、自分の設計したものを一つも残さなかった自称建築家の兄の机の上には設計
用の丸い分度器のようなものを軸に移動するスケールがついた大きな製図板と三角柱の物
差しと巻き尺があった。それから数本の、頭を押すと先が開くシャープペンシル、等々。

著者の七つ道具を振り返ってみると、建築家という職業ならではのものというより、「物」
「物事」「人」を観察する、真実(真理)を探る、そんな目的のように思える(マニアッ
クとも言える)小道具が並んだ。眺めているだけで、歳と経験を積み重ねた探偵の姿が浮
かんでくる。
コートの裏についている数個のポケットの所定位置に上記小間物をきちんと収め、目的地
や目的・配役に合わせた帽子を被り、右手にステッキを持ち、コートの胸ケットには記録
用の万年筆、こんな姿で街を歩く探偵であります。時々公園に寄っては、昼寝する猫をか
らかってのんびり休憩をとる。

表向きの職業とは別の裏職業があった。
本当の顔は物書き兼発明家の探偵といったところだろうか。
先端情報機器に常に関心をもち使いこなしてきた人物らしからぬ、極めてアナログな小道
具を選びだすところなどは、この探偵の拘りだろう。旧人類的新人類、或いはその逆。
私にはこの探偵自体が上記道具そのものにも思えるのだ。
旧人類でもなく新人類でもなく、「未来人」か「才忙具」。



3138同人α総務:2014/03/16(日) 09:05:09
「咲いた」
大雪の中の「紅一点」から一気に桃色吐息です。
先日、竹内氏から三点お預かりした写真の中でこのズームアップがなんともかわいらしい。
三、四歳の春子ちゃん、花子ちゃん、桃子ちゃん、弥生ちゃん達が並んだように見えます。

この画像は、目(記憶)に映った(残った)「心象(情)風景」にどれくらい近づけるこ
とができたのでしょう。撮影者の心に映ったのも、多分このまんまの姿なのだろうと想像
します。

      

      「咲いた」 photo by Takeuchi



3139長岡曉生 :2014/03/16(日) 20:34:41
心情風景 その先:評の1
◆前書きについて
 作者は、人それぞれの視覚記憶を[心象空間]という言葉で表わし、この実態を一定の場
所で撮ったディジカメ写真に対する画像処理を色々と変化させることで探るという得意技に
よって評価するという試みをしている。
これは、正に理系の手法そのものであり、作者の独創性の表出である。
この前書きのすぐ後に続く[心情風景 その先]は、この前書きで述べられたことが前提と
なっているのだ。

◆[心情風景 その先]
★風景写真と心情風景の比較
 作者は、人の心中の風景を[心情風景]と名付けているが、それは人が見たいように見る
ものであって、またこうであれと思っていたことが記憶に残りそれが真実となるという。
 実は、このような意識の在り方は唯識派で説く遍計所執性(へんげしょしゅうしょう)と
呼ばれる迷妄の意識世界と良く対応している。なお、唯識派では、迷妄の意識世界を離れて
空の境地にある意識の在り方を円成実性(えんじょうじつしょう)と呼んでいる。
 唯識派はヨーガに基づく瞑想法の実習の元に、前五識・意識・マナス・アーラヤ識という
意識の多層構造とその時間変化について説いており、唯識派に先立って空を説いた中観派と
は全く別の学派と見られる可能性が有るが、実は両派ともに般若系の経典が説いた空の概念
が基盤になっている点では変わりが無い。
 それゆえ、今述べた唯識派の遍計所執性(へんげしょしゅうしょう)に対する分析を元に
して般若心経の空について考察を加えた作者の試みは、風景写真と心情風景という異なった
概念を本にした理系からの一解釈として、現代人にも受け入れられ易いと思われる。
3801



3140万理久利:2014/03/17(月) 08:25:43
「心情風景 そしてその先」評
「ものを見るということ」という題で某氏が以前とりあげていましたが、奇しくもこの作
品もまた「見るとはなんだろう」こんな言葉から始まります。(何故かここには科学少年
が多い)。著者の「なぜ、なんで、どうして」の疑問が常に湧き出る威力は衰えないよう
です。しかもその疑問を解くために実験も厭いません。まさしく万年科学少年の姿です。
 浮かび上がった疑問をひとつひとつ論理立てて考えていくのも科学少年の特徴です。
論理的に、客観的に疑問を解き明かしていく、過程における問題点にもひとつひとつ解決
して先に進む、その為の基礎的な決めごとをきっちりと身に付けるのです。(パスカルの
「幾何学的精神」が教本の典型のようです)。

 「見たいように見るのであればどこまでさかのぼっても客観的事実、すなわち真実をみ
ることはできない」、これは科学する著者にとってはのっぴきならない気づきであります。
そこで著者は、「見たいように見る」のを回避できる方法に触れた書籍を思い出し基本に
もどるのです。 ではその書籍とは…。上に揚げたようにギリシャからはじまる主に西洋
の学者達が書き残してきたものです。
 著者は「幾何学的精神」をもって見るということ、(人が)見えたものを分析していき
ます。そして出会ったものが「東洋におけるとらえ方」なのです。
「物」「形」「人類の優性」中心の西洋と「心」「自然(宇宙)」中心の東洋のイメージ
が評者にはありましたが、この作品は西洋、東洋の優劣を指摘するわけでもなく、双方を
飲み込むような形での展開になっています。
評者も思わず素直に受け止めてしまえるような展開でした。
3801



3141同人α総務:2014/03/17(月) 10:53:12
同人α評開始のお知らせ
38号作品二番目の評が本日17日から始まります。
長岡曉生著『肥と筑 第二十八回』です。

日本人の心情風景を万葉集や、はたまた花札の絵をからめて取り上げます。
神話や記紀の話の中にも渡来人呉・越一族、徐福群団の匂いがプンプンと
臭います。(簡単紹介より)

「ポートレートとコメント集」の鈍色ヶ原に佇む著者を頭に留めて作品を
ご鑑賞ください。

評末尾に3802をお願いします。


  月の船(肥と筑 第二十八回 挿絵より)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003298M.jpg



3142赤松次郎:2014/03/17(月) 11:54:01
「心情風景 その先」 の感想
 この作品を読んで、私の思考軌跡を見ているようで、そうだと思わず膝を打った次第
である。作者が風景は「色」であり「心情風景」は「空」であると説く唯識論、すなわ
ち見えているものがはたして全くの「真」であろうか、「真」は主観的な想念の世界の
ものなのか。いやそれも唯識論では最終的には否定してあり、諸存在(色)は「空」で
あり、実体のないものである(色即是空)と説かれている。
 ところで、私の見えているものがはたして「真」であるかについて、いつも懐疑的な
見解をもっているのは、次の三つの実体験によるものであった。

◆逆転した映像
 ピンホールカメラの像が箱の後ろの面に映し出されるときは逆さまの画像である。
 人の目も全く同じ構造であることは、目を手術する前の晩に主治医に確認したもの
 だ。だから網膜に映し出された像もまた逆さまなのだ。しかし人は正常に見えるよう
 に脳の奥で、逆さまの映像を修正して、人に正常な状態の像を認識させている。この
 ことは、外部の像を加工しなければ正常に見えないという、見えたままでないという
 事実のなかにはたして「真」であるかという疑問が生じるのである。
 その時もう一つ質問が私の脳裏に浮かんだのだが、休む暇もないほど忙しく働いてい
 る主治医に、己の目の治療と関係ないことを質問する屁理屈屋、と思われるかも知れ
 ない恐れがあったのでその時は思い止まったことであった。その質問とは「網膜に
 写った像を脳の中で補正できないという患者はいるのでしょうか。もしそのような人
 がいるとすれば、その人は常に逆さまに見える世界で生きていくのですか?」

◆記憶
 かつて、私は親兄弟の顔を思いだして描くことが出来ないという現象を同人α第5号
 「シリーズ・歪んだ風景−記憶」に書いたことがある。それほど同じ時間帯で暮らし
 ていても、実存の中では記憶といものは曖昧でつかみ所がないもの、見ているようで
 見ていないという現象が私には感じられた。しかし写真や強く印象付けられた瞬間の
 情景、所謂概念化したものの記憶は鮮明だということに気づいた。

◆だまし絵
 精神分析に使われるロールシャッハの「ロールシャッハ・カード」、エッシャーの
 「無限回廊」、ネッカー「ネッカーの立方体」 などのだまし絵。下記のHPを覗く
 と、人間の目はいかに騙されやすいかがわかる。
    http://rocketnews24.com/2012/06/29/225405/

 このようにこの作品は人間の認識は外からだけでなく、内側からも常に現象に疑問を
持ち、そのものの「真」を求め続けなければならないということを言っているのではな
いか。そしてまた私は残り少ない時間をただその時その時を無為に、時間つぶしに流れ
るままに受容することでなく、せっかく外の動物と違う「思考する」という特性を与え
られているゆえに、惰眠をむさぼることだけはすまいと思っている。
 さてこの投稿文は批評の体ははなさないし、飯の種にもならない戯言(たわごと)の
世界ではあるが、これからも思考することを楽しむ仲間であり続けたいと思った次第で
ある。

3801



3143同人α総務:2014/03/18(火) 10:11:38
『肥と筑』評/森下禮子氏より
.
………………………………………………………………………………………………
皆さん凄いですね。
毎日を無為に過ごしてる身にとっては、脅威に価する皆さんです。

【『肥と筑』 長岡 曉正さん】

 私には総てが未知の世界のお話で何から何までへェ〜!!と終わるのですが、本当に
何も知識が無い状態だったのです。お蔭さまで最近、「肥前風土記」の存在を知ったよ
うな有り様です。
??今回は、やわらかで、華やかでするすると血となり肉となり細胞が清々するように身
にしみるような心地よいところが多々有りましたよ。読む快感とでもいうのでしょうか、
心地よい流れに仕上がってなかなか、と思いました。
??素材の良さもきっと有りますよね。
実際にこんな会話が交わされる場に居たらと毎回想像しますが、他の読者もそう思われ
ていることでしょう。

        森下 禮子
………………………………………………………………………………………………



3144長岡曉生 :2014/03/19(水) 13:10:30
心情風景 その先:評の2
★人間の場合の見え方の差:心情風景の差
 異なる人が異なった時に、撮像器である眼の網膜上に得る画像自体は、対象が同じで環境
も同等であれば、その結果もほぼ同じになる筈である。
 しかし、大脳の記憶空間に残る画像すなわち心情風景は、その時々の感情を伴い異なった
画像として記憶されるが、これは何故なのか。
作者は、その理由を[人が見たいように見るものであって、またこうであれと思っていた]
ことが記憶されるからだと説明している。

 一方、佛教での説明はこうである。
 上座部では、自己意識の基盤となるのは直前に過去へ去った意識であるという。
 唯識では、これをマナスと呼ぶ。(マナスを、マナ識と呼ぶのは正しくない。)
この考えは、正に印度的で意表を突くものであるが、瞑想で得られた正当な結果である。
ここで注目すべきは、直前に過去へ去った意識が自己意識の基盤となっているということが
そこに判断・判別の基準として、時間微分の処理が暗に意識されていたことを暗示しており、
そこに作者の考えとの接点が見て取れるのが、非常に興味深い。

 ところで、マナスは本来は清浄な存在なのに通常は周りに汚され煩悩にまみれたところの
所謂[染汚のマナス]に変わっている。
 それでは、この本来清浄なマナスを取り巻き、これを汚染するのは何か。それは、周りの
ものに触れたときに同時に生ずる好悪の感情である。実はこの好悪の感情を決定づけるのが
それまでに各人が蓄積してきた記憶、つまりアーラヤ識に基づいて行われる選別作業である。
因みに、唯識では外界に触れたときにおこる意識の様相を依他起性(えたきしょう)
これによって選別しようとする意識の様相を遍計所執性(へんげしょしゅうしょう)と呼ぶ。
人に好悪の感情が生ずるのは、この遍計所執性の意識による。
 密教において、この構造を端的に象徴するのが五秘密曼荼羅である。その中央には清浄な
マナスを金剛薩埵(こんごうさった)として置き、又これを取り巻き染汚する好悪の感情を
金剛薩埵を囲む欲・触・愛・慢(よく・そく・あい・まん)の四金剛に変えて置いているが
人が空を悟った時には、煩悩を抱く状態そのものが全体として菩提の世界に変わるという。
3801



3145長岡曉生 :2014/03/20(木) 02:40:37
心情風景 その先:評の3(完)
◆佛教の見方の参考書
 ここまでは私が頭で理解しただけの説明ですが、それでも興味をお持ち場合には、以下の
参考書が役立つ筈です。いずれも大きな都市の図書館には所蔵されていると思います。

★佛教の空の思想の参考書
 作者と同じ理工畑の人にとって、現代の思想家と仏教学者双方による説明と質疑を行なう
次の三冊の参考書は非常に解り易く、空の思想の総合的理解に有益であると思います。
いずれも角川書店刊の[仏教の思想シリーズ]です。
 仏教の思想2 存在の分析<アビダルマ>     上座部の倶舎論のことです。
 仏教の思想3 空の論理<中観(ちゅうがん)>  ここからいわゆる大乗になります。
 仏教の思想4 認識と超越<唯識>        深層意識の体系化です。
第3巻の<中観(ちゅうがん)>が説く空の論理は、最初は正直いって取っ付き難いので
先ずは、第2巻の<アビダルマ>と第4巻の<唯識>を読まれることをお勧めします。
<アビダルマ>と<唯識>ともに最初は煩瑣に感じますが、理系にとってはむしろ段階的に
理解できる利点があります。
実際、大きな禅寺では、この二つを付属の学林で学習しつつ、空の境地は座禅の実習により
会得するという所が多い筈です。
 ハードカバーとして出版されたこのシリーズは、すでに絶版となっていますが、その後に
角川ソフィア文庫として復刻されました。

★空に関するギリシアの知性と佛教の智慧の対話について
 上記三つの参考書は、いずれも現代人の立場から佛教の空の論理を考察した対話ですが、
今から2000年以上前の西暦前二世紀後半に起きたギリシアの知性とインド佛教の智慧の
対話を記した次の参考書が有ります。
これはミャンマーに伝わったパーリ語経典[ミリンダ王問経]を現代語訳したものですが、
当時のギリシアの知性が佛教について問いかけ、これについて佛教智が答えるという形式を
もつ対論集であり、現代人の読み物としては、寧ろこちらの方が解り易いかも知れません。
 [ミリンダ王の問い1・2・3]  平凡社東洋文庫
 これは、アレキサンダー帝国が分裂したあとに、印度北部とアフガニスタンの領域を支配
したグリーク朝(ヘレニズム王朝)を受け継いで王となったギリシア人のメナンドロス1世
(ミリンダ王はそのインド風訛り)が、その領域中で佛教の長老ナーガセーナのもとを訪れ
対論した時の内容を記した経典の翻訳です。
この対論の当時は、すでに印度北西部にはギリシアのヘレニズム文化が浸透しており、逆に
ギリシア人にも佛教の存在が知られて居ました。
ヘレニズム文化が持ち込んだギリシア彫刻の影響を受け佛像が出現したのは、おおよそこの
ミリンダ王の頃です。
3801



3146資料管理請負人:2014/03/20(木) 12:06:13
『肥と筑』をよんで(某氏の評)
.
 膨大な資料に埋もれる日々だが、このタイミングで何と肥と筑第一回作品に対する評と
思われる文章に出会った。
 早速、α電子図書の個人作品集に当たってみると、「肥と筑」の第一回は2007年5月2日
発行の「11号」に掲載されていた。感想の日付けを見ると2007年7月とあるから、評は
第一回に対するものに間違いないだろう。
 作品にリンクさせている合評集は21号からで、それ以前の皆の評にお目にかかること
は殆ど皆無といっていい。難解に受け取られそうなこの作品が現れたとき、皆はどんな感
想を入れたのだろうかと気になる時期があった。やっと出会えた。

 一見作品評と離れた書き方のようにも見えるが、評者がピックアップした四つのポイン
トはこの作品の的を射ている。こんな印象を持つようになったのも、何だかんだと言いな
がらこの四年間こつこつと作品の感想を書いてきたからだとも思う。私にとっての「難解」
が、興味へと確かに変わってきていることも事実だ。

 今年はアーカイブの年でもあるので、この記念すべき第一回の感想文をここに紹介しよ
う。「青空文庫精神」からだ。読んで楽しむだけでなく、評入れや創作の参考にもなりそ
うだ。作者も評者もすっかりこの文章を読んだこと、書いたことを忘れているのかもしれ
ないのである。これもまた「青空文庫」のエッセンスでもある。

さあ今回もこつこつ肥と筑の感想を書こう。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

「肥と筑」の感想 2007/7/12 (抜粋)

◆ことばへのこだわり
この一家はことばやものごとなどを世間的なありきたりの解釈に飽きたらず、自ら調べ挙
げ解明しようという旺盛な好奇心とそれを楽しむ性格が描かれているようだ。(略)

◆ 問題提起
ある本で「学問的業績を評価された人は、必ずしも答えを見つけ「真理」に到達した人で
はなく、より豊かな実践を拓いていく新たな丁番を創り出した人。何かある問題に答えた
人よりも、むしろ問題を創り出した人である。」というのがありました。その点同人αの
連中は常にピントはずれのような、一笑に付すような提案や計画や思いつきを真面目に言
い出す人が多い。それが同人αの資格審査の条件であったかと思える節がある。とにかく
人と違ったもの、人には無いものを尊ぶ風潮を私は好きだ。

◆ 家庭団欒
まずは知的で、そうかといって各々が個人主義の固まりでなく、和気合い合いの後藤家の
ような家族は今の日本では希であると思う。その意味では理想的な親子関係で、作者の家
庭がそうであるとすればうらやましい限りである。我が息子などは、学費を貰う間はそれ
なりに付き合ってくれたが、(略)

◆「肥と筑」はこれからが楽しみ
司馬遼太郎の小説は実に面白く読ませるが、語ることが膨大すぎて最後に残る「ことば」
がつかめない、というようにならないことを、vacuum headを代表して最後に一言申し
添えます。



3147資料管理請負人:2014/03/22(土) 09:50:27
お知らせ
古賀和彦 個人エッセイ集がアップされました。
「同人αテーマ前書き集」と「著者ポートレートとコメント集」が新たに加わりました。
2013年までのものです。一部資料が紛失しているものもあります。

上記リンク集よりお立ち寄りください。

?????????



3148万理久利:2014/03/22(土) 13:19:08
肥と筑 第二十八回 評1
 著者はテーマ(今回は心情風景)を作中にうまく取り込むことが多い。
今回もまた、柔軟性に富む、登場人物だけでなく読者にとっての休憩時間の「コーヒーブ
レイク」を使って登場人物にテーマに繋がる話題を語らせている。そのあたりは実に上手
い設定だ。読み手にも興味深い内容が多い。

 以前著者が「僕の作品はみんな眠たくなるらしいから、コーヒーブレイクを設けたんだ」
と書いているのを読んだことがある。当初は日本史が大の苦手である私は、この作品に唖
然としたものだ。眠くはならなかったが、調べ物が多くてなかなか先に読み進むことがで
きなかった。
 それが漸く4年目を迎えて、どうにかスムーズに読めるようにはなってきた。
完全にスムーズというわけには行かないが、少なくとも楽しんで読めるようにはなった。
私なりに固有名詞が何となく頭に入ったからなのか、それとも著者の書き方、取り上げ方
が変わってきたのか良く分からないが、両方の要因があるのだろう。

【ちょっとエッチで残酷】
前回の続きで天香背男と天香具山の関係から始まるのだが、いつものように「読み」の分
析に始まりカガ/カグ/カカはともに火の輝きを表し、イザナギとイザナミの間に生まれ
たカグツチ(加具土命)の話になる。
火の神を産んだイザナミは子に、陰部を火傷させられ死んでしまうのだ。前後の文章で想
像はできたが、「ホト」を辞書で調べたら「女性の陰部」とあった。えげつなくて残酷な
話だ。
父親イザナギは妻を殺したのはカグツチだとばかりに実の子を殺し、その際、息子の首か
ら剣が生まれたそうな。それがカグツチの兄弟であるスサノウの八岐大蛇伝説とそっくり
だと著者は指摘する。製鉄の炉心から草薙の剣がでてくるシーンと重なる。まあ炉心を女
性の産道に見立てるところなど、古代の人は露骨だ。発想がすごい。
そう言えば、あの世に行き己の醜い姿を夫に見られたイザナミは猛り狂って、夫に復讐す
ると薄ら記憶する。女は恐いが何と言っても子を生む尊い存在なのだろう。ましてやこの
時期日本を治める神様達をどんどん生んだのだ。

【カグとカガと万葉集の三山歌】
続いて、しとやかで才女でもある響子に語らせた。これまた人妻をとりあった内容の短歌
である。
天香具山、耳成山、畝傍山、前者二つを男、最後を女に見立て謳った長歌と反歌を紹介す
る。まあ当時の人はお盛んなことだ。人間の色恋のありのままの姿を山にしてお上品に歌
ったのだろうが…。
帰朝を前に、「畝傍(うねび)山は美しい」を「采女(うねめ)ちゃん、采女ちゃん」と
言った新羅のお使い人が、あらぬ疑いをかけられる。これまた今に通じる笑えるお話だ。
日本語がうまく話せなかったのだろうなあ。

【天とカガはダブルで尊い人を表すらしい】
ここで響子の恋人、理性的で叡智に富んだ信行が色恋の話をストップさせて、天孫族の地
に出雲族が祀られ、しかも天孫の天まで名前の上についていることを指摘する。
これまでに著者が触れてきたように、天孫族も出雲族ももとはいっしょ。神様を祀る仕事
と政治を司る仕事の区分けにすぎなかったのだろう。

コーヒーブレイクに続く

3802



3149水彩画愛好家:2014/03/22(土) 15:25:40
私のお気に入り作品
二ヶ月ぶりのスケッチさん水彩画の感想です。

【2月掲載作品】
2014/02/13
埴輪のお出迎え

昨年秋の県立歴史館での木々の色合いが良かった。
でも何と言っても埴輪です。
茨城は埴輪の製造量が全国でも極めて多い地とありましたが、どうしてなのでしょう。
製造は近代のことを言うのか、それとも過去のことをいうのか…。
いずれにせよ、出土件数も現代における製造(レプリカ)も多いのでしょう。
このあたりは、長岡さんに聞いてみると分かるかもしれません。

2014/02/28
水戸市植物園

付け加えると水戸市植物園の木々の絵も好きです。
水辺で裸姿で春を待つ木々の姿と、水に映ったその影がなんとも味わいがあります。


【3月掲載作品】
2014/03/08
法隆寺から法輪寺へ

「街並みを抜けると急に開けて、いかにも斑鳩の里と感じさせる田園風景が現れてきます。
更に歩くと向こうの木立の奥に佇む法輪寺の塔が見えきます」
歩いて目に入る景色が絵だけではなくスケッチさんの文章からも何となく想像できます。
電信柱と古めかしい大きな屋根瓦、長く続く板塀、道に映るその影、好きな構図です。
いつものように拡大して見ると、屋根瓦の先に鯱のようなものが見えました。
どれも細かく丁寧に描かれています。それがあってこの静かな道と建物が全体として生き
てくるのでしょう。



3150万理久利:2014/03/23(日) 11:34:03
肥と筑 第二十八回 評2
 今回のコーヒーブレイクでは「日本人の心情風景」について述べられる。
富士山の絶景は古くから今に至るまで日本人の心に焼き付いてきた心情風景であり、万葉
集は言葉で表された日本人の心情風景であると。
 理系の典型とも思える著者が「心情」に触れることにまず興味を覚えた。
「富士山」と「万葉集」を挙げたことに[あれっ、ありきたり/いかにもでつまんない−]
と一瞬感じたが、やはり理系らしいそして徐福団を中心に日本のルーツとその技術力、知
恵、心の豊かさを探り続ける著者らしさを垣間見るのだ。
 風景と言えば、やはり自然だろう。山、海、木々、花々、天気、空だ。人の手が加わっ
たもの、たとえば建物やその他造作物も目に入るが、どれも時の経過とともに流れ去る。
古今共通の風景にはなりにくい。
富士山は日本列島に在り続けた。
万葉集の歌には人の色恋や自然を扱ったものが多いからこれもまた普遍性がある。


【後藤家の皆が選んだ好きな万葉集の歌】
今回の中ではコーヒーブレイクが光った。それぞれの個性にあった歌の登場である。

一家の主、英夫と妻智美は二人しておのろけの歌。
美人聡明の響子と恋人信行もまた求愛の歌。
彼女のいない長男和昭はもの淋しい歌。
甘えん坊次男高嗣は美しい兄弟愛の歌。
その双子の夢見る長女清香は月の船に乗り宇宙を眺める歌。
(以上評者の勝手な解釈)
よくぞ登場人物に合った、はまり歌を探し当てたものだ。

歌はもちろん、それを選んだ後藤家の人々のどこか控えめでシャイな表現、態度もまた
ニッポンの家族ここにあり。日本人の心情風景そのもののような気がしてきた。
頭もいいし、探求心、好奇心もある人たちだが、どこかシャイで優しい。
テレビで濡れ場が流れていたり、殺戮シーンがあったら、話題をそらすか、チャネルを
変えるか、消すだろう。

著者の編集後記に、現在「万葉恋歌講座」を受けているとあった。
がってん。
   「花札」に続く
3802



3151万理久利:2014/03/24(月) 09:30:13
心情風景/大野山から富士を見た
数十年前の一月某日。南丹沢、大野山の頂上です。
今でこそ牧場が広がる立派なハイキングコースになりましたが、当時は隠れ富士見穴場で
ありました。この日の山頂は兄と私の二人だけでした。
休憩所も何も無く、ただ目の前に丹沢山系と、どかんとそびえ立つ真白き富士だけでした。

幼いころ、夏休みに佐賀にいくときに、東海道線を走る汽車の窓から見たのが富士との初
めての出会いでしょうか。
とにかく「大きい」と思ったことだけは憶えています。
山頂から富士を眺めた時何を思ったか、どんな風に目に映ったかはよく覚えていません。
兄が三枚の写真を繋ぎ合わせて私にくれた一枚です。それも含めて今ではこの写真どおり
の記憶(心情)の風景になっています。

はっきりと憶えているのは町田駅に戻ったとき、OXストア(小田急百貨店が出来る前)
が火事で大騒ぎになっていたこと、帰ってからそのことを両親に話しまくったことです。
あの頃は見たこと聞いたことを親に話すのが自分の使命みたいに思っていました。
仲の悪い二人が楽しそうに聞いてくれたからです。
二人ともいなくなってしまいましたが、富士山は相変わらずどかんとそびえてるのだろう
なあ。

  
                ↑ 万理久利



3152万理久利:2014/03/26(水) 08:35:18
肥と筑 第二十八回 評3
後半も日本人の心情風景が勉強会で繰り広げられます。富士山の次ぎにあげられるのが、
日本の月雪花、花鳥風月。要は自然そのもの。 四季に応じて姿を変える花鳥風月です。
四季がはっきりしている日本では、記憶はその時の季節とともに積み上げられ、季節がめ
ぐるごと記憶が甦る、季節と記憶の中で姿を消した人たちが生き続けると指摘する母智美
は、さすがお寺育ちだけあります。

そしてその情景を言葉で表したのが歌で、俳句における五千を超える季語が、日本人と季
節の関わりをよくものがっているようです。豊かな自然、四季に加え、日本語の豊かさを
言語学者響子に語らせます。 四季が豊かだったから語彙も自然と豊かになったのかもし
れません。

花鳥風月をゲームに取り入れたのが「花札」である。もちろんこれは美大生清香の発言で
す。そう言われてみると、花札の絵柄には、日本の四季を飾る象徴的な直物(花)と月や
生き物が登場しています。将棋、囲碁、麻雀、トランプなどのゲームには全く関心のなか
った家族の中で育った評者は、それらゲーム用品の図柄、文字などの知識はまるっきり持
ち合わせていませんが、友達の家で見た花札は、月や鹿、梅、紅葉等が描かれたどこかけ
ばけばしい小さな厚いカードだったことをぼんやりと思い出しています。

幼い頃、「○○山の桜がそろそろ咲く頃だ」「草餅を食いたくなった、ヨモギを採りに行
こう」「××山の紅葉がすごいぞ」などと言われて、あまり興味もないまま父に手を引か
れ、年中連れ回されていた評者です。大きくなってからも自然を楽しむなどというセンス
も情緒も薄いままできたような気がしますが、こうして年を積み重ねてきた今、ふとした
折りにあの時に見た景色、空気、音、横にいた父、抱いた感想、等が甦ってきます。やは
り同じような季節、同じような景色を目にしたときです。


今回の作品は、テーマ「心情風景」を後藤家の人々に語らせた、「肥と筑」ならではのう
まみ(作品の構成、構造、登場人物の設定)を生かしたものになりました。

※ これまでは評を入れる号の「肥と筑」を追うだけで終わってきましたが、以前の作品
に遡って読んでみる余裕がすこしだけ出てきたようです。
第十回に登場人物略歴がうまくまとまって紹介されているのを見つけました。
これを頭にやきつけて読むと一層読みやすく、親しみやすく、どこか納得しやすい。

『肥と筑』第十回より
●登場人物の詳細

続柄     姓 名    履歴・身長など     特徴・趣味など

父親    後藤 英夫 退職した冶金技術者   漢籍に強い
母親    後藤 智美 国文科卒 順照の娘   踊りと花の師範
本人    後藤 和昭 史学者 180cm      慎重でおっとり型
弟(双子) 後藤 高嗣 音大生、185cm      民俗学に詳しい
妹(双子) 後藤 清香 美大生、175cm      天真爛漫な武道家
友人    芳賀 信行 コンピュータ技術者   趣味は占術
従姉    山南 響子 言語学者175cm 惠裕の娘 長女格で同居中
祖父(母方)山南 順照 佐賀の天遊山高徳寺住職 比叡山回峰行者
叔父    山南 惠裕 高徳寺の副住職     響子の父
叔母(故人)山南 文子 惠裕の先妻、響子の母  ピアニスト

3802



3153同人α総務:2014/03/27(木) 08:25:23
評開始のお知らせ
古賀和彦著『シリーズ・歪んだ風景―鐵橋』最終回の評が本日から始まります。

祈禱師に頼ることを自然に受け入れたり、長子制がもたらした伯祖父一家の惨劇に象徴さ
れるような、閉鎖的で因習に囚われた風土。それを振り切るかのように青年時代に故郷を
出た主人公が、なぜかまたその故郷に戻りプラットホームで回想に入り込みます。そして
また鐵橋を渡り現代の都会に帰っていく−。
第一回目から終始、主人公の想念の世界が繰り広げられましたが、この作品の最終回を飾
るにふさわしい「人の隠された業」「一族の業」を描いて終わりました。
(簡単紹介より)

※「ポートレートとコメント集」に、無口同志の仲むつまじいツーショットが掲載されて
います。

※評末尾に3803をお願いします。

幻の『鐵橋』出版広告 38号挿絵より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003310.jpg



3154同人α総務:2014/03/28(金) 12:38:19
『歪んだ風景−鐵橋』評/森下禮子氏より
……………………………………

「鐡橋」????古賀????和彦????さん
思い込みをしないように読んでましたが和泉式部の登場でパラりとそれが外れてしまいました。
最終回なので尚更だったのかも知れません。
達者な文章はこんな風に読者を縛る。(思い込みですから)
やはり書き手を知ると(何時間か御一緒しただけですが)余計に血肉を、つい、付けてしまいます。
読む作品によっては作者は未知なほうが良いのか、知りえた楽しみが勝るのか?
和泉式部の大きな像の有るお寺は隠れた桜の名所ですよね。

?????????? 森下 禮子



3155同人α総務:2014/03/28(金) 13:43:34
落書き帳(復刻版)アップのお知らせ
「α・archive」掲載のリンク集『6.落書き帳(万華鏡)復刻』がアップされました。
2002年6月後半の様子です。

■2002年3月13日にOPENしてから三ヶ月。 訂正削除の方法や、画像添付の方法等の
 質問も出てくるようになりました。

■新顔がまた登場しました。本人曰く「パンドラの箱」、ならぬ『小話の箱』シリーズ第
 一回とともに今多氏が初登場です。このシリーズはこのあと三年もの間、皆を楽しませ
 てくれました。

c.c.戯評



3156長岡曉生 :2014/03/29(土) 12:35:46
肥と筑 第二十八回の評のお礼の前に
★校正漏れが有りました。
α38号冊子をお持ちの方、次のように訂正をお願いします。
p33/後ろから3行目
 現像・現像・ → 現像・(一つ余分です)

★曲が付いた万葉集の和歌(注の?に記しました)が聴けます
額田王(ぬかたのおおきみ)・磐姫(いわのひめ)・播磨娘子(はりまのおとめ)作の
併せて五首に対し[千の風になって]を作曲した新井満氏が曲を付け小林幸子が歌う
CD曲が、次のyoutubeで聴くことが出来ます。(新井満氏自身が歌う曲も別口で聴けます)

ニューロン・カフェのBGMを、■ ボタンで消しておいてからお聴き下さい。
  http://www.youtube.com/watch?v=J41VkcP_Gvc

いかにも万葉時代人の心情風景を思わせる良い曲だと思います。
3802



3157万理久利:2014/03/29(土) 18:04:42
簾動かし秋の風吹く
 『肥と筑』では、堅物と妹からおちょくられる長男和昭があげた万葉の歌でした。
簾を開けて彼氏がやってくる〜、心の奥でそんな妄想/仄かな願いを浮かべている額田王
の女心…。そんなところでしょうか。新井満の歌詞をうまく幸子さんが歌いあげています。
 新井満さん、もと電通マン。なるほど後からは物書きになった人。
近頃あまり見かけませんが、あの千の風を訳詞したのですね。風に何かを感じるのでしょ
うね。この人の短編「ヴェクサシオン」を思い出しました。エリックサティの曲が好きで
何となく読んだ本です。サティの音楽はゆらゆらと揺らぐようなピアノの響きがいい。そ
う言えばどこか静かに流れる空気、風のようでもあります。新井満もサティの曲になにか
風を感じたのかもしれません。遠い昔の大和の国でも、パリの街中でも、風は古今東西関
係なく吹いていますね。



3158赤松次郎:2014/03/30(日) 10:50:44
「肥と筑」第二十八回 感想
「肥と筑」は日本民族を形成してきた渡来人の、ルーツや文化や技術などを謎解き
のように綴られた物語で、私には日本人の性格形成が推し量られて大いに参考になる。
それにしても古事記や日本書紀に描かれている世界の登場人物、神々の多様さ、物語
の複雑さには驚かされる。我々同好の士がいくらが努力しても、これほど神の世界、
人間の世界の時空を越えた奇想天外な物語を作り出すのは不可能に近い。
特に私が好きなのは、葦原中国(あしはらのなかつくに)を平定し納めた大国主命
(おおくにぬしのみこと)を補佐した少彦名命(すきなひこのみこと)は、手のひら
に乗ほどの小さい体に膨大な知恵を持っていて、医薬や産業を発展させたとう話であ
る。また天乃羅摩船(あまのかがみのいね)に乗り常世(とこよ)の国からやってき
て、国づくりが終わると粟の茎にのぼり、その弾力を使って飛び、常世の国に帰って
行ったという。ただ己の与えられた使命にのみに全力を注ぎ、完成した暁には地位や
権力や名誉に執着せず、ただ去りゆくという清々しさである。

「肥と筑」に取り上げられている日本人の自然に対する感覚は、季節によって変化す
る花々、月、風、温度、雨、雪などの移り変わりに育てられたものであろう。それは
植物の種まき、発芽、成長、収穫、などの生業として作業に司る農耕民族の取得した
知識と情感に基づくものだと考えられる。そしてまた古代において上流階級から庶民
にいたるまでそのような物語や詩歌などに親しむ文化は国が安定していることが欠か
せない。おそらく日本の支配者どうしには激しい権力闘争があったとしても、庶民の
生死に関わらなかったことと、階級制度はあっても人を物とみなす奴隷制度は日本に
はなかったゆえに、貧しいながらも庶民のエネルギーが豊かに蓄積されていたからこ
そ開花した文化であろう。
宗教や民族やイデオロギーにおいて、現代でも数百年、数千年もの長い間諍いから
逃れられない国々がある。日本人が長い間に育んできた繊細さや思いやりや謙虚さが
ここ七十年間、国を二分するような宗教上、思想上の分裂はなく平和で安定した社会
を造ったと私は思っている。これは世界でも希なことであろう。
 その日本人の情感は、たとえ冬の厳しさはあるけれど、やがてやってくる春になれ
ばまた植物は芽を出し花を咲かせ実を稔らせるという、人に命の再生の希望を抱かせ
ることが、ひとえに日本の自然に四季があることから得られたものと言えよう。

 以上のごとくこの作品を読んで、評というよりはむしろ示唆されたと感じた。
ついでに作者は象と像の違いを響子に「象と像ですか。動物の象とニンベンの像の
両字は、一般に通用する場合も多いようです。強いて言えば、動物の象は物の形に
対して、ニンベンの像は人の手が加わった物に対して使うみたいね」。
 ちなみに私の拙い解釈では、象は見たままの外部からの映像で、像はその象を想念
のなかで概念化したもの、と思いますが如何でしょう?

3802



3159万理久利:2014/03/31(月) 07:37:51
歪んだ風景―鐵橋著者コメント
 人の心のひだ・業といったものを息を詰めて書き続ける著者、いかにも闇の中、暗い姿
をを想像しがちですが、なんと明るい表情なのでしょう。
 おまけに富士の裾野で出会った猫(横に映っている)に、「モロ」という渾名までつけ
気難しい著者が仕官まで認めるのです。偉そうに「飼ってやる」のではなく自分と対等な
位置に置く仕官形態のようです。

 氏のエッセイ集の中の「猫道」(ねこどう)を読むと、観察の対象としてかなり早い時
期から「猫」が頻繁に登場していることが分かります。数年まえから定住している「富士
山麓」という霊験あらたかな土地柄の力だけではないようです。それでも無口、観察好き、
自由気儘、頑固という、よく似た猫を著者のもとに送ったのは、何かの意思(力)が働い
ているように思えるのであります。

 今や著者にとっては自慢の、見てくれの良い貴品ある猫となっています。廻りをうろつ
く猫たちに「猫又」「なんちゃってアメリカン」等と命名するくらいですから。
無口どうし、いったいどんな会話をかわしているのか気になるところです。
 暗−い「鐵橋」の最終回を飾るにふさわしい、まさにオキシモーラン的「著者ポートレ
イトとコメント」でした。

3803



3160赤松次郎:2014/04/01(火) 06:23:50
オキシモーラン的エイプリルフール−その1
◆STEP裁縫
 作成に当たっては機械を用いる場合と手仕事の二つがある。今までない物質と模様を
 合成させて、あらゆる形態に変化できる画期的な発明だ。これをSTEP裁縫と呼び、ち
 なみにSplender Time of Ending  Peace の頭文字をとってSTEPという。意味は
 複雑すぎて一般の人に分かるように説明することは困難だという。科学誌ネ−チャン
 に掲載されるも、世界中で三人しか理解出来なかったといういわく付きの論文だ。
 遠都大学(とうとだいがく)の滝沢馬券(たきざわばけん)教授のコメントによる
 と、世界の三大発明の一つという歴史に残る素晴らしいものだが、私には難解すぎて
 皆目判らなかったことを告白しなければならないと語った。



3161同人α総務:2014/04/01(火) 10:00:12
お知らせ
同人α39号のテーマは「加賀見」です。(長岡氏提供)

鎮めた心の光で照らし加賀見を見れば、そこに写った対象の深奥まで解る。
鑑よ、鏡、加賀見さん。
αの作品を照らし映して、作者の心の内までも、隠さず見せておくれ。
(テーマ前書きより)

※表紙絵(案)とともに、前書きをでじっくりお読み下さい。
「著者ポートレイトとコメント」/仕官猫「モロ」のすぐ下に掲載されています。



3162赤松次郎:2014/04/01(火) 13:58:35
オキシモーラン的エイプリルフール−その2
◆フジノミヤ独立
 我々不二山に隣接する市町村のフジノミヤ最高議会は住民投票の結果、99%の賛成票
 を得て、オソロシヤ憲法第8章に基づきここにフジノミヤ独立を宣言する。ただし公海
 に面していないので、外交および防衛問題についてはオソロシヤの憲法のもとになさ
 れる政権の意思決定を遵守する。

 主旨
 不二山は古来より国土の中心に位置し、かつ周りに山々を従えない独立峰で、国では
 一番の高さをもつひときわ美しい姿をしていて、まさにオソロシヤの象徴としてふさ
 わしく、また全国民の心の故郷である。
 しかし近年心無い観光客による霊峰不二山へのゴミ投棄や山菜盗伐など、またオソロ
 シヤ軍隊による山肌への砲弾の撃ち込みなどの不敬行為が目に余るようになった。而
 して世界遺産に登録されたこともあって、その霊峰不二の自然と威厳を守るために住
 民の悲願として、ここにフジノミヤを国として成立させた。

 行政上の基本事項
 1.国名 :フジノミヤ国
 2.宗主 :木花咲耶姫(このはなのさくやひめ)
 3.公用語:仮名まじり漢字 準公用語:宇宙語
 4.通貨 :モロ (7,11,13,17,19進法のうちどれか未定)
 5.入国に関しての規制:入国交通料、霊峰参拝券そのた環境維持のための費用
  (これに違反したものは10倍かえしの反則金を徴収)
 6.その他:食料、飲料水、酒等の持ち込み禁止
      観光案内はフジノミヤ国の資格を得たフジノミヤ在住の案内人を雇うこと
????????  入国時には霊峰不二山に向かって必ず二礼二拍手一礼すること

 参考:オソロシヤ憲法第8章(地方自治について)
 地方自治の本旨は以下の2点からなる。
??住民自治-住民自らが地域のことを考え、自らの手で治めること
??団体自治-地域のことは地方公共団体が自主性・自立性をもって、国の干渉を受けるこ
 となく自らの判断と責任の下に地域の実情に沿った行政を行っていくこと。



3163週間戯評編集部:2014/04/01(火) 15:24:12
お知らせ
一日のみ裏サイト『週間戯評』を一般公開することになりました。
こちらからどうぞ→ http://171171.teacup.com/create01/bbs



3164鳩園潤子:2014/04/01(火) 19:11:38
事情説明
.
       「オキシモーラン的エイプリルフール」 事情説明


 ????????????????????????????????????????         平静一念 四月一日
                     医療法人「都一会」看護師長 鳩園潤子



前略

赤松次郎こと本郷冷熱 本郷淳吾社長は、前回富士山麓「都一メンタルクリニック」を
追い出されて以来、途方もない妄想にとりつかれていました。一時期ネヴァーマリッジ
教入団を希望していましたが、たとえ実の姿が、偉大なるショウ惑星環境大臣とは言え、
妻子持ちであること、そして何よりひとかけらの嘘や虚飾も許さないという頑強ぶりで
教団の統一が危うくなる恐れを理由に丁重に断わられたのを最後に、行方がわからなく
なったと聞いております。
姿を消していたと思いきや、フジノミヤ国独立を図っていたとは、驚嘆のいたりです。

古くは缶詰「ニチロ」日本海戦、八方領土乗っ取りに始まり、最近では冬期ピクニック
で、フジノミヤはオソロシアへの不信が高まっている地域でありました。未来人本郷の
知恵をもってすればフジノミア独立はへのかっぱであったはずです。
フジノミア一帯の猫集団を統括したおかげで猫の手は無尽蔵であり、住民投票にもこの
猫の手が大活躍したと思われます。猫の一票、それでも一票、これが民主主義とやらで
す。

思い起こせば、本郷氏は入院中、沈黙の中淡々とタペストリー制作をしていました。外
見からは想像出来ないほど、手先は器用でした。
縦糸と横糸が変化し、見る人を次々と新しい世界へと引き込む壮麗重厚な作品、その名
も「木花咲耶姫」は今でも院内ホール中央に飾られています。
もうひとつ報告があります。本郷氏が入院中に広め、流通が始まった通貨「モロ」は院
内の食堂、売店、入院費の精算にも通常の通貨、カードと同様に使用されています。
11進法適用は、入院患者のメンタル改善に驚く程の効果をもたらしています。
(これは科学誌ネイチャンにも発表されました)

フジノミヤ自治区の運営に早く飽きて、本郷氏がまた未来のショウ惑星に無事帰還され
ることを、院内より秘かに祈っております。

草々



3165キメラ17号:2014/04/02(水) 07:22:51
4月1日の『虚構新聞』
エイプリルフールのこの日、虚構新聞にどんな記事が掲載されるかと思っていたら、
「本紙社主、東京新聞に1日入社」との大見出しで、社主が扱った記事が掲載されていた。
「嘘である」を公言して嘘をつきまくるのが虚構新聞だ。昨日は時事ネタを取り込んだ4
月1日らしい大嘘であった。
普段「あれっ???なんかおかしいな」と思うことをさりげなく取り上げ大嘘をつく。
嘘の中に考えさせるものがある。嘘の中に真実が隠れている、真実ををつかめ、と促され
るような力がある。
人を卑しめたり揶揄したりするのではなく、「事象」をちゃかす、あるいは自分自身をち
ゃかす、そんなところに嫌らしさを感じさせない理由があるようにも思える。

それに対して、いかにも真実、自身が見た、聞いた、読んだ、体験したかのように、もっ
ともらしさをふりまき、自分が気に入らない人物には汚い言葉を浴びせ、他方には優しさ
や、教養をちらつかせるような記事がある。読んでいるとこびりついた憎しみと嘘と虚飾
と慇懃無礼さに気づき、いつしか嘘探しに熱中し始める自分がいる。書いている本人は嘘
だとも飾っているとも思っていないのだろう。たとえ嘘だと認識していたとしても「嘘も
方便」と固く信じて疑わない。そんな記事を読むたびに気色が悪くなり、なぜか哀しくな
る。そんな読み方はあまり好ましい傾向ではないし、健康的でもない。

嘘を嘘だと公言しつつ、考えるヒントをくれる虚構新聞記事の方がまだ救われる。
気分もいい。何よりもくすりと笑えて健康的だ。
虚構新聞は私に取って、「くすりの薬」だ。
嘘だと言わないで嘘をついても、どこか良心の呵責を感じなくて済むこの日は、毎年なぜ
か心浮き立つ。



3166週刊戯評編集部:2014/04/02(水) 07:27:59
Re: お知らせ
> 一日のみ裏サイト『週間戯評』を一般公開することになりました。
> こちらからどうぞ→ http://171171.teacup.com/create01/bbs
>

4月2日になりましたので、公開を終了しました。



3167資料管理請負人:2014/04/02(水) 17:38:14
お知らせ
赤松次郎 個人エッセイ集 『大川組』がアップされました。



3168万理久利:2014/04/03(木) 08:26:29
歪んだ風景―鐵橋(最終回)評1
2012年夏号から始まった歪んだ風景シリーズ−鉄橋がいよいよ最終回を迎えた。
都会から鐵橋を渡り生まれ故郷にたどり着いた主人公は、そのプラットホームに二年近く
佇んでいたことになる。回を重ねる度に、「あらら、まだプラットホームに居るの?」と
違和感を覚えたものだが、決して無理な設定ではなかったことをこの最終回を読み終えて
感じた。

著者お得意の純文学的色彩が色濃く出た作品になった。
一人称で語り続けた物語は、過去の記憶の海を彷徨い続け、他者との会話がほとんど見ら
れない言わば自問自答の世界だったが、主人公が生き、経験した世界の深さと長さを考え
るとプラットホームに居つづけた時間を、そんなのあり得ない、との違和感を物語の終着
駅で払拭してくれた。

主人公が漂い続けた記憶の世界は結界、鐵橋の先にある因習にとらわれた田舎の世界であ
った。そこは生まれ育った地、楽しいこともたくさんあったはずだ。そんな中でも大人の
世界や田舎という自然に囲まれた環境の中に、不可思議なものや理解できないないものを
見つめ体験し、だからこそ不気味さや汚さ、愚かさを時に感じ、それが積み重なっていく。
誰にも多かれ少なかれ記憶の中にそんな世界が潜んでいる。それは妄想でも何でもなく現
実に記憶の中に存在した(存在する)のだ。それが人間の生き方に大きく影響し、生き方
を形創っていくのだ。
淡々と綴られる世界を読み続けるうちにそう思えてくる作品となった。
  続く

3803



3169同人α総務:2014/04/04(金) 07:23:37
お知らせ
.
「α・archive」掲載のリンク集『覚書締結から破棄まで』
が新装の上、アップされました。

■2010年12月27日に二つの同人グループの間で覚書が交わされました。
 この年の春、多くの人が同人を辞め、新たな同人グループを立ち上げました。
 その後同名を名乗り、同号の冊子発行という不整合を解決すべく、それぞれ
 の代表者が譲歩しあい、両者努力の末の覚書でした。だったはずです。
 2013年残念ながら破棄となりました。
 締結後、双方の間で何が起きていたのか…。記録として残しました。 



3170万理久利:2014/04/05(土) 08:21:43
歪んだ風景―鐵橋(最終回)評2
【結界/鐵橋】

 この作品の世界を探る鍵は「結界」、そしてその入り口出口の象徴である「鐵橋」だ。
第一回はこう結ばれている。
  「この結界とも言うべき鐵橋を超えるときはそのようなことを想像してしま
   うのである。だが私は数十年前にその結界を超えて旅立ち、そして再びそ
   の結界のここに戻ってきて、いまそのプラットホームに立っている。」

何が始まるのだろう、何が語られるのだろう、と評者に期待を抱かせたものだ。
鐵橋を越えた先にある生まれ故郷にいまも住み続ける親族との何かの問題を巡る話し、或
いは親族か友人の葬儀に参列したときの話が展開するのだろうかと。

 鐵橋の先にあったのは主人公の過去の世界だった。現実の人間は誰一人として登場しな
い。そして過去は現在と切り離されたものでなく今も、そこに、主人公の頭の中にも、そ
のまま存在しているのだ。鐵橋を渡って都会に戻っても。
最終回は過去の回想を止めてまた都会に戻ろうとする主人公の姿で終わっている。


【主人公をとりまく過去の世界】
 それを形作るのは何と言っても身近にいた家族と過ごした時間、親族、友人との時間、
そして目にした人以外の景色だ。自然も人工物も。まとめて「育った環境」といえばいい
のか。
「樽転がし」の民話や、祈禱師の話、一族の殺戮事件や主人公に自分のことを「黒い羊」
と形容させた家族の言動は、虐待を受けたり身売りされたりといったような特別なことで
はないはずだ。時代設定から言っても、この主人公は比較的恵まれた環境の中で青年まで
育ったように見える。何でそんなに深刻に考えるの、被害妄想を抱くの、暗いの、と評者
は思う。
 だがよくよく振り返ってみると、評者自身にもそんな世界がある。人からみればさした
ることでもないのだが、幼少の頃の出来事、人の言った言葉が心の奥底に潜み続けている
のだ。何気に親から耳にした一族の不幸な事件も。それら全部が今の自分の一部になって
いるのだということに気づくのだ。過去の人を恨むとか、事件の責任を引き継ぎ背負う、
といったことではなくても、どうしようもなく自分の中に潜んでいるのだ。全章を読み終
えてみてそう思わされた。


【過去の時間、世界の再現】

 著者の経歴からいって、作品の場所設定はおそらく「佐賀」をイメージしたものであろ
う。ここは評者の両親の生まれ故郷でもある。幼少の頃夏休みに親あるいはの兄姉に連れ
られて行ったものだ。そこで見たこと、聞いたこと、体験したことが読んでいる間浮かび
上がって重なった。佐賀でのことだけでなく、評者が育った東京郊外の町(家)でのこと
も。都会であれ田舎であれ、多かれ少なかれ主人公と同様の体験や思いを人はだれでも持
つのではないだろうか。鐵橋の先にある主人公が育った場所に住む「今」を生きる人たち
の中にもあるのだ。
 プラットホームで繰り広げられた想念の世界で、かつて過ごした場所や人々を一見おど
ろおどろしく描いているようでも、結果優しく、暖かく丁寧に再現した。作品の中で過去
の世界を生き生きと甦らせている。まるでそこに評者がいるような気にさせる。
 因習、村意識、長子制、その他もろもろの旧時代的なものが嫌で生まれ育った地を飛び
出した主人公だが、過去の世界を好いところも悪いところも全部まとめて、愛しくさえ思
いながら受け止めて都会にもどるのだろう。あたかも過去の世界にタイムスリップして自
分再発見、過去の世界を心に収め直して再出発する、淡々と生き続けるようにも読めた。


【マイナー作品】

 何をもってマイナーとするかは曖昧なところだが、読みたがる読者の数とでもしておこ
う。プラットホームに始めから終わりまで居つづけた男が過去の世界を彷徨った話、それ
もさしたる事件でも経験でもない(と思ってしまう)話はまず人の興味を惹かないだろう。
暗い、けれど不幸の蜜を味わえるほどのことではない。
暗い、けれど気分がスカッとする闘争劇はくりひろげられない。
暗い、けれど狂おしいほどの男女の色恋の話し、濡れ場はどこにも登場しない。
そして、忘れ去られつつある昔の言葉を随所に挟み込む。

けれど、同じ事象でも、人の経験や記憶の軽重はそれぞれに異なるのだ。
けれど、その風景を再現するには、それなりの「言葉」が必要なのだ。

 人間の心の奥の奥、親やまたその親兄弟、先祖達の心をいやがおうでも潜め持つ、「今」
を生きる人間の心の闇を描くのだから暗くて当たり前。
暗い場所はとかく避けられがちだ。明明とした場所を好む人が多い。夏の夜の白色灯に群
がる虫みたいに。だからこの作品はマイナーとも言える。
それでも、ここまで続けたのだから、著者にはこれからも暗(重)い物を扱っていっても
らいたい。消えようとしている語彙の世界で、人が見ようとしないもの、見えないものを
綴っていってもらいたい。
     おわり
3803



3171同人α総務:2014/04/06(日) 09:36:12
同人α38号作品評開始のお知らせ
同人α評開始のお知らせ

万理久利著『家族の風景 第七回』の評が本日から始まります。

鈴木・木村・山田 の三家族それぞれの年末年始の様子が、高校生へと成長した
同級生三人を中心に展開していきます。
(簡単紹介より)

※「ポートレートとコメント集」に、もう一家族の風景があります。

※評末尾に3804をお願いします。



3172同人α総務:2014/04/08(火) 10:31:59
お知らせ
ニューロン・カフェのリンク集「α・archive」に
アーカイブス/ 二つの「アルファ」3 がアップされました。



3173長岡曉生 :2014/04/09(水) 02:40:04
肥と筑 第二十八回の評のお礼
評のお礼が大変おくれて済みません。
◆万里さん
★評1に対して
・【ちょっとエッチで残酷】について
[イザナギが、妻であるイザナミの死の原因となった我が子のカグツチを殺し、その首の血
から建御雷(たけみかづち)という剣が生まれた]というこの話は、スサノヲが八俣大蛇を
退治したあとに草薙の剣を見つけた話と同様に神話中のたとえ話ですが、現代人から見ると
確かにちょっとエッチで残酷かも知れません。
でも、これと同じくらい荒っぽい話は、ギリシア神話や北欧神話にも多々見られます。神話
の世界はそんなものですし、女性のホトとタタラ炉の火戸が、ともに産児・産鉄の通り道を
指す同音の言葉だったことも、このたとえ話が出来た一つの原因だったのでしょう。
・畝傍(うねび)山と采女(うねめ)の関係について
畝傍と采女の発音がたまたま似ていたことが、新羅の使者の災難に繋がった話は、第十九代
允恭天皇の崩御後のことです。畝傍と采女の発音が似ていたというこの話を前提におくと、
中大兄皇子(第三十八天智天皇)作の大和三山歌の畝傍山を額田王(ぬかたのおおきみ)と
解釈できる傍証を一つ見つけましたが、詳しくは次回作で述べます。

★評2に対して
・「富士山」と「万葉集」を挙げたことに[あれっ、ありきたり/いかにもでつまんない−]
そうです。ありきたり/いかにもでつまんない、と思われそうですね。しかし、それこそが
日本人全てが、この二つを深層意識の中に共通の象徴として持っている何よりの証拠です。
・よくぞ登場人物に合った、はまり歌を探し当てた
七つの歌の内、四つは高校で習ったか現住地で縁が出来た歌です。
あとの三つについては、秘密です。

★評3に対して
・季節と記憶の中で姿を消した人たちが生き続ける
同じ事は、四季がはっきりしている国であれば、日本以外でも当てはまると思います。
例えば、唐詩選の劉希夷の[白頭を悲しむ翁に代りて]中の初めから四句の
  古人復た洛城の東に無く
  今人還た対す落花の風
  年年歳歳花相似たり
  歳歳年年人同じからず
は、これにやや近い心境でしょうか。
・四季が豊かだったから語彙も自然と豊かになった
そう、その表われとして日本語には三千を超える色彩名や五千を超える季語があるといい、
庶民の遊びの道具にさえ花札という季節感溢れるものが生まれました。
お父さんに対する万理さんの懐旧の情も、矢張り季節季節における心情風景が、その背景に
あるようですね。

万理さん、毎回丁寧な評を加えて戴き、有り難う御座います。
また[心情風景]という課題によって、我々の心に対する見直しのきっかけを与えてくれた
竹内さんに改めて感謝します。

◆赤松さん
★少名彦命の特徴について
・小さい体に膨大な知恵を持っていて、医薬や産業を発展させた
・天乃羅摩船に乗り常世の国からやってきて、国づくりが終わると粟の茎の弾力を使って飛
び常世の国に帰って行った
・与えられた使命にのみ全力を注ぎ、完成した暁には地位や権力や名誉に執着せず去った
 ウーム。赤松さんが指摘された上記諸点は、なんだかあの話の中でも進行・発展していき
そうですね。そういえば、トリックスター的な面もあるし、アイヌのコロポックル伝説にも
ちょっと似ている所があります。

★日本人の心情は農耕民族たることと、国が安定していたことに基づく
 その通りだと思います。農耕によって蓄えが出来、他人と共鳴し思いやる余裕のある心を
持てるようになったからでしょう。
 また、その一面で季節による定期的な嵐や地震などに出会うことが有り、これらの困難を
地域で協力して克服していく国民性も養われたからでしょう。

★象と像の違い:象は見たままの映像・像はその象を想念のなかで概念化したもの
 確かに、その方がより適切な定義ですね。
ただし、想念のなかで概念化する作業は、言葉を持っているヒトのみが出来る作業ですから
それもまた、広い意味で[人の手が加わった]と言えるかも知れません。
ちょっと、強引な論法かな。
3802



3174同人α総務:2014/04/13(日) 23:30:01
お知らせ
ニューロン・カフェのリンク集「α・archive」
アーカイブス/ 二つの「アルファ」4??がアップされました。

新たに作った同人代表として挙げられていたもうひと方からの、
「電子作品集に自分達の作品(画像)を載せるな」
との申し入れに対する同人αの回答です。(2010.4.12)



3175同人α総務:2014/04/15(火) 08:39:59
お知らせ
ニューロン・カフェのリンク集「α・archive」

アーカイブス/ 二つの「アルファ」5 がアップされました。



3176同人α総務:2014/04/16(水) 09:26:12
『家族の風景 第七回』評/森下禮子氏より
……………………………………

「家族の風景」????古賀????由子????さん
皆が苦心惨憺していらっしゃる時にさらりと書けたと仰っていましたので
心配と期待と半々でした。
素晴らしい出来だと思いました。上手!!今迄で一番充実してて自然で面白
くて楽しめました。
それともようやく実力発揮か、素質か!今までは私の偏見だったのかも知れ
ないと反省しました。
「女性作家αデビュー!!」????ばんざい!



3177同人α総務:2014/04/16(水) 09:33:11
お知らせ
ニューロン・カフェのリンク集「α・archive」
がアップされました。

*二つの「アルファ」6   :2010/4/13  BBS万華鏡の様子
*落書き帳復刻2002(全) :月別にジャンプできるようにしました。
              「小話の箱」はこの年6月後半に初登場です。

「落書き帳」リンク集

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003335.jpg



3178同人α総務:2014/04/16(水) 09:43:25
同人α評開始のお知らせ
グレー・ブレイン著『無限回廊 第十五回』の評が本日から始まります。

未来から、先祖のいる地球に戻ってきたエヴァに子供がいた…。高校同窓会で[千葉]
がしゃべくりまくるエヴァ[エエワー]とアダム[アー、ダメー]の話が飛び抜けて
ひたすら笑えます。かつての高校生だった小父さん小母さんたち、♂♀の掛け合いは、
抱腹絶倒間違いなし。(簡単紹介より)

※評末尾に3805をお願いします。

挿絵より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003336.jpg



3179長岡曉生 :2014/04/16(水) 18:09:00
シリーズ・歪んだ風景−鐵橋 第七回評
★大学新入生の眼から見た先輩の生活
 大学入学したてで初めて学ぶカリキュラムに戸惑いを感じる新入生の不安な心理が、実社
会での経験豊富な先輩達の生き様と対比して、巧みに語られており、これが物語の導入部と
なっている。

★幸せな狭間の時代と最初の同人誌
 戦前と戦後の異なる価値観の狭間、学業中心の生活と就職後の競争社会の生活の狭間。
作者は、自らエアーポケットと表現した、この幸せな正の狭間の時代の回想を始める。
 未だ慣れきれぬ大学生活での最初の回想は、高校時代の梁山泊グループという男女混成の
開放的交友関係である。この梁山泊時代に周りの干渉がなく広い活動場所に恵まれた環境を
享有できたことが、作者の楽しい思い出、幸せな時代という正の狭間を形作っているのだ。
 その一方で、梁山泊グループの楽しい時代の回想を契機に作った最初の同人誌に、作者が
載せた作品は、蜘蛛の糸のような絆という紐を一生懸命断ち切っている自分の姿である。
いわば、幸せな回想を契機に、負の狭間における作者の苦しい戦いの物語を語るという狭間
の極性転換が成されたのだろうか。
いずれにせよ、このような複雑さが、作者のテーマである狭間シリーズの原点なのだ。

★親族の事件とその土地へ反発する理由
 義理人情の深い付き合いが苦手な作者が、母親の住む土地へ抱く反発の理由の一つとして、
今回は母方親族の過去の事件にまで説明が及んでいる。
つまり、従来の鐵橋シリーズの時間範囲は作者個人の回想範囲に止まっていたが、シリーズ
最終回の今回の時間範囲は、作者の誕生前の時代にまで遡っていくのだ。
 今回は、親族の事件の他にも両親のロマンティックな出会いと結婚・霊感師と祈祷師・和
泉式部の生誕地などという優に一つの話の核になりそうな種がいくつも含まれてはいるが、
取り敢えずは、作者がこの町の駅のプラットフォームに佇む姿は、これで最後になるのだ。

 Y川に架かる結界の鐵橋を渡る昇りの蒸気機関車の、荒々しいブラスト音、ドラフト音、
短い汽笛、ブレーキ音、貨車の甲高い連結器の音、踏切の警笛等がもうすぐ聞こえる筈だ。
 そう、そんな男性的響きのさなかで、この物語はひとまず幕を閉じるのである。
3803



3180同人α総務:2014/04/17(木) 09:14:01
お知らせ
「α・archive」がアップされました。

二つの「アルファ」7 : 2010/4月13-14日  BBS万華鏡の様子です。
◆2月から繰り広げられた討論は、二つの同人グループの共通の場である
万華鏡へと移り、新同人は北島氏、同人αは主催者古賀氏を中心として続きます。



3181同人α総務:2014/04/17(木) 10:44:20
個人別エッセイ集
同人α創設10周年記念として、この3月より取り組んできた「個人別エッセイ集」
がどうにか形になってきました。既にお気づきかと思いますが、ニューロン・カフェ リンク集の
下にエッセイ集リストが掲載されています。
別サイト「α・archive」、「戯評」にもリンクを張っています。

中途ではありますが、まずは第一弾として著者名あいうえお順にご紹介していきます。

   

◆??はじめに
「万華鏡」「言の輪」 「ニューロン・カフェ」等に書き残された文章の中から取り上げ、
編集したものです。  文芸誌「同人α」)に寄稿した作品を補完するもの、あるいは別の
一面を語るものになっています。

◆何といっても、2010年11月開催の高校卒業50周年記念同窓会に向けての精力的
な投稿が光ります。開催地からの情報は多くの仲間たちに郷愁と期待を抱かせてくれたこ
とでしょう。

◆俳句をたしなむ一面、大の機械少年、科学少年の顔があります。
ビデオカメラを手に、様々なところに出向き、ユーチューブを駆使して映像を見せてくれ
ます。参考になる各種サイトの紹介も見逃せません。(5. スライドショ−/佐賀)

*TOP画像『棚田』



3182赤松次郎:2014/04/17(木) 12:58:52
シリーズ・歪んだ風景―鐵橋 第七回 (最終回)評のお礼
 このところ花粉症に悩まされながら、「斜光第19号」に投稿するいくつかの追悼文
を書いた。一年間に亡くなった三人の親しかった友人のためだ。それにしても身近に接
していなかったのでお見舞いや葬儀に出席できなかった分だけ、惜別の情がつのった。
だから私は彼等との交情を記録することが私のせめてもの償いと思ったのである。

 さて本題、私の作品への評を万理さんと長岡さんに書いてもらい感謝したい。
彼等のいつもながらの鋭い分析については、掲載された評を読んで戴ければその精細と
言葉使いや内容が個性的で借り物ではないことが判るであろう。
 この作品が電車を下りて結界の内側の街、すなわち過去への回帰と、結界を離れて現
実世界へ戻る数日間の物語で、プラットホームに佇んだ間に回想された想念の記述であ
る。これが不自然に感じる人もあるだろうが、作品の手法としては挑戦してみたいもの
だった。書き出してから最終回までの間に読んだ本の中に二つの本がそのような手法で
あることが図らずも重なったのである。
 その一つはポール・ハーディングの「ティンカーズ」である。
      時計の修理屋を営む主人公のジョージの、八十歳の死の床で行商人だった
      父との記憶、人生の幾多の場面が脳裏を去来する、死ぬまでの数日間の出
      来事記述したものだ。
 もう一つはサミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」
????????????二人の浮浪者が「ゴドー」という人物を待ちながら過ごす二日間の戯曲で
      ある。
 人は死ぬ前に走馬燈のように自分の一生を脳裏に思い浮かべるという。それが確かか
どうかは私には判らない。しかし仮にそう考えれば、プラットホームに佇む時間の問題
は創作の世界では小さな瑕疵にも当たらないと思う。
 兎に角主人公は多様な価値観の「狭間」で「揺」らぎ、かつ隠された本質が見えない
外界の情景、すなわち「歪んでみえる情景」のなかでいきていくという、「鈍色」に染
まる人生なのである。「 」は長岡曉生さんの解釈によれば今までの作品での赤松次郎
の形相そのものだという。まさにそうかも知れない。
 さて「同人α第39号」に投稿する新しいテーマを探し出さねばならないし、「無限
回廊第十六回」も書かねばならない。だから私にとって地獄の連休になりそうである。



3183万理久利:2014/04/17(木) 17:21:57
最終回
「作者がこの町の駅のプラットフォームに佇む姿は、これで最後になるのだ。」

「蒸気機関車の、荒々しいブラスト音、ドラフト音、短い汽笛、ブレーキ音、貨車の甲高
 い連結器の音、踏切の警笛等がもうすぐ聞こえる筈だ。そう、そんな男性的響きのさな
 かで、この物語はひとまず幕を閉じるのである。」

こんな評が先日入っていましたが、評を読んで改めて今回が最終回なんだと思わされます。

 目だったサスペンスも色恋も無い想念の世界がくりひろげられたあと、機関車の音とと
もに主人公は都会にもどっていくという、新網走番外地大森林の決斗のラストシーンを思
わせるエンディングです。
 読者としては、物語の始まり第一回と最終回は、どんなジャンルの作品であったとして
も、ストーリーの出来不出来とも関係なく気になるものです。そして登場人物たちと見慣
れた景色にさよならするのが、時に少し淋しく感じたりもするものです。
 書き手としては、産みの苦しみと、閉じの苦しみがあります。読み手と同じく別れの寂
しさも味わうこともあります。どこか人の生に似ています。
 ひとつの物語が終わり、また新しい作品が始まるのでしょう 。連休の「地獄」はある
意味で書くことが好きな人にとっては産みの「天国」です。本が好きな人にとっては新し
い世界との出会いでもあります。
この作品があるから次ぎに生まれる作品があるような気もします。



3184同人α総務:2014/04/17(木) 22:25:54
お知らせ
「無限回廊」著者ポートレートとコメントがアップされました。
リンク集にお立ち寄りください。



3185水彩画愛好家:2014/04/18(金) 06:12:43
紙風船と水筆(2014/3/1)/街角スケッチより
 確かにこれは紙風船。どう見ても、ビニール製には見えません。
*紙を広げて小さな穴に口をすぼめて何度も息を吹きかける。
*丸くなった玉を右手でポンポンと上に叩き上げる。
*繰り返すうちに空気が少し抜け出て、肌もしわくちゃになってくる。
 昔我が家に、薬売りの小父さんが半年くらいに一度、薬の交換にやってきました。母は
居間の箪笥の上に乗っている小父さんからもらった赤い紙の薬箱を運んで、玄関の廊下に
置きます。小父さんは廊下に座り、薬の減り具合を見て自分の大きな黒い布でできた大き
なリュサックの中から薬を取り出し我が家の薬箱に足していきます。同時に薄茶の帳面に
何か書き付けています。そして最後に、母の横でじっとその行動を見つめていた私の頭を
なでながら、「はい」と言って紙風船数枚を手渡してくれました。

 風船の横に描かれている水筆は、薬売りのおじさんが持っていたペンのようにも見えま
す。パレットも水筒もいらない手軽な水彩画用具。硯と墨、水が要らない「筆ペン」、十
色くらいが一本にはまっている「色々鉛筆」は使ったことがありますが、この水筆の存在
は知りませんでした。旅先での水彩スケッチには手軽でよさそうです。

たった二つのものを描いた作品ですが、見る人の数だけそれぞれの思いを引き出してくれ
ます。



3186同人α総務:2014/04/18(金) 12:08:07
『無限回廊 第十五回』評/森下禮子氏より
……………………………………
????小柳 ?? 様

小柳さん、とてもユーモアの有る方だとは知っていましたが凄い!!
未だに喜劇の何たるか?が判らない私にとって、
「無限回廊」近江師匠の会話はルホド〜!
可笑しい。愉快。何が心をくすぐる?!コツを教えてください!!
大阪弁かいな?!

辻さんと喜劇を書きたいね、と立ち話をした時に彼が
「悲劇は簡単。喜劇は演じるのも難しい」と言ってました。
大阪に転勤した時に、子供達が学校の授業が英語も漫才に聞こえると嘆いて
いました。
渋谷の代々木中学校からの転校だと紹介されたら「ダイダイギやて!」と読
まれて、大阪から見れば代々木も地方なんだね、と笑っていました。
が、長女は今でも相手により一瞬で”十三”(豊中の怪しげな地域)仕込み
の大阪弁に変換します。
二女は佐賀弁喋れます。私は大阪弁はダメです。
私が喜劇を書けるとしたら佐賀弁かしら?イヤー!喜劇はまだまだ遠い彼方
です。

さて次回は、ゆっくりと「無限回廊」を読みましょう。
これだけは、ちっともワカラン。
想定外の読み物で、書き手が一番喜んでいるモノですなぁ。

???? 又、お会いできる機会を楽しみにしてます。

??????????????????森下????禮子



3187同人α総務:2014/04/18(金) 21:25:27
お知らせ
「α・archive」
がアップされました。

二つの「アルファ」8 (2010/4/15 万華鏡)
◆2010年前半に出された規約改訂案と、反対者集団脱会に致るまでの経緯が端的にに述べられています。



3188同人α総務:2014/04/19(土) 10:11:26
お知らせ
「α・archive」がアップされました。

二つの「アルファ」9 (2010/4/16 万華鏡)
◆論議の中途で打ち切り、公の掲示板上で突然「同人αを辞めて新同人を作る」と宣言して去った人、そして後を追う人たちがいた。
◆宣言の翌日、先頭切って出ていった人がなんとα掲示板を自分と娘の所有、かつで言い放つ。当時はまだこの三名以外にもαに残る人もいた。新同人は三名だけでなく彼等の場まで奪ったのだ。
◆語らいの場を奪われた同人αが、新たな掲示板を立ち上げたところで、今度はついに「同人αは自分達のものだ」と言いだす。



3189同人α総務:2014/04/19(土) 10:27:36
個人別エッセイ集2
異風者(竹内一郎)

?????????? 2014.4.18現在
   

 落書き帳(万華鏡前身)時代の投稿が中心です。本、時事、文明を語ります。
 短い文章ですが、著者ならでわの視点が、著者らしい筆運びで綴られています。
 読んでみると、やっぱりあれを書いた人なんだと、斜光や同人αの作品を思い
 起こします。



3190万利久利:2014/04/20(日) 09:24:04
青空文庫 4/18
アインシュタイン博士のこと/長岡半太郎著?? 1948年 科學朝日1月号

同人αの裏サイトのTOPを飾るのがアインシュタインの画像です。
それだけの理由ではありませんが、この作品を立ち読みしました。

 あの湯川秀樹をノーベル賞候補に推薦した物理学者長岡ですから、アインシュタインに
は並ならぬ関心があり、そして面識もあったのでしょう。
後半でアインシュタインの人となりに触れていますが、読みながらちょっと物足りなさを
感じました。
 今でこそインターネットという便利な道具で簡単に、もっとたくさんの情報を得ること
ができます。もの足りなさはこんなところから生じたのかもしれません。
しかしネットの情報の中には裏をとらない情報のより集め、切り集めがたくさん含まれ、
信憑性に疑いもあることも事実です。
 その点、短い文章ですが、彼と同じ物理の一研究者であり、直接接したことのある長岡
氏によるアインシュタイン像は、もの足りなさを払拭するだけの価値があるのだと気付か
されます。まして終戦後間もないこの時期のアインシュタイン紹介記事は、多くの人にと
って理解しにくいものがあったとしても、何か科学に対する夢のようなものを感じさせ、
同時にアインシュタインの人柄を知ることでさらに希望に繋がるものだったに違いありま
せん。これが書かれた翌年、日本人初のノーベル賞が湯川秀樹におくられました。



3191同人α総務:2014/04/20(日) 13:52:52
二つの「アルファ」
「α・archive」がアップされました。

二つの「アルファ」10(2010/4/16 万華鏡)
◆この日、新同人のもう一人の代表とされる人から、
「早く、新同人に移った人の画像と作品を消せ」
との投稿が万華鏡になされました。



3192同人α総務:2014/04/21(月) 10:14:56
個人別エッセイ集3
.
神野 佐嘉江(北勲)

????????????2014.4.21現在
   

  日本で最大規模と言われる「日本国語大辞典」をまるでご飯のように噛んで味わう
  神野氏らしい文章が並びます。大和言葉ひとつひとつ、そして古典にも触れます。
  3.11大震災後は、政治や東電の対応について触れるのではなく、それを取り払った
  震災列島を生きる、生きてきた人たちの心、生きること、に触れます。
  氏が描く絵の世界を文章と合わせて眺めみるのも一興です。



3193同人α総務:2014/04/21(月) 17:35:08
お知らせ
「α・archive」がアップされました。

二つの「アルファ」11(2010/4/16-17万華鏡及びニューロン・カフェ)
この日夜遅く、掲示板を奪われ新たに立ち上げた同人α掲示板[ニューロン・カフェ]
に新同人代表北島氏から「個人として」の投稿がありました。
「その後万華鏡にもご丁寧にその旨のお知らせを入れています。

◆言の輪での討論と同じく、「読者がいやがるから」「11期生がいやがるから」と
 して同人αの万華鏡への書き込みまで封じようとしています。読んで貰いたくない
 記事なのでしょう。

◆言の輪ではなくニューロン・カフェでと言う。自分が大事にする万華鏡、奪い取っ
 た[言の輪]以外のところ、いや自分、自分たちの言動に対して疑問を投げかけ続
 ける 同人αの掲示板であれば「どんな投稿をしてもいい」というお考えのようです。



3194万利久利:2014/04/22(火) 12:40:32
『無限回廊 第十五回』評の1
 グレイ氏担当の回には必ずといっていいほど、出口の見えない無限回廊に閃光が走る。
忘れもしない第九回、「【十九日木曜】カミノ医師が明かす一族の秘密」の中で、何と登
場人物達が未来からやって来た地球人としたのだ。読者としてはもちろん、共同著者とし
てもアッ、オオーッと驚かされたことも事実だ。
 その前の第六回では登場人物に夢を見させ、東洋の「季炎と赤松子と赤龍・黒龍」、
西洋の「ヘルメースとアフローディテとアイネイアース」を遠い過去から登場させ、未来
からやってきた登場人物達と見事に繋げていった。そして今回では独身であったはずの江
波の未来のポーライ系惑星に住む夫と娘の登場だ。時空を越えて双方向同期通信なるもの
で会話までさせるのだ。

 閃光を走らせるだけの力はどこから来ているのかと考える。半世紀を優に超える時間を
過ごし、そしてなおかつ身体はともかく精神、記憶、発想の活力が衰えていないからなの
だろう。そして、一見突拍子もないただの空言のようになりがちなストーリーに、どこか
重みのようなものまで感じさせてしまうのは、その知識に裏付けられた限りなくあり得そ
うなものが至る処に点在しているからなのだろう。だから安心して笑える。大笑いしなが
らも、まじめになって考えさせるものがある。
 それでもやっぱり大笑いして駈けぬけたという読後感が残る。悩んだり、心配したり、
くよくよしたりする自分がちっぽけに思えた。笑い飛ばしたくなった。
   つづく
3805



3195赤松次郎:2014/04/22(火) 15:40:21
「家族の風景 第七回」評
 まず著者のポートレートを覗くと、小津 安二郎調の映画の一場面を見るように、半世紀
前の日本の庶民の暮らしを、家族間の複雑な心模様を思わせる言葉には出来ない深くて不
思議な情景だ。カラーでは表現出来ない凝縮した情感を切り取ることにおいては、黒白の
写真でないと出来ない奥の深さを感じる。小津の映画もまさにそこに評価の高さがあるの
だろう。webによると、『東京物語』(1953年(昭和28年))は、原節子と笠智衆をメ
インに据え、家族のあり方を問うたこの作品は小津の映画人生の集大成であり、代表作と
なった。

 そこでこの作品について、表現されている事象は穏やかで、特別シリアスな事件も起こ
らず、三つの家族は円満そうに破綻なく描かれている。それでも私はこの平穏な人達のな
かに潜む心のさざ波を敢えて探してみた。純文学においてはこの心模様を主なテーマとし
て詳細に綴り一冊の作品に仕上げたものが多いと思う。通俗小説のような奇抜な、あるい
は興味をそそるような筋が命で、最後は見事に解決させなければ読者を納得させられな
い。一方純文学は結論として読者の溜飲を下げるような物語の確実な解決は決して望めな
い、あとは読者の心の中に何時までも永遠の問いかけとして残る、始末の悪い読物だと言
える。

 この物語のなかにそんな純文学的要素である心の動き、心の綾、さざめきを私は敢えて
探してみたら、次のような場面が見つかった。
【鈴木家の大掃除】
  ・姑の荷物の片付けに取り組んでいる。先日の日曜日、夫光一(こういち)ともめた。
   「まだそのままにしておけよ。母さん寂しがるぞ」
  ・[いよいよ母さん綺麗にかたづけちゃったな]毅は両親がトキの部屋のものにつ
   いて言い合っているのを聞いたことがある。どちらの言い分もそれなりに理解で
   きたが、どちらかというと父寄りだった。もう少しトキといっしょに居たいと毅
   は思った。
  ・父の気持ちが改めて良く分かるような気がした。そして母美樹は強いな、ますま
   す強くなったなと思った。
  ・[美樹のやつ、ついに片付けやがったな]しばらく部屋を眺め回した後、線香を
   灰の中に入れた。光一は引き出しの中からトキの写真帳を開きながら、トキが亡
   くなってから美樹が随分と強くなったものだとしみじみ思った。
◆亡くなったトキの荷物の処理にたいして、光一と美樹、美樹と毅とのそれぞれの感覚
 の違い。結構この違和感はお互いに心の隅に残ると思うが。

【それぞれのお正月】
  ・栞が中学生だった頃までは健治はいつも服装に気を使っていた。若いころからス
   マートな着こなしでスポーツカーを乗り回していたくらいだから要はオシャレ好
   きだったのだ。それが今では休みの日は一日中パジャマ姿で家の中でごろごろし
   ているか、夏は綿の作務衣、冬場であれば上下おそろいのふわふわのフリース姿
   で外に出た。それでも痩せぎすで背丈のある健治はうまく着こなしていたし、着
   ているものにもそれなりのオシャレ心がまだ残っていた。「そうか今日は元旦だ
   な。こんな格好してたらママに怒られるな」と言って健治は着替えに行った。
   源氏パパもパジャマ姿より今みたいなイギリス貴族みたいなおしゃれしなくちゃ
   ね」
◆健治のオシャレ心の変化を通して、慣れや緊張感がなくなり相手のことに無頓着になら
 ないか。

 【山田家】
  ・七年間の父子のギャップは、あのデコイチがきっと消してくれたのだろう、彼等
   の機械好きなところが、みんなをぐっと近づけたのだろう、男の世界には、入り
   込めない何かがあると少し嫉妬を覚える則子だった。
◆幸せであったはずの則子の一人置き去りにされたような心理は、そのうち孤独感や喪失
 感へと大きくならないか。

【もうひとつの新年会】
  ・「ええっ、栞ちゃんお兄さんのメル友だったの」毅が乗り出してきた。
   「そうよ。お兄さんは私の先生。亘君、ああもう少し前に知らせてくれたら会え
   たのにな。私一人でもここにきちゃったわ」栞がいつもの口調に戻りぷりっとし
   て亘を睨んだ。
   そんな栞を見て、則子はくすりと笑い毅と亘は黙っていた。
◆仲良しの幼なじみの間での、知らなかった関係暴露で嫉妬や妬みなどの感情は起こらな
 いか。

 以上のようなさざ波が起こるだろう要素を書き出してみた。これから登場人物の魅力や性格を読者に印象づけるためには、心理を深く抉った記述を期待したい。また初めて書い
た「天使ごっこ・悪魔ごっこ」という不思議な世界を物にした才能豊な万理さんだから、
絶体出来ると私は確信している。

追記
 訂正: P501行目:部長のの息子さん のが重複している
 疑問: 納豆汁を吸うは食べるまたは飲む? 吸うは方言?

3804



3196同人α総務:2014/04/23(水) 08:26:04
個人別エッセイ集4
.
古賀和彦(赤松次郎)


????????????2014.4.22現在
   

 残した文章の量に圧倒されます。今でも現役で働いておられるようですが、仕事と同人
 誌発行や電子図書・掲示板・ブログの作成管理とを、どの様にしてこなしてきたのかと
 不思議です。それだけではありません。散歩にでかけては観察しまくり、映画、そして
 読書です。そう、引っ越しも並の回数ではありませんでした。準備、後始末等々手配に
 時間を奪われたはずです。そんな不思議な世界、時間が上記作品の中にそのまま投影さ
 れているようでもあります。



3197万利久利:2014/04/23(水) 16:40:45
家族の風景評のお答え
 本人が気にしていることをズバリと指摘してくるのが、この温厚そうな人(評者)である。
指摘された意味が分かり、納得できる文章が思うように書けない温厚でない人間(作者)は
歯ぎしりする。 写真をフィルターにしたとは言え、父と娘の心の中、心の動きを、映像と
台詞で見事に表現した小津監督と比べられたら、身も蓋もない。
 これはもちろん誇張ではありますが、全くの嘘でもありません。指摘を有り難く噛みしめ
まずは精進、引き続き精進といったところです。

文中にあったご指摘について少し触れておきます。

?.
◆亡くなったトキの荷物の処理にたいして、光一と美樹、美樹と毅とのそれぞれの感覚の
 違い。結構この違和感はお互いに心の隅に残ると思うが。
◆健治のオシャレ心の変化を通して、慣れや緊張感がなくなり相手のことに無頓着になら
 ないか。
◆幸せであったはずの則子の一人置き去りにされたような心理は、そのうち孤独感や喪失
 感へと大きくならないか。
◆仲良しの幼なじみの間での、知らなかった関係暴露で嫉妬や妬みなどの感情は起こらな
 いか。

以上、それぞれの家族の中、友達どうしの中でもっと心のぶつかりあいや葛藤、すれ違いが
あるはずでは、という指摘かと思われます。
作者としましては、これだけきっちり指摘してくれただけでもバンバンザイであります。
伝わるものが何もなければ、このような指摘もなかったはずだ、などとあくまでも前向きに
捉えているお調子ものです。他方、指摘がなくなったら、一流とは言わなくとも四、五流に
はなったと言えるのかもしれないなどとも考えます。
掲載した一枚の白黒写真の方が、[いつも明るく楽しい模範家族なんかありえない。]を
よほど多く伝えてくれるようです。しかもそれは私ではなく父が撮したもの、父の作品です。

?.納豆汁を吸う、食べる、飲む
 具が多かろうと少なかろうと、汁という名がつくものは全て「吸う」が私の常識でした。
家族全員がそのような使い方をしていたことと、家族以外の人からそれは間違っているので
は、との指摘を受けてこなかったからだと思われます。 いつものように思い込みで誤った
言葉を使ってきたのではないかと、辞書を開いてみました。

広辞苑
吸う??:気体や液体を口や鼻を通して体内に引き入れる。水気を他から吸収する。引き寄
    せる。引きつける。
飲む  :口に入れて食道の方に送り込む。喉に流し込む。吸い込む。吸う。
食べる:飲食物をいただく。食う。のむ。

 これだけみると、どれでもいいようです。ネットで調べてみるとどんぴしゃりのものが
ありました。「みそ汁は、食べる?吸う?啜る?飲む?NHK気になる言葉*紹介」、に
よると佐賀県では「吸う」も使われているとありました。合点! 地域によって特徴があ
るようです。「飲む」は全国的に使われているそうですが、「いただく」がお上品かつ無
難なような気がします。似合わない?
 ものを食すること一つを取り上げても、いろいろな表現が日本語にはあるのだと感心さ
せられます。身体の動きや語感はもちろん、所作(作法)にも微妙にかかわっているよう
です。使い分けの妙味。言葉を知らなければ使い分けもできません。だから精進。
3804

*参考
http://210.59.19.199/mediafile/epaper/japan_10005/class.pdf#search='%E5%90%B8%E3%81%86+%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%82%8B'



3198同人α総務:2014/04/23(水) 22:37:01
お知らせ
「α・archive」がアップされました。

二つの「アルファ」12(2010/4/16-17万華鏡及びニューロン・カフェ)
.

討論の場所が万華鏡に移ってから、「言の輪」のときと同じように、名無しの方が現れました。
同じ語調で同人αの投稿についてあきらかに嫌悪し揶揄する内容です。
元気づけられたのか、新同人代表とされる方は同人αが新しく作った掲示板に乗り込み名無しの
方と同じ揶揄と誹謗の言葉を吐いていきました。
「残念ですね。私ではありませんよ」。不思議だ。長岡氏はそんなことに触れていないのに何と
自ら「私ではない」「残念でした」とある。過去、なにか思い当たることでもあるのだろうか。



3199万利久利:2014/04/24(木) 11:41:56
無限回廊 第十五回 評の2
.

【長岡ギャグ】

 とにかく笑える回です。圧巻は同窓会における男女の掛け合いです。 愛や恋を語り、
子孫を残すといった謂わば盛りの時期を過ぎたお年頃の中高年が、仲間から生まれたカッ
プル安男と江波二人の渾名、アダムとエヴァの命名の成りたちについてキャッキャと騒ぎ
まくるシーンは何とも陽気で楽しい。
 もう一つ印象に残ったのは量子論に次ぐ「超ひも理論」をめぐる、江波とその娘の会話
です。娘の能力の成長スピードについていけない母は、女にたかる「ヒモ」を思い浮かべ
ます。日本語の難しさ(多様さ)を逆手にとったお笑いコンビ「アンジャッシュ」の絶妙
なコントシーンのようです。

 「親爺ギャグ」は安直で、下世話で、みえみえで、繰り返しのしつこさがあることから
若者や妻から嫌われる或いは軽蔑されるマイナーな印象がありますが、作者のギャグはそ
れとは異なるのです。
 ギャグ→駄洒落→掛詞→古典落語→古今和歌集という日本の時間をかけて作られた今に
繋がる言葉遊び、言葉文化があります。万葉集の言葉を味わい、漢字の成り立ち、読みか
らも歴史繙きを試み続けてきた作者ならではの言葉遊びなのです。
謂わば裏打ちのある知的ギャグなのであります。
つづく
3805



3200万利久利:2014/04/25(金) 14:43:33
無限回廊 第十五回 評の3(完)
.
親爺ギャグと異なるのは「言葉」を知る人の知的なギャグだからと書きましたが、もう一
つ触れなければなりません。古今東西の言葉や表記だけではなく、科学への探求心、科学
的探求があることです。言葉への関心もこの科学的探求心によるものなのだと思えます。
物事(言葉)の構造、しくみ、繋がりを立ち止まって考える、検証する、整理する、これ
を繰り返すうちにもっと大きな世界が見えてくる…。こんな様子が見えてきます。
さらに三つめとして、インドから始まる古代仏教、とりわけ密教、ヨーガの世界まで取り
込んでいることです。そこから生まれてくるのが、濃厚なギャグ、長岡ギャグなのです。

科学知識や精神世界の裏打ちがあるから、その場限りの薄っぺらなお笑いだけではないも
のが残ります。
・越智十三の愛娘陽十三(ひとみ)や江波の隠し子晶子の特殊能力は、母親の胎内にいた
 ときの時空をいっきに駈けぬけるワープ航法の影響を受けているからだ
・時空を越えた親子の会話は量子効果を利用した双方同期通信により成立する
・地球およびよく似たポーライ系惑星ショウ星の温暖化を防ぐ北極熊計画は、ランヴァン
 加持をヒントに明暗グレイホールを組み合わせ、エネルギーの出入りを自由にコントロ
 ールするシステムである、

これらはただの空言、その場だけの一回限りのギャグで終わらないのです。
地球が抱えている、温暖化問題、エネルギー問題、水資源問題、国々の間の各差問題、等
々改めて考えさせられます。そしてヒントが隠されています。 かつて絵空事だと皆から
嘲笑されたことが、数十年、数百年後に実現してきた、立証されたことがたくさんありま
す。ひょっとして作者が書いていることが形を変えて実現される未来があるかもしれませ
ん。数百年後の世界を見たくなりました。
???? おわり

3805



3201同人α総務:2014/04/26(土) 06:34:24
お知らせ
「α・archive」がアップされました。

二つの「アルファ」13(2010/4/17万華鏡)


古賀氏の「北島氏への反論ーその4」のあと二人(Yさん Nさん)からこの討論に関する投稿
がありました。 手厳しいものも含まれていますが、論争を客観的、公平に見ようとする気持ち
が伝わる内容でした。そんな投稿に古賀氏も思わず感謝の投稿を入れたのでしょう。

このあと、自分のことをYさんから非難されたと考えた北島氏は αとの討論を置いて、対応に
追われます。記事を読むと、これまでのαへの論調を彷彿とさせるものがあります。



3202同人α総務:2014/04/26(土) 10:19:04
同人α評開始のお知らせ
神野佐嘉江著『人生詩』の評が本日から始まります。

十代後半、四十代、六十代、の同一人物が日本の五月を生きる。
最後の場面はもちろん六十代です。偶然にも、今回の「無限回廊」と同じく、十代後
半に所属していた柔道部〔同窓会〕」でした。おっちゃんばかりですが、一人一人
のその後の生きっぷりが滲み出てくる描写と台詞が満開です。
(簡単紹介より)

※「ポートレートとコメント集」にもお立ち寄りください。
※評末尾に3806をお願いします。

挿絵より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003362M.jpg



3203同人α総務:2014/04/27(日) 13:33:19
お知らせ
「α・archive」がアップされました。

二つの「アルファ」14(2010/4/18?ニューロン・カフェと万華鏡)

2010年4月18日に日付が変わったばかりの深夜、
また新同人代表G氏よりニューロン・カフェに書き込みかありました。

◆11期の掲示板で、同人αについての討論をすることは、場違いである、読者が厭がる、
と度々言っていますが、それだけの理由だけでしょうか。読まれたくないのでしょう。
また、奪われた「言の輪」に変わる同人αの表現の場を確保しようとして残されたα同人
が突貫工事でつ作った新たな掲示板ニューロンカ・フェであればα同人および読者が不快
に感じてもかまわないということなのでしょうか。



3204同人α総務:2014/04/27(日) 16:14:46
『人生詩』評/森下禮子氏より
……………………………………
「人生詩」????????神野????佐嘉江????さん

????いつも素直に楽しませて頂いてます。話し上手な方の珍しい話。
????今回の柔道部の部会は何度も読んだ。わかるのには自分の知識が乏し過ぎる
  のです。

????世界中の警察官が柔道をやっている、って本当に!?
????一人一人の子供の事まで書いてあり何故だか満足、これ不思議。
????良い目をお持ちの方で、こんな方が何処にでも居て下さったら
  楽しいでしょうね。

????普通の事柄を”余計なもので無く”書けるのは腕前です。
……………………………………



3205赤松次郎:2014/04/28(月) 12:30:13
無限回廊 第十五回 評
 この作品はまさに抱腹絶倒、悶絶必至、意識朦朧、気の弱い人は読まないでください
という注意書きを付けなければならないほど濃密な言葉遊びの物語である。しかし一般
の人は心配するには及びません。なぜなら古今東西の思想や宗教や神話をアナロジーや
語呂合わせや比喩を縦横に駆使した構造になっているゆえに、高度な知識を持ち合わせ
ていない人には何が何だか理解できない領域の作品だから。
 それにしても頭脳明晰でありながら変人で理屈っぽく付き合いが悪く見える外見に惑
わされて、近づこうとしない人は実に損をしている。かの膨大な資料に基づく真面目な
作品である「肥と筑」の作者が、今回の「無限回廊」のような奇妙奇天烈な戯作の作者
とは、余程深く付き合わないと秘められたその洒脱さに気づくことは出来ない。ただ作
者は、公正でない人、誠実でない人、嘘をつく人、おべっかを言う人、見て見ぬ振りを
する人、道理の通じない人は嫌いなようで、そんな人は友達にしてはくれないと日頃の
言動に接している私には思えるのである。

参考資料として(webより)
 言葉遊びの種類
????ぎなた読み???? ことわざパロディー????しりとり????たほいや????つみあげうた
????倒語??      どちらにしようかな????なぞかけ????もじり句
????アンビグラム????ダズンズ??       ハナモゲラ??パングラム  回文
????マジカルバナナ??たいこめ????空耳??????見立て ????語呂合わせ
????山号寺号????????折句  ????あいうえお作文 ???? 縦読み??????早口言葉
????駄洒落??????????地口????????入れ詞????無理問答????ルー語
?? アナグラム

アナグラムを使った作家
花登筐(はなと・こばこ)
… バーナード・ショー にあやかって付けた名。筐は「しょう」とも読む
水鏡子   … SF作家ウォルター・ミラー・ジュニアより。
半村良   … 一説にイーデス・ハンソンの名より。本人はこの説を否定している
水戸宗衛  … 半村良のペンネーム。「みっともなえ」より
江戸川乱歩 … 怪奇作家エドガー・アラン・ポーの名より
浅倉久志  … SF作家アーサー・C・クラークより
団精二   … 荒俣宏のペンネーム。アイルランドの幻想作家ダンセイニ卿の名から
朝松健   … ウェールズの幻想作家アーサー・マッケンの名から
益田喜頓  … アメリカのコメディアン、バスター・キートンの名から
谷啓    … アメリカのコメディアン、ダニー・ケイの名から
丸木砂土  … マルキルド・サドの名より
司馬遼太郎 … 司馬遷にあやかった名前
北杜夫   … Tonio Kroeger より
相良武雄  … アイラブユーから
加田令太郎 … 福永武彦のペンネーム。「ダレダロウカ」のアナグラム
中村草田男 … 「腐った男」から
なだいなだ … 「無にして無」という意味だそうである
阿佐田哲也 … 朝まで麻雀をした後に「朝だ徹夜だ!」と言った事から
はらたいら … デビュー当時いつも腹をすかしていたから
嵯峨島昭  … 宇能鴻一朗のペンネーム。「真犯人を探しましょう」から

 かく言う赤松次郎は某市赤松町育ちの次男坊という意味。
「三つの願い」で使ったペンネーム「オール・ド・エレガンス」は「古雅→古賀」の
アナグラムである。

3805



3206同人α総務:2014/04/28(月) 18:40:12
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「α・archive」がアップされました。

二つの「アルファ」15(2010/4/18?の万華鏡)

◆YさんNさんの書き込みに対して、古賀氏が同人α掲示板「言の輪」に続き、佐高11
期生を中心とする掲示板「万華鏡」の管理者を「パスワード変更」という形で降ろされた
(実質的には同人αから掲示板を奪った)事実につき、同人αに残った小柳氏が簡潔に分
かりやすく解説しています。
◆その行為は同人αを去り、新同人を立ち上げた元同人α掲示板の管理人に因るものであ
りました。そして二つの掲示板のパスワード変更を「私の登録」「わたしが誰の力も借り
ず作った」を正当事由としてあげています。



3207同人α総務:2014/04/29(火) 09:03:53
個人別エッセイ集5
.
4/25投稿記事復刻


長岡曉生(小柳理正)

????????????2014.4.28現在
   


2007年春に同人に参加してから、氏は一回も休まずに「肥と筑」を書き続けています。
何と7年です。埴谷雄高は「死霊」を、間があったとはいえ50年近くも書き続けました
から決して驚くほどのことではないのでしょう。とは言え、学者でもプロの作家でもない
人が一つの作品に取り組んできたということはやはり並大抵のことではありません。
出発時点で既にかなりの興味と知識があったと思われますが、この7年の間に新たに蓄積
した知識や発見はかなりのものになるはずです。
作品だけでなく仲間の作品評その他残された文章を見るとそれが実感できます。
また、「無限回廊」作品や花や音楽、飼い犬に触れた短い書き込みからは、「肥と筑」と
は違った氏の一面を垣間見ることができます。
(4/25掲載文の画像が消えたため全文を再掲載しました。)


※ 「イスラエル」「言葉 言語 翻訳」二作品が追加されています。



3208同人α総務:2014/04/29(火) 17:22:56
佐賀西高HP刷新
佐高OBの皆様

ニューロン・カフェリンク集「佐賀西高」HPが新装されました。

TOPページ左下にある「佐賀西高同窓会サイト」を開き、
「リンク」、「栄城」の順にクリックすると
佐中、佐賀一高、佐高、佐賀西高、の歴史と写真が掲載されています。
(以前見た時はなかったような気がします)

現在もまだ工事中で、佐賀西高の若い担当教師が奮闘してくださっています。
閲覧は勿論可能です。



3209赤松次郎:2014/04/30(水) 09:57:54
山荘便り20140430−赤松次郎日記2013年度版
 4月15日、2013年度の赤松次郎日記を纏めて26穴のバインダーに綴じた。昨年の
版は十月ころまでほったらかしにしていたことから考えれば、今年は余程早く完成
した訳だ。この日記は2007年からブログの「窓辺にて」に書き込み始めてから8年
になる。それを活字にしてB5の大きさの黒表紙のファイルに納めるのだが、一番
ページ数の多い年は2010年度の283ページで、今年は81ページである。ちなみに東
日本大震災の2011年度は165ページであるから、特別な出来事のない平穏な年は100
ページ前後であろう。
 それにしても今思い返しても、2010年度はまさに「同人α」へのいわれなき不毛
な論争で明け暮れた年である。公正さや道理や良心に照らし合わせた議論におい
て、あれだけのエネルギーを費やして論じても、全く実りはなかった。

??私はこの赤松次郎日記を「窓辺にて」というブログに書いているのだが、行事の
予定や電話や住所などの身近な情報などの備忘録的な要素もあるが、ひとつのテー
マについて真実を見つけ出すための考察などをエッセイとしてきちっと纏めること
を考慮に書くように努力している。だからあまりにも私的な感情や好悪などはほと
んど書いてはいないから公開しても一向に差し支えないと思っている。実際「同人
αの紛争」以前ではパスワードを設定することなく、希望者にはホームページアド
レスを教え、自由に読めるようにしていたこともあった。ニューロン・カフェのリ
ンク集の「赤松次郎」のエッセイ集はおもにこの「窓辺」にて」からの抜粋が多いと
言える。
 さてことしのページ数はどうなるだろうか、ぴったり当てた人にはそれなりの賞
品(小品)を進呈したいと思います。



3210有志:2014/04/30(水) 19:24:01
ファイアーストーム
数年前に、「青春のあの日」復刻の手伝いをしました。
おじさんおばさんになった方たちが書き起こした高校時代の生き生きとした風景に魅せら
れたからでしょうか。そしてその後の人生模様も興味深く読みました。

高校生活の中で印象に残ったのがファイアーストームと仮装行列です。
女人禁制、どうやら先生も禁制のような、男子生徒によるばんからファイアーストームは
年一度の大イベントだったのでしょう。冷ややかにみる女子、あるいは炊き出しや資材調
達の手伝いという形で裏でしきる女子生徒たちの姿を勝手に想像しています。いつの時代
もそういう女子学生はいるものです。ちなみに私の通った高校では体育祭の仮装行列はあ
りましたが、このような行事はありませんでした。燃えない三無主義のこそこそガリ勉か、
隠れてタバコに火をつける男子生徒たちです。どっと火を燃やすような楽しみ方を知らな
い器ばかりです。火の神聖さ、強さも味わえないのです。

危ないからという理由で色々な行事や競技種目が消えていく中、現代の佐賀西高はどうし
ているのだろうかと思っていましたが、西高サイトのリンク「栄城」を開いてみると、フ
ァイアーストームの画像がありました。目を懲らしてみるとやはり男子生徒の姿ばかりの
ようです。佐賀西高のいつ頃の写真なのかは撮影年月が書かれていないのでわかりません
でした。

さて2014年の今、このファイアーストームは続けられているのでしょうか。
佐高生らしさ(思い出)を形作る、そして社会に出て行こうとする若者にとっての大事な
イベントだと思うのですが…。火遊びは早いうちに経験しておいた方がいいのです。

ファイア−ストーム 「栄城」サイトより
http://www.ks22.com/eijyo/onko/e3.htm

3211同人α総務:2014/05/01(木) 10:43:49
赤松次郎エッセイ集/「激甘辛評」
.
   評の最後に「友達を無くすなあー俺は!!」とあった。
   当たり障りない作品評になりがちな合評の中、この人は感情を入れず一貫して率直な
   作品評を入れてきたように思う。
   褒められて書く気がでる、不足を指摘されて発憤する。 他方、調子にのって手抜き
   をする、欠点の指摘や疑問に対しバカにされた、皆の前で恥をかかせた、と思い怒る。
   要は受け手の資質の問題なのだろう。
   まさか、この人に評されるのが嫌で集団脱会したわけでもあるまい…。
   (編集部前書きより)


■ニューロン・カフェ評論集(作品集にリンク)に載せていない作品評を個人別エッセイ集に
追加掲載しました。記録が残っていたα7号からとなっています。



3212万理久利:2014/05/01(木) 15:17:59
ペンギンの子育て/NHK地球ドラマチック
.
真っ白な世界で黒いモーニングに白のパリッとしたワイシャツ姿の皇帝ペンギンが子育て
コロニーを作る。鳥は体を横にして歩くのだが、この鳥は体を垂直に立てて小さな二本足
でちょこちょこ歩くのでその姿はまるで人が歩いているように見える。
列をなして歩くペンギンが動物園の起死回生に大いに役だったのは知っていたが、そのペ
ンギンの生態についてはよくは知らなかった。

三ヶ月もの間飲まず食わずの父親ペンギンの足の上で、父親のふかふかのマントに蔽われ
暖め続けられる卵。ブリザードが来れば、子育てコロニーの数千の直立する父親達は風に
黒い背を向けて集団で固まり卵を寒さから守る。嗚呼なんとけなげで、せつなくて、かつ
雄々しい姿だろう!。

卵を産み落とした後、それを夫に預けて一目散に海に向かい魚を捕りに行った妻が、丸々
太って数ヶ月後夫と子のもとに戻ってくる。今度は栄養失調で瀕死状態の父親たちが一斉
に海に向かう番だ。人間達がぬくぬくと安全な場所で飽食し、充分な生活ができないから
と言って子供を産むのをためらっているときに、凍てつく白一色の世界で連綿とこんな子
育てが当たり前のように繰り返されていたのだ。

そこいらの人間ドラマより、心から感動させてくれたペンギンドラマだった。
なぜか泣けてくる。



3213同人α総務:2014/05/01(木) 21:38:53
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二つの「アルファ」16(2010/4/18?の万華鏡)

◆2010/4/18日、小柳氏による万華鏡の管理者変更についての解説に続き、ようやく、変
更をし た本人からの弁明がはいりました。同人αの掲示板を自分のものだ、自分が立ち
上げたと言って突然持ちだし、パスワードを変えたことと流れはいっしょです。
この日午前中に古賀氏が新同人に投げかけた質問に対しては明確な回答を避けています。

◆一理由に過ぎないと言っていますが、ある新人の投稿内容が自分を侮辱したものだとの
思い込みが大きく響いていたようです。内容、件数の多さも、皆を不愉快にさせた。それ
を止めなかった人も同罪である、だから掲示板を奪ってもいいのだ、止めなかった人が拘
わる万華鏡からもその管理人としての立場を降ろして当然である、そのような弁解にも思
えます。本音がでたのでしょう。



3214数字数え虫:2014/05/02(金) 10:09:59
1111/レピュニット数
■本日朝、赤松次郎エッセイ集のカウントが1111を指していた。
一が見事に並んだ。どこを採っても『無限回廊』登場人物バードブレインの
背番号になる。同じレピュニット数を掛けるとピラミッドにもなる。魔法の数字。
111*111=12321
1111*1111=1234321
11111*11111=123454321



■次にレピュニット数がでるのはどれくらい先のことだろう。
いろんな要因があるから推測がつきにくいが挑戦してみたい。

             カウント        日付け
(10*1-1)/9        =1       2月20日頃(以下同)
(10*10-1)/9        =11       2月21日
(10*10*10-1)/9      =111       2月27日
(10*10*10*10-1)/9    =1111       5月2日
(10*10*10*10*10-1)/9  =11111         ?



3215赤松次郎:2014/05/02(金) 12:05:31
山荘便り20140502−まど・みちお
 先日本屋に行って「まど・みちお」の本を買ってきた。「ぞうさん」や「やぎさん
 ゆうびん」などの童謡の詞(作曲:團伊玖磨)を創った詩人である。今年の2月28日
満104歳で没した。
 私はなかでもランタナの籬(かき)が好きだ。ランタナという字面や音がなんとな
く異国を思わせる響きがあり、宮沢賢治のカタカナの街や主人公の名前を思いだし、
童心にもどる気持ちがする。まど・みちおは宮澤 賢治と一廻りの若さの違いだか
ら、同じ時代で活躍した詩人・童話作家と言えるだろう。エキゾチスム・オリエンタ
リズム・神秘主義・夢などのロマン主義の影響をうけた大正ロマンの香りがする。

ランタナの籬(かき)
??????ランタナの籬(かき)に 沿うてゆけば
   ランタナは目の高さ、
??????きらきらと 朝露も 目の高さ

??????ランタナの中の 庭は静か、
??????いつも??ゆうかり
??????裏返しの葉 つけて、
??????やせっぽっちで 立っている

??????ランタナの籬に 沿うて帰れば
??????どの葉も どの葉も 西陽(にしび)、
??????葉の中のすじも 西陽。

また、こんなユーモア溢れる詩もある
おならは えらい
??????おならは えらい
??????でてきた とき
??????きちんと
??????あいさつ する

??????こんにちは でもあり
??????さようなら でもある
??????あいさつを・・・

??????せかいじゅうの
??????どこの だれにでも
??????わかる ことばで・・・

??????えらい
??????まったく えらい



3216万理久利:2014/05/02(金) 19:29:56
『人生詩』評の1
一月十八日付けから始まったこのシリーズは七回目にしてして五月に入ります。
今の季節と丁度重なりました。
四ヶ月に一回の出会いですが、大学の友人、妻凜さん、息子玄君、親戚のおばさん、ラボ
の同僚等々、すっかりなじみになっていることに気が付きます。
さらりと触れるだけなのに一人一人の個性が生きているからなのでしょう。

毎日流れるNHK朝のドラマでも視聴者をひきつけるためなのか、あれれと思う事件を時
々夾みこみ役者に大袈裟なふりつけと台詞を用意しています。
それと比べて、この作品の中にはテレビドラマにでてくるような特別変わった人、出来事
は出てこないのですが、ささやかな毎日の暮らしの中の一人一人の鼓動が聞こえてくるの
です。そして三つの年代を並列させることにより、違った耳でその鼓動を聴くことができ
るような面白さがあります。

とりわけ今回光ったのは、文章最後の「60代 五月二十二日」にでてきた、大学生時代
の柔道部OB会です。長年生きてきただけあって、短い描写だというのに一人一人の個性
がくつくつと湧き出てきます。たまたま同じ38号掲載の無限回廊でも同窓会シーンが出
てきましたが、こちらは高校卒業30年ですから40代の終わりのおじさんおばさん達で
す。二つを比べてみてもそこにはやはり登場人物の年代の違いがでています。
60代のおじさん達の様子には、家族を率い、社会に揉まれ長く生きてきた一人一人の時
の流れ、重さのようなものがあります。

平凡そうにみえても決してそうではない。世代関係なく、ひとりひとりのささやかな生活
の中に心のうねりがあり襞もある。騒ぎも静けさもある。じっと心を澄ませばそんな世界
がすぐ近くに、そして自分の中にもあることに気づかされる作品です。

  つづく



3217同人α総務:2014/05/03(土) 09:43:36
赤松次郎エッセイ集
「α19号奮闘記」 「α20号奮闘記」 二つを追加掲載しました。

「結論として今回の19号はなんとか努力してみたいと思います」と、
割り付け後の目を酷使する細かな調整作業を買って出た同人仲間に言ったものの、
その3ケ月後の20号出版ではますます目の調子が悪くなり大分てこずったよう
です。20号寄せ書は、同窓誌「斜光」や文芸誌「α」の名称のいきさつ等が書
かれていて、なかなか興味深いものがあります。 記念すべき20号、一号から
出版に力を入れてきた人らしい熱の入れ具合が伝わってきます。



3218同人α総務:2014/05/03(土) 15:41:41
個人別エッセイ集6
.
田辺 悟朗(旗名 涯)

????????????2014.5.3現在
   

遅ればせながら、田辺氏の個人作品集を立ち上げました。
氏は佐高11期OBが作る同窓誌「斜光」の発案者の一人であるらしい。
このところ休筆しているようですが、過去のエッセイを読むとこれがな
かなか面白い。逝った友を悼む文章もその友を知らない人間が読んでも
なぜかその姿が浮かびあがってきます。味のある文章を書くひとです。
学生時代のはじけた遊び精神を秘かにずっと持ち続けているひとのよう
にも想えました。



3219万理久利:2014/05/03(土) 19:48:03
今日の青空文庫
 最新公開作品に聞き慣れない作者名が載っていた。

「神田左京」、長崎出身の明治7年生まれ。英語教師をやっていた人が何と33にして渡
米、安直な英語留学などではない。八年間生物学を学んだのだ。そして光りものに生涯を
捧げる。勿論スパンコールや宝石ではない、光る生物だ。
 作品名もずばり『光る生物』。
植物、バクテリア、原生動物、腔腸動物、蠕蟲、 被嚢動物、棘皮動物、軟體動物、
節足動物、魚類をあげている。彼が述べるように私もすぐ浮かぶのは光るクラゲと蛍くら
いだろうか。進化すると光を失うようだ。人類で浮かぶのはハゲくらいだが、自ら光りを
放っているわけではない。

この人は蛍研究では神様と云われているらしい。妻もめとらず蛍一筋、こんな生き方もあ
りだなあと想った。もう一つ公開されていた『蛍の話』の最後に、
「もつと手近な動植物を師として學んだ方が、遙に獨創的智識を收めることが出來ると私
は思ふ。動植物の施す教育は、全く天才教育、自由教育である。殊に日本人は眞似に堪能
だから、歐米の學者の眞似を止して、動植物の眞似をしたら確に大したものが出來ること
は請合である」とあった。なんだか説得力がある。

ホタル、クラゲと言えば何年か前ノーベル賞をもらった下村博士も長崎の人だ。彼も発光
生物の研究家だ。神田氏の本を読んだに違いない。渡米するところも重なった。



3220同人α総務:2014/05/04(日) 13:24:56
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二つの「アルファ」17(2010/4/18-19の万華鏡)

◆O氏が自分のが所有だとの理由で同人αの掲示板の管理者パスワードを変更したことに
連動し同じくO氏が管理者でもある万華鏡の掲示板のパスワードが変更された。
後付で万華鏡パスワード変更は、古賀氏が辞めると言ったから(実質罷免されたから)当
然であると正当づけた。
◆その是非を討議する為にいよいよ万華鏡運営委員会が開かれることになる。麻雀大会の
ついでにだ。それも嫌々らしい。
O氏が長年場所を提供し続け、その仲間が集まる麻雀大会当日その場所で、そして会議を
仕切るのは、同人α集団離脱に際し、O氏とともに中心となって動いた人物だ。このよう
な設定で開かれる会議で公平かつ真摯な討議及び結論が導き出されるのだろうか。



3221同人α総務:2014/05/05(月) 08:22:54
赤松次郎エッセイ集
「すきま風1」「すきま風2」 二つを追加掲載しました。

主に社会ネタを取り上げたもので、その名のとおり落書き帳BBS時代の「時言語録」
万華鏡BBS時代の「激辛戯評」「偏西風」の隙間作品とその後の作品です。
社会問題を取り上げた同人作品の合評の中からも取り出しました。
氏らしい観察眼で語られています。



3222万理久利:2014/05/05(月) 11:29:21
『人生詩』評の2(完)
 題名は失念しましたが、20代のころ、「この本、絶対よむべきよ」と当時私が師と仰
いでいた魔法使いのおねいさんと心秘かに呼んでいたまるでヒッピー哲学者みたいな人が
一冊の本を貸してくれました。子供が主人公でその子の目線、言葉で書かれた物語(確か
アメリカの作家)です。何の変哲もない少年の日々を綴っただけのものですが、その本を
読み終えた時、忘れていた何かを思い出してくれたような、眠っていた自分の感性を引き
出してくれたように思え、不思議と感動を覚えたことがあります。
 それから数十年の歳月を生きてきた今、『人生詩』を読むと、10代/学生の頃、40
代/働き盛りの頃の日記にある空気は、あの本を読んだときと似た気分をもたらしてくれ
ていることに気が付きました。

 一刻一刻、毎日毎日、新しいものと出会いじっと観察し、なんだろうなんだろうと思い
ながらそれなりに掴み取っていくのが10歳くらいまででしょうか。そして少しだけ人間
世界のルール、掟みたいなものが分かりつつそれに反発したくなる学生時代。多かれ少な
かれ社会のルールに則り、また労働するという形で多くの人間と拘わっていく、あるいは
家庭を築き守っていくというのが3、40代です。その時その時の心の動き具合も変わっ
てくるのです。
 生まれた時から目は同じものを使っているのですが、見えるものも違ってくるようです。
小さな頃の目はまるごと受け止めて視てしまうのですが、大きくなるに従って、開き具合
を変えてみたり、目線を変えたりすることもする。丸々、そのまんまを受け止めなくなる
のです。年代ごとの視座と視力があるとでも言ったら良いのでしょうか。
??この作品はそれがよく伝わってきます。たとえば20代、学園祭のパンフレットを路上
に立って売る場面、狙いを定めた男、女、年齢もばらばら、その人たちの反応もばらばら
その人達の様子が20代の主人公の目線でうまく描写されています。その感想もその年の
主人公らしさがよく出ています。40代、電車の中で見た20代の若い男性ふたりの姿や
しぐさを何気に観察し、そろそろ家を妻のために建てたいが何せ金がないと悩み、運動会
から帰ってきた日焼けした息子の泥んこ汚れを見つけて銭湯に行かせるところなどは、ご
くごく普通だけれど親爺の心、目線がそれなりにしっとりと伝わってきます。

 60代、出席した18人の柔道部仲間との宴会は今回の山場でした。みんないいオッサ
ンになっていますが、一人一人へのコメント(描写)はそれぞれの生き方、生きてきた様
子がほんのり浮かびあがってくるものでした。 最後の19人目[青玄さん]は主人公と
みました。なるほどなるほど。
 60代は、評者にとって目前の世代です。未経験の時ですが、両親のそれと重ね、これ
また不思議とかれらのその時代の様子がはっきりと浮かびあがります。参加できませんで
したが、つい最近、高校時代の仲間が集まった時のことを出席した友人が長々と電話で話
してくれたこととも重なります。「一人で100件以上の学生の住まいをメンテして200%
の仕事をしているというのに、60過ぎたら契約社員、同じ仕事をしても給料は半分、こ
れって何?」「○○さん前歯二本インプラント。 △△さんは奥歯にブリッジかけてそれ
が合わなくて悩みっぱなし」。  みんなの様子も、報告してきてくれた友人の話しぶり
も高校生の時と同じでした。それでも気が付けばも私も仲間も、もう少しで60代。作品
の中のOB会の雰囲気が友人の話と重なります。

 60代の青玄さん、年はとってもその名前のとおり青い、心が青い。 青いというのは
まんまるの目を開いてそのまんまを視られるということです。だから一見平凡極まる小さ
なことにでもその厚みや動きを観察することができるのです。
 「普通の事柄を”余計なもので無く”書けるのは腕前です」と森下さんが書いていおら
れましたが、青いから、日常の出来事の余計なものとして見すごされるようなものの中に
煌めきの様なものを見つけ、それをすくい上げて素直に表現することができるのでしょう。
  おわり
3806



3223神野佐嘉江:2014/05/05(月) 23:55:03
合評有り難う
皆さん、合評有り難うございました。丁寧に読んで頂いてとても有り難いです。まだまだ続きますよ。
 ところで、古賀君が「まどみちお」を掲げておりましたが、僕もまた手元の『全詩集』をひっくりかえしてみました。この場を借りて、その一つを紹介します。


いま!

空いちめん 星だらけの星の中の
あちらの あの一つの 星にでもなく
そちらの その一つの 星にでもなく
どちらの どの一つの 星にでもなく

ここの この地球の 星に
ぼくたちは 生きている

イヌや
チョウチョウや
夕やけや
友だちや
森や
にちようびや
やまびこなどと いっしょに

どんなに遠い近い 昔にでもなく
どんなに遠い近い 未来にでもなく

落ちつづける たきのように
ごうごう ごうごうの
いま!


(感想:この詩は、まるで『「ある」ことの不思議』(古東哲明)を一言で言い得て妙ですね。「ある」ことの喜びが溢れていて、僕はとても好きです)

3224同人α総務:2014/05/06(火) 13:21:22
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田辺悟朗エッセイ集

明解国語辞典(斜光2号 1997)が追加掲載されました。

「愉快明解佐賀弁辞典」と云った方がいいかもしれません。
どこの方言も、その言葉の響きがなんとも楽しく、使う側の気持ちや対象とされる人、物
の様子が生き生きと面白可笑しく伝わってくるものです。
佐賀弁のなかでも筆者選りすぐりものが列挙されます。
両親の佐賀弁による掛け合い(夫婦喧嘩や故郷の話題になった時に佐賀弁に切り替わる)
を思い出しました。



3225神野佐嘉江:2014/05/06(火) 20:06:39
とんこづいて、今日も
 とんこづいて、今日も、「まどみちお」の詩の一篇を載せます。



この青くすんだ 空は
きのうの空のように 見える
百年まえの 千年まえの
もっともっと まえの…
サルに にていたころの人間や
キョウリュウたちが
毎日見上げていた その空のように…

けれども 地球は
太陽のまわりを まわり
その太陽も 銀河宇宙の中をまわり
その銀河宇宙も
むげんの 大宇宙の中を
むげんに まわっているのだとすれば

いま 見上げている
この頭の上の ひろがりは
いま 初めて ここにきたばかりの
ま新しい ひろがりだ
どんなものに とっても 初めての…
そしてもう 二どと くることのない…

ああ それが ぼくらの目には
なぜ 一枚の 空なのだろう
永遠に 変ることのないかのような
こんなに 青くすんだ…

(神野:いかがですか?)

3226万理久利:2014/05/07(水) 09:56:18
は〜い!
 「とんこずいて」の意味は、田辺氏の『明解国語辞典』(佐賀弁辞書)を読んだばかり
でしたからその意味がわかりました。 これぞと思った詩をどんこずいた時だけでなく、
是非とも紹介してください。
 まどみちお、ぞうさんおはながながいのね〜の小父さんは、こんな大きな詩もたくさん
書いているのですね。身近な生き物や物、人、出来事の不思議を書く一方、宇宙の不思議
も歌う。在ることの不思議を歌い讃える。まどみちおの「チャイルドブック」が、通った
幼稚園の教室の隅に並んでいました。生まれて初めて自分で手にし、開いてながめた本だ
ったかも知れません。

 小学生の頃海を前にして立ったとき、漠然と何かに圧倒されて立ちすくみました。一方、
その先にある未知の世界を思い浮かべわくわくしたものです。まだ親の庇護を受けていた
から、なおさら自分が小さな存在、ちっぽけな存在に思えたものです。それでも海の先を
いつかみてやろう、みれるはずだと思う気持ちも湧いてきました。その気分をもっと強く
感じるのは夜空を見上げた時です。
 母と姉とそろって銭湯に行くとき、空を見上げると満天の星。当時はまだこの辺りも畑
と平屋だらけで空がよく見えました。周りの初めて目にするいろんなことをひたすら観察
しまくっていた頃見上げた空は、何よりも不思議な世界に思えました。底知れぬ大きな世
界に存在する自分、小さな小さな自分の存在、それでもこうして空を見上げている、見上
げることができる自分が居て…、幼いながらそんな感覚を覚えたような気がします。それ
は社会に出て大人になってたまに都会から離れ、夜空の星を見たときにもその感覚は残っ
ていました。大人子供関係なく、地球のどこで生まれたかも関係なく、いつの時代に生ま
れたかも関係なく、人はそんな思いをいだいてきたに違いありません。

そんないばぁ



3227同人α総務:2014/05/07(水) 15:30:40
お知らせ
.
「α・archive」がアップされました。

二つの「アルファ」18(2010/4/19-20の万華鏡)

αを去り新同人代表と称するするK氏が、11期古賀氏が云っているのにも拘わらずこと
さらに、「万華鏡運営委員会の開催を13期生のが要求するとは、礼を失している」と名指
しで述べる。その小柳氏(同人α残留)が出席を希望する旨の投稿をした後ここぞとばか
りに開催時間繰り上げの連絡と、明らかに同人αに残った人物を揶揄する、いや「自由さ、
気楽さ」を求めてαを去った仲間達までも揶揄するかのような文章をながながと掲載した。


◆麻雀を楽しみたいから早めに開催するという。短めに終えて済まそうとするかのようだ。
小柳氏が遠方から来て出席するということも充分承知であるにも拘わらずだ。
揶揄する文章といい、会議に対すK氏の姿勢が伺える。

◆会議の結果同人αと新同人の代表がともに万華鏡運営員からはずれることで終わった。
あたかも「喧嘩両成敗」のように見えるが、新同人結成の旗揚げをした張本人であるO氏
はそのまま委員、掲示板管理者として残したのだ。両成敗とは決していえないのである。
解散後、麻雀は大いに盛り上がったのだろう。



3228神野佐嘉江:2014/05/07(水) 23:18:14
打ち留めの「まど・みちお」の一篇
 皆さん、今晩は。とんこづいて、今日も「まど・みちお」の一篇。(ご安心を! これにて打ち留め)!


ものがある


ものがある
もしも無かったとしたら
いや あるにはあっても
いまここに無かったとしたら
どんなに淋しいだろうと思わせて

ものがある
知らないといえば知らない
知っているといえば知っている
と思えるものが
むかし知らなくていま知っているとも
いま知らなくて
やがていつの日にか知るかもしれないとも
思えば思えるものが
いや いつの日もかつの日も
まるっきり知ることのできないものばかりが
でも ものの方は
みんなぼくを知っていてくれて
とも思えば思えて

ああ ある
あってくださるかのように
かずかぎりなく

そのかぎりないものの中の一つぶのもの
このぼくの目に
こんなにまぶしく溢れかがやいて…

(感想:哲学の深遠な問い「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか」)

3229赤松次郎:2014/05/08(木) 10:16:04
まだまだ まど・みちお
 哲学で語ることが難しいことを小説で表現するといったのは埴谷雄高だったか。
たしかにまど・みちおの詩のように直接読者の情念に訴えることができるのは、小
説や詩や音楽の特色であろう。いくら難しい物理や数学の公式を使えても、普通の
人にはその意味するところが体感出来ないのがもどかしい。理と情が合致したとき
人は「悟った」とい言えるのかも知れない。しかしいい詩や文学や絵に出会ったと
きそのような気分になることもたまにはないではない。

 願わくば神野君、これからも貴君の感性がビビッときたヴィヴィッドな詩や小説
や絵のことを披露して下さい。 楽しみにしています。ところで随分前に紹介された
「アトリエ・インカーブ」の画集は未だに購入していません。もう少し余裕ができ
れば是非求めたいと思っています。



3230同人α総務:2014/05/08(木) 13:20:57
お知らせ
同人α37号(テーマ:古典)の評論集が電子作品集にアップされました。

3231アート・ギャラリー管理人:2014/05/08(木) 21:37:08
お知らせ
リンクアート・ギャラリー無限回廊に、A-07 辻 孝宣 氏の最新作「作品X」が展示されました。
作品−9と並べて観賞してみると味わいがぐっと増します。

3232マリアンタ:2014/05/09(金) 12:34:41
夢∞夜/ピンクのベンツ
学生時代からの友人E子が、「今日こんな夢を見たのよ」といって電話をしてきた。

薄いピンクのどでかいベンツの助手席に座っている。
運転は別れた元亭主である。
後部座席には、離婚した後しばらくして結婚を申し込んできた元亭主の同窓、同じ医者仲
間でもあるI氏が居る。
パーキングエリアで休憩中、買いものを終えて戻ろうとしたが乗っていた車がなかなかみ
つからない。ピンク色を探し続けたが、同じ色をした小さなワゴン車一台だけが目につい
た。

何で別れて三十年近くたった今、こんな夢をみるんだろう。
しかも女手ひとつで育て上げた三人の子供は夢の中にでてこない。
元亭主と車中ありきたりの普通の会話をした。
Iに対しては何でいまさらこの車に同乗してるのかと無視した。
村上春樹の本を読みすぎたのかなあ。

 以上、彼女の話を要約してみた。


 彼女は結婚してから薬剤師であった夫を、自分の稼ぎで医者にした典型的ないわゆる
「糟糠の妻」である。
 夫が医師になり駅前に個人病院を開業してから、自分の職業(研究)を諦めて個人病院
の医療事務に専念した。家事と子育てと医療事務の合間を縫って運転免許をとり、儲かり
始めた夫が一番で購入したベンツの運転をして子供と亭主の送り迎えもした。「おばあち
ゃん、100万もかかった自由診療代金は月々一万円ずつ返してくれればいいですよ」と
いい人ぶって言う夫の代わりに、取り立ての手紙を書き続けてきた。 その文章を読んで
「君は優しくない」と夫は言った。いいひとぶる夫のために踏み倒されたケースは数知れ
ない。でも生活があるから督促状を書き続けた。
 そんな生活に違和感を持ち続けた。 「これって私の生き方?私のやりたかったこと?
こんなんでいいの?」そして彼女は三人の子供を連れてある日突然何も持たず家を出た。
「君は貧乏臭いんだよ」[まじめすぎるんだよ」「優しくないんだよ」と夫に言われた言
葉は今でもトラウマになっているという。
 「夢の精神分析してみるよ」「小説に使いたいなあ」と言ったら、
「どうぞどうぞ、ガ−コの好きなようにやってよ」とE子は笑って答えた。



3233同人α総務:2014/05/09(金) 18:20:38
お知らせ
田辺悟朗エッセイ集

『いまさらビートルズ』(斜光3号 1998)を追加掲載しました。
まさしく田辺氏によるビートルズアルバムです。
BGMビートルズナンバーを聴きながらいまさらビートルズをお楽しみください。



3234水彩画愛好家:2014/05/10(土) 08:49:59
辻 孝宣さんの朱色 ギャラリー#A-07
 辻氏の作品には必ずといってよいほど朱色が入ります。
風景画の多くは夕陽に焼ける真っ赤な空と深い青の海です。 時に船にも赤い線が。
海岸線に沿って見える建物、石油/ガスタンクの丸い帽子、高くそびえるクレーン車のよ
うなもの、船、それらが皆朱色の中で引き立ってきます。南欧のどこかの海辺の町か瀬戸
内の化学工場が建ち並ぶ海岸線のようにもにも見えます。

 #11『作品X』は真っ赤に大きく広がる海とネズミがかった青い空です。#9『遠
望』と色使い、海と空が占める割合がともに逆転しました。真っ赤な空の色が、海水に溶
け出して赤く染まったかのようです。朱を海に吸い取られて青にもどった空…。
 『作品X』の朱色の色の変化が太陽の動き(正確には地球の動きですが)が伝わってく
るようで面白い。そして真っ赤な海と青い空の間に微かに見える、一本の細い線のような
人間の世界、この対比も好きです。ほぼ二色、その大胆な色づかいと構図に驚かされまし
た。水彩ではこの雰囲気はなかなか生み出せないないとも思いました。
その逆もしかりです。



3235同人α総務:2014/05/10(土) 10:28:10
お知らせ
長岡曉生エッセイ集

「占 術」を掲載しました。

科学技術者であった氏が、三十代終わりに占星術の本を出していることを知りました。
科学と占術、一見すると相容れないようにも思えますが決してそうではないようです。
そこに何か共通する根っこ/世界があるようにも思えます。
肥と筑の中では主に、プログラマーである芳賀に占術について語らせます。(編集部)



3236神野佐嘉江:2014/05/11(日) 23:29:52
まど・みちお追加1篇
まど・みちおはもう一つ読んでもらいたいものがありました(僕の全詩集本には載っていなかった)。
ぼくが ここに
                   まど・みちお

         ぼくが ここに いるとき
         ほかの どんなものも
         ぼくに かさなって
         ここに いることは できない

         もしも ゾウが ここに いるならば
         そのゾウだけ

         マメが いるならば
         その一つぶの マメだけ
         しか ここに いることは できない

         ああ このちきゅうの うえでは
         こんなに だいじに
         まもられているのだ
         どんなものが どんなところに
         いるときにも

         その「いること」こそが
         なににも まして
         すばらしいこと として

3237万理久利:2014/05/12(月) 09:20:19
ふしぎがり まど・みちお
神野さん特選の四つの詩、実によくまどさんの世界が出ています。紹介どうもありがとう
ございます。

NHKスペシャル「ふしぎがり まど・みちお百歳の詩」
丁度4年前、彼が百歳を病院で迎えるときの様子を纏めた放送がありました。
その再放送を見た時の感想を思い出しました。
明治生まれの百歳の人が謳う詩、描く絵、年齢を重ねますますういういしさが増していく
ようです。この時から四年間生き続け、詩と絵をかき続けたまど・みちおさん、きっと感
謝いっぱいで、最期に大きく息を吸って、そして静かに目を閉じたのでしょう。


2010/11/3の投稿より
●「息ができなくなったら私は生きられません。詩がなくなったら生きられないと
は言えませんが、私は詩、言葉、が息の次に大事です。」概略
彼の言葉への思いが伝わります。

●「私は戦時中、二編の詩を書きました。戦意を煽る詩です。今でも誠にすまない
ことをしたと思っています。」概略
徳山から会いに来た若い学生にもそう言っていた。強い人だと思った。逃げない人
だと思った。

●「涙を流すと虹が見えるのです。みんなそれに気がつかない。」概略
詩人です。でも本当に彼は虹を見たのだろう。六十一歳の長男を亡くした時の話を
しても、百歳の誕生祝いに来てくれた車椅子の妻を見ても彼は泣いた。 心豊かな
人なのだ。

●「命という言葉があったから、素直に泣くことができた。なかったら、死んだと
いう事実はどうにも受け止められなかった」概略
長男を亡くした時の悲しさは大きかった。「命」と言う言葉を今更ながら考えさせ
られた。

●帽子をかぶり、きちんとした身なりで療養所で筆を握り毎日を過ごす姿。そして
綺麗な日本語。 車椅子での散歩の時、一つ一つの現象に目をキラキラさせて驚き
不思議に思う姿。思いついたことを絵にする姿。百歳現役の詩人、人間だと思った。



3238マリアンタ:2014/05/12(月) 16:00:41
夢∞夜/おにぎり12個
 「息子が正月以来久しぶりに家にくるのよ、これから頑張って水餃子作るの。彼の好き
なグミと歌舞伎せんべいとラムネキャンディーまで買っちゃった。大人になったっていう
のにね」。友人から嬉しそうで、かつ不安そうな電話があった。
 前日、掃除をしまくった後、次週のための作り置き弁当の材料と息子をもてなす料理に
腕を振るっていたら,途中でバタンキュで朝まで寝てしまったらしい。 予定のおにぎり
12個作れなかったし、鶏肉を蒸すこともできなかった。
 今朝、また頑張って料理をしようとしたら、おにぎりの具材用にと昨日買ってきたシラ
ス干しが見あたらないことに彼女は気が付いた。そこいら中を捜していたら、冷蔵庫の冷
凍室に何とおにぎり12個をみつけ、上の段にはタッパーに入った蒸し鶏もあったという。
シラス干しはもちろんおにぎりの中に納まっていたのだ。「私、夢の中でおにぎり握った
のかしら」。

 ここまで話を聞いたところで、フランス発祥の介護方「ユマニチュード」が思い浮かん
だ。私よりずっと頭が切れて、健康で、今もバリバリで働いている活力溢れる人がもう惚
けてきた?
 「相手と同じ目線で包み込むように接する」、「どんな重い認知症になっていたとして
も、相手の存在を認めて一人のかけがいのない人間として尊重し、対応する」がチラリと
頭をかすめる。
「あるある、そんな経験私にもある、体が老いるのと同じよ。老いても惚けても貴方は貴
方、気にすることないわ、母の日だからきてくれるのね、お母さんの顔が見たくてくるの
よね、うらやましい、私に母の日はないのよね、子供は母親の味をいつまでもおぼえてる
よ、母親に買ってもらった駄菓子の味もね、あなたがぼけたらあの子たちとタッグ組んで
対応するから安心していいからね」などと口走った。電話を切った後で、それは友人への
言葉であると同時にまるで自分自身に対しての「ユマニチュード」だったような気がした。



3239同人α総務:2014/05/13(火) 09:45:30
お知らせ
.
「α・archive」がアップされました。

二つの「アルファ」19/同人α問題の総括書(2010/4/29の万華鏡)

 自分の掲示板を落書き帳として同窓誌「斜光」の仲間のものとしてスタートさせ、投稿
拒否事件を機に新たな掲示板「万華鏡」を作り同期の仲間の語らいの場所として作りあげ
た人が、その管理人としての立場を降ろされた気分はどんなものだったのだろう。
 少し前には、同じく同人誌の仲間の場所として立ち上げた掲示板もブログも「私の登録
だから」といって持ってでていかれたばかりだった。
 こう書いてはみたものの当人はそのこと自体はさほど堪えなかったようだ。
何よりも、言動をくるくると変え、あげくの果てにサイトだけでなくαを捨てて出ていっ
た人間達がαは自分達のものだと言い出したこと自体が、理屈に合わないことだと衝撃を
受けたようだ。
 掲示板上で四ヶ月に渡り繰り広げられた論争もこの「総括」をもって第一幕を終える
が、翌月、二つの「同人α23号」が発行されることになった。
またしても、火だねは出ていったはずの人たちにあったのだ。(前書きより)



3240万理久利:2014/05/13(火) 17:47:04
McCartneyがやってくる
 田辺氏の作品「いまさらビートルズ」を読みながら、そのずらりと並んだアルバムの中
の音楽を頭の中で再現して当時の風景とともに愉しんでいたときに、「5月21日、48年
ぶりに日本武道館に立つ」とのテレビニュースが目に入りました。チケット購入のための
整理券を得るために並び、翌日また並んでやっと入場券を手に入れたおじさんたち。(女
性は少ない)。60代以降が多いと思いきや、40代から50代の姿が目につきました。
数万円もするライブは、並ぶ体力も資力も必要なのでしょう。

 ビートルズとの出合いは、小学生の頃に兄のイギリスのペンフレンドが送ってきたビー
トルズの詰め襟姿の写真と、兄が聴いていたラジオから流れる何だか憧れのようなものを
引き出してくれる歌声とメロディーでした。ケネディー暗殺とビートルズの出現が記憶の
中で重なっています。
 持っているのは小遣いを貯めて学生時代に買ったホワイトアルバムだけです。レコード
プレ−ヤーは遠い昔に廃棄処分したので、今は押し入れの中でひたすら眠るだけの宝物で
す。そして一番好きなボーカルはポール・マッカートニーでした。



3241同人α総務:2014/05/14(水) 07:53:05
お知らせ/エッセイ集
神野佐嘉江「探梅行」/??赤松次郎 「夢2」
をアップしました。



3242赤松次郎:2014/05/14(水) 14:23:02
またまた まど・みちお
「へんてこりん」という私好みの詩を見つけた。言葉遊びの楽しさはまさに
オキシモーランの世界だ。

「へんてこりん」は
「へんてこ」がつけている大事なすず
ひとりより 一だん目だつため

「へんてこ」は
「へんて」の ひとり子
うまれつき まじめでとんま

「へんて」は
「へん」が一ぽんだけもっている子
足がわり しっぽがわり
「へん」は
柄のとれた「えへん」のことだとも
しゅじゅつで
「じ」を きりとった
「へんじ」のことだとも

だから それで?
いや べつに

「へんてこりん」は、人格化されたヘンテコリンが、自己(言語)解体しなが
ら、逆にイメージを増殖してあそんでいるおもしろさがある。と谷 悦子は評
している。



3243同人α総務:2014/05/15(木) 18:17:41
第28回 日洋展の案内
ニューロン・カフェアートギャラリー#A-01眞崎太仁子さん所属日洋会主宰の
第28回「日洋展」が開催されます。

会期  五月二十八日(水)から六月九日(月) 休館日6月3日(火)
時間  午前十時から午後六時(最終日は午後三時閉会)
    入場は午後五時三十分まで(最終日は午後二時三十分まで)
会場  国立新美術館 東京都港区六本木7−22−2 展示室 2A、2B、3A、3B
座談会 塗師祥一郎 内山 孝 三原捷宏 小灘一紀 櫻田久美
    南嶌 宏(美術評論家・女子美術大学教授)
    五月二十八日(水)午後二時半より国立新美術館講堂に於いて

※「伝言板」にも掲載



3244同人α総務:2014/05/16(金) 13:34:10
お知らせ
「北島氏への反論」がアップされました。

「α・archive」と「異論反論」(古賀エッセイ集のリスト下、その他作品集から入ります)
の二箇所に同時掲載しました。

◆同人αから去り新同人を作ったグループは、同人αの掲示板のパスワードを変更し実質
掲示板を持ち去りました。それに続いたのが万華鏡パスワードの変更と「我らこそ正規の
同人αである」でした。
その正当性を論じた新同人の代表と称する人への反論1から5までをまとめたものです。



3245同人α総務:2014/05/17(土) 12:15:14
お知らせ/個人エッセイ集
異風者(竹内)エッセイ集に
「レンズの向こう」 −冬 −春  二作ををアップしました。

文明を語る作者は映像のプロでもあります。
そんな彼の技術力と目を通して映し出される画像は、彼の目/心に映ったものに近い
ものであるに違いありません。
被写体とその場の空気と、そして写す人のその時の心(息づかい)までも伝わってく
るようです。



3246水彩画愛好家:2014/05/17(土) 16:22:19
三の丸旧県庁々舎/リンク・街角スケッチより

 茨城県は近くて遠いあまり関心の無い土地でしたが、歴史を扱う作品『肥と筑』やブログ
「街角スケッチ」にはこの土地が時々姿を現します。そのせいか少しずつ目を向けるように
なりました。徳川御三家の一つだっただけあって、文化的旧跡がたくさんあるようです。
海も山も沼にも恵まれていますから、江戸時代よりもっと以前から人が住み着いていたので
しょう。この旧県庁はこの地の歴史の重さを表しているようにも思えます。
 中央ににょきっと突き出している塔屋はあの国会議事堂を思わせます。図書館、カルチャ
ーセンターがここに収まり市民の憩いの場、知識の場になっているとは羨ましい限りです。

 旧県庁の絵は四月にも載っていました(?)。すぐに二つを並べて見くらべます。
?はほんのりと建物が桜の色に染まってみえました。
 先日掲載された?は少し離れたポイントから建物全体を描いています。?では左から顔を
出す桜でしたが、左右から桜の枝が伸びていて手前には緑の絨毯も広がっています。
建物は赤チャの煉瓦造りのようにも見えます。こちらは建物が完全主役。

 二作とも春の穏やかな空気の中にそびえ立つ歴史を感じさせる堂々の建物をうまく描いて
います。どちらが好きかと敢えていうならば、にょきっと空に突き出る塔屋、左わきから飛
び出す桜、向かいにある桜色に染まる庁舎の壁……縦長の?の方に私は軍配を上げます。



3247神野佐嘉江:2014/05/17(土) 22:16:47
「掃除をさせていただいている」
 悟りを開いている禅僧が「掃除をさせていただいている」と言った(ネルケ無方著『日本人に「宗教」は要らない』七三頁)。なんと新鮮な響きだろう。

 誰に感謝しているのか。それは「お陰様」に対してだ。諸々の「ご縁」に対してだ。掃除をこうやってできるのも、あれがこうなってこうなり、これがこうなってああなった、恐らく宇宙開闢以来の諸々の「縁」のお陰だ。「我はひとつの結果である」(清沢満之。『清沢満之と哲学』今村仁司著、二八三頁)。従って、こうして「在る」ことが有り難い。卑近とされている掃除さえ、こうやってできることが有り難い。

 こう見てくると、禅宗や座禅、そして「在る」さえ展望が開かれる。

 ネルケ無方は、ドイツ人禅僧。キリスト教と禅宗との対比から、両者がよくわかる。清沢満之は、日本の明治期に活躍した真宗の僧侶、哲学者・宗教家で、英語で表した著作もあり、ネルケ無方の上掲書にもその名が挙がっていた。

3248万理久利:2014/05/18(日) 15:07:44
「考えさせていただく」
 おどしでも断りの文句でもありません。神野氏の「掃除をさせていただいている」と同
じニュアンスの[いただく]であります。

 若い頃は、「掃除してやる」「食べてやる」といったように、○○してやる,○○してあ
げるで物事をとらえていたような気がします。それは人に対する言葉で、いかにも傲慢で
強気な心持ちです。過分な謙譲語や感謝の言葉は、自分を必要以上に卑下しているような、
そして相手に対してただのお愛想を振りまく都合のよい言葉だったり、時にかえって相手
を見下しているようで今でもあまり好きではありません。

 けれども神野氏の云うところの「いただく」は、謙譲/感謝の言葉(心)を人に対して
では無く、「御陰様」「ご縁」に対してとあります。こちらでしたらどんな場合でも過剰
ということにはならないでしょう。そのご縁は宇宙創設からの百数十億年以上積み重なっ
てきた縁でなのです。スケールが違います。
 キリストもマホメットも宇宙からの贈り物(縁)なのかもしれませんが、その根っこに
在る宇宙と現在に至るまでの壮大な縁を考えれば、どんな宗教もその中に飲み込まれます。
私はキリスト教徒でも回教徒でもありません。
敢えて云えば身近には仏教があるくらいです。それでも宇宙の神様、縁を繋げてきた神様
みたいなものは居る(在る)ような気がします。

 年を重ねた今は、喰べること、眠ること、息をすること、体を動かすこと、それができ
ること自体がすごいこと、有りがたいとも思えるようになってきています。何よりも考え
ること、空想の羽ねを広げられることを、何ものかに感謝したくなります。うまく表現で
きませんが、宇宙と時の流れを背景に、自然、万物に神様みたいなものを感じながら太古
から小さな島に生き、子孫に連綿と思い、祈り、感謝の気持ちを繋げてきたのが日本人な
のかもしれません。
 「掃除をさせていただいている」の一文から
御陰様でこんなことを考えさせていただくことができました。



3249同人α総務:2014/05/18(日) 16:45:36
お知らせ/個人エッセイ集
旗名 涯(田辺)エッセイ集に

?「不惑」 惑々  をアップしました。


著者50代終わりの頃の作品のようである。不惑をとっくに過ぎたはずなのに、
不惑、わくわくとは…、物語の出だしがすごい。ハハーン、老いらくの恋のこと
なのか、などと思わす身を乗りだす。読み終えると、なるほど確かに恋してる。
著者はこの後すぐに耳順の歳を迎えるのである。彼女の言葉(鳴き声)もそのま
まに聞き取れるようになるのだろう。(編集部)

♪ In my life I love you more
ビートルズナンバーを聴きながらお楽しみ下さい。



3250同人α総務:2014/05/19(月) 12:02:25
薔薇の贈り物
.
先日同人α39号寄稿作品とともに薔薇の画像が送られてきました。
             パソコンから甘い香りが漂い、蜂も飛んできそうです。


  ??



????   
??????????『五月の花』 Photo by I.Takeuchi



3251同人α総務:2014/05/19(月) 14:30:13
お知らせ/個人エッセイ集
赤松 次郎 エッセイ集に

『建築家らしい投稿集』2007-2009 ををアップしました。

◆2005年構造計算書偽造が発覚しました。この事件は遊び人赤松氏の本業にもさざ波を
立てたようです。



3252同人α総務:2014/05/19(月) 15:33:54
お知らせ
「第31回佐賀高校11期生関東同期会のお知らせ」をニューロン・カフェ「伝言板」に掲載しました。



3253万理久利:2014/05/20(火) 19:40:38
今日の「虚構新聞」
「サッカー中国代表、反則でノーゲーム 対越戦」

ルール違反も何のその、最終的には200人もの選手を試合に送り込み、10人足らずの
相手選手の姿をかき消し、大差をつけて前半戦を勝利で終わらせた中国代表チーム。―
こんな内容の記事が載っていました。
??虚構新聞は時々の事件をタイミングよく「これは嘘ニュースです」を加えて記事にしま
す。例え虚構の記事だとしても、うまくイメージをあらわしているのではないでしょうか。

 12億とは言いませんが、人民服を着た人たちが大挙して続々と香港島に押し掛けてく
る、道路を埋め尽くす、街のあちこちに英国旗に代えて赤い国旗を取り付けていく…。
返還が迫っていた香港島でそんな夢を見たことがあります。漠然とした恐怖感は今日の新
聞記事から浮かび上がってくるイメージと重なります。赤い旗は、審判の持つカードでは
なく、試合の当事者が相手に対して「俺の勝ちだ、俺のものだ、出ていけ、侵入するな」
の一種差押えのレッドカードのようにも思えてしまいます。
 中国 対 北朝鮮はもちろん、対 フィリピン、タイ、マレーシア、シンガポール、 ブル
ネイ、インドネシアの「サッカー国際親善試合」記事も読みたくなりました。
やり方は全部一緒かもしれませんが、相手チームによって戦法を微妙に変えてきそうな気
がします。



3254同人α編集部:2014/05/21(水) 06:12:37
お知らせ/個人エッセイ集
奥様から快諾を得て、この三月に旅だった熊井浩二氏の「斜光」作品および落書き帳・万華鏡への
投稿をまとめた「熊井浩二エッセイ集」をニューロン・カフェのリンク集で公開することになりま
した。
斜光はパイロット版(試作)から参加し、また電子掲示板「落書き帳」にも開設以来精力的に様々
の話題を提供しておられます。中でも「小話の箱」シリーズはユーモアたっぷり、時に辛口の氏ら
しい視点からの話題満載です。

※未掲載の斜光作品は順次、同人α有志の協力を得て復刻掲載していきます。

???????????????? 2014.5.20現在
     



3255マリアンタ:2014/05/22(木) 09:04:02
夢∞夜/春うるる
今日こんな夢を見た。
人の姿も声も無く、ただ見つめ合う猫二匹だけ。

夜中猫の鳴き声で目が覚めた。実にイヤらしい声だった。
猫にとっては繁殖のための賛美歌なのだろう。

うるる猫

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003418.jpg



3256スイート:2014/05/22(木) 21:32:55
熊井さんのエッセイ集
 熊井さんのエッセイをまとめていただき感謝申し上げます。
 すばらしいアイデアだと感動しました。
 折に触れ、熊井さん生前のエッセイを紐解き読ませていただくことにしました。
 彼を偲ぶとともに楽しみがふえました。

3257同人α編集部:2014/05/23(金) 08:48:32
Re 熊井さんのエッセイ集
このように受け止めていただけることは、本人はもちろん、何よりも奥様が喜ばれると思います。
奥様にもスイートさんの気持ちが伝わることでしょう。

3258同人α総務:2014/05/23(金) 10:54:44
α通信9号発行のお知らせ
<内容>

●同人αの歴史を、その誕生と関係深い「斜光」とともにたどります。
●αのルーツでもある卒業50周年終記念「青春のあの日」1991年から、同人αからの
集団離脱騒動が起きた2010年春までの投稿記事までを取り扱ったサイト[α・archive]
及び[個人エッセイ集]についての経過報告。
●同人α39号作品の中からテーマ「カガミ」に触れたものを紹介。

冊子購読者の皆様には39号冊子とともに、いち早くお手元にとどくかと思います。
次号は9月1日発行を予定しています。同人誌40号、α10周年、α通信10号と、
ごろのいい数字が並ぶ特集号を予定しています。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003421.jpg



3259万理久利:2014/05/23(金) 13:30:09
ドクダミの繁殖力
神野氏の作品「人生詩」(39号)の中で六十代 五月二十三日の日記の冒頭に、
「雨が降った。ドクダミをみつけると、そうだ梅雨なのかと思われてくる。」とあります。
確かにじとじとと雨降る薄暗い中、濃い緑の葉に真っ白な花の風景が頭に浮かびます。

昔、実家の陽の当たらないトイレ汲み取り口の回りに、ドクダミが生えていました。
ドクダミは暗い場所専門と思っていましたが、今の住まいの南側ベランダの前にもドクダ
ミが茂っています。昨年までは、高さ10?から20?で地面をうめつくしていましたが、
今年はなぜか杉の子が生え始め、ドクダミは押され気味でしたが、背丈を延ばすことで生
き残りを図ったようです。今年は陽を浴びてツツジに紛れてどんどん背丈を伸ばし、赤い
花を隠すまでの勢いです。ブロック塀の壁にも張り付くようにして上に向かって伸びてい
ます。紅白の花が入り交じり目出度いとも言えますが、小さなツツジの葉に比べ毒々しい
ほどのドクダミの大きな緑の葉っぱがゾンビのようで不気味です。

この繁殖力だと下手をすると家の中まで侵入してきそうな勢いです。
だからというわけではありませんが、久々に庭に出てドクダミと闘ってきました。
今、座敷と庭との間にあるコンクリーの長い踏み台の上は討ち取ったドクダミの山です。
もうすぐ梅雨です。



3260同人α総務:2014/05/24(土) 20:41:57
同人α39号発行のお知らせ
「それ故に鎮めた心の光で照らし加賀見(カガミ)を見れば、そこに写った
 対象の深奥まで解る。
 鑑よ、鏡、加賀見さん。
 αの作品を照らし映して、作者の心の内までも、隠さず見せておくれ。
 読者よ、あなた自身も輝く心で、これらの作品を照らし映して読んで下さい。」
                  (長岡著39号テーマ[加賀見]前書きより)

ここでいうところの[加賀見]は、広辞苑にも掲載されていません。
人の名字ではなくあの物を映し出す[鏡]のことのようです。記紀、風土記等の書籍の他、
漢字の読みからも、歴史の繙きを試みる長岡氏の造語でしょうか。
この三文字を睨んでいると「鏡」の力や深みが増すような気までしてきます。



【簡単なご案内 前半】  −もくじ順−

『肥と筑 題二十九回』 :長岡 曉生
出だしは前回の宿題、天香香背男と天香具山(天香久山)との関係について、響子・信行
コンビから始まります。 そして香香、カガ、輝く、から古代における「鏡」の意味へと
展開していきます。コーヒーブレイクでは彫金を経験した清香の魔境のお話で盛り上がり
ました。
後半の紀伊の紀氏 の移動の大きな流れ、肥前国[基]肆郡→[紀]伊国→ 常陸国内の旧
称[紀]国(筑波郡)は、まるで著者自身の移動歴のようでもあります。
そして終わりは氏の生まれ育った佐賀の県木、樟(クスノキ)で見事にしめました。


『もう一つの家族の風景−手紙』 :万理 久利
連載もの「家族の風景」は今回はお休みのようです。題名どおりあの三家族ではなく別の
の家族が登場します。


『人生詩』 :神野 勲
今回は五月二十三日から六月六日までの十代四十代六十代日記です。
2014年の今と季節が重なります。
これまでのこの作品中、十代の日記は短い傾向にありますが、それなりに(だからこそな
のか)キラリとしていて面白おかしく読めます。今回は冒頭に出て来る「小泉君」が光り
ました。青春時代の浮き浮きどきどきそわそわ、そして迷い・悩む。
「普通の事柄を”余計なもので無く”書ける腕前」と森下さんが著者のことを述べていま
したが、その意味合いを改めて噛みしめています。
(後半に続く)


39号表紙              製本/編集会議メンバー
   
本文101ページ   ????????      ????  ??????政治、世界史、民族、宗教、佐高、同窓… 話は尽きませんでした

*万華鏡 同時掲載



3261キメラ17号:2014/05/25(日) 15:52:50
オキシモーラン/ネットの生命力、恐るべし
装作ルポルタージュ ロマン ヴァーチャル 不条理 まやかし 人の業 憑き物 人物評 自伝
人生相談 笑 コピペ評論 アニメ 慇懃無礼??謗り なりすまし グローバル??鎖国 健康
ご挨拶??迎合 窺い 賛同 絶賛 追従 一色 原色 雑食 プチブル プロレス 黒羊
地獄  糊塗 恣意 反核 偏狭 越境 二股??ベルギー ボーヤ ゴーヤ どーや??一色
はしご うさばらし 啓蒙 忘却 嘘??数の力??怒  模写??海外旅行 あの世たそがれ 礼
あべちゃん あまちゃん あんちゃん みっちゃん ちゃんこ鍋 うんと とんこつ う
骨肉 血縁 嘘三色同順 大学教授 自慢 嫌がらせ 談合 彩色千輪菊 宴会 そうかい
総会屋??罵声 コピペ書評 論文 改竄 信じてる 知ってる 行った 喰った 名無し
アメリカ ??? 実用的 実録風 認知症 妊娠 寓話 飽食 ??? 二人羽織 西欧礼賛
恥 弛緩 幻想 セピア写真 御伽話 心理 忍法帖 ねぇ 忠臣蔵 苦情 『』《》怪 怪奇 翻訳
護憲 楽園 じゃんけん〈 〉怪談風恋愛 ・・・・ どっとドット 悟り 自由 悪夢 悲劇
想像力 意識の流れ いい人 恨???????? 無恥??模写 文章模写 塗り絵 なりすまし
荒らし 仮面 売り上げ 論争 コピペ書評 戦時 異世界 才能 自慢 カッコ妖怪 窓口
追憶魂 しったかぶい ぺたぺた べたべた 謙譲 数の論理 つぶやきシロー 糞散機
黄昏 持ち逃げ 食い逃げ 読み逃げ 貼り逃げ リチャト-ド・キンブル デビッド・ジャンセン
欲望露出 見識 博識 色盲 文盲 お披露目??目からウロコ しっこい 炎上 逆上 恨



3262同人α編集部:2014/05/26(月) 09:00:23
最新公開/個人エッセイ集
■旗名 涯(田辺悟朗)エッセイ集
『ゴルフ、臆面もなく』
   芝の上を、キン コン カン の音が鳴り響く−。その音からしてへたくそ
   な様子しか思い浮かびません。「大開眼」、ゴルフをたしなむみなさんは、
   一度はそんな錯覚に陥ったことがあるのではないでしょうか。
   田辺氏にゴルフクラブではなくペンを握らせると、こんな茶目っ気たっぷり
   の狐狸庵山人みたいな味のあるうまい文章が書けてしまうのです。(編集部)

■古賀和彦 エッセイ集
『ユーモア/パロディ』
??????筆者らしい痛烈な批判とともに、ユーモアとパロディの本質に切り込んでいきます。



3263同人α総務:2014/05/26(月) 19:09:18
薔薇の贈り物2
また違う薔薇が咲いたようです。
    大きな黄色の薔薇は、「蜂が飛んできそう」ではなく、「蜂になった気分」になります。

????   
??????????『色々』 Photo by I.Takeuchi(α同人)



3264同人α編集部:2014/05/27(火) 07:58:55
最新公開情報/個人エッセイ集
熊井浩二(今多迷道)エッセイ集

『チング(友へ!)』2002
?????????? 韓国映画の登場人物と重ねながら、自身の中学時代の友人三名のことを振
?????????? りかえる作品。少年から始まる、多感でナイーブな男の(子)世界です。
     「チング」だけでなく「パッチギ!」と似た風景のようにも思えました。


『α20号寄せ書き』 2009
?????????? 氏が大切に見守ってきた同窓誌「斜光」20号発行の前年、2014年春、
      19号も手にすることなく旅立たれました。
   ???? 同人α冊子の中に一点、氏の寄稿をみつけました。α20号記念冊子の末尾
?????????? です。あれから5年、同人αは今年の夏号で40号を迎えます。



3265同人α総務:2014/05/27(火) 15:39:02
同人α39号作品紹介 後半
『創世記』 竹内 一郎
地球物理学も、近代的天文学も出現していない頃、キリスト教圏で信奉されていた「紀元
前4004年地球創生説」にメスを入れます。
どうやら理系(科学的)視点(考え方)をもつ著者はこの説はもちろん西欧キリスト教文
明にどこか胡散臭さを感じているようですが、それとは別に、今から約6000年前の地
球およびそこに出現した人類たちのありようを分析し、その説がある意味真理をついてい
るのではないかということに気が付いたようです。
その頃から地球上の人類たちの中にも定住(本格的な農耕の開始:農業革命)する集団が
登場し、先祖の記憶を語り継ぎ、そして記録として残すことのへと繋がる大きなスタート
地点になったのだろうと考察します。


『鏡の向こうの私と画用紙の中の私』 古賀 由子
鏡で本当に自分の姿を見ることはできるのか、映る姿は本当の自分なのか、短いお話
です。


『無限回廊 第十六回』バード・ブレイン
第十六回 ÷4(季刊)=4年
無限回廊をさまよい歩き丁度今回で四年目最後の回が終了しました。
第一回(2010年夏号)を飾ったバード氏が四周目最後を飾りました。
登場人物達の個性も色濃くなってきたところで再度イメージキャラクターでもある4体の
ブロンズ像を並べての紹介から始まります。無限回廊をいつまで彷徨い続けるのか誰にも
わかっていませんが、一応の折り返し点としての前半総括と後半のスタートを切る内容に
なったようにも読めます。
バード氏が宇宙散歩のついでに、彼が代筆した恋文を持って天の川を渡る前に立ち寄った
ラーメン屋台「宇宙軒」のシーンは大人ための夢いっぱいのファンタジー(詩)です。

※合評は6月2日(月)から目次順に開始されます。
 スタートはテーマ「加賀見」提供者、長岡氏の『肥と筑 第十六回』です。



3266同人α編集部:2014/05/28(水) 12:01:59
最新公開情報/個人エッセイ集
.
竹内一郎(異風者)エッセイ集

『零式艦上戦闘機 (前編)』
?????? 小さな頃、父からよくゼロ戦の話を聞いたものです。
   「日本の技術は凄かったんだぞ」。
   「ゼロ戦をつくった三菱のミニカは性能抜群だ」
   といって初めて買った車(中古)を改造して乗り回していました。
   彼が戦時中も戦後も、著者のように他国の戦闘機と比較分析し、
   当時の日本の国の体制について冷徹に考察していたのかは、今と
   なっては確かめることができません。 (編集部)



3267長岡曉生 :2014/05/28(水) 12:08:07
家族の風景 第七回:評
 いつの間にか歳月が流れていた山田・鈴木・木村の三家族において年末から新年にかけて
の家族間・友人間の人間模様と絆とが、どのように描かれているかを、まとめてみた。

★山田家
 秩父の家では、七年ぶりにニューヨークから帰国してくる長男誠の好物納豆汁を、それと
察した母則子と次男亘の二人が畑で育てた大豆から作った納豆で準備している。
亘は、庭に設置した線路上を走る鉄道模型のデコイチに発煙させる工夫に取り組んでいる。
 一方で、父肇は震災の地元で採用された部下の岩田が持つ震災の被害者と加害者という相
反する立場に同情しつつ共に行動している。
アメリカで一人立ちしている誠・被災地に単身赴任しながら頑張っている肇・慣れ親しんだ
社宅から遠く離れた秩父の田舎で暮らす則子と亘の母と子。
皆が元の家、元の家族から離れた暮らしを送って来たが、正月は家族が集まろうとしていた。
いつも別々の生活を送ってきたことが、反って一種の求心力になっているようだ。

 大晦日までに帰るつもりだった肇から一日遅れるという電話を受けた翌日の元旦に、自家
生産の卵を使ってお節料理の仕上げをする則子。
その間に秩父探訪に出かけた息子二人が、帰りが一緒になった肇と三人になって、いつの間
にか庭で鉄道模型を見ている。
機械付きの男三人は、鉄道模型で心が近づいたようだ。共通の趣味は強い絆になるのだ。

★鈴木家
 亡くなった姑トキの遺品整理でもめる母美樹と父光一。血族か否かで判断が異なる。
父寄りの立場の次男毅は母が捨てようとしたトキの遺品の中から枕草子だけを抜き出す。
新橋の小さな居酒屋で盛り上がった同部署内の小型忘年会から帰ってきた父光一も、毅同様
トキの死後にトキとは血の繋がらない美樹が随分と強くなったと感じている。
実際、新年に美樹が発表した抱負はスイミングの本格的な練習開始だった。

 長男光樹は、学年最後の正月休みを理由に友達三人とダイビングしに、オーストラリアに
年末から出かけている。家族から二人が抜けた正月も、雑煮と屠蘇の習わしを終えたあと祖
父母の墓参りのため車で出かける三人だった。
やっぱり、日本の正月の行事は家族の原点・最強の絆なのだ。

★木村家
 ドラッグストアの大売り出し規格責任の重責を担う母緑、年末の客が押し寄せる居酒屋の
運営に忙しい父健治、この両親が帰宅してない夜に一人で食事しつつ[桃尻語訳]枕草子を
読む一人娘の栞。父・母・子と一人ずつの最小単位から成り立っている木村家は、○電力社
員のように社会的圧力によって居場所を変える必要は無い。しかし、その反面では経済的
事情によって家庭の団欒の時間は少ない。
 そんな厳しい家庭の条件の中で、緑も健治も自らの発案により職場の成績を上げる意欲と
実績を見せている。中でも緑は元旦早々に出かけ翌日の福袋セールの準備にかかっている。
昼過ぎに帰ってきた緑も健治も栞も、正月らしいそれぞれのおしゃれ服を着こなすのだ。
この一家の絆は、おしゃれにあるのだ。

★同期の高校生三人の秩父での新年会
 次男亘の友達で良く知った木村栞と鈴木毅の二人を招き、秩父の田舎暮らしを見せながら
新年会を開かせる山田則子。
ダッフルコートを着てすらりとした若い娘とダウンコート姿のがっちりとした青年の二人は
我が子と比べ、やはり都会っ子に見えた。コートを脱いでチェックのワンピース姿になった
栞は、花のようである。
話題が、亘の兄の誠のことから源氏物語・枕草子と移り、枕草子第三段の[正月一日は…]
を披露すると、すかさず栞が[桃尻語訳]枕草子で応じた。
作者は、女性間の絆を[女文字(仮名文字)主体の]枕草子に見いだしたのだ。
それだけではない。男達が工夫を重ねても、今まで実現できなかった鉄道模型のデコイチの
発煙装置を、則子から貰った蚊取線香を煙突にくっつけてアッサリ実現して見せた木村栞。
解けない問題はあれこれ考えず単純化した方が、簡単に達成できるという典型例である。
女文字もあいまって、女性力全開の場面である。

◆未校正の部分
済みません。ゲラ校正で見落としていました。
55頁 9行  お義母さん品物 → お義母さんの品物     ですね。
67頁14行  霞みこめたるに → 霞こめたるに       ですね。
3804



3268長岡曉生 :2014/05/28(水) 14:00:16
『無限回廊 第十五回』赤松さんの評へのお礼
★この作品はまさに抱腹絶倒、悶絶必至、意識朦朧、気の弱い人は読まないでください
 という注意書きを付けなければならないほど濃密な言葉遊びの物語である
それは、過分な、お褒めです。

★今回の「無限回廊」のような奇妙奇天烈な戯作の作者
あのー、三人の作者の内では、私は一番まじめな方ですけど。
それに、この程度のおふざけなら、これまでのα作品中にも色々と忍ばせてあるんです。

★変人で理屈っぽく付き合いが悪く見える外見
済みません。重々反省しております。以前よりは努力している心算ですが、矢っ張り努力が
足りませんね。

★赤松次郎は、某市赤松町育ちの次男坊という意味
えっ、そうだったんですか。
私は、仙人[赤松子]の生まれ変わりだと思って居ました。
ちなみに、その当時の赤松子のお姿は、つぎのURLで見ることが出来ます。
流石、赤松さん!!! と唸るような画像が一杯あります。

(でもこれより、直接[赤松子 画像]で検索した方が速いかも)
   https://www.google.co.jp/search?q=%E8%B5%A4%E6%9D%BE%E5%AD%90&biw=945&bih=561&tbm=isch&imgil=dKzcgjxtMtynnM%253A%253Bhttps%253A%252F%252Fencrypted-tbn0.gstatic.com%252Fimages%253Fq%253Dtbn%253AANd9GcRmehO-N_-kmRO_Xy5oe1QQOOVTE09-KcfSJhx7G8UMfAz7_-OA%253B272%253B417%253ByvgxP8lWhEG30M%253Bhttp%25253A%25252F%25252Fwww2.otani.ac.jp%25252F~gikan%25252F11_2situ.html&source=iu&usg=__9Goqj7-tbH7KfYHjfsjzwMYZi9Y%3D&sa=X&ei=MWiFU6DxLMz58QXlg4DIDA&sqi=2&ved=0CDQQ9QEwAQ#facrc=_&imgdii=_&imgrc=f7Cg-JmGSogNRM%253A%3BFiWmYxRLhT0gMM%3Bhttp%253A%252F%252Fhuabao.21edu8.com%252Fuploads%252Fallimg%252F111103%252F14535TT0-21.jpg%3Bhttp%253A%252F%252Fhuabao.21edu8.com%252Fqiquxiuchang%252Fqiwenchuanshuo%252F1599_8.html%3B486%3B479

3805



3269長岡曉生 :2014/05/28(水) 14:03:37
『無限回廊 第十五回』万理さんの評へのお答え
◆評の1:無限回廊に閃光が走る
★登場人物達が未来からやって来た地球人
この構想は、赤松さんの[三つの願い]に、その伏線が張られていました。
★ヘルメースとアフローディテとアイネイアース
この話は、万理さんと赤松さんを見ていただけで、湧いてきました。
★江波の未来のポーライ系惑星に住む夫と娘
この家族については、ある宇宙人から教わりました。
この宇宙人とは、三ヶ月に一度は会っています。(ホントか?)が、個人情報保護のため
詳細は明かせません。
★あり得そうなものが至る処に点在
科学的なペーストは、私が考えました。(それ位は、自分でしなくっちゃね)

◆評の2【長岡ギャグ】
★アダムとエヴァの命名の成りたち
この話は、実在する千葉君と近江君のお友達から、お聴き致しました。
★「超ひも理論」をめぐる、江波とその娘の会話
これの核となったのは、?野さんと赤松さんが読破された理論書です。

◆評の3
★かつて絵空事だと皆から嘲笑されたことが、数十年、数百年後に実現してきた、立証され
 たことがたくさんあります。ひょっとして作者が書いていることが形を変えて実現される
 未来があるかもしれません。数百年後の世界を見たくなりました。
そう、赤松さんが基礎構造を作ったこんな面白い世界が見れるなら、数百年後に生まれ合わ
せてみたいものですね。
3805



3270万理久利:2014/05/28(水) 14:56:11
「赤松子」の画像
長岡さんの無限回廊感想末尾のサイトを開いてみました。
なにやら凄い出で立ちのお方がずらりと並んでいました。お顔と雰囲気から、なるほどと
肯けるところが確かにあります。赤松子とは雨師、神仙とあります。雨師の生まれ変わり
が『明日天気になーれ』を書いちゃあいけないですよね。
そういえば、赤松氏のエッセイ集に子供の誕生日食事会の家族写真がありました。
その中に映っていた青年こそ、正真正銘「赤松子」です。サイトの画像とは異なり温和そ
うで優しそうなお顔でした。世代が変わると風貌もどんどん変わってくるのでしょう。



3271同人α編集部:2014/05/29(木) 07:09:32
最新公開情報/個人エッセイ集
.
熊井浩二(今多迷道)エッセイ集

『胸が痛む』2003
   息子さんを鍛えてくれた川原野球コーチはどこか著者によく似ています。
   古武士のような一本筋が通ったようなところが。
   町内会の会長は、世代交代をしているのかもしれません。
   川原氏、そして著者のことも町内会で語り継がれ、記憶の中に残ってい
   くことでしょう。 (編集部)



3272同人α総務:2014/05/29(木) 18:37:33
同人α39号 掲載のお知らせ
上記リンク集「同人α作品集」に39号全作品を掲載しました。



3273同人α編集部:2014/05/30(金) 08:18:51
最新公開情報/個人エッセイ集
.
竹内一郎エッセイ集

『零式艦上戦闘機 (後編)』

   単体としてはゼロ戦は当時としても他国の戦闘機と比べて決して劣るも
   のではない。しかしその力を充分に発揮出来なかった。その原因は米国
   との物量の違いはもちろんだが、日本という国の当時のシステムにあっ
   たと著者は述べる。
   それでも日本の未来を考えたときこのゼロ戦を作り上げた日本人が積み
   上げてきた技術力は見逃せない。
   「ゼロ戦という、かつて優秀な飛行機をつくったという思いをのせて新
   しい日本の航空機が飛び立てば、と思いをはせたしだいである。」
   と著者は結んでいる。(編集部)



3274万理久利:2014/05/30(金) 12:09:17
おとうさんといっしょ
.
小学生の頃、家にやっと犬の置物といっしょにビクターのテレビが来ました。
そのテレビで既に「おかあさんといっしょ」がNHKで放送されていたのを覚えています。
超長寿番組で今でも続いているようです。
先日テレビをつけたら、なんと「おとうさんといっしょ」という番組がNHKで流れてい
ました。対象は同じく小学校にあがる前の子供達で、応募してきた子供達といっしょにス
タジオで楽しく遊ぶといったものでした。子供を連れてきた親達も参加しています。
おとうさんたちがズラリと登場するのかと思っていたら、二十人くらいの親達はほとんど
おかあさんばかりで、おとうさんは数人だけです。これではなんだか「おかあさんといっ
しょ」といっしょです。

それにしても時代は変わりました。収録は祭日とは限りません。数は少ないですが、いか
にも子煩悩そうな若いおとおさんたちは会社を休んで来ることもあるのでしょう。
おとうおさんはやっぱり仕事でがんばって欲しい、一年に一回ある幼稚園の運動会やお遊
戯会があるときだけそっと見に来てくれればいい、そう思うのは、昭和生まれの古い人間
だからなのでしょう。

妻は外にで働き夫は主夫(しゅふ)業に専念、おまけに少子高齢化が進んで、そのうち
「おじいちゃんといっしょ」が登場するかもしれません。



3275同人α編集部:2014/05/31(土) 09:04:15
最新公開情報/個人エッセイ集
.
熊井浩二(今多迷道)エッセイ集

『失敗談』2004

    著者は第二次世界大戦終わりに生まれているから、戦後次々と生まれた
    いわゆる団塊の世代の一歩前のようだ。戦争から帰ってきて、さあこれ
    から家族の、日本の、再出発だとばかりに一所懸命働く親爺と、そんな
    父親を支えてる母親の背中を間近に見て育ち、親爺達の日本再建の努力
    を受け止め、次に繋げた世代ともいえるのだろう。この作品にはそんな
    世代の男が必死で働く様子がよく出ている。「人買いの熊」と言わしめ
    るだけの信念や強さや責任感があるのだ。(編集部)



3276水彩画愛好家:2014/05/31(土) 12:41:17
筑波山の春(2014/5/12)/街角スケッチより
.
 春らしいのどかな筑波の田園風景です。 だだっ広い緑の田んぼの向こうに集落となだ
らかな山並み。お日様の具合で山の色が変化する、何ともミラクルな場所です。 これぞ
日本です。水彩画が似合う日本の景色です。
 ワーストワンの県、これまであの佐賀県も首位を張っていたような記憶があります。
そういえば小さな頃夏休みに行っていた佐賀、関門トンネルを越えて工場だらけの町から、
しばらくすると窓の外は田んぼと水路の平坦な緑いっぱいの景色に変わっていきました。
あの時の風景と少し似ています。やっぱりワースト同士です。
 若い頃は「こんな田舎、つまんな−い都会の方が面白い」と目もくれなかったのですが、
さんざ人工物に取り囲まれた場所で遊び廻った今では、こんな絵のような場所の良さに惹
かれるようになりました。死ぬ時は、こんな場所でひっそりと静かに消えていきたいとも。
 ビルやマンションが建ち並び、コンビニやデパート、医療施設、娯楽施設が満載の土地
と田んぼと畑だらけで決して派手でなくめだたないけれども日本の歴史、文化をきっちり
ひっそりと刻んでいる土地と、はたしてどちらが豊かなのか、そんなことをつい考えてし
まう作品でした。



3277マリアンタ:2014/06/10(火) 09:06:40
夢∞夜
今日こんな夢を見た。

かつて「不倫は文化だ」と叫んだ男がいたが、
「コピペは文化だ」と豪語している男がいる。
書斎にはどでかいコピー機と万能スキャナー。
ジャンル別にコピペ読本(主に週刊誌)が本棚にずらりと並ぶ。
文章はまるで貼り絵だ。コピペばかりやって、
いかにも自らが書いたようなふりをする。
元の文章の誤字までコピペだ。
そんな男の臭い捨て台詞が「文化だ」である。
いい年して恥ずかしくないのだろうか。
作業を覗き見していたら、水をかけられた。
寝苦しい夜だった。

※先日目にした朝日新聞の「コピペに走る大学生常習者に聞く」記事が夢の中で
再現したようだった。



3278同人α総務:2014/06/11(水) 01:00:24
真夏日
このところ暑い日が続きます。昨日は東京でも30度超え。
大分日田では35度を超える猛暑日となりました。
蚊も暑さに驚いたのか早速登場してきて、今年初めて血を吸われました。
無限回廊に登場する地球を冷やす「白熊システム計画」に本格稼働してもらいたいところ
ですが、これは何十年先のことか分かりません。今日も続きそうな暑さに備えて涼を呼ぶ
緑の画像で一休みです。


  ??



????   
??????????『色々』 Photo by I.Takeuchi(α同人)



3279同人α総務:2014/06/02(月) 08:00:15
同人α評開始のお知らせ
39号作品の評が本日から始まります。
一番を飾るのは、今回のテーマ 「加賀見(カガミ)」 を提供してくれた長岡曉生氏による
『肥と筑 第二十九回』です。

出だしは前回の宿題、天香香背男と天香具山(天香久山)との関係について、響子・信行
コンビから始まります。そして香香、カガ、輝く、から古代における「鏡」の意味をへと
展開していきます。コーヒーブレイクでは彫金を経験した清香の魔境のお話で盛り上がり
ました。後半の紀伊の紀氏 の移動の大きな流れ、肥前国[基]肆郡→[紀]伊国→ 常陸
国内の旧称[紀]国(筑波郡)は、まるで著者自身の移動歴のようでもあります。
そして終わりは氏の生まれ育った佐賀の県木、樟(クスノキ)で見事にしめました。
(簡単紹介より)

※「ポートレートとコメント集」には今回取り上げた天香香背男の正体を推察できる地に
 ついて書かれています。肥と筑を開く前に是非お立ちより下さい。
※評末尾に3901をお願いします。
※評入れは6月11日まで



3280万理久利:2014/06/02(月) 12:08:04
青空文庫/三人の詩人
 青空文庫では、室生犀星「抒情小曲集・愛の詩集」についての北原白秋と萩原朔太郎
の作品が続いている。詩はあまり読まないが、先月終わり、白秋の「愛の詩集のはじめに」
という題の短いものがあったので読んでみた。文中の各節の始まりが「室生君。」から始
まっていることに驚いた、中味は敬愛と賛美、尊敬の言葉だ。「ほんとかいな」と少し
やり過ぎではなどと鼻白む思いがしたものだ。

 そして今日は萩原朔太郎の「愛の詩集の終りに」である。
「私共が互にその対手に認めて崇敬しあつたものは、思想でも哲学でもなく、ただ「人間
として」のなつかしい人格であつた。極めて稀にみる子供らしい純一無垢な性情と、そし
て何よりも人間としての純潔さを、私共は互に愛し悦びあつた。」
「私共の求めてゐたものは、もつと鮮新で、もつと自由で、そしてもつとしんみりとした
情熱をもつた、純日本言葉の美しい音楽であつた。かうした私共の要求を満足させて、最
初に日本現代語の「音楽らしい音楽」を聴かせてくれたものは、実に私の友人室生犀星そ
の人であつた。」抜粋
白秋も同じようなことを書いていた。「愛の詩集」を読んでみようかと少し思い始めてい
る。

 まど・みちおは彼らよりも約20年ほど後の世代だが影響を受けたにちがいない。そし
てまど・みちお自身にも彼らと同じように生まれ持った純粋な気持ちと日本語の音楽的リ
ズムを言葉に落としていく天賦の才能があったのだろう。
 白秋、朔太郎、犀星、同じ年代の詩人三人の登場は、奇蹟でもあり必然でもあるように
思える。とにかく、固く結ばれた三人の関係が実にうらやましかった。



3281同人α編集部:2014/06/02(月) 15:46:05
最新公開情報/個人エッセイ集
.
竹内一郎エッセイ集

『デ・ジ・タ・ルということ (前編)』

    同人αの竹内氏の作品のなかに、掃除機が動かなくなり分解してあれこれ
    調べあげる様子が書かれてあった。この人はやっぱり科学少年だと思った。
    この作品もしかり。アナログとデジタルという言葉からは、長い針と短い
    針が刻々と移動していくゼンマイ仕掛けの時計と、時間と分の間の「:」
    マークが常に点滅して、 時刻と分と秒の数字がパチパチと変わっていく
    電子時計が思い浮かぶ。あっという間に後者が前者を席巻した。
    それでも著者が述べるように、科学少年が物を分解し時にぶち壊し何かを
    掴み取り、新しいものを創り出していける機会だけはあった方がいいとも
    思う。元バリバリの科学少年、今も科学少年であり続ける著者からの箴言
    の作品だ。(編集部)



3282同人α総務:2014/06/02(月) 20:46:26
第67回 創造展のお知らせ
.
ニューロン・カフェ「アート・ギャラリー」に展示した辻 孝宣さん の作品(作品−11)が
近々東京都美術館に出展されます。興味のある方は是非ほんものを味わってください。

会期  6月11日(水)から19日(木)
会場  東京都美術館 2F 1−3展示室

  「真っ赤に大きく広がる海とネズミがかった青い空です。#9『遠 望』と色使い、海と空が
   占める割合がともに逆転しました。 真っ赤な空の色が、海水に溶け出して赤く染まったか
   のようです。朱を海に吸い取られて青にもどった空…。
   朱色の色の変化が太陽の動き(正確には地球の動きですが)が伝わってくるようで面白い。
   そして真っ赤な海と青い空の間に微かに見える、一本の細い線のような人間の世界、この
   対比も好きです。ほぼ二色、その大胆な色づかいと構図に驚かされました。」
   (この度の作品について、5/10『辻 孝宣さんの朱色 ギャラリー#A-07』 より)

詳しくはリンク[伝言板]で
※辻さんのお名前は 孝信ではなく「孝宣」です。



3283同人α総務:2014/06/03(火) 08:24:56
お知らせ
.
「α・archive」がアップされました。

二つの「アルファー」2−(1)(2010/5/23〜26の万華鏡)

2010年5月23日にαに残った人達で、「同人α23号」を発行しました。続いて同月27日、
αを脱退した後新たな名前で新グループを立ち上げるはずだったグループが「α23号」
と称して冊子を出版しました。以後同年末の覚書締結まで「同人α24号」「同人α25号」
として全く同じ名称、号数の冊子が続きました。
第二幕の始まりです。



3284万理久利:2014/06/03(火) 13:22:13
今日の虚構新聞/命名
「ああああ」「一番目」…… 投げやりネームに賛否

生まれたての子の名である。役所も戸惑うらしい。そして時に受付を拒否する。
なんでも有り、自由だと言ってしまえばおしまいだが、これから何十年と生きていく子供の
人生がかかっているから、そうはいかないようだ。
奇天烈な名前を武器にしてちゃっかり生きていく子もいるのだろうが、大半は多少のいじめ
を受けたりするのだろう。

[寿限無寿限無五劫の擦り切れ・・・]親が子の幸せを祈ってとてつもなく長い名前をつける
お笑い落語や、[悪魔]の名前が拒否された実際の話もある。
漫子、沈子、嘘実、詐恥、助平、依痴郎 痔牢、詐侮朗 誤廊これも拒否されるのだろうか。
一役人、担当者の考えだけで拒否されることだけは避けたい。
命名は親にとっても子にとっても、決して軽い物ではない。
時代により受け入れられるものと、受け入れられないものがあるのだろう。
「投げやりだ」「おふざけだ」との判断も人により、時代により異なってくるのだろう。
できるだけ自由に任せて、親の良識に任せる方が良いような気もする。

「 [し]が不受理となったTさんはその日の夜、再度名前を考え直し、翌日[つ]で出生届を
再提出。こちらは無事受理された。」
虚構新聞らしい結びで終わっている。



3285同人α編集部:2014/06/04(水) 08:31:13
最新公開情報/個人エッセイ集
.
熊井浩二(今多迷道)エッセイ集

『おふくろ』2005

     戦後10年、20年は日本中まだまだ貧乏だった。小さな子供達に
     三食食べさせ、これからは「学問だ」とばかりにせっせと学校に通
     わせ、おまけに内職までどこからか探しだして昼となく夜となく働
     きづめだったお母さん達の姿は、著者が描く母親像と重なります。
     東八郎が歌った「おふくろ」の歌詞にからめて寝たきりの母を思う
     息子の思い、私の兄もきっと似たようなものでしょう。それにして
     も、何時の時代も親爺の存在はちょっと陰が薄い。昭和の我が家を
     思い出しました。(編集部)



3286万理久利:2014/06/04(水) 12:58:49
テーマ「加賀見」前書きについて
.
 [加賀見]は、広辞苑には掲載されていませんでした。
中学生の頃、同じクラスに加賀見さんという、美人で歌の巧い女の子がいましたが、39号
テーマ[加賀見]は姓(固有名詞)ではなく、鑑、鏡、のことをさしているようです。

 これは著者の造語なのでしょうか。白川博士の辞書に[加賀見]があるのかどうか確認
できませんでした。
 著者は鑑と鏡と光の「音」(呉音/漢音等はわかりません)を横に表記していますが、
どれもよく似た発音です。古代、そもそも文字は音が先にあってそれぞれに(絵/表意)
文字を作りだして当てはめていったのだとしたら、加賀見も音はいっしょですし、「見」
という字をはめ込むのもぴったりきます。

 インドラの網の話は意味深い。無数の宝石(鏡)が集まって、かつ一つ一つが他の全て
を映しだし、映している宝石がまた他の鏡に映る、∞の無限乗そのまた無限乗…。なんと
も手に負えない深遠なる世界(宇宙)です。自分が見るもの全て鏡(目、脳)に映ったも
のにすぎず、その自分も他のものを映している存在にすぎない。などと真剣に考え始める
と頭が破裂しかねません。インドラの網について自分なりに調べてみたくなりました。

3900



3287同人α総務:2014/06/05(木) 09:05:57
リンク 「α・archive]のお知らせ
.
二つの「アルファー」2−(2)がアップされました

2010年5月27日夜 「万華鏡」に、新同人による同じ名前、号数の冊子発行のお知らせが
入ります。その中に「3人組と競うがごとくこのページでPRする必要はない、とは皆
さんの意見でした」とありましたが、その後、万華鏡で新同人の皆さんが次々とと自分
たちの冊子についての投稿を繰り広げました。
また皆さんのお気持ちが急に変わったのでしょう。



3288同人α編集部:2014/06/05(木) 12:59:39
最新公開情報/個人エッセイ集
.
竹内一郎エッセイ集 『デ・ジ・タ・ルということ』(後編)



3289万理久利:2014/06/05(木) 17:42:52
青空文庫/三人の詩人2
 室生犀星「抒情小曲集・愛の詩集」に寄せた北原白秋と萩原朔太郎の作品(それぞれ、
[はじめに]、[終わりに]とタイトルがついている)が公開されていたことを先日書いたが
今日は、彼ら二人のその文章が載っている上記『愛の詩集』が掲載されていた。
 部分から入るとどうしても偏った印象になりがちだが、この作品の中の室生の詩と文章
と合わせ読むと、この二人の文章に改めて感じ入るものが出て来る。決してもちあげるだ
けの賛辞の言葉ではないことが分かる。

 この作品の構成(並び/展開)を見て、室生犀星の生を支えてきたものが、何なのかが
よく現れていると思った。
   亡き父を歌う詩→ 聖書→ドストイエフスキイ→はじめに(北原)→自序(室生)
   詩作品→ 終わりに(萩原)→エレナと曰へる少女ネルリのこと

 とりわけ二人の友人の存在は彼にとっては。生きて詩作し続けるにあたっての欠かせな
い存在になっていたのだろう。それは他の二人にとっても同じことが言える。
   「本集の北原氏の序文と萩原氏の跋文とは、本詩集にとつて特になければならない
   ものであり、又、その殆んど海山にも比すべき友誼を紀念し得たことは、自分の感
   謝しおかないところである。」自序より

 同じく自序の中に傍点がふられたところがあった。詩=室生=詩 室生自身の生を述べ
ているように思えた。詩は一番の彼を支えるもの、いや彼自身であり、それを支えるもの
として友人の存在があったのだろう。
   「自分の詩の根本は苦悶で漲つてゐる。自分の苦悶は永久で、泉のやうに無限であ
   らう。自分をよくしてくれるものは、完全な円満や歓喜のみの世界ではなく、絶え
   ざる憂慮によつてだんだん精神が磨かれてゆき、深くなりゆき正しくなりゆき、な
   ほ幾多の蹉跌や失敗や没落やを意味するやうになるであらう。」自序より



3290同人α編集部:2014/06/06(金) 07:54:57
最新公開情報/個人エッセイ集
古賀和彦(赤松次郎)エッセイ集

『山荘住まい 2013』 前編

     著者は2012年4月に移住したから、この年の一月から三月までは
     初めての定住生活で迎える一番寒い期間となったはずだ。月に一度訪
     れるかどうかの時とは、例え慣れているとは言え勝手が違うだろう。
     のんびりと自然を味わっているか読書三昧の日々のように読めるのだ
     が、冬を無事に越すことができたのだろうか。(編集部)



3291同人α総務:2014/06/06(金) 12:12:07
たより
   同人αの定期購読者でもある佐高11期の方から手紙が届きました。
   パソコンは使用しない方なので、いつもお手紙をいただいています。
   公開はご自由にとのことですが、何よりも少ない人数で運営している
   小さな同人誌への貴重なコメントと受け止め、今回のお手紙をここに
   紹介させていただきます。

                  記
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2014.6.1
古賀和彦 様
  皆 様
渡邊富美子

暑い日が続きます。
同人α39号ありがとうございます。

この頃私は昔読んだ筈の旧い本をみつけだしては、パラパラと拾い読みしている毎日です。
大森荘藏の「時は流れず」(青土社1996刊)という本を見つけ出しました。難しいことを
やさしい言葉で書いてあるが、やっぱり難しい、新鮮です。過去は物語ということが少し
分かったような気がした。
 α39号の感想というか、お礼の文を書こうと思ったが、私自身の過去をつくっている
言葉の質を反映して、きわめて貧しくしか表現できない。α同人の皆様は自分にわき起こ
る想念をさらに考えて調べたりして、そして言葉をさがしして表現されているのでしょう
ね。
 何故書くの、何を書くの、どのように書くの・・・と思いをめぐらせると、大森氏の
表現を借りて言うと、各自自分の存在を、未来を含めた他の人々に伝える自分の過去のも
のがたりを書いて、歴史(的真実)の作成に参加されているのでしょう。おこがましいこと
を書いてしまった、ごめんなさい。北さんの領域の問題ですね。
 同人の皆さんとその編集会議は、「無限回廊16」バード氏の記された登場人物たちと物
集班会議・・・と想像をめぐらせています。
すてきなα同人の皆さん、語りをなくさないで。物理的な身体もお健やかにと願っていま
す。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



3292万理久利:2014/06/06(金) 19:26:27
「肥と筑 第二十九回」評の1
.
【謎解きのおもしろさ】

 今回は前号の宿題、天香香背男と天香具山(天香久山)との関係から始まっています。
著者は決してはしょらずに宿題をかたずける。いや、この歴史勉強会主催者、後藤家家長
後藤英夫が許さないのでしょう。そして参加者たちもきちんと準備して勉強会に臨むので
す。前回、読み終えた段階で、いったいどんな関係があるのだろうと思った読者の期待を
決して裏切りません。
 この宿題を見事に分析して天香香背男の正体をあばくのは、できすぎコンビで、且つ
コンビの響子と芳賀信行の二人です。
天香具山→高山→高姫→カガ姫→兄のアヂスキ高彦→カガの兄(背男)→[天]香香背男
よって、アヂスキ高彦=天香香背男。お見事!

 歴史を扱う作品には、過去の事件を自分なりの解釈と装飾を加えて物語りにして楽しま
せたり、あくまで歴史の中の事実、真実を解き明かし、現在及び未来のために教訓として
生したりと、色々あります。一方、書き手の意図とは別に同じ作品でも読み手のとらえ方、
生かし方も色々です。
 『肥と筑』でみられる紐解き読んでいると、科学者が金や実益を求めるだけではなく、
ただひたすら真実を知りたくて、未知のものを解明したくて研究に没頭するシーンが浮か
びます。昔、寺田寅彦が身の回りの色んな現象を取り上げて分かりやすく解き明かす作品
を読んで単純にワクワクしたように、対象が記紀の中のことや過去の事件等と寺田と異な
っていても、その紐解きには、評者は寺田の本を読んだ時と同じように「ワクワク」を感
じます。

※芳賀に語らせる★小見出し(p11)で、天香香背男のふりがなが「てんこうこぜおとこ」
とありますが、この箇所でなぜいつもの「あまのかがせを」にしなかったのか、不思議に
思いました。
        つづく

3901



3293アートギャラリー管理人:2014/06/07(土) 09:54:54
お知らせ
.
リンク アートギャラリー無限回廊に
A-01??眞崎 太仁子さんの最新作「終わりの始まり」が展示されました。
第28回日洋展に出品した作品です。(6月9日まで国立新美術館にて開催)

「私の家の近くに宏大なヒマワリ畑が有ります。その咲き誇っているさまは、宇宙生命
の謳歌を感じ、息を呑むほどです。しかし十月から十一月にかけて徐々に枯れてゆくさ
まと、年々気温が上昇している地球の現状を合わせて考えると、いかにもすべての終わ
りが始まっているいるように思えてならないのです。」添え書きより

昨年の日洋展作品「'12夏」でも ヒマワリを取り上げていましたが二つの作品を並べ観
ると、添え書きがより一層じわじわと染みいってきます。

c.c.万華鏡



3294長岡曉生 :2014/06/07(土) 12:40:40
「肥と筑 第二十九回」の訂正
> No.3455[元記事へ]
万理久利さん指摘の誤植+1件について、先に訂正をしておきます。
赤松さん、総集編と作品集の訂正をお願いします。

★p11/11行:天香香背男のふりがなが「てんこうこぜおとこ」とあるのが不思議
このふりがなが何故そうなったのか、その原因はわたしにも解りません。仰るとおり
正しいふりがなは「あまのかがせを」です。

上記以外の追加訂正です。
★p16/5行:表面を鏡面を → 表面を鏡面

3901



3295同人α編集部:2014/06/07(土) 13:27:43
お知らせ/個人エッセイ集8
博田 喜美子エッセイ集

????????????2014.6.5現在
   

ご本人の快諾を受け、「博田喜美子エッセイ集」を立ち上げました。

1964年の東京オリンピックにまつわるアベベと円谷の話は、老若男女日本中がわきたっ
たあの頃の読者の「時」までも再現してくれます。その他勤勉な中国人留学生 趙さん、
義母等々、著者が出会った人達のことを優しい目で丁寧に描く作品がたくさん並びました。

※未掲載の斜光作品は、同人α有志の協力を得て順次復刻掲載していきます。



3296万理久利:2014/06/08(日) 08:32:30
銀幕スター高倉健2
 昨日は健様との一日であった。
先日高倉健の映画テレビ放映の宣伝広告をすかさず目にして、この日を待ち構えていたの
だ。前半は『新幹線大爆破』 後半は『居酒屋兆治』だ。この二作でこの一日健様で頭が
いっぱいになった。

 新幹線の方は最後に狙撃されて死ぬから×。兆治は煮え切らない男の純情さに○。
居酒屋兆治の監督は例の「新網走番外地 大森林の決斗」の監督、降旗康男だ。
この人は高倉健の持ち味を実にうまく引き出す。 ヤクザ路線というよりも、ぽっぽや、
あ・うん、ほたる、あなたへ、といった無口であまり自分を押し出さない役だ。
この降旗監督もひどく無口だというから、どこかお似合いのコンビなのかもしれない。

 現実の生活をささえる兆治の妻役が加藤登紀子、ありゃりゃ健様に似合わないと思って
いたら、兆治の忘れられない女性として「さよ」を大原麗子にやらせる。づるいよね。
でも妻加藤の最後のセリフはよかった。人の色んな思いをそのまま受け入れて生きていく、
そんな意味深な言葉を「さよ」の葬儀を終えた兆治に送る。淡い恋心は夢の世界、日常を
支える小さな幸せは大切な現実だ。二人の女性が対照的だった。
 それにしても、登場人物がよりすぐりだった。よくこれだけの役者を揃えられたものだ。
その中たくさんの役者が今は故人となっている。それでもみんな映像の中で生き生きと生
きていた。

 ルルルン、ルルル、ルルルンと映画の最後に流れた健様のエンディングの歌がまだ耳に
残っている。夢に健様でてこないかなあ。



3297同人α編集部:2014/06/08(日) 08:56:38
最新公開情報/個人エッセイ集
■旗名 涯(田辺悟朗)エッセイ集

『つひの住み家』

   現代の高齢化家族の萌芽のような作品です。とはいっても母娘の関係、嫁姑の
   問題、無くなったはずの長子制も時代を超えて存在するようです。実母を思う
   妻の気持ち、娘(妻)に甘える実母の気持ち、妻の健康と精神状態、息子夫婦
   の気持ち、そして自分自身の老後の過ごし方を主人公は考えます。義母と妻を
   背負う主人公のやさしさが伝わります。暗くなりがちな話題をぴりりとユーモ
   アを交えて描いた作品となりました。(編集部)



3298万理久利:2014/06/08(日) 14:31:39
「肥と筑 第二十九回」評の2
【魔鏡】コーヒーブレイク

魔鏡について後藤家の娘清香がその作り方までていねいに語ってくれます。
魔鏡という言葉は聞いたことはありますが、裏面の模様が太陽光線に反射してそれが壁に
映るということを詳しくは知りませんでした。「魔」、何か邪悪な世界というイメージだ
けがありました。その他単純に思い浮かぶのは、白雪姫に出て来る継母の姿。
夜な夜な魔法の鏡に向かって一番きれいなのは誰とつぶやくうぬぼれやの姿。
その光景はまさに邪悪な世界の一シーンのようでもあります。でも鏡は美しい物も映して
くれます。

古代人にとっては自然界のも。手の届かない不可思議なもの、そして天災や収穫ももたら
してくれるものとして恐怖に思いかつ崇拝したのでしょう。とりわけ光り輝く太陽は大き
な存在だったことがわかります。不思議なもの恐怖なもの見えないものとの中をとりつぐ
のが占術者、そこに鏡は重要な存在だったのでしょう。ひかりものは現代人でもワクワク
するし、天の星も夢をかきたてます。輝く天香香脊男が星の神様ということもロマン一杯
です。

厚さ数ミリの鏡に彫刻を施す技術はたいしたものです。中国から入って来た鏡ではあって
も、それをこつこつと日本人の手で作り上げます。プロ集団まで存在したことも清香は書
いています。当時は高品質の道具も揃ってはいなかった思われるのですが、目と手先と経
験と根気で魔鏡を作りだしていったのは、それだけ民を率いる統治者たちにとては民を引
きつける、まさしく神器であったからにちがいありません。

現代の鏡は、耐熱、耐水、強化と、どんどん進化しています。また研究分野では スーパ
ーミラーなるものまで登場、性能は世界一といいます。ここまでくると一種神がかり的な
鏡が別な形で登場してきた感じがしてきます。日本の技術力は他の国からみると神がかっ
てみえることもたくさあったのかもしれません。これは決して神風ではなく、過去の人が
積み上げてきた技術力のなせる技なのだと思います。
      つづく

※長岡氏ご指摘の校正漏れ箇所は訂正済みです。
ご指摘ありがとうございました。

3901



3299同人α編集部:2014/06/09(月) 08:34:54
最新公開情報/個人エッセイ集
博田 喜美子エッセイ集

『小さな旅 − 唐津』

   父の残した絵や短歌を見ながら、父の生を思い返す。
   父の生まれ育った故郷に立ち、亡き父を思う。
   両親の存在は年を取ればとるほど大きくなっていくのかもしれません。
   父を思う娘の気持ちが絵と短歌を夾みながら静かに綴られています。(編集部)



3300赤松次郎:2014/06/09(月) 16:43:05
山荘便り−20140607
 先日の雹(ひょう)には驚いた。この山荘では赤松の実が風の強いときに時々落ちてき
て音をたてるのには馴れているが、パチンコ玉のような大きさの真っ白い氷の塊が、屋根
や壁をけたたましく打ち付ける音とともに突然降ってきたのには驚いた。そして瞬く間に
山一面に雪のように白く積もった。最初は珍しい現象を見て楽しんでいたが、後で庭に出
て草花を見た途端それが失望に変わってしまったのだ。今年の寒さに耐え忍んでやっと育
ち始めた薔薇やブラックベリーなどの花芽が見事に吹き飛ばされているし、紫陽花やミズ
キや紅葉の若葉が穴が開いたり折れたりしていた。私の庭の趣味の範囲だからまだいいの
だが、生業としている河口湖畔のブルーベリーや林檎などの農家では被害が甚大で気の毒
だった。今年は大雪やら雹やら、ほとんど起こらないこの地方で思わぬことが起きる年だ。

 さて、傍で寝ている家猫の「モロ、別名サルトル・佐助」を何気なく眺めていて、突然
閃くことがあった。猫の目は顔の面積にたいしての比率が人間の目よりも随分大きなこと
に気づいた。そこで猫の顔と私の顔を写真に写し、更にJPGをBMPへとデータ変換す
る。そして商売道具の図面作成ソフト(CAD)を動かして2次元の図面にする。

猫の顔の面積及び目の面積、私の顔の面積及び目の面積を算出する。

猫の顔:775C?  猫の目:32C?  両目:32×2=64C?
顔に対しての目の面積比:64/775×100=8.25% ・・・・・・・?

私の顔:3250C?  私の目:31.4C? 両目:31.4×2=62.8C?
顔に対しての目の面積比:62.8/3250×100=1.93% ・・・・・・?

猫の目の面積比対人間の目の面積比は  ?÷?=8.25÷1.93=4.27

よって猫の目が顔に対して占める割合は、私の目の顔にたいする面積比の約4倍となる。
面積比だから長さの比に直すと2倍となる。だから猫は目の顔に占める割合が不自然に
思えるほど大きく見えるのだと合点した。人間に置き換えて想像すると、少女漫画の女
の子の、湖のような、星空のような大きな瞳そっくりである。作者はきっと猫をモデル
にしたに違いないと思った。



3301同人α総務:2014/06/10(火) 09:01:17
リンク「α・archive]のお知らせ
                               .
二つの「アルファー」2−(3)がアップされました。

「ベータではないですか」同じ名前は「著作権違反ではないですか」
から始まる2010年6月10〜16日の投稿です。



3302万理久利:2014/06/10(火) 12:40:48
観察いろいろ
RE:山荘便り−20140607

猫の目が大きいとは誰もが感じますが、こうして猫と自分の顔を写真に撮って、それをP
Cの画像にデータ変換してCADを使ってそれぞれのサイズを正確に測って目が占める割
合を調べあげるとは…。
これを称して世間ではマニアックとでもいうのでしょうか。
漠然と受ける印象を数字で明らかにするといった科学的な突っ込みをする人なのでしょう。

猫の目と言えば、少女フレンドあるいはマーガレットだったか、楳図かずおの「ねこ目の
少女」を思い浮かべます。確かに大きかった。鼻より大きかった。大きすぎて物語の不気
味さが増したものです。
実際猫の顔を見ると小さな鼻の上にダイアモンド型の黄色の瞳の大きな目があります。
女性で猫顔と言えば、大概美形を意味します。これはエジプトから始まる文化に言えるの
でしょうが、現代の日本にも通じます。不細工と思える猫は概して目が小さい。
細目で切れ長、これはこれで味があるのでしょうが、他の部分が崩れているととんでもな
いことになります。その点目が大きい(これは顔に対する平面比率のことであるが)、と
言うだけで一応愛嬌のある顔となるようです。

目の大きさについてはこんなおおざっぱなことしか私には浮かびませんが、大きいと感じ
た後で、その比率を調べようとする人もいるのです。
大きな目をみてその後の反応や対応はいろいろだとつくづく感じました。

追記
まずは顔における目の平面的な割合の違いが一番のポイントだとは思いますが、
目と顔の表面積比率、体全体にしめる比率はどうか。猫は体全体に比べ目が大きい。
牛や馬、そして猫にみられる球状の出っ張り具合は人のそれより大きい。
何をもって大きいというかは(感じるかは)、平面における面積比率の他にも大きいと感
じさせるポイントがあるような気もします。
(つけまつげや隈取りは、人間が考えついた騙しの一種でしょう。目本体とは異なります)



3303同人α編集部:2014/06/11(水) 08:23:52
最新公開情報/個人エッセイ集
熊井浩二(今多迷道)エッセイ集

『ヒーロー』2006

    長い人生の中で、人はひとつやふたつ「ヒーロ」「ヒロイン」の醍醐味を
    味わったことがあるのだろう。そしてその多くは、案外偶然のなせるわざ
    なのだ。それでも著者のいうように「ヒーローはヒーロー」だ。その記憶
    は人生のかけがえのない宝物になる。(編集部)



3304万理久利:2014/06/11(水) 16:10:47
「肥と筑 第二十九回」評の3
コーヒーブレイクの後も鏡の話。この作品で紐解きの重要な資料のひとつでもある記紀に
ある日本創設の神々のお話の中に出て来る鏡です。

 日本人であるのに風土記はもちろん、古事記、日本書紀ですらよく読んでおらず、お伽
噺、簡単日本神話だけ目にしてきた評者ですが、天照大神のお隠れ事件は覚えています。
そのアマテラスがイザナギの左手鏡を持ったときに生まれたことは知りませんでした。
いわば鏡から生まれた姫だったのですね。アマテラスがお隠れになったから暗くなったと
ばかり思っていましたが、まず日食があり暗くなり、決まり悪くなったアマテラスが隠れ
た、これにもなるほどと思わされました。
 太陽=光=豊穣をもたらすもの=光輝/高貴なもの、あたかも太陽かのように光り輝き、
魔境効果まで付け加えた鏡は神を象徴するものとしての位置に据えられたのでしょう。

 その鏡が紀伊国一宮の二つの神社に太陽神の御神体として鏡が祀られているというとこ
ろから、それら二つの神社の元祖「伊太祁曽(いたきそ)神社」へと繋がっていきます。
そしてこの神社に出雲の匂いを著者は感じ取ったようです。
主神五十猛(いたける)の足跡を追うことによって出雲族(著者はこの作品ではどこか渡
来人と重ね合わせているようにも思える)の移動経路を考察しています。
 足がかりとしたのは、木、植林にまつわるもの。五十猛は父スサノヲとともに天界から
地上に追放される際に持ち出した樹木の種を九州は肥前の国「基」山に初めに落とし、北
上して木(紀)にたどりつく。(これは徐福船団の航路と重なる) 紀伊の伊太祁曽神社
が植樹の神様を祀っていることは、植林王国とも言われる紀伊半島らしい話です。
 さらに同じ「き」を探して著者が発見したのは筑波郡、旧称「紀」国でした。
その紀国に初種まきの地である肥前と同じ歌垣の習慣までみつけます。
 五十猛には「樟」(楠木)がつく名前の兄弟もいるところから、種の中には南方系樹木、
楠木の種もあったはずだと著者は推測します。初種まきの地佐賀の県木が楠木であること
ともここで繋がってきます。
あっぱれ。気が付く著者も著者ですが、そもそも記紀を編纂した人達は日本各地について
の情報を文明の利器が発達していない時代によく把握していたものだと感心させられます。

 天香香(カガ)脊男、全国の神社の祭神、記紀に登場するカガミ、そして神々の移動、
出雲族の移動の足跡、この流れを作るために著者はテーマを「カガミ」としたのかもしれ
ません。いずれにせよ今回のテーマ「加賀見(カガミ)」を巧く取り込んだ流れになって
いました。
 著者の歴史ひもときには、全国の神社、その祭神、地名や人名などの「読み」や「構成
する漢字」「共通性」をキーにすることが多くみられますが、今回はそれが色濃く出た作
品とだと思いました。
    おわり
3901



3305長岡曉生 :2014/06/12(木) 03:05:47
「肥と筑 第二十九回」の評へのお礼とお答え
◆万理久利さんへ
 丁寧な評をいただき、有り難うございました。
【評の1】
★天香香背男のふりがなが「てんこうこぜおとこ」となったわけ
これについては、「肥と筑 第二十九回」の訂正 において説明しました。

【評の2】
★魔鏡の[魔]は、何か邪悪な世界というイメージ
 [魔]の魔術については白魔術と黒魔術とがありますが、魔鏡の場合は白魔術ですね。
因みに、印欧語系で魔術師を表わす言葉は、ゾロアスター教の根本教典アヴェスターに用い
られた古代ペルシア語(アヴェスター語)のmaguから派生したそうですが、このmaguは
本来ペルシアの祭司階級のことを指しています。
これは、古代日本で[魔鏡]が祭祀に用いられたことと良く対応していますね。
 ところで、maguの派生語の例に学者や占星術師の複数形をさす言葉、ラテン語のmagiが
有ります。ラテン訳新約バイブルではイエシュアの誕生時に東方から訪れてきた三人はmagi
と書かれていたそうです。ギリシア語の新約原典では、μαγοιだったのかな。
明治における新約バイブルの日本語訳では、これを三人の博士としています。
 しかしながら、イエシュアの誕生当時のパレスチナに文化的な影響を及ぼしていたのは、
西方のギリシアとエジプト、それに東方のペルシアだったことは明らかです。
この時に、東方からイエシュアを訪れてきたmagiとは、その語原と当時の情勢を考慮して
三人のペルシアの祭祀者と訳するべきだったのです。

★天香香脊男が星の神様ということもロマン一杯
 その通りです。この星の神様というのは、航海をする海人族にとって方位を定めるために
最も重要な星、北極星でした。この北極星は、北辰または妙見様として祀られています。
北極星を祀り、星の宮としても知られる星神社は、関東では千葉・茨城・栃木に数多く分布
しています。このことは、日本の西の方から関東まで海を渡ってきた天香香脊男が、千葉と
茨城の境で上陸後、奥地に向かって新天地を開拓して行った道筋を物語っています。

★数ミリの鏡に彫刻を施す技術はたいしたもの
 作者が言いたかったことは、寧ろ数ミリという薄い鏡の基盤の裏に2〜3?の高さの浮き
彫りを載せる鋳型を作る困難さでした。鏡の基盤を数ミリの薄さにすることは、研磨後の鏡
を魔鏡とするために必要な条件だったのです。

★鏡作りにプロ集団まで存在した
そうです。万葉集の女性歌人、額田王(ぬかたのおおきみ)・鏡王女(鏡姫王)の名前は、
それぞれ額田部・鏡作部(かがみつくりべ)という銅鏡作りのプロ集団に養育されたことに
由来しています。額田部は雌型を作り銅鏡を鋳出し、鏡作部は鋳出された銅鏡のバリを取り
そのあと鏡面を研磨していたのでしょう。

★日本の技術力は過去の人が積み上げてきた技術力
 この技術を日本にもたらしたのは、秦帝国末期に突如その姿を消した技術者集団。そう、
墨家集団だったと、私は見ています。しかもその墨家集団が姿を消した時期が丁度徐福船団
の東渡時期とピッタリと合っているのです。日本に渡来して根付いた彼らは、単なるブルー
カラーではなく、自らが科学的に考え、これを技術面でも実現する力を持つ集団としてその
伝統を守ってきたのです。色々な技術者集団には、その技術を伝えた先覚者が神として祀ら
れていますし、その技術と探究心の伝統は今なお日本の中小メーカーに受け継がれています。

【評の3】
★アマテラスはイザナギが左手で鏡を持ったときに生まれた
 これは、日本書紀の記述の一例です。古事記でのアマテラスは、イザナギが禊ぎで左眼を
洗ったときに生まれたとされています。

★著者はこの作品で出雲族を渡来人と重ね合わせているようにも思える
 そうです。私は、出雲族は航海術とタタラ製鉄技術を併せ持つ海人族系の渡来人だったと
見ています。

★記紀を編纂した人達は日本各地の情報を文明の利器がない時代によく把握していた
 確かに。しかし、これは記紀の編集時期に、各地の豪族が自ら持つ情報を朝廷に提出した
ことにも、よっているのです。
3901



3306同人α編集部:2014/06/12(木) 09:17:05
最新公開情報/個人エッセイ集
博田 喜美子エッセイ集

『ぶんぶん蜂が飛ぶ』2005

   著者は庭の植物、そして集まってくる生き物たちとの生活を楽しみます。
   「レストラン閉店」では鳥たちをとりあげていましたが、今回は蜂のようです。
   土いじりをしながら、小さな生き物たちを優しく見つめる著者の姿が見えてき
   ます。(編集部)



3307同人α総務:2014/06/12(木) 13:10:45
同人α評開始のお知らせ
同人α評開始のお知らせ

『もう一つの家族の風景』の評が本日から始まります。

連載もの「家族の風景」は今回はお休みのようです。題名どおりあの三家族ではなく別の
の家族が登場します。 (簡単紹介より)

※「ポートレートとコメント集」を更新しました。
※評末尾に3902をお願いします。
※評入れは6月21日まで



3308同人α総務:2014/06/12(木) 18:40:28
同人α40号のテーマ
          .
赤松氏提供 「謎」です。

テーマ前書きは、いつものように「ポートレートとコメント集」の他、
新たに立ち上げた「同人αテーマ前書き・表紙絵集」に掲載されています。

「ポートレートとコメント集」:   39号関連のすぐ下に掲載
「同人αテーマ前書き・表紙絵集」:??#40に掲載



3309万理久利:2014/06/13(金) 06:39:34
星宿/角宿
 『肥と筑』著者の編集後記に聞き慣れない言葉が出て来ました。
ここでもまた辞書を開くことになります。
 どうやら著者が精通しているところの密教や占星術に関係している言葉のようです。
28の星座を一巡して振りだしにもどり再出発を果たした『肥と筑 第29回』なのですね。

 北斗七星の一つに一年かけて4つの作品を残し、七つの星を回り終え合計28回、こんな
景色まで浮かんできます。著者の星(宿)めぐりはまだまだ続きそうです。

3999



3310同人α総務:2014/06/13(金) 08:57:22
「肥と筑 第二十九回」評/森下禮子さん
森下さんからのメールとそれに対する著者の回答(メール)をお二人の了解を得てここに掲載します。

          記
========================================
◆森下さんからのメール

???? 長岡????様          2014/06/09 21:55:12

???? 「α39号」 ありがとうございました。
???? 長岡さんの作品の漢字に一番驚かされます。
???? 普段、目にしない漢字が犇めいていて、字の意味を推し量ろうとしても
   ”問題外”!?
???? 「無限に映しあう宇宙の鏡」はすんなりと理解できるのですが、、、、
???? 「作者の心の内までもかくさず見せておくれ。」勿論それが見たい。
???? 「私自身の輝く心で、これらの作品を照らし映して」読みたい!
???? (中略)
???? 今回の「肥と筑」もいっぱいわからない単語が有りました。
???? 例えば「奇魂」「アジ鴨」って鴨の種類?
???? 亭主は「風土記は素人には無理だね」と私をあざ笑いました。
???? でも、基山の意味がわかって嬉しかったです。
???? 弟が基山の駐在所で生まれました。
???? しかし、今回のも力作でしたね。エネルギー要りましたね。
   (中略)
???? 長岡さん来週、同窓会でしょう?楽しみですね!
???? 先日○子さんと、△子さんが我が家に遊びにいらして、
   京都の同窓会の話を聞きましたよ。
???? 成章の先月の楽しかったと言う同窓会の話も聞こえてきました。

???? 次号を楽しみにしてます。

???? 森下 禮子

========================================
◆著者のお答えのメール

   森下 様

   α39号の作品への簡にして要を得たメール有り難う御座いました。
   肥と筑に対する森下さんの疑問の点について、補足します。

★奇魂(くしみたま)について
神道では神や人の心は、一霊(いちれい)=直霊(なおひ)と四魂から成っているそ
うです。
直霊(なおひ)は、佛教で言う無心であり、森下さんの[素]でしょうか。
四魂のそれぞれは、次のようになります。局面に応じて働く心の側面ですね。
  荒魂(あらみたま)  荒々しく活動的な心
  和魂(にぎみたま)   平和で調和的な心
  幸魂(さちみたま)   幸せを呼ぶ心
  奇魂(くしみたま)   神通力を生み出す心(研ぎ澄まされた直観かな)

★アヂ鴨=アヂスについて
トモエ鴨とも呼ばれる小型の鴨で、[トモエガモ]で検索すれば画像が見れます。
西暦2005年に山口市と対等合併した山口県阿知須町の名は、アヂスに由来してい
ます。

★風土記について
平凡社の東洋文庫145番の風土記は、諸国風土記の逸文(部分的に残った文章)まで含
み更に註釈が豊かなので、参考書としてはこれ一冊で十分です。

★作品の[素]:出雲族の移動と[豊]族の移動
実は、鏡をキーにして肥前の基肆郡の基山 → 紀伊の紀氏 → 常陸の紀国(筑波郡)
という出雲族の移動の他に、これと殆ど平行する豊一族[佐賀の川上神社祭神の豊姫の子
孫]の移動まで触れる予定だったのですが、頁数の関係で豊一族の移動は次回以降としま
した。

★附中の同窓会
6月14日に東京で開かれます。
佐高文芸部員だった○○子さんも出てくると思います。楽しみです。

  長岡 曉生



3311同人α総務:2014/06/13(金) 17:44:55
花菖蒲 1
【晴のち大雨そして夕陽】

本日東京は、もの静かな梅雨が大暴れした一日となりました。
梅雨と言えば紫陽花と花菖蒲です。画像こだわりの同人が菖蒲を撮してくれました。
青紫が頭に浮かびますが、黄色の菖蒲も雨と緑の葉っぱによく合います。
強い雨や雹に耐えられたかな?

      

????  ??????       
??????????    ??    『花菖蒲』-1 Photo by I.Takeuchi(α同人)



3312同人α編集部:2014/06/14(土) 13:24:52
最新公開情報/個人エッセイ集
竹内 一郎(異風者)エッセイ集

『無用のこと』2006

    日常の暮らしのなかで科学的な考察や実験を試みるのは、現実だけに
    生きる人には理解できない姿に映るのでしょうか。大分先に進んでし
    まった電子機器について学びなおしたり、日照時間の変化を数値化し
    てみたり、高校を巣立った同窓の拡散を分析してみたり等々、著者の
    興味は尽きないようです。(編集部)



3313同人α編集部:2014/06/16(月) 06:41:15
最新公開情報/個人エッセイ集
博田 喜美子エッセイ集

『NHKの「のど自慢」』2005

  ダサイ、ウルサイ、イナカクサイ……。民放で花々しく繰り広げられる歌の番組や
  芸能界入りをめざして若者が喉と容姿を競う番組と比べて、日曜昼の「のど自慢」
  を見てそう思ったものだが、きっちりこの番組が記憶に残っている。番組司会者と
  伴奏者のプロ意識、出演する素人さんの素朴さ、今考えるとたいしたものだった。
  視聴者参加番組のさきがけといってもいいのだろう。そんなことに気が付かせてく
  れる著者の視点がいい。(編集部)



3314赤松次郎:2014/06/16(月) 11:15:00
「肥と筑」第二十九回を読んで
私は古事記や日本書紀など一応目を通したことが有るから大体の内容は分かるが、とて
も評などといったものが書けるほどの知識は持ち合わせていない。だからこの作品は私
の知らないことばかりで質問やその回答や書かれた内容に教えられるところが多い。
今回は次の三つに注目した。

◆月読尊は、天照大御神、建速須佐之男命と共に重大な三神を成すが、不思議なほど後
 の二神ほどエピソードも少なく、その神の性格や役割や活動の記述が乏しいく話題に
 ならないのは何故だろうか。不自然なようで、かつまた不思議で「謎」が残る。

◆基肆郡の基山が五十猛が日本で植林を始めた最初の山だったとは。
 梁山泊のグループの写真はその基山へ草スキーに行った時の写真で、そんな言い伝え
 があるとは夢にも思わなかったし、誰も知らなかったであろう。もし荒穂神社に立ち
 寄っていればそのようないわれを目にしたに違いない。ただみんな青春の一時の楽し
 みに夢中だったから、外のことはどうでもよかったのだと思う。

◆歌垣の習慣で有名な杵島山の麓に私の先祖の地、古里がある。佐賀藩の御猟場であっ
 たという記述に思わず生前に伯父に聞いた話を思い出した。伯父いわく「この杵島山
 には本藩(川のむこうは鹿島支藩)から四家の武士が派遣されていた、二軒は有明海
 の干拓の埋め立てに使用する石を切り出す仕事の監督として、もう二軒は殿様のお狩
 り場の監督として赴任していた。私の祖先はそのお狩り場の監督で、鹿狩りの時は
 殿様が立ち寄られていた家柄だった」と聞いたことがある。しかし地元の文献を調べ
 たことがあったが、確かめることはできないから、私には未だもって真実かどうか分
 からない。

さて、この作品からいつも私の育った環境が、知らず知らずのうちに古代と繋がってい
るのを見るに付け、遙かに遠い出来事であるように思えるのはいかにも歴史とは今の自
分にあまり関係のない、自分一人で今になったという、おこがましい独りよがりの考え
と思えるようになったわけである。

3901



3315長岡曉生 :2014/06/16(月) 18:47:30
「肥と筑 第二十九回」の評へのお答えの2
◆万理さん
★星宿/角宿
 星宿は、市販の運勢暦に二十八宿と表示されている中国の星座区分です。暦術上は、毎日
一つずつ進めて行きます。角宿はその二十八宿中で最初の星宿です。
この星宿は、元もと月の軌道(白道)上の一日の動きによる区分です。実際の月の軌道は、
太陽の見かけ上の公転軌道(黄道)に対して傾きがありますが、これは無視して、黄道上の
座標を基準にしています。
 中国では、東西南北の大区分のそれぞれに一週間ずつの星宿を割り当てるので、恒星座標
のひと月は四週間と言うことになりますが、実際の月の公転周期は、27.3日余なので、
運勢暦上の二十八宿は実際の月の位置とは、毎日少しずつずれて行きます。
 ちなみに、インドの星宿は、月の公転周期の27.3日余に近い二十七宿とされています。

◆赤松さん
★月読尊の性格や役割や活動の記述が乏しい
 確かにそうですね。月読尊には、随分と数多くの異なった色々な記述が残っているので、
何れがその本質なのかが本当に解りにくい存在です。
 私が一つ注目しているのは、日本書紀の一書に[滄(あを)海原の潮の八百重を治すべし]
とあることです。この文章は、月読尊が海人族の神で有り[月読み]とは潮の満ち干を予想
するために必要な[月齢を読むこと]を指しているのではないかと言うのが私の解釈です。

★基肆郡の基山と五十猛の植林
 私も基山の草スキーには、中学の友達と一緒に良く行きました。スキーは平たい板の両側
に、橇として竹の衣紋掛けを固定した手製品でした。(中学生では、多かったと思います)
 基山が日本最初の植林地だったことは、スサノヲ・五十猛と探ってきて解ったことです。
植林の樹種中に、南方の木で船材に適した櫲樟(クスノキ)が有った証拠を見つけたあとに
クスノキが、徐福伝説(佐賀市)とスサノヲ信仰(神崎市)を色濃く残す佐賀の県木であり
スサノヲと同体の牛頭天王の総本宮の広峯神社(姫路市)を擁する兵庫の県木でもあること
に気付いて、スサノヲ・牛頭天王に関わる徐福渡来伝説がより強化されたと思っています。

★環境が、知らず知らずのうちに古代と繋がっている
 すごい。やっぱり、赤松家は昔からの家柄だったんですね。鹿島の土蔵の奥深くか天井裏
には、貴重な古文献が今も眠っているかも知れませんね。
3901



3316万理久利:2014/06/17(火) 13:51:06
隣人
三年前に越してきた隣の若夫婦は、御主人が初日にクッキーを持って挨拶しに来て以来、
全く顔を見たことがない。三年たっても赤ちゃんの泣き声は聞こえず、夜12時過ぎまで
明かりがともり、朝7時頃に明かりがつき、8時頃に明かりも気配も消える。土日に男女
の洗濯物が干されている。ベランダまでは出ても、庭には決してでない。だから草茫茫。
挨拶の時、共稼ぎと言ってたから毎日二人仲良く出勤しているのだろう。これがマンショ
ン住まいというものなのだろうか。道で擦れ違っても判らない壁ひとつ隔てただけの隣人。



3317同人α編集部:2014/06/17(火) 14:43:57
最新公開情報/個人エッセイ集
古賀 和彦(赤松次郎)エッセイ集

『山荘住まい』2013 後編
   山の定住生活も2回目の夏と冬。著者は猫と出会うため、そして本を
   読みふけるために移住したに違いない。そう思える。(編集部)



3318同人α総務:2014/06/18(水) 11:35:54
花菖蒲 2
「花菖蒲」「あやめ」「かきつばた」、所詮みな“アヤメ科”アヤメ属ですから風貌は
よく似ています。アヤメと聞けば、梅雨時期のすっと伸びた緑の細長い葉と青紫の花を
浮かべます。そして思い出すのが美術の教科書に載っていた尾形光琳の燕子花(かきつ
ばた)図屏風です。これはちょっと絢爛豪華すぎて、やはりひっそり静かに咲くアヤメ
が庶民にはしっくりきます。東京に雨が戻ったところで、Takeuchi氏によるアヤメ画像
が再登場です。


????

                      
                         『花菖蒲』-2 Photo by I.Takeuchi(α同人)

3319同人α編集部:2014/06/18(水) 18:20:48
最新公開情報/個人エッセイ集
熊井浩二(今多迷道)エッセイ集

『「ヤーさん」達に関わった話』2007
   市民の意識も変わり、暴対法もできて、いわゆる暴力団も大分いづらく
   なった世の中だ。まだヤーさんが闊歩していた頃の話なのだろう。
   著者はそんなヤーさん達を蔑視するわけでもなく、必要以上に怖がるわ
   けでもなく対応している。ヤーさんもそんな著者にどこか親しみを覚え
   たに違いない。だれかが、著者の男気について書いていたが、そんな匂
   いをヤーさんは感じ取ったのだろう。(編集部)



3320万理久利:2014/06/19(木) 12:04:21
記憶 1
行った 見た 聞いた 読んだ 喰った やっつけた ほめられた。これをエピソード記
憶というらしい。個人的な記憶だ。これに対して意味記憶というものがある。学習によっ
て得られた抽象的な概念記憶。言葉(言語)もこれに含まれるとう。そして人類以外の生
き物にはこの記憶はないという。
どちらの記憶も学習し、考えるホモサピエンスには重要な記憶だ。
ハハーン。
エピソード記憶に基づく語りばかりする大人を時々みかける。中味も怪しい、言葉の使い
方も怪しい、筋立ても怪しい。これを意味記憶欠乏症とでもいうのだろうか。
いわゆる「認知症」とは違うように思える。



3321万理久利:2014/06/21(土) 07:45:15
昨日の青空文庫
                                          .
「トーマス・マン」の作品が初めて青空文庫で取り上げられていた。

 夏に近い春、青空と鳥の囀りの中、墓場への道のど真ん中を一人歩く暗い目をした異様
な中年男(ピイプザアム)が、自転車で颯爽と走り抜けようとする少年に、理由(わけ)
ものなく何度も何度も「この道を通るな、通るなら告訴する」と腕を振り上げてからむ話
だ。翻訳では少年のことを「生命」(原文の直訳?)と表記しているところが面白い。意
味ありげだ。
 妻子を病気で亡くし、職場もまた彼の失態の為に首になり、立ち上がることができず自
暴自棄になっている中年男がまだ不幸を知らない生き生きとした通りすがりの若者を見て
その鬱憤をぶつけたのだろうか。
 彼にも生き生きとした少年時代があったろう。「あんたなんかに付き合ってられない」
とばかりに振り切って自転車をこぎ始めた少年も大小様々の不幸を経て中年になっていく
のだ。この少年もピイプザアムと同じ不幸を体験したら同じ姿になるのかもしれないしそ
うではないかもしれない。もっと不条理極まる不幸に出会ったとしても、ピイプザアムの
ようにならない人もいる。いったいその分かれ道には何があるのだろう。

『墓場への道』??トオマス・マン短篇集



3322長岡曉生 :2014/06/22(日) 07:33:58
「もう一つの家族の風景ー手紙」評の紹介
 夏風邪と夏バテで、ずっと身体を休めていて、万理さんの評が遅れてしまいましたが、
まず最初に、佐高13期の森下禮子さんから来た評をご紹介します。
なお、文脈上"素"について、以前の紹介文と重複部分があります。

◆森下禮子さんからの評
???? 文章に限らずその人の人を見せる手段は、"素"を出す事に限ると思います。
???? が、これが一番の至難の技!
???? どの部分の"素"か?
???? 何処でも良い。"素"さえ見られれば。
???? "素"は宝石のようにキラリ!と輝くのですぐわかります。
???? "素"がきらりと光っていたのは万里久利さんでした。
???? もう少し凝縮できれば良い。自然体が"素"を見せるのは確かですが、そこが難しい
   ところですね。

★長岡からの感想
 佐高文芸部長だった森下さんから、ここまで的確かつ本質的な評を貰えたということは、
作者の回を追うごとの進歩を物語っていると思います。
3902



3323同人α総務:2014/06/22(日) 12:20:37
同人α評開始のお知らせ
神野 佐嘉江著『人生詩』の評が本日から始まります。

今回は五月二十三日から六月六日までの十代四十代六十代日記です。
これまでのこの作品中、十代の日記は短い傾向にありますが、それなりに(だからこそな
のか)キラリとしていて面白おかしく読めます。
「普通の事柄を”余計なもので無く”書ける腕前」と森下さんが著者のことを述べていま
したが、その意味合いを改めて噛みしめています。(簡単紹介より)

※「ポートレートとコメント集」も更新しました。
※評末尾に3903をお願いします。
※評入れは7月1日まで



3324同人α編集部:2014/06/22(日) 12:35:23
最新公開情報/個人エッセイ集
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博田 喜美子エッセイ集

『南の国見聞記・インドネシア』前編 2008
    夫の仕事でアジアの国インドネシアにいっしょ行ったときの見聞録です。
    同じようにして海外には何度か行かれているようですが、決して背伸び
    をせず、気負いもなく、高見でもなく、そして優しい目でその土地土地
    の景色や生活する人々の様子が描かれています。(編集部)



3325同人α総務:2014/06/22(日) 15:29:43
紫陽花 1
雨の音から始まった今日は、重いどんよりとした雲に蔽われた薄暗い一日で終わり
そうです。そんな時に似合うのはアヤメの他にもう一つ紫陽花です。
タイミングよくTakeuchi氏撮影の画像が到着しましたので、ご紹介します。
あまり見かけない色と形状のものもありました。
あざやかな色は鉛色の空によく映え、鬱陶しさなど吹き飛ばしてくれそうです。

 

     
    『紫陽花いろいろ』-1 Photo by I.Takeuchi(α同人)



3326同人α総務:2014/06/23(月) 14:56:45
同人α40号(夏号)表紙画像
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テーマ「謎」前書きに続き、表紙絵をアップしました。
ニューロン・カフェ リンク集 「同人αテーマ前書きと表紙集」をご参照ください。



3327キメラ17号:2014/06/24(火) 08:06:38
オキシモーラン/ここにもコピペマン
【コピペ判定倶楽部】

問題野次を飛ばした都議会議員のお詫び記者会見は、回答にならないひとりごとで終わっ
た。この人はヨーロッパ使節団のレポートで、別の人が、別の機会に書いたものをまるま
る1ページコピペした過去があるそうだ。さも自分が書いたような振りをする男。書けな
い男だ、いや喰えない男だ。自分の言葉で書けないのだろうか。その前に自分の頭で考え
ることができないのだろう。だから借り物の文章と借り物の考え。せめても引用と明記す
れば、書けない男だと思っても、少なくとも下劣な男だとは言わない。撞着語法(オキシ
モーラン)レポートではなく、この人自身が矛盾だらけなのだ。うそを平気でつき、人を
騙す男ができるのは汚い野次を飛ばすことだけなのだ。みじめみじめ。



3328同人α編集部:2014/06/25(水) 12:18:54
最新公開情報/個人エッセイ集
熊井浩二(今多迷道)エッセイ集

『―今だから話そう― 僕のマドンナ』2008

     年をとてっから、ましてや妻子持ちの男の色恋沙汰は、時に眉をひそ
     めたくなるようなドロドロしたものになり、例え終わったことであっ
     ても「今だから話そう」というわけにいかないでしょう。
     しかし少年のときめきの話しはひたすら微笑ましく、そして初々しい
     ものです。「人見知りが強く、口が重たく、口数が少ない」少年だっ
     たら尚更のことでしょう。「むっつりスケベ」とは言わせない清らか
     さがあります。(編集部)



3329赤松次郎:2014/06/25(水) 19:48:04
もう一つの家族の風景−手紙を読んで
男脳は空間操作に長け、女脳は言語操作に長けるという説もあるように、これは性差の
問題であるのかも知れないし、一方まったくそうではなく個人の資質の問題かも知れな
い。私が両親や兄弟に対してこの作品ほど情愛の表現はしてこなかったという悔いを覚
えるので、なおさらこの作品の孫娘と作者と両親の三代にまつわる親密で情愛のこもっ
た交流に感心するのだ。
おそらく両親もいろいろの苦労や悩みやつらい思いの数々を抱えながら生きてこられた
であろう。それでもこのようなやさしい思いのこもった手紙のやりとりで癒やされ、励
まされたことに違いない。

しかし作者にとって小さい頃の一家の思い出が詰まった懐かしい古い家も、長子が新し
く家を建ててから何かが変わった。古い家と新しい家という物理的な関係もあるけれ
ど、その環境の変化で家族の心理的感覚の変化だ。もはや両親の家ではなく長子の管理
する家という微妙な心理的変化が、作者にも感じられるようになる。そして両親も亡く
なり、いよいよその家には自分の居場所がないことを悟らざるを得なかった心情は、私
にもよくわかる。両親のいない故郷にはもはや私よりも密接な他の人々の関係が濃密に
なり、遠くに生きる兄弟の座る場所は残されていなかった。作者はこの作品を両親と兄
弟達の楽しかった時を記録された懐かしい旧い家へのアンソロジーを描いたのであろう。
その思いはロラン・バルトの「喪の日記」のような喪失感で満たされているようだ。

3902



3330万理久利:2014/06/26(木) 09:25:50
人生詩 評−1
同一人物三世代平行日記が続いていますが、今回は同世代の日記を続けて読んでみました。
日付ごと順番に三世代を読むと、加齢に従い人がどんな変化を遂げていくのかを観察する
面白さがありますが、同世代だけを続けて読むと主人公の個性と、その日々の変化がたど
れるという妙味があります。

【十代】
十代、評者にとっては遠い記憶となってしまった、忘れていたあの頃の出来事や感性をど
こか眠りから覚めさせ再現してくれます。今回頭に登場してくる小泉君と、そんな彼をど
こか冷ややかに眺める十代の主人公、二つの感性は比重の差こそあれ誰もが両方持ち備え
ているのでしょう。
ハゲを気にして[へぐろ]を塗りたくる女の目を気にする小泉、そんな小泉を子馬鹿にしな
がらもそこに自分の姿を見る主人公がいる。
「強い者が勝ち。大勢の人のやっているのが正しい。これは考える必要がある。」
「世間体を保つために、常に緊張していなくてはならぬ人は可哀相である。」
「識者からがして、外国の文献を漁り、引用する。もうそろそろ日本もこの弊を捨てるべ
きだ。」
「人は優越感いっぱいで笑うのだ。軽蔑するときには笑わないものだ。」

この台詞からは何となく十代の評者自身を思い浮かべます。同じような台詞を親や大人達
に吐いていたような気がします。その後年を重ねるうちに、現実は現実だと思い知らされ
ることもあるし、自身も「可哀相」なことをやり、「漁り」「笑う」こともしてきたよう
な気もします。

遠の昔のことなのに著者はどうしてこんなに生き生きと十代の心と目をもつ主人公を再現
できるのだろうか、と思いました。
?????????? つづく



3331同人α編集部:2014/06/26(木) 15:36:26
最新公開情報/個人エッセイ集
                                         .
博田 喜美子エッセイ集

『南の国見聞記・インドネシア』後編 2008



3332赤松次郎:2014/06/26(木) 19:09:40
山荘便り−20140626−山林の形態その1
◆岩を抱く木々

 山の斜面に生えている大木を下の道から見上げると、岩を抱いた木々があることに
気がついた。初めは何故だろうと不思議だったが、よく考えるとある理屈でそのよう
な情況が生まれたのだと推測した。この辺りの山は大きな岩や小さな点石で成り立っ
ていて、その周りを長い間の落ち葉が積もり腐葉土をなしている。まだ発酵していな
い湿った木の葉に足を踏み入れると、踝(くるぶし)まで沈む位ふわふわと層をなし
ている。木々にとっては栄養豊富な山土だといえる。

 その石は明らかに富士の裾野に点在する溶岩とは違い、色は灰色で密な硬い石であ
る。二つの石の違いが気になって、町の教育委員会に質問してみたら、富士山の石は
マグマが直接地表で固まった火成岩で、私の山荘のある山は海底や川底に堆積した水
成岩で、地殻変動で隆起して山になったということであった。
 更に詳しく調べると水成岩の一種である粘板岩ということが判明した。粘板岩は英
語でスレートと言うくらいだから、当然日本の杮葺(こけらぶき)のように屋根葺き
材として西洋で使用する。また山梨県南巨摩郡の富士川沿いでは雨畑硯(あまはたす
ずり)という硯が製造されていることからも、富士山の噴火によるのでなく富士川の
堆積により形成されて隆起したという、この山荘の山の成り立ちが分かって成る程と
納得した。

 ところで石を抱く木々の謎はどういうことなのか。それは秋になって赤松や椚や木
楢や楓の実が落ち、斜面を転げ落ちてきて留まれるところが石と土の窪みということ
であろう。そこで発芽したそれらの木々が数十年と育つうちに石の周りを根で覆い、
遂には石を抱いた形が出来たという訳だろうと推測した。そしてもっと時が経つと石
は木の力で砕石にひびを生じさせ、水の凍結によって砕け散る結果の形態が認められ
るのである。
            続く



3333:2014/06/27(金) 13:01:53
史跡小島草庵の光景
ご無沙汰しています。さて、私事ですが小生が開設している透明水彩画作品集のブログ「街角スケッチ」に、築地本願寺の教務教化部の方からメ-ルを頂きました。
小生が掲載した茨城県の下妻市にある親鸞聖人が営んだ小島草庵の史跡の絵を、聖人関東伝道800年慶讃法要に使用する華葩=けは又は散華に掲載させて欲しいと言う内容でした。茨城の聖人の史跡を訪ねて描いた作品を見ての依頼てすが、それは季節が冬のものなので春の絵を描きなおして提供したものです。華葩とは蓮の花びらを形どった紙に仏教に関する絵を描いたもので、法要の際に花びらの代わりにばら撒くそうです。華葩は寺院ごとに独自に制作されていて、これを信者や愛好家が収集しているそうです。このHPに掲載させて頂いたものと同じ光景の作品が印刷も完了して、29日の築地本願寺の法要で使用されるそうです。参考までに投稿掲載させて頂きました。
平素格別不信心な信徒である小生としては、インタ-ネットが取り持つ奇縁に恐れ多くも有り難いことと思っている次第です。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003497.jpg

3334水彩画愛好家:2014/06/28(土) 11:15:50
絵と文がとりもつ御縁/街角スケッチより
 ブログ『街角スケッチ』を開いて作品とコメントを眺めながら、気になったこの一ヶ月
の作品について短い投稿文を書いていたところ、ブログにぽこんと『小島草庵』が追加さ
れました。眺めているときに新しい投稿が「ぽこん」は何となく生中継のような気分にな
ります。

 ○○賞受賞もいいけれど、法要のときに配られる寺からの粋なプレゼントに絵を使わせ
てくださいと請われることは、水彩画愛好家、とりわけ街角さん作品愛好家としては何と
なく他人事ではないうれしさを覚えます。巨匠といわれる、またはその世界で力をもつ人
や団体から賞賛を受けることよりも、大寺院だからという理由ではなく、法要に是非使い
たいと言われること自体が、私にとっては街角さんの絵そしてコメントが見る人に伝わっ
たのだ、という気持ちがより強く感じられます。

 街角さんと同じく、私も「華葩」は初耳です。何千枚、何万枚配られるのかはわかりま
せんが、街角さんの絵がたくさんの人の目に留まることがどこか誇らしくすら思えてしま
います。西念寺を訪ねこのことを報告したとあります。街角さんらしい。



3335赤松次郎:2014/06/28(土) 20:09:36
山荘便り−山林の形態その2
◆寄り添う木々

 山の木はある一定間隔でしか成長しないだろうと思い込むが、実際は5メートル以上
離れて育っている木もあれば、狭い範囲に犇(ひし)めいている木々もあり、人工植林
でない限りその間隔はランダムと言ってよい。岩を抱く木々の話には面白いもう一つ話
がある。
 石と土の窪みに山から転がり落ちてきて定着する実が必ずしも一種類とは限らず、同
時に数種類の木々のものが同じ場所で発芽することになる。しかし大きく育つには数々
の厳しい条件をクリアーしなければならない。それに打ち勝った赤松、木楢、楓、橅、
杉などの二種類の木の組み合わせで育った大木が、まるで同根のように寄り添って育っ
ているのをよく見るのである。

 だがよく観察するとその組み合わせがどんな種類でもいいかと言えば決してそうでは
ないらしい。赤松と木楢、楓、橅、杉の組み合わせは多い。しかし樅の木とのペアーは
見たことがない。どうも樅の木と他の木とは相性が悪いらしい。セイタカアワダチソウ
やサルビアのように地下根から特殊な物を分泌してほかの植物の種子から芽の出るのを
抑えたり、根の成長を妨げたりしするといわれるように、樅の木もまた他の木々をその
ような手段で駆逐するのだろうか。
 その理由として一つ思い当たることがある。赤松をはじめ木楢や楓や椚は総じて太陽
の光を独り占めしてしまうほどの葉張りと密度において、茂らないと言える。だからお
互いにその太陽の光を譲り合いながら育つことができるのではないか。

 その一方で樅の木は樹形が黒く見えるほど密に葉を茂らせ広がり、しかも冬でも葉を
落とすことなく成長するから、太陽の光を分けてもらえない他の木々は寄り添うように
育つことが出来ないという理由ではないか。
 そのような樅の木は他者を寄せ付けない強さで、山の中で一人勝ちしているように見
える。しかし、木の肌や色や葉型の違った異種の木々が寄り添って大木に成長している
のを見ると、長い年月を苦労しながら添い遂げているような人々の生き様に見えて、ほ
ほえましいく思えてくるのである。



3336神野佐嘉江:2014/06/28(土) 21:57:06
渡辺富美子様
??こないだはこのコーナーに便りを頂き有り難う。
??富美子さんと言葉を交わすのは何十年ぶりかです。
??今日、実は中学の同窓会がありました。中の一人に富美子さんを知っているというのがいました。「あの人は優秀な人だった」「頭が切れる人だった」。彼我、話は一致しました。
??淳一君と言えば分かりますか。彼と僕とは小学と中学が一緒です。小学の頃は一緒によく遊んだ仲です。高校は修猷館に進みました。「世間は広いようで狭い」を地で行くような思いでした。

3337万理久利:2014/06/29(日) 15:45:06
岩を抱く木々/寄り添う木々
同人誌に寄稿する作品は人の心の微細な動きを追ったり、つかみ所の無い人間の心を描い
たり、自然をさらりと歌いあげたりと純文的な匂いがプンプンするものが多いのですが、
時として猫の目の大きさを取り上げ顔に対する比率を出してみたり、そのジャンプ力を人
間のそれと比較して数値で表したりと、科学少年らしい実験と分析をこの著者は猛然とや
り始めるのです。そして今回は住まいの回りの木々をじっと眺めて分析を開始したようで
す。

読んでいてふと寺田寅彦の作品が思い浮かびました。昔学校の図書館で宇宙旅行ものと並
んで借りまくった本です。身の回りのものを科学者らしい目でやさしく、短く解き明かし
ていくのが何よりも面白かった。懐かしくなって青空文庫で久々に寅彦の作品を数点読み
ふけりました。「化け物の進化」「科学と文学」「数学と言語」どれもなんとなく相対す
る言葉が並ぶタイトルですが、相違点と同時に共通点も取り上げています。昔はただひた
すら科学的な解き明かしが、爽快な気分を引き出したのですが、今寺田の作品を読むと、
彼がただひたすら、科学万能主義で生きてきたのではないということに気づかされます。
そして彼の語る世界は本人が意図したかどうかは別として、古今東西共通の人間世界のこ
とでもあることも。

岩を砕く木々も寄り添う木々もこれまた自然界のこと、そして自然の一部である人間世界
のことでもあるわけです。身近なところにたくさんの不思議不思議が転がっています。
不思議を自分の頭で解き明かそうとすることと、言葉を使って何か/作品を創造していこ
うとすることとは、共通の要素があるあるようにも思えます。
世の中不思議だらけですが、私にとって一番不思議なのは人間かな? 一番身近であるは
ずの自分自身かな?



3338同人α編集部:2014/06/30(月) 12:15:29
最新公開情報/個人エッセイ集
熊井浩二(今多迷道)エッセイ集

『言 い 訳』2009
   言い訳とはゴルフで良い成績を採れない理由のことのようだ。話の運びからい
   って学生時代のスキー転倒事故で腰にダメージを受けたからだと繋がるのかと
   思っていたら、その転倒自体も持って生まれた平衡感覚の欠如からだと著者は
   言っているらしい。先天、後天、いずれにせよ言い訳は言い訳。言い訳しなが
   らも勝ちをとろうと努力する。それでいい、そこがいい。(編集部)



3339長岡曉生 :2014/06/30(月) 21:04:59
「もう一つの家族の風景ー手紙」評
★あの子(中一亜紀)からの手紙
 ひたすら笑える。この若さでこれだけの文章を書けたという[あの子]の才能に驚く。
挿絵がまた秀逸である。
・一番笑えた箇所と挿絵
順調に育って飛べるくらいになったハトが[こころ優しき弟]によって
「いつまでいるつもりだ、ばかやろーっっー!」と言うことで、ベランダからけ落とされた
結果みごとに飛んだ、という文章と
「けっ、とべるじゃねーか」との、これまた[こころ優しき]姉の捨てゼリフつきの挿絵。
この部分、傑作漫画の一シーンにきっと成る。

★真理子(日本)平成21年12月24日の手紙
・何故か評者の心を強く打ち、また何かを想い起こさせる次の3行に出会った。
[このテーブルも椅子も、今は万理久利(古賀由子)の家に来ています。
 テーブルの上には父と母の写真。引き出しには母と父の小物。
 近くに竹の椅子を置きました。]

この3行は、何を想い起こさせるのか。 としばし考えてハタと気がついた。
それは、さだまさしの歌[精霊流し]だった。
試みに、次のyoutubeでお聴きあれ。
  http://www.youtube.com/watch?v=gg504_XlHu0

 この3行は、末尾の詩[戦いすんで日が暮れて]が言いたかったことを、別の表現で
 見事に要約している。
 そして、それこそが森下さんが言う[作者の素]ではないか。
と思ったのは、評者の思い入れに過ぎないのであろうか。
3902



3340万理久利:2014/07/02(水) 08:52:39
人生詩 評−2
【四十代】
 どこかの広告/カタログ/パンフ専門の出版会社か。このあたりの知識は評者にはまっ
たく無いので主人公の職場の正確な業種を特定することはできない。働き盛りの四十代、
企業戦士と呼ぶにはどこか主人公に見られる気持ちの余裕が邪魔をする。そして業界独特
のワイワイガヤガヤ学生時代の雰囲気すら漂う。キャッチか商品名かでもめたり、カタロ
グ表紙の出来映えに一言釘をさされ腐ったりと、言葉と画像でいかに読む人の目と心をを
引きつけるかが勝負所でもあるようだ。さりげなく書いているが、そのあたりがじんわり
と伝わってくる。
 マイホームを妻に持たせたい、息子の成績をちょっぴり気にしたりと、一家の主の重責
を感じさせながらも、春から夏にかけてのこの季節を彩る花たちに目を向ける心のゆとり
も伝わってくるのだ。

【六十代】
??どこかのラボ(研究室)のようだ。前職とどう繋がってここに至ったかについてはこの
作品から読み取ることはできない。主人公の失敗談や成功談を楽しむといった作品ではな
いから、そのあたりはどうでもいい。でも二つの職業が並んだのは面白いし多少の興味は
ある。繋がりが見えない二つの職場だが共通点がある。やはり職場の仲間とのワイワイガ
ヤガヤ和やかな雰囲気だ。威圧的な上下関係、煩わしい人間関係、ノルマの重圧、ひがみ、
やっかみ、競争、そんなものがほとんど感じられない。主人公は同じ空気を知らず知らず
の内にもとめてきたのか、あるいは主人公の目がそのように空気に対してだけ反応してい
るのだろう。そして妻凜さんとの生活もまた、ほのぼのとゆったり淡々と繰り広げられる。
読者が喜びそうなスリルもサスペンスもないが、人との会話の中にも、道ばたの花の中に
も主人公にとってはスリルとサスペンスを感じているのだろう。優しい時のながれに評者
もいっしょに飲み込まれそうになる。
 おわり

3903



3341同人α総務:2014/07/02(水) 10:11:36
同人α評開始のお知らせ
竹内 一郎著『創世記』の評が本日から始まります。

地球物理学も、近代的天文学も出現していない頃、キリスト教圏で信奉されていた「紀元
前4004年地球創生説」にメスを入れます。
どうやら理系(科学的)視点(考え方)をもつ著者はこの説はもちろん西欧キリスト教文
明にどこか胡散臭さを感じているようですが、それとは別に、今から約6000年前の地
球およびそこに出現した人類たちのありようを分析し、その説がある意味真理をついてい
るのではないかということに気が付いたようです。
その頃から地球上の人類たちの中にも定住(本格的な農耕の開始:農業革命)する集団が
登場し、先祖の記憶を語り継ぎ、そして記録として残すことのへと繋がる大きなスタート
地点になったのだろうと考察します。神話、聖書の中に、そのころの人類の記憶(自然の
大変化、災害、恐れ、智慧等々)が沢山詰まっているはずだとも…。
(簡単紹介より)

※「ポートレートとコメント集」も更新しました。
※評末尾に3904をお願いします。
※評入れは7月11日まで



3342マリアンタ:2014/07/03(木) 08:05:22
隣の洗濯物
 これは夢か、そう思えるくらい唐突な景色が目に入ってきた。
夕方洗濯ものをとりこみにベランダに出ると、隣のベランダに見慣れない洗濯物がゆらゆ
らと風に吹かれて舞っていた。

 夫婦が越してきてからというもの、いつも土日にトランクスとちょっと派手目の女性下
着がそっと干され続けてきたのだが、晴れた平日のこの日は小さな小さな肌着だった。
正確には産着とでも呼ぶのだろうか、直径5?くらいの小さな袖口の両腕がパタパタ、横
にボタンがたくさんついた両足がヒラヒラ。その他にも小さな白い肌着と小ぶりのガーゼ
のハンカチがづらりと並ぶ。

 このところ昼間も人の気配だけはあった。「奥さん年休を消化して家事に専念している
のかしら」と思った。なにやら事件が起きていたのだ。ところが、泣き声どころか夫婦二
人の声も全く聞こえてこない。おじいさんおばあさんが駆けつけた気配も無い。いったい
何がどうなっているのだろう。
 もし赤ちゃんが隣の家に現れたのであれば、いつかベランダ越しでいいから姿を見たい
なあ。泣き声を聞きたいなあ。そういえば、ナマの赤ちゃんの姿と声からこの数年遠ざか
っていた。



3343同人α総務:2014/07/03(木) 09:13:51
お知らせ
「歩くハイマー会」夏の催し(7/28〜 8/1 山形)のお知らせをリンク「伝言板」に掲載しました。



3344同人α編集部:2014/07/03(木) 12:05:15
最新公開情報/個人エッセイ集
博田 喜美子エッセイ集

『富士の峰を仰ぎつつ』2010
  7月1日、山梨側ルートの山開きがありました。昨年世界[文化]遺産に選ばれた
  こともあり大いに賑わったそうです。そんなこととは関係無く富士の裾野で生活
  をして来た人、著者のように富士に魅せられて第二の安らぎの場所として通うよ
  うになった人がいます。鳥レストランを作ったりする著者はここでは農作業を通
  じて富士山麓の自然やここに住む人達との小さな関わりを楽しんでいるように見
  えます。[自然]遺産とするには問題があると言われた富士、観光客が押し掛けて
  静けさと自然が失われないといいのですが。(編集部)



3345マリアンタ:2014/07/04(金) 18:50:07
珍客
朝起きて座敷のサッシをあけて空気を入れる。どんより曇った空の下の湿った空気でも、
朝の空気は清々しい。リビングに座ってお気に入りの朝のコーヒーを楽しんでいるとパタ
パタッに続きカサカサと小さなもの音に気が付いた。
音の方を向くと、何と座敷の中半分くらいのところで雀がぴょこぴょこスキップしながら
小さな頭を上下して畳の目をつまんでいる。「来い来い、こっちのリビングまで来い、い
っしょに少しだけ遊ぼうよ」そんな願いも叶わずあっという間に向きを変えヒョイッと浮
かび上がったと思うと短い羽根を拡げて空に飛んでいった。

僅か五六秒のことだったのだろう。雀の姿も囀りもこのところずっとご無沙汰だっただけ
にまだ夢の中なのかと疑ったが、どう考えてもあれは現実に起きたことだ。あれからずっ
と覚醒しているのだから。「隣の赤ちゃんが見た−い」の思いが雀を呼んだのかもしれな
いとも思う。(妄想を呼んだのではない。)

夜中の子猫侵入事件、ベランダからの鳥飛び込み事件(雀より大きい)に続く、数年ぶり
に登場した三番目の珍客であった。四番目は本命、隣の家からハイハイして座敷に上がっ
てくる赤ちゃんであることを心のどこかで期待している自分がいる。1分遊んだら、すぐ
にお隣にだっこして丁重にお戻ししよう。



3346赤松次郎:2014/07/05(土) 09:22:51
山荘便り−20140704
 先日、呉 善花(O Sonfa) 著 「日本人はなぜ『小さないのち』に感動する
のか」という、村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』と同じ長さの
題を持つ本を読み終えた。昔の村上春樹の本はほとんど読んだが、少々「自分探し」とい
う共通するテーマに飽きたのと、物語の展開のあまりにも巧みな技に私の意識を繰られて
いるような危うさを感じた。そして過去の文豪と言われる人達ほど、人生に対しての深い
真理や物事の本質に迫っていないような感じがしたから、「1Q84」以後の新しい作品
には手を出していない。

 さて著者である呉という人は、1956年韓国・済州島に生まれ、1983年に留学生として来
日、その後1998年に日本に帰化した。現在拓殖大学国際学部教授である。本の内容は、
韓国と日本、及び西洋の文化の比較を論じているが、その項目を列記してみると自ずと日
本文化を好意的に見ていることがわかる。
 第一章 韓国人から見た日本人の不思議
 第二章 すべてを受け止める日本人の心の力
 第三章 自然と人間を区別しない感受性
 第四章 「安全大国日本」の伝統
 第五章 死生観と浄土を思う心
 第六章 聖なる母性への信仰が息づく日本

 まえがきの中に、古典生け花にたとえて「主体としての自己の側から自然を客体として
見つめるような視線はそこにありません。そこにあるのは、自然の側からやってくる眼差
しに感応していく個々の人間の研ぎ澄まされた感受性なのです。そこに、人間(主)と自
然(客)が分離することのない日本独特の世界があると感じられました」と述べている。
私が詳しく検証していない日本の特徴を「成る程そういう見方があるものか、なかなか捨
てた物ではないな」という所を著者は的確に指摘していて、いまさらながらその特異な日
本の文化を見直した次第である。
 私達日本人にとっては、外国から短所と見られていると文化、すなわち「yes」
「no」をはっきり言わないとか、いつもにこにこほほえんでいるなどが、必ずしもそう
ではないと思えてくるのである。勤勉さ、誠実さ、優しさ、寛容さが数千年の歴史の中で
醸成され、現代の清潔で真面目で安全な社会を可能にしたといえるのではないだろうか。

 ちょっと恥ずかしい位の著者の評価は、もう一度日本文化の良さを再認識させてくれ
た。外国に繁く通ったり、長く住んだりした人が、ごく僅かな日本のある部分を、それが
すべての日本の欠点である如く西洋の価値感で断罪しているのを見ると、その価値感自体
が揺らぎ始めていることに気づいていないような気がする。国を二分するような思想や宗
教や民族の諍いなく、平和で自由で安全な民主主義の成熟した国は世界の中でも極僅かで
しかないという思いに至った。



3347同人α編集部:2014/07/06(日) 08:27:38
最新公開情報/個人エッセイ集
博田 喜美子エッセイ集

『オールドブラックジョー』2010
   友遠方より来る。オールドブラックジョーを歌うマダム3人とムッシュー1人。
   半世紀前の景色が時の重さを加えて若い頃とは違った色合いで蘇ります。(編集部)



3348万理久利:2014/07/06(日) 15:17:03
動物研究家/写真家
生き物の生態を追い続けることに人生をかけた人達がいます。寄生虫、ミジンコ、クラゲ、
ライオン、白熊、ペンギン、鳥、絶滅種まで対象は様々です。

京都大学霊長類研究所の取り組みには昔から興味がありました。その中でも山極寿一氏の
ゴリラ研究に惹かれています。『森の巨人』をはじめとする彼の著書や科学雑誌に寄稿し
た記事、そして時々テレビ番組を目にしてきました。ゴリラの行動を追い続ける彼の目は、
科学者らしい好奇心や分析力と同時にひたすら優しさに溢れていることに気付きます。
これは他の動物学者、動物写真家にも言えます。

生き物の中で一番奇々怪々なのは「人類」なのかもしれません。山極氏がゴリラやニホン
ザルを選んだのもヒトに近い動物を観察することによって、人間を観察していたのだとも
思います。人間の赤ちゃんや言葉を覚えたばかりの子供を観察するのも同じ意味で面白い
のですが、言葉や文字を持たない、ヒトに近いゴリラはそれだけに「裸」の人間を観察す
ることになりそうです。もの言わぬ一匹を観察する、集団を観察する、行動や表情を観察
し、その中からヒトと共通するもの、異なるものを引き出すことによって間接的にヒトを
観察しているようにも見えます。

一つの生き物を見続けていくことによって、見えてくるもの、新しい発見があるような気
がします。言葉を操る人間ですが、その使い方や表現から、その中から読み取れる行動か
ら、言葉による目眩ましに合うことはあっても、冷静な観察によって浮かび上がってくる
ヒトの生態があるようにも思います。ヒトも所詮自然の中の一動物です。
生き物を飼って観察することはこれまで殆どありませんでしたが、ヒトだけは物心ついた
ときからずっと観察し続けています。飽きません。



3349同人α総務:2014/07/06(日) 18:11:19
お知らせ
ニューロン・カフェリンク集「α・archive」掲載の『覚書締結から破棄まで』
最終回がアップされました。

◆同人α代表から締結当時の先方代表に出した疑義に対してグループ間の協議はなされず、
 最後まで先方グループ代表からの回答を得る事ができませんでした。



3350万理久利:2014/07/07(月) 09:18:03
創世記 評−1
 著者の作品やエッセイ集を読むと、文明についての考察が多い事に気づきます。
その中で紹介されている書籍も古今東西幅広い文明論に関する物が多く見られます。
 この作品のきっかけとなった著者の投稿記事の後、2003年8月に河合隼雄の『森が
サルを生んだ』がとりあげられていました。偶然でしょうか、あのゴリラ研究家山極と少
し重なります。河合隼雄は箱庭療法で有名ですが、日本文化に根ざした心理分析学者であ
ります。そこにはやはり民族固有の文化を深く考察し治療にも生かそうとする姿勢が感じ
られます。その息子の一人は山極と同じ霊長類学者でもあるといいますから、父親の研究
課題を掘り下げてサルの研究へと焦点を絞ったのかもしれません。

 39号に寄せられたこの作品もまた地球誕生から地球規模の自然の変化とともに生きて
きた旧人類、新人類の変遷と文明の発生について書かれており、「サルからヒトへ」「ヒ
トとは」を考えさせられる、著者らしい切り込みでどこかワクワクするような展開になり
ました。この私のワクワク感は社会人類学者中根千枝の作品にも通じます。
 名の知れた彼らははもちろん、著者自身もその中から現在そして未来の人類の生き方を
探っているようにも思えます。読み手も読み終わった後、知らず知らずのうちに考え始め
ています。
????????????つづく
3904



3351万理久利:2014/07/07(月) 14:08:28
大阪の鏡製造技術
 大阪には全国でも小さな製造工場が密集している町がたくさんあります。その中のひと
つがテレビで紹介されていました。工場で製造しているガラス銀引き鏡が世界の化粧品一
流メーカーからたくさんの受注を受けているそうです。鏡の薄さ、軽さ、反射率、歪みの
無さが断トツらしい。化粧品コンパクトに使用される百枚近くありそうな薄い丸鏡を手の
ひらに置いて次々と目視で検品する熟練おばさんの作業が印象的でした。

 同人誌39号のテーマが「カガミ」であることを思い出しました。
この会社の社長の遠祖はあの岩穴にお隠れになったアマテラスを呼び寄せるための鏡を作
った職人かもしれません。時が流れ、材料も手法も変わりましたが、ここでも女性の関心
を引く「美しく映し出す」現代の魔鏡作りの技術へと繋がっていったのです。

 このコンパクトでアマテラスが自分の顔を映したらその高い反射率で目をつぶしていた
かもしれません。あの白雪姫の継母は、心までくっきり写し出しそうなこの鏡の精度の高
さの結果二度と白雪姫と張り合おうとは決して思わなかったに違いありません。
織姫にこの鏡があれば、星の光をうまく反射させて天の川に点在する暗黒星雲に巻き込ま
れることもなく川を渡りきり、そして彦星もキラキラ光る鏡で彼に近づいてくる織姫が確
認でき、年に一度の逢い引きはより確実に成就させることができるのではないでしょうか。

魔鏡製造会社は2008年「明日の日本を支える元気なモノ作り中小企業300社」に選ばれ
ました。



3352赤松次郎:2014/07/09(水) 13:58:55
山荘便り−20140709−「人生詩」、「創世記」を読んで
 このところ我が山荘の植物があまり元気ないのが不満だ。2月14日の二メートルにおよ
ぶ歴史的な積雪で、一月間居座った雪の重みと太陽光の不足、しかも5月29日に降ったパ
チンコ玉の大きさの雹(ひょう)が、やっと成長しだした植物の芽を無残にも叩き飛ば
した被害など、例年では考えられない異常な気象のためである。その結果、期待してい
た薔薇や紫陽花やブラックベリーの花芽が極端に少なくなってしまった。これから梅雨
が終わり夏に向かって日照が戻り植物の旺盛な生長が望まれるが、しかし花々の爛漫と
咲き乱れる庭を望んでいたが、今年は諦め来年に期待しなければならないだろう。

 神野佐嘉江氏の「人生詩」を読んで、小泉君や花福や箕面さんなどたくさんの人物が
出てくるが、周りの状況や人間観察が鋭くて、実に登場人物の姿を読者に印象づける筆
力がある。まとまった筋はないけれど、読者を倦かせない読み物として成り立つのは何
故だろう。文豪の書簡集を読んでその人なりの生き様を知るところが面白いのと同じな
のだろうか。また「明日天気になーれ」のなかの「確率論」を参考にした著者、渡邊富
美子さんの再読書である大森荘蔵が、この作品のなかにも出てくるところがなんとも同
じ趣向の仲間だと思えて気に入った。

 竹内一郎氏の「創世記」を読んで、ずっと前に私が関わった「落書き帳」というホー
ムページに掲載した氏の一説の記事が、及ばずながらこの作品の出所だったことは、私
としてははからずもうれしいことだ。
 紀元前4004年をもって宇宙創成とし、人類の文明の始まりとしたキリスト教に興味を
覚え、人類の歴史を辿るという著者の探究心には感心する。農業革命により定住生活を
始めた人類は、伝承の形で歴史を記録しだした。
 いま神野佐嘉江氏から借りたフランシス・フクシマ著の「政治の起源 上」を読み終
えたが、竹内氏の作品や長岡氏の「肥と筑」の次に来る歴史が国家の成り立ちである
が、人類が血縁や部族意識から解放されて、ひとつの共通の意識を持つ国家となる歴史
について検証しているのが面白い。いずれ「政治の起源 上下」を読み終えた時にまた
その主旨を復習してみたいと思っている。

3903
3904



3353万理久利:2014/07/10(木) 11:13:42
創世記 評−2
作者と同様、評者もキリスト教にはどこかしら胡散臭さを感じますが、それは政治に利用
された一面や、魔女狩りに見られるような人の愚かさのようなものが頭にこびりついてい
るからなのかもしれません。それに加えどうしても非科学的要素が多いと感じるからです。

創世記や出エジプト記は、日本の神話と同じく「本当かしらありえないありえない」と思
いがちですが、視点を変えて読み直すと、それなりに、それに近いなんらかの現象や事実
があったようにも思えてきます。著者は作品の中で、地球規模の寒冷化や温暖化にともな
う人の移動や定住、文明の発生について触れていますが、なるほどと思わせる分析です。

アフリカで棲息していた現生人類の中で、寒冷化にともない、寒いところに住む食用大型
動物を求めてアフリカ大陸を出て北へ北へと移動する者達と、居つづけることを選び、そ
の一部が「肥沃なる三日月地帯」に移動して文明を作り上げた者達もいる、ともに知識と
言語能力が高く旧人類を凌駕していく…この壮大な風景は歴史を点でみがちな評者にとっ
てはぞくぞくしてきます。

著者が『無用のこと』の作品の中で、佐高同期生の卒業後の拡散と現生人類の移動につい
て比べていましたが、なるほどアフリカの地から情報など何一つない時代、見た事も聞い
た事もない世界に乗り出していく現生人類たちの気分はどんなものだったのでしょう。
大航海時代の船乗りたちや、宇宙に乗り出す飛行士たちより、何十倍も不安と期待とわく
わく感があったはずです。苦難があったはずです。そんな彼らの体験と智慧が言葉で伝え
られ、文章で伝えられ、さらに発見と工夫が積み重なって今があるのでしょう。著者が言
うように、旧約聖書にはそんな彼らの体験と智慧、当時の地球環境の様子がたくさん詰ま
っているのかもしれません。
3904



3354同人α総務:2014/07/10(木) 12:11:02
レンズの向こう/夏の花
 大型台風が関東に近づいています。梅雨空に南海で生まれた大きな雲が加わりますが
 この花を見ているとこの台風の後にすぐ夏がくるような気になります。
 コメントに「母を思い出す」とありましたが、私はかんかん照りの夏の日、小学校の
 校庭の片隅に大きなカンナの花と並んで立っていた真っ白な百葉箱を思い出しました。

    
????????『夏』より Photo by I.Takeuchi



3355同人α編集部:2014/07/10(木) 18:16:49
最新公開情報/個人エッセイ集
博田 喜美子エッセイ集

 『 いつでん帰つてこんね 』
  −かの山 かの海 かの友垣−2010

   疲れた体と心を癒やしに向かうのは、かつて父親が生まれ育った土地、多感だ
   った自分が過ごした土地。そこに著者の足が向くのはきっといい思い出がたく
   さん詰まっているからなのでしょう。 唐津の地を絵と歌で綴った父親の姿と
   父親の年に近づいてきた娘(著者)の姿がぴったり重なります。
   小さな旅 −唐津−(斜光10号)をもう一度読み返しました。(編集部)



3356キメラ17号:2014/07/11(金) 08:39:13
ハゲとスポーツ選手
私の運動音痴は小学生の頃かかった「はしか」の高熱から始まった。その年の秋の運動会
の徒競走ではビリ。その年の二学期だか三学期だかには五段階通信簿での評価は、屈辱の
「2」であった。それ以来運動するのも、見るのも嫌いになった。
今行われているFIFAワールドカップにももちろん関心はない。それでもテレビをつけると
否応も無くニュースが目に入って来る。とりわけ応援するチームもないし、勝ち負けを気
にすることもない。選手やコーチ、観客の動き、表情、姿を観察するだけだ。

今回目についたことが三つある。
1.ハゲが多い
  頭で球をゴールに押し込むシーンを見かけるが、頭皮に強いストレスをかけるためで
  あろう。頭突き技をみせるプロレスラーや力士にもハゲが多い。

2.日本チームと海外の強豪チームでは体格が違いすぎる
  子供と大人の試合にみえる。強豪チームの選手はがたいがでかい。いかにも「おじさ
  ん」ぽい顔の選手たちがイケメン選手に混じってたくさんいる。薄毛も加わりすごみ
  が増す。せめても柔道やレスリングのように重量別にすべきだとすら思える。

3.プロレスのように仕種が大袈裟でどこかイカサマめいている
  スポーツマンらしからぬ、トリッキーでえげつない技もしばしば見られる。
  耳元で侮蔑の言葉をささやかれたハゲのジダンが、相手に頭突きを返して退場となっ
  たこともある。どっちもどっちだ。サッカーは野蛮人の競技、ラグビーは紳士の競技
  だと言われるが、試合をみていると「中らずと雖も遠からず」だ。
  あの優雅でのどかな平安貴族の蹴鞠ですら、清少納言は「あし(みっともない)」と
  書いているが、彼女が今行われているワールドカップを観戦したら何と言うだろう。

 スポーツ嫌いの、スポーツ嫌いによる、スポーツ嫌いのための感想でした。



3357同人α総務:2014/07/11(金) 13:09:16
レンズの向こう/夏の花2
本日は打って変わってかんかん照りです。前の家の竹の垣根から、葉もまだつけていないほど
急成長した茎が7,8本二階の屋根の高さまで飛び出していましたが、昨日の強風で無残にも
全部倒れてしまいました。太陽の光のおかげか、午前中のうちに致命傷を負わなかった数本が
空に向かって立ち上がりもとどおりになりました。庭の緑も水気たっぷりで光っています。
これで蝉の声でも聞こえてきたら夏の景色です。

カンナの他にも大きな花(ムクゲでしょうか)の画像も届いています。
本日の天気によく似合います。画像が夏を呼んでくれたかのようです。

    
????????『夏』より Photo by I.Takeuchi



3358同人α総務:2014/07/12(土) 09:48:03
同人α評開始のお知らせ
目次五番目の作品『鏡の向こうの私と画用紙の中の私』です。(本日より7月21日まで)

    鏡で本当に自分の姿を見ることはできるのか、映る姿は本当の自分なのか。
    短いお話です。(簡単紹介より)

※リンク「ポートレートとコメント集」にもう一枚の鏡が載りました。
※評/感想末尾に3905をお願いします。



3359同人α総務:2014/07/12(土) 18:48:23
嵐の後の後
昨日に続き今日も朝から晴天。暑い。蒸し暑い。
そんな中、強風で倒れたにも関わらず半日で立ちあがった竹が造園業者によって伐採され
た。屋敷の美観をキープし続ける努力を怠らない庭の向こうの住民がさっそくかかりつけ
の庭師を呼んだのだろう。

午後、暑さに負けて横になっていると電動のこぎりの音で目が覚めた。「これでいいです
か」「そんなもんだろう」職人の声が聞こえてくる。ベランダに出てみたら、生還を遂げ
たあの急成長の、葉をつけていない竹の姿がない。

苦難を乗り越え力強く天に向かって体制を整え直した竹たちのことを思った。
せめて7月一杯は生かして欲しかった。緑の葉っぱをつけさせたかった。
今は綺麗に高さを揃えた青々とした竹の生け垣が何もなかったかのように風に揺れてザワ
ザワと音を奏でている。「突き出た竹は打たれる」

野に咲くこの花は伸び伸び生きているように見える。刈り取られる心配もなさそうだ。
赤く染まった土筆のようにも見える。名前不詳だが、空に向かって伸びる元気いい植物だ。

    
????????『夏』より Photo by I.Takeuchi



3360万理久利:2014/07/14(月) 18:21:22
立場変われば/ご愛想とため口
 ジャニーズ「嵐」のメンバー二宮なにがしが、「君は先輩にはため口を吐き、後輩には
丁寧な言葉で優しく対応する」と仲間から指摘され、年寄りは普通に考えたら彼より先に
いなくなるから文句を言われるのも短い期間ですむが、彼より若い者達はが彼死ぬまでず
っと居ることになるからだと答えていた。冗談半分だろうが、ある種「ウケ」を狙ったこ
の芸能人らしい一言を考えてみた。数十年後、新たな「二宮風」若者が老人になった二宮
に冷たくため口を叩くことになるはずだが、その視点が彼には抜けている。若いときだけ
に言える台詞だ。
 こんな若者も老人になったら若者(後輩)に今度はため口を吐くのだろう。そして近い
将来川を渡りそうな老人仲間どうし、惚けたものどうし、仲良く互いに自慢し合い、褒め
あい、声をかけあい慰め合うのだろう。

 私も若者から老人と言われる世代にいよいよ突入したようだが、次の時代を担う若者達
からはよく生きてきたなあと一人からだけでも、少しだけでも、そう思って貰える老人に
なりたいとは思う。だからと言って、そのために年上でも年下でもへつらったり、思って
もいない褒め言葉や賛同の言葉を吐く気はさらさらない。
 いい人だった、立派な人だったと誰からも言われなくても、死を迎えた時の裸の自分が、
素直に「面白い人生だった、精一杯楽しんだ、生まれてきて良かった」と一瞬でも思えた
らそれでいい。それが理想だ。



3361万理久利:2014/07/15(火) 09:23:29
いじめ分析
教育学者ノーマン・ブルによるといじめは歪んだ社会律から生じるものらしい。
精神の成長過程を[他律、社会律、自律]という区分は自分の過去を振り返るとそれなりに
当てはまるように思える。
他律や社会律だけで生きているいい年をしたおじさんおばさんがたくさんいる。
私自身もそんな一面を持ち合わせている。だからこそ自律を中心に三者バランス良く生き
ていきたいと思うのだ。

ブルとは別に、[他律、自律、無律]という区分をした鶴見和子がいる。無律は律するもの
が何も無い野蛮状態の精神のように読めるが、そうではない。人の心の奥の奥で気が付か
ない自分(この中には先祖代々から受け継がれたものも入る)が自分を律するもの、直感
を促すもののことを言っているようだ。ブルが言うところのアノミーに近いのかもしれな
いが、そこに、人であれば古今東西全ての人がもつ共通の善悪や道徳観、倫理観のような
無意識の尺の存在があるとする。その気が付かない自分の中の自分の尺が自分を律すると
いうことに、年を取りどっぷりと現実世界に浸かる毎日から少し離れたからなのかブルよ
りも鶴見の区分の方に興味をそそられる。

  子どもの道徳性の発達段階とキーパーソン 1977/ノーマン・ブル
  



3362キメラ17号:2014/07/17(木) 12:55:20
オキシモーラン/パクツイ
 好き嫌いが別れる、どこか生臭いあの「パクチイ(カメムシソウ)」のことではない。
パクツイとは、他人の文章をほぼ丸写ししたパクリツイートのこと。論文や書評その他の
コピペ(切り張り)をし、あたかも自分の考え/自分の文章としてネット上で発表し続け
ることだ。
 「評価されたい」「承認されたい」との一心から、考える力も表現力も希薄な人間が手
軽な盗作行為に手を出してしまうパターンが多い。繰り返すうちに他人の考えや文章の寄
せ集めが、ついには自分のものだと思い込み堂々とパクツイをする者、パクツイのどこが
悪いと開き直る者まで現れているようだ。

 パクツイは友人も職もない閉じ籠もりの若者に見られるというが、中高齢者にも存在す
る。 中でも、上司にアピールしたい評価されたいと努力を積み重ね、良い意味でも悪い
意味でも所属した企業(組織)にたっぷり時間をかけて鍛えられた男性に多く見られる。
評価されないことが続くと、憎しみや揶揄の言葉を気に入らない人物(上司や仲間その他)
に対してネット上で噴射し続けることがある。
 老若男女、ネットの普及でパクツイがカジュアル化したのだろう。そんな中からも次第
にほんものを見分ける力、うそを見抜く力、それなりのルール、共通の価値観がネット社
会の中で養われていくのだろう。

パクツイの特徴
■コピペした文章の一部を削ったり、てにをはを変えてみたりとパクリをごまかす作業が
見て取れる。ごまかす余り、奇妙な文章になることもある。
■もちろん引用元については一切触れない。その引用元にもパクリが含まれることも多く、
無断引用された人はパクリを指摘しづらく、お互い様という現状も否めない。
■反応投稿が出て来ると、賛同してくれた部分だけをとりあげて喜び、批判の箇所は無視
する。批判だらけでしかもそれが当たっていると、突如戦闘態勢に入ることがある。



3363赤松次郎:2014/07/21(月) 07:17:42
「鏡の向こうの私と画用紙の中の私」を読んで
「ゴッホは何十枚もの自画像を生涯にわたって描き続けたという。自分の目で自分を確
かめたかったのだろうか」と作者は考えている。
 私は曖昧な記憶についてのことをすでに同人αの「シリーズ・歪んだ風景−記憶」に
記述しているが、毎日数回鏡に向かっているにもかかわらず一向に自分の顔を覚えない。
空(そら)で描けといわれても自分の顔を正確に思い出して描くことは不可能である。
だからゴッホは自分が何者なのかということを確実につかみたいという理由で、何度も
何度も自画像を絵がいやのではないかと私は思う。

 太陽が西に沈むから地球も西回りだと私は感覚的に思い違いをしていたが、実は地球
は東に向かって回っている。そしてまた私は、人間は鏡に映った顔を他人が見ている顔
だと迂闊にも勘違いしていた。実はそうではないのだといことに今回の作者の文を読ん
で気づいたのだ。
 私の顔には右側の頬に小豆大の黒子が一つある。若い頃は黒さがはっきりしていたが、
いまでは少し盛り上がっている程度で、人にはわからないくらいに色は肌色にちかくな
り目立たなくなった。鏡の中のその黒子は顔の左側に見える。しかし他の人が見る私の
顔のなかのそれは確かに右に見えているはずだ。だから鏡の顔は私からも他人から見て
もまったく存在しない顔なのである。実に鏡は不思議な世界をのぞかせてくれる魔物の
ようなものだ。

 人は結局、間接的な写真や映像を通してしか永遠に自分の姿を直接見ることはできな
い。だからゴッホも作者も己の正体に確信が持てないゆえに、自分の本当の姿を求めて
自画像を描き続けたのだろう。そして人間にとって外部から与えられる情報を正確に分
析して真実を探し当てることがいかに難しいかを思い知った私は、これからもずっと謎
の世界を彷徨い続けるだろうと思った。

3905

3364同人α編集部:2014/07/21(月) 15:49:15
最新公開情報/個人エッセイ集
                                        .
竹内一郎エッセイ集
 『終わりの始まり あるいは「錦秋期」』2007

   音を楽しむことより自分の頭と手で音を奏でる装置を設計することが好き。
   歴史に登場するヒーロー達の心情を想像したり共感することよりも、歴史書
   の中から真実を探り出す事が好き。著者が理論屋、実験屋、計算機屋、本屋
   であることは間違いないだろう。それでいて人生終盤にさしかかった季節を
   さして「錦秋期」という言葉を思いつく詩人でもある。とにかく何でも納得
   がいくまで熱中し続ける科学少年、歴史少年のように見える。(編集部)



3365万理久利:2014/07/22(火) 10:02:56
そっくりさん
Re レンズの向こう/夏の花2 [元記事へ]

掲示板に掲載された花を見て、「ムクゲ」ではなく葉の形から言っても「ハイビスカス」
ではないかと言った人がいました。
私の実家にあった四メートくらいの木が写真によく似た花をつけていました。
その木を確かムクゲと呼んでいたような気もするのですが、定かではありません。
気になって調べたところ二つとも同じフヨウ属、画像もうり二つです。合点!。
今回のケースは、花だけで植物の名前を当てるは難しいようです。
実家の庭にあったあの木は、いったい何の木だったのでしょう。木は刈られ、植え
た人間もいなくなり今となっては永遠の謎となってしまいました。



3366同人α総務:2014/07/22(火) 10:53:33
同人α評開始のお知らせ
同人α39号最後の作品『無限回廊 第十六回』バード・ブレイン著
の評が本日より始まります。


第十六回 ÷4(季刊)=4年
無限回廊をさまよい歩き今回で丁度四年です。
第一回(2010年夏号)を飾ったバード氏が四周目最後を飾りました。
登場人物達の個性も色濃くなってきたところで再度イメージキャラクターでもある4体の
ブロンズ像を並べての紹介から始まります。無限回廊をいつまで彷徨い続けるのか誰にも
わかっていませんが、一応の折り返し点としての前半総括と後半のスタートを切る内容に
なったようにも読めます。
宇宙を漂うラーメン屋台「宇宙軒」の親爺の生きざま、そして彦星にたのまれて織姫宛の
恋文を代筆しそれを届けに天の川を葦を編んだ自作カヌーでバード氏が渡っていくシーン
は、大人のための夢いっぱいのメルヘンとなりました。

(簡単紹介)


※登場人物バード氏が地球に帰還しているときの秘蔵写真が送られてきました。扮装をして
いるとは言え、近くにいた少女がそのただならぬ気配に気が付き反応をしている奇重な一
枚であります。「ポートレートとコメント集」に掲載させていただきました。



3367万理久利:2014/07/22(火) 14:52:48
ポートレートとコメント集/バード謎の姿
のけぞる少女の一瞬をとらえた絶妙のワンショットに目が釘付けになりました。
「無限回廊」に登場するバード氏によって選び抜かれた装束一式だと推察されますが、こ
の少女は瞬時にバード氏の正体を見抜いてしまったのでしょう。バード氏のイメージキャ
ラクターであるブロンズ宇宙戦士姿のほうが、まだ少女の衝撃は少なかったかも知れませ
ん。未来人がへたに21世紀を生きるおじさんの真似をしただけに、その胡散臭さが倍増
したに違いありません。

夏休みの或る日、両親とここに遊びに来た兄と妹が仲良く大きな木の下のベンチでゆっく
り涼んでいるときのように見えます。いきなりこのおじさんが目に入ってきたときの少女
の衝撃の大きさがさがよく伝わってきます。
この後すぐに荷物を放り投げ、妹の手をしっかり握りしめてあわてて逃げ出す兄妹の姿が
浮かびます。
少女は夏休みの絵日記にこの日のことを書き記したことでしょう。

この画像★★★。ナヌコレ珍百景に登録決定!!

3906-00



3368万理久利:2014/07/23(水) 08:10:45
ポートレートとコメント集/のけぞる少女
 昨日に続き見れば見るほどこの画像の面白さに引きずり込まれる。

 太ももムッチリの健康ハツラツ少女は小学二三年生、お兄ちゃんは五六年生といったと
ころだろうか。
 先日、倉敷の11歳(五年生)少女が無事保護された。少女を拉致した49歳の男性は
彼女が大きくなったらお嫁さんにしたいと供述したそうだ。バード氏はそんな下心は全く
なかっただろうし、のけぞった少女もそんな予感に恐れおののいたわけでもないはずだ。
ただ、バード氏の後ろ姿から醸しだされる「ただならぬ雰囲気」に恐怖ではなく「驚愕」
したのだろう。バード氏本人は横にいる兄弟二人の存在に無関心で、そもそも始めから全
く気づいてない(見てもいない)ように見える。
 子供は子供だからこそ持っている臭覚がある。大人にはない感覚で人間の本性を見抜く
のだ。それが何なのかは子供本人はうまく言葉で表現できなくとも、異様さみたいなもの
を瞬時にかぎ分けるのだ。倉敷の少女は、保護されたときに男性の家でテレビを見ていた
とあるが、どんな気持ちでテレビを見ていたのだろう。拉致したときや拉致監禁中の容疑
者の表情は判らないが、彼の目を見て恐怖に圧倒されなかったのだろうか。
 写真ではバード氏の目は隠れて見えないが、実におっとりのんびりうれしそうに構えて
いる。のけぞる少女の姿も全く目に入っていない。この後兄妹ふたりしてばたばたと走り
出したとしても気が付かないだろう。何事もなかったかのように楽しい気分でここを去っ
て行くのだろう。惜しみながら遠い先祖が暮らした奇蹟の地球惑星を去っていくのだろう。

 こんな妄想を引き出すこの画像はのどかで微笑ましい。かつエキサイティングだ。

3906-00



3369同人α編集部:2014/07/23(水) 08:39:45
最新公開情報/個人作品集
竹内一郎写真集 『レンズの向こう 梅雨』2014

関東甲信の梅雨が明けたところで、早速梅雨の写真集をアップしました。
まずはアヤメ科の花たちです。



3370万理久利:2014/07/28(月) 13:48:16
無限回廊 第十六回 評の1
この作品がスタートしてから4周年最後を飾る第十六回は、登場人物(未来からの地球人)
の紹介から始まる。「名は体を表す」とはよく言ったもので、ニックネームである宇宙神
祇官、宇宙戦士、頭脳監察官、飛翔教官はそれぞれの個性をよく表している。このニック
ネームはかなりは早い頃つけられたが、回を重ねるごと、その名前によって個性が育てら
れてきたように見える。ブロンズでできているイメージキャラクター四体が物語の中で動
き回っているように思えることが多々ある。

小さな頃から宇宙もの、探検/冒険ものに評者はのめり込んでいたからか、何の違和感も
なく、この一種奇天烈とも言える作品をワクワクしながら読み続けることができる。
宇宙、宇宙の外、海の底、とてつもなく先の未来、何万何億年も前の過去、こんな未知の
世界はいくつになっても引き寄せられるのだが、歳をとるとどこかつまらぬ分別が想像力
の邪魔をして昔のようには夢中になれない自分にも気が付く。だがこの作品は何かがちょ
っと違うのだ。「つまらぬ分別」が刺激を受けるようなのである。

「大人を魅了する“児童文学”〜作家・上橋菜穂子の世界〜」
先日こんな字幕で見慣れぬおばさんがニュースで取り上げられていた。
聞き慣れない作家だ。どうやら今年あの「まど・みちお」に続いて日本人二人目の「国際
アンデルセン賞」を受賞したためにスポットが当てられたようだ。
彼女は一つの作品に取り組むとき、徹底的に調べあげるそうだ。歴史、文化、哲学、科学、
医学、心理学等々、全分野に渡る。そうすることでフィクションやファンタジーの世界が
より現実味のある世界として生きてくるのだと言っていた。

この作品も、各回ごと取り上げるものの色合いは異なるが、どれも奇天烈とは言い切れな
いものがある。宇宙物理学であったり、生物学であったり、ギリシャ神話であったり、広
範囲だが、物語の中でそれらしく、いや物語の世界で現実味をもって登場してくるのだ。
「何かがちょっと違う」はこのあたりに原因があるのかもしれない。
   つづく
3906



3371万理久利:2014/07/29(火) 12:45:13
無限回廊 第十六回 評の2
「こんなのは嘘っぱちだ、ただの思いつきの作り話だ」ばかりを印象づける「つまらぬ分
別」とは、一応科学的に、論理的に納得したいという意識がもたらすものだろう。子供は
そんなことに捕らわれず素直に物語の世界に飛び込んでいくのだが。
この自然界は判らないことだらけだ。証明できているものはほんの僅かな部分にすぎない
のだと歳をとるに従い分かってくる。そのことを充分承知していても、SFファンタジー
だと言いきかせても、納得したい気持ちは抑えられない。

著者はこれまでこの無限回廊の中で様々な発明をしてきた。人類窮極の兵器「リターン・
パス」、永久エネルギー製造器「パワー・イーター」、誰にも真似できない解錠システム
「ダンス・オン・ザ・ロック」等々だ。その命名はもちろんのこと、それぞれの発明品のコ
ンセプトがなかなかのものだったり、まんざら空言だけではないだけの科学的裏付けまで
ちらつかせているのだ。そして今回は古今東西、世界中の書籍、画像データの収集と長期
保存システムだ。図書館まるごとニュートリノ照射によりデータ化をし、かつDNA塩基に
組み込むというこれまたなさそでありそな発想を堂々と披露する。

他方、自由奔放に発明していくだけの発明バカでは終わらないと言う点では「大人の分別
/拘り」を発揮しているようにみえる。近年話題のPM2.5による大気汚染がもたらすで
あろう地球寒冷化には安易に頼らない。根本にある「大気汚染」がそもそも受け入れられ
ないからだ。そして発明品の悪用を防ぐための徹底的な秘密保護システムも同時に考える。

「つまらぬ分別を刺激する」とは自由に伸び伸びと想像を膨らませ物語の世界を泳ぎ回っ
ていた頃の心を取り返しながらも、経験を重ね知識を積んだ大人らしい読み方、楽しみ方
ができるということなのだろう。これから先も飽きる事なく無限回廊の世界で楽しませて
もらえそうだ。
  つづく
3906



3372キメラ17号:2014/07/30(水) 09:53:04
オキシモーラン/佐世保少女
倉敷の少女は連れ去られてから四日後に無事生きて保護されたが、佐世保の少女は遊びに
行ったその日に一緒に遊んだ友人宅で首をしめられ殺されその後のこぎりで首を切断され
た。

実母を病気で亡くしたすぐ後にきた継母。家族と離れてたったひとりで住む少女。
そんな少女が殺人事件を起こした。いかにも週刊誌やテレビが飛びつきそうな背景だ。
なぜ父親でもなく継母でもなく、友人がターゲットになったのだろう。
いずれにせよ、同じ環境下にあったとしても誰もがこんな事件を起こすわけではない。

盗みと命を危めることは絶対にしてはならない、これは誰に教えられたわけでもないのに
当たり前の当たり前として備わっているものだと思うのだが、大人子供関係無くそうでは
ない人たちがいるようだ。ついうっかり、つい逆上して、親のせいだ、社会のせいだ、挙
げ句の果てに殺してみたかった、そして「刑事責任能力なし」とする伝家の宝刀まで登場
する。人体を解体したいのであれば、命を奪いたいほど憎いのであれば、恨むのであれば、
まず自らを解体するか、自ら命を絶って憎しみや恨みから自分を解放すればいい。



3373同人α編集部:2014/07/30(水) 14:10:26
最新公開情報/個人作品集
竹内一郎写真集 『レンズの向こう 梅雨』2014

「菖蒲」に続いて、「梅雨入り前」「梅雨の晴れ間」の二点を追加しました。



3374万理久利:2014/07/31(木) 13:05:54
無限回廊 第十六回 評の3(完)
 「つまらぬ分別」も、ことロマンスとなると子供も大人もどこかウットリと薄らぐ。
科学的根拠/ロジカルな説明への欲求が殆ど生じてこないからだろう。
 作品の終わりの部分に、アルタイル(彦星)にラブレターの代筆を請われたバード・ブ
レインがそれをベガ(織姫)に渡すために天の川を渡る場面が登場する。時期が重なった
ためか宇宙を舞台にした美しい描写だと思った。ばりばりの科学ファンタジーだからこそ
光ってくるシーンでもある。

 この作品が出てからしばらくして、著者とは全く関係のないウェブサイト「虚構新聞」
(ニューロン・カフェリンク集)に、織姫と彦星の間をとりもつ陰の立て役者勝彦(デネ
ブ)の話が7月7日に掲載された。さらに川端康成の恋文発見のニュースがテレビに流れ
た。あまりのタイミングに驚いた。作品を書いた時点では著者は目にしていないはずだ。
 川端の恋文を読んだからには、評者はバード・プレインが書いた代筆恋文も読みたくな
る。残念ながら作品中には載っていなかった。何時の日かこの作品の中で是非とも披露し
ていただきたいものだ。
??『世紀のラブレター』(梯 久美子著)という本を7月に目にしたのも偶然であろうか。
梯、ハシゴ? ふりがなをたどると「カケハシ」とあった。どんぴしゃりではないか。
恋文代筆屋デネブのペンネームを「梯(カケハシ) 勝彦(カツヒコ)」としたらどうだろうか。

 いろんな偶然が重なり数倍楽しめたような気がする。
      おわり
3906



3375同人α編集部:2014/08/04(月) 13:21:10
最新公開情報/個人エッセイ集
熊井浩二(今多迷道)エッセイ集

『我々の時代』2010
    第二次世界大戦勃発の年に生を受けた著者の人生が年代を追いながら綴ら
    れています。 決して多くを語るわけでないのに、その時代時代の日本の
    空気がよく伝わってきます。
    最後の「我々は極めてラッキーな世代なのです。そう考えられませんか?
    いや! そう考えましょう」に、著者の生き方考え方の一面が現れている
    ように思えます。  (編集部)



3376万理久利:2014/08/05(火) 08:10:25
再読の妙味
 近頃は昔し読んだ本を読み返すことが多くなりました。新刊書に興味がなくなってきた
り、これまで手をつけてこなかったものに取り組む気力が失せてきたからだけではなく、
どうやら別な理由もありそうです。家の本箱に並んでいる本たちは何だかんだで生き残っ
たものばかりなのです。それなりの理由があって生き残った本なのですから。

 十数年も前あるいは数年前に読んだものでもその時とは、受ける印象や感じ方が異なっ
ていることに気付きます。気になった箇所に付けたと思われる付箋や傍線を辿ると、こん
な箇所になぜ?と思ったり、この当時から関心があったのかなどと失笑することもありま
す。読み返しながら新しい色の傍線が加わります。当時は関心がなかったり、読んでいる
つもりでも見えていなかったフレーズだったのでしょう。

 一人の作家が書く作品が年代をたどりながら変化していくのに気づくのと同じように、
読み手である自身も年代により注目点が変化していることに気づく面白さがあります。
同時に今も変わっていない関心事があり、それなりに少しは掘り下げることができたよう
だと思えることもあります。
こんな読書の楽しみ方ができるのは年を重ねたからなのでしょう。年をとるのも悪くない
などと一人ほくそ笑む今日この頃です。



3377キメラ17号:2014/08/06(水) 09:49:58
オキシモーラン/熱帯夜
 連日続く暑さで、木にぶら下がる「なまけもの」が、さらにビデオを遅送りしたような
のったりした状態になっています。 最高気温の更新や四国や北海道の大洪水をみるにつ
け、ボーッとした頭で「いよいよ日本列島が熱帯雨林気候に組み込まれる日が近づいて来
たのか」と考えます。
 理研・笹井氏もこの暑さでつい消えてしまいたくなったのかも知れません。理研はもち
ろん、学者仲間やマスコミに叩かれ彼の自尊心が粉々に打ち砕かれていたに違いない時の
この暑さは、さらに彼の生きる力を麻痺させたのでしょう。再生科学において優れた研究
実績を残してきた人が自らの命を絶つとは皮肉のなにものでもないような気がします。

 笹井氏が発生・再生科学総合研究センターの階段で死ぬ準備をしていたと思われる頃、
私は暑さで熟眠できなかったけだるい体でエアコンの掃除をしながら、排気熱を室外機に
保存して冬の暖房に使えないだろうかなどとボーッとした頭で考えていました。

     



3378マリアンタ:2014/08/07(木) 11:03:56
夢∞夜/真夏の夜の夢
今日こんな夢をみた。
映画「ほたる」を見てウットリ状態が続いていたから、長年の経験からすると高倉健様が
出て来る筈だった。なのに、なのに人間ハリネズミが登場した。突っ立って黙ってこちら
を睨んでいた。痛そうで暑そうで思わず服を脱がせてあげたくなったが、触ると怪我をし
そうで近づけなかった。トリックスター、パックが変装して出て来たのかな?

※夢とそっくりな画像(1800年代のロシア産防護服)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003546M.jpg



3379万理久利:2014/08/10(日) 11:52:30
小中学校の携帯電話・スマホ使用制限
文科省の指針をうけて各県の教育委員会では小中学生の携帯電子機器の持ち込みや、学校
を離れた場所でも使用制限を検討し始めたようだ。親達もだ。

Lineに象徴される書き込み情報交換は何よりも便利な道具だが、ややもするといじめの
道具にに使われたり、参加しなければ仲間はずれにされるといった恐怖感に襲われたり、
見ずにはいられない、書かずにはいられないという中毒症状まで引きおこす。これを懸念
してのことだろう。
一昔前には「くだらんテレビは見るな」から始まってテレビを押し入れにしまい込む親も
いたが、携帯電話・スマホにはテレビはもちろんカメラ・パソコン・GPS等の利便性・
機能性や可能性も備わっているから、子供にとって欠かせない道具になっているのは勿論
のこと、大人にとっても「子供見守りシステム」「子守システム」として簡単に取り上げ
るわけにはいかない。

これは成人した大人にとっても同じだ。勤務中は制限が労使とも働くが、職場/家事から
離れた場面では自由きままにのめり込むケースもある。子供に対しては、学校や親を通じ
てやんわりと使用制限をしながら教育していくという方策も考えられるが、大人に対して
はそうはいかない。取り上げるわけにはいかない。「不健康」を理由に厚労省がソフトな
警告を出すくらいだろう。
一方では総務省の[ICTふるさと元気事業]の背景のもと「高齢者見守りシステム」と
して、高齢者にスマホを持たせツイートさせ、ボケ予防、生存確認、徘徊老人捜索等の有
効活用していこうとする運動も起きている。

子供も大人も老人も、日常生活の中でIT機器とどう巧くつきあっていくか、利用してい
くかはこれからも問われ続けるのだろう。人間が考え出した素晴らしい道具だ。日常生活
で、今はあたりまえになったテレビ、冷蔵庫、、自動車、エアコン等と同じくらいに、い
やもっと欠かせない存在になっていくのだろう。危険物にするのも人間だが、有効な生活
の道具/思索の道具にするのも人間だ。そして作った/利用した道具を使わない暮らしを
選択できるのも人間だ。



3380万理久利:2014/08/11(月) 20:09:03
白粉花の生命力
六月初めに管理人のおじさんがめずらしく庭の草むしりを数日かけて行った。
マンションに米軍飛行機騒音防音工事視察が入る前の臨時化粧直しだったのだろう。
蕾をつけた山百合も、育ち始めた白粉花も或る日突然ドクダミとともに刈られてしまった。
管理人の努力を吹き飛ばすかのように、あっという間にまた庭は草ボウボウ。
視察の時はすっかりボウボウ状態に戻っていた。

今年百合の花を見る事はできなかったが、刈られたはずの白粉花が息を吹き返し庭を占領し
た。夕方近くから黄色と赤の花をつけて今、11号台風が残した強風に吹かれて庭いっぱい
満開だ。 前回の台風で庭師によって散髪された前の家の竹垣も白粉花を見下ろしながら、
適度な高さを保ちながら折れる心配もなく横になってザワザワと揺れている。

今年白粉花は完全にドクダミを制覇したようだ。

※座敷から見える外の景色

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003548_2M.jpg



3381同人α編集部:2014/08/12(火) 12:30:19
最新公開情報/個人エッセイ集
古賀和彦 エッセイ集 『エイプリルフール』

2014年4月1日の嘘八百を末尾に追加しました。
「STEP裁縫」、「オソロシヤ憲法第8章に基づくフジノミヤ独立」二つの話は、世相を
反映した抱腹絶倒の力作です。
これを書いた僅か数ヶ月後にSTAP細胞関係者が自死し、ウクライナ上空では大型旅客機
が撃墜?されました。著者は想像だにしなかったに違いありません。
果たして2014年度版「エイプリルフール」が暑気払いになるか否か…。



3382万理久利:2014/08/15(金) 13:23:50
熱射列島
69回目の終戦記念日のこの日、墓に行く途中のアスファルトの道路も
上を走る車も自転車も、蝉の声までも太陽に照らされ揺れていました。
ひろみ君の「アッチッチ アッチチ―」の気分でした。


A CHI CHI A CHI 燃えてるんだろうか
もう A CHI CHI A CHI 感じたんだろうか
OH, UPSIDE INSIDE OUT きみを泣かせても
A CHI CHI A CHI それは太陽が
させたことだよ
夏の太陽が

「GOLD FINGER '99」(歌 郷ひろみ) より


※本邦初公開 真夏の「つる姫」の後ろ姿

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003550M.jpg



3383同人α編集部:2014/08/18(月) 19:57:07
最新公開情報/個人エッセイ集
牟田 元明エッセイ集 をOPENしました。

第一回の復刻作品は次の二作です。

「暗がりの中の青春 ー高校時代の思い出の映画ー」 青春のあの日 1991
????
「藤原先生への手紙」 斜光12号 2007

   *藤原正彦氏イラスト
   『世にも美しい数学入門』より
  



3384万理久利:2014/08/19(火) 09:01:07
今日の青空文庫
「法窓夜話 01 序」/穂積 重遠

懐かしい名前が登場した。青空文庫では初登場である。
学生時代、この人の名を授業で時々耳にした。この人の影響を受けた訳ではないが民法の
研究クラブに入り、次に民事訴訟法を選びゼミに入った。

「序」を読むと、どうやらこの作品は同じ法学者であった父親との雑談をまとめた作品の
ようだ。男爵親子、生まれも育ちも超一流、知識階級で、庶民とかけはなれた別世界の話
のようにも思える。それでもこんな人達がいたからこそ、近代日本の法体系を作り上げる
ことができたのだろう。ともに男爵法学者と言ってもやはり親と子、どこにでもある心の
やりとりがあったようだ。そこはみんな一緒だ。これからどんな親子会話がなされるのか
楽しみでもある。



3385赤松次郎:2014/08/19(火) 13:15:42
山荘便り−20140819
猫のまばたき

 我が家の猫モロ(またの名をサルトル佐助)は、私がソファーに寝そべっていると
顔に近づいてきて、食い入るように私の目を覘く。その行為がどうしてなのかいまだ
にその理由がわからない。モロに日本語を教えるか、私が猫語を理解出来るようにな
るか、両方の寿命のある間に解決することは不可能な永遠の課題である。
 動物は目と目を合わせ見つめ合うときは威嚇や喧嘩する時だと理解していた。
『岩合光昭の世界ネコ歩き』のTVで出てくる猫たちも、すれ違うとき長く目を合わ
せないですぐに目をそらしているようだ。モロがそうしないのは私が飼い主と認識し
ていて、敵やライバルとは思っていないのかもしれない。
 さてそのアクアマリーンの魅惑的なモロの目にじっと見つめられたとき、一つの事
実を発見した。猫はまばたきをしないのだ。石原慎太郎など都合が悪い問題について
の質問のコメントを発するときなど、一般人よりも五倍も十倍もまばたきをするの
に、モロはいつまでも大きな目を見開いたままである。
そこでインターネットで調べたところ、
 ★まばたき(瞬き、瞬目)とは動物の目のまぶたの開閉運動のこと。1回のまばた
  きの速さは平均で100 - 150ミリ秒だと言われている。
 ★まばたきには3つの種類があり、普段我々が無意識におこなう周期性まばたき
????と、目に光が差し込んだときにおこなう反射性まばたき、そして意識的におこな
????う(ウインクのような)随意的まばたき がある。
 ★まばたきの回数は子供では1分間につき約5 - 18回、大人では男性が20回、女
?? 性が15回程度といわれている。
 ★またまばたきをしている間は脳の一部が休止しており、まばたきの回数を覚えて
  いないのはこのためであると言われている。
  人間の目では見えないが、疲れてくると極わずか遅くなる。
 ★まばたきが行う役割は以下の通りである。
????涙で角膜を洗浄し、角膜を清潔に保つ。
????物体の像のボケを修正する。
????房水の流れを良くする。
??※房水とは角膜と水晶体の間を満たしている液のこと。涙を結膜のうから涙道へ
????流し込む。

猫も目を閉じるときがある。しかしそれは猫にとって注意して見る対象がなくなっ
たときや眠くなったときである。私はモロに目を覘かれながら、何回も何回もまばた
きをしている。韓流のドラマみたいに喧嘩しながら、大きなため息を吐き目をそらす
(目を泳がせる)ことはないのである。動物のように目をそらさないことは威嚇や闘
争するときというのに反して、私はそれが普通の会話であっても、正面から目を見な
がら話すのである。決して猫や猿や熊みたいに闘争している訳ではないのである。

3386キメラ17号:2014/08/20(水) 13:07:22
オキシモーラン/「猫道」まっしぐら
Re:山荘便り−20140819

 確かに猫のまばたきを見た事がないる。起きている時はいつもカッと目を開いている。
あるいは人間の目より数倍もの速度でまばたきをしているのかもしれないが、いずれにせ
よ人間は猫のまばたきを認識することができない。

 この山荘では、まばたきをする人間としない猫との神経戦のような日常生活がくりひろ
げられているようだ。進化を遂げ知能が他の動物と比べ断トツに発達したヒトと、言葉を
持たないネコとが互いに意思疎通を図ろうと努力する愛に溢れた風景でもある。
ネコは言葉の代わりにヒゲの感覚、聴力、跳力、柔軟性、そして眼力を武器に人間に挑む。
山荘に住むヒトはネコの生態を徹底的にしらべあげ猫に挑む。
??子猫どうし、喧嘩をしているようで実はじゃれあって遊んでいる風景を岩合さんのテレ
ビでよく見かけるが、著者とモロはどこか遊びの中に真剣勝負がちらつく。本気が混じっ
ているようにも見える。それだけ愛の真剣勝負なのだろう。

??一読者としては、もうすでに二人(二匹)は意思の疎通がかなりできているように思う。
出会ったときの猫は斜視で著者から「サルトル」の名をつけられたようだが、いまではす
っかり真っ直ぐで純粋無垢のつぶらな瞳になったようだ。「ばしゃばしゃ」まばたきする
細い目と「ぱっちり」開きっぱなしの大きな目がしっとり見つめ合うのもいいが、著者が
[目叩き(マバタキ)]をしている間に、ネコパンチ(猫叩き)に合わないよう願いたい。
だが――。モロパンチは愛情表現のひとつだ。
我慢、我慢のヒトだけでなくネコも愛を遂げるために我慢しながらパンチをしているのだ。
我慢は日々人間が猫に近づく、猫が人間に近づく「猫道」である。



3387万理久利:2014/08/21(木) 08:32:29
牟田元明エッセイ集を読んで
「藤原先生への手紙」

 題をみて、手紙の宛先は中学か高校生時代世話になった方かと思いきや、何とあの数学
博士藤原正彦でした。藤原氏の作品を初めて読んだとき、なんてユーモア溢れる数学者な
のだろう、いったいどんな人なのだろうと著者紹介を見たら父親は新田次郎、母親が藤原
ていとあり驚いたことを覚えています。
 ちょうど今NHKドラマで『芙蓉の人〜富士山頂の妻』が放映されていますが、原作を
書いたのが新田次郎です。山を舞台にしたどこか男臭い生真面目で堅い作品が多く、主人
公たちが新田次郎そのものようにも思えてきます。
 理系親子だったはずですが、妻に頭が上がらない点を除けばその性格は大分異なるよう
に思えます。とは言え、著者が手紙を思わず書きたくなったのは対談を通して触れた新田
次郎の優しい人柄とそれを思い出させるだけの新聞に載った藤原氏の寄稿記事だったので
しょう。やはり親子、同じ血が流れているのです。家族全員書く事にも長けています。

 著者は川鉄役員と有名人との対談に数多く立ち会ってきたようですが、何ともうらやま
しい限りです。直にお会いしてその人となりに触れることができるのですから。
朝日新聞「余白を語る」や日本経済新聞「私の履歴書」を読んで担当記者が実に羨ましく
思えたものでしたが、「重役対談」に対しても同じ気持ちです。
 藤原氏に書いた一通の手紙から、新田次郎の人柄がよく伝わってきました。著者が担当
していた頃の川鉄社内報コラム「重役対談」を読んでみたくなる手紙でした。
 「大変良くまとまっています。これならプロのトュプ屋にも、インタビュアーにもなれ
るでしょう」当時新田次郎から著者が受けた言葉ですが、僭越ながらそっくりそのままこ
の作品に対しても使わせていただきたいと思います。



3388同人α総務:2014/08/22(金) 10:17:49
レンズの向こう/夏の花3
 夏の画像がたくさん送られてきました。夏満開です。

 真っ青な空の下、太陽に向かって咲くヒマワリと同じく、夜空いっぱいに咲く花火もまた
 夏の花といっていいのでしょう。
     『みんなが爆弾なんかつくらないで
         きれいな花火ばかりをつくっていたら
             きっと戦争なんか起きなかったんだな 』
????????????  ?????????????????????????? ???? 山下清
 夏の暑い日、ランニングにどでかい半ズボン、頭には麦藁帽。テレビドラマの影響なので
 しょうがこれが山下清のイメージです。八月の向日葵、花火、お盆、終戦記念日は山下清
 によく似合います。

     


    
『夏』より Photo by I.Takeuchi(α同人)



3389同人α総務:2014/08/23(土) 21:13:48
同人α40号発行のお知らせ
5年前の20号発行がつい先日のことのようです。
購読者からの言葉もいただき、創立10周年記念にふさわしい一冊になりました。同人
にとって良い忠告でもあり励みでもあり、新たなる決意を促す言葉となりました。

●古賀氏の新シリーズ「セピア色の手帳」が始まりました。
●初登場、壇氏による「隣の奥さんの話」はパンチの効いたショートショートです。
(簡単作品紹介に続く)


    <40号(創立10周年記念) 目次>

     前書き   テーマ「謎」
     シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帖 第一回
     隣の奥さんの話
     家族の風景 第八回
     事件(三)
     肥と筑   第三十回
     人生詩
     色空間   (その一)
     無限回廊  第十七回
     編集後記
     『同人α』十周年によせて

       
     (デザイン K.Koga)



3390同人編集部:2014/08/25(月) 17:54:18
最新公開情報/個人エッセイ集
 先日の編集会議に「斜光」(同窓同人誌)のパイロット版を持参してきてくれた同人が
いました。同人αに関わりのある冊子だけに、同高校OBの間でこの話が盛り上りました。
 さてその貴重な冊子の中に、約20年前に書かれた神野(北)氏、赤松(古賀)氏の編
集後記がありました。早速エッセイ集の「斜光掲載作品」の中に、復刻版を掲載しました。
書く事への熱気のようなものが伝わってきます。

※ニューロンカフェリンク集→エッセイ集→斜光作品 の順で開きますと、題名の上をク
リックするまでもなく、現在は下に並ぶ掲載画面Topに出ています。



3391同人α総務:2014/08/26(火) 12:21:49
電子作品集アップのお知らせ
同人α40号「謎」 全作品を電子作品集に掲載しました。
図らずも今号テーマ提供者となった主催者古賀氏の「謎」前書きに始まり
創立10周年に向けての同人及び読者からの言葉で終わっています。



3392同人α総務:2014/08/27(水) 08:35:58
α40号紹介1−読者からのたより
文章を書くとということについて触れたものがありました。
二点紹介します。


「文章について」  M氏
文章について考えることを述べたい。まず文章――ここでは私的な日記や手紙ではなく、
活字化され、印刷され、複数の第三者に読まれるものをいうが、この活字化されること自
体の認識が大切である。例えば、今日は雪が降りましたね。寒いですね――という会話は
成り立つが、わざわざ活字化はしない。即ち、文章にするには、その情報が新しいか、役
に立つか、意味があるかという条件をクリアしなければならない。
その情報だが、新しいといっても、情報化社会の現代、他人より数時間、数日早く知っ
ても記者などを除けば、一般にはたいしたことではない。また、情報量の多寡もコンピュ
ーター社会では問題ではない。いわゆる博覧強記も、いま流行りのコピペ同様、文章とは
関係ない。
真に新しい情報とは、既に知られている情報を組み合わせたり、深めたりして、自ら創り
出すものであり、文章にも同じことがいえると思う。(抜粋)


「同人αと私」  W氏
 同人αを頂くようになってはや3年になる。
 私はまじめな読者ではなく、正直なところ、頁をめくったり、放り出したりのあり様で
ある。この間、なんとなく楽しみに目をとおし続けているのは刺激を受けるからである。

 言葉ということを改めて考えるようになった。自分の中で感じたり考えたりしているこ
とも、書きとめる行為、なんらかの表現行為ををとおしていったん固定しないと他の人に
は伝わらない。
 ヨハネ福音書冒頭の有名な「はじめに言葉があった。…」の一節に、昔の私は、言葉は
徐々に人間がつくってきたことではないか…と反発していた。今は自分なりに「人間の条
件」としての複数性、人が人となるのは一人ではできないということに思い至り、自分を
表わすこと、相手から受けとること、伝え合うことなしには人間は存在しえないと思える
ようになった。
 一方、自分の思想の表現は、「適切な時に適切な判断」をして身を処する行為でも表現
されるが、それが「正しく」できるためには、多分日頃の想い・考えを、何らかの形で自
分の中ででもとどめ固定する作業をしておくべきだろう。(抜粋)



3393同人α総務:2014/08/27(水) 12:47:09
レンズの向こう/夏の散歩道
同人きっての画像のプロである撮影者は、万歩計とカメラを忍ばせ良く家の近くの野山を
歩くらしい。そう言えば今年の大雪の日も明かりを点けて走るバイクをパチッ、太陽がガ
ンガンん照りつける夏の日に空に向かって咲く向日葵たちをパチッ。健康のためと言うが
物体や生物の形・色・光・動き、そしてその場の空気を観察するのが好きだからなのだろ
う。どうやって自分が感じたもの画像に写し撮るかに挑戦しているようにも思える。
ぐっと秋めいて、昨日の蝉も息をひそめる今日は散歩には絶好の日和だ。

  


   
『夏』より Photo by I.Takeuchi(α同人)



3394キメラ17号:2014/08/28(木) 12:33:31
オキシモーラン言葉遊び/「西洋かぶれ」
 「西洋」の中の関連言葉としてもこの「西洋かぶれ」という言葉は広辞苑(三版)に載
っていないが、wikipediaで取り上げていた。
「西洋かぶれとは、自身の所属する文化より西洋文化を良しとして、振る舞いや服装など
を西洋文化のそれに似せること、あるいはそのように振る舞う人物を指す蔑称」
「主として日本を含めた東洋で使われる言葉である。夏目漱石の坊つちやんの中の登場人
物、赤シャツは西洋かぶれという設定になっている」とある。
なるほど、自分も含めて通り過ぎていった人の中にも確かにこんな人がいた。21世紀の
今でもだ。戦後間もない頃、ましてや鹿鳴館時代でもあるまいし。

 続いて「かぶれる」を調べてみた。古語の気触(かぶれ)から来た語とある。気が触れる
…、確かに、確かに。皮膚にせよ精神にせよ、かぶれは一過性であることが多い。ところ
が西洋かぶれは人によっては慢性化し、歳を重ねるにつれさらにひどくなることもあるよ
うだ。
 小中学生の頃、テレビを見ていてアメリカの若さ、力強さ、自由さ、豊かさ、かっこよ
さに憧れたものだ。かぶれた。
社会に出てからは、イギリスやフランスのしっとりと落ち着いた文化、生活、おしゃれ感
覚に憧れたものだ。かぶれた。
今では、私が生まれ育ったこの日本という国の良さを感じ取れるようになった。かぶれて
いる。
 「かぶれ」も長い人生の中で大事な現象だが、慢性化して足元がみえなくなったり、回
りがみえなくなったら、元も子もないような気がする。
こういう状態は「気触」と云うより「加ブレ」とした方がいいのかもしれない。

現代版「赤シャツ」

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003562_3M.jpg



3395同人α総務:2014/08/29(金) 08:35:57
α40号紹介2−作品(前半)
『シリーズ・歪んだ風景−セピア色の手帳 第一回』  古賀和彦
新作品が登場です。建築家の視点から繰り広げられる物語。建築業界で主人公が生き
抜いた様子を時代の空気と合わせて感じ取ることができそうです。

『隣の奥さんの話』  壇奈々
死者からの電話? 夏の怪談話かと思いきや、ユーモアの中にキラリと風刺が効いたショ
ートショートです。

『家族の風景 第八回』  古賀由子
登場する三家族の中の一家族の大黒柱が突然の死を迎えます。慌ただしく死者を送る家族
たち、そして回りの人々は…。

『事件(三)』  国木光
火傷の痛みからくる悶絶がまだ続きます。出口は見えてくるのでしょうか。

※「セピア色の手帳」 挿絵(青 図)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003563.jpg



3396同人α総務:2014/08/30(土) 11:14:34
α40号紹介3−作品(後半)
『肥と筑 第三十回』 長岡曉生
肥前国基肆郡から紀州紀伊国そして関東は常陸の紀国へと大移動する出雲出身のスサノヲ
とその息子五十猛(いたける)、崇神天皇の息子で紀氏の血を引く豊城入彦の大和から常
陸への船を使っての大移動。そこにまたスサノヲの甥アヂスキ高彦/天香香脊男/天若彦
をからませて海人族徐福の登場です。航海の重要なマークとなる星を司るのも海の神スサ
ノヲだとし、船団長徐福と重ね合わせます。著者がまたジグソーパズルのピースをひとつ
はめ込みました。

『人生詩 』 神野佐嘉江
「昼の長さが一年のうちで一番長い今日のこの日に神秘をおぼえるせいか、僕は夏至が好
きだ」六十代。 6月16日から7月6日までの、10代40代60代同時進行日記です。
毎度のことながら、平凡な生活の中に存在する人、道具、本、植物、生き物、空、空気…
一つ一つが美しい、神様からの贈り物、そう思えてくる作品です。

『色空間 (その一)』 竹内一郎
31号『心にあるよしなしごと』 で般若心経から始まり、その後『無常』、『ちかごろ』
『色(しき)とカラー』、『心情風景 その先』色と空をテーマとする作品が続きました。
そして今回は『色空間』です。
映像の技術者として生きてきた人が、限りなく「科学少年」らしい考察と平行して色(シ
キ)空(カラ)へと哲学的、宗教的、精神的な世界に入り込んでいくようです。

『無限回廊 第十七回』 エヴァ
未来からやってきた物集班、登場人物たちそれぞれの夏休みです。
エチオピアの火山へ、こと座α星(ベガ)へ、東京ドームシティへと散らばりました。

※『人生詩』挿絵 (アメリカインディゴ)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003564M.jpg



3397同人α編集部:2014/08/31(日) 13:11:54
最新公開情報
牟田 元明エッセイ集

『賛・燦・サッポロ』 斜光13号 2008年
   南国の地佐賀の男が北海道札幌へと赴任。馬の種付けツアーとも言える「日高ホー
   スインラブツアー」まで企画し、紳士だけでなく淑女たちからも大好評を得たよう
   です。著者は札幌/北海道の土地柄・人柄によほど惚れ込んだに違い在りません。
   (編集部)



3398同人α総務:2014/09/01(月) 09:04:09
お知らせ
『シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帖 第一回』
本日より40号の合評が始まります。まずは今号のテーマ「謎」の提供者、古賀氏の
作品です。

著者がよく好んで使う〔鈍色〕より、〔セピア色〕の方が確かにどこか謎めいてます。
手帳の中には一体何が書かれていたのでしょう。著者の副業である、いや本業である
建築業界の光と翳(闇)…?。

「ポートレートとコメント集」TOPに掲載されている著者の画像もまた、何かを企んで
いるようないないような、やはりどこか謎めいています。そう言えば前回の著者の姿
を前にしてのけぞる少女(39号) ←クリック、宇宙戦艦大和船長に扮した著者の画像(33号)
も謎めいていました。

評は9月10日まで



3399同人α総務:2014/09/01(月) 21:09:49
α40号紹介4−10周年の言葉
本業と作品づくりの中、10年前のα創刊号からの印刷/発行を行い続け、さらにα掲示
板とブログを二度に渡って立ち上げた同人と七年前に参加してからというもの同人誌の作
品校正/出版技術向上に尽力してきた同人、お二人の言葉をここに掲載させていただきま
す。


????????????????????????− 記 −

??「惰眠を貪る」と言う言い方がある。辞書によると「なまけて眠ってばかりいる。
なすべきことをしないで、いいかげんに暮らしている」と書いてある。『それから』の代
助を「高等遊民」として表現している夏目漱石がきっと言いそうな警句だ。
 それに加えて、昨今のお笑い総出演のTVやインターネットのホームページ上に投稿さ
れる、卑近な個人的な話題を臆面もなくだらだらと書き込むのをみて、「駄弁を貪る」と
いう造語を思いついた。これはまさにアルコールや薬物やパチンコ依存症のようなもので、
TVやコンピュータを首から提げていて、起きている時間のほとんどをそれに費やさなけ
れば不安でたまらないのではないだろうか。
 同人αは幸い「惰眠を貪る」ことや「駄弁を貪る」ことをしていないと言える。なぜな
ら創刊号から四十号にいたるまで十年間、一年に四冊も出版してきたのだから。しかもお
茶を濁したりおざなりにすることなく、苦労しながらでも精一杯努力して書いた作品ばか
りだから。
                              古賀 和彦



「同人α十周年」
 αが四十号を迎えた。新冊子の発行と電子版の掲示、各作品への講評が終わると十周年
となります。
といっても十一号から途中加入の私にとっては、七・五周年(そんな言葉はない!!!)
ですが。
 この事は、αの創刊時から途切れることなく冊子の発行と互いの講評を続け、途中から
電子版の掲示とリンク集の作製・電子版作品へのBGMの添付などの新機軸を創められた
古賀先輩その他の方々の企画力と行動力あってのことと、常々感謝しています。
 なかでも新人の時から斬新な才能・実行力を発揮して、掲示板表示の刷新・α通信と編
集会議のレジメ発行・送付などの新機軸を打ち出し、面倒な作業を受け持って呉れている
X氏に感謝致します。
これからも、互いの健康維持に留意して楽しい同人αを作り続けて行きましょう。
                              長岡 曉生



3400同人α総務:2014/09/02(火) 14:12:10
お知らせ
α通信10号が発行されました。
今回はα創立10周年特集号です。
購読者の方には一足先に冊子とともにお届けしています。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003568.jpg



3401マリアンタ:2014/09/03(水) 11:05:47
丸洗い全身浴
 雨続きの中、昨日はやっと朝から太陽が出ました。
待ってましたとばかりに早朝の洗濯作業です。気になっていた埃まみれのぬいぐるみをタ
オルでくるんでネットに入れて夏掛け布団といっしょに入浴させました。
 一日太陽を浴びたぬいぐるみは清々しい姿になりました。洋服とお揃いの緑のベレー帽
も輝くばかりです。今はつやつやの葉っぱの「かがり火」の鉢の横に座っています。

 私も洗濯機で洗われて太陽の下で干されこうなれたらなと妄想します。
そう簡単にはいかないのが人間です。だからこその人間です。でもぬいぐるみがちょっと
うらやしい。そんなことを考えながら、昨晩は太陽の匂いがする夏掛布団にくるまれて眠
りにつきました。夢をみましたが、中味についてははっきりとは記憶にありません。
ただ気持ちが良かったことだけは確かです。



3402万理久利:2014/09/04(木) 08:11:20
「セピア色の手帳」著者コメントと40号テーマ「謎」前書きを読んで
 首をかしげる著者の写真のコメントに、「謎々を取り出しては調べまくり、観察しまく
りの独りよがりさは、まさに御しがたい老馬の姿であろう。」とありました。
「御しがたい」と自ら告白するくらいですからよほどの観察好きなのでしょう。
 観察し、調べまくることと、新たな作品を創り出すあるいは書き続けることとは深い関
係があるとしても、後者はやはり体力がより要求されるような気がします。これまでの作
品を思い起こすと、いかに身の回りのもの、人を観察しているか、そして湧き出た疑問を
とことん調べあげていることが分かりますが。書く前の作業だけで疲れてしまうのではな
いかと思うこともあります。老いたといってもそれは身体の自然劣化です。歳をとり書く
気力が失せたとしても著者の好奇心と、言葉への執着と畏敬は人一倍旺盛かと推察します。
むしろ歳を重ねてからのほうが強まっているのではないでしょうか。

 この推察はテーマ「謎」前書きを読むとさらに強まります。
作品の中で取り上げる様々のものの中でも、物語の柱になるようないくつかの事柄につい
て徹底的に調べあげていることが分かりますが、さらにそれを自分らしい言葉、選び抜い
た言葉で綴っていくのです。著者はこの言葉選びに「逡巡」すると述べています。知力は
もちろん、気力体力忍耐力が要求されるはずです。
 「謎」という漢字もまた観察の対象となります。じっとみつめて「言葉に迷う…」を発
想します。文章を書くときにいつも言葉選びに悪戦苦闘する著者がいかにも飛びつきそう
なテーマです。
 『字通』で「謎」を調べた著者は、「遊びの一種で、文字捜しの類が多い」を目にして、
オキシモーランを思い起こしニタリと笑ったに違い在りません。字通で言葉の意味を調べ
直すこと自体が逡巡の現れのひとつだとも言えますが、それでも、言葉選びの「逡巡」も
どこか遊びに昇華してしまっているようにも見えます。大真面目で努力を要する遊びです。
誰にも書けない作品を創る、丹念に言葉を紡いで一つの世界を作りあげる、著者にとって
はそんな奥深い遊びなのだろうと思います。



3403マリアンタ:2014/09/04(木) 18:40:34
Re: 隣の洗濯物/ついにご対面
> No.3508[元記事へ]
.
 小さな小さな肌着が…。7月始め隣の洗濯物に目を奪われた。ひょっとして隣の若夫婦
に赤ちゃん?、とワクワクしたものだ。
その後隣のベランダを見る事もなく、そもそも泣き声一つしない日が続き、赤ちゃんづれ
来客が泊まっていたのだと結論づけ、忘れかけていた。

 それから二ヶ月が過ぎた今日のこと、ピンポーン、めずらしく家の扉のすぐ外に来客だ。
住民のどなたかだ。開くと、なんと隣の若夫婦が小さな小さなおくるみの赤ちゃんを抱い
て立っていた。二人とも満面の笑みだ。私のワクワクはピンポーンだったのだ。
「泣き声で御迷惑をかけるかもしれませんが、宜しくお願いします」と丁寧に挨拶をして
くれた。干してあった肌着と同じ小さな小さな女の子だ。赤ちゃんの姿を見るのは何年ぶ
りだろう。赤ちゃんを見るだけで何となく未来や希望の字が浮かんで来た。
女の子の名前を尋ねたら、その中の一文字が使われていた。これもピンポーン!!
 なんとなくこちらまで幸せな気分になってくる。これが赤ちゃんのもつ力なのだろう。



3404週間戯評編集部:2014/09/06(土) 11:09:34
お知らせ
戯評リンク集に「欠陥コピペ大王作品集」をリンクしました。
題して「死んぬほど笑えるコピペ」です。大王がコピペ作業(適当な文章をネットから探
し出してコピーして貼り付け、さらに盗作と分からないように手を加える)をしていると
きの風景を思い浮かべてください。そんな面倒なことをせずとも○○引用とするだけで済
むはずですがそうはいかないらしい。さも自分の意見、自分で綴った文章のように装うこ
とに重要さを感じているようです。言葉を選び抜く苦心というより、ネットから適当な文
章を探しだし、貼り付けることに苦心しているといった風景です。その努力には笑いを越
して悲哀すら感じます。

現在、過去戯評に掲載した中から6コピペ作品を掲載しています。順次追加していく予定
です。悲しいとき、苦しいとき、開いて大笑いしてください。人によって、または体調に
よっては気分がひどく悪くなったり落ち込む場合もあります。ご注意ください。



3405同人α編集部:2014/09/06(土) 16:41:16
最新公開情報/個人作品集
                                          .
竹内一郎写真集 『レンズの向こう 夏の色』
  太陽がたくさんの色を作り出しています。



3406万理久利:2014/09/07(日) 10:35:47
道具
 数年前、長年使ってきた電話/fax/コピー/スキャン/印刷 All in Oneの IT機器が
る日突然場所をとるだけの大きな電話機に成り下がってしまった。電話機以外の機能も、
なければないでそれなりに生活は十分していけた。しばらくしてから知人からのお下がり
がありその小さなプリンターが乱筆の私に変わって手紙を書いてくれている。やはりあり
がたい、便利だ。手紙も以前のように出すようになった。その後別の人から小さな棒状の
スキャナーを譲ってもらった。コピーがどうしても必要な時はスキャンしてデータ化する。
FAXに変わりPDFでメールを送る、送ってもらう。使う頻度は少ないが必用とあらば何とか
なるものだ。
 最近、スキャナーをくれた人から破格の値段で破格の性能をもつプリンターが特別セー
ルに出ているということを聞き早速購入した。今までの何倍ものスピード、そして何より
も印字が生きていてかつ画像は原画と一寸も違わぬ鮮明さだ。さらに原画を勝る結果をだ
すというサービスまで発揮してくれるのだ。

 高度に進んだ機械/道具を使用することにはいささかの反発がある。
郷愁なのかそれとも一種の先祖返りなのか…、小さな頃、何でも手作りし、何でも自分で
修理する父を見て「かっこわるい」「買っちゃえばいいのに」「時間と手間の無駄だ」な
どとどこかバカにしていたのが、父こそ道具を作り出す智慧ある人間だ、そんな道具だか
らこそ価値があったのだとまで思えるようになってきた。
 これに対し今ではスマホやパソコンなど、できあがった高度な機器をそこそこの金を払
えばすぐに完成品を手に入れることができるようになった。 そこにはただ利用方だけが
説明されているだけで、仕組みや構造は複雑すぎて簡単に修理することなど受け付けない
しろものだ。わけのわからない金額を払って修理を頼むか新たな完成品を買う。そしてや
やもすると、使う側は使用中毒になり道具にヒトが振り回されることになる。父が生きて
いたら多分パソコンやスマホをおもしろがって使っていただろう。でも中毒にはならいと
確信できる。なぜならもっと他にやりたいことがたくさんあるからだ。その為の道具にす
ぎないのだ。

 このプリンターには抵抗なくほれぼれした。人間の知恵でよくぞここまでの能力をつけ
たのかと思う。いかに綺麗に、見易く、と四苦八苦しているときに、ポンと現れたのだ。
それを見事にやってくれた。 目的がはっきりしているから、限定されているから、その
目的を達成してくれた道具に素直に感謝したくなるのだ。この道具を良い状態を保ってお
くために機械音痴の私でも仕組みについて研究したくなる。自分の手で修理したいとも思
う。目的がないと文明の利器(道具)もただの置物かそうでなければただの暇つぶし、時
によってはつまらない自慢の種、そして人を騙したり、陥れたりする武器や麻薬にもなる。



3407週間戯評編集部:2014/09/07(日) 13:07:54
お知らせ
戯評リンク集「欠陥コピペ大王作品集」

渾身のコピペ、二作品を追加掲載しました。
それだけ読むと、よく調べた、研究した、考察したと思われる文章です。いかにもその人
の意見、感想、考え、作品のように読めますが、それがネットで流れている文章の貼り合
わせの文章にすぎないことが分かります。
貼り合わせ、各所に見られる小さな改竄努力が何故か泣けてきます。そして笑えます。



3408万理久利:2014/09/08(月) 09:50:54
シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帖 第一回 評−1
                                  .
 「東都企画へ向かう電車の中で私はセピア色の記憶を辿っていた。」(第一回一節より)
こんな出だしから新シリーズは始まる。
著者の作品は、ユリの木の並木道を歩く(無限回廊)、柔らかい朝の日差しが射す公園の
ベンチに座る(沈みゆく家)、夕方の帰り道俄雨に濡れ泥を跳ねたズボンで自宅にもどる
(あした天気にな−れ)等、回りの風景とともに主人公が登場するところから始まる出だ
しが多い。その季節に見られる花や木々の葉の形や色や茂り具合であったり、建物だった
り、客観と主観を取り混ぜて著者は描写する。客観/主観は各々色濃く、それが一層対象
物を浮き出させているようにも思える。風景を観察し味わう主人公のそのときの心情風景
も浮き上がってくる。そしてそんな物語の序章ともいえる第一節が、作品の流れや主題主
張といったものを暗示させるのだ。読者はこれからの展開を想像し、興味を強く惹く場合
もあれば、そうでない場合もあるのだろう。
 今回は電車に乗り、仕事先に向かうところから始まる。車窓から見える景色の描写とと
もに、過去の風景(客観、心情)を重ねていく。どうやら仕事がらみの物語がはじまるら
しい。二節以降を読んでますますそう思えた。著者の専門分野を反映すると思われるこの
作品の続きを読みたくなる。

 続きものを扱うことが多い著者だが、第二回目以降の各回もまたこの形(出だし)をと
ることが多い。第一回は全体で、評者にとっては興味ある『セピア色の手帳』完結までの
序章となったようだ。
    続く



3409マリアンタ:2014/09/08(月) 17:34:40
初耳
 子猫が母猫を呼んでいるような泣き声が聞こえてきた。
この集合住宅には鳥と犬を飼っている住民はいても猫はいないし、この数年ノラ猫の声も
姿もない。そう、隣の赤ちゃんだった。

 赤ちゃんをこの目で見たものの、どこか信じられなかった。若夫婦が赤ちゃんを抱いて
挨拶に来てからも、赤ちゃん存在の一番の印である泣き声が聞こえなかったからだ。両家
の窓がたまたま少し開いていたのだろう。
 生まれてまだ二ヶ月の赤ちゃん、人の手を借りなければ生きていられない時期だが、そ
の分未来がいっぱい詰まっている泣き声だ。なんとなくホットする。そして成長していく
のを見るのが秘かな楽しみでもある。そう思うのは少子高齢化の見本のような人間だから
だろう。赤ん坊はその姿も泣き声も、人の心を和やかにしてくれる。元気にしてくれる。
例え自分の存在が消えても、その子を通じて未来を感じるからだ。
その子に夜泣きで起こされたとしてもだ。



3410マリアンタ:2014/09/09(火) 15:32:46
夢∞夜/時空のズレ
今日こんな夢をみた。

仕事の打合せが終わり、帰宅するために西新宿の高層ビルにある事務所を出て小田急の駅
に向かう。朝通ったはずの歩道のタイルの模様も歩道の横に立ち並ぶ洋装店や薬屋、飲食
店がすっかり入れ代わっている。

気が付くと大分時間が経っていた。京王線の入り口も通り越してしまったようだ。逆戻り
で歩いても京王線の入り口はもちろん小田急線西口も現れない。両デパートらしきものも
無い。通りすがりの青年に「小田急の駅はどこですか」と尋ねたところ、最近移転したと
いう。「案内板に沿って行けばみつかりますよ」、青年に言われたとおりに地下道に降り
て案内板に沿って歩くが、その案内板の掲示内容がわからない。京王線、小田急線、山手
線等路線の文字は一切表記されておらず、数字とローマ字ばかりだ。おまけにその数字が
チカチカと入れ替わる。
「ここの位置から、改札口までの距離と、何時発の電車に乗れるかも表示されているのよ。
小田急線の印は〔7C〕、7Cに注意して先に進めばすぐにたどりつくわ」。教えてくれた
若い女性はそう言うと持っていたスマホをいじり始めた。

案内に従って進む地下道には重層してデパートや飲食店、遊楽街が立ち並ぶ。デパーの入
り口前には、首からスマホをぶら下げた大勢の老人たちがベンチにたむろしていた。彼ら
もまた迷っているのだ。迷いに呆然としている老人、迷いを越しておしゃべりに興じてい
る老人たちだった。白いベレー帽と白のワンピース姿の案内係の女性たちが要所要所に立
って迷う通行人に声をかけ説明をしている。デパート近くに立っている案内係は、老人た
ちを完全に無視しているようだった。最後にそっと処理するのだろう。

深い地下の動く歩道、エスカレーターを幾つも乗り換えてやっと小田急の駅に着いたとき
には既に午前0時を回っていた。ブルーのラインが走る車輌を見た時にはホットした。ロ
マンスカーも含めて電車は終日運転しているようだが、電車に乗って自宅最寄り駅まで着
くのだろうか、家に戻れたとしても、果たしてそこは自分が住み慣れた家なのだろうか、
不安いっぱいのまま目が覚めた。
2014.9.8



3411同人α編集部:2014/09/09(火) 18:29:33
最新公開情報/個人作品集
.
神野 佐嘉江『言葉集め星創り 二十八番』 斜光パイロット版(0号)1995

   何の気無しに使っている単語、物の名前・地名・人名・古語・死語それらを繋ぎ合
   わせてまた新たな言葉ができる。動詞を加えて動きをもたせる。文節が生まれる。
   意味が生まれる、景色が生まれる。世界が生まれる。
   作品のタイトルどおり、言葉を集めて星(世界)ができて行く過程を眺めているよ
   うな不思議な気持ちになる。(編集部)

※上記リンク集 ?「神野 佐嘉江」をクリック→ 続いて ?個人リンク集下部にある
「斜光個人作品集」をクリックして下さい。または当掲示板のBGMを消した上(音声バー■をクリック)
上記題名(色つき)をクリックして下さい。



3412:2014/09/10(水) 20:46:00
BLOG引っ越しのお知らせ
兼ねてよりリンクして頂き大変お世話になっています。拙い水彩画の作品を掲載している「街角スケッチ」ですが、此のたびプロバイダであるOCNがblogの運営を取り止めることになりました。
取り止めの措置として、blogの主催者が継続を希望する場合には、発表の場を同じ系統のプロバイダであるGOOに移管・引っ越しさせることになりました。9月以降11月までの引っ越しとされていますが、街角スケッチの主催者は手続き受付と同時に引っ越しを完了しました。
新しいプロバイダのBLOGのご案内を致しますので、お知らせすると共にリンクの変更をお願いする次第です。

    新しいBLOG???? タイトル  「趣味水彩」
            URL???????? http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915/
????????????????????????引越を機会にタイトルを上記のように変更致しました。

            旧タイトル・街角スケッチは同じ名前のBLOGが多いこと、並びに
            主催者が所属する水彩教室の名前を借りていたのですが恐れ多い
            いと言う理由から、変更して再出発致しました。

ニュロン・カフェさんにはお世話になりますが、引き続きリンクさせて頂きたいと思います。
拙い水彩画ですか゛、これからも愚直に描き続ける積りです。
宜しくお願い致します。

3413整備士:2014/09/10(水) 22:00:27
お知らせ
上記リンク集「街角スケッチ」改め「趣味水彩」の新装オープンに伴い、
リンク集を付け替えました。

字が大きくなり読みやすくなったようです。2010年からの作品も確認でき、一常連客と
してもほっとしました。これまであった右側の最新記事ランには題とともに縮小サイズ
の絵が縦にずらりとあったのが無くなっていましたが作品の中に入っていくと画面の下
に並んでいました。みなさんもすぐに見慣れると思います。
一般ピ-プルさん、お知らせいただきありがとうございました。今後も楽しませてくだ
さい。

追)この掲示板を扱うTeacupでも数年前からブログの新設は停止となっています。

3414万理久利:2014/09/11(木) 06:26:17
シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帖 第一回 評−2
 舞台はバブルが弾けた頃の設定だ。80年代後半はどの業界でも会社の規模を問わず金が
溢れ、あぶく銭が舞い世間全体がウカレ気分になっていたが90年代に入りいきなり失速し
た。とりわけ、各地で箱作りが進んだあの時代、大きな金が動いたであろう大手ゼネコン
は勿論建築設計事務所では、いったいどんなことにっていたのだろうかと興味が湧く。

??第一回は小さな設計事務所を開いている「私」に引き抜きをかけてきたH(某設計事務
所所長)が登場する。「短躯で痩せた由井正雪のような総髪の姿」「老獪で横柄で吝いそ
うなさま」、この二つだけで頭の中で直ぐさまH像が浮かぶ。元ライブドア社長とどこか
重なるが彼よりずっと凄みがある。評1で触れた第一節の車窓から見えるハナダイコン畑
の描写と打って変わって、ここではいびつな人間の姿を辛辣に表現している。初対面でこ
う言わしめたその印象は間違っていなかったとある。「私」と入れ変わりとなったHの部
下Nが辞めた理由であるHの方針や性格、Hの頭脳や芸術に対する一人よがりの自信、虚
勢、頑迷さ、ずるがしこさ、と著者が並べるHを特徴づけるもろもろの要素が前述の二つ
の表現にあるHの姿を作りあげるていることがよく分かる。それと真反対のタイプとして
M氏が作品最後に出て来る。Hの描写が描写だけにMの清々しさが不思議と際立たせた。
 建築家らしさ、科学少年らしさが垣間見えたのは「青図/青焼き」についての部分であ
った。「露草色に染められた台紙の中の二次元の白い線が三次元の精密で大きな建物を作
り出す」に魅せられて建築を学び始めたとあるところもまた、ガガーリンが発した言葉
「地球は青かった」(実際の言葉は違ったらしいが。)やアポロ8号船員が撮した人類初
の青い地球の写真「地球の出」を見て宇宙飛行士や宇宙物理学者を目指すようになる科学
少年と共通するものがある。

 Hはバブル時代が作り上げた一人なのか、時代を押し上げた一人なのか、どちらも有り
だろう。それについては著者は踏み込んではいないが、第一回はHを通じてあの時代の空
気を蘇らせてくれた。「野次馬根性の強い性格」と著者は自認しているが、むしろ無類の
観察好き、調べ好き、洞察好き、それも色んな方向から観察や実験をしまくる探偵と言っ
た方がいいだろう。
 Hの第一印象が当たっていたところをみると人に関しては後半で取り上げている「初頭
効果」が、一節にあるハナダイコンやイイギリの描写を読むと草木についは「親近効果」
が強く働く傾向にあるように見える。
 いずれにせよ、観察をしまくられたH氏はあの時代の空気とともに著者によって裸にさ
れ、本質を顕わにされたようだ。オオコワ…。二回目以降、強い探偵或いは科学少年色は、
著者のどこか純文的な香りのする言葉や表現力でバランスをとっていくことが予想される
が、果たして何が待っているのかが楽しみでもある。
??????????????おわり



3415同人α総務:2014/09/11(木) 09:05:34
お知らせ
『隣の奥さんの話』
本日より初登場、壇 奈々氏の作品の合評が始まります。
死者からの電話? 夏の怪談話かと思いきや、ユーモアの中にキラリと風刺が効いた
ショートショートです。(簡単紹介より)

※著者画像とコメントでチラリと著者紹介をしているようです。…ご想像ください。


評は9月21日まで



3416水彩画愛好家:2014/09/11(木) 12:44:51
新しい楽しみ方/「趣味水彩」
 早速本日一作品が追加されていました。さて、
移転先のブログでの使い勝手が気になって、ブログ内を少し探検してみました。そこで見
つけたのが、画面最後部にある「画像一覧」です。αで使っているブログteacupにはあり
ません。街角スケッチ時代のブログに同じような機能が付いていたかどうかは今となって
は確認することはできませんが、今回はたまたま引っ越しをきっかけに出会いました。

 開いてみると出て来るは出て来るは、過去約五年分の作品が数ページに渡り展示されて
いました。1画面数回のスクロールだけで16作品がずらりと閲覧できます。出掛けた先
の作品は数点に及ぶことがありますが、それらを一度に見られるところがいい。また過去
の作品と比較して楽しむことが多いので、遡って作品を見つけるのにも便利そうです。そ
れに加え、縮小されて画像がかえって原画の色に近づくのか、細かな線や色具合は別にし
ても全体の色合いにぐっと深みが増すように見ます。思わず全ページを開いて眺めてしま
いました。
 もっと便利な機能が隠れているのかもしれません。 絵とコメントを楽しむ傍ら、時々
探検しようと思いました。



3417同人α編集部:2014/09/13(土) 14:39:48
最新公開情報
牟田 元明エッセイ集
『毒舌家』斜光14号 2009年
  ハイソな音楽バー「くーぷらん」のママさんを相手に毒舌/本音を吐く。
  世の中に対してもの申す著者。ブス擁護論に始まり官僚や教育制度批判が
  繰り広げられます。著者に「毒舌家の鑑」であると言わしめる人物とは…。
  最後に意外な人が挙げられています。



3418水彩画愛好家:2014/09/15(月) 18:01:58
飛行機/趣味水彩
 街角さん(これまでどおりこう呼びます)は、自然の風景や古い建物を描く事が多いの
ですが、たまに乗り物が主役で登場します。自動車、汽車、船(小舟)、そう人力車もあ
りました。
そしてこの夏続けて登場したのが何と飛行機、それも軍用機です。中学生の頃飛行機オタ
クだったとか。オタクだっとあって、描いた飛行機も恰好いい。
高速、自由自在に飛ぶ、この為に磨かれて磨かれてできあがった窮極のデザインなのでし
ょう。軍用であろうとなかろうと、高速で自由自在に空を飛ぶ、それはダビンチでなくと
も、男子でなくともヒトの憧れです。
 父もまた飛行機オタクでした。絵を見てまっさきに思ったのが、この絵とコメントを見
たらきっと喜ぶだろうな、でした。よく大刀洗会(戦友会)の一員として仲間といっしょ
に靖国参拝、そして入間基地見学に出かけていました。茨城の百里基地に行ったかどうか
までは分かりませんが。飛行機について語るときは、元軍人というよりやはり飛行機少年
の顔になっていたような気がします。
 この夏、丁度テレビで航空自衛隊ブルーインパルスを舞台にしたドラマの再放送をやっ
ていました。これにはきっと「甘い甘い」という反応を示しきっと父は見向きもしなかっ
たでしょう。数点の作品中私が一番印象深かったのは、緑のRF-4EJ戦術偵察機です。父
はどれを選んだでしょうか。何といっても日本の飛行機「ゼロ戦」狂でしたから…。
作品の飛行機と違って例のオスプレーは、なんとなく空飛ぶ「戦車」のようで、あまり恰
好いいとは思えません。
 飛行機も一度絵になると、写真では味わえない色々な思いが湧き出てくるものです。



3419同人α総務:2014/09/16(火) 12:33:18
お知らせ
同人α38号(テーマ:心情風景)の評論集が電子作品集にアップされました。

※評論集の開き方※
上記リンク集〔同人α作品集〕をクリック→〔38号〕をクリック→各作品のタイトル上、〔評論はここをクリックしてください〕をクリック



3420同人α総務:2014/09/17(水) 13:43:12
最新公開情報/個人作品集
.
1.アーカイブ/標本箱シリーズ
  『オノマトペ芸人』
  『リアル芸人』
  『ナメクジに砂糖』
    三作を戯評及び個人作品集に掲載しました。
    言葉・文章・表現観察です。

2.竹内一郎個人作品集
  『レンズの向こう 夏の散歩道』
??    地震・雷・豪雨続きで青空の印象が薄い夏でした。それでもやはり日本の夏。



3421キメラ17号:2014/09/18(木) 10:14:11
オキシモーラン/敬老の日の余韻
.
       ?????????????????? されど我らが日々
??????????????????????

昔 若竹 今 干し椎茸。 長い時間陽にあたり毛が大分抜け白くなった。それでも煮込
むと、黒々と光沢を帯び、とんでもなくいい味がでる。和食が無形文化遺産になった影の
力はこの干し椎茸なのだ。
隣国が「本家は俺たちだ」と怒鳴り込んできたが、和食は和食だ。 中華や韓国料理とも
全然違う。 マシュルームと名を変えたオフランス料理までしゃしゃり出てきたときには
唖然とした。

出自は粘菌ではなく椎茸菌だ。今ではすっかり年金だ。 それでも若い頃から変わらずに
プラカードを掲げているのは「アンチ化学調味料」「買うな味の素」「使うな化学肥料」
「自然に帰れ」「菌類よ連帯せよ」「打倒全農」「許すな化学肥料会社の横暴」思想だ。
今では笠も開ききって肥大気味だが、スカスカ・肉厚・温厚な干し椎茸となった。そんな体
にむち打ち、栄光の時を思い出しては、干からびた襞の間から菌をばらまいている。



3422週間戯評編集部:2014/09/19(金) 12:09:42
お知らせ
戯評リンク集「欠陥コピペ大王作品集」

渾身のコピペ、一作品を追加掲載しました。
ですます調をである調に変えただけの、工夫がみられないコピペです。
なりすまし完成度は低いものになっています。渾身が報われていません。

3423万理久利:2014/09/20(土) 18:57:44
隣の奥さんの話  評
 タイトルを目にしたとき、「隣の奥さん」はどんな人なのだろう、どんな話しなのだろ
う、壇さん(著者)はどんな物語をつくったのだろう、の興味から始まりました。

 隣の奥さんの話しとは、その奥さんの夫の知人、亡くなったばかりの知人からかかって
きた電話の話です。「ねえ聞いてよ聞いてよ」のノリでしゃべりまくるお暇な隣のおばさ
んの怪談話と思いましたが、帰ってきた夫を捕まえて電話の内容を語る奥さん、黙って妻
の話しを聞いたあと死んだ知人のことを語る夫、隣のご夫婦はどこか素直に「死者からの
電話」を受け入れているようです。あらためて夫婦揃ってお悔やみに未亡人宅にいくとこ
ろなどからもうかがえます。未亡人もまたあの世から夫が知人宅に長年勤め上げてきた会
社への恨めしさを電話で語ったことを静かに受け止めているようです。
隣の奥さんが後日テレビ局で設けている江原敬之心霊相談コーナーに電話をした話しも加
わります。あり得ないと思う一方、信じている、信じたい、確かめたいと思う隣の奥さん
の様子が伝わってきました。
奥さんの話のオチはテレビ局から送られてきた牛肉です。心霊の話しからこれまた一気に
現実的な話しになりました。この対比がまた何とも面白い。つい「話しを聞いてくれてあ
りがとう。妻のところに行ってくれてありがとう」と死者からの贈り物なのかもしれない
などと評者も調子づく始末です。
 先日テレビで「日本から、妖怪、天使悪魔、神様がいなくなってきて、ひからびたつま
らない深みのない時代になってきている」と嘆くラフカディオハーンを取り上げていまし
た。なんと一世紀前の嘆きです。時を重ねた今、確かに科学崇拝が進みで妖怪や霊魂はさ
らに薄れた感はありますが、こうして形を変えてどこか息づいているような気もします。

 初めて目にする自筆の文字や、つづられた文章(例えワープロだとしても)はただそれ
だけで興味をそそります。書体から、文章から、書いた人の人となりを思い浮かべること
があります。中にでてくる人達についてもそうです。今回はあまりに短すぎて状況がつか
みずらかったこと、まるごと伝聞型式なので語り手の顔が出てこないことに少し物足りな
く感じました。この型式で数点重ねていって、時に語り手の顔をチラリとみせる…こんな
形もいいのではないかなどと思います。
 初めての楽しみを味わった後は、「これだけで終わらないはずだ。もっと続きをみたい」
となりました。



3424同人α総務:2014/09/21(日) 10:49:05
お知らせ
本日より『家族の風景 第八回』
の合評が始まります。

登場する三家族の中の一家族の大黒柱が突然の死を迎えます。慌ただしく死者を送る家族
たち、そして回りの人々は…。(簡単紹介より)

評は9月30日まで
末尾に4003をお願いします。

※家族の手作り祭壇(作品挿絵)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003592M.jpg



3425週間戯評編集部 :2014/09/22(月) 09:28:17
お知らせ
戯評リンク集「欠陥コピペ大王作品集」

渾身のコピペ大王の好きな言葉集を追加しました。



3426万理久利 :2014/09/22(月) 16:32:03
iPS細胞 移植手術
 朝日やスコットランド問題の報道に紛れて、先日iPS細胞 網膜色素上皮シートの移植
手術が成功したとのニュースがひっそりと流れていました。スタップ細胞研究論文偽装疑
惑騒動の影響か取り上げ方は控えめだったように思えました。万能細胞を医療にどれだけ
役立たせるかは、さらなる研究や実験、臨床にかかっているようで、本格的な実用化はま
だまだ先のことのようですが、第一歩を踏み出したことは多くの人に希望を与えてくれる
ニュースでした。
 それと同時に思い出したのが、山中教授のノーベル賞受賞の後すぐにハーバード大学客
員講師の肩書きでiPS細胞を使った世界初の心筋移植手術を実施したと発表した森口氏で
す。報道した新聞社はすぐに誤報を認める記事を出したようですが、事件の後、多くの報
道機関からのインタビューを受けて異常なほどの笑顔で答えていた森口氏は今何をしてい
るのでしょうか。森口氏の主張の真偽はもちろん氏その後については、経過も含めてほと
んどニュースではとりあげられていません。あまりに馬鹿馬鹿しくて相手にしていないの
でしょう。



3427同人α総務:2014/09/23(火) 13:18:14
お知らせ
「α・archive」掲載のリンク集『落書き帳投稿拒否問題』画面をリニューアルしました。
●新設された一覧リスにあるメニューで興味を引く項目を選びクリックしてください。



3428同人α総務:2014/09/23(火) 21:06:16
レンズの向こう/秋のはしり
本日は朝から青空でした。墓参りには絶好の一日。
今日の青空をそのまま再現しているかのようなレンズの先の風景です。

※竹内一郎個人作品集に「レンズの向こう 秋 2013」を掲載しました。

?? カンナ(二度咲き)


      百日紅                ?????? 彼岸花(曼珠沙華)
  ??  
??????2014『秋のはしり』より Photo by??I.Takeuchi

3429同人α編集部:2014/09/25(木) 16:10:05
最新公開情報
牟田 元明エッセイ集
『涙 そして、ひばり考』 斜光17号 2012年
   昭和が終わって平成が始まった年は「よく泣いた」、と著者は書いて
   います。泣いたり笑ったり、確かにこの年は何か日本という国が大き
   な曲がり角に来たような気がします。昭和天皇が亡くなりそして終戦
   直後に現れた昭和の歌姫も消え…。美空の死が曲がり角の象徴的なで
   きごとだったのではないかと、四半世紀経った今しみじみ思うように
   なりました。元号の変わり目と重ね合わせて、世の中の出来事や家族
   そして自分の歴史が走馬燈のように蘇ります。(編集部)



3430同人α総務:2014/09/26(金) 07:53:12
第68回二紀展のお知らせ
ギャラリー「無限回廊」A-08 平方和善氏の新作が展示されます。

会期  10月15日(水)から10月27日(月) 休館日10月21日(火)
時間  午前10時から午後6時(最終日は午後2:30閉会)
会場  国立新美術館 東京都港区六本木7−22−2 展示室 一階 1C

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003598M.jpg



3431同人α編集部:2014/09/26(金) 15:24:56
最新公開情報
1.「純文学と大衆文学」??  ニューロン・カフェ  古賀 和彦エッセイ集
2.「成功の証し」      週間戯評????(アーカイブ/標本箱シリーズ)



3432赤松次郎:2014/09/27(土) 09:27:01
隣の奥さんの話を読んで
 この物語には「謎」がいくつかある。それについて書く前に、この40号の表題である
「謎」についての前書きにも書いたように「この世の中の事象の『99.9%は仮説』」
という竹内 薫の論に従えば、完璧に実証された完全無欠の事象はほとんどなく、常に
「白」か「黒」かの判断に迷うのである。そして読者側の私は推理小説ばかりでなく文学
作品のなかにも謎が隠されているのに気づくのである。
 たとえば、

◆ロラン・バルトの『明るい部屋』
 ある冊子に田中 純が『明るい部屋』のサスペンス−「温室の写真」のアナモルフォー
ズという表題で「この写真はロラン・バルトの写真論「明るい部屋で語られる、五歳の母
の写真、いわゆる「温室の写真」である。その写真は掲載されていない。だから本当に存
在するのか、それとも創作なのか謎である」と書いている。

◆村上春樹の『羊をめぐる冒険』
「PR誌のページを引きのばした写真を見せられる。写真には星形の斑紋のある羊が一匹
まぎれこんでいた。その羊を探し出さなければ「君の会社も君もおしまいだ」と脅迫され
る。羊が写っている写真は、「僕」の友人の「鼠」によって北海道から送られてきたもの
だった。「僕」は会社を辞め、ガール・フレンドと共に北海道へ渡る」といった、まずこ
の羊の意味するもの「謎」から物語は始まる。

◆辻 邦生著の『夏の砦』
 その作品に出てくるグスターフ侯のタピスリなるものが本当に存在するのか、存在する
とすれば一度図集でも捜して見てみたいと私は思った。詳細に語られるタピスリの図柄が
現存すると思えるほど見事に語られていたからだ。そこで私は真砂町の図書館の司書を煩
わせて、その資料があるかどうかを調べてもらった。数週間後、国会図書館の資料のなか
に、「よくそのことで質問を受けますが、あれは全くの創作です」という辻邦生の対談の
なかで語られていた。それを知って私は少し失望を覚えた。見事な舞台に感動した後で、
無造作に置かれたらくたや安物の仕掛けなどの置いてある楽屋裏を見せられた思いがした
のである。辻邦生は無理に手の内を披露しなければならなかった情況だったのか、私とし
ては実在するのか、単なる創作なのかの返事をせずに、黙して「謎」のままにおいてほし
かったという思いである。

 さて本題のこの作品に描かれた「謎」は、隣の奥さんへかかってきた電話が発端になっ
て話が進む。「謎」は相手が誰であるか確定できない。しかし話の内容が隣の奥さんとそ
の主人を取り巻く知人の情況に合致する。そして結論は最近なくなった知人からの電話だ
ということになって驚くのである。あの世とこの世のコンタクトの話は文学上のテーマと
してよく取り上げられるが、人はそのような不確定の事象を己の近辺の事実と結びつけよ
うとする傾向があるようで、その場面がよく描けている。
 おまけに江原啓之の落ちまでついている。心霊についての疑問をテレビ局にしたら、た
くさんの牛タンがお礼として送ってきたそうだ。よほど江原啓之のテレビ番組の内容が枯
渇しているのだろう。
 そこで彼の提唱するスピリチュアルについて少し調べてみた。

スピリチュアリティ(英: spirituality、霊性)とは、霊魂や神などの超自然的存在との
見えないつながりを信じる、または感じることに基づく、思想や実践の総称である。必ず
しも特定の宗教に根ざすものではなく、普遍性、共通性を志向する概念である。
 現象学派心理学のElkinsら(1988)は、「スピリチュアリティ」を以下のように定義し
た。
?? 超越的次元の存在の自覚によって生じる存在・経験様式の一つであり、それは、自己
他者、自然、生命、至高の存在と考える何かに関する一定の判別可能な価値観によって特
徴づけられる。
彼らは、この定義を行うにあたって、次の仮定を示している。
????仮定1. 人間の経験の中にはスピリチュアリティとしか呼びようのない次元がある。
????仮定2. スピリチュアリティは人間的現象であり、潜在的には誰にでも起こりうる。
????仮定3. スピリチュアリティは宗教と同じではない。
????仮定4. スピリチュアリティを定義し、それを評価する方法を開発できる。
さらに、彼らは、尺度を作って測定するために、「スピリチュアリティ」を九つの要素に
分解して再定義している。
????1. 超越的次元の存在: 超越的次元、すなわち何かしら「見えない世界」の存在を信
??   じ、それと繋がることで力を得ていると感じる。
????2. 人生の意味と目的: 人生には意味があり、存在には目的があると確信している。
????3. 人生における使命: 生への責任、天命、果たすべき使命があると感じる。
????4. 生命の神聖さ: 生命は神聖であると感じ、畏怖の念を抱く。
????5. 物質的価値: 金銭や財産を最大の満足とは考えない。
????6. 愛他主義: 誰もが同じ人間であると思い、他人に対する愛他的感情を持つ。
????7. 理想主義: 高い理想を持ち、その実現のために努力する。
????8. 悲劇の自覚: 人間存在の悲劇的現実(苦痛、災害、病気、死など)を自覚してい
    る。そのことが逆に生きる喜び、感謝、価値を高める。
????9. スピリチュアリティの効果: スピリチュアリティは生活の中に結実するもの
    で、自己、他者、自然、生命、何かしら至高なる存在等とその個人との関係に影響
    を与える。

 最後に私は生きる上で、江原啓之が唱えるスピリチュアリティを全面的に信奉するので
はないが、『99.9%は仮説』」という竹内 薫の論のように、「白・黒」の判断に窮す
る「謎」が文学の上でも存在した方がいいと思っている。だからこの作品の曖昧な認識の
情景の記述はなかなかよく描けていると思った。またの作品を期待します。

4002

3433マリアンタ:2014/09/28(日) 17:09:25
TV情報 映画『あなたへ』
 本日28日、テレビ朝日日曜洋画劇場(9:00〜)で高倉健6年ぶりの主演作映画
『あなたへ』2012が放映されます。亡き妻の生まれ故郷長崎に健様が行く男旅であ
ります。こんな宣伝文句がありました。
『高倉演じる一人の男の一期一会1200kmの旅をワンカット、ワンカット慈しむよう
に撮影し、夫婦の愛と様々な人々の人生を丁寧につづり、珠玉の感動作に仕上げて
いる』
 田中裕子、余貴美子、 原田美枝子、佐藤浩市、長塚京三、大滝秀治、好きな俳優
がずらりと並びます。

今宵はいい夢が見られそうです。



3434同人α総務:2014/09/29(月) 18:06:47
レンズの向こう/秋のはしり2
コスモスの色が空に染み込んだ夕焼けです。


      

?? ??
『秋のはしり』よりPhoto by??I.Takeuchi



3435マリアンタ:2014/10/01(水) 08:11:29
夢∞夜/拉致
今日こんな夢を見た。

 電話の切羽詰まった兄の声にほだされ、夜明け前実家の玄関を数年ぶりで跨いだ。
並ならぬ緊張した空気だ。話しを聞くと今日北の某国から調査員が来ると云う。
入ってすぐの座敷やリビングからは一切の家具が消えている。壁にはどかした家具の跡が
くっきりとシミになって残っている。二階から、がやがやと甥っ子達の声がする。
家族全員で夜なべをして荷物をまとめているようだ。
 私が日本を離れていた間に、まだ小学生だった甥っ子の一人が某国にある期間誘拐され
たていたということを初めて知った。私が帰任して実家に戻ったときはその甥はいつもど
おりいたし、誰もそんな事件の話しはしなかった。その甥も社会人となり、私が家を出て
から数年後アメリカに駐在を希望して家を出た事を風のたよりで知ってはいたが、それな
りの事情があったのだ。今一時帰国で日本にもどっているらしいが、それを知った彼らが
甥を取り戻しに来るのだと兄夫婦は言った。
 家族会議の結果、彼らがやってくる前に引っ越し作業を終えて、会うだけあってすぐに
どこかへ家族ごと逃げると言う。「警察に相談したの?」と聞くと、彼らはあてにならな
いからしていないと云う。「まずは警察か行政か家族会に相談するのが先でしょ」と言っ
ても表情をかたくしたまま黙っている。
 「マリアンタさん、あなたの家で彼らと話しをしてくれないかしら。あなたのところは
ここからすぐだし、一人住まいで静かだし、家族もいないし…。ねえお願いよ。私達夫婦
もひとまずそこに顔をだすから」兄嫁が言う。兄夫婦は既に調査員に私の住所を伝えたら
しい。どうしよう…そこで目が覚めた。まだ夜明け前だった。



3436同人α総務:2014/10/01(水) 12:31:49
お知らせ
本日より『事件 (三)』国木光の合評が始まります。

火傷の痛みからくる悶絶がまだ続きます。出口は見えてくるのでしょうか。(簡単紹介より)

10月10日まで
末尾に4004をお願いします。



3437同人α総務:2014/10/02(木) 09:01:58
お知らせ
『事件(三)』著者国木光さんのコメントをリンク「ポートレートとコメント集」に掲載しました。



3438長岡曉生 :2014/10/02(木) 13:12:13
国木光さんと[The Rose]
ずっと体調不良で長いあいだ評を休んでいましたが、これから復帰の予定です。

取り敢えずは、現在の国木光さんのポートレートとコメントに関する枕から
このポートレートには、光さんのシンボルとして[赤い薔薇]が載っています。
そこで、薔薇にちなんだ名曲[The Rose]を youtubeでお聴き下さい。

先ずは、Bette Midlerが歌うOriginal 版を(背景は大輪の赤い薔薇です)
  http://www.youtube.com/watch?v=jQY2z6aALD4

つぎに、Violin奏者Andre Rieuの名演奏で
  http://www.youtube.com/watch?v=v2fN7OpcQmo

いかがですか。

注:youtubeで上記のいずれの曲を聴くときも、事前にブログのBGMを消しておいて下さい。
  BGMを消すには、リンク集下にある左から2番目の ■ ボタンを押し
  BGMを戻すには、リンク集下に出る左端の三角ボタンを押します。
4004



3439万理久利:2014/10/02(木) 18:21:18
県花・木・鳥
 薔薇の花は茨城県の県花。偕楽園の梅の花だとばかり思っていましたが、こちらは県木
とされたようです。他県ではさくらやつつじといった日本的な花が多いのに薔薇とはちょ
っと意外でした。水戸黄門と薔薇の花は似合わない、単純な印象からです。
 国木さんは生まれは東京ですが、父上の仕事の関係で地方を転々としたようです。そし
てこの茨城にも幼少の頃住んだそうです。その時、官舎の庭に薔薇が咲いていたかは聞い
ていません。

 ネットで調べてみました。一覧リストを眺めているだけで、何でこれを選んだのかあれ
これ想像するだけで時間が過ぎていきます。日本の景色が見えてくるようでもあります。
 日本の国は菊と桜ですが法律で定められたわけではありません。都道府県も特別な条例
等で決まっていません。戦後まもなくして、政府や新聞社や企業団体の呼びかけで各県で
次々とご当地県のシンボルを決めていったようですが、再建に向けて、明るい未来に向け
て、意気込みのようなものが感じられます。
 そういう私は他県はもとより自分が住む東京がソメイヨシノ、イチョウ、ユリカモメで
あることなどつゆ知らずにこれまで来ました。今リストを眺めてホホーッの気分です。

参考まで
????????????花???????????? 木      鳥
茨 城 県??バ ラ     ウ メ    ヒバリ
埼 玉 県??サクラソウ   ケヤキ????  シラコバト
東 京 都??ソメイヨシノ?? イチョウ??  ユリカモメ
山 梨 県??フジザクラ   カエデ????  ウグイス
岡 山 県??モ モ    ??アカマツ??  キ ジ
島 根 県??ボタン     クロマツ   オオハクチョウ
福 岡 県??ウ メ     ツツジ????  ウグイス
佐 賀 県??ク ス     クスノキ??  カササギ
長 崎 県??ウンゼンツツジ  ??ヒノキ・ツバキ  オシドリ



3440同人α編集部:2014/10/03(金) 20:32:14
最新公開情報
1.牟田 元明エッセイ集
『ボツにされた原稿』 斜光18号 2013年色眼鏡より
   国営放送と某大手新聞社にあてたピリ辛原稿です。二世教師採用廃止論、竹島売買
   契約無効論でしょうか、超リベラルを自称するスタッフから職業選択の自由、国際
   平和に反するとしてボツにされたのかもしれません。

2.戯評及びコピペ作品集
  「コピペ大王14」
????「死ぬほど笑えるベルギリス」



3441碇 民治:2014/10/05(日) 17:33:13
大坂と大阪
大坂:大坂は、明治以降からは大阪と表記するようになりました。
なぜ「大阪」に変えたのだろう?
古代は「小坂」と言っていたが後に「大坂」となり、坂の字が土に返るという意味を連想させることから縁起が悪いため、廃藩置県の際に「大阪」に改められ呼ぶようになりました。
「大阪」は明治時代に以降に言われています。
ようやくネットを検索しました。
1. こんな事も知らなかった事!己の未熟さに、猛省します。
2. 世界の都市人口(18世紀 江戸時代の頃主要な都市)
  ? 1778年頃 ベルリンの人口はおよそ14.7万人
  ? 1801年頃 パリの人口はおよそ54.8万人
  ? 1801年頃 ロンドンの人口はおよそ86万人
  ? 1721年頃 江戸の人口はおよそ100万人
江戸の人口はおよそ100万人の大都市になったのは
  ? 徳川家康は江戸幕府を開き大規模な埋め立てを行い、
    新たな都市作り行われ大工や佐官や鳶などの職人を全国各地に集った
  ? 家光は「参勤交代」諸大名は江戸に滞在のため「屋敷」を作った
  ? 江戸幕府300年 戦さのない時期が長く続いたため、
    商人の活動が活発になった。ではないげしょうか?
徳川家康は『関ケ原』(1600年)戦さを大勝した。勝利の後、秀吉の息子
秀頼に面会したがあまりにも成長してたので「天下の制」は隠忍自重。
『夏の陣』(1615年)に勝利。15年間「天下の制」を我慢強く温存した。
秀頼の自害の後、15年間雌伏のあと名実ともに『日本』を制した。『江戸は世界一の都市』土壌を作り、
経済大国『東京』は2020年2回目オリンピック開催することになった。
辛抱強い徳川家康様のおかげです。

3442同人α編集部:2014/10/06(月) 18:43:45
最新公開情報
1.竹内 一郎エッセイ集
『チュルクのくに』前半 斜光15号 2010年
   親日国で知られるトルコですが、意外と知られていないことがたくさんあることに
   気付かされます。
   古代より東西の様々な要素が混じり合うトルコを、食文化を皮切りに、遠い昔の遊
   牧トルコ系諸族〔丁零〕や〔突厥(チュルク)帝国〕に遡って取り上げていきます。
   著者が親トルコ派であることの理由のが分かるような作品です。
      *その他関連作品
      『三点セット』同人α 第26号  『イスタンブール追憶』 同第30号

2.戯評及び個人作品集
 「好きな言葉 9」
 「河内万歳」



3443同人α総務:2014/10/07(火) 12:10:32
レンズの向こう/秋の虫
?????????????? 影 
      

 ヤモ 
『秋 1』2014 Photo by I.Takeuchi

 少年(ガキ)時代ヤモ気違いであった頃のことを書こう。いまも時々あの当時の熱き思
いがよみがえることがある。
 佐賀に帰ると近くの掘割を散歩する。当時、そこはまだ田んぼの真ん真ん中であった。
初夏より毎日網かモチ竿をもって夕方まであたりを探検しまくった。もっとも探検という
にはあたらないかもしれないけれど、このあたりにはヤモが多い。また掘割のどのような
位置でまちぶせすればヤモがとりやすいとか、いろいろそれなりのノウハウを研究したも
のだった。それはもはや思い出に過ぎない。
 昔の田園はなくなりすべて瀟洒な住宅街となった。掘割もかなり整理されて少なくなっ
てはいるが、歩いているとヤモを見つけることができる。しかしそれを追い求める子供の
姿はみえない。ヤモにとっては命を脅かされることなく生きていけることなのだと思うが
人間側に立ってみると、なんだかはなはださびしいというか、おもしろくない。
やれ自然を大切にとか子供を危険から守れとか、本能がだんだんと衰えているような気が
する。   竹内
(同人α27号2011.6『馬上少年過ぐ、あるいは黄昏 』著者コメントより)



3444万理久利:2014/10/09(木) 19:55:03
ノーベル物理学賞
6日 〜永遠の“夢の超特急”〜 「トライ・エイジ〜三世代の挑戦〜 第1回 島家三代
   の物語」(NHKプレミアムアーカイブス) 観賞
7日 静止気象衛星 ひまわり8号 種子島から打ち上げ中継 観賞
7日 ノーベル物理学賞受賞??ニュース

 地形、気象環境、乗客の数や層(目的)等々あらゆる視点から技術開発が進められてき
たのが今の新幹線だ。数え切れない人の努力があったのだろうが、とりわけこの島家三代
の存在は大きな推進力になった。祖父、子、孫三代に渡る[夢の超特急]への情熱と努力が
高水準の新幹線を作りあげたのだと思う。最後に三世代目[島 隆]が技術協力した台湾の
教え子たちを訊ねた時の笑顔がよかった。技術を世界にも繋げられたという満足感からな
のだろう。苦労はあっても超特急に夢中になる親の背中をみて子供も夢中になったのかも
しれない。
 次の日は陸上から宇宙へと移る。地球のより正確な気象、環境予測を目指して衛星打ち
上げに挑む技術者たちの努力を思った。苦労というより「嬉々としている」印象が先立つ。
 こんな日本の技術者の技術力を支えてきた研究者たちの存在も欠かせない。
夜、3名の日本人(現アメリカ国籍も含めて)がノーベル物理学賞受賞のニュースが入っ
てきた。赤崎勇教授が会見で若い研究者への言葉として、人気に惑わされるな、自分のや
りたいことみつけそれをやることが一番、というようなことを言っていたのが印象に残る。

 みごとな「オチ」で終わった私のこの2日間だった。



3445マリアンタ:2014/10/10(金) 10:47:13
夢∞夜/ノーベル文学賞
今日こんな夢を見た。

 村上春樹がまたノーベル文学賞受賞を逃したが、それは村上自らが決定直前に辞退を申
し入れていたからだった。じらされ続けたあげくの反発ではなく、どうやら発表の日に起
きた日本を恨む某国での日本人記者逮捕事件を受けたものらしい。物理学賞に続き文学賞
まで日本から出すと、某国の国民感情が一気に爆発するに違いない、これまで文学を通じ
て東アジア文化圏で地道な交流を続けてきたにも関わらず、へたをすると当の自分自身が
紛争の種になってしまうと村上は考えたのだ。
スウェーデン・アカデミーでは急遽平和賞選考選考委員との特別合同協議会を開き、差し
障りのないヨーロッパ圏から選出したのだった。
 数年後、村上氏はノーベル賞を受賞する。それは彼が待ちに待った文学賞ではなく平和
賞であった。イグノーベル賞ではなく、ほんもののノーベル賞である。
その時の日本、そして東アジアの状況を確認する前に目が覚めた。



3446キメラ17号:2014/10/10(金) 14:32:37
オキシモーラン/赤川次郎
赤松次郎の話しではありません。かつて小説家長者番付一番をとり続けた赤川次郎の話し
です。
岩波図書に「三毛猫ホームズの遠眼鏡」シリーズが始ったのは2012年7月号からです。
第一回の題は「ベートーヴェンを聴く夜」というものでしたが、後半、マスコミの管直人
叩きは間違っている、次の野田で政権交代の意味は終わった。野田は山本太郎よりひどい
等々の話しになり、あれれ?と思ったものです。その後毎回政治の話しが出てきます。石
原、安倍、橋下、に対する批判が多く見られます。政治色が殆どないこれまでの「岩波
図書」がなんで? と違和感を覚えたものです。

 今月の10月号、同コラム第28回の終わりに「週間金曜日」8月22日号(引用)と
書かれた記事が掲載されていました。
なるほどと思いました。
 9月号、10月号どちらもなぜか朝日誤報記事のことには一切触れていません。
なるほどと思いました。
 ネットで早速「赤川次郎 朝日新聞」と「赤川次郎 週間金曜日」を検索すると「ずら
ずら」と…出て来ました。
なるほどと思いました。
 最後にウィキぺディアで赤川次郎を調べてみました。「思想はリベラル。」とありました。
なるほどと思いました。



3447万理久利:2014/10/10(金) 18:09:15
事件(三) 評
 大火傷の痛みとの戦いがまだ続いて居るようです。主人公は女性、それもうら若き女性
ですから、美醜のことが大いに気になるはずですが、まずは四六時中襲う痛み一色に塗り
つぶされています。「腐れウジ虫」、このひとことが主人公の今の姿、状況ををよく表し
ています。
??幽体離脱したと思われる「俺」は、痛みから逃れるためにはモルヒネ漬けになってもか
まわない、でなければ死んだほうがましだと投げやりに思う自分とは別の、生きようとす
るもう一人の自分です。常に別なところから自分自身や回りを冷静に見ている自分です。
火傷に強い医師を手配しろと病院にかけあう「俺」、生きる力が主人公に残っていること
が伝わります。何と言ってもこの作品は、「俺」を登場させたところが光ります。面白さ
があります。
 「再生しはじめた薄い皮膚が綺麗なピンク色になった」、痛みと絶望の中、主人公が自
身の肉体の小さな変化に気付くところで終わります。
その前に「俺」がどのようにして病院とかけあったのか、新しい医師がどのような治療を
試みたのか等に触れたらもっと「事件」という作品に深みを持たせることができるのでは
ないでしょうか。
 あまりに短く、しかも衝撃的なので読み終わった後、一瞬筆者の魔術にかかったような
気分になりました。終わり方だけを取り上げれば、次回を期待させる思わせぶりで、希望
を感じさせるうまい締め方かとは思いますが、続き物とは言え、もっと先を読みたいのに
そこで終わるの…?という中途半端感、不満が残ったことは否めません。
4004



3448同人α総務:2014/10/11(土) 11:51:22
レンズの向こう/秋 月とススキ
月が太陽光線を食うのが日食、地球が太陽光線を食うのが月食。「食」とはうまく言った
ものです。食べられた太陽と月を地球から眺めたときのそれぞれを言い表す言葉です。
8日は皆既月食でした。地球が太陽の光を完食して月を赤く染めた日です。
ススキもまた地球上から月と太陽を眺めてる…。
二つ合わせて、「日本の秋」をしみじみ感じさせる画像です。
竹内氏コメントによると、月撮影は成功、ススキは今イチとありましたが、太陽の光と風
に吹かれて銀色に輝くススキの画像もなかなかのものに思えました。


??雲の切れ目の赤い月 

『秋の花と皆既月食』より 2014.10.8 Photo by I.Takeuchi
??????????????????????????????????  ??     ススキ 
   ????  ????  
??????????????  ?? 『秋1』より 2014.9 Photo by I.Takeuchi



3449同人α総務:2014/10/11(土) 12:49:22
お知らせ
本日より『肥と筑 第三十回』長岡曉生
の合評が始まります。

肥前国基肆郡から紀州紀伊国そして関東は常陸の紀国へと大移動する出雲出身のスサノヲ
とその息子五十猛(いたける)と崇神天皇の息子で紀氏の血を引く豊城入彦の大和から常
陸への船を使っての大移動。そこにまたスサノヲの甥アヂスキ高彦/天香香脊男/天若彦
をからませて海人族徐福の登場です。航海の重要なマークとなる星を司るのも海の神スサ
ノヲだとし、船団長徐福と重ね合わせます。著者がまたジグソーパズルのピースをひとつ
はめ込みました。(簡単紹介より)

合評は10月20日まで
末尾に4005をお願いします。



3450万理久利:2014/10/11(土) 22:47:58
「駅 STATION 」 −邦画
 きまぐれにBSボタンを押したら、高倉健が出てきました。最後の10分程度だけでした
が目をぱっちり開いて見続けました。見たことのある映画ですが、健様の演技は何度でも
見たい…。
 倉本聰監督 1981年作品です。監督が惚れ込んだ北海道が舞台で、高倉健はオリンピッ
ク射撃の強化選手の警察官、これが原因で離婚とあいなったいつものように寡黙でせつな
い役どころです。円谷選手の自殺のニュースを聞いて共感を覚える英次(健様)にますま
すせつなくなったことを思い出しました。

 最後は居酒屋「桐子」を訪ねる場面です。互いに恋心を抱いた倍賞千恵子演じる桐子も
英次も殆ど口をききません。そこに桐子が点けたテレビから八代亜紀が歌う「舟歌」が流
れます。歌の終わりはルルル、ルルル…、これまた健様が別な映画の終わりに歌っていた
のと重なりました。「臭さ」を通り越して、一種の芸術に踏みこんだ場面のようにも思え
てきます。「芸術」という言葉を使うのがおこがましいのなら、日本の誇るべきサブカル
チャーとでも言ったらよいのでしょうか。
 英次はまた桐子ひとり残して、辞めるつもりだった職場へと雪の降るプラットホームに
立ちます。悪く言えば煮え切らない男、英次、健様。「自分、不器用ですから」、寡黙な
男のこの一言でなぜか何でも許せてしまうのです。どうやらすっかり高倉健オタクになっ
てしまったようです。



3451同人α総務:2014/10/13(月) 10:41:27
お知らせ
『肥と筑』著者の画像とコメントをアップしました。
著者最新の画像です。



3452同人α編集部:2014/10/13(月) 14:26:42
最新公開情報
1.【牟田 元明エッセイ集】 (ニューロン・カフェリンク集)
『宝塚を好きになった理由−「ヰタ・タカラヅカアリス」』 斜光19号 2014年
 今年宝塚歌劇団は100周年を迎えました。時を合わせたかのようにファン歴約半世紀、
地元佐賀で同郷のタカラジェンヌを応援する「さくら会」の会員でもある熱烈宝塚ファン
の回顧録です。
 宝塚ファンは女性、という固定観念を打ち砕かれました。そう言えば手塚治虫もファン
でした。「ヅカ男」になる理由、経緯は人それぞれでしょうが、押し並べて一度良さを知
ると男女とも抜けられなくなるようです。あのけばけばしい化粧と出で立ち、大袈裟に聞
こえる台詞と振り付け、そこに違和感を覚ていましたが、男女問わずその熱烈ぶりを見る
と、宝塚には人を虜にするものがあるのだと考えされられる作品です。
 聞き覚えのあるタカラジェンヌの名前、作品がたくさんでてきます。
BGM「すみれの花咲く頃」を聴きながら宝塚の魅力を考えてみてはどうでしょうか。

2.【コピペ大王作品集】??(戯評リンク集)
*大王の好きな言葉シリーズ11
*大王の推薦図書2012



3453同人α総務:2014/10/14(火) 08:32:36
レンズの向こう/秋の散歩
   9月終わりに送られてきました。この二週間で緑溢れるの街の色合いも少
   し変わっていることでしょう。本日は空気が澄み切って青空の下、この画
   像よりもっとくっきりと景色が浮かび上がっているはずです。
   橙色の実は葉を見ると柿のようですが、拡大してみるとみかんの皮が割れ
   ているようなものも…。昨日の強風に耐えられたかな?(編集部)



   街並 
  


                 秋の収穫 
            a
  ???????????????? 秋となりました。本日快晴、散歩途中に撮った秋です。 竹内



3454万理久利:2014/10/15(水) 09:11:29
「肥と筑」著者の最新画像 
 フラワーパークはダリアで一杯だ。著者の脇の見事なグラデ−ションが施された柔らか
なピンク色のダリアの向こうには、だいだい、黄色、深紅のダリアも見える。たくさんの
形や彩りを一度に眺められて花好きにはたまらないと思う。
 長岡氏のポートレートは「花」といっしょのものが多い。近くにたまたまフラワーパー
クがあるから身近になったというだけではないだろう。根っから花が好きなのだ。この掲
示板と同じ頃オープンした「趣味水彩(旧称街角スケッチ)」を主催する方の住まいも茨
城、この地の建物や花草木もたくさん登場する。おかげで茨城の暮らしや歴史・文化・自然
に関心のなかった私がテレビや本に茨城が登場すると目をとめるようになった。

??吉野ヶ里で生まれた著者が渡来人/徐福に焦点を当てその足跡追い続ける「肥と筑」だ
がいよいよ今の茨城、群馬、栃木までたどりつく。著者の足跡とも重なる。偶然だけでは
ないように思えてくる。写真の中の著者はめずらしく帽子をかぶっている。初めてみる姿
だ。そう言えば像や絵の中の徐福はいつも帽子/冠を被っていた。著者の画像を見ている
となぜだかフラワーパークに立つ徐福のように見えてくる。常陸国フラワーパークで天竺
牡丹の前に立つ平成の徐福だ。
4405-00



3455同人α総務:2014/10/15(水) 11:06:27
レンズの向こう/台風が去った後
   昨日の暖かさと青空が嘘のように、ひんやりとした雨が降っています。
   竹内氏が昨日の青空をカメラに残してくれています。
   胸のすくような青です。



                         
                 
  
    
 ??  『青空、夕焼け』より 2014.10.14 Photo by I.Takeuchi



3456同人α編集部:2014/10/15(水) 22:48:16
最新公開情報
1.竹内 一郎エッセイ集(ニューロンカフェリンク集)
『チュルクのくに』後半 斜光15号 2010年
   親日国で知られるトルコですが、意外と知られていないことがたくさんあることに
   気付かされます。
   古代より東西の様々な要素が混じり合うトルコを、食文化を皮切りに、遠い昔の遊
   牧トルコ系諸族〔丁零〕や〔突厥(チュルク)帝国〕に遡って取り上げていきます。
   著者が親トルコ派であることの理由のが分かるような作品です。

2.コピペ大王作品集??(戯評リンク集)
  *大王の好きな言葉シリーズ12
  *大王の推薦図書シリーズ15



3457万理久利:2014/10/16(木) 15:22:02
「隣の奥さん」と真っ赤なダリア
青空文庫
「桐の花」   北原 白秋 (10/14公開)

白秋の処女歌集、28歳頃(1913年)の作品です。
白秋と言えば童謡、柳川生まれ、その程度の知識だけです。彼の短歌や詩にはあまり興味
がなかったので作品を読む事はありませんでした。興味本位で開いてみるといきなりプロ
とは思えない落書きにも見える味のある絵が目に入りました。他にもところどころに同じ
人が描いたと思われる挿絵があります。気なって調べてみると、白秋自身が描いたもので
した。絵に背中を押されて読み始めたようなものです。

恋心を歌う箇所が多くみられます。その中にダリアの花が登場。熱い気持ちとダリアが重
なります。題の桐の花と対照的です。

???????????? 桐の花ことにかはゆき半玉の 泣かまほしさにあゆむ雨かな
???????????? 君と見て一期の別れする時も ダリヤは紅しダリヤは紅し

白秋についてwikipediaで調べると、何と「隣の奥さん」と不倫して姦通罪で訴えられら
未決監暮らしをしたとありました。この作品はその体験後すぐ後に発表されたようです。
かれんな薄紫の桐の花は恋する「隣の奥さん」、真っ赤なダリアは白秋の心、と勝手に想
像しました。

その奥様と結婚、そして離婚、その後2回また結婚しています。
あの童謡の歌詞をつくった人とは思えない遍歴です。だからこその作品なのかもしれませ
ん。「並の人」では長く読まれる作品を生み出すことはできないのでしょう。

感傷的、どうもこの印象だけはぬぐえません。たったこれだけの作品をしかも斜め読みし
ただけですから薄ペラな印象です。ただ白秋の描いたスケッチと、ダリアと桐の花の組み
合わせだけは印象に残りました。



3458同人α総務:2014/10/17(金) 14:28:46
レンズの向こう/秋の花歌
鶏頭/韓藍  奈良時代 中国から渡来




                     ダリア/天竺牡丹 江戸時代 オランダから渡来
 



コスモス/秋桜 明治時代に渡来
 

Photo by I.Takeuchi



3459同人α総務:2014/10/18(土) 09:49:21
お知らせ
41号 テーマ「気」の前書きを、ニューロン・カフェ リンク集「同人αテーマ前書きと表紙集」
に掲載しました。



3460万理久利:2014/10/18(土) 17:19:46
宇宙から見た地球の夜景
 ガガーリンがロケットに乗って地球を一周した時、米ソ対決云々よりなにより多くの人
が胸をわくわくさせたに違いない。当時の私もロケットの中から見える地球を想像したも
のだ。あれから約半世紀、若田光一が188日間も国際宇宙ステーションで過ごし、この
5月に地球に戻ってきた。100分少しのガガーリンの時とは大違いの長さである。
しかもロシアでもなくアメリカでもなく日本人が船長だ。時代は変わるものだ。
 その時若田氏が撮影した特選画像が流れていた。SF小説とりわけ宇宙ものは大好きだ
ったが、現実の宇宙の方が数倍も面白い、かつ美しい。夜景中心に五つの大陸をゆっくり
移動していく。川沿い、海沿いに光りが集まる。文明が川に沿って発達し海を渡った。今
も同じだ。あの光の中にたくさんの人々が生きているのだとしみじみ感じる。机の上の地
球儀を回しながら眺めている気分だ。人種も争いも関係無く、光のあるところで「人間」
が生きている。

??夜、飛行機が着陸態勢に入ると、小さな明りの点々が見え始め、だんだん増えてきてそ
れが繋がって大きくなり、地上の景色まではっきりと見えてくる。今でも香港カイタック
空港に降り立つまでの景色の変化が強烈な印象で残っているが、それを宇宙規模で体験す
るようなものである。4Kスーパーハイビジョンの技術があってこそのことだろう。
 この画像を世界中の小学校、中学校の授業で毎日流したら、将来つまらない争いなどな
い地球になるような気がしてきた。全人類/生物が生き延びていくための集団洗脳教育だ。
この手の洗脳は、恥じること無くどうどうと行えばいい。批判する者はいないだろう。

番組:コズミック フロント(NHK BSプレミアム)



3461同人α編集部:2014/10/19(日) 10:08:06
最新公開情報
1.古賀 和彦エッセイ集(ニューロンカフェリンク集→古賀和彦→斜光作品集)
『山荘便り 鶯・杉・頤』斜光19号 2014年 より
????

2.コピペ大王作品集 (戯評リンク集)
  *大王の好きな言葉シリーズ13 



3462万理久利:2014/10/20(月) 05:05:19
「肥と筑 第三十回」評の1
 スサノヲ・五十猛(いたける)親子の佐賀基山からの和歌山(紀伊)への大移動。続いて
第十代崇神天皇の子豊城入彦(とよきいりひこ)の畿内から茨城(紀国)、栃木・群馬(毛
野国)への移動です。こちらの方は史実に基づいた話のようです。

 海を渡り川を上る彼らの移動経路を読むと、先日の国際宇宙ステーションから観た地球
の画像を思い出します。川と海辺に沿って集まる明かりです。日本列島にさしかかったと
きは九州から太平洋側をゆっくりと北上しました。まるでスサノヲ親子・アヂスキ高彦/
天香香背男、豊城入彦が海と川を渡って移動しているのを追っているかのようです。
 高嗣によるとアヂスキ高彦が利用したのは諸田船、別名「天の鳥船」らしい。となると、
宇宙ステーションもまた現代版「天の鳥船」です。若田船長は海神スサノヲ/徐福の遠い
子孫といったところでしょうか。古代からの地球規模の人類の移動と文明の興亡を思い浮
かべ、そして人類の未来までもつい考えてしまいます。

 推論、検証、推論そしてまた検証です。私にとっては毎回聞き慣れない言葉が満載で未
だに辞書を引きながら或いは年表や地図を見ながら四苦八苦していますが、著者の緻密な
検証とはっとするような推論があるからこそ引き込まれるのだと思います。
日本の歴史を地球規模でとらえることも否応無しに身に着いてきます。苦労して読み終え
ると、緻密な歴史パズル解きと程よいファンタジーが混ざり合った世界を探検した気分に
なります。
  詳細につづく
4005



3463万理久利:2014/10/20(月) 12:11:22
スモッグの中の北京国際マラソン
 鳥インフルエンザが香港で流行ったとき、殆どの通行人がマスクをつけていて、まるで
パニック映画を観るような景色だった。みんな用心して外食を避け飲食店はがらがら、新
聞やテレビでうがいや手洗い等々を連日呼びかけていた。催し物は殆ど中止だ。多くの日
系企業も商売にならず休業状態となった。私が知る限り香港市民は健康志向が高い。

 昨日の北京マラソンの景色はもっと異様だった。出発地天安門周辺はスモッグで視界が
悪く、回りの建物がはっきり見えないこと自体が異常だが、そんな状況の中で短パンに帽
子姿の大勢のランナーが道を埋めていたのだ。中には分厚いマスクをつけて苦しそうに走
る選手までいる。画面を見た瞬間、たちの悪いお笑い番組かと思ったら、真面目なニュー
ス番組だった。異様さを通り越してパロディーだ。

 マスクをつけて家でじっとしているだけでも不安だろうに、たくさんの空気を吸い酸素
を採り続けなければならないマラソン競技に参加するのは、一種の自傷行為にも思える。
主催者も参加者も健康被害を考えなかったのだろうか。何のためのマラソン大会なのだろ
う。
 視界が悪い道を集団で移動していく光景は、断崖に向かって群れをなしそして入水する
レミング伝説を思い起こさせた。



3464万理久利:2014/10/20(月) 20:28:22
「肥と筑 第三十回」評の2
 神話の世界は全部作り話だとされがちだが、所詮人間が作ったもの、経験や伝え聞いた
ものが意識の中にあってそれらを元にできあがったのではないか、そう考えると神話とよ
く似た事実(単独とは限らない)が過去にあって、それを伝え聞いた人がまた人に伝え、
そして記録や物語となっていったはずです。時とともにたくさんの中継者が介在して伝言
ゲームの結果のようにとんでもない物語に変化することもあるのでしょうが、逆にたくさ
んの記憶の寄せ集めだからこその、話の中に籠められたエキスの様なものが浮き上がって
くるような気がします。
 「肥と筑」の著者はそんな漠然とした推測では留まらないのです。その裏付け/証拠と
なるようなものを、人名、土地土地の神社の祭神などいろんな視点から丹念に拾い上げて
いきます。その材料は万葉仮名の甲類、乙類の区分けまでに及び並の追跡力ではありませ
ん。時として、「全国神社紀行」、「中国アジア中近東、歴史街道を行く」といった題名
のテレビを見ているような錯覚を覚えることもあります。

【植林を助けながら大移動したのはたのは紀一族(出雲族)】
佐賀基山を基点に移動した先の場所の地名や人物名の中から「キ」という共通の読みに著
者は注目します。地名や名前に使用される漢字もその対象となります。
佐賀の基(キ)肆郡/基(木)山→和歌山の紀(キ)伊国→茨城紀の(キ)国
なるほど移動した場所には「キ」と読む地名を落としていったようです。
*ちょっとできすぎのような気がしますが、偶然だとは言い切れません。

【豊城入彦と豊国と毛野国】
記紀に出て来る人の名前はどうのような構造になっているのかは分かりませんが、
先代が使用していた漢字を一つ取り込むようです。「豊」が律令前の北九州あたりにあっ
た豊国を連想させ、「城」は、紀「キ」を連想させます。豊城入彦が開いた国の名につく
「毛」は、「豊」系の玉依姫命の子たちのにつけられた「御毛」「三毛」(まるで三毛猫
のオンパレード)でみんな見事に繋がってきます。

【紀一族が移動に使った船]
著者は出雲の「諸田船神事」で使われるクスノキをくり抜いた手こぎ船を登場させていま
す。多分このような船を使ったのだろうと思います。ネットで神事の画像を開いてみまし
たが、その様子は香港で漕いだドラゴンボートそっくりでした。川はこのサイズに近もの
もあったかもしれませんが、海を渡るには少し小さすぎるように見えます。
造船技術を備えた出雲族であれば航海に耐える大きめの船を作ったことでしょう。

【天香香背男(天津甕星)とスサノヲ】
作品では天香香背男の正体を数回に渡り取り上げていますが、そんな人物が実際に存在し
たかどうかというより、紀族の中に似たような人が複数出現していたのでしょう。
それが伝わる間に、天津甕星やスサノヲ、さらには徐福にかぶせていったのかと思います。
謂わば大移動の立役者です。そして航海の羅針盤となるのが「星」で、著者は彼らはみな
星との関係があることを指摘します。佐賀、大分、和歌山それぞれに日月星の神を祭る神
社があります。関東上陸の窓口千葉には北極星の神様大妙見を祀る神社があります。
これまたできすぎ…。
天香香背男別名天津甕の失踪のヒントを出す響子、答える清香、話をしめる高嗣のやりと
りが、順を追って分かりやすくかつ面白い内容でした。

追:その他
※ ネットには、肥前國に基肄郡 基肆郡二つの表記があるが二つは異なるのか。
※添付資料
・移動経路を表す地図
・登場する、主に天皇を中心とする系図
 が欲しい。(私だけかな?)
??????????????????????????おわり
4005



3465同人α総務:2014/10/21(火) 09:07:15
お知らせ
本日より『人生詩』神野佐嘉江
の合評が始まります。

「昼の長さが一年のうちで一番長い今日のこの日に神秘をおぼえるせいか、僕は夏至が好
きだ」六十代。 6月16日から7月6日までの、10代40代60代同時進行日記です。
毎度のことながら、平凡な生活の中に存在する人、道具、本、植物、生き物、空、空気…、
一つ一つが美しい神様からの贈り物、そう思えてくる作品です。
(簡単紹介より)

※著者ポートレートにもお立ち寄りください。

合評は10月30日まで
末尾に4006をお願いします。

※挿絵より「アメリカインディゴ」

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003635M.jpg



3466同人α総務:2014/10/22(水) 11:18:36
レンズの向こう/台風が去った後
    台風一過なんとも言いようがない快晴、青空出現早速カメラ片手に
    散歩。夕焼けのすばらしさ。  2014.10.14 竹内


??    電線が走る夕焼け空
    

                ???????????????????? 池に映る青い空
 ??
        ???????? 『青空、夕焼け』より Photo by I.Takeuchi



3467マリアンタ:2014/10/24(金) 17:38:56
夢∞夜
今日こんな夢を見た。

 細長いテーブルが10列くらい並ぶ場所で何かの研修会が開かれている。中には高校大
学時代の同級生や職場で知り合った人の顔も見える。年金受給や資産運用でもなく再就職
説明会でもない。ましてや合同同窓会でもなさそうだ。テレビで時々見かける男性が花瓶
とグラスが置かれている壇上の小さなテーブルを前にマイクを握っている。
「さあみなさんの年収を聞きましょう。最後列の方からおっしゃってみてください」
何で皆の前で年収を発表しなければならないだろう。 芸能人を集めた年収披露のテレビ
番組でもあるまいし。
「200万しか…」、「500万程度ですかね」、「1000万です」。
「3000万」ばりっとスーツを着こなした男性が答える。
みんなそこそこ稼いでいる。がんばるなあ。なんでそんなに頑張れるのだろうか。
 いよいよ私の番が回ってきた。思わず「400万」と答えてしまった。なんでそんな嘘
を言ったのだろう。一体何でここに来ているのだろう。私などが来る場所ではないのに。

 横たわる母が苦しそうに息をしている。今、彼女の世界は苦しい息の中だけだ。ああこ
の人はもうすぐ死ぬのだ、ついにその時が来てしまったのだ。死の瞬間に立ち会うのだと
息を呑む。いや待てよ母を数年前にみとったはずだ。これは夢なのだ、この人はもう二度
死なないのだ、安心しろと自分に言いきかせ胸をなで下ろした。

 けだるいまま目が覚めた。このところ嫌な夢ばかり見る。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003637M.jpg



3468同人α編集部:2014/10/25(土) 17:48:15
最新公開情報
1.竹内 一郎エッセイ集(ニューロンカフェリンク集)
『あきづき』前半 斜光19号 2014年 より
   作品著者の斜光初寄稿は『 2.零式艦上戦闘機』でした。(2003年8号)
   それから11年、日本の技術力を振りかえる場が空から海へと移りました。

2.コピペ大王作品集 (戯評リンク集)
  *大王の好きな言葉シリーズ1[力]15[創]16[視]三作一挙掲載



3469マリアンタ:2014/10/26(日) 10:04:10
秋の夜長
 柔らかい毛布とお日様の匂いがする布団にくるまれているとただそれだけで幸せな気分
になります。タオルケット一枚、ときには何もかけないで生温い扇風機の風に吹かれなが
ら寝た夏の夜とは大違いです。
 布団にくるまれて読書が進みます。言葉がするすると頭の中に入ってきます。景色もは
っきりと見えてきます。腕が冷えてきて布団の中に戻すといつの間にか眠りについていま
す。そして夢の中で奔走することもなく、心臓の鼓動と血流だけがある何ものかになりま
す。繭に包まれる蚕も同じで、気持ちがいいから柔らかな銀の糸を吐き出せるに違いあり
ません。こんなことを思うのは羊水の中でまるまっていた胎児の時の記憶が残っているか
らなのでしょうか。
 気持ちの良い繭の中から抜け出すのは一寸もったいないように感じるものの、真冬の季
節と違って、「えいやっ!」の決断まではまだ必用がありません。外に出て何かをする期
待感の方が勝ります。胎児といっしょです。

 台風が来てからというもの、晴れの日が続かず冷たい雨がすぐにやってきます。
そして確実に空気は冷たくなってきています。晴れた日には布団を外に干します。そろそ
ろ冬用のふわふわシーツの準備です。これも光を浴びせましょう。もう一つの世界である
「秋の夜の巣」づくりに精を出そうと思います。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003639M.jpg



3470キメラ17号:2014/10/26(日) 13:28:16
オキシモーラン/ロールシャッハテスト
Photo by I.Takeuchi 
      
 湧き上がる巨大昆虫     フクロウになった森        森の老婆


 ほんの少しいじっただけで、別なものが見えてきました。小さな小さな点を二箇所と、
小さな隙間を黒くし、茶色の点を数個落としただけです。
 レンズ(角膜/水晶体)がピントを合わせ、網膜で写ったものを電子信号に変え、脳が
情報処理します。働きはカメラそのものです。それぞれの機能の具合により各人の脳にプ
リントされる画像はひとつとして同じものはないはずです。遠くに見える景色の中に鳥が
一羽紛れ込んできただけでも全体画像を認識しなおすかもしれません。おまけに足りない
ところを、経験から引き出して補おうとします。同じものを見ても一人一人異なることが
分かります。同じものを見ても一人一人異なることが分かります。同じものを見て○○で
ある、とするのはその時だけの大枠の共通認識に過ぎないのでしょう。
 同じ体験をしても、心に映し出されるものも目と同じく異なり、結果大きな違いとなっ
て一人一人に積み重なっていくのかもしれません。

*画像タイトルはキメラ脳の情報処理結果です。
??後日、カメラマンの目に写ったそのままの美しい画像で再登場するはずです。



3471同人α総務:2014/10/27(月) 13:12:30
レンズの向こう/秋空の花火
??????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????.
『秋の深まりの始め』より Photo by I.Takeuchi Oct.25.2014 


  玉屋ぁ〜

青い空に向かって放射状に太い枝を延ばし、空に近づくにつれて緑から赤に変わる一本の木は
風格と華やかさががあり、思わず「玉屋ぁ〜」と声をかけたくなります。


     秋の息吹
      
    大分紅葉が進んだ木の画像には、春ではないのに息吹のようなものを感じます。



3472万理久利:2014/10/28(火) 13:21:47
人生詩 評1
  日記の衣装をまとう[散文詩]、10代40代60代並列の形をとるから、結果
  ある男の丸々の人生の[詩]になる。日記そのものが全体として一つの詩になる―。
そんな読み始めの頃に抱いた漠然とした感想が、回を重ねた今、再び実感となって湧いて
きます。生(なま)の日記を並べる日記文学でもないし、日記体小説とも違うのです。
 人生訓、人生観など殆ど読み取れません。感情なども殆ど書かれていません。あるのは
その時みかけた草木や人の様子、匂い、会話、やった事、出来事、読んだ本、流れていた
テレビ、妻のひとこと、息子の服のボタン、淡々と並ぶこれらの言葉たちが、小さな一つ
の世界を作り出します。読み手の頭の中でいろんな繋がりを持たせてくれるのです。

 日記の中の小さな小さなひとこまの背景にはいつも草木があります。人の生活の背景に
ある大きな自然、時として宇宙まで感じさせます。と同時にその中で繰り広げられる人間
の現実の生活 ― 自然/宇宙や時間からみれば、砂粒よりもさらに小さいであろう ―
のひとこまひとこまが切なく、かつ煌めいて見えてくるのです。こんな効果を出すのは何
故なのだろう…。普通の言葉をただ並べているのではないことだけは分かります。ただな
らぬ言葉の選び方、並べ方をしているのに違いありません。このシリーズが終わる頃まで
には自分なりに分かってくるかな…。
     つづく
4006



3473万理久利:2014/10/29(水) 12:32:47
新解さん
 赤瀬川原平が亡くなった。
この何年も赤瀬川の名をあまり聞くことはなかったが、本棚に並ぶ赤い辞書を目にすると
今頃南伸坊あたりとまたカメラと地図を持って探検をしているか、また何か面白いことを
企んでいるのだろうと思ったものだ。

 もう二三十年前にもなるだろうか、おにぎり顔のぽっちゃりした変なおじさんと痩せた
地味そうなおじさんのでこぼこコンビが二人して街を歩いてしきりと何か探し回っている。
立ち止まるとああだこうだと話し始める− こんなテレビの映像が初めての出会いだ。
路上観察らしい。当時この話題がテレビでときどき話題になっていた。
 記憶に残る第二回目の出会いが文藝春秋に掲載されていた三省堂新明解国語辞典のおも
しろ引用をとりあげた赤瀬川の記事だ。海外赴任の時、広辞苑ではでかすぎるという理由
で購入したのはもちろんこの新明解だ。日本から持って来た本を読み尽くしたあと、時々
手にとり読んだ。一番新しい記憶は、赤松次郎エッセイ集にあった「東京散策」だ。猫の
里親募集や土地返してポスター、蔦が一面にからまった自転車の写真付の文を読んでいて
突然赤瀬川の顔が浮かんだのだ。

??何年か前あたりからテレビで面白発見のような番組を時々目にする。タモリが東京の水
路や古い道をたどって渋谷を散策したり、全国の珍百景コンテスト等々。
多分その走りはこの赤瀬川だったのだろう。
 時代の気付き、発見、発想の転換、探検、驚き、笑い、好奇心と悪戯心いっぱいのくっ
たくのない、しかもあまり金のかからない大人の遊びを実践し続けてきた人だった。そん
な遊び方を教えてくれた人だった。



3474万理久利:2014/10/30(木) 12:55:46
人生詩 評2
■この作品のもつ面白さは、生活のひとこまひとこまが繋がりながら、影響しながら、広
がり、最後には大きな世界の世界の中にすっぽりと納まる――そんな景色が見えてくると
ころだ。なぜなのだろう、と考えてもはっきりとしたことは言えないが、先に書いたよう
に言葉の並べかた、選びかた、取り上げかたにあるようにも思える。

■生きている間に皆に共通して関わってくるものを幾つか選んで、それを毎回挟み込む、
これを年代ごと追っていくだけでひとつの風景が見えてくる。
家族、職場、本、ニュース/テレビ、そしてその時その時の自然/季節を象徴する植物や
天気だ。
今回の作品の中から本とニュースと自然を取り上げてみると
【本/雑誌】
十代  『Rimbaud Une Saison en Enfer』(地獄の季節)『花影』『愛は惜しみなく奪う』
四十代??雑誌「荒海 群像 美術手帳」「週刊文春」『金づくり全講座』『外国人とコミュニケー
    ション』『エントロピー(のらの発想)』『言語社会学入門』『アクション英単語123』
六十代 『国語年鑑』『国語白書』『妊娠大百科』

【ニュース(テレビ・新聞)】
四十代  ソ連 ビグノラフ カコーリン 国外追放/飛鳥田委員長引退/横井庄一と7人の美女
六十代 ??都議選/クローズアップ現代「出会い系サイト」

本を並べただけで、人が見えてくるではないか。生活が見えてくるではないか。
六十代で妊娠大百科、いったいどういうことなのだろうと、孫が生まれるのだろうかそれ
とも、まさか…、この一冊だけで妄想が膨らんでくるではないか。
ニュースは読者の記憶とあいまってその人が生きたその時の空気がうっすらと現れてくる。

【自然/季節】
十代   自然の神秘の恐ろしさ(相対性理論から)
四十代  雨の中 鳥は飛ばない/雨が上がるといろんな音が聞こえる/小雨が降るとし
     っとりとして心が落ち着く/竹林がスイングする
六十代  今日のこの日(*夏至)に神秘をおぼえる/ものすごく暑いので、戸を閉め切
     ってブリーフ一枚で就寝する

十代はこれまでも概して短いが、植物のことや天気のことは触れない。触れていても相対
性理論のフィルターを通した漠然と感じる自然の「恐ろしさ」であり、如何にも人生の入
り口にたった若者らしい感受性だ。自然をさほど意識しない、或いは自然と対峙している。
時間を経るに従って自然を意識し、味わい、溶け合う毎日だ。

【言葉、表現】
ハットさせられる言葉、表現が隠れているのも面白さの一つの要因だろう。ホモルーデン
ス、遊びをする生き物、それも唯一ヒトだけがもつ言葉の遊びだ。
  女と夜は関係があるのだ/広場の小さい砂粒/大海原の小波/膨れた新聞紙/
  おのしさんが黒地に赤い薔薇模様のドレスを着込んで魚屋でチクアブを買っていた
  /雨に濡れて、いつもは白いコンクリの電信柱が黒くなった

■三世代同時進行の数日は、数日とは言ってもその時間・空間の長さ広さ、その中で起き
た事象やヒトが感じたこと思ったことは膨大なものだろうが、それをほんの僅かの言葉で
その世界を表していることになる。暗示していると言ったほうがいいのかもしれない。
それだけ凝縮された言葉が並んでいるに違いない。その証拠に、分析し始めると、文字が
だらだらと並び、膨れあがり、とりとめのない評になってしまったではないか。
  おわり
4006



3475同人α総務:2014/10/31(金) 14:30:12
お知らせ
本日より『色空間』竹内一郎
の合評が始まります。

31号『心にあるよしなしごと』 で般若心経から始まり、その後『無常』、『ちかごろ』
『色(しき)とカラー』、『心情風景 その先』色と空をテーマとした作品が続きました。
そして今回は『色空間』です。
映像の技術者として生きてきた人、限りなく「科学少年」らしい考察と平行して、色(シ
キ)空(カラ)へと哲学的、宗教的なものに入り込んでいくようです。
(簡単紹介より)

※著者ポートレートにもお立ち寄りください。

合評は11月9日まで
末尾に4007をお願いします。



3476同人α総務:2014/10/31(金) 18:38:37
池の中の秋
 竹内氏が捉えた水面に映る森は確かに面白い!!地上に実在する森と鏡写しの架空の世
界が一つになって思わぬデザインを作り出したようです。一点一点を画面一杯に拡大して
眺め入ってしまいました。画像を回転させるとまた違ったものが浮き出てきます。
 一枚目はほとんどが水面に映る景色です。揺らぎ効果なのか、三点とも水面の方が空は
より青く、茶や黄が混さる緑はより深く、形はそっくりですが地上とは全く別の世界が水
面下に広がって存在しているかのようです。


『秋の深まりの始め』より Photo by I.Takeuchi Oct.25.2014 

右90度回転→「森の老婆」


      
   左90度回転→「湧き上がる巨大昆虫」           右90度回転→「フクロウになった森」



3477同人α総務:2014/11/20(木) 09:51:20
レンズの向こう/秋の深まりの始め
真ん中に見える白くて細い塔が、自然の中でたった一つの人工物としてそびえ立つ姿が印象的です。
「綺麗に納まり過ぎ」感はありますが、それ全てこの塔を引き立てるための木々の暗黙の演出のよ
うにも思えてくる一枚です。お見事。

『秋の深まりの始め』より Photo by I.Takeuchi Oct.25.2014 

?????????????? 秋らしくなってきました。
?????????????? 本日の晴天につり出され散歩、かなり色ずいてきました。
?????????????? 特に風もなく水面に生える森面白いとおもいました。
 ???????????????????????????? 竹内一郎???????? 2014.10.25



3478万理久利:2014/11/04(火) 10:37:59
音のドラマ/音の詩
目に入ってきた映像の瞬間的第一印象は、「高校創作テレビドラマコンテストの優勝作品」
或いは「インディーズ映画」です。何の、誰の作品なのだろう、これは創作ドラマなのか
それともドキュメンタリーなのか、そう考えている間も不思議な映像がゆっくりと続きます。
幼い頃聴いた父の足音、母が踏むミシンの音そして出会ったピアノ、馬の手綱を引く祖父
の隣に座るセーラー服姿の少女。そこは海の波打ち際。学校帰りその海辺で拾った音叉。
調律師になった女性が主人公です。音の世界に魅せられた少女の世界が、小さな回りの音
と彼女の静かなつぶやきと解説抜きの映像とともに音楽のように流れていきます。

初めて目にした主人公役の女性、そしてこの作品を作った佐々木昭一郎に強烈に興味をひ
かれました。こんな表現のしかたがあるのだ、こんな世界を描く事ができるのだと驚きま
した。他の作品を是非みてみたい。(観た作品は四季・ユートピアノ)

※ネットで早速調べてみました。
http://www.bion.sakura.ne.jp/ より
NHK-BSプレミアム

「四季〜ユートピアノ〜」(100分版)
●11月3日(月・祝)午前9時00分〜
再)11月11月(火)午前0時45分〜

「マザー」
○11月4日(火)午前9時00分〜
再)11月12日(水)午前0時45分〜

「さすらい」
○11月5日(水)午前9時00分〜
再)11月13日(木)午前0時45分〜

「夢の島少女」
●11月6日(木)午前9時00分〜
再)11月14日(金)午前1時00分〜

「川の流れはバイオリンの音」
●11月7日(金)午前9時00分〜
再)11月15日(土)午前2時15分〜

注)●は中尾幸世さん出演作



3479マリアンタ:2014/11/04(火) 20:58:29
夢∞夜/似たものどうし
今日こんな夢を見た。

      吉田戦車とつげ義春の世界(有明海満ち潮に集う二人)
      



3480同人α総務:2014/11/06(木) 06:05:02
林檎の木
赤松さんの林檎の木があるそうだ。養子に出している木のようだ。
山梨といえば葡萄と桃とすももだが林檎も立派に育つらしい。
青空の下、実をたわわにつけた木は目を楽しませてくれる。
赤く育った実はそのうちリンゴジャムやアップルパイに姿を変えて、今度は舌を楽しませてくれる。
こんなに立派に育てて貰った養育費は僅か1000円だという。まさにここは「桃源郷」である。

   立派に育った林檎の木
  

                      孝行娘
                      
                      photo by J.Akamatsu 2014 秋



3481万理久利:2014/11/08(土) 21:23:16
健様主演『動乱』
 嗚呼、また健様に出会ってしまいました。二二六事件を扱った映画をBSTBSでやって
いました。二部に入ったあたりからのようです。こんな題の映画があったことは知ってい
ましたが当時はヤクザ/任侠ものや戦争ものには全く感心が無く、もちろん入れ墨に草履
すがたや軍服姿の高倉健などには見向きもしませんでした。一言でいえば「馬鹿馬鹿しい」
「くさい」と見もしないで切り捨てていたのです。
??初上映から30年以上経ってから見ても、太平洋戦争へと突き進む当時の日本の政治体
制や軍そして天皇制を改めて振り返るとか、批判するとか、否定するとか特段の感想はわ
きません。ただひとつ、健様のいつもの「不器用」で「寡黙」な演技ぶりに見入りました。
窮地を救い一緒に暮らすようになった女性にも最後まで丁寧語でぼそぼそと短い言葉でか
たりかける健様、相手が吉永だったからますますそのぼくとつさ、実直さ、我慢強さ、不
器用さ、凜々しさが光ります。
??漫画チックとさえ見える場面が所々に見受けられましたが、それも健様なのです。
今回もまた、映画鑑賞ではなく高倉健とういう役者観賞になってしまいました。

*11/7差し換え

3482水彩画愛好家:2014/11/08(土) 21:27:48
鉄道の旅/趣味水彩
 今は物と人、共に輸送手段は自動車や飛行機がすっかり当たり前になっていますが、一
昔前まではちょっとした遠出は殆どが鉄道でした。車中の人々の様子、車窓から見える自
然の風景とそこで生活する人々の家並みを眺めたものです。小さな頃初めて大きく広がる
海、一面の田んぼや畑、その遠くに見える山並み、トンネルを越えて現れた工場と煙突で
埋まる北九州の風景を見たのも列車の中からです。出発する所帰るところ、それが駅でし
た。外に向けての暮らしのポイント基地でした。
??それが郷愁を呼ぶのでしょう。鉄道オタクや鉄子(鉄女)と呼ばれる人たちが出て来る
のが分かるような気がします。若いオタク達にも親の記憶が受け継がれ、自分自身の体験
も加わり鉄道に興味を持つのでしょう。街角さんの電車、駅の作品はそんな記憶や興味に
響いてきます。

駅舎と電車  会津鉄道・湯野上温泉駅?? (数点)
電車     上田電鉄「モハ5250(丸窓電車)」/ 草軽鉄道「デキ12型電車」他

   リンク『趣味水彩』会津鉄道・湯野上温泉駅より
    

※味のある文章とともに街角さんのギャラリー『趣味水彩』で鉄道の旅を楽しめます。



3483万理久利:2014/11/09(日) 14:00:49
色空間 評
 『色(しき)とカラー』『心情風景 その先』『色空間(その一)』「色」を扱う作品
が続いています。
映像の世界で生きてきた人らしく物理学の見地から色についての考察がなされます。
編集後記で「電磁気学のおさらいから始まり偏微分、ベクトル、テンソルとすっかり離れ
ていた数学に遭遇し、のたうちまわりました」とプロの筆者が述べるくらいですから、高
校時代を最後に完全停止し化石化している物理や数学についての評者の知識では用語を見
てもなかなかイメージが湧きません。それでもこれまでの作品を読み続けたおかげで、う
っすらとしたイメージだけは浮かび上がってきます。
 もともと科学好きだった評者としては、手に負えない科学的色考察であっても自然と興
味を引かれます。のたうちまわりながらの文章だからこそ、物理から遠ざかっていた読者
にもどこか著者に共感を覚えつつレベルは異なっても同じようにどういうこと?と考えな
がら読もうとするのかもしれません。
??「空間」の概念から始まり、前段では物理空間についてふれた後に数学的空間、色空間
へと話が進みます。物理空間が論理概念だとすると数学的空間は箱概念、これをイメージ
させるための長い前段、展開であるような気がしてきました。色空間とは論理概念に心理
的な刺激の側面が入り込んでいる「箱」、評者にもわかりやすい表現です。このあたりは
前の作品『色とカラー』の内容と重なってきます。前作品を読んでいるからの反応なので
しょう。同じく同人α「生きる特集」で自分が生きる[空間]のとらえ方、在り方につい
てとりあげていましたが、ここでいう空間とはより深く精神的側面がでているようです。
一人の人間が生きていく「箱」です。物理的側面と精神の持ち方の側面の両方からなりた
っている「箱」です。こう考えると、著者がいう色空間と人生空間/生きる空間とは構造
がいっしょです。

 著者が撮影した写真を眺めると、マンセル色空間でいう所の、明度/色相/彩度の要素
が瞬間的平面に広がっていますが、写す側の心理的要素と見る側の心理的要素が加わり一
つの世界が広がってきます。平面から立体になり、そしてその時の空気、音、時間の流れ
まで感じてくる自分がいます。
 細々とした解説、あまり面白くないだろう、とありますが、これまでの「色」作品も含
めておそらく「色即是空」の世界を考え進めていくためには必要な過程であるのだと思い
ます。評者にとっては「のたうちまわりながら」も不思議と著者といっしょに考えたくな
る流れになりました。
 それにしても扱うには、表現するには、難しいテーマです。それを映像のプロらしい視
点や気付きから扱っているのが、読者として興味深く読み進められるポイントになってい
ます。
       おわり



3484同人α総務:2014/11/09(日) 16:43:54
レンズの向こう/秋の花「菊」
春は桜、秋の菊、ともに日本の象徴的な花です。国花としてどちらも決められているわけ
ではないようですが、日本の花イメージが浸透しています。
皇室の紋章、国会議員のバッチ、日本国民を証明するパスポートのマークが菊です。
これとは別に「仏花」のイメージも強い。お墓や仏壇の白い小さな菊がうかんできます。

黄色の大きな菊は近世に盛んになった日本の園芸ブームが作り出した賜物でしょう。
ピンクの菊はポップで現代的です。ニーズの変化とともに品種改良が進み、菊も大分様変
わりをしてきているようです。

 『秋3』より Photo by I.Takeuchi Nov.6.2014 
??

        ????????



3485同人α総務:2014/11/10(月) 10:23:56
お知らせ
本日より『無限回廊 第十七回』
の合評が始まります。

未来からやってきた物集班、登場人物たちそれぞれの夏休みです。
エチオピアの火山へ、こと座α星(ベガ)へ、東京ドームシティへと散らばりました。
(簡単紹介より)

合評は11月19日まで
末尾に4008をお願いします。
※著者ポートレート・コメントをアップしました。

※挿絵より「恋文堂の名刺の裏に印刷された恋文を運ぶ白鳥座デネブ」

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003658.jpg



3486同人α総務:2014/11/11(火) 16:42:47
レンズの向こう/夕焼け
 竹内氏が写す夕焼けの画像からは、一日が終わりシェルター(家)の中に戻り家族で過
ごす人々の営みの中のぬくもりや休息の穏やかさのようなものが伝わってきます。
陽が沈むに従って地上にある物がだんだんと黒みを増してきます。そしてここそこで小さ
な光の点が次々と灯ってくる。止まっているはずの画像の中でそんな時間の流れを感じる
のです。何よりも、中心にそびえる大きな鉄塔と電線、それを繋いでいる遠くに点々と見
える鉄塔の存在が人の営みや人の繋がりの象徴として心に響いてきます。

??11月に入ってから青空文庫で、夭折の詩人竹内浩三の作品が相次いで復刻されています。
先日の「愚の旗」が良かったので、これまでの彼の作品をまとめて読んでいたらこの写真
から受けるイメージとぴったりの詩に出会いました。まさか竹内氏のお父上ではないとは
思いますが…。
竹内浩三(1921- 1945)作 『夕焼け』 (青空文庫より転載)


 『秋3』より Photo by I.Takeuchi Nov.6.2014 ??★★★
 



3487万理久利:2014/11/12(水) 16:46:06
今日の青空文庫/竹内浩三
 フィリピンで戦死したの若者の詩、そこに焦点を当てる見方もあるだろう、「反戦」に
彼の作品を利用する人も居るだろう。彼自身の心はそういうある意味矮小な世界にいたの
ではないと思う。戦時下であろうと、天災に会い全てのものを失ったときでも、そして日
常の一見平和な時でも、自然の中で人々と共に生きている、生き続けようとする一人一人
の人間の心の中に潜む世界だ。
 話すこと、ものを書く事は自分の心を表現することで、その作品の中に自分の心を見る
ことだ。自分の心は不浄ではないか、自分の心が発する言葉はつまらないものだ、と疑い
始める。「語ること」、「詩を書く事」を止めて、書かせ、語らせてきた自分の心自体の
在り方をじっと見つめ続ける――。こんな葛藤をしながら生まれ出た詩/言葉だから、読
む人の心に響いてくるのだろう。


  口 業
 竹内浩三

 修利修利 摩訶修利 修修利 娑婆訶
 己のうたいし ことのはのかずかずは 乾酪(チイズ)のごと 麦酒(ビイル)のごと
 光うしないて よどみはてしは わがこころのさまも かくありなんとの 証(あかし)
 なるべし
 うたうまじ かたるまじ ただ黙々として 星など読まん 風などきかん 口業のあさ
 ましきをおもいて われ 黙して 身をきり 臓をさいなまん ただ苦業こそよけれ
 ただに涅槃をおもい 顔色を和らげ 善きことせん 無声もて 善きことせん

 「日本が見えない」藤原書店発行 小林察編より



3488万理久利:2014/11/14(金) 21:32:47
BSプレミアム「こころ旅」 佐賀県鹿島 赤門
 鹿島の隣町塩田に入る頃から記憶がどんどん蘇ってきた。
大学一年の夏休み、遠くに低いなだらかな山並みが見える畑の中の一本道を自転車で走り
続けたことがある。今日見た映像と同じスピード同じ景色がゆっくりと移動していった。
あの時と同じ感覚だ。
 鹿島高校近くにあった城内の祖母の家に最後に行ったのは何時の頃だろう。
祖母はもちろん、一緒に住んでいた叔母も従兄弟ももうこの世には居ない。
彼らが住んでいたわらぶき屋根の家もない。
なだらかな傾斜が続く細い道の両脇には植栽用スペースが少し盛り上がっていて、そこに
緑の芝と小花、そしてずらりと桜の木が並んでいた。あの時と同じ風景だ。
その先に遠い昔両親がくぐったはずの赤門がある。
 自転車から眺める景色は、記憶を蘇らせるにはピッタリの速度のようだ。
この番組が隠れた人気番組であることに納得がいった。

佐賀県立鹿島高等学校同窓会記念色紙「赤門」(母の遺品から)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003661.jpg



3489キメラ17号:2014/11/17(月) 09:26:26
オキシモーラン/『善人ほど悪い奴はいない』中島義道
 いかにもオキシモーラン的タイトルだ。出版社が客の気を引く為につけたのか、著者が
考えたのかは分からないが、私がこのタイトルに引かれたことは事実だ。
そこまで穿った見方をするか、そこまで人を裸にするか、そこまで辛辣な言葉を並べるか。
それでもどこか真理を突いている中島道義の「善人」考察である。
 読み終えた後、4年前に一度読んでいたことにハタと気付いた。当時、乱読三昧だった
本の中の一冊で、いかにもひねくれ者、ニーチェ的な著者だとの印象だけが残った記憶が
蘇ってきた。今回、初めて手にしたと感じたのは、一回目の後にたくさんの人間観察をし
たからだろう。期間を置いた再読の面白さだ。三回目はどんな読み方をするのだろうか。

 ●善人は自分の弱さを正当化する
 ●善人はすぐ弱い者いじめをする
 ●善人は群れをなして権力を握る
 ●善人は自分と異質なものを排除する
 ●善人は同情されたいから同情する
 ●公認の被差別者は善人になりえない????(本書背表紙)
上記は中島がニーチェの著作から読み取った善人の裏に隠れたどす黒い特色である。

それを元に新たに組み直したのが、本書の各章につけた以下の小見出しだ。
(*以下は私の付け足し)
 ○善人と弱者????????   *弱者は善人の仮面をつけて強者になる
 ○善人は安全を求める???? *ラクを求める
 ○善人は嘘をつく???????? *嘘ではないと自分に嘘をつく
 ○善人は群れをなす?????? *皆で渡れば恐くない。責任をうやむやにしたい
 ○善人は同情する???????? *ほめあげる、相づちをうつ、訳も無く詫びる、と同じく見
              返りを求めて善人ぶるふりの一つ。
 ○善人はルサンチマン(恨み)を抱く????*自身の責任を他者にまるごと転嫁。

 著者はニーチェと同様に古今東西「善人」と称する、あるいは称された人達をとことん
突き詰めて行く。同時にニーチェという人物を突き詰めていく。ニーチェの「善人」分析
に賛同しきっているわけではなさそうだが、本質でニーチェと重なる。「そこまで言うか」
と感じるが、彼らの見方で世の中で起きた、起きている事象を照らしてみると、なぜかす
っぽりと嵌まるのだ。思い当たることがたくさんある。善人ぶる人、被害者ぶる人達がた
だそれだけの理由で自分を振り返る事なく「自分たちは正しいのだ、自分達が正義だ」と
変貌し力を持つ。正義と称して敵とみなした個人や集団を攻撃し、世の中を曲げてきた、
多くの人に害悪をもたらした…。決して極論ではないように思える。
??著者はニーチェ自身が激しく善人を批判し続けたのは、彼自身の中に軽蔑すべき「善人」
と同様の弱さがあったからだとする。ニーチェ自身もそれをよく知っていたと。そして著
者中島自身もだ。ニーチェの善人批判は自分批判でもあった、自分との壮絶な戦いだった
とするところが中島らしい結論だ。ひねくれ中島の隠れた繊細で優しいニーチェ評だ。似
たものどうしだからこその感じ取れるものがあるのだろう。
  中島のような人はさぞや生きづらいだろうと思った。何せ「楽しく生きよう、それが
何だ、楽しいって一体何なのだ、楽しさにただ逃げてるだけだろう」と考える人だ。
中島から「生きづらいって何だ、正確に言ってみろ」と言われそうだ。



3490同人α総務:2014/11/18(火) 08:04:47
レンズの向こう/錦秋
斜光12号2007『終わりの始まり あるいは 「錦秋期」』の最後はこう結ばれている。

  「世の中、青春期という言葉がある。若々しく溌刺と伸びていく、すがすがしい言葉
   である。今となってはもはや取り戻せない時間である。戻らない時間を懐かしむば
   かりではおもしろくない。これから先、未来の時間を充実させようと思っている。
   世に言う熟年、悪くはないが何か明るさ、華やぎがない。日本には秋の紅葉を楽し
   む風習があり、錦秋という言葉がある。これにヒントを得て錦秋期なる造語を使用
   した。遠くない将来に死を迎える前の華やぎを大切にしたいと思っている。」

この作品から7年経った今、著者(I.Takeuchi)はカメラ片手に嬉々として心に響く風景
を探し歩き回っている――、まさしく「錦秋期」を満喫しているに違いない。



  『秋3』より Photo by I.Takeuchi Nov.6.2014  ★★
  

        



3491万理久利:2014/11/18(火) 18:31:34
嗚呼!!
?? さいごのさいごまで、無口で照れ屋で不器用で
         そして
           静かに、見事に消えていった人

         
        『高倉 健 インタヴューズ』(プレジデント社)



3492同人α総務:2014/11/19(水) 09:41:15
アーカイブ/高倉健
2014.11.10.am03:39 健さん逝く

         
 こちらこそありがとう!!




【アーカイブ/高倉健】 −掲示板より−

トリプル投手/上原と田中と星野  2013/11/4日(月)
 スポーツにはあまり関心がない。歩いたり、走ったり、回転したりするより、またそれ
を眺めることよりも、読書や雑草の小さな花を眺めたりする方が好きだ。要は運動音痴。

 そんな訳で、あの上原がまだアメリカで頑張っていたことも知らなかった。
「上原頑張ってるね」と友人から聞いたのが数日前。上原は母のお気に入りの選手だった。
もうとっくにアメリカから引き揚げて引退でもしたのかと思っていたら、今年のワールド
シリーズでRソックスの守護神として優勝に導いたという。これまであまりマスコミでも
取り上げられていなかったような気がするが、地道に本場で玉を投げ続けていたのだ。

 続いて日本シリーズで東北楽天の優勝を目にした。田中将大投手の活躍があった。
高校野球でハンカチ王子斎藤佑樹と投げ合って負けたことは知っていたが、田中の方が野
性味があった。斎藤はどうしているのだろう。
楽天の監督が星野仙一であることも知った。弱い阪神タイガーズをリーグ優勝させ、道
頓堀を騒がした人だ。投手としてより「監督」のイメージが強い。
歳は違うが「自分、不器用ですから」の高倉健氏とどこか顔が似ている。その健様が同日、
平成天皇から文化勲章を授与された。

 地味な上原の活躍と東北楽天の優勝は、スポーツと縁が遠い人間でもどこか心熱くなっ
た。そして健様の受賞も。



銀幕スター高倉健  2014/2/19日(水)
 仲間と連れだって連日映画館に入りびたり、教室でその感想を熱く語りあっていました。
一昔前の学生運動の頃の落とし物、義理と人情にあこがれるあまり頭の宜しくない男達の
闘争劇のようで、クラスに三人しかいなかった女子どうしで彼等を小馬鹿にしていたもの
です。

 それから数十年、テレビで「新網走番外地 大森林の決斗」1970年を観てしまいまし
た。高倉健に惹かれてつい…です。中途からでしたが最後まで観てしまいました。

*くに子 (星由里子) 綺麗にセットされた膨らんだ髪と完璧な化粧
*勝治  (高倉健) 真っ白のズボンに紺のTシャツ、茶の皮のバンド

くに子「私の為に脱獄したの? 私の弟の仇をうつために?」
勝治 「いやそうじゃあありません。俺の意思で出たんです」
くに子「お願い、戻って、お勤めをちゃんと果たして普通の生活をしてください」
勝治 「もうサイコロは投げられたんです」
くに子「私、あなたのこと、好き」
勝治 「僕をからかわないでください。でもその言葉、俺一生忘れません」

さっと馬に飛び乗り去って行く勝治。そこで「健様」のしぶい歌声が流れます。
くささを通り越して、あたたかく笑える、なんと微笑ましい男女の言葉でしょう。
こんな木訥で「不器用な」男子が、最後のシーンでは、真っ暗な夜の網走機関区らしきと
ころで十人くらいのヤクザたちを見事に斬り殺していきます。そして淋しそうに、むなし
そうに背を向けて一人線路を歩いていく。これぞ男の中の男、日本男子。パチパチ。

1月、TVで同じ降旗康男監督による「ほたる」と「夜叉」の高倉健にうっとりしていて
いたこともあってついこの作品も観ることになったのですが、なかなか味のある役者だと
改めて思いました。機関区内で斬り合いをしているとき、停車中の機関車の煙突からシュ
ーッという音とともに白い蒸気が立ちこめます。「鉄道員 ぽっぽや」も降籏監督でした。
蒸気機関車と高倉健、どこか共通点でも感じたのでしょうか。

あの頃ヤクザ映画に熱中していた男子たちの気持ちがほんの少しだけ分かったような気が
しました。



銀幕スター高倉健2  2014/6/8(日)08時32分
 昨日は健様との一日であった。
先日高倉健の映画テレビ放映の宣伝広告をすかさず目にして、この日を待ち構えていたの
だ。前半は『新幹線大爆破』 後半は『居酒屋兆治』だ。この二作でこの一日健様で頭が
いっぱいになった。

 新幹線の方は最後に狙撃されて死ぬから×。兆治は煮え切らない男の純情さに○。
居酒屋兆治の監督は例の「新網走番外地 大森林の決斗」の監督、降旗康男だ。
この人は高倉健の持ち味を実にうまく引き出す。 ヤクザ路線というよりも、ぽっぽや、
あ・うん、ほたる、あなたへ、といった無口であまり自分を押し出さない役だ。
この降旗監督もひどく無口だというから、どこかお似合いのコンビなのかもしれない。

 現実の生活をささえる兆治の妻役が加藤登紀子、ありゃりゃ健様に似合わないと思って
いたら、兆治の忘れられない女性として「さよ」を大原麗子にやらせる。づるいよね。
でも妻加藤の最後のセリフはよかった。人の色んな思いをそのまま受け入れて生きていく、
そんな意味深な言葉を「さよ」の葬儀を終えた兆治に送る。淡い恋心は夢の世界、日常を
支える小さな幸せは大切な現実だ。二人の女性が対照的だった。
 それにしても、登場人物がよりすぐりだった。よくこれだけの役者を揃えられたものだ。
その中たくさんの役者が今は故人となっている。それでもみんな映像の中で生き生きと生
きていた。

 ルルルン、ルルル、ルルルンと映画の最後に流れた健様のエンディングの歌がまだ耳に
残っている。夢に健様でてこないかなあ。



夢∞夜/真夏の夜の夢  2014/8/7(木)11時03分
今日こんな夢をみた。
映画「ほたる」を見てウットリ状態が続いていたから、長年の経験からすると高倉健様が
出て来る筈だった。なのに、なのに人間ハリネズミが登場した。突っ立って黙ってこちら
を睨んでいた。痛そうで暑そうで思わず服を脱がせてあげたくなったが、触ると怪我をし
そうで近づけなかった。トリックスター、パックが変装して出て来たのかな?

※夢とそっくりな画像(1800年代のロシア産防護服)

     



TV情報 映画『あなたへ』  2014/ 9/28(日)17時09分
 本日28日、テレビ朝日日曜洋画劇場(9:00〜)で高倉健6年ぶりの主演作映画
『あなたへ』2012が放映されます。亡き妻の生まれ故郷長崎に健様が行く男旅でありま
す。こんな宣伝文句がありました。
『高倉演じる一人の男の一期一会1200kmの旅をワンカット、ワンカット慈しむよう に
撮影し、夫婦の愛と様々な人々の人生を丁寧につづり、珠玉の感動作に仕上げて いる』
 田中裕子、余貴美子、 原田美枝子、佐藤浩市、長塚京三、大滝秀治、好きな俳優がず
らりと並びます。

今宵はいい夢が見られそうです。



「駅 STATION 」 −邦画  2014/10/11(土)22時47分
 きまぐれにBSボタンを押したら、高倉健が出てきました。最後の10分程度だけでし
たが目をぱっちり開いて見続けました。見たことのある映画ですが、健様の演技は何度で
も見たい…。
 倉本聰監督 1981年作品です。監督が惚れ込んだ北海道が舞台で、高倉健はオリンピ
ック射撃の強化選手の警察官、これが原因で離婚とあいなったいつものように寡黙でせつ
ない役どころです。円谷選手の自殺のニュースを聞いて共感を覚える英次(健様)にます
ますせつなくなったことを思い出しました。

 最後は居酒屋「桐子」を訪ねる場面です。互いに恋心を抱いた倍賞千恵子演じる桐子
も英次も殆ど口をききません。そこに桐子が点けたテレビから八代亜紀が歌う「舟歌」が
流れます。歌の終わりはルルル、ルルル…、これまた健様が別な映画の終わりに歌ってい
たのと重なりました。「臭さ」を通り越して、一種の芸術に踏みこんだ場面のようにも思
えてきます。「芸術」という言葉を使うのがおこがましいのなら、日本の誇るべきサブカ
ルチャーとでも言ったらよいのでしょうか。
 英次はまた桐子ひとり残して、辞めるつもりだった職場へと雪の降るプラットホームに
立ちます。悪く言えば煮え切らない男、英次、健様。「自分、不器用ですから」、寡黙な
男のこの一言でなぜか何でも許せてしまうのです。どうやらすっかり高倉健オタクになっ
てしまったようです。



健様主演『動乱』  2014/11/ 7(金)21時23分
 嗚呼、また健様に出会ってしまいました。二二六事件を扱った映画をBSTBSでやって
いました。二部に入ったあたりからのようです。こんな題の映画があったことは知ってい
ましたが当時はヤクザ/任侠ものや戦争ものには全く感心が無く、もちろん入れ墨に草履
すがたや軍服姿の高倉健などには見向きもしませんでした。一言でいえば「馬鹿馬鹿しい」
「くさい」と見もしないで切り捨てていたのです。
初上映から30年以上経ってから見ても、太平洋戦争へと突き進む当時の日本の政治体制
や軍そして天皇制を改めて振り返るとか、批判するとか、否定するとか特段の感想はわき
ません。ただひとつ、健様のいつもの「不器用」で「寡黙」な演技ぶりに見入りました。
窮地を救い一緒に暮らすようになった女性にも最後まで丁寧語でぼそぼそと短い言葉でか
たりかける健様、相手が吉永だったからますますそのぼくとつさ、実直さ、我慢強さ、不
器用さ、凜々しさが光ります。漫画チックとさえ見える場面が所々に見受けられましたが、
それも健様なのです。
 今回もまた、映画鑑賞ではなく高倉健とういう役者観賞になってしまいました。



夢∞夜/少年オーケストラ  2014/11/ 8(土)20時56分
今日こんな夢を見た。

大きなお屋敷の中、そこに大学時代の友人がいた。
小さな男の子が二人。どうやら友人の子供らしい。
白のハイソックスに紺のセーター、まるで悠仁親王のようないでたちだ。
広島の良家の子女として育った彼女らしい衣装選びだ。
「おばちゃんに見せてあげなさい」彼女がそう言うと、弟の方がバイオリンやピアノ、
打楽器音を次々その小さな口から出し始めた。よく聴くと立派なオーケストラだ。
その隣で兄がニコニコと笑っている。
そこに二人の父親らしき人がやってきた。友人の結婚式のときに見た顔そのままだ。
 「次はおにいちゃんの番だ、おばちゃんの前でこの問題を解いてみなさい」
と言ってなにやら難しそうな記号と数字が並ぶ紙を渡した。

 高倉健をあれほど見た後に何でこんな夢を見たのだろう。彼女とは結婚式以来何十年も
会っていない。おまけに10年近く前の彼女からの電話で、御主人が鹿児島転勤時代、ラ
サールに通っていた長男をがんで亡し、現在次男は慶大に通っていると聞いていたのに。

     



私の健様・神様 男の中の男! 2014年11月16日メール
エミさんへ
何度見ても飽きません。

1.檀ふみとの対談です。1〜4まで全部いいよ。とりあえず4
健さん、人となり4
http://www.youtube.com/watch?v=oFNP7vYWRbQ
2.徹子の部屋 恥ずかしがり屋が高じて消えてしまうのではないかと心配になります。
http://www.youtube.com/watch?v=gkI-X5__dOY

3.高倉健 素顔のメッセージ NHKクローズアップ現代  2001年5月17日(木)放送
http://www.youtube.com/watch?v=WPoS15CDEuE

*2013年文化勲章受章のあとに再放送がありました。これを見てからすっかり虜になり
ました。
ガコ



     健さん2014年11月18日メール
     健さん、死んじゃったみたいね…
     一昨日、健さんのこと話していたんだよね。なんか、不思議だね。
     昨日YouTubeで健さん観てたんだよ。
         〜えみこ



3493「高倉健ひとりファン倶楽部」会長:2014/11/21(金) 16:25:31
TV高倉健追悼番組
11月21日
19:00〜19:57 フジ  ○特別追悼番組『高倉健さん83歳逝く…不器用な男の銀幕伝説』(生放送)
19:57〜22:52 フジ  ●『高倉健さん追悼 南極物語』(1983年、蔵原惟繕監督)

11月22日
18:30〜20:54 BS-TBS ●「追悼〜高倉健さん、永遠に〜『駅STATION』」(1981年、降旗康男監督)

11月23日
21:00?????????? NHKスペシャル○「高倉健という生き方(仮)」
21:00      テレビ朝日 ●日曜洋画劇場 『あなたへ』(2012年、降旗康男監督)

11月24日
08:15      ??NHKプロフェッショナル○「高倉健スペシャル」(2012年9月8日放放送)
22:00〜23:09  ???????? フジ?????? ○ビストロスマップ 1997

11月25日
21:00〜22:56  NHK・BSプレミアム ●『ホタル』(2001年、降旗康男監督)

11月28日
21:00      日本テレビ ●「金曜ロードSHOW!」「幸福の黄色いハンカチ」(1977、山田洋次監督 ノーカット)



3494万理久利:2014/11/22(土) 15:36:33
どんな役をやらせても「高倉健」
初めて挑戦したテレビ録画も夕方頃にはもう飽きた。同じようなものばかりだ。
何と言っても無性に映画を観たくなった。もっと彼の芝居にふれたくなったのだ。
Youtubeで予告ではないfull cover をやっと2本探し出した。
ともに、任侠ものでも哀愁一色でもなく、ペーソスとユーモア溢れ、これまでの私が抱いていた健様演じる主人公、主人公を演じる俳優高倉健のイメージを一掃させるものだった。ひょうきんで、漫画チックな主人公を演じていたのだ。でもやはり、高倉健である。底の底では一本の柱/筋が貫かれているのだ。それを引き出した監督もなかなかのものだが、演じきった高倉健も凄い。
大笑いシーンをそれぞれ上げてみる。

1.「君よ憤怒の河を渉れ」 映画?? 佐藤純彌 監督 1976
http://www.youtube.com/watch?v=sPWBCLj1Ap4
ヒーロー(高倉):強盗傷害・強姦・殺人容疑をかけられた刑事
ヒロイン役:中野良子
・操縦経験もないのにセスナ機に乗って北海道から千葉まで、真犯人探しに行く
・馬に乗って助けにきたヒーローの後ろに飛び乗り西新宿を走り抜ける
・人をロボット状態にさせる新薬の人体実験をしている精神病院にヒロインと夫婦の振りをしてヒーローが入院をたくらむ。豪華な衣装のヒロインと太い黒縁の大きな眼鏡をかけたヒーロー。サングラス以外のしかもこんな眼鏡姿の高倉健を初めて観た。
・薬が効いた振りをするヒーロー。看護師の命令に従って、何時間もベッドの上で窓に向かって正座をする。呼ばれてふりむいた顔がすごい。トロンとした目で「はい」と惚けた顔をして何度もうなずく。


2.「チロルの挽歌 」NHKドラマ 山田太一 脚本??1976
前編 http://www.youtube.com/watch?v=RP1t-xuMVek
後編 http://www.youtube.com/watch?v=CFPxks_A4sQ

ヒーロー(高倉):無口で家の中ではいつもぶすっとしている仕事一筋、堅物男であるが
         故に、かつて命を救ってあげた男(杉浦直樹)に妻をとられた、元技
         術系鉄道マン。単身赴任先北海道で駆け落ちした妻と男に偶然出会う
ヒロイン:大原麗子??駆け落ち後、洋装店を開く、美人でしっかりしていて、どこか甘え
     ん坊のイイ女
・性格改善のため、畑違いのリゾート開発プロジェクト携わることを決意するヒーロー。
・「はっ?」{はい」が殆どで自らは決して話そうとしない、徹底した無口/口べた。
 「何なの?」「話したくないの?」と詰め寄られても、うつむいたまま下を向いたまま
 小さくうなづくヒーロー。
・性格を変えて「僕の魅力で女房を取り戻す」と杉浦に言い放つ ヒーロー
・単身赴任のアパートに姿を消して下さいと懇願しにきた杉浦が「散らかってますね」そ
 う言って、遠慮がちに素早く片付けを始めると、どかんと座ったまま口をギュッと結ん
 でイライラするヒーロー

何を演じさせても「高倉健」だった。
2014.11.20



3495同人α]編集部:2014/11/23(日) 09:21:29
最新公開情報
                                 .
1.怪文書集(戯評リンク)
     「行ってきます」「おめでとう」「〜 への道のり?」他

2.コピペ大王作品集 (同)
     「好きな言葉」「評論」他



3496万理久利:2014/11/23(日) 16:14:18
樺太犬にも律儀で遠慮深い「高倉健」
『南極物語』(1983年、蔵原惟繕監督)フジテレビ2014.11.21

 以前TBS60周年記念ドラマで木村拓哉版を観た事がある。高倉健に変わる平成男優と
して木村が抜擢されたのだろう。木村40代、 高倉50代前後の時の撮影ではあるが、
比較してみるのもおもしろい。ともに仕事以外の自分はさらさない、一人でいることを好
む、体力維持の努力を惜しまない、「形」に拘る個性のある役者だが、二人には「平成と
昭和」あるいは「ソースと醤油」の違いといったものがある。

 テレビドラマと俄然異なったのが、南極の風景の美しさだ。撮影期間も、かけた費用も
ドラマとはスケールが異なるのだろうから当然のことだと思うが、BSNHKで時々みる高画
質の自然ドキュメンタリー番組のようだった。ドラマでは木村拓哉が主役だが、映画では
高倉健ではなく、むしろ樺太犬と南極大陸の自然だ。高倉健の演技もグッと抑えられてい
たように思える。自ら抑えていたのだろう。大自然そしてその中で生きぬく犬たちの前で
「自分は、不器用です。ちいさなつまらない人間です」と遠慮深く目を伏せていたに違い
ない。

 高倉健と同様、しぶみの効いた、私生活を語らない渡瀬恒彦が出ていた。はじめ誰かわ
からなかった。高倉健の前ではそんな彼を「渡辺いっけい」と勘違いしたくらいだ。
 良くも悪くも、健様の影が薄かった。



3497:2014/11/25(火) 08:23:32
リンクさせて頂きました。
こちらのHPでは以前から小生の水彩画作品集「趣味水彩」(旧タイトル・街角スケッチ)をリンクして頂いてますが、当方も古賀さんからGOOでのリンクの方法を教えて頂きましたので掲載させて頂きました。旧タイトルは小生の所属する水彩教室の名前を使わせて頂いていましたが、尊敬する画伯の創設した名前で恐れ多いいので改名致しました。ブログの表紙は長岡さんの自宅近くの県立フラ-パ-クの薔薇の咲く風景を描いた作品を使用しています。
拙い作品集で目の保養にもならないブログですが、たまに覗いて下されば幸いです。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003671.jpg

3498同人α総務:2014/11/25(火) 17:05:28
リンク「趣味水彩」ブログ内検索について
趣味水彩ギャラリーにはたくさんの作品が展示されています。季節、時間の流れに添って
日々新しい作品を観賞する楽しみとは別に、あの場所、あの建物の風景をまとめて振りか
えって観る楽しみもあります。そんな時はキーワードを入れて瞬時に目的の作品を集める
ことができます。

ブログを開くと、top右に検索枠があります。
1.右端の?をクリックして「このブログ内」を選択
2.例えば「親鸞」と記入すると、親鸞という文字が出て来る投稿記事と絵がずらりと通
  常サイズで並びます。先日アップしたばかりの「二月堂」や「会津」、「埴輪」を扱
  った作品をこの検索機能で一覧で楽しむことができました。

      例)趣味水彩 ― 親鸞に関係する作品を観る
    

色々な観賞、楽しみ方ができます!!
「お気に入り」ファイル作成も非常にらくになりました。
これから、奈良京都の今年の秋がたくさん楽しめそうです。



3499万理久利:2014/11/26(水) 06:12:23
生き方が文章にでる
「生き方が芝居にでる」これは高倉健が数年前NHK番組のインタビューに答えた時の台
詞だ。だから、体も心も日々鍛えながら、耐えながら生きたのだろう。
「どの役をやらせても高倉健だ。」私の感想はそんなところにその理由があるように思え
る。その姿勢が、一作一作にその演技の中から沸き立ってくるからだ。

俳優だけでなく、作家にも同じことが言える。
著作にもその人柄や生き方が見えてくるのだろう。
随筆はもちろんのこと、創作の中でも書き手の姿が浮かびあがってくる。
創作の世界の登場人物の匂いとともに、著者自身が生きてきた匂いが漂ってくる。
高倉健の匂いは人により受け取りかたが異なるのだろうが、真摯で優しい匂いであること
は共通しているに違いない。確かに匂ってくる。
若いころは先輩役者の芝居を真似ることもあっただろう、盗みとることもあっただろう。
それでも確実に自分の演技、彼にしかできない演技を作り上げていったのだ。

人の文章を読んでいて、書いた人のそれまでの生き方を考えることがよくある。
人の文章を素知らぬ顔で自分の文章として書く人もいる。どんな生き方をしてきたのだろ
うとつい考えてしまう。その文章から、言葉に対する姿勢に始まり生き方にまで及んで
しまうのだ。
自分の文章はどうかを考えてみる。他人を見る前に自分が先決だ。人のことは言えない。
彼が残した205本の映画と比べて、私はいったい何が残せたのだろうとしみじみ思う。
遅まきながら今からでも、いい生き方を手探りながら少しづつ実践していこう。



3500水彩画愛好家:2014/11/26(水) 22:07:58
飛雲閣と岡田酒造
絵を見て飛雲閣をすぐに思い出しました。
ブログに掲載されていた飛雲閣の写真を見て、なぜか遠い昔行った、日光の修学旅行で宿
泊した旅館と、社員旅行で行った草津温泉の木造三階建てくらいの旅館を思い出しました。
この岡田酒造のように最上階は小降りの屋根付きでした。
高くそびえ立つことで威厳をもたせる「閣」とは別に、高い所からの景色を楽しめます、
という意味合いがあるのでしょう。岡田酒造の場合は、大きく「花の友」と表示して、遠
くからでも見えるようにと宣伝効果を狙ったものなのでしょう。右横書きが時代を感じさ
せます。

絵のタッチが、先の「二月堂裏参道」や「大覚寺」と共通しています。
細い線を使って丹念に描いています。色は淡いやさしいもの、それでもたくさんの色が濃
淡合わせてみることができます。街角さんの作品には大胆なタッチで表現するものと、細
密画のように表現するものがありますが、対象物やそれを見た時の印象(心象)で使い分
けているのでしょう。これは私の想像です。

たまたまNHKBSで平安仏画の謎を扱った番組を見たのですが、その細かさや色づかいや
きらめきを醸しだす工夫等々、実に驚かされました。日本の伝統工芸美術にもみられるよ
うに、作品(表現)には修練した緻密さと技術力が根底にあるのだと思いました。
街角さんの一種細密画とも言える作品については、どこか、いにしえの画家達の精神が伝
わっているような気がします。プロとアマとか水彩画経験の長短の問題とは関係なくです。

  *趣味水彩ブログの絵を大きくしてみました。
  

           *「二月堂」と「大覚寺」
????????????????          リンク「趣味水彩」で街角さんのコメントとともに大きな画面で味わってください。
           



3501サイト整備士:2014/11/27(木) 10:41:13
凄いんです
趣味水彩掲載の画像だけではこの細かさ、水彩ならではの色の変化は
判らないと思います。

『東大寺二月堂裏参道』



3502同人α総務:2014/11/27(木) 16:21:44
アーカイブス/同人α創刊号
今から10年前の2004年11月25日、創刊号が発行されました。

この年、こんなこともありました。流行語大賞は「チョー気持ちいい」。
 ・政治家の年金未納問題が相次いで発覚。
 ・熊野古道ユネスコの世界遺産に登録。
 ・アテネオリンピック
 ・「新潟県中越地震」発生。震度7
 ・新紙幣発行。肖像画は、1万円福澤諭吉、5千円樋口一葉、千円野口英世。


創刊号の中から一部ご紹介します。(α電子作品集に全文が掲載されています)

       

『本郷界隈にて』古賀和彦 より

  おたくさの花
 出勤する道沿いにいま「おたくさ」の花が咲いている。牡丹や薔薇などの華やかな花と
違い、日頃どこそこにその花があるなどと思い出しもしないほど実に密やかな植物である。
わたしの愛する雨に濡れた花は、遠く過ぎ去ったかすかな色々の想いに引き込まれそうな
深い青である。かつて、日本を追われたシーボルトが忘れられない日本の妻「お滝さん」
を想い「おたくさ」と呼んだあの「あじさい」の花である。
 長崎に暮らした四年間のうち、私は路面電車の終着駅「蛍茶屋」に住んでいたことがあ
る。新婚の頃で銭湯や質屋に通う貧乏暮らしであったが、つゆのはざまに覗く英彦山にか
かる月を愛で、よその庭先かと想える沢沿いの鳴滝あたりの小さな坂道を散策した。一メ
ートルにも満たない程の幅の路地裏に、そこここと軒を連ねる家々の庭にはかならずあじ
さいの花が咲いていた。
大きな花弁の固まりと、丈夫な茎と、枯れたりしぼんだりしたのを見たことないほどあ
をあをとした葉を持った生命力を感じさせる花なのに不思議と寂しそうな様子である。そ
して、「おたくさ」の青に心が染まると、無縁坂の「雁」のお玉や湯島のあたりの「婦系
図」のお蔦のような薄幸の佳人を私は思い浮かべる。



『玉川の四季』神野佐嘉江 より

十 月
朝曇り昼照り通し夜は雨やがて小屋には野分あるらし
鳩小屋を毀ちはせぬかこの嵐うつらうつらにいの寝もやらず
腕ほどの太さの枝が落ちている嵐の後の森の細道
叢へ潜りしモズは鵯の水浴のごと飛び立ちにけり

十一月
破れたる蜘蛛の網にはひーふーみーよーいつむーななや枯葉垂る
梢より落ちつつ跳ぬる銀杏魚金地に走る瑠璃の斑点

十二月
雨上がり柞の林赤濡れて木の葉隠れに坂のぼる人
霏霏として降れ牡丹雪舞ひに舞ひ降りに降れかし森まだ黒し
一陣の風寄せくれば音立てて落ちまた落つる竹のしづり雪
荒磯に寄せて砕ける一波のしづり終ればひとしほの黙
櫟小楢の枯れ木林にからころと音多なりし其は秋のこと 



3503万理久利:2014/11/28(金) 10:12:33
ぽっぽ屋のジョバンニ「高倉健」とカムパネルラ
 高倉健追悼番組で「あなたへ」「ホタル」二作を観た。ともに二回目だ。
田中裕子が演じる妻に先立たれた男、妻を見送る男をしっとりと描いた作品だった。
設定は異なるが、続きものでもないのに同じ空気が流れていてまるで一組の夫婦が同時に
二つの世界で生きたような不思議な感覚になる。そしてどちらも妻が生きていた時間と、
いなくなってからの時間を行き来する。

 田中裕子は最近あまり見かけないが、向田邦子ドラマ以来、好きな女優の一人だ。特別
美人というわけではないが、ふわっとしていて、おだやかで、もの静かで、それでいてど
こか芯が通っている女の役がよく似合う。細い目が日本女性の柔らかさのようなものを感
じさせる。そして何といってもあの落ち着いたどこか安心できる、気にならない声だ。
 一回目に見た時にも気になったが、「あなたへ」で田中裕子が雲を見下ろす山の舞台で
歌ったシーンが印象にのこった。メロディーも詩もそして何と言っても田中裕子の声がよ
かった。「天空のお祭り」の名にふさわしい幻想的な風景だ。作詞作曲はなんと宮沢賢治、
銀河鉄道の中にでてくる詩だ。妻の遺骨を車に積んで富山から南は長崎まで散骨に行くこ
のストーリーは、銀河鉄道でジョバンニが死んだ友達を求めて南へと旅するのと重なる。
死が迫っている妻の元許嫁かつ戦友の残した言葉を伝えに妻とともに韓国に居る遺族の所
に行く「ホタル」の主人公もジョバンニだ。

 田中裕子が実に美しかった。この二つの作品でもまた、高倉健は相手役女優の持ち味や
美しさをあぶり出す存在だ。高倉最後の共演女優として田中裕子もまた、この男優を見送
るにふさわしい存在になっていた。

             映画「ホタル」2001より
        



3504万理久利:2014/11/29(土) 10:37:05
青空文庫/星めぐりの歌
星めぐりの歌  (宮澤賢治)

あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の  つばさ
あをいめだまの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。

オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。

大ぐまのあしを きたに
五つのばした  ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて。



星めぐりの歌 / 田中裕子歌 / 〜天空の音楽祭〜  映画『あなたへ』より
http://www.youtube.com/watch?v=fX2_SF5gLJA



3505同人α総務:2014/12/01(月) 20:40:38
レンズの向こう/錦秋2
先日、原稿とともにきれいなもみじがたくさん送られてきた。
色と光のトンネルをくぐっている気分になる。

        



                 
                 『もみじ』より Photo by I.Takeuchi Nov.29.2014 



3506水彩画愛好家:2014/12/03(水) 20:22:08
平沢官衙遺跡のミニコンサート
タイトルを見た時、平沢 官衛(ひらさわ かんべい)という人物に関係する遺跡、または
墓のことなのかと思いました。官衙の[衙]と[衛]の字が似ていることと、NHK大河「軍師
官兵衛」がどこか頭に入っていたのでしょう。ドラマでは茨城はほとんどでてきませんが
頭に浮かびました。我ながら日本の地理歴史に疎いことを嫌というほど認識させられます。
茨城に平沢という名の場所があることも、官衙(かんが)という言葉もともに知らなかっ
たわけです。聞いたことはあっても頭に入っていないのです。

常陸についての古代史は、今まさに石岡在住の長岡氏が『肥と筑』でとりあげています。
佐賀、紀伊、千葉、茨木・栃木と、植林や製鉄技術が伝っていくようすが描かれています。
絵にある高床式建物は正倉院はもちろんですが、吉野ヶ里の建物ともよく似ています。絵
の景色は佐賀から常陸への人と、それにともなう技術や文化の足跡にも見えてきます。

電子ピアノに笛(フルート?)、サックスフォン?を使う演奏者たちの現代の服を着替え
させ、鈴や竹笛や琵琶を持たせたら、タイムスリップしそうです。
街角さんの風景の中にはときどき人が混じることがありますが、一人一人その時その場所
の空気を満喫しているように見えます。道や建物、それを作った人間、全部まとめて自然
の風景の中にいつも溶け込んでいます。いつも小さくそっと添えられたように登場する人
物達ですが、ひとりひとりを観察するのも楽しみになっています。

12/3趣味採水より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003680M.jpg



3507同人α編集部:2014/12/04(木) 17:03:00
最新公開情報
1.竹内 一郎エッセイ集(ニューロンカフェリンク集)
  『般若心経雑感』 斜光17号 2012年

   2012年以降『無常』、『心情風景』、『色とカラー(空)』そして『色空間』
   と著者の作品が続きますが、その出だしを飾るのがこの作品だったのかもし
   れません。科学少年が歳を重ねたどり着いた所が、宗教や哲学の世界、宇宙
   の探求といったところでしょうか。
   この数年の一連の作品の第一章です。(編集部)

2.コピペ大王作品集??(戯評リンク集)
  *大王の好きな言葉シリーズ17[寄り添う]〜21[だけど]五作一挙掲載



3508同人α総務:2014/12/06(土) 09:10:21
レンズの向こう/錦秋3
◆新座市野火止にある平林寺は、お寺ではなく、境内の雑木林が国の天然記念物に指定さ
 れているそうえす。なるほど、秋の紅葉は見事です。寺を隠して主張しています。

◆下は落ち葉の絨毯。よく見ると手前にあるのは切り株のようです。今年二月の作品にも
 切り株がありました。空にそびえ立っていたであろう木をつい想像してしまう、切り株
 にはどこか風情があります。




 平林寺


???????????????????????????????? 錦秋の絨毯
                
                 『もみじ』より Photo by I.Takeuchi Nov.29.2014 


?????????????? 今年二月
??????????????



3509同人α総務:2014/12/07(日) 06:56:51
同人α41号(秋号)発行のお知らせ
 ここ数日の寒さも加わり秋号が冬号になりそうですが、昨日11年目第一号を発行しま
した。同人、長岡氏紹介の製本機と高機能印刷機の導入で、まだ課題は多々あるものの出
版がらくになり、おまけに活字とカラー挿絵を見事に誌面に再現できました。
 今回は集合時間前に作業が終わり、全員揃ったところで直ちに忘年会に突入です。
かねてからの希望だった水彩画家さんの挿絵も実現できたことと、特別ゲストとして大奥
2名の参加も加わり、11年目を飾る楽しい忘年会の一日となりました。
 同人αの歩みは、この大奥お二人の寛容さ抜きには考えられなかったとしみじみ感じ入
っています。

  9作品 116頁
  

?? 集合写真 2014.12.6(絶妙の立ち位置です)



3510同人α総務:2014/12/08(月) 15:37:10
同人α41号内容紹介 (前半)目次順
『秋の果実』万理久利
秋の紅葉に加え鮮やか朱を添える柿と、冬のさきがけの蜜柑、共通項は「母を偲ぶ」です。
そんな俳句が並びます。作者は二人。リンク集『趣味水彩』の柿の実の絵とコメントが落
ち着きと暖かさを加えてくれました。三人による合同作品となりました。


『肥と筑 第三十一回』長岡曉生
神話時代のスサノヲ・五十猛親子の佐賀基山からの和歌山(紀伊)への植林技術の大移動、
天香香背男とアヂスキ高彦の義兄弟の東国への移動、続いて第十代崇神天皇の子豊城入彦
の畿内から茨城(紀国)、栃木・群馬(毛野国)へ大移動、これら佐賀(肥前)を基点と
して東国へと植林技術や製鉄技術が伝わってく様子を数回に渡りピンポイントを取り上げ
深め進めてきましたが、今回は復習を兼ね鳥瞰図的にわかりやすく繋げ、まとめています。
徐福船技術集団の存在が通奏低音のように流れていたことに改めて気付かされます。
趣味水彩より 昇開橋と徐福


『事件(四)』国木 光
重度のやけどを負い生死をさまよった主人公がいよいよ退院することになったが…。


『色空間(2)』竹内一郎
いよいよ色即是空の世界に科学少年が科学少年らしい視点から挑みます。
電磁空間との対比に行き着いたようです。
挿絵より



3511万理久利:2014/12/09(火) 10:41:00
リンク集「牟田元明エッセイ集」
『宝塚を好きになった理由――
      「ヰタ・タカラヅカアリス」』2014 斜光19号 を読んで


 著者と宝塚の繋がりが時間を追ってよく判りました。「鉄」の男とすみれの園の女子と
の組み合わせが絶妙です。大学生の頃宝塚を紹介してくれた久富氏との出会いと、社会に
出てすぐに研修で神戸に行ったこと、どこか運命的な気がします。宝塚漬けを運命論で片
付けるには安易過ぎますが…。
 著者はその理由を時間を追って説明していきます。
・もともとミュージカルが好きだ(だから宝塚を紹介された)。
・昭和四十年社会人になって直ぐに研修で行った神戸の開かれたモダンな空気に憧れた。
 その空気は宝塚にもあると感じた。
・昭和四十三年には大物中の大物、上月晃と話ができ、最後にみつめられ「誠実な人」と
 言われた。20代の男子にはたまらなかった。
・独身時代の疑似恋愛の相手役としての宝ジェンヌ、結婚してからも少女時代から鍛え上
 げられたプロとしての魅力に取り憑かれた。 等々

 半世紀に及ぶ熱烈ファーンが、今では芝居も踊りも歌も精神も鍛え上げられた「大人の
ジェンヌ」を卒業し、本来ある宝塚の良さにもどり(気付き)、可憐な少女の切磋琢磨す
る姿を美しいと感じ、けっしてロリコンではなく、足長おじさんとして心からその成長を
応援するという愛情、皆にもその良さを知って欲しいとの静かなる情熱へと変化して今が
ある―という宝塚ファーンの、切磋琢磨の宝塚女性に負けないくらいの壮大なる遍歴を見
た気持ちになりました。
 半世紀にわたり楽しませてもらった宝塚への御礼とも言える、宝塚の根っこの部分であ
る「未来のスターを育て上げる、見守る、応援する、良さを知ってもらう」という、長年
のファーンだからこその境地に極自然にたどり着いたのだろうと思います。

 1914年、宝塚温泉に少女だけの劇団をつくったのが始まりだそうですが、関西の宝塚の
地でなぜ?、と思いました。東京では国の中心で少し官僚臭い、格好付けすぎ、京都奈良
では格式が高すぎる、東北北海道では寒すぎてそれどころではない、いち早く外に開かれ
たとはいえ、長崎や博田には投資をしようというだけの起業家がいない…。それに比べて
関西は遊び心と金をもつ起業家がいた。そんなところでしょうか。こてこてのお笑いは吉
本が、西洋的なハイカラでモダンなダンスや歌を徹底的に仕込む歌劇集団が生まれたのが
宝塚という場所だったのでしょう。

フレー フレー 少女たち、
フレー フレー 足長おじさん、
フレー フレー 宝塚、
めざせ200周年宝塚。

※著者は斜光のきっかけとなった「青春のあの日」1991に「暗がりの青春」という作品を
寄稿していますが、その中で好きな映画女優としてオードリー・ヘップバーン、彼女を卒
業してからは大人の魅力たっぷりのジーン・シモンズ…とあります。何といっしょに見に
行ったのが著者を宝塚に引き込んだ久富氏。やはり運命論にもどりそうです。

     



3512同人α総務:2014/12/09(火) 18:44:36
α41号の合評開始日 13
 同人長岡氏の編集後記で素数11、13、31,41が自身と今号(41号)にまとわ
りつく不思議、感動を述べていましたが、なるほど偶然が重なりすぎているようです。
 氏が気付かなかったものを発見しました。
41号の挿絵総数が13、さらに今回、氏が深く関わった作品『無限回廊』の挿絵が13
枚目でした。

 今号の合評開始日が13日(土)です。……。
そう言えば、「土」は曜日漢字表記の中で唯一の素数の画数でもありました。

 まだまだ〔偶然〕が出て来そうです。



3513同人α総務:2014/12/10(水) 08:53:34
同人α41号内容紹介 (後半)目次順
『大坂と大阪の違い』碇 民治
日常浮かんだ疑問を探る著者ならでは小さな発見です。その発見がまた新たな発見、気づ
きをもたらしてくれます。


『家族の風景 第九回』古賀由子
柿を巡る三家族それぞれの風景が描かれます。大震災から十数年、当時小学生だった子供
達も大学卒業を控える歳になりました。


『人生詩』神野佐嘉江
梅雨も明け季節は夏真っ盛り。今回は普段少ない十代の主人公の様子が多く描かれていま
す。三之宮氏の描いた悪戯書きも青春真っ盛り。
挿絵より 悪戯書き


『シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第二回』古賀和彦
どうやらこの手帳には主人公の人生が詰まっているようです。これまで手にした本の数々
から引き出される主人公の精神世界と、建築士としての現実世界…。第一回では露草色の
設計図について触れていましたが、今回は設計図の改善です。そして最後はトランスト
ロンメルの詩で終わりました。
挿絵より ラビリンス/ゴンドラ


『無限回廊 第十八回』グレイ
いよいよ未来からの移動中に母のお腹にいた異常知能を持つ越智十三の娘「陽十三(ひとみ)」に
的を絞った回の登場です。急スピードで知能が発達する陽十三の「ちゅちゅ言葉」がなんとも愛
らしく、また爆笑を誘います。笑いだけではありません。物集班の一人一人と陽十三との会話の
中に、著者の博識ぶりがうかがえます。
「陽十三ちゃん[はじめてのおつかい]」新年スペシャル版になりました。
挿絵より 陽十三ちゃん



3514同人α総務:2014/12/10(水) 09:12:45
作品集アップのお知らせ
同人α41号がリンク集「同人α 作品集」にアップされました。

3515同人α総務:2014/12/11(木) 09:57:36
レンズの向こう/錦秋3
 武蔵野の雑木林


                

?????????????? 錦秋の絨毯
??????????????
??????????????『もみじ』より Photo by I.Takeuchi Dec.4.2014 

雑木林といっていいのでしょうか、「武蔵野の秋」といった風情です。
真っ赤なもみじはどこか雅な京を思い浮かべ、自然の赤とは言え、どこかできすぎた、何
か人に媚びているような華やかさに見えてくることもありますが、こちらのほうは野性味
溢れる、それでいてきらびやか、かつのびやかな野に生える木々です。秋の光と空気に包
まれる風景です。京とは違った秋の木々の魅力が放出されています。西国対東国のイメー
ジに対応するようにも思えてきます。
西も東も関係無く自然がもたらす美しさには変わりありませんが、私はもちろん東国派。
綺麗すぎると引きます。

岩波「図書」で、民俗学者赤坂憲雄が武蔵野を連載で取り上げているのを、毎月楽しみに
読んでいます。人里と山里がうまく融合している地が武蔵野だと言っていましたが、ここ
多摩も小さな頃は住宅街を少し離れただけでたくさん雑木林がありました。
仲間と連れだって何をするでもなく歩き回るだけの冒険です。林の中には結構陽がさして、
下にはきらりとテラされる落ち葉、そのふわりとした葉っぱの上を歩いた感触を思い出し
ました。



3516同人α総務:2014/12/12(金) 09:52:49
アーカイブ/東京散策2007/赤松次郎エッセイ集より
◆今年2014も10月25日から神田神保町で古本祭りが始まった。55回目である。
ほんの数年前まではリュックサックを背負った老若男女・愛書家が本を漁りにこの時期嬉々と
してうろつく姿がたくさんあったが、今は本屋の宅配手配サービス普及でそんな景色も大分減
ったという。何よりもネット通販の普及で神田に足を運ぶ読書家が少なくなったらしい。
来年正月三が日まで、どれくらいの人が足を運ぶのだろうか。

◆7年前に書かれた神田古本祭りの記事をみつけた。



「神保町の古本祭り」 2007/10/30
この前昼飯に家に帰る前に後楽園から神田神保町を廻ってみた。秋晴れの気持ちの良い日
で面白い旗を見た。
「なんだかんだ西神田」というだじゃれの文字を表した垂れ幕というか、旗というか橙色
の目立つものがつるしてあった。建設中の現場には「安全・安心」、労働運動には「団結」
などの文字を書いた布切れをやはり旗と呼ぶようである。
神保町の交差点を駿河台下の方へ歩くと「神田古本祭り」をやっていた。今日が最終日な
のだろう、車道側の俄造りのベニヤの書棚はおおかた空になっていた。古本屋の店先にう
ずたかく積んだ名のある文豪や思想家の紐で結わえられた全集物を見ながら私は歩いた。
あれもこれも欲しいのだが、難しい物に挑戦するための時間と積ん読のための空間に難が
あり、いつも諦めているのだ。しかしこれから歳を取るに従って、長時間にそして難解な
内容に耐えるだけの気力が残っているかが問題だ。お茶の水橋を渡って、順天堂病院の脇
を通って家へ、約一時間の散歩をした。

          
            photo by K. Koga



3517同人α総務:2014/12/12(金) 20:12:27
アーカイブ/神田古本まつり/異風者(竹内)エッセイ集より
◆ここにも神田古書店通いの同人がいました。
◆高校同窓会参加の前ちゃっかり古本屋回りです。同窓会にリュックを背負って行ったか
 どうかはわかりません。
◆この7年後、これまでお世話になった愛書を売りにまた神田。このときは大きなバックか
 リュックでしょう。涙を呑んで可愛い我が子を里子に出し、ちゃっかりここでも新しい本
 を手に入れたようです。神田の古書店はこんな人たちにささえられてきたのでしょう。



本日10月20日、あれから3日 2003/10/20
 10月18日同期会たのしませていただきました。幹事諸氏に心より御礼もうしあげま
す。
 当日の場所が神田でもあり、1時間の余裕を見て出発し、ここ数ヶ月ご無沙汰していた
古書店街を散歩するつもりででかけました。出かける前はただ見るだけと思っていたので
すが、実は文華堂書店でここ十年来探していた書物を発見し、後先考えもなく購入しまし
た。そのあと[しまった今日は飲み会のため出かけたのだ]ということに気づき、これは
ちょっとまずいな、もしかしたらこの大事な本を何処かに忘れてしまうのではと気になっ
てきました。
 そんなこんなで宴が始まり飲みだすといつものとおりとめどなく飲みだしすっかり本の
ことなど忘れておりました。小生はもともと付き合いがよくなく、ヒトとざっくばらんな
話するのは苦手としており酒でも飲まないととても気後れして出来ない性分です。今回幹
事諸氏の企画よろしきをえて2次会のお茶ということになり酔いもさめ、無事本とともに
帰宅できました。
 3次会を皆さんで楽しまれたようですが、小生はめずらしく出席することなく帰宅した
のです。家内が目を丸くして驚いておりました。帰りの電車で高校時代のマドンナとばっ
たり会いまたまた楽しい思いをいたしました。

 さきに書いたように小生もともと付き合いよくないほうですが同期会高校、大学とあり
ますが生活のなかでプライオリティ第一においております。なんでだろう、ともかく理屈
ぬきにこの会合は気持ちに安らぎをおぼえます。これからも長く継続するようできる限り
の協力をしたいと思っています。幹事諸兄ご苦労さまでした。


行った、見つけた、買った 神田古本まつり :2010/11/2
 3年振りと思います。神田古本祭りに行ったのは。最近古本屋買うより売るほうに成り
ました。今回もおよそ100冊以上売りに出したしだい。本を売るということ実に切ないこ
とです。買った時代のことなど、そのときの気持ちいろいろ交差します。それでももはや
我が家にはおいていくと床が抜けるとのたまう偉い人がいて勝てません。ままずこれから
読むことも無いと思われる専門書(物理、数学)などの一部と趣味の飛行機、船の本売却
およそ¥6万くらいとなりました。ということは買値で考えると多分¥50万こえている
でしょう。
 ともかく辛いことでした。さてうらみ節はそのくらいにして。
ここ数年捜していた本が偶然みつかりました。「日本航空機年鑑 1956年版」です。新刊
時の定価は¥280とあります。これがなんと¥3500とは。それでも購入、これで日本航
空機年鑑1955年が最初で2010年まで全て揃い満願達成、とひとまず満足。それにしても
神田神保町界隈はいいですね。あの界隈で好きな書店、新刊書では東京堂です。ここの本
の展示のやり方が心にくい。それにあまり混んでない、ゆっくり吟味できます。
 古書店では「明倫館」、ここは理工学書。もうひとつは「文華堂」。ここは飛行機、船
あるいは戦争関連。ともかく以上の書店にはよく顔をだします。まこんなことで心ちぎれ
る思いをしたり満足したり晩秋の一日でした。


 第44回神田古本まつり(2003年)



3518同人α総務:2014/12/13(土) 09:17:39
合評開始のお知らせ
本日から41号作品の合評が開始されます。まずは目次top『秋の果実』です。

   秋の紅葉に加え鮮やか朱を添える柿と、冬のさきがけオレンジ色の蜜柑、共通項は
   「母を忍ぶ」。そんな俳句が並びます。俳句作者は二人。さらにリンク集『趣味水彩』
   の柿の実の絵とコメントが落ち着きと暖かさを加えてくれました。
   三人による合同作品となりました。(簡単紹介より)

*12月17まで。 末尾に4101をお願いします。
*著者ポートレートとコメント
もアップしました。

挿絵より 『小町の里の柿』

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003692M.jpg



3519同人α総務:2014/12/13(土) 11:18:02
アーカイブ/昨年の今日
◆先日、肥と筑の著者が素数にとりつかれている話題を掲載しましたが、いよいよ本日は
とりわけ作者にゆかりがある「13」日です。
たまたま昨年の今日、素数についての投稿記事がありました。


「肥と筑」著者と素数 投稿者:数字数え虫 投稿日:2013年12月13日(金)09時16分
「肥と筑」著者の画像コメントに、「平成25年11月17日(素数の月日)にふと思
い立って紅葉を見に行ったときの画像です」とありました。素数に押されて体が動いたの
でしょう。なぜなら素数の月日〔11〕〔17〕どころではないのです。
   二つ並べた  1117
   西暦     (2013)
   全部合わせた 20131117
   元号表現   251117
トリオで素数です。
〔おいら、それくらいのこと当然知ってたぞ〕と言われそうですが。

 このトリオ素数の日に著者が向かったところは、栃木県鹿沼にある古峯神社です。
そこの祭神がヤマトタケルであることも著者のことですから知った上でのことでしょう。
作品の資料を求めて足が動いたのか、国家安泰・家内安全・身体健全を祈りたかったの
か、ただ日本の秋の空気、色を求めて行ったのかは分かりませんが全部の要素が無意識
の中にあったような気がします。
 素数の謎、リーマン予想の証明にとりつかれた数学者たちと同じ様に著者もまた徐福
船団の謎を解き明かすことに取り組んでいます。謎を科学的に、論理的にひとつひとつ
仮説をたてては削除を繰り返し、一歩一歩迷路を突き進んでいきます。
鳥居の前にぽそっと立つ著者の小さな頭の中は古今東西の知識が詰まる小宇宙なのです。

 この日はエヴァ(『無限回廊』登場人物兼著者でもある)の誕生日、年齢も素数です。
本日[1213]も元号追加の[251213]も何と素数。
これもまた素数の神秘が呼び寄せた偶然なのでしょう。



3520同人α総務:2014/12/13(土) 20:17:26
秋の果実の貴美女
 「無限回廊」の中から越智十三が抜け出して、何と謎の俳人「貴美女」の画像とコメン
トを総務に送りつけてきました。宛先を間違えて好きな美少女のブロマイドを送ってきた
のかとよく見ると、貴美女とあり秋の果実作品に対する何らかの行動にでたことが分かり
ました。俳号あるいは俳句から人物をさぐりあてたのでしょうか。
 物語の中以外では、殆ど語らない、殆ど姿を見せない越智がもぞもぞと動き出すとは….

男子は美人に弱いのだ!!??貴美女さんの後ろの暖簾の文字が「大衆浴場」にも見え、
湯上がり美人といった風情です。なるほど、ほら穴に閉じ籠もる越智をひっぱり出すだけ
の美貌であります。越智氏の熱意に応えて画像とコメントをここにご披露します。
 越智さん、貴美女画像にしびれてしまって、肝心の俳句についてはノーコメントであり
ました。まあこんな合評の形も斬新です。


   ????????  ― 記 ―

?????? 「秋の果実」(蜜柑の絵によせて二句):貴美女画像

    ?? ?????? 

?? お酒が大好きな貴美女の画像です。
?? 浅草寺のほおずき市(七月九・十日)で、数年前(ホント?)に撮った四十台の写真です。
?? うーむ、若いですねえ。
?? 瞳がきらきら輝いていますねえ。
?? なんてたって、美しい。
?? このまま、ずーっとその状態を保ち続けて下さい。

?????????????? 越智十三より



3521長岡曉生 :2014/12/13(土) 23:46:45
4101著者ポートレートとコメントについて
同人α総務さま
貴美女さんの画像、とても素敵ですね。
願わくは一度、ご本人に直接お目に掛かりたいものです。

[同人の集まりにも是非お越し下さい]と総務さまからもお願いしてみて下さい。

 それから
万理さんの画像とコメントも、掲示板にも直接載せて欲しいなあ。

 あ、それから
合評開始のお知らせ中で、末尾に4101をお願いします。
と有るべき 4101 が抜けていましたよ。

注文の多い料理店より
4101



3522万利久利:2014/12/14(日) 09:40:06
牟田元明エッセイ集を読んで
『毒舌家』2009

 貴美女さんの画像を見て、なぜか思い出したのがこの作品です。その中の一節です。
「世間では、[綺麗なバラにはトゲがある]とか[顔じゃないよ心だよ]、といったブス
擁護論が横行している。中には本気でそう思っている人もいるらしい。しかしそれは間違
っている。大ウソである。一寸考えればわかることだが、小さい時から可愛い可愛いと言
われて育った子とそうでない子とがいて、成長した時、どちらが素直で心掛けのいい娘に
なるか、どちらがひねくれて根性の悪い娘になるか。答えは明々自々であろう。
では、どうしてブス擁護論がはびこるのか、その答えも簡単で、ブスの数の方が圧倒的に
多いからである」引用

なんという切れ味でしょう。しかもズシリと来ます。ズバッと源頼光の密童子切安綱とい
ったところです。貴美女さんの人柄をうわさで耳にするかぎり、「大ウソ」こそ大ウソだ!
と声を大にして言い返せないのです。私自身、小中高と鏡を見るたびに、どこか少しづつ
心がねじれてきたことも否定できないのです。

 「ブス論」に続いて、官僚切り、学校教師切りが繰り広げられますが、決して目をそむ
けたくなるような罵りや揶揄の言葉として響いてこないのです。「ブスは顔を出すな」で
はなく、不思議とそんなんじゃ駄目だぞと応援してくれているような、励ましてくれてい
るような気にすらなってきます。「醜、欠点は欠点としてさっさと認めて次に進め」と言
われているような…。著者は毒舌にはTPOが肝心だとも言います。毒舌を吐く際の一種
の配慮でしょう。自身の身の安全や地位の保全ではなく、相手への配慮でしょう。
「男の不細工はどうなの?」と言い返す余裕もないほどの切れ味でした。

      ◎ ゆるゆると 母の指先 蜜柑むく       貴美女

画像を見ながらこの俳句を詠むと、著者の「毒舌」にもすんなり肯けてきます。

※牟田元明著作集

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003696M.jpg



3523同人α総務:2014/12/14(日) 15:28:33
長岡さんのご指摘、ご要望について
注文承りました。
1.4101 を早速追記しました。ご指摘ありがとうございます。
2.「貴美女さんにお目にかかりたい」。御意
3.やり久利氏本人が姿をくらましました。「いやよいやいや」の無言の抵抗かと思われます。
 貴美女さんの画像の後では…その心境が察せられます。著者ポートレートに掲載した本人願望
 画像をこの掲示板上に載せます(左)。あくまで「願望」です。
 イメージとしては、趣味水彩に掲載されていた埴輪の姿(右)に少し褒めすぎですが、ずっ
 と近いと思われます。

やり久利 虚像と実像

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003697M.jpg



3524同人α編集部:2014/12/15(月) 20:18:58
最新公開情報
1.博多喜美子エッセイ集(ニューロンカフェリンク集)
  『今年の春』 斜光16号 2011年
 
   震災からもう丸三年がたつ。当たり前の日常を、いつもいっしょに居る自分
   の家族を、当たり前に暮らす家を、或る日突然ごっそりと波に呑まれて奪わ
   れる感覚は直接体験した人にしかわからない。テレビ画面を通して今そこで
   起きていることを見てもだ。
   それでも普段気づかなかった「当たり前」のありがたさ。人の弱さ、はかな
   さ、人の強さ、暖かさ。日本人あるいは民族の特徴。ニュースを見た多くの
   人がそれぞれに何かを感じ取ったはずだ。そんな著者の震災後の心の動きが
   よく伝わってくる。そして著者もまた日本人なのだと感じさせられる。(編集部)

2.コピペ大王作品集 (戯評リンク集)
  *大王の好きな言葉シリーズ22[呼応]、23[○×新聞]
  *コピペアンサイクロペディア集 三作一挙公開



3525同人α編集部:2014/12/16(火) 09:58:24
そっくりさん
α41号無限回廊では、いつものブロンズ像による登場人物紹介ではなく、タロカードの
画像によるイメージキャラクターが登場しています。
その中のNo.11/本郷淳吾そっくりな画像を発見しました。なんとそれは富士見町教会の
パイプオルガン。
白熊システムや窮極の防衛システム、さらにはエネルギー製造システム等を次々と考案す
る本郷とパイプオルガンの共通項とは何か、つい考えてしまいます。パイプオルガンが映
った案内状の画像を編集部に送ってくれた人も、演奏会でみたパイプオルガンを本郷の画
像と無意識のうちに重ねていたのかもしれません。

 パイプオルガン  ????  本郷



3526キメラ17号:2014/12/16(火) 22:42:29
15日の虚構新聞
「共産党躍進、史上初の政権獲得も 衆院選」

◆躍進した共産党がオセロゲームの様に国会の両脇席を取り、一気に真ん中の非共産勢力
のコマを裏返すという「アタックチャンス」を狙おうとしているとのウソニュースだ。
流石の児玉清も苦笑いして「アタックチャンス!!」と天国から声をかけるだろう。
街頭インタビューの「突然無職になった政党代表の男性から、1議席分けてほしいという
切実な声も聞かれた。」で終わっている。

◆さらに続くオチが、枠外にあるお勧めリンクの本紹介だ。紹介者の私情を夾んだ余計な
コメントは一切ない。
「<BOOK>海江田万里の音読したい漢詩・漢文傑作選
詩経から毛沢東まで中国2500年の名詩・名文を、自然・人生・愛情など7つにジャン
ル分けして収録。原文・訓読文・現代語訳のほか、「万里千言」の解説を付した。原文・
訓読CD付き。?? 中古品249円から」

◆元党首へのいやみか、はたまた病気見舞いか。どちらにしても政治家をなじることばか
りの文章の汚さ、醜さを感じさせないところが、虚構新聞の良さだ。



3527赤松次郎:2014/12/17(水) 21:11:19
α41号表題「気」前書きを読んで
 「気」という表題をつけた万理さんは、まさに彼女の解説にある様々な感覚を鋭く持ち
合わせた才気煥発な人だと思う。同人になってちょうど五年、その間に溢れるような大量
の表現をしてきたが、人を騙したり蔑んだりといった悪意のある表現は一つもなかった。
しかしその破天荒な表現力や発想力に己の理解を超えたものを見たごとく、精神的な異常
さを感じ恐れ戦のいたりした人たちにより阻害・排斥されようとしたことがあった。しか
し作者は決して彼等の悪意ある行為につぶされることはなかった。
 本来はそのこととは全く別な次元のものだったにもかかわらず、組織的な議論の最中に
同人を離れていった人たちがいた。その後のその人達によって公正さや道理や正義や良心
に反する行為を受けたとき、私はいろいろなことを考えてみた。そして今私は侠気を持つ
高倉健のような人が私の回りにいなくなったことを嘆く。自分の損得を顧みず弱い者のた
めに力を貸す気性のある人がいないことを嘆く。大上段にかまえて社会の悪を懲らしめる
ような論を放つ一方、己の嘘や不正の行為にたいしての反省もなく、また身近な悪を見て
見ぬふりをする人が多いことを嘆く。かといって私が今思っている公正さや正義や良心と
いったものがはたして真に正しいものかどうかの確信はない。

 二年ほど前に公正さや正義とは何であるかを捜すべく、ハーバード大学のマイケル・
サンデル 教授の「白熱教室」での講義に触発されて、『これから「正義」の話をしよう』
という本を買った。また彼のよりどころとしている論の基であるジョン・ロールズの『正
義論』というものがあることを知った。
 その後本郷に住んでいるときよく通った三省堂に『正義論』があるのは知っていた。
「白熱教室」で語られる中でその本の朧気な内容は理解していたが、ただ埴谷雄高の『死
霊』と全く同じ、厚さ5センチ重さ1.5キロ、値段8,100円の本とその内容に恐れをなし
て、ただ横目で見て通っていたのだが、最近踏ん切りがついて遂に購入して今読んでいる。
この本をどうして二巻にしなかったかは私には判らない。おそらくジョン・ロールズも埴
谷雄高も巻を分けることで論を分断されることを厭うたのだろう。そんな大書だから『死
霊』の時のように、読み終わるのは数ヶ月を要するだろう。

 そのほかにフランシス・フクヤマの『政治の起源』を読んで、国家のあり方を学んだ。
地縁や血縁といった小さな集団から、その絆を解き放し大きな国家となるには宗教とか外
敵・戦争などの共通の認識を作り上げる要素がいると言う。そして近代的な政治制度の発
展には「国家」「法の支配」「政府の説明責任」の三つの均衡が必要だと説く。神や王権
の上に法があり、ちなみに「政府の説明責任」とは民主主義における選挙制度のように国
民の意思によって為政者を選択出来ることをいう。そしてこの三つのバランスが大切だと
説いている。
 また 「自由がいい、何でもありがいい」と言って出て行った人たちは、人間が社会を
形成しなければ生きていけない動物だとすれば、自分の自由や欲望、すなわち自己保存の
本能だけを主張するのでは成立しないことを自覚しているであろうか。そこには公正とし
ての正義がなければならないとジョン・ロールズは説いている。いままではベンサムやロ
ックなどの功利主義が社会のシステムとして自由主義世界を論理的に説明してきた。しか
し共産主義の国家は崩壊しつつあり、かといって勝利した資本主義世界が理想的なものだ
とも言えない。度を越した自由至上主義(リバタリアニズム)が勝利至上主義となり、人
の平和や幸福を脅かす情況になろうとも、マネーゲームをして大金を手にしている人たち
がいて、貧富の格差を生んでいる。はたしてジョン・ロールズの「公正としての正義」が
人間の自由と平等を保障する新しい社会のパラダイムとなり得るだろうか。

 随分「気」の感想から外れてしまったが、「けはい」「こころもち」「目に見えない力」
「生命の原動力となる勢い」「その物の本来の性質を形作るような要素」などなど、まさ
に私は、作者に目に見えないダークマターのような偉大なエネルギーを感じたのだ。

4100



3528同人α編集部:2014/12/18(木) 10:31:59
絵画コメント
ギャラリー『無限回廊』A-02(神野作品)のコメントを発見しました。
近日中に電子個人エッセイ集2011年度版に組み入れる予定ですが、一足さきにこの画面で
ご紹介します。読んでから作品を見直すと、また違った感慨が湧き上がってきます。
尚、画像はクリックしても大きくなりません。ギャラリーで作品の拡大画像を観賞するこ
とができます。

      ― ギャラリー「A-02」展示作品のコメント ―

古賀君 お手紙本日受領。挨拶状と多量のカラー写真が入っていました。有り難う。久し
ぶりに見た我が絵は、どれもこれも「面白い」!

一番写実の黄緑の木立に鉄塔の裾が見えるのは、麹町の会社にいたころ、窓の外の風景で
す。赤い鉄塔は大分前になくなりました(この絵は1980年頃の作)が、NHKのもしもの
何かのバックアップ用のそれでした。さらに向こうに見えるのは赤坂プリンスホテルの建
物の時計台です。手前の木立は入江侍従長が住んでいた宮内庁の官舎のものです。
??????????????


2枚あるサイコロの絵は、我々の宇宙が終わって次の宇宙へ移り変わる図です。知的なサ
イコロは歪んで終末騒動を思わせますが、背景は次の宇宙がもう生まれており星がまたた
いています。サイコロは海底にいまにも達しそうです。
????????????  ???? 

宇宙の絵もいっぱいあるね。このころ(1980年代)秩序と無秩序を描こうとしましたね。
乱れた中にもパンクチュアルな白点がドットされ、秩序を表現しています。
 


ビール瓶の絵も宇宙の絵です。こちらはテーブルの上にあるなんでもないものが実はもの
すごいスピードで宇宙の中を飛んでいるのだとふと気づいたとき成ったものです。ビール
瓶も飛んでいますが、トレぺーもなびきながら飛んでいます。ガラスのコップ、LARK
の煙草の箱、くちゃくちゃのティッシュペーパー、瓶の栓抜き、みんな飛んでいて互いに
衝突しそうです。
????????????????????????????????????


秩序と無秩序が一番はっきり出ているのは、アメリカ合衆国のような趣のある一枚です。
左半分秩序から無秩序へ向かうところ(あるいは逆方向)、右半分が無秩序をあらわして
います。
??????????????????

大首絵(写楽? 歌麿?にならった)も5種ほどありましたね。これも面白いでしょう?
最初から何を画こうという設計図はありません。興の赴くまま薄く絵の具をぬりたくって
いく。そのうちにほどよく色も重なり、また飽きてきたり、さらに機が熟してきたりした
ら、画面いっぱいの「大首絵」を描く決意をし、目鼻、口、髪、顔の輪郭など拾っていき
ます。設計図もなく、顔の造作も適当なアナロジーですから、いつも変な今までにない顔
になってしまいます。こうやって個性ある5枚が生まれました。
????????????????     

西洋画は「薄く色を重ねる」ことの上に成り立っていること、偶然を尊ぶこと(言葉を使
っては『言葉集め星創り』がこれ)、この2点が創作の動機です。
なお、古賀君、面白い「銅の像」の制作者の個展へくれましたが、やはりまたまた仕事が
つかえて、申し訳ないけどどうもいけそうにない。昨日夕刻在宅の校正は提出してホッと
していますが、引き続き、別途編集を頼まれている原稿についての会議が25日にあり、そ
の準備に明日からでも没頭しなければならないのです(本当に休む暇もない。目も大分弱
ってきたのに)。

熱帯のようなこの頃の東京に比べたら、河口湖はそれはそれは天国のように涼しかったで
しょう。テレビで綾小路君麻呂が「河口湖には御利益あらたかな黄金のお地蔵様がおられ
る」と自慢していました。



3529同人α編集部:2014/12/18(木) 12:23:55
合評のお知らせ
『肥と筑 第三十一回』長岡曉生が本日から開始されます。

  神話時代のスサノヲ・五十猛親子の佐賀基山からの和歌山(紀伊)への植林技術の大
  移動、スサノヲと豊城入彦天香香背男とアヂスキ高彦二人の義兄弟の東国への移動、
  続いて第十代崇神天皇の子豊城入彦の畿内から茨城(紀国)、栃木・群馬(毛野国)
  へ大移動、これら佐賀(肥前)を基点として東国へと植林技術や製鉄技術が伝わって
  く様子を数回に渡りピンポイントを取り上げ深め進めてきましたが、今回は復習を兼
  ね鳥瞰図的にわかりやすく繋げ、まとめています。この作品に徐福船技術集団の存在
  が通奏低音のように流れていたことに改めて気付かされます。 (簡単紹介より)

*12月27まで。 末尾に4102をお願いします。
*著者コメントもアップしました。



3530やり久利:2014/12/18(木) 21:55:06
ダークマター
宇宙を埋め尽くすダークマターと同じく、人の世界もまたダークマターで覆われています。
ダークとするのは「人」の頭で説明できないから、判らないからダーク。人間がそう呼ぶ
のであって、何と人間が名付けようと、あろうとなかろうとダークはダーク。
その宇宙の中で、一瞬の時を生物体として地球で過ごす人間もそのダークを構成する一部
にすぎないのです。人の体は暗黒物質、心は暗黒エネルギーといったところでしょうか。
世の中もまたダークマターだらけです。

選挙結果を嘆く人達
テレビや新聞やネットを見ていると、
自民の圧勝に落胆している方が目につきます。

今にでも「日本沈没」がやってくるような落胆ぶりです。
評論家はしたり顔で、時の政権の欠点、悪口ばかりを言いまくる。
落胆している人の多くは、
あったかい部屋で、おいしいものをたらふく食べて、
ジムに通い、ペットを保険の効かない病院に通わせ、
自分は僅かなかな費用で医療を受け、
図書館にリクエストしてタダで好きな本を読み、
老人パスでバスに乗り、
時に海外旅行を楽しんでいます。
なぜか誰も日本を出て行こうとはしません。

● ニッポンに いやよいやよと しがみつく
● 民度をば 量りて嘆く 彼(か)の民度
● ビニールに 木枯らし吹いて 高級車
● 静けさや 冷蔵庫の音 万華鏡
● 目盛7 汗をかきかき 冬の朝

4101



3531同人α編集部:2014/12/19(金) 10:16:24
最新公開情報
1.神野佐嘉江エッセイ集(ニューロンカ・フェリンク集)
・ 『プレイコミック』 神野佐嘉江短編集より

   驚きの三部作作品
   今年、以前お願いしていた神野氏の本をついに手にしました。
   隠し持っているに違いない、同人誌で発表した作品以外のものを読みたかっ
   たからです。数冊の中から一番目に読む本を物色しながら手にしたのが渋い
   薄茶のA5サイズの冊子『神野佐嘉江 短編小説集』でした。第一作目がこ
??  の『プレイコミック』。題からはとても想像できない世界です。(編集部)

・ 「神野・赤松 交歓集 2011年」


2.コピペ大王作品集 (戯評リンク集)
  *大王の好きな言葉シリーズ24[がね]
??? *大王のなりすましシリーズ1[HEI生]

3.怪文書集(戯評リンク集)[四コマ/五コマ漫画]



3532キメラ17号:2014/12/19(金) 10:57:22
赤松節
久しぶりに文章を掲示板で見た。 デザインアートが二点送られてきた。
ともに、ますます古武士/コブシが利いてきたようだ。

設計図「青図」、ドジャーブルーかな?


????????????????????????????同じ「瞬間の」のもう一つの世界のようだ。
????????????????????????????



3533水彩画愛好家:2014/12/20(土) 13:26:51
2014 一番印象に残った絵
 今年もまだあと10日少し残っていますが、今年[趣味水彩]に掲載された絵の「ひとり
品評会」に挑んでみました。

 ブログ一番下にある、画像一覧を開いくと2014年はファイル5から始まっています。
風景を求めて今年一年頻繁に移動したこと、そしてたくさんの絵を残したことを改めて確
認することができます。浅草、飛行場、フラワーパーク、近所のご自宅の生け垣、先月行
った時の奈良京都スケッチ等々、和洋問わずどれもまさに「瑞(水)々しい」ものばかり
ですが、迷ったあげく1月に掲載された会津大内宿の絵にもどりました。
 少し苔むした緑が混じる茶色の屋根を覆う緑の木々、中央を貫く道を歩く人々と影、手
前にある両脇の高い木立。構図といい、色の取り合わせと滲みといい、線の流れ具合とい
い、街角さん作品の良さ、らしさが実に良く出ていると思います。
 一連の会津の作品をコメントともに見続けたおかげで、未だ一度も行ったことの無い土
地で知識も持ち合わせていなかった私も、その歴史も含めて、会津という土地に興味を覚
えるようになったことも事実です。

   ????????会津西街道・大内宿?(2013/9/21) 2014-01-11掲載
   ??

絵と作者コメント→http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915/e/032b9a00c45d379cbeeefb6e38093d5d



3534同人α編集部:2014/12/21(日) 12:42:02
最新公開情報
1.熊井浩二エッセイ集(ニューロンカ・フェリンク集)
 『東日本大震災に思う』

   著者は勇気ある人だ。震災のこの年、世の中は反原発で一色に染まる。
   そんな中一人考える。 原子力は多くの科学者が苦労に苦労を重ねて
   人類が手に入れたエネルギーではないか、それを全否定するような世
   間の風潮はいかがなものか。もっと良い方向で生かす方法を考えれば
   いい。それが人類の叡智というものではないか。犠牲者に報いるため、
   また技術を未来の子孫に繋げていくためにも―。
   そんな意見を堂々と言える人だ。(編集部)


2.コピペ大王作品集 (戯評リンク集)
  *大王の好きな言葉シリーズ25[前]



3535万理久利:2014/12/21(日) 17:17:47
二十年ぶりの会話
 急に思い立って、20年近く箱の中にしまい込んでいたG氏作の絵ハガキを取り出した。
どれも大分色があせてしまい、中には細い輪郭線だけが残り色が殆ど消えているものもあ
った。達筆で書かれた文章を一枚一枚読みながら、この人とも大分疎遠になっていること
を痛感させられる。これまでどんなに人にバカにされても、なじられてもへこたれずにこ
られたのも、こんな人との出会いと励ましの言葉がどこか頭に残っていたからだろうと思
う。もう大分お歳をとられていることだろう。無線のスペシャリスト元祖秋葉系のバリバ
リ科学少年かつ日本画家。元気にしているだろうか。互いに元気なうち何でもっと交流し
なかったのか、大事にしなかったのかと悔やまれる。あわてて絵ハガキをスキャンして画
像を保存した。
 たまらず、最後のハガキの住所から電話番号を104で聞き出しすぐに電話をかける。い
てもいなくてもダメもとだ。いらした、いらした!!。話せた。その後の様子を伺うこと
ができた。声が若々しい。あれから何度か中国にスケッチ旅行に行ったという。1時間近
く話した。あんまりお元気で20数年前にいっきに戻ってしまった。
さあ20年分の手紙を一枚にして書こう。

     ??
????         年賀状と中国縦断絵ハガキ(版画と水彩画)



3536神野佐嘉江:2014/12/21(日) 21:50:30
Mr.K.Koga絵画作品の鑑賞
K.Koga氏の絵画を鑑賞。以下、観察と感想です。
?構成の材料は、線、面、形、数字や文字、色、具象的な物の形などである。具象的な人物像や乗用車のおかげで、無機的な感じにならずにすんだ。
?線は、長短さまざまな直線で構成されている。それらが水平に、垂直に、斜め45度に置かれている。平行線も多用。これらが特徴的だ。
?線にも面にもまた色分けにも大小があってダイナミック。絵としてみられるものになっている。黒の大きな空間もダイナミックさを演ずるのに寄与している。
?色彩的には、白黒、彩り、また同じ彩りでも濃淡が使い分けられている。モンドリアン的な印象。
?自宅の壁に掛けたとして、「自然」「日本」「モダン」などというより、「現代」という感じを与える気がする。
?少しゴチャゴチャしていると感じなくもないが、それがいいことか悪いことか、今のところ分からない。

3537万理久利:2014/12/23(火) 14:42:42
G氏の中国横断単独自由旅行記 
 ここ数日、ずっと復刻作業をしながら氏とともに中国を旅している。知らない又は忘れ
ていた中国の地名、古い日本語、軍隊用語がたくさんでてきてそのたびにネット検索をす
るので一向にはかどらない。それもまた、復刻しながら味わえる寄り道ならではの発見が
ある旅でもある。
 戦争中通信兵として中国に渡ったという氏は絵の描き手だけではなく、なかなかの文章
の書き手でもある。中国人とのふれあいがいい。素直にそして果敢に旅先の土地、人に飛
び込んでいく。その観察眼がいい。何でも自分の知恵と工夫で飛び込んでいく。そこがい
い。

 父とどこか似た匂いのする人だ。父の戦争中の中国体験記ではないけれど、まるで父の
文章、父の記憶を復刻している気分になっている自分に気付く。
兄からはもちろん、同人仲間からも父の残した記録を復元したらどうかと云われてきたが、
これはその予行練習か、いや同じ意味があると捉えているような気もしてくる。
 氏は今年91歳。氏がこの旅行をしたとき出会ってからもう数十年が経つ。父と異なり
まだ元気で生きて居る。今を生きている。
ご存命中に是非とも、氏手造りのこの旅行記を蘇らせて、これまで頂いた氏からの便りへ
の感謝の気持ちとともにお手元に届けたいと思う。

G氏 手造り旅行記奥付より



3538赤松次郎:2014/12/24(水) 20:37:48
山荘便り−20141224
  

外は零下5度、部屋は25度。毎年ツリーを飾ってクリスマス・イヴを楽しみます。特別の
信仰心はないけれど、宇宙の神秘・謎に思いをはせます。それは「無限回廊」の物語に出て
くる秘密の小部屋「ペルソナ―異界」でのバード・ブレインのように・・・。

https://www.youtube.com/watch?v=nGvB1BbdThI

http://

3539万理久利:2014/12/25(木) 20:12:36
2014 クリスマスカード
カードも賀状も日本にもどってからというもの、全く書かなくなった。
久しぶりにクリスマスらしいコラージュを作成してみた。送付状に付け加えるためだ。
本当に書きたくなったときしか絵は描けない。描かない。描かなくなった。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003714M.jpg



3540神野佐嘉江:2014/12/25(木) 22:36:27
万里さん、有り難う。
 万里さんよりA4版100頁足らずの『古賀和彦・北勲 交歓集』なるものを送ってきた。添え状によると限定の一冊だそうだ。
 表紙は芸大助手・小柳景義さんの絵で飾られていて本格的だ(景義さんがよくも掲載がた快諾してくれたものだ)。
 ひもといて、あちこに目を通す。と、古賀君まともな事を言っているな。ヤ、オレもだ。古賀君のコレもいい。オレのコレもいい。ここでもそうだ。たちまち自己満足に浸ってしまう。(先だって竹内君も個人著作集を作ってもらっていたけど、さぞ嬉しかったろうな、と今にして思える)。断片が集まると一つの「まとまり」になる、という見本のようなできばえだ。
 読みやすくゆったりとした紙面作り。品格がある。
 カラーというのも思わぬ効果的だ。(それにしても手刷りでこんなにもキレイな色に仕上がるのか。たまげた)
 万里さん、有り難う。新たに打ち込みなどもあった? いろいろお手数かけさせたことと思う。有り難う。

3541万理久利:2014/12/27(土) 08:35:30
個人別エッセイ集の発行
どうにか7冊仕上げた。
夢中になって編集した。
しつこく校正した。
わくわくしながら挿絵を考えた。
どきどきしながら、
表紙絵使用を依頼した。
いろんなことを学んだ。
何よりも、読ませてもらったささやかな御礼。
この一年の総仕上げだ。
本日、著者全員に発送。
(2014.12.21 メモより)

この形でしか感謝の気持ちが表せませんでした。



    



3542万理久利:2014/12/27(土) 15:24:31
肥と筑 第三十一回 −評 1
先月でしたか、NHKBSレミアムで「飛鳥の大宇宙〜キトラに眠るのは誰だ〜」を観ました。
「えっ キメラ?」よく聞くと「キトラ」。初めて耳にする言葉でした。それがきっかけ
で見始めたのですが、これが結構面白い。キメラ古墳に眠る人物の正体を名だたる学者た
ちが、色んな角度から割り出していきます。天井に描かれた星の配列や、他の古墳との位
置関係等々から、探りだしていくのです。GPS機能までくりだし、小さな島国にある千
数百年前の一つの古墳を宇宙からながめて墓の主を割り出していくところなどは、どこか
この「肥と筑」の著者と共通するものがあるように思えました。推理の仕方がどれも実に
論理的で思わずどの説にも頷いてしまいます。

残念ながら「徐福説」はありませんでした。考えてみれば徐福群団来日はもっと遡りまし
た。それでも著者が云うように飛鳥時代、国造りに携わった中央の主要人物がもともと出
雲族であったのであれば、徐福の血が色濃くでている人物ではないでしょうか。
未だその人物の正体は確定していないようですが、当時の人や文化技術やその移動、伝播
の様子が改めて確認できます。肥と筑でとりあげてきた事象と重ねてみたりもします。

「キトラ」は漢字だとどう書くのだろう、「亀虎」? いや「紀虎」「木(基)捕」…?。
肥と筑のおかげで、歴史の苦手な私も、怪しげな歴史推理までし出すようになりました。
4102



3543万理久利:2014/12/27(土) 21:36:08
肥と筑 第三十一回 −評 2
スサノヲ・五十猛親子が佐賀を基点に北上して日本に植林技術を広めていったと言う話を
聞いたとき、何で「木」なのかとチラリと疑問を抱いたのですが、それに続く様々の話で
裁ち切れしていました。今回著者は触れてくれました。スサノヲ神→蚩尤神→兵主神(徐
福の故郷で)→兵器=鉄。この構図(繋がり)から言って製鉄に結びつくのだと著者は分
析します。木は製鉄に必要な燃料だったわけです。当然徐福や親子が日本を移動する時に
使う船も「木」。このあたりは、「キトラの謎解き」に挑む歴史学者たちの推論展開を彷
彿とさせます。

今回は出雲から出て来たという「紀氏」、の紀、スサノヲ親子の出発地「肥前基肆郡」の
基、豊入彦が出向いた東国を流れる「鬼怒川」「毛野河」の鬼(キ)、毛(ケ)、これら
は全部「木」に繋がり、そのことからみて、スサノヲ(徐福)の足跡でもあるわけです。
著者が意識した否か定かではありませんが、テーマである「氣」(キ・ケ)の読み方と似
ています。スサノヲは植林技術を広めることによって製鉄に必要な「木」だけではなく日
本統一への「氣」をもたらしてくれたように思えます。NHK「キトラ」に出ていた学者に
は、著者が度々分析の材料とするこの漢字(文字および読み)からの取り組みをする人は
いませんでした。「キトラ」は「木(紀/氣)捕」の推測はやはり無理があるのでしょう。

「キトラ」だけでなくNHKの歴史物番組は、漫画や年表、地図、寸劇等を夾んで私のよ
うな歴史音痴にも判りやすい構成になっています。専門家の為の番組でもないし、また見
漫画や寸劇はテレビだからできることですが、作品に年表や地図を夾むともっと読みやす
くなるかと思います。歴史に詳しい方でもやはりあった方がいいのでは? 著者がアレン
ジするものには、それなりに作品に合わせた内容になるはずですからなおのことです。
是非とも検討していただきたいところです。
  おわり
4102



3544同人α総務:2014/12/28(日) 08:10:18
合評のお知らせ
『事件(四)』国木 光が本日から開始されます。

重度のやけどを負い生死をさまよった主人公がいよいよ退院することになったが…。
挿絵より

*2015年1月6まで。 末尾に4103をお願いします。
*著者コメント集
もアップしました。



3545マリアンタ:2014/12/28(日) 08:25:32
カラスの置き引き
 私と同じ頃母親を亡くした友人が先日墓参りに行ったときのこと、駅の近くのパン屋で
美味しそうなカレーパンをみつけ立ち寄って購入、パン屋の袋をぶら下げて墓に向かった。
ひととおり掃除をして花を手向ける。寺のバケツを戻しに行った僅かの隙に墓の横に置い
てあったパン屋の紙袋が無い。探していると同じく墓参りにきていた人から「さっきカラ
スが咥えて飛んで行きましたよ」と言われたそうだ。
 彼女曰く、「カラスのカの字もなかった。この日は快晴、空気は澄み切り物音ひとつせ
ず静かで墓参りには絶好の雰囲気だと思っていたところだったのに…、あんなに食べるの
が楽しみだったのに…」。「カラスは頭がいいから、貴方がパン屋から出て来るところか
らずっと見張ってたのよ。掃除をしているときもずっと近くで身をひそめてね。バケツを
返しにいったときが絶好のチャンスだったのね」というと、「いいわよ、そのうちお腹こ
わして苦しむわ。カレーパンはカラスの胃には絶対悪いにきまってる」まるで自分に言い
きかせるようにつぶやいた。
 帰り道、寺の近くに紙袋と無残な姿のカレーパンが落ちていたという。やっぱりカラス
は頭が良いのだ。

 そんな話の後で彼女の語調はがらりと変わり夢の話。このところ立て続けに見る夢で、
ふと吹っ切れたという。何が?と尋ねると自分を追い込むこと、頑張り続けること、責め
ること、運命を呪うこからだと。そこは私が彼女をみていて少なからず心配してた点でも
ある。今生きて居ることだけでも幸せなこと、感謝しなければならないことだと彼女はい
う。思わず「よかったじゃない。そのことお墓のご両親に報告した?」というと、「墓に
向かう電車に乗ってるときもう言ったわ。二人とも私の横に座っているような気分だった。
今になって思うのだけれど、私のことを誰よりも見ていてくれたのはあの二人だったって
こと」。
その感覚は私も同じだと、語り合った。
 学生時代からの突っ張り同士、親を批判しあったりしていた腐れ縁だが、互いにそんな
話をするような歳になったのだ。電話を切ったあとしみじみそう思った。



3546同人α総務:2014/12/28(日) 18:44:46
2014 記憶に残る画像
【投稿作品部門】

2014年は、年初に大雪が降り、雪の影響で同人誌発行が遅れるという始まっていらいの
出来事がありました。その代わり雪を対象としたなかなかの写真作品を見ることができま
した。

      第一位 紅一点/レンズの向こう  2014.2 by I.Takeuchi
      


 第二位  山荘の雪景色−ソフトクリームの屋根???????? 第三位  雪道を行く猫 2014.2 by K.koga
????



3547同人α総務:2014/12/29(月) 16:01:42
2014 記憶に残る写真
【「同人α 著者ポートレート」部門】

のけぞる少女/39号 無限回廊 第十六回
*コメントは不要。迫力ある一枚である。




県営フラワーパークにて/40号 肥と筑 第三十回
*着帽姿の貴重な1枚である。「お花のおじさん」をかもしだすホット感がいい。
それを引き出してくれたシャッターを押した人の温かい目線がある。



3548同人α総務:2014/12/29(月) 16:24:56
年末年始特別 リンク集
・週刊戯評のリンク集 を年末年始企画としてリニューアルしました。

・現在「αアーカイブ」は現在リニューアル中です。年明けにオープン予定です。



3549同人α総務:2014/12/30(火) 12:17:33
最新公開情報
1.熊井浩二エッセイ集(ニューロンカ・フェリンク集)
 『写真に添えて(大川組交遊録)』斜光17号2012

    高校時代の仲間「大川組」のひとりひとりの持ち味を著者らしい目線で
     丁寧に優しくつづっている。友人たちとの関わりを自分の人生にとって
     かけがいのない宝物として育んできたことがよく判る作品です。(編集部)


2.コピペ大王作品集 (戯評リンク集)
  *大王の好きな言葉シリーズ[ちょく][期待]
????*今年度の渾身のコピペ作品一挙5作大公開 残り一作が楽しみ



3550同人α総務:2014/12/30(火) 17:07:58
2014 記憶に残る写真
【レンズの向こうより】

◆何と言っても画像のプロ、Mr.Takeuchiの作品は心に響くものがある。
 「紅一点」は先に取り上げたが、この作品以外で印象に残った作品3点。
 季節の花はそれだけで美しい、しかもレンズの向け具合がいい。
??そんな花の作品も別にして、
 夕焼けと鉄塔の内側から見上げた青い空が光った。



夕焼け




                鉄塔の内側から見上げた青空
               



3551同人α総務:2014/12/31(水) 02:39:44
同人α42号テーマ
2月発行予定の42号テーマが決まりました。
「フロー体験─生活から楽しみを引き出そう」 神野佐嘉江

テーマ前書きを上記リンク集[同人αテーマ前書きと表紙集]に掲載しました。



3552同人α総務:2015/01/01(木) 01:27:42
新春公開情報
1.熊井浩二エッセイ集(ニューロンカ・フェリンク集)
 『友、遠方より来たる』?斜光18号2013

     古武士のような一徹さ、頑固さ、忍耐強さを持つ「日本の男」の顔とは別に
     親父の顔、料理音痴の顔、親爺の悲哀もチラリ。それを逆手にとって結構楽
     しんでいるようだ。バンドを組んで音楽も…、それでこそ男の中の男。

2.古賀和彦二エッセイ集(ニューロンカ・フェリンク集)
 『山荘だより)』後編−小倉・小宮・熊井さんのこと?斜光19号2014

    70代ともなると去りゆく友人たちがでてくるのでしょう。去った友人たちは
    今も心の中で生き生きと生きて居る…。

3.コピペ大王作品集 (戯評リンク集)
  *大王の好きな言葉シリーズ[Oh That's Oh][Money]
  *エンサイクロペディア コピペ評論『恋情のドブ』

4.怪奇文書 (戯評リンク集)
  * 都知事賞への道
  * 語彙を省力する男



3553同人α総務:2015/01/02(金) 09:20:06
新春公開情報
1.田辺悟朗エッセイ集(ニューロンカ・フェリンク集)
 『巨星墜つ、ン?』 斜光8号2003
????????この「巨星」なる人は、同じ斜光8号で数名の寄稿者がとりあげています。
    よほど印象に残る方だったのでしょう。それぞれの人のそれぞれの印象が
    あるようですが、共通した人物像も浮き上がってきます。それぞれの記憶
    の中でこの人物が生きているようです。(α編集部)

2.竹内一郎エッセイ集(ニューロンカ・フェリンク集)
 『あきづき』後編 斜光19号2014
    初代「秋月」は著者とほぼ同い年のようです。「異端の匂いがする」とあ
    りますが、いい意味での「異風者」の匂いを感じたのでしょう。

3.コピペ大王作品集 (戯評リンク集)
  *2014最後のコピペ評論

4.怪奇文書 (戯評リンク集)
  * アドレナリン噴出アーチスト
????*「数詞」を省力する女



3554赤松次郎:2015/01/02(金) 16:19:02
山荘便り−20150101
年の初めというのは私にとってこれからの生き様への不安と希望が相まって微妙な
心理が交錯する日々なのだ。勿論今まで蓄積をしてこなかった自己責任に帰する経
済的なことや、健康上の問題がその不安の原因の一つだが、それだけではない。私
にはずっと続くであろう思い込んで安心立命の心理に浸っている今が、思いもよら
ず突然変化することへ不安である。

この鋭く己に突きつけられる感覚は、人里離れた深山幽谷を彷徨うときなどに現れ
る心理状態で、その静けさや大木や奇岩などに潜む目に見えない霊的なもの、物の
怪への畏敬と恐れを覚えるときに起こるものだ。それはまさに世俗に染まって身に
つけた数々の鎧を、一枚残らずはがされた己の赤身の裸に生じる、何一つ自然に対
峙できない己の弱さに愕然とったずんだ時の原始的な感覚であろう。
しかしこのような研ぎ澄まされた刃のような非日常性の問いを突きつけられること
は、日常にながされて深く思考しない自分を仕切り直すためのいい機会なのかもし
れない。

3555マリアンタ:2015/01/03(土) 05:26:00
夢∞夜/初夢
今日 こんな夢を見た。


????????????????????????
.



3556同人α総務:2015/01/03(土) 07:46:38
新春公開情報のお知らせ
『落書き帳 ギャラリーの四季?&?』 2002秋−2004春(1-3) (リンク α・archive)

 現α主催者が関わっていた掲示板「落書き帳」(リンク万華鏡の前身)のトップ固定ギャラリー
 を飾った歴代の画像を集めました。たくさんの人達から、絵画や写真が寄せられていたこと
 が良く分かります。今では当たり前になった、日常の「写眞投稿」のさきがけになったよう
 です。まずは落書き帳出発の頃から。



3557万理久利:2015/01/04(日) 15:33:49
元旦の青空文庫
 今年も10名の作品が一挙に公開されていました。
聞き慣れない著者を選び2,3読んだだけです。このところ復刻が続いている竹内浩三の
作品の方が興味が湧きます。

 元旦に興味深く読んだものは、上記10名の作品ではなく、青空文庫の「そらもよう」
−2015年01月01日 「エッセンス」としての本を残すために− でした。
著作権という難題をかかえながらも、[肌触りもなければ匂いもない、ただ自由なだけの
〈電子の本〉]をボランティアの力でなぜ届け続けるかについて、静かに、かつ力強く述
べています。
 ボランティア一人一人が「読んでもらいたい」「残したい」との思いで電子化したもの
を、公の場所に置いて、共有する−その想いに支えられていることがよく伝わってくる年
頭の言葉でした。α同人で推進している過去の文章の電子化に微力ながら参加している者
として、十二分共感できるものでした。

※「そらもよう」→http://www.aozora.gr.jp/soramoyou/soramoyouindex.html#000464



3558同人α総務:2015/01/05(月) 13:11:19
最新公開情報のお知らせ
1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*好きな言葉シリーズ[嘗て]??[なんだかみたい]
*なりすまし症候群シリーズ[11本目の指]

★『落書き帳 ギャラリーの四季?&?』 2004春(4)−2005春 (リンク α・archive)



3559水彩画愛好家:2015/01/06(火) 10:52:46
リンク「趣味水彩」の中の学校
 年が明けて二作目が展示されていました。
茨城久慈にある廃校になった小学校です。今はご多分に漏れず近隣の文化施設になってい
るようです。昔通った木造二階建ての小学校の校舎を思い出します。この三倍くらいの幅
があったでしょうか。バックはこの小学校のように緑の小山ではありませんでしたが、二
階からは広がる畑、その先には東西を走る小田急線の電車まで眺めることができました。
(以前にも久慈の旧小学校のスケッチが展示されていたような記憶がありますが…サイト
引っ越し時消えたかな?)
 画面右下、校庭にニャンコ一匹がちょこんと座って、その影がまた小学校を明るく照ら
す陽差しを感じることができます。スケッチさんのいつもの遊び心でしょう。

 趣味水彩画面右上のブログ内検索で「学校」を集めてみました。
水戸歴史館の農業学校と旧水海道小学校、足利学校、霞ヶ浦の自衛隊武器学校、築地海軍
主計学校、山の手のフェリス女学院等々、コメントだけのものもありますがたくさん出て
来ました。スケッチとコメントを読んでいるだけでその頃の文化や歴史を感じ取ることが
できます。日本は教育に力を入れてきた国であると言われてきたことも頭をかすめます。
 こんな楽しみ方も時々しています。

*初原ぼっちの学校

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003734M.jpg



3560万理久利:2015/01/06(火) 20:55:02
事件(四)評
 今回でようやく退院を迎える。
皮膚の再生描写は実に生々しい。経験のない人間にもその様子が想像できる。まずは痛み
との戦いであることも入院中藥漬けにならざるを得なかったことから良く分かる。次は後
遺症の問題が襲いかかるのであろう。ましてや女性であれば醜くただれた皮膚への嫌悪感
や絶望感が湧いてくるのだ。
 そんな娘を出迎える両親や、火傷を負う切っ掛けになった電話相手の様子も伝わってく
る。黙って普段通りやり過ごす人、積極的に取り組もうとする人、少なからずの責任を感
じる人、みなそれぞれに主人公を優しくみつめ対応する。

 中には「祟り」説まででてくる。災いがあったとき顔を出すのがこの「祟り」だ。
過去にあった同じような事件を思い出し、そのことと繋げて考え始めるとこういう説が出
て来るのだろう。災難に遭った当人も、祟りや迷信など鼻にもかけないような合理的な人
間であるにも関わらず、つい信じてみたりするのだろう。一人の人間の中にある多面性を、
もう一人の「俺」を登場させることでうまく表しているように思える。今回はこの俺の語
りで「御主人様」の状況が描かれている。このあたりも実に新鮮みを感じるところだ。
 毎回短い作品となっているが、だからなのか、「俺」と「私」そしてそれを取り巻く世
界がかえって浮き上がってくるようだ。

 祟り説を持ち出した電話相手の母親や電話相手の隆嗣とこれからどんな展開があるのか
が気になった。短すぎて少々欲求不満になるが、短いからこそのものがあるのかもしれな
い。最終回で総括の感想/評を入れる必要がありそうだ。
4103



3561同人α総務:2015/01/07(水) 05:31:28
合評のお知らせ
『色空間(その二)』竹内一郎が本日から開始されます。

いよいよ色即是空の世界に科学少年が科学少年らしい視点から挑みます。
電磁空間との対比に行き着いたようです。


挿絵より

*2015年1月16まで。 末尾に4104をお願いします。
*著者コメント集
もアップしました。



3562同人α総務:2015/01/07(水) 13:11:05
最新公開情報のお知らせ
1.α??archive (ニューロン・カフェリンク集)
*アーカイブス/ 二つの「アルファー」2その(4)
????今は破棄された「覚書」、2010年11月締結前夜をとりあげています。
*同 捕捉

2.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*なりすまし症候群シリーズ??[だからそれ故なりすます]



3563赤松次郎:2015/01/07(水) 15:11:51
「肥と筑」第三十一回を読んで
◆国譲りについて
 作者の記述しているように大国主を祭る神社と天照大神を祭る神社が、勝者が敗者を
排斥した様子もなく混在するのはなぜか?古事記の国譲り神話は実に面白い。大国主と
少彦名(すくなひこのみこと)等で平定して作り上げた「葦原中国(あしはらのなかつ
くに)」を高天原から見ていた天照大神が、その国は我が子孫が統治すべきとばかり
に、国譲りを迫った。支配権の要求、力による交渉、そして様々な駆け引きなどの壮大
な神々達の創世ドラマを見ていると、まさにスコットランドの独立、バスク紛争、クリ
ミヤ独立、ユダヤとパレスチナ問題等々、世界中で起きている30近い紛争、独立運動を
思い浮かべる。
 しかし古事記の世界では相手を排除することなく、天照大神はこの世を、大国主命は
冥界すなわち神の世界を納めるという、それぞれの道を選びソフトランディングをして
収まっていく。そのソフトランディングの証拠は、現在も出雲大社の権宮司である千家
(せんげ)は天照大神の子孫である天皇家と同等の家柄の古さを持つと言われているの
である。

 話は変わって、私は大国主を補佐して「葦原中国(あしはらのなかつくに)」の国を
作った少彦名命(すきなひこのみこと)が気に入っている。このことは全く根拠もない
単なる好き嫌いの感情だが、私の名前に彦という字を共有していることも理由の一つ
だ。それと国の統治システムとインフラを整備したこと。この神については「肥と筑」
第二十八回の感想でも次のように書いていた。少彦名命(すきなひこのみこと)は、手
のひらに乗ほどの小さい体に膨大な知恵を持っていて、医薬や産業を発展させたとう話
である。また天乃羅摩船(あまのかがみのいね)に乗り常世(とこよ)の国からやって
きて、国づくりが終わると粟の茎にのぼり、その弾力を使って飛び、常世の国に帰って
行ったという。ただ己の与えられた使命にのみに全力を注ぎ、完成した暁には地位や権
力や名誉に執着せず、ただ去りゆくという清々しさである。だから大国主と寄り添うよ
うに神社に祭られているのだろう。

◆たたら製鉄について
 私の父は終戦と同時に戦地から帰ってくると、徐福伝説縁の丹生神社の近く、塩田で
鋳物工場を始めた。そのとき私はたたら製鉄のようなシステムの溶鉱炉を身近に見てい
た。もはや作者が記述しているような木や木炭ではなくて、石炭を乾留して出来た燃料
であるコークスを使っていた。一つは燃焼高度が得られるのと、鉄の還元剤として必要
なものである。多孔性のコークスは黒い石炭からは想像できない銀色に輝くのもので高
価だったようだ。鉄を溶かすためには高炉の頂部から金属原料とコークスなどの燃料を
入れ、下部側面から加熱された空気を吹き入れてコークスを燃焼させるもので、大量の
燃料を要した。
 ユン・チアン著の『ワイルド・スワン』によると、中国の共産革命が成功した時、毛
沢東は全国村々にいたるまで鉄を作らせた。鉄が国の産業の基礎になると思ったから
だ。しかしそのほとんどは質が悪かったのか無駄になったという。作者がこの作品でそ
の膨大な木々が必要であるデータを示しているように、全国いたるところで山の木が伐
採され、禿げ山になってしまった。しかし神話の時代から伐採すると同時に植林すると
いう無限回路を試みていたことに驚くとともに、我々「梁山泊」のピクニックの写真に
ある基山が、植林を始めた五十猛命という神様がその荒穂神社の祭られているとはその
当時思いもしなかったのである。

4102

3564万理久利:2015/01/08(木) 07:58:32
恨心(ハンシン)対 ジャイアン
気が付けば、コピペ大王エッセイ集の量が、赤松次郎エッセイ集に次ぐ掲載量になってい
る。よくあれだけの量をコピペ/書いたものだ。それだけに二つの文集の趣は全く異なる。

残された文章をまとめて読んでみると、その人が生きてきた歴史、姿勢、感じ方とらえ方、
考え方、「人となり」が見事に現れてくるものだ思う。精神世界は声で聞くよりも、姿を
見るよりも、残された文章の方がより深く覗き見ることができる。コピペ大王の人間性は
何よりもその文章によく表れている。赤松次郎にしても然りだ。

そこで改めて自分のα電子作品集や学生時代のノートを読み返してみる。苦笑いだ。
そして当時はこんないい視点、感性をもっていたのだと感心しかつ今の自分を恥じること
もある。



3565同人α編集部:2015/01/08(木) 12:17:26
最新公開情報のお知らせ
1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*好きな言葉??[問題意識]
*なりすまし症候群シリーズ??[鳥][国民]
??(「なりすまし」に怒る大王が傑作)

2.怪文書集(戯評リンク集)
*中身のないPR その1



3566同人α編集部:2015/01/09(金) 20:33:05
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.
1.α archive (ニューロン・カフェ リンク集)
*「斜光」の命名をめぐって
1994年11月「斜行(現 斜光)」パイロット版が出版されてから丸20年がたった。
  当時発行に奮闘した二人の、0号にまつわる投稿記事が掲示板「落書き帳」2004に
  ある。20年は短いようで長い。長いようで短い。

2.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*好きな言葉 [読者]
*なりすまし症候群シリーズ [11本目の指 後編]
(いらつくと11本目の指がうごきだす大王)

3.怪文書集(戯評リンク集)
*びっくりトリオ



3567同人α総務:2015/01/10(土) 09:20:13
レンズの向こう/蝋梅
   年が明けて今年お初の画像が届きました。
   春の兆しは何といっても蝋梅。
   今、武蔵野は蝋梅まっさかりらしい。この後、馬酔木、桃、桜…。

   

                        
                         2015.1.9『蝋梅』より Photo by I.Takeuchi



3568同人α編集部:2015/01/10(土) 12:44:00
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1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*好きな言葉??[シモネタ]

2.怪文書集(戯評リンク集)
*創作オノマトペ??[羊の鳴き声]
*中身の無いPR2



3569万理久利:2015/01/11(日) 13:18:36
高倉健 朗読
         「南極のペンギン」表紙より (絵:唐仁原教久)
           

 いやな夢、悲しい夢を見て夜中目が覚めた。すぐには眠れそうもない。ベッドから抜け
出して久し振りにYUTUBEで「高倉健」を検索をしてみた。なんとなく気分が落ち着くよう
な気がしたからだ。 この二ヶ月で大分変わっていた。昨年放映されたTV追悼番組が多く
みられたがこれは既にリアルタイムで見たからスキップ。其の中に「高倉健朗読」を見つ
けた。すぐに開くと健様のしわがれた声が聞こえてくる。決してなめらかではないが、聞
いているうちに健様ならではの味わいがずんずん響いてくる。
つづきをそのまま聴きたいが、寒い。1時間以上の長丁場だ。画像を停止して隣の部屋か
ら電気毛布ごと一式運び込み床に敷いた。スタートボタンを押して布団に潜り込む。

 南極の話にはじまり、十話近くあっただろうか、目をつぶって聴いているだけで景色が
次々と浮かんで来る。健様はもちろん登場してくる人達の表情まで見えてくる。最後まで
聴いていつの間にか眠っていた。母親の話、ハワイのベトナム人料理人の話、酒井雄哉大
阿闍梨の話等々、彼のこれまでの人との出会いを語っている。「人生はどんな人と出会え
たかで決まる」彼の言葉を思い出す。
彼の人生の後半は、さらなる出会いを求めることと、これまでに出会えた忘れられない人
達への感謝の気持ちを行動で示し続けてきたのだろう。
気持ちが歪んだり、落ち込んだりしたときこれを聴きながら眠ることにしようと思った。

●「南極のペンギン」 高倉健著
2001年 発行 (「南極物語」映画1983年公開)
●同 CD
2005年 朗読:高倉健 音楽:宇崎竜童 1時間15分非売品(全国の学校や図書館に寄贈)
2006年 集英社より販売

  ※朗読 → https://www.youtube.com/watch?v=0oeYhzxW3No



3570同人α総務:2015/01/12(月) 10:28:32
レンズの向こう/武蔵野の松 冬
Mr.Takeuchiが一年をかけて、定位置から一本の松を撮り続けた記録があります。
一年の間の季節の移り変わりだけでなく、まだ若そうですが、この一本の松の誕生
からの時間を感じさせる画像です。四季が繰り返される中でこの一本の松が風格を
増していく未来の姿を想像したくなります。
季節に添って紹介していきたいと思います。


       

    
    2015.1.10『一本ノ松』より Photo by I.Takeuchi



3571同人α編集部:2015/01/12(月) 15:31:40
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1.α archive (ニューロン・カフェ リンク集)
*「匿名・ペンネームについて」1 落書き帳2002

2.1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*好きな言葉 [アドミ]



3572同人α編集部:2015/01/14(水) 09:21:36
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コピペ大王作品集(戯評リンク集)
*好きな言葉??[キャバレー]
*エンサイクロペディア?? 『されど我らが○○』
*なりすまし症候群シリーズ??[読者 1]



3573同人α編集部:2015/01/15(木) 11:43:09
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1.α archive (ニューロン・カフェ リンク集)
*「匿名・ペンネームについて」2 落書き帳2003(前半)

2.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*好きな言葉 [感謝の言葉/おほめの言葉]

3.怪文書集(戯評リンク集)
*本気オノマトペ??[オネエ]



3574万理久利:2015/01/16(金) 19:12:38
色空間(その二) 評
 科学技術畑を歩いて来た人が般若心境の世界に興味を持ち始めることが、以前であれば
不思議に思えたのですが今は少し理解できるようになった様な気がします。
私は科学万能主義ではありませんが、全ての事象は人間の心の働きから宇宙の誕生やしく
みまで未知のものはたくさんあっても、いつかは必ず全て明らかになる、説明できる、証
明できる、人類にはそれができるとどこか信じ込んでいた自分がいました。見えないもの
証明できないものは信じない−そういった所でしょうか。近頃は少し変わってきました。
著者と同じく「非科学的」と言われそうなものにも興味を持ち始めています。
 その逆のケース、見えない世界、唯一神の存在を信じて疑わない人あるいは、科学的な
興味や考え方とは距離を置いて来た人が後年科学の分野に興味をもつことはあまり見かけ
ないように感じますが、そんな人もいるのでしょう。どちらからでも、一見相対するそれ
まで関心を持たなかった世界に足を踏み入れることは大事なことだと思います。視野がぐ
っと広がるからです。
 前々回の作品、『色(しき)とカラー』『心情風景』、と色即是空の世界に迫る前段階
だったことが分かります。専門分野であった画像、色にあくまでも科学的に触れていきな
がら徐々に心の世界に入っていきました。今回も科学から心・精神世界へと迫っていきま
す。いきなり哲学的、宗教的、精神世界だと拒否反応とまではいきませんが取っつきにく
さがあります。他方、物理科学の事象と照らし合わせてみることにより、親しみやすさや
判りやすさへと繋がります。著者は電場の変化と磁場(電流)の発生、粒子(質量)と
波動性(エネルギ−)、この関係を空(くう)と色の関係と重ね合わせてみます。著者の
ようには科学を勉強したわけではない私も、空と色の関係、イメージが頭の中に浮かび上
がります。科学に触れたものはやはり無条件に好きです。
 こんな所にも、科学畑を歩いて来た人が色即是空の世界を捉えていくことの面白さ、可
能性があるように感じました。可能性とは違った視点から見ることによって、新たな発見、
あるいは説明/表現ができるということです。

 ある本の中に「電流が流れてそれが熱や光や力になる、それを伝える空気や電線があり
受信装置があって初めて事象として現れる。その、目には見えない流れのことが[気]で
ある」そのようなことが書いてあったのを思い出します。そしてその気の元はいわゆる神
様ではなく、もっと根源的な「宇宙霊」とあると。 霊? 一瞬引きましたが何を意味す
るかはなんとなく理解できました。私が「宇宙神」と漠然と言っているものに近いようで
す。本ではさらに、心は万物を産み出す宇宙本体が持つ無限の力/エネルギー/気を、自
分の生命の中へ受け入れるパイプである、光を通す窓、電流を通すワイヤーだとも。
作品「色空間」と何か通じるものがありそうです。
 この数年、なぜか色即是空の世界に興味がわき始めています。錦秋期とは言えない私で
すが『色空間』の歩調に合わせて、科学好きな著者の目を通して語られる「色即是空」を
横に、他の本も参考にしながらその意味をじっくり考えたいと思いました。



3575同人α総務:2015/01/17(土) 08:20:01
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1.α archive (ニューロン・カフェ リンク集)
*「匿名・ペンネームについて」3 落書き帳2003(後半)
  スタートから一年半を過ぎ、またまだまだ実名を明かさない投稿への考察が続いてい
  るようです。そっくりさんペンネームも登場し、当事者のとまどいも…。
  最後にサイト管理者による登場人物リストが登場しました。これを眺めるだけで、名
????前を考える楽しみと誰?と探る楽しみ、何よりも書き込みをする楽しみ、情報のやり
????とりをする楽しみを皆で味わっている空気が伝わってきます。

2..コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*好きな言葉 [ふあん1]
*なりすまし症候群シリーズ [仮面1]

3.怪文書集(戯評リンク集)
*トリオシリーズ??[梅干し三姉妹]



3576水彩画愛好家:2015/01/17(土) 09:41:37
興福寺の光景/柳茶屋(リンク趣味水彩)
 古都奈良で粗食僧侶になった気分で食する茶飯、あるいは魯山人になった気分で鳥獣戯
画に囲まれ、渋い器に盛られた地味に見えて実質豪華な懐石料理を食べるのも味わいがあ
りそうですが、何よりも柳茶屋の板塀が何とも味わいがあります。
 昔はたくさんある寺でお勤めをする僧侶たちのため、今はたくさん押し寄せる観光客の
ための茶屋なのでしょうが、そこに登場する人々の変化は、かえって寺や自然がいかに大
切に保たれてきたかを感じさせられます。

 スケッチさんが昔立ち寄ったという「峠の茶屋」。奈良だけでなく全国にこの名前があ
ったような気がします。お詣りや、山登りをする人の休憩所、小説家の創作の場所そんな
いかにも「日本」のイメージがあります。
自然、山、あるいはお寺を前にして、日本の自然風景と食をじっくりと楽しむ…おだやか
な時間が過ぎていきます。これだけは時代を超えて変わらずに生き続けている日本人の営
みのように思えます。
          
??????????????????  趣味水彩1.15 興福寺の光景



3577同人α編集部:2015/01/18(日) 10:15:05
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.
1.個人エッセイ集 (ニューロン・カフェ リンク集)
*竹内一郎 「異風物(者)vs○○仮面」 落書き帳2002
*熊井浩二 「今多迷道vs○○仮面」 落書き帳2002-3
  ともに「佐賀んもん」らしさがよく出ている政治論、社会論です。

2..コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*好きな言葉 [ふあん2]

3.怪文書集(戯評リンク集)
*トリオシリーズ??[西洋かぶれ漫談]
*[ふりんみたいです。]



3578同人α編集部:2015/01/19(月) 08:28:18
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1.赤松次郎エッセイ集 (ニューロン・カフェ リンク集)
*異論反論集 「ちょっと気になること1」2010
??「身のためにならない」発言をめぐって

2.怪文書集(戯評リンク集)
*トリオシリーズ??[漫画三狂弟]



3579水彩画愛好家:2015/01/20(火) 09:08:13
石塀小路
 テレビ画面に、石畳の細い道、両脇には小さな食べ物屋、雑貨屋、住まいがしっとりと
並んでいました。画面右上の番組テロップに「京、ぶらり。高台寺界わい」とありました。
 道の名は「石塀小路」。「ねねの道」という言葉も出てきました。石畳の具合がなんと
も言えません。
 趣味水彩の中にこんな風景があったようななかったような…。これまでにたくさんの印
象的な「道」を作品に残しているのです。取り上げないはずはない…。
早速「高台寺」で趣味水彩ブログを検索。ありました、ありました。青い人力車が印象的
だった作品です(2014-05)。当時この作品を見た時は道よりもこの人力車に目がいった
ことを覚えています。石塀小路の石畳に焦点を当ててスケッチさんが描いたら、石だけで
一つの世界ができてしまいそうです。

 幼い頃住んでいた家の玄関前は、セメントに小さな色付の石ころを混ぜたものを流して
固めたてありました。横の自転車置き場はセメントだけでした。恰好つけのためなのか、
外から帰ってくる子供達の靴の泥んこをここで落とすためなのかよくわかりません。父が
作ったものだと随分後になって知りました。石塀小路の出来具合とは月とスッポンの違い
ですが、不細工でもどこか日本的でした。父が作ったというでこぼこ玄関アプローチはへ
たくそな手造りの中にもそれなりに味わいがあったようです。
 西洋の古い街の石畳にも惹かれるものがたくさんありますが、やはり日本人なのでしょ
う、日本、とりわけ古都にある石畳は年齢を重ねるにつれ益々いいなあと感じる様になり
ました。。
??????????????
???????????? 2014-05-05 趣味水彩(街角スケッチ)「八坂の峠」



3580同人α編集部:2015/01/20(火) 13:52:24
最新公開情報のお知らせ
.
1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*なりすまし症候群シリーズ [ペンネーム]

2.怪文書集(戯評リンク集)
*トリオシリーズ??[真夜中の談合三兄弟]



3581:2015/01/21(水) 08:45:00
ねねの道の人力車
水彩画愛好家さんが「石塀小路」の記事で紹介して頂いている人力車の絵を描いた者です。
折に触れ拙い作品を紹介して頂きまして有り難う御座います。
さて掲載して頂いた作品はは人力車を駐車している光景を描いたものです。駐車している道路は通称「ねねの道」で、この当たりは豊臣家に関連のある地域です。向こうには八坂の塔が見えますが、通りの左側は秀吉の正室・北の政所が秀吉の菩提を弔った高台寺です。関ヶ原で豊臣方が滅び徳川の世になり北の政所によって創建された寺院です。徳川家康も寝覚めが悪かったのか北の政所を支援したそうですし、徳川家も寺の創建に様々な支援をしたようです。
左後ろには幕末維新の頃の北辰一刀流の剣客である新撰組参謀・伊東甲子太郎が、近藤・土方と決別し攘夷派の御陵衛士を組織した屯所・月真院があります。
伊東甲子太郎は小生の自宅のすぐ近くの出身でこの地を治めていた志筑藩の脱藩浪士ですが、大政奉還を見ることなく油小路で暗殺されました。

又通りの右側には北の政所の墓所である園通院がありますが、この当たりは八坂神社から清水寺へ向かう観光客やギヤルの多い所です。更には阪本竜馬の墓所もこの近くにあります。
この界隈は歴史の溢れた所で、歴史愛好家も一日歩いても廻りきれない史跡の宝庫ですね。

3582同人α総務:2015/01/21(水) 16:24:37
伝言板アップのお知らせ
佐高第11期生「卒業55周年記念同窓会」その1
をニューロン・カフェ リンク集「伝言板」に掲載しました。



3583同人α編集部:2015/01/21(水) 16:37:30
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
1.赤松次郎エッセイ集 (ニューロン・カフェ リンク集)
*異論反論集 [ちょっと気になること]2010

2.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*なりすまし症候群シリーズ [ふあん3]

3.怪文書集(戯評リンク集)
*トリオシリーズ??[真夜中の談合三兄弟2]



3584水彩画愛好家:2015/01/21(水) 19:38:56
Re:ねねの道の人力車
 まるで見すかされたような貧乏画家(スケッチ)さんの説明です。
実は、この「八坂の峠」と題する昨年掲載された作品とコメントを改めて見ていて、登場
する建物や道はどんな配置になっているのだろうと思い巡らし、地図を拡げ再確認しまし
たが今一つ…。
 京都奈良は高校生の時の修学旅行の自由計画旅行だけですし、歴史に旅行にもトンと興
味がなかったので、京都奈良の地理感も全くありません。京都奈良だけではありません。
今はスケッチさんが描いた場所の廻りの風景や歴史的背景のコメントが作品鑑賞のために
欠かせないもの、そして楽しみになってきています。さらにもっと知りたくなり、地理音
痴/歴史音痴の私は隠れて調べまくっている状態です。

 今年、NHK「新春テレビ放談」をテレビっ子のはずの私が、初めて見ました。
その時面白いテレビ傾向として出て来たのが、日本や世界各地を訪問する番組のこと。
これまで訪問する役者なりお笑い芸人等のレポーターが主役だったのが、彼等の影は出さ
ず視聴者が主役のようなカメラ目線、内容になっているのがいいと言っていたのを思い出
しました。スケッチさんのブログを見ていて共通する点、感覚があります。
 一点だけでなく廻りの様子や位置関係、おまけにその場所の歴史的背景まで触れてくれ
ると、まるで自分がその場所を歩いて過去から続く空気まで吸った気分になります。
実際に味わうのとは距離があることは充分承知していますが、なかなか行くことができな
い人間にとっては疑似体験というか、それなりに楽しむことができます。絵だけでは伝わ
らない一歩進んだもの(広がり)があります。

 この数年NHK日曜銀河ドラマで放映された舞台が出て来ると、歴史おくての私もあれ
これ思い浮かべながらスケッチ氏の作品を眺めるようになりました。近頃では疑似体験で
はなく、実際にそこに行って自分の目でみたい、空気を吸いたいと少し思うようになって
います。



3585万理久利:2015/01/22(木) 11:56:44
命の値段
 イスラム国の人質解放のための要求額が、ニュースで2億 20億 200億、桁が違
う「2」が並ぶ。おまけに通貨が円とドル(アメリカドル)が聞き取れず、よく注意して
聴かないと、いったいどれだけの金額が親族あるいは日本政府に要求されたのかを自分の
使い慣れている円での感覚で掴むことができないでいた。

 そんな中「誰・何に対る金/賠償なのか」「人間の命の値段などそもそもつけられるは
ずはない」、がふと頭に浮かぶ。交通死亡事故の賠償金額は、保険会社などでは判例を考
慮しながらその人の年齢、職業等で画一的なテーブルがいち早くできているが、最大公約
数での値踏みだ。皆がそれなりに納得するであろうとのぎりぎりの数字であろう。死亡時
の職業の平均的逸失利益、遺族のお悔やみ料を計算あるいは推測してはじき出す。支払う
相手は「遺族」にほぼ限定されている。
 それでしか民間の保険会社や国の司法も流れていかないことは充分わかるし、欠かせな
いシステムだとは充分理解はしているが、値踏みすること自体にとまどいを覚えることが
ある。それが政治的交渉の場では、さらに別の要素が加わってくるのだ。国の対外的意思
表示、面子、その他諸々。共通のテーブルなどもちろん無い。

 ホロコーストによるユダヤ人の殺害、過去の白人世界がなしたアジア・フリカ、南北ア
メリカ大陸の先住民に対する殺害、略奪、今のテーブルで計算したらどれだけの賠償金の
やりとりになるのだろう(当事者が死亡している現在では相手はその子孫か、彼等が多く
住む「国家」になる?)。賠償は「暴力/殺害/報復」ではなく基本「金」で、と考えつ
いた人類ではあるが、金額についての共通認識、ましてやその考え方を持たない世界もあ
るのだ。拉致者を殺戮したイスラム国の賠償責任額は…? これは無限ループの世界だ。
こんなことを繰り返していると人類の滅亡だけが待っている。
 「金」は人類が考え出した便利なものだが、事が起こったとき全てがこれで解決できる
わけではない。とりわけ人の「命」や、民族の文化、宗教については。相手に償う、その
認識さえ国も構成する人一人一人もその感覚は異なる。

 様々な人種、宗教、文化がある中で、最低限[みながこの地球で共存していく、相手の
存在を尊重する]、そのことの共通認識をそれぞれの国、人民が持たない限り不要な争い、
殺戮は続くのだろう。
人類の歴史の中で、少しずつ学んできたのが人類だと思う。そう思いたい。



3586同人α編集部:2015/01/23(金) 09:28:22
最新公開情報
1.α archive (ニューロン・カフェ リンク集)
* 二つの「アルファー」2その(5)2010
????掲示板万華鏡に掲載された「キャバレーのような」「身のためにならない発言」
  「匿名」についての二つの同人それぞれの代表者発言です。

2.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*なりすまし症候群シリーズ [引用非表記]

3.怪文書集(戯評リンク集)
*トリオシリーズ??[びっくり三兄弟]



3587水彩画愛好家:2015/01/23(金) 18:57:33
秋本不二春
.
リンク趣味水彩コメントらんに秋本画伯のサイト紹介がありました。
早速サイトを開いてみました。
「水墨画に色をつけた」そんなイメージです。

 日本と海外に分けての作品展示ですが、ともにどこか洋風、モダンな感じです。
日本の寺院は少ないようですが、秋本氏が描くとやはり一種モダンな佇まいになるような
気もします。貧乏画家さんが書いているようにホルーン港の景色は停泊する船、並ぶ建物、
現代の景色のなかに繋がる過去の歴史−をしみじみと感じさせます。こんな海外の歴史あ
る街を描くにはピッタリの画風のように思えます。
 日本の磨き上げられた技術職人の手によるの緻密さと工夫が施された古い社寺仏閣、塀
や石畳を表すには貧乏画家さんのタッチがお似合いですが、時に緻密過ぎると思われる画
風の中に大胆なタッチが顔を出す、このあたりは秋本氏のセンスに影響されたのかと思い
ました。

 秋本氏の履歴はどこか貧乏画家さんと似ています。技術畑?を歩きつつ絵の趣味を育て
て今に到る。若い頃から絵画の世界一本で生きてきた人の作品には無い味があります。
 世に出ている水彩画の中には、まさしく脂ぎったどこか自己主張の強い、限りなく油絵
に近いような水彩画も多くみられますが、私は秋本氏や貧乏画家さんのタッチが好きです。
油絵でしか表現できない世界もあると思いますが、今は水墨画というか「淡水画」と言っ
たらいいのでしょうか…、そんな作品に惹かれています。
 早速お気に入り「絵画ファイル」に登録しました。



3588同人α編集部:2015/01/24(土) 09:42:34
最新公開情報のお知らせ
1.赤松次郎エッセイ集 (ニューロン・カフェ リンク集)
*異論反論 「続]・ちょっと気になること」2010.12
??「匿名」「身のためにならない」発言をめぐって

2..コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*大好きな言葉シリーズ [○翼(前編)]

3.怪文書集(戯評リンク集)
* [値段に拘る人々]



3589万理久利:2015/01/25(日) 18:37:15
陳舜臣の『阿片戦争』
 学生の頃手にした本は、今振り返ってみると中国近代や文革当時を舞台にした作品が多
かった様な気がする。特別関心があったわけではないが家にあったこと、世界史が好きだ
ったことの他、当時テレビでよく流れていた文革の映像も影響していたのかもしれない。
大地(パールバック)、阿Q正伝・狂人日記(魯迅)、阿片戦争(陳舜臣)、青春の北京
(西園寺一晃)等を読んだ。青春の北京はどこかおぼっちゃまの留学記の印象がある。他
はどれも実に暗い。暗い印象だけが残った。
 社会に出てからはビジネス本が俄然多くなったが、香港に駐在するようになってからは
無性に日本の小説が読みたくなり読み出したのが日本人倶楽部図書館にあった浅田次郎も
のだ。ここでそれまで彼が出した殆どの本を読んだ。蒼穹の昴、中原の虹、珍妃の井戸も
ここで出会った。山崎豊子の「大地の子」も。その後テレビドラマでもみた。
翻訳ものでは『ワイルドスワン』、『上海の長い夜』等々。駐在員が帰国の際にこの図書
館に寄付する本は中国ものが多かったようだ。

 中国は今でこそ、日本との関係でぎくしゃくしていて、アジアの国々に対して今も中華
思想を押しつけているような中国共産党の思いあがりと、幹部たちの腐敗ぶりに眉をひそ
めることが多々あるが、何と言っても古代から日本との関係は深く、沢山の智慧を吸収し
日本独自の文化を築き上げてきた歴史がある。戦争中大陸にいた父の口からは、中国の広
大な自然と町で暮らす善良な人たちのことばかり、それを物語る戦地で撮した写真が大き
なアルバムに収められていた。そんな中で無意識のうちに中国に対する興味が育っていた
のだろう。
香港駐在を強烈に希望したのも、そんな父の影響があったからだと思う。
そして何よりも学生時代に読んだ『阿片戦争』だ。白人世界が東洋の大国中国に阿片を持
ち込む入り口が香港だった。作品の中に出て来る香港を一度は見てみたい、旅だけでなく
当時はまだイギリスの統治下にありアジアの金融の中心でもあった香港で働いてみたいと
の思いが芽生えた。

 二、三年前だったか、本棚の隅にあった赤茶けたこの本(講談社文庫)が懐かしくなっ
て一気に上中下三冊を読んだ。人種、民族、宗教、政治、様々な問題が今も世界各地で起
きているが、この本を読み直すといろんな感慨がよぎる。
 先日亡くなった陳舜臣は最後まで日本と中国の友好を願っていたという。
神戸生まれの台湾国籍。中華人民共和国の国籍を取得した後、天安門事件で元の台湾国籍
に戻ると同時に日本国籍も再取得。彼は三国に振り回されながらも日本、台湾、中国を同
じようにこよなく愛していたのだろう。
 世界中たくさんある本の中で米粒にもならない数の前述挙げた本だが、振りかえるとど
の本もアジアの国同士だけでなく地球上の国々、民族が共存していくための反省と未来へ
のヒントがたくさん詰まっているように思える。



3590同人α編集部:2015/01/26(月) 07:11:28
最新公開情報のお知らせ
1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*大好きな言葉シリーズ [○翼(後編)]

2.怪文書集(戯評リンク集)
* [値段に拘る人々2]



3591同人α総務:2015/01/26(月) 09:25:16
レンズの向こう/紅梅
じっくり眺めていると、カメラに向かって恥ずかしげながらも一流モデル並にポーズをと
ってくれているように見えてきます。


 

           

      
   2015.1.25『梅色々』より Photo by I.Takeuchi

3592万理久利:2015/01/26(月) 21:02:55
『大坂と大阪の違い』 評
【地名の由来】
 「こんな事も知らなかった」と著者は書いていますが、私も知りませんでした。
小学生か中学生の頃、坂のほうがすっきり分かりやすいのに何で「阪」なのかと一瞬思っ
ただけです。その後聞きも調べもしなかった…。
 市町村の統廃合が進んで、覚えていた地名(駅名や銀行名も)が知らないうちに、「坂」
から「阪」への変化どころではない、全取っ替えの名前になったことに驚くと同時に戸惑
いを覚えることがたくさんあります。歴史や地理と重ねて地名を覚えていたときなどは、
いきなり現代に合わせた一種奇を衒うような命名には、古い記憶が邪魔をしてなかなか覚
えられません。
 時代に合わせて変わっていくことを全否定する気はさらさらありませんが、高齢者の割
合がますます増えることを考えると、馴染んだ地名を維持することも一つの考え方です。
新たな名前もまたひとつの歴史になっていくことになりますが、これまでの地名に籠めら
れた古い歴史も全部とはいわなくとも、残していくことも大事なことです。
 明治維新という大変革の中での新たな地名考案、担当者は色々考えたのでしょう。歴史
を盛り込むこと、読み方、漢字(今はひらがなも多い)の当てはめ方等々、苦労もあった
でしょうが、新しい国作りに向けて期待やワクワク感もあったのではないかと少し羨まし
く思います。

【世界の都市の人口】
 次に著者は江戸時代の世界主要都市の人口を取り上げています。youtubeを時々開くよ
うになった昨年、同じく江戸・明治の頃の主要都市の写真を並べたものを見て驚いたこと
があります。石造りのどっしりとした高い建物としゃれた洋服の西洋の町に対して、ちょ
んまげに着物、木と紙でできたちゃちで低い家々が並ぶ風景、そんなイメージの江戸でし
たが、負けず劣らず、整然としかも機能的で清潔感溢れる街並です。
 著者は当時の主要都市、ロンドン、パリ、ベルリンを大きく上回る100万人都市江戸
を、徳川幕府の国作り都市作りの良さにあったとして、具体的にその要因を挙げています。
ややもすると封建的、閉鎖的そればかりが強調されがちですが、なかなかの都市であった
ことが分かります。目からうろこ−でした。

【著者の視点】
 歴史を取り上げることが多い著者の作品は、普段見逃しがちなところに焦点を置くこと
が多くあります。こんな見方があったのだ、この点からもう少し考え直してみよう−、そ
の気になります。深い知識がないからこそ得られる素朴な気づき、発見、疑問、それを素
直に作品で取り上げることによって、読み手にも新たな気づきや興味を引っ張りだしてく
れるものがあるようです。

【構成】
 大阪(大坂)の名前の次に江戸(東京)の人口へと移りますが、中間に東京の命名につ
いても触れ、その上で大坂、江戸という都市を造った江戸幕府、徳川の国の治め方のすぐ
れた点に繋げ、そして江戸から東京へと変わってから約160年後に開催される東京での
二回目のオリンピック(日本の未来)へと結びつけるとより一層まとまりができたかと思
います。
4105



3593マリアンタ:2015/01/27(火) 10:16:37
全豪テニス/セレーナ・ウィリアムス
????????????????
?????????????????????? イメージ

筋肉モリモリの牝豹が雄叫びを上げながらラケットを片手にコートを疾走する。
錦織選手の数段上をいきそうなパワーだ。あの錦織がひ弱な少年のようにさえ見えてくる。
彼女の衣装がまた凄い。長いカーリーヘアーにピンク色の大きなバンド、同色のシャツの
上の丈の短い黄色のワンピース。背をかがめて前のコートをにらみつけるときは、大きな
臀部を包むピンク色のパンツをカメラがアップでとらえる。
真っ青なコートを舞うセレーナ選手(アメリカ)の衣装はその漆黒の肌によく映える。
南国の目の覚めるような色彩を纏った生命力溢れる美しい鳥のように見えた。

3594同人α総務:2015/01/27(火) 10:42:29
お知らせ
『家族の風景 第九回』が本日から開始されます。
   柿を巡る三家族それぞれの風景が描かれます。大震災から十数年、
   当時小学生だった子供達も大学卒業を控える歳になりました。

*2015年2月5まで。 末尾に4106をお願いします。
*著者コメント集をアップしました。

※鈴木家の平核無し(ひらたねなし)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003770M.jpg



3595赤松次郎:2015/01/28(水) 09:57:38
41号「事件」(四)を読んで
 webで調べてみると、ドッペルゲンガーとは
????1.自分とそっくりの姿をした分身
????2.同じ人物が同時に複数の場所に姿を現す現象
????3.自分がもうひとりの自分を見る現象。自己像幻視
とあり、アメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーン、日本の芥川龍之介、
帝政ロシアのエカテリーナ2世等の著名人が、自身のドッペルゲンガーを見たという記録
も残されている。江戸時代の日本では、影の病い、影のわずらいと言われ、離魂病とさ
れたとある。しかし数十名によって繰り返し目撃された現象などの事例にいたってはに
わかに信いることはできない。
 私も金縛りや幽体離脱やドッペルゲンガーに似た経験があったような思いがあるが、
よく考えてみると睡眠中の半覚醒のときの夢なのではと考えられる。金縛りは時々経験
する。窓が開いて微風が吹き込んでいる明るい部屋に寝ている自分が、暴漢が進入する
ので早く窓に施錠をしなければと考えていても、手足がしびれて動かないといった情況
である。微風も部屋の様子も実に現実的で脳だけは動いているといった具合だ。
 この小説は主人公とその分身である「僕」の描写で始終している。主人公が女性であ
ることと分身が「僕」という男性になっているところは、作者の描く物語のプロットに
おいて深い隠された「謎」を感じるのは私だけであろうか。そしてその描写においては
鋭い二項対立を示している。痛みや苦しみにさいなまれているという主人公と、斜め上
の場所からその様子を観察している「僕」の冷静さ。女と男という性別、床と天井とい
う視点、現実と想念、情念と理性等々。
 作者はそのようにもともと一人の人間を分離して物語を進めているが、経験のない私
にはリアルな病状の描写を読むにつけ、私にはけっして描けない表現でありプロットで
ある。これから分離した人格がどのようにして一人の人格を取り戻すか、それとも最後
は破綻するのかは全く予測も付かない物語になりそうで、異才の新人の登場に期待して
いる。

4103
??

3596同人α編集部:2015/01/28(水) 17:10:29
最新公開情報
1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*大好きな言葉シリーズ [佐高]

2.怪文書集(戯評リンク集)
* [値段に拘る人々3]



3597同人α総務:2015/01/28(水) 18:32:53
レンズの向こう/竹と梅と簾
   先の武蔵野の一本松に始まって竹内氏の松・竹・梅が並びました。
  青々とした竹林をみると竹工芸家生野祥雲齋が晩年、一節をそのままくり抜いて作った花
  瓶を「これが一番美しい」と言っていたのを思い出します。あれこれいじらないでそのま
  まを生かすことにたどり着いた生野氏の境地が分かるような気がします。
   茶室を思わせる家を背景にした梅の作品はあの尾形光琳の「紅白梅図屏風」を思い起こ
  させます。光琳の絵はバックに金箔、川の流れは銀箔を使用したことが判明してますが、
  金箔部分はこの作品のように土壁の色が元になったのではないでしょうか。土壁の茶、障
  子の白、梅の紅…色の組み合わせはもちろん、簾の直線と梅の枝がくりなす曲線の対比が
  面白い。

 ????????

 

          ??????????????    
????????????????????????????????????   2015.1.27『紅と蒼』より Photo by I.Takeuchi



3598万理久利:2015/01/29(木) 11:32:14
詩人 吉野弘が残した言葉
NHKクローズアップ現代で吉野弘を紹介していた。初めて聞く名前だった。
この人の言葉はわかりやすくしっとりと心にしみこんでくる。
異なった文化、宗教、価値観をもつ人達が共存して生きて行くためには−自分の不完全な
ところを受け止め、他人のそれも受け止め、そんな中で自分にも他人にもほんの少しだけ
でも許す、容認する、思いやる、感謝する、お返しをする、平凡な日々の繰り返しの中で
その「少し」を積み重ねながらひとりひとりが生きて行くことが第一歩− そう言われて
いるような気がした。「軽々しい」「頭が悪い」「思慮が足りない」と人を評価するのは
簡単だが、自分のそういう発言自体もまた軽々しいのではないかとと吉野氏に問われてい
るような気がする。

              −吉野弘の作品から−

『他人の行為を軽々しく批判せぬことです。自分の好悪の感情で人を批判せぬことです。
善悪のいづれか一方にその人を押し込めないことです』

『正しいことを言うときは 少しひかえめにするほうがいい 正しいことを言うときは 相
手を傷つけやすいものだと 気づいているほうがいい』

         「樹」
   人もまた、一本の樹ではなかろうか。
   樹の自己主張が枝を張り出すように
   人のそれも、見えない枝を四方に張り出す。

   身近な者同士、許し合えぬことが多いのは
   枝と枝とが深く交差するからだ。
   それとは知らず、いらだって身をよじり
   互いに傷つき折れたりもする。

   仕方のないことだ
   枝を張らない自我なんて、ない。
   しかも人は、生きるために歩き回る樹
   互いに刃をまじえぬ筈がない。

   枝の繁茂しすぎた山野の樹は
   風の力を借りて梢を激しく打ち合わせ
   密生した枝を払い落とす――と
   庭師の語るのを聞いたことがある。

   人は、どうなのだろう?
   剪定鋏を私自身の内部に入れ、小暗い自我を
   刈りこんだ記憶は、まだ、ないけれど。



3599同人α総務:2015/01/31(土) 12:22:10
レンズの向こう/松と山茶花と梅
 ????????

 

          ??????????????    
????????????????????????????????????   2015.1.27『紅と蒼』より Photo by I.Takeuchi


◆春夏秋冬、これまでこの水をたたえた日本庭園が登場しています。池の石灯籠でわかります。
 一本松と同じく定点観測のようなものかもしれません。
◆寒さで脱色した木々の中の真っ赤な花、これが引き金になってムクムクと緑があらわれてき
 ます。これに真っ白な雪をかぶせたらまた味わいがありそうです。



3600赤松次郎:2015/01/31(土) 17:52:50
41号「色空間」その2を読んで
色を「シキ」と読む世界は般若心経にいう「色即是空」でありシキとクウの間はゼロと
言うことになると作者は書いている。私にとって難解な書き出しである。そこですこし
webで調べてみた。

大乗仏教の唯識論では「あらゆる諸存在が個人的に構想された識でしかないのならば、
それら諸存在は主観的な存在であり客観的な存在ではない。それら諸存在は無常であ
り、時には生滅を繰り返して最終的に過去に消えてしまうであろう。即ち、それら諸存
在は「空」であり、実体のないものである」とある。

私はは己が見る外界の現実の事象を「色」と言い、それは己の認識を通して感じられる
もので、はたしてそれが真実のものであるかどうかは定かでない故に「空」「虚」であ
る。ただ己の想念の世界のみが「真」であり「実」であると解釈していた。しかし唯識
論ではその想念さえも「空」であるとされている。

また【コラム】色即是空・空即是色とは− かとう はかる−というちょっと宗教の匂い
がするサイトには
「仏教語に「色即是空・空即是色」という難しい言葉がありますが、その意味は小学生
にでも分かるやさしい内容なのです。どんな物にも色が着いていますから見えます。
でも空気は色が着いていないので見えません。だからお釈迦様は、見える物を「色」と
呼び、見えないものを「空」と呼んだのです。でも、見える物と見えないものは同じも
のなのです。なぜなら、見える物は見えないものでできているからです。しかしそうは
いっても、なかなか一般人に理解してもうことができない、そこでお釈迦様は分かりや
す、色の着いた物を「色」と表現し、無色透明なものを「空」と表現したわけです」と
ある。

さて今回の作者は「色」と「空」の関係を、シキとクウの間はゼロとして、
ニュートン力学:色は質量に対応し空は変化の早さを経由し空になる
マツクスウエル:電場と地場
量子力学:波動性と粒子性
といった様々な科学的対比を考察している。そして最後に電磁空間と色空間の対比アナ
ロジーが一番ぴったりするような感じであると結んでいる。
このように作者が哲学的な命題を自分なり納得できる理屈を捜して彷徨っている様は、
私と同じ病膏肓に入る状態と言えるのではと思った。

4104

3601万理久利:2015/02/11(水) 00:51:13
『中国縦断4300粁単独自由旅行記』後藤孝著
同人仲間の力を借りてやっと復刻が終わり、今年年明けにお手元に届けることができました。
数十年ぶりに読むと、若い頃手にとった時には気が付かなかった味わいがあることに気が付
きます。笑いあり、発見あり。老若男女問わずお勧めしたい旅行記です。
文中新たに注釈と地図、写眞を付け加えました。
数回に分けて紹介していく予定です。

−概要−
 198x年、かつての上官であった人物からの一本の電話で大陸で命を落とした戦友の慰霊
に行くことを思い立った著者の20日間に及ぶ中国旅行記です。
戦後、通信技術畑を歩く傍ら日本画を描き続けてきた著者は戦友会のために絵を描いてもらい
との願いを受け中国に渡ります。現在の中国には見られない街の景色、そこで暮らす人々との
ふれあいがこの作品から垣間見ることが出来ます。
??著者が選んだのはツアーに乗らない単独旅行でした。今では当たり前になった「バックパッ
カー」の先魁ともいえる旅行記でもあります。互いに悲しい思い出を抱えていても著者と現地
で暮らす人々との明るく前向きなふれ合いが余韻を残して終わります。
スケッチを通しての人々との交流が印象に残ります。

??????   
????????  ??表紙絵:「南陽国際飯店前」及び行程地図 (後藤孝 作)



3602同人α編集部:2015/02/12(木) 01:03:50
最新公開情報
1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*大好きな言葉シリーズ [○○運動]
*書評 [年の初めの茶]

2.怪文書集(戯評リンク集)
*極貧/極甘の観察力



3603万理久利:2015/02/02(月) 12:49:12
三谷幸喜と佐藤浩市
ハイテンションでエキセントリックな脚本家、映画監督。元妻は個性派女優小林聡美、こ
の女性を選ぶからにはなかなかの人物に違いない…そんなイメージだけで三谷作品はあま
り観たことがない。古畑任三郎と新撰組くらいだろうか。

そんな私が、佐藤浩市の姿を見て、テレビで放映されていた「ザ・マジックアワー」を最
後まで観てしまった。映画の主人公にあこがれその道に入るも「売れない男優」役だ。
彼との出会いは遠い昔、桃井かおりと共演したNHKドラマ「天上の青」だ。女性を手に
かける殺人鬼だった。台詞は少ないが桃井とともにうまくその切なくも屈折した心をうま
く演じていた。桃井演じる淋しい女性が育てる真っ青な朝顔と殺された女性が車に残した
真っ赤なハイヒールが記憶に焼き付いているが、次に残ったのが佐藤浩市である。
それ以来「ちょっと気になる男優」となるが、どの作品もあの暗く屈折したイメージをひ
きずるような役ばかりだ。

ところが、このマジックアワーの中の佐藤浩市はがらりと変わる。長年のイメージを吹き
飛ばすような抱腹絶倒の演技だ。映画の中の主人公と佐藤浩市本人がいっしょになって、
爆発した。その気になって演じている主人公と、その気になって主人公役を演じている佐
藤浩市本人。まるでだまし絵の世界に入り込んだような作品だ。

佐藤だけでなくどの役者もこれまでの私のイメージとは大分異なった。役者の別な顔を引
き出し開花させる三谷はなかなかの監督なのかもしれない。
2月3日に放映される「ラヂオの時間」を早速観る気になっている。

??????????????????



3604万理久利:2015/02/07(土) 17:48:41
『サティのうた』2008 NHKアーカイブ
      
 サティとの出会いは大学生のときだった。友人といっしょにやってきた。
40階から見下ろす町並み、星を見上げながら走り抜ける真夜中の商店街、いつもサティ
の音楽といっしょだった。どんな人だったのか、どんな生き方をしたのか、これまでサテ
ィのことなど何も知らなかった。知りたいとも、知ろうともしなかった。
 黒、時に白のベネチアンマスクをつけたパントマイマーの踊りと時の流れに沿ったサテ
ィ作の音楽で綴られた人生詩だ。ドビュッシーとの関わりが出て来たことにも驚いた。や
っぱり…そうだったのか、そうだったのだ、としか思えない。名前こそ出てこなかったが、
武光徹もこの二人の世界に魅せられた作曲家だったに違いない。
 番組エンディングのドラムスとギターとSAXだけのジャズ仕立ての『ジムノペディ』。
影絵のような演奏者たち、そして窓の外にうつる山高帽、エリックサティの古くて新しい
不思議な世界をうまく表していた。
 「時代を超えていつも新しさを感じる」。アーカイブ番組の最後に付け加えられるコメ
ントが私の感想を端的に述べてくれた。異端のレッテルを貼られて、生きて居る間は地位
も名誉も金も家庭も無いサティの素直で真摯な…、だからこそのユーモアとペーソス溢れ
る時間を彼の音楽とともにたっぷりと丁寧に味わうことができた。
サティ好きにとっては至極の作品となったようである。
(制作 NHKエンタープライズ)



3605水彩画愛好家:2015/02/08(日) 08:46:14
薪スト-ブのあるレストラン/リンク「趣味水彩」より
 外から見た建物ではなく、中の景色。めずらしくストーブを主役にした作品の登場です。
廻りには薪やシャベルがきちんと並んでいます。レストランの影の主役はこの薪ストーブ。
ゆらゆらと揺れる炎がテーブルに並んだ料理を一層引き立ててくれそうです。日曜の家族
揃ってのレストランでの食事、恋人同士の語らいを静かにこの薪ストーブが見守っている
かのようです。
 通っていた小学校の冬の主役はダルマストーブでした。いつのまにか教室の前方窓際近
くに真っ黒なストーブが置かれ煙突が壁に繋げられています。バケツには真っ黒な石炭、
その横には石炭をくべるためのシャベルと大きなつまみ棒、扉を開けるときに使う先が曲
がった鉄の棒が置かれていました。上には大きな真ん丸の薬缶。休み時間はたき火を囲む
状態です。昼はアルミのお弁当箱をストーブの上に置いて温めていた記憶があります。火
を囲んで集まる、人類原始の風景です。
 絵の中の薪ストーブも記憶の中のダルマストーブも暮らしの中のアクセント、建物空間
の象徴的な存在として鎮座しています。少し前に常陸大子町の上岡小学校が趣味水彩に掲
載されましたが、ダルマストーブがよく似合いそうです。
ギラギラの反射ストーブや温風ヒーターでは堂々の主役は務まりそうにありません。

※2015.2.7掲載

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003781M.jpg



3606同人α編集部:2015/02/08(日) 16:21:52
最新公開情報
1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*なりすまし症候群シリーズ [仮面2]

2.怪文書集(戯評リンク集)
*芸術と商魂



3607万理久利:2015/02/09(月) 08:54:27
中国縦断4300粁単独自由旅行記1(T.Goto著)

出発前  


はじめに

 この旅行の切っ掛けとなった直接の要因は、1983年の或る日、「二中隊の松井です
が」と掛かってきた電話にある。この電話の主は、四十二年前の、かつての中隊長殿であ
った。「後藤さん、お元気ですか。貴方も御存じと思うが、毎年4月第一週目の、日曜日
に九段の靖国神社参詣をやっていますが、昭和19年次の集まりが悪くてね……。何とか
御協力して貰えませんか。それに、別に、一つお願いがあるんですがね……。今手分けし
て、中隊名簿作成中なんですが、貴方に当時の思い出になるような絵を描いてもらいたい
んですが、引き受けてくれませんか」と云う電話だった。そして絵の制作に当たっては、
中隊長殿からお手持ちの写眞等の資料を貸して頂くことになり、約3ヶ月の期間で数点の
作品を仕上げ、お渡しした。
 この名簿に使われた絵画の制作については、今までに一度も体験したこともない異常な
感動を知った。先ず資料の一つとして第二中隊兵員名簿の原本控を戴き、これを開いたと
きの感動である。各年次ごとの名前と住所を讀んでいるうちに、手は震え、全身に汗が流
れ、?熱を発した状態となった。これはどうしたことであろうと。……
ふと我に返り、早速この名簿を仏壇に捧げ、灯明を点し、焼香し、そして読経を重ねた。
少しずつ心の落ち着きを得て、再度拝読した記憶を今も覚えている。
 復員後は忙去することのみを一心に願って生きてきた。私にとっては誠に恥ずかしい限
りであった。
今日こうして生きて居られる事の本質は澤山の戦友達のお蔭であることを悟ったのであ
る。
其の後、建築、土木学会員等の見学同行に依る中国見学の機会を得、益々亡き戦友達の墓
参への思いを強くした。又一方日本国内の政治・経済・教育の面で何か欠けているものが
あるのではないか、日本人の生活そのものを見直す意味も含めて、海外から見て考えたい
と言う気持ちが強まってきた。
こうした事から下調査を十分行った上で、中国旅行を実施することにした。
 計画は、私の元部下であった久保木と彼の使用人の若者と私の計3名であったが、日本
出発後、第一寄港地の香港でこの計画は全てご破算となる。そして、この旅は私の単独旅
行となった。



出発準備

 今回は何もかも、すべて自分の力で推進したいと考えていたので、旅券申請から航空券
購入、現地調査資料及び鉄道事情資料を調べて廻った。特に航空券購入については、其の
複雑な仕組みが少しずつ理解出来た事と、「旅行通」と云われる人々や学生達の知識も同
じ様に、一つ一つの体験を積み重ねたものであることも理解出来た。
 もう一つの装備は、自分の目的に添ったものが必要である。私の場合は目的地が中国内
陸の奥地である為、必要最小限の物を準備した。
(1)被服
着衣以外に各1着……ズボン
 同   各2枚……肌着上下
靴下・ハンカチ………各3枚
ジャンパー……………1着
着衣 …アロハ………1着

(2)洗面具
歯磨、歯刷子、タオル、髭剃り、石鹸、各1

(3)雨具
折り畳み傘……………1本

(4)書類
旅行計画書、地図、到着地宿泊ホテル電話番号等
旅行日程表、旅券(パスポート)、行き先のカタログ等

(5)現金
現金又はトラベラーチェック、カード

(6)薬品
胃腸薬、下痢止め薬、口内消毒剤、バンドエイド10枚、消毒綿等少量、目薬、メンターム

(7)雑品
蚊取線香10巻、針金26♯〜18♯ 30?x2本 包み紐、ポリエチ紐2〜3?1本、虫眼鏡、ボールペン数本、
メモ用紙、色マジックペン7本、鉛筆4B HB数本、小さな定規1枚、紙切り夾み1丁

(8)画材
画帳、ドーサ引き和紙、色紙・和画仙紙10枚 鳥の子紙(とりのこがみ)10枚、スケッチブック小3部
ハガキサイズ2部、水彩絵具2セット・墨

(9)鞄
レザーもの1、化学合成製1

(10)カメラ

以上(1)〜(10)の各項目を鞄2個に詰めた。スケッチブック、鉛筆、カメラ、ボールペン、行先図面、
パスポート、航空券は透明ビニール袋に納めて出発準備を完了する。



出発体勢

現地中国の状況について、第一寄港地香港から情報を受け、天候と観光客の予測を見て、
航空券の手配をする。学生一般の夏期休暇期間を避け、残存旅客の減少を予測して代理店
に交渉した。9月に入ると、予測通りダブリが出始めた。旅行者の縁起から、佳日旅立ち
と云うのが通例である。小生も気にしながら縁起の悪い日を避ける日程を組んでいた。安
さにたがわず最悪の日だけに空席があった。一番悪い日を選ぶのも又意味のあるしるしと、
即座にこの日9月10日を予約し、支払いも済ませた。この際*万能保険も同。
??????????????つづく
(*海外旅行傷害保険)
            
              mari



3608万理久利:2015/02/11(水) 09:00:59
網走番外地/NHKBS
        
          主演高倉健。監督石井輝男??東映 1965

網走シリーズの初回作品。健様のイメージが壊れると思い観る気はなかった。しかし…
なぜか録画してしまった。なぜかその録画を観てしまった。

白黒の世界に、健様はもちろんこの世を去った懐かしの人が続々と出て来た。
何よりも健様が若い。
『あなたへ』でみた少し歩くのがおぼつかない刑務所の指導教官「倉島英二」とは全然異
なる。橘のぴちぴち感は圧倒的に倉島を上回るが、恐れていたように、ださくて、臭くて、
その上頭も悪そうだ。
しかし、なんと素直で純真、一直線な脱獄囚「橘真一」なのだろう!!

ほぼ半世紀を隔てた二つの作品を並べてみると味わいがある。
刑務所の脱獄囚 真一 と 教官 英二。
荒削りのぴちぴち と 円熟した渋み。
希望・欲望 と 諦観・悟り。
一人の役者の映像の世界と現実に生きてきた世界、二つの半世紀を重ね会わせながら一瞬
のうちに観てしまう不思議感。

放送禁止歌とまでされた健様の歌声が最後に流れた。NHKで流れた。
決して巧いとは言えない年齢にそぐわない、しわがれて少しくぐもった木訥な歌声、これ
がまたなんとも良かった。うっとり、しみじみ、悲哀、愚かしさ、その中にも暖かい笑い
がある、そんな二枚目半を演じてきたのが人間の二枚目、高倉健だと思った。


キラリ キラリ光った流れ星
燃えるこの身は北の果て
姓は誰々 名は誰々
その名も網走番外地

遥か 遥か彼方にゃオホーツク
紅い真っ紅な はまなすが
海を見てます 泣いてます
その名も 網走番外地



3609マリアンタ:2015/02/11(水) 10:38:42
夢∞夜/四コマ漫画
   今日こんな夢を見た。

    



3610同人α編集部:2015/02/12(木) 17:23:17
最新公開情報
1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*なりすまし症候群シリーズ [風流]前編

2..怪文書集(戯評リンク集)
*イケメン



3611赤松次郎:2015/02/13(金) 10:10:33
家族の風景−第九回 を読んで
山道を散歩中まだ杉の花が咲いていることには気がつかなかったが、すでに花粉が飛ん
でいるらしく昨日目が痒かったのはそれが原因に違いない。昨年は我慢が出来ないくら
い酷かったので市販の薬で対処しようと試みた。店の人から内服薬は他の薬と競合する
心配があるから主治医に相談しろといわれたので、目の薬だけ購入した。これはまった
くの正解でよく効く。なにせいままであまり市販の薬を信用していない結果そうなった
のだが、はやく求めればよかったと今は思っている。
昨年の暮れにはニホンカモシカの親に隣の塀の向こう側の目と鼻の先で遭遇したが、最
近は子供のカモシカを山荘の近くでよく見る。親にはぐれたのか独り立ちしたのか、た
またま付き合っているこの地区の猟友会の会長をしている大工さんに、あの子供のカモ
シカは生きて行けるのだろうかと尋ねてみた。体全体が黒紅色(くろべにいろ)の和毛
(にこげ)に被われた大型の犬ほどの大きさである。大工さんはここ数日餌を探して食
べているようだから生きられるでしょうと言っていた。

さて、本題の作品の感想
この作品は「山田家」「鈴木家」「木村家」の三家族の物語を同時並行に記述するとい
う手法がとられている。それに伴って登場する人物も多い。数えてみたら17名で、読者
としてはそれぞれの人物像を記憶するにはちょっとしんどい。今読んでいるパトリッ
ク・モディアノ著の『失われた時のカフェで』にも、マダム・シャドリ、ピエール・ケ
スレイ、ブレモン、ジャン・ピエール・ジェロー、ギ・ど・ヴェール、ベルノール、
ギ・ラヴィーニュ、ロラン、ジャネット・ゴールの常連、そしてセーヌ川左岸のカ
フェ:ル・コンデ、右岸のカフェ:ル・コンテールに出入りする人々を加えると35人も
の人達が登場する。しかし、語り手である「僕」と「謎に満ちた女性ルキ」の二人に
焦点が絞られているので、読者の意識は常に戻るところがあるので理解しやすいのであ
る。
それに反して、家族の風景では同じような家族が並列に語られ、それぞれの人物達も心
の中の悩みや苦しみや考え方や趣味や嗜好といった個性があまり述べらていないので、
私の頭の中に各人物の姿を固定できないでいる。むしろ私にとっては、作者の小さい頃
の仲間であった千葉君や近江君達とのエピソードの方が二人の個性が想像できるので、
ずっと身近に感じるのである。作者は三家族を並列に描くという、私にはとうてい出来
そうもない難題に挑戦されているのかどうか今のところ私には判らない。しかし常に底
流としてある、考えや主張などを通奏低音のように話全体の底に暗に陽に流し、いつで
も基本に戻れる所をつくれば安心して様々なエピソードも猥雑さではなくなるだろうと
思う。

今朝「青空文庫」で三好達治の『柘榴の花』という随筆をよんだ。三好達治が赤い石榴
の花に惹かれるのはなぜだろうと、自分の心理を分析している。
?? 路傍などでこの花を見かけて眼を驚かせるその心持の中には、何か直接な生命の喜び
 とでもいふやうなものが、ともすればふさぎ勝ちな前後の気持を押のけて、独自の逼
 (せま)り方で強く胸に逼つてくるのを私は覚える。それは眼を驚かせるといふより
 も、直接心を驚かせるやうな色彩である。それは強烈でまた単純でありながら、何か
 精神的な高貴な性質を帯びた、あの艶やかな朱である。柘榴の花の場合にはその艶や
 かな朱が、ぽつんぽつんとまるで絞出し絵具を唯今しぼりだしたばかりのやうに、そ
 のまた艶やかな緑葉の威勢よくむらがつた上に、点々と輝き出てゐるのであるから、
 その効果はまた一層引たつて、まるで音響でも発してゐるやうな工合に、人の心を奪
 つてしばらくはその上にとどめしめないではおかない、独占的な特殊な趣きがある。

花の一つでもこれだけ己の心理分析して描写して見せ、かつ世相まで絡ませて語るこの
作品は名随筆と言える。家族の風景の作者が登場するそれぞれの人物に個性を与えると
すれば、このような心理や考えや感覚を語らせたらいかがだろうか。
どうも言いたい放題で一方的に感想を書いたが、異論があれば是非聞かせて欲しい。
最後に、この物語の家族間を結ぶテーマ(通奏低音)の一つは「柿」だったと思う。

4106

3612万理久利:2015/02/14(土) 06:44:36
「単騎、千里を走る」(中国版)
主演:高倉健(高田剛一役) 監督:張芸謀(チャン・イーモウ)張芸謀電影工作室 2005


          



宙(そら)に溶け込んだ剛一(「単騎、千里を走る」より)


 2月17日NHKBSが待ちきれず、youtubeで中国版作品を観た。
主人公の台詞がほとんどない。中国に渡ってからはますます少なくなり、聞こえてくるの
はマンダリンばかりだ。苦み走った「耐える男」「動じない男」「祈る男」「とてつもな
く優しい男」を高倉は表情としぐさだけで演じた。
 中原の大地に広がる景色に圧倒された。そこに暮らす人々、訪れた剛一も景色の中に飲
み込まれそうだ。剛一と少年が吹く笛の音が剛一親子の心の叫びとなって中原に響き渡る。
 死が迫る主人公の息子の姿はほとんどでてこない。父親同様声も聞こえないが、息子の
妻(寺島しのぶ)を通じて様子を知ることができる。夫と義理の父(高倉)を繋ぐ役を、
寺島が巧く演じていた。★★★

 主人公の名は「高田剛一」。まさしく高倉健本名「小田 剛一」が主人公の作品だと思
えた。17日の日本語版をじっくりと見直そう。



3613同人α編集部:2015/02/14(土) 10:28:39
最新公開情報
1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*なりすまし症候群シリーズ [風流]後編

2.怪文書集(戯評リンク集)
*ナメクジに砂糖



3614同人α総務:2015/02/14(土) 20:47:15
リンク集: アート・ギャラリー「無限回廊」アップのお知らせ
A-03??近藤 勝氏作「Sometime Ago 面影」を掲載しました。
物語仕立ての木版画作品、-00 -01 の2点です。
どんな世界が繰り広げられるのでしょうか。



3615マリアンタ:2015/02/15(日) 06:49:31
ワールドニュースショー
 清楚な若手女子アナがスクリーンをバックに「ワールドニュースをお伝えします」と
お辞儀をした。画面が変わり、ものものしい音楽とともに派手な衣装の女子アナが真剣
な顔でニュースを読み上げ始めた。陽が沈まないうちからもう辛辣なパロディーショー
が流れている。フジか日テレの春の新企画かと思った。
 画面右上のテロップを見るとNHK BSワールドニュース−アジア編とある。大真面目な
世界のニュース紹介番組だ。美容整形大国とも言われているが、皆かなりの……だった。
この国では一握りの手術に成功した人だけが、トップスターに君臨しているのだろう。


   ニュースショー 概要

●脳死状態の旅行客も−美容整形ツアーに規制
●ナッツリターンに実刑
   高級ブランドものを身に付け悲壮感たっぷりで俯いて歩く被疑者の映像が
   がしばらく流れる。「家庭もあることだし重すぎるよ」と一人の中年男性。
   「あったりまえよ」と怒りをこめて早口でナッツを投げ返す女性達がほと
   んどだった。
●がんばる女性起業家たち
  1.白菜栽培 加工 販売
   インタビューを受けるここのキムチファーンのおばさんたちがみな揃って
   くるくるパーマのおばさんばかりだ。赤塚不二夫の漫画にでてくる主人公
   の妻[雨野冬子]にそっくりだった。
  2.中古車販売
??????販売員が全員女性。ロン毛で細身。超ミニでぴちぴちの衣装に厚化粧。
??????女装にみえる。メカにも強いそうだ。
  3.女性服販売
??????商品宣伝にモデルもこなすこれまた長身細身、ロン毛の社長。
   すっかり一流モデルになりきっている。ミッツマングローブと見間違う。
????4.「へそベーグル」製造販売
??????一流大学で経営学を学んだ学士様みずからパン生地を練り、整形する。
   SNSを活用し、リアルタイムで焼き上がったパンの画像を流しまくる。
   すぐに画像を見たという女性客がへそパンを買いに現れた。(多分無料)
   流石IT立国だ。



3616万理久利:2015/02/15(日) 08:35:12
中国縦断4300粁単独自由旅行記2(T.Goto著)
 第1日目 ( 成田 → 香港)  


9月10日(晴れ)気温26℃
 愈々出発日。2つの鞄と透明ビニール袋を持ってE電にて上野駅へ。京成上野駅から空
港行き特急にて成田空港へ。空港入港時にパスポート及び手荷物の検査。そして空港ラウ
ンジにてユナイテッド航空(株)831便の搭乗手続きをする。空港使用料2千円を支払
い35番ゲート進入指示に従って進む。ここで再びカード申請。搭乗機の到着が遅れてい
る為、出発時刻が来たがまだ搭乗出来ない。そして到着便の整備もそこそこにやっと搭乗
開始した。受付近くに居た小生を後廻しに身障者、次に子供連れと老人、次にビジネスク
ラス旅行者、最後に観光客、私は一番おしまいに搭乗。座席ベルトをつけ、説明の終わる
間もなく機は発進、飛行した。一路香港に向かって直行する。私の左隣は、子連れのメキ
シコ系米国婦人。右隣は日本人男性だ。

 成田出発後、約1時間程して香港入国申請書用紙が配布された。乗り継ぎの為、香港で
寄泊する乗客のみ書き込めとの事である。書類に書き込んでいると、右側の男性が私にビ
ジネスですか?と訊ねてきた。「いや、自由旅行です。写生で。貴方はビジネスですか?」
と答えると、ハイと云ってこの若者は名刺をくれた。清水建設(株)海外建設部何々と記
されてあった。
「いや私もお宅の会社に建物を発注したことがありました」
「ご自宅ですか?」
「いや私の務めていた会社、昭和電工(株)技術本部でのことで…」
「昭電ですか。……工場の建設?」
「まあそれもあるが、プラント建設でね。貴方は東京本社からの出張ですか?」
「私は入社8年目ですが、配属されてからずっとサイパンで建設をしていました。本社か
ら急に帰国を命ぜられ、又すぐ香港に出向命令です。何しろ香港に居る人の顔も人数もわ
からないんです」
「大変ですな…」
こんな話をしている内に機内食が次から次へと運ばれてきた。ビフテキ、サラダ、寿司、
スープ、ジュース、コーヒー、ワイン、ウィスキー水割り等。
頂けば当然出る。トイレは行列をなして待つ乗客でつかえている。時間的に云うと離陸か
ら3時間を過ぎている。少し待ち、客の減少を見て、清水建設氏に続いて小生も用を足し
た。ウィスキー水割り1パイで驚く程廻る。後で聞いた事だが、上空では3〜4倍効きが
良いとのことであった。
 トイレの帰り、機体が降下している状態にあると感じたが、直ぐに着陸態勢前のベルト
着用のアナウンスがあった。矢張り降下中であった。着席後ベルトを締め少しするとエン
ジン音が高くなった。失速状態の中、加速し且つ翼圧力制御して徐々に減速降下する作業
が全身に伝わってくる。益々エンジン音が強くなり、機体は少しゆっくりローリングし着
陸近きを知った。やがて細かい振動とエンジン音が一段と大きくなると、スーッと気が抜
けたような静かな滑りとゴロゴロという振動があって、地上に降り立った機体が静かに誘
導路を進む。着地成功。到着したこの空港(啓徳空港)は日本ではない。
順次タラップを降りながら前方を見ると、香港百万ドルの夜景が展開していた。

 ゲートを通り税関そして入国検査。赤地に金の菊模様のパスポートは検査無用であった。
これを出ると兌換所があった。取り敢えず日本円で3千程を香港ドルに換金した。この脇
にあった電話で久保木君のホテルに連絡を取った。電話に出た彼に到着の報告をすると、
リムジンバスの?番乗り場のバスに乗りグランドホテル前で降りて下さいとのことであっ
た。料金は5ドルと云っていた。換金した硬貨の数字が暗くてよく見えない。香港ドルは
英国ドルと同じだと云うが、何しろ今まで使ったことがない。
回転扉の外は中国系の浮浪者でびっしり人垣が出来ていて、旅行客の荷物を取りっこする
始末である。これにはまったく驚く。こうした人垣を振り切って外に出た。気のせいでも
ないが、喉がむせる程埃っぽい。?番に着いた汽車(バス)に乗り運転手に「ハウマッチ」
と訊ねながら、20ドル紙幣や10ドル紙幣を出すと、換金して来いと云う(後から分か
った)。さらに運転手は早口の中国語で顔色を変えて乗車拒否に出た。そこで私はバスの
乗車券を買ってこいと言われたものと早合点。インフォメーションでも会話にならず、英
語の通じそうな空港警備警官をつかまえて聞いた。これが又中国語(広東語)だけ。彼は
身振りでこの電話に出ろと云う。受話器の先から日本語で「貴方は何をなくしましたか?」
と聞こえて来た。「そういう事件ではない」と答えると、又この意味が相手に伝わらない。
ゆっくりと「空港站(駅)の汽車(バス)、代金は?、切符売り場は?」と云うと又「切
符」の意味が通じない。相手が探りを入れて答えた。「金格は5ドルあるネ」。これで全
部了解、合点がいった。紙幣ではなく硬貨なのだ。「了解。有難う。サンキュー」と云っ
て電話を置いた。そこで、この脇にある兌換所で紙幣を硬貨にしてもらい又?番のバス停
に戻った。ところが又渡した10ドル硬貨を指して「替えてこい」と運転手が云う。そん
なやりとりをしている所に印度風の男が入って来た。彼も同じ様に換金して来いと云われ
ているようだ。その内、運転手がやにわに私の10ドル硬貨を取ったと思ったら、彼の印
度風の男から1ドル硬貨を5枚むしり取り私によこした。こうして二人やっとバスに乗る
ことができた。誠に変な話である。

 バス搭乗後しばらくして「グランドホテルだ」と云うので不安ながらそこで下車。久保
木君が待ち焦がれていた。二人で遅い夕食を頂き、久し振りに夜通し語った。香港と日本
は1時間の時差があるから、ここより先に、東京は11日になっていた。
????????????つづく

        
       ????香港カイタック(啓徳)空港
??????????????????* 1998年7月5日に閉港、中国返還を受けランタオ島に移転(万理)



3617同人α総務:2015/02/16(月) 08:09:07
お知らせ
個人作品集 「中国旅行記1−出発前」(後藤孝)を掲載しました。
今後は、前回までの作品をリンク集でも読むことができます。



3618水彩画愛好家:2015/02/16(月) 09:29:33
西本願寺境内の大銀杏(11/14)/趣味水彩より
                2/15掲載
「細密画」と時々趣味水彩の絵について言ってきましたが、この作品もブログで掲載さ
れているサイズでは味わえないものを、拡大することによって得られます。銀杏に焦点
を当てた1枚だけで立派な作品になります。 むしろ、刻々と変化していくこの季節の
銀杏をじっくり味わえるような気もします。


大銀杏 右側拡大


黄金色に色づく銀杏の木を大きくしてみると、全身に陽を浴びて影を落とす大銀杏。緑
から黄色へと変化していく様子がこの一本の木でたっぷり味わえます。そして細かな黒
の線、作者の息づかいまで伝わってくるようです。


     石灯籠 左側拡大
     

    境内の石灯籠と二人の観光客、これも緻密に描かれています。鼠色の灯篭に黒い影がモノトーン
    の世界にメリハリをつけています。柱の茶も位置によって微妙に色合いが異なっています。



3619万理久利:2015/02/17(火) 06:21:31
『人生詩』 評
?? 季節は7月終わりから8月、夏真っ盛りだ。
衣装は限りなく薄く、肌をさらけだす。暑さで緊張がほどけ精神も肉体も弛緩してくる。
今回の作品ではそれぞれの年代の主人公の夏の過ごし方、感じ方の微妙な違いがうまく表
現されているように思えた。
十代の瑞々しい体は暑さをはねのける。六十代は新陳代謝も低下し、さかんに動き回るこ
ともしなくなるから暑さにさほど影響されない。その中間の四十代あたりが一番応えるの
だろう。

四十代
音:ニクロム線が熱したように鳴く蝉/蝉があちこちの高い梢で鳴いている/声を出す時
  腹が膨らむ/蝉とりで騒ぐ児童六人/豆腐屋のラッパ。空のセスナ。雀の鳴き声。
  そよ風のざわめき。自転車のブレーキ音・・・
  暑さを倍加させる音といやしてくれる音。
服:人二人が入れるくらいのゆったりした妻の水色の服姿/上半身裸で就寝、
????????     四十代は暑さに敏感なのだ。
十代
温度計など気にならない。暑を気にする様子など微塵もない。薄着になった女性の姿に刺
激を受けるのだろうか、異性に対しはりきるほどだ。妄想の中で美しい女性と接吻を交わ
し、その足で喫茶店のねえちゃんを眺めにいく。そこに来ていたもてもてハンサムインド
人に嫉妬する/「顔を背けたくなるほど卑猥」な友人が描いた女性陰部を象徴する絵の説
明を聞く。結構楽しんでいるようにも思える。/夜ギターを持って屋上に上がる。
        元気いっぱいだ…。
六十代
(野良猫?)ミーちゃんに会えなかったよー、そう残念だったわねー。…
        夫婦仲良く、いつもどおりのゆったりほっかりした日々だ。

何の変哲もない夏の日の記録なのだが、なんでこんなに夏の日を思い出させるのだろう。
見えたもの、聞こえたもの、そして感じたものを表現するのが簡単なようで如何に難しい
か思い知らされる。著者の作品を読んでいつもそう思う。
4207



3620同人α総務:2015/02/17(火) 10:02:51
評開始のお知らせ
『シリーズ・セピア色の手帳―第二回』古賀和彦著が本日から開始されます。
  どうやらこの手帳には主人公の人生が詰まっているようです。これまで手にした本
  の数々から引き出される主人公の精神世界と、建築士としての現実世界…。第一回
  では露草色の設計図について触れていましたが、今回は設計図の改善に挑みます。
  そして最後はトランストロンメルの詩で終わりました。(簡単紹介より)

*2015年2月26日まで。 末尾に4108をお願いします。
*著者コメント集をアップしました。
年季の入ったロボコップ? 今ではすっかり戦場から離れ、ひたすら花を愛でるこころ
優しい庭師のようでもあります。



3621万理久利:2015/02/18(水) 09:36:43
「海峡」
       
        主演:高倉健(阿久津 剛役) 監督:森屋司郎 東宝 1982

◆新幹線50周年の昨年は、オリンピックと並んで新幹線ヒストリーを盛んにテレビで取
り上げていた。今年は富山まで開通、来年はいよいよ北海道に上陸だ。
そんな中での青函トンネル工事を扱った映画「海峡」のテレビ放映だ。
高倉健の死もあわせて50年という時間は時代のひとつの節目になるのだろう。新幹線だ
けでなく、戦後の日本を便利で安全で豊かな国に作り上げてきた歴史には、縁の下で、正
しく海底で…多くの人々の努力と苦労と死があったのだろう。

◆トンネル堀のベテラン源助(森繁久弥)も剛(高倉健)もひとつの仕事に人生をかける。
源助に男魂を伝授される剛もまた青年仙太(三浦友和)に男魂を伝えていく。女人禁制の
トンネル内の世界は、性差別云々の前に確かに家庭で子をはぐくむ女性にはそぐわない、
「男の世界」だ。最後のシーンは家庭を犠牲にしてきた剛がまた一人、海外鉄道工事へと
旅だつところで終わる。トンネル掘りに始まりトンネル事故で死んでいった源助と同じ道
を歩むのだ。

◆海底トンネル開通という長い苦難の大工事を終え東京に戻る前に食堂に立ち寄る。
多恵(吉永小百合)との別れだ。終始ふたりは無言で一本の酒をさしつさされつ…。
せつなさと同時に笑いがこみ上げてくる。志村けんの「ぽっぽやパロディー」が頭をよぎ
る。

◆多恵の名は、20年にわたって影で単身赴任の剛を支えてきた彼女の「安らぎと惠」を
表すと同時に剛への募る思いを長年に渡って「耐え」忍ぶ様子を象徴しているように思え
た。主人公の名は、高倉の本名「剛一」からとったのだろうか。剛は剛でいつもの高倉演
じる人物のように頑なに多恵への愛の言葉を発しない。多恵の顔をちらりと見るだけで直
ぐにうつむく。
「自分ぼっぼやですから…」と雪に埋っていきながら何度も繰り返す志村「けん」が「健」
と不思議と重なった。



3622水彩画愛好家:2015/02/19(木) 06:08:07
京都 高台寺の火災
 趣味水彩、「八坂の塔」や「月真院御陵衛士屯所」(2014/3/27)で描かれていた高台寺脇
のねねの道、その高台寺で17日夜火災が起きたとのこと。ニュースを聞きながらなぜか
この絵を思い浮かべました。
 まさか丁度400年前の1615年に死んだ淀殿が大阪からかけつけ、ねね(北政所)が夫
秀吉への思いを込めて建立したこの寺に火をつけたのでもあるまいし…。
 金閣寺の火災は三島由起夫の作品を読みながらでしたが、高台寺の火災は絵とコメント
を思い起こしながら、頭の中で燃え盛る風景を浮かべました。この寧々の道は人力車や舞
子さん、観光客でなく、小型?消防車とヘルメット姿でホースをかかえる消防隊員達で埋
まったのでしょうか。

 大切に守り続けてきた歴史的建造物が焼失してしまうことは実に無念なことです。
幸い物置の全焼だけで、寺本体やその他文化財には被害はなかったようで一安心です。

             
             ※高台寺脇 寧々の道(リンク趣味水彩より)
             



3623万理久利:2015/02/19(木) 17:34:35
「昭和残侠伝 死んで貰います」
       
      主演:高倉健(花田秀次郎) 監督:マキノ雅弘 東映 1970

  「止めやしないよ。 だけど必ず生きて帰ってきて−」
     「帰ってきたら、あたいだけの義理と情けに生きてください−」

ドスを片手に“死んでもらいに”行く秀次郎に声をかける幾江(藤純子)。
そして弟分に向かって「こいつを宜しく頼む」とだけ言う秀次郎。
臭い、大いに臭い。
ところが、窒息しそうなほどの臭さを突き抜けるとぱっと開けたように、
何とも言えない清々しさ、恰好良さ、味わいが姿を現わしてくる。
高倉健は世界一臭い高級果実、フルーツの王様だ。
人間ドリアンに見えてきた。
えらく姿勢の良いドリアンだ。
真ん中の種、芯は鋼のように頑強で、
廻りの実はとろけるように柔らくしなやかだ。
「自分、不器用な役者ですから」…



3624同人α総務:2015/02/20(金) 12:26:57
レンズの向こう/武蔵野の松 春の気配
まだ寒い日が続きますが、陽差しがさすと、春の到来が確実に感じられます。
昨年、Mr.Takeuchiが一年をかけて、定位置から一本の松を採り続けた記録
ですが、今頃この松の木はどんな姿をしているのでしょう。

???? 待つ                  気配
    
    2015.1.10『一本ノ松』より Photo by I.Takeuchi



3625万理久利:2015/02/22(日) 07:42:45
中国縦断4300粁単独自由旅行記3(T.Goto著)

 第2日目 ― 香港 ―  


9月11日(晴)気温26℃

 昨夜は遅くまで久保木君と話がはずんだ。シャワーを浴びて横になると訳もなく深い眠
りに入った。第一夜、窓に面した二段ベッドの下にやすんだが、良くやすめた。
 窓辺の外の風景は、コンクリート肌のむき出し壁と看板だらけの繁華街である。東京で
云えば新宿歌舞伎町といった街並である。窓には直径15?ほどもある太さの鉄棒が、間隔
70?の格子状に組み立てられている。まるで鉄格子の牢屋から外を眺めているような気分
である。よく見ると、廻りの建物も全て同じように鉄格子の窓なのである。屋上から地上
まですっぽりと鉄格子の檻に包まれている。外の景色を見ているうちにだんだんと明るく
なり、やがて建物が朝日の光を浴びる頃から、少しずつクーラーの騒音が大きくなってそ
こいら中に反響するようになった。無造作に取り付けられたウインド型クーラーは、窓と
いう窓にこれでもか、これでもかと云う程取り付けられている。そしてこれらのクーラー
から垂れてくる水滴が繁華街の歩道の上に雨のように落ちいるという無神経さである。ど
この街並も皆同じような水浸しの景色である。

    
???????? エアコン オンパレード(万理)

 久保木君のこのハウスは、風の便りで、口から口へ伝わり、日本からたくさんの宿泊客
がやってくる。
今日も、女性が1名、男性は私をいれて3名宿泊している。その内の1人は早稲田大3年
生、三日程前にネパールの首都カトマンズから空路香港に着いた。ヒンズークシ山脈越え
が出来ずに終わり、引き返して来たとのこと。コースが山崩れで不通になったとか。もう
1人は元サーファー。2日後にタイに向かうそうだ。
 朝食後、久保木君と同行して旅行会社へ。中国ビザ取得依頼と銀行で兌換券と交換する
ための2万円を香港ドルにする。しめて千ドル26セント。京広線直快列車予約に中国火
車公司に出掛ける。団体旅行者が多数予約席を取っている様である。今日11日から15
日まで全て満席でだめ。やむなく次の16日を直ちに予約、そして中国旅行予定期間丸8
日を見て、次の9日目の25日の帰路の予約切符を入手した。中国に出発する16日まで
の間は香港写生旅行にあてることとする。手配を早めに済ませたので、帰宿後、同宿若者
達と旅行談議と明日からの予定の調査の後、夕食。味噌汁、御飯、いかの煮込み野菜、オ
ムレツ、キムチ。食事の後シャワーを浴び洗濯。
???????????? つづく



3626万理久利:2015/02/23(月) 08:17:27
こころの時代〜宗教・人生〜「普遍の法をどうきくか」
題と永尾雄二郎の笑顔と話しぶりに惹かれて朝早くからテレビを観てしまいました。
言葉の奥深さ、面白さを感じさせるものがありました。なかなか理解しずらいこと
でも、言葉、文字、漢字を眺めて納得してしまうことがあります。

下記にあげる例は、ひとつは英語、他は日本語。
understandと解る分る。
感謝の謝と、あやまるの謝。

<アンダースタンドとアップスタンド>
「不思議 分らぬが解る  それが如来の道」

「分る」:分、これは分析の方に使う「分かる」。
「解る」:アンダースタンド(understand:理解する)。アンダースタンドとは下へ立つこ
と。それに対して近頃では国際化情報化社会における価値観の多様化を踏まえる「アップ
スタンド」である。アップスタンド―偉い人になりなさい、ということになる。偉い人と
いうのになっては、理解することはできない。アンダー ―下へ入って初めて解る、了解で
きる。

<感謝の心と謝る心>
「仏様有難うございました」ということは、先ず「その心が申し訳なかった」というこ
と。謝る必要はないというのが今の理論の世界。だから、こう言えばああいう、右だ左だ
とが言い立てて、そういうものが常に出てきて争う。
                  以上番組の中から要約

◆自分が生きて居ること、生かされていることへの自覚、感謝の気持ちがないから、申し
訳なさを感じたり、謝る気持ちもない−。敬虔/謙虚さと、感謝/申し訳なさは表裏一体、
一つの流れなのでしょう。
日々の暮らしの中で、こんなことばかりを考えているわけではありませんが、時には心の
掃除をしなければと思わされた永尾氏の言葉の数々と、穏やかで優しい、心から湧き上が
る本物の笑顔でした。



3627水彩画愛好家:2015/02/24(火) 09:32:18
巨大ボイラーと給水塔
趣味水彩「田舎道の巨大ボイラ-」を観ていて思い出したのが、映画「バグダッドカフェ」
に出て来る砂漠の中の大きな黄色い給水塔のある風景だ。
アリゾナの、緑、潤いのない荒涼とした砂漠と水をためたタンク。

これに対して、絵画の方は常陸国の緑豊かな田園と物を焼き尽くすボイラー。
ともにその上には真っ青な空が広がる。
対照的なものが風景の中にそびえ立つ絵と映画の中の風景には共通のものがある。

風景の中に異物が紛れたという感覚は、バックの風景をきわだだせ、そして潤いや、人間
の暮らしぶり、営みを思わせる。

      
      趣味水彩より 2.22掲載



3628同人α編集部:2015/02/24(火) 12:43:52
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1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*なりすまし症候群シリーズ [仮面登場履歴1]

2.怪文書集(戯評リンク集)
*猫さまさま



3629同人α編集部:2015/02/25(水) 07:06:42
レンズの向こう/白梅
.
梅の真打白梅さきだしました。なんといっても梅は是です。紅梅も悪くないが
楚々とした趣この白梅に尽きるというおもいです。
まもなく春です。 Takeuchi




 ????????????????????
?????????????????????? 2015.2.19『白梅』より Photo by I.Takeuchi



3630同人α編集部:2015/02/26(木) 10:14:58
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怪文書集(戯評リンク集)
*国語模範授業
*中身の無いPR3
*「完成度」の完成度



3631万理久利:2015/02/26(木) 20:16:59
シリーズ・セピア色の手帳―第二回 評
 物語は、いきなり金俊平の「血と骨」の話から始まる。眠りにつけない時に手に取る本
としては如何なものか。眠ることを許さない内なる荒ぶる心が、同じ刺激を求めてこんな
本を選はせることもあるのだろう。
主人公は天も死も恐れず、ひたすら凶暴なだけの人間、自らを制御する物指しなど一切な
い人間。性格も肉体も異常な程暴力的で常に外に向けて火を噴くような人間である。
 今回の「セピア色の手帳」の展開が気になってくる。人間の心、それも荒ぶる心、著者
自身の心のありようも含めて語られていくことを読者に予感させる。

 数頁だけ読み進めたアラン集の中で出てきたデカルト、UP(月刊誌)にあったエッセ
イ「認識の不確定性について−デカルトの悪霊」。続いてミステリー小説では「デカンシ
ョ節」。三度続けてデカルトの登場だ…。 偶然と必然の概念について考えこむ著者。
 そのデカルトのいうところの「方法的懐疑」を無意識的にも実践して生きてきたように
見える。手帳の中身は、自分を正統化するようなこと、自慢げなことは一切書くことをせ
ず、読み返すときも殆どが「悔恨の情」が大半だという。これではゆっくりやすらかな気
分で眠れるわけがない。

 主人公の性格が通勤のようすからもうかがえる。通勤タイムは貪欲な観察タイムだ。た
だしそれはあくまで離れて観察するもので通勤ラッシュの混雑での人との物理的接触を極
度に嫌う。若くして会社勤めを辞めた時の開放感が想像できる。
 その主人公の仕事ぶりが描かれる。建築家という職業の著者ならではの設計図作成要望
書が簡潔で、専門外の読者でも頷いてしまう。徹底的に問題点を洗い出し、無駄をそぎ落
とし、要望書の書き方と同様、ミスを抑えられる簡潔な図面になりそうである。批判の目
をさらに、商業主義に走る勤務先の会社、姉歯構造計算書偽造事件以来の役所のしめつけ、
余裕、遊び(誤差)を許さないデベロッパーの狡猾さに対しても向ける。
 仕事の進め方、やり方にも、「方法的懐疑」で迫っていくのだろう。本人は勿論、廻り
の人達は良いも悪いも手こずるに違いない。隙の無い、妥協を許さない仕事ぶりと、遊び、
余裕のある設計図、この対比が面白いが「目的にかなった建物」、まさしく「余裕有る建
物」を創るという点で合致するのだ。

 最後にトランストロンメルの詩「悲しみのゴンドラ」を読むところで終わる。
重く、もの悲しい空気、それでもゆったりと静かで穏やかな神秘的/幻想的な詩だ。
幽玄という表現もあった。眠れないときは、「血と骨」よりこんな詩がいい。
荒ぶる心から解き放たれて、夢の世界、別の次元に行ってしまいそう。
最後に主人公がこの本を選んだのは必然…。

おわりに
始めと終わりに出て来る「血と骨」「悲しみのゴンドラ」、2冊の本
「血と骨」「セピア色の手帳」、それぞれの主人公
必然と偶然
仕事という現実世界と想念の世界
対比が印象的だった。
4108



3632同人α総務:2015/02/27(金) 09:17:28
評開始のお知らせ
評開始のお知らせ
『無限回廊 第十八回』グレイ著が本日から開始されます。

いよいよ未来からの移動中に母のお腹にいた異常知能を持つ越智十三の娘「陽十三(ひとみ)」に
的を絞った回の登場です。急スピードで知能が発達する陽十三の「ちゅちゅ言葉」がなんとも愛
らしく、また爆笑を誘います。笑いだけではありません。物集班の一人一人との会話の中に著者
の博識ぶりもうかがえます。
「陽十三ちゃん[はじめてのおつかい]」新年スペシャル版になりました。
 文字に変身したグレイ 挿絵より

*2015年3月8日まで。 末尾に4109をお願いします。
*著者コメント集をアップしました。



3633万理久利:2015/02/28(土) 09:14:52
サプールと呼ばれる男達
 テレビで見るまで、サプールと呼ばれる男達がアフリカコンゴにいることを知らなかっ
た。とにかく恰好良い。足のつま先から頭のてっぺんまで、靴下の色、胸ポケットのハン
カチまで神経を配る。身のこなしもだ。そして何よりも、サプール精神を鍛えあげていく。
精神とは「武器を捨てて平和を愛し、エレガントに生きる」こと。これを代々伝授し引き
継いでいくのだ。少ない給料の半分近く費やして着飾る彼等を見て貧しい暮らしをしてい
る人々、とりわけ子供達は、夢、憧れ、希望、そしてプライドのようなものを感じるのだ
ろう。
??ベルギー国王の個人所有地からベルギー国の植民地へ、そして1960年になってやっと
独立を果たす。つい最近のことだ。白人世界による家畜並みの取り扱いからやっと放たれ
たのだ。白人紳士のおしゃれ道のいいところをしっかりと取り入れ、白人世界の上辺だけ
の物真似ではなくアフリカ人の感性や精神をを十二分におしゃれに生かす−。金に任せて
着飾るのではない。貧しさの中で心身ともの最高のオシャレ道を学んでいく。
実にイカした男達だ。

 なんでこんなに格好いいのだろう。まず手足が長い。筋肉の付き方がいい。身体能力が
高い。自然と共振する天性のリズム感がある。そして漆黒の肌。黒にはどんな色も映える。
長い間の差別、苦難を経たからこその忍耐強さや優しさがある。それが格好良さの根っこ
にある要因なのだと思う。
 彼等の明るさや忍耐強さ、計算高くない無邪気さや素直さが国の強さになっていくのだ
ろう。白人世界と戦わず共存しながらのアフリカルネサンスが花開く時代が必ずやってく
るような気がした。
????????????
???????????? テレビ画像より



3634万理久利:2015/03/10(火) 09:16:11
中国縦断4300粁単独自由旅行記4(T.Goto著)

 第3・第4日目 ― 香港 ―  



9月12日(晴後曇り)気温26℃〜28℃ 第3日目

朝7:00起床。洗面、歯磨きの後、近くを散歩。町中でセブンイレブンを発見し、ここで葡萄パンと牛乳パックを購入。ハウスに持ち帰り朝食とする。
AM10:00、再度地近くの町並みを歩き撮影とスケッチ。PM2:00帰宿。ベッドにて休養。同宿の桑原誠さんと一緒に通りの食堂に出掛ける。中国系の店か、客は中国人のみ。名称がわからないので、メニューを見せてもらう。「湯」という文字が入ってあればスープもの。「炒」という文字があれば焼きもの。肉なり魚類なりを判断して注文した。私は炒めもの、内地の焼きそばに似ている。彼は牛肉入りラーメンといったところだ。彼のはスープばかりでそばが少ない。私の山ほどある焼きそばを彼のスープに半分ほど入れ食べてもらう。夕食は久保木さんに和食を作ってもらう。和食は皆美味しかった。外の食事のまずさを思い出す。夕食後シャワーを浴び歯を磨き休む。朝食のときにも気が付いたのだが、洗面所で外から聞こえてくるピヤピヤピヤは鳥の啼声。

   
???? 朝になると街中の鳥籠から囀りが聞こえてくる



9月13日(晴)気温28℃ 第4日目

 朝7:00起床。洗面、歯磨き。今朝もピヤピヤピヤ。南方の小鳥であろう。ここダイヤ・ハウスの正しい番地名は「九龍尖沙咀寳勒3A F3(ここ香港では階数を表す数字は日本でいう階数マイナス1。従ってF3とは4階のこと)である。今朝も香港製カステラと牛乳を近くで買って来た。早大生桑山さんは本日帰国とか。小生のカメラでもう一人のサーファーと並ばせ撮影した。2人組ポートレートだ。桑山さんは朝の内に出発し、サーファーの彼も11時出発して行った。
 近くでアルミの水筒を1個買う。18ドル。よく洗って湯冷ましを入れスケッチに出掛ける。地図持参で海岸に向かう。埠頭の海岸道路を2km、桟橋に着いて又2.5km。そこから空港対岸の九龍鉄路站終点まで歩く。徒歩とスケッチの旅をした。時々鉛色の曇り空になり、パラパラと雨が降る。
 夕刻少し前に帰宿。香港出発日が繰り延べになったため、海外旅行傷害保険の延長をしなければならない。保険証控えと契約時の書類を調べAIU日本の香港出張所と日本人の案内窓口にいる担当者の氏名と電話番号を見つけ出した。久保木さんと地図を調べて行き方を書きとめた。夕食後、空港から2人の日本人女学生から電話が入り、彼女達の宿泊が決まった。
???????????? つづく

         
??????????????????九龍側埠頭から鉄路/ホンハム駅まで続く海沿いのプロムナード(万理)



3635同人α編集部:2015/03/02(月) 08:08:59
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1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*アンサイクロペディア [献花・ワナワナにぎりコブシ]

2.怪文書集(戯評リンク集)
*中身の無いPR3??リストNo.16



3636万理久利:2015/03/03(火) 15:36:00
健康家族 にんにく健康物語CM
高倉健のことをフルーツの王様ドリアンと言ったが、もう一つ大事なものがあった。
それは、にんにくである。にんにく作りに命をかける男のCMが彼のCM出演の最後とな
った。初めてあのCMを目にしたときは、何であの健様がにんにくなのか、と若干うろた
えた程だった。
「不器用でも信頼の置ける会社」を企業理念としていると聞いて、心良く高倉健は引き受
けたという。鹿児島の一通販会社からのオファーということもあったのだろう。そして同
じ福岡県出身の陽水も歌で共演している。そう言えば最後の映画「あなたへ」の主要ロケ
地も長崎平戸、九州の地であった。年を重ね、どこか心は生まれ故郷九州に向いていたの
たのかもしれない。

「土との出会い編」では、高倉健はひとこともしゃべらない。
「収穫編」の一番終わりにやっとひとこと。ぼそぼそと。

台詞が臭い。実に臭ーい!! でも、彼が言うと心底しびれるのだ。納得がいくのだ。

1.「土との出会い」編

??????(ナレーター)
   土は動かない
   難ぜんねんもその土地を見ている
   土は無口だ
   土は起こりもしなければ、不平も不満も言わない
   土は正直だ
   土は育てた作物で、人間に答を出す

2.「収穫」編


??????(高倉健)
   農薬は使わない
   その分汗をかけばいい
   この一年どれだけがんばったかはとれたニンニクが教えてくれる

3637万理久利:2015/03/04(水) 10:35:51
健康家族ニンニク
ニンニクの文字を見て、恨の塊、伝説のゾンビ「シニン」がよぎった。…「シニンニク」。
そう言えばニンニクは悪魔よけのひつとつだ。あのドラキュラ、狂犬病患者とも言われた
バンパイアをよけるものとして度々登場する。

うーん。なるほど。やっぱりニンニクCMを受けた健様に惹かれるわけだ。



3638同人α編集部:2015/03/04(水) 12:38:32
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1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*なりすまし症候群シリーズ [献花「ボケの花」]

2.怪文書集(戯評リンク集)
*驚異のお掃除ルンバ 一冊入魂



3639水彩画愛好家:2015/03/04(水) 22:13:59
ブログ 「楽しいスケッチ」
 「趣味水彩」のT氏から紹介された水彩画サイト「楽しいスケッチ」を観た。
作者は横浜在住の外国人らしい。
アクセスランキング上位というだけあって、独特の伸びやかさ、水彩の淡いタッチの中に
華やかさもある。目を引きつけるものがある。「巧い」。玄人っぽい。
同じ日本の景色を描いても、T氏が「和」とすればこちらは「洋」。
 以前の私だったら、洋のこの華麗で綺麗でいかにも買い手がつきそうな作品に惹かれた
だろうが、今の私はどちらかというと和風かつ素人っぽいT氏の作品が好きだ。
 本人の意に反するのだろうが、「あまり巧くなって欲しくない」と心の隅で思っている。
あまり巧くなりすぎたら、そこで止まってしまいそうだからだ。いろんな試みのなかから
技法を学んで少しずつ巧くなる、画風も変わってくる、その変化を見ていくのが楽しみに
なっている。そしてなんといっても訪ねた土地土地の歴史に少しふれてくれるのがいい。
あまり巧くなってしまうとコメントがぐっと減ってしまいそうな気もする。
これが一番の理由かな…?

*「楽しいスケッチ」 → http://finesketching.blog100.fc2.com/



3640水彩画愛好家:2015/03/05(木) 07:32:22
趣味水彩/風景の中の生き物 1

趣味水彩では、古い建物を中心にした日本の風景が季節の木々とともに描かれています。
風景の中に時々人物も入りますが、動物は稀です。
最近では奈良の鹿、古くはヤマネが主人公になっていますが、単独では少ないようです。
それでも時々小さく描かれているのをみつけると、思わずニコリ。作品の中の生き物たち
を集めてみました。小さなものは拡大したものも掲載していますが、画像の色や鮮明さが
薄れてしまっているものもあります。(写眞が2枚あります。)


深夜のお客さん(2010/9/6作)  ヤマネ

??????????????????????





        茂林寺(2011/8/11) タヌキ

        



師走の千波湖畔(2011/12/17)

    



          花木センタ-(2012/2/18)  ミミズク

          



イカル(鵤) 2013-06-26 もうホントに暑いんだ!ワン!(2013/8/19)愛犬ミカン

     



3641:2015/03/05(木) 16:28:52
館林の茂林寺のタヌキ
水彩画愛好家さんが小生の水彩画のブログから、生き物を選び出して掲載してくれています。
今まで描き続けていて、過去の作品を見返すと言うことは自分でもしていませんので、ああ!こういう絵があったのだと思い出した次第です。
さてその絵の中で群馬県館林の茂林寺のタヌキですが、ここは童話でご存じだろうと思いますが「文福茶釜」のタヌキが登場したお寺です
茶釜でお湯を沸かそうと火にかけたら、実は茶釜の恰好をしたタヌキだつたと言うお話です。
茂林寺の門前に茶釜から頭や手足、尻尾を出したタヌキの像が飾られています。
絵がまずかったのかカメと紹介されていましたので、タヌキですと訂正させて頂きます。
タヌキに纏わる童話としては証城寺の狸囃子がありますが、こちらは千葉県木更津市にこのお寺が今もあります。いつか訪ねたいと思っています。

3642水彩画愛好家:2015/03/05(木) 18:40:56
たぬき 
右側のタヌキは全体が茶釜? 背中がカメの甲羅、その甲羅に貝殻がついているような…。
どう見ても顔はタヌキ、耳もちゃんと二つついていました。
そうです、カメに化けたつもりのタヌキ…。
タヌキに騙されました。

投稿画面からカメの字を削除しておきます。



3643水彩画愛好家:2015/03/06(金) 15:03:31
趣味水彩/風景の中の生き物 2
.
      木立の鹿(2014/11/12)

      



会津鉄道・湯之上温泉駅(2013/9/21) 猫

      


.
春の上野沼(2014/4/28) 黒鳥

    



新薬師寺楼門(2014/3/26)

     



秋の上岡小学校(2014/11/17)

    



3644同人α総務:2015/03/08(日) 06:57:32
同人α42号発行のお知らせ
昨年の冬号は大雪の為発行がずれこみ、今年は皆多忙で脱稿が遅れ発行が昨日となりまし
た。作品を書く前に、まずは42号のテーマ「フロー体験」を実践していたようです。
フロー体験明けの2名で作業は終了し、全員揃ったところで編集会議となりました。

 主な内容
 *電子個人作品集掲載の、熊井氏の一周忌に当たり二巻を発行(御遺族に送付)
 *神野氏持参の新作絵画の観賞および撮影
 *先日突然送られてきた他同人誌、「青夜」と「水瓶座」の説明
 *今年の計画
??*次回43号担当は国木氏。合同作品「無限回廊」にも参加してもらう。

本の紹介、交換、42号作品の感想、フロー体験報告等々、食事を夾んでの懇親会で終わ
りました。

  6作品 90頁
  

?? 集合写真 2015.3.7「カメラが悪い」−撮影者の弁−



3645万理久利:2015/03/08(日) 10:54:29
中国縦断4300粁単独自由旅行記5(T.Goto著)

 第5日目 ―香港島へ ―  



9月14日(晴)気温27℃

 朝7:00起床。洗面、歯磨き、髭剃り、調髪後、このビルの隣の店から出来たての蒸し
パンを2個買って宿舎の冷蔵庫内のジュース1缶とで朝食を済ませ、昨夜調べたAIUに
連絡した。すると昨夜の調査通りだった。AIUビルF-11左側、YJK古賀由子さんと
云う人が担当とのこと。早めの昼食を久保木君と済ませた後、用事があるという久保木君
といっしょに外に出た。細い繁華街からいくつかの大通りを渡り、地下鉄の駅「尖沙咀
(チムサツチヨイ)」へ地下道を通り入る。自動券売機に2ドル硬貨を入れ購入。
「香港島行きに乗り次の駅で乗り換えて次の湾仔(ワンチヤイ)で下車し地上に出る。
荘子道を登山道に沿って一番目の左カーブを過ぎ右カーブに差し掛かった右上に大きなビ
ルがあって高いところに揚がっている星条旗が目印だ」と説明を受けている。
 香港に来て初めて単独で地下鉄に乗った。英国式の立派な電車だが、「香港島行き」と
は書いていない。次の「金鐘(ガムチヨン)」(英:アドミラルティ)という字の前に別の
文字がある。つまり行き先という意味の字が頭に書いてあるがちんぷんかんぷんだ。
ええい、ままよ。ホームに入ってきた列車に乗る。次の金鐘で下車し別のホームへ地下道
を通り出て「柴湾」行きの電車に乗り次の駅「湾仔」で降りる。ここまでは無事たどりつ
いたわけだ。

 地図で見た時の方向を頭に描き、電車進行方向と対応して地下道を進む。
一番表通りに近いと思われる出口を探し、階段を登って下界に出る。まったく想像もつか
ない程の難民街である。
人間のみ多く、不気味である。出口の周辺は小さな町の公園の様になっている。脇道を抜
けると一挙に大通りに出た。ここは二階建ての路面電車やバスが通る幹線道路である。地
図を思い出しながら左へ200m程歩いたが、何とも黒山の人盛りと、急警車が何台か停止し
て、通行制限している。又元の場所に引き返しタクシーをつかまえようと手を上げたが、
何度「ダギシー!」と叫んでも停止しない。其の内渋滞でタクシーも停止しだした。ここ
ぞとばかりに急いで車道に飛び出して、タクシーの扉を叩いて開かせた。乗り込むと同時
に「AIUビルディング GO」、「OK」と云って運転手は発車した。例の右カーブま
でかなり距離がある。荘子頓道は高架道で徒歩では当然いけなかったわけだ。タクシーで
正解だった。料金を10ドル紙幣で払い5ドル硬貨の釣り銭を受け取った後、白亜の殿堂の
ようにそびえ立つAIUビルの中に入る。

 エレベーターでF-11、そして古賀由子さんなる女性担当者と面会し旅行期日延長で保険
を延長したいことを説明した。彼女は私を見るなり「御年配で…私の父と同じくらいかしら。
…もっと若い方かと思ってました。写生をしに香港においでですか」と云った。
「いや実は中国大陸へ昔通信兵で来てましてね。戦友達が命を落としたかつての激戦地へ
供養のつもりで来たんです」
「私の父も戦時中に中国にいっていたんです。もう旅は無理なので、父から聞いてた戦争
中に過ごした中国の地を父の代わりに訪問したいと思ってるんです。貴方の様な方が見え
られ、香港に来て以来こんな嬉しいことはありません」そう言って彼女は延長手続きを済
ませると「一寸用事で町に出ますから御一緒しましょう」と、私を途中まで見送ってくれ
ることになった。
 AIUビルの周辺は公園の様に草花の手入れが良く、緑も一段と美しく映えていた。
彼女と談笑しながら歩いて、高速道路(高架道)つけ根のバス停で待った。
2ドル硬貨を入れて、二階建てバスに乗った。二階に上り一番先頭の見晴らしの良い席に
ついた。2つ目で下車。「中心」(セントラル)と云う名称どおり、ここは官庁街、金融
街だと彼女は説明してくれた。立派な公園内を通り抜け、噴水の所で彼女を撮影し、廻り
の建物の案内をされながらフェリーボート埠頭に来た。ここで彼女と別れた。

      
       HK AIU No.1 Stubbs Road

 埠頭には二艇が留まっている。しかも同時に出発のようだ。どちらに搭乗するかわから
ず迷ったが、左側に留まっていたフェリーに飛び乗った。正解であった。右側の船は浜に
添って反対方向に行ってしまった。私が乗船した船は湾を直線に横断し、尖沙咀(チムサ
ッチヨイ)方向に進んだ。廻りの見物より行き先の方が心配であったが、違わず到着した。
しかしこの船を利用したことがないので到着したものの自分が居る位置が覚束ない。昨日
桟橋まで来た時とは違う桟橋の様である。ビーチロード手前の案内所で尋ねてみた。互い
の英語の発音が悪く、ピンキングロードとビーチロードの区別がつかない。これでいいか
と進路図を書いて示すと「OK、OK、知っているではないか」と云う。「サンクス」と
云って出発。
 30℃以上あると思われる町を歩いて宿舎に着いた。久保木君が心配してくれていた。夕
食はおいしいものを色々と作ってくれた。夕食はKO女学生2人を含めて皆で食した。シ
ャワーを浴び、ゆっくりやすむ。

つづく

    
   香港島側スターフェリー(左側が九龍)            九龍側スターフェリー



3646万理久利:2015/03/08(日) 22:50:33
無限回廊 第十八回  評
 気分が暗くなっているとき、落ち込んでいるとき、自分や地球の未来を憂うとき、何と
言ってもこの「無限回廊」、とりわけグレイ氏担当の回は、いやなことや不安なことを一
瞬忘れて、希望と笑いをもたらしてくれます。
 笑いと言えば、コメディー映画や、吉本のお笑い芸、タモリや赤塚不二雄のはちゃめち
ゃ芸や漫画、ユーモア小説等がが身近なものとして存在してきましたが、グレイ氏が毎回
創り出す世界は、東西を問わない歴史や科学分野を取り込んで自在に飛び回り、読者の知
的好奇心を刺激しながらの笑いです。手塚治虫の漫画の世界にも同じ好奇心をいだかせる
ものがありますが、こちらは小説という形をとっていて、しかもマニアックとも言えるほ
どインド/東洋思想、密教、占星術等々を挟み込んできます。誰もが知っている、手短な
ことばかりよりもこういった少し踏み込んだ内容が盛り込まれていると、知らない世界に
入っていく楽しみさも加わり一層ひきつけられるのかもしれません。
 一見突拍子もない現実離れした作品であっても、グレイ氏が丹念に調べあげ組み立てた
科学的根拠に基づいた空想の世界は、手塚の世界がそうであったように未来に現実となっ
て出現してくる気がして、もちろん手塚の描いた未来には悲劇的なものも含まれています
が、基本明るい人類と地球の未来を築いていこう、築くことができる、といった希望と勇
気、自信のようなものを抱かせてくれます。
??科学、地球・宇宙物理学の世界と占星術や曼荼羅、ヨーガの世界が混在するグレイがく
りなす世界は意外といえば意外で、初めは違和感を感じたものの、両者に共通するものが
あることが何となく分かってきたような気がしてきています。人間世界は両者があって存
在する、見方とらえ方、方法が違うだけのことのように思えます。後者は科学の世界をも
包含するもっと大きな宇宙、世界をとらえている…?。

 今回は驚異的な知能をもつ少女陽十三が主人公です。彼女のそうでちゅ言葉、ちゅっち
ゅ言葉と知能とのギャップ、あどけないしぐさや質問内容とどんな大人よりもするどい切
り込みが随所に見られ驚きを中断させません。父十三、本郷、江波、鳩園、カミノ、物語
の主要登場人物との会話がそれぞれの個性を浮き立たせるものになりました。
一歩間違うと、駄洒落だけにおわりそうな展開も、前述の科学的、歴史的、宗教哲学的な
ものを夾んであることで、ブレーキがかかり、一方では取っつきにくい苦手なこれらの分
野のことでも、知らず知らずのうちに興味をもち始めるといった効果を読者にもたらして
くれます。
 陽十三の中に存在するギャップに負けず劣らずの、駄洒落を噴出させる一方で大真面目
さや知識への貪欲さを感じさせるという十三のパーソナリティです。
この父あっての娘、著者グレイあってのこの父娘、それに尽きます。
4109



3647万理久利:2015/03/09(月) 11:20:24
41号無限回廊について 追記
登場人物「越智十三」を現す漢字について

無限回廊 第十八回 でいつものブロンズ像ではないイラストによる紹介があります。
その中の越智を現わした漢字/梵字?はデザイン化されていて今一つ判読できないので
すが、目を懲らすと「飛」に見えてきます。飛でよいのでしょうか。そしてもし飛だと
したらなぜこの文字を選んだのか…。遙か彼方の未来の元地球人が住む惑星から飛んで
きたからなのか、意識が過去未来、宇宙を自由自在に飛ぶからのか、勝手な想像をして
います。
4109



3648同人α総務:2015/03/09(月) 14:14:13
同人α42号の簡単紹介 前半(目次順)
『人生詩』神野佐嘉江
季節は残暑が続く八月終わりから九月だ。前回に続き十代の主人公が光る。暑さ寒さなど
関係ないのが若者だ。渋谷センター街入り口「大盛堂」のバイトの女に片恋慕。日々通っ
て告白レターを渡すことに大奮闘。そして最後は仲間と連れだって夜の町恋文横町で終わ
る。
挿絵より 渋谷「恋文横町」


『事件 (五)』国木光
入院から自宅療養へと一歩進んだ主人公「私」を待っていたのは、痛みではなく強烈な痒
みであった。再生し始めた皮膚が「私」によって掻きむしられる。そして再入院。そこに
立ち現れたのは…。
挿絵より 病室の引き出し


『肥と筑 第三十二回)』長岡曉生
植林と言えば紀州和歌山。古代肥前の地から北上して広まった植林を神話や人名を通じて
解析。普段見すごしている漢字が示す共通性から、徐福船団と古代の神々、お伽噺が見事
に繋がってくる。



3649同人α総務:2015/03/10(火) 07:39:04
趣味水彩/東北大震災 1
貧乏画家氏が、好きな歴史と建物や風景を求めて地元はもちろん、各地の風景を本格的に
描き始めて一年、あの震災が起こりました。自宅にも被害を受ける中で、それでも絵を描
き続けています。氏のコメントの中で地震に触れるものが多くみられました。
スケッチをしながらしっかりと目に留めようとしたのでしょう。鎮魂と復興への静かな祈
りだったのでしょう。(編集部)


    震災直前の筑波山(2011/3/11スケッチ)???? 2011-04-05掲載

??????

 この日は気温が高く、蒸し暑い昼下がりでした。紫峰はまだ枯葉の色彩で、緑なす木々
に覆われていません。
  蕎麦屋の駐車場で見上げた山を、車の中から鉛筆デツサンだけして帰宅しました。そ
して、直撃を食らいました。ここ数年、有感地震が多く次第に強くなったなと感じていま
した。学生時代から50年近く、関東に住んでいますが、その頃は地震などありませんで
した。
 1年前に張り替えた自宅の壁紙のビニ-ルクロスが、今回の狂震(強震ではなく狂震です)
で各所に亀裂が入つてしまいました。
瓦崩落と亀裂で済んだのは、不幸中の幸いと諦めました。



震災日の梅林(2011/3/11) 2011-04-03



 3月11日筑波の梅林でスケッチを終え、麓にくだりもう一枚スケッチをしました。二
枚とも着彩で失敗し、いま一つ満たされない気持ちで帰宅の途につきました。そして自宅
までもう少しの場所で、震災に襲われたのです。
 忌まわしい大地震ですが、今も余震が続いています。地震保険の査定員が今日被害の確
認に来ました。彼らは加入者からの要請をこなすために、急遽愛知県から派遣されたそう
です。三ヶ月の予定で、これから次第に北の被災地へ向かうとのことです。昨日のつきあ
げるような地震を経験し、驚いていました。
 この作品は、目が細かく薄い画用紙を使つたのですが、思うような色彩が描けませんで
した。



      春の訪れ・稲田草庵(2011/4/4)

??????????

       親鸞聖人の布教開始の地・稲田草庵の下は、水田が広がるのどかな土地で
      す。レンギョウ、桃、桜が開花し始め、草地には土筆が顔を出しました。
      この水田も聖人の時代に開墾され、稲作が行われていました。親鸞は自ら水
      田に降り立ち、稲を植えたと伝えられています。
       東北・関東大震災では、この西念寺は付属建物の瓦が一部崩落したくらい
      ですんだようです。



岸壁の被災漁船(2011/3/25)



 大洗漁港の岸壁には、多数の漁船が津波で打ち上げられていました。中には数隻折り重
なって横たわっています。岸壁には折れ曲がったロ−プ状の亀裂が入り、地震のエネルギ
−のすさまじさに、驚くばかりです。(この絵は、復旧に苦闘する現場を撮影した写真を
基に描いたものです。)
 県南よりも、北の県庁所在地・水戸に近付くに従って被害が激しい爪痕を残しています。
昨夜も最大規模の余震が、寝入りばなに襲いました。この余震で再び被害を蒙った東北に、
どんな言葉をかけて良いのか思い当たりません。
 テレビで電力不足による節電を訴えているにも拘わらず、そのテレビでは一晩中バラエ
テイ番組を放映しています。深夜番組を何故自粛しないのか、現状に疑問を感じます。



3650同人α総務:2015/03/10(火) 19:07:10
同人α42号の簡単紹介 後半(目次順)
.
『再び心情風景)』竹内一郎
レンズのプロにとって目の異常は障害はのっぴきならない。或る日左と右で、見える景色
の色が異なることに気が付いた筆者は手術に踏み切った。両目同じ色合いとなって映るよ
うにはなったが、そこでさらなる問題が起こる。その問題とは…。


『夢∞夜/エッシャー館』古賀由子
夢に出て来た不思議な世界。現実と夢の世界が混在する。
エッシャー館の他「鬼部長」も掲載。


螺旋階段のある館


『シリーズ・セピア色の手帳―第三回』古賀和彦
亜細亜設計所長Hを卑怯、頑迷、件強、陰険と評しながら、その性格がどう形成されたか
を、あの「人間嫌いのルール」「私の嫌いな10の人びと」の中島義道ばりに分析する。
H所長のような人格を毛嫌いする一方、我を忘れて仕事に打ち込む職人の姿に安らぎと美
しさを感じ惹かれていく主人公。自身の「忘我体験」「フロー体験」を思い起こし、その
意味に迫る。


謎の女

      ※42号全作品を電子作品集に掲載しました。



3651同人α総務:2015/03/11(水) 07:15:53
趣味水彩/東北大震災 2
震災の年が明けた2012年の元旦は「頑張ろう 福島! 頑張ろう 日本!」で始まる三春
の桜の作品です。絵を描き続けながら心からそんな思いを募らせていたのでしょう。
震災の後のいつもと変わらぬ自然の息吹に心癒やされ、同時に少しずつの復興の様子を自
分の目で確かめている様子が、そのコメントから伝わってきます。
テレビや新聞とは違ったところから、震災の風景とそこに生きる人々(貧乏画家氏も含め)
の生きる力のようなものが静かに伝わって来ます。(編集部)


     福島・三春の桜2012-01-01

     

     頑張ろう 福島! 頑張ろう 日本!
      過去の教訓を忘れず、新しい年は希望に満ちた復興の年であつて欲しいと思
     います。
      震災直後、観光客激減の報道を見て、三春へ直行しました。滝桜のある場所
     には現地の嘆きに応え、各地から観光客が訪れて賑わつていました。途中で通
     過した峠には絵に残したい風景があり、下車しシャツタ−を切りました。
      地震と原発事故で苦しめられた福島の再生・復興を願い、再びこの絵を掲載
     しました。その時は未だ測定されていなかつたと思われますが、現地は放射線
     がかなり高かったと思います。峠の桜が生命の存在を示すように、美しく清楚
     に咲いているのが印象的でした。
      元日の14:28に震度4の地震に襲われ、久しぶりにかなり揺れました。



水戸偕楽園の桜(2012/4/7)



 震災で激しい被害を被った偕楽園も、少しづつ復旧しています。
園内は未だ梅が多数咲いている状態ですが、やつと一本の桜の木が花を咲かせていました。
丘の上には復旧した好文亭が見えます。この日は寒い日で、桜の満開には未だ日数を要す
る感じです。



       稲田御坊西念寺(2013/11/14)

       

      追記、水彩画のブログを2010年5月23日開設して今月で4年を迎えます。
      開設以前から本格的に描き始めて16年。書き溜めた作品の点数もかなりの
      数になりますが、先日このブログ開設時のバックナンバ-を遡り自分の作品
      を見直しました。一点づつ眺めて感慨ひとしおですが、それぞれに思い出が
      あります。また水彩画を通じて心が通い合う友を得ることも出来ました。
       中でも思い出深いのは開設の翌年東日本大震災に襲われたことですが、我
      が家も相当な被害をこうむりました。この震災の2011年は呆然とした中で
      何度かこの西念寺を訪れ、その佇まいを描きました。年間で同じ場所を何点
      も描いたのは西念寺だけですが、心乱れて何度も訪れたのは救いを求める気
      持ちだつたと思います。この別格本山が取り持つ因縁が現在も続いています。
       (抜粋)



3652マリアンタ:2015/03/12(木) 10:00:38
寒い!!
昨日は実に寒かった。そして今日も。
四年前の大地震以来、家計のこともあるけれど、なるだけ電力消費を控えている。
節電の中心はエアコン使用だ。
昨日はどこのチャンネルでも3.11だ。街が、人が、ゆっくりぐいぐいと、津波にのみ
込まれるあのシーンと小雪舞う地での慰霊祭をみるにつけ、あの人達の試練の前に、エア
コンなどつけるわけにはいかないなどと変な遠慮と罪の意識にとらわれて、オーバーを着
て震えながらテレビを見た。それでも食事のときだけはエアコンをつけた。発熱前の寒気
かと思うほど寒さを感じてくると、読みかけの本を持って布団にもぐりこみ読書にふけっ
てはいつしか夢の中…そんな一日だった。

大自然の前では、人間の力などどうしようもなくちっぽけだ。原発被害、その悲惨さを国
や東電による人災とからめて多く取り上げていたが、それだって所詮自然被害の一部に過
ぎない。自然に対抗して考え出した人類の叡智のたまもの「原発」なのだろうが、それも
自然の前の人類の小さな抵抗にすぎないのだ。それでも人間はそんな自然の中で生きて行
く、生きなくてはならない。知恵をしぼらなければならない。しかしその前提には、自然
のもつ力を十分認識することが大事だ、人類もまた自然の中の一部にすぎないということ
を知ることが大事だ。人力・人知では及ばないことがたくさんあることを知っておかなけ
ればならない……。

布団にもぐりながらそんなことを思った。あの計画停電時の布団の中と同じ時間だった。



3653同人α編集部:2015/03/12(木) 15:27:53
「熊井浩二個人著作集」発行
熊井氏が亡くなられて間もなく一年を迎えます。
同人αでは電子個人作品集を二冊に纏め発行しご遺族にお届けしました。
佐高11期同窓誌「斜光」寄稿作品の他、掲示板「落書き帳」時代の小話の箱シリーズや
や趣味のスポーツ、音楽、仲間たちとのこと等々が掲載されています。
尚、表紙絵及び挿絵につきましては、佐高13期の方に全面協力していただきました。


     第一巻(1995〜2007)     第二巻(2008〜2013)     
        



3654同人α編集部:2015/03/13(金) 10:25:02
批評概論-感想と意見と批評の違いについて 1
 『批評概論-感想と意見と批評の違いについて』こんな記事がウェブサイトに有る。
内容は仮にも文芸同人に参加するものにとっては実に手痛い辛辣なものであるが、それだ
け的を射るものであった。
 幸い末尾に「もしもこの文を何かに使いたいという人がいるなら、改変などしない場合
に限り自由に再利用・再アップロードしてくださって結構です。」との懐深い言葉が添え
られてあった。心置きなくここに何回かに分けて紹介していきたい。
 文字の色づけ、拡大はα編集部によるものだ。これが改変にあたるかどうかは別として
も、「概論」著者には許して戴けると思っている。

− 記 −

<目次>
● 最初に
1、感想とは?
2、意見とは?
3、批評とは? その1
4、批評とは? その2
5、批評と中傷の違いについて
● 最後に


●最初に

 まず言いたいのは、批評とは何か? という事です。
 批評。実に耳障りのいい言葉です。しかし、本当に批評というものについて理解してい
る人間がどれだけいるでしょうか。世の中には批評と名のつくものが多々ありますが、そ
の中で本当に批評と呼ぶに値するのはごくわずかに過ぎません。大部分は感想と批評を取
り違えており、単なる自己満足で終わりがちです。

 仮に批評と呼ばれるものが十あったとして、その中で本当に批評と呼べるものは一つあ
ればよい方でしょう。悪ければ無益な粗探しや中傷、良くても毒にも薬にもならぬ感想で
あり、本当に有意義な意見は極めて希少です。
ですが、そこには理解の不足があります。多くの人は感想と意見と批評の区別がついてい
ないため、正確な批評を下す事ができないでいます。そこで、まずはその違いを記してみ
ようと思います。


1、感想とは?

 批評と呼ばれているもののほとんどがこれです。最も基本的で、誰にでも行えますが、
しかし一番初歩的なものです。
 感想とは文字通り「感じて」「思う」、ただそれだけのものです。自分の心がどんな動
きをしたか、それを列挙しただけのものであり、お世辞にも批評と呼べるものではありま
せん。まさしく小学生の読書感想文そのものと言えます。


 これの何が悪いかと言うと、極めて受動的で主体性に欠けた言動だからです。何かを見
て、何かを感じる。それは水が上から下へと流れるより当然の、単純と言うよりも短絡的
な反応に過ぎません。外界からの刺激に「面白かった」「つまらなかった」と思うのはご
く当たり前の事であり、化学変化と同じ次元のものなのです。

 そうした感情の動きをただ相手に伝える、というのは批評としては論外です。ただ面白
かったと言われても作り手は応じがたい、どころか間違った方向に増長する危険性さえあ
りますし、つまらなかったとだけ言うのは罵倒や悪口と大差がありません。

 感想を口にする者の多くは、相手の事を見ずに自分の感情だけを見ています。しかし、
それだけではあまりに未熟と言わざるを得ません。

 最低でも思考と分析が必要なのです。面白かったにせよつまらなかったにせよ、どの部
分でなぜそう感じるに至ったのかを考え、根拠と理由を相手に伝えなくては何の意味もあ
りません。

 感想はサンプリングとして役立つか事があっても、作り手の本質的な助けにはなりえな
いのです。なったように見えたとすればそれは作り手が頭を捻った結果でしょう。感想だ
けを言って許されるのは初心者か代価を払った者のどちらかです。
 結局のところ、感想とは批評ではなく「反応」なのです。

 最も重要な感想があるとすれば、受けた印象、イメージくらいのものでしょう。そうし
た感覚の分野においては感想に頼るより他にないからです。無論、それもサンプルとして
の枠を出る事はありません。



2、意見とは?

 これは感想よりも上に位置するものです。
 なぜなら、意見とは受動的ではなく能動的な行いだからです。「何を感じたか」ではな
く、「どうすればよくなるか」と頭を捻った結果、初めて意見は生まれます。ただ漫然と
外的刺激を享受しているだけで意見は浮かんできません。

 しかし、意見と感想の最も決定的な違いはリスクと能力です。
 感想には何のリスクもありません。ただ自分が何を思っているか吐き出すだけ、何をど
う思おうとそれは個人の自由、一つのデータであり、どんな奇怪な反応を示そうとも他人
から責められる理由はありません。
 つまり、感想だけを言っている分には常に己を安全な場所に置く事ができるのです。

 ですが、意見は違います。意見に際しては有意義な発言をする義務があります。くだら
ない意見、間違った意見を放てば責められても文句は言えません。これまでは自分が批評
していたはずが、意見を出せば一転して批評される側に回るのです。

 このため、無意識に意見を敬遠する者がかなりの割合で存在します。仮に意見を出した
としても欠点の指摘に関するだけの者がほとんどです。これについては●4と●5で後述
しますが、こうした意見の有無こそが批評者と批評者紛いの最も大きな違いの一つと言え
ます。

 また、ごく当たり前の事ですが、意見にはある程度の能力が必要不可欠です。
 知識がない者の意見は既出のものが多く、見識のない者の意見はそのほとんどが的外れ
なものとなります。正確な意見を放つにはその分野における一定以上の実力を要求される
のです。

 もちろん、誰にだって専門外のジャンルはあります。そうした創作物に対して迂闊な意
見を控えるのは決して悪い事ではありません。しかしその場合、自分は門外漢なのだと弁
えて慎重な発言をするべきでしょう。あるいは、最初から何も言わないかです。

 要約すると、重要なのは二つ。
 1、リスクを受け入れる責任感。
 2、的確な意見を放つ能力。
 意見しない者はこのどちらかが不足しています。



3655同人α編集部:2015/03/13(金) 13:22:17
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
怪文書集(戯評リンク集)
*長谷川式認知症テスト
*リバイバル 人情悲話「多情多恨 多生の縁」−新・貫一お宮 もの忘れ編



3656同人α編集部:2015/03/14(土) 06:17:41
批評概論-感想と意見と批評の違いについて 2
 『批評概論-感想と意見と批評の違いについて』こんな記事がウェブサイトに有る。
内容は仮にも文芸同人に参加するものにとっては実に手痛い辛辣なものであるが、それだ
け的を射るものであった。

− 記 −

<目次>
● 最初に
1、感想とは?
2、意見とは?
3、批評とは? その1
4、批評とは? その2
5、批評と中傷の違いについて
● 最後に


3、批評とは? その1

 意見にリスクと能力が必要なら、批評には理解と意義が必要です。
 まず理解についてですが、批評に際しては相手を理解している必要があります。創作物
のみならず、批評対象者についてさえも。それを理解していなければまるで見当外れの事
しか言えず、足を引っ張る結果になりかねません。対象者を分析し、適性と本質を見定め、
その上で的確な助言をしなくてはならないのです。

 そしてもう一つ欠かせないのは、他人に何かを理解させるということです。
 対象者に、あるいは批評を読んだ第三者に理解を与える。新しいアプローチ。異なる手
法。本人さえも気づいていない適性。何が不足しているかを、削ぎ落とすべき無駄を理解
させる。相手の理想像を汲み取り、そこに至る道筋を提示する。

 人を理解し、人に理解させること。それが批評の根幹です。コミュニケーションそのも
のとも言えます。
 早い話が、理解とは想像力です。人について考えを巡らせる思考なくして、批評はあり
えないのです。

 次に意義ですが、これは至ってシンプルです。
 即ち、相手の役に立つか否か。
 他人の助けにならない批評など単なる精神分析に過ぎません。例えどれだけ相手を理解
していようと、相手に何を理解させようと、それが有用でないなら何の意味もありません。
建設的、実用的なものでない批評など批評ではなく、単なるしたり顔の四方山話です。

 相手の助けとなるか、無意味な自己満足で終わるか。人の役に立つか、それともない方
がましか。批評やそれに類するものはそのどちらかでしかありえません。
 これについては4で。

 最後に、これは大前提、絶対条件が一つ。
 それは、相手の感情を尊重するということです。
 至って当たり前の事ではあります。まずは対象者の感情に配慮せねば耳を貸してさえも
らえません。自分の感情ばかりを声高に叫ぶのでは酔っ払いの説教と同レベル、人に話を
聞いてもらいたいなら最低限の礼儀は弁えているべきなのです。もちろん作り手もまた他
者の感情に配慮すべきですが、これは創作論の領域でしょう。

 そもそも、批評とは自分の事しか考えない人間には絶対に不可能な事なのです。他人を
理解しようとさえしない者は、他人に理解を与える事もできません。そんな最低限の努力
さえ怠った者にできるのは、独りよがりの自己満足だけでしょう。

 ごく稀に、作り手は最大限の努力を払ってあらゆる批評を受け取るべきだ、などと言い、
一切相手に気を遣わない者も存在しますが、これは単なる怠慢と責任転嫁に過ぎません。
 そしてそのためには、相手と同じ目線で、真正面から向き合う事が欠かせません。それ
ができない、そうしていないのであれば、相手を見ていないという事に他なりません。



3657水彩画愛好家:2015/03/14(土) 10:35:01
看板・のぼり1
 街を歩けば看板、観光地に行っても看板やのぼり、人の通るところには必ずといって目
にします。奈良飛鳥寺の入り口横の石を看板とは言わないのでしょうが、宣伝、広告、案
内の役を果たしているから広い意味では看板とも言えます。
 この趣味水彩にも様々な看板が登場します。何気に、ひっそりと登場しています。しか
もきっちり丁寧に描かれていることに驚かされます。看板やのぼりひとつとっても決して
手を抜きません。その中に書かれている標語のようなものも実に様々でユニークなものも
あります。そこで暮らす人々、通りかかる人々の声まで聞こえてきそうです。
 スケッチしながら小さな発見を描き留める−観察力と好奇心が伝わってきます。
こうして並べると、ちょっとした看板アート、風景の中の看板アートであります。(愛好家)




    
    芹沢 鴨生家?(2010/8/15作)2010-08-16掲載

    



新撰組筆頭局長「芹沢 鴨」生家?(2010/7/1)




      
      師走の浅草寺雷門

         



奈良の旅「飛鳥寺」(2010/11/1)-?




  
  水戸城三の丸近くの路地2011-06-08

       



3658同人α編集部:2015/03/14(土) 13:50:34
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*なりすまし症候群シリーズ [仮面登場履歴2]
*ペンネームの名付け親−12年前の真実

2.怪文書集(戯評リンク集)
*価格ドットコムおばさん2



3659アートギャラリー管理人:2015/03/14(土) 17:32:29
お知らせ
 リンクアートギャラリー「無限回廊」に
A-02 神野 勲氏の最新作…(『原石と(宝石)』一連の作品かと思われますが,題は番号のみ)三点が展示さ
れました。今年第一回の編集会議で見せてもらった作品群です。
本人曰く「習作」。積極的に披露する人が居る中でこの人は実に恥ずかしがり屋というか
良く云えば謙虚。無理矢理展示しなければ誰にも見られないで終わりそうです。

 本人にしてみれば甚だ迷惑なことかもしれませんが、管理人としては是非とも観てほし
い作品です。これまでの一連の作品からまた一歩踏み出した感じです。
この図柄を織物にして和服をあつらえてみたいとも思いました。
実際はもう少し明度/彩度が高かったような気がしますが、そのあたりは「カメラが悪い」
にしておきましょう。

※番号の上をクリックすると作品を観ることができます。



3660同人α総務:2015/03/15(日) 08:17:25
合評開始のお知らせ
本日より42号『人生詩』神野佐嘉江の合評が開始されます。

季節は残暑が続く八月終わりから九月だ。前回に続き十代の主人公が光る。暑さ寒さなど
関係ないのが若者だ。渋谷センター街入り口「大盛堂」で働く女に片恋慕。日々、本屋に
通って告白レターを渡すことに大奮闘。そして最後は仲間と連れだって夜の町恋文横町で
終わる。(簡単紹介より)

渋谷「恋文横町」

批評期間:3月15日〜3月23まで
末尾に4201をお願いします。

※ブログに著者ポートレートとコメントをアップしました。タイトルは「熱中」。



3661万理久利:2015/03/15(日) 09:18:49
今日の青空文庫
『奇談クラブ〔戦後版〕− 代作恋文』??野村胡堂著

「代作業  研究論文から小説まであらゆる代作のもとめに応ず。
    わけてもあなたの恋人に送る手紙は最も効果的に代作いたします。東野南次」

 売れない作家が生きて行くためにこんな看板を掲げて代書屋をはじめる。
今の時代であれば、ネットに溢れる文章をコピペしてさも自分が書いたようにしたり顔で
手渡すこともできるのでしょうが、胡堂の時代には、思うように文が書けない人は人様の
頭と筆をお金を払って拝借するしかなかったのでしょう。
 神野氏の今回の作品にでてくる青年の恋文手渡し奮闘記と渋谷恋文横丁での小冒険とど
こか重なりました。文学通のこの青年はもちろん自分の言葉で恋文をしたためるのですが、
顛末をみていると、彼が大人になったら、東野南次と同じように看板を掲げていたかもし
れません。(四十代、六十代の日記には表向きでてきませんが…)
 あの銭形平次の著者がこんなおもろいしゃれた文章を書くのか、クラシック音楽や外国
文学にも通じるお人であったのかと、ときどき青空文庫にアップされる彼の奇談クラブシ
リーズを読んでいましたが、今回のもまた軽妙なロマンスコメディでした。

 銭形には興味はないけれど、しゃれた文章を書く胡堂のことをもっと知りたくなって文
庫から探し出したのが『胡堂百話』。少年時代の頃のことから、新聞社に務めていた時代
のこと、出会った人達のこと等々を読んでいると、なるほど、こんな文章を書ける胡堂は、
こうして出来上がったのだと思わされます。この軽妙洒脱さはどこか、α個人作品集のい
くつかと相通じるものがあると、はたと気が付きました。辛辣なようでシャイ。淡泊なよ
うでロマンティスト。もう少し胡堂の作品を読んでみようと思いました。



3662:2015/03/15(日) 09:51:25
汗顔しきりです。
このHPに小生の拙い水彩画を掲載して頂いていますが、特にブログ開設当時の作品を見るにつけて全くお恥ずかしい限りです。明暗や陰影が足りずインパクトに欠けているのが良く解ります。特に拡大すると荒が稚拙さが目立ち、未熟さを感じます。今の作品と比較して進歩したのか否かは自信ありませんが、もつと勉強して納得の行く技法を身に着けたいと考えます。
現在の作品もまだイマイチですが、参考までに掲載させて頂きます。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003842.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003842_2.jpg

http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915

3663水彩画愛好家:2015/03/15(日) 16:26:46
汗顔
この大内宿の絵は、昨年の作品の中で最も印象に残った1枚でした。
この絵が掲載された昨年初め、サイトを開いた瞬間に「あーっ」と見入りました。
私には特別な絵心などありませんが、道を挟んで並ぶわらぶき屋根の数々、そこを歩く人
々、小高い所から眺め降ろしたこの風景が「好きでーす!」などと、偉そうに投稿しまし
た。こちらこそ汗顔のいたりです。
二番目の横浜「外交官の家」は数年前にも取り上げられていましたが、二つを並べてみ
ると画風の違いが一目瞭然です。これは私のファイル「洋館シリーズ」の中でとりあげて
います。
 画風の移り代わりを観るのも楽しみ方のひとつになっています。
どうか、「汗顔しきり」などと言わないで、画風の変化を水彩画愛好家としてみなさんに
紹介させてください。「自己主張はいいことだ」とひたすら欧米化?していく中で、謙遜
の塊のような貧乏画家さんのことですから、しばらくは「汗顔」が続くのかもしれませ
ん。…

3664水彩画愛好家:2015/03/15(日) 16:31:10
看板 のぼり その2
それでは、早速…



    蔵の街・栃木市?2011-09-27

    



別所温泉北向観音(2011/7/26)

       

????????????????????


        
        蔵の街・栃木市(2012/5/19)

            



伊万里大河内山の光景2013-09-25

    


????????????????
????????????????常陸大宮市高部の街角で(2014/10/30)

????????????????    



3665同人α編集部:2015/03/15(日) 18:58:15
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1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*なりすましルポライターの孤独

2.怪文書集(戯評リンク集)
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3666万理久利:2015/03/16(月) 08:04:48
中国縦断4300粁単独自由旅行記6(T.Goto著)

 第6日・7日目  香港→広州  



9月15日(晴)気温27℃ 第6日目 ― 香港 ―

九広線の調査をベッドの上でする。鉄道時刻表等。8:30起床。洗面、歯磨き。女性達は
午前便で北京へ出発した。朝食は粥と味噌汁、野菜と肉炒め。食後、九広線、九龍站(駅)
まで徒歩行軍。途中国際電報局に寄る。チャタムロード経由でグランドホテルを過ぎ、キ
ャメロンロードを左折し帰宿。いよいよ明日出発なので、久保木君と北京料理を食べに行
く。夕刻久保木君が中国入国ビザ、パスポート、そして帰路航空券を旅行社に取りに行っ
てくれた。帰路の航空チケットは、タイ航空で、香港←→成田往復である。それなのに、
東京→香港片道チケットより安いのである。誠に不思議である。彼もストレートで種々利
益を考えずに手早く仕事を済ませてくれるので、本当に御礼心で北京料理代金は私が支払
わせてもらった。
夕食後ピールを飲みながら「後藤さん、いよいよ明日からしばしお別れですね……。何だ
か淋しくなりますよ。多分後藤さんなら大丈夫ですよ。むしろ、中国は後藤さんの方が詳
しいし、年配者は何と云っても強身ですよ。でも気を付けてくださいね、気を許さず。…
そして云いたいことを云って下さいよ。彼らもきっと理解しますよ…」。シャワーを浴び
て髪に油をつけ、やすむ。




9月16日(晴)気温28℃ 第7日目 ― 香港(英国)→ 広州(中国) ―

        

AM7:00起床。昨夜中に必要最小限の荷物に直して1個の鞄に詰め替え、透明袋に地図、
スケッチブック、カメラ1台、色鉛筆等を入れ、朝食。パンと牛乳で軽く済ませ、使わな
くなった別の鞄を久保木さんに預かってもらい出発した。水筒を持ち徒歩で九龍站(駅)
へ。一度来て下見をしているので、スムーズに到着することができた。途中国際電報局に
寄って東京宛の航空便を出す。九龍站窓口にて羅湖(ローウー)まで乗車券を買って改札を通
ったが、何番ホームの電車かわからない。快直(普通急行)に乗ればいずれにしろ国境に
近づくであろうと気軽に乗った。綺麗な電車である。赤い座席の空席に座して、青年会社
員風の男性と向き合って座った。彼が英語で話しかけてきたが、早口で良く聞き取れない。
其の内、袋の中身を指さして中国語混じりで…「オーイエス、ジャパニーズ ペインティ
ング。どちらへ」と聞かれ、「私は広州へ行きます」と答える。彼は切符を見せろと云う。
何やら考え込んでいる様子。さかんに時計を気にしている。其の内次の停車駅で一緒に降
りようと云い出した。素直に従って私も下車。降りると彼はこの駅の駅長をつかまえ何や
ら話していた。「15分後の列車に乗って下さい」と云って手を振りながら次の電車に乗り
手を振って去った。
 駅長に私の名刺を渡し、彼のサインをしてもらう。
15分がたちいよいよ列車がホームに到着。ここでこの人の良い駅長と別れた。遠い異国の
知らない駅の駅長、私にとってはさほど心配していない乗り違いのハプニング。こんな事
は東京にいても良くあることで、ただ目的地より手前の駅にて終点になるだけの話である
が、それに気付いて、目的地の駅まで運んでくれる列車を途中下車までして駅長に頼んで
次の電車で去っていった青年、やはり、国際人的親切心が身に着いていると云えよう。
 乗り換えた列車は超満員であったが、終着駅羅湖では三分の一程度。それでも、これだ
けの人々が中国側へ渡るのである。前2回の訪中は、香港空港から直接桂林や北京に入っ
たので入国書類さえ見せれば簡単なものであった。今回は個人として入るのである。長い
行列の果て、香港出国申請書を書き込み、パスポートと一緒に提出。荷物検査OK、長い
廊下を通り中国入国申請書に書き込む。わからない箇所のところで考えあぐねていると、
50代程の女性官吏が「ここは“日本”だけでミンバイ(明白)」。云われたとおり「日本」
と書き、自筆署名しパスポートと共に出す。…深緑色の制服に赤い襟章。中国官憲の最た
る姿である。無表情のまま書類を返してくれた。ここでは焦茶の表紙のパスポート所持者
と顔写眞の貼った定期券の様なものを持った中国人は、別のゲートからとなっている。こ
の中国人連中は山ほどの荷物を持って押し合いへし合いして行列が流れて行く。ここでも
赤地に金の紋章は誠に鄭重である。私は無検査で通過。

 ここは中国特別区深圳である。出た所で先ず日本円一万を換金した。香港ではドル、今
度は元にかえた。そして、「広州行き乗り場」と文字で書くと彼らは直ぐ反応することも
わかった。彼らの文章から地廊を通り接客所へと読み取れた。つまり地下道の下の待合所
で待期せよと云うのである。気が付くと大部分の中国客は切符を持っている。私は無い。
そこで、この広場で広州までの普通席を買うことになった。「深圳→広州」とある窓口で
行列。廻りは用のない人間達の山でごったがえしている。窓口では直径15?程の穴から
手首だけ出して金と切符のやりとりをしている。私は紙切れに[深圳→広州、乗車券、金
票?]と書いて穴から渡すと、どんなに混雑してようが、まったく「メーカンシー」(丁寧)
に金額を書いてまたその穴から出してくれる。其れを見て10元紙幣を差し込み「イーガ」
(1枚)と云うとお釣りと1枚の切符を出してくれるのである。今までの旅では考えられな
かった眞の中国人民の生活に触れることが出来たし、又彼等も、彼等の生活の中に海外か
ら直接個人が来ているのだという満足感の様なものがチラリと見えてくる。切符を求めた
後直ちに電車に乗れるのかなと思って待合所に行くと、ザット数千人の人の山。いや海の
様にも感じた。たいていならこれを見ただけで引き返してしまうであろう。この沢山の人
の海から先ず駅務員を見付け出すことが先決だ。職員の大部分が女性。ホーム入り口近く
は警備兵、保安警察の男と駅務員。切符を見せて出発時刻を聞くと、一番奥の方を指差し
「ミンバイ」と云う。とんでもない所に列車番号と時刻が書いてある。先ず表示が悪い。
出発時刻を見るとあと50分もある。一度外に出て駅前道路を歩いた。写眞を撮る。
定刻、普通席に座して一路広州に向かう。外の景色はガラリと変わり、殺伐たる田園風景
が展開する。

 夕刻6:00広州に到着した。その武骨なプラットホームは大陸の玄関口に相応しい。茜
色に染まった夕陽が、刻一刻と明るさを減らしていく。予備知識の通り、鉄の檻から流れ
出る砂利の様に沢山の人間が、埋めつくされた黒山の人垣の中に戻されていく。自分も其
の中の1人である。これでは少々の事があっても何も見えてこないのが常識と云えよう。
取り敢えず大きな群れを避けて右側に一気に飛び出した。沢山の手を振り抜いて廻り込む
と、幅広い歩道はしゃがみ込む人や立ったままの男でいっぱいだ。私は鞄を肩にして車道
というか、大型車やバスの走り込む空間を風の様な早さで駅舎の対面方向に直進した。大
きな字で書かれている文字を読みながら推定して、「飯店」(ホテル)と記された比較的
大きい建物を見定めて正面玄関から入る。
 夕方で受付はごった返している。連中の混雑を避け、脇のカウンターで少し様子を見て
いると受付係の女性がこちらを見たので手招きした。そして一泊したいと話すと用紙を出
してきた。それに書き込み提出するとパスポートを見せてくれと云う。差し出すと90元の
部屋しかないと云う。OKと云うと直ちに案内してくれた。尚、先のことを考えここでさ
らに一万円を元と交換する。
 立派なホテルだ。大きなベッド二つと浴槽、カラーTV付。F1(香港と異なり、日本と
同じくF1は一階のこと)にある飯店で夕食。豚菜スープ、炒飯を食べ中国入国の第一夜を
広州の流花(リュウファ)賓館に泊まった。1日の長かったこと。浴槽で着ていたアロハを洗
濯し、下着も洗って浴場で干し、歯を磨き休む。後程わかってくるが、何と云っても中国
の玄関口であり、ホテルも先ず国際旅行客の宿泊を体験した者達の経営であることも推測
出来る。


 
   広州火車站                 広州流花賓館

つづく



3667同人α編集部:2015/03/16(月) 12:16:00
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1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*過去の自分の文章を何度もコピペする大王

2.怪文書集(戯評リンク集)
*異変「無題の女」
*驚異のお掃除ルンバ 一冊入魂2



3668同人α総務:2015/03/16(月) 13:54:10
レンズの向こう/早咲き桜
.
     

    例年早咲きの桜(ソメイヨシノ)本年もさいていました。3分咲きくらいか。
    いつも3月半ばには咲いているようです。周りにも同じ様な桜有りますがまだ硬
    いつぼみです。本年つい数日前まで寒かったのでまだかと思っていましたが現場
    に行ってみるとさいていました。
    これからほぼ1週間で桜開花となるようです I.Takeuchi 2015/3/14

   



3669水彩画愛好家:2015/03/17(火) 10:04:37
趣味水彩/水戸偕楽園の梅
.
 →拡大 

 3月1日作成の、梅の花を描いた作品が掲載されていました。
寒い日が続く中、待ちきれずに貧乏画家氏は偕楽園の梅を満開にしました。
「梅と桜を描き分けるコツは薄いピンクに着彩した後で、梅の花を点々と書き入れると梅
になる」とありましす。なるほど確かに梅らしく見えてきます。これが絵を描き続けた人
が得た「コツ」なのだと思います。こんな技をポロリと惜しげも無く教えてくれていいの
かな…???ところがどっこい、ただ点々を落として行けばいいというものでもなさそうで
す。こうして拡大してみると微妙に形も色も異なりそれはただの偶然でもないようです。
このズームアップした絵だけでも私には難題、立派な1枚の作品になります。簡単そうに
見えますがそうたやすくは真似できそうにもありません。
 茨城は画家氏のご当地、その県木が梅とあるからには偕楽園だけでなく色んなところに
梅の木があるのでしょう。これまで沢山趣味水彩に登場しています。梅は茨城の県花だと
てっきり思っていましたが、梅の本家薔薇科薔薇族がその座を得ていました。巧く席を振
り分けたようです。
 私が実際に目にしてきた梅はもっと枝が露出していましたが、この梅の景色はどこかで
見たことがあると記憶の引き出しにひっかりました。思い出しました。黒澤監督の「夢」
に出て来る景色です。満開の花は桃でしたが、なぜかこの絵の雰囲気と似ています。ふた
つとも想像の中の景色ですから黒沢と貧乏画家氏のイメージが近かったのかもしれません。
ともに幻想的です。晴と褻の「晴」、自然界がくりなす華やかな賑わいです。
桜のような爛熟さはないけれど、清らかな少女のういういしい魅力がでています。



3670同人α編集部:2015/03/17(火) 11:59:07
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1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*大好きなことば[鵜の目鷹の目 でたら目]

2.怪文書集(戯評リンク集)
*鶯 うぐいす ウグイス 大合唱



3671水彩画愛好家:2015/03/18(水) 08:27:38
やってはみたけれど
 飾ることはしませんが、気持ちがよくなる絵を観ることは小さなころからの習慣。
そして思いついたこと、考えたことを文章にすること、同時に絵を添えることも長い間癖
になっています。絵のよこにコメントをつけるスケッチさんとは順番が異なります
 早速スケッチさんのやり方で梅に挑戦してみました。それなりに梅らしくなりましたが、
ややもすると猩紅熱にかかった梅子の顔のようにも見えてしまいます。
若し頃、習っていた絵の先生に少しだけおだてられ、美大に進もうなどと一瞬血迷ったも
のの、友人の絵を見て直ぐに諦めたときのことを思い出しました。
スケッチさんの描く梅には遠く及びませんでした。



3672マリアンタ:2015/03/18(水) 11:05:47
夢∞夜/のっとり屋X
こんな夢を見た。

????????????????

 桑田佳祐が香港に音楽事務所を出すという記事が新聞に大きく載っていた。最後に小さ
く、日本からの客の安全を守るための経験者募集中とある。
もう二度と会社勤めはしないと固く決めていたはずの私が、なぜかやってみる気になった。

 会社説明会を兼ねた渋谷の「アミューズ」に設けられた面接会場に私はいる。渋谷は十
年ぶりだ。井の頭線渋谷駅のあまりの変貌ぶりで、構内のどこから外に出たらいいか随分
と迷った。外に出てみるとこれまた私の記憶の中の渋谷ではない。まるで「外国」だ。
アミューズが入っているビルにたどり着くまで何人もの人に尋ねた。

 正面には桑田が座っている。そしてその横にはあいつだ。なんで奴がここにいるんだ。
香港の高等裁判所で二年かけて、全財産を絞り出して叩きつぶしたはずの奴が。
「この人だけは絶対だめです。あなたの残り少ない人生を、築きあげてきた人生をめちゃ
くちゃにされてしてしまいます。あなたがつくりあげた音楽も仲間達もファンも全部奪わ
れます。あなたの引き出しにしまってあるあの勲章もです。ファンや関係各社にあること
ないことを吹き込みあなたを悪者にしあげるのです。そして、あたかも自分が桑田佳祐で
あるかのようにふるまうのです。」と、これが夢だと分かっていても布団の中で叫んだ。
これがしらじらしい、夢の中のお芝居だとわかっているのに。
「何言ってるの。俺は勲章なんか盗られたって一向にかまわないさ。歌もファンも仲間も
盗られたらまた作ればいい。面接しに来たたんだろ。君に何があったか知らないけれど、
ここで話す事ではないでしょ。」
 「勝手にシンド??バット……」と心の中でつぶやきながら、私は会場を出た。

この季節になると必ず決まって嫌な夢をみる。



3673同人α編集部:2015/03/18(水) 18:39:20
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1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*なりすましルポライターの孤独2

2.怪文書集(戯評リンク集)
*奇抜数式 失敗×ミス=成功



3674同人α編集部:2015/03/19(木) 07:13:06
批評概論-感想と意見と批評の違いについて3
 『批評概論-感想と意見と批評の違いについて』こんな記事がウェブサイトに有る。
内容は仮にも文芸同人に参加するものにとっては実に手痛い辛辣なものであるが、それだ
け的を射るものであった。

− 記 −

<目次>
● 最初に
1、感想とは?
2、意見とは?
3、批評とは? その1
4、批評とは? その2
5、批評と中傷の違いについて
● 最後に



4、批評とは? その2−欠点の指摘

 批評者失格の者が最も好むのが、相手のミスや欠点を突く事です。
 リスクを背負わずとも能力がなくとも、欠点の指摘だけは誰にでもできるからです。相
手の弱い部分、難がある部分、些細な失敗を見つけ出し、さも大問題のように声高に非難
するだけでいいのですから。欠点の指摘というのは、本当に楽です。

 しかし、それだけで終わるのは無能です。それでは十中八九どこかで聞いたような一般
論にしかなりませんし、そして何より何の意味もないのです。

 例えば、短気な者に「短気なところが欠点だ」と言って、それで忍耐力がつくでしょう
か?
 気の弱い人間に、「お前は気が弱い」と言って、それで気が強くなるでしょうか?
 ありえません。仮に改善されたように見えたとしたら、それは本人の努力の結果でしょ
う。感想と同じで、指摘そのものは本質的なプラスにはならないのです。

 そもそもそんな風に言われて「よし、短気や気の弱いところを治すぞ!」と発奮する者
がいたら相当におめでたい人間です。普通はまず間違いなく怒り出すか反発するか、ある
いは落ち込むか萎縮するかでしょう。

 中にはそんな反応を相手の努力不足という言葉で片付けてしまう者もいますが、それこ
そ努力不足か想像力不足に他なりません。何がどうであれ、人の手助けになるどころか無
意味なストレスを与えているだけであり、自己満足の言い訳にはならないのですから。

 そもそも、欠点というものは本人も薄々気づいているし、そしてわかっていてもどうに
かなるものではありません。だからこそ欠点はそのまま残されているのです。そんな部分
を再度他人から指摘されたところで、所詮は問題を再認識させられただけに過ぎません。

 欠点の指摘だけをしたところで欠点は改善されません。指摘するだけでは感想と同レベ
ルであり、ほとんどの場合中傷と何ら変わらないものにまで成り下がります。何一つ相手
の役に立たないという点においては。
 欠点の指摘というのは、愚か者が必ず陥る罠なのです。


 なら、欠点の指摘はしない方がいいのでしょうか?
 否、指摘それ自体が悪いのではありません。指摘だけで終わってはならないということ
です。
 つまり、欠点を指摘するなら最低でも欠点を改善する手助けをするべきなのです。もち
ろん具体的な手法や方向性を提示する事が不可欠となります。その際には脅迫的ではなく
自発的行動に出るよう誘導するのが望ましいでしょう。

 そして、自分の難がある部分、問題のある部分を指摘されて気分のよい者はいません。
指摘に際しては可能な限りの配慮を払うべきなのです。でなければ無用な摩擦を増やし、
相手の反発を買って逆効果にさえなりかねません。

 もちろんこれらには責任感と能力と配慮が必要ですが、それが欠けている者は最初から
人の欠点に触れるべきではありません。まずは自分の欠点を直すべきです。
 欠点の指摘をするのはいいでしょう。しかし、指摘しかできない者は無能です。指摘だ
けをして何かを為したような気になるのは無能である上に愚かです。

 弱みや欠点、そして短所はどんな人間にだってあります。それを探り出しただけで満足
したり、さも致命的な欠陥のように言うのは浅はかです。ましてやこの手の粗探しという
のはあまりにも楽であるため、行えば行うほどに人格を腐らせ能力を低下させていきます。
人並みのプライドを持った人間ならば、くれぐれもそんな真似をするべきではありません。


 付け加えるなら、「欠点」は改善するべきですが、「問題」の解決に手を貸すべきでは
ないということでしょう。
 例えば勉強で行き詰まっている相手に、問題の答えそのものを教えるような真似は望ま
しくありません。手助けどころか逆に相手を堕落させるだけです。教えるとすれば解法で
あり、仮に答えを教えるのならば同時にその解き方も理解させるべきなのです。


 また、欠点・弱点と短所を取り違えている例も多々見受けられます。
 弱点は弱みであり、欠点は欠けた部分です。弱点を克服し、欠点を埋める事は必ずしも
不可能ではありません。

 しかし、短所はそうではありません。短所は克服できないし、してはならない部分です。
短所とは長所の裏返しであり、短所を消す事は長所を殺す事に繋がります。短所を下手に
変えようとすれば己の武器を損なうだけなのです。

 肉体的な話に例えるなら、筋肉質の巨漢はマラソンやスキージャンプには適していませ
んが格闘技やボディビルに適しています。小柄で細身の人間はその反対です。しかし、巨
漢はどうあがいても小柄にはなれませんし、逆もまた然りです。

 精神的にもこうした向き不向き、適性というものがあり、後天的に変える事は不可能で
す。それは人間の本質や原点に根付いたものなのです。これら固有の性質は見方によって
は欠点に見えるかもしれませんが、実際は代替不可能な個性であり持ち味なのです。
 欠点の指摘に際しては、短所と欠点の明確な区別をしなくてはなりません。これは絶対
です。


 これまで欠点について語ってきました。
 しかし結局のところ、欠点の改善というのは批評においては二の次に過ぎません。

 尋ねますが、欠点のない人間はいい人間でしょうか? 短所を持たない人間は他人から
好かれるでしょうか?
 答えは否です。そんな人間面白くもおかしくもありません。欠点のない人間、短所のな
い人間というのは、いてもいなくても変わらない人間です。

 最も他人から好かれ、慕われる人間というのは、大きな短所や欠点を持っていようとも、
それを上回る長所や魅力を持っている人間なのです。
 では、批評とはどうあるべきなのか?
 答えは一つしかありません。欠点の改善の対極の事を行えばいいのです。

 つまり、優れた部分の強化です。
 何が上手なのか。何が得意なのか。どんな適性があるのか。最も相応しい方向性は。そ
うした相手の秀でた部分を見極め、指摘し、さらに伸ばしていくことです。
 悪意的な言い方をするなら「鞭で尻を叩くより鼻先にニンジンをぶら下げて走らせろ」
という事になりますが、しかしこれには悪意ではなく善意がなくては不可能です。

 人の悪い部分、劣った部分ではなく、良い部分、優れた部分を第一に見る。
「どこが悪いか、何がつまらないか」と考える前に、「どこが良いか、どうすれば面白く
なるか」と考える。
 短所を矯正するよりも長所を引き伸ばす事を、欠点を潰すよりも本質を育てる事を優先
する。
 不得手を克服する前に、得手を見出す。
 即ち、物事をより良い方向へと導くこと。

 これが批評において最重要にして絶対不可欠の事柄です。つまり、批評とは教育と同じ
なのです。真に試されるのは、行われる側ではなく行う側だという点においても。
 そして、劣った人格の持ち主はいい教師とはなりえません。優れた者は人の優れた部分
を引き伸ばし、劣った者は人の劣った部分を見て満足する。自明の理です。


 批評についての考察は、主にここで終わります。
 以下は悪例についてとなります。



3675水彩画愛好家:2015/03/19(木) 11:07:35
趣味水彩/ポスト
 作品の中にポストを見つけると「あったあった」と、まるで手紙片手に探し廻っていた
あげくのことのような気分です。電話ボックスほどではなくても、これも見つけるのが難
しくなってきているような気がします。手紙に代わって電子メール中心になてきているか
らでしょうか。
 ポストといえば駅前、寄り合い所のある公園、公民館前、大きなスーパーや大通りにあ
る酒屋の前、タバコ屋の前でよくみかけたものです。もちろん郵便局の前にも。店の前で
あれば、たいていはその店で切手も扱っていました。

 見逃したものもあるかもしれませんが、三作品の中に赤いポストが三基ちょこんと立っ
ていました。やっぱり少ないのです。其の内二基は懐かしい円筒形でした。
つい最近、「旧筑波山郵便局」が掲載されましたが、昔のどっしりがっしり郵便配達自転
車はありましたが、どう目を凝らしても残念ながらポストはありませんでした。

 三基とも、けなげな、マッチ売りか花売りの少女の姿に見えてきます。



親水公園の曲り屋(2013/10/19)

      


????????????
      会津鉄道・湯之上温泉駅(2013/9/21)

           


芹沢 鴨生家?(2010/8/15作)??

     

??????????????
??????????????内覧公開の筑波山郵便局??2015-03-04 掲載

????????????



3676同人α編集部:2015/03/19(木) 12:06:08
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1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*大好きなことば[恨 ひふへ ホンネ]

2.怪文書集(戯評リンク集)
*コンパニオンアニマル飼育係り



3677同人α総務:2015/03/19(木) 14:58:59
レンズの向こう/梅子と桜子
 枝が垂れている梅を見たことはありますが、花の付き方は、それはそれは上品で控えめ
だったような気がします。なんとまあこの梅は、私の固定概念を吹き飛ばすような大きな
ボディにギューギュー詰めの花です。淫らというか、だらしないというか…。ジブリ映画
にでてくるトトロの森にありそうな怪しげな年齢不詳の巨大な木。今にもトトロが顔を出
してきそうな佇まいです。
 梅と言えば、尾形光琳の梅、そして趣味水彩にでてくる梅がしっくりきます。
桜子ははこれでもかこれでもかの爛熟ぶりをみせても許せるけれど、またそれがいいとこ
ろなのでしょうが、梅子は熟女すぎてはいけないのです。かわいらしさと清潔感溢れる少
女、または熟女の匂いが抜けて落ち着きと風格を見せる完成された老女/淑女/尼、これ
が私の中の梅子の像であります。

     枝垂れ梅
    



 さて気を取り直して、次は前回掲載した桜のその数日後の姿です。枝垂れ梅の後だけに、
実にういういしく優しい姿に見えます。この数日の暖かさで、膨らみが増して華やかさが
でてきました。私個人としてはこのあたりで成長を止めて欲しいところなのですが。熟れ
きってこれまた華やかに散って行く姿もまた見てみたいような気もします。



                  
                  Photo byI.Takeuchi『春の使者』より2015/3/18
                  文 Y.K



3678同人α総務:2015/03/20(金) 10:52:54
同人α43号 お題
43号テーマは「ありがとう」です。
国木光氏初の担当となりました。
氏によるテーマ前書きを、リンク『同人α前書き集』に掲載しています。



3679同人α編集部:2015/03/20(金) 13:23:31
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
1.博田喜美子作品(ニューロン・カフェーリンク集)
*『実演販売』

2.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*大好きなことば[というのを][ホンネ]

3.怪文書集(戯評リンク集)
*夫婦で[というのを]



3680水彩画愛好家:2015/03/21(土) 09:27:29
趣味水彩/海1
誕生時を奧にして手前の九十九里、たくさん並ぶのはテトラポットでしょうか。その量と、
細かなタッチに圧倒されます。ひとつひとつ丁寧に描くからこそ、総体となったときさら
に圧倒されるのかもしれません。
景観を損なうもの、メーカーの商魂と自治体がもたらした悪だ、という意見もあるようで
すが、消波効果や浸蝕などを防ぐ役を担い住民のためになっていることも確かです。
こうして絵をながめていると、テトラポットたちも自然の中に静かに溶け込んでいるよう
にもみえてきます。




日蓮宗大本山「誕生寺」(2012/8/16) 九十九里




      白亜紀層の平磯海岸(2009/4/29作)

      



鵜之岬・伊師浜海岸(2012/8/5)     鯛之浦漁港の灯台(2012/8/16)

  



3681同人α編集部:2015/03/21(土) 12:37:34
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1.ニューロンカフェ個人作品集
演歌とカントリーと仲間達その1(熊井浩二作品集)

2.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*大好きなことば[バカ オツム アホ]その1



3682万理久利:2015/03/22(日) 09:08:33
中国縦断4300粁単独自由旅行記7(T.Goto著)

 第8日目 広州→ 鄭州??車中泊  



9月17日(晴)気温31℃

          

 朝7:00起床。洗面、歯磨き。直ちにF1飯店にてオムレツの様なもの、粥、鶏肉炒を食
して売店にて地図を求め、其の足で駅正面の道を河に向かって直進。約4?ほど先は工事
中で先に行けない。休憩したさに展覧会場に入る。何と共産党のレーニンが亡命中に使用
していた食器とかピストル、日記等、当時の中国人民で親しかった人物との写眞が展示し
てあった。入場料2元。暑いので少しして又別の並木道を歩く。大汗と砂塵でもう見られ
た様相ではない。スケッチしたり撮影したりした。PM1:15?州(チヨンチヨウ)行きの列
車に間に合う様に再びホテル食堂にて焼飯を食べフロントにてチェックアウト。急ぎ足で
駅へ向かう。右側の方向が入り口だと聞いて行ってみたがそれらしきものが無い。再び中
央にいる係員に聞くと、この奥だと云う。そして「快走」と聞こえた。改札を抜け地下道
を進み止まっている列車を見ると、もう発車時刻である。「?州(チヨンチヨウ)」(鄭州)
行きとも書いてない。火車係りに聞いて、後ろ側の列車272号列車13号車に搭乗。

 もう満席であった。「15組」と小さな札のついた三段ベッド、つまり硬座(普通寝台)
である。ここの一番上だった。猛烈な暑さで特に最上階はひどい。扇風機がブンブン廻る。
こんな地獄列車に乗る彼等は立派なものだ。沢山の荷物が山の様に積み重ねられ座席の下
にもギューギュー押し込んである。唖然としていてもしかたがない。気をとりなおして最
上階へ鞄と袋の荷物、水筒を上げた。
 この我々の1ブロックの階下の連中は親類の様に親しいが、わけが良く分からない。…
其の中の二人の女は実に活発で、戦後すぐの闇屋の女親分という感じである。彼等は皆多
量のバナナを荷物に持っている所から、運び屋であったのかも知れない。だがこの女達は
実に旅慣れていた。私に「下に降りてきたら」と奇声を上げて呼ぶのである。お茶を飲め
とか、バナナはどうかといった具合だ。取り敢えず船に乗ればもろともと、荷物は最上階
だから心配ない、スケッチブックとカメラを持って通路の補助椅子に掛け外の風景を眺め
る。其の内彼女達もいろいろ私に話しかけてくるが、英語は「プツン(不通)」。中国語
もこちらの発音が悪いので通じない。やむなく漢字で[日本国 東京人]と書き、「リー
ベン、トンジン」「シュン」というと「ミンバイ(明白)、ミンバイ」と云いながら其の
内彼女達も文字で書いてくる。次から次へそこいらじゅうの紙をひっぱりだしては思って
いることを書き納得する。自分の名前や住所まで書いてくれた。

 この列車で、中段に席を取っていた元気の良い女性が私に風通しの良い中段に休みなさ
いと勧めてくれる。一番上階は暑いからと云う。その行為に「感謝」と書いて彼女に渡す
と「メーカンシー」(どうぞどうぞ、私にかまわずにという意味)と云って席を替わって
くれた。彼女は最上階ですやすや休んでいる。この人どこかで見たように思ったら、日本
のTVに良く昔出ていた「キンチャン」という芸人にどこか似ているのである。この「キ
ンチャン」は女性、もう一人の中段は細面のごく普通のおばさんタイプ。二人とも良くし
ゃべり良く食べる。男の乗客は皆静かでどちらかと云うと女には一目置いている様に見え
た。下の階の一人の男と筆談して[中国の男性は、心静]と書くと笑っている。これに対
し女は強いという意味で[心根強靭]と書くと「テーテー」「ミンバイ」と繰り返し、其
の通りだと云う。さらに[心根 愛性細心]と書くと、其の通りだ、貴方はどうして中国
のことを知っているのだと云う。私が戦争当時の事を書くと「これからは戦争はない」と
云う。仲良くなる為、遠い日本から一人でやって来た意味を書いて示した。

 うるさい車内音楽放送も終わり、消灯時間となった。私も何時の間にか寝込んでいた。
すると、大きな声で何か調べている。制服の者が網棚の荷物を調べている。懐中電灯で一
人一人照らしている。どうやら私の休んでいる中段と、本来の私の席である三階が入れ代
わっていると云っているのである。警乗警備官らしい。入れ替わりが男と女だけに厳しい。
周囲の者達がしきりに説明している。当の心優しい「キンチャン」は自分から交換してあ
げたのだと証言している。やがて、警備官は納得したのか、その場を立ち去った。中々風
紀も厳しい中国の半面を見た。つまり外国人への接近は極力目を光らせているというい実
感である。連日の暑さと水分の補給が少ないからか、トイレには一度も行っていない。
夕食は食べなかった。

       
       中国鉄道三段式開放寝台「硬臥車」

  つづく



3683同人α編集部:2015/03/23(月) 12:11:56
レンズの向こう/春の使者
生け垣の新芽(赤芽)


??????????????????????????????????????????????????ミモザアカシヤ
????????????????????????
???????????????????????????????????????? Photo byI.Takeuchi『春の使者』より2015/3/18



3684万理久利:2015/03/23(月) 13:11:15
人生詩 評 その1
 この作品も今年で三年になる。作品の中で何回の季節が廻り巡ったのだろう。
同一人物の三世代の日々が同時に描かれているから実際はその三倍の季節が巡ったことに
なる。
 学生時代の友人、出版社(広告会社?)の仕事仲間、ラボ仲間の名前、妻と一人息子の
名は出て来るが主人公の名は伏せたままである。日記という形を取っているから当然のこ
とだ。日記という形をとるからこそであろうか、長くこの作品を読み続けている間に、こ
の主人公の生きてきた時間を直ぐ横で眺めてきた気分になっている自分に気付く。友人や
会社仲間、家族でもない、一読者としての場所でだ。

 当初は、この作品形式、構造に戸惑った。日記という形の創作、しかも主人公の三世代
を同時に並べたという奇抜なものだった。決して多いとは言えないが、これまで目にした
本でこのような形の作品はなかったからだ。
 古くは土佐日記、蜻蛉日記、一昔前では永井荷風や宮本百合子、つげ義春のように作家/
漫画家の日記をまとめた本は知っているが、それは生の記録をまとめたものだ。IT文化が
進んだ現在ではいろんな分野のそれなりに名を知られ人から無名の人まで、MYブログや、
掲示板に写眞つきで日記を更新し公開しているものも多くみられる。ともに生の出来事や
感情をそのままぶつけているに過ぎない。
 故人であろうと現存している人間のものであろうと、他人の日記には一種覗き見の楽し
みがある。日記を公開する書き手には自己顕示欲や、他人から理解してもらいたいとの欲
求を刺激するものがあるのだろう。

 人生詩には覗き見の楽しみはない。もちろん著者にしても自分の秘密を披露してみたい
といった欲求があるわけでもない。これはひとつの創作読み物だ。
毎回年代ごと小さな出来事がとりあげられるが、同じ年代であってもストリー性は薄い。
ショートショート、それも超ががつくショートショートの寄せ集めのようにも見える。見
えた…。変哲の無い主人公の日記、小説の中の展開を楽しむこともない。
 ところがだ、読み続けているうちに、続きを読みたいという欲求はないが、毎回自然と
主人公の世界に馴染んでいることに気付く。何の変哲もない日常の中にも、四季の変化と
同じように変化と発見がある。大小や価値の高低など関係無くだ。主人公の日々を綴るこ
とによって、また三世代平行することによって、そのことを分からせてくれる。

 作品をジャンル分けする気もないし、する力もないが、敢えていえばタイトルにあるよ
うに「詩」に分類されるように思える。いやまてよ、「人生詩」という新しいジャンルに
著者は挑戦しているようにも見える。
 平凡な毎日を平凡とだけ捉えるのか、自分の廻り一杯に、すぐ近くにもいくらでも未知
の世界、新しい発見の材料がたくさん溢れていると捉えるのか、その違いで人の生き方、
輝き方が大分異なってくるのだとも思う。

 読み方、受け止め方は千差万別であるが、一見平凡と思われる毎日の生活と同じく、こ
の作品の中の世界にも見方一つで、いろんな発見や世界がある。読み続けるうちにそう思
えるようになってきた。以前の私(作品でいえば大学生の頃、働き盛りの3,40代の頃)
であればきっとこの作品には目も向けなかっただろうが、主人公と同じく年を重ねた今だ
からこそ、この作品の味が少し分かるのだろう。それでも、この作品に出会ってこう思え
るまでにはやはり時間がかかった。
 紆余曲折して、取り敢えずたどり着いた今の私のこの作品の読み方を簡単に書いてみた。
他の人がこの読み方をして、私と同じとらえ方、感じ方をするかどうかは分からない。

<読み方>
1.全体通して一読
2.年代別に通しで読む
3.再度全体を通してかみしめる

<上記過程での具体的な読み方、楽しみ方>
*全体で一番印象に残った年代とエピソードを振りかえる
*各年代で印象にのこったエビソードを振りかえる
*再び全体を流れるものを、考えてみる。
*細部で気になった、印象に残った部分を再度読み返してみる。

これ以上の取り組みを書くことは野暮でみっともないからここでstop。

詳細に続く



3685同人α編集部:2015/03/23(月) 17:20:19
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コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*大好きなことば[バカ オツム アホ]その2



3686水彩画愛好家:2015/03/24(火) 07:11:13
趣味水彩/海2
.
作品「磯前海岸」のコメントに、集合場所を間違って大洗海岸に行ってしまったとありま
した。大洗に磯前神社があるくらいですから、県民でも迷ってしまいそうです。
遅刻をカバーすべく一人残って潮風に吹かれ絵筆を握るスケッチさんの姿が浮かびます。
「薩た券峠」の富士山はこの年2013年6月世界遺産に登録されています。



      磯前海岸(2013/11/16)

      


   磯前灯台(2013/11/16)

   



高戸小浜海岸(2014/5/17)




薩た券峠(2013/11/11)??????        ????(2013/11/26)
?? 


???????????????????? (2013/11/26)??
          



3687万理久利:2015/03/24(火) 10:09:50
人生詩 評 その2
 41号の人生詩に続き、今回も10代後半、大学生時代の日記が光った。10代の日記
を通しで読むとその面白さが分かる。渋谷大盛堂で働くうら若き女性に心ときめき、度々
足を運び恋文を渡そうと奮闘する中での主人公の様々な憶測、不安、恐れ、それが伝わっ
てくる。彼の一連の行動をみているだけで伝わってくる。
 最後は恋文横丁に仲間と繰り出すところで終わる。横丁の女をからかう仲間には加わら
ず、女達の様子をじっと観察しているだけの主人公。一つの青春物語のような構成になっ
ているのだ。彼等がどんな大人になっていくか、人生を送るのか、どんな苦難があろうと
みんないい人生を送って欲しい、ついそんな気になってしまう。
 どの世代でもいいが、このような短いストーリーを少し挟み込むと、アクセントがつい
てもっと読みやすくなるのではないだろうか。

 10代が、良いも悪いも経験の垢のようなものがまだついていない白紙の人間の冒険の
時代だとすると40代は家族と仕事ど真ん中の現実的な時代だ。傷つき汚れもするだろう
…。世の中で起きた事件、政治、新車を現金で買うはぶりのいいタカちゃんの話、いかに
も社会の中の現役という風景だ。そして60代、脂ぎった時期を過ぎて、連れ合いとの惚
れた腫れたの時期を過ぎて、ののしり合うこともなくなり、静かにゆっくりと二人の日々
を送る。ラボでの仕事を続けてはいてもどこかおっとり、そしてのどかだ。

 各世代のそれぞれの主人公の姿がくっきりと見えてくる。
10代:「やるかやるまいかの二兵が互いに組んで乱闘していた。そのくせ足は家路へ急
    いでいたのだ」(*やる→ラブレターを渡す事)
40代:「あらもう帰るの。うるさくなくなったわ」と言われる。
    (*図書館で臨席した知恵遅れの女の子から)
60代:「お母さん、テリーに会ったよ。テリーの奴、カタツムリに姿を変えていたよ」
    (*雨上がりのこの日道を横切るカタツムリを見たことを妻に報告)
     そしてこの年代の日記にだけ度々俳句、川柳が添えられる。
これらの短い言葉だけでも十分すぎるほど各世代の特徴が伝わってくる。

 年代ごと風景は変わるが、主人公自身の心の芯にあるようなものは一本通っている。
十代の頃から変わらない何かがある。
    おわり
4201



3688同人α総務:2015/03/24(火) 11:58:01
合評開始のお知らせ
本日より42号『事件(五)』国木光の合評が開始されます。

入院から自宅両へと一歩進んだ主人公「私」を待っていたのは、痛みではなく強烈な痒み
だった。再生し始めた皮膚が「私」によって掻きむしられる。そして再入院。そこに立ち
現れたのは…。 (簡単紹介より)

病室の引き出しの中

*末尾に4202をお願いします。
*尚、著者ポートレーテとコメントはお休みします。



3689同人α編集部:2015/03/24(火) 15:29:45
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
.
コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*なりすましルポライターの孤独3
*大好きなことば[じゃんじゃん ばんばん]



3690万理久利:2015/03/25(水) 10:24:28
高等遊民
昨日の青空文庫にまた野村胡堂の『奇談クラブ』が復刻掲載されていた。
小見出しは[音盤の詭計]。
語り手は望月辛吉。有名なジレッタントで、レコードの蒐集家、舶来の探偵小説を原書で
読んで、詩などもたしなむ遊び人。仕事は二の次だ。出世も金儲けにも興味がない。マド
ロスパイプを磨く時間の方が大事。これって完全に高等遊民。
お話しはおどろおどろしい怪奇ものでもなく、殺人事件がからまるとは言え、以前とりあ
げた恋文代筆屋の話と同じく、どこか滑稽でそれでいて洒落ている。

ここで、はたと思い出した。何かひかかっているものの正体がわかった。
浅田次郎の『沙高楼奇譚』によく似ているのだ。
こちらのほうは、青山にある会員制高級「沙高楼クラブ」だ。奇談クラブと同じく、クラ
ブ会員が毎回自分の体験談を披露する形式もいっしょだ。その体験の内容は様々ではある
が、会員/語り手はみなそこそこの小金持ち、希有な経験と苦労を積んではいるが、どこ
か心に余裕がある、遊び心がある。これもいっしょ。

浅田のことだから、この野村胡堂の作品を手にしたのではないだろうか。 胡堂の作品に
ヒントを得て平成版「奇談クラブ」を書いたにせよ、この二人の作家もよく似ている。
彼等もまたジレッタントで遊び人的なところがある。
おしゃれ感とユーモア、少々エロチック、粋、知識は幅広く、ちょっぴりクラシカルで…
それでいて人情味があって暖かい。ともに分かりやすくて綺麗な文章を書く。

褒めすぎかな? 遊び感覚と恰好良さと頭の良さは、胡堂の方が一段上の「高等遊民」の
ように思えた。浅田君ごめん。でも浅田には浅田の面白さと鋭さがある。



3691水彩画愛好家:2015/03/26(木) 12:25:13
趣味水彩/橋 1
 風景の中に橋が多いことに気が付きました。正確には「橋」と言えないものも含まれて
いますが、何かと何かを繋ぐもの、跨ぐものも、そんなイメージのものも含めて拾ってみ
ました。
 「八達嶺の長城」、万里の長城は外的を防ぐための壁ですが、中国大陸の東西数千キロ
を繋ぐ天空の橋のようにも見えます。この作品は2004年作、趣味水彩に掲載されている
ものでは最も古いものの一つです。いつ頃から絵を描き始めたのかは定かではありません
が、どこか初々しさ、瑞々しさがあります。
 「水車杉線香」の水路、水道橋のミニ版といったところでしょうか。

????????????
      八達嶺の長城(2004/5/18作)2010-05-26掲載

??????????



ワ-プ・ステ-ション江戸-?(2010/10/16)2010-11-06




????????????????
        国宝「白水阿弥陀堂」(2010/11/27)2010-12-20

        



水車杉線香(2011/3/2)                ??大串貝塚ふれあい公園(2011/6/18)

     



3692同人α編集部:2015/03/26(木) 14:12:46
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
怪文書集(戯評リンク集)
*尊師もがきの三連発
*餌を施す人 餌に食いつく人



3693万理久利:2015/03/26(木) 18:22:45
特定外来生物
.
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        画眉鳥とウグイス

ウグイスを脅かす鳥がいるという。ヒトでもあるまいし、焼き鳥にするわけではない。
ウグイスが住んでいる場所を奪うという。画眉鳥(ガビチョウ)と相思鳥(ソウシチョウ)だ。
画眉鳥は少し大きめで茶色で地味、あまり美しくはない。相思鳥は雀と同じサイズで小さ
いながらも鮮やかな黄色の首と赤い斑文があり派手派手でかわいい鳥だ。

この二匹、ウグイスの囀りを真似してホーホケキョと鳴く。数をふやして最後にはウグイ
スを追いだし自分達の縄張りにしてしまう。ともに日本の侵略的外来種ワースト100選定
種にされているすご者らしい。「まあカワイイ小鳥」と簡単には言えないようだ。生き物
の世界では常に種の保存のため異種同士のなわばり争いは当然あるだろうが、人間の世界
と重ね合わせるとちょっともの悲しい。
ヒトだって、物真似を生業にしているヒトも入れば、なりすましで欺くヒトもいる。
考える力をもっているヒトだからこその悪さもするが、一方共存の知恵もあるはずだ。
度をはずせばそれなりの制裁がいろんな形で待っている。

その点、美声を真似され挙げ句の果て生きる場所を奪われるウグイスはちょっぴり哀れ
だ。ヒトであれば「何と不条理な」となるのであろう。

この春聞こえてきたホーホケキョは果たしてウグイスの囀りなのだろうか…。
雪華堂の甘納豆、薄緑色のつややかな「うぐいす」を食べながらそんなことを考えた。



3694同人α編集部:2015/03/27(金) 08:48:56
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1.ニューロンカフェ個人作品集
演歌とカントリーと仲間達その2(熊井浩二作品集)

2.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*大好きなことば[みたいな]



3695同人α編集部:2015/03/27(金) 08:57:24
批評概論-感想と意見と批評の違いについて 4 (前半)
 『批評概論-感想と意見と批評の違いについて』こんな記事がウェブサイトに有る。
内容は仮にも文芸同人に参加するものにとっては実に手痛い辛辣なものであるが、それだ
け的を射るものであった。

− 記 −

<目次>
● 最初に
1、感想とは?
2、意見とは?
3、批評とは? その1
4、批評とは? その2
5、批評と中傷の違いについて
● 最後に



5、批評と中傷の違いについて

 どんなジャンル、どんな分野においても、批評家気取りの人間は後を絶ちません。
 彼らの特徴としては、常に上からの視点でものを言う
他人の粗探ししかしない何事も否定から入る、
自分からは決して動かない、
暴言を吐く、
相手を馬鹿にし侮辱する、など。

 中には自分の方がいいものを作れる、などと大言壮語する者もいます。上か下かの目線
しか持たない、常に他人の意見に反発して主流や多数派とは反対の事を言いたがる、など
というのも重要な点でしょう。
 彼らに共通して言えるのは、決して人の助けにはならないという事です。当たり前でし
ょう。彼らの目的は人の手助けなどではではなく、自己満足にこそあるのですから。

 ●2で軽く触れましたが、批評者と批評者紛いの最大の差は意見の有無にあります。批
評者は意見を出しますが、批評者紛いは決して意見を出しません。常に欠点の指摘だけを
行い、代案や改善策を出す事は何かと言い訳をして必ず拒むのです。

 その理由について、批評者紛いの中には「批評家が意見を放つなど筋違いだ」などと言
って逃げる者もいますが、それは大きな間違いです。意見と欠点の指摘は全く同じものな
のです。ベクトルがプラスとマイナスなだけで、他者に外的な影響を及ぼすという点につ
いては何も変わるところはありません。

 欠点を潰す事と、優れた部分を引き伸ばす事。欠点の指摘が前者に不可欠ならば、意見
は後者に不可欠。本来ならばどちらも行って然るべきなのです。

 にも関わらず、批評者もどきは前者ばかりで後者を行おうとはしません。なぜか?

 答えは一つしかありません。批判されるのが怖いからです。
 前述した通り、自分の意見を口に出すというのはリスクを伴う行動です。彼らにとって
それは耐え難い苦痛なのです。他人の粗探しはするが自分の粗探しはされたくない、いつ
だって自分を安全な側に置いておきたい。それが世に氾濫する「批評家」の本質です。他
人を批判する人間こそ、自分が批判される事を何よりも恐れているのです。

 しかし、彼らには的確な意見を放てる能力も批判に耐える自負心もありません。当然で
す。そんな実力があったら批評家紛いの事などしていません。

 よって、彼らは常に他人の粗探しに終始します。
建設的な事をするほどの能力はないし、
何かしても馬鹿にされるかもしれないから一切リスクは負いたくない、
しかし自分の存在を誇示したい。となれば、他人の弱点という
わかりやすい攻撃目標に吸い寄せられるのは当然の帰結でしょう。

 そうした安易な思考回路の行き着く先は人の足を引っ張る事だけです。幼稚かつ無責任
な上昇志向や英雄願望の歪んだ表れとも言えます。

 現実と折り合いがつけられない人間がよく口にする、「自分は特別だ」「やればできる、
本当はこんなものじゃない」「自分は正当な評価がされていないだけだ」、そうした言い
訳の一つの形なのです。

 そんな彼らの行いは、批評でも批判でもなく非難であり中傷です。それが誰かの役に立
つ事はありませんし、何一つ生み出す事もありません。


 こうした行動の根底にあるのは、否定です。
 彼らは他者を肯定するためではなく、否定するためにこそ批評という皮を被っているの
です。
 中には面白半分の者、思慮が浅いだけの者もいますが、大抵の場合は
嫉妬と羨望、恐怖と不安、虚栄心と優越感
が根底にあります。そしてそれらの原因は能力と自信の欠如、
人格に芯が欠けている事に他なりません。
 人の優れた部分を伸ばすどころか、見ようとさえしないのはそのためです。活躍してい
る者が妬ましい。恐ろしい。自分の方が上にいると思いたい。だからこそ彼らは他者を肯
定できず、否定に走らざるを得ないのです。他人を認めたが最後、自分と相手の格差、即
ち己の弱さと醜さに気づいてしまうのですから。

 しかし他人を否定して見下している間だけは、相手の粗探しをしている時だけは、そう
した自分自身から目を背けていられます。相対的に自分は正しく優れていると思い込める
し、自分はまだましな存在なのだと安心できるのです。
 要するに、現実逃避です。
 彼らは他人とも自分とも真剣に向き合ってはいない
のです。



3696水彩画愛好家:2015/03/28(土) 10:12:39
趣味水彩/橋 2
那珂川と千波湖を有し、古くから水の都として多くの人々から愛されてきた水戸、水郷の街
潮来、茨城県は海と川と湖をかかえる水の県でもあります。
そんな場所に住むスケッチさんが中国の蘇州に足を運ぶのも自然のなりゆきなのでしょう。
運河沿いの景色は茨城の水がある景色と通じるものがあります。
佐賀市、唐津市、茨城鹿嶋市、みな中国江蘇州の街の友好都市になっていることも納得が
いきます。




蘇州
??????????
     蘇州・平江歴史地区2011-10-09
     



江村橋・楓橋夜泊の地(2011/9/22)2011-10-21??????????蘇州・西糖古鎮?(2011/9/22)2011-11-06
????



肥前

    筑後川昇開橋?(2012/10/29)2012-12-16
    



旧JR佐賀線・昇開橋(2012/10/29)2012-11-23




     多布施川石井樋付近の光景?(2012/10/29)2012-11-26
     
?????????? JR長崎本線の傍にある校舎に高校入学後の一年間、この堤防の砂利道を
      自転車で難儀しながら通学したことを懐かしく思い出します。(作品コメントより)



3697同人α総務:2015/03/28(土) 13:57:44
リンク「同人α作品集」更新のお知らせ
・42号(最新号):個人別作品集
・39号テーマ 『加賀見』:評論集

上記二つを掲載しました。



3698万理久利:2015/03/28(土) 16:46:24
クレアモントホテル
 ??
  制作:イギリス アメリカ 日本公開:2010.12 主演:ジョーン・プロウライト/ルパート・フレンド


イギリスロンドンを舞台にした味わい深い映画だった。
岩波ホールが取り上げただけのものがある。
孤独な老人が住む長期滞在型ホテルの人々は、良いも悪いも今のイギリスを体現している
かのような者達ばかりだ。主人公の老婦人サラは娘の庇護を嫌い、亡き夫の写真と何着か
のお気に入りの服と靴、アクセサリー、数冊の本とともにここに住み始める。裕福と思わ
れる彼女にはそぐわない、こじんまりした質素なホテルだが、部屋やそこで働く従業員た
ちを見ていると、たとえ小さなホテルでも、かつて「天下の大英帝国」と言われた国民だ
ぞ−、そんなプライドや気高さを少なからず感じてしまう面白さが有る。だから彼女との
違和感はないし、彼女自身もホテルの小ささ、みてくれなどは一向に気にしていない。要
はボロは来てても心は錦――が問題なのだ。

出て来る景色がなんとも落ち着いていて綺麗だった。ロンドンの都会の街も郊外の田舎も
だ。そしてなんといってももう一人の主要登場人物、転んだところを助けてくれた作家を
目指す貧しい若者ルードとのやりとりが美しい。昔から太宰が好きだったというあのもの
静かな文学好きお笑い吉本芸人[又吉直樹]を思わせる。素直で優しい、悩める青年が主
人公サラに惹かれていくのも、そしてサラがこの青年を愛おしむのも、実に納得がいく。
男女の違いや、年齢の違い、暮らしぶりの違い、そういったものは一切関係しない、どこ
か共通する感性、価値観に惹かれ合うのだろう。

ベッドに横たわる、おそらく死が近いであろう主人公サラが、薄れゆく意識の中で青年ル
ードを亡き夫だと錯覚する。「私の頭は空っぽになったみたい」と、サラに請われてワー
ズワースの詩を諳んじる青年、忘れて黙ってしまった青年の言葉の直ぐ後に,自然と老婦
人の口から詩の続きがでてきた。

この悩める青年に恋人ができたのも、主人公から聞いた昔の映画のDVDがきっかけだ。
老婦人と青年の出会いからすこしずつ世界が広がっていく。
青年とその恋人の中に、主人公サラは自分と夫を見ていたのだろう。羨むとか懐かしむ、
あの頃にもどりたい、というより、その時代の自分が今の自分でもある、沢山の記憶に包
まれこれから先豊かな心で生きて行くのだ、をかみしめていたのではないだろうか。
青年と若い女性はまさしく夫と自分として、主人公の前に現れていたのだろう。
この誇り高き英国淑女は、若い二人に生き方を伝え、二人は老いた淑女に暖かさと希望を
を返す。何十年かの後、年老いた二人が婦人と同じようなことを若者にやっている姿が見
えてくるようだ。

見終わった後、ワーズワースの詩の世界を背景に、一冊の「人生詩」を読み終えたような
気持ちになった。「あなたの人生で大切なものは何ですか」若者が主人公サラに訊ねるシ
ーンがあるが、観ている私にも跳ね返ってくる言葉だった。

????????????????????????????????????
                      *映画シーンより 



3699同人α編集部:2015/03/29(日) 08:41:10
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*大好きなことば[顰蹙]

2. 怪文書集(戯評リンク集)
*ウコンの力その1[素晴らしい]



3700万理久利:2015/03/29(日) 16:34:50
中国縦断4300粁単独自由旅行記8(T.Goto著)
 第9日目 − 鄭州−



9月18日(晴)気温30℃

 薄暮の頃一度目が覚めたが、又寝入った。朝日の昇る頃、列車の中を声をあげて係り員
が通る。そして各階に寝ている席からは手を出して金を出している。朝食の予約だろうか。
8時近くに停車した駅で皆ホームに出て体操をしている。そして弁当を買っている者もが
大勢いる。群がって食物を買うのは彼等の生活の常識なのだろうか。そして、ジュースや
リンゴ、ナシ等も。私は一切生ものは口にせず弁当だけを買って食した。御飯に野菜と鶏
肉を炒めたものをかけただけだ。ポリスチロールのお弁当箱はまだ温かい。何と御飯たる
やボロボロ。一粒一粒になって食べにくい。これが中国人達の食物である。これから先何
処に行ってもこれより悪い事となる。食後、例の「キンチャン」にお湯を持って来てもら
い中国茶を入れてもらった。上から蓋をして時間をおくと茶葉が沈み上を飲む。軽いジャ
スミンの香りで日本の番茶の様でもある。
 しばらくすると、最も悪玉の親分とも思われる様相の中国青年と云うか、30代の体格の
がっしりした肌の色は黒光りで目付きのするどい口ひげの男、しきりと痰つばを吐く男が
筆談に乗ってきた。何と彼は西北、山西省、太原電視広播台勤務、こちらで云うTV局の
職員だと云う。そして名前と住所を書いて私にくれた。
 終着駅?州に到着。このTV職員は私に「こちらから地下道行くと左に出口有ります」
と云って握手をしてきた。「鄭州は治安が悪い、十分気を付けて旅の終了を祈る」と云い
残し男らしく別れた。彼はこれから乗り次ぎのため隣のホームへ移動だ。

 もうホームは暗くなり、駅前の人垣を分け近くの「商店聯合」と書かれたマーケットに
入った。そこの若い女性のいる靴店の人に「この近くにホテル有りますか。メイユー」と
聞くと彼女は二十七番街に有りますと云う。略図を書いてもらおうと紙とボールペンを出
すと概略を書いてくれた。ここを出てすぐ右へ、
??また戻り大きい道を右折、5百メートルほど進んで、暗い灯の町並みを懸命に走り抜け
た。やがて「二七賓館」と書かれたホテルに入る。工事中で入り口附近は資材が置かれた
ままになっている。ホテル周囲は鉄柵で囲まれている。
??二階に受け付けがあるというので取り敢えず二階の受付で二泊を申し込んだ。ここでも
筆談が早かったが、「部屋はありません」との断りばかりを云ってくる、最後に百元の部
屋ならあると云ってきた。確かに鄭州ではホテルはここだけである。

?? 百元でOKした。先方も了解。手続きが済むと部屋に案内された。2部屋付、風呂場
付だが古い部屋で、近く壊すようである。お湯は真っ赤な錆が出る湯で、それも1時間の
給湯で終わるという。大変な所だ。夕食も今日は終了とか。 やむなく部屋の女性に外で
「炒X」(*不明)を買って来てもらった。
??何と甘いのである。食べていたら気分が悪くなりお茶を飲んで風呂に入り洗濯して室内
に干した。もうこうなったら利用するだけ利用しようと考えて実行。窓からは吹奏楽団の
ラッパの音。まるで兵舎の様。

??????????????
        鄭州駅

つづく



3701万理久利:2015/03/30(月) 09:20:02
本郷里香選手
 上海ワールドど真ん中のこの数日、羽生に溺れきっている友人に背を押されてというわ
けではないがテレビ中継をみた。しばらくフィギュアスケートを観ない間に、知らない選
手が次から次へと出て来る。浅田も高橋ももう遠い過去の人になってしまったようだ。
 「銀だったけれど、羽生君よくやった。彼は毎回見るたびに進化している」と早速友人
から感動の電話があった。彼女の感想については私も同感だ。
 スケートを演じるために生まれてきたような、天賦の運動能力と端正な顔立ちと手足の
長さ、そして年齢に似合わない精神力、こんな話で盛り上がったところで、気になってい
た女子選手の話を切り出した。少し正気に戻すためだ。

 羽生の演技の他に目についたのが女子のホープ本郷選手だ。以前から何かがひっかかっ
ていた。今回の彼女の滑りを観ていて、やっとそれがわかった。
 姿勢の悪さ アゴを突き出す??口が半開き→コロッケ→ちあきなおみ
彼女の演技を眺めていて、突然浮かんできたのがこれだった。
綺麗な顔なのに スタイルもいいのに 演技も決まっているのに− 違和感が残る。
そうだこれだったのだ。
「彼女はそれを逆手にとって、女子二位になった宮原のような清楚で可憐な演出ではなく、
色気や情熱を表現する演目を選べばいいのだ!!」で二人の意見はまとまった。

 最後に、「羽生君ちょっと美川憲一に似てない?」と言いたかったが、ぐっと我慢して
電話を置いた。



3702水彩画愛好家:2015/03/30(月) 16:06:49
趣味水彩/橋 3
江戸は物流の要ととなる川/運河と世界有数の上水設備を備えた都市でした。洗剤なども
自然のもの、化学物質は皆無、そしてリサイクル活用のお蔭で上下水とも汚染度の低いも
のが川にもどりますから、川の水も美しい。人がいて川があれば人々の行き交う橋があり
ます。蘇州や茨城潮来に負けないくらいの水の都だったのでしょう。
橋自体の美しさ、時とともに移り変わる背景の景色、人の営みの移り代わりが橋の廻りに
滲み出てくるのが「橋のある風景」の良さなのかもしれません。




東京

????????
     隅田公園の春(2013/3/28スケッチ)2013-04-20掲載
     



墨田公園の春 [スカイツリーの風景](2012/4/8)2012-04-27



??????????
     浅草・吾妻橋付近(2011/11/4)2011-12-12
     拡大→  





????????????????????
          奥会津柳津の風景(2012/9/22)2012-10-24??
          



西本願寺太鼓楼(2014/11/14)2015-02-02



3703万理久利:2015/03/30(月) 21:49:40
事件 (五) 評
 重度の火傷を負うということが、どれだけの痛みや不安を伴うものかについては、経験
のないものにとっては理解することはできない。それでも人は知ろうとする。直接的に自
分が何もできないとしても、どうにか和らげてあげたいとも思う。ましてや自分の近くに
いるひとであればなおさらだ。
 「事件」についての詳細も、火傷の様子も一回一回の短い文章の中でさほど書かれてい
ないが、廻りの人達のちょとした様子や発言、訪問者や親兄弟の対応から伝わってくる。
火傷を負った閉ざされた主人公の世界と外側の世界をみつめる主人公から離れたもう一人
の「俺」を登場させることによって、主人公の心の世界とまわりの世界が静かに浮かび上
ってくる。火傷事件の詳細よりも、作者は人の心の火傷を描きたかったのだろう。

 体に大きな傷や病をかかえる人は自分の心と身体に敏感になるーそう思う。
健康だったとき、人との交わりの中で気づかなかったり、または気づこうとしなかったり
していたことがたくさんあるが、それが見えてくる。普段見て見ぬ振りをしてやりすごし
ていることがらがいやがおうでもかぶさってくる。それは自分自身のことであり、廻りの
人達の心の動きであり、自分の心が収まっている物体としての身体のことである。
 今回の作品の中では、空きがなくて癌病棟に入れられたその癌患者達の反応や、息子の
せいでうらわかき女性に大変な火傷をさせてしまったとの思いから自分が入信している教
本を持参する母親や、会社帰りにせっせと病室に通うその息子の様子、心の動きが印象的
だった。作者は短い言葉で描写する。それだけに読む側はえーっとおどろきながらも、強
い印象が残るのだ。

 著者は全くといっていいほど感情や様子を表す言葉をはさまず、冷たいといっていいく
らい主人公とそのまわりの人達を描写している。「相手の身になって、感情移入して」、
所詮そんなことをしても本人では無い限りわかりっこない、そんなのは不可能だ、相手の
身になった、感情移入できたと思うことこそ思い上がりもいいとこだ、これは私の持論だ
が、そんなことをしなくてもこの作品を読んでいるとなぜか登場人物たちの心が見えてく
るようになる。
 短すぎるというより、冷たすぎる、クールすぎる、ぶっきらぼうすぎる、いや、するど
いナイフをつきつけられるような作品だ。作品が終了を迎えるまでに一度主人公、或いは
もう一人の「俺」に何か静かに語らせる回を夾んで欲しい。この勢いで終了を迎えてしま
ったら、稲妻が走り抜けた記憶だけになってしまいそうだ。
4202



3704同人α編集部:2015/03/31(火) 06:10:00
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
怪文書集(戯評リンク集)
*地球の中心で、「○○ちゃん〜」を叫ぶ その1
*ウコンの力その2[感服]
*日本文化 幇間と芸妓



3705同人α総務:2015/03/31(火) 11:01:18
合評開始のお知らせ
本日より『肥と筑 第三十二回』長岡曉生の合評が開始されます。

植林と言えば紀州和歌山、古代肥前の地から北上して広まった植林を神話や人名を通じて
解析。普段見すごしている漢字が示す共通性から、徐福船団と古代の神々、お伽噺が見事
に繋がってくる。(簡単紹介より)

批評期間:3月31日〜4月6まで
末尾に4203をお願いします。

※ブログに櫻川磯部稲村神社鳥居前に立つ著者ポートレートとコメントをアップしまし
 た。写眞をみるかぎり桜は開花前でしょうか。その代わりいい出会いがあったようです。



3706万理久利:2015/03/31(火) 13:15:09
フィギャースケート選手エリザベータ・トゥクタミシェワ
      
???????????????????? 2015.3.29 上海


2015上海世界選手権の女子金メダル選手だ。
エキシビションの羽生も絶対に見逃せないわ、と言っていた友人の言葉を思い出しテレビ
を点けた。真っ赤な衣装に大きく胸の空いた体格のいい女性が実にエネルギッシュに踊っ
ている姿が目に飛び込んできた。豊かな胸を突き出し、太もものむちむちぶりに圧倒され
た。重そうな体が氷上で舞うのが実に不思議に思えた。支える筋力はよほど鍛えられてい
るに違いない。まるであの二時間サスペンスドラマの山村紅葉がヒラヒラ・軽々と踊って
いるようにも見える。何とこの女性が第一位だと知った。そしてまだ18歳だ。二位の宮
原が小さな小さな可憐な野に咲くタンポポ、いやスミレに思えたほどだ。女子体操のチャ
スラフスカとコマネチ以上の差がある。ロシア少女と大和少女の体格の違いをみせつけら
るようだ。アクロバット的演技よりも女性の柔らかさふくよかさなまめかしさも芸術点と
して評価すべきだというような意見を耳にする。もっともだとは思うが私の目にはエリザ
ベータ選手はどうも刺激が強すぎた。
羽生選手は既に終わっていたが、男子一位のフェルナンデスの演技を観ることができた。
力強くて体もがっちりしている。女子選手の場合と同じく、フェルナンデスを観ていると
羽生選手が真っ白な羽根をつけた少年のように思えた。
まるで勇者ヘラクレスと美少年ガニュメデスだ。



3707キメラ11号:2015/04/01(水) 09:08:41
エイプリルフール
 メン・タン・ピン大学サイエンス評論学科の門前雀羅(もんぜんじゃくら)教授は、
オキシモーラン社にたいして次のような高い評価を与えている。
 ??「我が国には物理学、化学、工学、生物学、医科学など基礎研究から応用研究まで
  行う国際的に高い研究業績と知名度を持つ独立法人・理科学研究所がある一方、
  世界的な研究成果の量はともかく質においては、侵略国の攻撃意欲を完全に萎えさせ
  る最終兵器「リターン・パス」および、夢のような永久機関「パワー・イイター」等、
  世界の存続にかかわる戦争やエネルギー問題という重要な案件を解決してきたことか
  ら鑑みると、研究の質においてはけっして理科学研究所にひけを取らない立派な会社
  であると言える」と述べている。
   ??参照:「リターン.パス」「パワー・イイター」 「無限回廊」第十回掲載
??????????????????????????http://2style.in/alpha/33-7.html
 そこで今日社員であるキメラ11号は、特別みなさまにオキシモーラン社のすばらしい
商品である「スカウター」及び「ニート・ボール弾」の二つを紹介したいと思っている。

◆スカウターについて
 先日鳩闇憂気終(はとやみ ゆきお)元首相がウスライナのクリノミ半島を訪問し、
「オロシアのクリノミ編入問題」について肯定的な意見を述べたと伝わってきた。たいて
いの政治家は非難されると「真意が伝わっていない」と釈明して、それでも不利になると
病院に逃げ込むのであるが、当の元首相は豆鉄砲を食らったようないつもの表情をしてい
て、一向にその行為の重大さに気づいたようすも、恥じたようすもないようだ。
刹那的であったとしても、かりそめにも世界の冠たる成熟した法治国家であると自認する
ヤバン国を行政の長として治めた偉い人なのだ。
 参考としてウスライナ憲法を見てみると
????第 1条 :ウスライナは主権国家であり、独立した民主的かつ社会的・法治的国家で
????????????ある。
????第13条 :鉱物資源・空気・水及びその他天然資源、領海内の天然資源かつ排他的
????????????経済水域はウスライナ人が所有権を有す。
????第14条 : 土地は国の特別な管理下にある、基本的な国の財産である。土地の所有
????????????権は認める。国民がその権利を法の範囲内で個人及び法人・国と取引する
????????????ことは認める。
 しかしウスライナ国の一部であるクリノミが住民投票の結果独立宣言をしオロシヤに帰
属すると宣言した。これはウスライナ憲法、そして国際法上に違反していると思われ、一
国としての主体性の崩壊につながりかねない大問題なのだ。
 だがクリノミ紛争から見えてくるのは、政治的なものだけではなく今回はもっと地球の
運命に関わる重大かつ深刻な問題といえるのだ。元首相は身内からも「遂に本物の宇宙人
になった」とあきれられたという話を聞く。それが真実とすればこの世界の至る所に、地
球の良識を混乱させて征服しようとしている人間になりすましたハトポッポ星人で満たさ
れているのではないかと思われるふしがある。そして彼等は地球人の知らないうちに知識
や芸術や経済等の主要な地球の文明のシステムを牛耳っているのではないかという疑念で
ある。
 そこでオキシモーラン社により開発された有力な最先端科学製品がスカウターである。
それはかの有名なアルセーヌ・ルパンが使用していた片眼鏡(モノクル)のようなものと
思っていい。そのスカウターの旧式のものは、「ドラゴンボール」に登場する異星人の
「フリーザ」および彼の部下の「ギニュー陸戦隊」が使う、通信機能と生命体探索機能を
兼ね備えた装置で、片耳に取り付け付属する半透明の小型スクリーンに、生命体の戦闘能
力を数値化した情報や、その対象への方角や距離が表示されるという情報機器なのだ。
オキシモーラン社はその優れた機能をさらに改良してより強力なスカウターを開発、量産
することに成功した。・・・でその付加された機能は下記の通りである。

  1.人の姿をした異星人を簡単に見分けることができる
????2.異星人の嗜好及び思考を簡単に解明することができる
????3.異星人の肉体的、精神的な弱点を簡単に知ることができる
????4.異星人の心を簡単にコントロールすることできる

 しかし完成度は高いがただ一つの問題があるということを、虚報真報(きょほうしんぽう)
の主筆である滝沢馬券氏により暴露された。
「もし異星人が不法な手段でこのスカウターを手にし使用した場合は、人間を異星人とし
て認識した異星人は、人間の弱点をつぶさに知るところとなるだろう」と。

 オキシモーラン社はこの指摘を真摯に受け止め、引き続きこれからの重大な課題を克服
すべく努力を惜しまないが、同時に地球人・異星人を問わずみなさまの忌憚ないアイデア
を募りたいという声明をだした。

◆ニート・ボール弾について
 今、世界の諸葛孔明を自認する優秀な軍師達を悩ましているのは、中東の「イスラミ国」
「シルヤ」「イクメン」などの紛争がある。しかし無法者の彼等が敵による空爆や突入に
備えて民衆を盾として大都市に立てこもり抵抗している。そのようなイスラミ国の人道に
もとる強固な体制を崩すのは容易ではない。投下する味方の戦力は限りを知らず、民衆の
被災や都市の破壊などの犠牲が大きすぎる。
 さてここでオキシモーラン社の委託を受けた「物集班(もづめはん)」は、本郷冷熱の
地下室の「ペルソナ−異界&ラボ」ではひとつの有力な兵器を開発した。それは「ニート
・ボール弾」である。作り方は企業秘密が多くてここでは明かせないが、理論は実に単純
である。敵が人質をとって立てこもっている場所に「ニート・ボール弾」を打ち込むと、
即座に町全体にバリアーが張られ、内部にニートガスが満たされる。その効力は下記の通
りである。

????1.住民はリラックスして睡眠状態になる
????2.戦力を喪失し、「AK-47、通称カラシニコフ自動小銃」でさえその重さに耐えかね
???? て、自動的に武装放棄したイスラミ兵を捕虜にできる。
????3.住民のニート・ボール弾による症状は解毒剤によって24時間以内に元に戻すことが
???? できる
????4.イスラミ国の兵は二度と過激な精神にならないように、継続して「ニート・ボール弾」
???? の影響下に置く
????5.世界中のニートの若者から提供された「ニート精神」が紛争地域に平和をもたらした。

虚報真報の主筆 滝沢馬券氏のコメントによると
  前の4項目にくわえて、無気力なの若者からニート精神を削除して、見事に勤労青年
  に変えたという効果は、平和な地球を作り上げる目的にかなうもので、一石五鳥の
  「ニート・ボール弾」の発明は実にすばらしいことである。
  しかしこのような白兵戦のための最終兵器と言えるものでも問題はある。今日、チュ
  ネジアは国境警備で必要な暗視車の提供をヤバン国に要請という虚報真報の記事がみ
  られたが、これは武器ではないのか。海上自衛隊の飛行艇US-2は救難用としてインド
????に売られるのだがそれでいいのか。しかし「ニート・ボール弾」がいかに優秀な紛争
????終結のための武器であっても、ヤバン国の「武器輸出三原則」の理屈を崩せやしない
????だろう。だから世界中が欲しがっても供給することは出来ず、紛争を収めることはま
????ことに難しい。
   また、一昨日の白兵戦で親族の「情」による攻撃を「理」でもって、薄氷を踏む思
????いでかわした「かごや姫」は、イヤヤかニタリ製かいまさらどうでもいいが、ガード
????下の一杯飲み屋の不安定な椅子に腰を下ろしていた。そして国内で「ミート・ボール
  弾」を使用することは違法でないだろうから、次回の「犬塚家具」の紛争には必ず購
  入して会長にぶつけてやろうとこっそりつぶやいて、60°の泡盛を一気に煽っていた。
????という記事を暴露した。

??  参照:本郷冷熱の地下室の「ペルソナ−異界&ラボ」 「無限回廊」第四回掲載
??????????????????????????http://2style.in/alpha/27-7.html



3708同人α編集部:2015/04/01(水) 12:49:26
アーカイブ最新公開情報のお知らせ 大特集
1.古賀和彦エッセー集(ニューロン・カフェリンク集)
*エイプリルフール2015
*標本箱 [怪物ランドの春夏秋冬]

2.α・archive (ニューロン・カフェリンク集)
*覚書締結前夜その3
*[バカ オツム アホ]ルーツ

3.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*なりすまし症候群シリーズ [光源氏/源氏の大将]
*コピペルナー月次報告

4. 怪文書集(戯評リンク集)
*もう一つのジョンレノン暗殺事件



3709マリアンタ:2015/04/01(水) 17:43:17
夢∞夜/四月馬鹿
今日こんな夢をみた。

あの平成のベートーベン,佐村河内氏がこんどは作家デビューした。
どういうつてかは分からないがなんと謀大手新聞者で読書コラムを持っている。
歴史に残るような名曲を作らせたのはこの俺だ、といわんばかんりの顔で、表舞台から去
った氏が、どんな書評を入れているのだろうかと、近くの新聞販売店で数部買い求めた。
実にまともな、中には一流の文芸評論家が書いたような文もあった。
だが、どれも以前どこかで読んだことがある。

*やっぱり聞こえていたんだ…

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003889M.jpg



3710同人α総務:2015/04/02(木) 07:16:22
レンズの向こう/桜
これでもかこれでもかの咲きっぷりです。
前回のぎゅうぎゅう詰め枝垂れ梅の姿にには圧倒されましたが、桜はこれが当たり前です
から、すんなりと、そのケバケバしいほどの艶やかさには驚くことはありません。
次々と桜開花宣言が出て、テレビをつければどこかしらで、桜名所中継―花見中継といっ
た方がいいでしょうか―をやっています。撮影者はこの日カメラ片手に狭山湖まで30?
近く(往復?)歩いたとありましたが、この桜のなまめかしさと春の息吹に背を押されて、
足も自然と動いたのでしょう。まずは命短し「桜」の作品から…。(α総務)


   


??????     ????????????????????????Photo byI.Takeuchi 2015/3/31『春爛漫』より



3711万理久利:2015/04/02(木) 13:04:03
子供の声による騒音
 少子化をどうにかしろ、少子化は働く女性の環境を整備しない国が悪いのだ、自治体も
国ももっと保育園を整備しろ、こんな声を時々聞くが一方で、保育園は騒音のもとである
から保育園建設はやめろ、そんな騒動も起きているという。
そう叫ぶ人たちは大方、そこそこ裕福そうな住宅地の、小さな子がみじかに居ないひと、
ひっそりと靜かに暮らす老夫婦だったり、子を持たない大人達だ。
 この様子をみていて浮かんだのが、原発事故汚染土壌の保管場所や米軍基地設置をめぐ
る反対運動だ。もちろん、自治体や国側のやり方考え方に異論を唱えることは必要だし、
園を建てる側もできるだけ騒音対策を錬らなければならい。国防については色々な考え方
があるだろう。しかし同時にいつも感じるのは、それでも騒音は残るし、自分が住むこの
国を守らなければならないしそのための軍事施設近辺ではそれだけの危険は残る。ではど
こに持って行くの? 持って行った先に住む人達はどうなるの?だ。一方的に我慢を強い
るのは間違っているとは思うが、皆がそれぞれ譲歩して、少子化問題や国の安全に取り組
んでいかなければ何の解決にもならないような気がする。

 住んでいる家の上階には小さな子供が二人いる。保育園が休みの日は決まって、朝早い
時間からドドドッという音が天井中に響き渡る。この野郎ーと思いつつ、ああ元気だな、
これからはあの子達が日本を背負っていくのだなあ、などと老人そのものの感慨にふけっ
ている。
 要は慣れと少しばかりの譲歩なのだ。イライラしているときには、苦情電話をしてやろ
うと思うこともあるが我が度量の狭さを恥じる気持ちからか、はたまた気の弱さかからか、
やらない。ましてや「出ていけ」などとは決して思わない。



3712同人α編集部:2015/04/02(木) 14:59:30
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怪文書集(戯評リンク集)

*地球の中心で、「○○ちゃん〜」を叫ぶ その2
*世界一幸福なペアー [嬉しい その1]

*サイトTOP画像

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003892M.jpg



3713水彩画愛好家:2015/04/03(金) 07:25:36
趣味水彩/梅 1 2011-2013
 趣味水彩(旧称街角スケッチ)は2010年5月に開設/公開されています。
待ってましたとばかりに翌年2011年2月から梅が登場しました。そしてあの3月11日の日
も地震前のおだやかな春の訪れをかざる梅を描いていたのです(震災日の梅林)。
この時の梅は震災とともに作者の頭に刻み込まれたのではないでしょうか。
 以降、毎年水戸偕楽園を中心とした梅の咲く風景が多くみられます。
この水戸偕楽園はどうしても水戸黄門が思い浮かび「江戸」のイメージがありましたが、
常陸国はもっと遡ること、平将門のゆかりの地でもあったことが作者のコメントで思い起
こされます(神田山延命院)。『肥と筑』長岡曉生著を読むと、常陸国は古代にまで遡る
日本史におけるポイント地でもあったことも分かります。歴史好きの貧乏画家氏にとって
は(長岡氏も)常陸国は近場にある興味の尽きない絶好の場所のようです。
 茨城を離れ、亀戸天満宮の梅が二作ありました。



      
      観梅入りの偕楽園(2011/2/19作成)



????????????????????      
????????????????????       将門胴塚の風景・神田山延命院(2011/2/25)



  
偕楽園好文亭(2011/2/16)   ????????      震災日の梅林(2011/3/11)



????????     
??????????????????好文亭の梅林(2013/3/12)



         
     亀戸天満宮(2013/3/8)??????????????  ???????????? 亀戸天満宮?(2013-3-8)



3714同人α編集部:2015/04/03(金) 16:43:40
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怪文書集(戯評リンク集)
*世界一幸福なペアー [嬉しい その2]



3715万理久利:2015/04/03(金) 22:03:21
文章の中で生きづける
 昨日、「万華鏡」に近藤氏がカントリー演奏画像を載せていた。
氏の横に熊井氏がいるような気がした。
二人とも私に取っては見も知らぬ人である。ネット掲示板と同窓誌に書かれた文章からで
しか知らない人たちだ。あとは二人を知るα同人の先輩やその友人から聞く二人のことだ
けだ。
 彼等の文章からだけでも人柄が伝わってくるのだが、α同人の無口な先輩がらたまに聞
こえてくる彼らに触れる言葉を繋ぎ合わせてみると、魅力ある人達だとの思いが強まるこ
とも確かだ。

 熊井氏は昨年の今頃に突然亡くなってしまったが、会ったことも無い人だけに、それを
聞いても実感も何もなく、今でも知らない場所で存在しているように思えてしまう。
近藤氏と相変わらずカントリーに熱中しているように思える。
私の感覚としては、今も変わらず、彼の残した作品の中で生きている。近藤氏といっしょ
に歌っている。「小話の箱」の中で語っている。

         熊井浩二作品集より (2011)
??????????????



3716キメラ17号:2015/04/04(土) 10:10:27
エイプリルフール
今年の四月馬鹿は、テレビやネット、新聞雑誌ではあまりとりあげられなかったようだ。
同じ西洋からはいってきた、パレンタインデーやハロウィンは年々派手になっているのと
対照的だ。商売にむすびつくかどうかに影響されるからだろう。四月馬鹿のために購入し
て自分で使用したり人にあげたりする品―なんだか偽物を買わされるような、偽物をもら
うような―要は現代を象徴するような悪いイメージがどうしてもつきまとう。

その点毎年4月1日に掲載されるキメラ11号の話は、躊躇なく目にすることができる。
よく読むと、まんざら嘘ばかりの話ではないようだ。
遠い昔に書かれた書物や、漫画を読んでいると、時々その時書かれた未来の姿が現実化し
ていることに気付くことがある。昔しテレビでみたアメリカアニメの未来都市、手塚治虫
の鉄腕アトムで描かれた家の中にロボットがいる風景や様々の機能をもった自動装置に憧
れた。それが半世紀たつかたたないかのうちにどんどん実現している。
「これは全部嘘である」と堂々と宣言して、おもしろおかしい記事を載せる虚構新聞の
世界では、実現化される度に、社主(主催者)が頭を下げてまわるくらいだ。

実現化されたのは、偶然でもなんでもない。それを書いた人達の神がかり的な予知能力で
もない。描かれた未来が暗いものであればそれは危険性をしかと受け止め、人々への忠告
という役目を果たし、逆に明るい未来であれば、それなりの根拠を示しながら未来の在る
べき姿に向けて人々を鼓舞させていく働きをするからだ。人々はそれに向かって知恵と工
夫を重ねていくのだ。そして少しずつ現実化していく。

今回キメラ11号が提示した「ニート・ボール」という兵器は絶妙だ。やる気を無くした
若者のからその精神を取り除き、地球上で起きている紛争地帯に振りまいて、殺戮だけに
走る若者達から「やる気」をなくさせるというとほうもない発想は、単純にとほうもない、
馬鹿げているの一言で終わらせることはできない。とかく人間は目の前の問題を片付ける
ための緊急対応的なものばかりを考えるはじめるが、時空領域をもっと広げて考えてみる
ことも必要なのだ。結果とほうもないと思えることでも、其の中にヒントがたくさん隠さ
れていることに気付く。毎年この日に載る作品を読みながらそんなことを考えた。



3717同人α総務:2015/04/04(土) 14:30:42
リンク「同人α作品集」更新のお知らせ
・40号テーマ 『謎』:評論集??をアップしました。



3718同人α総務:2015/04/05(日) 09:16:47
レンズの向こう/春を彩る観覧車
????????そびえ立つパステルカラーの観覧車ボックスが、春の光を浴びています。
????????武蔵野の地を切り開いた西武鉄道のモニュメントに見えてきます。

      
????????   Photo byI.Takeuchi 2015/3/31『春爛漫』より



3719万理久利:2015/04/05(日) 12:18:55
映画『グラン・トリノ』(Gran Torino)
       
     主演 クリント・イーストウッド 監督 同  日本公開2009


隣に住むアジア人家族に不快感を露骨に表す、いかにも偏屈頑固な白人老人の姿が目に入
ったとき、どこかでみたことがある顔だとじっと眺めた。あの俳優? 体格はいいけれど、
まさかこんなお爺さんではないはずだ…。でもあの俳優だった。
ダーテイーハリー、マジソン郡の橋に出てくる渋い俳優だった。

朝鮮戦争で人を殺した記憶をずっと胸にかかえつつ、いかにも「アメリカ」、フォードの
の自動車工場で働き続け、今では星条旗がはためく庭の芝刈りをし、ブルーリボン(缶ビ
ール)を飲みながらジッポーで火を点けタバコを吸うやもめ生活。
家の修理は男の仕事、妻は俺が守る、そんな主人公にはどこか男の拘り、男らしさみたい
なものが、滲み出ているのだ。

そんな男が最後、隣の弱虫少年に精神を伝える。彼が選んだ人生の終わり方が圧巻だ。
スーツを新調し、散髪をし、嫌っていた教会に行き驚く程些細な事柄の懺悔をしそして少
年を守る為にあえて武器を持たずに不良グループに挑み、何発もの銃弾を浴びて死んで行
く。白も黒も黄色も関係無い、年齢も関係無い、文化も言語も関係ない。人としての魂の
繋がりがある。男同士の繋がりが在る。監督・主演のイーストウッドはこんな生き方をし
たいと思っていたに違いない。目指して生きてきたに違いない。

イーストウッドを観ていて高倉健と重なった。二人の年齢が近いだけでなく、俳優業を長
い間続けてきて80歳前後で出演したその姿、顔のしわも表情もしぐさもどこか通じるも
のがある。暴れん坊アクション俳優から、しっとりと人生の終焉を思わせる芝居ができる
俳優に、これもそっくりではないか。映画の中の主人公も俳優としての彼等も、その一徹
さ、頑固さ、男気は「西のイーストウッド」、「東の高倉健」だ。



3720同人α総務:2015/04/05(日) 18:25:03
中国縦断4300粁単独自由旅行記9(T.Goto著)

 第10日目 ??鄭州→ 開封


9月19日(早朝雨後曇り後晴)気温朝20℃昼30℃

         

 早朝の雨はやみ、朝霧が立ち込めていた3階のこの窓からは鄭州站方向から隴海線側ま
で展望が利く。7:00頃浴室内の洗面所で洗面、歯磨き、髭剃り。荷物を整理したり昨夜の
洗濯物を取り込む。ドアのノックで扉を開く。係りの女性が入って来て、お湯のマホービ
ンに熱湯を入れて行く。なぜか少し水の入ったバケツが置いてあったが、係員はそこにお
茶や冷えた湯を捨て、持ち出し別のバケツと取り替えて行く。彼女達に朝食の事を聞くと、
階下だと云う。一階の売店で地図を買うついでに食堂の場所を聞いた。
 入り口にはヒラヒラと赤い紐テープが沢山吊り下がっている。この暖簾をくぐり中に入
ると、講堂のような広大な食堂。食券売り場がありそこに一人の女が座して小箱を置き群
がる客に1枚1枚料金と交換している。客は、この食券を持ってテーブル上に並べてある
料理皿と交換している。私は料理の名称がわからないので、現物の前でこれとこれ、と指
さし そしてそこで現金を手渡す。これでもOKなのだ。多分外国人だからなのかも知れ
ない。何とこの大きな食堂の白い壁面には大きく、本日の料理長とそれぞれの料理人の名
前と階級のようなものが書かれている。そして現金を扱う者も偉い人の様である。客の態
度が悪いと食券を不買にする。省直属の役名も書いてある。
 昨夜このホテルに到着したとき、英語で私から質問された受付係の女達の一人といっし
ょに「助人を連れてきた」と云って部屋の係りの女性が来た。大きなキンキンした声で
「私、王衛華と云います。私日語研修学びました。日本語でお聞かせしてよいです」
「ああそう。それは助かった。まあ皆さんが皆さん達の中国語、漢字で紙に書いてくれれ
ば、それなりに判断出来るのであまり困りませんが、貴方達の方が困るのでしょう」。
私が日本語で極普通に云ったことが彼女にはまったくわからないのであった。大きな声が
一際小さくなり笑い声で繕うのが精一杯の様である。
こちらに来て必ず聞かれるのは、いずこから来たのかそして何の為に、何をしに、いつ帰
るかだ。本来なら旅行客に聞くことは失礼に当たる質問である。しかしこれが現実の中国
である。その意味を彼女達に書いて説明してやる。彼女達は一つ一つを聞くと納得する。
「若しあんたが旅でそう云われたらどう思うか?」皆理解する。続けて「私は若い青年の
頃、戦争で召集されて、この地にきた。これから行く先は皆かつての戦場である」。
すると王さん「私達忘れません。…でも今は友好中日」と云う。
「その通り。私だって忘れてはいけない所、国だ。いや忘れられないからこそ遠い日本か
ら自費で訪問してきたのだ。悪い事は何時になっても悪いので中国に来たことそのものは
悪いことに違いない。しかしながら私達の大部分は命令によって動員された者で、好きで
やって来た者ではない事と、我々の幹部は皆紳士で、中国の鉄道、通信、道路等の建設も
皆当時の兵士達が基礎を残して行った。終戦後も私達は一番先に帰国したかった。だが私
達は当時の政府から依頼されて丸一年残り通信網を中国政府に渡してから帰国したのであ
る。こうした歴史的な事実を貴方達は正しく知っておかねばならない」…
すると彼女達は「貴方は兵隊デス。でも良い人…日本人兵隊少し悪い人。でも貴方は良い
人」。
こうして何と部屋中に10人ほど女達が集まってしまったのである。
明日まで聯隊本部跡と開封の兵舎を探しにいくことにしてある。彼女達が職場に戻った
後、小生は支度をし、お昼を食堂で済ませ、水筒を持って写生バッグのみ持って市街に出
た。

 駅前広場を直進し8km程歩く。旧建物はほとんど壊され、写生の対象にはならない。
わずかに裏通りにかかる街道脇道を入ると古い赤煉瓦の三階建ての建物、曲がった所には
分厚い土塀、見たことのある風景を何度も往復する内に、不信に思われ二人の男に検問さ
れた。公安官の様な濃緑の制服に赤の襟章である。旧日本軍人、昔の司令部の跡を探しな
がらここに着たことを筆談で答えると、二人は「少し休んで行ってくれ」と云う。 角の
建物の二階で、私のパスポートを見て鄭重に握手を求めてきた。有り難くお茶を頂き地図
を見せてもらい説明を聞いた。二七賓館にも連絡を入れたようである。彼の説明では旧建
物はほとんど三年以内に取り壊し高層化するとのこと。区画整理もしているので、旧日本
軍当時の図面がないとわからないと云う。二人の内の一人の夏さんの話だと、今は大きい
建物を建築中とのこと。

 再び駅前に来た。省営汽車は1時間半に一本、やむなく個人車で鄭州と開封を往復する
しかないと云う。車がさかんに客呼びをしている。これに乗る往復運賃は60元、了解。別
の二人も同乗させて直ちに突っ走った。立派な幹線道路が出来て、両脇にはポプラ並木が
立ち並び、昔とはまったく変わった風景だ。農村は落花生、トウモロコシ、大豆、といっ
た実りの秋に入ったところで、金色の農地には家族連れの作業風景。道路に敷き詰めたト
ウモロコシの実を車という車が轢いて通る。
 約1時間程で開封に到着。約束した通り別の
客といっしょに下車したあと、南側2km近くを旧兵舎を探して歩いたが、まったくわから
ない。時間が過ぎるのみ。それでも30分は探した。帰路を決して開封を後にしたが、城内
の様子も、皆鄭州に右へならいという状況である。窓を開けて飛ばす車内は砂塵でシート
も砂でパカパカである。頭から浴びた砂でのどは痛み、痰が出て仕方ない。西に落ちる夕
陽は農家のある丘陵を茜色に染めて夕食の煙の様なもやが棚引いている。中国製のトラッ
クはクッションが悪く尻が痛い。運転している男も痰つばばかり窓から吐き飛ばす。
鄭州站前に到着。先に代金を払ってあるので、そのまま下車。途中で考えたが、明日は南
陽に行こうと決心した。省営汽車站にて調べた所、かつての戦場を走る長距離汽車(バス)
を発見、ここで参考に金額を尋ねる。安い。写眞を撮っておく。

 二七賓館に帰宿する。夕食はインゲン豆、骨付き鶏肉、炒、万頭、粥。部屋にて今日駅
近くの輸出品見本市で買ったビール1缶とヨーグルト1本を飲む。砂塵を流しに入浴。洗
濯して全部干す。歯を磨き、スケッチ作品に彩色。ここの女性に世話をかけたので2枚ほ
ど描いた裏に御礼の言葉を書いた。明日の予定を考えてやすむ。ここに来てから一度も静
かな日が無い。近くに遠距離バスのターミナルがあるためか、警笛の音が深夜でも響いて
くる。

つづく

黄河とともに栄え、洪水と兵火に翻弄された中国で最も古い都市「開封」

 



3721同人α編集部:2015/04/05(日) 20:19:49
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1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*大好きなことば[小学生]

2.怪文書集(戯評リンク集)
*やーヤーや〜 その1

3722:2015/04/06(月) 08:04:08
宋の都開封
中国4300キロ単独旅行記の作者が訪れた開封は、その昔の玄宗皇帝と楊貴妃の大唐帝国が滅びた後の混乱状態を統一して趙匡胤が皇帝につき開国した宋(北宋)の首都として栄えた地です。中国の歴史上では、漢滅亡後の三国時代と唐の建国時期、そして五代十国時代の混乱を統一して建国した北宋と金の侵略で逃れた南宋の時代が一番面白い時代と言えます。僕もこの開封は一度訪ねたい所でしたが、未だ行けませんでした。ただ開封は他の地域と違い北宋時代の遺跡は殆ど残ってないようです。見るべきものは余りないとのことです。

宋の史跡としては開封よりも南宋の首都だつた江南地方の臨安(現在の杭州)ほうが史跡が多く残っていて、水郷地帯が当時の面影を色濃く残していました。然しこの南宋も遼、金に苦しめられ最終的にはモンゴルから南下した元に滅ぼされました。
最近の反日の傾向が強く無ければ、是非とももう一度行きたい地域なのですが----。
それにしても中国の王朝は漢民族の建国は少なくて、異民族の建国支配した王朝のほうが多いですね。

3723万理久利:2015/04/06(月) 13:08:06
肥と筑 第三十二回 評
 スサノヲと五十猛父子が、肥前の地に始まり植林を日本に広める、
肥前の西岸、有明海岸に上陸した徐福が製鉄を始めとする様々な技術を広める、
ジグソーパズルをはめ込むようにひとつひとつ足跡を丹念に追い続けている著者もまた北
上し、流れ流れて今は関東は筑波山を仰ぐ常陸の国に住んでいる―。
題名「肥と筑」は、筑前の筑・筑後平野の筑ではなく、筑波の筑なのかもしれないなどと
思うようになりました。ひもときの一つの鍵でもある、著者の漢字分析からすると、共通
の要素があるようですから、どれでも当たりでしょうか。
 今回もまた漢字からのひもときが出ててきました。「豊」と「檜」。

 豊姫、豊玉姫、豊玉彦、豊木入日子、豊鋤入売、豊がつく名前がこれまで何度もでてき
ました。代々の一族が肥前、紀国、出雲にその名を残しているからでしょう。
古事記にでてくる鰐、宇佐?宮近くに残る尾形(緒形・尾方)氏が意味する「蛇」、とも
に水神族のトーテムがこの「豊」がつく人達の廻りに登場していることを著者は指摘しま
す。さらに、もう一つの読み「ユタ」が沖縄や奄美群島にいる女性シャーマンを指す南方
由来の言葉となれば、なるほど「豊」一族からは大陸から渡ってきた徐福(海人族)の匂
いがプンプンしてきます。

 著者は「豊」の次ぎに「檜」に焦点を当てます。植林が盛んだった紀ノ國、その用途は
主に大和朝廷を形作る宮殿等の材料でタタラ用ではないようです。その頃の宮殿の主が第
十代崇神天皇、別名「御眞木入日子印惠」、その女房が植林が得意な一族紀氏、女性家長
の娘とあります。そしてその子が豊木入日子。名前に檜を表す眞木をもち、妻は植林名家
出身とは…、できすぎと言えばできすぎ。
さらに話は檜の名産地「木曾」に及びます。字を組み合わせるとどんぴしゃり「檜」。
なんでこんなことに気が付かなかったのだろう、そう思わせることを次々と著者はぶつけ
てきます。
 万葉集、古事記の中の檜あるいは檜原を詠った作品からはどれも豊かな山並み、静かに
流れる川、そして国をどっしりと眺め守る檜でできた宮殿、そんな景色が見えてきます。
そしてあの檜の香りも。『趣味水彩』の中の奈良の風景が浮かび上がってきました。

※テルマエロマエの宮殿風呂のような風呂は奈良の宮殿にあったかもしれない。
湯船に浸かるのが大衆化されたのは江戸時代ですが、特権階級でもある奈良の宮殿に住む
人達の中には、徐福がもたらすはずはありませんが、ひょっとしてあの香りがする水に浸
かってみたいと考え出した人がいたのではないか、秘密裏に行われたため文章では残され
ていない、風呂場跡は燃えたか腐ったかで、あとかたもなく消えているからローマ遺跡の
ようには証明することができない−そんな歴史推理をしてみました。

豊から檜、このあたりの進め方は巧みで、歴史が苦手な読者でも比較的読みやすいものに
なったようです。



3724水彩画愛好家:2015/04/06(月) 17:46:59
開封と蘇州
 開封という古都についていては印象が薄く、世界史で習ったほんの僅かの記憶もあるか
ないかというくらいです。中国主要都市で働く中国旅行好き歴史好きの同僚たちからもあ
まり開封の話は聞きませんでした。今ではそこそこの観光都市になっているようですが、
中華人民共和国になってから、かつては国都だったこともある都市が、州都の地位さえも
も隣町の鄭州に奪われてしまいました。その鄭州も私に取ってはあまり馴染みの無い名前
です。
 太古の時代から続いた黄河洪水の記憶や紛争の記憶残る場所だからかなとも思ったりも
しますが、此の国の歴史をみればどこの都市も同じようなものです。
そう言えばここ開封にはかつてユダヤ人街が存在していたといいますから、漢民族至上主
義?の煽りをうけて、他の少数民族と同じように、たとえ今は存在しないユダヤ人街でも
かつてあったという理由だけで中央政府から冷遇されたのかもしれません。

 仕事で知りあった方で奥さんが蘇州生まれの人がいました。奥さんの父親は西洋で医学
を学んだ医師、文革と同時に彼女はすぐに結婚して元御主人と香港に脱出、他の家族はア
メリカに脱出、まるで脱出結婚のようだったと笑って、綺麗でゆっくりとした英語でやさ
しく話してくれました。共産党のことはぼろくそに批難していましたが、それ以外は生ま
れ育った蘇州の美しい風景の話ばかりです。父から聞いていた蘇州と重なって興味深くい
つも聞いていました。
 やはり黄河廻りの風景より、南の長江の方がどこか心穏やかになります。景色もなぜか
日本人にはしっくりくるような気がします。
趣味水彩特集でとりあげた蘇州の河辺の風景は、婦人と父から聞いて想像していた景色と
ピッタリ重なりました。



3725同人α編集部:2015/04/06(月) 22:25:51
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怪文書集(戯評リンク集)
*やーヤーや〜  その2



3726同人α総務:2015/04/07(火) 11:55:39
レンズの向こう/春の色
 

  ??  
    Photo byI.Takeuchi 2015/3/31『春爛漫』より
??????
       本日(3/31)暖かさにつられ随分長距離(約30km)あるきました。
       我が家から狭山湖畔までですがいたるところ春の花今を盛りと咲いていました。
       桜、タンポポ、レンギョウ、山吹など。天候が心配です。竹内一郎

3727同人α総務:2015/04/07(火) 12:36:30
合評開始のお知らせ
本日より42号『再び心情風景』竹内一郎の合評が開始されます。

レンズのプロにとって目の異常はのっぴきならない。或る日、左目と右目で見える景色の
色が異なることに気が付いた筆者は手術に踏み切った。両目同じ色合いとなって映るよう
にはなったが、そこでさらなる問題が起こる。その問題とは…。(簡単紹介より)

生まれたままの左目で見た景色

合評期間4月7日〜4月15日(水)まで
末尾に4204をお願いします。

※ブログに著者ポートレートとコメントをアップしました。タイトルは「右目と左目」。
※作中に出て来る『 固体撮像装置におけるサンプリングに伴う諸問題』(竹内一郎著)
を特別寄稿していただき、個人作品集に掲載しました。
参考にしてください。



3728:2015/04/07(火) 13:24:11
姑蘇の風景
江南地方の蘇州などの水郷の旅は、秦の始皇帝の兵馬俑や万里の長城と言うスケ-ルの大きい歴史遺産巡る旅とは違う思い出があります。蘇州、杭州、西糖、無錫などの水運の発達した地域で、観光客を飽きさせない独特の雰囲気を醸し出しています。以前旅した写真を今眺めても大変懐かしく思います。

晩唐の詩人にして進士となつた高官・張継の漢詩「楓橋夜泊」に歌われた寒山寺のある蘇州も、ざわついた感じの無い落ち着いた印象深い街でした。
添付した写真は夜のライトアップの水郷、お昼の運河、そして運河の岸で水郷風景を描く画学生です。又行けるものなら江南地方へ行き絵を描きたいものです。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003908.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003908_2.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003908_3.jpg

3729水彩画愛好家:2015/04/07(火) 14:50:45
世界遺産 時を刻む「中国 芸術家がつくった“山水十景”絶景」
昼、NHKBSをつけて驚きました。見事な中国の水の都の風景が飛び込んできたからです。
タイトルを観ると小さく「西湖」とでていました。

蘇州、杭州、長江下流の水の都を思い浮かべていたときだけに、すぐに目についたのでし
ょう。自然の美観に、長い時間人が贅をを尽くして創り上げた景勝地、ひとことで贅沢。
いろんな意味で贅沢。番組では芸術祭と称して、21世紀を生きる若者が創作料理と服装
デザインで西湖を表現することに挑みます。小さな島国日本にはない中国の大きさと贅沢
さ、自然を生かしながらも長年に渡り手を加えられてきた景色のように思えました。
柳、鶯、桃の花、池の蓮、真っ赤な鯉−これは、私の空想の中で描く歴代中国宮廷の庭、
紅楼夢に出て来る賈宝玉とかれんな少女たちが遊ぶ庭−その要素が全部詰まっている景色
です。

貧乏画家さんが描いた蘇州、撮した写真、運河が縦横に走り、水とともに生きる人々の生
活が伝わってくる蘇州の風景のほうが私には馴染みやすいかもしれません。



3730万理久利:2015/04/08(水) 13:31:34
映画『野生の証明』
          
??????&nbsp?????????????? 主演 高倉健 薬師丸ひろ子 1978年(BS朝日 2015/4放送)

こてこての劇画だ。ぎりぎりまで健様の糞真面目ぶりをお笑いすれすれまで持って行き、
自衛隊の悪童ブリもそこまでやるかと言うところまで描き出す。
健様からも自衛隊からもよくクレームがつかなかったものだ。
それだけ日本は当時も今も平和なのかもしれない。

たった一人の男(健様)を相手にずらりと並ぶ戦車と自衛隊員、殺された養女(薬師丸)
を肩にかついで銃をもって歩き出すその姿は、雪駄に着流し、刀片手に恩師であり、また
生き方の手本として尊敬する組長や、ともに苦労した仲間の仇をうちにひとり乗り込む健
様の姿とまったくいっしょだ。

スマホや掲示板・ブログでどうでもいいことをしゃべくり廻る老若男女へのあてつけのよ
うにも見える。
♪「男は 誰もみな 無口な兵士  笑って 死ねる人生 それさえあればいい」
 映画の最期に、戦車に向かって歩く健様のバックで流れるエンディング曲だ。

男女関係無く、観る人にそんな格好いい生き方を夢見させてくれる映画、というより高倉
健という役者だ。
そういう健様は生前、スマホ片手におとぼけ突撃電話をときどきしていたというから、こ
れまたおもしろい。それはそれ、これはこれだ。

3731同人α編集部:2015/04/08(水) 14:59:53
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1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*なりすまし症候群シリーズ [やけくそCNガス噴射]
2.怪文書集(戯評リンク集)
*ベルギリス2010



3732同人α総務:2015/04/08(水) 22:20:21
レンズの向こう/春の雪
   本日都心に降った雪は、この時期としては5年ぶりとか。
  千葉銚子では何と90年ぶりに最も遅い降雪記録を更新しました。
  遅咲きの桜はさぞや身を縮めたことでしょう。それでも少し寿命が伸びたはずです。
   この日を、竹内氏がすかさずレンズに納めてくれました。
  満開の桜を背景に、赤い前掛けのお地蔵さんはさぞやびっくりしただろうなあ。
  雪が混じる上空からの斜めの線、これは昼ごろ窓の外を見て、あっと驚いたときの
  様子と全く同じです。春の雪と桜とお地蔵さん、味のある1枚となりました。

    
    Photo byI.Takeuchi 2015/4/8



3733万理久利:2015/04/09(木) 15:08:51
御用聞きコンビニと介護コンビニ
 小さな頃、毎日お昼少し前にキャップ帽をかぶった小父さんがスクーターでやってきて
玄関横の台所の扉を叩いた。同じ町内にある梅橋商店の小父さんだ。母が注文した醤油や
素麺や干し物等を置いて、帰りにはボッケの中から帳面を出して新しい注文品を書き取っ
ていく。頼むものは最低限必要な食料品ばかりだった。
 子育てと内職で手が放させなかった母にとっては便利な御用聞きだった。梅橋の小父さ
んのところには兄と同じ学年の息子たちがいたから、二人して時々学校の話をしていた。
貧乏だったから、つけがきくのは有り難かっただろう。子供を通じてのおなじみさんであ
ったから支払いを延ばしてもらうことも時々はあったはずだ。
 教育と食、これだけは両親は手抜きできないことであったから、さぞや有り難い存在だ
ったであろう。いわば、つけの利く、そして情報も運んでくれる動くコンビニだった。
私はこの「梅橋コンビニ」のお蔭で栄養失調にもならず元気に育ったとも言える。
 梅橋商店はとっくのとおに消えた。息子二人は有名大学に入って、サラリーマンと公務
員になって、親の後を継ぐことはなかった。コンビニが次々とできる前のことだから、い
わゆる家族の事情で店を閉めたのだろう。

 あれから半世紀以上が経った今、私は時々近くのコンビニに電話をかけ食料品を頼んで
いる。「オーナー:○○」と氏名が書かれた胸バッチを付けたおじさんは、早いときで十数
分後、長くても数時間後に届けてくれる。
 若い頃は、美味しい物を求めて多少遠くても、たまに出かけては手に入れていたものだ
が、今では興味はすっかりなくなった。日々生きるためだけの食になっている。
だからたまに手にする「美味いもの」がとてつもなく「美味いもの」に感じられるように
もなった。
 先日、介護コンビニなるものができたというニュースが流れていた。介護用品中心の品
揃えで、なんと介護士まで常駐しているという。これに移動機能がつけば、必要品も手に
入る訪問介護ではないか。この勢いでいくとコンビニの未来の姿は、「ゆりかごから墓場
まで」の生き続けるための最低限の物とサービスを売る人生総合商社になりそうである。



3734同人α編集部:2015/04/10(金) 10:00:41
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α・archive(ニューロン・カフェリンク集)
*α分裂を煽った影の立役者 その1



3735同人α総務:2015/04/10(金) 10:12:52
レンズの向こう/POST「白の桜」
                                               .
  春のTOPスターは何と言ってもその豪華な咲きっぷりの桜ですが、あっという間
  に桜は散ります。桜は青葉を混ぜてなんとか気を引こうとしますが、虎視眈々と
  その座を狙っていた花たちが次々と登場します。桃色を交えながらも限りなく白
  の絢爛豪華さを誇る桜に対抗して、濃淡の衣装をまとい自己主張を始めます。
  まるで次々と工夫を凝らして繰り広げるフランスパリコレのファションショーの
  ようであります。


  

       
     Photo byI.Takeuchi 2015/4/7『花と新緑』より



3736万理久利:2015/04/10(金) 19:40:50
テレビ情報 明日 4/11(土)BS3
NHKBS ザ・プレミアム
「井浦 新 アジアハイウェイを行く」
第1集「変貌する文明の十字路」??三回
1.4月11日 〜トルコ・グルジア・アゼルバイジャン〜  21時00分〜(89分)
2.5月9日 イラン???????? 予定
3.6月?   ウズベキスタン???? 予定

◆昔NHKシルクロードでぼんやりと広大なアジア大陸歴史の旅を夢みたものですが、
現代ではなんといってもこのアジアハイウェイです。
旅する井浦氏が紹介インタビューで、イランに着いた時プーンと此の国の匂いがしたと言
っていました。その正体はサバサンドのサバを焼く匂いだったとか…。
昔私が初めて香港カイタック空港に降りたとき、何とも言えない中華料理の匂い、五香粉
の匂いが生暖かい空気とともに漂ってきたことを思い出しました。

◆αにはトルコ通、あるいはトルコ好きな人がいるようで、その作品を読みながらトルコ
のことをいろいろ調べたりしたものですが、明日テレビで見るトルコ、じっくり綺麗な画
像で眺めてみようと思っています。



3737同人α編集部:2015/04/11(土) 09:15:18
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
α・archibe(ニューロン・カフェリンク集)
*α分裂を煽った影の立役者 その1(捕捉資料)



3738水彩画愛好家:2015/04/11(土) 10:14:18
趣味水彩/西洋建築 1
古都の神社仏閣が多く登場する中、西洋建築が時々現れます。建物材質も窓の形も、庭の
景色もがらりと変わっての登場です。匂い、空気、光の具合まで違って見えてくるような
気がします。
絵をみながら想像する住む人、出入りする人、交わされる会話まで自ずから異なってきま
す。軽井沢はあのヤマネちゃんが登場した所でもあります。


????
  フェリ-チェガ-デン日比谷-?(2010/7/18作)2010-08-09掲載
????

????????????         



木馬亭(2010/9/5) 2010-10-03???? 軽井沢



??????????????
       高原の教会(2010/9/5)2010-09-25
       


??????????????
       ルヴアン美術館?(2010/8/23)
    



3739万理久利:2015/04/11(土) 17:03:54
やらせ投稿
 楽天がやらせ専門業者を提訴した。購買者の感想・評価を売り物にしている楽天は、こ
の一年徹底的にやらせを調査したという。
 やらせ業者も、やらせ業者に依頼した店舗も、楽天もそれぞれ金儲け商売だ。
やらせに荷担した一般人も小遣い稼ぎの金目当てだ。食べてもいない、使ってもいない、
読んでもいない、例え試してみたとしても嘘の高評価をして褒め上げ、それで小遣い稼ぎ
するのは間違っている。それを商売にしたやらせ業者も間違っている。
依頼した店舗の行為は金を払って「さくら」を担ぎ出す行為と似たようなものだ。
ネット広告で収入を得ている楽天の怒りはわかるが、なんといっても通販消費者を騙すこ
とになるのだ。

 と、ここまで書いたところで、テレビショッピングや本紹介を思い出した。
商品を褒め上げるタレントの言葉に他のゲストタレントがおおーっ、わーっ、嘘ーっ、続
いてスタジオに集められた観客の小母さん達の感嘆の声、こちらの方が「嘘ーっ」と言い
たくなる。出版社で用意したような台詞で、ろくすっぽ読んでもいない本の紹介をするに
わか書評家、その横で意味も無くしきりにうなずくアシスタントのかわいい女性、ときと
して、「よく読み込んでいらっしゃいますね。良く研究してらっしゃいますね」とまで言
い出す。一つのショーだと思えばいいのだろうが、あれを見て買う人もいるのだ。
 博田喜美子氏の作品『実演販売』の中で「たとえ期待をうらぎられたとしても、あの演
技に金を払ったと思えばいい」そのようなことが書かれていたが、彼女が見た実演販売は
便利さをよりアピールする技と口上を、時間と努力で磨き上げてきた技だ。テレビの方は
技というより、タレントの顔とスタジオに集めたおばさんたちの歓声に頼っているだけの
ように見える。テレビ局がやらせ事業主、タレントやおばさんが金で雇われた嘘投稿者と
いったところだ。 提訴した楽天は何にあたるのだろう。敢えていえば「ジャパネットた
かた」か…。



3740同人α総務:2015/04/12(日) 10:11:15
レンズの向こう/緑と赤の世界
 牡丹の葉のしずく、以前にも葉のしずくを撮した作品がありましたがこれほど丸くはあ
りませんでした。表面張力がかもしだす透明な球はこれだけでも一種の芸術だと思います。
先日テレビで見た、中国西湖の蓮の花びらの上のしずくを、料理人が水飴を使って再現し
ていたのを思い出しました。古今東西、人は一粒のしずくに美しさ、何とも言えない世界
を感じるのでしょう。
 この水玉と緑を受けて、チューリップの赤がますます引き立ちます。
丸い葉っぱとその上の透明な球、チューリップの単純すっきりとしたデザイン、何の皺も
装飾もない生まれたばかりの姿はそれだけで絵になるという特権があるかのようです。



??????牡丹の葉のしずく
  

        
        Photo byI.Takeuchi 2015/4/7『花と新緑』より



3741水彩画愛好家:2015/04/12(日) 13:56:30
「中国でよみがえる雪舟」
中途からであったが、Eテレ「中国でよみがえる雪舟」を観た。また杭州が出て来た。
南宋の国都杭州、水の都杭州、中国美術学院がある芸術の都杭州だ。昨年杭州で行われた
雪舟を見直すシンポジウムの様子がまず目に入ってきた。
 雪舟と言えば水墨画、中国に渡り、元祖山水の作品から多くを学び日本に持ち帰った。
水墨画といえば、南宋、明の時代だ。雪舟もその時代と重なる。中国の若い水墨画家達は
その時代の水墨画を継承し日本で育んできた雪舟の精神を見直しているようだ。
今の中国にはそれが無くなっている、あるいは薄れているとの危機感のようなものがある。
札束が飛び交う世界一のスケールと言われるようにもなった中国のオークション会場で雪
舟の作品が億単位の値で取引されるのは、単なる金満家たちの欲からなのかとも感じない
わけではない。
 南宋時代の建築技術、美意識の影響を受けているという鎌倉を、中国の若い水墨画家二
人が訪れて語る言葉からは、イデオロギーや金儲けとは関係ない、古い文化を尊ぶ心、芸
術家としての新たな心構えのようなものが伝わってきた。政治や経済とは関係のないとこ
ろで、しかも若者達が語るのである。
 歴史を振り返り日本と中国を考えてみた。南宋の空気が色濃く残る鎌倉を訪れた中国人
画家が語っていた、[互いにいいところ悪いところをどの国よりも一番知って居る。そし
て受け継いだいいものを大事に保存しかつ育ててきた日本、中国も日本から多くのものを
学んだ。二つの国はアジアの中ではひとつの国のようなもの]が心に響いた。
文化財をことごとく破壊し、芸術家達をあざ笑い罵倒したあの文革をこの若者はどう思っ
ているのか−聞いてみて欲しかった。

※再放送??2015年4月18日(土)午前0時00分〜(金曜深夜)



3742万理久利:2015/04/12(日) 15:09:57
中国縦断4300粁単独自由旅行記10(T.Goto著)


   いよいよ著者にとって慰霊の地南陽にやってきました。テレビで流行の
   突撃宿泊を、やらせではなく、打合せも無く、南陽片田舎の民家で実行
   します。住民は日本からの客を興味津々かつ暖かく迎え入れてくれたよ
   うです。戦争を忘れて人と人とを繋げる「一宿一飯の恩義」の物語。


 第11日目  鄭州→ 南陽??

9月20日(晴)気温29℃

??????????????


 朝7:00起床。洗面、歯磨き。室内に干した洗濯物、下着が今少し乾ききっていない。
7:30の朝食前にこの二七賓館の玄関前のスケッチをする。食堂に行く。炊事の係りの若者
とはもう顔見知りとなった。「これとそれ」と指さ差しするだけで、直ぐに必要な分の料
理を取ってくれる。その場で少額の紙幣を手づかみのまま差し出すと、ちゃんと選んで手
のひらから取り、釣り銭の紙幣をのせてくれる。要するに、信用して任せられる事に意義
を感じる様に思った。つまりそれだけ信じられない者が多いのであろう。朝食時に大きな
万頭を二つ買って一つだけ食べてあとの一つを持参し綺麗なポリ袋に入れてバッグに詰め
た。荷物を整理し、持ち物袋に必要なものを入れ、世話になった係りの人とさようなら。
又帰路に宿泊を約束してホテルを出発する。

 南陽行直快汽車站(中国の汽車はバスを示す)に向かう。そしてあの小さな窓口から南
陽までの乗車券を求めた。27元支払い書いてくれた出発時間を見ると、12:06発である。
まだ時間があるので、あちこち市街地を見て歩く。ニコニコしたおばあさんが鉄道の本を
持って買ってくれと云っている。一冊もらう。6元もした。香港で中国交通時間票という
本を読んだとき、このおばあさんの事が書いてあった。おばあさんに其の話をすると、白
い髪のニコニコ顔。「元気で暮らしなさいよ」と云って別れた。11:30頃站待合所で並ん
で待つ。いよいよ乗車。窓脇の一つ内側の席である。
 定刻にバスは出発。隴海線(ロウカイセン)の架橋をくぐり西南に向かう。南陽路は国道だ。
新?を過ぎ許昌、ここから一部省道そして県道と南下する。先ず襄城(ジョウジョウ)、ここは
かつて我々の河南作戦の第一橋頭堡(キョウトウホ)の最前線であった。…バスは襄城市街を通り、
叶?(葉県)に入る。快速自動車は秋の収穫時期の幹線道路を調子良く突っ走る。そして
同じ様な快速車を追い抜く為猛烈な追い越しごっこがはじまる。そしてやたらピャーピャ
ーピピピャーと甲高い音色を発しながら追いつき追い越すのである。私からすれば警笛の
音はかなり彼等の言葉のアクセントに似ている。もう私には目が風景に取りつき砂塵など
も気にならない。やがて又村落らしい所を通過の際発見した看板からここは「保安」「保
安鎮」、次は「コーデンワン」、弯?いったい何を意味しているのかさっぱりかわからな
い。40分程走った地点で大きな河が見えてきた。これが白河である。もう日は西に落ちか
けている。橋を渡り日が落ちた頃、南陽市内に入って最初の地点で終点となり、ここで車
を降りた。あたりは真っ暗である。近くの灯を求めて行きここで寝るまねをして、寝る家
を求めているというパントマイムを演じると、直ぐ前の赤煉瓦の建物を教えてくれた。

 脇道から中庭に廻り込んで灯がもれている扉をノックした。何回かノックした後、扉を
開いて室内に入る。筆談で一泊したいと、「日本国東京から来た者、名前××」と書いた
紙とパスポートを見せた。了解してくれた。湯浴無し、トイレ無しと云う。お湯を洗面器
に一杯もらいたいと云うと了解してくれ、この建物の三階の部屋に案内してくれた。そし
て驚く程昔のアンペラの寝台、しかも四方に竹棒を立て、天蓋の様に白布地の蚊帳が吊っ
てある。アンペラになるとはと、この若いおばさんに云うと、少しして敷き布団と掛け布
団を持って来てくれ、また大きな薬缶と洗面器にお水をたっぷり持って来てくれた。12〜
13才の男の子もマホービンにお湯を持って来てくれた。
 夕食は用意できないと云うので、やむなく硬くなったビスケットを食べて済ませた。私
が画家で、写生旅行に来たと云って泊めてもらったので、スケッチブックを開いて見せる。
この若い太ったおばさんは隣室の男性にさかんに説明している。この男性は気工广に勤務
の職員とか。そして同じ部屋から女性がやってくる。奥さんかもしれぬ。筆談で「細君か」
と聞くと「姐姐」と云う。姉さんであった。時ならぬ珍客に騒然となってきた。宿の太っ
ちょおばさんの甲高い珍客到来の宣伝で、子供を連れて部屋に入って来る。隣室の青年、
その姉さんも。其の内おばさんは大きな声を一段と大きく張り上げて皆を部屋から追い出
した。そして私に何か早口で云うので聞き返すと、私のボールペンをサット手に取り近く
の紙袋を手に取り書いた。「あなたは長旅をしているのだから、早く休め」と云う意味の
中国語を書いた。「ミンバイ、ミンバイ」私は有難うと云ってこのおばさんに握手を差し
出す。おばさんは顔を赤くして答えて帰った。

 ここは鄭州から約4百?程南である。まだまだ夏である。鞄から蚊取り線香と18#針金を
出して、寝台と寝台の四隅の竹棒を針金でくくり、洗濯物をつり下げる準備をした。タオ
ルで体の汗と砂塵を洗い落としサッパリしてからアロハ(ナイロン製)と肌着を日本から
持参した粉石鹸を少量投入して洗えばたちまち綺麗になる。やれやれ一息ついた、と云う
間もなく停電。真っ暗闇。しばらくしてもまだ闇。やむなく階段を降り、おばさんを訪ね
たが室内は空。又自分の部屋に戻ると、今度は風で扉が内側から閉まった時に錠が自然に
かかったのか、中に入れない。部屋から締め出しをくってしまった。下におりて外の暗闇
で呆然としているとローソクの灯が風に揺れながら階段を昇っていくのが見えた。その後
を追いかけてくと、どうやら私のところまで灯を持っていくところだったようだ。そして
おばさんは錠を開いてくれた。風の入る窓を閉めれば大丈夫だと云う。其の通りである。
そうして息子さんが熱いお湯をまた持って来てくれた。お茶を入れゆっくりやすむ。

つづく

??????????



3743:2015/04/12(日) 19:34:29
中国単独旅行の地図
この旅行記は旅の進行に応じた地図が掲載されていますので、読者の立場から非常に分かりやすいと思います。北宋の都開封と現在の省都鄭州の南に許昌と言う市が有ります。ここは開封と同じように歴史上大変有名な場所なのです。それは漢帝国が滅び魏呉蜀の三国時代の英雄魏の曹操の本拠地で、曹操が都をおいた地であります。後漢の最後の皇帝献帝を連れ去り、都を長安から遷都した地です。又ここに銅雀台と言う邸宅をかまえました。曹操は皇帝にはなりませんでしたが、献帝をロボットとして操って実権支配しました。

この当たりは歴史の宝庫です。確か芥川龍之介の杜子春の原典になつた中国の故事、邯鄲の夢の邯鄲もこの当たりだったのではと思います。この旅行記を読んでいて、中国を旅したいと思い始めました。
まず手始めに、初の読書から何度になるか数えてもいませんが、三国志を読み返そうかなと思います。又楽しみが新たに出現しました。

追記、鄭州や開封、南陽は黄河の南の河南省、杜子春の邯鄲は黄河の北の河北省でした。この当たりは黄土に覆われた地域で農業生産の盛んな穀倉地帯でもあり、車窓から地平線の彼方まで延々と続く麦畑が記憶に残っています。

3744マリアンタ:2015/04/13(月) 08:56:01

 貧乏画家氏の投稿に「邯鄲の夢」がでてきました。
「邯鄲の夢」は気になっていた言葉で、以前同人誌のテーマ「てふの夢」、胡蝶の夢がは
じまりでした。ともに中国の古い書物から出て来た言葉ですが、中国の歴史を考えると、
一時も安定した時はなく、あの広大な土地を次から次へと国が代わり続けたことからでて
きた言葉のように思えます。自民党/共和党から民主党に政権が移った、そんなレベルで
はなく、統治する国まるごと、民族ごと代わってしまうのですから。常に自分の地位をお
びやかされる国主もそこで暮らす人々も、生きているこの世界が空しく、はかなく、まさ
しく一瞬の夢のようなものだと思ってしまったのでしょう。
 そういう私はよく夢を見ます。幸いにも戦争の無い時代に生まれ、夢の中で人生とはは
かない夢の世界だ、などという無情観はありません。ただあまりに夢をよく見るので、昼
の時間帯、生物学的には覚醒しているときの出来事が、夢の中で見ている夢ではないか、
と思ったことがあります。寝ているときにみた夢を綴る日記も覚醒しているときを綴る日
記も、私に取っては等価になっているような気がします。フロイトが夢の中で現実の自分
を分析したらどんな論文になっていただろうか…、読んでみたい気がします。



3745万理久利:2015/04/13(月) 16:59:57
「敦煌」
 昨日もまた古の中国へ。
井上靖原作 映画「敦煌」とテレビで出会ってしまった。
中学生の頃、家にあった貝塚茂樹の『世界の歴史?』を何気に開いて古代中国に触れたと
きのあのわくわく感が蘇ったかのように見入った。
偶然でも神の導きでもなく、たまたま今、中国の歴史に対するアンテナの感度が高まって
いたからだろう。いつもならば、瞬時にリモコンボタンを切り換えるか、電源を切るのだ
が、何気ない画面でも何かを察知して内容を確認する作業を始めるのだろう。

 主人公[行徳]は宋の首都開封で行われた科挙の試験で西夏対策問題に答えられず不合
格。そんな彼が巡り巡って、敦煌太守が数十年かけて金を惜しまず集めた世界中の文書、
経典を西夏との戦火から守ることに命を掛けることになる。
 20世紀になってこの敦煌の洞窟から膨大な量の書物が発見されたことを受けて作られ
た物語なのだろうが、それに似たようなことがあったに違いない。
ISによるメソポタミア文明の各種遺跡破壊のニュースが流れる中、千年ほど前に「これ
はあなた一人のものではない。人類の遺産なのだ」と言って文書を守ろうとした行徳のよ
うな若者たちもいたのだ。いくらアンテナの精度が高まっていたとはいえ、短い間によく
ぞ次々と古代中国の歴史が繋がってテレビに登場したものである。

 三谷幸喜「ザ・マジックアワー」でちょっとおばかな俳優役をしていた佐藤浩市が、悩
める若者、恋する青年行徳を演じていた。背を高くして、凜々しさと精悍さと知性を加え
た木村拓哉のようだった。西夏の王に反旗を翻し最後まで行徳を応援し続けた漢人部隊々
長の朱王礼役の俳優が西田敏行であることに気づくにはしばらく時間を要した。それくら
い、きりりといい顔、いいい体をしていた。
行徳が愛したウイグルの王女・ツルピア役中川安奈、敦煌の弥勒菩薩の顔に似たこの女優
は昨年10月に49歳の若さで癌で死んだとあった。西夏王との婚礼の日、王の殺害に失
敗した直後に城壁から飛び降り自殺した王女の人生とどこか重なる。



3746同人α総務:2015/04/14(火) 09:35:09
レンズの向こう/石楠花
  ツツジそっくりの花がぎっしりボールのように固まって咲きます。桜が散
  った頃顔をだしてきました。
  石楠花はネパールの国花、日本では奈良の県花となっていますがその奈良
  日良山系の石楠花についてあの井上靖が詩集『北国』の中で触れています。

               井上 靖

      むかし「写真画報」という雑誌で比良のシャクナゲの写真を
      みたことがある。そこははるか眼下に鏡のような湖面の一部
      が望まれる比良山系の頂きで、あの香り高く白い高山植物の
      群落が、その急峻な斜面を美しくおおっていた。
      その写真を見た時、私はいつか自分が、人の世の生活の疲労
      と悲しみをリュックいっぱいに詰め、まなかいに立つ比良の
      稜線を仰ぎながら、湖畔の小さい軽便鉄道にゆられ、この美
      しい山巓(さんてん)の一角に辿りつく日があるであろうこ
      とを、ひそかに心に期して疑わなかった。 絶望と孤独の日、
      必ずや自分はこの山に登るであろうと。(一部抜粋)


  

       ??
        Photo byI.Takeuchi 2015/4/7『花と新緑』より

3747同人α編集部:2015/04/14(火) 17:20:17
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*最新コピペ作品[月刊コミック・フライデー]

2.怪文書集(戯評リンク集)
*「私」と言えない「私達」症候群。
*[妖怪ウォッチ]

3.エモーショナル女王発言集(戯評リンク集)
 Newサイト開設。一挙10作品を掲載しました。



3748万理久利:2015/04/15(水) 19:52:50
再び心情風景 評
 般若心境の色即是空の世界に、物理学的な観点を取り混ぜて取り組む著者、映像機器開
発に長年関わってきただけに、それは色、形から迫ることになります。何回かにわたって
書き進められてきましたが、書いている当人の目の具合に異変があったようです。
それは生命科学の道を歩んできた柳沢桂子氏や多田富雄氏を襲った病魔のような突然のこ
とではなく加齢という、ゆっくりじわじわと時間をかけてやってきたもののようです。
 直ぐに生き死に関係するほどのものではなくとも、映像の世界で生きてきた人だけに、
目の故障は大きな異変であったに違いありません。不安、不満を前にして、気持ちの落と
しどころを知らず知らずのうちに求め、般若心境をもっと理解したい、なにか真理が書か
れているのではないかとの思いが強まるのでしょうか。

 強まると言っても、今回描かれている著者は映像プロとしての顔が全面に出ています。
なんでなんでと、しつこく医師に尋ねる様子が文中から想像できます。右目と左目で色の
具合、感じ方が違うことに気が付き、その訳を解明していこう、少しでも改善していこう
とする著者のプロとしての純粋素朴な態度が、「色即是空」の世界に抵抗なくどっぷり浸
かることに、どこかためらいと疑問を抱く私には、生き抜きになるような効果になってい
ます。
 宗教家、芸術家、哲学者、いわゆる文人、世の不条理に苦しめられて来た人、等々が説
く般若心境ではなく、柳沢や多田と同じく、科学畑を歩いて来た人が語る般若心境の方が、
私には素直に耳や心が反応するような気がします。
 写眞撮影を通じての右目と左目に映る色の違い、ぼやけ具合の違い、こんな具体的な体
験談は初めて目にしたような気がします。実に色々なことを考えさせられます。同じもの
でも、自分の左右の目ですら異なるのだから、ましてや他人が見ているもの、感じている
ものは自分のそれと異なっていることが多いのだということを思い知らされます。
 耳に、目に心地良い、それなりに恰好よく、偉そうに書かれた解説本より、こちらの方
が読み手にとっては想像力と理解を促すこともあるのです。

*水墨画家の描くものは区切り、物の形の外輪のない、空の世界を表現しているのだと色
即是空の境地に繋がるようなことが先日観たテレビで語られていましたが、なるほど確か
に輪郭が無い、まさしく心の目に映った具象画です。人間の生身の目はできるだけ形や色
を物理的に正確に写し出すのが本来の姿、機能です。

*眼鏡ではどうにも矯正できないものもあるようですが、手術後に作った新しい目に合わ
せて作った眼鏡のおかげで、著者が撮した写眞を見る限り、著者の目は回復したようです。

4204



3749同人α総務:2015/04/16(木) 11:25:51
合評開始のお知らせ
本日より42号『夢∞夜/エッシャー館』古賀由子の合評が開始されます。

夢に出て来た不思議な世界。現実と夢の世界が混在する。
エッシャー館の他「鬼部長」も掲載。

螺旋階段のある館

合評期間4月16日〜4月24日(金)まで
末尾に4205をお願いします。

※ブログに著者ポートレートとコメントをアップしました。タイトルは「隠れん坊」。



3750同人α編集部:2015/04/16(木) 19:04:50
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
1..怪文書集(戯評リンク集)
*カタカナを多用する老人
*[妖怪ウォッチウォッチャー]



3751同人α総務:2015/04/17(金) 11:19:59
レンズの向こう/木蓮
世界でもっとも古くからある花の一つと言われているこの花の名は、木に咲く蓮のよう
なところからついたとう。白に紫が混じるこの大ぶりの花は確かに仏様が座る蓮の花に
似ているが、花は縦長でおまけに柔らかそうな大きな葉っぱもついていないから、この
上に仏様を座らせるわけにはいかなかったのだろう。

????????紫木蓮(シモクレン)
    

             山桜
             
                   Photo byI.Takeuchi 2015/4/7『花と新緑』より



3752水彩画愛好家:2015/04/18(土) 09:43:10
趣味水彩/西洋建築2
シャトー・カミヤは煉瓦作りの日本初のワイン醸造施設。フランスの施設から学んだ由緒
正しき明治生まれの日本版西洋建築です。これに対して、ピザ、パスタ、ステーキ、おふ
らんす料理といった洋物を扱う近年の神出鬼没の店は、西洋建築というより、「洋風建築」
と言ったほうがいいかもしれません。伝統や機能の建築様式云々より、表面的な見た目重
視のような気がするからです。雰囲気で食欲を増す、美味しく感じさせる、現地に行った
気分にさせる外観で料理メニューを想像させるるという演出なのでしょう。


牛久シャト−・カミヤ(2012/1/10スケッチ)2012-01-31掲載 牛久市


                 



レストラン筑波山ひたち野(2011/2/27)2011-03-27つくば市



       レストラン「エルベ」(2012/2/6)2012-02-07土浦市
       



レストラン「チムニ−」(2012/1/23)2012-02-27つくば研究学園都市



3753万理久利:2015/04/18(土) 14:33:43
気になったニュースみだし
・中3少女、詩をコピペ 受賞歴24回で4作盗用??(2010)
・新垣隆さんが佐村河内守のゴーストライターだった! (2014)
・STAP細胞も論文も捏造だった (2014)
・東京大教養学部「課題論文」75%がコピペの学生!全科目の単位取り消し処分 (2015)
(以上見出し要約)

電脳時代の到来でこの21世紀に新しい世界が開けたことは間違い無い。でもどんな世界
にも必ず明暗がセットされているようだ。
あの佐村河内氏が電脳を器用にかつ積極的に使いこなすようには思えないが、コピペ=な
りすましの原型でもある。電脳の便利さ安易さが老若男女にピンからキリまでの入れ知恵
をする。切った貼った、生き物の心臓をぶちぬく、といった包丁やピストルと違って、論
理思考や感性の発露としての文章や音楽、美術といった創作の場に登場するコピペ(盗用)
のもとになりやすい電脳は色んな意味で手強い。その行為がどこまでが許容されるのか、
その尺が社会にも、自分の中にもはっきりとしたものが見えてこないからだ。

ニュースにはならないまでも、自分の近くで明らかにコピペ(引用)を隠し、さも自分が
書いたかのような文章に出会った時に感じる違和感、嫌悪感は確かにある。同じ人が何度
も繰り返すのを見たときは悲しさまで湧いてくる。
法律を取り上げなくても、単純に「人の物を盗んではいけない」「なりすまし(嘘)はい
けない」小さな頃から大人達からそれとなく教えられ作ってきた自分なりの規範が反応し
てくるだけのことのような気がする。

授賞を返上させ盗作を公表した中学生の親も、その期に取得したコピペ学生と協力した家
生の単位を取り消した大学も、佐村河内氏を吊し上げたマスコミも、そうさせたものの根
っこにあるのは共通の違和感、嫌悪感だったのだろう。社会、大人は、少なくともこれか
らを生きる子供、学生には、どんな批難を受けようとも、毅然とした態度で「盗んではい
けない」「嘘はいけない」「殺してはいけない」を伝えていかなければならない。
廻りのひとだけでなく、彼等自身のためにもだ。
競争をあおり立てた文科省が悪いのだ、政治が悪いのだ、マスコミが悪いのだ、と叫ぶ前
に、身近にいる一人一人が、素直な自分の心の反応に振りかえってみることが先だ。



3754同人α総務:2015/04/19(日) 08:58:24
レンズの向こう/芽吹き
このところ周りの景色、日一日と変わってきます。生命の息吹がきこえてきそうです。
ソメイヨシノははや姥桜というところですが桜も色々有るようでまだまだ咲きほこって
います。そのほかチューリップ、モクレン、石楠花、タンポポなど盛りだくさん。
又森の雑木が芽吹き、遠目には全体が黄色から薄緑に、中に分け入り見ると低木のほう
はほぼ葉がでそろっているようです。高木はまだ若芽が出だしたという感じです。
これもあと1週間もすれば若々しい新緑に覆われるようになることでしょう。
それから本日小雨で我が家の牡丹の葉が出始めましたがその上に水玉ができていました。
キラキラとしていましたが写真ではうまくでませんでした。(I.Takeuchi)


  

  ??     
      Photo byI.Takeuchi 2015/4/7『花と新緑』より



3755万理久利:2015/04/19(日) 15:30:05
中国縦断4300粁単独自由旅行記11(T.Goto著)

 次の朝、突然の珍客を南陽の一民家の主が貴重な卵三個に砂糖まで加えたお粥
 で日本からの珍客をもてなしてくれた。市内をスケッチしながらその民家で教
 えてもらった南陽国際飯店にチェックイン。その後再びスケッチにでかけた。
 その夜今度は著者自身がホテルの部屋に珍客を迎えることになる。
 戦後、日本に帰らず中国に残ることを選んだ帝国陸軍兵士の息子であった。



 第12日目  ―??南陽 ―

9月21日(晴)気温29.5℃

 薄暮の頃、目が覚める。昨夜のうち「トイレ」用のバケツは戻してしまったので、仕方
なく階段を降りて中庭でバケツを探したが見当たらない。庭に面した部屋には既に起きて
居る人もいるので、やむなく建物にもどり部屋よりさらに上階のおどり場に肥料が盛られ
ている場所をみつけ、ここで放尿。これで一安心。部屋のお水で洗面と歯磨き。早速中庭
に向かってスケッチ。静かな中国人民の家庭の朝である。中庭の水道栓のある流し場に次
々と洗面に歯磨きに人が現れる。そして子供の遊ぶ姿と其の周囲を走り廻って餌をついば
む鶏やアヒル達。何とも心の中に安らぎを伝えてくる。この図柄、恐ろしい程昔の生活だ
が、懐かしくもまた楽しい環境である。
 一度部屋に戻り、出発準備をしていると隣室の青年が入って来てここの一泊料金は如何
ほどかと聞いてくる。小生2元だと云うと、「ここから少し先に国際飯店がある、その方
が良いではないか」と云う。謝々と御礼を述べた。次ぎにその姐姐が入って来た。姐姐を
その場でスケッチしていると、今度は子連れの軍人さんの若奥さんも入って来た。子供を
ベッドに座らせたので、直ぐに男の子のスケッチを開始、大人しい男の子である。次に其
の若奥さんをスケッチしてあげると云ったが、「ブシン」駄目だと云う。何度か勧めるも
「ブシン」。姐姐のスケッチを再開すると「こんな顔ではない。もっと美しい顔だ」と云
い始める。そして描いた顔を指でこすって消しにかかる。小生手早くブックを取り戻した
が大変気の強い女である。そうこうする内、おばさんが昨夜注文した通りお粥をたっぷり
大丼に満たして持って来てくれた。皆をベッドから降ろして笑顔で前に差し出した。鶏卵
を3個も入れた粥である。さあ美味そうだと、一口したら何と甘いのである。それも「ガ
ッチリ」甘い砂糖が入っている。目をつむって「突撃!」と云いながら一気に口に入れた。
食べながら色々なことを考えた。取って置きのお砂糖を外国のお客様は喜ぶと思って、三
つも卵を入れそして砂糖をたっぷり利かせたのを作ってくれたのだと思った。終わって器
を持っておばさんの部屋へ。窓の外ではお勤めの人達が自転車で出勤して行く。御礼を述
べ、「少しだが」と云って1元出したが、どうしても受け取らない。御礼を何度も云って
荷物を背負いおばさんと握手をして別れた。本通りまで見送ってくれた。こちらも手を上
げて応えた。

 約30分直進すると道が十字路となり、ここをさらに直進。前方に何やら一団の馬か?だ
んだん近づくと、驢馬達の隊商の様である。隊列の手前で背負った鞄からカメラとスケッ
チブックを取り出して驢馬をスケッチ。よく見ると地面に横になって寝ている人間もいる。
驢馬は寝ている人を見ている様に、おとなしく下向きのまま、時々尻尾を左右に振る。廻
りにたかる蝿を払っているのだろう。2〜3枚スケッチしている内、連中の中で気付いた
者が居る様で一人二人とスケッチしている前からのぞき込む。あまり人盛りが出来たので
中止。さらに前進する。秋口に入ったばかりの午前10時頃の気温は夏と余り違わない。汗
が噴き出し、たまに通るトラックが猛烈な砂塵を舞い上げて行く。ハンカチを鼻に当てて、
さらに前進する。大きな道路をいくつか通り抜け繁華街に入っていくと、後方から1台の
三輪タクが乗らないかと云って近づいてきた。小生はここでこの男に国際ホテルの場所を
聞いた。私の中国語で何度聞いても相手に通じない。紙に漢字で書いて渡す。何度も書き
直す。彼も筆談で来る。すると別の人が間に入り、その者が又漢字を書く。それを覗く人
がさらに集まる。みるみる人の山となる。自動車のクラクションがパーアーパーアーピャ
ーピャーと話し声も聞こえない。顔を上げて周囲を見れば大きなバスやトラックが連結し
て止まっている。私はこの男を三輪タクごと歩道に上げてもらい、筆談を続けたあげくや
っと結論が出た。御礼にその三輪車に乗ることになった。
早速この三輪車にて大通りをゆっくり見物しながら国際飯店に着いた。受付にて宿泊手続
きを済ませて部屋に鞄を納めると三輪タクにて市内見物に出発した。

??????????????

 出発前に輪タクさんと話し合い先ず諸葛孔明の墓のある廟に向かった。この国際飯店の
門からポプラ並木の大通りを右に出た。直射光が強いので扇を開き頭上からの直射光をよ
けた。鉄板貼りの箱の中央に腰掛けが一つ、薄い座布団が1枚、足元にスケッチ袋を置い
て薄緑色のアロハ姿の自分を想像すると何とも恥ずかしい限りである。若しかしたら運転
している中国人は年配者ではなかろうか? 済まないとと思う気持ちを、私は外国の客で
あると云い聞かせる。静かな広々とした南陽の市街地をそよ風に吹かれながら、室内が見
えるお店や商店街の家並みを見て臥龍崗(ガリュウコウ)に到着した。

 強烈な日差しである。やってきた大通路が急に左へ曲がり廟を右にしながらさらに南西
に伸びている。道標には老河口と書いてある。廟の前は広場になっていて、右端に露店も
出ていた。お茶売り場で2つ買った。金額は二つで1分。彼にここでお茶をあげ休んでも
らい、小生だけ入場料五分を支払って奥に入る。孔明の人形が祭られてあり、中国人民が
お詣りに来ていた。やはりお賽銭はあげていた。お墓と云っても「碑」。
 この南陽市の地図は全然無いのに、ここの売店にのみあった。一部買う。一巡して外へ。
再び彼の車で今度は博物館へ。そして隣の物産展も。ここでは南陽玉、翡翠は「硬玉」と
のこと。この材料で加工された天馬、飛天は中々立派な手仕事で特に飛天は良い出来であ
った。価格も良い値である。

       
?????????????? 臥龍崗の主役・諸葛亮

疲れて眠くなった彼にホテルに戻る様云うと快速に走ってくれ到着した。

 この南陽国際飯店では英語は「ブシン」(駄目)である。輪タクの彼にハウマッチ?と
云うと、彼は指を出して示した。7元と云う。小生6元にしろと云ったものの、この熱い
中をと思い、「サンキュー」「有難う」と彼の云う金額を支払った。彼はホテルの係りに
良かったなと云っている。ホテル側にすれば彼がお客を連れて来たのである。小生、側面
の入り口から入り二階の部屋に入った。お茶を飲み浴槽にお湯を入れ砂塵と汗を流し着衣
を洗濯し浴室に干す。ここの二階も工事中で、係りの女性も客室を専用に使っている。フ
ロントには何時も人が居ない。何度も部屋を探しやっと見つけた。夕食時間を聞くと7時
から7時半と云う。場所は一階の食堂だ。まもなく7時、早速ドアに鍵をしてF1に降りる。
天井の高い講堂のような造り、数十本の天井吊り下げ型扇風機がゆっくり廻っている。こ
こでも食券売り場は人盛り。小生は奧の白いクロスを掛けたテーブルの並んでいる所に腰
掛けた。そのまま待っていると、やがてお皿が置かれ大きな鍋から次々と料理を入れる。
そばから食券と交換する。小生、負けずにこれはと思う料理を何個か取り、最後に食券を
買わなかった万頭を手づかみした。袋から適当に紙幣を取り出し渡すと、お釣りをテーブ
ルにちゃんと載せてくれる。お米は 非常に悪く、ボロボロである。鶏は肉が少ししかつ
いていないが骨付きで味は良い。夕食をゆっくり頂く。食券や料理代金を受け取る中年女
性は静かな物云いの人で筆談でも親切に何度でも書いてくれる。他の客が全部いなくなっ
ても、じっと待っててくれて食事が終わるとお茶を入れてくれる。入り口の扉が閉められ
ると、私を案内して食堂調理室や機械室を案内してくれる。これがどういう意味か判らな
いが、次の日もそうであった。向こうの都合で料理を出すのが遅くなった時、サンキュー
と云って握手する為なのか? 香港で聞いた話では中国人は余程信用しないと調理場には
他人を入れないと云う。

 先ほど一浴したときはお湯がぬるかったので、帰室後再び入浴した。頭に石鹸をなでつ
けて洗い始めるとドアのノックの音、やむなくザットタオルで拭いて急いで扉を開くと、
ホテルの男性である。こちらの姿を見て「失礼」と云った様子で立ち去った。全身を洗っ
て流していると、又ドアにノック。再び急いで出ると先ほどの人である。部屋違いではな
さそうだ。「後でフロントに行く」といって風呂場に戻る。すっかり湯上がりし、新しい
下着をつけランニング姿で階下に行きフロント嬢に尋ねると前もってわかっていたかのよ
うに、早速電話をしていた。部屋に戻りしばらくすると、先ほどの男性がやってきた。彼
は自分の身分証明書を提示して「私の父は日本人である」と云う。筆談で「ミンバイ、そ
う云えば貴方は日本的だ」と筆談で返した。彼は笑っている。「ニイ(あなた)明天(明
日)の予定は? 出来たら父親と会ってくれるか?」とのことである。心良く了解。彼は
明天8時にここに来ると云って去った。私はお茶を頂き南陽でのTV放送を見たが面白く
ないので切った。
 何時の間にかホテルの計らいで蚊取り線香が点いていた風呂場に、小生が持参の蚊取り
線香を焚いた。やはり日本から持参したものの方が殺虫効果は良い。中国製は、蚊が平気
で飛び回っている。
歯を磨きやすむ。騒音だけのクーラーの音もすぐに聞こえなくなった。

つづく

*写眞:編集部



3756同人α編集部:2015/04/19(日) 21:01:59
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1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*だめよだめだめ[負の○○]

2.怪文書集(戯評リンク集)
*中刷り(ちゅうづり)広告



3757万理久利:2015/04/20(月) 17:35:03
SURVIVAL
            つる姫コラージュ

この年末年始に立て続けにおきたのが、
キッチン油地獄
右腕ぶらぶら麻痺
年が明けた一月一日、ピーピーと断末魔の叫びとともに給湯器昇天

天井から油がぽたぽた落ちてくるくらいのことはどおってことはない。
風呂嫌いにとっては、風呂に入らない言い分けができたくらいだ。
右腕完全麻痺にはまいった。
左腕は何の為についていたかと思うほど用をなさない。針に糸を通すのはもちろんのこと、
着替えも入浴もテレビのリモコンもキーボードを叩くのも、包丁を握って野菜を切るのも、
鍋をコンロに置くのも、爪を切るのも、髪をとかすのもままならない。何よりも本のペー
ジがめくれない。
じっとがまんの生活を続け約一ヶ月、気が付いたら何事もなかったのように両手でパソコ
ンのキーを叩いていた。

年が変わり、右腕のブラブラもすっかり忘れた頃、光通信が突然遮断した。電話とネット
が使えないのだ。外部との伝達も、情報集も一切断たれたような恐怖と孤独感があった。
マンションの一室という陸の孤島に置かれた身体障害者だ。
どこに連絡をすればいいかを調べるためのネットが使えない。気を取り直して同人誌の次
回の作品を書こうと一太郎に向かっても漢字や意味の確認ができない。情報を集めること
ができない。それなりの辞書や参考書はあるが、見付け出すのに時間がかかりすぎりる。
自分の記憶の保存まで一種ネットに委ねているのだ。普段どれほどネットに頼っていたか
思い知らされた。幸いにも携帯電話が役だった。捨てるのが面倒で残していた電話帳で番
号を調べたNTT光フレッツ故障係と連絡が取れ、丸一日たって復旧した。自分の暮らしぶ
りを見直すいい切っ掛けになったようだ。

理由はカラスの悪戯による戸外の回旋切断だった。カァ〜
4月はいっても冬にもどったかのような寒さが続いた。風にも負けず雨にも負けず今日も
朝からカァカァが聞こえてくる。春の雪が舞った次の日、朝のゴミ収集所にはシャッター
が降りていた。気が付いた住民が降ろしたのだろう。廻りにはゴミが散在、ゴミ袋漁りの
跡だ。毎日几帳面に掃除をする管理人の小父さんをあざ笑うかのようだ。カラスは人の知
恵に決して引けを取らないように思える。通信線を食いちぎるに到っては、人間への挑戦
と考えられないこともない。



3758:2015/04/20(月) 22:31:04
諸葛孔明の生地
中国縦断単独旅行記も佳境に入つたようです。筆者が滞在した南陽市の臥龍崗が三国時代の蜀の劉備玄徳に三顧の礼をもつて迎えられた諸葛孔明の生地として紹介されています。軍師孔明の生地はこの南陽市の南にある襄陽市の古隆中も生地とされています。五丈原で亡くなるまで蜀(蜀漢)を支え尽くした孔明ですが、現在の中国の江南地方に子孫の村とされる宏村(諸葛村)があります。
江南地方の古鎮を掲載したHPで紹介されています。中国の歴史の面白い点は歴史上の人物の生地や史跡が現在も保存されていて、魏の曹操の子孫の村や蜀の皇帝劉備や英雄張飛(燕の人)、趙雲子龍(定山の人)などの人物の生地が現存保存されていることです。蜀の英雄関羽雲長は中国各地に関帝廟を残しています。
近隣諸国を侵略する現在の中国は大嫌いですが、歴史面では興味の尽きない国です。
単独旅行記で紹介された当時の中国は鄧小平路線の元に成長し始めたばかりの頃で、未だのどかさを感じさせる時代でした。
今の中国は豊かになり、日本を訪れた中国人が金にあかせて爆買するほどになりました。
三国志のことなど少しも感じられないほど様変わりしています。
それにしても旅行記の作者が、言葉も通じないのに筆談で中国を旅したことに驚かせられました。

3759同人α編集部:2015/04/21(火) 11:58:01
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1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*学びの模写と怠けのコピペ

2.怪文書集(戯評リンク集)
*母校自慢



3760同人α編集部:2015/04/22(水) 08:18:53
批評概論-感想と意見と批評の違いについて 4 (後半)/無側迫 著
『批評概論-感想と意見と批評の違いについて』こんな記事がウェブサイトに有る。
内容は仮にも文芸同人に参加するものにとっては実に手痛い辛辣なものであるが、それだ
け的を射るものであった。

− 記 −

<目次>
● 最初に
1、感想とは?
2、意見とは?
3、批評とは? その1
4、批評とは? その2
5、批評と中傷の違いについて
● 最後に



 自分の方がいいものを作れる、と言うのは心のどこかでは敗北を認めているから。
 上か下かの目線しか持たないのは、自分への言い訳のため。
 主流や多数派と反対の事を言いたがるのは、自分に注目してほしいという願望の裏返し。
彼らは嘘と偽り、ごまかしでできているのです。

そんな人間にとって、批評する立場は実に居心地のいいスタンスです。そうして人を貶め
ている限りは、何のリスクもないままで優越感に浸る事ができるのですから。

普段の日常生活では抑圧されている分、安全と正当性を保証された状況では
エゴと感情のままに他者を攻撃し、快楽と安心と幼児的全能感を得ているのです。


 もちろん、こうした行いは周囲からの反感を買い非難されます。しかし、そんな時に登
場するのが批評という耳障りのいい大義名分です。

 これは批評だ、だから暴言を吐いても許されるのだ、むしろこれはお前の成長のためな
のだからありがたく傾注するがいい、という訳です。ひどい時には自分が本気で相手の役
に立っていると思い込む事さえあるようです。

 しかし、それは全て言い訳に過ぎません。少しでも他人の事を考えるなら、その相手を
傷つけ、神経を逆撫でする言葉を吐く必然性などどこにもありません。自分の欲望を誤魔
化して体面を取り繕っているだけなのです。

 自分自身からも目を背け、他人の欠点を嘲笑しては悦に入り、いざ己が批判される側に
回ると言い逃れと自己正当化を繰り返す。彼ら批評者紛いは誰のためにもならない、いな
い方がよい存在です。

なぜなら、批評とは人の良い部分を引き伸ばすものです。それに対し、彼らは無意味に
人の悪い部分をあげつらい、人の良い部分を押さえつけるだけのものに過ぎません。そん
なものに存在意義があるとすれば、反面教師としてだけでしょう。
批評という場において、彼らは害でしかありません。


 なお、批評者紛いが他人から批判された際の反応は、

○1、余裕ぶって笑ってごまかす
○2、粗探しをして揚げ足を取る
○3、根拠もなく否定する
○4、責任転嫁・責任放棄する
○5、独善的な綺麗事・理想論を口にする
○6、短絡的な結論を出し、規定事実のように語る
○7、相手の発言を自分に都合よく曲解する
○8、茶々を入れて混ぜっ返す
○9、レッテル張りなどの個人攻撃に走る
○10、自分だけは特別扱いし、ダブルスタンダードを主張する
○11、批判者同士で自己肯定しあう
○12、相手の言葉をオウム返しに言い返す
○13、筋の通らない屁理屈を言う
○14、とにかく虚勢を張る
○15、例外的なケースだと言い逃れる
○16、無関係な話題を持ち出す
○17、開き直る
○18、批判について理解できない
○19、ひたすら中傷する
○20、流そうとする

 概ねこの20パターンで、基本は自己肯定と他者否定。数字が小さいほど高頻度。とに
かく自分のプライドと優越感を守る事を最優先し、筋道立った反論をする事は極めて稀。

 彼らは他人に真っ向から向き合うという事を絶対にしません。そしてどんな些細
なものであれ己の非は絶対に認めません。それどころかあらゆる詭弁で自分の行動
を正当化するため、説得するのは至難の業です。
 また、ごくごく稀に実際に何か活動をする事もあるものの、総じて極めて低レベ
ルなものに過ぎません。



3761万理久利:2015/04/22(水) 13:43:54
ポール・マッカートニーと加瀬邦彦
ポール・マッカートニーの来日ニュースに続いて加瀬邦彦の訃報が入った。二人の年齢は
ほぼ一緒で、加瀬はビートルズに大きな影響を受けたという。
小さかった私も、ラジオから流れてくるビートルズの歌を聴きながら、何を言ってるのか
理解できなかったけれど、豊かな国、かっこいい国、新しいことをやれる国(に見えた)
イギリスやアメリカに憧れを持ったものだ。
日本でもビートルズを受けて次々とグループが誕生したが、其の中でも加瀬率いるワイル
ドワンズは飛び抜けておとなしいグループで、曲もゆっくりほっくりだった。今から思え
ば、後に続くフォークブームの走りでもあったような気がする。
リバプール生まれのどちらかというと貧しい所からでてきたビートルズと、湘南/鎌倉の
おぼっちゃまワイルドワンズ、そんな印象がある。そんな違いはあっても、どちらからも
夢と希望を貰えた。自分の明るい未来を彼等の音楽や姿といっしょに思い描いたものだ。

あれから約半世紀、彼等も私も生きてきた。それぞれにいろんなことがあった。
「つんく」と同じく加瀬も病気で声を失ったとあった。それが音楽家としてどれほどの苦
痛だったのかは分からない。
そして今、声援に迎えられ元気に来日したポール、自宅で静かに命を絶った加瀬、やらせ
作曲家佐村河内、その三人のことを考えている私…。
「人生いろいろ 男もいろいろ」なぜか島倉千代子の歌が浮かんでくる。



3762マリアンタ:2015/04/23(木) 09:20:01
ドローン(無人小型飛行機)
ドローン、日本人にとってはどうも響き具合が悪い。
泥沼のローン、ドツボのローン、どぼーんと落ちてきたローン、お化けがどろ〜ん。

首相官邸に落ちたセシウム付無人飛行物体は、フランスやアメリカの政府中枢建物付近で
現れた謎の物体と同じく、きな臭いイメージ、テロのイメージがあります。テポドンの国
から飛んできたと疑われている謎の飛行物体と同じ薄気味悪さです。テポドン、ドローン、
共通の匂いがします。

英語droneは[持続する低音または楽器]とありますから、ここからの命名でしょうか。
お化け屋敷で低い太鼓の音とともに現れるお岩とプロペラの低い音をたてて移動する無人
飛行物体「どろ〜ん」は東西共通のイメージなのかもしれません。

無人飛行機といえば、世界遺産になっている人が近づけないような場所を空からみる、事
故を起こした原発施設の中の様子を撮す、噴火を続ける西の島に生きる鳥達を撮す、それ
を可能にした道具でもあります。こちらの方は「ドローン」とは呼びたくありません。

*どろ〜ん イメージ

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003942M.jpg



3763同人α編集部:2015/04/23(木) 17:09:30
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コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*アンサイクロペディア集[コピーペ・佐原河内]

      『「戦うリベラル派作曲家」になるための行程』もくじ
  ?.ネット音楽レビューを渡り歩く。
  ?.其の中から受けそうな音楽レビューサイトを幾つかしぼりだす
  ?.コピペと分からないような切り貼り方で、オリジナルらしさをかもし出す
  ?.さくらからの賞賛だけでは足りず、擦れ違った程度の有名人の名をちらつかせる。
  ?.ビジネスモデルの崩壊



3764同人α総務:2015/04/24(金) 09:54:12
レンズの向こう/武蔵野の松 初夏
このところ20度を超える日が続いています。先日行った近くの公園にある大きな
桜は隙間から青空が見える薄緑から、ぎっしりと詰まった緑へと変貌していました。
武蔵野の一本松を思い出し、昨年今頃の定点観察を引っぱり出しました。
公園の色の変化と重なります。


???? 2014.4.19                 2014.5.3
  
    2015.1.10『一本ノ松』より Photo by I.Takeuchi



3765万理久利:2015/04/24(金) 21:46:10
新設「日本遺産」
第一回として認定された18件の中で近世日本の教育遺産群として、茨城の弘道館、栃木
の足利学校の他、岡山の閑谷学校や大分の咸宜園が含まれていました。
弘道館と足利学校が「趣味水彩」にでてきたことを思い出し、絵を眺めながらコメントを
読み返しています。
「日本遺産」は自治体からの応募の中から有識者が選び認定するとあり、どこか観光とい
う商売っ気が先行するイメージがぬぐえませんが、考えてみえれば世界遺産もそれなりに
観光事業にちゃっかり繋げていくわけですから、それはそれとして、私のような日本の歴
史に疎いものにとっては歴史を振り返る良い機会にもなります。
とりわけ教育(学校、塾)に視点を向けた教育遺産群認定は好ましいことです。東(ヨー
ロッパから見て)の端の米粒のような小さな島国が古代からいままで、何だかんだいいな
がらもこうして独立国家として連綿と続いてこれた大きな要因の一つが「教育熱心な国」
だったからだと思っています。国を治める一部の人はもちろん、武士、商人や農民、町民
といった庶民にいたるまで、それなりに学問の大切さを知っていました。

東京は別として、北海道、東北、沖縄が含まれていなのが気になります。
教育を例にあげれば、北海道では農学校を堂々と自慢してて応募してもよかったのでは?
歴史が浅すぎるのか、異国の匂いが強すぎるからか、それとも十分有名だから余裕で手を
あげなかったのかな…。
認定、運営に関してはこれからいろんな問題が出て来そうな気もします。
地域活性化はもちろんですが、何よりも古くからある日本のいいところや強みを再認識し
て未来の日本に繋げていけるような制度になって欲しいものです。



3766同人α編集部:2015/04/25(土) 08:28:18
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.エモーショナル女王発言集(戯評リンク集)
*披露したがる人々1



3767水彩画愛好家:2015/04/25(土) 10:08:07
趣味水彩/西洋建築 3
6月1日のフェリーチェ・ガーデンは初夏の陽差しが溢れています。
明治に建てられ歴史在る建物ですが、現代に溶け込んでいます。付け焼き刃の洋風レストラ
ンとはどこか違う空気が漂います。フェリーチェ/幸せなカップルを送り出す式場にはぴっ
たり。この月にはジューンブライドが繰り広げられたのでしょう。
日比谷公園はかつて肥前佐賀藩鍋島家の上屋敷があったところですから、肥前育ちの貧乏画
家さんを呼び寄せたのかもしれません。


    
    日比谷フェリ-チェ・ガ-デン(2013/6/1)



   
大橋眼科(2013/3/9)北千住               三の丸旧県庁々舎?(2014/4/19)水戸



    
    山手カトリック教会(2012/2/28)横浜    



  
外交官の家(2012/2/28)横浜             ベ−リツク・ホ−ル(2012/2/28)  横浜



3768万理久利:2015/04/25(土) 11:34:19
今日の虚構新聞
見出し:『「アップルウォッチじゃない」 父親殴った息子を逮捕』

推測通り、嘘ニュースはアップルウォッチを取り上げていた。
引きこもり、親子の断絶、母の家出、ドローン、いつものように世相満載の嘘事件記事で
ある。そしていつものように残酷さや政治批判、企業批判色だけは全く出さない。

アップルウォッチが出たとき、直ぐに浮かんだのが妖怪ウォッチだ。そしてたまごっち、
ゲームウオッチと続いた。イメージとしてはみな一色だ。
遊び道具が時代時代で変わってくるのは当然のことだが、その遊びの意味も変わってきて
いるように思える。同じホモ・ルーデンスでも子供と大人では遊び方はそれなりに経験、
知恵を積み重ねた分だけ、自ずから異なったやりかたや意味あいがでてくるはずだ。しか
し電子機器/遊具が出て来てからその差がなくなってきているようにも思える。
子供にとっての遊びは、未来の実生活の仮想体験、生き方を考えるひとつのヒントになる。
自分で作っていく次の世界が背景にあったはずだ。だが、その子供も含め大人まで、IT
おもちゃで遊んでいる風景からは、次なる世界が見えてこない。次なるオモチャをじっと
待っている姿だけだ。
人生それ自体が遊び、そうとらえることはけっして嫌いでは無い。それでも、自分で作る
遊びでなければ面白くもなんともない。与えられたオモチャ/世界だけの遊びは時間つぶ
しのなにものでもないような気がする。アップル社も任天堂もバンダイも商売・金儲けとい
う遊びをしているのだとも言える。そしてそれに乗って与えられたオモチャで高い金を払
って遊ぶ消費者。みんなで遊んでいるのだろうか。



3769同人α総務:2015/04/26(日) 07:35:30
合評開始のお知らせ
『シリーズ・セピア色の手帳―第三回』古賀和彦
亜細亜設計所長Hを卑怯、頑迷、件強、陰険と評しながら、その性格がどう形成されたか
を、あの「人間嫌いのルール」「私の嫌いな10の人びと」の中島義道ばりに分析する。
H所長のような人格を毛嫌いする一方、我を忘れて仕事に打ち込む職人の姿に安らぎと美
しさを感じ惹かれていく主人公。自身の「忘我体験」「フロー体験」を思い起こし、その
意味に迫る。(簡単紹介より)

謎の女



3770同人α編集部:2015/04/26(日) 13:26:02
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1.α・archibe(ニューロン・カフェリンク集)
*α分裂を煽った影の立役者2 その1

2.怪文書集(戯評リンク集)
*帰って来たTVドラマ〔新・三バカ大将〕



3771万理久利:2015/04/26(日) 16:32:32
中国縦断4300粁単独自由旅行記12(T.Goto著)

 一人訊ねてきたときに言っていたとおり、戦後中国に残ることを選んだという彼の父親
 (中国名:柳清泉)が朝早くG氏の部屋にやってきた。互いの戦争体験談を語り合った
 後、午後から柳氏が用意してくれた自転車で二人で戦友の慰霊に向かった。
 日本から持参した線香の香りの中、お米を川に播き、お酒を大地に染み込ませ、静かに
 並んでお経を唱える。戦争を体験しその後それぞれの時と場所で生きてきた二人の共通
 の思いが広い中国の中、ここ南陽の地に引き合わせてくれたのだろう。



 第13日目  ―??南陽 ―




9月22日(晴)気温30℃

 朝6:00起床。洗面、歯磨き。香港からホテル用に持参したゴムサンダルに、アロハ、
ブルーの半ズボンという姿で食堂へ。今日は珍しく牛乳らしきものが出ている。「牛」と
いう字があり、哺乳という漢字も入っているので、炊事係りの元気の良い青年に指で角の
恰好をして見せると「テイラ、テイラー」と返事をした。OK。牛乳と万頭、野菜炒めを
取る。正しく牛乳であるがお茶碗についである。やや甘みがあり、これはいけると思った。
野菜炒めはインゲン豆とナス、トマトを丸ごと炒めてある。終わりにドラム缶の半切り鍋
に満々と溢れていたお粥を頂き部屋に戻る。

 少しするとドアにノックの音。「どうぞ」と云うなり扉が開き「ようこそ中国においで
下さいました。昨夜は私の息子がお邪魔しました」とゆっくりした日本語で挨拶をしてき
た老人がいる。
「まあお掛け下さい」。老人は二の間付の部屋で腰を下ろして話し始めた。
「あなたの旅行先は? いやそんなことより…、私は42年前にこの南陽で終戦を迎えまし
てね」と老人。「私は12軍直轄の軍通信部隊でして、ここの臥龍崗(ガリュウコウ)から南西の
老河口作戦が最後でした。この南陽の脇を流れる白河の渡河架線(トカカセン)が大変でしたが、
水が綺麗で河の底まで石が見えて内地の渓流の様でした。いい眺めでした」と私が云うと、
「そうでしたか。私は東京の隣村、神奈川県相模原の農家でしてね。当時は兄弟が多い農
家は学校にも行けず食べることが大変でした。私は次男でしたので若い内に満州に来まし
た。そして満州で兵隊検査。不合格で生活できなかったので軍属に志願して偕行社に入り
ました。そして戦争が拡大する度に移動しました。中国に初めて来た所は山東省済南にも
居ました」
「そうですか、私達の隊は済南(サイナン)に居ましたよ」と私。
「電信十聯隊ですか、そう云えばその部隊へ将校服、鞄(図嚢)、肩章等を納めたことが
ありますよ」
「ヘーそうだったんですか。本当に懐かしいな…。本当に不思議な縁ですな」と私。
 老人は涙を落とした。内地を離れて50年。一度も帰って居ないという。
「3〜4年程前にここに泊まった日本人に息子が会え会えと云うので会ってみましたが、
日本人ではない。帰ってから、あんな日本人はかつて一人も居なかったと息子に云ったこ
とがあります。礼儀も言葉も全部想像のつかぬ日本人でした。貴方に会えて良かった。良
く一人で旅をなさりおいででしたな…。ゆったりした貴方の日本語は正しく帝国軍人の言
葉であり、日本語です。そして鄭州で云われた様にここでも貴方の様な年配者の日本人で
紳士は、開館以来はじめてであると申している様ですよ」
「いやそうでなくて、ただ言葉の通じない日本人で知れ渡っているのでしょう」と私は答
えると、どうして彼が大陸に残ったのかと聞いた。彼の話は劇的で辛いものだった。

 彼は終戦当時過労と無理がたたり病気となった。病名が判明しない病で陸軍病院に入院
中であったが、軍人の傷病者が増加したため軍属は中国軍国民党の病院に移された。そし
てここも軍人の増加を理由に個人の医者に廻された。この民間中国人病院で不眠不休で護
ってくれた看護婦のお蔭で、九死に一生を得たと云う。そしてまもなく彼はその看護師と
結ばれた。直ぐに女の子が生まれる。この年、軍人軍属は先般の取り決めによって年末ま
でに帰国出来ることになった。考えた末、妻とも相談して仲人になってくれた彼女の親類
で、後に河南省第一戦区司令官となった[チン]さんに会うため二人で挨拶に行った。こ
のときチン氏には大変世話になったが、今回彼女と縁を切って離別して自分は日本に帰国
すると言ったそうだ。しばらくして、仲人であるそのチン氏に「日本人であることは結婚
時から判っている。日本が戦勝国のときに来て負けたらさっさと帰るのか。両国の架け橋
になろうとなぜしない。日本は大変だぞ、生きて行く自信はあるのか」と言われ、彼はこ
の言葉にまいった。夫婦で顔を見つめ合い涙に暮れたという。そして残留を決意してから
というもの、彼は中国の建国に努力をした。火力発電庁や汽車製造等で優秀な成績を納め、
人民の評価を得た。おかげで現在の年金は減額無しの100%給付を受けているという。当時
の偕行社の職員の30%が中国に残留した。だが戦争でその70%が死亡、あとは殆どが傷病者。
彼も同じく病気入院したが現在はいたって健康だと云う。親友の一人は半身不具で子供を
作れない体になりそのご妻と離婚、酒におぼれてアル中になり昨年自殺したとのことであ
る。

 話し終わった後、彼は私に頼みたいことがあると云う。どんなことですかと尋ねると、
「私は貴方が見た通り、今は何の心配もなく楽しく暮らしています。内地の相模原に私の
兄が生きて居ると思います。日本を出て来た時、彼が住んでいた住所もここに記入してあ
ります。私は何十年も日本語は使っていません。手紙も良く書けません。ですので日本に
お帰りになったら、貴方に様子を見に行っていただき私に便りを頂けませんでしょうか」
「いいですとも。必ずお約束しますよ」
 こういう遣り取りのあと、私は彼から住所と名前を記したメモを受け取った。
「もう12時を廻りましたから、お昼を食べた後、このあたりをご案内しましょう。貴方の
食事が終わる頃、私はホテルの入り口でお待ちしています」と云って彼は部屋を出た。私
は食堂に行き餃子と豚スープ、粥を食べると部屋にもどり、スケッチ道具の袋を持って外
に出た。

 かの老人はホテル従業員の自転車を用意して待っていてくれた。出発前に試乗しようと
したが、私の又下の長さが不足でクランクまで足が届かない。別の自転車を持って来てく
れたがこれはもっと届かない。老人は次ぎに女性用の赤いサドルカバーの付いた自転車を
持って来た。これなら何とかやっと足先だけは届くので、これをお借りした。老人が走り
だした。その後について私も出発しようとしたがすぐに転倒。老人が振り返り「自転車は
駄目なのですか?」と心配そうに尋ねるので「何、大丈夫ですよ」と云いながら体勢を整
えて一気に飛び出した。二人の乗った自転車は大通りへ。「右側通行ですから」と老人の
声に従って進む。路上を走る他の自転車が30?程の近くまで接近してくる。右からも左か
らも自動車が自転車の車輪と接触するぎりぎりまで寄ってくる。後ろからはトラックやバ
スが接近してくる。漕いでいて、気が気でない。それでも抜く所は思い切って抜き出した。
空間を見つけてはゆっくりその先の景色を眺めながら白河に向かう。

??????????????

 西橋の中程に自転車を止め跨いだまま水面を見つめる。ドロンとした水面からは気泡が
出ている。老人は河の上流に製紙工場が出来てからは全く水が流れなくなり河は死んでし
まったと云う。河底には大量のヘドロが埋まっているのだろう。わずかに脇から別の流れ
が出来て、ここにだけは魚が来るという。我々二人は対岸の岸辺に降りた。そこで内地か
ら持参した白米、日本酒、線香を河辺の地面に手向け、河面に三度のお辞儀をし、読経を
はじめた。案内してくれた老人、柳清泉(日本名:清水竹治郎)さんも私の後方から同じ
様に頭を下げていた。
 私の心の儀式に使用したお米を見て、柳さんは鼻を押しつけ「ああこれは日本のお米で
すか」と目をつむって懐かしい日本を思っている。……「お酒も、日本からですね」目を
細めて香りを聞いている。一つまみの米のほんの数粒を散華の読経と共に播き、酒も一口
だけを大地に落として残り全部を柳さんの手に渡した。「お線香も内地のものですか。…
昔内地の相模原の家でこの香りは確かに聞きましたよ」と涙を落とした。この白河の河原
の、42年前とは似ても似つかぬ変貌ぶりは実に時の流れを物語っている。そして柳さんが
「人間、死期が近づくと生まれ故郷の土地に自然と戻りたくなるそうですね…」と私に云
う。私はすぐ満州の孤児を思った。柳さんの方を見ると涙が光っていた。……

 止めてある自転車のサドルの上に大きいスケッチブックを載せて、南陽の町側の対岸を
二枚程スケッチした。白河に架かる橋には東橋と西橋がある。ここは西橋だ。その橋の上
からは、立ち止まって私達を見つめる人々がたくさんいた。やがて河岸に大きなトラック
が降りてきた。目前を窺うように何度も往復し、運転席から何やら大声で話しかけてくる。
柳さんが答えている。彼に「何事か」と尋ねると何をしているのかと聞かれたと云う。
「それで」と聞くとスケッチをしている日本の客だと答えたら、絵を描いているのか…と
の反応だったらしい。本当かどうか確かめに来たようだ。あのトラックは軍隊のドラック
だそうで、通報で来たのだろうか。スケッチを終えて私達はパカパカに乾ききった黄土の
河川敷を自転車を押しながら道路に出た。柳さんはひらりと自転車に飛び乗り橋を渡りは
じめた。其の後を追って出ようとした所へ大型トラックが突っ込んできた。「パー、ペー
パッパ」、大きな警笛を出すこの車を見送り、其の後についた。自分のすぐ後に私がつい
ていると思っていた柳さんが心配して、橋を渡り終わった地点を過ぎたところの路側で私
を待っていてくれた。私は減速しながら「すみません」と大声で御礼を云う。柳さんはす
ぐに私の脇についてくれた。
「次ぎは何処にしますか」
「旧市街を見たいですね」
「そうですか」
今度は柳さんの後ろにぴったりついて走る。かなりスピードを上げて広い道路をいくつも
越えた。途中柳さんは時々止まって説明してくれる。
「ここは市内の殆どの食料品が集まる自由市場です」
「何という名称ですか」
「ここは、え…聯合だったかな…」

 騒がしい町並みは両側から露店が張りだしていて、自転車に乗ったままで通り抜けは出
来ない。二人で店を覗きながら自転車を押してゆっくりと通り抜けた。この道を直進した
先には煉瓦造りや土瓦屋根の建物がたくさん残っていた。ここで自転車を止めて家並みや
路地裏をスケッチする。柳さんを脇に写真を1枚撮る。ここの名称はやはり聯合とのこと。
再び柳さんと一緒に裏道を自転車を押しながら歩いて表通りまで出る。ここでもスケッチ。
プラタナスやポプラの木が植えられている。雨が少ないのか、大きな葉は黄ばんでいて秋
が近いことを示していた。
 本通りを上り市内の大通りをいくつも横断し宿舎の国際飯店に到着した。ここで柳さん
に礼を述べ明日南陽を立つことをお伝えした。ここ南陽では日本のお金が交換できないと
のことで明日柳さんが中国元で百元持って来てくれることになった。再度厚く御礼を述べ
別れた。別れる前に兄さんの住所氏名を正しくもう一度書いて貰った。

 7時一階の食堂にて夕食。焼き飯とスープ、万頭、粥を食べた。今夜は大変蚊が多く足
元に寄ってくる。経理掛の女性のデスクの下には蚊取り線香がついていた。部屋に戻り日
記とスケッチブックの整理、歯磨き、入浴、洗濯をし浴槽上に干してやすむ。戦友の供養
を終えたためか、一度に疲れが出た。風邪気味のせいか喉が痛い。何度も起きてうがいを
する。

  つづく

??????????????
         南陽を流れる白河(ハクガ)

*絵・写眞:編集部



3772:2015/04/27(月) 06:46:34
中国縦断単独旅行記
いよいよ残留日本人と会見する場面になりました。自らの意思で残留した旧日本軍兵士や軍属は中国や東南アジアに可なり居たようです。特に中国の場合は、対戦で疲弊した鉄道、通信施設、飛行場、そして病院等の再建、技術指導や教育、パイロットの養成に多数の兵士が敗戦後も残って貢献したそうです。そして数年後殆どの兵士が帰国しましたが、ビルマの竪琴の水島上等兵のような人、現地で脱走した人、婚姻した人達が中国やタイ、ビルマ、フィリピン等に残留しました。それらの人々の残留物語を読むと涙が止まらなくなります。
この旅行記を読んでいて広大な中国大陸のことが思い出され、同時に晩唐の頃当時の朝廷から最後の遣唐使船で大陸入りした天台僧円仁の旅行記を思い出しました。
これは本人が直接目にした当時の中国の様子、政変、仏教弾圧の嵐の様子を描いた旅行記として世界最古の旅行記です。それは「入唐求法巡礼行紀」として後世に残されたもので、マルコポ-ロが元代に旅した「東方見聞録」の記述がいい加減な旅行記なのと比較して非常に優れた記録とされています。
縦断単独旅行記の作者の旅も勇気と困難に立ち向かつて成し遂げられた旅ですが、読んでいてふと慈覚大師円仁のことを思い出した次第です。
この旅の展開が楽しみです。

3773同人α総務:2015/04/27(月) 11:50:04
著者ポートレート
『シリーズ・セピア色の手帳―第三回』の著者画像とコメントをブログにアップしました。
タイトルは「無口同士」。
山の中での暮らしも丸三年、迷い猫とは二年、離れた分だけ俗世のいやなところが見えし
まうのでしょうか。見える分だけますます無口になるようです。

※著者の横に小さく映る同士・モロをズームアップしてみました。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003953M.jpg



3774同人α編集部:2015/04/29(水) 16:19:32
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1.α・archibe(戯評リンク集)
*分裂を煽った影の立役者2 その2

2.怪文書集(戯評リンク集)
*もう一つの四月馬鹿−26日



3775万理久利:2015/04/29(水) 21:58:59
白と黒
テレビドラマ「ルーツ」(全4回)が昨晩で終わった。
数十年前の放映で見逃していた箇所もゆっくり観ることができた。

・アフリカ「ガンビア」からさらわれ奴隷船に押し込められアメリカ白人世界に売られた
??クンタキンテ。
・アメリカで生まれたクンタキンテの娘キジー。
・売られた先の農場主に犯され生んだキジーの息子チキンジョージ。(闘鶏師)
・チキンジョージの息子トム(鍛冶や)

1750年から1865年頃までの、アメリカ南北戦争を夾むクンタキンテから始まる4世代を中心に
繰り広げられるドラマだ。
歴史の授業で学んだアフリカ奴隷、地理で学んだアフリカの環境・習慣・生活、小説を読ん
で知った白人世界と黒人世界に対して、映像で再現するアフリカ奴隷四世代家族のドラマ
は「臨場感」というまた別な力を持っている。鍛え上げられた肉体、漆黒の肌、強い意思
を放つ眼光等が目で確認できる。母国語(マンディンカ語)、太鼓のリズムと陽気なバン
ジョーの音楽と霊歌、耳からも迫ってくる。
何十年か前にこのドラマを見た時に感じた、色が違う、人種が違う、言葉が違う、宗教が
違うということだけで、人間として扱わず、命を軽んじる白人世界への怒りは今回も変わ
らないが、あのときから数十年経ち、白人、黒人の意識も当時とはまた変わっただろうし、
廻りの環境も変わっている。黒人の血が流れている白人、その逆、そんな人達も地球上に
沢山誕生しているはずだ。私自身も前の「ルーツ」の時からからいろんな皺ができた。
「アフリカの大牧場」に出て来たあのチャックコナーズが演じた奴隷女性を犯しまくる醜
くい農場主、ずるがしこい丸々太った上院議員等、悪の象徴のような白人たちはみんな過
去の人だ。現在を生きる白人世界とは違うのだ。
あの時代より確実に今の方がよくなっていることはわかる。白の世界と黒の世界と分ける
ことのばかばかしさもわかってきた。
おりしも、昨日はアメリカボルティモアで黒人暴動非常時態宣言が出たニュースが流れた。
1862年、リンカーンによる奴隷解放宣言から約一世紀半、この時間の経過を「まだ」と
とるか「もう」ととるかは人それぞれだろう。どちらにしても人類は紆余曲折しながらも
より良い世界に向かって変化している、そう思いたい、信じたい。



3776同人α編集部:2015/04/30(木) 11:50:34
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1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*大好きな言葉〔無理はだめよだめだめ〕

2.怪文書集(戯評リンク集)
*人称代名詞〔わちき わい わし わて わたし わたくし わたしたち〕



3777水彩画愛好家:2015/04/30(木) 17:47:26
趣味水彩/滝桜と地蔵桜
「たまやぁー」春の大地に放たれた四尺玉ならぬ「三春の滝桜」に負けず、ひ孫娘?地蔵
桜の花の咲きっぷりもなかなかのものですが、花の色、垂れ具合はもちろん、幹、枝振り
を観るとやはり滝桜のほうが太さといい張り具合といい、重みが違います。貫禄が違いま
す。
1000年生きた曾祖母ほどの貫禄はないけれど、370歳ひ孫の方は頬を赤く染め、う
いういしさ、若さのようなものが感じられます。足腰もまだ贅肉は少なくほっそり…。
曾祖母桜の準主役は菜の花、今回は後ろにひっそり佇む地蔵です。桜と地蔵のコラボ、そ
こで暮らしてきた人達の感謝と祈りのようなものが伝わってきます。
新治の柿とその直ぐ横並んでいた道祖神の絵を思い出しました。
このところ写眞と絵の違いを考えていますが、絵は単なる写実(模写)ではなく、より強
くより自由に人々の心、描き手の心を加え、新しい別の世界を作っているような気がして
きました。


 三春の滝桜(4.23掲載)??????????????????     郡山の地蔵桜(4.30)
  

*「趣味水彩」の画面で観るともっと凄みが増します。



3778同人α編集部:2015/05/02(土) 07:58:40
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1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*一人ディペート

2.怪文書集(戯評リンク集)
*佐村河内を絶賛するキリギリス



3779水彩画愛好家:2015/05/02(土) 08:44:20
趣味水彩/三春の風景
貧乏画家氏が3.11震災の一ヶ月後に訪れた福島三春、ここの田園風景を描きとめておき
たかったのでしょうか。描きながら自然と人々の力を信じ、復興を祈り、そして心癒や
されてきたのでしょう。4年後2015年の滝桜は静謐で力強い。明るく目に映ります。


2011年 4月

 三春の風景(2011/4/24訪問)2011-05-11掲載
 

 坂を上下したり水のある風景が好きで、この風景も描くモチフ−にしました。
 三春の一帯は桜の木が非常に多く、各種の花も一斉に咲いていて、原発問題
 を忘れさせる光景です。 戊辰戦争、自由民権運動などで犠牲を強いられた
 福島が、今又津波と原発で苦しめられています。明治政府は福島を徹底的に
 虐げつくしました。そんな歴史を背負った福島が何故か大好きな、肥前出身
 の自分がいます。(作者コメントより抜粋)



  
三春の風景・峠の枝垂桜2011-05-24????????    三春の風景・路傍の時計2011-05-19



  
三春の風景・農家の春2011-05-14???????????????? 三春の風景・下り坂2011-05-29



2015年 4月

       福島三春の滝桜(2015/4/18)2015-04-23
    

   今年も何とかこの三春の滝桜にお目にかかることが出来ました。
   樹齢1,000年を超えるこの枝垂れ桜から飛散した子桜、孫桜が三春町、田村市、
   郡山市そして小野小町出生地と言われる小野町など広範囲に咲き誇っていまし
   た。そしてこの滝桜にはツア-バスやマイカ-で訪れた観光客が群れなして
   いました。桜の手前には菜の花がビッシリと咲いていて、桜色と緑のコントラ
   ストが素晴らしかったですね。(作者コメントより抜粋)



3780万理久利:2015/05/02(土) 16:04:17
植物男子ベランダー
いとうせいこう原作 田口トモロヲ主演、NHKドラマ「植物男子ベランダー」を見た。
(現在第二シリーズ放映中)
ハンサムでも何でもない田口だが、Xプロジェクトの「声」以来、何となくその個性的な
声が気になった人物だった。ドラマをみるとなかなか面白い役者だ。主人公の役柄にぴっ
たりだ。ちょっとオタクなやもめ親爺役に合う。植物にスポットライトをあてながら主人
公の心のつぶやきをうまく引き出している。このドラマの元となったのがいとうせいこう
作『ボタニカル・ライフ 植物生活』だと知ってガッテン。せいこうが彼を指名したに違
いないと思えてくる。

この植物男子は花オタク、花に囲まれた自分にうっとり、そんな自分と花を人様にみせた
がる花オタクのようにも見えるが、そんな人とは大分異なる。
植物への対し方が違う。人格ならぬ植物格を認め尊重し、育てながらひとつひとつの植物
を丁寧に観察し、持っている力、美しさを引き出し、味わう。彼にとってベランダに生き
る花々は人に見せるものではなく、ともに生き、観察し、心で語りかける相手なのだ。
田口トモロヲだけでなく、NHKらしからぬちょっと風変わりでマニアックな役者達がな
かなかのドラマに仕上げている。



3781同人α総務:2015/05/02(土) 18:56:26
レンズの向こう/竹の子
      ●カメラ前にょきっと竹の子顔を出し????????久利

      ●産毛つけ緑の乳歯空に伸び   ????   ??久利

   
????  Photo byI.Takeuchi 2015/5/1『初夏の風景』より



3782同人α総務:2015/05/30(土) 09:45:07
レンズの向こう/藤
        ●何色に振袖そめん藤の花????????正岡子規

        ●藤棚に紫の風吹きだまる   ????久利

   
????  Photo byI.Takeuchi 2015/5/1『初夏の風景』より



3783万理久利:2015/05/31(日) 01:29:19
中国縦断4300粁単独自由旅行記13(T.Goto著)

 第14日目  ―??南陽 ―




9月23日(晴)気温28℃  ― 南陽 →鄭州―

        
????????    南陽を去る朝 ホテル前で??(by Goto)


 朝6:00起床。洗面、歯磨き。7:00食堂へ。朝食はトマト、青豆、赤カブ、落花生と唐辛
子と鶏肉の炒め物、卵焼きの様な物、粥、万頭2。万頭1個を持ち帰る。鞄を整理し詰め
替え、住所録をスケッチブックに貼り付けた後、電話でフロントに精算を依頼。 7:30頃
昨日お世話になった柳さんがお見えになった。昨日の約束通り日本円4千円と中国元百元
と交換。もう一度フロントに精算の催促。やっと計算書が来た。一泊百元とのことで二日
分計二百元支払う。横にいた柳さんが汽車駅(バス停)まで自転車で同行してくれると云
う。息子さんが仕事で今出られないので柳さんがホテルから駅までついてきてくれること
になったようだ。お世話になったホテルの人達にお別れの挨拶をし、柳さんと一緒に自転
車で出発した。

 南陽火車站を過ぎ、約1?程進んで左側の直快汽車発車站に到着。大勢の客が待合室に
居た。やがて女性車掌が現れた。そこで柳さんの息子さんが一足早く駅に来て、汽車の切
符まで買ってくれていたことを知る。席は窓のすぐ脇の座席を選んでくれていた。私の鞄
を持ち「運転手や車掌には、道中宜しくと頼んでありあます。何かあったら彼等に云って
ください」と云った。そして女車掌を紹介した。鄭州のホテルまで送るようにも伝えてあ
るという。いよいよバスの出発時間だ。柳親子は私の座席の窓の外で最後まで手を振って
くれた。

 バスは一路鄭州に向かって出発。はじめ南陽市街地を大回りで半周し、西橋を渡り白河
を後に進む。初めに泊めて貰ったおばさんの宿を通過、一路南陽路を北上し博望方向に右
折し方城へ。安保、葉県、蜿蜓、と続くこの国道はポプラ並木の立派な道路で、今頃複線
工事の真っ最中である。所によっては、沢山の車を止めて平気で工事をしているところな
んぞは中国ならではである。走行が遅れた分、車は追い越しごっこをする。この辺りは河
南随一の農業地帯である。幹線道路に沢山の収穫穀物が散置してある。この穀物の上を次
々と走る車がタイヤで轢いていく。そして夕方太陽が西に落ちる頃、大きな熊手でかき集
め、馬車や牛車に積み込み一度自分のところに持ち帰るのだ。街道筋の農家は近くの納屋
や自宅前の路上に山積みするようである。1週間程ほど同じ作業を繰り返した後、風のあ
る日に大きな篩で実と小枝を分けたり、トウモロコシの様なものは枯れ木と芯を抜いて実
だけにして袋詰めする様である。
 金色の河南の田園は地平線の遙か彼方まで秋色を帯び始めた。西に遠く横たわる臥牛連
山の山並みは遠く彼方に消えていく。遠方の樹木に囲まれた部落につながる一本の小径は
脇の用水路と並行し、ひたすらその部落へと続く。そして時には交差する道をつなぐ様に
小さな石橋が一つ二つと行儀良く並んで過ぎていく。希望を架ける未来、今移りゆく景色
の現在と、去り行く過去。短い時間に一つの歴史が作られて行く。過ぎし42年前と今見る
この景色、戦勝国となった彼等の思いが、いったい今何を本質的に求めているのか、そん
な事や今まで出会った中国人民の人となりや人情、風土と暮らしぶりを考える。心地良い
バスの振動と旅の緊張で時折襲ってくる睡魔。
 ふと気が付くと、葉県から襄城(ジョウジョウ)県あたりに来たらしい。そしてバスは家々の
屋根が接近して立ち並ぶ細い街道に入った。バスが進めなくなる程の混雑である。ここで
バスは一旦休憩し扉を開く。乗客が次々と下車。細長い町並みは身動きできなく乗客は一
時休憩となる。この町並みは許昌市襄城県襄城とある。私も下車し路道のスケッチと写真
を撮る。パウーパ、パ、お客さん乗車だよと云うクラクションが鳴った。客全員が乗車し
出発。
再び汽車は快速で追い抜き追い越しである。もう陽も西に大分傾いた。撮影の日照限界で
ある。バスの脇を驢馬の一群が夕方の混雑時に自動車と一体となって走って行く。スナッ
プを撮り許昌から新郷に入る。西平を抜け鄭州市内に入る隴海線(ロウカイセン)の交叉橋をくぐ
り、二七街を左折して火車站広場に到着した。
 ここ鄭州終点で全員下車。小生も一緒に降りようとしたら車掌と運転手が「もう少々満
々デー。そう云って私を乗せたままバスを走らせ、さらに」五百米西方の二七賓館前まで
運んでくれた。公共のバスが一人の日本人を乗せてホテル前まで連れてきてくれたのであ
る。運転手と車掌に厚く御礼を述べ握手をし別れた。下車してバスを見送ると二人手を振
ってくれた。

 正面玄関から入りF2フロントで宿泊手続きをする。もう顔を忘れたのか、先般の領収書
を提示する。OK、今度は二階である。75元、ツインである。
早速入室し、荷物を置いて食堂に入る。先般来の顔ぶれはもう朋友である。鶏の骨付き野
菜炒め、万頭、御飯を食べ、お茶を部屋で飲んでいるとノックの音がする。王衛華さんが
友人を一人連れてきた。
「お元気で再来。私とてもうれしい。日語研究の友人紹介する」と云って二人は椅子に腰
掛けた。スケッチの旅の話や南陽の風景等を報告がてら聞かせる。
「私とてもいそがしい。貴方にお力になれなくてとても残念」と云って帰っていった。多
分通訳が十分果たせなくて、という意味であろう。私は彼女に「住所。ファッチャー ネ
ーム アンド アドレス?」と云って国際飯店の便箋を出した。王さんは記入して私によ
こした。
「私、夫と共に仕事しています」
「そうですか。御主人は先生ですか?―― そうですか、日本語アナウンサーをしている
んですか。…中日友好の為頑張ってくださいとお伝えください」
こんな会話を約1時間程して彼女達は去った。
内からロックして、洗濯しながら入浴し旅行中の砂塵を洗い流した。ここは蚊取り線香は
不要である。この後夜遅くまでスケッチや日記の整理、鞄の整理をし歯を磨きやすむ。外
では雨が降っていた。


  つづく
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         南陽→鄭州バス路線(by Goto>



3784万理久利:2015/05/05(火) 19:45:38
シリーズ歪んだ風景−セピア色の手帳 第三回
 亜細亜設計が主な舞台となる(1−3回)「セピア色の手帳」は、設計事務所を通して
建築業界の様子を垣間見ることができる。バブル崩壊後その問題点が一気に露呈したかの
ような姉歯問題や、国立マンション訴訟など次々と起きたがそれらも取り上げている。
第一回から登場する亜細亜設計H所長がその業界、時代、人々の映し鏡のような存在とし
て登場している。普段あまり目にすることがない建築設計事務所の内実と其の中から出て
来たH氏という人物とそれを見る主人公、二人の性格の対比が読み手にとってのおもしろ
さ興味に繋がってくる。

 第一回ではたまたま職探しをしていたときに、請われて勤め始めた先の所長Hの僅かな
情報と第一印象のみ、第二回では少しその実態がわかり、そして今回では、これまでの彼
の仕事ぶり所長ぶりが明かされる。このあたりは読者を引き留める続きものならではの進
め方なのだろう。世間で、また亜細亜設計で起きた建築に関係する事件やトラブルを背景
にH所長の仕事への取り組み方、考え方、そして性格、なぜそうなったのかまで主人公は
分析しはじめるのだ。
 事務所の設計ミスで大きな損害を蒙ったという話の後に続く国立マンション事件の詳細
箇所は、もう少し要点をまとめて短くてもいいのではないか。設計ミス、その内容も問題
点も被害の大きさも、或る程度読者に説明しなければ分かりにくい専門分野のことである
からこの部分は必要かとは思うが、色んな意味でこの箇所で足止めをくってしまう。興味
がこの事件に集中してしまいがちだ(少なくとも私は)。このような、環境権といった市
民の権利意識の高まりや行政側の規制、基準、法律、条例といったことから、ゼネコン、
下請け、設計事務所等々の業界構造と利害関係、責任のなすりあい体制等がからみにから
んだ、しかも大きな金が動く建築の世界だからこそ、その不備や不透明さが、H所長のよ
うな人間を創り上げたひとつの要因なのかもしれないと読者に思わせる効果はある。
 H氏の生い立ち容貌から迫る性格分析もまたおもしろい。自分が出会った人の中にも良
く当てはまる人物がいる…などと思わず納得させられた。筑豊炭鉱の町の建設業を営む鼻
息が荒く腹の座った父親の元で育ったH、同じ建築の世界に入ったのも、その気質もどこ
か親譲りのところがあるのだろうが、その気質自体は悪いものでもなんともなくただの気
質に過ぎない。その疑問は「かけひきや嘘で固めたり虚栄や妬みや蔑みで相手を負かすの
ではなく、正義や公正さでの筋を通すこが切符の良さであり粋であり人に尊敬されること
に気づかなかったのだ」との一節で納得。受け継いだ気質をどう生かしてきたかが問題な
のだろう。

??後半で、幼い頃見た畳屋、鍛冶屋、樽屋の仕事ぶりについてふれている。「物」を相手
に肉体を使って物を作る仕事、単調な仕事だ。職人達の没頭ぶり、その時の音のリズムや
香りに心奪われた記憶が語られる。子供も職人の姿は美しさや魅せられるものを感じるの
だ。H氏の設計士という仕事も職人といえば職人なのだろうが、人相手、金相手、行政(法
律・条例その他)相手となると、「肉体」対「物」の職人というより、「頭(時として悪
知恵)」対「人」のイメージが強い。それ自体は何の色合いも無い対比なのだが、後者の
方が横道に逸れやすい要素を沢山含んでいるように思える。設計事務所の所長と職人の対
比をもってきたのも面白かった。
 職人の思い出につづいて登場するのが学習塾の上階の踊り場で見かけた「謎の女性」だ。
第三回の終わりとしては唐突な登場である。謎とあるからには、おそらく姿はあっても彼
女の意識はどこか遠くに飛んでいるといった状態だったのだろう。
異性であれ同性であれ、自分が入り込めない、どこか金や人付き合い現実の暮らしといっ
たものとは全く別の世界に引き込まれていてるような人を見ると、美しいというわけでは
ないけれど、何か神聖なもの、犯しがたい物がある。淡々と手を動かす職人も絵筆を動か
し続ける画家の姿もだ。H氏はそんな世界に引き込まれたことはあるのだろうか、そんな
人を見て神聖だと感じたことはあるのだろうか。最後読者にそんな思いを引き出して終わ
った「謎の女性」だった。
4206



3785水彩画愛好家:2015/05/06(水) 09:07:15
趣味水彩/大隈講堂と荒川線
 早稲田と言えばこの赤煉瓦の時計のある建物ですね。
学校案内にはこれが必ず登場します。それに対して慶応は何だろう。同じく赤煉瓦の三田
の旧図書館、その手前にある幻の門、これくらいしか思い浮かびません。大隈講堂に比べ
てアピール度が低い様な気もします。最も古い私大の二つが中津蕃の福沢諭吉、佐賀藩の
大隈重信によって作られたとは…。もともと地味で真面目で学問好きな日本で、古くから
外からの空気が流れ込む地をかかえていた九州という土地柄が生んだのかもしれません。
弘道館、佐高、貧乏画家さんは大隈重信とは同窓生、大学とも御縁がある…。

 社会人になってからですが、都電に乗って早稲田キャンパンスへ行ったことが数回あり
ます。町屋のメッキ工場と、荒川遊園地前にあったキヨノ照明という小さな照明設置専門
のお店によく通いました。仕事の用事は表向きで、メッキ工場の親爺さんに寿司をおごっ
てもらうこと、照明屋のおかみさんとのおしゃべりが目的でした。その帰りにふと学生時
代が懐かしくなり、通った大学ではありませんが、足を伸ばして早稲田キャンパスに立ち
寄りました。直ぐ目についたのが、この大隈講堂でした。


※春の早大風景(2015/3/31) 5/5掲載

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003965M.jpg



3786同人α総務:2015/05/06(水) 15:52:39
公園でみかけた風景
読者「謎の貴美女」さんからの贈り物です。
・舞い散った花びらが作り出したハートマークに思わず足を止めシャッターを押した
 貴美女さんの気持ちがよくがわかります。
・清少納言によると「あて(上品)なるもの」「めでたき(立派)もの」は藤の花。


?????? 八重桜の花屑、ハートの水溜り
  

??????????????????        藤の花
??????????????????      
???????????????????????????? Photo by Kimijo  神代植物公園にて2015



3787万理久利:2015/05/07(木) 09:19:41
「明治の産業革命遺産」勧告
 構成資産は23。それがある県が福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島、山口、岩手、静岡
の8県、何と大半が九州です。製鉄所、製鉄に欠かせない炭鉱、鉄を使った造船、となる
と日本に製鉄、造船技術をもたらしたと言われるあの徐福船団を思い起こします。
 中華思想家からは、「俺達の先祖が送り出した徐福のおかげだ」と言われそうですが、
渡来人から伝わった技術を暖め育て、後からはオランダ、ポルトガル、その他西欧諸国の
知恵と技術を必死で学んで、足りないところを工夫して補い新たな技術を加え日本独自の
もの創り上げたのですから、たいしたものです。

 NHKで少し前に長崎軍艦島を扱った番組の再放送が流れていました。これら施設の世
界遺産登録の動きは数年前からあったはずですから、情報を掴んだ局側も大いに盛り上げ
ようとようと考えたのでしょう。
 これらの地域では早速このゴールデンウィークは人で賑わったようですから、観光だけ
とりあげても経済効果は確実にあるようです。何と言っても、過去の人達から受け継いだ
日本人のもつ学ぶ力や技術力をもう一度見直し、新たな未来をつくっていこうと前向思考
になることが一番の効果だと思えてなりません。

 必ず登場するのが隣の国。「侵略の歴史を産業革命と美化している」と登録阻止運動が
おきているといいます。原爆ドームは、落とした大国が反対したりと、オリンピックだけ
でなく、世界規模のイベントは必ず政治色がついてまわるようで、なんとも残念な気持ち
になります。国内からも「今の政権が軍国主義を邁進している証拠ではないか」との声が
上がるのでしょうか。



3788同人α総務:2015/05/07(木) 12:32:57
レンズの向こう/武蔵野の一本松
                                                .
 昨年の定点撮影記録、「一本ノ松」を見ていて「今」の姿を想像していたとこ
 ろ、来ました来ました。はっきりとは分かりませんが、背丈が伸びて幹も少し
 太くなったような…。

    
????   Photo byI.Takeuchi 2015/5/1『初夏の風景』より



3789水彩画愛好家:2015/05/08(金) 10:57:27
趣味水彩/中国・路地の風景
 これは大陸浙江省の西塘の路地裏の風景ですが、香港島の中心街の裏側、リゾート地と
漁村が混在しているような村でみかけた風景とよく似ています。ビルばかりの印象の香港
島も、このあたりに来ると高層ビルは見当たらず、平屋か高くてもせいぜい二三階の小さ
な家が立ち並んでいます。路地の机と椅子。狭くて暗い家の外での食事と麻雀、おしゃべ
りの場所です。家の扉の真ん中か脇には、福や財などの漢字が書かれた真っ赤な紙や提灯
が、春節の時だけでなく飾られていました。この作品にサーフボードを壁に立てかけ、鳥
籠をぶら下げ、猫を椅子の上にでも寝そべらせたら典型的な香港島裏側の村の風景です。
英国統治下約150年でもやはり中国人の暮らしぶりは色んなところで生き続けてるとつ
くづく思ったものです。
 中国返還前と後の数年の記憶の中の風景ですが、今もさほど変わっていないのではと思
います。というより変わっていて欲しくない、と言ったほうがいいかな。外の人間の勝手
な思いかもしれませんが。

 机の上の洗面器、これも納得。兼用かどうかの問題は別として、ホーローか真鍮かアル
ミかも別として、その用途は簡易トイレ、洗面、足洗、手洗い、料理道具、食器…等々香
港でも大陸中国でも、良く考えれば多少形が変わっても、呼び名が変わってもこの日本で
もありとあらゆる日常の暮らしの場に登場します。考えてみると、注目をほとんど浴びて
こなかったこの洗面器が、意外と生活に役立っているのだと気付きます。

 この風景が写眞だったらどうだろう。多分こんなにたくさん思い浮かべなかったでしょ
う。絵は、見る人のそれぞれの記憶や思いを引き出してくれる力を持っています。

*水郷古鎮の路地裏 「趣味水彩」4.27掲載

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0003969M.jpg



3790万理久利:2015/05/10(日) 09:54:00
中国縦断4300粁単独自由旅行記14(T.Goto著)

 第15日目  ―??鄭州 ―



9月24日(晴 夜一時雨)気温27℃

 昨夜は鼻が詰まり二度程起きてうがいをした。風邪ぎみだったのが更に悪くなり喉が痛
む。6:00起床。歯磨き、洗面、髭剃り後、洗濯したアロハを着てスケッチブックと色鉛筆
を持ってホテル玄関先に出る。時々パラパラと時雨。二七賓館玄関周辺を数枚スケッチし
彩色。二七記念塔は複雑な形をした建物だ。
スケッチを終えるとホテルの食堂に行った。油で揚げた湯葉の様な物、野菜と豆が入った
煮物、万頭2個、粥一杯を食べて部屋に戻る。部屋掃除をしていた客室係り男女職員をス
ケッチ。この後、ホテル内散歩をしているときに別棟で見つけた美人スタッフをスケッチ
する。彼女を見て直ぐに「スケッチさせてください」と云うと了解してくれた。彼女がポ
ーズを取り始める。「普段の姿勢で肩の力を抜いて」とジェスチャーで伝える。手の位置
や方の高さ等、手直しをして素描、色彩。彼女に一枚角度を変えて描いて渡す。記名して
もらう。
 部屋に戻り荷物を整理して、スケッチブック(小)一冊と地図、パスポート、日本札4
千円を入れたビニール袋を持って二七賓館を出る。二七記念塔を一周して、この中央を走
る二七路を直進する。約5百m程歩くと、日本の古い城の内堀に相等する内堀河に架かる
石橋があった。ここで一枚スケッチ。スナップ一枚撮る。この辺りのポプラ並木は幹の太
さ30?はある。我々の兵士時代は5?直径程度であった。珪素(ケイソ)土壌の大陸の黄土で
は植物は育ちが悪いと云われているが、42年の歳月は其の昔を偲ぶことが出来る。幅50m
もあろう立派な道路は真っ直ぐ伸びている。さらに直進すること6百m、左側に大きい公
園が現れた。兌換銀行を探しながら写眞を撮り、さらに直進すると文化路となり、鄭州大
学、河南大学正門前から、再び散歩しながら同じ路を戻った。雨量が少ないのか、それと
も日照りが多かったためかはわからないが、歩道はパカパカである。5,6人程度が組に
なって歩道の掃き掃除をしているが、通りの向かい側は砂塵で見通しが悪い。ハンカチを
鼻に当て、急ぎ足で通過する。駅前近くの裏通りを見ながらこの日最後のスケッチをして
ホテルに戻った。7:30夕食を食べにまた外に出る。帰宿後入浴、歯磨きをして休む。

  つづく



???? 二七記念塔                    河南大学正門
  


*写眞:編集部



3791同人α総務:2015/05/10(日) 14:05:15
レンズの向こう/ハナミズキと牡丹
ハナミズキはソメイヨシノのお返しにアメリカから送られたてきてから日本ではやり始めた
らしい。そんなエピソードより、なんといっても一昔前にはやった歌「ハナミズキ」がすぐ
に浮かびます。写眞の花をよくみると、ひとつひとつ見事に空に向かって開いています。
一方牡丹は「唐獅子牡丹」くらいでポップスには登場しないような…。
とにかく中国の匂いがプンプンしてきます。


     「ハナミズキ」 作詞: 歌:一青窈
         空を押し上げて
         空を押し上げて
         手を伸ばす君 五月のこと
         どうか来てほしい
         水際まで来てほしい
         つぼみをあげよう
         庭のハナミズキ

     


         「唐獅子牡丹」 作詞:水城一狼/矢野亮  歌:高倉 健
            義理と人情を 秤にかけりゃ
            義理が重たい 男の世界
            幼なじみの 観音様にゃ
            俺の心は お見遠し
            背中で吠えてる 唐獅子牡丹

    
      Photo byI.Takeuchi 2015/5/1『初夏の風景』より



3792同人α編集部:2015/05/10(日) 16:57:19
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1.エモーショナル女王発言集(戯評リンク集)
*自己愛性パーソナリティ障害

2.怪文書集(戯評リンク集)
*平成の南州太郎1



3793水彩画愛好家:2015/05/11(月) 11:57:36
趣味水彩/西洋建築 4−横浜
洋館といえば異国との窓口、港のある街を浮かべます。長崎、神戸、函館…そして横浜。
明治維新後、次々と建てられた自国の金融、行政にまつわる建物の威風堂々とした建築と
違って、同じ頃の建物でも貿易商や外交官の建物はどこか明るく、伸び伸びした自由さを
感じます。保存や改築はもちろん、新築でも、横浜では当時の西洋建築の味を生かし続け
てきたことが伝わってきます。


????
  山手10番館2015-04-04
????


????
????横浜山手・外交官の家2015.3.13??????????????  春遠い横浜山手・エリスマ2015-03-08
??  



山手イギリス館 2015-03-30 (2015/3月作)??????????ブラフ18番館(2012/2/29)2015-04-18
  


??????????????????????
           横浜山手ENOKI亭 2015-03-21
??????????????



3794同人α編集部:2015/05/12(火) 12:44:09
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
怪文書集(戯評リンク集)
*平成の南州太郎2



3795同人α総務:2015/05/13(水) 13:33:48
レンズの向こう/ツツジ
ツツジとサツキの違いはそれなりにあるようだが未だにわからない。どちらも私にとって
はツツジである。実家の狭い庭には複数のツツジが植えてあった。白、黄、真っ赤、白に
赤が混ざるもの、花の大きさもいろいろだ。花に合わせて葉っぱもいろいろ。咲く時期も
少しずつずれていた。蕾が見えてくると、或る日一本の木にぱーっと花を咲かせる。冬の
殺風景な庭が一気に活気づき明るく豪華になったものだ。
みてくれの華やかさの反面、触るとネバネバとしたものが手につくだけで、香りはしてこ
ない。あっという間に色があせて元気がなくなる。そして次々と色褪せたよれよれした花
が地面を埋め尽くす。ぽつりと落ちた椿や桜吹雪の情緒はなく、花見の後のゴミの残骸、
そんなイメージがその美しさより強く残っている。ツツジに罪はないのだけれど。

   


 Photo by I.Takeuchi 2015/5/1『初夏の風景』より



3796万理久利:2015/05/13(水) 15:17:08
加齢と女優
テレビの画面を埋めるのは数十年前の映画はもちろん、ドラマの再放送が半分以上あるの
ではないだろうか。制作費の節約もあるのだろうが、年寄りが増えて、過去の放送を懐か
しむ声や、内容そのものが現代でも十分通用する良い作品、楽しませる作品であるという
こともる。同じ役者のデビュー当時の若々しい姿と中年、そして老年を一日の間に見るこ
とにも遭遇する。

先日みた最近作られたドラマに出て来た池上季実子には驚いた。ほんの少し前に、渡瀬恒
彦の美人かつ聡明な元恋人役をしていた細身の彼女を見たばかりだっただけに、あれー
っ?この人池上さん?、と目をパチパチさせた。同じようにあのラジオから流れる「みず
いろの手紙」を聴いてどんな人だろうと想像し、後にそのレコードジャケットのあべ静江
の美しさに嫉妬を覚えたくらいだが、その数十年後の姿をテレビ画面でみたときも同じだ。
それでも、二人の姿形は変われど、役にうまくはまり、女優魂を感じさせるあたりは、流
石だと思った。
美人女優で名を馳せた人が歳をとり変貌していく姿を人前にさらすのは、さぞやためらい
があるのだろう。美を保とうと大枚をはたき努力を続けるのはプロ根性の現れとも言える
が、厚塗りの化粧や如何にも手を入れたような顔と派手な衣装を見ていると少し滑稽にも、
悲しくも思えてくることがある。他方、加齢をそのまま受け止め、自然なままで新たな役
に作りに取り組む女優の姿には感動すら覚えるのだ。

『幻の女優』『永遠の処女』『日本のグレタ・ガルボ』とまで言われる原節子、小津監督
その他有名監督に見出され、ぱーっと花開いた大振りの見事な牡丹の様な女優だったが、
40代前半で映画からもテレビからも、いわゆるマスコミから姿を見事なほどに消した。
これは彼女の美人女優としての選択だったと思っている。ミステリアスな所を残して去る
ところなどは如何にも根っからの美人女優と思わせる。これもまた見事な選択/演出である。



3797同人α編集部:2015/05/14(木) 15:17:53
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
怪文書集(戯評リンク集)
*共依存症・ミュンヒハウゼン症候群の人々



3798マリアンタ:2015/05/16(土) 10:46:10
夢∞夜/おそ松くん
.
今日こんな夢を見た。詳細は割愛。

     
?????????? コミックス「週刊老年サンデー」



3799水彩画愛好家:2015/05/16(土) 12:31:50
橋 4
「橋」??大辞林より
?通行のために,川や湖・谷・道路などの両側を結んでかけわたした構築物。
?「橋懸かり」に同じ。
?殿舎と殿舎を結ぶ渡り廊下。

橋と言えばまず思い浮かぶのが?でしょうか。その上を渡る主体は「人」。下にあるのは
水や道。中でも水の上に架かる橋でしょうか。
佐原、潮来、鹿嶋、この水郷三都と言われる風景にもたくさんの橋がみられます。



 茨城

????????????
      橋の下の光景(2013/4/20)2013-06-16  水戸市三の丸
      




清水洞の上公園(2013/5/18)2013-06-30 ?? 那珂市



??????????????????
??????????????????百合丘緑地公園(2013/9/14)2013-10-21  水戸市
??????????????????


????????
       備前堀(2014/5/31)2014-06-15  水戸市
   →拡大   


潮来前川あやめ園(2014/6/19)2014-07-17 潮来市




 千葉


佐原水生植物園(2012/6/8)2012-06-14 香取市


             佐原水生植物園その?(2012/6/8)2012-06-21
         ?? 

3800万理久利:2015/05/16(土) 18:08:04
『高倉健が残したもの〜“人を想う”心の旅〜』
NHK BSプレミアム
2015年5月16日(土)20:00〜21:00
レポーター:柳楽優弥
出演:
降旗康男
高倉健


「お涙頂戴」臭さも予感もするが、健様は健様だ。何度観てもいい。
 さて今回登場する柳楽と降籏二人が楽しでもある。
 柳楽は映画「誰も知らない」で少年デビューし、これで最年少でカンヌ男優賞をもらっ
たが、私は次の作品「星になった少年」、象遣いに憧れてタイ留学し夢を叶えた少年役が
好きだった。かわいい少年も人相が変貌し、その後何年か苦渋をなめてきたが最近テレビ
で時々姿を見かけるようになった。頑張って欲しいと秘かに応援していた人物だ。
 降旗監督、大分お歳のようだが、あれほど健様の映画を撮り続けて、その良さを引き出
してくれたのだが、どんな人物か知らないできた。健様はみようと思えばいつでも映画の
世界でみることができるが、この人はめったにチャンスは訪れないだろう。
今宵が楽しみだ。



3801万理久利:2015/05/17(日) 10:40:00
中国縦断4300粁単独自由旅行記15(T.Goto著)

第16日目 鄭州 → 広州 車中泊



9月25日(晴 夜一時雨)気温27℃

 6:50起床、洗面、歯磨き、洗濯物の取り込み。下着は整理してビニール袋に、アロハは
そのまま直ぐ着る。直ちにフロントに鍵を預けてエレベーターにてF1の食堂に行く。
7時からの朝食準備で忙しそう。一番奥の白布を掛けたテーブルにやっと料理が並べられ
た。気の早い客は出されたものを直ぐに持って行く。小生も出て来た料理を見て、これと、
あれ、直ぐに決めて紙幣を掴んだまま差し出す。係り員は直ぐに計算して合計金額を取り
お釣りも入れてくれる。万頭を2個別に買った。お粥と肉類と野菜を必要最小限取り食べ
ればもう充分だ。食堂の青年ともお別れ。「今日でお別れ」と書くと「再見、再見」と言
って握手の手を差し出す。直ぐ部屋に戻り荷物の整理をし再点検を終えると下に降りて鍵
を返した。その時初日に支払った金額の2分を返してくれた。「サンキュー」。フロント
の女性達に引き留められているところに王衛華さんがやって来た。「何のお役にも立てな
くて…」としきりに申し分けないといった様子。
「貴女も元気で頑張ってくださいね。日本語を話せる人が一人でも居たことは嬉しいです
よ。…日本に帰ったらきっとお便りしますよ。…皆さん元気でさようなら」。

 二七賓館を出発。直ちに鄭州站(駅)に向かう。二七記念塔の方向から沢山の自転車通
勤者が走ってくる。何しろ歩道は人が動かない、いや、のろい。自慢ではないが、日本で
の小生の歩調はここの自転車と同じ早さだ。私は車道に出ていちもくさんに進んだ。駅西
端から中央にかけて人混みの中、改札口を探す。売店の女性に尋ね、指差す方向へ歩いて
行くと列車番号と行き先票が下がって
いた。一列に並んで待つ人々の姿もある。小生だいたいの位置がわかったので駅舎を見学。
出発10分前になったので先ほどの場所に戻るともう誰一人として待つ人の姿はなかった。
入り口にいた女性職員に切符を見せて改札を通る。地下道を抜け奧の昇り階段からホーム
へ。ほとんどの人が乗車していた。

 243列車の2号車にて票を渡し、カードを1枚受け取り、14番を探すとまた天場(寝
台車最上階)だった。このブロックは全員男性だ。荷物を最上階へ。ここは少し体を横に
しないと腰がキツイ。なるべく荷物を天井のカーブに添って奧の方に置き、列車の天井中
心部に寄せて体を正座した状態にすると良さそうである。やがて列車は出発進行。前回来
たときと違い猛暑ではない。暫くそのまま横になっていると、昼食の弁当を売りに職員が
走り回る音がする。小生ははあまり空腹でもない。一通り弁当を配り終わった帰りの職員
を捕まえて売れ残った弁当を一つ買う。私の向かいの同じ天井席の乗客の男性に、「お隣
同士宜しく」と筆談で示すと、ニコニコと笑って応えた。その後彼は少し考えてから、万
年筆を取り出して手元の紙に筆談して来た。「你、貴方は何國人か」。
私が漢字で「日本国、東京人」と答えると次ぎに「何処から来て、何処へ去るのか」とま
た聞いてくる。
「日本国、東京、成田→香港→広州→鄭州→南陽→鄭州→広州→香港→東京、成田」と書
くと、彼は「遠い旅…ミンバイ…」と云った。私が「キャン ユー スピーク イングリ
ッシュ」と問うと、
「ブース。…ハァー」(できません)。
「ミンバイ、じゃあこれでやろう」と、ボールペンを持って彼に示すと、彼は頭をコック
リさせ納得した。
 この最上階から下の通路を見下ろしながら、一団の男連れを見ている。この連中は猛烈
な体格で、首が胴体にのめり込んでいて、山のような大男達だ。顔は丸くてつやつや、そ
してでかい。胴周り2?もあろうか。焦げ茶の上衣に乗馬ズボン、かなり高級なブーツ、
頭髪は少々、白い羊の皮製の茶碗の様な小さな帽子を載せている。肌の色は彼が持ってい
る鞄色(薄茶)だ。其の中の対面で話し合っている二人は兄弟の様である。その脇に立つ
若者は髪は栗色の金髪。目は青く顔は細面の面長だ。西域の少数民族であろうが、大きな
体格の男達の方は「人目」で寧夏回族(ネイカカイゾク)とわかった。見蕩れていると、先ほどの
上階仲間のコックリ氏が筆談で私にこう教えてくれた。「彼等は羊の乳を飲み、肉は食べ
ない少数民族である」と云う。私が「寧夏回族」と書くと彼は「テテ、テラー」と小さく
云った。
??????????????????寧夏回族を描いた中国切手
         


小生、スケッチブックを持って下の通路に降りる。彼の大男の近くの補助席に座りスケッ
チをしていると、この男が私のスケッチブックを掴み取り、1枚1枚開いて見始めた。其
の内、彼の弟らしい男を立たせて私にその席を勧めてくれた。彼が正面からの自分を描い
てくれと希望しているように見えたので、別の大きなブックに彼を描いた。もう一人の立
たされた弟と思われる男の似顔絵も描く。二枚の絵を渡すと、小さなバナナを房ごと手づ
かみでくれたが、鄭重にお断りした。
 再び自席に戻り横になると、コックリ氏が自分のリュックサックの物入れから小瓶の薬
の様なものを差し出して「貴方は風邪をひいている。この薬を飲みなさい」と云う。小瓶
のラベルを見ると「漢法風邪藥」と記されている。1回4粒、1日3回とあった。早速水
筒の水を含み4粒のむ。小生名刺を出し「感謝」と書いて彼に渡す。すると彼がまたリュ
ックから紺地表紙の免許証の様な証明書と辞令の様な書類を示し、筆談で書いてくれた。
彼は中医共の医者で北京の大学医師であったが、命令で広東省韶関(ショウカン)に赴任すると
ころの様である。私はそれは慶賀祝慶喜なことだと喜んだ。「国家発展、頑張宿願祈」と
書く。朋友、中日、朋友、平和友好と彼の方から握手を求めてきた。共に固い握手をした。
その後彼は赴任先の住所を記してくれた。
 薬が効いてきたのか、眠けを感じ横になって休む。数時間寝ただろうか、車内食販売の
声が聞こえてきたが小生は食べなかった。午後から車窓からの景色をスケッチする。その
後、もう見納めとなる景色のスナップ撮影をする。湖北省から湖南省にかけての運河の流
れにゆっくりと浸ることが出来て楽しい。
夕方になり、夕食の予約を取りに廻ってきた。小生が迷って居る間に次の車輌に行ってし
まった。やがて箱車に予約をもらった乗客の弁当を詰めて配達を開始。再び戻ってきたと
きに残っている弁当を購入し、補助席にて済ませた。

 連江口の夕陽は実に心にしみる風景である。窓を開けて風景に浸っていると益々風邪が
悪くなる。ここらで切り上げて、天場の寝室にて藥を飲みやすむ。中医共の若い青年医師
も横になってやすむ。もう車内放送の音楽も消えた。コトン コトン、コトン コトン.…
やがてこのレールの音も聞こえなくなった。……

  つづく

       
????         T101次 車内販売
           

   *画像 万理久利



3802万理久利:2015/05/18(月) 13:38:04
隣の赤ちゃん
 男の人の声が庭の方から聞こえてきた。
誰かと会話してるでもなく、一人で何か話している。窓を開けて電話でもしているのだろ
うか。普段、私の家の窓を大きく開けていても殆ど物音は聞こえない。
 じっと耳をすましているとどうやら隣のベランダからのようだった。そっとベランダに
出てみると、若いお父さんが赤ちゃんをだっこしている。そう、昨年9月初めに、真っ白
なおくるみに包まれた赤ちゃんを連れてご夫妻で挨拶に来てから、ずっとその姿をみたか
ったあのときの赤ちゃんだ。
「こんにちわ、赤ちゃん見せてください」と思わず声をかけた。
お父さんはこちらのベランダの方に数歩寄ってきて、赤ちゃんを私の方に向けてくれた。
今10ヶ月。小さな小さな赤ちゃんだ。
「こんにちわー。お隣さんだよ。かわいいって言ってくれたよ。よかったねー。」とお父
さんが優しく揺らすと、赤ちゃんは私に向かっていきなり小さな口を開きにっこり笑って
くれた。

 住んでいるマンションで赤ちゃんのいる家はお隣さんだけだ。隣だというのに、これま
で泣き声が一二回小さく聞こえただけだ。姿を見たことはない。ベランダに干してある小
さな肌着とベビー服だけが赤ん坊の存在を感じさせてくれた。
 昨年、真っ白のおくるみに包まれていた時以来、初めてのご対面だ。
ほっぺと手に触り頭をなでてみたかったが、汚してしまいそうで、ぐっと我慢した。
見ることができただけで、幸せな気分になった。優しい気持ちになれた。
昨日の日曜の午後のできごとである。

     *イメージ
   



3803同人α総務:2015/05/18(月) 17:09:24
レンズの向こう/薔薇1
薔薇というと、西洋のきらびやかな花という印象がありますが、日本でも古くは常陸風土
記や万葉集に「茨」(うばら)の名で登場しています。その頃の「茨」は、今の、改良に
改良を重ねた色とりどりの豪華な薔薇ではなく、小さな花、寧ろその棘の方が目立つ存在
だったのでしょう。その常陸国、茨城県の県花は薔薇の花。


???? 赤い薔薇 花言葉 「愛情」「美」「情熱」
  

????????????????????????????ピンクの薔薇 花言葉 「しとやか」「上品」「感銘」
????    
   ??   Photo byI.Takeuchi 2015/5/18



3804マリアンタ:2015/05/21(木) 10:37:04
夢∞夜/健様
   

今日こんな夢を見た。
健様〜!! と叫ぶ自分のがいた。
肝心の高倉健は登場しなかった。
このところ高倉健をテレビで見続けたからだろうか。
せめても夢の時間で健様とごいっしょしたかった。
いっしょに映っている姿をみたかった。
夢を自由自在に操作できるわけではないが、可能性はゼロではない。
気長に待とう。



3805同人α総務:2015/05/21(木) 13:08:15
レンズの向こう/水辺の花
 花の名前を正確に言い当てることは苦手です。睡蓮と蓮、アヤメ・菖蒲・カキツバタと
なるとますます分からなくなります。
 水に浮かぶ黄色の花は何でしょうか。近くにある葉をみると蓮か睡蓮のようにも思えま
すが…。池にはうっすらと白い雲が映っています。花の影も。そしてその横に走る細長い
蕾をつけた茎が…。空の「青」は映っていませんが、花の影と白い雲から、青空が想像で
きます。不思議な世界に引き込まれる1枚です。
 下の赤い花は、葉っぱに切れ込みがあること、花が水の上に伸びた茎の先についていな
いこと、時期が5月であること、これらから蓮ではなく「睡蓮」だと思われます。
 黄色の花、これもまた難しい。水辺に咲くから菖蒲かカキツバタ、時期が早いから菖蒲、
黄色だから「黄菖蒲」。
 いずれも実に心許ない推測です…。
花の名前のことは忘れて、その色、形、佇まいを楽しみましょう。


  

????????????????????????????睡蓮????????????????????????????黄菖蒲
????    
   ??   Photo byI.Takeuchi 2015/5/18



3806同人α総務:2015/05/22(金) 16:14:43
レンズの向こう/薔薇2
黄色の薔薇:嫉妬・愛情の薄らぎ・別れよう/友情・献身・可憐・さわやか
何とまあ、こんなに対立する花言葉を同時にもっているとは…。
ネット検索でも、表現に多少の違いはあってもどれも黄色いバラの花言葉は一緒でした。
後半はとってつけたようなフォロウの言葉のように見えてきます。花屋の陰謀?
   「花言葉で正反対のものがあるので、注意が必要。
 ?? 先様が黄色のバラが好きという方以外に贈るとき、特に女性へのプレゼントには
???? ご注意を。」
サイト「バラのgift専科」に黄色マーク(イエローカード?)とともに注意書きがあり
ました。大きなお世話。
人間が勝手につけた花言葉など素知らぬ顔で黄色の薔薇が見事に咲いています。

  

????    
   ??   Photo byI.Takeuchi 2015/5/18



3807同人α総務:2015/05/22(金) 20:21:03
お知らせ
αギャラリー「無限回廊」#B-02秋月英賢氏の個展が6月2日より佐賀市で開催されます。
詳細をリンク「伝言板」に掲載しました。
合わせて、お預かりした氏の作品のうち5点を「無限回廊」に追加掲載しました。
   *雨上がりのヴェネチア
  ・奏でる
  ・波止場(青島)
  ・不安
  ・宵の銀座

今後準備ができしだい随時掲載していく予定です。

        *雨上がりのヴェネチア(秋月英賢作)
??????????????



3808同人α総務:2015/05/23(土) 09:09:00
レンズの向こう/薔薇3
サーモンピンクの薔薇を見てすぐに思ったのは、「いったい花びらは何枚あるのだろう」
だ。牡丹もなかなかのものだが、薔薇となるとスケールが数段上のように思える。品評会
などでは、150枚以上ある「これでもかあ」の薔薇も登場するとか…。コルセットで豊
かな体をぎゅうぎゅうにしめつけて形を整え、ヒラヒラのたくさんついたドレスを着たヨ
ーロッパ貴族のご婦人、総量10キロ以上の十二単を身に付けた平安の華奢でご小柄なご
婦人、人間ならばそういったところだろうか。
私が考えるこのサーモンピンクの薔薇の花言葉は「努力」。

薄いオレンジ(サーモンピンク):無邪気、爽やか


??????           オレンジ:恋愛の達人、魅惑、信頼、絆、誰かが何処かで
????             
               Photo byI.Takeuchi 2015/5/18



3809万理久利:2015/05/23(土) 15:27:43
消えゆくもの/ギョウ虫検査・座高測定・HB鉛筆
 文科省学校保健安全法施行規則の改定により、検査項目からギョウ虫検査と座高測定が
はずされるという。長いこと子供の実生活を近くで見ることも聞くこともなかったから、
近頃の義務教育中に受ける身体検査のメニューのことなど殆んど知らないし関心もなかっ
たがこのニュースを聞いて、検便もセロハンも苦手でしょうがなかったことを思い出した。
 給食はもちろん家庭でも飲食店でも加工食品製造販売の段階でも、数十年前よりも数段
衛生的になっているはずだけに、えーっまだあのぺったん検査やっていたんだ、との思い
が強い。今では、衛生観念が行き渡り、消費者も製造側・販売側も食の安全衛生には敏感
だ。時にうるさすぎるとまで感じることすらある。今時ギョウ虫反応がでるケースはどれ
くらいあるのだろう。あったとしても生き死にに関わることでもあるまい。言い過ぎか…。
でも父がよくこんなことを言っていたような記憶はある。
よくぞ今まで学校も父兄も粛々とぺったん検査を続けていたものだ。
 座高検査も同じだ。座高測ってどうするの?、これは小学生時代からの疑問だった。
せいぜい足の長さを測るのと裏表。「おまえ胴長だなあ」そう言って冷やかしあう男子
もいたっけ…。そういう私も実は高かった。

 その少し前に、今の小学生が使う鉛筆が2B以上の太さ/柔らかさになっているというこ
とを知った。HBは殆ど使われていない。なんと、学校が配布する入学案内のお勧めに「2B
以上の鉛筆」と書かれているのだ。Fを使うのはちょっとおしゃれ、H以下は拘りのおしゃ
れ、反対に2B以上は幼稚園か、何か特別なもの例えば絵を書くときに使う物で決して作文
など文字を書くには適しない。これがみなの感覚だったと思う。最近10Bまで登場したとい
う。これではまるでクロッキーの木炭と同じではでないか。知らないところで、時代はど
んどん変わっていたのだとつくづく思わされた。

 文科省では新たな検査項目として、関節や筋肉、骨の検査をするらしい。運動不足を原
因とする子供達の身体能力の衰えチェックだ。典型的な例として和式トイレが使えない、
つまりしゃがむことが出来ない子供が増えてきているのだ。
 HBの鉛筆ではっきりと読める字を書くことができない為に、太くて柔らかい2Bを使う子
が殆どをしめるようになった現象と根っこはいっしょのようだ。
「時々おなかに虫がはいっても、しっかりと文字を書き、苦もなくしゃがんでまた立ち上
がれる子。」
「虫一匹いない綺麗な体でも、力強くはっきりとした文字を書くことができない、しゃが
むことも立ち上がることもできない子。」
時代は確かに変わった。



3810水彩画愛好家:2015/05/24(日) 08:57:26
モニュメント 1
 趣味水彩の作品には歴史の街から現代の街まで、季節とその日の天気や空気を感じさせ
る自然を背景に建物を中心に描いたものが多く見られますが、貧乏画家氏は通りすがりの
何気なくそこに存在するものにも視線を向け作品の中にきっちりと取り込んでいます。
 [モニュメント]で新明解をひくと「記念碑。記念物」とだけ短くあります。[新明さん]
のざっくりとしたこの説明に合わせて趣味水彩の中から集めてみました。

*隅田川横のアサヒビール本社ビル横の金色のオブジェはその奇抜な形で有名ですが、
 少なくともアサヒや地元にとっては記念物になっていることは間違いないでしょう。
*最後の筑後川昇開橋は今は歩道橋になっていますが、下を行く船と上を走る蒸気機関
 車を交通整理してきた日本の技術力を示す立派なモニュメントにも思えてきます。
 徐福と昇開橋、絶妙な組み合わせです。眼鏡をかけた徐福がなぜか「肥と筑」の著者
 に見えてきます。…


????
 大串貝塚ダイダラボ-像?(2011.6.18)2011-07-23 茨城件水戸市
  


??????????
     人間魚雷「回天」2013-01-31?? 茨城県稲敷郡??予科練平和記念館
     

????????????????????????????
          芸術館のタワ-(2013/8/17)2013-09-03?? 茨城県水戸市
         


??????????????
?????????? 三春の風景・路傍の時計?(2011/4/24)2011-05-19  福島県田村郡
??????????



茂林寺(2011/8/11)??群馬県館林市



????
???? 浅草・吾妻橋付近(2011/11/4)2011-12-12
??????


????
           明日香「石舞台」(2012/4/15)2012-06-18?? 奈良県明日香村
          


??????????
     旧JR佐賀線・昇開橋(2012/10/29)2012-11-23
     



3811マリアンタ:2015/05/24(日) 12:54:54
夢∞夜/ぽっぽや
                                       .
????????????
??????????     映画の一場面とつる姫のコラージュ

鉄道員〈ぽっぽや〉1999(東映)
主演:高倉健 妻役 大竹しのぶ 監督:降旗康男 原作:浅田次郎

 主人公乙松の、生まれて直ぐに死んだ娘との走馬燈のような出会いが繰り広げられる。
乙松の死期が迫っていることを思わず予感してしまった。再会が例え死を前にした乙松の
幻想だとしても、少しも違和感を感じなさせないものがある。心の風景が、現実よりむし
ろ、より一層「現実味」を帯びて生き生きと表現されているように思えた。

 親爺の悲哀、男の友情、こだわり、女の悲哀、そして心の優しさ、辛さ切なさの中にも
顔を出すユーモア、これを書かせたら浅田次郎は断トツにうまい。少なくとも数本の指に
は入るだろう。小説の中の鉄道員乙松はもっとダサい人相の親爺をイメージしていたのに
対し、高倉健の配役はできすぎだ。容貌ができすぎだ。だが、心意気と不器用であればあ
るほど伝わってくる後悔の気持ちと優しさだけは、小説の中の主人公に負けないものがあ
った。姿形があまりにもも異なる作家浅田次郎と俳優高倉健だが、共通する優しさ、優し
い目を持っているように思える。

 寝ている時にみる夢の世界のほうが現実的に思えることがある。浅田次郎の描く世界も
それと共通するものを持っているようだ。それを役者高倉健がうまく演じていた。



3812万理久利:2015/05/24(日) 17:13:54
中国縦断4300粁単独自由旅行記16(T.Goto著)

第17日目 鄭州 → 広州(帰路)


9月26日(晴)気温28℃ 第17日目

       ??????

 車中の夜明け。仰臥で見る火車の天井は青白い光が絶え間なく薄暗い蔭を走らせている。
軽快なレールの響き、トン・トン、トコ・トコ、トン・トン、ゴーオー、トントン……。
軽く車輌が揺れ続ける。少々早めにと思って鞄を開きポリエチレン袋から歯磨き用具とタ
オル、ホテルの小さな石鹸を持って、鉄梯(テツバシゴ)をつたわって通路へ。連結部にある
洗面所で洗面、歯磨きをする。朝食の準備か、車内を係り員が行き交う。洗面用具を自席
に置き夜明けの風景を補助席から眺める。まだほとんどは眠りの中。全部の窓ガラスがぴ
しゃりと降りている。青白い蛍光灯2、3本が点いているだけ。少し眺めているだけでも
外はどんどん明るくなる。其の内あちらから、こちらからと男達が補助席に座って煙草を
出しライターで火をつけスパスパ始める。そして痰を吐き飛ばす。これをしない男性はほ
とんどいない。つまり、90%以上が気管か気管支に炎症を起こしているのだろう。このこ
とは中国男性の健康管理の上で重要な問題となるだろう。少なくとも煙草を止めるかマス
クの使用を考えなくてはなるまい。朝食の予約を取りに係り員が廻ってくる。注文する。
火車は湖北省に入っている様子である。まもなく岳陽(ガクヨウ)だ。朝食が配達される。
今回の旅先で食してきたものと同じような献立である。特にご飯がバラバラでキャベツが
混じっている。半分はごみになってしまった。
 8:45列車は岳陽駅に着く。大きな駅である。ここでは弁当売りがホームを窓から窓へ
と声をあげて通る。車内の人々は窓から身を乗り出して買っている。ホームに降りて太極
拳をしている乗客もいる。小生電車のデッキからホームの人々をスケッチする。やがてホ
ームのベルが鳴った。中国語で何やらアナウンス。しばらくして、ガッタン、グゥーガッ
タンと火車が動き出した。自席に戻ると中医共の彼が風邪の具合を尋ねた。「サンキュー。
とても良くなりました。謝謝」彼に礼を云う。

 京広線最後の火車の旅もいよいよ今日で終わりだ。昼頃に長沙(チョウサ)。3時頃衡陽(コウヨ
ウ)を過ぎた頃から中医共の彼はバッグを降ろし荷物を整理しだした。列車は、4時頃韶関
(ショウカン)に着いた。彼と「お元気で」と握手し礼を述べて別れた。小生窓からホームを見
たがもう彼の姿は見えなかった。列車は再び発車。経過時間を読み取り、やはり広州で一
泊することを予定する。

????????
???????? 韶関→広州 車窓の景色

 広州省に入ると外の景色はみるみる変わり緑が多く水田が続く。そして農業で働く人民
の生活も又異なる。主役が水牛に変わり、沼や池が多く、建物が白に変わった。しっくい
壁の農家がほとんどである。家の植え込みにも芭蕉の木が多くなる。日も西に傾く頃、愈
々終着駅の広州である。小生も鞄や手提げ袋に荷物を入れ、降車の客についてホームに降
りた。久し振りの歩行である。何だか身体がぐっと軽くなった感じである。階段を下り、
地下道を抜け降車出口に向かう長い通路の両側は鉄格子に囲まれている。構内には3箇所
出口があるが、どこも係り員の姿はない。切符を持ったまま押し出された。例によって駅
前の流花賓館に入る。正面右側の綜合受付にて初めに宿泊した時の領収書を見せた。そし
てパスポートを出し「一泊」と筆談で示すと宿泊申請用紙を出してくれた。記入し終了。
部屋はF5と決まる。小生ここで4千円を百元で受けろと交渉し兌換券を受け取る。前回よ
り日本円が高くなっているのである。
 エレベーターにて5階のフロントにカードを渡し部屋に案内してもらう。行きと同じく
ツインの広い部屋である。窓からの展望は眼下に広州駅を全部見下ろせるパノラマ風景で
ある。先ず夕食を取りにF1に行く。食堂は2箇所あるが、宿泊者専用の食堂にした。焼き
飯、蟹入り野菜とイカ、クラゲのスープにビール1本を頼んで食した。部屋に戻ると早速
風呂。久し振りに旅の汗を流した。洗濯も済ませ直ぐに干した。水滴が落ちなくなってか
らハンガーにかけ窓際に吊した。日記やスケッチブック、筆記具等の整理、通関や国境越
えのための下準備をして、残っている現金、元・ドル・円それぞれ紙に書きとめる。何か
土産物をと思いホテルの一階ロビーに見に行く。何を見ても買って帰りたくなる様な物が
ない。酒等は重いし、薬は漢方藥、ジュースとか、どこにでもあるような菓子類ではつま
らない。写真機、電算機、ラジカセ、これらは私が今ここに持っているマイコン型電算機
より遙かに低質だ。たまたま横にいた中国人が私の電算機を見て「売ってくれないか」と
云ってきた。「No」と答えると「お前は何者だ」と云う。「ペインター」と云うと頭を
かしげている。こんな奇妙な会話だけで、結局何も買わずに部屋に戻った。
 湯冷めしてはと、最後の中国での一夜を部屋で過ごすことにした。TVも見ずいろいろ
の過ぎし日を思いながら床に入る。部屋の空気も来た時と異なる。火車とともに秋風を一
度に運んできたようだ。寒くなり布団を出して掛けた。最後の一夜は涼しい、乾いた空気
で喉がまたヒリヒリする。ビロードの黒いカーテンの隙間からチラチラと星の光が見えて
いたが間もなく夢の奧に消えて行った。この夜は満天の星空を飛び歩く自分の姿を見るこ
とができた
  つづく

   *画像 万理久利


??????????
?????????? 京広線「英徳」ホーム。韶関と広州站の間に位置する。(後藤孝作)



3813同人α総務:2015/05/25(月) 12:33:12
レンズの向こう/水鏡草
Photo byI.Takeuchi 2015/5/18

先日紹介したこの水に浮かぶ黄色の花がどうしても気になり、調べてみました。
コウホネ:スイレン科コウホネ属。
「夏に直立した長い花茎を出し、その先端に黄色の花をつけます。一本の茎に花は一つ。
花は五〜六つの花弁からできていますが、これは萼片で、大きさは直径が三センチ内外、
やや椀状に開いて可憐です。真の花弁は、雄しべの下に輪列しています。花期は六月から
八月。花色が赤色になるものはベニコウホネです。また、八重咲きのものなどの変種もあ
ります。」(花の辞典より)

写眞にうっすら見える水に映った細長い茎とその先の花、コウホネの説明とぴったりです。
黄色の花がぽつりと水面に浮かんで見えるのは、真上からの撮影だったからなのかもしれ
ません。「水鏡草」「金蓮子」という美しい呼び方もあるそうです。コウホネの名前は水
面下の土を這う根が人の手足の白骨と似ているから…。あまり使いたくない名前です。



3814キメラ17号:2015/05/25(月) 18:09:47
恐怖の地震男
雪村いづみ演じる、虚空を見つめるアルツハイマー老女の熱演ぶりに絶句、軽い目眩がし
て体がふらりとした。また貧血でも起こしたのかと思ったら突然携帯電話がビービー、テ
レビからはあの不快な地震警報が一斉に鳴り始めた。その直後、ぐらぐらが始まる。建物
全体がしなっているようだ。3.11以来の大揺れだった。長い揺れだった。このところ地震
や噴火騒ぎの話題が続いていただけに、一瞬「いよいよ来たか」がよぎる。テロップによ
るとこの辺りは震度3とあったが、4くらいの揺れのように感じた。

四年前の揺れを振り返っていたら、もう一つ気が付いたことがある。あの日α同人の一人
が高校時代の仲間とクルーザーを楽しむために横須賀に出掛けていたと掲示板にあった。
そして今日はその人物が高校同窓会の打合せのために上京していると聞いている。
富士山麓に住むこの同人が動くと、大きな地震が発生しやすいようにも思えてくる。
楳図かずお作「恐怖の地震男」のモデルだったのかもしれない。

        
    「恐怖の地震男」復刻版表紙    ?? 2011.3.11 横須賀(掲示板写眞抜粋)



3815同人α総務:2015/05/26(火) 08:26:21
武蔵野の一本松
5月の定点撮影です。ただし一枚目は昨年5月。下二枚は今年の五月。
こうして見くらべると確かに、一年の重みを感じます。確かに背が伸び、がっしりして
きたようです。樹齢はわかりませんが、青年といったところなのでしょうか。
7000年を超える時間立ち続けた屋久島の縄文杉と比べたら青年どころか赤ちゃんにも及
びませんが、松の平均寿命といわれる2500年を生き抜いて人々の暮らしを見続けていっ
てほしい、何よりも生き続けられるだけの地球であって欲しいものです。


???????????????????? 2014.5.8
????????????????????

 2015.5.1??????????????????????????????????2015.5.18
  
Photo byI.Takeuchi 2015/5/18



3816同人α総務:2015/05/26(火) 14:36:48
レンズの向こう/瑞々しさ1
「初夏の息吹溢れる緑と輝く光、その先にあるのは…。
木々をかきわけ進むとぱーっと視界が開けて、水のある風景が待っていた。」
そんなストーリーを思い浮かべましたた。




写真右側の垂直に立っている虹のようなものもの見た目ではわかりませんでした
写真のいたずらというよりレンズの汚れあるいは何かとの干渉とおもいます。
今「劉邦」(宮城谷昌光著)を読んでいます。そこに五彩というのが出てきます
があんなものの幻視をいっているのですかね。(T.Takeuchi)


????  a
????Photo byI.Takeuchi 2015/5/22



3817万理久利:2015/05/27(水) 08:53:06
NHK白熱教室 5.23
「公共放送の未来を考えよう」

 たまたま点けたテレビにサンデル教授。教室の終了間近のシーンだった。
チャンネルを確認したら「総合」だ。いつもは確かEテレのはずなのだが…。生徒(出席
者)たちとのやりとりを聞いているとどうやら、世界各国の公共放送に携わっている人達
が多く参加しているようだ。テリー伊藤の姿もあったし、スタジオの雰囲気からいっても
日本で開かれた教室なのだろう。
 見たのは番組最後10分間くらいだろうか。サンデルのこの言葉が印象に残る。
「あなた方は国民の99%が賛成したら、例えその意見が間違っていると思っていても国
民に迎合するようなニュースを報道するですか」
日曜日の朝は各局で政治を取り上げる番組が多く流れる。
気になるのは、いつも、同じ意見をもつ政治家、評論家、その他ゲストがずらりと並ぶこ
とだ。反対の意見を持つ人たちがぶつかり合う討論を聞いて、自分自身の考えをまとめた
いと思うのだが、一方的な発言だけでは自分自身の考え方も偏ってしまいそうで、最近で
はあまり見ない。

 「多数、少数、関係無く、色んな意見や考えを取り上げ紹介していくことが、より公共
放送に求められている」と言ったテリー伊藤。
「公共とは何か。自分(自国)と異なる意見をどうしたら寛容に受け止められるか」と参
加者と視聴者に投げかけたサンデル。
 公共放送だけでなく、視聴率、コマーシャル収入で成り立つ民放放送も、その根底には
美味く言えないが、何か人類が持つ、かつ探り続けなければならない、世界共通の普遍的
な価値観に従った報道のあるべき姿があるではないかと思う。
終わりの部分だけ見ただけだが、NHK自らが取り上げたいいテーマの白熱教室だったので
はないかと思う。再放送があれば、始めから是非見たい。



3818万理久利:2015/05/28(木) 15:48:34

 生き物で飼ったものといえば、金魚と猫くらいだ。中学3年の時から高校卒業までの四
年間猫といっしょに暮らした。いっしょと言っても、彼はよく家出をしたし普段でも外を
ほっつき回り不在のことが多かった。
 一旦生き物を飼ったら、逃亡したまま二度と帰ってこなくなるか、死んでその動かなく
なった体を見せられ、そして日常の視界から消え去るられることが待っている。それがど
うしようもなく嫌だった。喪失感に襲われるのが恐かった。そんな思いが、猫(名はニャ
ンコ)を飼う前から潜在的にあったのか、それともニャンコを看取ってから湧き出て来た
のかはわからない。最初で最後の金魚以外で飼った生き物が猫であったのが偶然なのかそ
れとも猫にどこか惹かれるものがあったのかもわからない。
 だが、猫が好きであることだけは確かだ。今もテレビで岩合光昭の「世界ネコ歩き」を
目にすると、新しい映像はもちろん既に見たものでも釘付けになる。なんで猫に惹かれる
のだろうと考えるが、窮極は人間/飼い主の目を気にしないでマイペースで孤高を貫く姿
にあると思う。だから猫がそうであるように、私もまた猫に媚びるわけでも威張るわけで
も無く対等につきあえたのだ。
 若いながらも死期を悟ったニャンコはそっと姿を隠しひっそりと死にたっかのだろう
か。よろよろ歩いて縁側から飛び降りようとしていたのを母に見つかり母の腕に抱かれそ
のまま息を引き取った。その一部始終をみていて、ああ私もこんな生き方、死に方をした
いものだとつくづく思ったものだ。この後両親も私も生き物を飼うことはなかった。
 猫への私の思いを井上ひさしが詩に書いてくれていた。


   「なのだソング」 井上ひさし作

  雄々しく猫は生きるのだ
  尾を振るのはもうやめなのだ
  失敗おそれてならぬのだ
  尻尾を振ってはならぬのだ
  女々しくあってはならぬのだ
  お目々を高く上げるのだ
  凛とネコは暮らすのだ

  リンと鳴る鈴は外すのだ
  獅子を手本に進むのだシッシと追われちゃならぬのだ
  お恵みなんぞは受けぬのだ
  腕組みをしてそっぽ向くのだ
  サンマのひらきがなんなのだ
  サンマばかりがマンマじゃないのだ
  のだのだのだともそうなのだ

  それは断然そうなのだ
  雄々しくネコは生きるのだ
  ひとりでネコは生きるのだ
  激しくネコは生きるのだ
  堂々ネコは生きるのだ
  きりりとネコは生きるのだ

  なんとかかんとか生きるのだ
  どうやらこうやら生きるのだ
  しょうこりもなく生きるのだ
  出たとこ勝負で生きるのだ
  ちゃっかりぬけぬけ生きるのだ
  破れかぶれで生きるのだ
  いけしゃあしゃあと生きるのだ
  めったやたらに生きるのだ

  決して死んではならぬのだ
  のだのだのだともそうなのだ
  それは断然そうなのだ
????????????????????????????  『ニャンコ』



3819水彩画愛好家:2015/05/29(金) 12:49:58
福島三春
本日29日夜9時、NHKBSプレミアム「新日本風土記」で三春が取り上げられます。

大震災の翌月から趣味水彩の作品の中で度々「三春」の風景が登場してきました。
自然とそこに住む人達の姿をテレビ画面で見ようと思っています。



3820同人α総務:2015/05/30(土) 12:00:26
レンズの向こう/瑞々しさ2
ソーラー噴水でしょうか。そこの横に木でできたような浮島があります。
よく見ると…。亀たちが日なたぼっこ。足を踏ん張っておもいっきり首を空に向かって伸
ばしています。静かな噴水の音のなか、ときどきポチャリと亀がダイビングする音が聞こ
えてきそうです。

????????????????◎ 初夏の池ひねもすのたりのたりかな  亀吉



 ????  


Photo byI.Takeuchi 2015/5/22



3821万理久利:2015/05/30(土) 17:00:53
福島 三春 桜と生きる人々
 きれいな景色を見せるだけのNHK番組かな、との一抹の不安を見事にはらいのけるい
い一時間だった。趣味水彩の貧乏絵描氏の絵とコメントを読んでこの地に関心をもったの
だが、彼があしげくこの地に通う理由がわかるような気がする。
 今では観光客が押し寄せる三春の滝桜だが、地元の人達の、この桜の子孫を増やそう、
みんなにもこの桜に癒やされ励まさ生きて欲しい、そんな気持ちがよく現れていた。滝桜
の子供といっしょに生きてきた農家の女性が住む場所は、趣味水彩にあった三春の田園風
景と同じだった。小さなお地蔵さんもひっそり横にいるではないか。貧乏絵描氏の絵には
この暖かさ、のどかさ、自然ともに生きる人のおだやかな風景が描かれていたのだとも思
う。

 この地に暮らす農民の間で和算が浸透していたことを初めて知った。武士でもなく貴族
でもなく、こぞって塾に通った農民達の知識欲が光る。算術の問題と解答を記した「算額」
は今でも立派に通用する図柄/アートだ。
 ここに生きてきた人達、生きる人は知識欲をもちつつ、大いに「生きる」を楽しむ人々
だった。原発事故により封鎖された滝桜の子供の下で仮設住宅暮らしをしている住民が解
禁日に戻り集まり、ひょっとこ踊りをしている景色には感動させられる。喜び、祈りを体
全体で表す、人間の根源的な、体の内側から湧き上がる表現方法なのだと思う。田中泯の
舞踏のルーツはこのあたりにあるのではないだろうか。
 行ったこともない土地なのに、そこに暮らす人々、暮らしてきた人々の生きる力、知恵、
楽しみ方が少しだけ体感できたいい番組だった。松たか子のナレーションも優しかった…。

※「新日本風土記」 福島三春  再放送;6月5日(金)朝8時

     
??????「趣味水彩」より



3822万理久利:2015/05/31(日) 18:58:21
中国縦断4300粁単独自由旅行記17(T.Goto著)

第18日目 広州 → 深圳 → 香港


9月27日(朝小雨後晴)気温27℃

 朝6時に目が覚めた。どうも風邪気味が治らない。7時に起床し洗面、歯磨き後そのま
まにして、F1の食堂に向かう。ニラと玉子を散らしたスープと万頭、鶏の炒め物、ヨーグ
ルトで食事をし、再び部屋へ。持ち物の準備し水筒の水を交換、ホテルの感想文を記入。
8時頃ホテルをチェックアウトして汽車(タクシー)にて近くの河原に向かう。岸辺を散
歩してから駅まで行き、早速深圳行きの切符を購入するために並ぶ場所を探す。「兌換票」
と印された窓口にて購入。こう書くと簡単なことのように思えるが、切符1枚買うにも大
変な騒ぎなのである。行列がなかなか前に進まない。なぜか。だんだん近づくと小さな窓
口に脇から何人もが手を差し込んで切符を買おうとする者が何組もいる。私の後方に居る
外国人達も怒っている。私はこの女達に列に並べと云うが、聞かない顔で入り込んでくる。
高い位置から監視している警備官がいるので、この男に大声で不正者を排除するよう告げ
た。あまりにもひどいので警備官はこの女達を連行して行った。それからは流れよく売票
が済んだ。売票とは正しく字のとおり切符を売ること。まあ、こうしたトラブルは枚挙に
暇がない。
 改札の時間がきた。大変な人の列について南方向行きのホームに登る。列車番号を確か
め、この硬席(一般席)に座る。3人ずつ両側に座した中央に、伸び出したテーブル、網
棚には大きな荷物が山積みである。やがて定刻に発車した。
 30分程走ると奥の方で大声を上げて騒いでいる。何を騒いでいるのかと思って振り向く
と、1人の男が亀の様なものを吊し上げている。どうも鼈(スッポンの様である。そして別
の客席で、突っ立った男は偏平なボール箱を同じように吊り下げた手を差し上げて皆に見
せて何やら早口でしゃべりまくる。其の度に大きな声で大勢の乗客がヒャーヒャーと悲鳴
の様な声を上げる。この藁縄でくくった箱は片方が食い切られ穴が開いている。其の内別
の所でスヒャー ヒャーと云う声。総立ちとなり、声の方を向く。皆足元を覗き込んでい
る。私の足元を何かガサガサ触れた様な気がした。小生体中の神経が一度に凍り付いた様
にゾクゾクとした。恐る恐る足元を見たが何もない。何度も同じ状態が続くので、足先を
前方に置くとしばらくしてまたガサガサ。後方の男がおどかすために、自分の足先をわざ
と接触させてくるからだと判った。「鼈に噛まれたら最後、雷が鳴っても放さない」とは
中国から来たことを実感した。それで騒いでいたのである。ともあれ、逃げた鼈は人には
噛みつかなかった。

 深圳に着いた電車は乗客が荷物を降ろすのとスッポンで大混乱を呈したが、私は全部自
分の足元にあったので素早くホームに降りる事が出来た。私は長々と続く行列の後ろにつ
いて歩く。細長いコンクリート舗装の通路を通り最後にエスカレーターにて上階へでた。
ここはもう通関所だ。出国申請書に書き込み、パスポートと共に提出。OK。パスポート
と一緒に鞄を持ってゲートを出る。次のカウンターは香港入国査証検問所のコーナー。入
国申請書を記入してパスポートと一緒に提出。直ちに返還され入国OKとなる。荷物の検
査もそこそこであった。ゲートを出ると今度は元からドルに切り換える切符を購入。そし
て羅湖→九龍の切符を1枚。約30分程待ちで出発の急行列車にて一路九龍へ。嗚呼やっと
香港に入ったとの実感が車窓から湧いてくる。緑の中に立つ建物が洋風の建物に一転する。
約2時間の旅で終着駅九龍に着く。

 長い地下通路を通り、九龍海浜公園側に出て海岸通りを散歩しながら、中心街商店路を
抜けグランドホテル前の交差点を越えて、チムサッチョイの大和ハウスに入る。扉の前で
押釦(ジョシボタン)を押す。やがて扉が開き、久保木君の顔が。…
「ヤアー!!」
「ヤアー!!後藤さん心配してました」
「やあ申し訳ない。何処かで電話しようと思いながら、いつも電話でと思うが電話が空い
てなくて…。九龍でも空いてなくて。短気なもんでとうとうここまで来てしまっというわ
けよ…。色々とご心配お掛けし申し訳ありませんでした」
「まあ腰掛けて。今お茶入れますから。それに後藤さんが使っていた部屋空けてあります
から。まず荷物を置いてください。……中国は如何でしたか」
「いや色々ありましたよ」。
南陽の柳さんのことや行きに出会った女性達の話、スケッチの話で時間があっという間に
過ぎた。
「ともかく、私が出すから一緒に夕食を食べに行きましょうよ。日本料理食べたいな。
久保木さんいいとこ知らない?」
「日本料理ですか。やっぱりね。もう少ししたら毎日食べられますよ」
と笑いながら久保木さんは出掛ける支度をし、錠をかけ私を連れて外に出る。
 地下鉄チムサッチョイ駅のある大通りを渡り北京路に向かって3百m程右側の横丁を百
m進むとやっと店を見つけた。日本料理屋らしい内装で暖簾なんぞを下げ、畳敷きの腰掛
けを設けてある。早く出来る方が良いから、カツ丼、お銚子1本、新香、ナメコの味噌汁
を注文し中国の話に花を咲かせる。二人で差しつ差されつ食べている内に、もう満腹であ
る。そろそろ宴会を閉めることにして、精算金額を店の人に聞く。「気前よく支払いだ」
とばかりに、私の物入れから出した札束は何と中国元である。やむなく久保木君に立て替
えてもらう。我ながら恥ずかしい事である。これも少々大陸的になったためかも知れない。
素直でぼくとつな人間性の表れとして受け取られることもあるが、どこか抜けて見える場
合がある。これが大陸の人の善意のようなものかも知れない。余り細かい先まで頭で考え
ない。体で考える。本日、久保木さんも久し振りに日本酒を飲んだと云う。この場は久保
木さんに支払ってもらい、店を出る。
 やはり香港は暖かい。夜の繁華街は大陸の夜とは全く異なる。実に華やかだ。私なりに
感じることは今日一日が何であったか、明日はどんな町か?など旅情を求めるとすれば中
国だ。今のいやなことを忘れたい。そして、明日何がおきるだろうと、明日に希望をかけ
たい人々が集まって来るのが香港なのかも知れない。現実は厳しいが、そんな中でも互い
に信じ合える者同士が力を合わせて生きて行く町、一つかみの土地を手にして強(シタタ)か
に生き続ける民衆こそが香港のもつ力、魅力なのだろう。
富も貧しさも、生きるも死するも自由な土地、諸国が利権と国益の追求のみに明け暮れた
歴史の、象徴的な土地、香港の風景は私にはどうしても仮初めの栄華に見えてならない。
こんな事を心に描きながら宿舎大和に戻る。早速彼に立て替えてもらった金額を日本円で
支払う。
 それよりも、驚いたのは、小生が出発前に久保木さんに買ってもらった帰路の航空券を
何とここに置き忘れていたことである。「後藤さん、飛行機の搭乗券」と云って金庫から
出してくれた。…私が「えっ、どこにありましたか」と尋ねると、なんと護美箱に入って
いたとのこと。学生や若い人達は使用済みの航空券を皆護美箱へポイと捨てていくのだそ
うだ。久保木さんはその時も又誰かが捨てて行ったなと思って拾って見たら、タイ航空の
チケット。あれと思って中身を調べて見て驚いた。後藤さんの航空券である。護美箱にに
捨てた人は台湾人の「リー」さん。中国旅行案内の本を見ていたら、これが挟まっていた
と云う。空っぽの券と思ってポイと捨てたらしい。何と冷や汗の出る思いだった。久保木
さんには本当に申し訳ない。感謝感謝である。「有難うございます。本当にお騒がせしま
した」と頭を下げて拝受。彼とまた話、そのご一浴して歯磨き、ベッドに横になる。休ん
でいて思い出せば、今日は私の誕生日であった。明日からは63歳か……。

????????????????

  つづく

   *絵 Y.K



3823同人α総務:2015/06/01(月) 09:21:39
同人α43号発行のお知らせ
昨日、新同人 博田 喜美子さんも参加して43号編集会議が行われました。
 主な内容
 *43号で新たな割り付け(各作品のタイトル等)を試みたことに伴い
  ・ノンブルについての再確認(次号より変更)
  ・表紙デザインの再考
 *同人誌発送方の変更報告
 *三田文学についての調査報告と決議
 *神野氏持参の新作絵画の観賞および撮影
??*次回44号担当は竹内氏。

会議後直ぐに懇談会に突入。佐高11期3名、13期1名に加え11期博田さんが加わり、
同人懇談会というより、佐賀の話満載の同窓会の盛り上がりを見せた集まりとなりました。

    6作品??98頁 表紙絵 13期高島徹「薔薇一輪」
      

    ??集合写真
??????   博田さん持参のさくらんぼを前に、神野(北)氏の新作絵画をバックに
        



3824同人α総務:2015/06/01(月) 15:15:00
伝言板アップのおしらせ
1.第29回 日洋展 (5/27〜6/8 国立新美術館)
  αアート・ギャラリー #A-01眞崎 太仁子

2.第68回 創造展 (6/11〜6/19 東京都美術館)
  αアート・ギャラリー #A-07辻 孝宣

※詳細は伝言板にてご確認ください。
※辻、眞崎両氏の作品は近くαアートギャラリー「無限回廊」に追加展示する予定です。



3825同人α編集部:2015/06/01(月) 16:40:12
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*先月のコピペルナー判定結果

注)コピペルナーM17は、レポートや論文、評論などの文書ファイルを、インターネット上のWebページや
他の文書ファイルと比較し、コピぺチェックを行うソフトです。

2.エモーショナル女王発言集(戯評リンク集)
*イメージカラー



3826水彩画愛好家:2015/06/03(水) 10:37:39
モニュメント2 埴輪/趣味水彩
キプロスやイランの女性像はやっぱり手足が長そう…。古代から衣装にもそれぞれのお国
柄が出ているようです。女性像は国は違っても、どこも丸みや包容力、慈しみが溢れてい
ます。
始皇帝陵に整然と立ち並ぶ兵士の像はぐっと現実の人間像に近づいています。顔の表情も
きつい。古代の日本の兵士は家族愛のようなものが漂っていて、かつ愛嬌が感じられます。
これもまたお国柄なのでしょうか。日本の埴輪は男女問わず独特の優しさ、親しみを覚え
ます。貧乏画家氏の描く埴輪はそのあたりをぐっと引き出しているように思えました。


  芝山古墳武人の埴輪(2012/8/20)2012-08-31 千葉県「芝山古墳・はにわ博物館」

  
始皇帝陵兵馬俑2号坑(東京国立博物館)


        女 性                     男性
     


  
キプロス テラコッタの女性像       イラン南西部 女性土偶紀元前2千年紀中葉-前1千年紀中葉
(大英博物館)             (岡山オリエント美術館)




    くれふしの里古墳公園(2013/7/20)2013-08-06 茨城県水戸市

       


               埴輪のお出迎え(2013/11/12)2014-02-13 茨城「県立歴史館」

                



3827同人α総務:2015/06/03(水) 18:42:47
α通信13号
今号では、編集会議内容及び新たにαに参加した博田喜美子氏の簡単な紹介をしています。
本日、同人及び購読者の皆様に同人α43号とともに発送しました。

これまで編集会議当日に発送していましたが、今後はタイムラグを設け同人誌及びα通信
の一斉発送は会議から二三日後となります。了承ください。



3828キメラ17号:2015/06/04(木) 13:16:06
金慶珠(キム・キョンジュ)
 私が初めてテレビでこの人の顔を見たのはこの一二年前のことだ。第一印象は、随分色
白の人だなあ。睫毛のマスカラが重そうだなあ。韓国の太地喜和子だ…。それだけだった。
そう言えば近頃話題になった国会をお休みした浪速のエリカ様にも少し似ている。
 ちょっととりすました感じの生意気な芸能人かと思っていたら、どこかの大学の准教授
らしい。彼女が登場するのはその殆どが日韓問題を取り上げる番組だ。韓国に対する批判
的な意見に対して表情一つ変えず、韓国の正当性と日本が韓国に対して行った罪について
早口で述べ続けるシーンを何度か見た。いつも内容は一緒だ。
??昨日また彼女をテレビでみた。やはり日韓関係を取り上げた番組だった。
その姿よりもこのやとりが、強く印象に残った。
以下http://blog.livedoor.jp/doorkaz/archives/1029683867.html からの抜粋
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
金: 米韓同盟の上に日米同盟が出てくる。
    反町: そんな誰も思っていない。それはやめたほうがいい。
金: 事実上戦略的重要性が対等でなくなることを一番懸念している。
    反町(キャスター): どことどこが対等でなくなるのか。
金: 米韓同盟と日米同盟。この前の防衛大臣のシンガポールでの会合でも、基本的に話し
合われたのが韓国の受け入れの許可なしに入ってくることはない、ということをお互いが
原則で初めて合意をした。日米同盟でのオペレーションをやるのは韓国にとっても悪い話
ではない。安全保障ではメリットになる部分もある。しかし、それが韓国の頭越しに朝鮮
半島周辺で行われることは困る。
    反町: 北朝鮮が攻め込んできた時に、邦人やアメリカ人が脱出するその船を日本
       の護衛艦が警護する。韓国人も乗っているかもしれない。
金: 警護するだけでなく、そこら辺の話はいろんな噂が飛んでいる。朝鮮半島の領土内に
いる日本人を救出するために日本の船がやってくるとか。
    反町: 韓国政府が了解しない限りやってこない。
金: 北朝鮮に対する先制攻撃という発言が以前出たが、韓国の憲法上北朝鮮も韓国の領土
なので許可なしにやってもらうのは困る。
    反町: そういう話になるのはおかしい。北朝鮮から誘導弾が発射された時に、韓
       国から日本に向けて発射されたという理屈でいいの。
金: 理屈ではそうなる。
    反町: それは無理でしょ。
金: 要はお互い了解をとってもらわないと困る。韓国内では変に強調されてしまっている。
日本の集団的自衛権の行使は危ないという論調になっている。私は、集団的自衛権の行使
はどの国にも認められている固有の権利だけでなく、これがうまく機能するのであれば、
朝鮮半島の安全保障にも非常に役立つと思う。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

金氏の「 北朝鮮に対する先制攻撃という発言が以前出たが、韓国の憲法上北朝鮮も韓国
の領土なので許可なしにやってもらうのは困る。」には一同キョトン、苦笑いで押し黙る。
反町キャスターが笑いながら、一人彼女に反論していた。私は一人テレビの前で大笑い。
彼女はやはり良いも悪いも、日韓討論専属お笑いタレントのように思えた。

※そっくりさん
    
女優                某大学准教授            国会議員



3829同人α総務:2015/06/04(木) 21:18:25
同人α43号簡単紹介
電子作品集に全6作品が掲載されました。
 簡単な作品紹介をします。

(目次順 前半)

1.『事件(六)最終回』国木光
長電話の間に天麩羅油が発火点に達し…瀕死の火傷を負った主人公の入院中の様子を綴っ
た衝撃的な物語もいよいよ最終回。後遺症をかかえながらもうら若き乙女は未来に向かっ
て歩み出した。

2.『シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第四回』古賀和彦
物語は、富岡八幡で引いたおみくじに書かれてあった「失物の出でず高き所」「転居の十
分ならず」から始まる。不動産業と建築事務所のいびつな関係に象徴される建築業界の裏
の顔を描き出した後、「いまこそ腰をあげてイニスフリーへ行こう」のイェイツの静かな
詩で終わる。

3.『遠藤盛遠・・・・・?』竹内一郎
武蔵野の地を散歩したときの風景をカメラに納めているだけでなく、歩きながら著者はこ
んな連想ゲームもしていたのだ。記憶の引っぱり出し方、なかなか引っぱり出せないもど
かしさ、引っぱり出そうとしたことすら忘れたというのにいきなり言葉が浮かぶという、
歳をとったからこそ味わえる連想ゲームをLiveで見ている様だ。。

  後半に続く



3830同人α総務:2015/06/05(金) 17:08:40
ギャラリー「無限回廊」アップのお知らせ
1.近藤 勝 A-02
 作品 「面影」-02, -03
 *「Sometime ago 面影」の続きです。
   スタンダードジャズSometime Agoをバックにご鑑賞ください。

2.辻孝宣 A-07
「作品Z」
 *現在東京都美術館で展示中です。(6/19まで)

3.服部宏一郎 B-01
 作品 「船乗りシンドバットの冒険 」「夏の夜の夢」 「えびすたろう」
 *アルモニア管弦楽団(佐賀)の定期演奏会ポスターに使用されました。

         
     -面影01          アルモニア管弦楽団ポスター



3831水彩画愛好家:2015/06/06(土) 10:23:40
趣味水彩/花のある風景1
 木下杢太郎作「百花譜百選」の百とまではいきませんが、趣味水彩の中から花の絵を取
り出しました。絵の中の緑の濃さ、人の服、何よりもこの花々によって、季節が、空気が、
温度が伝わってきます。
 春の梅と桜を別にすると、春夏秋冬で一番多いのが夏(6.7.8月)です。其の中でも初
夏のあやめと紫陽花が作品の中に度々顔を出します。


夏 6.7.8
あやめ
         本土寺・菖蒲池(2010/6/7作)2010-06-20掲載 松戸市
         


前川あやめ園(2010/6/4作)2010-06-06   潮来市


             佐原水生植物園その?(2012/6/8)2012-06-21
             

      あやめ咲く(2012/5/15)2012-05-29
     



3832万理久利:2015/06/06(土) 14:31:25
「新聞と9条」
朝日新聞は上記タイトルで連載を続けている。
http://www.asahi.com/topics/word/%E6%96%B0%E8%81%9E%E3%81%A8%EF%BC%99%E6%9D%A1.html?ref=cmail_reco

流石、長いこと「日本の革新・進歩・リベラル・知性派」と自認している新聞だけあっ
て画像も記事も貴重なものをばかりだ。しかも綺麗に保存している。
ただ残念なのは、第二次世界大戦後からだけでなく、戦中はもちろん、出来れば満州事変
か日露戦争あたりからの朝日紙面も合わせて掲載して欲しかった。
朝日の言うところの「正しい歴史認識」をするためにだ。



3833同人α編集部:2015/06/06(土) 17:43:28
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*市民ケーンの虚飾
*落ちてゆく二人

2.怪文書集(戯評リンク集)
*ブラックアルバイター



3834同人α総務:2015/06/07(日) 08:48:49
レンズの向こう/瑞々しさ3
カメラマンが徒歩で散歩す場所となれば…。ここは所沢航空記念公園かと推察します。
黄菖蒲、奥の方には、睡蓮も小さく見えます。水面は木々と空を映しだしています。
日本庭園の三要素、岩と緑と水がくりなす小宇宙空間といったところでしょうか。
もうすぐ、紫陽花や蓮、水気たっぷりの花たちがこの風景の中に加わることでしょう。


 全景


    滝??????????????????????????       ????睡蓮
     
   Photo byI.Takeuchi 2015/5/22



3835万理久利:2015/06/07(日) 13:33:55
中国縦断4300粁単独自由旅行記18(T.Goto著)

中国縦断の旅も19日目。いよいよ帰国一日前となりました。

第19日目  ― 香港 ―



9月28日(晴)気温27℃

 窓辺の明るさで目が覚める。暫く横になったまま外の景色を眺めている。だんだん上の
方から太陽の光が建物に反射してオレンジ色に見える。町の朝の音が少しずつ聞こえてく
る。出発時と違いクーラーの音が消え、静かである。起床し洗面、歯磨き後、鞄を開きス
ケッチブックを出す。
 久保木さんが起き、預けていた鞄を持ってきてくれた。久保木さんと約束していた土産
の小作品を描くことにした。色紙を20枚持参してあったので、この1枚に描くものを考え
た。セブンイレブンに出掛けブドウパンと牛乳1箱を購入、久保木さんと一緒に飲んだ。
 久保木さんが買いものに出掛ける。小生、中国凜江船下りを水墨画で1枚描く。スケッ
チの素描にも彩色作業をした。

        

 其の内に久保木さんが夕食材料を仕入れて帰る。夕食の仕込みに入る。小生休養。夕方
近くに買いものに出る。
帰宿最後の夕食を久保木さんと共にする。煮物、鍋物、味噌汁、漬け物、御飯、缶ビール
を完了する。いよいよ明日帰国である。一浴して歯を磨きやすむ。
最後の香港の夜を過ごした。
      つづく

   *画像 Y.K



3836:2015/06/07(日) 16:23:32
いよいよ旅も終わりのようですね。
中国横断単独旅行記も最後の夜を迎え、いよいよ帰国の途につく日も明日になつたようです。
この旅行記を読んでいて、自分も中国をこのようにして旅したいと思う次第です。特に歴史に登場して現存する場所へ行ってみたいですね。過去に旅したツア-の中国の旅で印象的だつたのは、一つは未だ春浅い北京と西安で出会った柳絮です。白い綿のような塊が風に吹かれて飛び交う光景は、やつと春がそこまで来ていると感じさせるものでした。
又、もう一つは水辺に垂れる巨大な柳の木が水面に映る姿が、如何にも中国と言う感じでした。
水辺の光景が印象的で絵になります。

然し、水辺の平和な光景とは裏腹に宿泊したホテルで放映されている番組は、反日戦争物、警察物、時代物と三拍子が流れていて、特に凶悪な日本軍の処刑場面ばかりなのでチャンネルを切りました。
あれだけ一日中反日戦争番組を流し、国威を高揚させてばかりだと一般庶民の反日意識は高まるばかりです。うつかり一人で外出するのも暴漢に襲われないかと言う危険・危機を感じます。

表面の感情とは違う思いを心の中に抱いているのだろうと思うと、心安らかに旅するのも怖くなります。旅への憧れとは違う現実があると思うと、決して安全ではないと思うので中国を旅する気分にはなりません。

3837万理久利:2015/06/07(日) 19:08:18
後藤孝氏と貧乏絵描氏
 何十年も前に香港の事務所で出会った後藤氏のことを思い出したのは、趣味水彩(旧称
街角スケッチ)を見るようになってからでした。後からは油絵中心になりましたが、当初
私が見た後藤氏の作品はみな水彩画で、絵の対象も雰囲気も似ていたことと、趣味水彩に
あるコメントから想像する貧乏絵描氏と後藤氏の人柄もどこか似ていたと感じたからでし
ょう。ここだと決めたら、必要最小限の荷物をまとめてでかけるところなどもどこか共通
します。後藤氏も中国の景色が大好きで、好奇心が強くて、彼は何度も中国に足を運びこ
の旅行記にあるような体験を積んだようです。
 「河岸に垂れる柳、それを映す水面」私もこの景色が好きです。
電車に乗って通学、通勤した頃毎日見ていた玉川の鉄橋から見える景色がそうでした。蘇
州や西湖岸辺の風景とまではいきませんが、岸辺にひっそりと立ち続ける柳の景色は人の
心をほっとさせるものがありました。残念ながら柳絮が舞う景色は、玉川でも中国でも見
る機会はありませんでした。日本でいうところの桜吹雪のようなもの?、もっと抑えた景
色なのでしょうね…。

 後藤氏が出掛けた時代は日中国交回復後十数年といったところでしょうか。こんな場所
に、元通信兵としてこの地を踏んだ日本人男性がいきなりたった一人で訪れる、今思うと
「えーっ」の世界ですが、かえってこの頃の方が、中国の田舎の人々はたとえ敵国だった
「人」と言っても、素朴な人間対人間の接触ができたような気もします。自分の親、子が
日本兵に殺された中国人でも、自分と同じように日本人の中にも家族を失った人がいると
いうことを自然にどこかで理解していたようにも思えます。徹底した反日教育を幼い頃か
ら受けてきた人々が育った現在では、やはり当時とは違った空気が流れているはずです。
すっかり思い込んでいる人もいれば、おかしいと思っても親日態度をとると仲間はずれに
される、こんな構造もできあがっているのでしょう。
 私の父も軍人として中国に行っていた時期があります。分厚い黒いアルバムの中に納め
られたセピア色になった中国各地の風景と、白のインクで書いた自分のメモをよく眺めて
いました。チャンスとお金と健康があたら、父もきっとスタスタと小さな荷物だけもって
中国思い出めぐり、慰霊の旅をしていたに違い在りません。



3838同人α総務:2015/06/08(月) 07:34:37
同人α43号簡単紹介
(目次順 後半)

4.『肥と筑 第三十三回』長岡曉生
徐福がもたらした植林技術は、出発点である佐賀基肆郡から東へ東へと、日出ずる方向に
向かって移動していった。著者は植林、木工で有名な土地の名前に、その共通点・軌跡を
みつけ出す。

5.『家族の風景 第十回(最終回)』古賀由子
震災の時まだ小学生だった毅、亘、栞は三十歳を迎えようとしていた。この年の正月、毅
からラインではなくなんと紙の年賀状が亘、栞二人の元に送られてきた。

6.『人生詩』神野佐嘉江
大学生の主人公はどうやら試験をパスして希望の専門分野に行けそうだ。四十代の主人公
は転職を考えている。本格的にものを書こうか書くまいか帰路に立っているらしい。そん
な中、同じ四十代の知り合いがぽっくり死ぬ。花も嵐も乗り越えた六十代の主人公は花も
嵐もそっと記憶の中に納めて、静かに、穏やかに妻と時を刻む。季節は初秋。

3839同人α総務:2015/06/08(月) 11:57:45
合評のお知らせ
本日から17日まで国木光著「事件」最終回の合評です。
毎回、主人公「私」と「俺」による短く衝撃的な言葉が綴られてきましたが
その終わり方とは…。

「事件」挿絵より



3840万理久利:2015/06/08(月) 21:27:25
今日の青空文庫
「トヨタ自動車一周年を迎へて」豊田喜一郎

 最近青空文庫では、「トヨタニュース」や業界紙に掲載された豊田喜一郎(第2代 トヨ
タ自動車工業社長)の寄稿文の復刻が続いている。本日の掲載記事は第一号製造から1年
目1936年に書かれたもののようだ。発明家、実業家である父親の用意周到な計画で息
子に教育を受けさせ鍛え上げられた息子喜一郎である。[アメリカに劣らないような車を
日本で作り上げるのだ、車社会を我々が作り上げていくのだ]、父親に圧倒され萎縮する
どころか、父親に負けない位の熱意で技術開発に真摯にみずから立ち向かい、自動車製造
に取り組んでいる様子が伝わってくる。

 10年位前のことだろうか、文藝春秋でずっとこのトヨタ一族のことを取り上げていた
のを思い出した。大工だった父親の仕事を手伝うかたわら発明好きの初代創業者豊田佐吉
の自動織機からトヨタは始まったというからまさしく立志伝だ。さらに驚いたのは、その
佐吉が子供に徹底的に帝王学を学ばせた点だ。それが代々続く。まるで鉄壁の豊田城を築
いているように感じたものだ。
 私は車に関心があるわけではないが、ホンダとこのトヨタには昔から車ではなく会社の
方に興味があった。ともに戦後の経済復興を「夢」とともに牽引してきたことは間違い無
いだろう。私にとって「夢」の部分ではホンダが勝つが、販売力や組織力では何と言って
も天下のトヨタだ。それでも初代の様子をみると、ともに物作りに並ならぬ情熱を持って
挑んでいた人たちだ。なんとしてでも人々の生活に生かすぞ、日本をよくするぞ、の決意
があったことも共通している。この二つの会社を思うと、なぜか励まされる気がしてくる。



3841同人α編集部:2015/06/09(火) 09:20:17
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1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*「姓」同一性障害
*なりすましシリーズ「なりすまし市民と本当の市民」

2.エモーショナル女王発言集(戯評リンク集)
*「盲母惨選の教え」

3842同人α総務:2015/06/09(火) 13:20:47
レンズの向こう/いろいろな「菖蒲」
 趣味水、彩貧乏絵描氏の絵筆を通して再現されたあやめを眺めたばかりですが、こんど
はMr.Takeuchiのカメラレンズを通したあやめの姿です。絵と写真、それぞれ楽しみ方が
あります。味わい方も異なってくるような気がします。描いた人、撮した人、鑑賞するだ
けの人、これまたそれぞれ違った楽しみ方となるのでしょう。色の呼び名に拘ったりする
のは、見るだけの人間かな?などと考えながら…。
 アヤメ、カキツバタ、ハナショウブの見分け方は色々とあるようですが、いまだによく
わかりません。「菖蒲色」と書いて[あやめ色]と[しょうぶ色]二つの色を定義する。
フリガナがついていない限り、文字だけでは分かりません。色で花の種類を見分けるとい
う単純な識別法ではなさそうですが、まあここでは花の識別はできなくともせめて色別を
やってみます。

あやめいろ【菖蒲色】#674196 JISの色彩規格では「明るい赤みの紫」

しょうぶいろ【菖蒲色】#674196JISの色彩では「あざやかな青みの紫」



あやめ色
  


      しょうぶ色
        


      「何れ菖蒲か杜若」の世界です。
    
      Photo byI.Takeuchi 2015/6/8「6月の花」より



3843同人α編集部:2015/06/11(木) 08:49:17
jazz&bar くーぷらん
 リンク「万華鏡」掲示板に「くーぷらん」経営者の訃報が入っていた。この店の名が気に
なっていたが、夜中突然思い出した。
 同じくリンク個人作品集にある牟田氏の作品に出てくる店である。このお店の音楽一家、
とりわけママさんが作り出す雰囲気が自称他称毒舌家の牟田氏にとっていごこちの良い店
にしていること、そしてクラッシクの要素を持ち合わせた「ハイセンス」な店であると書
かれていたのを思い出した。佐賀にもそんな店があるのだろうか…と興味を覚えたものだ。
 そこで牟田氏のこの作品を久しぶりに読み返してみた。パパさんのことは殆ど触れられ
ていなかったが、家族で創り上げていったこの「くーぷらん」の雰囲気が少しだけ伝わっ
てくるような気がした。この店を愛した家族、客、演奏家たちはきっと音楽でクープラン
の経営者を見送るのだろう。

※2009年 斜光14号掲載 クリック参照→ 『毒舌家』 牟田元明著



3844水彩画愛好家:2015/06/12(金) 13:31:11
趣味水彩/花のある風景2
夏 6.7.8月
紫陽花1


 出勤する道沿いにいま「おたくさ」の花が咲いている。牡丹や薔薇などの華やかな花と
違い、日頃どこそこにその花があるなどと思い出しもしないほど実に密やかな植物である。
わたしの愛する雨に濡れた花は、遠く過ぎ去ったかすかな色々の想いに引き込まれそうな
深い青である。かつて、日本を追われたシーボルトが忘れられない日本の妻「お滝さん」
を想い「おたくさ」と呼んだあの「あじさい」の花である。
 長崎に暮らした四年間のうち、私は路面電車の終着駅「蛍茶屋」に住んでいたことがあ
る。新婚の頃で銭湯や質屋に通う貧乏暮らしであったが、つゆのはざまに覗く英彦山にか
かる月を愛で、よその庭先かと想える沢沿いの鳴滝あたりの小さな坂道を散策した。一メ
ートルにも満たない程の幅の路地裏に、そこここと軒を連ねる家々の庭にはかならずあじ
さいの花が咲いていた。大きな花弁の固まりと、丈夫な茎と、枯れたりしぼんだりしたの
を見たことないほどあをあをとした葉を持った生命力を感じさせる花なのに不思議と寂し
そうな様子である。そ して、「おたくさ」の青に心が染まると、無縁坂の「雁」のお玉
や湯島のあたりの「婦系図」のお蔦のような薄幸の佳人を私は思い浮かべる。

                        『おたくさの花』古賀和彦著 同人α創刊号より


????????????
      紫陽花の本土寺 千葉県松戸市
(2008/6/30作)2010-06-02掲載????????     (2010/6/7作)2010-06-13
  

??????????
     高幡不動尊(20126/27)2012-07-27??東京都日野市
     

????????????????????????????
             高幡不動尊・金剛寺(2012/6/27)2012-07-14
             



3845万理久利:2015/06/13(土) 09:29:16
ギンレイホール
 赤い字で大きく書かれた「ギンレイホール」が目に飛び込んできた。小さなビル一階入
り口上の横に延びた看板だ。番組を確認するとNHK新日本風土記だ。入り口は狭く脇に
は自動販売機が並んでいる。飯田橋近くにある映画館であるということは知っていたが、
こんなにこじんまりしたものだとは想像していなかった。巨大スクリーンと整った空調、
音響、快適な椅子が揃った現代的な内装の大きなビルの中の映画館イメージとは大分かけ
離れている。
 遠い昔、夏休みを過ごした両親の故郷佐賀鹿島にも、ギンレイをさらに小くしたような
映画館があった。駅からすぐの祖父母が経営する「大隈飲料」の近くにあった映画館だ。
其の中に入って映画を見たかどうかは覚えていないが、どういうわけか薄暗い中に人の頭
がたくさん並んでいたことだけは頭に残っている。
今も住む、私が生まれたこの街にも駅の近くに映画館が二つあった。兄に連れられて「町
映」というところで観た「素晴らしい風船旅行」が映画館でみる生まれて初めての作品だ
った。少年と老人が気球に乗ってゆらゆらと旅する風景がなんともうらやましく思えたも
のだ。客の数は鹿島のそれより少なかった。ギンレイが遠い昔の記憶を引き出したことは
間違い無い。
 番組では、このギンレイ入り口前で一人の老女にインタビューをしていた。薄化粧に洒
落た服を着てしゃきっとした姿勢だ。言葉使いも綺麗な日本語である。「昔から一人でこ
こに夢をいただきに通ってますのよ。」そんな内容のことを云っていた。お歳は90歳を
超えているという。映画館ギンレイホールはそこだけ半世紀くらい前の空気が漂っていた。



3846同人α編集部:2015/06/13(土) 17:26:30
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1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*臭いものには落とし蓋と重石


2.怪文書集(戯評リンク集)
*遠い親戚より近くのパソコン
*脱北者リスト



3847同人α総務:2015/06/14(日) 08:20:05
レンズの向こう/いろいろな形
.
    丸  六月は丸にあつくもなかりけり  一茶



                 三角  花菖蒲ゆれてさんかく雨の音  久利

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  六角  鉛筆の指に優しい六角形  久利


Photo byI.Takeuchi 2015/6/8「6月の花」より



3848万理久利:2015/06/14(日) 17:42:56
中国縦断4300粁単独自由旅行記19(T.Goto著)

第20日目 香港→成田→神宮前自宅



9月29日(晴)気温27℃

 少し早めに起床。洗面、歯磨き後外出。セブンイレブンでカステラ、牛乳パックを買っ
て来て食す。久保木さんに残りをお菓子にしてもらう。そして昨日描いた水墨画1枚を贈
呈していよいよお別れ挨拶の後出発。グランドホテル前まで歩きバス停にてリムジンバス
を待つ。5ドル硬貨を入れ乗車。やがて空港到着。早速出国申請書に書き込みタイ航空カ
ウンターにて搭乗手続きを済ませる。搭乗待合所にて待機。やがて出発カウンター開始。
ここでは先着順にゲートに入る。エコノミーとファーストに別れ搭乗する。新しい航空機
である。手持ち鞄は足元に置く。やがて出発離陸する。出発後30分、ベルトサインが消え
る。大変上手な機長の感じがする。スチュワーデスの一人でとてつもない程の美女が世話
をしてくれる。タイ人と云うか印度人と云うか、日本女優で云うと顔つきは名取裕子によ
く似ている。プロポーションはもっと素晴らしい。この人をスケッチして絵にしたら良い
作品になるなと思ったがもうスケッチブックは鞄の中で身動きできない。カメラは室内光
では無理。…中々諦めきれなかった。機内食や飲み物でお腹もいっぱい。

 とうとう、夕刻近くの成田空港に到着。入国書に書き込みパスポートと共に提出。税関
の検査。何も買わなかったと云うと何度も「本当ですか」と聞かれた。スケッチブックを
見せて「私はこれが土産です。これだけ。…」それだけ云うと「じゃあ結構です」。二つ
の鞄を持って出口へ。京成電車成田駅に向かうバスに乗る。外は雨が降っている。何と久
し振りに見る窓の風景だ。夜景とは云え、やはり日本の風土は雨で塵が流される為だろう。
箱庭的綺麗さが先ず先に立って見える。美しいと云うのでなく「綺麗」につきる。上野ま
での切符を買う。地下のホームで指定の席に座る。やれやれ東京か。疲れが出て車中一眠
り。上野到着9時15分。上野から地下鉄銀座線で表参道、ここで千代田線に乗り換えて
次ぎは明治神宮前。二つの鞄が益々重くなる。足慣れたイタリア製快歩靴も今は底に穴が
空いていた。まあ良く行軍したものだ。

 そして表参道の我が家に無事帰還した。
「ただいま。帰りました」
「どうもご苦労様。如何でしたか」
と家内は云う。
「まあ我ながら良くもあれだけ歩いたものだ。中国の42年前とは変わった。何もかも古い
物は無くなってしまう。残念だが仕方ないな。…沢山の人民とも話ができた。住所録がで
きたよ。不思議な事もあった。現在は中国人だが元は日本人だと云う柳さん、日本円で80
円で泊めてくれた民宿と其の部屋の人々。写生も沢山出来た。整理が大変だなあ」
家内が入れてくれたお茶を飲む。日本の緑茶、やっぱり美味い。

             完

        


補遺

初版 第一頁 (ガリ版印刷/実寸)



初版 奥付



3849万理久利:2015/06/15(月) 13:08:18
生活音/騒音
 日常生活において室内で発生する音。足音、ドアの開閉音、洗濯機や掃除機などの使用
音、今年になって新入りはおポロロンの音に続く「お湯が溜まりました。お風呂に入れま
す」という女性の声だ。その他テレビやステレオなどの音がある。夜中、中布団の中で聞
こえてくるのは、キッチンから聞こえてくる低い冷蔵庫の音と置き時計のカチカチと時を
刻む音、時として自分の心臓の鼓動まで登場する。どれも自分の支配下の音である。
 外からの音は殆ど入ってこないが、たまに通路を歩く住民の足音、上階の人の足音が聞
こえる。そんな生活音も、不快と感じる場合は生活騒音と呼ばれるが、子供の泣き声や、
車の音は、1人暮らしの者にとっては、自分も社会のなかで生きているのだということを
確認ができてほっとする程で、騒音とは決して感じない。
 自分が発する匂いや音は概して気にならないものだ。だが、他人が起こす音は「異物」
として拒否反応を起こしやすい。ましてや、それが誰が発しているかまで加わると必要以
上に騒音、不愉快なものとして排除したがるのだろう。

 今、私の住んでいる集合住宅では、米軍機の轟音対策のための工事が行われている。
月曜から土曜まで音が鳴り響くが、その音は飛行機の音よりうるさい。それでも新しい窓、
新しい空調設備、壁紙になると思うと十分耐えられる。それどころか綺麗になった家を想
像して楽しくなるくらいだ。
 一方どうにも耳に触るのは、老人徘徊行方不明者に関する市から発せられる防災無線放
送だ。なんとなく未来の自分を思い浮かべてしまうのだろうか、不愉快な気分になる。も
の悲しくなる。これが自分の親であったり知り合いの捜索放送であれば、感謝また感謝の
思いがよぎるのだろう。

 騒音かどうかは実に主観敵で、自分の場当たり的な感情や都合に依存しているものだと
思う今日この頃である。



3850同人α総務:2015/06/15(月) 14:27:16
ギャラリー「無限回廊」アップのお知らせ
1.近藤 勝 A-02
 作品 「面影」-04, -05, -06(了)


2.秋月英賢氏 B-02
 作品
  紅葉の九年案
  隔林亭
  ヴェッキオ橋
  紅葉の御船山楽園1
  紅葉の御船山楽園2

     *面影 -04(近藤勝作) *紅葉の御船山楽園1(秋月英賢作)
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3851水彩画愛好家:2015/06/16(火) 13:05:47
趣味水彩/理想の建物?
愛犬みかんちゃんの写真の上にあった小さなサイズの画面クリックして大画像のこの作品
を見たときあっと驚きました。あの中国の億万長者村「華西村」にも貧乏絵描氏は足を運
んだのだろうかと…。改めてこの作品が大きな画像でコメントとともに登場しました。
確かにその佇まいはまさに「ラブホテル」。しかも乱立。
上海の飛行場からビジネス街までの車の中からこれとそっくりな景色を見たことがありま
す。「なになにこれ」と尋ねると、このあたりは成功した上海のビジネスマンが多く住む
人気の新興住宅地だと中国人スタッフが説明してくれました。
日本のお城、西洋のお城、そこそこの金を得た人はこんな建物に夢を抱き住みたくなるの
かもしれません。ラブホテルも一種「夢見る場所/空間」なのでしょう。
思わず立ち並ぶ建物の屋根に「鳳凰」が置かれていないか目を懲らしてしまいました。

この作品はもちろん貧乏絵描氏のこれまでの西洋風建築が出て来る作品を見ていて、ひょ
っとして建築に関係するお仕事をされてきたのではないかと思うことがあります。
絵画という創造の世界に、どこか建築家が描く絵コンテのような正確さとそこに住む人々、
回りの空気を感じ取らせるような雰囲気が感じられるからです。ここに住む人達の「夢」
が伝わってきます。ただそこに住み始めたらただの「現実」…。


「車窓の農家」中国江南地区 6/16掲載



3852万理久利:2015/06/18(木) 09:50:16
事件(六)最終回−評
「この勢いで終了を迎えてしまったら、稲妻が走り抜けた記憶だけになってしまいそうだ」
前回こんな感想を入れたばかりだが、そのとおりに終わってしまった。では何も残らなか
ったのかと言えば決してそうではない。「稲妻」は「稲妻」だ。早速その中身を考えてみ
た。

 まず火傷について。正面から飛び散った発火点ぎりぎりの油を浴びたときの皮膚の損傷
とその後の痛みのすさまじさを全回通じて感じさせられた。生死の問題より先行している
ことが伝わってくる。
 火傷の重さを感じさせる要素/柱として二つあげられる。ひとつは「俺」と「私」ふた
つの主語だ。過度の精神的ストレスが別人格を作り出すということをよく聞くが、この作
品の二つの人格は、自然のままで泣き叫ぶ自分とそれを見つめ制御する理性的な自分に思
えた。もう一つは家族と主人公の火傷に関わりをもつ友人(恋人?)とその母親の反応だ。
 具体的な職業については触れられていないが、それなりの見識と教養を身に付けたそれ
ぞれの家族のようだが、ことの重大さにあわてふためき戸惑う。医者をやっている主人公
の兄は、こんなひどい火傷だったら死んだほうがよかったのかもしれないと親に呟き、友
人の母親は病室で主人公にお経を唱えるのだ。
両親は娘に対峙せず仕事に逃げているようにも見える。「俺」と「私」という自分の中で
の葛藤、家族や友人たち自身の葛藤、主人公と家族との葛藤が浮かび上がってくる。

 文章を削りに削り過ぎて事件の全容がここひとつ掴めないが、それだけにこの火傷事件
をめぐっての人々の反応が興味深かった。ICU、外科病棟、癌病棟、それぞれの回りの患
者たちもうまく描けていた。一種自分の身体を医師/病院に預ける形で日常から離れ閉ざ
された空間で過ごす人間の心理状況がよくわかる。

 読み手としては処女作「事件」であった。毎回非常に短い文章で終わることにとまどっ
たが、初めて目にする新同人の作品は「初めて」、ただそれだけで関心をもつものだ。
もっと枝葉をつけてもらいたかった、退院後の様子まで描いて欲しかった、という思いは
残るが、これもまた処女作ということで納得しよう。
4301



3853長岡曉生 :2015/06/18(木) 11:44:32
4301事件(六) 最終回:評
 [事件]も最終回と成り、評の期限も1日過ぎてしまい、慌ててこれを書いています。
 でも、その評を書く前に、著者の筆名と著者画像について書いておきましょう。

・筆名[国木 光]について
 この印象深い名前は、著者のお父さんの筆名の姓[国木]を採ったものだそうです。
これに恐らくは著者自身の選択による名前の[光]を加えて出来上がったものでしょう。
 この[国木 光]を前に、私が直ちに思い浮かべたのは、周易の第二〇番[風地観]卦の
第四爻(こう)でした。これについては以前に軽く触れたような気もしますが、もう一度、
より詳しく説明して置きましょう。
 まず[風地観]卦は、風が地上を吹き過ぎる象(かたち)で、全体の意味は指導者が周り
の状況を顧み、民を観て教えを説く事を示しています。
この大枠としての[風地観]卦は、きっと著者のお祖父さんが従事され、家系の道筋を規定
したお仕事を暗示しているんでしょうね。これについては、エヴァさんから聴いています。
 一方、より個人的状況を示す第四爻には[国の光を見る。用いて王に賓たるによろし]と
あります。
つまり[風地観]卦の第四爻の説明文には[国木 光]の[国]と[光]との字が含まれて
います。この第四爻の意味は、本人の見識を見こんだ或る組織の王、つまり主宰者から賓客
として受け入れられると言うことです。それ故に、本人は新しい波の書き手を待望していた
同人αに大歓迎されたんです。
 では、なぜ第四爻という爻が表に出るのか、と言う疑問に対しては[国木 光]という名
の中でまだ現れていない[木]の画数が[四]であるからだ、と言っておきましょう。
・著者画像について
 従来は、やや堅い感じを与えていた方ですが、本質はエヴァ・マリー・ゼノンさんが説く
通りの人で、ここにきて優しい心の内を開いて見せてくれたという印象の画像ですね。
[事件]という連載物に、今回ひと区切りが付いて、ほっとしたことも有るのかな。

 それでは、作品の中身について、わたしなりの印象を簡単に述べてみます。
・アニマとアニムス
 一女性として描かれる主人公の性格中には一対の女姓(アニマ)と男性(アニムス)が、
互いに独立の存在として存在しています。アニマは自らを[私]、アニムスは自らを[俺]
と呼んでいますが、[俺]は[私]のことを[ご主人様]と呼ぶ、従属的存在です。
 その一方では、アニムスはより知性的で、より感情に流され易いアニマを外部の危険から
守るという保護者的存在であり、一見すると両者の関係は矛盾しているように見えます。
これから読めるように、アニマとアニムスとは、対照的存在ではないのでしょうね。
・大脱身?、それとも臨死体験?
 ここまでの[事件]シリーズを読むと、アニムスの[俺]はベッドに横たわったアニマの
[私]の身体を上から見下ろすことが出来ました。
この時、アニムスの[俺]が経験している現象は、大脱身?、それとも臨死体験?
それとも、その他の現象なのでしょうか?
作者の考えを教えて下さい。

 以上、作品自体に対する評が簡単過ぎて、申しわけありません。
 それでは、真っ赤なバラが大好きという国木さん。
これからもずっと、作品という大輪の花を咲かし続けて見せて下さい。
4301



3854同人α総務:2015/06/18(木) 12:49:25
合評のお知らせ
本日から27日まで古賀和彦作「シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第四回」の合
評です。
物語は、富岡八幡で引いたおみくじに書かれてあった「失物の出でず高き所」「転居の十
分ならず」から始まる。不動産業と建築事務所のいびつな関係に象徴される建築業界の裏
の顔を描き出した後、「いまこそ腰をあげてイニスフリーへ行こう」のイェイツの静かな
詩で終わる。 (簡単紹介)

挿絵より


※末尾に4302をお願いします。
※著者ポートレートがアップされました。
リンク集「ポートレートとコメント集」にお立ち寄り下さい。



3855万理久利:2015/06/19(金) 09:07:20
周易
 久しぶりに目にする長岡氏による合評です。易道から著者国木光を鋭く分析するところ
はこの人らしい。[風地観]卦の第四爻に「国」と「光」について触れられていることに
気が付くのは、氏の作品「肥と筑」における紐解き術の要をなすところの一つとも思えま
す。易など非科学的だと長い間思い続けてきた私も、氏が導き出す推論がまんざらでもな
いと感じはじめているのですが、この国木氏の分析にも、少ないながら私の知る著者及び
周辺環境と照らし合わせると納得させられます。
 「なぜ第四爻という爻が表に出るのか」「木」という字が現れないのかについてはっき
りとした答は書かれていませんでしたが気になりました。何時の日か聞かせてもらいたい
と思いました。国木氏は親譲りの頭脳明晰さを持つ一方、易にも通じているようですから、
答は知っているのかもしれません。『事件』が醸しだす風景は、アニマとアニムス、陰と
陽、宇宙、人間の心の小宇宙を考えさせるものであったことは間違い無いようです。
4301



3856マリアンタ:2015/06/19(金) 15:02:41
「思いっきり生きよう」
テレビコマーシャル??映像と『ナレーション』
・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
とりあげられたばかりの赤ちゃんが大声で鳴いている。
重々しい口調で、
    『人生は大きい声で始まる』男性のナレーション。以下同

メリーゴーランドに乗る少女二人。
    『笑ったり叫んだりして育っていく』

柱に寄りかかる中年の女性。
深刻そうな声で、
    『やがて大人になり口を閉ざすまでは−』
なんだなんだ、何のコマーシャルかとつい引き込まれる。

派手な音楽とともにいきなり画面が変わる。
    『でも静かに生きるなんてつまらない』
満面の笑みを浮かべた高齢の男女が歌い、踊り、食べまくる。
    『歌い、遊び、食べよう!』
    『入れ歯をしても遠慮なんかいらない』
    『思いっきり生きよう』
終わりはなんとバイクに二人またがり颯爽と走るシーン。
画面いっぱいの「思いっきり生きよう」の大きな文字。
・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・

◆1分にも満たないちょっとした人生ドラマであった。
最後の最後までこれが義歯安定剤の宣伝だとは想像できなかった。分かったところで、こ
れは大人用おしめの宣伝にもそっくりそのまま使えると思った。大分はじけたコマーシャ
ルだ。世の老人達がこんなに弾けてしまったら病院は混み合い、色恋沙汰事件も多発しそ
うだが、反面、高齢者が消費を持ち上げ、経済はぐんと上向きになるだろう。
でも、大の大人が「思いっきり生きる」とはこんなことを指すのだろうか…。



3857水彩画愛好家:2015/06/20(土) 08:36:17
趣味水彩/花のある風景3
夏 6.7.8月
紫陽花2

貧乏画家氏の地元茨城に咲く紫陽花です。
茨城といえば同窓同期「肥と筑」の著者がいます。ご当地フラワーパークで撮した紫陽花
を思い出しました。

 



????????????
      清水洞公園(2014/7/8)2014-08-04?????? 那珂市
      


水戸・桂巌寺(2012/6/27)2012-07-20


????????????????????
?????????????????? 梅雨の合間(2014/6/10)2014-06-20
??????????????????


紫陽花(2012/6/16)2012-07-07



3858万理久利:2015/06/21(日) 13:33:11
6/19のプライムニュース
「論戦!自・民・維・共 安保法制は違憲か合憲か」を観た。
この番組のいいところは、2時間というゆったりとした時間枠の中、異なる意見をもつゲ
ストを偏らずに迎え、平等に話をさせることだ。そして話の展開をキャスターがうまく整
理し、時に各人に的を得た質問を投げかける。(毎回そうだとは言わないが)

 昨日のゲストはそれぞれの党から小野寺五典・辻元清美・丸山穂高・赤嶺政賢だった。
先日国会で党首討論があったばかりだが、党員が何を語るかを聞くのは党首の話からは見
えてこないその党の考え方、有り様や姿勢が伝わってくるものだ。
 中でも目だったのは戦後日本の安全保障環境は変わったと感じるか否か、脅威は高まっ
たか否かについてのキャスターからの質問に対する各党の答だった。
小野寺氏、丸山氏は端的にハイと答え、辻元氏は長々と解説を始めたあげくにやっとハイ。
赤嶺氏はいきなり「そんなことより大事なのは平和外交をいかにすすめていくことだ…」
と言い始め、キャスターが業を煮やしてYesかNoかを問いただすと最後に「NO.」と小さく
答えた。これだけ危機感の度合いが異なってくれば当然、論調も変わってくるはずだ。今
の日本の状況をどう捉えているかで変わってくる。平和的に話し合いを続ければなんとか
なる(赤嶺氏)、北朝鮮が日本にミサイル攻撃をする前にアメリカ軍がなんとかしてくれ
る(辻本氏)、そのような認識であれば、集団的自衛権行使が違憲か否かの論議はもとよ
り、憲法改正も必要なくなってくるのは当然で、必要もないのに敢えて解釈を変えたり憲
法改正をするのは「戦争をしたいからに違いない」となるのだろう。

 現状把握及び危機感の食い違いとは別に、違憲判断の問題もある。合憲性を厳密に考え
れば、武器や装備をもち、日々戦闘訓練をする自衛隊の存在そのものも違憲になるのでは
ないだろうか。先日違憲だと述べた憲法学者も、違憲だとする野党も、戦争法案だと叫ぶ
国民もなぜ自衛隊について言及しないのだろう。
 新聞やテレビ討論をみていると、日本の安全保障についての根本的な現状認識のすり合
わせをないがしろにし、同時に自衛隊の合憲性の問題からも逃げ続けてきているように思
える。



3859万理久利:2015/06/21(日) 14:39:09
中国縦断4300粁単独自由旅行記 補遺2 (T.Goto著)

戦中、南陽を移動した詳細を丹念に思い出し、また戦友たちからも聞き取り調査をしたの
でしょう。これを見ていると自由旅行記は、ほぼこの戦時中著者が辿った経路と同じ事が
わかります。南陽に向かう手前襄城で民家宿営と記されています。旅行記の中で南陽駅に
夜到着した著者がなんと民家に飛び込み宿泊をしましたが、これも再現したかったのかも
しれません。開封にあった赤煉瓦の兵舎、そして自由旅行で飛び込んだ民家も赤煉瓦でし
た。白河で中国残留の日本人と二人で、戦死した友へ祈り・平和への祈りを捧げる姿がま
た目に浮かびます。


軍歴、年月日順経過、地名と交通手段


S.19.11.25
仁四二二二部隊・星野部隊、開封城外。大阪隊(星野隊長のはがきに寄ると、はじめは城
内放送局、次に城外南方2?くらいとのこと。S20年当時、開封駅舎爆撃のとき、右後方
に見えたとあります。これが兵舎の位置で、赤煉瓦造りの兵舎で、今でも残っているでし
ょうとのこと。(大阪隊)?? *ママ

S19.12〜S20.3
兵舎から開封城壁まで架線作業に出た。せいぜい2〜3?であろう。又近くの新郷通信所
に出張。

S20.3.3〜
●開封兵舎出発。開封駅から鄭州へ。ここで京広線にて南下する。
新鄭→許昌にて下車。ここから自動車及び徒歩行軍3/7→
襄城3/8→ 奉安鎮3/22-23→ 方城3/24→ コーデーワン・白河渡河3/28→ 南陽4/1
→ ガリュウコウ4/5→ 西田営4/7


○開封兵舎→2? 駅舎→
鄭州→ 許昌→40?→襄城 →24時間→ 奉安鎮→
列車    徒歩 宿営・民家宿営?? 自動車
方城→12時間→ コーデンーワン渡河→54?→白河岸→10?→南陽→16?→
→ ガリュウコウ→20?→ 西田営


      
          著者手書きを復刻したもの

????????????
???????????????? 著者手書き



3860万理久利:2015/06/22(月) 18:34:07
イケメンゴリラ「シャバーニ」
名古屋市東山動植物園のゴリラが今女性の間で話題になっているらしい。「イケメン」と
して大人気だという。あのNHKがとりあげるくらいだ。なるほど、切れ上がったきりり
とした目、筋骨逞しい肉体、毛深さ、その光沢、お尻の筋肉の付き方などは、これぞ男の
中の男ではないか。考えにふける姿は憂いを帯びている。それでいて大人ゴリラには珍し
く子煩悩だという。人間の女心を惹き付けるわけだ。
これって健様ではないか。ゴリラの世界にも健様がいた。雌ゴリラにもてるかどうかはテ
レビでは言っていなかったが。

   



3861同人α編集部:2015/06/24(水) 18:05:08
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*見識(好きな言葉集)

2.エモーショナル女王発言集(戯評リンク集)
*「お勉強ごっこ」



3862万理久利:2015/06/24(水) 22:59:55
梅雨の晴れ間
鬱陶しい雨続きでしたが、昨日今日と晴。
??昨日は前の家に職人が来て庭木の剪定。
雨に濡れる竹の生け垣がいい塩梅の高さでしっとりと梅雨らしい風景だったのが、すっか
りアイビーカットの丸刈り。おかげでこちらに面している前の家の台所の窓が突然姿を現
しました。
??本日は朝から青空で久しぶりに二本の物干し竿は洗濯物で一杯。
夕方、パリッと乾いたシーツをとりこみながら、お日様を取り込んだようでなぜか得をし
た気分になります。久しぶりで暑さを感じる一日でしたが、ベランダから入ってくる夕方
の風がいい。前の家の木がぐっと軽くなって風通しが良くなったからでしょうか。
 この二日とも、集合住宅の上階の家で防音工事をしている職人たちの声がいつもより元
気よく響いてきました。仕事もスムーズに進んだようです。
 雨でも晴れでも小さな楽しみや幸せ感はどこにでも転がっていました。



3863水彩画愛好家:2015/06/26(金) 12:06:44
趣味水彩/風車・水車
.
????????????????
?????????????? 水郷公園の蓮(2015/6/22撮影)2015-06-24掲載
??????????????

「趣味水彩」に蓮の写眞が掲載されていました。Topにある小さな画像をクリックすると、
どかんと画面下にある画像よりさらに大きな風車と蓮が出て来ます。大小様々の蓮の、優
しいピンク色の見事なグラデーションに見取れていると、バックの風車が目に入りました。
これが寺であったらいかにも仏様の空気になるのですが、風車となるとどこか洋風の明る
い雰囲気になります。貧乏絵描氏がオランダに行ったのかな、と思った風車の作品を思い
出しました。バックナンバーを辿ってみると…ありました。同じ水郷霞ヶ浦水郷公園の風
車でした。風車と水車のあるおだやかな風景です。


水郷公園の風車(2004/5/13作)2010-05-26??????霞ヶ浦水郷公園・何時ものお散歩コ-ス(2011/1/12)
                                      2011-02-12??土浦市
  

 国民宿舎の隣にある水郷公園は野鳥観察の場所で、天気の日にはここの木道がお気に入りの散歩コ-スです。湖の水質を浄化する大きな水車の見える木道を廻りますが、湿地の中にはすっかり葉を落としたポプラの樹が高く聳えています。足元には小さな川があり、澄んだ水が流れています。木道の左右の蘆の繁みからは、野鳥の声が聞こえてきます。
 春に葉をつけたポプラが、風にユラユラとそよぐ姿がなんとも言えない光景で、今まで何度も描きました。今は未だ葉を落としたポプラですが、スツと立ち尽くす姿が好きなので描きました。(2011.2.12貧乏画家)


水車杉線香(2011/3/2)2011-03-31????石岡市八郷
  



    奥会津博物館水車小屋(2012/9/21)  2012-10-19?? 会津郡南会津町
    



3864万理久利:2015/06/26(金) 21:04:02
シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第四回−評
 主人公が勤める亜細亜設計を通じて建築業界の裏の顔が見える作品だが、今回は不動産
屋が登場する。時代は昭和の終わりから平成初めのころだろうか。バブルが弾ける前のこ
とか後のことか定かで無いが、その近辺が時代背景になっているのだろう。
 あまり業績の上がらない小さな設計事務所と共存する形で一匹狼の不動産屋がいる。設
計事務所の寄生虫的存在かと思いきや、それなりに設計事務所に情報と商売の話を運んで
くるギブアンドテイクの関係らしい。だが入りのほうは、ずっしりと責任を負いかつ様々
の実務を請け負う設計屋よりもこの一人不動産屋のほうが、がぜんいいらしい。
 建築設計という芸術的文化的匂いまでする一見スマートで知的な仕事につきさぞや収入
もいいのだろうと思っていたが、不動産仲介業をしている人の方が派手な暮らしをしてい
るというところが面白い。うだつの上がらない設計事務所二つと、この不動産屋が頻繁に
出入りする入るビルが、小伝馬町「伝馬獄」近くにあるという設定もなかなか面白い。

 小さな設計事務所で働く貧乏な主人公は、世の理不尽と自分の推測の甘さに少なからず
の憤りをおぼえているようだ。子の七五三に家族揃って神社にお祓いにいくところを寺に
行ってしまいそこで護摩を焚いたことが描かれる作品の出しとどこか重なるではないか。
 小伝馬町時代から何十年たったのかはわからないが、最後にイェイツの「イニスフリー
の湖島」の詩を読む主人公で終わる。自然に囲まれゆっくりと流れる時間の中での暮らし
に憧れる姿からは、詳細はわからなくても数十年間過ごしてきた建築業界、家族との世界、
主人公の精神世界がどんなものだったのか、なんとなく伝わってくる。そして湖島の挿絵
を眺めているとますます伝わってくるからこれまた面白い。

 作品中出てくる勝鬨橋、麹町、小伝馬町十思公園はどれも仕事でよく通った場所でもあ
ったので、その時の風景とその時代の記憶とともにこの作品を味わうことができた。
4302



3865万理久利:2015/06/27(土) 13:08:37
4302 ブログ画像と著者コメント
 最近までテレビで『ダウントン・アビー 〜華麗なる英国貴族の館〜』をやっていたが、
彼等はいつも食事時はびしっと正装し、姿勢良くして一見知的な会話を夾みながらお行儀
よくしている。これでは堅苦しくて食べた気がしないだろうと思ったものだ。
 英国貴族とは言わないまでも著者もまた、きちんとした服と姿勢で食事をするのだろう
か。コメントの最後にクリスマスイブとあり、年末24日の少々ごちそうが並んだ晩餐の
風景らしい。少しホットした。

 これまでの作品を読むと、いかに著者が「言葉」に拘っているかが分かる。無口になっ
たのもそのせいではないかと私は秘かに思っている。その著者がひとつの言葉をめぐって、
使い方に注意しろ、言葉が軽いと或る人から言われたことが書かれていた。指摘した人が、
言葉/用語/表現能力を要求される職業についているだけに、さぞや気になったことだろ
う。だが、言葉に拘る人にとっては、たとへ文中のたった一つの言葉でもその使い方につ
いて意見されることは有り難いことでもある。
 その後当人と直接話ができ互いの真意を分かり合えたとある。おまけに相互理解が進ん
だようである。「あったかいんだからぁ〜♪」と頭の中で口ずさみながら、伴侶の作った
スープをいつものようにびしっとした姿勢で黙々と口に運ぶ姿を思い浮かべた。



3866同人α総務:2015/06/27(土) 14:02:34
合評のお知らせ
本日から7月6日まで竹内一郎作『遠藤盛遠・・・・・?』の合評です。
武蔵野の地を散歩したときの風景をカメラに納めているだけでなく、歩きながら著者はこ
んな連想ゲームもしていたのだ。記憶の引っぱり出し方、なかなか引っぱり出せないもど
かしさ、引っぱり出そうとしたことすら忘れたというのにいきなり言葉が浮かぶという、
年をとったからこそ味わえる連想ゲームをLiveで見ている様な気分になる。(簡単紹介)

※末尾に4303をお願いします。
※著者ポートレートがアップされました。
リンク集「ポートレートとコメント集」にお立ち寄り下さい。



3867万理久利:2015/06/28(日) 08:59:12
中国縦断4300粁単独自由旅行記(T.Goto著) ふろく1


      ??後藤 孝 絵画集(年賀状)

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3868同人α編集部:2015/07/01(水) 10:23:22
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
1.コピペ大王エッセイ集
*劣化(好きな言葉集)

2.怪文書集(戯評リンク集)
*砂上の理想国家論



3869水彩画愛好家:2015/07/02(木) 07:59:40
趣味水彩/花のある風景4
夏 6.7.8月

薔薇

茨城の県花は梅か花菖蒲と思っていたら、「薔薇」。県名がそもそも「いばらの木」茨城
だったのです。そうはいってもなかなかあの西洋味溢れる薔薇と水戸黄門様の茨城とは結
びつきにくい…。
1番目の作品は「趣味水彩」の開設者紹介らんに使われているものです。貧乏絵描氏地元
フラワーパークの風景です。6月10日とあることから、紫陽花祭りが始まる前の「薔薇
祭り」の終盤戦の時期と想像しました。梅雨入前の暖かな陽差しが射すのどかな花の公園
のワンシーンです。お祭りも無事終了というほっとした雰囲気を感じさせる椅子とテーブ
ルのあるこの作品は結構気に入っています。

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    茨城県立フラワ-パ-ク(2014/6/10訪問) 2014-07-13掲載
    

    筑波山の尾根を貫くトンネルが完成して、南側の自宅から短時間で然も楽にこの北側のフ
    ラワ-パ-クへ行けるようになりました。トンネル開通以前はクネクネと曲がる山道を登り
    下りして行きましたが、冬は道路が凍結して危険でしたので安全に走行出来て助かります。
    このフラワ-パ-クは季節の花を描きたい時にすぐ行けますので大変重宝しています。小生
    はここの年間会員なので大変割安に入場出来ますが、訪れた時はバラが咲いていました。
    このフラワ-パ-クのある地域は落ち着いて静かな農村地帯で、トンネルの開通で東京近郊
    からの日帰りドライブの車が増えました。(貧乏絵描氏コメントより)


薔薇のある家(2014/6/2)2014-06-03


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         薔薇一輪(2014/6/7)2014-06-11 *同人α43号表紙絵に使用されました
            



3870同人α編集部:2015/07/02(木) 11:18:26
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1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*恥じをしれ(好きな言葉)
*恨返し(好きな言葉集)



3871同人α編集部:2015/07/03(金) 12:33:06
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1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク)
*ドット。(好きな言葉)
*サランラッパ?.?.(なりすまし)



3872赤松次郎:2015/07/03(金) 15:33:10
山荘便り−20150703
 窓の外は雨、このところ一週間も冨士山が姿をみせない。仕事が多忙を極めていた
ので書くことも疎かになっていたが、久しぶりに時間ができたことが原因なのか、た
またま購読している『科学』の広告のなかに三冊の本が目にとまったためか、やおら
「山荘便り」を書く気分になった。
 『エゴ・トンネル』トーマス。メッツインガー著
??????体外離脱経験や幻肢や明晰夢といった現象は意識について何を教えてくれるの
   か。人間のイメージに自然主義的転回が生じたとき、どんな<意識倫理学>が必
   要になるか。
 『意識をめぐる冒険』クリストフ・コッホ著
??????有機物の塊にすぎない脳の何が「赤い」「痛い」といった感覚を生むのか。
 『心をつくる』クリス・フリス
   脳が知っていることを(私)はどこまで知っているのか。

 私は小さいころ体力がなかったために疲れると割れるような頭の痛み、波状的にし
くしく襲ってくる腹の痛み、うずくような耳の痛みなどの悩まされてきた。その時ど
うすればその痛みが和らぐか、どこでその痛みを感じるか、痛みのメカニズムは一体
何かについてよく考えていた。この痛みは他のことに心を奪われれば感じなくてすむ
のか、痛みを気のせいという架空の心理上のものなのか。今はそんな痛みはほとんど
感じないですむ体力になって、昔のことを考えると実にありがたいと思っている。

 これ等の本の内容のキャッチコピーを見つけたとき、まさしく国木 光さんの43号
「事件」を私に思い出させてくれた。
 さて「事件」に描かれている物語は、過酷な「肉体の痛み」や「精神的な苦悩」に
ついて−−−私はこんな酷い状態をいままで経験した事のないゆえに表現できないの
だが−−−これほど簡潔にリアルに記述されているのを読むと見事という他はない。
しかも「私」と「僕」という二重の人格の視線で、ある種の冷静さを持ちつずけなが
ら物語を完成させる能力は、作者そのものが緻密な観察と冷静な精神、思考方法を持
ち合わせているからであろう。「僕」はともかく、苦しめられている「私」もまた見
方に依れば実に冷静に自分の情況を把握しているように見える。そんな情況に陥った
ことを決して言い訳や他人のせいにしていないところが潔い人物として描かれてい
て、好感がもてる。作者の外見をみればこのような経験があったなどとは決して思え
ないのである。しかしたとえ創作にしても、その情況描写や筋書きに全くの嘘くささ
は感じられない。逆にその緊迫性に圧倒されるのである。

 なかには友人の生き方や新聞種を下敷きにして、「どうだうまく書いただろう」
「これは紛れもない真実だといって開き直り」悦に入って書いているいる作品を多く
見かけられる。おまけにその物語の情報源という楽屋裏まで作者自身が披露すると
いった感覚には到底ついて行けないし、どんでん返しなどの技に命を懸けているよう
な作品もまた読者に阿るのが見え見えで我慢がならないのである。さてますます私が
人の行為の虚勢や悪意やごまかしなどの醜悪な匂いに敏感になったのは歳のせいであ
ろうか。いずれにしろ私にとって知性や悟性についての探求は永遠のテーマであり、
早速『エゴ・トンネル』『意識をめぐる冒険』『心をつくる』の三冊を購入したいと
思っているのである。

 4301

3873同人α総務:2015/07/04(土) 15:01:35
同人α44号テーマ
44号テーマは竹内一郎氏による「生命」に決まりました。
テーマ前書きをリンク→『同人α前書き集』に掲載しました。



3874同人α編集部:2015/07/04(土) 18:48:51
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
1. α・archibe(ニューロン・カフェリンク集)
*旧掲示板最後の投稿

2. コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*「企業」と「闘争」ごちゃまぜコピペ(評論集)



3875万理久利:2015/07/05(日) 10:53:47
中国縦断4300粁単独自由旅行記(T.Goto著) ふろく2

      ??後藤 孝 絵画集 (賀状)

??????????????   



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3876同人α編集部:2015/07/05(日) 12:15:21
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*パラドキシカル(好きな言葉)
*露呈された出自(アンサイクロペディア)

2.怪文書集(戯評リンク集)
*政治経済評論家の論文リスト?(戯評リンク集)



3877キメラ17号:2015/07/05(日) 14:42:44
オキシモーラン/雨
あめ・あま・う・さめ・ぐれ・だれ
雨空・雨音・雨水・雨露・雨傘・雨靴・雨具・雨戸・雨樋・雨間・雨粒
雨脚・春雨・秋雨・時雨・冷雨・喜雨・麦雨・驟雨・宿雨・瑞雨・長雨
五月雨・小糠雨・雨宿り・雨垂れ・雨乞い・雨漏り・雨ざらし・雨模様
雨染み・雨上がり・晴耕雨読・櫛風沐雨・五風十雨
雨後の筍・雨降って地固まる・雨垂れ石を穿つ………

 梅雨に半年遅れて防音工事。雨脚喪強まる中、庭に出て防音サッシと網戸の取り付けが
終わった。くもりひとつないガラス窓からは雨に濡れた竹垣がはっきりと見える。
先月終わりに丸坊主になったはずの竹垣が数日の間に背が伸び、葉をたくさんつけた。
其の中、四五本が葉をつける間もなくにょっきり二メートル近く飛び出した。雨後の筍な
らぬ「雨中の竹」だ。竹の葉がこすれ合う音も雨音も全く聞こえない。防音サッシになっ
てからまだ米軍機の音を聴いたことがない。「音が小さくなるだけです」といっていたか
らこの数日、本当に飛んでいないのだろう。

 雨の日の外出は苦手だ。雨傘を持つと体のバランスが微妙に崩れ、また雨粒と傘で視界
まで悪くなる。歩行の危険度がぐっとあがる。雨の日は読書か調べ物か考え事をするにか
ぎる。日曜日は防音工事もお休みだから、防音サッシのおかげもあって、朝から物音ひと
つ聞こえてこない部屋で「雨」がつく言葉を拾ってみた。知らなかった言葉、あまり使わ
なくなった言葉、何気に使っている言葉と色々あるが、どれも字面、よみ、意味は多種多
様で、自然の中の雨、人の営みの中の雨を表す言葉として、風景といい、効用といい実に
うまく表現されていると改めて日本語の面白さを感じた。


    窓から見える景色 Y.K



3878万理久利:2015/07/06(月) 09:53:45
「遠藤盛遠・・・・・?」評
 散歩中に何の脈絡も無く突然浮かんだ言葉をきっかけに、記憶をたぐりよせるところから話
は始まる。頭の奧の奧に連なる記憶を引き出す経過が「しりとり」のように繋がって広がり、
同時に選別して不要なものを振り落としていく様子が手に取るように分かる。何十秒かけても
たどりつかない悔しさ、思い出せないもどかしさ、少々ムキになって脳みそをフル回転させて
入る様が目に浮かんでくる。
 散歩中突然頭に浮かんだ「北面の武士」
 →平安末期→源平統領クラス/清盛・為義→西行法師→ここで中断
 再開 頼朝要人荒法師……遠藤盛遠(俗名)法師名は?…… 「?」これ自体を忘れる。
 二日後また突然浮かんだ「遠藤盛遠」、振りだしに戻る。
 法師名は?→あいうえお発想法→失敗 → 他の法師 →似た名前の真言立川流法師…
 名前がでてこない→では、空?と最澄の大師号は? →弘法大師、伝教大師……
 突然遠藤盛遠の法師名にたどりつく。「文覚」! →似た名前の真言立川流法師は「文観」!
この流れを見るとそうだそうだと手を叩きたくなる。そう、私も同じような経過で記憶を引き
出している。文覚にやっとたどり着いたところで、次なる思考は密教へと進む。
 このあたりも覚えがある。一度記憶の糸を引っぱり出すとどんどん糸のの先が伸びていくの
だ。ニューロンやシナプスの働き具合は若い時のほうがスムーズだ。若い頃も上記の作業を同
じようにやっているに違いないが短時間でやりとげるのだろう。おまけに溜まっている記憶の
量は年寄りより少ないから当然取り出す時間は短縮される。他方年を重ねた人間は沢山の記憶
が入った玉手箱をもっているから、時間はかかってもその広がりは若いときとは違ったその人
独自の面白い展開をみせてくれるものだ。

??著者は記憶を引き出す作業に続き、記憶をしまう作業にふれている。前者と同じくその能力
の衰えを感じているようである。小説、とりわけ外国人の名前がたくさんでてくるものは登場
人物の名前が頭に入らないという。確かに私も思い当たる。「紅楼夢」などでは主人公とその
近場の人物名は頭に入るが、時々顔を出すような人物はイメージだけ微かに残り、画数が多い
びっしりとした字面はどれもいっしょに見えてくる。
 歴史物は或る程度背景の知識を得てから読むと覚えやすい。この指摘についても「肥と筑」
を読み続けてきた経験から実感できた。

 ボケ予防には数学とあるが、著者の場合は数独といったたぐいのものではなく微分積分その
他もっと複雑な、宇宙を数式で表すとまではいかなくともかなり高度なものであろう。
今読みたい本は、興味が湧いてきた「密教」に関するものではなくやはり「ガリア戦記」らし
い。要はボケ予防には興味あるもの、自分が長年積み上げてきたものでさらに深めたい、広げ
たい、そんなものに挑み続けることが一番のようだ。
 この作品全体の流れ自体が、記憶の糸を引き出す過程を描いたものになっているようにも思
えた。年を重ねた今だから書ける作品でもある。記憶力の衰えを感じるものにとって、かつて
科学少年だった著者の記憶力についての淡々と書かれた、嘆きでも不安でもない告白は、読ん
でいてどこかこか安心と苦笑いをもたらしてくれた。年をとるのも悪くない、そんな気までし
てくる。
4303



3879同人α編集部:2015/07/07(火) 06:53:02
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*一人ディベート(アンサイクロペディア)

2.怪文書集(戯評リンク集)
*α分裂陰の功労者 3−1(戯評リンク集)



3880マリアンタ:2015/07/07(火) 09:04:39
夢∞夜/天の川越え
今日こんな夢をみた。

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         無限回廊17回挿絵より

 年に一度の逢い引きの日、天の川は近年まれにみる増水で彦星は織姫に会えそうにもな
い。そこで彦星は恋文堂に行き名文のラブレターを書いてもらった。惑星ベガに住む織姫
のところに写眞を添えて送ることにしたのだ。
 空を見上げると、手紙を口にくわえた白鳥デネブが大きく羽根をはばたかせて天の川越
えをしていた。



3881同人α総務:2015/07/07(火) 13:25:42
合評のお知らせ
本日から16日(木)まで長岡曉生作「肥と筑 第三十三回」の合評です。
徐福がもたらした植林技術は、出発点である佐賀基肆郡から東へ東へと、日出ずる方向に
向けて移動していった。著者は植林、木工で有名な土地の名前に、その共通点・軌跡をみ
つけ出す。(簡単紹介)

※末尾に4304をお願いします。
※著者ポートレートがアップされました。
リンク集「ポートレートとコメント集」にお立ち寄り下さい。



3882万理久利:2015/07/07(火) 17:25:25
7月3日の虚構新聞
見出し:「民主主義」特許使用料、各国に請求

 財政赤字に苦しむギリシャ政府がついに、古代ギリシャ文明が生み出した政治制度「民
主主義」を特許申請することで、各国から特許使用料を徴収する案が浮上したとの破格の
嘘ニュースが掲載されていた。
 独裁主義国家からは徴収できないが、民主主義超大国アメリカからだけでも使用料基準
であるGDPの0.1%で年間何と153億ユーロもの使用料収入が入り、楽勝で返済がで
きる。これまでどおりあくせく働かずとも人生を楽しむことができるのだ。なんとも虚構
新聞らしい発想である。
 そこでひらめいた。そう言えば日本には誇るべき憲法第9条がある。これは小学校の社
会の授業からずっと教え込まれてきたことだ。近年、この9条をノーベル平和賞あるいは
世界文化遺産にとの声がある。この人達もきっと小学校時代から叩き込まれてきたのだろ
う。だが、特許ともなると、「こっちの憲法のほうが先だ」「我が国の犠牲があって9条
ができたのだ」と猛然と反対する国や「俺達が作ってやったのだ」と言い出す国が出て来
るに違いない。流石の虚構新聞でも、9条の特許申請は取り上げないだろう。9条を守り
通した結果、日本という国が消滅するようなことがあったとすれば、その時には、イグノ
ーベル平和賞、負の文化遺産と認定される可能性はないこともない。

 EUが出した財政再建案は「あまりに過酷すぎる、こんな我慢を強いられるのはまっぴ
らだ。受け入れることはとうてい無理だ」そう考える人が半数を上回った。現実のギリシ
ャの昨日行われた国民投票結果だ。なぜか、大阪都構想の賛否を問う住民投票の様子と重
なってしまう。まさか、投票前にギリシャの人々がこの記事を読んだわけではないだろう。
それとも以前から本気で考えてきたことなのだろうか。まさか…。
 過去に何度か虚構記事が実現してしまい「嘘であるとしたものが事実になった」という
理由で、社主がお詫びと訂正記事を出す他に減俸、休職、社屋地下に監禁を余技なくされ
るケースがあったが、3日の虚構ニュースが実現したらそれだけでは済まないだろう。廃
刊どころかどこかの国の刺客にやられるかもしれない。

7月になってからずっと雨が続いている。こうも長くなると、ろくなことを考えない。



3883同人α編集部:2015/07/08(水) 06:33:12
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*何だカンダプロパガンダ(アンサイクロペディア)

2.怪文書集(戯評リンク集)
*α分裂陰の功労者 3−2(戯評リンク集)



3884赤松次郎:2015/07/08(水) 16:50:14
山荘便り−20150708
 今年の梅雨はいつもの年より雨の日が続くように思われる。そこで一日くらい晴れ
間があってもいいと愚痴を言いたくなるのだが、一方シアトルの雨期には自殺者が出
るくらい鬱陶しいと、その都市に暮らしている知人から聞いたことがある。もっとも
Rain Cityと称されるほどのシアトルの雨期は10月から4月までという半年の長きに至
るわけだから、その気候による被害者の心理状態も判るような気がする。
 ところで我が山荘のラベンダー・ドリームというつるバラには、毎年「馬鹿だ
なー」という言葉を私はつい発したくなるのである。なにせラベンダー色のたくさん
の花をさかせ香もいいのだが、梅雨が始まると同時に咲き始め梅雨が明けるとともに
終わるという、間の悪い花なのだ。すこし開花時期を早めるか、それとも遅くするか
すれば、さんさんと降り注ぐ陽の光の中で華やかに輝くであろうにと、わが身につま
されながら考えた。梅雨の真っ最中のいまは雨に濡れそぼっている花を見るのはちょ
っとつらい。

 さて竹内氏の「遠藤盛遠・・・・・?」を読んで、これまでの作品は自然や物の本
質を探求することに熱中していて、人と人との面妖な関係についてや政治への不満な
どの生臭い記述はほとんどないといっていい。この作品もまた世俗を離れた観念の世
界で一人遊んでいる。ふと頭によぎった人物の記憶を苦労しながら呼び出すことから
はじまり、ついには「遠藤盛遠」「文覚」「文観」などを導きだし「ガリア戦記」に
までいたるのである。
 数年前神保町の古本屋にたくさんの蔵書を売りに行ったという情報を得た。すごい
読書家とみえて、物理から数学だけではなく歴史や言語なども呆れるほど詳しいので
あり、まともに話をかみ合わせることができるのは長岡氏くらいなものだろう。
 竹内氏は「空」や「色」などの対象を数理的に理解しようと試みている一方、私は
文学や哲学などを通して真実に迫ろうと苦労している。しかし一件道筋は各々違って
見えるが、興味の対象や思考方法は似ているように思えるし、最終地点は意外と同じ
ではないかと考えるのは私の勝手な思い込みなのか?

??そろそろ梅雨も明けてくれないと、我が家の「サルトル佐助」も外に出られないの
で退屈している。仕事部屋の棚の上から私の頭をひっかいたり、散歩に連れて行けと
ばかりに足にまとわりついては催促してくる。それ以上に私の方が、たまった薪割り
や外仕事をこなすために日の光が待ち遠しいと思うこの頃である。

4303

3885同人α編集部:2015/07/09(木) 17:48:17
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
*政治経済評論家の論文リスト?(アンサイクロペディア)

2.エモーショナル女王発言集(戯評リンク集)
*どうぞどうぞのどぜう



3886同人α総務:2015/07/10(金) 17:37:26
レンズの向こう/赤と白
花と葉の形と佇まいと季節からこれは「タチアオイ」と推測しました。ムクゲとも似てい
ますが、調べてみると同じアオイ科とあり、似た顔をしている筈です。花の名前を当てる
のは本当に難しい…。間違っていたとしても花は花、人間が付けた名前など関係なく絶妙
な形と色で個性を揮しています。



        

????????
     Photo byI.Takeuchi 2015/7/9「夏」より



3887万理久利:2015/07/12(日) 06:51:22
中国縦断4300粁単独自由旅行記(T.Goto著) ふろく3


   ??後藤 孝 絵画集 (賀状)

??????????

????????????????????????????????????????????????色紙 単品
                

2015年
 



3888同人α総務:2015/07/16(木) 19:48:13
レンズの向こう/水・石・植栽・景物
どこの神社でしょうか。思わず真っ直ぐ歩いて紐(叶緒)を振り、上の大きな鈴を鳴らし
たくなります。石畳、両脇の狛犬と灯篭、周りの緑は日本庭園の要素でもあります。
もう一つの欠かせないものが水です。次の写眞は石壁を流れ落ちる小さな滝でしょうか。
両脇には青々とした木の葉が茂っています。これでの4大要素が揃い
ました。なるほどしっとりと落ち着いた気分になります。日本人でよかったなあと。
もみじ(カエデ)は日本庭園には欠かせないものです。秋の紅葉も素晴らしいですが、緑
のもみじも梅雨の晴れ間の清々しさを感じさせなかなか味わい深いものです。

神社


?????????????????? 滝
        

????????        緑のもみじ
??????         
             Photo byI.Takeuchi 2015/7/9「夏」より



3889同人α総務:2015/07/17(金) 13:10:10
合評のお知らせ
本日から26日(木)まで古賀由子作「家族の風景 第十回」の合評です。
震災の時まだ小学生だった毅、亘、栞は三十歳を迎えようとしていた。この年の正月
毅からラインではなくなんと紙の年賀状が亘、栞二人の元に送られてきた。
(簡単紹介)
     挿絵より
   
※末尾に4305をお願いします。
※著者ポートレートがアップされました。
リンク集「ポートレートとコメント集」にお立ち寄り下さい。



3890万理久利:2015/07/17(金) 15:49:24
「肥と筑 第三十三回」評
 植林は日本の文化とも言われます。世界遺産にもなった熊野古道がある紀州和歌山の木
が整然と立ち並ぶ森をみると日本独特の美観と同時に貴重な資源ともなる豊かさも感じさ
せてくれます。今回著者は植林技術をもたらしたと考えられる徐福船団と子孫たちの足跡
を、植林を広めた紀氏を中心に追っていきます。造船用船材にはじまり宮殿の建材と、建
国には欠かせないハード部分を紀氏は担ったと言えます。
 佐賀基山(徐福・蚩尤心・スサノヲ)→熊本日田→和歌山日高郡→岐阜飛騨・茨城日高
見(稲敷郡)
日田、日高、飛?、日高見、同じ漢字や読みであること、出発点佐賀、到達点茨城両者と
もに紀氏に関わりのある土地であること、植林の盛んな土地であること、等々読んでいて
謎解きの面白さを感じます。
 太陽が昇る東への移動は著者が言うように地球規模では人類誕生の地アフリカ、西アジ
ア、東アジア、南北アメリカの流れがありますし、徐福船団も日出ずる国/蓬莱の国へと
向かい、到着した後も日本列島を北上しながら東へ東へと移動したわけで、東方へ向かう
のは生きている人類の性のように思えてきます。北を上とすると地球の回転は右回り(東
周り)ですから地球の動きに同化しているかのようにも思えてきます。

 紀氏が植林に長けているところから、植林技術をもたらした徐福船団員の血を色濃くも
った一族だったのでしょう。殆どの船団員が日本に住み着いたとなると、それぞれの技術
をもつ人達が集団化した可能性もあるかもしれません。もう一つの徐福がもたらした技術
の目玉である製鉄技術についても植林と同じく東へ東へと伝わったにちがいありません。
文末に、次は紀氏と出雲族の問題をとりあげるとありますが、このあたりにかかわってく
るような気がしています。はずれだとしても、将来製鉄技術の足跡についても是非触れて
ほしいと思います。
 造船、製鉄と言えば、先頃世界遺産に認定された佐賀市三重津海軍所と北九州市八幡製
鉄所があります。技術集団でもある徐福船団から連綿と続く過去の日本人が築き上げてき
た知恵と技術力がそこに現れているのでしょう。
4304



3891万理久利:2015/07/19(日) 09:03:42
中国縦断4300粁単独自由旅行記 編集後記


?????????????????????? 編集後記


二十年ぶりの会話
 急に思い立って、20年近く箱の中にしまい込んでいた後藤氏作の絵ハガキを取り出し
た。どれも大分色があせてしまい、中には細い輪郭線だけが残り色が殆ど消えているもの
もあった。達筆で書かれた文章を一枚一枚読みながら、この人とも大分疎遠になっている
ことを痛感させられる。
 これまでどんなに人にバカにされても、なじられても、私がへこたれにこられたのも、
こんな人との出会いとハガキや手紙にあった励ましの言葉がどこか頭に残っていたからだ
ろうと思う。もう大分お歳をとられていることだろう。無線のスペシャリスト・元祖秋葉
系のバリバリ科学少年かつ日本画家である後藤氏は元気にしておられるだろうか。互いに
元気なうち何でもっと交流しなかったのか、出会いを大事にしなかったのかと悔やまれた。
あわてて絵ハガキをスキャンして画像を保存した。これでもう色褪せることはない。
 たまらず、最後のハガキの住所から電話番号を104で聞き出しすぐに電話をかける。
かからなくてもダメもとだ。いらした、いらした!!。本人と話せた。その後の様子を伺
うことができた。声が若々しい。あれから何度か中国にスケッチ旅行に行かれたという。
半時くらい話した。あんまりお元気で、20数年前に一気に戻ってしまった。

??手紙やはがきを読み返した後、続けてこの中国縦断記録を読みはじめた。以前読んだと
きとはまた違った読み方をしている自分に気が付く。20年の時の経過がもたらしたもの
だろう。行間にある筆者の思いが伝わってくる。筆者は大正生まれの「ニッポン男児」の
頑固さと律儀さ、今の若者に勝るとも劣らない合理性と割り切り加減を備えていることに
気が付く。しかも生半可なものではないのだ。旅日記を改めて読んで、数十年ぶりで心が
沸き立った。無性にこの旅日記を多くの人に読んでもらいたくなった。

復刻補足
??・復刻はできるだけ元本に添ったが、地名の漢字表記は簡体のものを一部繁体に直した
  ものがある。
????それに応じて読みにくい地名には振り仮名をふった。
??・会話部分を「」でくくり読みやすくした。
 ・文中の挿絵は、著者自身によるものの他、私が撮した写眞、集めた写真、描いたもの
  を使用した。
??・後藤孝絵画作品集は、当旅行記と直接には関係しないが、慰霊の旅と同時にスケッチ
  の旅でもあることを考え数点の中から選び、ここに掲載するものとした。



3892同人α総務:2015/07/20(月) 08:27:17
レンズの向こう/夏到来
 昨日関東でも梅雨明け。いよいよ夏到来です。私にとって夏を象徴する花といえば、母
が道に面した家の前に毎年せっせと竹の塀を作って咲かせた赤青白の朝顔です。次に小学
校時代に見た校庭片隅にあった真っ白な百葉箱の横に咲く大きな橙色のグラジオラス。
 同じ橙でも、つくしんぼうが巨大化して赤く染まったような次の写眞の植物の名を調べ
てみると……。 多分「トリトマ」です。昨年の今頃もレンズの向こうにありましたが
「なんじゃこれ?」春の土筆が夏になるとこうなる?そんな妄想で終わっていました。
こんな名前の植物があることを初めて知りました。

グラジオラス


??????????????????トリトマ
         
         Photo byI.Takeuchi 2015/7/9「夏」より



3893同人α編集部:2015/07/23(木) 11:16:40
お知らせ
 後藤孝著『中国縦断4300粁単独自由旅行記』第一回から編集後記まで全てをニューロンカフェ
リンク集「個人作品集」の「後藤孝(中国縦断記)」にアップしました。
 第二次世界大戦のときに通信兵として中国で従軍した著者が、単身で当時の経路を辿り
慰霊の旅に出ました。今から約30年前のほのぼのとした中国冒険スケッチ旅行記です。
今年で戦後70年。90を過ぎて著者は声高に反戦を叫ぶこともなく、今なお静かに絵を
描き続けながら中国との友好活動を続けておられます。



3894同人α総務:2015/07/24(金) 08:23:55
レンズの向こう/花の名前訂正
 橙色の花(7月20日掲載)はグラジオラスではなく「カンナ」であるとの指摘が撮影
者からありました。調べてみるとグラジオラスはアヤメ科、カンナはカンナ科。グラジオ
ラスはアヤメと同じく細くてとがった葉っぱ、カンナは大きい葉っぱ。グラジオラスは花
が茎に上下一列に並んで咲き、カンナはまとまって咲くとありました。確かに写眞の花は
一列ではなくまとまっているので、グラジオラスではなさそうです。うっすらと見える葉
は丸くて大きそうです。なんだかんだで『カンナ』。
 さて小学校の百葉箱の横に咲いていた花はどちらだったのか…。半世紀たった今、記憶
はあやふやで「橙色の大きな花だった」としか言えません。



3895同人α総務:2015/07/24(金) 09:37:11
レンズの向こう/武蔵野の一本松
.
      梅雨明け前
    

????????????     梅雨明け後
          
           Photo byI.Takeuchi 2015/7/23「真夏」より



3896長岡曉生 :2015/07/27(月) 00:57:08
シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第四回−評
 時機を逸してしまいましたが、ご容赦下さい。
以下、評です。

 著者の作品は、主人公の実体験を感情抜きでストイックに綴る本体がある。
たとえば、小伝馬町近くにあった主人公の勤務先の亜細亜設計の内情が、不動産仲介業の気
楽さと比べた場合の建築設計者の仕事の大変さを軸に記述されている。
つまり、外から見て報酬料が同じように見える不動産売買業と建築設計業とは、それぞれに
要する手間と苦労から見れば雲泥の差があると言うことである。
 その中で面白かった記述は、主人公が属する設計事務所では[仕事がないからと言って、
その余暇時間に自動車や電気製品などのような完成品をせっせと作り置きするわけにはいか
ないのだ。]という部分である。これは、言ってみれば理系からみた比較論ともいえる。

 一方、この本体部分に比べて記述の分量こそ少ないものの、作者は一種のスパイスとして
何時もなにがしかの詩的あるいは哲学的なプロットを残している。これは文系的思索による
意識の解放とも言えようか。
今回のスパイスはイェイツの詩[イニスフリーの湖島]という形を取る。
つまり実生活とは離れた立場から、人生をより冷静に穏やかに見ているのだ。
4302



3897同人α総務:2015/07/27(月) 12:32:55
合評のお知らせ
本日から8月5日(木)まで神野佐嘉江作「人生詩」の合評です。
大学生の主人公はどうやら試験をパスして希望の専門分野に行けそうだ。四十代の主人公
は転職を考えている。本格的にものを書こうか書くまいか岐路に立っているらしい。そん
な中、同じ四十代の知り合いがぽっくり死ぬ。花も嵐も乗り越えた六十代の主人公は花も
嵐もそっと記憶の中に納めて、静かに、穏やかに妻と時を刻む。季節は初秋。
(簡単紹介より)

※末尾に4306をお願いします。
※著者ポートレートがアップされました。
リンク集「ポートレートとコメント集」にお立ち寄り下さい。



3898同人α総務:2015/07/28(火) 08:56:55
レンズの向こう/百日紅
実家の道を挟んだすぐ前に、いつもつるつるにはげ上がったような姿の木があった。葉は
ついていないが枯れているようにもみえない。「サルスベリよ」と母から教えてもらった
のは小学生の頃だっただろうか。「猿も木から落ちる」という母の言葉がついて、記憶に
残った。その木が夏に近づくと突然姿を変える。いつの間にか緑の葉っぱをつけそして枝
の先に白い花が空に突き出るようにして咲き始める。夏から秋まで何日も咲き続ける。
どうしても同じ木だとは思えなかった。

「炎天の地上花あり 百日紅」 虚子




???????????????????????????? 白
          
           Photo byI.Takeuchi 2015/7/23「真夏」より



3899同人α編集部:2015/07/29(水) 17:25:07
批評概論-感想と意見と批評の違いについて 5(最終回)
 『批評概論-感想と意見と批評の違いについて』こんな記事がウェブサイトに有る。
内容は仮にも文芸同人に参加するものにとっては実に手痛い辛辣なものであるが、それだ
け的を射るものであった。

− 記 −

<目次>
最初に
1、感想とは?
2、意見とは?
3、批評とは? その1
4、批評とは? その2
5、批評と中傷の違いについて
● 最後に



●最後に

 これを読んでいて反発や苛立ちを覚えた人は心当たりがあるという事です。特に4と5
では顕著に反応が表れるでしょう。
 批評に際しては相手の助けになる事を第一に心がけましょう。そうでない限りただの自
慰行為に過ぎません。

 世の中には配慮や思いやり、人の手助けといった言葉をつまらないヒューマニズムや理
想主義の一言で片付け、深く考えずに反発する者は大勢います。しかし、意外に思われる
かもしれませんが、これらは合理主義の極地なのです。

 自己満足のために行う批評と、相手の手助けのために行う批評。
 自分の感情のままに放つ言葉と、相手の感情に配慮して放つ言葉。
 悪意的で無神経な言葉と、誠実で丁寧な言葉。
 粗探しと、改善。

 どちらがよりよい結果をもたらすか。どちらがスマートに、軋轢なく、効率的に、トラ
ブルを起こす事なく相手に届くか。
 それは考えるまでもない事でしょう。相手の事情を考えず、自分勝手に好き勝手に発言
するのはさぞかし気持ちいいでしょうが、それは所詮浅薄で非合理的な行いに過ぎないの
です。

 ただ、一方的な善意というのも押しつけがましく気持ち悪いものです。知りもしない相
手からお説教よろしくああだこうだ言われるのは迷惑でしかありません。望んでもいない
相手への安易な批評は差し控えるべきでしょう。もっとも、その辺りは批評者の品位に任
せるしかないのですが。

 結局のところ、批評における善意とは主義でも思想でも感情でもなく、あくまでスタン
スでありスタイルなのです。何なら本当に相手の事を思いやる必要さえありません。もち
ろんそれに越した事はありませんが、過ぎた感情は時に妨げとすらなります。

 批評で最も重要なのは結果です。むしろ結果以外はどうでもいいと言うべきでしょう。
そして結果を出すためには善意も必要、ただそれだけの話です。


 もちろん、人間には思想の自由があります。善意を強要するものではありません。心の
中でなら何を考えようと個人の勝手です。

 ただし、自己完結している分においてはです。批評という他者との接触の場において、
自分勝手は許されません。それはただの害悪であり、幼稚な子供のやる事です。

 人と関わるなら、最低限のマナーやテクニックとしてでも人への配慮を行う必要がある
のです。至って当たり前の事ですが、そんな当たり前の事さえできないのなら、どう批判
されても罵声を浴びせられても何一つ文句は言えません。
 他者からの配慮を求める事ができるのは、自分もまた他者に配慮している者だけです。


 また、ここで語った批評についてはあくまでも理想的な批評であり、万人にそのレベル
を要求するものではありません。
 しかし、他人の事は批判するのに自分は意見を言わない者、批判者には他人の作ったも
のにとやかく言う資格はありません。また、悪意を持って批評まがいの事をするのは最も
卑しい行いです。

 そして何よりも忌むべきは、中途半端な気持ちで適当な批評を
する者です。さしたる分析も思考もなく、腰掛け気分でいい加減な
感想を投下してもただの迷惑、雑音にしかなりません。
 くれぐれもこの手の人種には成り下がらないように。
 優れた批評者が優れた作り手とは限りませんが、優れた作り手は優れた批評者であるも
のです。


 なお、もしもこの文を何かに使いたいという人がいるなら、改変などしない場合に限り
自由に再利用・再アップロードしてくださって結構です。

                                   無側迫 著

引用元 →http://ncode.syosetu.com/n4133bk/



3900万理久利:2015/07/30(木) 20:39:19
第四次厚木騒音訴訟
 7月始めから始まった自宅の防衛省助成防音工事がほぼ終了に近づいた今日、厚木基地
騒音訴訟控訴審判決が出た。米軍機を除く自衛隊機の夜間早朝飛行禁止と損害賠償が認め
られた。私の住む地域では夜間早朝の騒音にまでいたっていないからさしたる変化はない。
おまけに昼間の騒音も防音ガラスの効果ではなく米軍機が飛んでいないから工事騒音を除
けば至って静かな毎日がずっと続いている。
 バリバリの愛国佐賀軍人だった父の戦後の勤め先がマッカーサーが日本上陸した厚木基
地だった。小学生の夏休み、父といっしょに出掛けた基地の盆踊りで明るい笑顔のたくさ
んのアメリカ人家族を見たり不思議な味のジュース/コカコーラを飲んで外国の空気に初
めて触れたのが厚木基地。半世紀程経った今またこの厚木基地のおかげで私のゴミ屋敷が
今回の工事で新品同様になったとも言えなくも無い。

 国会では毎日、アメリカ軍後方支援を謳う安保法案が野党から突き上げをくっている。
一部のテレビや新聞では「法案反対」「戦争法案」という言葉ばかりが飛び交う。法案が
とおれば即徴兵制、即戦争と叫ぶだけのようにも見える。肝心の日本をどう守るかが語ら
れない。法案を出した側も戦争など絶対に望んでないくらいのことは私でも判る。
 いろんな意味で複雑な気分になる蒸し暑い夏だ。母の容態が急に悪くなったのも蒸し暑
い7月の終わりだった。昨日はなぜか朝食後気分が悪くなり吐いてしまった。数年ぶりの
体調異変だった。



3901水彩画愛好家:2015/07/31(金) 10:14:17
「趣味水彩」/小学校
 私が通った小学校は、戦後子供がどんどん増えて次々と建てられた昭和の建物です。
一番上の兄は少し離れた駅の近くの明治初期からの第一小学校を卒業し、二番目の兄は中
途から新しく家の近くにできた第四小学校に転校しました。姉と私は始めから四小です。
木造建物の中央に玄関と職員室と給食室がある平屋の一、二年専用の建物、屋根のついた
渡り廊下の先には上の学年のための二階建て校舎がありました。今の鉄筋コンクリートと
は違う木の暖かさがありました。校庭の隅には花壇と真っ白な百葉箱、学校の周りには桜
の木がずらりと並んでいました。貧乏絵描氏の作品を見ていて、通った小学校の校舎とグ
ランドを思い出しました。
 大人になってから時々夢に出て来る小学校の風景は、高学年になってから建て直された
鉄筋の新しい校舎とプールと体育館のある校庭ではなくこの入学当時の木の校舎と桜の木
と花壇があるだだっ広いグランドです。

????????
??     初原ぼつちの学校(2014/11/7)2015-01-05 水戸市笠原町
     


秋の上岡小学校(2014/11/17)?? 久慈郡大子町大字池田


  
  旧水海道小学校(2011/11/19)2011-12-07 ??水戸市緑町(歴史館)   
  


             歴史館の秋(2013/11/12)2013-11-27/移築された明治の小学校
             



3902同人α総務:2015/08/01(土) 10:25:03
レンズの向こう/緑のイガ栗と桃色むくげ
夏に見た近所の家の玄関脇にあった栗の木の青年イガ栗を思い出しました。
茶色のトゲトゲと厚い皮に包まれたおいしい栗になる前の瑞々しい緑のイガ栗時代です。
青年栗を誘惑しそうなピンクのむくげの花をアップで眺めるとますます迫力が出ます。

  栗




????????        むくげの花
          
           Photo byI.Takeuchi 2015/7/23「真夏」より



3903赤松次郎:2015/08/03(月) 17:57:56
山荘便り−20150803 民主主義について
 毎日の猛暑に加えて政治論争の熱気がこの山荘まで届いてきて鬱陶しい。新聞もテレビ
もそれぞれ会社なりの趣旨に応じたバイアスを掛けた結論に導くのが見え見えだから、あ
まり見ないようにしている。若いころはラジカルな思想に憧れていたのだが、この頃は政
治や国の成り立ちの本や世界情勢をつぶさに観察してみるに、宗教の対立や民族の対立が
解決されることなく続いている国々が見られ、左とか右などといった物差しの支点がどこ
にあるのか判然としないままに、右側に寄りつつある自分を見いだすようである。
 さていま革新系といわれる人達が「民主主義の危機」、「独裁政権」などとレッテルを
張って現政権に反対しているが、民主主義とは一体なにかをもう一度考え直してみようと
思った。
 そこで自己保存の本能において自己と他者の関係で、どのように折り合いをつけるかに
ついての論理をインターネットで調べてみた。
 自己保存とは心理学用語の一つ。これは生物に備わっている本能であるという概念が存
在しており、生物というのは自己の生命を保存するとともに発展させようとしているとい
うことである。

 ルソーは人間の本性を自由意思を持つものとして考え始める。自然状態では、各個人は
独立した存在として自己の欲求を充足させるために行動し、生存の障害が発生すればその
解決のために各個人同士で協力関係を求める。こうして生じる個々人の約束は社会契約の
概念として把握される。ルソーは、著書『社会契約論』の中で、社会契約の枠組みに従っ
て国家が正当化されるためには人間の自由な意思が社会契約の中で保障されていなければ
ならないと、個人のための国家の在り方を論じている。この自然法の流れにのっ て、社
会契約説が誕生した。
 社会契約説とは、国家や社会の成立を個人の自由意志に基づく相互契約におく思想のこ
とで、わかりやすく言えば、国家は自由で平等な個人が自らの意思で、国家を形成する一
員となるという契約をしたことによって成り立っているということであり、この社会契約
説を唱えたのがホッブス、ロック、ルソーである。
 ホッブスは17世紀イギリスの政治思想家で、彼は清教徒革命後の、国政が混乱してい
た時代に生まれた。このために、国をうまく運営するためには、強力な権力をもった国家
が必要であると考え始めた。ホッブスはその著書『リヴァイアサン』の中で、次のように
述べている。
 人間には生まれつき、自分の命を守ろうとする自己保存の欲求と、他人よりも優れた存
在でありたいという虚栄心が存在している。人間はこの2つの欲求を満たそうとするため
にあらゆる手段を用いることができる自然権を持ってはいるが、全員が全員これを求め始
めると、誰しもが自分の欲求を満たそうとする戦いが起こってしまう。
(これを万人の万人に対する争いの状態と言う)

 そこで生まれた手法が民主主義、即ち多数の意見で物事を決めるという約束である。も
ちろんこの中に為政者を選ぶという選挙の制度も含まれる。ところで少数意見を疎かにす
るなという主張もある。私はできるだけそれらの意見も考慮するということにはやぶさか
ではないが、そうかといって常に少数派の意見を通すことがあるとすれば、それは多数の
意見をないがしろにすることだから、先の原理に背くことになり、民主主義ではなくなっ
てくる。ベンサムやミルの功利主義では有無を言わさず多数派の意見を採決するのだが、
意見の質の問題を単純に数の問題で数量化することに疑問も生じてきた。そこで少数派の
意見を多数派の意見で納得させる方法として模索している考え方が、ジョン・ロールズの
「正義論」である。

 「民主主義の危機」を唱える革新系の人々は、なぜそのシステムがいまにも壊れそうだ
といっているのか。論を尽くして多数決で決定するという最終的には冷徹な決断が、倫理
に反するというのか。現政権を「独裁政権」という人達は、つぎの選挙でその政権を覆せ
ばいいだけのことである。幸い、近隣の某国とは異なり我が国ではこのシステムもまだ健
在で機能している。主張する意見がある一方には多数派の意見もあるという厳然とした事
実を認めるべきである。
 現在挙がっているいろいろの議論を読むに、これは全くの個人的な意見だが、革新系の
人の意見は感情的な表現が多く、また基礎となる資料も少なく極端な事例が用いられてい
るように見受けられるし、将来に向かって展望を開くというより、むしろ変革しない方を
主張しているようで、その主張は革新と呼ばれている名前と矛盾するような感じをもった。

 さて、皆さん熱中症には気をつけましょう。今日の私は外階段を踏み外して5mも急な
坂を走り降り、やっと顔で着地しました。顔の擦過傷と腰と肋骨がシクシク痛んでいるの
は、何か異論を書こうとした目論見への罰かな?



 

3904マリアンタ:2015/08/05(水) 09:58:23
夢∞夜/熱帯夜
今日こんな夢を見た。

一部
同人誌連載「無限回廊」に出て来る越智陽十三(ヒトミ)の夏休み絵日記

8月4日
東京ドームシティのお化け屋敷に今年もお父様に連れて行ってもらいまちた。
今年のお題は「呪いの指輪−魔界からの恋文」でちゅ。こわいおばちゃんが恋文のきれい
な言葉を産むはずだったのに間違ってたくさん埋めちゃったんでちゅ。それをみんなで探
すんでちゅ。一番恐かったのが、そのお友達の人が「その指輪いくら?」と小さな声でつ
ぶやいていたことでちゅ。ちょっと変な髪型のお化けでちた。

      

二部
歌のコンテストに挑んでいる。もうすぐ私の順番がまわってくる。廊下で歌詞を見ながら
何度も歌うのだが、歌詞を見ないと出だしすら出てこない。歌詞を完全に忘れているのだ。
数秒前口ずさんだのに…。コンテストは歌詞もちこみは禁止だった。あせるところで目が
覚めた。

扇風機が止まっていた。まだ暗い4時のこと。
連日、暑ぐるしくて目が覚めるようになった。



3905万理久利:2015/08/06(木) 08:09:43
十円ハゲ
 防音工事で人の出入りが始ってから、籠もりがち状態からの脱出意欲が出て来たのか、
数ヶ月ぶりで近所のクーラーががんがん効いているはずの美容院にでかけた。「襟足まで
ぎりぎりカットしてください。前髪も眉毛にぶつからないくらい短く切ってください」。
家から最短距離にある美容院だ。70過ぎの姉妹二人が営んでいる。今流行の10分カッ
ト1000円の低価格とは行かないが、近さには代えられない。前回は妹さん、今回は足
の悪いお姉さんだった。「あら、ここに十円禿がありますね。お客さん何か心配事でも?
この周りだけ隠すために長くしておきますね。」と言って手鏡を用意して見せてくれた。
確かに十円ではなく五百円玉くらいの「禿」がそこに映っていた。「ごめんなさいね。余
計なこと言っちゃいましたね」と言われた。その言葉で改めて自分の心配事は何だろうと
考えてしまった。深く考えること、問題を解決することをこれまで避けてきた「心配事」
が浮かんで来る。どうにかしなければ…。逃げていては禿はもっと大きくなる。
 体作りをして、思い切って外に出て、人と話をして、見て、聞いて、いろんな切っ掛け
が生まれてくるものだ。次回美容院に行ったとき、禿に毛が生えているかどうかは、自分
自身の行動にかかっているのだろう。。この禿を無くすのは自分自身の想い、努力でしか
ない。
 それにしても毎日暑すぎる…。この暑さは禿と関係無いことだけは判る。この禿は自分
が招いた現象だ。本日は三週間遅れの換気扇取り付け工事だ。
静かで心穏やかな秋を迎えたいとつくづく思う。



3906万理久利:2015/08/06(木) 09:47:57
『人生詩』 評
<人物を描く>
この作品が始まったのが 第31号2012年5月からだからもう3年になる。3年ともなると、
それぞれの年代の主人公はもちろん、妻凜、息子玄、花福さん、愛奈さん、蟻町さんたち
が毎回この作品の世界でごそごそと生きて居るような気分になってくる。
この存在感はなぜ生まれて来るのだろう。以前合評で、人を表すのに形容詞を使って表現
するより、しぐさや、後ろ姿といったちょっとしたことに触れる方が想像しやすい、見え
てくるものがある、そのような指摘を受けた記憶があるが、確かにこの作品の登場人物た
ちには、その人物の性格や家族関係や生い立ちについての直接的な著者による余計な形容
や説明は殆どみかけない。何を語ったか、何をしたか、何を食べたか、何にこだわったか、
何に関心を持ったか、とりわけ主人公についてはどんな本を読んだか等々それらひとつひ
とつが人物をつくりあげていることに気付く。

<年代を繋ぐもの>
赤ちゃん、10代、30代、50代、昔の写眞を見ていると、今の自分と繋がっているよ
うにはとても思えないことがある。これはお前なのかと、もし問い詰められたら果たして
確証などあるのだろうか…。細胞も骨も殆ど入れ代わっているのだろうし…。
この一ヶ月、家の大掃除が続いたが、其の中で小学生から今にいたる自分が残した様々の
書類を整理処分した。小学生のときの作文に始まり、社会人になってからの各種レポート、
気まぐれに書き綴った日記帳、おっかなびっくり次々と開いて読んでみた。
そこには確かに自分がいた。今に繋がる自分がいるように思えた。
『人生詩』は20代、40代、60代の同月日の日記を並べるという奇想天外な?試みを
しているが、そこには一人の人間(主人公)の時間を越えた一本の繋がりがあるように思
える。同じ人間によって書かれた日記/文章が一本の線にしてくれるのだろう。
4306



3907同人α編集部:2015/08/07(金) 16:29:02
お知らせ
無側迫 著『批評概論-感想と意見と批評の違いについて』1−5(最終回)を
リンク集 「特選文章(書籍・Web抜粋)」 に掲載しました。



3908同人α総務:2015/08/08(土) 22:46:28
レンズの向こう/鶏頭
 A CHI CHI A CHI 燃えてるんだろうか♪ 郷ひろみの歌を思わくちずさみたくなりま
す。かんかん照りの中、純毛の厚い毛布を幾重にも巻き付けているかのような花です。名
前のとおり鶏の赤いとさかそっくりのこの花をこんな近くでみたことはありません。豪華
というか、暑苦しいというか。洋風に言えば毛の長いベルベット、和風に言えば…ふわふ
わの綿が詰まったかい巻きかな? 花辞典に学名セロシアはギリシャ語「燃やした」に由
来するとありましたが、過去形ではなくどう見ても燃えています。

   
   Photo byI.Takeuchi 2015/8/7「夏の風物」より



3909同人α総務:2015/08/09(日) 11:31:54
レンズの向こう/ スケスケルック
蝉は鶏頭と好対照です。超すけすけのレースの衣装です。緑のグラデ−ションがかかった
ぽっちゃりしたボディが妖しげです。


   
  Photo byI.Takeuchi 2015/8/7「夏の風物」より



3910同人α編集部:2015/08/13(木) 09:06:57
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
『崩れゆく人格−あるルサンチマンの告白』(アンサイクロペディア)

※尚、上記作品は同人α44号編集会議にて合評対象として取り上げる予定です。



3911同人α総務:2015/08/13(木) 14:54:10
レンズの向こう/たーまやーっ!
 「栗ずいぶんおおきくなりました。あと1月もするとはじけそう」と添え書きがありま
 した。地上でひらく緑の花火のようにも見えます。
??下の作品は本物の花火。じっと見つめていると薄ぼんやりと右に大きな鉄塔があるのが
 判ります。そして細い電線が何本か花火を横切っています。以前みた鉄塔かな?

 


     ??
  ????????Photo byI.Takeuchi 2015/8/7「夏の風物」より



3912万理久利:2015/08/14(金) 13:21:35
元日本国首相5名
 何日か前のニュース見出しに、5名の元首相が「安保法案に反対、安倍氏には総理の資
格無し」との提言を公表したとあった。すぐにこの五名とは誰なのかを考えた。森さん?
小泉さん?まさか…。記事を読んで5名の名前を見てなるほどとおもった。思い浮かばな
かった名前、すっかり忘れていた過去首相になったことのある人物がずらり並んでいた。
 五人とは全員が非自民の首相であった。当時の私は、自民党以外から出る首相の誕生を
好意的にみていたことだけは確かだ。長く続いた自民党政権に新たな空気を吹きこんでく
れることを望んでいた。その意味ではそれなりの役を果たしたとは思えるが、国を任せる、
一億二千万人の「生きる」「未来」を守るにはあまりにもひ弱だった。いいも悪いも自民
は頑強である。今、ずらりと並んだ非自民首相の名前を見ながらそう思う年をとった自分
が居る。


本日現在、生存している首相経験者リスト
中曽根康弘・・・自民党・引退
海部俊樹・・・ 自民党・引退
細川護熙・・・ 日本新党(当時)・引退・現在陶芸家
羽田孜・・・  民主党(当時は新生党)・引退
村山富市・・・ 社民党(当時)・引退
森喜朗・・・  自民党・引退
小泉純一郎・・・自民党・引退
福田康夫・・・ 自民党・引退
麻生太郎・・・ 自民党
鳩山由紀夫・・・民主党・引退
菅直人・・・  民主党
野田佳彦・・・ 民主党
安倍晋三・・・ 自民党



3913万理久利:2015/08/15(土) 11:51:33
1986 夏
◆この数ヶ月、厚木基地を出入りする米軍機の防音工事が続いた。これをきっかけに重い
腰をあげ両親の荷物を整理していたら、一本の筒の中から父の書が出て来た。父にはこん
な趣味はなかったはずだが、何と表装までしてある。決して上手いと言えないくねくねと
した毛筆だが、そのくねくね具合は明らかに父の字である。
「夏」とあるから多分8月の終戦記念日かその前後に書いたものだろう。軍人だった父が
敗戦後佐賀から東京に出て来て厚木基地に勤めたことが幼いながら不思議だった。床の間
上部の内側の壁には、戦争中に使っていたと思われるボロボロの皮の鞄とサーベルが架か
っていたのを覚えている。なんであんなものをいつまでも取っておくのかとずっと思って
いたし、どこか軽蔑すらしていた。そんな父がマッカーサーがパイプを咥えて降りてきた
厚木基地に勤めた理由、気持ちを聞くことはなかった。
 子供に食べさせ、教育を受けさせるため、なりふり構わず働くこと、これに尽きたので
はないかと今では思っている。父が生きている間に、どうしてもっと父の気持ちを聞かな
かったのだろうかと悔やむ自分と、聞かないほうがよかったのだと思う自分が居る。
今年は戦後70年。気が付くと、私もこれを書いた時の父の年齢に近づいてきた。


          
:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:・:+:・:+:・:+:
 敗戦後四十一年、今つくづく思うことは、「負けてよかった。しかし負けたくはなかっ
た」ということである。現在は誠に平和で言論の自由は保障され、徴兵制もない。金さえ
出せば何でも手に入ることを思えば負けてよかったと思ふ。しかし戦後の日本は復興を急
ぐあまり、人間として最も大切な礼節、道徳、隣人愛、相互扶助といった精神的なものを
失ったような気がする。
 衣食足りて礼節を知ると言うが、今日の状況は衣食は十分過ぎるのに礼節がない。特に
若い世代にそれがひどい。それは指針を欫いた戦後教育にも起因しており、これを思うと、
やはり負けたくはなかったという思いもある。礼節を取り戻してより良い日本をつくり、
血であがなった太平を無窮のものとしようではないか。

正 1986年夏
:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:・:+:・:+:・:+:



3914同人α総務:2015/08/16(日) 09:15:45
レンズの向こう/向日葵
夏と言えば、何と言ってもこのひまわりです。
お日様の動きに合わせ花が動く。これは昔の人類の生活と同じではないですか。
日の出とともに起きて農作業や狩をして日が落ちると眠りにつく…。
今では人工太陽が照りつけますから、夜も活動するようになりました。
それはそれで人類の叡智のたまものですが、所詮人類も自然の一部、宇宙の一部にすぎま
せん。自然の恵みである太陽の光の動きに合わせた生活が一番しっくりいくのかなあ、だ
からこんなにわかりやすい姿、明るい姿、希望をくれる姿になるのかなあ、などと向日葵
をみていて思いました。

       
  ??????    Photo byI.Takeuchi 2015/8/7「夏の風物」より



3915万理久利:2015/08/16(日) 15:27:09
巡幸
 子供の頃、8月に入るとすぐにテレビでは原爆広島の映像に始まり、ボツダム宣言、敗
戦を告げる玉音放送、沖縄荒崎海岸での集団自決、南の島で繰り広げられた戦闘風景、東
京大空襲等々、連日しかも終日流れていたのを覚えている。学校は夏休みだからつい見て
しまう。そんな遠くない昔なのに、感覚としては別世界の話、映画の世界に近い物があっ
た。横で見ている父親もその戦争に行ったというのに、子には異様な世界だと映るだけで
実感がなかった。
 大きくなるに従ってこの日の特別番組をあまり見なくなり、社会に出てからは終戦記念
日が来ても、忘れているか、覚えていたとしても特段何か戦争について考えるということ
もしなかったように思う。平和であることは、水や空気と同じくいつもここにあるものだ
と当たり前のように思っていたことは確かだ。でもそれは決して当たり前のことではなか
ったのだ。今、世界を見渡せば国と国との争いは常にどこかでやっているし、世界を跨ぐ
テロもあるし、領土領海をめぐっての緊張感も生じてきている。地球のことを考えれば化
石燃料はもちろん、基本中の基本の水や空気だって人類のお蔭で怪しくなってきているで
はないか。
 今年で父は百才となる。もちろん生きて居ればの話だ。世間では安保法制や安倍談話を
めぐって騒がしいこともあって、戦友会で度々靖国神社に行った父、新年の一般参賀で皇
居に行った父のことを思い出しながら、今年の8月は子供の頃に戻ってテレビの特別番組
をよく見た。
 昨晩テレビのスイッチを入れたらいきなり昭和天皇の姿があった。すぐ後に「佐賀巡幸。
三養基郡基山町にある洗心寮訪問」のナレーションが聞こえくる。基山と言えば、『肥と
筑』に出て来る荒穂神社のある所だ。終戦後天皇が始めた巡幸の際、S24年九州は福岡
から入り、次の佐賀ではまずこの戦争孤児を受け入れていた「洗心寮」の訪問だった。
 筑紫、出雲、紀伊と植林していったとされる五十猛が祀られる地、紀の国造紀氏も一時
拠点にしていたとも言われるこの地に、終戦の年、寺によって孤児院が創設されたこと、
天皇がここを選び一番に訪れたこと、これは決して偶然ではなく、何か一本の線で繋がっ
ているような気がしてくる。戦後70年の線どころではなく、神話時代からの長〜い線で
ある。
 昭和天皇が亡くなった1年後、父も逝った。昭和天皇がぎりぎりで行けなくなった沖縄
を、平成天皇が訪れる。きっちりと息子に想いを繋いだ昭和天皇だった。父に平成天皇の
数々の巡幸のご様子をみせてあげたいと思った。佐賀大好き、そして天皇を日本の誇りに
していた親爺だった。一緒にテレビ見たかったなあ…。話をしたかったなあ…。今の日本、
世界が父にはどう見えるかを聞いてみたかった。



3916同人α総務:2015/08/18(火) 10:51:00
レンズの向こう/蝉の抜け殻
今住んでいる家でも夏になると、たまに狭いテラスのコンクリーの隅やベランダの排水溝
の脇にゴロンと落ちている蝉の抜け殻を目にすることがあります。小学生の頃にはもっぱ
ら戸外、雑木林の木の幹にへばりついているたくさんの抜け殻を見ました。





??????????
  ??????Photo byI.Takeuchi 2015/8/17「蝉」より



3917同人α総務:2015/08/19(水) 13:33:40
レンズの向こう/蝉の亡骸
木から地面に落ちた蝉の抜け殻。短い期間であっても地上での生を満喫し、今は飛ぶ力も
木につかまる力もなくなった蝉。その蝉が抜け殻に近寄ってしみじみと見つめている。
そして静かに死んでいった…。そんな物語を想像してしまう二枚です。




????????????????????????
  ??????   ???????? Photo byI.Takeuchi 2015/8/17「蝉」より

??????????????????????   蝉、不思議な生物と思います。一般に野生の生き物の自然死の姿まず見かけることはありま
????????????????????????????せんがこの蝉だけは特別のようでいたるところその死体をみかけます。その死はほとんどが
????????????????????????????蟻のえさとなっているようです。
??????????????????     蝉の抜けた殻を空蝉というようですが生きている蝉を色蝉とはいわないようですが?(I.Takeuchi)



3918万理久利:2015/08/20(木) 13:33:56
誠意を見せろ
 昔、交通事故の示談交渉のようなものをやっていたことがある。立ち位置としては、い
わゆる保険ブローカーである。客のニーズに合わせた保険を複数の保険会社の中から選び
出し勧める。事故の際には客の立場にたって、保険会社をいかに利用するか、被害者をい
かに納得させるか、いかに起きてしまった事故を納めるかがブローカーの仕事だ。
生じる問題は上記にそって
1)支払いをしぶる保険会社
2)加害者としての認識に欠ける契約者
3)誠意を見せろを繰り返し、とどのつまり賠償金をつり上げようとする被害者。
これら問題への対応だ。保険会社、加害者、被害者、三者から妥協点を引き出し全員を納
得させて終了だ。
 保険会社は理論でいけるが、加害者、被害者に対してはそれだけでは済まない。まず加
害者には被害者への詫びの気持ちをもたせ、被害者にそれを伝えなければならない。次に
加害者とともに原状復帰の為に保険会社がやらないこと、やれないことも含め、最善を尽
くす。だが不当な要求を繰り返す被害者もいる。このような場合にはある段階で区切りを
つけなければならない。纏まらない場合、最終的には保険会社に判断を預けることになる。
場合によってはその保険会社が解決を司法に委ねるこもある。
 示談交渉に当たる場合には、自身はもちろん、当事者全員(保険会社、被害者、加害者)
に要求されるものが「誠意」である。またそれぞれが少しずつ譲歩しなければ解決ははか
れないものだ。今思い出してみてつくづくそう思う。

 「日本の戦争責任」とりわけ韓中に対してどうとらえるのか、他国から日本の領土と国
民がどんな危険にさらされているのか、対策をどうすればいのかを自分なりにこのところ
ずっと考えている。そんなとき昔携わった交通事故示談交渉のことをふと思い出した。
異なるようで重なる点があるような気がした。
「誠意を見せろ」、この言葉を互いにぶつけ合うことよりも、それぞれの当事者全員がま
ず自分自身に向かって放たれねばならない言葉であるように思える。



3919同人α総務:2015/08/21(金) 10:25:18
レンズの向こう/蝉の憤死
?? 
 ??Photo byI.Takeuchi 2015/8/17「蝉」より

なんじゃこりゃ、と目を見張ったのがこの写眞です。抜け殻でもなく、木に留まる蝉でも
なさそうです。撮影者のコメントに「蝉の死産というのか、抜けきれず死んだ珍しいもの
をみつけました」とありました。

蝉は何年もの間地中で地上に出る準備をします。その長さを考えると「一瞬」と言ってい
いほど蝉人生の華やかな最後の時期だけを人間は目にします。この写眞は花開く直前、羽
化に失敗した蝉の姿でした。「珍しい」とありますが、私もこんな蝉の姿を目にしたこと
がありません。
体を震わせ思いっきり歌い、そして子孫を残すという、待ちに待った最後の瞬間はすぐそ
こです。土から這いだし木に登り、幹にしがつきながら必死で殻から出ようとします。
しかし、なぜかすんなりといかず何度ももがき続けます。
苦しい−! 悲しい! 悔しい−!と悶絶しながら命果てた蝉の壮絶な姿です。衆生救済
を願い、厳しい修行の末自らの肉体をミイラにして残したお坊さん、そんなきれい事では
決してありません。飛びたかったでしょう。思いっきり鳴きたかったでしょう。そして命
を未来に繋げたかったでしょう。全身でその悔しさ、無念さ、怒りを表す蝉の姿を、見事
に捕らえた作品です。



3920万理久利:2015/08/22(土) 08:44:23
映画『アントキノイノチ』
????????
        2011年 松竹  監督:瀬々 敬久 原作:さだ まさし
        主要キャスト:岡田将生  榮倉奈々  松坂桃李  原田泰造

 昨日BSプレミアムで見た。以前テレビで見たがどうも気になってもう一度見た。
精神を病んだ若い男女の心の葛藤と仄かな恋、未来に向けての再生、そんなありきたりの
印象だけがうっすら残っていたが、今回は、彼等の職場である遺品整理屋に興味を持った。
この夏、数十年前に死んだ父、数年前に死んだ母、二人の遺品にようやく手をつけた自分
がいたからだ。なるほど映画の中で整理屋先輩たちが語るように、遺品の中には持ち主が
宿っていることを痛感した。でも所詮物は物。人の命と同じように消えていく。
 もう一つ、自分の家族を持たなかった私の未来/終末を見せられたような気がした。
自分の子の手によって自分の遺品をかたづけられることになっても、遺品整理屋によって
かたづけられることになっても、繋がっていくものは繋がって行くし、消えていく物は消
えていく。生きたという事実それだけで輝かしいものだと思えてくる。
生きて居る時間、生かされている時間を納得できるよう、他人ではなく自分自身に恥ぬよ
う、せいいっぱい生き抜きたいとしみじみ思った。これだけが、人に見られることもない
であろう、せめてもの私自身にとっての生きた証し。



3921つる姫こと万理久利:2015/08/23(日) 13:29:03
残暑見舞い
??????????????

 小さな頃の行水を思い出す。昔、人研ぎ石づくりの小さな台所流しと並んで大きなセメ
ントづくりの洗い桶が在って、母はそこでよく子供達の衣類の洗濯をしていた。横には父
手造りの棚に、石鹸、歯磨き粉に歯ブラシ、使い捨て髭剃りが汚いコップに置かれていた。
蛇口は一つ、180度動かして台所用と兼用である。小さい私は其処がちょっとしたプー
ルにもなった。向かいにある風呂場はとっくのとうに使用不要になっていたから、夏の間
は私の風呂場でもある。母が台所に立たない時を狙って、くるりと蛇口の位置を変えて思
いっきり栓をひねる。小石を沈め、桶に川でとってきた草と魚を放して、いっしょに遊ん
だ。水中眼鏡をかけて潜水もどきもやった。
 今の風呂はボタンひとつで湯船に希望の温度と水量を選び待つだけだ。おまけに音楽と
共に「準備ができました−」と女性の声が聞こえてくる。あの洗い場は現代の風呂システ
ムからは想像もできない世界だ。
 背丈ほどの位置にある桶によいしょと登れる体の軽さと筋力がなくなった今の私には、
今の進んだ風呂システムはありがたいのだが、あんなミラクルで夢をかきたてられる洗い
場での潜水経験、入浴経験が遠い昔の「夢の世界」になった。



3922万理久利:2015/08/24(月) 10:32:18
久々の健様
         2015.8.23 日テレ画像


 年末のNHK紅白と八月終わりの日テレ24時間は、自称昭和のテレビっ子としては、
べったりではないが毎年必ず見る。くだらな−い!、芸能人の宣伝の場、日テレ宣伝の場
としか思えない時が多々あるが、時々なかなかの情報をもたらしてくれることも確かだ。
今回進行役にもなったV6と言えば、NHK朝の顔、ほんわかしたイノッチが目立つが、
役者岡田准一の存在が私には気になっていた。その理由が判った。
 岡田との出会いはボディーガード役のテレビドラマから始まった。無口で淡々と目的人
物の命を体をはって守り通す役だ。かっこうよく踊って歌って少女たちの関心を買うアイ
ドルでもあるということがどうも納得いかない。NHK大河『軍師官兵衛』でもやはり無
口で目立たず信念を貫く男を演じた。最近では映画「永遠の0」をテレビでみた。ジャニ
ーズアイドルが着実に役者として成長していると思った。

 その岡田を見込んだのが健様だった。「最近気骨ある俳優が出てきてうれしい。」
官兵衛が放映されていた頃の高倉の言葉だ。
その健様が手本としたのが志村喬だったことを昨日のテレビで初めて知った。
三人とも共通する物がある。日本男児。なるほどと思う。

 テーマ「つなぐ」、なんと嘘臭い、しらじらしいテーマだと思っていたが、この健様と
岡田の話は「つなぐ」のテーマに相応しいものになった。商魂を感じることなく直接訴え
てくる、考えさせられるものになった。志村喬はもちろん健様が出て来る新たな作品はも
う見ることは出来ないが、岡田准一はこれからの人だ。志村、高倉の魂を継いだ岡田を、
応援していこうと思った。彼の芝居の中に健様を見ることができるに違いない。



3923万理久利:2015/08/26(水) 08:31:54
絵心
 昨日、リンク「万華鏡」に、庭?に捨てた生ゴミの中に混ざっていた種から育ったカボチ
ャの写眞が掲載されていました。落ち着いたピンク色の小さな織り模様のある布がカボチ
ャを引き立てていました。
横の携帯電話は自然の力で育ったつつましやかで素朴なカボチャの姿に見えます。横に何
気なく置かれた携帯電話でその控えめなカボチャの大きさが良く判ります。
 偶然のたまもの、いやリサイクル魂のたまものなのでしょう。ビニール袋に入れて市の
ゴミ収集車に預けるのではなく、自分の家の土に戻す。それが土の栄養となりそしてこん
な贈り物も時として得られるのです。自然のあたりまえの循環作用なのでしょうが、今の
人達は(もちろん私も)そのことをすっかり忘れている、面倒がるようになってしまった
ような気がします。

 投稿者辻孝宣氏はリンク「ギャラリー・無限回廊」に作品を展示させていただいている方
です。絵をたしなむ方は写眞にもどこか絵心が入っているように思えます。「趣味水彩」
を主催している貧乏絵描氏がたまに載せる写眞をみてもそう感じることが多々あります。
 辻氏が撮したカボチャを見て、瞬間、絵画と見間違えました。
ピンクの布と丸い薄緑色のカボチャが一枚の絵になりました。
割ったらきっと黄色のほくほくの果肉が見えてくるんだろうなあ…。
そのときの絵まで頭に浮かんできました。下の布は濃紺。



3924同人α総務:2015/08/30(日) 12:57:58
縦書き名著をネットで読む
 青空文庫の最新復刻本を読んでいて、判らない言葉、調べたい事柄を探しているうちに
「明かりの本」というサイトに偶然めぐりあった。作品をイメージするような綺麗な写眞
に続いてまずは簡単な紹介がある。決めつけでもなく、評論家ぶった気取った内容でもな
くどれも極めて控えめである。その後に本の表紙をクリックすると縦書きの作品が登場し
てくる。
 体を悪くしてからというもの、街の書店に買いに行くことはもちろん、すぐ近くにある
図書館にもなかなか足を運べないとき、家の中で訪問できる青空文庫に出会って大分助か
った。それでも、欲張りな自分は、横書きはやだ、線がひけない、文字の匂いがしてこな
い等々の我が儘一杯の不満がでてくる。今のIT世代はどんどん自分でそんな不満を解決
していくのだろう。その一つがこの「明かりの本」のように思えた。 まだまだ発展途上
のサイトだが期待したくなる。

 開かれた図書館、青空文庫は、「青空朗読」やこの「明かりの本」など、いろんな広が
りをもたらしてくれている。TPPの著作権保護期間20年延長で青空はどうなるかが非常
に気になるが、それは所詮金がらみの話だ。著者の遺族や、版権をもつ出版社の損得に関
わってくるのだろう。あの世に逝ってしまってから半世紀も経った著者は親族や出版社の
ことよりも、より多くの人達に自分の作品を読んで欲しいと思うに違いない。TPPがど
うなろうと、青空文庫は著者の気持ちと読者の気持ちを汲んで今後も「すぐ横の開かれた
図書館」として続けていってほしいと思う。派生して誕生した「青空朗読」、「明かりの
本」等もいっしょになって信念を貫いて欲しい。

「明かりの本」→???? http://center.akarinohon.com/



3925同人α編集部:2015/09/01(火) 10:44:24
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
コピペ大王エッセイ集(戯評リンク参照)
※経済通の著者によるコピペ色に染まった見事な作品です。



3926コピペルナー:2015/09/01(火) 20:18:35
お騒がせ五輪エンブレム
絵画、デザインの世界にもコピペはある。学習目的でできあがる贋作はあるとしても、そ
れをコンテストに出すのはお門違いだ。
偶然ということもある。仮にそうだとしても、先に公の場に出した人の作品を優先して自
分のを控えるというのが人としての道だろう。

文章の世界にもコピペはある。文字を使って自分の感情や考えを表白することは人類の特
典だ。それだけに他人の文章をあたかも自分のオリジナルのようにして人に見せる、まし
てやそれが常習になっているのは実に恥ずかしいことである。悲しいことである。



3927万理久利:2015/09/03(木) 20:57:42
科学本
 このところ、毎日のように日本、世界(とりわけ中・韓)政治ニュースが流れ食傷気味
になっていた時、朝のNHK番組で阿部豊という地球惑星学/惑星システム物理学者が『生
命の星の条件を探る』を出版したことをとりあげていた。彼が科学者の道を歩む切っ掛け
になったのが、幼い頃母に買って貰ったアメリカ人女性バージニア・バートン著『せいめ
いのれきし』という絵本だという。
 私も勧善懲悪ものより、植物や地球そして星などを扱った童話が好きだった。
本を読むようになってからは、宇宙冒険ものそして専門書とまでいかないが、科学雑誌で
地球や宇宙を対象としたものを時々手にした。今ではもっぱらテレビの科学番組専門にな
っている。大きな画面いっぱいの高品質の画像は判りやすいだけでなく、視ているだけで
宇宙に引きずり込まれる「大人の絵本」だ。
 日常のことから逃げるというわけではなく、人類の古代から現在に至るまでの長い歴史
を振り返ったり、宇宙のことを考え始めると、嘘偽り無く、癒やしや純粋に夢中になれる。
そして逆に地球そして人類の「今」と「未来」が別な視点から見えてくるようにも思える。

 絵本『せいめいのれきし』は丹念な調査と文と絵の作成で何と8年をかけたそうだ。そ
して難病を煩いペンを持てないこの阿部氏はおでこの皮膚の僅かな動きを使ってパソコン
にこの作品を自分の力だけで3年かけて書き上げた。
 「わからないことが出て来ると僕はわくわくする。嬉しくなる」
 「ぼくのわからないことを次の世代に引き継いでもらいたいと思ってこの作品を書いた」
 「最近つくづく、自分は生かされているんだなあと思う。ありがたいと思う」
阿部氏のこの言葉が心に残った。

 さあ今宵は気分転換ついでに、以前録画していたコズミックフロント「宇宙の果てのミ
ステリー」を視てみよう。寝るときは中村英輔の大江戸シリーズ(講談社文庫)の続きが
待っている。



3928万理久利:2015/09/04(金) 10:09:28
反町キャスターの不思議な力
       コラージュ y.k

梶原しげる:「BSフジ LIVE プライムニュース」反町キャスターの「聞き倒す力」
BizCOLLEGE(日経) 9月3日(木)9時16分配信
 必読! http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150903-33414622-collegez-life&amp;p=1

アナウンサー梶原だからこそ語れる「反町理の底力」なのだろう。
読んでいて思わず笑い、そして唸った。「そうだそうだ、分かるでしょ、物真似でも,コピペで
もない反町氏独自の良さ!」
と叫びたくなる。この番組の特徴、面白さ、良さも簡潔に書いてある。

この日プライムニュースを視ながらまた梶原氏の記事を思い出し「そうだそうだ」と頷いた。



3929万理久利:2015/09/04(金) 12:06:53
説得力
 昨日中国で行われた「抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利70周年」行事の様子をテ
レビで視ていて、ああなんてタイミング良くやってくれたものだとつくづく思った。
 8.30の反対デモの集団たちにもう一度この日に招待客の前でやって欲しかったとつ
くづく思った。
 行事のネーミングも、軍事パレードの場所も、ずらり並んだ新兵器も、ずらりならんだ
招待客の顔ぶと表情も、どんな国会答弁よりも、8.30の大規模?反対デモよりもずっ
とずっと説得力があった。今朝朝日新聞の更新記事に新たにまた元最高裁判事も違憲と言
った旨掲載されていた。数日前のインタビューだ。時機をみて掲載したのだろう。
それも吹き飛ばすくらいの、昨日の対日不戦勝利の堂々たる共産党軍事パレードであった。



3930水彩画愛好家:2015/09/04(金) 19:19:39
花のある風景5
夏 6.7.8月
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       日比谷茶廊(2013/6/1作成)2013-07-19掲載?? 薔薇
       


つくばリンリン・ロ-ド(2014/6/15)2014-06-15???? 葵

その昔、茨城の土浦から北の岩瀬と言うところまで、関東鉄道の電車が走っていました。
筑波山へ行く時はこの電車に乗り、筑波山駅で下車し登山したものです。その後車社会
になりこの線もご多分にもれず、乗降客が激減し廃線になりました。現在では線路敷地
は「つくばリンリン・ロ-ド」となりウオ-キングやサイクリングのコ-スとして残ってい
ます。リンリン・ロ-ドの周りは近隣の人々が花を植え、訪れる人を楽しませてくれてい
ます。桜並木が筑波山まで続いているのですが、起点のこの当たりは葵が緑の景色の中
に赤く色づいて咲いていました。梅雨の合間に見かけた風景で、遠く筑波山が霞んでい
ます。(貧乏絵描)


ドクダミ二輪(2013/6/15)2013-06-20


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              名前を知らない花(2014/7/7)2014-11-10
              
                   ??※趣味水彩フォロアーの方からの記事に「花の名前を調べて
??????????????????????????????????????????みました。和名はセイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)。
??????????????????????????????????????????別名はクレオメソウ(クレオメ草)です。」とありました。



3931同人α総務:2015/09/04(金) 19:56:30
リンク「趣味水彩特別編集」アップのお知らせ
「風車・水車」から「花のある風景5」までを一挙掲載しました。



3932万理久利:2015/09/06(日) 20:31:25
福島県楢葉町
4年半前の大震災から派生した原発事故で全住民が移転を余儀なくされたこの町が、昨日
避難解除となった。その決定を事前に掴んでいたからなのかは分からないが、昨日のNHK
は原発問題をとりあげたものは少なかったものの、楢葉町のニュースは勿論、震災にまつ
わる番組が多く目についた。
「あまちゃん」の一週間とりまとめ再放送も、なんと3.11の場面だ。
ちょっとできすぎ…?。
9/5NHK
・阪神・淡路大震災20年ドラマ 「二十歳と一匹」*再放送
・いつか来る日のために「証言記録スペシャル 学校で命を守る」??*東北大震災
・NHKスペシャル 巨大災害 第1集「極端化する気象〜海と大気の大変動〜」

国と国の軋轢、社会の軋轢、会社や学校内の軋轢、家族内の軋轢、自分の中でおきる軋轢
…。地球上の今の世界はいろんな軋轢があり問題をかかえている。これらは長い歴史の積
み重ねも絡めた人と人、文化と文化の軋轢といってもいい。
これに対して、地球の外側、陸海の内側で生じる「軋轢」の影響は桁外れに大きい。
NHKスペシャル「巨大災害」をみて、人類いや生命のはかなさを感じるとともに、だか
らこそそんな激動の地球で人類は勿論あらゆる生命が連綿とつながってきたこと自体が、
実に不思議、かつ奇蹟なのだとつくづく思った。

NHKはそれぞれ立場の違う人達/団体から、偏向していると批難を受けることが多いが、
こと自然災害についてはどのテレビ局よりも、事故直後の情報を流すだけでなく、その後
の様子を地道に継続して伝え続け、新たな未来に向かって考える材料を被災者だけでなく
多くの人に与え続けてきていると思う。民放と違ってCM料を落としてくれるスポンサー
企業様様ではなく、視聴料を頂いている全国の視聴者様様なのだから当然なのだろう。
不満を上げればキリ無いが、それはそれ、それなりにまとも、おりこうさん、くそ真面目
に取り組めているのではないか…とNHKを少し見直している。



3933万理久利:2015/09/07(月) 14:12:12
ゲーセン老人
 かつて行き場を失った少年少女のたまり場でもあったゲームセンターが、今老人のたま
り場になっているという。
「家にいてもやることがない。ここで楽しく時間つぶしだ」
「ゲームしながら、ここに来ている他の人達と話ができるから楽しい」
じゃらじゃらと受け皿に出てきた当たりコインを眺める男性、UFOキャッチャーで掴ん
だぬいぐるみを手にする女性、笑顔一杯でインタビューに答えていた。
毎日4,5千円を使って入りびたる老人も居るらしい。
介護専門家いわく、指先の活動は脳を活性化する。表情を失った老人達に笑顔がもどる。

 これってやっぱりどこかおかしい、と思うのは私だけだろうか。
若者はもちろん、ちょっと器用な老人はスマホやパソコン依存症になる。ゲーセンに代わ
り外に出掛けなくても直ぐ目の前にあるITがゲームの場、おしゃべりの場になったとも
言える。ITに追いつけない老人はゲーセンに走る。そしてちょっと気取った老人は図書
館で時間を潰す…。考えすぎだろうか。
 夜中に町を徘徊する中学生。ゲーセンに入りびたる老人。つい眉をひそめてしまう一方
よくよく考えてみると一部他国と比べ、平和で自由で何でも言えるのが今の日本なのだと
も思えてくる。



3934万理久利:2015/09/08(火) 09:13:55
軍事パレード
 先日の天安門でのパレードを見ていて思ったことは、この一団が日本に来たら…もある
が、まず一番に危惧したのはこの戦車や空爆機が東トルキスタンやチベット、香港に向け
られるのでは、であった。四半世紀ほど前の天安門事件でリーダーの一人として参加して
いた人権活動家、作家「劉暁波」氏を何度も投獄し、ノーベル平和賞受賞に大反発したの
も共産党だったではないか。
 何と言ってもこの天安門事件と中国返還そして鳥インフルエンザの時に香港にいた私は
少なからずあの時の中国共産党の怖さとずるさそして香港への力の誇示を肌身で感じてい
たからだ。
 「平和平和」とどんなに党が叫んでも、これまでの歴史と南沙諸島での動きと今度の軍
事パレードを見たらそう簡単には信じることはできない。



3935万理久利:2015/09/08(火) 13:40:38
芥川賞への執念
 若き日の太宰治が佐藤春夫に宛てて書いた手紙が新たに見つかったというニュースが流
れていた。恥も外聞もかなぐり捨てて賞を懇願している。あの太宰が、と思わずにはいら
れない。そう言えばこの作家は数々の名作を残しながらも賞らしい賞を貰っていなかった。
物書きとして高い能力があっただけにそれだけ焦りや、悔しさもあったのだろう。
 このニュースを聴いて、太宰の大ファーンのお笑い芸人又吉直樹氏が芥川賞をとったこ
とが直ぐに思い浮かんだ。芸人ということもあって候補にあがったときから大きな話題に
なったが、受賞が決まったとき某報道番組のキャスターに、本屋大賞でもあるまいし云々、
と揶揄されることもあった。芸人が芥川賞をとって何処が悪いか、お笑い芸人だからと言
って馬鹿にするな、本屋大賞を馬鹿にするな、素直にこの青年を褒め称えろと言いたくな
ったものだ。

 お笑い芸人とは言え静かで控えめで地味で暗めの又吉氏だが、太宰の方は彼より数段上
で「人間失格」のイメージ、入水自殺イメージが強く、とことん暗い人間との先入観があ
る。だが彼の作品を読んでいると結構なユーモア人で知的ギャグ好きの一面もあったこと
にも気が付く。彼が又吉氏と同じ時代に生まれていたら、ひょっとして文学好きなお笑い
脚本家になっていたかもしれない。
 そうか…又吉氏は大好きな太宰治の仇をとったのだ。まてよ、太宰の魂が乗り移ったの
かもしれない…。ちょっと想像を膨らませすぎたようだ。



3936同人α総務:2015/09/09(水) 14:03:08
レンズの向こう/夏の青空が懐かしい
夏の忘れ物ではありません
睡蓮もむくげハイビスカス(*9/11訂正)も9、10月くらいまで、元気よく目を楽しませてくれる花です。
このところ関東ではずっと雨続き、スカッと晴れた日の花々を画像で楽しんで下さい。




  
        Photo by I.Takeuchi 2015/9/8「夏」より



3937万理久利:2015/09/10(木) 12:23:45
憤怒の河は渉るな
 今週月曜の晩のことだった。風呂から上がって缶ビール片手に気分良くテレビのスイッ
チを入れたら、いきなり健様と中野良子の絡みシーンが飛び出してきた。見るに堪えずチ
ャンネルを思わず切り換えた。中国人民3億人を感動させたという映画『君よ憤怒の河を
渉れ』(中国版タイトル[追捕])だった。
 昨年11月、高倉健の訃報を聞いたあとすぐにyoutubeで彼の映画作品を探しまくり、
その時に初めてこの作品に出会った。任侠路線から抜け出した直ぐ後の第一作目だ。一徹
さ頑固さの役柄は変わらないのだが、現代風になると少し漫画チックになるようで、追悼
の気持ちなど吹き飛んでおもしろおかしく視させてもらったことを覚えている。

 さて中野良子とのシーンに対する不快の中身はこれまた複雑だ。笑いが混ざる不快感、
怒りでもある。中野に対する嫉妬も無くもないが、とにかく健様がへたくそなのだ。健様
の代名詞「自分不器用ですから」これを地で行くような演技なのだ。あまりに下手だから
か、健様の背中がほんの一瞬映っただけで、画面にでてくるのは中野良子の目を瞑っても
だえる顔と、二人の横のたき火の炎ばかりだ。監督の苦肉の策なのだろう。そもそも下手
な健様にこんなシーンをやらせるなという監督への不満もあった。

 高倉健という役者には濡れ場は似合わない。
だからいい。そこがいい。
彼自身がそのようなイメージを故意につくりあげてきたのか、それとも観客がつくらせた
のか、または監督なのか、その当たりは分からない。理由なんかはどうでもいい。
中野良子に罪はないのだが、昨年この映画を見て以来「中野 悪い子」と心の中で呼んで
いる。



3938マリアンタ:2015/09/11(金) 09:01:59
夢∞夜/αコテージ
今日こんな夢を見た。

 いよいよ建築家ザハ・ハディド・ジロー氏が、念願の設計図を完成させた。
このところ姿を見せないと思っていたら、せっせとこの設計図を作成していたのだ。
編集、印刷、出版所を兼ねた「αコテージ」の設計図である。

 1階には、管理人室と記されている印刷所兼コピペルナー調査室が用意されている。
ダイニングテーブルは編集会議の場、リビングは読書会の場でもある。
南側リビング中央のどかんと置かれた薪ストーブがこのコテージの主役でもある。
 2階は宿泊施設だ。男女別にそれぞれ4,5名が泊まれる。個別にバストイレも設置。
大人の事情でここには掲載されていないが、地下室もある。ワイン貯蔵庫、食料貯蔵庫、
書籍、資料保管室となっているが、その下には巨大施設そして地下トンネルも設けられている。

 山の中腹に建つこのコテージからは180度海が見渡せる。視界を遮る物は無い。
2階にある風呂場からはなだらかな山並みを堪能できる。

 地上建物の建築費をざっと試算したところ、当初予定していた金額を大幅に上回ること
が分かった。
さあどうしよう。資金集めが大変だ。

?????????? 立面図
     

1階


????????????????????????2階
??????????????????????



3939万理久利:2015/09/12(土) 18:06:31
見せない
 母は、食べているところ、化粧しているところを他人に見られることを厭がった。人前
で化粧は絶対にしない。ちょこっとの紅すら人前ではささない。

 人前であまり食べない。だから遊び仲間とデパート上階のレストランでおしゃべりをす
るときも、ほとんど手を付けずに残す。ダンスやコーラス仲間の中には母の横の席を選ん
でお裾分けにあやかるちゃっかり仲間も居たらしい。
食事が始まってから半時過ぎた頃「もし良かったらこれ召し上がりませんか。箸は付けて
ませんから」。母はこう言ったに違いない。私もちゃっかりの一人であった。「もらって
いい」と言うと待ってましたとばかりに「はい、はいどうぞ」と不敵な笑いを浮かべて皿
を私の方に押しやる。これは母と娘の間で日常繰り広げる一種の儀式のようなもであった。

 母は自分の口に合わない物は二口目から全く手をださない。これが二世帯一緒の食卓で
嫁の料理となると席を同じくする小姑もはらはらする。多分兄もだ。白い御飯と漬け物で
口を濁した後は孫に向けてそっとおかずの皿を移動させる。孫は母親の顔色を気にしなが
らも嬉しそうにおかずを平らげる。これは母の嫁に対する食べないことの言い訳、あるい
は「何か文句ある?」の無言の抵抗なのかとも思ったものだ。二世帯で繰り広げる食卓は
皆にとってちょっとした神経戦だった。
 「ごはんです−」義姉の声がして、二世帯合同晩餐が開かれる1階のリビングキッチン
に降りる時、母は必ず鏡の前で髪をとかした。来客があると母は嫁に来客の名前を確認し
てから「待っててもらって」と言って客を待たせて服を着替える。そして最後は鏡の前に
立ち服のチェックをし髪をととのえ、ゆっくりと階段を降りる。

 母が逝ってからもう6年になろうとしている。
母は昔のままの若い姿で、精一杯おしゃれな服をまとい、丁寧にセットアップされた髪型
と最低でも5?はあるヨシノヤのヒール靴を履いて、法事に集まった人達の頭の中に登場
するに違いない。私も負けじとおしゃれをしたいが、お腹の周りに贅肉がついてサイズの
合う服が無い。洗髪が面倒でしかもこの夏の暑さで、かぎりなくボーズに近いほど髪を切
ってしまったからヘアースタイルどころの話ではない。ああ、また母にばかにされそうだ。
こういうとき母は娘の私と距離を置いて必ず他人のふりをする。反面、娘とは段違いの、
なぜか母とよく似た顔立ちとスタイルの兄嫁がきちんと客に対応している様子を満足げに
眺める母がいる。客が全員帰った夜、決まって私は母から「あの服は何だ。あんな安っぽ
い靴を履くな。ぺらぺらとしゃべるな」と小言を聞かされるのだ…。
 まあいいや。どれもこれも今では楽しくてかけがえのない時間だったと思う。逃げない
でちゃんと母の供養には出席しよう。母はもちろん、みんなと会うの何年ぶりのことだろ
う。みんなと新しい何かを作り直せていけそうな気がしてきた。



3940同人α総務:2015/09/13(日) 07:24:16
レンズの向こう/夏の終わりの景色
 夏の間に、太陽の光と入道雲がもたらしてくれた緑、そしてまた緑。むせかえるような
緑の世界です。栄養満点の景色です。やがてその栄養は土を肥やし来年の春の芽吹きを迎
えるのでしょう。そんな緑の片隅に、溶け込むように藁葺きの小さな庵がひっそりと佇ん
でいます。
 コンクリ−ジャングルの中で色んな道具に囲まれた生活が全てであるるかのような錯覚
を抱いて生きてきた今、当たり前に四季の変化を見せてくれる自然の風景の中に紛れて静
かに最後の時間を過ごしてみたいものだと思うようになりました。実に贅沢な夢です。
入道雲を捉えた空の写眞は、終わり近くの夏をよく表した作品だと思いました。




     
  ??????Photo byI.Takeuchi 2015/9/8「夏」より



3941万理久利:2015/09/14(月) 08:26:18
昭和の家
 この数年閉じ籠もりがちだったが、このところ毎日買いものと運動を兼ねて外に出るよ
うにしている。外出と言っても家から2,3キロ周辺といったところだ。
小学生の頃この街で一番早くオープンした小さなスーパーがある。今は大きな本店が郊外
にできてこの老舗店は十数店舗ある中の一支店になりさがった。
その近くにお気に入りの家がある。この家見たさによくこのスーパーに行く。

 広い敷地に結構大きめの平屋木造建物だ。鼠色の混ざった水色のペンキで家全体が塗ら
れている。玄関はドアではなく広めの引き戸だ。横の方には突き出た長い縁側、奧には風
呂の煙突のようなものも見える。黒い糸できっちり組まれた1メートルくらいの高さの竹
の塀が家の周りをぐるりと囲んでいる。人を拒絶するような威圧感はまるでなく開放的で
程よい隙間と高さだ。芝生より少し背が高い青々とした草が綺麗に地表を覆っている。そ
こに完璧と言っていいほど形よく剪定された松や柘植の木がまるで日本庭園のようにぽつ
りぽつりと、それでいて一つの景色になるように植えられているのだ。
 だが家をよく見るとペンキはところどころ剥げており、ささくれだった壁板もある。玄
関に標札はかかっていない。そう言えば洗濯物が干されているのをみかけたことは一度も
ない。どうやら空き家になってから大分時がたっているようだ。

??先日そのお気に入りの家の庭に数人の老人が剪定ばさみをもって木を眺めていた。
思い切って一人に尋ねた。「あのう、ここの家はどなたも住んでいないんですよね。頼ま
れて庭の手入れをされていらっしゃるんですか。だれも住んでいないのに、ここの植木が
いつも見事で…この家気に入っているんです」
首に巻いたタオルをにぎりながら笑顔で「そうです。定期的に来るんです」と返事が返っ
てきた。

 この家を見ていると、なぜか昔の我が家近辺の景色を思い出す。大小の違いはあったと
しても、どの家も平屋の木造。煙突もある。見上げれば遮る物がなく、360度空が広が
って見えた。長いこと誰も住んでいないとは言え、家主はこの家を大事に守っているよう
に思える。何時の日かこの家を「昭和の家」として市の指定文化財にでもしてくれないか
なあ…などと思い始めている。



3942水彩画愛好家:2015/09/15(火) 08:43:59
「趣味水彩」/石畳1
 歴史好きの作者は、旧跡をたどることが多い。寺の参道、境内、古都の小路の石畳は
地表を優しく覆い、空気と水を遮断することはしない。人の手でひとつひとつ組み合わ
された石の形や色合いがなんとも言えない落ち着きをもたらせてくれるようだ。
 こんな日本の石畳を描くには水彩が一番適しているようにも思えてくる。
??????????
     雨引観音の山門(2010/6/22作)????茨城県桜川市
     


稲田草庵「西念寺」?(2011/1/19)???? 茨城県 笠間市稲田

??????????????????????

           立石寺開山堂(2013/6/27) 山形県山形市山寺
 ?????????????? 


    千葉・佐原市伊能忠敬邸付近(2010/6/3)
    


九州最古の寺・武蔵寺(2012/10/28) 福岡県筑紫野市?? 伊万里大河内山の光景(2013-09-25) 伊万里市大川内山
  



3943万理久利:2015/09/15(火) 22:58:22
今日のプライムニュース
『安保法案最大のヤマ場 残る論点と60日ルール 与野党の当事者に聞く』

◆本日も反町新喜劇をみさせてもらった。

反町 理(キャスター) 「弁慶」


        宮家 邦彦(元外交官) 「お公家様」
        

佐藤 正久(自民) 「日本純潔桃太郎」



        福山哲郎(民主) 「恨島出身桃太郎」
        

小野次郎(維新) 「チビまる子のお爺ちゃん」



◆みんなそれなりに日本の将来を真剣に考えていると思った。そんな中でもこのところ、反町、宮家、佐藤の株価が私の中では急騰している。

◆髪型、髪質が人格をよく表していると最近気が付いた。



3944万理久利:2015/09/18(金) 17:04:23
国会参議院 もみあい
安保法案採決をめぐるこの数日の新聞、テレビをみていて驚いたこと、自戒したことがあ
る。以下ランダムに。
・「強行採決」と多くのメディアが書いているが、私には、あの乱闘とも言える場面が賛
成派閥、反対派を問わず「強行」に見えたのだが、メディアではあまり触れない。
一昨日の野党議員大集合の委員長封じ込めの様子も「強行」に見えた。
某評論家が笑って「これは国会の慣例行事です」と言っていたが…。

・昨日の安保法案審議、採決の様子を伝える各新聞とそれとペアで動く各テレビ報道の実
態を見せつけられた。
あの採決をめぐる報道の仕方も賛成、反対で取り上げる画像、ポイント箇所がこんなにも
異なってくるものだと驚く。要は自分の都合の良いような取り上げ方をする。

・[馴れた親しんだ新聞、番組だけを見続けると、視野が狭くなる、マスコミに扇動させ
られる]、自分のこれまでを振り返ってもその感があることは否めない。政治にさほど関
心を持たずに日常を送る人間にとって、情報源の多くはこの新聞、テレビ、そして現代で
はネット情報である。政治家を選ぶ投票権を持つからには、誰を選ぶか、どの党を選ぶか
の情報源でもある。歪まず/偏らずに情報を掴み取るようにしなければならないとつくづ
く思った。そして比較的誤りの無い情報源をみつけることも重要だ。

自分を顧みない様子が伝わってくる内容、あるいは一方的に悪い点あるいは欠点のみ取り
上げる主張や評論(その逆も)を、まずは疑うようになった。



3945水彩画愛好家:2015/09/19(土) 12:43:52
「趣味水彩」/石畳2−古都
??西洋の石畳と聞くと、渦巻き状や不規則に小さな石を敷き詰め、石、煉瓦、コンクリー
でできた大きな建物と道や広場が溶け合っている…そんな景色が頭に浮かびます。古代ロ
ーマに始まり、西洋全域に広がっていきました。イスラム圏となるとぐっとカラフルにな
りモザイク柄の豪華版。
 日本でもやはり古都に多く見られますが、西洋とはまた違ったデザイン、雰囲気があり
ます。石の大きさも並べ方も異なるようです。大きくて、単色。色がついていても淡い。
木でできた建物や土壁、石壁としっくり画面の中に収まります。
 東西問わず石畳にはアスファルトにはない暖かさや優しさ、そして美観があります。
それに時の流れが加わり、何とも言えない味わいを醸しだしてくるのでしょう。



奈良

奈良の旅・東大寺二月堂裏参道下り(2010/11/1作)-?


????????????????
        法隆寺(2013/4/21)
        


    
     京都
????????????
     月真院御陵衛士屯所(2014/3/27)
     

??????????
     八坂の塔(2014/3/27)
      



3946万理久利:2015/09/20(日) 14:54:07
昭和の家2
 昨日は朝から、久々の雲一つ無い青空だ。清々しい気分で洗濯物を干した後、あの昭和
の家の先にあるスーパーまで買い出しにいった。傘を持たずに出掛けるのも久しぶりだ。
何処の家でも物干し竿洗濯物がひらひらしている。ベランダの手摺りには布団やタオルケ
ットも。
 お気に入りのあの家にはもちろん洗濯物はなかった。そのかわり、今度は庭師ではなく、
麦藁帽を被ったおばさんがひとり、鎌を持って草むしりをしていた。

「この家の方ですか。綺麗なお庭ですね」
「はい。ときどき来てるんです。草ボウボウでは恥ずかしいから」

家主に会えた…。そうでなくとも、家主の妻か娘といったところだろう。
ゴミ屋敷被害がテレビで取り上げられる昨今だが、こんな家主(またはその家族)もいる
のだと感心するやらホットするやら。やっぱり家主共々街の文化遺産だ。
短い会話の後、ダボダボのズボンに黒いTシャツ姿のおばさんに「ありがとう」と心の中
でつぶやいた。



3947同人α総務:2015/09/22(火) 14:15:09
貴美女の散歩道/曼珠沙華
貴美女さんから深大寺に咲く燃えるような曼珠沙華が届きました。
「情熱」「 独立」「再会」「あきらめ」「悲しい思い出」
「想うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」
花言葉がこの花をうまく表しています。貴美女さんのことかな…?
今私の机の上には白の曼珠沙華が濃紺の細い花瓶に3本咲いています。
くるりとカーブしたい花びらの間から放射状に顔を出している花弁に
目を奪われます。




        
  ????     Photo by Kimijo 2015/9/21「祝 敬老の日」より



3948:2015/09/23(水) 07:25:13
お元気そうですね!
季節の到来を告げる曼珠沙華の写真を、喜美女さんが届けてくれたようです。高校時代は男子の教室の前を通り過ぎる彼女を見るだけでしたが、長岡さんの友達と言うことで数回飲み会でお付き合いしました。そのごお会いしていませんが、この曼珠沙華の便りでお元気で過ごされているようだと思いました。高校時代喜美女さんは姿勢正しくキラキラした目で廊下を歩いていた記憶があります。
50数年前の高校時代を想い出して懐かしく思うとともに、元気なうちにもう一度故郷へ行ってみたいなと思いました。

曼珠沙華を探して、早速スケッチへ行こうかと思った次第です。

3949同人α総務:2015/09/26(土) 09:01:45
レンズの向こう/秋の実
どんぐりも、くりも同じブナ科。ほくほくと食べるあのおいしい所が丸ごと種らしい。柔
らかい真綿で守られる小さな種もあれば、お椀を被せたり、全身を棘で守られる大きな種
もある。
前者は果肉を食す生き物を利用して種を拡散させ、後者は種を食べられてしまうことを頑
強に防御する。子孫繁栄の方法も色々だ。


    団栗
    


毬栗


               

?????????????? 明日9月27日は中秋の名月
??????????????
  ??????????Photo byI.Takeuchi 2015/9/22「初秋」より



3950同人α総務:2015/09/27(日) 12:46:55
同人α44号発行のお知らせ
昨日、44号(秋号)編集会議が行われました。
印刷及び製本の機械化が進み前日までには発行終了。毎回会議を夾んだ情報交換会、討論
会となっています。
今回は、いきなり表紙デザイン評、44号作品評に始まりオリンピックエンブレム評、政
治討論と大いに盛り上がり、これまでに無い長丁場となりました。


6作品??100頁 表紙絵 竹内一郎「マンデルブロー集合」
 

????????????????   集合写真
            ????   ??
                 Photo byI.Takeuchi 2015/9/26



3951同人α総務:2015/09/27(日) 19:43:55
レンズの向こう/中秋のエイリアン
皆が歓談にふけっているとき



      ベランダから秘かにのぞき込む何か…
??????????


????????????????????????
?????????????????????????????????????????????????? Photo byI.Takeuchi 2015/9/26



3952同人α総務:2015/09/28(月) 12:10:53
同人α44号簡単紹介(前半)
テーマは「生命」。実に深い。興味深い。謎深い。不思議の塊。神秘の塊。
いつもはテーマにはさほど拘らない作品が多くみられるが、今回は少し異なった。
テーマ提供者竹内氏は直球『生命』、他の同人もそれぞれの視点から何気に「生命」を考
えさせる内容になってることに気付く。
それぞれの著者の個性、考え方、生き方のようなものが色濃く出たα44号になった。
編集会議の盛り上がりはこのあたりに原因があるのだろうか…。


(目次順)

1.『生命』竹内一郎
宇宙の成り立ちの不思議さに負けない位い、無機物から有機物そして生命の誕生。「生命」
は謎のベールに包まれているが、科学的にはほんの僅かにすぎないが解明されつつある。
生物進化の頂点に立つ「人類」。これは難題だ。
知性を持つが故の争い。他の生物と比べて殺戮の規模は群を抜いている。それでも所詮人
類は生態系にある生き物のひとつ。「自己維持」と「種の保存」本能は他の生き物と変わ
らない。
地球上で繰り広げられてきた、そして今も続く人類の争いを、「生物」「生命」から著者
らしい視点で解いていく。シリーズもの第一回。


2.『人生詩』神野佐嘉江
2012年から始まったこの作品も今回で第十三回を迎える。著者は後記で「生命は生涯の
テーマ」と書いているが、青年、中年、高年の日々を淡々と生きる主人公達(同一人物)
の姿こそが「生きる」という著者なりのとらえ方、表現のように思える。
作品の中の季節は「秋」。読者も主人考たちとともに歳を重ね、今秋を迎えている。


3.『友達について』万理久利
十代始めに考えた「友達って何?」。今でも十分通じる友達考。

  後半に続く



3953同人α総務:2015/09/29(火) 12:12:46
レンズの向こう/α人物編
竹内氏が、珍しく人物を捉えた写真です。
「会話」、[心のつぶやき]は架空のものです。



Two Shot

「あいつらなんばしよっとか」「本当、愚かですね」



     [し・あ・わ・せ] [何で僕が一緒に撮されなければいけないのかなあ…]
     



Single Shot

「あのエンブレムは僕の心には響かないね」



         「ほほっー。竹内君、いい構えだね」
         


[なるほど、そういう見方もある。しかし僕の歴史観から言えば…]



        [時間止まってくれないかなあ]
        

Photo byI.Takeuchi 2015/9/26 編集会議にて



3954同人α総務:2015/09/29(火) 17:27:10
同人α44号簡単紹介(後半)
(目次順)

4.『肥と筑 第三十四回』長岡曉生
中学同期会、そして後日また集まった3人にも何と佐賀徐福の匂いを感じさせる事実が。
これが誘い水になったのか著者は徐福到来地佐賀有明周辺、吉野ヶ里、嬉野、白石、鹿島
と神埼に注目する。
不老長寿の薬、煉炭術の薬でもある「丹砂(水銀)」にまつわる徐福の足跡を、佐賀、和
歌山、福井と地名、祭神等々から辿っていく。


5.『シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第五回』古賀和彦
無(無機物・宇宙)の世界から有(生命)の世界、地球に生命が誕生した不思議、さらに
人類の「心」の不思議。バブルが弾けたあとの不景気、震災やカルト教事件が起きるさな
か、建築家という現実世界で主人公は仕事をこなしながらも、不思議不思議の考察を深め
て行く。


6.『無限回廊 第十九回』エヴァ・マリー・ゼノン
未来の惑星から元地球人「物集班」がやってきた。「今」の地球人として育てられた物集
班二世である少女二人が親の知らぬ間にちゃっかり江戸時代にタイムスリップする。

※合評は目次順、10月5日(月)からとなります。



3955同人α総務:2015/09/30(水) 22:33:57
レンズの向こう/スーパームーン
◆今年の「中秋の名月」は27日。満月(スーパームーン)は翌日28日。
28日の月は今年で一番月が地球に近づく日で、それだけ大きく見えるとか…。
その日ベランダから見た月はまん丸でしたが特段にどでかい月とは感じませんで
した。

◆遅い時間帯の散歩を先ほど終えました。夜空の月は満月から二日しかたってい
ないのに、もう右上が縮こまってちょと目、ラグビーボールを片側膨らましたよ
うな形になっていました。

◆T氏が27日と28日の月を撮影してくれました。

9月28日 「スーパームーン」(満月)



             9月27日 「中秋の名月」
??????????      
            Photo by I.Takeuchi 2015/9/28 「中秋」より



3956同人α総務:2015/10/01(木) 11:54:48
お知らせ
同人α44号電子作品集がアップされました。

*同人および購読者の方にはα通信14号とともに冊子をお送りしています。
一両日中に到着予定です。



3957万理久利:2015/10/01(木) 15:38:55
豆苗
 散歩エクササイズを兼ねたスーパー買い物。その野菜売り場で「豆苗」の文字を発見。
中国上海で食したニンニク味の豆苗炒を思い出した。
記憶レーダーがさらに反応し続ける。
 数年前のことだ。中国上海で同僚と会食をしていたとき、NO.1営業マンの陳さんが言
った言葉を思い出した。
「これおいしいけど、僕はちょっとね…。どろどろの汚い河の横にこれいっぱいできるの
よね。それを料理に出すのよね…」。
彼はニンニクの香り漂う豆苗炒には手をつけなかった。それを聞いても、見ても、やはり
美味しかった。初めての食感と旨さだった。

 今、家の中にプラスチックの器にスーパーで買った豆苗の二代目三箱がトレーに収まり
飾ってある。ちょっとした自家栽培農園だ。そして数百円かけて買う花や観葉植物の代わ
りにもなっている。ところが一点困ったことがある。
 それは1ミリにも満たない程の小バエである。調理のために、爽やかな黄緑色の豆苗を
刈りとろうとトレイを持ち上げると、ムンムンとたくさんの小ハエが飛び出してきた。
おいしいはずの「豆苗炒」がちょっと遠のいた。
 これから自給自足の試練が待っている。



3958:2015/10/01(木) 18:21:31
コバエ ホイホイ
炊事場の生ごみにたかるコバエは、コバエ ホイホイ(正確な名前は失念)をホ-ムセンタ-やカワチ等のクスリのお店で購入し開封して側に置いておくと面白いように捕えます。
夏場の炊事場にいるコバエがうるさいので、毎年ホイホイを使っています。
つまらない記事の投稿ですみません。

http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915

3959万理久利:2015/10/01(木) 19:12:31
生活の小道具情報
一人生活を続けている人間にとって、日常の小さな情報はありがたい!!
「万華鏡」と「絵」で知り合った貧乏絵描さんの情報は、私の日常生活を変えてくれまし
た。一番は強力掃除機「トルネオ君」です。作った東芝さんは今危機にありますが、いい
ものを作ってくれたと感謝感謝の気持ちです。どうにか立ち直って欲しいとつくづく思い
ます。絵描さんと東芝さんのおかげで生活空間を綺麗に保つ意味や楽しさを全身で味わっ
ています。私の健康回復にも役だってくれています。

殺生はしないと決めた私も、食べるのを楽しみにしている豆苗に群がる小バエや、夜中で
くわすキッチンの真っ黒ギラギラのゴキブリを目にすると、つい叩きつぶしたくなります。
なにせ豆苗は「食い物」になる予定ですから、シュッ−と殺虫スプレー散布は躊躇します。
コバエホイホイは、ゴキブリホイホイ同様に安楽死狙いのようです。うまくすればホイホ
イとつかまった彼等は別なところで生を真っ当することもできます。

今、外は風と雨。天気がよくなったら散歩先のスーパーで「コバエ ホイホイ」らしきも
のを物色しようと思います。
絵描さん情報ありがとうございます。



3960同人α総務:2015/10/02(金) 19:08:21
レンズの向こう/武蔵野
岩波「図書」に連載されていた赤坂憲雄の『武蔵野を読む』が、10月号で最終回を迎え
た。たまたま「レンズの向こう」で武蔵野の一本松や雑木林を見かけるようになったこと
や、このところ続けて読んでいる石川英輔「大江戸シリーズ」で江戸の中心街から直ぐ隣
には自然溢れる畑や花見スポットがたくさん在り、武士も町人も商人も生活の折々にみん
な同じように弁当をもって歩いて出掛けたことを知ったばかりだ。国木田独歩が愛した武
蔵野をとりあげたこの『武蔵野を読む』が毎回の楽しみにもなった。
武蔵野といっても東京埼玉にわたる大分広い場所のようだが、独歩が生きて居た頃の風景
に近い物は、大分遠のいて埼玉あたりに限られてきているのだろう。

国木田と友人柳田国男、ともに武蔵野の自然に惹かれた。そういえば、二人にとっては江
戸はついこの間のことだ。独歩が若し頃住んだ渋谷村ですら、少し歩けばもう大根畑とは
らっば。当時まだ地上を流れていた宇田川も川底まで見えたに違いない。
時は流れ、景色は激変したが、平成に生きる竹内氏も独歩と同じく武蔵野の自然の風景に
導かれているように思える。

   
  ??Photo by I.Takeuchi 2015/9/22「初秋」より



3961同人α総務:2015/10/03(土) 08:50:17
貴美女の散歩道/うまい米 いい酒 いい肴
「去年、新潟、村上市に旅行しました。
日本一と言われる、岩船産のコシヒカリの新米が食べたかったからです。」
こんなメモ書きがついた写眞が数枚送られてきました。

小さな漁港の小さな船に並んだ大漁旗?、それに日の丸らしきもの、これを見ているとな
ぜか高倉健が漁師役をした「夜叉」「ホタル」、最後の作品となった「あなたへ」が浮か
びます。若狭湾、垂水、平戸といった昔から続く漁師町が舞台でした。どれもじみーな役
柄ですが渋い!! 日本男児全開です。

美味しい米からはうまい酒。海の肴も絶品だ。夕方小さな居酒屋で一人酒を飲む、健様に
ぴったりですが、貴美女さんの姿も絵になりそうです。
終わりの夕陽は、中央に白抜きで大きく「完」を入れると東映作品終了の画面。
ひとつのドラマになりました。

石船(いわふね)神社の前あたり


新潟村上市の鮭??????????????????   ??????????村上市の酒屋さん(とっくりの字は、益甚、益田鶴と読めます)
??  

????????    村上市の瀬波海岸の夕陽
????????   
????????    Photo by Kimijo 2015/10/1「新潟旅行」より



3962同人α編集部:2015/10/04(日) 09:39:58
アーカイブ最新公開情報のお知らせ
コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集)
『書評の深層−コピペホイホイ』
※見事なコピペぶりであった。
「盗作」「盗用」そんな言葉もそっちのけだ。
ここまで来ると一種の「コピペへの飽くなき執念」だ。あるいは「信念のためたなら手段
を選ばず」と言ったところだろうか。



3963万理久利:2015/10/04(日) 14:05:33
映画「ブラック・レイン」
昨年11月健様訃報の時、色々なテレビ特番でこの映画の名前を耳にしたが見る機会は
なかった。
先月23日にテレビ放映されると聞いて録画した。やっと本日観ることができた。
日本では松田優作ばかりにスポットが当たるが、彼が演じる佐藤という怪物(脱走犯)は、
先天性とも言える極悪非道、病的な殺人鬼、寒気を覚えるほどの気持ち悪さだ。
なるほど話題にはなるだろう。
それに対して健様は、真面目一徹のカラーは変わらないが上司の言うことをよく聞く大阪
府警警部補は実にじみだ。松田優作とマイケルダグラスを引き立てる役に収まっている。
偉い、其処が偉い。スターのおごりがいっさいない。

アメリカ映画だけあって、やはり主人公はどう見てもちょっと悪で妻に逃げられた恐妻家、
マイケルダグラス演じるN.Y市警のベテラン刑事だ。
大阪が舞台だが、まるで一昔前の香港九龍や上海のごちゃごちゃした、ヤクザが仕切るよ
うな、中国と日本をごちゃ混ぜにしたような風景に見えた。アメリカ人のアジア文化に対
する印象なのだろう。
映画全体の出来はどうあれ、健様はやはり健様、健様の演技がみれればいい。

健様が張り込み先のキャバレーの舞台で何とレイチャールズを歌った。その声や歌いっぷ
りが実に新鮮だ。彼のだみ声がレイチャールズの歌にぴったりと嵌まった。
このシーンは何度も再生して見た。聞いた。しびれた。

作品評価:★



3964万理久利:2015/10/05(月) 08:34:18
歳とった「おやじギャル」
 昨日は朝からおやじモード。昭和のテレビっ子全開の一日であった。
「フジ」報道2001、「TBS」サンデーモーニング、「NHK」日曜討論、夾んで「テレ朝」
題名のない音楽界と「NHK Eテレ」日曜美術館。
 まずは起きてすぐ報道2001。癒やしの石平氏をみて今日一日はいい日になると思っ
た。同席した青木理さん、いつもどおり国の政策にことごとくいちゃもん。国の行きすぎ
に何でもかんでもブレーキをかけることが自分の使命とでも思っているのだろうか。
サンデーモーニングの谷口真由美氏、この人何?

 今年40年目を迎える日曜美術館はアンコールアワー。池田満寿夫が芹沢銈介の作品を
語っていた。そうか彼も芹沢作品のファーンだったのだ。私も大好き。芹沢作品は生活の
暖かみがある。懐かしさを覚えると同時にいつ見てもどこか新しさを感じる不思議な魅力
がある。そう言えば満寿夫さんのお相手佐藤陽子さんお元気かな?
 題名のない音楽会の新司会者「五嶋龍」。あのやせっぽちおかっぱ龍が大きくなって、
筋肉もりもりで演奏しまくった。ハーバードで物理を学んだバイオリニスト。いいねえ−。
彼が尊敬する人物はあのiPS細胞研究所の山中伸弥教授だと先日の徹子の部屋で言って
いた。いいねえ−。
日本の良さとアメリカの良さを持ち備えた次世代の若者だと改めて思った。
昨日見たテレビの中で一番「希望」を感じた人物であった。



3965万理久利:2015/10/05(月) 10:48:28
歳とった「おやじギャル」 2
 このところ芸能人結婚ラッシュだ。
同じ業界どうし、いわば職場結婚だ。似たもの同士が多い。
なるほど、そうだったのかと納得カップル。
だが、

 ええっ!と後から気が付いた「昔カップルだった人」がいる。
・都知事桝添氏と参議院議員片山さつきさん
・外交評論家岡本行夫氏とバイオリニスト佐藤陽子さん
・作家吉行淳之介氏とねむの木の宮城まり子さん
(岡本氏と佐藤さんは今日知ったばかり)

 なんでなんで?と納得できない元カップルも
・玉置浩二と薬師丸ひろこ
・大原麗子と森進一
・江利チエミと健様

上記カップルの中では吉之/宮城コンビに憧れたものだが、
健様/江利コンビは後から無理矢理納得させられた。
男と女の関係はまか不思議。愛憎まみれ…。
多分これが結婚できない、しない?理由。



3966同人α総務:2015/10/05(月) 12:26:36
合評のお知らせ
本日から14日(水)まで竹内一郎作『生命』の合評です。
いつものように、自身が提供した今号タイトルを直球で投げてきました。

(簡単紹介より)
宇宙の成り立ちの不思議さに負けない位い、無機物から有機物そして生命の誕生。「生命」
は謎のベールに包まれているが、科学的にはほんの僅かにすぎないが解明されつつある。
生物進化の頂点に立つ「人類」。これは難題だ。
知性を持つが故の争い。他の生物と比べて殺戮の規模は群を抜いている。それでも所詮人
類は生態系にある生き物のひとつ。「自己維持」と「種の保存」本能は他の生き物と変わ
らない。
地球上で繰り広げられてきた、そして今も続く人類の争いを、「生物」「生命」から著者
らしい視点で解いていく。シリーズもの第一回。

※末尾に4401をお願いします。
※著者ポートレートがアップされました。
リンク集「ポートレートとコメント集」にお立ち寄り下さい。



3967万理久利:2015/10/06(火) 10:57:32
ノーベル医学・生理学賞とTPP大筋合意
 昨晩、テレビを点けるといきなり見たことのない男性がカメラフラッシュの中で携帯電
話を手にしていた。ノーベル賞受賞インタビューの生中継であった。長い電話は想像通り
安倍総理である。
 その後の番組中のニュースでもTPP大筋合意を受けた安倍総理の会見。
今年の夏大賑わいだった安保法制審議と採決はほんのこの前のこと。
このTPPも一種の集団的自衛権?

 ノーベル賞受賞は親戚でも生徒でもないのに、気持ちが沸き立つ。しかも自然科学分野
だ。ついこの前、国会議事堂前で首筋に血管を浮き上がらせ枯れた声で「戦争法案反対」
と叫んでいた民主党の女性議員が何年か前「2位じゃだめなんでしょうか」と言っていた
こと思い出した。事業仕分けでiPS細胞、JAXAのはやぶさ、スパコン京等の研究費や災害
対策予備費削減に人力した人だ。当時「勇ましいヒロイン」として名を売った。利権がら
みの無駄金にメスを入れることがいかにもこの政権らしくて新鮮に感じたものだった。
が、結果はどうだったか。

 昨年の朝日誤報問題に始まって、ユネスコ明治日本の産業革命遺産、関東東北大水害、
南沙諸島中国施設、中国軍事パレード、安倍内閣には神風が吹いているようだ。
「神風」とは偶然ではない。「現実」「事実」とその結果のように思える。



3968同人α総務:2015/10/08(木) 08:14:04
レンズの向こう/東京スカイツリー
 竹内氏の写眞には地元埼玉の風景が多いが、久々に東京が出て来た。2012年にオープン
した、東京タワーに代わって登場した東京スカイツリーだ。
 私にとっての東京タワーは、小学校の遠足と大学時代の散歩先だった。
佐賀の片田舎から戦後すぐに東京に来た大正生まれの母は40過ぎてから初めて息子に
連れられて初めて東京タワーから都会を眺めた。
平成生まれの若者にとってはスカイツリーが思い出タワーとなるのだろう。
 電波の関係からタワーは港区から墨田区へ。墨田区というところがなかなかいい。


橋の向こう??????????????????????????????       電線の向こう
   


看板の向こう



         ついにビルと合体!
         
       ???? Photo byI.Takeuchi 2015/9/22「初秋」より



3969万理久利:2015/10/10(土) 06:53:26
ナウい「今和次郎(コン ワジロウ)」という人
 岩波「科学」に中谷礼仁(ノリヒト)が[動く大地に住まう]を連載している。
インド、イラク、イラン、トルコ、カトマンズ等、ユーラシアプレート境界の古代都市を
まわり、その地形と遺跡、ときに今を生きる人の姿を交え写眞とともに取り上げている。
大陸移動説を根底に遺跡を見る視点は私にとっては新鮮だ。それはそうとして…。
 著者紹介に「今和次郎」の名がでてきたのが気になり早速しらべてみた。これがなかな
か面白い。民族学研究者とあるが、建物や服装にとりわけ興味があったようだ。
柳田国男に入門するも破門、関東大震災のすぐあとに芸大後輩を集めてバラックに絵を描
く。銀座の風俗調査を絵とともにしたためる。履歴を読めば読むほど、アンチアカデミー、
サブカルチャーの元祖ではないか。何にでも興味を持って観察しまくり遊びに変えた。作
家、漫画家赤瀬川はもちろん、笑っていいともを卒業して土地土地の地形や文化を辿るブ
ラタモリの走りだった。



3970万理久利:2015/10/10(土) 15:50:39
44号テーマ「生命」前書きと表紙絵
 実に難しいタイトルである。「生命」を辞書を開くとはそれなりの無難な定義付けがし
てあるのだが、どんなフィルターにかけてこの言葉をとりあげるかで作品の内容も変わっ
てくるのだろう。
 テーマ提供者竹内氏の前書きには物理学者シュレーディンガー著『生命とは何か』を読
み始めたのがきっかけとある。やはり理系おじさんらしい。シュレーディンガーと同じく、
窮極の不思議の鍵とも言える生命の発生から宇宙の成り立ちにまで及びそうな気もする。

 著者自ら数式処理ソフトを使って作った表紙絵は「マンデルブロー集合」だ。赤を基調
とし、グラデーションがかかった不可思議な画像である。意図してかどうかは別として、
結果、少なくとも私には、絶妙の選択に思えた。この「フラクタル」画像は生命の複製が
延々と続く、生命とは常に変化(新陳代謝/異変)していくというイメージにぴったりだ。
著者はいったい何を書くのだろう…。この絵からだけでもわくわくしてくる。
物理学の巨匠が生物学に目を向けることに驚かされるが、著者に対しても同じような期待
が湧いてくる。
 私には著者のような知識は持たない。しかしシュレーディンガーほどはかけ離れていな
い。興味ある分野の話をこの作品から分かりやすく気軽に聴けそうな…実は、そんな期待
でもある。
4400



3971万理久利:2015/10/12(月) 08:36:13
本日 夜明け前の月
??????????

「バサッ」。ベッドの脇に本が落ちる音だけは覚えている。
気がついたら朝4時。布団をなおし身支度をし、5時になるのを待って散歩に出た。
一人と一匹に擦れ違う。あちらも夜明け前に犬と月見を兼ねたエクササイズ。
空を見上げると、くっきりと月と星が見えた。
右斜め上にはチカチカと光る大きな星。斜め左横には小ぶりの星。
このあたりは高くても二階建て。駐車場や空き地もあるから空がよく見える。
初めて気が付いた。



3972昭和のテレビっ子 こと万理久利:2015/10/12(月) 10:09:38
大阪のチカラ
 数年を除いて東京郊外の街で半世紀以上ずーっと過ごしている私は、地方とりわけ大阪
の空気というものが不思議でならない。ポンポンと辛辣な言葉を吐き出しながらもお笑い
の要素になんとなくごまかされたような気分になることも多い。
 銭銭銭の商売人の匂いも強い。時として馬鹿なふりをして逃げるし、一方裏で頭を回転
させかっちり取る物は取る。そんなイメージが強い。だから中央(国政)についてもどこ
か一歩離れたところから見ている様なところがある。おちょくりや笑いに変えながらそれ
でいて素朴な疑問を投げかけ、真理をずばり言い当てるようなところがある。
 銭とお笑い魂は、プロパガンダのようなもは寄せ付けないようだ。お笑いに傾く分だけ、
余計な知識やしがらみや気取りがない分だけ、国内外の政治の世界を偏り無く素直に論じ
ることができるのかも知れない。「中央」から総理を始めとする大物を番組に呼びつけて
いじくり廻す底力…。関西人、関西テレビの不思議な力。
 お笑いとおちょくりとおふざけの出演者達の中、福山議員が誠実真面目で実に信頼に足
る人物に見えてしまったほどだ。同日の朝に見たサンデーモーニングのいつものメンバー
の空気が暗くてまるでお通夜のように感じてしまった。

 東京では流れない二つの番組をyoutubeで見てそんなことを考えた週末だった。

10月10日
教えて!ニュースライブ 正義のミカタ  ABC朝日
「中国南京大虐殺、朝鮮半島有事危機、韓国慰安婦、日中韓首脳会談、ロシアのシリア軍事介入」
ゲスト 石平太郎
https://www.youtube.com/watch?v=Ei_wlP0_1m4

10月11日
そこまで言って委員会????読売テレビ
「安保関連法成立めぐるあの3人が緊急出演場外乱闘SP」
ゲスト 鴻池祥肇 佐藤正久 福山哲郎
https://www.youtube.com/watch?v=8kIW6sCJgfA



3973万理久利:2015/10/13(火) 09:07:07
食彩
       

 数えてみたら、散歩先スーパーでこれまでビニール袋に入った豆苗を買ったのは計四回。
「刈り取った後、水をはったトレーに入れると又伸びてきます」に従ったけれど小バエが
ブンブン。二回目までは小バエを払いながら調理したが、三回目は種が真っ黒になりなか
なか緑が出てこずに小バエばかりがどんどん増えた。
 貧乏絵描氏のアドバイスに従ってスーパーでホイホイとスプレー式ホイホイを購入し小
バエを撃沈することができたが、肝心の緑をもう見ることはできなかった。

 四つ目の豆苗は始めから調理されることなく、小バエがたかることもなく、今、部屋の
片隅で癒やしの緑を振りまいてくれている。細い茎に1?にも満たない小さな葉っぱを沢
山付けて真っ直ぐに少しづつ伸びていく。触るとふわふわと優しい。
食べる豆苗から眺める豆苗に変わった。



3974万理久利:2015/10/14(水) 12:12:59
『生命』評
 生物学者でもなく、医師でもなく、宗教家でもない物理学者シュレーディンガーが『生
命とは何か』を今から70数年も前に出したことに評者はまずおどろいた。それに興味を
抱いた著者には納得。
 著者は前書きの中でシュレーディンガーの本の中の「生物は負のエントロピーを食べている」
の言葉に興味をもったとあるが、私も以前からこの言葉が気になっていた。エントロピー
という言葉の難しさでは無く、どうしてもイメージが湧かなかった。それでも少しは理解
できたのだろうか。体内で起きている生命現象をミクロ的視点から見るとなるほどと思う
ことがある。なんとそれが宇宙物理学の世界とも相似していることも。

 著者はこの難しいテーマをどんな視点で展開していくのだろうと興味津々で読み進める
うち、何と今年大騒ぎとなった安保法案、集団自衛権の話になった。
 ええーっ! の戸惑いを覚えたことも事実だが、じっくり読むと流れがきちんと出来て
いるのだ。生命の定義の二本柱である生命個体維持(生き続けること)と種の保存(子孫
を残し続けること)、そこからくる生き物の本能だ。それは「自己を維持する為に他者を
殺すこともある。種(集団/一族/一属)を絶やさないためにはそれを構成する個の犠牲
もありうる」ということも意味すると著者は言う。対立するそれぞれは、それぞれが掲げ
る正義を主張しあうだけだ。即ち絶対的正義などは無いとも。絶対不変の憲法もだ。
 だからと言って著者は、憲法改定論、憲法解釈論を述べているわけではない。生物の本
能について述べているのだ。進化の最先端、知性を備えるとは言え、地球上の一生物に過
ぎない人類がもつ根本の特性に立ち返って今回の騒動を見つめ直しているだけのように思
える。情に流されない冷徹な視点をもつ著者らしさがうかがえる。同時に、知性を備えた
生き物だから共存の世界を作っていけるはずだという希望を著者は捨てているわけではな
い。知性を持つ人類だからこそ努力し続けなければならないのだと言っているようにも思
えた。冷徹な視点があるだけに説得力がある。

 宇宙の成り立ちも、反発し合う素粒子があってある時期有る瞬間にそれらが急激に広が
り、たくさんの星、銀河ができたと何かの本で読んだが、生命体の中のミクロ世界でも反
発し合うあるいは異なった動きがあって生を維持しているのだろう。個体の外の人間世界
を考えて見ると、「意見の対立」これがあって初めて「よりよきもの」「よりよき場」が
できてくる。種の保存と維持さらに共存に繋がってくるではないか。
 宇宙を一つの生命体と捉えた場合には、地球上の何処かしらで常に繰り広げられてきた
戦争という集団どうしの大きな対立もまたシュレ−ディンガーが言うところの「負のエン
トロピー」のように思える。こちらの負のエントロピーは人類の滅亡すら招きかねない。
著者が指摘するように、これまでの宇宙の歴史、地球の歴史を振り返ると環境の変化によ
って多くの星、地球上の多くの生物(種)が消えていったことを思うと、人類にもいつか
そんな時がやってくるのかも知れない。がそれに抗い生き続ける知恵を出し合う、そうか
これもまた「生命」。人類という生命体の姿なのかもしれない。そうでありたい。

 「生命」とは、意識しようとしまいと、私がこの地球に生まれた時から内在する生命体
である自分自身の問題であり、そしてあまりに深くて広い考察対象だ。
思考が四方八方に広がり、とりとめもない評になってしまったが、これからもこの作品を
ヒントに、「生命とは」を考えていきたいと思った。
4401



3975同人α総務:2015/10/15(木) 08:09:00
レンズの向こう/天高く蜘蛛肥ゆる秋
 青空、電線、細くて長い足の変な虫、これなんだろう…。
次に出て来た写眞は緑の中に浮かんでいる黄色と黒の縞々の虫。よく見ると極細の糸が限
りなく薄いレースとなって広がっている。そうか蜘蛛だったんだ。なかなか蜘蛛の名前が
出てこない。「秋、黄色と黒、蜘蛛」ネット検索の一番で、秋の女王「女郎蜘蛛」がヒッ
トした。

 黄色と黒の組み合わせの虫はたくさんいる。敵(捕食されること)を避ける効果がある
らしい。スズメバチもこの色の組み合わせだ。あっ、三角の道路標識もこの組み合わせが
多いとに気が付いた。
 スズメバチは捕食されることを回避すると同時にその毒針で邪魔ものを撃退する。時と
して集団で…。女郎蜘蛛は着物と針で身を守ると同時に、吐き出したべとべとの糸で自分
が喰うものを捕らえる。食べる側の虫たちもやがて生を終え、他の生き物たちの栄養、生
きる糧となっていく。人間世界と思わず重ね合わせてしまった。

 レンズで蜘蛛を捕らえた竹内氏がその時にα44号のテーマを意識したかどうかは分か
らない。

青空のクモ (電線と糸の組み合わせが面白い)


??????????森の蜘蛛 (黄色と黒の八本の足がはっきり見える)
??????????
      Photo byI.Takeuchi 2015/10/4「秋色」より



3976同人α総務:2015/10/15(木) 12:36:13
合評のお知らせ
本日から24日(土)まで神野佐嘉江『人生詩』の合評です。


(簡単紹介)
2012年から始まったこの作品も今回で第十三回を迎える。著者は後記で「生命は生涯の
テーマ」と書いているが、青年、中年、高年の日々を淡々と生きる主人公達(同一人物)
の姿こそが「生きる」という著者なりのとらえ方、表現のように思える。
作品の中の季節は「秋」。読者も主人考たちとともに歳を重ね、今秋を迎えている。

※末尾に4402をお願いします。
※著者ポートレートがアップされました。
リンク集「ポートレートとコメント集」にお立ち寄り下さい。



3977同人α総務:2015/10/16(金) 10:00:33
レンズの向こう/天の恵み 秋の恵み
まるで「天地創造」のような雲の隙間からの光降です。地上の世界では秋の実りを満喫する虫たちも。
赤と黄色縞々の蜂が真っ白な花の蜜を吸っています。実りの世界、色の世界が繰り広げられています。
当たり前の風景と言えば当たり前ですが、よくよく考えて見ると神野氏の言葉ではありませんが、
天(宇宙)がもたらした生命という「奇蹟」のような風景でもあります。

??????????

  


???????????? 



Photo by I.Takeuchi 2015/10/4「秋色」より

3978万理久利:2015/10/16(金) 11:46:42
ススキが丸くなった
 自分のカメラで写眞を撮さなくなってもう十年近くになる。
防音工事の大掃除で、錆び付いたニコン2台を父が使っていたカメラ3台といっしょに処
分した。もちろん全部デジカメ以前のものだ。たった一台だけ、幼い頃家族写真を撮りま
くっていた父お気に入りの家族初代の二眼レフのマミヤフレックスとズームレンズだけは、
二つの茶色の革のケースとともに布袋に入れて大切に保管してある。
 写眞好きの父の血は兄二人に引き継がれ、姉と私には引き継がれなかったようだ。
「ああまたですか。写眞なんか撮ってどうするのよ」。家族写真を撮りまくる父に文句を
言っていた母の血を引き継いだのだろう。

 そんな私が近頃ほんの少しだけ写眞を撮ってみたくなっている。竹内氏の写眞に刺激を
受けたのだろうか。カメラを新たに購入するまでの意欲は無いが、手元にある唯一の撮影
手段「ガラ系携帯電話」で挑戦してみたくなった。以前面白半分で写してみたものの其処
止まりだ。古い解説書を引っぱり出してお勉強。
 古い機種だから実に不鮮明。いや、撮る側の問題かな?
自分にとって写眞を撮る意味とは、などと考えるいつもの悪い癖が出て来る始末だ。
いつまで興味が続くやら…。まずは2枚。



   10日程前に散歩道で見つけた直立のススキ。台所ですっかり満月状態になった。
      

      昨夜の散歩道で街灯の薄明かりに照らされたネコジャラシの群生をみつける。
      一本のススキを抜くより簡単だった。ミニミニサイズの猫の尻尾が並んだ。
               



3979万理久利:2015/10/17(土) 11:31:12
運動会と灘のけんか祭り
 秋は学校の運動会シーズンだ。「組み体操やムカデ競争などで負傷者多発。危険な競技
の見直し迫る」そんなニュースが目についた。
 棒倒しや騎馬戦は大分前にほとんど目にしなくなった。一昔前までは、かけっこはめっ
ぽう速いが計算が恐ろしくのろい男子、ひょろひょろでも勉強だけはできる男子、どんな
男子もそれなりに勇ましく競技に参加している姿に女子達は憧れすら抱いたほどだった。
 公園でも色んな遊具で強弱とりまぜた男の子が学校では見せない勇猛さを見せてくれた
ものだが、その遊具も次から次へと消えていった。残るは「優しくておしとやかな女の子
や高齢者」用の遊具ばかりだ。
 最近の小学生の中には、しゃがんだ姿勢から自力で立ち上がることが出来ない子供が多
いらしい。組み体操どころでは無いことも納得いく。

 兵庫 灘のけんか祭りのニュースが流れていた。たくさんの男達が大きな御輿を担ぎ、
その御輿をぶつけあう。衝突の反動で御輿の上の双方の男が投げ飛ばされる。挙げ句の果
てに参加していた大の大人が本気モードで殴り合いの喧嘩を始める。
これもまた喧嘩祭りならではのシーンだと思った。

 運動会の力対力、体対体の競技が次から次へと廃止されていくご時世を見ていると、こ
の灘のけんか祭りもそのうち無くなってしまうような気がする。危険だからという理由で
はなく、御輿を担げる大人が育たないような気がするからだ。祭りを続けられる男が居な
くなるからだ。
 同じ理由から、肉体派男性議員によるキック・ジャンプ・スイングそして見事なディフェン
スが繰り広げられる国会乱闘もそのうち見られなくなるのだろう。 議会制民主主義の熟成
より、安全神話が創り上げた未来を担う子供達の身体能力の衰えの方が余程気になる。



3980万理久利:2015/10/18(日) 11:39:23
今夜必見「ウォンバットの尻ドン!!」
ダ−ウィンが来た:NHK 10月18日(日)午後7時30分〜8時00分
「おしりに技あり!?珍獣ウォンバット」

◆予告にあった“ウォンバット”。初めて聞く名前でした。コアラとパンダの愛らしさを
ミックスしたようなコロコロ・ムクムクの珍獣。ところがどっこい、子供を守る為の「尻
ドン」が凄い。天敵の頭蓋骨を粉々にするくらいの「ドン」です。何とも豪快な尻技です。
体全体が真ん丸のお尻に見えてきます。心温まること間違い無し!! 生きる勇気まで分
けて貰えそうです。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004170M.jpg



3981同人α編集部:2015/10/18(日) 12:58:23
個人著作集アップのお知らせ
「斜光」20号寄稿作品をリンク「個人作品集」に掲載しました。

古賀和彦:山荘便り 素数・ヤマガラ・へたな職人 他
竹内一郎:ジャンボ
牟田元明:老後の目標
博田喜美子:突然の別れ −もういない、逝ってしまった−

<簡単紹介>
「山荘便り」  :富士の麓暮らしの中の自然観察、人間観察。
「ジャンボ」  :かつての非行少年?が飛行壮年になって、姿を消した旅客機「ジャンボジェット」を語る。
????????????  ??零戦に続く飛行機談議。
「老後の目標」 :人生の訳知りマンになる―、愛情溢れる毒舌家が語るこれからの「目標」。
「突然の別れ」 :2011、震災について夫婦合作で斜光に寄稿。久々にペンを握ったようだ。
         もう二人では書けない悲しみ…、そして感謝の気持ちと新たな発見の日々が。



3982昭和のテレビっ子:2015/10/19(月) 09:24:51
新撰組
 自分が歳をとったからか、会津の白虎隊や新撰組の獅子たちをみると「若々しいなあ」
「若いっていいなあ」「若い力が国をうごかしていくのだなあ」などとしみじみ思います。
あのSEALDsも現代版「新撰組」? いやちょっと違うなあ−。
 NHK大河の新撰組からもう10年。薄い青色の生地に、だんだらの山形模様を染め抜い
た統一衣装。一致団結の制服といったところでしょうか。この羽織りが印象に残りますが、
登場人物としては主人公近藤勇(香取慎吾)より、土方歳三(山本耕史)芹沢鴨(佐藤浩市)
に惹かれました。芹沢鴨は大酒飲みで女好き、佐藤浩市が上手く演じていました。
芹沢の地元茨城で新撰組祭りと、彼の法要が続けられていたのですね。

先日テレビ番組で、土方歳三と「梅ちゃん先生」の結婚を祝い、近藤勇と芹沢鴨そして
土方歳三が顔を揃えました。まるで大河「新撰組」の同窓会のようでした。それと前後して
「朝が来た」の「あさちゃん」の前にまたあの羽織りをきた近藤勇(山本)が登場。そこに
ギャラリー『趣味水彩』の画像まで加わり10年前にスリップした気分になりました。
?趣味水彩より→http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915/e/0e081208538f269b0ce59a3ef718d106



3983同人α総務:2015/10/19(月) 12:24:38
レンズの向こう/赤とんぼ
 あれっ、これは錆びた鉄柵の面白い造形を捕らえた写眞? 大きくしてみると柵の真ん
中の柱にトンボを発見しました。
 秋の運動会の頃、台風が去った後の小学校の校庭の水たまりにトンボがたくさん飛んで
いたのを思い出します。もうひとつ。「あのねのね」という変な二人組の歌です。
「赤トンボの羽根を取ったらアブラムシ、足を取ったら柿の種〜」。ベトナム戦争の頃に
日本でも湧き上がったフォークソングブームの頃でしょうか。
 画像の中の赤とんぼは、太陽の下、濃厚な色合いを醸しだす漆でできているように見え
ます。トンボの影が本体の存在感を増します。あのねのねの歌のイメージと違って高貴な
感じまでしてきます。







       
      ?? Photo by I.Takeuchi 2015/10/14「秋深し」より



3984同人α総務:2015/10/20(火) 09:37:14
貴美女の散歩道/りんご
「リンゴの季節になったので、写真を送ります。去年行った信州の湯田中です。
表はさびれた温泉街だったけど、裏は一面のリンゴ畑で、信州の秋を満喫しました。−貴美女−」

岩合さんネコ歩きにでてきた津軽平野の緑いっぱいの草と背の低い木にたくさんの赤いリンゴ。
リンゴと戯れる子猫を思い出します。
貴美女氏の写眞を眺めてると、信州と青森では林檎畑の雰囲気が異なるようです。
信州は渋い「日本の山里」といった感じ。一方、津軽の方は明るくて開放的なヨーロッパの果実園。
どちらのリンゴも甘くて、食べて良し、観ても良し。明るい気分にさせてくれます。




????????????
      ??Photo by 貴美女 2015/10/2「信州 湯田中リンゴ畑」

3985万理久利:2015/10/21(水) 08:56:54
読書とTSUTAYA
 夜の散歩コースのひとつに、「昭和の家」コースと逆方向にあるTSUTAYAコースがある。
昨晩は歩く方向の西の夜空にくっきりと半月、その下にTSUTAYAの大きな看板が見えた。
 TSUTAYAは図書館運営参入で話題になったが、「本選び」で問題になっているらしい。
事の発端は武雄市だ。時の市長がTSUTAYAをからませ斬新な図書館を作った。市政に
FACEBOOKの積極活用をしたのが佐賀の武雄であることに驚いたものだ。官僚上がりの市長
が地元に戻って随分と斬新なことをするものだとも思った。

 この市長自身の問題やTSUTAYAの選書問題を別として、市長とTSUTAYAが図書館運営と書
店業界に風を吹きこんだことは確かだ。
 場所を取る無駄になった本をトイレットペーパーではなく、本のまま有効活用したい−
手放す側にとっては本のままで利用して欲しいのだ。
 図書館でリクエストすればどんな高価な本、書店でみつけにくい本でも無料で読めるの
だが、所詮他人のものだ。たとえ低額でも自分の本を燃やさずにあるいはそのまま形を変
えず「本」として売れる。別の人に読んでもらえる。一方、新たな本を安く買える、自分
の物にできる。TSUTAYAはこれぐっと身近で気軽なシステムとして創り上げてくれた。
 図書館にとっても、中古の本であっても安く買えればいいはずだ。だがそうはいかない
ようだ。地元の本屋の生存を考えなければならないからだ。

 本屋でも図書館員でもない、かつ貧乏な一市民としては本を安く買えるShop、多様な本
が揃っていて、それを選んで借りる空間や気分を変えて違う場所で読める空間があること
は歓迎すべきことであるのだが…。世の中、都合と不都合が錯綜しているようだ。



3986万理久利:2015/10/22(木) 10:08:08
赤い実
   超ミニミニ生け花。器はガラスのおちょこ("下戸”だった母の赤玉ポートワインと養命酒専用グラス)

 近くの公園で、数え切れない程の真っ赤な小さな実をつけた枝が重そうに垂れているの
を発見。引き寄せて観察しようと枝を掴んでみたら「痛っ!」 思わず手を引っ込めた。
威嚇するように、太くて固い棘をびっしり付けている。赤い実自体は糸のように枝分かれ
した茎の先についているから、棘を避けてその先っぽだけを少しだけつまんで軽く握りし
めたまま家にもどった。机の上に転がせておくだけで楽しくなりそうだったし、名前を調
べてみようと思ったからだ。
 台所に置いたこの赤い実を見て、突然、あのトゲトゲの植物の名が出て来た。
バラ科「ピラカンサ」だ。濃い緑の葉っぱとびっしり赤い実をつけた姿もいいが、こうし
て先っぽの数個のピラカンサの実だけの景色も味がある。棘を隠したかわいい実。
そう言えば私は筋子、イクラ、辛子明太子、赤いつぶつぶ物が昔から大好物である。
近頃中毒状態になっている。



3987水彩画愛好家:2015/10/22(木) 13:10:27
趣味水彩/景色の中の人物1
 趣味水彩には自然の風景、神社仏閣、現代建物、其の中に紛れて時々人が小さく登場し
ます。観光客、地元民、そして貧乏絵描氏と思われる人物も…。
ジーパンにリュック、頭には帽子、これは貧乏絵描氏に違いないと思っています。
 拡大画像を右に載せました。大きくして観ると、手抜きをせず一人一人を丁寧に書き込
んでいることが分かります。人の影もきちんと。こんな小さなところまでの丁寧さが全体
を生き生きとしたものにしているのかもしれません。

 人物に的を絞った作品はあまりお目にかかりませんでしたが、最後の「相馬野馬追い」
では、馬にまたがり颯爽と走る若者を力強く、清々しく描いています。


秋田

     
秋田角館・武家屋敷の朝(2014/5/3)2014-05-11




    福島

             
         大内宿(2013/9/21)2013-11-06


     
会津西街道「大内宿」?(2013/9/21)2013-11-12


           
           相馬野馬追い(2015/7/26)2015-09-11



3988万理久利:2015/10/22(木) 18:38:24
『人生詩』評
 戦後70年を意識したのか、NHKで日本語能力を買われアメリカ兵として翻訳の仕事
に携わり、終戦後も日本文学に興味をもち続け、とうとう東北大震災を切っ掛けに帰化ま
でしたドナルド・キーンをとりあげていた。彼の日本への興味をかりたてた要因は日本兵
が残した日記だという。テレビを見ていて『人生詩』が浮かんだ。そして今、44号の「人
生詩」を読みながらドナルド・キーンの日本文学への思いを考えている。
??キーンは事象を淡々と書き綴った西洋世界の日記との違いに気づき、書き手の心情にま
でふれた日本兵の日記だけに終わらず、日本文化をもっと知るために平安、鎌倉まで遡り
日記を読みあさった。
 「日記文学」と言われるジャンルが日本にはあるようだが、事象の記録中心から恨み辛
みといった心情吐露が多いものまで幅は広いように思える。それでも、平安から近代に至
るまで読み継がれた日記作品は、虚構もからませてひとつの世界ができあがっているのだ。
だからこそ日記という形をとった「文学」、「日記文学」と呼ばれるのだろう。

 こう思えるようになったのはこの夏の大掃除の際、幼い頃から気の向くまま、断続的に
書いて来た古い日記を開いて読んだからだ。ひたすら感情をぶつけているだけだ。ぐち、
怒り、不安、絶望を殴り書きしているだけのもののように思えた。自分の幼稚さをいやと
いうほど思い知らされる、苦笑いと恥ずかしさだけ湧き上がって来る日記だ。
 『人生詩』にはそんな匂いは一切無い。その日の天気、見た季節の草木の様子、家族や
友人、仕事仲間との会話、食べたもの、読んだ本、テレビ、これらが淡々と綴られる。其
れらの中にほんの少しだけ、主人公の「思い」が形容詞的にそえられる。そのほんの少し
がひとつの作品としての形を作っているようにも思えてくるのだ。
 さらに著者はこの日記を、同月同日の三世代の日記を並べている。少なくとも私はこん
な形の作品を読んだことは無い。並べることによって書き手には新たな表現方法、読み手
には新たな楽しみ方、発見ができているのではないかと思い始めている。

 さてさて、キーンさんがこの作品を読んだら何と言うだろう。平安の日記、近代の日記
ではなく、昭和、平成を舞台にした日本人によるこの日記作品に対して…。
 私の拙い感想などより、十倍も百倍も価値がありそうだ。私も彼の感想を聞きたくなる。
 つづく

4402



3989昭和のテレビっ子:2015/10/23(金) 09:54:25
マッチポンプ
 昨日のニュースで、マッチポンプそのものを実演した消防団員がいることを知った。
自分で火をつけ、自分で消して、挙げ句の果てに表彰までされた。
「な〜にぃ〜?やっちまったな!!」 そんな気分だ。

 騒ぎを自らしかけ、それをおさめて、人目を惹く、称賛される、金品を得る。そんな行
為或いは人物を「マッチポンプ」と言う言葉を使って表現した俗語だ。 冗談ぽく、しか
も実にイメージが湧きやすい言葉だ。
「嘘(冗談)が現実だった」これが[虚構新聞]記事であれば、誤報記事とされ社主UK氏
は、減給に加え自宅待機を課せられるところだ。

 よく考えてみると大人だけでなく小さな子供から若者までマッチポンプ現象がみられ
る。本人が意識していようといまいとだ。
大袈裟に泣き叫んで大人の気を引き親の譲歩を引き出した上で最後におりこうさんぶって
大人しくなる。子を自ら病気にさせていて看病に励む姿を演じ続ける母親。嘘の情報を流
し騒ぎを起こし、それに乗じて自らの主義主張をアピールする記者や組織。
ネット世界のなりすまし行為も同様の現象のように思える。
 挙げればきりがない。自身がマッチポンプにならないようにするのは当然だが、マッチ
ポンプ現象を見抜く目を持とうと改めて考えさせられる。



3990同人α総務:2015/10/23(金) 13:51:19
レンズの向こう/秋の花いろいろ1 
 散歩するようになって私も竹内氏同様、道ばたの花、公園の花、立ち並ぶ家々の庭の花
や玄関先の花に目が行くようになりました。私の場合は所詮住宅街でみかける花ですから
種類もスケールも大自然の中の花とは大分違っているとは思いますが、それなりに植物も
狭い場所でせいいっぱい生きています。10月は、まだしぶとく咲き続ける夏の花と冬先
取りの花が入り交じる季節でもあります。
 私もつい数日前に、二階まで届く竹の棒のてっぺんまで絡みつき咲きまくるこれと同じ
色の朝顔ををみかけました。私の実家でも母が植えた朝顔が秋祭りを過ぎてもまだ沢山の
花を咲かせていたのを思い出しました。


朝顔??????????????????????????????????????    ハイビスカス
   

???????? タンポポ????????????????????????        コスモス
????????   
      ?? Photo by I.Takeuchi 2015/10/21「秋10月」より



3991昭和のテレビっ子:2015/10/24(土) 07:48:06
積水ハウスCM
「恋は愛になる」「愛はは家になる」「家は物語になる」

ええ−っ!?! すごーい飛躍だ。三段跳びでいっきに家購入に結びつける。
これって、企画はいっこく堂? 任天堂? いやいや、博報堂なのかな?
一つの家、一つ屋根の下でいろんなドラマが繰り広げられることは確かだが、こんな簡単
な三段跳びでは無い。こんなに単純な流れにはならない。
まあ、コマーシャルとは短い時間で印象に残ればいいのだろう。一時の夢を視聴者に与え
られればいいのだろう。



3992万理久利:2015/10/24(土) 18:37:11
『人生詩』評 その2
 著者は44号の後記で「生命は生涯のテーマ」と書いていた。それを目にしたとき、同
人α7号前書き「生きる 特集」を読んだ時の戸惑いと驚きを思い出した。評1を書き終
わったあと、改めて同人α7号の著者提供の題「生きる」の前書きを読み返してみた。
 著者は自分の生を、精神面、肉体面、空間、時間、範囲から、どう生きてきたのか、ど
うしたかったのかを振り返って考える。自分自身の生を振り返ると同時に他の仲間にも問
いかけ答をとりまとめている。企画自体が斬新だし、ひとりひとりの答えにも興味を持っ
た。そしてすぐに私も著者の答え(例)を横目に自身の生を振り返りながらひとつひとつ
答を書き綴ってみたことを覚えている。その頃母を失ったばかりだったことも影響してい
たのだろう。

 小さな頃から、生きるって何? 死ぬって何? に襲われていた。とりわけ死ぬことが
分からなかった。楽しい時、幸せだなあと感じた時になると決まってこの?が湧いてきた。
身近な家族や自分が死を迎える、存在しなくなる−いったいどういうこと?、考え出し始
めると眠れなくなり6年生の頃ピークを迎えひどい不眠症に悩まされたものだ。
 それからは徐々に学校仲間との新しい世界に入り、進学や就職、仕事へと、次から次へ
と出て来る目前のことに没頭し考えることが少なくなった。生死を考えることから逃げる
ために没頭していたとも言える。しかし「生きること死ぬことって何だろう病」は頭の奧
にこびりついて決して消えることはなかった。今もだ。

 この『人生詩』という作品が、約10年前の著者のテーマ前書き「生きる 特集」と繋
がっていることに気が付いた。やっと気が付いた。著者の他の作品もみな繋がっているこ
とにも。そんな気付きひとつで不思議とわくわくしてくる。読む楽しみ、生きてる楽しさ
まで感じてくるものだ。
 著者の人生の課題は「内から溢れ出てくるものを〈命〉と呼び、その勢いを〈力〉と
呼び、その命が全うされることを〈自由〉と呼ぶ」と定義づけそれを土台に生を全うする、
楽しむ、生きていることに感謝すること。『人生詩』の世界そのものに思えてくる。
「平凡な毎日を淡々と綴った日記」これまで評の中でこんな言葉を時々使ってきたが、そ
の「淡々」こそが表現の工夫、しぼりこみ、言葉選び、考え抜かれた構成の上に成り立っ
ているものであることに気付いた。それは「淡々と生きる」にも同じ事が言える。

 つい最近青空文庫に復刻された中原中也著『詩論』を読んだ。長いこと著者から借りて
読み返している西脇順三郎著『詩学』とタイトルが近いことと、中也の詩が嫌いではなか
ったこと、非常に短かい文章だった、そんな極めて単純で安易な理由で寄り道をした。読
んでみると、偶然だが『人生詩』という作品と通底するものがある。自分がうまく表現出
来ないこの作品への感想を補完してくれているように思えた。
ここに中也の一文を引用してまとまりのない評の終わりとした。

・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
“L'art, mes enfents, d'tre en soi-meme!”

 芸術とは、喩へば金鉱発掘の如きものだ。金鉱を発掘する人は、親や妻子より遠く、山中
に分け入るのだ。そのやうに、芸術とは、自分自身に忠実であることだ。
 何を描くべきか?――描くべき何物もない! 芸術とは、自分自身の魂に浸ることいかに
誠実にして深いかにあるのだ。即ち自分自身であるための誠実が自らなる基準となつて、折
にふれて歌ひたくなるものの謂である!
 自分自身であるといふことは、嘘をつかないことであり、自分自身であることは意志的で
あることである。
 そして人が、自分自身であること、徒らに迎合的でないことではないか? かの造型性とは!
 智識でも慈善事業でも其の他何物でもない、断じてない!
 芸術とは、自我を愛することの、誠実であることの、褒賞である!

 “L'art, mes enfents, d'tre en soi-meme!”
(生きるとは、自我を愛することである!)

                                中原中也
・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
??????おわり
4402



3993万理久利:2015/10/25(日) 10:04:32
黒い実
  ヤブラン(藪蘭)
  

直ぐ横の群れでは小さな紫色の花が猫の尻尾状態で咲いていました。
するりと伸びた葉の色形がいっしょだったのでひょっとして黒い実は紫の花をつけた植物
のお兄さん?と思いながら名前を調べてみると、どちらも「ヤブラン」という名の植物で
あることが分かりました。兄弟でした。

ピラカンサの実から思い浮かべる赤いガラス玉のイクラに対して、こちらは漆黒のキャビ
アといったところでしょうか。これまでキャビアを食したのは指折り数回です。イクラも
一粒の値段がつけられそうなくらい高価ですが、キャビアの方は重さでいったらもっと上
回りますから、手が出ないままもう数十年は食していません。美味しいことは認めますが、
大枚をはたいてまで食する気はありません。まずはこのそっくりさんを見ながらキャビア
を目で味わおうと思います。



3994同人α総務:2015/10/25(日) 12:18:28
合評のお知らせ
本日から11月3日(日)まで万理久利作『友達について』の合評です。

(簡単紹介)
十代始めに考えた「友達って何?」。今でも十分通じる友達考。

※末尾に4403をお願いします。
※著者ポートレートがアップされました。
リンク集「ポートレートとコメント集」にお立ち寄り下さい。



3995万理久利:2015/10/26(月) 11:40:04
茶色の実
??????????

 入居当初からツツジとともに植えられていた木がベランダ脇にある。毎年少しずつ高さ
を増し今では柵の高さを超え、おまけに内側にまで進入し、洗濯物の邪魔をする。
この木が今年突然茶色の球をつけた。初めてのことだ。茶色と言っても、渋めの金色が混
じっている。『豆源』の贈答用高級豆菓子といった佇まいだ。細い棒の先に球体をつけた
分子配列プラモデルのようにも見える。
 花図鑑で調べたが何という名の植物なのか分からなかった。



3996同人α総務:2015/10/26(月) 15:08:57
45号(冬号 12月発行)テーマ
長岡氏が選んだのは「業」です。
テーマ前書きを『テーマ前書き集』に掲載しました。



3997同人α総務:2015/10/26(月) 19:27:01
レンズの向こう/茜色に染まる鉄塔
 空気が透きとおるこの季節の夕焼けは、茜色に染まる空の下にある全てのものを黒
く変えていくだけなのに、ひとつひとつの存在感を際立たせているように感じます。
影絵物語の世界と共通するものがあります。
 真西の空の彼方に弥陀の浄土があるといいますが、空一杯を茜色に染めゆっくりと
陽が沈んでいく景色を見ると信仰心に薄い私でも不思議と信じたくなってきます。
部屋の照明を落としてこの画像を見るとさらに夕焼け浄土の臨場感が出て来ました。

??????


???????? ????????  
???????????????????? Photo by I.Takeuchi 2015/10/14「秋本番」より



3998貧乏絵描:2015/10/26(月) 21:46:08
W10へのバ-ジョンアップの要注意!!
PCの右下にマイクロソフトのウインドウのマ-クがあり、「ウインドウズ10への無料バジョンアップ」と言う勧誘の文言が度々表示されます。そしてクリックすると可なりの時間をかけて、W10のバジョンアップが行われます。然し、このバ-ジョンアップは絶対にしないで下さい。
この勧誘に従い飛んでもない目にあいましたので、警告致します。
確かにバ-ジョンアッブらしき作業は終わりましたが、まずインタ-ネットが接続不備で繋がらない、プリンタが繋がらない、周辺機器が使えないと言う事態が起こるのです。

PCメ-カ-の相談センタ-に救済を求めると、バ-ジョンアップ後の不調を何とか解決してくれと言う電話相談が殺到していて、原因は周辺機器もW10にアップしなけれは動作しないと言う回答でした。解決策としては元のW7やXPに戻すか、又は全ての周辺機器のアップを行うの二つですが、お勧めは元に戻すことだそうです。このため小生のPCは入院して元に戻す作業を行い今日26日退院しました。
そこで小生のような失敗をしないようにお伝えした次第です。

3999万理久利:2015/10/26(月) 22:57:01
無料バージョンアップについて
 貧乏画家さん、アドバイスありがとうございます。
私のPCもWINDOWS7です。買った当初は「最新だ!」と単純お馬鹿さん気分だったの
ですが、刻一刻のバージョンアップがこの世界です。
 このところモニター右下に「10へ無料アップ、ここをクリック」の画像がしつこく
登場し「最新」の誘惑にかられる毎日でした。使い勝手が良くなれば、しかも無料で
得られるならばなおさらです。
 以前WINDOWS系無料ソフトをダウンロードしたら画面に色んなCMが登場して、肝
心のものが見えなくなってあたふたしたことがあったので、それ以来こわがるように
なりました。
 パソコン知識がもっとあれば、無料アップの際の裏工作にも対応出来るようになる
のかもしれませんが、なかなかその知識を修得できないでいます。体験談をお聞きし
て間違ってもバージョンアップ「OK」ボタンをクリックしないように注意しようと
思いました。アドバイスありがとうございます。



4000貧乏絵描:2015/10/27(火) 20:11:21
無責任なマイクロソフト
無責任なバ-ジョンアップのお蔭で、元のW7に回復する費用に5,400円の出費を迫られました。
バ-ジョンアップの復旧で、W7でもXPでもなくなった知人もいます。全く無責任なマイクロソフトがどのような責任を取るのか事態を観察しています。

4001万理久利:2015/10/28(水) 09:17:20
生きてる「金平糖」
ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)


 住宅街の散歩道のここそこに薄ピンク色の小さな球が地べたを這いずるように群れをな
して咲いている。民家の門の脇のちょっとした花壇から外にまで伸びてきたのだろう。
二三個つまんで家に持ち帰ろうと引っ張ると、ズズズッと花をつけた細い茎が一斉に地面
から浮き上がってきた。ほおっ−、全部繋がってるんだ!!。 「摘まむな!!」と抵抗
された。
 これは「実」ではない。小さな花が集まって作る球体だ。花が集まって球体を作る。
白、黄色、桃色、可愛らしい角を出した金平糖によく似ている。
近づいてよく見ると、薔薇や牡丹や蘭に負けない位の美貌を持っているではないか。



4002同人α総務:2015/10/28(水) 13:14:22
レンズの向こう/山車の上の大舞台
 竹内氏の地元秋祭りの様子です。
町内会ごとたいそう立派な山車が繰り出しています。とびきりの衣装でお面をつけ、賑や
かな太鼓やお囃子に合わせての踊りはなんとも楽しそうです。
 住宅街がほとんどの私の住んでる町では、1丁目から6丁目まで小さなブロックごとに
それなりの山車や御輿がありました。山車はのどかな物ですが、大人御輿はあらかじめ決
めらていた擦れ違う地点でぶつかり合いのショーも用意されていました。残念ながら担ぐ
大人も山車を引く子供もだんだん減って行き、今では中止したところもあるようです。
盛んだった時代でも、こんな立派な山車ではありませんでした。今では市全体で行う山車
も御輿も出ない大イベント秋祭りがすっかり定着しています。古くからのお祭りが今なお
残っている町がとても羨ましく思えます。



日吉町/東町−獅子舞


????????          道に繰り出した獅子舞
????????????????????   



御幸町−きつね


       



寿町−おかめ


      



      旭町−山車舵取り男
????????????????????????

                  −ひょっとこ
                  
???????????????????????????????????? Photo by I.Takeuchi 2015/10/21「秋10月」より



4003水彩画愛好家:2015/10/29(木) 13:27:51
景色の中の人物2
                              .
 観光客だけでなく地元の人々が働く姿はその土地柄、空気を運んでくれます。
 日光市湯西川の平家の里に、過去からの旅行者も登場です。笠を深く被って佇む
旅姿のお姫様は、恋する平の君のどなたかの様子を見に訪れたようにも思えます。
時空を飛び越えてそんな人物を描きこむところなどは、貧乏絵描さんの遊び心でし
ょう。私は結構この絵が気に入っていっています。


栃木

     
足利学校入校(2012/10/6)2012-12-11


          
     平家の里?(2014/8/6)2014-09-01
     湯西川は平忠房が隠れ住んだそうですが、訪ねた平家の集落は市女笠の御姫様が佇んでいることを連想させました。
       現在では温泉が湧き出た街は、平家に因んだ名前を屋号にした温泉旅館や観光ホテルガ営まれています。(貧乏絵描)




埼玉

  
蔵の街・川越「時の鐘」(2010/11/30)2010-12-24



千葉


房総の村(秋葉家長屋門前)(2011/5/20)2011-06-26
房総の村の一コマです。
長屋門前の畑では菅笠を被った女性が、農作業をしていました。懐かしい風景です。(貧乏絵描)


   
佐原水生植物園(2012/6/8)2012-06-14??



4004万理久利:2015/10/30(金) 07:56:09
小菊の玉
   


 ベランダ脇のつつじのの葉の間から、違う葉っぱが出てきたと思ったら小さな球を付け
た。葉の形からして菊だ。
 それまでは春になるとゾンビのように顔を出し庭一杯を占領する勢いのドクダミがこの
つつじにもからみつき「ドクダミの木」と化していたが、管理人が頻繁に草むしりをする
ようになり今年はドクダミの姿は見られない。
 何年もの間、ドクダミに遠慮して土の下に隠れていたのだろうか。ドクダミが居なくな
ったとたんに現れてきた。ドクダミと異なり、恥ずかしそうに顔をだし、遠慮深く小さな
小さな蕾をつけた。



4005同人α総務:2015/10/30(金) 19:46:57
落葉樹と常緑樹
 緑の息吹の春に始まり、様々の形や色の花をつけ直物大活躍の夏。
実を付けたあとまた来年に向けて最後の力を振り絞り葉を極彩色に変化させながら次の年
に向けて朽ちていく木々をたくさん目にするのが秋。
 プラタナスもユリノキも落葉樹。秋の色の変化同様、名前もモダンでロマンティックな
響きです。秋に色づき枝から舞い落ちる葉、そこにイブモンタンの歌声が…いかにもいか
にもロマンティックオータム。
 そんな中で、じっと変わらずに緑の葉っぱを付けながら、いよいよ花を咲かせる茶の木
もあります。フランスの香りに対してこっちは茶の湯の香り。


プラタナス



      ユリノキの落ち葉
      


茶の木

Photo by
I.Takeuchi 2015/10/21「秋10月」より



4006昭和のテレビっ子:2015/10/31(土) 13:25:02
「時代」/体操世界選手会女子
 先日男子体操で、日本男子が団体で久々の金を取ったことはニュースで知っていたが
あまり関心がなかった。女子はもっと感心がない。そんな私が昨日起きがけのテレビで
女子体操個人決勝の生中継をたまたま目にした。いきなりクロヒョウのような筋肉もり
もりの真っ赤なレオタードを着た小ぶりの女性が力強く、人間業とは思えないようなダ
イナミックな力強さで圧倒し、かつ美しいと言わしめる床運動で見せてくれた。唖然と
した。
 女子体操のイメージとしては、女性の豊満で柔らかな美しさのチャスラフスカに始ま
り、スリムで可憐でアクロバット的少女コマネチへと変わったところで終わっているの
で、今の体操界の世界地図は描けていなかった。共産圏の白人世界が圧倒的に強いとの
印象だけだっただけに、アメリカしかも黒人が出て来たことに驚いた。だが知らないの
は私だけで、ネットで調べて見るとこの傾向は数年前から既に現れていたようだ。
 スポーツの世界だけでなく、これから黒人が世界を賑わせるようになるのだろう。
肌の色など意識しない世界になるのだろう。こんなことを敢えて書き込む私のような人
間もいなくなるのだろう。なって欲しいと思う。

1964年東京オリンピック
チャスラフスカ 22歳 (個人金メダル)

共同通信より

1976年モントリオールオリンピック
コマネチ 14歳 (個人金メダル)



   2013年 アントワープ世界体操競技選手権
   バイルス 16歳 個人一位
   
   BB Newsより

        2015年  グラスゴー世界体操競技選手権
        バイルス 18歳 個人一位
        
        時事通信

※体操個人で内村航平が前人未到の6連覇。全種目の彼の演技を今朝のニュースで見たが
「神が降りてきた」そんな感じ。東京オリンピックの遠藤幸雄の現代版といったところだ
ろうか。もうじき男子体操も黒人パワーが女子と同じく炸裂する時が来るのだろうが、次
世代の日本体操がこつこつと遠藤、内村精神を繋いでいくに違いない。時代が求める美と
力の変化やそれぞれの国の支える団体の熱の入れ方等で浮き沈みはあっても国柄、民族柄
の違いがあるから面白のだと思う。違いがあるから面白い。肉体を鍛える、芸術性を高め
る、日々の努力、これだけは皆いっしょだ。人に感動を与えてくれる。



4007赤松次郎:2015/10/31(土) 17:32:12
山荘便り−20151031
 「寄り添う木々」という題をつけて山荘便りを書き始めた。山の中を散策していると
普通では思いもつかない現象を目にすることがある。一般的に考えると数十メートルに
およぶ木々が全く近接して生えるとは想像もしない。都市部での造園家による公園の大
木の植栽はほとんど三メートルから五メートルの間隔を空けているようだ。しかし自然
界にはそのような常識では考えられない植生がしばしば見られるものである。最初に気
づいたのは山荘から五十メートルばかり西に歩いた道路脇に、同じ根元から赤松の大木
とブナの大木が寄り添って生えている。ぼんやりと歩いているとその奇妙さには気がつ
かないのであるが、株立ちしている二本の木の肌や葉の形状に違和感を覚えて注意して
観察した結果判ったものである。
 だが待てよ、異種の木々が抱き合うように生えているのは、以前に書いた「岩を抱く
木」と同じ理由であるということに思い当り、その文を探してみた。2014年の6月26に
「山林の形態その1」で「岩を抱いた木々」をその二日後に「寄り添う木々」というそっ
くりな文を既に書いているではないか。私もいよいよシナプスやニューロンの働きに陰
りが見えてきたようである。
 同人α44号の竹内氏の作品である「生命」にでてくる、シュレーディンガーの「生物
は負のエントロピーを食べている」という言葉に、言い得て妙だと思った。この世界の
物質は放っておくと確実にエントロピーの増大、即ち無秩序の世界に向かうという。
だから生物は生きるために常に秩序を保つように努力しなければならない。
 山荘便りに書いたように日々のルーチンワークも毎日の規則的な精神や肉体のリズム
をつり、エントロピーの増大に抵抗しているといえる。またそれが生きているというこ
とであろう。「負のエントロピー」を食べれなくなったとき死に至るということだ。
 だから毎日を高齢だということで、後は残りの人生、余りの人生とばかりに時間つぶ
しに無気力に自堕落に生きることは「負のエントロピーを食べれなくなった」というこ
とで、そろそろこの世におさらばするときが間近いのではないか。

 最近「寄り添う木々」についての追体験をしたことだが
青木ヶ原の鳴沢氷穴の近くの国道139号線沿いの歩道の真ん中に、「やどりぎ」という表
札のついた珍しい木が柵に囲まれたなかに立っている。そのため歩く人はその囲いを迂
回して通らねばならない。
 樹齢300年といわれる「みずなら」の親木に、五葉松、こめつが、ひのき、あせび等が
寄生していて、六種の木々が同棲している。しかしこの木々は「やどりぎ」のように親
木から栄養分を奪う、いわゆる寄生樹ではなくそれぞれの木々は自力で光合成して生き
ているのである。だから「やどりぎ」という言葉は当てはまらないので、家族以外の人
達が同じ屋根の下に暮らしているのを「同居人」というごとく「同居木」と言うべきだ
ろう。それにしても樹木はなんと「負のエントロピーを食べる」術に長けているのだろ
うかと驚くばかりである。だからといって数千年も生きるのはちょっとしんどいことで
ある。

4008同人α編集部:2015/11/11(水) 06:14:17
個人著作集アップのお知らせ
1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク参照)
※社会のひずみを、高見から…。
期待を裏切らない、茶色に染まったコピペ作品です。

2.古賀和彦エッセイ集(ニューロン・カフェリンク)
「岩を抱く木々、寄り添う木々」
※三部作



4009万理久利:2015/11/11(水) 09:55:46
秋の極小ダマ大集合
地球も、そして太陽や月も球。
宇宙空間の中のものは万有引力で寄せ集まって丸くなる。
生物は負のエントロピーを食べて、最後に丸くなってくなって子孫を残す。



4010同人α総務:2015/11/02(月) 12:51:37
ギャラリー「無限回廊」アップのお知らせ
秋月英賢氏 B-02
 5作品
  銀河大橋(富士町)
 *晩秋の佐賀城北堀端
  秋の金立公園
  紅花水木
  2千年蓮(多久市)

       
????????    晩秋の佐賀城北堀端



4011同人α総務:2015/11/02(月) 13:07:38
レンズの向こう/秋色の虫たち
茜色に染まるコスモス。蝶も蜂も茜色をバックに黒の線や点が入り交じります。
「警告色」の言葉の響きとは関係なく、橙(黄)と黒は洒落た組み合わせです。

????



Photo by I.Takeuchi 2015/10/21「秋10月」より

????????????????????????????
                 Photo by I.Takeuchi 2015/10/27「青空が主役」より



4012万理久利:2015/11/02(月) 19:45:49
あれからもう一年
 文化勲章を貰ったのが2013年の秋、逝ったのが2014年秋。
2013年NHK「プロフェッショナル」の再放送をみたころあたりから、テレビで放映され
る高倉健出演の映画をなんとなく見るようになった。のめり込み始めて1年もたたないう
ちの訃報だ。それからさらに1年、今も依然としてのめり込んでいる。
 本日の「日本侠客伝」第一作目を除く下記映画作品はそれぞれこの2年で最低でも二回
は見ている。この作品は録画に廻して、今宵8時からは安倍総理特別出演プライムニュー
スだ。深層ニュース、ニュース23と報道番組を見比べた後、気分次第でゆっくり観賞だ。

 7日NHKの一周忌特別番組「拝啓 高倉健様」は見逃せない。
黄色いハンカチは累計、4,5回は見ただろう。デジタルリマスター版とあるから、さぞ
や綺麗な北海道の自然の風景と、武田鉄矢はどうでもいいが健様の鮮明なお姿がみられる
はずだ。これでまたしばらく高倉健の熱演振りを大きなテレビ画面で眺められるンルン。

参考まで
11月2日(月)
・「居酒屋兆治」:BS NHK PM8-
・「日本侠客伝」第一作目:BS朝日 PM9-

11月6日(金)
「ホタル」: BS朝日 PM6:40-

11月7日(土)
・ザ・プレミアム「拝啓 高倉健様」BS??NHK??PM7-
・「駅 STATION」 BS??NHK??PM8:30-

11月9日(月)
・「君よ憤怒の河を渉れ」:BSNHK PM1-
・「日本侠客伝 雷門の決斗」BS朝日 PM9-

11月10日(火)
・「海峡」:BSNHK PM1-
・「遙かなる山の呼び声」:BS朝日 PM6:30-
・「幸福の黄色いハンカチ デジタルリマスター版」:BSNHK PM9-

11月11日(月)
・「夜叉」:BSNHK PM1-

11月13日(金)
「八甲田山」: BS朝日 PM6:30-



4013同人α編集部:2015/11/03(火) 12:14:29
個人著作集アップのお知らせ
コピペ大王エッセイ集(戯評リンク参照)
アンサイクロペディア集 「平成の阿Q」



4014昭和のテレビっ子:2015/11/03(火) 19:13:54
カルメン・マキ
 何十年ぶりかでカルメン・マキをテレビで見た。歌を聴いた。
小学生時代のグループサウンズに代わって中高あたりからフォークソングが流行りだした。
フォークは反戦ものから、癒やしのおっとりものまであったが、反戦ものは政治色が鼻に
ついたしおまけに暗い気分になって厭だった。癒やし系や恋愛系は甘ったれ若者の歌に聞
こえこれもまたあまり好きになれなかった。
 そんな中、カルメン・マキは印象に残る歌手だ。きつい目でにこりともせず意思を持っ
て歌う。怒りや悲しみや絶望のようなものを感じるが、それだけではない何かがあるよう
な気がした。当時の私はどちらかというと石川セリやユーミンのちょっと都会的で軽快な
歌の方が好きだった。あえて暗い系で好きな歌を挙げれば、かわいい顔をして深夜ラジオ
でおどけまくる中島みゆきの凄みのある暗い歌と言ったところだろうか。

 カルメン・マキは天井桟敷に出ていた頃と違って、ふっくらして貫禄がついていた。
同様にして歌にも重みと味わい深さが加わっていた。若い頃より歌唱力も増しているよう
にも思える。番組で歌ったのは「時には母のない子のように」と「戦争は知らない」(〜
を知らない子供達ではない!)。ともに天助桟敷の山修司作詞である。彼女の歌の中では
「死んだ男の残したもの」がいい。何といってもこの作曲が武光徹であることがいい。
これも聴きたかったなあ…。
 どの歌も反戦歌のように扱われているが、当時彼女の歌を聴いた時、反戦歌とはまた違
ったムードがあるような気がした。数十年後の先日、彼女の歌を聴いたときもそう思った。
人間の暗い経験を踏み台にして嘆き悲しみ運命や人を恨むだけでなく何よりも明るい未来
に向かって生きる強い意思、力のようなものが伝わってきた。
今、カルメン・マキと中島みゆきの共通点について考え始めている。



4015同人α総務:2015/11/04(水) 09:23:42
合評のお知らせ
本日から11月13日(金)まで長岡曉生作『肥と筑 第三十四回』の合評です。

(簡単紹介)
中学同期会、そして後日また集まった3人にも何と佐賀徐福の匂いを感じさせる事実が。
これが誘い水になったのか著者は徐福到来地佐賀有明周辺、吉野ヶ里、嬉野、白石、鹿島
と神埼に注目する。
不老長寿の薬、錬丹術の薬でもある「丹砂(水銀)」にまつわる徐福の足跡を、佐賀、和
歌山、福井と地名、祭神等々から辿っていく。

※末尾に4404をお願いします。
※著者ポートレートがアップされました。作品の中に登場する「後藤家」と御縁のある方
達とともに映っています。
リンク集「ポートレートとコメント集」にお立ち寄り下さい。

       挿絵より 若狭彦神社の神紋様“抱き波に宝珠”
??????????????



4016同人α総務:2015/11/04(水) 12:00:53
レンズの向こう/3日 朝
 二枚目の「朝霞」は、夜が明けたばかりの、住宅街のひんやりしっとりした空気が漂っ
ています。一日が始まる直前の「息をひそめる」瞬間の町並み、道路、電線です。
 息をひそめると言えば、数年前の大雪の日、道を走る一台のバイクを捉えた作品「紅一
点」を思い出します。景色は異なりますが似た空気が流れているように思えます。
竹内氏はこういう景色を捉えるのが実にうまい。


夜明け


       朝もや
       

     11月となりました。まず菊。11/3は朝霧につつまれてあけました。
     昨日の雨の影響もありあさつゆが鮮明でした。(I.Takeuchi )


????   朝露
     



             
              Photo by I.Takeuchi 2015/11/3「11月」より



4017水彩画愛好家:2015/11/05(木) 09:41:27
景色の中の人物3
 貧乏絵描氏が描く人物はどれもほのぼのとして暖かい。
 普通の小父さんのゴルフ姿、普通のおにいさんのハングライダー。二人とも衣装や恰好
ではなく、遊び/スポーツに気張っているのです。
 ファントム親子は実にいい。よく見るとベビーバギーらしきものがある。おまけに赤ん
坊の左腕も…。親は「戦争なんかぜったい厭。でも…この子達を守ってね」。
息子の方は、「大きくなったら、ウッドペッカーと一緒にこんな飛行機で空を飛びたいな
あ−」などと思いっているんじゃないかな?。二人並んだ後ろ姿をみているとそんな想像
をしてしまいます。
 おっかけ女子たちの新撰組晴れ姿、憧れの人になりきって高揚感いっぱい、彼女達の心
臓の鼓動まで聞こえてきそうです。
 貧乏絵描氏の描く人物達が語り始めるかのようです。


茨城


ある日の光景(2011)



???????????????? 小町の里・ハングライダ−スク−ル(2012)土浦
         

   どんど焼き(2011)?? “つくば市の小田城址公園”
   


福岡堰さくら公園(2013)

         


     フアントム・ジェツト戦術偵察機?(2014)??百里基地
     
             

             小生は中学生の時は飛行機オタクでしたので、航空フアンや航空画報と言う航空
             雑誌を夢中で読んでいました。当時はプロペラ機が好きで、プラモデル以前の木
             の模型をナイフで削つて作っていました。百里基地の戦術偵察機を見学する親子
             連れが、大きな機体に暫し見入っている光景が面白かったですね。機体は迷彩色
             に塗装され、尾翼にはウツドペッカ-そして機種にはシャ-クマウスが描かれて精
             悍な装いにされています。(貧乏絵描氏コメントより)


平沢官衙遺跡・秋のミニ・コンサ-ト(2014)

       


        行方(なめかた)新撰組祭り(2015)
????????????????

          法要後のイベントとしては市の職員が行方新撰組の祭りを主宰し、この祭りの観光ツア-客や東京日野新撰組、
          今戸新撰組、千葉上総新撰組(何故かうら若き乙女たち)のメンバ-も参加して盛大に執り行われました。うら若
          きギャルにも沖田総司フアンが多く、新撰組の隊服をまとい大小の刀をさしての参加です。
          歴史フアンの一人として見学し、楽しませて頂きました。(貧乏絵描氏コメントより)

趣味水彩:http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915



4018万理久利:2015/11/05(木) 16:00:08
本籍地
 古くは就職と労働ビザ取得時の提出資料として、近くは母の遺産相続で自分の戸籍謄本
とやらを本籍地のある役所から取り寄せた。自分の戸籍が生まれた場所でもある東京の実
家はなく、自分が住んだことも無い佐賀鹿島の城内にあることは大分前から知ってはいた
が、日常生活上はどこにあろうとあまり関係無い。住民登録地の方が現実的にはいろいろ
な面でポイントとなる。結婚の機会もなかった私は、本籍地を変更できることは知っては
いたが特別不便を感じることもなくそのままにしてきた。

 両親が家族をしきっていた時代、彼等は地元に住んでいる親戚に電話で丁重なお願いを
し、役所に行って貰って郵送してもらっていた。今では本人証明と料金さえつければ郵便
で直接役所から取り寄せることができる。だが役所の警戒心は強く、不快になることもあ
った。その理由もそれなりに理解できるだけに、ぎりぎり我慢の範囲内だった。
 それでも年をとって思うことがある。何のための「戸籍謄本」「本籍」かについては考
えることがあるが、少なくとも私のルーツに纏わる場所を表しているのがこの「本籍」な
のだと。自分以外の誰も私の本籍地など気にもならないのだろうが、最後まで鹿島城内を
私の「本籍地」としようと考えている。

 戸籍制度は中国発祥だが今では日本の他台湾のみ見られるようだ。その善し悪しは別と
しても、その人物の本籍がどこにあるのか、そして戸籍を追うことによってルーツや、自
分だけで無く興味ある人物の歴史、生きた「時代」を探る一材料になることだけは確かだ。
 NHK「ファミリーヒストリー」は、戸籍制度がなければ成り立たないのではないかとまで
思っている。高齢化が進み、「安い料金で気軽にあなたの歴史本を引き受けます!」とい
う広告をよく目にするが、この戸籍謄本一枚でも「個人史」が十分に成り立つなのではな
いだろうか。

 個人情報保護を叫ぶ声が高まる風潮からすると、この制度も人権無視の国家支配の遺物
だ、撤廃しろと言われるようになるのだろうか。そんな人に限って、悪用するような気も
する。

 皇居や国会議事堂、後楽園球場を本籍地とする人がいるとは聞いていたが、尖閣、沖ノ
鳥島、北方領土、竹島に本籍を置く日本人が増加中とのニュースには驚いた。
こんなところにも本籍地を選んだ一人一人の拘りがよく見えてくる。戸籍制度の面白さだ。



4019昭和のテレビっ子:2015/11/06(金) 09:51:27
俳優 玉木宏
NHK「朝がきた」で毎日巾着袋を片手に、色気たっぷりの三味線お師匠通いをするイケ
メン玉木さん。そう言えばこの人、朝ドラ出演は2回目だ。

NHK朝ドラがこの役者との初めての出会いだった。2003.3−9月「こころ」だ。
ヒロイン:中越典子
ヒロインの父:寺尾聰(花火師)
その弟子:玉木宏(ヒロインと恋仲)

新潟山古志村と浅草が舞台で面白かった。山古志のゆったりとした自然の景色と浅草下町
の軽快さ、明るさの対比がよかった。
浅草でいつも着物姿の岸惠子(祖母役)と伊藤蘭(母役)が粋だった。
小池栄子や阿部サダヲも恋仲のちょい役。ノリノリでいい味を出す役者だと思っていたら、
今ではいっぱしの役者になった。カンブリア宮殿の小池、阪急電鉄/宝塚創設者小林十三
を堂々演じたばかりの阿部だ。

玉ちゃんは、モテ役ばかり。
若い頃の彼は臭くて好きになれなかったが、今の役はなかなかいい。
江戸から明治へと激動の中の大阪の金貸し商人の息子。働かない心優しいドラ息子だ。
だからこそ、妻(主人公)の才能を開花させることができたのだろう。一見最低遊民夫だ
が、実は「“高等”遊民夫」とも言える。イケメン遊民夫は、玉木のはまり役だと評価し
ている。

※このドラマの翌年、中越大地震により山古志村が大被害を受けた。
被害状況を目にするたび、朝ドラ「こころ」を思い出したものだ。



4020同人α総務:2015/11/06(金) 12:46:24
ギャラリー「無限回廊」アップのお知らせ
北 勲氏 A-02
原石と(宝石)シリーズ−0215-01

今年、五輪ロゴパクリ問題で一騒動がありました。五輪ロゴのコンセプトが「モジュール
(パーツ)の組み合わせ」と「オリンピックとパラリンピックの両ロゴの互換性」と聞い
て、すぐに北氏の原石と(宝石)シリーズが浮かびました。 正方形のマス目に円、さら
にそれが纏まって大きな正方形と円の世界、パーツの中の色の変化、それが纏まってさら
に大きな色の変化の世界…。完全に北氏が作り出す北氏ならではの色の宇宙であります。
大きな画像で味わってください。
????????
????????原石と(宝石)−0215-01



4021同人α総務:2015/11/06(金) 21:27:34
レンズの向こう/3日 昼 
 朝もやの3日、昼の入間は晴天だったようです。青空を舞う飛行機は気持ちよさそう!!
今年「燃えた日本の夏」の後でこんな画像は一部の方達からは○○主義だと言われそうですが、
どっこいことは単純明快です。
 撮影者は、戦艦ヤマトや零戦、ガンダムのプラモデル作りに興じる少年の純粋な心、青空
と富士山をいいなあ、日本に生まれてよかったなあとしみじみ感じる親爺の心…私はそう思い
ます。


ブルーインパルス



??????????????????日の丸
         

        入間では航空際、航空祭に行く途中空気が澄んでいて富士山が鮮明に見えました。(I.Takeuchi)


日本一の山

Photo by I.Takeuchi 2015/11/3「11月」より



4022同人α総務:2015/11/07(土) 12:30:59
レンズの向こう/秋の青空を見上げる
太陽の光に染まった柿とカンナ。松の木のは青空の下、緑を深く深くしているようです。
竹内氏が書いているように、ひとつひとつのものを生き生きと浮き立たせる青空こそが
秋の主役なのかもしれません。



世間には色んないろがありますが、この時期の青空のすばらしさ。
全てを引き立たせるようです。(I.Takeuchi)


                  




   



        
        Photo by I.Takeuchi 2015/10/27「青空が主役」より



4023万理久利:2015/11/07(土) 14:11:15
五郎丸 歩
 女学校時代はテニス、子育てをしながら運動会の父兄リレー、町内婦人会のバレーボー
ルに盆踊り、晩年は社交ダンス。母はスポーツが好きだった。得意だった。
 娘はまったくだめ。自慢じゃないが、小高を通して5段階通信簿で4以上をとったこと
がない。最高記録3、最低記録2だ。この科目があるためについにオール5を一度も手に
することができなかったのだ。
 その後は運動することも観戦することもほとんどなかった。それでも母が生きて居た頃
は、母につきあってスポーツ中継だけは眺めていたのだが今はほとんど見ない。だからラ
グビー騒ぎにも関心がなかったのだが「五郎丸」という名前だけは気になった。

 大学生の時、大学図書館の直ぐ裏にあった貸し机を提供する私営の会館を利用していた。
そこに、友人を訪ねて時々顔を出す女性がいた。「おい次郎丸が来たぞ!」最初耳にした
時は、てっきり男性かと思ったら何とかわいらしい女性だった。同じゼミの先輩だ。しか
も、しかもだ。彼女は私が秘かに憧れていた先輩を訪ねてくるのだ。
ますます忘れられない名字となった。彼女もまた、五郎丸選手と同じく福岡出身である。
 お尻に「丸」がつく変わった名字は九州に多いらしい。丸とは田んぼを表し、五郎丸姓
は五郎さんちの田んぼ。あの五郎丸と田んぼとはなかなか結びつかないが…。
ここで気になるのが一郎丸、三郎丸、四郎丸、…丸だ。早速調べてみたら一郎から九郎ま
あった。名字の持ち主が女の子であればちょっと引くが男の子にはなんとなく勇ましさが
あってしかもかわいらしい。如何にもにっぽん男子だ。

 さてラグビーの五郎丸は名字に負けない筋肉むきむきマンである。名前はあっさり一文
字「歩」。なかなかいい組み合わせだ。でもあの活躍ぶりを見ていると「走」でもよかっ
た。ボールをかかえてぐんぐん走る姿を、生まれたての息子から親が想像できるわけがな
いのだが。
??ムキムキの体と比べて、切れ長の目と高い鼻、端正な顔立ちが目立つ。笑うと、微笑む
子供地蔵のようでもある。控えめでかつ柔和そしてあの不可思議なおまじないスタイルと
あごひげから「笏を持つ聖徳太子」、あるいは敵をなぎ倒し突進する姿は「ヤマトタケル
ノミコト」を彷彿とさせるではないか。「陰陽師」を妖艶に舞う手足の長い細身の羽生結
弦スケート選手と並んで、ともに日本の歴史を感じさせる姿と名前をもったスポーツマン
である。

 筑紫平野に広がる畑で、麦藁帽子をかぶり首に真っ白なタオルを巻いた勇ましい五郎丸
が耕耘機を運転する−これは絶対にいいコマーシャルになる。
この時の芸名はもちろん「五郎丸 耕(ツトム)」。
ホンダやクボタはもちろん、TPP対策で頭をかかえる農協や農林水産省は今頃検討してい
るかもしれない…。


???????????? 未来志向型耕耘機「ノーサイド」登場!!
????????????



4024貧乏絵描:2015/11/08(日) 12:46:13
源五郎丸と興梠さん
五郎丸さんと言う姓が本州の人には珍しいようですが、九州には変わった姓を名乗る人が多いいようです。僕が現役の頃九州の人と名刺を交換して思わず姓を確認して、相手の方のお顔を見つめなおしたことがありました。「源五郎丸さん」と「興梠(こおろぎ)さん」でした。お二人とは別々の機会にお会いしたのですが、お二人同時にお会いしていたらもつと驚いたと思います。
昆虫の名前のお二人なので、暫くお顔を唖然として眺めていたのではと思います。
珍しい名前でもう一つ思い出しましたが、名刺交換した方の名前は「胡麻」さんと言う方も居られました。

富山県のほうには魚のお名前の方が集まっているところがあると聞きました。
狭い日本ですが、様々なお名前があるのですね。

4025万理久利:2015/11/10(火) 08:53:50
日本人の姓名
 ゲンゴロウのは確かコオロギが大好物です。
源五郎丸氏と興梠氏が並ぶ。殺気が漂いそうな風景です。

 色んな文化の下、名前の付け方も色々。其の中でも日本人の名前は探れば探るほど先祖
のことや時代背景、社会風景、名付けた人(親)の願いや遊び心まで見えてきます。
姓は主に先祖、名前は親の願いや遊び心といったところでしょうか。
 変わった姓名の子はからかわれたりする一方、何もしなくても目立つ、覚えられます。
社会に出れば名刺代わりにすらなる。営業マンにとってはラッキー!!
ラグビーの源五郎丸歩はその容姿や性格、活躍ぶりに加えてその「姓」でまさしく「名」
をあげました。名「歩」これは親の願いです。本人も知らず知らずのうちに親の思いをく
み取って生きてきたのでしょう。

 実名は与えられたもの、それに対してペンネームは自分の意思でつけるものです。
そこには本人の意思、意図するものがあります。生き方まで見えてきます。社会の中でま
ず自分の存在を確定するもの、表現するもの、主張するものが姓名でありペンネームであ
ります。
 姓名、せいめい、生命。たまたま同じ読み方ですが、たまたまでは無いように思えてき
ました。



4026同人α総務:2015/11/10(火) 10:07:31
ギャラリー「無限回廊」アップのお知らせ
服部宏一郎氏 B-01
手づくり絵本シリーズ?−『かたちのたび』

服部氏の久しぶりの絵本です。身の回りには丸三角四角に象徴される形がいっぱい。
その組み合わせもいっぱい。北氏の『宝石と(原石)』作品の創作基本形とも繋がってき
ます。そう言えば赤ちゃんが遊ぶ「積み木」、これも色づけされた●▲■が基本でした。
素朴な子供目線で描かれた一つ一つの絵は大人が観ても「あっそうか〜」と気づかされ、
小さな頃の自分の目に映った形を思い出し、ほっくりと暖かい気持ちになること間違いあ
りません。

?????????? 表紙
??????



4027水彩画愛好家:2015/11/10(火) 18:21:38
趣味水彩/三の丸歴史ロ-ド
歴史を感じる三の丸小学校の白壁、その先の並木道、いいですね!!
一番手前左脇にある木の幹、黒の使い方が冴えます。道を挟んで右側の「三の丸」と書か
れた柱も、右側の赤い防火水槽の柱が、絵をみながらの水戸三の丸散策入り口として存在
してます。

石垣、落ち葉、信号、信号待ちの車、横断歩道、そして道に落とす影…。
絵の中に入って陽差しを浴びながら秋を楽しむ散歩ができました。

この絵に「思わずコメントを入れた」水澤氏と「そうだよね、いいよね、楽しい気分にな
るよね」と私も思わず握手したくなりました。いい絵が描けたのは小学生の感嘆の声があ
ったからかもしれません。


    「三の丸歴史ロ-ド(2015/10/12)」←クリック
         



4028昭和のテレビっ子:2015/11/11(水) 12:33:00
地方活性化
 一昔前、角栄さんは地元新潟を中心に地方活力の種を蒔いた。竹下さんは一億ずつばら
撒いた。今では晋三さんも、茂さんも、あの小泉さんの息子さんも地方活性を謳っている。
それとは別に、中央の力と関係無くそれぞれの県ではそれなりに頑張っているようだ。
 先日「ウェイクアップぶらす」で佐賀と島根がとりあげられていた。映画ロケ地として
世界にアピールし、同時に海外からの観光客を招こうという取り組みだ。
 先ずは佐賀。みたことがある神社がでてきた。そう、小さな頃年末に鹿島の祖母から送
られてくる糸切り押し出し羊羹の「稲荷神社」だった。タイの映画撮影でここが使われ、
それを観たタイ人がたくさんここを訪れるようになったらしい。タイ人の心の風景と通じ
るものがあるという。その他、すっかり認知度が高まった色とりどりのアドバルーン大会
も呼び寄せ材料になっているらしい。
 次は島根。『肥と筑』でも度々でてくる出雲。現在、島根在住の監督が『たたら侍』を
撮影中だ。エキストラは住民中心。炊き出しにも地元奥様達が積極的に参加している。こ
の風景をみて、あの東北大震災の助け合い風景を思い出した。
 佐賀も島根も、日本地図でどこかわからないという人がいるほど人気度の低い県だが、
頑張っている。地元の自然、歴史、特色、財産、気質、これを生かし知恵を絞って/汗を
かいて活性化を図る。政府の力を当てにせず自助努力をし続けること、これが地方の活性
化、日本の活性化の原動力になるのだと思った。中央の力だけでは実現できない。
中央に甘えてばかりではいけない。
 地方大学出身のノーベル賞受賞者も出ているではないか。地方頑張れ! 自信を持て!



4029万理久利:2015/11/11(水) 15:09:00
肥と筑 第三十四回 評1
著者紹介ブログの三人、写っていないシャッターを押したもう一人の同窓生。
この写眞には病気見舞いで集まった三人と闘病中の一名の同窓四人がいるのだ。
コメントタイトルは「不思議な縁」とあったが、三十四回を読んでみて、一読者に過ぎな
い私でも「不思議」を越えてぞくぞく感まで湧き上がる。当人は如何ほどのものだったの
だろうか。ぞくぞくを越えて凍りそうになったのでは?
だからこそ、今回は「事情があって、徐福船団が日本にもたらした道教的要素という大元
に課題を換えて」、と勉強会のテーマを主催者である英夫に言わせたのだろう。

集合した著者を除く三名
  N氏:名は[方士]。道教の術士を意味する言葉もある。さらに母堂は不老長寿の霊薬
     でもあり、錬金術にかかわる丹砂が採取できる場所に多くみられる丹生神社の
     宮司の娘でもあった。
  S氏:吉野ヶ里遺跡と櫛田宮に近い場所出身。
  A氏:母堂が著者本籍と同じ吉野ヶ里町出身。
出会いから何十年も経っているというのに、
同じ野球部三人にとって、スポーツ嫌いだった著者は仲間はずれのはずなのに、
生きた場所、仕事も、みんなバラバラに長いこと生きてきたのに、
徐福の匂いが強く漂ってい人物が、こうして集まったのだ。
著者の実に論理だった時代考証には理系頭脳を感じさせられるのだが、著者はこの現象を
どう捉えるのだろうか。やはり「不思議な縁」としか表現できないのだろう。

 先日、αギャラリー秋月英賢氏のコーナーに『秋の金立公園』が展示された。
金立山麓の公園だ。山頂で徐福は不老不死の霊薬を手に入れたという伝説がある。
これまた不思議なタイミングであった。
 この集まりの数ヶ月後、闘病中の方が亡くなったと聞いた。不老長寿の霊薬(評者は人
にとっての不幸の薬だと思っている)ではなく、それよりもっと貴重な、今回四人の再会
の場を与えたのは徐福ではないかと考えている。
????つづく
4404



4030昭和のテレビっ子:2015/11/12(木) 11:10:03
三菱リージョナルジェット「MRJ」
 YS11以来53年振りの国産旅客機初飛行を生中継で観た。父の代わりに観た。
「中島と三菱が作った零戦は凄かったぞ。三菱のエンジンは凄いぞ」父がそう言って、生
活苦の中40過ぎに免許を取り直し買った中古が三菱軽。確か真っ赤だった。日の丸でも
思い浮かべたのだろうか。
 敗戦国の憂き目で何年もの間飛行機の開発や生産をストップさせられた。戦後70年の
年、三菱重工がやっとのことで飛行機を日本の空に飛ばした。YS11は不発だったが、コ
ンパクトサイズのMRJはこれから需要が増すだろう。ホンダはHondaJetをアメリカで生
産している。父が三菱軽の後に乗ったスバルの富士重工(元中島飛行機)もそのうち「富
士ジェット」を飛ばすかもしれない。
 竹内氏の今年度の高校同窓誌に寄稿した作品は『ジャンボ』であった。普通の人が気軽
に世界旅行ができるようになったのはこのジャンボのお蔭だということがよく分かった。
そのジャンボも日航に続き全日空からも昨年去り、今年は日本製のコンパクトで燃費の良
い旅客機の登場だ。時代の変化とアメリカと日本の違いをよく表している。

 日本人の中からノーベル賞受賞者がたくさん出て来て、そして零戦を作った三菱重工が
やっと自前の飛行機第一号を飛ばしたことを知ったら、父は満面の笑みを浮かべるはずだ。
????????????????
????????????????2015年11月11日午前(名古屋空港離陸)
????????????????
???????????????? 出典:デジタル毎日



4031水彩画愛好家:2015/11/12(木) 19:51:11
趣味水彩/景色の中の人物4
東京

    高幡不動尊(2012/6/27)
    


師走の浅草寺雷門(2010/12/2)
  



            師走の浅草寺(2012/12/14)
            
????????????      寒さ厳しくなりつつある師走のある日、完成したスカイツリ-界隈を訪ね見学した後、
           当然ながら浅草寺にも立ち寄りました。
           ??仲見世では修学旅行の中学生たちが外国人観光客と積極的に語りかけて会話していま
           した。修学旅行のテ−マのようですが、外国人観光客の方々が陽気に笑いながら対応し
           ている光景が印象的でした。 シヤイな日本人と違い、外国の方々は実に陽気で笑顔を
           絶やさないのが印象的でしたね。(貧乏絵描氏コメントより)



亀戸天満宮?(2013.3.8)
   


春の早大風景(2015/3/31)
  


          都電三ノ輪橋駅(2015/3/31)2015-05-15
??????????????      



4032万理久利:2015/11/13(金) 11:48:30
“これからの正義”
西垣通氏×武田隆氏対談1〜3

 マイケル・サンデル氏の白熱教室を観るのが好きだったし、竹内氏の『生命』(α44号)
で「正義」のもつ意味について考えさせられたこともあり、久しぶりにサンデル氏の記事をネ
ット検索していると、「サンデル教授が主張する“これからの正義”とは何だったのか」(ダイヤ
モンド・オンライ)が目についた。なかなか面白そうだと直ぐにクリック。開いてみるとどうやら続
き物の2回目らしい。まずは1に戻って読んでみた。
 集合知の話が面白い。一人の判断より、集団の判断。さらにその集団も専門家だけを集めた
集団から得た回答(多数決)より、ランダムに集めた集団からの回答(同)の正解率はグッと
高いといことを実に分かりやすく西垣氏が論理的に説明している。
 もう一つ、集団がより良い判断を導きだすためには条件があると氏は言う。相対する意見・
考えをもつ人達相互理解を進めるために必要に応じて時間をかけて討論させる、その采配がで
きる賢いリーダーの存在だ。

 安保法案、TPP、沖縄辺野古移転といった国内の問題やイスラム過激集団、移民受け入れと
いった海外問題に対して、個人や集団、国家がその対応を判断するに当たってひとつのヒント
になる。日常の身近な人間関係、集団の中での意思決定でもヒントになる。
 人、集団、国、それぞれの正義を主張しあって対立する。正義って一体何だろう、絶対の正
義なんてものがあるのだろうか。問題解決へのより良い結論を得るには何を抑えていかなけれ
ばならないか。考える際のヒントになりそうだ。

1.一般人の知恵を集めた「集合知」はどこまで信頼できるか2015.9.8
http://diamond.jp/articles/-/77429

2.サンデル教授が主張する“これからの正義”とは何だったのか2015.10.6
http://diamond.jp/articles/-/78959

3.民主主義の新しい意思決定モデルをつくってみよう2015.11.4
http://diamond.jp/articles/-/80313



4033万理久利:2015/11/14(土) 13:18:28
肥と筑 第三十四回 評2
 著者が佐賀の同窓仲間3人との再会で驚いたことの一番は、何と言ってもN氏の母堂が
塩田町馬場下宮ノ元にある丹生神社総本山宮司の娘だったことだろう。今回は後藤家の歴
史勉強会でこ丹生神社を柱にして徐福の足跡を追っていることからもよくわかる。
 ここでも著者は足跡を探る時代考証の鍵として、神社の名前、祭神名、人名、氏名、地
名それぞれの漢字の意味や、漢字はことなっても同じ読みに注目するのだ。そしてその繋
がりを吟味する。その観察力にはいつもながら感心する。

「丹生神社」
丹生の丹は顔料や鍍金、製鉄の材料となる赤(朱)の硫化水銀のこと。不老長寿の薬でも
あったようだ。徐福と切っても切れない「丹」だ。字が表すものは「堀った井戸の底の真
ん中に光る水銀」、納得納得。水銀堀一族「井光=井氷鹿」にも納得納得。
この井氷鹿が登場するのが大和だ。福井の旧遠敷(をにゅう)郡にも丹生神社。こっちは
「にう」づくしだ。和歌山県伊都(いと)郡にもふたつの丹生神社があるという。
魏志倭人には伊都国、九州福岡にも同じよみの怡土郡、糸島市を挙げている。徐福技術集
団が大陸から九州に上陸し、川を伝わって北上、全国に広がっていく様子が実感できる。

「祭神」
丹生神社の祭神が丹生都姫(硫化水銀)から罔象女(水)の二つに分かれることは、当時
の丹砂採取技法の際の地底の変化がわかって面白かった。祭神もそれに合わせて変わって
くるのだ。こんなところにも足跡探しの技がみられる。

「丹生神社の方士君」
久しぶりの集まりで旧友の出自と名が「方士(つねと)」ということを知った著者はさぞ
や驚いたことだろう。方士はまさしく徐福を表すことばではないか。造船、製鉄まざまの
技術を育てた徐福渡来の大目的は、始皇帝から命令された不老長寿の薬だ。そこに登場す
るのが「丹(硫化水銀)」だった。しかも鍍金、製鉄材料でもあった。
水俣水銀を思い起こすが、著者はきちんと説明を加えている。なるほど、徐福はよりよい
丹砂を求めて、日本に渡ってきたようだ。母方の子だから神社を継ぐことはなかっただろ
うが、大人になって、薬品会社または製鉄会社にでも勤めていたらこれまた面白い。
どんな職業についたのか少し気になる。

「長江周辺の丹と日本の丹」
共通資源、共通祭神をみつけることによって、徐福の足取りを掴む方法はこれまでおおく
みられる。長江下流に集まった製鉄技術をもつトルコ系民族、長江沿岸は丹砂の宝庫でも
あった。知恵と技術をもつ徐福集団が九州佐賀に上陸し、丹探しをし、そんな場所に丹生
神社が次々とできた…。金立山の「徐福神社」、「斉州八神化身スサノヲを祭る櫛田宮」、
その他沢山の痕跡と相俟って、不老長寿の薬「丹」をめぐっての徐福伝説の信ぴょう性が
たかまる。

「虚空蔵山」
初めて耳にする山の名前だった。丹生神社が多くみられる丹生、嬉野、塩田川の源泉とな
る山の名として登場していたので、調べてみると全国各地に同じ名前の山があるではない
か。虚空蔵とは虚空蔵菩薩からきているようだ。最後にまた遠敷郡の若狭彦神社の神紋で
虚空蔵菩薩がでてくる。知恵の神様だ。徐福の知恵と技術力を祭ったに違いない…。

「いにしえの大陸から伝わった文化・技術」
雪舟の水墨画、奈良の寺、鎌倉の仏閣、中国では「自分の国では失われたものが日本で大
切に残されている」そんなことを中国人観光客が言っていた。『肥と筑』を読んでいると、
徐福に象徴される大陸からの知恵や技術をこの日本ほど素直に取り入れ自らの工夫を重
ね、大切に持ち続けている国はないのでは?と思うようになってくる。
そして持ち込み広げていった徐福船団に感謝しているのだ。だからこその神社名と祭神で
もあったのだろう。しかもその神社は今も存在しているのだ。
4404



4034同人α総務:2015/11/14(土) 13:38:14
合評のお知らせ
本日から11月23日(月)まで古賀和彦作
  『シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第五回』の合評です。

簡単紹介
無(無機物・宇宙)の世界から有(生命)の世界、地球に生命が誕生した不思議、さらに
人類の「心」の不思議。バブルが弾けたあとの不景気、震災やカルト教事件が起きるさな
か、建築家という現実世界で主人公は仕事をこなしながらも、不思議不思議の考察を深め
て行く。

※末尾に4405をお願いします。
※著者ポートレートがアップされました。同窓会で集まった仲間達が写っています。
リンク集「ポートレートとコメント集」にお立ち寄り下さい。

       挿絵より 設計図色遊び(仮称)
??????????????



4035万理久利:2015/11/17(火) 00:00:02
高倉健との11月
 11月10日は健様の命日。テレビ局では一周忌番組を用意してくれた。
おかげで、今月前半は高倉健の映画にどっぷり。三回目、四回目の映画鑑賞だったがそれ
なりに新しい発見がある。味わいがある。つくづく「へたな役者だな」と思う一方、それ
を払拭するくらいのぴかっと光るものがある。
 7日NHK『ザ・プレミアム 拝啓 高倉健様』はよかった。一周忌記念映画テレビ放映の
ファンファーレとも言える内容であった。8日、αで知り合った人の家を初めて訪ねたと
きこの話題で大盛り上がりだった。私と同じく7日は『大地の子』から始まり『拝啓健様』
『駅』と連チャンだったそうだ。よしよし…ここにも健様の良さを分かってくれる人がいた。
それだけで嬉しかった。それにしてもこの日のNHKは放映の組み合わせが絶妙だった。
ドラマ『大地の子』は高倉健の最期の作品『あなあへ』の一つ前『単騎、千里を走る』を
思い起こさせ、拝啓健様を夾んで映画『駅』と続く。高倉健の無口の中に滲み出る人の心
の優しさ、国や民族の違いを越えた人間としての優しさ、優しさが故の苦悩を全体として
かもしだすという構成のように思えた。ナレーターに余貴美子を使うところなど憎らしい
ほどの設定だ。

 『拝啓健様』では映画監督、主演女優、彼の絵を描き続けた女性画家と横尾忠則等に高
倉健を語らせる。いろんな角度からの高倉像を語る。彼等の印象に残った言葉を書き留め
ておいた。ランダムにあげると、
 「無形文化財。絶滅危惧種、戦後日本を体現。じっと沈黙を守り耐え続ける。
  ラブシーンは全くの[でくの坊]。芸は無くとも味があるまさしく[味の素]。せりふ
  [樺太まで聞こえるかと]は倍賞さんに失礼だと真剣な顔をして監督に訴える。
  江利チエミの頼みで、車を運転する自分の姿を外に立つ彼女の前で見せる。」
どれも高倉健をうまく表す言葉だ。今日本では、世界では色んな衝突が起きている。
健さんは役者を貫き、映画スクリーンでだけ自分の姿を見せ、プライベートな部分を隠し
通し政治的な発言なども殆どしてこなかった人だ。だがそ「のでくの坊」の演じた芝居が、
知らないところで、多くの人に静かな感動と勇気と刺激を与えたことは間違い無いようだ。
死んでからその存在の大きさが分かる、そんな人物は歴史上よく見られるがこの人も(少
なくとも私には)そう思える。

 伏し目がちに、申し訳なさそうに「自分、不器用ですから」と芝居とも本音ともつかな
い彼の一言がどんどん広がって皆に「拝啓、健様」と言わせる。
  「人生っていうのは、人と人の出会い。
      一生の間にどんな人と出会えるかで、人生は決まるんじゃないですか。」
これは高倉健の言葉だが、これはそっくりそのまま健様にお返ししたいと思う。
「拝啓、健様ありがとう」。これが11月前半の私の感想。



4036同人α総務:2015/11/18(水) 16:13:19
レンズの向こう/11月3日の夕焼け
 今朝は朝焼け。夕焼けは翌日晴れ、朝焼けは当日曇りと雨。母からか父からか忘れまし
が…教わったような記憶があります。教え通り、今日は午後から雨でした。
 このところ曇り空と小雨が続いて居ます。夕方の散歩でも茜色に染まる夕焼け空とはご
無沙汰です。竹内氏がゲットした3日の夕焼けを観ながら次に生で見る夕焼けを待つこと
にします。

 秋の木々、花、次世代を繋ぐ果実、そびえる富士山、そして青空を舞う飛行機。
11月3日の晴天の秋の一日を竹内氏の写眞でたっぷり味合わせてもらいました。
先日初飛行をしたMRJの操縦士が「飛行機が飛びたがっている」と言っていましたがそ
のとおりです。青い空がそうさせたのでしょう。MRJだけでなく、そう言っている本人
も、制作に関わった技術者たちも青空の下で生き生き。
 朝靄に始まったこの日の終わりは茜色に染まった夕焼けでした。昼は光を浴びていろん
な色や形/表情を浮き立たせますが、陽が沈む一日の終わり時は茜色をバックに全ての物
が黒くなって浮かび上がります。影絵を観ているようです。協奏曲「2015.11.3」の最終章
を飾る風景です。
 この見事な夕焼けをもたらしたのは「青空」。この見事な風景を竹内氏に撮らせたのも
ひょっとして青空のせいかもしれません。朝霞に始まったこの日、朝霞はこの一日の予兆
だったようにも思えてきます。



夕焼けも鮮やか。11/3すばらし一日でした。(I.Takeuchi)

Photo by I.Takeuchi 2015/11/3「11月」より



????????    
??????????????Photo by I.Takeuchi 2015/10/27「青空が主役」より



4037水彩画愛好家:2015/11/19(木) 09:45:46
趣味水彩/景色の中の人物5
貧乏絵描氏が描く人物は後ろ姿が多い。古都の風景では全部後ろ姿です。
殆どが観光客かと思うわれますが、よくよく見ると近所の微笑ましい親子の散歩や、学校
帰りの制服姿の女学生らしき人物がいます。
スマートな人物は外国人観光客でしょうか。八坂の塔?に登場する女性はなんとなく、平
家の里?(2014/8/6)2014-09-01に佇む 市女笠の御姫様が洋服に着替えて再登場したように
も思えました。いい雰囲気です。
ひとりひとりが景色の中で生きています。



古都 奈良

     奈良の旅・唐招提寺金堂(2010/11/2作)-?2010-11-24 掲載
??????????


?? 新薬師寺の道(2014/3/27)2014-05-19
??
         

奈良大和西大寺(2014/3/26)

その昔東大寺とともに高く聳えていた堂塔も今は有りませんが、巨大なお茶碗でお茶を頂くお茶会が有名で関
西のテレビ番組で報道されていたことを覚えています。巨大な茶碗は一人では持てないので、両脇の人もお茶
碗を支えてお茶を回し飲みする様子を映像で見ました。この光景はは西大寺の裏門の様子ですが、中には幼稚
園が有り親子連れが入って行きました。(貧乏絵描氏コメントより)




古都 京都

「八坂の塔」法観寺(2013/4/26)2013-09-09

        


     八坂の塔?(2014/3/27)
     
           


       月真院御陵衛士屯所(2014/3/27)
       
            ??

出典:『趣味水彩』http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915



4038昭和のテレビっ子:2015/11/19(木) 13:20:43
YTV「そこまで言って委員会」
この放送は東京では流れていないが放送終了後しばらくして当日youtubeで観ることがで
きる。くだらない大阪っぽいお笑いおふざけ番組かと思っていたら結構真面目に世界事情、
日本事情を分かりやすく説明してくれている。常連やゲストを見る限りどちらかというと
政権寄りではあるが、彼等のおしゃべりを除く解説部分は中立客観的な「事実」を偏り無
く取り上げる。そう言えば安保法案の大詰めで総理がこの番組に出て野党から大いに顰蹙
をかっていた。国会開催期間中、議事堂の前でテレビ放映承知で演説をしまくった野党党
首も似たようなものだ。どっちもどっち。

15日は『地球は女で回ってる?』のタイトルで、何と特別MCが極右櫻井よしこ、ゲ
ストには総理大好き稲田明美だ。番組常連ひな壇金美麗を加え日本大好き三強が揃った。
時も時、ミャンマーではあのスーチン氏が総選挙で圧勝し、ドイツではメルケル氏が積極
難民受け入れ英断をしたばかりだ。この二人をみていると影で男をあやつる「女」だけで
なく表に出て世を堂々動かす場所に出て来たという観がある。

『委員会』はお笑い大阪のりのりの番組ではあるが、その乗りで福島瑞穂、蓮舫、上野千
寿子氏あたりの三強女性を出演させてもらいたい。田島陽子あたりだけでは物足りない。
さらに欲を云えば、二組の女性軍で討論を交わしてもらいたい。翁長知事対我那覇氏も是
非企画してもらいたいものだ。視聴率もyoutubeのアクセスも断トツ上がるだろう。何よ
りも両者からの話を聞いて偏らない判断をできるように思える。偏らないというより、ば
かばかしさの中から見えてくるものがあるような気がする。浪速の高視聴率大笑い番組に
なること間違い無し!。

調子に乗ってこの一週間前8日の当番組をyoutubeで開いた。タイトル『神も仏もないの
か!? 宗教と人類はどう変わったか? 徹底検証スペシャル!』。ユダヤ教、キリスト教、
イスラム教、この三大宗教をめぐる歴史を近世欧米諸国との関わりを含めて分かりやすく
解説。何と大阪 天満宮の寺井宮司まで呼び出した。彼が言うところの日本独特の宗教感
(神様感)には傾聴するものがあった。
この放送の後の13日、フランスでテロ事件が起きた。テレビでこのニュースを聴きなが
ら、なぜかこの8日の大阪お笑いおふざけ番組を思いだしていた。

山積する社会問題、国際問題を笑い飛ばす、そんな一見不謹慎に見える番組ではあるが大
阪のもつエネルギーといったものを感じる。いいとか悪いとかの問題ではなく大阪の「笑
い飛ばすエネルギー」「生きるエネルギー」だ。冗談好きの私でもついていけない凄み/
おちゃらけぶりがある。東京はもちろん全国ネットには乗らない、乗れないローカル番組
で終わっている理由が分かるような気がする。世の自称インテリ、リベラルの人には「毎
週見てる!!」と大声で言えない番組のようだ。たまにこっそりとyoutubeでのぞき見る
番組である。



4039同人α総務:2015/11/19(木) 17:43:54
レンズの向こう/池に映る秋
 見事に茶色に染まりました。緑を残している木といっしょになって水面は茶と緑と青が
揺れる世界です。こんな大木がもしモミジの様に真っ赤一色に染まったら…。
 水に映るゆらめきの赤の世界は神秘的な感じがあり眺めてみたいと思いますが、地上の
モミジ程度ならまだしも、大木が全身真っ赤になる姿を想像するとちょっと不気味です。
せめて茶色に留めておいた方がいい。

 春の新緑、色とりどりの花の舞、食べて良し眺めて良しの輝くばかりの果実、そして秋
の紅葉、冬の裸と次々と変化し派手な演出を繰り広げるのが広葉落葉樹です。
 それと比べて実に地味なのが常緑針葉樹です。春一番の花粉は話題になりますが、花自
体はほとんど話題にもなりません。人知れず針を入れ替えて真冬の寒さの中でもふさふさ
の緑を保っています。我慢強く空へ空へと伸びていくこの武蔵野の一本松の枝振りは筋肉
を鍛え上げた証しのように思えてきます。もうすぐもみの木も登場。キラキラ光る飾り物
をまとい、年に一度の「晴」の日です。「褻」ばかりの長い時間を過ごしているようです
が、人間の勝手な見方。彼等にもめりはりがたくさんあるのかもしれません。はりだらけ
ですしね。




             


????????????????????????    ??
??????????????Photo by I.Takeuchi 2015/11/17「秋、終盤」より



4040同人α総務:2015/11/20(金) 21:36:14
レンズの向こう/もみじグラデーション
 毎年秋になるもみじの紅葉風景が送られてきます。昨年は11月終わり金粉を振りか
けた赤に染まるもみじのトンネルでした。
 今回は「紅葉には若干の時間が必要なようです」とのコメントがありました。確かに
今年は昨年より10日程は早く届きました。
それでも日当たりの良い場所は紅葉が大分進んでいるようです。



?????????????? 柔らかで優しそう
??????????????



???? いよいよ
????


?????????????????????????????? 真っ赤
??????????????????????????????



????????????色と線の秋のコラージュ
????????????
??????????????Photo by I.Takeuchi 2015/11/17「秋、終盤」より



4041昭和のテレビっ子:2015/11/23(月) 10:40:18
大阪
 大阪は毎朝NHK『朝ドラ』でおめにかかる。明治維新を迎え、江戸から明治へと新しい
時代を作るべく生き抜く大阪女商人のど根性物語だ。江戸幕府のせいだ、倒幕勢力のせい
だとかとつべこべ他人のせいにしないないで、自分の力で新しい世界を切り開くのが今回
の女主人公のようだ。
 その大阪で昨日、知事と市長選があった。ともに「大阪維新」が圧倒的勝利だ。
これはいったい何を意味しているのか。そんなことを今考えている。
 5月の大阪都構想は僅かの差で通らなかったがそれから半年、大阪市民は色んなことを
それなりに考えたのだろう。半年と言っても国政は慰安婦、南沙諸島、沖縄、安保法案等
々で大いに賑わった。世界ではIS/アルカイダテロだ。
 なんで大阪市民は「大阪維新」を選んだのだろう。 ちょっと安心した。ほっとした。

 下記は五月住民選挙結果が出た直後の感想だ。今もその時の気持ちと変わっていない。
橋下氏個人への期待ということでない。彼個人に心酔しているわけではない。彼がいうと
ころの「大阪が日本を変える」という言葉に象徴されるように、それぞれの地方自治体が
これからの日本を創っていく力になるということだ。中央に甘えてはいけない。自分達が
自立し力をつけることだ。そして日本全体の姿を創り上げていくことだ。都構想も一つの
大きな改革への一歩だと思っている。


【「大阪都構想」選挙】?? 2015.5.18
 大阪都構想の賛否を問う大阪市住民投票結果にはいろいろ考えさせられた。
選挙結果が気になってテレビを視てしまったのは何十年ぶりのことだろう。
昨日、夕方頃から気になってはいたが、あまりテレビのニュースでは取り上げられていな
かった。10時近くになってやっとNHKで開票状況が流れていた。時々変わる下に表示
されている賛成反対の数字に一喜一憂していたのだが、出だしから僅かではあるが賛成票
が上回っていた。開票率も各地区により異なる。開票が進んでいいない地区の住民層を想
像しながら様子を見ていたが、終わりの方になっていきなり、「反対派勝利」の速報だ。
一体全体どういうわけだろう。そしてドンドン差が縮まり逆転、僅かの差で賛成勝利で終
わった。こんなことってあるのだろうか。しばし呆然。
 反対の推進力になったのは70代以降の高齢者とある。時々見る掲示板にも早速70代
のあの小父さん達の喜びの声と橋下氏弾劾の投稿が入っていた。

 橋下氏のバラエティ出演時代は、テレビ出好きの変わったタレント弁護士、忌み嫌うと
いうところまではいかないまでも、せいぜい其処止まりであった。だが政治家になってか
らの彼は、それまの印象とはちょっと変わった。やりかたは一種どぎつさがあったが、言
っていることは頷けることが多かった。それまで誰も取り上げなかったことをはっきりと
問題点を指摘し、公にし、身をもって改革へと行動に移した。そんな彼を陰ながら応援す
るようにもなった。
 もし彼に大阪都構想を推進させていったら、山谷あったとしても、とにかく何かを変え
ることができたのではないかと思う。足りないところ、欠点がたくさんあったとしても、
彼は自分の欠点を直していくだけの若さと、聞く耳を持っている人物だったのではないか
とも思う。
 その可能性の芽を潰したのが変化を嫌う70代老人たちだった。次に橋下氏に不当にい
じめられたと勘違いしている職員、組合、その他橋下氏を単に毛嫌いする60代以下の人
達だったのだろう。そして、国政にまで口をだしてきそうな彼を潰しにかかった各党なの
だろう。
 マスコミやネットでこの「都構想」についての評価はかなり否定的だ。橋下氏個人に対
しても同じだ。彼へのなじり言葉は単に「今」の自分の安定した立場を守るために発せら
れたものに見える。また、マスコミが流す都構想否定の勢いと今回の選挙結果とはかなり
のずれがあるようにも思える。否定評の方がもっと大きく上回っていたはずだ。なぜだろ
う、何でだろう。
 都構想が実現したとしても、大阪全体が直ちに活力のあるバラ色の府になるとも、成功
の結果を必ず招くはずだとも決して思ってはいない。ただこれまで誰も手を出さなかった
大改革の芽を摘まれたことが残念でしかたない。70代の老人たちの票で摘まれたことが
残念でならない。多分−、若い世代の投票率が少なかったと想像するが、それが残念でな
らない。
 大阪市及び大阪市民、大阪府及び大阪市以外の府民、そして国の行政に携わる人達も、
国民も橋下氏が訴えてきたこと、行動してきたこと、それを素直にかみしめて、後退はも
ちろん、じっと現状、自分の今の生活を守るだけでなく、改革に向けて是非とも前進する
ことを選んでもらいたい。

※紹介資料
「寄ってたかって橋下をつぶした大阪自民、今その負のブーメランにおののく」
2015/05/20 11:36御免提多より
http://74tembing47.blog.fc2.com/blog-entry-57.html



4042赤松次郎:2015/11/23(月) 13:10:32
山荘便り−20151123
 我が山荘の大木のかえでも紅葉の時が過ぎ、枯れ葉を大量に落とし始めた。
毎朝上の道路にふかふかした毛足の長い絨毯のように積もった黄色や赤や褐色
の落ち葉を竹箒(たかぼうき)で掃くのだが、半日もしないうちにまたそれら
によって一面に敷き詰められる。
 百年も経るような古木がよくもこんなに大量の葉を春から夏に向かって繁ら
すものだと、その生命力に感心する。先日ケーヨーD2で購入したプロ用の竹
箒(たかぼうき)は腰が強く枝も密で実にいい仕事をしてくれて頼もしい。

 これから冬に向かう中、少し前の号の評を疎かにしていたのを思い出した。
仕事の忙しさの中その評を書くことにより、今度の同人誌に出す作品を書こう
とする我が気分を鼓舞してくれることに期待してのことである。
 神野佐嘉江氏の「人生詩」を読むにつれ、その作品に共感する私の間にある
要素をいくつか見つけたように思った。これが作者の体験談なのか創作なのか
を作者に問いただすことは重要ではないと思う。なかにはエロ・グロ・ナンセ
ンスなどを好んで書いて、「これは事実です」などと言って弁解や釈明や権威
付けをしたりするものもいるが。
 読者たる私がそのどちらかを知る必要はない。作者にとっても体験談か創作
かなどの愚問に回答しないと思うから、ただ書かれたものを私の感性で受け止
めるだけで十分であると思った。そして作者の作品には次の三つ点で私の人生
と重なるところが多くみられて、ある種のアンソロジーを読む懐かしさがある。
??1.作品の中の時代と私の生きた時代が同じであること。
 2.生活において同じ場所・空間を体験していること。
  ??渋谷の松濤町などは、明治・大正・昭和を導いた日本の元勲達の豪
   華な邸宅街のなかの貧乏学生達との対比。それでも漠然たる希望に
   胸を膨らませていた十代。本郷界隈、真砂図書館、池之端等。
 3.語られている十代、四十代、六十代における心情や考え、物に対する
   感覚などに違和感がなく、私も共感することが多い。ハイデッガー
??????「人間の存在は現にそこにあるだけでなく、そこから(そとへ出て行
   く存在)(実存)である」。

 しかし物語としてのストーリー性はなく、人物や出来事が数多く書かれてい
るが、不思議に猥雑ではなく、かえってそれぞれの記述が新鮮で魅力に富んで
いる。私もその場所や人物に接したくなるのである。いい加減な創作よりもこ
の作者の断片的な出来事の記述のほうが人生の機微を強く感じさせてくれるの
である。私は作者の言葉の意味やシラブルや文などの表現に心を砕いていると
ころに、とてもおよばないといつも思う。

注:アンソロジー     Wikipediaより
  通例、特定のジャンル(文学分野)から複数の作品をひとつの作品集とし
てまとめたものを指す。多くの場合、主題や時代など特定の基準に沿ったもの
が複数の作家の作品から集められる。俳句・短歌・詩を集めた句集や歌集・詩
集のみならず、小説や漫画などの同人による作品を収めた同人誌、更には卒業
文集もアンソロジーである。また[同一著者個人の作品集]を指すこともある。
4403

4043昭和のテレビっ子:2015/11/24(火) 15:39:18
ケントギルバート「話の肖像画」
 昨日から産経ネット「話の肖像画」にケントギルバートが寄稿している。
どうしてこのアメリカ人が石平氏同様日本大好きになったのか、中国や朝鮮に疑問をもつ
ようになったのか、日本の一部マスコミに疑問をもつようになったのか、彼の歴史にふれ
ながら語ってくれる。
 「保守論陣の一翼を担うようになったと認識され始めたのは、昨年8月に朝日新聞が慰
安婦問題に関する報道で誤報を認めてから」
とあったが、これは私と重なる。私の場合は、自分はひょっとして右翼では?と認識した
わけだ。

 「保守だから良いというわけでもないし、左だから悪いわけでもありません。左か右か
ではなく、メディアリテラシーの問題です。偽情報を確かめもせず、脊髄反射で拡散する
無責任な自称「保守」は極左のことを笑えません。」
氏この言葉は痛い。中身も分からないくせに、「知的」「リベラル」「自由」などの言葉
に酔い、またなんとなく格好いいそれだけの理由で朝日を尊敬/信頼してきた自分が実に
恥ずかしく思えたし、多くの人を騙すマスコミが恐ろしく思えた。テレビだけではなくネ
ットで、と移行しても余りに情報が多すぎる。またダマされるのではと不安になることも
ある。
 要は掴む力、読み分ける力、裏に有るものを読み取る力をいかにして身に付けていくか
なのだろう。あの人ならば、と思える方からアドバイスを受けるのが手っ取り早いような
気がする。そこからは自分の目だ。自分で確かめながら見極めの能力を上げていく。本も
そうだし、「人」との交わりにおいても、同じ事が言える。

 今日で2回目。まだまだ続きがありそうだ。読んでみよう。
第一回 → http://www.sankei.com/politics/news/151123/plt1511230002-n1.html


※関連資料
■メディアリテラシー について なかなかよくまとまった解説です。
http://www.paradisearmy.com/doujin/pasok_media_literacy.htm

■先日の深層ニュースで金キョン氏と二人出演したときのケント・ギルバートの感想が面白い。
日本主導で女性の権利を保護する国際機関の設立を[H27/11/20]↓
https://www.youtube.com/watch?v=K9OZHY-hA3k&amp;feature=youtu.be&amp;a



4044同人α総務:2015/11/24(火) 17:15:33
合評開始のお知らせ
本日から今号目次最後の作品『無限回廊 第十九回 』の合評です。

簡単紹介
未来の惑星から元地球人「物集班」がやってきた。現代を生きる普通の地球人として育て
られたその二世である少女二人が、親の知らぬ間に江戸時代にタイムスリップする。

※末尾に4406をお願いします。
※著者ポートレートがアップされました。影絵「雪の女王」です。
リンク集「ポートレートとコメント集」にお立ち寄り下さい。

       挿絵より 「宇宙の始まり」
??????????????



4045万理久利:2015/11/25(水) 08:45:13
H2Aロケット29号打ち上げ成功!
 MRJ民間旅客機初飛行に続き、カナダ民間業者から受注を受けての、日本発の商業用
ロケットが通信衛星を宇宙に向けて運んだ。「ヤマト宇宙便」だ。暗い話しばかりの中で
嬉しいニュースだ。明るいニュースだ。父もさぞや大喝采しているいることだろう。
 朝ドラの台詞ではないけれど「じみちにこつこつ」、これが日本だ。海に囲まれた小さ
な国だから創意工夫を続けざるを得なかった。小さいからこそ磨かれた技術力。これが日
本の生きる道、改めてそう思えてくる。



4046万理久利:2015/11/25(水) 09:10:14
シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第五回 評
 この作品の時代背景は90年代後半あたりからだ。設計事務所で働く主人公を介して当
時の様子を思い出しながら読んだ。バブル期は株屋ほどではなくとも建築業界は一種濡れ
手に泡状態だったろうがそれだけに弾けた後は悲惨だっただろう。古びたビルの一室で同
業の弱小設計事務所が肩を寄せ合い、そこに寄生する一匹狼まで加わりなんとか暮らしを
続けて入る様子からも良く分かる。建築業界にいる主人公が眺めた当時の姿はなかなか興
味深い。異なる視点からその時代を振りかえる面白さがある。
 著者はこれまでにも、姉歯構造計算書偽造ならぬ「業界の構造偽造(欠陥)」や無駄/
無意味な法規制、チェック体制の甘さ等を指摘してきたが、今騒ぎになっている杭打ちデ
ータの改ざん事件と繋がってくる。

 今回は前述のとおり旭化成建材事件が問題になっているだけに著者の指摘するところに
目が行ったが、44号テーマ「生命」に著者は焦点をあてたようだ。生命発生のからくり
と人類の脳のシステム、さらに心と意識の不思議だ。私にも周りに不思議不思議は山ほど
あるが、これほど不思議がつまったテーマ「生命」はないように思う。
 「すべて神様の意思であるというような考えで理屈を棚上げする方が気が楽である」こ
れを拒否し、宇宙生成も生命誕生も十把一絡げに神が決めたこと即ち必然と考えるのでは
なく偶然が作り出したものとするところなどは、著者の理屈っぽさ、負けず嫌いがうかが
える。それでも著者は最後まで、納得するまでこのなぜなぜを続けて行くに違いない。そ
れぞれの事象には筋道だった訳があり、とりわけ人間はそれに意思が加わりそれが必然的
に結果に結びつくと考える。神がもたらした必然ではない、それぞれに論理だった訳があ
るはずだと言いたいのだろう。

 今回の締めは佐伯一麦純文学の話で終わる。理詰めの展開の後にこうして表現の世界、
心の世界の話で終わる。
 建築業界と文学、現実世界と心の世界、二つの世界を交互に展開させる構成となってい
るが、それが唐突ではなく微妙なところでからみあい関連していることにも気づかされる。
著者自身がそれを意識しているかどうかは分からない。
4405



4047同人α総務:2015/11/25(水) 15:04:08
レンズの向こう/黄色の絨毯
 先の山荘便りで「ふかふかした毛足の長い絨毯のよう」と形容されていたのは山梨河口
湖の落ち葉です。こちらは埼玉所沢の紅葉風景です。
 木々の間を渡したロープで遊ぶ少年が勢いで落ちても柔らかく受け止めてくれそうな黄
色一色で染め上げた絨毯です。自然が創り上げた高級絨毯でもあり、ケガ防止体操マット
でもあります。その後はじっくりと発酵して土に栄養をつけてくれます。

 ここ東京郊外にある住宅街にある小さな公園脇の道路を、向かいに住む人が入れ替わり
立ち替わり竹箒で掃除しています。毎日のように公園片隅の土の上や自分の家の庭に掃き
出していますが追いつきません。何本もの年季の入った大きな桜の葉が次から次へと落ち
てきます。しばらく続きそうです。桜の枯葉は一色ではなくいろとりどり。一枚一枚もよ
うの形と色合いが異なります。今年の紅葉は例年より鮮やかに見えます。眼鏡を作り替え
たばかりだからでしょうか。それとも心模様が変わったからでしょうか。天候のせいだけ
ではなさそうです。



  


                

 
??????????????Photo by I.Takeuchi 2015/11/17「秋、終盤」より



4048万理久利:2015/11/26(木) 15:18:55
シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳/二枚の写眞
 ブログの写眞を見て、以前著者が編集後記に著者が載せた梁山泊仲間の集合写真を思い
浮かべた。35号 『ラビリンス(迷宮)』だった。早速二つ並べてじっくり眺める。
顔を見比べ時の経過前と後を頭の中で線で結ぶ。口元、目付き、表情等、55年経っても
面影が残っている。
 高校の門を出ると、みんなチリジリバラバラになり一人一人それぞれの夢を描いて外に
とびだし、働き、そして家族をもち、其の中でいろんな体験を積んだはずだ。セピア色の
写眞が人生船出の写眞だとすると、55年後の集合した写眞はその人にしかない経験と記
憶という宝を積んで冒険旅行から戻ってきた時の写眞のようにも見える。
 就航写眞の女学生のくったくのないとびきりの笑顔、AKBに負けない愛らしさにおど
ろかされたが、今どきの少女?と見間違うような明るい笑顔の女子達に対して男子はいろ
いろ。つっぱり、緊張、おとぼけ、素朴、いろいろだ。
55年後の元女学生はセピア写真と全く同じ笑顔だ。おじさま達も一律におだやかな笑顔
を浮かべている。55年x人数の時の経過とひとりひとりの人生模様が、眺めれば眺め
るほどじんわり湧き上がってくるような気持ちになる二枚の写真である。



4049水彩画愛好家:2015/11/26(木) 19:21:12
景色の中の人物6
 海外スケッチです。蘇州運河に架かる江村橋の二人は恋人どうしかな? まるで数寄屋
橋で待ち合わせをする真知子と春樹。日本でのスケッチと同じく、風景の中の人々を優し
く捉えています。背景のせいでしょうか、衣装のせいでしょうか、たとえ外国人旅行者が
多く混ざっているとはしても、その国の色に染まってきます。訪れた場所の温度や湿り気、
太陽の光具合も伝わってくるようです。
 貧乏絵描氏のコメントを読んでいると、訪れた場所、人々ををじっくりと観察している
ことが分かります。歴史好きでもある作者の、ときにぴりりとしたコメントを読みながら
絵と歴史をともに楽しむ面白さもあります。



中国

     蘇州・西糖古鎮?(2011/9/22訪問)2011-11-06掲載
     
      九月の水郷は、大陸の乾燥した気候が清清しく汗をかくことはありません。運河の両岸には小さなレストラン
      で憩う人々が連なり、その人々を見いていて庶民の服装が立派になっていると言う変化を感じます。
      この国は確実に裕福になっていて、様々な部分で変わりようを感じます。
      運河の清掃をする小船がゆっくり移動していましたが、船頭は何故かブレザ−を着ていました。
      同じように、   この国では黄土高原の水平線まで連なる畑で作業中の農民もブレザ−姿でした。
     (貧乏絵描氏コメントより 以下同)



江村橋・楓橋夜泊の地(2011/9/22)2011-10-21

これも楓橋夜泊の地に架けられた江村橋です。記憶は定かではありませんが、
数年前来た時には無かったような気もします。
この国は故事来歴の地に新たなモニュメントなどを作り、さも昔からあつた
ようにします。
例えば、遺跡・遺物など何も無く荒れ果てた五丈原の桑畑に、この地で亡く
なった三国志の諸葛孔明の工作物を作り上げ、昔からあつた如く整えます。
そして以前を知らない観光客は、それらを見学して感動すると言う訳です。
前を知っている者が再び訪ねた時、ただ唖然とするのです。


         水郷・西糖古鎮(2011/9/22)2011-10-24
         


      西塘水郷古鎮(2011/9/26)2015-05-09
      
           




カンボジア

     アンコ-ル・トム南大門(2012/3/19)2012-03-31
     
    クラブ・ツ-リズムのJAL直行機は、成田から18日23時過ぎにカンボジア王国の
    シェムリアツプ空港に到着しました。現地の気候を想定してやや薄着の冬の洋服
    でしたが、降り立ったとたんこの服装では蒸し暑く、いよいよ夏の国に来たのだ
    と実感しました。
    翌19日早朝、アンコ-ル遺跡群に入場する為の顔写真付証明書を作成して首にかけ、
    いよいよ遺跡第一号であるアンコ-ル・トム(王宮)から見学が始まりました。
    早朝の日差しに汗を掻きながら、心はワクワク・ドキドキ、目はキヨロキヨロし
    ながら、少しも見逃すまいと正門を入場しました。


        パンテ・アイスレイ遺跡(2012/3/19)2012-04-04
        
            

出典:『趣味水彩』http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915



4050万理久利:2015/11/27(金) 09:09:08
諭吉が泣いている
平成男版阿部定事件に就職難男の高層階からの投げ捨て事件、情けない!!
それに対して、病魔の中、言葉、考えることの大事さを訴え続けた池田晶子、圧力を恐れ
ず真実を追究しつづけた朴裕河。義塾の精神は、どちらかというと女性に引き継がれてい
るように思える。諭吉さん苦笑いして眺めているかも。



4051同人α総務:2015/11/28(土) 11:58:45
お知らせ
風景の中の人物1〜6をリンク集『趣味水彩特別編集』に一挙掲載しました。



4052同人α総務:2015/11/28(土) 13:54:38
レンズの向こう/山茶花
秋も深まってくると、菊の花もだんだん色褪せ、主役は色づいた広葉樹の葉っぱが花の座
を奪い主役となります。そんな中で青々とした葉にピンクや深紅の花をつけ殺風景な冬の
季節に彩りをつけるのがこの山茶花です。じっと出番を待っていた重装備の植物といった
佇まいです。春一番の梅にバトンを渡すまで、この花が頑張ってくれます。


??
11月も半ば過ぎ秋も終りのけはいです。このところ晴天の日が少なく写真のメリハリがたりないようで
すが最近のカメラ色々なテクニックでメリハリをつけることが出来るようで。
未だ紅葉の赤の紅葉には若干の時間が必要なようですが黄葉はいまさかりのようです。
最近の天候山茶花梅雨というそうです。(I.Takeuchi)

??????????????
??????????????Photo by I.Takeuchi 2015/11/17「秋、終盤」より

4053万理久利:2015/11/29(日) 09:05:18
しわい/しわぶき
 『セピア色の手帳』にこの言葉が出て来た。著者は時々聞き慣れない言葉を挟んでくる
から、其の度に辞書で調べる。小さな設計事務所に居候する男に使われ、内容からいって
想像はできたが、想像どおりだった。 老人ぽい[しわぶき]、これは同じビルの一室に
同居する二つの事務所のそれぞれの所長に使われている。以前この言葉が出て来て辞書を
開いた記憶がある。咳(せき)のことだ。表記も「咳き」だった。単に咳のことをいうが
景気の良くない設計事務所の、主人公からみれば「疲れた老人」二人の痰がからまったよ
うな音が狭い事務所に響き渡る様子が想像できる。
[吝い]、けちはけちでもみみっちさと小狡さが醸しださせる。居候の男はこの一言で表
せるではないか。
 [しわくぶき(繁吹)][しわい(吝)] たまたまだろうが語感が一致する。浮かぶの
は「皺」。年寄り臭さ、年寄りっぽいけち臭さが漂ってくる。両方ともなかなか味のある
言葉だが今では殆ど使われない。多分私だけではないだろう。味のある言葉が使えない、
読めない。

 時代ととも新たな言葉が出現しては消えていくが、今のネット用語、ライン用語の氾濫
にはついて行けなくなっている自分がいる。
 言葉が次々と現れそして知らないうちに消えていく。言葉の寿命がどんどん短くなって
いるように思える。最後まで歴史的仮名遣いを使い続けた丸谷才一と同じように、古い言
葉を一言でも挟み込んで表現し続ける人達の存在は日本の言葉の良さを味わうためには必
要だ。読むには手間がかかるが、こうして古い言葉の良さを味わうことができるのだ。時
には手間をかけて読む、その大切さも分かる。
 この著者に限らずα同人の作品は言葉が抱負だ。古い言葉(古語、死語)、科学用語、
歴史用語、等々。言葉調べを続けるうちに今まで知らなかった世界に触れることができた
ような気がしている。扉が開いたら後は自分の興味次第でさらにその世界の探検をしてい
く。今それが楽しい。
4405



4054万理久利:2015/11/30(月) 12:58:02
共生
 連休初日、ゴキブリ退治のため噴煙立ち込める自宅から批難してきた友人と丸一日べっ
たりとお喋りをした。噴煙は殺すというより薬の効果でゴキブリを家の中に侵入させない
ことが目的だ。殺さないで済むからという。小さな虫も決して殺すことができない心優し
い命を尊ぶ人なのだがこのゴキブリだけはどうしても受け入れらないという。その彼女の
家に数年ぶりに一匹のゴキブリが登場し、やむを得ず叩きつぶしたらしい。 進入経緯を
とことん検証した結果、宅配便に潜んでいた確率が高いそうだ。話を聞いていて何事にも
徹底究明する彼女らしいと思った。

 忙しい彼女とは月に一度くらい電話で話す程度だが、彼女の職場の話が面白い。ちょっ
とした連載もの職場レポート/小説を読んでいる気分になる。今回は著者本人を前にして
の「ライブ」である。責任感無し、直ぐ怠ける、何でも欲しがる、「ただ」と聞くとすぐ
に飛びつく、何でも文句をつける、いやがらせをする、腰が痛いと言ってすぐ休む、これ
が彼女が働く現場のオツボネ様批評だ。最後に「何処かの国のあの人達みたいだ」で終わ
った。これには驚いた。「NHK[拝啓高倉健様]の録画観ますか?」と言うと「観る、観
る!」の返事。じっくり二人で健様を鑑賞した。
??高校時代から知る彼女だが、その性格は我慢強い、物欲というものがいっさいない、プ
ロ意識が強い、他人の心に極めて敏感(読み取る力がある)、潔癖症、自分をまず攻める、
内省に走りすぎる、遊び心に欠ける、心にゆとりがない、自己主張に欠ける、自己顕示欲
が極めて薄い…。そうか、そうか、オツボネ様とは真逆をいっているのだ。良い点も悪い
点もそれぞれ真逆。それでも職場はいっしょ。お客様(患者様)が一番、ぎりぎりその点
では手を握るようだ。彼女とはできるだけ距離を置いてひたすら仕事に没頭するという。

??私の家でも数週間前玄関の内側の扉の上のほうにじっとしているゴキブリと対面した。
めったに見かけないがたまに現れるとギョッとする。どうしようかと思いながらその場を
少し離れて直ぐにまた戻ってみるともう姿はなかった。殺さないですんだ。数年前に買っ
たバルサン二つは一度も使わず、今ではゴキブリとの共生を決めている。アシダカグモと
同様の扱いだ。もちろんこの話は彼女にはしていない。
 この日ゴキブリやクモが出て来たらどうしようと心の隅にあったが、幸いにも姿を現さ
なかった。卓上コンロの上の彼女が味付けした極上のおでんの暖かさと美味しさに負けな
い位オツボネ様とゴキブリの話が印象に残った。



4055同人α総務:2015/12/01(火) 10:56:11
個人著作集アップのお知らせ
コピペ大王エッセイ集(戯評リンク参照)
※くい打ちデータ業者、オリンピックエンブレムデザイナー、平成のベートーベンに負け
ない位のコピペぶり、転用ぶり、なりすましぶりを堪能してください。必要悪か、新たな
創作(芸術)か、共同作業か、それぞれどう捉えるかは様々な見解があるようですが、胡
散臭さが残ることだけは確かです。



4056同人α総務:2015/12/01(火) 13:23:23
レンズの向こう/狭山湖から観た富士山
 11月終わりの狭山湖のバックにどうどうとそびえる富士山です。添付画像を[詳細]
で確認すると撮影時刻は朝10時代。目をこらすと東側が朝日を浴びて雪が光っています。
1枚目は10時2分。撮影の先頭を切っています。てくてく歩いてまずはこの景色を収め
たようです。西欧のお城のような湖に浮かぶ建物は第一取水塔。今から80年近く前に建
てられたようですが、随分としゃれていますね。都民の飲み水がこんな美しいところから
きていると思うとペットボトルの水より貴重、尊いものに思えてきます。
 富士はその高さゆえ、日本全国、えーっと思うような離れた場所からも見えると聞いて
います。所沢は近場であります。富士山がこんなに大きくはっきり見えるのですね。
生富士はここからも丹沢奧に見えるはずなのですが10年近く観ていません。富士山いい
ですね。生で是非観たくなりました。



     取水塔
     


  

狭山湖の堰堤付近から撮ったものです。11・28晴天、若干クリアーさが不足かとも思いますが宝永山火口付近よ
り上若干暗い帯がみえます。なんだろうと思っていたところ下記のような記事があり納得しました。

「富士山の7合目付近(標高約2800メートル)を境界にして、上側は雪が少なく下側は多いために、遠くから見
ると、まるで真横に線を引いたように見える現象が観測された。温度が低い上側に積雪が多いケースはよくあるが、
逆は極めて珍しいという。
 観測したのは、日本地図センター常務理事の田代博士さん。29日午前7時半ごろ、横浜市内から撮影した。7合
目を境に、まるでラインを引いたようだ。
 甲府地方気象台の藤崎健一火山防災官は「山腹が根雪になっておらず、風が強い上側だけ雪が吹き飛んだのではな
いか。雪が浅い初冬から晩秋ならではの光景」と話す。田代さんも「20年近く富士山を観測しているが初めてです」
と、晩秋のプレゼントを喜んでいる。【中西拓司】」(I.Takeuchiコメントより)




Photo by I.Takeuchi 2015/11/30「狭山湖よりの富士山 」より



4057カメラ小僧こと万理久利:2015/12/01(火) 20:19:23
師走初日の風景
解像度の良いスマホでも最新のデジカメでもないガラケイの古い携帯電話だからこんなもの
しか撮れないのだ!と言い訳をしつつ…。筆を選ばない弘法大師にはなれません。


■本日朝玄関入り口横の壁に、母が作ったリースを飾りました。リボンの裾に2005.12と母の
字で書かれています。毎年この季節この位置に。

リース 





■質素なリースの飾りと異なり、こちらは大々的な飾り付けです。道を挟んだ斜め前のお屋敷です。
毎年少しずつ変化しています。今年はサンタクロースの数が大分増えたようです。

玄関前の雪だるま
  

         雪だるまとトナカイを小さなサンタが観ています
         

????????????????      ?????? 全景??右下にづらりと並んでいるのは小熊のサンタクロース
????????????????   ????????????



■その先には玄関脇に小さな電飾ツリーを置いた家もありました。
????????



4058昭和のテレビっ子:2015/12/02(水) 08:56:00
フィギュアーNHK杯
 スポーツに殆ど興味が無い私も、復帰した真央さんと弓弦さんの演技が気になった。番
組表をチェックしてまで観ようとは思わなかったが、先週土曜夜、羽生おっかけの友人か
ら「観た? 凄かったよ!!」のため息交じりの電話があり、その後のNHKのニュース番組
を注視。もちろんNHKではニュースのたびに大きくとりあげ羽生の演技「SEIMEI」を何度も
観ることができた。歴史に残る演技と言われるだけの熱演であった。
 日曜はエキシビションを掃除をしながらだめ押しでLiveで観る。関心は薄れていたが
なんとなく…。ペアー演技は実にエロチック。それはそうとして男女のコンマ秒単位の息
の合わせ方は、羽生の技術に負けない位のものがあった。

 前回の浅田の演技である冬期オリンピックでは、森元総理が「浅田真央は肝心のところ
でいつも転がる」そんな発言をして物議をかもしたが、今回も又真央さんは失敗。森さん
のしたり顔が浮かぶ。それでもぐっと風格を増した浅田真央の演技を観ることができた。
 この数ヶ月をかけて中村英輔の江戸シリーズを読んでいるが今最後の本にとりかかって
いる。まだ25歳とは言え、女性の円熟み見せる真央さんはシリーズの中にでてくる主人
公の再婚相手、結婚経験ありの熟女「流子」と重なった。華奢で小柄な今回の優勝者宮原
は江戸の二回り以上下の愛人「いな吉」、これにぴったりはまった。
 あれっ、と思ったのはアメリカ選手長洲未来さん。 近頃プロボクシングを諦めたあの
「しずちゃん」と見まがうばかりの堂々たる体格と顔だ。体操競技と同じく、細身の美形
だけではなく体力/筋肉ムキムキ勝負の世界も開けてきたようだ。

 一昔前、最高得点を次々と出したくさんの金メダルを手にした少女コマネチを観て、こ
んなに若くして頂点に立つ快感を覚えた人間の将来に不安を覚えたが、羽生に対しても同
じような心配を抱く。でもインタビューに答える彼をみていると、「おばさん、余計な心
配するなよな。今は今。将来は将来。次の世界で僕は最高をめざすさ」ケロッとそう言わ
れそうな気がする。日本男子魂を持った現代っ子なのだろう。野村萬斎から教えを請い、
晴明神社の空気を吸った羽生、奥ゆかしくかつ情熱溢れる日本女性蝶々夫人を演じた浅田。
平成の二十代のスポーツマンが日本を題材に演じてくれたのが嬉しい。未来の日本に希望
がもてるような…。これでよしよし。



4059昭和のテレビっ子:2015/12/04(金) 09:30:28
科学三昧
 宇宙好きの私ですが、碇氏からの情報ではやぶさ2号が19時8分に地球接近すること
を初めて知りました。「NHK7時のニュース」を見逃さないぞ!!
 これに始まり次の「クローズアップ現代」で梶田教授秘話、20時からはチャンネルを
変えて「BS8プライムニュース」で傑作ロボットに釘付けになり、終わったらまたチャン
ネルを変えて「BS3コズミックフロント NEXT 、延々4時間、昨晩はどっぷりと科学番組
に浸かりました。
・JAXAスタッフでけでなく全国のはやぶさファーンが宇宙を飛行する米粒のような姿を見
て狂気欄舞。
・ニュートリノに質量が−−これは一大発見、世界中の物理学者が今夢中になっているよ
うだ。ゲストの立花氏が興奮するのも良く分かる。
・不便さの活用を狙うロボットおたくの小父様たち、お金に結びつかなくとも熱中してい
る。
・ダイアも金も大宇宙にザクザクあるという発見は、海の向こうの宝の島に乗り出した大
航海時代を思わせますが、やはりここでも科学者はダイアと金、物質の誕生の不思議不思
議を解明したい一心なのでしょう。はやぶさ2号も宇宙かなたの竜宮城から宝箱を持ち帰
ってくれるでしょう。

 先日NHKBSで「キュリー夫人 放射能へのゆがんだ愛 」を観たばかりですが、科学者達
の欲求は世の為人の為といった動機とは別に物質のなりたちや生命の誕生、そして全世界
をつつむ宇宙の成り立ち/構造といった不思議不思議に取り憑かれているように思えます。
このこと自体は「ゆがんだ」とは決して言えません。金儲けに走る、武器に使う等々はあ
とから出て来る現象にすぎません。
 比較的政治番組ばかりのプライムニュースでしたが、人間とロボットのかかわりについ
て、別の視点からのとりくみをしている「ロボットフェチ」とも言える研究者たちをゲス
トに迎えじっくり彼等に語らせたなかなかの企画でした。政治家や評論家に小憎らしい質
問を投げかける反町氏が、昨晩は素朴な質問を夾みロボットの話をいっしょに楽しんでい
ました。彼の「科学少年」の部分をチラリ見ることができました。小父様達は関心の度合
いは違ってもみんな昔は科学少年だったのです。

科学少年? 碇さん、はやぶさ2号情報有難うございます!!
科学少年? 長岡さん、お宝ザクザク大宇宙情報ありがとうございます!!
御陰様で充実した4時間を過ごすことができました。



4060碇 民治:2015/12/05(土) 17:43:22
太陽系と惑星について
はやぶさ2発射から1年前下記の資料をつくりました。
太陽系惑星?    資料はWikipediaを参照しました     6−1
? 太陽系の惑星を調べました
1.水星  太陽の中心とした一番近い軌道に公転する惑星
太陽に一番近い水星太陽系の惑星は太陽の近い順は第1惑星の水星は直径が4879Kmと地球の約38%の大きさです。
      表面温度は昼間で400度、夜は−170度と凄い温度差です。
2.金星  地球のすぐ内側の金星(太陽の中心とした二番目の軌道で公転する惑星)
地球のすぐ内側の金星第2惑星の金星は地球とほぼ同じ大きさで、大気も存在して常に厚い雲に覆われています。
      表面温度は昼間で500度近い灼熱地獄です。大気のほとんどが二酸化炭素で「500度」近い灼熱地獄です。
夕方の西方向、「宵の明星」「明けの明星」と呼ばれ、夕方の西方向、朝方の東方向にひときわ明るく光る星が金星です。
最大離角が47°もあり明るさが最大のときのときでマイナス4.7等級もあるので初心舎でも観測しやすいです。
天体望遠鏡でもはっきりと形が見えます。
地球の内側を周っているので丸く見えることはほとんどなく、半月状や三日月状に見えるのが特徴です。
空気が澄んでいれば昼間にも見えることがあります。ただし他の星がまったく見えない状態なので探すのは困難です。太
ちなみに私は一度だけお昼に見たことがあります。いったん見つけると場所がだいたい分っているのでそのあとは簡単に見つけられます。 意外とくっきり見えます。
3.地球  地球は毎日一周します。地球の裏側は暗い夜。表側は太陽の明かりを受ける日中。・朝・昼・夜、毎日一周する、自転と呼び。自転しながら太陽の周りを一年の間に一周し、公転と呼び。俳句や暦に引用する二十四節気は24項目に区分され、二十四節気360度÷24=15度 一節毎15度区切って地球の公転は進み、太陽は4千度から6千度の光を放し、8個の惑星に温かさや栄養を恵まれたくさんの太陽の恩恵でしょう?。日本は二十四節気を太陽から光を受け草木の芽生えの四季の変化をたくみに表われ、春から秋のおわりに太陽から光を受け温さに恵まれます。四季の変化は最も厳しい「夏と冬」は自転軸と公転の進みによって太陽の光りがまともに平面に受け体力の消耗するほどの「極夏」の季節が迎えます。反面「秋から初春」に日本は自転軸と公転の進みで太陽の光が斜めから受け温度が次第に下がり、自転軸と公転によって日本は太陽の光を受け平面に受け温い陽気です。
「秋から初春」まで、自転軸と公転により日本は太陽の光を斜めに受け弱い光の温さの少ない厳しい寒さの季節が迎えます。
地球は太陽から3番目の惑星で、太陽からの距離や大きさ、密度のバランスが奇跡的に整っていたためにいろんな生命が誕生したと言われています。地球上に存在する水は長い年月をかけて「彗星」が運んできたのかではないかとの説が有力です。「彗星」は雪の塊のような成分でできているといわれており、太陽に近ずくと雪が溶けて太陽風によって長い尾を引くことで
「ほうきのような形」になるといわれています。

6−2
地球に存在する水は「彗星」が運んでくれたとしたら、ひょっとして「生命」も「彗星」が運んでくれたのかもしれません。
最近ですが、「彗星着陸」に成功した「無人探査ロゼッタによる分析」で小惑星の方が有力になったという発表がありましたが、
どちらが正しいかは今のところわかりません。
4.火星   地球のすぐ外側の火星(太陽の中心とした四番目の軌道で公転する惑星)
      よく耳にする火星大接近ですが15〜17年周期で大接近、2年2カ月ごとに小接近を繰り返しています。
      前回2003年の大接近は5575万キロまで接近したそうです。
      接近になればひときわ明るくなり、見た目も大きく明るくなるので観測しやすくなります。
      「家庭用天体望遠鏡」で見ると柿色の模様が見え、地球のように南極に雪のかたまりのようなものが見えます。
      「火星が大接近した時の見える大きさが判る動画」これならややこしい解説よりも判りやすいでしょう!
      火星は直径にして地球の約半分で大気はあるにはありますが物凄く薄く人が住める環境ではありません。
      そんな環境の火星にも2023年に片道切符で火星移住計画があるそうです。
それにしても現在無人探査機しか送り込めない今の状況で10年後に移住なんてとても無理なような気がするでしょう?

5.木星   太陽系で最大の木星(太陽の中心とした五番目の軌道で公転する惑星)
      木星は太陽系で一番大きな惑星で肉眼では金星の次に明るく都会のような悪条件でも肉眼ではっきりと見ることができます。
      直径は地球の11倍と非常に大きく表面には横に縞模様があり楕円形の「大赤斑」が見れます。
こうした表面模様は「家庭用の天体望遠鏡」でも見ることができます。また木星には衛星が数が多く存在していてその中でも
数個は家庭用天体望遠鏡でも見ることができます。表面の縞模様や大赤斑はけっこう変化するので観測しても
いつも違う顔をしていて楽しいですよ。
6.土星   太陽系で最大のリングを持つ土星(太陽の中心とした六番目の軌道で公転する惑星)
      土星には肉眼では木星の次に明るく条件の悪い場所でもはっきりと確認できます。
      土星に環があることは誰もが知っているくらい有名ですが、「家庭用の天体望遠鏡」でも割りとくっきりみえます。
      聞いた話ですが、未だに狩りをしているようなアフリカの原住民は視力が悪くても4.0くらいあるそうで、
そのような視力のずば抜けて良い人には肉眼で土星の環が見えるそうです。




6−3
土星の表面には木星によく似た縞模様があり環もいくつかの層に分かれています。ただし木星に比べてコントラストが低いので
家庭用の天体望遠鏡では見ることは難しいです。
また土星は自転軸が地球と同じように傾いてるために位置によっては環が消えて見えることがあります。
それくらい土星の環というのは薄くできている(厚さ20ミリくらい)だそうです。
ちなみに土星の環はボイジャー2号の観測データにより氷の粒でできていることが確認されています。

7.天王星   太陽系では珍しく横に傾いて自転している天王星(太陽の中心とした七番目の軌道で公転する惑星)
      土星の外側を公転する天王星は青みがかった惑星で、自転軸が公転軸に対して98度と横倒しに回転しながら
      太陽の周りを公転している珍しい惑星です。大きさは直径にして地球の約4倍で、
土星と同じように「環」を持っていることがボイジャー2号の観測によって初めて確認されました。
明るさは6等級と都会のような悪条件では肉眼での観測は困難です。家庭用の天体望遠鏡でも恒星と変わりなく点にしか
見えませんが、ちょっと上のクラス(口径80mmであれば条件さえよければ小さな円に見える程度です。
      そのくらい遠い距離の惑星です。ただ青みがかった色がとても神秘的で他の惑星とはまた違った装いが美しいです。
8.海王星   太陽系の一番外側をに公転する海王星(太陽の中心とした八番目の最後の軌道で公転する惑星)
      海王星は直径にして地球の約4倍で青い色をしています。明るさは8等級と肉眼では見ることができません。
      家庭用の天体望遠鏡でも天王星と同様でハイクラスの天体望遠鏡でやっと円に見える程度です。
      天王星と同様に青い色が特徴的で、表面の模様が見えなくても独特の雰囲気を持った惑星と言えます。
      海王星までが太陽系の惑星として確認されていますが、
その外側には「カイパーベルト」といって小惑星の集まりが確認されています。
その中にには瞑王星よりおおきな天体も発見されたことで惑星の定義から外れたので準惑星に格下げされました。
いずれ各惑星の構造や動きなどの詳しいことは、追々プログ内に書いていこうと思っています。
なんと太陽の一周が公転で165年を要します。







6−4
太陽系惑星?
太陽系惑星は太陽の軌道が近い順に記憶しましよう
水・金・地・火・木・土・天・海     すいきんちかもくどてんかい
地球は4年に一回(オリンピック開催時)366日+365×3年=1461日 1461日÷4年=365.25日/年
1年間は365.25日を太陽を中心に軌道を一定の距離を持ち公転します。
太陽は地球の周りに1年間365.25日に一周します“地球の公転”と呼びます。地球は1日24時間一周するのを“自転”と呼びます。
10月に入ってから急に冷え込み今年の冬は寒いと思い懸念します。
大陸の7割と海の3割支え生きる肉や魚を食として栄養を与え数々のエネルギーを恵まれたのか?
ウイキペデイアの資料を参照して作成しました。
太陽は「太陽系の8個の惑星」数々のエネルギーをあたえたのだろう?
太陽系惑星の特徴        基準:地球を1.00又は太陽からの距離の基準
惑星太陽を中心とした八個の惑星が円の軌道に沿って一定の距離を保ち一周します。公転と呼びます
直径(Km)基準円周(Km)基準は太陽からの距離(Km)基準自転周期公転周期公転速度
水星4千9百Km0.381万5千386Km5千7百91万Km0.3958.65日88日48.8km/s
金星12万2千100Km0.9538万5千007Km1兆8百20万Km0.72243.0日225日
地球1万2千800Km1.0040万0054Km1兆4千9百60万Km1.0023.93時間365日30km/s
火星6千800Km0.5321万50311Km2兆2千7百94万Km1.521.026日687日算出がむずかしい
木星14万3千Km11.244万0839Km7兆7千8百33万Km5.029.8時間12年29.78km/s
土星12万700Km9.46379万0500Km1兆4千2百94万Km9.5410.2時間30年
天王星5万1千Km4.01160万0511Km2兆8千7百99万Km19.217.9時間84年
海王星4万9千500Km3.88155万054Km4兆5千40万Km30.019.1時間165年



6−5
二十四節気は地球の公転と一年間寒暖の差をうまく表現してるので転記しました。
(1)夏と冬はどうして温度は違うのか考えましょう
1.地球は球形ですが多くの国があります。日本の国に常に太陽の光が恵まれません。地球の公転と自転軸の関係で光が恵まれます。
2.太陽は4000度〜6000度強いエネルギーを持ってます。太陽系の8個の惑星に光り(温さ)を恵まれでしょう。
3.地球の公転に日本は太陽を見れる時もあります。公転中に四季の間に春から夏から秋に太陽のネルギーを次第に恵まれる日があります。
日本は太陽から地球の公転と自転軸で直角に当るほど光りが恵まれ温くなる日があります。太陽から直角に強い光が日本に当たる場合は夏至から立秋の間は暑い日が続くなります。寒い冬は光がめったに恵まれません。8月から2月まで、冬と夏の違う季節です。
(2)二十四節気
    3月前半  清明(4月5日地球の公転15度)地球は太陽を一周はじめます。沖縄では墓前に親族に集まり御馳走をいただきます
      後半  穀雨(4月20日地球の公転30度)穀雨が終わり頃に八十八夜があり、太陽から地球に日差しが出始めします。、
    4月前半  立夏(5月6日地球の公転45度)暦の上での夏の始まりです。
後半  小満(5月21日地球の公転60度)陽気が良くなり万物の草木が実をつき、梅の実がなり走り梅雨の頃です。
5月前半  芒種(6月6日地球の公転75度)芒(のぎ)のる穀物や稲や麦など穂の出る穀物の種をまく季節です。
      後半  夏至(6月22日地球の公転90度)日の出から日没までの時間が長い、日照時間が一年で最も長い日です。
    6月前半  小暑(7月7日地球の公転105度)小暑はあるいは大暑から立秋までの間が暑い中で、暑中見舞いはこの期に送ります。
後半  大暑(7月23日地球の公転120度)
    7月前半  立秋(8月8日地球の公転135度)テレビなどに暦の上まで秋に入りましたよくアナウンスを聞きますが、相変わらず暑いですね。まだ太陽から地球に光が受けています。
      後半  処暑(8月23日地球の公転150度)地球は太陽の周りに、丁度一年のうち半分ちかく公転中です。
    8月前半  白露(9月8日地球の公転165度)白露は処暑から15日目頃の仲秋になります。夜の間に冷え込みます。
後半  秋分(9月23日地球の公転180度)昼と夜の長さが同じです。地球は太陽の周りに一年のうち半分は公転中です。
9月前半  寒露(10月8日地球の公転195度)晩夏から初秋にかけて冷たい露のこと、本格的な秋の始まりになります。
      後半  霜降(そうこう10月24日地球の公転210度)は立冬前日までです。霜降を天蠍宮(さそり座)の始まりです。
   10月前半  立冬(11月8日地球の公転225度)冬の始まりのことです。立春、立夏、立秋と並んで季節の大きな節目です。
後半  小雪(11月23日地球の公転240度)日本の女優の名前松山小雪です。出生時、座間市に小雪が降っていた。
    親が尊敬していた方の名前から頂いた、生まれたとき雪のように肌が白かったいくつ名前によくありますね。
   11月前半 大雪(12月7日地球の公転255度)
     6−6
 後半 冬至(12月22日地球の公転270度)とうじと呼びます。一年のうちで最も昼(日の出から日没まで)の時間が短い
    12月前半 小寒(1月6日地球の公転285度)小寒から節分までの30日間を「小寒のうち」といい、寒風と降雪の時節で
          寒さが厳しくなる頃冬本番を迎えます。
後半  大寒(1月20日地球の公転300度)12月から立春前日までである。大寒を宝瓶宮(みずかめ座)の始まりです。
1月前半  立春(2月4日地球の公転315度)立春から春分の間に初めて南風が強い風が吹きます。春一番と呼びます。
後半  雨水(2月19日地球の公転330度)二十四節気の啓蟄の前日までであります。
2月前半  啓蟄(3月6日地球のの公転345度)啓は開く蟄は虫などが土に閉じこもる啓蟄で冬籠りの虫が這い出はじめします。
 後半  春分(3月21日地球の公転360度)地球は太陽を一周します。
土星はリング(環)がついてます       太陽の中心に惑星の軌道に乗り一周します太陽に近い程
                      太陽に近い軌道に乗り・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星の順に一周します

4061碇 民治:2015/12/05(土) 19:29:02
はやぶさ2成功
はやぶさ2“スイング”成功
小惑星『RYUGU』めざし飛行した日本の探査機は地球最も接近する昨夜19:00頃接近しました。
地球に接近する。タイミングをはかり、地球の重力(ブラックホール)と公転を利用し『RYUGU』めざし、約5800キロに加速し、地球の軌道飛び超え、火星の軌道に入るそうです。スイングバイの飛行は大成功でした。
目的の『RYUGU』に3年後達しそうです。
『RYUGUU』には水や有機物の岩石があるそうです。到達後、
岩石を持ち勝ったら45億年前の生命紀源も解るそうです。
上記に小生、不明があります。『ブラックホール』は太陽と地球のみです。
他の惑星はないと思い込みました。NHKの放送では『RYUGU』に水があるそうです。しから火星にも水がある。と言うことでないでしょう。
地球には・南北太平洋、・南北体西洋、・南北極海・インド洋7大海洋のおかげで人口73億に多数の魚で多くの食糧が保ってるでしょう。
何は出来たでしょうか?、小生は『ブラックホール』(重力)のおかげで
地球誕生が大荒れ!水星は氷河だった。そして5千度又は5千度〜7千度の温度で氷河を溶かしアスハルトもなく土砂ばかり多くの水蒸気を処分で出来なく
他の惑星は『ブラックホール』(重力)がなく処分もできない。とどのつまり
大きなダムができ地球7割を占め7大海洋ができた小生の推測です。
『はやぶさ2』の成功、1年前から太陽系の惑星を『α』に作成しました。ごらん下さい。あわてて作成しましたが誤字と乱筆御容赦下さい。
『α』を訪問しました。同人『α』の諸兄御教示下さい。

4062碇 民治:2015/12/06(日) 08:47:40
お詫び
惑星に関する横幅の紙面に関して、大変解りずらいでしょうが、小生、目が疲れましたので、当分の間お休みにさせて下さい。投稿に関する資料は削除しないで、お邪魔ですが、しばらく投稿のまま置いて下さい.碇 拝

4063同人α総務:2015/12/07(月) 07:38:38
碇さんご安心ください
 俳句、歴史、そして宇宙、碇氏は目の調子が悪いと聞いていますが、探求視力は増し、
視野も広がりつつあるようです。同人αは理系の人が多くみられます。宇宙の誕生と構造、
生命、脳のしくみ等々への関心度が高い。碇氏もしかりです。
 碇氏投稿記事は勿論そのままにしておきます。碇氏らしい視点からの「宇宙/地球」の
話しは新鮮なものがあります。調子の良いときに是非とも少しずつ書き進めてください。
まとまりましたら、了解を取った上、同人誌或いは個人作品集に収める予定です。

 本日は金星探査機「あかつき」が再度軌道投入に再挑戦します。金星に焼き討ちされる
ところを何度もくぐり抜けボロボロ状態での挑戦です。そのまま宇宙に散ったとしても
大拍手を送ってあげるつもりです。次に繋げる大活躍をしたのですから。
 テレビ画面が辛ければ音を聴きながら「あかつき」とJAXAスタッフを応援してください。
私もスタンバイです。



4064水彩画愛好家:2015/12/07(月) 08:40:59
百里基地
戦闘機を描いただけで「軍国主義だ、戦争反対!」などとすぐ言い出す人が出現しかねない
ご時世ですが、多くの人達は、小さな頃チャンバラや鬼ごっこ、缶蹴り、虫取り、そして貧
乏絵描さんのように木を削って飛行機まがいを作ったりと、純粋な気持ちで遊んだはずです。
おおらかに楽しく遊びながら知らず知らずのうちに何かを学ぶ、それが子供時代です。
それを思い出しながら、おおらかに絵を描く。そんな作品がずらりと並びました。




     百里基地のフアントム・ジェツト戦闘機?(2014/7/23訪問)2014-07-27掲載
??????????

       尾翼のマ-クは尾白鷲で北海道千歳基地が発祥のもので、茨城へ移ってきたそうです。
       それにしても大きな戦闘機ですが、この機体で東京-大阪を11分で飛ぶとは驚きました。
       普段描かないモチ-フですが、こういうものを描くのも楽しいですね。
       (貧乏絵描氏コメントより 以下同)


F-4EJ改ファントム要撃戦闘機(2014/7/23)2014-08-14
??
これも要撃戦闘機。自衛隊百里基地は第二次大戦時は海軍航空隊の百里が原基地だつたのですが、この基地も含めわ
が県はこの他に当時霞ヶ浦航空隊、七つボタンの予科練、筑波航空隊などがありました。予科練以外は東京の防衛に
備える航空基地でした。土地の高低が無い平坦な関東平野で航空基地として適していたのでしよう。


  百里基地雄飛園・F86-Fセイバ-戦闘機2014-08-17??????F-4EJ改要撃戦闘機2015-02-13
     


フアントム・ジェツト戦術偵察機?(2014/7/23)2014-07-30
??
小生は中学生の時は飛行機オタクでしたので、航空フアンや航空画報と言う航空雑誌を夢中で読んでいました。
当時はプロペラ機が好きで、プラモデル以前の木の模型をナイフで削つて作っていました。
百里基地の戦術偵察機を見学する親子連れが、大きな機体に暫し見入っている光景が面白かったですね。
機体は迷彩色に塗装され、尾翼にはウツドペッカ−そして機種にはシャ−クマウスが描かれて精悍な装いにされてい
ます。


              戦術偵察機(2014/7/23) 2015-02-26
              
                    掲載する作品を探していて、掲載が漏れていた戦闘機がありました。
                    この戦闘機は別の角度で描いたものを既に掲載していますが、人物との
                    対比で如何に大きいかが解ると思います。親子連れの見学客が豆粒の大
                    きさなのです。
                    戦闘機の右端にスカイマ-ク・エアラインの尾翼が見えます。民事再生続
                    きに入ったこの会社に対してHIS、オリックス、ANA等が支援の名乗り
                    を挙げていますが、この会社が発注を取り消したエアバス社の航空機は
                    スカイマ-ク社の塗装も終わり引き渡すばかりの状態になっていました。
                    多額の資金を早急に必要とする再建の行方はどうなるのか、これからが
                    大変です。


スカイマ-クの行方?  2015-03-14

民事再生法を申請したスカイマ-ク・エアラインの旅客機が、茨城空港を飛び立つ為に滑走路へ向かっています。
滑走路の彼方には航空自衛隊百里基地の格納庫などの建物や戦闘機が見えますが、ここは自衛隊と民間の共用
の空港なのです。その民間の国内路線はすべてスカイマ-クの便なので、同社が不採算路線として運行を断念す
るとこの空港の存続が危ういことになります。
首都圏には成田と羽田と言う大空港があるにも拘わらず、ここに第三の空港を計画したことが無謀だつたので
はないかと思います。

『趣味水彩』→http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915

4065風野茜:2015/12/07(月) 17:07:29
初めまして
αの皆さんパソコン事始めです。

4066赤松次郎:2015/12/07(月) 21:08:42
山荘便り−20151207 オキシモーラン的新人歓迎
 今日、風野 茜(博田喜美子)さんがはじめてこの「ニューロン・カフェ」に投稿して
くれたので、歓迎の意を表すとともに、五年前の大量の脱会者がでて「同人α」の存亡の
危機を迎えたときの2010年6月23日の「オキシモーラン的遊び」の企画を思い出した。

「同人α入会資格審査(案)」
赤松次郎、万理久利、および長岡曉生( )書き担当
 さてニューロン・カフェもちと寂しげですので、優秀な会員を募集しいと考えています
が如何ですか。またまた遊び心が蠢いてきましたので、気楽に各人が新人に望むものを列
記して、資格審査に取り入れたいと思います。
 赤松次郎の希望
   ?見目麗しく情けある人
    個人的には、これだけでも良いなあ。
   ?嗇いでない人
    (嗇くない人 ですか?)長岡氏のつぶやき
   ?スキゾフレニー、パラノイア、どちらでも可
    上の意味が解らなければ調べる手間をかける人
   ?unconscious hypocriteでない人
    ?に同じ
   ?私の持って居ないものを持って居る人
    (つまり変わり者ですね)長岡氏の確認
   ?ものをくるる人 「兼好法師」でもそうだった
    つまり?と同じ
   ?大言壮語しない人
    若し大言した場合は、その通り実行して見せる人

 万理久利の希望その1
   ?心麗しこと。見目形は個人評価に食い違いがあるた め問わないとする。
    但し心が映っている顔(目、表情)であること。
   ?知能指数は問わないが「ホモルーデンス」であること(長岡篇の辞書では、
    ヘテロサピエンス)
   ?精神疾患、肉体的疾患が多少あること
   ?異物であること。但し邪悪な異物ではないこと
   ?労を惜しまないこと
   ?自分の目で、頭で事象、を捕らえられること
   ?小言壮語するひと。その中で責任をもてること
★Key Word
 「遊び」 「sympathy」「passion」「真実を見る目」
   *おばさまおじさまのようにはなりなくない。100621
 前提:これら諸条件は、ANDではなくORですよね。
 追加分
  ★黒白の世界
   面白い人(もちろんガングロ・色黒でも可)
   黒白・正邪が判断できる人
  ★天然色の世界
   明るい人
   虹色のオーラの人
   色っぽい人(オイオイ)長岡氏の一番望むところ
   色んなものの見方が出来る人
  ★色に関わらない基準
   正直な人
   率直な人
   寛容な人
   努力する人
   いつも前進する人
   前言を翻さない人
   自らの誤りは反省し、素直に認める人
   誰に対しても、一定基準で接する人(DS厳禁)
   感性を持ち合わせている人
   理性を持ち合わせている人
   ヘテロサピエンス(遊び好き)な人
  ★その他
   以上の条件のいずれにも該当しない人
   (おいおい。良いのか)長岡氏のエロ・グロ・ナンセンスでもいいのかという懸念

 以上、新約聖書のマタイ福音書第7章第13節にでてくる、アンドレ・ジイドの『狭き
門』のアリサのごとく、理想の世界に通ずる門を探しにきた風野 茜さんを歓迎しま
す!!(勝手に思い込むオキシモーランの連中)

4067長岡曉生 :2015/12/08(火) 05:55:15
もろもろの事
 諸事茫々で投稿を怠っていましたが、風野 茜さんの書込みに触発され書いています。

 茜さん
 パスワードが封印されていたパソコンの回復、おめでとう御座います。
幸いにも、近場に住んでいる万理さんも回復には色々と助言や協力をされたようで、それがお二人の親好を深める一つのきっかけになったことは本当に喜ばしいことです。
 先ず、このニューロンカフェの閲覧と書き込みを手始めにして、その内ぜひとも同人αに作品をお寄せ下さい。
文章作成ソフトのワードについても、万理さんが協力するとの意欲満々です。
 それにしても[風野 茜]さんって本当に良い名前ですね

 赤松さん
 最新の山荘便り、苦笑しながらも楽しく読みました。
そういえば、当時はあんなこと・こんなことが有ったんですね。
 茜さんに対し[理想の世界に通ずる門を探しにきた風野 茜さんを歓迎します!!]との赤松さんの歓迎の辞。
そうです。私たち二人も、茜さんと初対面の時から大歓迎でした。

 碇さん
 [はやぶさ2]のスイングのニュースを教えて戴き、ありがとうございます。その結果はうまくいきましたね。
あの後にもまた、金星探査機[あかつき]の金星周回軌道への変更が、うまくいったようだというニュースが流れていました。
 ここのところ、複数の日本人ノーベル賞受賞を始まりとして科学技術関連で吉事が続いており、日本の先行きについて心強い限りです。

 万理さん
 今回、掲載された趣味水彩さんの戦闘機の絵も、風景画に劣らぬすばらしい出来ですね。
戦闘機といえば、あの名機零戦を作った三菱重工の後継社の三菱航空機が、11月11日にMRJの初飛行という快挙を成し遂げました。型式承認が採れた後は、ANAを初めとする航空会社に223機を納めるそうですが、その運航の低燃費という長所によって更に販路が広がっていくことが期待されています。
 所で零戦の半数以上を製造した中島飛行機は、万理さんのお父さんが技術者として勤務されていた会社ですね。
以前にも提案したことですが、お父さんが残された航空機関連の資料は、次世代たる我々の手で是非とも活字化し、纏まった形で後世に残しておきたいものです。
完成の曉には、しかるべきHPを作ってリンクを張りましょう。
 それにしても、例の代物を見てつい校正まがいのことまで試みたのは大失敗でした。
赤松さんのヤメトケとの忠告も後の祭りでした。あれ以来、何とも体の調子が優れません。



4068昭和のテレビっ子:2015/12/09(水) 09:53:01
インドに新幹線が
 「−ネシア」の方は残念ながらギリギリ中国にひっくり返されましたが、どうやらイン
ドは新幹線になりそうです。H2Aロケット29、宇宙探査機はやぶさ2やあかつき、民間飛
行機MRJに続いて嬉しいニュースです。

 インドと聞いて思い出すのが、昔昔観たTBSポーラテレビ小説『パンとあこがれ』の
中村屋の話です。当時、朝はNHK朝ドラ、昼はこのポーラ劇場を母といっしょに必ずみ
ていました。『パンとあこがれ』は英国政府に追われたインドの独立運動家ボースを匿っ
たこころ優しく、正義感溢れ、才気溢れ、行動力溢れる中村屋創業者相馬夫妻とその娘が
主人公でした。長女はこのボースと結婚をしました。『オランダおいね』もよかったけれ
ど、こちらの方が相馬夫妻が生きた当時の世界情勢とからめて日本の歴史を、幼いながら
も、考えさせてもらえたような気がします。インドに新幹線が走るとすれば、この中村屋
の功績が少なからず影響しているのではないでしょうか。

 人口も面積も日本の10倍にも届きそうなインド、世界最大の民主主義国家インド、仏
教、ヒンズー教、ジナ教が生まれたインド、ゼロを発見したインド。そこを日本の新幹線
が通る…嬉しいではありませんか。
 牛がゆっくり歩く風景の中に未来のインドを築くたくさんの人達を乗せた新幹線が走り
抜けていく風景を想像してしまいます。



4069万理久利:2015/12/11(金) 15:21:21
師走嵐の落とし物
 今朝は雨と風の音で眼が覚めたが、あっという間に青空になった。
いつものようにマフラーを首に巻き毛糸のコートを着て扉を開くと、ムッと湿った暖かい
空気。室内は冷え切っていたのに…。部屋に戻って襟巻きとコートを置いてセーター1枚
で外に出た。
 天気は良くなったが電線がひゅーひゅー鳴る風の中、いつものコースを歩く。「寒み〜」
とつぶやきながら歩いた昨日までの12月から一転、汗までうっすらかく程の暖かさだ。
何よりも驚いたのは「道」だ。湿ったアスファルトの上に落ち葉がぺったんこ状態でへば
りついている。形いろいろ、色もいろいろ、どれひとつとして同じものは無い。何枚も折
り重なったふわふわの落ち葉が「毛足の長いペルシャ絨毯」だとすると、こちらは丁寧に
染め上げた「日本の反物」だ。小田急線の線路まで伸びる住まい横の一直線の道を、ずっ
と下を見ながら歩いた。色とりどりの落ち葉模様にときどき混ざる山茶花の赤い花びら、
長い長い帯、枯葉蒔絵を眺める散歩だった。

    拾い集めた落ち葉たち
      

             



4070昭和のテレビっ子:2015/12/12(土) 15:31:59
「ネコ死んじゃった」 NHKBS
 大学生の頃だっただろうか、両親にテレビのチャンネルを取られるとよく部屋に戻って
ラジオを聴いていた。番組の中で良く聴いていたのが「ジェットストリーム」と「スネー
クマンショー」だ。ちょっと過激でファンキー、そしてしゃれていた。サブカル的な色合
いがあった。何と言ってもナレーターの声がよかった。小林克也と伊武雅刀だ。親しみの
湧く?小林の顔と、伊武の角張った顎とつりあがった目は後から知った。
 伊武の声の良さから「声優」であることは分かるが役者としても独特の味がある。昨年
つるっぱげで初孫を迎える森鷗外を演じていたのには驚いたが、今度は猫を熱愛する内田
百?とハードボイルド作家の1人二役を演じていた。ハードボイルドが失踪した愛猫を探
しまくりメロメロゆるゆる異様なまでの状態になる。その役はぴったり伊武にはまってい
た。伊武自身が愛猫家だというからうなずける。

 猫と言えば『世界ネコ歩き』の岩合さんだ。 満面の笑みで「いい子だね〜」と日本語
でレンズを向ける。「ニャー」とポーズをとりながら猫語で返す被写体。両者には種を越
えて会話が成立しているのだ。
 百?といい伊武といい岩合といい、猫好きは男子に多くみられるように思える。小うる
さい女房にうんざりなのか、あのしなやかな体と小悪魔的なところにに惹かれるのか、そ
れとも全ての危険を自分の背中に負って上司や仲間や家族の思惑を全く気にせず自由気儘
に淡々と生き、そして静かに一人死んで行く姿に憧れるのだろうか。
 「猫は人間をペットだと認識している」ドラマの最後に出て来たこの言葉もいい。
猫の特性を表す一番の言葉だ。

再放送:NHKBSプレミアム??12月12日(土)夜11時45分〜



4071昭和のテレビっ子:2015/12/13(日) 11:59:26
日本とベトナム
 待ちに待ったテレビが近所の家でびりっけつくらいに届けられてからしばらくの間、画
面に映るアメリカの豊かなくらし、英国仏蘭西のしゃれた生き方に憧れたものだ。私もい
つかこんな暮らしを、こんなにしゃれた生活を、おしゃれをと夢見た。一方アジアアフリ
カに惹かれるものがあった。中でも中国、そしてベトナムだ。小中の頃、テレビのニュー
スでは毎日のように文革とベトナム戦争が流れていたからだろう。白人世界から遅れをと
っているが、これからはアジアがきっとアジアらしい世界を築き上げて行くに違いない、
そうなって欲しいと何処かで思っていた。

 父がやせっぽちで、地位やお金に一切興味を示さない人間だったからという理由だけで
はないが、デブが見当たらず小柄で、それでいて忍耐強く、勤勉な国「ベトナム」に親近
感を昔から抱いている。当時は単なる漠然とした親近感だ。それが歴史を少しずつ学ぶに
つれて、日本との共通事項を発見するようになった。先日もそのベトナムを知る良い記事
にめぐりあった。「東遊運動」「維新会」という存在を、恥ずかしながらこの歳になって
初めて知った。うーん、日本っていいなあ。日本人に生まれてよかったなあ。そう思える
し、思いたい。

「歴史共鳴する日越の連帯強化を」→http://www.sankei.com/column/news/151211/clm1512110001-n1.html



4072万理久利:2015/12/13(日) 17:50:07
ピエロと晴明
10年前、左腕付け根のリンパを取った。「左小指のケガだってだめですよ」と担当医と
看護婦からしつこく注意され退院した。今朝左肩の鈍痛。何かやっちゃったのだろうか。

昨日は週一の「お掃除デー」だ。このところお掃除に嵌まっている。土曜日だけでは収ま
らなくなっている。今朝は昨日し忘れた拭き掃除。左肩の痛みを抑えながらの和室の畳み
の雑巾がけだ。最後のコース、押し入れ引き戸隅の綿埃を拭き摂り一段落したところで電
話が鳴る。朝7時前の電話だ。不幸電話連絡ではなく羽生おたくの友人からの熱気溢れる
電話だ。

彼女とのお喋りが終わった後、和室に置いてある姿見に映る自分の姿に立ち寄る。浮腫ん
だまぶた、下がった目、顔の皺と染み、元気のない毛髪、くびれのない腰、短い足。
ああ…、21歳の美しく若々しい羽生の肉体と顔とかけ離れた加齢孤独女の現実がそこに
あった。でも羽生は羽生、私は私、ピエロはピエロ。良いも悪いも何も変わっていない自
分がいた。

今宵ピエロは羽生こと陰陽師安倍晴明の演技をテレ朝で堪能しよう。「報道ステーション」
には賛否両論あるだろうが、羽生の演技に文句をつける人はまずいない。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004262M.jpg



4073昭和のテレビっ子:2015/12/15(火) 10:36:43
戦争法案反対の怒声の影でひっそりと
 戦後70年、安倍談話が出た数日前に台湾牡丹郷の神社が再建されたことを、今日初め
て知った。2009年NHKが村の住民から訴えられていたこともだ。「人間動物園」は
祖先をバカにしている言葉だ、当時の日本人たちと村民は仲良く暮らしていた、国民学校
卒業者から立派な人物をたくさん出すことができた、放送内容は嘘っぱちだ、という主張
のようだ。
 慰安婦銅像を移民先の他国の公道に建てる人達がいる一方、村の神社を再建し、みんな
が集まる、祈れる場所がやっと作れたと喜ぶ人達もいる。

 安保法案(一部の人達は戦争法案と命名)や中韓に対する謝罪問題ばかりで、NHKは
もちろん、どのテレビ局もこのことは取り上げていなかったように思う。取り上げたとし
ても数秒だったのだろう。テレビっ子が気が付かないわけがない。

●お勧め画像??(31分)
涙がでそうなくらい心温まる映像。日本人としてひたすら感謝感謝。こんな風景を見てい
ると[こんな人達に悪さはできない、幸せに暮らして欲しい、自分も彼等のように素直で
綺麗な心、感謝の心を持とう、人との繋がり、自然との繋がりを大切にしよう]そんな思
いがこみ上げてくる。

「台湾・高士神社再建とクスクス村」
→ https://www.youtube.com/watch?v=IfVMEJNQ4wk

●お勧め記事
宮大工でもある日本人神職にも感謝。

「台湾の小さな「靖国」再建 日本人神職、住民の熱望に応える」 11、12日に神事
(2015.8.10 西日本産経新聞サイト)
→ http://www.sankei.com/west/news/150810/wst1508100053-n1.html?view=pc



4074同人α総務:2015/12/15(火) 19:08:07
レンズの向こう/武蔵野の秋−錦秋
 10月、月刊図書に掲載されてきた赤坂憲雄著『武蔵野を読む』が18回をもって終了
しました。日本民族学者とありますが、とりわけ著者は東北文化に力を入れてきました。
「東北と武蔵野。わたしはきっとこの二つの定点をもって楕円を描いてきたのだと思う」
と著者が第一回で述べているように、武蔵野は氏の人生にとって先祖が暮らした東北と両
輪で存在する大切な場所なのでしょう。共通するのは、江戸/東京をささえ、かつ独自の
文化をもち自然と共生する世界、日本の古き良き風景を残す場所の象徴なのかもしれませ
ん。
 その武蔵野の景色も以前は東京中心を少し離れればいっぱいに広がっていましたが、今
はもっと離れなければ観られません。それも保護された一部の場所です。
この一年半、『レンズの向こう』に出て来る武蔵野の風景とともに『武蔵野を読む』を読
み続けてきたような気がします。
 消えゆく武蔵野(著者は独歩が味わった武蔵野は終焉したと述べています)の雑木林と
田畑の緑溢れる古き良き風景の面影を残しつつ、人の手が加わった新たな武蔵野の秋を竹
内氏がうまく捉えてくれました。

※12月半ばといっても、このところの東京、埼玉は「秋」。晩秋にも届かないような暖
かさです。

????????

  


          ??  ??  
????????????????????????     Photo by I.Takeuchi 2015/12/13「錦秋」より

4075碇 民治:2015/12/17(木) 14:32:13
『はやぶさ』スイング『あかつき』噴射成功?
『はやぶさ』スイング『あかつき』噴射成功?        資料はWikipediaを参照しました
探査機『はやぶさ』成功しました! スイングとは天体の引力を利用し、小惑星の軌道を作り目標の『RYUGU』に探査することです。
1)。小惑星『RYUGU』をめざす日本の探査期『はやぶさ』は地球に最も接近する日が2017年12月3日(木)19:00頃でっすた。
当日は天候に恵まれず、探査機『はやぶさ』を全国の科学館や天門台で撮影に挑戦しました。
飛行中の探
査期『はやぶさ』は地球に最も接近するタイミングをはかり、『はやぶさ』を4800キロに加速し、地球の重力『ブラックホール』とと公転を利用して地球の軌道に飛び超え小惑星の軌道を作り『RYUGU』をめざし飛行しました。3年後『RYUGU』に到着予定です。
『RYUGU』には水や有機物があるそうです。到着後、持ち帰った『岩石』は45億年前の生命起源が解明できるそうで、大いに期待します。
2)世界の中に最も難しい金星探査呼ばれています。JAXAは日本最初の金星探査機『あかつき』を再び挑戦しました。
JAXAとはJ:japan A:Aerospace X:Exploration A:Agency
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構です。
太陽系の惑星、惑星の軌道は地球と金星は同じ頃誕生、大きさも同じ『地球の双子星』と言われます。
軌道の隣にある『金星の謎』を解明のため2012年5月飛行したが、5ケ月後メインエンジンは失敗した。
失敗の後、メインエンジンは金星の軌道をぐるぐると気象条件の悪い5年間周り続け、『金星』の大気は気象条件の悪い二酸化炭素を含み温度は470度で『JAXA』側では人間の住む場所がないWikipediaで調べたら二酸化炭素と高温のため硫酸雲で雨が降っているそうで、2017年12月7日に投入した。金星は3年後には観測のデータを帰環し貴重な『地球の温暖化』役立たれる期待するが、表題に『噴射成功?』を表したが、肯定ではない。金星の大気気象条件が悪いのでエンジンは5年間
も周り続け観測用エンジン4台含め、エンジンの劣化が懸念します。                       以上

4076同人α総務:2015/12/21(月) 19:39:55
同人α45号発行のお知らせ
 昨日、竹内カメラマンによる北氏絵画作品の撮影を皮切りに、賑やかに2015総括編集
会議と忘年会が行われました。

 α45号表紙絵は不思議な人間小宇宙を描き出す小柳景義氏の作品です。久々の登場で
す。気鋭の若手画家小柳氏の作品はα[アート・ギャラリー]でもご覧になれます。
新人風野茜(博田女史)は残念ながら忘年会には参加できませんでしたが、昨年12月ご
逝去された御主人の作品『アルタイ語族と日本語』を特別寄稿していただきました。

 今年は一月の“どか雪”に始まりISによる日本人殺害、慰安婦問題、安保等々日本内
外とも激動の一年になりました。α編集会議は時として「時事放談]にもなり様々な情報、
意見が出て思わぬ広がりを見せてくれました。 経験者たちのアドバイスをいただき、印
刷及び製本の合理化が進み、これまでの製本/編集会議/懇親会三本立てだった集会も、
今では懇親会一本立ての様相と変わりました。来年もまたさらなる進化を進めていこうと
考えています。


6作品??114頁 表紙絵 小柳景義「急須ハウス」
 ????


????????????????  ???? 集合写真
          ??  ????   ??
                 Photo byI.Takeuchi 2015/12/20



4077同人α総務:2015/12/22(火) 14:50:54
同人α45号簡単紹介(前半)
 45号テーマは長岡氏提供「業」。前書きに前号のテーマ[生命]の流れを引き継いだ
とある。「業」とは数種の読みとそれに繋がる意味があることが記されているが、どの意
味にも共通して意味合いはゴウ、カルマン、連綿と続く魂、輪廻、因果応報といったニュ
アンスである。
 偶然だろうか、今回は縄文時代に触れた『肥と筑』、青森の巨大縄文遺跡から出発する
竹内氏『競合と共生』、そして後半には『アルタイ語族と日本語』で博田氏が言語から迫
る日本人のルーツ紐解きでアイヌ、沖縄民族、にも触れ縄文時代の日本にも遡る。

(目次順)
1.『肥と筑 第三十五回』長岡曉生
お宝、水銀が採れる丹砂、それを奉る丹砂神社、そこからなんと空海弘法大師へと繋がっ
ていく。「弘法大師の先祖は蝦夷(エミシ)だった」。渡来人徐福群団が日本を北へと移動し、
技術を広めた痕跡を辿るのと同じく、東国から蝦夷が南へと移動していった痕跡を辿る面
白さがある。これまでの肥と筑を振り返る面白さもある。


2.『競合と共生ー生命(二)』竹内一郎
テレビ番組で縄文時代[三内丸山遺跡]を捉えて、当時を「自然と共生し持続可能な社会」
と評する。この言葉に違和感を持った著者。自然とは何だ、ここからスタートする。たま
たま知性を備えた人類。何も偉いことでも、もちろん自然を支配する生物でもない。自然
と人類が競合する、共生する、その言葉自体への違和感だ。人類も自然、地球、宇宙の中
の一部にすぎない。恐竜と同じく絶滅だってありうる。それでも著者は、人類らしい選択
をし続けるだろうとの希望は失わない。

※文頭に出て来るテレビ番組の再放送を発見。
NHKスペシャル アジア巨大遺跡 第4集「縄文 奇跡の大集落」
明日23深夜25:15から。観てから作品を味わうのも一興。


3.『人生詩』神野佐嘉江
季節は11月。主人公家族は三人、時期をずらして風邪気味だ。
著者みずから述べていたように、「生きる」「生命」は永遠のテーマ。この作品では淡々
と普通の主人公の普通の生活、周りの普通の人々の生きる姿が描かれている。
「普通」の中に、生きる喜びや輝くものがある。「普通」を綴っているようで、一人一人
に決して普通ではない、それぞれの「輝き」「奇蹟」「愛おしさ」を感じさせるものがあ
る。

????????後半に続く



4078万理久利:2015/12/22(火) 22:36:14
ルンルン♪トナカイ
本日ちょっと早めのクリスマスプレゼント。トナカイ君がゆうパックでとうちゃこ!!
高校のクラスメートからです。ケースから取り出してテーブルの上に置くといきなりフラ
ダンスを始めました。トナカイ君が乗っている台についているソーラパネルが家の照明を
吸い取ってくれます。贈り物を運ぶトナカイ君自身がプレゼントでした。
一緒に入っていたサンタクロースの小父さんと並べて遊園地を作って遊びました。


手前がルンルントナカイ君。籠に座るのがサンタ。



4079万理久利:2015/12/23(水) 22:46:20
クリスマス イブイブ
本日は一日早いクリスマスイブを風野茜さんと過ごしました。
茜さん手造りローストビーフを彼女お勧めパンに夾んで豪華なランチです。
食事をしながらのゆったり、かつパンチの効いたお話しを聞くことができ
た極上の一時でありました。冷え込んだ一日というのに、庭に小鳥が三羽
登場するというハプニングもありました。
ストーブの暖かさより、茜さんの暖かさが身に染みました。

??????????
??????????フラダンストナカイ君を持参。彼も満足そうにゆらゆら…。



4080同人α総務:2015/12/24(木) 12:09:40
同人α45号簡単紹介(後半)
(目次順)
4.『シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第六回』古賀和彦
 一級建築士でもある著者ならではの建築業界のことが描かれているシリーズだ。今回は
バブル崩壊の打撃を一番受ける、弱小設計事務所で働く主人公の孤軍奮闘振りと「結露」
についてだ。大手ゼネコンの設計部や、安藤・黒川・丹下といった露出度の高い超有名建
築家をどうしても思い浮かべがちだが、それはほんの一部で、この作品のような肉体労働
を課せられ、責任追求の矢面に立たされる危険を常に負わねばならない人達が殆どなのだ
ろう。「結露」についての考察は、冬を迎えた今、実感できるし参考にもなる。


5.『科学者の熱意とカルマンと相方』古賀由子
科学者が持つ「業」とその配偶者の姿。キュリー夫妻と、或る夫妻に共通点を発見する。


6.『アルタイ語族と日本語』博田忠邦
科学技術畑を長年歩いていた著者が、言語から日本人のルーツを探るという、隠れた一面
を見せてくれる。仕事柄他国に出向くことが多く、直かにその土地土地の文化にふれてき
た経験から、言語を通しての民族のルーツについて関心をもったのだろう。旅先で聞いた
話等々の小話を夾んでの作品となっている。様々な言語の中での共通点分析はやはり理論
家、理系男子ぶりが見てとれる。『肥と筑』の愛読者には興味深い内容だ。

※合評は目次順、12月28日(月)からとなります。



4081水彩画愛好家:2015/12/25(金) 08:58:11
趣味水彩/ツーンとした清涼感
 クリスマスシーズン、趣味水彩のテンプレートは星が輝く夜空の下の明かりがともる家。
掲載シートの脇にはサンタさんがひっそりといます。
 そんなテンプレートに水仙。ポインセチアでもなくひいらぎでもない水仙が咲いていま
した。いいではないですか。クリスチャンでも何でもない人達がこのクリスマスをお祭り
として楽しみます。お正月イブとして楽しむ日本人の私としては、この水仙の姿にほっと
心安らぎます。冷たい空気の中でツーンとすっきりした香りを仄かに漂わせて凜として花
が立っています。

 水仙といえば、昔ラジオから流れていたブラザース・フォアの「七つの水仙」。
「僕には、豪邸も、土地もない。手の中でしわくちゃな紙幣一枚さえ無い。けれど、千も
の丘に降りそそぐ朝を、君に見せてあげられるよ。そして、くちづけと、七つの水仙の花
をあげよう」。
当時はもちろん歌詞などわかりませんでしたが、イメージとそんなに変わりません。
 自分の家の庭の水仙の球根をそっと近くの学校フェンス脇にお裾分け、そんな街角スケ
ッチさんとも、この歌詞が重なります。

 開いている水仙の花を数えてみました。七つでした。偶然かな?


   ※大きな画面でご覧下さい。→ http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915
     
??????????「早咲き水仙」



4082万理久利:2015/12/26(土) 12:41:19
風野茜さんへ
     
本日は快晴。昨年の今日は大変な一日でしたね。それでも春が来て夏が来て秋が来て…。
そして今があります。今を大切に、そして楽しみましょう。

さてさて、本日は週一の大掃除の日。気分を変えて、テーブルクロスをキンキンキラキラ
に変えました。これもまた母の帯のリサイクルです。先日お見せしたフラフラトナカイ君
も自宅に戻って、キラキラ光線を受けて大いに踊っています。



4083赤松次郎:2015/12/27(日) 08:07:34
山荘便り−20151227 猫好き犬好き
 あなたは犬派、猫派とよく聞かれる。この問に対して私は答えに窮して即答はできな
いのである。なぜならあなたの性格が犬のようであるか猫のようであるかという問か、
或いは犬が好きか猫が好きかのどちらの意味の問なのか判らないからである。
 内田百?は飼い猫の「ノラ」と「クルツ」を溺愛したといわれ、猫がいなくなったと
きの憔悴は並大抵ではなかったという。いま私のうちには「モロ」という三歳(推測の
域を出ない)の雄猫がいる。厳寒の二月子猫の時に山の下の村から登ってきてそのまま
住み着いたわけである。最初は体は真っ白で、顔だけ黒の虎模様だったので、細君がミ
ラノ公ルドヴィーコ・マリーア・スフォルツァの通称(ムーアー人のように色の黒いと
いう意味の)イル・モロに因んだ名前をつけた。しかし夏にむかって体全体が色と模様
が変化してアメリカンショートヘアーのような猫になってしまった。猫風邪のようだっ
たので犬猫病院に連れて行き、獣医さんに猫の種類を問うたらにべなく「雑種です」と
宣った。今様に「ハイブリッド」と言ってくれよ。
 さて私が犬好きか猫好きかという問に対しては、どちらも好きであると答える。しか
し私は百?ほど猫かわいがりに溺愛することは決してない。猫を撫でたり抱いたり機嫌
をとったり全くしないからである。猫自身が望むことを黙って放任している、単に一緒
に暮らしているという程度のものであるから、同居人といった方がぴったりする。しか
しどうも私は猫から好かれているらしい。ソファーで横になっていると腹の上に乗って
きたり、二階の書斎で仕事をしていると書類の上に居座って動かなかったり、机の上の
棚に寝そべって時々私の頭を引っ掻いたりする。まるで追っかけ、ストーカーなみであ
り、私にとってはどうしてそうも好かれるか判らない。どうも私を同族と思っているら
しいのである。
 さて次のような人間の性格分析をネットで見つけたので書いてみた。
●犬好きは聞き上手
 犬好きな人は猫好きな人に比べて聞き上手である場合が多いそうだ。
 この聞き上手というのは単に人の相談に乗るのが上手というだけでなくアナウンスや
 先輩の忠告なども注意深く聞いて、それを守ろうとする傾向があります。

●猫好きは冒険心が強い
 犬好きは臆病だと言っているのではないのですが、冒険心や好奇心の強い人々にはな
 ぜか猫好きが多いという統計が出ています。

●犬好きは人が好き
 犬好きの人は人とふれあうことに喜びを感じます。
 多くの飼い主たちは犬とふたりきりで散歩を楽しむことももちろんですが、同じ犬好
 きが集まる公園などに散歩にいって、仲間と世間話をするのも大切な時間なのだそう
 です。

●猫好きは繊細
 猫好きな人はとても繊細です。特に勉強や研究などにおいては細かいところまでとこ
 とん追求する傾向があるそう。

●犬好きはマジョリティ
 研究者たちの統計によると犬が好きな人はアンケートに回答した人の60パーセントを
 占めていたそう。猫好きはたったの11パーセントだったとのこと。
 猫好きに出会えるのはある意味で貴重な経験なのかもしれません。

●猫好きは孤独が好き
 興味深いことに猫好きな人は小さなおうちで少ない家族と過ごすのが好きな傾向が強
 いそうです。

 それにしても猫は観察対象としては実に面白い存在である。

4084昭和のテレビっ子:2015/12/28(月) 10:25:55
猫と犬
 岩合さんのNHK「世界ネコ歩き」をこの一年よく観た。 予定して観るのではなくたまた
まだが、たまたまの割には結果最後まで椅子に座ったままきちんと観てしまう。それだけ
猫が面白いからだ。 そして猫を追いかけ回し、猫と何やら会話が成立している岩合氏が
面白いからだ。世界の土地土地の様子が猫目線で描かれているのもいい。
 お国柄関係なく猫に共通することは綺麗好き、おしゃれ、しなやか、優雅さ、他者に迷
惑をかけない自分勝手さだ。[自分勝手]は多かれ少なかれ人に迷惑をかけるが、猫の勝
手は人に迷惑をかけていない。その点、飼い犬は人に媚びる、よく云えば人に協調しよう
とするけなげさ、生きるための一種の知恵がある。人の手と心をうまく利用する。人が感
情移入していっしょに暮らす対象としては犬が勝っているように思える。ちゃんと犬も人
が期待するしぐさで応えてくれる。なぜかそんな犬を見ていると悲しくなることがある。
一方、そっぽを向く猫には時として腹を立てるが頼もしくも羨ましく思える。

 これも所詮人間目線の自分勝手な感想だ。猫は猫、犬は犬、私は私。三者三様、基本生
き物に優劣はない。生きるのはそれぞれの力にかかっていて、他者(人間)がどうのこう
のすることではないし手を貸すことでもない。過剰な人間の手は彼等には失礼だ。ありが
た迷惑かもしれない。
 歳を重ねた今、私は猫の生き方に憧れている。



4085同人α総務:2015/12/28(月) 13:49:57
合評のお知らせ
本日から2016年1月6日(水)まで長岡曉生作『肥と筑』の合評です。

(簡単紹介)
お宝、水銀が採れる丹砂、それを奉る丹砂神社、そこからなんと空?弘法大師へと繋がっ
ていく。「弘法大師の先祖は蝦夷(エミシ)だった」。渡来人徐福群団が日本を北へと移動し、
技術を広めた痕跡を辿るのと同じく、東国から蝦夷が南へと移動していった痕跡を辿る面
白さがある。これまでの肥と筑を振り返る面白さもある。

※末尾に4501をお願いします。
※著者ポートレートがアップされました。
リンク集「ポートレートとコメント集」にお立ち寄り下さい。



4086同人α総務:2015/12/29(火) 11:23:01
2015 ひとり品評会−レンズの向こう作品
 今年もまた「ひとり品評会」に挑んでみました。まずはレンズの向こう作品から。
8月の作品、蝉シリーズはどれもよかったが、其の中で、長い地中生活からやっと地上に
出る直前、殻から抜けきれないまま死んでいった蝉の悔しさに溢れた姿が何ともいえない
哀愁を漂わせていました。


   大賞

??????     蝉の憤死
??????     


部門賞

花−石楠花



天候
春の雪



乗り物
春を彩る観覧車



4087同人α総務:2015/12/29(火) 16:03:48
電子作品集アップのお知らせ
リンク「同人α 作品集」に45号作品を掲載しました。



4088同人α総務:2015/12/30(水) 07:43:58
2015 ひとり品評会− 言葉大賞
α同人が発した言葉、書いた文章の中から5点選びました。短くても、表現の奥深さ中身が濃さ
が感じられ、隠された真実、願い、心情がじわりと浮かびあがってきます。


1.「僕にも言わせてよ」
無口でシャイなX 氏が思わず編集会議で口にした。

2.「ニート ・ボール弾」
 発明好きY氏が[リターン・パス]に続き設計した、世界に窮極の平和をもたらす兵器。
ニートから集めたガスを詰めた砲弾を過激イスラミ集団に放出し、やる気なさ過ぎ青年と過激
青年の魂が上手くミックスされそれぞれの精神を正常に戻す。人を傷つけることのないエコ
兵器である。

3.「カミノ味噌ちる(汁)」
 Z氏が『無限回廊 十八回』の中で、登場人物少女[陽十三]に言わせた言葉。
ちゅっちゅ言葉全開であった。

4.「お話をしたくなる相手ではないわ」
 或る人を捉えて、この一言。憎しみや嫌悪のくどくどしい形容詞を並びたてるわけでもなく
あっさりと笑顔でV氏はつぶやくように言った。

5.「コピペ大王」
 W氏が、氏が所有するコピペ検定機[コピペルナー](実在するソフト)からとった或る人
物の渾名。今年はこの機械の警報音が鳴り続けた。コピペルナーから排出するレポート上の盗
用(なりすまし)箇所を示す茶色のインクで、機械まで茶色に変色してしまったらしい。



4089同人α総務:2015/12/30(水) 17:21:21
2015 ひとり品評会−趣味水彩
 趣味水彩ブログの一番下にある「画像一覧」で、今年掲載された作品を数えてみると、
なんと103枚。其の中から印象に残ったものを選んでみました。
 年初はしゃれた洋館が多く見られました。春になると一斉に花々、そして秋の紅葉。
年々画風に少しずつ変化が見られるのも面白い。今年は何といっても割り箸画法でしょ
うか。筆とは異なった味わいが出てきます。

大賞

久慈川の秋



               ????????次点 丸歴史ロ-ド
            ??????????????



部門別

洋館      ??????         ??海外

ブラフ18番館                  水郷古鎮の路地裏
   


花のある風景

コスモス??????????????????????   ????     曼珠沙華
   



4090万理久利:2016/01/01(金) 08:35:19
時は流れて
 新年明けましておめでとうございます。

 36年前の木版画です。夜中、バレンでこすり終わった年賀葉書を次々と畳の上に並べ
ていったことを覚えています。
 さてさて、干支を三周もした今の私は、足を組んで粋なポーズもできません。ましてや
木登りなどとんでもない。ぼてぼてのセータにふわふわのガウンを羽織って椅子にどっか
り座っています。どっかり座って「今」を楽しんでいます。楽しめるようになりました。

   

                2016.1.1



4091碇 民治:2016/01/02(土) 15:40:50
あかつき成功!
『はやぶさ』スイング『あかつき』噴射成功?
投稿者:碇 民治??投稿日:2015年12月17日(木)14時32分13秒

『はやぶさ』スイング『あかつき』噴射成功?        資料はWikipediaを参照しました
探査機『はやぶさ』成功しました! スイングとは天体の引力を利用し、小惑星の軌道を作り目標の『RYUGU』に探査することです。
1)。小惑星『RYUGU』をめざす日本の探査期『はやぶさ』は地球に最も接近する日が2017年12月3日(木)19:00頃でっすた。
当日は天候に恵まれず、探査機『はやぶさ』を全国の科学館や天門台で撮影に挑戦しました。
飛行中の探
査期『はやぶさ』は地球に最も接近するタイミングをはかり、『はやぶさ』を4800キロに加速し、地球の重力『ブラックホール』とと公転を利用して地球の軌道に飛び超え小惑星の軌道を作り『RYUGU』をめざし飛行しました。3年後『RYUGU』に到着予定です。
『RYUGU』には水や有機物があるそうです。到着後、持ち帰った『岩石』は45億年前の生命起源が解明できるそうで、大いに期待します。
2)世界の中に最も難しい金星探査呼ばれています。JAXAは日本最初の金星探査機『あかつき』を再び挑戦しました。
JAXAとはJ:japan A:Aerospace X:Exploration A:Agency
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構です。
太陽系の惑星、惑星の軌道は地球と金星は同じ頃誕生、大きさも同じ『地球の双子星』と言われます。
軌道の隣にある『金星の謎』を解明のため2012年5月飛行したが、5ケ月後メインエンジンは失敗した。
失敗の後、メインエンジンは金星の軌道をぐるぐると気象条件の悪い5年間周り続け、『金星』の大気は気象条件の悪い二酸化炭素を含み温度は470度で『JAXA』側では人間の住む場所がないWikipediaで調べたら二酸化炭素と高温のため硫酸雲で雨が降っているそうで、2017年12月7日に投入した。金星は3年後には観測のデータを帰環し貴重な『地球の温暖化』役立たれる期待するが、表題に『噴射成功?』を表したが、肯定ではない。金星の大気気象条件が悪いのでエンジンは5年間
も周り続け観測用エンジン4台含め、エンジンの劣化が懸念します。

『あかつき』報道1.

2016年あけましておめでとうございます。ほんねんもよろしくおねがいいたします。
作日午後16:40頃 『MHKニュスであかつき』金星探査機は金星を回る軌道に成功しました。
金星の上空は硫酸の雲に覆われしかも時速260キロの猛烈な風が吹いてます。
正常な映像を撮影され、金星全体の大気・雲の動きがとらえました。
今年4月に、本格的な金星・気象メカニズムに解明するだそうです。先月小生の投稿は『噴射成功?』で成功に否定的でしたが金星の過酷な調査もエンジン等も故障もなく観察できるそうです。とりあえず御報告まで

4092碇 民治:2016/01/02(土) 17:16:40
もう一部出稿下さい
あけましておめでとうございます。本年もよろしくおねがいたします。
年末びっこしながら本屋さんにのぞきました。
小生目につきました、税別648円『おもしろい宇宙』これなら貧乏人の小生でも買えるそうだ。
地球は「いつかなくなってしまうの?」が掲載しました。そっくり写します
「地球の運命を決める要因が2つあります。1つは太陽系内の他の天体との衝突。もう1つは太陽の進化の影響です。
今から約6500万年前の恐竜絶滅は、小天体が地球に衝突した結果であるというのが定説ですし、小さい隕石は頻繁に地球に落下しています。もしかすると、小天体の衝突が地球滅亡のきっかけになる可能性は否定できません。また、最近見つかっている太陽系外惑星系は、そのなかの惑星同士の相互作用によって、軌道が大きく変化したと考えられているものが多くあります。ただし、我が太陽系においては、地球軌道は極めて安定していると予想されています。一方、確実にやってくるのは太陽の寿命です。
太陽は今から約60億年後に太陽を支えている燃料がなくなると、中心部が収縮する代わりに、外部が膨らみます。
これは赤色巨星と呼ばれる状態で、現在の地球公転半径くらいまで膨らむと考えられています。その時、
地球は膨張した太陽に飲み込まれてしまうでしょう。
とはいえ、今から60億年後も先のことなので、心配する必要はありません。
では諸兄諸姉の皆様良いお年をおすごしください。

4093同人α総務:2016/01/30(土) 08:28:41
宇宙の不思議
 碇さん、情報ありがとうございます。

 昨日はEテレ「サイエンスZERO」で梶田隆章さんが特別出演していました。
ニュートリノ振動をやさしく解説。宇宙の不思議を地底に水を溜めて鏡を張り巡らせてた
スーパーカミオカンデを使って解いていく、はやぶさやあかつきを遙か彼方の宇宙に飛び
放ち調査する、地球に生きる人類ならではの知的好奇心の象徴のようにも思えてきました。

 今回はお休みですがα同人誌に『無限回廊』が連載されています。この物語の背景には
「青い地球」の消滅、人類はもちろん生物が生存することができなくなった未来がありま
す。地球を脱出した人類が主人公です。一見破天荒なSFコミックのようですが、遠い未
来の現実でもあります。宇宙物理学者たち、JAXA、そして研究を支える国家にも、遠い
未来の人類の地球脱出をどこか心の片隅に想定しているのかもしれません。地球に生まれ
た人類、生物を例え地球を離れても繋げていきたいという本能でしょうか。
地球上で繰り広げられた(る)人類同士の殺戮、争いも一種の生存本能なのでしょうが、
宇宙規模で人類全体の生存本能が強まっていくことを期待したくなります。



4094同人α総務:2016/01/31(日) 06:37:26
貴美女の散歩道
「一昨年、新潟の瓢湖、山形の銀山温泉に行きました。
指先が冷たくて、ピンぼけの写真ですが、今年は暖冬で、雪が恋しいと思いますので、送
ってみます」

 元旦に貴美女氏から写眞が二枚送られてきました。元旦にふさわしい画像であります。
貴美女氏が言うように、ぼってりした雪景色が懐かしく、恋しくなります。
こんな積雪は東京では見られませんが、それでも小さな頃は冬はそれなりに雪が積もり、
空気にもキーンとした鋭さを感じたものです。降ったら降ったで大混乱、降らなければ恋
しくなる。人間とは勝手なものです。
 山形といえば、あの「おしん」。銀山温泉はピン子(母役)が稼ぎに出た場所です。
おしん幼少時代のシーンは雪といつもいっしょでした。
もうひとつ、熊井氏個人作品集の中に『山形春秋』がありました。雪に埋もれた冬、だか
らこその春。そこに暮らす人たちの風景が描かれていました。

 蝦夷(エミシ)の地にはほとんど行ったことはありませんが、日本に生まれ育った者とし
てゆっくりと訪れてみたくなりました。

山形 銀山温泉


????????????????????????????????    新潟 瓢湖
????????????????????????        



4095アートギャラリー管理人:2016/01/04(月) 10:12:02
ギャラリー「無限回廊」アップのお知らせ
北 勲氏 A-02
原石と(宝石)シリーズ−021520-1から-3 三点を展示しました。

 先月20日の忘年会兼撮影会で披露していただいた作品です。
このシーズが繰り広げる色の世界に変化(進化?)があることに気付きます。
 何時の日か是非とも近場の学校の体育館を借りて、このシリーズ全作品を時系列に並べ
て、色の宇宙を上から俯瞰して眺めてみたいとの思いが出て来ました。目を近づけてミク
ロの世界に入って行くのもまたこの作品の楽しみ方でもあります。
 まずはパソコン上で挑戦してみたいと考え始めています。



4096昭和のテレビっ子:2016/01/05(火) 22:41:53
年末のテレビ/紅白歌合戦
 ピカピカのテレビがビクター犬と綺麗な模様のモニターカバーといっしょに家に届いた
のはもう何十年も前のこと。私にとっては「どこでもドア」さながらの夢のボックスだっ
た。知らない土地、とりわけ日本以外の国々の様子が興味深かった。わくわくした。ジャ
ングルで動物と共に暮らす人たちや、大きな家と大きな冷蔵庫、大きな牛乳びん、大きな
犬に車、想像を絶する生活ぶりを目にした。ケネディー暗殺、ビートルズの生演奏、宇宙
に飛び立つロケットも衛生中継で見た。
テレビが世界の窓口でもあった。ビクター犬以来すっかりテレビっ子だ。
 テレビっ子の醍醐味は何といっても年末年始。8月15日前後は父にチャンネルを奪わ
れたが、年末年始は家族揃って喧嘩をせずにテレビを見た。年末年始テレビ釘付けのピー
クは31日だ。家族全員で掃除をし、NHK紅白歌合戦に備えた。幼い頃、一年はこの日
の為にあるとまで思えたものだ。年が開ければ「隠し芸大会」が第二のピーク。
 兄や姉は大きくなるに従って紅白離れ。家族全員が揃わないこともあった。父は「くだ
らん、面白くない」で姿を消す。最後まで紅白好きは母と私だ。そう言えば、母が亡くな
る前の年も二人だけの紅白だった。
 母が亡くなってからはいつも一人、31日の夜欠かさず紅白を観ている。じっと座って
みているわけではないが、少なくとも音だけは流している。興味ある歌が流れてくるとテ
レビの前に座る。翌日は友人の家で流れるビデオの紅白を観る。

 友人家族は親も子も働いているし、テレビには殆ど興味がない。元旦に集まる独立した
二人の子はそもそもテレビを持って居ない。情報は全部スマホだ。それでも懐かしいのか、
親やその友人である昭和の年寄りに付き合ってくれているのか、それなりにワイワイがや
がや楽しんでいたようだ。友人との思い出話の中で歌手の名前や題名がなかなか出てこな
いと、二人してスマホをいじくりまわし直ぐに教えてくれる。曲や画像までスマホで流し
てくれる。
 赤ん坊だった二人が、今やIT宣伝広告サイト制作会社のチーフマネージャーと全国を
回るITケーブル設置の技術屋。あっという間のように思える。それだけ時が流れたとい
うことだ。何よりも時の流れを感じたのはしわくちゃ森進一と足がおぼつかない黒柳さん
だ。そして、私自身も彼等を知ってから同じだけの時間が流れたということを思い知らさ
れる。鏡に映る自分の姿はできるだけ見たくない。
 「彼女のドレス異常にふくらんでるよね。あの中に誰か入っていて足をささえてるんじ
ゃないかな」私が言う前にすかさず友人の息子が先に口を開いた。その私はダボダボのズ
ボンに大きなセーター。転ばないように紐付きの滑りにくい靴をはいてきたし、立ち上が
ったとたん一回よろけた。ビールのせいだけではない。
 「黒柳さん最後まで転ばなくてよかった。ほっとしたよ」が続く。彼は小さな頃から母
親思いの優しい息子だ。
「母さん、ガラ系もうやめたら。スマホプレゼントするからさ。大きくって見やすいよ」
と息子。
「いいわよ。毎月の経費が高くつくわ」と友人。
「わたしの口座から落とせばいいよ」と娘。
正直、友人が実に羨ましかった。親の苦労はこういう会話の中で報われるのだろう。

 今の若い子たちが年をとったとき、年末の紅白に変わるものは何だろう。時代はめぐり
めぐって何かがまた登場する。
私は最後まで遠い昔の家族団らんの記憶と共に「晦日といえば紅白よ」で終わりそうだ。



4097アートギャラリー管理人:2016/01/06(水) 10:20:00
お知らせ
リンクアートギャラリー無限回廊に
B-01??服部 宏一郎 さん作『HATOの押し葉遊び』?、?が展示されました。
落ち葉たちを使ってのお遊びです。

手作り絵本作家ならではの押し葉を使った作品です。葉っぱたちの中にそっと小物を紛
れこませるなどHATO氏の遊び心が伝わってきます。眺めているうちに、HATO氏だけでな
く葉っぱそのものが渦をまいたり整列したりと、マスゲームをして楽しんでいるように
見えます。
     
     「HATOの押し葉遊び?」より
      



4098同人α総務:2016/01/07(木) 12:18:35
合評のお知らせ
本日から2016年1月16日(土)まで竹内一郎作『競合と共生 ー 生命(二)』
の合評です。

(簡単紹介)
テレビ番組で縄文時代[三内丸山遺跡]を捉えて、当時を「自然と共生し持続可能な社会」
と評する。この言葉に違和感を持った著者。自然とは何だ、ここからスタートする。たま
たま知性を備えた人類。何も偉いことでも、もちろん自然を支配する生物でもない。自然
と人類が競合する、共生する、その言葉自体への違和感だ。人類も自然、地球、宇宙の中
の一部にすぎない。恐竜と同じく絶滅だってありうる。それでも著者は、人類らしい選択
をし続けるだろうとの希望は失わない。

※末尾に4502をお願いします。
※「著者ポートレートとコメント」がアップされました。2016年新年、茜色の夕焼けです。



4099万理久利:2016/01/08(金) 12:34:00
肥と筑 第三十五回 評
 徐福の足取りを辿り、徐福のもつ製鉄を初めとする各種技術に欠かせない丹砂に焦点を
あてた前回に続く。丹砂を祭り上げる神社にも、地名にも「丹」の文字が使われる。著者
はこの神社と地名をたどるうちに、東国の地へと北上していったようだ。これまでやっと
たどり着いたのが紀国(筑波)、上野国だ。今回はいよいよ東北へと広がった。東北の地
では大和より丹砂が豊富に採れたのだから当然の成り行きなのだろう。
 東北北と言えば先住民蝦夷(えみし)だ。丹生神社総本山の丹生都比売(姫)は先住民
の神様…、この点も実に興味深い。

 文中この蝦夷(アイヌ)人と沖縄人の共通点にも触れている。確かに顔つきがよく似て
いる。それに加えて刺青の風習だ。言語については本土(やまとんちゅう)と沖縄人には
おおいに共通点があるという。今でこそ「沖縄独立」という言葉が聞こえてくるが、古代、
「国」としての体裁はなくとも、それぞれに自分達の文化の中でまとまっていて、「やま
とんちゅうと俺達は別だ」の認識があったのだろう。

 大和朝廷に服属させられた蝦夷が東北から西南へとひろがり、その知恵なり技術なりを
伝えていったのだろう。空海の祖先もまた蝦夷だった。蝦夷の技術が平泉中尊寺や奈良の
大仏のキラキラ黄金色、京都奈良のベンカル塗装に繋がっていったであろう。
中国から三千人を越える技術者、未来の技術者をひきつれて日本に上陸し全国にひろがっ
ていく景色と重なるようだ。

 東北の古代の歴史は、とりわけ私のような歴史音痴の私には殆ど言って良いほど知識が
ない。教科書でもテレビ番組でも京都奈良を中心とした西南地方に偏りがちだ。沖縄は太
平洋戦争のことばかり。興味深く読まさせてもらった。
 偶然なのだろうか、α45号作品の『競合と共生− 生命(二)』で青森三内丸山縄文
遺跡、同『アルタイ語族と日本語』でアイヌ語と沖縄語に触れられているのには驚いた。
テーマ「業」前書きではないが、これもまた著者のいうところの、一種の「アーラヤ識/
集合的無意識」のなせる業なのだろうか。

4501



4100同人α総務:2016/01/10(日) 06:32:26
レンズの向こう/2016年1月2日の風景
 子供の成長の早さ、成人の老いの早さと比べて、松の木の生長はゆっくりどっかり。
それでも昨年同月の一本松をじっくり眺めると、幹の太さやカーブに変化が見られます。
 T氏が年明けに早速カメラを持って武蔵野の景色を撮してきてくれました。




武蔵野の一本松 (定点撮影)


??????????????????          ??   ??      昨年1月
??       ??        ????        


千両



?????????????????????????????????? 航空記念公園中央の放送塔
??????????????????????????????????
  ????               Photo byI.Takeuchi 2016/1/5「冬の色」より



4101昭和のテレビっ子:2016/01/11(月) 09:25:41
いけてるテレビ東京
 昔の東京12チャンネルだ。漫画がめだったが、一方3チャンネルじゃないのに教育番
組が結構流れていた記憶がある。じみ〜で「華」がないテレビ局。後からは大食い競争や
露出度の高い、NHKからバカにされそうな番組が多かった。

 今は7チャンネル。チャンネルが変わっただけでなく、内容も変わってきたようだ。
局名を意識していなかったが、時々見ているモヤモヤさまぁ〜ず、Youは何しに日本へ、
孤独のグルメ ポータル、何でも鑑定団もこの局だ。
 昨日、「日曜ビッグバラエティ」で日本大好き外国人を日本に招待するという企画が流
れていた。海外から応募してきた人達のフェチぶりにとにかく驚いた。東京メトロオタク、
かるたオタク、とうふ作りおたく等々、そんじょそこらの日本人、勿論私とも比較になら
ないくらい、日本のことをよく研究し、良さを理解しているのだ。彼等から逆に教えても
らった感がある。貧乏局の東京テレビとしては、バカにならない費用がかかったのではな
いだろうか。それでもやっただけの価値は十分ある。

 テレビが家にやって来た頃はいわばテレビ創世記。お昼過ぎ小学校から戻ると、東京タ
ワーからの番組があった。林家三平やコロムビア・トップ・ライトが司会で、買い物合戦、
歌合戦をする番組があった。ちゃちな舞台装置に単純な企画だったが、作る側にも参加す
る側にも生き生き感があった。手作り感があった。
 東京テレビの番組をみていると、これと共通なものがある。他局と比べて人/物/金に
は恵まれていないが、知恵と工夫を使った、見栄や気取りがない素朴な手作り感、視聴率
に拘らないスタッフの冒険的雰囲気があるのだ。裕福な局には無い面白さがある。この局
の大株主が「日経新聞」であることもまた興味深い。



4102同人α総務:2016/01/11(月) 12:42:19
レンズの向こう/新年 早咲き
 この梅は昨年の写眞ではありません。先日届いた今年1月5日の画像です。
先日テレビで千葉鴨川で満開の菜の花、埼玉長瀞の宝登山の蝋梅の景色が流れていました。
暖冬のせいで、平年より約一ヶ月ほど早いとか…。
 本日は冬らしい1月。この冬初めて手袋をして外に出ました。近くの公園の素っ裸の桜
の黒々とした幹の先の枝々がほんのり深いピンク色に変わっていました。やはり暖冬。


蝋梅


??????????紅梅
     

????????????????????????        
  ????                    Photo byI.Takeuchi 2016/1/5「冬の色」より



4103同人α編集部:2016/01/11(月) 16:50:01
個人著作集アップのお知らせ
コピペ大王エッセイ集(戯評リンク参照)
『年末の渾身のコピペ』
※2015年の終わりに相応しい、自称「評論家」の見事なコピペ作品をご覧下さい。
コピペ判定機がコピペ箇所を茶色に染め上げた後に煙をあげるほどのコピペぶりでありま
した。

関連情報:朝日新聞デジタル→ http://www.ank.co.jp/news/news20151001.html



4104万理久利:2016/01/12(火) 09:57:49
暴走族
 成人の日の昨日、夜のリハビリ散歩であやうく衝突事故に遭いそうになった。
このあたりは静かな住宅街で陽が沈むと人通りは少なくたまに車が通りかかるか、飼い犬
と散歩する人と擦れ違うくらいだ。
 いつものように転ばないよう注意しながら歩いていると、四輪でもなくバイクでもなく
チャリンコでもない、バイクよりちょっと横幅があり、ボックスの中ではなくむき出しの
人間が乗っている物体が蒙スピードで角を曲がっていきなりこちらに向かってきた。まる
でナチスドイツ兵が乗るサイドカーのようだった。間に合わないかなと思いつつとっさに
身をかわしながら、擦れ違う瞬間に相手を見た。

 椅子に座る人物がいた。後ろにはなにか大きな荷物まで載せている。車椅子だ。電動車
椅子だった。懐中電灯か備え付けかわからなかったが、煌々とライトを点けて突進してく
る車椅子は、どう見ても道交法上の「車」だ。「歩行者」扱いにするのはおかしい。わけ
がわからない物体だっただけに暴走バイクより恐かった。
 侘びの言葉どころか「気を付けろ、ババー!」とドスの利いた声とともに蒙スピードで
過ぎ去っていった。「二次会帰りの悪のり新成人かな?」とつい想像してしまう。近所の
住民でなければいいが…。しばらく夜の散歩は控えようと思う。



4105同人α総務:2016/01/13(水) 18:27:58
レンズの向こう/新年の夕陽−1
 新年を彩る早咲きの梅に続きT氏がレンズを向けたのは、茜色に染まる夕陽でした。
風景を見て直ぐに昨年の狭山湖の景色を思い浮かべましたが、湖面に浮かぶ取水党の頭の
形が違っていることに気が付きました。それもそのはず、今回は狭山湖の双子と言われる
すぐ隣の多摩湖に向かったようです。
「茜色の空、心が和みます」とのコメントがありました。そういえば、風野茜さん(α同
人)は、この夕陽が大好きでペンネームを決めたそうです。風野さんが見た茜色の夕焼け
もこんな色合いだったのかもしれません。

 9日、10日の夕陽を4回に分けてご紹介します。

注)画像上の数字は、撮影時刻です。

1月9日

?????????? 多摩湖第1取水塔 (ネオ・ルネッサンス様式) 16:18
??????????

16:24????????                   16:27
    

???????????????????????????? 16:27
????????????????????????????
  ????              Photo byI.Takeuchi 2016/1/11「冬の夕暮れ」より



4106万理久利:2016/01/14(木) 09:15:01
競合と共生ー生命(二) 評1/三内丸山遺跡
 作品冒頭に「三内丸山遺跡」が出て来ました。恥ずかしながらこの青森の巨大集落の遺
跡のことを初めて知りまそた。縄文時代の遺跡についての記憶は大森貝塚くらいで、せい
ぜい九州は吉野ヶ里、そして何と言っても京都奈良といった、遡っても弥生時代以降です。
 作者が触れていたテレビ番組を早速調べて再放送を観ました。世界四大文明にも引けを
取らない集落が、この小さな島、しかも東北青森にあったこと、それが千年以上続いたこ
とに驚きました。それはそうとして、これを観た上で、再度この「競合と共生」を読み返
してみると、一回目に読んだとき見逃していたこと、分かりにくかったことが、少し見え
てきます。「生命」と三内丸山遺跡、何の繋がりがあるの?と思った一回目でしたが、こ
の遺跡から「生命」についての考察を深めていく流れになっていることが分かります。
 これまでの作品を振り返ってみても、著者は意識しているかどうかは別にして、冒頭に
ポ−ンと玉を投げて読者を惹き付ける、あるいは次のページをめくりたくなる構成が多い
ことに気が付きました。う〜ん、この手法、私も何時か使ってみよう…。
????????つづく
4502



4107赤松次郎:2016/01/14(木) 19:51:18
山荘便り−20160115 茜色
T氏の写真作品の「レンズの向こう」の茜空を見ていたら、50数年前のラジオドラマの
歌を思い出した。それまで全くその歌のことを忘れていた訳ではない。しかし不確かな歌
のみを覚えていただけで、ドラマの内容やいつ頃の放送したのかなどの詳細がわからず、
自分だけがかすかに覚えているだけで、本当に放送されていたのかも確信がもてなかっ
た。そっと口ずさんでいたテーマーソングの歌詞もラジオドラマの題名分からなかった。
ただ「あかね色した 夕べの空に」という出だしだけは頭に残っていた。

はっきりした意識はなかったが、ずっと気になっていたのでwebで調べてみたら、やは
りその歌を懐かしげに探している人がいた。しかし情報は不確かで限られていた。
昭和三十年代初めのころ、NHKのラジオドラマ「花紅に」のテーマソングだったという人
もいた。またNHK岩手放送局で放送されたという情報もあった。
また、「つれづれの記」というブログには
  茜色といえば、忘れられない歌がある。自分が高校生の頃と思われるが、岩手県を
  舞台にした、NHKの連続ラジオドラマがあり、(残念ながら、ドラマのタイトル
  は忘れてしまった!)そのドラマの主題歌を、不思議に、いまでも覚えているのだ。
  以下の様な歌詞である。
    茜色した 夕べの空に
    そよぐ岩手の 山見ていたら
    そよ風春風 祈りを込めて
    そっと君の名 呼んでみる
  出だしの、茜色した夕べの空に、と言うところが、強く印象に残っている。メロデ
  ィーも今でもよく覚えている。まだ、TVの無かった時代、ラジオから流れてくる、
  このドラマの控え目な恋物語に、ドキドキしながら、耳を傾けたものだ。

また、伊藤順孝著の「はりきりハッチャン奮闘記」という本にも懐かしげに書かれてい
る。しかし詳細は依然として分からない。

私はNHKのラジオドラマのアーカイブも調べた。 NHK岩手放送局へも電話で尋ねた。しか
しNHK岩手放送局というものはなくNHK盛岡放送局があった。現在の盛岡放送局の旧名だっ
たのか、或いは投稿者の記憶違いだったのか。
結局「花紅に」というラジオドラマの作者や出演者や放送期間や物語の内容についての記
録は一切分からず仕舞いに終わった。またこれからもその謎を心にとどめ続けていくだろ
う。

4108異風者:2016/01/14(木) 21:43:33
花紅に
 実は俺もこの「花紅に」をおもいだしていました。おそらく高校時代と思います。
出演者は記憶では古川ロッパ、高橋貞二?(貞一)、ヒロインはなぜか思い出しませんがもしかしたら小山明子ではなかったか?何しろ50年以上の昔昔のおはなしですから。赤松さんがいう「花紅に」で間違いないと思う。芸能など音楽や踊り演劇など毛嫌いしている小生ですがなぜか心にのこっている。茜色という鮮やかさの印象か、それとも当事はるか遠く人の住む果てとも思えた盛岡が舞台だったからか。大学時代、学校は違ったが盛岡出身の友と仲良くしていました。その友も10年ほど前肺がんでなくなりました。茜色なる写真を投稿し「花紅に」だったかななどふと考えていたら赤松さんの投稿があり改めてあのドラマを記憶していた人がいたということに驚きました。

4109万理久利:2016/01/16(土) 11:14:24
藤井裕久という人
 自民を離れ、最後は民主党の財務大臣で終わった人である。
昨年末だっただろうか、TBS時事放談で数年振りかで半藤一利とこの人のお姿を見た。
年をとられたということより何より、二人の安倍総理への痛烈な批判に驚かされた。20
16年への希望を聴かれた際、「安倍に消えて貰いたい」と憎々しげかつ大真面目な顔で
この老人が言いのけたのが印象的だった。
 そして昨日再度この人を観た。前回と同じく、出演中一貫して安倍政権、というより安
倍個人に対する憎しみ、憎悪といって良いほどの言葉を吐き続けていた。

 長い議員人生の中で得たそれなりの感覚や知恵があるのだろう。その人が指摘する安倍
政権への危惧、危険性を私なりに考えているし、安倍氏の考えに全面的に賛同する気はな
いが、感情丸出しの発言はどうかと思う。個人的な恨みつらみでもあるのではないかとつ
い考えてしまう。日本の将来を考えての発言の前にそちらが勝っているように思えてしま
う。「一流中高大出身の自分の方が、甘ちゃん育ちの三流大学出よりずっと正しい判断が
できるんだぞ。俺じゃなくて、なんでお前みたいなバカが国政TOPにつけるんだ。なん
で俺よりどんどん日本を前に進めていけるんだ! こんちきしょう…」の内心が見えるよ
うだ。某国、某新聞社、某週刊誌、某大学教授と似たような臭いがすると感じるのは思い
過ごしだろうか。



4110貧乏絵描:2016/01/16(土) 13:03:06
花紅に
未だ小学生高学年の頃、大相撲の横綱大鵬の取り組みを聞こうとラジオに嚙付いていたことがあります。
その頃、前後して笛吹童子・紅孔雀や怪人二十面相、そして何故だか「花紅に」も欠かさず聞いていた記憶があります。戦後すぐのラジオドラマ「君の名は」の少しあとに視聴者を釘付けにした番組だつた記憶が有ります。「花紅に」の主演女優は確かに小山明子さんでした。

そして社会人になつて四十代の頃ですが、真夏の昼下がり東京駅八重洲口で黒い鍔の広い帽子をかぶった小山明子さんとすれ違いました。拝見してすぐ小山さんだと気が付きましたが、映像やポ-トレイト写真で拝見している通りのさわやかな美しいご婦人でした。目が合うと少し笑みを浮かべてすれ違いました。

ラジオ全盛時代でしたが戦争の面影が色濃く残っていた頃で、戦争で生き別れたり亡くなった兵士の消息や経緯を問い合わせる「尋ね人」の番組が可なり長く放送されていた時代です。
この番組が何時くなったのか解りませんが、無くなって戦後が終わったのかも知れません。

「花紅に」と言う忘れていた番組の名前を拝見して、懐かしくなり投稿させて頂きました。

4111昭和のテレビっ子:2016/01/16(土) 13:06:28
藤井裕久という人
 自民を離れ、最後は民主党の財務大臣で終わった人である。
昨年末だっただろうか、「時事放談」で数年振りかで半藤一利とこの人のお姿を見た。
年をとられたということより何より、二人の安倍総理への痛烈な批判に驚かされた。
2016年への希望を聞かれた際、「安倍に消えて貰いたい」と憎々しげかつ大真面目な顔で
この老人が言い放ったのが印象的だった。
 そして昨日「深層ニュース」でまたこの人を観た。前回と同じく、出演中一貫して安倍
政権、というより安倍個人に対する憎悪といって良いほどの言葉を吐き続けていた。

 長い議員人生の中で得たそれなりの感覚や知恵があるのだろう。その人が指摘する安倍
政権への危惧、危険性を私なりに考えているし、安倍氏の考えに全面的に賛同する気はな
いが、感情丸出しの発言はどうかと思う。個人的な恨みつらみでもあるのではないかとつ
い考えてしまう。日本の将来を考えての発言の前に恨みの方が勝っているように思えてし
まう。「一流中高大出身の自分の方が、甘ちゃん育ちの三流大学出よりずっと正しい判断
ができるんだぞ。俺じゃなくて、なんでお前みたいなバカが国政TOPにつけるんだ。なんで
俺よりどんどん日本を前に進めていけるんだ!こんちきしょう…」の内心が見えるようだ。
某国、某新聞社、某週刊誌、某大学教授と似たような臭いがすると感じるのは思い過ごし
だろうか。



4112同人α総務:2016/01/16(土) 17:37:04
レンズの向こう/新年の夕陽−2
1月9日??多摩湖

16:29


             16:31
             

????????????????????16:32
??????????     
  ????       Photo byI.Takeuchi 2016/1/11「冬の夕暮れ」より



4113昭和のテレビっ子:2016/01/16(土) 21:22:55
若者と政治
シールズとは別の若者集団を発見した。
かたや共産・民主が、かたや自民・公明がちらつくのが興味深い。
志位と安倍あるいは今の野党と与党の違いを二つの若者集団が表しているように見えない
こともない。
どちらにもそれぞれ短所と長所がありそうだ。共通する危うさがある一方、共通する新鮮
さと挑戦する心と体力だ。いずれにせよ未来の日本を創っていく若者たちだ。
政党、計算高い大人たちの思惑に流されず、自分達の頭で大いに考えて行動していっても
らいたい。
奥田君はテレビの露出度が高くて或る程度キャッチアップできたが富樫君は初耳。
明日NHK日曜討論に出演するという情報を得たので、さっそくどんな若者か話を聞いて
みようと思う。

<ともに大学生の二人>
シールズの奥田君           ??????????????????????  日本若者協議会の富樫君(3年前)
 


※富樫泰良情報
●2013年5月30日放送
NHK「プロジェクト2030」(8)「2030年見据えた子どもたち」
http://www.nhk.or.jp/shutoken/net/report/20130530.html

●富樫君のブログ
http://blog.canpan.info/togashi/

★2016年1月17日放送
NHKテレビ総合1/ラジオ: 日曜討論 午前9時00分〜午前10時00分
タイトル:「“18歳選挙権”政治はどう変わるか」



4114同人α総務:2016/01/17(日) 17:28:13
合評のお知らせ
本日から神野佐嘉江作『人生詩』の合評が始まりました。

(簡単紹介)
季節は11月。主人公家族は三人、時期をずらして風邪気味だ。
著者みずから述べていたように、「生きる」「生命」は永遠のテーマ。この作品では淡々
と普通の主人公の普通の生活、周りの普通の人々の生きる姿が描かれている。
「普通」の中に、生きる喜びや輝くものがある。「普通」を綴っているようで、一人一人
に決して普通ではない、それぞれの「輝き」「奇蹟」「愛おしさ」を感じさせるものがある。

※末尾に4503をお願いします。
※「著者ポートレートとコメント」にもお立ち寄りください。



4115同人α総務:2016/01/21(木) 17:40:09
レンズの向こう/新年の夕陽−3
T氏は翌日もカメラを持って多摩湖へ。まだ撮り残しがたくさんあったのでしょう。
真っ赤な太陽がいよいよ山並みに接触したシーンからスタートです。

1月10日??多摩湖 注)画像上の数字は、撮影時刻です。

      16:38
      

16:39??????     ??               16:43
??????

????????????????????  16:45
??????????       
  ????         Photo byI.Takeuchi 2016/1/11「冬の夕暮れ」より



4116同人α総務:2016/01/24(日) 08:12:45
「三田文学」の達筆事務員
 同人誌を送る度、受け取り通知がきちんと送られてくる。
K大文学部に在籍するバイト生なのだろうか、実に味のある書体だ。私はこれを見る度に
自信をつけさせてもらっている。
 小学生の頃、ピアノ習いた〜い!と経済的無理難題を母親に要求したとき「習字ならい
いわよ」と言われ、2,3百円の月謝で習字教室に通ったが字は一向に上手くならなかっ
た。そして、歳を重ねる度益々悪筆になっている。大人らしい綺麗な字を書こうと思えば
思うほど字が踊り始める。
 三田文学のこの人の字はすご〜い!! 一文字一文字一所懸命書いている様子が伝わっ
てくる。なぜか親近感を感じる。あったかい気持ちになる。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004307M.jpg



4117同人α総務:2016/01/24(日) 20:32:09
レンズの向こう/新年の夕陽−4
 10日後半の写眞は日の入り後、そう「黄昏時」です。
空いっぱいを青から茜色に変え次第に色合いは薄れ、そして富士山を藍色に染める…。
北氏の「原石と(宝石)」作品の色の変化の世界を、大空とその下の山並みをキャンバス
にして大自然が繰り広げてくれます。オーロラが宇宙ドラマだとすると、黄昏時の色の変
化は地球ドラマ。姿は見えないのに、地球上の生き物たちの息づかいがなぜか伝わってき
ます。
 日の入り時刻を調べてみました。昨年12月冬至から毎日1分づつ伸びています。
黄昏は人生の終わり、あの世、そんなイメージと結びつきやすいのですが、翌朝また必ず
日の出が待っています。私は次なる時を告げる出発の景色がこの黄昏と思っています。


1月10日??多摩湖 注)画像上の数字は、撮影時刻です。

??????????????????????16:45
??????????????????????

      16:47
      

16:48??????     ??               16:49
??????

?????????????? 16:56
??????????  
  ????         Photo byI.Takeuchi 2016/1/11「冬の夕暮れ」より


※埼玉日の入り時刻??(緯度:35.8500° 経度:139.6500° 標高: 0.0 m)
(国立天文台資料より)
2016/01/01??16:38
2016/01/05??16:41
2016/01/10 16:45????????
2016/01/11??16:46
2016/01/12??16:47
2016/01/13??16:48
2016/01/14??16:49
2016/01/15??16:50??????
2016/01/24??16:59??



4118αアートギャラリー管理人:2016/01/25(月) 11:08:54
お知らせ
リンクアートギャラリー無限回廊に新たにB-03 荘島 二郎氏 作品が加わりました。
荘島氏と言えば、平成7年11月、斜光パイロット版の可愛らしい真っ赤なチューリップ
の画像を思い出します。今回提供していただいた四作品は真っ赤とは異なり、落ち着いた
「蒼」を基調とした一つの物語が繰り広げられています。

『廃屋』
                 ←斜光パイロット版挿絵
大きな画面でご覧下さい クリック→「B-03」



4119水彩画愛好家:2016/01/26(火) 12:01:36
零戦が空を飛ぶ!!
零戦ついに鹿屋の空へ 27、28日に試験飛行 [鹿児島県]
2016年01月21日 03時00分 西日本新聞より


◆在ニュージーランドの日本人男性が飛ばせる零戦を買い受け、日本の空に飛ばす計画は
知っていましたが、いよいよ明日?のようです。零戦→戦争→懺悔→戦争反対→安保法案
撤回こう結びつけるテレビメディアは零戦の雄姿を見せてくれるかしらん。例えテレビが
取り上げなくとも、ネット世界では必ず誰かが動画を載せてくれるはずです。

◆零戦の技術は必ず戦後日本のいろんな分野での技術開発貢献に役立ったと思っています
し、何より戦争の是非は別としても日本に生きる人々、家族を守ろうとした青年たちを載
せて空を飛び散って行った零戦と青年と開発に関わった技術者への感謝と畏敬の思いがあ
ります。これはごく自然な人としての思いだと思っています。

※関連??リンク
『零式艦上戦闘機』竹内一郎個人作品集
『零式艦上戦闘機』趣味水彩

c.c.『趣味水彩』



4120昭和のテレビっ子:2016/01/27(水) 11:22:34
昨日のテレビ
【号泣元県議】 NHKを除く各局
人権派弁護士さん、彼を救う為に手を挙げないのかしらん


【国会代表質問】NHK
100時間も費やして総理への質問を山ほど考えだし、練習も重ねた生真面目岡田代表だ。
「一度は政権とったんです〜ぅ」「やっと代表になったんです〜っ」と言って号泣、
あるいは、ワナワナと口を震わせ演台を叩きはじめるかと心配しながら観させてもらった。


【韓国からのお客様】TBS
テレビで観たことのある隣の国の老婆二人が登場。
二人をアテンドする友愛氏、みずほ氏お二人の姿を思わず探してしまった。


【第4次産業革命の正体 IoT】BSフジ
いつもの癖でプライムニュースを開く。
この一年「IoT」、「インダストリー4.0」といった言葉を耳にするが、ゆっくり調べて
考えることはしてこなかった。1時間半のプライム講義といったところだ。
ネットを使って道具と情報を結びつける…当然の成り行きである。
考えるのも利用するのも「人間」である。便利になるのはいいが、創り出す力、自らチェ
ック・工夫・修理する力、そして身体能力まで衰えてくるようにも思えてくる。
第5次産業革命はいったいどんな中身になるんだろう。



4121同人α総務:2016/01/27(水) 13:52:07
合評のお知らせ
本日から古賀和彦作『シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第六回』の合評が始まりました。

(簡単紹介)
 一級建築士でもある著者ならではの建築業界のことが描かれているシリーズだ。今回は
バブル崩壊の打撃を受ける弱小設計事務所で働く主人公の孤軍奮闘振りと「結露」につい
て。大手ゼネコンの設計部や、安藤・黒川・丹下といった露出度の高い超有名建築家をど
うしても思い浮かべがちだが、それはほんの一部で、この作品のような肉体労働を課せら
れ、責任追求の矢面に立たされる危険を常に負わねばならない人達が殆どなのだろう。
 「結露」についての考察は、冬を迎えた今、実感できるし参考にもなる。

※末尾に4504をお願いします。



4122万理久利:2016/01/27(水) 18:39:19
零戦が飛んだ!!
 今日、鹿児島海上自衛隊鹿屋航空基地を零戦が飛び立った。
零戦里帰りプロジェトが発表されて3年と数ヶ月、プロジェクト代表石塚氏の零戦が飛ぶ
までは様々な苦難があったようだ。安保法案をめぐる議論のさなかのことということも影
響したらしい。石塚氏は「零戦はものづくりの原点」、「不戦のちかい」と言っていたが、
私の父も「不戦のちかい」こそ言わなかったが「ものづくりの原点」についてはいっしょ
だった。不戦のちかいなんて父にとっては当たり前のこと、言わずもがなだったのだろう。


画像出典: 時事通信社/JIJIPRESS → https://www.youtube.com/watch?v=H3EAJX4s7FI より
離陸


??????????????帰還
??????????????



4123同人α総務:2016/01/27(水) 19:17:04
めぞん・α計画図
 これは本日掲載の著者紹介ブログの画像です。
ブログでは大きさに限度があるので、ここで大画像を。
 さてさて著者は自分が引いた設計図どうりのメゾンαを建ててくれるのでしょうか。
このところ、仕事に追われているようですからひょっとして来年あたり…。
来年のαメンバー全員の初夢としておきましょう。




※画像コメントはリンク『著者ポートレートとコメント』で
※この作品以外にも著者作成の設計図/絵コンテが揃ってきました。整理できしだい、
αギャラリー『無限回廊』に随時掲載していく予定です。



4124神野佐嘉江:2016/01/27(水) 20:57:01
荘島二郎君の水彩画
 荘島二郎君の水彩画(4点)拝見。僕は「廃屋」が一番良かった。

4125風野茜:2016/01/28(木) 16:20:27
パソコン練習
レンズの向こうにある新年夕焼けの写真にとても感激しました。
冬木立の彼方の茜空にいろいろな像が浮かんできます。

4126昭和のテレビっ子:2016/01/30(土) 12:20:31
経済再生担当大臣の辞任
◆このニュースを昭和のラジオっ子H氏宅で、ラジオで聴いた時にこんな話しが出た。
・H氏の記憶では、親は仕事がらみの盆暮れのつけとどけは一切受け取らなかった。
・大臣辞任はしかたない。
・それにしても、あれだけ頑張ってくれた大臣が失脚するなんて大事な時期だけに残念。
・政治生命をかけてまで金を受け取るなら、自分だったら最低でも数億円単位から。

◆テレビっ子の親は付け届けを貰えるほどの地位にもなかったし、渡す知恵も金も無かっ
たけれど、あとの三つはラジオっ子と二人、「そうだそうだ!!」で大いに盛り上がった。

◆某野党議員、学者、若者が言っていた「どんな手段を使っても安保法案を廃案にする」
の言葉が頭をよぎる。「どんな手段」をつかっても政権与党を倒そうとする野党議員、ス
クープをなりふり構わず追い続ける週刊誌記者、それがまかり通る。世の中それで、それ
なりに、成り立っているのだろう。重要な国家予算を話しあう会議はどこへいってしまっ
たのだろう。人間世界は怪奇。



4127昭和のテレビっ子:2016/01/31(日) 21:16:29
『青春』
脚立から足を踏み外し転倒。歩くこともままならず、何より痛みでどうしようもない。
体と頭を動かす作業は全て中止して、痛みを紛らわすためにテレビ観賞だ。
見覚えのあるお顔、日野原重明氏と篠田桃紅さんの対談をやっていた。
題して「達人達. 100 回 記念スペシャル オーバー100 歳 対談」
二人並ぶとまるで、怪人、超人の男女そのもの。

以前聖路加国際病院で日野原氏を交えた会議に参加したときの氏の印象は、話に聞いてい
たものとは大分異なり、医師の面より「経営者」としてのかなり強引で収益性への拘りを
感じたことを覚えている。当時の彼は米寿を迎える少し前あたりだっただろうか。

二人のことを怪人、超人と書いたが、その中身の中心にあるものは「若い」ということ。
日野原氏は体を丸め、歩くことも姿勢を保つのも少々不自由、篠田氏は昔の美貌はないけ
れど、そんなことどうでもいいくらい二人とも気持ちが若い。生き生きしている。医療を
通じて人と向き合う、芸術の世界の中で「自分」ならではの作品創り、それを百歳を超え
た今も続け前進している二人の姿に驚かされた。

篠田氏は粋な着物姿で姿勢もしゃきっ、キリリ。今の私よりずっとしっかり歩いて車椅子
に乗る日野原氏の前に進む。やっぱり怪物だ。
長生きの秘訣を聞かれて「普通に生きてきただけ」と二人は言うが、精神の若さ、前向き
さ、それが肉体の老いより人より数段勝っていたのだろうと思った。

   人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる
   人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる
   希望ある限り若く  失望と共に老い朽ちる

有名なサミエル・ウルマンの「青春」にある言葉だ。以前はありきたりの、恰好付けだけ
のきれいな言葉だと思うこともあったが、この二人の話しを聴いていて、今この言葉には
しみじみ感じ入るものがある。



4128アートギャラリー管理人:2016/02/01(月) 10:55:08
お知らせ
ニューロン・カフェリンク集「アートギャラリー無限回廊」に
A-09??井手元子氏三作品をアップしました。
『私の風景』
『コラージュ によるCOMPOSITION』
『祈り 震災に寄せて』


具象というより抽象、和風というより西欧風のモダンで明るい色づかいと洗練され、しゃ
れた作品が多く観られる井手さんの作品ですが、あの震災から2年目に描かれた「祈り−」
は色を抑えた中に被災者の悲しみや忍耐、それを見つめる同じ日本人としての作者の思い
が静かに伝わってきます。

     
     「祈り 震災に寄せて」
      



4129昭和のテレビっ子:2016/02/01(月) 21:03:36
痛み
 年度が変わってすぐに痛みに襲われた。虫歯と爪楊枝の傷跡が腫れ上がったのが重なっ
た。三日三晩うなったあげくトホホで10年振りで歯医者に行った。痛みが治まった頃、
次に何と脚立を踏み外し転倒。腰と右足を強打。翌朝寝返りで悲鳴を上げる。じっとして
いれば痛みは感じなくて済むのだが、起きれない、歩けない。這いずってトイレに行った。
 歯の痛みは思考までストップさせる。腰と足の打撲による痛みは思考をストップさせる
ところまではいかないが「動けない」。これはこれで日常の基本「衣食住」というあたり
まえのことができなくなる。パソコン閲覧なんかどうでもいい。あたりまえのことの重要
さを痛感した。
 心の痛みはそれなりに何十年生きていれば大中小色々あったが、身体の痛みは今振り返
ってみると小止まりで済んできた。折り返し地点の年代に大きな手術を立て続けに二度ほ
どしたがウンともスンとも…。痛みとはほど遠かった。仕事から離れた自由気儘な病院生
活でむしろ体の調子が良くなった程だ。なによりも身近に付き添う人がいた。
 今は一人。これからも一人。痛みがそれだけで倍加したのだろう。

 これもまた試練。今だから味わえる試練。いい歳、ヨロヨロになった今、これからの生
活態度、対応、工夫を考えるきっかけになった。こんなことがないと、これまで痛みを知
らないで生きてきた私は健康の大切さを実感できなかっただろう。
明日は歯医者だ。びっこをひきながらでも、行くぞう!!
一人生活対策に本格的にとりかかるぞう!!
????????????



4130アートギャラリー管理人:2016/02/04(木) 09:00:21
お知らせ
A-09??井手元子氏四作品を追加アップしました。
『石橋文化センターのポピー 』
『MY VIEW』
『明日へ 震災チャリティ展』
『MY VIEW 「浅間山」』

震災への思い「祈り」のモノトーンから、翌年の「明日へ」では色か登場。希望の光が色
になって出て来たようです。
上部の蒼は海と空、上下に走る線は、人の涙と汗そして地を潤す雨でしょうか。
「趣味水彩」の作品にも震災後の土地土地の様子を描いたものが多く観られます。画風は
異なっても、ともに復興への祈り/願いが静かに伝わってきます。

     
     「明日へ 震災チャリティ展」2014
      



4131万理久利:2016/02/04(木) 18:04:31
虚構新聞
『「900円引き酢豚」で御用 背後に値引きシール偽造団か 』(2月2日)

 偽札ならぬ偽値引きシールだ。これもまた限りなく真実に近いウソ記事だ。有り得なく
はない。既にやっている集団があれば慣例に従い社主UK氏は減俸となる。

 私が住む家の近くにスーパーが三店ある。散歩をするようになり、数年振りでスーパー
にも立ち寄るようになった。どのスーパーも夕方になると異様な熱気を帯びる。長靴を履
いたお兄さんが商品管理グッズとシールを持って生鮮食品売り場や惣菜売り場に立つ。
その周辺にはシールを貼るのを待ち構えるおじさんおばさん。すご者は、目的の商品を手
にして「これに貼ってよ」と詰め寄る勢いだ。家計を守る主婦の底力だ。こんな景色は以
前からのものだが、変化した点は、勢いと人数が増したこととしゃきっとした服と上等な
バッグを手にするまるでどこかの奥様や小金持ちの初老の紳士といった人も多く含まれて
いることだ。

??以前駅近くの大型スーパーに寄ったとき、お肉パックから半額シールを剥がして、持っ
ていた駕篭の中のパックに何気に貼り付けているスーツ姿の一見紳士にみえる小父さんを
目撃してしまったことがある。こちらは節約というよりは趣味の世界…?
 夕方以外にもシールを貼り替える時間帯を設けているようだ。昼過ぎに寄ったスーパー
で、夫婦と思われるふたりがカート上下に満載の買い物だ。殆どが「半額」と書かれた商
品だった。夫婦で食堂でもやっているのだろうか。だとすれば、これも立派な経営努力。
スーパーの惣菜を自分の店の料理だと言って出すことも商品偽装というのだろうか。
老舗店ならともかく、町の小料理屋であれば免責であろう。客もそれなりに気が付いてい
てしらぬふり。安い、早い、それでトントン。

 商品偽装は売り手の狡っ辛さ、割引ラベルの張り替えは買い手の狡っ辛さ。偽造割引ラ
ベル販売は売り手と買い手の隙間をねらった第三者の狡っ辛さだ。人間のみみっちい悪知
恵対決だ。
??200円の商品に900円値引きのシールを貼り700円を店から貰う−、狡っ辛い努
力への報酬といったところだろうか。虚構新聞記者の発想は、そんじょそこらのテレビの
お笑いネタよりずっと面白い。

虚構新聞より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004322M.jpg



4132昭和のテレビっ子:2016/02/05(金) 09:09:22
国家予算そっちのけでひたすら甘利氏追求
国家予算そっちのけでひたすら甘利氏追求

3日の国会中継で、民主岡田代表の質疑を聴いていて歯と右足がまたうずいてきた。
痛みを和らげるために池田信夫「アゴラ」に掲載されていた記事、
∈「 民主党はなぜ嫌われるのか」、∈「民主党政権の「政治主導」はなぜ失敗したのか」
 を読み直した。今の自民党に対する批判でもある。
∈「 日本一の選挙DBが導き出した参院選 獲得議席予想 --- 選挙ドットコム」
 予想に過ぎないが、民主党議員の当選数を見てホットした。

安倍氏は、あの方はもちろん、反安倍議員からの挑発にいきり立ってはいけない。
民主政権時代の失策を敢えて取り上げるのもいけない。
じっと我慢していれば痛みも怒りも自然と和らいで来る。そのほうががかえってあの方の
「人となり」「政党なり」が浮き出て視聴者によく伝わるはずだ。あの方だってももちろ
ん、安倍氏の一種の挑発にいちいちいきり立ってはいけない。両者入れ代わっても同じ事
が言える。互いに、挑発合戦、かわし合戦でもなく、政権争いでもなく、持ち上げ合戦で
もなく冷静に日本と世界の現実、未来、今政治家として何を今取り上げなければならない
かを考えて欲しい。パンツ泥棒とか、口利きがあったかどうか、それはそれとして別の場
所でしかるべき時にハッキリさせてもらいたい。国会でもっと話し合うことがあるだろう
に、互いに知恵を出し合わなければならないことがあるだろうに…。

「落選運動」なるものがあるようだが、国会中継や国際ニュースの方がずっと効果がある。
誰を選ぶか、どの政党を選ぶか、あの政党には任せられない等、選挙権者のいい判断の材
料になる。

??????????????????



4133同人α総務:2016/02/05(金) 10:46:43
レンズの向こう/紅梅
航空記念公園にある日本庭園「彩翔亭」の紅梅です。今年も見事に咲いています。
光の加減なのでしょうか、歳を重ねた青銅に描かれた梅の花にもみえます。




??????????????????????      
??????????????????????????      Photo byI.Takeuchi 2016/2/3「早春」より



4134アートギャラリー管理人:2016/02/06(土) 17:38:18
お知らせ
「#A-01眞? 太仁子」氏の作品が銀座の画廊で展示されます。
詳細は上記リンク集「伝言板」にてご確認ください。

      



4135同人α総務:2016/02/06(土) 18:45:26
レンズの向こう/白梅
 紅梅に続き「彩翔亭」の白梅です。茶色の壁には紅がしっくりいきますが、青空に白い
雲が似合うように、青をバックにするとやはり白い梅の花が映えます。
 「レンズの向こう」を通じてすっかりお馴染みとなった航空公園、そしてこの茶室。
[彩]に相応しい紅白の梅の花そして抜けるような青空。[翔]とは航空発祥の地とも言われ
る所沢にあるこの公園を象徴するものなのでしょう。そう言えば、零戦オタクであった父
の戒名には翔と雲の字が入っていました…。


????????????????左脇に見えるのは人の手? 何で簾のてっぺんに?
????????????????





??                ????????
????????????                Photo byI.Takeuchi 2016/2/3「早春」より



4136万理久利:2016/02/07(日) 11:24:24
恥ずかしながら
梅と言えばいつも不思議に思っていたことがあります。梅の季節になるとすぐ浮かぶ
のが、実家向かいの家に咲いていた白梅、偕楽園、湯島天神、亀戸天神、そして「趣味
水彩」と「レンズの向こう」のお蔭で新たに加わったのが「好文亭」と「彩翔亭」です。
 そこに大好物である梅干しのイメージはありません。水戸梅干し、湯島梅干し、熱海梅
干し…はなぜ無いのだろう、梅の木になる実を見かけたことが無い…、梅干しと言えば紀
州和歌山、さぞや梅がたくさん植わっているだろうにこの季節和歌山の梅の景色を全国放
送であってもテレビでみかけることがない、これが長年にわたってのうっすらとした不思
議不思議でした。
 いよいよこの歳になってやっと調べてみました。何と「実梅」と「花梅」があるという
ことが分かりました。実梅も花は咲くけれど枝振り花振りが今イチ。農園に咲くのと庭園
で咲くのでは趣が違うのです。そうかそうだったのか〜の気分であります。
そしてふと考えました。人間にも実梅と花梅があるのかしらん…。ありそうな気がします。
と言っても、花も実も無いのが[あ・た・し]。 どちらにも当てはまらないようです。

<心境キャッチコピー 二つ>
「老いて知る 我の無知」 ??「いくつになっても はじは知のはじまり」



4137昭和のテレビっ子:2016/02/07(日) 15:27:12
今日のNHK日曜討論
 父が必ず見ていたNHK「日曜討論」。どこが面白いのかといつも思っていたが201
4年夏以来時々観るようになった。気が付くと父とそっくりになった自分が居る。それで
もやっぱり退屈な番組だ。報道ステーションやプライムニュースの方が色んな意味でよほ
ど面白い。だが今日は違った。今までの日曜討論の中で一番面白い。残念ながら討論の中
身ではない。甘利氏、安倍氏の責任問題に各野党が終始しているとき、あの国の自称「人
工衛生」とやらが発射したニュースが入り中断されたことだ。このタイミングが絶妙だ。
安倍政権にはここぞという時にいつも神風が吹いてくるようだ。
 ゲスト与党議員も野党議員も選挙のことだけでなく、批判と言い訳ばかりだけでなく、
今日本が置かれている外的危機を把握し、対策を具体的に話し合って欲しい。本日4時か
ら改めて放送されるという日曜討論をまずは録画しておこう。各議員の反応具合、これだ
け少し興味がある。



4138赤松次郎:2016/02/08(月) 09:55:16
山荘便り−20160206 続−茜色
さて、六十数年前に楽しみに聞いていた「花紅に(はなくれないに)」という
ラジオドラマについて、思い出を辿って調べてみたが詳細は判らなかった。
そのことをここで書いたら、私も当時そのドラマを聞いていたという人が数人い
た。「花紅に」より五年ほど前のラジオドラマ「君の名は」ほど熱狂的なファン
の盛り上がりはなかったが、若者の間で静かに浸透していたらしい。

そして私の記憶以上に詳しい情報は集めることができなかったので、こんな時頼
りになるのが図書館である。
◆ゲーテのミニヨンの歌、「君よ知るや南の国 レモンの花咲き 緑濃き葉陰に
 は、こがねのオレンジたわわに実り」の訳者がだれであったかを真砂図書館
 で。
◆長崎港の両岸を渡す連絡船(正式には長崎市営交通船)のことは長崎県立図書
 館で。
◆友人への哀悼文に書くための昭和20年8月14日第6回の最大規模の空爆被害状況
 は佐賀県立図書館で。
◆辻邦生の「夏の砦」に書かれているグスタフ公のタペストリが実在するのか、
 それとも創作なのかについては文京区立湯島図書館で。
◆「馬かけ」や「獅子舞」「剣突き」などの琴路神社の秋祭りについて鹿島市立
 図書館で。

等々各図書館の司書に依頼したら、資料をくまなく調べ上げて印刷してくれた。
本当は現地に赴き数日掛けて調査をしなければならないのだが、執筆を職業とし
ていない私には時間も費用も掛けられないのである。各図書館の司書の方々がそ
のような詳しい資料を数百円で提供してくれるので非常に助かった。

そこで今回も我が街の図書館に問い合わせたところ、司書の「二週間後くらいか
かりますがよろしいでしょうか」という言葉に「お願いします」と依頼した。
しかしその後の報告では「花紅に」ではなく「花くれないに」という本当の名称
は判ったが、私の疑問にたいして満足するような答えではなかった。
それは1957年放送されたラジオドラマである「花くれないに」の記録が、NHKアーカイ
ブスにもNHK盛岡放送局にも全く残っていないということである。戦後間もないころ
必死で体制を立て直そうとしていた時期でもあったのだろうからやむを得ないと思
われる。結局は「花くれないに」というラジオドラマのシリーズ直後に作られた映
画しか残っていないのである。その記録はweb上ののMovie Walkerやyahoo映画に
記録されている。

◆Movie Walker
 阿木翁助・作のNHK連続放送劇の映画化。猪俣勝人が脚色、田畠恒男が監督、
 布戸 章が撮影した。主演は高橋貞二、杉田弘子、小山明子、清川新吾、雪代敬
 子、菅佐原 英一、中川弘子、笠智衆、柳永二郎、新人山田百合子など。色彩は
 イーストマン松竹 カラー。

◆yahoo映画
 1957-58年のNHKラジオドラマの映画化作品で、1950年代後半の岩手県を舞台にし
 て、東京から赴任した新任教師の奮闘が、豊かな自然と人情の中で爽やかに描か
 れる“青 春&学校ドラマ”の快作であります。

夏目漱石の『坊ちゃん』東北版+石坂洋次郎の『青い山脈』というところであろう
か。とにかく将来への不安と無限の可能性の狭間で揺れる若者の心模様に影響を与
えたドラマであったと言える。
そしていまプルーストの『失われた時を求めて』のなかの、大人になった主人公が
熱い紅茶にプチット・マドレーヌを浸して食べた時すぐさま子供のころを思い出す
のと同じく、私も「あかね色した 夕べの空に かすむ岩手の山 見ていたら
そよ風春風 祈りをこめて そっと 君の名 呼んでみる」をみると六十数年前の
ころを思い出す。
それにしてもこの歌の作詞者も作曲者も録音さえ残っていないのが謎であり残念で
ある。

4139万理久利:2016/02/09(火) 08:10:18
図書館キラー
 知ろうと一旦決めたら徹底的に調べ挙げる、感心すると言うか、しつこいと言うか…。
こんなエネルギーはいったい何処から出て来るのだろう。
「真砂図書館」「長崎県立図書」「佐賀県立図書館」「文京区立湯島図書館」「鹿島市立図書館」
等々…。これ以外にもさぞや沢山の図書館が質問攻めに遭ったのだろう。
 今回は幻の?ラジオドラマ「花紅に」徹底調査に挑んだらしい。いつもどおり身近に存
在する、きっちり調べてくれる図書館司書の有効活用だ。どうやらどこの図書館の司書も、
ここぞとばかりに使命感いっぱいで調べてくれるようだ。きっと彼等自身も職業意識を刺
激されながらわくわくして取り組んでくれたに違いない。

 この60年以上前のラジオドラマを思い出させるきっかけとなったのが「風野茜」氏の
「茜」のようだが、肝心要のラジオ大好き風野氏はこのラジオドラマを聴いた覚えはない
らしい。自称昭和のテレビっ子はテレビが家にやってくるまではラジオっ子であったが、
放送当時はまだ生まれていないから、オンタイムで聴いてはいない。映画『青い山脈』は
原節子版をつい最近テレビで観たが、「花紅に」映画版を観た記憶はこのテレビっ子にも
ない。
 口数の少ない人ばかりのこの掲示板で、何度か話題になったこのラジオドラマ、映画化
されたこのドラマを、昭和のテレビっ子としては意地でも聴きたく(観たく)なってきて
いる。顔と佇まい、おとぼけぶりが父によく似ていた笠智衆が登場していたという映画を
観てみたい。

 文句ばかり批判ばかりの「クレーマー」は御免蒙るし、なりたくもないが、質問や調査
依頼だったら図書館司書は潑剌と喜んで調べてくれそうだ。身近にいるのにこれまで気が
付かなかった図書館利用法を教えてもらった。



4140昭和のテレビっ子:2016/02/09(火) 10:44:45
国を挙げてのお祭り
 自称平和利用衛生ロケットが繰り上げ発射された翌日8日、当地の新聞とテレビがニュ
ースで流れた。抑揚は最高度、ものものしい語調で重大発表だ。続いてこれまたものもの
しい「朝鮮の名を空に刻んだ」というタイトルの曲が力強く流れた。
新たな曲とあったが、何年か前のテポドンの時にも聴いたような気がする。国家宇宙開発
局を中心とする打ち上げに携わった人達が数百人並んで記念写真も。
そして夜はロケットに続く大きな花火の打ち上げである。三代目最高指導者はかなりのイ
ベント好きでもあるらしいが、電通、いやオムニコム・グループやWPP並の広告企画力
の持ち主なのかもしれない。

 小中の頃テレビでよく流れていた文化大革命の景色を思い出す。かつてのロシアや中国
の思想をしっかりと守り続けているのは、ひょっとしてこの国?とまで思えてくる。
 理想の国、楽園、それはそれで追求していってもらって構わない。盛大なイベントもい
い。だが他の国に住む人々に迷惑をかけて欲しくない。どうか自分達の世界だけでやって
もらいたい。

once upon a time

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004331M.jpg



4141同人α総務:2016/02/09(火) 12:37:46
お知らせ
4505 『科学者の熱意とカルマンと相方』の著者紹介ブログをアップしました。



4142水彩画愛好家:2016/02/10(水) 11:37:40
埴輪のある風景/趣味水彩
同人誌で青森の山内丸山遺跡がとりあげられていたことが切っ掛けで、古代遺跡の分布を
調べてみました。奈良時代に日本が近畿を中心として国としてのまとまりを見せる以前は、
関東から北に古代人の生活の拠点が散在していたようです。茨城にもたくさんの遺跡があ
ります。とりわけ東京から筑波山ふもとまで広がる広大な「里山」は海、川、湖、沼、周
りにはなだらかな山々に木々の実 −、農耕に入る前の暮らしとしては絶好の場所だった
のでしょう。

狩猟と採集で生きてきた当時の人々の暮らしは、蓄えというものが無いから、貧富の差か
ら生じる争いもなかったと思われます。そこには最低限、家族、家族が集まる小さな集団
の中での最低限の食糧確保と自然からの身の安全を守るための結束、工夫があったものと
思います。

先日『趣味水彩』に掲載された集落の復元景色は、なんとおだやかで、自然に溶け込んだ
景色なのでしょう。地面に突き刺さった縦穴式建物の草葺の屋根部分が地上にぽつりぽつ
りほっこりと見えます。周りは木々となだらかな山。この作品からは人間が自然の中に溶
け込み暮らす場所の空気が伝わってくるようです。埴輪の表情もまた、自然に対峙あるい
は溶け込んで生きる欲望喰う欲望、命を繋ぐ欲望だけに特化した生き物としての人間のき
りりとした美しさがあります。 ちょっと待てよ…。

よーく観るとこのお顔、逮捕された時の清原和博のお顔に少し似ています。「きりり」と
「とろん」では表情は全く異なるはずなのですが。
彼を縄文時代の集落に投げ込めば、薬漬けからも開放され、体も引き締まり、当時の堅強
な男達に決して引けをとらない、心身とも「きりり」とした清原になるような気がします。
彼の再生にはこれが一番かな?…。

『人物埴輪』


※出典:趣味水彩 → http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915/e/294a184f853c16060372bae8c262e87d
大きな画像でお楽しみください



4143昭和のテレビっ子:2016/02/11(木) 11:35:53
「香箱を作る」
 2月になってNHKBS朝ドラの後の岩合さんの「世界ネコ歩きmini」が戻ってきました。
これまでに飼った小動物が、短命に終わった猫一匹のみであったであったこともあります
が、岩合さんのお蔭でますます猫の生態に魅入られるようになりました。まるで猫と意思
が通じているかのような岩合さんが捕らえた猫たちの画像から、色んなことを教えられま
す。先日もこの番組で含蓄のある言葉を知りました。

 猫が前足を内側にたたみ込んですっぽりと胸の下に収め、尻尾もきちん丸めて座りこむ
姿を「香箱座り」と表現するそうです。初耳です。ホホーッ、なるほどなるほど。現代っ
子であれば、香箱ではなく「ティッシュペーパー箱」となりそうですが、香箱とは言い得
て妙。

 猫と言えばあのしなやかさ、優雅さ、そして驚異的身体能力。そして人間に媚びない勝
手きままさです。ジャンプ力、着地力はノミにはかないものの、動物世界の中では群を抜
いています。体なめなめの時は自由自在に曲げてリズミカルに全身を隈無くなめまくりま
す。しかもどの行動ひとつとっても、優雅にやってのけるのです。内村航平 の鉄棒着地、
荒川静香のイナバウワー、ぐにゃぐにゃのヨガポーズに勝る行動をいとも簡単にしかも優
雅にこなすのです。この香箱ポーズはいつもの生意気で嫌という程その身体能力を見せつ
ける姿と異なり、どんな悪党も、どんなに歪んだ心をもった人間も思わずほっこりさせて
くれるものですが、これまたかなりの身体能力を要するポーズのようです。

 優雅さと生意気加減とほっこり加減が両極端なところも、ともにその身体能力の高さに
裏付けられているのでしょう。
 猫自身が優雅さをいかほど意識しているかは分かりませんが、それを観る人間が「香箱」
と例えたことは、当たりです。人の心を和らげる貴品あふれる香り高い猫の姿なのです。
 猫がこんなポーズをとることを「香箱を作る」と表現するそうです。
唯我独尊、己の優雅さを追求する猫の意思が感じられ、これまた言い得て妙!!

       
????????????????  コラージュ 



4144昭和のテレビっ子:2016/02/13(土) 09:44:24
建国記念の日
 若い頃、何の記念日であろうと祭日は祭日、学校も会社もウソをつかず堂々と休める日
としか考えていなかったような気がする。テレビ番組もそれなりに祭日に合わせたものが
流れてはいたから、それでやっと何の記念日かが分かる始末だ。学校も会社も嫌いではな
かったけれど、ずるをしなくても堂々休んで勝手気ままに過ごせる日が祭日だった。父は
祭日となると必ず日の丸の旗を玄関先に用意した。隣近所もしかり。母が「紀元節よ」と
言って、「雲に聳ゆる高千穂の〜」と口ずさみながら、小学校の記念行事のことを懐かし
そうに話しているのを聴いても特別な反発も賛同も感じることはなかった。そんなもんか
−、古くさいだけじゃないと内心思っていたものだ。

 歳をとってからはちょっと違ってきたようだ。何でこの日が祭日? それを考えるよう
になった。日本人として生まれ生きてきた一種の振り返り時期に突入したからなのだろう
か。ようやく日本の歴史にも興味を持ち始め、気軽に「テレビでお勉強を」と思っていた
のに、もと「紀元節」と呼ばれていたこの日はイメージを嫌ってか、特別番組はほとんど
見かけられない。文春スクープのあれやこれや、ミサイルのあれやこれや一色だ。
そんな中、プライムニュースが面白かった。堺屋太一と渡辺昇一を呼んで、聖徳太子と十
七条の憲法の話だ。以前の私であれば、「なになに、古くさいへんくつなお爺さん二人の
話なんか」であったのだが、興味深く聴かせてもらった。何で聖徳太子があの時代に憲法
を作らなければならなかったか、時間がだいぶたってから明治憲法、そして現憲法、時代
背景と重ねて語った二人の話が面白かった。あれっ? ちょっと違うんじゃない、偏って
るんじゃないと思う箇所もあったが、それはそれで反面教師的な意味があって参考になる。

 続けて観た報道ステーション。文春スクープあれやこれやで期待を裏切らなかったが、
吉田拓郎インタビューにはいい意味で裏切られた。この何年かテレビから姿を消していた
吉田氏の久々の登場だ。突っ張りも気取りもすっかり無くなっていい親爺になっていた。
古館氏は上手く吉田拓郎の今の心情を引き出していた。この人は政治報道は今イチだが、
こういう仕切りをさせると実にうまい。

 渡辺昇一も堺屋太一氏も大分歳をとった、そして吉田も古館氏も…。
歳をとってみんないい顔になった。突っ張りも変な遠慮も思惑もなくなったように思えた。
歳をとったからこそ見えてくるものがある。おだやかで静かな気持ちを時々味わえるよう
にもなるのだろう。歳をとるのも悪くない。



4145昭和のテレビっ子:2016/02/15(月) 23:01:24
豊饒?の土日
土日は面白かった。 テレビっ子とは言え、テレビ漬けぶりに我ながら呆れる。しかし止められない。
●司馬遼太郎思索紀行 「この国のかたち」 第一集 NHK総合 午後9:00〜
●「逃げる女」最終回?? 同 午後10:00〜
●平行して 漫才「グランドスラム」 フジ 午後8:00〜

14日
●46億年の地球博物館 〜恐竜vs人類〜 テレビ東京 午後4時〜
●司馬遼太郎思索紀行 「この国のかたち」 第二集 NHK総合 午後9:00〜
●「鴨川食堂」 NHKプレミアム 午後10:00〜

・日本どうなってしまうのだろう、世界はどうなってしまうのだろう、そんな時にいろい
ろと考えさせられたのが「この国のかたち」だ。司馬氏の日本史観は少なからずの抵抗感
があったが、島国民族の限りない「好奇心」武士の神髄「名こそ惜しけれ」、「公の心」
にはなかなかうなずけるものがある。これをもって直ぐに帝国主義、軍国主義云々に結び
つけたがる人達もいるようだが、それはそれ、これはこれだ。要は司馬氏が言うところの
日本人の特質をどう生かすかの問題。戦争に繋げる人も居れば平和に繋げる人も居る。未
来に向けて、日本と世界の平和に繋げていけばいいことだ。

・「人類は何処から来て何処へ?」は恐竜と対比させながら考えてみるという視点がいい。
45号作品の『競合と共生』や『肥と筑』そして『アルタイ語と日本語』を読んだから上
記二つの番組が目についたのか、それともの作品が番組を呼び寄せたのか、不思議な気分。
45号作品を目にする少し前、司馬遼太郎の『日本語と日本人』を読み終えたばかりだ。
この偶然も不思議。

・NHK現代ドラマはサスペンス、ミステリー、べたべたの恋愛物、いびり/いじめ物では
ない、決してわくわくドキドキ、悪者退治でスッキリといったものは無いが、どこかしっ
とりとした余韻を残すものが多い。「逃げる女」も「鴨川食堂」もしかり。
なぜか歴史物ふたつの番組の後で観たからか、いつもと異なった味わいがあった。「逃げ
る−」は人類だけがもつ心の闇と竹内氏言うところの「あらぶる心」、「鴨川−」は46億
年の地球博物館で教授が語っていた「人類だけが料理の知恵を持ちかつ食を愉しむ」と繋
がっていった。

・昭和のテレビっ子は生きている金語楼も榎本健一も由利徹も画面を通じて見た記憶があ
る。二人とも既に全盛期を過ぎていたし、どこかしら戦争臭さがあって好きになれなかっ
た。「へんなお爺さん」そんな印象しかない。コント55号あたりからお笑い好きになっ
た。漫才ブームには友人に頼んでお笑い番組ビデオを駐在先まで送ってもらった程だ。時
は流れ、今は五世代とも六世代とも言われているようだが、どうも芸が粗雑になっている
ように思える。演芸そのものというより、バラエティ番組全体にあいまいに拡散されてい
っているように見える。自分達だけで楽しんでいるように見える。漫才グランドスラムな
るものを初めて観た。実力芸人を揃えたという謳い文句が嘘臭く思えたが、どの芸人もい
つもより「真面目」に演じていたので感心。関西と関東の違いの妙、テレビで見かけない
芸人の中にもなかなかの芸を見せてくれたのにも感心。感心というより安心かな? 私が
生きてきた短い時間の中でも演芸には時代の流れ、空気がよく現れている。



4146同人α総務:2016/02/18(木) 10:30:14
合評のお知らせ
本日から博田忠邦作『アルタイ語族と日本語』の合評が始まりました。

(簡単紹介)
科学技術畑を長年歩いていた著者が、言語から日本人のルーツを探るという、隠れた一面
を見せてくれる。仕事柄他国に出向くことが多く、直かにその土地土地の文化にふれてき
た経験から、言語を通しての民族のルーツについて関心をもったのだろう。旅先で聞いた
話等々の小話を夾んでの作品となっている。様々な言語の中での共通点分析はやはり理論
家、理系男子ぶりが見てとれる。『肥と筑』の愛読者には興味深い内容だ。

※末尾に4506をお願いします。

作品挿絵より

「ブンガワン・ソロ」試聴 クリック →https://www.youtube.com/watch?v=SGaXby_P02Q



4147同人α総務:2016/02/18(木) 22:13:36
お知らせ
『アルタイ語族と日本語』著者 ポートレートとコメントをアップしました。

※上記リンク集/又は http://star.ap.teacup.com/alpaha23/??をクリック



4148万理久利:2016/02/21(日) 09:32:28
雨上がり歩きタイ
時事放談を観た後、散歩に出る。風と雨も止んで薄明かり。
しっとりと水を含んだ舗装道路、濡れた木々の緑、茶色の幹、いつもと違った味わいがあ
る。隣のお屋敷の大谷石の塀が息づく。模様が飛び出る、石と共生する苔の緑が浮き出て
いた。

どこからかシャーという音。聞こえてきた方向に顔を向けると、雨戸が静かに上昇してい
る。全自動雨戸シャッターだ。隅っこが欠けたり歪んだ木製の雨戸を朝一番でこれまたガ
タガタの戸袋に押し込むやっかいな小学生時代の役目を思い出した。

コンビニには配達サービス担当でもあるオーナーが朝一番でたった一人で奮闘。バイト調
整がつかなかったのだろうか。「おはよう」と声を掛け合い味噌汁に使う豆腐を買う。

コンビニからの帰り道、先に見えるはどんどん広がっていく青空、そしてシルエットのよ
うに佇む丹沢山系。
雨上がり早朝の散歩はなかなか味がある。



4149昭和のテレビっ子:2016/02/22(月) 22:53:20
語呂合わせ記念日
本日は「にゃんにゃんにゃん」「にんにんにん」、ぞろ目「2」並びでそれぞれ猫の日、
忍者の日、とされているらしい。もちろん国お墨付きの記念日ではなく、普通の市民、企
業、団体が勝手に作った記念日だ。そういえばお笑い芸人伊東四朗が「ニンニン!」と叫
んでいたような…。今日は伊東四?の日になってもいい。

もう一つ、テレビニュースではあまり取り上げられなかったが、今日は「竹島の日」でも
ある。こちらは語呂合わせ記念日ではなく、島根県への編入を閣議決定をした日だ。

1兆円を超える経済効果の猫ブーム、地方活性に歴史振り返りを活用する忍者、そして竹
島をめぐる日韓関係、どれが優先順位か、そんなこと関係無く明るく楽しい語呂合わせ記
念日を取り上げたテレビの一日が終わろうとしている。日本は実に平和な国だ。いやみで
もなんでもなく、しみじみそう思う。



4150万理久利:2016/02/24(水) 21:21:13
競合と共生ー生命(二) 評(後半)
これまでの著者の作品は実に客観的観察に基づく表現が多く見られる。この理系男子が多
い(ほとんど?)同人諸先輩の中でも、著者はとりわけ理系思考・分析をする習性を強く
持つ人物ではないかと思っている。「生命」という難しいテーマを前にしてもこの思考態
度は変わらない。

・どかんと前提を決める。自然環境のなかで各種の生物が互いに生命を育むモードを表す
「競合と共生」について考える前に、「自然」をどんな立ち位置で捉えるかを考える。
著者が選んだのは「全てを含む宇宙」だ。ここで読者は唸る。そうか宇宙視点で生命を捉
えようとしてる、スケールでか〜い! 著者の立ち位置が分かるとそれに続く文章もその
視点で読むようになる。

・その視点から「人と自然との共生」という言葉自体が持つ陳腐さ、即ち人は自然の一部
に過ぎず、別個のものとして捉えることはおかしい、と来る。そこで突如登場するのが
「ロトカ=ヴォルテラ方程式」だ。いかにも理系・客観性を重んじる著者らしいではない
か。方程式嫌いの私の頭にも入ってきた。受け入れることができた。

・三内丸山遺跡に見られる縄文時代の集落を「自然と共生し持続可能な社会」と捉えるこ
とに違和感を覚える著者。人類が自然に対抗して生き延びたということよりも、たまたま
の地球環境とたまたまの知恵で自然の一部である当時の縄文人が一定の個数を保ち生き続
けたに過ぎない「自然現象」だと述べているように思えた。
勿論そこにも「ロトカ=ヴォルテラ方程式」が生きている。

・時の流れの最先端に地球に今を生きる人類はこれからも地球の気候変動に耐えなければな
らない、そして有限の資源、生物とともにしか生き続けることはできない。だが人類は自
然環境を変える力まで持ってしまった。縄文時代の人類と大きく変わった。人類のもつ知
恵が種の絶滅に振れるか、存続に振れるか…。私もまた著者と同じく後者の道に進むもの
と信じたい。
今を生きる自分が自然の一部、地球の一部、宇宙の一部、時空の一部と捉えることで見渡
す景色が大分ちがってきた。

・以前「荒ぶる魂」という非科学的とも言える言葉を著者が掲示板で使ったことがなぜか
印象に残っている。理系男子が使っただけに理由(わけ)もなく意味深に思えた。
「知恵」を「悪知恵」に変える主要素がこの「荒ぶる魂」なのではないだろうか。
科学的には表現できない内容だ。

おわりに
子を残せなかった読者ですが、自分の子というより人類そして地球上の生命体を未来に続
けたい、できるだけ長く地球で生き続けることを願うようになってきました。そんなとき
目にしたのがこの作品です。人間社会の歴史的うらみつらみ、日常のうらみつらみ、今日
を生きる明日を生きる算段、自分の中にある「荒ぶる魂」との挌闘、これは現実の問題と
して悟りとはほど遠い人間に付いて回ります。個の視点ではなく大きな視点から世界を眺
めてみろ、客観的に世界を眺めてみろと、著者に言われたような気がしています。個(私)、
人種、民族、宗教を超えたホモサピエンス種の保存、存続を考える時のキーとなる視点だ
と思えました。
 4502



4151同人α総務:2016/02/25(木) 09:17:19
レンズの向こう/満月と一本松
 「世界ネコ歩き」の岩合氏がずっと捉えたかったのが月見する猫。やっと出会えたのは
スペインでした。屋根の上で満月を眺める猫たちの姿はなるほど幻想的な画像でした。
 定点観測のいつもの一本松。どこかしら春の気配があります。月見の猫を思い出してこ
の昼の一本松と23日夜空に輝く「乙女座の満月」を並べて、満月の下の一本松を想像し
ています。

 満月といえば「月に吠える」狼男、「田毎の 月」の棚田、満月の夜は地球上のひとつ
ひとつの物を浮かび出させる魔力のようなものがあるようです。



           乙女座の満月 2016.2.23
??????????????????


                         武蔵野の一本松
??                        
  ????                      Photo by I.Takeuchi 2016/2/23「早春」より



4152同人α総務:2016/02/27(土) 13:17:19
46号前書き集アップのお知らせ
風野 茜氏が次号同人α46号テーマに選んだのは「静」です。
風野氏によるテーマ前書きを上記リンク集『前書き集』にアップしました。

短い文章の中に氏の思いがたくさん込められています。



4153同人α総務:2016/02/27(土) 21:34:13
レンズの向こう/春を待つ鳥たち
今年の冬は暑いやら寒いやら。 地球温暖化は一種寒暖のダッチローロールを繰り広げる
ようで、油断がなりません。人間だけでなく植物もそして鳥達もさぞや仰天していること
でしょう。鳥の姿を見ていると、いつもと変わらないおっとりとした姿。鳥達が目にする
人間の姿もいつもと変わらぬ姿なのかもしれません。

α同人「風野 茜」氏は昨年クリスマスあたりから自宅庭に「小鳥レストラン」を再オー
プンしたと聞いています。氏の好きな鳥がツグミ。ちゃめっけたっぷりなところが心揺さ
ぶられるそうです。ご自宅レストランの常連になってるかな?



キンクロハジロ(カモ目カモ科ハジロ属)



            ツグミ
            
??????????????   ???? 寒いと思いながら散歩するとあちこちに春の先駆けが見られます。
??????????????   ???? 唐草の中のスミレ直径5mmくらいの花けなげにさいています。
       ?????????? 池の鴨写真のもの「キンクロハジロ」というそうです。マガモより一回り小さいもの。
       ?????????? つぐみが盛んに餌をついばんでいました。(竹内)



??????????????スミレ
??????????????
?????????????? Photo by I.Takeuchi 2016/2/23「早春」より



4154昭和のテレビっ子:2016/02/28(日) 22:51:53
『猫侍』
 これまで飼った動物が猫だけしかも一回きり、だからなぜか「猫」に興味がわく。世界
ネコ歩きの岩合氏の猫を愛するが故のナイスショットのおかげでますます猫に魅了されて
しまっている。

 年末か先月一月か忘れたが、猫を抱いている侍姿が目につきBSフジを見続けた。あの
テルマエロマエにも登場した濃厚ソース顔の北村一輝演じる浪人が、白猫「玉之丞」(た
まのじょう)を我が子のように抱きかかえていた。その組み合わせが面白い。制作班も役
者も目立たないサブカルマイナー作品に挑戦しているものだと一種感動すら覚えた。
 そしてまた今宵、たまたま「玉之丞」を目にした。抱きかかえている人物はココリコ演
じる江戸の飛脚だ。大の大人たちが猫にメロメロ、奔走される。

 猫ブームでかり出される猫たちだが、俳優に祭り上げられてもやっぱりマイペース、自
然体。主役を堂々と自然体でこなしている所が何とも言えない。犬であれば、一所懸命役
作りに励むのだろう。救助犬、麻薬犬、介護犬、盲導犬はいても、猫バージョンはない。
なのに猫ブーム。犬の一所懸命さ、猫の勝手きままさ、人間はどちらも欲しがる。


北村一輝&玉之丞

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004346.jpg



4155万理久利:2016/02/29(月) 10:59:11
浅見光彦シリーズ(内田康夫)
現在本棚に並ぶ、友人二人から譲ってもらった内田作品です。

透明な遺言      講談社文庫
鐘           同上
姫島殺人事件     新潮文庫
斎王の葬列       同上
後鳥羽伝説殺人事件?? 角川文庫??★
菊池伝説殺人事件    同上
箸墓幻想        同上
歌わない笛      徳間文庫
「須磨明石」殺人事件??光文社文庫
鄙の記憶       幻冬舎文庫
鏡の女        祥伝社

 以上、デビュー作「後鳥羽伝説殺人事件」を除いて、この一ヶ月で読み上げました。
遠い過去から現代まで途切れなく、人間の業と悲しみの疼きが通奏低音として流れている
ように思いました。全作品から疼きの音が聞こえてきました。
 右足打撲でベッドに横たわりながら退屈しのぎに「姫島殺人事件」を開いたのがきっか
けです。布団の中で全国各地を旅しました。土地土地の景色を楽しみそして歴史/伝説の
旅でもありました。ケガがなければ、おそらく手にするのは数年先だったでしょう。

 テレビ版はさほど興味はありませんでしたが、主人公浅見光彦は競争社会と離れ恥ずか
しがりながらも、ばかにされながらも歴史と事件への好奇心いっぱいで淡々と生きて行く。
時に猛然と行動に出る。正義だ自由だと事件を解決するのではなく、事実を紐解き結果
「悪」をつきとめる。結果被害者も加害者も救われる。この生き方、ドラマの流れは好き
でした。もこみちは別としても辰巳琢郎、沢村一樹は光彦役にうまくあっていました。本
を読んで再度そう思いました。
 そう言えば、もこみちも含めて三人共通して、あまりがつがつしていない役者です。ゆ
ったり、ゆっくり、余裕をもって俳優業を遊びながら寄り道しながら楽しんでいるように
も見えます。著者と光彦、そして光彦を演じた俳優たち、類は友を呼ぶ、著者は主人公を
呼ぶ、主人公は役者を呼ぶ…、この構図が浮かびます。人が書く文章はもちろん、年齢を
重ねたその顔にも、どんな設定や場所であれその人そのものがよく出てくるものだとつく
づく思います。
 本のジャッケト折り返し部分に載った著者のお顔はどこか辰巳琢郎と似ていました。

 『肥と筑』でやっと日本史を学ぼうと思い始め、少しだけ知識もついたからなのか、楽
しみながら読むことができました。友人からもらった歴史の旅チケット、歴史周遊券を使
いまくりました。



4156赤松次郎:2016/02/29(月) 15:28:47
山荘便り−20160229−「業」について
 いまトーマス・メッツィンガー著の『エゴ・トンネル』( 心の科学と「わたし」と
いう謎)と言う副題のついた本を読んでいる。養老孟司の評によると「エゴ・トンネル
とは奇妙な表題である。その意味は文字通りであって、自分とは要するにトンネルみた
いなものだ、と著者はいう。トンネルはさまざまなものが通行するかもしれないが、
実体はない。空虚である。中が空でなければ、そもそもトンネルとして使えない。存在
するのはなにかというなら、壁だけ」とある。この評も私にはとっては???である。
 この本は自己とはなにかという問題を検証するのに、体外離脱経験や幻肢や明晰夢の
実験を通じて解き明かされているが、私には非常に難解である。外からの情報を脳を通
して認識するとき、その意識が正確に実感されるのかどうかということなのか。エゴ・
トンネルを通過するときその意識が忘却されてしまうのか。ちょうどそれは古東哲明著
の『<在る>ことの不思議』に書いてある「人は自分の存在を自覚できない」。即ち自分
の存在について考えたとき、自分は観察者になっていて自分の存在から離れている。同
人α第42号・神野佐嘉江の『フロー体験』にある「フロー体験とは、なんのことはな
い、皆さんよく知っている、「没頭する」「没入する」「寝食を忘れる」あの体験のこ
とだ。」と書いてある。そのとき自我のことは忘れている去っていて何も覚えてはいな
いという状態が人の実存の状態なのだろう。
 そんなことを考えていると、長岡氏の「[ごう]は、佛教のカルマンにあたる言葉
で、宿業・業苦などの熟語としても使われます。さらに人が作るカルマンの内、行動に
よるものを身業、発言によるものを口業(くごう)、心中の思いによるものを意業(い
ごう)、これらを纏めて三業と言います。この三業の大きさは、人の知識量とともに増
大しているのです。つまりは、人類が作る三業が人類のアーラヤ識つまり集合的無意識
を形成して行くのです。」に行き当たった。そうだ人は覚醒した意識の中で確信できな
いものをアーラヤ識の中で確信しているのだろうかと私は思った。これ以上考えるとい
よいよ迷宮で彷徨ってしまいそうだから、杉花粉の舞い散る外に出て薪ストーブにくべ
る丸太でも割るか。

4501

4157万理久利:2016/02/29(月) 20:47:36
人生詩 評1
 「生き物」、自分も「生き物」、それをテーマにとりあげるとき、バリバリ理系タイプ
のお題は『生命』となり、理系であっても文学色が強いタイプは『生きる』になるのだろ
うか。
 生命とは何かを宇宙のなりたちまで遡って、進化のしくみや、気象、社会現象を総合し、
法則まで見出して考えるのが理系。生きることをそのまま受け止めて、美しい物、小舞さ
れれるものを廻りの人、生物、天気、宇宙の中にみつけ、その中で泳いでいく、流されか
つ主体的に生き続けるのが文系のように思えてくる。後者はこの『人生詩』を書き続けて
いる著者のことだ

 著者は日本最強とも言われる『日本国語大辞典』十数巻を長年に渡り一頁ずつ、一言一
言ずつ味わっている。一頁ずつ食んでいる言葉虫をつい想像してしまう。
だから、だからこそどの作品も言葉を大事に紡ぐことに繋がっていくのだろう。
 言葉を使っての物、心、動き、美しさ、はかなさ、輝き、躍動を表現する著者の作品は、
人に見せるというより、自然の発露、自分自身が楽しむため、確かめる為、そして自分を
自然・宇宙に解き放つための作業のようにも見えてくる。これは「絵」、「色」、「デザイン」
に取り組む氏の姿にも共通する。

 氏は有名作家でもなく画家でもなく、妻と子と孫をもつ普通の親爺だ。青年時代、中年
時代、老年時代を過ごしてきた。人類誕生から連綿と命を繋いできた累計人類の中のひと
つぶに過ぎない。その一粒の「生きる」をこの『人生詩』の中で描いているように思う。
 何気ない日常の中にキラキラと光る物、ワクワクする物が隠れているのだ。それを発見
させてくれるのが、「日本語大辞典を喰う」にみられる言葉を大事にしてきたが故の氏の
言葉扱いの業にあるのだ。遊び心、冒険心にある。

 『人生詩』の中で繰り広げられる一見平凡な生活、青年期、中年期、老年期の生活は誰
にでもある、またはあった事柄ばかりだ。かけ離れた世界、突拍子もない世界ではない。
何時の日かわくわくどきどきうっとり、じめじめもやもやかっかしたことを忘れてしまっ
たり、きずかなかったりしたことが見えてくる、改めて廻りをながめてみよう、感じてみ
ようと思わせる不思議な力がある。「生きてることっていいじゃない、廻りにこんなにど
きどきキラキラするものがたくさんあるんだ」そんな気持ちがふと湧いてくる。
   つづく
4503



4158万理久利:2016/03/01(火) 14:02:14
昨日29日の虚構新聞
タイトルは、「4年に1度“腐肉の日”各地で試食会」

今年は閏年。昨日は四年に一度の「2月29日」だ。この新聞であらためて閏年であるこ
とを知った。虚構新聞は、語呂合わせむりやりこじつけ記念日を創り上げた。
2月をひ−ふ−み−の「ふ=2=腐」、29日を「にく=肉」をもじって「腐肉の日」とした。やるな〜。
以下、ユーモアと皮肉が盛りだくさんのフレーズを書き上げる。

・品川区にある腐肉専門のフレンチレストラン「シャンゼリゼ・オブ・ザ・デッド」
・28日夜から客が集まり、カウントダウン
・オーストラリアの炎天下で1週間放置した肉牛
・ミシュランに怒られて星を剥奪
・腐肉の味とその後にやってくる腹痛の魅力
・全国各地で期限切れ鶏肉を使った腐肉料理や横流し廃棄カツの試食会が開かれる予定

とんでもない嘘記事の中にたくさんの皮肉と、戒めが込められている。
やるな〜!!

参照→ http://kyoko-np.net/2016022901.html



4159万理久利:2016/03/02(水) 09:31:44
人生詩 評2
今回の作品で気になるフレーズまたは内容を取り出してみた。本、絵画、自然現象、色恋、
風邪、に無理矢理収めた。

本:
11月5日 徳田秋声 10代
11/8     同  『あらくれ』10代

絵:
11/5檜画廊 「丸木位里・俊」色でもなし、形でもなし、ただ生きて居る、そんな境地。
線の運びそのものが生命 [線・グラデーション・自然物][歪み・線・雲・濁り]
人間を描く 「この世に対しては、ことごとに深いという認識、他人にたいしては恥ずか
しい。自分自身にたいしてはエラン・ヴィタル」そしてそのすべてにたいしては「好き嫌
い」40代
11/9 「その人の欠点を強調すると似顔絵になる」40代

影・陰:
11/8 三時なのに、日陰は地面を這い、建物まで這い上がっている 40代
11/11 午後三時、会社の前の広い通りも、建物の青い影にすっぽり入っている。40代

色恋:
11//11 安倍君をめぐる山本君へのいやがらせ 慰労会で
???????????? 山本君?色男安倍君?主人公 60代
11/22 須田女史との風月堂二時間デート
   ?????? 福田さん?Mille須田?主人公 10代

風邪:
11/5 風邪気味。寒気がするし、くしゃみするし、熱がある。 60代
11/8 ようやく風邪から抜け出た。昼はいつもの弁当だが味がない。風邪はこれだと思い
   出した。60代
11/22 風邪気味だ。歩くと頭に響く。鼻水がぽたぽたと落ちる。鼻の穴の中に塊がこびり
   つく。40代
11/23 休日だ。風邪やっと治る。まで鼻と痰は出るが体調はすっきり。頭が痒くてフケ
   も気になるので銭湯へ行く。四時半頃は空いていた。40代
以上

 文頭10代の日記に徳田秋声が登場。文学に惹かれた理由が彼の文体それが作り出す世
界だというからには秋声の本を読んでみたくなる。早速青空文庫で『あらくれ』を読んだ。
う〜ん、確かに似た雰囲気があることはある。
 同様にして檜画廊の絵を探し出してみた。丸木夫妻はあの広島原爆の絵を描いた人で
あることがわかった。強烈であまり好きではなかったが、主人公が出会ったと思われる御
夫妻それぞれのアルプスの山やヨーロッパ各地の風景を描いた作品はよかった。著者神野
氏の「大首絵」の豊かさ、暖かさ、柔らかさそして力強さと共通するものがあった。『あ
らくれ』女主人公の力強とも少し重なるような気がした。
 午後三時、窓の外の景色が、陰/影を使って生きてくる。ふと目にしたものを影を使っ
て何気に表現する。何気なのに、景色が見えてくるのだ。
 色恋では、10代のころの2時間デートをうまく描いている。なぜ自分は誘われたのだ
ろうと逡巡し、かつ彼女の本命と想像している友人男性に少々遠慮しているところなど心
のかけひきが伝わってくる。60代、同窓会でかつての憧れの男子!?をめぐる、いい親
爺の話もほっと笑えた。これまた、だれでも似たような経験がありそうだが、それを忘れ
てしまっているか、または作品の中でうまく取り上げる/表現することがなかなかできな
い。
 まずは廻りの人ひとつひとつの仕種、言葉の中に、自分の体の中に、自然の中に、煌め
を感じられることが大前提。平凡な中に煌めきを見いだせるかどうかだ。そして、それを
描けるだけの能力と感性と意思が必要なのだろう。奇抜な事件、ストーリーなど無くても、
読めば読むほどじんわりと味がでてくる。この作品にはそんな心地よさがある。

 【「この世に対してはことごとに深いという認識、他人にたいしては恥ずかしい。自分
自身にたいしてはエラン・ヴィタル」そしてそのすべてにたいしては「好き嫌い」 】40代
 このフレーズは、主人公が貫き通そうとしてきた「生き方」のように思えた。この作品
にはそれが常に見え隠れしている。

「凜(主人公の妻)はいそいそと町田へ行き、なにやらシングルを買ってくる」
作品最後のこの一行だけでも不思議と、なにやら「生きるっていいなあ」と思えてくる。
たった一行の中にたくさんのものが詰まっている。
????おわり
4503



4160水彩画愛好家:2016/03/02(水) 19:19:26
趣味水彩/「青葉城からの展望」
 『趣味水彩』に高台から会津の町を見下ろす景色が掲載されています。同じ会津、「西
街道・大内宿」を直ぐに思い浮かべました。高いところから、または狭いところから、眺
める先に人々が息づく世界が広がります。「レンズの向こう」の写眞作品の中にもこんな
構図がありました。ぱっと開ける視界、その先の世界の発見や希望がみえるような、岬に
立って大海原の先にある大陸の世界にわくわくする気分を味わうのと似たところがありま
す。絵の世界でも写真の世界でも、とっておきのショットなのでしょう。

 大内宿の景色と青葉城からの景色を描いた作品は、同じ会津の異なる場所でスケッチし
た今の風景です。でも、新旧の会津の町の景色が並んだような、そして建物の数や形は変
わっても、ともに会津らしさもかもしだしているような気分になります。

高所からの遠景を描いたものと言えば、山形山寺五大堂からの風景もありました。高いと
ころら描く風景は、土地の味、自然の味、そこに住む人々の生活が感じられ旅した気分に
なります。

会津 仙台 青葉城から


        「山形 山寺五大堂から」
        

※『趣味水彩』:→ http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915
大きな画像でごらんください。



4161万理久利:2016/03/03(木) 08:09:44
おひな様
       いきいきとほそ目かがやく雛(ヒイナ)かな??(飯田蛇笏作)

 幼い頃、ひな壇も冑も自宅にはなく、友達の家、写眞やテレビでみただけ。
おひな様? それがどうしたのよ、ひがみかなんだかわからりませんが、あまりこの日を
意識してきませんでした。それでも季節感を感じさせてくれるおひな様。お人形の顔もな
かなかいい。するっと筆で描かれた細め目の内裏びなは、星キラキラギラギラ目の西洋人
形とは真逆です。そこがいい。

亡き祖母、母が使っていた帯を使って内裏びなを作る、そんな所沢の手作り雛人形師を
紹介する番組がありました。そうか、こういう味わい深いリサイクルの方法があるのか…。
人形師が帯のデザインを生かして男雛と女雛の衣装を創り上げ、最後に二人のお顔にする
っと目を描きました。

 雛が登場する俳句はたくさんあります。芭蕉も子規もいいけれど、私は 蛇笏のこの句
が一番好きです。実にすっきり単純。

????????????????????
???????????????????????????????????????? 所沢手作り雛「人形のこうげつ」HPより



4162貧乏絵描:2016/03/03(木) 14:20:54
仙台市内の眺望です。
小生の説明不足と絵の拙さから、水彩画愛好家さんの紹介記事では会津市内となつていますが、これは仙台市内の光景なのです。
昨年震災と東電の事故で被災した相馬市で行われる「相馬野馬追」見物の時に、更に足を伸ばして訪れた仙台市内の光景を青葉城から眺めた絵です。余りの素晴らしさに、仙台で現在も活躍する佐藤宗之さんの「青葉城恋歌」をI PHONEで聞きながら暫し見とれていました。
この眺望を何とか描いてみたいと思い描いたのですが、出来栄えが思わしくないので掲載する積りはありませんでした。然し、最近制作をサボっていたので、作品が無くなりお蔵から引っ張り出して掲載しました。

ところで會津若松市は仙台よりもつと小さな都市で、高層建築物はありません。従って白虎隊が祀られた飯盛山から、市内全域が見渡せて彼方に鶴ヶ城天守閣が望めます。

仙台、会津若松それに上杉の米沢市など、東北は落ち着いた城下町が沢山あります。それにこの他に情緒を感じさせる角館、弘前もあり、四季折々の見どころの沢山ある陸奥です。

4163水彩画愛好家:2016/03/03(木) 16:28:24
お詫び
会津若松城(鶴ヶ城)と青葉城がつい一緒になってしまいました。

仙台=宮城県
会津=福島県
実は一度もいったことのないこの二つの県も実は、頭の中では一緒くたになることが多々
であります。山形と岩手、鳥取と島根も…。
恥ずかしいかぎりです。

地理音痴・歴史音痴であります。貧乏絵描さん、大変失礼しました。

4164昭和のテレビっ子:2016/03/03(木) 16:32:34
仁義なき戦い−内部抗争編
「あんたらが言う!? 民主出身の維新議員から「民主は反省足りない」の声相次ぐ」
出典:016.3.2 http://www.sankei.com/politics/news/160302/plt1603020035-n1.html
いかにも産経らしい取り上げ方だが、ぶつかりあいは問題点を浮き彫りにし、ぶれのない
力強い責任野党となることにも繋がるはずだ。いやそうならなければならないはずだ。
     やれ、もっとやれー!!
と下品なかけ声をつい出してしまいそうになるが、彼等がこんなことばかりをしていると、
共産党がしめしめとばかりにのし上がりそう。彼等が心配するところの政権与党Topの
総理はますます強気になりそうだ。
それはそれで困りもの。

このところの国会質疑に立つ民主維新連合議員をみていると、インテリヤクザどころか、
ただのちんぴらヤクザ、若手議員は質の悪い兄貴分にいいように使われる鉄砲玉に見えて
くる。親分も親分なら子分も子分。
「男の美学」と「侠客の掟」の健様や文太が登場するヤクザ世界の方がずっとましだとさ
え思えてくる。
女性議員も極道の妻にはとてもとてもなれそうにない器ばかりだ。
志麻ねーさんにはとてもとてもかなわないが、自民の稲田氏のほうが、蓮舫氏や辻本氏よ
りよほどしたたかで肝が据わっているように見える。

国会中継をお笑い番組、またはやくざ映画感覚でみてしまう私の資質も大いに問題だが、
与野党関係無く、そういう感覚を視聴者に持たせる議員たちの在り方にも問題があるので
はないかとテレビっ子は考えている。



4165万理久利:2016/03/03(木) 20:02:31
シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第六回 評
 官僚や国会議員、警察、先生、医者、銀行マン、パイロット、タクシ−ドライバー、バ
スガイド、等々が主人公のその職業ならではの小説やドラマはたくさんある。
世間には山ほどの職業があるからそれだけ作品も多種にわたる。人間ドラマの中でその職
業ならではの大変さ、面白さ、意義を知ることができた。
 設計事務所の仕事内容は、テレビで一流どころの有名建築家がてがけた設計図や出来上
がった建物を目にするだけだ。実際の仕事内容は殆どいっていいほど分からない。まして
や弱小設計事務所のことはまったくわからない。小説の舞台になりにくいのだろうか、そ
んな本やドラマにめぐりあったことも殆ど無い。この作品はその隙間を少し埋めてくれる
ようだ。

 今回著者がとりあげたのは測量調査と日影図と結露だ。実際のやりかた、結露防止策が
なんとなくわかった。それだけでは終わらない、その様子について触れている。自分の車
で慣れない道を走り現場入り。一人で、一軒一軒からの了解をとりながら、草をかきわけ
かきわけ機材を両手にかかえ、測量して廻るのだ。肉体労働者だ。
 さらに、近隣住民からの日照クレームや結露をめぐるオーナーからの相談対応となんと
その助けたオーナーからのこすからいクレーム対応まで。苦情係り、損害賠償係りでもあ
る。
 建築家の仕事といえば、机に座って客の意向のもと部下がもってきたデータで線を引く、
そんな芸術と科学と技術とをあわせたようなかっこいい仕事のイメージがあったが、いっ
ぱしの肉体労働者だ。人間対応能力、説得能力、そして理不尽にも耐えられる我慢強さも
並以上に要求される仕事のようだ。
 調査を終え自宅で待っていたのは阪神・淡路大地震のニュース画面だ。人間世界の理不
尽さの象徴的姿でもある。

 今回はテニスンの詩「クラリベル」で終わる。
静かな墓地、そよかぜ、舞い落ちる薔薇の花びら、樫の巨木。この静謐な世界に虫たち、
鳥、川の流れの音、自然がかもしだす音。
 トンカチも、釘とも縁はないが、人間が過ごす箱作りの仕事、だから人間との関わりが
強いこともよくわかる。それだけに神経質で敏感そうな(そう思える)主人公が人間世界
の中で孤軍奮闘して行き着く先がこの詩なのだろう。
 最後に詩をもってくることで、作品全体が神野氏とは表現方法が異なるがもう一つの
『人生詩』になったような気がした。
「生きる」って大変だけどそれだけで美しい。
4504



4166同人α総務:2016/03/04(金) 19:23:08
レンズの向こう/桜
 ここ多摩の住宅地では、塀から一本の枝に開花具合も色の濃さも異なる花をつけている
梅の木がここそこに垣根から顔を出しています。5,6分咲きといったところでしょうか。
桜の花はまだ見かけません。広い公園や校庭に植わる梅や桜の方が開花が早いのかもしれ
ません。 桃の花はひな壇を飾る晴れ晴れしい満開がお似合いですが、梅と桜は満開時よ
りも蕾状態と大小様々の花が入り交じる時期の姿が好きです。
 母の名前は「百代(モモヨ)」、同じ3月生まれの母の妹はそのものずばり「弥生」。

         3月3日
         
         先に早咲きのソメイヨシノの写真送りましたがその樹、本日は3分咲
         き
         チョイ足らずというところでした。(T.Takeuchi)


2月27日
 
本日は狭山公園のほうを散歩。例年の早咲きの桜なんと開花していました!
ほんの数輪ですがおそらく昨年より
1週間以上早いのではと思います。後の写真これは狭山公園の中、紅梅かと思って近づい
てみると明らかにうめではない。モモかとも思ったが樹皮などから見るとさくらのようで
す。これは早7分咲きというところ。(T.Takeuchi)

Photo by I.Takeuchi 2016/2/27 &3.3[春]より



4167万理久利:2016/03/06(日) 08:56:05
映画「遥かなる山の呼び声」
??????????????
        製作:松竹 公開:1980年??監督:山田洋次

 昨晩のBS読売ウットリシネマだ。書かずにはいられない。

 この映画の続きが「幸福の黄色いハンカチ」となるような内容だが、順番はどうやら逆。
黄色いハンカチの方が前に作られていた。
刑務所に移動中の車輌のなかで倍賞千恵子演じる民子から「待ってるわ」ハンカチをそ
っと渡される健様(遥かなる−)。 「待ってたわ」ハンカチがズラリと空にたなびくの
を見て感無量の健様(幸福の−)。山田洋次監督はハンカチがお好きなようだ。

 こころ優しい殺人犯として北海道の片田舎の牧場にたどりついた健様は、吉岡秀隆演じ
る民子の息子をかわいがる。大きなペットボトルをけなげに運ぶ被災少年の写真を最後ま
で大切に持ち歩いていたのが健様だ。
 草競馬で一番をとる健様。乗馬姿も様になる。そう言えば西新宿の町を馬で駈けぬけた
「君よ憤怒の河を渉れ」で見せてくれた手綱さばきも見事だった。びっしょりと汗をかい
た健様の襦袢が欲しくなった。(ちょっと危ない願望…)
 母民子が入院中の寂しさからか、夜眠れないといって枕をかかえてきた吉岡少年をそっ
と布団に入れて「男は我慢しなければいけない時があるんだ」と健様が優しく語りかける。
民子になりたいと思うより、私は吉岡少年になりたい。くそーっ!!

 一宿一飯の恩義…健様に演じさせると、やはり日本男児の心意気、任侠もの映画になる。



4168昭和のテレビっ子:2016/03/06(日) 13:32:42
地震番組
 大震災から5年の3月。トランプニュースを掻き分けてどの局も震災特集を組んでいる。
人災も自然災害も5の倍数の年は一つの区切りとしてとりあげるのだろう。
 震災の年、α同人の一人が「地震文学が日本にあってもいいのではないか」と書いてい
たのを思い出す。大地の大揺れと大津波は日本列島の過去、未来につきものだ。東北大震
災ではこれに放射能まで加わった。
 5年経って初めて見る映像もある。5年かけてまとめ上げた優良なドキュメンタリーも
ある。どれもこれも人間だけでなく地球上の生物全体の「生きる」を直球で投げつけてく
る。考えさせられる。時の政治批判、事故を起こした東電批判、学者批判、マスコミ批判
に主眼を置かず淡々と事実だけを写し出す画像は見る者に色んなことを考えさせてくれる。
 本日夜はNHKで人間の命と生活の崩壊の一方で皮肉にも野生の王国となった強制避難
地域をとりあげる。ここしばらくは「地震番組」にどっぷりつかることになりそうだ。



4169昭和のテレビっ子:2016/03/07(月) 11:06:40
震災孤立集落の任侠ドキュメント
昨日どっぷりと震災5周年ドキュメントに浸かった。

NHK 15時05分〜 アーカイブ「孤立集落 どっこい生きる」2011;
震災によって孤立した南三陸町の馬場中山集落を取材した番組を見た。震災直後にも関わ
らず取材班はがんばった。其れより何より取材を受けた馬場中山の漁師達が凄い。
国、県、町、東電に頼るのではなく、待つだけ、文句を言い続けるのではなく、自分達で
自分達の未来を考える、切り開こうとする。地域の絆を分解させないように知恵と行動力
をフル回転だ。自分達で切り開いた幅6メートルの「未来道」を大漁旗を掲げて走るトラ
ック集団。大漁旗を掲げて海に乗り出す必死の思いで掻き集めた漁船。リーダーである
「倉(クラ)さん」は「健様」に負けない男気を見せてくれた。いや倉さんだけでなく、馬場
中山集落の男達全員が見せてくれた。作りものではない現実だけに心に響く。
男達を後方支援する漁師の女房たちも、倍賞千恵子や田中優子に負けない位美しい。
映画の世界より訴えるものがあった。
地震列島を襲う窮地には、まずは一次産業に従事する人達がもつ一種原始的とも言える「生
きる力、生き抜く力」そして人間の心と知恵、これが輝いてみえる。

NHK夜9時からの「被曝の森」;
こちらは住民の放射能避難大移動がもたらした、野生動物たちの「楽園」ドキュメントだ。
人間だけでなく動物たち植物に与えた放射能影響はこれから長年に渡ってみていかなけれ
ばならないことなのだろうが、狸もイノシシもネズミも人間から土地をとりもどし、人間
から解放され実に生き生きと生活している。植物も人の手によって作られた「庭」に、も
こもことここぞとばかりに自由に葉を広げ、根を伸ばしている。皮肉なものだ。生き続け
る、子孫を残続ける本能からうまれる生き物同士の場所の取り合いー、α45号の竹内作
品を改めて思い起こした。



4170昭和のテレビっ子:2016/03/07(月) 12:51:39
自由な国日本
手裏剣飛ばさせて数学授業
韓国修学旅行で博愛心と懺悔の心と怒りの心を育成する公民授業

「ウィッツ青山学園高等学校」もシールズの「キリスト教愛真高等学校」も実に斬新だ。
今テレビで話題の青山学園。名前も斬新だ。美形ハーフ男子「ウエンツ」とお坊ちゃまお
嬢ちゃま学校「青山学院」を思わせるお気軽コピー&ペーストではないか。
この二つの学校はそれぞれ出雲の国島根、熊野古道と伊勢神宮のある三重にある。これも
実に感慨深い。

国会で堂々と「 ●●の睡眠障害を勝ち取りましょう」と言う元文科相大臣、
「●●死ね」と豪語する大学教授、
良いも悪いも本当に自由な国だ。



4171水彩画愛好家:2016/03/08(火) 08:29:37

3月は良いことも悪いことも色々と思い出が詰まっている月です。
このところすっかり記憶力が落ちてきて、新しものを覚えられなくなったり、固有名詞が
出てこなかったりするのですが、5年前の地震のときのことは趣味水彩の梅の絵と解説と
ともに鮮明に蘇ってきます。

昨日の朝と打って変わって本日は陽が射す朝。早速散歩。
大小様々のシャボン玉のような梅がお隣の玄関脇に咲いていました。
奧の方には、ストローの先の石鹸水玉状態の蕾が枝にびっしり列をなしていました。
手前は枝にしがみついて弾けるのを待つばかりのシャボン梅です。
満開の梅よりもあでやかな桜よりも、まるで花が遊んでいるようなこの時期の梅が好きで
す。

絵に挑戦したいところですが、趣味水彩の梅を見たら腰が引けます。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004363M.jpg



4172万理久利:2016/03/08(火) 11:17:47
アルタイ語族と日本語(特別寄稿)評
 折りに触れ「α同人には理系男子が多く集まった」とこれまでと書いて来たが、その理
系男子の典型がこの作品の著者である。
 著者との初めての出会いは2011年、某高校同窓誌に掲載された『福島第一原子炉事故
と今後の原子力』であった。長いこと原子力施設の安全対策について研究してきたという
バリバリの理系男子である。どちらかというと開発推進派と言って良いのだろうか。当時、
東電ひどい、原子力機構もひどい、世間はそれ一色だった。そんな時皆な「仲良し明るく
楽しい同窓誌」に寄稿を決めた著者そして奥様にも一種驚きを覚えたものだ。勇気に驚か
された。

 今回は、そんなバリバリ理系男子が「日本語/日本人は何処から来たか」を書いていた
ことに驚かされた。仕事柄世界各地を訪れる機会が多く、その土地土地の暮らしぶりや「言
葉」にも興味をもったのだろう。日本文化との違い、言語の違いに注目するのだ。
訪れた土地土地のエピソードを交えながら核心に迫っていく流れは、私のような知識不足
の読者には読み易い。エピソード部分は実に文系的だが、日本語のルーツを探る手法はや
はり理系男子のそれだ。
??この作品に出会う前、偶然にも司馬遼太郎『日本語と日本人』を読み終えた。他国語と
の比較、日本各地の方言、文化/習慣も取り入れて日本人のルーツを探る内容だ。
こちらの方は文系司馬氏の歴史感に基づく探索だ。理系と文系のルーツ探しの手法の違い
が少し分かったような気がする。
??二人の著者が「一番似ているのでは?」と持って来たのが「アルタイ語」だったことに
興味を覚えたが、賛同するにも否定するにも、私はあまりにも知識が無い。ここで触れる
ことは控えることとしよう。

 「主人の思い込みと浅い知識だけで書いた作品、私はずかしいわ」そのようなことを著
者の奥様がにっこり笑いながら、厳しい感想をさらりとおっしゃっていた。流石2011
年夫妻して原発事故について寄稿しただけあるコンビだと思う。確かに、まだまだルーツ
についての突っ込みが足りないとの感想はこんな私も感じたことは確かだ。さらりと奥様
はそれを指摘した。
 人間年を取ると、自分のルーツについて考えるようになるのだろうか。私がこれまで開
こうともしなかった『日本語と日本人』を読んだことも、著者が現役を引退してからこん
な作品を書いたことも、年をとったからなのだろうか…。

 原子力畑を歩いて来た人が日本語ルーツを探る。
「原子力のこれから」についてもっと著者の考えを聞いてみたかった。
理系男子が繰り広げる、日本語、日本人のルーツ探しをもっと進めてほしかった。
続きを読みたかった。著者が、一昨年最後の月に突然倒れ亡くなってしまったことが惜し
まれてならない。

追加:
先日、「趣味水彩」に芝山埴輪博物館に展示の縄文時代の女性の彩色人形の絵が掲載され
ていた。後藤 孝「中国縦断記」に登場する寧夏回族の姿によく似ているように思えた。
縄文時代に、回族の血も言葉も入って来たのだろうか…。

  

4506



4173万理久利:2016/03/09(水) 21:58:34
奨学金
 国会議事堂前、はたまた沖縄まで繰り出すシールズ大学生、派手な衣装とマニュキアを
塗ってデモに繰り出すT−ns SOWL高校生、みんな勉強してるのかなあ。学問した
がってるのかなあ。それで学費給付だ、返済免除だって言うの変じゃない?
返済できないのは、職がないから、職がないのは政治が悪いから、ちょっと待てよ!!
 本日の国会で某議員が言っていた。「奨学金を貰う大学生の殆どの人がバイトをしなけ
ればならないのが現状。みんな勉強したがってる」。ええーっ!!本当? もっと 遊びた
いからバイトする学生もたくさんいるのになあ。

 昭和を生きた父は昇進意欲など全く無く最後まで安月給。母は内職と掃除パートを続け、
二人して子全員大学まで行かせてくれた。でもお国へのぐちは一度も聞いた事がない。若
い頃はどこかバカにしていた二人を、今では誇りに思える。
 社会人になってから、借りた奨学金は少ない給料の中から時間をかけてこつこつ返済し
た。次の学生に是非使ってもらいたいと、感謝を込めて返済した。社会に役立つ立派な人
間にはなれなかったけれど、社会人としては小中学生当たりではあったが、この時期、奨
学金返済は小さなことだけれど、これから生きて行くための小さいけれど「励み」と「自
信」にも繋がっていたんだなあと年をとった今、そう思える。

 親も子も、お国にばかり頼ることが当たり前になると、国民は国に縛られることにもな
るような気がする。子に学ばさせたいと思う親を育て、学びたいと思う子を社会が応援す
る「最低限の仕組み」、公平・有効に運用できる仕組みをつくること、それが肝心だ。
 私の両親の時代を振りかえると、人々が感じるその「最低限の基準」が大分上がってき
た、反面一人一人の努力と覚悟の基準は下がっている、そうも思えてくる。
これは権利意識の高まりと個々の責任感の低下とも言い変えられるのではないか。
時代の変化、意識の変化に応じた仕組み作りはとにかく難しい。



4174同人α総務:2016/03/10(木) 10:41:21
レンズの向こう/武蔵野の一本松
 春を迎える木々はまだ葉を落とした裸の茶色の幹が多い。其の中で寒い冬の中でも緑を
見せてくれるのが松や椿といった常緑植物。瑞々しい若葉の薄緑はまだ少ない。
 花は真っ白な木蓮、うっすらと赤みを帯びた梅と沈丁花、ひっそりと咲くスミレの控え
めな青、花の色は白か控えめな色ばかりだ。一人頑張った真っ赤な山茶花は疲れ果て次々
とボットリバッタリ地面に落ちて、春夏の花々にバトンを渡す。
植物たちの1年「エラン・ヴィタル」物語のプロローグを彩る景色だ。


3・3暖かい一日でした。暖かさに誘われカメラ片手に散歩。
森では芽ばえがはじまっています。後一月もすれば森の中は緑でむせかえるようになるこ
とでしょう。件の松周りからなんとなく春の雰囲気が感じらます。(T.Takeuchi)


????????????????
   ??????????Photo by I.Takeuchi 2016.3.3[春]より



4175昭和のテレビっ子:2016/03/11(金) 08:19:36
一本松
 テレビで高田と南相馬の人々の姿を映した番組を見いて、レンズの向こうの武蔵野の一
本松に惹かれたのは、東北大震災の時テレビで取り上げていた一本松のことが頭に残って
いたことも影響していのだと気が付きました。被災地のあの一本松の姿と心のどこかで
重ね合わせていたのでしょう。

 津波に飲まれた直後も何も言わずに凜として黙って立つ陸前高田の一本松と福島南会津
の一本松。「俺生きてるぞー」の姿は被災者にとってどれだけ励みになったか、希望に繋
がったか。のほほんと生きている私にも想像できます。当の松自体は、黙々と「生きる」
を続けているだけのことなのです。たまたま大きな打撃を受けずそこに立ってたことだけ
のことです。でも荒波も乗り越えて黙って「生き続ける」そのこと自体が素晴らしいこと
だと人間は気づくのではないでしょうか。

 高田の一本松は残念ながらながら枯れましたが、海水被害に加え放射能まで浴びた南相
馬の一本松は今も生き続けています。植物にとっては自然災害も人間がもたらした放射能
被害も関係無く、生き続けることを淡々とやってのけているのです。植物にとっては人災
も自然災害も同じ命をおびやかす「災害」なのでしょう。
 そんなことを考えさせてくれる、象徴的な植物がこの「一本松」です。

陸前高田の一本松           南相馬の一本松
    
(ネット画像より)

       武蔵野の一本松
????????????
???????????? (I.Takeuchi 3.3撮影)



4176昭和のテレビっ子:2016/03/14(月) 20:08:02
地震列島
 この一週間、びっちりとNHKを中心に震災特別番組を見た。いわゆる右からも左から
も不思議と「左より」「右より」だと文句を言われるNHKだけにかえって、どちらにも
偏らないフラット感覚の番組構成になっているはずだと思ったからだ。人、金、技術も民
放より勝っている。だからと言っていい番組を作れるということには繋がらないが、じっ
くりこの放送局を観倒すというのも、気が付くことがあるようにも思えた。
 おそらくこの一年、スタッフたちは5年後の3.11をめざして、番組作りにたくさん
の時間をかけてこの数日に渡る震災特集を組んだのだろう。

さてさてそんな寄り道は止めにして、忘れないうちにNHK番組で印象に残った番組を数
件挙げておこう。(以下番組放映順)

【BS英雄たちの選択「大津波から村を守れ!〜三陸海岸の村長の決断〜」】
村を津波から守ろう、全人生をかけて、知恵を結集し、皆を巻き込んで大堤防を作った英
雄。明治、昭和三陸津波の経験が彼をかき立てる。そして彼が取り組んだ堤防は平成津波
から村民全員を守った。中央のお役人ではなく、村長がこれだけのことをやり上げた。地
元の歴史を知っている人だからこそやれたことでもある。

【風の電話】
岩手大槌町山の上にある白い小さな電話ボックスに人々がやってきて死者、行方不明にな
った大切な人に語りかける。まるで電話の先に本人が居るかのように、誰もが語っていた。
扉を開け、受話器を取り、ダイヤルを回し最後まで無言でいる人もいた。
それぞれにとってのそれぞれの思いがあるのだと思わせると同時に、声に出して今は亡き
父、妻、夫、子に語りかけることに意味、声に出すことの不思議な効用効果を考えさせら
れた。そう言えば私も亡き人に声を出して語りかけたとがあった。遠い昔のこと。

【特集 明日へ つなげよう〜東日本大震災5年〜】11〜13日
宮城県名取市閖上(ゆりあげ)をキーステーションにして3日連続ライブだ。
これまでの5年間NHKが追いかけてきた震災番組の総決算といったところだろうか。
しゃべり場にでていたあのコピーライター糸井重里がでずっぱりで頑張っていた。
何でこの場に糸井?であったが、一日目暫くして「こんなじめじめした音楽やめろ」と一
喝。慌てる司会者、戸惑うこれまたでずっぱりの当初から涙くしゃくしゃの森公美子。
視聴者の私も、なんでこんな時にと糸井氏の真意を測りかねたものだ。
その後この番組を3日間見続け、彼は未来に向けて考えろ、今がチャンスだと思って前に
進め、地元だけで固まるな外からの知恵を引き込め等々をNHKにも被災者たちにも言い
たかったのだろう。
最後の日の場面をみると、それは司会者にもゲストたちにも十分伝わっていたように思え
る。

【原発メルトダウン 危機の88時間】
被災者の現状を家族、各種職業、そして役所や消防団、子供と老人等々様々な視点から取
り上げていた。そして役所、消防団、防災の視点からも。
全体的には東電や当時の政権、学者やマスコミの振り返り、そして今後のあるべき姿につ
いてはあまり取り上げられていないような気がしたが、昨日夜は福島原発のあの時の数日
をドキュメンタリーで再現するという番組を投げつけてきた。
5年経ったから再現できたこと、分かったこと、そして放送できることがたくさんあるの
だろう。余計なコメントが殆どついていなことでかえって、事実(おそらく淡々とできる
だけ今分かっている事を綴っただけだと思う)として色んなことを考えさせてくれる番組
になった。ニュース報道だけでは見えてこなかった当時の東電現場の様子、そこで働く人
達の姿があった。
????以上

 実は5年前、いろんなことがあって震災のことは原発も含めてさほど自ら進んで情報を
集めることはしなかった。その後もどこか「他人事」であった。どこまで実態や問題点を
把握できたかは怪しいところだが、日本のこれからを考えるには「地震列島」であること
を欠かすことはできないことだけはだけは分かった。「自分事」であることに。
 神野氏が日本には「震災文学というジャンルがあってもよいのではないか」と書いてい
たのをしみじみと思い起こす。今回のNHK特集はどれも「人間ドラマ」。風の電話の画
像と声はまさしく「詩」。震災後崩れた家の近くの少し飛び出たマンホール蓋の上で歌っ
ていた少女の話はそのままボランティアの力で「マンホールのステージ」という絵本にな
ったともいう。歴史を辿れば、方丈記から始まって地震が繰り返された日本には既に地震
文学が既に出来上がっているようにも思える。
 さあ、私もこの震災列島で生きて居る間は精一杯前向きに生きていこう!!

           「マンホールのステージ」
??????????????     
   ??????      文:横尾和義、絵:照井博恵??(河北新報サイトより)



4177昭和のテレビっ子:2016/03/15(火) 10:46:23
昨日の国会
14日の参議院予算委員会は午後から少し観た。
元気:松田公太   社民:福島みずほ   無ク:薬師寺みちよ  改革:荒井広幸

松田氏はコーヒー屋さんやり手実業家らしい。党名どおり元気よく国会で発言する姿を
これまで見てきた。党派関係無い発言がいい。施策の問題点を左右関係無く指摘し、同時
にアイデアを積極的に出す。だが昨日は今イチ。「食品軽減税率の曖昧さは、ファースト
フード店におけるうそつき(詐欺)顧客を増加させるようになる」この指摘については???
そんなことを言い始めたら、廻りには犯罪材料は溢れている。全体的に感情的発言が多か
った。

瑞穂さん、いつもどおり。

薬師寺みちよ氏は初めて見た。聞いた。総理、総理と叫び続け、最後
には「これで終わり」と席をたち高市議員の発言を押さえ込んだ闘士満々の瑞穂氏の次に
現れた。どこかの局の女子アナ出身かと思わせる声と語りが瑞穂氏の後だっただけに印象
に残る。
待機児童のことでも言い始めるのかと思いきや、終始パラリンピック、障害者対応の訴え
だ。こんな話題を取り上げていたのには、新鮮さを感じた。WIKIで調べたら彼女は元女
子アナではなく医者であった。

荒井広幸氏は私の記憶ではいつも質疑のアンカーだ。安倍内閣あげあげの「しんがり議員」
との印象が当初あったが、ときに政権に鋭く切り込む。批判をする。
感心するのは毎回質疑の中で、斬新な提案を出してくることだ。自ら現場調査をしてきた
からこそ出て来る案が次々と。内閣閣僚だけでなく、他の議員たちからは野次もなく、真
面目に聴いている様子が目に入った。いいではないか、これでなくっちゃ。

一党が強くなりすぎるとろくなことは起きない−どうしようもなくその現実はある。
だが野党も野党だ。国民から見て政権与党に納得がいく批判指摘、そして具体的な「案」
をぶつけていける強い野党が育って欲しい、そんなことを改めて思った。
選挙前の政権争いのステージに国会がなって欲しくない。



4178同人α総務:2016/03/15(火) 19:33:17
貴美女の散歩道/津軽
 貴美女さんから今年3月始めの津軽の風景が送られてきました。
こけしの後ろの絵は女性を描いた版画でしょうか。青森と言えば棟方志功を思い出しまし
た。八甲田山と言えばもちろん新田次郎の『八甲田山死の彷徨』も直ぐに浮かんできます。
 八甲田山の極寒の雪景色と宿泊した旅館にあったというこけし人形は表裏の関係にある
ような…。寒さや津波とともに生きてきた東北魂、暖かさのようなものを感じます。


 八甲田山
 

         こけし
         



4179同人α編集部:2016/03/15(火) 21:46:17
α45号関連の訂正
●「肥と筑 第三十五回」 評 投稿者:万理久利 投稿日:2016年 1月 8日(金)12時34分0秒(掲示板ニューロン・カフェ訂正)
京都奈良のベンカル塗装に繋がっていったであろう。

ベンガラ(正解)

●人生詩(冊子訂正)
p44 7行
遠島君

東島君(正解)

お詫び申し上げます。



4180昭和のテレビっ子:2016/03/16(水) 11:17:49
そっくりさん
このところめっきり顔の識別能力が落ちてきてるなと感じる。
国政に興味をもちはじめたこの2年、議員の顔の区分けがどうもごちゃごちゃになる。
容貌だけでなく、声質、発言内容まで似通ってくると混乱度が増すようだ。
識別能力の低下と同時に、そっくりさんを見つける能力だけはアップしていると言いた
いところだが、若年性アルツハイマーを危惧する者の負け惜しみでしかない。

(例)

江田憲司 と 柿沢未途
細野豪志政 と??馬淵澄夫
志位和夫 と 百田尚樹

中山恭子 と 山谷 えり子
松島みどり と 糸数慶子
西村智奈美 と 川口歌織(夫殺しのセレブ妻で話題となった女性)

その他
室井佑月 と ??金慶珠
池田信夫 と  青山繁晴
ジャニーズジュニア 全員
韓国の美形と言われる女優・男優 全員



4181同人α総務:2016/03/16(水) 19:42:17
貴美女の散歩道/津軽 2
 青森のねぶた祭りは知って居ましたが、五所川原立佞武多というものがあることを知り
ませんでした。まずは読みもわからない。絵からすると「ねぶた」と分かりますが、念の
ためネットで読み方を確認してみてみました。「ねぶた」ではなく「ねぷた」でした。そ
して五所川原の方は常に漢字表記です。青森各地で行われているこのお祭りには「ねぶた」
と「ねぷた」二つがあるようです。田村麻呂の蝦夷(アテルイ)征伐の様子がルーツとな
っているそうですが、歌舞伎役者のようにも見える武者は田村麻呂サイドというより、勇
猛果敢なアテルイの姿のようにも思えてきます。

 土産物屋のこけし、お顔は旅館にあったものとよく似たヘアースタイルと顔。この辺り
ではこの顔が流行っているのでしょうか。愛嬌のある可愛らしい顔立ちです。今度は雪景
色の衣装から武者を描いた衣装です。
??「津軽は、りんごの季節に、もう一度来てみたいと思いました」と貴美女さんが終わり
に書いていました。「世界ネコ歩き」に雪の季節、津軽の林檎畑に遊ぶ子猫たちがでてき
ましたが、信州の他にも貴美女さんが撮す津軽の林檎畑を是非見たくなりました。

五所川原の立佞武多(高さ22?)



????????????????????????土産物屋のこけしのランプ
????????????????????????



4182万理久利:2016/03/17(木) 19:11:12
武雄のハリスホーク 対 渋谷のクロウ
 渋谷中心街のゴミを漁るカラス退治になんと佐賀武雄から、鷹のポン太郎とミーちゃん
がかけつけた。今日で二日目。
 昨日は鷹/人間の惨敗に終わったようだ。鷹匠さんはなんとうら若き女性だ。かわいい
鷹をカラスの群団に解き放つのはさぞや心配であっただろう。鷹が慣れない都会に来て、
密集するビルの壁に激突する姿はさぞや心痛んだろう。カラス軍団に包囲された鷹をみて
ハラハラしただろう。
 本日はなんとか二羽でカラス達を慌てさせたようだ。
鷹とカラスと生ゴミを放埒に垂れ流す人間、三つどもえのちょっとした生き物抗争を見た
気分だ。銃や薬が登場しないだけにのどかな景色でもある。鷹匠が綺麗な佐賀のお嬢さん
であることもなぜか暖かい気分にしてくれた。



4183同人α総務:2016/03/18(金) 11:25:12
レンズの向こう/早春の桃色グラデーション
 昨日は春陽気。雲一つない青空でした。白、ピンク、赤が青空をバックに輝いています。
暖かいと言ってもソメイヨシノの開き具合凄いですね。「春ですよ〜」との大合唱です。
カンヒサクラは見たことがあるような気もしますが、初めて耳にする名前です。調べて観
たら関東より南に多く見られる桜、関東ではソメイヨシノですが、沖縄では「桜と言えば
カンヒサクラ」とありました。
 春の初めに見られる木の花々は緑無し、装飾なしの、黒茶の枝を舞台に本気勝負といっ
た凄みがあります。



       満開のソメイヨシノ
       


木蓮                                 カンヒサクラ(緋寒桜)
   
                (I.Takeuchi 3.17撮影)



4184万理久利:2016/03/18(金) 23:42:15
オーバーが邪魔な一日
 昨日に続き今日も暖かい一日です。午前中までは昨日と同じ見事な青空でした。
今年になって初めてセータ一枚で散歩。家々の玄関脇、庭、道ばたに咲く花がぐーと目立
つようになってきました。思わずズボンのボッケから携帯を取り出しパチリ。
デジカメでもなく、スマホでもなくガラケーなので…、これは多分いいわけでしょう。
貴美女さん、竹内氏の作品の後に載せるのは少々気が引けますが、彼等の目と腕の良さが
引き立ってくることは確かです。この木蓮は2月始め頃から咲いています。下を見ると黄
ばんだ花びらがたくさん落ちていました。 小さな公園一杯に何本も植わっている背の高
い桜の木はまだまだ堅いつぼみばかりで、竹内氏の所沢ソメイヨシノとは大違いです。


木蓮????????????????   ???????????? 紅梅と椿??????????   ??    ???? 桜の木
  

??????????????????   水仙(左側は、右側の四分の一程度の小さな水仙の花でした)
            ?? 



4185貧乏絵描:2016/03/19(土) 20:45:40
頭を出しました!
何時もの散歩道に今年も土筆が頭を出したかなと眺めると、数本頭を出していました。今年も又春が廻り来ました。梅や桜の開花を期待して胸膨らむ気持ちですが、地面でもこんなかわいい土筆ンボがお目見えしています。
春を迎えると我々水彩クラブの仲間たちはスケッチで忙しくなります。今年はクラブの仲間と白馬へスケッチの旅をしようと計画しています。

雪解けの白馬はスケッチのポイントに恵まれているので、実りある楽しい旅になりそうです。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004377.jpg

4186水彩画愛好家:2016/03/19(土) 23:37:29
土筆
 春ですね! 暖かさに誘われて土の中からむっくり顔を出すつくし。土の筆とはよく
言ったものです。
 秋はヨモギ、冬を越して春になるといつも決まって父はどこからかふきのとう、ふき、
ゼンマイ、そしてこの土筆を袋一杯採ってきて母をブイブイさせたものでした。ブイブイ
の理由は料理をさせられるからです。子供達もみな「ああまたかあ」です。今から思えば
父に小言をいいながらも、母はそれなりに楽しんでいたのではないか、子供たちはまずい
ダサイと言いながらも、季節の味を楽しませてもらっていたのではないか、遠い昔を懐か
しむ自分がいます。つくしのてんぷら、苦かったなあ。貧乏絵描きさんの写眞をみていて
そんな事を思い出しました。

 戸外に出てのスケッチ、時間も限られていますから、目で見た記憶だけでなくカメラに
収めて家でじっくり描くことも多々あることでしょう。カメラ目線も絵を描くのと同じも
のがあるのでしょう。「趣味水彩」で時々目にする氏が撮した写眞をみてそう思います。

 さてさて、母の土筆てんぷらの他に思い出したのが震災後約一ヶ月後の作品、稲田草庵
(茨城県笠間市)です。2011年春の土筆です。

        春の訪れ・稲田草庵(2011/4/4)
         
        「趣味水彩」より http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915/s/%C5%DA%C9%AE



4187昭和のテレビっ子:2016/03/22(火) 09:35:16
昨日のプライムニュース
『「民進党」とは何か? 合流新党が目指すもの 民主・維新重鎮に問う』
ゲスト
平野博文 民主党衆議院議員 元官房長官
江田憲司 維新の党前代表 衆議院議員
伊藤惇夫 政治アナリスト


◆この番組は本当にゲストの人柄、考え方、本音をよく引き出してくれる。
「右寄り」「政権寄り」と言われているらしいが、こうして時々野党議員だけを呼びたっ
ぷり話をさせる。先日は、中国出身の論客?三名だった。「政権寄り」と批難をする他局
よりまだましだ。

◆民主平野氏、維新江田氏、バラバラではないか。縁談が成立したというのによそ向いて
話している。これで同じ政党としてやっていけるのかと思った。この番組を見てますます
そう思った。

◆江田さん、やっぱり柿沢議員とよく似ている。顔だけでなく話しかたも性格も。
顔はにてないけれど、小沢一郎氏と同じ匂いがする。

◆アナリスト?伊藤さん、「民進党は自民党の対抗じゃなくてきちんと自分の考えを持て」
たまには良いことを言う。民主擁護派のお方らしいが、そんな彼だからこそこんな言葉が
出て来たのだろう。貴重なアドバイスの後、江田氏が自民は自民はとしきりに言い続けて
いたのを見て、ああ〜 何も聞いてないなこの人、益々「こりゃだめだ」と思った。

◆今の政権が完璧だとも思わないし、政権を批判するその内容も理解できる部分は多々あ
る。だからこそ、もっと中身のある強い野党をひたすら待ち望んでいる。



4188万理久利:2016/03/22(火) 21:37:14
テニス界の男女同権問題
「男子テニス界、つまり男子プロテニス協会(ATP)は、より多くを求めるべきだと思う。
なぜなら、男子の試合の集客力の方が高いということが、データで分かっているからだ」
先日の、男子テニスNO.1ジョコビッチの発言です。
まあいろいろありますね。
同一労働、同一賃金の主張はどこの国でも、どんな職業でもあるんですね。
そこに集客力という要素も加わってくるから男女賞金に差を付ける可否が問われるわけな
のでしょうが、難しいです。??はっきりとはニュースではとりあげませんが、その他に人
種差別や美形か否かまで含まれているような気がします。

女子NO.1セレナ選手の姿を見る限り、もはや「男に虐げられているか弱き女性像」はみ
じんも感じられません。男女の区別がつかないくらい強そうです。
女性の賞金額より男性の方が高くて当然という発言が男子から出ているのは、悔しさや恐
怖を感じたからではないでしょうか。それと肌の色、美醜、人種差別…。

個人的な好みは別として、差別はやっぱりいけません。
心配せずとも、女性軍は勝ち抜くでしょう。同額維持を超えて今度は女子プロテニス協会
が反対により多くを求めるかもしれません。男性軍は勝ち抜けるかな?



4189同人α総務:2016/03/24(木) 11:44:17
レンズの向こう/黄色+青=緑
 小学校5年生の春、友達といっしょに産休中の担任の先生を訪ね秦野にいったときの菜
の花畑が忘れられません。辺り一面真っ黄色。緑の葉っぱは殆ど見えず、その先は丹沢と
青空だけ。春になるとなぜかこの菜の花畑を思い出します。
「趣味水彩特別編集」サイトのTOPにある土手に咲く菜の花の絵もお気に入りのひとつ
になっています。
 桜や梅が春の「晴」だとすると、この菜の花は「褻」なのでしょう。地味ではあります
が、貴重な植物油、そしておひたしになって遠慮深く春を楽しませてくれます。春を演出
する看板女優と脇役女優といったところです。

 菜の花と水仙の黄色は春の色、冬の間にすっかり冷え込んだ土を暖かく包む青空、
黄色と青が一緒になって、瑞々しい一本松の緑となりました。

????????


????????????????????????????????


??  
  (I.Takeuchi 3.17撮影)

4190昭和のテレビッ子:2016/03/24(木) 21:04:34
ファミリーヒストリー/壇蜜
 本日、後半の15分だけ見ることができが、やっぱり想像どおりの壇蜜だった。壇蜜一
族であった。
 みてくれも感性も女性としての魅力に欠けるという劣等感がいつも意識の中にあった私
は、通常なら、このアホなグラビラ・アイドルが…と軽く切って捨てるところだったはず
なのだが、この人の場合はちょっと違った。何かひっかかるものがあった。
 そのぼんやりしたひっかかりを意識できたのは、彼女が人間の生と死について思い悩み
葬儀専門学校に通ったと何かの番組で聞いたときだった。ただのグラビア・アイドルでは
ないと思った。テレビ局にも、視聴者にも、どこかいやらしい媚のようなものがほとんど
この人には見られない。かといって取り澄ましたところもあまり感じられない。遠慮がち
であっても、実のところ極めて彼女は「自然体」をぶつけてくるのだ。

??どこかの医学部で人体解剖助手の仕事までやったというのは、今日の番組で初めて知っ
た。なかなか根性がある。そして何よりも、今もご健在の両親がいい。壇蜜と顔立ちもよ
く似ているばあちゃんがいい。この人たちの愛情があって壇蜜が作られたのだと思った。
大いに納得。
 この番組を見ていていつも思うのだが、今を生きる一人一人には、その時々の社会環境
も決して無視はできないが、何よりも、まずすぐ近くの親兄弟、祖父母、曾祖父母…、
受け継がれてきた家族の生き方のDNA、魂のようなものが強く影響しているのだなあと
感じる。この番組に出演してきた人たちは芸能人が多いが、それでもいい生き方してるな、
良い仕事してるなと陰ながら思っていた人物はどんな職業の人でも、どんなに成功してい
ても、その先祖はもっといい。人間としてかっこいい。

 この壇蜜のファミリーヒストリー、再放送を調べてじっくりみてみよう。



4191万理久利:2016/03/25(金) 12:06:44
「若者への期待度」と「若者からの期待度」
昨日国会内で、高校生に政治参加を促すイベント「全国高校生未来会議」が開かれた。
与野党9党がそれぞれ彼等の前でアピール演説をしたあとで高校生参加者による模擬投票
をした。その結果が新聞に載っていた。
じっと眺めるだけで実に色んなものが見えてくる。
若者への熱烈ラブコールを送る党が低迷だ。社民党はともに上位だが何せ党員の数が数だ。

おおさか維新といえば、先日数年振りにバラエティー番組に橋下氏が出ていた。
母校を同窓の羽鳥キャスターと訪ねるといった、いい人ほんわかぶりを演出する色が全面
にでていた。おまけに娘のことまで。子供7人、この人はひょっとして家族に疎んぜられ
て政治の前線から一歩しりぞいた(一時的であったとしても)、家族生活を優先しようと
した、いじめに会った子もいたのではないかなどと、ふと思った。
どんなに稼いだとしても子供7人は大変だ。弁護士業、タレント業でせっせと稼ぎを得な
ければ…。

彼は下のこの結果を見て何を考えるのだろう。



 与野党9党を対象に119人が参加した模擬投票の結果
(1)おおさか維新の会(28%)??????*がこの政党に投票する(以下同)
(2)社民党(22%)
(3)自民党(15%)
(4)公明党(12%)
(5)日本のこころを大切にする党(8%)
(6)維新の党(7%)
(7)民主党(4%)
(8)共産党(3%)
(9)改革結集の会(1%)だった。
http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/160324/plt16032419490026-n1.html



上記に対し、若い世代の政治参加に「期待する」かの調査結果
1,社民党            (87・5%)????*が若者に期待する(以下同)
2,生活の党と山本太郎となかまたち(81・8%)
3,共産党            (80・0%)
4,自民党支持層が         63・5%、
5,民進党の支持層は        57・8%
6,おおさか維新の会支持層は    56・8%
7,公明党支持層は         54・3%
http://matome.naver.jp/odai/2145862643307647801



4192万理久利:2016/03/26(土) 19:40:34
北海道新幹線
 昨年の3月の北陸新幹線につづき本日北海道新幹線が開業しました。
その前が同じく3月の九州新幹線、どういうわけか3月の開業が多いようです。
新幹線の登場で次々と消え去るブルートレインへの郷愁を吹き飛ばすかのような、
桜咲く季節に明るい未来へと運ぶ超特急、そんなイメージを狙ってのことでしょうか。

 青函トンネルを新幹線が走り抜ける、そんな姿を是非とも高倉健に見せたかったなあ。
あと2年生きていたら、今日乗せてあげられたのになあ。そんなことをうっとり考えて
います。

 青森「八甲田山」、北海道がロケ地の「幸福の黄色いハンカチ」「遥かなる山の呼び声」
ずらりと映画が並びます。そして青森と北海道を結ぶ金の糸、青函トンネル掘りに情熱
をかけた男たちを描いたのが「海峡」です。
 これらの主役を演じたのが健様であります。もう一つ、富良野の無人駅でロケをした
「鉄道員」があります。何とこれはどんぴしゃりぽっぽやの役ときています。九州福岡
生まれなのに、なぜか最果ての冬の土地がよく似合います。まだありました。これは縁
起が悪いのですが小さな声で…「新幹線大爆破」です。
 健様は北海道と鉄道に実に縁のある役者なのです。

 青函トンネルはもちろん、これまでの鉄道の歴史の中では多くの努力をはらった名も
知れぬ人達がたくさんいるのでしょうが、その人達の象徴として、たとえ一映画俳優に
すぎなかったとしても、健様こそ初乗りにピッタリではないでしょうか。

 ああいっしょに乗りたかったなあ。せめても、ぽっぽやの衣装を着て新函館北斗駅で
テープカットする映像だけでもみたかったなあ。

 ????????????????????????????????????
??????????????????????????  映画「鉄道員(ぽっぽや)」より 



4193同人α総務:2016/03/27(日) 11:49:00
熊井浩二氏命日
熊井氏が亡くなって早2年。
昨年、個人著作集を御遺族に遅ればせながら送らせていただいたことを思い出します。

「古武士のような人だった」と語る人もいるようですが、文章を読むとなかなか軽妙闊達
なところも大いに感じられます。ひっくるめて日本男子といったところでしょうか。
ゆったり、おっとり、優しく…かつ生真面目で気概がある頑張りや、そんな部分に焦点を
あてて、久々に、電子「熊井浩二個人作品集」を開いて読んでいます。



4194万理久利:2016/03/27(日) 17:36:08
もうすぐ
朝から青空。靖国神社の桜開花宣言から数日たちますが、未だにひんやりの毎日つづくせ
いか、近所の公園の桜はじっと、ぷっくり赤紫色の小さな小さな蕾を枝いっぱいにつけて
待っています。陽の当たるはしっこの高い所だけ、ほんの少し白い花をつけていました。
私は満開の時よりも、まるで開演を待つ幕内で佇む役者のようなこの一時の桜が好きです。
満開は見事で華やかな気分になれますが、散ることを思うとどこかもの淋しくなります。

緊張一杯の桜に代わって、ピンク色の大きな椿の花が重さに耐えているかのように、うな
だれて咲いていました。

  

 ????  



4195昭和のテレビっ子:2016/03/28(月) 00:51:27
ミラクルな日曜27日
 朝一番で昔よく父と見た「時事放談」。その後政治報道/政治バラエティ番組をほっ
つき歩き、青空の下近所をほっつき歩き、「司馬遼太郎からの問いかけ〜没後20年」を
見ながら司馬といっしょに日本の未来を考えた。「こころ旅」の火野正平の歌を聴いた。
 中途いろいろあったが、夜遅く、BS8「美しき酒飲みたち尾道編」で小栗旬とともに
瀬戸内の肴で酒を飲み、そして地上波8「フクヤマ」で宇崎竜童の歌を聴いた。
最後にテレビを消して、明日インド旅行から戻る石平氏のツイートを読んで本日を終了。

 まだまだ生きていたいと思う一日であった。贅沢至極の一日であった。



4196昭和のテレビっ子:2016/03/29(火) 08:38:28
四列目の男
 先日の新聞に初代、内閣安全保障室長、佐々淳行氏の言葉が紹介されていた。
昔、事件が起きるとテレビ番組によく出ていた人だ。まだお元気なのだろうか。
 学生運動時代の菅氏について佐々氏が語ったものだった。デモの時に必ずといっていい
ほど先頭隊長でもしんがりでもない微妙な位置、安全弁位置をいつも選んでいたらしい。
 佐々木氏は、〔逮捕を恐れて四列目でこそこそしている菅〕とでも言いたかったのだろ
うか。
 そう言えば佐々氏はいつも辛口だった。公安の鬼のイメージがあるが彼を忌み嫌うとい
うほどには至らなかった。それなりに彼の言動は理解していたとは思う。
 同じく、市川房江の横に映る若き時代の菅氏の市民運動は、政治には殆ど興味がなかっ
た私でも好ましい姿に見えていたくらいだ。但し「当時の彼、当時の私」だ。
 暴力革命も辞さない?時代おくれの党や若し頃の学生運動・市民運動のノスタルジーに
どっぷり浸かる党幹部達、昔の栄光ややり方に執着する古株与党議員たち。
 時代は変化しているというのに、世界も変化しているというのに、慣習や沽券こだわる
議員やマスコミ、学者たちが、右左関係無くちらちらと目につく。
 佐々氏への懐かしさとともに、今の日本、これからの日本の未来について考えてしまう。

 このところの国会や報道(阪神淡路21年、オーム同、東日本震5年前のこの季節、ミ
サイル発射)をみるにつけ、数年前この人(民主党)が政権を握ったときのことを思出す
とぞっとすることばかりだ。日本は今日までよく持ちこたえられたものだ。民主党政権は
よくあの1000年に一度と言われるほどの大地震に、批判はあってもそれなりによく対応
してくれたと思っている。政権を初めて握ったときの大地震は実に彼ら(民主党政権)に
とってアンラッキーだったことは確かだ。
そして、何よりも被災者はもちろん国民にとってはもっとアンラッキーなことだった。
被災者には申し訳ないが、自民党にとってはある意味でラッキーなことだったとも言える。

 政権与党は、「ふぞろいのりんご」の野党状態に甘えないで欲しい。「運」に甘えない
で欲しい。甘えさせないため、堕落させないためにも、野党は「打倒」「政権奪回」とだ
け叫ぶのではなく、現実的に地に足をつけて、ともに、日本の今、未来について舵をとっ
てもらいたいものだとつくづく思う。
 だが今の野党からは、例え政権奪回ができたとしても、肝心要の「やること」「日本の
未来」が見えてこないのだ。世界を相手に日本を率いる彼等の姿さえ見えてこない。少な
くとも私には見えてこない。これではどうしようもないではないか。与党にっとっても、
もちろん国民/日本にとってもだ。

 「今考えると、多少無理してでも(菅氏を)逮捕しておくべきだった」と語った佐々氏
の言葉には「ええーっそんなこと、いくら老境に入ったとはいえ、言っていいの」
「今頃言われたって…」と少なからずの抵抗はあるが、妙に心に響く。



4197エヴァ:2016/03/29(火) 13:40:51
天体観測衛星ひとみちゃん
先月種子島から飛び立った衛星「ひとみ」が行方不明らしい。
三菱重工、JAXAのスタッフたちも心配このうえないことだろう。

α同人誌の作品『無限回廊』のなかで宇宙の申し子「陽十三」(ひとみ)とJAXAに勤める
兄「宙」(そら)を生み出した本人としても、実に心配だ。
このところ、作品の中で陽十三は失踪を繰り返している。JAXAの「ひとみ」にも陽十三の
失踪癖が乗り移ったのだろうか。まさか−。
奇蹟の生還をした小惑星探査機「はやぶさ」を思い出して、ひとみの無事を祈ろう。
たとえ宇宙のチリになったとしても、妹たちが必ず後から宇宙に飛びだし使命を果たして
くれるだろう。



4198昭和のテレビッ子:2016/03/29(火) 22:11:05
今日のプライムニュース/岡田さん
暗かったなあ。
一時間たっぷり話を聞かせてもらったけれど、
やっぱり民進党が日本をどうしたいかが全く見えてこない。
安倍政権打倒もいいけれど、肝心要はその後、日本がかかえる諸問題をどうするかの具体
的な設計図を語らない。

保育所のことも、非正規社員のことも、介護士のことも、もちろん重要なことだとは思う
けれど、世界の動きの中で日本をどう守るかについても、国にとっては重要なことだ。
それについては一言「戦争反対」「立憲主義を守る」それだけだ。
だれだって戦争なんかしたくない。でも世界の中の日本は守らなければならないのでは?
それについて語らない。

彼の口からよく出た「貧困」。昭和のテレビっ子としては、昭和2、30年代のあの頃より
ずっといい生活をしてるように思えるのだが…。そしてあの頃の大人達は国のせいにする
気持ちも余裕もなかった。今の日本に「貧困」があるとしても、なにもかも国政のせい?
「財源をどうするのか」、この重要なことにも具体的な提案が出ていない。
金がたっぷりあれば、保母にも、介護士にもそれなりに国からの補助を出せるが、その金
はどうするのか、それが聞きたい。でも話さない。最も聞きたいところが出てこない。

生真面目な岡田氏、国のことを考えていることは十分わかるが、今日聞いた限り、
日本の将来を任せられない。しっかりしてくれよ、いつも自らが安倍氏に言っているよう
に、もっとわかりやすく、ごまかさないで、きちんと説明してくれよ。何をするか言って
くれよ。がんばってよ。
戦争に突っ走る?(私はそこまでは思っていないが)安倍政権
未来図が見えてこない民進党
一国民としてはどっちもどっちだ。

この後、岡田氏は国会議事堂前「戦争法発動反対」「安倍打倒」デモに行くのだろうか…。



4199万理久利:2016/03/30(水) 12:11:25
あとちょっと
 まだひんやりしている早朝は固く閉じ籠もっていた桜ですが、昼の桜はうっすらと開き
始めてきたようです。
 この公園は私が通った中学・高校のすぐ近くにあります。幹の太さ、曲がり具合、貼り
付いている苔のつき具合からいって多分当時からあった桜かと思いますがあまり記憶にあ
りません。豪華に咲き誇る桜もいいのですが、こうして年季を重ねた黒い幹、枝振りがな
んとも言えません。

 下に視線を向けると、空き家の前の空間に名も知れぬ花が咲いていました。このあたり
は緑の垣根が多い住宅街です。緑の葉をつける椿に混じってマサキ?の小さな小さな花が
咲いていました。

 今日は母の誕生日。
母にとって最期の年、3階の病室から兄達が通った小学校正門の両脇にずらり並ぶの満開
の桜を二人して眺めたことを思い出します。


    


  

4200昭和のテレビッ子:2016/03/30(水) 20:40:02
あさが終わる
 NHK朝ドラは圧倒的に女性主人公が多い。しかも強くて前向きで明るい女だ。
「あさが来た」主人公あさはとりわけ元気いっぱい。職業もいわゆる女性的なものではなく、
明治という時代になんと炭鉱、金融そして大学創立だった。
 この、明治の時代に希有な生き方をした女性あさに焦点があたると思いきや、脇をかた
める人物、役者たちにほどよく視点をあてていくドラマの仕上がりになっていたように思
える。
 家族の形、夫婦の形が良く出ていた。主人公姉妹の家族(今井家)、主人公が嫁いだ先
の家族(白岡家)、姉が嫁いだ先の家族(眉山家)、姉妹それぞれの家族、炭鉱の親分夫
婦もいい。一方しのぶ恋では大番頭とうめ(主人公のお付き)、中番頭とふゆ(主人公姉
のお付き)、銀行支配人と美和(主人公の夫の三味線師匠)、そして片思いではあったが
主人公と五代だ。そしてどの夫婦も、家族も女が強い…。
 江戸から明治へと代わっていく様子も関西の金融業という面から、また女子大学創立と
いう面からみさせてもらえた。

 このシリーズで目についたのが、数分だけ顔出すチョイ役者だ。
土方歳三の山本耕史、切りつけささぐれ男のラサール石井、生命保険会社オーナーの宮根
と松平アナ、植木職人の山口智充、そして平塚らいてうの大島優子、その他にもチョコチ
ョコと。ディレクターの遊び心なのだろうか、それなりに役にはまっているではないか。
面白い試みだと思った。良いも悪いもNHK だからやれる(集められる)のだろう…。

 さて今週で終わるこのドラマの賞を勝手に決めてみた。
助演女優賞  :友近(主人公のお付き うめ)
助演男優賞  :山内圭哉(大番頭 雁助)
 同     :柄本佑(はつの夫 惣兵衛)

大衆賞????   :三宅弘城(中番頭 亀吉)
きこなし賞  :長塚圭史(炭鉱の納屋頭 サトシ)
??同     :宮崎あおい(主人公の姉 はつ)

特別賞    :林与一(あさの祖父 今井忠政)
 同???????? :萬田久子(はつの義母 菊)

びっくりぽん賞:主人公あさ夫妻(余命少ない夫を前におめでた告白、本日放映)
        *これは夫婦の間のジョーク? 配偶者を持ったことのない私には、読
         み取れなかった



4201昭和のテレビッ子:2016/03/31(木) 11:54:48
子宮頸がんワクチン集団訴訟
少子化対策、待機児童対策、働くママ対策、「日本死ね」書き込みからにわかに国会もマ
スコミもここに集中し始めた。
少子化が悪いことなのか、そんな思いもあるが、まずは社会を築く未来の子を生み続けて、
社会一因として育てる続けることは、国の基本中の基本だ。いや生き物として基本中の基
本だ。今日のニュースで聞いた掲題訴訟。これは待機児童問題の前の女性が子を生み育て
るための経済的な問題ではなく肉体的問題だ。より優先順位が高いのではないだろうか。

事実は裁判を通じてより明らかになるのだろうが、国会で果たしてとりあげるのだろうか、
もし取り上げるとすれば、どの党がどうとりあげるのか、これに今興味津々だ。

摂取を強く推進したのは公明党議員らしい。全党あげて補助金で予防接種化し、問題のワ
クチンを認可したのが民主政権時代だった。
みんなよかれと思ってやったことなのだろうが、チラチラと利権がらみの問題もとりざた
されているようだ。全党三竦みでどの党も言い出さないような気がしている。
育てる環境作りの前に、生む肉体の環境を壊されること、これは大問題だと思うのだが…。

なによりも、国の旗振りで子宮頸がん予防のためにワクチンを接種し、予防どころか、不
健康な体と痛みに苦しめ続けられた女子達、子の将来のためにと摂取を受けさせた親にと
ってはどんでもない話だろう。
彼女らの補償はもちろんだが、どこに問題があったのかをはっきりさせて今後二度とこん
なことが起こらないような体制作りが必要だ。国会議員さん、待機児童問題、いや選挙ば
かりに目を向けないでこちらにも目を向けたら???国民それなりに国会議員および党をじ
っくりみているのだぞ。



4202万理久利:2016/03/31(木) 17:36:02
咲いた
 昨日の暖かさのせいか、桜の色がうすピンク色に変わっていた。
陽の当たりの具合で、開き具合はバラバラだ。
 公園の中の桜の木の本数をかぞえてみたら15本。みんなどっしりどっかりだ。そのう
ち一本は枯れ木と判断されたのかカットされていた(写眞右)。これもそれなりに存在感
がある。よくぞ残してくれた。住宅街のなかの狭い公園に何と15本。開き始めて、公園
の上の空を覆い尽くす勢いだ。ピンク色の桜と、黒い幹と、土の黒茶の他、数本の常緑植
物の葉っぱと桜の幹につく苔の緑の世界だ。
 春休みの数人の男の子が駆けまわり、ベンチに近所の老人がすわっていた。

 暖かくなると色が増える。その色もだんだん濃くなる。家の前の隙間にいろんな花が元
気よく咲いていた。

    


      



4203同人α総務:2016/03/31(木) 18:53:14
貴美女の散歩道/東郷寺しだれ桜
お見事!! 桜はもちろん、貴美女さんの腕前もです。
ここはあの日清日露の東郷平八郎さんの別荘跡地に建てられた寺だそうです。
この桜、平八郎さんも見たのでしょうか。


サクラが咲き始めました。
花粉症のある私は、春の空気は苦手だけど、やっぱり、花には魅かれます。
オンボロのデジカメをバックに入れて、昨日は、府中にある、「東郷寺」まで、ブラブラ散歩
に行きました。
多磨霊園駅降りて、5分ほど歩き、見事なしだれ桜を見つけました。
幼稚園児がたくさん遊んでいて、微笑ましいこと。
日蓮宗と書いてあり、山門がとても立派でしたよ。(貴美女)


     



  (Photo by KIMIJO??3.30撮影)



4204キメラ1号:2016/04/01(金) 07:30:33
オキシモーラン的エイプリルフール−その1
オキシモーラン社による新商品のご案内
◆ニャン眠剤発売
 さるNPO法人がまじめに統計をとったデータによると、先進国では97%の人が不眠に悩んで
いるという。その原因が配偶者・恋人、病気、リストラ、職場の人間関係、近隣関係、社会体制
にたいする不平・不満、憤りなどのルサンチマン的憎悪などがあげられる。途上国においては明
日のコメにも事欠くあり様の生活を強いられている序民は、一日中重労働にあるため横になれば
即ち爆睡し、不眠の悩みどころではない。

 我が家の猫、ミラノ公ドヴィーコ・マリーア・スフォルツァ(通称イル・モーロ)は私がソ
ファに寝そべっていると、どこに寝ていても私の所へやってきて、体の上でぐうぐう眠るのがい
つものパターンである。猫がよく眠るという事実は昔から知られていのだが、それにしてもモロ
の睡眠時間は並ではない。
 Yahoo(ヤッホー)の『知屁袋』によれば、経典などをネズミから守る為に奈良時代頃に
中国から輸入され、古くは「禰古末(ネコマ)」と呼ばれていたことから、江戸時代の学者達は
この語源について、いろいろ考証をしていたようである。
 ●「鼠子(ねこ=ネズミ)待ち」の略
 ●睡獣(ねむりけもの)=よく寝る動物の意
 ●ネエネエと鳴くけもの=鳴き声に由来する説。昔の人は、猫の鳴き声を「ネエネエ」
  と表現していたらしい。「こ」は小さいもの、身近なものという意味の解釈。
 ●「ねけもの」が転じて「ねこま」=これは、あの有名な滝沢馬琴が主張した語源ら
  しい。
 ●寝小魔(ねこま)=よく寝る小さな動物の意。魔は神でも人でもない有情生物を意
  味する原語で、動物の総称にも使われていた。

 ところで猫の睡眠時間はだいたい12〜16時間らしい。しかし我が家の猫は測定したところ23時
間17分13秒11の睡眠時間で、覚醒している時間はなんと一日わずか47分46秒49なのであった。
そこでオキシモーラン社の富士五湖駐在員の私としてはその特性を世のため人のためになる商品
開発を思いたった。
 猫の縄張りを示すためのマーキングは尿スプレーと言われ、通常の排尿と違い少量の尿を垂直
な物に立ったまま後方に向かって噴射する行為で、強烈で独特な臭いがする。そのスプレー液を
集め、神聖な富士山の湧き水、キツネノカミソリから抽出したアルカロイドを少々、72時間煮沸
攪拌凝縮常温冷却抽出形成方によって純度の高いエキスを睡眠剤として販売することである。
ヒルティの『眠られぬ夜のために』に書かれている人生、人間、神、死、愛などの深い思想によ
る安心立命を得ての安眠ではないけれど、アーラヤ識のなかに潜在的に蓄積された「眠りたい」
という己のプラティカルな欲望を誘発させて眠りにいたらしめる薬である。まずは「睡眠障害で
一ヶ月の療養が必要」との医師の診断書をもらい、表から姿を消した辛利氏にさし上げたい。
 人体への薬の治験はどうなされたかと問われれば、富士五湖駐在員の家族が半年間の実験の知
見のうえ、スマホ、パチンコ、アルコール・ニコチンなどの依存症、腎臓、肝臓、骨髄などの器
官の機能を障害するような副作用も全くない新薬であることをここに証明するものである。
 「深川いなせ大学」の滝沢馬券教授(滝沢馬琴より十五代目)によると、使用後の目覚めは大
穴を当てたときの至福感と、野に自由に遊ぶ仔猫のほどよい疲労感を覚えたすばらしい睡眠薬だ
というコメントを残している。
 関係者からのお詫び、このたび滝沢馬券教授はニャン眠剤を少し多めに使用したため、それ以
来一度も目覚めることなく、笑気ガスを吸引した時のような、幸せそうなアルカイックスマイル
を口元にたたえて安眠中であります。この後のコメントについては滝沢馬券氏の長男であり、現
在「中山競馬大学」の滝沢馬糞准教授に依頼しています。
  ●価格:小瓶  2,980円(ニャンキュッパ)
      大瓶 11,131.719円(いいおとこ いさみ いなせ いき)まるで
         九鬼周造の『「粋」の構造』の神髄のような値段と評判である。
  ●電話:0120-373-2374(おおいにわだい みなさん ふみんなし)まで、いまから
       30分以内に電話を、テレフォンオペレーターを増員してお待ちしています。

4205同人α総務:2016/04/01(金) 11:19:04
はじまり はじまり
         .



4206キメラ1号:2016/04/01(金) 13:01:13
オキシモ−ラン的エイプリルフール−その2
オキシモーラン社による新商品のご案内
◆『明解宇宙語大辞典』の出版
 ところで皆さんは『亞書』というタイトルの本を知っているだろうか。それはギリシャ文字がただ
ランダムに並べられているだけで何の意味も持たない文章が書かれている本のことを指していて、著
者はアレクサンドル・ミャスコフスキーという人物になっている。
 そこで少しwikipediaで調べてみると、「亞書刊行會」という会社から出されていて、Amazonでしか
販売されておらず、64,800円という高額で売りだされている。96巻まで売りだされているが、全て1点
ずつしか売り出されていないという。そして国会図書館に登録されているという。正式名称は
『Книга "?"』なのだそうだ。Книга は書物という意味で、?はヘブライ語で「アレフ」
だ。『アレフの書』と訳すことが出来る。
この本は2つの出版社が登録されている。出版社はユダ書院。ユダ書院からは各言語に翻訳された聖書
が出ている。もうひとつの出版社は、りすの書房である。
 さてこの『亞書』には2・3の疑問が生じている。
 ●一つは、書物と言えるかどうかという疑問である。全く意味をなさない表音文字を
  ランダムに並べることに意味があるのか、むしろ構図や記号や模様や装丁など、絵
  としての芸術としての価値があると考えるのか。
 ●二つ目は、国会図書館法第十一章その他の者による出版物の納入の第二十五条に規
  定してあるからその義務をはたしたのか。
 ●三つ目は、一冊64,800円という価格が妥当かと言うことである。
????ギリシャ文字の一字をランダムに単純に並べているだけで、誤字・脱字等の校正作業である初
校・再校・三校・著者校などの手間がまったく必要ない。また世の中には好事家が百人くらいはいる
から一巻発行すると64,800×100=648,000円となり十分ペイ出来るのである。ましてや96巻まである
から62億2千80万円にもなるから驚きである。

 しかし国立国会図書館は、発売元から聴取を行い検討した結果、郵送された『亞書』各巻1冊は、
頒布部数が少なく、また、国立国会図書館法に列挙された出版物に該当せず、国立国会図書館への
納入義務の対象には当たらないものと判断したため、『亞書』を発売元に返却するとともに、発売元
に支払い済の納入出版物代償金の返金を求めることとした。
 国会図書館法の「納本制度」とは、図書等の出版物をその国の責任ある公的機関に納入することを
発行者等に義務づける制度のことで、わが国では、国立国会図書館法(昭和23年法律第5号)により、
国内で発行されたすべての出版物を、国立国会図書館に納入することが義務づけられている。
 納本された出版物は、現在と未来の読者のために、国民共有の文化的資産として永く保存され、
日本国民の知的活動の記録として後世に継承されるのである。
 そして今回の『亞書』の問題は、「国会図書館に納品して"代償金"(通常、小売価格の5割に相当す
る金額 ndl.go.jp/jp/aboutus/dep… )ゲットする詐欺的行為では?」という憶測がなされた結果であ
るという噂もある。

??いままでの記述は落語における枕にあたる。さてこれから『明解宇宙語大辞典』編纂の歴史を紐解
くとしよう。
三年前に、生まれた三ヶ月ばかりの仔猫が山の下の里村からはるばる登ってきて我が山荘に居着い
た。名をミラノ公ドヴィーコ・マリーア・スフォルツァ(通称イル・モーロ)にちなんでその諱を
「モロ」とした。 山の奥にひっそりとたたずむ湖水の色のような、わずかに鈍色の含まれるアクアマ
リンの色の瞳を向けながら、朝な夕なに話しかけてきた宇宙語を私は手を抜かず全て収録した。そし
て母星から送られてくる指令の暗号を解読することの役目をになったチーフのサカエ・ル・カミノを
はじめ「物集班」の力でそしてそのデータを基に、宇宙語を解読し辞書として編纂に至ったわけであ
る。
  下記は母星から送られてくる「ミッション」の暗号文の一例
  5405401791 9477587214 6324863264 4983412604 8640409293
  1481967000 8996483727 2621990112 1910706012 6312782576
  0210369991 8366476103 5213752153 3872301503 7539398181

 私たちの『明解宇宙語大辞典』は『亞書』の場合と全く違い、無償で下記の図書館に寄贈すること
にした。
  国名      名称        (現在の蔵書数+新しく加わる1冊)
日本    :国会図書館             (24,988,176+1冊)
バチカン  :バチカン図書館            (1,100,000+1冊)
アイルランド:トリニティ・カレッジ図書館 ?????? (5,000,000+1冊)
フランス  :ビブリオテーク・ナショナル ?????? (10,000,000+1冊)

 この『明解宇宙語大辞典』を目にした「中山競馬大学」の滝沢馬糞准教授は、宇宙語は皆目分から
ないが「今世紀の大穴を当てたようで、とてもすばらしい」と、意味不明の評を書いて絶賛していた
と聞く。

参照:「物集班」のメンバーは下記の小説『無限回廊』のなかの第一回の登場人物のな
   かでで紹介されている。
  ??http://2style.in/alpha/0-0.html

4207同人α編集部:2016/04/01(金) 13:20:18
個人著作集アップのお知らせ
企業、学校、国の会計、日本では4月を年度替りとする所が多いようです。
桜の季節に新しいスタート、といったところでしょうか。
α編集部では、「コピペルナー」新バージョンとデータ出力協力プリンターを入手し
久々の個人著作集アップです。桜の咲く4月1日、コピペ大王様の登場です。

1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク参照)
「当たらない占い師を奉る」
 *期待を裏切らない、茶色に染まったコピペ作品です。

2.怪文書集(戯評リンク集)
「論文を奉る人々」



4208万理久利:2016/04/01(金) 19:00:59
春だなあ〜
外にでたとたん、路の向こうに桜の大きな樹が目に映る。道路までもこもこと張りだして
いるのだ。今朝の公園はまた一段と桜の花が上空を覆い尽くしていた。園内が薄暗く感じ
るくらいだ。曇り空のせいだけではない。

この公園の手前の曲がり角にある家の庭にはいろんな草木が植わっている。
塀はもちろんブロックではなく「まさき」と「椿」と「さざん」かが混じる垣根だ。その
隙間から庭のユキヤナギが飛び出していた。
今みごとなのは大小様々の白い花をつける木だ。梅かな?と思っていたら花びらがたくさ
んあって、もこもこ具合が半端じゃない。そして結構大きいのだ。私の好きなシャボン玉
ふわふわ状態だ。その横にははっきりと梅とわかる紅白の小さな花が慎ましく咲いていた。

明日は花冷えらしい。公園の桜も開き過ぎることなく程よい咲き具合になることだろう。

  


           



4209マリアンタ:2016/04/01(金) 21:50:44
エイプリルフールの夢
今日こんな夢をみた。

ニューロン・カフェの裏サイト戯評が出している「コミックマシンガン」の4月特集号が
凄い。ネットに押され気味の出版界であるが、この闇雑誌は通販で大いに売り上げあを伸
ばしているらしい。英語・仏語・西班牙語・中国語版も同時発売だ。

4月号目次
●まだらメッ!漫画の謎の人物Mr.「顔無し」にいよいよ顔が入ってカラー刷りで登場
     −吉田所長の手帳に描かれていたあの人の似顔絵が採用される−

●2020年東京パラリンピックに性的弱者(LGBT)が初参加
     −ハンディをつけるかどうかで乱闘中にあのザハ・ハディッド氏急死−

●アサヒとサンケイがついに合併。経営強化を狙う
−無視されたアカハタがシロハタに新聞名を変更−

●「リターンパス」(核ミサイルを発射地に送り返す武装兵器)を発明したX氏がノーベル 平和賞の有力候補に
     −各国首脳から「サードを遙かに超えるこれこそ真の平和兵器」と高い評価−

●慰安婦像の隣に慰安夫像が次々と
     −あまりにもさみしそう!との声に押され世界人権団体が増設を勧告−

●錦織圭、全米テニスオープンでセレナ ウィリアムズに大敗 修造泣き崩れる
     −真剣だからこそぶつかる壁がある。レッツ チャレンジ!!-松岡修造- −

●愛媛県大洲市「青島」が(旧:喜多郡長浜町)ついに猫に委譲、特別自治区「猫島」に
     −漁師5世帯が残留。動物病院を新設。初代首長は住猫投票により岩合光昭。
          人間世界との交渉に当たる模様−

●ミンミン党のジャンヌダルケミンミン蝉が、甘納豆に詫び
     −夏7月に向けて、やっと得たミンミンショーのトリ役死守のためか−

●編集長コラム: 「未完成をめぐる一考察」
     −シューベルト シートベルト マイクロシーベルト−

?????????????? 悔しい−!!(「脱皮できなかった蝉」2015最優秀賞)
      
?????????????? Photo by I.Takeuchi



4210昭和のテレビっ子:2016/04/01(金) 23:54:59
The April Fools
 今日は肉体労働とデスクワークが重なり、テレビを見ながらという訳にもいかず、ラジ
オを聴いた。テレビっ子を自称しているが、実のところ、少しずつラジオに嵌まっている。
ラジオドラマもいいし、また普段のおしゃべり番組もテレビと違ってアナウンサーの声も
内容も棘がないし、煽りもない。服でも表情でもなく声の勝負、声だけだからこそ浮き出
くる味わいがある。実にしっとりゆったりの語りだ。おだやかな気分になれる。

 4月1日だからか、この「The April Fools」の音楽を四、五回はラジオで流れた。
懐かしいメロディー、数十年前よくラジオ流れていた大好きなバートバカラックの作品だ。
題名も知らないまま、彼の音楽を好んで聴いていたものだ。
 カトリーヌドヌーブがでていた映画「幸せはパリで」の主題曲らしい。そんなことも知
らなかった。どうでもいいや。良い曲は良い。
今宵またこの曲を聴いて寝よう。

youtube
→  https://www.youtube.com/watch?v=vI2Yinf_Zfs
(演奏はパーシー・フェイス・オーケストラ)



4211同人α総務:2016/04/30(土) 07:16:27
同人α46号発行のお知らせ
 花冷え気味の昨日、お花見編集会議となりました。会議場からは桜の花は見えませんで
したが、桜ならぬ明るく華やかな同窓の女性お二人が十分役目を果たしてくれたようです。

平成24年春からスタートした北氏の『人生詩』がいよいよ今号をもって終了です。
人生を10・40・60代同日日記を並べそれ自体が「生きる」という詩になって謳い上
げる作品になったようです。
これに対し三回目を迎える竹内氏の『「巴」共存と競合−生命(三)』は、地球上の全て
の「生」を物理科学の要素を取り入れて捉えようとしています。

表紙絵はテーマ提供者風野 茜氏の小学生のお孫さんが氏の家の中の置物をみつけて書い
た作品です。置物の名は「幸せを運ぶ馬」。絵を描く子供とそれを眺める祖母の風景が見
えてきます。

     表紙絵山田 詩葉(コトハ)作「幸せを運ぶ馬」     6作品??111頁
        

????????????  集合写真
????????????   ????   ??
????????????   Photo byI.Takeuchi 2016/04/02

*万華鏡同時掲載



4212同人α総務:2016/05/01(日) 07:24:24
レンズの向こう/腕の違い
同じ被写体でも、撮る人が撮るとこんなに画像になります。思い知らされます。
昨日、竹内氏が帰り道で目にした景色です。
大胆にカットされた幹から花を咲かす、こんなショットもいいなあ。

       赤と白のしゃぼん
       


公園の桜



           バッサリと切られた幹から伸びて花を咲かせた
           
??????????????????????(I.Takeuchi 4.02撮影)



4213万理久利:2016/04/03(日) 20:23:48
今日の公園
今朝は、気にならないほどのかすかな霧雨。その中散歩にでかけました。
公園横の路の脇に、雨で湿った桜の花びらが少し落ちていました。
消防署横にぽつねんと桜の木が一本花をつけていました。
明日からは盛大な花吹雪になるでしょう。

東京では昭和30年代あたりから、桜の植林がさかんに行われたそうです。4,50年経
ち病気持ちの桜が増えたとか。この公園の桜もその頃植えられたものなのかもしれません。

  


    



4214昭和のテレビっ子:2016/04/04(月) 08:48:26
山尾志桜里議員の地球5周疑惑
スクープ連発の週刊現代に対抗してか先日週間新潮が山尾議員の政治資金疑惑を取り上げ
た。政治家というものは、突けば何か出て来るらしい。それがどこまで法律で許される「何
か」なのかは難しい問題だ。政治家だけでなく、突こうと思えば人間だれでも何かがでて
くるものだ。テレビっ子だって、時効だからいうわけではないけれど、田町駅前の森永レ
ストランでゼミ仲間に見張らせてかわいい灰皿をこっそり持ち帰ったこと、海外の事務所
から母にときどき私用国際電話をかけていたこと、貰いすぎたお釣りを店に返しにいかな
かったこと、等々…。

一方、ネット世界ではその何かを何かにとりつかれたように暴こうとする人達も多くいる
ようだ。こちらは「売らんかな」「視聴率欲しい」の週刊誌やテレビと異なり、動機はさ
まざまなのだろうが、かなりしぶとい。。
週刊誌や報道ワイドショーあたりも、ネット世界のこういう人達の情報網にも目を光らせ
ているのだろう。許されることなのか否かは別として、事実だけを伝えて欲しい。
スクープ狙いの装飾/個人的感情/政治的意図 がらみの伝聞報道はは止めて欲しいもの
だ。

早くから一点集中で山尾氏の「何か」をかぎとって執拗に調べている人がいた。

ブログ「報道を斬る! (旧デイリー・メディアチェック)」
http://houdoumimamoru.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-8c21.html



4215昭和のテレビっ子:2016/04/04(月) 13:02:39
とと姉ちゃん
 本日からスタート。BS再放送「どんど晴れ」のあとつい、あさが来ると思ってしまっ
た。新顔だ。前情報は殆ど聞いていなかったのだが、どうやら『暮らしの手帖』を手がけ
た女性が主人公らしい。見たことのある顔だと思ったら、「ごちそうさん」に出ていた歌
のうまい義理の妹役をしていた子だ。
 父親役 西島秀俊は「純情きらり」のあおいちゃんと同じ下宿に住む芸術化役で出てい
たっけ。ラサールはついこの間、あささんを刺したやさぐれ男役で出ていた。朝ドラ関連
役者勢揃いといったところだ。
 母親役木村多江は朝ドラは初?彼女は独特の雰囲気をもった人だ。彼女をつい最近NHK
プレミアムドラマ「ボクの妻と結婚してください」の再放送でみたばかりだ。NHKはその
あたりぬかりない。

 『暮らしの手帖』は昔、好きで時々読んでいた。名前のとおり、日常生活に密着した
「知恵袋」だ。それから表紙の絵もよかった。花山伊佐次氏の名前だけは強烈に残ってい
たが、創刊に大橋鎭子なる人物がいたことは知らなかった。
 戦後の昭和の時代を扱った映画やテレビドラマがなんとなく目に付いてつい見てしまう
のは私が年をとったせいだろうか。それとも、60代70代人口がドンドン増え、彼等に
とっての「懐かしき良き時代 昭和」を描こうとする制作者側の配慮が大きく働いている
せいなのだろうか。主題歌は宇多田ヒカル。これまた60代70代誰もが知る昭和の演歌
歌手藤圭子の娘だ。そんなことはどうでもいい。まずは大橋鎭子がどんな人物だったのか
じっくり見ていこう。



4216万理久利:2016/04/05(火) 12:57:22
江戸風俗研究家「杉浦日向子(ヒナコ)」さん
 石川英輔の大江戸シリーズを全部読み終わり江戸文化に興味を持ち始めている。
「封建時代が長く続き、農民町民は搾取され虐げられ、生活も貧しく、同じ時代の西欧文
化と比べてもずっと劣っていた」、歴史の勉強ではそんなイメージしかもてなかったが、
ところがどっこい、決して劣ってはいなかったどころかかなりの文化度だったことが判っ
た。西欧化を図り頑張った明治以降、日本の姿形は大きく変わったけれど、現代の今もこ
こそこに江戸時代の「良さ」を日本人はぎりぎりだとしても、保ちつづけているのだと思
うことが多い。

 大江戸シリーズの後、杉浦日向子氏が書いた本を初めて読んだ。『一日江戸人』だ。
杉浦さんと言えば、NHK「お江戸でござる」だ。当時は伊東四郎や桜金蔵やチビえなり君
が繰り広げるドタバタかつほんわかしたバラエティーの終わりに、いつも着物を粋に着こ
なしニコニコしながら江戸の生活や文化のこと細かく解説してくれたことを思い出す。
 しばらく彼女のことを忘れていたのだが、テレビでいつも着物姿でサンデーモーニング
に出て来る大学学長をされているというコメンテーターを見ていて杉浦さんと重なり調べ
てみたら、そのコメンテーターもやはり江戸文化研究家らしい。杉浦さんもついでに調べ
てみたら、何と彼女は既に亡くなっているではないか。享年47歳、あまりに若すぎた。
どおりで見かけないはずだ。

 学長さんは、教育界だけでなく、作家、評論家、平和運動家としても有名な人らしい。
それでも杉浦さんの方が、江戸についてのたくさんの知識をもっているぞ−というより、
心底江戸が好きで好きでたまらない人だと思えてくる。
 あのニコニコ顔がそう思わせてくれる。今、彼女の江戸小話のつづきを聞けないことが
残念でたまらない。



4217同人α総務:2016/04/05(火) 19:42:52
「オキシモーラン的エイプリルフール」
 今年4月1日も例年通り、赤松氏の投稿があった。普段さっぱり姿を見せない無口な氏
が、この日だけは目を覚ますのだろうか、ここ、純喫茶「ニューロンCaffe」に現れる。
この日は二度の来店となった。なさそうでありそうな、実に奇天烈な、いや、奇天烈さを
超えて一種の芸術性まで備えた言葉遊びを繰り広げてまた静かに店を出た。

 氏は『無限回廊』の中で様々の発明品を登場させているが、今回カフェで新たな発明品
を披露した。飼い猫イル・モローから排出される尿と、その言語能力を活用した発明だ。

・至福の睡眠をもたらす睡眠導入剤「ニャン眠剤」(猫の尿からエキスを抽出)
・壮大なる宇宙語大辞典「明解宇宙語大辞典」(猫のなき声を解読)

 幼児から老人に至るまで、ストレスや社会不安、自分不安に襲われ、眠れぬ夜に悩ませ
る人々にとって、自然物から作り副作用が全く無い「ニャン眠剤」は人類に幸福をもたら
すものになるかもしれない。
 国や組織が、地球上の限られた資源を求めてあるいは覇権を求めて執拗なまでの土地や
海の争奪戦から今や宇宙空間争奪戦へと移る様相をなしてきている。地球の限界を前に宇
宙進出を迎える人類にとって、この「明解宇宙語大辞典」は政治的にも、宇宙物理学者の
今後の研究にとっても、21世紀版『ターヘル・アナトミア』や『解体新書』とも言える
貴重な大辞典になるだろう。

 さてさて、以前から気が付いていたのだが、今ネット世界で秘かに購読者が増え、この
カフェでも客用に置いている「虚構新聞」の社主U.K氏はひょっとして赤松氏ではない
かという疑惑である。同人αでは、数年前から大学向けコピペ論文判定ソフト「コピペル
ナー」を導入しているが、赤松氏の作品にも、虚構新聞にも反応したことはない。
 だがU.K氏と赤松氏とは実によく似た作風で、突拍子もなさ加減と、一種真実を突く
加減の半端のなさがいっしょなのだ。虚構新聞創刊の時期とα立ち上げの時期もかさなる。
実際、赤松氏のネタが出たあとすぐによく似た記事が虚構新聞に載ったことも何度かある。
 風評を流したり、偏った主張を読者に押しつけるようなこともないので暴いてもしかた
ないことなのだが、U.K=赤松の疑惑は日に日に大きくなる。

※オキシモーラン的エイプリルフール−その1、その2をNo.53「個人作品集−エイプリ
ルフール2015〜」にアップしました。



4218万理久利:2016/04/06(水) 16:05:45
映画「ダーティハリー」
  ??
主演:クリント・イーストウッド 監督:ドン・シーゲル  配給:ワーナー・ブラザーズ 公開:1971年


 『グラン・トリノ』のイーストウッドと比べるとなんて若いのかしらん。
「ダーティハリー」映画を観るのは初めてです。朝鮮戦争経験者の主人公役を演じてい
たグラントリノですが、今度はベトナム戦争で心を病み、殺しに快感を覚えるようになっ
た殺人鬼をしとめるロス警官役です。
 内容は当時のアメリカの空気を反映したものなのでしょうが、どこかすさんだ雰囲気の
社会で繰り広げられた「活劇」イメージだけで、興味はこれまで全く湧かなかったし、今
回初めて観ても同様の感想でした。
 筋立てはつまらなかったのですが、一度捉えた殺人鬼を「犯人にも人権がある。手続き
を無視しているから、無罪放免釈放だ」と憲法学者でもある判事が言った言葉には思わず
笑ってしまいました。もちろんそれを聞いた主人公は「あんな奴に人権などあるのか、ま
た人を殺すに決まってる」と怒りを抑えて部屋を出ました。

 それでも最後まで観たのはなぜか。もちろんイーストウッドが西の「高倉健」だからで
す。知性というよりも、健全な心と健康な肉体で戦う男…二人とも同じ雰囲気を持ってい
ます。映画の中の主人公二人ももそれを演じる現実の二人もどこか良く似ています。
 映画公開の1971年の高倉健の作品を探してみたら、「昭和残侠伝 吼えろ唐獅子」
がありました。なるほど、やっぱり二人はよく似ています。
年齢も一つ違いです。

 私は年をとってからの二人の作品が好きです。役者として、人間としていい年の重ね方
をした二人だとつくづく思います。人間、年老いてからの姿、芝居にその人の考え方生き
方がよく現れているものです。
 ソース顔で行動的で減らず口をたたく男、片や醤油顔でゆっくりで口べたな男、ともに
“知性で勝負”という役は殆どみられませんが、なかなか味のある役者/人物であります。
年をとってからの二人はともに熟成古酒といった味わいがあります。



4219昭和のテレビっ子:2016/04/07(木) 08:40:22
山尾志桜里氏の会見
昨日、夕方6:30から会見があると聞いてテレビを眺め回したがやっていない。
仕方なくネット中継を開いて待機。
ありゃりゃ、なかなか登場しない。民進党の若手ぼくちゃんたちが、ぼやーっと立ってた
りスマホみたり、おしゃべりして笑ったり、テレビと違って油断だらけ。みんなに観られ
ているのに…。10分は待たされただろうか、山尾氏がはではでブルーのスーツではなく、
ネズミと黒の地味なスーツ姿で現れた。「秘書の不正の蓋然性が高い」、蓋然性?かっこ
うつけないで、可能性と言えばいいのに。 とにかくこの言い訳にはがっかりした。

西の野々村、東の山尾、いくら最高学府を出ていても、司法試験を通ったとしても、検事
をやっていた経験があるとしても、泣き叫ぶことはなかったが、大して野々村氏と変わら
ないではないか。
へたに学歴、肩書き、知恵がついているだけに、野々村氏よりたちが悪い。

真実が解明されるかどうかは判らない。今の段階で彼女を黒に塗りつぶすことは軽々にし
てはならないことだ。軽々に人を黒にしたこの人だからこそ、この人に対してやってはな
らない。それにしても昨日の会見はみっともなかった。
保育所に子供を預けられないママさんたちを守り、甘利もと大臣の不正をあばく前に、自
分の身の回りをもっと綺麗にした方がよかったのでは?
甘利さんの気持ち少しは判ったかな?
「明日は我が身」という言葉はこの人の為にあるかのようだ。
負けん気の強い元検事だ。元秘書と新潮に対して「法的手段」をとるのだろうか…。



4220昭和のテレビっ子:2016/04/07(木) 10:13:36
衆院TPP特別委
 このところすっかり政治オタクになった私だが今日も又、国会中継をみてしまっている。
他にかたづけなければならないことが山ほどあるというのに…。
 まず目に入ったのが、照明が真上にあるのだろうか、「あっカッパだ」、真ん丸の頭が
光を放つ議員の質疑であった。実に下品で軽薄な自分が恥ずかしい。
 テロップを見ると「宮腰 光寛」とある。お名前に光がつくこの議員は初めて見る顔で
あった。落ち着いた静かな質問、自民党議員とは言え、政権に迎合するだけでなく要所要
所に問題点を指摘している。答える農林大臣、経済大臣の話は退屈なものだが、それなり
に内容は把握できる。だが同席している議員たちの中に、本を読んだりスマホを観たり居
眠りをし出す人物がでてくるのもわからなくはない。野党議員のエキセントリックな質疑
は、この眠たくなる議員たちを起こすため、関心の薄い国民に目を向けさせるための演出
なのかもしれないと、少し思った。

 宮腰議員、なかなか落ち着いていて、TPPについてもよく研究している人だ。表舞台で
派手なパフォーマンスはできない人のようだが、実直、勤勉、生真面目な議員とみた。



4221万理久利:2016/04/07(木) 15:23:10
黄色の春の花
どんより空の中、今朝も散歩。本日は昼頃から雨、そして強風と聞いて最後の見納めか?
と桜咲く公園に行きました。陽をあびてせいいっぱい花を開いたのは、昨日一日くらいで
はなかったでしょうか。本日はちょっとうつむき加減で元気がありませんでした。
春の看板女優であるが故の、不完全燃焼の春を過ごした桜の一抹の悲しさと悔しさが伝わ
ってくる気分になります。道ばたには、ひっそりといつも通りに元気よく生き生きと花を
付ける小さな花たちがいました。


     先週、久しぶりで近くの花屋で購入した花。??  今朝道ばたに咲いていた花
    ??     



4222昭和のテレビっ子:2016/04/07(木) 17:00:35
今晩のプライムニュース
「石原慎太郎 堺屋太一 渡部昇一が世相を斬る−政治、外交、核武装論」

なんだか凄い面子だ。日曜朝の時事放談の「藤井裕久・浜矩子」の取り合わせもなかなか
迫力があるが、この三名の組み合わせは一段上をいく凄みがある。

今年建国記念の日のこの番組で堺屋氏と渡辺氏が、聖徳太子からはじまる折々の憲法とそ
の時代背景をじっくり静かに語ってくれたことを思い出した。なかなか面白かった。勉強
になった。今回はさらに石原氏が加わるが、三名共振してボルテージをあげることなく静
かに語ってくれることを期待してまずは見てみようと思う。反町キャスターの舵取りに期
待しよう。



4223万理久利:2016/04/07(木) 22:09:00
雨上がりの公園
 雨が上がったのを見計らって、夕方の散歩にでました。途中車の水しぶきを浴びる被害。
公園は今朝の姿と一変。まるで雪が降ったみたいでした。眺めている間にも上からはらは
らと桜雪が舞い落ちていました。
 桜の幹にも花びら、横に立つ緑の葉をつけた木にも振り落ちてまるで花が咲いたようで
す。ベンチにも滑り台にも花びらの雪です。寒くて曇り続きで華々しい景色としては今一
つで、毎年見られるブルーシートの近所の小さな会社の花見客の姿も見られなかった公園
でしたが、最後に春の公園の看板女優はその鬱憤をはらしたかのようでした。

       


    



4224昭和のテレビっ子:2016/04/08(金) 06:53:38
驚き桃の木山椒の木
昨日の国会後半は見る予定はなかったが、たまたま点けたら黒塗りパネルを前に口をとん
がらかして、声を荒げる人がいた。柿沢未途氏だった。黒塗りだらけで議論できない、隠
して何企んでるんだ、と言わんばかりだ。アベノミクスはパクリミクスだとまで言い放つ。
まるでネットツイートの乗りだ。この人いったいどんな人なんだろうと、WIKIでしらべ
たら、何とベルギー生まれ、東大ご卒業のエリートさんだ。山尾さんと同じ高学歴。おま
けにご親戚には私が尊敬する湯川秀樹氏までいる。そして父親が柿沢弘治である。もうす
っかり忘れていたお名前だが思い出した。そう言えばどこか似ている。氏が2009年に
亡くなっていたことも初めて知った。父上も政治世界でいろいろあったようだが、息子よ
りまだまともだったように記憶する。草葉の陰で泣いてるぞ!! 笑ってるかな?

以前柿沢未途と江田憲司氏が雰囲気もお顔もよく似ていると書いたが、もうひとり発見、
社民党の吉田忠智氏。

  ????
左から 柿沢氏 江田氏 そして吉田氏

4225水彩画愛好家:2016/04/08(金) 08:55:49
趣味水彩/茅葺き屋根 1
 ブログ「趣味水彩」(旧称 街角スケッチ)の第一回目は、「常陸風土記の丘遺跡」の
古代家屋を描いた作品でした。
 先日の「趣味水彩」に、日曜美術館を見て直ぐに世田谷の向井潤吉アトリエ館に出掛け
たことが書かれていました。載っていた向井氏の作品と拝見して、なるほどと納得がいき
ました。
 「茅(カヤ)葺き屋根」とタイトルをうちましたが、要は植物を使った屋根全般で、中には
藁(ワラ)葺き、檜皮(ヒワダ)葺、柿(コケラ)葺、板葺も混ざっているかもしれません。工業品が
出てきた明治以前の「住まい」は瓦や石は特別で、原則普通の人々の家は周りにある植物
を知恵と工夫でふんだんに使ったものでした。
 今では材料も減り、作れる人も少なくなりすっかり贅沢品になってしまったようですが、
茅葺き屋根は失われた暖かさ、生活感だけでなくその姿も素材の良さと技術の高さからく
る独特の風格をもつデザイン、芸術性まで備えたものになっているように思えます。
そこに住んでいた人、住んでいる人の暮らしがじわーっと伝わってくる不思議な力があり
ます。

         「風土記の丘遺跡」2010-05-23(掲載)??茨城石岡
         
         「風土記の丘遺跡」
          小生の住むド田舎の町の隣の市はその昔、万葉の時代は県庁の所在地だつたそうだ。
          ここには我々の母校で超秀才だつたk君の自宅もあり先日訪問したばかりだが、大変落ち着いた所で、
          小生は絵のモチ-フが各所にあるので大好きな所である。
          その当時のことは風土記に残っていて、遺跡が出土した地区が公園として保存されている。
          旧住居も復元され風土記の丘が再現されているとともに、ここは四季折々の花々も美しい場所で、池に
          は大賀博士が古代の蓮を開花させた「大賀蓮」もある。そんな公園の中の住居風景を描いた。
          そう言えばこの遺跡でいつも思い出すが、我々の故郷には有名な吉野ヶ里遺跡が出土している。
          この遺跡を訪れ片隅に陣取りスケッチする合間に、度々故郷を幻想的に思い出すのだ 。
          (街角スケッチコメントより 全文)


?????????????????????????????????????????????????????????????????????? これは江戸時代の古民家 ↓
  

※「趣味水彩」→??http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915



4226昭和のテレビっ子:2016/04/08(金) 17:21:56
闇カジノの二人
昨日の山尾議員の説明会見、本日はバトミントン選手カジノ会見があった。

大人になりきれなかったおばかさん子供と、学歴と大人の知恵と垢にまみれたおばさん、
二つを続けて見させてもらったというのが感想だ。

日本バトミントン界に希望をくれた二人は確かにおばかさんだ。かわいそうなくらいおび
えていて、素直で弱い。芝居をするだけの知恵もないくらいのおばかさんとお見受けした。
でも素直で正直だ。

山尾氏や本日国会審議を放棄した議員さんたちと、この二人、どっちもどっちだとは簡単
に言い切れない違いがある。??大きな違いがある。



4227同人α総務:2016/04/08(金) 19:21:27
貴美女の散歩道/花祭り
マスコミでは、クリスマスは盛んにとりあげるけれど、芸能人や議員のゴシップは盛んに
とりあげるけれど、お釈迦様の誕生日についてはひっそりだ。

貴美女さんが、クリスチャンなのか仏教徒なのか判らないが、今日ひっそりとお寺に行っ
て甘茶をかけてきた。宗教関係無く彼女は日本女性なのだ。

?????????? 本日の深大寺
     


  
(Photo by KIMIJO 4.08)



4228同人α総務:2016/04/09(土) 09:52:03
レンズの向こう/桜1
花が落ち、若葉のベールが間に合わずに美しい白い衣装が少しずつ剥がれて顕わな骨が顔
を出す桜、濡れそぼる土やアスファルトの上の桜の花びらの景色や夏の毛虫だらけの時期
が「褻」とすれば、年にたった数日間咲いてくれる桜の姿は「晴」の景色です。例え短い
晴れの舞台でも、女優「桜子」にはやはりこちらの方がお似合いのかな。桜の晴と褻、観
客の好みも、十人十色かと思われます。

地味に終わった東京郊外の小さな公園の桜に代わって、今年埼玉武蔵野で伸び伸びと華々
しく(狂おしく?)咲くその姿をα屈指のカメラマン竹内氏が残してくれていました。先
日6日晴の日の桜です。
まずは、春の主演女優の熱演振りをアップで。





      
??????????????????????(I.Takeuchi「満開」より 4.06撮影)



4229昭和のテレビっ子:2016/04/09(土) 19:06:43
「ウソはよくてアホはダメなんですか?」
7日の国会は柿沢議員だけ見て終わったが、この日おおさか維新の足立康史議員も一騒動
起こしたらしい。総務委員会の質疑の場で民進党をアホ、バカ、カスと言ったという。
そう言えばあの民進党の山尾議員は「嘘つき」「逃げるな」だ。パネルを使ってはならな
いと決まったにも拘わらず「日本死ね」を国会の場でカメラの前に置いた。
まあ、ここは吉本でも、浅草演芸ホールでも、そこまで言って委員会でも、サンモニでも
ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!でも、プロレスリング場でも、いねむりサロン
でも、女性議員のファッションショーの場でも、ネット上のチャットの場でもない。
国権の最高機関、国民の代表機関、国の唯一の立法機関、「国会」である。

審議拒否だ、問責決議だ、辞職しろ、そんなことより、今もっと討議を進めなければいけ
ないことが山ほどあるはずだ。ああ情けない!!



4230同人α総務:2016/04/09(土) 20:40:14
レンズの向こう/桜2
春のグラデーションです。


?? (I.Takeuchi「満開」より 4.06撮影)



4231昭和のテレビっ子:2016/04/10(日) 10:54:41
今日のNHK日曜討論
テーマ:「攻防激化 どうするTPP」
ゲスト:小野寺五典,山尾志桜里,上田勇,小池晃,浅田均,吉川元
【司会】島田敏男,中川緑


山尾議員の「秘書が、秘書が」発言からネットは炎上し続けている。
本日のNHK日曜討論が始まると、また燃え方が一段と激しくなった。

冷静沈着?なNHK司会者も与野党議員も彼女の疑惑については一言も触れない。
残念だけど、これが大人の対応だ。そうあるべきだ。
お笑いは好きだけれど、せめて日曜討論くらいは吉本興業舞台あるいあは警察の取調室に
はしたくない。

本日は各党の政務/政策会長または代理を呼んだらしい。各党の持ち味がそれなりに見え
てくるが、あまりぱっとしない。それでも7月の選挙を睨んで、選挙権をもつ視聴者のた
めに公共放送NHKが選んだ面子なのだろう。

本日のゲストの中では、控えめで決して相手を罵倒しない癒やしの小野寺氏はあたりまえ
のこととして、大阪維新の判りやすく落ち着いた浅田均氏の沈着冷静な発言内容が光った。
こんな人が大阪維新にいたのだと、感心した。大阪維新に一抹の期待を抱いている私とし
ては興味津々の人物だ。ちょと調べてみよう。
野党議員の現政権への心配や、不満や、理屈は判らないことはないが、あまり訴えるもの
がない。政権与党、というよりも安倍氏個人に対する批判、足をひっぱるだけに徹してい
るようにどうしても見えしまう。
もう少し電通あたりに相談して「アピールの仕方」を学んでみたらどうだろうか。

どうでもいいことだけれど、そっくりさんグループ、柿沢、江田、吉田氏に加えて、社民
「吉川元」氏を本日追加した。



4232万理久利:2016/04/10(日) 18:23:06
御柱祭
 大きな丸太を何人もの男が太い綱を引きぴーんと張り詰める。山から切り落とした何十
メートルもの長さの丸太を高い所から急斜面を利用して一機に引きずり落とすのだ。
張り詰めた綱を斧で切る男も丸太の先頭に跨がり音頭を取る男子も勇者の象徴だ。
 途中、ぬかるんだ土に引っ掛かると、ありんこのように男達が群がりまた綱を引っ張り
目的地まで落としていく。何と言っても、御柱祭ではこの木落のシーンが圧巻だ。
まさしく男の世界である。男達が謳う木遣りの響きも何とも言えない。

 この景色を思い出した。あれからもう6年かあ…。
「御柱」で掲示板検索をかけたら、2010年4月9日に自身が書き込みをしていた。
このときも同じように「あれから6年」と書いていた。
 この年は母を亡くした喪失感が拭いきれない時期、この掲示板にもいろいろあったばか
りだったので、外の世界のこうした、伝統を守り続け、身を張って行事に取り組む勇敢な
男達や地元の女性たち子供の嬉々とした姿が実に眩しく映ったものだ。
 2022年の今頃、御柱祭の風景を見ながら、また「あれから6年」と書きそうな気が
する。



4233同人α総務:2016/04/10(日) 21:24:57
レンズの向こう/桜3
川べりの桜、これもなかなかいい。こうして大きい画像にすると、川の石ころ、
春色の下草、赤い花は椿でしょうか。いろんなものが見えてきます。川沿いの路
を散歩する人達の姿、ちゃりんこの速度を落として走るお兄さん、そんな人達ま
で見えるような気がしてきます。


?? (I.Takeuchi「満開」より 4.06撮影)



4234貧乏絵描:2016/04/11(月) 09:30:07
三春の紅枝垂れ桜
今年は福島の紅枝垂れ桜が早く咲き、今見頃ですと新聞で伝えていたので早速ハンドルを握り走りました。磐越自動車道の小野町で降りて三春の現地へ向かう道筋は360度どこを見ても枝垂れ満開です。道路脇、民家の庭先、田畑のあぜ道、菜の花の咲く丘の上こんなに桜咲く場所は全国で一番なのではと思います。三春に隣接する小野町(平安時代の女流歌人小野小町の出生地伝説があります)、田村町、三春町、郡山市の各地には種が飛んで自生した枝垂れやソメイヨシノが咲き乱れていました。福島の内陸部はまさに春を迎え、見物の車のNOも新潟、室蘭、栃木、那須、会津、水戸、千葉、柏と様々で、遠く九州NOもありました。高速道が全国を通じて様々な地区のNOを見かけるようになりましたが、故郷のNoをつけた車を見ると懐かしくなります。

このHPで春の開花を伝える皆様の写真を拝見して、僕も福島の桜(三春の滝桜と地蔵堂の紅枝垂れ桜)を掲載させて頂きました。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004427.jpg

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004427_2.jpg

4235水彩画愛好家:2016/04/11(月) 16:31:56
福島
一週間前は向井潤吉アトリエ館、次はひょっとして貧乏絵描氏は岐阜白川郷にいらっしゃる
のではないかと思っていましたが、桜咲く福島でしたね。「同じ場所でも訪ねるごと景色が
微妙にことなる。その時その時自分の目に映った景色は自分の中で決して消えることはない、
描き残したい」向井氏はそう言っては何度もキャンバスを持ってお気に入りの場所を訪ねた
といいます。貧乏絵描氏が度々福島を訪れるのも同じ気持ちがどこかにあるのかと思います。

三春の滝桜へと続く道はレッドカーペットならぬ、菜の花のイエローカーペットです。
郡山の地蔵桜の根元にひっそりと佇むお地蔵さんは、この桜の守護神といったところでしょ
うか。昨年、貧乏絵描氏が当地を訪れた時の絵の中に描かれた菜の花とお地蔵さんが、見事
な桜に負けない位印象に残っています。



4236昭和のテレビっ子:2016/04/11(月) 17:51:19
ツイッター達の反応の違い
昨日朝の日曜討論の後の民進党山尾氏と共産党小池氏に対する書き込みが量、内容に大分
違いが見られた。

 山尾氏は炎上しっぱなし。炎上の中身は否定的なものが殆どだ。今も相変わらず数分お
きに書き込みが追加され続けている。流石に「○○死ね」の言葉は見当たらないが…。
 一方、小池氏は放送が終わった後数時間ほどは入ったが、今朝になるとすっかり減って
しまった。批判投稿は直後に集中、その隙間に、沢山の講演会宣伝と持ち上げの投稿がみ
られた。例

・いつもはテレビで観る日曜討論をラジオで聞いている。小野寺五典の猫なで声って、不
 誠実な男が女を口説くときの声だ。嘘をついてるな、ってわかる声。比べて小池晃の声
 には全く曇りがなくて気持ちいい。
・日本共産党の小池晃さん素晴らしいなー 国民の代弁者だ
・日本共産党演説会 in 帯広 日時:4月10日(日)午後3時から 場所:帯広市民文化
 ホール・大ホール お話:小池晃、森つねと、いわぶち友 入場無料。どなたでも参加で
 きます。 ご近所誘い合わせてお越しください。(多数)
・今朝日曜討論に出演していた小池晃参院議員。帯広の演説会に到着。アツい訴え!

山尾氏につては、ゴシップに飛びつくだけの人達も多くいるが、極普通の人が感じる、彼
女に対す違和感を訴えているのだろう。反応なのだろう。
小池氏については、組織的な投稿、信者的投稿がチラチラとうかがえた。
どちらに対しても、誹謗中傷としか思えないものから、数行でも冷静な見方、指摘、暖か
い素直な応援を送るものまでいろいろだ。


??????????????????元検察官         元医師
??????????????????    



4237昭和のテレビっ子:2016/04/11(月) 18:13:48
G7 外相会合 広島
 変なやっかみ、推測、邪推抜きに、素直にこの記念写真は、まさしく「記念」すべき写
眞だと思う。日本人として、地球人として実に歓迎すべき価値ある写眞だ。
 ウルグアイ前大統領ムヒカ氏は昨日ここを訪れたようだが、一日ずらして、G7+「世
界一貧乏な大統領」の別枠特別記念撮影写眞があったら、世界中の誰もが歓迎するスペシ
ャル記念写真になっただろう。
 今日のこの集合写真を、ただの記念写真に決して終わらせてはならない。

?????????????? 
??????????????    (代表撮影)



4238水彩画愛好家:2016/04/12(火) 09:57:03
趣味水彩/茅葺き屋根 2
 間宮林蔵生家の作品もブログ開設初期の作品です。全体的に淡い色つけになっているよ
うです。官衙遺跡の作品も何点がありますが、年代ごと画風が少しずつ変化しているのが
判ります。
 ここに出て来る土地を訪れたことはありませんが、佐賀吉野ヶ里も茨城の遺跡も、とも
に自然に囲まれた、おだやかな日本の風景です。地理的には離れていますが、どこか共通
の空気が流れているように思えます。


間宮林蔵生家・記念館(2010/7/7制作)2010-07-28????つくばみらい市上平柳



     ???????????????????????? 官衙(カンガ)遺跡の風景(2010/5/15作)2010-05-24?? つくば市平沢??奈良〜平安
     ????????????????????????


秋のミニ・コンサ-ト(2014/11/12)2014-12-03??????????????????(2015/6/13)2015-07-15
  



吉野ヶ里遺跡公園 (2013/10/5) 佐賀県神埼市


            
            古代の建物の手前には小さな土饅頭が幾つもありましたが、これは死者を埋葬し
            たお墓だそうです。一つの墳墓は穴が開いたままで、土は被せられていません。
            貴人と庶民のお墓の所在する場所も構造も違つていたようで、この素朴な土饅頭
            のお墓は庶民のものです。
            遺跡が発掘された初期のころと比較すると園内の設備や環境が整備され、見違え
            るほど立派な遺跡公園になっていました。(貧乏絵描氏コメントより)

※「趣味水彩」→??http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915



4239同人α総務:2016/04/12(火) 17:43:06
レンズの向こう/桜4
同人α総務

色の三段帯模様です。絵画にぐっと近づいたような一枚です。
水に浮かぶ花びらと新緑の草、桜が終わっていよいよ緑いっぱいの季節を感じさせてくれ
る一枚です。

    
??    (I.Takeuchi「満開」より 4.06撮影)



4240昭和のテレビっ子:2016/04/14(木) 08:36:13
韓国総選挙結果
「民主」の大勝を受けて、
日本の民進党の首脳部さん達、今頃「名前を変えるべきではなかった」と悔しがっていそうだ。

慰安婦問題合意を無効と宣言した韓国民主、
安保法案可決を無効とした日本民主、
重なる。



4241昭和のテレビっ子:2016/04/14(木) 08:45:49
山尾政調会長
 毎日途切れぬ批難のネット書き込みがあるが、昨日はより増えた。
時として秒刻みで次々と彼女に対する批判、疑惑のツイートが入っている。甘利氏を遥か
に上回る。
 よくぞ何日も続くものだ。異常?、いじめ?、ひまじんの時間つぶし?、やらせ?とも
考えてしまうが、今の若者を中心とするネット利用者たちは、それなりに「変」を感じて
書き込んでいるのだろう。
 テレビで取り上げなくても、中継しなくとも、ネット世界では国会各種委員会の様子が
桁外れに公開されている。いつでも見ることができる。古い私としては、ネットとはこの
一二年のつきあいだが、驚く程ネットは若者から中年まで(私より若い世代)はネットと
の付き合いが浸透していることに驚かされる。

 昨日の彼女の会見の様子をテレビでは殆ど取り上げていなかったが、ネット動画でみる
ことができた。山尾氏に関する異常とも言える書き込みの多さの理由が判ったような気が
する。生活を守る、子供を守る、言っていることはごもっともだらけだ。だが、
ネット上で炎上した「日本死ね」を真摯に?受け止めて国会で取り上げた人物が、
ネット上で炎上している、自身に対する「疑惑」については真摯に取り上げない。
 そういう彼女に対して、多くの人が素朴な感情として「変」だと思っているのだ。
甘利氏が大臣という立場にあったからよりその責任が追求されるとするなら、元検察官で
ある山尾氏もまたより国民からの疑惑の目が強まるのだろう。ましてや彼女は甘利氏の疑
惑をとことん追求してきた人物なのだ。そこが「変」をより一層、強く感じさせたのだろ
う。


4.13民進党・山尾政調会長記者会見

https://www.youtube.com/watch?v=FFwHHNIhtTk



4242同人α総務:2016/04/14(木) 15:34:38
レンズの向こう/桜5
関東を通り抜け、桜前線はどこまで北上しているのでしょうか。
青森、北海道あたりはこれからといったところでしょう。
航空記念公園の電波塔は赤と白のランドマークです。桜満開の平和なひとときです。こんな景色が
100年も1000年も続きますように、と願わずにはいられません。
今年の満開の桜の景色をしっかりと目に焼き付けておき、また来年のお楽しみとしましょう。



????????????


   
   晴天の下花見、やはりサクラは晴天が似合う。
   出来るだけ豪華華麗に心象風景を考慮して撮影。(竹内氏コメントより)

??    (Photp by I.Takeuchi「満開」より 4.06撮影)



4243同人α総務:2016/04/14(木) 20:28:36
お知らせ
同人α46号、電子作品集をアップしました。
目次順、第一作「静かな風景」著者、風野 茜氏紹介ブログも同時にアップしています。
上記リンク集よりお立ち寄りください。



4244同人α総務:2016/04/15(金) 09:00:01
同人α46号簡単紹介(前半)
風野 茜氏による初テーマは「静」。氏のこの一年にあったことを知るだけに、氏が選ん
だこのテーマはずしりと心に響いてくる。

(目次順)

1.『静かな風景』風野 茜
夫婦の間ではいろんな思い出があってどれもかけがいのない貴重なものだ。
一人となった著者が選んだものは…。
テーマ前書きと合わせ読むと、その味わいがぐっと増す。

2.『人生詩−(最終回)』神野 佐嘉江
2012年から始まったこの作品も今回で第十三回を迎える。著者は以前後記で「生命は生涯
のテーマ」と書いているが、青年、中年、高年の日々を淡々と生きる主人公達(同一人物)
の姿こそが「生きる」という著者なりのとらえ方、表現のように思える。
作品の中の季節は「秋」。読者も主人考たちとともに歳を重ね、今秋を迎えている。


3.『シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第七回』古賀 和彦
江戸の匂いの残る粋な場所の味わいを記す一方で、弱小設計事務所の現場を語る。社会を
語る。職場の時代背景は一昔前のことだが、現代と大いに重なる。
利益追求一辺倒の企画会社と、責任を部下になすりつける姑息な上司、住民説明会の場面
は、市川の保育所建設をめぐる、市、住民、園のせめぎ合いを思い浮かべる。神戸大震災
の時の高速道路の倒壊の要因となる構造上の問題指摘や時の行政がとった行動の問題点、
それは先の東日本大震災、そして偶然にも昨日の九州を襲った大震災とも重なる。

「静かな風景」より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004437.jpg



4245昭和のテレビッ子:2016/04/15(金) 10:42:50
今日はあの人の誕生日
お祝いの三尺大玉ならぬ中距離弾道ミサイル「ムスダン」発射はどうやら失敗に終わった
らしい。昨日大震災があっただけに本日の花火のことが気になっていたが、少し胸をなで
下ろしたところだ。

本日のTPP特別委の質疑は中止になったようだ。与野党関係無く、参院選関係無く、今は
与野党一丸となって、地震災害対応に全力で取り組んで欲しい。
同時に、こんなときだからこそ防衛大臣は外からの人災に、より一層注意して対応して欲
しい。自衛隊員は災害対応と対外対応で大変だろうが、見せ所だ。



4246万理久利:2016/04/15(金) 16:41:16
小さな花をつけた生け垣
シジミを一回り小さくして薄緑色に塗ったようなかわいい葉っぱ、そこにすずらんそっく
りの5ミリくらいの真っ白な花がたくさんぶら下がっていました。
この花に合わせたかのような金属製の水色のフェンスです。

もう一つは、私のお気に入りの、すぐ近くの曲がり角に立つ家の生け垣です。南側の生け
垣は椿と山茶花ですが、ほぼお役目終了。今、西側の生け垣に赤芽が少し混ざった濃いめ
の緑の葉に、たくさんの頭をもたげた小さな蕾がびっしりついています。ぽつりぽつりと
ぎっしりつまった白玉が開き始めています。この家の入り口を夾んだところには、ピンク
と白のシャボン玉を楽しませてくれた梅の木が植わっています。この家の生け垣は次々と
姿を変えて道行く人を楽しませてくれます。


高さは1メートルくらい                         ズームアップ
  


    よく見ると、彼岸花の咲き方とよく似ている
      



4247昭和のテレビッ子:2016/04/16(土) 12:48:02
再びの大地震
 今朝起きてすぐ、半醒半睡のままテレビを点けると物々しい地震ニュースが流れてきた。
緊急地震速報まで流れてきた。朝早くからまた14日、15日の熊本の様子を流している
のかと思った。NHKだけでなく、民放まで揃ってだ。東京に流れる民放は平時に戻って
土曜日お決まりの芸能人だらけの楽しく、そして軽〜い番組が流れているはずなのに…。
 見ている間に、この画像は新しい画像なのだということが判った。熊本に加え大分にま
でさらに大きな地震が発生したことを知った。続けての地震で被害がさらに広がったらし
い。今は人の命最優先で動くしかない。

 「震災列島」日本だ。テレビ画面で流れる映像を見ていると、政党間の足の引っ張り合
いや、日本死ね騒動や、不倫騒動等々がばからしく思えてくる。騒動が起きるのは安全で
平和な証拠なのだともつくづく思う。阪神淡路、東日本大震災の風景を思い出しながら今
この熊本地震の被害状況の映像を見ると、世界一の地震国の宿命を背負うのが日本なのだ
ということを思い知らされる。

 安保法案、憲法改正、TPPも懸案事項だけれど、今はひたすら、人命救助、そして被
災者の援助だ。これ以外の地域での自然災害や、海外からの人災が少なくとも、しばらく
の間起きないよう祈るばかりだ。こんな時こそ、「国」が動く場面だ。「国」でしかでき
ないことがたくさんある。メディアも主義主張の違いを超えて今は協力すべきだ。
今晩からの大雨(風)、十分に準備をして欲しい。「命」が一番。



4248昭和のテレビッ子:2016/04/16(土) 21:05:34
5年後
5年後の1月に「阪神・淡路大震災26周年」、3月に「東北大震災10周年」に加え、
4月に「熊本大震災5周年」の特別番組が組まれるのかと思うと、少し切なくなる。でも
震災列島日本だからこその「ものの哀れ」の無情感と同時に、「助け合い」と「生きる力
と明るい未来」を思う気持ちが育ったのだとつくづく思う。

14日の地震からNHKはずっと震災報道が流れている。被災地域への情報提供と安全対策
への語りかけ中心だ。主要民放各局も特別編成を組んで震災情報のために多くの番組を
中止して報道にあてている。
うまいへたはあっても、どの局も全力を上げて、被災者の「命」ため、いつか必ず震災を
迎えることになる関東その他地区の住民の参考のため、全力を尽くして報道していると素
直に思う。

過去の地震災害、何よりも阪神淡路、東日本二つの大きな震災から学んだ知恵を、被災地
域の人々、他県の人々、そして政府、日本全体でどうにか熊本災害に生かせたら良いと思
うし、そうでなければならないと思う。今の私には熊本の被災者に対して何も直裁的な手
助けはできない。まずは自分自身の生活にその知恵をまずは生かしていくことが私の第一
歩だ。

本日未明の再度の地震(本震であろうと余震であろうと)で命を失った人が、昨晩の今頃
は、「自分はひどい被害を受けなくてよかったー、命をなくさなくて、よかったー」と思
いながら前向きに、確かに生きていたのだと思うとまた切なくなってくる。



4249貧乏絵描:2016/04/17(日) 08:40:56
被災から学んだこと
熊本で地震?発生直後の報道にわが目と耳を疑いました。  小生の住む北関東は毎日大小の地震を体感している環境なので、地震とは無縁そうな熊本に違和感を感じました。  然し、九州を南西から北東に連なる活断層があることを知って納得致しました。  この上は一刻も早く終息することを願ってやみません。
思い出しますのは東日本大震災の最中、運転している車中から隊列を組み東北へ向かう自衛隊の車列に遭遇すると、過酷な任務につく隊員に感謝の気持と無事を思いやり思わず心の中で祈りを捧げました。  自衛隊、警察、消防関係者に対して感謝、感謝の一念でした。  そして甚大な熊本地震の渦中にある現地の皆様に心からのご無事を祈っています。  テレビの報道も各社一晩中災害情報を放映していましたが、ただ一社12チャンネル(テレビ東京)だけはジャパネットのテレビ通販でゴルフクラブなどの販売促進番組と時代劇番組を流していて、非常な違和感を抱きました。この局は他局とは違うなかなか面白い番組作りをするので、好きな局なのですが何だか変でした。

さてそんな報道を見ていて崩落や避難している現場の人々の心中を思いやると、涙が止まりませんでした。  この難局に政府や与野党は相互協力して挙国一致て対処して欲しいと節に願う次第です。  どこかのHPで「おつむの悪い安倍君」などと一国の首相をあざける人々がおられますが、こんな人こそ難局には何の役にも立たない連中だと思います。

さて、被災経験からまず?風呂の水は入れ替えるまで捨てないこと、断水時の洗濯やトイレの排水に利用します。?停電でコンロやIHが使えなくなるので、カセットコンロとボンベを常備しておく、?簡易食糧であるインスタントラメ-ンやお米の佐藤のゴハンを常備しておきます、?普段常用している薬は何時でも持ち出しできるように準備しておく。病院が被災して活動停止しますので、薬の提供が受けられなくなりますので、

以上この他にも考えられますが、小生が述べるまでも無くこれらは既に皆様の経験から準備されていると思います。
それにしても我が日本国と国民はどうしてこんなに不幸な多事多難なめぐりあわせになるのだろうか。
気分がめいりそうになりますが、負けたまるかと困難に立ち向かいましよう。そして被災地域への支援に尽くしましよう。

4250昭和のテレビッ子:2016/04/17(日) 11:29:11
地震への備え
 今朝は4時頃目が覚めた。どこかで震災のことが気になっていたのだろう。
恐る恐るテレビを点けた。また大きな地震が起きていないだろうか、大雨はどうなったの
だろうか…。幸いにも昨日のような地震はなかったようだ。大雨による目だった被害はな
いようだが、発見されていない雨被害があったり、これから地滑りが起こることも考えら
れるから油断はできない。

 昨日は、さらに広がってしまった被害状況や被災者たちの様子を見ながら、この家にい
るときこんな地震が起きたらどうなるだろうかと部屋の中を見廻した。
 どの部屋にいても、大変な事になりそうだ。今年始めに転倒して歩けなくなったことが
切っ掛けで、床にはできるだけ物を置かないことにしたが、高い所には無造作に物を積ん
である。
 携帯ラジオと懐中電灯と薬箱はベッドの横のテーブル下に置いたけれど、電池はどうな
っているのか、薬箱の中身の確認もしていない。靴も用意していない。
 まず何処に移動したら一番安全だろうか。トイレ? 風呂場? どちらも上の棚から何
か飛んできそうだ。眼鏡が割れたら殆ど何もみえなくなる。眼鏡の予備を作らなくてはな
らない。1つで足りるのか…等々。

 貧乏絵描氏ご指摘の?から?まで、なんとそれなりにクリアーしていたが上辺だけだ。
一人住まいは気楽でいいけれど、備蓄も少なくてすむけれど、いざと言うとき声をかけあ
う人がいない、助けを求める人がいないのが一番困った問題だ。携帯電話をいつも首から
ぶら下げていた方がいいのか。今熱くなっているときに、いろんな対策を考えようと思っ
ている。
 命あっての物種だ。まだやりたいことがたくさんある…。貧乏絵描氏ではないけれど、
負けてたまるかと気合いをかけている。

 被災者のぐっと耐える姿、励まし合う姿、協力しあう姿、対応する役所の人達の知恵と
努力がなければ、国サイドの救援活動もうまくいかないし、その逆も言える。
 それにしても自衛隊は実に力強い!!  戦争法案だと決めつけ、自衛隊員に向かって
「子供に影響するから自衛隊員はここに来るな」、一方政府に向かって「自衛隊員を戦争
で殺す気か」そんな台詞まで出ていたことを思い出した。被災者は今はひたすら、どうか
命を救って、そして救ってくれてありがとう、そんな思いだけだと思う。テレビを見てい
る多くの国民もそう思っている。



4251万理久利:2016/04/17(日) 18:21:25
雨上がり
朝からの雨と風がやっとおさまった頃合いをみて散歩に出ました。
近くの公園の桜はすっかり姿を変えました。黒くて太い幹のあちこちから細い枝がずんず
ん伸びています。その枝から薄緑の小さな葉っぱがむくむくと出はじめています。太い黒
の幹と無軌道に伸びている細い緑の枝の姿はちょっと恰好悪い。緑一杯の桜の木になる前
の裏舞台といったところでしょうか。

薄紅がかった白一色に代わってみるみる出て来たのがつつじです。梅や桜と違ってこちら
は緑の葉と赤い花のコラボレーションです。

生け垣が並ぶこのあたりの住宅街では、緑の垣根に混じって赤芽をつけた垣根が多く見ら
れます。春の赤い葉は、秋の赤い葉とは趣が違います。赤芽はなんと言っても瑞々しい生
命力を感じさせてくれます。

雨上がりは、植物の色の鮮やかさが増します。


薄緑の小さな葉をつけはじめた?????????????? 1?くらいの高さの緑の垣根の上に落ち葉が
   



  



4252貧乏絵描:2016/04/18(月) 04:22:32
渦中の熊本へ帰った友
激甚災害が終息する気配を感じない熊本地震ですが、定年退職後熊本に帰った友の安否が思いやられます。一人は学生時代のクラスメ-トで、母親の介護のため熊本市内へ帰りました。もう一人は会社の後輩ですが、南阿蘇村へ居を定め帰りました。 いずれの地域も避難指示又は避難地域だと思いますが、このような状況では連絡もつかないと思います。
二人の友とご家族が無事でいることを願ってやみません。めぐり合わせた運命の過酷さに無念の思いだと推察致します。

4253昭和のテレビっ子:2016/04/18(月) 19:40:59
高学歴者オンパレード
10日ぶりに開かれた本日の国会の質疑者は民進党議員を中心とした野党一色だった。
出だしから「TPPより災害対応だろ!」で始まり、過日のように審議放棄で民進党を中心
とした野党議員が退席するのかと思いきやねちねちと最後まで続けた。
TPPに関する質問が出て来てもまたもや黒塗り問題をとりあげる。
建設的な意見がでてくるどころか、政権批判ばかりだ。

この人達の履歴がどうしても気になってWIKIでざっと調べてみた。
おお、みなさんすごい履歴だ。学歴だけでもぴかぴかではないか。
こうして並べてみると、まるで有名予備校の宣伝垂れ幕のように見えてくる。
升田氏、畠山氏、よく健闘している。いじめられていないか、ばかにされていないかちょ
っと心配になるほどだ。
今静かなる「角栄ブーム」になっているらしい。

本日の国会を見ていて、九州の被害状況を見ていて、あらためて、今度の選挙には這って
でも一票を入れに行こうとつくづく思った。結果を左右することなどできないが、日本人
として、日本で生きている人間として意思表示をしたいと思った。

(質疑順)
緒方 林太郎(民進党・無所属クラブ)??東京大学法学部 43?? 福岡
大西 健介??(民進党・無所属クラブ) 京都大学法学部 45?? 大阪
岸本 周平??(民進党・無所属クラブ) 東京大学法学部 59?? 和歌山
篠原 孝????(民進党・無所属クラブ)??京都大学法学部??67?? 長野
升田 世喜男(民進党・無所属クラブ)??拓殖大学商学部??58?? 青森
黒岩 宇洋??(民進党・無所属クラブ)??東京大学法学部??49  新潟
笠井 亮????(日本共産党)??  ?????? 東京大学経済学部63?? 東京
畠山 和也??(日本共産党)??  ?????? 宮城教育大学教育学部??44 宮城

下地 幹郎(おおさか維新の会)????????中央学院大学商学部????54 沖縄



4254万理久利:2016/04/19(火) 19:00:15
生命力
 ずっと先に走り抜ける小田急の車輌が見える家の横の一本道の両脇には、沢山の生け垣
と庭に植えられた木々がある。先代から植えられていたに違いない枝振りのいい木もたく
さんある。それぞれの住民の園芸への熱意や好みの違いが見えて面白い。
 造園業者がまとめてセールスをするのか、今年2月頃、どこもかしこも一斉に庭木が見
事に刈り上げられていた。そこまで切っちゃっていいの? 枯れて死んでしまったのかと
思うくらいの大胆な切断ぶりだ。ツゲや松等の常緑ものは、見事に真ん丸、または真っ平
ら、洒落たカーブになっている。まるで床屋から出て来たばかりのオッサン、ニイチャン
の頭のようだ。毛があるからこその芸術作品だ。
 ところがハゲと診断され枝を丸刈りにされたと思われるグループの木からは毛が、いや
枝と葉が伸びてきた。それも一斉にだ。近所の公園の花を落としてすっかり裸になった桜
の木も、あっという間に緑の衣装をつけていた。

 不鮮明な画像だが左下の鉄塔が見える家は、「鳥屋敷」と勝手に命名している謎の建物
だ。平屋のこの家には人が住む気配はなく鳥の気配だらけだ。広い駐車場らしき所の奧の
片隅に建っている。近づくと中から鳥の大合唱声が聞こえてくる。もちろんこの家は植木
屋セールスの対象外だ。周りの植木も屋根まで伸びる蔦も勢いを増し、自由奔放に伸びて
いた。

    


   
016.4.19



4255同人α総務:2016/04/20(水) 09:08:05
同人α46号簡単紹介(後半)
(目次順)
『「巴」共存と競合 -人生- 生命(三)』竹内一郎
αピカイチの理系男子である著者が、数式と図形を使って、過去から未来までの地球
上の全ての生命体の存続と死滅、共存と競合について考察していく。たどりつくのが
「巴」の形だ。
理系男子が揃ったαだが、どこまで数式を理解できるか…。それでも数式と図を見て
いるだけでなんとなく理解できるような気分になるところが面白い。

『無限回廊 第二十回』エヴァ・マリー
特殊能力をもつ小学生少女二人が、親達が生まれ故郷の未来の星に出掛けている隙に、
ファッションホテル(ラブホテル)めぐりを画策する。最後に訪れた所はなんと江戸
時代の「出合い茶屋」であった。四つのファッションホテルの画像が出て来るが、こ
れは古賀和彦氏がかつててがけた設計図で、どれも特色のある夢のあるホテル。これ
を眺めるだけでも十分楽しめる。

『肥と筑 第三十六回』長岡曉生
4x9=36回、この回で9年となる。資料を含めた100ページを超える下書きを、
まさしく四苦八苦してまとめ上げた作品となった。前号の博田忠邦氏の『アルタイ語
族と日本語』は、言語から日本人のルーツを探る作品だったが、それをさらに進める
内容でもある。
縄文時代に遡り、蝦夷(えみし)の血がその後の歴史上の人物にどう繋がってきたか
を、著者らしい緻密な検証で解き明かしていく。

     著者作成 兎と天敵である狐の安定共存図
     
          『「巴」共存と競合 -人生- 生命(三)』より



4256マリアンタ:2016/04/20(水) 18:39:46
男と女の間には
日本列島で大変なことが起きているさなか、名古屋で父親くらいの年の愛人にオイルをか
け火を点け殺した25才のうら若き女性の事件があった。守山区更屋敷にあるマンション
一室での事件である。女性も、愛人男性も地震災害に遭遇していたら、こんなことは二の
次で、自分達の生き方、ありかたを顧みることができただろうに。

更屋敷と聞いて思わず番町更屋敷の話と重なる。「一枚、二枚・・・・うらめしや〜」の
話を思い浮かべる。似たような状況が二人の間にあったのかもしれない。
自分たちの今の命を、掛け替えのないものだと感じられたら、互いの愛にそれぞれが疑い
を感じるなど、どうでもいいことだと、たわいないことなのだと思えたはずなのだが。

??????????????????切ったり、刺したり、盛ったり、火を点けたり…こわ〜い
????????????????



4257万理久利:2016/04/21(木) 07:56:12
静かな風景 評
 この作品はテーマ「静」の前書きと一対になっているようにも思えるが、単独でも、人
を失った悲しみの後、静けさの空気の中で心の平安、おちつきをとりもどしつつある様子
が伝わってくる。静けさが十分に伝わってくる。著者に何があったか判らないだけ、静け
さはより増すのかもしれない。

 先の編集会議で主席者のひとりが「平安の女流文学に共通する味わいがある」、はっき
りとは覚えていないがこのようなことを言っていた。源氏物語の世界というより枕草子の
世界だろうか。それを聞いたとき、「あっそうか、そうなんだ」と思った。
 著者のこれまでの作品を読んでいて感じたことがある。自分にはない自然観察の目、人
の小さなしぐさや言葉から広がる観察の目を持っていて、それを優しく丁寧な言葉で書き
綴っているのだ。その言葉も何気ないようでいて、情景を表すのに一番相応しい言葉を選
び抜いたものにちがいない。漢字やふりがなの使い方もだ。
 自分には無い世界をもつ作品に惹かれて個人著作集を読み返したのだろう。詳しくは触
れてはいないが、著者が育った家族の風景もうっすらと浮かぶ。正月、家族で行う百人一
首歌留多、水墨画をたしなむ父、そんな姿から平安貴族の家庭とはいわずとも、向田邦子
が描いていた、昭和のそこそこ厳格で知的で人情溢れる家庭を想像したことを覚えている。

 清少納言や向田邦子は多くの随筆を残しているが、短くても其の中からたくさんの風景
が見えてくる。そうか、そうだったのか…。編集会議で聞いた言葉から気づかされた。
 作品集を読んだ後、著者のイメージを絵にしたものがある。お会いして、想像とほとん
ど変わらないことに驚いた。著者が選んだペンネームにもだ。

           
               2014
4601



4258同人α総務:2016/04/21(木) 14:23:27
レンズの向こう/鳥−ツグミ
静かな風景

  ◎若草に春の鶫が別れ告げ  (久利)
 

??????????????????????     ◎レストラン感謝の鶫胸反らし (久利)
         ??????   
??               (Photp by I.Takeuchi 4.20撮影)


この中に小鳥レストランが登場しています。



4259貧乏絵描:2016/04/21(木) 19:41:16
確認出来た友の安否
熊本へ帰った友の一人は南阿蘇村で被災しましたが、やつと携帯電話の彼方に出て安否が確認出来ました。自宅は損壊して住むことは困難ですが、現在は体育館の避難所にいるとのことでした。宅配便で何か送ろうかと伝えると、物資は足りていると言うことでした。奥さんの実家が熊本市内にあるので、そちらに転居するとのことで安心しました。
もう一人の母親介護で故郷に帰ったクラスメ-トは、福岡県への帰省だつたそうで多分大丈夫と思われるとクラス会幹事からの返信でした。
この二人とは別の福岡市内に住む友からの便りでは、熊本の余震が日々感じられ不安な毎日と言うことでした。東関東大震災もつい最近まで余震が続きましたので、九州でも暫く続くことと思いますが早く終息することを願っています。



4260昭和のテレビっ子:2016/04/22(金) 07:02:44
震災列島
 ラジオテレビはいつもの番組編成にもどってきましたが、今も画面上には余震速報が出
て来ます。現地の様子を取り上げている報道も随時流れています。東北大震災5周年を切
っ掛けに、震災列島のことをあれこれ考えていたときだけに、先月に続きまた震災に関す
る報道番組に釘付け状態です。
 震災から1週間、まずは命大優先。貧乏絵描氏のように知人友人の安否確認は被災者に
とっても励みになることは確かです。そして確認できた貧乏絵描氏も元気を貰えるように
思えます。全国から個人、企業もそれぞれが得意とする分野での協力を見ていると、また
被災地で子供達からご老人たちまで、知恵をふりしぼって「今を生きる」を必死で続けて
入るのを見ていると、こちらまで励まされ、生きることの原点に立ち返ることができるよ
うな気がします。
 空き巣どろぼうや、募金詐欺、オスプレイ使用や原発稼働への批判は批判として、先ず
は、被災者たちの命、そして最低限の生活の場を確保することが大優先。
 私は金も、物も、知恵も、そして手足も、どれ一つとっても被災地の方に協力らしいこ
とは出来ませんが、せめても応援する人達の応援、そして自分が住むこの空間と、集合住
宅の震災への備えだけは、少しずつやっていきたい、提案していきたいと思っています。
学んだことを生かすことが、一つの協力になるかもしれません。



4261同人α総務:2016/04/22(金) 16:14:24
お知らせ
著者ポートレートブログがアップされました。ポートレートタイトルは「百年の孤独」。

作品簡単紹介より
『人生詩−(最終回)』神野 佐嘉江著
2012年から始まったこの作品も今回第十三回でいよいよ最終回を迎える。
以前著者は後記で「生命は生涯のテーマ」と書いていたが、青年、中年、高年の日々を淡
々と生きる主人公達(同一人物)の姿こそが「生きる」という著者なりのとらえ方、表現
のように思える。作品の中の季節は「冬」。読者も主人公たちとともに歳を重ねた。

*合評末尾に4602をお願いします。



4262昭和のテレビっ子:2016/04/23(土) 15:04:22
『割れ鍋に綴じ蓋』
今朝、「激論!クロスファイア 岡田代表を直撃!民進党は安倍政権とどう対峙する?」
を観た。もちろんタマタマだ。初めて観る番組だ。MC田原氏もゲスト岡田氏も、各々切
り込み具合と説明(回答)に不足はあったものの、地上波で聞く話よりずっと落ち着いて
話していたように思える。それだけ視聴者も静かに話を聞くことができた。岡田氏の考え
もそれなりに理解できた。当番組はBS朝日だが、朝日に限らずフジその他も、BSは視聴率
にあまり拘らないせいなのか? 地上波よりぐっと右も左も偏りが少ない。

このところすっかり政治オタク気味のテレビっ子であるが、平和で、のどかで、そして俗
っぽい番組もしっかりと観ている。ウィークデーは「冬のソナタ」の再々再?放送を観て
ウットリ、ウルウルしている。
さて、本日はBSプレミアムで「あさが来た」のスピンオフドラマ「割れ鍋に綴じ蓋」が
夜9時から放送される。何と、テレビっ子が「大衆賞」に選んだ中番頭 亀吉(三宅弘城)
が主役らしい。テレビっ子としては、少々鼻が高い。
観ないわけにはいかない。



4263昭和のテレビっ子:2016/04/24(日) 08:53:06
『割れ鍋に綴じ蓋』 2
 大番頭雁助さんと中番頭亀助さんの掛け合いが絶妙だった。
勘助のテンションの高さと亀助の徹底した頭の低さが対照的で面白い。
あさが来たのひとつの楽しみが、この二人の言動だったから、今回おおいにズームアップ
してくれてもらった感じがする。二人とも舞台中心の役者らしいが、鍛え上げられた芸の
うまさがある。テレビ露出度が低い人達のなかには、こんないい役者がたくさん隠れてい
るのだろう。
 もうひとつ、ともさかりえの登場だ。室井滋をちょっと美人にしたようなキャラと外見
だ。一本芯が通っている女の役、ちょっぴり小悪魔的なところがあるが根は優しくて涙も
ろい、そんな役がよく似合う二人だ。久しぶりの彼女の演技もよかった。なんとその亭主
があの西洋傘屋のボンボンだった。この組み合わせもいい。
 かつての上方喜劇、藤山寛美の舞台を思い出した。古き良き「松竹新喜劇」といった仕
上がりになったような気がする。
★★★



4264万理久利:2016/04/24(日) 17:26:11
近所のお気に入り生け垣
散歩をするようになってから、近所に緑がたくさんあることを発見し、その植物たちから
季節の変化を日々感じています。植物の種類や手入れ具合をみていると、そこに住む人達
がどんな人なのかまで見えてくるようです。ここに移り住んでからもう何年も経つという
のに、これまで何も見てこなかったのだなあと思い知らされます。


   


       
?????????? 2016.4.23



4265昭和のテレビっ子:2016/04/25(月) 13:56:09
『久米書店 〜ヨクわかる!話題の一冊〜』
 これも行き当たりばったりで見る番組。久米宏に政治を語らせるとその軽さが鼻につく
ことがあるが、この番組ではむしろその軽さが、本屋の店主久米の軽妙さとなって彼の持
ち味が生かされているようだ。落ち着いていて、少しエロチックな店員壇蜜が久米の重石
役になっているところもいい。
 著者を迎えてのブックレビュー番組、そんな設定もいい。そんじょそこらの偉そうな書
評にはない「本の持ち味」を引き出してくれる。著者の素顔を引き出してくれる。

 昨日は2014年の再放送だった。精神科医片田珠美氏を呼んで、その著書『他人を攻
撃せずにはいられない人』を取り上げていた。精神科医と言えば斎藤茂太やテレビ好きの
名越康文や市民運動?に没頭中?香山リカ氏が浮かぶが、片田氏は初めて耳にした名前だ。
 「精神科医は患者に偉そうなこと言っているけど、この私だってだめ人間なのよ。自分
の悪いところをもっと知りたかったから、どうにかしたかったからこの路に進んだような
ものよ」「私は精神科医の異端児よ」そんなことを笑顔で言う彼女、なかなかいいではな
いか。

 この本以外の彼女の著書を調べてみた。その中でちょっと読みたくなった本をあげてみる。

『なぜ、「怒る」のをやめられないのか 「怒り恐怖症」と受動的攻撃』光文社新書、2012年
『正義という名の凶器』ベスト新書、2013年
『他人を攻撃せずにはいられない人』PHP新書、2013年
『プライドが高くて迷惑な人』PHP新書 2014
『自分のついた嘘を真実だと思い込む人』朝日新書 2015
『他人の意見を聞かない人』角川新書 2015
『孤独病 寂しい日本人の正体』集英社新書 2015
??う〜ん、どれも興味津々のタイトルだ。

 彼女はラ・ロシュフコーに傾倒しているようだが、なるほど彼女の辛辣ぶりが判る。
中島義道が哲学者のひねくれものとしたら、彼女は精神科医のひねくれものなのかもしれ
ない。ともに人間の真実を「ひねくれ」という形を通してよく語ってくれている。
 
※『久米書店 〜ヨクわかる!話題の一冊〜』:BS日テレ 日曜日18:00 - 18:54



4266マリアンタ:2016/04/26(火) 16:53:57
「虚構新聞」疑惑
「大阪・十三」 米キリスト教系団体、改称求める
こんなタイトルが目についた。

 社主UK氏が今度は「十三(ジュウゾウ)」をネタにした。某党の合併による党名変更騒動
を意識したのか、あるいは京都補欠選挙を意識したのか、そのあたりは判らない。
そう言えば大阪は隣の国からの移住者とその子孫数が一位、京都がそれに続く。かの国も
アメリカ同様、キリスト教信者が多いと聞いている。
 日本大嫌いらしい他国から、日本の地名や海の名前、島の名前まで文句をつけてくるこ
とがこの数年多く目につくが、それを暗にとりあげたのだろうか。

「十三」と言えば赤松氏が始めた作品『無限回廊』の主要登場人物の中に「越智十三」が
いる。ますます、「U.K=赤松」疑惑が深まってくる。



4267同人α総務:2016/04/26(火) 19:41:56
貴美女の散歩道
 昨年秋は真っ赤な曼珠沙華、4月初めは「花祭り」の日の桜を貴美女さんが送ってくれ
ました。そして今度は見事な薄紫の藤です。深大寺の蕎麦屋を見て、高校生の頃に父が運
転するポンコツ三菱ミニカでここに来たことを思い出しました。残念ながら蕎麦の味は思
い出せません。
 深大寺と神代植物公園、同じ〔じんだい〕なのになぜ漢字が違うのか…以前から気にな
っていたので調べてみました。江戸時代はこのあたりは深大村、明治になって村の合併の
時にもっと良い名前を、と万葉集からとり神代村となったそうです。流石にお寺の名前ま
では恐れ多くて手をつけなかったようです。



昨日は、神代植物園を散歩し、その足で、深大寺にお参りしてきました。
藤の花が咲いていましたが、とても写真が難しく、よく撮れていませんが、送ってみます。
あと、深大寺の蕎麦屋あたりの新緑の風景です。
雨上がりで、とても緑がきれいで、満足、満足でした。(貴美女)


        
???????????????? 神代植物園・深大寺 2016.4.24



4268昭和のテレビっ子:2016/04/27(水) 09:56:28
「若冲」
 補欠選挙があった24日夜、開票ニュースを手ぐすね引いて待っていたのがどの局でも
なかなか取り上げない。そんな時にテレビ画面に映る絵を見て咄嗟に録画スイッチを押し
引き続きニュースを探しまくった。選挙結果を確認して夜遅く就寝だ。
 昨晩手にした岩波「図書」5月号に絵師若冲のことが載っていた。テレビ画像で見た絵
と結びつき、録画していたことを思い出した。早速今朝一番で録画をじっくり見た。
 驚きの連続だ。彼の作品を最先端科学技術で分析しまくることにも驚いたが、若冲の時
代先取りの発想、センス、色づかい、そして技術にはもっと驚かされた。江戸のダビンチ
ではないか。21世紀のアートに負けていない、いやもっと先を見ているかのようなもの
まで感じられる。

 遠い昔に見た鶏を描いた作品の記憶はあるが、その時は特別に惹かれるものはなかった。
もちろん「若冲」という名も頭に刻まれなかった。彼が残した作品に科学のメスを入れた
解説とともに、大きな画像でじっくり眺め、とてつもない才能をもった画家が300年前
この日本にいたのだと驚かされた。
 政治オタクぶりを少し自制してこの人についてちょっと調べてみようと思っている。

情報まで
●NHKスペシャル「若冲 天才絵師の謎に迫る」
再放送:地上波  2016年5月4日(水) 午前8時15分(50分)

●『若冲ミラクルワールド』
新編集: NHKBSプレミアム 2016年4月29日 (金) 午後10時(2時間)


 ?????????????????????? 「 鳥獣花木屏風図 」
??????????????????
             *86000個のマス目に描かれた生き物たち。デジタル画元祖?



4269万理久利:2016/04/27(水) 19:13:31
近所のお気に入り生け垣2
 上段左の木造二階建てのこの家は大分古い。板を一枚一枚張り付けた外壁は小さな頃住ん
でいた私の家を思い出させる。だが、私の家と違って庭木がきっちり手入れされていること
が判る。家主はこの姿に拘っているのだ。右脇には車名は判らないが、格好の良い大きな濃
紺のピカピカの車がいつも止まっている。
 右端の画像の中に残念ながら紫色は出ていないが、藤の花が樹の高い所まであちこちに花
を咲かせている。この家は人が住んでいるのかいないのか未だに不明。この辺りでは一二番
のどでかい敷地で、ちょっとした「森」状態になっている。

どの家も、たまたまではない、計算された植栽がなされているように思える。
家の中からの植物の景色を眺める楽しみもあるのだろうが、道行く人を楽しませる、あるい
は見てもらいたいという熱意が感じられる。自分の敷地をキャンバスにして、芸術してるの
かな? ボロ家を隠すためもあっただろうが、母が道に面した家の板塀に竹を組み立て、毎
年夏に赤青白の朝顔をいっぱい咲かせていたことを思い出す。立ち止まって眺める通行人を
見かける度に母は満足そうな笑顔を浮かべた。




名付けて「昭和の家パート2」????????????  高い木は竹             大きな樹に紫色の藤がもっこりと
    


柵の間から、柘植の木がポコポコと顔を出している          高さ2?ほどの垣根の下に大きな真ん丸葉っぱ
   

???????? 藤棚??????????????????????????????????????????????????      薔薇棚
      
     2016.4.26



4270万理久利:2016/04/28(木) 12:02:22
趣味水彩/零戦と三菱ミニカ
 ぷっくり丸みを帯びた零戦、いいですね。丸い赤もいいですね。
 零戦オタクだった父は、戦後、大分たってから少ない給料から母の大反対にもめげず、
中古の真っ赤な三菱ミニカを買いました。修理も改造も全部自分でやっていました。修理
はそれなりに知識はあったようですが、問題は改造です。山の細い道を通る時のために葉
っぱよけの細い鉄線をつけたり、特大の灰皿を用意したり(ヘビースモーカー)と様々な
自前装着物を付け加えました。イエローハットそっちのけです。
 エンジンの音も、見てくれも、それはそれはへんてこりんカーとなりましたが、なぜか
父の「意思」が詰まったミニカだったような気がします。
 この零戦を見ていて、なぜか父の愛車を思い出します。三菱自動車の騒動を聞いたら父
は何と言っただろうかと考えています。多分…
「数?の違いなんか、どうでもいいだろう、ちっちゃい、ちっちゃい」と言っているよう
な気がします。

「ある日の零式艦上戦闘機」016.4.28趣味水彩より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004463.jpg



4271同人α総務:2016/04/28(木) 18:30:07
レンズの向こう/色の世界
 竹内氏から送られてきたほのんとりピンクがかった白い牡丹の写真を見ていたら、若冲
の牡丹の作品ではなく、鶏の白い鳥の羽を思い出しました。色の濃淡の絶妙な変化に共通
のものがあります。拡大すると丁寧に丁寧に驚く程丹念に一筆一筆描かれていることがわ
かります。様々な工夫も施されています。それが纏まってひとつの世界を創り上げている
のです。細かさと色の変化の面白さは神野氏や貧乏絵描氏の作品にも繋がってきます。
 それにしても自然が作り出す牡丹の造形は美しい!! 花びらは少し透きとおっている
ようにも見えます。



絵:伊藤若冲??鶏



???????????? 写眞:竹内一郎 牡丹
      
???????????? 016.4.26

絵:神野佐嘉江??「原石と(宝石)」より



4272昭和のテレビっ子:2016/04/29(金) 17:04:48
スラップ訴訟/恫喝訴訟
「朝日新聞元記者 植村隆氏の「恫喝裁判では」と疑われる訴訟に、元同僚の前川惠司氏が進言」
(「政治備忘録」より)↓
        http://biboroku.net/uemura-takashi-3/

◆訴訟マニアは何時の時代にもいるものだ。私の仕事経験からいうと、彼等はむやみやた
らに権利意識が高い、自分の正当性を信じて疑わない人達だ。正義の主張、金目当て、い
やがらせ、こらしめ、鬱憤晴らし、いろんなパターンがあるのだろうが、多くの場合弁護
士を付けない本人訴訟か、付けたとしても一人か多くて二人程度だった。

◆ところが上記元新聞記者の場合、今何件の訴えを起こしているかわからないが、中には
170人弁護団まで用意したものまであるるらしい。「自分と家族の心を傷つけ就職の機
会まで損なわれた、償え!!誤れ!!」と、個人または一出版社を民事裁判に訴える。こ
れはちょっと通常の訴訟マニアのやり方とは違うと思った。170人もの訴訟のプロがつ
いたら、しかもご立派な裁判歴の宣伝広告で目にしたら、被告だったら自分の言い分はそ
っちのけにして、それだけで震え上がってしまいそうだ。

◆この???感、もやもや感を拭いきれないときに目にしたのが、冒頭紹介したサイトに
あった記事だった。被告側にどれだけの弁護士がついているのかは判らないが、例え一種
の名板貸しだとしても、いくらなんでも170人はいないだろう。相手がジャーナリスと
であろうが、出版社だろうが一民間人を相手にした一民間人の民事訴訟なのである。
そんな訴訟にこの人数の弁護団だ。立派な恫喝なのではないか…とつい考えてしまう。

◆テレビの報道番組では、まだこの「スラップ訴訟」なるものを取り上げたものは見たこ
とはない。



4273同人α編集部:2016/05/10(火) 09:35:03
個人著作集アップのお知らせ
1.コピペ大王エッセイ集(戯評リンク参照)
.「5分で読めるビジネス書」スピンオフ版
??『5分で書ける書評』
*裏技を使った作品例。文章作りに行き詰まっている人達へのヒントになる。

2.怪文書集(戯評リンク集)
「ヘリウムより軽い頭、心」
*子を持たない人間は優しさの無い人間になるという、衝撃的論文。



4274万理久利:2016/05/10(火) 09:46:14
文庫解説を読む
 斉藤美奈子氏が岩波「図書」に「文庫解説を読む」を連載している。
彼女がここで取り上げている〔解説〕とは、出版社の人であったり、書評家であったり、
名だたる作家、著者の作品全般を研究史続けている人等、基本、著者本人以外によって書
かれたものである。評論対象は、タイトルどおり、作品そのものではなく、その作品をめ
ぐる複数の解説である。解説には、書いた人の感想や論評的色合いも多く見られるから、
「書評」の「書評」とも言える。

 業界の構造/力関係から、解説が書かれた時代背景/社会の傾向まで取り入れて分析す
る彼女の視点がなかなか面白い。
 例えば3月第19回では、渡邉淳一の文壇的政治力を感じさせる、女性作家による持ち
上げばかりの〔解説〕を取り上げていた。5月第21回では〔『火垂るの墓』『少年H』〕
と〔『新・コーマにズム宣言SUPECIAL戦争論』『永遠の0』〕とを対比させている。
前者では解説が反戦色一色に偏ったため、その反動として戦争をした側あるいは協力した
がわの様子を描いた後者のような作品が登場しブームにもなったのだと著者は分析してい
る。

「社交としての解説に注意すべし」19回
「翼賛的な解説(群)は逆に危ない」21回
各回の小見出しである。

 私にとって作品と解説をどう読むかだけでなく、どう感想や書評を書くか、両面からい
ろいろと考えさせられるシリーズになっている。解説を読み比べる面白さも彼女から教え
てもらえた。



4275同人α総務:2016/05/02(月) 11:36:33
お知らせ
著者ポートレートブログがアップされました。題名は「イージー・ライダー」。

作品簡単紹介より
『シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第七回』古賀 和彦
江戸の匂いの残る粋な場所の味わいを記す一方で、弱小設計事務所の現場を語る。社会を
語る。職場設定は一昔前のことだが、現代と大いに重なる。
利益追求一辺倒の企画会社と、責任を部下になすりつける姑息な上司、住民説明会の場面
は、市川の保育所建設をめぐる、市、住民、園のせめぎ合いを思い浮かべる。神戸大震災
の時の高速道路の倒壊の要因となる構造上の問題指摘や時の行政がとった行動の問題点、
それは先の東日本大震災、そして偶然にも昨日の九州を襲った大震災とも重なった。

*合評末尾に4603をお願いします。



4276昭和のテレビっ子:2016/05/02(月) 20:56:18
「黒田清輝」
 NHK日曜美術館で、若冲生誕300年に続き今度は黒田清輝生誕150年特集をやっ
ていた。江戸と明治の画家が並んだ。今上野では、この二人の作品を見ようとたくさんの
人も並んでいるようだ。
 黒田清輝と言えば、中高の美術の教材で見た、古びた小さな記念切手帳にも収まってい
るこの「湖畔」と下半身を黒い布で覆われた裸婦像が思い浮かぶだけで、他の彼の作品は
殆ど見ていない。

 「裸体画こそアートだ」、まるで石田純一の「不倫は文化だ」と似たような軽いタイト
ルが付けられた今回の放送はいったいどんなものだろうかと見始めたのだが、決して軽く
はなかった。副題「黒田清輝の挌闘」と対になって、開国間もない明治の時代に、渡仏し
西洋美術を学び、様々な抵抗にあいながらも西洋美術を日本にもたらした黒田に焦点をあ
てた内容になっていた。
 もちろん、この番組は伝記番組ではなく、タイトルどおり「美術館」であるから要所要
所で彼の作品が出て来る。私はこちらの方に目が行った。作品の裸婦像の美しさだ。性的
ないやらしさは全く感じられず、女性の体の曲線やふくらみや色合い、ポーズ、目からう
かがえるその女性の思い、それらが一体となってひとつの世界を作り出している。西洋、
東洋を問わない女性がもつ優しさや豊かさを引き出してくれる。

 どの作品も淡い色で仕上がっている。周りの景色も淡い、人物も淡い、目が青でも髪が
金髪でも、「日本」を感じさせるものがある。
 初めて観た裸体画の三部作「智・感・情」は圧巻のできだ。三人の女性の立ち姿、手の
位置、顔の向き、表情の違いが、三作ワンセットで一人の女性を描ききっていると思えた。
 「読書」と「湖畔」この2作品は赤いブラウスのフランスの女性とうちわを持つ淡い水
色の着物の日本の女性だ。裸体でなくとも、服の下の美しく豊かな体と一体になっている
ことが伝わってくる。東西関係無く女性の美しさが伝わってくる。私には黒田氏の代表的
象徴的な「二部作」のように思えた。

 若冲と黒田、この二人の時代背景や画風や後世への影響を対比してみる、これまた実に
興味深い。



4277万理久利:2016/05/04(水) 11:36:32
今日はみどりの日
29日のみどりの日が「昭和の日」に座を奪われて5月4日になっていたことをすっかり
忘れていた。大分前に憲法念日とこどもの日の隙間に引っ越していたのだ。毎日が日曜日
状態を続けていると祭日もその名前もすっかり色褪せてしまう。

今日は各地の国公立の公園を無料開放するらしい。昨日の雨で鮮やかになった緑が、太陽
の光を浴びて輝く風景が観られることだろう。
私は近所の垣根でも眺めて楽しむとするか。こちらは毎日が無料開放だ。
四月初め桜で真っ白にだった公園もすっかりに緑で埋まっていた。



<昭和の家> 4.29
昨年散歩を始めてから、まず最初に出会って気に入ったのがこの「昭和の家」だ。
誰も住んでいないのに、持ち主がときどき来て草むしりする。植木屋さんもくる。
大切にしていることが伝わってくる。人の心が入って、昭和の家の風格が増している。
29日は無意識のうちにこの「昭和の家コース」を選んでいた。


????????????????左側から
        

??正面玄関????????????????????????????????????????????????     右側から
   


<みどりの日> 5.4

一変した公園
 


   香港風、緑の窓枠のマンション                   キウイがなる棚(香港マンションの斜め前の家)
     



       ベランダの端で、明日の出番を待つ二匹の鯉が垂れ下がっていた。
             



4278同人α編集部:2016/05/04(水) 16:04:02
個人著作集アップのお知らせ
コピペ大王エッセイ集(戯評リンク集 > 好きな言葉 >No.56&57)
・「居座る」
・「この男」「こんな男」



4279昭和のテレビっ子:2016/05/05(木) 19:24:26
今週のプライムニュース(BS 8)
 月曜2日から憲法を取り上げている。昨日は小林節氏と石川健治憲法学者二人と自民党
伊吹文明氏が登場した。前日の辻本氏・宮本氏より実のある話を静かに聴けた。
 この憲法学者の主張は新聞やネットで知ってはいたが、テレビでゆっくり聴くのは初め
てだった。学者は学者、政治家は政治家、どうしてもそのギャップを感じてしまう。
小林氏は想像どうりの人、いろいろと感想はあるけれど、石川氏よりまだ人間味やちゃめ
っけを出せるだけの心のゆとりがあるように思えた。一方、石川氏はカチカチ。表情も幾
分かこわばって見える。「96条はゲームの基本ルール」「96条改定は革命」を終始一
貫叫んでいた。大分「思い詰めている」のではないかとすら思える。96条のドアをぴし
ゃっと閉めて「日本国憲法」の中に閉じ籠もってしまっている少年のようにも見えた。
 キャスター反町氏、伊吹氏は二人の話を折らず、声を荒立て攻撃することなく、真摯な
態度だった。保守番組との評価が多く聞かれるプライムニュースだが、聞き足りないとこ
ろがたくさん残ったが、彼等なりの憲法解釈を聞くことができた。よくぞ二人を呼んでく
れた、よくぞ二人とも出てくれた。そんな感想がでてくるいい番組になった。

本日は阪田雅裕氏と西部邁氏がゲストだ。昨日に引き続き見逃せない。



4280昭和のテレビっ子:2016/05/08(日) 10:09:05
カンガルー “ワカ”さんの目
 NHKにっぽん紀行で福岡大牟田の動物園を紹介していた。
年老いた動物たちの姿をありのままに来園する子供達に見せる。もちろん大人にも。通常
は決して見せない、老いた動物たちの健康管理や介護する飼育員の姿もそっくりそのまま
表で見せる。旭動物園の取り組みとはまた違った視点から動物たちの「命」を来園者に見
せている。
 幼い頃、上野動物園にも、多摩動物園にも行ったし、近所に来たサーカスで像や犬の演
技も観た。どの動物も囲いの中ではあるけれど、大自然の中ではないけれど、老いを感じ
させないそれなりの健康体をもった動物たちだった。

 ぴょんぴょん跳ねるカンガルーではなく、のっそりと背を曲げてぺたぺたと歩くカンガ
ルーを今日のテレビで初めて観た。テレビに映る子供は、素直にそのまんまの姿を素直に、
真っ直ぐにみていた。居なくなった動物に「おーい、顔見せてよ、でてきてよ」と大きな
声で叫ぶ小さな子供もいた。
 生き物が元気いっぱいで生まれて生きてそして弱っていく姿、それを一所懸命世話する
飼育員の姿も子供達は観る。自分のお爺さん、お婆さんとの日常生活をともにしない核家
族社会の中で育つ若い親や子にとっては、貴重な体験だ。もし私が子をもつ親だったら、
いっしょに是非ともこんな動物園に行きたい。

 この動物園に若い飼育員が多いことに驚いた。皆、年をとった動物たちにがっちり向き
合っている。若いなりに知恵を振り絞りいろんなアイデアを実行している。入園者だけで
なく、彼等自身も年老いた動物たちから色んなことを学んでいるにちがいない。
 寝たきりカンガルーのワカちゃんが死ぬ数日前に、いつも世話をしてくれる若い飼育員
に向けて「歩きたい」と足を伸ばし一直線に飼育員をみつめる大きな瞳は、母の最期の目
と同じだった。

 開園は1941年10月、何と戦争が始まった年だ。延命寺から名前をとった延命公園
の中にある。経営難も乗り越え名前のとおり75年もの間続き、そして今では若い人達の
新しい感覚と知恵と努力によって入園者がぐっと増えているという。生き物の老いる姿を
見せるという、これまでには思いつかないような発想、これだけでも十分考え深い。



4281万理久利:2016/05/08(日) 17:14:13
金正恩氏の声
党大会で演説する氏の声を初めて聞きました。
ボーイソプラノというか、線の細い女性的な声を想像していましたが、真逆でした。
築地の競りの声、あるいは都はるみと浪花恋しぐれを歌う男性歌手やぴんからトリオの宮
史郎の声を思い浮かべました。あの体格とヘアースタイルに加え、ドスの利いた声で「我
が国は核保有国」であると言われると…、それだけで恐怖が湧いてきます。
話の内容より、声にびっくりしました。



4282昭和のテレビっ子:2016/05/08(日) 22:16:51
宮家邦彦氏の額
 今日は朝早くから宮家さんがテレビに出まくりだった。
報道2001→日曜討論→そこまで言って委員会。前二つはライブだから、今日はさぞか
し慌ただしかっただろう。まるでひと昔前のレコード大賞と紅白歌合戦だ。
 司会者に話を振られる度に、氏の顔がアップで映る。話を聞きながらどうしても氏の額
の方に神経が集中してしまう。キューピーのくるくる前髪のように見えるが、よくよく見
ると富士額のようだ。おでこの真ん中部分生え際が▼状態になっているのだ。ひょろひょ
ろと産毛のような毛が延びて垂れ下がっている。コシがないから毛先がくるりと曲がる。
キューピーちゃん状態だ。
 当初は宮家氏の世界情勢分析に興味を持って聴いていたが、近頃はすっかりこの人のお
でこの虜になっている。

           宮ピー邦ちゃん
          



4283昭和のテレビっ子:2016/05/09(月) 20:03:10
小林節党?
5月4日、プライムニュースで安保法制は違憲を主張する学者、小林氏と石川氏の話を聞
いたばかりだが、本日、小林氏が政治団体を設立し参院選で候補を立てるとの会見を開い
たという。以前から腹を決めていたとしたら、4日にテレビでアピールすればよかったの
に…。それとも、伊吹氏と反町キャスターに腹を立ててこの数日で決断したのだろうか。

ご本人も立候補するのかしらん。長谷部さん、石川さん、木村さん、山口さん、大学教授
さんがずらりと並ぶのかしらん。そうそう、若者代表シールズさんとも共闘するのかな。
お勉強一直線できた大学教授と、お勉強苦手なラップとライン大好きの若者の合体だ。
奥田氏をひとつ箸大学院に引き込んで泊をつけさせたのも、そんな思惑があったのかな。

[共産、民進、社民]+[弁護士、憲法学者、マスコミ]が合体して「クーデター」を起
こすのかな。

※先ほどまた安倍内閣の支持率が上がったとNHK調査報告があった。
2014年の7月は朝日新聞で賑わったが、今年の7月は選挙でもっと賑わいそうだ。
※小林氏の口からは「護憲」は出て来るが「護日本列島」は聞こえてこない。

http://www.asahi.com/articles/ASJ584SQTJ58UTFK001.html



4284万理久利:2016/05/10(火) 19:31:47
今時の女性漫画家
 漫画家ろくでなし子さんが、わいせつ物陳列罪で地裁で一部無罪、一部有罪判決、直ぐ
に控訴とか。わいせつ物と警察から指摘されたのは、女性性器を模ったカラフルな置物?
と同3Dデータだ。置物方は一種の「アート」とされ無罪。判決を下した女性裁判長はど
んな思いだったのだろうか。男性裁判長だとしてもそれはそれで興味深い。
 世の中変わったもんだ。一昔前の黒田清輝氏の裸婦像の下半身に黒いマクをかけたのが
嘘のようだ。「私漫画家、アーチスト」自称何でも言えるし、人によって「芸術」のとら
え方も様々だ。個人的には今回有罪となった3Dデータも処罰に値しないことのように思
えるが、見たくない。アートだとも思えない。でも邪魔はしない。見ないだけだ。

 ろくでなし子、変わったペンネームだ。「ろくでなしめ!」と芸術が判らない人、頭の
固い人は言うだろうとでも皮肉ったのだろうか。この名前を聞いて思い浮かんだのが「辛
酸なめ子」さんだ。彼女も漫画家だが、私はコラムニストとしての彼女の方が印象深い。
ピリ辛のコメントが面白い。ペンネームもよく判る。作品も考えも大分異なる2人の漫画
家だが、年齢はともに40代前半、このあたりになると大分女性も漫画界に進出し、活動
ぶりも広範囲になってきたようだ。

 古い私としては女性漫画としてはキンキンキラキラの夢の世界を描いた「池田 理代子」、
おとぼけギャグの「土田よしこ」、テルマエロマエのイタリア通「ヤマザキ マリ」、ツレ
が鬱になりましての「細川 貂々」、毎日かあさんの「西原理恵子」が並ぶ。ろくでなし子
的人物は見当たらない。ろくでなし子さんが、どこまで女性性器を対象とした作品を芸術作
品として高められるのか…。私が生きて居る間には、そんな時はこないだろう。
 控訴審が少しだけ気になる。



4285同人α総務:2016/05/10(火) 20:54:09
47号テーマ
古賀氏提供「心もよう」です。
遅れに遅れたその理由、氏の心もようとは…。

上記リンク集「テーマ前書き集」にアップしました。



4286水彩画愛好家:2016/05/11(水) 19:57:23
趣味水彩/情報
リンク趣味水彩に鬼の絵とともに貴重な情報が載っていました。
情報とは、おれおれ電話と同じ、なりすましおれおれメール受信の実体験であります。
人ごととは思わず注意しなければならないとつくづく思いました。
高齢者だけでなく若者世代も是非ご覧下さい。
クリック→????http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915

思わず鬼のお面を掲載したところなど、貧乏画家氏らしい表現です。氏の心を代弁するな
かなかの作品であります。私も思わず家の中の怒りのお面を並べてシャメ撮影です。


佐賀鹿島の面浮立と鬼三セットの土製の鈴。はしっこの鈴は怒り過ぎて
顔が割れてしまったようです。



   こちらはまっとうな貧乏絵描氏の絵画作品です。「趣味水彩」ブログにたちより
   文章とともに大きい画像でごらん下さい。
??????



4287昭和のテレビっ子:2016/05/12(木) 09:09:37
子供でもわかる
疑惑説明が昨日、ご本にによって民進党定例会で行われた。
いいわけばかりだ。会計帳簿の訂正ですむことなのだろうか。
現金を懐に入れた甘利氏も甘利氏だが、それを糾弾し「説明しろ!!」と叫んだ本人が開
き直っているのは、誰でも「変」だと思う。
悪い事をしたら、決まりを破ったら、甘利さんみたいに消えていく、これが子供にとって
のひとつの学びになる。但し、この元検察官の政調会長さんの姿だけをみた子供は、「変」
には気付かず、言い訳の仕方だけを覚えるのだろう。何でおねいさんを虐めるの、こんな
子供もいるかもしれない。

彼女が熱い志をもって国会議員になったこと、それなりに努力していることは判るけれど、
待機児童問題に取り組む姿勢は判るけれど、肝心要の子供に対して、当たり前の感覚を育
てることには足をひっぱっているように見える。やり残しや、誤解に対する悔しさはたく
さんあることは承知で、大人として甘利さんのようにそっと姿を消すことも考えて欲しい。
それを見て子供は学ぶ。

※2016.5.11 定例会 → https://www.youtube.com/watch?v=SuheSQhAc3s



4288万理久利:2016/05/12(木) 19:49:36
人生詩(最終回)−評
4年もの間、読み続けていると主人公家族や、大学寮仲間や、会社やラボの同僚、喫茶店
のおばちゃんたちとの別れが少々残念に思えてくる。それでもこの辺りが筆の納め時なの
だろう。著者の意図がどうあれ、今振りかえると日記の書き手の10代から60代までの
「生」を、季節の移り代わりの中で走馬燈のようにかけ抜けた印象がある。主人公だけで
なく周りの人達の「生」も。

日記という形式を取って、小さなしぐさやたわいない言葉のやりとりから、日常が映像と
して生き生きと浮き上がってくる。草花の描写からは季節の空気まで感じられてくる。そ
の時その時手に取った書物からは、主人公の興味の方向が見えてくるし、世界で起きてい
る事件からは時代も見えてくる。主人公に起きた大成功話も、大失敗話も、日記にありが
ちな感情の掃きだめとしての恨み辛みやぐちも見当たらず、当たり前の人間の日常を淡々
と綴っているだけなのに。

地球上では人類登場以来大小様々な事件や災害や紛争が起きてきたが、この作品に描かれ
ている、人々の平凡な生活、季節が変わっても毎日、陽が昇って陽が沈むという自然の営
みという壮大な流れの中に収まってしまうように思えてくる。

連載が始まった当初は3世代同月同日の日記を並べて進めていくこの作品をどう捉えたら
いいのか迷った。わくわくするような事件が登場するわけでもなく、書き手の心情吐露も
見当たらず、淡々と日々が過ぎていくだけだ。
そのうち、自分なりに人間関係図を書いてみたり、読んでいる本の傾向をしらべてみたり、
でてくる聞き慣れない植物や語句を辞書で確認してみたりするようにもなった。
ふと気が付くと読み手の私自身も日常の世界に引き込まれているではないか。
日常の小さなことの中に、使われている言葉の中に、季節の移り代わりの中にたくさんの
煌めきを見つけられることもよくわかってきた。

著者神野氏は、自分が創り上げた作品−小説でも絵画でも−、実に奥ゆかしい。恥ずかし
がり屋だ。色んなことに通じているのに、言葉の良さを知っていて、豊富な語彙を持って
いるに…。
ところがどっこい、作品は大胆だ。誰も思いつかないことをやり始める。
この「人生詩」もその一つではないか。
自分に対してはとことん奥ゆかしいけれど、その分だけ作品となると極めて大胆かつ緻密
な冒険家になる人なのだろう。

おわり
4602



4289同人α総務:2016/05/13(金) 07:55:16
お知らせ
著者ポートレートブログがアップされました。題名は「竹内カメラマン 讃」。

作品簡単紹介より
『「巴」共存と競合−人生−生命(三)』竹内 一郎
αピカイチの理系男子である著者が、数式と図形を使って、過去から未来までの地球
上の全ての生命体の存続と死滅、共存と競合について考察していく。たどりつくのが
「巴」の形だ。
理系男子が揃ったαだが、どこまで数式を理解できるか…。それでも数式と図を見て
いるだけでなんとなく理解できるような気分になるところが面白い。

*合評末尾に4604をお願いします。



4290昭和のテレビっ子:2016/05/14(土) 09:47:20
NHK「あの人に会いたい」
 今話題の「週刊文春」、阿川佐和子の「この人に会いたい」ではない。
これは阿川さんと今生きている人とのインタビューだ。
 NHKの方は、
「NHKに残る膨大な映像音声資料から、歴史に残る著名な人々の叡知の言葉を今によみ
がえらせ永久に保存公開する[日本人映像ファイル]を目指す番組」(NHKサイトより)
とある。基本、対象人物は明治、昭和初めに生まれた人とあるから、昭和のテレビっ子と
しては、テレビでその声や表情に見覚えがある人達ばかりで、何とも懐かしい。選ばれた
人達だけに今改めて視聴してみると言葉ひとつひとつに重みがある。年を重ねた今だから
こそ「重み」として感じられるようになったのだろう。
 死人に口なしという言葉がある一方、死人は嘘はつかないという言葉がある。表裏一体
の言葉だと、この番組からしみじみそう思える。

 本日は小説家の車谷長吉氏だった。新しいことを記憶することが苦手になっても、古い
記憶だけは引っ張り出せるから、この人の顔を眺め語りを聴いているうちに少しずつ思い
出した。題名は覚えていないが、この人の暗くて辛い作品を読んだおぼえがある。如何に
も『新潮』やかつての『文學界』が取り上げそうな、あまり読みたくはない本だと思った。
 そんな記憶でも、テレビの中の彼の言葉には考えさせられるものがたくさんある。
  「僕は骨身にしみたことを、骨身にしみた言葉だけで書きたい」
  「働いた広告会社で使われる言葉はどれも生命の無い言葉だった」
実際、彼は会社を辞め書くことを選んだのだ。
  「主人公を悪人になったつもりでとことん追い込んでいくことが大事だ。自分はとこ
  とん悪人になる」
  「(私小説)を書くことは悪でもある。周りの人を登場させ迷惑をかけることは、実
   に罪深く、いつもやましさを感じる」
なんて、奥ゆかしい人なんだ。「死ぬまで迷う」こんな言葉もあったが、この人は最後ま
で言葉を選び抜き骨身にしみる作品を人を傷つけるのでは?と悩みながら書き続けた人な
のだろう。

 放送時間に変遷はあったようだが、今は朝5時台に放映されている。どれだけの人が目
にするのだろう。僅か10分程の番組の中でその人の「生」が凝縮して再現されているよ
うに思える。朝5時台では、少しもったいないような気がした。



4291昭和のテレビっ子:2016/05/14(土) 21:34:02
明日の日曜討論
NHKテレビ・ラジオ第1
午前9時00分〜 午前10時00分
タイトル:
「与野党に問う 震災・経済・消費税」
コメント:
内容:熊本地震から1か月。政治はいま何をすべきか?そして安倍政権の経済政策や消費
税率10%への引き上げの是非は?山積する課題をめぐって6党の政策責任者が討論します。
出席者:
稲田朋美(自民),山尾志桜里(民進),石田祝稔(公明),藤野保史(共産)
下地幹郎(大阪維新),吉川元(社民)
(NHKサイトより)

◆5月4日 NHKスペシャル「18歳からの質問状」に続き、またまた渦中の山尾氏が登場
するようだ。稲田氏は久々の登場。なんだか面白そう…。

◆山尾氏に下地氏が番組事前打ち合わせ?を破って、うっかり疑惑について触れてしまい
そうな予感もする。テーマに的を絞った討論にするようにしてもらいたい。司会者の腕に
かかっている。

◇蛇足:山尾さんはイメージカラー「ブルー」の衣装だろうか。
稲田さんの眼鏡の色も気になる。



4292昭和のテレビっ子:2016/05/15(日) 18:43:46
女弁護士対決ドラマ
本日は緊張した空気の日曜討論だった。
初っぱなから稲田氏が岡田氏の発言についてクレームだ。
自分の上司の文句を言われた渦中の山尾氏がこれにすかさず反論。ここで緊張感が愚愚っと
高まる。司会者が「別の場所でやってください」と切り返す。ドラマ導入としては傑作だ。

その後、山尾氏はにらみつけるように稲田氏の方を見て司会者の質問に答える。なんで見る
必用あるの…?
稲田氏の眼鏡の奥は判らないが、いつもどおりにおっとりと一人一人をみながら答える。
山尾氏(41)と変わらないくらいの年齢に見える稲田氏(57)だが、さすが「年の功」で
一枚上手に見えた。

1時間、それなりに論議はなされていたが、常に緊張状態だ。野党男性議員たちも、心なし
二人を意識しているような空気。こんな空気は何十年もの間見続けた日曜討論でもめずらし
い。司会者島田さん、野党男性議員さんお疲れ様でした。



4293万理久利:2016/05/16(月) 13:43:48
午前中の国会
09:45-10:35 岡田 克也(民進党・無所属クラブ)
10:35-11:05 松野 頼久(民進党・無所属クラブ)
11:05-11:40 山尾 志桜里(民進党・無所属クラブ)

ああ〜……。情けない。

「奇皇后」に出て来る皇后(第一婦人)の“殺してやる”、「春のソナタ」で“あなたを思
い続けた私の15年返せ! あなたを一生許さない!”と叫ぶ女性の声が耳に残っている
だけに、山尾氏の甲高い安倍氏を糾弾する声が耳に倍増して響いてきた。耳鳴りがする…。

回復途上の左耳のことを考え、途中で国会視聴を切り上げ散歩にでかけた。
外はどんより曇り空だが、緑が美しい。擦れ違ったのはベビーバギーを押すお母さんと、
犬の散歩をするおじさん。車はたった二三台。実に静かな月曜日の住宅街だった。

     桜の太い幹から青い葉っぱが顔を出す         石楠花?トリオ
             

様変わりの桜公園。 白塗り箇所が気になって近寄って見たが、わからなかった…。木登り、いいんじゃない?
  



4294万理久利:2016/05/16(月) 21:39:38
飛行機騒音
防音工事が終わったとたん、厚木基地を行き交う飛行機の音が少なくなった。(小さくな
ったのではない)
工事から一年近く経って初めてひっきりなしの上空往来だ。
今月26日27日の伊勢志摩サミット?
6月終わりの対北朝鮮ミサイル防衛のための合同演習?
その下準備なのか、それとも何か別の事件が起きたのか…。

建物全体が揺れるような騒音は無くなったが、これは防音ガラスのためでなく、自分の耳
が悪くなったからだとも思う。
その割には本日の国会質疑は耳にキンキン響いた。遠くから聞こえてくる野次まで響いた。



4295昭和のテレビっ子:2016/05/17(火) 22:00:29
連休のテレビ映画館1
最長10日!! 連休に入る前から連休の話題が溢れていた。毎日のように高速の混み具
合や成田空港のロビーが写し出されたが、それももう大分前のことのように思える。
それでも映画の印象だけは残っている。旅行に出掛けない自宅派に対して、各テレビ局は
いい映画を用意してくれたようだ。

居酒屋ゆうれい (1994年作) 5月2日 BS朝日
萩原健一演じる居酒屋の親爺とゆうれい役のその死んだ妻室井滋の組み合わせが面白い。
嫉妬を覚えながら、夫を愛しかつけなげな山口智子演じる新妻にその席を譲り成仏してい
くというたわいないストーリーだが、居酒屋の常連客たちにもそれぞれの人生劇がくりひ
ろげられ、なかなかホックリくる作品だ。その常連客のキャストも面白い。今は朝ドラ人
気役者西島秀俊がトト姉ちゃんの父親とは全く異なるイケイケの酒屋のにいちゃんだ。
会社を倒産させ女房に逃げられたギャンブル好きの三宅裕司、その元妻が余貴美子。彼女
の顔が中島みゆきそっくりだった。

萩原健一は今年1月、久しぶりにNHKドラマ『鴨川食堂』に出演していた。そう言えば
『前略おふくろ様』でも同じ板前役だった。照れ屋でこころ優しい料理人役が結構この人
のはまり役だ。タイガーズ岸部四郎と並んでいい役者になった。テンプターズ時代より今
の萩原の方がイカしている。



4296昭和のテレビっ子:2016/05/18(水) 17:41:46
連休のテレビ映画館2
顔 (2000年公開) 5月3日 BSTBS
福田和子事件をベースにした犯罪映画とあるが、福田和子に負けない位に人間の心と体の
のすさまじさ、醜さ、其の中の喜び苦しみ、生命力の不可思議さを体現して見せてくれた
のが、主人公藤山直美だ。父親譲りの演技の天才、お笑いの天才だと常々思ってきたが、
この映画でますますその感を強めた。いくらなんでもあそこまで…という演技を次々行う。
それが演技とは思えないくらい自然なのだ。たとえ女優だとしても、自尊心が許さないの
では?というところまでぐいぐいと、平然と演じていくのだ。かつドロドロのシーンでも
ひょんな所でペーソスと笑いまで引き出してくれる。

脇役がこれまたすごい。クリーニングを営む両親國村隼・渡辺美佐子、姉に殺される美人
の妹牧瀬里穂、レイプ犯の中村勘九郎、神戸大震災の被災者を受け入れるこころ優しいラ
ブホテル経営者(最後は借金苦で首つり自殺)の岸部四郎、主人公が35にして初めて恋
した相手佐藤浩市、ヤクザの豊川悦司、皆それぞれが持ち味を出し、藤山直美演じる主人
公を盛り上げてくれている。監督がいいのか、役者がいいのか、両方だろう。

漸く小さな島で平和な心を時間をとりもどした主人が警察につかまりそうになり、「さら
ばじゃ!」と言ってまた逃亡。ピンクの浮き輪で海を行く豪快な彼女の姿で幕。
内容より直美さんの演技が凄い、あっぱれ!! 2000年度の日本国内の映画賞を総なめ
にしたのも納得がいく。でも、気持ちが沈んでいるときに観る映画としては相応しくない。



4297キメラ17号:2016/05/19(木) 19:17:04
民進党ロゴ
  党理念「自由、共生、未来への責任」


「未来に向かって進む、躍動感のあるいいマーク」(岡田党首)

◆これに対して心ない書き込みが次々と寄せられていました。日本を安倍政権の暴走から
必死で守ろうと一致団結、次々と調査委員会を立ち上げ日々努力している民進党だけでな
く、デザイナーの方につい一抹の同情を覚えるほどです。デザイナーには全く罪はありま
せん。邪悪な眼鏡をかけてロゴマークを観るとこうもマイナス評がでるものかと驚いています。

<民進党ロゴ リアルタイム検索より抜粋>
2人並んで頭下げながら名刺差し出してる図
ドミノ倒しで共倒れしようとしているようにしか見えない
土下座
テツandトモ
お猿の反省ポーズ
カマキリの鎌の付いた、前脚
カンチョー
ぺぺ
へたこいたー
かそのままどっかに飛び込むような、あと頭下げまくりというような、ネガティブなロゴ
アルゴリズム体操
韓国の国旗と同じ色使い
挫折に打ちひしがれてる2人
よりもお縄になってうな垂れてるように
「背中を押す」「他人を押し倒す」
ポリスの取り押さえ

◆また、既存のロゴやマークを取り上げ「これとそっくりではないか、コピペだー!」と
糾弾する書き込みもありましたがどれも躍動感に溢れており、新政党デザインはこれらと
は全く別の作品として成立しているものだと考えます。

井村屋????     ベネッセ       バルセロナ       日伊協会 
   

◆どうみても赤と青は人物、しかも二人並んで背を曲げ、頭を下げているポーズに見えま
す。躍動感、前進、といったイメージとは離れてしまいます。
誰に向かって頭を下げているのでしょうか…。

◆新ポスターから私の受けたイメージ

       党首の理念:「三顧の礼」
     

デザイナーには申し訳ありませんが、イメージに合わせ手を加えました。
青の衣装は党首を筆頭とする男性議員  赤の衣装は政調会長を中心とする女性議員



4298昭和のテレビっ子:2016/05/20(金) 11:57:06
興味津々
■本日14:00-16:00 ニコニコ生放送 《政治資金疑惑》舛添要一 東京都知事 定例記者
会見 生中継
http://live.nicovideo.jp/watch/lv263537551

■明日10:00時-10:55 BS朝日『激論!クロスファイア』 、
稲田対山尾 女性政調会長同士の初対決



4299昭和のテレビっ子:2016/05/20(金) 20:11:29
連休のテレビ映画館3
スペースカウボーイ(2000年作)BS NHK 5月4日
年取ったクリント・イーストウッドが宇宙飛行師? ええっ! つまらなさそうと思って
直ぐにチャネルを変えた。もう終わっているだろうと戻ったら、トミー・リー・ジョーン
ズが出ていたのでそのまま留まり最後まで観た。終盤戦あたりからだ。
トミーの、自らソ連の核を積み込んだロケットともに月に飛び込むという提案に苦しむイ
ーストウッド。友人の命と引き替えの、残された最後の方法なのだ。まるで太陽に飛び込
む鉄腕アトムの最期のシーンではないか。

ロートルばかりのガッツな元宇宙飛行師/技術士4人が、地球を各被害から守るために頑
張る。いくら年老いたとは言え、命をかけた使命にインチキをしたりジョークを飛ばした
り悪態をついたりしながら取り組む男達。少年悪ガキ仲間のような正義感と冒険心、いか
にもアメリカのノリいっぱいのSF映画だ。
古き良き時代のアメリカ人気質を懐かしむかのような、取り戻そうとするかのような作品
だ。トミー・リー・ジョーンズと言えば、近頃では缶コーヒーBOSSの小父さんだ。この
映画のキャラクターがかわれたのだろう。

テレビドラマ「夜回り自警団"三匹のおっさん"」と共通するものがある。
剣道の達人( 北大路欣也)、柔道の達人(泉谷しげる)、頭脳派( 志賀廣太郎)三人の
幼馴染みのロートルが地元で起きる事件に、年を重ねた知恵と余裕で一致団結してささや
かながらも果敢に立ち向かうお話しだ。
作者はきっと「スペースカウボーイ」に刺激されたに違いない。
そしてBOSS CM企画者も。
Fly Me To The Moonの音楽とともに、
再放映があったら、是非とも初めからゆっくり観たい。

  


駅 STATION (1981年) NHK BS 5月5日
前日は西のイーストウッド、そして次の日が東の健様だ。私にとっては絶妙なタイミング
だ。もう何度目になるのだろうか。性懲りも無くまた観てしまった。
もちろんイーストウッドと重ね合わせながらだ。

◆各局が選んだ映画の組み合わせと順列に感謝。
私に取っては最高のゴールデン映画ウィークとなったようだ。

 おわり



4300昭和のテレビっ子:2016/05/21(土) 12:11:12
お楽しみテレビ終了
「第二回舛添知事記者会見」 5月20日
舛添要一の記者会見の言い訳と時間稼ぎが、山尾志桜里の記者会見とそっくり、野々村
さんと同列。いやもっと悪質。こてこて右翼チャンネル桜の水島氏まで乱入。左右関係
無く、おかしいものはおかしい、法律抵触云々の前に、人間として「おかしい」「卑怯」
「ずるい」と感じる。プロパガンダを超えた全員一致の笑いと、みじめさと、許せ無さ、
そんな共通の思いを彼の会見が引き出したのだろう。


「クロスファイアー」BS5  5月21日
政権与党、責任野党、両者の女政調会長が登場。
司会田原さんご苦労さま。
良くも悪くも二人の(2政党)の考え方が確認できた。
論点となった男尊女卑、非正規正規・男女の賃金格差だが、国会議員のこの二人の女性に
はない。ともに、そんじょそこらの男議員より買われているし、男性議員と同じ所得者だ。
司法試験を通り法律に強いはずのお二人、自衛隊の存在と憲法、憲法改正に対する法律的
見解も異なるなるようだ。
中途半端で終わったが、客観的に観て論議は稲田氏の方がましだったかな。
岡田対安倍、2人の国政に対する姿勢の違いを、この二人の女性がそれなりに見せてくれ
た。女の怖さ、狡さ、力強さを見せてくれた。

国会議員、地方議員の同一賃金同一待遇、これおかしくない?
男尊女卑と同じく、女尊男卑についても考えてみたら?
そんな思いも湧いてきた。



4301万理久利:2016/05/22(日) 19:37:25
シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第七回−評
 一級建築士ならではの話が盛り込まれている作品だが、その出だしと終わりは、風物詩
がとりこまれることが多い。終わりに至っては、毎回「詩」作品だ。
 今回の始まりは神楽坂界隈と神田北乗物町が取り上げられている。東京の片隅にある江
戸に遡る空気を残す場所らしい。岩戸町の名前の由来が「天岩戸」にあること、北乗物町
どうやら駕篭あるいは御輿を作る職人の町だったらしいこと等々、短い文章だが、「ブラ
タモリ」と共通の土地土地の発見の楽しさを読者に教えてくれるようだ。

 さて前回は、疲れ果てて家にもどったとき神戸大震災のニュースが流れていた話で終わ
ったが、今回は地震をからませての流れになっている。この回を書いている頃は台湾の地
震があった時と重なったと想像するが、明らかに熊本地震前である。地震国であるからい
つ大きな地震があってもおかしくはない。でもまるで地震を予知していたかのようなタイ
ミングだ。作品の中では、ぐしゃっと壊れた高速道路の構造欠陥について触れていたが、
熊本地震で多く見られた揺れによる住まいを中心とした建物の崩壊についても、機会があ
れば触れてもらいたい。
 企画会社からの依頼を受けて設計にとりかかる設計事務所は、住民対応にも携わってい
た。対応の山場といえば不安や批判の矢面にたつ説明会だ。測量と図面だけ引いていれば
いいのかと思いきや、企画会社よりむしろ安全や環境に直結する地味な仕事を引き受け、
かつ企画会社と住民の狭間で辛酸をなめるはめにもなる…そんな現状もあるらしい。 評
者にも、ずらりと並んだ疑いの目だらけの人達の前で説明をする冷や汗体験を幾度かした
ことがある。まるで自分が悪者、自分だけが批判の矢面に立たされているような気分だっ
た。相手の不満も一部わかるし、そんなのは不満の対象外でわがままだな要求だと思った
り、一方上司や会社への不満を抱く自分もある。そう思う自分も含めて実に不快な気分に
なったことを思い出した。
 建築(設)のもめごとの基準になるのは何と言っても公の決めごと、建築基準法その他
こまかなものが沢山あるのだろうが、その基準の不備への不満と監督する公の機関が民間
のもめ事には口を挟んでくれない(挟めない?)というもどかしさがここにもあるようだ。
 著者は神戸大震災時の政府対応についても触れている。今回の熊本地震と重ね合わせて
読んだ。「私達に生じる問題はつねに公の利益と個人の自由の戦いでもある」という一節
があった。これは国対個人、地方対個人、地域対個人、企業体対個人、所属団体対個人、
家族対個人、これはせんじ詰めれば「所属集団の中で生る公の面(モラル、規範)と、自
分だけの勝手気ままな面の双方がぶつかり合って心の中でいつも起きている葛藤」という
形にも繋がってくるなかなか本質をついた言葉だ。

 終わりは毎回「詩」だ。それも殆どが外国の詩だ。聞き慣れない詩人の作品は、こんな
機会がなければ自分から進んで読むことはない。今回の詩は、私の知る範囲でまず思い浮
かべたのが著者自身の生活風景だ。桃の取り合い、猫との生活…。桃と猫だけで十分景色
が見えてくる。
 日本の風物の出だしから始まり、現実的な話題、時々使う古い日本の言葉、そして西洋
の詩、この並べ方が著者の意図したところなのか自然のなりゆきなのかずっと考えている。
最終回のあと総覧してまた考えてみたい。
4603



4302同人α総務:2016/05/23(月) 08:18:05
お知らせ
著者ポートレートブログがアップされました。
題名は「恐いもの知らずでイケイケのお調子者」。

作品簡単紹介より
『無限回廊 第二十回』エヴァ・マリー
特殊能力をもつ小学生少女二人が、親達が生まれ故郷の未来の星に出掛けている隙に、
ファッションホテル(ラブホテル)めぐりを画策する。最後に訪れた所はなんと江戸
時代の「出合い茶屋」であった。四つのファッションホテルの画像が出て来るが、こ
れは古賀和彦氏がかつててがけた設計図で、どれも特色のある夢のあるホテル。これ
を眺めるだけでも十分楽しめる。

作品挿絵より「吉原風」


*合評末尾に4605をお願いします。



4303昭和のテレビっ子:2016/05/23(月) 18:08:17
『春のワルツ』
 韓国ドラマとの出合いは駐在先の香港だ。
返還前は、英国専門局では英国とアメリカの現代の笑いドラマが多く流れていたが、隙間
をぬって韓国ドラマも流れていた。どちらもお友達ドラマ、家庭ドラマがほとんどだった。

 日本にもどったら韓ドラブームが始まっていた。
何と言っても冬ソナだ。入院先の病院で隣のおばさんとベッドに横たわりながらキャーキ
ャーいいながテレビを見たのを覚えている。たまたま担当医がハンサムな青年だったから
早速「ヨン様」とあだなをつけた。彼が見回りにくるたびに室内でくすくす笑いが起きた。
 冬ソナ以外はあまり興味はわかなかった。時代劇は根性悪のいじめっこオバサンや地位
と金にしがみつく両班 (ヤンバン)オンパレードで明るい気分になれない。現代劇でも
同様に性悪な人間からいじめ抜かれるけなげな主人公の話を延々と繰り返すばかりの印象
だ。日本のドラマも似たようなものがある。「牡丹と薔薇」のおどろおどろしさはその窮
極をいくのだろうが、やりすぎてお笑いの域にまでなっている。全般的に日本の方がいじ
めっぷりも、怒鳴り具合も大人しい。

 さて最近、10数年振りで冬のソナタをテレビで見た。ゆっくり見直すことができた。
ストーリーやヨン様にウットリすることはなくなったが、南怡島の松並木その他景色が美
しかった。
 冬ソナが終わったと思ったら次は『春のワルツ』が始まっていた。
実は十数年まえキャーキャーと冬ソナを見た後、このドラマをほんの少しだけ見た記憶が
ある。一面の菜の花畑が綺麗だった。
 今回最後の数回を観ただけだが、ロケ地青山島の青麦と菜の花畑と海と空がなんと美し
いことか。黄色の菜の花に合わせたのか、貧しい女主人公は頻繁に、黄色のシャツやベス
ト、これに対して相手の男性は明るい緑や青のセーターやシャツで登場する。これも冬ソ
ナ同様涙涙の恋愛ものだが、ラブストーリの内容より景色と色に夢中になった。そして
BGMも。

 この二つのドラマ監督はユン・ソクホだ。
彼はこの他に『秋の童話』、『夏の香り』という作品も作っているが、残念ながら観たこ
とがない。どんな景色が映っているのか気になる。日本では山田洋次あたりが美しい日本
の景色を取り込んだ作品づくりが上手と思うが、韓国のユン・ソクホもなかなかの監督だ。

????????????????????幼少時代のシーン
??????????????



4304昭和のテレビっ子:2016/05/24(火) 11:13:06
猫の伸びとあくび
火野正平の自転車こぎがひと休み? 替わって岩合さんの猫タイムだ。今朝は猫の伸びか
ら始まった。猫親爺岩合さんの前では、猫たちは自由伸び伸び体を動かす。突出した身体
能力をもつ猫の伸び姿はこれまた美しい。その後に続く大あくびで見えてくるピンク色の
舌も美しい。年寄り猫でも瑞々しいピンク色だ。子猫の伸びは実にかわいいらしい。伸び
の練習といった雰囲気だ。

猫と比べてぐっと身体能力が落ちる人間、その人間の中でもさらに身体能力が落ちる私も
時々伸びをする。主に起きがけのベッドの上だ。一定の体形で長時間じっとしていたから
おもいっきり伸びをして体を解きほぐしたくなる。若い頃とおなじようにぐぐーっと伸ば
す。が、最近は八割は必ず左右どちらかの足がつる。じわじわと筋肉が硬直していく時の
何とも言えない感覚と痛みが走る。硬直が溶けていくまでの4,5分は地獄だ。身体スト
レッチどころではない。猫の優雅なストレッチ姿とはほど遠い。猫がうらやましい。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004497.jpg



4305昭和のテレビっ子:2016/05/24(火) 17:43:36
今日のプライムニュース
『兄弟姉妹はリスクか? 無職・非婚・非正規… 家族介護の負担と影響』
「経済情勢の悪化で雇用が不安定となり、非婚化が進む中、無職や非婚の“きょうだい”
の面倒を誰が見るのか」(紹介サイトより)

◆この一両日、連絡事項があり電話で久しぶりに兄姉の肉声を聞いた。声を聞くとたちま
ち子供の頃の末っ子甘ったれの自分にもどる。いろいろあったけれど今では良い思いでだ
けが残っている。みなばらばらの生活をしているが精神的にはつかず離れずといったとこ
ろだろうか。こんな関係だからこそ兄弟だからという理由だけで助けて貰おうとなどと思
ってはいない。もし自分の存在がリスクなどと兄弟から思われているとしたら実に心外だ。

◆う〜ん。それでもずきりとくるテーマだ。でも、余計なお世話だ。双方の自然な気持ち
にまかせりゃいい。無職非婚の私は、今日のプライムニュースを観ないことにした。



4306ひねくれマリアンタ:2016/05/25(水) 11:27:58
自称人権派女性達の素顔4
 ああまた伊藤さんが映ってる。
それにしても、みんなコワイよね〜。差別への怨念のかたまりみたいだ。上野千鶴子さん
とよく似た人もいる。女性への差別によほどおこってるんだろうな。
 みんなすごい学歴と肩書きの職業婦人だ。でも小説を書いてもらったらひょっとして林
真理子さんや渡辺淳一のような作品だったりして…。
 苦労したんだろうな。いっぱい泣いたんだろうな。御主人も泣いたんだろうな。
なんだか自分の性別変えたくなっちゃうな。



4307万理久利:2016/05/25(水) 18:58:27
些細なことだけど
急の訃報を聞いてあわてて香典袋を近くのコンビニに買いにいったときのこと。
会計を待って並んでいると、横から片手にパンをもった人がレジに立った。
多分この店のルールを知らなかったのだろう。
「並んでください」と「研修生」と書いたバッチを胸につけた若い女の子がにっこり笑っ
てその人に言った。言われた当人もすんなりと後ろに並ぶ。

このコンビニは若い夫婦でやっている。早朝、深夜、どちらか一方に出くわすことも多い。
バイトの手配がつかなかったのだろう。近所からの評判もいいらしい。体の調子の悪さを
理由に電話で配達を頼むことが一時期多々あった。あちらも商売、せっせと運んでくれた。
それには感謝するが、あるときフト気が付いた。「甘えてる自分」。自分で歩いて買いに
行くぞの一念発起で自分流リハビリ体操をするようになった。コンビニ若夫婦様様だ。
とにかく二人ともよく働く。客の要望を聞いてか品揃えもいい、そしてバイト教育もばっ
ちりだ。

ルールを守れと店が客に過分な説教するのも、もっとはっきり表示しろ、はたまたそんな
ルールはおかしい、と客が逆ギレするのもおかしい。
国がやらなければならないお仕事もコンビニ夫妻と似たようなものだ。そんなところなの
だろう。それ以上それ以下もない。国が何でもやってくれると、人間一人一人の可能性や
生きる力を削いでしまうこともあるのでは…? そんな気がした。



4308万理久利:2016/05/25(水) 20:52:10
夏だ〜
       

昨晩真夜中寝苦しくて扇風機をごそごそと取り出した。
そして本日今年始めてとっておきのショートパンツをはいた。ショートはこの一枚。
ジーンズでは暑くてたまらない。
少し前まで、家の中の柱の50年ものビンテージ朝日新聞の景品温度計は10度前後だ
ったけれど、今日は朝から25度をうろうろ。

エルニーニョとかラニーニャとかどうでもいいけど、この夏はとにかく暑くなるらしい。
エアコンはあるけれど、資金不足の中、夏をどう過ごすか思案中。
夏用の長ズボンをこの際カットしてショートパンツにしようか…。



4309ひねくれマリアンタ:2016/05/26(木) 09:19:24
イタリアの塩野さん
先日西田亮介氏が憲法論争にまつわる記事を朝日から依頼され寄稿したところ、編集者責
任者からこれはまずいですと言われたことを「戯評」でとりあげたばかりだが、昨日は塩
野七生のなかなかおもしろい記事が朝日に掲載されていた。西田氏の時と同様、これまで
の朝日基準からすれば、「ここ表現変えてくれませんか」と言われそうな内容だ。

このことについて事前に塩野氏インタビュー内容を知っていたと思われる人の「朝日、掲
載するのかな?」、掲載後には「塩野氏から簡単につっぱねられたは」あるいは「大物歴
史作家だから泣く泣く修正せずに載せた」こんな批評もあった。
そんないやらしい勘ぐりはここではしたくない。
新聞社はこうでなくちゃ…。
新聞社として当たり前のことをしただけだ。

さてさてそれより塩野氏の「オバマ氏に原爆投下の謝罪を求めないことはいいことだ」、
その理由がいかにも西欧の古い歴史を研究しつづけてきた彼女らしい。
謝罪を求めないと言わせた賢い部下がいて、安倍氏は自分で判断できないとしても部下の
意見を取り入れることができる能力をもっている。これがいいのだ、といっているように
も思える(笑)。でも重要な指摘だ。
しめの言葉は
「歴史を一望すれば、善意のみで突っ走った人よりも、悪賢く立ちまわった人物のほうが、
結局は人間世界にとって良い結果をもたらしたという例は枚挙にいとまがありません」。
国と国との交渉、かけひきはもちろんのこと、政(まつりごと)とはそんなもんだ、とい
やというほど歴史から学んだ彼女だからこその意見のように思える。

塩野氏といえば2014年の文藝春秋寄稿文を思い出す。朝日謝罪騒動があった年のこと
だ。事実誤認だ、と一部団体から出版社が公開質問状を出されたり、氏への批判がでた。
今回の記事と合わせて読むと、彼女の考え方や立ち位置といったものがよくわかってくる。

昨日の朝日記事↓
http://www.asahi.com/articles/ASJ5R3T1VJ5RULZU00Q.html



4310万理久利:2016/05/26(木) 15:35:32
不法侵入?
朝起きたらパソコンがついていた。昨晩はスリープにして寝たはずだ。
勝手に目を覚ましたらしい。これはたまにある現象で、停電があったりすると、繋がった
とたんに目を覚ますらしい。

ところが今度は事情が違う。なんと画面一杯ブルーカラー。
よく見ると中央に白抜きで「ようこそWindows10へ」とあるではないか。
周りからのアドバイスで、これまで100回近く何度も「無料、今すぐアップロード」と
頼みもしないのに突然あらわれる広告を無視してきたのに、なんで勝手にと、しばらくの
間モニターの前で凍り付いた。今日はいよいよ伊勢志摩サミットだ。テレビとネットでじ
っくりおっかけをしようと思っていたのに…。

まだ夢の中か、それも悪い夢だ。夢から覚めようと、気を取り直して一からやり直そうと
した。ブルーカラー画面には解除のボタンがみあたらない、いつものシャットダウンボタ
ンも表示されないし、キー操作によるシャットダウンも受付けてくれない。思い切ってコ
ンセント抜いて強制終了だ。

再度立ち上げたらまたしつこくブルーカラーがゾンビのごとく登場した。どうやら夢では
ないらしい。パソコン右横に「次へ」とだけある。このままでは状況は良いも悪いも変わ
らない。画面右横の「次へ」ボタンをクリックだ。
でてきたでてきた「アップを承諾しない」が。前の画面で聞けよ!!と減らず口。
そこを押すと画面が真っ黒に変わり、くるくる回る記号の下に「ただ今もとのバーション
に戻る作業中」の文字が出て来た。
イライラドキドキしながら待つこと半時。いつもの立ち上げ画面が出て来た。

考えられる原因
1.パソコンを操作しているときに誤って「時間をおいてのアップロードに同意」ボタン
  を押していた。
2.夜中何者かが自宅に侵入しパソコンを勝手に開きアップロードボタンを押した。
3.不完全off状態(スリープ)をいいことに、ネットを通じてWindows社が侵入し
  10を無理矢理誘導させようとした。

記憶力、注意力が激減していると認識する私だが、どう考えても1,2は考えられない。
考えたくない。
3.のせいだと、勝手に思っている。勝手に怒っている。
今宵から、スリープではなく電源を切り、モデムもoffにして寝よう。



4311昭和のテレビっ子:2016/05/26(木) 18:46:57
中国のG7反応
ネットで「G7が良いのは中国と韓国の国旗がない事」と、心ないことを書き込んでいる
人がいた。心中、良く云ってくれたという自分がいるものの、これではいけない、両国
との良い関係が作れなくなる、と自分にブレーキをかける。

そんなときニュースで中国外務官王毅氏がテレビに出て来た。
「G20こそ意味ある会議だ」と言っていた。いかにも伊勢志摩を意識した、自分の国が入
っていないことへの反発に思えた。子供っぽい!!
G7でもG3でもG5でもG19でもいいではないか。みんな自国そして全世界が少しでもよくな
るように考えは異なっても、利益が対立しても、折り合いをみつけるべく話し合お
うしてるのだ。「俺を呼ばないのはけしからん」は子供の台詞だ。できるだけ偏った見方
をするまいと思うのだが、やっぱり中国共産党は中華思想に凝り固まってる、とついつい
思いたくなる。



4312昭和のテレビっ子:2016/05/26(木) 20:09:11
像のはな子さん死す
昭和天皇が死んだ時、美空ひばりが死んだ時、翌年父が死んだ時、其の度に「昭和が終わ
った」と思った。今日のこのニュースを聞いて改めて、昭和が終わったと思った。

はな子さんは戦後すぐタイからやって来た。終の棲家 井の頭公園動物園に移ったときは
私の生まれた年だ。自然の中で生きるのもコンクリー動物園で生きるのもいっしょ。生き
つづけたはな子に変わりはない。よく生きてくれた、私もがんばるからね! と彼女に言
いたい。 合掌。??

     ???? はな子さん
     

4313昭和のテレビっ子:2016/05/27(金) 22:08:44
広島
舛添都知事の実の無い会見中継も、サミットも終わっていよいよオバマさんの広島訪問だ。
テレビ報道番組は一斉に広島に切り替わる。
安倍総理の伊勢志摩での総括スピーチはやはり日本総理、政権与党らしい政治色濃いもの
のように思えてあまりじっくりとは聞く気にはならなかった。なによりオバマ氏の広島訪
問の方にがぜん興味があった。
テレビの前で待機。

「今左折しました〜!! Uターンです!!」移動する車の実況中継をする興奮気味の民
放アナ。車の様子などどうでもいい。
淡々と、静かすぎるくらいの冷静なNHKアナ。まあ色々あっていいだろう。
平和記念公園に着いたオバマ氏の周りを囲む、黒のサングラス姿の強そうなアメリカ人。
まるで劇画の一シーンだ。

そんなことはどうでもいい。オバマ氏の演説はよかった。数分もじっとしていられない私
が、じっと身動き一つせず聴き入ってしまった。人類史上初めて核爆弾を都市に落とした
アメリカの大統領という立場を超えて、まるで人類の歴史の中で、知恵をもつ人類のもた
らした破壊力、欲望、悪徳、そのことを認識しつつ、同じ知恵でも、協力への知恵、平和
への知恵を少しでもはっきしていこうではないか、そんなことを心から訴えているような
気がした。まるでこれからの全世界の人類の在り方を強く訴えているようだ。

アメリカ嫌いの人も、彼をアテンドした安倍総理が嫌いな人も、オバマ氏の話に文句をつ
ける人は少ないだろう。現実の問題はたくさんあるが、それでも人類は真摯に彼の話の内
容を噛みしめなければならないとしみじみ思った。

歴史に残る演説になるのか否かはわからないが、少なくとも私の短い歴史の中では記憶に
残る演説になった。
オバマさん、広島に来てくれてありがとう。
安倍さん、よく広島にオバマさんを呼んでくれました。これについては文句なく「快挙」。
ケリーさんにも感謝。
そして広島の人達、本当に成熟したひとたちだ。見習わなくっちゃ。



4314貧乏絵描:2016/05/28(土) 06:20:04
悪質なW10の勧誘と誘導
PC画面を立ち上げたらW10へのバ-ジョンアップへ勧誘もしくは誘導するサイトが現れる被害についての記事を拝見しました。かく言う小生もその被害にあい、PCが動作しなくなると言う被害を被った者です。勧められるままのW7からのB.UPでしたが、すべてインスト-ルを終えるとPCが一向に作動しませんでした。同じ頃、水彩仲間の女性も同じ被害にあいました。小生の場合は富士通のPCセンタ-への相談料5,000円、PCデポでのW7の修復再インスト-ル5,000円、計10,000円の被害でした。
原因はPCだけでなく、周辺機器プリンタ-や無線LANのル-タ-等の外付け機器も同時にW10にB.UPしなければならないとのことでした。その後マイクロソフチトも周辺機器のB.UP対策を改善したようで、その後のB.UPで被害にあつた知人はいないようです。

それにしても執拗に迫るマイクロソフトの勧誘に怒りを感じましたが、最近は全く無視しています。勧誘のサイトを消去するツ-ルは何処かに有るはずですが、むやみに終了ステップを踏まないPCの電源OFFは避けたほうが良いと思います。W7のPCに切り替えた頃ネツトで送信されて来るソフトのB.UPが始まりPCがその間作動しなくなるので、故障かと思い電源OFFのスイッチをその都度切っていたらウインドウズが壊れてしまいました。修復には20,000以上かけてW7の再インスト-ルをせざるを得ませんでした。
それにしても執拗な勧誘ですが、そのうちにW7の支援対策終了と言うことになるかも知れません。
W7に慣れているのでこのまま使い続けて、終了のその時に対応しようと思っています。

4315昭和のテレビっ子:2016/05/28(土) 17:54:49
「朝まで生」とはいかなかった
オバマさんの名演説を聞いた勢いで 今年初めて「朝まで生テレビ」を見た。
彼等も平和記念公園の生中継を見たに違いない。いったいみんなの口からどんな言葉がで
てくるかと興味津々だったからだ。
開始の夜中1時半まで長いこと長いこと。テレビの前に枕と毛布、眠けとの戦いだった。
とにかくみんなよくしゃべる。大きな声でしゃべる。相手の話に次々と割り込む。司会者
田原氏の采配などそっちのけ。そもそもその田原氏が一番割り込みをするから無理もない。


本日はテーマがアメリカだから、それなりにアメリカ通を揃えたようだ。
与野党では、おなじみ山本一太と大塚耕平、どちらかというとそれぞれソフト路線。
外国人記者クラブで田原さんから「メディアがだらしないんだ!」と言われて言葉に詰ま
ってた青木さん。アベノミクスはアホだと言う一方一般人なのにどうして議会までいっし
ょになってあそこまで沖縄は騒ぐのかとずけずけ言う池田さん、
久々の小西さん、孫崎さん。初めて見た堤さん、調べてみたらこの人の父はばばこういち、
夫は川田龍平とある。へーっ!! ちょっとお顔が不気味だった(ごめんなさい)。
もう一人の女性はいつものちょっと男を子馬鹿にしたように見えてしまう三浦瑠麗さん。
本日の餌食は孫崎さんだ。

オバマは在任中核をたいして減らすことはできなかった、今回の演説には具体的な案がで
ていないのが不満だ、投下についてもうすこし立ち入って後悔の念を述べて欲しかった、
そんな声も聞かれたが、共通して言えることは全員一致でオバマ氏の広島訪問と演説内容
には感動の言葉はあっても、否定する人は1人もいなかった。

実はこの番組は約一時間ほどで録画に切り換え消した。あまりにうるさいのと、眠けに負
けたからだ。後半は朝起きて録画を見た。ゆっくり見た。色んな見方、考え方があるなあ
と思うばかりだ。人数が多すぎて一人一人の話をじっくり聴くことはできないが、わいわ
いがやがや言いたいことをぶつけ合い、結論らしきものは一つも見られず、宿題を探そに
もぼんやり状態で終わる、そこがこの番組のひとつのスタイル、良さなのかもしれない。

録画を見終わり、土曜朝の報道番組(ライブ)に変えたら、森本さんとケビンさんが出て
いるではないか。お二人ぶっ通しでテレビ出演だ。その熱意と体力に驚く。

追加:昨晩遅く、朝生が始まる前、モーリー・ロバートソンが出ていた。
あの強面のおじさんがオバマ演説の解説中、なんと泣き出した。感動泣きだ。
父親が広島ABCCに勤める医師だったことは知っていたが、彼なりの広島への思いがあるの
だと思った。そう言えばケビン氏も涙することはなかったが、モーリーと同様ひどく感動
していた。アメリカ人の中もいろいろだ。



4316万理久利:2016/05/28(土) 19:47:09
Windows 10
貧乏絵描さん情報ありがとうござます。

突然の侵入の後ネットで「Windows 10」でリアルタイム検索をしたら、出て来るわで
てくるわ〜。殆どが「アップグレード攻勢がますます激化 ユーザーからは怒りの声」
でした。これで先日の事件は99.9%マイクロソフトの仕業で私の老化のせいではな
い!! 会社勤めであればすぐに専門家に聞いたり直したりしてもらえますが、一人使用
となると手間がかかることかかること。何と言っても住所や電話番号その他は一太郎やワ
ードやエクセルに入っているし、調べ物については広辞苑の数十倍の利用度です。もちろ
ん元に戻す方法をネットで調べるわけにもいきません。一日でも使えなくなると困るくら
いの日常必需品になっていますだ。さらなる便利さを求めることより、現状維持だけでせ
いいっぱいです。私も貧乏絵描氏同様、まずは7をもう少し使い切ってから、パソコンご
と新規購入を考えています。

修理代、これまた困りもの。近くの山田電気に歩いて持って行くのも大変だし、来て貰う
となるとますます費用がかさみます。それでも大事な飼い猫や犬の病気に診療代を厭わな
いのと同じように、かわいいかわいいパソコンを何とか治療してもらいたいのが人情です。
昨年末、高性能プリンターの印字がぐしゃぐしゃになるという故障が起きました。修理の
値段を電話で聞いたら、なんとこのプリンターが2台は買える金額です。嘘〜!!の気分。
思わず「エプソン社」の相談係に「まだ2年くらいしかたっていないんですよ。それって
新しいの買えってことですね。」と語調を強めて言ってしまいました。彼に責任ないので
すが…。プリンターと言えば、インク代。一二年もたてば機械より高くつくことに気付き
ます。メーカーは本体より修理代や消耗品で利益を出しているよに思えます。

岩合さんではないけれど、猫に語りかけるように「エプソン君、綺麗だね〜。セブン君
良い子だね〜、長生きしようね」と心の中で声をかけながら使っています。
私にとって、家族になってしまったようです。



4317万理久利:2016/05/28(土) 20:39:42
モーリー・ロバートソン
今日のテレビ関西朝日放送「正義の味方」(ライブ)に石平氏が出演とあったので、youtubeで
探して観ました。昨晩泣いているモーリー・ロバートソンに驚きましたが、この番組にも彼が
出ていました。(朝生に出ていたの小西さんも。彼等もテレビでずっぱりです)
石平さんの中国評論もよかったけれど、モーリーのオバマ分析、アメリカの三大タブー解説も
なかなかのものでした。参考になります。モーリーさんは開始1時間目あたりから本格的に登
場しています。

内容:「オバマ氏・広島へ 舛添氏あきれた公私混同」
→ https://www.youtube.com/watch?v=bUMZzBTG0iQ

4318貧乏絵描:2016/05/28(土) 21:52:57
プリンタとインク
今では考えられないほど低性能のカラ-プリンタが普及し始めた20数年前、ホ-ムプリンタの価格は7-10万円したものです。その頃のインクは三色のカラ-で価格も安かったことを覚えています。
その後プリンタ本体の価格は超安価になり、最高性能のものでも15,000円位で買うことが出来ます。これに対して最近ではインクは5-6色と構成が変わり価格も5,000円位になりました。
プリンタメ-カ-は純正インクで儲けていますが、その純正も年賀状100-200枚カラ-印刷するとたちまちインク切れになり、新たに買う羽目になります。然も、純正でないインクは目詰まりするので使用しないようにと警告して、自社の高いインクを買わせようとしています。
高いインクを敬遠して試しに非純正のエコリカのキヤノン用インクを購入して使用してみましたが、全く不具合は無く目詰まりなんかしません。  エプソンの場合も同じく問題ないと思います。インクの問題はメ-カ-のエゴがもろに見えている典型的な例ですが、消費者もそれに気づいて純正離れが起きています。

4319万理久利:2016/05/30(月) 09:08:13
英国エコノミスト誌
◆エコノミスト主催のツイッターを開いてみた。初めてみたけどすごいすごい。
Top画像、ここまでやるか〜?! 金さんのキノコ雲ヘアーだ。
フランス、英国の週刊誌や新聞の辛辣さは知っていたけれど、不慣れな人は、頭にくるだ
ろうなあ。ISみたいに西欧でテロ起こすのも少しだけ想像できる。もちろん非道なこと
はまちがいないけれど。

◆中身をざっと見た。主に自国と周辺のことが多い。どの国もそんなもんだ。
東洋のことについては、TOP画像にあるように北朝鮮の核が少し気になっているようだ。
中国は女王のあんな事件があったけれど、何せ中国マネーが気になるようだ。
そして日本。扱いが小さい小さい。オバマ訪日については、オバマの事より安倍総理が憲
法改正のために利用した、伊勢神宮に招いて神道を意図的に印象ずけたとか、キリスト圏
の首相をここに招くとは信じられない、今回のサミットは政治利用に過ぎない、そんなニ
ュアンスの記事まである。そう言えば女性人権派で凄腕藤田早苗氏は英国の英エセックス
大学人権センターのフェローだった。エコノミストとの御縁もあるのだろう。

◆世界は縮まった、情報が良く伝わるようになった、共有するようにするようになったと
は言え、お互いを知る、習慣を知る、文化を知る、歴史を知る、気質を知るは、まだまだ
時間がかかるようだとつくづく思う。
エコノミストのような書き方をするのも一つの文化なのだ。痛烈な皮肉にユーモアをから
ませながらも、貴重な指摘をしてくれいる。
が、それに慣れていない文化をもつものにとっては、不要な反発まで招きかねない。
う〜ん難しい。

◆もう一つ。考えてはいけないと思いつつ、やっぱり西洋世界は東洋(アフリカも)をさ
げすんでいるようについ思ってしまう。中国や北朝鮮のあの不可解な動きも根底には白人
世界への恨み辛みが微妙にからまっているのではないかと考えてしまう。
だからこそ、西洋世界に敵対するということではなく、東洋国どうしでいがみ合わないで
協力していければと思うのだが。それが西洋世界のためにもなる。
ここでまたオバマさんを褒めたくなる。感謝したくなる。黒人ハーフの彼がアメリカ大統
領になって、キューバやベトナム、そして日本を回ってくれたことの意味は実に深いもの
がある。



4320昭和のテレビっ子:2016/05/30(月) 12:32:20
BS朝日「世界は今」
伊勢志摩前のオバマ氏のベトナム訪問の際の画像が流れていた。
街の庶民の食堂でご当地麺料理等6ドルで楽しんだとある。周りの一見庶民たちも、エキ
ストラ、そうでなくとも厳戒態勢の中のお食事なのだろうが、そんなことどうでもいい。
ひとつの「ショー」それでもいい。オバマ氏の心意気に目を向けたい。
その後続けてベトナムの若者を集めてのおしゃべりだ。「お嬢さん、それを言う前にまず
はラップ踊ってくれない」もうひとつのオバマの顔だ。
若者中にすんなりと入っていくオバマを見ていて、白熱教室のマイケル・サンデルを思い
出した。伊勢志摩はG7という場だったからこんな時間は取れなかったのだろうが、日本
でもやって欲しかったなあ。
シールズ相手に、そして、隣の国の金さんと、話をしをしたら彼等からどん反応があるの
かなあ、つい想像してしまった。

BSは韓ドラと通販だらけと思いがちだが、押し並べて各局も中身のある番組をやるとき
はやる。地上波より生臭くない。



4321マリアンタ:2016/05/30(月) 18:25:03
新型家族
      どっちがテレビの世界かわかんない…
      
???????????? Published: 09:27 GMT, 29 May 2016

今日本では空前の猫ブームですが、狭い島国日本だからでしょうか。流石ロシアとなると
スケールが違います。土地もでかいし、夫婦もでかいし、同居する生き物もデカイ。
三人(匹?・個体?)を見ていると、この男女から突然変異で生まれてきた子供のように
も見えます。
※特にお勧めは画面中頃にある動画です。どうみても、やらせ着ぐるみ熊ではありません。
↓ クリック
「Incredible Family That Lives With A Bear」



4322万理久利:2016/05/31(火) 11:04:37
北海道の少年置き去り事件
山菜とりで「はぐれた」から変わって、しつけの為の「お仕置き」へ。
神妙に語る父親を見ていて、父を思い出した。

私も小さな頃、父に連れられて色んなところにいったけれど、多分私が何かマズイ言動を
したのだろう、父は私を置いてどんどん先に行った。父はちょっとしたお仕置きのつもり
だったのだろう。結果私ははぐれる結果になった。
その父は孫もよく連れ出した。同じようなことがあった。
今回は場所が場所だったからだろうが、そのあたりは微妙なところだ。

しつけとしての頭をちょいと叩く、押し入れに閉じ込める(これは母からやられた)、少
しの間外に出して玄関の鍵をかける、ひとりにさせる、これが子供へのDVに直ぐに繋げ
てマスコミが取り上る、人権派が怒る、そんな風潮がこの父親に嘘をつかせたのだろうと
も思う。「世間体を気にしてしまった」彼のこの言葉は嘘ではない。

ふりかえってみて、当時の私にとっては両親からの理不尽な仕打と思ったことでも、今は
DVという言葉は全く浮かんでこない。親なりの方法でしつけをしてくれたと感謝するく
らいだ。そう思えるのも今生きているからだ。だからこそ、元気で見つかって欲しい。少
年にとっても両親にとっても祖父母にとってもだ。
父がこの事故の当事者であれば、一切世間体を気にする人間ではなかったから、初めから
最後まで「しつけ」「置き去り」だと言い続け、かつ母の罵倒に耐えながら捜索隊員とい
っしょに探し廻ったことだろう。



4323同人α総務:2016/05/31(火) 14:57:20
お知らせ
著者ポートレートブログがアップされました。
題名は「エミシのエニシ」。親爺のだじゃれでしょうか。
今年4月に何者かに引き寄せられるようにでかけた福島白河で出会ったのは…。
「蝦夷の縁」。

作品簡単紹介より
『肥と筑 第三十六回』長岡曉生
4x9=36回、この回で9年となる。資料を含めた100ページを超える下書きを、
まさしく四苦八苦してまとめ上げた作品となった。前号の博田忠邦氏の『アルタイ語
族と日本語』は、言語から日本人のルーツを探る作品だったが、それをさらに進める
内容でもある。
縄文時代に遡り、蝦夷(えみし)の血がその後の歴史上の人物にどう繋がってきたか
を、著者らしい緻密な検証で解き明かしていく。

*合評末尾に4606をお願いします。



4324つる姫:2016/05/31(火) 18:43:30
4度目の正直ならず
隣の国がまたやっちゃったみたいだ。
いったいこれまでどれだけお金かっかったんだろう。
よく根気と金が続くものだ。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004517M.jpg



4325つる姫:2016/05/31(火) 18:58:04
一度あることは二度目もある
これは日本のリージョナルジェット「MRJ」のこと。
昨年11月の飛行に続き、本日2号機の初飛行に成功した。
自動車で汚点を作ったから航空機で巻返しなのだろうか。

三菱重工、それにしてもいやみだなあ。
同じ日では、お隣の金さんまた怒っちゃうだろうなあ。
あてつけだと思うだろうなあ。
追加でまたミサイル開発担当者が二三人消えちゃいそうだ。



4326万理久利:2016/06/01(水) 17:06:12
徐福と吉野ヶ里
 岩波『図書』6月号に「種子は希望」という題で楊逸氏の随筆が載っていました。
読んでみると、何と徐福のことが書かれていました。長年この冊子を購読していますが、
徐福は殆ど見かけなかったと思います。珍しい!! もっともよほどの専門誌(歴史ニー
ト誌)でなければ彼のことはとりあげないようですが。

 著者の名前は初めてです。数年前に芥川賞までとった日本在住の中国人作家(女性)と
ありました。縄文、弥生時代に中国と日本の技術、文化の先駆者となった徐福船団(中国
渡来人)を現代の中国人作家がとりあげていることに興味を持ちました。同人誌αでも
「肥と筑」で長岡氏が徐福をずっと取り上げてきていますが、こちらは日本人。しかも吉
野ヶ里が本籍地です。「肥と筑」の中で触れられていた徐福および随行者たちの様子と重
ね合わせながら、比較しながら読むことができました。
 2014年著者が吉野ヶ里を訪ねていった時のことも書かれています。失われつつある
故郷中国の古の空気を思い出し、懐かしんでいるようにも思えました。趣味水彩の貧乏絵
描氏が吉野ヶ里を訪れたときの絵とコメントをつい思い起こしました。

 爆買い専門で日本を訪れる人もいますが、京都奈良だけでなく、地方の歴史が残る場所
を訪れる中国人、その他アジア人が増えました。先日も佐賀鹿島の祐徳稲荷を訪れるタイ
人がテレビのニュースで取り上げられていました。母国と同じ雰囲気があるようで、人気
スポットになっているとか。日本各地には、当の日本人が気づかないだけで、たくさんの
中国・アジアの匂い、薄れつつある匂い(古い建築や、書や絵画や景色、技術等々)が残
っているのかもしれません。



4327昭和のテレビっ子:2016/06/02(木) 07:24:16
第190通常国会閉幕
長い5ヶ月だった。災害もあったし事件もあった。国会内もいっしょ。
議員たちはこれから7月の参院選に向けて大忙しなのだろう。
昨日、テレビを見ていたらピンポ〜ン。 モニターを見るとハンチング帽を被った小父さ
ん2人。ご用は? と訪ねると「選挙についてお話ししたいのですが」。
共産党運動員だった。早すぎる!! 帰っていただいた。



4328水彩画愛好家:2016/06/02(木) 17:24:25
「安曇野を愛した男」
 本日、リンク「趣味水彩」に初夏の北アルプスの風景を描いた作品が新しく掲載されていま
した。安曇野北の池田町にある眺めの良い美術館からみた壮大なアルプスの山並みと田園
が広がる風景です。日本の背骨とも言われる北アルプスをいただく水豊かな安曇野の風景
は、山と水と緑に恵まれた日本を感じさせてくれます。北アルプスに抱かれた桃源郷とい
った趣でしょうか。

 この絵を見た後、テレビで安曇野が出ていました。タイトルは「安曇野を愛した男」。
旅番組かと思いきや、田淵行男氏をとりあげた10分ほどの番組でした。
昨年、蝶に魅せられた男が主人公のテレビドラマを後半部分だけ少し見ていたことを思い
出しました。高山に棲息する美しい蝶に惹かれた、蝶々研究家、写真家そんな記憶があり
ます。年老いた主人公が妻と一緒に山に登り、そこで思いがけず群れをなして飛ぶ美しい
高山蝶に出くわすシ〜ンで終わりました。この主人公が田淵行男です。
 今日の番組を見ていて驚いたのは、彼が描いた沢山の蝶の絵です。写真でもなく、標本
の蝶でもなく、「生きている蝶」の自然な姿を描いていることです。解説者は「生の探求」
という言葉を使っていました。なるほど…。
田淵氏は安曇野の蝶、アルプスの蝶を「自然が落とした忘れ物、宝石」とも言っていたそ
うです。

 貧乏絵描さんも安曇野の地の虜になるかな?
虜になればなるほど、田淵氏ではないけれど「生きた風景」を紙の上に残していくのでし
ょう。
 このところ偶然がよく続きます。

北アルプスの展望

趣味水彩→ http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915



4329万理久利:2016/06/03(金) 10:34:01
電柱 鉄塔 電線
住宅街を南北に走る長い一本道の両脇には電柱がずらり。ずーっと先の突き当たりには時
々電車が東西に走り抜けるのが見える。空を見上げると電線が縦横斜めに交叉しているこ
とに気が付く。小さな頃に比べると電線の数もぐっと増えたようだ。場所によってはちょ
っとしたアーケードを歩いている気分になる。凧揚げもドローン一飛行も無理だ。一定の
の間隔で距離で空高くそびえ立つ鉄塔も見える。家の中からも遠くに鉄塔が見える。

昔、実家の前の道がまだ舗装されておらず、道の両脇に家庭排水を流す側溝があったころ、
家の前に電球の街灯がくくりつけられているコールタールで黒く塗られ木製の電柱があっ
た。道路が舗装される頃には太い頑丈なコンクリニーに変わった。そのうち、電線も全部
地中に埋まるのだろうからこんな景色も見られるなくなる。

明かりが見える建物は産婦人科病院ではなく焼き鳥屋。手前の道が一本道、もう一つの道
を行くと駅に出る。日が暮れる頃、1人2人と仕事帰りの小父さんが一杯やりはじめる。
黄昏時の電信柱と電線が見える風景は独特の雰囲気がある。

    

  
2016.6.2



4330昭和のテレビっ子:2016/06/04(土) 08:24:02
ヤマト君
昨日、朝一番でヤマト君保護の速報だ。これで一日が明るくなる。
7才のヤマト君の生命力はすごい。まだ社会の色に染まっていない分だけ、生き物のとし
ての本能がまっさらのままで発揮されたのだろう。

これにはもちろん親、家族そして学校とのわずか7年の生活の中でヤマト君が身に付けた
知恵があったこと、親の愛情が心のどこかで支えになったことも否めない。だからと言う
訳ではないが、親の「行きすぎたしつけ」を強調して一方的にマスコミで取り上げること
には疑問を抱く。流石に、テレビ報道も今日は、私と同じくよかった、よかった、一色。
当初の「DVだ!」と言わんばかりの報道ぶりは何処行った!!

ヤマト君が自衛隊演習場の施設で命を繋いだ、朝早く自衛隊員がみつけた。2人のやりと
りは少ないものだったようだが「強い男」同士、心を交わしたように思えた。
なんだかできすぎ。でも意味深い。



4331昭和のテレビっ子:2016/06/04(土) 11:56:22
歌とピアノとイーストウッド
映画『センチメンタル・アドベンチャー』(1982米)
原題:『HONKYTONK MAN』 監督:クリント・イーストウッド

「スペース カウボーイ」で勇敢なるロートル宇宙飛行士のイーストウッドに驚いたが、
昨日の今度は酔いどれカントリー・シンガーとなって登場した。
酔っ払いのイーストウッドに代わり、ナッシュビルまで車を運転していく甥っ子役の痩せ
た気の弱そうな音楽好きの男の子がイーストウッドの息子とは…。親爺に負けない位なか
なかの味を出していた。
片田舎の黒人ばかりのジャズバーでピアノの伴奏をするイーストウッド、レコード収録で
ギターを弾きながら歌うイーストウッド、本人の歌と演奏だ。歌はいかにもHONKYTONK MAN。
外見異なり意外と優しく、もの悲しい歌声だ。
親爺に影響されたのか、息子は大きくなってミュージシャンだ。そして親爺の作品の音楽
をたくさん担当してきたという。

今週月曜(5/30)に観た『居酒屋兆治』のエンディングで少し嗄れた声で歌っていた高倉
健とイーストウッド、共通の男の匂いがある。
今週は東の健様に始まり西のイーストウッドで終わった。



4332万理久利:2016/06/04(土) 18:16:18
記憶の順列
天安門事件の日を迎えるたびに思い起こすのが、テレサ・テンだ。
あれからもう27年もたつ。
香港島の東西を走るトラムの二階から見た彼女は、ハッピーバーレー競馬場に設けられた
舞台の上に立ち、ぎっしりと埋まった観客達の前でマイクを握って居た。ジーンズにTシ
ャツだ。

 この日は朝から会社の雰囲気が違っていた。いつも軽いジョークから始まるのにみんな
顔が緊張気味。しばらくしてローカルスタッフたちがデモに参加したいと言ってきた。他
の部署でも次々とスタッフが外にでていく。私の上司もOKを出した。
 数十階あるビルの中は一部の人だけが残り、旧正月のときのようにガラガラになった。
電話も少なく、日本人スタッフも早めに切り上げた。テレサ・テンを見たのはこの帰り道
だ。道という道は、会社を早退した人、学生から老人までハッピーバレーを目指していた。

 長いこと、この香港のデモは天安門事件を受けての抗議行動だったと思い違いをしてい
る自分に気が付いた。64天安門事件はこの数日後に起きるのだ。
中国国内、そして香港でも当時民衆の怒りが爆発寸前だった。それを抑える為についに共
産党が力で制圧したのだ。
 このように、一度記憶に留めた事件が長い年月を経て順番が逆転してしまうことがある。
中には、内容まで新たに自分の頭の中で少しずつ変わっていくことも。本人はそれを確か
めることなく正しい記憶だと信じる。
 以前同人誌の作品『心情風景』の中で、人がものを見るとき、不鮮明なところをその人
の経験や記憶で補うと書いてあった。人の記憶もそうなのかもしれない。しかも多くの場
合自分のその時その時の都合で無意識のうちに書き換えられる。それが積み重なると、事
実とかけ離れたとんでもないいの記憶になっていることもあるのだろう。

 あれから27年。香港は中国に返還されたし、ゴルバチョフも鄧小平もそしてテレサ・
テンもこの世にはいない。



4333万理久利:2016/06/05(日) 13:04:31
杉並区公園保育園問題
「公園をつぶさないで」、「他の土地を探せ」。それはそれで分かる。
区側もそれなりに調査に調査を重ね、公園を使うことになっただろう。
公務員宿舎跡地利用案も検討されているようだが、区としては「今すぐ」を優先したのだ
ろう。

遊び場なくすな、景観こわすなを叫ぶ人々は、テレビに映る人達を見る限り、老人か、保
育園を卒業した子をもつママさんばかりだ。そのママさんの中には「保育園すぐにでも作
れ!」と叫んでいた人もいるに違いない。区民の理解を得る、これは大変なことだ。
「公園を守れ」と叫ぶ人と「公園を使ってでも今すぐ保育園を作れ」両者の理解を得るの
は難しい。どちらも同じ区民、同じ人間。区長はどちらからも批判を受けることになって
も何らかの決断をしなければならない。

杉並区の「直ぐにでも保育園作って」を訴えるママさん側の声も聞いてみたい。
保育園問題に力を入れてきた山尾議員、無名の書き込み「保育園落ちた、日本死ね」を国
会でとりあげた彼女はこの杉並問題をどう捉えているのか聞いてみたい。



4334昭和のテレビっ子:2016/06/05(日) 15:13:27
本日前半
日曜、政治オタクはテレビ漬け。

時事放談
古賀氏、野中氏、大分お歳をとられた。(私も)

サンモニ
戦争前夜みたいなおどろおどろしい暗い声の(北朝鮮の女性アナを思い出す)女性ナレー
ターが暗い表情の出演者の顔をますます暗く見せる。スポーツタイムのときだけ皆明るく
なる。

報道21
番組最後で途切れたしまったが、稲田氏の「どうやって日本を守るつもりですか」の声が
未だ耳に残っている。

日曜討論
早口の山本太郎氏と超スローの中山恭子氏の差がなんとも。
その中山さん。憲法改正の話になったとき、「あの憲法前文、コピペ」その「コピペ」の
発音が何とも可愛らしかった。「こぴぺっ」と小さな声で遠慮がちに繰り返していた。
「自公」はのらりくらり、「民共社生活」は安倍倒せ一色だ。意見は異なっても、賛同で
きない点はあるとしても、まだおおさか維新、こころ、新革、三党の方が現政権の批判だ
けでなく、批判を超えた次元で具体的な自分達の前向きな考えを述べていたように思えた。



4335同人α総務:2016/06/06(月) 09:22:38
お知らせ
・46号電子作品集:一部リンクの不備があり、閲覧出来ない箇所がありました。
この度修正の上更新しました。御迷惑おかけしました。
 http://2style.in/alpha/0-46.html??

・先日当掲示板で取り上げていた楊 逸『種子は希望』を上記リンク集「特選文章」にアップ
しました。在日中国人作家が徐福と吉野ヶ里を訪れた時のことに触れています。
現在『肥と筑 三十六回』の合評期間中ですが、楊 逸氏の作品と合わせお読み下さい。

 http://9319.teacup.com/create02/bbs/16??



4336昭和のテレビっ子:2016/06/06(月) 13:38:26
昨日のデモ
 6月5日は全国で安全保障関連法の廃止デモが行われた。
その他にもヘイトスピーチ反対デモ等、実質は参院選を睨んでの安倍政権倒せ一点に集中
するようだ。
 テレビのニュースではあまりデモを取り上げなかったようだが、ネット世界では情報と
画像が飛び交っていた。国会前に4万が集まったと言われる参加者の様子と、演説を
youtubeで見た。殆どの人が何らかのプラカードを持ち、背にデイパックをしょい、大
きめの帽子、中にはマスクをかける人もいる。何と言ってもお年寄りの人が多いことに驚
いた。マイクを持って誘導する若い女性の声は聞いた事がある。中には座ってもぐもぐむ
しゃむしゃと何かを食べるおばさんも(おばあさん?)。歩く道すがらカンパを募る声が
あちこちから聞こえてくる。ギターをかかえて歌っている人もいた。まるで何かのお祭り
のようにも見える。
 いよいよ講演前になると、若い女性が大きな声で「さあ皆さん、続けて!」
「憲法変えるな」「戦争反対」「人権守れ」〜〜〜彼女のかけ声の後、まるで老人達のお
経のような声が低く流れていた。各政党からの演説、シールズの演説、みな盛り上がって
いた。選挙演説とその応援団といった景色にも見える。
 奇しくも前日は六四天安門事件があった日だ。戦車で人をひき殺したあの事件を思い出
す。天安門と違って国会前は実に平和な景色ではないか。

 これに対して川崎のデモは、デモを阻止しようとする10倍近くもの人数の集団に阻止
されて直ぐに中止となった。人数については後から知ったがテレビに少し映った混乱ぶり
を見る限り、とちらがどちらかも分からない。まるで主催者側が中心になって騒動を起こ
しているように見える。ネットに上がった映像をみるとそうではないようだ。有名な国会
議員まで参加してデモを阻止しようとしているではないか。10数人のしかも許可を得た
デモ隊がそのデモをする前に中止させられたとしか思えない。
 国会前と異なり、こちらは平和な景色ではない。ヘイトスピーチ法案が成立した後だ。
双方色んな意味で息巻いていたのだろう。それでも許可されたデモを始める前に力で阻止
するのは、例え一般市民によるものだとしても、間違っているように思える。表現の自由
はどうなった、集会の自由はどなった、の疑問が残る。



4337万理久利:2016/06/06(月) 14:51:24
平和公園
通学時、必ずこの公園脇を通ったはずなのだが、ここに引っ越してきてからどうも思い出
せない。今日この公園の表通り(その直ぐ先に学校がある)を歩いて看板があることに気
がついた。この地に大正7年に戦没記念碑が、昭和7年には太平洋戦争の戦没者忠魂碑が
建てられたとあった。当時、沢山の樹に囲まれて、大き「忠霊塔」と呼んでいた石が学校
すぐ近くにあったのは覚えていたが、この公園だったのだ。今では記念碑は引っ越しをし
たらしい。探しても見当たらなかったはずだ。公園オープン年度を逆算したら丁度学校を
卒業した年だった。卒業後はこの当たりに足を運ぶことはなかったから忠霊塔の移転のこ
とも公園になったことも知るよしもない。

その平和公園の桜は、緑一杯だ。その下で水筒持参の園児達が大勢遊んでいた。
黄色の帽子をつけて飛び回る子供たちを眺める老人が、ひっそりとベンチに座る。
名前に相応しい、のどかで平和な風景だった。

       


 
2016.6.6



4338昭和のテレビっ子:2016/06/07(火) 13:33:47
峯田和伸/『奇蹟の人』
 NHK日曜ドラマ「奇蹟の人」に出て来るサリバン先生役である。女性ではなく男性だ。
ヘレン・ケラー役とサリバン先生役二つを年を経て演じたパティ・デュークが今年3月に
亡くなったこともあるが、ヘレン・ケラーの世界には以前から興味があったから、当然
このドラマにも目がいった。
 この男版サリバン先生はとにかく猪突猛進「猫まっしぐら」で三重苦の少女に取り組む。
噛まれても叩かれてもだ。上手い演技とは言えないが、恥じらいも衒いも格好付けも殴り
ふてて体当たりの演技ぶりがいい。映画「顔」で逃亡者役をやった藤山直美と同じ力強さ
を感じる。その熱演技振りはともかく、なんでこの主人公に惹かれたかが分かった。
峯田和伸さんの顔は、中国のことに詳しい評論家石平氏にちょっと似てる!!
それだけで親しみが湧く。

峯田和伸(「奇蹟の人」より)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004531M.jpg



4339昭和のテレビっ子:2016/06/07(火) 15:10:19
ギャップ
ほっぺぷっくりの元気いっぱいの勇者、大和君がハッキリとした声で「うん、だいじょうぶ」
と答えた姿に続き、Live画面が都庁に切り替わった。
ついさきほど自民議員から「セコ過ぎる、恥ずかしい」と言われたばかりの知事がうつむき
加減で暗い声で淡々と答弁だ。
周りの人と言えば、病院出口にかけつけた報道陣と近所の住民が全員笑顔で拍手、都議会で
は野次が飛ぶ。
函館と東京の場面、このギャップがなんとも…。



4340万理久利:2016/06/08(水) 07:54:25
零戦熊本上空を飛行
 里帰り中の零戦22型が鹿児島で一般公開の後、5月31日熊本上空を慰問飛行したこ
とを知りました。何せ沖縄の元米兵士による殺人事件、G7、国会、舛添知事、大和君
でマスコミも私も釘付けでしたので、つい小さな記事を見逃していました。
 被災者の「勇気づけられました」の声も、零戦と聴いただけですぐに戦争と結びつけ
る人の「軍靴の足音がする」という声も、マスコミはとりあげたくはなかったようです。
大和と零戦が並んではちょっと…、と躊躇したのかもしれません。

 「レッドブル・エアレース2016」千葉大会への参加も福島慰問も機体トラブルのため
取りやめ、その後は岡山県岡南飛行場で解体され、来た時と同じように船に揺られてア
メリカで整備とと同時にパイロットの養成を行なうそうです。
 元気になってまた日本に戻り、入間基地あたりで公開飛行があったら見に行きたいと
思っています。

 両翼にくまモンのマークを付けた零戦が熊本上空を飛んだことを知るきっかけになっ
た詩です。

  零戦を見て泣く
  ご飯食べながら泣く
  父が生きていたなら
  どこへでも零戦を見に連れていったのに

  いつかあの世で会ったら
  本当に飛んだんだよって
  話してあげよう
  (MARINA ?@MARINA89583987??2016.6.7より)

016.5.31

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004533M.jpg



4341万理久利:2016/06/08(水) 17:47:09
今日の虚構新聞
“亀山製菓は7日、米菓「柿の種」から柿の種を抜いた「種なし柿の種」を発売した。”
こんな文から始まる。これだけでナンセンス感が溢れてくる。オキシモーランではないか。
その後に続く製法についての苦労話もまたオキシモーラン的だ。
思わず世の中にはこんな馬鹿馬鹿しいことがゴロゴロあるのではないかと、笑いの中に風
が吹く。

 記事の終わりには、必ず本の紹介がある。今回は寺田寅彦『柿の種』だ。
記事とは関係のない場合も多いのだが、好きな寺田の本なので「青空文庫」で調べてみた
ら復刻されていた。早速読み始める。
 これがなかなかいい。大正9年から昭和10年まで彼が俳句雑誌に載せてきた、何気な
い日常の雑感をまとめたものだ。やっと大正13年まで読んだところだが、科学者らしい
観察眼と同時に、着目点、気付き、そして文章が上手い。彼の描く挿絵も味がある。

??????????哲学も科学も寒き嚏(くさめ)哉
彼の俳句だ。いかにも彼らしい。この『柿の種』に相応しい句に思えてしかたない。
しばらくこの本の虜になりそう…。



4342貧乏絵描:2016/06/08(水) 20:17:06
飛行機お宅
零戦が活断層地震の被害甚大な熊本を慰問飛行したそうですね。然もクマモンのマ-クを主翼に張り付けて、震災に立ち向かう人々の視界の中を飛行したのです。僕も、感動的な飛行を是非見たかったですね。ゼロ戦と言えばアメリカから里帰りしたと言う報道を見た頃、イオンにプラモデル屋さんがあることを想い出して早速行きました。そして、零戦32型のフラモデルを買って来ましたが、何時か組み立てようと本箱の上に箱ごと飾っています。
趣味の水彩画や水彩クラブの交流、運動のためのパ-クゴルフ、そして最近始めた電子辞書の青空文庫の読書とやることがあるのでこれ以上プラモデルの制作に手を付けられないのです。
特に春から秋にかけては屋外の活動が盛んになるので、冬になり室内に籠る季節にプラモの制作をしようと考えています。

国内に数か所ある航空博物館に復元されたゼロ戦があるそうですが、一度実物を見学したいと思っています。東京近郊の展示機かあれば、即見学に行きます。
以上水彩画趣味で飛行機お宅の貧乏絵描です。

4343万理久利:2016/06/10(金) 09:13:31
飛ぶ零戦の目撃者
倉敷に住む姉とその息子が、なんと里帰り中の零戦22型が飛んでいるのを見たそうです。
零戦大好き父が二人を呼び寄せたのか、その娘と子が零戦を引き寄せたのか、たまたまの
偶然なのか、そんなことをどうでもいい。嬉しい気分。不思議な気分です。
今度は兄弟みんなで見たい。父の代わりに見たい。



4344万理久利:2016/06/11(土) 11:37:12
洗濯日和
昨晩散歩。南の空高くきらめく星が一つだけ見えた。一等星「アルクトゥルス」かな?
花の名前同様、星の名前も見える時期も良く知らない。
月を探して空を東西南北を見廻す。やっと見つけた。東寄り頭上に三日月が輝いていた。
明日は快晴だと思った。

本日は朝から洗濯。今物干し竿にぶら下がったシャツやタオルが輝いている。
梅雨の合間の晴れは嬉しいもんだ。



4345昭和のテレビっ子:2016/06/11(土) 17:25:30
驚き桃の木宝の木
 憲法学者の小林節氏が政治団体を立ち上げてから、プライムニュースを最後にテレビで
その姿が見えないと思いきや、昨日参院選立候補者8名を発表した。ご本人の他、民主党
副代表の経験のあるる円より子氏、ママの会から若い女性も抜擢もしている。そして俳優
の宝田明氏だ。彼も安倍政権に対して怒っているらしい。御年82才。「国民怒りの声」
の宝の木になるのか見ていこう。
 男性4名、女性4名、男女平等をかっちり決めた。年代も、30代2名、40代3名、
60代2名、80代1名、各年代から立てている。さてさて残り2名は70代と90代の
人を探すのだろうか。
 小林、円、宝田氏3名を除けばみなさん若い方が多いようだが、夏に向けてどうかお体
にはくれぐれも気を付けてもらいたい。

本日11日から早速街頭宣伝だ。場所選びもなかなかのものだ。
11日:12時〜 新宿駅東口 アルタ前   14時〜 新宿駅南口 南口駅前広場??16時〜 渋谷駅 ハチ公前
12日:11時〜 巣鴨 地蔵通り入口   15時〜 原宿駅 竹下口前 (怒りの声ツイッターより)



4346つる姫:2016/06/11(土) 21:06:23
替え歌2
◆ツイッターには心ない書き込みがたくさんある。そこま言って委員会より、もっとお
下品なものがある。しかし … 面白い。心配していることをズバリ言ってくれる。
参院選出馬を決めた宝田さんに対しても、
「ハゲを隠し、隠し子の存在も隠し、もう隠すものはなくなったのだろう」
「宝田明、死んでしまうんじゃないか、この選挙で」

◆何と言っても東京都民の注目の的は舛添都知事だ。ネット上ではメンズヘアーカタロ
グに続いていよいよ替え歌まで登場した。彼のこれまでの言動がずらりと並んでいる。
原曲は吉幾三 「東京さ行ぐだ」
http://matome.naver.jp/odai/2146426225233293401 より


【俺ら東京さ出るだ】

説明ねえ 謝罪もねえ
髪の毛ほとんど残ってねえ
誠意もねえ ビジョンもねえ
公金使ってぐーるぐる
朝起きて都庁さ行って
二時間経ったら竜宮城
人徳ねえ 自腹もねえ
クーポンなけりゃ奢らねえ

おらこんな知事いやだ おらこんな知事いやだ
東京さ出るだ
東京さ出だなら 銭コア貯めて
湯河原で寿司食うだあ


議題もねえ 議事録ねえ
正月会議の理由がねえ
経理いねえ おら知らねえ
おらにはなんにも責任ねえ
イタリアン 天ぷら屋 公金使って食べ放題
ヤフオクの idねえ 証拠隠してハゲ隠さず

おらこんな知事いやだ おらこんな知事いやだ
東京さ出るだ
東京さ出だなら 銭コア貯めで
娘の服買うだあ
             



4347同人α総務:2016/06/11(土) 23:11:14
レンズの向こう/晴れの日に
 梅雨だというのに関東では水瓶が危ういそうです。
昨日も今日も快晴。快晴は有り難いですが、降る時に降ってくれなければ、生き物は困り
ます。
?? 久々に写眞が送られてきました。windows10に移行してから写眞添付部分だけが調子が
悪いとありました。でも、写眞の方はダイナミック。いつもどおりです。
 上の作品は思わず水不足を思い浮かべる画像です。やはり梅雨時はしっとりと水気を感
じる紫や青のアヤメや紫陽花が似合います。




       

??????????????(Photp by I.Takeuchi 2016.6.10)



4348昭和のテレビっ子:2016/06/12(日) 16:49:11
今日も朝から
お決まりの日曜日朝のテレビ番組はどれも想像どおりのものばかりだ。
それでも観たい。確認のためだ。政策云々の批評はやめにして、ここでは超軽感想を。


時事放談
片山氏と浜さんだ。浜さんのヘアーを見て思わず舛添さんの頭にかぶせてみたくなった。

新報道2001
舛添さんが頼んだ30人前「たまごサンド」(計18000円)の話しからホテル三日月で会った人
の謎解きに終始。もう飽きた。蓮舫氏がめずらしくまともに見えた。猪瀬元都知事が小さく
小さく見えた。

サンデーモーニング
最後の風を読む。いつもどおり反安倍一色。表現の自由だからどうのこうの言う筋合いでは
ないのだろうが、こう一色になると面白みも新たな気づきもない。
風を読むに入ったとたん一同ますます暗い顔だ。そしてBGMがなんとも…。
葬儀場で弔辞を読み上げるときにかかる音楽ではないか。

日曜討論
茂木敏充(自民):勝ちを確信しているかのような不適な余裕笑顔
斉藤鉄夫(公明):同上だが一見おだやかな笑顔
玄葉光一郎(民進):久々に見た。終始目が恐かった。目の下のクマが気になる。
小池晃(共産):いつもどおりのぶりぶり
馬場伸幸(お維新):少数野党の割に茂木氏と似たような不適な笑み。でもマトモ。
又市征治(社民):顔で損をしている
玉城デニー(生活太郎):デーブ・スペクターと間違えた。親とは別と十分承知だが、
    元米軍兵士の息子などということをふと思ってしまった。
中山恭子(日本のこころ):紅一点。ゆっくり、ゆったり、日本のこころ。
荒井広幸(新党改革):ただ一人パワフルで明るいキャラクター

ワイドなショー
所詮お笑い芸人による週刊誌ネタで視聴率をとろうとする番組と思いきや、上記の一見?真
面目で知的な報道番組より、世の中の真理を突いた番組でもある。バカにはできない。



4349昭和のテレビっ子:2016/06/12(日) 18:25:48
『定年の夜』
 掲題は、NHK演芸図鑑 桂文珍さんの創作落語だ。本日早朝テレビで見た。
定年退職のおり、家族からスマホを渡されそれにはまって行く親爺の話だ。
ネット社会皮肉満載の傑作だ。かといってネット社会の全否定では決して無い。
 昨晩NHKでネット社会の問題を取り上げた「不寛容社会」を見たばかりだった。
それぞれの出演者が何を言いたいのかよく分からないままで終わった。それと比べて、定
年後の親爺がプレゼントされたスマホに振り回される『定年の夜』は、自分と重ね合わせ
苦笑い。素直に聞ける。昨晩の番組よりよほどネットについて考えるきっかけを与えてく
れたような気がする。

 吉本芸人を代表とするテレビに頻繁に現れる人達の影で、文珍が落語の世界で地道にこ
んな絶妙な作落語を創り続けていたのだと感心するばかりだった。
 そう言えば、かつては桂米丸やコロムビア・トップ・ライトのような、落語家、漫談家
という自分達の職業の中で世の中を皮肉った、かつ警告を何気に発してくれるような上手
い芸人がいたものだ。学生も、ママも、学者も、タレントも直接的に政治に対して発言、
行動するのもいいが、こうして落語家という職業の中で何気に時世を皮肉り、人々に考え
させるきっかけをくれる文珍の姿が頼もしく思えた。



4350同人α総務:2016/06/13(月) 08:19:06
レンズの向こう/紫陽花
竹内氏が見事な紫陽花をとらえてくれました。色の微妙な変化が絶妙です。
緑の園に開いた三尺玉「芯入青牡丹」といったところでしょうか。
今頃、雨に打たれてますます瑞々しさを増していることでしょう。


????????(Photp by I.Takeuchi 2016.6.12)



4351昭和のテレビっ子:2016/06/13(月) 15:59:09
NHKのど自慢6月19日
佐賀県武雄市文化会館から
ゲスト:??吉幾三「ひとり北国」 川中美幸「人生ごよみ」

◆懐かしの佐賀鹿島の隣町武雄ということもあるが、ゲスト吉幾三氏がいい。
時も時だから是非とも予定の歌の前に「俺ら東京さ行ぐだ」の替え歌【俺ら東京さ出るだ】
を披露してもらいたい。そして「ひとり北国」へと続く。最後に「人生ごよみ」だ。
できすぎの流れ…。視聴者も局スタッフもみんな大笑いだろうなあ。

◆吉さん、暫くテレビから放り出されるだろう。でも国民みんな、歌には納得しそう。

【俺ら東京さ出るだ】??一番

説明ねえ 謝罪もねえ
髪の毛ほとんど残ってねえ
誠意もねえ ビジョンもねえ
公金使ってぐーるぐる
朝起きて都庁さ行って
二時間経ったら竜宮城
人徳ねえ 自腹もねえ
クーポンなけりゃ奢らねえ

おらこんな知事いやだ おらこんな知事いやだ
東京さ出るだ
東京さ出だなら 銭コア貯めて
湯河原で寿司食うだあ??



4352昭和のテレビっ子:2016/06/13(月) 19:53:17
都議会
 今日も長いことテレビで知事降ろしをやっていた。東京MXでは議会終了までlive放送。
それにしても玉子サンド、シューマイ、ハンバーグ、まんじゅう、なんだか情けない。
知事も、それを追求する議員も、ともに情けない。
 議員たちは今まで知事の怪しげな所を指摘してこなかったのか、戒めてこなかったのかと
もつい思ってしまう。中には猪瀬降ろしの体験をした議員もたくさんいるのだろう。
何を学んだのだろう。

 「都民が選んだ知事なのだから、辞めさせるのはそう簡単に行ってはいけない。感情的に
ならず、明確にその理由を都民に示すのも議員の仕事だ」そんなコメントを入れた人がいた
がなるほどと思った。彼は知事続投には否定的だが冷静だ。議会に対しても厳しい。
 舛添降ろしもいいが、その先の都政を考えて欲しい。それが議員一人一人の使命ではない
か。これは国政にも言える。都議会を見ていて、どこか先の国会とよく似ていると思った。



4353昭和のテレビっ子:2016/06/14(火) 08:22:43
昨日のプライムニュース
題:『増税なき社会保障の解 参院選問われるべきは 与野党女性幹部らに問う』

内容には差ほど興味はなかったが、山尾議員登場とあるから初めと終わりを少しだけ見た。
出だしは舛添知事の話。山尾議員の表情をじっと見てしまった。
最後の視聴者質問メール。出ました。「舛添さんの追求もいいですがご自身のガソリン代
は?」それに対する山尾議員は「私の問題は、それぞれ弁護士をたてて話してる、しっか
り説明してい」。相変わらずだった。舛添氏も少し前、そんな返事を繰り返していた。そ
れでもいまは「しっかり?」都議会で恥を曝している。それだけまだ彼の方がましのよう
に思えてしまう。

※本日は江田憲司・民進党代表代行と、菅 義偉・内閣房長官だ



4354昭和のテレビっ子:2016/06/14(火) 12:12:22
今度は70代
憲法学者小林節の「国民怒りの声」は先日の比例区8名の候補に続き、東京地方区として
元衆院議員の小林興起氏(72)を擁立。予測通り欠けていた70代だ。
この人は、自民スタートから始まり渡り鳥遍歴が目立つ。
さて残るは90代?



4355同人α総務:2016/06/14(火) 16:06:53
レンズの向こう/紫陽花2
 実家の庭にあったのは、青いガクアジサイだ。中央につぶつぶの玉がたくさん集まって
周りに花が開いている、つぶつぶは開かずじまいで終わっているような気がしてもの足り
なさを感じていたものだ。全開の紫陽花が三尺玉青牡丹だとすると、こちらはパチパチパ
ッチンの「線香花火」だ。
 調べてみると、線香花火が原種(日本)で三尺玉の方は日本人が品種改良したものらし
い。近頃はこの線香花火の良さもわかるようになってきた。


ガクアジサイ


ホンアジサイ
 
(Photp by I.Takeuchi 2016.6.12)



4356マリアンタ:2016/06/15(水) 08:18:15
夢∞夜
朝から明るく笑えた
共産党は張り切っている。民進党より張り切っている。
ネットにこんな写眞が載っていた。(上2枚)
起きがけは低血圧気味で少し鬱、頭もボーッとなりがちだが、この写眞を見て覚醒した。
そして明るく笑えた。

未だ私は夢の中を彷徨っているのだろうか。



公示前だというのに…。しかも車中だ。しかもしかも山添さんは弁護士。



7月の参院選宣伝カーらしい。スーパーの宣伝カーと見間違えそうだ。


          
          こちらの方がすっきりだ。



4357昭和のテレビっ子:2016/06/15(水) 11:50:17
中国軍艦が領海侵入
都知事辞任のニュースがずっと流れているが、NHKがちらりと流したこのニュースの方
がずっと気になる。日本列島のこんなすぐ近くに…。
今の所他の局では全く触れていない。

「防衛省によると、15日午前3時30分ごろ、中国海軍のドンディアオ級情報収集艦1
隻が、口永良部島西方の領海を南東に進むのを海上自衛隊のP3C哨戒機が確認。午前5
時ごろ、鹿児島県の屋久島(鹿児島県)南方から領海を出た。」ネットニュース



4358昭和のテレビっ子:2016/06/17(金) 12:13:25
情報
NHK BSプレミアム 6月17日(金)午後11:45〜1:14
製作国:イギリス
製作年:2014(オリジナル1964年)
原題:A HARD DAY'S NIGHT


◆自分の幼少時代を思い出す際にビートルズの音楽がBGMとなることが多い。
NHKの技術力で音と画像をアップしたこのビートルズ主演の初映画は見逃せない。

◆EU加盟継続の賛否を問う国民投票を直前にして、この半世紀前のビートルズを産みだ
したイギリスの景色をみるのもそれなりに味がある。今から録画スタンバイだ。


「ビートルズがやってくる/ヤァ!ヤァ!ヤァ!」1964



4359同人α総務:2016/06/17(金) 14:00:44
貴美女の散歩道/何の花?
photo by KImijo 2016.6.12 深大寺境内にて

 「この花の名前、知っていますか」こんなコメントとともに貴美女さんから綺麗な写眞
が送られてきました。
 う〜ん…。華のない人生。花の名前もよく知らない私は、早速その数少ない知識の中か
ら返事を出しました。
「いまでは指輪も まわるほど
やせてやつれた おまえのうわさ〜 ♪♪♪
白い花びら6枚、甘い香り、そう渡哲也さんのあの花。良い匂いのあの花。」

見事にはずれました。「泰山木(たいさんぼく)の花」でした。



4360万理久利:2016/06/17(金) 18:13:45
今日の平和公園
        公園入り口直ぐの桜               ベンチ前の育毛桜
           

◆本日は青空も見える梅雨の一日。公園の桜の木も楽しそうだ。
あの白一色の春の日とは大違いの緑一色。緑のモコモコ具合も増した。

◆幹から頭を出していた枝の葉っぱが大分増えた。(右写眞)
この幹の後ろにはベンチ。そこには黒い帽子、黒いジャケット、黒いズボン、黒いサングラスの
年齢不詳の男子が体を伸ばして熟睡していた。荷物無し。近くに車もバイクも無い。身一つで寝
ている。いったいどんな人なのだろう。これから駅まで歩いて国会前にでも行くのだろうか。



4361昭和のテレビっ子:2016/06/19(日) 11:09:03
来日50周年、ビートルズ特集
◆「A Hard Day's Night」の録画を昨日観た。私にとってのビートルズのイメージは、この
デビュー当時の彼等の姿と歌が色濃い。そしてこの頃が気に入っている。
マネージャーと少女ファーンに追っかけ廻される人気沸騰の青年四人のコミック映画とい
っていいだろうが、騒動を巻き起こすポールの祖父役の演技がいい。意外だったのがリン
ゴスターの名演技。大きな鼻をおちょくられて嘆く姿はドラマーというより役者だ。

◆アイルランドの匂いがするリバプール出身の若者4人が弾ける、暴れる、遊ぶ、悩む、そし
て歌う。20世紀の歴史に残る音楽グループへと変わっていくその黎明期を観た感じだ。
ストーリーに添って流れる彼等の演奏と歌が何と言っても一番よかった。

◆この映画はNHK特集のファンファーレ?
来週はびっしりとビートルズ関連番組が並んでいる。
邦題どおり「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」の気分。

予定
(全BSプレミアム)
20日(月)「世界ふれあい街歩き」 午前9:00〜
      ビートルズ誕生の地・リバプール。

21日(火)「地球街角アングル」 午前9:00〜
      ビートルズのマネージャーとして活躍したブライアン・エプスタイン。

22日(水)「世紀を刻んだ歌2 イマジン」午前9:00〜

23日(木)「ジョンとヨーコの祈り〜イマジン・ピース・タワー〜」 午前9:00〜

24日(金)「スリーパー・眠れる名画を探せ」BSプレミアム午前9:00〜

25日(土) [ザ・ビートルズフェス〜来日50年記念・3時間SPECIAL〜] 後8:00〜

※詳しくは→ http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=06311



4362昭和のテレビっ子:2016/06/20(月) 11:12:59
デモ商売
昨日の6.19デモを見ていて、先日の外国人記者クラブで記者会見をしていたシールズ
奥田氏を思い出した。テーマである政治と言論弾圧については触れず、ポスターやパネル
のデザインや看板のフレーズ等についてだけ熱弁していたことだ。この人物は広告代理店
のつもりかと思ったほどだ。

沖縄でも、有楽町でも、シールズサイトで宣伝していたパネルがたくさん目についた。
壇上に並ぶ若者たちの衣装も、シールズや奥田氏個人のサイトで宣伝していた看板と同
じものが目立つ。壇上を見上げる中高年応援団用の衣装もそのうち手がけるのだろうか。
沖縄では、総合司会の奥田氏は例の衣装を着てアピールだ。
閉会前、ウグイス嬢が「みなさ〜ん、お手元のメッセージボードを高く上げて下さい!」
「のぼりはあげないで下さい」「違う看板もあるようです、もう一度お願いします」これ
を数回繰り返していた。
完全に新聞テレビ向けの画像を撮ることを目的としているのが良く分かる。流石広告代理
店だ。

去年秋、小田急線の座席に座っているときに、目の前に立っていた20才前後の女性が、
「Peace」「Love」「No War」と書かれた服やバック、ワッペンを付けていたの見て唖然
としたが、シールズは立ち上げ当初から、この手の政治運動にからめてこの商売を温めて
きたのだろう。昭和の時代のあの安保闘争のときの風景とは確かに変わった。

<デモ商売>
・デモ企画アレンジ
・デモ関連グッズのデザインおよび販売(プラカード、メッセージの入った被服、小物等)
・人材派遣(桜、司会者、弁士等、音楽隊、喜び組)


有楽町(ゲスト3野党党首)                  沖縄(ゲスト 翁長知事)
 

商品
 

            

??????  



4363万理久利:2016/06/20(月) 21:55:23
今日の景色
 父を亡くしてから、よく似た老人を見ると惹き付けられる。時として涙ぐむ寸前だ。
こんな現象が長く続いている。それに加えて小さな子供を見ても同じ現象が起きるように
なった。子を持たなかったからか、自分が年を取り命ほとばしる子供に憧れているのか、
そのあたりは分からない。
 近所の公園には、保育園バスに乗った子供達が遊びにくる。そこそこ緑に囲まれた遊具
のある場所を活用しているのだろう。狭いけれど、周りは高齢化の進む住宅街だ。近くに
は消防所も警察署もある安心な場所だ。子供にとっても住民にとっても良い景色だ。

 ノラ猫もノラ犬もすっかり見かけなくなったが、早朝や夕暮れ時には犬の散歩をする人
によく出会う。老人でもなく、幼児でもなく、人間が飼う生き物だ。紐を引っ張る人間も
繋がれて散歩する犬もともに愛おしくなる。公園で遊ぶ園児達やぼそぼそと歩く老人たち
と同じように愛おしくなる。

 今宵は満月、しかもただの満月ではなく、年一度の「ストロベリームーン」と言うらし
い。高度が低いために赤く見えるとか…。家の中から見える月はいつもどおりだった。

平和公園の園児
  


家の中から見える月

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004556M.jpg



4364万理久利:2016/06/21(火) 15:44:03
法学者 井上達夫
安保法案を違憲とする憲法学者の意見ばかりが取り上げられる中、どうしてもひっかかる
ものがある。ひっかかりをつばり指摘してくれた憲法学者がいた。井上達夫氏だ。
著書『憲法の涙』をきっかけに彼が登場しているyouchubeを探して二点じっくりと観た。
ともに今年6月収録のものだと思われる。
私にとって考えを深めるいい資料になった。

井上達夫×モーリー「護憲派と憲法の涙」…
https://www.youtube.com/watch?v=r3nr_uD5His

護憲派vs改憲派・大論争
長谷川三千子×井上達夫×伊勢崎賢治×松竹伸幸
https://www.youtube.com/watch?v=pfQYIK382Qs



4365同人α総務:2016/06/21(火) 16:02:15
レンズの向こう/アヤメ1
本日は朝から梅雨らしい雨。水瓶も少し潤うのかなと思っていたら、もう日が射している。
熊本の大雨は災害を呼びやすいから止めて欲しいが自然はそううまく行かない。
植物たちは人間の営みとは関係無く、当たり前のことを当たり前にやっている。



??????  
    (Photp by I.Takeuchi 2016.6.12)



4366万理久利:2016/06/22(水) 13:58:42
人たらし
今年のゴールデンウィークに行った四人だけの同窓会でテレビの話になった。
「シールズどう思う」と聞いたら現役労働者三人はその存在すら知らなかった。
「火野正平いいよね、サドルの上のお尻が色っぽい。愛すべき女たらしだ」と言ったら
皆彼の事は知っていた。好きかどうかは意見が分かれたが、女たらしということでは皆
ほぼ一致した。一人が「彼は人たらしなんだよ」と言った。なかなかの人物評価だ。
若い頃は女たらし、年を重ねた火野正平は人たらしとなった。これが今の私の見解だ。

革新リベラルから、安倍氏の傀儡とも揶揄されているらしい青山氏を参院選出馬に踏み
切らせたのが「人たらし」とも言われている安倍氏だ。なるほどなるほど…。

「人たらし」、いかにも悪者ニュアンスがあるが「だます」とは意味合いが違う。
「たらす」だけの何かがあるのだろう。その「何か」とは何なのか、そんなことを考え
ている。



4367昭和のテレビっ子:2016/06/22(水) 22:04:09
映画「夜叉」
      
       監督:降旗康男  撮影:木村大作  1985
         出演:高倉健 いしだあゆみ 田中裕子 ビートたけし 田中邦衛 他


◆この映画を初めから観た。数年前に観たのは終わりのシーンだけだった。
健さんこと修治は大阪南で名の知れた人斬り夜叉だったが、あることをきっかけに組を出
て日本海のとある街で漁師をやっている元ヤクザの役だ。健さんのヤクザ姿といえば着流
しに雪駄、白い腹巻きそんなイメージだが、この映画では白系のスーツに同色のパナマ帽
で決めている。これはこれで格好いい。

◆健さんらしくない役どころだ。 任侠一直線、頑固、一本気、それが高じてどうみても
懐古シーンのヤクザも、足を洗った後の中年男も、「お馬鹿さん」の域にまで達している
のだ。けなげに尽くす妻(いしだあゆみ)とかわいい三人の子がいるというのに蛍子(田
中優子)に惹かれ、彼女の頼みを聞いて命までかけてしまうお馬鹿さん役だ。

◆子供3人とテレビを前に炬燵に足を突っ込みだらしなく居眠りをする健さんが、仕舞い
込んでいた高そうな黒いコートと皮靴と拳銃を持って大阪南に向かう姿、これまた「お馬
鹿さん」。愛すべき「お馬鹿さん」だ。

◆どうでも良いような筋だが、この映画の主役は健さんではなく、田中優子演じる蛍子と
日本海の冬と漁港の景色だ。材木置き場の前での逢い引き、蛍子の真っ赤な和傘が風に吹
かれて雪降る白い世界に飛んでいくシーンは何とも美しい。いしだあゆみとの世界が現実
だとすると、田中優子との世界は夢の世界。私も男だったら蛍子に惹かれてしまうだろう。
それでも夢は夢。現実がある。あれだけお馬鹿さんの修治でも、もう飛び出すことを選ば
ず家族との生活に戻るのだ。ああ、むずがゆい!! 視聴者に一時でもかなわぬ夢を見さ
せろ! 実現させろ!と言いたくなる。

◆修治の背中に彫られた夜叉の刺青だが、夜叉はこの蛍子だと思った。

魔性の女蛍子、田中優子が実にチャーミングでかつ妖艶だった。
修治と蛍子にしびれまくり。それにしても修治は無口で女に関しては実に奥手だ。



              かっこいい!! 放心状態のつる
              



4368万理久利:2016/06/23(木) 12:42:06
「公益財団法人 大宅壮一文庫」
来場者も少なく赤字続きらしい。理事長を勤めるのは娘である大宅映子氏だ。
父親の言葉、『1つの情報1個をうのみにするんじゃないぞ』『縦、横、斜めから見て、
いろんな情報も集めて、それを自分でそしゃくして自分の意見にしろ』を今でも大切にし
ているという。サンデーモーニングをつい思い浮かべてしまう。
父親譲りのところも持ち合わせているように思っていたが、サンモニを見ていて残念に思
うことが多々でてきたことも確かだ。周りに合わせて頷く姿は彼女らしくない。もっと発
言したいことがありそうな表情をすることもある。父親が集めた雑誌を必死の思いで守っ
てきたのだろう。そのためには仕事も続けなくてはいけなっかたのだろう。でも父親は喜
ばないと思うなあ…。

雑誌は国会図書館に引き取ってもらう。世田谷区は大きな待機園児問題を抱えているから、
ここを区に買い取らせ保育園として活用する。
これで赤字問題も解決だ。さらに国会図書館も世田谷区も働くママさん達もラッキー!。

映子さんもサンモニで気兼ねなく意見を述べられるようになる。またはいつ降りてもいい。

        東京都世田谷区八幡山三丁目10番20号 京王線八幡山駅から徒歩8分(wikiより)



4369万理久利:2016/06/23(木) 19:34:07
選挙ビジネス
「崔碩栄 ?@Che_SYoung  2016.6.23
選挙が近づくと急に講演会、セミナーなどが増える。政治家がそうなるのは当然のことだ
か、学者という肩書きで選挙や現実の政治に直接影響を与えようとするのはどうかと思う。
党員として参加するならまだいい。学者という中立の臭いがする肩書きで露骨的な選挙支
援は卑怯だと思う。」

◆よく立ち寄るツイッターだ。崔氏は韓国生まれの神奈川県民だ。右も左もないきちっり
とした価値基準を持つ人だ。その観察力も日本語文章もいい。
本日の彼の書き込みも的を射た発言だ。このところ気になっていたことをズバリ書いてく
れた。

◆学者も弁護士も作家も芸能人も大いに自分の政治信条を大いに述べていいとは思うが、
ただの目立ちやがり、利益(金、評判)にだけ走る、何者かに利用されているのではない
かとの疑問も抱かずにひたすら信じ込むだけの人、そんな裏側も見えてきてしまうことが
ある。

◆選挙に纏わって金が動く、商売が成立する。一時の経済効果なるものもあるのだろう。
このところ政治がらみの、とりわけ立憲民主主義を題材にした(多くは安倍政権批判)の
出版が目立つ。下記は集英社のサイトにあったイベントのお知らせだ。
自社から出版した本の宣伝を兼ねて著者を呼んで各種企画を設ける。
それに飛びつく著者と評論家と活動家と学者がいる。ウィンウィンの関係である。


<集英社インターナショナル ツイッターより>

6月25日(土)午後6時より、津田大介×中野晃一×奥田愛基×水上貴央さんの参院選
直前大セッション!青山学院大総研ビル4階・模擬法廷にて。

6月29日(水)午後6時〜法政大学さったホールへ! 島田雅彦さん、大中一彌さん、
中沢けいさん、「ガチで立憲民主主義 壊れた日本はつくり直せる」著者の水上貴央さん、
SEALDsの奥田愛基さんと寺田ともかさん、森原康仁さんら豪華メンバー集結!

7月3日(日)午後1時〜3時、湘南蔦屋さんで「ガチで立憲民主主義 日本はつくり直
せる」の名うての弁護士・水上貴央さんと「はじめて投票するあなたへ、どうしても伝え
ておきたいことがあります。」監修の我らが津田大介さんのガチ・トーク開催!



4370同人α総務:2016/06/24(金) 08:21:46
レンズの向こう/アヤメ2
 花菖蒲もアヤメも見分けが付きにくいのですがともにアヤメ科の花。楽しむだけなら
名前はとちらでもいいではないすか、これは花の名を覚えられない私のヘリクツ。
 この数日重たい雲から水が…。梅雨らしい天気が続いています。大雨は困りますが、
しとしと雨はアヤメを美しく、そして色っぽく見せてくれます。





??????  
    (Photp by I.Takeuchi 2016.6.12)


★リンク『趣味水彩』でもアヤメが咲いています
最新→http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915
アヤメ作品集→http://9326.teacup.com/create02/bbs/24



4371昭和のテレビっ子:2016/06/25(土) 17:55:43
「幕末最強の軍をつくった男・閑叟」(NHK)
やっと録画を観た。何しろ今週はビートルズ特集の放送が毎日、それに加えて選挙告示、
連日首脳会談だ。北からミサイルが飛んでくるわ、イギリスのEU離脱問題と、つぎから
つぎへと入るニュースで全局一色と言って良いほどだった。なるようにしかならないこと
なのだが、つい釘付けになる。
今日は一休みして気になっていた「英雄達の選択−鍋島閑叟(直正)」だ。

司会の磯田道史氏が実にこの閑叟との出会いを喜んでいた。もっと早く佐賀を訪れ資料に
当たっていればよかったと嬉しそうに残念がっていた。私はもちろん初めて鍋島閑叟の名
を聞いた。あのアームストロング砲を作らせた立役者だったのだ。軍事用だけでなく藩を
上げての技術開発に力を入れている。長崎に出向いて洋書を翻訳させ自らの力で研究と工
夫を重ね新しいもの創り上げていく姿には驚かされた。長崎沖で起きた英国軍艦フェイト
ン号事件で外国勢力に煮え湯をのまされ、そしていち早く阿片戦争勃発を知った閑叟は直
ちに研究にとりかかったというからたいしたものだ。聴けば聴くほど彼は科学少年、技術
屋であったと思える。情報収集力もあったようだ。薩摩、長州、土佐ばかり目立つが、肥
前もなかなかのものだった。なかなかどころか科学を通してもっと先の国未来、人間社会
の未来を頭に描いていたのではないだろうか。強力な大砲を作りながらできるだけ使うな
とまで言う平和主義者でもあった。

権力欲も差程なく、アピール力もなく、軍事力を武器にした政治力もあまり発揮できなか
ったようだが、明治以降の技術立国への種を蒔いた人だったことは間違いないだろう。
※再放送:6月30日(木)午前8:00〜9:00 NHKプレミアム3)

今宵8時からビートルズ特集のフィナレーだ。
明日はまたテレビ三昧になりそうだ。



4372昭和のテレビっ子:2016/06/26(日) 11:50:14
歴史に学ぶ
新報道2001(フジ)、日曜討論(NHK)を観た。
同じ面子と同じ内容だ。「政治と金」問題も含め、まともな意見に思えたのは、こころ/
和田氏、維新/下地氏、新党/荒井氏であった。連合を組むことなく、政党政略を駆使す
る必要もない独自路線を行く弱小野党だから、それだけ素直な意見が出て来るのだろう。

出演した議員、とりわけあの方やあの方に、鍋島閑叟や上杉鷹山の生き方を学んで欲しい
と思った。



4373昭和のテレビっ子:2016/06/27(月) 15:54:09
国会議員「宮本徹」
先週の『朝まで生テレビ』で共産党からの出演者だ。この人の姿は時々テレビで目にする。
昨年の安保法案通過の日、プライムニュースでも共産党を代表して出演していた。
『朝生』では、田原宗一郎氏、三浦瑠麗氏から、矛盾点をボコボコと突かれ、大人に叱ら
れた子供のように困り切ったように黙ってしまった。おっとりとしたお坊ちゃま風、暴力
的な雰囲気は感じさせない。ちょっとノロマに見えるところが、警戒感をなくさせる人だ。
調べてみると東大在学時代教養学部学生自治会委員長まで勤めた人らしい。

この人を見ていると、なぜか志位さんの党代表以前の姿を思い出す。
共産党と言えば宮本顕治や不破哲三のあたりから記憶があるが、いかにも頭が切れそうで
恐そうな二人の横で、口数少なく控えめに映っていた志位さんの姿を覚えている。東大の
大先輩を横に萎縮していたのか、気が弱いのか、あまり切れ者のようには見えない共産党
らしくない人のようにも思えたものだ。なんとその人が16年もの間、無投票で党の代表
を務めることになるとは驚きものだ。

宮本徹氏の本名は「染矢徹」とあった。宮本顕治の名にあやかったのだろうか。
この一見おっとりでぼやっと見える彼こそ、次の共産党を率いる人になるのではないかと
少しだけ予感している。

→ → 



4374昭和のテレビっ子:2016/06/28(火) 13:58:50
ビートルズ週間(NHKBS)
 長い一週間が終わった。
NHKBS3では17日(金)「ハード・デイズ・ナイト」を皮切りに、先週月曜から土曜
までビートルズが登場。先週土曜、ファーンを集めて3時間スペシャルでフィナーレだ。

 金曜日までは、これまでの再放送を取り上げていたが、どれも見たことのないものばか
りで、NHKらしい落ち着いた視点からの、かつ贅沢な作品ばかりだった。
なかでも、「ビートルズをつくった男」(21日)と、「ジョンとヨーコの祈り〜イマジン
・ピース・タワー」(23日)の出来がいい。

 劇作家のマキノノゾミがビートルズのマネージャーとして活躍したブライアン・エプス
タインの足跡を辿る。学生時代の頃からビートルズファーンだったマキノ氏が、社会にで
て仕事をする間にこのエプスタインに非常に興味を持ち始めたらしい。ビートルズの生い
立ちとエプスタインの生い立ちを追い、住んだ場所、歌った場所、かつて働いていたレコ
ード店等ゆっくりと回る中でマキノ氏が思いを語る。ユダヤ教の墓地に静かに眠る、32
才という若さで無くなったエプスタイン墓の前で氏派しばし絶句。何を思っていたのだろ
う。旅を終わり帰りの船の上でエプスタインに宛てた書いた手紙を読み上げるシーンがよ
かった。手紙の中にマキノ氏の思いが凝縮されていた。
 2007年10月にアイスランドに建設された世界平和を願うモニュメント「イマジン
・ピース・タワー」の存在を知らなかった。オノ・ヨーコ氏については、差ほど興味もな
く、ジョンレノンの遺産でリッチに暮らしている未亡人、という印象くらいのものだった
が、バイタリティーと行動力のある、まさしく「前衛芸術家振り」を見させてもらった。
じめじめしたところは全く無い。ジョンレノンが妻子を捨てて彼女に惹かれていったのも
分かる。ひょっとして、エプスタインがビートルズを作り出したように、彼女はジョンレ
ノンを作りだしたようにも思えた。
アイスランドの海辺に彼女が企画作成した天に向かって一直線に伸びる「光の塔」は本当
に美しかった。

 3時間フィナーレには、私の好きな歌手が揃った。みんなビートルが大好きだったのだ。
和田唱、ダイアモンドユカイの歌がなかなかよかった。ユカイ氏が歌手であることを思い
出した。和田氏があの和田誠とレミさんの息子だということを後で知った。結構ハンサム
だ。もう一つ、彼は最近、『のだめカンタービレ』や『てるてる家族(現在再放映中)』
の上野樹里と結婚したこともだ。
 財津和夫のかすれ声もいいが、最高の出来は平原綾香だ。おまけにビートルズナンバー
でお気に入りのBlackbirdだ。私にとって、この一週間の終わりを飾る3時間になった。

※ニューロンカフェBGMをOFFにしてから視聴してください。(音が重なります)
平原「Blackbird」→https://www.youtube.com/watch?v=zMdMUfRL4H4



4375昭和のテレビっ子:2016/06/29(水) 18:59:14
都知事選
 与野党ともになかなか候補者が決まらないようだ。
参院選、都知事選があるこの7月は昨年の「安保法案」同様、暑い夏になる。
市民連合、シールズ、しばき隊まで加わりさらに温度と湿度が高まりそう…。

 小池ゆり子議員が独自で手を挙げたようだが、野党側では小池晃議員の名前も出ている
という。水と油の「小池対決」。
 「在日特権を許さない市民の会」の初代会長櫻井誠氏が立候補宣言。
一方、日本の元総務官僚、元総務事務次官櫻井俊氏もなかなか首は振らないものの都連か
らラブコールが続く。勝負にならならい「櫻井対決」。

*櫻井誠氏は貧乏そうなのに、300万もの供託金を捨てることを招致で立候補したのだ
ろう。先日の川崎デモを阻止されたのがよほど悔しかったのか。選挙演説であれば、野次
は飛んでも妨害されることはない。思う存分自分の思いを演説できる。テレビでも取り上
げられる。



4376赤松次郎:2016/06/30(木) 11:18:58
山荘便り20160630−シンクロニシティ
 山荘では雨の中ラベンダードリームという蔓薔薇が今咲いている。太陽が
降り注ぐ季節に咲けばそれは見事であろう。何を好んでこの時期にと毎年残
念に思うのだが、人の世には逆らえるこの自己中輩でも、自然にはとても逆
らえない。それはこの薔薇の好みでしょと言われそうで、余計なことを詮索
したり価値を押しつけることはしないで置こう。

 さてこのごろはクリストフ・コッホ著の「意識をめぐる冒険」という本を
読んでいる。人間は昆虫や下等動物が物事にたいする機械的な反応ではな
く、主観的な感覚や意識で反応することができる。その意識がどこから発生
するかという謎に挑戦している最先端の脳科学者の研究書である。門外漢に
はちょっと難しいようだが、難しい言葉を使わず丁寧に説いてあるために素
人でも理解できる。しかし多少の予備知識や興味がない人には手に余るであ
ろう。

 今回はまた私にとってシンクロニシティと思われるようなことに出会って
うれしかった。脳の機能で情報処理と情報伝達を担ったニューロンやシナプ
スといった名前が、このホームページの「ニューロン・カフェ」の根拠に
なっていたからだ。
 それと「種としてのホモ・サピエンスは地球上の隅々までインターネット
の網を張ったり、核戦争を計画したり、劇作家ベケットの戯曲『ゴドーを待
ちながら』のように、来るかどうかもわからない人を待ち続けたりすると
いった、他の動物にはまねのできないことができるようになった」。
 また心理学者のミハイル・チクセントミハイが「フロー」という状態を引
き合いに出して、「強烈なフロー状態に入ると、周囲の環境、指先に感じる
花崗岩の感触、髪の毛のあいだを吹き抜ける風、背中に照りつける太陽の日
差しがはっきり意識にのぼる。フローとは、感覚から動作までが滑らかに流
れるように、継ぎ目なく統合されたときに達成される意識状態だ。時間のな
がれは減速し、自意識は消えてゆく。フローは、瞑想中の禅僧の精神状態に
見られるような、歓喜にみちた状態だ」と書いてある。
 『ゴドーを待ちながら』は以前読んでいたからなるほどと思ったし、
「フロー」は同人α第42号に神野 佐嘉江氏が『フロー体験』の進めという
文を書いている。

 まだこの本を途中までしか読んでいないが、無機質から有機質になり生命
が生じたという現象と、もうひとつは機械的反応の世界から「意識、心」と
いうものが生まれたというメカニズムが私にとって理解不能であり、「意
識、心」の発生が世のなかで二大不思議と思っているものも一つなのだ。

シンクロニシティ:Wikipediaより
 ユングの唱えた説で「意味のある偶然の一致」のことで、日本語訳では
「共時性(きょうじせい)」「同時性」「同時発生」とも言う。
何らかの一致する出来事(何か意味やイメージにおいて類似性を備えた出来
事群)が、離れた場所で、ほぼ同時期に起きることがある。

4377昭和のテレビっ子:2016/07/01(金) 19:08:05
ファミリーヒストリー/男は泣き上戸
 時々目にする番組だ。昨日は俳優赤井英和が登場していた。終わりに近づくにつれ涙顔、
最後はくしゃくしゃだった。
そう言えばこの番組で「泣く男」を沢山たくさん観たような気がする。大泣きで驚いたの
はデザイナーの山本寛斎だ。あれっ、この人も泣くの?と思ったのが松崎しげる、蛭子能
収、バナナマン設楽だ。司会今田耕司もゲストと一緒に涙ぐむ。
坂上忍や又吉、話題になった鳥越氏は平静。坂上氏はいつものとおり、ぶりぶりさが出て
いたように思えるくらいだ。
 「泣く男」に比べると女性ゲストは強い、というか冷静だ。知らなかった親の過去、そ
のまた先祖のことを、少しドラマッチクに演出された映像とナレーションを視聴しても、
男性のようには感動を顔に出さない。壇蜜、樹木希林、森山良子しかり。

 年代や、過去の苦労の度合いにもよるのだろうが、男性、女性の違いを見るような気が
する。男子の方がご先祖様にこだわるのか、血を強く意識している。そして涙もろい。
それに比べて、女性は概してご先祖様にはこだわらず、現実志向でさばさばしているよう
に思えた。



4378昭和のテレビっ子:2016/07/02(土) 18:40:07
政見放送
昔から政見放送を進んで観ることはない。たまたま目にするだけだった。
先日民進党が出ていた。岡田、山尾氏2人が並んで座っていた。山尾氏を添えるとは…。
強気だ。岡田氏をみていて顔で損をすると思った。
カメラを睨んで目を動かさない山尾氏の顔が少しひきつっているように見えた。二人して
カメラの方ばかりで、視聴者としては息苦しくなる。内容も息苦しくて暗い。

ならば、とばかりにyoutubeで自民党政見放送を観た。
安倍氏の横には小泉進次郎だ。こちらは時に顔を見合わせ会話をする形だ。
互いに上手く党の主張を引き出し分かりやすい。何よりも穏やかな気分になる。
2人とも顔で得をしている。

人柄、政治信条、覚悟、責任感、自信、こころが自然と顔に出て来るのだろうが、印象の
善し悪しは広告代理店の力量にもよるのだろうし、視聴者によっても受け取り方は様々だ。
短い時間で党の政策や信条を語るのは難しい。残念ながら、中身より印象といったところ
にどうしてもなってしまう。



4379つる姫:2016/07/04(月) 15:49:06
あっちっち
昨日に続き今日もムンムン、蒸し蒸し。
気にする他人も、恥じる自分も居ないので、朝から短パンにランニングだ。
扇風機に延長コードを付けて部屋を移動する度に扇風機を同伴させる。

起床時、温度計は26度、現在は29度。来週の選挙に向けて立候補者たちは汗をかきか
き、日本のため、国民の為、党の為、自分の為に頑張っている。私もがんばんなくっちゃ。
政治に直接は関われないが、せめてもこれぞと思う人物をじっくり選びたいと思う。
そんなわけでますます暑くなる。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004572M.jpg



4380万理久利:2016/07/04(月) 17:21:58
梅雨の夏空散歩
 熱帯夜の暑さをひきずったまま、帽子をかぶって午前の散歩。青空と白い雲、外はもう
夏のようです。ただし蒸し蒸し。でも、体を動かすというのに家の中でじっとしている時
より暑さが薄れるのはなぜなのでしょうか。

 平和公園では、園児たちが遊んでいました。これまでピンクと黄色の帽子を見たことが
ありますが、今日は緑でした。組別か、それとも保育期間別なのでしょう。
 半端でない鳥たちの囀りが聞こえてくる例の「鳥屋敷」はますます緑に覆われています。
屋根瓦一杯蔦が覆いつくし、庭の木がもこもこと建物を囲んでいます。右脇にはかなり疲
れ気味のアジサイがこれまたもこもこと緑の壁から顔を出していました。
 鳥屋敷の前は会計事務所です。事務所前の木がいい。駐車場にはいつも湘南ナンバーの
スポーツカーが止まっていました。儲かっていそうです。花の名前同様、車の名前もわか
りません。とにかく格好いい姿でした。
 旬を過ぎたとは言え、青のアジサイばかりが目立ちますが、そんな中橙色と黄色の花を
つけた木が一本ありました。この名前は知っていました。(違ってるかな…?)


 日が暮れた今、遠くから雷の音と雨の音が聞こえてきました。温度も急に一二度下がっ
たようです。自然は気まぐれでいて実に計算高い。

????平和公園             ?????????????????????????? 鳥屋敷
  

         会計事務所の木              ノウゼンカズラ
       

会計事務所のスポーツカー
 



4381万理久利:2016/07/05(火) 22:17:16
3年半前の虚構新聞
 昨日、国会議員の2015年分の所得報告書が公開された。発表によれば、1人当たり
の平均所得は2269万円。本当はもっと貰っているはずだと言う声も聞こえてくるが、
大変な?仕事をしているからこの程度はと思いつつ、私だけでなく一般庶民にとっては目
が飛び出るほどの金額だ。人の為、世の為、国の為の仕事とは言え、収入をもたらす一つ
の職業であることは間違い無い。それが或る日突然失職するのだ。

 虚構新聞のこの記事を思い出した。
【落選議員、続々ハロワへ 早朝から行列】(*ハロワ=ハローワーク)
→ http://kyoko-np.net/2012121701.html?? (2012.12.17版)
 2012年12月16日に施行された衆議院選挙結果を受けた翌日早速の記事だ。

 虚構新聞記事の中では実名が登場する。名前が出た議員の中には誹謗中傷と受け止める
人も出てくような気がする。弁護士資格をもつ人や、持たずとも仕事柄弁護士の友人もい
ることだろうから直ぐに名誉毀損の損害賠償訴訟にもなりかねない。例え「嘘新聞」と大
きく明記してあってもだ。
 ところが、今もこうして過去の記事は虚構新聞アーカイブスにきっちりと収録されてい
る。過去数回、クレームを受け削除と社主みずからのお詫びの記事と謹慎処分を目にした
ことはあるが、訴訟にまでいったことはないようだ。
 書かれた人物はおおらかに受け止めた、あるいはあまりに馬鹿馬鹿しくてクレームをつ
けることを恥ずかしく感じたのかもしれない。もうひとつ、この新聞は、左右上下関係無
く平等に取り上げ嘘記事を書く。公平感があるのだ。また、皮肉る内容の中に真実がある
こともクレームを遠ざけているように思える。

 さてさて、次の日曜は参議院選挙だ。暮らしを守る、国を守る、その政治信念がどんな
に強くて立派なものでも、落ちるときは落ちる。失業する。「国会議員先生」の肩書きを
失う。現議員はなおさら失業はきついだろう。供託金も戻ってこない。街頭演説にますま
す力が入るのだろう。
 今日は「先勝」とある。どの候補もあやかるはずだ。全国各地で熱い街頭演説がくりひ
ろげられたのだろう。山梨甲府ではあの懐かしき元共産党中央委員会議長「不破哲三」氏
まで繰り出したらしい。昨日と異なり過ごしやすい気温になっているから、共産党員もホ
ットしたに違いない。



4382昭和のテレビっ子:2016/07/06(水) 19:36:52
マキノとキムラ
 朝ドラ「ごちそうさん」で意地悪小姑役を演じ話題になったキムラ緑子さんが昨日NHK
の午後の番組に出演していた。舞台が中心のようで、テレビに出演しても脇役だからあま
り私の記憶にはなかった。ごちそうさんで初めて名前を知ったくらいだ。
 実にさばさばした女優だ。ごちそうさんの小姑は、意地悪には見えるが一本筋の通った
女だった。頭も悪くない。緑子さんと相通じるものがあるようにも思える。美人女優で売
っているわけではないだけに、無理して繕うこともないのだろう。インタビュー対応にも
気取りは一切なく素直に自分を出してくれる。

 その彼女が番組で歌を披露した。バックは特別出演、夫のギターだ。その夫を見て驚い
た。目を疑った。緑子さんは独身だとすっかり思い込んでいたのに加え、その夫とは、何
と何と、先日ビートルズ特集で見た劇作家マキノノゾミ氏だった。びっくりぽん!!
歌った曲はビートルズ「インマイライフ」。これも私のお気に入りの一つだ。
 三谷幸喜と小林聡美夫婦を彷彿とさせるコンビだが、三谷氏の方は残念ながら中年離婚。
ところがどっこい、このマキノ・キムラ夫妻も一度離婚したそうだ。理由は「夫のおかげ
で役をもらえる」との陰口に緑子さんがカチンときからだそうだ。契約離婚。自信がつい
たのかしばらくして復縁とあいなった。結婚も離婚も紙状のことで、出会った頃からずっ
と、かけがいのないコンビだったのだろう。いい夫婦に登録。

ノゾミと緑子 (NHKスタジオパークからこんにちわ より)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004575M.jpg



4383昭和のテレビっ子:2016/07/08(金) 09:39:58
政見放送で歌う
昨日朝早くテレビを点けたら政権放送が流れたいた。いや、歌声が流れていた。
埴生の宿、おぼろ月夜、映画「ビルマの竪琴」で水島上等兵が奏でた唱歌だ。

どうやら平和を願う思いをアピールしたかったようだ。
世界平和の為に現憲法と向き合おう、憲法に手を付けようと繋がっていった。
憲法については色んなとらえ方をする人がいるのだとつくづく思う。
それにしても、政権放送で歌を歌った候補者は初めてではないだろうか。
少なくとも私にとっては初めてだった。

動画があった↓
http://www.nicovideo.jp/watch/sm29187579



4384昭和のテレビっ子:2016/07/08(金) 16:05:42
選出基準
 参院選も大詰めに入った。以前私は、選挙そっちのけで、遊びに、勉学に、仕事に邁進
していて誰を選ぶかについては真剣に考えていていなかった。それが今回なぜか目を向け
るようになった。たかが一票されど一票、と思うと同時に、政治そのもの、党や議員の考
え方やり方に関心が少し湧いてきたかたからだろうか。

 そんな中ネットに、多分若い女性かと思われるが「私は顔で選びます」との書き込みを
見た。私なりに選挙に向けたテレビ番組を積極的に見たり、新聞を読んだり、ネットで立
候補者の情報を集めたりして、誰に投票しようかと考えていたときだけに、この発言には
驚いた。節操があまりになさすぎるとも…。ところが、彼女の発言は一概に無節操とは言
い切れないところがあることに気が付いた。
 この一二年「人の顔/表情/声」について考えている。その人間の中身関係無く、容姿
や顔の造形に惹かれることも確かだが、その顔には、その人の生き方や考え方が出ている
ことに改めて気が付いた。年齢を重ねれば、その人の生き方考え方が「顔」を作っている
のだとも思えるようになった。「私は顔で選びます」は決して馬鹿にできない言葉なのか
もしれない。
 私の知る限りの、国会に送り出したい人とその所属党のTOPの顔を見るとうなづける
ものがある。手間暇かけて調べるより「顔」で選んだほうが、結構いい選択ができるのか
もしれない。

 大正昭和を生きた両親は、選挙となると当たり前のようにいそいそと投票所に出掛けた。
犬猿夫婦は勿論投票に出掛けるときも別々だったが、病床に伏せるまで2人は必ず出かけ
ていた。
 政治好きな父は新聞やテレビから情報を集め熟慮の上での投票だ。母の方と言えば…こ
の「顔で決める」派であったような気がする。昭和平成を生きる娘と言えば…、両者から
のDNAを受け継いだとしか言いようが無い。

 迷ったら「顔」、これ結構当たりだ。
手元にある郵便ポストにあった比例区と地方区の立候補者案内にある写眞と解説を見て、
「顔」選びも、あながち間違いではないなあなどと考えている。



4385昭和のテレビっ子:2016/07/09(土) 15:34:17
政見放送でバンド演奏
先日テレビ政見放送で歌う候補を見たばかりだが、今度はネットで後ろにバンドを置いて
演説させる候補を見た。ありゃりゃ。肩までかかるくらいの長髪、顔を黒く染めるヒゲ、
それに加えて仲間のバンドまで用意したのだ。すごいなあ、表現の自由ってこういうこと
なのかあ〜??。実に自由な国ではないか。NHKではないか。
この候補者は「国会に革命を起こす!」「山本太郎を日本の総理大臣に!」
と息巻いているそうだ。
ボディーペイントで話題になった女性候補でも流石にこの場所ではヘアーメイクと化粧、
びしっと決めたスーツ姿で笑顔一杯で登場した。革命好きなこの男性候補の方がより革命
的ではないか。もし当選したら、どんな姿で国会に登場するのか、どんな質問をするのか、
園遊会にでも呼ばれたら、天皇陛下に何を渡すのか、ついそんなことを考えてしまう。



4386昭和のテレビっ子:2016/07/09(土) 18:55:25
選挙前最後のプライムニュース
テーマ『参院選終盤に各党集結 憲法&安保政策を問う』7月8日
ゲスト:
右側の席:小野寺五典(自由民主党政務調査会長代理)
??????????遠山清彦 (公明党政務調査副会長)
??????????和田政宗 (日本のこころを大切にする党)
??????????馬場伸幸 (おおさか維新の会幹事長)
左側の席:辻元清美 (民進党役員室長)
     笠井亮 (日本共産党政策副委員長)
     照屋寛徳 (社会民主党国会対策委員長)
VTR参加:小沢一郎 (生活の党と山本太郎となかまたち共同代表)
     荒井広幸 (新党改革代表)

◆昨晩のプライムニュースは選挙前最後の放送だ。生で観るのをあきらめて就寝。
今日朝一で掃除をしながら観た。右側、左側に座る一人一人の考えがよくわかった。
細かいことは分からないまでも、政治家としての考え方、姿勢、大袈裟に言えば生き方ま
で伝わってくる。一人一人とは別に、「党」の考え方や姿勢もだ。
違いがよく分かる人選となったようだ。民共と自公の考えの違いがより色濃く出ていた。

◆ここからは観察好きの悪い癖でどうでもいいことばかりなのだが、なぜか気になること
を上げてみる。
・民進党辻本氏の胸に付けたネームプレートがぽとりと落ちた。
・左側の人達はみなリラックススタイル。右側の人達はみな黒系のスーツにネクタイ。
・社民照屋氏は、中山恭子氏よりスローな口調で「中国の漁船は気にならない」と言った。
 同じスローでも言ってることは真逆。
・視聴者からのメールで奈良県の「自衛隊は人殺しチラシ」のことを聞かれ、共産笠井氏
 の目が一瞬宙を舞った。そして話を逸らした。



4387万理久利:2016/07/10(日) 09:08:11
数年振りの選挙権行使
本日は晴天、選挙日よりだ。朝一番7時少し過ぎに投票所へ。
何年ぶりだろう。ここに住まいを移してから初めてだ。実家住まいの頃は母と二人ででか
けた。母が寝込んでからは行った記憶はないから、何と十年近くにもなる。

投票所は私が通った家のすぐ近くの小学校から、マンション近くの体育館に変わった。
市営グランドではもう野球の練習だ。その周りにはぐるっとグランドを回るマラソンコー
スを何人も走っている。投票所入り口外には投票に向かう飼い主を待つ犬が数匹つながれ
ていた。

帰り道遠くの青空の下、丹沢のシルエットがくっきりと見えた。



4388昭和のテレビっ子:2016/07/10(日) 14:36:42
選挙事務所からの電話
投票を済ませ家に戻ると、「○○の選挙事務所です」と言って電話がかかってきた。
候補者は某党の地方区から出ている。告示後これで4回目だ。その他に支援者の突然の訪
問があった。今日は夜8時まで電話をかけまくるのだろう。

テレビ、ネット、新聞を使って、告示後は、自由すぎるくらいに自由に相手を批判し、党
と候補者をアピールし、応援団をかり出し選挙運動を昨日0時まで行ってきた。
投票日は、夜8時までは静かに国民が一票を投じる日と決めている。選挙当日のこういう
電話は実に不愉快だ。



4389万理久利:2016/07/11(月) 11:03:50
打ち上げ花火
 昨日、私の住む市では三回ほど防災行政無線放送で「本日は参議院選挙です。皆さん大
切な一票を…」を流していた。
 夜8時少し前から選挙報道が一斉に始まった。どの局も物々しい舞台作りと出演者だ。
スタジオ一杯に国会議事堂のミニチュアと人形を用意した局もある。
8時丁度、遠くからドカ〜ン、ボ〜ン、バ〜ン、と音が聞こえてきた。

 これは市が打ち上げた「ご苦労様花火」なのか、一瞬そう考えた。
そう言えば、昔、小学校の運動会で始まる前と終わった後にどこからか同じ音が聞こえて
きたものだ。体育の日、各町内会で運動会をするときものだ。今は町内の運動会も無くな
ったし音もしない。近隣から「騒音だ!」とでも批難があったのだろう。
 我が家では7月になると花火大会の音に始まり、終わりの頃には近所の公園から盆踊り
の太鼓の音が聞こえてくる。多分昨晩の音はただの花火大会なのだろう。偶然が重なった
だけのことだろう。それにしても紛らわしい。



4390昭和のテレビっ子:2016/07/11(月) 15:45:37
永六輔死す
テレビを見ていたら臨時ニュースのテロップだ。
参院選が終わりいよいよ都知事選挙、またどなたか有名人が出馬表明したかと思いきや、
永六輔氏の訃報であった。数日前に亡くなったという。

永六輔氏についての記憶は、中村八大と組んで音楽を作っていた頃までと、昔のラジオ番
組で止めている。この頃の音楽は(トークも)実に明るく、そして楽しく、時にしみじみ
と、なかなかいいものだった。止めているのは、久々に目にした時の彼をあまり好きにな
れなかったからだ。極めつけは、某週刊誌が主催した集会での寸劇だった。この時の記事
と写眞を見て凍り付いた。

この数年の政治を見てい氏はさぞや怒り心頭だったに違いない。住職の息子として生まれ
たから既に「諸行無常」の境地に近かったかもしれないが、今回の選挙結果を見ずに逝け
てよかったと思う。合掌。

注)集会記事→http://blog.goo.ne.jp/think_pod/e/89b6b7ec10d53306d39a1c05a985c9d2



4391同人α総務:2016/07/11(月) 16:41:30
貴美女の散歩道/ホウズキ市
昨日テレビで浅草寺ほずき市の中継を見ましたが、貴美女さんもこの日でかけたようです。
何と7月10日のお詣りで「四万六千日」分もの功徳があるとか。
私も近くにあったら行きたくなります。

この日は昔からのご友人の誕生日でもあり、毎年欠かさず浅草寺へお出かけするという、
実にお優しい方であります。
何年も続けたこの日のお詣りで、今頃はご友人も貴美女さんも、観世音菩薩の功徳で溢れ
ているはずです。


風鈴が涼しげです



    ホウズキお姉さん                          雷除け
       
??   (Photp by Kimijo 2016.7.10)



4392万理久利:2016/07/12(火) 10:29:00
公職選挙法違反
新聞に11日から早速全国の警察で、公職選挙法違反の捜査に入るとあった。
案件は約70件、取り調べ対象は約130人だが、この130人の中にどんな人が入って
いるのだろう。当落関係無く、今からびくびくしている人、弁護士に相談している人もい
そうだ。しかしその多くは応援団個人の問題として処理されてしまいそうな気がする。
「秘書がやったことです。秘書の責任です」と似た構図だ。



4393万理久利:2016/07/12(火) 12:09:07
「Go Vote」
 これは、シールズが参院選前にチラシや看板を作って毎日のようにネットや応援現場で
叫んでいた言葉の一つだ。選挙を通じて政治参加する、日本の政治を考える、方向性を考
える、そして一票を投じる。これはとても大事なこと。たとえ一票でも大事なことだ。
若者によるネットを駆使したこの呼びかけは意義のあるものだったと思う。
 ところがだ。彼等の呼びかけは、「僕たちが押す」候補者に「投票しに行こう」に過ぎ
なかったのだと思う。今回の投票率を見てもそう思う。若者世代の支持党アンケート結果
を見てもそう思う。私が投票所に向かったのはこの言葉を聞いたからではない。

 10日の選挙報道でシールズの看板でもある奥田氏が8月15日に解散すると言っていた。
終戦記念日に国会前でラップと太鼓と幟とプラカードで埋める計画でもあるのかな?
選挙翌日11日は自分のツイッターを非公開にした。活動にけじめをつけたのか、それと
も何か見られてほしくない理由でもあるのだろうか。
 シールズにとってはふた夏の「青春の蹉跌」となるのだろう。あっ、そんなことちっと
も考えてないか…。名前を変えてあるいは何処かの団体に呼ばれて運動を続けるのだろう
か。それとも受験や大学院での学究専念、または背広に着替えて就活に勤しむのだろうか。
若者とはそんなもんだ。
 歳を重ねてからも「青春の蹉跌」に酔いしれ、ブツブツと文句ばかりを言う人間にだけ
はなって欲しくない。これからの彼等一人一人の生き方にかかっている。



4394昭和のテレビっ子:2016/07/14(木) 15:51:20
メディア出身国会議員
 参院選の日、鹿児島では知事選も同時に行われたことを初めて知った。テレビは参院選
ばかり大きく取り上げていて気が付かなかった。
 鹿児島県知事に初当選したのが元朝日テレビ三反園 訓氏だ。顔写眞を見て思い出した。
テレ朝の朝の番組でこのところも見けなかった顔だ。今モーニングバードに出て来る玉川
徹とごっちゃになっていた。顔は似ていないが、雰囲気はそっくり。

 三反園に続き今度は鳥越氏が都知事選に立候補した。その他にも小池氏は元キャスター、
立花氏、上杉氏もテレビ局出身だ。知事も国会議員もメディア出身の議員が多いことに気
付く。与野党関係無く多い。本人にしてみれば、政治に近いところに長くいることで意欲
が湧いてきたのだろうし、声をかける党にとっては顔を知られているから当選させやすい、
看板になりやすいとの目論見が働くのだろう。その他元官僚、弁護士、芸能人も多い。彼
等も何らかの形でテレビで取り上げている人達だ。
 ネット社会なりつつある今、これからは、テレビ世界で有名になった人だけでなくネッ
ト世界で支持を集める人も政治の世界に登場してくるのだろう。溢れる情報の中、事実を
掴む目を養いたいと思う。人を見抜ける力を養いたいと思う。



4395万理久利:2016/07/14(木) 17:26:48
もうすぐ盆踊り
雨が降る前に散歩。いつもの平和公園では盆踊りの舞台が用意されていました。
実家では8月15日前後の土日だったので、ここに引っ越してきたばかりの時は「知らな
いうちにもう8月?」とカレンダーで確認したくらいです。
実家の隣町なのに、盆踊りも秋祭りもひと月早く行われていたのです。今ではすっかり慣
れました。

引っ越して10年近くになりますが、歩いて数分のところなのに一度も見に行ったことは
ありません。今週の日曜日、行って水ヨーヨー釣りでもやってみようかと思っています。

※舞台の四方には「棄権ですから登って遊ばないようにしてください」の貼り紙。
いつもの園児の姿はありませんでした。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004588M.jpg



4396同人α編集部:2016/07/17(日) 17:31:11
個人著作集アップのお知らせ
久々のアップです。

コピペ大王エッセイ集
1.コピペ書評No.35(戯評リンク参照)
(コピペルナーがコピペを示す茶色に文章全体を染めました。)

2.アンサイクロペディアNo.17(戯評リンク参照)
「脊髄反射」



4397昭和のテレビっ子:2016/07/17(日) 19:48:37
本日の鳥越氏町田街頭演説
 朝の散歩で、参院選でも聞かなかった選挙カーからの音声を耳にした。
「本日11時町田駅に鳥越がまいります!!」のウグイス嬢の声だ。
朝一番のテレビ討論会をドタキャンして町田に来た。800人くらい集まったらしい。
某町田住民がツイキャス並の書き込みをしてくれていた。よ〜く現場の景色が想像できる。
本人は僅か約7分の演説だ。後は民進党蓮舫氏や共産吉良氏の演説にお任せのようだ。

 写真を見たら爺婆ばかりだ。抱きつかんばかりのおばさん、間近で必死にシャメを撮る
おばさんに取り囲まれていた。政策より「顔」で勝負をかけるように思える。
 こういう人だとは思っていなかった。リテラシー…。
鳥越氏の具体的政策を聞いてみたい。討論を聞く中で確認してみたい。

【鳥越トーク内容と時間(*町田住民x氏の書き込みより)】
1.承前)鳥越氏 聴衆への挨拶と町田に来たかった想い(2.5分
2.鳥越を書き間違えないようお願い(0.5分
3.誰かに言われたのでなく自分で立候補した(1分
4.参議院選挙の結果を受けて憲法を守る(2分
5.立候補後に勉強してる(0.5分



4398万理久利:2016/07/18(月) 12:16:31
平和公園盆踊り準備(17日)
 この当たりは住宅街だが、日曜でも人通りは少ない。盆踊り当日の朝、めずらしく公園
に10時前から人がぞろぞろと公園に集まってきた。公園のすぐ前は町内会会館だ。駐車
場に自転車が何台も置いてあったから、町内方々から集まった人達なのだろう。会館から
机や椅子を運び出していた。掃除用具倉庫も開いている。提灯や紅白の幕張、テントの設
置をみなで行っていた。
 高齢者が目立つ。若者こそ参加してもらいたいものだが、今は町内の青年団や婦人会の
ようなものは消え去っているのだろう。町内会は老人によって辛うじて保たれているよう
にも見える。
 よく見ると高箒を持った小学生くらいの少年が大人に混じって公園を掃除していた。
きっといい親に育てられているに違いない。



小父さん達がテントの下の机を運ぶ               町内会館広場にずらり並んだ自転車
 

   お掃除 中央にぼんやり少年の姿                 入り口の飾り付け
   



4399万理久利:2016/07/18(月) 14:27:55
平和公園盆踊り本番(17日)
 夕方6:30丁度 トトットートーと三拍子の太鼓の音が繰り返し聞こえてきた。綺麗な
女性の声も。これは開始前の開始予告のファンファーレ、マイクの調整中のようだ。
7:00丁度、盛大な太鼓の音と踊りの音楽とともにいよいよスタートだ。
 7:30食事を終えてここに移り住んでから初めて夏祭りを見に行く。
どこにこんなたくさんの子供たちがいたかと思うくらい、普段着や着物姿のちびっ子たち
が集まっていた。その数を上回るビデオとスマホを持つ親達も。
 それでも私の小学生時代の町内の盆踊りとはスケールがぐっと小さい。隣町からかけつ
ける舞踊婦人会の数も、年頃のお嬢さん、人妻の華やかな浴衣姿も少ない。
浴衣姿は小さな子供ばかりだ。舞台で踊るのも子供、流れる曲は「ドラエモン音頭」。
誰でも知って踊れた、月が出た出た〜の「炭坑節」も「東京音頭」も聞くことはなかった。
 ちょっとこわめの兄さん姉さんが営む屋台もすっかり大人しくなった。数も少ないが、
腹巻き姿など一切見られずみんなきちんとした恰好でまるでPTAがしきっているように
見える。水ヨーヨーは売ってなかった。
 子供は宝、親達は子供の晴れ舞台につきっきりだった。昔は子を放りっぱなしで、子供
自治に任せ大人は大人で楽しんでいたように思える。
 午前はチャリンコがずらりと並んでいたが、夜は消防自動車が止まっていた。
安全第一、健全第一、子供優先、なんだか鳥籠の中の平和感はあるけれどちょっとつまら
ないお祭りだった。知らない間に時代が変わったのだろう。




 
少ないが、それでもよく集まった                接待用の酒、ジュースの箱? 寂しい数だ


 
ドラエモン音頭を踊る子供達                   派遣太鼓隊


         
      金魚がいない「金魚すくいモドキ」     平日は老人がポツンと座るベンチが親達の座席になっていた



4400昭和のテレビっ子:2016/07/19(火) 16:01:34
考えも、危機感も、選挙取り組みも極端に違う二人
 そこそこ歳をとり、都民を長年やってきた自分としてはめずらしく都知事選に興味をも
っている。テレビで扱うのは3人だけ、それも討論らしい討論が聞けず、なかなか政策が
見えてこない。ネットで調べて見るといろいろな情報が書き込まれているが、誇張や嘘も
あるようで悩む。3名以外の18名の立候補者の中では桜井氏情報はあるが、他は今何を
しているのか、どんな政策を訴えているのかは全く見えてこない。
 そんな中、鳴り物入りで手を挙げた鳥越氏と今までその存在すら知らなかった桜井氏の
都民(国民)の安全保障に対する考えの違いが両極端で興味深い。


マスコミが取り上げない、桜井誠
桜井誠?@Doronpa01 2016.7.19.9:00 ツイッターより
本日、10:00から東京地裁前での選挙演説後に奥多摩方面への車両街宣に出発する予定で
したが、今朝方北朝鮮が短距離ミサイル、スカッドCを三発撃ったとの報道があり、急
きょ11:00より靖国神社直ぐ横にある朝鮮総連本部前にて選挙演説を実施します。よろし
くお願いします。


マスコミ大人気、鳥越俊一郎
鳥越ファーンツイッターより 
7月19日(火) 遊説計画  ≪鳥越候補者カー≫  ※すべて候補者本人なし
●10:00〜10:40 蒲田駅西口  ママの会@太田  1000人委員会  小川敏夫民進党参
院議員...

とりごえネットワーク?@torigoe_fun 2016.7.19.8:30 ツイッターより
証紙貼り作業、ご協力お願いします!
時間:本日13〜19時(途中参加、退出可)。
場所:「鳥越俊太郎ボランティアセンター」港区南青山3−8−40青山センタービル2F

鳥越 俊太郎 2016.7.19.14:00 ツイッターより
【本日7/19(火)の日程】
18:30 戦争法廃止、憲法改悪は許さない総がかり行動実行委員会 7・19国会前集会
衆議院第二議員会館前
ぜひお越しください!

*青山の鳥越俊太郎選挙事務所兼「鳥越俊太郎ボランティアセンター」。
桜井氏の選挙事務所はみつけられなかった。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004593.jpg



4401万理久利:2016/07/19(火) 21:56:04
盆踊り後片付け
昨日の「海の日」の朝、また平和公園に人が集まっていた。
準備の時と異なり、小学生くらいの子供たちが大勢大人に混じって後片付けだ。
盆踊りを楽しんだ子供たちなのだろう。いい景色だ。

写眞でははっきり見えないが舞台の裏側で子供達がおおぜい何かを運んでいる

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004594M.jpg



4402昭和のテレビっ子:2016/07/20(水) 10:26:22
大橋巨泉 訃報
今月に入り、昭和のテレビ界寵児二人が続けて亡くなったことになる。
ともに後年は「反権力」「反安倍」に力を入れてきた二人である。
鳥越氏を担ぐ民共の人達は、「弔い合戦」と言い始めるような気がする。
都政とはちょっと離れているとは思うのだが、与野党関係無く勝つ為
なら何でも利用する。まずは大橋さんに合掌。


<二人の遺言として取り上げている言葉>
永六輔 83歳  7月7日没
「アベシンゾーの改憲草案?ちゃんちゃらおかしい!安倍晋三はヒトラーの再来です よ!」

大橋巨泉 82歳  7月12日没
「最後の遺言として一つ。安倍の野望は恐ろしい。安倍に一泡吹かせてください。
最後のお願いです」



4403つる姫:2016/07/21(木) 12:08:32
橋下さんが口を開いた
橋下徹?@t_ishin 2016.7.21.9:00 ツイッターより
「政治家に対しては差別報道・人格攻撃を除いて、とことん報道するのが民主主義。鳥越
さん、訴える前に、いつも政治家に言っていた説明責任を果たしなさい」

「鳥越さん あれだけ報道の自由を叫んでいたのに自分のことになったらちょっとケツの
穴が小さくないか?一方的な証言だけで僕の出自を差別的に取り上げた週刊誌に対して、
鳥越さんは「連載を打ち切るな、覚悟を持って報道しろ」のように言っていた。今回の文
春なんてチョロい記事。ちゃんと釈明しなさい」


◆これは、週刊誌で同じような目にあった人からの鳥越氏への激励の言葉でもあると思う。

   パチ パチ パチ
       

参考:本日発売の週刊誌案内→http://shukan.bunshun.jp/articles/-/6379



4404昭和のテレビっ子:2016/07/22(金) 08:53:31
都知事選 政見放送
 気分が暗くなっている人にお勧め。是非「マック赤坂」氏の政権放送をごらんになって
みてください。6分少しで明るい気分になること間違い無し。
 「奇人変人、ただの立候補しまくりオタク」の先入観で見始めたら、なかなかいい政策
を語っていました。真面目に勉強していることが分かります。自分なりのあるべき社会像
を描きそして政策を練り上げています。
 それでも底抜けに明るいパフォーマンスの方が目だってしまい、都政を任せるには…と
なってしまうのです。落選し続けた一つの理由かもしれません。
 緊張感と深刻さばかりの候補者の演説の中で、赤坂氏は突出して明るく、賛否は別とし
も政策については分かりやすく話していまいた。そして堂々として見えてしまうことが不
思議です。夢物語だ、中身が空っぽだ、騙された、不謹慎だ、とはなぜか感じないのです。
この人が鳥越氏と同窓だと聞いて驚いています。

★2016都知事選「マック赤坂」政見放送↓
https://www.youtube.com/watch?v=3jlnG4FvKnc



4405万理久利:2016/07/22(金) 12:56:33
参院選の続き?
あさか由香?@asakayuka 2016.7.21.23:00頃のツイッターより
「明日、神奈川県全域で日本共産党が都知事選の鳥越さんの応援宣伝をします。私は7時〜
の京急鶴見駅に参加する予定です。」

◆参院選の時、町田を神奈川県と間違えて、東京地方区から出ている議員の街頭演説を批
難していた人がいたが、今度は本当らしい。都知事選の応援演説を神奈川全域で行うとあ
る。残りの期間、東京近隣県で次々と、本人不在の駅前応援演説が繰り広げられるのだろ
うか。こんなケースは今まであったのか、少なくとも私の記憶にはない。
参院選比例区の様相を帯びてきたようだ。
街頭演説の風景を見ていても、演説内容を聴いても、ともに参院選のときとそっくりで、
参院選まだ続いているの? と錯覚を起こしそうになる。地元の人も「ええっなんでここ
で?」と感じる人がいるかもしれない。
(戯評に続く)



4406つる姫:2016/07/22(金) 18:56:16
2016流行語大賞
あと5ヶ月も残っていますが、今から2016流行語大賞が楽しみになっています。
選考委員の中に今年の選挙に出た人がいるから、実はもう数個目星をつけています。
でも、選挙が終わったら入れ替わりそう。

     



4407昭和のテレビっ子:2016/07/23(土) 11:02:57
ポケモンGO
 都知事選に紛れて海外先行任天堂新ゲームのことがニュースに流れていたが昨日、日本
発売があってからは、どのテレビ局もこのゲームを一斉に取り上げている。
 テレビが浸透してきた頃の大宅壮一が言った言葉「一億総白痴」が印象に残っているが、
色んな意味でなかなかの言葉だったと改めて思う。

 「白痴」という言葉で警告の意味を投げかけたのだろうが、時代の流れに従って視聴者
も気づくことがあったし、テレビ局サイドも変化をしてきた。ネット世界も登場した。
 新しいものができれば、その時代を生きている人間もそれなりに活用していくものだ。
ゲームに没頭する人間、ゲームを利用(悪用)しようとする人間/組織もあるだろう。
それが人間世界だ。テレビもネットもしかり。

 テレビで流れるスマホ片手にポケモンを追い続ける人達の姿を見て『ハメルーンの笛吹
き男』の話を思い浮かべた。耳に入る「笛の音」から、目に入るスマホ画面の「ポケモン」
に代わっただけのようにも思えた。
 大宅さんが生きていたら何と言ったか、聞いてみたくなる。



4408万理久利:2016/07/23(土) 19:39:11
つもりちがい十カ条
自分自身はもちろん、日本人だったらもう一度この言葉をかみしめたらいい。今の日本を
見ていてそう思う。漢字の使い方並べ方、そして中身、日本ならではだ。
これを紹介してくれた「さや」さんという20歳の女性のツイッターはほっこりする。
彼女の父親がなんとなく私の父と重なる。
こんな大和撫子もちゃんと育っているのだと思った。

「日本語って素晴らしい」


「さや」さん 2016.7.19ツイッターより https://twitter.com/sa19ya96



4409昭和のテレビっ子:2016/07/24(日) 07:59:38
24日 日曜朝の番組
◆知事選前最後の日曜というのにテレビでは候補者の討論会はないようだ。
 個別に聞くより、政策の違いやその他比較が分かっていいのだが。
◆調べてみたら、ネットで企画されていた。

新報道2001 フジ 7:30
お休み


サンデーモーニング TBS 8:00~
沖縄騒然…また衝突が 国と県は再び法廷へ ▼五輪絶望?ロシア ▼トランプ氏に造反も
▼イチロー偉業達成は…速報MLB ▼プロ野球 ▼都市対抗 ▼井岡V3 ▼稀勢の里 ▼
風をよむ」  ほか


日曜討論 NHK 9:00〜
「南シナ海 仲裁裁判 中国とどう向き合う」
ゲスト:藤崎一郎,、庭三枝、興梠一郎、朱建栄、神保謙


東京都知事選 候補者ネット討論 ニコ生 21時45分〜

主催:ネット事業者4社
ゲスト:鳥越俊太郎、増田寛也、山口敏夫、小池百合子、中川暢三


配信URL: <ニコニコ生放送>http://live.nicovideo.jp/watch/lv270125648
      <FRESH! by AbemaTV>https://abemafresh.tv/official-business/26129
*詳しくは http://news.ameba.jp/20160722-269/



4410昭和のテレビっ子:2016/07/24(日) 13:02:05
浪花節だよ人生は
 NHKBSで演歌ショーをやっていた。昔から演歌はあまり好きではないからすぐにチャ
ンネルを変えようと思ったが、たまたま目に入った人物が気になった。司会者かそれとも
余興でお笑い芸人が出演しているのかと思った。その人が何と歌い始めた。上手い。
 声ですぐわかった。「細川たかし」さんだ。しばらく自分の耳と目を疑った。頭がくら
くらした。テレビ画面に近づいて目をこらした。どうしても髪の毛の生え具合が理解でき
ないのだ。以前は七三分けの清潔感溢れるショートヘアーで決めていたはずだ。今は七三
どころではないスッキリさかげんだ。

 このところ毎日のように鳥越氏のふわふわもっこりの頭髪を見ていたからだろうか。
見間違え、別人、または白昼夢ではないかと自分を疑った。
 本物の歌手は「声」が命、「髪」ではない。彼の歌を最後まで聴いてそう思った。



4411昭和のテレビっ子:2016/07/24(日) 22:41:35
がっかり
 都知事選候補者の討論会がテレビで見られない中、やっと本日ニコ生で企画してくれた。
万障繰り合わせてこの時間を待っていたのに、鳥越氏がまた「日程調整」を理由にドタキ
ャン。お仲間中心の街頭演説だけでは、主義主張、政策が多くの都民に伝わらないのにな
あ。自分の政策をお仲間以外の都民にもアピールできるいい機会なのになあ。
実に残念だ。

 彼の代わりに別の候補者が急遽出席。先週のフジテレビとは異なり、討論会を中止にし
ないで進めた主催者の判断は正解だ。候補者の声を聞く機会が少ない都民にとってはあり
がたいことだ。
 欠席裁判的な色合いも出ざるをえないが、出席をキャンセルした候補者にとって吉と出
るか凶と出るかは分からない。どんな理由であれ、私はがっかり。プラスに働くことはな
い。他にも同じように残念に思った都民もたくさんいるだろう。

今もニコ生を聴きながら投稿している。誰を選ぶかにあたり貴重な討論会だからだ。



4412同人α総務:2016/07/26(火) 14:21:12
貴美女の散歩道/梅雨明け前
 この数日雨日より。関東はまだ梅雨明け宣言がでていないようです。雨のせいかこのと
ころ気温も差ほどあがらずしのぎやすい。
 梅雨の始まりは水を浴びて生き生きと菖蒲や紫陽花が主役をはっていましたが、梅雨明
け前ともなると、すっかりくたびれ果てた姿を目にします。代わりに目につくようになっ
た青紫の花があります。先日訪ねた家にかわいらしいリンドウの花が小さな花瓶にさして
ありました。昔、我家の玄関横に置いてあった鉢にこんな色の花、テッセンがありました。
 写眞の花は、花びらが5枚、横にある蕾が四角い紙風船状態です。花の名前を当てるの
はどうも苦手ですが、どうやら桔梗のようです。
 も一枚は百合。これは間違いないでしょう。今、近所の垣根からこれとそっくりな百合
の花がニョキッと顔を出しています。灰色のこの季節、色が色だけにドキッとさせられま
す。

こんなメッセージが写真とともについていました。
「梅雨明け前で、湿気が多く、なんだか、すっきりしない毎日です。
散歩も近くをブラブラ程度ですが、花の少ない時期に、見つけた花を2枚だけ送ります。」



− 桔梗の花咲時ポンと言そうな (千代女) −


             花粉を一杯つけた雄しべが重そうです。確かに雄しべは育ち過ぎだ。
          
    (Photp by Kimijo 2016.7.20)



4413万理久利:2016/07/26(火) 18:45:51
ポケモンGO ゴーゴー
昨日数ヶ月ぶりで電車に乗る。
行きはよいよい。すぐに座席をゲット。前に座る人達は8割がたスマホを見ている。
帰りはこわい。すし詰め状態の中で右手を持ち上げてスマホを真剣に見つめる乗客だらけ。
歩く道でもスマホを見つめる数人の塊。
「見つかった?」「お前どのポケモン捕まえたいの」
「まだ慣れてないからどんなのがいるのかもよくわかんな〜い」
そんな会話が聞こえて来た。

知らない間に別世界だ。ドラマ「仁」の逆バージョンを味わう気分だった。



4414万理久利:2016/07/27(水) 10:07:05
選挙ポスター/チラシ
「民主党はこうやって政権とった」

inali ?@goo_goo_inali 7月25日 より


◆2009年8月の衆院選で圧勝し、翌月16日初の民主党政権が発足した。
この年の8月は母の容態が悪化。翌月14日に死亡。選挙には行かなかったが、長く続い
た自民政権に新たな風をながして貰えるという期待感だけはあったように思う。今ではこ
の政権についてはいいイメージがあまり残っていない。この党を振り返るとき、どうして
も死に向かう当時の母の姿を思い出してしまうことを抜きにしてもだ。

◆そんな思い込みでついこのポスターを見てしまう。今回の参院選や都知事選にも少し言
葉を換えればすぐにでも使えそうだ。選挙は騙し合い? どれも真面目に取り組もうと掲
げた政策なのだろうが、失敗すれば国民、都民から「嘘つきだ」と言われる。



4415同人α総務:2016/07/27(水) 13:55:38
貴美女の散歩道/睡蓮
明けそうでなかなか明けないのが「梅雨」です。本日も東京はどんより曇り。
水っぽい季節には水っぽい花がお似合いです。桔梗の次は「水連」です。
のどかな一日、眠けを誘う別の「睡蓮」の花も咲いていたようです。

「今朝は、気持ちよく起きたので、深大寺まで、散歩してきました。
神代植物園で水連、深大寺の境内で、蓮の花をパチリ。」(貴美女さんコメントより)

 
 (Photp by Kimijo 2016.7.24)


  貴美女さん曰く、「眠けを誘う女五郎丸あかちゃんのあくび」
         
      (Photp by Kimijo 2016.7.)



4416昭和のテレビっ子:2016/07/28(木) 08:05:26
障害者施設大量殺人
一昨日未明、相模原市で起きた殺人事件は、ポケモンGOに続きテレビを席巻してい
る。都知事選どこいった。8月5日から始まるリオオリンピックも影が薄い。
今日は新潮に文春かな?

さて、殺人事件の概要が徐々に分かってくるに従って、報道番組では犯人の経歴、性格、
評判、周りの対応等々、ここぞとばかりに分析しはじめた。もちろん責任の所在につい
てもだ。今朝はどこかの局で彼の特徴をパネルで説明しいた。

好きな言葉は「革命」
歪んだ世界平和主義と正義感
ヒーロー願望

今の日本には、これと似たり寄ったりの集団や人間がいるように思えてならない。



4417同人α総務:2016/07/29(金) 12:15:50
同人α47号発行のお知らせ
 今回は場所を変えての編集会議となりました。
家族の歴史がたっぷり漂う空気の中、ゲスト3名も加わり、いつもと異なる雰囲気の中で
執りおこなわれました。佐賀からの女性客は料理作りにも奮闘してくださいました。
 47号タイトルは『心もよう』。参加者の「もようは」は如何に。
居残り組が帰路に着いた時、茜色にうっすらと染まり始めた白い雲、空の青が明るく輝い
ていました。梅雨明けです。

 生命の誕生からその持続可能性まで壮大なテーマを扱ってきた竹内氏の『生命』シリー
ズが最終回を迎えました。科学少年の目で見た生命シリーズの終着点が気になる所です。

  表紙絵古賀和彦)作「色もよう」 5作品??80頁
        

????????????       集合写真
????????????     


Photo by I.Takeuchi 2016/07/28

*万華鏡同時掲載



4418昭和のテレビっ子:2016/07/30(土) 11:08:33
都知事選前日
 2014年以来、すっかり政治オタクになった私の最後だ。静かな日常をとりもどすためにも
最後はどっぷりで終わろう。参院選の続きのような都知事選挙の最後の演説のおっかけをテレビ
とSNSでしよう。
 朝から夏の太陽が照りつける一日、朝8時から街頭に立つ人もいる。立候補者も応援団も疲労
度の絶頂を迎えるのだろう。ランニングハイならぬ「熱狂ハイ」だ。最後の日は政策云々より、
本人の気持ちは勝ち負け一点に集中するに違いない。

<都知事選最後の街頭演説(主要候補3名+健闘候補1名)>

小池百合子
・7月30日(土)10:45 JR八王子駅北口東急スクエア前
・7月30日(土)13:30 JR吉祥寺駅北口ロータリー
・7月30日(土)15:30 ラフォーレ原宿前
・7月30日(土)17:00 JR新宿駅西口
・7月30日(土)18:30 JR大塚駅北口前
・7月30日(土)19:30 JR池袋駅西口

増田寛也
・7月30日(土)8:00 狛江駅北口
・7月30日(土)10:00 吉祥寺駅北口
・7月30日(土)13:00 立川駅北口
・7月30日(土)15:00 銀座三越前
・7月30日(土)16:20 日本橋
・7月30日(土)16:55 水道橋駅東口
・7月30日(土)17:15 飯田橋駅西口
・7月30日(土)18:05 表参道ヒルズ→ラフォーレ方面
・7月30日(土)18:30 神宮前交差点
・7月30日(土)19:05 新宿三丁目西交差点マルイ前
・7月30日(土)19:15 新宿マルイ前→新宿駅東口アルタ方面
・7月30日(土)19:40 新宿駅東口アルタ前
・7月30日(土)20:30 第一ホテル両国


鳥越俊太郎
・7月30日(土)11:00 八王子駅北口
・7月30日(土)13:00 中野駅北口
・7月30日(土)14:00 新宿駅西口
・7月30日(土)15:45 池袋駅東口
・7月30日(土)19:20 バスタ新宿前


桜井誠
午前9時 東京駅 選挙演説場所未定
午前10:30 神保町駅 選挙演説場所未定
午後12時 新宿駅 南口
午後4時 秋葉原駅 電気街口
午後7:15 都知事選 桜井誠 演説グランドフィナーレ(場所不明)



4419同人α総務:2016/07/30(土) 15:30:07
貴美女の散歩道/深大寺界隈
 NHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」のロケ地がこのあたりです。水木しげるさんが漫画人生を
歩み始めたのがこの調布。町を挙げて水木さんを応援しているようです。
散歩道にこんな土地の歴史を感じさせるキャラがあったらどんなに楽しいでしょう。
私の住む町にはこれほど有名になったキャラは残念ながらありません。
 酒飲み?お地蔵さんは、目玉だけが登場する鬼太郎の親爺の全身像のように見えます。

「深大寺でお参り済んで、山門の通りで、ゲゲゲの鬼太郎、蕎麦屋の前で面白いお地蔵
さん??を見つけ、パチリ。」(貴美女さんコメントより)



??????????????????????????
????????????          (Photp by Kimijo 2016.7.24)



4420昭和のテレビっ子:2016/07/31(日) 09:21:58
投票してきました
朝7時少し前、近くの市営グランド横にある投票場に到着。
夜の気温が未だ残っていて歩行も順調。汗ばむことはありませんでした。

入り口横には飼い主を待つ小さな白い犬が繋がれて大人しく座って居ます。
会場は既に10人くらい並んでいました。

これまで長いこと選挙権を放棄してきた償いでしょうか、力を込めて都知事になって貰い
たい人の名前を書きました。

開票8時まであと約11時間、その間テレビでは選挙のことは一切ふれないので、日曜だ
というのに退屈な時間です。

投票場から見た今朝の景色 (小学生の頃、向かいは全部草一杯の土手で、上から転がり落ちる遊びをしました)


           右側(青は観覧席)
           



4421昭和のテレビっ子:2016/07/31(日) 10:33:36
電話攻勢
NHK日曜討論を見ていたら電話。
「鳥越事務所です。本日は投票日です。是非投票に行ってください」。
鳥越と書いてくださいとは言わない。まあいいだろう。
もう済ませてきましたとは言わず、
「ご苦労様です」とだけ言って電話を切った。



4422昭和のテレビっ子:2016/07/31(日) 23:48:50
鳥越さ〜ん!!
夜八時からテレビ漬け。

明日から残務整理大変ですね。文春と新潮相手の訴訟もあるし。
やっちゃった女の人から訴えられそうだし。
家族会議も待っていそう…。
これまで黙っていた人達が一斉に鳥越さんのこと語り始めそう。
落選した20人みんな大変だけど、一番大変なのは小池氏。これだけ支持を
もらったからには、皆の見る目厳しいはずだ。

鳥越さんには悪いけど、まずは小池百合子さんおめでとう!!
           



4423マリアンタ:2016/08/01(月) 08:44:22
夢∞夜/負の連鎖
今日こんな夢を見た。「パンパカ倉庫」から気になる人物の似顔絵がつぎつぎと現れた。

「わたくしは、数十年にわたり、弁護士という職業を通じて都政について学んできました。
積み重ねた知識を鳥越さんにお渡ししたのですが…。もうあまりお話ししたくない方です」



「宇都宮先生の都政レポートは難しくて良く分からなかった。勝利への秘策が何も書かれ
ていない。だから僕は落選した。最終日に岡田さんよこすなんてひどいよ。冥土の土産に
是非一度僕の別荘に…小百合さんなんで来て呉れなかったんだろう。」



「すっかり志位にダマされた。噂ではきいていたが、スターリンや毛沢東のような暴力で
の変革を目指しているとは…。松下幸之助先生は暴力は嫌いだった。志位とは全く違う。
僕は口べただし、顔も良くない。僕にないものを全部もっている鳥越さんに是非都知事に
なってほしかったのに…。もう政治やめたい」



「鳥越やっぱりアホだったなあ。同年代のおばさんたちの票を集められると思ったが、あ
の馬鹿さかげんじゃなあ。使い物にならなかったなあ。市民連合とママの会のまとめ役に
でも使おう」


*パンパカ倉庫→https://twitter.com/panpaka20



4424同人α総務:2016/08/01(月) 13:32:35
お知らせ
α47号電子図書をアップしました。 →http://2style.in/alpha/0-47.html


【同人α47号簡単紹介】
全作品を初めから読み通してみて、47号テーマ「心もよう」がひたひたと一連の流れに
なって迫っているように思えました。テーマには拘らず書くのがこれまでの流儀でしたが、
意識せずともどこかで繋がっているのでしょうか。
繋がっているとは言え、純文色が強いもの、さらにそぎ落とし言魂まで高めた詩的なもの、
物理科学から迫るもの、歴史的な要素が強いもの、コミック的なもの、内容はそれぞれ実
に個性的な迫り方です。

(目次順)
1.『シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第八回』古賀和彦
陽水の歌が流れる前書き、そしてこの作品、最後に編集後記、続けて読むことをお勧めし
たい。三点で一つの作品になっているようにも見える。
好きな唄は井上陽水の「心もよう」。東京江戸歩きは馬喰町。音楽、絵画、小説が時空を
超えて心を揺るがす。著者ならではの話は悩ましい「建物区分所有」について。

2.『作品十句』神野 佐嘉江
長く続いた「人生詩」が終わり、何が登場するか…。
選び抜き研ぎ澄まされた言葉の詩(句)10編

3.『無数の生命−生命(四) 最終回』竹内一郎
宇宙の中の地球に生命が誕生する。無から有への不思議。誕生した生命の種の存続、共存、
共生、そして種の滅亡。とりわけ知恵をもつに至った人類について掘り下げてきたシリー
ズも今回で最終回を迎える。これまで理系ならではの「ロジスティック方程式」や「ロト
カ・ヴォルテラ方程式も登場した。
人類を含む生物の数の大小は時の環境により違いはあっても全体としては安定した形を保
つということもわかったが、人類となると別の要素が入ってくるようだ。
さて人類の共存と種の存続は…。

4.『夢∞夜/香港スケボー 』古賀由子
国籍不明、住所不明、時期も不明、年齢も不明、時空の垣根を越えて夢の世界で人物が蠢
きだす。夢の世界は摩訶不思議。

5.『肥と筑 第三十七回』長岡曉生
肥と筑の由来を探る勉強会の主催者、英夫氏はお休み。彼に変わり今回は義理の弟である
寺の住職、山南惠裕が特別参加だ。日本の仏教の歴史を説きながら、止観、曼荼羅につい
て掘り下げていく。

*万華鏡同時掲載



4425同人α編集部:2016/08/01(月) 14:47:26
個人著作集アップのお知らせ
■コピペ大王エッセイ集 (戯評リンク参照)
コピペ書評
No.36

■怪文書集(戯評リンク参照)
「猫まっしぐら」 カルカンデイサービスの真相
作品メニュー2 No.12



4426万理久利:2016/08/01(月) 18:01:03
昭和の家
機会があれば是非お会いしたいと思っていたひとが来るという念願のα47号編集会議。
その日、駅に向かう途中に撮した久しぶりの「昭和の家」です。この日、7月28日
は梅雨明けの日でもありました。

昭和の家を通り過ぎてすぐ近くにあるスーパーでお手ふきとテーブルナプキンを買い
電車に乗って会議場へ。
昭和の家のせいかどうかは分かりませんが昭和の匂いと未来の匂いがプンプンする会
議となりました。


誰も住んでいないというのに、相変わらず植木の手入れだけは完璧。
  

         



4427万理久利:2016/08/02(火) 10:49:44
ウルフ死す
実家の隣の男の子が千代の富士そっくりで、ウルフと秘かに呼んでいたのを覚えている。
サッカーがはやりだす前は、プロ野球と大相撲が庶民の娯楽だった。テレビが登場し、プ
ロレスも加わりますます賑わった。
私はスポーツに全く興味はなかったが、両親は場所が始まると必ずテレビを見ていたから
歴代の相撲取りはうっすらと覚えてはいる。大鵬は何と言ってもヒーローだ。色白で小顔
ハンサム、そして何よりも強かった。ウルフはその渾名のとおり精悍な体と顔と取り組み。
記憶の中ではこの二人が飛び抜けている。最近の相撲取りの名はほとんど知らない。

貴乃花より若乃花。若乃花より貴ノ花
輪島より千代の富士(ウルフ)
清国より佐田の山
柏戸より大鵬

兄の面白い告白話がある。
幼い頃、まだテレビがない時代に兄はラジオから流れてくる「やぶった やぶった」を
聞いて、土俵の周りは障子紙で囲まれていると思っていたらしい。

   イメージ

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004620M.jpg



4428同人α総務:2016/08/02(火) 12:51:15
レンズの向こう/ムクゲ
夏の花が、きれいに咲いています。
ムクゲでしょうか。
大きな口を開いて笑っているように見えます。
底抜けの明るさがあります。

下の二枚は写り具合を見ても竹内氏のレンズではありません。
左下のムクゲは直径14,5?もある大きさでした。 右は幹のつるつるからするとサルスベリ?
楽しい気分にさせてくれる、花たちです。

         
         (Photp by I.Takeuchi 2016.7.28)

  
(Photp by kyuri 2016.7.31 選挙の帰り道で)



4429つる姫:2016/08/03(水) 06:58:29
「厚化粧の女を都知事にさせない」
■石原慎太郎さんらしい放言とは思うけれど、やっぱり言われた方はそれなりに傷つくよ。
強い小池さんは笑って軽くいなしていたけれど、少しは響いてるよ。

■瀬戸内寂聴さん、いくら年をとったとは言え同じ女でしょ???自分の子供を捨ててまで
男に走った女心、女のたしなみ、忘れたの???黒髪捨てても、女を捨ててはだめよ。
同性から言われたら、石原さんとは違う傷つき方があるんだ。

■小池さんは顔に生まれつきのシミがあるらしい。それを強力ファンデーション「カバー
マーク」を使って隠しているという。そう言えば私の大学生時代の友人、広島女学院出身
の美しいお嬢様がまだ20才前だというのにお母さまに勧められてこの「カバーマーク」
でシミを隠していた。多少のお金があれば、そんなの当たり前じゃない。彼女をひがみも
馬鹿にもしなかった。ちょっとした女のたしなみじゃない。
私の顔については教えてくれる人もいなかったし、金も気力も無かっただけのことだ。

■自称リベラル人権派を謳う女性は概して美しくない。私にはそう思える。
心は「カバーマーク」では隠せない。

■昨日の初登庁、小池氏の演説は見事だった。現実をみすえた内容があった。次は実行あ
るのみ。彼女は選んでくれた約300万の都民の目の怖さを十分知っていはずだ。

     政策、実行力、突破力、忍耐、愛嬌 これさえあれば、化粧の厚い薄いはどうでもいい!!
        



4430昭和のテレビっ子:2016/08/03(水) 18:28:12
厚化粧
厚化粧はどうやら女性それもお年を召した女性を揶揄するときに使われるようだ。
一方薄化粧という言葉はそこはかとない色気や奥ゆかしさやを醸しだす。「たしなみ」の
ニュアンスもある。
この場合の化粧は一般人におけるそれだろうが、職業となると当たり前になるものがある。
宝ジェンヌ、歌舞伎役者などは並の化粧ではない。伝統芸における様式美のひとつとも言
える。アフリカや中国の少数民族に見られる化粧もしかり。
これらは違和感なく受け入れられている。

「厚化粧」からは「面の皮が厚い」や「鉄仮面」という言葉も浮かんで来る。ずうずうし
い、自分の表情をわざと隠す、といったマイナー言葉だ。
政治家であれば、多少ともこういった要素も必要なのでは無いかとも思うし、事実長年政
治をやっている議員の中にはかなり厚くなった人がたくさんいる。
 いい場合、悪い場合を考えてみた。
厚い方がいいもの:信頼 賞 情 のし袋 もてなし 影…
薄い方がいいもの:顔の面 化粧 罰 下着 スマホ…
 思いつきだ。

 昨日佐久間良子さんが「徹子の部屋」に出ていた。涼しげな薄いブルーの衣装をまとい
しっかりと化粧をしていた。流石大女優だ。一言、「美しい」。77才の美しさがある。
厚化粧してしわを覆い隠してる、とは全く思わない。
 国会中継でアップの女性議員をよく見ると、衣装はもちろん、髪はセットされしっかり
と顔に化粧をしていることが分かる。化粧を施す男性議員はみかけないが、それなりにび
しっとしたスーツを着て、頭髪にも力を入れているようだ。若く見せるため、中にはカツ
ラを付けている人もいるかもしれない。
 人それぞれだ。化粧もいろいろあっていい。人間の価値を決めるのは、外見なのではな
く結局は中身なのだ。
そういう私も時にはへたくそな化粧をする。まあ身だしなみのたぐいだ。
厚化粧はしない。化粧品代が惜しい。
 議員/知事は、政策と実行力がまず問われるはずだ。「厚化粧」云々で知事の資格なし
とするなど、本末転倒である。



4431万理久利:2016/08/04(木) 17:11:55
蝉の大合唱
先日の雨上がり、道を歩いていると近くで「ジジ、ジーッ、ジ、ビリッ、ビ」と奇妙な音
が聞こえてきました。電線がショートとしているのかと上の方を見てみると、電柱の高い
所に一匹の蝉が止まっています。音もこの当たりから聞こえてくるので、多分この蝉が発
する音なのでしょう。それにしてもか弱い鳴き方です。鳴くのはオスだけですから、草食
男子なのでしょうか。それとも発育不全で鳴き声を発する器官が上手く働かないのかもし
れません。長いこと土の中にいてやっと地上に出られたというのに。思いっきり鳴きたい
だろうに。帰り道、まだこの蝉は同じ場所でジ、ジ、ビと鳴いていました。
なかなか忍耐強い。偉い。

蝉の声が朝から響き渡るようになりました。近所の平和公園は桜の木の葉っぱが空を覆っ
ています。一日中元気いっぱいの蝉の大合唱です。この季節、平和公園は蝉公園になりま
す。鳥屋敷の庭のすみで渋目の紫陽花も。隣のお屋敷の百日紅も見事です。



??蝉公園        ????????????????????元は青紫だった紫陽花   ??????  ??????ここにも百日紅 下は百合の花 
    
(2016.8.3)



4432昭和のテレビっ子:2016/08/05(金) 12:51:25
プライムニュース8.4
テーマ:『政界3長老の憂国放談 安倍新体制と野党共闘』
ゲスト:
武部勤(77歳) :元自由民主党幹事長
石井一(81歳) :元民主党副代表
田中秀征(75歳):元新党さきがけ代表代行

◆忘れていた顔がずらりと並んだ。自民と政権野党第一党である民進の先代民主とそのま
た先代のさきがけの重鎮だった人だ。賛同するか否かは別としても、与野党を超え、経験
を踏まえた忌憚のない話を、それぞれの人から聞けたような気がする。引退したからこそ
言える、あるいは見えてくることがあるのだろう。一方的な批判ではないこともよく伝わ
ってきた。批判、欠点指摘、アドバイスは自分がかつて関係した議員に対しても偏りなく
なされた。

◆ それにしても皆さん若い。頭を良く動く。今の与野党をよく観察している。
時代の変化にもきちんとついてきている。その上での今の政界、後輩国会議員へのアドバ
イス/叱咤激励をそれぞれの視点から言っていた。

◆3日、自民党幹事長に就任した二階俊博氏は77歳。重要な役を任せられた。大分したた
かに見える。政治家はこれくらいのしたたかさとしぶとさがなければやり通せないのだろ
う。



4433万理久利:2016/08/05(金) 19:21:23
『文庫解説を読む』
 2014年8月から岩波図書に連載されていた斉藤美奈子氏の『文庫解説を読む』が今年
8月号第24回で終わった。
 本好きな私にとっては、通常作品末尾に書かれている「解説」なるものは、作品を読み
終えた後の参考資料となり、時には解説を読んでから作品を読み始めることもある。読書
後の印象や評価に影響する重要な部分にもなっている。その解説にメスを入れたのがこの
斉藤氏だった。

 解説は、「作品評論」の色合いもある。解説(評論)を書かせる側の意図、書いた人の
意図、嗜好性、著者との関係性、時代の要請等々、広い視点から斉藤氏は容赦なく分析し
ていく。初めの頃は、随分とやっかみの多い、そして少し過激な内容かと思ったが、読み
続けるうちに次号が楽しみになった。書評や解説を多く目にするようになって感じ始めた
ことが彼女の意見と重なるところが多々あった。また、自分が書くそれ(紹介/解説/評/
感想)を振り返り、斉藤氏の指摘が突き刺さることが多くあったからだ。

 もう一度一回目から読み直そうと思っている。解説の読み方はもちろん、作品の読み方、
とらえ方の参考になりそうだ。

注)
第1回 2014.8 タイトル「強引な解説が古典を延命させる!」
第24回 2016.8 タイトル「青春小説の解説には人生が出る」



4434赤松次郎:2016/08/06(土) 06:39:20
山荘便り−神隠し
 最近よく神隠しに遭う年齢になったことを痛感します。辞書を引くと
「神隠し」というのは、人が突然いなくなるということらしい。とすれば
この場合は「物隠し」というべきか。

 もう少し詳しくwebを読んでいると、「認知症の物かくし」という項目
があり、よく物を隠す認知症の人がいるという。鍵、財布やかばん、テレ
ビやエアコンのリモコン、薬、テレビにつないだHDD、温度計、郵便物、は
さみなどもろもろで、ターゲットは予測がつきませんとありました。

 今回の『同人α第47号』の出版の集いの際、小生の小豆色のソフトな
ケースに入った「老眼鏡」の失踪について、どなたか隠れ認知症の同人の
仕業かと一時疑いました。
 しかし今日うっかり落としてひっくり返った黒いカバンから例の物が覗い
ているではありませんか。小生が編集会議から帰ってからカバンの底を散々
探したにもかかわらず見つからなかったあの「老眼鏡」です。
ということは小生が「物隠し認知症」の本人だったことが判明しました。
ショック!!

 ということで疑いをかけられた皆様へ、「老眼鏡」はありましたのでお
知らせします。猛暑の夏、どうぞご認知症物隠しに遭わないように自愛く
ださい。

4435長岡曉生:2016/08/06(土) 17:44:45
むしろ、おくてです。
赤松さん、そのお年からみれば、寧ろおくてですよ。
私だったら、以前からしょっちゅう起きてます。
何か、一連の作業をやる際に、邪魔になる物を、ひょいと脇におくことが良くあります。

若い時なら、この[ひょいと脇]作業は一連のものとして記憶できたものですが、二、三
年前からは[ちょいと忘れ]作業という厄介者をともなって起きることが良くあります。
ですから、いつもと違う手順で何か作業をやる時は[今、このAをBに置くんだ」
と、念を入れて憶えておくように努力しています。



4436マリアンタ:2016/08/07(日) 09:21:01
夢∞夜/軍鶏「レンレン」
今日こんな夢を見た。

闘鶏場に2分早く、先日東京大会で1秒勝負で優勝したばかりのレンレンが登場した。
たくさんのフラッシュの中、優雅にリンク登る。いつものように真っ白な衣装だ。立てた
襟がいつもより一層力強く見える。
大きく目を開き、首を小刻みに上下させながら、360度ゆっくりと周り観客にその姿を
誇示する。 プップー、試合開始のラッパが鳴る。

レンレンは「咯咯噠!!」けたたましい鳴き声をあげながらスレンダーな足で相手
を蹴飛ばし、鋭いくちばしで容赦なく突きまくった。開始5分で相手はノックダウンだ。
相手は経験豊富な永田コーチンだったが、観客の野次の大きさにひるんだ時を狙ってのレ
ンレンの一突きが決め手となった。大歓声に応えてレンレンは白い衣装を高く広げ、来た
時と同じように360度回った。


白い戦闘服を着た最強の軍鶏レンレン       ケージの中のレンレン
     



4437昭和のテレビっ子:2016/08/07(日) 14:32:45
今朝の時事放談
久々の登場、浜矩子さん。
政権与党完全否定。
新内閣完全否定
アベノミクス完全否定
安倍晋三完全否定
そして
民進には少しの否定と多くの期待

浜さんは今の政権与党に怒りいっぱい、不満と不安がいっぱいだった。
野党には「もっと強くなれ、揚げ足をとる技術、言い負かせる技術を磨け!」だ。
最後まで口元はへの字のままだった。

もう一人のゲスト片山氏も司会者の御厨氏も、彼女の発言にちょっと引いている
ように見えた。

紫姫 2016.8.7

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004630M.jpg

4438万理久利:2016/08/07(日) 17:03:45
「もの忘れ」との付き合い方
人間確かに年をとると急に忘れっぽくなります。覚えられなくなります。
水たまりを軽くジャンプして飛び越えることも、階段の飛ばし降り(のぼり)ができなく
なったように、脳神経の動きも鈍くなるようです。

回復不可能なほど脳や筋肉が劣化した段階までになれば別ですが、それまでは微妙な境界
域が横たわっているように思います。人間の意思力と言ったらいいでしょうか、意思の力
で劣化を遅らせる領域です。また「覚えられない」「ジャンプできっこない」の思い込み
といったマイナス意思が働く領域でもあります。子供にも同じような領域があるように思
えます。好きなものは簡単に覚えられるし忘れない、反対に嫌いなものは忘れる。そう、
嫌いな歴史、方程式はなかなか覚えられないし宿題も忘れる等々。

記憶力や身体能力の衰えを感じてくる年代になったら、この「意思」との付き合い方が重
要になってくるのではないでしょうか。[ひょいと脇][ちょいと忘れ][もの隠し認知症]
を認識している段階ではまだまだ未来は明るいと言えます。だからこそ「今、このAをB
に置くんだ」と強く意識しようとの意思が働くのです。他人に「物隠し認知症」への注意
喚起を促そうとする意思が働くのです。知恵と工夫がわいてきます。

数行でも毎日日記をつける、気になることはすぐにメモに残す、薬チェック表を壁にはり
つける、声に出して確認したり記憶する、眼鏡やスマホを紐で体と繋いでおく、持ち物全
てに氏名住所を書く…等々「ちょいと忘れ」の対抗手段は様々です。それはそれで生きる
楽しさが味わえるものです。
若い人は簡単に「惚けた」「かっこわり〜」と笑うけれど、言われた人にしてみれば、
『千と千尋の神隠し』の世界で冒険し、不安の中でも楽しさや発見の喜びを味わっている
のです。これ、私の父の話です。私も少しずつ父を見習おうと思っています。



4439昭和のテレビっ子:2016/08/08(月) 08:11:02
10mエアピストル競技/リオ オリンピック
 ちょっと異様な風景だった。射撃競技と言えば、「屋外でライフル」そんなイメージだ
ったが、閉鎖的な室内しかも室内装飾はコンピュータグラフィック要素盛りだくさんでS
Fの世界のようだ。変わった眼鏡をかけている選手もいる。これもSF的。
ところが、選手の衣装はばらばら。共通点といえば、普段着で神田の電気街を歩くお兄さ
んや小父さん風なのだ。
 そのお兄さんたちが、真剣な目付きで黙って的に集中し、ピストルを構えている。
ぞくぞくするほど恰好いいのだ。そのギャップがなんとも言えない。

 ぞくぞくする選手たちの中で突出していたのは、地味な色の普段着姿の小父さんだった。
頭は真っ黒で七三分けだ。超生真面目そうな一昔前の日本の眼鏡をかけたサラリーマンの
姿を思い出す。気負い立ったところもこわそうなところもなく、だれよりもどっかりとし
ていて落ち着いていた。狙いを定めじっと的を見つめる小父さんは誰よりも格好良かった。
 ベトナムからきたホアンさんだった。ベトナムのオリンピック史上初めての金メダルを
ホアンさんが手にした。嬉しくなった。ベトナムを体現しているかのようなホアンさんだ
った。「ホーおじさん」も天国から満面の笑みで喜んでいるに違いない。



4440同人α総務:2016/08/08(月) 12:16:59
お知らせ
本日から47号作品の合評が目次順に始まります。
第一作はテーマ提供者でもある古賀和彦作
『シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第八回』。

(簡単紹介)
陽水の歌が流れる前書き、そしてこの作品、最後に編集後記、続けて読むことをお勧めし
たい。三点で一つの作品になっているようにも見える。
好きな唄は井上陽水の「心もよう」。東京江戸歩きは馬喰町。音楽、絵画、小説が時空を
超えて心を揺るがす。著者ならではの話は悩ましい「建物区分所有」について。

※末尾に4701をお願いします。

挿絵より

共同住宅の崩壊



4441つる姫:2016/08/08(月) 18:19:21
天皇陛下のお気持ち
3時からきちんと姿勢を正してテレビの前に座った。お気持ちが心に響いた。
昭和天皇の戦争責任を問う声もある中で、天皇陛下が戦後71年をどんなお気持ちで過ご
されたのかを考えると頭が下がる。一国民として感謝の気持ちと同時に、例え短い間でも
最後の時間くらいは、こころ穏やかに普通の人間としての時間を過ごしていただけたらと
思わずにはいられなかった。日本に生まれてよかったとしみじみ思った。


NHKの特別番組が終わり、気になって日本大好き石平氏のツイッターを開いてみた。
『天皇陛下のお気持ち表明を拝聴して強く感じたのは、陛下が天皇のあり方や御自らの身
の処され方をお考えになる時、常に国民のことを念頭に、「国民のために何をなすべきか」
の一点に徹されていることです。それほど国民のことを思い国民に尽くされるような君主
はこの日本以外に、世界のどこにいるのか。』(全文)

          同感!!

           



4442つる姫:2016/08/08(月) 20:25:39
憲法がぶるぶると震動し始めた
尖閣沖に毎日押し寄せる中国漁船
止まらない北朝鮮によるミサイル発射実験
天皇陛下の生前退位の可否

自衛隊も、天皇陛下も、そして憲法も泣いている。



4443昭和のテレビっ子:2016/08/09(火) 20:39:29
日本の未来を担う若者達
今朝の日本男子体操は見事だった。予選でミスが続いたので、もう視るまいと思っていた
ら、隣の部屋から歓声が。何事かとテレビの前にたつと「日本金なるか!!」のアナウン
サーの声。体操選手は次々と見事な演技を見せてくれるではないか。内村選手の床が終わ
って決まり!! 大きく口を開いて全員で君が代、そして満面の笑み。昨日の天皇陛下の
ことを思い浮かべ、よくやった!!と叫びたくなった。

8月15日解散するというシールズ。この数年、国会前をにぎ合わせてくれた。選挙賑わ
せてくれた。選挙の風景を大いに変えたのがこのグループだ。
大学教授を中心に、市民団体、弁護士クループ等々大いにその活力を讃えられたものだ。

10代20代、みんなこれからが長い。様々な分野に進み、それぞれが失敗も成功も挫折
も達成感もたくさん積み重ねながら日本で生きて行く。日本を創っていくのだろう。



         



4444昭和のテレビっ子:2016/08/10(水) 09:24:26
今日のプライムニュース 20:00〜
テーマ:『特別企画“戦争の教訓”? 中・韓の戦争観と日本「反日教育」の現状は ▽中国公船の領海侵入』
ゲスト:
凌星光(日中科学技術文化センター理事長)
金慶珠(東海大学教養学部国際学科教授)
三浦瑠麗(国際政治学者)

◆感情的発言が多い金氏と、冷徹といえるほど歴史も国際政治も俯瞰した上での客観的
な論を展開する三浦氏の対比が見られそうだ。

◆合理的な考え、どちらかというとアメリカナイズ(良いも悪いも)されたクールなひた
すら知能ロボット的な女性かと思ってきたが、先の天皇陛下のお言葉について山ほど書き
込みが続いた彼女のブログやツイッターを読んで、彼女の「心」の部分を感じた。
アメリカ製ロボット一色ではなかったんだ…。三浦氏の話をじっくり聴きたい。

◆一つ彼女の欠点。周りがあまりに稚拙、冷静な討論や発言ができない、マナーを知らな
い(彼女の基準で)、こんな状況下になると、片肘突いて黙り込む癖がある。
ここはどうにか大人になって欲しいところ。今宵、片肘をつくようなことがないように。

◆韓国女性と日本女性2人。ともに舞台衣装には大分気合いを入れているように思える。
それぞれどんな衣装で登場するんだろう。衣装にもその人の人間性がでてくるものだ。

*三浦瑠麗



4445同人α総務:2016/08/10(水) 14:52:36
同人α48号テーマ
『そよぐ』です。

テーマ前書きをリンク「テーマ前書き集」にアップしました。
→ http://9326.teacup.com/create01/bbs



4446万理久利:2016/08/11(木) 19:30:45
α47号『心もよう』前書きを読んで
著者は日本語に拘る、古くからある今では消えつつある言葉に拘る、これまでの作品を読
んで改めて浮かび上がる感想だ。その奧には人間の「心」「意識」が大きく関わっている
ことにも気付かされる。心や意識の不可思議さ、襞(ひだ)、微妙な変化や色合い、それ
を言葉が表してくれる、古人が創り上げてきたひとつひとつの言葉に、著者は面白みと敬
意を感じているのではないかとも思うようになった。

前書き出だしは日本における数詞の多さについてだ。数を表す言葉として数字の後に一律
「個」をつければそれはそれで通用する。だが日本人は数えられる対象により「個」とは
別の独特の数詞/漢字を創り上げてきた。表意文字としての漢字と、それにつけられる音
が、対象物を想像させ、聞く人、読む人に単に数字だけで終わらせない何かをイメージさ
せてくれる。

著者は「感情移入」にも触れている。「ミラーニューロン」なるものを持ち出している。
押しつけられるものでもなんでもなく、自分の中の「ミラーニューロン」が自発的に動き
出すのがそもそもの「感情移入」現象なのだろう。基本、他人から押しつけられるもので
はなさそうだ。

『虫コナーズ』CMの殺虫効果の曖昧表現に免じてのテーマ「心もよう」とあるが、虫コ
ナーズと似たり寄ったりの「心もよう」が人間の心/意識なのかもしれない。

そんな人間の不可思議な「心もよう」をさらっと詩にして歌にしてくれたのが井上陽水が
作詞作曲の『心もよう』なのだろう。著者の「ミラーニューロン」が陽水の詩と声に反応
したのだろう。



4447昭和のテレビっ子:2016/08/12(金) 16:18:43
昨日のプライムニュース
『特別企画“戦争の教訓”?』
テーマ:陸海空元幕僚長が語る戦争の教訓と戦後平和 自衛隊62年の苦悩と今
ゲスト:
火箱芳文(元陸上幕僚長)
杉本正彦(元海上幕僚長)
外薗健一朗(元航空幕僚長)

◆1974年防衛大卒の同期三人だ。普段テレビやネットでなかなかお目にかかれない人物
だ。たまたま起きたこの日の尖閣沖の中国漁船の事故についても、5年前の福島原発事故
の対応についても、幕僚長を勤め上げた人からの生の声/実態を聞けた。

◆三人共通して言えることは、実に抑制的であることだ。シビリアンコントロールがこの
62年で自衛隊にきっちり行き渡っているのだろう。他方当の本人たちは、誰よりも日本
人・日本の国土を守るという強い信念を持ち続けてきたことだ。戦後の日本の平和は、こう
いった人達に支えられてきたからだと感謝したくなった。

◆安倍総理、稲田防衛大臣、共産党志位、元民主菅、いわゆるリベラルと言われる学者、
新聞記者、テレビ解説者はもちろん、普通の日本人にも視聴してもらいたかった。憲法改
正についても「歪んだ自衛隊の存在」をこのままでいいのかという視点で考えなければと
思う。

◆71年目の終戦記念日を迎える前の四回シリーズは、毎回考えさせられるものばかりだ
った。

◆自衛隊と私は、同じ年齢であることに初めて気が付いた。



4448昭和のテレビっ子:2016/08/12(金) 16:52:28
顔は心
 星さんがロンドンに続きパットしない日本水泳界で銅メダルをとった。難病を克服しての
快挙だという。笑顔が綺麗だった。彼女は早稲田スポーツ科学部出身。
 そこで私の頭に浮かんだのが、同法学部出身の人権派弁護士で有名な伊藤和子氏だ。
二人の笑顔を並べてみると、二人の笑顔は「違う!」と思うのは私だけだろうか。
 大学に進んでから、「早稲田の女は不細工、思想的にも××。それに比べ慶應女子は…」
という話をよく耳にした。当時の私としては実に肩身が狭かった。

 社会に出て色んな人との出会いがあったが、前述のデマはデマだということを実感した。
人が他人の顔をみて感じる美醜はその顔の持ち主の生き方しだいなのだ。
「生き方が顔を作る」、歳を重ねてそう思うようになった。二人ともまだ若いから、顔は
これからどんどん変わっていくのだろう。

星奈津美さん



伊藤和子さん

4449万理久利:2016/08/12(金) 19:29:13
公衆電話
            
すっかり見かけなくなったのが公衆電話だ。以前はだばこ屋の脇に、駅構内にずらり、
コンビニの脇にも…。もちろん携帯電話の普及の結果だろう。同じように赤い郵便ポスト
もぐっと減った。こちらも電子メールやライン、宅配便の登場によるものだろう。

近くの平和公園の片隅にその電話ボックスがそっと立っているのに気が付いた。
何度もこの公園の脇を通っているというのにだ。
気が付くきっかけとなったのが、公園内でたった一人、自転車に跨がったままじっとして
動かない少年だ。自転車ヘルメットを被った少年は何かをじっと見つめていた。その先を
見ると小さな女の子の手を引いて携帯で話をしている若い女性がいた。その横にあったの
がこの電話ボックスだ。

電話ボックスが懐かしくて携帯でパチリ。帰り際少年が半泣きで叫び始めた。
「早くもどっできてよ〜、早く〜! 早く〜!」
思わず近寄って声をかけた。
「あそこにいる人君のお母さん?」
「ウン」
「待ってないでお母さんのとこ行けばいいじゃない。君男の子でしょ」
「だってここで待ってろって言われたんだもん」
気になって振りかえるとまだ自転車に跨がったままだった。
私にもこんなことあったなあ〜。胸キュン。


        2016.8.11



4450昭和のテレビっ子:2016/08/13(土) 11:31:16
高須さんの粋なはからい
2016-08-12 22:37:41
中谷前防衛大臣と会食
最高の防衛大臣として人気の高かった中谷元前防衛大臣
奥様と共々西原理恵子の読者だって
今宵は軍事評論家の井上さんを交えて会食??(高須院長ブログより)


◆左から 井上和彦(軍事評論家)中谷元防衛大臣、西原理恵子(漫画家)、高須院長。
2年にも渡って国会で、野党議員から安保法案についてピンからキリまでの質問と野次を
受け、時には無脳扱い。
「最高の防衛大臣として人気の高かった」という評価は別にして、
大臣交代の記者会見で思わず泣いてしまった中谷氏への何気ない慰労会なのだろう。
こういう面子って、なかなかの慰労になるのだ。



4451昭和のテレビっ子:2016/08/13(土) 13:58:46
本田宗一郎の名言
・クルマはレースをやらなければ良くならない
・レースをやれば自分の力量や技術水準がわかる、経営の基盤をどこに置いたら良いかを決定できる
・韓国に国ぐるみで特許を盗まれて怒る「韓国とは絶対に関わるな!」


◆半世紀前に、本田氏はこんな名言を残していた。
私も人生の中でレースをしてきた1人。
  小学校の時いつも運動会の徒競走でビリ、自分の運動神経のなさに気づかされた。
  高校・大学受験に失敗して、自分の勉強不足に気付かされた。
  大学時代、好きな男を知り合いに奪われ、自分の女としての魅力の無さに気付かされた。
  社会人となって、同業他社に客を奪われ、自分の営業能力の無さに気付かされた。
それで今の自分がある。

◆71年間、日本は懺悔懺悔の毎日だった。それに便乗した国もある。
レースにならないレースをしかける相手は、本田氏が言うように、そして石平氏が言うよう
に、「かかわるな」。これがレースに真面目に取り組んできた本田氏の日本に対する箴言な
のだ。



4452昭和のテレビっ子:2016/08/13(土) 17:14:48
東住吉女児火災死亡再審無罪
 放火殺人、保険金殺人で問われているのだから、引火の理由が故意であることが証明で
きない以上、無罪となるのは分かる。これが刑事裁判というものだ。確かに自白強要もあ
ったのだろう。担当官の先入観もあっただろう。
 それにしても釈然としない。
小さな娘に多額の保険金。内縁関係の男が女の連れ子を強姦。これはれっきとした事実だ。
無罪判決がでたら、今度は母親が、引火の理由が車からのガソリン漏れとしてメーカーで
に損害賠償を起こすという。リコール運動も検討しているらしい。

 死亡した11歳の女の子の母親は、娘を強姦した内縁の夫のことをどう思っているのだ
ろう。そして被疑者2人それぞれの女性弁護士2人もそのことをどう思っているのだろう。
約20年の刑務所暮らしでそれもチャラになるのだろうか。
 弁護団の中心人物、(朴被告人側)と斉藤ともよ(母、青木被告人側)はともに女性人
権派の弁護士だ。「この際恨みを全部晴らしなさい…」本田への訴えも彼女らが唆したよ
うに思えてならない。

 母の愛人に強姦された11歳のまだ小さな少女の人権はどこにいったのだろう。
このところ女性弁護士不審がますます大きくなる。

朴氏代理人  乗井弁護士???????????????????????? 青木氏代理人  斉藤弁護士(右)
  



4453昭和のテレビっ子:2016/08/14(日) 08:50:37
銀じゃだめですか
 今回のリオ大会で北朝鮮一号の金メダルは重量挙げ女子75キロ級リム・ジョンシムさ
んだった。予想では同男子56キロ級のオム・ユンチョルさんだったが、残念ながら銀に
終わった。
 リムさんはインタビューに答えて「(金メダルを)獲得して最初に頭に浮かんだのは
われわれの愛すべき指導者(金正恩朝鮮労働党委員長)をハッピーにすることができた
ということだ」と強調した。銀のオムさんは「指導者に謝罪したい」と言った。
 私から見れば、こんな重いものを持ち上げる体を作り上げた2人は、例えメダルを手
にできなかったとしても勇者の姿だと思う。

 リムさんもオムさんも、キムさんのことで頭がいっぱいのようだ。

  
母国を全身で持ち上げているようなリムさん       ????  控えめな笑顔の中に、悲しみと恐怖が潜んでいるようにも見えるオムさん       



4454万理久利:2016/08/14(日) 13:21:08
久しぶりの平和公園の園児だち
 遠くに黄色と橙と緑の帽子を被った小さな子供が行列を作って道路を渡るのが見えた。
平和公園課外授業なのだろう。
公園の横まで来ると、中で女の先生が周りを囲む園児に何事か話している。多分毎回繰り
返される公園内でやってはいけないことを皆に注意しているのだろう。その後さっそくみ
んなで近くのベンチに水筒や小さなバックを置きにいった。集団行動のお勉強…。
 先生三人に見守られて遊具で遊ぶ集団と離れて、公園の隅で2人遊ぶ子供、桜の根元に
蝉の抜け殻、あるいは死体を見つけたのか黙って観察する数人の子もいた。
この頃から既に、悪い意味ではなく、集団に迎合しない「はぐれもの」の芽が育っている
のを確認したようでちょっと頼もしい気分になった。


先生のレクチャーが終わり早速荷物を置きに               ベンチで2人。右の方には遊具で遊ぶ子供達がいる
    


               桜の木の下で
              
????????????????????   2016.8.12



4455つる姫:2016/08/15(月) 08:01:28
愛国つる姫
朝6時から日の丸かかえて靖国神社です。
半端ではない蝉の大合唱の中、朝早くから沢山の人達が鳥居の下をくぐっています。
ちょっとこわめのお兄さん達のグループも列を作って鳥居の中に入っていきました。
小さな子供2人の手を引いて家族揃ってきている人もいました。
鳥居に入る前、出る前、立ち止まって深く頭を下げる人もいます。

一番町に会社があったとき、昼休みにここのベンチに座ってお弁当を時々食べました。
特別な感慨などほとんど無く、静けさの中、気持ちのよい緑を求めて来ていました。

今日はニコ生で、靖国と武道館にどっぷり浸かる予定です。
父は歳を取ってから毎年ここを訪ねていました。何だか父に会えそうな気がします。
私も歳を取り、父の気持ちが少しだけ分かるようになりました。

2016年8月15日 朝7時頃



4456つる姫:2016/08/15(月) 20:42:18
靖国ドキュメント13時間
場所を決めてそこを訪れる人達の様子を撮すNHK「ドキュメント72時間 」を時々視るが
本日は父が毎年行っていた靖国神社をじっくりニコ生で13時間見た。NHKドキュメントは
短縮して僅か1時間だが、こちらは生で13時間はりつきだ。終わりに近づく頃には、まる
で自分が今日一日そこにいた気分になれた。テレビでは絶対味わえない臨場感。色つき解
説無しの自分の目にそのまま入って来る景色だ。

靖国に臨時に設けられたテントで行われた催し物のゲストの人達の話も、おそらくこれま
で毎年似たような流れだったのだろうが、コメンテーター無しの自家の声を聞けた。年寄
りばかりかと思っていたが、若いゲストのスピーチが聴けたのには驚いた。老若、テレビ
報道では聴けない率直な気持ちを聞くことが出来た。終戦日の靖国の風景も見られた。
日の丸だけを掲げた集団がお茶の水から靖国まで、「海ゆかば」のBGMだけで黙々と歩
く姿は、ちょっと恐い気もしたが、同じ文句が書かれたプラカードや幟を掲げ大声を発す
るのとは別の伝え方もあるのだと好印象。何と言ってもみんな「普通の人」ばかりだ。

一時間延長し夜7時までの靖国。1分前まで慰霊の参拝者たちが門に駆け込んでいた。
会社帰りのサラリーマン、学校帰りの学生さん、子供連れのお母さん、カップルさん、車
椅子の人とそれを押す人、今日訪れた人はそんな人達ばかりだった。

父に会えたか分からないが、少なくとも父が横にいる気分にはなれた13時間だった。

閉門15分前


??????閉門直後
??????
     ニコニコ生動画より



4457万理久利:2016/08/16(火) 17:15:06
シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第八回の評
 テーマ「心もよう」前書きが意識につての前振り、この第八回はそこからさらに一歩進
めたものなのだろう。
 大江戸の庶民の匂いが色濃く残る街歩き、そして過去に経験した色、音楽、絵、小説世
界、空気、その時感じた自分の何かがさらに絡み合って今また自分が新たに見聞きしたも
のをどう感じ取るか、どう意識するかについて書かれた前半部分はまさしく前書きに続く
文章だ。短い節だが、著者が初めに上げた、色、音楽、絵、小説について丁寧に意識と結
びつけて触れている。厖大な記憶の泉に加えその時の「心もよう」によってまた意識の流
れ具合が違ってくるという指摘は興味深い。

 この作品のもう一つの柱が建築に関するするものだ。今回は区分所有の問題点について
触れている。災害や老朽化に因る集合住宅の修復については評者も他人ごとではない。
共有部分の修復も少額であれば問題は生じないが大がかりな物になってくるとそうはいか
ない。立て替えとなるとさらにややこしくなる。住民(正確には区分所有者)の3/4、4/5
の賛成という高いハードルがあるからだ。憲法改正に負けず劣らずだとも言える。
 例を挙げての説明は実に納得がいく。法規制からみた自治会と管理組合の違いについて
もだ。管理組合は自治会の色合いもあるが財産に的をしぼった組織のようにも思えた。
数年振りに管理組合の役が回ってきた評者としては参考になった。

 今回の末尾の詩はイェイツの「アイルランドの妖精たち」だ。生々しい現実世界の話と
はかけ離れている。
 ところがだ、読み終えてよくよく考えて見ると、建築物をめぐる問題も、それに関わる
人達それぞれの心もよう、意識の流れが深い所で作用しているのではないかとも思えてく
る。この詩が歌う世界もまた、人間のもう一つのうつつの世界とも言える。

 編集後記で著者は、問題になったオリンピックマークと、今は使われていない某政党の
ロゴについて触れている。前者については、メッセージが伝わってこない、後者について
は何と不安感を覚えるとまで言っている。その理由について一つ一つ触れているとは言え、
著者が文末で述べているように「無意識の厖大な世界」のなせる技なのかもしれない。
「反発ミラー・ニューロン」が一斉に反応したのだろう。

 最後に感想を付け加えれば、著者の「ミラー・ニューロン」の感度は良いも悪いも人よ
り数倍感度が高いようだ。
4701



4458長岡曉生 :2016/08/17(水) 07:03:49
α47号[心もよう]の前書きと表紙について
 読者はとうにご存じだろうが、作者は興味の対象が非常に広いひとである。
それゆえ、文章においても絵画においても、号数が改まる度に多彩な姿を見せてくれる。
 今回の前書きでも、基数詞の話から始まって途中でクスッと笑わせるたと思うと、昔から
伝わる美しい日本語を取り上げ、中でも特に好ましいことばとして[心もよう]を挙げて、
井上陽水作の同名の詩が持つ季節感(それはまた人生の季節感とも対応している)に移り、
いつの間にか脳内の神経細胞「ミラーニューロン」の話へと読者の興味を巧みに導いている。
 この才能は、同人某氏と共に日本国語大辞典をこよなく愛し、精密・緻密を要する設計の
仕事の傍らで、文章と絵画の作製を楽しむという幅広く豊かな感性の賜物であろう。
 ところで、今回の表紙絵は作者自身の手による建築設計図とデザイン画という線画の他に
英文記事を加えてコラージュしたものでしょうか。
コラージュを実行した方の説明を加えて貰えれば、解り易くて助かります。

★表紙画集のアーカイブ
 ここで、ひとつ提案(というより御願い)です。
アート・ギャラリー「無限回廊」の中に、表紙画集のアーカイブを作って貰えませんか。
もちろん、現在の同人α作品集においても各号の表紙絵を眺めることはできますが、表紙絵
そのものを、拡大して見ることは出来ません。
 そこで、表紙絵一覧を作画者名付きのサムネイル画像として作っておき、その中で見たい
表紙絵をクリックすれば、拡大画像が見れるようにして貰いたいのです。
 同人中には中々の画才をお持ちの方が居られるので、これが出来ればまた新たな楽しみが
増えると思うのですが。



4459同人α総務:2016/08/17(水) 10:32:52
「表紙絵画集」
長岡曉生様

貴殿の提案を前向きに善処いたします。



4460万理久利:2016/08/17(水) 17:32:44
台風一過
 朝8時頃には台風7号が過ぎ去って青空。玄関の外に出てみたら中庭の高い木が通路に
向けて倒れていました。昼から出勤する管理人の小父さんに任せるとしましょう。
 雲一つ無い青空にいつもの鉄柱がどかん、電線もくっきり見えました。空気が澄んでい
るのでしょうか。夏の青空には白い花が似合います。真っ白な洗濯物と一緒かな?

      

???? ??   



4461長岡曉生 :2016/08/18(木) 03:12:49
セピア色の手帖 第八回 について
・故郷の情景と現在の心
 昔の記録の色(セピア色)や絵、音楽、小説などから、眼や耳や心等が受けた刺激がいま
の心の記憶を作っているとした上で、亡き父との記憶を振り返る作者。こういう場面設定で
文章だけで回りの情景を鮮やかに描写してみせる文章はさすがである。
・マンションの実施設計の仕事
 同じマンションの同じフロアの直ぐ近くを仕事場としている同業者、とは言っても職種の
違いから働き方がまるで異なる同業者からのチェックを受けて漸く完成するという設計作業
の厳しさが良く解る説明である。
・震災等によって被害を受けたマンションの補修あるいは建替え
 いわゆるマンション法に従い、住民参加の組合で四分の三あるいは五分の四以上の住民の
同意を取れるように調整しながら決を採る困難さが問題である。
 状況はマンションとは異なるが、団地の共有財産である集会場を補修するか建て替えるか
あるいは売却するかという問題を処理するため、上記のマンション法を適用することにより
自分の団地の組織を、財産処理が可能な地縁の団体に組み替え、法務局に登記した上で集会
場を補修することに決めるという一連の作業を、定年を迎えて非常勤となった歳に私も実行
したことがあり、けっこう面倒な作業となったことを憶えている。
 ましてや、本物のマンションの場合は金額も桁違いに大きく、処理にたいそう手間取った
ことでしょう。 お察しします。
・イェイツの「アイルランドの妖精たち」
 実は、アイルランド・スコットランドなどに残るケルト文化には以前から興味があって、
関連の図書を集めてきた。しかし、興味の対象をケルト神話に限っていたため、うかつにもイェイツがアイルランド出身であり、日本に対しても大きな興味を持っていたと言うことを知らずに過ごしてきた。(作者は、以前からイェイツに興味をお持ちのようですね)
 これを機会に次回作品には日本とアイルランドの文化の類似点を取り上げることで双方の
文化的特徴を鮮明にしてみたいと思っています。

4462同人α総務:2016/08/18(木) 10:19:13
合評のお知らせ
本日から、目次第2 神野 佐嘉江 作『作品十句』です。

(簡単紹介)
長く続いた「人生詩」が終わり、何が登場するか…。
選び抜き研ぎ澄まされた言葉の詩(句)10編

※末尾に4702をお願いします。

挿絵より

花火



4463同人α総務:2016/08/18(木) 16:40:57
アップのお知らせ
リンク「ポートレートとコメント集」に神野佐嘉江氏のポートレートをアップしました。



4464同人α編集部:2016/08/18(木) 17:11:01
個人著作集アップのお知らせ
■牟田元明個エッセイ集 (ニューロン・カフェ リンク集参照)
二作品を上記個人作品集にアップしました。
『平成の光源氏 「明日海 りお」』
『悠掲 迫らぬトップ振り』

*宝ジェンヌの成長を暖かくかつ熱く見守る足長おじさんの、宝塚歌劇団考、作品評、役
者評です。ひたすら褒め上げるだけではなく、著者の持ち味を生かしたきっちりとした分
析もあり、宝塚歌劇とは縁の無い方でも一読の価値があります。


■コピペ大王エッセイ集 (戯評リンク集参照)
なりすまし症候群編 No.28

*かねてから疑われていましたが、今回コピペルナー機が95%の確率をはじき出しまし
たので、なりすまし新ネームと認定し晴れて登録となりました。



4465同人α総務:2016/08/19(金) 10:53:22
神埼の素麺
昨日、町田小田急で「誕100年 ターシャ・テューダー展」を見に来たα同人の茜さんと
待ち合わせをして小田急9階で、互いに今年始めての冷やし中華を食べながら素麺の話が
出た。
家に帰ってテレビをつけたら、何と「今日は佐賀神埼からの中継で〜す」の声。
出て来たのは神埼のコロッケ素麺と流し素麺。そして、380年の歴史を誇るという神埼
の素麺作り技術だ。

素麺と言えば兵庫の「揖保乃糸」くらいしか知らなかったがここ佐賀神埼の素麺も有名ら
しい。先月のミニ同窓会で出た茜&ヒロコ手作り「昔コロッケ」の中に素麺が入っていた
かどうかは分からないが、皆さん、美味しそうに食べていた。
中継最後に神埼の老舗素麺屋5代目社長が出て来た。何と何と、神野さんとよく似ていた。
眼鏡をかけて、耳が大きくて痩せていて、鼻が高くて…。年格好もそっくり。
ちょっとした偶然が、素麺の糸で繋がったようだ。



4466昭和のテレビっ子:2016/08/19(金) 17:00:43
伊調 馨の微笑み
昨日は朝からレスリングで大賑わいだ。最後の逆転で金を取る女性が続いた。
どの笑顔も素晴らしかったが中でも伊調さんの笑顔はなんとも言えないものだった。
破顔の笑顔では決してない。カメラに向かって笑顔を見せるものの、基本彼女の笑顔は控
えめだ。彼女の顔を見ていて初めて「綺麗だ」ということに気が付いた。造形そのものも
美しいのだ。そこいらに転がっている並の美しさとは異なる又別の顔立ちなのだ。

彼女の顔を見ていて思い出したのが、岸田劉生の「麗子像」だ。何もおかっぱをイメージ
させるところだけではない。顔の造形だ。そして控えめな笑顔、そうアルカイックスマイ
ルだ。麗子像を「生命感と深い精神性を宿した眼差しが表現されている」「口元にはアル
カイック風の柔和な微笑みを湛えており、捉え難い情念性を醸し出している」と評するも
のがあった。そうかそうだったのか。
32歳の女性と5,6歳の少女に不思議と共通する微笑みがある。

   



4467昭和のテレビっ子:2016/08/21(日) 15:57:57
「ジョニーは戦場に行った」
       
??????????    監督・脚本 ドルトン・トランボ  アメリカ1971

 8月に入ると、毎年NHKでは戦争映画、広島長崎の原爆映画を放映する。
番組表を見るとこれまで何度も見たものばかりだったが、唯一初めてみる映画があったの
で、関心は無かったが『ジョニーは戦場に行った』だけは予定に入れていた。

 学生時代にこの映画を耳にした記憶があるが、内容は全く知らなかった。ベトナム戦争
が繰り広げられた頃だったから、反戦映画なのだろう、それくらいの印象だけ。
 主人公は戦争で顔面を吹き飛ばされ、手足ももぎ取られただの肉の塊となった「負傷兵
40号」。機械で栄養と酸素を送り込まれ辛うじて命を維持しているのだが、頭だけは動
かすことができる。さらに意識があるのだ。人間とは、意識とは、を考える窮極の設定で
はないか。
??モノクロで写し出される現実の世界とカラーで蘇る主人公の記憶の世界。この二つの世
界を淡々と主人公が語り続けていく。主人公自身の意識は、今横たわるだけの自分が置か
れている状況を知ろう、他者に自分の意思を伝えようとする現在から、恋人、父、母と共
にいる過去を途切れなく流れていく。

 太陽の光を受けて温もりを感じ、主人公のお腹に看護婦がなぞった「メリークリスマス」
を読み取れた主人公の喜び、頭の動きでモールス信号を送ることができたときの喜び、そ
して自分を外に出して見世物にしてもらいたい、それが出来なければ死なせてくれ、これ
らのシーンが印象的だった。人間にとっての「生きる」とはなんのかを考えさせられるも
のがあるような気がした。

 私にとっては、戦争の悲惨さを訴えるというより、人間が生きること、意識、それを扱
った作品だ。『2001年宇宙の旅』に負けない位の衝撃を受けた。



4468万理久利:2016/08/22(月) 17:02:51
見かけ倒し
今日は朝から大荒れ。ぐっと気温は下がって過ごしやすいのだが、植物にとっては災難。
前々回の台風の時倒れた玄関脇の木は、管理人の小父さんが早速元に戻してくれたが、前
回の台風でまた倒れてしまった。9号の到来を知ってか、何の手当もされないまま今も倒
れたまま。
玉砂利が敷かれた一見こざっぱりした日本風の坪庭だが、土台はコンクリート、その上に
土を少々盛っただけで、水はけが非常に悪い。植物に不具合な見かけ倒しの坪庭だ。
ベランダ前の庭もなかなか植物が根付かない。ここも下はコンクリーの破片だらけだ。
薄っぺらい土に雑草だけがすぐ生えてくる。見かけ倒しの土と緑があるマンション。

     玄関脇の坪庭(北)も、ベランダ先の庭(南)も水だらけ。明るく見えるがどしゃぶり。
????????  



4469万理久利:2016/08/22(月) 21:45:19
嵐の後で
夕方近く雨が止んだ。その頃蝉がひと鳴き。その一匹の鳴き声で終わった。台風一過のひ
と鳴きだ。地上にやっと出られたと思ったら、雨続き、おまけに台風だ。渾身のひと鳴き
だったに違いない。

蝉に負けじと散歩に出た。玄関脇の倒れた木は未だ無残なまま。根元は水たまりの中だか
ら、枯れることはないだろう。

風より雨の9号だったから、道に葉っぱはさほど落ちていない。木も倒れていない。
大雨の中、会社や学校に出掛けた人達が自宅にいそいそと戻る。ご苦労様。

つい先日までこの時刻はまだ蝉の大合唱だったのに、いきなり色んなところから虫の声。
これで一気に秋かな? 遠くの西の空がほんのり茜色に染まっていた。

散歩から帰るとマンションの掲示板にこんな貼り紙があった。
風で倒れたのではなく、水に浸かって根っこが木を支えられなくなったのだろう。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004662M.jpg



4470昭和のテレビっ子:2016/08/22(月) 22:22:11
安倍マリオ
リオオリンピックの閉会式最後には驚いた。選手達や出演者たちが脇に移動しまっさらな会場中心に緑
の土管、そこからマリオの衣装を着た安倍氏が飛び出したのだ。
この演出は博報堂経験のある昭恵夫人だろうか…。
漫画大好き麻生大臣だろうか…。
それとも河口湖の夏休み中、遊び好きな誰かがゴルフ場に出かけてそっと耳打ちでもしたのだろうか…。
いずれにせよ昭恵夫人も麻生氏も拍手喝采のはずだ。


※1987年結婚式。安倍マリオさん結構ハンサムだ。横の昭恵さんはピーチ姫のよう。
この2年前、マリオゲームが大爆発。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004663M.jpg



4471同人α総務:2016/08/23(火) 07:08:08
貴美女の散歩道/台風
◆今朝は貴美女さんの予想通り青い空が広がっています。
貴美女さんならではの文と写眞でスタートです。


一時、ひどい雨で、周りが真っ白になりましたが、被害はなかったですか??
お見舞い申し上げます。
風が止んで、外をみたら、空に光・・・
11年ぶりの台風だそうですので、記念にパチリ。
午後5時51分の映像と、午後6時21分の映像を送ります。
きっと、明日は晴れ??  (貴美女さんコメントより)



午後5時51分


             午後6時55分(日没)
             
             (Photo by Kimijo 2016.8.22)



4472万理久利:2016/08/23(火) 18:39:03
立ち直った!!
 本日、私が昼寝をしている間に管理人さんが、前回の対応からグレードアップして大き
な穴を掘って埋め直してくれた。二度目の大仕事でさぞかし大変だろうと、友人からもら
った培養土を玄関に用意してスタンバイしていたのに結局うたた寝…。
 管理人室にでかけ御礼をいうと、「仕事ですから。今もユニフォーム汗でびっしょりです」
と笑いながら言った。倒れた木に負けない位のひょろひょろのっぽの小父さんがたった一人
でよくやってくれた。
 10月に組合で予定している植栽時、業者に倒木対策を施してもらおう。嵐が続くと木
どころか小父さんが倒れてしまいそうだ。

木の周りには、小父さんが新たに用意した土がもっこり     書斎の窓から(色はこちらの方が近い)
      ????



4473万理久利:2016/08/24(水) 17:25:47
朝から空がうるさい
雨音ではありません。雷の音でもありません。厚木基地に向かう米軍機です。
轟音が近づいてきたので空を見上げるとくっきりと大きな、いかにも戦闘機らしい先の尖
った三角形の飛行機が二つ並んで飛んでいました。散歩中、三回はこんな光景に出くわし
ました。

経験上、米軍機の音が頻繁なときは、何事かが起きそうな、起きていることが多いのです
が、案の定、今朝また隣の国から弾道ミサイルが発射され、日本海に沈みました。
日中韓首脳会談が東京で開かれているときに、尖閣諸島沖の接続水域にまた中国海警局船
4隻が航行。米軍機飛行の多さとは直接は関係ないのでしょうが、気になります。

防音工事を切っ掛けに私の住む町の上空を飛ぶ米軍機について調べたことがあります。
横須賀港を事実上の母港としている米空母の艦載機によるものだとありました。
厚木飛行場に向かう時、このあたりでは低空飛行をとるため騒音が倍増するそうです。

市の広報を早速調べてみたら、空母艦ロナルド・レーガンが8月18日に横須賀に入港。
荒れた天気が続きましから、今日は訓練飛行でもしていたのでしょう。



4474万理久利:2016/08/26(金) 19:45:19
秋祭り
 何でも一ヶ月前倒しのこの街で秋祭りが行われた。
人が少ない、子供が少ない。
一日目、平和公園にテント。半被姿の小父さんがひとり太鼓と笛のBGMが流れる中で留
守番だ。そのうち太鼓を積んで近所を回っていた軽トラックが戻ってきた。車から小学生
くらいの少年が数名大人に抱きかかえられて降りてきた。
「もう家に戻っていい? お昼御飯食べてくる」そう言って少年達は走っていった。
二日目。平和公園入り口横の寄付金ボードの紙が昨日よりぐっと増えた。
公園中央には小さな子供御輿。子供の数は10人もいただろうか。小さいとは言え10人
でかつげたのだろうか。大人達が子供をねぎらっている。


 一週間前あたりに町内会から玄関に飾る紙垂が配られ、早速画鋲で飾る。
一日目朝、ぴーひゃらぴーひゃらトントン、各家を回りお祓いと寄付金集めだ。
夜、ちょっとおめかしをして友達と演芸会へ。公園に建てられた舞台で、町が呼んだプロ
のマジックショーや歌だ。並べられた席の上席をしとめる。
最後はくじ引きショー。公園に入るときに配られたくじだ。最高は自転車、ビリでもティ
ッシュペーパー一箱。どれも地元の商店からの寄付だ。
二日目朝、街中にぴーひゃらぴーひゃらトントンが鳴り響く。子供たちはアリンコのよう
に集まって山車を引っ張る。山車の上ではお面をつけた小父さんが踊る。太鼓と笛。
休憩所ではジュース、お菓子、おにぎりだ。行く先々で商店の小父さん達、小母さん達が
慰労してくれた。
大人達は大きな御輿を担いで街中を練り歩く。家々から人が出て来て知り合いの顔をみつ
けては声をかけている。
 これは半世紀前の景色だ。当時は祭りの意味など考えることなどなかったがこの景色が
あって今の私がいる。意識しようとしまいと、お祭りには神様を何処かで感じていたので
はないだろうか。大人達もそうだ。もちろん神様は八百万神だ。お祭りの中で大人達の背
中を見てそっと静かに刻み込まれていたのではないかと思う。今の子供は半世紀後、何を
思いだし、何を思うのだろう。

一日目
公園にテントが一つ。小父さんひとり  ?????? ポスター
 

車がもどってくる                          御輿がもどってくる
    


二日目

午後、もう終わり                             夕方公園向かいの町内会会館で打ち上げ?
   



4475同人α総務:2016/08/29(月) 11:01:15
合評のお知らせ
本日から、目次第3 竹内 一郎作『無数の生命−生命(四) 最終回』です。

(簡単紹介)
宇宙の中の地球に生命が誕生する。無から有への不思議。誕生した生命の種の存続、共存、
共生、そして種の滅亡。とりわけ知恵をもつに至った人類について掘り下げてきたシリー
ズも今回で最終回を迎える。これまで理系ならではの「ロジスティック方程式」や「ロト
カ・ヴォルテラ方程式も登場した。
人類を含む生物の数の大小は時の環境により違いはあっても全体としては安定した形を保
つということもわかったが、人類となると別の要素が入ってくるようだ。
さて人類の共存と種の存続は…。

※末尾に4703をお願いします。

挿絵より

ミトコンドリア



4476同人α総務:2016/08/29(月) 14:20:00
アップのお知らせ
リンク「ポートレートとコメント集」に竹内一郎氏のポートレートをアップしました。



4477万理久利:2016/08/29(月) 17:25:15
『作品十句』の評
 神野さんの「日本国語大辞典」言葉味わいの旅はどこまで進んだのだろう。
最後がタ行だったから、今頃はやっとナ行に入ったころだろうか。

 『言葉集め星創り』を初めて読んだ時の衝撃を覚えている。言葉を繋げようとしてもな
かなか繋がらない、繋がらないから私の頭の中で物語を描き出すことが出来ない。
でも言葉の流れの中で何かがありそうだ。何だろう何だろうの不思議な気持ちだけが残っ
た。他の作品を読み続けるうちに、著者が作り出そうとする世界が少しだけ見えてきたよ
うな気がする。著者がものを書こうと思ったときから「これを!」があったのではなく、
冒険しながら探し求めてきた何かがあるのだろう。
 最近、ある月刊誌で井筒俊彦『意識と本質−精神的東洋を索めて』の書評を読んだ。
「存在はコトバである」これを目にしたとき、「日本国語大辞典」をまるで一頁ごと口に
入れて食むように味わっている著者の姿を想像した。「生きる」が生涯のテーマだと言っ
ていた著者と重なった。
 「生きる」って何だろう。これは私にとっても小さな頃からの課題だ。裏返しの「死」
もそうだ。日常に紛れて考えることを忘れていたか、忘れる為に日常に埋没したかはよく
わからない。今ではどちらも唯一無二の自分であると思う。

 著者は長く続いた『人生詩』の後に、日常の自然界の小さな小さな気づきや自身の心の
動きを10編の俳句にしている。気取ることもなく、恰好つけることもなく。反面選び抜
かれた言葉だからそう思えてくるのだろう。生き生きと木々の色、音、燕、花、温度、太
陽の光、空気の流れ、が伝わってくる。それらから刺激を受けた著者の意識の流れが伝わ
ってくる。自然を愛おしみそして今生きて居る自分も。人が言葉を持ってから連綿と紡が
れてきた言葉、とりわけ日本語に魅せられたのが著者なのだろう。その言葉を使って自分
の内面に写った世界を描き出す。自分の意識も描き出す。
『言葉集め星創り』はその流れの一つだったのだろう。今では『色集め星創り』も加わ
ったようだ。星とは宇宙のことなのだ。

4702



4478万理久利:2016/08/30(火) 19:23:48
46号 「巴」共存と競合−生命(三)の評
共存と競合の繰り返し、これが人間世界の歴史のようにも思える。
著者が言うように「いま地球上では人類という一つの種の一人勝ちの局面を見せている」
状態なのかもしれないが、その勝ち組人類は、種の多様性を訴えて、絶滅危惧種などとい
う名称を作って動物、植物の種の保存、人類との共存を図るようになった。シー・シェパ
ードなども、その活動の一種の歪んだ変形なのだろう。

物理科学から物を解析していく目を持つ著者はこの生物の共存と競合(生存)についても
同じ目を向ける。工学上は要素は沢山あっても単純な線系近似値で精度が確保できるとす
るが、生物の共存についてはこれでは済まないようだ。単純系に対する複雑系だ。
複雑系「カオス」について著者は踏み込んでいく。そこから導き出される様々の方程式を
演算ソフトを使って作り出す図を眺めていると、方程式の意味は漠然としか理解できなく
とも感覚として伝わってくる。カオスと非カオス、狐と兎の棲息バランスが視覚で伝わっ
てくる。カオスを抜け出し生命体がそれぞれ安定した個体数を保つ状態だ。

終わりに著者は人類について触れる。ここが私同様一番気になるところなのだろう。
一人勝ち状態=単一変数使用が可能なロディスチック方程式には「変化率」に負の要素
dn/dtを追加しなければならないのではないかと指摘している。生物学的には人類はひと
くくりなのだろうが、脳が発達した人類は、肌の色、宗教、力をもつ集団と非集団、異な
る文化をつくり上げてきた。この時点である意味異種に枝分かれしたようにも思える。
狐と兎のように個体数のバランスがとれていないのが現実だろう。そこには人類の特殊性
があると思う。著者の言う「負の要素」の一つだと思う。

それでも所詮人類も地球上の一生命体に過ぎない。長い宇宙、地球の歴史からみれば、大
きな宇宙方程式でくくられるような気がする。

追記
・数式処理システム(ソフト)を使っての図は何とも美しい。何とも面白い。
テーマに「巴」が登場したのには驚いた。バランスの象徴的な図柄のようにも見える。
数式処理ソフトなどなかった時代によくぞ描いた。
筆と絵の具の代わりが、数式(方程式)と変数? 一つの芸術分野にもなりそうだ。
・「政治オタク」に邁進していたので評が遅くなってしまった。
4604



4479万理久利:2016/08/31(水) 09:18:44
台風一過
               

  

 昨日東北地方に史上初めての台風上陸、警戒を呼びかけるニュースが流れている頃、東
京は重たい雲がすっかり消えて青空。早速外出。出た途端にマンションの中庭に蝉がひっ
くり返っていました。雨があがってから蝉の鳴き声は聞こえなかったから、雨を耐え抜き
きれず晴れの前に命を落とした蝉なのでしょうか。合掌。
 今回の台風では風はさほどひどくはありませんでしたから、二度続けて倒れた玄関脇の
木も無事でした。なのに平和公園には桜の落ち葉だらけです。その葉っぱも色づいてあの
緑の強い生命力を感じる葉ではありません。秋さなかの風景です。落ち葉は風のせいでは
ないはずです。今年は老けるのが早かったのかなあ。
 桜の葉っぱと異なり警察署前に建つ警備保障会社の朝顔が元気いっぱい咲いていました。



4480同人α総務:2016/08/31(水) 11:29:59
お知らせ
リンク集「同人α作品集」の個人別作品集がアップされました。
連載物を振りかえるときには、こちらが便利です。



4481キメラ17号:2016/08/31(水) 18:05:59
横文字かぶれ
[SEALDs] [T-nsSOWL] [AEQUITAS]  [SADL] [ReDEMOS] [TOKYO DEMOCRACY CREW] [MIDDLEs against War] [VOTE for DEMOCRACY]

◆これはシールズ大好き上智大教授中野晃一氏が自分のツイッターにリンクしているもの
から取り出した。殆どが2015年にツイッター登録をしている。
どれもローマ字表記でダサイネーミングばかりだ。これだけ揃うと同一の何者かに操られ
て登場したと思えてくる。

◆シールズ??ピースボート グリーンピース シーシェパード、
どれもいっしょに見えてくる。
平和、動物愛護、を叫ぶ団体だ。みんなで南沙諸島に行ったり、船を下りてウイグルチベ
ットで運動してきたらいい。人間だって動物だぞ。ここではもっと凄いことが起きてるぞ。

◆横文字が好きな人達なのだろう。西欧に未だに憧れているのだろうか。
日本語を何で使わないのだろう。世界にアピールしたいのだろうか。
アピールするにも中身が無いし、日本語すらまともに使えないで何で世界に向けて表現で
きるのだろう。ネーミングにハングルや簡体字を使ってくれたほうがまだわかりやすい。



4482万理久利:2016/09/04(日) 19:06:25
いろはに ホッピー!
 散歩コースにある焼き鳥屋だ。横に立つ赤茶けた看板にある「マキ美容室」はこの隣の
隣だ。一度だけ入ったことがある。40年来の地元美容室らしい。足の悪い姉と話し上手
な妹2人でやっている。
 「焼き鳥 いろはに」は夕方から開店。時刻は決まっていないようだ。昼間見るとまる
でつぶれた店のようだが、陽が沈む頃になると姿を変える。おんぼろの壁は明るい提灯と
電光看板でかき消される。開いたカーテンの直ぐそこでは頭に白い手ぬぐいを巻いた粋の
いい小父さんが鶏肉を焼いている。奧にはコップを持ったサラリーマンの笑顔。
 昼、廃墟のように見えるこの店の脇の道に出ると、壁に大きな看板だ。小父さんとサラ
リーマンの心の通い合いでもアピールしているのだろうか。電通に頼んだわけでもあるま
が、なかなかいい言葉だ。これに惹かれてつい寄り道する小父さんもいるのだろう。
 1人で入る勇気が湧くのと誰かと入る機会を狙っている。あの焼き鳥を淡々と焼く鉢巻
き小父さんと一度だけでも言葉を交わしたてみたい。

閉店時 奧には美容室と公園   ?????????? 大きな看板     ??????????????????????明かりが灯る
    



4483貧乏絵描:2016/09/05(月) 15:32:50
音楽が聞こえません
最近このHPのトップにある音楽が聞こえなくなりました。現在の音楽のタイトル(?)「歌の翼に」が先月中ごろは聞こえていたと思うのですが。何時も格別注意して聞いていたわけではありませんが、聞こえなくなると何だか寂しいものです。

4484同人α総務:2016/09/06(火) 12:05:30
Re: 音楽が聞こえません
貧乏画家さん、突然のこういう現象いやですよね。わけがわかりません。
音無さん問題を抱えている同人が他にもいます。私のパソコンでは今も音が聞こえます。

一度聞こえなくなったことがあります。
その時うまく回復できたときのことだけお伝えしておきます。
コントロールパネル→ サウンド 下の図が出て来ます。一番下デバイスの箇所を有効か
ら無効にしたら聞こえてきました。

経験だけで仕組みは全くわからずパソコンを使っています。「どうか壊れないように」
と神頼みの毎日です。
お役に立てず申し訳ありません。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004677M.jpg



4485同人α総務:2016/09/06(火) 12:45:19
レンズの向こう/天高く(1)
空は何と言っても秋の空。水気の少ない大陸の高気圧が張りだして来て透明度がぐっと増
します。カンカン照りの夏は汗だくで空を見上げる余裕もありません。
杭州でG20が開かれましたが、あの風光明媚な西湖を各国首脳は堪能したことでしょう。
水と緑、遠くに見える山々、その上にはとてつもなく広がる青い空、中国ならではの景色
です。でもこれは先月から300キロ圏内にある工場を操業停止にして得られたようです。
普段は鼠色。日本には春になると黄砂が飛んできますが、工場の煙が飛んできたら…など
とつい考えてしまいます。
日本の秋の空はいつも美しい。しみじそう思わせてくれる一枚でした。

    実際の画像では葉っぱが光を受けてキラキラしているのが分かります。
   
   (Photp by I.Takeuchi 2016.9.5)



4486昭和のテレビっ子:2016/09/06(火) 17:34:44
昨日のプライムニュース
テーマ:『解析「日中首脳会談」 中国外交の打算と誤算 領海侵入急増減の裏側』
ゲスト:
小野寺五典 自由民主党政調会長代理 衆議院議員
宮家邦彦 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹
趙宏偉 法政大学教授
孫秀萍 環球時報特約記者

◆中国人ゲスト2名の、「そこは2000年前は中国の領土/領海だったんだ。力を持ったか
ら奪い返すのはあたりまえ」には、また中華思想を持ち出すのかと呆れた。
以前この番組で韓暁清氏(人民日報日本語版代表)も領土奪回は毛様の願いだとまで言っ
ていたのを思い出した。国際法もそっちのけだ。21世紀の今、なんとオカルト的な人か
と思った。

◆この番組に限らず、報道番組にゲストとして呼ばれる中国人は押し並べて日本批判と共
産党擁護の意見ばかりを言う。日本では、時の自国政府を徹底的に批判する評論家や記者
や学者がたくさん見られる。国連人権委員会に自国の批判レポートを度々提出する自称人
権派弁護士までいる。中国人の中に自分の国を堂々と批判する人はいないのだろうか。
国連環境計画に自国の大気汚染、河川汚染についての批判レポートを出す弁護士はいない
のだろうか。

◆時にヒートアップする反町アナの横で、淡々と番組を進める秋元アナが人民日報を琉球
時報と言い間違えた。珍しいことだ。これがこの日の最高傑作だ。
環球時報のおばさんも来ていたから頭がごちゃごちゃになったのだろう。とは言え、三紙
似たような香りがしてくる。



孫秀萍 環球時報特約記者              韓暁清 人民日報日本語版代表
     



4487貧乏絵描:2016/09/07(水) 06:20:31
回復しました。
ご指示頂いた方法で回復しました。最近pcに保存している音楽を再生し、いじくりまわしていたのでオ-デイオの設定がおかしくなったのだと思います。どうも有難うございました。

4488同人α総務:2016/09/07(水) 11:54:02
Re: 回復しました。
貧乏絵描さん、よかった、よかった。
パソコン知識が欠如している私は失敗が多々あります。ネットで沢山の対処方が掲載され
ているのですが、どうもピントきません。わからない用語が並んでついていけません。対
処方に従ってやった結果、他にも異常が出てしまうことも度々あります。

「現状変更をできるだけ避ける」これが身に着いた知恵なのですが、臆病になりすぎて
改革、変革ができなくなっているのも事実です。えいやーっでいじってみるときはできる
だけ何をどう変えたかを記録することにしています。とりわけ掲示板ニューロン・カフェ
のデザインを変えるときは必ず現状のコピーを取ります。異常が出れば元にもどす。この
繰り返しです。

失敗の経験だけは山ほどありますので、いつでも聞いてください。
回復の方法が分からずとも、パソコン異常の共有は私にとっても参考になります。
自分への励みかな…?



4489昭和のテレビっ子:2016/09/07(水) 15:45:28
他人のそら似
森喜朗氏と内田茂
見る度にどういうわけかどんどん似てくる。



4490昭和のテレビっ子:2016/09/07(水) 19:03:27
「トモダチ作戦支援基金」会見
日本外国特派員協会のニコ生中継をすっかり忘れてしまい最後のほうだけ少し見ることが
できた。ドイツ記者だったか、私の疑問の中心、果たしてかけつけた米兵は3.11で被爆を
しているのか、との疑問を投じた。小泉純一郎氏は『医学的見地と私の見方は違う。私は
民間人だ。個人として寄付を集めている。金額は問わない、強要もしない。病気の人を助
けたいと思う人がお金を出してくれればいい』 そんな答をしていた。
仮にも日本の元総理だ、私だけでなく記者達もちょっと引いていた。

原発反対を訴える小泉さんのこの会見に、池田信夫氏がどう反応するか気になった。
相変わらず蓮舫氏のことばかり次々と書いている。池田氏が言うところの「変人」の元総
理がやることだから優先順位は低いのだろうか。この会見の社会的影響はほとんど無いと
思ったのだろう。
それにしても、池田氏の蓮舫氏二重国籍問題についての追及は並では無い。伊藤和子氏に
対するものと同じくらいだ。もちろん個人批判というより、日本の政治家の資格の問題と
弁護士によるスラップ訴訟問題を言っているのだろう。



4491昭和のテレビっ子:2016/09/08(木) 12:07:44
他人のそら似 2
蓮舫(民進党議員)と小川知子(女優/幸福の科学)
顔 いでたち 演説振りがどこか似ている。



4492万理久利:2016/09/08(木) 13:31:06
47号「無数の生命−生命(四)」 最終回 の評
生き物について考えさせてくれた作品の最終回だ。どんな終わり方をするのか興味津々で
読んだ。最終回を読み終えて、このシリーズを通して微生物、植物、動物、全部ひっくる
めた数から始まり、有機物誕生から生命の誕生の歴史、しくみ、相互関係を総覧したこと
に気が付く。

生物の数は、京<穣でもなく<溝(10の32乗)近くあるという。目にする生物個体だけ
でなく、一本の木にも一人の人間の体内に存在する見えない生物も含めてのものだ。
それらが皆補完し合って生命体を維持しているという当たり前のようで意識していなかっ
たことを教えてもらえた。

元々独立体だったミトコンドリアが別の生命体に寄生し細胞化したという話が面白かっ
た。地球の歴史上の生命誕生に迫る話だ。悪玉酸素を上手く利用し生命体を維持する機能
を持ち備えたミトコンドリアの威力を改めて知ることができた。
先月、日本でミトコンドリアの力を借りて不妊治療に成功したとの新聞記事を思い出す。
女性の卵巣から良質なミトコンドリアを体外受精時に注入するらしい。やはりミトコンド
リアには生命誕生と維持の要の存在のようだ。

さらに生と死にまで話が及ぶ。死により最終的にはまた無機物と化す生命体だが、その無
機物を利用して新たな生命が誕生、維持へと繋がって行く。有機物と無機物の循環のよう
でもある。これを著者はエントロピー概念に結びつけた。
エントロピーについては十分把握していないが、私のイメージとしては、秩序がたもたれ
ていない拡散/放出がプラスのエントロピー、いろんなものを取り込みそれぞれを秩序立
てて一つのものを維持していくのがマイナスのエントロピーだ。ここでいうマイナスは価
値ではなく、単純に拡散を止める方向/動きと言っていいだろう。生命をプラスとマイナ
スのエントロピーの観点から捉える手法はなかなか面白いと思った。

量子力学のシュレーディンガーが「生命とは何か」を書いたことが意外だ。
同じように理系おじさんが「生命」シリーズを書いたことも。
「生は他の生命の犠牲の上に成り立っている」「死するということは他方では他の生命の
保持に欠かせない」「諸行無常とはまさにこのことか」
科学少年の口から「諸行無常」が出て来るのも興味深い。

著者は最後に「今のところ(地球上の生物は)正のスパイラルを描いている。負のエント
ロピーが保持されているようだ」と書いているが、私には宇宙や地球自体の異変は別にし
て、人類がもたらす負のスパイラルが起きてしまう不安がある。環境破壊や核戦争による
人類どころか地球上の生命体の無機物化だ。これも宇宙の歴史全体から見れば些細な現象
なのかもしれないが。

追加:中身の伴わない自称「リケジョ」としては、この生命シリーズを興味深く拝読させ
   ていただきました。
4703



4493昭和のテレビっ子:2016/09/08(木) 19:46:15
たまには
本土のテレビや新聞でも、沖縄でさえも…あまり露出されない記事をたまには読んでみ
てはいかがでしょうか。沖縄大手二社と比べてずっと小さ新聞社です。

八重山新聞(沖縄)9月6日より
→ http://www.yaeyama-nippo.com/2016/09/06/%E6%B8%A6%E4%B8%AD%E3%81%AE/



4494昭和のテレビっ子:2016/09/09(金) 11:23:44
たまには 2
昨日に続き本土ではあまり取り上げられない沖縄の龍柱と孔子廟のお話しです。
米軍基地をめぐるニュースばかりで、中国にまつわるニュースはあまり見かけません。
→ http://blog.livedoor.jp/todorahana-okinawawowaraou/archives/65642931.html
(2016.9.9更新)



4495昭和のテレビっ子:2016/09/09(金) 16:57:59
強姦致傷容疑者 高畑裕太釈放
下世話で下品な話を少し…。
この事件は知事選が終わってからいネタ切れのマスコミの餌食になった。芸能人親子とは
言え、ここまで立ち入った内容までテレビで報道するかとも思った。その中でふとよぎっ
たことがある。

これがもし、40代の美人ホテル従業員の罠だとしたら…。
ちょっとおばかさんの20代の売れっ子俳優に歯ブラシをもっていくタイミングでひっか
けてしまおう…。または、当初はそんなつもりは無かったが、いきなりの乱暴でもこの若
い青年に抱かれてもいいという気になり事に及ぶ。そのさ中、我を取り戻し反発。手を振
り回して暴れたときにかすり傷を負おった。その後友達/ヒモからのアドバイスで警察届
け出、被害者を貫き通そうと決断。
あの頭の弱そうな若者であればうまく状況を説明できないだろう、攻められても言い返す
だけの知恵はないだろう。示談金をたっぷりせしめてやれ…。示談額が決まったところで、
怪我も大袈裟に騒がず強姦罪にして告訴を取り下げ。刑事裁判になったらやばい。
密室の完全犯罪終了。

もちろん今回の事件がそうだと言っているわけではない。でもこの事件からヒントを受け
て事件を起こす女性がいるかもしれない。それをさせるヒモ男性がいるかもしれない。
世の中には必ず1人や2人、犯罪の真似をする人間がいるものだ。



4496昭和のテレビっ子:2016/09/10(土) 09:50:54
たまには 3
昨日選挙後初めて全国ネット(TBS系名古屋)に登場。

敗因の原因を全部他人のせいにする鳥越氏。
鳥超氏に席を譲った宇都宮氏との女性問題をめぐるやりとりが醜かった。
当選後、驚異的な活動力で選挙公約を果たすべく奮闘している小池氏。
その小池氏に都政に関する提案をまとめて手渡す大人対応の宇都宮氏。
宇都宮氏の言葉を遮って反論する、あるいは話を逸らす子供の鳥越氏。

「鳥越俊太郎と宇都宮が いきなりスタジオでケンカを始める」9.9ゴゴスマ
→ https://www.youtube.com/watch?v=sbjtgbVxvWQ (7分)



4497同人α総務:2016/09/10(土) 10:20:52
合評のお知らせ
目次第4 古賀由子作『夢∞夜/香港スケボー』です。

(簡単紹介)
国籍不明、住所不明、時期も不明、年齢も不明、時空の垣根を越えて夢の世界で人物が蠢
きだす。夢の世界は摩訶不思議。

※末尾に4704をお願いします。
※著者コメントをリンク「ポートレートとコメント集」に掲載しました。

挿絵より

エッシャーのだまし絵



4498同人α総務:2016/09/10(土) 14:52:05
レンズの向こう/天高く(2)
??????
   (Photp by I.Takeuchi 2016.9.5)

 天高く馬肥ゆる秋、この天が高く見えるというのは、雲がその実感に繋がっていくので
しょう。からりと爽やかな空気は肌で感じますが、高く感じるのは目、その指標は雲です。
正確な距離など分からなくとも、夏の雲と違ってぐっと高い位置にあることが分かります。
目と肌で感じる秋の爽やかさです。
 この写眞のポイントはなんと行っても雲の合間から抜き出た一本の筋です。
飛行機雲。よく見ると先端は二つに分かれているようです。ひょっとして入間基地の飛行
機が二機並んで飛んでいるのでしょうか。ブルーインパルスの飛行隊の練習ではありませ
んよね。今年も11月3日の入間航空祭に行くのかな?

青い空をゆったりと白い雲が漂う中、そこに一筋の細い飛行機雲がぐんぐん伸びていく…
そんな動きまで伝わってくる写眞です。
星三つ。総務のお気に入りに登録しました。



4499万理久利:2016/09/10(土) 15:24:21
香港立法会(議会)選挙
「香港立法会選挙、過去最高の投票率 学生リーダーも当選」CNN 9.5
http://www.cnn.co.jp/world/35088556.html

2014年香港で起きた学生運動が頭に残っている。民主化デモ「雨傘運動」だ。
1997年7月1日、香港の中国返還から約20年経つ。運動に加わった若者達は、返還前の自
由闊達な香港の空気を記憶していないだろうが、じわじわと起こる共産党からのしめつけ
は身を以て知っている。勿論親達は返還前と後両方を知っているはずだから、親子の会話
で子にも伝わる。彼等の不満か投票場へと足を運ばせ、雨傘運動のリーダーも当選するこ
とができたのだろう。

去年、今年と話題になったシールズの若者とは切迫感、緊張感そして覚悟の違いがあるよ
うに思える。返還から50年の特別自治区として自由を保障するかのようにも見えたが、
親元は民主主義を認めない共産主義国なのだ。返還後、自治を保障するどころかしめつけ
がじわじわと起きている。
危機感は若者達だけでなく親たちもにもあるはずだ。リベラル派書店の店主が党に拉致さ
れることや民主化を求めた若者による運動の象徴「六四記念館」も今年閉鎖が決まった。
返還前には有り得ない事件が起きている。
97年を夾んで途中帰国はあったが十数年に渡る香港の住民だった私としては、「雨傘運
動」の若者が当選したことが嬉しい。前途多難かと思うが、中国本土の国民のことも視野
に入れて議員活動に励んで欲しい。何と言ってもこれからが長い。

4500万理久利:2016/09/11(日) 17:24:33
廃墟の魅力
 このあたりは都市ガスも水洗トイレもいち早く導入しているはずだ。
なのにこの家の前には錆びたプロパンガス。よこのメーターは勿論回っていない。
隅の方に下に小さな窓、上にも窓、この構造はかつての我が家の玄関脇のトイレの構造と
同じだ。この家の生活はいつ頃のことだったのだろう。台所の窓には大根おろしやお玉が
ぶる下がっている。外からアイビーが侵入して繁っている。
 木造のこの建物にピッタリくっついて白い木造モルタルの家がある。トイレの横がこの
白い家の玄関だ。玄関は草がボウボウ。入り口すぐ前に置いてある自転車の上まで伸びて
いる。庭も雑草だらけ。石灯篭がぽつんとあった。
古い木造住まいをそのままにして白い新しい家での生活を始めたのだろう。そして今そこ
にも誰も住んでいない。

 道にはみ出して廃材が積まれている。一応青い小さなビニールシートが被せられてその
上に漬け物石のようなものが置いてあるが、台風によく耐えられたものだ。上から朽ち果
てた雨樋が垂れ下がっていた。
 どんな人達が住んでいたのかも、何代にわたって住んでいたのかも、暮らしぶりも分か
らないが、建物を見ているだけでその空気が伝わってくるような気がする。確かにここで
家族が住んでいたのだ。生きていたのだ。
??駅に近い一等地、どんな事情でここを出ていき放置されているのかミステリアスでもあ
る。今頃この家で暮らしてきた人、その子孫達、新しい場所で生きてるんだろうなあ。

多分旧式トイレ             台所の窓                右端アップ
   

           台所の窓を覗く
????????????   

????????????       



4501昭和のテレビっ子:2016/09/12(月) 18:52:45
遠藤誉/プライムニュース
 先週のプライムニュースは中国について4回連続で取り上げていた。
政治経済の話が多かったが中でも最終回、遠藤誉氏の話は初耳のことばかりで興味深かっ
た。テーマは、『没後40年…毛沢東の闇 革命家か? 謀略家か? 戦時中日本軍と共謀説』。
 遠藤氏は中国生まれで10歳少しまで中国に残り帰国した女性だ。中国歴史家でもあり
物理学者でもある。スタジオのテーブルには「毛沢東年譜」がずらりと並んでいた。

 遠藤氏の中国研究、とりわけ毛沢東時代の歴史調査には並ならぬものを感じた。彼女自
身あの中国での悲惨な長春包囲戦を体験し生き残るという経験をしているのに、そのこと
は一切口に出さない。淡々と毛沢東にまつわる歴史事実だけを述べる。共産党の批判云々
ではなくひたすら事実を語ろうとるす。もちろんその事実とは厖大な資料、調査の上のも
のだろう。番組中、顔を赤くして口角泡を飛ばし感情的に反応する朱氏と対照的だった。

 定番の提言に朱氏は『歴史あっての今日』と書いた。付け加えて中国は(*歴史)を語
らない、日本は(*歴史)忘れない、ともに前向きにやっていこうと述べた。
これに対し遠藤氏は『真実の直視する勇気』だった。付け加えて日本は中国に贖罪意識や
遠慮があって事実を中国に対し主張しなさすぎだ。もっと事実を言う勇気を持てと述べた。
もちろん中国にも投げかけたい言葉のはずだ。
 番組最後の視聴者質問コーナーで遠藤氏が文革と南京事件に関する質問の回答の中で
「日本は歴史を捏造していない。捏造は中国」と言ったとたん、朱氏が「日本は中国を侵
略したじゃないですか〜!」と叫び、遠藤氏が一言力強い声で「はい。侵略しました」。
最後の「た」の所で番組は時間切れだ。朱氏はほんの少し前「中国は語らない」と言った
ばかりだというのに…。遠藤氏は自身の積み重ねた歴史的客観的事実からの考えできっち
り、堂々と答えた。2人の人間性の違いがよく表れていた。



4502つる姫:2016/09/12(月) 22:12:23
ミサイル
本日朝『韓民族こそ歴史の加害者である』(石平著)読了。
沖縄基地闘争に隣国の人達が多く関わっていること、そして日本海EEZにミサイルが飛
んできたことと重ね合わせて読んでしまった。
日本大丈夫?
保育園増やせとか、豊洲の問題とか、二重国籍とか、沖縄高江とか、安倍マリオの費用調
査とか、そんなことより今一番気になるのが隣国の動向だ。日本全体の安全をどうやった
ら守れるかだ。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004695.jpg



4503昭和のテレビっ子:2016/09/13(火) 17:22:08
加藤紘一氏死去
ツイッターより
eternalwind?@juns76??2016.9.12
結局自民党で宏池会が弱体化したのは、戦後教育受けたエリートは、官界では通用しても政界では惰弱
すぎて通用しないってだけの話なんだよな。
成蹊大学の首相と法政二部の官房長官が安定政権築いてるのはそういうことやで。

福島みずほ?@mizuhofukushima??? 2016.9.11
加藤紘一さんが亡くなられた。保守リベラルの方が亡くなられて残念です。お悔やみを申し上げます。


◆9月9日、宏池会のプリンスとまで言われた加藤紘一氏が亡くなった。
期待される政治家だったが、後半はパットせずに終わった。何が足りなかったのだろう。
加藤氏と同じく、東大法+ハーバードの玉木議員は、蓮舫氏から「男なら泣くな」と一喝
されたばかりだ。概して東大出のエリートたちの足腰は弱いように見える。立派な学歴は
政界では通用しないようだ。

◆本日のプライムニュースは「田中角栄の魅力と功罪」
ゲストは石原慎太郎、石井一、田?史郎。
官僚出身のエリート政治家と高等小学校出の叩き上げ角栄の違いのヒントが出て来るかもしれない。



4504昭和のテレビっ子:2016/09/13(火) 22:34:44
蓮舫議員の国籍
 今日蓮舫議員が台湾籍を抜いていないことを認めるお詫び会見をした。
「私の記憶の不確かさ」といい、要は勘違いだと言っているのだ。詫びている顔にはどう
しても見えない。
 これまでテレビや新聞ではほとんど取り上げられなかったが、ネット世界では驚く程関
心の的になり、台湾の公式サイトを見付け出し調べ除籍にはなっていないことを、彼女の
お詫び会見前に調べ挙げたほどだ。彼女自身も当然ネットを視ていたはずだ。
 テレビ出演でこれについて質問されたときも堂々と二重国籍を否定していた。テレビ以
外の各社のインタビュー訪ねられる度に説明がくるくる変わった。勘違いだけで済むのだ
ろうか。

 言い訳の一つとして彼女が言った「台湾は中華人民共和国の国籍法が適用されるから自
動的に除籍される」「台湾は国ではないから、籍が残っても法的に問題ない」この発言に
対して、台湾が大激怒しているという。
 当然だ。日本の国会議員、しかも大臣まで務めた人の言った言葉だ。ウッカリでは済まさ
れない。

 台湾と中国の関係についてはこんな話題を思い出した。
・台湾人アイドルが中国公演の際、中華民国の国旗を振りかざして中国からバッシング。
震える声で中国にビデオでお詫び。「海峡両岸は一体。私は常に中国人であることに誇り
を持っています」
・AKB48のメンバーが日本のラジオ放送で「中国の台湾」と言い台湾のマスメディア
がとりあげた。
 2人とも16,7の若いアイドルだ。どこまで歴史や政治を把握しているのかもわから
ないし、深い意味などない言動だったと思うが、両国でこれだけ問題になるのだ。
 蓮舫氏は元アイドルとは言え、今はもう立派な大人だ。政界に入ってから12年も経っ
た。経験もたくさん積んだに違いない。議員になる前までは、ウッカリで済むだろうが、
今や日本の総理を目指すというまでになったからには、こんな騒ぎになる前に自分の国籍
のことくらいきちんと確認して処理するべきだった。
 夏の選挙でも東京地区断トツでTop当選したのだから、期待を込め彼女に1票を投じ
た国民を、また親日でもある台湾国民をがっかりさせるような言動は慎んでほしい。



4505昭和のテレビっ子:2016/09/16(金) 11:19:07
台湾総統「蔡英文」
台湾親日と言えば、5年前の東北大震災の時、政府や民間を通じてたたくさんの義援金が
すぐに送られてきた。そして今年の熊本大地震の時もだ。有り難い。
今年一月、その台湾では、最大野党だった民進党(民主進歩党)が政権交代を果たし、蔡
英文氏が総統に選出された。
彼女は難しい関係にある中国にも堂々とものを言う印象がある。日本にも一国の代表とし
てはっきりもの言ってくるだろう。これは決して日本にとって悪い事ではない。親日と言
われる台湾だが、これからはまた違った両国の新しい形でのいい関係が作られてくるよう
な気がしている。

そんな期待を強めてくれたニュース記事があった。(東洋経済オンライン 9.1)
蔡英文の人事だ。大臣に当たる行政院の政務委員に、IT起業家で、「インターネットの神
童」と言われる史上最年少の人物を起用したとあった。彼は中学中退や性転換経験など異
色の経歴の持ち主でもある。彼の抱負がこれだ。
「デジタル技術とそのシステムで政府を助け、問題を解決し、一般市民が利用しているデ
ジタル科学技術で市民と政府を連結させたい。そうすることで、市民共同体の中のコミュ
ニケーションを促進、強化する」(東洋経済オンライン 9.1より)

経歴や年齢に拘らず、その人がもつ可能性や能力を積極的に取り入れる蔡英文氏だ。
上手い演説で民心を惹き付けるわけでもなく、内向的で控えめな性格で「(味のない)白
湯」と評されるといわれる彼女だが、それだけに内に秘めた強さ、信念、誠実さ、知性が
あるように思えてくる。
これから先彼女がどんな政治手腕を発揮し、実行し結果を出してくれるかが楽しみだ。

*wikipediaより

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004698M.jpg



4506万理久利:2016/09/16(金) 22:15:39

平和公園に桜の葉っぱがたくさん落ちていました。
ついこの間まで緑もこもこだったのに…。

公園近くの邸宅の低い門柱の上の小さなガーデニング。春は百合でしたが、今は真っ赤な
曼珠沙華が咲いています。曼珠沙華の細長い雄しべ、雌しべとその上にある電線が合体し
てしまったようです。

 

              



4507昭和のテレビっ子:2016/09/17(土) 11:20:05
あぜんの翁長知事にあぜん
昨日辺野古違法確認訴訟判決(高裁)がでた。県が敗訴。
記者会見で翁長知事は「あぜんとした。裁判所は政府の追認機関であることが明らかにな
った」と述べ、判決内容を強く批判した。
裁判所は政府の追認機関という言葉をよく公の場で吐けるものだ。日本国の県知事の言葉
とは思えない。知事・弁護団は上告とのこと。当日本土からかけつけた社民党弁護士議員
も口を出したのだろう。

同日、沖縄ではひっそりと、しかし重要な決議があった。
石垣市議会で「石垣島への自衛隊配備を求める決議案」を与党の賛成多数で可決したのだ。
翁長知事が中国詣でや辺野古や高江ばかりに熱中して、石垣漁民、市民の中国船恐怖に怯
えているのをほぼ無視状態できた県知事だ。沖縄知事たる者、沖縄県全体を常に見渡し、
対策を積極的に立てて行かなければならないはずだ。敗訴を受けてますます「手段を選ば
ず」辺野古や高江問題にヒートアップしていくのだろう。

本土からたくさんの埋め立て阻止、ヘリパット工事阻止の応援団がかけつけるが、この石
垣には来ない。ここにも生活の安心と海の自然環境を脅かされている沖縄住民がいるとい
うのに。
石垣市議会に心からエールを送りたい。辺野古や高江だけでなく、関心をもって石垣市を
見続けていきたいと思う。



4508同人α総務:2016/09/17(土) 19:13:55
レンズの向こう/天高く(2)’
先日掲載した、雲の間を突き抜ける飛行機について撮影者から解説が届きました。
ブルーインパルスの絶妙な二機の接近飛行かと思いきや、どうやら一機の旅客機のようです。

     

     同じ写真ですが写角の違うもの添付します。
     飛行機雲2筋見えるのは双発機(エンジンが二つ)の旅客機のものです。
     おそらく成田よりアジア韓国か中国へ向かっている旅客機、おそらくB777かB787とおもわれます。
     望遠レンズで見るとわかりますがあいにくそのときもちあわせていなかったので。(I.Takeuchi)



4509昭和のテレビっ子:2016/09/18(日) 12:34:32
日曜午前のかけ足報道番組視聴
TBS「時事放談」
豊洲問題、野田聖子出演とあって全く興味なく、爆睡。

フジ「新報道2001」
豊洲問題、地下にたまった水の強アルカリをとりあげて騒ぐ。
枝葉末節に陥っている感じがした。経済ジャーナリスト荻原博子氏は会計の仕組みもわか
らず、いつもきんきんとお金のことばかり騒ぎ立て、みなが何気に彼女の知識不足を後か
らフォローしている。

NHK「日曜討論」
テーマは「相次ぐ集中豪雨 いま必要なことは」。
視聴率を意識しないで済むNHKならではの企画だ。普段はあまりお目にかかれない識者た
ちの話は参考になった。

TBS「サンモニ」
辺野古埋めてた取り消しをめぐる最高裁判決は、「不当判決」と決めつける空気から始ま
った。怒りなのか、決まり悪さからなのか、出演者みな暗い。
スポーツの話になると皆打って変わって明るくなる。政治の話題よりこちらのほうが、み
なの素直な姿が見える。

フジ 「ワイドナショー」
政治報道番組ではなく一種のお笑い番組ではあるが、なかなか鋭い意見を聞くことができ
る。歌舞伎役者や五体不満足氏の不倫事件に触れるのは、当然と言えば当然。だが、ここ
だけが蓮舫氏の二重国籍問題について触れていた。司会を務める松本人志その他ゲストも
自分達が、法律や政治の専門家ではないことを自覚しているのか、突っ込んだ発言は控え
ているようだが、局や自分の立場を意識しない普通の国民の1人としての見地から蓮舫問
題について素直な感想が聞けたような気がする。他局では殆ど見られない風景だ。
自分はいっぱしのリベラル知識人だと思っている人たちは、この番組を「お笑い芸人が仕
切るくだらない番組」と言いそうだが、そう言いきれない何かを持っている番組だと思う。



4510万理久利:2016/09/18(日) 15:26:57
映画「海洋天堂」
     
   中国・香港 2010製作??監督シュエ・シャオルー 主演ジェット・リー (9.16NHKBSで放映)

台湾の現代映画かと思ったら、中国だった。
自閉症の息子を男一人育てる余命数ヶ月と知った父親が最後全力を尽くして、自分がいな
くなった後のことを考え暮らしの中でこれでもかこれでもかと、最低限の日常生活の基本
を教え込む。父親の勤め先水族館の様子も、自閉症の子を持つ親の悩みや受け入れ先問題
の様子も日本の今と少しも変わらない。つい政治情勢ばかり目を向けがちな私だが、中国
の普通の人達の暮らしは日本のそれと変わらない。何一つ変わらない普通の人間どうしだ
ということを思った。

親爺役のジェット・リーはいつものかっこいい役を離れて味のある渋い演技をやっていた。
ただひたすら、自分亡き後の21才息子の人生を思う。思うだけでなく道筋を少しでもつ
けようと朴訥に全力投球するのだ。そんな役をジェット・リーは実に上手く演じていた。
『大地の子』の中国人養父朱旭の現代版役者といったところだろうか。
『単騎、千里を走る』の、息子との関係修復を思う父、訪ねた中国で出会った少年に向け
る父の眼差しが秀逸だった父親役高倉健にも通じる。

自閉症の息子役もなかなかの演技だった。深刻な父親と無邪気な息子のやりとりは切なさ
と同時に暖かさを感じさせてくれた。
水族館の魚たち、魚といっしょに泳ぐ息子の姿の映像が人の心の素朴な美しさと重なる。
薄っぺらなお涙頂戴もの作品で終わらない余韻(暖かさ、希望)をもたらしてくれる作品
だった。ロケ地青島もこの作品にぴったりの場所だ。



4511同人α総務:2016/09/19(月) 17:42:18
合評のお知らせ
目次第5 長岡曉生作『肥と筑 第三十七回』です。

(簡単紹介)
肥と筑の由来を探る勉強会の主催者、英夫氏はお休み。彼に変わり今回は義理の弟である
寺の住職、山南惠裕が特別参加だ。日本の仏教の歴史を説きながら、止観、曼荼羅につい
て掘り下げていく。

※末尾に4705をお願いします。



4512昭和のテレビっ子:2016/09/20(火) 09:31:59
「渡る世間は鬼ばかり」
敬老の日を狙った特番なのか。久しぶりの渡る世間だ。ピン子演じる次女を中心に話が進
む。時が過ぎ、それぞれの家族の様子もぐっと変わったようだが中身はいつもどおり。

脚本家があまり好きではない。
この5人の女兄弟がみんなきつくて好きではない。
男達がみんな弱すぎる
役と本人は関係ないのだが、この番組で5人姉妹を演じた女優たちが確実に嫌いになった。

母は他に面白い番組が無いときに時々このドラマを視ていた。私はそれに付き合ったわけ
だ。母にしてみれば、かわいげの無い嫁、だらしない息子の姿を不快に思っていたのだろ
うが、そう言う母だって嫁にしてみればラーメン店の意地悪姑の立ち位置にいたのだろう
し、私も結婚もせず実家に居座る小姑だ。そう、あまりにこの番組は日常にべったりの家
族風景をだらだらと描きすぎているのだ。

5人の娘達の日本料理店を営む両親も死んだ。祖母も死んだ。演じた役者も死んだ。
子供は成長し二代目だ。店を閉じようとする5女に反抗してその娘が継ぐと言いだした。
時の流れをこのドラマの中の家族、役者を見て痛感する。同時にドラマを視る側にも同じ
時が流れたのだと思い知らされる。
私にとってこのドラマはそれだけしか残してくれないようだ。



4513万理久利:2016/09/20(火) 15:54:25
お笑いコンビ「晋舫ズ」
 今ネットで西日本新聞の佐藤正明氏の風刺漫画が話題になっていると聞いて早速探して
見付け出した。悪辣な内容でもなく、からっと笑える漫画だ。
どちらが正しいとか、どちらが間違っているとか、そんなことは関係無く、なぜか2人の
政治家を応援したくなってくるから、これまた不思議だ。
 西欧の強烈な風刺漫画に慣れていない日本人としては、やはりこの程度の若干暖かみを
残す風刺漫画がしっくりくる。その国の文化に慣れていない人達/民族にとって、自分達
への強烈な侮蔑として受け止められかねない風刺漫画もあるのだろう。最悪国際紛争だ。
 佐藤氏のほんわかやんわり風刺漫画を単行本にしたらこの日本では結構売れるかも…。

*元が歪んでいるので少し見づらいが雰囲気は伝わると思う<

    
  『二の句を継ぎたい』                      『韓流ドラマ こじれた関係』



4514昭和のテレビっ子:2016/09/21(水) 16:25:59
寒い
この数日雨空続きで気温も下がっている。今日は薄いカーデガンを羽織っている。
寒い。

youtubeで本日の民進党両院議員総会を視た。出席者は過半数割れ。席はガラガラ。
お寒い。



4515万理久利:2016/09/21(水) 23:25:42
フルヘッヘンド
いつもの公園の前に住むおばさんが、道に落ちた桜の葉を竹箒でせっせと掃除していまし
た。公園前の道全体ですから、すごい量です。一寸した落ち葉の小山が三つ。
落ち葉の山をみるといつも思い出すのが子供の頃テレビでオランダの医学書翻訳に悪戦苦
闘する長崎の若者達の場面です。集めた落ち葉がフルヘッヘンド、鼻は顔の中心にあって
フルヘッヘンドしている、そこからこの異国の言葉の意味「うず高くなる」に行き着いた
というお話です。半世紀もたってなんで掃き集められた落ち葉の山を見るとこの記憶が蘇
るのか不思議です。公園の落ち葉は子供達にはマット代わりになります。おばさんも手を
つけません。

門柱上の曼珠沙華が本数を増していました。今年は19日から25日までがお彼岸。
彼岸花とはよく言ったものです。もう一つの門柱脇にホウズキによく似た緑の紙風船のよ
うな実を沢山付けた植物がありました。ネットで調たらどうやら「センナリホウズキ」。


この手前にフルヘッヘンド落ち葉とおばさん


              



4516万理久利:2016/09/23(金) 10:53:18
超カオスな大学??
「カオス!東京芸術大学は最後の秘境だ」
こんな題がついた記事が東洋経済オンラインに載っていた。

カオス、秘境という言葉に引かれて読んだ。
上野の森の芸大に行ったことがないが、キャンパスは上野駅を背に美術と音楽が左右に分
かれているという。厳粛なムードに包まれた音楽校舎と開放的で自由奔放な美術校舎。そ
れぞれの生徒の暮らしぶりも両極端なようだ。厳粛派は鳩山会館、自由奔放派は飲み屋。
そうだろうなあ。着ている服の違いまで想像できる。そう言えば、音大生は概してお上品
で裕福そうなイメージだし、美術大は穴の開いたジーパンにぼさぼさ頭のイメージだ。
 芸大もしかり。弾けているのは美術の方だ。記事を読む限り、弾け具合が並でない。他
の美大より上回っているかもしれない。入学試験の例が書かれてあったが、ええっーとい
うものばかり。音楽のほうはそれなりの演奏技術やセンスを重視するようだが、美術の方
はそうではないようだ。問題を考え、そして選び出す教授もある意味弾けている。もちろ
ん、高倍率のなかから選ばれた学生もそれなりに弾ける要素を持つ人間なのだろう。

 今年の春新学長になった澤和樹氏は音楽出だ。写真を見ても立派な服を着ていて何だか
偉そうだ。一方前学長宮田亮平はちょっとした話題を作った人だ。佐渡出身の金属工芸家
だ。芸大の少林寺拳法部出身。公用車はチャリンコだ。チャリンコでキャンパス内を移動
したというすごもの。その彼は今年から文化庁長官だ。

 芸術を志す、実に個性が異なる音楽と芸術、それぞれの教授と学生が同じ上野の森のキ
ャンパスで左右に分かれて共存している。弾けた美術学生の生活の様子がカオス、ではな
く、この大学全体がカオスだと著者は言っているのだろう。
 学長が、音楽と美術どちらの出身であろうと揺るぎないこの大学自体の個性が保たれ続
けてきたのだろう。共存がいい効果をもたらしたのかもしれない。かつての学生運動の勢
いほどではないが、今も一部の大学ではでは政治運動に熱中する学生もいるようだが、こ
と芸大では学生運動の話をあまり聞いた事がない。あるとしても他大学と比べてめだたな
い存在だ。今も昔も政治とは離れたどこか別世界で生きている学生の森なのだ。
ちょっと大袈裟に思えた東洋経済記事の題名の意味が少し分かったような気がする。

※記事 → http://toyokeizai.net/articles/-/136359?page=1??(016.9.17)



4517昭和のテレビっ子:2016/09/23(金) 16:58:04
ドイツ・フライブルク市、慰安婦像設置計画を中止
ヨーロッパで第一号となるはずだった慰安婦像設置が中止になった。
慰安婦設置はフライブルク市の姉妹都市の「韓国の水原(スウォン)市」の意向だ。
これに対し同じくフライブルク市姉妹都市の「日本の松山市」が抗議をしたという。
中止理由は松山市の抗議だけではないのだろうが、フライブルク市は慰安婦をめぐるいざ
こざに巻き込まれるのはまっぴらだ、国と国との問題には口を挟みたくない、そんな判断
もあったのではないだろうか。

日本国政府が抗議をしたかどうかは定かでないが、注目したのは果敢にもフライブルク市
に抗議をした愛媛松山市だ。この市は戦後急に勢力を伸ばした日教組に対して唯一反撃。
その横暴を断ち切った市らしい。
「坊ちゃん」と道後温泉くらいしか思い浮かばない市だが、おだやかなイメージとは異な
りおかしいと思ったことには勇敢に行動にでる気質があったのだとちょっと驚いている。
村上水軍の血が流れているのだろうか。

慰安婦像設置中止をめぐるネット書き込みから、松山市と日教組の対立について初めて知
った。探し出したのが下記のブログだ。

※「愛媛の教育改革はここから始まった
   〜昭和30年代初頭の勤務評定紛争を振り返って〜 」平成14年11月 近藤美佐子氏講演
http://nippon-ehime.jp/esse/08.html



4518万理久利:2016/09/24(土) 09:22:06
英語の絵本
α同人風野 茜さんの家にお邪魔したとき、段ボールに入っていたかわいい表紙の本を目
にした。何十年も前、駐在先のアメリカで息子さんのために買った絵本だという。手にし
て中を見ると表紙と同じくかわいい絵と易しい英語。読みたくなって「これお借りしても
いいですか」と訊ねると「差し上げるわよ」とのあっさりとした答えが返ってきて、ずう
ずうしくも5冊全部家に持ち帰った。

アメリカの出版会社、GOLDEN PRESSの絵本だ。A5サイズの小さな可愛らしい本だ。
有名な絵本らしい。早速家に戻ってゆっくり読んだ。絵だけでも十分楽しめるが、英語を
忘れた私でも、実にすんなり入って来る。難しい単語はひとつもない。現代の複雑に発展
した社会の中で生きて行くにはこんな数少ない語彙だけでは通用しないのだろうが、今の
自分の生活ぶりを考えるとこれだけの語彙で十分では? という思までも湧いてくる。

記憶に残る絵本は、通った幼稚園の棚にずらりと並んだチャイルドブック。その中の『ち
び黒サンボ』だ。トラがぐるぐる回っているうちに、縞々が消えてバターになる、その絵
だけは半世紀以上たっても思い出せる。他にもたくさんあったはずなのに。
大きななひらがなで書かれた優しい日本語は、絵と共にすうっと頭の中に入っていたのだ
ろう。英語も日本語も、その他の言語であっても、多分絵本は絵といっしょに文字もすん
なりと子供の頭に入っていくのだろう。たとえその文字がよめなくともだ。
ちび黒もダッコチャンもカルビスおじさんも、全部自分たちの愛すべき仲間だった。
「人種差別」なんて言葉を後から大人から聞いて戸惑ったものだ。

電子図書の広がりで書籍の売り上げが落ちているというが、やはり手に取り1頁ずつ読み
進める読書の味わいはなんとも言えない。子供にとっての手にしながら読める絵本はもっ
と特別な意味があるように思える。
モニターに写る絵と音声を聴く母親と子供、この姿はちょっと…。やはり母親が絵本を広
げ時々指先で文字をなぞりながら強弱をつけ読み上げ、その横で子供が興味深そうに絵と
文字を眺める姿の方がしっくりくる。知らないあいだに子供は少しずつ文字を覚えそして
母親の愛情の記憶が頭に蓄えられる。
古びた小さな絵本を眺めていると茜さん親子の会話まで聞こえてきそうだ。

大人になっても、絵本を手にすると不思議と優しい気持ちになってくる。
さあ久しぶりにアートギャラリーの服部宏一郎氏『てづくり絵本』を眺めるとするか。


※頂いた絵本は本棚ではなく、テレビの横に並べている。



4519昭和のテレビっ子:2016/09/24(土) 18:08:46
今日の反町君のツイート
反町理?@o_sori2016.9.24 13:00

蓮舫代表の小池知事礼賛が止まらない。つい先日の都知事選における自らの小池批判を忘
れたかのような蓮舫代表の「あざとさ」と、シレッとそれを受け入れる小池知事の「した
たかさ」が錯綜する。


◆蓮舫 「あざとい」
1 やり方があくどい。ずうずうしく抜け目がない。
2 小利口である。思慮が浅い。あさはかだ。
◆小池 「したたか」
1 粘り強くて、他から の圧力になかなか屈しないさま。しぶといさま。
2 強く 、しっかりしているさま。
3 強く勇猛であるさま

◆流石反町君だ。明日放映されるTBS時事放談の中で、民進党も小池塾に参加したいと
言ったそうだ。このニュースも彼は目にしたのだろうか。
ホント、一言で「あざとい女」。

◆反町君の土日、見てみたいな〜。一度でいいからおしゃべりしたいなあ〜。



4520昭和のテレビっ子:2016/09/26(月) 10:51:49
いろいろ問題あるけど…ひたすら笑える画像
未だ3ヶ月ほど残っていますが、この同一人物が過去の公の場での言動の組み合わせ作品
は、おそらく私の中で今年の最高傑作になりそうです。
約15分ですが、惜しくない15分です。
人権侵害、誹謗中傷、そんなことを超越した、絶妙な画像です。
→ https://www.youtube.com/watch?v=K8LiEyZZ6hY

※削除申請が出る可能性があります。時間が有るとき、もの悲しい時、是非立ち寄ってみ
てください。



4521同人α総務 :2016/09/26(月) 13:30:56
同人α48号発行のお知らせ
??昨日編集会議が行われました。今回も前回と同じ場所で二回目となります。前回は二名
ほど道に迷いましたが、今回もまた迷い道で到着が遅れた方がいました。到着時は汗びっ
しょり。ショートカットを試みた人も迷い道。閑静な高級住宅街ですが、迷路のような道
の配置で高度なセキュリティーを狙っているのかもしれません。
 昼からビール片手に極上の鯖寿司や漬け物、茶碗蒸しを頂きながらぺちゃくちゃ、48
号を手にしながら作品についてぺちゃくちゃ、編集会議を夾みながら、ぺちゃくちゃが続
きました。
 今回のテーマは「そよぐ」です。以前「揺らぎ」というテーマの号がありましたが、昨
日の集まりは揺らぎかはたまたそよぐか…そのどちらも包含したような実におもしろい風
景であります。

 今号から竹内氏の『変化』、茜氏の『雑多な日々』シリーズがはじまりました。
古賀氏の『セピア色の手帳』はちょっとはじけています。「古賀さん、なんだか開放され
たようだ」と言った人もいました。それぞれの作品、そよいでいるのか、揺らいでいるの
か、考えているところです。

  ??????「そよぐ」 6作品??98頁
        

????????????      [集合写真] 
             夕方でした。不思議と茜色がかった一枚になりました。
????????????     
            Photo by I.Takeuchi 2016/09/25

*万華鏡同時掲載



4522昭和のテレビっ子:2016/09/26(月) 22:33:10
姉妹都市の有効活用
ドイツ初の慰安婦像設置(韓国市原市の企画)について抗議をした松山市に続いて、今度
は水原市の姉妹都市である福井市が市原市訪問を取りやめたというニュースがあった。

この一連のニュースを聞いて思ったことがある。
韓国の慰安婦像を積極に設置しようとしている団体は、世界中の姉妹都市に当たりをつけ
ているのではないか。アジアの歴史事情、政治事情にあまり通じていないヨーロッパ諸国
との話も十分ありうる。韓国市原市の裏返しの姿は今回の松山、福井両市の行動なのだろ
う。姉妹都市を通じて、自国の主張をアピールしていく。なるほど一つの戦略だがフライ
ブルク市にとっては遠く離れたアジアの話、触らぬ神に祟りなしの気分なのだろう。

国対国の問題だけでなく、その国の市町村まで連鎖的行動を起こすようになるようだ。
フライブルク市(ドイツ)、市原市(韓国)、松山市(日本)、福井市(日本)、いわば
みな友好都市協定を通じて仲良し異母兄弟のはずだが、異母兄弟はときどき面倒なことに
なることもある。ああ面倒くさい。



4523同人α総務:2016/09/27(火) 13:17:14
同人α48号簡単紹介
 理系男子の多い同人誌ですが、作品は科学だけでなく歴史、哲学、文学と、広がりと深
みをみせているようです。それぞれの得意分野の聞き慣れない言葉がでてきて読むのに苦
労する中、しっとりふわっと優しい『雑多な日々』や奇天烈でどこか幼児性をもつ『夢∞
夜』がバランスをとってくれています。
 不得意な分野でも読み続ける内に言葉を覚え、作品の中にスムーズに入れるようになり
読むのが楽しみになること、著者により内容は様々でも全作品に通底音が流れているよう
に思えてくることが不思議です。

(目次順)
1.『夢∞夜/忘れ物 』古賀由子
父親が机の上に忘れていった皮製の立派な箱。中身は何と天皇御璽だった−。
「忘れ物」他7編。

2.『変化(序章)』竹内一郎
時間とは何か、変化とは何か、時の流れを認識することとは、生物時計とは…。
「生命」に続く難解で深いテーマだ。
科学からスタートして歴史、宗教へと、気が付くと哲学の世界へ。著者らしい展開が始ま
りそうだ。

3.『雑多な日々(1)』風野 茜
日常の小さな出来事、目にしたものがかすかな風を作り出す。誰も気づくことはないその
風で著者の薄くて真っ白な絹のスカーフが揺れ動き、絹の布に綺麗な模様を作っていく。
このシリーズはこれからも続くらしい。どんな模様を作っていくか楽しみ。


4.『作品十句』神野 佐嘉江
選び抜き研ぎ澄まされた言葉の詩(句)10編??季節は秋。

5.『シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第九回』古賀和彦
クラシック音楽は全くの意味をもたない音だけの世界、純粋芸術だとしながら、全く感動
しないわけのわからない作品がたくさんある。自分の心を動かさないものがある。
動かすもの、それは一体何だろう…。人の意識の世界の不思議を問い続ける。

6.『肥と筑 第三十八回』長岡曉生
日本の歴史の中で、神道と遅れて入って来た仏教の融合について深く切り込む。
日本とよく似た文化をもつケルトについて後半で詳しく触れている。
いにしえの日本と遠く離れたケルト、今に続く日本とケルト、時空を超えた場所で人類の
歴史をながめる面白さがある。

    *「雑多な日々」挿絵より
      



4524万理久利:2016/09/27(火) 17:18:23
赤と白と橙
例の赤い曼珠沙華の斜め前に立つ家の鉄柵から白い曼珠沙華が顔を出していました。
奧の方には黄色の曼珠沙華が咲いていましたが、不審者と怪しまれそうなので、撮影断念。
お彼岸も終わって曼珠沙華もそろそろ終わりかな。曼珠沙華はどんな色でも、なんかおど
ろおどろしい感じがします。

青い実と色づいた実をつけた小さな木が側溝脇アスファルトの隙間からニョキッと生え
ていました。横の家の庭から飛び出したのでしょうか。道路大根を思い出します。
すぐ上をみると垣根の上に橙色の小さな実がぽつぽつ。そう言えばここにはクチナシの
白い花が咲いていました。


門柱の上の赤い石楠花              はみ出し白の曼珠沙華
    

       冬珊瑚???                            実つけクチナシ?
         



4525昭和のテレビっ子:2016/09/28(水) 12:35:58
懲罰委員会
本日1:30から開催される。
蓮舫氏とつい結びついてしまう。早すぎるか…。
維新の国会での追及はまだ始まってないし。

wikiでこの委員会を調べてみた。
衆議院では小池さんが「理事」とある(3.28現在)
参議院を見たらなんと蓮舫さんが委員として名を連ねていた(8.16現在)
ブーメラン!!

午前中国会で蓮舫新党首デビュー。午後は都議会で小池新都知事デビューだ。
今日の懲罰委員会は役員の改選かな?
テレビ中継とニコ生で視る予定だ。

民進党はいつもブーメランの嵐だ。そのうち西城秀樹に代わって新党首さん登場かな。
     ブーメラン ブーメラン ブーメラン ブーメラン
     きっとあなたは戻って来るだろう〜♪

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004718.jpg



4526万理久利:2016/09/28(水) 17:54:31
46号「肥と筑 第三十六回」 評
周回遅れの感想だが、興味深かい内容だったので一筆。

 第三十五回の「空?の先祖は蝦夷(えみし)だった」の考察に驚かされたが、今回も引
き続き蝦夷の話だ。この回が掲載されたα45号は偶然にも、『生命』で青森の三内丸山
の縄文巨大遺跡、『アルタイ語族と日本語』で日本人のルーツについて取り上げていて、
ともに徐福船団が訪れる前の太古の日本人について考えさせられた。
 知識不足のアイヌや琉球人について改めて調べてみたりした。考えて見れば北海道や東
北にも古代の日本人は住みそれなり文化を作っていたはずなのだ。縄文と弥生時代それぞ
れの遺跡の分布図をみると縄文時代は圧倒的に東北が多い。そこに多くいたのが蝦夷だ。
時代は下って平安初期、蝦夷征伐の坂上田村麻呂と勇敢に戦ったのが東北で威力を誇った
アテルイを長とする蝦夷だったのだ。

 第三十六回では、東北地方の豪族安倍氏(元は蝦夷)、その安倍氏の血を引く藤原三代
をとりあげている。
 前九年・後三年で破れてしまったものの、東国の田舎の豪族と馬鹿にする中央の気取り
やインテリに負けないくらいの洗練された安倍兄弟。三内丸山の遺跡にみられる知恵と工
夫の力を脈々と引き継いでいるとも思えた。蝦夷の血は中尊寺にみられるように奥州に高
度な文化をもたらした藤原三代にもつながっている。藤原清衡、基衡、秀衡の藤原三代と、
秀衡の長男泰衡、併せて四代にわたるミイラに見られる、樺太アイヌとの共通点を挙げて
著者は栄華を誇った奥州藤原氏とアイヌとの血の繋がりがあることを補強する。このあた
りは想像の世界に終わらず根拠(証拠)を重視する理系人間の著者らしい歴史との取り組
み方だ。

 アイヌも徐福と同じように、長い歴史の中で、能力のある人達は日本全国に散らばる。
奈良、京都といった国の中心で活躍する役人や、色々な分野で力を発揮する人になってい
ったのだろう。著者はアイヌと琉球人の生物学上、言語学上の共通点について少し触れて
いるが、日本の歴史におけるアイヌのような関わりは薄いように思える。
 『アルタイ語族と日本語』で博田氏が注釈の中で、「DNA分析による説により日本人の
ルーツと沖縄人とは共通であることが分かりほっとしたことがあった」と書いていたが、
私も同じ気持ちだ。なぜかホットする。博田氏と同じく大和朝廷の頃の琉球と日本の関係
を知りたくなった。

その他
・「エンチュウ」→「エムチュウ」・「エミチ」→「エミシ」
呼び名の変化も著者が歴史パズルを解く一つのポイントだ。言語学上の共通点を博田氏も
とりあげていた。ともに理系人間だ。
・青丹よし(アオニヨシ)、奈良時代、この青と丹に徐福の匂いがある。
・丸山という名称の古墳は青森や茨城だけでなく全国にあるようだ。
古墳の形からかな?
・著者ご当地豆知識、筑波の「福来(フクレ)ミカン」は初耳だった。日本書紀にある常世に
ある「非時香果(トキジクノカグノミ)」らしい。徐福上位陸の地肥前から流れ流れて常世の国常
陸にたどりついた著者を改めて思い浮かべた。
4606



4527昭和のテレビっ子:2016/09/29(木) 15:13:14
ロングとショート
 豊洲移転で大活躍の共産党大山とも子さんのヘアースタイルがとても斬新だった。
前髪は茶髪、ぴっちり境界線があってそこから後ろは真っ黒なのだ。染め方の失敗なのか、
ヘアーデザインなのか、昨日のプライムニュースの放映中ずっと気になった。
 とも子さんの頭はぎりぎりのショートカットだ。そう言えば蓮舫さんも辻元さんもだ。
どうやらあっち系の女性達は超ショートカットがお好きのようだ。戦うために髪は邪魔な
のだろうか。

 これに対して与党の女性たちを思い浮かべた。まったりウェーブの片山さつきさん。
聖子さんカット風の稲田さん、着物も似合う丸川さん、みんなセミロング。
打合せでもあるのかしらん。気の強さを髪でかくしているのかしらん。

 ショートもロングも、みな身だしなみとアピールのために高い金を払って小まめにお気
に入りの美容院に通っているのだろう。

あっち系

共産党豊洲のおばちゃんとも子氏          ピースピースの懲役2年執行猶予5年の清美氏       無国籍党首蓮舫氏
      

              そしてこの完全ショートカット寂聴さん
              


こっち系

さつき氏             明美氏             珠代氏
    



4528万理久利:2016/09/29(木) 18:22:00
子供御輿体験イベント
   

 先日、図書館横の町内会建物の車一台止められる程の小さな広場に御神輿が置いてあっ
た。ざわざわと大人と小さな子供達が集まっている。見覚えがある。8月終わりの秋祭り
の時、平和公園を基点に、子供の数を優に超える大人達が見守る中、町内を練り歩いた子
供たちが担いだ小さな御輿だ。
「あの時の感動をもう一度!!」と大人達が企画したのだろう。一丁目二丁目の子供限定
の御神輿担ぎ体験だ。たくさんの大人達と少ない子供達を見ると「もう一度」は大人達の
ためなのなのかと思った。道横にはちゃっかり寄付金ボード。早くから沢山のこころ優し
い住民から寄付があったようだ。この辺りは商店は殆ど無いから、おそらく昔からこのあ
たりに住んで居る住民だろう。

 一昔前は、四人兄弟五人兄弟はざら、親達は子供を食べさせるため、学校に行かせるた
めせっせと会社に行って、おしゃれもせずにせっせと炊事洗濯の毎日だった。子供は親が
かまってくれないから、兄弟同士、近所の友達同士で勝手に遊んだものだ。物は豊かにな
ったけれど、今は少子化が進み親の手のかけ方は尋常じゃない。おまけに子供に対する安
全意識や人権保護意識が高まってきている。親達は社会(国や地方自治体)に対してもそ
れをどうどうとぶつけるようになった。
 貧しかった昭和の時代を美化するつもりはさらさらないが、子供達がパソコンゲームか
らも貴重品であるが故の親/大人達親の監視からも離れて、自由奔放に道ばたで遊んだり
冒険で遠出をしたりしたあの時代もなかなか捨てたものじゃない。



4529昭和のテレビっ子:2016/09/30(金) 20:53:47
生前退位
今日(明日1:25から)の「朝まで生テレビ」は天皇の生前退位がテーマのようだ。
昼の国会で細野議員がこれを知ってかどうかは分からないがしきりとこの問題で安倍総理
に絡んでいた。

その安倍総理の任期について、内外から延長はすべきでない、いやもう少しやってもらい
たい、様々の声が飛び交いはじめている。
政権与党自民では、佐藤栄作、吉田茂あたりが断トツで長い。
長年在位することはいろんな弊害をうみ出すということから、各党では党首の任期を決め
ているようだが、佐藤や吉田氏を大きく上回るの党首がいる。共産党現党首はなんと16年。
渡す人がいないのか、しがみつきたいのか、良く分からないがこれは異常。

朝生でいつか共産党志位さんの生前退位を取り上げてほしい。まず無いでしょうね。

       *俺は終身共産党書記長だ。
        共産党の象徴だ???
          
           絵:パンパカ倉庫より



4530昭和のテレビっ子:2016/09/30(金) 21:15:02
メガヒット
2016/09/24 に公開された蓮舫氏の画像がもう13万アクセスを超えた。
彼女は大人気だ。これファクト。
→ https://www.youtube.com/watch?v=K8LiEyZZ6hY&amp;feature=youtu.be



4531万理久利:2016/10/01(土) 10:16:52
46号「肥と筑 第三十六回」 評 追加
蝦夷の中から朝廷に帰服した陸奥俘囚の長、安倍氏の教養の高さについて触れていたが
そのとき思ったのが、今の安倍総理と何か繋がりがあるのか、だ。
同じアベ姓でも阿部はよく見かけるが、安倍は珍しい。

そんなときたまたま今日書き込みのネット記事を目にした。
前九年の役で一旦滅亡した安倍氏が全国に散らばり生き延び活躍したという。
その中で肥前国の水軍松浦党は安倍宗任の子孫、さらにその末裔が安倍晋三だとある。
松浦党と言えば元寇の時、松浦、博田で蒙古軍と勇敢に戦った水軍だ。

海洋国家日本の南沙諸島をめぐる問題や、尖閣に押し寄せてきた中国漁船・武装公船そし
て、北から日本海に向けて飛ぶミサイル問題、これらの対応を見ていると松浦軍と繋がっ
てくる。

安倍総理が貞任や宗任のように和歌をたしむ教養溢れる人物かどうかは別として、海の向
こうからやってくる国を脅かす勢力に敏感なのは、連綿と続いた安倍氏の血、陸奥蝦夷の
血なのだろうかとつい想像してしまう。

信憑性は歴史学者に任せるとしても、第三十六回を読んだ後だから、こんな気づきに繋が
った。歴史を学ぶことはこんな広がりをもたらしてくれるのだとしみじみ思う。

※安倍晋三の前職は神戸製鋼だ。まさか徐福と繋がっているとは思わないが、ひっかかる。
4606



4532万理久利:2016/10/01(土) 12:11:18
香り
朝起きて窓を開けるとどこからともなく良い香り。そう金木犀だ。
茶色く縮れた無残な曼珠沙華の景色の中で、いつの間にか、近所のあちこちで小さな橙色
の花をたくさんつけた金木犀が登場している。
香りの強い植物の中でもこの金木犀の香りの電波力は一番ではないだろうか。
多くの花は鼻を近づけてその香りを楽しむのだが、金木犀の香りは向こうからやってくる。

地味で引き締まった香りが好きだ。同じように梅や水仙の香りも好きだ。
クチナシの花の香りもなかなかの電波力。香りはちょっと甘ったるくて後を引く。
金木犀が少女の香りだとすると、どこか熟女の、悪く云えばちょっと崩れた感じさえする。

金木犀、この漢字と音もいい。星好きな私としてはどこかで勝手に「金木星」にしている。
「金木」は分かるが、「犀」はあの動物のサイだ。何で?と思って調べてみたら、樹皮が
サイの肌に似ているからだとあった。やはり私の中では金木星としておきたい。

緑の大きな実をつけた木があった。多分蜜柑。冬に向けてこれからゆっくり色づくのだろう。
2,3ミリの小さな実を付けた木もひっそりと自己主張。

  

     



4533同人α総務:2016/10/20(木) 09:21:30
2016−第70回記念二紀展のお知らせ
平方和善氏(ギャラリー「無限回廊」A-08)の新作が展示されます。
街を歩く女性、子供、ショウウィンドウのマネキン、幻想的な世界がくりひろげらる
「街シリーズ」でしょうか。新しい世界が楽しみです。

場所:国立新美術館
期間:10/12~10/24
   *詳しくはリンク「伝言板」にて

ギャラリー無限回廊より

     『街−自我の目覚め−』



4534昭和のテレビっ子:2016/10/21(金) 03:59:37
たまには 4
ブログ「沖縄を笑おう!」 10月1日より
「沖縄の異常な場所は限られている」
普天間基地前と辺野古と高江と嘉手納である。
沖縄の問題を語る時には、大体がこの場所を
画像として使うのだが、その他の沖縄は
報道されているような危険な場所ではなく
米軍基地・米軍人とはいたって普通に共存している。
沖縄左翼が出没する場所も、同じ場所であるが、
辺野古と高江には常駐左翼がいるのだが
その他の場所には、決まった日の決まった時間にしかいない。
以下→ http://blog.livedoor.jp/todorahana-okinawawowaraou/archives/66162633.html


◆私は沖縄に行ったことも住んだこともないが、沖縄の今、反対運動の様子については、
このブログにはテレビ新聞では報道されていない、もう一つの真実/実態が書かれている
ように思っている。視点もいい。

◆直ぐに読み終わるので、是非一読を!!



4535同人α編集部:2016/10/03(月) 09:01:18
個人著作集アップのお知らせ
■コピペ大王エッセイ集 (戯評リンク集参照)
『コピペ書評 No.38』

*コピペルナーソフトがほぼ100%のコピペ判定をしました。
コピペ文章を「凄い凄い」「よく勉強している」「一流の論文」と褒め称えるのはもっともです。
コピペ元は一流の評論家や出版社の編集者なのですから。
でもよく見ると、文章を切り貼りした跡のくず糸が顔を出しています。

        剽窃チェック支援ソフト「コピペルナー」
      
       ユサコ(株)サイトより



4536万理久利:2016/10/03(月) 11:14:28
47号「肥と筑 第三十七回」の評
日曜の勉強会は毎回父英夫の投げかけから始まるのだが、今回は英夫不在の勉強会だ。
その代わりに生八つ橋の土産を持って後藤家に登場したのはが義理の弟山南惠裕である。
マンネリのメンバーに一味、というより、著者は、寺の住職であもある惠裕氏に日本の仏
教についての解説、とりわけ仏教(宗派に限らず)において「止観」が基礎にあるのだと
いうことを語らせたかったのだう。
日本の歴史はもちろん、仏教伝来から始まりその後の時代変遷について関心が薄く、当然
無知である私のような読者にとっては、惠裕氏の解説は有り難い。これまで辞書やネット
で調べながらどうにか読み続けてきた読者にとって頭の整理になる。

空海と蝦夷佐伯氏の繋がりからはじまり、空海の驚異的な記憶力、学習能力をもたらした
「虚空菩薩求聞聡明法」へ、そこから徧処観、曼荼羅図が果たす役割、修行法の原型ヨー
ガへと話を繋げて行く。日本の仏教の基本が固まる鎌倉時代までの仏教を分かりやすく解
説してくれているがその中には必ずこの止観、徧処観がからまっていることにも気が付く。

 面白いことにα掲載の他の作品のことを思い起こすことが多々あった。例えば、
 マナスという言葉もアーラヤ識とともにこれまで肥と筑の中でよく登場してきたが、
「マナスは生物の自意識が発生する基礎になるもので直前の意識のこと」
「自意識とは自らの意識の時間変化を認識する働き」
この箇所は、α48号竹内氏の『変化』と重ねて考えてしまった。
 「徧処観の特徴は、円形の冥想対象を観ながら対象に対する呼びかけを続け、視覚と聴
覚の対象の対象を一点に固定することによって意識の揺らぎを鎮め、結果として深い冥想、
つまり定を得ることにある」
 この一節からはα16号『揺らぎ』の古賀氏前書きを思い出し読み返した。
氏は最後に、権威や定説や既成の価値観に対して「揺らぎ」や「疑い」を抱く精神が好き
だ、と書いているが、仏教における冥想の目的はこの揺らぎを取り除くことにあるようだ。
冥想は、権威、価値観といった現世の世界を昇華した精神世界の話だから、また別次元の
話なのだろうが。

  読めば読むほど、私の知識力ではどんどん手に負えなくなる予感の一方、いろんな発
見、見方、気づきがありそうで、続きを読むのが止められそうにない。

※何時の日か是非とも『肥と筑』を一冊の本にしてもらいたい。
ゆっくりページをめくって読み返してみた。
※今回惠裕氏の登場で、冊子の空白に山南家の家系図を書いた。家系図だけでなく、この
作品には参考資料として、地図や、歴史上、記紀上の登場人物の関係図などを添付すると
私のような読者には分かりやすくなる。

         



4537同人α総務:2016/10/03(月) 15:32:43
お知らせ
リンク「同人α作品集」に48号作品を掲載しました。

→ http://2style.in/alpha/0-48.html



4538昭和のテレビっ子:2016/10/03(月) 18:03:39
ミセスロイド
????????????

防虫剤の話ではありません。この宣伝に出ているお笑いトリオ「森三中」の黒沢かずこの
奮闘ぶりが凄い。両腕に防虫剤の袋を沢山ぶら下げて手を広げたところなどは「魅せられ
て」を歌うジュディオングさながらです。
彼女は以前と比べ大分体重が増えたようですが、体の動きは機敏で普段十分鍛えているこ
とが分かりますし、歌唱力もあります。金髪のカツラを被って、お腹を出したとしても体
の動きや唄には芸人としての力を感じさせてくれ一種感動すら覚えます。

森三中では最年長なのに、なぜか一番下に見えます。地味で控えめ、悪い言い方をすれば
ちょっと知恵遅れの妹の立ち位置。目立たないスタートでしたが、彼女の存在は何故か気
になっていました。媚びず、気取らず、えばらず、出しゃばらずの姿勢です。そんな中に
も何か突き抜けてくれそうな可能性を秘めているような予感があるのです。

これからどんなお笑い芸人になっていくかはわかりませんが、いつも陰にいるようで、実
は弾ける才能を隠し持っているように思える黒沢かずこをなぜか昔から応援しています。
しゃべりが下手だから女優は無理かな? でも彼女のことだからそれも含めて、何か新し
い芸を次々と見せてくれるような気がしてくるのです。
他の2人に遅れるも、あっさりいい人を見つけて引退、それはそれでいい。幸せに暮らし
て欲しい。



4539昭和のテレビっ子:2016/10/03(月) 19:59:57
沖縄に最大級警報注意報
今年は台風続きだが、まだしぶとく、しかも最大級18号が沖縄に接近しているという。
高江大丈夫? ブルーシートの第一、第二サティアン、インスタントトイレも簡単に吹き
飛ばされてしまいそうだ。活動家たちはみんなとっくに現場を離れて避難しているのだろ
う。まずは人命第一。

ここは反基地運動は止めにして沖縄全体で自然災害に耐えるように一致団結しなくっちゃ
ね。外から来た活動家たちは慣れていないからさぞや恐いだろうなあ。道路塞ぎ自動車の
下にもくることより、機動隊に根こそぎにされるより、恐がっていると思う。
自衛隊も機動隊も気分改め県民の命を守るためにスタンバイ!!



4540万理久利:2016/10/04(火) 11:30:38
オートファジー
ガチャガチャ国会中継が終わり、もやもやしていたら日本人ノーベル賞受賞の速報が入っ
てきました。そう言えば今日はノーベル賞発表の初日でした。
ノーベル医学生理学賞を受賞したのはオートファジーの仕組みを解明した大隅良典博士。
3人枠の中で単独1名の受賞です。自分が貰ったわけではないのに、同じ日本人というこ
とだけでなんとなく誇らしく思えてきます。

何より興味を持ったのは「オートファジー」です。
  生きるための栄養が足りなくなったとき細胞を分解して摂取する。
  老化して有害物となった細胞内の物質を分解して清浄化する。
ミクロの世界で起きている、まさに生命維持のための根っこの現象です。分解対象に膜を
張り限定するという見事なシステムを大隅教授は解明したのです。
でも、いったい何がどうしてそんな「オート」システムを創り上げたのだろう、もちろん
意思なんて働いていないだろうに。そこがどうしても気になります。

生命体の不思議に科学的に迫った大きな研究成果のひとつが「オートファジー」なのでし
ょう。最終回を迎えたばかりの同人αに連載された『生命』の記憶がまだ色濃く残ってい
るときだけにオートファジーには大いに興味が湧いてきます。
仕組みの解明には迫ったのですが、なんでこのシステムができあがったのかについては科
学ではまだまだ解明できないような気がします。いや最後まで科学的に説明できないとも
…。そこから先は宗教や哲学の世界に向かうしかないような気がします。



4541昭和のテレビっ子:2016/10/04(火) 19:28:46
今日の都議会/高木啓
今日午後から代表質問が開始。
内田氏に代わる新自民幹事長高木啓は先日プライムニュースにやっと出て来たが、その時
の印象のママ。なんだか偉そうだ。小池新都知事に対する文句が議会でも繰り返された。
「知事は俺(議会)を無視して勝手に調査委員会をつくり、豊洲移転中止。何の相談も受
けていない。知事こそブラックボックスだ!!」
これまでの議会の責任は一切棚上げだ。大きいだけで都政も今話題になっているの富山と
さほど変わらいシステムの不備、停滞、腐敗があるように見える。

国会では民共が自民安倍総理の批判だらけだ。前向きな提案らしいものは見当たらない。
都議会では自公が都自民に反発した小池知事の批判、そして野次もひどい。
大阪と同様、政治の世界では逆転現象があるようだ。

数年前の写眞を見て「あのときの議員だ」と気付いた。ヘアースタイルが激変していたの
でわからなかったのだ。ちょっと脂ぎったヤナ男の印象だった。歳をとり脂は少し抜けた
ようには見えるが、高木啓氏は猪俣知事の時のように、小池氏のミスを探し出すことに執
念を燃やし牙をむいて知事追放に動きそうな気がする。

7時を過ぎた今も続行中。ニコ生でライブを聴いている。



4542昭和のテレビっ子:2016/10/05(水) 17:57:09
徹夜続きの国会職員
いさ進一(*国会議員)2016.10.4 23:00 ツイッター
本日の予算委員会で、補正予算は衆議院を通過。 民進党から昨夜、24時を過ぎても国会
質問が提出されなかったため、全省庁の職員が待機。結果、帰宅のためのタクシーは200
台となりました。民進党、本気で「働き方改革」を進める気ありますか?


◆毎回のことなのだろう。自民が野党になったときも似たようなことをやっていたのだろ
うが、昨日の国会民進党各議員の質問内容を思い出すとなさけなくなる。時間をかけてあ
の程度の質問しか出てこないのか、提案らしい提案すらろくに入っていなではないか。
野党第一党の看板が泣く。
政策で勝負できないから、嫌がらせと持久戦を選択したのだろうか。
職員は比較的若い人達が多いから体力は持つだろうが、答弁する安倍総理の目の下のクマ
が日に日に少し厚くなっている。



4543万理久利:2016/10/05(水) 19:54:40
秋の珠
実の多くは丸か楕円。受精しためしべの子房の中心が膨らんでいってできるのが果実だか
ら、力学的にも丸になるのは分かります。大事な種を守るための表皮を有効に使えるのが
この丸でもあるらしい。でもバナナは細長いし、南国のスターフルーツは名前のとおり星
型です。こんな植物にはそれなりの事情があるようです。
人間の目にとっても、丸はなぜかかわいらしく、心地良い形です。


ベランダの中に侵入       ??   実家からもってきた無名の植物 ??   平和公園入り口横の朱色の珠
  



4544昭和のテレビっ子:2016/10/06(木) 11:05:19
今日発売の文春
「自民都議会幹事長が政治資金で銀座クラブ通い」
→ http://shukan.bunshun.jp/articles/-/6637

◆文春らしいなあ〜。多分高木啓氏だけでなく、こんなことやってる議員はたくさんいる
のだろうけど話題になりそうだから、売れそうだからとりあげたのだろう。

◆今宵プライムニュースにまた生出演出演予定だ。反町君意味ありげにニヤニヤするんだ
ろうなあ。

猪瀬知事を辞職に追い詰めた頃       小池知事をけ落とそうとしているように見える今
 ????      



4545水彩画愛好家:2016/10/06(木) 15:55:19
趣味水彩/貫禄の違い
冨谷観音三重塔(室町)              村松虚空蔵堂の三重塔(平成)
  

冨谷観音三重塔を描いた作品を見て、深い緑に囲まれ佇む建物の重厚さにオオーッとうな
りました。村松虚空蔵堂の三重塔を見た後だからでしょうか。
同じ茨城にあり、みかけもよく似ていますが、室町生まれと、平成生まれの違いがよく分
かります。時を重ねると建物に自ずから風格、貫禄が出て来るものです。
その貫禄が、貧乏絵描きさんの絵心を動かしたのでしょうか、歴史を感じさせる深く落ち
着いた雰囲気を醸しだす秘密はどうやら墨汁を滲ました割り箸にあるようです。よく思い
つきましたね。

村松虚空蔵堂を調べてみたら、どうやら真言密教を広めた空海ゆかりのお寺のようです。
α同人誌『肥と筑』でこの空海を取り上げたばかりなので、なんとなく興味深い。
平成建立の新しい入れ物ですが、歴史そのものは古いのです。この三重の塔もあと数百年
もすれば、みてくれも渋みを感じる風格のある建物になるのでしょう。

冨谷観音三重塔、3.11の大地震によく耐えました。過去にも風水災や地震に何度もみまわ
れたはずです。耐え抜いたからこその風格、貫禄なのでしょうか。



4546昭和のテレビっ子:2016/10/06(木) 17:24:40
今日の国会
「こころ」の中山恭子さん、ラストを飾ってくれました。
やじは一つも飛ばず院内はシ〜ン。出席議員は聞くに値しないと考えていたのか、または
疲れて眠たくて静かだったのかは分かりませんが、一風の清涼剤であったことは確かです
です。これは決して彼女を馬鹿にしているわけではありません。むしろ尊敬の思いが膨ら
みました。おっとりのんびり見える彼女の強さ、人権意識、国際経験の豊かさ、これは院
内の議員たちは皆認識すべきです。ほんの少しでも良いから彼女の言葉・こころを胸の片
隅に刻むべきです。

自分の政治思想、党利党略、現実問題にまたすぐ戻るのでしょうが、中山さんの発言の時
の数十分の間は皆そんなことから一瞬離れているように思えました。
静かだったのは、決して皆が眠かっただけのことではなさそうです。

どうしようもなく、すれっからし状態にならざるを得ない国会議員たちの中で、こんな清
涼剤国会議員の存在が実に貴重だと思いました。国民にとってもです。



4547同人α総務:2016/10/07(金) 09:53:19
レンズの向こう/蜘蛛の糸
光沢のある極細の糸でできたレース。風通しも良さそう…。
クモの糸は鋼鉄よりも高い強度と、ナイロンのような高い伸度を兼ね備えると言われてい
ます。蜘蛛にとっては生きるために身を削って編み上げたレースですが、蜘蛛の糸で作っ
た服は、軽くて強くて美しい、そして気持ちがよさそうです。人間は欲張りですね。





         
??????????????????(Photp by I.Takeuchi 2016.9.)



4548昭和のテレビっ子:2016/10/07(金) 17:08:14
昨日の国会/浅田均議員
「生活の党」太郎氏:福島原発の放射能被害を最後まで国が面倒見ろ
「共産党」晃氏:白紙領収書はけしからん、公職選挙法違反を閣僚がやるのか

太郎さんには小泉元総理と同じくもう少し客観的医学的視野をもってもらいたい。
晃さんはちょっと質問が小さいよね。パーティー券で金を集めている閣僚議員へのやっか
みのようにも見えた。共産党は赤旗売れてないものね。
情け無いのは答弁。総理を始めとする閣僚の答弁はモヤモヤが残るものが多々。

冒頭の有村議員の二重国籍の問題点指摘はわかりやすかった。太平洋戦争時の遺骨、遺品
の話しに及んだ時はちょっと引いた。遺族への思いも、それを思う有村議員の思いもわか
るのだが、「極右」と誤解されかねない…などと変に格好付ける自分がいる。

日本維新の浅田均議員の提案は興味深く聞いた。一番内容のある質疑だった。
取り上げたのは世代間格差と年金問題。

・退職後の老人の中で、豊かな老人に少し負担をさせ生活苦の老人に分配する−。
戦後上手く生き抜いて小金を貯め年金もたっぷり貰い遊びまくる老人もたくさんいる。
頭の中でひっかかっていたことをずばり提案してくれた。

・年金を積み立て方式に−。
海外駐在の頃、政府肝いりでプロビデンドファンド(退職金制度)が施行された。
従業員は給与天引きのパーセンテージ、積立金を扱う民間保険会社(国ではない)、運用
法も自己責任で選ぶ。但し積み立てた金は供託金として必ず戻る。保険会社の運用がよけ
れば利息もたっぷりつく。あまりもうけにはならないけれど、退職金制度の大切さを知っ
ているから導入を進めるために企業周りをして販売した。
恥ずかしい事に、日本の年金制度も似たようなものだと思っていた。
簡単に言えば日本では本人が負担してきた金額と貰える金額がマッチしていないのだ。
最低でも自分が働いて納めた金は老後手にしたいではないか。
簡単に積み立て方式には移行できないということだが、浅田議員は秘策をもっているよう
だ。提案をどんどん政府に出して前向きな論議をしてもらいたい。政府も積極的に与野党
の議員からのアイデアを聞いて欲しい。

本日から国会はお休み、静かな一日。



4549昭和のテレビっ子:2016/10/08(土) 16:55:34
ノーベル平和賞
2016年のノーベル平和賞は左翼ゲリラとの和平に取り組んできたコロンビアサントス
大統領。コロンビアはコーヒーとサッカーくらいしか思い浮かばない。もちろんスペイン
侵略の歴史だけは強烈に頭に染み込んでいる。

TBSニュースでサントスと野田元総理が握手をしていた姿が流れた。2012年9月サントス
氏が訪日したときは民主党政権だったのか…。
続いて「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会の会見の映像。代表と思われる「受賞
はなりませんでしたが、ここに72万58筆の署名をしてくれた皆さん、推薦人の皆さん、
韓国、マレーシア、コスタリカなど世界中の皆さんに心からの感謝とお礼を申し上げる」
と言う女性の横になんと民進小西議員の姿。昨年秋、安保法案決議の時、議長に向かって
上からダイビングした議員だ。この運動にも関わっていたのか…。

もし憲法9条が受賞したとすると、受賞者は日本国民だけ? 憲法制定に深く関わったア
メリカ人も入れないと不公平な気もする。そもそも日本国民の中にはたくさんの9条改正
派もいる。寧ろあげるとしたら地震列島を守ってきてくれた自衛隊か、中国の平和に貢献
してる9条の会関連の団体ではないだろうか。
9条の会と言えば、今年の孔子平和賞にノミネートされていないのが不思議だ。

個人的にはウルグアイの元大統領ムヒカさんにノーベル平和賞をもらって欲しかった。
彼の場合その存在、笑顔、語り、暮らしぶりだけでみなを平和な心にさせしまう力を持っ
ているように見える。彼は賞金を全額恵まれない人に寄付するのだろうな。



4550同人α総務:2016/10/08(土) 19:10:48
レンズの向こう/コスモス畑のカマキリ
この三角形の顔、長い足かをみるとこの緑の昆虫はカマキリだと思われます。
じっと草むらに潜んで獲物を狙い、見つけたら二本の鎌を振り上げ瞬殺です。
そう言えば「カマキリ婦人」という言葉を一時耳にしたことがあります。
じっくり男を待ってガブリ、そんな魔性の女をカマキリに重ねたのでしょう。

コスモスとカマキリ、意外と絵になります。凶暴さも食べて生きるため、だから不要
な殺傷は一切しないのです。鎌を大きく振り上げて戦闘態勢に入る姿は勇者の象徴に
も見えますが、ちょっと滑稽で、ひょうきんで、かわいくすら思えてきます。
今日のような雨降りの日、カマキリは何をしてるか気になります。カメラマンも雨の
日は散歩に出掛けないでしょう。雨の日のカマキリの作品が見られないのが残念です。



   
????(Photp by I.Takeuchi 2016.9.)



4551万理久利:2016/10/09(日) 07:31:37
外が赤い
竹の生け垣が騒がしい、雨の音も騒がしい。今朝はこれで目が覚めた。
入れ立てのコーヒーを味わっていると障子が橙色に染まっていることに気が付いた。
前のお屋敷かその横のアパートが火事か…。
障子を開けると黄金色に赤みを帯びた雲と青空だ。
テレビで天気を確認すると日本列島全体にするりと前線がひかれていた。南の海
には台風19号と玉子の20号。
コーヒーを飲み終え、どうしても空が見たくて外に出た。
数分経っただけで、色は大分薄まっていたが、青と白と濃いネズミとそして曙色。

今また空はネズミ色一色。竹が風と雨で騒いでいる。
今日一日、空が面白いことになりそうだ。夕方は茜色かな。


東の空                       西の空
  

南の空              北の空
   



4552昭和のテレビっ子:2016/10/09(日) 21:04:44
TVタックル/豊洲問題
この番組でも豊洲問題だ。
ゲストは藤井聡(土木工学)、毎日顔を見る森山高至(建築エコノミスト)、生田よしか
つ(ときどきみかける地魚河岸仲卸のおいちゃん)、笠井 亮(共産党議員)他。

共産都議会議員の大発見かのように言われている謎の豊洲地下だから、ついでに「しんぶ
ん赤旗」(以下赤旗)の宣伝をしたつもりなのだろうか。番組製作者の意図意図は定かで
ない。赤旗記者の全員が党員。民青出身のバリバリ共産党の笠井氏だが、なんと笠井氏も
赤旗記者だった。新聞社の見学シーンの中で「共産党都議団の控え室に赤旗の常駐スペー
スを提供している」と編集長が言っていたが、公明党も同じように聖教新聞に与えている
のだろうか。他の党も親しい新聞社に…。

豊洲問題についての赤旗記事は煽りすぎではないかという意見が出た。
他のゲストもそれに賛同。
笠井氏は国民の安全第一、赤旗で調べた結果危険であれば、注意喚起、問題提起をするの
があたりまえ、都側の検査結果は信用できないとまで言い切った。
最後に、「安全なものを危険だと煽って、その結果安全だとなった場合、その損失は誰が
責任取るのか」と問われてモゴモゴ。

最後にビートたけしが言った。「どうしたらいいでしょうかねー、いっそ都庁を豊洲に移そうか」。
テレビ朝日にしてはめずらしい報ドウデショーを見せてもらった。
録画→ https://www.youtube.com/watch?v=LOWToFR-OOY


*たけし軍団芸人の写眞ではない・

笠井氏       森山氏         藤井氏       生田氏 
   



4553万理久利:2016/10/10(月) 08:47:56
体力調査
10月10日、日本では1964年の東京オリンピックを記念した体育の日。北朝鮮は1945年
朝鮮労働党(旧名朝鮮共産党)の創立記念日。昨日核実験かミサイル発射があるかと思っ
たが無事。今日も少し心配だ。

隣の国の事はさておき、日本人の体力の話。
昨日発表されたスポーツ庁の「体力・運動能力調査」によると、高齢者がまた過去最高を
更新したらしい。そう言えば、昨年夏は国会前のデモに沢山の高齢者がいた。沖縄の反基
地デモ、反原発デモもそうだ。人口比の問題ではかたずけられない多さである。元気だか
らデモに行けるのだ。調査結果にも頷ける。
デモに行けばまた足腰の運動になる。大声を出せばコーラス効果と同じく体に良い。
デモ目的とは別に、参加者の体力向上に貢献していることにはなるようだ。
私は国会前にも行くのも、プラカードを持って長い時間歩くのもままならない。彼等の体
力がうらやましいくらいだ。

まずは、市町村の取り組みや本人達の体を鍛えることに対する関心の高さや努力が、何よ
りも結果に繋がっているのだろう。



4554万理久利:2016/10/10(月) 11:58:36
トランプ候補のワイセツ発言
ワシントンポストが10年前のトランプ出演のテレビ動画を公表してアメリカでは大騒ぎ
だ。どの国でも、選挙となると候補者の過去のゴシップをほじくりだされて話題となる。
とりわけ女性蔑視の話題は炎上しやすい。

今年夏の知事選の鳥越氏を思い出した。



4555万理久利:2016/10/10(月) 16:22:32
今日のお昼ご飯
風野 茜様  貴美女様

本日は冷やし中華うどんに初めて挑戦しました。
倉敷に住む姉から送られてきたパスタと讃岐うどんがたっぷりあるので、中華麺ではなく
うどんを使いました。

醤油と鰹節ではなく、ごま油とお酢とうどんの組み合わせ、結構イケました。
家が近かったらお二人のところに出前したかったなあ。ちょっとだけ自慢したい気分。
       うどんの上は時計回りに、
      ハム、肉ゾボロその上に南瓜 錦糸玉子 しめじ トマト 胡瓜 トッピングにシナチクと紅ショウガ



4556昭和のテレビっ子:2016/10/10(月) 22:17:18
昭和の運動会
今日は体育の日。今年は第二日曜日が旧来の記念日10月10日となった。

通っていた小学校では春秋二回運動会があっが、何と言っても秋が本番だ。住んでいる町
でも近くの遊園地で運動会があった。さらに町内会合同で大運動会まで催されていた。朝
はドカーン、ドカーンの合図の花火があがったものだ。
東京オリンピックの後は合同運動会は10月10日だ。

運動神経の鈍い父に似た私は町内の運動会競技に参加したことがない。学校の運動会だけ
でもうへとへとだ。父と反対に運動好きの母だけは参加。運動が苦手な父娘はそんな母を
ちょっぴり誇りに思っていたような気がする。「あなたは来なくていいわよ」という母を
無視して父はカメラをもってこっそり行っていたようだ。

町内会の運動会は子供というより大人中心だった。
少なくとも今よりみんな貧しくて働くことでせいいっぱいだったはずなのにみんな元気い
っぱいだ。町内会対抗戦だから大人達の熱気は一層わく。子供達は親や知ってるおじさん
おばさんのの応援だ。
ドカーンを聴かなくなってもう何年経つのだろう。テレビのローカルニュースでも町の運
動会を取り上げているものは目にしなかった。


       おばさんパワー炸裂。後ろのテントは各町内会のテント。
       

ダンスを踊る母



4557昭和のテレビっ子:2016/10/11(火) 21:53:14
萩原博子と浜矩子
私大文学部出身の「家計簿おばさん」と国立大経済学部出身の「溜池山王路地裏の当たら
ない占いおばさん」のイメージがある。

萩原氏は経済に弱い分ことを逆手にとって、家庭の主婦向けに易しい内容で迫る自称経済
評論家。
浜氏は学歴・経歴を看板に、現政権に対する容赦なく汚い言葉で迫る自称エコノミスト。

62才と64才の2人のおばさんの共通点は年齢が近いだけでなくテレビ出演好きだとい
うことだ。テレビの内側の彼女達も私と同じ「昭和のテレビっ子」なのだ。
2人の姿を見るたび「よくやるな。よくしゃべるなあ。恥ずかしくないのかなあ」と思う。
その後鏡で自分の姿を見ると、「ああ…、私はやっぱりテレビの内側には入れないや」と
溜息をつく。テレビの外側が私の安住の場所だ。



4558昭和のテレビっ子:2016/10/12(水) 08:52:37
荻原博子(経済評論家)と金慶珠(言語学者)
声紋(周波数)が同じではないかといつも思う。
遠くにいても、テレビから流れてくるキンキン声に体が反応する。



4559同人α総務:2016/10/12(水) 18:28:46
レンズの向こう/コスモス畑のカマキリ2
カマキリの緑と葉っぱの色がいっしょ。少し離れればそこに居るとはわかりません。
保護色の見本のよう作品です。膨らみ具合まで似ています。擬態化しているようでもあり
ます。以前載せたコスモスの茎でイナバウワー状態のカマキリは葉っぱの真似をしていた
のかもしれません。

  


      
??      (Photp by I.Takeuchi 2016.9.)



4560キメラ17号:2016/10/13(木) 19:45:33
いろんな「じけんびぢねす」
戦争ビジネス: 「南京ビジネス」「慰安婦ビジネス」 (「反基地沖縄ビジネス」)
弱者ビジネス: 「貧困ビジネス」「AVビジネス」 「反基地沖縄ビジネス」
こわいよこわいよビジネス:「反原発ビジネス」「買ってはいけないよビジネス」
        「護憲ビジネス」 (「反基地沖縄ビジネス」)
環境ビジネス: いっぱい
ヘイトビジネス:いっぱい



4561同人α総務:2016/10/13(木) 21:39:26
レンズの向こう/ススキ
 今日は十三夜(栗名月)。地元スーパーの宣伝看板で知った。十五夜から1月後の真ん
丸名月が見られる日です。丸い栗の実がなる季節、栗名月とはよく名付けたものです。
生憎今日は曇り空ですが、雲の向こうに月が煌々と輝いているはずです。
 辞書でしらべてみると中国伝来の十五夜と異なり十三夜は日本独自のものとありまし
た。我が家では、ひな壇も冑もありませんでしたから両日とも普段通りを装っていました。
でも十三夜は父がどこからかふわふわのススキをたくさん取ってきて縁側に母に作らせた
おはぎといっしょに縁側に飾っていました。月明かりの下のススキは見事に金銀に光って
見えました。家庭内お祭りは経済事情と愛国九州男児の父の拘りで決まっていたようです。
私に取ってのお月見の記憶は10月です。そしてススキ。



      
      (Photp by I.Takeuchi 2016.9.)



4562万理久利:2016/10/14(金) 07:14:13
ノーベル文学賞
世界の吟遊詩人ボブ・ディラン、その手があったか…。



4563万理久利:2016/10/14(金) 09:29:31
プミポン国王死去88才
今年5月にタイの親善大使 ゾウのはな子が死に、今度は親日家で人望の厚かったプミポン
国王が亡くなりました。今生天皇も皇太子徳仁親王もとりわけタイ国を度々訪問していた
秋篠宮文仁親王、みな深く心を痛めておられることでしょう。
タイは日本とともにアジアで西欧に侵略されなかった国です。
タイと日本には長い王室/皇室の歴史と、積極的に西欧文化を取り入れて近代化を図った
共通点があります。長い交流の歴史があります。

タイでは軍のクーデターや民主化弾圧など不安定な政治情勢にあるようです。
最近ドイツを訪問したときの皇太子夫妻の姿を見た後だけに、実に心配です。
それでも独立国家として長い時間を刻んできた歴史があります。知恵があります。
国王の死でさらなる混乱が生じるだろうという推測も出ていようですが、これをきっか
けに平和で安定した歴史あるタイ王国を取り戻して貰いたいと心から思います。



4564同人α総務:2016/10/14(金) 19:44:57
レンズの向こう/ススキ2
エノコログサ(猫じゃらし)、金色に輝くススキ、深い緑、薄い緑が層になって並びます。
秋の季節がくりなす色のミルフィーユといったところでしょうか。
赤や黄色が混ざらない緑と白と薄茶の世界には静けさがあります。



  
(Photp by I.Takeuchi 2016.9.)



4565万理久利:2016/10/15(土) 16:39:43
赤いビロードの落ち葉
消防署の横の道い真っ赤な落ち葉。何かの落とし物かと思ったが、しゃがんで見ると葉っ
ぱだ。拾ってみるとちょっとふんわりした厚みある落ち葉だ。こんな色の落ち葉は今年初
めてだ。近くの木々を見たがどの木の葉っぱかわからない。
どうしてこの一枚だけこんな見事な赤に染まったのだろう。ハンカチにくるんでバックに
入れて持ち帰った。

             実物はもっと赤い
           



4566昭和のテレビっ子:2016/10/15(土) 18:48:55
同情する気はないけれど
 国会では防衛大臣なりたての稲田氏に集中攻撃が続いた。
国会答弁が続く中、稲田氏は父が8日に亡くなった。(母は約20年前になくしている)。
稲田氏は今までどおり自分の考えを自身をもって答弁すべきなのが、慣れないせいか反論
が弱かった。これが父親の死のせいだとは想いたくないのだが気持ちは分かる。

 中台日の間でうまく立ち回って地位を築いた蓮舫氏の父、日教組と戦った地味な高校教
師だったという稲田氏の父、こんな父親の背中を見てきた2人の議員の考え方の違い、戦
法の違いががわかるような気がしてくる。蓮舫氏と稲田氏を比べたら、たとえ弱点はある
としても泣き虫の自分としては稲田氏に少しだけ味方したくなる。これはあくまで心情的
なものだ。
 蓮舫氏はとにかく気が強い。言葉と仕種でダイレクトに強さを出してくる。それを生か
して日本にとってプラスの政治腕力を発揮してくれればそれに越したことはないのだが…。
 世間では両者に対して賛否両論色々言っているようだが、政治家は世間の一種誹謗中傷
などには構っていられない。惑わされてはいけない。でも無視したら票がとれない。
攻める方も攻められる方も政治家は体力的にも精神的にも大変な仕事だ。
政治家の自殺には過労死が大分混ざっているのではないかと思う。



4567同人α総務:2016/10/15(土) 22:19:07
レンズの向こう/トンボ
少年時代、このカメラマンは熱狂的「ヤモ」ハンターだったとか。
半世紀以上経った今、トリモチを先につけた竹ではなくカメラでトンボを捕獲して
いるようだ。胸のざわつきは以前と変わらないのだろう。




      
      (Photo by I.Takeuchi 2016.9.)



4568昭和のテレビっ子:2016/10/16(日) 11:45:16
江崎玲於奈
久しぶりで江崎玲於奈を見た。今日のNHK日曜討論だ。
いつもは政治家ばかりで、それも与野党批判合戦ばかりで終わるのだが、今日は落ち着い
て討論だ。大隅氏のノーベル賞受賞を受けてのアレンジなのだろうが、こういうものをも
っと取り上げて欲しい。

科学分野でそれぞれの場所で活動している人達が出演していた。政治がらみ、金がらみ、
教育制度がらみ、色んな意見が出たが皆それぞれの立場からの提案が出ていて参考になる。
中でも重鎮?江崎玲於奈氏の発言が印象に残る。しゃべりっぱなしの彼だがそれを静かに
聞く他のゲスト達、それだけ江崎氏の話すことにはひとつの真理、信念をみな感じていた
からだろう。

「科学は面白いよ、スポーツなんかより面白いよ」、それが彼なりの心からの言葉なのだ
ろうと思った。それでも彼は研究者からその「面白いよ」を次世代に伝えるため、才能を
開かせるため、教育に舵を切ったのだ。それでいて誰よりも政治経済に如何にいかすかも
考えている。他のゲストよりよほどギラギラしているようにも思えた。
政治家同士の討論はもちろん、憲法学者、社会学者、経済学者の話とはまた違った科学者
の考え方、空気が感じられた。
喧嘩ばかりの日曜討論より、よほど考えさせる1時間だった。



4569万理久利:2016/10/16(日) 19:09:17
黄昏時の月と公園
 一気に秋らしくなった黄昏時、上を見上げると電線の隙間に小さな月が見えた。黄昏時、
上を見上げると電線の隙間に小さな月が見えた。
レンズについた白いチリと見間違うほどだ。一本道を真っ直ぐ歩いて行くと突き当たりは
小田急線の線路が左右に走っている。この時間は通勤電車がひっきりなしだ。
右脇の明るい場所はよく買い物をするスーパー。帰宅を急ぐ学生やサラリーマンを乗せた
電車と夕餉の材料を買う人達が見えて、この時間帯のこの場所は結構気に入っている。
そのずっと上には小さな月があった。人々の暮らしを眺めているかのように光っていた。
 下の二枚は帰り道。平和公園前にある公民館に珍しく明かり。何の集会だろう。チャリ
ンコも数台。シンボル真っ白なコンクリー遊具が、人っ子一人居ない公園で明日くる園児
達を待っていた。
 手が動いて画像がブレ気味となった。

    

    

4570昭和のテレビっ子:2016/10/17(月) 09:18:45
新潟新知事
反原発の米山氏が当選。
履歴をみたら凄い。灘高出身、東大医学部、医者になってから司法試験に通って弁護士資
格までとった人らしい。対立候補森氏も同じ東大出だけれど、見てくれはともかく医者と
弁護士二つの肩書きをもつ米山さんに引けをとったのだろう。角栄氏を排出した土地なの
だが、まだ学歴と肩書きにあこがれる傾向が残っているのだろうか。

一見、小池晃と福島瑞穂を合体したような新知事だが、どうか県民の期待を裏切らないで
新潟をピカピカにして欲しい。地方の力が日本を良くしてくれるはずだ。
灘高にも、東大にも行くお金がなく小学校卒業から働きづめだった角栄さん。
ロッキードで消え去ったものの、這い上がって日本国総理になって新幹線と原発交付金を
地元に呼び込んだのは角栄さんだ。今頃草葉の陰で何を思ってるのだろう。

ただし、中国との交流だけは新潟県は頑張っているようだ。新潟市内の5000坪もある小
学校跡地の中国への売却話が進められている。先月終わりには駐新潟総領事館が中華人民
共和国成立67周年の祝賀会が盛大に行われたばかりだ。米山氏にバトンを渡すことにな
る、反原発の泉田知事が当日、壇上で満面の笑みを浮かべてお祝いを述べている写眞が
「人民中国」サイトに大きく掲載されていた。東京のテレビではこのニュースでは目にし
なかった。



4571昭和のテレビっ子:2016/10/17(月) 18:27:17
そっくりさん
新潟新知事米山隆一氏、口の具合がエコノミスト浜矩子とよく似ているのだが、彼女では
なく顔を見てすぐにお笑いのギター侍波田陽区氏を思い浮かべた。

波田陽区氏は先のオリンピックで卓球の壁を打ち破った水谷隼選手と似ていると言われ久
々にテレビに出て来たが、むしろ米山氏によく似ている。ともに40代の働き盛りだ。
波田陽区、思わぬところでお笑いキャラをまたひとつ追加したようだ。そのうち時事ネタ
で有名なお笑い集団「ザ・ニュースペーパー」からスカウトがくるかもしれない。
でも、みんな米山さんの肩書きにおそれおののいて物真似しにくいだろうなあ。ネタにし
たら水谷氏のように苦笑いして受け入れてくれるどころか、名誉毀損ですぐに訴えられそ
うだ。


     ギター侍??????????????????????コシピカリ米山新知事
        
      oekakibbsより            ?????? ANNニュースより



4572万理久利:2016/10/17(月) 19:50:30
素麺冷やし中華
風野 茜様 貴美女様
我が家には「麺類」のストックがたくさんあります。こころ優しい姉からの差し入れです。
今日は素麺に挑戦しました。
私にしては結構値の張る冷やし中華スープをかけてもここ一つ。
うどんはこりこりしていて冷やし中華とも相性がよかったのですが、素麺はだめです。
元気のない細い麺は冷やし中華には合わないようです。
やっぱり冷やし中華は黄色の中華麺が一番です。その代わり鶏ガラワカメスープ溶き卵入
りは成功でした。体調があまり良くなかったこともあるのでしょう。スープものはしっく
り来ました。



   ?? 時計回りに ふなしめじの炒め物 胡瓜 ハム 玉ねぎと納豆のマヨネーズ和え
????????    シナチク、錦糸玉子、紅ショウガ
         


口直し 紫の珠
  



4573同人α総務:2016/10/17(月) 21:13:53
レンズの向こう/ススキ3
ススキと言えばどうしても銀色のふわっとした穂を思い浮かべますが、時間がたつと少し
ずつ枯れてきて茶色になるのも当たり前。 銀色から薄茶に、それが光を浴びて穂が金色
に輝くのでしょう。ツンと立って、風にも負けず重い穂を支えてきた緑の茎もだんだん色
変わり。昔はこれが萱葺き屋根の材料にもなって人間の生活に大いに役立ちました。すぐ
近くにあった植物だったのですね。住宅街にはこんなススキの風景はみられません。空き
地に少しだけまとまって見えるだけです。
蕪村のススキ(薄)を歌ったこの写眞にぴったりの句がありました。

??     山は暮れて野は黄昏の薄かな (与謝蕪村)



         ススキは黒いシルエットとなってくっきり浮き出ています。黒の中に銀と金に輝く
         ススキが見えてくるようです。
           
                 (Photp by I.Takeuchi 2016.9.)



4574昭和のテレビっ子:2016/10/18(火) 18:20:48
産経新聞も変わろうよ
2016.10.17 22:28更新  産経新聞ネット Top記事
「電子レンジ盗まれた」と被害届提出 上西小百合衆院議員が会見 元秘書は否定

◆今朝の紙の新聞に載ったのかは分からないが、浪速のエリカ様と言われているどうしよ
うもない人の話題は週刊誌に任せておいたほうがいい。朝日が変われなくて経営難でつぶ
れた後のポストに就くにはちょっと…ほど遠い。でもこんな記事を載せるのも産経の良さ
でもあるのだ。う〜ん 難しい。

◆嘘つき朝日、えばる朝日は大嫌い。記者の学歴だけみれば頭はよさそうなのだが何かに
とりつかれている感じがしてならない。若し頃、朝日の入社試験場から退席したときの判
断は当たりだった気さえしてくる。
産経は日本の安全保障については真剣に取り組んでいるが、ちょっと週刊誌的になってい
る。嘘は朝日と比べればずっと少ないのだが、もう少し記事を選んでもらいたい。



4575昭和のテレビっ子:2016/10/18(火) 21:34:23
『橋下×羽鳥の番組』朝日放送
昨晩11時15分から始まるこの番組を眠い目をこすりながら見た。
橋下氏批判の急先鋒「山本一郎」氏を橋下が呼んだというから一応見ておきたかった。
おまけに国際政治学者三浦の瑠麗ちゃんも参戦。これも橋下氏の要望だろう。

橋下は強かった。口でも、頭でも、信念でも。論理立てて山本氏に反論するから、どんど
ん山本氏は目が泳ぎ始める情けなさ。橋下氏への彼なりの批判は分かるのだが、説得力が
ない。山本氏は慶應中等部時代からネットにはまり込んだというだけあって一種現実と乖
離したネットオタクのようにも見えた。それはそれでこれからの世界には意味はある。

山本に対してるりちゃんは橋下と互角で話せる玉。「橋下対山本」をメインに置いたよう
だが論戦は山本を離れて「橋下対三浦」だ。
見終わって思ったこと。山本氏は強烈な反橋下だが、本当は自分にないものをもつ橋下氏
の大ファーンなのだ。橋下徹、三浦瑠麗は互いに反論はたくさんあるもののそれなりに相
手の知識や考えに興味を持っている。意識をしている。少なくとも2人とも日本の将来に
ついて前向きに取り組んでいることだけは確かだ。それぞれの突出した能力を存分に生か
してもらいたい。一時間は短すぎた。



4576昭和のテレビっ子:2016/10/19(水) 11:55:07
豊洲・オリンピックを語る評論家
豊洲移転については連日のように建築エコノミスト森山高至氏がテレビに出演した。
そして今はオリンピック競技の経費削減話と開催場所変更の話で大賑わい。
森山氏に代わってでてきたのがスポーツコンサルタント春日良一氏。
なにやら怪しげない肩書きだ。スポーツとはほど遠い姿と話し方。コンサルだからやる側
ではなく見る側、評論だけする人なのだろう。どんな人物かと調べたら「森喜朗の子分。
電通と仲良し」こんな書き込みがあった。なるほど…。

事件が起きると、色んな肩書きを名乗る評論家がうようよテレビに出て来る。
テレビに出ると顔が売れる。小遣い稼ぎもできる。講演会依頼も入ってくるのだろう。
テレビに出てこないで、現場で知恵と体を使って大汗かいて働いている人がたくさんいる
というのに。



4577万理久利:2016/10/19(水) 20:40:09
重そうな秋の珠
秋の長雨どころか今年は極長秋雨です。先週土曜日、久々にスカッと青空が広がりました。
雨の日は傘が邪魔をするのか実を付けた植物たちがあまり目に入りませんがこの日はすっ
かり大きくなった木の実に気が付きました。

左はついこの間まで枇杷くらいの大きさだったのにリンゴくらいになっています。
目をこらしましたが実のつき具合や形からいってリンゴはでなさそうです。かといって他
の果実の名が浮かびません。未だに不明です。
右二つは肌がぼこぼこなのと、葉っぱの形から蜜柑で間違いないでしょう。ブロック塀か
らはみ出して枝が実の重さに耐えられそうにないところを家主さんが網をかけていました。
その網自体も重さに耐えられるかどうかちょっと心配です。実だくさんのお世話もなかな
か大変そうです。

  



4578昭和のテレビっ子:2016/10/20(木) 07:19:51
お口の恋人ロッテ
「ロッテ創業者らを在宅起訴 横領や背任などで 韓国検察、捜査終了」
 2016.10.19 時事通信

ロッテと言えばチューインガム、チョコレート、そして野球くらいしか頭に浮かばない。
あとは韓国の会社だというぼんやりとした記憶だけだ。
社長が日本人名なので、この会社も代替わりして日本人経営者になったのかという認識だ
けの薄っぺらな知識だった。
ニュースを聞いていたら起訴されたのはみんな韓国人。創業者である父親と息子2人だ。
罪状は横領や脱税や背任らしい。息子2人は日本で生まれ日本で育った二重国籍者。大き
くなってから日本国籍を離脱したようだ。今韓国では、韓国語が下手で、日本育ちの2人
に対して一種嫌悪の目が向けられているらしい。マージナルマンの悲しさだ。

次男の重光昭夫氏をwikiで調べてみたら、蓮舫氏と同じく青山学院のエスカレーター組
だった。家はお金持ちだ。
韓国・台湾と国は異なるが、ともに時代が作ったマージナルマンなのかとも思える。
半世紀以上も前に日本に渡った親は日本で頑張り財を築き上げて子供達に裕福な生活を与
えたことは確かだろう。でも罪を犯したとすれば、それを国のせいにも、時代のせいにも
してはいけない。



4579昭和のテレビっ子:2016/10/20(木) 17:26:47
ネットの時代
◆私が沖縄情報を得るためによく見るブログです。考えさせられることが書いてありまし
た。沖縄で今起きていることはテレビよりネットで見るほうがより真実がつかめます。
昭和のテレビっ子としては、日本各地はもちろん海外の様子を見てたくさんの刺激をもら
えたテレビに大いに感謝するところですが、時代は変わりつつあるようです。
新聞、ラジオ、テレビ、ネット、これからどういう役割を分担していくのか、進化してい
くのか、気になるところです。

………………………………
長い間隠し通してきたことが、ネットの時代になり
簡単に騙しとおすことが出来なくなってしまった現実を
もっとマスコミが熟知し、反省と事実公表をしなければ、
自らの未来を無くしてしまうことになることくらいは、
すでに判断できていると思う。

マスコミが頼りにする、新聞、テレビを信じてくれる層は、
すでに高齢者となり10年もしないうちにいなくなってしまう。

かつて、「新聞を読まないと馬鹿になる」
と言われていた言葉が逆転し、
「新聞を読むと馬鹿になる」と言われ始め、
かつて、「テレビばかり見てないで勉強しなさい」
と子供に言っていた言葉が逆転し、
今や子供から大人に言われる時代となっている。

その確実に移り変わっている現象に
当のマスコミが真剣に考えなければならない時が
今まさにやってきているのだと思う。
………………………………
http://blog.livedoor.jp/todorahana-okinawawowaraou/  10.18 より抜粋



4580万理久利:2016/10/21(金) 14:26:22
重そうな秋の珠2
緑の網で支えられていた蜜柑並の実だくさん柿の木です。実が小ぶりだから甘柿でしょう
か。小さければ甘柿、これは私の先入観。今年は豊作のようです。私の誕生記念に父が植
えた実家のどでかい渋柿の付具合が気になります。
2・3ミリほどの赤い実をつけた木は多分「万両」。すごい量です。千両と区別がいまだに
つきませんが量の多さから勝手に万両としました。春になると黄色の薔薇が咲きまくるガ
レージ兼用の「薔薇棚」のある、すぐ前の家の千両です。
下はキウイ。昨年発見したキウイ棚です。写眞では見えずらいのですが、今年も沢山ぶら
さがっていました。
どこの家でも小さな庭で秋を満喫しているようです。

  

            



4581昭和のテレビっ子:2016/10/21(金) 19:44:43
地震列島
数時間おきにピッピッの音とともに地震発生のテロップがテレビ画面上に写し出される。
半年前の熊本地震を思い出す。

今年は地震の少なかった九州に大地震が起きた。そして今日は中国地方鳥取だ。
6は大型だ。岡山に住む姉に電話をしたら「恐かった」。日本列島の長い歴史のなかの点
に過ぎないのだろうが、そこに住む今を生きる人にとっては恐怖だ。慣れていなければそ
れだけ準備も手薄し、心構えもできていない。

昨日は失敗したとは言え、今年は隣の国からたくさんミサイルが飛んできた。
南の海にもたくさんの漁船、公船がやってきた。

もともとよく揺れる日本列島なだけに、国を預かる国会まで揺れたらどうしようもない。
国の政治の足元くらいはしっかりどっかりしていてもらいものだ。与野党ともにだ。
「土人」「強行採決」の言葉を取り上げて挙げ句の果てに国会審議拒否をしている場合で
はないだろ…。



4582同人α編集部:2016/10/22(土) 11:03:26
お知らせ
■怪文書集(戯評リンク集参照)???-18
*無視された「蓮の花」
■コピペ大王エッセイ集 (戯評リンク集参照) ?-54
*坊主憎けりゃ袈裟まで



4583同人α編集部:2016/10/22(土) 15:49:26
お知らせ
今年出版の「斜光」21号寄稿作品を個人作品集にアップしました。
上記リンク集または表示URIからご覧下さい。

■博田 喜美子
『静けさ/木・樹』
http://9322.teacup.com/create01/bbs/27
■牟田 元明
『建前を仕事にしていた頃』
http://9328.teacup.com/create01/bbs/17



4584昭和のテレビっ子:2016/10/22(土) 20:09:48
だんまりレース
テレビ情報によると、ボブ・ディランの「一人だんまりゲーム」が繰り広げられているよ
うだ。気位の高い委員会は先手を打ってコンタクトを諦めたと発表した。サルトルは律儀
にもノルウェー・ノーベル委員会に「もらいたくない」との書簡を送ったそうだが、ボブ
・ディランは全面無視のように見える。
ノーベル賞なんかナ・ン・セ・ン・ス!!とでも言いたいのだろうか。

かたや日本では今度こそ文学賞をとハルキストや、日本国憲法を平和賞にと戦争反対活動
家が固唾を呑んでその日を待っていたというのに、ボブ・ディランは受賞に全くの無反応
のようだ。これまで数ある有名な賞をもらっていたというのに…そのあたりが分からない。

ただしこのだんまりは逃げ隠れのためでないことは確かだ。
何か主張があるのかどうか気になるところだが、彼のだんまりについて人が外からあれこ
れいうことではないのだろう。
いずれにせよ、ボブ・ディランらしいだんまりレースだ。
律儀な私としてはあまり好きではない行動だが、これも一つの表現方法なのだろう。
世界にメッセージを送るには絶好のチャンスだ。
まあ風に吹かれて好きなようにやってくれ。



4585同人α編集部:2016/10/23(日) 18:02:30
お知らせ
今年出版の「斜光」21号寄稿作品を個人作品集にアップしました。
上記リンク集または表示URIからご覧下さい。

■古賀 和彦
『エイプリルフール』
http://6218.teacup.com/alphadata09/bbs/23
■竹内 一郎
『潜 水 艦』
http://9311.teacup.com/create01/bbs/42



4586昭和のテレビっ子:2016/10/24(月) 12:22:18
元自衛官
宇都宮の人を巻き込んでの爆発自殺事件が話題になっている。
ことさら「元自衛官」ということが取り上げられているように見える。

容疑者が現職に就いている場合では職業名あるいは勤務先名まで明記するのは多く見る。
無職の場合は「無職」「主婦」どまりだろう。
何かに繋げていきたいのかどうかは分からない。「元○○」それはそれでいいだろう。
今回の事件報道で「元自衛官」と表記するのなら、「元○○社員」「元○○放送社員」
「元○○新聞社記者」も平等に明記してもいいのでは。
在日韓国人、中国人であれば実名を明記していいのではないだろうか。実名を載せないの
はある意味その人の存在や歴史を軽んじているようにも思える。

プライバシーの問題は別にして、要は「扱いの不平等」が問題なのだ。
マスコミが、差別、人権、正義、それを謳うのなら、みんな平等に扱う、これがまず基本
にあるべきだろう。
視聴者/購読者はその基本があって、それなりに偏りなくその犯罪の意味を考えることが
できるのだ。



4587昭和のテレビっ子:2016/10/24(月) 14:44:23
テレビでは流れない画像  (再)
1.【ノーカット配信】沖縄ヘリパッド〜 これが暴力行為の決定的証拠だ!
https://www.youtube.com/watch?v=8eS4o-CxyjI
映像中のピンクの鉢巻きをしている人物が逮捕された反対運動リーダー山城氏
防衛局の人達が無抵抗の中さんざんな目にあっている。

2.極左暴力集団リーダーによる警察官への暴行
https://www.youtube.com/watch?v=BM9wKqufmAA

◆これって暴力団の闘争事件みたいだ。みんな巻き舌でどなっている。これだけやって運
動家から「話し合いですよ」はないだろ。

◆侵入を防ぐため黙ってたっている機動隊員、みんな若い。10代のようにも見える。
上官から「抵抗するな」ときつく言われているのだろう。息子がなぐられているようで何
とも…。

◆山城氏を応援してきた弁護士、政治家たち、今何を考えているのだろう。
なにもかも政府のせいだと言いたいのだろうか。



4588昭和のテレビっ子:2016/10/24(月) 17:55:53
悲喜こもごも
76歳の過去のインコ疑惑??????鳥越元知事候補 ? 20代の女性
69歳の真剣交際進行中    猪瀬元知事 ?  蜷川友紀(女優/画家)

◆今日のTBSゴゴスマでいじくられた猪瀬さん。真面目に答える猪瀬さん。真面目にの
ろける猪瀬さん。真面目さが引き立った。不倫でも犯罪とも関係ないからスタジオはほん
わか。LIVE画像出演の猪瀬氏もスタジオのゲストたちも、こんな雰囲気はめずらしい。



4589同人α総務:2016/10/24(月) 20:29:08
レンズの向こう/秋の茜色
約十年前、このカメラマンは『終わりの始まり あるいは 「錦秋期」』という作品でこの
「錦秋期」という言葉を作った。最後の輝きの年代を錦秋になぞらえかつ自身もそういう
時を過ごしたいとの決意だったように思えた。まだ60代で早すぎると感じるのだが、そ
の心がけには私も色々と考えさせられた。

今、季節は秋。錦秋期をどう過ごして居るのか…。知る限り少なくとも歩く。まず歩く。
同時に自然を観察する。そしてカメラに風景を納める。そんなことを日々実行しているこ
とだけは確かなようだ。編集会議でお会いしたときの姿は、ジムで鍛えたからでもなく、
人工光でもなく、引きしまった体と真っ黒な肌だ。これも彼が選んだひとつの錦秋期の過
ごし方の表れなのかと思う。

自称錦秋期のカメラマンが撮す夕焼け空は、いつも心に染みてくるものが在る。


やっと秋を感ずるころとなりました。(I.Takeuchi))



         
         (Photo by I.Takeuchi 2016.10.16)



4590昭和のテレビっ子:2016/10/25(火) 11:38:04
冷静な評価か単なる贔屓か
田原総一郎氏が小泉進次郎を高評価した記事を、進次郎ファンの池田信夫氏が早速アゴラ
に掲載している。田原氏の記事内容には異論は無いが、贔屓の引き倒しにだけはならない
ようにね、池田さん…。

それでも、政界を見廻すと若い議員の中でこれぞ!という者が与野党に関わらずなかなか
目に入ってこない。見慣れた政治家達の些末なやりとりに気を取られ、見つけようとして
いない自分もいる。
多分、田原氏や池田氏は贔屓の引き倒しというより、骨のある若い議員を見つけたい、遠
くから見続けたい、応援したい、育てたいという年配者としての心からの思いなのだろう。

田原一郎公式サイト 「小泉進次郎の“農業改革”は、何を目指しているのか?」2016.10.24
http://taharasoichiro.com/cms/



4591万理久利:2016/10/25(火) 17:45:24
限界集落の肝っ玉ばあちゃん
NHK にっぽん紀行「ばあちゃんたちのトチの里〜京都 綾部・古屋集落〜」

京都の山奥の限界集落でトチの実を使って菓子作りをする三人の女性。平均年齢は89歳。
なんと60を過ぎて起業したという。仕事への責任感と向上心がそこいらの若者よりずっ
とある。長年トリオでやってきたことと、年齢を重ね互いに阿吽の呼吸で相手をそっと見
守り、助け合う。体も心も実に健康だ。
そんな三人を陰で支える一人の息子が書いてくれた新商品「トチの実クッキー」のレシピ
を何度も朗読して頭に入れようとする姿にも感銘。仕事が一段落すれば三人揃って横にな
って昼寝だ。年をとって記憶力や体力が落ちたら、それなりの知恵で対応している。

この限界集落には数百年はもちろん樹齢千年以上ものトチの木がたくさんある。昔の人が
トチの実は自分達の食料はもちろん米やその他のものと変えられるということで伐採せず
に大切に残してきたからだ。山内丸山遺跡でみつかった木々の実を思い出す。
山から湧き出る豊かな水、たくさんの実をつけてくれる美しいトチの木、長く続いたこの
山里の歴史が、こんな女性達を生みだしているような気がした。

NHKはこういうドキュメンタリー作りがなかなか上手い。流石NHKだと褒めたくなる。
案内役「もたいまさこ」の語りもよかった。

にっぽん紀行 2016.10.23??より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004785M.jpg



4592キメラ17号:2016/10/26(水) 08:59:13
市民団体「ロボット・ライツ」
 久しぶりにリンク虚構新聞を開いた。相変わらずパンチの効いた記事が並ぶ。
一ひねりどころではなく数度のひねり技で、脳みそを刺激しかつ高尚な笑いでリラック
ス効果までもたらしてくれる。
 世情に疎い人や物事に疑問を抱かない人、オキシモーラン的要素を持たない人は全く理
解ができないだろう。「くだらん!」の一言で二度と開かないと思われる。


■「“わいせつ性高い”ロボットカレンダー、発売延期に 」 2016.10.20記事
→ この見出しだけですぐあの国連好きなNGOを思い浮かべた。当たり!!
名前を変えて登場だ。ロボットの人権問題に取り組む市民団体「ロボット・ライツ」

■「IQ160以上しか理解できない絵本」 ブームの兆し 2016.9.28記事
→ これは題からだけでは分からなかったが読み進むうちにベールが剥がれてくる。
IQ160以上しか理解できない絵本とは本の帯、キャッチコピーだ。
この本の書評を入れる人はどんな解説をするか…。一般読者はどんな感想を入れるか…。
この先は十分想像できる。クククッ(笑)
読み終わった後、様々な書評を時代背景や力関係、利害関係等からえぐった斉藤美奈子の
『文庫解説』(岩波図書連載)を思い出した。



4593同人α総務:2016/10/26(水) 19:14:13
レンズの向こう/木の人形
 いつもとは違った被写体です。そう、これは編集会議の時に竹内氏にお願いして撮して
貰った人形です。縦横10?にも及ばない小さな木造の人形です。
風野 茜氏のお宅には色んな所に海外の小さなお店で手に入れた置物がさりげなく置いて
あります。これはハンガリーを訪れたときのもの。
 顔と帽子は木の実からできているのでしょうか。
座っているのは切り株。木の実のおじさんが木の実を膝にかかえています。
哀愁と、なぜか家族への責任のようなものを感じさせるカイゼル髭のおじさんの後ろ姿が
何ともいえません。



??????????
??????????  <(Photo by I.Takeuchi 2016.9.)



4594キメラ17号:2016/10/27(木) 08:52:21
虚言癖
UNCLE64 ?@nagoya 10月24日??ツイッターより
XX国会議員:虚言癖の女…の特徴
プライドが高く、虚栄心を満たしたい
嘘をつくことが癖になっているために、自覚がない
自己正当化のためなら、人を傷つける嘘を平気でつける
話のつじつまが合わなくなっても平気
反省しないので、自己改善は望めない
嘘を指摘した相手を嘘つき扱いする


◆気になって「虚言癖」を病名に果てはめてみたら演技性パーソナリティー障害が出て来
た。wikiを読むと確かに上記症状と重なる。XX議員が政治家になってからの姿を見る限
りこの病名をあげたくなる。

◆違和感/嫌悪感→病気→病名→欠陥=誹謗・揶揄、この構図は某精神科医およびリベラ
ル活動家が自分の嫌いな人物に対して病名をつけたがる現象だ。
反韓日本人がよく使う「火病」はその典型だろう。
私にも病名つけたがりの性癖はある。病気としてかたづけるとそれだけでなぜか納得して
しまうのだ。いいことではないとは思う。でも止められない。
自分の病名を考えるのは気が引ける。もっと重篤奇怪な病名が出てきそうだ。

◆XX議員は中華人民共和国からは病だとは言われない。
??△△議員や□□議員はは韓国からは病だとは言われない。
病ではなく民族性、文化の違いに過ぎないのだろうか。私にはやはり病気と見えてしまう。

◆地球上で異なる宗教、文化、歴史、考え方、性癖をもつ国家/民族が共生していくこと
は難しいなあ。



4595キメラ17号:2016/10/27(木) 13:05:59
多様性の時代
岡口基一  東大法学部出身 裁判官

「白ブリーフの時代 来てるかも!!」  岡口氏10月22日 ツイッターより

ツイッタートップ画面より


安富歩 京都大学経済学部出身   東京大学東洋文化研究所教授

「基地反対運動のポイントは『“挑発”して警察に暴力を使わせる』と言うこと。
もっと挑発して権力者を追いつめよう」 10月26日 沖縄新報寄稿文より 

日経ビジネスより



4596つる姫:2016/10/27(木) 18:52:58
三笠宮さまご薨去
100歳におなりになられていたのですね。
兄上、昭和天皇を送ってからもしっかりとお仕事を続けられていたそうで、日本国民とし
て頭が下がります。今上天皇の悲しみと寂しさのお心を思うと痛みが走ります。

今から四半世紀くらい前のことでしょうか、仕事でアイスダンスクラブの理事長と知り合
いになりこの方の招待であるパーティーに母を連れて参加しました。「お母さまもごいっ
しょにどうですか。三笠宮さまもいらっしゃいますよ」の言葉で、仕事の付き合いという
より私は興味津々、大正生まれでスポーツ好きな母も快諾。出不精の母もこの日は昼から
衣装合わせに化粧、大張り切りでした。

このアイスダンスクラブの名誉会長が三笠宮さまでした。代々木で降りたか原宿で降りた
か忘れましたが、何とか門、名前は失念しましたが、すでに皇室の匂いが漂う場所です。
そこがアイスダンスの方と待ち合わせ場所でした。会場は煌びやか。参加者もみなお金持
ちの中高年のスポーツ愛好家ばかりでしたが母と年代は近く、恥ずかしがり屋の母も声を
かけられるとそれなりにみなさんと話をしていました。
東京都心には数年に一回出向くかどうかの母にとっては、別世界に飛び込んだ気分だった
はずです。

それでも近くでグラスを持ってお笑いになっているスマートでダンディーな三笠宮さまに
気付いたときは、実に嬉しそうな顔、満足げな顔をしていました。
父の前ではこんな顔をしたことがありません。
母のことですから、きっとこの時のことを地元のソーシャルダンスクラブの仲間に自慢げ
に話したと思います。
そんな母が生きていたら今年94歳です。父は101歳。

合掌

        



4597昭和のテレビっ子:2016/10/28(金) 13:04:59
国会/TPP特別委員会
昨日午後一番の自民山梨 宮川典子、ラストの維新丸山穂高両議員の建設的質疑に挟まれ、
民進党3名、共産1名の揚げ足とり、批判、恫喝まがいの質疑が目だった。

丸山議員は有事(自然災害も含め)の食の確保と日本の領土を守ることを関連(づけ、
食の安定供給(地産だけでなく輸入、そして備蓄)と日本国土の安全保障を強く訴え具体
的提案を出した。野次を飛ばすものは誰もいない。
短い時間でたいしたものだ。時間をかけてたっぷり聞きたかった。民進議員が無駄に使っ
た時間を思うと残念でたまらない。

※本日は2時過ぎからテレビ・ラジオ中継(当然ニコ生も)
(自由民主党・無所属の会)うえの賢一郎
(公明党)吉田宣弘
(民進党・無所属クラブ)玉木雄一郎
(民進党・無所属クラブ)緒方林太郎
(日本共産党)畠山和也
(日本維新の会)小沢鋭仁

胸焼けしそう…。



4598万理久利:2016/10/28(金) 19:27:55
奇蹟の国ジパング
百歳の三笠宮様の主治医が、百五歳のクリスチャン、日野原先生。



4599同人α総務:2016/10/28(金) 21:51:55
レンズの向こう/西の空
平成を1年間だけ生き抜いた父が亡くなったとき初めて昭和の終わりのようなものを感じ
たのですが、それから27年、昭和天皇の弟君三笠宮崇仁親王のご薨去を聞いて改めて昭
和の終わりを思いました。本日は今上天皇御夫妻、皇太子御夫妻その他皇室の方々が最後
のお別れに行かれました。
竹内氏の最近の作品の中から、今日のこの日に相応しい2点を選びました。





           
??????????        (Photo by I.Takeuchi 2016.10.20.)



4600昭和のテレビっ子:2016/10/29(土) 11:17:51
ピコ太郎
面白い名前だ。つい「コピペ太郎」と読み違えてしまった。

「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」の奇妙な唄と踊りのネット配信で世界的な人
気ものとなったとなったピコ太郎氏が、外国特派員協会で会見を開いた。
いつもの衣装で100名という驚きの人数の外国人記者の前で唄を披露し大喝采だ。

ここでの会見を見たのは小泉元総理の「3.11被爆米兵を救おう基金」趣旨説明が最後だっ
ただろうか。政治家や、自称人権派、反原発、9条を守る、そんな団体のアピールの場だ
とばかり思っていたがこういう分野の人も呼ぶのかと驚いた。

外国特派員協会については偏向しているとの悪い噂も聞くが、海外への発信の場所として
は重要だ。それだけに偏向は困るのだ。
記者は欧米が目立つ。彼等にとっては、多かれ少なかれみんな興味深い東の端の小さな島
国の不思議な人々として捉えているのではないだろうかとも思う。政治家も市民運動家も
ピコ太郎もその意味で同列なのだ。
ちょっとうがち過ぎ?



4601昭和のテレビっ子:2016/10/30(日) 08:34:46
今日の見所
NHK日曜討論 9:00〜
テーマ:TPP、年金、過労自殺や長時間労働の是正等
テスト:
田村憲久、大串博志、上田勇、小池晃、浅田均

◆TPP委員会で審議拒否をし続けてきた民共はNHK討論には出席をするようだ。
◆この間、淡々と提案と質疑を続けてきた日本維新の知恵袋浅田氏もまた、淡々と持論を
述べていくのだろう。
◆パフォーマンス花盛りの国会と異なり、この場ではそれなりに各党の考えを静かに聞く
ことはできるだろう。野次もないし、議長席に詰め寄り審議中断もない。
◆何と言っても島田議長(司会者)は議事進行については話をぶった切ってでも強権を発
する。NHK「LIFE!〜人生に捧げるコント〜」でウッチャンが演じる優等生NHK職員そのものだ。



4602昭和のテレビっ子:2016/10/30(日) 11:41:14
今日の日曜討論/もうひとつのブラック企業
本日の日曜討論は予想通りの展開だった。維新 浅田議員のモソモソのしゃべり具合は残
念だが、アピール度から言えば、自公、民共も似たようなものだ。それでも浅田議員は他
党への感情的な批判をしないところがいい。
そんな中でも維新を含む野党議員からの意見には聞くべき点がある。自公議員も謙虚に受
けとめ取り入れて欲しい。

番組中気になったのが共産党小池議員だ。終始憮然とした態度と発言だ。ときどき組んだ
腕の指をピコピコ動かしている。イライラ感がもろに伝わってくる。
過労自殺をめぐる労働問題の発言が気になった。「残業代カット法案」と糾弾し続ける。
自殺を招いたのも電通という企業ではなく、政権与党のせいだ、と言わんばかりだ。
そこで、御自分の所属する党はいかがなものか? そんな思いがまたむくむくと湧き上が
った。以下、本日の日曜討論の感想に代えたいと思う。

………………………………………………………………
「政活費不正受給の共産府議 私的流用認め辞職へ 大阪」10月26日 20時41分 NHK

こんなウェブニュースが目についた。
議員報酬の中からいろんな名目で天引きされてるんだろう。
党への義援金なんてものもあるんだろう。他には赤旗販促を割り当てられてやむなく20
部くらい自腹を切って知り合いに新聞を無理矢理押しつけていたりとか…。

その赤旗も部数がぐっと落ちたし、党の財政は大分苦しいはずだ。そのしわ寄せが国会議
員にも、地方議員にもいっているのいるのではないだろうか。サラリーマンからみれば議
員報酬は羨ましい限りの額にみえるけれど、キツキツの議員もいるのかもしれない。
党員階級の下にいけばいくほどしわ寄せは多いはずだ。無償労働の党員も低賃金の新聞配
達員もたくさんいるのだろう。

政党交付金を一貫して拒否しているが、赤旗の売り上げと党員からの吸い上げだけでは持
たないだろう。

党幹部の裕福な暮らしぶりと末端の党員の暮らしぶりの各差、中国共産党といっしょにみ
えてくる。見栄をはらずに、政党交付金をもらい党員からの絞り上げを止めてブラック企
業体質から抜け出す、そんなことからまず党の再生を始めてみたらどうだろうか。
(2016.10.28記)



4603昭和のテレビっ子:2016/10/31(月) 09:09:27
日本民進党と台湾民進党
「蓮舫は蔡英文を超えられるのか?〜日台「民進党」を比べてみた
     ー台湾・民進党の躍進から学ぶべきこと−
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49887??????2016.10.13 野嶋 剛


◆野党時代から台湾の民進党(民主進歩党)が気になっていた。どうしても香港の民主化
運動を見るにつけ台湾が気になった。蔡英文氏の実力と彼女を応援する熱狂的人々もだ。
名前が一緒だということもあるが、日本の民進党とつい比べてしまう。日本の民進党は自
公を倒して政権を取った経験をもつ野党第一党だ。台湾も似たような図式だ。両党首も女
性だ。でも二人には、そして党にも大きな違いがあると漠然と感じていた。
違いの中身がこの記事で少し分かるような気がした。

◆日本の蓮舫新代表も小池百合子新都知事も、この新大統領蔡英文氏のようなうねりを作
れるのかこれから先見逃せない。



4604万理久利:2016/10/31(月) 20:57:26
『変化(序章)』 評
 変化というようり「時間」がこの作品のテーマのようだ。「生命」に続き難解極まるテ
ーマだ。文学的、情緒的に時間というものを扱っているのならまさとっつきやすいのだ
が、勿論この理系の著者は真正面に科学的にこの「時間」に挑戦していく。ずっと据え置
きにしてきた私自身のテーマなだけについ身構えてしまう。

 著者のこれまでの作品を振りかえると出だしが面白い。今回は「時間」と切っても切り
離せない変化という言葉について素朴な印象と、この作品で取り上げる時間における「変
化」について説明していく。
 「へんげ」妖怪、化け物、変身のイメージ。神様が姿を変えるときは「権化(ごんげ)」。
 「へんか」これが時間にまつわるほうだ。その変化でも変化球、変化技といった意味合
いの変化は排除する。「時間の進行とともに変わる」その意味での変化(ヘンカ)だ。
 分かりやすい「変化」という言葉の分析と説明が、「時間」をどう考えるかという難題
に読者を引き込むのに大いに効果的な役割を果たしている。実際この私がそうだから…。
 それでも出だしの最後には「実空間」と「抽象空間」両方に跨がった視点からこの変化
・時間を彷徨してみたいとある。私にとって抽象空間の方はさらに手強そうだ。数式の世
界が広がってきそうだ。

 実空間における時間の認識と言えば、単純に皺がふえた、肌のつやがなくなった、髪が
薄くなった、これこそ時間の経過をズバリ感じるところだ。悪あがきをして多少改善され
たとしても、肌も髪も10代 20代 そのときの状態にもどることは決して無い。
時間の矢だ。前作『生命シリーズ』で人間もこの世界・宇宙もエントロピーの増大に向か
って動いていることを述べていたが、この作品はそこからまた一歩踏み込んだ「時間」に
ついて取り上げいるのだろう。

 難しい内容が続いた後、最後で著者は読者の興味をそそる「生命時計」について述べて
いる。ここを読んで映画 「ジョニーは戦争へ行った」を思い出した。手足と顔を失った
兵士が微かな風邪や音で頭の中でカレンダーを刻むのだ。でも唯一残された耳や皮膚感覚
さえなくなったらどうなるのだろうと思ったが、その場合でも時計は刻まれるようだ。
 これは人間の話で、犬や猫、昆虫にいたるまで人間以外の生命体にもこの「生命時計」
なるものはあるのだろうか。時間認識というもはあるのだろうか。
そんなことをつらつら考えながら、次回を待つことにしている。

 序章を書きながらも時間の経過とともに次々と時間に対する考えや思いが変化した
とある。なかなか上手い終わり方だ。パチ パチ

4802



4605同人α総務:2016/11/01(火) 07:08:14
α49号(冬号)テーマ
『日本語』です。
テーマ前書きをリンク集「前書き集」にアップしました。

「日本語にまつわる御体験あるいはご意見をお聞きしたい」
神野氏による前書き最後の言葉です。詳しくは前書き集で。



4606昭和のテレビっ子:2016/11/01(火) 15:59:40
ライザップ
ダーッ ダーッ ティーティッティティー ものものしいBGMとともに始まるこの痩身
専門ジムのテレビコマーシャルには一応名の知れたお腹ボヨンの男子たちが登場する。ジ
ム通い前のシーンはいつも決まってお腹の贅肉を思いっきり揺らす。場面変わってアフタ
ーは引き締まった腹を見せてボディービル男子のポーズをとる。

これまで起用された人達は殆どが男子。お笑い芸人、役者、歌手だ。評論家森永卓郎氏が
出て来た時には驚いた。女性同様、男性も引き締まった肉体美を保ちたいのだろう。みて
くれだけでなく、健康改善にも役だったことと思う。
それにしても、みんなよく自分の贅肉たっぷりの姿を視聴者に見せる気になったものだ。
売名行為、CM出演料、そのあたりは分からないが勇気があるとも言える。この勇気とそ
して努力、それをライザップは最後まで応援する、これを前面に出したCMなのだろう。
しぼんでしまった森永さんを見るにつけ、以前のふっくらトホホの方が良かったと思うの
は私だけだろうか。

「ライザップの音楽が鳴ると全裸になって踊り出す娘」。ネットにこんな書き込みをみつ
けた。なるほどポヨンポヨン姿を見せ変身に挑む男子の必死の思いとは別に、小さな子供
にとっては面白い音楽と踊りに見えるのだろう。その父親がライザップに行くかどうかは
怪しいが、CMとしては成功した例だと言えそうだ。



4607同人α総務:2016/11/01(火) 19:32:13
レンズの向こう/色づく
今日は朝から雨。おまけに寒い。これが青空であればまだ寒さも気分も晴れるのですが、
秋らしいスカッと青空が見えない日が続くどうしても落ち込みがちになります。
そんな時は、ほんものにはかないませんがこんな晴れの日の秋の画像を眺めるにかぎり
ます。
ここはいつもの所沢航空公園でしょうか。赤く色づく葉っぱがきわだちます。
広い公園の中で空に向かってすくっと伸びる木も秋を楽しんでいるようにみえます。
チャリンコで散歩に来たおじさんがいるので、この木の背の高さがよくわかります。




           
??????????       (Photo by I.Takeuchi 2016.10.)



4608キメラ17号:2016/11/02(水) 08:42:05
企業イメージ
昨日韓国で、大統領のお友達に怒り狂った男性が最高検庁舎にショベルカーで乗り込んだ。
まあなんとも、一度怒りに火が付くと待ってましたとばかりに一気に燃え上がる人が多いこ
とよ。ショベルカーのお尻に大きく、
「HYUNDAI」とあった。
「KOMATSU」ではなくてよかった。

現代自動車の幹部たちはあれを見て、自社のショベルカーの宣伝に役立ったと喜んでいるの
か、あるいはイメージを悪くしたとこれまた怒りに火が付いたのか、まあどちらでもいいか。



4609万理久利:2016/11/02(水) 14:50:52
アンデルセン文学賞
 村上春樹氏の受賞を聞いて、何で彼の作品が児童文学賞? まどみちおと並ぶのかと驚
いた。どう考えても子供は読めないし、挿絵も無いから興味もないだろう。ボブ・ディラ
ンのノーベル賞受賞を聞いたときと同じ???が浮かんだものだ。
 調べてみると、児童文学は「国際アンデルセン賞」。1956年にできた歴史ある賞だ。
これに対して通常の文学を対象として作られた賞が「アンデルセン文学賞」。2010年
創設とあるから、聞き慣れていなかったはずだ。それにしても実に紛らわしい命名だ。

 村上春樹がデンマークで行われた受賞式でのスピーチを読んだ。その中にこんな言葉が。
「侵入者たちを締め出そうとどんなに高い壁を作ろうとも、よそ者たちをどんなに厳しく
排除しようとも、自らに合うように歴史をどんなに書き換えようとも、僕たち自身を傷つ
け、苦しませるだけです」
 これまで氏のスピーチは少なからずの物議をかもしたが、これもまたその一つ。
立場によってそれぞれ内容をいいように解釈するのだろう。
読む限り、村上氏の言っていることは立場をこえたもっと人間の、人間世界の根源的なこ
とを言っているのだと思う。思いたい。

 スピーチの中で村上氏はアンデルセンの作品『影』をとりあげている。村上氏も影をひ
とつのキーに人間の心の闇のようなものを書いるから共感するところ大であったことがわ
かる。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』がその典型だ。
アンデルセンの作品に影響されたかどうかはわからないが、ふたりにとっての「影」の意
味には共通のものがある。アンデルセンの『影』を読んでみたくなった。

【受賞スピーチ全文】
→ https://www.buzzfeed.com/sakimizoroki/murakami-andersen?utm_term=.dibEmWaW53#.vorDqlmlXL



4610万理久利:2016/11/03(木) 08:32:26
文化の日
 毎日が日曜日状態が10年近く続くと、祭日のことをすっかり忘れる。
今日は文化の日。ニュースで知った。
 生きている数十年の間に、地名、社名、そして祭日の呼び名も随分と変わった。記憶力
が衰えていない間は直ぐに頭の中で名前の入れ替え機能が働いたものだが、だんだんそう
簡単にはいかなくなってくる。4月29日にいったては、天皇(昭和)誕生日、その後み
どりの日、みどりの日が別の日に移動したので今度は「昭和の日」。あまり名前を変えな
いでよ!、と言いたくなる。まあ学生時代や労働者の時代はひとくくり「どうどうと休め
る日」でいいのだが…。

 「文化の日」は私が生まれてから名前も日付けも変わっていない。「ノーベル賞の季節」
「読書の秋」「文化祭の季節」「文化勲章の日」こんなイメージがすぐに湧いてきたもの
だ。この日が日本国憲法が公布された日であることも、ましてや明治天皇の誕生日だとい
うことも頭になかった。始めから「憲法記念日」あるいは「明治の日」とした方が歴史的
背景がわかってすっきりすしたのではないだろうか。
 時代はどんどん変わっていく。時代時代の政治的思惑や企業や国民の意識の変化によっ
て名称変更も仕方が無いのだろう。明治維新や大戦を夾んで生きた人達の戸惑いや混乱は、
今の私と比較にならないほど大きかったに違いない。彼等のご苦労があって今がある。私
の不満も我が儘に過ぎないのだろう。

 私にとっては、今日は普段とかわらない静かな一日だ。そして健様を偲ぶ日でもある。
今から3年前の今日高倉健がびしっとしたモーニング姿で恥ずかしそうに文化勲章授賞式
に参加した。そしてその1年後の11月10日に亡くなった。
今日は私だけの秘かな高倉健記念日である。

           



4611同人α総務:2016/11/03(木) 16:14:31
レンズの向こう/ハナミズキ
 たくさんの小さな赤い実。光を受けてキラキラ光る赤い珠を竹内氏のカメラと目がとら
えています。植物に疎いので、思いつきで、「所沢航空公園 秋 赤い実」をキーワード
で検索してみました。ヒット!! これはハナミズキの実のようです。
ひらひらの花が半年たつとこんなに見事な実をつけるのですね。
 ハナミズキと言えば一青窈の歌。出だしと終わりのフレーズが好きです。小さな頃宮沢
賢治の詩に心打たれて詩を書き始めたと言うだけの表現力を感じます。




                
??????????             (Photo by I.Takeuchi 2016.10.20.)


 空を押し上げて
 手を伸ばす君 五月のこと
 どうか来てほしい
 水際まで来てほしい
 つぼみをあげよう
 庭のハナミズキ??……(略)

       僕の我慢がいつか実を結び
       果てない波がちゃんと
       止まりますように
       君と好きな人が
       百年続きますように

       君と好きな人が
       百年続きますように
               ( 一青窈 作詞 「ハナミズキ」より)



4612キメラ17号:2016/11/04(金) 09:36:55
台湾人の父を持つ三人
「太平洋 蓮の懸け橋 つむぐ女性」
思いつきのその場しのぎ?の俳句を作り、ケネディー親善大使に送った謝蓮舫。

「僕の我慢がいつか実を結び 果てない波がちゃんと 止まりますように 君と好きな人
が 百年続きますように」
ハナミズキの一年をじっくり眺め、花の姿に自分の思いをこめて詩をつくりそして歌いあ
げる一青窈(ヒトトヨウ)。

支える地下の茎を忘れて春の季節の一時、水面上に豪華絢爛な花。開花が過ぎるとあっと
いう間に無残な姿だ。豪華絢爛に見えればプラスチックの製のハリボテでも厭わないとい
う自己顕示欲の強い蓮の花が蓮舫だとすれば、地に根をはり、春になれば地味でもしっか
りと空に向かって花を咲かせ、秋になれば葉に色を付け、小さな小さなキラキラの赤い実
をつけ散って行くハナミズキが一青窈。

余貴美子も父親が台湾人だった。NHKヒューマンヒストリーでナレーションを担当して
いたが、女優としての演技に味があるが声もいい。彼女自身がこの番組で取り上げてられ
ていたが、ご先祖様一族の歴史をみると余貴美子のような人が生まれ出てきたことに納得
がいく。彼女は控えめで、可愛げでそしてどこか凜としていて近寄りがたい紫のアザミ。
花も色々、生き方も色々。

     ♪ 人生いろいろ 男もいろいろ
          女だっていろいろ 咲き乱れるの〜 ♪ (千代子)



4613昭和のテレビっ子:2016/11/04(金) 17:22:25
オーム 坂本弁護士一家殺害事件
今から27年前の今日オーム教団の犯罪を追っていた坂本弁護士一家がオーム信者によっ
て惨殺された。その5年後の6月は松本サリン事件、1年後には地下鉄サリン。
平成初めに世間を騒がせた新興宗教グループによるテロ事件だ。
当時問題になったのは、坂本氏が語っている局のビデオテープを放映前にオーム幹部に見
せたことと、松本市に住んでいた被害者でもある河野氏をテレビ方で報道で容疑者扱いし
たことだ。その後坂本弁護士をめぐる局の対応の非をを認め、筑紫哲也氏が「TBSは今日死
んだに等しい」と言ったことを鮮烈に覚えている。

今年、当時松本サリンの被害者河野氏を加害者呼ばわりしたキャスターは同県から国会議
員に初当選した。今日もテレビでは何事もなかったかのように、いかにも「真実をあばく」
「正義のみかた!」の調子で報道番組が流れている。
事件に関わった塀の中の麻原彰晃を始めとするオーム関係者はもちろん、テレビ局員、い
っしょに騒いだ評論家達は今日一日、事件のことを思い出しただろうか。私だって、ネッ
トの小さなニュース記事に気が付かなかったらすっかり忘れていた事件なのだ。
そう言えば今日のお昼のバラエティー生番組で笑っている江川紹子氏を見た。彼女には決
して忘れられない日のはずだ。お仕事はお仕事。彼女を攻めているわけではない。

今宵のNEWS23ではこの事件をとりあげてもらいたい。取り上げることによって、この局
の姿勢もアピールできるし、この局だけでなくテレビ局全体の戒めになる。当時私もそう
だったようにテレビに乗っかり「河野氏は怪しい」と決めつけるような心理になってしま
った視聴者への戒め、今流行の言葉で言えば視聴者が情報リテラシーを身に付けることに
も大いに効果があると思う。だが、多分取り上げないだろうな…。



4614昭和のテレビっ子:2016/11/05(土) 17:39:39
国会でプラカード
いつから国会で議員が一斉にプラカードを出すようになったのだろう。
国会を積極的に見るようになったのは昨年夏辺りからだったが、その時、プラカードを一
斉に掲げる議員達を見て驚いた。国会がまるで乱闘と野次のデモ集会場のようだった。
自民の野党時代、彼等も同じようなことをやっていたのか、当時国会には全く興味がなか
ったからわからない。

今国会での焦点はTPP、特別委員会がまともに開かれたのは何回あったかと思うほど、テ
レビ中継もニコ生中継でも、中断され、あるいは審議拒否されじっくり聴こうという思い
を何度も裏切られた。
機動隊の沖縄での「土人」失言ぎ騒ぎと、山本農林大臣の懇親会での失言で不穏な空気。
TPPの議論より、山本農林大臣糾弾の場と化した。

会議室に入る前、本人自ら用意したのかあるいは秘書に作らせたのかは分からないが、こ
んなプラカードをせっせと皆で準備して会議に臨んだのかと思うと、ちょっと違うんじゃ
ないの、他にやることあるんじゃないの、と情け無い気持ちになる。
国会は国民から選ばれた議員が討論をする場である。基本、言葉で政策を戦わす場である。
決してプラカードや乱闘で意見表明する場所ではない。同時に、テレビやネット中継を通
じて選んだ側のの国民が討論を聴くという形で政治に参加する場でもあるのだ。

政権与党は決して立派なもんじゃないけれど、それに負けない位、いやそれ以上に情けな
い野党議員の姿に思えた。

【そっくりな風景】
昨日のTPP国会決議


昨年の安保法制国会決議



4615同人α総務:2016/11/05(土) 20:22:37
レンズの向こう/日没
 上から画像ナンバー順に掲載しました。定点から数分おきに撮影したものでしょう。
この人に夕陽を撮らせた天下一品、これは褒め過ぎだけれども毎回はずれはありません。
当たり外れの基準は人によるのでしょうが、一般受けする無難な画像ではなく、見る人に
心の奥に潜んでいたものを引き出させ、そして何かを感じさせてくれる、それがあるかな
いかで決まってくるのではないかと思います。

 空から太陽が人間の生活の場所を照らしてくれて、やがてゆっくり沈んでいく、その繰
り返しの毎日ですが、一日一日がドラマです。そのドラマの始まりと終わりを飾るのがこ
の太陽。
 一日のドラマの終わりを飾る最後のシーンが日没。どれ一つ同じドラマがないように、
太陽の沈み方もそうです。太陽は万物の一日のドラマを全部飲み込んでゆっくり幕を下ろ
し、夜、万物を幕の内側でゆっくり休ませてくれたあと、また日の出とともに新たなドラ
マを照らし出してくれます。太陽の存在は地球上の万物にとってはドラマそのもの。



  

             
?????????????????????? (Photo by I.Takeuchi 2016.10.26.)



4616昭和のテレビっ子:2016/11/06(日) 08:08:11
他人のそら似 3
 韓国で、本日未明疑惑の人安鍾範( アン・ジョンボム)主席秘書官が逮捕された。
朴槿恵大統領のとともに時々顔が映っていたが、見る度に角野卓造氏とよく似ていると思
った。もう一人カンニング竹山氏かな。テレビで顔を売る役者/芸人としては一種の有名
税なのだろう。
 今、安氏にとって検察だけでなく、渡る世間全体が大きな鬼となって見えているに違い
ない。

 = ( + )÷ 2



4617昭和のテレビっ子:2016/11/06(日) 14:17:49
他人のそら似 4
 谷口真由美氏はサンモニのレギュラー、三桂のお仲間、部落解放・人権研究所の元理事、
全日本おばちゃん党の代表代行、大学准教授… ピカピカの人権派、偉そうだなあ。
 「土民」発言を取り上げた前回も、「強行採決」を取り上げた今日も、もう日本はオシ
マイだと言わんばかりの表情で自らも「気持ちが真っ暗になる」と言っていた。
出演者全員暗〜い顔だ。その後パンパカパ〜ンのBGMとともにスポーツの話。打って変
わってみなさん明るい顔に。「風を読む」でどんな話題をとりあげようとも岸さんが最後
に安部政権批判をキッチリ決めて終わる。毎度の流れだ。

 谷口のおばちゃんをウィキで調べてみた。おお〜、偏差値40の大学から這い上がって今
では大学でも教鞭をとっているという努力家だ。
 安部さんも55の大学から這い上がって総理大臣だ。いいね。政治家も評論家も学歴な
んか関係無い。党幹部を見る限り、学歴偏重が強く残っているのは共産党を始めとする革
新野党の方ではないかと考えてしまう。つい笑ってしまう。

 いつも怒っていて暗い顔の谷口のおばちゃん、誰かに似てる似てると思って「谷口真由
美 そっくりさん」で検索をかけてみた。いたいた この人だ!! ニッチェの江上敬子
さんだ。こっちは根っからのとびきり明るいお笑い芸人だ。

      法学者谷口真由美先生                     お笑い芸人ニッチェ江上敬子さん
                 



4618万理久利:2016/11/07(月) 09:10:39
麺類の日々
 先月から乾燥麺の在庫処分にとりかかっています。毎日ぼぼ麺料理です。
先々週はパスタずくし。同じく大量在庫のホットケーキミックスを薄く焼いてピザの台に
して野菜を沢山ちりばめてたっぷりのチーズです。パスタとピザのイタリアン週間でした。
 先週は蕎麦。ぐっと冷え込んできた一週間でしたのでゆでたての麺と温かい汁をすする
と気持ちまであったかくなります。
 だし汁、中に入れる具材、付け合わせ、これを考えることに嵌まっています。
客は私だけですから、気楽です。一人食堂一人客といったところです。もともと麺類が好
きなことと、器を代えて楽しんでいるので、飽きることはありません。

 今週は素麺です。これはちょっと手強い。コンソメをベースに「コーンスープ風素麺」、
半生かに玉を熱々の素麺入り和風だし汁の上にトッピングして「かに玉素麺」、このあた
りから挑戦してみようかと思っています。
一人食堂シェフとしてはやりがいがある素材でもあります。


<先週>

蕎麦  具:焼き鳥 竹輪 ネギ 豆苗 玉子  その他:南瓜 ポテトサラダ 冷や奴
      


<先々週>

パスタ??
カルボナーラ??????????????????????????????????       ?????? ナポリタン
  



4619昭和のテレビっ子:2016/11/07(月) 17:35:35
「安部総理は頭が足りない」
 11月3日茨城で行われた「憲法のつどい」で民進党議員福島のぶゆき氏が言った言葉
だ。これを聞いて手を叩いて喜ぶ人達、もっともだと思う人達もたくさんいるのだろう。
だが昔、知能に問題がある障害者を揶揄するときによく使われた言葉でもあることを思え
ば、大阪から派遣された警察官が沖縄で口走った禁止用語「土人」と大して変わらないで
はないか。
 大臣や警察官の言葉はチェックされて、野党議員の言葉はチェックされないのか。
同じ公人ではないか。差別用語に敏感な人権派の人達は憎っき安部氏に対する差別用語は
自ら発することも、人が発するのを聞いてもどうでもいいようだ。

 共産党某女性議員は反安保法制デモで安部総理をヒトラーに真似て太鼓に絵を描いてバ
チで叩きまくった。「安部死ね」の言葉も野党議員はスルーだ。むしろ笑って利用したと
も言える。自分で言わずに人にいわせるのだ。
 此の国では政権与党側は言葉狩りに耐える、野党側は何を言っても許される、こういう
暗黙の決まりがあるのだろうか。まるで自虐史観いっぱいのこれまでの日本マスコミや評
論家や日本の政権と、他国とりわけ中韓朝米との関係のようにも見えてくる。

 野党の政権に対する不安不満も分かる部分は多々あるのだが、今のような国会運営のや
りかたや発言では国民にはなかなか理解してもらえないのではないかと、残念に思う。
 政策云々は別としても、同じ野党でも政権に異論を唱えつつ審議は決して拒否しない「日
本維新」や「こころ」のやり方の方が真っ当に思える。提案、説明、議論を通じて彼等の
考え、政策は国民に伝わる。そのれをどう判断するかは国民だ。伝わらないことには判断
のしようがない。



4620万理久利:2016/11/07(月) 19:23:03
日本海カニ漁解禁
鳥取の初セリで高級ブランドズワイガニが一杯130万の最高値をつけました。
鳥取地震のお見舞い、激励の意味合いもあるのでしょうが、足一本十万近くしそうです。
ちょっと上等なカニもどきカニ蒲鉾でも1万個は買えてしまう値段です。
刺身やゆでたてをそのまま食べない限り、カニ蒲を使ったカニ玉素麺もさほど味は変わら
ないでしょう。
貧乏人シェフの負け惜しみです。



4621昭和のテレビっ子:2016/11/08(火) 08:56:22
岡もっちゃん
元外交官の岡本行夫氏ではない。私の好きな俳優大地康雄似の日教組TOP岡本泰良氏のこ
とである。
もと小学校教師、そして今年春日教組委員長に選ばれたばかりだというのに、地元に妻子
を残し東京で不倫をやらかし、組合費を使って豪遊しまくったと騒がれている。それなり
の高い人物評価があったから委員長にまでなったはずなのに…。
かつての勢いは無いようだが、日教組といえば大事な子供の教育を預かる教員の組合だ。
そのTopがこの有様なのだ。

テレビや新聞ではほとんど取り上げない。不正は許さない! 子育てと教育が一番大事!
といつも声高にいう割には静かだ。
子を学校に預ける親達もこの事件をあまり知らないのかもしれない。
不倫云々は政治家であろうと芸能人であろうと何であれあまり気にしない私だが、この人
の場合はう〜んと唸ってしまう。なんといっても先生の先生だ。岡本氏自身も疑惑が事実
と反すれば公の場でものをいうべきだし、日教組もしかるべき調査をして見解を述べ、し
かるべき対応をすべきだ。
輿石さん、この事件知ってるのかしらん。


     岡もっちゃん          大地さん
          



4622万理久利:2016/11/08(火) 16:30:47
政治家とシャーマン・占い師
時として冷徹な判断を求められる現実主義者と、どこかオカルト的・超常的匂いのするシ
ャーマンの組み合わせは異質に思えますが、ありえなくはない。というより、古今東西の
過去の有名な政治家達とシャーマンの付き合いがいくつも見られます。
そもそも天照大神や卑弥呼や陰陽師安倍清明を思い起こせば、いにしえの昔から、自らが
シャーマンとして政(マツリゴト)を行うか、著名なシャーマンに予言してもらって自分の判
断や精神的安定を保つことにに役立ててきたことがわかります。

科学文明の発展とともにシャーマンは非科学的だと表向きは扱われがちですが、日が沈ん
だあと駅前や路地裏でそっと開店する占い師達の元へ集まる人々がいることも事実です。
こうして陰の存在として今でも多くの人の心のよりどころとして活躍しているのです。

占星術などにみられるように、シャーマンは実はだれよりも科学者であったとも言えます
し、近い将来を見通せる特殊能力を持つ人などいないと断定することは出来ないことも確
かです。それでも政治家とシャーマンの繋がり、例え言い関係だとしても公になるようで
は政治家としての力量に欠けます。ましてやシャーマンに政治的判断を委ねる、頼るよう
になっては政治家の資格さえありません。

逮捕された崔順実(チェ・スンシル)氏は自分と親族の私利私欲のためシャーマンのふり
をしていただけなのでしょう。ここでもまた騙され続けてきた朴氏は大統領資格などない
ことがわかります。

崔氏がほんもののシャーマンであれば、自分の逮捕も占えたはずです。(笑)
韓国民に対してだけでなく、連綿とシャーマンの血を受け継ぎ精進してきたほんもののシ
ャーマンに対して、崔氏は実に罪深いことをしたものです。
意地悪なマスコミは容疑者の写眞を選んで掲載しているのでしょうが、崔さんはいかにも
金まみれの悪女に見えます。それにしても、あれだけの金を持ち見栄っ張、人を動かすこ
とができた崔氏がなぜ美容整形をしなかったのかが不思議です。腕のいい外科医はいくら
でもいたでしょうに。



4623キメラ17号:2016/11/09(水) 08:54:50
チャ チ チュ チェ チョ
昨日パク大統領がらみの事件で、チェ氏の愛人との噂があるチャさんが空港で身柄を拘束
された。(逮捕と表現するメディアもある)
記憶力が落ちた私は、必死で名前を覚えようとするのだが、なかなか覚えられない。
そんな自分にアチャーとなってチェッと舌打する。

十数年前、某病院で築地で飯屋をやっている隣のおばちゃんと、それぞれのベッドでキャ
ーキャー言いながら毎週テレビで見た冬のソナタでも、女性主人公の名はチョン・ユジン、
演じた女優がチェ・ジウ、ヨン様演じるもう一人の男性主人公がチュンサン。チュンサン
を片思いする女性がチェリン。出会いの場所は風光明媚な町チュンチョ。
ここまで書いて頭がくらくらしてくる。

当時は顔と声(吹き替え)と筋だけでらくらくと物語を楽しめた。名前と役を意識的に繋
げなくてもよかったからだ。
ハングルに慣れていない私にはその人(役者名、登場人物)にとって大事な名前とは分か
っているが、名前を覚えられない。どうしてもオノマトペの世界になってしまうようだ。



4624昭和のテレビっ子:2016/11/09(水) 17:46:45
米大統領選
今日は朝から主要テレビ局は一斉に選挙特集だ。土人もTPPもオリンピックも豊洲も棚
上げだ。

トランプゲームはいろいろあるが、今回の大統領選はナポレオンでもなく、ブラックジャ
ックでもなく、ページワンでもなく、どうやら「ばば抜き」で終わるようだ。
だが、よくよく考えて見れば二人とも69と70という歳だ。
今年の選挙は「じじばば抜き」合戦だった。ばばを抜いたアメリカ国民の未来は勝ち残っ
たじじの腕にかかってくるのだ。

若さが売り物だったアメリカ、自由が売り物だったアメリカ、世界の警備隊アメリカ、こ
れからどうなるのだろう。
日本はどう舵をきるのだろう。考えようによってはいいきっ掛けだ。これを機にアメリカ
も日本も世界もいい方向に向けて舵を切って欲しい。

今から7年前、日本でも長く続いた自民党を倒し若い政権が誕生した。その時の日本国民
の期待感と似たようなものが今のトランプを当選させたアメリカにもあるのだろう。
変革は巨大なエネルギーがいる。国民の期待一杯で当選した大統領も、失敗を重ね危うさ
を見すかされたら、すぐに昨日まで熱狂的に応援していた国民でもすぐそっぽを向く。そ
こは日本もアメリカも他のどの民主国家でも同じだろう。トランプ氏に期待した人達の期
待を裏切らないことを願うばかりだ。



4625キメラ17号:2016/11/10(木) 16:18:58
市中引き回しの刑
韓国における逮捕すぐの映像は、両脇を警察官に捕まえられて下を向いて涙声でお詫びを
するシーンが多い。刑もまだ決まっていないというのに本人をさらしものにし、もうここ
から私刑が始まっているように見える。

先日逮捕されたチャ・ウンテク氏の今日の姿が「チャ・ウンテクはハゲだった」のタイト
ルとともに一流通信社「聯合ニュース」で流れた。
まるで市中引き回しの刑の現代版ではないか。自称リベラル朝日はもちろん、愛国産経で
も日本の大手新聞社はこのような写眞を載せるだろうか。犯罪者のプライバシーを守れ!
人権を守れ!の声ばかりが目立つ日本と大分文化が異なるようだ。


先日                       今日
  

※今日の記事は誤報の可能性も大いにある。捏造写眞であったらそれこそ、「一流通信社」の看板
を降ろしたほうがいいだろう。だが、チャ氏に怒る国民はもうそんなことどうでもいいくらい熱く
なっているのかもしれない。



4626万理久利:2016/11/10(木) 19:57:49
雑多な日々 評
著者風野 茜氏の作品に出会ったのは氏の高校同窓仲間による「同窓誌」です。どの作品
も家庭を守る主婦の優しい目で、日常のできごと、庭の木々や小動物たちのこと、目にし
た人達のちょっとしたしぐさ、生活ぶり、昔の思い出が書かれていました。
仕事人間で突っ走って生きてきた私には別世界に思えました。こんな世界があったのかの
思いです。自分の回りにもいつもこんな世界があったはずなのに、見えなかった或いは見
ようとしなかったのではないかと、仕事から離れた今つくづく思います。

短いエッセイが6作品並びました。短い文章のなかにそれぞれのテーマのエッセンスがき
らりとあって、自由詩のようにも感じます。難しい言葉や気取った言葉はなく、それでい
てちゃんと、あまり使いたくない言葉なのですが「教養」「知性」「品格」みたいなもの
が隠れているのです。一方お茶目なところ、ものをズバリ言ってのける面白さも備えてい
ます。
テーマ別に

1.そよぐ
最後の言葉「風は見えてないけれど見えている」、ポエムだなあ〜

2.雑多な日々
リオオリンピックの日本人選手の奮闘ぶりをテレビて見ていたときの感想が書かれていま
す。テレビの解説者にはない素直な感想ばかりです。
前述の同窓誌でアベベといっしょに映っている著者を思い出しました。

3.ターシャ・テューダ展
どうしても著者とターシャが重なります。著者に尋ねたことはありませんが、自分と似た
ような嗜好性をもつターシャを尊敬し憧れているように思えます。
ターシャの庭コーナーの展示振りを「全然よくなかった。チャチだった」。う〜んなかな
か手厳しい。それだけよくターシャの庭を愛でていることの証しです。

4.今夏のヒット作品 − 一本のネックレス
友人が作ってくれた木の実を使ったエメラルドグリーンのネックレス、ユニクロのシャツ、
お金がかかっていなくても、ピカイチのオシャレが楽しめる、著者の生き方のようにも思
えてきます。

5.「きのうは、猫だった」
通っている体操教室でのできごとです。おばさま立ちのざわざわぶりと一件落着まで、小
さな小さなできごとなのですが、その様子がまるで現場にいるかのように伝わってきます。
騒ぎの元となった猫を「どかっと太っていて目鼻もくちゃくちゃした顔の中に埋もれてい
る」「あの騒動のあとも、土管や室外機の上でダラン、グシャンとして昼寝している」
気取らないダイレクトな表現、これもまた著者ならではのものです。

6.寄る辺ない
人の心具合を表すしみじみ心に響く日本語を作品の最後に持って来ました。
毎日淡々と時は流れていきますが、日常の中で厖大な自分の生きてきた時々の記憶が何か
を目にしたとき、肌で感じたとき、空気を感じたとき、突如として蘇るものがある、その
時の著者の表情、そして心の揺らぎがあります。
「記憶の不思議、心の不思議を思いながら家のへの道を歩いて行った」
そして明日また日が昇り、小さなことにも気が付き美しいもの、奇妙なものに心動かされ
心躍る著者の姿が見えてくるようです。
4803



4627万理久利:2016/11/11(金) 10:58:20
今日は「麺の日」
「1」が四つ綺麗に並び、真っ直ぐな麺のイメージに繋がるらしい。
全国製麺協同組合連合会が平成11年に制定したとありますからイメージがますます湧い
たのでしょう。今では毎月11日も麺の日。よくあるパターンです。
全国製麺協同組合連合会は生麺、これとは別に全国乾麺協同組合連合会というのがあるよ
うですが、食べるときは同じ麺、乾麺も含めてこの日は「麺の日」。
販促をかねて○○の日が各業界によって連日あります。どうでもいいような○○の日が次
から次へと出て来ます。食べ物に関しては料理献立に悩む家庭の主婦にとって少しは役立
つかもしれません。燃えるゴミの日、燃えないゴミの日、こちらの方が私にとっては重要
です。

私が使うのは生麺ではなく乾麺です。
乾麺は賞味期限が缶詰なみに長いので、油断をすると在庫が増えます。だから先月からえ
いや−で毎日が「麺の日」であります。
今週は素麺を予定していましたが、急遽蕎麦に変更。どうしても冷や素麺の印象が抜けま
せん。今日はちょっと奮発して熱々のスープのエビ天蕎麦にでもしようかと考えています。



4628昭和のテレビっ子:2016/11/11(金) 12:44:43
たまには/テレビでは取り上げない質疑
昨日の国会
★【衆議院 本会議】維新 丸山穂高
「茶番劇にはお付き合いしない!」《野党を猛烈批判!》 5分
https://www.youtube.com/watch?v=cx3nokkXOLg

★【参議院 経済産業委員会】自民 青山繁晴??23分
https://www.youtube.com/watch?v=Wrl3XwsJeEw


◆短いので是非二つの画像を見て欲しい。昨日行われた国会質疑だ。
◆丸山議員、短い時間で理路整然とした意見表明を述べている。失敗を重ねても、将来必
ず要の議員になっていくのではないだろうか。
◆青山議員の質疑デビューだ。きっちり生真面目に国会議員らしい質疑をした。
秘かに応援する私としては、期待通りの質疑をしてくれた。
◆二人に共通することは真摯であること。国会議員としての国民にたいする強い責任感が
あること。国会という場に一種神聖さのようなものを抱いていること。質問に答える閣僚
に対する敬意がある。32歳という若さの丸山氏はもちろんだが、二回り以上年上の青山
氏にもあること。年齢や経験など関係ないのだ。
これと真反対が民進党議員だ。国会という場に対する敬意がない。すっかり場慣れしてし
まい、初々しさがすっかり消え去ったすれっからしのゴロツキのように見えてしまう議員
ばかりが目立つ。そう言えば、今の代表はかつて、モデル気分でファッション雑誌の写真
撮影を国会で行っていた。



4629同人α総務:2016/11/11(金) 19:49:51
レンズの向こう/見上げる
このごつごつして逞しい一本の木は、人間世界で起きている面倒なこととは無縁です。
長い時間を、大地からの栄養と水と太陽の光だけで生き抜いてきた木。日照り、大雨、時に
大地震もあったかもしれません。何の文句も言わずひたすら生きる木。幹の皺、太さはそれ
を乗り越えた証しとも言えます。空に向かって若葉をいっぱいに広げて今を生きる姿は未来
への息吹。進化の再先端を生き、ときとして自分達を生物の王者だと傲慢になりがちな人類
ですが、この一本の木の姿から学ぶものがたくさんあります。

竹内氏の10月の写眞のなかでもこの写眞は印象深い一枚です。

    
    (Photo by I.Takeuchi 2016.10.26.)



4630昭和のテレビっ子:2016/11/12(土) 08:30:07
プライムニュースという不思議な場所
西部邁v小池晃、石破茂v 前原誠司、二日続けてタイムリーなテーマで話を聞くことが
できた。
立場は異なっても共通する考えを持つ組み合わせで意見を引き出そうというプライムニュ
ースの目論みだったのだろう。この辺りも人選が実に上手い。

いつもはがなり立て憮然とした態度ばかりの小池氏も落ち着いてゆっくりと語る。
普段はつい目と耳を背けがちな私も、氏の考えをそれなりに理解しようという気になって
くる。前原氏はいつも通りだが、じっくり話を聞くことができた。横にそれぞれ西部、石
破という熟練したつわものを置く事によって二人の考えを上手く引き出すことができたよ
うにも思える。

小池氏も前原氏も「政党」という集団の一員となると考えや個性が上手く出てこない、あ
るいは殺してしまうのだろうか。別人になるとまではいかないが…。

概して西部、石破氏は現実的、そして世界、時代の中の日本という大きな視点でものを考
えて入るのに対し、小池、前原氏は理想に走りすぎ、枝葉末節にしか目を向けていないよ
うに思えた。

*石破さん、なんとLINEを開始。自分の似顔絵スタンプを作った。(niftyニュース)
テレビの石破さんとスタンプの顔が重なってつい一人笑いしてしまった。ひょっとしてパ
ンパカさんに依頼したのではないかとも…。
目が恐い石破さんと、睫毛が長くてパチパチ眼の前原さん二人をつい見比べてしまった。

??????????????        聞き倒しの反町さん
               by Turu

  スタンプになった[「イシバくん」      目がかわいい、蓮舫よりずっとましな前原さん
                by Nekomaru Z



4631昭和のテレビっ子:2016/11/13(日) 07:21:24
政治オタクの日曜テレビ
◆今日はトランプ新大統領をとりあげたものばかりだ。
◆時事放談は終了。大串氏はお茶菓子「佐賀牛煎餅」を食べてニコニコ。可も無く不可も無く。
久しぶりの浜氏は、トランプ批判、トランプを選んだアメリカ国民批判、そして〆はもちろん
安部批判。終始ブツブツブツブツ。


時事放談 TBS 6:00〜
第六二三回
大串博志 (民進党政調会長)
浜矩子 (同志社大学教授)


新報道2001 フジ 7:30〜
岸田文雄外相
宮家邦彦氏、慶片山善博、ケント・ギルバート氏、宋文洲氏。


日曜討論 NHK 9:00〜
【第1部】岸田文雄
【第2部】稲田朋美, 川上高司(国際政治学者),谷山博史(JANIC理事長),
     柳澤協二(自衛隊を活かす:21世紀の憲法と防衛を考える会代表),
     山口 昇 (軍事評論家),



4632赤松次郎 :2016/11/13(日) 17:47:17
山荘便り 20161113−ハシバミ
 西洋の小説を読んでいるとハシバミとかトネリコ、ニワトコ、スグリ、サンザシなどの
植物の名前がよくでてくる。それらが自分の育った環境にはなかったせいか、私にはそれ
らが洋風の名前だと思っていて、西洋の風景を思い抱いていたのだ。しかし異国風と感じ
ていた私のまったくの思い違いで、それらには歴とした和名があり日本の山野に自生して
いるのだ。トネリコは梣という漢字であり、ニワトコは接骨木(庭常)、スグリは酸塊、
サンザシ山査子と書く。
 さて最初の書き出しの西洋小説のなかではそれらの植物はどのように表現されているの
か調べてみると・・・

 シンデレラの物語には
彼女のお母さんは死ぬときにシンデレラに、庭に植えてあるハシバミの木に、困ったこと
があったらいいなさいといって亡くなります。彼女の母は死ぬ間際に自分の魔力をそのハ
シバミの木に託したのです。シンデレラが困ってそのハシバミを木をゆらすと、なぜかそ
こに綺麗なドレスがかかっていた。

 ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指輪 」では
「神々の黄昏 (楽劇) 」の冒頭「ワルキューレの岩」で第一のノルン(運命の女神)が
「一人の大胆な神が水を飲みに泉にやって来て 永遠の叡智を得た代償に片方の目を差し
出しました そして世界樹のトネリコの木から枝を一本折り その枝から槍の柄(つか)
を作りました 長い年月とともに その枝の傷は 森のような大樹を弱らせました 葉が
黄ばんで落ち 木はついに枯れてしまいました」と歌う。

 プルーストの「失われた時を求めて」では
「私の記憶では、サンザシが好きになりはじめたのはこのマリアの月でだった。教会の祭
壇に飾られている白いサンザシをみて、その枝は葉の縁飾りで一段と美しくなり、その葉
の上には、ちょうど新婦のウェディングドレスのすそのように、まぶしいくらいの純白の
蕾が小さな花束になって、ふんだんにばらまかれている。」と表現した。


 昔「知らない木(日本語に訳せない木々)」はトネリコとかサンザシとかの言葉で訳し
ていればいいなどといった、さる翻訳家の戯言を読んだ記憶が頭の隅にあったのが災いし
て、それらを西洋の名前だと思い違いしていたに違いない。

    

 毎年秋になると山荘の近くの屋敷から下の道路に、テトラポットのように四方にツメを
伸ばした褐色の妙な形のものが落ちていることがあった。私はそり曲がった病葉かそれと
もアカタテハの綴じ合わせて作った「巣」だろうかと考えていた。そして時々は靴で踏ん
で中身を調べてみたりしたが、それがなんであるか判らなかった。今年は手にとってほぐ
してみると中から小さな明るい褐色の椎の実のような物が出てきた。植物図鑑で調べてみ
るとそれがハシバミの実で、別名「ヘーゼルナッツ」。芽立ちが明るい赤紫色で、のちに
濃い赤紫色になる。花・実も紫色を帯びる。実は食べられる。耐寒落葉。樹高2mと書い
てあった。

 実を取り出すために皮を剥いたのだが、妙に指がチクチク痛いと感じたのはトゲが指に
刺さったからだ。 私の目には見えないような細かい産毛のようなもので、ついに棘を的
確に見つけることは出来ず、その痛みはしばらく残った。
 食べられるということなので来年は手袋をしてハシバミを採取して、「武士の一分」で
はないが我が家の「モロ」に毒味係を仰せつけ何ともなければ、ビールのツマにして暖か
い薪ストーブの燃える部屋で楽しもうと企んだ。



4633万理久利:2016/11/14(月) 18:25:21
物語に出てくる植物
ハシバミ、トネリコ、ニワトコ、スグリ、サンザシどれもすぐに形が浮かんできません。
言葉の響きと勝手に漢字を頭のなかで当てはめて想像するだけです。
図鑑で調べてみるといつかどこかで見たことがあるものばかり。植物名を覚えてこなかっ
つけが回ってきます。
物語の中に植物(木や花)が場面場面で象徴的意味あい、鍵になるような存在として出て
来ることがあるのですが、その植物を知らないまま読み通しがちです。おおまかなストー
リーは頭に入りますが、その植物を知っているのといないのでは、味わいが全然違ってく
ることがよくわかります。日本語の原作でも翻訳ものでも、カタカナ表記ではなく漢字表
記(和名)であればさらに味わいが追加されるような気がします。小さな頃頭に叩き込ん
でいれば良いのですが、今からでは読みと漢字を記憶するのに苦労しそうです。

ツノハシバミ(角榛)?の形状は異様というかポップというか、初めて目にする不思議な
形です。実の形には色々ありますがこれは、真っ赤な実の先に濃い緑がぐにゃっと絡んで
いるグロテスクなドラゴンフルーツ、強烈な匂いとぼこぼこの棘で実に攻撃的なドリアン
にも決して劣ることがありません。ふわふわの白い棘に覆われた薄緑色の房が綺麗に並ん
で放射状に角を伸ばしている形は地上の小さな宇宙ステーションのようにも見えます。
このツノ ハシバミを舞台にいろんな物語ができそうです。



4634万理久利:2016/11/15(火) 08:16:07
超スーパームーン
昨日は68年ぶりのデカお月様だとか。
都市伝説?どおり前日夜ニュージーランドで7.8Mの大地震がありました。
月の引力が働いて地球の地殻に変化が起きるのでしょうか。
テレビではトランプ氏の話題ばかりでこの地震のニュースはあまり流れません。
トランプ地震の方が大きいようです。ともに被害のほどはよく掴めません。

月を見ようと外へ。土日、煌々と輝く真ん丸お月様がベランダから見えたばかりだという
のに雨降りです。傘を持ってそのままお買い物に向かいました。
スーパーへの一本道はうっすらと水の幕。外灯の光に照らされでキラキラ状態です。
時々車のライトで光の粒が舞います。眼鏡にも水しぶき。滲み効果も加わり視界はますま
す幻想的になります。しばし「月の道」を歩く気分を楽しみました。

コラージュ



4635昭和のテレビっ子:2016/11/15(火) 15:05:05
NHKBS『子連れ信兵衛』
一年ぶりの再会だ。
下町の色男「信兵衛」を演じる高橋克典もなかなかのはまり役なのだが、再会を喜ぶ対象
は、ひょんなことから信兵衛が育てることになった見知らぬ赤ん坊の方だ。子連れ狼に出
てきた子役を思い出すが、あの時よりもっと江戸っぽくて素朴だ。団栗まなこがなんとも
可愛い。ソース顔でないところもいい。芸能界の垢にはまだ染まりようも無い小さな子供
だからイヤラシサは一切ない。言葉を覚える前だから大人から押しつけられた台詞をこま
しゃくれた感じでしゃべることもない。
信兵衛が悪党を成敗する一話完結形式だが、すっきり感を楽しむというよりこの子役を眺
めてホッコリした気分を味わっている。
江戸時代の正義感溢れる下町に迷い込んだイケメン信兵衛のイクメンぶりを際立たせてい
るのがこの子役の坊やだ。ドラマスタッフはいったいどこからこの子を見付け出したのだ
ろう。
前回は信兵衛にだっこされているシーンばかりだったが、今回終わりの方でちょこちょこ
歩いている姿が流れた。なぜか、感動で少しだけ胸が熱くなる。このままこのドラマの中
ですくすくと育ってもらいたいなあなどと親心まで湧き上がる。
この子に今の芸能界は似合わない。勝手な視聴者の思いだ。

信兵衛と鶴坊



4636万理久利:2016/11/16(水) 08:16:55
ガラスの天井
ヒラリー氏がこの言葉を使っているのを聞いて、蓮舫氏を思い出した。彼女もよく使う。
記者会見でも彼女の口からこの言葉が何度もでてきた。
意味はなんとなく判るがどうもピントこなかった。何でガラスなのか。何で天井なのか。
雨は防げるし、空は見えるし、どちらかと言うと、希望と勇気に繋がる。
不当な妨害、圧力をイメージさせるなら、視界を遮る屈強な「壁」のほうしっくりくる。

でも二人を見ていてなるほどと思った。能力に自信があり努力もしてきた上昇志向の強い
二人は男社会の中で、国のTopになる直前まで高く高く登り詰めた。でもそこには見え
ない壁(ガラス)があった−−そんなイメージにはぴったりだ。
だが意地悪く言えば、彼女達の言い訳にも聞こえる。壁は男だけではないはずだし、そも
そもガラスの壁は彼女達自身が作ってしまったような気までしてくる。
ガラスの天井を打ち砕いて空高く放たれた先に彼女達はどういう世界を見ていたのだろう
か。何を描いていたのだろうか。それが国民に見えてこなかったからヒラリー氏はトラン
プに負けたし、日本の野党第一党の蓮舫代表もここひとつ盛り上がらない。



4637昭和のテレビっ子:2016/11/16(水) 11:03:39
たまには/ダライ・ラマ法王特別講演
今月8日からダライ・ラマ法王猊下が来日しています。
テレビニュースでは取り上げてくれません。
各地で講演をされるようですが、本日は午後衆議院議員会館にて特別講演があるそうで
す。一般人の入場はできないようですが、ネットで生中継を観ることができます。
チベット問題に関心はあるものの、法王の話は一度も聴いた事がありません。
じっくりお話しを聴こうと思っています。

13:30-15:00  「グローバル世界における日本・チベット」
→  http://live.nicovideo.jp/watch/lv282032201



4638昭和のテレビっ子:2016/11/16(水) 19:32:15
ダライ・ラマ法王猊下
赤い袈裟を羽織って登場。会場にはぎっしりと聴衆が集まっています。
壇上に上がり席につくと法王は優しいお顔で合掌、頭をゆっくり下げました。
会場もネット視聴者も気分が高揚しているのが伝わってきます。

ところが、講演を企画した超党派の議員たちの挨拶二人目で突然画面が止まりそのまま約
30分が過ぎました。ネット生中継を観るようになったのは今年の夏あたりからですが、
こんな経験は初めてです。誰かの妨害なのかと頭をよぎりましたが、ダライ・ラマの説法
を絶対に聴きたいとじっと我慢しつづけました。
通信が復帰すると画面にダライ・テンラマ法王がお話しをしているお姿が。
聴いているうちに障害か妨害か、そんなことはどうでもよくなりました。

現世から離れた宗教家、お偉い人の話ではなく現実の世界に足をつけた話でした。世界情
勢にも実に通じた方です。国や宗教に関係無く、全人類がこれからどう生きて行くかの
「心の在り方」を述べられていました。
感心したのは実に科学や技術を重視していることです。同時に、人類に不幸をもたらす科
学の暴走に歯止めをかけるために宗教が必要であり、それに関連し、宗教の中でも仏教は
もっとも科学的な考え方に基づいているという指摘です。
「人間は自然の一部、自由と民主主義が大切で全体主義には決してなってはならない、国
は民衆のものであり一部の人のものでは無い、日本は天皇陛下のものではなく国民のもの
日本は神道と仏教がうまく融和している、異なる宗教観の理解が大事、インドはその意味
で世界の見本となるべき国、科学と宗教の調和をめざすべき、チベット語、チベット仏教
チベット語の経典、チベット語、チベット文化、チベットの自然、これらを生きて居る限
り守り続けていきたい」
メモ書きで不正確でゃありますが、ずっしりと心に響きます。

とても80を越えた人とは思えない色つやのお顔と力強くてかつおだやかな響きの声、笑
顔と険しい顔、日本人とよく似た顔の大仏様のように見えました。
終わりはまた静かに合掌。観ていた私まで思わず深く頭を下げて合掌。
そんな不思議な力を持っている方なのです。

国会中継ばかりではなく、たまにはこんな説法を聴いて心を清めなければ…。
多くの人に視聴して欲しかったと思いました。地上波で流れなかったのが残念です。



4639昭和のテレビっ子:2016/11/17(木) 13:54:15
他人のそら似5
昨晩布団の中で午後観た赤茶色と黄色の袈裟姿とお顔を浮かべながら、ダライ・ラマの説
話をひとつひとつ思い出していました。お話しはもちろんなのですが、そのお顔が目に焼
き付いてしまったようです。そこで突然現れてきたのが、玄侑宗久と百田尚樹氏です。
頭の具合だけでなく、形、眉、表情、声が似ているのです。

玄侑氏は福島三春の寺の住職で東北大震災後、地域の復興に積極的に取り組んでおられる
ようです。とりわけ「心」のケアーです。人類の未来を、日本のこれからの在り方を一宗
教者として考えています。ダライ・ラマと繋がってきます。

もう一人の百田氏は沖縄2大新聞の批判、中国共産党批判などを繰り広げ、リベラル派か
ら批判の的になっています。いわゆる右翼作家だと言われていますが、チベットの人権弾
圧に関しても強い関心をもち現状を十分理解している人でもあります。
作品は『永遠のゼロ』一冊しか読んでいませんが、色んな評が在る中で、私自身は反戦で
も戦争美化でもなく、人の心を扱ったものだと思いました。

どう生きるか、死をどう迎えるか、心のありかた、玄侑氏の多くの作品がそれらについて
扱っているような気がします。『水の舳先』はとりわけずっしりきました。
百田氏の『永遠のゼロ』は、『水の舳先』と時代背景も場所設定もまるで異なるのですが
同じ重さがありました。

三人どこか共通する考え方や生き方があると思うから顔が似て見えるのか、それとも本当
に顔が似てきたのかは分かりません。

ダライ・ラマ14世(81)        玄侑宗久(60)  ?????? 百田尚樹(60)
    



4640同人α総務:2016/11/17(木) 20:34:06
レンズの向こう/秋麗
 青空が広がり太陽の光で空気だけでなく心まで温かくなるような秋の小春日和。
ちょっと気取って秋麗(しゅうれい/あきうらら)。「あきうらら」の読みのほうがこの
写眞には合っているような気がします。太陽に照らされてほんわか暖かそうなベンチに腰
掛けたくなります。
 秋になり木々の葉がいろづくことを紅葉/黄葉と言いますが、どうしても真っ赤なもみ
じ、真っ黄色の銀杏を思い浮かべてしまいますが、実際は殆どが赤茶です。
「紅茶葉」という言葉を考えてみましたが、響きが美しくありませんし、色の鮮やかさを
表すには相応しくありません。“こうちゃば”と間違えてしまいそうです。紅葉を表す日
本語としては成立しなかったようです。

秋麗(あきうらら)



????????????   錦秋(きんしゅう)
????????????   
           (Photo by I.Takeuchi 2016.10.26.)



4641万理久利:2016/11/18(金) 18:29:03
ドームハウス
 熊本大地震でも、島根大地震びくともしなかった建物がある。
お椀をひっくり返したような「かまくら」に似た真ん丸の建物だ。雪ではなくなんと発泡
ポリスチレンから出来ているという。もちろんあの梱包用のふわふわ建材ではなく強化、
耐火加工を施したものだ。

 メリットは、軽い、組み合わせてすぐに建てられる、柱がなく自由な間取り、腐らない、
錆びない、白アリに喰われない、断熱効果大、風に強い、地震に強い。なんとも良いこと
だらけではないか。津波が来たら家ごと流されても壊れることなくその浮力で漂い安全に
人命が守られそうだ。これに放射能遮断加工まで施せば、人類最強のシェルターではない
か。 地震があるたびに家が壊されそこでまた再建し、或いは移動を繰り返す歴史を持つ
地震列島にはうってつけの建物のように思えてくる。さらに、森林伐採もない、オゾン層
を破壊することもなく、「地球に優しい」建築材料だとある。

 熊本阿蘇にある宿泊施設がこのドームハウスだった。ずらりと並んだ姿は異国情緒たぷ
りだ。モンゴルのゲルの団地といったところだろうか。あるいは西アジアのどこかの国の
風景とよく似ている。未来小説で、核戦争後の地球で生き残った人類がこんな家が立つ風
景の挿絵を見た記憶もある。日本の風景の中に置く人の住まいとしてはちょっと尻込みす
るが、地震列島日本には、これからもっと普及していきそうな気がする。欠点がそのうち
あちこちから出て来るのだろうがその都度改良すればいい。

 この建材を長年研究開発し、ドームハウスとして売り出したのは石川県加賀の和菓子屋
も営む建設会社だ。(社長がいっしょかどうか、会社役員・株主の構成までは分からない)
話はそれるが、戦後のラブホテルブームを作った第一号店「モテル北陸」も石川加賀であ
る。北前船の大帆船で商魂たくましいところを見せてくれた地でもあった。
古い歴史をもつ北陸石川はなかなか粋で、発想豊かで意欲的な未来作りに挑戦しているよ
うだ。地方の力が日本を活性化する、確かにそのとおりだ。


          熊本阿蘇ファームランド 地震被災者の避難所として大活躍
        
        出典:kumanago.jp 



4642万理久利:2016/11/19(土) 16:19:29
貧しても勇気凜々八重山日報
沖縄八重山日報が沖縄本島版の申し込みを開始したようだ。
石垣島および離島読者約6000人の読者(本島200部)という弱小新聞だ。沖縄本島大手二
社とはスケールが違う。いわば町のミニコミ誌のような部数である。それでも反日の機関
誌のような二社と異なり偏りのない本来のあたりまえの中立、公正な記事をめざしている。
沖縄本土で5000部の購読予約がとれれば、本土で印刷して配達ができるという。
まずは始めの第一歩。時間がかかっても是非実現して欲しい。
我那覇真子さんも全力を上げて本島版普及に取り組んでいるのだろう。
頑張れ!!
https://www.facebook.com/groups/454648681341445/permalink/816885871784389/



4643昭和のテレビっ子:2016/11/20(日) 11:22:21
ピエール瀧/とと姉ちゃんスピンオフ
終了後は脇役を主人公に置いての特別編と数年遅れの再放送。NHK朝ドラの定番だ。
ドラマをとことん利用して楽しませてくれる。制作側にはシャブリ尽くすという色合いも
あるのだろう。

『暮らしの手帖』は若い頃から好きな雑誌だったからこの朝ドラが始まるのが楽しみだっ
た。『クロワッサン』が出てきても、暮らしの手帖の方が生活の知恵という意味ではやは
り私にとっては格上の存在だった。でも楽しみにしていた割には結果ちょっと暗かった。
戦争の悲惨さをアピールし過ぎているように思えた。

一日の始まりは明るい方がいい。
『ごちそうさん』は時代背景は戦前戦後で主人公の御主人が長く戦地にとられたりかわい
い一人息子が戦死したりという筋書きだが基本、おいしいものを作って家族の和、人々の
和を作るお話し。「食」を通じてみんな元気いっぱい生きて行こう!そんなスッキリ単純
なドラマだった。極めつきは『あまちゃん』だ。毎朝、はじけたテーマ曲から始まる15分
は、躓きや悩みがあってもとにかく元気で一日過ごそう!!という気分にしてくれた。

暗く感じた『とと姉ちゃん』だが、その中で一番ゆとりと元気を貰えたのは、主人公では
なく弁当森田屋を支える2代目の宗吉だった。演じるピエール瀧のどくとくの雰囲気だ。
偉すぎない、頑張りすぎない、格好良すぎない親爺なのだが、なんとなく生きる勇気や希
望をもらえる。
昨晩の「スピンオフ」の陰の主役もまたピエールだった。宗吉の母と従業員の隠された心
温まる秘話のお涙頂戴ものになったが、ストーリーとは関係無く、ピエール瀧の演技を楽
しんだ。ドラマ『64(ロクヨン)』以来、ピエール瀧はずっと気になっている役者だ。



4644万理久利:2016/11/20(日) 18:52:19
あきうらら(秋麗)
今朝、外はひんやりとした空気でした。道路は雨でしっとり濡れていますがやっと明るく
なってきた空は雲一つありません。日が昇るとだんだん暖かくなってきました。
 実家から持ってきて植えた木。知らない間に実がたくさんついています。見事にシンメ
トリー。我が家の庭にある秋はこれだけです。後は散歩で植物の秋見物です。

 ネットで支えられている蜜柑の木の横のキウイが、葉っぱが落ちて姿が見えやすくなり
ました。
 大きな蜜柑の木が一本。その横にはついこの間まで柿の実が所狭しとなっていたのです
が、今は玄関脇にぶら下がっていました。藁ではなく細いナイロン製の五線譜の上でリズ
ムを奏でているようです。ちょっとしたアートです。残りは家の中で渋抜き作業中でしょ
うか。

 

   



4645つる姫:2016/11/21(月) 09:12:36
違い
私もやっと「違い」が分かる歳になりました。


   「ぽっぽや」より                       ??   「SPA」より
     vs. 



4646キメラ17号:2016/11/21(月) 17:36:06
ポリティカル・コレクトネス
略してポリコレ。
大統領選でのトランプ発言や、日本でも「土人」ををきっかけに「ポリコレ」をよく聞く
ようになった。要は「差別用語を使うな」ということらしい。放送禁止用語がその典型だ。
それが日常の会話の中にも広がっている。例え差別の意味は無く使っているとしてもだ。
自粛用語が増え、暗黙の圧力が加わっている空気が広がっているように思える。

「チョン」は放送禁止用語らしい。
朝鮮人に気を使っているらしい。

チョンまげ
チョンぎる
チョンボ
お絵かきうた「まるかいてチョン」
ばかでもチョンでも
ばかチョン
ばかちょんカメラ

これもみんな、気を使って口にしてはならない言葉なのだろうか。

アメリカではイスラム教徒に気をつかって
「メリークリスマス!」を使わなくなったと聞いたが本当なのだろうか。
色んな人がいっしょに生きて行くためには気を使わなければならないのは良く分かるが、
自粛が過ぎると言葉がこの世からなくなってしまいそうだ。
言葉を使う方も、聞く側も理解と譲歩が必要に思える。
言葉はどちら側にとっても宝物なのだ。



4647赤松次郎:2016/11/22(火) 17:12:52
山荘便り 20161115−アトリエ インカーブ
 過去の日記を読んでいたら下記のような記録が出てきた。

北君へのメール 2009/3/23
 紹介してくれた「アトリエ インカーブ」のホームページを見ました。それによると、
「大阪市平野区にある 知的障害者のアートセンスに注目したデザイナー達とのコラボ
レーションにより、オリジナル・プロダクト(グッズ)だけでなく「作品」の販売も行
い、世界に発信する工房であります。また十八歳以上の知的に障がいのある現代アーティ
ストたちの創作活動の環境を整え、彼らが作家として独立することを支援する社会福祉法
人である」ことのようです。
 実際の作品は多く見ることは出来ませんでしたが、健常者にない何か異次元の目による
作品に見えて新鮮でした。我々がまだ見たこともない世界がありそうで、実に魅惑的で
す。そう言う面からすると、異能な人による世界観は常人の世界とは違う論理がありそう
で、そこもまた普通の見え方しか出来ない我々に衝撃を与えてくれそうで興味が大いにあ
ります。
 時々はまた時間を見つけて本郷の事務所へお出かけください。     古賀和彦

 七年前の日記を読んで懐かしくなり「アトリエ インカーブ」のホームページを見た。
その当時、私にとって高価な画集を買うかどうか躊躇したことも併せて思い出したのだ。
 山奥で暮らすようになって賭け事や酒、たばこ、いわゆる飲み打つ買うの三道楽とも縁
がないので、少しは音楽や本などの趣味に使うお金の余裕も出来てきたので、思い切って
その画集を購入したという訳だ。

 今、クリス・フリス著の『心をつくる』という本を読んでいる。これは心について書い
てある本を纏め買いした三冊(トーマス・メッツィンガーの『エゴ・トンネル』、クリス
トフ・コッホの『意識をめぐる冒険』)のうちの最後の一冊である。
 そのなかに共感覚という特殊な感覚について書いてある。「これはある刺激に対して通
常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象
をいう。例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、形に味を
感じたりする」とある。 webで調べてみると・・・

◆音に色が見える共感覚
 イツァーク・パールマン(ヴァイオリニスト)は、G線でBフラットを弾くときは深緑
????色、E線でAを弾くときは赤を感じるという。
 宮沢賢治(詩人、童話作家)は、音楽を聴くとその情景が見える。ベートーヴェンの
 「皇帝」を聴いて、何か悪魔が槍か何かを持って踊り出してくると発言したと言われ
????ている。
 シャルル・ボードレールは、詩『交感』の中で音と色の結びつきが表現されており、
  本人も共感覚を認識した記述を残している。
◆数字に色が見える共感覚
??ダニエル・タメットは自伝で『ぼくには数字が風景に見える』において数字その他に関
  する共感覚を持っていると述べており、被験者としていくつか共感覚に関わる実験に
  も参加している[8]。1〜10000の数字はそれぞれ形態、色、手触り、感情を備えてい
  るという。
◆時間単位に色が見える共感覚
◆人の性格・姿に色が見える共感覚

 私のような普通の人間が見ている景色でも、異能の人達には私の想像もつかない世界が
目の前に広がっているようだ。網膜に映るものがそのまま認識されるのではなく、脳のあ
る部分で色や形や距離などを別々に解析する場所があり、最後にそれらのファクターを統
合して認識するというメカニズムらしいから、当然人によっては別のルートや認識を司る
場所の違いがあってもおかしくない。
 私は日頃の常識や慣例や法則を超えた作者の作品に興味を覚えたのである。ただひたす
ら時間を掛けて自分の描きたいものへ情熱を注いで作られた作品は、世俗的な営利や見栄
や名声を超えた純粋さと感動を私に与えるのだろう。
 標高千メートルの山荘に住んで、都会の人達よりたくさんの霊地、霊木などの気を浴び
ながら霧と霞を食べていても、未だに雲にも乗れず煉丹術も会得していないし、共感覚の
兆しもないが、その分私は俗世間の雑事や過激なノイジー・マイノリティの扇動からは逃
れられていると確実に言える。そんな中まさにアトリエ インカーブの画集の前書きにあ
る「打者ノ内方ニ曲リ来ル魔球(1905年語訳)」のような内面を鋭く突き刺さす作品に、
私は魅力を感じるのだ。

アトリエ インカーブ:http://incurve.jp
ギャラリー インカーブ|京都:http://g-incurve.jp

作品参照
 湯本光男氏の作品: 『新ちくサントニー島』
 寺尾勝弘氏の作品:??『博覧会』
 北池裕一氏の作品:??『大集合写真』

4648昭和のテレビっ子:2016/11/22(火) 18:31:40
たまには/災害発生時の初動対処部隊
佐藤正久議員 2016.11.22 ツイッターより
【自衛隊の一番機は、6時3分に基地を離陸】
5時59分頃に発生した福島沖地震。情報収集の為に基地を一番早く離陸したのは6時3分に百里基地を
離陸した救難隊のUH-60、空自スクランブル発進並みだ。車両は44普連(福島)から南相馬に派遣


◆本日は揺れで目が覚めました。寝ている時の地震は大嫌いです。収まるまで布団の
中で体を動かして揺れを紛らわしました。
地震の度に、「ああ、いよいよ21世紀関東大地震到来か」といつも覚悟します。
午前中は一部の局を除き、地震情報が流れ続けました。3.11や熊本、鳥取と記憶が新
しいだけに、全局あげて避難呼びかけに必死。こればっかりは「やり過ぎ」というこ
とはありません。

◆自衛隊の出動も驚く程早い。
巨大災害対応時、陸・海・空合同で初動につく「ファスト・フォース」、頼もしい限
りです。初めて陸上自衛隊のツイッターを探して開いてみました。バイクと車で出動
する写真が載っていました。
→ https://twitter.com/jgsdf_pr?lang=ja



4649万理久利:2016/11/23(水) 07:07:16
作品十句 2 評
日本語をこよなく愛でる神野氏です。チャット言葉ではなく、その主眼は「大和言葉」に
始まる日本の風土の中で生まれた育った言葉です。今では話し言葉はもちろん小説の中で
もなかなか使われなくなった言葉がたくさんありますが、古典の中で、国語辞典の中で、
記憶の中で、そして短歌や俳句の中で脈々と生きているように思います。
今でもそっと生き続ける味わい深い言葉の数々です。

日本語は中国から入って来た漢字、言葉とともに「ひらがな」「あて字」「読み」を加え
てまさしく独自の「日本語」になりました。一つの言葉の中にたくさんの広がりを持って
いるのがその特徴なのではないかと思います。たった17音で一つの世界を表せるのもそ
の特徴ならではのことなのでしょう。口に出して味わう時の、言葉の響きや心地よさも含
めて言葉表現のきわめつきは俳句のなのかもしれません。

今回は秋が十句。秋の色や空気や人の暮らしぶりが繰り返し読むうちに、読者の頭の中で
勝手に広がってきます。これもまた『人生詩』。
色と季節と食に分けてみました。

【色】
・柿の実、柿の色、秋の暖かい太陽の光、光沢のある朱色がますます輝きます。
・高く広がる青空と真っ白な飛行雲と切り子細工の組み合わせが面白い。
【秋うらら】
・ちょっとした夫婦げんかでしょうか、ふと外を見ると芙蓉の花。「さ庭」の使い方
 が絶妙です。
・鬘(づら)をつけて繰り出す紅葉狩り。日本人にとっては「晴」の日。
・無花果の暖かみと安定感のある形が「座り床」とうまく繋がっています。
・ジャズを歌う老婆の姿と声がおちついた秋ののどかさを思わせます。
【食】
・蓮の花を見ながらの梅干し入りの握り飯なのでしょうか。梅干し入りの蓮飯が浮か
 びます。
・「もてなしにいわしつぶがいとろ一丁」、思わず口ずさんで舌鼓。
 戦い住んで日が暮れて〜けんかの後の奥様が用意したごちそうかな??
 星三つ!!

参照:
作品十句 → http://2style.in/alpha/48-04.html

4804



4650万理久利:2016/11/24(木) 10:24:51
いきなり冬がきた
「秋うらら」からいきなり冬がやってきました。
昨日の散歩は北風ビュービュー、オーバーのマフラーもひらひら。体重は増えたのに歩く
のが覚束かず、体もひらひらよろよろ。
そして今日の朝は雪です。東京では半世紀ぶりの11月の雪です。
物心はついていたはずなのですが、その時の雪のことは覚えていません。

雪舞う中、テレビでけたたましい「緊急地震速報」です。何やら天変地異でもおきそうな
おどろおどろしい一日の始まりとなりました。それでも窓の外の白い景色は落ち着きます。
なぜか得した感じまでしてきます。

       
    朝7時頃



4651昭和のテレビっ子:2016/11/24(木) 18:56:17
砕けたガラス天井の破片を浴びる女3人
>   

◆米・韓・日、この三人が重なって見えてしょうがない。政治の世界に首をつっこんで、
国のTopを目指した女性だ。人一倍苦労も努力もしたのだろうが、現実は無残だ。
男社会の壁、差別攻撃に負けたのではなく、自分に負けたのだと私は思っている。
一見党内から持ち上げられているように見える蓮舫氏も党内の男達から上手く利用されて
いるだけのことではなかとも思える。本人はテレビを利用しているつもりだろうが、世間
では同性の女性達も含めて見世物的存在になりかけている。政治家というより芸人だ。
自分で播いた種としか言いようがない。

◆頭のよさは何と言ってもヒラリーがTOP 次に朴、大分離されて蓮舫だ。
品が無いのも断トツで蓮舫。今日の久々にテレビ中継された国会もひどかった。
いいも悪いも、朴と蓮舫を足してもヒラリーにはかなわない。
三人三様だが、「無残な姿」という点が一致している。国民は彼女達のイヤラシさ弱さを
見抜いたのだろう。イヤラシさと言うのは、女性独特のイヤラシさでもあり、人間として
のイヤラシさでもある。

◇ヒラリーは襟立て衣装がほとんど見当たらない。朴は立てるまでもなくデザイン自体が
低めのスタンドカラーが多い。そして蓮舫は自ら襟を高く立てる。

◇ヒラリーと蓮舫には微塵の同情心も湧かないが、朴はもの悲しい。ある意味朝鮮民族の
歪んだ歴史の渦に巻き込まれた愚かな悲劇の人のように思えてくる。その愚かさを生んだ
朝鮮の歴史そのものが悲劇。



4652昭和のテレビっ子:2016/11/25(金) 12:10:33
三島由紀夫の命日
混む前に肉まんでも食べに行こうと、午前の最後の授業をさぼって悪仲間3人で学食にく
りだした。一応進学特別クラスなのだが、先生の話は退屈極まるものだった。
大食堂は3人の他数人だけだ。おばさん達は昼前の準備で忙しそうだった。
「あら早いのね」といつものおばさんがにっこり笑った。もう慣れっこだから咎めること
もなく肉まんを白い紙に包んで渡してくれた。

調理場カウンターの角の上に大きなテレビが置いてある。
何やらとんでもない事件が起きているらしい。
石ノ森「サイボーグ009」の制服そっくり衣装を着た三島由紀夫の写眞が画面に映ってい
る。アナウンサーは市ヶ谷の陸上自衛隊駐屯地に押し入った三島氏率いる盾の会がクーデ
ターを起こそうとしている云々を深刻に語り続けていた。テレビに釘付けで午後一番の授
業もさぼった。

その日の夕刊は衝撃的だった。今時切腹とは、しかも首を切断している。何か大変なこと
が日本で起こりそうだと胸騒ぎしたことを覚えている。

翌年、彼氏と離れたくない友人を除き、親に黙って退学届けを出し、2人は都立高校の中
途募集試験に挑んだ。無謀なこともへっちゃらな年代だった。
翌々年、沖縄が日本に戻ってきた。同年日中国交だ。
三島はソ連崩壊もベルリンの壁がなくなったことも中国が経済大国になったことも知らな
い。今生きていたら、何と言うだろう。また絶望して自殺しそうだ。
45歳は若すぎた。私はとっくにこの歳を越えている。

憂国の士と友愛の士、鳩山さんは由起夫の名前がいやだったのだろう。活動名を「鳩山友
紀夫」に変えた。



4653昭和のテレビっ子:2016/11/28(月) 18:36:43
シールズの政治資金収支報告
楽しみにしていた報告書だ。あれだけの活動をしたというのに支出が僅か100万円程度
だったらしい。交通費は勿論だが、何と言っても昨年の朝日新聞の載せた巨大広告の費用
はどうしたのだろう。
育ての親、中野晃一教授のツイッターにも何も書かれていない。
東京新聞コラムで「大学教授がこんなくだらない記事を書くのか」と笑われた18日以来
ツイートがなかった山口二郎教授の本日の久々の書き込みは稲田大臣の無駄遣いについて
だ。入れ上げた新しい形の若者グループの資金については二人とも、ノータッチを決め込
んでいるようだ。
政権与党の政治資金について批判するのであれば、まず自分達も身ぎれいにしておかなけ
れば誰も耳を傾けない。政治思想はそれぞれあっていいだろう、使い方もそれぞれだろう、
だが金に纏わることは明示してもらいたい。やはりこの団体も金についてはうやむやだっ
たようだ。金がからむとどこもかしこもこんなもやもやが自然発生するのだろうか。



4654万理久利:2016/11/29(火) 09:33:44
シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第九回 評
建築畑を歩いて来た著者ならではの話が毎回登場するのだが今回は人間の「意識」の問題
に注力している。先日の掲示板投稿「山荘便り」と繋げてみると最近読んだ3冊の本に大
分刺激を受けたと思われる。
絶対音楽と詩の世界の間に人間現実世界の話を挟み込み、人の意識/心の動きを観察しま
くり、楽しむという遊び心も感じられる。

出だしはクラシック。言葉を伴わない様々な楽器が奏でる音楽になぜ人は心を動かされる
のか。言葉といえば音楽につけられた「題名」だけの音楽。
だがその題名や、音楽評論といった前情報抜きでいきなり音楽だけを聴いた時、人はどん
な反応をするのだろう。自分のことを振りかえると評価を含めた前情報が意識下にあって
情報に合わせて反応しようと無意識な力が働いているようにも思える。著者はおそらく全
てをそぎ落として「絶対音楽」を聴いてみたときを想定しているのだろう。難解な絶対音
楽・純粋音楽は時をかけて聴く人が時間をかけてその人にとっての音楽として出来上がっ
てくる− 頷ける指摘だ。

自分の中の音楽世界から、次は他人との関わりをもつ現実世界に入って行く。役所の建築
審査窓口風景を描いている。過去の名声や経験や情熱を自分の専門分野でなかったところ
にまで発揮して担当者を悩ませる困った人々。建築のプロとして知恵と時間をかけた作り
上げた設計図を易者のひとことで受け入れなかった女性裁判官。みんな生きてる間に意識
の上に積み重ねてきたもの、悪く言えば「垢」「鎧」が加味されてできあがった論理で割
り切れない行動や判断基準、感情なのだろう。
「はたして感情や迷信や偏見に引きずられることがなく、冷静で公平・公正な裁きができ
るのだろうか」。著者らしい指摘だ。

清涼飲料のモデルになったときのエピソードにからめて江戸の「三大道楽」と江戸情緒溢
れる新川界隈へと話が移る。石川英輔の江戸シリーズにでてくる風景と重なり毎回作品の
中で取り上げる江戸/東京の街散策は楽しみにもなっている。読者にとって少々小難しい
作品の流れの中で一服といったところだ。

最後に掲載された詩は『サン・マルティン広場』だ。
昼、小伝馬町の裏通りで見かけた冬青(そよご)の小さな赤い実、そして夕刻現れた茜色
の空。その夜寝るときに選んだ詩はホルヘ・ルイスの作品だった。夕暮れ時の小伝馬町の
著者とサン・マルティン広場に佇むルイスが時空を越えて重なる感覚がある。
始めに「絶対音楽」を置き、「サン・マルティン広場」の詩で終わる点が今回の作品の色
合いを決めるている。片や言葉も物語性もない音の世界、片や言葉だけで創り上げる詩の
世界だ。読み終わった後、この始めと終わりが不思議と繋がっていった。

4805



4655昭和のテレビっ子:2016/12/01(木) 10:40:49
審議拒否
作日から始まったカジノ解禁をめぐる内閣委員会にも民進党議員は欠席。
今回の国会は審議拒否が目立つ。
会期延長となったようだがまた同じように繰り返されるのだろうか。
テレビやネットで国会中継を見ている国民は、賛成意見、反対意見両方を聞きたいのだ。
「数で負けるから議論してもしかたない」とハナから諦めているのか、それとも「我党の
応援者のみなさん、俺達こんなに頑張って法案に反対しています」とアピールしたいのか。
反対ならば反対でその理由を分かりやすく視聴者に知らせる数少ないチャンスでもあるの
だ。たとへ反対する法案が通ったとしても、その法案についての国民の理解に繋がるし、
次回の国民選挙のときに反対した党の評価となって出てくる。
そもそも審議拒否をするだけでは、何も伝わってこない。何も生まれない。

欠席した議員たちはその時間、一体何をしていたのだろう。
国会で話をする機会など誰にでも与えられるものではない。そんな貴重な時間よりもっと
国会議員として有意義な時間を過ごしたのだろうか。気になる。



4656キメラ17号:2016/12/04(日) 09:12:21
単純に「どこかおかしい」
「日本死ね」が流行語大賞ベスト10に入り、国会でこのネット書き込みを取り上げた某
議員が笑顔一杯で受賞式に参加した。これ流行した? こんな汚い言葉に賞をあげる?
日本以外の国名が入ったらどうなるの? 子供が真似しない?
なんか変。

先月は「土人」という言葉が血祭りになったばかりだが、昨年国会議事堂前の安保法制反
対デモで某大学教授が「「安倍にいいたい。 お前は人間じゃない。たたき斬ってやる!」
これについてはメディアは黙っていた。
なんか変。

若き自衛隊員を一人も死なせないと言いながら、死刑廃止だと言いながら、
「死ね」とか「叩き斬る」とか…
なんか変。



4657キメラ17号:2016/12/05(月) 08:25:09
当たり前感覚
一昔前、お馬鹿がうりもので島田紳助氏の後押しでテレビの人気者になったタレントつる
の剛士さん。NHKファミリーヒストリーでは綺麗なお母さま、お姉様、いい家族でした。
自分の家族も子供5人の大所帯です。
昨年安保法案阻止で賑わっているころ、この人がツイッターで「反対反対ばかりだが、賛
成の意見も聞いてみたい」そんなことを呟いただけでたくさんの人から「やっぱり馬鹿だ」
「右翼だ」等々大いに陰口をたたかれたのを覚えています。多くの監督や映画俳優や芸能
人たちが「戦争法案」だと言い始め、国会前の集会にまで登場していました。そんな中、
テレビ界の人からの数少ない発言でした。
そして今年の流行語大賞ベスト10に入った「日本死ね」をつるの氏は子供に聞かせたく
ない、違和感があるとまたツイッターで発言しました。今回もまた昨年と同じように彼に
対する心ない批難の声が上がっているようです。
つるの氏は、何も政権与党を応援しているわけでも野党を批判しているわけでもなく、当
たり前の感想を述べただけだと思うのですが、こんな発言すら容易にできない社会になっ
てしまったのでしょうか。



4658万理久利:2016/12/05(月) 14:45:14
銀杏の葉っぱだった
薄暗くなるほど葉っぱに覆われた平和公園も青空がたくさん見えるようになった。
広場の上は落ち葉だらけ、隅っこにはうずたかく掃きためられた落ち葉の山だ。
オー・ヘンリーの「最後の一葉」ほどもの悲しくはないけれど、この公園の花見、盆踊り、
秋祭りをみてきた一年の終わりの感じさせるには十分だ。

そんな中、元気いっぱい葉を付けている木が2本。初夏、太い黒々とした幹から緑の細い
枝を出して葉っぱをつけていたのがますますふさふさしてきた。幹の太さも枝振りからい
って桜の木かとばかり思っていた。確か春には桜の花を付けていたような気がする。
近づいて見たらなんと三角形の銀杏の葉っぱだ。今頃は真っ黄色に染まってその下には落
ちた銀杏がなんとも言えない匂いを放っているはずなのだが…。
桜の木に銀杏が寄生したのだろうか。来春この二つの木に桜の花が咲くか確認しよう。

    緑の銀杏の葉                                公園の向こうの鉄柱
     

正真正銘、桜の木                         全景
  



4659昭和のテレビっ子:2016/12/06(火) 09:39:12
「舞え!KAGURA姫」NHK-BS
 広島発地域ドラマだ。ローカル局作成ドラマは流行や視聴率競争に流されない良さがあ
る。出演者も全国ネットの人気者を揃えるというより、素朴であまり名の知られていない
人であったり名脇役であったり、その名脇役もなぜか芸能ずれしていない素の良さが出て
くるから不思議だ。主人公は神楽部に入部した女子高校生だ。
 山車が登場する全国33のお祭りが ユネスコ無形文化遺産に決まったばかりだが、神
楽と言えば山車の歴史をもっと遡る伝統芸能だ。芸能というより歴とした神事だ。衣装も
絢爛豪華。歌舞伎衣装とは異なる美しさがある。衣装は江戸当たりにどんどん華美になっ
たようだが、その踊りは迫力がある。くるくる回転する姿に神がかったものさえ感じた。
主人公咲子(さくこ)さんの名は木花咲耶姫からとったのかしらん。東京から転向してき
た咲子並の神楽の知識しか持ち合わせていない私にも、その舞の美しさや力強さや歴史の
重さを感じ取ることができた。
 祭りはどちらかというと男世界、神楽は女世界。神のお告げも神への感謝と祈りも元は
女性の役目だった。こういう世界を朝ドラマか何かでじっくり紹介していくのもいいので
はないかと思った。ただ、神楽をKAGURAと表記するのはちょっと抵抗がある。
年寄りの愚痴かな。
(11.30放映  再放送は未定)



4660つる姫:2016/12/06(火) 18:55:27
姫蔓蕎麦(ヒメツルソバ)
アスファルトの道路の脇や、庭の垣根からはみ出して一年中かわいい小さな花を楽しませ
てくれます。はみ出し具合が半端ではありません。側溝脇にたまった僅かの土や割れ目か
ら顔を出した土をみつけてはほふく前進、アスファルトの上にもふんわり乗っかっていま
す。生命力溢れるわりには花は可憐です。ピンク色の小さな玉、大きさはちょうど金平糖
くらいです。色は紫かかったピンク色でしょうか。光の当たり具合の違いか、それとも色
素のばらつきからか、白から濃い紫まで様々の色が見られます。

英名は「Smart weed」「Victory carpet」、「Pink-head knotweed」。和名よりピンとき
ます。芝生がすっかり消えてしまったつる姫邸の庭に植えてみたくなりました。強そうだ
から多少隣のガキに踏まれてもどんどん増えそうです。
真っ黒な土の上に敷かれたピンクのカーペットは良い眺めになりそうです。土埃も少しは
解消できそうです。麺類生活を続けているつる姫にとっても「ツルヒメソバの庭」となり
ピッタリではないですか。

       ちょと摘まんでガラスのお猪口に
                    


右側が道路 白いレンガは建物附属の箱庭????           手前が側溝 上は丸石を組み合わせた塀
  



4661昭和のテレビっ子:2016/12/07(水) 17:05:34
罪深いNHKBSシネマ
5日 ブラックレイン
6日 目撃

東の高倉健と西のクリント・イーストウッド。
NHKはよくこの組み合わせで連続放映をする。

『ブラックレイン』を観るのは2度目だ。ルイ・アームストロングを彷彿とさせる高倉健
のだみ声の歌がなんとも言えない。
『目撃』は初めて観る映画。イーストウッド演じる主人公は天下一品の泥棒だ。だが人を
殺めることはない。金のためでもなく社会正義のためにでもなく、ひたすら泥棒が好きな
のだ。そんな主人公が愛する娘を殺そうとした男を許せず最後に一回人殺し。

映画の中の二人は決して完璧な人間ではないし社会的な地位とか名声もない。どこか偏屈
ではっきりしない男だ。けれど一本筋が通っている。
というわけでこの二日、やることが山ほどあるのに高倉健とイースト・ウッドにうっとり
で何もできないで終わった。
NHKは罪深い。

歌う刑事???? 「ブラックレイン」 より????????????????????変装する泥棒  「目撃」より
     



4662昭和のテレビっ子:2016/12/08(木) 19:18:53
国会エンタメ
毎日一回は味わい深い質疑を目にします。
今日は共産党議員大門実紀史議員の天皇とギャンブルのお話しがありました。
「天武天皇のギャンブル好きに心を痛めた持統天皇が双六禁止令を出した」
1000年以上も前から日本にはギャンブルを忌避する格調高い伝統があったようです。
歴史の勉強になりました。昨日の党首討論で蓮舫議員がカジノを容認する法案は「国の品
格を疑う」と言っていたのを思い出します。大門議員は維新小沢議員に対し「何言ってん
だ!折角答弁の機会を与えたんだから聞かれた事や質問に則した事を言え!宣伝するな!
何言ってんだ!」と凄みをきかせていました。昨日安倍総理を睨み付けていた蓮舫議員を
思い出します。
一昨日には自民の谷川弥一議員が終わりに般若心境と夏目漱石のお話までしていました。

「般若心境」、「神ってる」、「双六禁止令」。
質疑に立つ議員はみな何日も前から自分の信念、党の信念や考えを伝えようか、どんな切
り口でアピールしようかと考え抜いてのことでしょう。それにしても自民、民進、共産の
各党はまるで、強烈な個性をもつキャラ芸人をかかえているプロダクションのようです。



4663マリアンタ:2016/12/12(月) 11:10:07
宇宙飛行気分
宇宙飛行気分
こうのとり6号打ち上げ成功!
宇宙宅急便「こうのとり」の打ち上げの様子を先週金曜、どきどきしながらニコ生(ネッ
ト中継)でじっくり観ました。打ち上げ前から、こうのとり切り離し成功まであっという
間に時間が過ぎていきました。のろのろよろよろ歩く日常とはかけ離れた世界です。
ロケットに取り付けられたカメラから、こうのとりが宇宙空間でロケットから離れて配達
先に向かう姿までストーブにあたりながらリアルタイムで観ていることが信じられません
でした。ロケットのスピード並に、人類の科学技術も超スピードで進んでいるようです。

ロケットで運ばれる宇宙機は和名がつけられますが、その名前もひとつひとつ味わいがあ
ります。宇宙ステーションに荷物を運ぶ、その使命から「こうのとり」。ゆりかごに入れ
た赤ちゃんを加えて空を飛ぶ風景と重なります。
先に、こうのとりの仕事の要であるステーションとのランデブー技術を担ったのが技術試
験衛星の名前が「おりひめ・ひこぼし」。
月探査関連では、「かぐや」「おきな」「おうな」。日本昔話です。
宇宙は科学者にとっては魅惑的な研究対象、同時に古代から現代にいたるまで人々にとっ
ては夢を馳せる場所なのでしょう。

明日13日、いよいよ到着、宇宙ステーションのアームにがっちり捕まりドッキング予定。
その生中継も見逃せません。こうのとりと一緒に宇宙を漂います。
→ http://live.nicovideo.jp/watch/lv284213120  (12月13日 17:20開演)



4664万理久利:2016/12/12(月) 17:12:27
快晴つづき
 このところ快晴続き。毎日洗濯をしたくなるし、布団も干したくなります。
いいことばかりではありません。顔面はパサパサになり困りもの。こちらは乾燥予防のた
めの化粧水が必要です。
先日は快晴+強風となり絶好の洗濯日和。朝、思い切って毛布の洗濯をし物干し一杯に広
げました。
 偶然にもこの日の散歩で電線にひっかかる布団をみつけました。上階のベランダに干し
ていた布団が風に煽られ飛んできたのでしょう。小学生の冬休み、家の近くでこんな風景
をみました。布団ではなく「凧」です。電線に布団、これは生まれて初めて見る風景です。

????強風の予感(朝、ベランダの外)      電線と布団              風が作ったイエローカーペット
      



4665昭和のテレビっ子:2016/12/13(火) 11:59:36
漱石尽くし
『夏目漱石の妻』に続き先週土曜、『漱石悶々』がNHKで放映された。
今年漱石没100年。そう言えば今年1月のNHK新春ドラマは嵐の二宮演じる『坊っち
ゃん』だった。朝日新聞でも復刻版が掲載されたし、岩波図書でも漱石作品評が続いた。
漱石のアンドロイドがニュースでも取り上げらたばかりだ。

二作とも漱石の私生活、妻との関係、祇園の美しい女性との最後の恋いを描いたドラマだ。
夏目の極度の神経衰弱については知ってはいたが、凄まじい。
ソクラテスの妻とも比較される妻鏡子とのやりとり、ほんの束の間の祇園の教養溢れる美
しい御茶屋の女将とのやりとり、ともに夏目漱石の人物像を垣間見ることができた。
DVさながらの妻への暴力、例え心の病気からくるものだと分かっていたとしても並の女
性であればやってられないはずだ。
長谷川博己演じる漱石も豊川悦司演じる漱石もともに、家庭的な人物には見えない。
女性蔑視というより、自分のことで頭がいっぱいのように見える。
代表作品でもある『こころ』の中でも、主人公の妻の影が薄い。ストーリーとしては表に
出ない、単に切っ掛けになる存在なのだが、妻の心については完全無視だった。
女性に冷たい、あるいは他人に冷たい気むずかし屋の夏目漱石のイメージを改めて思い起
こさせる一方、漱石の子7人を産み育て最後まで添い遂げた妻鏡子、漱石との出会いを宝
物として生きて行く祇園の女将をみると、二人立場は異なっても、暗くて我が儘で理屈っ
ぽい漱石の中に日常から離れた、可能性、才能、大真面目さ、優しさ、そして愛おしさを
漱石の中に感じ取って惹き付けられていたのではないかとも思えた。『漱石悶々』は漱石
の最後の恋を扱ったものとあったが、なるほど「悶々」とはよく言ったものだ。漱石の恋
にぴったりだ。『向田邦子の恋文』と同じく、有名作家の知られざる「恋」の話には野次
馬的興味と同時に、どこかほっとする気になる。

妻を演じた朝ドラ「カーネーション」の尾野真千子の明るさと図太さ、
祇園の女将を演じたす宮沢リエの落ち着いたしなやかさと美しさ、
この対象もよかった。深刻になりそうな二つの作品だが、二人の女優が彩りをつけてくれ
たようだ。無難なドラマで終わってしまったといえばそれまでだが。

100年後、こんなに取り上げてもらえる作家が今日本にどれだけいるのだろうか…。



4666マリアンタ:2016/12/15(木) 09:26:28
とうちゃこ!! こうのとり6号 
13日夜、ニコニコで生中継を見た。
ビールの缶、ドラム缶?のような姿が横たわっている。どうやらこれが「このうとり」ら
しい。静止画面かと思っていたら、少しずつ少しずつ宇宙ステーション(ISS)からカマキ
リの細長い手のようなものがこうのとりに近づいているではないか。獲物を狙うカマキリ
の腕がゆっくりとこうのとりを捕らえた。ISSに向かって一直線で飛び続けたこうのとり
を広大な宇宙の中でぴしゃりとキャッチし受け止め、暖かく抱き寄せる奇蹟のような姿で
もある。その先で白い雲と青い海の地球がゆっくり回転している。

固唾を呑んでISSの固定カメラが写し出す画像を見ている日JAXA、米NASAのスタッフと、
せせこましいマンションの一室でノー天気で眺める自分をつい対比してしまう。
使命と責任と夢を“おう”スタッフ達のワクワクさ加減と喜びにはかなわないが、宇宙を
舞台に繰り広げられる作業は掛け値無しに惹き付けられた。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004861.jpg



4667昭和のテレビっ子:2016/12/15(木) 14:44:50
たまには/深夜の国会
安倍内閣不信任決議案 反対討論

・斉藤鉄夫(公明)
https://www.youtube.com/watch?v=cJybdK-VDlk??????10

・林幹雄(自民)
https://www.youtube.com/watch?v=l4GiJnMkuZM???? 10分

◆今国会最後の日というので、ニコ生を時々開いていたが民進党議員がのきなみ欠席で中
継中止が続いた。「もういいや」で国会は頭から離れた。
今朝起きてニュースを観ると予想どうり内閣不信任案が夜遅く提出されたとのこと。
閉会したのが日をまたいだ1時頃。ご苦労様というより、「何やってるのよ」の気分だ。
◆テレビ中継も無し、待ちくたびれ疲れ切った与野党議員たち、温厚そうに見える斉藤議
員も言いたいことをぶつけている。一昔前だったら深夜の国会の様子を映像で観る機会は
なかったが、こうしてyoutubeで確認できる。



4668つる姫:2016/12/15(木) 16:01:24
ダーウィンが来た!/カエルの壁ドン
「真田丸」の待ち時間にダーウィンが来たを観る。
主人公はボルネオに住む「ナガレガエル」。
忍者ガエルと言われるくらい、動きが素早く水面をピョンピョン駆けまわる。
猿飛佐助を越えるかな。NHK御自慢の超スピードカメラで水面を走り抜ける技を分析す
るのだが、それより目をひいたのが求愛ポーズだ。

これと思ったチャーミングなメスガエルを見つけ近づくやいなや、後ろ足をピ〜ンと高く
高く天にむけて伸ばす。その長いこと長いこと。素早いこと。
足先はまるでぱーっと開いた扇子状態だ。それを数回繰り返す。人間ならば壁ドンといっ
たところだろうが、こちらの方はその筋力といい、インパクトも数倍上回りそうだ。「壁
ドン」ではなく「恋の旗振りダンス」と呼ぶらしい。前のメスガエルも360度の視界力で
求愛振りがばっちり目に入る。
メスがちらりと足を上げると秒殺でとびついた。メスは無常にもこれまた秒殺ではねのけ
る。オスは努力虚しくフラれた。気が動転したオスガエルが横にあった落ち葉に抱きつい
て呆然としている姿が笑いと同時に涙を誘う。

真田丸、いよいよ最終回直前の回で盛り上がったはずなのだが、最後までナガレガエルの
姿が頭から離れなかった。
  
ナガレガエル(ダーウィンが来たより)               旗振りダンス(イメージ)



4669昭和のテレビっ子:2016/12/19(月) 19:49:48
有名歌手A氏 不起訴処分
・任意で採取した尿が、お茶と区別できなかった。
・採尿現場を間近で見ていなかった。
これが覚醒剤使用の証拠不十分となったとテレビのニュースで言っていた。
漫才のような話だ。

尿ではDNA鑑定はできないから本人のものだと確定することはできなかったのだろう。
放尿シーンを警察官あるいは検査官が顔を近づけて見ていなければならないのだろうか。
録画も必要なのだろうか。
今のご時世、「人権侵害だ−!」と言われそうだ。

尿とお茶の区別がつかないとは…。
「土門刑事、私を馬鹿にしないで」
テレ朝「科捜研の女」の沢口靖子さんに笑われるぞ!!



4670万理久利:2016/12/20(火) 08:18:39
学生時代の手塚治虫の絵
中学生時代に描いた蝶の標本


医学生時代二代目春団治に頼まれバイトで描いたポスター


◆先日落語小屋のポスターが発見された。
手塚ファーンの間では蝶のスケッチは有名だったらしいが、長く埋もれていたポスター発見は
ファーンにとっては大事件だろう。
◆若し頃からもう才能が芽吹いていたことがよく分かる。
無名の学生にポスターを依頼した春団治の「目」も大したものだ。

※ポスターの拡大版をスライドショーで↓     http://www.asahi.com/articles/photo/AS20161219003115.html



4671昭和のテレビっ子:2016/12/21(水) 14:03:44
おどろおどろし
◆オスプレイ再飛行を受けて、昨日の沖縄二大新聞は一面だけでなく全紙面が号外状態だ。
辺野古訴訟最高裁判決の敗訴を受け、またまた号外。
まるで戦争が始まったかのようなおどろおどろしさだ。


2016.12.20 沖縄タイムズを広げる百田氏と八重山日報 仲新城編集長??(虎ノ門ニュースにて)



2016.12.20 琉球新報の電子号外(本日午後)


          1941.12.8 朝日新聞 米対日宣戦布告の号外
          



4672昭和のテレビっ子:2016/12/21(水) 19:24:19
今晩の見所
●「ファミリーヒストリー」北野武  NHK総合 7:30〜

●アナザーストーリーズ「“冬のソナタ”が起こした奇跡 韓流ブームの発火点」 NHKBS9:00 〜


 今からもう30年近く前のドラマ「たけしくん、ハイ!」はタケシ少年も面白かったが、
木の実ナナ、林隆三 が演じる昭和の下町の空気がよかった。ドラマを思い出しながら見
よう。タケちゃん泣いちゃうかなあ…。
 「冬ソナ」は退屈な入院生活で唯一熱くなれたテレビドラマ。これを見るために病院の
高いテレビカードを何枚買っただろう。いかにもいかにものチャライ恋愛ドラマだったが
景色が綺麗だった。なんであんなに夢中になれたのか今も七不思議。
当時、命を救ってくれたハンサムな担当医につけた渾名は「ヨン様」だった。



4673マリアンタ:2016/12/22(木) 19:38:28
ネットライブ書き込み
テレビで追い切れない、または意図的に扱わない現場生中継がニコ生で見ることができる。
その便利さの他に、次々と視聴者が書き込むコメントが何とも面白い。一人生活で話す相
手がいない時に、家族や友達といっしょにああだこうだ感想をいう楽しみを思い出させて
くれる。「ちょっと変じゃない?」「この人嘘言ってる」「よく言った!」「すご〜い」
そして感動したときは888888888(パチパチ)が並ぶ。まるで誰かといっしょに
見ている気分になる。

補給衛生「こうのとり」に続いて、先日内之浦から探査衛星「あらせ」を積んだイプシロ
ンロケット打ち上げのニコ生中継を見た。
「おれんちから見えたぞ」「はやーい」次々と視聴者から声が聞こえてくる。
「αがβでε(イプシロン)なった」こんな訳のわからないそれでいてなんとなく意味深そうな
書き込みもある。あらせが無事イプシロンから離れて軌道に乗ったとき画面一杯、888
8で埋まった。画面を見ながら私も思わず手を叩いた。
視聴者のおしゃべりに参加する興味はまったくない。楽しませてもらっている。



4674万理久利:2016/12/23(金) 11:29:01
同じ大学がもたらした皮肉な「えにし」
山城博治 (沖縄平和運動センター)?? 64歳  社会学部卒
翁長雄志 (沖縄県知事)      66歳????法学部法律学科卒
菅 義偉?? (内閣官房長官)     68歳????法学部政治学科卒

◆昨日の米軍北部訓練場の返還式に肝心要の翁長沖縄知事が欠席。
日本側からは稲田朋美防衛相とともに菅義偉官房長官が出席。
◆今、塀の中にいる反基地のヒーロー山城さん、自民党から鞍替えした県知事翁長さん二人
が敵対視する安倍政権の縁の下の力持ち菅さん、みんな青春時代に同じキャンパスにいた。



4675昭和のテレビっ子:2016/12/23(金) 16:14:11
今日のみどころ
『今よみがえるアイヌの言霊〜100枚のレコードに込められた思い〜』NHK Eテレ

 17日中途から観た番組。戦後すぐの昭和22年、NHK取材班が北海道に行ってアイ
ヌの踊りと歌を記録していた。70年近く経た今、最新技術を使って映像と「音」を再生
したものだ。
 アイヌの音楽は何とも心地良い。平坦なリズムが頭の中に広がり埋め尽くす。心臓の鼓
動と共鳴する。お祝いの歌、もてなしの歌、神への感謝の歌、そして雄大な叙事詩神謡・
ユーカラ。画面下に歌詞の現代文訳テロップが流れる。文字を読むまでもなく、アイヌの
言葉を知らない私でも、万物に溶け込んでいっしょになって奏でる歌声、リズムであるこ
とが感じられた。
文字を持たなかったアイヌは歌で子孫に伝えていった。そんな中で明治生まれの一人のア
イヌの女性が表音のローマ字を学びノートに書き綴っていた。消えゆく歌、詩、物語をど
うしても残したいという強い思いからだ。音楽にも、そんな女性が存在していたことにも
感動した。
大昔、大陸、とりわけ中国から、後には西欧からの文化と入り交じる日本文化だったが、
もっと以前から存在した日本固有の優れた文化を学んでみたい。アイヌがそうであったよ
うに私も日本語や日本の文化に誇りをもちたい。

今日真夜中午前0時に再放送があると知って、今度は始めから視聴する予定だ。
もちろん録画も。



4676つる姫:2016/12/27(火) 10:06:19
無限地獄
沖縄県知事が最高裁判決を受けて辺野古「埋め立て承認取り消し」の撤回手続きを行った。
取り消し手続きの撤回手続きだ。
これに一部の市民活動形怒って県庁ロビーに座りこんだ。
??????????県庁 2016.12.26
     
そのうちこの中の誰かが、
取り消しの撤回の撤回を求める訴訟を起こすかな?
県が負ければ
取り消し手続きの撤回の撤回となる。
そしてまた国が訴訟を起こして勝訴すれば
取り消し手続きの撤回の撤回の撤回だ。

そのうち沖縄がどこかの国に乗っ取られそう。

頭が痛くなってきた…。

明治粉ミルク缶状態のつる姫



4677同人α総務 :2016/12/28(水) 18:40:18
同人α49号発行のお知らせ
昨日忘年会兼編集会議が風野 茜氏宅で開かれました。
今回は皆道に迷わず時間通りに集合。直ぐに宴会です。
2016年、同人それぞれ総決算、手作り料理に舌鼓を打ちながら、冊子と神野氏持参の
「色味わいカード」を見ながらわいわいがやがや。世情の話から縄文時代の話、健康の話
までまでわいわいがやがや。パソコン設定でわいわいがやがや。
酒の勢いというよりも、心籠もったごちそうに早くも正月気分で皆しゃべりまくりました。

49号テーマは神野氏提供「日本語」です。今回からいよいよ氏の愛読書『日本語大辞典』
の通読特別編が始まりました。他の作品も改めて日本語を考えさせられるれるものが揃い
ました。挿絵はもちろん神野氏の「色作品」を使わせてもらいました。

新に1名の同人加入が編集会議で決まりました。
ペンネーム「響灘王子」氏の作品は49号に「特別寄稿」として掲載しています。
ごあいさつがそのうちニューロン・カフェに入るものと思われます。

皆さま、よいお年をお迎えください。


  ???????? 「日本語」 6作品??115頁
     ????   

????????????           ?? 集合写真 2016.12.27
????????????    ??  

c.c. 万華鏡



4678貧乏絵描:2017/01/10(火) 08:55:41
明けましてお目出とうございます。
何時も佐賀の臭いが懐かしくて拝見させて頂いてます。新年を迎えましたが、今年も宜しくお願い致します。天気晴朗な元旦を迎え心静かに今年を送りたいと思っています。
スタツフの皆様の健やかな年であることを願っています。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004873.jpg

4679同人α総務 :2017/01/11(水) 07:28:26
御挨拶
     謹賀新年



4680水彩画愛好家:2017/01/02(月) 07:39:09
感謝と期待
ブログ「趣味水彩」のテンプレートがすっかりお正月モードに様変わりしていました。
富士の初日の出、鶴…お正月。テンプレートはすっかりお正月。

元旦掲載の三渓園の作品を見て、杭州西湖の景色を思い浮かべました。
手前に小舟、遠くに見える小高い岡の上には小さな塔。似た構図です。
それでも両者には中華麺と日本蕎麦の違いがあります。
そして5年の間の貧乏絵描氏の上達ぶりがうかがえます。

昨年末あたりからパステル画に挑戦しているそうですが、今年は描く対象についてもこれ
までにないものが登場しそうです。趣味水彩の絵と文章を今年も楽ませていただきます。

西湖遊覧(2011/9/23)     三溪園(2016/12/10)
      

趣味水彩ブログ→http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915



4681同人α総務:2017/01/05(木) 08:31:09
49号作品簡単紹介
 49号テーマは神野佐嘉江氏提供「日本語」です。濃淡の違いはありますが、どの作品
もこの「日本語」について考えさせられるものがこめられているようです。
今号、新人[響灘王子]氏の作品が掲載されています。


『日本語−「日本国語大辞典」の通読』 神野 佐嘉江
神野氏が「日本国語大辞典」の愛読者であることは同人の間では有名ですが、いったいど
のような楽しみ方をしているのか気になるところでした。ちょっとした種証でしょうか。
初めて目にする言葉、覚えのある言葉、例え使われなくなったとしても全て今の言葉に繋
がっていると気づかされます。同時にその味わい深さ、響きのよさ、面白さを教えてもら
えます。


『変化(序章)第二回』 竹内 一郎
冒頭「まだ序章の、時間の話の続きをする。なかなか本題の[変化]まで変化しきれない」
から始まります。
相対論的時間、古典的ニュートン時間の違いから、位置の変化、物作りにおける「変化
(変革)」等々、「変化」を巡ってどんどん変化球が投げられ、理系タイプではない人で
もつい引きずり込まれそうになりそうです。


『日本語を書くこと 日本語で考えること』 古賀 由子
日本語をめぐるあれこれ


『シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第十回』 古賀 和彦
阪神・淡路大震災に続いて、今回は二ヶ月後の地下鉄サリン事件の風景を取り上げていま
す。
江戸巡りは地下鉄日比谷線界隈、小伝馬町駅近辺で毒ガスを吸い朦朧としている人達、い
つも通る道には異様な空気が伝わってきます。終わりの詩は立原道造。


『肥と筑 第三十九回』 長岡 曉生
これまでにも徐福を語るときに「墨家」に触れることがありましたが、今回は大分深掘り
してとりあげています。前半の神道と仏教との融合についての箇所とも、コーヒーブレイ
クの「日本語」についての考察箇所とも何故か繋がっていきます。


『贈る言葉・遺族挨拶』  響灘王子
新人「響灘王子」の初寄稿作品です。
短い挨拶の中に、ご両親の人柄や人生が浮かび上がってきます。

※上記リンク集、「電子作品集」で49号全作品を閲覧することができます。



4682昭和のテレビっ子:2017/01/08(日) 08:44:44
今年初 党首せいぞろい
日曜討論   NHK総合?? 09:00-10:40
テーマ:2017年 政治はどう動く
出演者:安倍晋三、山口那津男、蓮舫、志位和夫、片山虎之助
    小沢一郎、吉田忠智、中山恭子

◆今年初の時事放談に続き新報道。新報道では宮家キューピーさんの真ん中のくるり髪、
石平さん、金美麗さん、が勢揃いしました。
◆これから日曜討論。
やっと台湾籍を抜けた蓮舫さん、ゆったりおっとりの中山さん、自由党に名前を変えた小
沢さん、みなさんどんな2017年を語るのかちょっと楽しみ。



4683水彩画愛好家:2017/01/08(日) 13:18:23
三渓園の鳥たち
人日の節句/七草がゆも過ぎました。「おせちで胃もたれ」とはほど遠い質素な正月メニ
ューでした。豚、牛からすっかり鶏肉派に変わり、昨日もいつもどおりのホウレン草たっ
ぷり卵焼き、鶏肉を入れた茶碗蒸しと里芋煮込み、鶏さまさまであります。

2017年は酉年。三渓園の池に浮かんでいるのはカモでしょうか。カモ鍋のとろっとし
たコクは知っていますが食は想像しません。かわいさが浮かびます。
ゴミ出し初日の昨日は袋を狙うカラスが寒さに負けずうろうろ。前にそびえる隣家の屋根
にも大きなカラスがちょろちょろ。食でも、景色でも、鳥に感謝する年の始まりです。
「趣味水彩」元旦の作品の中の水鳥たちを感謝をこめてアップで。
周りの冬枯れの木々の細かなタッチにも注目!!


趣味水彩http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915/e/aa54b7ae133e7ee10262bce917518031より



4684同人α総務:2017/01/09(月) 17:46:20
貴美女の散歩道/深川 ご利益通り
      参道にある「小磯象牙店」の象          深川不動堂 山門前で
      
   「帰りに、山門の前で、お獅子に出会い、頭をパクリと噛んでもらいました」貴美女


門前仲町にある深川不動堂までお参りをしてきたそうです。
当日どんなファッションでおでかけになったのかわ分かりませんが、縮緬の巾着袋を片手
に粋な小紋の着物で参道を歩く貴美女さんを思わず浮かべてしまいます。
無病息災と五穀豊穣のライオンと象とたわむれる貴美女さん。
ご利益をちゃっかり巾着袋にしまったかな?



4685同人α総務:2017/01/09(月) 19:09:44
合評のお知らせ
49号作品の合評が本日から目次順に始まりました。
第一作品は 日本語─『日本国語大辞典』の通読 (神野氏著)です。

神野氏が「日本国語大辞典」の愛読者であることは同人の間では有名ですが、いったいど
のような楽しみ方をしているのか気になるところでした。ちょっとした種証でしょうか。
初めて目にする言葉、覚えのある言葉、例え使われなくなったとしても全て今の言葉に繋
がっていると気づかされます。同時にその味わい深さ、響きのよさ、面白さを教えてもら
えます。(簡単紹介より)

※著者ポートレートブログもアップしました。上記リンク集または
http://star.ap.teacup.com/alpaha23/  よりお立ち寄り下さい。



4686万理久利:2017/01/10(火) 11:25:31
諭吉の心中はいかに
1月10日は福沢諭吉の誕生日。生きていれば182歳だ。

一世紀以上経った今、あの世から
慶應義塾の「広告学研究会」学生だけでなく全若者に対して
『学問のすゝめ』を、
日本国民および政治家、経営者に対して
『脱亜論』を、
再び説いて回りそうだ。



4687昭和のテレビっ子:2017/01/12(木) 09:07:54
痛い
 ♪ あなたが噛んだ 小指が痛い きのうの夜の 小指が痛い〜

伊東ゆかりのこの歌を若い人は知らないだろうなあ。紅白の司会を務めたこともある。
ポピュラーソングの名歌手、日本版ジリオラ・チンクェッティといったところだろう。

昨晩は痛くて痛くて寝付けなかった。心臓の鼓動に合わせてズキンズギン。
寝付けないでいる間にこの歌がなぜか浮かんできた。

正しくは中指だ。
噛まれて一週間近く経つのに、血は直ぐに止まったのに、今頃になってまたずきずきと痛
み出した。中指内側の上のぷっくりしたところの傷口が黒紫にちょっと膨れあがっている。

正しくはクローゼットに噛まれた。
二つ折りの扉を閉めるとき右手のが二つ折り扉の内側の溝、それも二枚の板を繋げる金属
部分に丁度指が当たった。

小さな頃は活発過ぎて怪我、歳をとると鈍過ぎて怪我。
困ったもんだ。

病院は苦手だ。どうかこのままゆっくりでいいから痛みが治まって欲しい。
自然治癒して欲しい。

                     〜ひとりでいると 小指がもえる??♪



4688昭和のテレビっ子:2017/01/12(木) 17:23:06
他人のそら似6
美人というより大分きつい顔をしている。これがアメリカ大統領に就任するトランプ氏の
奥さんを初めて見たときの印象である。あまり記憶に残らなかった。
先日テレビに写っていたトランプ氏後ろ横の女性を見て、ソフィアローレンがトランプの
応援にかけつけたのかと思った。まさか。彼女はもう80を越えているはずだ。例の美人
だと誉れ高い娘イヴァンカさんかと思ったがちょっと雰囲気が違う。トランプ氏の妻メラ
ニアトランプだった。イヴァンカさんは先妻の娘だから顔も少し違う。だが、イヴァンカ
さんとは僅か10歳しか違わないし、体形はよく似ているからトランプの娘と勘違いして
もおかしくはないはずだ。

顔の造り、アイシャドウの濃さ、大きな口と目、高い鼻、豊満な胸と締まったウエスト、
若い頃のソフィアローレンとよく似ている。

メラニアトランプ                       ソフィアローレン(映画「ひまわり」より)
 



4689万理久利:2017/01/13(金) 12:39:17
元旦の「青空文庫」
 いつになく慌ただしい年末年始を送り、1月も10日を過ぎた頃やっと元旦の青空文庫
のメッセージ「そらもよう」を開いた。http://www.aozora.gr.jp/soramoyou/soramoyouindex.html#000486
今年は何と19名、19作品が公開されていた。19名は今年著作権が切れる1966年
に他界した人達だ。そしてこの青空文庫は今年20周年を迎える。

19作品の中で目に付いた数作品を読んだ。
小泉 信三『この頃の皇太子殿下』は、ご譲位の話が出ている今上天皇の若し頃の読書や
結婚のお話しが語られていた。今生天皇のお人柄を知る手掛かりになる。

小宮 豊隆『知られざる漱石』は、門下生から見た漱石の人物像がよく描かれていた。
今年、漱石生誕150周年を見計らったかのようだ。

鈴木 大拙『時の流れ』は「時間」や「歴史」についてのとらえ方について改めて考えさ
せられる。視点は異なるが今同人誌αで連載されている『変化』と重ねて読んだ。

その他学生の頃よく読んだ亀井勝一郎の『馬鈴薯の花』、佐賀の歌人中島 哀浪の『かき
・みかん・かに』と立て続けに読んだ。読書好きとしては何よりのお年玉だ。

新しい本は揃っていないが、自分の机の前に読み切れないほどの本が並んだ青空図書館が
有る限り、退屈しない。
青空文庫に感謝、感謝。



4690万理久利:2017/01/13(金) 17:02:04
元旦の虚構新聞
「全自動除夜の鐘、設定ミスで鳴りやまず 長野・呪曼寺」(社会面)

虚構新聞も数週間ぶりだ。
1月1日版には社主UK氏の年頭挨拶が真面目っぽく書かれているかと思いきや、いつも
の調子で飛ばしていた。
全自動鐘つき機が、31日の除夜の鐘が108回を超えても鳴り続けたというお話し。
地域住民の「うるさ〜い!!」が爆発したが、鐘の音は彼等の怒りの煩悩をきれいに落し
てくれたというオチだ。記事からすると、まだ呪曼寺の鐘は鳴り続けているはず。今頃近
隣住民は全煩悩が浄化されおだやかな仏様状態になっているはずだ。
いい話ではないか。

本日13日新記事がアップされていた。
「アマゾン、ダッシュボタンがすぐ届く[ダッシュターボ]開発か」(経済面)
なるほど、トランプに文句を言われアマゾンが雇用拡大を宣言したばかりだ。
ダッシュターボ開発研究員を増やすのか、それとも届けるスピード配達作業員を増やすの
か。ニュースを直ちにキャッチして裏から新聞で取り上げ開発途上故のダッシュターボの
可笑しさ馬鹿馬鹿しさに繋げる虚構新聞ならではのスピード感だ。
今年はさらにスピードと皮肉ぶりとホッコリしたお笑い度を増す予感がしてくる。

2016年のお気に入り。
「紫式部の「裏日記」発見 清少納言への呪詛つづる」(文化面)
二点面白かった。
・日頃世の女性を「紫式部タイプ」と「清少納言タイプ」に分ける癖がある私としては思
わずニヤリ。
・既にこの世を去った有名作家や政治家の恋文や、日記やメモが発見され話題になる。
そこにはなるほどと思うことや、新たな発見や驚きを伴うものもある。
数十年、数百年を経てひょっこり表れる文章、記録は時間や常識を一気に吹き飛ばす面白
さがある。

UKさん、虚実が絶妙に混じる渾沌の中に、かすかな真実が浮かび上がる面白記事を今年
も期待しています。



4691同人α編集部:2017/01/13(金) 18:23:12
個人著作集アップのお知らせ
■牟田元明個エッセイ集 (ニューロン・カフェ リンク集参照)
「華の花組『雪華抄』『金色の砂漠』」
を作品集に集にアップしました。(リスト#12)

*宝ジェンヌの足長おじさんこと牟田氏の作品が、昨年に続き宝塚歌劇団機関誌「歌劇」
新年号に掲載されました。是非、作品#9と合わせてご覧下さい。

2016.11 大劇場花組公演
 



4692赤松次郎:2017/01/14(土) 07:37:58
山荘便り−20170114−ことばあそび
 雪が積もっていて薪割りも出来ないので、日頃の懸案を思い切って書いてみよう。
これはまさに駄洒落、親父ギャグのオンパレードの話である。
??そもそもオヤジギャグとはなんっぞや。それは主に中高年層の男性が頻繁に使う、
駄洒落や地口の要素をふんだんに含んだ安直なギャグのことである。Wikipediaによ
ると江戸時代の「地口(じぐち)」(駄洒落))は隣近所の人とも、初めて会う人と
も、江戸の庶民は、まず駄洒落で打ち解け、笑顔からコミュニケーションが始まりま
るという。江戸っ子は、言葉に対する鋭い感覚を持っていて、地口(じぐち)、もじ
り、無駄口など、言葉遊びの達人で、例えば「ありがたい」といわれれば、「蟻が鯛
なら芋虫ゃ鯨」と切り返し、「ありがとう」には「蟻が十なら、芋虫ゃ二十歳」と、
即座にまぜっ返す。喧嘩などで「その手は汚ねぇぞ」とくれば、「北がなけれゃ日本
は三角」といい返す。揚げ足取りに過ぎないが、ふっと和んでいくという。
 そして現代では、若者達に特に嫌がられる特徴としては、安直である、同じギャグ
を何度も言う、下世話であるからという。
ところで今回の話題は、どうもメーカーの宣伝に一役買いそうであまり気乗りがし
ないが、その一方親父ギャグとして大いに笑い飛ばしてやろうと思ったわけである。
標的は隙間産業として大いに活躍している狐囃子製薬の薬の名前である。若者に白い
目で見られる要素で満ちあふれている事請け合いだ。

 ◆アルピタン :アルコールなどによる頭痛を抑える
 ◆コムレケア :こむらがえりを治す
 ◆コリホグス :肩こりをほぐす
 ◆ズッキノン :頭痛を感じたら早めに塗ってラクにする
 ◆ガスピタン :おなかのガスだまりを解消する
 ◆ギャクリア :胃酸の逆流などでみぞおちがつかえるのを防ぐ
 ◆ファイチ  :貧血に1日1回の服用で効く
 ◆ハレナース :扁桃腺のはれ、のどの痛みに効く
 ◆ナイシトール:おなかの脂肪を取る
 ◆ビスラット :お腹などの脂肪を落とし体型をスラッとさせる
 ◆チクナイン :ちくのう症、副鼻腔炎、慢性鼻炎を解消する
 ◆ハナノア  :風邪・花粉の季節に鼻の奥までしっかり洗え、症状を治す
 ◆イララック :イライラ感・興奮感の鎮静に役立つ
 ◆ナリピタン :「耳なり」を改善する
 ◆ダスモック :気管支の汚れをキレイにしながらしつこい咳、たん、
         気管支炎を治す

 とまあ、なんとも安直に命名したものだと感心するが、ある意味では効能もその程
度かもしれない。不幸と言うべきか、幸いというべきか私はこれらの薬を使った事が
全くないので、その効能について治験を述べることは残念ながら出来ないのである。

4693つる姫:2017/01/14(土) 17:53:52
オヤジギャク オバンギャグ
今日の山荘便りにずらり並んだ薬の名前を見て苦笑い。効用を読まずともなんとなく分か
るからだ。なるほど若者からはオヤジギャグだと馬鹿にされそうだ。
市販の薬なんてものは、大方オヤジやオバンが頼りにするものだ。彼等に受ければいい。
短いテレビCM時間の中で如何にインパクトを与えるかが勝負なのだ。
覚えやすくて効能が想像しやすいものがいい。下世話であろうと売り上げが上がればいい。

まだうら若し頃、母に頼まれて近所の薬屋に便秘薬を買いにいったことがある。
「ベンデルください」といったら、薬屋のお兄さんがキョトン。
しばらく考えた後、「これですか」と言って陳列棚から取ってくれたのが、
ベンラク。
ちょっと恥ずかしかったのを覚えている。

オヤジ、オバンになればテレもへったくれもない。
体の不具合、憂鬱になりがちなところを、明るく笑える名前の薬を飲んで吹き飛ばすのだ。
多少の嘘っぽさには目をつぶり、治ることを信じるだけで救われる。



4694昭和のテレビっ子:2017/01/14(土) 18:03:00
憂国の烈士
三島由紀夫生誕92年を迎えた。今日は平岡 公威の誕生日だ。
丁度二日前、市ヶ谷での三島事件の数ヶ月前に英国人翻訳家とのインタビュー?テープが
TBSロッカーで発見されというニュースが入ったばかりだ。
その時の彼の肉声が一部が流れていた。彼自身の文学の話、死生観等、あの少し高めの落
ち着いた声で淡々と語っている。
憲法についても、「9条の理念は素晴らしいが2項がダメ」こんな事を指摘していた。
1970年2月の録音だから、ほぼまる47年経つ。
        

彼の誕生日の今日、日本では少子化世代のセンター試験。そして「打倒安倍政権大行進」
デモが都内で行われた。
サウンドカーブロック、マーチングブロック、コール&レスポンスブロック、ドラムブロ
ック、四つのブロックに別れての行進と事前案内にあった。
これも憂国デモのひとつの形なのかもしれない。三島が半世紀経った今日のデモの様子を
見たら何事かと思うだろう。デモだと気づいたら何を思うのだろう。

TBSの土日の報道番組で三島のこのテープの話題が出るだろうか。出たとしたらどんな
取り上げ方をするのだろうか。ちょっと楽しみ。



4695昭和のテレビっ子:2017/01/15(日) 09:13:13
第27回共産党大会
 先日の朝、起きてすぐテレビをつけ片付けものをしていたら、「共産党大会が15日
から…静岡熱海で…」と時々顔をみる温厚ぽっちゃり安達解説委員の声。どうやら中国で
はなく日本の共産党のことらしい。NHKおはよう日本だった。
テレビの前に座って集中。驚いた。何と民進党からは安住淳、社民は吉田忠智、自由(も
と太郎と仲間たち)森ゆうこ、沖縄の風糸数慶子も参加するとのこと。驚いて当然、史上
始まって以来のことらしい。志位氏は上記野党を「友党」と捉えているとの解説だった。
「安倍を許さない」と並んで、元総理の鳩山氏の好きな言葉「友愛」が野党をひとつにま
とめる合い言葉になったのだろう。

 解説とともに出た漫画がいい。
送迎バスの運転手が小池議員、民進安住議員を先頭に自由、社民と続く。彼等を昇降口横
で出迎える志位議員。真っ赤なスーツの糸数議員が欠けているのが残念!!??見たかった。
見送る二人の党代表、議事堂窓から様子を眺める自公党首。バックには真白き富士。
実に分かりやすい漫画だ。時に、言葉より政治漫画の方が一目で状況を説明してくれるこ
とがある。

 NHKの解説員が登場する番組に時々出て来る漫画を書いている人はいったい誰なんだ
ろう。上手い。NHK HPにアップされていたので掲載。

      おはよう日本 017.1.13
    



4696同人α総務:2017/01/15(日) 10:08:33
α50号(春号)テーマ
50号担当、竹内一郎氏が選んだのは今連載中の作品そのものずばり、『変化』です。
テーマ前書きをリンク集「前書き集」にアップしました。
物理的、科学的なアプローチから、歴史、時代、世界の変化、人の心の変化へと話は広が
っていきそうです。

「50」という区切りの号となります。同人αではこれまで様々な試みをしてきました。
試みの中で変化をし続けています。
50号を節目にまた新たな試みに挑戦したい、竹内氏の50号表紙絵「マンデル・ブロー図」
を眺めながらそんな気持ちになりました。

       前書き・表紙絵とともに送られてきた今年の蝋梅の写真
       



4697昭和のテレビっ子:2017/01/16(月) 18:08:41
たまには
予想どおり土日の報道番組では三島由紀夫の?テープの話題は出なかった。
発見したTBSはもちろん他の番組もだ。トランプ一色だった。
同様に安倍総理の東南アジア諸国、オーストラリア首脳訪問の話題も殆ど出ない。
テレビで写らない分、ネットで流れていた。
いいとこ撮り感が無いと言えば嘘になるが、それでも日本人としてありがたくそして心温
まる映像だ。若者にとっては日本の総理よりピコ太郎の方が有名らしい。それはそれで喜
ばしいことではないか。

フィリピン・ダバオ訪問−平成29年1月13日
https://www.youtube.com/watch?v=yf-Idx3pL0k???????? 3分



4698昭和のテレビっ子:2017/01/16(月) 20:28:05
子役選び
『おんな城主 直虎」』二回目を見た。
まだ小さなお姫様の許嫁亀之丞が追っ手から逃れて消えてしまい、次は鶴丸との縁談話。
鶴君もお姫様に惹かれているのだが友人亀君の人柄の良さも姫の亀への思いも良く知って
いるし、父親の悪事に反発を覚えるなかなかの男の子だ。
千年より万年の方が魅力たっぷり?などとオバンの一人笑いをした。

三人とも実に可愛らしい。いい子役だ。とりわけ姫おとわ役の新井美羽が男勝りでちゃめ
っけたっぷりそして真っ直ぐな主人公の幼少時代を上手く演じている。将来のいさましい
姿が想像できるようだ。横顔がアップを見て誰かに似ていると思った。そう、前々回の大
河『花燃ゆ』で吉田松陰の妹役をやった井上真央さんだ。
おとわの大人役は柴咲コウ。男も女も大人になって顔つきが変わるとは言え、変化し過ぎ
では? 続けて井上真央さんとはいかなかったのだろう。
亀君、鶴君の大人役は三浦春馬と高橋一生、それなりに幼少時代の子役の顔の面影をもっ
ている。

これまで見たテレビドラマで一番子供時代と大人になってからの役者のギャップを感じた
のは、韓国ドラマ名作四季シリーズの『春のワルツ』のピアニストの主人公だ。
不細工とは言わないが小太りで目が細くて鼻が少し広がっている少年が、すらりとした二
重で目が大きくて鼻の高いハンサムになるだろうか。舞台は現代だから、「整形」だと無
理矢こじつけて納得した。

大人になってからの役は、一人の役者がメイキャップで歳相応の顔に変えることができる
が、子供と大人は一人二役というわけにはいかない。子役捜しにも監督、スタッフのご苦
労があるのだろう。

        新井美羽さん       井上真央さん
           



4699昭和のテレビっ子:2017/01/17(火) 08:58:34
ハノイの安倍さん
昨晩NHKでベトナムハノイの安倍総理記者会見生中継を始めから終わりまで見た。
ベトナムの良さ、強さをよく知っている安倍さんだと感心した。
ベトナムに惹かれる私は、それだけで嬉しくなる。安倍さんを応援したくなる。

朝日新聞記者の日本国憲法改正についての質問には笑った。そこはベトナムだぞ。
慰安婦問題について触れなかっただけまだましか。
某国の慰安婦問題についてあることないことを散々書いて来たのに、ベトナムの慰安婦問
題には無関心のようだ。
「安倍死ね」「日本死ね」がベトナムに行っても頭から離れないのだろうか。

安倍総理はトランプ流ではなく日本男児らしく「嘘新聞社には答えない」とは言わず、あ
っさりとかつ丁寧に答えていた。安倍さんすご〜い。支持率67%をたたき出した底力を
見た気がする。

ホーおじさん:1890年5月19日 - 1969年9月2日
キシおじさん:1896年11月13日 - 1987年8月7日

グエン・スアン・フック (阮春福): 1954年7月20日 -
安倍晋三            : 1954年9月21日 -



4700万理久利:2017/01/20(金) 10:24:48
18−鏡−81/ことばあそび
歳を取ると子供に戻るといいます。人により色々だと思いますが「折り返し年代」という
ポイントがあるような気がします。5,60あたりでしょうか。
遠い昔通った中学、高校が近所にあるので、10代のことが昨日のことのように思えるこ
ともあります。自分も同年だと錯覚? このあたりはマンションが増えたくらいで差ほど
変わっていないのであっという間にタイムスリップです。でも、やっていること、やれる
ことが逆転していることに気付きます。

おもしろいネット記事をみつけました。
18歳と81歳では前後に置く言葉、状況も左右逆転した鏡状態です。
大喜利は落語家の力量がわかる言葉遊びの舞台なのでしょう。
思い当たることばかり。他人事とのように笑って聞いていたのが、今では自分事になって
きました。

[日本テレビ『笑点』大喜利 18才と81才の違い より]
●道路を暴走するのが18才、逆走するのが81才
●心がもろいのが18才、骨がもろいのが81才
●偏差値が気になるのが18才、血糖値が気になるのが81才
●受験戦争を戦っているのが18才、アメリカと戦ったのが81才
●恋に溺れるのが18才、風呂で溺れるのが81才
●まだ何も知らないのが18才、もう何も覚えていないのが81才
●東京オリンピックに出たいと思うのが18才、東京オリンピックまで生きたいと思うの
 が81才
●自分探しの旅をしているのが18才、出掛けたまま分からなくなって 皆が探しているの
 が81才
●「嵐」というと松本潤を思い出すのが18才、鞍馬天狗の嵐寛寿郎を思い出すのが81才



4701同人α総務:2017/01/20(金) 19:20:26
合評のお知らせ
α冬号第二作品は、『変化(序章)第二回』(竹内一郎著)です。

冒頭「まだ序章の、時間の話の続きをする。なかなか本題の[変化]まで変化しきれない」
から始まります。
相対論的時間、古典的ニュートン時間の違いから、位置の変化、物作りにおける「変化
(変革)」等々、「変化」を巡ってどんどん変化球が投げられ、理系タイプではない人で
もつい引きずり込まれそうになりそうです。(簡単紹介より)

※著者ポートレートブログもアップしました。上記リンク集または
http://star.ap.teacup.com/alpaha23/  よりお立ち寄り下さい。



4702マリアンタ:2017/01/21(土) 12:25:15
夢∞夜/芸能プロダクション「ミンミン党」
初夢

今日こんな夢を見た。

2017.1.20 新年初国会


◆わーっ!! 謝さんも陳さんも、「日本人」をアピールしてる。
極道の妻と、組頭?? 以前、国会議事堂でファッションショーを開いた謝さんらしい。
極道の妻に仁義を切るインテリヤクザDr.小池、ミンミン組をそのうち乗っ取るたくらみ
をもっていそうだ。後ろで陳組頭が睨んでいた。



4703万理久利:2017/01/24(火) 21:33:55
画家「小宮絵莉」
久々に絵画展(個展)を見に行った。遠出が苦手な私としては地元のデパートでの開催は
ありがたい。以前から噂を少しだけ聞いていて興味津々でえいやーっで出掛けた。
金魚、猫、カエル、鳥、植物、生き物を観察する彼女の目が面白い。彼女の目に映った生
き物を、水の中、木々の中、夜空に溶け込ませひとつの世界を創りだしている。

夜空の天の川を見上げる一匹の猫、好きな画像だ。この猫は今、天の川を漂っているのだ。
それを見る私も漂う気分になっている。

うら若き画家、これからもっと色んな世界を創り出してくれそうな可能性を十分に秘めて
いる。影から秘かに応援していこうと思った。こんな気分になるのは我ながらめずらしい。

         

    偶然にも不思議な映像になった      絵莉さんと天の川をみつめる猫の前で
      



4704つる姫:2017/01/27(金) 08:35:53
演芸「ミンミンにぎわい座」
        

落語、漫才、大道芸など、大衆芸能の専門党「ミンミンにぎわい座」が永田町にやってきた。
昨日は座長お墨付きの参院御用達一発豪華芸人が揃った。…抱腹絶倒。
  26日の顔揃え 括弧は芸名
  玉木雄一郎(タマキン)
  細野豪志(モナ男)
  前原誠司(外国人献金)
  大西健介(不倫強要男の後任)
  山尾志桜里(ガソリーヌ)
  後藤祐一(泥酔の法的根拠)


昨日と比べ本日は手抜き気味。ミンミン座長も正月疲れが出て来る頃だ。
  27日の衆院御用達不発芸人
  長妻 昭/井坂 信彦/小川 淳也/福島 伸享
ミンミンの後に演台に立つキョウさん亭一門宮本徹、赤嶺 政賢に花をもたせる狙いか。…友愛。
本日の目玉はしんがりを勤める日維流一門だ。
久々のテレビ出演、足立 康史と丸山 穂高。なぜかコロムビア・トップ・ライトを思い浮かべちゃう。
今日は遅めに寄席に行こうっと。



4705万理久利:2017/02/01(水) 10:23:45
『日本国語大辞典』の通読 評
 この日本最大規模と言われる辞典を読みふけるとは…、いかなるワクワクさがあるのだ
ろう、どんな楽しみ方をしているのだろうと、予てから気になっていたところです。今回、
いよいよその実態を垣間見ることができました。
 楽しみながら、著者自家製の単語ポケット(詞彙)に気に入った言葉、例文を振り分け
ていく、これがポイントのようです。
15年の間にできたポケットが約60、
「青」「朝夕」「味」「在る」「色の道」「唄」「老い」「音」「顔」「香り」「佳句」「風」「漢
語─和語」「漢文」「擬態語」「空間」「薬」「黒白」「形容詞」「声」「諺」、まだまだある「酒」
「死」「字」「為人」「樹木」「書」「精」「生」「動詞」「タリ」「罵倒語」等々。
ポケット名を見ただけで著者の言葉(日本語)への嗜好性、整理の仕方、考え方が見えて
くるから面白い。私だったらどんなポケットを作るのだろう…。

 日本国語大辞典ほどの規模になると、そこからまた色んな辞書編纂も可能ですし、それ
を読みたくなる人も多いと思います。実際市場にはそんな辞書も出ています。
この作品−『日本国語大辞典』の通読−のように万人のための国語辞典というより、その
「まとめ様」そのものが一つの読み物として楽しめるものとして出て来るのでしょう。

 第一回は「色の道、恋の道、子をなすの部」として「色恋ポケット」の中ののぞき見る
ことができました。まさしく著者の作品『言葉集め星創り』の世界と重なりました。
色恋の話、男女の契り(時に同性どうしの契り)については民族を超えて時代を超えて共
通の話題とも言えます。
 用例の下に刊行年度が書かれているのがまた面白い。時代時代の人の暮らしぶりや景色
まで見えてくるような気がします。「色恋」だけではないのでしょうが、江戸時代の文献
が多いようです。放送禁止用語が次々と登場する現代と比べて、なんと直接的でなまめか
しい、想像をかきたてるような言葉、表現が満ちあふれています。言葉の自由、表現の自
由はむしろ昔の日本の方があったようです。自由だったからこそ表現にもいろんな面白さ、
ときに深み、広がりを持たせることができたのでしょう。

君は売り物てんや物  1711
年は廿(二)一にて薹に立て、誠に良縁がない 1885
渋むけた女房 1752
雲雨の交り 1784
同じ枕に交通 810
夜宿には美人と合歓してなぐさみ 1563
男女会合のことを房と名づく 1275

う〜ん!! なかなかの言葉/表現です。

 作品冒頭に『日本国語大辞典』は面白い。として八つ理由をあげています。
「色の道、恋の道、子をなすの部」を読んだだけで、八つの理由がよく分かりました。
この冒頭部分は『日本国語大辞典』の出版社はもちろん、ネットで扱う会社に売り込みた
くなります。

 ご時世でしょうか、私の年齢のせいでしょうか、著者が編集する「罵倒語」や「老い」
の部に興味津々であります。
 先日近くの図書館(分館)のリファレンスルームに寄ったとき日本語大辞典一版(20
巻)があることを発見しました。二版(13巻)は中央図書館に揃っているとのことでし
た。これから時々リファレンスルームに立ち寄りそうな予感がします。
4901



4706同人α総務:2017/02/01(水) 13:05:22
合評のお知らせ
α冬号第三作品は「日本語を書くこと 日本語で考えること」です。

※著者ポートレートブログもアップしました。上記リンク集または
http://star.ap.teacup.com/alpaha23/  よりお立ち寄り下さい。



4707つる姫:2017/02/01(水) 17:38:00
「ミンミンにぎわい座」2月初公演
   
出演者
      江田憲司 (代表代行)
      大串博志 (政調会長)
      小川淳也
      辻元清美
      今井雅人 (ネクスト内閣府特命大臣)

・なかなか顔を出さない江田議員が登場。芸風は変わっていなかった。しゃべりに円熟味
 が増した。
・山尾議員から大役を引き継いだ大串議員は日曜討論、その他報道番組に出ずっぱり。
 芸の巾はまだまだ。
・辻元議員の「総理〜!!」の叫びと「あのね」「ですからね」「私ね」を久々にLIVEで
 聞いた。しゃべりだけでなく見てくれにも円熟味を増した。
・二八は演芸場も賑わいがないが、ミンミンの皆様よく頑張りました。



4708同人α総務:2017/02/02(木) 10:52:41
個人著作集アップのお知らせ
■コピペ大王エッセイ集 (戯評リンク集参照)
『コピペ書評 No.39』
*コピペルナー機が今年初の判定をしました。
コピペルナーがはじき出したのはコピペ部分を示す茶色に染まったレポートです。
同じ茶色でも濃い茶色となっています。一字一句違わぬコピペ。
大王はすっかり引用元の文章を書いた人物になりきっているようです。ますます磨きがか
かってきました。
今年はコピペルナー装着のカラートナーの消費量がますます多くなりそうです。



4709万理久利:2017/02/03(金) 10:45:32
今朝の梅見物
    

今日は雲一つない青空。乾燥した冷たい空気が、目に入る全てのものをくっきりと浮き立
たせる。
私の少し前を毛糸の帽子とマフラーをグルグル巻きにした老夫婦がゆっくりゆっくり歩い
ている。時々立ち止まって、二人小さな声で話しながら生け垣から顔を覗かせる梅の花を
眺めている。

私の散歩コースは静かな比較的古い住宅街だ。庭の梅の木も、二代目、三代目の家人に引
き継がれ年期を重ねた枝振りだ。真っ青なキャンバスに白と赤、ちょっとしたアート。
あの夫婦何を話していたのかな。ちょっとうらやましい。

          梅の花 一輪咲いても 梅は梅??(土方歳三)



4710つる姫:2017/02/07(火) 20:45:31
「ミンミンにぎわい座」今日の爆笑公演
   

大臣席と議員席のかけあいが絶妙です。

椎木保(維新質疑者)  「小中高で教師をしていました」
玉木雄一郎(ヤジ係り) 「時間です!時間です!」
椎木保(維新質疑者)?? 「共通して教師が教えるのは人の話は黙って聞きなさいという事です」
玉木雄一郎(ヤジ係り) 「時間です!」
麻生大臣(ヤジ係り)  「玉木聞こえたか?」
玉木雄一郎(ヤジ係り) 「…」

資料:文字おこし DAPPI ?@take_off_dress 2017.2.7.17:30????より
動画:https://www.youtube.com/watch?v=yFae-y8xNqU

◆本日のおおとりは少数野党維新椎木保議員でした。初めてみる顔です。
質疑最後にやりとりが上記です。与野党関係無く場内は笑い声、にやにやの笑顔。
終了後散会時の様子がしばらくテレビ映像が流れていましたが、いつになく、皆ななごや
かなムードで挨拶しあっていました。不思議な映像です。

◆ちなみに本日の質疑者でもあった玉木議員は時間オーバー強行質疑。
椎木保議員は時間内で終了していたという、オチもついています。

◆今日もまた小西議員と長妻議員が議長席にかけより質疑中断。
先日見たプロ野球面白映像番組で、わーっと走り出して、選手どうし、選手と監督、監督
どうしでけんかを始めるシーンを思い出しました。



4711昭和のテレビっ子:2017/02/08(水) 21:34:40
他人のそら似7
   金慶珠          淡谷のり子
  
?????????????????????????????????? 関野準一郎の多色刷りの版画作品より

◆今宵報道番組に出演している金慶珠さんを見ていて、あの人の顔が浮かんだ。
そう、戦後のブルースの女王淡谷のり子さんだ。少しふくよかなお顔に鋭い目。
その目をシャドウでますます強調させているところがよく似ている。

◆コロッケさん、金慶珠さんの物真似しないだろうな。金さんは淡谷さんみないに笑って
見逃してくれないだろう。日韓関係悪くしそうだからという理由というより、莫大な慰謝
料請求訴訟をおこされるから。
それでもコロッケさんの金慶珠の物真似を見てみたいものだ。



4712万理久利:2017/02/08(水) 22:31:05
今年初めてのうどん
????????
昨年後半四半期は姉からの差し入れ麺類一挙処分の日々が続き、大晦日は持参した地元の
名物蕎麦で姉が天麩羅蕎麦を振る舞ってくれました。2016年麺生活のフィナレーです。

年が明けてご飯生活が続きましたが、本日は今年初めてのうどんです。
風邪の具合からか朝から寒け。なんとなく暖かい汁物が欲しくなり…、というより麺回帰
現象が起きたようで、姉の追加差し入れのうどん料理となりました。
鰹だしにワカメパウダーをたっぷり使ったお汁に浸った岡山手延べうどんはプリップリ、
出来は上々。心も体も温まる一品でした。
ビタミンA・C・Eが揃った野菜のエース南瓜の煮物、ひじきの煮物、野菜たっぷりのサラ
ダが副菜です。
また麺生活がしばらく続きそうです。



4713同人α総務:2017/02/10(金) 12:37:55
貴美女の散歩道
深大寺でもなく浅草でもなく、貴美女さんの先日の散歩コースはおしゃれな銀座のようです。

購入したゴディバのチョコは誰の手にわたるのでしょうか。
銀座並木通りの「梅の花」、この季節だけ「桃の花」に看板が変わる…。

いろいろと妄想をかきたてられる写真です。


愛?を籠めたゴディバのチョコ      ??????????銀座懐石料理店「梅の花」のひな飾り
  



4714万理久利:2017/02/10(金) 19:30:24
スーパーの先取り商戦
おせち、恵方巻き、豆まきコーナー、どれも本番の一ヶ月以上前からでした。
現在は安っぽい化粧を施したバレンタイン用のチョコレートコーナーがどっかりとレジの
近くに鎮座しています。それも、客の感覚からするともう時期遅れの様相です。そう思え
るくらいに先取りに慣らされてしまいました。

先日立ち寄ったこのスーパーで音楽が聞こえてきました。どこかで聞いたメロディーだと
思っていたら、
ハイ シィ ドウ ドウ ハイ ドウ ドウ
ハッケヨイヨイ ノコッタ
の歌詞が浮かんできました。そう、まさかりかついで〜の『金太郎』のBGMを流してい
たのです。
まだ2月、おひな様をすっ飛ばして5月の音楽です。慣れに対するさらなる攻撃でしょうか。

時々立ち寄るこのスーパーはとにかくせっかち。開店一番から、当日調理した惣菜一点一
点に「価格より5%値引き」の黄色い大きなシールがつけられています。だったらそんな
面倒なことをせず始めから5%引きの値札つければいいのにといつも思っています。生鮮
食品値引きはもっと後からのはず。
せっかちの極みです。
売り上げ上昇を狙っての住宅街の一スーパーなりの努力/工夫なのでしょうがちょっと先
走りすぎ。手強い消費者はそう簡単には乗せられません。お祭り商品はいつも売れ残る。

その点銀座はそれなりに季節感覚を極めているようです。めったやたらに急がない。
安売りせずに、いいものを相応の時期にちゃんと並べる。
貴美女さんのお写真を見ながらそんなことを考えました。
銀座とはほど遠い生活をしていますが、銀座という街はそうであって欲しいと思っています。



4715同人α総務:2017/02/11(土) 18:30:28
合評のお知らせ
α冬号第四作品は「シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第十回」です。

阪神・淡路大震災に続いて今回は二ヶ月後の地下鉄サリン事件の風景を取り上げていす。
江戸巡りは地下鉄日比谷線界隈、小伝馬町駅近辺で毒ガスを吸い朦朧としている人達、
いつも通る道には異様な空気が伝わってきます。終わりの詩は立原道造。

「異様な風景」


※著者ポートレートブログもアップしました。上記リンク集または
http://star.ap.teacup.com/alpaha23/  よりお立ち寄り下さい。



4716昭和のテレビっ子:2017/02/12(日) 15:21:32
「ミンミン賑わい座」議員の品格
昭和のテレビっ子/品格
小西洋之議員(民進党)がをトランプ大統領にリツイートしました。

( 2017.2.11@konishihiroyukiツイッターより)
品格のない顔。よく似た二人。
ちなみに後ろでカメラを避けて身をかがめているのは外務省の通訳。 https://twitter.com/realDonaldTrump/status/830195857530183684


◆日本の国会議員が米大統領ツイッターにリツイートです。
下には訪米中の安倍総理とトランプ大統領が並んだ写真が載っていました。
小西氏もトランプ氏もツイッターを大いに活用しているところがよく似ています。

◆小西議員の書き込みを読んでいて、2015年9月安保法案採決の混乱の中、委員長めがけ
て上から華麗なるダイビングとネルソン技を小西議員が見せてくれたことを思い出しました。
自衛隊で鍛え上げた「鬚の隊長」の機敏な防御フォームにも驚かされたものです。

◆振りかえると、この日の国会中継を見てからすっかり国会オタクになったような気がし
ます。中継カメラに向けてのプラカード芸、議長席詰め寄り芸、集団退席芸、隠れスマホ
芸等々、様々な芸が次々と登場し、観客を退屈させません。








4717昭和のテレビっ子:2017/02/14(火) 17:41:52
NHK特集「鶴になった男」
チャンネルを回したらソーラン節が流れてきた。ころっとした小父さんが威勢の良い声で
手を叩きながら歌い、しきりに誰かに話しかけている。
何の番組かと右上のテロップをみたら「鶴になった男〜釧路湿原・タンチョウふれあい日
記」とあった。
『夕鶴』の続編、あるいはゆるキャラ「クマモン」の釧路版の話かと思いきや、釧路の自
然公園で丹頂鶴を飼育する小父さんのドキュメンタリーだった。
小父さんの鶴に対する愛情と熱意がすごい。

減りつつある鶴をたった1人湿原に小屋を建て自然の中のツルを守り続けていた。
雨期のあと放置された卵を探してズブズブの湿原を探し回る。
みつけた四つの卵を温めて人工孵化。絶えず卵の位置を変え様子をみながら声をかける。
「こんにちわ〜。元気ですか」と優しく声をかけながら愛妻の大きなお腹をなでるメロメ
ロイクメンヤジのようだ。
少し育つと今度は飛び方を教える。両腕を広げて草原を全力疾走だ。50を過ぎたオヤジ
が何度も何度も。小父さんの後を追う鶴が大きな羽をパタパタ広げて宙に浮かんだときは
思わず涙がでそうになった。

30年ほど前の映像だ。あの小父さんはどうしているだろう、生きていたとしても大分お
歳だ。最後に今のおじさんの姿がでてきた。かつて鶴と過ごした公園で鶴たちをやさしく
ながめていた。昔と変わらぬいい笑顔で鶴語で話しかけていた。

やっぱりこれは「夕鶴」の続編だと思った。

1987放映 「鶴になった男」より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004912.jpg



4718昭和のテレビっ子:2017/02/14(火) 19:16:49
「ミンミンにぎわい座」駆けつけ警護
   
昔:イラクにて   未遂  駆けつけ警護隊長 佐藤議員(元陸自)
今:国会にて    常習  駆けつけ警護隊長 長妻議員?? 副官 大西議員

総理のことを「ポチ」「チキン」と呼び、バンバンと机を叩き、うるさいヤジを飛ばし…
最後は駆けつけ警護状態のままでNHK中継は終了となった。
世論調査でまた支持率がダウンした政党の議員たちはみな荒れていたのだろうか。
国会内で集団自衛権を大いに活用しているように見えた今日の国会だった。



4719万理久利:2017/02/18(土) 08:34:55
「佐賀土曜セミナー」
個人主催の講演会「佐賀土曜セミナー」 祖父から孫、遺志継ぐ
http://www.sankei.com/region/news/160214/rgn1602140011-n1.html

こんなセミナーが、佐賀で40年前からあったことを初めて知った。
先日佐賀に住む父方最後にの叔父(94)が亡くなったばかりだから、佐賀についての
ニュースが目についたのだろう。

本日18日の土曜セミナーは石平氏(2007年中国から日本に帰化)が講師だ。
石平氏を講師に呼ぶセミナーの創設者松永又次氏(一昨年93歳で死亡)について興味が湧いてきた。

ブログ「小城の見所」より

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004914M.jpg



4720昭和のテレビっ子:2017/02/21(火) 08:17:35
「ミンミンにぎわい座」 2月20日演目『調査委員会』
  

昨日の国会で長妻議員が自衛隊日報に関わる調査委員会の設置を求めて防衛大臣に執拗に
迫っていた。
その他質疑に立った野党議員が共通して取り上げたものには日報の他、総理の妻が関わる
幼稚園の、国有地払い下げ問題があった。党内で調査チームを立ち上げたようだ。

長妻議員が所属する党では過去にたくさんの特命調査チームがあったことを思い出す。
甘利明経済再生担当相(当時)の金銭授受疑惑調査チーム
パナマ文書調査チーム
東京五輪招致疑惑調査チーム
年金損失『5兆円』追求チーム
安倍政権公約違反調査チーム
舛添要一東京都知事追求チーム
税金のむだづかいがないか調べる作業チーム…等々

記憶に残るチーム名だけでもこれだけの数だから他にもたくさんあるのだろう。
各党、それぞれ社会問題、国際問題ごと得意分野の議員達が集まり調査、対策をしている
のだろうが、この党ではことさらチーム設立をネタに使うようだ。
昨年夏の演目には設立の公式会見をしきりに開いていた。
そして国会舞台でもこれを繰り広げる。

調査チーム設立は事実の確認と問題点の明確化そし解決・対策に真剣に取り組もうとする
む姿勢が感じられるが、中身が問題だ。ときとして官僚つるし上げ、政権追及のポーズを
見せるだけで終わっているように見えることがある。つるし上げるためには、週刊誌や三
流新聞、ネット書き込みを資料として使う。チームの成果についてはあやふやにしている
ようにも見えるだ。お家芸とも言える「○○疑惑調査チーム設立」演目には新鮮味がなく
なったとも言える。

他方、この芸の波及効果としてネット民による『党首二重国籍疑惑調査チーム』の活躍が
あった。不特定多数のネット民の調査力には驚くべきものがあった。



4721昭和のテレビっ子:2017/02/21(火) 11:54:57
政治家のツイッター
台湾総督
蔡英文Tsai Ing-wen ?@iingwen2017.2.20
大切な友人NPO「育桜会」は、毎年約千本の河津桜苗木を台湾へ贈って植栽するように
活動してから、もう16年目に入りました。それは台湾国民と日本国民の濃厚な友情の象
徴でもあります。今回こそぜひ、台湾の河津桜の魅力を味わいましょう!

◆米大統領のツイッターが物議を醸しているが、どこの国の政治家も、SNSの時代に会
わせて活用しているようだ。
台湾総督蔡英文氏もまた積極的に利用している。中文ではなく英語表記、そして日本に関
する記事は日本語表記だ。
就任後「デジタル科学技術で市民と政府を連結していきたい」と抱負を語り、神童と言わ
れる史上最年少のIT起業家を閣僚に迎えるなど積極的な取り組みをしている人物だけの
ことはある。

◆日本はどうだろう。党首が個人として設けている最新のツイッターを一部並べてみた。
ツイッター活用については様々だ。書き込み頻度も取り上げる内容の傾向も、違いが見ら
れて面白い。

日本民進党 党首
蓮舫・れんほう@民進党 ?@renho_sha 2017.2.14
予算委員会。前原誠司さんの質問が始まりました。辻元清美さん、長島昭久さん、北神圭
朗さん、今井雅人さん、後藤祐一さん、緒方林太郎さんが質問します。今後の日米関係の
課題に加え、シビリアンコントロールが問われる南スーダン日報問題等を問います

日本共産党 党首
志位和夫 ?@shiikazuo 2017.2.20
トランプ大統領が就任演説で「アメリカ第一」を宣言し、「入国禁止令」を出したときは、
日本でもほとんど全てのメディアが批判的に報じた。ところが首相が、日米首脳会談でそ
のトランプ氏を礼賛、追従すると、多くのメディアが手の平を返したように「大成功」と
いう。現状追認ではメディアといえない。

日本維新 党首
松井一郎?@gogoichiro 2017.2.20 (リツイート)
子供食堂へと決定した訳ではないが、行政が届かない部分、子供の貧困対策に貢献する手
法を検討中です。


日本 総理大臣
安倍晋三?@AbeShinzo 2017.1.1
あけましておめでとうございます。
今年が皆様にとりまして、そして日本国にとりまして素晴らしい年になりますことを心か
ら祈念いたしております。
私も今年一年全力を挙げて参ります。



4722昭和のテレビっ子:2017/02/22(水) 12:57:26
合評のお知らせ
α冬号第五作品 「肥と筑 第三十九回」

これまでにも徐福を語るときに「墨家」に触れることがありましたが、今回は大分深掘り
してとりあげています。前半の神道と仏教との融合についての箇所とも、コーヒーブレイ
クの「日本語」についての考察箇所とも何故か繋がっていきます。(簡単紹介より)

※著者ポートレートブログをアップしました。上記リンク集または
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4723同人α総務:2017/02/23(木) 11:50:51
レンズの向こう/ソメイヨシノ
    
    (Photo by I.Takeuchi 2017.2.22)??

  ??  本日の散歩、例年早々と咲くソメイヨシノがあります。
     様子を見にいきました。例年ですと蕾が大きくくなり色づくころです。
     昨年の同時期はそうでした。本年もおそらくそんなもんだと思っていたら、
     驚いたことにもう開花していました。
     本年温かいのですかね。(I.Takeuchi)



昨年今頃の写真を調べてみました。確かに色づく蕾状態です。

(Photo by I.Takeuchi 2016.2.28)



4724昭和のテレビっ子:2017/02/24(金) 16:59:32
「ミンミンにぎわい座」 演目 『森友学園』
   

この数日『森友学園』が熱っぽく延々と取り上げられている。とりわけ同調査チームの熱
の入れ方には凄まじいものがある。残念なことに、現地調査を終えた後の高揚感からか熱
が入りすぎて観客には何がポイント/オチなのか分からない。
そこに登場したのが大阪興行だ。
ポイントを短い時間で分かりやすく整理して説明してくれた。
本日は初めての「プレミアムフライデー」。
今週のミンミン座もそれに習ったのか、いつもの夕方5時ではなく丸山氏の質疑を最後に、
午後2時半で終了した。

<演目『森友学園』??今週の大阪興行による総括公演>
●2月23日: 懲罰対象になりやすい、ツッコミの「足立康史」
https://www.youtube.com/watch?v=wprvS9Sa9R8????20

●2月24日: クールなボケの「丸山穂高」
https://www.youtube.com/watch?v=YNfSxUo1xn4&amp;feature??15



4725昭和のテレビっ子:2017/02/26(日) 11:20:17
「雲切仁左衛門」 NHKBS3
先日 パート?の最終回を迎えた。
盗賊雲切仁左衛門率いる仲間達が、それぞれの得意分野を発揮して大活躍だ。
技術と知恵の総合力が発揮される。絶妙なコンビネーションはまさしく仁左衛門がもたら
したのだ。そしてそんな仁左衛門を慕い、尊敬する仲間たちが見事なほどに団結してやり
上げる。日本版スパイ大作戦とも言える。

人情話や色恋沙汰も加味されているとは言え、全体として結構クールな時代劇だ。
今のご時世をみると、一党をまとめあげる「Top」の在り方についていろいろと考えさせ
られる。

盗賊仁左衛門と盗賊改安部式部を演じたる中井貴一、國村隼はなかなかのはまり役だ。
最後の最後で二人刀を抜く。互いに気持ちは通じ合っているとは言えそこは建前、それぞ
れの立場がそうさせたのだろう。仁左衛門の方に勝ちはあったが、安倍式部の命を奪うこ
となくすーっと姿を消した。憎い終わり方だ。それぞれの本音がよく出ている。

今回初登場の仁左衛門の仇でもある権謀術数の悪人江戸家老役をした三遊亭小朝は、仲井
や國村に劣らずのはまり役だった。海老名泰葉さんが今回の元夫小朝を見たらまた精神が
不安定になるのではと心配するほどだ。

果たしてパート?はあるのだろうか。
最終回の再放送は、BSNHK3 今晩6時45分から。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004920.jpg



4726万理久利:2017/02/26(日) 20:58:51
人慣れした野鳥
ある晴れた日、1階にある私の住まいに開け放しベランダから雀が飛び込んで、暫く部屋
の中を歩き回ったことがある。そのまま隣の座敷にちょこちょこ飛び跳ねながら移動し外
に飛び立った。今でも夢かと思える数分間だった。

先月、友人と近くの山田電気に行った道中、雀より一回り大きな鳥が歩道をぴょんぴょん
二人の後を追って数メートルついてきた。

今日、ベランダに出て洗濯物を干していたら、ベランダの手摺りに一羽の鳩が飛び降りた。
横で人が作業をしているというのにだ。干し終わるまで手摺りをいったりきたり。
そのすぐ後、買い物でマンションの玄関を出た。何と玄関脇のツツジの植え込みにさっき
の鳩がいるではないか。思い切ってしゃがんで両手を伸ばすと、驚きもせず触らせてくれ
た。

人間社会に慣れきってしまったのか、それとも自分の力で空を飛ぶ鳥に憧れ続けてきた私
の気持ちが伝わったのか。



4727貧乏絵描:2017/02/27(月) 07:20:06
鳩には要注意
万理久里さんの記事に人間に慣れる野鳥のことが書かれていますが、野鳥は絶対に触らない方が良いと思います。特に今の季節鳥インフルエンザに感染する恐れがあるからです。又鳩はベランダなどに飛来して逃げもせずに居座ると糞害に見舞われます。友人のマンションのベランダに飛来した鳩がベランダの床全体に大山盛りの糞を貯めていて足の踏み場も無く、その鳩が追っても追っても逃げず舞い戻ると言う被害に泣いていました。
この大山盛りの糞が鳥インフルエンザの病原菌をまきちらすので、ベランダに住み着かないように注意して下さい。
友人がその後どのような鳩対策をしたかは不明です。可愛い鳩も危険動物で、我が家の数十米離れたお宅で伝書鳩を数十匹飼育されていますが、隣家の被害は甚大です。飼育している方は鳩の長距離飛行レ-スを競ったりしているようですが、他人の迷惑などは知らんふりです。
隣家の方の嘆きは今も続いています。世の中人の迷惑を顧みない勝手な住人がいるものです。
十分に注意して下さい。おせっかいな貧乏絵描のアドバイスです。

4728貧乏絵描:2017/02/27(月) 20:28:31
二つのギタ-
現在流れている二つのギタ-、澄んだ音に惹きつけられています。何時も音楽は聞かないでこのHPを眺めていますが、こんばんはギタ-のメロデイに聞きほれています。音楽は心を癒してくれると言うことを感じています。

4729万理久利:2017/02/28(火) 11:27:01
「ベランダの鳩」
貧乏絵描さんアドバイスありがとう!

 放任主義というか、構う余裕がなかったのか…、そんな両親のもとで育ったせいか細か
な注意が払えない、とりわけ衛生や安全に対して私は粗雑なところがあります。
おまけに笑顔で「お前はばい菌もよりつかない」と父に言わしめたほど怪我や病気に強か
ったためか、変な自信があったことも確かです。それでも子育て経験でもあればそのあた
りに気配りをするようになっていたかもしれません。残念ながら男子もよりつかなかった。
 歳を重ねてそうはいかなくなったようです。
爪楊枝でつついた歯茎が腫れておたふく涙。日付けを確認せず食した冷や奴で腹痛。クロ
ーゼットに右手の中指を夾まれ腫れ上がり、一ヶ月以上炊事と入浴はビニール手袋。
ばい菌を寄せ付けないどころか、一度菌にやられると治るまで時間がひどくかかります。

 ベランダに来る鳩で思い出しました。
「私の家には、ハトが来ます。 昨年の夏と今年の春に、ハトがベランダへ来て、卵を産
んだのだ!!!」から始まる両親宛に来た孫(私の姪)からの手紙です。
親子で押し掛けるハトとの挌闘ぶりが書かれていました。
「 平和の象徴をハトにしたのは一体誰だ。
今もハトがこちらの様子をうかがっている……」。で終わります。

あれから数十年、手紙の主は三人の母親です。
小さな子供たちの健康/衛生管理が行き届いた立派な大人になりました。
先を越されたと思う一方、私に似なくてよかったと素直に思います。



4730マリアンタ:2017/02/28(火) 17:14:12
夢∞夜/「ウエストサイト物語」
今日こんな夢をみた。

大西さん、小西さん、上西さん、それぞれ高学歴と美貌だけが売りで芸はワンパターン。
集客率が落ちていたが新規一転の巻き返しを図った。
何と、上西さんがミンミン一座に移籍して3名でトリオを組み華々しく再スタートした。
その名も劇団「ウエスト サイト物語」。

出演会場は主に「SNS」、年に数回だけ永田町と通天閣。
今日は数少ない通天閣前の広場で興行だ。
雪駄に着流しの大西さんがギター片手に「でんでん 虫 虫 あべソーリ〜」♪と歌いな
がら登場すると、通天閣の上の方から華麗なるダイブとともに青いマントをなびかせた小
西さんが降臨してクイズを出し始める。そこにはシャネルの黒いボディースーツを着こな
し、大胆に足を組み大きなソファーに座る浪速のエリカさまこと上西さんがいた。
エリカ様は次々とクイズに答えていく。
最後に「私はエリカ様よ」と高らかな笑い。
観客からは、「失せろ−!!」「ホレテマウヤン」応援とも批難ともつかない怒号と拍手
が…。

このトリオ、売れそうな気がする。



4731昭和のテレビっ子:2017/02/28(火) 17:17:22
ミンミンにぎわい座
今日から参院国会。
午後一番のテレビ中継で小川敏夫議員が質疑にたった。

どうしてもあの清楚な女優市毛良枝さんの顔が浮かぶ。
元検事山尾しおり議員の顔が浮かぶ。
岡口基一裁判官のブリーフ姿が浮かぶ。
氏が法務大臣(正・副)をしていた頃を思い出す。

もうすぐ3.11 。
トラウマ。困ったもんだ。



4732赤松次郎:2017/03/01(水) 08:51:24
山荘便り−20170301−猫とくらして−
 少しづつ春に向かっている気配はするが、いちばんはやく咲くはずの蝋梅(ろうばい)
や木五倍子(きぶし)の蕾も見えず、山はまだ枯れ野の世界だ。この寒冷地では秋生まれ
の野良の子猫は冬を越せないといわれているが、「モロ」は我が山荘に2月28日に迷い込ん
で来てから丁度四年になる。まだ生まれて三ヶ月くらいの子猫が寒さと飢えを凌いでよく
生き延びたと感心するのである。
 最初の日に細君が窓からしらす干しを投げてやると、逃げないで食べたという。それか
ら食事時になるとどこからともなくやってきて用意された餌を食べて、またどこかへ行く
ということを一月くらい続いた。顔だけが虎模様で黒かったので、細君が「モロ」と名付
けた。顔以外の毛は真っ白で、目の色が宝石のアクアマリーンのヘミモルファイトのよう
な深く青い色をしていて、外国生まれのエキゾチックな感じがした。
 テラスのいすでくつろぐ私の膝に乗ってくるまで数ヶ月、家の中に入ってくるまでさら
に数ヶ月が経て夏になっていた。しかし白い毛がその間に体全体に虎模様が浮き出てき
て、いまではメインクーンかエジプシャンマウみたいに変化して、子猫のころの白い姿に
魅せられて飼う気になった私達はすっかりだまされた訳である。
 しかし人間様との疎いつきあいの山荘の暮らしがさぞ寂しいだろうと思われるかもしれ
ないが、「モロ」とおなじ屋根の下で毎日過ごしていると面白いことを沢山発見するの
で、一向に退屈しない。

衣について
 人間は年齢や気候に備えて様々な衣服を必要とする。いやそれ以上に体裁や見栄のため
 に必要以上の数の着物をため込んでいる。
 それに引き替え、猫は冬の寒さも夏の暑さにも一張羅で一生を過ごすことが出来る。か
 といってみすぼらしく薄汚れた不潔な様子ではない。破れを繕ったり洗濯したりクリー
 ニング屋にだすこともなく、毎日せっせと毛皮の手入れに精を出すから、犬のように汗
 臭く匂うことはない。実に清潔だ。

食について
 人間は必要以上に食べ物を摂取して不健康になり、それを治すために太った体をスリム
 にする運動に精を出す。強い意思で自己規制して、過剰なエネルギーの摂取を控えれば
 済むことなのに、やせるための薬代、トレーニング代になどに余計な手間と金を掛けて
 惜しまない。二重に三重に無駄な行為だと気づかないのである。
 しかし猫は人間や犬と違い必要以上に餌を食べない。ガツガツ食べるというより一気に
 飲み下す犬とちがい、猫は対象物の匂い、形、手の感触などでしばらく観察し、おもむ
 ろに真矢 ミキのように頭を傾げて奥歯でかみ切ったり、一度口から出したりして、ま
 るで味を賞味しているように見もえるほど時間をかける。なぜ頭を傾げるかというと、
 猫の犬歯4本と奥歯はしっかりと大きいが、米粒みたいな小さなかわいい歯が並んでい
 る前歯だけでは食べ物をかみ切れないのである。ちなみに、「モロ」の好物はエビ、
 鯛、納豆で、前の二つはさもありなんと思うが、後の納豆はなぜなのかナットク出来な
 いでいるのである。魚以外ではキャットニップが大好きで、苗を買ってきて庭に植えて
 も根まで全部食べてしまって満足に育つことはない。レモングラスやマタタビもおな
 じ好物である。

住について
??人間は雨や雪や風、寒さ、暑さを家というもので凌ぐが、その家を求めるために数千万
 という費用が必要で、一生を掛けて大変な努力を強いられる。それに反し猫は人家の床
 下や、廃墟や洞穴、日当たりのよい藪の中で過ごす事が出来るので、一銭も家に投資す
 る必要はない。猫が寒さに弱いという先入観があるが、決してそうではない。零下数度
 の雪が積もった山道を小一時間ほどの私の散策に付き合うから間違いない。私のダウン
 ジャケット、ヒートテック、長靴などの重装備と違い、素足のままで冷たくないのだろ
 うかといぶかるのだが、一に向に平気らしい。

 ここまで書いてみると猫は自然の中で実にシンプルな生活をしていると感心する。飛行
機も自転車も電気やガスや水道も、ダイヤモンドも小判もソクラテスやマルクスやサルト
ルやアインシュタインや夏目漱石もさらさら必要ない。沢山の知識を詰め込んだ「自同律
の不快」に悩まされる人間は自然の中に放り出された時、猫ほどしぶとく生きて行けるだろうか。野菜や米作りや採取生活に憧れて田舎暮らしを目指す人達は、おそらく基本的な
生活力の乏しさに不安を抱き始めたのかもしれない。かといって都会を離れた今そんな環
境の中で暮らす自分がはたして自給自足的な生産に携わっているとは決して言えないのだ
が。それにしても猫の生き様は興味が尽きないのである。

4733水彩画愛好家:2017/03/01(水) 16:21:17
龍柱よりシーサー
 『泡盛の入れ物』 趣味水彩より


先月趣味水彩に掲載されていた、シーサーを描いた作品です。顔の部分をアップにして切
り取ってみました。鋭い眼光、ドカンと大きな鼻、確かに獅子舞の狛犬にも、お獅子とも、
遠くはシンガポールの口から水を噴き出す立ちん坊マーライオンとも似ています。
どれも想像上の生き物ですが、どうみてもアフリカやインドのライオン顔です。
貫禄があって強そうです。

沖縄の太陽と緑に恵まれた島で暮らす人々の生活を守る日焼けしたガードマン、守り神、
いかにもそんな感じです。
ちょっと気取った色白マーライオンでもなく、お寺や神社の入り口にきっちりと鎮座する
狛犬とも違います。どうしても一種権威の象徴のようにも思えてきます。
一方、シーサーは屋根の上にちょこん、道の片隅にちょこん、人々の生活に溶けこんでい
るように見えます。

厳つい顔ですが、全体をみると丸っこく可愛らしい印象です。
南方の大らかさや明るさがホンワカと湧き上がってきそうです。
そんなシーサーだから、時に泡盛のとっくりにもなってくれるのでしょう。
楽しく陽気に泡盛を楽しめそうです。

沖縄のシンボルは龍柱ではなくやっぱり強く逞しく、でも少しも威張ってない、
そしてあったか〜いこのシーサーです。
パステルが上手くシーサーのあたたかさをうまく出してくれたようです。

全体像はこちらから→  http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915/e/e17d2675d1cb62dfd8da65ae51f403ab



4734同人α総務:2017/03/01(水) 17:10:31
ニューロン・カフェBGM
貧乏絵描さんにBGMについて触れていただき、こちらこそ癒やされます。
季節や話題に合った出来るだけ静かな曲、音質の良いものを選ぶようにしてはいるのです
が、ネットに公開されているフリー音楽は限られているのでどうしてもワンパターン化し
てしまいます。これにもまたJASRACさんの力が働いているのではないかとつい思ってしま
います。
※音楽は邪魔だ、と思われる方もいらっしゃるかと思います。
リンク集下の音声バー右にある■部分をクリックすれば消えます。



4735昭和のテレビっ子:2017/03/02(木) 12:12:37
猫の魅力
今空前の猫ブームらしい。
駅長猫、リクルートじゃらんの旅する猫、コマーシャルでも猫は引っ張りだこだ。
ペット紹介番組では、姿がかわいい猫、珍芸をする猫、希少猫(多くは高額の値が付けら
れた猫)を並べて「かわいいー!」「私も欲しいー!」とゲストに言わせて盛り上がる。

半分はペット関連業者とテレビマスコミが煽って創り上げたブームかと思うが、猫そのも
がもつ魅力に人類はずっと前から惹かれていたように思う。
敢えて今のブームの火付け役をあげると、岩合さんの「世界猫歩き」ではないだろうか。
彼が猫の魅力を、その生き方の魅力をテレビ画像で教えてくれた。どうだ、かわいいだろ
う、だけでの薄っぺらな内容ではないのだ。
いわば「作られたかわいさ」だけを追っかけるのでは無く、世界中の普通の猫と猫の視線
で猫語で接し、言葉少なげに視聴者に優しく解説してくれた。

嗅覚、聴覚、触覚(鬚)頭の良さも犬に決して劣らないのに、救助猫、麻薬猫、羊追い猫
は聴いた事がない。ねずみ取り猫くらいだ。
これは「人に迎合しない」ところから来るのだろう。ねずみ取りも人に言われてやるので
はなく、勝手にやるのだ。
同じ猫同士もさっぱりしたものだ。生き物の本能として母親猫は子を育て上げるが、父親
は繁殖に加わっただけのようにも見える。
猫同士はもちろん、人間との関係でも従属関係や依存関係をもたない。基本一匹狼(猫)
なのだ。

猫好きは比較的男性に多いように思える。これまで表向きには表舞台に立って社会にもま
れ本音と建て前の狭間に立たされ、表向き家族の長としてふるまいつつ、実態は妻と子に
はなかなか入り込めず、孤独感を味わう男にとっては、孤立無援、誰にも媚びず迷惑もか
けず自由気儘にしたたかに生きる猫に憧れるのかもしれない。
そう言えばヘミングウェイも内田百?も漱石も大の猫好きだった。
「子連れ信兵衛」、「猫侍」、直虎に出て来る「和尚」も猫の抱っこシーンが多い。

山荘で猫と暮らす赤松氏が衣・食・住の面から猫の生態を書いてくれている。
どうやら氏も前述の男達のお仲間に入ったようだ。
「かわいい、かわいい」だけではない、人間を惹き付ける猫の魅力が少し分かったような
気がした。



4736昭和のテレビっ子:2017/03/03(金) 19:06:31
マスコミの在り方
 一昨日NHKBS「アナザーストーリーズ」で拉致について取り上げていた。
タイトル「北朝鮮 拉致を暴いた人たち〜終わらない闘い〜」。
拉致問題を大きくマスコミで取り上げた切っ掛けとなった横田めぐみさんの拉致から丁度
40年だから取り上げたのだろうか。海辺の町で人が突如いなくなる事件が次々と起きても
なかなか国もマスコミも動いてくれない中である新聞記者やテレビ記者が地道に足を運ん
で真相を明かしていき、マスコミで取り上げさせ世間に知らしめ、最終的には国を動かし
た。2002年、僅か5名とは言え、飛行機タラップから降りてくる映像が華々しく映り
日本中が「お帰りなさい」「小泉さんよくやった」と日本中が沸き立った影に、こんな記
者の存在があったのだと感動した。まさしく「記者の鏡」。

 それにしても、国も、マスコミも動きが鈍すぎる。
取り戻せたのは僅か5名。今も尚待っている家族、連れ去られた被害者がたくさんいる。
今の問題でもあるのだ。昨年の「保育園落ちた」や、今国会やマスコミで連日「ヘイト教
育学園に総理夫妻が関与していた」と大騒ぎしているのを見ていると、オイオイ待てよ、
もっと他にも取り上げるものがあるぞ、と言いたくなる。拉致被害者たちを不憫に思う。
 彼等の問題は、これから生きて行く日本人全員の問題でもあるのだ。未来の問題でもあ
るのだ。私達は勿論、国会議員、日本国民、そして何よりマスコミ人、政治記者に是非と
もこの番組を見てもらいたいと思った。

※再放送:3月7日(火) NHKBSプレミアム PM11:45〜



4737昭和のテレビっ子:2017/03/10(金) 11:44:40
「誰がために鐘が鳴る」
     
       1943 ユニバーサル・ピクチャーズ

昔、中学校の教室にいつも洋画の雑誌を持ってくる物静かな女の子がいた。厚い眼鏡をか
けていたが細くて足が長くてちょっと外人ぽい。眼鏡を外したとき綺麗だなと思ったこと
がある。農機具販売をやっている家の一人娘だ。隅越さんだから渾名は「スミパン」。
雑誌の名前はたしか『SCREEN』だったと思う。エリザベステーラーやヘップバーンがキ
ラキラと輝いて載っていた。
彼女がいつもうっとり開いて見つめていたのがこの映画のゲイリー・クーパーだった。

そのクーパーが出ている「誰がために鐘が鳴る」の映画を昨日NHKBSで初めて見た。
ヘミングウェイ原作のこの映画の題名は知っていたが、本も読んでいなかったから内容も
知らないまま見た。

反ファシスト軍としてスペイン内戦に参加したクーパー演じるアメリカ人 ロバート・ジョ
ーダンはジプシーのゲリラ隊に入り込んで橋の爆破を遂行し、最後仲間達を逃がしたった
一人銃を片手に戦う。そこで終わるのだが多分その後は死なのだろう。
戦意高揚を狙った「正義の味方」「自由と民主主義」「飽くなき抵抗」といったものより、
勇者とゲリラ隊に拾われた炊事係の美しい十代の女性との儚い恋−こちらの方が色濃く見
えた。スミパンはこの美男美女の悲恋物語にウットリしたのだと思う。

10代ではなく小母さんになった私には、ムックリボッタリの元人民戦線派の闘士パブロとそ
の妻ピラー二人の心の葛藤や、ジプシーのゲリラ仲間の男達の勇気と行動力そして明るさ
の方が興味深かった。例え10代の頃見たとしても同じ感想だったろう。
恋人役を演じたバーグマンは大人の妖艶な女のイメージだったが、彼女の初憂いしくかつ
美しさが際だった。そう言えば眼鏡を外した時のスミパンにちょっと似ている。



4738昭和のテレビっ子:2017/03/10(金) 18:08:04
驚き 桃の木 古川ゆうき 29歳
もうすぐ終わるNHK朝ドラ「べっぴんさん」。
テレビっ子の私としては、メリハリのない退屈なドラマだった。
主人公は神戸のそこそこの小金持ちの娘。戦前戦後を真面目で一生懸命生きた女性だけれ
ど、なんだかなにもかもほんわか、おっとり、できすぎの筋書きのように思えた。
登場人物もみんな「いい人」だけれど、人物の描き方にツッコミが足らずみんな薄ぼやけ
てみえた。板東家を去って行く、老いた執事と女中頭の二人がぎりぎり合格といったとこ
ろだろう。

主人公夫婦もぼんやり、親の金であたりまえのように海外留学して箔を付けた娘夫婦もぼ
んやり。
とりわけ娘さくらのわがままぶりは、作者がそういう人物を敢えて設定したのかと疑うほ
どだ。暗くて、自己中心的で、わがままな子供、抜擢した役者もピッタリと言えばぴった
りなのだが、あまりに幼い。中学生の幼妻、幼ママにしか見えない。亭主役も幼い。

その亭主役の俳優古川雄輝さんが、今日の「スタジオパークからこんにちは」に出演して
いた。あのなよなよ少年は何と29歳だった。麻雀好きの笑顔が綺麗な頭の良さそうな青
年だった。ビデオ出演した妻役の井頭愛海はおもいっきり明るい15歳だった。
NHKだから、年齢詐称でもあるまい。

二人の実像はドラマのイメージと近いといば近いし、離れているといえば離れている。
始めの頃はなかなかの役者を揃えていたが、後半は少し重みに欠けたようだ。
どんな才能があるかは未知数だが、全国ネットデビュードラマとしては、彼等にとってア
ンラッキーだったように思えてならない。

さくら(井頭愛海)と健太郎(古川雄輝)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004933M.jpg



4739昭和のテレビっ子:2017/03/11(土) 13:06:04
地震列島、貢献の形もいろいろ/フォトアルバム
戦争もテロも貧困も怖いが、何と言ってもいつ来るか分からない、止められない自然災害
が一番怖い。3.11が来る度にそう思う。

政権与党

2009,10
政権を取ってすぐ事業仕分けにやる気満々の特命大臣
「災害対策予備費」、「学校耐震化予算」、「地震再保険特別会計」を削りまくった。
 


?????????? 2011大震災
??????????


総理、なりふり構わずヘリで登場 「迷惑千万」と現場から後日談????????隠し事?
????




自衛隊



      


天皇皇后両陛下


????????

※画像はネットニュース、インスタグラムより



4740万理久利:2017/03/11(土) 18:32:23
小鳥レストラン
『柿の実をひとつ残して秋深し』
木守柿ではなく木守みかんをみつけました。
ついこの間まで玄関横にたわわになっていた蜜柑がごっそり姿を消していました。
収穫時期が来たのでしょう。よくみると半分に切ったみかんが枝に突き刺さっています。
何かのおまじない?と思いながら通り過ぎました。
帰り道、バサバサと音がするほうを見ると、尾っぽが少し長い濃いネズミ色の鳥があの蜜
柑をつついていました。
住居人の粋な計らいでした。

思わずポケットから携帯を取り出してパチリ。
気が付くと柴犬を連れた、ジャンパーにソフトハットを被った小父さんも近くで鳥を眺め
ていました。このあたりでは見かけないハンサムな外人さんです。
日本犬が国外でブームになっているというニュースは聞いていましたが、まさか日本で、
いやこの日本人だらけの住宅街で目にするとは思いませんでした。

古びた門柱の脇の蜜柑の木に留まる鳥と柴犬と外人さんの組み合わせになぜかホッコリ。

     中央に小さく見えるのが蜜柑をつつく鳥      柴犬と歩く外人さん
        
        2017.3.11 午前



4741同人α総務:2017/03/12(日) 16:29:25
お知らせ
国内外からあっと驚くニュースが次々と入って来ます。
世界はこのところ猛スピードで動いているようですが、同人αは逆行するかのようにのんび
りノビタ君です。

49号もくじ最後の作品の著者、新人響灘王子さんから漸く初の写真が送られてきました。
瀬戸内海に臨んだ町で生まれ育った響灘王子さんらしい一枚です。
喧騒を離れ、ゆったりと時が流れる瀬戸内の景色です。

上記リンク集「著者ポートレートブログ」または
http://star.ap.teacup.com/alpaha23/  よりお立ち寄り下さい。



4742万理久利:2017/03/13(月) 20:47:02
住宅街でデモ行進
家を出てすぐ、警察官の姿が何人も見えた。その先の平和公園脇に赤いランプを灯したバ
ンが見えた。平和公園で何か事件でもあったのか…。
選挙中でもないのに、その選挙スピーカーもここに移り住んでから聴いた事がないのに、
ワーワーとマイクから声が聞こえてくる。耳を澄ますと「増税反対!」「オスプレイ反対!」
「原発反対!」の声。じっと立ち止まって様子を見ていると、少し離れた所からプラカー
ドを持った人、紙袋を持った人、マスクをした総計40人ほどの年配者たちの集団が近づ
いてきた。同じ声で「これでデモは終了とします」の声とともに隊列が平和公園で止まっ
た。その後隊列はプラカードを下に降ろし、公園を通り抜け向かいの街道に出て、私と同
じ道を歩いた。

家に戻ってネットで調べてみたら、あった。
「3月13日 重税反対行動・○○地域集会 13:30〜」「デモ行進を行いながら税務署
に向かいます。隊列は東京土建・民商・年金者組合の順」
オスプレイや原発は「おまけ」なのだろうか。

税務署も警察本部も住まいのすぐ近くにある。警備に動員された警察官は本部に戻り、デ
モ参加の小父さん小母さんたちは税務になんらかの声明文を渡したのだろう。

家から出て応援する人も、うるさいと文句を言う住民は一人もいなかった。
自分のため、子や孫のために昼から頑張るデモ参加者のみなさん、
そんなデモ隊の安全を守る警察官、ご苦労様。
何て平和で自由な日本なんだろう…つくづくそう思った。


     
税務署に向かう隊列後尾??            平和公園の桜は少し赤みを帯びていた 



4743昭和のテレビっ子:2017/03/14(火) 08:08:48
ミンミンにぎわい座/ジャンル別芸人
お笑い大好きブロガー500円氏が、なかなか興味深いジャンル別けをしてくれていた。
このところ、いろんな芸人が「アホ」「ヒキョウモノ」「ウソツキ」「インペイ」
「ダマレ!」等の言葉が飛び交う。
500円氏は芸のワンパターン化に不満があるようだ。

だが、ミンミンにぎわい座だけでは不公平だ。ミンミンばかり取り上げることは
500円氏自身のお笑い評論もワンパターン化しているとも言える。
他の芸能プロダクションのツリー構造を作成してもらいたい。
もっと面白いツリーが出て来るだろう。

国会は笑い飛ばさないと平常心を保てない。

 2017.3.13 23:00

https://twitter.com/_500yen より



4744昭和のテレビっ子:2017/03/15(水) 16:30:26
映画『目撃』
?????????????? エド・ハリスとクリント・イーストウッド
??????????????
??????????????(1997年 アメリカ 監督:クリント・イーストウッド 2017.3.15NHKより)

イーストウッド主演・監督の、色とDVと隠蔽に走った大統領に反旗を翻す、朝鮮戦争体験者の
妻と娘ぞっこんの大泥棒を描いた作品。
この映画は二度目だ。NHKは職員の刑事事件も含め、右からも左からも「偏ってる!」「たる
んでる!」と文句を言われっぱなしだが、今どきこの映画を放映するのは何らかの意図があるの
だろうか。アメリカの映画人はこぞって反トランプのようだが、その中で数少ないトランプ支持
のイーストウッドだ。

そんな政治オタク気味の私の色眼鏡を外して、再度楽しませてもらった。
特段心にしみ入るストーリーではないが、西の健様、アメリカ版「侍」「男」、イーストウッド
らしい演技、それだけで十分だ。
主人公とその娘に心寄せる髪の薄い刑事役のエド・ハリスは、高倉健の横の小林稔侍といったと
ころだろうか。なかなかいい存在感を醸しだしていた。



4745昭和のテレビっ子:2017/03/17(金) 19:34:58
憂国
17日 北ミサイル想定、住民参加で初の避難訓練 秋田・男鹿市

(産経デジタル)

本日の国会質疑にたった野党議員は、偏倚(へんい)集団さながらの言動を繰り広げた。
外務、厚生、文部、予算委員会案件には殆ど触れず、相も変わらず森友幼稚園、報告書問
題をとりあげ、安倍総理、稲田大臣、総理妻まで持ち出してひたすら恫喝?するだけだ。
今月初め北からミサイルが4発も飛んできたというのに、在日米軍基地を照準にすると宣
言されたのに、未だに拉致被害者を取り戻せないでいるというのに、この有様だ。

本日17日秋田で初めてミサイル想定の避難訓練が行われた。
男鹿の住民、中でも未来の日本を担う小学生たちを見ていて、怒りというより悲しみが沸
いてきた。



4746水彩画愛好家:2017/03/18(土) 09:53:52
兵士の埴輪/「趣味水彩」
     
     「八幡塚古墳」3.17 埴輪拡大画像

アフリカの土偶かお面のようにも見えます。
アイヌにもこんなお面があったような気がします。歌舞伎役者の隈取りへと繋がっていき
ます。実に興味深い。
貧乏絵描さんの埴輪作品と言えば、くれふしの里の大きな巨大埴輪も顔に赤い線、女性で
はありますが芝山埴輪博物館の可愛い衣装を着た女性2人も顔に赤い線が入っていました。

この埴輪は赤い線どころか、顔一面真っ赤、目は真っ黒、顔の左右に広がる赤い線と
盾の赤い模様、全体であっと驚く色彩感覚と調和ですね。
顔の化粧は魔除け、災い除け、威嚇の意味があるのでしょう。人間シーサーです。

兵士の背景にはなだらかな古墳の盛り土、その向こうにはうっすらと佇む山並み。
兵士を浮き立たせています。??横の朱印も隠れたポイントです。

こうして眺めると怖いと思うより、兵士が愛おしくさえ思えてきます。

趣味水彩→ http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915/s/%E5%9F%B4%E8%BC%AA
同 埴輪作品集→ http://9326.teacup.com/create02/bbs/21



4747昭和のテレビっ子:2017/03/21(火) 19:24:14
籠池女系家族劇場
昭和のテレビっ子
籠池女系家族劇場
16日、幼稚園の卒園式で先日園長を辞した入り婿籠池氏の妻諄子(ジュンコ)氏が挨拶の
中で、
「塚本幼稚園は今年度で終わりです。園長(籠池泰典氏)は明日から『ブタ箱(行き)』
です」
と言ったのを、同席していたの入り婿元園長は慌てて制した。
そんな記事が載っていた。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20170321/dms1703211130006-n1.htm

森友問題では、裏を取らないで事実であるかのように垂れ流すマスコミ、群がるコメンテ
ーター、飛びついてこの問題で国会を一色にした議員にもほとほと呆れるが、この籠池フ
ァミリー自体の狂言回しもあっぱれだ。
マスコミの表には出てこないが、学園を引き継いだ長女町浪(チナミ)氏は長男や次男と異
なりなかなかのやり手らしい。諄子・町浪母娘は影で籠池泰典氏を操っていた張本人なの
かもしれない。
山崎豊子『女系家族』にはとてもとても及ばない脚本だが、籠池劇場の根底には同じ構造
があるように思えてくる。
数年後、籠池 泰典著『浪速豊中入り婿理事長奮闘記』『婿養子の憂鬱』が出版されるかも
しれない。



4748昭和のテレビっ子:2017/03/21(火) 23:20:47
他人のそら似8
報道番組で久しぶりで山東明子議員を見た。
今もなお国会議員を続けて入ることを知らなかった。もう40年は勤め上げていることに
なる。盛り上げすぎの髪型も気になったが、お顔を拝見してすぐに京唄子、中村玉緒さん
と間違えそうになった。みんな芸能界出身のそこそこ美しい女性だった。
扇千景さんも、三原じゅん子さんもそうだったなあ。みんな似てくるのかしらん。
自民党は女優がお好きらしい。三原さんも、自民ではないけれど蓮舫さんも、あと何十年
かしたらこんなお顔になるのかしらん。

山東昭子(今日の報道番組で)


         京唄子           中村玉緒
             



4749万理久利:2017/03/23(木) 20:07:37
寒いけど春
21日、東京に桜開花宣言が出ましたが、今日は曇り空でまだまだ寒さが残ります。
平和公園の桜はもう少し先のようです。
道を歩くと玄関脇の花コーナーに暖かい色の小さな花々が春の到来を見せてくれて
いました。
ストーブとさよならもすぐそこです。

        堅い桜のつぼみ              満開の木蓮
           


   
      2017.3.23



4750同人α総務:2017/03/24(金) 13:40:48
レンズの向こう/ひねもすのたりのたり
「春の海 ひねもすのたり のたりかな」
蕪村の有名な句ですがこの写真にぴったりに思えてきます。

池の水もぬるむ頃、冬眠から目覚めて暖かい太陽の光に誘われて、意外と長い前足でバラ
ンスを捕りながらせいいっぱい首を伸ばしているのでしょうか。
顔に真っ赤な隈取りをし、腹に黄色衣装。カメちゃんは春うらら。
これからまた冬がくるまで、泳ぎたい時に泳ぎ、日光浴したい時にし、寝たい時に寝る毎
日が始まります。

    
    (Photo by I.Takeuchi 2017.3.23)



4751昭和のテレビっ子:2017/03/25(土) 11:18:50
ミンミンにぎわい座/夫人どうしのメール
「へのへの嘘つき」

演目『森友』で連日、永田町、大阪豊中、テレビ画面、新聞雑誌紙面、ネット舞台で上演され
ている。1980年に始まった空前の漫才ブームの再来を思わせる白熱ぶりだ。
主演と思われる当事者の妻まで登場して話が広がる、広がる。笑点が定まらない。
永田町演芸場でその夫人どうしのメールの公開をめぐりまた新たな笑点「生コンクリのドン癒着」
が出て来た。そう言えばあの人の姿をこのところずっと見てない。
演技のあちこちで「嘘」と「真実」が色を変え、形を変えて出て来る。
オチが一向に見えてこない。

★新登場「ミンミン座 民進党 辻元清美議員の工作と嘘の証言疑惑について」
安倍昭恵夫人と籠池妻とのメールより
→  http://ikarya.jugem.jp/?eid=202



4752昭和のテレビっ子:2017/03/25(土) 18:20:02
『ファミリーヒストリー』
先日、約十年続いたNHKファミリーヒストリーが終わった。
特別番組では過去の名場面特集だ。自分の祖先の生きざまを知って涙涙だ。
あんな陽気な人が、あんな強面の人が…。そんな人達の涙を見た。歳を重ねたからこそ今
まで見向きもしなかった自分のルーツを素直に関心をもてるようになったのだろう。
若い頃であればそうはいかない。涙もあんなに出ないだろう。

それぞれの先祖のご苦労を視聴者としてみながら、その後ろに時代背景が描かれていたこ
とも意味深い。立派な歴史教科書を開くより、それぞれの生きざまを通して垣間見えるそ
の時代時代の風景がより実感として頭の中に入ってくる。

今を生きる人の両親、祖父母、曾祖父母、一族…を可能な限り戸籍謄本や聞き込みで証拠
に基づき可能な限り先祖を辿るのだが、色んな意味で「差し障りの無い」ゲストを選んで
きたのだろう。「大人の事情」は分かるが、一番取り上げてほしかったのが、国会議員の
ファミリーヒストリーだ。

番組は終了したが、特別版として取り上げてもらいたいものだ。
志位和夫、謝蓮舫、福島瑞穂、辻元清美、安倍晋三、麻生太郎…、日本近代史を理解する
のにはどんな教材より勉強になるだろう。
当然、政治色無し、不要な演出も無し、史実に基づかなければならない。
司会は「磯田道史」。ナレーターはこれまでどおり「余貴美子」。??(敬称略)
まあ無理だろうな〜。



4753同人α総務:2017/03/25(土) 19:35:21
貴美女の散歩道/聖将山東郷寺の春
貴美女さんからも「春」が送られてきました。
香り高い純白の花、決して目立ちはしませんが高貴な感じがします。
恥ずかしげにうなだれて、緑の笑窪がかわいい。
風に揺れる鈴の音はもちろん、「凜」「凜」。


海軍大将東郷平八郎には、絢爛豪華な桜や勇猛な鬼瓦が合いそうですが、英国留学経験
もあるイケメン平八郎には鈴蘭の花が似合う一面があったかもしれません。

桜の根元あたりに咲く鈴蘭



    しだれ桜                 鬼瓦
       
???????? (Photo by Kimijo 2017.3.23)



4754昭和のテレビっ子:2017/03/26(日) 15:40:33
資金力の違い?
昨日東京で日本維新の党大会があった。

今年は1月に共産党、3月に自民党、民進(元民主)党の大会があったが、どれも豪華版
だ。大分費用をかけたように見えた。
とりわけ共産党は、静岡にある時前の「伊豆学習会館」で、初めて他党議員を招き、全国
から大勢の党員を集めた盛大なものだった。ひな壇にはテレビでよく顔を見かける錚々た
る役員メンバーが重々しくずらりと並んでいた。

それと比べ、歴史も議員数でも弱小の維新はこじんまりしていて派手さは一切感じられな
い。会場の広さも飾り付けも前述の党より数段劣る。若手の議員に司会を任せ、壇上に優
劣をつけずずらりと役員を中心とした議員達が並列に並んだ。凝った演出は一切無し。
「身を切る改革」を謳い文句にしているから、そう贅沢はできないのだろう。質素に見せ
るのも一種のパフォーマンスなのだろうが、良いも悪いも、既存の政界にあるような摺れ
っからし具合をあまり感じささせないものだった。
多数出している法案の中身は別としても、「国を変えていくぞ」の新鮮ないきごみだけは
確かに感じられた。



4755昭和のテレビっ子:2017/03/29(水) 08:52:55
TBS『LEADERS II』
 佐藤浩市と 内野聖陽の姿が見えたのをきっかけにこのドラマを最後まで見てしまった。
舞台はアイチ自動車工業ことトヨタだ。
佐藤浩市が演じるのは豊田喜一郎。内野聖陽はディーラー愛知トヨタ自動車の山口昇。
 フォードにはとても追いつかないところから始まり、社長みずから真っ黒になりながら、
工員、技術者とともに知恵と努力を重ねて少しずつ改良されていく。
いい車だけでは話にならない。まずは人に知って貰わなければならい、使ってもらわなけ
ればならない、そう売らなければならないのだ。販売会社の社長やスタッフの熱意が必要
だ。部品作りの下請け企業の知恵も必要だ。ドラマでは山崎努演じる町工場の親爺の技術
屋としての誇りと根性も光った。
 あれっと驚く一流俳優がチラチラと各場面で顔を出した。TBSは出演依頼に大分苦労
したに違いない。一方、トヨタ職人役えなりかずきは意外にはまり役だった。
アメリカかぶれの汗をかかない調子の良いディーラー役に、役郷ひろみははまり込んでい
た。あまりにぴったりで苦笑い。

 今から十数年前だろうか、文藝春秋「ザ・ハウス・オブ・トヨタ ― 自動車王 豊田一
族の百五十年」の連載を読んで、或る程度その社史は知っていたが、こうしてドラマ仕立
てにすると、史実の中のドロドロ感が薄れ、当時の物作りで日本復興を願うトップから末
端までの人々のエネルギーだけが強く印象に残る。
 数年前見た『下町ロケット』を思い出した。物作りの熱意は『リーダーズ』と同様に感
じられた。このときの主演は阿部寛だった。
佐藤浩市といい、阿部寛といい、二枚目でもなく三枚目でもない、少し危うい雰囲気をも
った俳優だ。(内野聖陽も)既成路線からちょっとはずれた感じだ。そこがいい。
ベロンとした顔立ちが時として精悍な顔にも見える。なぜか物の本に描かれた徐福の顔に
も見えてくる。

         徐福友好塾発行『徐福さん』
              

3.26 リーダーズ2より                          下町ロケットより
     
より



4756同人α総務 :2017/03/29(水) 19:22:30
同人α50号発行のお知らせ
 雨がしとしと降る花冷えの日が続きましたが、昨日は陽もさし春気分。
冊子片手に編集会議。神野氏絵画作品展および撮影会に続き直ぐに『桜祭り』となりまし
た。残念ながら桜はまだ堅いつぼみで、桜の代わりにピンク色のツバキの花を眺めながら
のおしゃべり会でありました。言語、地名、本の話、国政、都政の話、盛りだくさんです。

50号タイトルは竹内氏提供『変化』です。表紙の絵「マンデル・ブロー」は氏が44号
で使用した図形の数値を変え拡大したもので、フラクタル図の面白さを強調してくれてい
ます。フラクタル図の面白さに加え見事な色とその変化が見られます。

新人「響灘王子」氏『水の話 7つ』を掲載しています。
少年時代の自分を思い出し苦笑いする男子読者がいるかもしれません。

 ???????? 表紙絵竹内一郎    5作品 106頁
        

????????     3.28集合写真??????????????????????????                 絵画撮影会
            
               Photo by I.Takeuchi 2017/3/28



4757同人α総務 :2017/03/30(木) 14:23:13
レンズの向こう/桜ぼちぼち
      
       (Photo by I.Takeuchi 2017.3.29)

送られてきたこの写真、どう見ても太い幹に咲く花です。
丁度作家石平さんのツイッターによく似た写真がアップされていました。先日上京したと
きに撮した「桜」だとありました。

調べてみたらこういう桜のことを「胴吹き桜」というそうです。
歳を重ね太い幹の皺の入り具合に渋みを増したその隙間から小さな小さなかわいい子供が
顔を出している、そんな雰囲気がなんとも言えません。

昨日友人と行った新宿御苑はまだまだ桜は一分咲きといったところでしょうか。花が開い
た木の下は、大勢の人だかりです。園全体としては、薄い緑の柴と深い緑の木、堅いつぼ
みを付けた茶色の木々、春を味わうには少しまだ早いようでした。


石平さんの写真                          昨日の新宿御苑「しだれ桜」下は白い水仙の花
  



4758昭和のテレビっ子:2017/03/30(木) 17:10:43
他人のそら似/つる太郎
福山議員のヘアースタイルは以前から気になっていたが、先日報道番組に出ていた彼を見
ていて「つる姫ヘアー」と近いことに突然気が付いた。
髪型だけでなくぶりぶり怒っている顔まで似ている。
つる姫は怒りっぽいけれど、国会であんなふてぶてしい態度はしない。
あんなヤジも飛ばさない。ヘアースタイル変えて〜!!

      

福山つる太郎



4759同人α総務:2017/03/31(金) 11:00:33
レンズの向こう/花冷え
3月最後の日、今日も外はどんより曇って冷えています。外出するのが億劫になります。
21日、靖国神社のソメイヨシノが咲いたとというのに、10日経った今もなかなか桜が
咲きません。桜の木が並ぶ公園周りの住民も「今日も咲かなかった」と思っていることで
しょう。でも一番イライラしているのは桜かもしれません。
竹内氏の追加の寒さに強い胴吹き桜と、シャクナゲを家の中で楽しむとしましょう。

胴吹き桜



            シャクナゲ
           
?????????????????????? (Photo by I.Takeuchi 2017.3.29)



4760マリアンタ:2017/03/31(金) 16:50:53
夢∞夜/風刺画
ヒカルさん@zwSZkh6wB2p5F9J作品                    パンパカさん@panpaka20 ?作品
   


ヒカルさんとパンパカさんはともに絵は素人だが、ネット界で名を知られているようだ。
愛嬌ある表情ながらも鋭いパンチを効かせた風刺画を自分のツイッターに載せる。
絵を見ただけで問題になっている事象、その人物の邪悪な心、苦悩する心が見えてくる。
憎しみや、侮蔑、嫌悪からだけではこんな絵は描けない。愛情が根底にあるのだ。

   「そんなにひがまなくっていいよ」
   「顔や出自を気にすること無いよ」
   「生きてるだけで美しいよ、凄いことだよ」
??????「そんなに気張らなくていいよ、もっとらくになろうよ」


愛情からくる作者のささやきが聞こえてくる。
彼女たちではなく私に囁いてくれているような気分になる。ひからびた心が少しだけ潤っ
てくるから不思議だ。
テレビやネットで見知った彼等ではなく、夢に時々出てくるのは風刺画の中の彼等たち…
不思議だ。



4761万理久利:2017/03/31(金) 21:27:57
新たな雑誌 消える雑誌
先日コンビニの雑誌コーナーの前列に『文藝春秋』とそっくりな雑誌が並んでいた。
今月は何の特集かな?と近づいてみると、何と松本人志 又吉直樹 博多大介…大きく表
紙に描かれている。表紙絵もいつもと違う。文春も週刊誌的になったのかと思いきやよく
みると文藝の後に続くのは「芸人」だ。文藝春秋と同じ書体で『文藝芸人』とある。
よしもとと文藝春秋とのコラボらしいが、これが定期出版になるのかどうかは分からない。
あまり興味は湧かない。

他方この春消えていく雑誌がある。「ゆる系」と言われる新潮『考える人』だ。
グリグリと政治・社会問題をとりあげるでもなく、小難しい哲学をとりあげるでもなく、
文芸色が強いわけでも無い。特段強いメッセージをおくるわけでなく、日本に住む普通の
人がゆったり読める雑誌といったところだろうか。ノンポリ向けの総合誌だ。
糸井重里や細野晴春、養老孟司や是枝裕和が連載をもつくらいだから想像できる。
ゴシップや政治色の強い雑誌が多く見られる中、刺激の少ない雑誌だ。
めったに読む雑誌ではなかったけれど、あるだけでほっとできる『考える人』だった。
ちょっと寂しい。
4月4日に春号が発売とあった。最後は何の特集なのだろうか。買ってみたくなる。

    『文藝芸人』3.16新登場     『考える人』2016 冬号
       



4762マリアンタ:2017/04/01(土) 06:42:54
夢∞夜/首の前後運動
鳩やニワトリは歩きながら餌を探す。目が両脇についているから獲物をとるために首を前
後に小刻みに振って立体視をする必要がある。せわしいく落ち着きがないようにも見える
が、それが愛らしくも見える。

報道番組にライブ出演する民進党代表謝蓮舫議員を見てそんなことを思い出した。
彼女もまた、インタビュアーに意見される度に「おっしゃるとおりです」と笑顔を作って
頻繁に首を前後させていたからだ。「水飲み鳥」の姿を思わす浮かべたがそれとは違う。
コップに向かってお辞儀をするのではない。両目をしっかり開いて微妙に笑顔を作って首
を前に突き出すのだ。コロッケさんの芸にもこんなのがあった…。
その場のインタビュアーやゲストだけからでなく、国民の皆様の多くのお声を聴くために
首を振ってきたのだろう。それが本能的に身についてしまったのだろう。

大分痩せてしまったようだ。首振運動もつらそうでとても愛らしい仕種とは思えなかった。
番組最後、夏までに国の基本的在り方を党としてお示しすると首を振りながら笑顔で言っ
ていた。夏までに消えてしうのではないかと心配になる。
野党第一党党首として、日本のためこれからも頑張って欲しい

             
            立体視に挑む頭首(BS深層深入りニュース22時)



4763赤松次郎:2017/04/01(土) 07:11:33
エイプリルフール
富士山が消えた!!

 毎朝散歩に出かけ富士山を拝むのだが、ここ一週間ほど山がみえない。もっとも全体
の姿が見える日は年間約100日に過ぎないのであるから、私としてはさほどシリアス
に考えていなかった。しかし今日は晴天で雲一つない青空の中に、普段は半分を占める
ほどのおおきな、雪を被った白い頂とクライン・ブルーの山肌が全く見えず、いつも占
めている空間からそっくり姿が消えたのである。
 そこで数年前、網膜症を手術した事があり、自分の目が異常であるかもしれないと考
えた。周りの人から変な人だと思われないように、このことは自分だけの問題だろうか
ら人には漏らすまいと思った。しかし河口湖の北岸にある公園に行くと、子供達が富士
山がないと騒いでいた。大人達も自分だけ異常と思っていたふしがあったようだが、子
供の忌憚ない意見を聞いて本当だと認識したらしい。
 そのニュースがTVで伝わると、いままで森友学園協奏曲はなかったように富士山の
独演会にとって代えられた。なにせ一億総評論家の時代だから、巷では虚実ないまぜに
様々な憶測が流れてるという、侃々諤々、百家争鳴、誠に喧しくなった。論争の中で特
に傑作なものは

◆花粉症説
????目にいいというブルーベリージャムの商品が全店舗から消えた。2009年豚インフル
????エンザの国内初感染で「マスクが買えない、薬局が空っぽ、ネットでは高値取引」
????などの再来か?

◆嫉妬説
????富士山の御神体として鎮まっている木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめ)
????があまりの美しく高貴さに満ちているゆえ、嫉妬した浅間山や八ヶ岳などの神々の
????呪いの仕業で姿を隠したという説。ドラッグや毒薬、殺人請負などの危険な闇サイ
????トでは、藁人形と五寸釘の需要が密かに増えているという。

◆ 不倫旅行説
????ベッキー、山本モナ、麻木久仁子、桂三枝、渡辺謙、その他大勢の不倫に触発され
????た木花之佐久夜毘売命は、一生に一度の火遊び(アバンチュール)にあこがれて宇
????宙の果てまで出かけていって、さるイケメンと逢っているのではないかと憶測する
????人もいた。しかしもしハッブル望遠鏡で覗けたとしても、フライデーに掲載される
????のは180億年後だから、だれも知ることができない。

◆暗黒物質説
????富士山が暗黒物質(ダークマター)に覆われて光を発しなくなったから、我々の目
????に見えないのだという仮説を立てた人もいて、急遽重力の異常を検知しようと機器
????類を持ちこみ始めたという。また一方では時空の歪みで時間が数十億年逆もどりし
????たか、未来にすっ飛んだかのどちらかだろうと憶測する人が出てきた。

◆UFO説
????UFOの秘密センター基地は富士山の噴火口の中にあったが、あまりにもくだらな
????い日本の国の政治論争に呆れはてて、もっと高度な文明の惑星を探すことを中央か
????ら指令されたのだという。だから地球から去る時に母船から出た噴射ガスで山が
????粉々に吹き飛んだ。その現象を見たと主張する人が出てきた。

◆神罰説
 ??旧約聖書の「創世記」11章にあらわれるバベルの塔のように「さあ、我々の街と塔
????を作ろう。塔の先が天に届くほどの。あらゆる地に散って、消え去ることのないよ
????うに、我々の為に名をあげよう」。神はそのことに怒り、人々の言語を乱し、通じ
????ない違う言葉を話させるようにした。
????それと同じように、ゴミの放置や不法投棄や違法採取やマナー違反の登山者などの
????不敬等々、あまりにも霊峰富士山への冒涜に木花之佐久夜毘売命が怒り、あらゆる
????人の視覚を狂わせようと考えた。

◆マジック説
 ??カッパーフィールドの自由の女神消失、エッフェル塔消失などのマジックだと言う
  人もいて、種明かし大辞典を抱えて仕掛けの種を探しているマニヤがいた。

 富士山が消えたことで世界中から物理学者、地理学者、地政学者、心理学者、宗教学
者、政治学者、言語学者、気象学者、経済学者、教育学者、憲法学者、社会学者、民族
学者、人類学者、地質学者、地震学者、天文学者、医学者、セイル学者、歴史学者、
UFO学者、宇宙学者、および 映画評論家、オーディオ評論家、音楽評論家、株式評論
家、軍事評論家、経済評論家、芸能評論家、競馬評論家、建築評論家、航空評論家、自
動車評論家、写真評論家、政治評論家、美術評論家、風俗評論家、文芸評論家、野球評
論家、鉄道評論家、服飾評論家、舞踊評論家、マジッシャンそして 掏摸師、詐欺師、強
盗犯などのものすごく大勢の人達で、富士山を取り巻く町は銀座並みの混雑を呈してい
る。

 ところで、今回この現象の解説者として急遽来ていただき、中央競馬大学の滝沢馬糞
准教授のコメントをいただきました。「あくまでも私見ではありますが、今日の中山競
馬場ダービー卿CTは3枠のロジチャリスと11枠の マイネルアウラートの練炭をおす
すめします」。こりゃ駄目だ、私は競馬の予想を頼んだわけではないのだ。コメントの
裏を読み取ると、滝沢馬糞准教授はこの事件の真相について全く理解できていないとい
う事につきるだろう。
 これは准教授が悪いというのではなく、私が慣れ親しんだ富士山の突然の喪失に周章
狼狽するあまり、解説者の選任ミスという事だった。私は速く山荘に戻ってロランバル
トの『喪の日記』でも読んで、心の寄る辺なさを埋めるしか思いつかなかった。

4764α編集部:2017/04/01(土) 12:14:02
個人著作集アップのお知らせ
■コピペ大王エッセイ集 (戯評リンク集参照)
『コピペ書評 No.40』
*本日はコピペルナー機の電源をOffにしていますが、予備電源が作動して激しく反応しました。
コピペ判定を下すには複雑な一日ではありますが、「ファクトチェック」の重大性に鑑み、判定
結果をそのまま掲載いたします。

参考: 茶 コピペ箇所 青 コピペ元



4765同人α総務:2017/04/21(金) 07:32:40
50号作品簡単紹介
        

古典、哲学、科学そしてホーラーまで、色んな物が飛び出す同人誌ですが、そこにまた色
合いの違う瀬戸内少年[響灘王子]の作品が登場しました。
これから先αはまたどんな変化を見せるのか楽しみです。


(目次順)
『変化 第三回』 竹内 一郎
一回、二回と続いた序章では変化について色々な視点からのとらえ方があることが分かっ
たが、今回からはいよいよ本題に入っていくようだ。
先ず著者が選んだのは『歴史の変化』。人類の文化、文明をライフワークにしていきたい
と述べていたことを思い出す。
戦後71年を迎え日本では大きな転換期に来ている、日本だけでなく世界もだ。
日本及び周辺諸国、そして大国アメリカやEUの大きな変化のうねりを著者はどう見るか
…。

『シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第十回』 古賀 和彦
前回の地下鉄サリン事件から遡り、松本サリン事件を取り上げる。
毒薬、化学兵器、冤罪に荷担するマスコミ、信仰/宗教等々、取り上げるものは、今日本
や世界で起きていることと重ね合わせて読むことになりそうだ。
最後の詩は三好達治。詩を観賞してからまた本分を読み返すのもまた一興だ。

『水の話 七つ』 響灘王子
響灘王子の初作品。
(一)最初で最後の女風呂
(二)初泳(女教師嫌い・軍国少年・泥棒少年) 〜
(七)子供も大人も老人も
七つの「瀬戸内少年」のお話し。
小見出しを見るだけで“ちょい見”したくなるはずだ。

『日本語−「日本国語大辞典」の通読(二)』 神野 佐嘉江
詞彙仕分けが変わったようだ。
「酒・生・動詞・声・黒白・石・色恋・佳句・食べる」
今回集めた言葉は「飲食」。昔の人の食生活、食を楽しみ方、そして食についての豊かな
言葉を日本人が創り上げてきたことが分かる。

『夢∞夜/八百万の夢』 古賀 由子
夢は枯れ野を駆け巡る ― 頭の中で時空の境界線を取り払われた現実が、またもう一つ
の現実となって登場してくる。

『肥と筑 第四十回』 長岡 曉生
徐福と歩く日本歴史の旅は、「製鉄技術の発展と衣料の変化」と佐賀県の「[サカ」の地
名と伝承」をテーマに繰り広げられる。
衣料については初登場だ。これは新人響灘王子氏が総務を通じて「古代の布と糸と針につ
いて、肥と筑の著者に聞いていただけませんか」と丁重に聞いてきたことが切っ掛けのよ
うだ。機織り機を開発した人、布を織り上げそして裁縫する人、その技術に感謝し神様と
して祭られる等々、響灘さんを切っ掛けに興味深い話がたくさん出て来る。
佐嘉川と塩田川には、その名称の由来、鮎、温泉、纏わる神話、徐福の足跡等々、共通の
ものがあることに改めて驚かされる。

*『水の話 七つ』挿絵より



4766貧乏絵描:2017/04/03(月) 18:35:25
カタリ、カタリ
このギタ-曲は大変懐かしい曲です。土田舎の地から上京して入室した下宿は同じ大学の人ばかりで、特にその中で一年上の商学部の先輩と仲良くなり特別に懇意にしてくれました。世間知らずの田舎者の小生に対して、先輩は古墳だらけの前橋高校出身で大変な勉強家でした。その先輩は合ハイで知り合った青山学院の女性と付き合っていて、青学のコラ-ス部GH(ゲ-ハ-)に所属する演奏会には必ず出かけていました。そして演奏会の翌日彼が必ず歌っていたのがこの曲です。
こんなイタリアの歌があることも知らない田舎者の小生は、この恋愛中の先輩を眩しく見ていました。
懐かしい曲ですね。かく言う小生はその後も平々凡々たる人生を過ごしてきましたが、彼女と結婚した先輩は関西のある大学に勤務して学部長を務めあげ、現在は奈良県に住まわれています。
奈良へ毎年行く旅の途中、お宅へ伺い旧交を温めました。この曲を聴くたびに彼と彼女のことを思い出します。

4767万理久利:2017/04/04(火) 15:04:24
Re カタリ カタリ/記憶は音楽とともに
『上を向いて歩こう』を聞くと… 襖を隔てた部屋で両親や兄達が何か食べながら楽しそ
                うに夢で会いましょうを見ている
『僕の歌は君の歌』…ラジオとレコードプレーヤーと大きな本棚があった兄の部屋
『3つのジムノペディ』…哲学書とキャンバスのある部屋とテレピン油の匂い
『卒業写真』…下北沢駅ホームで片思いの先輩の頭を叩いた。
『オーボエ協奏曲』…遠くに東京タワーが見える虎の門病院の6人部屋

上記はほんの一部です。
ふとしたことで記憶の風景を呼び戻すきっかけは様々ですが、中でも音楽/メロディーは
その時意識して聞いたわけでもないのに、なぜか記憶の奧に仕舞われた事象を鮮明に蘇え
させてくれます。音楽とともに仕舞われる別立て特別ファイルがあるようです。
そこはなかなか色褪せず、また書き換えられることもない大脳皮質にある隠れ保管場所な
のかもしれません。

貧乏絵描さんの奈良に住む学生時代の友人は、カタリカタリを聞くと若し頃の瑞々しい結
婚前の青学の彼女の姿と、自分が彼女のことで喜んだり悩んだした当時を甘酸っぱく思い
出すのでしょう。



4768同人α総務:2017/04/04(火) 16:41:33
お知らせ
同人α50号を「同人α作品集」にアップしました。



4769万理久利:2017/04/04(火) 17:50:08
やっと 春うらら
昨日公園の横を通りましたが、まだ蕾。閑散とした平和公園でした。
本日は一転。
やっと桜が開き始めました。うっすら桃色に染まった中に白く染まる箇所がぽつぽつ。
桜が呼び寄せたのか、春休み中のチビどもたちが大勢駆けまわっていました。
孫連れのお爺さんも砂遊び用の小さなバケツとシャベルを持って笑顔。
最後の春休みの明日も天気がよさそうです。
桜に囲まれてたくさんの子供達が見られそうです。

 

  



4770万理久利:2017/04/05(水) 21:45:50
米軍機が飛び交う
今朝の弾道ミサイル効果なのだろうか。
めずらしく厚木基地を出入りする米軍機が頻繁に飛んでいる。
防音工事をしてから一年以上経つが、家の中にいても今日はうるさく感じる。
午後、公園のベンチに座り桜を見ていると遠くから爆音が聞こえてきた。空を見上げると
桜の枝の向こうにくっきりと米軍機が見えた。ここは「平和公園」だぞ。

53年前の4月5日、この町の商店街に米軍機が墜落し死者が出た。
テレビでこのニュースを見たのを覚えている。
本日のは、まさか追悼飛行でもあるまいし…。

米軍機が多く飛ぶ日は、騒音の不快感よりも、墜落の恐怖よりも、日本の周辺で日本やア
メリカを巻き込むような不穏な予兆があるのかと気になって仕方ない。そちらの方が怖い。
そして、厚木の日本飛行機に勤めていた父のことを思い出す。

※原町田二丁目商店会の墜落現場(武相新聞)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004965M.jpg



4771昭和のテレビっ子:2017/04/06(木) 12:00:32
奇抜だなあ〜
昨日、報道ステーションを見ていてギョッとした。法務大臣の顔、顔、顔…。
舞台装置の面白さは、昭和懐かしの『8時だョ!全員集合』を彷彿とさせる。
数年前の報道ステーションを思い出した。古館さんがまだいた頃だ。
MCが変わった今も、デコはあの頃と同じアピール度を保っているようだ。

この番組のデコレーションスタッフは力が入りすぎてお笑いの境地に足を踏み入れたか、
それとももともとお笑いのノリなのか、いずれにせよブラックユーモアになっている。
いったいどんなスタッフなのだろう。なかなかの跳ね具合だ。

昨日 2017.4.5



先代 2015.12.16 


2014.8.14 



4772同人α総務:2017/04/06(木) 22:40:54
レンズの向こう/桜開花
東京は出遅れているようですが、場所を少し変えただけでこれでもか〜とばかりに
豪華絢爛に咲き誇る桜の景色がレンズの向こうで繰り広げられてたようです。
明日、全国の桜がどう変化するか楽しみです。



本日、若干遅れたようですが当地では満開です。曇天のため若干華麗さに欠けた写真となりましたが
それでも満開の華やかさ、日本の春を感じます。(竹内)

 

                     
        (Photo by I.Takeuchi 2017.4.6)



4773同人α総務:2017/04/07(金) 18:27:36
貴美女の散歩道/甘茶でチャチャチャ
明日8日はお釈迦様の誕生日。
貴美女さんは[イブ]の本日、お釈迦様に甘茶をかけてきたようです。

桜とお釈迦様が重なる「花祭り」、明日の本番、そして翌日曜日はさぞや賑わうことでしょう。
日本の春です。

深大寺のお釈迦様



         
         (Photo by kimijo 2017.4.7)



4774昭和のテレビっ子:2017/04/08(土) 17:07:13
青と赤
  
2017.4.7 JNN

左右で綺麗に色が別れています。
赤と言えば、中国共産党の色ですが、トランプ夫妻に赤を取られて金平夫妻は青/濃紺に
したのでしょうか。
西の大国と東の大国、民主主義国家の旗頭と社会主義国家の旗頭のツーショットは、歴史
を飾る一枚のはずが、シリア空軍基地爆撃の一枚の方が目だってしまいました。

北朝鮮のミサイル発射と合わせて、シリア爆撃についてお二人どんな話をしたのでしょう
か。果たして本当に「お友達」になれたのでしょうか。

赤と青のネクタイを見て日本のあの党のマークを思い出しました。
北朝鮮からミサイルが飛んできた5日も、あの党の議員達の国会質疑はほとんど安全保障
についてとりあげませんでした。相変わらず週刊誌ネタばかりです。6日も7日も。
米中会談の行方を気にすることなく、「俺達党のカラーだ!!」と喜んでいたのでは?などと
つい邪推したくなります。



4775同人α総務:2017/04/09(日) 07:45:15
レンズの向こう/赤と白
開いたと思ったら雨交じり、風混じりの曇り空。それを撥ねのけるような紅白の日本の桜
です。竹内氏の桜ギャラリーをお楽しみください。




??   




????????

  

4776つる姫:2017/04/09(日) 11:33:55
あいこ姫
学習院高等科に進学された愛子様。愛らしい。
幼い頃からの彼女をテレビで時々見かけてきたが、どこかおどおどして子供らしい明るさ
がなかった。昨年、長く学校を休まれたのち再び登校をするようになったというニュース
で、すっかり痩せた姿の彼女を拝見した。お痩せになった姿に驚く一方、以前と違って落
ち着きと明るさがあった。

美智子皇后、雅子皇太子妃、それぞれ皇室に入ってから精神の病を負った。
そして愛子様まで…。母親の鬱が子に影響したのだろう。これからの皇室外交、そしてそ
の存続でさえも大丈夫だろうかと心配したものだ。

これから先愛子内親王がどのような女性になっていくか分からないが、入学式のお写真で
見る愛子さまは打って変わって、秋篠宮家のお嬢様たちにはない貫禄のようなものさえ感
じるから、人の思いは勝手なものだ。以前は統合失調症なのでは?などと失礼極まる想像
すらしていたというのに…。
どうか化けて欲しい。愛子様が明るく賢明な女性になっていくことは日本人にとって何よ
りの励ましと希望になると思う。

     2017.4.8
     



4777万理久利:2017/04/09(日) 20:08:38
おどろおどろし
雨空が続く中、平和公園では青のビニールシートの上の宴会どころか、人っ子一人いな
いところで桜による桜のための桜宴会を繰り広げていました。
桜宴会中に散って行く衣装が公園の土の上、横のアスファルトの道路にはらはらと。

桜花 何が不足で ちりいそぐ (小林一茶)

一茶は桜咲く景色を惜しんだのかもしれませんが、当の桜にとっては「不足」も「急ぐ」
もありません。宴会が何日も続いては、それはそれで桜の雅さ、華々しさの価値が落ちて
しまいます。そこのところは桜はちゃーんと分かっていて、計算の上ですぐに散るのです。
植物たちや人間たちの門出を祝福し応援する、春のNo.1エンターテイナー。老いてます
ます凄みと華やかさを増すプロの桜木であります。

????????????    

    



4778万理久利:2017/04/12(水) 22:59:40
D51(デコイチ))の春
家のすぐ近くの図書館裏にデコイチが保存されている。
昭和28年生まれ、福島を走っていたようだがなぜか東京郊外の住宅街に保存されている。
数十年前駅近くに立派な中央図書館建ち、この図書館は「中央」の看板を外して「分室」
となったが、同時に堂々たるデコイチが展示されることになったようだ。
昨日の寒い雨から一転、本日のポカポカ天気の中、四五人の少年が「かくれんぼしよう
ぜ!!」と満開の桜の向こうで、デコイチのデッキで飛び跳ねていた。
あまり知られていないようだが、ちょっと自慢したくなるスポットだ。
誰の発案かは分からないがなかなかしゃれたことをする。



図書館正面             図書館裏
  


    



4779昭和のテレビっ子:2017/04/13(木) 21:54:41
ミンミンにぎわい座/泥まみれ
「ハス(蓮)の花を下で支える レンコン(蓮根)になった気持ちで徹底して下支えする」
幹事長になったときの決意の表明だ。

「ネット世界は座長にも、団員にも冷たい」とレンコン氏が嘆くそばから、ミンミン座を支え
てきた中堅役者に次々と反旗を翻されている。頑丈なレンコンもそろそろ一座を、いや蓮の花
一輪も支えきれなくなってきているのではないだろうか。

近頃ますますダチョウクラブの上島竜兵さんと似てきた。
熱湯風呂ならぬ「泥沼」に突き落とされたときの表情と似てきた。

*アートネーチャーCMより

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004974M.jpg



4780昭和のテレビっ子:2017/04/13(木) 23:05:39
キノコの国
「キノコの国をめざす」そんなニュースがテレビから流れてきた。
広大な敷地にずらりと並んだ黒っぽい木片にうじゃうじゃやと松茸や椎茸育っている映像
が流れてくるかと思ったら、最新技術を駆使したキノコ工場を見学しているてる隣の国の
あの人が映っていた。人口栽培されているのはどうやらエリンギのようだった。
今なぜキノコ?と聞かれた日本の評論家が人民に副食として栄養たっぷりのキノコをもっ
と食べてもらいたいという思いからだろうと言っていたが、私は頭からキノコ雲が出てい
る風刺画を思い出した。これは今総力を挙げての原子力爆弾開発を象徴するイメージとし
てキノコ栽培を思いついたに違いないと想像する。

キノコはメルヘンチックで愛嬌のあるイメージだが、毒キノコどころか核爆弾キノコは
とんでもはっぷんの破壊イメージだ。
明後日は太陽節。家の中でじっとしていよう。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004975M.jpg



4781同人α総務:2017/04/14(金) 10:19:44
レンズの向こう/桜の味わい
「花は咲かり、…」は徒然草(137段)ですね。
確かに華々しく優雅に咲き誇る桜だけが桜ではありません。黒々とした裸の枝に、寒さ堪
えてじっと春を待つ堅いつぼみの桜もいい。青々とした下草、菜の花の黄色が映える桜も
いい。枝から離れて土や水に散った花びらも桜、青葉に場所を奪われても桜、雨に打たれ
ても桜、姥桜も桜、それぞれ違った味わいがあります。


昨日(4/11)の雨で終わったかと思ったが意外や意外まださきほこっていました。中には、
姥桜、葉桜いなったのもあります。
忘れたが「花は咲かり、月は隈なきを見るものかや」?というのがあったような気がしま
すが。本日の桜なかなかのものでした。(竹内)

 

       
????   ??(Photo by I.Takeuchi 2017.412)



4782昭和のテレビっ子:2017/04/14(金) 16:30:39
ミンミンにぎわい座/二つの顔
二つだけではなくもっと沢山の顔があるのでしょう。
この人だけでなくみんなも、そして私自身も数種の顔を持っています。
それでも人並みはずれて蓮の花の表情を次々と変えていくのがこの座長です。
レンコン氏に支えられ、たくさんの都民ファンに支えられ骨の髄まで芸人です。
国のTopになる前に芸人Topになりそうです。
売れっ子芸人の浮き沈みは激しいだけに、この先どうなるか…。


 



4783万理久利:2017/04/15(土) 08:31:04
蛇口交換
住まいにあちこち故障が出て来ました。老化は人だけでなく住まいにも一挙に現れてくる
ものです。トイレ、お風呂、蛇口、この一二年で次々と不具合が起きました。
台所の蛇口の継ぎ目から水漏れが生じいよいよ交換を頼みました。
水漏れがなくなっただけでなく、これまで勢いがなくストレスが溜まっていたのですが、
一気に出るようになりました。おまけに首が360度回転、届かなかったシンク両脇の
汚れも綺麗に流すことができるようになりました。シャワーの種類まで選択できます。
強力掃除機「トルネオ君」のときと同様、品質向上に狂喜しています。
水を出すとき、レバーを下げるから上げるに変わったのにはまだ学習時間が必要です。

もう一つ、何とおじさんはお風呂の湯船カバーの取り付け不具合まで直してくれました。
蛇口も湯船カバー取り付けの段取りがお見事。作業に隙というものがありません。
広げた作業用マットに寝そべり道具を次々と取りだし、ガチャガチャと試しながら見事に
仕上げます。手に技をもつ職人があらためて恰好よく思えました。

最後にコーヒーを入れて慰労。ネットで宣伝してもいいですか、と訊ねると恥ずかしそう
に笑ってOK。写真もOK。埼玉、神奈川、南東京がテリトリーだそうです。

          ピッカピッカの蛇口
         

[中島住設]の中島さん???? 043-229-2741
  



4784つる姫:2017/04/15(土) 12:29:11
話し合ってきてよ
北朝鮮の不穏な動きの中、いつものメンバーで原発反対、共謀罪反対、沖縄基地出てけ、
安倍倒せの演説だ。冒頭挨拶はあの法政活動家山口二郎先生だ。国会議員4名の後は奥田
君のお仲間と瑞穂の内縁の夫の演説があった。
安倍政権を全く信用しないのら、ヒトラーだと言うのなら、話し合いが第一というなら、
こんなことをやる暇があったら、みんなで北朝鮮に行けばいいのに。
当然、ひとつはし奥田君が団長だ。本日みんなでマスゲームに参加して、人民とそして
金正恩さんとマッコリを飲み交わして話し合えば、争いなんかなくなるよ。そうだよね?


4月13日 国会議員が新宿西口で 右から 司会 小川 糸数 福島 森 小池(敬称略)


4月15日未明の奥田28君のツイート



4785昭和のテレビっ子:2017/04/16(日) 13:18:12
錯覚?
本日は興味津々で朝から報道番組にかぶりつき。
半島通、アメリカ通、国防通の方々が勢揃いしてわいわいがやがや評論しているときにミ
サイル発射の速報。
MCが「失敗」と言った瞬間、全員が一瞬ニヤッとしたように見えた。
「やっぱり失敗したか」の笑いを理性で押しとどめているように見えた。

トランプも正恩も自分の威厳と、自国民のことを思って必死なのだろうけれど、周りの国
のことも考えて欲しい。「失敗」を聞いて思わず笑った私自身が軽率だ。人ごとではない
のだ。揶揄や見下しは、たとえどんな相手でもしてはいけない。それでも大勢の人の命を
奪うことになるような動きだけはトランプ、正恩にしてほしくない。日本・中国のTopに
もだ。そしてマスコミも。



4786万理久利:2017/04/16(日) 19:26:45
花吹雪
公園は頭の上だけでなく地面全体までうっすらピンクのベールに覆われていました。
白い滑り台つきコンクリートジャングルジムの上にも花びらが。
帰り道、はらはらと桜の花びらが上から落ちてきました。

       

  



4787昭和のテレビっ子:2017/04/17(月) 12:05:33
ほ・け・ん
近頃テレビで時々流れる宣伝がある。

  海辺で男女2人。リッチそうなメガネ男が女に指輪を渡しプロポーズ。

  そこにバイクでとおりかかったヘルメットを被ったニートっぽい男。
  「ルリ子!おれは君のなんだったんだ!?」

  下から見上げた女がしれっと答える
  「ほ・け・ん」

  中央に白抜き字幕
  「幸せには、きっと保険が必要だ。」

何の宣伝かと思ったら、言葉どおり生命保険だった。
男2人を手玉にとった女。保険用語で言うところの「逆選択」をまさしく“逆手”にと
った悲哀感たっぷりのブラックユーモアCM。



4788キメラ17号:2017/04/17(月) 17:47:15
リターンパス
あいうえの? @BM5nI7ouVg4Io1B 2017.4.16
日本は、被曝国だから核を持つことに抵抗がある。
だから日本の技術力でいつか
撃たれた核ミサイルが、撃った方に戻る防衛システム開発しないかな?
そしたら核持たなくても抑止力になるなー(*´Д`*)10年後20年後
あるかも知れないねー。その時は憲法改正してるといいなぁ
https://twitter.com/BM5nI7ouVg4Io1B

「あいうえの」さんは九州女。日本大好き婦人らしい。
彼女の発想は小説『無限回廊』に登場する本郷冷熱開発のリターンパスそのものではない
か。窮極の防衛兵器、抑止力だ。なかなか良いセンスをお持ちのご婦人だ。

こんな悪戯書きをするところなども、親近感を覚える。
これは福山哲郎議員らしい。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004983M.jpg



4789水彩画愛好家:2017/04/17(月) 19:51:03
お多福さんと火男さん
毎年3月は梅4月は桜で賑わう「趣味水彩」ですが今年は見られず、ちょっと心配しまし
た。お元気なようで一安心です。
昨年は4月9日に三春でしたね。しだれ桜が見事でした。
コメントに一週間早いとありましたので、今年東北は今日あたりからそろそろ咲き始める
のでしょうか。

「おかめさんとヒョツトコ」作品はなかなか味があります。
土偶や歌舞伎役者の隈取りも一種のお面ではないでしょうか。
素の顔よりお面の方が、人間の喜怒哀楽、心の奥深いところの何かまでよく現れているよ
うで面白い。絵にするとまた一層その味が増します。

さてさて、貧乏絵描さんのペギー葉山さんの思い出を読んだばかりだからか、このおかめ
(お多福)さんとヒョットコ(火男)がペギーさんと根上淳さん夫婦に見えてきます。
おかめひょっとことは言え、二人とも美談美女。
笑いのある円満のシンボルおかめひょっとこなのです。ペギーさんと根上さんはまさしく
「おしどり夫婦」。

明るくて美しい歌姫ペギーさん、『ウルトラマン』に出てきた伊吹隊長役の根上さんは、
それぞれ、お多福さんと火男さんです。

「お面」 趣味水彩より 2017.4.15

大きい画面で→ http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915



4790昭和のテレビっ子:2017/04/18(火) 10:44:42
バカの壁3
市ヶ谷にある職場に向かう乗り換え駅四谷で車中から見える大学があった。ホーム前の土
手上に木々の隙間から見えるキャンパスに少し憧れを持っていたものだ。早慶にはないち
ょっとモダンで静謐な空気が流れていると感じていたものだ。
先入観を打ち破ったのが中野晃一教授だ。そして昨日同大学の青地真美講師の存在を知っ
た。彼女も中野に負けず劣らずのバリバリの“エセ”?リベラルのようだ。
親半島、親シールズ、親民進、親しばき隊。


昨日亡くなった渡辺昇一はこの後輩たちをどう思っていたのだろう。
今の母校の姿をどう思っていたのだろう。
今の日本の姿をどう思っていたのだろう。
日本に誇りをもつが故、歴史の事実を求めて戦い続けた巨人が、今年の桜とともに静かに
去って行った。
        − 花は桜木 人は武士 −????????合掌。
       



4791佐賀高11期生:2017/04/18(火) 16:07:39
映画、太陽の蓋
昭和のテレビっ子さん

  貴方は、どなたか存じませんが、佐賀の方ですか?
  映画、太陽の蓋を 紹介されていますが、この映画の主役を演じた木村有起哉は
  実は、成章中時代の同期生、北村希玖子(旧姓千々岩)さんの息子さんです。
  父親は名優、故北村和夫さんです。ご存知でしたか?

  佐高11期生 より。

4792万理久利:2017/04/18(火) 16:50:18
たった一日で
コートから一気にカーデガン。
外は思いの外あたたかい。というより暑いくらいです。
雨の後、ワッと緑の芽が吹き出してきました。
ベランダにはもう鯉のぼりも。

  
     
     近所のアパートにある花壇                   小径のタンポポ
      

http://080

4793昭和のテレビっ子:2017/04/18(火) 19:39:44
Re 映画、太陽の蓋
佐賀高11期生さん
情報有難うございます。
北村希玖子さんのことは知りませんでしたが、御主人和夫氏は良く知っています。
名優でいらっしゃいました。まさか息子さんが、映画『日本の黒い夏 冤罪』に出ていた
中井貴一キャップに反発するくせのある新聞記者、NHK大河『八重の桜』の秋月悌次郎、
NHKドラマ『サイレント・プア』の一寸影のある祉課課長を演じた木村有起哉さんだとは
知りませんでした。
地味な脇役…そんなイメージを持っていましたが、作品をひきしめてくれるような存在で
もあります。社会派作品がどちらかというと似合いそうです。
松本サリン事件を追う記者役は3.11の大災害を追った映画で大いに生かされたことでし
ょう。原発事故にはもちろん関心があります。もう少し待てばテレビで放映されることで
しょう。じっくり見ようと思います。評論家抜きで自宅で1人で鑑賞したいと思っていま
す。木村さんの演技もみてみたい。



4794昭和のテレビっ子:2017/04/20(木) 10:30:00
他人のそら似/魔性の女
昨日タイで豪遊生活をしていた女性が熊本県警に移送された。
民放は今朝から二世議員スキャンダルとともにこの事件一色。

彼女はとてつもない年齢詐称と同時に嘘融資を募ってきたようだ。
男をころっと騙せる魅力は「金の話」と「優しい言葉」らしい。
「情に厚い女」、悪意云々とは関係なくそんなところもあったのだろう。
ころっとだけでなく、とことん相手に尽くす、貢ぐ。

青酸カリを飲ませて次々と交際相手を殺害したといわれている女性を思い出した。
ヘアースタイルも服装の趣味も異なるが顔がよく似ている。
金を取られ、命をとられた人の中にも、「俺は幸せだった これでいいのだ」と思
っている人がいるのかもしれない。騙す人も騙される人も、なんだかもの悲しい。

テレビ記者「交際相手A氏に聞くことができました」
Aさん「優しくてかわいい子でした」
何気に取材成功を自慢しておいて…
何と、彼女が小学3年生のときおつき合いしてた同級生の思い出ばなしだった。
国会だけでなく、テレビ報道番組も週刊誌ネタを使ったミンミン劇場化が進んでいるようだ。


つなぎ融資の女王 「山辺節子」(熊本)      青酸カリの女「筧千佐子」(福岡)
   



4795マリアンタ:2017/04/20(木) 14:32:30
夢∞夜 − 行動する共産党
都議選告示まであと二ヶ月余り、道ばたにも違反ぎりぎり?の候補者と思われるポスター
が目に付くようになった。
各政党のイメージを壊すようなスキャンダルも竹の子のようにあちこちから顔を出してく
る。

先日、昼寝の最中に一本の電話がかかってきた。夢の中かどうか迷ったあげく受話器をし
ぶしぶとる。選挙間際に××候補投票お願い電話を受けることがたまにあるが、演説会の
お知らせらしい。受話器の先の声も夢なのか。
 「○○共産党支部です。都議選始まります。枠が1人増えます。是非共産党から。
  5月7日、市民ホールに小池晃議員が来ます」
申し訳そうな、素直そうな3,40代の女性の声。
思わず「お知らせありがとうございます。ご苦労様です」
私としてはめずらしく優しい声で電話を切った。優しいのではない、ただ応対するのがか
ったるかっただけだ。
バイトの主婦なのか、バリバリの党員か分からないが、平日の昼時間を裂いて赤の他人に
せっせと電話をかけさせる共産党におどろき。こんなに早くから都議選にとりくむ共産党
に改めておどろき。前からのことなのだろうけど…。

こういうお仕事は苦手な私。皮肉を言われたり、どなられたり、そっけなくばしゃりと電
話を切られたりの連発には耐えられないだろう。よほど割がいいか、堅い信念がなければ
続けられない。眠けがすっかり覚めた。
昼寝する市民を政治に目覚めさせる、それも野党連合の大切な活動のひとつなのだろう。



4796万理久利:2017/04/20(木) 15:59:01
公園に園児が戻ってきました
今年になって初めてでしょうか、お揃いの帽子を被った園児達を見かけました。桜が散っ
たと思ったら、緑の葉っぱといっしょに、若々しい未来の子供達が戻ってきました。
枯れて茶色くなった桜の花びらでいっぱいの土の上を駆けまわっていました。

保育士さんに連れられ、一列に並んで公園に向かいます


       



4797昭和のテレビっ子:2017/04/21(金) 08:56:18
他人のそら似
昨晩のプライムニュースは半島問題。
朝鮮半島に詳しい人物三人が登場した。
与野党議員からは外務副大臣岸信夫氏と民進党議員白眞勲(はくしんくん)が。学者から
は木村幹だ。この番組らしい采配だ。
岸氏、白氏、ともに国会質疑では見えない顔も出て来て落ち着いて彼等の考えを聞くこと
ができた。

面白い発言二つ。
番組中、『うちの新聞』と言った白議員、志位議員がそれ(赤旗)を言うのなら分かるの
だが…。まるで彼が所属する党の機関誌と言っているとも受け取られかねない。
元朝鮮日報日本支社長をしておられただけあって、今でも篤い思いがあるのだろう。
『この番組にでる理由の一つは秋元優里アナの隣に座るためである、というのは秘密であ
る』と終了後、木村氏が自分のツイッターに書き込んでいた。まんざら冗談でもなさそう
だ。番組中終始嬉しそうだった。いつにも増して多弁だった。

さてその木村氏、初めてテレビで見たとき、すっかり忘れていた議員を思い出した。
今どうしているのかと調べまくったところ、国会議員から愛知県知事になっていた。
二人並べてみると違いが分かるのだが、全体のイメージが錯覚を起こさせる。
まさしくそれぞれの姓「木村」と「大村」。

        木村幹(51)政治学者      大村秀章(57)愛知県知事 
         



4798同人α総務:2017/04/21(金) 15:06:21
レンズの向こう/初夏の香り1
関東各地で続いた夏日、本日は嘘のようにひんやりした曇り空です。
こんな日はぱ−っと明るい色を画像で楽しみましょう。
先日送られてきた「ポスト桜」のツツジです。暖かい賑わいです。
最後の一枚はツツジの兄弟シャクナゲですね。

 

       
????   ??(Photo by I.Takeuchi 2017.4.19)



4799昭和のテレビっ子:2017/04/21(金) 22:47:35
ミンミンにぎわい座/テロ等準備罪 審議
本日の衆院法務委員会は野党議員質疑が開始されると同時に、審議テーマを体現したかの
ような混乱ぶりでした。
国会は体力と声量と忍耐勝負の場に見えてきます。


★  https://www.youtube.com/watch?v=Y_HVvwB88Kk  25分
(上記youtube 開始15分以降の速記を止めてからの早コマ回し部分はまるでコミック)

<質疑者>
安藤裕(自民)
藤原崇(自民)
濵地雅一(公明)
  階猛(民進)
  枝野幸男(民進)
  山尾志桜里(民進)
  井出庸生(民進)
  逢坂誠二(民進)
  藤野保史(共産)
松浪健太(維新)



4800万理久利:2017/04/22(土) 11:53:58
ブルーインパルスの熊本激励飛行もダメ?
昨年5月、民間団体が復元ゼロ戦が熊本の被災地上空を慰問飛行したことが記憶に新しいが
明日23日、ブルーインパルスを迎え熊本復興飛翔祭が熊本城二の丸広場で開催される。
その一方、熊本議員の一部から飛行中止要望書が熊本市に提出されていたようだ。

要望を出した方が御自分のブログに要望書を掲載していた。
それには読者から二つのコメントがあった。ともに中止に対する反対意見である。
消去せずにそのまま掲載していることには妙に感心させらた。
プルーインパルス飛行に対する考えは違っても、フェアーな議員だと思う。
議員として重要な資質だ。
「上野みえこの庭]参照
http://blog.goo.ne.jp/umieko/e/ba54ddee48691f8af819d9207eed9195


個人的には政治信条抜きにインパルスの励ましの心意気を買うし、何よりも空に描き出
す青と白の絵が好きだ。

主催:熊本市・お城まつり運営委員会
共催:テレビ熊本、TKUヒューマン、熊本リビング新聞社
協力:航空自衛隊、陸上自衛隊第8師団、自衛隊熊本地方協力本部、熊本県



4801同人α総務:2017/04/22(土) 19:46:56
レンズの向こう/初夏の香り2
芽吹きが逆光を黄金色に反射してます。
まるで黄色の花が一斉に咲いたようにも見えます。
錦秋が、一年を生き抜いた木々の様々な色がくりなす最後の舞台とすると、
黄金色に輝く春の若葉は出発の舞台です。
タンポポ、山吹も光を浴びて金色。

 

??    
???? (Photo by I.Takeuchi 2017.4.21)



4802万理久利:2017/04/23(日) 21:06:43
熊本 飛翔祭 本番
「ブルーインパルス熊本の空へ 復興へ空からエール」 2017.04.23 18:15テレビ熊本
「ここをクリック」

昨日のテスト飛行に続き本日はいよいよ本番。。
是非とも生きている間に一目みたいと思ったのですが、なかなか駆けつけることもできま
せん。どこのテレビも取り上げてくれないので、ネットで観賞しました。
真っ青に晴れ渡った空で繰り広げられるブルーインパルスの飛行も素晴らしかった。
熊本城から扇状に広がる白い飛行機雲は圧巻です。
何よりも感動している熊本の人達の笑顔が一番よかった。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0004997.jpg



4803昭和のテレビっ子:2017/04/23(日) 22:57:50
選挙の日曜日
日本では、名古屋市長選挙と沖縄うるま市長選挙があった。
世界では、フランス大統領選挙だ。
世界中で政治家を選ぶ選挙があったのだろうが、にわか政治オタクになった自分としては
この三選挙が気になる。
テレビ局はあまり関心がないようだ。



4804昭和のテレビっ子:2017/04/23(日) 23:18:55
選挙の影で
うるま市長選挙でマスコミが取り上げないことがある。
選挙前と当日にこんなことをやってもいいのかと疑問視しないのだろうか。
選挙中だからとりあげないのだろうか。終わってから是非とも真偽の確認と選挙法の確認
をしてもらいたいものだ。

■4月8日
偽し情報の発信源は、8日付1面掲載のしんぶん赤旗。共産党の小池晃書記局長が市内で
山内氏の応援演説をした際、「国民健康保険税を滞納すると、有無を言わさず児童手当か
ら天引きする、法律違反の異常なことが行われている」と述べ、「こんな冷たい市長には
退場してもらおう」と呼び掛けた。
viwpointo 2017.4.22  https://vpoint.jp/politics/86293.html より

■4月12日
山内候補者総決起大会にて応援弁士がこれを取り上げ、ビラにも掲載

■4月20日
うるま市役所がHPにて天引きの件否定

■4月23日
沖縄選出国会議員が選挙当日(AM11)に候補者実名入り書き込み



4805万理久利:2017/04/24(月) 08:39:35
今朝の散歩道で
「撮していい?」
「うん」
「妹? 一年生?」
「うん」
「いってらっしゃい」

このお兄ちゃんの偉いところは、妹を右にして手を繋いでいること、マンション横の
“あそび”を選んで歩いていていることです。親に教えてもらったのかしらん。
朝からいい景色をみました。

       



4806昭和のテレビっ子:2017/04/24(月) 17:45:19
他人のそら似12/インパルス
えっ、なんで神戸の政治学者木村幹が記者会見を? と思ったら愛知県知事だった。
久しぶりに顔をみた。県民栄誉賞の創設と第一号受賞者浅田真央に決定する会見だった。

さて、また新たにそっくりさんを発見。
昨日行われたうるま市長選記事を見て、山内候補者のお顔にどうもひっかかった。
いつもの他人のそら似病だ。お笑いコンビ“インパルス”の板倉さんの顔が浮かんだ。
板倉さんは時々女役もするが、それをもう少し美人にしたらもっと似てくる。
熊本飛翔祭が頭に残っていたのだろうか。
板倉さんの相方堤下さんは上智の政治学者中野晃一のそっくりさんだから、2人揃って
そっくりさんコンビだ。

 山内さん


           板倉さん????????????????????中野さん
             

ともにそっくりさんコンビ 「インパルス」



4807同人α総務:2017/04/25(火) 11:28:50
レンズの向こう/初夏の香り3
上の方の幹のうねり具合からするとあの一本松でしょうか。春夏秋冬衣装は
替わっても、時間巾が長いため木全体の成長には殆どきがつきません。
久々の一本松、目だった成長ぶりは見られませんがまずは元気で何より。

うっすらと金色に輝く緑の世界、武蔵野の春らしい色です。
私の住む町も幼い頃はちょっと足を伸ばせばいろんな所に見られました。
今は住宅とマンションばかりです。
こんな緑ばかりの世界にはあっさりと真っ白な小さな花が似合います。





????????????????????

??  
???????? (Photo by I.Takeuchi 2017.4.21)



4808昭和のテレビっ子:2017/04/25(火) 15:42:49
他人のそら似/ ではなかった
法務委員会参考人陳述をみていて、もやもや。
やせ形、細面のちょっとオカッパヘアー、ちょっと早口、おだやかな顔、相手をたてるよ
うな丁寧な言葉使い。
名前が浮かびそうでなかなか浮かばない。
法律を良く知っている人で、国会に出て来るような人物を思い浮かべていたがなかなか出
てこない。
この人何やってる人だろう、テレビに出てきたことがあるのだろうかと、見るのを中断し
てwikipediaで調べてみた。
ああ、あの子だ−!

同じサークルにいた、もの物怖じせずひょこひょこと先輩に近づいてきて質問とおしゃべ
りをよくしていた男の子だ。ちょっと生意気だけど明るくて頭のイイ子だったから先輩達
にかわいがられていたお坊ちゃまだった。
陳述している彼を見ているうちに、ジーパンにタータンチェックのシャツを着ているひょ
ろひょろの学生時代のお坊ちゃんになった。

他人のそら似ではなく本物だった。テレビ番組『あいつ今何してる』を見ている気分にな
った。招致した議員からどう評価されたのかわからないけれど、「私情を夾まず、偏らず、
冷静沈着、いい法解釈、わかりやすい説明だったよ」少しだけアネさん気分も。
歳をとっても先輩受け能力は変わらないようだ。

  記憶の中のイメージ



4809つる姫:2017/04/28(金) 10:39:34
“あいうえの”さん作品
九州女“あいうえの”さんが描く似顔絵が面白い。
最近始めたばかりの絵慣れしていない素人さんだけに、どきりとするほど被写体の特徴を
よく掴んでいる。内面まで表れているように見える。
※絵コメントは昭和のテレビっ子による
 “あいうえの”さん → https://twitter.com/BM5nI7ouVg4Io1B


正恩氏に続く新ヘアースタイル哲郎議員


キノコの国の王様



コニタンを片手でかわす鬚の隊長


自民党議員に手を出すシナ議員


隙をみせない盤石官房長官


浪速ヤクサと闘い鍛え上げられた真面目なヤクザ知事



4810同人α総務:2017/04/28(金) 19:42:23
レンズの向こう/ノミチをユケバ
先日初めて井の頭公園に出掛けました。玉川が流れ、下草と新緑溢れる広々とした公園に
はまだ武蔵野の雑木林の匂いが残っているように思えました。広い公園の端っこにはるジ
ブリ美術館は上から蔦の葉にもっこりと覆われ、中からどでかいトトロが出て来そうです。

それでもやはり竹内氏が歩く所沢周辺の雑木林にはかないとしみじみ思います。



4月も下旬初夏の陽気です。
昨日京都釈迦らしい陽気でカメラぶら下げあるきまわりました。(I.Takeuchi)

        

  
(Photo by I.Takeuchi 2017.4.25)



4811昭和のテレビっ子:2017/04/29(土) 09:22:16
ポール・マッカートニー来日
今週は北のミサイルとともに、ポールの週だ。23日、2年ぶりの来日。
ポールが来日するくらいだから、北の暴発は無しとみていたが、今朝ついに打ち上げたよ
うだ。幸い?にも失敗。ポールは失敗も見込んでいたのだろうか。

昨日ポールは中休み。何をしてたのだろう。
本日、最終明日と二日続けて東京ドームでコンサートだ。
もともと年齢を超越した顔をしているから、歳をとってもさほど若い頃と変わらない。
声量は落ちたようだが、声量勝負の歌ではないからさほど気にならない。
それでもあのポールももう74歳。小さな頃の記憶はしぶといから、昭和のテレビっ子と
しては、テレビとともに表れたビートルズの存在はどんな歌手よりも強く印象にのこって
いる。そして変わらず歌っているのを見ると自分の年齢も忘れるものだ。

ビートルズの中ではポールが一番のボーカルだろう。「ミッシェル」もいいが、ジョージ
作曲の「「ヒア・カムズ・ザ・サン」もいい。一番のお気に入りは「ブラックバード」。
どれもケルトの民族音楽の匂いが感じられてゆったりほっこりしてくる。

ジョンレノンもジョージ・ハリスンも逝ってしまったけれど、ポールは変わらずに今なお
歌っている。何とも頼もしい。今日は久しぶりにートルズナンバーをを聞きまくってみよ
うと思う。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0005006M.jpg



4812昭和のテレビっ子:2017/04/29(土) 15:10:01
ミンミンにぎわい座/「VR蓮舫」
今日から開催される幕張メッセ「ニコニコ超会議2017」のミンミンブースで、蓮舫さ
んの国会追求を体験できるらしい。
既存のこりかたまった政治ネタに凝り固まったイメージを打ち破って、斬新なことに挑戦
していることに感心する。

VR体験談はどれも「震え上がった」とあるから、子供達には見せない方がいいだろう。
トラウマになって、女性恐怖症や政治恐怖症に大人になってからも悩まされる可能性があ
る。
それにしても、ミンミン一座は舞台小道具であるプラカードや大きなパネル作りといい、
本番より小道具や舞台装置といた周辺グッヅ作りへの力の入れ方が半端ではない。
そしてこの度、いよいよヴァーチャル体験ビデオ業にも手を出し始めた。
その他にも、クイズ大好き芸人が任天堂と組んでゲームソフト製作、吉本の「藝人春秋」
を真似て「議員春秋」なる文芸誌を発刊等々、これからも様々な展開が考えられる。
お笑い界も生き残りをかけてジャンルを超えて挑戦する時代になったようだ。
座長が言っていたように「製作」優先でこれから売り出していくようだ。

      
      ※子供の目にはこう映るかもしれない。
        姿と声が幼い心に焼き付く。
       



4813同人α総務:2017/04/29(土) 17:55:33
レンズの向こう/ノミチをユケバ2
暖かくなってタンポポがもうボウズ頭になったようです。よく見ると小宇宙を感じさせる
見事な球体です。

タンポポは楽勝ですが植物音痴にはよく似た花の識別ができません。それなりに竹内氏が
捉えた花の名前を挙げてみましょう。
上左は[つつじ]、右はつつじがいっぱい固まって咲いているから[シャクナゲ]。
下の二つは何でしょう。ボタンかシャクヤク。
ものの本にはボタンの葉っぱは切れ込みがあるとあるから、赤いのはボタン。白は薔薇に
も見えないことはないけれど、ちょっと違う。丸い葉っぱだからこちらはシャクヤクでし
ょうか。

花の形も花びらの枚数も違うのですが、音痴にとっては[シャクナゲ]と[シャクヤク]
のようによく似た名前も困りものです。
植物学者でも、演芸家でも、花屋でも、生け花の先生でもないので、ここは開き直ってひ
たすら花を愛でるだけで良しとしましょう。

タンポポ


     ツツジ                              シャクナゲ
       

ボタン                             シャクヤク
  
(Photo by I.Takeuchi 2017.4.25)



4814同人α総務:2017/04/30(日) 06:42:38
同人α51号のテーマ
『海と山』に決定しました。

お題提供者が肥と筑の著者ですから、つい山彦、海彦を思い浮かべますが、著者の頭に浮
かんだものは…。
前書き近日中に掲載します。
皆様からの原稿締切は5月末です。



4815昭和のテレビっ子:2017/05/02(火) 09:09:05
たまには/プライムニュース
『論戦「築地か豊洲か」 安心・安全のコストとブランド価値の計算式』
昨晩のプライムニュースが面白かった。
築地市場移転をめぐる問題点がよくわかる。
移転反対派、賛成派双方の曖昧な点、説明不足の点、矛盾点、心の奥にあるものをうまく
引き出す反町キャスターだ。それぞれの現市場への思い、未来に向けて市場在り方をめぐ
る考え方の違いがよく見えてくる。
問題点の整理に役立つ2時間だった。
都民はもちろんそうでない人も一見の価値あり! 時間の無い人は後半だけでも。

http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/day/d170501_1.html



4816つる姫:2017/05/02(火) 10:14:05
あいうえのさんの風刺絵 2
あいうえのさんの絵が忘れられなくてまた覗いてみました。
新たに3枚をみつけました。
主義主張とは関係無く、素朴な人物表現です。
これは小さな子供がクレオン握って画用紙にダダダーッと見たまま、感じたままに描いた
作品の面白さとと同じものがあります。
私だったらつい意地悪く描いてしまうのに、彼女の絵にはあまり悪意というものが感じら
れません。むしろ被写体に愛情すら感じてしまいます。

あいうえのさん、上手くなってほしくないなあ。今のままでいい。

※コメントはテレビっ子による

新しい彼女


今、国会議員はみんな睡眠不足


巨体同士の晩餐会

https://twitter.com/BM5nI7ouVg4Io1B



4817昭和のテレビっ子:2017/05/03(水) 11:12:10
旗日
座敷に置いてある埃をかぶった日章旗を思い出して広げてみた。
昔我が家では、祝日には父が兄に指示して玄関横に必ず掲げていた。
どの家にも日章旗がずらりならんでいたものだ。
今ではとんと見かけなくなった。警察署の屋上にちょこっと見えるだけだ。
たまにはいいではないか。室内であれば、日章旗が嫌いな人にも迷惑はかけない。

日章旗を横に、NHK憲法記念日の特別番組で各政党の国会議員の話を聞くのも
なかなかおつなものだ。父が一番喜んでいそう…。

            



4818同人α総務:2017/05/04(木) 08:01:33
レンズの向こう/「みどりの日」
4月29日「(昭和)天皇誕生日」 → 名前改め「みどりの日」→ 5月4日にお引っ越し
というわけで本日はみどりの日。
今日の日にふさわしい輝くばかりの武蔵野の木々です。

     

  

5月となりました。まさに新緑が目に染みる季節です。この生命の躍動が感じられる今の
時期がいちばんすきです。(I.Takeucji))

       
     (Photo by I.Takeuchi 2017.5.2)



4819同人α総務:2017/05/05(金) 09:08:46
貴美女の散歩道/川越
貴美女さんが本川越の風景を撮してくれました。
ゴールデンウィークとあって、空を鯉が舞、通りは人が舞う…。
ここは大正浪漫夢通り商店街でしょうか。
川越と言えば『趣味水彩』の貧乏絵描氏の蔵の街・川越「時の鐘」の風景を思い出します。
大正の香り漂う街の静かなたたずまいがよかった。5月のこんな賑やかな景色もいいです
ね。
人が混み合う石畳みの通りを縮緬の巾着袋を片手に、江戸小紋をきりっと着こなして歩く
貴美女さんの姿をつい想像してしまいます。



        
???????????? (Photo by Kimijo 2017.5.4)



4820:2017/05/05(金) 12:47:55
響灘王子は鈴木くん!?
連休中に初めまして〜〜〜〜

同人α50号拝読しました。響灘王子さんの「水の話七つ」羨ましいほどの気持ちのいい子供時代の思い出。

読み出した途端、ん?玉野市?ここはあの天才四コママンガ家いしいひさいち氏の故郷ではありませんか!
ということは、響灘王子さんのこのエッセイは朝日新聞連載のマンガ「ののちゃん」の同級生、建具屋の息子久保くんか?それとも鈴木くんか?と一人で興奮。

やっぱり鈴木砦の鈴木くんだろうなあ。この悪ガキぶりは。
まさかリアル鈴木くんの思い出を読むなんて〜〜〜〜!!きゃー
それに気づいてからむちゃくちゃ面白くなってしまいました。
ちょっと感激。

いしいひさいち氏と響灘王子さんとは同じ世代ですよね。(堀江健一のヨット太平洋横断の記述で勝手に推測)
いつか玉野市に行ってみたいと思っています。

玉野市の思い出エッセイ、続きを楽しみにしておりますね〜〜〜

4821響灘の年金王子:2017/05/05(金) 21:23:16
Re: 響灘王子は鈴木くん!?
> No.5015[元記事へ]
パゴールさんへのお返事です。

→ 人生初投稿に対する初反応、有難うございました。

 仰せのとおり舞台は宇喜多秀家を藩主と戴いた備前岡山藩の南岸玉野市で、石井ひさいち君は高校の1年
 後輩になるので残念ながら久保・鈴木君には該当しません。

  今でこそ全国展開で玉野市の看板にもなっている石井君ですが、彼にも永い下積み時代があったればこそ
 で、腐らず諦めずよく頑張ったと賞賛! この陰で何百人もの漫画家の卵達が孤軍奮闘するも孵化せず夢
 破れて去っているのです。

  玉野市の魅力は ○ 紺碧の海  ○ 岡山県の中では意地悪な人のいないこと ○ 三井造船
 です(岡山県は全国的に嫌われ県で、自分でも嫌いですが玉野市だけは別格でホンワカ市です)

  「水」続編は青年期ですが中高生時代は暗黒時代で大学になって開花、とはいえ綺麗な満開桜ではなく
  乱れ花でしょうか、締切日の催促に怯えつつkeyboardに向かいましょう。

http://

4822:2017/05/05(金) 21:52:40
Re: 響灘王子は鈴木くん!?
どっひゃー!!
いしいひさいち氏の高校の先輩だったとは!!
椅子から落ちそうになりました。

早速のお返事をありがとうございました。
ワタシから観れば年金王子は久保クン、鈴木クン同様です。すごい・・・今年最高に驚いたメールでした。

大阪出身なのでいしい氏が関西大学時代に描いた「たぶちくん」に始まり、かれこれ40年近いファンでもあります。
結婚してからは「ドーナツブックス」を枕元に積んで読みながら寝落ちするのが夫婦の習慣でした。

なんども繰り返し読んだので一コマ目を観ただけでオチが言えるワタシ。この寝落ち習慣は作家の関川夏生さんも同じだったと、
ドーナツブックの装幀をしたデザイナーの日下潤一さんから聞きました。

ぜひとも四コママンガで文化勲章か人間国宝の授与を!と熱く望んでおります。
玉野市で署名運動とかないんでしょうか。年金王子さま、ぜひとも掛け声をお願いいたします。

次回の中高暗黒時代、楽しみだあ〜〜〜〜

4823:2017/05/05(金) 22:09:48
(無題)
あ、興奮のあまり玉野市案内の御礼を忘れていた〜
岡山県って嫌われているんですか。アハハハ、
知りませんでした。

その嫌われ県のほっこり地域が玉野市なんですね。
マンガに出て来る「天狗山」ってホントにあるんですね!

いやあ、いつか現地に行ってみたい。
ありがとうございました。

4824万理久利:2017/05/08(月) 14:23:04
「水の話 七つ」合評
「羨ましいほどの気持ちのいい子供時代の思い出」パゴールさんの感想がそのまま浮かび
ます。瀬戸内海を望む街で生まれ育った悪ガキ、どこかあの瀬戸内少年野球団の清々しい
野球少年の印象とも重なります。残念ながら夏目雅子演じる心優しい美人女教師にはめぐ
まれなかったようですが、現実は映画のようにはいきません。とはいえ、映画の時代背景
から時を少し進めた頃の瀬戸内に暮らす人達の姿が、水とからめた七つの話のなかで映画
同様生き生きと描かれています。この土地で暮らす子供の目で見た、感じた時々の子供な
らではの「事件」、大人から見ればどおってことのないことでも、ひとつひとつが煌めく
ような「事件」なのです。瀬戸内の景色などいちいち書かれていなくても、瀬戸内の海を
前にした空気、光具合、匂いのようなものが不思議と感じられてきます。

「羨ましいほど気持ちいい」そのとおりです。主人公の悪ガキぶりだけでなく、周りの悪
ガキもそれを見守る大人達もしかり。伸び伸びと子供達はやりたい放題、そして大人達は
悪ガキを伸び伸びと許し、伸び伸びと叱る。そこが眩しく、羨ましく、気持ちいい。

先日著者はこの掲示板に岡山は嫌いだが玉野は好きだと言ってます。その理由はみんなこ
の作品に書かれていると思いました。
愛する思い出の中の少年と、今も瀬戸内に住む歳をとった淀川(屋号)の“おっ君”は差
ほど変わっていないように見えます。老けた悪ガキ、かつ清々しい瀬戸内少年です。
それとも村上水軍末裔のちょい悪オヤジかな?
5003



4825万理久利:2017/05/08(月) 17:59:40
瀬戸内少年「いしいひさいち」
パゴールさん夫妻のように、毎晩いしいひさいちの漫画を読んで寝落ちするほどではあり
ませんが、私も彼の漫画のファンです。長いこと彼の漫画を忘れていました。
好きな漫画家はと聞かれれば、開口一番「つる姫」の土田よしこ、「パタリロ」の魔夜峰
央、「うつるんです」の吉田戦車、「ねじ式」のつげ義春と続きます。
この傾向が示すようにいしいひさいちの絵も当然好み。
でも上記漫画家の出身地までは知りません。パゴールさんの熱の入れ方がよくわかります。

玉野市出身でしたか…。いしいひさいちの漫画の世界が、なんとなく『水の話 七つ』の
悪ガキ小学生の世界と似ているような気がしてきました。
交流があったかどうかは分かりませんが、あったとしたら、響灘王子をネタにしたのかも
しれません。あるいは瀬戸内玉野は似たような人柄を作り出すのかもしれません。
地政学ならぬ「地性格」というものがあるのでしょうか。そんな研究をしている学者さん
がいたら是非見解をお聞きしてみたいものです。



4826同人α総務:2017/05/09(火) 09:01:01
貴美女の散歩道/羅漢さん
鯉のぼりがはためく川越散歩の日に貴美女さんが撮した喜多院の羅漢さんです。
羅漢さんの表情をうまく捉えています。白い斑点と目の縁の緑のシャドウがお歳を感じさ
せます。
コメントに「飢饉でなくなった方の供養」とありましたが、お酒酌み交わしちゃ不謹慎で
すよね。いやいや、羅漢さんのことですから供養は供養として命をつなぎ止めた奇蹟を人
々とともに喜び、仏に感謝しているのかもしれません。
笑ったり、すねたり、訝しげだったり…実に人間らしい表情です。
修行を重ねすぎると、突き抜けてあっけらかんとなるのでしょうか、見ているだけで思い
悩んでいるのが馬鹿馬鹿しくなってしまうような気になります。
羅漢さんのつぶやきを想像してみました。

ヨカッタ ヨカッタ


???????????? ドウモ ドウモ???????????????????????????????????????????????? チョットマテヨ
??       

へへへ…

(Photo by Kimijo 2017.5.4)



4827昭和のテレビっ子:2017/05/09(火) 16:44:35
岩合光昭の世界ネコ歩き「京都の四季」
数年前の青森特別編もよかったが、待ちに待った京都の猫…ではなく猫からみた「京都の
四季」を見た。
この番組では、世界中の土地土地でその気候と人々の暮らしぶりにそっと溶け込んみその
地の民族の文化と合わせた猫文化がみられる。人の暮らしぶりの違いの数だけ猫の雰囲気
に違いがあるのが面白い。猫からその土地の人々の暮らし、気質が見えてくる面白さもあ
る。それをうまく引き出してくれるのが岩合光昭さんなのだ。

京都の猫はさぞや気位がたかく、お公家様の鷹揚さがみられるかと思っていたら、色々。
祇園の舞妓になでなでされるホスト猫。三味線の音を聞きながら洒落た椅子の上で香箱座
りをしてウトウトする髪結い亭主猫。境内で集団生活を送るはぐれ猫。90歳を越えたじ
っちゃんの心介護と母性愛に目覚めたイクメン猫。真っ赤に染まった落ち葉の上でポーズ
をとる漆黒のモデル猫。人無くしては生きずらい猫なのだろうが、決して人には媚びない。
人も決して猫かわいがりをしているわけでもない。人と猫の距離感が絶妙だ。
猫を愛する人間として、猫語を話す人間として、猫目線で猫をとらえる岩合さんは天下一
品の猫カメラマンだ。岩合さんは次は猫に生まれたいと思っているに違いない。

この特別編に合わせたように、NHKでは別番組「京都人の密かな愉しみ」を放映している。
主人公は猫ではなく京都に住み京都を愛する人々だが、岩合さんがレンズを向けた猫たち
となぜか重なる。京都の猫も人もやはりどこかお公家様。野性味には少々欠ける。
たまたま友人から岩合さんの「ねこの京都」写真展の招待券が回ってきた。気分が乗った
ら行くとするか。
※同番組再放送は未定
※岩合光昭写真展「ねこの京都」日本橋三越 5.3〜5.15

           
             写真展チケットより



4828昭和のテレビっ子:2017/05/11(木) 09:23:19
奇抜だなあ〜 2
            New!!  昨日 2017.5.10
           

「報道ステーション」でまたギョッの背景デコがあった。
公明・自民・維新の各党首に呼応したかのように、共・謀・罪の文字をその下に貼り付けた。
誰が思いついたのだろう。担当ディレクター? 舞台装置スタッフ?
いずれにせよ視聴者に「ギョッ」、「怖〜い」を印象づけたいのだろう。
浅薄アイデアついでに、頭の中で法案反対陣営の党首の顔と入れ替えてみた。
ウフフ、我ながら面白い。
二つ並べて出したらこの番組も価値が高まるのになあ。

Back No.



4829キメラ17号:2017/05/11(木) 21:44:40
進化と退化
人間の体は歩行する事により筋肉や骨格のバランスが整います。
猿が立ち上がってから、その歩行とともに考える力を持つ人類への進化がありました。しかし…。
ときとしてバランスを崩す方向に向かう進化もあります。
人類のチエと見栄で10?はあると思われるパンプスを履いたりすると、安定が悪くなり
バランスが取れなくなるのでしょうか。不安定で子供をうまく抱っこできなくなってしまいます。


2017.5.11 「ベストマザー賞」に招かれた某国某党首



4830キメラ17号:2017/05/12(金) 09:48:36
不安な数字「28」
クールビズ 室温設定   :高すぎる 28
ホットビズ 大学院生知能 :低すぎる 28



4831万理久利:2017/05/13(土) 16:24:40

久しぶりに花瓶を取り出しました。
薔薇以外は植物の名前はわかりません。
真っ白の小さなつぶつぶが一斉に湧き出た水の中の泡のようです。
雨の日は家の緑が目に染みます。

     


       



4832昭和のテレビっ子:2017/05/15(月) 08:17:13
他人のそら似/あっ浜ちゃんだ!!
日曜午前は各局の政治番組をかけ足で見る。
昨日は「一帯一路」会議が行われる日だ。その日の朝またミサイル発射の速報が流れた。
生放送ばかりだから、この速報をどうとりあげるか気になる。
TBSの顔、岸井さんはいつもと変わらず、いやいつにも増して安倍政権を批判していた。
ミサイルに刺激されたのだろうか。
ちょっとお痩せになった顔を見て『釣りバカ日誌』の浜ちゃんの顔がよぎった。
考えて見ると、浜ちゃんより『ドクターX』の蛭間院長の方が岸井氏とよく似ている。

??岸井成格(1944年9月22日−)   西田敏行(1947年11月4日−)
??     



4833昭和のテレビっ子:2017/05/15(月) 19:43:22
靖国神社
岩合氏の「ねこの京都」写真展を見た後、懐かしの半蔵門駅で下車した。勤めていた会社
が入っていたビルを通り過ぎ、ひたすら直進すると靖国神社南門の狛犬が待っていた。
仲間とのランチがいやなとき、時々南門を入って直ぐ横のベンチが並ぶ静かな場所でコン
ビニで買った弁当を食べたものだ。

ベンチに座って一休み。他のベンチでもぽつぽつと人が座っている。
スマホを見つめながらむしゃむしゃと何か食べてる若者、本を読むおじさん、アイポット?
イヤホンを両耳にして目を瞑っているおねえさん、色々だ。

音がする方に向かうと人だかりだ。能楽堂で「奉納演武」なる催しが行われていた。
ちゃっかりと舞台正面に設置されたテントの前から2列目の空席に座って観賞。
剣をもつ袴姿の男子が舞をする。ぴりりとした緊張感。昔、剣道競技を目の前で見たこと
が一度だけあるがその雰囲気と似ている。斜め前の席でイヤリングをはめた栗毛の白人青年
が姿勢よくじっと眺めているのには驚いた。

演武終了後、小一時間ほど神社内を散歩。
南門を入ってすぐのベンチ前のずらりと並ぶ木々には白い立て札がついている。
近づいてみると、○○隊○○年奉納とある。全国から奉納が集まっているのだ。
以前は弁当だけで何も気が付くことはなかった。
東京裁判のパール判事の顕彰碑もあった。以前来た時はなかったように思う。なんだか嬉
しい。

帰りは歩いて市ヶ谷駅。シャープの看板は見えなくなったが、お堀の向こうの景色は数十
年前と殆ど変わっていなかった。
以前とは違った安らぎを覚えた。父が度々ここを訪れていた気分がほんの少しだけ分かっ
たような気がする。

 南門が見えてきた


靖国の森
   

奉納演武
  

パール博士顕彰碑
  



4834同人α総務:2017/05/16(火) 10:06:28
お知らせ
51号テーマ『海と山』の前書きをリンク「前書き集」にアップしました。



4835昭和のテレビっ子:2017/05/19(金) 09:10:59
ミンミンにぎわい座/演目「テロ等準備罪」
お決まりの審議拒否芸と不信任芸が繰り広げられた後、本日はいよいよ久々の
プラカード芸、ダイビング芸が見られるのだろうか。朝からたのしみ。
なんでNHKでテレビ中継しないのだろうか。

各プロダクションが選び抜いた選りすぐりの芸人たち
・質疑役
土屋正忠(自民)
吉田宣弘(公明)
山尾志桜里(民進)
階猛(民進)
枝野幸男(民進)
逢坂誠二(民進)
井出庸生(民進)
上西小百合(無所属)
藤野保史(共産)
丸山穂高(維新)



4836昭和のテレビっ子:2017/05/19(金) 20:38:35
ミンミンにぎわい座/演目「テロ等準備罪」の落ち
「にぎわい座」の名前に恥じない久々のにぎわいぶりだった。
朝の胸騒ぎはまちがいではなかったようだ。

  プラカード等準備罪
  目の前で共謀罪
  目の前で窃盗
  穂高拉致
  穂高ブロックしたら国民一揆
ネット「ニコ生国会中継」は視聴者参加番組、くだらない物が殆どだが、視聴者の生の声
も参考になる。

山尾志桜里(民進) 東大法
階猛(民進)   ??東大法
枝野幸男(民進)????東北大学法
逢坂誠二(民進)????北海道大学薬
井出庸生(民進)????東京大学教育
上西小百合(無所属)神戸女学院
藤野保史(共産)????京都大学法学部

法案反対役の学歴設定がすごい。
トリを飾った穂高氏の上演が光る。本物の真打ちとしてこれか育っていくか、楽しみが増
えた。
体力勝負、声量勝負、みなさんさぞやお疲れのことでしょう。
委員長役の方は、たくさんの人に囲まれ、ぶつかりそうなくらい顔を接近させられても微
動だにしないのもさぞや大変だったでしょう。

★必見! トリの演説からフィナーレまで
https://www.youtube.com/watch?v=s-xqywwcLbQ???? (12分 ニコ生より)

                   脚本の最後に委員長が突如着物姿になって
                         「マツケンサンバ」を踊りだすシーンを追加して欲しかったなあ…。
                           



4837同人α総務:2017/05/19(金) 21:46:08
第31回 日洋展のご案内
ニューロン・カフェアートギャラリー#A-01眞崎太仁子さん所属日洋会主宰の
第31回「日洋展」が開催されます。

会期  五月三十一日(水)から六月一二日(月) 休館日6月6日(火)
時間  午前十時から午後六時(最終日は午後三時閉会)
    入場は午後五時三十分まで(最終日は午後二時三十分まで)
会場  国立新美術館 東京都港区六本木7−22−2 展示室 2A、2B、3A、3B
講演会 一部 「塗師祥一郎の残した物」
    二部 「これからの日洋展」
    五月三十一日(水)午後三時半より国立新美術館講堂に於いて

※「伝言板」にも掲載



4838昭和のテレビっ子:2017/05/21(日) 11:23:20
たまには/超弱小「八重山日報」
「5分で語る沖縄メディアの希望☆八重山日報に行って来たよ」
https://www.youtube.com/watch?v=aX2LJMuRRZI   5分


沖縄最強新聞2紙の片隅で、これまた石垣の片隅で頑張り続けいる異色の新聞社だ。
八重山日報をガイドする太っちょ猫は編集長“仲新城 誠”さんを模したのかな?
弱小であること、欠点をみとめつつ、自分の存在意義をいきがらず、卑屈にもならず
しっかりと認識していることがよくわかる。
一強安倍政権は由々しきことだが、沖縄での一強マスコミもしかり。
八重山日報、是非とも二紙とは異なる別な視点からの情報を流してもらいたいものだ。
この沖縄超弱小新聞社を応援したくなった。



4839貧乏絵描:2017/05/21(日) 18:38:37
「キトクキョウ」とは?
秋篠宮眞子さまのご婚約を報じるフジテレビの報道番組で女性アナウンサ-が、眞子さまの母校「国際基督教大学」を読み上げた時に、「コクサイ キトクキョウ ダイガク」と読み上げていました。番組の最後に訂正する記事が報道されましたが、最近の女子アナの教養水準はこんな程度なのかと驚きあきれました。もっともその女子アナが報道局採用のアナなのか、最近専門のアナウンサ-ではなくスタッフに加わっているタレントなのかは解りかねますが、嘆かわしいことだと感じました。

番組受けを狙いタレントの起用する傾向が見受けられますが、キトクキョウと読んだアナがタレントではなく局アナであることも考えられます。難関の採用試験を突破して入局した女子アナであれ、番組受けを狙って登用されたタレントであれ、知らないことは恥ではないとは思うのの寂しい気持ちになりました。

政治に対して否定的なコメンテイタ-ばかり登場させて、反対反対で社会を煽り立てる報道局がこの程度の知識水準で漢字を読めないとは情けない限りです。

4840昭和のテレビっ子:2017/05/22(月) 11:49:33
知事目線でいうと
○豊洲移転
ニュースで都知事が皮肉っぽく言っていた。
   「早く早くと言ってる人は何か都合の悪い人なのでは?」
いかにもこの人らしい。
知事の目線で今話題になっている政治問題をとりげてみた。

●テロ等準備罪
「反対反対と言ってる人は何か都合の悪い人なのでは?」

●加計学園
「総理の意向だ意向だと言ってる人も誰かの意向では?」

●女性アナの読み違え
「キトクキョウ(基督教)と読み上げたアナも局も麻生さんや安倍さん笑えないのでは?」
昔、論客として持ち上げられている人が“八百万”神を“ハッピャクマン”と読み何と
8,000,000と数字表記していたのを思い出す。



4841万理久利:2017/05/22(月) 18:55:12
6年経ったということ
    

『AERA』から“御用学者”と揶揄されそうな早野龍五氏がそのAERA 5.29号で取り上げられた。
氏を知ったのは糸井重里共著『知ろうとすること』だ。福島原発事故について現場に入っ
て科学的見地からその被害の程度、これからの可能性、注意しなければならないこと等々
整理するヒントになった。自分も含めて風評に惑わされる愚かさを思い知らされたものだ。
その記憶が残っていた今年3月、氏が在職する大学での最後の授業を生中継で観た。
3.11以降氏の福島との取り組み報告とこれから氏がやらなければならないこと、やりたい
ことの決意発表の場でもあった。
「AERAが僕の記事を載せる日が来るとは… 」この言葉は感慨深い。

「安心だ安全だ」と言うだけでなく、科学者として「危険だ」と判断すればはっきりとそ
の旨を指摘する人物だとも思う。そう思えるからこの人の言葉は信頼できる。
買う気はさらさら無いが、氏に関する箇所だけ読んでみたい。



4842水彩画愛好家:2017/05/23(火) 08:09:00
何で47位なの
『趣味水彩』度々登場するのが水戸の風景です。
貧乏絵描さんのコメントを読みながら作品を見ていると、まるで名ガイドさんに連れられ
て水戸城内を散策している気分になります。
写真を眺めるのではなく、自分の目と心を通して形作られる風景なのです。
同人誌αの作品に「心情風景」がありましたが、この言葉の意味を改めてかみしめています。

同じ散策でもワイワイがやがやと、地元の人とおしゃべりしながら、また地元ならではの
不思議発見、先代が築いてきた知恵と工夫を教えてくれるのが「家族に乾杯」や「ブラタ
モリ」なのでしょう。「心旅」は自転車走行しながら手紙を書いた人と眺める故郷の景色
と観賞かな?

自然に恵まれ、古い文化にも恵まれ、「生活環境良し、教育環境良し」のはずなのに、何
で全国人気県ではいつもビリッケツなのでしょうか。
いやいや、人気が出てしまったら人が流れ込んで茨城の良さが失われてしまうかもしれま
せんね。むしろ47位のままがいいかも…。
これでいいのだ!!
朝ドラ“ひよっこ”くらいで、茨城の真価は微動だにしませんよ。

 「水戸城三の丸・弘道館」 「水戸城二の丸学校区域」趣味水彩より
       

※大きい画像とコメントはこちらから → http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915



4843昭和のテレビっ子:2017/05/23(火) 18:53:47
ミンミン賑わい座/大西議員
テレ朝の番組で「大西議員」とテロップが見えたので、この番組でもやっとYes○○クリニ
ック発言について取り上げているのかと、少々驚きをもって確認したら、癌患者は働かな
くていいとヤジを飛ばした自民の大西議員のことだった。
民進議員の問題発言はとりあげなくても、自民議員の問題発言はすぐに取り上げるようだ。
局自身が民進大西議員の発言を問題視していなからなのだろう。それに対して自民大西議
員発言については、コメンテーター全員が深刻かつ怒りをこめて解説をしていた。
軽はずみ発言は両者似たようなものだと思うのだが。

議員のヤジをひとつひとつ丁寧に取り上げていたら、与野党関係無く山ほどあるはずだ。
全局のワイドショーで365日とりあげても時間がたりない。

「許せない、議員辞職だ」とまで言われる自民大西議員の言葉だが、経験者のひとりとし
て、実はムカッとするよりむしろホットする言葉として響いたことは否定できない。
言葉は聞く人によってこうも違う。用心用心。



4844昭和のテレビっ子:2017/05/23(火) 19:31:26
他人のそら似/格闘家
眼光鋭く質問席から前にずらりと並ぶ関係閣僚や役人たちをにらみつける議員がいた。
テロ等準備罪がいかに怖い法案かを追求する姿は見ているだけで震え上がりそうだ。
ワイシャツの上ボタンをはずし、体格のいい体を前のめりにして問い詰める様子は格闘
家議員を思い起こさせた。

仁比聡平 国会議員(今日の参院法務委員会にて)   同(先日金曜の国会前大抗議義行動にて)
       

大仁田厚 元国会議員/レスラー
       



4845昭和のテレビっ子:2017/05/24(水) 19:04:54
与謝野馨氏死す
今月初め、自民に復党のニュースを聞いたばかりなのに、突然の訃報だ。
麻生大臣とごちゃ混ぜになるほど政治に関心がなかった私だが、与謝野氏を強烈に印象づ
けたのが、数年前たまたまyoutubueで見た蓮舫議員の人物評だった。
もうひとつの“そこまで言っていいんかい”だ。与謝野氏らしくないとさえ思ったものだ。
政治に無頓着の私でも、これまでの古い政治体質を変えてくれる新政権誕生に期待してい
た。「仕分け」の蓮舫大臣(当時)はその中でも象徴的存在だったからだ。

だが政権を降り党名を変えその党首になってからの言動を見ていると、なぜかあの時の与
謝野氏の発言が思い出される。お亡くなりになる前に、今の蓮舫議員のことをどう思うか
聞いてみたかった。今の政治情勢をどう見ているか、どんな日本にしたいのかを聞いてみ
たかった。

動画
<驚きの発言>
2010年06月07日プライムニュース出演
https://www.youtube.com/watch?v=CtCmQ-7cizQ  4分
捕捉資料→http://blog.goo.ne.jp/torumonty_2007/e/d230b2f8aad2a79b3701138554fa0df7

<今の野党の比ではない切り込み>
2010年02月12日 衆議院予算委員会 「政治と金」金に関する集中審議 質疑
https://www.youtube.com/watch?v=_0HMhAAJqMU?????? 7分

合掌



4846昭和のテレビっ子:2017/05/25(木) 22:45:24
他人のそら似
森友の籠池氏と加計の前川氏。
本日の記者会見を見ているうちに、前原氏のお顔が籠池さんのお顔とダブってみえてきま
した。



4847万理久利:2017/05/26(金) 22:03:09
47位なんかくそくらえ
高安の大関昇進が決まった。残念ながら休場した兄弟子稀勢の里とともに相撲界をにぎわ
せてくれている。
牛久と土浦で育った少年が、人気薄の相撲を活気づけいる。
若貴兄弟とこの二人の力士は、いかにも東京っ子と茨城っ子の違いが見えるようで面白い。

毛むくじゃらでちょっと日本人離れした高安、調べてみら母親がフィリピン人だとういう。
ハワイ、モンゴル、ブルガリア、国際色豊かになった相撲界だ。
2016年の旅行口コミサイト「TripAdvisor」調査によると、茨城は石川に続き、外国人
が興味をもつ(訪れたい)県らしい。自国にはない何か、日本らしさを感じるのだろう。

地味で控えめでいてがんばりや稀勢の里、誰よりも和の心をもつ母親思いの高安、そん
な二人を育てた茨城。国内調査による魅力度ランキング47位なんてくそくらえだ。



4848昭和のテレビっ子:2017/05/29(月) 12:50:39
ダーウィンが来た/イワドリ
イワドリという名前は聞いたことがあるようなないような…。姿は初めて見にするい鳥だっ
た。体一面見事なオレンジのオス鳥たちがが森の中の落ち葉の絨毯の上でたむろしている。
彼等が住む南米北の端っこに“スリナム共和国”という国があることすら知らなかった。
スリナムも興味津々だがイワドリたちの容姿、求愛活動がとにかく面白い。

頭には先頭に立つローマ兵士のような威風堂々モヒカンスタイルの大きな冑、顔のすみに
ごま粒のお目々、むっちり太った真ん丸胴体、お尻の部分は10枚重ねくらいのひらひら
スカートをはいている。中心は濃いオレンジ、お尻に向かって薄くなる。そのグラデーシ
ョンも見事だ。
たくさんのオス達が喧嘩をするわけでもなく、それぞれがひたすらお尻を振ってスカート
をヒラヒラさせてメスにアピールする姿にはどぎもを抜かれた。まるで集団お見合いでオ
ス達のみがメスの獲得をめぐって踊りまくっているようだ。
さらに笑えるのがセンターを張ったオスが人気No.1らしい。まるでAKB48だ。

センターを張るオスのお尻をつつく色もそっけもない全身黒のメス。
偉そうに「合格よ、あなたの相手になってあげるわ」。
自分は何の努力もせずオスを選ぶ権利はメスだけにあるようだ。

家柄、学歴、収入、性格など一切関係無く、衣装とお尻の振り具合とスカートの美しさと、
センターを勝ち取る腕っ節と努力で勝負の世界は実に単純明快だ。
高温多湿の森林の掘っ立て小屋で一年も撮影をつづけた男達は、それぞれの巣にもどった
後しばらくは精一杯オシャレをして妻や彼女にお金をヒラヒラさせていたかもしれない。

イメージ

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0005043M.jpg



4849昭和のテレビっ子:2017/06/01(木) 06:01:44
劇団“大人計画”
朝ドラ「ひよっこ」で工場閉鎖の前に娘 優子を迎えに来た母親が初登場した。
病弱な優子に似合わず体格のいいきもったま母さん風だった。
どこかで見たことあるお顔。表情。主役をはったことはないが、美人女優顔でもなくお笑
い系でもない手堅い脇役女優といったところだろう。
調べてみたら“田村たがめ”さん。
御主人はなんと、「あまちゃん」でいつも体操着姿で竹刀ズズー弁の潜水教師を演じた皆
川猿時。
二人とも劇団“大人計画”所属とある。杉尾スズキ、宮藤官九郎、阿部サダヲといったな
かなか個性的な役者揃いの劇団だ。ユーモアとペーソスに溢れるドラマ(舞台)、元気い
っぱいのドラマ(舞台)にあいそう役者ばかりだ。
二人が大人計画に所属していることに納得。夫婦であることもにも不思議と納得。

本日は優子さんに背を押されて、コーラス指導のお兄さんのプロポーズシーンからでしょうか。



4850万理久利:2017/06/01(木) 13:54:49
水無月一日/衣替え
今日から6月。これから梅雨に入るというのにまるで水不足の月を思い浮かべますが、神
無月が“神の月”と同様“水の月”を意味するそうです。

6月と言えば衣替え。
今朝、近くに通う中学生の衣装が真っ白なワイシャツに変わっていました。
いよいよ梅雨、そして夏が来るんだなあと感じる一瞬です。

小学校は昔から殆どが私服、高校(公立)でも70年代前後から自由化が進み、今では学
生服と言えば、私立学校(小中高)か、公立では中学が中心になっているようです。
私立学校は宣伝効果、親や本人の見栄のようなものにも関係してくるのでしょうが、私立
にせよ公立にせよ、自由も良いのですが、生服姿はいかにも社会に出る前の学びの青少年
という感じがします。部外者でもある昭和の人間の郷愁にすぎないのかもしれません。
今から思えばちょっとテカったお下がりの制服がいやでした。
同じ物を毎日着続けるのもいやでした。
入学時高い制服代を見て「我慢しなさい」と娘にいう親の心痛もあったことでしょう。

教育の無償化案がありますが、保育園から大学まで、私学も含む等、詳細は良く分かりま
せんが、まずは高い制服代、ランドセル代その他もろもろの実費負担軽減から考えたほう
が現実的で、みんなありがたみが実感できそうです。
きりりとした男子の詰め襟、ジャケット姿。清楚な女子のセーラー、ジャケット姿、親で
なくとも、おじさん、おばさんはそんな姿を見て頑張りたくなるものです。
いい大人になって欲しいと心秘かに応援したくなるものです。
自分の学生時代を思い出していろいろ考えるものです。



4851万理久利:2017/06/02(金) 19:14:34
水無月二日/アジサイ
5月25日              ????今日は無残な姿  ????????????????  同じ家の別のアジサイが咲き始めていました
    

ツツジの旬が過ぎて今はアジサイが目に付くようになりました。
アジサイと言えば青色の印象がありますが、ピンクも時々目にします。
色が微妙に入り交じっていることも…。
こんなに見事な白一色を見るのは初めてす。
アジサイは時期をずらし、色合いの変化とともに家人だけでなく通行人の目も楽しませてくれます。
水っぽいというか、瑞々しいというか、雨が実によく似合う花と葉っぱです。



4852キメラ17号:2017/06/03(土) 13:08:30
ことばあそび/新薬
今年始め、山荘便りで「狐囃子製薬」が開発した薬の安直面白ネーミングの数々を教えて
もらいましたが、競合相手「子婆野次(コバヤジ)製薬」が二つの新薬を開発したという設定
で遊びに参加してみました。

新薬1.“リベラール”(鎮静剤)
狐囃子“イララック”に対抗して新薬を出した。
イララックと異なり対象者をより具体的にしぼったため高い需要が見込まれる。

新薬2.“コピペルナー”(抑制剤)
コピペ判定支援「コピペルナーソフト」で有名な株式会社アンクとの共同開発により、つ
い盗用したくなる気持ちを抑える画期的な抑制剤だ。
アンクの好意により薬名も“コピペルナー”。
アンク、子婆野次製薬両代表の共同記者会見でアンク社長は
「我々はコピペをしてしまった後のチェックソフトを作ることで商売がなりたつが、まず
は、剽窃行為がない社会、著作権侵害が生じない社会になることが望ましいと思っている。
子婆野次製薬さんの熱意には十分共感できた」と述べた。
当日会場即売会では多くの記者たちが買い求め、すぐに売り切れとなった。

参考:ニューロン・カフェ記事 http://9330.teacup.com/alpha/bbs/4887



4853キメラ17号:2017/06/03(土) 17:59:42
ことばあそび/新薬2
つづき

またぞろ新薬だ。
子婆野次(コバヤジ)製薬に続き物集班本舗より「ニート丸(ボール)」が発売される。
自爆テロが世界を恐怖に陥れているが、テロ撲滅への画期的な有効手段になると注目されていた。
10年に渡り秘密裏に行われた研究開発と治験の成果だ。
薬事法を上手く摺り抜け、規制のうるさいネット販売もOKだ。
なお治験を通じて集められた反ニートホルモンを濃縮還元した「ニード丸」も近く販売予定だ。

物集班本舗を取材した記者によると、同社では各テロ組織の青少年自爆テロ育成部門に5000本
(100錠/一本)を無料配布する手続きを終了している。
また、いかなる国、政治団体、宗教団体から資金援助は一切受けていないと強調した。

新発売 なまけものマークの“ニート丸(ボール)”



4854万理久利:2017/06/04(日) 09:46:49
天安門事件
今日は1989六四天安門事件があった日だ。
当時はまだ英国統治だった香港で日々仕事にあけくれていたとき、記憶に残るテレビ画像
は放送はダイアナ妃結婚パレード、韓国のオリンピック、アメリカ9.11、そしてこの天安
門事件だ。赴任して間もない時、しかもいずれその中国に返還される香港にも波及しない
かと他のローカルスタッフともに心配したものだ。会社からもどるとテレビに釘付けにな
った。

あれから28年。ノーベル平和賞を受賞した活動家劉暁波氏は事件後逮捕され今なお投獄
中だという。
この天安門事件を天安門に関わり海外に脱出した元学生を中心にユネスコの記憶遺産に登
録する運動が起きているこを先日のニュースで知った。負の記憶遺産は近代だけとりあげ
ても世界の歴史を見ると切りがないだろうが、香港でリアルタイムで現場の映像を見てい
た者としては今後の中国共産党の動き、国連の動きが大いに気になる。



4855昭和のテレビっ子:2017/06/04(日) 15:34:53
他人のそら似/国連特別報告者
国連特別報告者ジョセフ・ケナタッチ(マルタ大学教授)



国連特別報告者ラディカ・クマラスワミ(ニューヨーク大学教授)


◆先週はケナタッチ氏の日本の「テロ等準備罪」について日本の政府に対して送りつけた
書簡が話題になりました。
その要旨は「プライバシーや表現の自由を不当に制約する恐れがある」。
氏の顔を見たとき、日本国軍が創り上げた性奴隷の存在事実と政府の法的責任を求める調
査報告をした女性が、男装してまた現れたのかと一瞬思いました。



4856マリアンタ:2017/06/05(月) 21:49:04
夢∞夜/ニート丸(ボール)
今日こんな夢を見た。

物集班本舗では先日のロンドンテロを受けて、急遽ニート丸を大手薬局、コンビニに
無償配布することを決めた。
主な送り先:ロンドンの他カブール、ジャカルタ それぞれ1000本ずつ。
ホワイトハウス トランプ大統領にも一瓶。
尚、北朝鮮金氏に数ヶ月前送ったニート丸は宛先不明で送り返されている。



4857赤松次郎:2017/06/06(火) 11:23:14
山荘便り−20170606
◆アカシアの木
 このあたりでは東京の気温より十度近く低いから、五月よりも一月遅れ
の今がちょうどいい季節で、晴れた早朝によく散歩に出る。百メートルほ
ど歩くと富士山の見える場所があり、そこに白いものが落ちていたのでな
んだろうと上をみたらアカシアの花が咲いていた。
 じつはアカシアといえば黄色の花を咲かせるネムノキ属の別の木で、私
が見ているこの木の正式な名前は、ニセアカシアといいマメ科ハリエンジュ
属である。
第62回芥川賞(1970年)を受賞した清岡卓行の『アカシアの大連』
   私の知らない異国の都市だが、アカシアの花の咲く街路樹への青年
??????の思いがわかるような気がする。
石原裕次郎のヒット曲の『赤いハンカチ』
  ??アカシヤの 花の下で
   あの娘が窃(そ)っと 瞼を拭いた
   赤いハンカチよ
   怨みに濡れた 目がしらに
   それでも泪は こぼれて 落ちた
『鈍色の空』に描いたころの私の心情と重ね合わせて、アカシアの林のな
かにあった学校を今でも忘れない。
  http://2style.in/alpha/21-12.html
 辞書によると、アカシアの木は生育がきわめて早く痩せ地でも育つこ
と、材が固くゆっくり燃焼するので火持ちが良いこと。そしてある程度
湿っていても燃えることなどの利点があるため、薪炭材としても用いられ
る、と書いてある。私も薪ストーブの燃料として近所から分けてもらって
四十センチほどに切り薪割りをしたが、名前や可憐な花の様は優雅に思わ
れるが、フィトンチッドの芳香を放つ杉や松や檜とは違い、生臭い嫌な臭
いがいただけなかった。

◆ブート・ジョロキア
 昨年植えたクライミング・ローズも今年は蕾を沢山つけたので、これか
ら楽しみである。Blackberry Cottageという山荘の名前のブラックベリー
をはじめとして、百年ほど経つ大木の紅葉と若い三本の紅葉、それから蔓
バラの三つがこの山荘のテーマである。
 今日は花の苗を探しに大きなホームセンターにいった。そしてミニトマ
トと辛子の苗を一本ずつ買ってきた。
その辛子は北インド(アッサム州、ナガランド州、マニプル州)およびバ
ングラデシュ産のトウガラシ属の品種である。2007年にギネス世界記録で
ハバネロ(およびその栽培品種レッドサヴィナ)を抜いて世界一辛いトウ
ガラシとして認定された、ブート・ジョロキアである。
 まさか日本で苗が手に入るとは思っていなかった。食べることが目的で
はなく、あるとき私達が小説の中で登場させたことから現物を見たかった
からである。その辛子の粉末を販売しているさる貿易会社のパンフレット
には
   大変に危険です。
   素手では触れない
   お子様の手の届く場所に絶対に置かない
   火の中に入れない
   人ごみのある所で開封しない
   など、お取り扱いには厳重にご注意下さい。

  <辛さの目安>
   ブートジョロキア 200
   ハバネロ 116
   能鷹唐辛子 20
   三鷹唐辛子 10
   タバスコ 1
など書かれていて、「悪魔の唐辛子」「殺人唐辛子」などの渾名がついて
いる。
 さて、私達の書いた『無限回廊』第十六回には
「ところで親父、最近面白い話題はないかね」とバードは東野英治郎に聞
いてみた。彼は可能な限りの薄さにナルトを切りながら、「そういえば一
昨日ウサギみたいに耳が大きくて錫杖(しやくじよう)のようなものを持
つ、あんたのように銅と真鍮(しんちゆう)でできた衣装の人がそこの端の
椅子に座ったよ。なんでも宇宙神祇官(うちゆうしんぎかん)とかいってい
たなあ。俺にはどういう文字を書くのか、どういう意味なのか皆目わから
んがね」。バードはそれがカミノ教授だとすぐに判った。
 「その人は少し眠いから目覚ましの代わりにブート・ジョロキアをたく
さん入れてくれといった」。その辛子は「毒唐辛子」と言われるほどで、
普通の唐辛子の八五OO倍の辛さであるといわれているものだ。
「彼はラーメンの汁を飲み干すと、汗だくになって金も払わずすっ飛んで
行ったよ」。
  ?? http://2style.in/alpha/39-6.html

 さて、梅雨になる前にバラの花が咲くといいが・・・雨に濡れた花はい
かにもかわいそうだから。

4858昭和のテレビっ子:2017/06/08(木) 23:24:47
「自由の党」改め「ブチ切れの自由の党」
6月8日の参院農林水産委員会にて
https://www.youtube.com/watch?v=FX6NMESh9So???? 4分

◆いったん開いたら4分間耳を塞がず、目をそらさず最後まで視聴してみてください。
◆怒り狂う議員の姿に「希望」「自由」という言葉がすっ飛ぶ。
子供が見たら泣き出すだろうなあ。
この言いっぷりを子供が真似したらたまったもんじゃない。
サラ金取り立てってこんな感じなのだろうか。
少子化時代、ますます女性恐怖症の男子が増えそうな気がして心配だ。
国会中継も考えものだ。



4859昭和のテレビっ子:2017/06/09(金) 18:17:09
ミンミン賑わい座/一芸特化
本日の国会亭 厚生労働委員会 H議員役の質疑より
「医療薬品を処方箋なしで売る薬局に行ってきた!頭の薬が欲しいと言ったらロキソニン
をお勧めされ10錠300円で買った!血液検査もやってるようで、場所柄敵にHIVやカンジタ
やクラジミアがわかると言われた!」

◆風俗ネタで売り出している芸人が今話題だが、このHさんも少し前、女性の前でズボン
をぬいだとかぬがなかったとかで話題になった芸人だ。
現場に踏み込んで実体験/調査を積み重ね、人に何といわれようが、週刊誌になんと書か
れようが、とにかく一芸を磨く、知識を磨く…これこそ芸の基本中の基本。

◆ありきたりの芸では世間の注目をひかない。優等生的な芸、中途半端な芸では勝負にな
らないのだ。このH氏、身をはって風俗街や闇社会ネタに集中して挑戦しているようだ。
その発想と努力は認めるが、果たして真意が観客に伝わるかが気になる。



4860万理久利:2017/06/12(月) 17:31:48
日洋展/眞?太仁子さん
本日は第31回日洋展の最終日。
今回は一人でゆっくり観賞。二階と三階をそれぞれ三周。
展示作品が多すぎて一日では足りないくらいです。
色んな種類の絵を楽しみながら作品だけを見てウォーリーならぬ
「眞?太仁子さんを探せ!!」の遊び心もちょっぴり。
手前にあるテーブルの上の画材、青を基調とした渦巻き。絵から眞?さんの香りが漂って
きました。近寄って下のプレートを確認、「やったー」の気分です。

ここは作者のアトリエでしょうか。左横のカレンダーと相俟って、向こうに見える渦巻き
がタイムトンネルに見えます。
絵の世界で生きてきた作者の歴史の渦のようです。そして今がある。その「今」もその渦
の中です。
実際に絵の前に立って観ると、その渦の中に吸い込まれていくような錯覚を覚えます。
描きながら眞?さんはタイムトンネルの中を彷徨っていたのかもしれません。

『窓辺にて、その日その時』眞? 太仁子作
    

アップ
      渦、流れ????????????????????????????????????????????????    机の上
         

※過去の眞?さん作品 → http://mist.in/akamatu/A-01.html 



4861万理久利:2017/06/13(火) 19:02:27
日洋展/道化師
数百点ある作品の中で気になったのはピエロ・クラウン。5,6点はあったでしょうか。
4年前にもピエロの作品が何点かありましたが、同じ作者もいたかもしれません。
同じメイキャップでも歌舞伎と異なり、目は十字、大きな口、愛嬌があります。
仮面と同じく本人の顔、目をカモフラージュします。
笑っているのに涙。ふと見せるとてつもなく寂しく見える表情。
これだけはカモフラージュできない。
そんなピエロはいかにも人間らしく思えてきます。
またピエロシーズを描いてみたくなりました。

  

??????    

圏外 出番を待つピエロ



4862昭和のテレビっ子:2017/06/18(日) 09:09:08
奇抜だなあ〜3
テロ等準備罪法案が可決された日、「報道ステーション」ではどんなデコを用意してくれ
るのだろうかと楽しみにしていた。出た出た、テレビやネットで飛び交った言葉の中から
選りすぐりの言葉をずらり並べた。殆どが政権非難だ。左端に小さく「100万円の寄付」
あの議員とあの議員のことなのか…それとも総理の妻の森友?。獣医師会の政治献金のこと
はテレビでほとんど取り上げていないから多くの人は総理の妻を思い浮かべたかもしれない。
「8億円の値引き」云々も森友で飛び交った言葉だ。
まさしく「印象操作」の見本のようにも思える。
コメンテーターはこの番組定番,憲法学者木村草太氏だった。
この意味でも視聴者の期待を裏切らぎらなかったようだ。

New!!?? 2017.6.16


Back No.



4863昭和のテレビっ子:2017/06/18(日) 10:34:39
たまには/国連人権委員会
現在開催中の第35回 国連人権委員会に、沖縄の我那覇氏、山城博治氏が異なる立場で
45秒の演説をした。短すぎるが短いからこそ、ひとことひとこととそれを語る時の表情
から何か得るものがあるはずだ。
メディアは芸能人の淫行疑惑や総理の忖度にはとびつくが、この2人の国会での演説につ
いては取り上げもしない。最大の国の防衛拠点をかかえる沖縄県民の不満もそんなところ
から出て来るのかもしれない。
まずはネット情報の前に2人の演説を自分の目と耳で確認してみたいと思った。
どちらがより真実を語っているのだろうか。

我那覇真子さん
2017.6.14
https://www.youtube.com/watch?v=YOHxDCPC8sQ???? 2:29から

山城博治さん
2017.6.16
https://www.youtube.com/watch?v=7LSX_WfDR_E???? 1:20から

我那覇氏が会場で公開した山城氏の活動ビデオ(これを英語版に直した)
https://www.youtube.com/watch?v=8eS4o-CxyjI



4864昭和のテレビっ子:2017/06/18(日) 20:44:24
そっくりさん/国境を越えて
歌舞伎親子2代で『伝七捕物帖』の岡っ引き伝七役だ。
終わりにはついこの間までPTAグランパをやっていた松平健さんが着物に着替えて北町奉行
のお裁きを重々しくする。「これでよろしいかな」江戸でも平成でもこの人にぴったりだ。

さて本日の梅雀をみていてはたと気づいた。そうだ、石平さんの顔だ!!
梅雀さんをみるたび、石平をみるたび、何かひっかかるものがあった。今日結びついた。
体つき、顔つきが似ていると声まで似てくるのだろうか。しゃべり方もよく似てる。
片や四川省生まれの誰よりも日本大好き石平さん、片や日本の伝統芸能出身の梅雀さん、
私の頭の中で二人を結びつける要素にもなったのだろう。

ともにちょっとおとぼけ、そして子煩悩、そんなところもよく似ている。

     中村梅雀さん       石平太郎さん
       



4865万理久利:2017/06/19(月) 11:37:40
桜桃忌
今日は太宰治の誕生日、そして遺体が玉川上水で発見された日。
太宰大ファーンである「ピース」の又吉直樹さんは毎年この日墓参りをするとかしないとか。
太宰と言えば『人間失格』『斜陽』といった憂鬱で暗い気分になる作品がある入水自殺(心中)
という作家自身の死に方がますます暗いイメージを増すようだ。
一方、『走れメロス』のようなものもある。これは中学校の教科書で初めて読んだ。
いかにも大人のお勧め教材だ。
又吉さんのように太宰作品を隅から隅まで読んだわけではないが、今は『富岳百景』や『御伽草子』
といった暗いイメージから少しはずれた作品が気に入っている。
悪戯心、ユーモア、皮肉、そして穏やかなさ、彼のそんな一面が見える作品が好きだ。

又吉さん、始めはキリストを真似た髪型、十字架に貼り付けになったもの悲しそうな顔つきを
売りにした芸人かと思いきや、太宰の雰囲気に近づけていた、または自然と近づいてきたのか
もしれない。だが“最期”だけはどうか真似をしないでもらいたい。

青森のお菓子「生まれて墨ませんせんべい」
の宣伝広告より      ????????????????????????似顔絵スタンプより
   



4866同人α総務:2017/06/19(月) 13:44:25
貴美女の散歩道/神田川沿い
梅雨の晴れ間の散歩中、貴美女さんの目に止まった6月の花々です。
一番上の花はエンドウの花に似ています。小さなピンクと白の蝶が舞っているかのよう。
真っ白な花は八重のクチナシでしょうか。深緑の葉にふかふかの厚めの真っ白な花びらか
ら、甘い香りがしてきそうです。

このあたりは玉川と神田川が流れる武蔵野の面影を残す土地です。そして太宰の終の棲家
となった場所でもあります。
河川周りも整備され、70年近く前となるとすっかり様変わりしましたが、太宰が生きて
居た頃も草花は同じように咲いていたことでしょう。その日、富栄とともに歩いた小径で
こんな花を見かけとしたら、どちらともなく止めていたかもしれません。
最後一緒に歩いたのは真夜中だったそうです。


          



4867昭和のテレビっ子:2017/06/19(月) 18:56:21
たまには/豊洲移転のとらえ方
タイトル:
「おかしな議論」で豊洲問題は混乱した リスク論の第一人者が読み解く、問題の本質
〜リスク論の第一人者、中西準子さんが考える豊洲移転問題のもっとも大事なポイント〜

2017/06/18??BuzzFeed 石戸諭記者
https://www.buzzfeed.com/jp/satoruishido/junko-nakanishi?utm_term=.xf6DXPpPAo#.atJMo3j3kQ

◆環境汚染リスク(衛生工学)の専門家中西さんのいうところの「もっとも大事なポイン
ト」が分かりやすく書いてあります。
市場問題プロジェクトチーム(PT)座長を勤める元環境省小島敏郎氏(弁護士)とは視
点が大いに異なるようです。理系と文系の違いなのしょうか。
中西氏の最後の言葉「安全対策にこれ以上費やす時間とお金があるなら、他の社会問題に
そのコストをかけたほうがいいと思います」。
一都民として頷けるものがあります。



4868万理久利:2017/06/20(火) 18:19:58
アジサイと「ラクシュミー」
これまでのところ梅雨の晴れ間というより、晴れ続きのお湿りといった梅雨です。
昨日はいよいよTBSひるおびで、安倍川(静岡)が空梅雨のため、川の水が途絶える
「瀬切れ」という現象が起きているというニュースが流れていました。
出演者一同意味ありげな顔。
何せ安倍政権批判一色の流れの中ですから。

    紫陽花やきのふの誠けふの嘘?? (正岡子規)

近所のアジサイは次々と咲いています。色が変わっていくのもまた楽し。
青一色、白一色を貫きとおす、これはこれで爽やかです。

お気に入りの絵、インド生まれのラクシュミーにはアジサイよりこっちの花がお似合いかな。

    



4869昭和のテレビっ子:2017/06/22(木) 10:46:03
お笑い森友ショー/100万返却コント
森友学園の籠池家族は家長を中心として家族全員キャラがたつ。
テレビ、新聞、週刊誌、活動家、政党にとって絶好の材料になるようだ。
昔、ボクシング3兄弟の亀田家族、能楽狂言の和泉家族も恰好のネタになっていたが
籠池家族はその突出したネタと演出力・演技力・行動力、そして国政や反権力活動に作
用する点で大きく異なる。但し共通して言えることは、皆テレビで撮されること、取
り上げられることに非常に熱意をもっていることだ。

籠池氏の周りに次々と登場する人達を観察しているだけでも面白い。
今回は千代田区の飲み屋には籠池氏とともに反基地、反原発、反ヘイトの自称映像作
家前川氏が現れた。

籠池氏が利用しているのか、されているのか、どちらも「有り」だろう。

一年も経てばマスコミからもスキャンダル好き国民からも飽きられ、顔も名前も忘れ
去れるような気がする。

        メガネに帽子 横川圭希氏  後ろ姿は籠池氏
        
        https://anonymous-post.news/archives/478



4870昭和のテレビっ子:2017/06/23(金) 20:09:37
目くそ鼻くそ
追求される中身より、批判される中身を考えるより、その言葉の応酬でまず何も話したく
なる女性達が、
森祐子(国会議員)、蓮舫(国会議員)、辻元(国会議員)、青地イザンベール真美(都
議選候補者)そして中身も語調も並外れているのが豊田真由子(国会議員)だ。
※桜蔭→東大法→厚生省→ハーバード→課長補佐から政界へ
<壮絶>自民党超エリート「豊田真由子」議員が秘書に罵声暴行
https://www.youtube.com/watch?v=Y-XWcRC_KP8

◆TBSNスタでは一昨日、副大臣の人相を変えさせるくらいの森議員の凄みある発言を
流していたが昨日本日は豊田議員だ。昨日は批判も添えたが全体としては高評価、本日は
誰が聴いても、政治姿勢、能力を云々する前に眉をひそめる豊田議員の一面をあらわすよ
うな発言をとりあげていた。ディレクターは計算済み?

◆この録音が事実だとすれば心の病気にかかっているのではないかと思うくらいの内容と
語調だ。こんなヒステリックな言動は時々テレビドラマや、ニュースで「奇声をあげる迷
惑おばさん」として視聴したことはあるが、彼女の履歴、今の職責を考えるとやはりエエ
ッ〜の感を免れない。強度のストレスによるたまたまの爆発だったとしても、こんな言葉
が出て来るのだろうか。
国会の質疑も野次も似たり寄ったりのものがある。
前述の女性たちも隠し持った録音機でプライベート言動を隠れて録音したら、豊田氏と似
たような発言が聴けるかもしれない。もちろん男性議員の中にも。

◆それにしても政局が荒れているとき、選挙が近づくとき、ゾンビのように次々と政治家
とそれに近い人、テレビ局員のスキャンダルが次々とマスコミに登場する。



4871昭和のテレビっ子:2017/06/24(土) 11:01:48
他人のそら似/ひふみん
猫好きさんのサイトにこんな画像が載ってました。

名前はホイップさん、普段は目まんまるの甘えん坊猫ですがこの瞬間だけはひふみんちゃ
んになったようです。
引退を発表する加藤一二三(将棋士)さんを見て思わず“コロッケ”芸猫になったので
しょうか。
八重歯が二本だけで歯がなさそうに見えます。

雰囲気、確かに似てますね。






引用 https://twitter.com/hoippu_0722



4872万理久利:2017/06/28(水) 10:30:31
廃屋のプラム
散歩コースで時々目にする屋敷にあるちょっとした「森」状態の庭が先月突然更地になった。
売りにだすのだろうか。増築でもするのだろうか。
同じ道の先にある廃屋はそのままだ。道に面した台所のガラス窓から進入していた蔦の葉は
なぜか枯れ果てていた。ぶら下がる調理器はそのままだ。

石灯籠横の木を見上げたら巨峰ほどの大きさの実がたくさんついていた。
春、小さな白い花をいっぱい咲かせていたのを思い出した。
実の色は巨峰に少しだけ赤みをつけたように見える。
いったい何の木なのだろう。花の付き方、枝振りからいって桜でも梅でもない。

道に落ちていた実をひとつ拾って家に持ち帰った。匂いは無臭。
水で流してかじるとほんのり甘酸っぱいプラムの味がした。店に出ているプラムと比べて
一回り二回り小さい。

かつてここに住んで居た人はきっと生で味わったり、あの台所でジャムを作っていたのか
もしれない。誰も住んでいない庭で、なんの手入れをされなくても、毎年毎年実をつけて
いたのだろう。

    ??       
 017.6.27 廃墟玄関脇の実をつけた木                 016.9.7撮影   



4873昭和のテレビっ子:2017/06/28(水) 13:13:59
ミンミン賑わい座/記者同伴アポなし突撃訪問
       テレビ画面イメージ(コラージュ)
      

「加計学園疑惑調査チーム」がマスコミ引き連れてアポなしで官邸を訪れるというニュー
スがあった。カメラとマイクの前で待ってましたとばかりにとうとうと自分達の意見を述
べる。
つい最近、例の幼稚園理事が偽札束を持って総理夫人を訊ねた風景とそっくりだ。さらに
記憶は遡り、某国会議員が当時農水首だった松岡氏を追求するために記者を伴って議員会
館事務所を突撃訪問したことまで思い出した。

アポ無しとあるが、マスコミにはきちんとアポを入れたのだろう。
自分達の姿を見せたいがためにだけやっているように思えてならない。
そこまでして、悪をやっつける正義の味方、行動するスーパーマンぶりをアピールしたい
のだろうか。

これもまた一つの芸風、「記者同伴突撃芸」なのだが、観客としてはもう飽き飽きだ。



4874昭和のテレビっ子:2017/06/28(水) 22:56:33
映画『刑事ジョン・ブック/目撃者』
今宵映画「目撃者」を観た。
刑事ジョンはハリソンフォードだ。数日前『ブレードランナー』で彼を見たばかりだ。
「目撃者」のハリソンの方がしっくりくる。

文明の力を拒否するかのような少数派キリスト信者「アーミッシュ」の生活ぶりが印象的
だ。映画の中では少なくとも、社会の表に出て自分達の宗教感を押しつけることなく静か
にゆったりと暮らしている。それを異常だ、オカルトだと奇異な目で見る人たちがいる。
世の常だ。だが、サリンをばらまき、政界に進出した某宗教団体とは大いに異なる。
別の生き方を選ぶ人々の暮らしをおびやかすことは決してしてはならない。
それが知恵をもった人間のはずだ。多様性を認める人類の知恵ではないか。

まあそんな事は別にして、アーミッシュの村に住むもう一人の主人公レイチェル、その息
子サミュエルもよかった。ハリソンが幼い頃きっとこんな少年ではなかっただろうかと思
えるくらかわいいサミュエル。ジョンと愛が芽生えるレイチェルは、フェルメールの『真
珠の耳飾りの少女』に見えた。

事件が終結し、最後は別れだ。互いの愛を確認しつつ、それぞれの「場所」に戻っていく。
やれやれ〜! イケイケの視聴者としては、
「村を出て子供といっしょにジョンといっしょに娑婆に戻れ!」または
「刑事をやめてサミュエルの父、レイチェルの夫、村の住民になれ!」
の思いもないではないが、映画としては余韻を残す「バイバイ」の方が芸術性?深み?を
増すのだろう。

映画の中のレイチェル        ?? 真珠の耳飾りの少女
     



4875万理久利:2017/06/29(木) 10:19:07
押し紙
アマゾンにこんな新聞紙5キロ安売り広告があった。
写真をみると新聞社から販売店に送られてきたヒモをほどいてないままの姿に見える。
新品810円より  中古500円より
とあるが、新品が殆どではないだろうか。ペットのトイレシートに有効活用するのはいいこ
とだが、読まれないままトイレシートでは、新聞が泣く。

大量にたまった押し紙処分に困った新聞販売店がアマゾン利用を思いついたのかもしれない。
残念なことに写真からはどの新聞社かは分からない。多分大手三社だろう。

※「押し紙」:新聞社が部数水増しのため販売店に注文させて買い取らせる新聞のこと。



4876昭和のテレビっ子:2017/06/29(木) 16:35:03
石平さんの涙
今朝の「虎8ニュース」は有本香さん、特別ゲストには石平さんだった。
スタジオに入ったときからお体の具合でも悪いのかと思うほど石平さんは暗い顔、低い声、
言葉も少なかった。
暫くしてその理由が判った。ノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏の話題に移ったときだ。
ぼそぼそと低い声で話し始めると時々言葉に詰まり、そのまま下を向いて黙ってしまう。
有本さん、居島アナが直ぐに優しくフォローしていた。

誰よりも日本男子らしい石平さん、その後すぐに気持ちを立て直して、いつものような明
るさを取り戻し中国語なまり満開で元気よく話を続けてくれた。

石平さんの帰化の原点があの天安門事件にあったことを改めて思った。
途中一度だけ右手で目を拭っていたのが印象に残る。
劉暁波氏の重い病を思い、そして氏を救うには自分一人りの力ではどうにもならない無念
さと悔しさをかみしめていたに違いない。

※中国通の遠藤誉氏が先日ニューズウィーク日本に劉暁波について寄稿していた。
参考になる。
「習近平、香港訪問――なぜ直前に劉暁波を仮釈放したのか?」2017.6.27
→ http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/06/post-7873_1.php

こんな石平さんをみるのは初めてだ。017.6.29 朝



4877万理久利:2017/06/29(木) 20:20:48
習近平国家主席香港入り
孫向文@sun_koubun  2017.6.29
習近平の香港訪問に大規模の道路が閉鎖する。巨大な壁を作る。まるで万里の長城。果た
して習近平にとって香港市民は「外敵」



◆今朝「血も涙もない人だ」と石平さんが言ったその習近平が今日香港入りだ。
訪問の様子はまだテレビで流れていないようだが、時々覗く日本在住の中国人漫画家孫向
文氏のツイッターに物々しい写真が掲載されていた。ここは官庁が並ぶ香港島セントラル
と、すぐ横の湾仔あたりの風景のようだ。天安門事件の時も20年前の返還記念式の時も
こんなものものしいバリケードなどはなかった。
返還を前に香港住民の多くが不安を抱き、中には海外に移住した人もいる。しかし返還後
50年はこれまでどおりの自治を約束した英中共同宣言が出て、香港住民もまずは安堵し
た。返還記念式では中国も香港も明るい未来に向けての新しい出発をともに讃えていたく
らいだ。その共同宣言がじわじわと裏切られつつあるようだ。

私が在香していた2,30年前は窃盗、強盗、傷害、殺人、詐欺等はよくニュースで流れ
ていたが、思想犯で捕まるというようなニュースは殆ど目にした覚えはない。
当時と比べ大分綺麗にはなったが、息苦しくなったようだ。

「朝鮮は日本統治の時代の方が幸福だった」これも石平さんの今朝の言葉。
「香港は英国統治の時代の方が幸福だった」今の香港を観ていると、私はそう思えてなら
ない。

広東語を話す人、繁体漢字を書ける人がそのうち香港から消えてしまうのだろうか。
寂しい限りだが、新世代には関係ない。彼等が新しい香港を作っていくだけだ。



4878同人α総務:2017/06/30(金) 09:38:56
貴美女の散歩道/6月終わりに 1
表題に「神代植物公園辺り」とありました。
紫陽花には雨粒が似合いますが、水辺に佇む紫陽花も趣があります。
近づいて眺めると宇宙を感じます。小さな顎の丸いたまが集まって周りを囲むように花が
開いています。星がちりばめられた真ん丸の銀河のようにも見えます。
ピンクの花は琴座のベガ(織姫)ブルーの花は鷲座のアルタイル(彦星)。

もう一つのぽっかり開いた大きな白い花は、泰山木でしょうか。
水に馴染んで梅雨を過ごすのが紫陽花だとすると、泰山木は厚い緑の鎧に、純白のぶ厚い
大きな花びらを大きく開いて雨に力強く対抗しているかのように見えます。

         


  あ
   (2017.6.29 photo by kimijo)



4879昭和のテレビっ子:2017/06/30(金) 18:59:51
映画『黄金』 (1948年) BSプレミアム
いかにも古めかしいモノクロ映画だ。
不発の三文西部劇? そうでもなさそうだ。街を歩く男達は帽子を被り真っ黒な髪と髭ば
かり。馬に跨がる粋な格好をした屈強ガンマンではなく、重い荷物を積んだ驢馬の綱を引
くボロをまとったおじさんたちが出て来た。20世紀初めのメキシコが舞台だった。

金鉱を求めてひともうけを考える三人の男達の物語。
性格も、生き方も、年齢も三人三様。
掘り当てた砂金を前に長い時間ともに過ごす男三人の心理戦が絶妙だ。見事に違いがでて
いた。

三人のうちで誰の生き方が理想かとい聞かれたら、なんといっても豪放磊落で冷静沈着、
知恵も経験もたっぷりの三人の中で最年長のふとっちょハワードだ。
演技をしているのかと疑うほど役にはまっていた。存在感も一番。
ボガート演じる強欲で短気で猜疑心溢れる男は、ハワードと真逆をいく人間して描かれて
いる。砂金を独り占めようとして仲間の殺人をはかり、その挙げく盗賊に襲われ殺される。
この役をその姿も表情も生き方に合わせてボガートは徹底して演じきっていた。
欲と猜疑心の塊、垢の塊ような(ボガートの体も服も)男、東洋でいえば“阿Q”のイメー
ジだ。そこまで思わせてくれた。
ハワードは破天荒な生き方をしてきたが、金にも物にも欲がない。その分実に自由なのだ。
砂金が全て風で舞い散ったのを知って、ワハハと豪快い笑いインディアンの村での静かな
暮らしを選ぶ彼はなんて自由人なのだろう。

鑑賞後wikiでこの映画について調べてみたら、
アカデミー賞 助演男優賞を受賞したのは、ハンフリー・ボガートではなく、ハワードを演
じたウォルター・ヒューストンだった。
納得。


『黄金』ハンフリー・ボガート、ウォルター・ヒューストン



4880同人α総務:2017/06/30(金) 21:24:37
貴美女の散歩道/6月終わりに 2
同じ携帯でも貴美女さんの手にかかると、デジカメに負けないくらいの写真が撮れるようです。
深大寺はすっかり七夕ムードです。
短冊の願い事、きっと叶いますよ。



  朝方、深大寺にお参りにと思い、バスに乗りました。
  カメラも持参してなかったけど、散歩のために、植物園で下車。
  携帯片手に、ぶらぶら・・
  七夕、お盆、一年の早いこと。
  願い事に「素敵な相棒がみつかますように」と書いたけど・・叶うかな?(貴美女)

    
    (2017.6.29 photo by kimijo)



4881昭和のテレビっ子:2017/07/21(金) 05:09:20
ちょっと気になること
「車いす客に自力でタラップ上がらせる バニラ・エア謝罪」朝日新聞 2017.6.28

こんな見出しが目に付いた。足の悪い乗客が手を使って搭乗階段を上がっていったと
いう。これだけ読んだら、
「何て無慈悲な! ひどい航空会社だ! 黙って見ていた社員もひどい! 差別だ〜!」
となる。テレビ報道を観た人も似たような反応だっただろう。
しかしよく読んでみると、それにはいろんな経緯があったようだ。100%航空会社側に比
があるようにも思えない。
「上がらせる」と使役動詞になっているが、止めるのも聞かず「自ら」強引に上がったよ
うだ。その乗客はバリアフリー研究所代表をやっているだけに、障害者の権利意識が相当
に高かったのだろう。怒る登場者の気迫を前にしてスタッフは凍り付いたのではないだろ
うか。周りに他の搭乗客がいたとしたら、みな凍り付いただろう。

障害者が飛行機を利用する権利、それはそれでよく分かる。だが別の見方をする今回の彼
の行動はいやがらせによる業務妨害と言えないこともない。障害者というだけで免罪だ。
車椅子がまるで免罪符。あの沖縄のいつも車椅子で登場し、立ち上がって警官につかみか
かる基地反対の女性をつい思い浮かべる。

障害者のためだけでなく足腰の弱った老人客が自由に気軽に各地へ行けるように電動タラ
ップを用意した方がいいのは明白だ。資金や時間の問題ですぐに配備ができなければ筋骨
逞しいスタッフを雇って、背負って登らせるのもいいだろう。
そのコストは会社側そして飛行機を利用する乗客全員の「料金」アップの中で負担してい
けばいい。利用者全員で負担すればいい。格安チケットの旨味が薄れても善い、とみんな
に覚悟して貰わなければならい。

参考:
「バニラエア事件【正義はどちらにある?】車椅子男子のプロフィール」
https://topics-jp.com/1803.html????(5分で読めます)



4882万理久利:2017/07/21(金) 05:52:49
紅白のスパゲッティ
昨年の夏、約10年振りに選挙投票に出向いたときは、国民の義務というよりは、健康の
ため、社会復帰のためだったが、今日は「是非とも都議会議員にはこの人を」と、散歩を
兼ねて朝一番で投票所(体育館)に行った。高齢の夫婦が目立つ。犬連れも多々。
横にある緑いっぱいの市営グランドでは野球大会が催されるのかネット裏屋根付きベンチ
には観客が何人も座っている。グランドでは白いチームと紺色のチームが両サイドで体慣
らしをしていた。みんなもう投票を済ませたのだろう。
太陽は照っていないが、朝から蒸し暑い。

お昼は縁起を担いで真っ白な皿に赤いスパゲッティ。
夜、選挙結果が楽しみだ。

体育館入り口横に繋がれて飼い主の投票を待つ小犬
    

      



4883昭和のテレビっ子:2017/07/03(月) 18:13:20
小池さんの不気味な力
昨年は自民都議連を無視して知事選に立候補、増田、鳥越両氏を大きく上回って圧勝。
知事になってからは、
ドンと言われた内田議員を辞職においやる。
豊洲移転に待ったをかけ選挙直前までひっぱり、しかも築地にも配慮する形で都議選へ。
選挙戦に突入する前に自民を離党、都民ファスト党首になり、党首として候補者の応援演説
に専念。圧勝した翌日3日、党首を辞任し元の代表に席を譲った。
政権与党と野党第一党にお灸を据えてくれた彼女はこれからは影の党首、いわば上皇とし
て君臨するのだろう。

政治屋としての天賦の才能なのだろうか。
いいも悪いも「不気味」な力を彼女は持っている。
安倍総理のことを「ヒトラー」「ポピュリスト」と揶揄する活動家や評論家がいるが、むし
ろ小池知事の方が民衆を惹き付け、腕力で都政を国を変えて行く力があるのかもしれない。
政治屋としての手腕が都民、国民のためにどれだけ生かされるかはこれからだ。

CatNA氏がおもしろい川柳を掲載していた。
      自民は惨敗 社民は消滅 勝った小池は改憲派  (詠み人知らず)

 人気が上がるに従って、目尻はどんどん下がっていくようだ
   



4884昭和のテレビっ子:2017/07/03(月) 19:58:20
たまには/「そんなヒロジに騙されて」
先月ジュネーブで行われた国連人権理事会で沖縄の反基地運動の実態を訴えにいった沖縄
の我那覇真子さんの妹 我那覇 舞輝さんの唄です。
懐かし昭和のアイドル歌手高田みづえ(現相撲部屋おかみ)さんのヒット曲が流れて来ます。
平成生まれのやんちゃな妹が、姉の思いを代弁してこの替え歌を作ったのでしょう。
ヒロジさん、みづえさん、桑田さん、まあ大目に見てやってください。

「そんなヒロジに騙されて」♪
作曲 桑田佳祐
作詞 唄:我那覇 舞輝(ガナハ マキ)
クリック→https://www.youtube.com/watch?v=l2E3-NSJ10M&amp;feature=youtu.be  3分



4885昭和のテレビっ子:2017/07/04(火) 15:47:06
政府 テレビ広報
最近時々テレビで目にするのが政府広報「ミサイル落下時の行動」だ。
反政権集団から一騒動起きそうなものだが、森友、加計学園、テロ等…国会と都議選結果
の話題ばかりであまりこのテレビCMを取り上げていなようだ。調べてみたら赤旗が触れて
いた。

あれだけ頻繁に北からミサイルが日本海に向けて飛んでくれば、これくらいのお知らせは
当然のことだろう。被害が出たら出たで何もてこなかった!!と文句を言うくせに、過剰
反応だ、危機感を煽ると、正しく煽りたてる。
相手国がどうあれ対話努力は成熟した国としては最後まで諦めずにし続けなければならな
い。しかし其れとは別に国民の命を守るための広報は当然のことだ。
むしろ、あのCM程度の注意喚起では足りないとまで思える。

昨年6月の中国“軍”艦が尖閣に来た時の朝日の記事構成とそっくりだ。
赤旗も朝日も自国民の命より、中国、朝鮮の方が大事だと思っているとしか思えない。
思われてもしかたない。
さて本日の弾道ミサイル打ち上げを受けて、各局はどんなアナウンスを、各新聞はどんな
記事を載せるのだろう。

赤旗  2017.6.23
「ミサイル落下時の行動」テレビ、新聞で宣伝過剰反応 危機感あおる 対北対話の解決
こそ重要」

朝日 2016.6.11
「尖閣に中国艦 日中の信頼醸成を急げ」



4886昭和のテレビっ子:2017/07/05(水) 09:12:57
映画「インデペンデンス・デイ」
       ??
            1996.7 アメリカ?? 20世紀フォックス

昨日7月4日はアメリカ独立記念日。アメリカ時間ではまだ前日の3日、西の方から大陸
弾道ミサイルが飛んだ。
先月土曜プレミアムで放映された映画「インデペンデンス・デイ」を思い出した。
地球人類の根絶と資源収奪のため突然世界の大都市をエイリアン(異星人)の巨大宇宙船
が現れる。
最後は民族、宗教を越えて人類が一致団結、パチパチで終わる。
ちょっと眉唾もの。青森の基地らしきものものや他各国の様子も出て来るが、やはりアメ
リカ中心、勇敢なアメリカの大統領が主導して悪者を撃退し地球を守ったような形だ。
偉い偉いあんたは偉い…?

人類は異星人の地球攻撃が無ければ、一致団結できないのだろうか。
第二次大戦の後、「民族、宗教を越えて人類が一致団結知恵を出し合おう」の精神で作ら
れた国連も、それぞれの利権が渦巻き、大国が牛耳っているのが現実だ。
異星人からの地球攻撃がなければ一致団結、殺し合い、奪い合いのない世界の平和は実現
出来ないだろうか。

映画の中では人類は異星人との対話ができなかった。対話ができたとしても攻撃を止める
ことができたかどうかは分からない。
地球の中でも、映画と同じようなことが起きているように思える。
互いに相手をエイリアンだと思ってる。
イギリスから渡ってきた白人だってインディアンにとっては突然現れた巨大エイリアンだ
ったはずだ。



4887昭和のテレビっ子:2017/07/06(木) 11:06:32
ちょっと気になること
秋葉原駅前の応援演説で安倍総理が指差して言った「こんな人たち」は報道陣の直ぐ横で
奇声をあげていた人たちだ。
「こんな人」たちの中にいたのは「どんな人たち」なのか、普段なにをしている人たちな
のか分かっているのに決して口にしないテレビの「あの人たち」。

          2017.7.2 秋葉原駅前(ネットより)
????????????????



4888万理久利:2017/07/07(金) 11:41:52
七夕
梅雨のさなかの七夕、本日は珍しく朝から日が照っています。
家から見える晴れた日の夜空は月と一等星くらいで、天の川は見えません。近くの市営グ
ランドの中央に仰向けになって見上げたらひょっとして見えるのかもしれません。

先日貴美女さんが深大寺の七夕飾りを紹介してくれましたが、私も妄想のなかでベランダ
に飾り付け。貴美女さんの次でいいですから、願いが叶うと良いなあ…。

??
          
             機織りつる姫と牛飼い健様の短冊
    



4889同人α総務:2017/07/09(日) 19:09:14
同人α51号発行のお知らせ
梅雨の隙間の晴れの昨日、今年初始動のクーラーをつける中で編集会議がありました。
近頃では編集会議がちょっとした掲載作品の評論会、本の紹介の場になっていますが、
それに加えて今旬の都政の話、国政の話、マスコミの話に広がりワイワイがやがや。
クーラー室外機が裏で汗をかいて活躍していたことでしょう。

51号タイトルは長岡氏提供『海と山』です。
表紙絵はプロ作家の方にお願いして描いていただきました。特別リクエストをしたわけで
はありませんが、タイトル前書きと氏のこれまでの作品を電子判でご覧になっただけで、
どんぴしゃりの徐福が登場です。

表紙絵 白浜美千代作    5作品 94頁
  

     7.8集合写真(神野さんが手にするのは白浜さんの他作品)????     神野氏の[色]色々ミニ作品を並べた鴨居ギャラリー
       
c.c.万華鏡



4890同人α総務:2017/07/10(月) 10:39:04
100000
日午前10時20分、ニューロンカフェのアクセスが100000を刻みました。
長年に渡り馴染んできた掲示板が使えなくなり新たに立ち上げてから早7年。
7年の重みを感じます。
本日はα同人誌の校正を長年に渡って担当してきた方N氏の誕生日でもあります。
日頃の感謝をこめ、この「アクセス10万」をもって誕生日プレゼントに変えさせ
ていただきます。

        



4891昭和のテレビっ子:2017/07/10(月) 18:39:39
ミンミン賑わい座/演目:閉会中審査
野党キモ入りの本日の閉会中審査はこれまで食い入るように見てきた国会審議とちっとも
変わらなかった。前川氏の答弁も特派員協会で演説したときとたいして変わらない。
聞く側の議員も以前の国会の流れと一緒で新たなものを引き出せなかった。
森友の籠池、豊洲移転の石原、2人の承認喚問もたいした成果はなかったことを思い出し
た。

白装束の座長も元次官も、どうしても「私は生まれた時から日本人で〜す」、「かわいそ
うな女の子の調査してました〜」芸が頭をよぎり楽しく観賞できない。

参考人として出席した原 英史氏が意外なほど多弁だったのには驚かされたが、一番ので
きは前愛媛県知事を演じた加戸 守行氏だ。その風貌もさることながら、語り口調といい、
その内容といい、誰よりも説得力があった。
文科省先輩後輩(加戸・前川)が2人並んだ姿が何とも言えなかった。互いに何を思った
のだろうか。



4892万理久利:2017/07/10(月) 18:58:46
平和公園盆踊り
       



7月に入ってすぐ目に付いたのが家々の塀や電柱に貼られた子供の絵。よく見ると盆踊り
のお知らせだ。今日は公園で舞台の組み立てをやっていた。

6月始め、この公園で「公園子供祭り」と書いた大きな紙を桜の木に貼り付けておかあさ
んと子供達がたくさんあつまって絵を描いていた。この時の絵がポスターに使われてるの
かもしれない。

ついこの間桜吹雪だったのにもう盆踊りだ。テレビに夢中になっている間に外は猛スピー
ドで時間が動いている。



4893昭和のテレビっ子:2017/07/11(火) 08:21:13
ニュース・報道番組でとりあげない理由
想像どおり、テレビでは昨日の閉会中審査における青山議員の質疑と加戸前愛媛知事参考
人答弁の様子は映像も流れなければ、発言内容もとりあげていなかった。今朝もだ。
政権批判を繰り広げる野党議員の質疑ばかりだ。

テレビ中継をみることが出来なかった人は、テレビのニュースで後からその様子を知るの
が殆どだろう。youtubeその他ネットを開いて二人のそのままの発言と表情を自分の目で
確かめれば、放映されない理由がわかるはずだ。

https://www.youtube.com/watch?v=42lmRYeZO_4???? 42分



4894昭和のテレビっ子:2017/07/11(火) 12:15:29
他人のそら似/今話題の二人
昨日、夜の報道番組は国会閉会中審査会を一斉に取り上げていた。飽き飽きしたところで
チャネルを変えても…。「ああ、また前川さんだ。もういいや」と思って観ていたらなんと
籠池さんだった。
同じ日に大阪で府議会で森友学園問題で籠池氏が参考人として出席していたのだ。

政権批判については滔々と饒舌に語るものの、肝心要の質問には「お答えできません」
で返すのところなどもそっっくり。
だが饒舌の中身が違う。
籠池氏は騙されることなく笑って聞けるが、前川氏はちょっと違う。何度聞いても???
が残る。納得させられたような、それでも何かはぐらかされたような、違和感がある。

前川氏の答弁ぶりについて、分析してくれていた人がいた。なかなか鋭い。読んでいて少
し溜飲が下がる思いだ。
籠池氏が義父の幼稚園経営で鍛え上げられた浪速の叩き上げおっちゃんの直球、単純口上
だとすれば、前川氏は麻布・東大・お役人のエリートコースで身に付けた練りに錬った口上
なのだ。

溜飲を下げてくれた記事??↓
https://twitter.com/kazue_fgeewara

ニュース番組の人気者  顔まで似てきたようだ
 



4895昭和のテレビっ子:2017/07/11(火) 19:08:55
たまには/冷笑
昨日の閉会中審査の中継で気になっていたのが、質疑をする人の後ろに見えた議員の冷笑
する姿だった。同じように感じた人がいたようだ。youtubeに上げてくれていた。
笑う彼の後ろにも、笑う彼女がいる。
テレビでは放映されない場面からいろんな思いがわいてくる。

https://www.youtube.com/watch?v=-rsdoW5Xdrk???? 7分



4896昭和のテレビっ子:2017/07/12(水) 08:39:45
モーニングショー(テレ朝)
羽鳥さんの「今治市」声が聞こえてきた。いよいよ先日の加計学園学園問題をめぐる前愛
媛県知事加戸氏参考人が語ったことを取り上げているのかと興味津々でテレビに集中した
ら、今治市にある「日本一危険な滑り台」の話だった。

何としてでも加戸氏の発言を取り上げない。その代わりに今治市を批判する話題をぶつけ
てきたようだ。



4897昭和のテレビっ子:2017/07/12(水) 10:21:05
堂々と
元事務次官の閉会中審査会での発言ぶりを
「堂々とした態度だから本当のことを言っているに違いない」
と言う人を散見しますが、この人は審査会で
「堂々と文書もちこみを否定」しませんでした。

其れより何より
「堂々と天下り斡旋」をし続け
「堂々と高額の退職金」を貰った人です。



4898昭和のテレビっ子:2017/07/12(水) 17:10:41
二日たっても
今日も殆どのテレビでは10日の加戸氏の発言をとりあげない。
ネットニュースJ-CASTが加戸氏発言の詳細を掲載していた。

内閣支持率の動向を示すボードを囲んで、みなでこれこそ内閣否定の国民の声だとばかり
に嬉しそうにわいわいがやがや、他は松居さん失踪事件だ。
その時間の一部だけでも、審査会を見ることが出来なかった人、ネットをやらない人のた
めに“解説抜き” “切り貼り無し”で先日の審査会の様子を無しで流したら良いのに…。

J-CAST??「加計問題、なぜか報道されない「当事者」前愛媛県知事の発言全容」
→  https://www.j-cast.com/2017/07/11302992.html



4899同人α総務:2017/07/13(木) 13:13:18
51号表紙絵について
『佐賀に到着した徐福』白浜美千代作

これについても触れておかなければなりません。
作者のコメントによると、琅琊の港を出て漸く佐賀にたどり着いた徐福が手にするのは何
とスマホ。開いて見ているのはGoogleマップだそうです。
3000人もの同朋を乗せての船旅、命を預かる徐福にとってこれがあれば百人力ですね。
こんな発想はまずなかなか思いつきません。

藪のかげから縄文人が、何か手にしてしきりに指を動かす変な衣装を着た小父さんを見て
います。「だれ? 御先祖様」と興味津々です。
徐福とともに船に乗ってきた子供が、見知らぬ土地に着て浮かぶ亀をみつけたのか、
「あっ亀がいる」と見慣れた生き物がここにもいることでとちょっと安心したかもしれま
せん。縄文人との意思疎通は翻訳アプリを使ったことでしょう。

この先徐福はスマホで蓬莱山にたどり着くのでしょうか。
不老長寿の薬探しから始まって辰砂、鉄砂、そしてタタラの製鉄技術へと、確かに徐福は
蓬莱山にたどりついたのでしょう。始皇帝のもとには帰らず東の向こうの小さな島を蓬莱
山にしてくれたようにも思えてきます。

方士徐福とスマホ、なかなかの組み合わせです。あの時代にスマホなどありませんが不思
議と違和感がありません。徐福本人にとっても何の違和感も無くいじくり回したあと直ぐ
に使い方をマスターしたに違い在りません。



4900昭和のテレビっ子:2017/07/14(金) 07:40:09
既視感
10日危篤とのニュースが流れていたが
中国の民主活動家で、ノーベル平和賞受賞者の劉暁波(Liu Xiaobo)氏(61)が13日
死去した。61歳は早すぎた死だ。

危篤を聞いた石平氏がツイッターに載せていた言葉『この人は今、殺されてる最中だ』は
強烈な権力への批判であり、そして氏の悔しさ、無念さが伝わってくる。

添付されていた当局が撮影を許し公開された一枚の写真を見て何処かでみたことのあるシ
ーンだと思った。今朝思い出した。映画『ジョニーは戦場に行った』で見たシーンだ。
戦場で目も耳も鼻も口も失い軍の病院に隔離されている青年。
下界との僅かの意思疎通の可能性を無残にも摘み取られる青年。

7月10日 石平氏ツイッター


?????????????????????????????????? 『ジョニーは戦場へ行った』より
????????????????????????????????????



4901同人α総務:2017/07/14(金) 19:52:18
51号(テーマ:海と山)作品簡単紹介
長岡さん担当の号です。αに入ってから書き続けている『肥と筑』も41回となりました。
41は氏の大好きな素数でもあります。
瀬戸の海の男“響灘王子”氏は残念ながら多忙のため寄稿していただけませんでしたが、
肥と筑に相応しい表紙絵を描いてくれた人が登場しました。

来週月曜は国民の祝日「海の日」。この日海幸彦を浮かべる人は殆どいないはずです。
時節柄、あの婚約発表間近の湘南王子様なら少しはいるでしょうか。

「山の日」がないのは差別では? そんな声はちっとも聞こえませんね。


51号作品は電子図書でもみることができます。→ http://2style.in/alpha/0-51.html

(目次順)
『肥と筑 第四十一回』 長岡 曉生
今号のテーマ「海と山」を取り上げています。周りを海に囲まれ、豊かな緑あふれる島国
日本の歴史を辿るこの作品にはふさわしいテーマです。作品の中で一貫してとりあげてい
る徐福、彼もまた技術集団を引き連れて「山」の木で作った船にのり「海」を渡ってきま
した。
海幸彦と山幸彦の話から、言語、製鉄技術、日本人のルーツにまで話が及ぶ。そこにはも
ちろん「徐福」が見え隠れしています。

『日本語−「日本国語大辞典」の通読(三)』 神野 佐嘉江
「飲食男女は人の大欲なり」から「酒」にまつわる味わい深い言葉をあげています。
古代から神事はもちろん、なんといっても庶民とりわけ男達の心の友だったようです。
時代時代の酒を飲む男達の姿が、なんとも言えない表現で登場します。

『シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第十二回』 古賀 和彦
数回続けて取り上げてきたサリン事件の総仕上げでしょうか。
何があったのか、何で起きたのかを静かに分析していきます。
学歴社会/子の育て方についての独白はオーム幹部たちのことをつい思い返してしまいま
す。このところの政治情勢、社会を考える時、サリン事件はグサッと胸を刺されるものが
あります。

『変化 第四回−進化と変化』 竹内 一郎
身体に複雑なシステムから成り立つ人類。だからこそ長く生命を維持できない。
そして産み出されたのが自分のコピー。だが種の保存は単純コピーではなく、突然・偶然
がもたらすコピーエラーによってなされる−。
この筆者の見解は「進化」という言葉に違和感を覚えている人にとってはいいヒントにな
りそうです。

『夢∞夜/ベニヤ板でそらを飛ぶ』 古賀 由子
記憶の断片が夢の世界で繋がり、時空を越えて新たな物語りを作り出す。



4902同人α総務:2017/07/15(土) 21:52:09
三つの色から広がる無限の色
編集会議の時に毎回新作をもってきてくれる神野氏。
赤と黒と青のアクリル絵の具からたくさんの色を作り出してくれます。
三種の調合具合、溶かし具合、重ね塗り具合、それらの組み合わせは無限にありそうです。
その分色も無限大。
自分で新しい色を創造し出会う時の感動は、ただ見るだけの私のような者には味わえない
楽しみや喜びがあるのでしょう。

神野氏が使うたった三色のアクリル絵の具


??????????作品ズーム
      
??????????(2017.7.8編集会議にて 撮影)



4903万理久利:2017/07/16(日) 16:53:49
平和公園の盆踊り/当日準備
今日は盆踊り。朝から6、70歳代くらいのおじさんたちが首にタオルをかけ汗だくにな
りながら飾り付けとテント張りをしていました。女性軍はぐっと年齢が下がって3,40
代でしょうか。働くお男たちは日曜はぐったり家でクーラーにあたって寝転んでいるのか
もしれません。
暗くなって太鼓の音が聞こえてくるとそこかしこの家から普段みかけない大人達、子供達
がたくさん集まってくるはずです。

子供と言えば、先日見た回覧板に、「子供は親同伴のこと但し夜8時まで」とありました。
私が子供だった頃は、友達と待ち合わせをして1人で近所の盆踊りに行き、盛り上がって
延長されても最後まで大人に混じって遊んでいたものです。親が心配して迎えにくること
もなかったし、遅くまで鳴る太鼓と音楽に文句を言う住民もいませんでした。



4904万理久利:2017/07/17(月) 09:26:47
盆踊り本番
“子供が帰る前に”と、8時になる少し前に家を出ました。
前方から子供を連れた親たちが何組も帰り道を急いでいました。
回覧板の「子供は8時まで」を忠実に守っているようです。これからが本番なのに…。
それでも、平和公園には8時過ぎまで子供がたくさんいました。たくさんと言ってもかつ
ての私の住んでいたここより小さな町内会広場で行われていた盆踊りの十分の一にも及び
ません。金魚すくいも、水ヨーヨーも、焼きイカやトウモロコシも、かき氷や綿飴を売る
夜店はなく、いかにもPTAのおばちゃんらしい人達が、飲み物だけ売っていました。
テントの下に設けられた休憩所には、包装されお菓子が皿にもられ、その後ろには近所の
おばさんたちがおでんを振る舞っていました。飲み物は「麦茶」。昔は同じ麦でもビール
、手作り料理ももっと豪華でした。
私がいた20分程度の時間「炭坑節」「東京音頭」等々はなく、その代わりに
「ズンドコ節」が三回も流れました。
小さな盆踊りなのに、公園前の町内会会館の広場には消防自動車、公園のフェンス横には
警察官と消防員が見張り。規模に比べものものし過ぎてくて興ざめです。
9時ぴったり、公園から聞こえてくる踊りの曲と太鼓の音が消えました。


 

何時の時代も子供は元気。コンクリーのジャングルジムの上には男の子、下には浴衣を着た女の子。
 



4905マリアンタ:2017/07/18(火) 06:28:26
夢∞夜/「新・ウソップ物語」
今日 こんな夢を見た。



2016/9/6  「私は生まれた時から日本人です。18歳で台湾籍を抜いてます」
↓約10カ月後
2017/7/11  「戸籍開示を含め、速やかに対応する用意がある」
↓二日後
2017/7/13 「差別主義者に言われて戸籍公開する事は絶対にない」

2017/7/18
17:00-18:30   出版記者会見
ニコニコ生放送→   http://live.nicovideo.jp/watch/lv302725335

夕方5時以降は、民放テレビ各局の報道番組がずらりと並ぶ。
生中継に切り換えるのかは不明。



4906昭和のテレビっ子:2017/07/19(水) 05:49:04
ミンミン賑わい座/演目:新・ウソップ物語
昨日の出版会見自体が『新ウソップ物語』の一部を構成していたという新たな手法である
ことに後から気付いた。今までにない斬新な演出だ。
本の付録についているSDカードの動画が面白さを倍増させる。

SDカードに収録されている動画 ↓?? 必見!!
https://www.youtube.com/watch?v=K8LiEyZZ6hY??????15



4907昭和のテレビっ子:2017/07/19(水) 08:33:07
「ガタの国から」本日BSNHK22:00 -
昨日のBS佐賀特番は、このドラマの序盤戦といったところなのでしょう。
盛り上げたところでいよいよ全国ネットで公開、近頃よく見かけるパターンです。

NHKの“地域発ドラマ”はなかなかいい作品があります。地元局ならではの視点からみ
た地元の歴史や生活を知ることができ、普段あまり目にしなくても言い演技をする役者に
出会うこともあります。何より全国売れする派手さ、嘘臭さがなくて素朴な感じが良いの
です。昨年見た広島局「舞え!KAGURA姫」もよかった。

さて今回は、私の遠い昔の夏休みの場所佐賀鹿島・嬉野が舞台です。
地味な鹿島なのですが、タイ人観光客が祐徳稲荷を多く訪れ、にわかに脚光を浴びている
ようです。
タイのイケメン男優も登場するとか…。
脚本は「流星ワゴン」「半沢直樹」、「下町ロケット」をてがけた八津弘幸さんです。

景色と合わせてストーリーにも期待がもてそうです。



4908同人α総務:2017/07/20(木) 13:01:51
おしらせ
「ポートレートとコメント集」に『肥と筑』の著者の写真とコメントを掲載しました。
山百合と戯れる著者です。



4909万理久利:2017/07/21(金) 08:51:11
むき出しの防衛本能
素手で触れるところは色のついた花の部分だけだ。あとは全身棘だらけ。
植物版ハリネズミだ。
堅い茎には太くて大きな棘が密集している。草本なのに木本ピラカンサ並の手強い棘だ。
柔らかいはずの葉は、中央には畳み針、左右には斜め上に向かって裁縫針が備えられている。
葉っぱの周りはその針が突き出ている。
棘は軍手も突き抜ける。花瓶にさすため茎を切る時には台所用の手袋が必要だ。

アザミの花は確かに美しい。でもあれほどの棘が必要なのだろうか。ちょっと自意識過剰?
人間世界にも時々そんな人がいる。

      花            茎             葉
  
撮影:2017.7.20



4910同人α総務:2017/07/21(金) 10:37:39
読まないで書評を書く
ネットでは個人ブログや出版社、新聞等に掲載された書評が溢れています。
時々目にするのが、文芸家評論家の文章を継ぎ接ぎしたコピペ書評。
果たしてこの人はその本をきちんと読んだのだろうかと疑いたくなるものがあります。
そんな私の疑問にずばり触れてくれた書き込みを発見しました。
↓全文引用

Problem Paradise? @propara 2017年7月19日
書評を書くときの、個人的な規律は次の2点。その本を読んでない人に、読んでみたいと
思わせること。そしてもう一つは、その本をすでに読んでいる人に、なるほどと思わせる
ような、読んでいる人間にしかわからない「読んだ証明」を必ず入れること。読まなくて
も書けるような書評は書きたくないのです。

読まずに書評する、という人がいることは、書評を読めばすぐわかります(そんなこと、
読む人が読めばわかってしまうので、それをわかっているのにやるのは大胆だなあと思い
ますが)。実際、その手の人たちは、それなりのスキルを持っているので、読まなくても
ネタさえあれば書評が書けてしまうのです。

たとえばこんな例を。ナボコフは意地悪な人なので、読まずに書評を書く人間がいること
をわかっていて、ある小説の序文で、この小説にはこんな場面が出てくる…という実例を
並べました。それは実は本文を読めば出てこない場面で、そういうインチキ書評家に対す
るトラップなのでした。

ところが、日本でその翻訳が出たときに、みごとにそのトラップにひっかり、その序文だ
けを読んで「こういう場面が出てくる…」と書評を書いた人がいました。お気の毒に、と
言うしかありません。
(若島正氏ツイッター https://twitter.com/propara より)



4911同人α総務:2017/07/21(金) 17:55:07
レンズの向こう/ひまわり
19日関東甲信越で梅雨明け宣言がでましたが、「やっと出た」の感。
ずっと晴れ続き猛暑続きの梅雨でしたから。
竹内さんの目に止まったのは、そんな中で見事に咲いていたひまわりです。
気象庁よりひまわりのほうが正直です。

堅い茎に一杯棘をつけて棘の先に小さな花をつけるあざみと大違い。
すくっと伸びて葉をのびのびとひろげ、何と言っても太陽に向かって大きく開いた花は、
小さな子供が喜んで描きそうな真ん丸。無防備と言えばこの上なく無防備ですが、青空
と太陽がよく似合う、元気、陽気、明るさのかたまりのような花です。棘など必要あり
ません。

アザミが頭でっかちの自意識過剰の近寄りがたい女性だとすると、ひまわりはたとえ頭
はよくなくても、元気で陽気で素直で、誰でも気軽に声をかけることができる女性とい
ったところでしょうか。

     

  
(Photo by I.Takeuchi 2017.7.17)



4912昭和のテレビっ子:2017/07/22(土) 20:24:27
土曜の夜は忙しい
9時から見たい番組が目白押しだ。

先ずは映画 「パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー 」BS朝日
だ。自殺未遂をはかって無理有り精神病院に入れられた精神科医のお話。
ユーモアとペーソス溢れた医師の役をやらせたら抜群のロビン・ウィリアムズが主演だ。
彼自身の自殺と重なりなんだか意味深。

9時半からはBSNHK「世界ネコ歩き香港」だ。これはまだ見たことはない。
続けて10時からは、目玉「シャーロック4」の最終回だ。

迷った結果映画は録画で後まわしと決めた。



4913昭和のテレビっ子:2017/07/24(月) 06:17:00
昨日の日曜討論テーマ「ヒアリ」
リアルタイム検索をみたら、
「日曜逃論」の文字。誤字かと思ったらそうではないらしい。
ひだりの人は
「来週の加計学園問題、稲田問題から逃げた。どうせNHKせ安倍と相談したんだろ」
みぎの人は
「元愛媛知事発言、京産発言、蓮舫二重国籍のいいわけ会見からNHKは逃げた」

まあそんなもんだろう。
私に言わせれば、ヒアリよりテレビのニュースや報道番組、ワイドショーであまり取り上
げない、頻繁に出没する某国の公船やミサイル発射実験についての方が気になる。日本国
土、領海を犯される危険性についてはどちらかというと日本国民は無頓着のようにも思え
る。それとも問題から逃げているのだろうか。国会もだ。
森友、加計学園、稲田問題、そしてヒアリよりそちらの方を取り上げて欲しかった。
「ヒアリ」、考えようによってはNHKはそれを婉曲にとりあげたのかもしれない。
いずれにせよ、釈然としない日曜討論だった。

お尻についた毒針で人を刺す「ヒアリ」。ヒアリに悪意は無いのだろう。蚊だって熊蜂だ
ってそうだ。そして「反省」という観念も一切無い。



4914α編集部:2017/07/24(月) 10:05:50
個人著作集アップのお知らせ
■牟田元明個エッセイ集 (ニューロン・カフェ リンク集参照)
『雪組『幕末太陽傅』『Dramatic "S"!』−初舞台応援−』

*宝ジェンヌの成長を暖かくかつ熱く見守る足長おじさんの、宝塚歌劇団考、作品評、
役者評です。今回は地元佐賀市出身の初舞台です。宝塚歌劇とも佐賀とも縁の無い方
でも一読の価値があります。



4915昭和のテレビっ子:2017/07/24(月) 18:25:58
ニュース・報道番組でとりあげない理由 2
 前回の閉会中審査に続き、今回は安倍総理出席の審査です。野党側の質疑者たちはここ
ぞとばかりにテレビ中継あるいは後で流れるはずの撮影を意識してか大張り切りです。
 テレビ解説者のコメント抜きの国会中継そのものをご覧になれなかった方は大勢いるか
と思います。衆院の本日トップバッターは自民小野寺議員。参考人の元愛媛知事加戸氏が
前回に続き質問に答えていました。

 それをみていて思ったのは、与党対野党、野党対官邸、あるいは官邸対官僚との言った
言わないの攻防の中、無視され置き去りにされている氏の思いの切実さ、誠実さです。
足の引っ張り合い、積み重なった鬱憤晴らしとも思える質疑の中で一番の被害者は氏では
ないのか。政治闘争などどうでもいい、各省の既得権益などどうでもいい、何としてでも
今日本に必要な獣医学部を設立したい、愛媛は他国に負けない優秀な獣医師を育てる、そ
んな気迫がせまって来ました。

前回と同じく、氏の発言内容はテレビで殆どとりあげられないのでしょう。youtubeで見
ることができます。

https://www.youtube.com/watch?v=w8XA3q7jvAY???? 25分



4916昭和のテレビっ子:2017/07/25(火) 08:05:39
今日の閉会中審査
参議院

8:55 予算委員会
  会議に付する案件
  予算の執行状況に関する調査(継続調査)
  (安倍内閣の基本姿勢に関する件)
 質疑者
  09:00-10:12 青山 繁晴(自由民主党・こころ)
  10:12-10:52 蓮舫(民進党・新緑風会)
  10:52-11:30 櫻井 充(民進党・新緑風会)
  11:30-11:54 河野 義博(公明党)
   (休憩)
  13:00-13:16 河野 義博(公明党)
  13:16-13:54 小池 晃(日本共産党)
  13:54-14:21 浅田 均(日本維新の会)
  14:21-14:36 森 ゆうこ(希望の会(自由・社民)
  14:36-14:51 松沢 成文(無所属クラブ)
(国会中継 @ ウィキより)

◆参考人は昨日と同じ。昨日都合で?キャンセルした獣医師会顧問北村氏の出席は不明。
◆見所はなんと言っても青山議員の質疑だ。その後に続く蓮舫議員との対比も興味深い。



4917昭和のテレビっ子:2017/07/25(火) 19:20:02
空耳アワー
     

「総理、国会を何だと思ってますか」 …国会でファッションショーをつい思い出す
「まさかこれで幕引きと思ってませんよね」…先日の二重国籍会見をつい思い出す

本日の蓮舫議員のせっかくの質疑も余計なことが頭をよぎり邪魔をする。そんなことより
揚げ足取りに終始する姿にはもの足りなさを感じた。
その後の同じく民進党の桜井議員は別の意味で残念だった。
山本大臣に対して
「やめろ!今、そんな小さな事と言った!言っただろ!時間の無駄!出てくんな! ざけんな!」
「出てけよ!オラ!」

議員席から待ってましたとばかりに議長席に詰め寄る福山議員。
議員席はまるで国会祭りのテキ屋集団だ。
高そうな背広に議員バッチをつけた、チンピラか総会屋のようにしか見えなかった。
「こんな言葉を吐き出させたのは自民政権だー!」
「お前はアベに騙されてる馬鹿なウヨクだー!」
「さっさと書き込みを削除して消え失せろ! オラ!」
空耳アワー。



4918同人α総務:2017/07/26(水) 17:50:21
お知らせ
同人α52号(秋号)のテーマが決まりました。
響灘王子(藤田秀樹)提供「辞世の句」です。
テーマ前書きと表紙絵を早速用意していただきました。
参照→ http://9326.teacup.com/create01/bbs/?



4919昭和のテレビっ子:2017/07/27(木) 08:08:30
孤軍奮闘
青山繁晴議員がなんと昨日のテレビ「グッティ」に玉木議員と登場した。
ネットアンケート(500円さん)による一番信頼できないコメンテーターのTOP伊藤惇
夫と10位の安藤優子を前にアウェイ状態だ。
メディアが今回の閉会中審査での自公そして加戸参考人の発言を殆ど取り上げず、野党議
員の政権批判ばかりを取り上げる中、視聴者に対して別の意見、考え方を伝えるために出
て来たのだろう。この番組の意図がどうあれ彼は出演することを選んだ。
生出演後、青山氏はラジオ日本放送「ザボイス」生放送に出席。こちらの方はMCや玉木
議員に遮られることがないので、ゆっくり聴けた。
「グッティ」
https://www.youtube.com/watch?v=c4rF9-fTapY  48分

★「ザ・ボイス」
https://www.youtube.com/watch?v=OGMYrOIqyyM  45分



4920昭和のテレビっ子:2017/07/27(木) 08:20:47
刑事ドラマ
フジ「グッディ」の伊藤惇夫氏&寺脇研氏。
「(安倍氏が加計氏の意思を知っていたことを)素直に言えば問題はない。言わないとい
うことは何か後ろめたいものがある」

刑事ドラマの取調室のシーンを思い出す
「電車の中で尻を触ったことを素直に言えば問題無い。言わないということは何か後ろめ
たいものがあるんだろう」そこでドカンと机を叩き立ち上がり、椅子を蹴り上げる。
これを拘留中連日続ける。どうしても「触った」と言わせたい刑事。

視聴者を意識してかコメンテーターは一見ソフトな語り口だが、やってることはよく似てる。



4921同人α総務:2017/07/28(金) 11:00:00
お知らせ
『日本語−「日本国語大辞典」の通読(三)』の著者紹介をブログに掲載しました。
→ http://star.ap.teacup.com/alpaha23/

<作品簡単紹介>
「飲食男女は人の大欲なり」から「酒」にまつわる味わい深い言葉をあげています。
古代から神事はもちろん、なんといっても庶民とりわけ男達の心の友だったようです。
時代時代の酒を飲む男達の姿が、なんとも言えない表現で登場します。

     作品挿絵
     



4922同人α総務:2017/07/28(金) 11:35:52
レンズの向こう/三原色
散歩道コースを通って所沢航空公園でしょうか。
二本のノッポの木に見覚えがあるような…

空に向かってすくっと立つ真っ赤なトリトマ、見事ですね。
赤く染まった巨大土筆坊のようです。

青い空、深緑の木、真っ赤な花、神の佐嘉江氏が無限の色冒険をする時の三原色が揃いま
した。三色が繰りなす沢山の色が混ざりあう昼が過ぎるとやがて無彩色の夜がやってきま
す。自然界も色のルールに従っているかのようです。

  
(Photo by I.Takeuchi 2017.7.17)



4923同人α総務:2017/08/01(火) 09:55:40
読まないで書評を書く 2
若島正氏がツイッターに書いていた[読みたくなるような書評にすること、同時に読んだ
人でなければ書けないような、その人にしか書けないような内容にすること]は、いかに
もプロとしての矜持が感じられた。効率よく内容を把握し、短時間でそんな書評を書くた
めには様々な工夫があって良いと思う。そのスキルを磨くことがプロでもある。

読まないで書評を書く…その窮極は他人が書いた書評をコピペすることだ。
ばれないように、複数の書評を切り貼りする例も目にする。これはプロのスキルとは意味
合いが異なる。著作権云々を持ち出す以前に、立派な裏切り行為だと私は思っている。
・コピペの元になった書評を書いた人
・コピペ書評を読まされた人
・その本の著者
・他の文芸評論家たち
そしてコピペ文章を書いた自分自身への裏切り行為でもある。

夏休みの宿題で読書感想文が定番だ。今は小学生でもパソコンを流暢に使いこなす。
ネットでは、「らくらく感想文」と称するコピペ推奨サイトまである。
夏休みの最終日、あわててコピペをして完成しても、コピペがばれて先生から怒られ、友
達から軽蔑されて痛い目にあうことでそこから学ぶものもあるのだろうが、そんな感想文
を提出するくらいなら、提出しないで先生から叱られる方が子供にとってはいい経験にな
るのではないだろうか。

大人になったら叱ってくれる人はいない。プロがコピペをして発覚したら業界から抹殺さ
れるだけだ。プロにせよアマにせよ、例え発覚しなくても垢は確実に自分自身にたまって
いく。



4924同人α総務:2017/08/01(火) 16:18:42
貴美女の散歩道/水菓子
門前仲町 甘味処 いり江の????????????   新宿 果物処 高野の
「小倉あんみつ」        ????    「桃パフェ」
     
(Photo by KIMIJO??2017.7)

深川不動の縁日にお参りに行った貴美女さん、[入り江]に立ち寄ったみたいです。元寒天
屋さんのあんみつはさぞや美味しかったことでしょう。ぷるぷるの寒天キューブとあんこ
を頬張る姿は「あんみつ姫」。
舌が肥えたあんみつ姫はグローバル。[入り江]の数日前には新宿高野にもお出まし。
この時は[アイスクリン&ピーチプリンセス]。自由自在に変身です。

写真を眺めるだけで、小倉の香りとピーチの香りが漂ってきます。



4925万理久利:2017/08/03(木) 10:01:02
ダビンチ手記
「大英図書館がレオナルド・ダ・ヴィンチの手記570ページをネットで無料公開」
http://www.gizmodo.jp/2017/08/the-codex-arundel.html??  2017.8.2

◆七つの海を制覇したと言われる大英帝国、制覇した土地土地でたくさん泥棒をした。
このダビンチの手記もその一つなのだろう。過去に犯した罪は罪として今がある。こうし
てダビンチの手記をネットで公開するとは大英図書館もなかなか洒落たことをする。
渡航もままならなくなった歳とったダビンチファンとしては、実にありがたいことだ。

◆鏡文字のイタリア語、とても読めたしろものではないが、それを書くダビンチの息づか
いがわかってそれはそれで楽しめる。挿絵はもっと楽しめる。
美術だけでなく、あらゆる科学分野に関心をもち首を突っ込み、現代の科学技術の萌芽を
展開したダビンチを再確認することができる。ダビンチは21世紀でも「ナウい」。



4926赤松次郎:2017/08/03(木) 10:13:23
山荘便り 20170801−K君へ
貴重なる『日本国語大辞典』詞囊、最新版をいただきながら、なしの礫で申し訳ない。
しかし読み出すと止まらないくらい面白いです。そしていかに自分が日本語に疎いかを知
らされる思いです。「秋波」:黒縮緬へ三つ柏の紋をつけた意気な芸者がすれ違ふとき
に、高柳君の方に一瞥の秋波を送った−夏目漱石の『野分』−など経験してみたい場面で
あります。『三四郎』の美禰子のアンコンシャス・ヒポクリシー(無意識の擬態)と通じ
るものか?小生の書いたもので『鈍色の空』のバー「都」でのクリスマス・イブの「ゆき
こ」のこころ模様もそれでしょうか?

小松美羽の作品をネットで詳しく見ました。人間の力の及ばない自然にたいする、恐れや
沈黙や暗闇、人間のなかに住む憎しみ、蔑み、嫉妬、妄想などから生じる怨霊などの、
道理や理屈では解けない、ちょっと怖い世界を表現していると思われます。以前に小生も
かじったことのあるゆえか、銅版画が好きです。

先日借りた永井友二郎著の『死ぬときは苦しくない』を読み終えました。
前半の戦時中沢山の兵士の死と向き合う様子が描かれていますが、その経験から得た死に
対する著者の考え方を纏めています。そして後半には永い歴史に培われた「死をめぐる日
本文化」というテーマで、西行、明慶、道元、一休、芭蕉、本居宣長、杉田玄白、良寛な
どの先人達の思想を解き明かしています。

先日我が家の出自の簡単な資料を持ってきましたが、その後長岡さんからA4版16ペー
ジのもっと詳しい調査資料をもらいました。数週間の日時を要したと思われます。
父方の名字は一億数千万人いる現在の日本人のなかに270人しかいない、非常に珍しく
いものですからかなりその出自は信用できるものと思われます。驚くことに藤原不比等ま
で遡ってしまいました。この話はまた次回にいたしましょう。 では又

4927マリアンタ:2017/08/03(木) 22:13:10
かずこちゃんの不満2
 正義の味方/人権弁護士かずこちゃん

   【Kazuko Ito 伊藤和子@KazukoIto_Law 2017.8.3ツイッターより】
    これ、義務教育で強制するのは人権侵害でしょ。
     何度も問題視されているというのに!
     非科学的かつ不合理な伝統の象徴。
     組体操に「仕方ない」「迷惑かけちゃいけない」「決まりだから」と強制参加させられる
     生徒たちはAVだって同じロジックで強要されてしまうし、将来徴兵も受け入れるかも。
     人権侵害はやめよう。
     組み体操 土台の人に最大で体重の4倍超の力 | NHKニュース
      


◆彼女の講演に来て、彼女と名刺交換を希望しない大勢の企業マンも大事な大事なお客様だ。
彼等に文句をを言えないかずこちゃん。
いよいよNHKニュースを引っぱり出して組体操にかみついた。
Qちゃんみたいな顔をして、組体操を徴兵やAVに結びつけちゃう高難度ウルトラQを見せてくれ
たのだが、言ってることはまさに「非科学的かつ不合理」。
◆学校だって体の弱い子、いやがる子を無理矢理やらせることは基本やっていないだろう。
それをまるで全ての先生が強制的にやらせているような書きぶりだ。
彼女が載せた写真はどうみても大人。みんな生き生きと組体操を楽しんでいる。
小さなころ学校で組体操をやったか、見た人たちなのだろう。
組体操のどこが悪い!!
虚構新聞記者もびっくり。

注)その1は「戯評」に掲載



4928赤松次郎:2017/08/06(日) 07:44:28
H29年第33回 佐賀高校11期同窓会案内状
記憶力に翳りを覚え始めた人のために、日時や場所の確認が出来るように
「H29年第33回 佐賀高校11期同窓会案内状」を『伝言板』へ掲載
しましたので、ご利用ください。

4929昭和のテレビっ子:2017/08/06(日) 09:30:25
広島
8時15分、広島に住む「もりちゃん」の昨晩のツイッターを思い出してNHKに切り換
えて鐘の音と同時に一分間の黙祷。
一寸遅れて市の防災課の黙祷を促すサイレンも鳴った。
その後の松井市長の平和宣言や地元の小学生2人の平和の誓いは素晴らしい内容だった。
世界中に生中継すればいいのに…。
その時、TBSサンモニは黙祷どころか相変わらず安倍政権の批判ばかりだ。

小さな頃、この日はもっと生々しかった。テレビの前の父親は感慨深げ。戦後生まれの
私は小さいこともあってあくまでも他人事。ことの重大さをどこまで分かっていたか。
ただただ映像が怖かった。気味悪かった。
草木も生えない、近づくとうつる等々の風評の中、72年経って見事な復活をみせてく
れた中に、苦労と努力と悔しさと涙があったことだろう。

乱暴な言葉ではあるが、それだけに広島県人「もりちゃん」のことばが心に響く。

【もりちゃん(CV:毒蝮三太夫)@mollichane 2017.8.5  ツイッターより】
 明日の朝8時15分。長時間じゃなくていいです。ほんの数秒でいいので黙祷をお願い
します。原爆により、何の罪もない人たちが少なく見積もっても14万人以上死にました。
これは一人死んだ事件が14万件起きたと思ってください。市街地への原爆投下は戦争犯
罪です。俺は核兵器反対派です。
 反核極左は8月6日に広島に来る。そして「核兵器反対」と叫ぶ。ナメんな。悪いけど
広島に核兵器はない。むしろ広島は落とされた側。本気で核兵器反対を言うなら国連に言
え。常任理事国に言え。北朝鮮に言え。インド、パキスタンに言え。なんで被害者である
広島に対して「武器を捨てろ」って言うんだよ
 広島では被曝者をピカと呼び蔑視した。差別した。近寄るとうつると言われた。子供を
産めないと言われた。結婚できない。恋人もできない。これは日本において最大の人権蹂
躙だった。今これが福島で繰り返されようとしてる。何が甲状腺癌だ。何が鼻血だ。広島
の一番悪いとこだけ繰り返してんじゃねえよ
 繰り返すけど俺は核兵器反対派。だからこそ日本の反核極左運動家とは袂を分かちたい。
お前らと一緒にしてほしくない。お前らは何も知らない。本当の原爆の怖さを知ってたら
平和記念式典で「サイカドーハンタイ」なんて大声で叫ぶことなんか出来ない。ハッキリ
言う。お前ら邪魔だ。どいてくれ。去れ。



4930万理久利:2017/08/07(月) 15:59:13
肥と筑 第四十一回 評 1
今日は7日。著者の好きな素数の日を狙ったわけではありませんが、長く続いている『肥
と筑』も今回で41回、13番目の素数、著者が通った佐賀の高校も13期、評を書いて
いる私の生年月日も全部素数です。まあどうでも良いことですが。

夏と言えば海と山。ディズニーランドやゲームなど無かった時代は夏のレジャーと言えば
海水浴、山のキャンプでした。そして終戦記念日と言えば、たくさんの菊の花が並ぶ戦没
者追悼式と近頃はあまり耳にしなくなった「きけわだつみの声」。この“わだつみが”が
海神、綿津見のことだったのですね。多くの学徒動員兵が命を散らしたのも海が多かった
のでしょう。
世界の神様をみても、ポセイドンやネプチューン、リル、カナロアといった海の神様の名
前はよく聞きますが、山そのものずばりの神様は世界では日本ほどあまり聞かないような
気がします。私が知らないだけのことかもしれませんが…。
考えてみれば地球は7:3の割合で海と陸(あっ、これも素数)ですから海に纏わる神様
が多いのも当然でしょうか。

日本はその中でもぐるっと周りを海で囲まれた小さな島です。その小さな島の南北に渡っ
て緑溢れる山々があります。何と73%が山地(丘陵を含む。これも素数でした…)
宇宙ステーションからみた地球を若狭さんが生中継したときの日本列島を見ていて、古事
記や日本書紀にある国造りをつい思い浮かべたものです。
海水をくるくるっと矛でかき回して出来上がった島…それが日本。
始皇帝の命を受け蓬莱を目指し海を渡ってたどりついた日本の有明海沿岸(他説もあり)、
そこから始まり造船技術、製鉄技術、農業、林業等々様々な分野において今の日本の技術
の種を蒔いてくれた徐福を辿るこの作品にいかにも相応しいテーマ、『海と山』です。
『肥と筑』という作品の題名の後ろに流れる通奏低音といったところでしょうか。
 つづく
5101



4931昭和のテレビっ子:2017/08/08(火) 09:43:16
他人のそら似/「日本ファースト」代表とお笑い芸人
若狭勝議員が政治団体「日本ファーストの会」と政治塾「輝照」を設立。
小池都知事は政治塾の講師に。2017.8.7

昨年から小池知事の横にぴったりついて若手の音喜多都議会議員とともに頻繁にテレビに
顔を出すようになった国会議員だ。(近頃なぜか音喜多議員はぴったりと顔を見せないが)
いよいよ新党を立ち上げ政権をねらう強力野党として国政に乗り出すようだ。
党員集めのための輝照(きしょう)塾、フルカラーLED照明「輝照(きてら)」からとっ
たのだろうか。日本をフルカラーで明るく照らす政党!!かな?

若狭氏の政治手腕、経験、実績は今の所分からないことだらけだ。全てはこれから。
国政について何を提案し、実行して、結果を出してくれるかだ。選挙に勝つだけが目的で
あって欲しくない。分かったことはひとつ。いつもの病気で「この人の顔誰かに似てる」
が昨年から気になっていたが、昨日の記者会見を見ていて、元キングオブコメディ今野浩
喜とオール巨人の南出 繁だった。ともにボケ担当だ。小池知事はツッコミ?
 +  = 



4932昭和のテレビっ子:2017/08/08(火) 16:26:23
映画『大魔神』
1966大映 安田公義監督

山岩に立つ十メートルはありそうな大きな埴輪が目についた。いったい何の映画だろうか
と画面表示ボタンを押したら『大魔神』とあった。どうやらこの埴輪は村の守り神のよう
だ。兵士の格好をしているとはいえ、瓜実顔に小さな目とおちょぼ口の優しい顔だ。
時代は戦国、この時代劇を作った時も今から思えばもう一昔前のことだから出演者は見慣
れない人ばかりだったが領主の娘役の高田三和は実に瑞々しくて美しかった。
優しい顔の埴輪の怒りが爆発して内側の顔を現したときには驚いた。大きな四角顔は青黒
くてその中で白目が黄ばんでかつ血走った目玉がギョロッ、ギョロッと動く。
元横浜の佐々木投手の渾名はここからきたのかと実感した。そっくりだ。

ストーリーは勧善懲悪。欲にまみれた悪家老と虐げられる村人、窮地に立たされる元領主
の兄妹、家老を見事にやっつける大魔神だ。ありきたりだが、画像だけは凝っている。
コンピューターを使った特殊撮影技術が今ほど発達していない当時(1966)だから、不自
然な箇所も点在するが全体として手作りの中でかなりの臨場感を出している。
ストーリーの時代背景を考えれば、かえってこの手作り感が作品を光らせているようにも
思えた。

さて続けて本日は魔神シリーズその2『大魔神怒る』だ。
今回は配役と、魔神が山の神から水の神に変わっただけで、話の展開はそっくりそのまま
だ。高田三和に代わって藤村志保。やはり美しい。ともに控えめなこころ優しい和風美人
といったところだ。魔神が暴れるシーンは一部転用しているのではと疑いたくなるほどよ
く似ていた。
村の平和を脅かす悪者を見る人はそれぞれ自分が常日頃思う悪者に重ね合わせ、魔神が力
で豪快に叩きつぶすシーンを見て鬱屈を解消するのだろう。
何時の時代も“雲水に 三つ葉葵”柄の印籠と大魔神的な存在はヒーロだ。ヒーロをヒー
ローたらしめるにはとびきりの悪人、そしてこれでもかと痛めつけられる弱者も必要だ。
同じようなシーンを何度見ても飽きない。そんなヒーロ、悪人、弱者を大衆は待っている。
そして作りたがる。



4933同人α総務:2017/08/09(水) 09:47:18
お知らせ
『シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第十二回』の著者紹介をブログに掲載しました。
→ http://star.ap.teacup.com/alpaha23/

<作品簡単紹介>
数回続けて取り上げてきたサリン事件の総仕上げでしょうか。
何があったのか、何で起きたのかを静かに分析していきます。
学歴社会/子の育て方についての独白はオーム幹部たちのことをつい思い返してしまいま
す。このところの政治情勢、社会を考える時、サリン事件はグサッと胸を刺されるものが
あります。



4934万理久利:2017/08/09(水) 21:33:29
肥と筑 第四十一回 評 2
神話の中の海と山の神
 『肥と筑』の読者としては海と山といえば、自然と海幸彦と山幸彦をとり上げると想像
しましたが、どんぴしゃり登場。ただの登場ではなくこの2人をめぐってもやはり徐福の
痕跡が見えるてくるのが『肥と筑』です。
そもそもこの兄弟はタタラ製鉄と縁の深い“木花咲耶姫”から生まれたのですから。
そして祖父は山の神様“大山津見”。山の神様の孫がきちんと海幸彦と山幸彦とは、いか
にも日本の国土を象徴しているかのようです。
一方海の神様は“大綿津見”。その娘“豊玉姫”は山の神様の孫の山幸彦と結ばれます。
海と山の融合といったところでしょうか。
 竜宮城のお姫様と結ばれたのは海幸彦だったと長いこと勘違いしていたのですが、海を
渡る船の材料が木、木を産み出すのは山、船乗りにとって貴重なのは真水、それを補給で
きるのが浮かぶ島、海の山、こうなれば海人族が山の神様を信奉するのがよくわかりまし
た。海のお姫様が山の王子様に一目惚れしたお話しと重なります。

徐福の足跡
 海幸彦山幸彦兄弟というよりその両親に著者は焦点をあてています。
2人の父ニニギの命が降臨した高千穂のクジフル岳、この岳のよみであるタケはトルコ人
が山を指す言葉。ここに徐福が深く関係するトルコが出て来ます。
次に母木花咲耶姫。出産時分娩室の様子がタタラ製鉄の製法そのものであり、ニニギとの
間にできた海幸彦と山幸彦を含む3人の息子の別名ホデリ、ホツセリ、ホオリもまたタタ
ラ製鉄における火加減の様子だとあります。
足跡と見なすだけの説得力があります。

海幸彦の母は木花咲耶姫ではない
 コーヒーブレークで出て来た和昭の「海幸彦は海人族系の隼人族の出身であり、本当は
トルコ系の木花咲耶姫からは生まれてない」は興味深い。隼人族がでてきたからです。
隼人族の将来にわたる権威付けとして天孫族と同様の扱いをしたのだろうとの和昭の推測
ではありますが、なるほど隼人族もまた早い時期から重要な地位にあったのだと思わされ
ました。

オノマトペ
前述「クジフル岳」を例に、徐福の足跡を探索する手法のひとつとして著者は言葉の「よ
み」があります。それを思うとオノマトペに著者が着目するのは自然の流れなのでしょう。
民族による特徴、西洋と東洋の違い、オノマトペを巡る左脳と右脳の関係分析等々普段な
かなか目にしない内容のコーヒーブレイク以降の話は、著者のジグソーパズルの名プレイ
ヤーぶりを確認できました。
魚眼レンズ、広角レンズ、時に顕微鏡を使いこなしているような『肥と筑』であります。
 おわり
5101



4935昭和のテレビっ子:2017/08/10(木) 08:15:11
今日の閉会中審査 予定
【衆議院】 安全保障委員会
 質疑者
  09:05-09:25 濱地 雅一(公明党)
  09:25-09:55 升田 世喜男(民進党・無所属クラブ)
  09:55-10:25 玉木 雄一郎(民進党・無所属クラブ)
  10:25-11:10 後藤 祐一(民進党・無所属クラブ)
  11:10-11:45 笠井 亮(日本共産党)
  11:45-12:10 吉田 豊史(日本維新の会)
  12:10-12:25 照屋 寛徳(社会民主党・市民連合)
http://live.nicovideo.jp/watch/lv304423439  (ネット中継)

【参議院】
13:00 災害対策特別委員会
  会議に付する案件
  災害対策樹立に関する調査(継続調査)
 質疑者
  15:20-15:40 仁比 聡平(日本共産党) ほか
13:30 外交防衛委員会
 会議に付する案件
  理事補欠選任の件
  外交、防衛等に関する調査(継続調査)
 質疑者
  13:35-13:58 阿達 雅志(自由民主党・こころ)
  13:58-14:30 福山 哲郎(民進党・新緑風会)
  14:30-15:05 大野 元裕(民進党・新緑風会)
  15:05-15:28 浜田 昌良(公明党)
  15:28-15:51 井上 哲士(日本共産党)
  15:51-16:14 浅田 均(日本維新の会)
  16:14-16:37 アントニオ猪木(無所属クラブ)
  16:37-17:00 糸数 慶子(沖縄の風)
http://live.nicovideo.jp/watch/lv304423503  (ネット中継)

◆昨日の北朝鮮「日本列島ごときは一瞬で焦土化できる能力を備えて久しい」
「火星12でグアム島周辺への包囲射撃を断行する作戦案を慎重に検討している」報道が
あったばかりの閉会中審査しかも安全保障委員会と外交防衛委員会ときたら、当然与野党
とも上記発言にふれるはずだ。しかし、上記面子をみると、触れても問題意識の薄い安全
保障知識に欠けていそうな議員が多い。議論が深まるどころか、日報問題、新磨沖縄北方
担当相の発言問題、オスプレイ墜落問題、はたまたモリカケ問題だけで盛り上がりそうだ。
そんな面子ばかりが勢揃いしている。それでもどうか私の予想を裏切って欲しいと思って
いる。

◆衆議院で自民所属議員質疑者が0なのは何故だろう。



4936昭和のテレビっ子:2017/08/10(木) 12:36:31
たまには/テレビがとりあげなくなった豊洲問題・石原元知事
「石原元知事に賠償責任なし 豊洲移転訴訟、都が方針」(朝日新聞デジタルより)

◆8月7日のニュースのようだが、テレビっ子がこれを知ったのは昨日。
テレビ報道番組、ワイドショーでは新内閣の批評と早速の新閣僚の閣僚の発言問題、そし
て相変わらずモリカケ、日報問題ばかりだったからだ。
連日自称専門家たちの「豊洲は危ない」の発言や、石原元知事の責任を問う記者達の自宅
玄関でのおっかけの様子が流れていたのに、豊洲市場PT座長小島敏郎の「豊洲市場は科
学的には安全で被害も生じていない」との提言も「石原元知事に賠償責任無し」との都の
見解も殆ど取り上げない。

◆3日築地場外市場で火災があった。この報道はあったがとりわけ豊洲移転に絡めての特
段の扱いはしなかったように思えた。
火災後、石原氏と電話で話したという有本氏の話にはいろいろ考えさせられる。
石原信奉者である有本氏であることを割り引いても、石原氏の一面が見える。
前半は小池知事に関するコメント、後半部分が石原氏との電話の内容だ。

https://www.youtube.com/watch?v=S1tRahgmpSc (17分)



4937万理久利:2017/08/10(木) 21:08:44
日本語─『日本国語大辞典』の通読(三)評
1「色の道、恋の道、子をなす」2「飲食」に続き今回は「酒」です。
奈良時代から江戸時代まで(明治・昭和も少々)、酒に纏わる日本語が約100例ほど紹
介されています。
圧倒的に多いのが江戸の言葉。長く続いた平和な時代に酒は庶民の中に入り込み、また発
達した印刷技術もあって酒についての記録が多く残ったからでしょう。
 古語に疎い私でも、酒好き(といっても日本酒もウイスキーは苦手の大のビール党)だ
からなのか、なんとなく意味するところが分かるとこるが面白い。それでもやはり辞書で
調べないと分からないものがたくさんありました。作品中の用例とともに読後感を。

 酒の種類、酒の呼び方、器、飲むTPO、飲む人等々、時代とともに代わっていること
がわかります。
 奈良時代は神事には欠かせないもの、特別なもののようです。新米は神のめぐみそれか
ら作る酒もまずは神様に捧げるのでしょう。
「酒を醸さ令て庭酒に奉れて、宴しき」
調べてみたら、これは米麹を用いた酒造りが書かれた最初の奈良時代初期の文献「播磨国
風土記」に掲載されていました。他にも、
「この御酒は わが御酒ならず 酒のかみ 常世にいます」
「出雲は新墾。新墾の十握稲を浅甕に醸める酒」

 平安時代、京への帰り道たちよった村びとから、お別れのお酒とつまみをお土産にもら
う紀貫之。「船の上で一杯やってください」そんな感じでしょうか。
「山口のちねみ、酒、よきものども持て来て船にいれたり」

 鎌倉室町になるとやはり飲み手は武士のようです。貴族の酒の飲み方が上品だとすると、
武士は荒々しいように思えます。闘い疲れて飲む一杯、恐れを紛らわす一杯、勝利の一杯。
「大手の合戦は火を散らして、今朝の辰の刻より始まりたれば、搦め手は芝居の長酒盛り
にてさて休みぬ」
「まうさては我が運は尽きたけるとて、むくと起きてなこりをしみの酒を飲ぞ」

 江戸時代、いよいよ酒は庶民の友。酒を飲む場所も酒やつまみの種類も飲み方も一気に
増えたようです。合わせて表現も抱負です。日本人が大得意のオノマトペも大活躍です。
<酔っ払い>
とっちり酔って・どろっぺきに成り・大とろんこ(目)・ 足元のよよとよろけ ひょろ
りひょろりと・ 徳利狂人 ほえあがる なりわめき
姿が浮かびます。

<女性の酔っ払い>
「某女どもが、大酒をたべて、酔狂をいたし、所帯の事も頓着いたさず」室町
「お嶋は酒に酔いくづれおれ、ひょろりひょろりとなまになり」江戸
数ある酔っ払いの中で女性を表現したものが二つあります。飯炊きや子供の世話から介抱
されている姿、危うい身のこなしが想像できます。

古今東西、人の歴史にお酒あり。他の国でもこんなにたくさんの酒に纏わる表現があるの
でしょうか。
お酒に纏わる日本の言葉、表現を十分楽しませてもらい、さてさてこのへんで平成の私も
冷えた缶ビールのプルタブを引き起こすとしましょう。
5102



4938万理久利:2017/08/11(金) 08:27:35
知らなかった祝日「山の日」
昨晩友人との長電話の末に「明日出勤でしょ。もう寝なきゃだめでしょ」と言うと、
「明日は祝日だよ」と言われた。
8月は国民の祝日はなかったはずだ。後から気になって調べてみたら8月11日は「山の
日」2016施行とあった。毎日が日曜日状態の人間は祝日に関心が無いから気が付きにくい。
 「海の日」があってなぜ「山の日」がないの、日本は海と山の国だぞ、などと思ってい
たが、海の日から20年かけてやっとその不均衡が是正されたようだ。
これで山の神大山津見も納得がいっただろう。その娘であり海幸彦と山幸彦の母でもある
木花咲耶姫もほっとしたことだろう。

木花咲耶姫



4939同人α総務:2017/08/11(金) 17:53:49
貴美女の散歩道/今日の深大寺
深大寺は貴美女さんのお気に入りの散歩コース。
本日は連日の猛暑が嘘のように過ごしやすい小雨降る涼しい一日となりました。
蓮には雨が似合います。少し色づいたもみじを見ると、まだ8月前半というのに初秋と
感違いしそうです。


   

       
??????????(Photo by Kimijo 2017.8.11 AM)

お盆を迎えるので、今朝は思い立って、深大寺までお参り。
ほおづきと、黄菊と、和菓子を買ってきたので、早速、母に供えました。(貴美女)



4940昭和のテレビっ子:2017/08/12(土) 23:23:59
ミンミン賑わい座/裏切らなかった
10日の「閉会中審査」公演、やはり裏切りはありませんでした。
演目は「消防団会議」。
大規模火災が起きているというのに、出動日報をめぐる隠蔽問題で新消防司令長を吊し上
げることで盛り上がっているという設定。
予想通りの内容でがっかり。



4941同人α総務:2017/08/14(月) 09:49:44
貴美女の散歩道/お盆
昨日は盆の入り。貴美女さんが懐かしき夏の風景を語ってくれました。
私もこの季節になると両親のこと、爺婆のことを思い出してます。全部セピア色。


−記−
この季節になると、おじいちゃんがタオルを肩にひっかけステテコ一枚で、枝豆をつまん
で、ビール飲んで、超リラックスしていたのを、思い出す。
縁側の前には、瓢箪の簾もあった。
お茶の木もあった。
黒色の扇風機があって、それは、おじいちゃん専用だった。
氷の入った木の冷蔵庫も、ほぼおじいちゃんのビールでうまっていた。
昔の風景って、自然に頭に残っているのが不思議。
おじいちゃんはすい臓がんで72歳で亡くなった。
やはり、お盆とは、そんなことを思い出させるのかな?
九州電力で、野球部の監督?世話??をしていて、いっぱい若手の部下がいた。
おくんちと、正月は、てんやわんやだったことを思い出す。

おじいちゃんに、感謝、おばぁちゃんに、感謝。
もう一度、あのころに戻りたいな。
やっぱり、お盆だ!!
貴美女

      



4942マリアンタ:2017/08/14(月) 18:40:37
夢∞夜/今日は第5回世界日本軍慰安婦記念日
ソウル鍾路区清渓(チョンゲ)広場に並んだ「慰安婦」被害者の名誉銅像のミニチュアモデル500体
 2017.8.14 朝
http://gogotsu.com/archives/32304
◆日本人には無い発想だ。



4943水彩画愛好家:2017/08/14(月) 18:47:23
趣味水彩/これがただの配水塔?
水戸市水道低区配水塔(2017/8/10掲載)


芸術作品みたいな建物ですね。市民のための給水施設というより、観て楽しむ建物です。
建物の形も奇抜ですし、はっきりとは見えませんが入り口や壁には細かな装飾がなされて
いるようです。配水塔と言われなければ、何か宗教的建物のようにも見えます。
目的からいえば設計は技術系中心で、こういった芸術性は軽んじられるようなきがするの
ですが、設計士さん、そして水戸市もなかなかしゃれたことをしてくれました。

貧乏絵描さんは垂直線の描き方が苦手だとおっしゃいますが、石垣の角に当たる部分をや
や右寄り中心に見据え、左右に石垣の奥行きと植木の緑が広がる中に、このしゃれた建物
をドカンと置いたいい構図になっていると思います。建物の縦線はかえって少し斜めにな
っていたほうが、人間の視界に素直に入ってきます。私の好きな貧乏絵描さんの石垣と、
これまた好きな洋風建物の組み合わせが私にはぴったり嵌まったようです。
パチパチパチ

趣味水彩→??http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915



4944昭和のテレビっ子:2017/08/15(火) 08:45:32
他人のそら似/苦労が顔を作る
伊藤雄之助 1919 俳優    米山隆一 1967 新潟県知事・医師・弁護士  小藪千豊 1973 吉本新喜劇座長
                   

◆上下に伸び伸びと育ったお顔が一番の共通点だが、目、鼻 口元も何気に似ている。

◆お顔だけではなく、皆さん大変な苦労人でもある。
伊藤雄之助氏は4歳で子供芝居の初舞台その後すぐに父を亡くし生活苦。芸能界に入って
も衝突ばかり。小藪千豊も売れないお笑い芸人の苦渋を味わった。それでも伊藤氏は怪人
役をやらせたらピカイチの自分だけの芸風を身に付け、小藪氏は若くして吉本の座長で活
躍している。
灘高、東大理?、ハーバードそして医師、弁護士、と実に華々しい経歴をもつ米山氏だが
これまたなかなかの苦労人だ。過去4回衆院選に出馬して落選、最後に政党を変えて知事
選で大勝。「あの人が総理になれて、何でこの俺が落選するのだろう」と何度も歯ぎしり
したに違いない。



4945昭和のテレビっ子:2017/08/16(水) 19:06:34
2人の違い
昨日は72回目の終戦記念日。天候の悪さと体調の悪さで靖国は断念。その代わり昨年に
続きニコ生で朝から参拝です。
お盆には父は私の家には寄らず靖国をうろうろしているような気がします。

例年どおり、追悼集会では各界から色々な人が追悼や誓いの言葉を述べていましたがその
なかでも、この2人の話を興味深く視聴しました。

1.福島瑞穂【千鳥ヶ淵で大暴言!「戦没者を地中から蘇らせ、力を合わせて安倍政権と戦う」】https://www.youtube.com/watch?v=meTA1cL-vFI??????(7分)
※7分中、1分40秒以降は全て護憲と政権打倒。とりわけ5分7秒 からが凄い。

2.我那覇真子【靖国神社で感動的な講演!日本と世界の未来を担う若者からの提言】
https://www.youtube.com/watch?v=hEZ15p6QOls   (10分)??
※演説の終わり長く拍手が続いた。この日一番拍手が多かった。



4946万理久利:2017/08/17(木) 19:44:01
シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第十二回 評
【オウム真理教事件】
1995年、神戸大震災に続き起きた地下鉄サリン事件を第十回からとりあげている。
今回はサリン事件の総仕上げなのだろう。
弱小設計事務所に勤める建築家である主人公がこの事件を捉える視点は、やはり職業柄が
現れていて興味深い。震災については建造物の強度や建築基準法や区分所有法、条例の話
題に及んだが今回は何と憲法だ。オウム真理教が盾にしそうな(権利を主張しそうな)条
文がずらり。
著者はこれに対して第13条後半「公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、
最大の尊重を必要とする」を最後に挙げている。
死者を多数出したオウムは結果として罰せられて当然なのだが、そこに至るまでの対処に
ついては犯罪の予兆がある集団の宗教の自由、結社の自由をギリギリまで国は見逃してき
たようにも思える。これは国家権力と宗教団体の権利のぶつかりあいだが、著者が触れて
いるオウムが阿蘇郡波野村から住民の反対による計画中止した件は、民間どうしの権利の
ぶつかり合いだ。
著者は第七回でも、近隣住民への説明会の箇所で
「法治国家において法に適合していれば、最低限でも遵守している方が守られるべきであ
ると思う」
「私たちに生じる問題はつねに公の利益と個人の自由の戦い」と書いている。
国と国、国と人、人と人、職場でも、日常生活でも権利と権利のぶつかり合いの調整から
成り立っているようだ。調整のよりどころになるのが法律であり、話し合い/交渉なのだ
ろう。

【息子の高校進学祝い『銀座天○』】
めずらしいことに主人公の息子が登場した。ハードボイルド調の中にふいと出て来るとな
かなか新鮮みがでてくるものだ。感情に流されない、一見冷酷 、強靭な、妥協しない主
人公が、次々と受験に失敗してじっと耐え寡黙になっている息子を少し距離を置いて眺め
ながら、これまた慰めも叱咤激励の言葉もかけずじっと耐えいつにも増して寡黙なってる
であろう風景はなんとも。進学校などくそくらえ、強い人間、自分で判断できる人間にな
れと心の中でつぶやくハードボイルドを演じる主人公だ。
オウムの高学歴、高知能のはずの幹部たちが間違った指導者に着いていったことが不思議
でならないという主人公の言葉が浮かぶ。
建築現場に大手建築会社からきた高学歴の若い現場主任が山ほどの仕事内容を管理し、ま
た会社の利益と施主の利益の調整をうまくとれるのだろうか、と案に投げかけてもいる。
無事進学先が決まり“暗い羊羹色”のビルにある銀座天○で家族そろって会食だ。
ステーキ屋でもフランス料理レストランでもなく天ぷら。盛りだくさんで手頃な値段。
大人しい息子にはうってつけの進学校ではない自由な校風の私立校であることに主人公は
安堵していることが伝わってくる。

【詩】
丸山 薫の詩「敗れた者でなければ」は主人公が天○で息子を観ながら心の中で呟いたも
のようにも思える。主人公自身の独白のようにも思える。
丸山氏が船乗りを目指していたことを思うと、海運に携わっていた主人公の父そして祖父
へのつぶやきかもしれない。作品に余韻を残す形でしめくくっている。

【おわりに】
阪神大震災、オウム真理教事件は、今の社会情勢と重ねることが多々あり考えさせられた。
当時の政府対応やマスコミ報道についても変な弁護士まで次から次へと思い出した。
あれから早22年経つが、決してセピア色にはなっていなかった。
その景色はもう一つ著者が紹介していたT.トランストロンメルの詩の世界だ。
5103



4947同人α総務:2017/08/18(金) 22:57:27
お知らせ
『変化 第四回ー進化と変化 』の著者紹介をブログに掲載しました。
→ http://star.ap.teacup.com/alpaha23/

<作品簡単紹介>
身体に複雑なシステムから成り立つ人類。だからこそ長く生命を維持できない。
そして産み出されたのが自分のコピー。だが種の保存は単純コピーではなく、突然・偶然
がもたらすコピーエラーによってなされる−。
この筆者の見解は「進化」という言葉に違和感を覚えている人にとってはいいヒントにな
りそうです。



4948万理久利:2017/08/21(月) 19:39:33
夏休みの子供会
夜7時過ぎ、いつもなら閑散としているはずの平和公園の片隅に10人くらいの子供達。
幼稚園から小学校低学年あたりの子供だろうか。水飲み場横のベンチに座ってタバコを加
える小父さんも。30代くらいの小母さんもいる。どうやら夏休み終わりのミニ花火大会
のようだ。人数からいったら二族。その割には子供の数が多い。
夏休みの終わりの子供会花火大会なのだろうか。

昭和の夏休みは何と言っても子供会だ。子供会中心カレンダーだ。
町内の最小ブロックは「組」。一組から38組まで細分化され一組10〜15世帯からな
る。子供会はこの組が基礎となって、隣り合った二組程度をひとまとめにして子供会がで
きる。子供は小学生1年から6年生までだ。多くの場合6年生がリーダーとなり、夏休み
前にスケジュールを作成する。
 ・町内で行う朝のラジオ体操その他、町や市で企画する子供向けイベントに参加
??・午前中の勉強会(集まる場所の家は日々変わる。家の順番を決め各家の大人に連絡する)
 ・子供会独自の日帰り旅行(大人に同伴を依頼)
これが三大行事だ。全て子供自治である。

朝の勉強会は各家庭の一部屋を借りるため、普段あがらない家の様子がわかって面白い。
1年から6年生までが混在するため、上級生が下級生の質問に答えたり、時には中学生以
上のお兄さんお姉さんも登場する。何よりの楽しみは、終わり近くにその家のお母さんた
ちが用意してくれるジュースやお菓子だった。

大イベントは日帰り旅行だ。参加者は限定していないから、各家庭の家族もOK。ちょっ
とした御近所さんご一行旅行となる。顔はよく知っていても普段接触の無い近所の大人達
やお兄さんお姉さんたちと一緒の旅行は子供にとって楽しいし安心だ。
憧れのお兄さんが来たときは子供ながらドキドキワクワクしたものだ。
今はもうなくなったが、「鵠沼プールガーデン」体験は生涯にわたる楽しい記憶として残
っている。

二人しか6年生がいなかったため、私は副リーダー。リーダーは裏のブロックに住む同じ
クラスの男の子。いっしょに学級員をしていた仲だ。私の家で勉強会があったとき彼の母
親がなかなか戻ってこない一人息子を心配して迎えにきて驚いたことがある。私の両親は
一度もそんなことをしたことがないからだ。“そのうち戻ってくるだろう”派だ。勉強会
後のおやつも彼の家が一番豪勢だった。
近所だというのに中学に入ってからは互いに会うことも話すこともなかったが、大学一年
になったばかりの時、近くの横断歩道でばったり会った。数年振りだ。
相手「よう」
私 「元気にしてる」
これだけ。
その夏、大学生になった元リーダーは同じ町内の友達と四国旅行。
旅先の海で亡くなった。
これは夏休みの苦い思い出だ。

平成の小学生はどんな夏休みを過ごしているのだろう。
勉強会は今でも続いているのだろうか。
        イメージ
        



4949昭和のテレビっ子:2017/08/22(火) 09:40:32
他人のそら似/政治家と医師
テレビを見ていたら「えっ? 日野原さん?」と思わず目を疑った。
若い頃の日野原氏かと思いきや、久しぶりに登場した日韓議員連盟会長の額賀議員だった。
阿部知子・桜井 充・小池晃・古川俊治等々国会議員には医師出身の人がいる。現新潟県知事
も医師出身だ。医師をやっているうちに制度改革に熱意をもったのだろうか。それとも政
治家への踏み台だったのか…。
医師と政治家は意外と共通点があるのかもしれない。
短い期間だったが仕事で日野原氏と接した経験がある。慈愛に満ちた医療を目指す氏がい
る一方、経営には実に厳しくある種政治力を感じさせる一面も備えていたこを思い出す。

額賀 福志郎???????????????????? 日野原 重明
(1944年 1月11日 - )??????????1911年10月4日 - 2017年7月18日)
  ??????



4950昭和のテレビっ子:2017/08/23(水) 11:45:36
三連ちゃんの西部劇
西部劇はあまり好きではないが、西の健様ことクリント・イーストウッドが主演とあって
21日『シノーラ』(Joe Kidd)を観た。『ダーティハリー』のノリといっしょ。
軽〜い調子のイケイケの暴れ者だ。軽い男だが悪にはその腕っ節で立ち向かう。
年取ってからの『マディソン郡の橋』や『グラン・トリノ』の方がやはりお気に入りだ。
仁侠映画より、『鉄道員ぽっぽや』や『あなたへ』の高倉健もそうだ。

22日は『ダンディー少佐』はチャールトン・ヘストンが主演。ついクリント・イーストウ
ッドと比較したくなって観てしまった。南北戦争で北軍の小隊長役。重い重い、真面目、
真面目。真面目過ぎて面白みに少し欠けるが『十戒』や『ベン・ハー』をこなすだけの役
者だ。

そして本日23日はジュリアーノ・ジェンマの『荒野の1ドル銀貨』が放映される。
こちらは釈放された南軍兵士役。前出2人と違って甘い顔立ちの役者だ。
この際3人まとめて比較してみよう。高校野球決勝はその後だ。

3人とも1930年代生まれだ。調べてみたらイーストウッドを除いて2人とも物故者。
吹き替えの、山田康雄、納谷悟朗、野沢那智も。
長い夢の世界から現実に戻った浦島夢子の気分だ。
それでもみんな夢の中で生きて居る。

    (NHK BSプレミアム)



4951昭和のテレビっ子:2017/08/23(水) 16:17:37
やっぱりイタリアン
『荒野の一ドル銀貨』を観た。
ちょっといかついイーストウッド、びしっとショートで決めるヘストン、2人のヘヤース
タイルと比べてジュリアーノ・ジェンマは栗毛色のウェーブのかかった力の入っていない
ヘアースタイルだ。
その憂いを秘めた優しい大きな目は少年のようだ。
無防備にも見えるかわいい顔に反して、逞しい体。格闘シーン続きだ。
驚いたのは腰の位置が高いこと。逞しい上半身を支える若い牡鹿のような長い足だ。
上衣の下から見えるネズミがかったピンクのシャツ。おしゃれだ。
愛する妻にもひたすら優しい。
いかにもイタリアン。若い女の子を気持ちを惹き付けるわけだ。
ストーリーはありきたり。
命を救った穴の開いた銀貨が要所要所に登場するが、最大の隠しポイントグッズは、冒頭
と終わりに出てくる北軍から「記念」にと、彼の手元に戻った拳銃ではないだろうか。
銃身を切られ、飛距離、命中率も極端に落ちている。この拳銃がなかったら、私のジュリ
アーノ・ジェンマの容貌観賞だけに終わったはずだ。

今、まだまだ3人の有名俳優ほど逞しくはなっていないが、丸坊主の初憂いしい牡鹿たち
が甲子園で熱戦を繰り広げている。足の長さだけは最後まで彼等3人に追いつけないだろ
うなあ。



4952万理久利:2017/08/23(水) 19:01:21
イギリス現代版「花咲かじいさん」
主人公は善良なお爺さんと白い小犬のぽちではなく、こころ優しいホームレスの若いスト
リートミュージシャンと茶トラの野良猫ボブだ。
良い歌うたってよニャンニャン、本を出版しようよニャンニャン。
そう励ましながらホームレスミュージシャンから片時も離れない。
そして今ではベストラー作家と世界一有名な猫となった。

先日この1人と一匹がテレビに出演していた。実話が映画化され日本でも公開されること
になり、その宣伝のため来日したらしい。
インタビュアーにもライトにもカメラにも動じず、ゆったりおっとり座り続けるボブ。
猫のハイタッチにはいささか“仕込み芸”の匂いがするが、ボブを見る限りなるほど堂々
の「福を呼ぶ招き猫」に見えた。

映画 『ボブという名の猫  幸せのハイタッチ」』?? 8月26日公開



4953万理久利:2017/08/24(木) 12:49:29
今時の秋祭り
外から太鼓の音とワッショイ ワッショイの子供の声と、ピーッ ピピの笛が聞こえてき
た。そう言えば近所の垣根に「菅原神社例大祭 8月24日〜」のポスターがあった。
子供御輿か。それにしてもワッショイのかけ声がゆったりで太鼓の音と相俟ってゆっくり
同じリズムを繰り返す。
思わず外に出た。

目の前にはロープを引っ張る子供達が十数人。先頭で小父さんが大きな赤い団扇を振って
いる。山車を曳いているかと思いきや…。次に登場したのは台車に載せられた小さな御輿。
その御輿を大人達数人が押している。
ワッショイのかけ声は確かに子供達の声だが、彼等は綱を引っ張りかけ声をかけながら御
輿を移動させていたのだ。担いでいなかった…。
続いて登場したのは最後尾、ミニトラックに積まれた太鼓。小さな女の子達が三つ並んだ
太鼓を叩いていた。

外に出たついでにぴーひゃらぴーひゃら景気のいい音が鳴り響く平和公園まで足を伸ばし
た。盆踊りの時と同じ位置にテントが一つ。小父さん1人が座っていた。
もう一人は水まき。公園にたった二人。ここにあの一団はもどってくるのだろう。

知らない間に随分と祭りの景色が変わったものだ。

「甲斐いちのみや大文字焼き」で安全のため今年LED使用となったというニュースがあった。
そのうち、夏の花火大会も全部バーチャル世界になるのだろうか。
そしてこの秋祭りも。
録音の笛太鼓が鳴り響きバーチャル御輿担ぎが街を練り歩く。そんな日も近いのかもしれない。

    



4954昭和のテレビっ子:2017/08/25(金) 17:07:58
他人のそら似/安倍憎し
テレビではあまりとあげられないが、森友問題の影の立役者自称ジャーナリストと、
加計学園設計図をどこからか入手し、忖度問題では飽き足らず建設費やワインセラー
を問題提起した「今治加計獣医学部問題を考える会」代表。
憎い相手がいっしょだと、顔つきまで似てくるのだろうか。

森友 菅野完            加計 黒川敦彦
  



4955昭和のテレビっ子:2017/08/29(火) 10:41:54
ミサイル一色
朝テレビを点けたら、見慣れない画面。黒の画面に赤い帯、帯の上に「国民保護に関する
情報」とある。Jアラート画面のようだ。どの局も同じ風景だった。
その後はNHKは「朝イチ」を打ち切り、民放各局は橋本健神戸市議辞職で盛り上がると
ころを延々とミサイルについてあーだこーだと評論家たちが物知り顔でコメントを入れて
いる。

ミサイルを飛ばした相手を批難するのではなく政府批難、これには呆れた。
騒ぎすぎだという評論家がいたが、その番組自身が騒いでいることを忘れている。
上空を飛んだ北海道民の恐怖を忘れている。漁民や民間飛行機パイロットの恐怖を忘れて
いる。
その評論家は「相手をおどすのではなくと話し合いを」と最後まで言い続けていた。
一視聴者としてはミサイルの正確な情報と政府がどんな対応をとったか、とるのか、
その時自分はどのような緊急対応をしたらいいのか、それだけが知りたいのだ。

朝から頻繁に厚木基地に向かう戦闘機の爆音だ。10回は優に越えている。
いったい何機基地に集合したのだろう。

BSではいつものとおりテレビショッピングと韓ドラが流れていた。



4956万理久利:2017/08/30(水) 09:13:28
天寿を全うした蝉
     

ミサイルが日本の上空を通過した昨日、ベランダに一匹の蝉が仰向けになって転がってい
た。細い脚を真ん中に縮めてまるで合掌をしているかのようだ。
今年の夏は梅雨のぶり返しと言われた程雨続きで、蝉の声が例年より少なかった。
この辺りでは近くの平和公園が蝉のコロニーだ。雨が上がった日、公園横を通ると大合唱
を聞くことができた。何年もかかって土の中から出て来た蝉が公園を飛び出て近隣で威勢
よく数日泣き続け夏を感じさせてくれた。

ベランダの蝉は羽根の色具合からいってどうやらアブラゼミのようだ。
今年は「ジリジリ・・・」の鳴き声ばかりで、ツクツクボウシやヒグラシは聞こえてこな
い。シースルーの衣装は雨に弱かったのだろうか。

今朝もベランダに合掌姿で転がっている。その回りにはいつの間にか小さなアリがたくさ
ん集まっていた。しばらくはそっとベランダで寝かせておこう。



4957昭和のテレビっ子:2017/08/30(水) 10:19:24
今日の閉会中審査
昨日のミサイル発射を受け、早速安全保障委員会(衆院)と外交防衛委員会(参院)が開
かれる。各党を代表して質疑者がどんな発言をするか、予測はつくもののどんな考えを示
すのか聞いてみたい。与野党、政局関係無く話し合ってもらいたい。
NHKではなぜか中継はない。ニコ生で見ることができる。

衆議院
http://live.nicovideo.jp/watch/lv305760823
12:10 安全保障委員会
  国の安全保障に関する件(北朝鮮による弾道ミサイル発射について)
 報告聴取
  12:10-12:15 小野寺 五典(防衛大臣)
 質疑者
  12:15-12:45 青柳 陽一郎(民進党・無所属クラブ)
  12:45-13:05 赤嶺 政賢(日本共産党)
  13:05-13:20 熊田 裕通(自由民主党・無所属の会)
  13:20-13:35 佐藤 茂樹(公明党)
  13:35-14:05 後藤 祐一(民進党・無所属クラブ)
  14:05-14:20 足立 康史(日本維新の会)
  14:20-14:30 照屋 寛徳(社会民主党・市民連合)
 委員会決議(北朝鮮による弾道ミサイル発射に抗議する決議(案))
  趣旨説明
   寺田 稔(自由民主党・無所属の会)
  採決
  政府の発言
   小野寺 五典(防衛大臣)

参議院
http://live.nicovideo.jp/watch/lv305762740
14:40 外交防衛委員会
 会議に付する案件
   理事補欠選任の件
   外交、防衛等に関する調査(継続調査)
 政府からの報告聴取
  14:40-14:45 小野寺 五典(防衛大臣)
 質疑者
  井上 哲士(日本共産党)
  16:00-16:35 山田 宏(自由民主党・こころ) ほか
 決議案の提出
 採決
 所信表明



4958昭和のテレビっ子:2017/09/01(金) 00:01:29
すっかり忘れていた
明日は野党第一党の党首選があることを思い出した。
本日のサッカーW杯出場“決勝戦”に続き今度は“党首選”。慌ただしい。
蓮舫氏が退いてからも相変わらず続く森友・加計問題、豊田議員秘書問題、橋本市議問題、
そして先日のミサイル発射だ。テレビはこれらの話題ばかりだ。
党首選は影が薄かった。

昨年9月の党首選の時はもう少し賑わっていた。弁舌鋭くかつ攻撃的で、政権を奪回をも
期待できそうな女性候補者がいたからなのだろう。
昨日の閉会中審査はNHKで中継されなかったが、野党第一党の党首選の方はしっかりと
予定されている。(PM1〜)
あまり興味はない。夜のニュースで十分だ。



4959昭和のテレビっ子:2017/09/02(土) 11:55:16
ミイラがミイラ取りに?
(社説)震災とデマ 偏見と善意の落とし穴 2017年9月1日05時
http://www.asahi.com/articles/DA3S13111909.html

◆防災記念日の社説だ。
「震災とデマ」と聞いて直ぐに浮かんだのが東北大震災時の原発事故だ。
何と言ってもまだまだ記憶に新しい。デマ(風評)被害は今も続いてるからだ。
つづけて「豊洲市場とデマ」「モリカケとデマ」「安保法案とデマ」「テロ等準備罪とデマ」…。

◆昨日は関東大震災から94年目にあたる日だ。記事ではデマによる当時の一部在日外国
人の殺害事件を取り上げているようだ。
書いてあることはもっともだ。実に立派だ。そのとおりだ。
教訓に深く刻まなければならないのは国民一人一人、政府、そしてマスコミだ。
誰が発信元であろうと、関東大震災をつぶさに観察した科学者寺田寅彦が「流言蜚語」で
書いているようにそれが真実であろうとデマであろうと、広めたのはそれを信じた国民ひ
とりひとりだ。今の時代は94年前にはなかったデマの拡散にはうってつけのテレビと
SNSがあるだけに、騙されないように注意しなければならない。

◆よくぞこの社説を書いてくれた。そしてよくぞ書けたものだとも思う。



4960昭和のテレビっ子:2017/09/02(土) 18:01:13
同床異夢
「興味無い」はずだったが、何と言っても野党第一党、現政権への影響力もある。
テレビ中継で候補者2人の演説だけは聴いた。国政選挙にも関わる。
2人とも国会や街頭演説で鍛えられているのだろう、何時にも増して声を張り上げていた。

演説は枝野氏の方がうまかったように思えた。
2人ともその内容は実現出来ればハッピーハッピーなのだが、そしてその意欲は十二分に感
じられるのだが、全てはこれからにかかっている。前原氏だけでなく落選した枝野氏もだ。
少なくとも昨年9月の3名(前原氏は重複)の演説より説得力はあったようだ。
国政選挙権者としては、『北』問題についての考えも語って欲しかった。それが残念。
新たに決まった党首の下で、これからは足並み揃えて国会で堂々と政策論を戦わせてもら
いたい。

共産党の代表選挙の生中継を生きている間に一度は見てみたいものだ。
立党以来、初の党首選となればNHKも中継するだろう。
単独候補で無投票、これでは党内の活力に繋がらない。やり方、考え方のぶつかり合いが
あってこその活力だ。
一強政党政治にも同じ事が言える。

同床異夢(イメージ)



4961昭和のテレビっ子:2017/10/01(日) 02:53:00
同床異夢2
「民進幹事長に山尾氏起用へ 枝野氏は代表代行 新執行部」
2017年9月3日05時02分 (朝日デジタル)

◆“異夢”といっても、安倍政権打倒、政権奪回の夢は共通にみているのだろう。
経済、福祉、教育、外交、国防、国民がこれなら託してもいい!と思うような、政策を
打ち出していけば、例え時間はかかっても決して夢ではないのだが…。何も言うまい。
色んな意味で、期待する他ない。

イメージ



4962つる姫:2017/10/01(日) 07:38:07
婚約内定記者会見
和風アルカイックスマイルを浮かべる眞子様、
フィギャーの宇野昌磨を少し大人顔にした優しそうな小室圭氏、
恋する若者は、皇族であろうとなかろうと実に微笑ましい。
「綺麗な月を見ると、眞子様に電話する」
聞いている方が気恥ずかしくなる。
そして2人見つめ合う。
恥ずかしくて画面から目をそらしたくなる。

大幅行き遅れの私だが、ひがむこと無くこころから祝福して差し上げたい。
恐れ多くも
「どうか私の分まで幸せになってください」と言って差し上げたい。

      



4963赤松次郎:2017/09/04(月) 10:56:52
山荘便り−20170903 猫の歩き方
 山荘の周りを我が家の猫「モロ」と毎朝散歩に出かけるのだが、ふと気づいたことが
ある。猫はなかなかまっすぐに歩かないということだ。私が後ろから見ていると、ピン
と立てた尻尾をふりふり、前や後ろ下や上の藪などに目を配り道の左や右に沿いなが
ら、草や枯れ葉の匂いをかいだり手でひっかいたり、尻スプレーを振りかけたりと、結
構やることが多い。だから直線に歩くことはまれである。一方私はといえば、自分では
いつも直線上をまっすぐ歩いていると思っていた。しかし積もった雪の上に残った長靴
の足跡を見ると豈図らずや、かなり蛇行しているのに気づいて愕然とするである。

 そこで直線的に歩行するか否かは何か理由があるのではないかと考えた。
ここで直線という数学的な定義をひもとくと、二点間の最短距離とある。
二点 P(x1,y1), Q(x2,y2) の距離 PQ は√(x2−x1)2+(y2−y1)2で表せるという。ただし
これは二次元の世界の式で、多次元のはもっと複雑な数式である。
??ここで一つの面白い逸話がある。ジュリアン・S・シュウィンガーや朝永振一郎ととも
にノーベル物理学賞を共同受賞したリチャード・P・ファインマンは、『ご冗談でしょ
う、ファインマンさん』 (岩波現代文庫)2000/1/14のなかに、蟻の行動を長時間観察す
るシーンがある。水平な床の一点Aから垂直な壁の一点B(観察者から見て床面上のA
点より右にずれた壁面上のB点)までの蟻の隊列の軌跡を見ていると、人間には水平面
の軌跡と垂直面の軌跡が一直線には見えない。しかし床と壁を平面に展開して見ると、
確かにA点とB点は直線で結ばれていることをファインマンは発見するのである。さて
さて蟻は二点間の最短距離をどうやって関知したのであろうか?

 ここで直線的に歩行する理由はといえば、最短距離を選びたいという意思であり、そ
の意思はA点とB点へ移動する目的があるかどうかであるといえるのではと思った。自
転車の安定した走行を得るには適度なスピードが必要なように、大股で真っ直ぐ歩くに
は早足歩きが必要なのであろう。
 意思とスピードの走行に圧倒されたのは、十数年前のバブル崩壊に煽られて設計事務
所を閉鎖し、さる不動産会社に半年勤め通った新宿西口地下道の様相である。ここは渋
谷駅前のスクランブル交差点のようなもので、放射状の通路から人の波が押し寄せる焦
点のような広場である。そこではスピードと強い目的意識を持った人達が突進してく
る、まさに戦場である。うら若きOLといえども、目的のために雑念を捨てさり鋭い刃
物と化して私にむかって直進してくる時、私は思わずたじろぎ、道を譲るはめになる。
まさに気合いの勝負である。

 だから「モロ」や世俗をはなれ霞を食べて生きていこうとしている私の行動には目的
意識がなく、勢い目先の興味に惑うから真っ直ぐ歩けない。むしろそのむき出しの意思
にうんざりするのである。

4964昭和のテレビっ子:2017/09/05(火) 10:21:59
他人のそら似
野田聖子氏とともに意外な登用だと取りざたされていた河野太郎外務大臣が報道番組に出演
していた。外務大臣に任命されて1月だというのに、先月29日は北海道上空を飛んだミサイ
ル、そして一昨日の核実験だ。
海外出張に加え、マスコミ対応やテレビ出演等々ぞや慌ただしい時間をすごしていること
だろう。「威勢のいい2世議員の若造」のイメージがこびりついていたためか、戦後最年
少の外務大臣かと思いきや、民主党政権時代に玄葉光一郎(当時47歳)がいた。
氏が外務大臣のときどんな実績を残したかの記憶は全くない。

河野大臣の実力はまだ良く分からないが、自民党に何か良い意味での旋風を巻き起こして
くれそうな雰囲気がなくもない。外交も手堅くかつ今までの大臣にはない手法で進めてく
れそうな期待がもてる。党利党略、出世欲が感じられず、国政まっしぐら感がある。

特徴的な顔だ。じっと画面をみていて鼻と口との間が極端に短いことが分かった。ときと
して上唇に鼻が接触しそうになる。
笑った顔は、脇役にかかせなかったシャイで、殺されてばかりいた名優川谷拓三氏と重な
る。もっと笑うと、一時テレビのお笑いショーに出ていた“くしゃおじさん”。
あまり感心がなかった政治家だが、不思議と親近感がわいてくる。

  



4965昭和のテレビっ子:2017/09/06(水) 08:05:06
元気があればなんでもできる
昨日の閉会中審査(外交防衛委員会)でアントニオ猪木氏が質疑に立った。
昨年に続き北朝鮮の建国記念日に絡めて訪朝する旨述べていた。
スポーツ交流というより、一国会議員として対話を通じて核・ミサイル開発問題の打開を
探りにいくのだろう。
猪木氏の直前に「北朝鮮への挑発より対話を!!」と何度も繰り返した共産党井上哲士議
員が、すぐ横から時々猪木氏を見上げていた。何を思っていたのだろう。

近頃テレビ解説でひっぱりだこの武貞氏も昨年猪木氏と一緒に訪朝したいう。
今年も訪朝するのだろうか。
「韓国人や中国人と話して、遊んで、酒を飲み交わし、もっと もっと仲良くなってやり
ます」と述べていた元シールズの青年、
日曜の朝の番組で「圧力かけるな対話しろ!」と言っていたジャーナリスト、
毎日行われる官房長官会見で、北朝鮮の最高指導者の真意/希望について質問を投げかけ
る某新聞社の女性記者、
めったにないチャンスだ。この際猪木氏の訪朝団に加わり、一国民として対話をしようと
の発想はないのだろうか。
最高指導者の兄、叔父の事件は忘れて、直接対話にいどんでみたらどうだろうか。
元気と信念と勇気があればなんでもできる。

安倍政権のやり方を「対話」で変えられないのに、果たして最高指導者を対話で説得させ
ることができるのだろうか。
そんな思いは残るが、
猪木氏の勇気には脱帽。



4966キメラ17号:2017/09/06(水) 18:02:19
明日発売の文春
「山尾志桜里」不倫疑惑を掲載する模様。相手はK弁護士

玉井さんも藤原さんも週刊誌ネタ、シモネタには飛びつかない。冷静だ。
私も基本的には2人の考えと一緒だ。
週刊誌はもちろんそれをネタにするテレビのワイドショーが、人民警察か人民裁判所のように見えることがある。

けれど城之内さんのように、ネタをつい遊びに変えたくなる。
パーセンテージは表示されていないが、調べてみたところ今現在断トツ一位は「開き直る」
二位は「秘書のせいにする」とあった。(笑い)
「秘密保護法をもちだしてくる」
「週刊誌を名誉毀損で訴える」これを追加して欲しい。

※新聞中刷りより詳しい内容がすでに文春ウェブサイトに掲載されていた。
http://bunshun.jp/articles/-/4013

■玉井克哉(Katsuya TAMAI)@tamai1961 2017.9.5
然り。不適格だと僕も思うけど、私生活がどうとか、くだらない。フランソワ・ミッテラ
ンは日本では出ない。それでいいのか。
私生活よりガソリン代の方が重要だと思いますよ。私は。何せ公金の使い方なので。

■藤原かずえ@kazue_fgeewara  2017.9.5
民進党の山尾志桜里議員に不倫疑惑があるそうです。国会議員のプライヴェイトな素行に
ついて私はまったく興味がありませんが、過去の発言を聴いてみると、山尾議員は不倫を
かなり問題視しているようなので、もし報道が真実だとしたら勝手に責任とって下さい(笑い)

■城之内 みな? @minajyounouchi 2017.9.6
自民党の不祥事には舌鋒鋭い批判をする山尾しおり議員。ご自身の不倫疑惑にはどう対処
すると予想しますか?
○事実無根と開き直る
○K弁護士を訴えるとイミフ(*意味不明)弁明
○議員辞職または離党する
○秘書がやったと弁明する



4967昭和のテレビっ子:2017/09/07(木) 17:37:06
映画『ラスト・ショー』BS3
前日の「プレイス・イン・ザ・ハート」に続き舞台はアメリカ南部テキサスだ。
30年代から時代は進んで50年代。
題名から、ミュージカルかショービジネスの話かと単純に想像していたが、ハイスクール
の男女の青春ストーリー。「ビバリーヒルズ高校白書」のようなリッチ感はないが、若者
の無軌道振りと冒険心、そして屈折はいっしょだ。性の開放感は現代の日本ですら、当時
の高校生には追いつかない。お国柄なのだろう。

映画全体に流れるのは時代の閉塞感。かつては賑わっていたであろう町並みも寂しいかぎ
りの風景。一寸した過疎状態。若者は就職先を求めて大きな町に行くか、小遣い稼ぎに石
油堀。大人達はみな僅かながらも過去の栄光の記憶にしがみつきながらも諦め境地。
そんな中、小さな社交場(映画館、ビリヤード、スナック)をやっている中年男サムが一
人、開拓時代の古き良きカーボーイ魂を温存させている人物として描かれている。
サムが死に、映画館も閉じ、親友も朝鮮政争へと去っていく。一時代の終わり…の余韻を
残して終わる。今のテキサスと言えば、ハイテク企業が立ち並びそして宇宙センターだ。
時代はどんどん変わる。

驚きの再会と言ったらいいのだろうか。
町一番の美人高校生、見事なブロンド、大きな口、ツンとしたかわいい鼻、見覚えがある!
昔毎週観ていたドラマ『こちらブルームーン探偵社』で部下ブルース・ウィリスと粋な口
げんかを繰り広げる美人社長を演じていたシビル・シェパードだった。熟女前のういうい
しい若い頃の彼女もなかなかの美人だ。
もう一人は主人公だ。
戦争で五感を奪われ手足をもぎ取られた青年『ジョニーは戦場に行った』のジョーだ。
当時のティモシー・ボトムズは幸薄い心優しいナイーブな青年役がぴったりのようだ。
おんぼろトラックのラジオから、スナックのジュークボックスから流れる50年代のカン
トリー音楽が軽快なだけにもの悲しい。

  



4968:2017/09/08(金) 10:32:24
ラスト・ショー
「ラスト・ショー」の文字を読んで思わず書き込み。
当時のアメリカ映画は閉塞感を感じさせる映画がけっこうあって、ラスト・ショーを映画館で観た時はしばらく心が
わしづかみにされた。今から思うと自分の閉塞感が呼応した映画だったのだとよく判る。
いい映画ですよね。60年代の隠れた傑作です。当時の自分を懐かしく思い出します。

4969:2017/09/08(金) 11:09:13
(無題)
訂正!
今調べたらラスト・ショーは72年でした!!!
60年代だなんて大ウソ。自分の記憶のいいかげんさにげんなり。もう始まったか脳軟化。
ちょっとお詫びまで〜〜〜〜

4970昭和のテレビっ子:2017/09/08(金) 15:52:51
訪朝ご一行様
2017.9.7 平壌
(7日 共同)

◆昨年に続き武貞氏が猪木議員とともに、独立記念日に合わせて平壌入りだ。
他にも名も知れぬ日本のジャーナリストも北朝鮮入りしているのかもしれない。
テレビでは、猪木氏でもなく無名のジャーナリストでもなく、武貞氏を呼んでじゃべらせ
るのだろう。武貞氏だけでなく、新聞社もテレビ局も猪木議員に頼らず、堂々と記者を送
り出し現地の様子を語って欲しい。武貞氏一人では、様子が見えてこないし、偏る可能性
大だ。武貞氏からしか現地の様子を聴こうとしないマスコミは情け無い。

◆訪朝は日本からの直接入国はできないため中国経由が殆ど。パスポートにも訪朝記録は
残らないし、中国で貰う北朝鮮入国ビザも帰り中国で回収される為、証拠が一切残らない。
これまでないしょで「地上の楽園」を訪れた人達の名簿を見てみたい。
「魔界」には人間の興味を惹き付ける媚薬があるようだ。



4971昭和のテレビっ子:2017/09/08(金) 17:27:16
年をとるのも悪くない
『ラスト・ショー』が放映された頃は70年代初頭。
NHKBSではこの映画の数日前に『ある愛の詩』をやってました。
これも70年初頭の作品です。当時たいそう話題になっていた記憶があります。

当時から映画館に行くことは殆ど無くこの映画にも興味はありませんでしたが、テレビで
取り上げていたり、友達との会話でストーリーだけは知っていました。フランシス・レイ
の音楽も。
不治の病を絡めた若者の純愛物語、何処がいいのか、観てもいないのに当時の感想。
それより前に映画やテレビドラマにもなった『愛と死をみつめて』と同じのりで、特別な
感慨はわきませんでした。吉永小百合の演技は大袈裟だなあ、その程度。
あの頃の私はかわいげのない乙女だったのです。
年をとって改めて観るとそれなりに違った感想がありますが、山口百恵演じる赤いシリー
ズ作品やヨン様で話題となった冬のソナタとと大して変わらない、乙女チックな情緒に流
されるだけの印象はぬぐえません。BGMと雪だるま、そんなシーンまでよく似ています。
乙女も元乙女も、うっとり物語の世界に引き込まれるのでしょう。

若い頃『ラスト・ショー』を観ていたら、多分パゴールさんと同じくぐっと心をわしずか
みにされていたかもしれません。年をとって初めて観た私の反応は、わしづかみではなく、
感慨深いものがじわーっとしずかに心に広がった、そんな感じです。

年をとるにつれ、記憶力や注意力が衰え、感受性、感情もうすぼやけてきますが、その分
悲しみも苦しみもやんわりと受け止められそしてぼやけてくる、そして若者にはみえない
ものが見えてくる、若い頃の私も、今の若者も、年寄りをなめんなよ…
近頃よくそう思うことがあります。
かわいげのない乙女がそのままかわいげのないおばさんになったようです。



4972万理久利:2017/09/09(土) 16:59:22
食欲の秋/タイラギ 
花の名前と同じくらい、魚介類の名前を知らない。観賞魚は金魚と鯉くらい。
魚へんの漢字は200近くあるというが、10も読めるだろうか。
知っているのは食べる魚介類だ。それも数は少ない。
若い頃は肉中心だったが、今は魚、主に刺身に目が行くようになった。スーパーの魚売り
場はほんの数きれの刺身が高値で売られている。
値段には疎いほうだが、少し前までもう少し安かったはずだ。おまけに種類も少ない。

大きな三角形の貝が水槽の中の小さな石ころのようなものが並べられている床にたくさん
突き刺さっている。タイラギの養殖に成功したというニュースだった。
「瀬戸内海や有明海を中心に国内の海に広く生息」「絶品」「激減」という言葉を聞いて
ピンとくるものがあった。やっぱり…。
佐賀や長崎に住む親戚から時々送ってきたあの貝柱の粕漬の貝だった。
デパチカ好きの母が「佐賀名産展」があると買って来た。常設の「ふるさと名品コーナー」
でも。高級品だということなどつゆ知らず、一袋をぺろりと食べて怒られることもあった。
コリコリでやせ細った海茸より、大きくてプリプリかつ柔らかい貝柱の方が満足感がある。
もう10年以上口にしていない。準絶滅危惧種なら出回っていないはずだ。
養殖技術が増せば、また市場に顔を出すだろう。あの食感、味をもう一度味わいたい。

世界初の鰻の養殖成功の話はどうなったのだろう。
近畿大学のマグロ養殖、ぶりの養殖、販売はどうなったのだろう。
日本の技術力をもってすれば、十分大量生産が可能なはず。

自国民の腹を肥やすためにだけでなく、あやしげな魚介類より「安心、安全、美味」な魚
介類を海外に向けて輸出もできるし、技術そのものを売り込むこともできる。

まずは、そこそこの価格で、身の引き締まった鰻、貝柱の粕漬、おいしい刺身を存分食べ
たい。



4973万理久利:2017/09/11(月) 14:48:45
咲き始めた曼珠沙華
昨日、大河「直虎」の開始とともに、遠くからドカンドカンと花火の音が聞こえてきまし
た。線路の向こうの成瀬にある杉山神社の奉納打上花火です。亡き人をお呼びし霊を祀る
お盆が過ぎると収穫を祈り感謝する季節。

今朝、気が付くといつのまにか、毎年みかける場所に今年ももちゃんと曼珠沙華が伸びて
いました。蕾姿が多く見られます。昨日は全く気が付きませんでした。
お迎えに用意した茄子や胡瓜が消えた後に出現するのがこの曼珠沙華。
一時戻ってきた魂が立ち去ったあと、現世に残していった悲しみや、恨みや喜びや情熱が
メラメラと花の形を借りて地上に立っているようにも見えます。

今は白い曼珠沙華が目に付きますが、もうしばらくすると、真っ赤な曼珠沙華が家々の庭
でメラメラと燃え上がることでしょう。

    



4974万理久利:2017/09/11(月) 18:13:19
あれから16年
駐在先の会社から帰ってテレビをつけると、ノッポビルに飛行機が突入し煙が立ちのぼっ
ていた。パニック映画かと思ったら現実に起きている異様な景色だった。
翌朝のオフィスは日本人もローカルスタッフもこの話題でもちきりだった。

場所は香港島から遠く離れたニューヨークだ。香港にいる自分も、東京の家族にも関係な
いことだ、仕事にかまける日々が続く中どこか他人事のように眺めていたような気がする。
それでも何かとてつもない不幸が世界に広がるような漠然とした不安だけはあった。
具体的な恐怖としてはむしろ数年前の返還による中国共産党の力がこの自由な香港にど
んな形で影響してくるかの方が大きかった。それも、いずれ自分はここを離れ日本に戻れ
るということでこれまた他人事状態だったことも確かだ。

時代は移り、日本をとりまく状況は他人事では済まされないことが起こりつつあるようだ。
人災だけでなく近く関東にも起こると言われている大震災もだ。
人は足元に火がつかないと、なかなか真剣に考えようとしないものだ。
考えたところで、逃げる先も逃げる資金も、そして何より日本から出て行く気持ちがさら
さらない。出来ることと言えば、じっと事態を観察して、わずかばかりの友人と情報を交
換し、今居る中で少しでも被害を少なくする工夫をし、そしてたった一票の選挙権を行使
するだけだ。



4975万理久利:2017/09/13(水) 19:53:20
シュレーディンガーの猫
福島原発事故の時、いちはやく現地に行き「被曝を測定した先生」、そして今なお現地の不
安を取り除こうと検査を続ける人物として知られる物理学者早野龍五氏が面白い写真をスイ
スからツイッターに掲載していた。
スイス訪問は長年“CERN”で研究活動を続けているからその用事だったのかもしれない。
面白い写真とは、スイスで見た「シュレーディンガーの猫死亡」と書かれたた黒のTシャツ
を着た若者の写真だ。「シュレーディンガーの猫生存」赤シャツとセット販売であればなお
宜し、とコメントしてある。さらに早野氏は「僕生きてるよ」と箱の中から顔を出してる
猫のイラスト付デイパックを追加で掲載。
物理学者ならではのこういうユーモアはうならせる。好みだ。

謎めいた言葉、意味深な言葉、如何にも難しい意味を含んだ言葉は、とりわけ物理、数学
脳科学といった科学分野に多い気がする。
「リーマン予想」「ラプラスの悪魔」猫を入れ替えた「セリグマンの犬」「パブロフの犬」
もある。中身は難解すぎて理解に苦しむ意味でも、とっかかりとしては、身近な犬や猫が
でてくるとなんとなく調べてみたくなるから不思議なものだ。

早野氏のツイッターより 2017.9.12



4976昭和のテレビっ子:2017/09/14(木) 21:11:31
ノリノリの歓迎
安倍総理がインドを訪問中だ。昨日テレビニュースで小さく報道されていた。
訪問時の映像をネット探してみると、現地テレビの映像があった。
まあなんと賑やかなこと。飛行機の出口登場とともに盛大な太鼓を打ち鳴らし歓迎の踊り。
その後は歓迎パレードだ。決して大きいとは言えないライトバンに乗った総理夫妻とモデ
ィ首相が立った姿で手を振る。景気よい太鼓とラッパが鳴り響く中、明るく元気いっぱい
で沿道を埋め尽くす人人人。まるでインド映画を見ているようだ。
かり出された雰囲気や厳しい規制の雰囲気があまり感じられないところがいい。
早口でヒンディー語をまくしたてる実況、言葉が分かればもっと楽しめそうだ。

・何と言ってもゼロを発見したインド
・昼のドラマ『パンとあこがれ』にでてきた新宿中村屋創業者にかくまわれたインド独立運
 動家で日本インドカレーの産みの親でもあったボース、
・顔や痩せた姿も無抵抗主義(主に母に対して)であったところも、父とそっくりなガンジー、
・東京裁判で日本が国際法に照らして無罪であることを終始主張し続けてくれたパール判事…
私にとっては親しみが湧いてくる国だ。

アーメダバード飛行場に到着
https://www.youtube.com/watch?v=fVydgll3cBQ 7分

モディ首相とパレード
https://www.youtube.com/watch?v=lxIcv6Zajxg 41分
(初めの8分 終わりの3分だけでも十分雰囲気が伝わる)



4977万理久利:2017/09/15(金) 16:01:34
敬老の日 老人の日
国民の祝日に関する法律 第二条 抜粋
敬老の日 九月の第三月曜日 多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し長寿を祝う

老人福祉法 第五条
1 国民の間に広く老人の福祉についての関心と理解を深めるとともに、老人に対し自ら
  の生活の向上に努める意欲を促すため、老人の日及び老人週間を設ける。
2 老人の日は九月十五日とし、老人週間は同日から同月二十一日までとする。
3 国は、老人の日においてその趣旨にふさわしい事業を実施するよう努めるものとし、
  国及び地方公共団体は、老人週間において老人の団体その他の者によつてその趣旨
  にふさわしい行事が実施されるよう奨励しなければならない。


本日は元々の祝日「敬老の日」。老人福祉法に今でも制定されている「老人の日」を国の
祝日としたようだ。
今は亡き両親の年齢に近づくにつて複雑な気分でこの「敬老の日」を迎える。
そもそも老人の正確な定義がわからない。「子供」「成人」よりさらに不鮮明に思える。
世の中、身体能力は落ちたものの元気いっぱいで活動している老人が沢山目につく。
「老人」でひとくくりにされる人の中には、定義によってははずれる人もいるし、老人呼
ばわりされるに抵抗を覚える人もいるだろう。
こどもの日、成人の日はこれから社会に出て生きて行く人へのエールだが、老人の日は表
舞台から卒業した人へのいたわりの色合いを感じてしまう。
感謝の気持ち、敬意の気持ちは大事だと思うが“いたわり”も含めて受ける側に立つこと
を考えると、同情と施しを受けるような気がしなくもない。ましてや社会貢献の自覚がな
いのに一律「敬老」などと言われても戸惑う。この際80歳以上を老人とするとすれば、
どんな人生を送ったか関係無く「よくぞ生き続けた」で納得できるのだが。
素直になれない私…。



4978同人α総務:2017/09/15(金) 19:33:59
レンズの向こう/玉屋〜!(1)
セミプロカメラマン竹内氏の手にかかると、花火の個性、美しさ、ダイナミックさが見事
に写し取られます。私はこうはいきません。ましてや夜の撮影となると画像は鳥目状態です。
こうして眺めると、花火師とは火薬に混ぜる各種成分の分量を微妙に操る科学者であると
同時に大きな夜空をカンバスに絵を描く芸術家であることがわかります。
絵画は人によって好みはそれぞれですが、打ち上げ花火は子供から大人まで、貧乏人から
お金持ちまで、例外なく玉屋〜!と叫びたくなるような豪快さ、美しさでがあります。
ドローンLED花火なるものが出現しているようですが、電子光をドローンに運ばせての
“花火もどき”じゃ何とも味気ない。
地響きも欠かせない要素ですし、その日の天気によって微妙に光具合や煙の流れ具合も変
わります。だからこそ花火は、二度と見られない、味わえないその時だけの芸術品になる
のです。



    ??????????????  ??????
     ??????????????????????(Photo by I.Takeuchi 2017夏)



4979万理久利:2017/09/16(土) 15:31:11
イグノーベル賞2017
毎年この季節になるとノーベル賞の予想情報が飛び交う。
世界が注目するこの賞が数日をかけ重々しい発表が開始されるが、それを待たずに一気に
陽気に、イグノーベル賞が発表される。どれも嘘八百お笑い満載の論文かと思いきや、き
っちりと科学的な実験、検証に基づいていることが、単なる笑いにい止まらずに重みと箔
をつける。近頃ではこちらの方が気になって仕方ない。

昨日受賞式が行われたようだ。ウィーンではなくボストン。
今年も各分野、なかなか面白い受賞研究論文が並んだが、その中でもフランス人研究者に
よる「ネコは固体にも液体にもなれるか?」(物理学賞)が個人的にはピカイチだった。
猫の魅力はなんといっても人間に決して媚びないマイペースぶりと、身体能力そしてしな
やかさだ。研究者はこのしなやかさ、体の柔らかさに着目したようだ。
どんな形にも収まる液体がもつ流動性と結びつけるところが奇想天外。
「シュレーディンガー(ノーベル物理学賞受賞者)の猫」を意識してのイグノーベル登場なのだ
ろうか。

日本では空前の猫ブームと聞かれるが、海外でも猫はなかなかの人気もののようだ。
受賞のニュースを聞いた猫好きたちが、液体猫をイメージするような画像を次々にネット
に上げていた。猫愛好家にはたまらない画像ばかりだ。
→ https://togetter.com/li/1150880



4980昭和のテレビっ子:2017/09/19(火) 09:47:12
新聞週間標語2017
「新聞で 見分けるフェイク 知るファクト」
今年の標語が決まった。
“文化の秋”、ノーベル賞発表、各種展覧会、学校の文化祭、文化勲章…等様々のイベント
が続く。新聞週間(10月15〜21日)もこの時期に設けられている。

集合住宅のエントランス横に郵便受けがずらりと並んでいるが、早朝も夕方も新聞が入っ
ている世帯は数件だけだ。みかける古紙回収の束も僅かだ。
小さな頃、日々新聞が家に新聞が運ばれてきて、初めはテレビらんと漫画だけだった。
中学生あたりから分からないながらも、政治、経済、社会、文化面にも、父や兄に負けじ
と目を通すようになり、テレビでは目が行き届かない情報を新聞で得ていたものだ。
新聞は情報だけでなく、読み終わった後も日常生活の中で「紙」として様々な用途でリサ
イクル活用していた。「新聞人生」を無駄なく全うだ。
私は10年位前から新聞とっていない。情報はテレビからそして最近ではネットで主要新
聞を何種類か必ず読んでいる。この集合住宅の人達の多くも私と似たようなものだろう。

そのネットには、新聞情報以外に厖大な量の情報がはいっている。
同じニュースでも主要新聞と合わせて読むと、いろんな疑問がでてくる。
新聞記事以外のネット情報は初めから「ピンからキリまで、嘘、デマ等ありき」の世界だ
と認識して読むが、「新聞は信頼するに値する」との先入観があるから、つい正しい情報
だと思いがちだ。自分自身がそうだったと思わされることが多い。

「新聞を 見分けるフェイク 自分自身で知るファクト」
これが私の反省からくる標語だ。



4981同人α総務:2017/09/19(火) 19:12:19
レンズの向こう/玉屋〜!(2)
(1)では、夜空に描かれた見事な円形とそこから均等に落ちていく光の線を竹内氏の
カメラが捉えてくれましたが、今度は爆発の一瞬の作品でしょうか。
白金色の火花は極太の筆で中心から一気に外に向かって線を描いたようにも見えます。
力余って水煙が舞っています。下はその赤色版。

花火の手前にそびえそびえ立つ真っ黒な鉄塔が一瞬に繰り広げらる花火の祭典を引き立
ててくれます。



    ??????????????  ??????
     ??????????????????????(Photo by I.Takeuchi 2017夏)



4982マリアンタ :2017/09/21(木) 09:44:34
夢∞夜/20xx年イグ・ノーベル賞
今日こんな夢を見た。

20xx年イグ・ノーベル賞受賞(生物多様性部門)
「フクロウはアララト山、かつ山頂の360度回転する灯台なのか?」
2017年物理学賞「猫は固体かつ液体なのか?」に匹敵する。

動画: https://www.youtube.com/watch?v=dPvwleZPQTQ????1分

とろけるフクロウがあらわれた / Melted Owl より



4983昭和のテレビっ子:2017/09/22(金) 09:18:38
たまには/「福島原発事故で胎児への影響なし」日本学術会議
テレビでは9月1日のこの報告を全然流してくれなかったので気が付かなかった。
昨日唯一毎日新聞がこの報告について触れていた。
事故から6年、様々な「怖いよ、怖いよ」情報が流れた。注意を促す、原発の可否
について考えさせる、一石を投げるこは大切なことだ。
だがその後の科学的データに基づく報告も発信し続けるべきでだと思う。

日本学術会議 臨床医学委員会??報告 ↓
「子どもの放射線被ばくの影響と今後の課題 −現在の科学的知見を福島で生かすためにー」(2017.9.1)

当件 簡単情報 ↓
https://www.j-cast.com/2017/09/21309138.html



4984万理久利:2017/09/22(金) 10:19:27
何だか泣けちゃう
 2017.9.21
https://twitter.com/yakitori_shio/status/910739731616481280

◆家族に内緒で極小市民活動をしていた父。こんな姿だったのかもしれない。
姿形も父そっくりだ。



4985同人α総務:2017/09/22(金) 18:48:52
レンズの向こう/玉屋〜!(3)
竹内氏撮影の花火シリーズ、最後の二作です。
花火を見ながら一句。

煙たつ闇を照らして千輪菊


??????????????????????????????  ひゅうひゅうと夜空に一発万華鏡
    ??????????????  ??????
     ??????????????????????(Photo by I.Takeuchi 2017夏)



4986昭和のテレビっ子:2017/09/23(土) 10:27:24
9.22 プライムニュース
2017.9.22 BSフジ


『細野・若狭新党の実像 小池知事とどう連携?』
ゲスト 細野豪志 田?史郎

細野氏、アドレナリン噴出状態だった。思いの丈を語りまくる。こんなに語りまくる氏を
初めてみた。慎重過ぎてなのか政策をあまり語ろうとしない若狭氏より好感はもてる。
しかし反町氏の鋭い質問には上滑り箇所も多々。
これまでの議員生活の中でも最大の転機/船出なのだろうから、高揚するのも分かる。
でもやはり力不足の感は否めない。党首として仲間を率いるというより、使われる方が氏
の能力を発揮できるのではないか。もちろん良き党首の下でだ。
安倍の犬、スシ太郎とも揶揄される田崎氏は、どっかり落ち着いて細野氏を見ていた。

細野さん、山本モナさんに迫ったときもこのノリだったのだろうとつい想像してしまった。
新党の行方がモナさん事件と同じような結末で終わらないことを心から祈りたい。
力強い新党づくりに期待したい。



4987同人α総務:2017/09/23(土) 13:57:16
レンズの向こう/彼岸花
本日は彼岸の中日、祝日「秋分の日」だ。
祝日法には『祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日』とある。
ものぐさな私は、今週初めの敬老の日に両親とその横に飾ってある祖父母の写真の前に
線香をたて見たことのない遠いご先祖様も含めて心を込めて手を合わせたばかりだから、
特段なにもしていない。竹内氏が撮したこの彼岸花の写真を眺めているだけだ。

彼岸花はこの世に生きた今は亡き人達の伊吹、やりのこした無念さそして今を生きる人
間達へ何かの訴え・警告のように思えることがある。
生きて居る自分としては、西の彼方の悟りの世界「彼岸」を思うことよりも、煩悩に満
ちあふれた人間世界、人類の力が及ばない自然の怖さと美しさにあふれる「此岸」への
興味が尽きない。まだしばらくこちら側で観察を続けたい。体験したい。煩悩に浸かり
たい。自然を味わいたい。



    ????
     ??????????????????????(Photo by I.Takeuchi 2017秋)



4988昭和のテレビっ子:2017/09/24(日) 08:51:59
敬老の日を夾んで放映された三本の映画
         

 NHKBSシネマの放映メニューは、時期を狙ったものが多い。
有名俳優の訃報が入ると当人の話題作、8月は戦争(反対)映画…等々だ。
9月は老人が出て来た。
『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』 2013 アメリカ
『サクラサク』 2014 日本
『あん』 2015 日本

 「ネブラスカ〜」、「サクラサク」の二作は痴呆がみられる老いた父親と息子(家族)の
ロードムービーだ。
訪れるのは父親の思い出の場所。
ネブラスカの老人達が集まる寂れた居酒屋とかつて家族で住んだ今は廃墟と化した家。
サクラでは福井県美浜の古くからの集落、お寺、祭り。
二作見比べると、それぞれの国柄の違いが分かって面白い。
でも、いっしょなのは親爺と息子の関係。双方口数は少ないが、どこかぶっきらぼうなと
ころがあるが、そこは男同士何か通じ合うものがあるようだ。母と娘には無い繋がりがある。
 「あん」、杏ではなくどら焼きに夾む黒あんのことだ。半世紀以上をハンセン病隔離施設
で過ごした老女が町に出る。得意の黒あんづくりをするために小さなどら焼き屋でアルバイ
トだ。誰よりも生き生きとしている。自分の人生を悲観するわけでもなく、世間を恨むわけ
でもなく、鍋にも小豆にもしゃもじにも、そして回りの自然にも語りかけ愛おしむ。
生きて居ることにひたすら感謝していることがわかる。

 映画に登場する象徴的な「物」はアメリカ映画では「トラック」、日本映画二作は「桜」。
これもまたお国柄。
 三作それぞれに登場する老人たち、演じたブルース・ダーン、樹木希林、藤竜也、みな迫
力ある演技だ。
どんな人生をおくろうと、地位や名誉を得ようと得まいと、財を蓄えたか否か…そんなこと
よりももっと大切なものがあるということを感じさせてくれた三本の映画だった。



4989同人α総務:2017/09/24(日) 16:08:39
貴美女の散歩道/萩−1
この秋、貴美女さんは萩・津和野旅行に出掛けました。
この地は私が数十年前同僚といっしょに6泊7日の山陰旅行のコースで一度訪ねた所で
す。太平洋と日本海の違いでしょうか。落ち着いた穏やかな暮らしぶりと人工物がほとん
ど見られない物静かなセピアカラーに染まる海と緑の松が印象に残りました。
「今」の様子を是非写真に納めてきてください、そんな私のリクエストに貴美女さんが応
えてくれました。数回に分けて風景写真とコメントをここに紹介させていただきます。

明倫館                               松陰神社
  
萩は、愛嬌のない街、
ただ、松陰先生と、城下町の武士が看板で、それだけに固執して、そのまま、ずっと続い
ているような街でした。
繁華街はさびれ、毛利のお殿様の影響で、白壁だけが、ずっと続いた、人気のない街でした。
壁で囲まれた、黒い瓦の家の中には、いったい、誰がいるのやら??

萩と言えば「明倫館」。
松に囲まれた、きれいな校舎でした。
タクシーに乗ったら、一番先に案内された所でした。

次に、松陰神社。
長い説明のあと、お参り。
その後、裏手に行って、お墓参りしました。
ここいらの説明は、省きます。
なんか、人魂が出てきそうで、不気味でした。(貴美女)


?????? 北門屋敷  庭園                      内部
??????    
????????萩城三の丸にある、「北門屋敷」
????????萩では、武士とか商人とかの区別がきびしい。
????????お城を中心にして、すべて考えるらしい。
????????このホテルは、門をくぐると、英国式の庭園があって、気持ちがなごむ。
????????2階への階段、ランプなど、すばらしかった。(貴美女) 



4990昭和のテレビっ子:2017/09/26(火) 10:42:05
ミンミン賑わい座/新一座「希望の党」
  
強烈な新キャラ/ネタをみせる一座が、パンダ「シャンシャン」に合わせての登場です。
「テレビの使い方」をよ〜く熟知している座長です。
この日は一日中座長のお顔がテレビで流れていました。

以前所属していた大手一座で嫌われていた訳が、なんとなくわかってきました。
打たれ続けた「出る杭」から、これからは打つ側に回るのでしょうか。



4991同人α総務:2017/09/26(火) 17:14:10
貴美女の散歩道/萩−2 
.

城下町情緒


    

   萩は城下町。
   壁のいろ、作りが色々あって、楽しめた。
   城内から城外へ歩く。(貴美女)


夏みかんと萩焼
  

   萩は夏みかんと萩焼が有名。
   さすがに、いたるところで、目にする。
   夏みかんと白壁。
   萩焼は、旅の友が私の誕生祝にと。
   そろそろ、焼酎のお湯割りの季節で、うれしい限り。(貴美女)



4992昭和のテレビっ子:2017/09/27(水) 06:52:34
またですか?
朝5時過ぎ、速報を知らせる音がテレビから聞こえてきた。
画面を見ると日本地図。北海道南と太平洋側東北一体が黄色で塗られている。
すぐ近くの太平洋上に赤い×印。つい最近見た画面そっくりだ。
今回は×印がぐっと日本列島に寄っている。いよいよ日本に…。

緊急地震速報だった。聴覚、視覚がまだ正常に働いていなかったのだろう。
しばらく寝覚めの警報音には注意をしよう。



4993昭和のテレビっ子:2017/09/27(水) 07:26:55
ミンミン賑わい座/「希望」の新座長
大勢の芸能記者、カメラマンを前に華々しく行われた新一座の座長就任会見の翌日、早く
も公式プロモーションビデオが流れた。
この日は新座長の本業でもある、昨年代表に選出されたT興行の役員会議でもあった。

「そんなの聞いてない」「どっちが本業かはっきりしろ」。
新しい団員集めと、ネタすり合わせに日々奔走した座長候補だったはずの二人のみならず
T興行役員たちからも批判の声が上がっていたが、新座長は笑顔で「アウフヘーベン」。

中国の伝統芸能「変面」を思わせる高度な早業と、練り上げられたボケとツッコミである。
わかりやすいキャッチコピー、洗練された衣装、笑顔満載、そんな最強芸人が巻き起こす
新風がしばらくの間、マンネリ化したテレビお笑い報道業界に吹き荒れそうだ。

※参考  「変面 新春 中国雑技団ショー」
https://www.youtube.com/watch?v=Yb9kDtLzvC8  3分30秒



4994昭和のテレビっ子:2017/09/27(水) 10:09:42
ミンミン賑わい座/もりかけキャスター
お笑いライブで新ネタ。
舞台設定は「夜の人気報道番組」。二人のキャスターと総理が並ぶ。
総理が早口で語っている時に謎の音声
「モリカケ!!」。
キャスターの耳からはずれたイヤホンからの音だ。
あわててもりとかけを食べ始めたキャスター二人の演技が絶妙だった。
イヤホンの先の、蜷川幸雄ばりのするどい演技指導の声の持ち主は一体誰なんだろう。

      
      2017.9.25 夜23時開始の演芸ライブ 



4995マリアンタ:2017/09/28(木) 09:00:36
夢∞夜/新『ハメルーンの笛吹き』
今日こんな夢を見た。

この人たちは何処へ行くのだろう。
結末をみる前に目がさめてしまった。



4996貧乏絵描:2017/09/28(木) 18:17:20
国難に立ち向かえる政党に政権を!
ついに衆議院が解散しました。なんで一強を貫く現状を捨てて解散したのか理解出来ないが、解散が現実のものとなつた以上は新たに国会議員を選出しなければならない。そんな中、弱小政党を渡り歩いて自民党に受け入れられ防衛大臣まで務めた小池百合子のパフオーマンスに振り回されているが、僕はこんな裏切り人生を辿った小池が引きいる政党に投票するのは危険極まりないと思う。北朝鮮や侵略と支配地域拡張を目指す中国やイスラムテロに立ち向かわなければならない国難に対処出来る政党を選ばねばならないと思う。テレビなどのメデイアは在日に片寄り、あるべき姿を捻じ曲げて反政府与党をあおり続けている。
小池首相を期待するメデイアもあるが、仮に戦争になつた場合に戦争責任を女性に負わせられるのかと言うことまで想定すべきである。
それにしても国会議員と言う人種は裏切りや離党は当たり前で、節操と道徳心のない恥さらし人間達なのだと痛感す。国民はこのことをよく理解してこの国を国難から立ち向かえる人々を選ばねばならないと思う。

4997昭和のテレビっ子:2017/09/28(木) 20:20:19
Re 国難に立ち向かえる政党に政権を!
そのとおりです。
まずは国民の命、領土を守ることが国政の一番の仕事だだと思っています。
保育園も教育も生きるための仕事も、まず命と安心して立てる領土(領海・領空も)があってこそです。
党の政治思想を曲げてまで党がいっしょになり、政権を打倒する理由がここひとつ見えてこない。
今の政治状況をみると、党利党略ばかりで安全保障はもちろん具体的国の政策が見えない、政権打倒ばかりで打倒した後、国をどうするのかが見えない、国の安全をどう守るのかが見えない。
野党の動きをみていると、そんな印象ばかりが残ります。

今の政権与党も決して満足できるものではありませんが、良いも悪いも具体的政策、方向性だけは他の政党(立ち上げたばかりの希望も含めて)と比べると見えています。
一見きれいな、理想的な、「希望」ばかりを並べられても…。国民の命と領土を任せるに相応しい判断材料にはなりません。

マスコミが作り出すムードに流されて8年前のようにならないようにしなければなりません。瞬間促成栽培ではなく、どっしりじっくり力をつけた、政権に対して良い意味での刺激を与えることができて、いざとなれば政権を任せられるような野党が育つことを望んでいます。

たかが一票、されど一票。来月22日の投票日には私の大事な一票を入れに行くぞ〜!!



4998マリアンタ:2017/09/29(金) 07:12:25
夢∞夜/カオナシ
今日こんな夢を見た。

建物の中から。煌びやかな髪飾りをつけた四川省「川劇」の変面が顔をだしたと思った
ら、すぐに真っ黒な衣装の千と千尋のカオナシに変わった。

テレビの見過ぎ。



          



4999昭和のテレビっ子:2017/09/29(金) 17:12:08
秋の夜長の贈り物
 9月30日 PM9:00〜 「京都人の密かな愉しみ ブルー修業中 送る夏」 NHKBS
10月 4日 PM10:00〜 「ファミリーヒストリー」 (第一回 西田敏行)NHK
10月 7日 PM9:00〜??「ドクターX〜外科医・大門未知子」 シリーズ5  テレ朝

 人によってこれを贈り物と感じるか感じないか、いろいろでしょうが私にとっては待ち
に待った番組です。
 先日BSで再放送を目にしましたが、最新作放映前の宣伝企画だったようです。京の春
夏秋冬をドキュメントを交えながらゆったり描き出すドラマでなかなか風情があります。
常盤貴子さん演じる京女もチャーミングです。
 京女と対照的なのが米倉涼子演じる孤高の天才外科医。豊満な胸を突き出しミニスカー
トから長い足を出して大股歩き。思ったことはずけずけ言う。
黄門様の印籠のかわりに天才的手術の腕前で、悪者をばしっとやっつけるシーンが何とも
爽快です。
 5シリーズ目になるファミリーヒストリー。ナレーター谷原章介の声もいいですが何と
言っても徐貴美子さんがいい。 戸籍謄本をたどり、古文書を調べまくり、現地に行って
の取材等々、NHKならではの調査力にもわくわくさせられます。
自分のルーツを目にしたゲストの表情を見る、実はこれが一番の楽しみ。
若い人は涙を見せることはめったにないですが、高齢のゲストの多くが感極まってホロリ
と涙します。涙もろくなったこともあるのでしょうが、両親はもちろん自分の先祖たちに
感謝の気持ちが出て来るのは歳を重ねたからこそのものなのでしょう。



5000昭和のテレビっ子:2017/09/30(土) 09:59:43
テレビの力
この数日テレビではモヤシの種の値上がりについてとりあげていました。
モヤシの高い栄養価についても。
夕方スーパーに行ったら、いつもはこの時間帯でもたくさん積んであるモヤシが数袋しか
残っていませんでした。
値上がりに敏感なおばさまたち、健康オタクおじさまたちの消費行動を促したようです。

古くはカイワレ、そして福島のお米、野菜、未来の豊洲の魚等、逆方向にテレビの力が働
くケースもあります。
この7月初め安倍総理がEU首脳協議に出席して、福島の農産物の安全宣言を引き出し、
世界に発信されたことは殆ど報道されませんでした。奥様たちがよく見る昼のワイドショ
ーでもモリカケばかりでした。世界に認知されても消費はなんといっても日本です。中間
業者、小売業者、そして末端のおばさまたちに知って貰うことが一番なのに…。
「けしからん。ただの風評だ」とだけは言うくせに、その風評を積極的に報道して取り払
おうとはしません。

テレビ利用に長けた東京都知事あたり、この際福島のお米や果物や野菜を自らが食べるシ
ーンを流してみたらどうでしょうか。今テレビがとびつく話題の人物ですし…。
絶好のチャンスです。
豊洲移転前に、豊洲でロケ用に架設市場を作って、豊洲の水道でジャブジャブ洗い流した
マグロの解体ショーをやって、切り身をがぶりと食べ、そして最後にその笑顔で、
「安全、安心だわ。なんておいしいのでしょう、築地と豊洲でアウフヘーベン。市場の名
前は“希望市場”に決めました」。彼女でしたら有り得なくもない…。

東京は何と言っても一番の胃袋です。
テレビをあれだけ利用するなら、こういうこともやって欲しいですね。
それに、知事 兼 新政党の党首としての支持率がもっと上がるかもしれません。



5001同人α総務:2017/10/11(水) 02:36:35
貴美女の散歩道/萩−3
YOUNG PLAZAとありますが、なんだかタイプスリップしたような気分になります。
チケット売り場横の電話ボックスがいい。
「ローマの休日」「ハリー・ポッター」「七人の侍」古いと言っても、懐かしき日活ロマ
ンポルノでないところは、萩人の気品、プライドががそうさせるのでしょうか。
店員さんのそっけなさも、どこか京都人に通じるようなプライドの高さからくるものかも
しれません。マックのマニュアルどおりの「いらっしゃいませー こんにちわ」「以上で
よろしかったでしょうか」の機械的な言葉より人間味があるのかもしれません。
観光客を集めることばかりに熱を上げている町ではないようですね。

昭和の時代が懐かしくなったら、地方の小さな町を旅してみると昭和の残り香をかげるかも…。



萩の映画館
お土産を買いに、萩の繁華街に行った。
繁華街とは名のみで、小さな、かまぼこや、お土産館、バスセンターがあるのみ。
お土産館というから、さぞたくさんの土産物が並んでいるかとおもったけれど・・・
中年の固そうな、女の店員さんが、一人で、販売。本当に、不愛想だ。
「絵葉書ありますか?」と私。
「一種類で、一個だけあります」と店員さん。
「この他には??」と私。
「ありません!!」

まぁ、萩全体の口のきき方が、このようでした。
要点だけ、ものを言い、要点だけ、返事をする。
私も見習って、笑顔作らず、必要な土産物だけ買って、さっさと表に出た。

映画館やバーを探すも、バーは大抵閉店。
映画館が一軒だけあった。
レトロと言えば、レトロですね。(貴美女)



5002昭和のテレビっ子:2017/10/03(火) 08:40:00
テレビでは流れないニュース
◆「都政新報」なるものは初耳だ。wikiでしらべたところ、1950年設立とあるから
そこそこの業界?新聞らしい。偏向があるとしても「傾向」だけはこの調査結果から掴める。

都政新報小池都政1年/【第2部】都職員アンケート(1)/小池知事の1年・職員が採点
http://www.toseishimpo.co.jp/modules/news_detail/index.php?id=5355

上記関連まとめサイト
https://matome.naver.jp/odai/2150530703025258301



5003昭和のテレビっ子:2017/10/03(火) 14:30:45
「国政選挙はお金がかかるのよ」
(若狭氏)候補予定者に希望「寄付金を」
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO21761800R01C17A0PE8000/??日経 2017.10.2

衆院選2017 小池氏とツーショット写真3万円 異例の撮影代徴収
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171003-00000064-san-pol??産経??2017.10.3


◆選挙にお金がかかることは知ってはいたが、何が何でも当選しよう、1人でも多くの党
員を当選させよう、とするには1人当たり700万でも足りないくらいなのだろう。
資金力のない新党が最低料金をはっきりと提示したにすぎないとも思える。
かつての田中角栄や竹下登氏などはこの選挙資金あつめの大家。
選挙戦になると、角栄さんの事務所には新聞紙にくるまれた100万円の札束が入った段
ボールが山積みされていたとか…。

◆「政治と金」は議員になる出発点から既に始まっているようだ。
票を金で買うわけではないのだろうが、今の世の中「宣伝力」が物を言う。
これにはどうしても金がつきまとう。

◆潤沢な政党からの出馬でも、出馬する議員の自己負担は大きいはすだ。
そんなにしてまで国会議員になろうとする人達の御努力に感心する一方、その心理を掴みかねる。
国のため? 政治信条のため? 自分の家族の生活費のため? 意地?
国会議員の他にもたくさん選択肢はあるだろうに…。



5004昭和のテレビっ子:2017/10/04(水) 11:01:49
調査チームの見事な連携プレーはもう見られない?
甘利前大臣疑惑追及 チーム
党名検討チーム
安倍内閣口利き疑惑追及チーム
パナマ文書の調査チーム
東京五輪招致疑惑調査チーム
年金損失『5兆円』追及チーム
安倍政権公約違反調査チーム
舛添要一東京都知事追及チーム
リオオリンピック閉会式費用調査チーム
森友学園調査チーム

◆この他合わせて20位のチームがあったらしい。調査対象は政権与党に関するものがず
らりと並んでいる。
チームを華々しく立ち上げ、チーム仲間5、6名がずらりと並んで記者を呼び、会見風景
がテレビやもネットでも多く見たものだ。
加計学園疑惑を最後に、党首辞任の頃からほとんで目にしなくなった。
新党首選出後すぐに党の分裂となり、めまぐるしく状況が変わる。

◆考えて見ればどれもぱっとした成果を上げていない。そもそも何をやっているか全く見
えてこなかった。経過報告もなしのつぶてだ。一人当たり年間2000万以上の血税を食
いつぶしているのだ。
分裂後、このチームはどうなるのだろうか。自然消滅か、それともそれぞれ移ったさきで
引き続き党派を超えて最後までやりつづけるのだろうか。やりあげて欲しい。

◆「公職選挙法違反追求チーム」       アドバイザー  翁長雄志 福島瑞穂
??「山尾志桜里疑惑追及チーム」         同    橋本健  山本モナ
??「在日特権研究チーム」????????        同    白 眞勲  桜井誠
 「北海道不動産・中国人買いあさり研究チーム」??同    逢坂誠二 石平太郎
この調査チームがいつ立ち上がるのか楽しみにしていただけに残念だ。



5005マリアンタ:2017/10/04(水) 12:58:35
夢∞夜/新党ロゴマーク
今日こんな夢を見た。

衆院選公示の10月10日を前にしてこの十日間で二つの新しい党が誕生。
それぞれの党からどんな人が出馬するかより、どんなロゴマークが出て来る
かの方が気になって仕方ない。ぼーっと姿を現したのがこの二枚だった。

天照大神 女権復活      憲法神官 憲法護持
   



5006同人α総務:2017/10/04(水) 17:57:04
貴美女の散歩道/萩−4
貴美女さんが書いているように、確かに物寂しさが漂います。
台風一過の澄み渡った空気と青空が東京からの客を迎えてくれたはずなのですが、観光客
らしい人もおらず、何か閑散とした雰囲気ですね。レトロ映画館を思い出しました。
スマホを持って道を歩く住民もたくさんいるでしょう。遠くに見える家々も電化製品がず
らりと並んでいることでしょう。でも時が止まっているようにも見えます。
でも、観光客が押し寄せないから、この長閑で美しい佇まいが保たれているのかもしれま
せんね。

萩八景遊覧船


                

覧船と言うから、きれいでスマートな船を想像し、船乗り場まで行った。
小さな舟で、船頭さんが一人と。
客は一人もいなくて、すぐに乗船し、出発。
白い壁がずっと続く街を眺め、海まで行った。
あまりの静寂に、やや不安。
このまま、流されたら・・・??
船頭さんはお年が60位。
萩高校を出て、萩の公務員に。
定年を前に、船頭の職を得たと。
なので、列記とした、地方公務員。
この方も、口数少ない。
松陰先生の崇拝者でした。
30分余り、乗って、下船。
働き口がなくて、萩の人口がどんどん減っていくと、その船頭さんが言っていたが、
そのとおりの街のようで、ちょっぴり寂しかった。(貴美女)

  



5007昭和のテレビっ子:2017/10/06(金) 11:54:42
一緒じゃイヤ
やはり同じ布団では眠れなかったようだ。
三人はつい前まで一緒の布団だったけれど、突然に起こされて布団から飛び出した。
今ではそれぞれ違う布団で夢を見ている。
同じ布団の仲間と同じ夢を見るほうが安眠できる。

同床異夢



5008同人α総務:2017/10/06(金) 19:19:19
レンズの向こう/満月
今年の中秋の名月は9月ではなく10月4日。
そして本当の満月は二日後の今日6日です。
残念ながら東京は冷たい雨。真ん丸のお月様も兎もみることができません。
昨日竹内氏がばっちり丸いお月様とすすきを撮してくれました。

          
????????????????????仲秋の満月。天候は曇りで撮影条件はあまりよくない。
????????????????????たまたま雲の切れ目より顔を出したところをパチリ。
????????????????????薄雲がかかっていたようで解像度不足のようだ。(竹内一郎)

(Photo by I.Takeuchi 2017.10.6)



5009同人α総務:2017/10/08(日) 10:15:53
レンズの向こう/コスモス
コスモスで有名な北海道遠軽町や岡山笠岡では開花が大幅に遅れているというニュースが
流れていました。そういえばリンク「趣味水彩」でも今年はコスモスの花をみかけません。
夏の長雨のせいなのでしょうか。
どこかのお宅の庭にはそっと咲いているのでしょうが、私はまだコスモスとは出会ってい
ません。

満月と同じく、竹内さんが今年のコスモスを捉えてくれました。
例年と比べて、レンズの向こうのコスモスはちょっと元気がないような気がします。



                  
(Photo by I.Takeuchi 2017.10.6)



5010同人α総務:2017/10/09(月) 12:36:02
同人α52号発行のお知らせ
秋晴れの昨日、久々の博田邸で編集会議がありました。
今回も迷子がでましたが無事到着しました。昨年の秋号編集会議と同じく、さば棒寿司・
太巻き、そして秋の野菜料理等ずらりと並ぶ料理を前にまずはビールで再会の乾杯。

タイトルは響灘王子初の提供『辞世の句』です。同時に氏による「瀬戸内少年史」が始ま
りました。風野 茜氏の作品は今年8月の唐津の心情風景といったところでしょうか。
42回となる「肥と筑」では普段あまり目にしない難解な言葉にふりがながを精力的に付
けていただいています。また参考資料として初めて文中に地図が掲載されました。

※奇しくも、編集会議の前日に51号の表紙を提供していただいた白浜美千代氏から、
「肥と筑」の登場人物10人を描いた作品が送られてきました。芸術の秋、読書の秋を満
喫?する宴会となったようです。盛り上がりの勢いで、作品はこれからというのに冬号編
集会議(内実は忘年会)の日程まで決定しました。

表紙絵 響灘王子作「十和田湖旅情」 ???????????? 7作品 128頁
   



       10.8集合写真(『肥と筑』登場人物肖像画を手にして)
      
      Photo by I.Takeuchi

c.c.万華鏡



5011同人α総務:2017/10/11(水) 15:41:00
52号(テーマ:辞世の句)作品簡単紹介/前半
 テーマは響灘王子こと藤田秀樹氏提供の「辞世の句」です。
瀬戸の海の男“響灘王子”氏は入会して初めてのテーマ提供となります。
今号より『瀬戸内少年史』がはじまりました。
 前書には氏が気に入った句があげられていますが、こう生きてきた、こう生きたい、そ
んな思いが伝わってくるようでもあります。それにしても辞世の句を準備するのはちょっ
と早すぎるのでは…? 表紙を飾った「十和田湖旅情」は、まだまだ現世を味わいたいとい
う気力で溢れています。

(目次順)
『瀬戸内少年史―少年時代 』 響灘王子
両親、学校、先生、友達、遊び、食べ物…少年少女時代の思い出はこんなものから浮かび
上がってくるのでしょう。忘れていた幼い頃の自分が浮かび上がってくるような作品です。
瀬戸内という土地柄か、どこか潮の香もしてきます。

『平成二十九年夏八月』 風野 茜
娘の遺骨を母の思い出の地、唐津の海に。短い中にも、母の悲しみ、寂しさ、そして暖かさ
がじんわりと伝わってくる文章です。

『夢∞夜/私の神様』 古賀 由子
過去、現在、未来、夢は枯れ野を駆け巡る…。12編の夢の世界


挿絵より
「響灘遠望」著者撮影
??



5012:2017/10/12(木) 00:13:11
写真を観て感激。
同人αのメンバーの皆様

「肥と筑」のキャラクターの絵を手に持っての写真を拝見いたしました。
思わずおおお〜〜〜!!と声が。
光栄です。お心遣いありがとうございました!
52号の同人αを楽しみにしております。

5013同人α総務:2017/10/12(木) 14:03:31
貴美女の散歩道/津和野
萩とくれば津和野、旅ではいつもワンパックですね。
観光地らしからぬ景色は三十年近く前訪れたとき私が観たのとあまり変わっていないよう
です。緑の張り出し具合が丁度α52号の表紙絵「十和田湖旅情」に似ています。
流れるのは津和野川でしょうか。川と湖の違いはあっても、山と緑と水のある風景はほっ
とします。そこに登場するのが朱色に塗られた神社。緑と赤が一層鮮やかに見えてきます。
貴美女さんのおかげで、三十年ぶりで萩・津和野を楽しむことができました。




                   

舟もすぐに乗れたが、津和野に行く快速のバスもガラガラで最初から終点までの約2時間あまり、友達と二人っきりだった。
バスの運転手さんに聞いたら、誰も乗らない時もざらで、空で走っているそうだ。
萩への交通手段の不便さが改善されたらと思う反面、きれいで静かな城下町として残ってほしいとも思うから、旅行客は勝手なものだ。

萩からみたら、津和野は、狭い分、ざわざわしていた。
「源氏巻き」というお菓子を売っているお店と数軒の土産物屋をのぞいて、あとはたいてい閉店。しかも、さびついたままだったり、壊れたままだったりで、少しがっかり。
しかし、交通の便は、萩よりよくて、新山口と津和野は、特急電車があるので、観光だけはできる。
しかし、泊まらない客が多いから、さびれるのだろう。(貴美女)




        


津和野と言えば、
「太鼓谷稲荷神社」が有名。
日本五大稲荷のひとつ。
鳥居が1000本もあり、参道が300メートルもある。
お稲荷さんに供える油げと蝋燭とマッチを買って、本殿にお参り。
山の中腹にあるのに、なかなか立派な神社だった。
頂いた、きつねのおみくじは、母に供えたままだ。
いいお天気で、津和野の街を見渡して、気持ちのいいこと!!
とにかく、神様に感謝!!

下りてきて、参道のお菓子やさんで、「源氏巻き」購入。
氷コーヒーも飲んだ。
美術館や教会もあった。
観光客だけがざわざわしいていたが、普段は静かな街。
萩と似たような光景もあったな。

こうして、2泊3日の旅は終わりました。
さて、次はどこへ行こうかな。????(貴美女)



5014マリアンタ:2017/10/12(木) 17:33:34
夢∞夜/錯覚
白昼夢


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今日メールに某新聞社からこんな宣伝メールが入っていた。
ちかごろすっかり不動産屋になった新聞社が、その鍛え上げた不動産業の知恵を手堅い高
齢読者に向け無料伝授か。まてよ、
小金持ち老人を一箇所に集めて不動産を売りつけるSF(催眠)商法かもしれない。

もうひとつ浮かんだのが
この新聞社の潤沢な資産をねらって、広告企業や新聞販売店主を集めて押し紙をめぐる損
害賠償を全国的に繰り広げるセミナーだ。まずは購読者の多い首都圏から。
「過払い金返還請求」の宣伝がテレビでも流れているが、その第二弾だ。
弁護士費用はもどってきた賠償金の中からごっそりいただくという、新たな商売だ。



5015万理久利:2017/10/13(金) 09:34:08
オール「1」
見事に1が並んだ。幼い頃の私の通信簿ではない。

今日生まれて二度目の世論調査なる電話がかかってきた。初めての電話は昨年の都知事選
のときだった。
今回も録音音声だ。ロボットのような女性の声。
「約2分程お時間をいただきます」
つづけて衆院選について約10程度の質問に該当番号のダイヤルで答えていく。
オール1は主要質問に対するものだが、最後の二つは政治信条とは関わりの無いものだ。
終わりから二番目の質問は性別。1は男。レディーファーストではなかった。女性人権派
から文句がでないのだろうか。
最後は年齢層、1は18歳と19歳。以降2は20代、3は30代…。

いつ頃調査結果の発表があるのだろうか。
私が少数派か多数派か、ちょっと楽しみだ。



5016同人α総務:2017/10/13(金) 17:43:02
『肥と筑』に登場する人物の白浜氏による肖像画
縮小版
  


スマホを手にする徐福が描かれた51号の表紙絵に続き、編集会議前日にパゴールさん(白浜
さん)から何と肖像画10作が送られてきました。
毎週日曜の勉強会に集まる後藤家を中心とした人々とその関係者の肖像画は、先日の編集会議
を大いににぎ合わせてくれました。初披露は一枚一枚、紙芝居風に「この人だ〜れだ」です。
おおかたイメージはぴったり。いやそれ以上に色濃く人物の特徴が現れていて、それまで頭の
中で描いていた登場人物達が目の前に現れたような感動でした。

  「長岡さん、業界でこんな挿絵を頼んだら相当な謝礼ですよ。しかも10枚も」
  「ちょっと難解で読みづらかったけど、ぐっと身近に感じられるようになったわ」
  「いつか僕の作品にも挿絵を描いてもらいたいなあ」

しばし無言で見つめていた一同から出て来た言葉をまとめるとこんな感じでしょうか。
これまで時々冊子の挿絵をてがけてきた総務としては、肩身が狭い…。

著者本人はしきりに感動と恐縮。
著者がイメージしていた歴史勉強会の座長英夫(後藤家頭首)は加藤剛、パゴールさんが描い
た英夫はその加藤剛に似た細面の渋めで知的な男性で驚いていました。

編集会議に写る小さな作品画像では物足りなく感じる方もいらっしゃるでしょう。
αの「ギャラリー・無限回廊」に白浜美千代コーナーを開設する前に、まずは機会を見てニュ
ーロン・カフェに展示をしていく予定です。
筆のタッチが特徴的です。それが分かるようできるだけ原寸に近いサイズで掲載したいと思い
ます。

パゴールさん、同人α一同、厚く御礼申し上げます。



5017同人α総務:2017/10/15(日) 14:14:38
52号(テーマ:辞世の句)作品簡単紹介/後半
日本人のルーツ探し、虚数の不可思議さを絵にしてみる、日本語をとことん味わう、建築
技術解説と銀座散歩、まだまだみなさんテーマの「辞世の句」とはほど遠い世界にいるよ
うです。作品だけでなく、冊子終わりの編集後記にもそれが滲み出ています。


『夏の夜の夢 』 竹内 一郎
「夏という季節はなんとなく異界へと心が誘われるときである」こんな出だしで始まる作品。
理系男子がみる夢は、やはり「虚数」の世界。数式処理ソフトMathematica が描き出す画像は、摩
訶不思議な虚数そのものに見えてきます。今回の作品は理系男子による「虚数の絵本」でもあり
ます。

『肥と筑 第四十二回』 長岡 曉生
秦国末期に秘薬を求めて出航した徐福船団と同時期、突如姿を消した墨家集団。ともに歴史か
ら姿を消した技術集団であります。著者は徐福船団にはこの墨家集団も多く乗り込んでいたと
仮説を立てます。キーは徐福と墨子の通姓と墨子の姓名に隠されているキジとカラス。仮説を立
証していく展開は名探偵ホームズの謎解きをみているのと同じゾクゾク感があります。

『『日本国語大辞典』の通読(4)』 神野 佐嘉江
今回は「佳句」集。著者特製の詞彙区分けによらぬ基準で選ばれているので、何が出てくるか分
からない。思わず感心させられる今では目にしない味のある言葉と出会えます。

『シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第十三回』 古賀 和彦
建築家ならではの視点から、安全の要、建造物の土台を安定させる二種類の「杭工法」について
取り上げています。さらに砂糖用バック「タイコン」処理法も。普段耳にせずとも、見えないと
ころで生活を支える重要な技術の紹介です。
専門用語を学んだ後は「鳥ぎん」で食事そして「バー・ルパン」で軽く一杯となりました。

      「夏の夜の夢」挿絵より??著者作成
       



5018同人α総務:2017/10/15(日) 16:39:41
第71回「二紀展」のお知らせ
平方和善氏(リンクアートギャラリー#A-08)が所属する二紀会による
第71回「二紀展」が国立新美術館で今月18日より開催されます。
詳しくは伝言板にてご確認ください。
→  http://news.ap.teacup.com/dengonban/

第66回作品
「街−自我の目覚め−」



5019万理久利:2017/10/16(月) 16:16:28
朝顔の木
近所に毎年クリスマスが近づくと玄関周りから庭の木にまで、見事なイルミネーションを
飾り付ける家がありますが、まだ2ヶ月も先だとというのに、冷たい雨が降る中、ピンク、
青、黄色の飾り付けが目につきました。クリスマスデコお宅の三軒先の家です。近づいて
よくみると、何と朝顔でした。10月も半ばというのに朝顔が満開です。造花の朝顔かと
思いおそるおそる触ってみましたが、本物の朝顔でした。
鉄のフェンスにからまるだけでなく、ぐんぐんと上へ上へと登って木の上まで到達。てっ
ぺんは朝顔の花が満開でした。木の葉は雨に打たれてますます色があざやかになっていま
す。葉が黄色くなり始めた木の上に朝顔が花開く様子は、まるでアイスの上に色とりどり
のデコレーションの振りかけたソフトクリームのようにも見えました。
おそらく雨と寒さに強い朝顔の品種なのでしょう。
それにしても、この家の住民はなかなかオツな庭遊びをします。


  
木の上は朝顔が満開                      その横の木はまるで朝顔の木

                            
                            フェンスにからまる朝顔



5020同人α総務:2017/10/17(火) 08:25:11
お知らせ
α52号もくじ一番目『瀬戸内少年歴史−少年時代誌』著者 響灘王子さんの写真と
コメントをポートレートとコメント集にアップしました。



5021同人α総務:2017/10/18(水) 19:03:38
お知らせ
お知らせ
α52号作品をα電子図書にアップしました。
上記リンク集または http://2style.in/alpha/0-52.html よりご入館ください。



5022同人α総務:2017/10/19(木) 12:15:59
お知らせ
今年出版の「斜光」22号寄稿作品を個人作品集にアップしました。
同人αの高校同窓の人達、見事に“四人四様”の色合いをみせてくれています。
まなさん「とりつく島」がないどころか、かっぷりとそれぞれのテーマにかぶりついています。
「光子さん」、今は時効となった恋人の話でしょうか。著者が若し頃に心動かされた人物であ
ることは間違いないようです。「目からうろこが」は著者ではなく読者の方かもしれません。
そして、素知らぬ顔で奇想天外な世界を楽しんでいるのが「エイプリルフール」。
上記リンク集または表示URIからご覧下さい。

■博田 喜美子
『とりつくしま』
http://9322.teacup.com/create01/bbs
■牟田 元明
『目からうろこが……』
http://9328.teacup.com/create01/bbs
■竹内 一郎
『波乃光子さん』
http://9311.teacup.com/create01/bbs
■古賀 和彦
『2016エイプリルフール』
http://6218.teacup.com/alphadata09/bbs

c.c.万華鏡



5023貧乏絵描:2017/10/21(土) 17:25:07
遅ればせのコスモス
水戸の偕楽園公園にコスモスが咲乱れていることをネットで確認して、早速快晴のある日現地へ行きました。黄花コスモスの彼方に色とりどりの赤、紫、白の花が咲いていました、天候不順で遅い開花ですが、秋の公園に美しく照り映えていました。このHPで小生のBIOG趣味水彩にコスモスの絵が掲載されないのとでと言う記事がありましたので、小生のHPの掲載順では遅くなりますがここに先に掲載させて頂きました。コスモスは描くのがとても難しいと言うことをご理解いただいて、拙い作品ですが掲載させて頂きました。最近、やつと描く欲求が出てきましたので、結果に悩みながら取り組みたいと心新たにしています。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0005219.jpg

5024水彩画愛好家:2017/10/22(日) 10:46:07
コスモス
 今週は雨続き、しかも寒い。台風まで近づいているためか今朝は風まじりの強い雨です。
レインコートを着て大きな傘をさして投票に行ってきましたが、もどるとびしょ濡れ、靴
の中もじとじと。靴下と服を着替えるはめになりました。
 このところ毎日薄暗い日がつづき、外にでても、景色は灰色ががかっていて色彩が感じ
られません。そんな時の偕楽園公園を彩る秋のコスモスは一層鮮やかに、そして暖かく感
じられます。背景にある木々の緑も暖かい。
 『趣味水彩』に最近掲載されていた、ふれあい公園の彼岸花も暖かさをかもしだしてく
れます。ぐっと引き寄せた5本の真っ赤な彼岸花は、秋の空の下で楽しく遊んでいるよう
な雰囲気で、湿った空気を吹き飛ばしてくれそうです。

 雨続きの毎日に目にきらりと写る花のある作品です。貧乏絵描さん、ありがとうござい
ます。

『趣味水彩』より (10.14掲載)



5025水彩画愛好家:2017/10/22(日) 15:41:55
趣味水彩/コスモス
 こうして、貧乏絵描氏がこれまで描いたコスモスをずらりと並べてみると、
「秋桜」と実にいいあて字を昔の人は考えついたものだと改めて思います。よく表現した
ものだと思います。うっすらとピンクがかった桜の小さな花吹雪が花びらが春を彩るファ
ンファーレとすると、細い茎にひらひらと風に揺れる秋桜の薄い花びらは、花の季節から
冬枯れの季節を結ぶインテルメッツォ。
 コスモスのもうひとつの意味はカオスの対義語でもある「宇宙」。万物を秩序立てて統
一している世界。
「秋桜」と「cosmos]、二つとも、この花にお似合いの名前です。



コスモス咲く風景2 2016


     コスモス咲く風景1 2015                  ???????? コスモスはこんな感じかな? 2015
       

コスモスの咲く田舎道 2016???????????????????????????????????????????? 会津西街道・大内宿 2016
  

『趣味水彩』→ http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915



5026昭和のテレビっ子:2017/10/24(火) 11:45:52
明日帰国
訪仏中の都知事が明日帰国する。
飛行場には、テレビ・、新聞のカメラスタッフがつめかけるのだろうか。
今の知事はマスコミの絶好の餌食だ。
マスコミを利用してのしあがり、そのマスコミによって蹴落とされる…。
諸行無常。



5027昭和のテレビっ子:2017/10/24(火) 18:51:54
ミンミン賑わい座/希望の花
7月        希望の花で溢れた
9月   ??    希望の花をもっと咲かせましょう
????数日後     花に群がる野望の花
10月
  一週間前    一気に花がしぼみはじめる
  一昨日     気泡の花
  そして…   ??花を咲かすことができなかった人たちの「絶望の花」「恨みの花」が咲いている



5028同人α総務:2017/10/24(火) 21:31:01
レンズの向こう/久々の青空
嵐吹きまくる選挙も本物の台風も、歩調を合わせるかのように過ぎ去った昨日は、
みごとな青空になりました。
東京だけでなく、全国各地で青空が見えたことでしょう。
この日早速カメラを持って竹内さんは外に飛び出したようです。
人間だけではありません、トンボも水鳥も。
紅葉を前に、緑の木々がせいいっぱい太陽の光をうけています。



                   

   
                 
       (Photo by I.Takeuchi 2017.10.23)



5029昭和のテレビっ子:2017/10/25(水) 08:46:40
ミンミン賑わい一座/おっと来た〜
AKB選挙と並び世間を騒がしたSHG選挙が終わり、YURファンクラブ脱退表明で顔
をだしたものの、この数ヶ月テレビから姿を消していたYURファンクラブ元若手会長の
顔を久しぶりにバラエティ番組で見た。

本日はYURさんが海外公演から戻ってくる日だ。
どんな気持ちで、YURさんの帰国インタビューを聴くのだろうか。

テレビに出まくらないで、これからはTG会で地道な活動を続けていって欲しいものだ。
念書をとってまでして大手一座から経験豊富な役者を引き抜いたものの、大量の落選者を
排出した責任を問われ、窮地に陥るであろうYUR氏がTG会座長を務める限り、恨み辛
みを忘れて、影で氏を支えていって欲しいものだ。何と言ってもこれからは若狭ではなく
柔軟な「若さ」がTG会には必要とされている。テレビに出ずとも、良い仕事をすれば、
ちゃんと有権者には聞こえてくる、見えてくる。



5030万理久利:2017/10/25(水) 12:36:07
『瀬戸内少年史―少年時代 』評
前作『水の話』(α51号)とあいまって面白い、実に面白い。
 著者は「自分史」と言っているが、これは昭和20年代の瀬戸内海を望む人々の暮らし
ぶりを、瀬戸内の風土といっしょになって、のんびり、ほんわか、時に皮肉のエッセンス
を効かせた昭和という時代を描いる作品だ。安易なジャンル分けは無意味だが、敢えて言
えば、むしろ昭和の瀬戸内風土記といったところだろうか。
 両親のこと、親戚のこと、学校の先生のこと、いろんな商売を営む人々、火事や水難事
故等々を描きながら、その時代の風景がよく見えてくる。瀬戸内の風景が見えてくる。
歳をとってなお鮮明に残った記憶だからこその、濃縮された風景になっているのだろう。
 私も昭和の小学生だったから、家族とのこと、友達とのこと、学校のこと、テレビのこ
と、お使いのこと等々、著者が上げているそれぞれの項目を読んでいて、遠い記憶がまる
で昨日のことのように次々と蘇る面白さ、懐かしさ、不思議さがあった。小さな頃の素朴
でまっさらな感受性が戻ってきたような感覚になる。この作品を書いたのはもちろん大人
になった著者だが、多分あの時の悪ガキ少年に舞い戻っていたに違いない。そんな新鮮み
が作品中に溢れている。

 面白いと言わせるものは、その時代を生きた瀬戸内日比の人達の暮らしぶりが分かる点
だけでなく、クスリと笑わせるそこはかとない皮肉交じりのユーモアだ。
自分史となると、つい自慢話や恨み辛みが出てしまいがちだが、この作品にはそれが無い。
かといって自分を卑下する風も一切ない。淡々と過去のことを描いているだけなのに、景
色が見えてくる。少年や周りの人達のしぐさや、心の動きがほんのりと見えてくる。
 苦笑いしながら、暖かい気持ち、そしてなぜかじんわりともしてくる作品になった。こ
んな自分史の書き方もあるのだと思った。著者の子供達にとって、いつか必ずオヤジが残
してくれた宝物になることだろう。

以下ランダムに
※“タイムマシーンがあったら、誰よりもご先祖様に会ってみたい、そして未来の子孫に
も会ってみたい”― やはりちょい悪で好奇心いっぱいの瀬戸内少年オヤジならではの発
想だと思った。
※保管していた「ゴミ状態」の山の中からでてきた大正から戦前に撮したと思われる三百
枚近くのガラス乾板に残された写真をいつか是非見せてもらいたい。
※「遊郭物語」も是非…。
※最後に載っていた「今」の日比湊と響灘遠望(写真)の後ろには、幼少時代の著者はも
ちろん、沢山のご先祖様やこの地で生きた人々が息づいていて、そして前には未来を生き
る子孫たちが控えているように感じられた。

『水の話』より


5201



5031貧乏絵描:2017/10/25(水) 18:20:35
混迷と敗北
小池都知事が衆院議員選挙の開票直前からパリへ旅だった。パリでの敗戦の結果のインタビュ-報道を聞いていて、この人の常識疑った。都知事選挙からこの方、異常と思えるテレビでのパフオ-マンス。政策、将来の展望など語ることなく、中身のない会見。台風迫る中、危機管理意識など全く無い都知事は、甚大な被害が予想される中スタスタとパリに旅立ち都知事としての危機意識のなさを暴露した。
首長たるものは終日。連日連夜市民を守るのが義務である。その小池知事は10月は都知事の仕事を放棄して国政選挙にかけずり回り、仕事を放棄していた。そんな様子を目の当たりにした国民の選択は、まさに正しく厳しいものだつた。気の毒なのは東京都民で、仕事を放り出し国政選挙に注力する非常識にあきれたはずである。

国政は国難に立ち向かい、国民の生命を守り国の発展を推進する経済政策の運営出来る政党でなければ政治は任せられないと言う国民の決断だつたと思う次第です。

小池百合子の辿った過程を知っているだけに、転々裏切りと言う印象しかない人物、そして国民を惑わせる偏向・反政府報道を繰り返し中立の立場をかなぐり捨てたマスコミの責任は大きいと思う。
TBSやテレ朝や羽鳥慎一郎が繰り返し政権与党が国の将来を危うくするので、安倍政権ではなく野党に投票しようと訴えていたが、もはや中立の立場を踏み外している。

5032昭和のテレビっ子:2017/10/26(木) 11:22:16
Re:混迷と敗北
「混迷と敗北」小説や映画のタイトルになりそうですね。
よく新聞大見出しには“○●の敗北が混迷を招いた…”の順番で使われることが多いので
すが、今回の選挙結果をみると、貧乏絵描さんが意識したかどうかは別にして、党(希望
・民進)の混迷が敗北を招いた、としか言えません。「混迷と敗北」という言葉がピッタ
リです。

混迷の中身はリーダー(党首)の不甲斐なさの他に議員一人一人の節操の無さ、ともに国
政第一、国民第一の不退転の意志より、「現政権を倒したい」「国会議員の肩書きを死守
したい」という意志の方が強かったことではないでしょうか。

敗北の中身は、多くの落選者を出したこと、野党第一党になれなかったこと、与野党逆転
できなかっとことを意味するのでしょうが、敗北が招くものが混迷だとしてもそこから出
発してまた新たなものを創り上げればいいだけのことであって、全てはこれからにかかっ
ています。「自公が大勝したからといって、現政権への国民の信任を得たわけでは無い」
という声も聴きますが、そんな理屈をこねることより、淡々と党内固めと、党として打ち
上げた国民への約束事を実行為ていくことの方が大事です。国民は決して「愚衆」ではな
くそれなりの評価を出してきます。それが選挙結果なのです。次の選挙があります。

混迷、敗北と言えば、政党だけでなく、テレビや週刊誌を中心とした「マスコミ」も加わ
っての混迷と敗北です。以前から気が付いていたのですが、とりわけ、昨年夏の都議選あ
たりから一層目に付くようになりました。「政権擁護か政権打倒か」に関係無く「煽って
いる」「偏っている」「公平に取り上げていない」。そんな印象があります。
テレビっ子としては非常に残念です。



5033同人α総務:2017/10/26(木) 12:41:29
お知らせ
次号53号テーマ「出自」の著者前書きを上記『前書き集』に掲載しました。
またはhttp://9326.teacup.com/create01/bbs/56 からご覧下さい。



5034マリアンタ:2017/10/27(金) 12:49:13
白昼夢/パンパカの緊張感
数週間ぶりにブログ「パンパカ倉庫」@panpaka20を開いた。話題の政治家たちを中心に
描かれた風刺漫画ギャラリーだ。あまり似ていない顔も多々みられるが、どの作品も世相
を反映したものばかりで楽しませてもらっている。時に眉をひそめたくなるようなものも
あるが、大方の作品に皮肉はあっても悪意がないところがいい。どこか登場人物に対して
作者の愛情すら感じさせてくれる。現実に生きている本人たちとは別に、パンパカ倉庫の
世界で、みんな少々おどろおどろしくはあるが、明るく伸び伸び、生きている。

野党第一党の激変がこのパンパカ倉庫でも起きていた。暫く観ない間にたくさんの作品が
並べられていて、しばらくの間倉庫を歩き回るはめになった。その中で気に入った一枚が
パンパカ世界の「赤ゴレンジャー」。“秘密戦隊”ではなく堂々と公明正大透明感あふれ
る戦隊だ。一人一人の表情からは「悪をやっつける、正義の味方、命をかけてパンパカの
政治を変える、パンパカ世界の民を守る」の緊張感と固い決意がうかがえるではないか。
パンパカ倉庫の赤レンジャー隊員が現実世界の同名の党員から訴えられないか少し心配だ。


「赤レンジャー」????(パンパカ倉庫??より)



5035昭和のテレビっ子:2017/10/27(金) 16:41:00
映画「ノスタルジア」
「世界の終末が訪れると信じて7年間も家族を連れて家に閉じこもっていた「狂人」と旅
の途中の詩人がこの世を救済しようと試みる最高の映像美の作品」
 テレビガイドにこんな説明があった。食指はあまりわかなかったがひとまずさわりだけ
でもと見始める。一種異様な、別世界のような雰囲気は何だろう、筋を読み取ろうと必死
で見続けるが、あまりのスローテンポでなかなか見えてこない。

 初めて観る映画だった。舞台はイタリアの古びた街。陽気で緑一杯のイタリアの街どこ
ろか暗い。色も匂いも感じられない。会話も殆どない。雨の音、水、蝋燭の火、光そして
影、祈り、郷愁だけが、静かにゆっくりと映像の中に流れているという感じだ。
 開始してから少しして、主人公が泊まった宿の部屋が出て来きたときはただならぬ衝撃
だ。私には、キューブリックの「2001年宇宙の旅」の最後のシーンにでてくる、宇宙
にたにたった一人り残された船長が横たわる白い部屋に見えた。たいくつきわまる画像な
のにテレビ画面に一挙に引き込まれ最後まで観てしまった。

 キューブリック監督の作品とともに思い出したのが黒澤監督の「羅生門」と「七人の侍」
だ。「雨」の音と空気の重苦しさと、余計なものを一切そぎ落としていったモノトーンの
美しさだ。説明や順序だてやスピードまでそぎ落としたかのようにも見える。だからこそ
の味わいなのかもしれない。
 三人に共通するもうひとつのものは音楽だ。有名なクラシックや民族音楽等々、人間の
会話の代わりに音楽が語ってくれている。画像も音楽も徹底的に選び抜いていると思えた。
 2001年宇宙の旅と並んで“私の一番好きな映画”になりそうだ。

「ノスタルジア」より                     「2001年宇宙の旅」より
 

監督 アンドレイ・タルコフスキー 製作イタリア、ソ連 1983
https://video.fc2.com/ja/content/201412062Meeb3Ly/??????120分??(まあまあの画像)



5036同人α総務:2017/10/28(土) 17:50:27
レンズの向こう/台風一過の夕焼け空
 見事な青空を見せてくれた日は、見事な夕焼けが待っています。
富士のシルエットに空を朱色に染める真っ赤な太陽、そして人間の営みを漂わせる電線。
夕陽と電線、この組み合わせを見せてくれる竹内氏の夕陽の作品も、いつもながらお見事。

 今週の青空は昨日と、この写真を撮影した月曜のみ。雨だらけの一年の印象が残りそう
です。竹内氏の写真をみて夕焼けを忘れないようにしています。




      
(Photo by I.Takeuchi 2017.10.23)



5037万理久利:2017/10/29(日) 20:41:48
秋の珠
 もうすぐ11月というのに、道を歩いていても、蜜柑や柿の実に気が付くことが少ない。
今年は雨続きで、実そのものがあまり育たなかったのか、実をつけても色づくことがなか
ったのかもしれません。おまけに雨空で辺り一面をネズミ色に染めてしまいますから。
太陽は実をもたらすだけでなく、色を浮き立たせてくれるということを改めて思い知らさ
れます。
 家の中に小さな秋の珠を持ち込んで、蛍光灯の光で秋の色をそっと楽しんでいます。


  

        



5038昭和のテレビっ子:2017/10/30(月) 20:37:45
美形の鳥/ヘビクイワシ
 「所さんの目がテン!」に出ていたヘビクイワシ。名前とはかけ離れた容姿の持ち主だ
った。
 ふわふわの白い衣装に黒の冠、驚く程細くて長いおみ足、そしてドキリとするような大
きなつぶらな瞳とカールした長い睫毛だ。潤んでいるようにも見える。
 タカ目の猛禽類だが、獲物を狙って猛スピードで滑空し獲物をがぶりではなく、歩行し
ながらの猟だ。蛇をみつけると猛烈キックで相手の急所を叩き、蹴り上げる。細いつま先
で正確に急所を狙う。足の付け根の筋力が強いのだろう。膝の部分の屈曲具合も完璧だ。

 ヘビクイワシも他の動物と同じく、見事な冠はオスだけ、美しさもオスの方が勝ってい
るという。きれいどころの超スレンダーな男子が、完璧な女装をして、妻や子のため獲物
を狙ってその細い脚で果敢に蹴りを入れている。蹴りのシーンは滑稽にもみえるが、一方
黒縁の大きな翼を広げ優雅に空を飛ぶ姿は、鳳凰の舞だ。
 その美形の顔とスレンダーな体につけた衣装の下は筋肉隆々の逞し構造になっているは
ず、メスにとっては魅力溢れるオスなのである。しかも浮気などせず決めた相手と一生を
おくるという、なかなかの生き物なのだ。


細くて長い足、とりわけ膝下が長い。
黒の五分丈スパッツに、薄ピンク色の生足??????????????????         つぶらな瞳に長い睫毛
   
http://ha128256ak.exblog.jp/18414093/??????????????????????????????pic.twitter.com/XduoUQDqPh

                 



5039同人α総務:2017/10/31(火) 17:47:06
レンズの向こう/ラクウショウ(落羽松)
レンズの向こうで以前見たことのある数十メートルはありそうなこの大きな木「ラクウシ
ョウ」は植物音痴にとって初めて耳にする名前でした。覚えにくい響きです。まるでイン
ドの女神ラクシュミーの恋人の名前みたいです。落ち葉の量が半端じゃないでしょうね。
カタカナより漢字で覚えたほうが確実に頭に残りそうです。
人影があればもっとその大きさがわかるのでしょうが、横隅に見える小さな柵からすると
3,40メートルくらいの高さでしょうか。高さだけでなくもこもこと横にも広がってい
ます。

貴重な10月の晴天の日の定点観測ですね。
10月初めの5日はまだ緑いっぱい、台風21号のあとの24日は薄く紅葉が始まってい
ます。たった3日たっただけなのに27日は大分色変わりです。
今年は夏からずっと雨続きのような気がします。10月も晴が続いた記憶があまりありま
せん。雨にも負けず強風にも負けず、落羽松の木は黙々と衣替えをしているようです。脱
ぎ捨てた衣装は土の栄養となって来春また衣を蘇らせてくれます。


10月27日


10月24日???????????????????????????????????????????????????????? 10月5日
  
(Photo by I.Takeuchi 2017.10.28)
 この10月は、雨に降りこめられたという印象。
それでも雨の合間にはこれぞ快晴というような気持がスカットするような日がありました。
その時の一本(3本)の樹「ラクウショウ」というそうですが、その変化ご覧ください。
10/5,10/24,10/27のもの。10月意外と変化が激しい時のようです。(I.Takeuchi)



5040昭和のテレビっ子:2017/10/31(火) 19:13:13
ミンミン賑わい座/塾の行方
※こんな生徒募集ポスターが頭に浮かんで来た。


 メジャーデビューを狙って、ノウハウを教える塾として華々しく開校し、初日は3000人
近くの受講生を集め大人気を誇ったのは丁度一年前の10月30日だ。
 今年の夏、塾長の厳しい審査とファン投票により無事おおくの生徒をデビューさせるこ
とができたが、彼等が活躍している姿をあまり新聞テレビでみかけることはない。
 今年9月開催だったはずの講座が来年春に延期されたというニュースが本日あった。
代々木ゼミと同じく、生徒の集まりの悪さと進学実績の不調で人気ガタ落ちといったとこ
ろなのだろうか。表向きには本業にうちこむ為、と言っているらしい。

 そう言えば、この塾長の相方が新たに先月立ち上げた「輝照塾」はどうなったのだろう。
塾長自らが続投を狙うファン投票で落選し芸能界引退というから、塾生が激減したのでは
ないだろうか。それにもめげず初心にもどって、じっくり腰を据えて人作りに励むのも世
の為人の為になるような気がする。もちろん中身次第だが。



5041万理久利:2017/10/31(火) 21:07:57
ハロウィン
 南瓜の提灯ではありませんが、昔香港の夜店で買った笑うお月様の提灯を下げました。
中の蝋燭を灯すと、顔がゆらゆらして本当に笑っているように見えてきます。
毎日、人の声と言えばテレビから流れてくる声だけです。こんな顔だけの提灯でもテレビ
の中の人よりずっと存在感があります。なんとなく家の中に私以外の誰かが居るようで暖
かい気分になれます。
 昨日と今日は久しぶりに空高く真っ白な月がよく見えます。月が降りてきて部屋の中で
休憩しているかのようです。古代ケルトでは今日は一年の終わりに当たり、この日は火を
焚いて死者を招き、悪霊を追い払い、収穫を祝うお祭りとありました。西洋版お盆と秋祭
りのようです。

モミジのデコを横に            こちらは去年の秋に拾った本物の落ち葉です
    



5042α編集部:2017/11/01(水) 11:11:31
個人著作集アップのお知らせ
■コピペ大王エッセイ集 (戯評リンク集参照)
『コピペ書評 No.46』
*いつもながらの大王による素晴らしいパッチワーク作品です。
今回は4名それぞれが時間をかけて自分で紡いだ作品の一部をハサミで丁寧に切り取り、
細心の注意をはらってあっという間に縫い合わせたパッチワーク「10分de 名著」とな
りました。
佐村河内氏はもちろんキャッシー・中島氏作品に勝るとも劣りません。

協力:コピペ判定支援ソフト コピペルナーV4



5043昭和のテレビっ子:2017/11/02(木) 12:42:24
ミンミン賑わい座/シモネタ
落語や漫才には色話/艶話を絡ませるものがあって、くすりと笑わせてくれるものがある。
爆笑となると、中身はかなり露骨なのだろうが、基本笑って済むお話しであることには変
わりない。色話でも上手い!と唸らせる落語は、下品、低俗、というイメージに蓋をして、
むしろ粋だ、上品だと思わせてしまう位いの落語家のしやべりの力が必要なのだろう。基
本色話は仲間内で、表舞台ではないところで繰り広げるものだ。
売れないからといって、シモネタ専門の芸人になるのも、ましてや、やけになって自ら実
践してしまうのはとんでもない話。

このところ立て続けに色話芸人を出している賑わい座がある。話が下手だから観客から受
けない。一座の評判にも関わることで、座長はさぞや困っていることだろう。
評判を気にして一時上演禁止を言い渡したようだが、一方では数ヶ月前に色話で話題にな
った芸人を一座に呼び込むということをやっている。一座をあげて、これまでの正当芸か
ら色話芸に方向転換することを決断したのだろうか。それとも、子飼いの芸人の潔白を堅
く信じて、風評とたたかい守り通す決断をしたのだろうか。そのうち一座の名前を変えて
「立憲少子化対策座」になるかもしれない。
それにしても、たとえ噺ではあってもむりやり相手役にされた人物はたまったものじゃな
い。やはり色噺は芸を磨いて上品に、それに至らない実力であれば、テレビではなく芝居
小屋限定でひっそりやってもらいたい。



5044マリアンタ:2017/11/02(木) 19:07:47
夢∞夜/何でも人のせいにする人達
今日は派手な出で立ちのおばさんが夢に出て来ました。
ハロウィンは過ぎたはずなのに…。
こんな記事を見たからでしょう。

浜矩子「自公連合の圧勝を予測したメディアの責任は大きい」
AERA(朝日出版)連載「eyes 浜矩子」2017.11.1

 当たらないことで有名なエコノミスト「浜さん」。
当たるも八卦当たらぬも八卦と言いますが、当たったことが一度もない浜さんです。
頭脳を使うより筮竹を適当にジャラジャラさせて経済を占うほうが確率的にはまだ当た
る可能性があります。
 ハズレばかりの予測をしてきたことのとの責任は大きいとは思わないのでしょうか。
テレビ局からあまり声がかからなくなり、本も売れず、予測も当たらず、いよいよメディ
アに当たり始めたようです。でも朝日は決して彼女を見捨てません。
 そう言えば、「自己責任」は、彼・彼女たちが大嫌いな言葉でした。



5045水彩画愛好家:2017/11/03(金) 21:48:51
石垣
 NHK美の壺のでとりあげていた「石垣」。
力を誇示する、城を頑強に守るそんな目的で作ることもあったのだろうが、その美しさと
人間の知恵(技術)い驚かされた。『趣味水彩』で時々お目にかかる石垣に惹かれたその
理由が判った気分だ。
 代々続く石積み職人集団「穴太衆(アノウシュウ)」の存在にも驚かされた。力学、アート感
覚、そんな仰々しい言葉を偉そうに部外者か使うのがはばかれるくらい、彼等は黙々と技
術や芸術感覚を磨き上げ伝えてきたのだろう。
 趣味水彩の中に出て来る、石垣が見える風景を改めて見てみると、石積職人が番組で言
っていた「石の心の声」が、そのまま貧乏絵描氏にも伝わって描かさせたようにも思えた。

 この「穴太衆」は震災で崩落した熊本城の石垣の修復にも力を入れているという。戦国
から平成へ、そしてまた新たな元号へと時代は変わっても彼等の技術と熱意によって、石
の心の声が消えることなく伝わっていくのだろう。その声は、石垣を眺める人の耳にも、
絵にする人にも響くのだろう。



5046万理久利:2017/11/04(土) 20:30:57
『平成二十九年夏八月』評
 まずタイトルに目をひかれた。実に単純明快だが、この月は著者にとって忘れられない
月であることが分かる。そして冒頭14日付けの短い三回忌を知らせる手紙から始まった。

「樹木葬や海へ散骨するのもいいかなあ」。
 娘がかつて言っていた一言を母は決して聞き逃してはいなかった。
三回忌を迎えるまでの間に少しずつ思い出し、娘の葬り方について逡巡していたに違いな
い。そして唐津に行くことを決意する。
 手紙には8月初めに唐津の海に散骨をしたこと、娘が日本海の海が好きだったこと、そ
の娘と日本海を旅したことが書かれていた。短い文章だが、ペンを取りながら山ほどの風
景と思いが頭をよぎったことだろう。だが手紙には悲しさ寂しさをうったえるようなこと
は一切書かれてはいない。
 手紙に続き、海洋散骨をした一日のことが書かれている。この日は台風5号が迷走瞑想
状態であったことから、娘との海の旅がことごとく台風にたたられたことを思い出したよ
うだ。こんなエピソード交えて「散骨の儀」。
 ビニール袋からキラキラ光る細かなお骨が献花の花びらとともに玄界灘の海を舞う風景
が読むだけで鮮明に浮かんでくる。
 この日の夜著者が見た松浦川上空の「赤っぽい少し?んだような丸い月」で著者の心内
がかすかに見えてくる。語らないけれど、伝わってくる。題名と同じく読者を惹き付ける
展開だ。

 この作品を読み終わって浮かんだのが、高倉健最後の作品となった『あなたへ』だ。
この作品は妻の遺骨を海に散骨するまでのロードムービーだ。海は妻の生まれ故郷平戸。
やはり玄界灘に面した唐津のお隣の港だ。妻の思いを叶えるために北陸の町からはるばる
車で平戸へと向かう。小舟から愛する人のお骨をまく主人公の顔と著者の顔が重なる。
 映画の主人公は、ややもするとずるずると亡き妻との思い出に浸ってめそめそ生きるか
と思いきや、車の旅で出会ったひとたちによって、そして妻の願いも加わり、新たな人生
に踏み出すことを匂わせて映画は終わるのだが、『平成二十九年夏八月』の著者にも新た
な一歩が感じられた。
 最後の著者の父が描いた唐津の風景は、著者や子供達そして孫達を結ぶ一枚のように思
えてならない。映画はおよそ2時間だが、短文とこの一枚の絵で、一本の映画を見たよう
な気分だ。

 この作品と前後して書かれたと思われる「近頃のあれやこれや」が『斜光』という同窓
誌に掲載されていた。こちらは夫の死に対面する著者だ。
[亡き夫は、“とりつくしま係り”に、著者の周りにある何にとりついて自分/生者を見守
りたいと願うのだろう]と著者が想像する。寂しさのなかにユーモアが漂う作品だ。
 散骨の話しはどこか静けさの中に厳粛、神聖といった空気があるが、この作品と合わせ
読むと、身近な人との別れを著者はどう受け止めるかが立体的にみえてくる。

※『近頃のあれやこれや/とりつくしま』2017.10 → http://9322.teacup.com/create01/bbs/28

5202



5047昭和のテレビっ子:2017/11/05(日) 09:23:41
相手変われば
 イヴァンカ氏来日について、政府のやりすぎのおもてなしだと批判的な報道ばかりが目
につくが、そこで思い出すのが7年前の9月だ。当時の総理が元金賢姫元北朝鮮工作員を
異例の処置で日本に招待し、総理の別荘で熱烈歓迎した。政治に無関心だった私も流石に
これには驚いた。だが、当時はさほど批判的な報道は聞かれなかったように記憶する。
 おもてなしの対象はともに見目麗しき女性だがそれぞれ米・朝と異なる。この2国に対
し日本の各政党がどう考えているかどう対応しようとしてきたかの違いをみるようだ。



5048昭和のテレビっ子:2017/11/05(日) 09:47:10
傑作ツイート
はるはるぱぱ?@ikukotaryu 20171105
おい立憲民主党!聞いてるか?
枝野幸男!聞いてるか?
女性へのセクハラ「決して許されない」、イヴァンカ氏が国際会議で講演


◆伊藤和子弁護士が訴えるより、イヴァンカ氏が訴えたほうが数十倍効果がありそうです。
でもともに日本男子には手がでなさそうです。
前者はまず男子が欲望をかきたてられない。
後者はあまりにどこもかしこも巨大すぎて怖じ気づく。



5049赤松次郎:2017/11/06(月) 16:27:25
山荘便り−20171106 三世相
 本屋に立ち寄り?島易断発行の「三世相」の廉価版を買ってきた。毎年買うというわ
けではないが、いよいよ今年も終わりに近いという思いで手が出てしまうものだ。俳句
の季語などから季節感を誘う歳時記というよりも、月の満ち欠け、農作業の開始時など
の年中行事、家相八方吉凶表など調べるための「歳事記」といった意味の方が強い。
??私の干支「巳」の人に適正な職業を見てみると・・・。
政治家、官公吏、宗教家、教育家、哲学者、評論家、プロスポーツ、裁判官、自衛官、
刑務官、俳優、解体業、葬儀社、医師、土建業、金融業、競売業者等と書いてある。こ
れだとほとんどの人が当てはまるのではないかと思うが。
 ちなみに一つ前の干支「辰」の人は・・・。
官公吏、政治家、法律家、思想家、貴金属業、航空業、証券取引業、鑑定業、運動具
商、警備員、米穀業、教育家、金融業、自動車関係業等とある
??また一つ後の干支「午」の人は・・・。
紡績業、木材販売業、運送業、民芸品・細工物製造・販売、観光・旅行業、外交販売
業、そば店、大工、繊維製造・販売、放送・出版等情報産業等と書いてある。しかしど
う分析しても干支で自分の職業を選択する確たる根拠は見いだせないようである。
??ときおり三世相の本を求める私だが、特に方角や年回りや干支による性格や職業の適
性などはほとんど気にしない質であるから、今までに「新宿の母・栗原すみ子」、「原
宿の母・菅野鈴子」、「渋谷道玄坂の母・清野芝香」、「銀座の母・横田淑恵」などの
有名な占いの先生に大枚をはたいて手相や人相を鑑定してもらったことはない。
 しかし家を建てるとき家相にこだわる人は今なお結構多い。そこで我が生業を続ける
にはせめて表鬼門、裏鬼門の方角や「家屋に於ける三備とは厠(トイレ)、竈(台
所)、玄関を指し、鬼門、裏鬼門に三備がかかれば凶意が強く顕現し、家相の凶相の中
でも最も避けなければならない」ことくらいは知っていなければならないだろう。しか
しよく考えてみると我が山荘は玄関が表鬼門ではないだろうか。  まあいいや・・・。

5050万理久利:2017/11/08(水) 17:56:07
数十年ぶりの土いじり
 先日、やっと待ちに待った土いじりのおよびがかかった。ここぞとばかりにやる気満々
で出かけた。遠い昔母の後ろについて庭に出て、草むしりの真似事をやったものだ。あれ
から何十年たっただろう。

 石灯籠こそ置いてないが、白い小さな石が敷かれ、そこには大きな庭石が置かれている。
実家の庭とは大違いの立派な作りだ。だがよく見ると色んな植物がてんこもりで育ってい
る。高い木の上の方までくるくると絡みつくたくさんの蔦、秋になっても元気いっぱいで
生い茂る雑草、半分ほど枯れかかった大きくて長い葉っぱ、その上にかぶさった枯落ち葉。
 手で引き抜いたり、鎌で刈り取ったり、ジャンプしてつるを引き下ろしたり、木を揺す
って枯葉を落としたり、大いに遊んだ。竹箒も熊手も最後に握ったのはいつのことだろう。
力を弱めて小石の上の葉っぱだけを箒で寄せ集める。
 集まった落ち葉の山をみてターヘルアナトミアの翻訳した玄白の気持ちがよぎる。
家の前の道で落ち葉と小枝を集めてみんなで焼き芋をしたことを思い出す。草を引き抜い
たとき土といっしょにふとっちょの芋虫が飛び出てきた。慌てる様子がかわいい。箒で軽
く隅の方に飛ばしてあげた。
 遊びに夢中になり時間は直ぐに過ぎた。隠れていた赤いレンガや飛び石がくっきりと浮
き上がり、木々も床屋から帰ってきたばかりのオヤジの頭のようで眺めるだけで清々しい。
ちょっと刈り上げが過ぎたようにも思えるが、春がくればまた眩しい緑と沢山の花々で埋
まることだろう。私にとって、ほどよい心と体のエクササイズ、「箱庭療法」の実体験と
なったようだ。

 庭遊びの後、庭の持ち主手作りの豚汁をご馳走になった。秋の野菜と極上の豚肉がたっ
ぷり入った大きなお椀が空になり直ぐおかわりだ。毎日の私の料理がいかに不味いのか思
い知らされた。美味しい料理とおしゃべりをを楽しみに何度でも庭掃除にこよう。久々の
達成感と満腹感を味わいながら帰路についた。空には真ん丸のお月様。

                【三コマ絵日記】


  



5051万理久利:2017/11/09(木) 14:17:44
カマキリ
ベランダのカマキリ             部屋に侵入              三時間後
  ??

 青空高く 風強し
朝洗濯ものを干しにベランダに出ると、折りたたんだ洗濯ハンガーにカマキリ。
風に飛ばされてここにしがみついたのだろうか。
固まったように動かない。大きな目玉がついた逆三角形の顔だけがかすかに動いている。
全く動かないのはまるでハシビロコウさながら。小顔と細くて長い足はヘビクイワシだ。
全身くすんだ薄緑一色。但し目だけは陶器のような光沢がある。針でつついたくらいの小
さな瞳のようなものが見える。すぐ上には長い極細の触覚が伸びていて愛らしい。

そっと掴んでベランダに置いてある室外機の片隅に移動させた。強面なのに足と鎌を少し
だけもぞもぞさせるだけで抵抗はしない。お腹のぷよぷよも意外だった。自由に好きなと
ころへゆっくり移動すればいい。

洗濯物を干して外出。カマキリが気になって室外機の上をみたら消えていた。動かないカ
マキリが消えていた。周りを眺め回しても姿がない。人気がなくなったのを見計らって庭
に帰っていったのだろうと思いきや、開いていたサッシの隙間から部屋に侵入し、すぐ脇
の壁に掛かっている水仙の花の写真パネルのてっぺんに逆さ状態でしがみついていた。
ここにもう3時間以上、体を90度動かしただけで相変わらず動かない。
手間のいらない物静かな緑の同居人ができたような気分だ。



5052昭和のテレビっ子:2017/11/10(金) 10:12:47
他人のそら似/強面
康京和(カン・ギョンファ)62  韓国外相 元国連事務総長特別顧問


林香里54 東京大学情報学教授  新聞慰安婦捏造疑惑解明 第三者委員会 委員


大宅映子76  ジャーナリスト  TBSサンモニ常連評論家


◆白髪まじり、メガネ、これだけで似ているというわけではない。
意志の強さ、信念を貫くために容赦はしない、ハッキリと自己主張する、といった共通項が
顔つきからうかがえる。そして3人とも輝かしい学歴の持ち主でもある。
「女に学問はいらない」昔こんな台詞を吐くオヤジもいたが、自分の娘や妻が強くなるのが
不都合だったのだろう。責められて逃げ場がなさそう…。そうはいかない。男の我が儘だ。
とは言え、男ならずともこういう女性はちょっと近づき難いというのが本音である。



5053昭和のテレビっ子:2017/11/10(金) 15:15:05
複数代表と共同代表
 本日希望の党の共同代表に玉木氏が選出された。早速wikipediaには共同代表として早速
明記されている。
 以前から気になっていたのが、 生活の党と山本太郎となかまたち、現自由党の党代表だ。
こちらは代表として、wikiに小沢一郎氏と山本太郎氏が並記されている。
何処がどう違うのだろう。会社における共同代表と複数代表の違いと同じようなものだろう
か。両者異なる意見の場合はどうなるのだろう。今の所、両党とも政治ごっこ?の範疇で終
わっているだけだからどうでもいいのだが。


        2017.11.10 wikipediaより
希望の党
代表    小池百合子
代表代行  樽床伸二
共同代表  玉木雄一郎
幹事長   大島敦
成立年月日 2017年9月25日
前身政党  都民ファーストの会 民進党(一部)

自由党(旧 生活の党と山本太郎となかまたち)
代表    小沢一郎 山本太郎
副代表   青木愛
幹事長   玉城デニー
参議院会長 森裕子
成立年月日 2012年12月27日※
前身政党  日本未来の党



5054万理久利:2017/11/10(金) 19:10:00
カマキリけんちゃん
 今日は高倉健の命日。あれから三年がたった。
朝起きたらまだ同じ場所にカマキリがいた。お盆もハロウィンも過ぎたが、この珍客を健
様と思うことにして、今日はじっくりカマキリを観察しようと思った。名付けて「無口な
けんちゃん」。
 サッシを数?開けていつでも外にでられるようにしてあげたのに、無口だけでなく石の
ように動かない。観察にも限度がある。まさかけんちゃんを解剖するわけにもいかないし。
 ところが外が暗くなる頃なんとけんちゃんがモソモソと動き出したのだ。思わずレンズ
を向けた。近づいたときの顔がかわいい。まるでこちらを見ている様だ。「けんちゃん!」
と声をかけると顔を背けられた。小憎らしいけどやっぱりかわいい。




まだいた! 昼もずっとこの状態


夕方  動いた!!
よいしょっ?? 上に登る               向きを変えた????????????????   上に乗る
    

いつの間にまた180度回転
こちらに向かってくる
 


元の位置に移動開始??????????????      途中右手で顔を搔く     ??     定位置に戻りまた固まった(今も)
     



5055昭和のテレビっ子:2017/11/11(土) 21:52:45
希望の党 共同代表に玉木雄一郎氏
 昨年の今頃、誰がこの状況を想像できただろうか。
小池、玉木両氏自身、一年後にいっしょに新しい党を率いる代表になるとは思ってもい
なかっただろう。“希望”と名付けられた気体を吸い込んで一気に膨らみ、ふわっと宙
に舞い上がった虹色のシャボン玉。シャボン玉はすぐにぷちっと割れて滴になって消え
ていくのだが。シャボン玉「玉ちゃん」は希望の党に最もふさわしい代表なのかもしれ
ない。
 意地でも、今度は直ぐには割れない駄菓子屋のセメダイン風船に、さらには頑強で決
して色褪せない結果をきっちり出せる希望の風船にしてもらいたいものだ。来年の今頃
国民があっと驚くような力強い党へと変わっていることをひたすら願っている。



5056万理久利:2017/11/11(土) 23:16:18
今日のカマキリけんちゃん
 朝起きたらけんちゃんがいない。あの写真パネルにしがみつくけんちゃんがいない。
サッシを閉めて寝たから家の中に絶対いるはずだ。寝ぼけて転落したかと床を探したがい
ない。カーテンの裏にもいない。探し回った挙げ句、今何時だろうとサッシの上にある時
計を見上げたら、何とその時計にしがみついているけんちゃんを発見。夜中に大移動を試
みたのだろう。
 その後、住民の留守の隙をねらってまた大移動。再度こちらも大捜索。いよいよ庭に出
たか、お幸せに…と思っていたら、時計の横のエアコンの隅っこでふんばっているけんち
ゃんを発見した。

 あれから数時間、今もじっとエアコンだ。人の目があるときは死んだふりらしい。明日
の朝はいったいどこにいるのだろう。ちょっと楽しみだが、そろそろ無理矢理にでも外に
出した方がけんちゃんにとって幸せなのかもしれないと思い始めている。


     朝
  
上を見上げたらカーテンレールの隙間から…????????????????????  動く秒針と動かないけんちゃんの足

         昼からずっと
           
         エアコンの空気穴に足をひっかける         また写真パネルに戻ろうとしているのだろうか



5057:2017/11/12(日) 12:55:14
けんちゃん
カマキリけんちゃん かわいいですね〜
私も昔かまきりを飼っていたことがあります。室内放し飼い。
カマキリが引き出しの中に卵を生み、百匹以上の幼虫が孵化。ぎゃあ〜〜〜!でした。
翌年は成長したカマキリが時々姿を見せていましたね。昆虫が好きだったのでたいした苦にもなりませんでしたが、
泡のような塊があったらそれは卵なので、そっと外に出したほうがいいですよ〜

5058万理久利:2017/11/12(日) 20:52:56
カマキリけんちゃんの日曜日 前半
三日目となると、もう他人じゃあない。
朝起きてすぐ向かったのはトイレでもなく洗面所でもなく、リビングだ。けんちゃんを確
認しに行った。昨晩は夜遊びはしなかったようで、エアコンの脇でじっとしているけんち
ゃんを確認した。2日間何もお腹に入れていないはずだと、食事の心配までしはじめた。

昨晩の同じ場所で朝を迎える??
刺身の切れ端を差し出すとぎゅっと前足で抱え込んで食べ始める

  

食後のエクササイズ
別れがたくて庭に放すことができない。そっと下に降ろしてテーブルの上の緑鉢で遊ばせる。 一緒にテレビを見る

  

やっと私を意識し始めてくれたようでドキドキ
  

すぐに無視される
何故かふて寝体勢となり、ぴくりともしなくなった
 



5059万理久利:2017/11/13(月) 08:03:58
Re けんちゃん
 カマキリに魅せられた人が他にもいたんですね。カマキリの愛らしさをわかってくれる
パゴールさんのような人が居ると思うだけでなぜか嬉しくなります。
 カマキリの卵をみつけたら外に出すとアドバイスがありましたが、実はけんちゃんが卵
を産んでくれないかと心のどこかで願っていることも確かです。けんちゃんはメスであっ
てほしいとも。オスであれば健ちゃん、メスだったら研ナオコちゃん。そういえば逆三角
形の顔、細い手足、研ナオコと似ていますね。
 お腹がぷくぷくしているので、ひょっとしてあの中に卵の素がたくさんつまっているの
ではないかと秘かに願っています。けんちゃんが居なくなっても子孫がまた楽しませてく
れればいい。2,3百もの赤ちゃんが、リビングを占領する風景もなかなかのものになり
そうです。

 近くでじっと観察していて気が付いていたのですが、けんちゃんの羽根に白い点がぽつ
りとあります。ネットで調べてみたら、白い点があるのは「ハラビロカマキリ」とありま
した。白い点の他、お腹が大きいのが特徴のようです。卵説は私の勝手な想像のようです。



5060昭和のテレビっ子:2017/11/13(月) 22:19:04
アーク・ノヴァ
土曜の朝、紫色のどでかい風船が六本木東京ミッドタウンの広場でムクムクと膨らむ景色
が目に入った。新しい建築物の紹介番組かと思っていたら、何と「題名のない音楽界」だ
った。この長寿番組は確か日曜のはずだったし、最近の司会は確かバイオリニストの五嶋
龍だったのに、片岡愛之助? いやいや石丸幹二氏になっていた。最近司会だけでなく放
送曜日も変わったようだ。

そんなことより驚いたのはアーク・ノヴァ、新しい・方舟だ。紫色のどでかい物体は折りた
たみ可能、移動可能の大コンサートホールだった。中に入るとこれまた一種異様な景色だ。
空気で膨らませているから、どこもかしこも角のない曲面仕上がり。石丸氏が「母親のお
腹の中にいるようです」と言っていたが、羊水に優しく包まれているような気分になるの
だろう。切っ掛けは東北大震災の被災者たちの心を癒やすために、いい音楽を聴いて貰お
うとスイスの音楽祭運営者と日本の音楽事務所の発案だ。設計を手がけたのが日本の建築
家とイギリスの彫刻家、有り難くも頼もしいジョイントではないか。なるほど仕上がりは
芸術作品っぽく見えるのもよくわかる。箱根彫刻の森にもこんなものがあったような気が
する。近くの平和公園の真っ白な球形滑り台つきジャングルジムにも似ている。

この移動巨大コンサートホールを見て思い出すのが、同じく震災後に考案されたドームハ
ウスだ。空気を入れて膨らますわけではないが、発泡ポリスチレンづくりの角のない真ん
丸の家。これも軽くて移動可能。おまけにプカプカ浮かぶらしい。
ともに天変地異から人類を守り、そして癒やしをもたらす21世紀版ノアの方舟だ。
数千年もの歴史をもつモンゴルのゲル、さらには『創世記』にある大洪水の方舟から、素
材も構造が変わっても、発想は変わらないように思えてくる。

特段音楽に興味はないのだが何気に聴いたトランペット、トロンボーン、チェロの独奏は
どれも気持ちがよかった。ドームの中で聴いていた人はもっと気持ちがよかったのだろう。
記憶の奥の奧に眠る母のお腹の中で聴くわけだから、なんとも言えない安心感をあじわえ
るのだろうなあ…。

※日曜9時、題名のない音楽会の代わりに何をやっているかと思ったら「仮面ライダー」
だった。朝日さんどんな目論みがあったのだろう。

  



5061万理久利:2017/11/14(火) 14:42:23
カマキリけんちゃんの日曜日 後半
 緑の葉っぱの裏側で逆さになったまま数時間は死んだふりをしていると思っていたら、
一寸目を離した隙に姿が見えなくなった。家主が居ない時を狙って大移動をするのがけん
ちゃんの癖のようだ。踏み殺してはならないと、まずは床チェック。居ない。この数日の
経験からどうやらけんちゃんは高い所が好きらしい。居た。カーテンの高い位置だ。めざ
すはあの時計のようだった。ここからけんちゃんの大サーカスが始まる。
 壁時計は数年前の落下でガラスカバーが割れてしまいそのままだから、けんちゃんの細
い脚も引っかけやすい。短針と長針に筋肉もりもりの前両足を使ってぐいっと体全身を上
にあげ残り四本の後ろ足でバランスをとりながらぐいぐい登っていった。秒針が後ろ足に
届いたときそのまま細い脚をぐいっと伸ばした状態で秒針の動きを止めた。ついにけんち
ゃんは自分の力で時間を止めたのだ!
 それも束の間、秒針が動き出しまた時が進む。秒針が一回転すると、今度は体全体をそ
の秒針の上に乗せ、数秒間秒針ととも体ごと移動。気のせいかけんちゃんの大きな二つの
目がより一層大きくなっているように見える。びっくり眼だ。
 暫し秒針と戯れたあとけんちゃんは時計の脇に退散し次の朝までずっとそこにいた。
気が付くと時計が15分遅れている。物指しで長針を先に進める様子をけんちゃんは上か
らじっと眺めていた。君のせいなんだぞ〜。

 

    

  



5062昭和のテレビっ子:2017/11/15(水) 19:54:08
ミンミン賑わい座/一新ならず
 今日からまた国会公演が始まった。新しい演目、芸風でやっていきたと言っていた劇団
も、出し物はこれまでと変わらず全く面白くない。
 新しい劇団のこけら落としとなるはずだったが、劇団名と以前からの役者の入れ替えを
しただけで芸にまったく新鮮みがない。司会者が出演者の所属劇団名を言わなければ、以
前の劇団による風景とちっとも変わっていないのだ。これでは観客に飽きられる。

 劇団再編成の立役者は昨日劇団を辞め、本来の劇団「希望のメトロポリタン」席主の看
板を下げ、笑顔を振りまきに本日からシンガポール公演に旅だった。
 本日の公演からは、朝ドラ『わろてんか』に出てくる、生まれたばかりの風鳥亭でゼロ
から出発する座員たちの初々しさ、一生懸命さ、熱意が全く感じられなかった。



5063万理久利:2017/11/15(水) 22:18:24
横尾忠則も猫好きだった
タマちゃんと

画像:ilove.cat  http://ilove.cat/ja/2052 より  

横尾忠則? @tadanoriyokoo  2017.11.13
マレーシアで猫を可愛がったマットという90才の老人が亡くなって、彼の葬式が行われ
たけれど、その猫はやってきて葬式が終った後も数日間、墓から離れない。
その内消えていなくなったけれど墓地から5キロのモスクにいると知ったマットさんの孫
がその猫を自宅に連れて帰って今では一緒に住んでいる。こういう話はいいね。

一家で富山に車で旅した時、猫が車から脱出してどこかに行ってしまった。だけど日本ア
ルプスを越えて大きい川も渡って、町を歩いて1年後に横浜の実家のお勝手口からミャー
といって帰ってきた。感動しますね。旅の道中を考えてみるとね。
わが家には何十匹もいた時期があったが、引越しで連れてきた猫、逃げた猫、その内交通
事故に遭遇した猫、大勢の猫と別れることになったけど、その中の何匹は姿をかえている
んだよね。ぼくにはよくわかるんだ。

◆健様の任侠絵画を描いたり、写真集を出した人だからちょっと気になってタマに彼のツ
イッターを覗くのだが、猫好きだとは知らなかった。結構猫にいかれちゃってるようだ。
とういうか、猫の凄さが見えちゃったんだろうね。横尾さんの猫好きはかわいい衣装を着
させる愛玩趣味ではなく、羨望の的、あるいは仲間意識に基づくものだろう。
彼のサイケチックな絵はあまり好きで無いけれど、「Y字路」だけは見逃せないいい作品だ。
それに猫好きが加わって、横尾さんが気になる人物になった。



5064マリアンタ:2017/11/16(木) 07:27:10
睡眠慣性 打開画像
朝、まだ半覚半睡のときにこれを見たら、いきなり覚醒スイッチが入った。
夢が面白くて、起きたら直ぐに記録しようと直前まで思っていたのに、全部忘れてしまった。
  



5065万理久利:2017/11/16(木) 21:47:59
カマキリけんちゃん−さよなら
11.14夕方(エアコンの左隅に小さく見える)


 これがけんちゃんを見た最後になりました。
時計サーカスに味をしめたのか、この日は朝から時計とずっと遊んでいましたが、高い所
が好きなけんちゃんは、いよいよ時計の横のエアコンの上によじ登ったようです。
 夜ふと見上げると姿が無い。其のうちまた時計に戻ると思っていましたがなかなか降り
てくる気配がありません。翌朝、姿がどこにも見当たらないので、机の上に登り天井すれ
すれのエアコンの奧を確かめましたがいません。隙間から中に入り込んで出られなくなっ
たかもしれないと、エアコンのカバーを外してみましたがやはりいません。そして今日も
またその姿を見ることはありませんでした。
 いよいよ外に出て行ったようです。僅かの間でしたが、私とよくぞ遊んでくれました。
外がぐっと寒くなってきたのでちょっと心配ですが、自然の中に戻った方が幸せなはずで
す。いつか、家の片隅から小さなカマキリがわーっと湧きだしてきたら、それはけんちゃ
んの子供です。今から楽しみです。

お気に入りの一枚



5066エヴァ:2017/11/17(金) 11:53:00
ベトナム 「ホイアン」
 11月のトランプ訪日・韓・中では、晩餐会メニューや招待客、お土産、どこに連れて行
ったのか等々、微に入り細に入り隈無く取り上げていた。しかし、そのすぐ後のAPEC及び
およびASEAN首脳会談はあまり報じられず、APEC開催国ベトナムの古い港町ホイアンに首相
が招待されていたことは、一週間もたってからネットで知った。
 4世紀も前、日本とベトナム(越)を結ぶ朱印船が行き来していて、日本人街まであり、
今も現地のお墓で日本人が眠っている。以前から、ベトナム人気質、街の風景、歴史、そ
してアオザイに少なからずの興味と憧れがあった。登場人物に成り代わってα作品の中で
 この港町を訪ねたほどだ。ベトナム首相がこの町に招待してくれたことに感謝、そして
日本の首相がこの町を訪れたことが嬉しい。

 訪問の様子を見る限り、お決まりのいいとこどり、歓迎ムード一色の映像だが、9月の
インド訪問のときと同じように人々の笑顔は作り笑いではなく素朴で心からの笑顔だった。
 いつか行ってみたい町だ。

※「日越首脳会談−平成29年11月11日」 (内閣広報室)
→ https://www.youtube.com/watch?v=RbIYqVWJgug????1分30秒



5067水彩画愛好家:2017/11/18(土) 08:51:19
趣味水彩/新倉浅間神社
??五段重ねの緑の屋根と間の白壁に朱塗りの柵や柱が周りの木々の色と溶け合って見事
な景色です。ここから遥か先に見える人間の暮らしを見守ってくれているかのようです。
さらにその先にうっすらと見える富士山と声をかけあっているようにも見えます。木花
咲耶姫と父である山の神大山祇神、夫の邇邇芸命を祀るに相応しい姿です。
 サクラや真白き富士がないことが、かえってこの美しい五重塔を引き立ててくれまし
た。花や雪がなくても、十分に春と冬の景色を想像させてくれる作品です。

    富士吉田市「新倉浅間神社」(201711/16公開)
      
大きい画像でご覧下さい→ http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915



5068万理久利:2017/11/18(土) 12:24:32
帰って来たけんちゃん
姿を消してから3日目の昨夜、テレビを見ていたらパサッと音がした。
もしや!! 横の緑の葉っぱにけんちゃんが居た。天井から飛び降りてきたのだろうか。
3日もの間どこを放浪していたのだろう。さぞや腹をすかしているだろう。冷蔵庫の中か
ら卵焼きを取り出してそっと顔に近づける。あの小さな顔の先の2本の小さな牙?を動か
しモリモリ食べ始めた。口を動かす時の指の感触が何とも言えず、嗚呼、生きてもどって
きたのだと改めて思う。食べ終わると猫のように前足で何度も顔を拭く様子がこれまたか
わいい。その後一緒にNHKドラマ10『君の声が聞こえる』最終回を観た。

満腹になって眠りにつくかと思ったら、動き出す。テーブルの淵から床を見下ろし、飛び
降りるかどうか迷っているようだった。数分後、華麗なるジャンプをして横のフラワース
タンドに飛び移りいつの間にか壁を上へ上へと登り始めた。前2本の畳針のような足でぐ
いっと壁紙を掴み、残り4本の絹針でバランスを取りながらの体を押し上げる見事なボル
ダリングだ。

この日は私の誕生日。外も寒いが心も寒い一日だったが、最後の最後で神様がけんちゃん
を戻してくれた。この際、けんちゃんの最期をこの家でみとってやろうと少し考え始めて
いる。

今けんちゃんは、ストーブで暖まったリビングのフラワースタンドのてっぺんにしがみつ
いて、朝からずっと死んだふりをしている。

突然舞い落ちてきたけんちゃん
  

         腹ごしらえの後動き出す
            

壁を上へ上へと
  

この夜の寝床は左側のエアコンの上ではなく、右側の鴨居の下だった。
 



5069昭和のテレビっ子:2017/11/19(日) 15:36:42
他人のそら似/白と黒
逢坂 誠二(1959年4月24日 - )  長妻 昭(1960年6月14日 - )
立憲民主 衆4期??政務調査会長代理   立憲民主 衆7期 代表代行兼政務調査会長
    

 できたてホヤホヤの政党でしかも初っぱなから野党第一党の議員である。とはいっても
二人の政治家歴は長く、二人所属していた党名が変わっただけのようにも思える。役職に
ついたせいか、このところ二人の顔をよくテレビで拝見する。逢坂氏は早速、先の文部科
学委員会で加計問題を鋭く追求し何度も委員会を中断させた。
 先日報道番組を見ていたら、逢坂氏がこの勢いで頭髪を黒く染めて登場したかと思いき
や、よくよく見ると何と長妻議員であった。テレビとネットの見過ぎで目がますます悪く
なってきたようだ。年齢も政治思想も近いと、顔まで似てくるのだろうか。それとも似た
ような内容の話が耳に入ると顔をよく見ないまま、同一人物だと錯覚を起こすのだろうか。
しばらくは髪の毛の色で二人を直ぐに見分けることにしよう。



5070昭和のテレビっ子:2017/11/23(木) 16:14:57
映画『普通の人々』1980
 冒頭に現れたのが、明るい大きな窓のある、いかにもリッチさが漂う長閑で平和で豊か
な家の朝食の風景だった。夫は弁護士、妻は家事をきっちりとりしきる社交にも長けてい
る賢夫人。ハイスクールに通う息子は大人しいお利口さん。だが3人の会話がぎくしゃく、
どうもかみ合わない。精神科医の話題が出る以前に、これは何かあるなと思わずにはいら
れない。
 申し訳なさそうに「食欲が無い」と言ってフレンチトーストに手をつけない息子を見て、
すぐに息子の皿を持って立ち上がりキッチンに向い流しに投げ捨てる母親ベスの姿が決定
的だ。この家族は大きな問題をかかえている。みんなそのことに触れず円満家庭を黙って
演じ続けているのだ。すぐにそう感じた。

 物語はゆっくりと進む。まどろっこしいほどだ。でもその分だけ、微妙なそれぞれの心
の揺れがみえてくる。物語が進むに従ってゆっくりとぎくしゃくの原因が分かってくる。
長男のヨット遭難による死、その現場に居合わせた次男。溺愛する長男を失った母ベスの
次男に対する冷たさ、妻と息子の間でおろおろするだけの優しい夫。
 こんな風景は設定を変えれば、深刻さの程度は別としてもどんな家庭にも見られる風景
だ。考えて見れば私が育った家庭の中にだってあった。でも、精神科医にかかる知恵もな
かったし、そもそもこのドラマほどの大事にはならなかった。みんな気が付いていても当
たり触らず、それぞれがある意味逃げを決め、あるいはそれぞれがそれなりに譲歩し合い
家族崩壊にはならなかっただけのことだ。

 「息子或いは兄の死」に3人それぞれが心の病をかかえつつ、精神科医にまずかかるの
は次男だったが、それより先にまず母親だと冒頭のシーンで思ったほど母親は病んでいる。
最後のシーンで、ベスが出て行った朝、息子に「誰のせいでもない、仕方がなかったのだ」
と父が語る。確かに家族がバラバラになったことは誰のせいでもないが、悲しみを次男や
夫に無意識のうちにぶつけてきたベスは罪深い。豊かな暮らしとみせかけの薄っぺらな愛
情と信頼で保たれてきた家族関係だ。その牽引役の中心は妻そして母であるベスだったの
ではないだろうか。家族だけでなく、人間関係、そして自分自身の中でも、一度事が起き
るともろくも崩れてしまうのだろう。
 家族から去ってもベスは最後まで虚飾の世界で生きて行くように思えた。「誰のせいで
もない」の言葉には、自分に嘘をつかずに息子とともにこれからの人生を新たに築く父親
の決意のようなものを感じる。母ベスにとっても父と息子にとっても、それぞれの世界で
生きて行けばいいだけのことだ。結末は決して不幸、悲劇ではなく、希望を抱かせる形で
終えているように思えた。

 見終わった後、この映画の監督がロバート・レッドフォードだと知った。役者が監督を
始めることは時々みかけるが、まさかあの「甘いマスク」の印象だけだったレッドフォー
ドがこんな映画を作るとは思いもしなかった。役者選びが上手い。父、母、息子、精神科
医、それそれぴったりのはまり役だ。とりわけベス役のメアリー・タイラー・ムーアが
上手い。見栄っ張りで自己中心的、意固地、意地の悪さ、不機嫌な女を目付きの悪さと、
ちょっとしゃくれた大きな口の動きだけで絶妙に表現していた。彼女は長男を溺愛したの
ではなく、長男の中の自分を溺愛したのだ。彼女にとって次男は鏡を奪った許しがたい存
在で夫は地位と金を運ぶだけのただの飾り物、と思いたくなるほどの名演技だった。殺人
がらみのへたなサスペンス映画よりよほど背筋が寒くなる。



5071昭和のテレビっ子:2017/11/25(土) 21:17:23
映画『ナチュラル』1984
『普通の人々』の翌日に放映されたのは、監督としてではなく遅咲きの天才野球選手役で
登場するロバートレッドフォード主演映画だ。
レッドフォード続きだけでなく、普通→ナチュラルの流れでNHKスタッフが選んだのかと
思ったら、ナチュラルの意味は「天才」という意味らしい。

『普通の人々』に出てくる妻と息子にひたすら優しいだけの、問題から逃げようとする気
の弱いインテリ夫と違って、今度は投げても打っても人力をこえた凄腕を持ち、野球に対
する野心いっぱいのパワフル男だ。故郷に残した彼女のことなど思い出しもしない。主人
公の素性にもふれないし、「有名になって必ず君を迎えにもどる」と言いって置いてきた
女性のこともそっちのけで映画は野球の世界だけを描いていく。意地悪な仲間もでてくる
が、基本気の良い野球好きのチーム監督とメートばかりだ。そして野球を愛する大人から
子供までのたくさんの観客が登場し、いかにも192・30年代、ベースボールアメリカの風景
が続く。悪者と言えばコミック「バットマン」に出てくるようなお決まりのちょっとドジ
なチームオーナーと主人公に惚れ込んだオーナーの若い愛人くらいだ。それもあまりに
漫画チックで憎めないくらいだ。

ワンシーズンの間の出来事だが、最後の最後で置いて来た懐かしの女性が登場し「貴方の
子供が応援しにきてるわ」の彼女からのメモを見た主人公が、てナイター塔をぶち抜く巨
大ホームランを打ち優勝を勝ち取る。ショートしたライトが次々と火花を放ちグランドの
上空は大花火大会状態となる。作品中、この仕掛は圧巻だ。
初めのシーンは遠い昔の主人公と父親の、終わりのシーンは主人公と息子のキャッチボー
ルだ。花火大会とこのキャッチボールシーンだけで映画は十分。後は全部はっしょっても
いいくらいだ。

男を捜さず、頼らず、女手ひとつで息子を育て上げ、男を待ち続ける女がいた時代、野球
を心から愛し生活の一部にまでなっている人々が沢山いた時代、古き良きアメリカを描い
たアメリカ人好みのほっこり映画だった。

甘いマスクでならした俳優で監督でも認められたレッドフォードが、一番演じたかった、
作品だったのではないかと思えた。



5072同人α総務:2017/11/26(日) 09:33:57
レンズの向こう/錦秋−金鳳山平林寺1
24日秋晴れの日、竹内氏は新座野火止の平林寺を訪れたようです。
火を噴いたような真っ赤に染まる武蔵野の空を金鳳が舞う風景をつい想像します。
2009年の今日11月26日、今上天皇・皇后夫妻が32年振りにここを訪問されてい
ます。京都御苑の紅葉とは違った味わいを堪能されたに違いありません。




  

       
     (Photo by I.Takeuchi 2017.11.24)



5073昭和のテレビっ子:2017/11/27(月) 14:23:37
他人のそら似/戦う女
ヘアースタイル、メガネ、顎のしゃくれ具合、乳呑み子といっしょの画像が多い、これだ
けで似ているというわけではない。雰囲気が非常によく似ている。


「育児と仕事の両立に苦しむ声を体現したかった」     「陸自来たら婦女暴行起こる」
 緒方夕佳(熊本市議)                   石嶺香織(元宮古市議)
        



                  ありゃりゃ、2人とも私とそっくり
  ??               



5074昭和のテレビっ子:2017/11/27(月) 14:31:15
他人のそら似/女優市議
北口和皇(カズコ)(熊本市議)        かとうかず子(女優)
       
 熊本市議と言えば、緒方氏の大先輩、貫禄たっぷりの北口氏がいた。当選当初の映像が
事件をきっかけに時々テレビで流れていたが、うら若きちょっとした美人だったようだ。
歳を重ねてもその美貌の片鱗がある。口をむっとしたときの横顔が、かとうかず子さんに
よく似ている。
 万が一、地方発信ドラマ「北口和皇物語」が企画されるようなことがあったら、主人公
にはかとうさんがうってつけだが、かとうさんは苦笑いをしながら即座に断るだろう。
それを耳にした北口議員、
「も〜〜腹ん立つ!
こっちはおおごつしとっとばいた
あれがこんということは どういうこつなのか?」
と言いそうな気がする。



5075万理久利:2017/11/27(月) 19:53:39
『夏の夜の夢』評
 「夏という季節はなんとなく異界へと心が誘われるときである…(略)…その異界を覗
き見てみようと誘惑に誘われ早旅を始めてみよう」作品冒頭の言葉だ。
 著者の作品はいつも出だしが上手い。難解な方程式と用語がまたたくさん登場するのだ
ろうと思いつつ、騙されてつい調子に乗って読み進めてしまうことになる。出だしに誘わ
れ読者もいっしょに旅に出てしまうのだ。
 意識はしていないのだろうがバリバリの理系頭脳らしからぬ冒頭の文章だと毎回思う。
数学者の藤原正彦、物理学者の寺田寅彦あたりも、なかなか上手い文章を書いていたから、
理系頭脳か、文系頭脳かは、読める文章を書くこととはあまり関係がないようだ。

 覗いた世界は「虚」、それも科学分野における「虚数」の世界である。2乗するとマイ
ナスになる数なんて嘘〜っ! 虚数と聞いただけでヒェ〜ッとなる高校生時代からのトラ
ウマ。それでも数式処理システムを使って視覚に訴えてくると、なんとなく虚の世界が見
えてくるような気がしてくるから不思議なものだ。平面図そして立体図ともなると、頭の
中でそれなりにイメージが湧いてくる。
 虚数の世界もこうして処理システムを通して図にすることによって仮装実体が見えるの
と(正確には見えた気になる)同じように、この虚数という存在自身が、見えない世界を
頭の中に描き出す道具になっているのかもしれない。それだけではなんの意味がなくとも、
科学の発達、不思議不思議の解明には大いに役立つのだ。

 著者が終わりの方で、数理の世界は全て抽象の世界で実体はない、「1」という数字は
個、m、?等具体的なものと結びついて具象のものになると言っているが、考えてみれば
そのとおり。「1」だけでは実感が湧かない。
 そう言えば、人間の心だって直接的には文字、言葉があって見えてくる、伝わってくる…。
5204



5076同人α総務:2017/11/28(火) 13:39:06
レンズの向こう/錦秋−金鳳山平林寺2
 佐賀錦、西陣錦といった、立体的にも見事な芸術品が、奈良の時代から脈々と金銀の絹
糸で織られきたのは、秋になるとこの景色が日本で何十世紀にもわたって繰り返されてき
たからでしょうね。これを目にしなければなかなかあんな織物には繋がらないとしみじみ
思います。
 絹糸の構造はプリズムと同じようなものだと言います。秋の色づいた葉一枚一枚がプリ
ズムとなって、太陽の光の強さ、当たり具合、空気の湿度、雨、風、そんな様々な要素が
加わって、刻々と色合いを変えていく錦秋は、自然が織り上げた芸術作品です。


    

 


 
(Photo by I.Takeuchi 2017.11.24)



5077万理久利:2017/11/29(水) 12:14:25
カマキリけんちゃんの墓
寒い雨降りの日、けんちゃんは電気毛布の上で前足をぐっと縮め、後ろ足を踏ん張った形
のまま静か逝った。死んだふりではなかった。
今はリビングから見える庭先の小さな木の下で眠っている。
時計の針を使った曲芸を初めとするけんちゃんの様々な行動が夢のように思えてしかたな
いのだが、残った写真を眺めながら、あれは本当にあったことなのだ、そして逝ってしま
ったのだと自分に言いきかせている。

   



5078同人α総務:2017/11/29(水) 15:47:55
レンズの向こう/錦秋−金鳳山平林寺3(完)
いよいよ平林寺の建物ともみじ狩りを楽しむ人々の登場です。
この境内が国の天然記念物に指定されてただけの見事な武蔵野の錦織です。
平林寺は臨済宗妙心寺派の修験道場として長い歴史を持つ立派な寺院ですが、建物より
境内に広がる武蔵野の雑木林の紅葉の方が広く知れ渡っているようです。




   

     
     (Photo by I.Takeuchi 2017.11.24)



5079万理久利:2017/11/29(水) 20:41:51
太宰府天満宮
今日は北のミサイル発射に始まり、日馬富士現役引退会見の話でもちきりです。
ミサイルの方はもう慣れっこになったのかマスコミもあまり大騒ぎはしません。ミサイル
だけでなく、このところ頻繁に流れ着く北からの漁船についてもです。
トップニュースはどの局も日馬富士の引退会見ばかりです。

驚くニュースばかりなのですが、実は一番驚いた、というか目に止まったのは、日馬富士
の引退記者会見が、福岡太宰府天満宮で行われたという点です。太宰府天満宮というと合
格悲願ばかりが頭に浮かびますが、太宰府は古くからアジアと日本の文化が交差した場所、
アジアに開かれた玄関口で、モンゴル帝国から特使が頻繁に天満宮に贈り物を献上してい
たとか…。そして元と高麗王国が押し寄せて来た地でもあります。

なんでこんな所でわざわざ記者会見をするのだろうと思っていたら、太宰府天満宮は旭富
士が伊勢ヶ濱部屋を興してから九州場所の宿舎としていつもお世話になっている場所でし
た。もちろん十一月場所も。天満宮とモンゴルの繋がりについて、なぜか考えてこんでい
ます。



5080α編集部:2017/11/30(木) 11:36:19
個人著作集アップのお知らせ
■コピペ大王エッセイ集 (戯評リンク集参照)
『コピペ書評 No.38』
*いつもながらの大王による素晴らしいパッチワーク作品をコピペルナーが見付け出して
くれました。
今回も4名それぞれが時間をかけて自分で紡いだ作品の一部をハサミで丁寧に切り取り、
細心の注意をはらってあっという間に縫い合わせたパッチワーク「10分de 名著」とな
りました。

参考:コピペ判定支援ソフト コピペルナーV4



5081昭和のテレビっ子:2017/11/30(木) 22:17:10
他人のそら似/広暉と幸太郎
友人に言われて二人並べてみたら、そっくりで驚きました。
目も横長の大きな口も、眉毛の形まで…。何よりもその屈託の無い笑顔です。
角界、球界、場所は違えど、若い希望の星です。暗いニュースが続く中、彼等の姿がきっ
と相撲好き、野球好きの人たちを励ましてくれることでしょう。


朝乃山英樹(石橋 広暉)??????????????????????清宮幸太郎
  



5082昭和のテレビっ子:2017/12/01(金) 09:16:07
リンリン 倫理
貴ノ岩の平素の態度←白鵬怒る
貴ノ岩の白鵬に対する態度←日馬富士怒る
日馬富士の貴ノ岩に対する暴力←貴乃花怒る
貴乃花、報告せずに勝手に被害届け←協会怒る
白鵬の判定抗議、優勝後のバンザイと発言←相撲協会怒る
協会の平素の運営のまずさ(結果八百長、暴力を容認?)← 貴乃花怒る
ミサイルが飛んでも角界騒ぎのことだけを取り上げるマスコミ← 世間が怒る

力士の倫理、横綱の倫理、親方の倫理、理事の倫理、協会の倫理、マスコミの倫理
評論家の倫理、日本相撲の倫理、それぞれの倫理があってそれぞれに要求されてる
ようだ。品格も…。
倫理や品格のなさを批難する方向が次々と連鎖してまるでメビウスの輪だ。



5083同人α総務:2017/12/01(金) 16:23:38
貴美女の散歩道/秋の井の頭恩賜公園1
 先週、天皇、皇后両陛下が開園100周年を記念して、ここを訪れたばかりです。
お二人とも初めての散策だそうです。全国を回られていても、ここはすっぽり抜けていた
ようです。
 元宮内省(庁)の御用林とはつゆ知らず、私も生まれて初めて桜とジブリを見にこの公
園を訪れました。秋の紅葉もなかなかのものです。もともとはここも武蔵野、武蔵野の匂
いを残す公園ですが、何と言っても周辺はしゃれた都会の町です。野火止の平林寺の風景
というようりぐっと京都の煌びやかさの色合いがでてきているように見えます。
竹内さんと貴美女さん、同じカメラの達人でも、男性と女性の違いもあるのかもしれませ
んね。
 秋の井の頭公園を再び訪ねてみたくなりました。



   ??   
   ??   (Photo by Kimijo 2017.11.29)



5084万理久利:2017/12/01(金) 17:19:33
あれれ?
佐藤正久議員ブログ11.30 「爆買いされる日本領土」  より


 海上自衛隊基地のフェンスに貼られた看板だ。このあたりを散歩する地元民もたまにい
るのだろうが、ここは駅構内でも、観光地でもない。こんなところに日本語が読めない人
が通りかかるのだろうか。しかも、英語ではなくハングルだ。
 「差別だ!」と言い出しそうな人がでてきてそうな気がしないでも無い。



5085同人α総務:2017/12/31(日) 00:17:55
貴美女の散歩道/秋の井の頭恩賜公園2
 左の作品は実写。右に移るに従って絵画風に変化しています。
レンズの悪戯でしょうか、それとも光の悪戯でしょうか、モネの「睡蓮 」をつい連想し
てしまいます。
 同じ位置に北斎とモネを座らせ、筆を握ってもらったら、二人どんな絵を描くでしょう
か。印象派の絵画のような貴美女さんの写真と、二人の画家が描いた作品、三つ並ぶ風景
を妄想しています。

   
   (Photo by Kimijo 2017.11.29)



5086万理久利:2017/12/31(日) 07:11:22
落ち葉の絨毯
近くの平和公園は落ち葉で茶色に染まっていました。風もないのにハラハラと大小さまざまの
葉が落ちてきます。桜の花が散る時期と晩秋のこの時期、年2回だけ地面の色が変わります。


桜の木の下                           銀杏の木の下
 


          三つに割れた実の抜け殻のようなものが大きな木の下に落ちていました。
          



5087同人α総務:2017/12/04(月) 09:41:39
レンズの向こう/スーパームーン
 昨晩は今年一番大きく見える満月、スーパームーンが登場する夜でした。
カメラを持って錦秋を求めて歩き回った竹内さんを待っていたのが、朱色に染まった夕焼
けと真ん丸の光り輝く月でした。
 2018年のスーパームーンは、一ヶ月を待たずに何と1月1日の夜。昨年11月に見られ
たスーパームーンは68年ぶりの超大型でしたが、次回は、月との距離だけでなく、前回
との間が超最短となるスーパームーンになります。平成1月から12月までのカレンダー
最後の年を迎えるに相応しい元日のスーパームーンになります。

     

 
(Photo by I.Takeuchi 2017.12.4)



5088マリアンタ:2017/12/05(火) 14:59:12
夢∞夜/連想ゲーム
「美人って性格が悪いのが多いじゃないですか」という台詞はよく耳にするが、残酷なこ
とにブスで性格が悪いのは星屑のように多いのである。ただ、あえて自他を傷つけないで
集団催眠に陥ろうとするために、そう語らないようにしているだけさ。
    (中島義道著『働くことがイヤな人のための本』より


中島義道の言葉からすぐに夢に出て来たのがこの二人。総天然色、迫力があった。


  
のり子さん(経済学者)        ゆう子さん(国会議員)

                                 



5089同人α総務:2017/12/05(火) 17:41:35
レンズの向こう/あれからのラクウショウ(落羽松)、エルドラード
 一ヶ月でこうも色あいが変化しました。落羽松はこんもりとした大木ですから、現場に
立つと色の変化に圧倒されるのではないでしょうか。
 薄緑から茶へ、そこに真っ赤に染まるもみじも入り交じり、水面が鏡となって、壮大な
錦降り作品になりました。一方、武蔵野の雑木林の中に入ると、木々の隙間から入る光が
よりいっそう、枯葉の輝きが増してみえます。
 掲題は竹内氏によるものですが、アンデス地方に伝わる「エルドラード(黄金郷)」と
はよくぞ言ったものです。東方見聞録の「黄金の国」も同じようなものですが、遠い遠い
昔、海を渡って日本にたどり着いた異人は、この景色をみてそう名付けたに違い在りませ
ん。そう思えてきます。


(10.24)

         (11.27)



??????  
(Photo by I.Takeuchi 2017.11.27)



5090万理久利:2017/12/06(水) 14:14:38
「肥と筑 第四十二回」評
 徐福集団と同様に、中国の歴史から忽然と姿を消した集団 墨家集団、これについては
著者は以前からその繋がりについて時々に触れてきた。同時代であること、ともい政権闘
争から一歩距離を置いた一種知的な技術集団であるこなど、どうしてもその繋がりを想像
してしまう。今回はじっくりと語ってくれた。
 徐福集団について初めて知ったのはこの『肥と筑』を読んでからだが、墨家について知
ったのはすっと前、高校生の頃だっだろうか。徐福は歴史教科書には載っていなかったが、
墨家については諸子百家の一つとして僅かではあるが触れていた。百科の中でもちょっと
毛色の変わった集団としての印象を強くもった。当時はベトナム戦争や中越戦争が起き、
大国アメリカや中国に抵抗したベトナムが「墨家十論」を実践しているように思えたもの
だ。頭の中では墨家=ベトナムという奇妙なイメージをずっと持ち続けてきたものだ。

 そこに登場したのが徐福集団。著者は、漠然とした根拠ない私の想像に対してきっちり
と墨家の創始者墨子と徐福の共通項を見つけ出す。
??・墨子(尊称)の姓名は「翟(テキ)烏(ウ)」 キジとカラス。
 ・徐福と翟烏の本性は赤狄(テキ)/トルコの隗姓
??・墨子の生地「魯国」には、周の成王から付与された高い技術力をもつ殷民六族のなか
  に「徐氏」がいた
 等々。

 終わりに清香が「ねえ、父さん。何だか父さんの説明を聞いているだけで、頭が痛くな
っちゃった」と言っているが、これは私の言葉でもある。歴史音痴のため、毎回頭が痛く
なるのだが、今回は同時にワクワク感があった。徐福集団と墨家集団が繋がって欲しいと
いう思いが少し叶ったような気がする。

「徐福船団は、キジとカラスを擁する天の鳥船で日本に上陸した訳だから、彼等が鳥族だ
ったのは間違いないね」。今回の英夫の締め方が実にお見事。
5205



5091昭和のテレビっ子:2017/12/06(水) 17:43:41
正論大賞
 秋のノーベル賞に始まって、年末が近づくと様々な分野の大賞が決まる。お笑いのM1
グランプリも、流行語大賞「忖度」もつい最近決まったばかりだ。昨日は2017年の正
論大賞受賞者が決まった。
 大賞には新保祐司、新風賞には小川榮太郎・三浦瑠麗の2名だ。
新保氏は初めて聞いたお名前。作品は読んだことがないが、日本の伝統的価値観、文化を
重んじる人らしい。いかにも「正論」が押しそうな人だ。
 三浦氏は、テレビ、雑誌、中でもネット番組の積極的活用が目だった。大人しそうに見
えて田原総一朗氏にもはっきりと物言う人物。今話題の小川氏は、メディアの偏向ぶりを
長年に渡って問題視し続けている人物。とりわけ朝日新聞とテレ朝の問題だ。
 良くも悪くもネット世界の広がりの効果が現れてきたれてきた象徴のような受賞者たち
だ。今年亡くなった、第一回の大賞(1980)の受賞者渡辺昇一と入れ替わるよう登場した
3名でもある。自称?知的リベラル派からバカにされてきた産経の反撃といったところだ
ろうか。



5092万理久利:2017/12/07(木) 16:50:04
徐福・墨子・イ族・宗像氏
徐福集団の中に墨家集団がいた…
そんなワクワクするような思いをかきたてられた『肥と筑』第四十二回(α52号)
でしたが、そんな時に「秘境中国 謎の民 天頂に生きる〜長江文明を築いた悲劇の
民族」「沖ノ島〜日本 はじまりの物語〜 」2本をた立て続けに観賞しました。肥と筑
を読んだからそのタイトルに目がいったのか、あるいは肥と筑が呼び寄せたのか…、「肥
と筑」と重ねて会わせて壮大な歴史ロマンを味わうことができました。

秦の始皇帝の命を受け、徐福船団が日本に向けて旅だった頃、忽然と姿を消した墨家集団
ですが、同じく秦に追いやられ忽然と姿を消したのが古蜀のイ族。番組でとりあげられて
いたのはその中でも四川大涼山山頂にたどりつきそこで自国語、文化を守り続けているイ
族です。顔ダチや雰囲気が日本人と実によく似ています。古蜀を追われたイ族の中には長
江を下って徐福集団に加わったのでは? と思わずにはいられませんでした。

その次に見たのが今年世界遺産に登録された沖の島のお話し。こんな小さな島で朝廷あげ
ての祭祀が平安の頃まで続けられていたというところから始まって、古代より盛んに外交
が行われていたことがわかる宝物がぞくぞくと登場。国を豊かにする海外からの情報は近
畿ではなく海人族宗像の地を中心に動いていたことがわかります。やはりここにも徐福渡
来の足跡が感じられます。番組終わりの方で出て来た福岡王塚古墳には岩に描かれた船の
絵も登場。残念ながら鳥は確認できませんでしたが、後で調べてみると、同じ福岡の珍敷
塚(メズラシヅカ)古墳には船に止まる鳥の絵が船がありました。

王塚古墳??????????????????????????????   ??????       珍敷塚古墳 
??

参考
●「秘境中国 謎の民 天頂に生きる〜長江文明を築いた悲劇の民族」
再放送 → 12月10日(日) 午後0時45分(90分)

●「沖ノ島〜日本 はじまりの物語〜 」
youtube → https://www.youtube.com/watch?v=bq1Fyc5gJqY(40分)



5093同人α総務:2017/12/07(木) 21:09:53
レンズの向こう/錦秋-もみじ
形と言い、色の変化といい、もみじは絵になるなあ…!



 ????
(Photo by I.Takeuchi 2017.12.3)



5094同人α総務:2017/12/08(金) 16:21:33
レンズの向こう/冬、落日、カラスそして富士山1
先日のスーパームーンも大きかったのですが、この太陽はさらに大きい。
日の出とともに現れ日没とともに森に帰っていくカラス、太陽と切っても切れない存在のようです。
中国の神話伝説の太陽=「金烏」や、記紀の中の神武天皇の道案内役をした「八咫烏」が浮かんで
きます。『肥と筑 42回』を読んだせいですね。



冬です。関東平野冬晴れの日が続くようになりました。
冬晴れのひ近くの高台にて落日の写真とりました。カラスの集団がねぐらの森に行く前に
乱舞しているようです。(竹内)

       
        (Photo by I.Takeuchi 2017.12.6)



5095万理久利:2017/12/09(土) 09:20:40
富岡八幡宮で起きた惨劇
 宮司の姉を日本刀で殺した元宮司の弟。場所が場所だけに、当事者が当事者だけに、師走
という時が時だけに、何とも忌々しく、悲しく、残念な事件だ。
まるで社寺を舞台として繰り広げられる歴史の暗い闇を絡めた浅見光彦ミステリーや江戸川
乱歩の小説の世界だが、現実に起きたことのほうがずっと怖く感じる。女性宮司を認めたが
らない神社本庁は男女差別をしている!と騒ぎ出す現象まで起きたら、さらにおどろおどろ
しさが増すのだろう。
 深川は愛読書、石川英輔の『大江戸シリーズ』おなじみの場所だ。粋でほのぼのと暖かい
江戸深川のイメージを壊してほしくないものだ。深川の住民たちにとってはなおのこと…。



5096貧乏絵描:2017/12/09(土) 18:41:51
富岡八幡宮、何時か行こうと---。
時代小説、特に捕物帖や食いつめた御家人、浪人が登場する作品には必ず浅草寺と富岡八幡宮が背景として登場します。鳥羽亮「はぐれ長屋の用心棒」「剣客同心」「剣客春秋」、藤井邦彦「知らぬが半兵衛手控帳」、岡本綺堂「半七捕物帳」などの作品を手当たり次第に読み尽くしていますが、浅草と深川は時代小説には欠かせない場所です。そして一度深川の富岡八幡宮に行ってみたいと思っていたその地で今回の惨劇が起きてしまったのです。お金持ちが通い詰める吉原は勿論小説の舞台ですが、江戸の庶民が信仰とと娯楽を求めて浅草や深川へ繰り出しました。そんな昔から現代にいたり、先日突然報道された華やかな陰に骨肉争う事件が発生し、宮司の地位を巡り殺人にまで発展する争闘があつたとは全く想像もしない出来事でした。昔も今も変わらぬ人間世界の醜さを露呈した事件です。
そんな現場に、近いうちに富岡八幡宮に行ってみたいと思います。

5097同人α総務:2017/12/10(日) 17:49:35
レンズの向こう/ 冬、落日、カラスそして富士山2
夕方、森に帰る群団の先頭を切るのが道案内八咫烏だとすると、これはしんがりカラスで
しょうか。太陽が地平線に隠れたころ、森でゆっくり一日の疲れを癒やしているのでしょ
う。
電線がなければ日本のどの時代の夕暮れの富士の景色かわかりませんね。
3000年前も同じ景色だったのだろうと思います。




     
     (Photo by I.Takeuchi 2017.12.6)



5098昭和のテレビっ子:2017/12/14(木) 13:47:35
他人のそら似/ヒロトとヒロジ
 昼休みに食事をしながらテレビ。
相撲の話題ではなく不倫疑惑の女優の話。突然の週刊誌記者のインタビューを受けて
いる時の表情が、山尾志桜里国会議員のときとそっくりだった。
 次の話題が、ゴキブリ入ってたぞ書き込みで辞職勧告を受けた加賀市議だ。
市議の顔が出て来てからというもの、話の中身より顔のことばかりが気になった。
「誰かに似てる、誰だっけ、誰だっけ…」食事中ずっと考え込むしまつだ。
後片付けをしているときに突然顔が浮かんだ。そう沖縄の反基地運動の勇者?山城さんだ。
これですっきりした気分で午後の仕事にとりかかれる。
年齢も違うし、思想も生き方も大きく異なるのに、私にはそっくりさんに見えた。


石川県加賀市議 乾浩人さん          沖縄平和運動センター議長 山城博治さん
       



5099同人α総務:2017/12/14(木) 18:09:05
レンズの向こう/冬晴れのスカイツリー
 夕焼け空の富士山とカラスの作品を先日みたばかりですが、所沢から墨田区のスカイツ
リーがこんなにはっきりと見えるのですね。説明がなければ、所沢から撮したとは誰も思
わないかも知れません。空気が乾燥して澄み渡った冬晴れの日だからくっきり見えたので
しょう。2015年、竹内氏がスカイツリーを訪れた時も秋晴れでした。
 私のところでもこの数日、丹沢の山並みがくっきり見えます。

 そう言えば今日は赤穂浪士達討ち入りの日、あれから三百数十年経ちました。浪士たち
が眠る泉岳寺からはどでかい東京タワーの姿が見えます。今は遠くに見える空にむかって
ニュッと突き出たスカイツリーも加わってさぞや驚いていることでしょう。江戸の巨大火
の見櫓と思っていることでしょう。

          

関東平野冬晴れの日が続くようになりました。
ここ所沢よりスカイツリーがみえるようになりました。
写真添付します。各々撮影場所違いますがどちらにも池袋の
サンシャインが写っているようです。(竹内)


(Photo by I.Takeuchi 2017.12.13)


                       
                        Photo byI.Takeuchi 2015/9/22「初秋」より



5100貴美女:2017/12/14(木) 21:05:14
おみくじ
「浅草寺のおみくじは凶が多い」
こんな噂を取り上げたテレビ番組を見ました。
お寺にテレビカメラが入って調査。なるほど、大吉より凶が多く、吉、小吉などは少ない。

みなさんこのおみくじは誰がどこで作っているか知っていますか?
私は神聖なものだから、てっきり、その寺、もしくは神社の方がどこかに籠って印刷されていると信じていました。

ところが、おみくじ印刷やというれっきとした会社があり・・・。
番組に出て来た会社はネパールに工場があり、そこで印刷、切断などして大阪の住吉神社に納めているとのことでした。内容は見本があって、そのまま印刷するだけとのこと。
私、知らなかったので、かなりショック!!
ついでに、そんなおみくじなので、何度ひいてもいいそうです。
どおりで、凶を結ぶ人もいれば、大吉を結ぶ人もいるような感じで、ずいぶん、雑です。
今までは、頭を下げておみくじを頂いていましたが、来年からは止めます。
なんか、がっかりしました。
知らない方がよかったのかも??

5101昭和のテレビっ子:2017/12/15(金) 11:53:39
Re:おみくじ
 お寺にも神社にもおみくじがありましたね。神道も仏教も余り関係ないみたいです。
お寺や神社にとって重要な収入源の一部なのでしょう。とりわけお正月は売れそうです。
大量生産となればやはり印刷、当然印刷屋の登場となります。それでも大阪住吉神社のお
みくじがネパール産とは…。きっといい紙があるのかもしれません。それになんとなく日
本と共通する国民性を感じる国ですから、あまり抵抗は感じません。
 貴美女さんが観たおみくじの番組は見逃しましたが、先日棺桶の製造元についてやって
ました。何と日本の棺桶は9割が中国製だそうです。まあグローバルの時代、神道、仏教
関係無く、関連グッズの多くが外国製であっても不思議ではなさそうです。

 手を洗って口をすすぎ、お賽銭をそっと投げ入れて鈴を鳴らし、お参りが終わっていよ
いよおみくじ。心を静めて「おうかがいしたいことがあります」と心の中でつぶやきなが
ら頭を下げておみくじを受け取る……そんな貴美女さんの姿が浮かびます。
 姿からうかがえる日本人の精神性、それが一番大切なことのように思えます。来年から
は止めるなどと言わないで、これからもおみくじを引く時の貴美女さんの美しい作法を見
せてくださいな。

            イメージ
          



5102昭和のテレビっ子:2017/12/16(土) 09:20:38
中島義道の本の中から
フジテレビから電話がかかってくる。最近の変な犯罪について、テレビに出て解説してく
ださいという依頼。あなたならあの心理がわかるでしょう、と言わんばかりの口調である。
当然断る。テレビに出て、無責任に「ああだこうだ」という評論家がバカに見えてしかた
ない。『偏食的生き方のすすめ』

この国では、相手に対する「おもいやり」からほんとうのことを知らせなくてもあまり非
難されないのに、真実だからという理由でほんとうのことを知らせると、徹底的に攻撃さ
れる。みんな、このいびつな構造を知っているからこそ、真実をとっさに覆い隠すのであ
る。『不幸論』

◆昨今の新聞・テレビ・(国会)を見ていて痛切に感じることだ。
過去自分が遭遇したできごとの中にも、似たような現象がたくさん隠れていたことに気が
付く。



5103万理久利:2017/12/16(土) 17:17:23
落ち葉のテーブルランナー
  

 このところの散歩は、もっぱら落ち穂拾いならぬ落ち葉拾いです。
 形も様々だが、何よりも色の付具合がバリエーションに富んでいて、ひとつとして同じ
物がありません。長く生きた人間のシミの付具合、シワの付具合、髪の抜け具合の違いと
同様に、一枚一枚の葉っぱ人生がじんわりと伝わってくるようで、感動すら覚えます。
 この時期、毎年こうして机の上に葉っぱを並べて楽しんでいます。



5104同人α総務:2017/12/20(水) 16:55:48
伝言板アップのお知らせ
佐高11期生「2018年サークル合同新年会のお知らせ」を掲載しました。
http://news.ap.teacup.com/dengonban/



5105同人α総務:2017/12/21(木) 19:06:01
レンズの向こう/天動説
 竹内氏お得意の日没を捉えた画像です。
沈む太陽が空を茜色に染め上げ、鉄塔と電線と林を黒く浮き上がらせています。
 ?沈む?と書きましたが、丸い地球に立つカメラマンの方が、回る大地とともに後方に
沈みながら撮影しているのです。しかも猛スピードで。事実がどうであろうと、感覚的に
はコペルニクスもびっくりのバリバリの「天動説」論者の私です。宇宙に出て外から地球
を見るか、地球が回転を止めたら実感できるのでしょうが…。


??????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????

                天動説とはよくいったものです、地球から見たらまさに天が動いています。
                写真ご覧ください。12/5,12/9,12/20,同じ場所から撮影。
                さいごの写真(12/20撮影)は位置関係をしめすもの。(竹内一郎)



5106同人α総務:2017/12/23(土) 10:12:28
同人α53号発行のお知らせ
冬至の昨日、博田邸で忘年会を兼ねた編集会議が開かれました。
「年忘れ」ならぬ「忘年会の日忘れ」の人物も登場し、一同は残念がり、そして大笑い。
彼/彼女の分までたっぷりごちそうを頂きました。

 今号のタイトルは古賀氏による「出自」。氏の作品もタイトルと同じ『出自』です。半
年以上をかけた力作です。主人公のルーツを辿るとどうやら船をあやつる水軍一派だった
ようです。鍋島藩の歴史に関わった隠れた一族の歴史に光をあてた歴史物語でしょうか。
『瀬戸内少年史』の響灘王子や『肥と筑』にでてくる徐福その他の人物たちと繋げて考え
る面白さもわいてきます。
 人類にとって技術とは、道具とは、その道具における汎用性とは、についてパソコンや
スマホを例に持論を展開したのが竹内氏による『汎用』です。そう言えば、51号の表紙
はスマホを持つ徐福でした…。そんな時空を越えた世界が『無限回廊』です。
 作品は全て日本語で綴られています。いにしえの昔から今に至るまでに使われてきたた
くさんの日本語の中から味わい深い言葉を拾い集めて一人楽しみそして日本語を使う人達
にそれを教えてくれるのが『日本語―『日本国語大辞典』の通読』。
 これって出来すぎかな?

表紙絵 古賀和彦作 ????????????    ??6作品 155頁 ????????????    ??    ※付録 『肥と筑』登場人物ガイド
 



               12.22集合写真(新作『原石と(宝石)』を前に)
                
      

c.c.万華鏡



5107昭和のテレビっ子:2017/12/24(日) 13:29:07
他人のそら似/美人女優
先日の忘年会居残り組のおしゃべりで、和洋問わず女優の中で一番綺麗だと思う人は誰か
という話になりのビビアンリーの名前がでてきた。
「ルーシーショーに出てたあの人でしょ。確かに綺麗だった」と私がいうと
「まさか。『風と共に去りぬ』にでていたビビアンリーですよ」と全否定された。

中学生の頃、同じクラスの洋画オタクの女の子が休み時間になると、うれしそうに鞄の中
から雑誌『スクリーン』を取り出してちょび髭のクラーク・ゲーブルとビビアンリー二人
が並ぶ写真をウットリ眺めていたのを思い出す。その時、こんな映画に出ていた人がギャ
ーギャーと楽し喧しテレビコメディをやっているのだと、妙な感動を覚えたものだった。

昨日帰宅してネットで調べていたら、別人であることを初めて知った。ルーシーショーに
出ていた女優の名前はルシル・ボール。ずっとビビアンだと思っていた。
二人の若し頃の写真もついでに見た。やっぱりそっくりではないか。ともに容姿端麗。
年齢もわずか2歳違いだ。同じ芸能界に出て、美人女優とコメディ女優の分岐点はどこに
あったのだろう…。
ルーシー=ビビアンリーの誤りに、半世紀経ってやっと気付かされた。


ルシル・ボール(1911年8月6日 - 1989年4月26日)   ビビアン・リー(1913年11月5日 - 1967年7月8日)
     

    ※『ルーシーショー』のルシル・ボール
    



5108赤松次郎:2017/12/24(日) 20:02:51
山荘便り−20171224 クリスマスイブ
ここ山荘でのクリスマスイブの雪景色を期待したのだが、空は曇っているが
まだ降り出してはいない。しかし河口湖あたりは夜中から雨という予報だから、
標高千メートルのここは朝起きてみるとホワイト・クリスマスになっているかも
知れない。今年は色々と事件や事故が目白押しにあって難儀をしたが、幸い
年末には全て解決した。
三世相を見ると来年は私の年回りの予想ではあまり芳しくないというご託宣
ではあるが、今年ほど悪くはないだろうと楽観している。薪ストーブをガン
ガン焚いて暖をとり、我が家の猫「モロ又の名をサルトル佐助」の幸せそう
な姿を見ながらごちそうを食べた。  メリークリスマス・・・。

5109万理久利:2017/12/25(月) 12:10:52
色と遊ぶクリスマス
残念ながら我が家では、赤松氏の山荘のような雰囲気のあるクリスマスはかもしだせませ
ん。ゆらゆらと炎を上げる暖炉のかわりに、にょろにょろとキッチンから伸ばした細い銀
色のガスコードの先の小さなストーブ。飾り物は、数年前友人からもらった小さなサンタ
の人形だけです。生き物は私一人。せめてもあのカマキリけんちゃんが年末まで生きてて
くれたらと思うほどです。

そこで思い出したのが神野氏から頂いた色カード。鴨居の上に並べていますが、新たにも
の寂しい書斎の壁に貼り付けるアイデアが浮かび上がりました。
カードの色を選びながらどんな位置に置こうかと考えているだけで楽しくなります。
部屋の中がパーッと明るくなりました。

編集会議で食卓横の壁に貼り付けた神野氏の新作も圧巻でした。部屋の雰囲気が一変しま
す。普通の家の食卓が、ちょっとしたしゃれたレストランに…。
こちらのほうは、いわば色カードを一枚一枚の変化を考えて並べあげた一つの作品です。
道具も色に関する知識も根気もない私でも、神野氏の色カードを壁を台紙にして遊ぶこと
ができました。

書斎の壁に                鴨居の上に
   

?????????????????????????? 神野氏新作2点 編集会議にて(実際はもっとあざやかです)
           ??  



5110同人α総務:2017/12/27(水) 07:58:49
レンズの向こう/降誕の日の落日
「こんなところからも富士山が見えるのか!?と驚くほど富士山が見える関東平野。今回
は、埼玉、栃木、群馬から見える富士山のベストショット」と題したテレビをみたばかり
のとき、番組の続きのような日没の風景が竹内氏から送られてきました。
太陽がゆっくり富士山の影に沈んでいくとともに上にかかる雲の光具合が変化して行く
様子は光アート。

奇しくもこの日はクリスマス。キリストの降誕は出迎え、落日(日没)は見送りという、
これまた奇妙な組み合わせでもあります。




冬至の前後多摩地区落日が富士の頂上付近にとなるところがいろいろあるようですがその一つで撮影してきました。
3日ほど通い気象条件の良かった本日何とか撮影できました。(竹内)

??????????   

       ????????
     ????????????(Photo by I.Takeuchi 2017.12.25)



5111同人α総務:2017/12/27(水) 18:14:16
レンズの向こう/降誕の日の落日2−ダイヤモンド富士もどき
 所沢からみえるスカイツリーと周りのビルが、まるで同じ区内から撮したかのように
はっきりと大きく見えましたが、富士山はより一層存在感が増します。
 ダイヤモンドというより、グリーンエメラルド富士といったところでしょうか。いや、
信号や車のライトが翡翠やルビーとなり、宝石をちりばめた王冠富士でしょう。

 数年前の大雪の中、走るバイクのライトを上手く捉えた『紅一点』が記憶に残ってい
ますが、こういう景色をうまく捉える竹内氏の腕はたいしたものです。

      
?????????????? どうも写真術がいまいちのようで、なんとなくダイヤモンド富士といえない
????????????????こともない写真となってしまいました。12.25 竹内)



5112同人α総務:2017/12/28(木) 12:40:20
貴美女の散歩道/2017 一番印象に残った写真
 萩・津和野といった旅先の景色、神代植物公園の花々、井の頭公園の池等々、美しい画像
もたくさんありますが、私は散歩道でふと目に付いたこういった「小物」を捉えた作品に心
躍らされます。素通りせずに、立ち止まってレンズを向けた貴美女さんもいっしょかな?
 江戸小紋で小意気に歩く撮影者の姿まで浮かんでくるような作品です。


五月 川越散歩 羅漢さん
  



七月 深大寺七夕飾り                一月 深川 ご利益通り
  



5113同人α総務:2017/12/28(木) 16:14:19
お知らせ
α53号を電子作品集にアップしました。

同人および購読者の皆様のお手元にそろそろ届く頃かとは思いますが、電子図書の大画面
でも読むことができます。
尚、電子図書には掲載されていませんが、白浜氏による登場人物の似顔絵が入った「『肥
と筑』ガイド−登場人物編(保存版)をお送りした冊子に同封しています。



5114万理久利:2017/12/29(金) 12:45:04
背中が語る
 「健さんの本が出るよ」携帯に短いメールが入っていた。古くからの友人からだ。
健様オタクを自称している私だが、おっかけではない。積極的に情報を集めるわけではな
いのでこういう情報はありがたい。ネットで早速調べてみた。
 高倉氏を良く知る人が書いた追悼作品かと思いきや、高倉健著とある。生前彼が書き残
した物をまとめたものなのだろう。2001年に出た『南極のペンギン』は、彼の朗読でyou-
tubeに上がっている。書いた本人が読み上げてくれるのだからファンとしては最高の贈り
物だ。『少年時代』の朗読は有り得ない。本人の読み聞かせなどは贅沢な話、耳ではなく
目で健様の話を聞こう。

 表紙の絵は、『南極のペンギン』の時と同じイラストレーター“唐仁原教久”。ともに
高倉健の後ろ姿を描いたものだ。『少年時代』表紙の後ろ姿は、彼の最後の作品となった
「あなたへ」の時のジャンパー姿の高倉健ではないだろうか。優しさと哀愁たっぷりだ。
「男は黙って背中で語る!」、まさに健様そのものではないか。そう言えば『肥と筑』も
白浜美千代氏の登場人物のイメージ画によって内容が頭に入りやすくなった。後藤家のみ
んなの顔と声が聞こえてくるようで、自分も其の中に入って話を聞いたり質問したりして
いる気分になる。装幀・挿絵が文字と一緒になって力を発揮するようでもある。

       2017.11.25              2001.2.16
         



5115水彩画愛好家:2017/12/30(土) 07:57:23
趣味水彩/2017 一番印象に残った絵
今年も[趣味水彩]にはたくさんの絵が展示されました。
出不精にとって貧乏絵描氏の絵と解説は、まるで自分もそこに行っていっしょに景色を楽
しんだ気持ちになれました。そんな私の「ひとり品評会」です。

 今年春、岩合さんの猫写真展を見に行ったついでに寄った靖国。生前、父がよく通った
靖国には全く興味がありませんでしたが、不思議と足が向きました。たまたま何かの記念
式典があったようで、こんなお兄さん達も…。怖い印象というより、みな若くてかわいい
青年のように見えました。終戦記念日に集まったお兄さん達の個性的な衣装と表情がうか
がえるほんわかした作品を父といっしょに眺める気分であります。
 水戸の配水塔は配水塔らしからぬデザインです。昭和初めに建てられたようですが、昔
の建築家の方が、ずっと遊び心があって、かつおしゃれだったように思えます。代々の地
元の人にとっても自慢建物になっていることでしょう。
 貧乏絵描氏には珍しいパステル絵です。慣れない画材を使って、単純な造形の柿を描く
のは戸惑いがあったかもしれませんが、だからこその作品でしょうか。柿を枝からもぎ取
って皮をむき、ヘタを縄の隙間に差し込んでずらり並べて「甘くな〜れ」の思いを込めて
軒下にぶら下げる…そんな作業まで浮かんでくるようです。ビギナーズラックかな?

■人物
終戦記念日の靖国神社(2017/8/15)掲載2017-08-30


■建造物
水戸市水道低区配水塔(2017/7/27)掲載2017/8/10


■果物
軒先の干し柿(2016/11/21パステル)掲載2017-01-08


ブログ『趣味水彩』→ http://blog.goo.ne.jp/tthimajin1915



5116キメラ17号:2017/12/30(土) 13:42:02
ここにもことば遊び人がいた
(坊主? @bozu_1082017.12.28 ツイッターより)

  小林製薬の商品の名前にありそうなもの選手権の結果を発表します。

    最優秀賞 ヒフミン
    金賞   ブスナオールA錠
    入選
         ソンタック
         小林製薬の糸ようじ(cv 大泉洋)
         フェフネエサン
         ヨクアタール
         育毛促進薬チガウダロハゲー®?
         鳴るだけ Jアラート
         シミケン
         薬みつる

◆今年一月、この掲示板に薬の名前「ことばあそび」−狐囃子製薬の薬の名前−が並んで
いたが、似たような遊び人が他にもたくさんいた。
 ヒフミン
…思いつかなかったなあ。なるほど響きからいって「薬」だ。イメージから言ってもほっ
こりくるではないか。科学的効果はないとしても、服用するだけで気分がらくになりそう
な名前だ。
 薬みつる
…どれだけ服用しても害がなさそうなヒフミンと違ってこちらは、常用化して中毒になり
そうな雰囲気。薬害をついイメージしてしまいそうだ。育毛剤としてでも今イチ。
 ブスナオールA錠
…私だったら、AではなくD。「ブスナオルデー」の方が購買欲をそそられる。信じれば
心が明るくなり笑顔が増す。どんな顔でも笑顔は綺麗だ。
それにしても、女性は表だって買わないだろう。ネット販売限定。
 ソンタック
…これは自分用ではなく、もっぱら効果を狙っての贈答用に使われそうだ。



5117同人α総務:2017/12/30(土) 19:18:19
レンズの向こう/2017 記憶に残る写真
武蔵野の雑木林、花々、夕焼け、見事な写真ばかりで優劣付けがたいところ。
観た時の印象が強かったものを敢えて選んでみました。
・夜空に大きく開く花火と黒い影となって写る鉄塔/電線の組み合わせが印象的です。
・タンポポの綿帽子を見たときなぜか三尺玉を思い浮かべました。
・春の暖かな昼下がり、首を伸ばしている亀の赤い隈取りが粋です。いかにも春を待ってい
 たかのようです。


玉屋〜!

(2017 9月)


            小宇宙
            
            (2017 4月)


??????  ひねますのたりのたり
    
    (2017 3月)



5118万理久利:2017/12/31(日) 11:49:01
追加/2017 大事な写真
何と言っても忘れられないのが、高倉健の命日に突如現れた一匹のカマキリだ。
その名も「カマキリけん」。
数日後の私の誕生日もいっしょに過ごしてくれた。
運動神経抜群で、時計の針に跨がって時をとめたり、行方不明になったりと勝手気ままだったが
その大きな目で見つめられるとそんなことはどうでもよくなった。
けんちゃんは、今、庭の赤い実をつけた木の下で静かにねむっている。

    



5119同人α総務:2017/12/31(日) 18:12:49
年の終わりに
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
2018年度の企画

*2007年春号から掲載を続けて入る『肥と筑』は今号で第四十三回となり、手堅い隠れファー
ンの方もできています。遅ればせながら、六回分ごと一冊にまとめ、四十二回分までの全七巻の
発行に向けて準備にとりかかりました。
海洋立国、技術立国の日本のルーツを「徐福渡来」の足跡を辿りながら、日本は勿論中国をはじ
めとする古代の詳細な史実まで踏み込むこの作品をより読みやすく・分かりやすくするため、地
図、系図等を追加していきたいと考えています。

*同様にして、三人の著者によるもちまわり作品『無限回廊』もまだ連載中ではありますが、総
集編第一巻を発行する予定です。

※2017年度 四冊の表紙絵

        ?? 
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
?? 以上 αニュース21号(12.23発行)より


◆きっかけは、「肥と筑を初めからまとめて冊子にして欲しい」という読者からの声と、思いもかけない
人から歴史勉強会登場人物の似顔絵が送られてきたことでした。いや、その前のスマホを持つ徐福の表紙
絵だったかもしれません。
以前からまとめようと計画を立てていたのですがなかなか実行に至りませんでした。2018年は是非と
も連載物の総集編冊子を出したいと思います。
きっかけを作ってくれた徐福の絵を描いてくれた白浜さん、そしてスマホを持ってくれた徐福にも感謝を
込めて…。
     

??          ??????????                



5120万理久利:2018/01/03(水) 20:03:18
『私は隠居ではない』吉田茂/青空文庫
年が変わると、青空文庫は一斉にパブリック・ドメインとなった作品を次々と公開してい
きます。今年も30名近くの方々が著作権切れの死後50年越えとなりました。
壺井栄、柳原白蓮、山本周五郎、吉田茂等々、小さな頃白黒テレビで生きている彼等を観
た記憶があります。吉田茂の国葬、これもテレビで見た記憶があります。

早速この吉田茂の作品を読んでみました。
「文藝春秋」1962年2月号に掲載されたものです。政界引退後のおしゃべり。
べんらんめ口調がそのまま文章に表れていて、これぞ麻生太郎の元祖かと思わされます。
政界を離れて警戒する必要がなくなったこともあり、ますます磨きのかかった口の悪さと
ユーモとともに、裏話と本音が語られたようであります。

「元の首相と会って話をしないかというんですか? そんな暇はありませんよ、首相なん
て大体バカな奴がやるもんですよ。首相に就任するや否や、新聞雑誌なんかの悪口が始ま
って、何かといえば、悪口ばかりですからね、この世にこんな大バカはないように書かれ
ますよ。あなたんところだってそうでしょう。そんなバカばかり集まって話をしたって面
白かろうはずがないじゃありませんか」
「隠居らしく、出しゃばらないようにしていようと思ってるんですがね、先だって、ぜひ
ぜひと云われてNHKの対談に出たんですがね。そうしたら、そこで話した事柄について、
大陸の方からはけしからんということでひどく怒って来たそうだし、台湾の方からはいい
ことを云って下さったと礼を云われるし、一言が大変なことになるんでね……」文中より
麻生さんや安倍さんも引退したら言いそうです。

その他にも思わず笑ってしまう箇所がたくさんありました。

『私は隠居ではない』吉田茂??↓
http://www.aozora.gr.jp/cards/001924/files/58230_63642.html



5121同人α総務:2018/01/03(水) 21:21:23
レンズの向こう/霊峰
竹内氏の今年一番の写真です。
埼玉にも富士と名前がつく山があったのかと調べてみると「霊峰富士をご神体と崇め、そ
の身代わりとして築かれた富士塚」とありました。ここからの富士を眺めは、ぐっと意味
深いものなのでしょう。初日を浴びた富士山はその大きさ、バランスの取れた形といい、ま
さしく「霊峰」です。
一日が終わり静かに沈む太陽と入れ替わるように出現するのが、2017年のスーパーム
ンからわずか一ヶ月でめぐってきた2018年のスーパームーンでした。
今宵ベランダに出て見える月も大きな真ん丸で、白い光を放っています。


日の出




         


日没


         


そしてスーパームーン

(Photo by I.Takeuchi 2018.1.2)


本年もよろしく
本年度最初の写真です。日の出、日没それぞれの富士山、そしてスパームーン。
日の出は荒幡富士より、日没は近くの高台より(竹内)



5122万理久利:2018/01/04(木) 10:17:22
岩波『図書』
 2018年1月号

 ぽっかり空いた心の穴を埋めるためだったか、それとも兄の所でこの冊子を読んだから
か、購読を始めてから今年で8年目を迎えた。薄いが、なかなかの内容が詰まっており、
毎月届くのが楽しみになっている。

 晦日、ポストに緑のビニール袋に入った1月号が入っていた。表紙を見ると赤い字で
「特集 『広辞苑』 第七版」と印刷してある。昨年2016年は2015年の漱石没後100年
に続き、生誕150年で漱石の話題で賑わったが、今年は10年振りの広辞苑刊行だ。
 1月12日発売とあるから、宣伝も兼ねて冊子の約半分を裂いて出版に関わった各分野
の人達を始めとして、広辞苑をこよなく愛する人達の寄稿を掲載している。
 中でも、編纂に関わった木田章義氏(国語)、斎藤靖二氏(地球科学)とジャーナリス
トの増田ユリヤ氏の鼎談が面白い。それぞれの分野でのご苦労、拘り、熱意が伝わってく
る。
 知らなかった活用方にも出くわす。「小さなイラストひとつでも、その裏には下調べと
工夫がある」これは挿絵を担当した菊谷詩子氏の言だ。『肥と筑』の登場人物を描いてく
れた白浜美千代氏も同じことを言っていたのを思い出した。
 苦笑したのは植木不等式氏の「辞典の重さ」だ。3キロはある広辞苑の意外な使い方に
ついて述べていた。チタンが混ざる紙に重量が加わり人の頭を殴る武器として、押し花を
挟み込む本として、よれた本の上に置く重石として…等々。そう言えば、今畳の上には古
い電話帳に今年秋に拾った落ち葉を夾み、その上に第三版広辞苑がどかんと乗っている。
家の中を探しまくった結果、広辞苑しか目につかなかったからだ。植木氏が書いているよ
うに「広辞苑の重さは伊達ではない」。

 冊子の最後にある「こぼればなし」の岩波いわく堂々たる「手前味噌」がすごい。
「永遠の叡智を集積し人々の心の糧を提供する岩波文庫」
「信頼にたる、確かな学術的蓄積の最高峰たる広辞苑」
「時代の要請に応える、総合出版社」
並々ならぬ自負、誇り、決意だ。

 昨年、広辞苑台湾の記述について話題になっていたから、表紙の赤い字を見て、それに
ついて触れているかと一抹の期待があったが、特集箇所にもこぼればなしにも載っていな
かった。ちょっと残念。調べてみると、岩波ホームページに「小社では、『広辞苑』のこ
れらの記述を誤りであるとは考えておりません」とあった。
並々ならぬ自負、誇り、決意だ。 



5123万理久利:2018/01/06(土) 12:24:13
52号『シリーズ・歪んだ風景―セピア色の手帳 第十三回』 評
 53号の評に入る前に、年末の慌ただしさで書き損じてしまったこの作品の感想です。
興味を引いた箇所を数点挙げてみました。

 建築家という職業につく著者の経験知識を盛り込んだこのシリーズでは、普段あまり目
にしない建築技術について触れることができて、過去の事件/事故と結びつけ「ああそう
いうことだったのか」と改めて気付かされることが多くあります。
 今回は建物を支える工事という基本中の基本である杭打ち技術について述べています
が、姉歯事件、横浜の「傾きマンション騒動」 や博多駅前の道路陥没事故のことを思い
出しました。そこに住む人々、道路を利用する人々だけでなく建設現場で働く人の命/安
全にも大きく関わってくることがよく分かります。施工側にっとても被害者にとってもと
てつもなく大きな経済的負担が生じます。自分が当事者にならないとなかなか関心がいか
ないところですが、こういうことを僅かでも知っているだけでも、ものの見方、ニュース
の見方が変わってくるような気がします。
 杭打ち工法の次はタイコン。初めて聞く名称ですが、以前仕事で行った荷揚げ船着き場
や工場でみかけたことのある大きな袋のことのようです。この袋に入った1トンもの砂糖
を洗浄乾燥する設備を考えろ、この課題に取り組んだ話が面白い。洗浄や乾燥の方法を考
えることまで建築家の仕事なのか、「そんなことはお前達が考えろ」とつい言ってしまい
そうです。反面知恵と工夫を発揮だせる面白い職業なのだとも思えます。
 要求される内容の深さだけでなく、自然環境の違いが建物の材質や構造に与える影響や、
近隣住民への影響についても常に考慮しなければならないわけで、建築家に要求されるア
ンテナの張り具合はとてつもなく広いようです。

 ここまでは建築にまつわることですが、作品のなかに挟み込まれた設計室長と主人公の
ありようが興味深い。大学教授の看板でスカウトされ、如何にも出世街道まっしぐらのカ
リスマ/エリート室長と、何事にも迎合しない一匹狼的主人公の対比がいい。対照的なこ
の二人が、5年の後、室長はさらなる上昇を目指し転職し、主人公は自由な場所を求めて
東京支社に移動する。果たしてどちらの生き方が幸せなのだろうか、幸福をつかめるのか、
などと想像をかきたてられる展開です。

 意味深なのは、著者が選んだ最後に掲載するホルヘ・ルイス・ボルヘスの詩「鏡に」で
す。著者がなぜこの詩を選んだのかは分かりませんが、この詩を読んで思い浮かべたこと
があります。
・正反対の二人ではあるが、室長は鏡にうつる主人公
・この作品は著者をうつす鏡
・この作品に限らず、人が書いたものは書いた人をうつす鏡
・人の目にうつる全ての世界は鏡にうつる世界?? 等々。

5207



5124昭和のテレビっ子:2018/01/06(土) 17:26:57
星野仙一逝く
 年末年始ご無沙汰していたツイッターを久々に開いて見たら、韓国語ニュースの星野千
一氏死亡の記事を取り上げていた。新年早々悪い冗談はやめてよと思いつつ、まさかと思
ってネットニュースで確かめてみたら、本当のことらしい。
 少し前にNHKファミリーヒストリーで元気な姿をみたばかりだというのに…。
こちらも気になって確かめてみたら星野さんではなく中畑清さんであった。野球にあまり
興味の無い私はこれまでずっとこの二人を混同していたようだ。ともに明るく元気なとこ
ろと、ぶっきらぼうに見えるところ、そして顔もどこか少し似ている。このところ識別能
力がおちていることも影響しているのだろう。

??落ち着いて考えてみると星野さんの記憶がその顔とともに蘇ってくる。一番先に思い出
されるのは、何年も負け続きの阪神タイガーズがまるで奇蹟のように優勝したことだ。そ
の時の監督が星野さん。巨人が大好きで野球中継は巨人戦しか見なかった母もこのときだ
けはテレビに見入っていた。 驚喜乱舞するスタンドのタイガーズファーンの姿も忘れら
れない。こういうちょっと毛色の変わった監督がどうしようもなく弱いチームに奇蹟をも
たらすのだと思ったものだ。
 まだ70歳。今の平均寿命からいったら、まだまだこれからという年齢でもある。日本、
いや世界できな臭ささが漂う昨今、こういう明るくてガッツのある人が日本から消えてい
くのは、野球界であろうと政界であろうと、何か大事なものを失ったような気がしてくる。



5125同人α総務:2018/01/08(月) 19:09:06
貴美女の散歩道/お参り
 七日朝、我が家のしめ飾りをはずしましたが、この日貴美女さんが訪れた深川不動には
まだまだ正月ムードがたくさん漂っているようです。
 大きなわらじに結びつけられた願いごとが書かれた小さな札が沢山ぶら下がっています。
たくさんの願い事で重くなったわらじを履いて神様は歩けるのだろうか…などとつい考え
てしまいます。昨年おみくじの製造元を取り上げたテレビニュースを観て少しがっかりし
ておられていたようですが、新年、気を取り直してお参りそしておみくじを引いたようで
す。大吉でも小吉でもいいではないですか。心がけ次第で貴美女さんに吉が寄ってきます
よ。

  



5126昭和のテレビっ子:2018/01/09(火) 11:49:51
高麗屋と成田屋の子供達
 やたらと松本幸四郎、市川染五郎、染五郎の息子(金太郎)をテレビでみかけると思っ
ていたら、7日日曜は何と1時間半の特番をやっていた。この番組で初めて三代そろって
の同時襲名ということを知った。関心がないと気付くのがこうも遅くなる。昨日月曜は、
同じ局でやっている「徹子の部屋」に早速登場。
 またかと思っていたら、その日の夜、今度は別の局で「はじめてのおつかい」の後に市
川海老蔵家族のドキュメンタリーを1時間半かけてやっていた。
 二人は母小林麻央さんにそっくりだ。息子勧玄君の初舞台は染五郎の息子金太郎の10
年前の姿と重なった。娘麗禾さんは母小林麻央さんそっくりだ。幼い二人の歌舞伎に対す
る姿は、丁度10年前の金太郎君兄弟の姿とも重なる。

 おめでたい話、子供のけなげな姿は正月にうってつけだ。高麗屋と成田屋に別れて、し
かもタイミングをずらして二つの局は正月特番を用意したようだ。
 染五郎の子金太郎君が、幼少時代から歌舞伎に没頭し稽古に励む可愛い男の子から力強
く踊る美少年へと変貌していく姿は、世のおば様の心をとらえたに違いない。染五郎の子
の小さくて華奢な体で一生懸命稽古場の掃除を手伝う姿と、幼いながらも負けん気の強い
しっかりものの姉麗禾さんは、世のおば様たちの母性愛をかきたてられたに違いない。
おば様たちが週刊誌の染五郎、海老蔵の隠し子記事に夢中になっていたことなどどうでも
よくなったはずだ。
 秋場所あたりからの角界不祥事がテレビを暗くしていたが、梨園を担う次の世代の子供
たちの話が登場したことで、日本の伝統と格式を重んじる世界もどうにか体裁を整えたよ
うに思えてくる。

 襲名しても私の頭の中では、「市川染五郎」はやっぱり松たか子の父上、第九代目松本
幸四郎だ。歌舞伎役者の名前は覚えるのが面倒だ。イナダ、ワラサ、ツバス、ハマチ、
メジロ、ブリ…出世魚の名前を覚えるのと同じくらい面倒だ。



5127万理久利:2018/01/13(土) 11:57:24
『出自』 評
機が熟した
 自分自分の出自を知りたいと思うのは、或る程度年を重ねてからの現象なのでしょう。
“生まれ”で意地悪をされたり、差別扱いされれば否が応でも直面せざるを得ないことも
あるのでしょうが、若い頃は自分の未来だけ追うもので、私自身、祖父母よりもっともっ
と遡って先祖を辿ることなどそもそも発想がないし、陳腐だとさえ思ったものです。これ
に対して、古今東西の人達の生きざまや歴史を見聞きし、自分自身も家族をもち、そして
時間にも余裕ができる年代になると、やっと出自に強い興味が湧きかつ探れるだけの力を
備えたといえるのかも知れません。少年のことから気になっていた父親の旧姓「田雑」と
父親の職業にまつわる「田雑家所有の船」について70過ぎて本格的に調べだしたのも、
まさに機が熟したからだとも言えます。
 作品は、「田雑」姓を調べてくれた長岡氏の調査記録と、田雑と佐賀藩との関わりを調
べていた田雑峯一氏の調査記録が大半を占めており、「田雑家所有の船」については、海
事図書館で知り合った方からのアドバイスを受けての著者の査記録となっています。田雑
姓を追いかけ各地に足を運んでいたらこの先また何年もの時間と労力を費やすことになっ
たことでしょう。その代わりに、こういった出会いができたのは「今」だからできたこと
なのです。得た調査記録を読み解き、自身の記憶とも繋ぎ合わせ出自を辿っていける力も
「今」だから発揮できたようにも思えます。著者の出自歴史探検が長岡、田雑両氏の調査
記録を結びつけた、そして出来上がったのがこの作品なのです。共同作品と言ってもいい
でしょう。

歴史を辿る面白さ
著者の出自とは関係無く、田雑姓を鍵に歴史を遡っていく面白さ/醍醐味が長岡氏、田雑
氏の調査記録を読んでいてありました。『肥と筑』でもそうですが、意外なところで繋が
りを発見できる面白さ、歴史の教科書ではあまり触れられていない重要な史実に出会える
面白さと言ったらいいのでしょうか、世の中にはオタクとまで言われる隠れた歴史愛好家
がたくさんいるというのもよく分かるような気がしました。鍋島藩に大きな役割を果たし
た、その存在すら知らなかった「田雑大隅守」を主人公に一冊の面白い歴史小説ができそ
うです。田雑をキーに歴史を辿ることによって、日本の時代時代の歴史を改めて振りかえ
ることもできます。

DNAがくりなす歴史ロマン
田雑大隅守までの流れ
藤原不比等→武智麻呂(藤原南家の祖)→→惟畿→為憲(木工助となった藤原氏に因
んで工藤氏)→ 伊東氏(伊豆)→相良氏(遠江)→相良氏(肥後)→田雜氏
田雑大隅守について
海賊→ 海賊が足を洗って鍋島藩に仕え海からの攻撃から蕃を守る→その後子孫は海運業に。

 この流れをみるだけで面白い。著者の先祖は海賊であった…。もっと遡れば海を渡って
きた徐福に。壮大なる歴史浪漫。まんざら想像の世界で終わらなさそうなところが面白い。
人は生きた時代、育った環境によってかわるものだが、どうしようもなく連綿とつづく血
(DNA)にも支配されているのだとも思えてきます。
誰よりも著者自身がこの歴史浪漫に驚いていることでしょう。作品最後の言葉によく現れ
ています。

 「この[田雜家の出自]及び[田雜家所有の金榮丸]の文を書き終わってみると、
 若い頃より船に魅せらた私は、父達が乗った船の船籍港が竜王であり、田雜大隈守
 の活躍の場が竜王先、さらに大胆にイメージを飛ばせば紀元前二百年日本に渡来し
 た徐福が竜王崎にある海童神社に関わりがあるとすれば、古来から連綿とつながる
 縁(えにし)の糸に紡がれている自分を感じるのである」

5301



5128α編集部:2018/01/13(土) 17:45:22
個人著作集アップのお知らせ
牟田元明氏による、「佐賀・さくら会」2014年度会報寄稿四作品を一挙掲載しました。
??1.こいつは春から…
??2.夢か現か、至福の4時間
??3.AKBと宝塚
??4.万感こもごもいたる

※上記リンク集または http://9328.teacup.com/create01/bbs/22 よりお立ち寄り下さい。
※偶然にも本日13日7:30からのNHKブラタモリは宝塚訪問、宝塚歌劇団誕生のルーツ に迫ります。
 観てから読むか、読んでから観るか…、セットで楽しめそうです。



5129同人α編集部:2018/01/14(日) 09:09:43
お侘びと訂正
α53号掲載『瀬戸内少年誌−中学ほろ苦時代』に、下記の誤りがございました。
?母の財布 (P79 14-15行)
(誤) 不要の空白が挿入されています。
(正)??空白無し

?受験勉強 (P83 16行)
(誤) 観賞
(正)??作詞

響灘王子様、読者の皆様に謹んでお詫び申し上げ、ここに訂正いたします。



5130同人α総務:2018/01/14(日) 19:38:36
レンズの向こう/青い空と蝋梅
東京でも、年が明けてから真っ青な空が続いています。この数日はぐっと冷え込み空気
もカラカラですがそれだけ空の青が冴えています。
蝋梅は、その名のとおり蝋のようなきめ細かなお肌の小顔。その顔は恥ずかしげにうつ
むき加減、仄かな香りまでさせています。
かれんな黄色の花をつけた低めの蝋梅の木々と、真っすくに空高く伸びる木々の向こう
に広がる空の青をうまく捕らえています。

       

関東地方特有の冬晴れの日が続き寒い日が続きます。
さてそれでも季節は動いているようで、蝋梅がさきはじめました。昨シーズンに較べると
半月ほどおそいようです。
梅の蕾も色付きはじめたようです。それでも空は澄み切って冬一色。(竹内)

  

      
     (Photo by I.Takeuchi 2018.1.13)



5131万理久利:2018/01/15(月) 11:32:06
香川で鳥インフルエンザ
 慣れっこになったのだろうか、先日発生が確認された香川の鳥インフルエンザについて
は、テレビではあまり取り上げていない。2003年中国、香港のサーズ騒動はご当地は
もちろん、日本でも全国ネットで大騒ぎしたのが嘘のようだ。当時香港でサーズ対応で大
忙しの私のところに、いつもは余程のことが無い限り娘のことはほったらかしの母から何
度も電話がきたくらいだ。
 昨年はあれほど国会でも報道番組でも愛媛に新設される獣医学部認可を巡る疑惑追及で
一色であった。異議を唱える現希望の党首でもある香川選出の国会議員は四国愛媛に鳥イ
ンフルエンザは発生していないなどと、それをもって反対理由にしているかのような発言
までしていたというのに…。2017年の流行語対象にもなった「忖度」がメディアの中
にあったのだろうか。

 テレビ報道の優先順位、取り上げるか否か、取り上げたとしてもどれだけ時間を割くか
等々、どんな基準になっているのだろう。



5132昭和のテレビっ子:2018/01/15(月) 19:22:06
『ブラタモリ 宝塚』NHK
 牟田氏の2014年の宝塚談議(佐賀・桜会会報掲載作品数点)を読んだ後だけに、歌
劇団がなぜここで誕生したかについて興味津々で観た。だが、いつもの歴史と地理好きタ
モリの蘊蓄を夾んだちょっと小難しい地政学講座を受講したような気分で終わった。山か
ら流れ出る川が作った中心街から離れた田舎の扇状地、昔からあったのが男の娯楽街、川
を挟んだ向かいの場所に後からできたのが女子供も入れて家族で楽しめる場所、それが歌
劇団の発祥の地だったようだ。たまたま沼地で利用されていなかった広大な空き地を上手
く活用したという話である。「花道」もまた、たまたまそこにあった川の土手を上手く利
用したに過ぎない。あっと驚くような話は聞けなかったがそれでも見終わってから思い浮
かんできたことがあった。
 終わりの方でチラリと出て来た創始者である小林一三をみてからだ。一昨年前NHKで
やっていた『経世済民の男 小林一三』が蘇ってきた。このドラマと重ねてブラタモリを
観るとまた別の面白さがある。今やっている朝ドラ『わろてんか』にでてくる気障な青年
実業家 伊能栞にも繋がった。伊能は小林一三をモデルにしているのではと想像がふくら
む。
 わろてんかはお笑いの吉本と少女歌劇団、関西発祥の庶民の娯楽二つの大御所だ。
続けて浮かんできたのが『わろてんか』に出て来た、島根からスカウトしてきた安来節乙
女組。家族で楽しめるお笑いの中に若い女性の楽しい踊りと歌をもちこみ新天地を開くと
ころは少女歌劇団にも通じる。一三はここからヒントを得たのではないかとも…。
 そして思い浮かべたのが、牟田氏が2014年9月の会報で書いていた『AKBと宝塚』。
AKB48は宝塚を意識して作られたが逆に宝塚自身もAKBから学ぶものがあるという。
それは[地歩系列のグループを作り、中央との相互支援や相乗効果で実績を上げるやり方]。
地方から掘り出してきた乙女組のように、宝塚も全国から夢と希望に溢れた少女を集め鍛
え上げる学校を作り上げたがAKBのような地方、時には海外まで系列グループを作る展
開はまだのようだ。こうして最後は何と牟田氏の作品にまで繋がった。
 ただの「タモリの宝塚地政学講座」で終わったような今回のブラタモリが、あとから意
外な繋がりを作ってくれたようだ。



5133α編集部:2018/01/16(火) 12:21:32
個人著作集アップのお知らせ
牟田元明氏による、「佐賀・さくら会」2015年度(前半)会報寄稿三作品を一挙掲載しました。
??1.今、そこにある危機
??2.又々、こいつは春から…
??3.オリジナルのよさ

※上記リンク集または http://9328.teacup.com/create01/bbs/23 よりお立ち寄り下さい。



5134昭和のテレビっ子:2018/01/18(木) 08:47:46
反町理氏地上波へ移動
 玉木vs大塚+山口二郎というグズグズゲストの昨日のプライムニュース。
視聴者の反応を見ようとリアルタイム検索をしていたら、4月からフジ報道番組の大幅な
編成換えがあることを知った。何と反町氏がBSプライムを卒業して地上波、夕方の報道
番組MCとして登場する。
 他局に比べ視聴率が低下しているフジはBSプライムニュースの静かなる人気を利用して
地上波に喝を入れる気のようだ。
BSプライムニュースの新MCは現フジテレビ報道局ワシントン支局長の松山俊行だ。経歴が
反町氏と重なるだけでなく、風貌、雰囲気もどこか似ている。地味だが落ち着いている。
「聞き倒し反町」の二代目になってくれるような気がする。
反町氏が出演する番組は今やっている「みんなのニュース」に代わる『報道・ニュース新
番組』で、NHKを辞めたばかりの白髪麿と呼ばれた登坂淳MCと二人体制だ。

 反町氏はBSだったからこそ持ち味を生かせたのだろう。地上波だとこれまでのように
ぐさっと相手に切り込むことができるか否か…。2018年は地上波の反町さんに注目!!


反町理…地上波で聞き倒しができるか               松山俊行…反町を超せるか
 

登坂淳…未知


参考↓
報道・ニュース番組を統一ブランドで展開!  018.1.16
http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2018/180116-i022.html



5135昭和のテレビっ子:2018/01/19(金) 14:19:33
稀勢の里5場所連続休場
 稀勢の里、残念ですね。ある意味、彼はあの相撲騒動の犠牲者ではないかと思ってます。
競技とは言え、仲が良かった?日馬富士との対戦の怪我が元で休場が長引き、その日馬富
士も事件を起こして角界を去り、なんだかんだでやる気なくしゃったんじゃないかなと勝
手な想像をしています。毎日毎日マスコミの騒ぎようは、稀勢の里だけでなく相撲に集中
したい力士にっとては、少なからずの影響があったことでしょう。
 相撲はあまり観ませんが、貴乃花部屋の貴景勝は絵になります。足柄山の金太郎そのも
のの風貌です。モンゴル、ましてやハワイやブルガリアでもなく、日本のお相撲さんの象
徴みたいな体形とお顔。一回り大きなモンゴル力士(玉鷲)と少し距離をおいてにらみ合
い、その短い腕を伸ばして一回り大きな対戦力士をはたくところなど、マンチカンの猫パ
ンチみたいでした。体当たりで勝負をいどむ姿がよかった。成長が楽しみです。こういう
若い力士達が新しい活力ある角界を創り上げていくことでしょう。

??[大相撲2018初場所3日目] 貴景勝 対 玉鷲 戦
https://www.youtube.com/watch?v=GXnkRghwD00  

         平成の金太郎
??????????????



5136昭和のテレビっ子:2018/01/22(月) 14:40:39
他人のそら似/顔の骨格
この冬初めての白い世界。
はらはらと白い雪が舞う景色を眺めながらテレビをつけたら、
昨日「西郷どん」でみたばかりの、意地悪わがまま側室由羅さんこと小柳ルミ子さんがNHK
「ごご生」に出演していた。近頃みかけなくなったと思っていたら突然NHK大河に出て来た
のにはそれだけでも驚いたが、似合わない上等な着物に大きなかつらをつけて藩主の横にち
ゃっかり居座る町民出のいかにも軽そうな側室役はあまりにもぴったりで感心した。
ごご生の生ルミ子さんは、着物から洋服に着替えた由羅さんだ。

アップでその笑顔が写し出されたとき、ますますシェイプアップされた頬骨、少し窪んだ
目、大きな口、鼻から口元にかけてのカーブが片岡鶴太郎そっくりだった。
ぷりぷりに太ってはちゃめちゃ「もの真似芸」をやっていた鶴太郎さんと、ふっくらとし
た大人しそうなお嬢様歌手のルミ子さんだった。その二人がぎりぎりまで痩ると、意外に
もそっくりなお顔に。多分もともと顔の骨格がよく似ていたのだろう。

小柳ルミ子さんが都合で役を降りることにでもなったら、彼女の代わりに片岡鶴太郎が黙
って演じても、視聴者は分からないかも知れない。それくらい似ていた。

  



5137万理久利:2018/01/25(木) 09:44:02
−4℃
いつもは暑くて目が覚めるのですが、今朝は寒さで目が覚めました。
ニュースで東京都心で−4℃を記録したとか…。大雪の22日より寒いくらいです。
庭の土が一面、3?くらい霜柱で浮き上がっていました。

     25日朝
     
たまの雪はウキウキしてきます。22日は朝から今か今かと待っていたくらいです。
部屋の中から外の真っ白の景色をみるのもよし、外に出て雪をふみしめるのもよし。
楽しんだ後は必ず其の分しっぺ返しがきます。ぐしゃぐしゃの道かツルツルの道。ともに
困りものです。真っ白な雪が土で薄汚れている風景は美しくありません。
豪雪地帯に住んでいる人にとっては、お気楽極まる勝手気ままな雪の感想です。

23日朝                     22日夕方
 



5138同人α総務:2018/01/25(木) 13:11:02
個人著作集アップのお知らせ
牟田元明氏による、「佐賀・さくら会」2015年度(後半)会報寄稿三作品を一挙掲載しました。
??1.再び、オリジナルの良さ
??2.建前の美しさ
??3.宝塚は歌だと実感

※『建前の美しさ』は翌年2016年斜光に投稿した氏の『建前を仕事にしていた頃』と合わせて読んでみるのも一考です。宝ジェンヌと著者がなぜかシンクロしてきます。

※上記リンク集または http://9328.teacup.com/create01/bbs/24 よりお立ち寄り下さい。



5139同人α総務:2018/01/25(木) 18:52:16
レンズの向こう赤・白・黄色
長いこと蝋梅は梅の梅(バラ科)の一種かと思っていたら、ロウバイ科の別の植物らしい。
では黄色の梅があるかと思って調べてみると、ちゃんと「黄梅」という名の植物がある。
しかしこれもまたバラ科ではなくモクセイ科。まあどれも寒い季節春を呼ぶかのように咲
き始めるよく似た小さな花をつける。科目は棚上げしてみんなまとめて「梅」と呼ぶのが
らくちんだ。

写真は今から1週間前に撮したものらしい。
寒さに強い「梅」たちも、流石にこのところの雪と大寒波で縮こまっていることだろう。

   梅(白梅・紅梅):バラ科サクラ属の落葉高木
   蝋梅:クスノキ目 ・ロウバイ科・ロウバイ属に属する広葉の落葉低木
   黄梅:キク類モクセイ科ソケイ属( ジャスミン属)の半つる性落葉低木


  


  

黄色
  
(Photo by I.Takeuchi 2018.1.18)



5140昭和のテレビっ子:2018/01/28(日) 07:50:45
恥ずかしながら
 昨年秋からざわついていた相撲界。初場所が始まっていることは知っていたが、白鵬が
休場したこと、ましてや千秋楽を待たず昨日優勝が決まったことも知らなかった。
 朝のニュースで女性アナウンサーの声が聞こえてきた。
「栃の心」、「ジョージア出身」、「ジョージアのご家族の喜びの声です」…女性アナウン
サーの声が聞こえてきた。
そんな力士いたっけ…、アメリカ人力士がハワイでなくアメリカ本土からもいよいよか、
どれどれ、と画面を見たら赤ん坊を抱く女性、母親その他大勢の外国人一家が映っていた。
ところが、インタビューに答える栃の心の妻が話す言葉が英語ではない。アメリカに渡っ
てきた移民なのかと思っていたら、どうやらそこはアメリカジョージア州ではないらしい。
調べてみたら、ジョージアとは元グルジア共和国のことだった。

 日本人力士でもなく、モンゴル力士でもなく、南コーカサスからはるばるやって来た力
士の優勝は、誰も想像できなかったことではないだろうか。一番はご本人の努力のたまも
のだが、今回の一連の角界騒動が生みだしたものとも言える。
 騒動の影で黙々と稽古を続けきた地味な力士の優勝をみていると、協会や審議会のお偉
いさんたちの意地と保身のにらみ合い、それを追いかけ回し続けたテレビのワイドショー
全てが馬鹿馬鹿しく思えてくる。新しい力士たちに角界のゴタゴタを切り開く起爆剤にな
るのだろう。そうなってもらいたい。



5141万理久利:2018/01/29(月) 08:56:10
♪日ごと寒さがつのります〜
大雪から一週間もたつというのに、晴れが続いたというのに、雪がまだたくさん残ってい
ます。車の往来があるところは、アスファルトがむき出しになって歩くのが怖くなくなり
ましたが、そうでない道はまだ滑ります。寒さより転倒の方が怖いくらいです。雪が凍り
付いた端っこは避けます。狭い道では車がくると、よけるためにどうしても氷のある隅に
移動しなければなりません。転倒と接触、ふたつの恐怖に襲われます。

小学生くらいの男の子二人が、道のはしっこで勢いをつけてサーフィンのように凍った上
をすーっと滑って遊んでいました。そのバランス感覚に目を見張りました。
子供はなんでも遊びに変えてしまいます。

庭は毎日の霜柱です。マンション敷地の土の下の石ころが土といっしょに持ち上げられる
のでしょうか、石ころやコンクリーの破片が目立つようになりました。そのうちとんでも
ないものが浮き上がってきたりして…。
通常は1,2日もあれば跡形もなく消えてしまいます。寒さが並じゃないからでしょう。
春がまちどうしい。

2018.1.28
  



5142昭和のテレビっ子:2018/01/29(月) 19:28:05
ミンミン賑わい座/2018初公演
年があらたまって大雪の22日、永田町のホールで賑わい座196回公演の初演となった。
演じる芸人の顔ぶれはいっしょだが、195回とはその所属プロダクションががらりと変
わったようだ。ついこの間まで頭を付き合わせてネタを振り絞って考えていた仲間達が今
は異なるプロダクション所属となり、顔を合わせたときどんな挨拶を交わしたのだろう。
テレビではそのあたりを取り上げて欲しいのに…。

プロダクションが変わっても芸風は殆どいっしょ、新鮮さがない。題目「予算」の本日は、
なんと最大手プロダクション芸人の線香購入をめぐる噺。うちわ購入で客はもうあきあき
ネタだ。こんな噺をするために「持ち時間を削るな、増やせ」とは…。これでは税金と放
送料金を払っている観客は納得いかない。客離れも当然だ。
しっかりしてくれないと、最大手プロダクションはますますのさばる。



5143キメラ17号:2018/01/31(水) 18:08:54
2018年もノリノリ虚構新聞
1「デフレマインド脱却、多幸剤配布を」 有識者会議提言?? 2018.01.25
2次世代気象衛星「ひなげし」、デコ撮影機能搭載へ????2018.01.29
3ダイコンの大幅軽量化に成功 レンコン遺伝子導入????2018.01.22

昨年は、トランプツイッター砲、北からのミサイル、文春砲、トミファ砲等々、現実世界
の方が、嘘情報を自称する「虚構新聞」を上回る盛りだくさんの裏を取らないニュースで
溢れていたが、虚構新聞は淡々と夢と笑いを載せた記事を流してくれた。今年も虚構記者
たちは軽快にペンを走らせている。例え嘘ニュースでも、こういうニュースは夢とアイデ
アをかきたてられて心が安まる。

1.服用すれば誰もが不安脱却、購買意欲モリモリ、結果デフレ脱却を招くという特効薬。
これで思い出したのが小説『無限回廊』に出てくる「ニートボール」だ。
革命テロに走る若者のエキスと部屋に閉じ籠もるやる気をなくしたニートのエキスをとり
だしクロスさせ、家庭、国、世界の元気な経済と、平和な暮らしをもたらす薬だ。
これが開発されたら、ノーベル平和賞、化学賞、経済学賞同時受賞は間違い無い。
2.衛星にデコ撮影機能をもたせ、人間同様、宇宙からみる地球の見栄えを良くして、愛
国心、愛地球心を育てよう…、「インスタ映え」ブームの活用だ。
3.大根は安くて大きいところが受けるのだが、高齢化した生産者と消費者にとってはや
っかいな野菜だ。そこで登場するのが大根と蓮根をかけあわせ、空洞いっぱいの「レンダ
イコン」。軽いから収穫もらくだし、買い物もらくだ。おまけに一本で蓮根と大根の良さ
を味わえる。多少高い値をつけても十分売れるだろう。一挙両得。

虚構新聞:http://kyoko-np.net/



5144同人α総務:2018/02/01(木) 18:45:32
レンズの向こう/皆既月食
昨晩は「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」三つどもえの皆既月食でした。
星がきらめく夜空、滅多に見れない天体ショーを眺めようと8時過ぎからそわそわ。
せっかくですから、映像に残そうと、唯一の撮影道具ガラケイ携帯で試みましたが、肉眼
でははっきりと赤茶色に染まる真ん丸の月なのですが、携帯レンズを通すと針でつついた
ような白い点です。ガラケイというより鳥目ケイです。

ここで頼りになるのがαきっての名カメラマン竹内さんです。氏のレンズの向こうには、
くっきりと皆既月食の様子が映っていました。
凍えながら見上げた昨夜8時頃から12時頃までの夜空が見事に蘇ってきました。
私の観察記録に沿って氏の写真を並べていきます。

?????????? 22:30前後の真ん丸ブラッドムーンだと思われます
??????????

はじまりはじまり????????????????????????????????        21:00頃 左下から欠けてきます。
 

21:40分に見た赤い月といっしょです。              22:40分 左下からどんどん白くなてきました。
  

             24:00 いつもの白い満月にほぼもどりました。
             
             (Photo by I.Takeuchi 2018.1.31)


       
                残念な「鳥目シャメ」 実際は赤茶色
                   



5145昭和のテレビっ子:2018/02/03(土) 12:05:52
映画『幕末太陽傅』1957年
 題名と異なり出だしは、昭和2,30年代の品川繁華街の風景。
チャンバラとチョンマゲものはどうも苦手で食指は湧かなかったが、意外な出だしと主演
がフランキー堺とあったから興味半分で見始めた。

 フランキーが演じる佐平次が大活躍するのは江戸末期、品川宿の「相模屋」遊郭だ。
遊郭の作りが丁寧で階段、廊下、中庭、そこを行き来する遊女、小僧、客達と相俟って臨
場感がある。黒澤監督並のこだわりが感じられた。モノクロだが、千と千尋の神隠しに出
てくる温泉旅館よりずっと重厚で神秘的だ。
 遊び惚けてた挙げ句、その支払いが出来ない佐平次が、下働き小僧になって遊郭のいざ
こざをその知恵と体力で次々と解決する話は、有名な古典落語からヒントを得たようだ。
その落語を聴いたことはないが、落語に負けない位のテンポの良さと暖かみと上質なユー
モアとアイロニーがみられたのではないだろうか。時代がもたらした様々の生活苦を吹き
飛ばすような力がある。めずらしく他の仕事をしないでテレビに釘付け。気が付いたら、
相模屋を抜けだし海沿いの道をすたこらさっさと次の場所を求めて走る佐平次のうしろ姿
と「完」の文字だった。

 フランキーの役者としての凄さを改めて見せつけられたのはもちろんだが、登場する役
者たちがこれまた凄い。遊女南田洋子に左幸子、貸本屋小沢昭一、女中芦川いずみ、高杉
晋作石原裕次郎、桜主金子信雄、気病みの西村晃、若衆岡田真澄、やらせ婆菅井きん、ナ
レーターは加藤武…。ただ並べただけではもちろんいい映画にはならないのだが、それぞ
れがすっかり役にはまりフランキーの渦に巻き込まれ、その渦をそれぞれの役者がどんど
ん大きくしている。
 佐平次は今もどこかでひょうひょうと時代を走り抜けて生きて居るような気がしてくる
くらいの渦のスピードと大きさと力強さだ。舞台は江戸末期、映画が上映されたのが61
年前、私が初めて目にしたのが昨日なのに、ちっとも古めかしくない。モノクロなのに、
CGもないのに、寧ろ贅沢な映像にも思えた。

 見終わった後、先日初めてお会いした方とのおしゃべりでフランキー堺、加藤武の名が
上がったことを思い出した。α個人作品集の中の牟田氏による宝塚版『幕末太陽傅』評も
思い出し読み返してしまった。テレビでこの映画を見たのは偶然だが不思議な気分だ。
 落語も宝塚も差ほど趣味ではないが、落語『居残り佐平次』とタカラジェンヌの『幕末
太陽傅』をちょっと観賞してみたくなっている。



5146昭和のテレビっ子:2018/02/09(金) 12:27:41
平昌
今日はいよいよ開会式です。始めからのテレビ中継はNHK独占のようです。
それにしても政治色が濃い出しとなりました。
私が観てきたオリンピックの中で記憶に刻まれているのが、ミュンヘンとモスクワ。
選手はもちろん、見る側をがっかりさせたオリンピックになりました。
同じアジアしかもお隣ということもあるのでしょうか、二つのオリンピックのような暗い
記憶が残るようなものにならないようにと心から祈るばかりです。

−10℃以下、寒さが苦手な私はこれを聞いただけで凍りつきそうです。
平昌極寒のニュース映像をみると、思わず八甲田山雪中行軍の映画シーンを思い出す始末
です。
できるだけ、政治のこととは切り離し、そしてストーブを強にして暖かい部屋で競技を楽
しみたいと思います。



5147昭和のテレビっ子:2018/02/13(火) 16:04:57
描く
「ETV特集「人知れず表現し続ける者たち?」
アール・ブリュット(生の芸術)とは、既存の美術や流行、教育などに左右されず、
内なる衝動のままに表現した作品。誰のためでもなく表現し続ける人たちが放つ、圧倒的
な凄(すご)みがある。去年秋、フランス・ナント市で日本の作家42人による大規模な
展覧会が開かれた。言葉や国境を越え、人々の心を揺さぶる「唯一無二」の表現。作家た
ちの日常を見つめ、その創作現場から、「表現」と「生きること」の意味を問いかける
(以上番組紹介より)

◆題名のとおり人知れず絵を描き続ける人たちだ。其の作品をみて驚く。
好きとか嫌いとか、上手いとかヘタとか関係無く心を動かすものがある。
描いている彼等を一人一人をみて驚く。
売れようと売れまいと、他人の評価など関係無く、描くことに没頭している姿に嫉妬すら
覚える。作品の中にすっぽり自分が入り込んでいるその中で遊んでいる。楽しんでいるの
だ。
◆たまたまだろうが、?(スズキ)さん、戸谷さん二人の作品は、裸婦の絵が中心だ。?さ
んにいたっては、デフォルメされた女性の胸、性器が色んな所に出てくる。男であれ女で
あれ、命の象徴として目に映り、それを無意識のうちに描こうとしているのだろうか。
伸び伸びとした命の輝きを見せてくれる戸谷さんの絵はもちろんのこと、?さんの絵すら、
不思議とイヤラシサや、グロテスクさを感じさせない。平野さんが描く足の絵のすっきり
した単純な構図と色には、気負いが抜ける、力が抜ける、そんな気分にさせられた。
みんなそれぞれが、自分が作り出した作品の世界の中で生きている。

※再放送:2018年2月15日(木) 午前0時00分(60分)

? 万里絵作 (点描画)


戸谷 誠作品  同氏自宅              ?????????? 平野 智之作
 ?? 



5148昭和のテレビっ子:2018/02/19(月) 17:09:06
他人のそら似/細面
野村萬斎          佐々木蔵之介        高橋一生      城みちる
  

◆一昨日、昨日といい演技を見せてもらえました。
あんな細い体のどこにあのエネルギーが隠されているのでしょうか。羽生大ファーンの友人に
言わせると、衣装の下は筋肉だけでできているとか…。
◆陰陽師と言えば能の野村萬斎、演技だけでなく顔まで似てくるものなのでしょうか。
歌舞伎女役を代表格玉三郎にも…。
ほっそりした体と瓜実顔、切れ目、のど仏から、次々と顔が浮かんできました。
萬斎は「あぐり」、蔵之介は「ひよっこ」、一生は「わろてんか」、朝ドラで話題になった
人がずらり。老人ホーム慰問コンサートを続ける城みちるをは、先日Eテレでみたばかりです。
◆歌舞伎と能 + イルカに載った王子様風クラッシクバレー、を合わせた和洋折衷の見事な
平成最後を飾るに相応しいオリンピック氷上の舞でした。



5149昭和のテレビっ子:2018/02/23(金) 11:20:08
イジメ
?.ショートトラック500m チョン(北)選手16歳、スタート直後転倒、日本選手
の靴を掴もうとするも失敗、再スタートした後、今度は足で妨害、また転倒。失格。

右手                           右足
  


?.パシュート女子(南) いじめ・置き去り事件??

先頭からキムさん、パクさん、そしてノさん?????????????? 左はしがノさん、右二人がパクさんとキムさん
   

◆屈折した若者の感情や都会への憧れ、社会/国家にがんじがらめに抑圧されている現状
への不満のはけ口として暴力やイジメ衝動に走って、自滅したり…。それに向き合う関係
しゃたち、大人たち、世間の対応を描いた「3年B組金八先生」をなぜか思い出す。



5150昭和のテレビっ子:2018/02/24(土) 18:22:46
カーリングの特異性
 かわいい女性のかけ声とおやつ風景が注目を浴びた日本女子カーリング。
雪と氷の上で繰り広げられる冬期オリンピックの中でも特異なスポーツだ。

 雪の上では両足につける細い板、両足を載せる板、体ごと納める箱(ソリ)、氷の上で
は鉄の刃がついた靴なのに、この競技だけは唯一氷の上で刃がついていない靴をはく。
 殆どの競技が時間を競う。それに高さ、距離、回転数、出来映えといった技術や芸術性
を加味するものもあるが、ホッケーとカーリングはパック(球)をゴールに入れるか否か、
ストーンをいかに中心に近づけるかだけを競う。

 競技中、観客の声援は聞こえてくるが、選手自体の声を聞くことは殆ど無い。
ところが、このカーリングだけは選手達は声を発する。中継でも其の声を積極的にひろっ
ているようだ。ストーンをねらったところに持って行くまでの共同作業だから、かけ声は
気合いを入れるものだけでなく、合図、確認、指示を意味する重要なものなのだろう。
だから、男子カーリングのかけ声は工事現場の親爺さん達の真剣なかけ声のようだ。一方
女性達のかけ声は高校バレーボールの試合の青春時代を思い出させてくれた。

 スケート靴や板やストックは選手が移動するための言わば体の一部で、殆どの競技は選
手は他の道具は身に付けず、自分の体だけの勝負だ。ホッケーは球を打つために当然ステ
ィックを手にするが、球もスティックも目立たない。
 ところがカーリングは違う。ストーンは大きくて色も形も目立つ。競技の主役のような
存在だ。そして何と言ってもブルーム(ブラシ)の存在が大きい。必死で床掃除をするか
のような選手の姿がなんとも言えない。

 競技服は、ほぼ普段着。他の競技は、防寒、怪我予防そしてスピードを出すための緻密
な計算の上の素材とデザインか、フィギュアーやアイスダンスの時のキラキラヒラヒラ煌
びやかな勝負服だ。
 中継では、衣装や選手の体の動きが注目されるのに対し、カーリングでは選手の顔のア
ップが多く見られる。ヘルメットもメガネもつけない普段着素顔だから顔が映るのも当然
だが、アップはないだろう。体力勝負というより、頭を使う連係プレーを要する競技だか
らこそ、声と同じくカメラは敢えて選手の表情を追っているように思える。それを見るの
もまた楽しみ方のひとつだ。

 スキー、スケートどれも同じような競技にしか見えず、飽き飽きしていた私には、カー
リングが面白く映った。むき出しの闘争には見えず、氷上なのになぜかほっこり感が残る
不思議な競技だ。



5151万理久利:2018/03/02(金) 21:03:38
新聞販売店昨今
 今日、自宅から駅に向かうまでの徒歩コースを変えてみた。
道も立派に広がり、建物も随分と変わって「ここはどこ?」と首をかしげることが多い。
半世紀以上住み続けている土地なのに地元の変化はなかなか気が付かない。とりわけ大き
く変わっていたのが表通りと裏通りを結ぶ道の風景だった。
 そこに「朝日不動産」と大きな看板が空き地にたっていた。駅ビルが見える方向からす
ると…。そうだ、ここは朝日新聞専売所だった所だと分かった。小さな頃ここの小父さん
がバイクで集金に来ていた。新聞を変えてからずっとお目にかかっていないあの小父さん
と息子は今どうしているのだろう。

 実家を出てからの引っ越し先の近くに実家の父が朝日から変えた新聞の販売所がある。
引っ越してすぐ、その販売所の小父さんが洗剤とトイレットペーパーを持参してやってき
て父に加え、娘の家でも同じ新聞をとることになった。
 ネット購読に変え新聞購読はやめたが、今も時々新聞あるいは拡材を積むバイクに乗る
小父さんを時々みかける。それとは別に夕方、近くのスーパーでその小父さんを見かける
ことがある。半額の黄色のシールが貼られた弁当、惣菜をカゴ一杯入れていた。自分と配
達員の夜飯なのだろうか。

 コンビニが無かった時代、正月元日に父は購読していない新聞を買いに販売店を数カ所
回ったものだ。私も時々付き合わされた。そんな購読者を待ってどの販売店も朝からスタ
ンバイだった。
 実家の近くにあったサンケイの看板をつけた販売店も八百屋横の赤旗販売店も、そして
朝日の販売店も今はもうなくなった。

 昔、私にとっての朝は、朝刊を配るチャリンコの音やバイクの音から始まった。
 この音も、活気ある新聞販売店の様子も、今は遠い昔の景色になってしまったようだ。



5152同人α総務:2018/03/03(土) 11:32:21
レンズの向こう/桜の顔出し
月が変わってカレンダーをめくると、ドナルドダックとミッキーマウスがスケートを楽しむ
青と白を基調とした絵から、ピンク色の世界で花見を楽しむ絵に変わりました。
カレンダーの桜に続いて、竹内氏のレンズの向こうにも桜の花がありました。

今日はおひな様。桃の節句です。
母は7人姉妹。そのうち3月生まれが母ともう一人。二人の名前はそれぞれ「ももよ」「や
よい」。三人目がいたら「さくら」とつけたのかもしれません。
おかげで母とおばの誕生月だけは頭に染みついています。

未だに梅、桃、桜の花を見分けることができません。咲く順番、時候から判断するくらい
でしょうか。歩いて直ぐの平和公園の桜はまだ堅いつぼみ状態で、外目には黒々とした幹
と枝だけで変化はあまり感じられません。2,3度気温が上がれば真っ黒だった桜の木も、
うっすらと赤みを帯びて木全体が膨らみをもち、そして次々と白い花びらが顔を出してく
ることでしょう。今年の靖国の桜開花予想は3月21日。3月末には平和公園は真っ白に
なっているかもしれません。

顔を出した桜


             ??
             本年の冬やはりさむかったようです。蝋梅、梅とも昨年より1週間以上おくれました。
             例年早咲きの桜がアリ昨年は2/22には開花していたのですが本年は繁くチェックにいっ
             ていましたがなかなか開花しませんでした。本日温かくなったのでおそらく開花している
             だろうとの期待ででかけました。(竹内)

こちらは梅でしょうか

(Photo by I.Takeuchi 2018.3.1)



5153昭和のテレビっ子:2018/03/05(月) 17:17:33
養老孟司さんちの猫「まる」
どすこい座り  マル7? 14歳 鎌倉育ち


◆先週土曜のNHK「ネコメンタリー」は面白かった。マルも養老さんも面白かった。
養老さん、次生まれて来るときは猫になりたいと思っているに違いない。



5154昭和のテレビっ子:2018/03/05(月) 18:56:44
キンチャクガニ 窮極の自己防衛
生き物続きでもうひとつ。
昨日観た「ダーウィンが来た」のキンチャクガニがこれまた凄い。
寝て食べて遊ぶだけの養老さんちの「まる」と異なり、こちらは身ひとつ、食うか食われ
るかの海の中で寝る暇もなく生きて行かなければならない小さなカニだ。
両手に持つのは毒針をもつイソギンチャク。生まれてすぐにどこからかこのイソギンチャ
クを身に付ける。生きてるイソギンチャクをせっせとハサミでカットして、自分仕様の武
器に整形し、自分の体の数百倍もある大きな敵にもこのイソギンチャクを振りかざして身
を守る。これだけではない、着ている衣装も超ハデハデ。ドクキノコの派手な衣装を彷彿
とさせる。姿を見た天敵はこれだけで、「近寄るな」信号になるはずだ。
それだけではない。生き延びるための武器であるイソギンチャクを、食料にもしてしまう
のだ。これこそ窮極の生存のための武器だ。
一見食い物にされるだけのイソギンチャクにとっても、カニの移動で子孫攪拌のメリット
があるという。自然界の共存共栄である。

体力、経済力ではとてもかわない敵から身を守るために核をもつ…。
なぜか今話題の某国のあの人を思い浮かべた。あの人も命の存続をかけてのことだろうが、
核はイソギンチャクの毒どころではない。ましてや食べれない。拡散など、子孫繁栄どこ
ろか地球生物の死滅につながる。



5155昭和のテレビっ子:2018/03/08(木) 18:51:31
ミンミン賑わい座/ヒーリング画像
本日は午前の講演、午後の講演、テレビを覗く度に静かなBGMとともに、芸人ではなく、
真っ青な海の中をゆったりと泳ぐ魚たちや緑の草原を歩く熊やライオンやバッファローの
画像が流れていた。
どうやら舞台に立つのを拒否した芸人がたくさん出て、それぞれの持ち時間をこの癒やし
映像で埋めていたらしい。国会演芸場とテレビ中継枠をキープしていたから、この画像で
穴を埋めるしかなかったのだろう。
それにしても演技場所の客も、テレビ視聴者も退屈だ。何で詰めてやらないのだろう。
演芸場でスタンバイしている芸人にとっても、観客にとっても、演芸場スタッフたちにと
っても、これほど時間の無駄はない。おまけにここの演芸は税金でまかなわれているし、
演芸を中継するテレビ局では受信料をとっている。
本日の公演はアントニオ氏の「元気ですかー!」の絶叫で終わった。
短い持ち時間だったが、短いからこそ自分の考えを言葉でアピールする大切な時間。
内容は別としても、彼の舞台に対するひたむきな姿勢は評価したい。



5156昭和のテレビっ子:2018/03/16(金) 14:40:58
他人のそら似/今話題の至学館大学学長
       

目元そっくり             口元とそっくり
 

レスリング監督によるパワハラ疑惑にからんで監督が所属する大学学長が記者会見。その
発言内容がテレビで取りざたされている。会見でパワハラ疑惑をかけられている人物が、
人権侵害で週刊誌?テレビ局?を訴える準備をしているとも述べていた。
最近よく耳にするパターンだ。

発言の中身も中身だが、気になったのはそのお顔。見た覚えがあるとおもったら、数年前
まで国会議員をしていたあの人だった。面影は残っていはいるものの…。テレビでおみか
けしなくてすっかり忘れていたが、議員を辞めてから学長に収まっていたようだ。
遠目、ヘアースタイルと目が都知事そっくり。
ムッと為しときの経済評論家の口元と目がそっくり。

笑顔が一番。

5157昭和のテレビっ子:2018/03/18(日) 13:35:23
絶妙の連携

09:00:NHKスペシャル メルトダウン7▽そして冷却水は絞られた〜原発事故迷走の2日間
10:00:シリーズ深読み読書会「小松左京“日本沈没”〜戦後最大の問題作!?」
11:00:100分deメディア論
12:05:??歴史秘話ヒストリア▽平民宰相暗殺の真実 政党政治100年・原敬の挑戦と挫折


昨晩は「相棒−劇場版?」を途中でやめて、NHKどっぷり。どっぷりの始まりは総合で
吉田所長役の大杉漣をみかけたからだ。
シリーズ7回目を迎える福島原発事故検証番組だ。7年経った今だからこそできる厖大な
資料をAIを使い色々な角度から分析していくNHKならではの内容だ。
事故対応に顔を出す関係者たちが多すぎるところから、原子炉の状況把握がでず、また冷
静な判断もできず対応が遅れ被害が増大したようだ。インタビューに答えた当時の経産相
海江田氏の表情も言葉も何とも苦々しい。脂汗をかいているようにも見えた。インタビュ
アーの忖度でも働いたのだろうか、もっと突っ込んだ質問をして欲しかった。

続いて、NHKプレミアでタイミングを計ったかのように、小説「日本沈没」を取り上げ
た番組だ。
それが終わると直ぐにEテレで、ごく最近収録されたと思われる「メディア論」が始まっ
た。権力が悪用するメディア、権力を倒すためのメディア、SNSのメリットどデメリッ
ト、日本人のDNAにある独特の「空気感」とメディア…等々、原発事故や現在の国内外
の政治情勢と重ね合わせて考させられる内容だった。

「メディア論」の後半と重なるがプレミアムではが0時を過ぎてから原敬暗殺を取り上げた番
組が再放送されていた。

特別な意図はないのだろうが、良いも悪いもふと四つの番組が一連の流れになっているよ
うな気がしないでもない。



5158同人α総務:2018/03/18(日) 18:58:52
レンズの向こう/ここはもう七分咲き
東京では昨日桜開花の発表がありました。
写真は13日、東京のお隣の桜。既に大分開花が進んでいるようです。

永田町、霞ヶ関、桜田門あたりでは、花見でうかれる気分とはほど遠い空気が流れてる
ようです。桜の花を眺めて一時心を落ち着かせてみるのも良いのではないでしょうか。



????????                
                     (Photo by I.Takeuchi 2018.3.13)



5159同人α総務:2018/03/22(木) 17:50:30
レンズの向こう/桜ショーの前にひと花咲かせまショー
春分の日の昨日は関東では雪。寒さがもどりました。
20日に届いた写真ですが、この日も雨でしたから、19日か18日あたりの景色かな。
高い木を白く染めているのは木蓮、何重もの花びらの重さで俯いているのは寒緋桜でしょ
うか。
人を浮き立たせる派手な桜ショーまであと少し。今はこの花たちが主役です。

 

     
?????? (Photo by I.Takeuchi 2018.3.19?)

5160響灘王子:2018/03/22(木) 19:18:35
α 53号雑感
 前53号の「出自」では古賀氏の遠大な調査結果が完成したことに驚愕、出自というよりも歴史物語であり羨望の眼差しで拝読いたしましたが、これらも古代から「文字」が継承されてきたからの賜物でしょう。
小生もルーツ探しの真似事をしていますが戸籍調査・位牌・墓地・古老・文献 等々の調査では江戸末期までの遡上がせいぜいで、過去帳閲覧には「御供え」を要求される等一筋縄ではいきません。本編古賀氏の「田雑一族」の歴史は凄惨な戦の連続で歴史とは戦争の記録とはよく言ったものと実感、性善説・性悪説の言葉が空しく聞こえます。 他方女性像が皆無なのが寂しく近代以前の女性の位置付を現しているようです。また朝鮮役では郷土岡山の宇喜多備前の守秀家の名が総大将で出てきますが、関ケ原以降一族は迫害を恐れて現在でも大部分は「浮田姓」のままです。この朝鮮役では大量の軍船を如何にして調達・建造したのか、また軍船の対馬海峡渡海も難儀したでしょうが表面には出てきません。

 後半の「肥と筑」において徐福船団による工人集団の渡来により技術が伝来とありますが、その根本に建築でも造船でも必須の木材原料 → 製材技術 → ノコギリ → 製鉄技術が必須で、これの伝播が文化文明の一翼かも? また漢代の中国河北で森林枯渇とありますが、家屋・造船・熱源 等で広大な森林資源が枯渇するものか? ならば朝鮮役で軍船を大量に建造した西日本各地の森林資源も枯渇したのか?(瀬戸内の山林の一部では古代から近世までは製塩や陶磁器製造の熱源として伐採、戦中は松根油採取で、戦後は精錬工場の亜硫酸ガスで壊滅的被害で禿山だらけです)
 更に舟に絡んで、中世以降の航海目的は〜新天地 略奪 交易 植民地〜等々の理由で海を渡ったが、最初に大航海を目指した古代の人々は、何故一応は安全な生活から粗末な船に乗って一寸先は闇の、存在さえも未知の世界へ命をかけて旅立ったのか、それが冒険心だったのか? 歴史の不思議は際限なく広がります。

5161昭和のテレビっ子:2018/03/22(木) 21:46:13
ミンミン賑わい座・海外編/ありゃりゃ
コソボ野党、議場で催涙ガスを噴射 採決妨害狙う(2018.03.22 CNN)


煙が立ちのぼる議場の映像がテレビに流れ一体何事かと思ったら、日本の国会ではなくコ
ソボ。隣国モンテネグロとの国境協定の批准を阻止しようした野党第一党「自己決定運動」
が議長に向けて催眠ガスを投げたようだ。
なにやらものものしい党名だが、やることもものものしい。

一斉に野次をとばしたり、プラカード掲げたり、議長を部屋に閉じ込めて扉の前に「女性
議員の壁」を作ったり、議長に向かって上からダイブしたりしても、基本「物」は使わず
身一つで暴れる日本の野党の方がまだ平和的なのだろう。

真似をする議員が出てこないか少し心配だ…。



5162昭和のテレビっ子:2018/03/23(金) 17:03:47
もの悲しい
 ←kim ツイッターより

 ←livedoorニュースより 色つけは著者

◆本日、前々大統領李氏が贈収賄容疑で逮捕。前大統領朴氏逮捕はわずか一年前のことな
のに…。2人だけではない、暗殺、自殺、逮捕、オンパレードだ。

◆H.S. Kim 氏が見つけた朴氏と李氏が並ぶ写真がもの悲しい。
考えたくはないが、現大統領の行く末も似たようなものになるのだろうか。



5163同人α総務:2018/03/24(土) 18:26:24
レンズの向こう/春の散歩道
                

3/21雪を境に急速に春らしくなりました。本日散歩出春の雰囲気をとってきました。
桜、椿、レンギョウ、卯の花、タンポポ、等の花と吹き出し始めました。
若葉、不思議なことに同種の木でもまだ若い低木の樹が先のようです。高木の梢のほうはまだ冬の景色です。(I.Takeuchi)

凜とひと花


       

わーっとひと花
 
?????? (Photo by I.Takeuchi 2018.3.23)

私の散歩コースは住宅街で植物は庭木が殆どです。垣根や塀の上に飛び出している木、花、
隙間から見える庭の花、アスファルトの道の脇に咲くタンポポやすみれ、名も知らぬ草花、
そんなところでしょうか。残念ながら航空公園やフラワーパーくにあるような、高木も、
雑木林も残念ながらありません。「凜とひと花」コースだけ。近場にこんな場所があるの
が羨ましく思えます。

写真を見ると、確かに雑木林は地面から上へ上へと伝わっていくようです。地面は落ち葉
の茶色から下草の緑へと変わり、その緑は低木の若葉へと…。若い草、木の方が新陳代謝
が良いから、同じ木でも根に近い下の方が栄養が行き渡るからでしょうか。そう言えば桜
の花も下から咲くと言わています。
夏が過ぎ秋になると、今度は上から下に紅葉がはじまります。



5164万理久利:2018/03/25(日) 15:35:25
平和公園の桜咲く
  

  

近くの公園の桜が、この二日で一気に花を開きました。
家を出たとたん、道の向こうに賑やかな白が目に入りました。公園入り口横には小さなワゴ
ン車が二台。これに乗ってやってきたのでしょう。ホホーッと小さな声を上げて桜を眺めて
いるご老人たち。公園の隅のでは、「ちょと待ってて」と言いながらベンチの埃をハンカチ
でパタパタと払うデイサービスのエプロン姿の若いお姉さん。続けてずらりとお婆さん4人
が腰掛けます。「チーズ、笑ってー!!」とスマホでパシャッ。

スタッフのお兄さん、お姉さん、そしてご老人たちも皆とびきりの笑顔でした。
桜が笑顔にしてくれたのでしょう。のんびり、ほっこり、日本の暖かい風景でありました。



5165同人α総務:2018/03/26(月) 15:07:58
レンズの向こう/菜の花と桜
    

 
(Photo by I.Takeuchi 2018.3.23)

 一面、春の香りいっぱいの菜の花畑です。桜は派手で煌びやか、春の「晴」が桜だとす
ると、菜の花は春の「褻」でしょうか。桜はどこか人の心をかき乱すようなところがあり
ますが、菜の花は身近で地味な存在です。
 小学生の頃、産休中の神奈川秦野に住む担任の先生のところに友人と遊びに行ったこと
があります。時は春。秦野に近づくにつれ電車から緑と黄色で埋まる菜の花畑が目に入っ
てきました。先生の家は農家。周りにも菜の花が咲いていたことを覚えています。その時
の風景が焼き付いたのか、未だに春と言えば、菜の花です。

 ニューロン・カフェでも紹介しているブログ『趣味水彩』にも、春になると梅や桜ととも
に菜の花が見える風景が登場します。菜の花畑、河川敷や農道脇の菜の花、何気ない風景
なのですが、人の暮らしの中にある春を感じます。
その菜の花と桜の花のコラボ作品も趣味水彩にありました。三春の滝桜を描いた作品です。
芽吹き前の黒く垂れ下がる枝に咲き誇る桜の景色は圧巻です。その下には新緑と黄色の瑞々
しい菜の花。晴と褻の絶妙な組み合わせなのかと思います。昨年春に訪れた新宿御苑にも
桜の下に菜の花や水仙が咲いていたのを思い出します。

三春の滝桜 『趣味水彩』より

5166昭和のテレビっ子:2018/03/27(火) 08:33:16
ミンミン賑わい座/お題:証人喚問
27日のテレビ番組表をみたら、NHKでは高校野球を止めにして国会中継、民放主要局も
モリトモ一色。とりわけ、書き換え疑惑を一番に取り上げたのが朝日新聞だったからなの
か、テレ朝は「科捜研」も「相棒」も中止してモリトモ番組だ。熱の入れ方が分かる。

※ミンミン賑わい座/本日の公演

学校法人森友学園に関する決裁文書書換え問題について
 証人
  佐川 宣寿(財務省前理財局長)
<参議院>
尋問者
  09:40-09:48 金子 原二郎(委員長)
  09:48-10:18 丸川 珠代(自由民主党・こころ)
  10:18-10:45 小川 敏夫(民進党・新緑風会)
  10:45-11:00 横山 信一(公明党)
  11:00-11:12 小池 晃(日本共産党)
  11:12-11:22 浅田 均(日本維新の会)
  11:22-11:28 森 ゆうこ(希望の会(自由・社民))
  11:28-11:34 福山 哲郎(立憲民主党)
  11:34-11:40 薬師寺 みちよ(無所属クラブ)

<衆議院>
 尋問者
  14:00-14:10 河村 建夫(委員長)
  14:10-14:45 石田 真敏(自由民主党)
  14:45-15:10 竹内 譲(公明党)
  15:10-15:32 逢坂 誠二(立憲民主党・市民クラブ)
  15:32-15:53 今井 雅人(希望の党・無所属クラブ)
  15:53-15:59 江田 憲司(無所属の会)
  15:59-16:05 宮本 岳志(日本共産党)
  16:05-16:10 丸山 穂高(日本維新の会)



5167同人α総務:2018/03/29(木) 18:42:08
レンズの向こう/桜の花のファランクス1
 昨日、竹内氏が満開の桜を捉えた写真です。沢山の写真の中から何点かご紹介していき
ます。

 水路の脇に立ち並ぶ桜は裸の枝にこれでもかと言わんばかりに小さな花を盛って盛って
盛り上げて水路に覆い被さっています。それはまるで、次々と数を増し、膨張し続ける細
かな泡の塊があと少しでバスタブにこぼれ落ちる寸前の状態にも見えます。満開の桜並木
は、ふとした弾みで「煌びやか」から「恐怖」に繋がっていきそうです。
 恐怖感といえば、α次号に掲載する竹内氏の作品『サラッサ』に、槍を持つマケドニア
の密集歩兵隊ファランクスがでてきます。 日に日に盛り上がっていく桜の小さな花の塊
は、一歩ずつ前進する歩兵集団ファランクスのイメージとも重なります。花の塊の間から
見える細くて黒い枝は、歩兵が持つサラッサ(非常に長い槍)でしょうか。ねじれた枝は
敵の盾に当たってよじれた槍、真っ直ぐ伸びる枝は強くて頑丈な槍、どんどん桜の塊をつ
きぬけていきます。

 私の妄想も満開になりました。



        

   
???? (Photo by I.Takeuchi 2018.3.23)



5168赤松次郎:2018/04/10(火) 09:19:23
エイプリルフール
 我が家の飼い猫『ミラノ公ルドヴィーコ・マリーア・スフォルツァ(通称イル・モロ)
の名前を付けられた−我が家では「モロ」』が外に出かけるときどこへ行くか訪ねると、
ちょっとアルバイトの相談に一?先の里まで山を降りてくるという。さては毎晩細君に
ねだっている『いなばペットフードの「CIAOちゅ〜る」』代を自ら稼ぐ気になったか、
動物だって自立することはいいことだと私は喜んだ。

 半月ばかりして火曜、木曜、土曜と週三回、朝の十時から午後の三時頃まで出かけて
いるようで、アルバイトが成立したらしい。どのような仕事が問い質したところ、ある
晩、『富士高天原王朝(ふじたかまがはらおうちょう)』の夢をみて神託を授かった。
ここ富士の地のためにどんな事でもいいから尽力を尽くせという、実に具体性がなく多義
的で曖昧模糊としたものだったという。丁度そんなとき、えさ台を独り占めして居座っ
て腹一杯食べている、「モロ」と仲良しの『田舎紳士風の山雀(やまがら)−エノケン君』
からアルバイトの話があったという。いかにもうらぶれた『日月神社(にちげつじんじ
ゃ)』でパフォーマンスをやって神社の復興のために努力してみないかということだった。
 「山雀(やまがら)」という小鳥は「おみくじ引き」、「つるべ上げ」、「鐘つき」、
「かるたとり」、「那須の与一」、「輪ぬけ」など多彩な芸の持ち主である。一方「モロ」
はどのような芸を披露するのだろうかと私は思った。
 最近私と細君が街まで買い物に出かけるとき、やっと車がすれ違いのできるほどの隘
路(あいろ)は、三々五々と歩いている外人の旅行者で埋まっている。街の帰りに湖に
そう広い通りを右に曲がり、人をかき分け我が山荘に向かったところ、日月神社の広場
で人の混雑は終わっている。私達はちょっと先の空き地に車をとめて神社まで歩いて戻
ってみた。

 これまでは広場は子供の遊具が申し訳程度にあり、鳥居は古色蒼然とした小さくてみ
すぼらしく、本殿に続く石段も今に崩れそうで、社務所さえなかった。それがいまで周
囲には御影石のピカピカの玉垣が出来、朱色鮮やかな大きな鳥居もでき、社務所には白
い小袖(白衣)に緋袴を着た美しい巫女が一人座っている。よく見るとそのそばに熊野
古道でみた不遇の王子達を祭ったような小さな祠(ほこら)があった。その中にしつら
えられた台の上に『モロ』がこちらに尻を向けている。拝観客がお賽銭を上げると、玉
串に見立てて灰色の尻尾に垂(しで)や木綿(ゆう)をつけサッサッと鋭く動かし、拝
観者のお祓いをしているのである。その尾っぽ裁き、その切れ味、その荘厳さは見事と
いうほかはなく、確実のあらゆる罪穢れを徹底的に祓い浄めていることは確かである。
 一方『田舎紳士風の山雀(やまがら)−エノケン君』は奥に設えられている春日造
(かすがづくり)の小さな拝殿の扉を器用にくちばしで開け、おみくじを一本(いっぽん)
くわえ、戻ってきて客に渡して一礼をする。そして『モロ』は奥の右の穴に、『エノケン』
君は左の穴に同時に隠れるという一行程のパフォーマンスである。これが観光客には大
いに受けた。その画像は世界中発信され、平和に慣れ刺激を求めている退屈している人
々に、一度は行ってみたいという気持ちにさせたのは確かだ。

 しかし一方某国の厳しい動物愛護団体からクレームがきた。これは動物虐待ではない
か、弱いものを慈悲や救済で救うべき東洋の宗教が率先して動物の虐待を認めるのかと
いうのである。これに対してweb上で反論もなされた。それによると『モロ』も『エ
ノケン君』も己の意思で選んだ労働を誇りと思い喜んでいるのではないか、だから人間
が考えるような動物虐待には当たらないという論である。
 ここで中山競馬大学の滝沢馬糞准教授にコメントをもらうと・・・・・・。
 西洋ではシェイクスピアの時代からその数世紀後まで、貴族たちは愛玩用子犬や鳥た
ちを熱愛する一方で、ほとんど飢え死にかけている雑種犬が街を徘徊していたり子供た
ちが公衆の面前で猫を拷問していることは無視していたという。
 キリスト教では犬や猫などの動物は人格がなく、人間に奉仕する「物」としか認識し
ていないとおもわれる。神の形に作られた人間は、それ以外の動物の支配者で、動物を
殺して食べようと、労働の道具に使用しようと、動物に何をしてもいいというのがキリ
スト教の動物観でだという。
 一方東洋では同じ生き物として共存しているという考えがある。それは今は人間とし
て生きていても来世は犬や猫に産まれる可能性があるという、仏教における輪廻転生の
概念が大きく影響している。だから仏教は、動物を含めたあらゆる生命を慈しみ尊重す
ることを推奨している。殺生を生業とする人以外は、動物を傷つけても殺してもいけ
ないと説いているのである。
 滝沢馬糞准教授はここまで述べて、私の本業である今年の桜花賞、皐月賞の馬や騎
手や馬場の状態を分析をして、生徒達に確率論から演繹した「大穴予想」を教示しなけ
ればならないので・・・・・・と言って急いで消えてしまった。
 そのご『モロ』と『エノケン君』は『日月神社』の正式な新官補として採用されたと
いう。めでたしめでたし。

参照(Wikipediaによる)
◆ 日月神社(にちげつじんじゃ)
?? 村上天皇の御代、天暦年間(926-967)の創建された。江戸中期には御手洗浅間とあり、
  身を清め、浅間本宮(河口浅間神社)に参拝する前の公斎社として祀られていました。
?? 祭神は御三体で木花開耶姫命(このはなのさくやひめ)、天照皇大神(あまてらすお
?? おみかみ)、月読命(つくよみのみこと)。
   木花開耶姫命(このはなのさくやひめ)
     天照大神(アマテラス)の孫であるニニギノミコト(瓊瓊杵尊、邇邇芸命の
??????????妻。オオヤマツミ(大山積神、大山津見神、大山祇神)の娘で、姉にイワナ
??????????ガヒメ(石長比売、磐長姫)がいる。ニニギノミコトの妻として、ホデリ(海
??     幸彦)・ホスセリ・ホオリ(山幸彦)を生んだ。
??????天照皇大神(あまてらすおおみかみ)
??????????天岩戸の神隠れで有名であり、記紀によれば太陽を神格化した神であり、皇
??????????室の祖神(皇祖神)とされる。神社としては伊勢神宮が特に有名。
??????月読命(つくよみのみこと)
??????????天照大神(天照大御神・あまてらす)の弟神にあたり、須佐之男(建速須佐
??????????之男命・たけはやすさのお)の兄神にあたる。

◆ 富士高天原王朝(ふじたかまがはらおうちょう)
  宮下文書(みやしたもんじょ)は、富士山の北麓、山梨県富士吉田市大明見(旧南都
?? 留郡明見村)の旧家、宮下家に伝来する古記録・古文書の総称である。「富士古文書」
?? 「富士古文献」などとも称される。神武天皇が現れるはるか以前の超古代、富士山麓
?? に勃興したとされる「富士高天原王朝」に関する伝承を含み、その中核部分は中国・
?? 秦から渡来した『徐福』が筆録したと伝えられている。だが、その信憑性については
?? 疑いがもたれており、いわゆる古史古伝の代表例に挙げられる。
?? 文体は漢語と万葉仮名を併用した記紀風のもので、筆者・成立事情は不明]。助詞の
?? 用例や発音など言語的特徴から幕末期の成立であるとも考えられている。大正時代に
?? は宮下文書をもとに美輪義熈『神皇記』が成立した。

 「宮下文書」は、大きく分けて3つから成り立っています。
??????? 日本開びゃくから神々の時代を経て、第12代景行天皇に至るまでの古代日本史。
??????? 富士山の麓に栄えた高天原と、かつてそこにあった天皇の住む都・家基津のこと。
??????? 歴代の宮下家大宮司たちが書き残した日記類「寒用日記」。
??????この膨大な古文書を一冊にまとめたダイジェスト版「神皇紀」が、初めて世に出
??????たのは大正10年(1911)の事でした。
 ??「宮下文書」の最大の特徴は、登場する神々は、神話的な存在ではなく、全て実在の
??????人物として描かれている点です。
??????さて、はるか昔、天地開びゃくの時まで話は遡ります。原初の神々は、まず蓬莱
??????山上に噴火と共に出現し、世界に散っていったと言います。中国に降臨し、そこ
??????に住み着いた神々の子孫に、農作比古神(高皇産霊神タカミムスビノカミ)がい
??????ました。この神は別名「神農」といい、古代中国の伝説的皇帝でもあり、現在でも
   中国人の間では農業・医薬の神として信仰されています。
???? 「神農」は、そこから東海のはるか彼方に、世にも美しい形をした「蓬莱山」があ
??????ると耳にし、まず、御子である「国常立尊」にその地を捜し出すよう言いました。
??????ところが、いつまで待っても息子は帰って来ません。それもそのはず、彼は日本
??????列島にたどり着き、そこを気に入り、現在の淡路島に定住してしまっていました。
??????そうとは知らぬ「神農」は、もう一人の息子「国狭槌尊」を連れて、自ら日本列
??????島を目指すことにしたのです。それは、眷属700人を従える大船団でした。
???? 「神農」は、朝鮮半島を経由すると、まず対馬に、そして佐渡島・能登半島に上陸
??????しました。そこから陸路で飛騨山中に至った時に、はるか遠くに美しくそびえる
??????蓬莱山を発見したのです。彼らはその位置を確認すると、再び船を出し、北九州
??????から瀬戸内海、紀伊半島を回り駿河湾にたどり着いたのでした。
???? (飛騨から陸路で行った方が早かったんじゃね?(笑))
???? そして蓬莱山、すなわち富士山に到着した「神農」は、その北麓を都と定め、
   「家基津(かきつ)」と命名したのです。
??????その富士山北東あたりを、「阿祖谷」または「阿祖原」と呼び「高天原」として
  ??「富士王朝」を築いていくのです。
??????だいぶ経ってから兄の「国常立尊」も富士山を捜し当て弟たちと再会するも、父の
???? 「神農」は既に亡くなっていたそうです。その後ふたりは、富士高天原の「阿祖谷」
??????の都を中心に、日本を平定・統治していきます。
??????やがて、「国常立尊」の娘・イザナミノミコトと、「国狭槌尊」の息子・イザナギ
???? ミコトは夫婦となります。この夫婦の間に生まれたのが「天照大御神」です。

5169同人α総務:2018/04/12(木) 01:02:55
同人α54号発行のお知らせ
 満開の桜が散り始めた昨日、α印刷所で54号編集会議が開催されました。
桜の木の下ではありませんが、室内で花見気分、全方位の話題で盛り上がりました。
 今号のタイトルは「髭」。普段はタイトルにズバリ纏わる作品は殆どありませんが、今回は
髭の思い出話に始まり、著者を含めた四代にわたる髭の写真で冊子最終頁を飾りました。
無茶ぶりではありますが、挿絵集をもって作品紹介に変えてみました。ご想像にお任せします。


 7作品 110頁 ????????????        ??目次                      54号挿絵集
   

??????????       3.31 集合写真
??????????      

c.c.万華鏡



5170同人α総務:2018/04/02(月) 16:30:26
レンズの向こう/桜の花のファランクス2
この桜の花の饗宴も花吹雪とともに今頃は幕を下ろしていることでしょう。
饗宴は北に移動し、そろそろ福島の三春滝桜の見頃となるころでしょうか。

  

??    

 
(Photo by I.Takeuchi 2018.3.23)



5171同人α総務:2018/04/02(月) 17:45:24
レンズの向こう/4月始めの航空公園
日曜日の公園は人で賑わっています。桜の花もこの日まで枝にへばりついて住民達を楽し
ませてくれたようです。柴の緑、木々の緑が目立ち始めました。主役の交代です。
編集会議の時に話題になった「羽ばたき型模型飛行機」を飛ばしている風景を目を懲らし
て探しましたが、残念ながら写真の中にはありませんでした。めぐりあったら是非ともシ
ャッターを切って欲しいところです。

エントランスの奥、真っ白な放送塔の横に桜が見えます。

????????    赤と白の鉄塔は航空通信塔?

    
(Photo by I.Takeuchi 2018.4.1)

5172昭和のテレビっ子:2018/04/03(火) 09:32:34
それぞれの出発
昨日4月2日は、新社会人を取り上げたニュースがめだった。
少し前までこの時期には、就職難がらみの話題が付いて回ったが、今年は殆どない。それ
だけ4月採用の就職状況が改善されたのだろう。その代わり、今年は同じ会社の新入社員
の中での給料格差を問題にしていた。毎年何かしら問題点をみつけだして報道するようだ。
私が就職したときは、社会に出ることのワクワク感が大きく「働けるだけで十分、給料を
貰えるだけでも十分」、初任給に差があっても、それは自分の能力がそこまでだと見すか
されただけのこと…仕方有るまい、そんな思いだった様な気がする。回りの新人も大方そ
んな思いだった。

テレビでも卒業の顔と新入の顔があった。中でもフジは夕方から夜の報道番組スタッフの
総入れ替えだ。夕食のテレビの前のおば様たちには馴染みのないBSの個性派MC反町理
氏が夕方の地上波番組へ、代わりには、これまで殆どテレビに顔を出していなかった報道
一本の松山俊之氏が。気になって二人が出演するそれぞれの番組を覗いてみたが、プロと
は言え、初日の堅さ、ぎこちなさがあった。
それでも一所懸命。彼等もまた新人の顔だった。20代でも50代でも新しい世界に挑む
姿は共通して清々しい。スタートはみないっしょ。全てこれから先の彼等の取り組み/生
き方にかかっている。



5173同人α総務:2018/04/03(火) 18:56:56
レンズの向こう/4月始めの航空公園2
様々な色がくりなす錦秋とは対局にあるような、緑のグラデーションを楽しむ春の風景です。
同じ黄色でも、枯れて茶黄色に染まった渋めの葉と違って、春の若葉はエネルギーを秘めた光
り輝く黄緑色です。たっぷり含んだ水分が太陽の光を反射しているのかもしれません。



若葉の季節となりました
昨日までサクラばかり追いかけていた、本日久しぶりに公園へ
早若葉の季節です。公園であり管理が行き届いている面もあり近くの里山の森より
数日速いようにも思えますが。こうなると初カツオを早く味わいたいきもちです。(I.Takeuchi)??

????????

????????????  
????????????(Photo by I.Takeuchi 2018.4.1)



5174昭和のテレビっ子:2018/04/03(火) 21:21:41
ミンミン賑わい座/ヒアリング合戦
 机を二列並べて、両サイドに人が並び向き合う風景、テロップには疑惑という字が…。
「隠蔽」「捏造」という言葉が飛び交う。画面には映っていないが、回りの記者たちのパ
シャパシャとシャッターを押す音がひっきりなしだ。
 まだ野党議員による財務省ヒアリングがつづいているのかと思ったら、野党6党議員の
向かいにはいるのは防衛省の役人だった。
 いつまでこんなことが続くのだろう。政権を倒すまで無限ループが続くのだろうか。

 国の文書管理は確かに甘い。だらしない。野党に声を上げて批判されても仕方あるまい。
今回文書を入手したのは共産党らしい。共産党はこれまで安全保障に関する文書を何度も
手に入れてきてそれをもとに批判を繰り返してきた。何か秘密のルートでもあるのだろう
か。
 視点を変えれば「俺達に文書が流れるような甘い文書管理をしてるのか!!」と指摘し
ているとも言える。もし彼等が政権をとったら、鉄壁の秘密管理体制をとるに違いない。
マスコミにも、野党議員にもそうやすやすとまずい公文書を流すようなことはしないだろ
う。

 対象者をずらり並べてあたかも尋問するかのような風景を見るたび、2009年の事業
仕分けの時の風景を思い出す。「仕分け人」が対象とした各事業の担当者をよびつけ、公
開の場で予算削減を言い渡す。当初は「仕分け人」の鋭い切り込みにエールまで送ったも
のだが、次第にこのやり方、審査の中身に疑問をいだきはじめたのも事実だ。
 カメラを入れるのは一見いい意味での情報公開をうたっているようでいて、ただのパフ
ォーマンスにすぎないのではないか、との思いも否定できない。

 事業仕分け 2009.11??????????????????????????財務省 合同ヒアリング 2018.3.13??????????防衛省 合同ヒアリング 2018.4.3



5175同人α総務:2018/04/04(水) 10:51:28
貴美女の散歩道/神代植物園・深大寺の春 2018.4.3
貴美女さんからも、春の風景が送られてきました。
桜は、散る前の全力開花といったところでしょうか。見事な咲きっぷりです。
「レンズの向こう」の竹内さんとはまた違ったカメラマンの目線があります。
モニターからはみ出るほどの大画面でお楽しみください。





朝、神代植物園まで、ぶらっと行ってみました。
先日、お参りだけして、植物園に入らなかったので、気になっていたのです。
予想どおり、ソメイヨシノは、半分ぐらい散っていましたが、私が好きなしだれ桜が満開
でびっくり!!

お寺の方に行ったら、もう甘茶の用意がされていて、いただいてきました。
お釈迦さまに、たっぷり甘茶もかけて、拝んできました。
今年もお坊さんに会えて、お話も聞けて、本当に幸運!!
有難い半日でした。(Kimijo)




(Photo by Kimijo 2018.4.3)



5176同人α総務:2018/04/05(木) 20:45:39
レンズの向こう/4月始めの航空公園3(終わり)
桜が終わると、待ってましたとばかりに、色とりどりの花が顔をだします。

??????

??
(Photo by I.Takeuchi 2018.4.1)



5177昭和のテレビっ子:2018/04/06(金) 08:17:58
映画『ドクトル・ジバゴ』1965
題名だけは知っていたが、映画も原書も見ていない。ギターとマンドリン?が奏でる明る
めのメロディーを良く覚えているが、この映画とは結びついていなかった。チェ・ゲバラ
によく似た主人公のヒゲの優男は一体誰だろう…。そんな訳で、ずるずると200分を超
える長い映画を見てしまった。
見始めすぐ、舞台が何処の国なのか分からない。ロシアと分かるまで多少時間がかかった。
俳優達の顔がどうもロシア人ぽくない。バスが通る道の看板の文字で改めて確認したほど
だ。

革命の中、愛を貫いた男と女―こんなキャッチがあるようだが、どうもピントこない。
「勝手にしやがれ」の気分。男女の愛欲より、私には、
・(ゲバラと同じく)医者で詩人のこころ優しい主人公はノンポリ。決して革命に入れ上
げないが人としての愛、正義感、バランス感覚を、むしろ革命に走る人たちより持ってい
る。
・ロシアは広くて、ひたすら寒い、極寒の地であること。国土を南に広げたくなるのも分
からないこともない。
・上流階級の家を農民が当然のように、占領し、略奪していく風景は文革の時の風景と重
なる……
こちらのほうが印象に残る。

政府(旧ソ連)の仕返しを恐れ、『ドクトル・ジバゴ』原作者であるボリス・パステルナ
ークがノーベル文学賞受賞を拒否したことと、それから半世紀以上も経った中国で、劉暁
波を牢獄に閉じ込め平和賞受賞式に行かせなかった中国共産党…歴史は繰り返される。

高評価を得ている映画のようだが、評判ほど私には響くものがなかったが、始めと終わり
に、ロシアの民族弦楽器「ララバイカ」を登場させたところは秀逸。ララのテーマもこれ
繋がりかな? 代々受け継がれたララバイカは作品の中の影の主人公ではないだろうか。

オマル・シャリーフ(左)と ジュリー・クリスティ(右)



5178同人α総務:2018/04/06(金) 17:54:29
個人著作集アップのお知らせ
牟田元明氏による、「佐賀・さくら会」2016年度会報寄稿二作品を掲載しました。
 ・『目の付け所はいいのだが』
 ・『天晴れ!!チャレンジ精神』

◆先月29日、今年もスターを夢見る106期生40人の宝塚音楽学校入学試験発表があり
ました。タカラジェンヌを心から応援する牟田氏はきっと我が娘のことのように喜んでい
ることでしょう。

◆今年2月には『ドクトル・ジバゴ』の公演があったようです。牟田氏はご覧になったで
しょうか。映画とはまた違った面白さがあるのかもしれません。ご覧になっていれば是非
とも感想をお聞きしたいところです。

※現在、2014年から2017年までの、会報「さくら会」および「歌劇」に寄稿した牟田氏
の作品が揃いました。ご覧になりたい方は、上記リンク集または
 http://9328.teacup.com/create01/bbs よりお立ち寄り下さい。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0005375M.jpg



5179昭和のテレビっ子:2018/04/09(月) 18:51:41
笑いのない「そこまで言って委員会」
昨日の当番組はいつになくパネリストの面々の口から冗談、悪ふざけの言葉が出ない。
ゲスト3名が黙らせた。軽はずみな言葉/冗談を出させなかったようだ。

光市母子殺害事件 本村洋さん
松本サリン事件????河野義行さん
拉致事件??????????増元照明さん

三人とも理不尽な事件で親族を奪われ、さらにマスコミからの被害を受けた。
口汚く誰かを罵ったり、批判すること無く、静かに、淡々と質問に答えて行く三人の姿に
思わず頭を垂れたくなる気分だ。その強さに頭が下がるのだ。今も尚忌々しい事件と正面
から向き合い凜として生きている姿には感動すら覚える。事件当時私は、マスコミから流
れてくるニュースに煽られ、ある意味週刊誌ネタをのぞき見する気分で、「犯人はあいつ
に違いない」「被害者は大袈裟にさわぎすぎる」などとよく調べもせずに報道を鵜呑みに
しているだけだった。ある意味、私もまたのうのうと安全圏にい続けるマスコミの共犯者
だったのかもしれない。

本村さんをはじめ、みなさん、どこか超越してしまった風格すら感じた。
三人それぞれの語りの前では、テレビで活躍している評論家たちの物知り顔で発せられる
言葉は軽くて影が薄かった。三人を前に、口の達者な評論家たちも完全に威圧されていた
のだろう。

※2018.4.8公開(とりわけゲスト一番バッター本村さんの話には考えさせられた。6分あたりから)
https://www.youtube.com/watch?v=N37gLQ-KRrg????(1時間30分)



5180昭和のテレビっ子:2018/04/11(水) 20:10:26
ミンミン賑わい座/野次
本日の永田町劇場公演は、分離した二つの劇団のそれぞれの座長の登場とあって、座長は
もとより、それぞれの仲間達が元いた劇団で培った得意芸「指さし」「野次」「時間を止
めろ!」「“ええーっ”の大合唱」が大いに飛び交った。仲間を相手につい野次を飛ばし
てしまうという混乱ぶりだ。

1年以上同じネタを上演していれば、見る方もいい加減飽きる。どれだけバージョンアッ
プしても、ネタが同じであれば、面白みは生まれない。
「なんで同じネタばかりやらせるんですか」座長自らが発するこの言葉からは新しい前向
きなネタを創造する姿勢は一切感じられなかった。
庶民の税金で運営されているのに、こんなものばかり見せられていたら、舞台に向けて卵
を投げつけて「金返せ〜!」と野次を飛ばしたくもなる。



5181同人α総務:2018/04/12(木) 16:57:26
レンズの向こう/目に染みる新緑
春の緑溢れる武蔵野の雑木林も、昨日は強風でザワザワと音をたて右に左にと大きくしなって
いたことでしょう。人間同様、年寄りと異なり若芽は多少のことではへこたれませんから、風
の吹くまま自由自在に身を委ねていたことでしょう。
撮影は4日前、この4日で鍛えられてますます力強く緑の濃さを増しているに違い在りません。


     

       <目に染みる新緑、鮮やかな花>
       夏日になったり春の初めに戻ったりと何かと動きが激しい昨今です。それでも周りは
       確実に初夏へむかっているようです。散歩道も数日で景色が変わります。(I.Takeuchi)

 

    

 
(Photo by I.Takeuchi 2018.4.8)



5182昭和のテレビっ子:2018/04/14(土) 08:44:17
『伝染(うつ)るんです』
石破茂議員の吉田戦車マンガを彷彿とさせる「魔人ブゥ」のコスプレには驚かされたが、
『月刊日本』4月号に錚々たる方達と並んで登場しているのにはもっと驚いた。
鉄壁魔神石破さんにも彼等の何かが伝染して、これまでの自分から解放されたのだろうか。
4.14安倍打倒国会前デモにコスプレして参加するかな? 明日の朝日朝刊一面トップを飾るかも…。


  



5183昭和のテレビっ子:2018/04/18(水) 14:54:10
朝から韓ドラ?
ひどくヒステリックな女性の怒鳴り声。日本語ではない。
民放地上波で朝から韓国ドラマをやり始めたかと画面を見たら、サンパウロ出身の歌手・
女優のマルシアさんと見間違う女性が映っていた。財閥出身の航空会社の専務役。こんな
女優さんいたかしら…。

昨年日本で話題になった「このハゲーーー! ちーがーうーだーろーーー!」で一躍有名
になった国会議員を題材にした新ドラマではなく、彼の国のニュースだった。
女性によるパワハラは面白おかしく話題になりやすい。
そのうち女性によるセクハラも出てくるかな? こちらの方はもっと話題になるだろう。
どこの国でも隠し録音流行りだ。スマホのお蔭で泣く人、笑う人が増えたことは確かなよ
うだ。



5184同人α総務:2018/04/20(金) 06:44:34
お知らせ
α54号作品を上記リンク集の「同人α作品集」にアップしました。



5185同人α総務:2018/04/20(金) 06:51:11
貴美女の散歩道/大江戸散歩
貴美女さんの散歩風景はまるで作家石川英輔の『大江戸シリーズ』に出てくる世界のようです。
「気風がよくて情に厚く、芸は売っても色は売らない心意気」の辰巳芸者“いな吉”さんの散歩
と言ったところでしょうか。
現代のいな吉さんはスマホを使ってお気に入りの風景をパシャリパシャリ。


亀戸天神の藤




亀戸天神で藤をみて、
船橋屋本店でくずもちとあんみつを食べて、
駅前から路線バスに乗って、上野公園までの、半日の旅をしてきました。

藤は、大半は盛りを過ぎていて、がっかり。
船橋屋は本店とあって、超満員でお店に入るのに、30分ほど待ちました。
でも、待ったかいがあって、あんみつのおいしいこと。お土産用のくずもちは飛ぶように売れていました。
お店の前にしゃがの花が可愛く咲いていて、満足!

一時間に2本ぐらいしかない上野公園行きの路線バスに乗って移動。
数年ぶりに、上野のお山をゆっくりと散歩しました。
この季節、緑がきれいで本当に満足!
中でも、寛永寺清水寺観音堂の「月の松」は、始めて見ました。
不忍池を見下ろす高台にあって、とてもきれいでした。
つつじの花と見事な円を描く松の枝振りに感動!

旅の終わりは、エビスビールのビアホール、次に、御徒町の蕎麦屋。(貴美女)

亀戸天神の船橋屋本店


寛永寺清水寺観音堂の「月の松」

(Photo by Kimijo 2018.4)

5186昭和のテレビっ子:2018/04/21(土) 08:23:36
デジャプ〜〜〜/臭い!
2018.4.20 「Me Too」のプラカードを持って財務省に乗り込む野党集団


2013.10.18 反原発を訴え、偽棺をかかえて練り歩く大阪の謎の集団

◆安全保障と経済をめぐる重大な外交上の判断が要求される今、委員会審議を拒否して、黒い
衣装をまとって集団パフォーマンスを繰り広げる国会議員たちにの姿にぎょっとした。
昨年ハリウッドで広がった「性的暴行の被害を積極的に訴えていこう!」運動を真似たのだろ
うが、昨日のこの写真を見てすぐ思い浮かべたのが5年前大阪で起きた葬儀デモだ。雰囲気が
重なる。もう一つは安倍総理に対する問責決議案の採決の際、一人牛歩戦術に挑み、さらに壇
上に上がると手を合わせ線香を上げる仕種をした喪服姿に数珠の山本太郎議員だ。
どれも、世界共通というより、一部の人の日本独特のパフォーマンスに見える。
えげつないと言うか、臭いと言うか…。



5187昭和のテレビっ子:2018/04/23(月) 16:59:50
絵になるキムさん
先日、核実験場の閉鎖を宣言したキムさんのアップ映像をこの数日テレビのニュースでよ
く見かける。
紙を読むためか、うつむき加減のお顔が正面から大アップ。
あの特徴的なヘアースタイルが光る。光るのはポマードだ。粗めの櫛を使っての調髪なの
だろうか、太めの櫛の跡がくっきり残っている。
服に無関心で全くしゃれっけの無い父が、会社に行くときだけは柳屋のポマードを塗って
髪を整えていたことを思い出した。櫛はべとべと、枕もべとべと。母も娘二人も父の櫛と
枕を蛇蝎のごとく忌み嫌っていたものだ。

一糸乱れぬ芸術的ヘアーを横からも観賞できるようカメラが移動。耳の上のそり込みが黒
々とした豊かな頭髪を引き立てている。頬肉に食い込むように真っ直ぐ伸びた黒のメガネ
のテンプル(つる)の様子が、キムさんの強さを表しているかのように見えなくも無い。
計算し尽くされた演出だ。何処から見ても絵になる。



5188昭和のテレビっ子:2018/04/23(月) 20:19:06
イグ・ピューリッツァー賞候補写真
沖縄市長選で自公推薦候補が圧勝した瞬間の取材記者の表情を捉えた一枚


◆左の記者が首にかけている青いカードは「沖縄タイムズ」、アロハシャツの男性のカードに
は「ラジオ沖縄」とある。真ん中の背の高い男性はカードを下げていないが、「琉球新報」だ
ろうか。

◆昨日は沖縄市長選挙だ。重要な選挙だというのにテレビはでは殆どとりあげられていない。
今年、名護、石垣に続き、沖縄市でも「オール沖縄」が推す立候補者が当選を逃した。
誰が撮影したのだろう…。なかなかの画像がネットにあがっていた。
右横で満面の笑みを浮かて万歳三唱をする集団の横で、沈鬱な表情の記者たちの表情が何とも
言えない。沈鬱な表情で会社にもどり、どんな記事にしようかと悩みぬいたに違いない。

◆本日の沖縄2紙について藤原かずえ氏がこんな書き込みをしていた。
「球新報は社説でたっぷりと沖縄市長選について書いていますが、非常に不自然なことに
オール沖縄が敗北したことについては一切触れていません」
「沖縄タイムスの社説は、沖縄市長選には一切触れず、大衆の引き締めに必死です」
そうか、やっぱりそうか…。



5189昭和のテレビっ子:2018/04/25(水) 16:43:22
映画『危険な情事』1987
「私NHKなんで」という堅物プロデューサーを演じるウッチャンのギャグではないが、
そのNHKらしからぬ題名の映画をやっていた。

何かのパーティーでマイケル・ダグラス演じる弁護士とメリル・ストリープを少し尖らせ
たような女性が演じる雑誌編集社に勤めるキャリアウーマンとの出会いから始まる。
ゆったりしたムードで始まっただけに、クリント・イーストウッドとメリル・ストリープ
の「マジソン郡の橋」風のしっとりした大人の不倫愛を楽しもうと最後まで観続けようと
思った。ところが、次第にとんでもない展開に移っていく。
一夜の情事がきっかけで、その気になった女性が次々と残虐極まるストーカー行為を起こ
す。最後はまさに身の毛もよだつホラー映画になっていた。
だらしない男と狂気に走る女、そして夫と我が子を守り予想外の強さを見せ、女を銃殺す
る妻。数日の間に繰り広げられた愛のときめきを、思い出の宝箱に入れて思い出を大切に
温めながらそれぞれの人生を終える「マジソン郡」どころではなかった。

今何でこの映画をNHKは放映したのだろう。
邦題を「危険なセクハラ」「危険な不倫」に読み替えて、男女を問わず国会議員や官僚に
に観てもらいたかったのではないか、警鐘を鳴らしたかったのではないかとつい想像した
くなった。
なにせ「公共放送NHKなんで」…。



5190キメラ17号:2018/04/25(水) 19:12:15
“やらせて下さい”
2009年
「自民党にお灸を据え、民主党に一度やらせてみよう」
真摯に訴える“やらせてください”の言葉でその気になった国民が大勢いた。私もその一人だ。
3年3ヶ月の間様々なことがおこり、
9年経った今、

2018年枝野代表
「真っ当な政治を」
「内閣不信任案を提出、もう一度やらせてみて下さい」

9年前に政権を担った党の議員たちが、今では名前を変えて3つの党に別れている。
そして
「やらせてください」
政治家や官僚が安易にこの言葉を使うと、呼びかけられた人から「Metoo!」と怒りの声
が起きかねない時代になった。



5191昭和のテレビっ子:2018/04/30(月) 18:57:34
NHK『中国秘境 四川美人谷』
中国の秘境チベット高原にある「美人谷」と称するギャロン・チベット族の集落を訪ねた
ドキュメンタリーだ。
1980年代に放送されたNHK特集『シルクロード』の21世紀版といったところだろうか。
こういうものを撮らせたらNHKにかなうものはないだろう。

美人とあれば男子だけでなく女子も興味津々。美をはかる尺は現代の一般的で共通のもの
で何とも言えないが、確かに美人谷の女性はみな美しい。美しいだけでなく強い。よく働
く。強いだけでなく、賢くかつ優しい。古くは母系社会の女王の国の末裔とあるのにも十
分納得がいく。
主人公は26歳の二人の小さな子をもつラムさん。お笑い芸人友近さん、はたまた夏目雅
子さんを彷彿とさせる美人だ。美人であることは彼女には全く関係無い。毎日起きてすぐ
伝統の髪型を整え身繕いをし、子を育て、野に出て働き、仲間に協力し、そして家を守る。
先祖を敬う。顔よりさらに生活の有り様が美しい。みな実に勤勉でもある。男たちもいっ
しょだ。女がこうであれば男も自然とそうなる。

質素で力強い人々の生活の背景にある、山間の絶景、春の緑と花、石積み住居と塔、連綿
と続く信仰が根付いている世界は、ジブリのアニメか桃源郷のように思えた。
時代の流れによって、この世界の姿も変わっていくのだろうが、自然がこわされ、物が溢
れ便利になることだけが果たして幸福なことなのか…どうしても考えてしまう。
便利な世界に住んでいる人間の勝手な思いなのだろう。
時代の変化はやむを得ない。だが、時々耳にするチベットの人権問題を考えると、この桃
源郷にそんな問題が起きないか心配になってくる。



5192万理久利:2018/05/02(水) 11:17:30
『雑多な日々(二)』評
【髭小話】【冬のオリンピック】【七年目の春】、小作品三つからなる作品ですが、作者の
回りで起きた事柄、家族とのふれ合い、失った命、新しい命、現在に至るまでの約20年
の時の流れを、著者の記憶の中の映像とともに眺めているような気分にさせられます。

1997年ソフィアとイスタンブールでの御主人の髭に纏わる話、翌年1998年の大手術と長野
オリンピック、20年タイプスリップして2018年2月のピョンチャンの小平選手、そして
7年目を迎えた震災の話です。著者の頭の中では、時空を超えた景色が広がっているかの
ようです。
髭を蓄え始めたことを知らない子供達が父親を観て驚く…鬚ズラの御主人の顔、驚いた子
供達の顔、それを観てほくそ笑んでいる著者の顔が読み手にも広がります。
滑りきって嬉しそうに両手を挙げる小平選手の姿はつい最近のことですが、著者と同じく
長野の清水選手のバンザイ姿も綺麗に頭の中に蘇りました。
最後の「七面の春」では震災7周年NHK特別番組に出て来た、記憶の風景を映像に残そう
とするタイムラプスクリエイターのことを取り上げています。

読み返してみると三つの作品の流れも、著者の記憶の流れも、一本の線で繋がっているこ
とに気が付きます。
美空ひばりの「ああ 川の流れのように〜♪ 」の歌が聞こえてきそうです。

春の兆しが見えてきたあるひの午後、陽の当たる静かなリビングで原稿用紙に向かって、
頭の中の映像を文字にしている著者の姿が作品の中から浮かんできます。
お子さんや孫さんたちが大人になって著者の作品を読むようなことがあれば、これもまた
彼等にとっての「タイムラプス作品」になるのではないでしょうか。

5402



5193同人α総務:2018/05/02(水) 12:15:32
お知らせ
10月22・23日開催

佐賀高校第11期生「喜寿記念同窓会」のお知らせを、リンク『伝言板』に掲載しました。
喜寿記念と同時に平成最後となる同窓会の特別企画は「お伊勢参り」です。



5194昭和のテレビっ子:2018/05/03(木) 08:47:05
5月3日 雨
やっとお湿り。夏の模様替えでせっかく綺麗になったつるの家に土埃が入り込まなくて一
安心です。「もう掃除しなくていいよ。洗濯しなくていいよ」と言われているような気分
です。
他方、これは憲法の涙なのかもとも…。
井上達夫は『憲法の涙』の中で、私が以前から抱いていた疑問をはっきりと訴えています。
護憲護憲と騒いでいる人も、無理矢理へりくつをこねて憲法をねじ曲げて解釈している人
も…。とどのつまり、“僕(憲法)をないがしろにしているではなないか!!”の涙です。
時代に合わなくなったり、摩耗したパーツを修理したり入れ替えたりすることも許されな
いのか!! の涙です。
見方を変えれば、これは自衛隊の涙、拉致被害者の涙、竹島/尖閣の涙、安心して猟に出
られない漁民の涙、そして岸や三島の涙のようにも思えてきます。

71年目の日本国憲法。テレビは朝から昨日のTOKIOの涙涙の記者会見ばかりです。



5195同人α総務:2018/05/06(日) 16:03:33
個人著作集アップのお知らせ
牟田元明氏による、「佐賀・さくら会」2018年度会報寄稿二作品を掲載しました。
 ・『神々の意味するもの』??(1月号)
 ・『続編を確信 〜ポーの一族〜』??(3月号)

※上記リンク集またはhttp://9328.teacup.com/create01/bbs でご覧になれます。



5196昭和のテレビっ子:2018/05/08(火) 11:08:01
NHK『ストップ!詐欺被害! 私は騙されない!』
「おはよう日本」や「首都圏ニュース」で年寄り相手の詐欺撲滅キャンペーンが、地道に
続けられている。被害事例を観ていて感心するのは、次々と出てくる騙しの手口、簡単に
騙されてしまう現実、老いてもなお子供を思う親心、そして多くの老人がまとまった金を
持っているということだ。
私の場合はこのキャンペーンは不要だ。まずこの種の被害に遭うことはない。。例え騙さ
れたとしても取られる金がないからだ。

その代わり、私独自の「騙されないぞ」キャンペーンはこちらの方だ。

4.27 報道番組より


5.7 朝日新聞



5197万理久利:2018/05/08(火) 17:17:30
ここにも押し紙
先日1年振りの学生時代の同じくラスの仲間で女子会を開いた。
そこで、たまたま新聞押し売りの話が出た。

【A子】
クラス担任はバリバリの共産党員でもあった地学の教諭だ。皆の記憶は地学の先生という
より、小柄で物静かな活動家のイメージだけが残っている。
「先生お元気かしら」から始まって、一人っ子のお嬢様A子から思わぬ告白があった。
学生時代、自宅にいたA子の元に担任から電話。勧誘されて一年某新聞をとったという。
A子の父親を知っていた私が思わず「お父様よく了解してくれたわね」と言ったら、当時
父親は単身赴任でのんびりやの母と二人住まいだったらしい。母娘、新聞は殆ど読まず、
片隅に積んでいたらしい。(A子以外の女子にはなぜか電話がなかったことが確認された)
授業にもクラス行事にも熱がはいっていなかったが、生徒を叱
らずひたすら優しかった。自分のことで忙しく、生徒に無関心だけだっのかもしれない。

【B子の話】
B子の住む集合住宅にクレーマーおばさんと言われている人がいる。
古くからの住民で自治会活動でも長く尽力してきたらしい。一方、困り者。
自分の思うようにならないと騒ぎだし、他の役員を黙らせる。
彼女は某宗教団体の会員。気の弱そうな入居者がくると自治会役員の経歴をちらつかせ、
団体の新聞をとるよう強制してくるという。クリスチャンでもある夫を亡くしたばかりの
ご入居者に新聞購読させしまったほどの凄腕だ。

こんな話は昔からいろんなところであったのだろう。今だったらこれも一種のパワハラに
なるのだろうが、長閑な風景と言えば長閑だ。大騒ぎすることもないだろう。
集まった仲間全員、新聞購読は止めたと言う。もちろん私もだ。
「一ヶ月無料購読」や「景品」を見せられても心は動かない。
新聞は溜まる一方で処理が面倒、ネットで十分、むしろネットの方がいろんな情報が得ら
れて分かりやすい、早い、偏らない、これが全員一致の理由だ。
新聞社にとっては「長閑」とは言ってられない時代になったようだ。

※「押し紙」:新聞社が部数水増しのため販売店に注文させて買い取らせる新聞のこと。



5198昭和のテレビっ子:2018/05/10(木) 20:14:22
マレーシア:マハティール氏92歳、首相返り咲きへ
アメリカ人キムさん3名の解放ニュースに驚いたが、マレーシア政権交代にはもっと驚い
た。返り咲きとは言え、何と92歳だ。マレーシアと言えば、最近ではウクライナ上空で
おきたマレーシア航空ミサイル爆撃事件、昨年の飛行場での金正男氏の暗殺事件が頭をか
すめるが、親日国であることも見逃せない。
御年92歳、まさかの軍事クーデターではない。
「マレーシア議会下院(定数222)選挙は、 マハティール元首相が率いる野党連合が
過半数議席を獲得して勝利」とある。(newsweekjapan)
国家への熱い思いと、行動力と政治手腕と健康を備えていれば年齢など関係ないが、人間
寿命というものがある。次世代に引き継ぐ使命もある。他になり手がいなかったのだろうか。

日本の総理選びは如何なものだろう。与野党関係無く今の総理に取って代わる人材はいる
のだろうか。この際、マレーシアの二番煎じで総理経験者の中から選んでみてはどうだろ
う。村山氏を除いてみんなマハティール氏より若い。
  鳩山由紀夫 71歳
  菅直人   71歳
  小泉純一郎??76歳
  細川 護煕?? 80歳
  福田康夫????81歳
  石原慎太郎 85歳※元知事
  不破 哲三?? 88歳※元委員長
  村山 富市?? 94歳


米朝会談候補地としてシンガポールが有力視されているようだが、この際マハティール氏
の返り咲きを機に、北朝鮮とは縁が深いクアラルンプールで行うことも一案だ。
数年前までは両国を行き来する飛行機もあったはず。
平和と人権をアピールするには、ある意味絶好の地なのかもしれない。



5199つる姫:2018/05/15(火) 17:00:30
沖縄翁長雄志知事が退院
オール沖縄を率いて粉骨砕身してきた翁長知事が本日午後無事退院。早速復帰会見を開い
た。一ヶ月の入院で大分痩せておられた。
回りから“翁長知事がいなければ沖縄の未来はない”とおだてられても、“沖縄の自由と
平和を取り戻すのは自分しかいない”と強い信念をお持ちなっていても、この際知事を潔
く辞職してまずは静養すべし! 御自分の体が一番だ。健康な新知事に任せた方が沖縄県
民、いや日本の為になるのではないか。まずは十分養生していただきたい。



5200つる姫:2018/05/16(水) 07:50:24
訃報:毎日新聞社特別編集委員 岸井成格さん
TBS「サンデーモーニング」を観る張り合いが完全になくなりました。
合掌



5201昭和のテレビっ子:2018/05/16(水) 13:07:38
新潟あれこれ
新潟女児事件、犯人らしき?23歳の男性が一昨日逮捕されました。「死体遺棄・損壊容
疑」とありますが、最終的には殺人に繋がっていくのでしょう。報道はしていませんが、
小児性犯罪容疑もあるのではないでしょうか。

マスコミは警察発表があった日の夜、早速加害者宅に大勢でおしかけました。昨日は一日
中、テレビワイドショーはこの事件一色です。加害者家族の他、同窓生、会社の上司、同
僚からも根掘り葉堀り、あることないこと、ほじくり出しています。それを元に、スタジ
オには元刑事と称する人や心理学者を呼んで、コメンテーターとともに推理ごっこを繰り
広げています。本日も同じようにこの事件一色になるでしょう。

このところ新潟は事件が続きました。米山県知事のホテトル嬢買春辞任、親子山遭難(未
だに行方不明)、少女惨殺…。そして古くて新しい朝鮮拉致事件です。ひとみさん、めぐ
みさん等々多くの拉致被害者を出しているのも新潟県です。 「住みたい件2017」の
びりっけつ3県は45位佐賀、46位徳島、47位茨城、新潟は26位。今年は新潟がぐ
っとランクを下げるかもしれません。



5202昭和のテレビっ子:2018/05/20(日) 17:20:11
強いおじさんおばさん
日曜夜のNHKプレミアムドラマは殆ど観ているつもりだったが、3年前の同番組『アイア
ングランマ』を、再放送で初めて観た。大竹しのぶ(渾名:ソルト)と室井滋(同シュ
ガー)が繰り広げる、“お婆さん”が繰り広げる、スパイ大作戦もどきのアクションドラ
マだ。(互いにお婆さんとイヤミっぽく呼び合う)
二人の女優それぞれの持ち味/癖が嫌と言うほど誇張されていて思わず笑ってしまう。

「グラン○○」といえば、映画『わたしのグランパ』、テレビドラマ『PTAグランパ2』が
すぐに思い浮かぶ。主人公はみな孫思いの優しくて知恵も腕力もある力強い強いお爺さん
だ。優しくて強いお爺さんといえば、北大路欣也、泉谷しげる、志賀廣太郎がでてくるテ
レビドラマ『三匹のおっさん』もあった。以上はどれも男性が主役だが、この手の「お婆
さん判」ドラマもちゃんと作られていたようだ。

調べてみたら、今放送中の『PTAグランパ2』の後に予定されているのが『アイアングラン
マ2』だった。室井さん、大竹さん、スタントマンを使ったとしても、本人が演じなければ
ならないハードな動きもあるはずだ。大丈夫かな?
同世代としては、元気がもらえるドラマだ。
テレビも高齢化社会。
          
        『アイアングランマ』2015.1 NHK
        



5203同人α総務:2018/05/20(日) 21:31:11
お知らせ
同人α55号のテーマが『チョットコイ』に決まりました。

さてさて、これは一体… お題提供者 神野氏のテーマ前書きでお確かめください。
※テーマ前書き集→ http://9326.teacup.com/create01/bbs/58



5204昭和のテレビっ子:2018/05/23(水) 19:55:25
たまには/加戸前愛媛県知事
加戸前愛媛県知事が本日ネット番組に登場しました。 (聞き手:鈴木馨祐 議員)
https://www.youtube.com/watch?v=jwpVGzxhqrQ  28分

昨年の国会参考人招致の時と同じく、先日の国会証言についてマスコミは殆どとりあげませんでした。
今回は野次が飛び交う国会の場とは違い、たゆったりした雰囲気の中でのお話しです。
新聞・テレビはもちろん、国会生中継だけでは見えてこない政治の問題点に気付かされます。

 2018.5.23 喫茶店内のオープンスタジオ(永田町)にて



5205昭和のテレビっ子:2018/05/24(木) 19:45:51
ガッテン
大学アメフト騒動では、当初より被害者の父がテレビに何度も出ていたが、怒りをぐっと
こらえた堂々の話しぶりと恰幅に、そこそこの企業のお偉いさんか、まさかの人権弁護士?
とまで勘ぐってしまうくらい感心したものだが、何と維新の会所属の大阪市議だった。
氏自身もかつてアメフト選手だったようで、とりわけ今回の事件には全力をあげて取り組
むらしい。体力、気力、弁舌に長けた人物を敵に回した日本大学側は、頭を抱えているこ
とだろう。
弁護士橋下徹氏がしゃしゃり出てきたら、もっとすごいことになりそう…。

※アメフト被害選手の父「奥野康俊」さん情報
→ http://news7-web.com/okunokeireki/



5206同人α総務:2018/05/24(木) 21:50:11
第32回 日洋展の案内
ニューロン・カフェアートギャラリー#A-01眞崎太仁子さん所属の日洋会主宰
第32回「日洋展」が開催されます。

会期  5月30日(水)から6月11(月) 休館日6月5日(火)
時間  午前10時から午後6時(最終日は午後3時閉会)
   ??入場は午後5時30分まで(最終日は午後2時30分まで)
会場  国立新美術館 東京都港区六本木7−22−2 展示室 2A、2B、3A、3B

※「伝言板」にも掲載



5207万理久利:2018/05/25(金) 11:01:39
周回遅れの『汎用』評
前号53号掲載作品です。54号作品『サリッサ』を読んでいて、この『汎用』を思い出
し読み返しました。

機械に弱い私が、汎用と聞いて思い浮かぶのは、ハードにせよソフトにせよ、「何にでも
使える、応用できる」といったところでしょうか。

冒頭で著者は、私のような読者にもわかりやすく、「汎用」の意味について、ハード面で
はエンジンとモーター、ソフト面ではコンピューターを例に取り、「汎用」と言う言葉の
意味を整理してイメージさせてくれます。重さ、大きさ、単純性といった要素も関わって
くることにも気付かされました。
イメージさせたところで、さらりと、著者が一番言いたいこと“パソコンこそ、汎用機と
いうべきである”と述べています。「何で 何で?」と読者に理由を知りたくさせます。

導入の次にくるのが、何と二足歩行から始まる人類と道具の歴史です。
二足歩行によって自由になった2本の手が、自分の身体の及ぶ範囲を超えたところに影響
を及ぼすことになり、そして工夫をかさね道具を進化させることにより、それが脳の進化
まで及ぼす――NHKスペシャル「人類誕生」にはなかった視点が面白い。
「物」、ハードとしての汎用性を追求していけば、「1つの道具」に集約させることが理
想ですが、21世紀の今もそれには限度があるようです。著者は「それには大きな発想の
転換が必要である」と述べていますが、いったいどんな転換なのか気になりました。

コンピュータ内蔵により道具の進化は飛躍的に進んだものの限界は限界。そこで最後に著
者がとりあげるのは「物」としての道具ではなくソフトとしてのコンピューター、パソコ
ンです。物としての「箱」はありますが、確かにソフトは無限大です。
著者が述べているように、事業で使われるコンピューターはそれぞれの目的に従い特化さ
れ「汎用」とは距離を置いている印象がありますが、パソコンはペン、クレヨン、ノート
や計算機といった文房具はもちろん辞書、本、電話帳が小さな箱の中に収まっています。
さらには、テレビ、クリニック、商店、「人」とも繋がっています。

パソコンにカメラや電話機まで加えて、小さくて軽い箱につめて、人間がこれをポッケト
に入れて移動することを可能にしたのがスマホ。これもある意味では著者が言うところの
「発想の転換」の一つなのかも知れませんね。
5305

        作品 挿絵より
    



5208同人α総務:2018/05/27(日) 09:41:55
貴美女の散歩道/朝の紫陽花
 
 (Photo by Kimijo 2018.5.27)


井の頭線の線路の両側に、紫陽花がたくさん咲き始めました。
今が一番ういういしく、きれいです。
でも、この季節は、花より新緑の黄緑の濃淡が、抜群にきれいに思います。(Kimijo)
????????????      



5209万理久利:2018/05/27(日) 15:14:41
『サリッサ』評
 「“サリッサ”ご存知ですか」
から始まるこの作品は、まるで読者の反応を先取りしたかのような上手い出だしです。
タイトルを目にしたとき、頭に浮かんだのは「????」マークでした。古代マケドニア
の兵士がもつ長い槍は知っていましたが、その名称は知りませんでした。

 前号『汎用』で著者は二足歩行によって自由になった2本の腕が道具を生みだしたと述
べていますが、其の道具は、まず食料を確保することと、命を脅かす猛獣から身を守るこ
とから始まったと思われます。時を経てそれが食料を自由自在に改良し生産する道具に、
敵対する勢力を潰すための道具となりました。サリッサは猛獣ではなく敵対する相手を潰
すための原初の道具とも言えます。『汎用』を書いた後、この一極集中の武器サリッサ、
「失われた技術/道具」を取り上げたのが、何とも興味深く感じました。

 古代ローマ史やイタリア史を書き綴る塩野七生氏の愛読者でもある著者が、塩野氏に対
し「科学的視点に欠ける」と苦言を呈すところは、いかにも理系男子でもある著者らしい。
  ●7?、7?もある槍を、兵士たちは、あの混み合った群団、しかも命を掛けた中で
   操作できるのか
  ●長い槍に強度と直線を保たせるためにどんな材料が使われ、長い槍の各部分の接続
   方法についてもどんな工夫かなされたのか
  ●馬上からのやり投げの際、「鐙」が考案されていない時代、果たして安定した槍投
   げが可能であったのか
  ●長時間かけての遠征部隊は、メンテ、補給をどのようにしてやっていたのか
 これら四つの疑問を著者は挙げています。
著者からすれば、するどい歴史考察をする塩野女子も、こういった視点からの切り込みが
不足だと感じられ、その視点があったら彼女の「歴史物語」はより力強い、説得力のある
ものになるだろうと思ったのでしょう。その観点からいえば、同人αに長く連載されてい
る『肥と筑』は、塩野氏とは異なり、科学的検証要素を入れ込んだ物造り歴史物語なのか
もしれません。

 歴史の中に登場する様々な道具、ここでは古代戦闘具「槍」ですが、歴史を辿ると同時
に、其の時代に使用した物の構造、材料、工夫を探っていく面白さがありました。
 寺田寅彦のエッセイを読んだ時と同じワクワク感でしょうか。老いた読者でも「科学す
る心」をそこはかとなく蘇らせてくれる一作でした。

『サリッサ』挿絵より

5404



5210昭和のテレビっ子:2018/05/29(火) 09:20:03
ミンミン賑わい座/ひな壇芸人
「テレビに映りたい」
「少しでも長くしゃべりた」
「名前と顔を覚えてもらいたい」
   「売れたい」
   「次回も当選したい」……
お笑い芸人も国会議員も、力の順から前列に並ぶのだろうか。

  



5211昭和のテレビっ子:2018/05/29(火) 18:44:09
ミンミン賑わい座/無限ループ
ディベートにおける「論法」などきっちりと研究したことはないが、国会答弁質疑で使わ
れた「ご飯論法」が気になり、少しだけ調べてみた。あの時の質疑だ、あの時の答弁だ、
と国会シーンが思い浮かぶ。それにしても言い得て妙のネーミングではないか。

<マスコミ、国会でみられるいろんな論法>
・論点を巧みにすりかえる ご飯論法
・その場その場で都合を合わせる ご都合主義論法
・「より疑惑が深まった」を人民裁判で多用する 人治主義的手法
・他者の言説を言い換える(言葉を勝手に切り取り主旨を変える) わら人形論法
・ありそうな憶測を順につなげて重大事象が発生するかのように見せかける すべり坂論法
・相手を少しだけ肯定した後に延々と批判を展開する YES-BUT論法
・「偏向はネットも同じ」と言うお互い様的な 相殺論法
・過去のある時期に於ける相手の非を咎めることにより、咎める方に歴史的正当権を生み
 出し、以降咎める方が何をなしても大抵免責される 贖罪転嫁論法
 立証すべき結論を根拠に持ってくる 循環論法
他にも色々…。

◆評論家たちが雑誌やネットで国会議員の語り口を分析するときにでてくる数々の「論法」
名を並べてみたが、全部ひとくくりにしたのが「モリカケ論法」となりそうだ。
何も得られない「時間つぶしの非生産的論法」と言い換えても良いだろう。



5212万理久利:2018/05/31(木) 08:40:52
CR建物解体ショー/万能解体重機
今月に入り、家の直ぐ裏のマンションの立て替え工事が始まった。
まずはマンションが建つ敷地全体を建物がすっぽり隠れるくらい白いシートがぐるりと貼
られた。トラックが出入りする隙間からは、入り口脇に居住者が残していったと思われる
豪華なソファーとテーブルが見えた。多分作業員の休憩所に使われているのだろう。

この数日、朝からエンジンの唸る音と、バシャーンと耳鳴りがするほどの音が聞こえてく
る。米軍機騒音対策を施した窓ガラスを打ち破って聞こえてくる。時に地鳴りもする。
いよいよ解体作業が始まったようだ。
ふと思いついたのが屋上、あそこからなら現場が見えるはすだ。“騒音の元を見てやろう
ではないか”……予想通り屋上からは解体現場がまるみえだった。

散水の中、一台の橙色の大きな重機が長い腕を伸ばして建物に噛みついていた。腕も、腕
の先に着いている巨大ハサミ、上下左右、自由自在に動きながら、壁に体当たりしたかと
思うと、ハサミを広げて鉄骨を噛み切きっていく。溜まった瓦礫をかき寄せくるりと回転
して道路側の空き地に落としていく。作業中、脇から作業員がホースで水をかけている。
その瓦礫を二回りほど小さいもう一台の重機が次々とトラックに積んでいた。
たった二台の重機でこの3階建てのマンションを解体していたのだ。重機の力強さと器用
さがあるからなのだろう。何よりもその重機を操作する作業員が凄い。重機の位置を微妙
に移動させ、狙いをつけて腕と夾みの位置を決め、思いっきり噛みつかせる。この技は一
朝一夕では修得できないはずだ。案の定、ひと作業終え座席から降りてきた作業員は白髪
が交ざるいいお年頃の年配者だった。

橙色の強力解体マシーンは、破砕機、クラッシャー、ニブラ、ハサミ、ペンチ、ニッパー、
カッター、シャベル、といった道具を備えた建物解体のための強力な道具、“汎用性”が
高い道具とも言える。
そして、α53号作品『汎用』の時にも感じたのだが、なんといっても一番汎用性が高い
のは「人」ではないのだろうかと改めて思った。

捕捉:
橙色の重機のアームに書かれていた「ZA/IS 225 USRK」から調べてみたら、
日立建機の解体重機だった。



2週間後
 



5213昭和のテレビっ子:2018/06/01(金) 08:08:46
鎖国
ワイドショーは日大アメフトばかり。あきた。
その前は県知事、財務官僚、芸能人によるセクハラ事件、刑務所脱走事件等々。ネタがつ
きても困らないのは、一年以上続くモリカケ騒動だ。
どうして全局同じ内容になるのだろう。あれでは他のニュースが見えてこない。

昨日初めてネットニュースでベトナム国家主席が御夫妻で訪日していることを知った。
来日初日の29日、早速チャン・ダイ・クアン主席はベトナム人が多く住む群馬を訪れ工
場などを視察し知事と今後の経済協力について会談、翌日30日は訪日を歓迎する宮中晩
餐会が開かれたとあった。
帰国する6月2日まで、どんなどころを回り、日本政府ともどんな話をしたのかを知りた
いところだ。
今回のことだけでなく、大小問わず各国の主席やダライラマ氏の訪日もニュースはあまり
テレビでは取り上げてこなかった。
また、日本の総理や外相の海外訪問もあまりとりあげない。

テレビのニュースや報道番組は国内中心で世界の政治情勢が手薄になるのは分からないわ
けではないが、あまりに少なすぎる。国民に知らせたくないのかと疑いたくなるほどだ。
グローバル化を叫ぶ割には、テレビは海外ニュースを伝えない。
報道は依然として日本は鎖国状態とも思える。ネットではその点、様々な海外の情報がは
いってくる。
だが、日本ではまだまだテレビからの情報が巾を利かせている。それも地上波だ。
ネットではカバー仕切れないところを、誤った情報を、テレビ局が関連新聞社の力と合わ
せて、視聴者に伝えていくべきなのではないだろうか。今テレビが鎖国状態を作っている
とさえ思いてくる。



5214同人α総務:2018/06/01(金) 09:38:31
貴美女の絵手紙散歩/衣替え
貴美女さんから、写真ではなく“絵手紙”が送られてきました。
思わずニッコリ。季節と作者の気持ちが伝わってくる、6月初日を飾るにふさわしい一枚です。

       

         6月1日、衣替えです。
         グズグズ言わず、しゃっきりしましょう。

         15年ぐらい前に、絵手紙教室に入ってみました。
         雇われの講師が云うに、「絵をはみ出すように大きく、大きく描きなさい」と。
         私が大きい絵が嫌いだと言ったら、この教室にあいませんので、辞めて下さいと。
         道具だけ買わされて、バカバカしいと思ったけれど、今となればよかったと思います。
         絵でも字でも、個性があっていいと思うので、好きな時に好きな絵を描く、字を書くことに決
         めました。ただ、難点は、続かないこと。特に私は好きやす、飽きやすいこと。

         着物の柄は、日舞の師匠の影響が大きい。
         粋な踊りには、粋な浴衣が一番よく似合う。
         本当にステキな先生でした。(貴美女)



5215同人α総務:2018/06/02(土) 19:35:27
個人著作集アップのお知らせ
■コピペ大王エッセイ集 (戯評リンク集参照)
2017年度『コピペ書評』選りすぐり4作を一挙掲載しました。
*いつもながらの大王による素晴らしいパッチワーク作品です。
他人の作品をハサミで丁寧に切り取り、細心の注意をはらってあっという間に縫い合わせ
たパッチワーク「10分de 名著」となりました。

使用:コピペ判定支援ソフト コピペルナーV17



5216つる姫:2018/06/30(土) 08:00:40
日曜朝のつぶやき
金正恩の笑顔を見て
  私は騙されない

王貞治ソフトバンク球団会長の再婚ニュースを聞いて
  私も諦めない

         



5217万理久利:2018/07/01(日) 06:02:23
『瀬戸内少年史―高校暗黒時代』評
毎回、自分の若し頃と重ねて面白おかしく、時に苦笑いしながら読ませていただいていま
す。
今回は高校時代。著者にとっての高校生活は、ビシッと決めたスーツ姿のクラス担任の女
性教師が発した“大学進学心得”で運命づけられたようです。小・中学校時代を通して著
者には女難の相があったように見受けられますが、高校でもやはり…。高校生活の初っぱ
なに閃いた著者の予感は残念ながら当たってしまったようです。

社会に出る前の世界は、家族、友達、そして教師の影響を強く受けます。生活は学校中心
で先生の監視下にもありますから、教師の影響は大です。
それを裏付けるような、科目ごとの展開と担当教師評が繰り広げられます。
?「入学初日から進学guidannce」に始まり、?「受験勉強~東大中止」まで
体育、美術、物理、数?B、英語、生物、音楽…、得意不得意を赤裸々に吐露、それぞれ
の教師について、教材について、ピリッとした皮肉を交えて評しています。

授業やクラブ活動の他、高校時代の大イベントは修学旅行。地元を一時離れて他県見学で
す。遠出は初めてだったのでしょうか。西日本の瀬戸内海沿いの田舎町で育った高校生に
とっては、別世界に映ったことでしょう。穏やかな海と遠くに見える四国のなだらかな山
並みを眺めていた青年が巨大黒部第四ダムを見たときの感動は、さぞや大きなものだった
のでしょう。私の高校修学旅行は京都奈良。あまり覚えてないので、あまり感動は無かっ
たのだと思います。古いお寺は沢山ありましたが、観光客が多くて東京にいる感覚とあま
り変わりませんでした。東京からでしたら、海か山だけのど田舎に行った方が記憶に残る
刺激を受けたのかもしれません。

最後の?は「先生伝」。高校時代を振り返ってふつふつと湧き出る思いを述べた節です。
社会に巣立つ前の長い学校生活、とりわけ高校時代は、大学に進むにせよ、就職するにせ
よ、これから人生を決める大きな分岐点にもなります。だからこそ、出会う教師の存在は
大きいのでしょう。仕事に、子育てに追われていた頃は気が付かずとも、年を重ねたから
こそ、教師の在り方、学びの意味、大切さをしみじみと考えるようになったのだと思いま
す。振り返ってみて、自分にとって良い先生、そうでなかった先生、誰もが昔を振り返り
一度は考えたことがあると思います。「悪い先生」といってもそれは自分の問題。反面教
師にしてしまえばいいことなのですが、そうはいきません。
「“良くない児童・学生だっただろう”と(先生に言われそう」
こんな台詞がでてくるのも年をとり、自分と教師を客観的に余裕をもって振り返ることが
できるようになったからでしょう。

ユーモア溢れる作品の中に、
  孫達が良い教師に当たりますように
????感動の機会をもたせたい
  祖父として、せめても学問の大切さを孫達に真顔で伝えていこう
年をとった“瀬戸内少年”の苦い体験や感動体験から出た、心からの願いと決意が伝わっ
てきました。

5405



5218昭和のテレビっ子:2018/06/05(火) 09:07:33
他人のそら似/ホームズ兄と???氏
 

上の二人は同一人物ではない。左はドラマ『シャーロック』でホームズの兄マイクロフト
を演じるマーク・ゲイティス氏、右はシリアのアサド大統領だ。

今、19世紀ではなく21世紀を生きるシャーロックホームズの冒険が面白い。ホームズ
の並外れた推理力と行動力にスマートフォンやハイテク機器操作が加わり、毎回ダイナミ
ックな展開がみられる。ハイテクのバックには19世紀の匂いを残すロンドンの町並み、
部屋の風景がいつも見える。いかにもBBC製作ドラマではないか。
このドラマでホームズとワトソンコンビに負けない位の存在感をだしているのが、兄マイ
クロフト。毎回見る度に誰かに似ていると思っていたがなかなか名前が出てこない。

今朝、ネットニュースで一枚の写真を見た。
金正恩氏と並ぶシリア大統領、そう、マイクロフトのそっっくりさんはアサド氏だった。
ドラマの中で「兄はイギリス政府を影であやつる権力者だ」とホームズが言っていたのを
思い出す。米朝会談の前、ドラマのマイクロフトも自家用飛行機で金正恩の元を訪れかね
ない。

アサドさんとホームズの兄は、どうやら顔だけでなく性格も似ていそうだ。



5219昭和のテレビっ子:2018/06/06(水) 08:57:20
たまには/自民党による民主党政権の検証レポート
こんなものが、6年前に書かれていたとは…。これを読むと、政治に無関心だった私も3
年3ヶ月にあったことをひとつひとつ思い出す。
どの派閥に所属していようと、自民党議員はこれを再度読み直して気を引き締めてもらい
たい。有権者である国民にも、同じ過ちを犯さないようこの報告書を読んでもらいたい。

始めの数頁を読むだけで、腹が立つのと同時に笑えてくる。

【自民党による民主党政権の検証 ー 迷走の3年を総括 ー】(PDF)
        平成24年8月
https://www.jimin.jp/policy/policy_topics/pdf/067_01.pdf??????44P



5220万理久利:2018/06/07(木) 10:01:10
色、いろいろ 形、色々
いよいよ関東でも梅雨入りです。
道を歩いていると、この時を待っていたかのように、家々の垣根から真ん丸にふくらんだ
アジサイの大玉が顔をだしていました。雨に濡れる紫陽花の色は一層鮮やかさを増してい
ます。

咲きはじめはどの紫陽花も同じ色、薄緑の小さな玉をつけているために“ここのアジサイ
は何色だったっけ”と記憶を辿っていましたが、開くに従って白、青、ピンク、紫…とは
っきりとしてきました。その色も時間の経過とともに変化していきます。アジサイの醍醐
味でしょうか。

品種改良された見事に咲き誇る紫陽花も良いのですが、「開きそこないの“しけた花”」
の印象があった額紫陽には別の味わいがあるように思えてきました。色の変化というより
一本一本、開き具合によってバラエティーに富む違った姿を楽しめます。

  

     



5221昭和のテレビっ子:2018/06/07(木) 17:03:07
理研「増える毛髪」
ピンク色の肌をしたヌードマウスの頭部後方に生えた数本の黒々としたい毛を見てギョッ
とした。
毛髪の肝「毛包」を人工的に大量に作る技術を理化学研究所と京セラの研究グループが開
発したらしい。ニュースを聞いた人のなかにはギョッとするどころか、「やったー、やっ
と光が射した!」と心の中で叫んだ人もいただろう。

理研と言えば、「増えるわかめ」と「STAP細胞騒動」の印象が強いが、実用化すれば、
新たに「増える毛髪」が加わることになる。効き目のない育毛剤もカツラもぐっと需要が
減るかもしれない。メーカーは違った意味でギョッとしたことだろう。

真っ黒で堅い頭髪が嫌だった私も、寄る年波に勝てず抜け毛、部分禿、残った髪もところ
どころ白くなり、かつての強くて黒々とした髪が愛おしい。
今は男性型のみの対応らしいがそのうち女性型にも対応できるようになるはずだ。コスト
のことは別として、健康な人の毛包を私の頭部全般に移植すれば、黒髪が生え始めて部分
禿や白髪からも解放されるのだろうか。場合によっては、憧れの細くてしなやかなブロン
ドの頭髪にもなれるのだろうか。

2020年以降の実用化を考えているあるから、早ければ2020年。オリンピックの年
だ。オリンピック後の経済を、世界初の「増える毛髪」が牽引してくれるかもしれない。
ライザップのように使用前と後を、禿を売り物にしているお笑い芸人がCMに登場する
かもしれない。
昔から「ハゲを治せればノーベル賞もの」と言われていたが、どうなることやら…。

薄毛に悩む人のためにも、日本経済のためにも、どうかSTAP細胞の時のようなカラブ
リで終わらないよう願っている。



5222:2018/06/11(月) 06:11:45
瀬戸内・・・への論評に謝々
瀬戸内少年史への評論、有難うございます。

小生に「女難の相」があったとは慧眼恐れ入りますが、幼少期だけは的外れです!
母は町内随一の美人で優しく、女優の○○にも皇族の△△にも優る将に天女の様な女性で、世の中の女性は皆が天女様だと本気で思い込んでいたのです。

ところが一寸待てよ思い始めたのが小学校からで、1年次の坂田女教師の無神経な質問事件(既報)に続いて3年次の川畑女教師の男子の尻出し事件。 それは某日運動場に野犬が侵入してきて級友男子の臀部をガブリ!、今なら大事件だが当時は赤チンを塗って終わり。 で、川畑先生はクラス全員の前でその男子の下着を下させて臀部を披露させたのだが、立ちしょんべんが当たり前の時代では男子は前を見られるのは何ともないが、後部をみられるのは最大の恥辱であったのだ。 しかも女子の前で最大の秘所を披露させられたその男子は涙目で顔は真っ赤に、以降当分クラス男子の意気消沈が続いた。 4年次の森本女教師は子供心にもやる気ゼロ、5年次では家庭科の時間があり小袋を裁縫する宿題がだされたが、苦手だった小生は大部分を天女の母に頼んで完成して提出、家庭科の加藤女教師はさげすんだ目付きで何かを発言、笑顔で「お母さん、上手ねえ」とでも言えば苦笑いで誤魔化して済んだものを60年経っても苦々しい思い出の数々、あな恐ろしや女教師!

中高時代 → 進路や生き方について周囲からのアドバイスがあればもっと有意義な6年間を過ごせたのではと後悔、勿論己の勉強不足が元ですが。

最後に孫達への伝言とありましたが、どうしてと思う程に幼児への虐待や殺人が多いのにはやりきれないですね。 新潟事件、岡山県の14年前事件、ベトナム少女事件裁判、目黒事件 等々マスコミも御多忙でしょう。
でもこれらは被害者が一人だから多分死刑にはならないでしょう、が、刑法第199条は「殺人は死刑又は無期若しくは5年以上の懲役」とあり死刑が基本と判読されます、にも拘らず永山基準とやらで・・・・・これは司法関係者の「逃げ」にすぎないです。
被害者家族の心情は「死刑」でも飽き足らぬはずです。 でも日弁連は死刑制度反対で世界もその趨勢とやら。
その理由の一つとして戦後の殺人件数の減少を上げていますが、件数は減っても内容は絶対に悪質化しています、まして純粋無辜の幼児殺など・・・・なんか脇道へそれたのでこの辺にしますが、長女が大学入学する際に言ったこと → 「弁護士と教師にはなって欲しくない」でした。

春からベランダに屋根をDIY自作作業中で、ましてや次号テーマ「チョットコイ」に頭脳迷走で筆のほうはさっぱり状態ですので悪しからず。 否、DIY 奮闘記でも書きましょうか!
?

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0005419.jpg

5223昭和のテレビっ子:2018/06/11(月) 18:56:26
マレーシア首相 マハティール氏来日
新幹線殺傷事件と米朝会談一色の中、昨日羽田に、15年振りに首相に返り咲いた92歳
マハティール氏が昨日羽田に到着した。例によってテレビではほとんどとりあげていない
ようだ。マレーシアと言えば昨年2月、クアラルンプール国際空港で金正男氏が暗殺され
た記憶がまだ生々しい。

本日は第24回 国際交流会議「アジアの未来」− 「開かれたアジア〜繁栄と安定への課
題」− に出席
明日は国会での講演と安倍総理との首脳会談が予定されている。
アジアが大きく変わろうとしているとき、長い政治経験をもつマハティール氏の話を是非
聞きたいものだ。テレビでは期待できなくともネットではその様子が見られるだろう。

※本日午前のインタビューの様子が夜10時 BS7「日経プラス10」である。

      とても92歳にはみえない
      
????????????(018.6.11 日経プラス10HPより)



5224昭和のテレビっ子:2018/06/12(火) 09:33:54
マレーシア首相マハティール氏来日2/生中継情報
地上波は、朝から米朝会談に占領されていますが、ネットでマハティール氏の講演を視ることができます。

本日 マハティール・マレーシア首相 基調講演(主催:日本・マレーシア友好議員連盟)
11:45-12:30 ニコニコ生放送
→  http://live.nicovideo.jp/watch/lv313754871



5225昭和のテレビっ子:2018/06/12(火) 21:40:38
ポリコレ棒/「ピタコロリ」
某テレビ番組で米朝会談の速報を視ていたら、キムさんがアップで映ったすぐ後にコマー
シャルに切り替わった。何とゴキブリ退治「ピタコロリ」が登場。
これはないだろう。キムさんが知ったら、最近朝鮮中央通信から避難された親元新聞社だ
けでなくテレビ局の方にも怒りの爆弾を落とされるのではと不安がよぎった。
     



5226万理久利:2018/06/13(水) 19:20:40
Re:瀬戸内・・・への論評に謝々
この掲示板で『瀬戸内少年史』の番外編を楽しませてもらった気分です。
今の所『昭和瀬戸内少年史』といったところでしょうか、自分の小中高時代を思い出しな
がら、時々苦笑いしながら読んでいます。

【女難の相−女教師】
 いたいた! 私にもな響灘さんが出会ったような女性教師がいました。生徒が女か男か
で先生への印象が異なるでしょうが、ちょっと意地悪で時に残酷なことを平気でやる女性
教師がいました。女性ならではの意地悪とでも言いましょうか。
 当時、小学校では女教師が多かったことを覚えています。クラス替えの時、私も友達も、
そして親も、「今度は男先生が担任になるように」と心の中で期待していたものです。親
は男(オトコ)先生のほうがしっかりと子供を見てくれるに違いないとでも思っていたので
しょうか。多分これは一種の偏見だと思いますが、生徒にしてみれば、意地悪な女先生が
担任になって欲しくないという思があったことは間違いありません。
いい女教師も沢山いたでしょうし、悪い男教師もいたはずですが、子供にとってはたまた
まの巡り会いが隠れたところで結構人生に影響するのですよね。
幼心に、“私は将来あういう女教師、働く女性にだけはなるまい”と強く思ったことだけ
は確かです。
 今から思えば男女関係無く、良い悪い関係無く、みんな懐かしい教師達たちです。でも
現実問題として子や孫がいれば、やはり「良い先生に当たるといいなあ」と私も一番気に
なるところだと思います。
 出会った女性教師がもたらした響灘さんの女難の相も、母上と奥様のおかげでチャラに
なったものと思いたいところです。

【DIY】
 小さな頃、家のちょっとした大工仕事は全部父が請け負っていたことを思い出します。
会社が休みの日はおおかた大工仕事でした。家のなんでも修理屋やです。
 ある日突然コンクリーと砂利をどこからか調達してきて玄関入り口前に流し石を並べて
簡単なエントランスを作ったり、台風が来れば屋根に登って瓦の修理。電気、ガス、水道
についてのそこそこの知識も必要だったはずです。妻に請われてのことでしょうが、あれ
これ楽しそうに取り組んでいるのをみるとあれは一種の趣味だったのかもしれません。
 ベランダデッキの屋根作り…男のロマンかな???ロマンの前にれっきとした人間の生き
る知恵であることは間違い有りません。知恵(技術)をみがかなかった私には羨ましい限
りです。



5227昭和のテレビっ子:2018/06/15(金) 23:03:10
拉致被害者家族の声から見えてくる今の国政の姿・マスコミの姿
 米朝会談を受け、拉致家族者たちがテレビのインタビューに答える姿が流れましたが、
テレビ・新聞では取り上げられなかった部分もたくさんあるようです。
 年をとった被害者の親から被害者の兄弟へと、しっかりとバトンが受け継がれているこ
とがわかります。それと比べて被害から四半世紀近くの間、国民の間でこの事件のバトン
タッチはされたのでしょうか。忘れている人、知らない若者も沢山いるように思えます。
 早紀江さんがおっしゃるとおり、国民全体が拉致被害の実態を認識し奪還への思を抱く
ことが、マスコミを動かし、国会を動かし、家族会や国会議員その他拉致被害者の奪還に
努力するひとたちに力を与えることになるのではないかと、何もできないながら、そんな
思いがよぎります。

アトランダムに
めぐみさんの母、横田早紀江氏
「拉致被害者救出は今がチャンス。日本の国全部が、マスコミの方も含めて本当に正しい
報道をして頂いて、私の親、私の子供だったら私だって同じようにやるでしょという思い
になって頂いて、皆一丸となって救出の為に総理を応援しながら頑張っていきたい」

めぐみさんの弟、横田拓也氏
「この会見で記者の方がこれまで以上に多いので関心が高まってる証だと思うが=安倍さ
んの周辺、官邸周辺、家族会の周りで妥協策を持って答えを導くべきだみたいな融和論が
高まるはず。解決の道筋が見えるまで簡単に動いて欲しくないと総理にお願いした」
「日本政府、安倍総理筆頭にご尽力頂いてる中で反対勢力というか、河野洋平さんのよう
な(国交正常化後に拉致解決を)と見当違いの発言をする方もいる訳ですからそういう方
に惑わされないように私達もブレずに政府と協力しながら進めていければと思ってる」

るみ子さんの弟、増元照明氏
「国会議員の中で拉致被害者救出に一番熱心なのが安倍総理」
「安倍総理でなければここまで来れなかった」
(辻元清美議員を名指しして)「政局に利用しようとしている」


拉致帰国者 地村富貴恵さんの兄 浜本氏
「私のほうから安倍総理に話したことは一言だけです。日朝首脳会談開催が報道されてま
すが、まずその前の3選をお願いします」

須田慎一郎(ジャーナリスト)
「野党寄りで反安倍の元新聞記者でキャスターをやってた人が横田めぐみさんのお父さん
と偶然飲み屋で同席した。そしたらその方が横田さんに『お前は拉致拉致五月蝿い!』と
言った。滋さんは笑って流したがこれが彼らの本心」



5228同人α総務:2018/06/16(土) 14:04:24
レンズの向こう/ネット紫陽花パーク
今の季節、コンクリートジャングルを除くと、公園も住宅街には紫陽花が目に付きます。
そしてここにも竹内氏作の掲示板を彩る紫陽花園の登場です。

     

 

      

     (Photo by I.Takeuchi 2018.6)



5229万理久利:2018/06/19(火) 19:03:46
周回遅れの『肥と筑 四十三回』評
まずは、54号ではなく53号の作品から。
遠い昔日本に渡ってきた徐福船団の構成員として、楚・越・呉、それに加えて魯国に預け
られた殷民六族の子孫からなる墨家集団も混じっていたという著者の説の裏付けを前回に
続き詳細に述べています。

技術集団からなる徐福船団の特徴と、墨家集団及びその核となる殷民の特徴が重なり会い
ます。まずは墨家の経典『墨子』を著者はとりあげてります。
・科学的記述が多い
・識字率が高く、また歴史的事実にも詳しい
高度な技術集団の素養に溢れているではありませんか。

 奈良時代の仏閣の屋根裏の支柱面に棟梁の個人記名が記されていたりするのは、文字を
知っているだけでなく、職人としての高い誇り、技術を尊ぶという高い意識があったから
なのでしょう。
 吉野ヶ里に見られる木造切妻屋根はもちろんその後の昔の日本の農家にみらこの建物
は、殷の支配階級が住む木造たてものと同じ作りだということにも驚かされました。作品
中に掲載されていた“殷人の木造切り妻屋根茅葺きの家”は、昔よくみかけた日本の建物
そのものです。
 吉野ヶ里とほぼ時代を同じくする卑弥呼の統治時代、その宮室の様子からみて、その建
築には鉄製刃物が使われた可能性が大きいこと、そして卑弥呼と魏帝との間に文書のやり
とりがあったこと、等々、徐福集団さらにはその中の墨家集団の影響を早い時期からうけ
ていたという著者の推測には頷けるものがあります。

 高い知識を備えた技術集団「墨家」が一方で鬼神の存在を信じていた、神霊を尊んでい
たというところが興味深くもあります。このあたりでも、墨家は日本人に影響をあたえて
いるのかもしれません。または気が合ったのかな?

追加:コーヒーブレイクについて
●前半部分で“信行”が魯国の編年史『春秋』について触れていましたが、その中の
「時間・空間の概念を、十二支という共通シンボルで一つにくくるという発想は、抽象的
な象徴を用いて、異なる現象の共通性を見るという作業が中心に有り、非常に面白いです
ね。有る面で密教の四種曼荼羅と通底するところがあります。だから、占術は止められな
いんです」部分は、著者が占星術に見せられた理由のひとつとみました。
●「音に色が見える」「色が匂う」といった“共感覚”もまた日本人の特徴なのでしょう
か。論理で出割り切るだけの人間には出て来そうもないこの感覚は墨家とも何か共通する
ものがあるような気がしてきました。ちなみに今読んでいる『日本人の脳』とも大いに関
係してきそうです。
5303



5230同人α総務:2018/06/20(水) 21:01:00
貴美女の絵手紙散歩/ワールドカップ
サムライブルーのユニフォームを着て応援する日本の総理の姿を昨日目にしましたが、早
速文句を言われてました。選手を応援する気持ちくらい、素直に受け取ってもらいたいも
のです。
その点、貴美女さんのこの絵手紙は誰が見ても文句をつける人はいないでしょう。
文句どころか、ニッコリ、ホッコリしてきます。
親戚に丁度これくらいの背丈のチビちゃんがいます。顔ダチも衣装の雰囲気もそっくりで
思わず声をかけたくなりました。昨日のサッカー選手を見て、大人達が喜ぶ姿を見て、
「僕も」と思ったかもしれません。

      
????????????    2018.6.20  Kimijo



5231万理久利:2018/06/22(金) 14:01:47
『肥と筑 四十四回』評
 四十四回、著者は一回も休んでいませんから、44÷4(季刊)で『筑』は今号で10
年目最後を飾る号となりました。一区切りの四十四回は、それを著者が意識したかどうか
は分かりませんが、いつもとは違ったスペシャル判、スピンオフ判といった内容になった
ようです。スピンオフと言えば、毎回勉強会の休憩タイム“コーヒーブレイク”がありま
すが、今号にはブレイクタイムが設けられていません。なぜなら四十四回は全部がブレイ
クタイムだからでなのでしょう。
 さて、そのスピンオフ判の内容とは。勉強会の主催者である後藤家頭首英夫の冒頭の言
葉をそのまま借りると「日本人特有の正副構成・特有の日本語表示」。

 正副構成の例として、神道と仏教、歴代統治機構にみられる皇室と藤原氏・公家と武家
・将軍と執権、刀剣における軟鉄と鋼鉄、漢字と仮名、集合と部分…等々を挙げています。
個別には考えてみたことはありますが、ずらり並べられた例を見ると、個別では見えてこ
ないものがうっすらと浮かんできます。
 正副というより優劣/強弱/対立といった要素を含まない、別次元のもの、或いはパラ
レルワールドといった関係にあるような気がしました。
 時に対立や衝突があったとしても、パラレルワールドを尊重しそのまま生かしつつ利用
し合う、別次元との意識があるからこそ共存(同化ではない)しながら利用し合えてきた
という歴史が日本にはあったのではないでしょうか。

 後半部分では日本語表記について書かれていますが、日本語表記における漢字・仮名・
ローマ字についてもそれぞれがパラレルワールド。それぞれが一つの世界をもっているか
らこそ、組み合わせることにより飛躍的に表現の世界が広がっりそして深まったようです。

 宗教、政治体制、言語表記、そして美観、感性、精神構造といったものまで、日本人を
特徴づけるのは、パラレルワールドをそのまま受け入れ生かすところにあるような気がし
てきました。ではなぜそうなったか…。
??著者は作品の中で自然災害が互助の国民性を、四季変化が無情感をもたらしたと述べて
いますが、日本の自然環境に加え、海に囲まれた小さな島国であるということも、パラレ
ルワールド共存に大きく影響しているのではないでしょうか。
 共存には多大な困難が生じる、それを克復するためにいろんな工夫を重ねる、そこには
またパラレルワールドで培った知恵が生かされる、そこにまた新たなパラれるワールドが
できる…。これは日本だけでなく世界中で起きてきた人類の文化なのかもしれませんが、
よりはっきりと見られるのが日本なのかもしれません。だからこそ資源に恵まれず、災害
が絶えない小さな島の国が何千もの間、海の向こうの国にとって変わらずに存在しつづけ
たのだと思います。

 著者の思いとはかけ離れ感想になったかもしれませんが、日本という国を改めて考え直
す機会をいただけた、歴史音痴の脳みそを時空を超えて刺激してくれる『肥と筑』スピン
オフ判となったようです。
5406



5232昭和のテレビっ子:2018/06/24(日) 17:41:14
モノクロ映画の味わい
今週はNHKプレミアムシネマで古いながら味のある映画二本を見た。
ともにモノクロで、半世紀以上前に作られた作品だが、CGを始めとする撮影技術が今と
比べると格段に発達していなかっただけに、監督やスタッフたちの工夫や役者達それぞれ
の力量が存分にためされていたのだろう。技術に頼らない真剣勝負具合が作品に十二分に
生かされているように思えた。

『第十七捕虜収容所』ビリー・ワイルダー監督 1953
第2次大戦末期のスイスとの国境に近いドイツの第17捕虜収容所第4キャンプ。
ドイツに捉えられたアメリカ空軍の軍曹たちの中がとに角陽気で前向きだ。皮肉とユーモ
アと反骨心に溢れる中、脱走を諦めずに着々と計画を進める。捕虜達のエネルギーはマッ
クウィーンの『大脱走』でも感じたが、なんでこんなに団結できて陽気でいられるのだろ
う。日本が作る日本人捕虜収容所が出てくる暗くて陰気な雰囲気な空気が流れる映画とは
大分異なる。これは戦勝国が作る映画と、敗戦国のそれの違いなのだろうか。
初っぱな「あっこの人は…」と気になった第4キャンプに一人送り込まれたドイツ人スパ
イは何と今BSで再放送されているスパイ大作戦に出てくるリーダー役、白髪のピーター
・グレイブスだった。モノクロのため髪の色は分からないが、少し金髪がかったしなやか
な髪の初々しい青年だ。映画の終わりは、任務をかっちりやり上げ仲間と颯爽と現場を離
れていくグレイブスではなく、自国のスパイだと気づけなかった同じドイツ人兵士の銃弾
を体中に浴びて死んでいく役だった。

??????20代のピーター・グレイブス
   

『アメリカ アメリカ』エリア・サガン監督1963年
映画の時代背景は、前述の捕虜収容所の時らさら半世紀ほど遡ったトルコ。
主人公はトルコの弾圧に苦しむギリシャ人の青年だ。友人からアメリカの様子を聞いた主
人公は熱にうかされたようにアメリカへの脱出を計る。両親も僅かではあっても全財産を
息子に持たせ、一抹の夢にかけ、アメリカの船が出るイスタンブールに送り出す。
全財産を行きずりの男に奪われ、イスタンブールでの過酷な肉体労働で貯めた僅かの金も
娼婦に奪われるが、若さ故の強烈な夢とエネルギーがついに彼をアメリカに渡らせる。
移民国アメリカを改めて思い知らされた。今はどうあれ、若者に夢と希望とチャンスをく
れたアメリカの顔があった。移民のDNAがあるからこそ、米兵捕虜達は自由とチャンスを
求めて陽気にかつ諦めずに捕虜収容所からの脱走を何度でも試みるのかもしれない。
この監督は『エデンの東』をこの作品の10年ほど前につくっている。

第36回アカデミー美術賞(モノクロ作品部門)、第21回ゴールデングローブ賞 監督賞受賞。
2001年、アメリカ国立フィルム登録簿に登録(wikipediaより)
   



5233同人α総務:2018/06/28(木) 18:10:52
貴美女の絵手紙散歩/雨雨降れ降れ
梅雨入り少し前に頂いた一枚です。梅雨らしい雨が続いたら紹介しようと思っていました
が、ちっとも梅雨らしい日が続きません。この数日梅雨明けと思うばかりの晴れ、予報で
はこの先一週間、関東では雨無しの蒸し暑さとか…。これでは東京は深刻な水不足になり
そうです。そこで、熱冷ましを兼て、雨乞いの掲載です。

      
       Kimijo



5234同人α総務:2018/06/29(金) 12:54:17
貴美女の絵手紙散歩/つゆ明け
関東甲信越では、「もうすぐ」どころか「もう」梅雨が明けてしまいました。
貴美女さんの雨乞い少女の絵手紙も虚しく終わってしまったようです。
'51年観測始まって以来の6月梅雨明け。今年の夏の水が心配です。
今日は朝から湿度と気温がグングン上がってきています。


Kimijo

             
              つる



5235万理久利:2018/06/29(金) 16:57:37
サムライブルー
ワールドカップで賑わうサッカーですが、あまり興味はありません。
それでも、ネットで見かけたこの「勝色」と題された写真に目が留まりました。
黒に限りなく近い藍色です。好きな色です。
勝利を祈ってのノリで付けた「勝色」という題かと思いきや、日本古来の伝統色として存
在していました。武士や軍人に好まれた色とあります。
そう言えば 剣道の防具や衣装もこの色でした。勝ちを狙った縁起物というより、ぴしっ
と気が引き締まる効果がこの色にはあるような気がします。
男性だけでなく、女性の夏の浴衣などはやはりこの藍色を使ったガラが多いことからも、
日本人は昔から藍色とりわけ深い藍色が好きな民族なのでしょう。

この写真を見て思い浮かべたのが「曜変天目茶碗」の深い青です。「器の中に宇宙が見え
る」とも評される一品。12世紀頃、宋で製造されたといわれる茶碗は本家本元の中国で
は不吉とされ、今は日本で数点だけ大切に残されているということからしても、深い青に
魅せられる日本だったからでしょう。

海に囲まれた小さな島国だったからこそ、古代から、海と天に広がる宇宙の深い青に寄せ
る気持ちが育まれたのかもしれません。

 



5236万理久利:2018/07/04(水) 07:50:08
『山荘便り』評
長年暮らした都会を離れ、富士山を望む自然豊かな山荘に暮らし始めた一年を綴った作品
です。毎年定期的に訪れ慣れているものの、定住となると、また新たな発見、感動がある
ようです。

移り住んだ春からの一年の移りゆく季節の風景が美しい写真とともに綴られています。目
にとまる植物、耳にはいってくる鳥の囀り…、全てが新鮮に感じられたはずです。
緑に囲まれた閑静な空間で、森林浴をしながら読書ができる感動もひとしおだったことで
しょう。定住初年度ゆえの“グッドラック”といったところでしょうか。
それを表すように、記憶も含めて、登場する植物、生き物、本の名前が満載です。
 鳥:メジロ、ウグイス、コマドリ、オオルリ…
 他の生き物:ガマガエル、ヤマカガシ、フナ、ウグイ、アブラハヤ、アユ、ナマズ、テ
       ナガエビ…
 植物:ブラックベリー、赤松、松毬、オニグルミ、クヌギ、コナラ、カエデ、ハゼノキ、
    ホオノキ、ヒメシャラ、ムクロジ、ギンナン…
 本:『ブラックベリー・ワイン』『ショコラ』『南仏プロヴァンスの12か月』『アイルラ
   ンド・ストーリーズ』…

高等遊民的な暮らしぶりに見えますし、それに著者はあこがれているようにも思えますが、
現実は、冬に備えての薪の準備等日常生活を送るにあたってのご苦労があるようです。作
品中には描かれていませんが、これまでと変わらぬ設計事務所の仕事もあるはずです。
仕事に触れなかったことや、取り上げた読み物に、時事や経済に触れた雑誌、実務書、大
衆小説を挙げなかったことで、高等遊民的生活のイメージが増しました。

著者の11年前の作品『シリーズ・歪んだ風景−岐路』を思い出しました。
これは春から始まり、夏・秋・別れの予感で終わる冬の四編からなる詩的な作品です。
四種類の花の写真とともに、その香り、その時流れる四種類の音楽、訪れる「彼」の服装、
去って行く後ろ姿があります。著者にしては珍しく短い作品ですが、記憶に残るいい作品
です。当時著者はまだ都会暮らしだったはずですが、春夏秋冬、定期的に河口湖の別荘に
出かけていたからこその作品だったのかもしれません。

※『シリーズ・歪んだ風景−岐路』→  http://2style.in/alpha/11-11.html
5407



5237同人α総務:2018/07/04(水) 13:02:49
貴美女の散歩道/蓮
    深大寺に行った時、入り口で撮った一枚の写真です。
                       眺めていたら、気持ちがすっとして、おちつきました。
                       色や茎のせいかな?? (Kimijo 7.1)

蓮の花の形や色もいいのですが、このベルベットグリーンの葉にひきつけられます。
花の上に座るより、葉の上で座りたい、いや寝そべりたくなります。
貴美女さんの気持ちがすっとしたのはこの蓮の葉の色と雰囲気のせいではないでしょうか。
花ときゅっと伸びた長い茎、薄緑のふっくらとしたつぼみ、花びらが落ちた後のハチス、
これらがベルベットグリーンの大きな葉っぱの上でゆらゆら…。

花がお釈迦様の台座で、葉は幸運と美の女神 吉祥天の台座。なんだかしっくりきます。



5238万理久利:2018/07/06(金) 12:12:42
54号「髭」 編集後記を読んで
毎号、テーマに拘らない作品が並びますが、作品寄稿者による編集後記では触れることが
多いようです。今回は男性二名が、それぞれ面白い「髭考」を載せています。
女子は自分が生やす鬚を通しての考察ができませんので、男子による髭考には興味があり
ます。

響灘王子氏:
曾祖父、祖父、本人の鬚面の画像3枚をずらりと並べていただきました。
明治、大正、昭和それぞれの時代の匂いと、それぞれの個性の違いはあるものの、一連の
血のつながりと言いましょうか、髭への拘りが感じられて興味深く拝見させていただきま
した。
ご自身は定年退職後、鬚剃りから解放され伸ばし始めた、とありますが、確かに多くの男
子にとって髭剃りは毎朝の無意識のうちに押しつけられた日課になっているようです。日
本では、一部の例外を除き、勤め人の殆どは、基本髭を剃った顔が原則です。少なくとも
私が生きてきた時代は。
「そもそも古代から戦国時代までの男は上下ともに髭を生やしていたのに江戸時代には綺
麗さっぱり」とあるように、遠い昔はもっと自由に任せていたようです。戦後、自由自由
と叫ぶわりには、男子は鬚剃りに疑問をいだかないまま黙ってし続けてきたようです。
以前褌姿で胸毛と髭面姿の男子を全面に出した岩手「蘇民祭」のポスターが不快感を与え
るという理由で撤去されました。ポスターに苦情を呈したのは、すべすべお肌の清潔感溢
れる男子が好きなおば様達と、ひ弱な小父様ではないかと想像します。?男子は男子らし
く?でもいいではないですか。女性が頭髪をいじくり回して自由におしゃれをして、自己
表現するならば、男子は髭で勝負…これもあり。
髭の効用についても触れています。何と「保温効果」。女性には気が付かない視点です。
そういえば、エスキモーやイヌイットの小父さんたちはもじゃもじゃの髭をつけている人
が多かったですね。

古賀氏:
髭をはやして喜ぶ人は「体制側の権威者タイプ」と「反体制を主張したいタイプ」の二つ
があると述べています。なるほど、そういう見方も確かにできます。いずれにせよ、髭を
使って自己主張をしているわけです。利用しているわけです。
目的はどうあれ、折角の髭、剃ろうと生やそうと、どこに生やすか、どう整形するかも男
子の自由です。人様の目を気にする必要がなくなった今であればますますもってご自由に。

首より上に生える同じ毛でも、頭髪と髭では随分と扱いが違います。髭はどちらかという
邪険にされがちです。男子にとっては、響灘氏のいうように自分の顔を飾る自前のアクセ
サリーです。まさしく男のアクセサリー。タカラジェンヌも髭をつけるとぐ〜んと男らし
さが増すではないですか。
朝からオーム事件死刑囚の話題で賑わっています。麻原さんの髭、あれにはどういう意味
があったのかなどとつい考えてしまいます。逮捕される前と後では意味合いが違いそうで
す。
※α54号編集後記 → http://2style.in/alpha/54-08.html
5400



5239同人α総務:2018/07/06(金) 12:55:54
貴美女の絵手紙散歩/七夕
東京は久しぶりに朝からの雨。
九州四国中国あたりでは、ずっと大雨が続いています。
天の川が氾濫したかな?
雨乞いの絵手紙が効きすぎたようです。

明日は織姫と彦星の年に一度の逢瀬の日。無事果たせるでしょうか。
貴美女さんが描いた笹の葉に、てるてる坊主をぶら下げたくなりました。

        
         Kimijo



5240同人α総務:2018/07/10(火) 19:15:10
レンズの向こう/塔
先日電車とバスを乗り継いで栃木県のある町に行きました。
埼玉を抜け栃木に入ると、どんどんと田圃の緑が増えてきます。はるかかなたまで薄緑の
稲。同時に目についたのが鉄塔。田圃のなかにどかんどかんと鉄塔が建ち並び、たくさん
の細い電線を繋ぎながら遠くの方まで続いていました。住宅街の鉄塔とは違った味わいが
あります。鉄塔をみるとなぜかワクワクしてくるのはなぜか。空に向けて堂々とそびえる
ところ、そしてそこには人々の暮らしを支える力強さみたいなものがあるからでしょうか。
鉄塔には青い空と緑が似合います。竹内さんもこのワクワク感でレンズを向けたのかもし
れません。


????????????所沢にある航空管制部の棘だらけのタワー
????????????

白が生える航空公園内の放送塔                   めでたいNTT電波塔
  
(Photo by I.Takeuchi 2018.6.29)



5241万理久利:2018/07/13(金) 16:09:37
アイス
 今はスーパーの大きな冷凍食品コーナーにずらりと並ぶアイスですが、私が幼かった昭和
の頃は、すぐ近所の食料品店の店頭に置いてあるアイスのショーケースを上から眺めて、ガ
ラスの引き戸を左右に動かして好きなアイスを取り出していたものです。買うのは10円の
アイスキャンディーがほとんどでした。黄色(レモン)、紫(葡萄)、ピンク(桃)色別の
果汁ものや青(ソーダ)、白(カルピス)の味が付いた氷菓子です。棒に「当たり」とあれ
ばさらにもう一本!。これも楽しみのひとつでした。
 ちょっと我慢してお小遣いを貯めると、たまに銀紙に覆われた棒がついたアイスクリーム。
カップに入ったアイスクリームには手が出なかった記憶があります。この時の欲求不満が爆
発したのか、大人になって給料が貰えるようになってから、レディーボーデンの大きいサイ
ズを一人で食べ胃もたれを起こしたことがあります。

 先日『アイス総選挙2018』をテレビでやっていました。 1位「スーパーカップ超バニラ」
2位「ジャイアントコーン」 3位「チョコモナカジャンボ」、どれも食したことがありますが
番組では取り上げられませんでしたが、今クリームものではまっているのはオハヨー乳業の
「ジャージー牛乳モカソフト」。
 それでも暑い夏はやっぱりアイスクリームより、アイスキャンディーかチューペットそし
てかき氷です。アイスクリームは私にとっては、ストーブの前で楽しむ冬の食べ物になりま
した。



5242同人α総務:2018/07/14(土) 19:38:59
貴美女の絵手紙散歩/夏休み
昭和の夏休み、そんな感じの貴美女さんの絵です。

小学2,3年のお姉さんと、幼稚園の弟。
お姉さんは僅かのお小遣いで弟にもアイスを買おうとしたけれど、棒アイス二つ分しか持
ち合わせていなかった。棒アイスを買いなさいといったけど、弟は「やだやだ、ソフトク
リームじゃなきゃやだ!」と言ってだだをこね、結局お姉さんは自分のアイス一個しか
買わなかった…。

こんなストーリーが頭に浮かびました。
貴美女さんの絵手紙は、いつも物語を作り出してくれます。

        
         Kimijo



5243昭和のテレビっ子:2018/07/15(日) 17:05:33
『女の一代記「瀬戸内寂聴〜出家とは生きながら死ぬこと」』
BS朝日で『時代屋の女房』をチラ見。夏目雅子が綺麗だった。渡瀬さんはタクシドラバ
ーではなく、古物を回収して運ぶ軽トラドライバー、骨董屋だ。何しろ若い! 刑事でも
なく司法書士でもないが、やはり地味で控えめでちょっと頑固な役柄は変わらない。

終わってBSフジに移ると、今度は宮沢りえが登場。着物姿が美しい。映画にせよドラマ
にせよどんな役をやっているのだろうと暫くみていると、なんと瀬戸内寂聴の役だった。
例えつくりものだとしても、今もお元気で活躍している彼女のお姿を知っている私として
は、ちょっと違いすぎるのではないかと思った次第。
タイトルにある「出家とは生きながら死ぬこと」は瀬戸内さんの言葉らしい。
出家することは彼女にとって男を断ち切り、この世を捨て去ることを言うようだ。
しかし出家してからの彼女は、「男」は別としても、より一層現世とのかかわりを強くも
つようになったように見えるのは私だけだろうか。

   夏の暑さを和らげてくれた二人
   (映画『時代屋の女房』より              ドラマ『女一代記』より
       



5244同人アルファ総務:2018/07/16(月) 10:16:13
貴美女の散歩道/花と金魚
貴美女さんからの写真は殆どタテのものがヨコ。それは受け取り側こちらのパソコンの設
定の都合らしい。この掲示板に貼り付けると、何もしなくてもきちんとタテになっている。
そんな訳で、先ず一枚目の写真、赤と黒の点々を見た時、これがなんのかよくわからなか
った。まず頭に浮かんだのが金魚。冷静になって、90度回転してみたらそれはユリの花
だった。上下の観念を捨てて物を見ると、違ったものにみえてくるようだ。
今回は貴美女さんが撮した花と、私が妄想した金魚のコラボ。

?? 

          

    ????????????????   
                       (Photo by Kimijo 2018.7.15)



5245キメラ17号:2018/07/19(木) 09:39:41
刺激的な風貌
うだるような暑さが続きます。こんな時、人間はピリ辛ものを食べたり、栄養たっぷりの
うなぎを食べたりしてちょっとした刺激があると、高温多湿でふやけた脳みそが少しだけ
活発になります。食べ物ではありませんが、こんな画像をネットで発見し、ちょっとだけ
キリッとなりました。
※画像:「気になる宇宙」https://twitter.com/Kininaruutyu  より

産まれたことに気づいていないカメレオン
 
   自力で這い出ることに失敗し、人の力を借りて卵から脱出してもまだまるまっているカメレオンの赤ちゃん。

    唯我独尊顔のブロブフィッシュ(にゅうどうかじか)
    
       オーストラリアの深海に住む魚。陽に当たらないからでしょうかお肌は白くてぬるぬる。
       大きな鼻と口、とぼけた小さな目、海の底でのんびり暮らすとこういうお顔になるので
       しょうか。涼しげな表情というより、暑さも寒さも超越したような雰囲気です。

鎧をつけて優雅に泳ぐチチカカミズガエル

   同じ水の中でも、深海に棲むブロブフィッシュと異なり、世界で最も高い湖で
   あるチチカカ湖に生息するカエル。お肌はぼつぼつがたくさんある濃い緑と茶
   色と灰色が混ざったような色。ジャバラ状のぼつぼつの皮膚が伸びるそうです。
   目一杯ジャバラを開いて泳ぐ姿は、醜いどころか涼しげで優雅。



5246昭和のテレビっ子:2018/07/21(土) 14:02:23
ミンミン賑わい座/党名七変化
第196回通常国会が約1ケ月の延長を経て昨日に事実上の閉会となった。
最終日には内閣不信任議案が提出。大いに荒れたようだ。

たまに国会をテレビやニコ生中継でみるが、みたことのある議員でも党名となかなか繋が
らない。いつの間にか党を変わっていたり、その党そのものの名前が変わっていたりする。
企業名や市町村名が合併/統合などにより変わることがあり戸惑うことがあるが、党名も
しかり。その最たるものが民主党。統合や分裂が続いて何が何やら…。
メディアではさほど話題にされなかったが、数年の間に名前を数回変えた党がある。
2012.11 日本未来の党
2012.12 生活の党
2014.12 生活の党と山本太郎となかまたち
2016.10 自由党??← 今ココ

報道番組のMCやゲストの中にですら間違える人がいるくらいだ。革新系は党名もどん
どん革新していくようだ。自由民主党、共産党、公明党はその点長続き。保守的と言えば
保守的だが、選挙権者としては混乱することはない。
要はその党がいい政治をしてくれればいいだけのこと。政治にばかり目をむけていられな
い国民にとっては、コロコロと党名を変えられたら落ち着いて党の善し悪しを見極めにく
くなると思うのだが…。



5247同人α総務:2018/07/28(土) 09:27:38
貴美女の散歩道/台風前日の夕焼け
どちらも色が面白い。上下、数分の違いかと思いますが、色の変化具合も面白い。
このところ日本列島各地で水攻め、高温攻めを受けているだけに、気象学のことな
ど知らなくとも、これをみただけで天災の予兆のように思えてきます。



     

        スマホなので、空をとるのは難しいのですが、色が面白いので送ってみます。
        中継中の空をみてテレビで天気予報士が、「こんな夕日の時は、必ず台風がくる」と言ってました。

        (2017.7.27 Kimijo)



5248万理久利:2018/07/29(日) 20:22:37
日傘再生
  

先日久々の遠出、といっても隣町の知り合いのお宅を訪ねることになったときのことです。
場所を地図で調べはしたものの、方向音痴の私は、おそらく道に迷うことになるはず。
夏の陽差しを考え、出がけにふと浮かんだのが“母の日傘”でした。玄関の戸棚奥にその
まま押し込んでいたいたはず…。さあ出掛けるぞとばかりに傘を開くと2本ともしみだら
けです。骨の周りはうっすらと茶色くなっていて、とてもさせるものではありません。や
むなく母が庭いじりのときに使っていたひさしが大きくのびた帽子をかぶって出掛けまし
た。

帰宅して、部屋に開きっぱなしで置いてあった日傘を眺めているうちに、むらむらと再生
への意欲がわいてきました。布製、防水加工もないはずです。「よっしゃダメ元でキッチ
ンハイターで試してみよう」とばかりにハイター原液を、とりわけ汚れが目立つ箇所に原
液をふりかけ、その後畳んでバケツに半日つけておきました。
見事に復活!!??色が蘇りました。
80を過ぎても、白いローヒールに麻でできたアイボリーのワンピース、そしてこのレー
スの縁取りがついた日傘をさして、ちょっときどって歩いていた母を思い出しました。
娘はそうはいきませんが、今度、この傘をさしておでかけしてみようと思いました。



5249昭和のテレビっ子:2018/07/30(月) 23:17:33
笑って納得
なかなか面白いアンケートとその結果です。順位にもなぜか納得できます。
これまで自分も、こんな言葉を使った覚えがあるし、こんな言葉に騙されたこともありま
す。はなから騙すつもりで使う言葉もあるようですが(特に「無料」「全米No.1」)、ほと
んどの場合、その時は本当にそう思っていたのではないでしょうか。結果が違う方向にな
っただけのこと。



5250昭和のテレビっ子:2018/08/03(金) 12:58:36
NHK終戦記念特別番組
この時期になると、テレビでは戦争を扱った番組がぐっと増えます。
小さな頃は父の横で第二次世界大戦にまつわるテレビ番組を何気に視てきました。とりわ
け広島・長崎の悲惨な映像を何度もみました。15日は菊の花が沢山飾られた壇上で昭和
天皇が、あの独特の語調で弔辞を読み上げる姿が焼き付いています。
戦後生まれの私には、小さいこともあって、まるで別世界の出来事でしたが、戦争に行っ
た父はどんな思いでテレビを見ていたのだろうと最近になって思うようになりました。

これまであまりこの戦争のことを考えることがなかったのですが、父のことも含め改めて
歴史を振り返るようになりました。これまで手にしなかった近代日本の歴史に関する書籍
も読むようにもなりました。この時期放送されるテレビもじっくりみるようになりました。
これでもかこれでもかと、当時の軍事政権の極悪非道ぶりを繰り返しているのに疑問を抱
くようにもなりました。昨年のNHK特別番組は殆ど観ましたが、それはそれは…。

73年経って、検証が進み様々な真実が新たに見つかって、それなりに観る価値があると
は思いますが、一方、テレビ局にとって都合悪い点は、時の経過によりますますぼかされ
なかったことにもされてしまうような気もします。NHKだからこそ、果敢に「マスコミの
戦争責任」を1度でも特集したら、大いに見直すのですが。
下記のずらり並んだ番組タイトルを見る限り、今年もまた極悪非道路線かと想像しますが、
10日の「鳴門の第九 歌声がつなぐ日独の100年」は色合いが違うようです。
第一次世界大戦時鳴門の捕虜収容所のドイツ人1000名と収容所所長、住民との拘留のお
話し。以前他の局でこの収容所を取り上げていたのをみて、ホットしたのを憶えています。
NHKがどのようにまとめるか観てみたいと思います。
15日は今年もまたニコ生で靖国の一日を時々眺めるつもりです。

8月4日(土)[Eテレ]後11:00〜深夜0:00
ETV特集
シリーズ アメリカと被爆者 第1回
“シュモーハウス” 〜被爆地に建った「平和」の家〜

8月6日(月)[総合]後7:30〜8:43
特集ドラマ「夕凪の街 桜の国2018」

8月6日(月)[総合]後10:00〜10:45
NHKスペシャル
「広島 最後の問い〜見えない謎と向きあった73年〜」

8月8日(水)[BS1]後6:00〜6:50
“被爆樹木”ニューヨークへ  〜ヒロシマ・NY 二つのサバイバーツリー〜

8月8日(水)[BSプレミアム]後9:00〜10:30
海の墓場・トラック島〜美しき海に眠る戦争遺跡〜

8月10日(金)[BS1]後10:00〜10:50
BS1スペシャル 「鳴門の第九 歌声がつなぐ日独の100年」

8月11日(土・祝)[総合]後9:00〜9:50
NHKスペシャル 「ルソン決戦“最期”の記録 〜ある衛生兵が見た戦場〜」

8月11日(土・祝)[Eテレ]後11:00〜深夜0:00
ETV特集 シリーズ アメリカと被爆者 第2回 「赤い背中」が残したもの〜NAGASAKI」の波紋 〜

8月11日(土・祝)[BS1]後10:00〜10:50
BS1スペシャル 「戦火を駆け抜けた男たちのプレイボール」

8月11日(土・祝)[BSプレミアム]後7:30〜9:00
映像の世紀プレミアム 第10集 流浪の民の100年

8月11日(土・祝)[BSプレミアム]後10:30〜11:30
終戦特集 ドラマ×マンガ「戦争めし」

8月12日(日)[総合]後9:00〜9:50
NHKスペシャル 「私たちは見捨てられた〜戦争孤児たちの戦後史〜」

8月12日(日)[BS1]後10:00〜11:50
BS1スペシャル 「“悪魔の兵器”はこうして誕生した 〜原爆開発・科学者3千人の「心の闇」〜」

8月15日(水)[総合]後7:30〜8:43
NHKスペシャル 「隠された敗北〜ノモンハン 戦場の教訓〜」

8月18日(土)[Eテレ]後11:00〜深夜0:00
ETV特集 シリーズ データで読み解く戦争の時代? 自由はこうして奪われた 〜9万9795人の記録が映す治安維持法の全貌〜

8月25日(土)[Eテレ]後11:10〜深夜0:10
ETV特集
シリーズ データで読み解く戦争の時代? 隠された日本兵のトラウマ 〜陸軍病院“戦時神経症”8000人の記録〜



5251昭和のテレビっ子:2018/08/04(土) 06:47:22
NHK終戦記念特別番組/放送日変更
「鳴門の第九 歌声がつなぐ日独の100年」
8月4日(土)22:00〜22:50  BS−1 (全国放送)
本日に変更したようです。



5252昭和のテレビっ子:2018/08/04(土) 10:46:30
「おぬしも悪いよのう」
ぶんなぐり力士/相撲協会の闇→レスリング監督によるセクハラ→アメフト殺人タックル
/日大の闇→ボクシング界のドン…
スポーツ界の騒動がとぎれることなくテレビをにぎ合わせている。
週刊誌もワイドショーもネタを探しては大盛り上けだ。
豊洲も紀州のドンも盛り上げるだけ盛り上げてその後はまるで忘れたかのように新しいネ
タにとびつく。“事件”/“疑い”をとりあげるなら、真実とその後どうなったかを責任
持ってテレビで取り上げて欲しいものだ。

会長も理事長も面白おかしく取り上げられる。ある意味マスコミの生け贄。視聴率稼ぎの
生け贄。視聴者としての私も反省しなければ…。それにしても下記二つの感想には思わず
うなずいてしまった。先日観た「たけしのこれがホントのニッポン芸能史−悪役」を思い
出した。映画の中の悪役と比べたら写真の二人はかわいいものだ。
「おぬし」とは果たして誰だろう。みんな似たり寄ったり。私もその中に入るのかもしれ
ません。


デーブ・スペクター??認証済みアカウント? @dave_spector  2018.8.3
昼間からVシネマやってると思ったら山根会長だった

Taka_Ito? @taka_pktc 2018.8.1
日大の田中理事長とボクシング連盟の山根会長とが交友があるらしく、闇のアンガールズ
とか書かれてて、さすがに笑う
       



5253昭和のテレビっ子:2018/08/05(日) 11:15:14
早坂暁『春子の人形』
テレビドラマはいろいろあるが、倉本聰、向田邦子、山田太一、そしてこの早坂暁脚本の
作品はどれもはずれがない。とにかく優しい。舞台となる場所の地方の風景もいい。家族
の描き方が自然で、背伸び感がない。
昨日は早坂暁監督作品をみまくった。遺作となった『春子の人形』の前に「花へんろ」を
一括再放送。30年ほど前のNHKドラマだが、昭和のテレビっ子も見逃していたようだ。
題名のとおり、舞台は松山のお遍路さんが通る道沿いにある商家。戦争をからめながらお
遍路さんとそこに暮らした人々を渥美清のナレーションとともに優しく描いていた。

『春子の人形』もまた松山が舞台。優しい作品を作り続けた早坂氏の原点を見た感じだ。
実話に基づくとあるから、兄を励まそうと広島を訪ね原爆にやられて死んだ妹への思いが
氏の作品の「優しさ」の原点になっているのだと納得。
夢千代日記の夢千代もまた、妹春子とダブらせていたのだろう。
夢千代(吉永小百合)、花へんろの静子(桃井かおり)、春子(芦田愛菜)、三人とも共通
の優しさがある。淡々と生きるごく普通の女性たちだが、あたりまえの正義感や愛情を心
の内に秘めている。そして早坂氏は役を演じた三人の女優たちの持ち味をうまく引き出し
たとも思った。春子の母親役田中裕子は期待を裏切らず名女優振りを発揮してくれた。

春子の人形のサブタイトル“〜早坂暁がうつくしむ人〜”、早坂氏は妹だけでなく生きる
人々全てを、日本の風景を、この“うつくしむ”心で描いてきたように思えた。
“うつくしむ”いい言葉ではないか。
是非この作品を早坂氏本人に見せたかったなあ〜。

※再放送:BSプレミアム 9月1日(土)午後3時から



5254同人α総務:2018/08/19(日) 08:02:55
貴美女の散歩道/15日の深大寺
テレビ画面上に、熱中症警戒テロップが毎日のようにみられた夏ですが、この数日一気に
秋がきたような過ごしやすい日が続いています。
15日、この日はまだまだ暑かった。ギラギラと照りつける太陽の熱と、街中のエアコン
が放射する熱がいっしょになり戸外にいると知らぬ間に“ロブスター蒸し焼き状態”にな
りそうでした。天も流石に非人道的だとばかりに午後ゴロゴロとうなり始めやがて雨を降
らせました。

そんなこともつゆ知らず、水車がゆっくり回る音と、そこからわずかに水で冷やされた空
気を受けて客を待ち受ける大狸。上から下がる彩り豊かな大きな切り子灯篭、終戦記念日
の、いつもと変わらぬ深大寺ののどかな夏の風景です。

(Photo by Kimijo 2018.8.15)
 
     深大寺にお参りに行ってきました。
     本来ならば、両親が眠る地に戻って墓参りせねばなりませんが、ままならず…
     ことあるごとにお参りする、深大寺にお参りしてきたわけです。
     この時期、花は百日紅ですが、蕎麦屋の盆飾りと一緒になって、とてもきれいでした。
     お客さんは、まばらで、たぬきは、退屈そうでした。
     水車の回っているのが、みえますか???(貴美女)



5255同人α総務:2018/08/20(月) 12:25:23
貴美女の絵手紙散歩/夏がいっちゃった
この数日、あのうだるような暑さが急に影をひそめ、いきなり秋がやってきた天気です。
早速、貴美女さんが絵手紙をしたためてくれました。

子供達が、“ええーっ”と赤とんぼをぽかんと見ています。
浴衣もちょっと興ざめ、といったところでしょうか。
影をつくるお日様も、優しい照り具合になっているようです。
この絵をみて、数十年前の夏、岡山の姉のところに遊びに行ったときの、甥、姪の姿を思
い出しました。一番目が女の子、あと弟二人の三人仲良し兄弟です。ちょうど絵手紙の三
人くらいの年頃だったなあ。雰囲気もそっくりです。



5256同人α総務:2018/09/03(月) 10:38:52
レンズの向こう/秋きぬと目にはさやかに・・・(1)
連日続いた猛暑はどうにか影を潜め気温も下がったものの、朝から重たい雲と雨。
「風の音にぞおどろかれぬる」が最近多くなりました。
野分の秋の到来です。
こんな日が続くと、青空が懐かしくなるものです。
台風到来だけでなく、竹内氏が写した晴れの日の空をみると、ここにも、確かに秋を感じ
ます。
     

 

     
   (Photo by I.Takeuchi 2018.8.25)

秋きぬと目にはさやかに・・・
本日台風20号が通り過ぎまたもや強烈な暑さとなりましたが、感覚を研ぎ澄ますと
秋の気配がかんじられました。空の蒼さ、雲の形状と影の長さというより陽ざしの傾き。
昔の人はこれをもって秋の気配をかんじとったのでしょう。
小生も毎日歩き回っておりますが年とともに昔の人が感じ取った季節というか時空の変化というものが
感じられるようにおもえます。(竹内)



5257同人α総務:2018/09/10(月) 18:58:01
レンズの向こう/秋きぬと目にはさやかに・・・(2)
青は好きな色です。「好きな色は?」と聞かれたら、私だけでなく、おそらく多くの人が
そう答えるような気がします。空の色、海の色だからでしょうか。
空も海も、大荒れすることもありますが、いつも変わらずにそこにあって、とにかく大き
い。夢、希望といったものを想像させます。少し眩しげな緑のイガ栗からもその上に広が
る青空を思わされます。

青空、とりわけ秋の青空は清々しいです。空高く浮かぶ真っ白な雲は、青のキャンバスに
いろいろな形をみせてくれます。地上の緑と並んで、空の青さの引き立て役です。

同じ青でも、私がいちばん魅了されるのは深い青、曜変天目茶碗の青です。深い青は宇宙
をイメージさせてくれます。ピカソの「青の時代」の濃い青はちょっと陰鬱な空気ですが
その陰鬱さも、深くて暗い宇宙の青に吸い込まれていくようです。
スカイブルーは秋の空、宇宙ブルーは曜変天目茶碗。



 
 (Photo by I.Takeuchi 2018.8.25)



5258昭和のテレビっ子:2018/09/21(金) 12:10:24
「ウイグル人弾圧 −ウイグル自治区の本当の話」
 19日 虎ノ門ニュース(DHCネットテレビ)でウイグル問題をとりあげえていまし
た。ウイグル問題は多少は耳にしていましたが、ゲストにウイグル人、トゥール・ムハメ
ッ氏を呼び、現地の様子を語ってもらっています。彼が言っていることが事実であれば、
あの文革の時よりさらに悲惨な事態に今、陥っていることになります。
 TOPの再逮捕に続き16人もの関西生コン幹部が一斉逮捕されたことを一切とりあげ
ないのも不思議ですが、このウィグル問題も何でテレビや新聞でもっと取り上げないでし
ょうか。少しでも多くの人が知れば、より正確な実情を確認する動きも起きるでしょう。
彼の国に止めさせるような動きも出てくるでしょう。
 都合の悪いことでもあるのかと邪推したくなるほどです。とりわけ人権にまつわること
はどんな小さな事件でも大きくとりあげるというのに…。

https://www.youtube.com/watch?v=EwcmG4VdI14
※ムハメット氏は開始58分あたりから登場します。



5259同人α総務:2018/09/21(金) 14:36:27
レンズの向こう/初秋1
小さい秋、小さい秋みーつけた〜♪

 丸々太った栗3兄弟が、頑丈なトゲトゲの毛皮を破って顔をだしています。
 そう言えば、隣町に住んでいる知人の住宅街に栗の木がたくさんあって、道路の脇にた
くさんの栗が落ちています。中味はどれも空っぽです。人目がありますから、道ばたで中
味を取り出す面倒な作業はできないでしょう。カラスあたりが、中味をほじくり出してく
わえたまま飛び去った? まさか猿や熊でもあるまいし。近くのリス公園のリスが遠征し
てきた可能性もないことはない…??? ゆでたり、焼いたりしなくても、彼等にはごち
そうなのでしょう。
 ざくろは食べられるより描かれる方がおおいかもしれませんね。パットしない茶色の皮
の中に、びっしりと真っ赤なルビーの小粒が詰まっている石榴は被写体になりやすいので
しょう。小さな頃はちょっと不気味さを感じたほどでした。

おいしい小さい秋

毬栗


       石榴                                ??山法師
        
       (Photo by I.Takeuchi 2018.9.19)



5260同人α総務:2018/09/25(火) 09:35:03
レンズの向こう/初秋2
小さい秋、小さい秋みーつけた〜♪

栗、梨、栗、葡萄、桃…と並んでキノコもまた秋をいろどる一品。スーパーに並ぶキノコ
ではなく、土からすくっと伸びて頭に小さな帽子をつけたキノコは、子供にとっては、絵
本の中の夢があふれる可愛い存在でもあります。
大人にとっては、まずは食欲をそそる存在です。炊き込みご飯、炒めもの、お吸い物等々、
大活躍です。
大活躍といえば、先日の南北首脳会談での北朝鮮からのプレゼントが松茸でした。永谷園
のお吸い物粉末でしか縁のない私は、松茸2トンと聞いて頭がクラクラしたほどです。
そんなホットニュースの一方で、自分で採ってきたキノコを食べた男性が中毒死したニュ
ースも最近ありました。
見て楽しむ分には問題ありません。



??????                 
     (Photo by I.Takeuchi 2018.9.19)



5261同人α総務:2018/09/26(水) 06:20:17
レンズの向こう/初秋3−仲秋の名月
小さい秋、小さい秋みーつけた〜♪

ススキの写真を見た時、思い浮かべたのは月。そうしたら、24日の月の写真が送られて
きました。この日は夜空を見上げることはしなかったので、翌日の満月をと気合いを入れ
ましたが、残念ながら空は真っ暗。写真で月見をさせてもらいました。


(Photo by I.Takeuchi 2018.9.24)

       
         (Photo by I.Takeuchi 2018.9.19)

昨日(9/24)は仲秋の名月(8/15)でしたがあいにくの曇り空。だめかと思いましたが、ダメ
モトと窓を開け夜空を見ると幸運にも雲の切れ目より満月が顔をだしている瞬間でした。
急いで撮った写真貼付します。若干暗い写真ですが。(竹内)



5262昭和のテレビっ子:2018/09/26(水) 12:16:41
アランドロンがいっぱい/NHKプレミアムシネマ
 日仏交流160周年を迎えたためか、このところプレミアムシネマではフランスものが多
く取り上げられていましたが、いよいよアランドロンの登場となりました。今週はアラン
ドロン尽くしになるようです。
 一作目は『太陽がいっぱい』。この映画を始めから見たのは初めてです。彼の名を一躍
有名にした名作と言われているようですが、思ったほど感動はしませんでした。何気に
LTBGや格差といった社会問題をとりあげている云々とも言われているようですが、うが
ち過ぎではないでしょうか。ただひたすら気だるくなった…そんな感想です。
 ただ、アランドロンはやはりハンサム。これだけは納得。顔、容姿を眺めているだけで
筋などどうでも良くなるくらいです。何せ私が育った時代は、美人の代名詞が“山本富士
子”と“エリザベステーラー”、美男の代名詞が“長谷川一夫”そしてこのアランドロン
でしたからね。
 もう一つ、画像の劣化(汚い)はあるものの、ロケ地イスキア島の海と空、そこでの人
々の暮らしぶりの映像がよいこと。主人公アランドロンが魚市場を歩くシーンでは、彼の
姿より、山盛りの色んな魚たちに目がいったくらいです。青春暗黒映画、社会映画という
より、立派な観光誘致推進映画になるのではないでしょうか。

 映画としては、前日放送の皆が貧乏な時代、映画を愛する映画好きの老人と少年を描い
た『ニュー・シネマ・パラダイス』や、先週の、ロバを主人公に置いた『バルタザールど
こへ行く』の方が、個人的には“映画らしい映画”に思えました。
 それでも、時間がゆるすかぎり今週はアランドロン主演作品を見倒すつもりです。

26日(水)「冒険者たち」??   1967  後1:00〜
27日(木)「太陽はひとりぼっち」1962?????? 同
28日(金)「地下室のメロディー」1963?????? 同
29日(土)「暗黒街のふたり」?? 1973????前0:15〜



5263昭和のテレビっ子:2018/09/30(日) 14:12:09
「時事放談」終了
1957年から始まったTBS「時事放談」が本日最終回を迎えた。
テレビとの付き合いが始まったのは、近所の家でみた名犬ラッシー。やっと我が家ににテ
レビがきたのは小学生低学年の頃だっただろうか。やっと家で見たい放題見られると思っ
ていたら、日曜は朝から父が独占。NHK日曜討論とこの時事放談だ。着物を着たお爺さん
ふたりが朝からぐちぐちと何か話していた。政治について詳しいことは分からなかったが
文句をぐちぐち言っていることだけは分かる。社会に出てからは日曜朝は布団の中でほと
んど見ることはなかったが、この数年時々観るようになった。政権批判は相変わらずだが
ぐちぐちぶりは、父が観ていたころの細川隆元と小汀利得氏の方が数段上をいっているよ
うに思える。“ポリコレ”という言葉がない時代だからだろうが、今から思えば言葉狩り
にあうこともなく、本音が聞けてなかなか面白かった様な気もする。

最終回、誰を呼ぶのかとそれだけが気になっていたが、何と菅官房長官と前回の東京知事
選で落選した増田氏だ。いつもと異なる面子だ。番組担当者に選出の理由を聞いてみたく
なった。

※wikiで2004年 - 2018年(同番組第2期)の出演者が掲載されている。多い順に並べて
みた。女性が圧倒的に少ないのが気になる。

男性
野中広務  106
藤井裕久  85
渡部恒三  80
塩川正十郎 71
武村正義  55

女性
浜矩子   22
瀬戸内寂聴 10
土井たか子 2
緒方貞子  2
辻元清美  1
野田聖子  1



5264昭和のテレビっ子:2018/10/01(月) 11:13:01
“ゼロ打ち”で不意打ち
昨晩は、夜8時開票と同時に始まる朝日デジタル開票速報(ネット)を開いてリビングで
のんびり待機。8時を回ってすぐに、ワーッと歓声が書斎から聞こえてきた。まさかとお
もいつつ様子を見に行くと、当選確実のテロップと立ち上がって手を上げ喜び合う応援者
たちが目に入った。
数日前、沖縄保守系評論家が沖縄の選挙運動について“佐喜眞氏劣勢”を深刻な顔つきで
説明していたが、彼の予測は当たっていたようだ。それにしても早すぎる。

茶の間でテレビを見ながら、何気に沖縄県政、基地問題等々あれこれ振り返り結果を待つ
という時間を、開票すぐに結果がわかるという、ゼロ打ちと呼ばれる早業で奪われたよう
な気分になる。台風の進路と規模をを正確に少しでも早く摑んで報道することは文句無く
大いにやって欲しいが、選挙結果を時間と手間をかけて早く知ることにどれだけの意味が
あるのだろう…などと考えてしまう。

まあこれも時代の流れ…9時を待たずに気分を変えて、今読みかけの本『ゆらぎの不思議』
を持って布団入り。楽しみはまだまだたくさん転がっている。



5265同人α総務:2018/10/01(月) 13:57:02
お知らせ
第72回 二紀展の案内
ニューロン・カフェアートギャラリー#A-08平方和善さん所属の二紀会主宰
第72回「二紀展」が開催されます。

会期  10月17日(水)から10月29日(月) 休館日10月23日(火)
場所  国立新美術館

詳細は伝言板にてご確認ください。
http://news.ap.teacup.com/dengonban/



5266同人α総務:2018/10/01(月) 18:46:30
貴美女の散歩道/嵐の爪痕
終末日本列島を襲った台風24号は風の威力が突出していました。
昨日沖縄では高さ25 メートル、40トンの直立金ぴかの巨大観音菩薩が強風で足元か
らぽっきり前のめりで倒れたほどです。東京でもあちこちで木々が倒れたようです。

 
(Photo by Kimijo 2018.10.1)


      神も仏も…
      
      (琉球新報)



5267万理久利:2018/10/01(月) 19:29:24
うちでも
転居したときに実家から持ってきた2株の万両が、昨日の風でポッキリ根元から折れてい
ました。1本は全滅。根元で3つに分かれているもう一つの万両は2本だけは生き残った
ようです。赤い実もしっかりと付いていました。
全滅した1本の下には昨年秋に出会い一週間遊んでもらったカマキリ健ちゃんが眠ってい
ます。弔いのつもりだったこの万両は、今年、管理人が撒いた除草剤にやられ葉を全部落
とし、挙げ句の果てにに強風で倒れる事になりました。カマキリに申し訳なさを少し感じ
ています。

  



5268昭和のテレビっ子:2018/10/05(金) 21:15:54
金銭感覚
マスコミではあまりとりあげられなかったが、この8月、韓国の元大統領の刑事二審判決
で罰金が一審から2億上積みされて20億円。
本日はその一代前の大統領にも14億円。
中国では、美人女優がいきなり現れ、脱税で146億円の支払い命令。
アメリカでも、の大統領に470億の不当利得疑惑が…。

ここまでくると億も兆も似たようなものだ。実感がわかない。
法人ならまだしも、個人を相手にこれだけの金額がはじき出されることが分からない。
これだけの額の札束の重さも、罪の重さも分からない。

カードやスマホも含め電子決済が広まったせいもあってか、「金銭」の価値、意味合いが
観念としても体感としてもピンとこなくなってきたようだ。



5269昭和のテレビっ子:2018/10/06(土) 08:53:09
歌詞が聴き取れない
先月、NHKドラマ「ママゴト」(再放送)にでてきた、なかなか演技派で個性的女優が
安藤サクラだとなかなか気付きませんでした。
その安藤サクラさんが主役のNHK朝ドラ「まんぷく」が10月から始まりました。
祖父犬養毅を看板にしているかのような安藤和津があまり好きでなく、顔ダチのよく似た
娘の安藤サクラさんには全く感心がなかったのですが、母娘とも、これは単なる私の喰わ
ず嫌いの根拠のない思い込みであることも事実です。

前回の朝ドラがここひとつでしたので、期待過剰になりがちですが、始まったばかりで何
とも言えません。それよりなにより、始まって一週間、いまだにドリカムが歌うテーマソ
ングの歌詞が聴き取れないのです。〜〜〜ラッタッタ、もらい〜〜〜〜〜♪、ラタタとモ
ライだけは分かるのですが…。
ボーカルは歌唱力抜群のドリカム、滑舌もいいはずですから、例えバック演奏がやかまし
くても彼女ははっきりとした発音で歌っているはずです。
聴力/言語を聞き分ける能力が劣化したのかとも思うのですが、他の音楽番組で流れる歌
は歌詞をしっかり聞き分けることができます。
不明瞭な歌詞と言えば、サザン桑田佳祐の歌は言葉遊び的なところがあって意味をつかみ
にくいところはありますが、あいうえおの区別ははっきりと聴き取れます。まんぷくのテ
ーマソングはそれがあやふやなのです。
やはり私の老化のせいでしょうか。



5270昭和のテレビっ子:2018/10/08(月) 18:47:26
逃したノーベル平和賞
先週はノーベル賞各部門の発表が続きましたが、賑わったのは医学生理学部門くらいで、
むしろ引退と賠償請求騒ぎの相撲の話題の方がワイドショーでは多く取り上げられたよう
に思えます。日本人が受賞しないとヒートアップしないようです。審査員サイドに不祥事
があった文学賞は取りやめとなり、ハルキストが集まる喫茶店中継もありませんでした。

日本各局でテレビ中継合戦をした春の南北会談後、平和賞最有力候補であった南北首脳は
落選しましたが、受賞していれば、南北現地から生中企画も辞さなかったでしょう。
和平に向けて頑張ったお二人です。ノーベル賞が無理でも、せめてイグノーベル賞くらい
はと思っていたのですが、こちらも残念ながら落選。

仲良く手を繋ぐ下の写真は色んな意味でピカイチ、私のお気に入りです。来年4月、撮影
した写真家には、「卓越した」を審査基準としているピューリッツァー賞受賞の可能性が
まだ残っています。

さあ本日はこれからノーベル賞最後、経済学部門の発表があります。テレビで流れるかな。


写真: 2018.4.27?? 南北首脳会談
南:どこに行くの?・・・・
北:地上の楽園だよ・・・・ (ネットより)

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0005468.jpg



5271昭和のテレビっ子:2018/10/15(月) 18:36:32
他人のそら似/前澤友作
剛力彩芽さんとの噂話で初めてその名前を知りましたが、124億絵画に100億豪邸、挙げ
句の果てにスペースXの月旅行チケットを複数買い占めたとか…。
ファッション通販で一躍総資産3000億を超える青年実業家となった人物です。
その稼ぎぶりも使いっぷりには本人同様、私も痲痺してピントきませんし、たまたま時勢
に乗ってあぶく銭を手にして舞い上がっただけの男だと、僻み根性もあってか無視したの
ですが、それよりなによりそのお顔だけは気になりました。誰かに似ているのですがその
誰かがなかなか出てきません。

しばらく前澤氏のことなど忘れていましたが、土曜朝、「ボーっと生きてんじゃねえよ!」
とかぶりものチコちゃんに叱られるナイナイの岡村隆史氏をみて、急に前澤氏の顔が浮か
びました。でも、似てはいますが、ひっかかった「誰か」とはどうも違う。続けて浮かん
だのが田口トモロヲ、これも違う…。
そして最後にたどり着いたのが風間寛平氏でした。
なぜか、前澤さんに親近感がわいてきました。

前澤友作氏


岡村隆史氏   田口トモロヲ氏
  

間寛平氏



5272同人α総務:2018/10/18(木) 10:08:17
個人作品集アップのお知らせ
 今年出版の「斜光」23号寄稿作品を2作を個人作品集にアップしました。
 「オーニソプター」は古稀にしていまなお科学少年魂むんむんの、航空記念公園を遊び場と
する竹内氏らしい作品です。羽ばたき模型飛行機に挑戦する著者の姿は“ヤモ捕り少年”
と重なってきます。
 二〇一七年度エイプリルフールは“富士が消えた”お話。富士の裾野に住む古賀氏の社
会風刺も加味している弾けたたお話しです。星新一の世界と共通する何かがあります。
 「ニューロン・カフェ」リンク集または表示URIからご覧下さい。

■竹内 一郎
『オーニソプター』
https://9311.teacup.com/create01/bbs/44

■古賀 和彦
『二〇一七年度エイプリルフール』
https://6218.teacup.com/alphadata09/bbs/25



5273キメラ17号:2018/10/18(木) 20:03:17
岡口裁判官に、最高裁が戒告処分決定
岡口裁判官に、最高裁が戒告処分決定
 昨日、東京高裁の裁判官岡口の処分が決まった。
ブリーフ姿を自分のツイッターにでかでかと掲載する自由人?。また、どちらかというと
政権には批判的であり、かつ人権一辺倒の人物にみえる。
 国民を裁く人だけに、いくらプライベートとはいえブリーフ姿とこれでもかで性癖をア
ピールするのは、いかがなものか。処分の理由はブリーフ姿掲載だけではないようで、公
平公正を揺るがしかねない書き込みもその理由にあげている。
 個人的には、良い仕事をしていればブリーフ姿くらいどうでもいいと思うが、普通の国
民はまだそこまで開けていないのではないか。女性の性犯罪被害者が岡口氏のツイッター
を見ていたとして、その裁判官が氏であったらどうしようもなく不信感を抱くだろう。
 ただし戒告処分が妥当なものかどうかわ分からないが、過去数回注意を受けたという。

 岡口氏が、高裁ではなく最高裁判事であったらどうだろう。ましては与党議員や大臣で
あったらどうだろう…。マスコミが大騒ぎをして辞職に追い込むか、次の選挙で落とされ
るのではないだろうか。
「最高裁に期待をかけてたのに、こんな結論で、もう愕然。力が抜けた」。
人権弁護士の伊藤和子氏が早速、不当決定だとツイッターで雄叫びをあげていた。

平成30年10月17日 大法廷決定文
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/055/088055_hanrei.pdf



5274同人α総務:2018/10/19(金) 09:30:14
個人作品集アップのお知らせ
 博田、牟田両氏の「斜光」23号寄稿作品をアップしました。

 今回の「近頃のあれやこれや」は、髭の小話からはじまる4つのお話し。姿はなくとも御主
人が残してくれた友人や思い出に囲まれた、おだやかであたたかい暮らしぶりが読み手に伝わ
ってきます。今も御主人との暮らしが確かに続いているようです。
 長年大手企業の社内報に携わってきた牟田氏のもう一つの顔が“タカラジェンヌの足長おじ
さん”です。すすきの、銀座、栄町、嵐山等々、仕事がらみ、歌劇団がらみの、土地土地の時
代風景も垣間見える牟田節全開の力作、いわば集大成その1といったところでしょうか。随所
に挟み込んだ画像とともにお楽しみ下さい。

■博田 喜美子
『近頃のあれやこれや』髭小話/七年目の夏 他
https://9322.teacup.com/create01/bbs/29

■牟田 元明
『タカラヅカ・酒場放浪記(前)』
https://9328.teacup.com/create01/bbs/27



5275同人α総務:2018/10/20(土) 16:41:28
個人作品集アップのお知らせ
「タカラヅカ・酒場放浪記」後半をアップしました。
後半は大坂北新地、そしてご当地、神戸・三宮放浪です。
 「ニューロン・カフェ」リンク集または下記URIからご覧下さい。
   https://9328.teacup.com/create01/bbs/27

※当作品と斜光19号「宝塚を好きになった理由」及び雑誌『歌劇』『佐賀桜会』
に掲載された氏の宝塚評をとりまとめ、『タカラヅカ・酒場放浪記』をこの秋に
出版しています。



5276昭和のテレビっ子:2018/10/25(木) 11:38:06
ミンミン賑わい座/野次解説
野次を聞いて、国会が始まったとしみじみ実感できる。
一時期国会を見続けたせいか、姿はみえなくとも、声でどの党のどの議員の罵声か、ある
程度聞き分けることができるようになった。
論じる議員の話が野次で聞きにくくなるのはもちろんだが、何より子供には聞かせたくな
い。あの調子で、子供が弱いものイジメをされたらたまったものではない。子供は大人の
マネをする。
「なんでテレビは国会中継をしないのだろう。視聴率がとれないから?」と以前よく思っ
たものだが、そのあたり子供への一定の配慮があったのかもしれない。

花火や歌舞伎のかけ声並に、野次は国会の風物詩になっているようだ。
視聴率を上げたいのであれば、野次を飛ばす国会議員のアップを写し、同時に野次の字幕
を入れるか、あるいはdボタンで見られるようにしたら効果があるのではないだろうか。
有権者としては、選ぶ一つの重要ポイントにもなるだろう。
野次の質も高まることだろう。



5277昭和のテレビっ子:2018/10/26(金) 08:43:24
1人の命は地球より重い
昨日からテレビでは卓球の“愛ちゃん”引退に続き、フリージャーナリスト安田純平氏の
解放のニュースで大賑わいだ。数年前の後藤健二氏のことを思うと、生きて無地解放のニ
ュースは喜ばしいニュースであることは間違い無い。

「1人の命は地球より重い」
ニュースを聞いていてこの言葉を思い出した。
今から40年近く前、日本の首相が放った言葉だ。
この言葉のもと、6人の獄中犯を釈放し、大金を支払った。
今回、どのようなやり取りがあったのかはまだはっきりとは分からないが、裏で何らかの
取引があったことも否めない。誘拐犯の要求にどこまで国が応える否かは難しいところだ。
国だけでなく新聞、テレビはこういったフリーランサーから貴重な情報を少なからず得て
きたはずだから、自分達でも対策対応をはかるべきだとおもうのだが、ワーワーと政府の
対応を批判するだけのようにも思えて仕方ない。
同じジャーナリストとして、フリーランスに頼るだけでなく、もっと自分達のなかから、
危険地帯に入り取材しないのだろうか。ことさら英雄視して騒ぐのは、自分達に引け目が
あるのではないかと、つい邪推したくなる。

大賑わいの一方、不思議でたまらないのが、ウィグルで今何がおきているか…、これが殆
どテレビで取り上げられていないことだ。こちらは1人どころか数百人ともいわれる民俗
の弾圧疑惑だ。地球数百万の重さ/質量とすれば、もはや新疆地区はブラックホール状態。
世界中の人間の命がここに飲み込まれていくというのに…。
3年半どころか何十年もの間、あるひ突然誘拐され戻ってこれないままの拉致被害者たち、
帰国を待つ家族達のことが頭に浮かぶ。家族達は今日のニュースを聞いて何を思っただろ
う。



5278昭和のテレビっ子:2018/11/02(金) 08:06:29
安田純平5−テレビデビュー
本日午前11時から、帰国後初めての安田純平氏の記者会見が開かれる。
TBSひるおび、朝日「ワイドスクランブル」はこぞって生中継を差し込むだろう。

続けてテレビ生初出演はもちろん、テレ朝。
夕方の報道番組「スーパーJチャンネル」に生出演予定。
筋書きどおりだ。
さてさて、「英雄」?は何を語るか。



5279同人α総務:2018/11/02(金) 17:44:06
レンズの向こう/山車の上の大舞台2018
今年も10基の山車が登場し、盛大な秋祭りが行われたようです。
2015年に秋祭りの写真では、御幸町、寿町、日吉・東町の山車でしたが、今回は別の町の
山車が写されています。
お祭りといえば、時代とともにサンバや流行仮装が登場するようになりましたが、同時に
古くからの形も引き継いでかつ守るだけでなく、みんなを巻き込んで楽しむこんなお祭り
が長く続いてほしいものです。

※参考2015年度 写真??↓
https://9330.teacup.com/alpha/bbs/4192


有楽町


                  御幸町
                  

         元町東
         

    宮元町
    
????????(Photo by I.Takeuchi 2018.10.7)



5280昭和のテレビっ子:2018/11/06(火) 09:49:36
メディア・リテラシー
六衛府@yukin_done 2018.11.6 朝
知らない間にGoogle検索一位になっている。
これって、日本史で六衛府を調べた受験生がまず当方を知るという、非常に迷惑な話でもある。

◆はい、私も昨日初めて「六衛府」で検索をかけました。その読み方、意味がわからなか
ったからです。
◆テレビニュースではなかなか紹介されない一次資料/史料を、タイムリーに掲載してく
れるすぐれ者「六衛府」さんを評価するネット民が多いようです。ピンからキリまでの情
報が溢れる中、より正確に事象を捉えようとする人達がたくさんいることは喜ばしいこと
です。



5281昭和のテレビっ子:2018/11/06(火) 12:28:41
他人のそら似/のりのり身体能力
最近ときどき目にする気になるテレビコマーシャルがある。
丸々着太り人形が音楽に合わせて軽快なダンスを続たあと、中から細身の美しい女性が笑
顔ででてくる。どうやら冬服の宣伝のようだ。
渡辺直美のダンスを思い浮かべたのは私だけだろうか。
踊りの切れ味が秀逸!! テレビCMコンテスト2018のベスト10に入れてもいいく
らいだ。

DoCLASSE CM「マジカルサーモコート・踊る」
https://www.youtube.com/watch?v=Z6pYL_NMf60 30秒

????    



5282昭和のテレビっ子:2018/11/10(土) 08:50:27
今日は健様の命日
あれからもう4年、4年ともなると日テレビでは特番は企画されません。高倉健をはりぼ
てにして安売りされるよりまだましなのかもしれません。
今日は健様が好きだったというニーナ・シモンの「ミスター・ボージャングル」でも聴き
ながらほっこり過ごすとしましょう。
ハンチングに黒の皮ジャン姿で照れ笑いする健様が、この曲とともに浮き上がってきます。
♪♪〜
https://www.youtube.com/watch?v=qmV_pvX7qj4



5283同人α総務:2018/11/10(土) 16:28:58
レンズの向こう/エル・ドラド
“錦秋”ではなく今年は“エル・ドラ”の言葉とともに、紅葉の写真が送られてきました。
なるほど、織り込まれた金糸が赤、黄、茶、緑を一層引き立たせている錦織りに例えるよ
り、今回の写真はアンデス奥知の伝説の黄金郷に近い様な気がします。
そういえば、東方見聞録で日本も黄金の国ジパングと言われていましたっけ。マルコ・ポ
ーロに東の先の先の海に浮かぶ島のことを伝えた人は、秋の日本を見たのかも知れません。



????  
?????????? 秋も深まってきたようです。それでも南関東の平野部紅葉の時期はまだのようです。
?????????? 只今は欅などが色付きはじめたようです。これらの木のは効用というより枯れ葉というよ
?????????? うな感じですが物は撮りよう、これらをいわゆる反射光ではなく透過光の下で撮る(すな
?????????? わち通常言う逆光)と黄金色に輝いて正にエル・ドラドの入り口と。又これらが水面に映
?????????? ると赤く輝き幻想的光景をつくりだすようです。(I.Takeuchi)
????????????  



5284マリアンタ:2018/11/12(月) 15:59:16
夢∞夜/既視感
 「こんな夢を見た」と書くところだが、先日こんなテレビドラマを見た。
 カラスと体を交換した男の話だった。夢か現かわからないままおそるおそる羽根をばた
つかせるとすぐに空に舞い上がり、ビルが建ち並ぶ都心を自由にゆたりと飛ぶ。ドラマは
始めから終わりまでほとんどカラスになった男の目線とつぶやき(語り)だ。まるで自分
が主人公になった気分に浸っているうちに、どこかで同じ体験をしたような…。そう、
夢で同じ景色をみたことをはっきりと思い出した。飛びながら眺める地上の景色、ビルの
窓の奥にかすかに見える働く人、生活する人、地上に広がる人の暮らしと緑、旋回するス
ピードも滑降するスピードも地上に降り立つ感覚も夢で体験したものとそっくりそのまま
ではないか。
 飛ぶ感覚だけではない。カラスの体を借り、上空から人間世界を、同僚や家族を、そし
て自分の過去から現在までを見下ろし、現実の日常からは見えなかったものが見えてくる、
長く忘れていたことに気が付く、その感覚もいっしょだ。
 一見、非科学的、非現実的ないかにも『世にも不思議な物語り』的作品だったが、私に
とっては、現実的で共感できるドラマだったとも言える。

※NHKスーパーレミアム『カラスになったおれは地上の世界をみおろした。』
 (再放送は未定)

        空を飛んでみたい
        



5285同人α総務:2018/11/12(月) 18:39:06
三つの蝦夷菊(アスター)
近所のおばさんに戴いた紫色の菊を早速濃紺のとっくりに飾った。代えたばかりのピンク
のテーブルクロスにぴったりだ。殺風景な部屋が少しだけ華やいだ。
そんな時、同じ花の写真が続けて届いた。おばさんの菊が呼び寄せたのかな?
ピンクの蝦夷菊の花言葉は「甘い夢」。


(Photo by I.Takeuchi 2018.11.11)


              (Photo by Kimijo 2018.11.12)

     2018.11.10



5286同人α総務:2018/11/13(火) 18:47:33

蝦夷菊に続いて柿。柿の写真も重なりました。

一枚目
貴美女さんが写した見事な干し柿です。“橋のたもとにあるチョイ飲み屋のおじさんの自
家製です”とメモにありました。どんな立派なプロデザイナーでも、こんなディスプレー
は考えつかないかもしれません。思わず干し柿暖簾をくぐって立ち寄りたくなります。

二枚目
本日は近所のおばさんでなく、おじさんに柿をわけてもらいました。
長い柄のついたハサミでぱちんぱちんと柿を採っているところを見ていると「これ甘柿だ
よ。少し持って行かない」と声をかけられホイホイと…。

三枚目
最後は木になる柿。武蔵野のカメラマン竹内さん撮影です。


(Photo by Kimijo 2018.4)
(Kimijo)

(Y.K)

   ?????????????????? (I.Takeuchi)



5287同人α総務:2018/11/15(木) 13:16:38
レンズの向こう/エル・ドラド/銀杏
 秋も深まり“エル・ドラド”の黄金がますます煌めきをましたようです。
この写真をみていて長いこと忘れていた景色を思い出しました。

 それは大学に入ってすぐのころ、駅を降りて目の前に広がる銀杏並木。校舎まで延々と
続きます。
 大学生活後半は憧れの都会にあるキャンパスに通いました。正門すぐ前の大学事務局の
ある建物の階段を登って抜けると、広場の中央に空に向かってそびえ立つ大きな銀杏の木
がベンチに囲まれて立っていました。待ち合わせ場所断トツNo.1スポットでした。

 学生がスタートを切る春は若々しい薄い緑色で染まり、陽差しの強い夏は心地良い風と
ともに日陰をつくり、収穫の秋は一斉に柔らかい金色に染まり、冬は裸となって太陽の光
を遮ることなく地上にもたらしてくれます。
 学生時代はキャンパスの銀杏には特別な感慨はわきませんでしたが、今振りかえると、
実に思い出深い存在です。
 本日は快晴。今頃キャンパスの銀杏はキラキラと光を浴びてるのでしょう。
踏まれた銀杏の実の匂いを嗅ぎながらふかふかの落ち葉の絨毯を歩く感触がなぜか蘇って
きます。
 竹内さんも学生時代を思い出しながらシャッターを切ったのかもしれません。



????????????????????????????????????????


(Photo by I.Takeuchi 2018.11)



5288昭和のテレビっ子:2018/11/17(土) 13:58:26
見事な滑り 羽生弓弦
昨晩、羽生ショートのライブを見たかったのですが、どうしても見逃せないネットライブ
番組(録画はできませんし、後日youtubeでもみられない)を視聴。
今朝になって、羽生が今年度最高得点を出したことをニュースで知りました。
急いでyoutubeを探し出し観賞しました。
これ以上はどんなに頑張っても人類はたどり着けないだろうと思うばかりのスケーティン
グでした。芸術点、技術点はもちろん、衣装点もスタイル点も最高です!!

美しい姿をごらんください。何度見ても美しい。

11.16 GPシリーズ第5戦「ロシア杯」男子ショート
https://www.youtube.com/watch?v=vihR6Nh-v3k?? 7分50秒



5289昭和のテレビっ子:2018/11/20(火) 19:51:29
ミンミン賑わい座/解任決議案
長い謹慎?を受けていた足立康史議員が、今国会に登場するようになった。本日は久々の
足立節で国会が大いに笑いと拍手と野次でわいたようだ。
度重なる野党の不信任決議案、解任決議案を朝鮮のミサイル発射に例えるのは、国権の最
高機関たる国会においては相応しいとは思えなくもないが、なぜか爽快な気分になる。

平成30年11月20日の衆議院 本会議 葉梨法務委員長の解任決議案反対討論
https://www.youtube.com/watch?v=hr02NEDm2Wc??????6分



5290同人α総務:2018/11/21(水) 22:00:02
第45回
NHK朝ドラ、今日は十一週目、第四十五回でした。四十五と聞いて……そうだもうすぐ
出版される同人αに掲載される『肥と筑』も四十五回であることを思い出しました。

 同じ45回でも、朝ドラ『まんぷく』はスタートから二ヵ月にも至らないのに、『肥と
筑』は十一年目です。
 毎日放映されしかも15分の間に数日、数ヶ月たつのに対して、三ヵ月に一回日曜日が
やってくるわけですから、そんなものでしょう。
 そう言えば、「まんぷく」の登場人物はどんどん年をとっていきますが、後藤家の人々
は全然年をとりませんね。後藤家は真面目そうですし、歴史愛好家揃いですか、毎週日曜
の勉強会は必ず行われていたかと想像します。ということは45回目の日曜は、後藤家の
カレンダー上ではまだ一年経っていないのです。なるほどみなさん年をとらないはずです。



5291万理久利:2018/11/24(土) 09:38:05
「ペテンは許せない」
 黒川・三好市長 県議時代から記事盗用か 「酷似」新たに11本 (11.22徳島新聞)

市長コラム、タイトル「ペテン師は許せない」が新聞赤旗のいわゆる“パクリ”だと騒ぎ
になったようだ。「引用だった」「思いがいっしょだった」と市長は弁明した上で赤旗及
び市民に陳謝したという。
 このニュースを聞いて、ある人物を思った。11本どころではなく、100本にも及ぶコ
ピペ文章を何年もに渡りネットに上げている。こちらは公人ではないからか、マスコミで
取り上げられることもない。氏だけでなく、ネットの普及で気に入った文章を気軽にコピ
ペして、あたかも自分の力で表現した文章であるかのように見せているケースは山ほどあ
るのだろう。

 小さなコラムだとしても、市長として自分の言葉で考えをを発することができる大事な
紙面だ、他方、市民からすれば市長の考えを聞くことができる紙面だ。自分の言葉で発し
て当然だろう。一般人がついコピペしてしまうのとは、重さが違う。
 例え同じ思いだとしても、そっくりそのまま“市長の言葉”として利用するのは如何な
ものか。多少格好悪いとしても、赤旗記事を括弧で囲むかして、“x月○日赤旗”と明記
して、自分はこれに賛同する、で閉めればいいではないか。
 「ペテンは許せない」、皮肉なタイトルになった。

 黒川市長は、これを機にへたくそでもいいから、短くてもいいから、自分の思いを自分
の言葉で綴ってもらいたいものだ。その方がずっと市民の心に響く。



5292昭和のテレビっ子:2018/11/26(月) 11:48:54
胸焼け
11月、高倉健の命日前後に彼に関連する番組が現れず、死者とはかくもテレビ界から消
し去られるのかと嘆いていたら、あったあった、見た見た。
11月24日夜
・ドキュメント「高倉健の素顔〜孤高の映画俳優・83年の人生 」BS朝日19:00〜
・ドラマ(リメイク版)「遥かなる山の呼び声」?? BSNHK21:00〜

ドキュメントは、4年前高倉が死んですぐ後、続々と放送された追悼番組の総集編といっ
たところだろうか。あの時の衝撃が蘇る。あらためて「ああもう高倉健はこの世にはいな
いのだ、新たな氏の映画作品もCMも出てこないのだ」と思った。
これぞニッポン男子!! しみじみそう思う。

続けて視聴した「遥かなる山の呼び声」。高倉映画ではなく、リメイク版だ。
テレ朝でたっぷり高倉の素顔を見せたあとに持ってくるのは、たとえ他局とは言え、彼出
演の映画だろうと思うのだが…。
高倉健・倍賞千恵子に代わり阿部寛・常盤貴子だ。醬油顔高倉から、かなり濃いめのソー
スズ顔の阿部では、原作イメージが大分壊れるかと思ったが、無口で伏し目がち、きちん
とした言葉使い、自制的、暗い、原作の高倉健が演じた人物の特徴を阿部寛の持ち味を活
かしながらうまく踏襲していたようだ。
あまりの姿勢の良さには、苦笑い。阿部さん苦労しただろうなあ〜。
その点、常盤が演じる女性は、倍賞のそれと比べて「自己主張する女」「気の強い女」の
ように見える。それでも阿部と同じく映画の倍賞の役柄を彼女なりにうまく演じていた。

昨晩はTBS「下町ロケット」で阿部寛、BSNHKで本日26(月)「幸福の黄色いハン
カチ」、同28日(水)BSNHKで高倉健「遥かなる山の呼び声」、醬油とソースで胸焼け
しそうだが、とことん何度でも見てやろう…。



5293同人α総務 :2018/12/01(土) 12:41:42
同人α55号発行のお知らせ
 秋晴れの昨日、8ケ月ぶりで55号編集会議が開催されました。
 同人各々の公私にわたる案件が重なり発行の時期が延び延びになってしまいました。
お詫び申し上げます。
 とは言え、編集部にっとってはこれ幸い、たっぷり校正と編集の時間がとれました。
また久々の顔合わせとあって、食事とおしゃべりが大いに進みました。
 肝心要の「チョットコイ」神野氏は残念ながら欠席とあいなりましたが、テーブル
一杯に並んだ料理、冊子、本…を前に、まさしく「食欲の秋」「読書の秋」「おしゃ
べりの秋」の一日となりました。


 55作品 108頁 ????   ??????         ??目次
    

??????????             11.30  集合写真(博田邸にて)
??????????       
       再会を祝し、そして神野さんに向けても「乾杯!」     ほろ酔い気分で記念撮影
 



5294万理久利:2018/12/01(土) 19:47:19
「ペテンは許せない」 2
 つい最近、徳島黒川の三好市長が、市の広報コラムに載せた記事が盗用だと話題になっ
たばかりだが、今度はメディア学者・ジャーナリストの渡辺真由子氏が出した本が1章分
にも相当する広範囲の無断転載があり、出版社が謝罪の上、本を絶版・回収することにな
ったというニュースだ。
 ニュース記事を読む限り、渡辺氏はあたかもチェックを充分しなかった出版社が悪いかの
ように言っているように見える。第三者が言うならまだしも、まずはそのような本を書い
た著者自身に問題があるのに、開き直りもいいところだ。氏は、自身が主催するメディア
と人権」研究所ブログに「無断転載の意図は一切ございません」と書いているが、無断転載
は意図もへったくれもない。無断転載の事実、それだけだ。

??氏のツイッターでメディア学者&ジャーナリストと自己紹介、そして今も尚、問題にな
った書籍をちゃっかり宣伝している。 技術、音楽、デザイン、論文、小説、評論等々、
世の中では盗用あるいはコピペが屡々問題になるが、ジャーナリストを自称するからには
氏も知らないはずはない。
 氏のニュース記事もツイッターの自己紹介も、堂々の“ナニコレ珍百景”である。

参照
デジタル朝日新聞 ??https://www.asahi.com/articles/ASLCX74RJLCXUCVL03B.html
(2018.11.28)



5295α編集部:2018/12/01(土) 21:15:22
アップのお知らせ
■コピペ大王作品
『コピペ書評 No.45』を戯評にアップしました。
*いつもながらの大王による素晴らしいパッチワーク作品です。
今回は二枚の布を使った作品。2名それぞれが時間をかけて自分で紡いだ作品を丸々使っ
てあっという間に縫い合わせたパッチワーク「10分de 名著」となりました。
*これには、前出の渡辺真由子氏もびっくりされるのではないでしょうか。
まさか「ほら、みんなやってるじゃん!!」とは言わないでしょう。
*渡辺氏の件でやむなく絶版、回収の決断をした勁草書房は、コピペ判定支援ソフト「コ
ピペルナー」の導入を検討されているかもしれません。



5296α編集部:2018/12/03(月) 14:31:55
55号(テーマ:チョットコイ)作品簡単紹介
 神野さん担当の号ですが残念ながら、アクシデント続きで作品脱稿までに至らず今回は
お休み。前書きのみの参加となりました。
 テーマ前書き最後の「皆さんからは小鳥にまつわる話が聞けるかな」についてははかろ
うじて古賀氏が少し触れた程度で、神野さんの期待には応えられなかったようです。神野
さんには、以前、風野 茜さんが小鳥レストランを書いた作品に寄り道していただきまし
ょう。『レストラン閉店』:https://9322.teacup.com/create01/bbs/12

(目次順)
『山荘便り』 古賀 和彦
山野暮らし1年を、9つの短いエッセイーでつづります。
庭にやってくる鳥の観察、猫との暮らし、そして読書三昧…。


『DIY屋根 & 没原稿集』 響灘王子
知恵と工夫の「親爺大工」ぶりを垣間見ることができます。
後半は“親爺世相を斬る”といったところでしょうか。
尚、編集部では過去、いただいた原稿を没にしたことはありませんので、おそらく著者自
身が没にしたのでしょうが、なかなかの斬れ味です。


『棹状武器』 竹内 一郎
前号の古代マケドニア王国の長槍『サリッサ』に続き今回は世界の長槍についての考察で
す。『サリッサ』を読んだ読者の中には「日本にも優れものがあるのになあ〜」と感想を
漏らした人がいましたが、そのつぶやきが著者に伝わったのか、日本の槍にもたっぷり紙
面を割いてくれています。
武器の変遷や、騎士と騎兵の違い等も、改めて考えさせられます。


『肥と筑 第四十五回』 長岡 曉生
密教芸術とも言われる金剛界曼荼羅・胎蔵曼荼羅、この二種類の曼荼羅を元に密教につい
て分かりやすく解説しています。両者の違いをアナログとデジタル、あるいは集合体の
俯瞰的認識と個々の部分の認識、さらには右脳と左脳につなげていく展開には思わず引き
込まれます。


『父が残した言葉 父が最後にもらった友人からの言葉』 古賀 由子
箪笥の奧にしまってあったノートに隠れていた父親の別の顔、といったところでしょうか。


     “チョットコイ”テーマ前書き挿絵より
      



5297キメラ17号:2018/12/04(火) 19:03:11
「窃盗症(クレプトマニア)」
万引き事件を度々起こしたマラソンランナーが話題になっています。
容疑者は何やら精神の病気だったとか。
今年、アメフト、レスリング、ボクシング、フィギュアー等々スポーツ界のパワハラ沙汰
がワイドショーをにぎ合わせましたが、今度はマラソン? 指導者側のパワハラ騒動に繫
がるかと思いきや、マスコミの関心は“クレプトマニア”に集中しているようです。

このマラソンランナーのことも、この聞き慣れない病気のことも詳しくは知りませんから
なんとも言えません。ただ、そのうち「詐欺症」「盗用症」「損壊症」「傷害症」「殺人症」
…という言葉が刑事裁判で出てきそうで、ちょっと心配になります。



5298キメラ17号:2018/12/05(水) 16:37:22
しみじみと、座右の銘
○○三原則

作らず、 持たず、 持ち込ませず

読まない、買わない、読ませない

助けず、 教えず、 関わらず



5299万理久利:2018/12/07(金) 11:30:01
神野図書館 放浪記1
この夏、神野氏の本を預かることになり、運び入れと本の仕分けに熱中しました。我が家
はちょっとした図書館裏倉庫状態です。運び入れはひたすら体力勝負ですが、仕分けは発
見続きの楽しいひとときでした。
出版社、マーク(ロゴ)、ジャンル、題名、装幀、著者、出版時期等々、数千冊の本を整
理しながら一気に眺めるだけでいろんな気づきがあります。
図書館や本屋に行けばもっとたくさんの本眺め回すこはできるのですが、仕分け作業が間
に入るだけで見え方が違ってくるものです。
気になったことは、作業を中断して友人に聞いたり、ネットで調べて確認もしました。

まずは本の外側から。
文庫、新書は出版社別に仕分けました。岩波がやはり多い。
岩波文庫は皆茶色の表紙ですが、新書は薄い赤、青、黄、濃い赤に別れます。これまでそ
んな色分けがあったことなど意識していませんでした。
調べたところ、色はジャンル別ではなく刊行時期別でした。
??

色から、刊行当時の時代背景、社会の関心、読者の関心が少しだけ見えてくるようでもあ
ります。



5300万理久利:2018/12/08(土) 16:17:48
神野図書館 放浪記2−本の外側
見るだけで楽しい表紙/カバー
 単一の色の表紙にタイトルとランプの岩波、深緑に知る抜きのタイトルと「RC」のマ
ークの中公。岩波新書発刊から四半世紀たった1964年、今度はハデハデ?の衣装(カ
バー)を着て登場したのが講談社新書。大きな文字のタイトルの横にはキャッチフレーズ。
しかも全部縦書きです。そして何と言ってもカバーにはカラフルな杉浦康平の絵が描かれ
ています(絵は縮小されて背表紙にも印刷)。これも立派なキャッチです。思わず手に取
り中味を覗きたくなります。
 6.70年代の若者にとって、音楽は冨田勲、絵/デザインは杉浦康平、二人には新し
い時代を牽引するような魅力がありました。講談社は杉浦に早速目をつけたようです。
 今はみられなくなりましたが、肝心要の本の中味は別として、私にとっての講談社現代
新書のイメージは杉浦氏によるカバーです。彼が手がけたこれまでの表紙絵を集めた美術
本を講談社で出したら、結構売れるかもしれません。

  

  

  



5301昭和のテレビっ子:2018/12/08(土) 19:32:31
ミンミン賑わい座/マイク争奪戦
昨日の国会舞台で、決められた時間を大幅に超えてもマイクを握りしめ絶叫する議員、他人の
マイクを強奪しようとする議員、凄まじい光景を見た。
改めて思ったこと。「この人たち、カタギじゃない」。

この議員たちの政治見解云々はともかく、子供の日本語教育、情操教育に悪影響を与えるだろ
う。『クレヨンしんちゃん』や『バカ殿様』がよほど微笑ましく思えてくる。
少なくともテレビではこのような場面が流れる際、画面端に「PG12」のマークをつけてもらい
たい。表現の自由だあ! と叩かれるかな…?

※映倫区分「PG12」:小学生には助言・指導が必要 http://www.eirin.jp/see/



5302同人α総務:2018/12/10(月) 17:30:01
お知らせ
α55号を電子図書にアップしました。
上記リンク集『同人α作品集』でご覧下さい。



5303万理久利:2018/12/11(火) 19:18:30
男前
久々にぞくっとしたのがノーベル賞授賞式に現れた本庶佑氏の紋付き袴姿だ。
冷え込むストックホルム、白いマフラーをして颯爽と現れる姿、燕尾服で固まった受賞者
の中、両足を少し開いてどっしりと座る姿、背筋をびしっと伸ばし、綺麗な英語でゆっく
り抱負を語る姿、渋め強面が一瞬崩れた時の笑顔…これぞ日本男子。
歌舞伎、能役者でも、映画俳優でも、演歌歌手でも、組長でもないけれど、これほど紋付
袴が似合う日本男子は久々だ。

 デジタル朝日より



5304昭和のテレビっ子:2018/12/14(金) 12:47:33
「“天皇の先生”になった男小泉信三 「象徴」とは何か」NHK
 天皇陛下譲位が近づいているからでしょうか、今上天皇の先生を勤めた小泉信三を取り
上げた番組がありました。タイトルにある「象徴とは何か」がぼんやりと見えてくるよう
です。
 小泉自身がその師である福沢諭吉の言葉“万年の春”をヒントに、新しい皇室のあり方
を考えるヒントにしたとあります。『忠恕』の精神で常に日本国民とともに歩む、そのお
姿そのものが国家国民の“万年の春”の象徴であるのかもしれません。終戦直後の苦難の
とき、万感の思いでこの『忠恕』の精神、象徴の意味を未来の天皇になる青年に教え導い
たに違い在りません。素直に教えを学びとった若き日の天皇はもちろんですが、小泉信三
の存在は戦後の日本にっとて大きな役割を果たしたのだと痛感させられました。そして、
小泉に白羽の矢を立てた人も偉い。

 この番組のあった翌日、見計らったかのように、東洋経済オンラインに『マスコミは言
論の自由をはき違えている−跋扈する「陰弁慶」ジャーナリズム』と題する半藤利一の記事
が掲載されていました。福沢諭吉と小泉信三、二人の言葉を紹介しながら、昨今のマスコ
ミの在り方に警鐘を鳴らす記事です。福沢が使った「陰弁慶」、小泉の「晴天の友となる
なかれ」、この二つの言葉が実に味わい深い。
 そう言えば、「“天皇の先生”になった男」で今生天皇のご婚約に際して、小泉信三は
新聞社を一社一社訪ねて、すっぱ抜き掲載をやめさせたことも取り上げていました。今の
マスコミ界では、「晴天の友」どうしで、部数/視聴率のアップのために右へ倣えでの大
騒ぎの掲載合戦になるでしょう。その姿はまさしく「陰弁慶」…。
これはジャーナリストにだけ言えることではありません。政治社会問題についてネット書
き込みをする人達、個々人にも似たような姿をみかけることがあります。私も自省しなけ
ればならないと思いました。

※「“天皇の先生”になった男 小泉信三「象徴」とは何か」再放送
  NHK総合 12/15 (土) 10:05 〜 (45分)

※12.13 東洋経済オンラインより−
『老余の半生』  福沢諭吉
私の持論に、執筆者は勇を鼓して自由自在に書く可し、但し他人の事を論じ他人の身を評
するには、自分と其その人と両々相対して直接に語られるやうな事に限りて、其以外に逸
す可らず、如何なる劇論、如何なる大言壮語も苦しからねど、新聞紙に之を記すのみにて
扨(さて)その相手の人に面会したとき、自分の良心に愧ぢて率直に陳べることの叶はぬ
事を書いて居ながら、遠方から知らぬ風をして、恰も逃げて廻はるやうなものは、之を名
づけて蔭弁慶の筆と云ふ、其蔭弁慶こそ無責任の空論と為り罵詈讒謗の毒筆と為る、君子
の愧づ可き所なりと常に警(いま)しめて居ます。(時事新報掲載)



5305万理久利:2018/12/23(日) 15:05:22
『山荘便り』 評−フィトンチッドは垢おとし
 山里の暮らしぶりが著者の目と言葉を通して伝わってきます。関わりはもっぱら生き物
と植物、人とは本の中での出会いが中心です。現実の人間との関わりが少なくなった分だ
け回りの動植物への観察力、味わう力が増したようです。鳥も猫も言葉を発しませんし富
士の裾野の天然アロマフィトンチッドの効果も加わり、言葉以外から発するものを受け取
ろうとする感覚がするどくなったのかもしれません。
 フィトンチッド効果覿面といっても、著者の本質までかき消すほどのものではなく、程
よく人の“荒ぶる心”を抑えてくれるといったところでしょうか。中島義道の『私の嫌い
な10の人びと』を何気にとりあげ、断言はしていないものの、一般的には好意的にみら
れている人間の言動の中にあるごまかしや嘘に対して嫌悪を抱いてしまう中島に共感して
いるところなどその一例でしょうか。
 庭に飛んでくるヤマガラのや迷い込んできた白猫との関わり方に一寸途惑いを見せる著
者。餌やりや拘束はいかがなものか、野生としての能力を人間が失わせるのではないかと。
この小さな途惑も、フィトンチッド効果の一つなのかもしれません。

 大統領公式追悼式の偽物手話男、奇妙な文字を作り出し時々聞いた人を不安に陥れるよ
うな一言を発する少年、鳥の言葉は理解できるが自分の言葉を理解してもらえるのは世の
中で弟ひとりだけの少年、三つとも「言葉」について考えさせられる逸話です。
 物事を伝える、気持ちを伝える、伝えると同時に自分も他者から受け取る、人間にとっ
ては言葉(文字)はその強力な手段ですが、今人類が使っている言葉・文字とは異なる何
かがあるのではないか、今の言葉と文字だけでは伝えられない何かがあるのではないか、
そして、伝授するその言葉(相手の言葉、自分の頭の中に浮かんだ言葉)自体によって物
事も感情も歪められたもの、あるいは制限されたものになってしまうと著者は考えている
のではないでしょうか。

 好んで手に取る本は“意識の流れを描く作品”が多いと著者は述べています。この“意
識の流れ”を読み取ることは、言葉が孕む歪みや制限/限界の影響をさほど受けないです
むことなのかもしれません。
 言葉が介在しないからこそ、言葉を持たない生物、植物、山、岩、海…との間にも人間
は意識の交流ができるのではないか…。人間=言葉=科学=常識が自然界や宇宙との意識
いや「気」の流れを止めてしまっているのかもしれません。
 山里暮らしが長くなった著者は、人間世界の垢が少し取れて、鳥や猫とも気が通じやす
くなってきたのでしょう。
5501



5306同人アルファ総務:2018/12/23(日) 20:56:09
レンズの向こう/黄金のたそがれ
本日は平成最後の12月23日。
快晴の19日、今日のために見事な夕陽を竹内さんは捉えてくれていたかのようです。
氏が付けた写真のタイトルは『黄金のたそがれ』。

  ??

 冬らしくなり関東平野に冬晴れの日がおとずれました。
冬晴れの日のすばらしさは夕暮れにつきます。
本日の夕焼け黄金のルツボを除いているような輝きでいた。本来雲がなければ富士山が見えるところ。(I.Takeuchi))

     ????????
??????????????????(Photo by I.Takeuchi 2018.12.19)



5307マリアンタ:2018/12/25(火) 10:10:01
クリスマスの日の靴下
 目が覚めて左脇下の床をみると、昨晩脱ぎ捨てた靴下がそのまんまで丸まっていた。
サンタクロースはやっぱり現れなかった。

 サンタさんなんているわけないと思ったのは、幼稚園の頃。
 その日、クリスマスの飾りつけがほどこされた教室は朝からざわざわ。いつもと変わら
ないのに、空気がざわざわ。
 先生が弾くオルガンの音に合わせてサンタのうたを歌っていると、赤い帽子と赤い服、
白い髭をつけた人が白い大きな袋を方にかけて二三人入って来た。
椅子に座る子供達の中に入って袋から何やら取り出してみんなに配り始めると、一斉にワ
イワイキャーキャーと歓喜狂乱。
 何が始まったの? この人達何? 誰?、やがて私のところにも赤いズボンが近づいて
きた。その足元が目に入った。あっ、あの靴下、今朝みたばかりの母のよれよれの縞模様
の靴下だ。おそるおそる顔を上げると、白い髭の先に見える二つの目にも見覚えがあった。

 あの時から、サンタさんはお母さんお父さん大人達が変そうしているに過ぎない、サン
タさんなんかいないのだと思うようになった。ともだちにサンタの中身が母だったことは
言わなかった。家に帰ってから母に問いただすこともなかった。子供心に言ってはいけな
いことだと思ったのだろう。

 今振りかえると、あの時のサンタはやっぱり本当のサンタだった。
残念ながら私は子供を持たなかったけれど、もし子供がいたら私もサンタになっていたと
思う。



5308昭和のテレビっ子:2019/01/01(火) 15:19:12
平成最後の紅白歌合戦
 一昔前、昭和と平成初め頃までは、唄で勝負!だったのが、いつ頃からかお笑い芸人が
大量に投入され、歌というより踊るファッションショー になってきた紅白だ。これも時
代の流れなのだろう。
 男女ともグループの参加が多くなり、ヒラヒラキラキラの衣装をつけて、舞台狭しと集
団舞踏。あの激しい動きではまともに唄はうたえないだろうとじっと口元を見ていると、
どうみても口を動かしていない人が数人いた。グループはどれもプロというより、学芸会
の出し物ぽく見えてならない。韓国からの紅一点、好きか嫌いかは別にして、女性グルー
プ「トワイス」は唄も踊りもプロらしく思えた。

 それでもやっぱり紅白は大舞台、歌手達はみな真剣そのもの。いつもより唄もいい。
歌姫といわれるミーシャも前日のレコード大賞の時よりますます声に磨きがかかっていた。
松田聖子は裏でなにか操作しているのかと思うくらい、ヒットメロディーをやさしくきれ
いに歌いあげていた。

 昭和のテレビっ子としては、ユーミン、桑田の登場はなんとも嬉しかった。唄にはかつ
てのようなどきどきしんみりするような勢いはないが、唄の良さをデフォルメする形で充
分楽しめた。他にも、いわゆる「大物」が顔を出していたが、これに中島みゆき、ちあき
なおみあたりが加わっていたら最高!!??予算と力をふんだんに?使った平成最後のNHK
紅白だったに違いない。世間の評判はどうあれ、昭和平成のテレビっ子としては花丸を送
りたい。

 遅くなりましたが―
 新年明けましておめでとうございます。

         



5309α編集部:2019/01/02(水) 11:56:55
作品アップのお知らせ
■コピペ大王エッセイ集 (戯評リンク集参照)
2018年度選りすぐり『コピペ書評』4作を一挙掲載しました。
(今年最後の作品分析結果は戯評掲示板に掲載してあります)

*昨年もコピペ作品を大いに楽しませていただきました。
掲載される度に「今回だけは期待を裏切るでは?」の思いがあるのですが、毎回、編集部
片隅にあるコピペルナー機がぶるんぶるん唸りだし、すぐにコピペ箇所を茶色に染めたプ
リントを排出しました。

*大王の数々の作品分析を経たコピペルナーは、コピペパターンが集積され、分析スピー
ドが格段と速くなりました。これに対し大王は経年劣化のためか、その技術力に衰えが見
えます。とは言え、人工知能を欺く奇抜なコピペ技術を大王がこの先獲得できるか、ある
いは改心して自分の言葉を使い始めるか楽しみです。
人工知能と大王の対決は如何に…。



5310昭和のテレビっ子:2019/01/05(土) 10:48:07
ミンミン賑わい座−演目『いま、日本を考える2019』
一月二日、四時間にわたる演芸会があった。正月飾り溢れる舞台中央に置かれたテーブル。
二等辺三角形の頂点に司会者、左右の辺にゲスト演者をそれぞれ4名ずつ並ばせ、まるで
地上の歌合戦や東西対抗演芸会の様相だ。

 両チームとも、しばりの少ない地下BSホールが舞台とあって出演者は素顔そのままの
芸を見せてくれた。ときに司会者を無視して東西がヒートアップ。東西でにらみ合いなが
ら複数の犬猿の演者どうしで一斉に口論をはじめたり、いきなり横の方からテーマとは関
係のない怒りや質問を叫びだしたりしてきたり、しまいには司会者まで自分の芸を始めだ
したりとワイワイがやがや。マイクが拾う音声が何重にもなり聞き取ることもままならな
い始末だ。収集がつかなくなるとCMに突入。毎月1回、金曜真夜中から朝までやっている
演芸会とそっくりになった。

 肝心かなめの「2019年の日本」はどこへ行った?
 笑いと不安が残る演目に終わったようだ。

注)1月2日19:00〜 BS朝日『新春討論4時間スペシャル いま、日本を考える2019』
 出演者:田原総一朗 井上達夫 八幡和郎 岸博幸 堀潤 三浦瑠麗 岩田温 川村晃司



5311昭和のテレビっ子:2019/01/05(土) 15:01:00
新年 どちらも伊勢参り
三が日が終わった四日、安倍総理が、伊勢神宮外宮・内宮を正式参拝した。
この日、野党第一党枝野首相ご一行も伊勢参りだった。
「政変の年」とも言われる亥年、伊勢参りについてどんなに叱られようと、批難されよう
と、両陣営とも心引き締め日本の未来を築いていってもらいたい。心霊あらたかな伊勢神
宮の空気を時々思い起こして、日本がかかえる難題を同じ国会議員として乗り切ってもら
いたい。

※フラッシュバック
昨年1月22日、野党議員(現立憲民主所属)提出の質問状
→  http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a196003.htm



5312万理久利:2019/01/08(火) 17:47:32
.『DIY屋根 & 没原稿集』評―瀬戸内中年の本音のつぶやき
 定年退職してからの現金一括払い住宅購入は、さぞやしんどかったことでしょう。同時
に、中古物件探しから始まって手にしてからの日本男子のワクワク感、ドキドキ感が伝わ
ってきました。あれもしてみたい、これにも挑戦してみたい…。

 定年後の著者の第一挑戦は「自分/家族の住み家」だったようです。長年勤め上げた職
場から解放され自分の時間がどっと増えたところで、ある意味逃げ場がなくなったところ
で、忘れていた少年の頃の冒険心や挑戦心が出て来たのかもしれません。少年時代のそれ
と違う点は、長く生きて得た知恵と経験が備わったことです。遊び方も違ってきますし、
気づきも違ってきます。驚いたり喜んだりする対象も。当然、少年時代では味わえないち
ょっとした怒りや喜びがあるようです。
 世間では、男女平等、女性の社会進出という言葉が飛び交いますが、住まいの購入手続
きなどは亭主のお仕事になるケースが多く見られます。著者の場合もしかり。女房が登場
しないところを見ると、亭主の孤軍奮闘ぶりが窺われます。それは売買契約だけでなくリ
フォームにおいても。木製デッキの屋根作りや雨水タンク設置の奮闘ぶりを見ていると、
“嫌々”というより“生き生き”、これぞ熱中少年です。知恵と工夫を発揮する様子のお
もしろさはどこかロビンソンクルーソー物語りにもつながります。女性ではなかなか見か
けない風景です。

 物語りと異なり、時は21世紀、無人島でもない日本の住宅街に著者は生活しています。
人間社会の喧騒の中の暮らしでは、ロビンソンのようには行きません。社会の不条理が目
に入ってきます。作品後半は自称「没原稿」、でも中身はパンチの効いた社会風刺です。
雨水タンク補助金をめぐる市役所手続きの煩雑さ、被害者遺族の心を無視した死刑廃止論、
力ずくでも拉致者をとりもどそうとしない政府の弱腰、政府答弁の嘘や公文書破棄、質よ
り安さ重視の風潮、増長する被害者意識、そしてそれを煽る弁護士やマスコミ等々、実生
活の中で感じるもので、どれも私がテレビや新聞でもっととりあげてもらいたいものばか
りでした。マスコミでとりあげないのならば、せめてもこんな小さな小さな同人誌でもい
いではないですか。“没”どころか、同じようなことを考える人がいたのだと、読んで少
しほっとしたくらいです。

 作者ご自身はどう考えているかわかりませんが、私には後半部分も含めて、独立自尊、
必要なものは知恵と工夫で自分で作り挑戦する、何事も自分自身で確かめる、他人のせい
だけにしない、自分がやったことは自分で責任を取る、そして楽しむ、だからこそ楽しめ
る…著者の中にある「DIY」精神をみるような気がしました。
 この精神は、かつては決して特別なものではありませんでした。私の父親だって、貧乏
だったこととは別に、家の修理や改造はあれこれ工夫して身近にある材料を使って面白そ
うにやっていましたし、政治についてぶつぶつ批判はしてましたが、自分の生活の不具合
を社会、他人のせいにすることなく、母の父に対する痛烈な愚痴を黙って聞いていました。
昔の親爺はみんな似たようなものです。そういった意味では著者は古き良き親爺像を維持
している人物なのかもしれません。

 とりとめもない評になりました。
5502



5313同人α総務:2019/01/11(金) 14:08:12
レンズの向こう−梅
ポインセチアそして松が通り過ぎたと思ったら…もう梅です。目を瞑っている間に桜が来そうです。

 

梅いろいろ
??寒いとはいえ春の気配もわずかに感じられます。
??梅といっても色々あるようですが、蝋梅(梅という名前はありますが?)は昨年の末12/26頃より、
紅梅は1/6頃より、白梅の蕾は今にも破裂しそう。
春の足音がかすかに聞こえる昨今です。(竹内)

     ??
     (Photo by I.Takeuchi 2019.1.8)



5314:2019/01/12(土) 11:51:39
Re: 新春第一報
万理久利さんへのお返事です。
半月ぶりにニューロン・カフェを拝読したところ拙稿への反応が掲載されていたので、その他諸々と併せて・・・ 

『DIY屋根 & 没原稿集』評―瀬戸内中年の本音のつぶやき
→ 子供の頃は「めぎやのオッ君」と呼ばれており 「めぐ≒壊す」と言われる程に何でもかんでも破壊していたそうですが、自分としては中身を見たい・構造を知りたい欲求から分解していたのでしょう。  これが青年期でバイクやら車に絡み始めると再び機械イジリが再開するのですが、それは金欠病で更に当時は整備工場はいい加減な仕事しかしないので、ならば自分でやってやろうとのDIY精神からで、エンジンのピストンリング交換整備を完了して再度エンジンが始動した時は感動ものでした。(これを俗人間では「火が入る」と言います) ま、基本的に機械物は全てネジから出来上がっているので、ネジを順番に外して分解し、その逆で組んでいけば完成する訳ですが。
その他の建築関係でも職人さん達がやっている種々雑多な仕事で所謂手仕事的な業務であれば、同じ人間だもの努力すれば可能だろうとの楽観論であれこれ手がけてみた挙句、全くの不可能な事物は無く、特に最近はnet動画があるのでコツまでも会得可能で何事にも先人の英知が垣間見えますが、電気関係だけは見えないので興味希薄。                                 でもここまで分析されると白洲上で心理学者の御裁きを受けている悪徳オヤジの様かも!
万理久利殿の御尊父様                                                                     もう40数年前にこの父君宅を訪問しましたが、居間の柱に(子供叱るな来た道だ 老人嫌うな行く道だ)との張り紙がありました。 更にその父君の娘は結婚の意義について(社会的労働力の再生産)と宣うたので、この御一家は街中の狭隘住宅にお住まいの割にはなんとハイソで高尚博学な家庭なのかと恐れ入った次第です。                                        

ノーベル賞授賞式で本庶氏の紋付姿                                                → もう半世紀も昔になろうか、川端康成のノーベル賞授賞式での羽織袴姿が印象的で記憶に残っています。

天皇の先生になった男                                                → この番組も一部拝見、そして新年の一般参賀では多くの国民が感激していましたが、事実多くの日本人ならば私を含めて両陛下の御姿を拝見するだけでうるるんとなるのは何故でしょうか。 まさか大統領や総理大臣ではうるるんとはならないでしょうが、他の王国と言えば英国やオランダやタイ等々ですがこれらの国民も国王に接すると感激するのかな? 子供の頃に読んだ童話に「カエル達が自分らの王様を求めて最後に選んだ巨大な牛王様に食べられる」というエログロ的な絵本があったけど、国民大衆はカリスマ的な対象を欲するものなのか。                   ならば宗教的なものでもあるのかな、日本の天皇制は形式的には「象徴」という抽象的な存在ですが曖昧模糊的でいいのかも知れませんね。                                            この小泉信三番組と同じ年末頃に、平成18年中に亡くなった人物として石牟礼道子氏の生涯と水俣病との係りも放映されていました。 そこで思ったのですが、天皇皇后両陛下は被災地や戦災地や福祉施設等々の巡幸に精力を注がれましたが、水俣公害患者への巡幸は記憶に残っていませんがどうでしょうか? 行かれてないのならば、ご本人は行きたかったはずですから取り巻き連中の判断があったのでしょうか?     
                                                      平成最後の紅白歌合戦                                                          → 大晦日の国民的行事のNHK紅白は、歌合戦よりもダンス合戦で若者志向でしたが、NHKの視聴料金を払っている者の多くは大人〜高齢者で若者は払っていないほうが多いと思われるのに・・・割り切れません。           (ビートルズ嫌いで懐メロ大好き派より)
ついでに                                                      日産のG氏事件に絡んでは、諸外国から日本の司法手続きに批判的な報道が散見されていたが、昨夜はフランスが日本のJOC会長を捜査する云々との速報で、このタイミングでは如何にも報復的な国策捜査と感じる。             フランスと言えば人権尊重の自由フランスとの印象があったがこれでは理性的な判断よりも感情論が先行する様で、米国・韓国・中国 etc 世界中が自国第一主義に陥れば迷走WORLD何処へ行くで、こいつあ春から縁起が良くないかも!

?

5315万理久利:2019/01/16(水) 17:15:04
『新春第一報』/あれやこれや
【壊す】
 中身を見たい・構造を知りたい…いかにも男の子。
同人の中にもいまだにパソコンや電化製品を分解したくなる男子がいるようですが、一般
的に男子は小さな頃から物の構造や仕組みに興味を覚えるようで、失敗/破壊を繰り返し
て技を覚えるようです。その点女子はさほど興味は覚えず、使えれば良い派で、仕組み云
々より如何に使えるようにするか、誰に修理させようか、新しいものを手に入れようかに
意識が向きがちです。私の場合、急ぐあまりいきなりいじりまくり修理どころか破壊とな
ります。小さな頃は壊しても、叱られるか、取り上げられるか、舌を出して「ごめんなさ
い」で済みましたが、大人になったらそうは行きません。
 「めぐ」は“おきゃーま”弁なのでしょうか。母の「また、うっかんぐっ!!」「あな
たは壊し屋なんだから」を思い出しました。学習した「めぎやのオッ君」と異なり、私は
技術習得に至らずただの「壊し屋」でこれまできてしまいました。

【ポリコレ】
「結婚は社会的労働力の再生産」オオーッ!
今の時代、国会議員がこれを言ったらぼこぼこにされそうです。

【テレビ】
若者のテレビ離れは想像以上に進んでいるようです。私が知るだけでも親元を離れた学生
や独身社会人には、NHK料金がばかばかしくてテレビを置かない人がたくさんいます。
ニュースや情報はほとんどスマホ。CM情報もスマホやネットからです。
放送局の収入源/お客様は、民放ならCM枠を買ってくれる企業様、行き着くところは其
の先にはCMをみて買って下さる視聴者のお財布です。NHKは、たとえ見なくても基本
的にはテレビを買ったお客様のお財布。相互主義から言えば放送内容は財布の持ち主のニ
ーズに合わせて当然。紅白をはじめ、そのわりには若者に迎合しすぎているとも言えます。
この不公平感…少なくともNHK料金、どうにかならいかしらん。

【曖昧模糊とした「象徴としての存在」】
そうですね。簡単な言葉でその意味を説明しきれないところがあります。それでいて多く
の人がその存在を認め大切にしているわけで、その曖昧模糊さかげんが、「国民の象徴」
の重要な要素でもあるのかもしれません。憲法9条の存在も似たようなところがあります
が、こちらは国の安全に現実的に関わりますから曖昧模糊では困ります。

【国民に寄り添う】
これを首相が言うと、しらじらしいとか嘘だとか様々な悪態が耳にはいってきますが、天
皇陛下の場合には素直に受け止められるようです。テレビや写真でみるお姿はほとんどこ
のお姿ですから。いろいろあったようですが2013年に天皇、皇后両陛下はかねてから
のご希望であった水俣にやっと巡幸することができました。。曖昧模糊さが功を奏したよ
うにも思えます。
→  https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/405398/

【仕返し】
このところ、仕返しごっこのような事件が目につきます。学校や会社やサークルどうしで
なら、笑って済ませるところですが、国と国の間ですから困ったものです。話し合いをし
おう、もっと謙虚になろうと言い合いながらながらの“ごっご”ですから…。
何とも始末が悪い…。



5316万理久利:2019/01/18(金) 19:56:27
小型固体燃料ロケット「イプシロン4号」打ち上げ成功
イプシロンに積まれた小型衛星7機も無事切り離しが終わったようだ。
軽量化、低コスト化、打ち上げと管理の簡素化――日本技術力のみせどころだ。
 JAXAばかりが目に付くが、調べてみて興味深いことがわかった。
イプシロン製造に大きくかかわるのは固体燃料技術をもつIHIエアロスペース社だっ
た。この会社、元はと言えば今話題の日産自動車の宇宙航空部門だったところだ。ルノー
の資本が入ったときに社員だけでなくこの事業部門も整理されたようだ。株主は100%
石川島播磨重工業(現IHI)。生みの親が騒動を起こしている今、技術を引継ぎ新たな
親元で育ったイプシロン製作スタッフたちがいる。世の中捨てたもんじゃない…。

 本日宇宙に放たれた7機の衛星の中には世界初の人工流れ星を作る衛星があるそうだ。
軍事利用や宇宙覇権云々ではなく、こういう実験目的はロマンがあっていい。
来年春、瀬戸内方面で流れ星が見られる予定。

内之浦宇宙空間観測所 イプシロン打ち上げ
2019.1.18 JAXA HPより



5317昭和のテレビっ子:2019/01/22(火) 15:47:32
他人のそら似シリーズ/スピンオフ
人間どうしではありませんが、良く似てます。
笑ってすみそうなもの、すまなさそうなもの…いろいろ。

TOTO製 ウォシュレット????????????????東日菱製 ウォシュレット
         


円谷プロの「ウルトラマン」        ブルーアークの「奥特曼」
      


CH−47J:自衛隊輸送ヘリ 後ろ姿     ガマガエル 正面
       



5318:2019/01/23(水) 11:57:36
Re: 他人のそら似シリーズ/スピンオフ
昭和のテレビっ子さんへのお返事です。

ここ数日はウルトラマンのパクリ映画が中国で上映とかで報道されており、またTOTO便器は中国での将来性から株価上昇の期待感もあったけど、パクリ製品が出ては先行き不透明。 日本も明治維新後は先進国の工業力の模倣から始まったが、昨今のウルトラ大国の様なエゲツナサはなかったし、模倣を基礎にして元よりも優秀な製品を製造して世界に誇った。 ところが彼の国は・・・・・そもそもの不思議が、その人口は世界一で日本の10倍以上もありGNPは世界第2位で、過去火薬や羅針や絹糸等々の発明をした歴史的大国がなぜあれこれとパクリを反復して国家も国民も恥じないのか。 また斬新な事物を創造する力量がないのか、ノーベル賞にいたっては過去3人!  事ある毎に「我が国はメンツを重視する」と言いながらも、実際の言動は破廉恥国家でこんな国家国民と如何に付き合っていけばいいのか、外務省の御役人様には誠に御心労でございましょう。 (個人々は大部分が良き隣人のはずですが!)

5319昭和のテレビっ子:2019/01/23(水) 23:50:18
脳の神秘
野党のあの党とあの党が合流するかもしれないというニュースを聞いて、先日見たドラマ
『相棒』で事件解決の鍵となったこのマークがすぐに浮かんだ。
ニュースと記号が、瞬時に結びつくという脳の不可思議な反応だ。



5320万理久利:2019/01/24(木) 21:27:36
『棹状武器』評
 映画「2001年宇宙の旅」の冒頭に、謎の物体“モノリス“が登場するとともに一匹の
ヒトザルが動物の骨を拾って他の猿を威嚇するシーンがある。チャンバラごっこの面白さ
を初めて知った少年、人類と道具との出会いのシーンだ。骨、棒きれ、石、回りにあった
ものを手にしたとき「これは使えるぞ」――ヒトザルの大発見だ。

 その棒(骨)きれが数百万年の時をかけて、先に鋭い金属をつけた矛や槍になった。動
物や人を脅すだけでなく殺傷する武器になった。兵器と言えば大砲やミサイルをすぐに浮
かべるが、長いこと主役を張り続けていた棹上武器(日本だったらあえて刀も…)につい
て映画やドラマでみるだけで詳しくは知らなかった。矛と槍の違い、穂先の形状の違いな
ど知るよしもない。武器として活躍した長かった分、ゆっくり時間をかけて様々な工夫が
なされたことがこの作品から分かる。世界の棹状武器について触れているのも面白かった。

 よくよく考えて見ると武器とはいえ、人間が手にして使うわけで体の一部(腕)を強化
しただけの所詮「人力」である。歩兵集団であれ騎馬集団であれ人力戦だ。しかも個人戦
だ。人力で一人一人殺す。
 時が経ち武器はがらりと変わる。人力から火器を中心とする他力だ。そしてついには核
兵器。兵士が持つ武器といえば銃。これは殺傷する敵と同じ戦場でのこと。今では敵から
遥か遠く離れた場所で、キーボードやボタンだけの操作で一瞬のうちの大量破壊、大量殺
人も可能になった。

 この作品は優勝旗の先端に輝く槍やローマ法王庁の衛兵がもつ棹状武器の話で終わる。
本来の役目を終えても尚その形を残しているようだ。
 読み終えて、槍と矛の時代の闘いはそれなりに恐怖も殺戮の悲惨さもたくさんあったが
実に雄々しくかつ長閑で優しいそしてフェアーだったとまで思えてきた。
 この先人類はどうなるのかなあ。ねえ“モノリス”教えて…。
5503



5321キメラ17号:2019/01/25(金) 12:31:46
ヤマト君とスミダ君
もりちゃん(CV:毒蝮三太夫?) @mollichaneの書き込みがなかなかの出来でしたのでまと
めてみました。青字タイトルはキメラ17号がつけたものですが、他はもりちゃんの原文
そのままです。


【目撃者ヤマト君の話】
町中にヤバそうなチンピラが居ます。手には刃物を持ってます。チンピラは友達が空腹だ
と言うのでおにぎりを上げました。するとそこに真面目そうな青年が手ぶらで近づきまし
た。「何やってんの?」と聞くとチンピラは凄く怖がりました。家に帰り8ヵ国語のコラ
画像つきのビラを作ってバラまきました。

【チンピラスミダ君の独白】
僕は友達におにぎりをあげただけなのに真面目そうな兄さんが睨んできました。怖いです。
この人怖いです。僕は刃物を持ってて相手は丸腰だけど死ぬほど怖かったんです。顔を1
50mmくらいまで近づけてきました。お兄さんは何か言ってましたが何を言ってるのか
聞き取れませんでした。

思わず僕はスマホの懐中電灯でお兄さんを照らしました。お兄さんは「まぶしいだろ。や
めろ」と言いましたが僕は照らし続けました。「なんでそんな事をするんだよ」と言われ
ましたが聞こえないフリをしました。お兄さんがその場から離れたので僕は友達におにぎ
りを食べさせて帰りました。おしまい。

おしまいだと思ってた。なのに真面目な兄さんは家に帰って親に相談したようです。ブチ
切れた彼の親が僕に文句を言ってきました。僕はすっとぼけました。そこに僕の親も来ま
した。僅かに会話をしたけど相手の怒りが収まらないようなので僕の親は逆に「お前が謝
れ」と言ってました。

真面目そうなお兄さんは「証拠あるよ」と言いました。僕は「え、本当ですか。ちょっと
それ見せてください」と言って見せてもらいました。それを写メにとって僕も証拠を作り
ました。その証拠は僕は刃物を相手の首筋に当ててる画像でした。でも僕はそんな事より
近づいて来たお兄さんが怖かったのです。

僕は家に帰って悔しくて泣きました。頭にきたので「町中でばったり危ない人と会っても
揉めないように」という校則をやぶる事にしました。そして生徒手帳に「今度は近づいて
来ただけで懐中電灯を当ててもいい」と書き加えました。今度あのお兄さんにあったら何
もしてなくても懐中電灯を当ててやります。

【ヤマト君の独白】
あほらしくなってきた。

【もりちゃん】
おわりおわり。



5322同人α総務:2019/01/27(日) 15:08:30
お知らせ
α56号テーマ「変化としての四季」の前書きを上記リンク集「テーマ前書き集」にアップしました。



5323昭和のテレビっ子:2019/01/29(火) 12:21:46
「ニュースzero」に新顔
 先日、日テレ「ニュースzero」を久しぶりに覗いてみた。ロンゲで色白、目鼻立ちのは
っきりした、見慣れない女性が有働さんの隣に座っていてた。彼女がいなかったらすぐに
テレビを消していたところだが、そのまま彼女に見入ってしまった。

 豊かな胸を想像させるセーターの上にさらっと薄いカーデガン、色白の細面だが長い髪
がたれるそ肩は、上の細顔と不釣り合いにがっしり大きい。あれっ???
 ついに彼女がしゃべった。これまた細声ではなく太声。思わず視線を喉元に移す。急い
でパソコンの前に移動し「ニュースzero」で検索をかけ彼女の名前らしきものを確認し彼
女について調べた。どんぴしゃりだった。???は解消。

 彼女(もと彼)は男子社員として日テレに入社し外報部特派員としてカイロ支局長等の
経験がある。手術はイラン駐在を終えてからのことらしい。
 これまで目に付くトランスジェンダーはタレント業が多かったが、こうしてニュース番
組のコメンテーターとしての活躍は、たくさんの人達に勇気と誇りをもたらすに違いない。
何より彼女の勇気、行動力にはあっぱれ。テレビに出るまでさぞやご苦労があったことだ
ろう。たとえ話題作りや視聴率稼ぎといった局なりの思惑があったとしても、彼女に報道
コメンテーターのポストを与えた日テレも偉い!

 社会で活躍するトランスジェンダーの人が増えれば、そのうち気にもならず、話題にも
ならなくなるだろう。話題になるとすれば彼女の「性」ではなく「仕事」での評価だ。
社会の変化とはそんなものだ。

※余談
彼女の名前で経歴検索をかけたところなかなか反応がでない。しばらくすると「現在混み
合っていて繋がりにくくなっています」のメッセージが出た。私と似たようなヤジウマが
たくさんいるようだ。ちょっと情け無い。だが、彼女の「リアル検索」結果は、好意的な
言葉、応援の言葉であふれていた。そのうちこんな現象もなくなることだろう。



5324万理久利:2019/01/30(水) 18:17:28
青空文庫の2019年元旦
 無料電子図書館「青空文庫」では、毎年元旦に前年に没50年を迎えた作家/著者の名
前と各々一点の作品がずらりと並ぶ。「この作家さんたちの作品を順次公開していきます
よ」のファンファーレだ。名前を見ながら忘れかけていた作家をおもい起こす。そしてこ
の日公開された作品の中から面白そうなものを選んで読む。書き初めならぬ“読み初め”
だった。
 それが、昨年末に発効したTPPのため今年の私の“読み初め”は中止。著作権保護期
間が70年となったからだ。青空文庫恒例の元旦風景は20年お預けとなる。ぎりぎりま
で公開準備をしていたのだろう。13人の名前と公開取りやめとなった作品が並んでいた。
読めないとなるとなぜか読みたくなるのが人間の性。だが良く考えてみると青空文庫には
これまで公開された作品が山ほどあるではないか。めぐりあっていない本がたくさんある
ではないか。読みもしないくせに、蔵書が増えない!とTPPに文句を言う筋合いではな
いのだ。
 何といっても、私の家の中には、昨年夏お預かりした涎がたれそうな本が数千冊もある。
これだけでも20年は退屈しない。いや死ぬまでだって。それでも検索がしやすくていつ
でも読める、本好きのボランティアたちが時間をかけてデータ化してくれた本がずらりと
並ぶ青空文庫はこれからも私の友だ。

参照
青空文庫「そらもよう」2019.1.1→ https://www.aozora.gr.jp/soramoyou/soramoyouindex.html



5325昭和のテレビっ子:2019/01/30(水) 22:06:53
笑えない
懐かしい人をyoutubeで発見し面白半分で視聴しました。
おもわず拍手喝采!!
以前は「何この右翼のオヤジ」と笑い飛ばして歯牙にも掛けませんでしたが、今彼の演説
を聴くと単純には笑うことはできずバカにできない箇所が多々ありました。私も歳をとっ
て随分と受け取り方が変わったものです。
主要放送局や新聞社はもちろん、全政党の国会議員、官僚たちに聴かせたくなりました。

「ネットの無い時代に一人真実に辿り着きテレビから抹殺された政治家」
https://www.youtube.com/watch?v=4QmSw8gVlyw???? 2分



5326:2019/01/31(木) 15:50:17
迷走日本丸よ何処へ行く
先般来大騒動のレーダー照射事件を含めた一連の日韓動向も懸案ですが、それよりも国内問題である厚労省の欺瞞のほうが事案はより深刻でしょう。  数年前の某席上で、3流政治家は不要で一流の官僚公務員がいれば国家は安泰云々と言った記憶がありますが、完全に訂正せねばならぬ事態で本省庁の官僚どもがこうまで腐敗しているとは想定外でした。  最近では陸自のイラク派兵日報隠蔽・森友忖度疑惑での財務省の虚偽隠蔽・障害者雇用で虚偽報告そして今回の厚労省の横着問題と何ら根本解決せぬままに次々と露見では、多寡はともかく最早全省庁で嘘を敢行していると判断するほうが当然でしょう。  現大臣にはトバッチリですが関連官僚達の処分で済む問題ではなく、これでは国家存立の基盤の崩壊に結実する重大問題で、虚偽のデータを積み重ねていく迷走日本丸の先には何が待っているのか!  最早嫌悪侮辱してきた近隣の迷惑3国と変わらぬレベルで、非難合戦している場合ではありません。
終戦後、零から出発した時には新たな民主主義の希望に燃えて新日本建設を目指して奮励努力したであろう官僚達が、戦後70数年の間にかくも堕落変質してしまうとは!  指揮監督権限を有する政府の責任、ひいては国民に帰するのみですが。                                                                  その国民も、テレビの街頭インタビューではこれら官僚の不正に対しては、(諸外国ならば反政府デモが当然なのに)我が同胞達は「困ったものです」程度の温和反応、ところが片や交通トラブルでは些細な事で殺人事件にまで激昂するこの心理の落差。 大義には鷹揚で小義にはヒステリックな国民性の不思議! 社会心理学者の分析を聞いてみたいものですが、何を研究しているのか一向に反応無し!    
?

5327同人α総務:2019/02/01(金) 18:06:47
貴美女の絵手紙散歩/節分
??????


 2019年絵手紙第一号はかわいい鬼でした。
 先日受賞式があったMOE絵本屋さん大賞2018の“もれたろう”君が鬼のゴスプレして
登場したかのようです。確かにこんな鬼でしたら、追い出すどころか「鬼は内!!」と家
の中に呼び込こみたくなります。

 節分といえば、力士その他芸能人の豆まきとやたらと目につくコンビニやスーパーの恵
方巻きのポスター。それでもハロウィンやバレンタインほどには盛り上がりません。後出
外来種の方が勢いがあるようです。
 節分の豆まきは掃除が面倒ですし、歳の数だけ食べるのはもはや生死をかける難題です
ので長いことご遠慮しています。今年豆をまくとすれば、家ではなく海を見渡す岸壁に立
って「鬼は外」と叫んで思いっきり海に向けて豆を投げつけたいような…。一方、豆をま
いて欲しいのは国会。3日は日曜休みですが、豆と枡持参で閣僚、議員、官僚全員が国会
に来てみんなで自戒の念を込めて「鬼は外!!」をやってもらいたい。来週月曜の国会中
継は、広い会場にこのかわいい鬼っ子だけポツンと1人映っているかもしれません…。



5328キメラ17号:2019/03/03(日) 03:07:21
恵方巻き
「恵方巻きの決定不可能性: 店頭に並んでいる太巻きが恵方巻きかどうかは実際に食べる
瞬間まで決定されない
恵方巻きという名前で売られているものも恵方を向いて食べなければ恵方巻きにならない
のではないか。つまり、恵方巻きになるかどうかは食べる時に決まるのであって、それま
では単なる「切られてない太巻き」に過ぎないのではないでしょうか。恵方巻きという名
前で販売するのは問題があります」 ( @kikumacoより)


 こんな記事があった。こじつけと言えばこじつけだが、一理ある。
ある時期(日)に食べるという共通点はあるものの、おせち料理、クリスマス/バースデ
ーケーキといったイベント用食べ物には、組み合わせ、いわれ、デコレーション等がつき
ものだが、恵方巻きには特段のアレンジはない。「一定の方向に向けて食べる」ことが最
大のポイントである。これをやるまでは確かにただの「切られてない太巻き」だ。
 一昔前まで恵方巻きという言葉すら聞いたことがない。バレンタインチョコと似たよう
なもので、売り手が考えついて盛り上げてきたお祭りみたいなものだろう。日々メニュー
考案で頭を悩ます主婦にとっては「ラッキー」といったところかな? 100年続けばこ
れも立派な文化になるのだろうが、今はそれも飽きられ大量廃棄太巻きが登場して問題に
なっているらしい。ポット出イベント食品の運命だ。



5329昭和のテレビっ子:2019/02/04(月) 20:18:51
昨日のNHK「日曜討論」
 前回までは各党一人ずつ出番があったのに、今回は自由と社民の顔がみられなかった。
統一会派を組んだことにより、大きい方に飲み込まれ削られたのだろうか。
 人数が減ったぶんだけ話す時間が長くなったはずだが内容はここひとつだ。野党はいつ
もどおり向いに並ぶ自公議員に向けて政権批判のみ。具体的な案は殆どみられない。維新
を除く野党は、まずは大臣辞任と安倍を退陣させなければ案など出せないといったところ
だろうか。いや、「退陣させる」が彼等の案なのだろ。一方、批判の的である自公議員は
いつもどおりのらりくらり。これでは野党議員もいらつくはずだ。
 大袈裟なアクションと野次がないだけで、中身は国会とさして変わらない。
議員なんて所詮そんなものなのか、NHKスタジオだからなのか、はたまた司会がへたなの
か…。民放で仲間内あるいは敵同士での討論の方が良いにせよ悪いにせよ、議員個人ある
いは政党の姿勢、考え方がよく観察できる。素顔が見える。
 アピール不足はあるが、末席から淡々と改善案を語る維新浅田議員の姿勢に一番好感が
もてた。



5330万理久利:2019/02/06(水) 15:09:35
『肥と筑 第四十五回 』評
 『肥と筑』では密教について触れることが多々ありましたが今回はそのものズバリ「曼
荼羅」。絵そのものを沢山の視点から詳しく取り上げています。胎蔵曼荼羅と金剛界曼荼
羅の絵が並ぶページに何度も戻りながら作品を読み進めました。全体構図、仏の並べ方、
区切り、後光、蓮(座蒲)、座り方等々、どれひとつとってもそこには意味があることが
分かります。これまでボケッと眺めてるだけでしたが、新しい発見がありました。ふたつ
の曼荼羅の構図の違いから見えてくる日本文化の正副(二重)構成が曼荼羅の世界にも存
在することを著者は指摘します。
 お茶タイムを夾んで後半は仏教伝来の時期、経路、伝えた人物、上座と大乗のシンクロ、
密教を絡めての考察です。奈良大安寺で徧処観の術をもつ菩提僊那と空?とのシンクロが
あった話は実に興味深い。そしてこの徧処観における円輪を金剛界曼荼羅の円輪へと繋げ、
最後は胎蔵と金剛が示す機能を脳の働きに例えて作品は終っています。

 正副対の言葉が次々とでてきます。院と会、集合と部分、総合認識と部分的認識、アナ
ログとデジタル、結びは右脳と左脳。冒頭でいきなり座長である英夫の口から“日本人の
脳”の研究家でもある角田忠信の名前が出て彼の論と密教とがどう関係するのかと不思議
に思っていましたが、最後の最後で合点。とはいえ、角田氏の論についてはお預けで終わ
っています。次回とは言いませんが、是非とも近いうちに取り上げて貰いたい。日本人の
特徴を右脳左脳の働きから分析することに興味があることもありますが、曼荼羅の世界を
より理解するためにも役立ちそうです。

追記
・今回は後藤家の母智美を中心に、姪響子、娘清香が語り手だ。山南順照(住職)、芳賀
信行が語る「曼荼羅」とは切り口が異なる。男女の差、左右脳の差なのだろうか。
異なる切り口で曼荼羅について迫るとより理解に繫がるようだ。
・冒頭に記載されている登場人物リストをみると、宗教、国文、歴史、音楽、美術、言語、
コンピューター、各分野担当の人物がぬかりなく用意されていることがわかる。著者は初
めからちゃっかりと全方位切り口を用意していたのだ。
・結跏趺坐は“苦行”かとばかり思っていた。まさかあの足の組み方が安楽の象徴だとは…。
足の長さで、同じ結跏趺坐でも苦楽が別れる。
・相撲の土俵が曼荼羅に結びついていた。確かにあの俵円輪の中は力士が雑念をとりはら
って意識を集中させ勝負する空間です。“やぶった やぶった”は“結界やぶった”なの
かも。
・著者の掲示板書き込み集のなかに「密教/曼荼羅」があったのを思い出し久しぶりに読
み返してみた。(https://6214.teacup.com/alphadata07/bbs/15
当初これを読んだときとは???が多かったが、今は違った読み方ができる。全部とはい
わないが書いてある内容が理解できるようになった。面白さを覚えるようになった。そう
言えば『肥と筑』と出会ってから約10年だ。10年読み続ければ、歴史音痴の私でもち
ょっとは理解が進み愛着もわいてくる。今ではれっきとした『肥と筑』ファンである。

5504



5331昭和のテレビっ子:2019/02/06(水) 20:52:07
「痛々しい」
 昨日の報道番組で、元防衛大臣の小野寺五典氏が出演していた。この日彼は国会質疑に
立ち韓国問題をとりあげていたが、その勢いでどんな発言をするのかが気になって最後ま
で視聴した。いつもどおり淡々と語る。決して相手を悪くいわない。強い言葉を発しない。
言質をとられない専守防衛体制だ。覇気がないといえばそのとおりなのだが、静かに語る
その内容は極めて冷静だ。
 だが、韓国の一連の言動について「痛々しい(言い訳)」という言葉を連発していたの
には驚いた。彼なりの怒りの感情を抑えた心底からの表現だったののかもしれない。そし
て「あわれに感じる」の発言。この人がそれを言うと悲壮感が増す。なんと、そう言って
いる彼まで痛々しく思えてくるほどだ。
 小野寺さんの目の下のクマがますます浮き出て見えた。



5332昭和のテレビっ子:2019/02/09(土) 23:19:59
ありゃりゃ
この3日続けての一連の動き、深く繋がっているように見える。

2/6 日本 和田春樹・東京大名誉教授ら6人が東京の衆院第2議員会館で「日本市民
    ??????知識人の声明」を発表。“日本が反省・謝罪することこそ、韓日、朝日
    ??????関係を持続的に発展させる鍵” *知識人?226人が声明に署名

2/7 韓国 文喜相国会議長が、日韓間の長年の懸案である従軍慰安婦問題が日本の
??????????????天皇による元慰安婦への謝罪の一言で解決するとの見解を示す。

2/8 韓国 二国間協議要請協議  韓国無回答。(この日が日本政府への回答期限)



5333同人α総務:2019/03/01(金) 15:29:00
レンズの向こう/弥生
今日から3月弥生。
七草が終わったと思ったら、もう桃の節句です。箪笥の奧から久々におひな様が登場してい
ることでしょう。桃の花ではありませんが、掲示板にも春の到来を彩る花を飾ります。つい
先日送られてきた写真です。



         

  

       桜の開花状況を汚ぞ気にカメラぶら下げ散歩にいってきました。
       河津桜、寒緋桜など2~3分咲きといった状況。例年の早咲きのソメイヨシノはと覗いたところ
       何と一輪開花していました。その木の蕾も今にもほころびそう数日で3分咲き位になりそうです。
       早咲きのソメイヨシノ?1輪 (竹内)
       
       (Photo by I.Takeuchi 2019.2.26)



5334万理久利:2019/03/02(土) 10:10:55
枯れ木に花を咲かせましょう
花ついでに。今度は岡山は後楽園梅の花の登場です。。
東京よりぐっと温かいと油断していたら寒いこと寒いこと。平日のためか入園者はまばら
でしたがそれがますます寒さをつのらせます。
チケット売り場のおじさんにまず薦められたのが梅コーナー。梅は開き始めにもかかわら
ずここだけはカメラ或いはスマホでさかんに写真を撮る観客で賑わっていました。
ごつごつの幹、裸の枝にぽつぽつと赤と白、正しく“枯れ木に花”の趣があります。
観客のほぼ半数を占める外国人もこの梅の趣を味わえたかな?



      


  


烏城(岡山城)の前の犬 隣の後楽園は残念ながら犬はNGだそうです。
 ??



5335万理久利:2019/03/31(日) 01:17:53
雛飾り
「あと数日先だったら、各お店競って雛人形並べてたのに」と言われましたが、工夫を凝
らした雛飾りがいろんなところにありました。
久月・吉徳・秀月の立派な雛飾りもいいのですが、こうして地元でひっそりと飾ってある
人形は、その土地の空気に馴染んでいっそう可愛く見えました。


倉敷


??????????????????????????????????


     勝山
     ????



5336昭和のテレビっ子:2019/03/04(月) 14:01:05
部分そっくりさん
朝、テレビをつけたらいきなり斜め横から写した人間の頭部が画面いっぱいに映っていた。
黒々とした髪に青々とした刈り上げ肌。食い込みがちのメガネのつる。ワイシャツの衿で
持ち上げられた三段腹ならぬ二段首。ああまた米朝会談をとりあげた番組かと思いきや、
NHK日曜討論だった。二段首の持ち主は日本共産党のあの人だった。
お二人とも、政治を担う大切な体だ。合意決裂より、政党支持率約3%(2019.2月)より
まずは健康にくれぐれも気を付けて欲しい…。

     この方の首と間違えた
     



5337昭和のテレビっ子:2019/03/06(水) 18:01:17
『Mr.ゴビーン』
出迎える沢山の報道陣、取材ヘリ、国賓を迎えるかのような緊張の中いよいよ登場だ。
黄色のタスキをかけた作業服、青い帽子にマスク姿の工事人Mr.X」。
回りを見廻すこともなく真っ直ぐ前を向いて堂々と軽自動車に向かう姿からすると、
季節労働者ではなく正社員、現場監督といったところだろうか。
数十年ぶりで英国コメディ『Mr. ビーンの大騒動』を見た気分になった。

弁護団のアイデアなのか、それともご本人自らのものなのか、いずれにせよ本家本元
「Mr.Bean」に劣らぬ、無声名演出であった。



5338昭和のテレビっ子:2019/03/09(土) 10:14:30
大相撲の「女人禁制」は差別 兵庫県弁護士会が声明(019.3.5)
あらあら、また「差別だ!」ですか。
そう言えば昨年4月同じ兵庫の宝塚市長(女性)が「土俵上でのあいさつが女性という理
由で断られた。悔しい」と土俵下から演説し、相撲協会に注文をつけたことがありました。
確か、舞鶴市長が土俵上で巡業挨拶の時に倒れ、助けようとした女性が女人禁制をくらっ
た事件があった直ぐ後でした。命に関わる緊急事態、女人禁制を持ち出すのは愚の骨頂。
しかしそれ以外の時に女性は基本土俵に上がれないとするくらい騒ぎ立てることではない
と考えるのは私だけでしょうか。貴乃花におこられそうですが、まあ巡業先の土俵で市長
が土俵に登り挨拶するくらいは解禁にしてもいいのではないかと思いますが。
昨年、例え土俵下でも演説する宝塚市長は幕下力を張り倒せそうなくらい実に堂々として
いて、力強く思えました。

兵庫弁護士会がこの声明を出した3日後の昨日、2017年度兵庫会長であった白承豪氏が
外国籍で初の日弁連副会長に選出されました。一連の流れ?。妙に納得しました。



5339昭和のテレビっ子:2019/03/10(日) 16:04:49
北朝鮮「制裁逃れ」公表へ、安保理で報告書採択決定(019.3.5)
来週発表されるそうだが、ネットコイン推計5億7100万ドル(約627億円)を奪ったと
いう情報も既に日経新聞に掲載されている。北朝鮮がどんな悪さをしているのかはもちろ
ん、どの国のどんな企業が制裁破りをやっているのか、興味津々だ。
親朝鮮の各界の人達がどんなコメントをするかも楽しみだ。
「人権無視のやり過ぎ制裁だ。朝鮮もしかたなくやたのだ」
「そもそも制裁の理由がない。アメリカだって核を持っているではないか」
「このような朝鮮にしたのは日本帝国ではないか」
「石油を止められ戦争を始めた日本を忘れたのか」
「とにかく悪いのは日本だ」
なんて発言が出るのかな?



5340万理久利:2019/03/11(月) 18:20:49
追悼と鎮魂
午後2時46分、テレビに映る「犠牲者の霊」の前に立ち1分間黙祷。
昨年は市役所が流すサイレンの音を聞いて路上で黙祷。
これくらいのことしかできない自分。
    



5341昭和のテレビっ子:2019/03/12(火) 17:19:37
震災報道
2011.3月.28          2011.4.1
 

震災の年発売された二つの雑誌。
8年経った今、この二つの差はなんだろう。雑誌を見た当時の福島県民はもちろん
国民にどんな効果/影響をもたらしたのだろと考えてしまう。



5342同人α総務:2019/03/13(水) 10:27:52
レンズの向こう/三分咲き
桜の季節になると、8年前の事故現場の横で妖しく咲き乱れていた桜と10前、
母と一緒に病室の窓から眺めた小学校の桜を必ず思い出すようになりました。
桜を観て思うこと、思い出すことは十人十色。



早咲きの桜は3/8時点で3分咲きといったところ、これを見ると春が来たという実感がわきます。(竹内)

      
   (Photo by I.Takeuchi 2019.3.8)



5343昭和のテレビっ子:2019/03/15(金) 12:54:36
ピエール瀧コカインで逮捕
ニュースが流れてから数日、ワイドショーは米朝会談も3.11は払拭されピエール一色
になった。
有名人の薬物事件となると、掌を返すように容疑者のあることないことを探しだし事件と
結びつきそうな過去の言動をとりあげてインタビュー記事として流したりするのだが、今
回はちょっと様子が異なる。薬物犯罪の取り上げ方は通常どおりだが、容疑者本人へのい
わゆる吊し上げ的なテレビ解説、友人知人あるいは視聴者インタビュー記事は控えめで、
むしろピエール瀧の人柄の良さを感じさせたり、作品の上映がなくなることを残念がる色
合いが強いようい見える。マスコミによる依怙贔屓だろうか。

実は私も依怙贔屓派。何せ4年前NHKで土曜ドラマ『64(ロクヨン)』を観てからの隠
れファンである。大杉漣や唐沢寿明と同じく、俺が俺が色がないし気取りがないし普通の
人間の中の見えにくい力や魅力をちゃんと演技で引き出せる俳優だ。バカな奴だ、裏切ら
れたと思うのではなく、“あんな良い演技ができるからには、よほどナイーブで努力家で、
だからこその深い悩みもあったに違いない…”などと考え出す始末だ。
 イメージとしては、あの物静かでこころ優しい、全く邪気を感じさせない?元防衛大臣
小野寺さんが実はコカインやってた…に近い。ニュースを聞いて、怒りより切なさや愛お
しさが増す。人間、実に勝手なものだ。



5344昭和のテレビっ子:2019/03/15(金) 17:54:20
久々の慎太郎節、聴けるかな
本日久々に元都知事石原慎太郎氏がLIVE報道番組プライムニュースに出演予定だ。
知事を辞めてからの記憶は017年4月の豊洲移転をめぐる百条委員会の証人喚問だろう
か。その一年前016年4月にも、同じ番組の『『石原慎太郎 堺屋太一 渡部昇一が世
相を斬る』に登場していたことも強く印象に残っている。渡部・堺屋両氏の声を聞くこと
はもうできなくなくなったが、せめても石原氏の生の声だけは改めて聞きたいと思ってい
る。今の日本をどう思っているのだろう…。

※プライムニュース BSフジ PM8:00〜

2016.4.7

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0005542.jpg



5345同人α総務:2019/03/17(日) 20:10:40
レンズの向こう/前座じゃない
 晴天が続き、各地の早咲き桜の風景がテレビのニュースで流れるようになりました。所
沢でも桜日和のようですね。残念ながら都下片隅の我が町では早咲き桜の姿は見えません。
 全国の桜開花宣言は各地の観測ポイントのソメイヨシノを基準に発表されます。クーロ
ン植物で同一条件下で開花日が同じにる性質をもっていることがその理由らしいのですが
世間ではまるで日本の桜=ソメイヨシノ的な受け取り方です。
 まだ寒さが残る時期、こうして花をつける寒緋桜は決してソメイヨシノの前座ではあり
ません。寒緋桜は本番で見事な舞いを見せてくれています。



        

まだ満開の豪華絢爛という頃ではありませんが、所沢の花の見どころに東川沿岸がありま
す。本日の陽気に誘われ様子は覗いてきました。ソメイヨシノはまだのようですが寒緋桜
が7分から満開といったところです。(竹内)

  
(Photo by I.Takeuchi 2019.3.13)



5346同人α総務:2019/03/29(金) 07:30:26
桜だより
井の頭公園
  ??
井の頭公園に行ってみました。
まだ、陽のよく当たる場所の桜しか満開でなく、花見のお客さんも少なかったです。(貴美女 3.28)


芹が谷公園
 
魚釣りをする子、駆けまわる子、スマホゲームに興じる子、寄り添う二人、テント持参で昼ご飯を食べる親子、春休みののどかな景色でした。


平和公園
 
芹が谷公園の帰り道。人っ子一人いない平和公園の桜は満開でした。
写真をとっていると中央の白い遊具の中から小さな女の子が飛び出してきました。(万理久利 3.28)



5347赤松次郎:2019/04/01(月) 05:57:13
エイプリルフール/猫の労働争議
 ある日「モロ」は日月神社(にちげつじんじや)の神官補(ニューロン・カフェ:2018年 4月
1日エイプリルフール参照)としての一日の仕事を終わって山荘へ帰る途中、空き地の草むら
でW設備会社(この地域の水道の供給管理をしている会社)に飼われている「カルキ」に呼び
止められた。みると五、六匹のいろいろの模様の毛皮を着た猫たちが、車座になって何か相談
している様子だった。「モロ」の日月神社(にちげつじんじや)の神官補については下記のUR
L参照。
 ??https://9330.teacup.com/alpha/bbs/5365

 W設備会社の「カルキ」、H工務店の「カンナ」、S薬局の「大麻」、E電気工事店の「ボ
ルト」、某農家の「エダマメ」・「モヤシ」・「シシトウ」の三匹の兄弟とその連中である。
 「モロ」は生まれて数ヶ月の頃この近くで親と一緒に暮らしていた経験があった。その後
Blackberry Cottageという名の山荘の食客となって、『ミラノ公ルドヴィーコ・マリーア・ス
フォルツァ(通称イル・モロ)』にちなんだ名前をつけられ、巷では矢場徹吾のような哲学的寡
黙・上品・優雅に暮らしている出世猫と噂されて一目置かれる存在だった。Blackberry Cottage
の持ち主である赤松次郎自体が若い頃自分の家が「梁山泊」となって多数の食客を出入りさせて
いた環境もあったから、野良猫にたいしては「カトー」・「キケロ」・「ペトロニウス」・「ギ
トン」などと、勝手に渾名(あだな)をつけて追い払わずにからかって楽しんでいる。

◆道草その1:猫の名前 (wikipediaより)
 最近の猫の名前のランク1位から順にレオ、ソラ、コテツ、コタロウ、レオン、マル、マロン、
??ムギ、フク、ハルということらしい。一昔前の白、黒、三毛が普通であった。流石に偉人や有
??名人の名前をつけた猫を調べても「モロ」は一匹もいない。まあ名前を持っている猫たちは、
??苦沙弥(くしやみ)先生から名前も付けてもらえなかった猫よりはまだましだろう。

◆道草その2:猫を愛した芸術家 (wikipediaより)
 ・大佛次郎は、生涯にわたり猫を500匹以上面倒をみた。
 ・池波正太郎は「猫のいない生活は考えられない」という。
 ・三島由紀夫は「猫を心の支えてとして生きていた」ほどだった。
 ・幸田文は犬好きであった父親の幸田露伴が亡くなった後、猫を飼い始め、最後の飼い猫の名
????前は「阪急」といった。
 ・向田邦子は猫好きな作家で猫の名前はマミオといった。
 ・内田百?は猫の出奔(しゆつぽん)の悲しみを綴った『ノラや』は有名。
 ・ヘミングウェイは異常なる猫好き、キューバに建てた御殿はワンフロアに50匹の猫が暮らし
????ていた。
 ・ヘルマン・ヘッセは、内向的な性格が猫を描く事によってかなり改善したと言う。
 ・パブロ・ピカソ氏も猫好きの画家で、ミヌーという猫と暮らしていが、この猫はピカソの膝
????から降りようとしなかったそうだ。
 ・サルバドール・ダリも猫好きで有名な画家で、オセロットという猫種のバブーという愛称の
????猫を飼っていた。
 ・ジャン・コクトーはフランスの猫好き作家。家族であったシャム猫の名前はマドレーヌだっ
????た。

 さて本題に戻ると、ここに集まった連中は不遇な環境の猫たちのために猫同盟を組織して飼い
主への猫権の確立、労働環境改善の要求をしようと画策しているというグループなのだ。
 しかし猫と人間との関係は一般に労働契約とみなされるかという命題が成り立つだろうか。
人間としてはそこまで真剣に考えて猫を飼っていないというだろうし、猫たちがそこまで知能が
発達していて目的意識を持っているとは夢にも思っていないだろう。それはお互いに使用してい
る言葉を理解しようとしないために起こる無理解さなのである。猫だって記憶力や判断力はあ。
猫は人間の子どもで言えば2歳 、イヌは人間の3歳、チンパンジーは人間の4歳並みの知能がある
と言われている。
 だが猫たちが要求を突きつけても飼い主達が団体交渉に応じるかは疑問である。だから遅看党
(じみんとう)・利権眠酒党(りつけんみんしゆとう)・乞う鳴党(こうめいとう)・似叛狂惨酸党(に
ほんきようさんとう)・痔有倒(じゆうとう)・斜界罠首刀(やかいみんしゆとう)などの政治団体に
相談するか、またはユニオンの関西ナマコに持ち込むかを討議した。ただし、労働組合法第7条の
二に使用者が雇用する労働者の代表者と団体交渉をすることを正当な理由がなくて拒むことをし
てはならないとの条文はあるが、見ず知らずの合同労組(ユニオン:関西ナマコ)等からの団体
交渉の申し入れを無条件で受け入れる法的義務は、まったくないとある。
 考慮の末、この問題は政治や合同労組に助けを求めることをせず、大石地区猫同盟自らの力で
直接飼い主達と交渉し解決することに決定した。

 要求内容は
????1.ペット契約またはネズミ駆除等の労働契約をむすび正当な報酬をえること。
  2.猫は犬と違って人間を攻撃したりはしないので、恣意的に突然の解雇や駆除はしないと。
????3.肖像権及び生殖権を認めること。一方的に画像を公開したり去勢手術をしてはならない。
  3.居住環境の改善として、屋根の下で最低気温20°Cの眠る場所を確保すること。
  4.食の確保・改善として十分なペットフードを備え、一日に三回チャオチュール供与するこ
   と。
????5.いくらペット契約したとしても、髭を切ったり眉を描いたり高所から落としてみたり、帽
   子や洋服などといった華美な装いを妄り(みだり)に強いてはならないこと。ただし首輪や
   鈴の装着はこの制限から除く。
  6.猫の就活や婚活などの悩み相談の機関を設置すること。
????7.病気の時は速やかに犬猫病院にて診察させること。
  8.団体交渉権の獲得をめざして都道府県労働局の紛争調整委員会に届けること。
 ??9.猫は本能として昼間は寝ることが仕事ということを認めさせること。寝てばかりいて気楽
   な商売だと揶揄されるいわれはない。夜はちゃんとネズミを捕ったり、家の周りを警戒し
???? たり、柱を磨いたり等仕事はちゃんとしていることを理解させること。
  10.以上の目的を達成するため、人・猫のコミニケーション促進のための「共通言語/合図修得
   学校」を創設すること。

??しかし労使交渉が解決しない場合の労働争議も頭の中に入れておかねばならない。その戦術
は・・・。
  1.ストライキ:労働法の争議権の行使として雇用側(使用者)の行動などに反対して被雇用
   側(労働者、あるいは労働組合)が労働を行わないで抗議することである。日本語では
   「同盟罷業」という。
  2.ピケッティング: 労働者側がスト破りを防ぐために組合員が職場を見張って他の労働者を
   入れさせないようにし、ストライキなどの実効性を確保する行為である。

  3.サボタージュ:労働者が仕事の能率を著しく、又は会社にダメージを与えていることが判
   る程度に落として会社に自分たちの労働条件の向上のメッセージを送ることである。
  4.ボイコット: 労働者が自社製品の購買を控えるように訴え、使用者に経済的打撃を与え、
   自らの団体目的達成を目指す行為である。「不買運動」ともいう。原則として合法である
   が、取引先に不買を働きかける二次的不買運動は違法とされている。

 同じ船に乗って航海しているのに搾取する側と搾取される側という対立軸で考えることがそも
そもおかしい。お互いに信頼関係がなくては船は真っ直ぐ進まないだろう。いずれ座礁して搾取側
も搾取される側も死にいたることは目に見えている。マルクスの時代の労使対立とは現代の労使関
係は自ずと違うと思うのだが。
 ともかく「モロ」の努力で朽ち果てそうな日月神社を大勢の外国からの参拝者を呼び寄せここ
まで復興させた実績があり、飼い主側の代表として日月神社の木花(このはな)宮司に頼む方がい
いだろうとなった。
 さて、メーデーの日はどの結果になっているだろうか。「モロ」の飼い主としては大団円を迎
えることを望んでいるのだが・・・。

追:恒例の中山競馬大学の滝沢馬糞准教授のコメントを忘れていた。
?? 「花粉症がひどダメに今回の糞灸(ふんきゆう)にたいするロン豹(ろんぴよう)ができず、猫(ねこ)ん
????でしまったので足(あし)からず」馬琴 。」という、とても知識人としての教養と見識を疑わせるよ
????うな、河豚島水?(ふぐしまみずぽ)なみの誤字・脱字・意味不明だらけの駄文をよこしてきた。
????ここに掲載することを躊躇したが、某マスゴミの−事実を伝えないという自由−は許されないといつ
????も批判している立場としては、今回コメンテーターの選択を間違えたという恥を忍んで掲載すること
????にした。まことに申し訳ない。

5348昭和のテレビっ子:2019/04/01(月) 15:07:14
エイプリルフールのつぶやき
テレ朝番組で川村晃司氏が「令」の字を「命令」と感じると異論を唱えてはいたが、新元
号「令和」に対する否定的なコメントはテレビ報道番組では殆ど観られなかった。
だがネットを開いて見ると、発表直後予想通りの人から予想通りのつぶやきがあった。
発想がよく似ている。行き着くところは現政権打倒。日本の歴史、伝統、文化もあった
もんじゃない。以下ツイッターより


小西ひろゆき (参議院議員)
令和。安保法制という違憲の法令で平和を破壊した安倍総理が「和」の文字を元号に使っ
た。まさに「元号による時代支配」を体感せざるを得ない。
初春令月、気淑風和など出展の万葉集の歌にふさわしい時代とするよう、安倍政権の打倒
に全力を尽くす。いちゃもんの付け方がなんとも情け無い。

金子勝(経済学者)
【政「令」の元号】新元号は「令和」で、アベが説明する「儀式」も初めて。出典は「国
書」の万葉集で日本古来の伝統を強調し,自らの政策を正当化。これで数々の不正腐敗と
政策的失敗は免罪されません。歴史修正主義者のアベの命「令」や指「令」や禁「令」で
「和」を強制する、でないことを祈ります。

鮫島浩?(朝日記者)
命令、指令、司令、令状、令嬢、令息、令室…。「令」のつく言葉。どこか息苦しい。そ
の下に「和」がつくと、さらに息苦しい。

島田雅彦(作家)
令和は零和で、ゼロはいくら足してもゼロという意味ですか。

伊藤和子(弁護士)
水を差すのもなんですが、、
「令」というのが「命令に従いなさい」っぽい印象。
その下で支配安定。。
独裁国家的な感じもするので、極力使いたくないわ。



5349キメラ17号:2019/04/02(火) 11:57:45
「元号改定は違憲」
 昨日新元号が「令和」に決まったが、数日前のニュースを思い出した。
 先月26日、山根次郎弁護士(82)他2名が国に差し止めを求め提訴したというニュー
スだ。
  「国民が個々に持っている時間の連続性の意識を破壊し、憲法13条が保障する個人
  の尊厳を侵害する」(訴状)
  「国民は世界史の中の時間を生きている。元号は必要ない」(山根氏記者会見)
 そう言えば、この少し前に共産党の志位委員長も元号は日本国憲法の国民主権の原則に
なじまない、元号はいらないと述べていた。

 西暦⇔和暦換算について、昭和の間は楽にできたが、平成に変わると面倒になった。暗
算が得意なはずの私がもどかしいほど時間がかかるようになった。さらに新元号となると
…。山根氏の気持ちも分からないわけではないが、それをもって自分のこれまでの時の連
続性が破壊されたとも、ましてや尊厳を侵害されたとは思わない。地球の日本という国に
生まれてからずっと、何ものからも分断されることなく「私」を生きてきた。
 “世界史の中で生きる”?そんなみみっちいこと、中途半端な感覚もない。“宇宙史”
の中で生きているつもりだ。そして現実的には“日本史”の中で生きてきた。時の連続性
の破壊などと回りくどい言葉を使わずもっと素直に、換算が面倒だと言った方が、元号廃
止の是非は別としてもよほど説得力がある。

 よくよく考えて見ると、加齢により頭の回転が悪くなり換算が容易にできなくなる現実
がある一方、大脳皮質にしまわれた記憶を引き出す際、数字のみの西暦ではなく「元号」
に助けられることが多い。山根氏はどうなのだろう…。



5350同人α総務:2019/04/02(火) 18:14:35
天の配剤か…
昨日発表された新元号「令和」に関する話題で新聞テレビは大賑わいです。
αにもこのタイミングに合わせるかのような原稿が届きました。
次号同人誌α後書きに掲載予定ですが、面白い内容でしたのでご本人の了解を得てここに掲載
します。文中のみならず電話口でも本当を繰り返すのをみると、決して4月1日に合わせたの
ではなく、“本当”に「令和」をめぐる偶然に驚かれているようでした。


<56号 後書き>
 例によって、思い切り原稿を遅らせた当人が、四月一日に書いています。
今号のテーマ[変化としての四季]を取り入れようと、前半部分と後半部分を接続する話題に
雪月花を採用したのですが、由来を古代まで遡るとすれば、もちろん参考にすべきは万葉集で
す。
はてな? この時代の花と言えば、もちろん梅の花ですから、万葉集の本で梅の花を集めた部
分に目印のシールを貼って行きました。(実際は、後半の八巻の四一三四番の大伴家持を採用
したのですが)やっと原稿を仕上げて「やれやれ。ちょっと一休み」と新元号発表番組をみる
と、何と新元号は万葉集で梅花の歌三二首を集めた部分の序分から取った[令和]に決まった
と発表されていました。
 そして、正にその序文の真上には、私が最初に貼ったシールが残っていました。本当です。
そうです。私の原稿が遅れたのは、こういう感激を私に与えるための天の配剤だったのです。
四月一日だからって、嘘ではありません。本当です。
??????????????????????????????????????????????????????      長岡 曉生



5351万理久利:2019/04/04(木) 11:09:26
影が薄れたエイプリルフール
 ハロウィンやバレンタインといった外来のお祭りが年々ヒートアップしているというの
に、同じ外来種の4月1日“四月馬鹿”の方はここ一つパットしない。今年の1日は新元
号が決まる日とあって、テレビや新聞は新元号の話題一色で“エイプリルフール”という
言葉すら殆ど聞くことはなかった。ネットを見ると、とりあげている書き込みはあるが僅
かだ。
 マスコミも一般人も新元号決定を意識して自粛したのだろうか。はたまたポリティカル
・コレクトレスを意識しすぎて萎縮したのだろうか。

 民俗学者柳田国男が「ウソ」について述べている。
―ウソはかつて虚偽よりも面白いお話という意味合いの方が強く社会に欠かせないものだ
った。だが「ウソ」と「虚偽」を区別せず一括りにして悪事だと認定する風潮が起こって
しまう。次第にウソを隠すようになり、それが新たに不必要に罪の数を増やすことになり、
結果近代人はかえって不自由になった。― (概略)

確かに確かに。

 政治経済界そして一般人のネット世界の嘘、おまけにそれを取り上げるマスコミ自身の
嘘までが問題視されている昨今、「これは嘘ニュースで〜す!」と高らかに宣言して面白
記事を発信しているのが『虚構新聞』だ。安心してウソを楽しめる。おまけに読者に、嘘
の中に隠された真実/真理まで思い浮かばせる。
 大手新聞各社の購読者激減に逆行するかのようにこの虚構新聞が読者を増やしている理
由がわかるような気がする。事実であるべき記事の中から嘘を見付け出すことより、ウソ
を楽しむ記事の中から真実を探り当てることの方が精神衛生上良いではないか。

 昨日の国際ニュースサイトに“トランプ氏別荘に不法侵入、中国人の女逮捕”の見出し
が目に付いた。現場には携帯電話4台、ノートパソコン1台、外付けハードディスクドラ
イブ1台、マルウエア入りのUSBメモリー1個を発見、水着は持たず、とある。
 間違って『虚構新聞』を開いてしまったかと思った。

※国際ニュースサイトAFP通信→ https://www.afpbb.com/articles/-/3219062



5352昭和のテレビっ子:2019/04/07(日) 09:39:55
漫画の中の少年像
アニメガンダムを扱ったドキュメンタリーをやっていました。
子供の頃、次回が待ち遠しいと思えるくらいのテレビアニメは鉄腕アトム、なんとなく見
ていたのが原子家族(恐妻天国)と宇宙家族とポパイくらいだったでしょうか。
ドキュメンタリーをみて甥っ子がガンダムおもちゃをたくさん集めていたのを思い出しま
した。男の子はなんであんなものが好きなのだろうと不思議に思ったものです。

『機動戦士ガンダム』の話の中で面白かったのが、低迷を続ける視聴率の中で必死の思い
つきでBGMを集めたレコード販売をてがけ、第一版ジャケットはガンダム、それも売れず
次は主人公アムロ。今度は前回を大きく上回る売り上げになったそうです。ジャケットの
すっと立つアムロ少年を見てなぜかつげ義春の漫画に出てくる少年が浮かびました。
つげ義春自身をモデルにしたと言われている毬栗頭の少々田舎くさい少年です。

つげの漫画から遅れること10年、毬栗頭から茶髪で足長のアムロを登場させたのが、年
齢も丁度10年下の安彦良和でした。漫画の世界だけでなく、日本の少年のスタイルも確
かに変わりました。漫画は未来予測あるいはその時代の理想像なのかもしれません。令和
に作られる漫画の中の少年ヒローはどんな姿で登場するのでしょうか。??

「機動戦士ガンダム・戦場で」レコードジャケットより     つげ作品集 表紙
         



5353同人α総務:2019/04/07(日) 14:45:31
レンズの向こう/桜だより−満開
満開と題された、メールが送られてきました。メールの中身は桜、桜、満開の桜です。
満開の様子もここまでくると狂乱。
桜がくりなす妖しくも美しい世界は人を幻想の世界に導くのでしょうか。
赤い鼻緒がぷつりと切れた〜?
意味ありげな台詞から始まる坂本冬美の「夜桜お七」、月明かりに照らされた桜はお七の
恋心をメラメラと燃え上がらせるのでしょう。
太陽の光の元では狂乱というより爛漫といったところでしょうか。
どれも見事な咲きっぷりを見せてくれる写真ですが、なぜかこの一枚が印象に残りました。
桜吹雪というより春の牡丹雪。

    


皆様お元気でおすごしのことと思います。
この数日の温かさで満開となりました。所沢東川沿線の桜ご覧ください。(竹内 4.6)

 

    



5354万理久利:2019/04/09(火) 16:32:06
こちらも満開
近所の公園(平和公園)の桜も満開です。
公園の土がうっすら白くなっています。横の道路脇にも花びらが積もっていました。
陽がよく当たるところは、もう新緑がちらほら。
強い風が吹いたらあっという間に丸裸になることでしょう。

??



5355同人α総務:2019/04/09(火) 17:48:43
貴美女の散歩道/桜絨毯
こちらは見事な花びらの絨毯です。
年月かけて広がった桜の根でしょうか。桜の花びらの絨毯にハートをマークを描いているよ
うに見えます。
花祭りも終わっていよいよ深大寺界隈も春本番ですね。

??
   朝、神代植物園を散歩して、深大寺に抜けて、お参りしてきました。
   散った桜もありましたが、残っている桜も、まだまだたくさんありました。
   でも、もう、周りは緑、緑で、次の季節の感じがしました。
   青空が抜けるように青く、春を満喫してきました。(貴美女 4.9)

            



5356昭和のテレビっ子:2019/04/17(水) 19:55:44
いよいよ「支援する会」結成
4月15日、参議院議員会館にて「関西生コンを支援する会」結成総会が開かれました。
テレビでは今のところ取り上げられていないようです。関西生コン関連で60人近くの逮捕
者が出ている事実自体を流していませんから、いまさらこのニュースをホイホイとは流せ
ないのでしょう。他にも報道しない/できない理由があるのかもしれません。

※共同代表とされる人たち
竹信三恵子(元朝日新聞)
鎌田彗(ルポライター/活動家)
佐高信(元週刊金曜日編集委員)
宮里邦雄(元日本労働弁護団会長)
海渡雄一(弁護士 反原発他)
内田雅敏(弁護士 中国人強制連行・強制労働問題など戦後補償問題、靖國問題他)
藤本泰成 (日教組)

納得の顔揃えです。



5357昭和のテレビっ子:2019/04/18(木) 15:03:46
せいぞろい
2019.4.17 読売新聞

現職を辞し衆議院大阪12区補選に無所属で立候補した議員の応援広告が昨日の新聞に掲
載された。候補が所属する政党の代表はもちろんテレビでみかける顔が並ぶ。よく知ら
ない人物をwikiで調べてみた。これまた納得。
選挙前になると、普段気づかなかった相関図がぼんやりと見えてくる。忘れていた人物
や事件を思い出させてくれる。

<後列左から>
二見 伸明:元衆議院議員(公明→新進→自由→民主)
村上 史好:立憲民主党所属の衆議院議員
小熊 慎司:国民民主党所属の衆議院議員
服部 良一:元衆議院議員(社会民主党)

<前列中央前川氏の右隣>
平松 邦夫:元大阪市長(橋本徹に敗れた)

<女性2人 左から>
酒巻真世:民青同盟府常任委員
橘田亜由美:医師 市民連合



5358キメラ17号:2019/04/19(金) 09:09:26
おお キャロル!
夫の保釈「安倍首相に促して」=ゴーン容疑者妻、米大統領に訴え(時事通信 019..4.18)

ゴーン氏の妻キャロルさんがフランスに続き今度はアメリカ大統領に日本の司法制度を強
く非難し、夫の保釈を強く訴えた。
これは夫への深い愛からなのか、それとも
敏腕顧問弁護士や人権団体のアイデアなのか、それとも
自分に火の粉(容疑)がかからないためなのか…

ふと籠池夫人の顔が浮かんだ。



5359昭和のテレビっ子:2019/04/19(金) 20:50:41
写真選び
衆院大阪12区補選 宮本たけしさんを応援
ヤミ切り裂く光となれ  同志社大大学院教授 浜矩子さん (019.4.17 赤旗)

昨年、長寿番組TBS『時事放談』が幕を閉じてしまい、同局サンモニからも姿を消して
いた経済学者浜矩子さん、寂しく思っていたら久々にそのお名前を発見した。
新聞赤旗電子判で宮本さんにエールを送っていた。元気でなにより。
ただ、貼り付けいる氏の写真が…。あだ名を意識しすぎたとしか思えない。
せっかく応援してくだっているのだから、もう少し違う写真を選べばいいのに。
赤旗記事 → http://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-04-17/2019041703_02_1.html



5360昭和のテレビっ子:2019/04/25(木) 22:37:18
ミンミン賑わい座/1分勝負
衆院憲法審、CM規制で来月聴取=今国会初開催、討議なし (2019.4.25 時事通信)

審議拒否が続いた衆院憲法審査会が約4ヶ月ぶりで本日開かれた。
その時間は数分、2分いや1分とも言われているが、大して変わりない。短い!!
2名の参考人を呼ぶとの発表だけに終わったようだ。
しかも国民投票前の宣伝規制についての参考人だ。
例え運営上の一種の儀式としても情け無い。
改正に反対でも賛成でも論議しなければ話は進まない。
近づく選挙で、党も各議員もみな気もそぞろなのだろう。
与野党ともに情け無い。
次回5月9日、各党から選ばれた審査会委員は全員集まるのだろうか。



5361同人α総務:2019/04/28(日) 07:31:03
同人α56号発行のお知らせ
 超大型連休初日の27日、5ケ月ぶりで編集会議が開催されました。
編集会議+平成送別会+令和歓迎会に加えて神野さん快気祝いと神野文庫ご披露会となり
ました。
 みなさん、神野氏とは1年1ヶ月ぶりの再会とあって編集会議もそこそこに雑談に突入。
髭のお話しは勿論のこと、いつもの全方位話題です。今回はそれに負けない位全分野を網
羅する神野文庫が目の前にあるときていますから、話題に関連した本を見付け出してはワ
イワイガヤガヤ。興味深い本を取り出してはその本についてワイワイガヤガヤ。
本と神野さんを囲むワイワイガヤガヤ会で終わりました。


56号作品 118頁 ????   ??????         ??   目次
    


                   4.27 集合写真 (神野文庫を前にして)

            
            笑顔が一番!             ※神野氏が座る揺り椅子は風野茜さんからのプレゼント
             



5362昭和のテレビっ子:2019/04/29(月) 19:29:53
同じ“数分”でも
やっと開かれた憲法審査会が僅か2分。これでは何の為に集まったかわからない。
初っぱなから議論放棄にも思えます。改正するもしないも、いずれにせよ一歩も進んでい
ません。早く進めろよと言いたくなります。

一方、数分のやりとりに勝負をかけているのが、
ドラマ
水戸黄門  「この紋所が目に入らぬか」
遺留品捜査 「僕に3分だけ時間をいただけませんか?」

黄門様の横で助さんが発するこの言葉で始まる数分間
上川隆也が演じる風変わりな刑事が事件解決後ある人物を追いかけこの言葉をかけてから
の数分間、
ともにドラマ最後の数分間だ。事件総括タイムでもある。短い時間で事件の経緯と真相を
まとめあげます。ドラマの中で泣いた人も笑った人も悔しい思いをした人も、それぞれ新
たな思いで前に向かって生きて行くという余韻を残して終わります。
視聴者はこの短い時間で胸すっきり。



5363昭和のテレビっ子:2019/04/30(火) 13:45:29
本日のテレビ放送
御代替わり前日の今日のテレビは朝から皇室関係一色。
厳粛・陰鬱で明るく騒いではいけないムード漂う平成のときと異なり、明るいムードです。
視聴者の多くが天皇皇后両陛下のこれまでのお姿と平成という時代を振り返ると同時に、
その時その時の自分自身のことを思い起こしているのではないでしょうか。

テレビ局(地上波)の本日の放送スケジュールを比べてみました。
NHK1: 朝ドラを覗き朝から令和に変わる1日午前1時頃まで全て御代替わり特集
NHK2:??普段どおり
日テレ: ほぼ終日御代替わり特集
TBS: 火曜ドラマ、マツコの知らない世界等を除き終日御代替わり特集
フジ : ほぼ終日御代替わり特集
テレ朝: 徹子〜、上沼〜、相棒11等を除き終日御代替わり特集
東京MX:夕方5時“退位礼正殿の儀”生中継以外は全て普段どおり
テレ東: 普段通り

最後の二局は独自性を貫き、我が道を行っています。
御代替わりに関心の無い方の為でしょうか、BSは全局いつもどおりでした。



5364昭和のテレビっ子:2019/05/01(水) 11:41:44
令和の時代始まる
先ほど「剣璽等承継の儀」、「即位後朝見の儀」が無事終了しました。



  
(Photo by I.Takeuchi 2019.4.27)



5365:2019/05/02(木) 12:29:07
玲和騒動 始末記
 漸く平成から令和の新時代に改元しましたが、昭和から平成の代替わりの際にはこれほど大騒ぎはしなかったのに、今回はマスコミが騒ぎ過ぎです。 もっと厳かにと希求されているでしょう。
でもやっぱり反対する人々がいるものでデモ行進が放映されていましたが、反対の理由としては法学問題やら歴史的根拠やらの諸々の理由は当然としても更にもう1点と思われるのが「悲惨な人生体験」ではないでしょうか。 戦争や経済や宗教やetc 筆舌に尽くせぬ体験をした人とその周囲の人々は、その責任が行政や司法や立法にあるのに象徴である皇室に向けて憂さ晴らしをしているかのようです。彼らから庶民を納得させる話しを聞いてみたいものです。 ところが反対に、両陛下が各地でひざまずいて被災者と同じ目線になった振る舞いが気に食わない、立ったままでいいという一派もいるようです。
戦前ならば現人神で直視もできぬ存在であったのが平成では膝詰めとの落差、余りに高遠でも余りに卑近でもが正直なところで、高低差や立ち位置は微妙で両陛下が一番御心労と思います。
一点気懸かりなのが、全国の都道府県の知事が式典に召集された事で、全国の豪族の長を宣言したかの様。
早くも次代の皇位継承話題ですが、if「愛子さま」が後継となれば婿選びは大フィーバーで、マスコミでは内戦の如き様相で「海王子」どころではないでしょう、それまでは延命したい気分。

最後に新元号「令和」→ れいわ → レイワ で語感的にはberry-goodですが 世評のとおり令の漢字が(命令・冷たい)を予感させる等々で否定的意見でしたが、これは当初から予想されたのだから、ならば似たような「玲」を使用すればよかったのにと思います。
勿論出典も必要でしょうが、わざわざ太古の書物から文字を探し出して・・・・ってのも自己満足ではないのかな。 今から二千年前に遡上する代々の元号を見ても、一般の人々は漢字2字の意味合いや語感・語呂には思いを馳せて言い悪いを論じても、その出典がまでは探究されないでしょう。(研究者や好事家は別ですが)何故なら漢字そのものにも出自や意味合いがあって「玲」の文字もそれなりに素晴らしい意味あいがあって不適ではないのです。 ところが「玲」では即(王偏)は支配者そのものでもってのほかだとの批難が予想されそうで、またもや反対論者の標的になるかも。 令和 ⇔ 玲和 と比べてみると前者は(令)の文字がいかにも単純ですが、後者のほうが多少でも意味深さを感じるなあと自画自賛。  言いたい放題終了!

5366昭和のテレビっ子:2019/05/05(日) 09:00:00
Re 玲和騒動 始末記
前回見逃した(興味もなかった)御代替わりの儀式を今回はテレビにかぶり付いて観ま
した。今回は202年振りの退位の儀式が行われ、せっかく日本に生まれかつこの希有
なタイミングに居合わせたからには観ないわけにはいきませんでした。
“音の無い儀式”の印象です。午前の宮中祭祀で聞こえてくるの鳥の囀りだけ。
夕方の退位礼正殿の儀では、しずしずと歩く皇族方、職員たちの靴音だけ。前に立ち並
ぶ参列者のなかからしわぶきひとつ聞こえてこない。
この皇居内の静けさと真逆をいったのが外の世界。
退位の儀式が終わったその日の夜、各局で盛んに流れていたのが、ディスコ「マハラジ
ャ祇園」、「郡上おどり」、「渋谷交差点」の改元祝の賑わいです。

感想はいろいろありますが、響灘氏と重なるところ多々あり苦笑いしています。


「マスコミが騒ぎすぎ」
少し前まで、マスコミは10日連休の功罪、御代替わりに見られる政権サイド悪巧み
そして天皇の存在そのものの是非等々、マイナス面が多く取りざたされていたのに、
一気にお祭りムード。その変わり身の早さに驚きます。マスコミの希望的観測?と異な
り若者を始めとして多くの国民が歓迎するムードに覆われ方向転換を余儀なくされたの
かもしれません。

「皇室に向けて憂さ晴らしをしている」
そういう面も否定できません。安倍叩きしてきた人達の中には、それでは飽き足らず改
元を機に皇室叩きです。何やらどこかの国と重なりました。
御代替わりを機に、お祝いムードにはせ参じる人達もある意味憂さ晴らしの面があるの
かもしれません。ただ後者の方が前向きに思えます。予祝と予呪の違いといったところ
でしょう。

「高低差や立ち位置は微妙で両陛下が一番御心労」
テレビでは、“膝をついて同じ高さの目線”をしきりに繰り返していました。
賞賛するかのようですが、一方このポーズを強要することにならないかと少し心配にな
りました。

「愛子さまが後継となれば婿選びは大フィーバーで、マスコミでは内戦の如き様相で“海王子”どころではない」
「(王偏)は支配者そのものでもってのほかだとの批難が予想されそう」
確かに、確かに
昨年散々テレビで話題にした「海王子」はひとことも触れませんでした。忖度したので
しょうね。(笑)
「玲和」→「怜和」をお薦めします。
『字統』で「怜」を調べるとなかなかいい。でもやはり「令和」!
どんなイチャモンをつけられようとこれがいい。
形がいいではないですか。そしてなんといっても万葉集からとった言葉には大きな意義
があると思います。

改元お祝いフィーバーと反天デモ(皇室制反対デモ)、日本は自由で平和な国だと感じ
るのは私だけでしょうか。



5367万理久利:2019/05/05(日) 11:49:58
横浜「こどもの国」
御代替わりフィーバーで影が薄れていますが、今日はこどもの日。
1965年のこの日、皇太子御夫妻を招き横浜こどもの国の開園式が行われました。
私も兄に連れられて姉といっしょに子供の国に行きました。はっきりとは覚えていませ
んが、当時はまだ東急子供の国線がありませんでしたから、鶴川駅又は長津田駅から歩
くかバスで行ったものと思われます。ずっと先まで続く緑溢れる広々としたエントラン
ス。大きくなってから東京ディズニーランドに初めて足を踏み入れたときも「広い〜!」
と感じましたが、54年前の感動には及びません。ディズニーランドや遊園地のような
遊び施設はほとんどなくて、“自然の中でご自由に”がポリシーのようです。いきなり
の広さと自然を前に、子供にはとまどいと少々の欲求不満があったことも事実です。
皇太子のお姿は覚えていませんが、「夢で会いましょう」で見知っていた黒柳徹子さん
の姿が舞台に小さく見えたことだけは覚えています。

四半世紀が過ぎ、再びここを訪れました。お盆休みを利用して実家に皆が集まったとき
両親と兄、姉、その小さな子供達全員、弁当持参で一族総出でこどもの国です。企画者
はもちろん、妹たちを開園式に連れて行ってくれた兄。


それからまた四半世紀の時が流れ半世紀が過ぎ、当時の初々しい御夫妻が天皇皇后とな
り、兄、姉は孫を連れてそれぞれが住む地元の“こどもの国”に行くようになりました。



5368同人α総務:2019/05/06(月) 09:31:37
56号(テーマ:変化としての四季)作品簡単紹介
 事故から春夏秋冬一巡し、今回のテーマに合わせたかのような初めて見るお髭姿で神野
氏が戻ってきました。内面の変化は今号から始まる『老いと詩境』でご確認ください。
 竹内作品、神野作品以外の作品にも、時間・変化について改めて考えさせられる要素が
あることにも気づかされます。

(目次順)
『時間と変化』 竹内 一郎
「時間と変化は同じ概念ではないか」から始まって、科学少年らしく始まりは一年で一周
回ったときの影の長さの変化、さらに人間が"時の流れ"を感じ取る元になる"変化"、そし
て行き着いたところは"無常"という概念だ。
 時間=変化=無常、必ずしもイコールで結べないが、この並びが興味深い。
物理科学から哲学宗教にまで意識世界が広がる。


『肥と筑 第四十六回』 長岡 曉生
 前回は、胎蔵曼荼羅と金剛界曼荼羅の二種の曼荼羅の対比をアナログとデジタル、或い
は集合体の俯瞰的認識と個々の部分への区分、この二つを右脳と左脳につなげていった。
 今回は、右脳と左脳という日本語人の脳の働きを、物事の理解の二種類の方法として、
自動詞の[解る]と他動詞の「分ける」という言葉に基づいて説明していく。また、四季
の変化の象徴である[雪月花]中の[花]の代表として万葉集中の[梅花]を取り上げる
際に、歌人大伴家持と白楽天の何れが先に[梅花]の歌を詠んだか、また四季中の夏の象
徴としての[海]やそこで活躍した海人族についても論じた。
 なお、当冊子末尾の編集後記では[平成]の次の年号[令和]のテレビ発表の直前に、
当原稿が完成し、その年号[令和]は、万葉集で[梅花]を詠んだ短歌群が始まる巻五の
八一五番の序文位置の直下に有ったという。


『瀬戸内青年史−大学飛翔時代』 響灘王子
瀬戸内少年がいよいよ大学生に。親元を離れて海へ、山へと、まさしく海幸彦、山幸彦の
青春時代だ。豊玉姫をあえて登場させなかったのか、仕上がりはハードボイルド。


『山荘便り (三)』 古賀 和彦
「雪やこんこん」から始まる山野暮らしの生活を9つの短いエッセイーでつづります。


『無限回廊番外編 備前玉野の旅』 エヴァ・マリー・ゼノン
著者とも物集班の一人とも言える人物が物語『無限回廊』の外に飛び出し旅をした記録。
聖地巡礼の旅? 過去と現在、嘘と真が入り乱れる。


『老いと詩境 (1)』 神野 佐嘉江
古稀を迎える年、真夜中に起きた転倒事故で入院手術の大騒ぎとなった著者が繰りな
す人生詩。事故を切っ掛けに、生きる場所を郊外の一軒家から都心の地上の風景を見下ろ
す高層住宅の一室へと移した著者の「生きる」をこの作品で味わうことができる。
著者の「生きる」はどう深まったか、何か新たなものが見えてきたのか。


“変化としての四季”イメージ画像



5369同人α総務:2019/05/06(月) 16:25:27
お知らせ
α56号を電子図書「同人α作品集」にアップしました。
上記リンク集よりお立ち寄りください。



5370キメラ17号:2019/05/06(月) 17:26:12
岩波『図書』のおしどりマコさん
大型連休が始まる4月終わり岩波図書5月号が届きました。
いつもなら直ぐ開くところ、バタバタしていて先日漸く手に取りました。
もくじにおしどりマコを発見しまずは彼女の作品から。

おしどりマコといえば、反原発運動を繰り広げている芸人さんで、反原発に関心ある方
なら恐らくご存知かと思われます。同じ岩波でも『科学』に原発関係の寄稿をしていた
ことは知っていましたが、文藝色の強い『図書』に今何で? そんなわけで真っ先に読
み始めたわけです。
内容は彼女の読書暦。幼い頃から図書館通い。一番影響をうけたらしい『はるかな国の
兄弟』を中心に本の大切さ、読書の大切さを訴えているようです。
私も大いに同感!! なかなか良いことを書いているではないですか。

でも読み進めるうちに少々気になる箇所が出て来ます。彼女を反原発活動に走らせた原
動力について述べた箇所です。
「病気や自死された記者さんや研究者や裁判の原告や弁護士さんらを見てきたから。余
命宣告されたり、自死を決めた方々が、原発事故の問題はおかしい、と動き続けたのを
見たから」そしてその死んでいった方々と「私もちょっとだけ頑張ってきました!」と
『はるかな国の兄弟』の中にでてくる死者の出会い場所“ナンギヤラ”で再会したいと
繋げて行きます。ほーっそういう繋げ方か…。
これだけ並べてポーンと告白されても…、病死や自殺や余命宣告の実体がわかりません。

彼女の“頑張”りで
娘の活動に理解を頑なに示さなかった母を辺野古基地反対運動に参加するまでにさせ
本が読めない?相方でもある夫をお気に入りの本屋ができるまで本好きにさせた…
で終わります。
いったい何を言いたかったのか、そんな印象だけが残りました。
立憲民主党からの出馬が噂される中、公示前の決意表明/宣伝活動のように思えなくも
ありません。

冊子終わりの『図書』編集後記「こぼればなし」はドイツの出版事情を取り上げていま
した。図書館は有料、書籍価格は日本の1.5倍、図書売り上げは下がるどころか伸び
ていることをあげ、日本はドイツと異なり、いかに書籍が軽く扱われているか述べてい
ます。結びは「この国の本を取り巻く環境は危機的な状況を迎えています」です。
岩波さん、マコさん、「本」をキーにして共振現象を起こし、どうやらウィンウィンの
五月号になったようです。



5371昭和のテレビっ子:2019/05/07(火) 08:08:51
隣の芝生は青い
新英国王位継承順位
1. Charles王子 (Elizabeth女王の第一子)
2. William王子 (Charles王子の第一子)
3. George王子 (William王子の第一子)
4. Charlotte王女 (William王子の第二子)
5. Louis王子 (William王子の第三子)
6. Harry王子 (Charles王子の第二子)
7. 名前未定 (Harry王子の第一子)??????← *今ここ
(H.S. Kim? @xcvbnm67890 より)


朝一番、ヘンリー王子、第1子誕生のニュースが入ってきた。
名前は未だ決めてないと王子は言っていたが、男の赤ちゃんらしい。
上記7名の内お年寄りは父上チャールズ。次に若いパパ、ウィリアムとヘンリー、
小さな子供が4人、しかも7人中6名が男子ときている。
お世継ぎ問題で頭を悩ます日本にとっては、羨ましい限り…?
無い物ねだりはやめにしてどうにか策を練らなければなりません。



5372昭和のテレビっ子:2019/05/08(水) 09:05:55
子供も色々 大人も色々
“俺が自由な世界をつくる”。自由を求めて学校に通わない選択をした中村逞珂(ゆた
か)さん(10)=宜野湾市=が「少年革命家 ゆたぼん」と名乗り、ユーチューバーと
して活動している。(5.5 琉球新報)

この記事を読んで浮かんだのが今BSで再放送している『おしん』で見た、
「おら、学校さ行きてえ」、奉公先の赤子をおんぶしながら窓の外から小学校の授業を
うらやましそうに眺めているおしんの姿。
おしんの奉公先を訪ねて、おしんの登校を促した教師の姿。



5373万理久利:2019/05/09(木) 09:15:14
大津の園児交通事故
道の隅を隊列を組み手を繋いで歩くうわっぱりに帽子の小さな子供達の姿を近所でよく
見かけます。これから遊ぶぞとキャッキャと楽しそうに公園に向かう子供達、一暴れし
て満足そうに保育園に戻る子供達。車が近づくと先生のかけ声で隊列はストップして車
をやり過ごしますり。こうして子供は危険回避と集団行動を体で覚えていくのだと思っ
たりしながら暖かい気持ちになります。
それにしても保育士のお姉さんは大変です。神経の張り具合がこちらまで伝わってきま
す。この集団に車が突っ込む風景は想像したくもありません。

今朝は全国の保育園で職員会議かな。

公園に向かう子供達(道を挟んで斜め前が公園)


          平和公園で遊ぶ子供達
       
????????????(2019.5.8)



5374同人α総務:2019/05/09(木) 22:01:26
お知らせ
久々に、リンク集「ポートレートとコメント集」をアップしました。
まずは56号作品『時間と変化』の著者竹内一郎さん提供の写真から。
今号は著者全員の写真を掲載したいと考えています。
お楽しみに。



5375α編集部:2019/05/10(金) 12:03:00
アップのお知らせ
■コピペ大王エッセイ集 (戯評リンク集参照)
なりすまし症候群編 No.31??をアップしました。
*見慣れぬペンネームをコピペルナー機にかけたところ95%の確率で本人をはじき出し
ましたので、なりすましネームと認定し晴れて登録となりました。
*過去に1回使用されていたことも分かりました。なんとこの名前を使って自分のことを
褒め上げていました。


■怪文書集??(戯評リンク集参照)
価格ドットコムおばさんシリーズNo.3をアップしました。



5376α編集部:2019/05/12(日) 10:47:49
すご技
「東洋英和の院長を懲戒解雇に 著書での捏造や盗用を認定」(2019.5.10 朝日)

この院長、架空の論文を捏造 ・架空のデータを捏造 ・ついでに盗用までするというす
ご技の持ち主のようだ。
架空の神学者を作り出し、その論文まで作り出し、何と自分の論文でそれを紹介、引用
するという実に手の混んだ技だ。おまけに問題となった院長の著書『ヴァイマールの聖
なる政治的精神』の出版元はは天下の「岩波書店」だ。岩波だって余程のことが無い限
り気づかないはずだ。コピペ大王のコピペ(盗用・剽窃)技やなりすまし技より、ずっと
手が込んでいる。

もうひとつ驚くことがある。それは引用もととなった書籍がこの世に存在しないという
ことを調べ挙げ告発に踏み切った同僚達だ。どれだけの書籍にあたったのだろう。古今
東西、その両は厖大なはずだ。電子化が進んだとは言えまだまだ網羅しきれていないだ
ろうに。

『ヴァイマールの聖なる政治的精神』を読んだわけではないが、それなりに心血を注い
でまとめ上げた論文なのだろう。ネットを見る限り今のところ出版差し止めや自粛もな
いようだ。例えどんな立派な論文だったとしても、“わけあり本”の汚点がついて回る。
院長さん、もっとやりようがあったのではとつい考えてしまう。



5377昭和のテレビっ子:2019/05/13(月) 20:44:40
内閣支持率
48%????????(↑1%)????10~12日 世論調査 (NHK)
55%    (↑7%)  10~12日 世論調査 (日経)
57.4%????(↑4%)   11,12日 世論調査 (JNN)


この結果に対するありそうな反応を挙げてみた。

Aグループ:
・ほらみろ、野党がだらしないからだ
・内閣はよくやっているから当然だ
・偏向(虚偽/隠蔽)テレビを見る国民が減ったからだ
・国民はバカでない

Bグループ
・政権による情報操作だ
・世論調査などあてにならない
・偏向(虚偽/薄っぺらでくだらない)ネットを見る国民が増えたからだ
・令和お祭りムードに流されただけ
・民度がどうしようもなく低下している

Cグループ
・それがどうした
・いちいち騒ぐな



5378α編集部:2019/05/16(木) 14:13:04
個人作品集アップのお知らせ
牟田元明「これ以上ない適役」を個人作品集にアップしました。
今年の宝塚新春公演『霧深きエルベのほとり』の感想です。
“タカラジェンヌのあしながおじさん”の愛情こもった甘辛評をお楽しみ下さい。

 「ニューロン・カフェ」リンク集または表示URIからご覧下になれます。
   https://9328.teacup.com/create01/bbs



5379α編集部:2019/05/18(土) 09:29:09
お知らせ
リンク集「ポートレートとコメント集」に『肥と筑』著者長岡曉生さんのご当地写真を
アップしました。フラワーパークの青い空の下、セーターの赤が映えます。



5380昭和のテレビっ子:2019/05/21(火) 11:48:30
心休まる画像サイト
本日は朝から「メイストーム」春の嵐。
10本骨の耐風雨傘も吹き飛ばされそうな勢いです。
外に出たくてウズウズしている方、たまにはこんな画像を見て気分を落ち着かせてみて
はいかがでしょうか。昭和生まれの方には特にお薦めです。

世界の民族衣装
https://twitter.com/Minzokubot

戦前〜戦後のレトロ日本の文化
https://twitter.com/oldpicture1900

【人物】history image ヒストリーイメージ
https://twitter.com/historyimg

【生き物】
https://twitter.com/glassnoart



5381昭和のテレビっ子:2019/05/21(火) 17:21:34
『霧深きエルベのほとり』(宝塚歌劇)
牟田さんの宝塚作品評を読みました。
たまたま映画(BS3)を観たばかりなのでしょうか、マルギットが「風とともに去
りぬ」のスカーレット・オハラ、「デイジー・ミラー」のデイジーと重なりました。
もう一人、「おしん」(現在再放送しています)の加賀屋の長女“かよ”。
三人とも裕福で美人かつ気が強くてわがまま?で感情的、良く言えば自分に素直、
フラフラするけど惚れっぽくて一本気。
それに対して、惚れた弱みとでもいいましょうか、そんな彼女達に優しさが故に振
り回される男。『霧深きエルベのほとり』では、船乗りカールとマルギットの婚約
者フロリアンです。
エルベのほとりは、男と女の精神構造の違いからくるちょっとしたすれ違い、哀愁
ただよう作品みたいですね。
舞台ではカールが突出して存在感があります。(観ていませんが勝手な想像です)
最後に愛する人の幸福を願い、格好悪い小芝居までして背を向けまた航海に出る。
格好悪く見えてすごく格好いい!!
あっ、これって寅さんに似ていませんか?!
菊田和夫と山田太一、どこか共通する男像を描いたみたいです。



5382昭和のテレビっ子:2019/05/25(土) 09:24:57
トランプ来日/予定表
トランプ来日フィーバーの始まりです。
土日月のテレビはトランプさんに占領されそうです。
予定表の中で確実に生中継が見られるのは明日26日の大相撲千秋楽。数十年ぶりの高
視聴率を記録すること間違いなしと想像します。金髪大男枡席に座るシーン、土俵に上
がり特注トランプ杯を手渡すシーンあたりが、瞬間高視聴率かな?
もし大統領が女性だったら、土俵上の授与式はどうなっていたでしょう。拒否したら、
それはそれでちょっとしたフィーバーになったことでしょう。

25日 羽田着
26日 茂原 ゴルフ →両国 相撲 →都内 非公開夕食会
27日 皇居 天皇皇后両陛下と会見→迎賓館 日米首脳会談 →同 拉致被害者家族と面会
28日 横須賀 「かが」に乗艦→ 横須賀 帰国  



5383昭和のテレビっ子:2019/05/26(日) 07:11:43
快挙 朝乃山!
千秋楽を前に優勝が決まったようだ。普段相撲は全くみないがテレビに映った優勝力士
の顔を見て思い出した。あの野球の清宮選手とよく似た若者ではないか。
取り組みを見たが、がっちり相手の体を抱え込みじっくり勝負のタイミングを計る姿は
“昔風”。令和になって昭和風の取り組みを見た気分だ。相撲界だけでなく政治経済で
もあまりいいニュースが耳に入ってこないが、こんな若者を見ているとなぜか夢と希望
がもてるような気がしてくる。
トランプと朝乃山、二人並んで土俵に立つシーンが楽しみだ。



5384キメラ17号:2019/05/26(日) 16:35:22
意地悪
こうなることを予感する人、祈る人…。

【今朝の朝日新聞】
トランプ杯、波乱の予感

https://www.asahi.com/articles/ASM5T5SXFM5TUHBI01J.html?iref=comtop_8_01

【昨晩の江川紹子さん】

https://twitter.com/amneris84/status/1132255502950207489



5385キメラ17号:2019/05/27(月) 11:57:10
コント「おばあちゃんの知恵袋」
【小池式暑さ対策】
2018年7月27日「暑さ対策は色んな知恵や工夫を出していきたい。精神論では困る」

2017年7月20日「暑さ対策で打ち水!」
2018年7月17日「濡れタオルを首に巻くだけで首元が冷える。これを活用してほしい。」
2018年7月23日「打ち水で体感温度は随分下がる。」
New!→頭に日傘
(*メンダコ@toraomendako  5月24日 より)

◆5月にして日本列島各地で30度越えが続いています。
本日午前、燦々と陽が当たる皇居・東庭の歓迎式典に東京都知事のお顔がありました。
もちろん、濡れタオルも帽子式日傘もしていません。
◆都知事の対策案はどちらかというと精神論ばかり。年寄りには分かりにくい英語表現
をよく使う人とは思えないほど“古いおばさん的発想”をするようです。小さな子供で
も無い限りこんな方法は誰でも知っています。知事に考えて欲しいのはもっと抜本的な
ことです。
◆テレビ受けのためのコントを考え出す脚本家兼役者のようにも見えます。 



5386昭和のテレビっ子:2019/05/27(月) 21:19:17
日本とアメリカの二人
 白黒写真は、敗戦から1ヵ月半後、昭和天皇がマッカーサーを訪ねたたときの有名な
写真だ。ノーネクタイの大男とモーニング姿の小さな天皇、二人とも厳しいお顔だ。
当時日本政府は不敬だといって新聞掲載を禁止したがアメリカの命令でやむなく翌々日
の新聞に掲載したと写真の説明にあった。
 それから74年、ポロシャツに帽子姿のトランプ大統領と日本の総理が顔を寄せ合い
満面の笑みみせるツーショットを、新聞カメラマンではなく、新聞紙面にでもなく、
総理が自撮りしてインスタグラムに載せた。時の流れを痛感する2枚の写真だった。


1945年9月27日
朝日・毎日・讀賣報知 より

2019年5月27日
??官邸インスタグラムより??



5387同人α総務:2019/06/01(土) 08:00:21
貴美女の散歩道/奇妙な雲
         

         竜みたいな雲です。
         海のプランクトンの影響だそうです。
         面白い雲だなと思って眺めていたら、気象予報士の森田さんが、朝から話題になってたと
         言ってしました。(貴美女 2018.5.30)

確かに面白い形をした雲です。これまでいろんな形をした雲を見ましたが、こんなのは初
めてでしょうか。青いカンバスに刷毛でクルクルッと落書きしたような雲ですね。
“プランクトンの影響”が気になってネット出しらべるとWIREDにそれらしき記事がありま
した。海の生物が生存のために雲をつくりだす?…にわかには信じがたいのですが、紫外線
や温度の刺激でプランクトンが何らかの反応をしてそれがめぐりめぐって雲を作り出すこと
につながるのは十分ありえそうです。

雑誌WIRED(2004.7月)より
「雲を作って紫外線対策をする植物プランクトン
米航空宇宙局(NASA)の資金を受けた最新の研究から、海洋の植物プランクトンが、太陽の
紫外線が特に強い日中に、雲を形成する化合物を自ら大量に放出し、有害な紫外線から身
を守っていることがわかった。地球には、考えられている以上にオゾン層減少などへの対
応能力が備わっているのかもしれないと、研究を行なった科学者は述べている」



5388昭和のテレビっ子:2019/06/01(土) 15:02:48
精神科医 片田珠美
??019.5.29 テレ朝モーニングショー

◆本日の日テレ「ウェークアップ! ぷらす 」に、また片田氏が出演していた。
登戸殺傷事件の犯人の精神構造/殺傷に至るメカニズムを解説していた。
初めは彼女の目がどうしても気になり集中に難儀したが、主張の賛否は別としても実に
緻密な分析だった。

◆彼女のこれまでの著書を調べてみた。常日頃私が疑問に思う人物、組織、国家等々の
言動のメカニズムがどういったものなのか、ヒントをくれそうなタイトルがずらりと並
ぶ。どれか一冊読んでみたくなった。

『正義という名の凶器』ベスト新書、2013年
『他人を攻撃せずにはいられない人』PHP新書、2013年
『プライドが高くて迷惑な人』PHP新書 2014
『「自分が絶対正しい!」と思っている人に振り回されない方法』大和書房 2015
『自分のついた嘘を真実だと思い込む人』朝日新書 2015
『許せないという病』扶桑社新書 2016
『「正義」がゆがめられる時代』NHK出版新書2017
『高学歴モンスター―一流大学卒の迷惑な人たち』小学館新書2018
『被害者のふりをせずにはいられない人』青春出版社、青春新書インテリジェンス、2018/5/2
(wikiより抜粋)



5389万理久利:2019/06/04(火) 06:39:29
米「天安門事件は虐殺」
 先月30日、アメリカの国務省が、「事件は虐殺だった」と強く非難していました。
中国政府は「根拠のない非難で、内政干渉だ」とすぐに反論。
 返還前のまだまだ自由の空気にあふれていた香港で一日中流れていたテレビ報道をみ
ていた者としては、30年経って“やっと”の感があります。ほぼ無抵抗の学生や市民
に対して戦車で襲いかかる、どう見ても虐殺でした。
 最近では、かの国はこの事件に一切触れれず、ネット検索をさせないようにしている
ことからみても、どうしても隠したい事件、知られたく無い事件、後ろめたい事件なの
でしょう。虐殺を否定するのであれば、隠さず堂々と開示した上で反論すべきだと思う
のですが…。

◇話は変わりますが、この見慣れない報道官、随分とメイクも衣装も目をひきます。
バリバリの保守系報道官のようです。

参考:
日経  2019/4/4より
【ワシントン=永沢毅】米国務省は3日、空席になっていた報道官にモーガン・オルタ
ガス氏を充てる人事を発表した。米財務省や国際開発局の勤務を経験し、イラクやサウ
ジアラビアへの駐在歴もある。米メディアによると、トランプ大統領の次男エリック氏
や長女イバンカ氏とも懇意にしているという。
最近は保守系FOXニュースに安全保障分野の専門家として出演。中国やイランに対して
強硬な発言を繰り返している。いずれもポンペオ国務長官の考えと近い。
前任の国務省報道官のナウアート氏は2018年12月に国連大使に指名されたが、今年2月
に指名を辞退していた。



5390昭和のテレビっ子:2019/06/07(金) 14:26:37
相反する評価
「(安倍政権は)悪夢のような2720日」 2019.6.6 辻元氏 立憲民主党党大会にて

「悪夢のような民主党政権(3年3ケ月)」2019.5.14 安倍氏 自民党麻生派のパーティーにて

◆誰にとっての「悪夢」なのだろう。国民にとってのはず。
まずは卑近なところ、夏の選挙結果を見るとしよう。
その時代の政権評価だけでなく、その政権を選んだ国民の選択自体の評価も数十年経っ
てやっとはっきりと定まるのだろう。



5391同人α総務:2019/06/07(金) 19:17:16
レンズの向こう/菖蒲
本日7日、東海、関東甲信、北陸、東北南部で、梅雨入りが発表されました。
梅雨の季節にぴったりなのが、菖蒲に紫陽花。うっとおしい梅雨に彩りを添えてくれます。
散歩コースにこんな菖蒲園がある竹内さんがうらやましい…。



    

    6月です。梅雨のイメージがあり日本ではあまり評価されていないと思いますがよくよく
    考えると素晴らしい季節です。散歩圏内の公園で菖蒲まつりが始まりました。( I.Takeuchi 2019.6.4)



5392昭和のテレビっ子:2019/06/13(木) 15:56:35
今度のターゲットは原英史
原英史氏は高橋洋一とともに(株)政策工房を運営する人物。
初めて知ったのは『ニュース女子』という番組だ。ギャルたちからいじられても、一切
反論せず笑っているだけだ。無口でほとんど語らないがたまに発する内容は、一見おち
ゃらかしのニュース番組の中で、実に冷静で論理的な意見だ。分かりやすい。内閣府規
制改革推進会議委員の氏が、加計学園問題について国会参考人として呼ばれた時に淡々
と意見を述べていたのを思い出す。
(参考 https://www.youtube.com/watch?v=O8pVmU0RMdc

その原氏が先日、毎日新聞の一面で特区をめぐり不正を行ったかのような記事を掲載さ
れた。高橋洋一相手では手強いと思ったのか、一見ひ弱そうな原氏をターゲットにした
のだろう。静かで温厚そうな原氏が今声を上げて怒っている。今頃高橋洋一氏は頭をフ
ル回転させて毎日との抗争の勝敗確率を計算しているに違いない。
原氏、毎日新聞、ともに徹底的に論争してもらいたい。



5393昭和のテレビっ子:2019/06/18(火) 11:13:43
他人のそら似/「驚異の砂漠都市 幻の王国 ナバテア王国」から
NHK英雄たちの選択で珍しく日本以外の国を取り上げていた。
紀元前2世紀頃、現在の現在のヨルダン西部に成立したナバテア王国。世界史をそこそ
こ学んだつもりだったが、初めて耳にする王国だ。
岩山を削ったり、高度に進んだ水のインフラ技術、そして大国ローマ、パルティア、エ
ジプトを相手にあの手この手で生き残った知恵がすごい。巨大武力と金力をもつ国と小
さくても全力で日本を非難し続ける国に囲まれた日本はこの古代国家に学ぶところが多
そうだ。

番組の終わりの方で出て来たのがローマ将軍ポンペイウス。ナバテアを武力で配下にし
たあの三頭政治の一人だ。彼の像が出て来たとき、他人のそら似癖が浮上。あの一帯一
路の人物だ。首をすこし傾け、温厚そうで、のんびり/ぼんやりした感じの雰囲気がよ
く似ているではないか。彼の前にカエサルは登場するのだろうか…。
歴史は繰り返される…。

グナエウス・ポンペイウス・マグヌス           習近平
(BC106年9月29日 −BC48年9月29日)          (1953年6月15日−)
    



5394昭和のテレビっ子:2019/06/20(木) 17:46:18
600億円相当…過去最多 覚醒剤1トンを押収
 静岡県で覚醒剤を所持していたとして、先日中国籍の男7人が逮捕されました。
テレビのニュースもワイドショーもあまり大きく取り上げていないようです。
芸能人の覚醒剤使用が発覚したときは、容疑段階から執拗に追いかけ、逮捕されてから
もその姿を写そうと警察所前に大勢がカメラとマイクを持ってつめかけ、土下座する姿
までここぞとばかりに写して放映するというのに…。
 “薬に手を染めるとこうなるぞ”も或る程度抑止力になるのかもしれませんが、中毒
の心身に及ぼす怖さを広く伝えるとともに、元を絶つことがむしろ重要ではないでしょ
うか。覚醒剤を作らせそれを運ぶ海外の組織、それを国内で売りさばく組織ともにマス
コミで取り上げてもらいたいところです。芸能人よりこちらの方を徹底的に追いかけて
欲しいものです。警察とは異なる所で力を発揮できるはずです。

押収された覚醒剤は原則廃棄処分となりますが、600億と聞くともったいないような
…。非営利団体の依存症リハビリ施設あたりに寄付できないかとつい考えてしまいます
が、たとえ国庫に入れても売りさばけませんね。残念です。



5395同人α総務:2019/06/21(金) 08:03:26
貴美女の散歩道/紫陽花
 掛け軸にしたいような貴美女さんのアジサイの写真です。
 今月の岩波『図書』に紫陽花(アジサイ)について円満字二郎氏が興味深い解説をして
いました。紫陽花の“紫陽”は古くから仙人の雅号にも用いられる「この世を離れた仙界
のイメージがあることば」「仙界の植物にも似た脱俗的な雰囲気が託されたことば」だそ
です。白楽天の詩の中に出てくる紫陽花はどうやら香り立つ紫のライラックの花のことら
しいのですが、詩を訳した平安の源順が“アジサイ”としたのを、円満字氏が誤訳ではなく
名訳だと言っているのも、この写真をみていると納得できます。
 仙界なるものがどんな世界かわかりませんが、沢山のアジサイの玉が咲き乱れる様子が
仙界なるものに似ているのでしょうか。仙界というより、私には小さな花が沢山つまった
丸い玉の姿に小宇宙を感じます。曜変天目茶碗がダーク大宇宙とすると、こちらはライト
小宇宙といったところでしょうか。

  

朝方、神代植物公園を経由して、深大寺まで、お参りに行ってきました。
公園は紫陽花が満開で、とてもきれいでした。
額紫陽花は、川に沿って咲いていました。
梅雨の晴れ間の、真っ青な空が入って、気に入った一枚です。
近くにこんな公園があって、本当に幸せに思います。(2019.6.16 貴美女)



5396昭和のテレビっ子:2019/06/21(金) 12:28:28
違い
平壌 飛行場  2019.6.20           香港 セントラル  2019.6.16   


  集められた人 VS 集まった人
  偉い?人を運んだ飛行機と用意された赤い絨毯の道 VS 怪我人を運ぶ救急車と一斉
  に開けられた道

いろんな違いが見えてくる…。



5397同人α総務:2019/06/22(土) 13:24:01
レンズの向こう/アジサイ
 貴美女さんのアジサイが美術雑誌の写真だとするとこちらは科学雑誌でしょうか。
お二人の目に映ったアジサイの写真の違いについて考えていて、長岡氏が以前『肥と筑』
の中で胎蔵曼荼羅と金剛界曼荼羅をアナログとデジタルに例えて述べていたことをなぜか
思い出しました。
 映り方は違っても、どちらも小宇宙をうまく捉えているように思えます。



 
一年の半分が過ぎ去ったという事ですが速いものですね。
本日はアジサイの鑑賞という事でカメラ片手に散歩。
まちのいたるところで見つけました。アジサイは生命力が強く、小まめに手入れをしなく
ても根が付けば毎年花を咲かせるようです。(Takeuchi)

       
      (Photo by I.Takeuchi 2019.6.19)



5398昭和のテレビっ子:2019/06/23(日) 18:49:15
BSプレミアムドラマ「長閑の庭」
「長閑の庭」第一回目、田中泯演じる教授に恋する女学生をみたとき、ひょっとしてこ
の娘は「いだてん」にでてくる遊女「小梅」?と思いつつ確信はできませんでした。終
わってから早速ネットで調べると、同一人物、演じていたのは橋本愛さんです。
それから次々と…。
 朝ドラ「あまちゃん」のユイちゃん
 大河 「せごどん」の不吉な嫁
 大河 「いだてん」の遊女小梅

NHKからひっぱりだこのようです。
顔ダチのはっきりした美人、気の強そうな、妥協を許さないような、それでいてどこか
自分に自信がないような、笑顔をなかなか見せない女、そんな女性役が多いよいうです。
演技もまだまだだし、好きな顔ではありませんがちょっぴり気になる女優です。

あまちゃん(左)?????????????????????????????? せごどん
  


いだてん????????????????????????????????★長閑の庭(本日夜 最終回)
  



5399昭和のテレビっ子:2019/06/24(月) 12:59:53
23日、台湾でもデモ
写真をみたとき、また香港で大規模デモかと思ったが、場所は台湾だ。
香港デモを報道しない「親中メディア」への抗議デモがあったことを今日ネット書き込み
で知った。(新聞電子判ではない)
メディアへの抗議ということに驚くが、それを殆ど日本のテレビや新聞で取り上げてい
ないことの方にも驚いた。日本メディアにとっては取り上げるほどのニュースではなな
いと判断したのかよほど都合が悪いと考えたのか…日本のメディアに聞いてみたくなる。

景福門の周りが参加者で埋め尽くされる
(台湾中央通訊社より)
参照→http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201906230004.aspx#.XQ-1g9idcso.twitter



5400昭和のテレビっ子:2019/06/25(火) 08:42:59
ミンミン賑わい座/題目:首相問責演説
賛否両論対決は、デフォルメ感にあふれていた。
反対論:岩下志麻/かたせ梨乃の極妻+赤木春恵の金八校長/渡る世間の鬼姑
賛成論:コント55号の欽ちゃん


「総理に感謝こそすれ問責提出は常識外れ、愚か者の所業とのそしりを免れません。
野党の皆さん、もう一度申し上げます。恥を知りなさい!」


「あなたですよ!あなたですよ!あなたの行なったことはこの憲政史上最大の歴史
の汚点であります!!」

参照:https://www.youtube.com/watch?v=1UgnyZSdkHw



5401万理久利:2019/06/28(金) 18:53:49
G20 感動の一枚
本日昼、NHKニュースで生中継を見た。
大国大男二名と二人に夾まれた安倍議長の三人が細長い小さな会議テーブルに窮屈
そうに並んで座っていた。近くの体育館に設けられた選挙投票所風景を思い出した。

それにしてもこの慎ましやかさ、密着感、ほのぼの感はいったい何だ!
世界がこのまま平和に突入してくれないかと思ったほどだ。



5402マリアンタ:2019/06/29(土) 09:37:08
夢∞夜/G young 20
今日こんな夢を見た。
護衛もつけずに着の身着のまま各国から集まった若者達。
宿泊先は大阪のユースホステル。
三日三晩、徹夜で国際会議が行われた。

一時、殴り合いも見られたが
率直で建設的で創造力溢れた会議だった。

G young7
     コンテ 
 ↓
G young8

 ↓
G young20
    他 10代表



5403昭和のテレビっ子:2019/06/30(日) 17:28:08
Meのあのシーンを再び
先日(非公開): 関空『youは何しに日本に』       テレ東

本日(公 開): 緊急取調室『キントラ』最終回特別拡大版  テレ朝

       
       2019.6.30 板門店 北に一歩



5404昭和のテレビっ子:2019/07/01(月) 17:35:58
テレビ東京
28日G20のため来日した韓国文大統領の言動が知りたかったのですがどのテレビ局も
ほとんど取り上げてくれませんでした。“ウォーリーを探せ”気分でテレビ画面をみつ
めた程です。でもこの局だけはニュースで文さんの来日中の様子をりあげていました。
同局の人気番組『youは何しに日本へ』の精神を垣間見るようです。

https://www.youtube.com/watch?v=b_R6fX608D4&amp;feature=youtu.be????2分

おまけ
取材記者が見たG20の成果|テレ東NEWS:テレビ東京
https://www.tv-tokyo.co.jp/news/original/2019/06/29/004782.html
(マイナー局テレ東ですが、記者はマスコミずれをしていない素朴な若者でした)



5405昭和のテレビっ子:2019/07/03(水) 08:40:02
他人のそら似/あっ…
「幹事長側に違法献金か 企業・団体から後援会費」7/1(月) 5:00 産経電子判

テレビでは全然報道されていないニュースだ。国政選挙が近づく「違法…か」記事が
与野党関係なく顔を出す。残念なことに「…か」だけで印象操作されやすい。
普段思いもしなかったのに、なぜか北のあの人に似て見えてくる。
これもまた印象操作のなせるわざなのだろう。気をつけよう。



5406昭和のテレビっ子:2019/07/06(土) 12:18:21
ミンミン賑わい座/一票
「2000万貯めるより簡単な一票」がこれが複数野党の共通のキャッチコピーになってい
るようですが、若者達には
「まずは国に頼らずこつこつ真面目に働いて小金でもいいからそれなりの老後資金をた
めろ。その“働ける場所”を例え高給でなくとも作れる党、日本の国土と命を守ってく
れそうな党を自分の目でしっかりと確かめて(簡単でも軽くもない)重い一票を投じろ」
そう言いたい。



5407マリアンタ:2019/07/07(日) 06:43:32
七夕
地上は雨でも、ここは138億年快晴



5408昭和のテレビっ子:2019/07/09(火) 14:34:11
ミンミン賑わい座/演目 政権放送
幸福実現党/れいわ新撰組/NHKから国民を守る会/労働の開放をめざす労働者党/
安楽死制度を考える会/オリーブの木

毎回国政選挙では聞き慣れない政党/団体が出現する。
中にはこれまで何度もチャレンジして国政に一人も送り出せない団体もあるようだ。
政権与党二党と野党5党は報道番組や国会中継でその政治思想や政策、活動ぶりなどを
うかがい知ることができるが、実績のない弱小団体はそうはいかない。
例え僅かな持ち時間でも政権放送が勝負どころといってもいい。
NHK日曜討論に必ず呼ばれる7党が大小の違いはあれ名の知れた芸能プロだとすると、
弱小はインディーズプロといったところだろうか。
ネットで各々を少し調べてみたが、一点特化の実に特徴的?な団体ばかりだった。
有名芸能プロの出し物に食傷気味なだけに、インディーズの方をちょっと覗いてみるこ
とにしよう…。


参院選2019 比例政見放送予定日時及び順序??(NHKサイトより)


※政党別回数 (多い順)
自民(8回) 共産(8) 公明(6) 立憲(6) 民主(4) 維新(4)
れいわ(4)
社民及び冒頭の5団体は全て(2)
NHKはどのような基準で決めているのだろうか。



5409昭和のテレビっ子:2019/07/18(木) 12:18:56
ミンミン賑わい座/日米 民主党女性議員
非白人の民主党女性下院議員のグループに向けたとみられるトランプのツイートが
「差別だ〜!!」と大騒動になっているようだ。これに習って日本の○○民主党女性
議員たちもいつにも増して安倍総理の発言に目を光らせているのだろう。
それにしても日米の民主党女性議員たちの考え方や攻め方…実によく似た雰囲気だ。


アメリカ
2019.7.15
(左から アヤナ・プレスリー議員、イルハン・オマール議員、レクサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員、ラシーダ・タリーブ議員)

日本

(左から 山尾志桜里議員、不明、蓮舫議員、辻元清美議員)



5410昭和のテレビっ子:2019/07/19(金) 08:28:39
「京アニ火災、死者33人」
 今朝 NHK「なつぞら」をみていて、アニメ制作会社で働く夢と希望に溢れる若者達
が煙に巻かれて逃げ惑う風景をつい思い浮かべてしまった。
 33人もの犠牲者を出したことの驚きと同時に、なぜか例の「〜の3年3ヶ月」とい
うフレーズも。ともにどうしようもなく重く響いてくる。



5411α総務:2019/08/08(木) 13:37:22
アップのお知らせ
■佐高11期生・令和元年関東同窓会のご案内を「伝言板」にアップしました。

■コピペ大王エッセイ集 (戯評リンク集参照)
『コピペ書評』No.49〜No.51をアップしました。
*全文がコピペ(盗用)といえるのですが、引用(良い意味でのコピペ)と分かる箇所を
僅かに挟み込むことにより、かえって盗用をはぐらかす効果を狙ったようです。



5412マリアンタ:2019/08/09(金) 13:10:11
夢∞夜/れいわ太郎の心の内?
蓮舫さんに続き太郎君の心を覗く夢を見ました。
令和を飾るのは俺だろ、進次郎じゃない!!
総理になるのは俺だ!!

進次郎に負けじと、誰もが知る才色兼備の女性、あるいは重度障害女性との電撃結婚を発表するのでは…??!?

進次郎と同じく、政治活動に全力で励み結婚を諦めていた太郎君とばかり思っていたのですが、なんと結婚歴があり、子供まで…。

これも夢かな?

「離婚していた!山本太郎の嫁!19歳の美人プロサーファー」
https://topigoo.com/yamamoto_taro_marriage_wife/



5413キメラ17号:2019/08/10(土) 10:46:05
風見鶏/某国大統領の発言
8月5日 「日本に勝つ」
8月8日 「誰も勝者になれない」
8月9日 「●国&▲国&■国の協力が大事」



5414キメラ17号:2019/08/15(木) 20:13:52
二つの良心
「韓国は敵か、輸出規制を撤廃せよ」の署名活動を近頃開始した和田春樹さんが
12日、韓国 第23回萬海大賞−平和賞を受賞しました。
一方、韓国の一部研究家が和田氏とは異なる見解をyoutubeで流し始めました。


和田春樹?? (東京大学名誉教授)
「日本は(韓国の植民地支配を)謝罪して反省するべき」

イ・ヨンフン(ソウル大学名誉教授)
「日本による植民地時代に韓国が土地と食糧を収奪されたという韓国史教科書の著述は
歪曲されたものだ。慰安婦も徴用工問題も嘘」

それぞれ「日本の良心」「韓国の良心」と言われてもいるようです。
オキシモーラン的というか、摩訶不思議なクロスオーバーです。

参照
受賞記事→http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/08/13/2019081380076.html
李 栄薫(イ・ヨンフン)講義1→https://www.youtube.com/watch?v=zu3dMjzOgy4



5415昭和のテレビっ子:2019/08/24(土) 11:42:52
ミンミン賑わい座/本日7回目のミサイル発射
7月25日〜本日8月24日で7目の北の彼の国からいのミサイル発射となりました。
「ミサイル/飛翔体」ニュースに慣れっこになった自分に驚きます。

これまでの発射時期を思い起こしてみました。
殆どの場合、彼の国に拘わる事が起きたとき、タイミングを合わせたかのように発射さ
れます。喜怒哀楽、怒り、脅し等々、言語に代わる意思表示のひとつとしてのミサイル
発射のように思えてきました。関係各国や評論家たちの“ミサイルサイル発射”解読結
果も十人十色。意志の疎通は難しい…。



5416昭和のテレビっ子:2019/08/25(日) 21:07:24
髪へのこだわり
法務部長官内定済み、将来の大統領候補とまで言われる三高おまけにハンサムときてい
るチョ・グク氏の不正疑惑問題が韓国で大きな問題になっているようです。
(参照 https://r40quest.com/%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%AB/9655/ )

真偽の程はわかりませんし、国内のスキャンダルですからどうでも良いのですが、その
写真をみるかぎり確かに、議員の中では群を抜いて目を引く容姿であることは間違いな
いようです。
前髪の垂れ具合は稲垣吾郎、全体の盛具合は鳥越修太郎氏と重なりました。
三人に共通して言えることは髪型に神経を使っていること、意識しているところでしょ
うか。


チョ・グク氏        稲垣五郎氏
    

コラージュ



5417昭和のテレビっ子:2019/09/03(火) 19:25:15
錯覚
「ええーっ、いつヘアースタイル変えたの?!」
慣れたとは言え、彼の国からの提案内容にも、その曖昧な幹事長の返しにも驚きました
が、それよりこの画像に一瞬我が目を疑いました。



5418昭和のテレビっ子:2019/09/12(木) 17:22:15
ミンミン賑わい座/10年ひとむかし
2019.9.11 安倍4次−2 内閣


2009.9.16 鳩山内閣



鳴り物入りで登場した革新内閣発足から丁度10年、昨日第4次安倍再改造内閣の顔が
出そろいました。振りかえればあっという間の10年、でも、鳩山内閣のお一人お一人
の今にいたるまでの10年を思い浮かべると実に長い10年だったと感じられます。
さて、10年後の閣僚勢揃い記念写真にはどんな顔が並ぶのでしょうか…。


?????????????? 第4次安倍内閣?????? 鳩山内閣
????????????????(2019.9.11〜)  (2009.9.16〜2010.6.8)
内閣総理大臣    安倍晋三     鳩山由紀夫
財務大臣      麻生太郎??    藤井裕久→菅直人
総務大臣    ????高市早苗??    原口一博
法務大臣      河井克行??    千葉景子
外務大臣      茂木敏充      岡田克也
文部科学大臣    萩生田光一??    川端達夫
厚生労働大臣    加藤勝信??    長妻昭
農林水産大臣     江藤拓??     赤松広隆
経済産業大臣    菅原一秀??????????直嶋正行
国土交通大臣??    赤羽一嘉??     前原誠司
環境大臣      小泉進次郎??    小沢鋭仁
防衛大臣     ??河野太郎??????????北澤俊美
内閣官房長官    菅義偉????????????平野博文
復興大臣    ????田中和徳?????????? NIL
国家公安委員会委員長  武田良太??   中井洽

内閣府特命担当大臣?? (抜粋例)
(沖縄及び北方対策担当)?????? 衛藤晟一   前原誠司
(少子化対策)??????????????????同上    福島瑞穂→平野博文
(消費者及び食品安全担当)??????同上????????同上
(海洋政策/領土問題担当)??????同上     NIL
(拉致問題担当)       菅義偉????????中井 洽
(防災担当)         武田良太  ??前原誠司→中井洽
(科学技術政策担当)     竹本直一?? ??菅直人→川端達夫
(経済財政政策)       西村康稔    菅直人
(地方創生/規制改革担当)   北村誠吾?????? NIL
(郵政改革担当)        NIL     亀井静香
(行政刷新)          武田良太   仙谷由人→枝野幸男
(男女共同参画担当)??????????橋本聖子??  福島瑞穂



5419昭和のテレビっ子:2019/09/22(日) 14:02:03
スポーツの秋
■昨日、世界新体操大会2019で日本女子団体が44年ぶりでメダル(銀)をとりました。一位はロシア。

■昨日、野球セリーグ決勝で讀賣巨人が勝利。復帰一年の原監督さん、泣いてましたね。

■本日、大相撲千秋楽。貴景勝、御嶽海、隠岐の三人で優勝争いです。
優勝経験がある貴景勝、御嶽海のいずれか、それとも若者二人の間をぬって30代イケメン隠岐の海の初優勝となるか…。

■28日、ラグビーW杯、日本代表第二戦、 世界ランキング1位のアイルランドと対決です。


       アーティスティックスイミングの女性とちょと見間違えそうです。
       
??????????????(日経新聞)

5420万理久利:2019/09/27(金) 13:14:57
大掃除の落とし物と拾いもの
やっと秋風が吹くようになったこの数日、気分を変えて家の大掃除をしている。
年末の大掃除の前倒しといったところだ。
家中のカーテンが洗い立ての良い匂いを秋風とともに運んでくれるし、壁も床もピカピ
カ。たまの大掃除がもたらした災いと拾いものがある。

洗濯から始まった昨日の作業最後はトイレ。掃除が終わると、タンクに入れるグッズが
あったのを思い出した。記念にとっておいた駐在中に買った中国製トイレグッズだ。怪
しげだったが、蓋を開けて投げこんだ。早速水を流すと異様な程の濃い青の水で違和感
たっぷり。まあ何回か流す内に手頃な色になるだろうと着替えて直ぐに外出。
夕方の買い物からもどり玄関の扉をあけると水が流れる音がする。まさかと思いトイレ
に行くと、タンクの上の蛇口から水。外出中ずっと流れていたようだ。タンクを開けて
いじくり回している内に、床が水浸し。廊下まで流れ出してきた。挌闘すること半時間
どうにか元にもどった。ああまた洗濯だ…。夜、また大量の洗濯をした。

今朝、気になっていたリビングのエアコンを磨いた。梅雨が明けて試運転をしたところ
うんともすんとも言わなくったエアコンだ。夏直前の死亡宣告。おかげで猛暑のこの夏
は効き目のない扇風機2台とアイスノンがフル回転。
高い所にあるので、テーブルをエアコンの下に移動して机の上に乗って雑巾がけ、中の
ネットを取り外して水洗い。コンセントを外してこれも優しく拭いてあげた。感謝をこ
めて死化粧だ。奧にしまってあったリモコンも磨き終わり、何気に運転スイッチを押した。
ピピピッと緑の小さな電気が点き蓋が開いて風が吹き始めたではないか。数秒後ベランダ
の室外機がゴゴーッとうなり始めた。ラッキー!! 思わずエアコンに投げキッス。
なんとか今年の冬と来年の夏くらいまでは頑張ってくれそうだ。

残りのトイレグッズはすぐに棄てた。水は今も気味のわるい濃い青。しつこい。
エアコンを眺めて気分を落ち着かせている。



5421同人α総務:2019/10/01(火) 19:33:29
同人α57号発行のお知らせ
 昨日30日編集会議が開催されました。今回は三人の出席者でしたが賑わい度はいつも
と変わりません。編集・印刷・製本報告に始まり57号全作品の簡単な作品のレビュー、
個人作品の出版権の確認、そして、ときに“神野文庫”から関連する本や資料を取り出し
ながらいつもどおりの全方位雑談が繰り広げられました。
??会議進行に余裕があったため、普段なかなか聞くチャンスがないパソコンや印刷機使い
のコツ、購入の際の選び方等についても、実際に機械を動かしながらアドバイスを受ける
ことができました。


57号  7作品151頁 ????   ??????         ??   目次
    


         9.30 強力アドバイザー二人
             (15年前のα第1号、α57号をそれぞれ手にして)
           
            (名カメラマン不在のため、ピンぼけ画像になってしまいました)
C.C. 万華鏡



5422同人α総務:2019/10/03(木) 18:31:52
57号(テーマ:共感覚)作品紹介
 57号は夏号となるところ、飛び越して秋号となりました。間を置いたためか、今回は厚めの仕上がりになりました。
 「共感覚」という言葉に、聞き慣れない方も多いかと思います。表紙絵にある文字とその背景にも、なんだろう、何を意味しているのだろうと思われる方もいらっしゃることでしょう。前書きおよび『肥と筑 第四十七回』をじっくりお読みください。
 一年半ぶりに風野 茜さんが小鳥とともに登場です。竹内氏が二回にわたって板東平氏について語ります。既存のシリーズものの他、新たに『五十年前の「me」からの手紙』シリーズが始まりました。

『肥と筑 第四十七回』 長岡 曉生
 第四十四回から続く右脳・左脳関連の理論、およびこれに関わる日本人論をテーマにした勉強会は四回目になる。今回は京都に住む佛教学の教授をする響子の父、山南惠裕も勉強会に出席。
 他民族は虫の音を“雑音”として感じるのに、なぜ日本人正確には日本語人は自然界の声、味わいある声として捉えるのか――この疑問を脳科学、そして密教の伝来の歴史、金剛界曼荼羅・胎蔵曼荼羅にからめて紐解いていく。ブレイクタイムでは、惠裕の手土産「京観世」(和菓子)の味わいとともに共感覚の意味、成り立ち、日本語に刻まれたその痕跡を知ることができる。

『雑多な日々 ―小鳥とりどり―』 風野 茜
小鳥たちとの出会いを綴った作品。外国暮らしで見た小鳥、本や映画の中で登場した小鳥、
まさしく題名のとおり“小鳥とりどり”。作品の中から小鳥の囀りが聞こえてくるような気持ちになる。

『瀬戸内青年史―大学波瀾時代』 響灘王子
前回は親元を飛び出し新たな大学生生活が始まったところで終わったが、今回はその続き。大学紛争を横目に、学業どころか念願のバイクを手に入れツーリング、地元のバーでアルバイ等々の暮らしぶり。同じく当時青春時代真っ只中だった人は苦笑いをすることだろう。なぜか山田洋次映画「男はつらいよ」と同じ昭和の香りが漂ってくる。

『老いと詩境(二)』 神野 佐嘉江
長年住み慣れた緑あふれる住宅街から都会のマンションの上階で暮らし始めて2ヶ月、怒濤の1年が終わろうとする12月後半の、老夫婦二人の日々が、短い文+川柳で日めくり風に描かれる。登場人物はほぼこの二人だけ、その二人のふとした姿や気持ちのやりとり・駆け引きが生き生きと伝わってくる。
五七五の心地良いリズムにのった川柳からは、なぜか年寄りの不自由さ、辛さ、不安、寂しさの中に、これまでとは異なる自由、喜び、落ち着き、楽しさ(ユーモア)、そして新たな発見や感動があることに気付かされる。

『山荘便り(四)』 古賀 和彦
珍しく、今回は著者が長年拘わってきた同人誌や同窓誌の中の間模様が垣間見られる作品。読むこと、書くこと、そして静かに考える――が山荘暮らしの柱になっているかのようにも思える。そして飼い猫モロがいつもその横に。

『老板東平氏(一)』 竹内 一郎
「小さなころ貪るようにに読んだ子供向け戦記物『平家物語』や『源平盛衰記』等で、平安末期から鎌倉初期にかけてのおおよその歴史が頭の中に組み込まれている」――その著者が板東平氏にスポットをあてた。関東一都六県の成り立ちをみるようで、たとえ歴史音痴の人でも興味深く読めそうだ。

『五十年前の「me」からの手紙(一)』 万理 久利
目の前に突然現れた手紙の束。それは50年前の「me」だった。



5423昭和のテレビっ子:2019/10/05(土) 15:08:38
ミンミン賑わい座/チーム“パチスタ”
昨日から秋の公演が始まりました。

公演を前に、先頃独占状態が続く最大手プロダクションに対抗して、中小プロダクショ
ンが集合し臨時劇団を創立したようです。
この臨時劇団は、本日早速戸外にマスコミカメラマンミ同伴のアポ無し突撃隊「かんで
んち疑惑追及チーム」を登場させ、その様子は全国ネットの昼のニュースで華々しく写
し出されました。テレビ画面いっぱいに突撃隊スターたちのお顔がパッチリ映りました。
公演を盛り上げるための課外活動なのでしょうが、残念ながらすっかり見飽きたお家芸。
あまり期待はできませんが、来週からの本格的な公演でどのような新ネタを披露してく
れるか楽しみです。



5424同人α総務:2019/10/06(日) 16:27:22
お知らせ
・α57号作品を上記リンク「同人α作品集」にアップしました。

・もくじ第一作目「肥と筑第四十七回」の著者の近影を「ポートレートとコメント集」にアップしました。
 たまたま目にした大小の水車が著者に「共感覚」を想起させたようです。



5425昭和のテレビっ子:2019/10/09(水) 22:33:20
ノーベル化学賞受賞
        
彼の国の漁船とぶつかったり、ミサイルが飛んできたり、消費税があがったり…、人災、
天災いずれも暗いニュースが続く中、明るいニュースが入って来ました。リチウムイオ
ン電池開発の立役者吉野彰氏が受賞。本人はもちろん、所属会社旭化成も大喜び。テレ
ビ中継からその熱気が伝わってきます。旭化成といえば以前からBSフジの夜の報道番
組で随分と長いCMを入れています。結構しゃれた映像で、たとえ夢でも人類の明るい
未来を想像させてくれます。どんなにお金を使ってCMを流すより、この受賞はその何
十倍もの宣伝効果をもたらすことでしょう。何よりもなかなか光のあたらない全国の若
い研究者たちに希望を与えてくれることでしょう。
明日は吉野さんおっかけワイドショーがずらりと並ぶはずです。



5426昭和のテレビっ子:2019/10/12(土) 08:56:13
ノーベル平和賞
昨日6部門中5番目の平和賞が発表れました。
注目された今話題の地球温暖化対策を訴えるスウェーデンの16歳、グレタ・トゥーンベ
リさんではなく、民族対立や隣国紛争の解決に尽力したエチオピアの首相アビー・アハ
メドでした。

グレタさんとマララさん(2014平和賞受賞)の違い
グレタさんとアビーさんの違い
を考えてみました。納得がいきました。村上さん落選(文学賞)にも納得。

さて明後日は最後の経済部門、このあたりになると残念ながら苦手分野で、納得云々に
まで考えが至りません。

    アビー首相      グレタさん      マララさん
       



5427昭和のテレビっ子:2019/10/12(土) 11:48:26
ミンミン賑わい座/懐かしい映像
元民主党女性議員が「二度と民主党政権を悪夢と言うな!約束しろ!」と今国会で総理
にぶつけました。
確かに「悪夢」はかなり辛辣な言葉、聞きようによっては侮辱的な言葉で、総理が軽々
に口に出してはいけない言葉なのでしょう。しかし、この昔流れた政党CMを見ている
といろいろ考えます。このCMを流し、“国難に全力で立ち向かってくれる政党に違い
ない”と多くの国民の賛同を得て華々しく政権を取ることになったわけですが…。
当時の政権下で起きたもろもろのことを次々と思い出します。
10年後、この映像をみると、まるっきり逆の反応が起きてしまいます。
嵐の海を航海した三人…どこへ消えたのでしょう。

「A political ad for the Democratic Party of Japan」  2008/12/06 に公開????30秒
 ↓
 https://www.youtube.com/watch?v=QbdESj3_XUs



5428昭和のテレビっ子:2019/10/15(火) 07:17:36
ミンミン賑わい座/昔の名前で出ています
懐かしいお名前がずらりと並びます。
個性派ぞろいの真打ち競演といったところでしょうか。
中でも質問通告遅延ネタで今人気を独占している芸人がTopを切るようです。

15日 本日の演目 「予算委員会」
質疑者 ※総括質疑方式、[]内は割当時間
  10:00-10:30 [36分] 森 ゆうこ(立憲・国民.新緑風会・社民)
  10:30-11:20 [20分] 矢田 わか子(立憲・国民.新緑風会・社民)
  11:20-11:54 [17分] 杉尾 秀哉(立憲・国民.新緑風会・社民)
   (休憩)
  13:00-13:09     杉尾 秀哉(立憲・国民.新緑風会・社民)
  13:09-14:11 [25分] 福山 哲郎(立憲・国民.新緑風会・社民)
  14:11-15:26 [30分] 蓮舫(立憲・国民.新緑風会・社民)
????????????????????????( 引用 https://w.atwiki.jp/kokkailive/pages/6.html



5429赤松次郎:2019/10/18(金) 13:05:07
山荘便り−20191018
◆『老いと詩境』先日到着しました。ありがとう。秋の夜長にじっくりと読ませてもらい
ます。
 それにしても時を置かずにシリーズが途切れなく続くのは、まさに貴君の創作意欲が旺
盛だと感じられ、羨ましいかぎりです。当方、後十数年の寿命だと覚悟していますが、や
り残し(『無限回廊』や『セピア色の手帳』の完結)が気にはなりながらなかなか意欲が
わきません。本業の仕事はほとんど頭を使うことなく煩わしくないから、毎日休まずこな
しています。しかし小生にとって文章を綴ることは、資料を読んだり真実であるか判断し
たり、人と違った言葉や表現を推敲したりと、相当の努力が必要でなかなか難儀なことで
す。最近は「同人α」も昔書き溜めた「山荘便り」でお茶を濁しているので、少々負い目
を感じている次第です。

◆台風19号は、風はそう強くありませんでしたが、雨の量がすごかったです。川の氾濫
にたいしては高台に住んでいますから心配はしていませんでしたが、土砂災害警戒区域の
レベル5に指定されました。我が山荘は13度の傾斜地に立っていますので、場所や地盤
の強さなどの条件の違いはありますが、一般に建築の構造で要求される注意傾斜は30度
以上であることなどから、まだまだ大丈夫だなどと考えていましたが、それでもいつ避難
しようかと迷いました。避難先がさる大きな新興宗教団体の山梨別院ということも気にい
りませんでした。入信しなければ返さないといわれるかも・・・と冗談を言いながら、結
局は避難することを止めました。冷静にこの山を観察すると100年近い赤松や椚、ブナ
などが育っているということは、その間土砂崩れが起きなかった証拠だと勝手に判断して
います。

◆今年の5月に上京した時、いつも覗く教文館の白水社エクス・リブリスのコーナーから
オルガ・トカルチュク『昼の家、夜の家』『逃亡派』の二冊を購入してきました。複数の
人物が複数の場所で時を超えて描かれている文章には、小生のような難解もの好きでもそ
うとう手こずりました。いま考えるとドナル・ライアンの『軋む心』などと同じく“意識
の流れ”的な構成の本を多く選んで読んでいると思いました。
 なおオルガ・トカルチュクについて追記しますと、今年のノーベル文学賞を授与されま
した。小生が手にする本はノーベル賞をもらう著者が多いと思うから、浜○子の経済予測
よりは格段に確率がいいのでは・・・・・。

  

◆「モロ」は毎朝、毎晩私達の食事に付き合います。テーブルの端に四本足を一直線に並
べ、ちょこんと正座して人間どもの食べるところを興味深そうに眺めています。何を食べ
ているか、どの順序で口に運ぶか、栄養は偏っていないか等チェックしているようです。
食べ終わってお茶の時間になると静かにテーブルから去って行きます。まるでそこ臨席す
ることが家族の一員としての証と認識しているのでしょうか。
 それから「モロ」を観察していて発見したことが一つあります。真正面から見ると鼻の
穴が見えません。よく見ると微かにそれらしいのが見当たりますが、人間ほど黒黒とした
孔が目に付くことはありません。これでは胡麻の実、いや麻の実を一つずつ左右の孔に詰
めれば窒息するに違いありません。だから激しく活動出来るのは二分間だと納得しました。
(二分間については小生の個人的な見解で、正確に検証されたものではありません)。そ
れにしてもまことに猫は不思議な生き物で、世俗を離れた山荘暮らしの私にとって良き同
居人です。
       



5430昭和のテレビっ子:2019/10/20(日) 13:57:25
平尾誠二の命日
ラグビー南アフリカ戦のある本日は、ミスターラグビーこと平尾誠二の命日だ。
亡くなった三年前当時、スポーツ、とりわけラグビーなど全く興味はなかったが、この
人の顔だけは覚えている。髭がよく似合うイケメンラガー。
功績や人柄は良く知らなかったが、参考になる記事をみつけた。
山中教授と平尾氏の意外な組み合わせ。

山中伸弥教授が明かす、故・平尾誠二との「最後の一年」???? 2016.10.13
→ https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53124



5431昭和のテレビっ子:2019/10/22(火) 16:04:01
令和の即位礼正殿の儀
藤原かずえ? @kazue_fgeewara 2時間2時間前
日本はなんてアメイジングな国なのでしょうか。
時間と手間を省く現代にあって、多くの「間」で構成される
マグニフィセントな儀式が粛々と行われました。
心を揺さぶる究極のスピリットとアートを拝見し、
源氏物語の花宴のような気持ちになり感涙しました。

◆カタカナ文字をたくさん使う藤原さん。即位礼正殿の儀を語るにはふさわしくないよ
うにも思えるところですが、日本人の依怙贔屓目ではなくかえって外国人が第三者的な
目でこの式を客観的に評価しているいようで、しっくりきます。
これが小池知事あたりのツイッターだったら、クソーッと切って捨てたところですが(笑)。

◆余計な音、装飾、動き一切をそぎ落として、静寂に包まれた空間でゆっくりと、ゆっ
くりすぎるほど(かといって、見ていて決してイライラしない)執り行われた即位礼正
殿の儀でした。これが日本の窮極の美、日本の重み、皇室の歴史の重み。
30分ほど、私もじっとテレビ中継に見入ってしまいました。



5432万理久利:2019/10/22(火) 20:00:12
肥と筑 第四十七回を読んで
著者が選んだα57号のテーマ「共感覚」そして座禅していると思われる人物を背景に描かれた三つの梵字、薄ぼんやりとイメージだけは浮かぶがそのイメージすら覚束ない。
ただ、少し前にテレビで並外れた記憶力をもつ若者が登場して、共感覚を有する人物とし紹介されていたのを思い出した。
さあ、まずは前書きを読んで心の準備、自分が苦手とする内容が盛りだくさんの『肥と筑』本文に突入したが、どうも頭の中の整理がつかない。そこで胎蔵と金剛界二つの曼荼羅がしきりに登場し始めた第四十四回(α54号)に遡って読み返した。
四十四回でとりあげていた日本人特有の正副構造・特有の日本語表示が、今回の「共感覚」にたどり着くまでには一連の流れがあるようだ。知識に欠ける私のような読者にも理解しやすいように丹念に繰り返し説明してくれているようでもある。

理解不足でうまく纏まった文を書けないので以下感想をランダムに
●求聞持法
記憶力を如何に高めるか…これは厖大な量の佛典を伝えて行くには、豊富な紙もましてやパソコンもFAXも電話も無い時代、人間の記憶力に頼るしかなかったはずだ。それを過酷な修行によって身に付けてしまうとは。修行を単に精神修養の一環として捉えていたが、佛教が広まる当初は少なくとも“抜群の記憶力を獲得する”という現実に迫られた必用性があったようだ。

●その求聞持法によって記憶力を飛躍的に高めるのはどうやら、左脳が記憶の蓄積場、すり合わせ場、意識の場になっているところを、もっぱら感覚的直感的俯瞰的無意識的な場になっている右脳を活用し、さらに左脳と右脳を結びつけることで可能になるらしい。一見途方も無いオカルト的な現象のように思えるが、理論的にも十分納得できる。地球が丸いこともエジソンの光を放つ電球も巨体で走る汽車も空飛ぶ飛行機も初めはオカルトだった。

●胎蔵、金剛界ふたつの曼荼羅の構図と右脳、左脳の働き/関係に着目したところが実に新鮮でかつ興味深い。記憶、意識の流れを考える上で、これまで著者が“しつこく”曼荼羅について解説してきた理由がわかるような気がした。ふたつの曼荼羅の意味、違いを頭に入れた上で読み進めると度合いや方向性は別としてもより理解しやすくなる。

●母体の中で聞いた羊水の音、潮騒のの音
言葉が無いまだ赤ん坊(胎児の頃も)の頃の記憶は音楽(情緒)脳に納められ、言葉を使うようになり言語(論理)脳が優位を占めるようになると、歩調を合わせるように発達した海馬によって幼少時代の記憶を引き出すことができなくなる。確かに胎児の記憶や赤子であった頃の記憶は殆どの場合消えている、言葉にして再現できるものはない。潮騒の音に安らぎを感じたり、母親の胎内、羊水に浮かんでいる安堵感をふとした時に思い起こすのは、後付けの作られた記憶なのだろうか。遠い昔の海人族のDNAが受け継がれ、無意識のうちに潮騒の音の記憶、羊水に浮かぶ感覚がむくむくっと反応するのだろうか。

●今の季節、虫の音が賑やかにそれでいて情緒たっぷりに耳に入ってくる。猛暑が続いた夏の後、虫の音はいっそう心に染み渡る。虫たちもさぞや大変な夏を過ごしたのだろう。チンチロリンは人類共通の味わいと思いきや…日本人以外、正確には日本語人以外は虫の音が“雑音”として聞こえる(角田忠信博士による実証)…には驚いた。羽根をすり合わせて発するただの音としてだけ耳から右脳に入っていくのだろう。ただの「音」「雑音」から虫の“思い”まで心馳せるには言語脳である左脳の働きが必要なのだろう。

●「無意識を司る右脳の機能を民俗として共有する日本人」
 「日本人はこの右脳本来の機能を無意識の行動規範として共有しているように見える」
とあるように、著者は日本人の特徴として右脳の活用を上げている。
確かに、日本人は外国人からみると、“はっきり言わない”“あいまい”“黙々と集団行動をとる姿が不気味”とうつるようなことを聞くが、その当たりが理由なのかもしれない。
そう言えば、話題になった「忖度」という言葉も外国語圏ではぴったりと当てはまる言葉がないらしい。

●そのような日本人独特の右脳の働き(左脳との接触、あるいは右脳との融合、あるいは左脳の右脳化?)はどこから生まれたか。それは日本語にあるらしい。しかも幼少期に日本語で育った人間。
漢字、仮名そしてローマ字という文字の使い分けにあるのか、文法にあるのか表現の多様性にあるのか、全部まとめてのことだろう。でもそれを作り出したのも人間で、そもそも当初から右脳と左脳良能の微妙なやりとりができる能力が僅かながらでも備わっていたからに違いない。卵が先かニワトリが先かの話になるが、いずれにせよ日本語を使いつづけることによって独特の意識の流れ、文化が出来上がっていたような気がする。
その現れが、以前著者が四十四回で触れていた“日本人特有の正副校正”“特有の日本語表示”とも言えるのかもしれない。

●共感覚
テレビで見た共感覚を持つ人にみられる抜群の記憶力、ある意味必要に迫られ求聞持法を会得し共感覚を目覚めさせた佛僧の話だけでは著者の話は終わるわけではななさそうだ。
もっと広い意味、深い意味に繋がっているのではないだろうか。
文明は人類の左脳の発達で凄まじい進歩を遂げたのだろうが、一方では右脳の世界を狭めた、というか意識の広がりの可能性を封じたといったらいいのか。それも個人だけの問題だけでなく人類全体の。未来の人類を考えたとき、右脳の開放、左脳でとことん細分化され研ぎ澄まされた知恵を得たものをあらためて右脳の潜在力を使って再構築する必要があるような…。そうはいってもどうやって? ヒントは求聞持法か…?
と思ったところで、勉強会のしめの言葉が英夫の「次回は、求聞持法がもつ意味について」。次回が少し楽しみになった。

※トンデモ…感想になりました。
5701



5433同人α総務:2019/10/24(木) 15:12:53
個人作品集アップのお知らせ
 牟田元明、古賀和彦両氏の「斜光」24号寄稿作品をアップしました。

 “タカラジェンヌの足長おじさん”のもう一つの顔が“シネマおじさん”。
そう言えば牟田作品との最初の出会いは、今から約30年ほど前に発行された『青春のあ
の日』に掲載された「暗がりの中の青春ー高校時代の思い出の映画」でした。そう、宝塚
の前に映画があったのです。文中懐かしい映画のタイトルが出てくるわ出てくるわ、和洋
合わせて50本近く…これまでその何倍もの映画をごらんになったことでしょう。社会的
背景をからませ映画の変遷を見事に語ってくれています。個人的には「左派的心情から脱
けきらない邦画」「めざすべきはイデオロギーヒューマニズム」に激しく同意。
 古賀氏は今年もエイプリルフールをぶつけてきました。日月神社で繰り広げられる飼い
猫『モロ』と、山雀『エノケン』のそれぞれお祓いとおみくじ受け渡しの様子が何とも愛
らしい。いかにも富士山麓の高天原のできごと。そこの現住民である著者だからこそ、嘘
にも僅かながらの信憑性を帯びてくるから不思議。モロ君の登場で、佐賀の化け猫騒動の
陰鬱なイメージを払拭してくれるといいのですが。(笑)

■牟田 元明
『左派的心情―私的映画論』
https://9328.teacup.com/create01/bbs/30

■古賀 和彦
『二○一八年度エイプリルフール』
https://6218.teacup.com/alphadata09/bbs/26



5434同人α総務:2019/10/27(日) 11:26:42
個人作品集アップのお知らせ
斜光24号、牟田・古賀作品に続き、博田喜美子、竹内一郎の二作をアップしました。

 緩やかに穏やかに流れる著者の暮らしぶりを綴る「近頃のあれやこれや」シリーズです。
作品の中に著者が学生時代に小冊子に寄せた「カメラの目」が印象に残ります。“自分の
本物の眼でじっくりと物事をみる”半世紀ほど前に書かれたというのに、今まさに問われ
ているような気分になります。なるほど、本物の眼でみて感じたことだからこその、説得
力というか素直さというか、味わいが出てくるのですね。博田作品のヒ・ミ・ツを垣間見た
ような気分です。
別枠で掲載されたコラム(P211)、短い文章ですが旅さきでのお孫さんとの会話も実に面
白い。7才の子の眼も“本物”。大人からの問いかけに対するその答えも本物。
 昨年でしたか、ちょっとした御縁でミッドウェー海戦を取り上げた小冊子の編集に携わ
りました。これを切っ掛けに戦艦なるものに興味を初めてもちました。この夏のNHKスペ
シャルで取り上げた『武蔵』、『大和』も食い入るように観たものです。
そしてこの作品…。「戦艦」の登場から消え去るまでの約100年の歴史が興味深い。

■博田 喜美子
『近頃のあれやこれや』
https://9322.teacup.com/create01/bbs/30

■竹内 一郎
『日本の戦艦』
https://9311.teacup.com/create01/bbs/45



5435昭和のテレビっ子:2019/11/06(水) 11:22:58
首里城の火災保険
県知事は火災を聞いて出張先韓国から急遽帰国→火災跡見学→官邸に行き再建支援要請。
那覇市では早速クラウドファンディング(民間からの寄付金受付運動)だ。
のんびり沖縄のイメージとはかけ離れたあまりに素早い資金集め行動だ。

保険を多少なりともかじってきた者としては、あの大規模火災被害を見て直ぐに気にな
ったのが“事故原因”そして“保険”だった。本日ようやく新聞に保険加入のことが掲
載されていた。
記事によると…
保険契約者 :沖縄美ら島財団(首里城の管理を委任された団体)
保険目的  :洋博公園 + 首里城公園
保険金額  :70億?? (上記二つ合わせて)
保険金受取人:国
保険料  :294万円/年
引受保険会社:不明 (共同保険?)


今回被災した首里城は1、986〜2018年度の33年間で約240億円をかけて復元したという
から、それ以上の費用がかかることだろう。保険金額70億、どこからはじき出したのだ
ろう、気になるところだが、いずれにせよ保険金と寄付金ではとてもまかなえことだけ
は確かだ。

参照
「首里城の火災保険詳細、県把握せず 県議会審議で管理責任に批判集中」
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1020876.html (琉球新報)??他



5436同人α総務:2019/12/08(日) 14:27:03
レンズの向こう/秋/もふもふ
ご無沙汰しています。
見事な紅葉の写真で覚醒。まずは、溢れるばかりの色とりどりの落ち葉の風景から。
地上を埋め尽くす山盛りの落ち葉は、贅沢な絨毯、布団、マット…。
「ふわふわ」、「もこもこ」というより「もふもふ」がぴったりでしょうか。
枝から離れ落ちても生きて呼吸ををしているような、暖かさを感じます。

            

 

            
            (Photo by I.Takeuchi 2019.11.28)



5437同人α総務:2019/12/10(火) 18:07:07
レンズの向こう/秋/燃える
この夏と秋、猛暑と台風続きだった日本にもちゃんと寒い冬がやってきました。
真っ赤に燃え上がる木々の紅葉、これがあの熱い時期や風雨の中でやってくるのを想像す
るだけで、ちょっと引いてしまいます。ますます暑苦しく、またはおどろおどろしく感じ
ることでしょう。寒い中、真っ赤に染まる風景を見るだけで、体も心も温まってきます。
自然はうまくできているようです。

  ????

????????????????????????????????
????????????????????????????????(Photo by I.Takeuchi 2019.12.6)



5438マリアンタ:2020/01/01(水) 10:14:24
元旦の一句
   いつの間にレバノンからの除夜の鐘

   いつの間にゴーンハズゴーン大晦日

新年明けましておめでとうございます。
年明けの一句はやはりこの謎の脱出劇となりました。
世界中のマジシャンが興味津々で仕掛を探っていることでしょう。



5439万理久利:2020/01/18(土) 19:58:12
天草の猫「モロ」
先日の動物番組で天草の離島・湯島の猫がとりあげられていました。
島民300人に対して猫200匹。人と猫がまるで家族のように暮らしています。
何気に見ていると「モロ」という名前の白猫が登場。
富士の裾野に住むα同人の飼い猫と同名ではないですか。
ミラノ公ルドヴィーコ・マリーア・スフォルツァ通称イル・モロからとった珍しい名前
ですから、引っ越し魔で知られる同人、性懲りも無くまた富士から天草に引っ越しをし
たのかと思ったほどです。
両者微妙に重なるところがあります。
 目 :湯島 オッドアイ、富士 ロンパリ
 毛 :湯島 真っ白  富士 今ネズミ色だが幼少期は白
御利益:湯島“幸せを運ぶ猫”、富士“福猫”

 富士のモロが天草に引っ越して、子供返りして白に、ついでに目の色も変わったのか
もしれません…。別名も「サルトル佐助」から「天草・オッド四郎」に変えましょう。

              天草の「モロ」
      



5440赤松次郎:2020/01/27(月) 15:35:29
山荘便り−20200127
??先日お便り頂きました。本日は15?の雪が積もっています。薪割りは休み・・・。

 本郷三丁目は私にとって十数年暮らした本当に懐かしい思い出の場所です。地下鉄に十分乗れ
ば銀座ですし、家から数分歩くと『三四郎』の中で三四郎と美禰子が訪れた日本基督教団本郷中央
教会、さらに東大の龍岡門をはいると三四郎池、森鴎外の『雁』に出てくる「無縁坂」、不忍
池、樋口一葉の菊坂等文学の薫りに満ちた最高の場所でした。
 そして目の前の春木公園で演じられるの人々の生き様や、野良猫、カラス、鳩などの生態を四
階の部屋から観察する楽しみは忘れられません。 ウィリアム・アイリッシュ作・アルフレッド・
ヒッチコック監督による映画『裏窓』に描かれた情景そのものでした。そして ホームレスやサラ
リーマンや野良猫の形態は私の創作のヒントに大いに役立ちました。その一つに『あした天気に
なーれ』があります。もし興味と時間がありましたら下記のURLを開いてみてください。
『あした天気になーれ』
 ??第一回     http://2style.in/alpha/25-1.html
 ??第二回     http://2style.in/alpha/26-2.html
 ??第三回      http://2style.in/alpha/27-4.html
????第四回     http://2style.in/alpha/28-2.html
????第五回     http://2style.in/alpha/29-2.html
????第六回(最終回)http://2style.in/alpha/30-1.html

 日本のカルチェラタン と言われるお茶の水・神田界隈もまた散歩には最適です。神田川にかか
る聖橋やお茶水橋に佇むとその姿はまさに一つの物語の主人公に見えてくること請け合いです。
ではまた春に山荘でお会いしましょう。



5441キメラ17号:2020/02/06(木) 22:12:37
転んでもただでは起き……
「アメリカから無償提供された薬剤データを武漢の当局が特許申請」2020.2.6
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-02-05/Q58XZET0G1KZ01

◆額面通りに受け取れば
微妙に意味合いは違うが
文字どおりこれは立派な「火事場泥棒」。
「呆れる」を通り越して
その凄まじい欲の深さに圧倒されそう。



5442万理久利:2020/02/13(木) 09:39:11
なんじゃこりゃ
ここに定住してから十年以上たつが、近所といっても未踏の道がたくさんある
住宅街の庭木の春夏秋冬もお決まりになって面白みがない。ちょっとした探検気分でい
散歩コースを変えてみた。

いつもの一本道を適当なところでひょいと脇道に入り少し進んだところでいきなり不思
議な景色が目に入ってきた。住宅が建ち並ぶ中、ポツンと空き地があってそこに背の
低い綺麗に形を整えた梅や柘植の木や盆栽が並んでいた。
何より目を引いたのが、茶色がかった薄緑の大きな玉がずらりと並んでいる姿だ。
垣根に大胆なアートを施したのか…。
近づいてみると、あの可憐な風船蔓の特大版。表面には薄茶の棘/髭がたくさんついて
いる。純真無垢な風船蔓が成長しすぎて攻撃性まで備えてしまったのかと思うばかりの
出で立ちだ。

興奮さめやらぬうちに家に戻って調べてみと、どうやらこれは風船蔓ではなく「風船唐
綿(フウセントウワタ)」という植物らしい。
夏に咲く花はうつむきかげんの可憐な小さな白い花、凶暴に見えた果実も赤ちゃんの頃
は綺麗な緑の産毛ふわふわの小さな玉、体も棘も成長し迫力がピークになったところで
カパット割れて真っ白な綿が出てくるそうだ。
この髭親爺の一生を観察したくなった。

散歩は楽しい!!

進入を防ぐかのように道に沿ってずらりと並んでいます。
風船“ファランクス”?


     ??????????????????????????????隊列から離れたところにも
????????     ??????????????  



5443昭和のテレビっ子:2020/02/26(水) 14:54:46
コロナ有名人 岡田晴恵さん
新型ウィルス出現と同時に自称感染症通?の学者さんが次々出て来て、
まさに“雨後のタケノコ”状態だ。福島の原発事故の時と良く似ている。
あの時は、男性評論家が圧倒的に多かったが、今回は女性が混じる。

中でも目立つのが白鴎大教授の岡田さん。連日ワイドショーに登場して
大活躍だ。
わずか一ヶ月間で、髪の色もスタイルも少しずつ変化。
着る洋服も少しずつ変化。
話し方もその内容も少しずつ変化。
少しずつ過激になっているようだ。

話の中身より外側の変化を日々みるのが楽しみになっています。



5444昭和のテレビっ子:2020/03/15(日) 12:59:24
おもしろい動画
このところコロナ一色のテレビ報道です。
テレビ局をハシゴしている自称感染症専門家さんもおられるようで…
みなさん口を揃えて
「検査、検査、検査、なんでもっと検査をしない!日本政府はわざとさせないのか」。

そんな中、臨床検査技師の友人が面白い動画をみつけてくれました。
そういえば、テレビっ子の私も、検査を指示する側ではなく実際に検査する側のことが
頭から抜け落ちていました。

https://twitter.com/Haisa08/status/1238452944879534080



5445昭和のテレビっ子:2020/03/17(火) 07:05:13
似顔絵
特徴をよく捉えた作品です。
全力で日本国民に向けて感染症パンデミックの警報を鳴らし続ける「感染症専門家」さん。
彼女の健康も心配ですが、鐘の音がうるさすぎて眠れない国民、何処へ逃げたら良いか
混乱する国民もいるのではと少し心配になるくらいです。
今日本で一番顔を知られている人物かもしれません。



5446同人α総務:2020/03/23(月) 15:37:02
桜カフェ 2020
人間世界の「自粛」とは関係ない桜。
今年は例年より伸び伸びと花を開いているようにも見えてきます。


レンズの向こう



       
??????????「本日温かい春風に乗って花見です。まだソメイヨシノはあと数日ののようですが、山桜、枝垂れなど色々さいています」 3.20 竹内


               貴美女の散歩道
??????????????      
???????????????????????? 「今朝の神田川近辺です。毎朝通っているので、有難味が薄れているようです」 3.23 貴美女


久利のほっつき歩き

「7分咲きくらいかな? 人影がなく独占花見であります。真っ赤な鳥居に桜の白が映えました」 3.23万理久利



5447同人α総務:2020/03/26(木) 09:08:27
レンズの向こう/春/萌える
竹内カメラマンが今年もまた、萌えたつ桜の花を捉えてくれました。
不要不急の外出を控えている方がおられましたら、是非ともこの画面でお花見を!



      

 ??????
        花は盛りのみ・・・というのもありますがやはり盛りの華心なぐさめます。
        本日の撮りたて、小生の心象風景、現実よりオバーな表現になっています。(Takeuchi 2020.3.25)



5448同人α総務:2020/03/30(月) 20:11:18
レンズの向こう/花吹雪そして吹雪
舞い散る桜の花びらと昨日の季節はずれの雪を、竹内カメラマンが逃さず捉えていてくれました。

28日??花吹雪


         


29日 吹雪


        

 
本日(3/29)雪、今シーズン初めて本格的な雪となった。しかも3月末、桜も散り始めようという頃。
80年近く生きているがめったにないこと、記憶ではおよそ50年前の4月に大雪が降ったという記憶がある。
ともかく花に雪、めったにない事だ。昨日(3/28)は花吹雪、これも写真ではなかなかうまく撮れなかったが、今年は偶然にも撮れていた。
雪吹雪というには少しはばかるがあえて吹雪ということに。(Takeuchi 2020.3.29)



5449赤松次郎:2020/04/01(水) 09:26:31
エイプリルフール/「モロ」の探偵家業
◆飼い猫『ミラノ公ルドヴィーコ・マリーア・スフォルツァ(通称イル・モロ)の名前を付けら
れた「モロ」』は、日月神社の神官補、猫の労働組合の代表などの仕事をこなしていて近隣の猫
たちに信任されていた。ある日「兄貴この地域の情報収集に手を貸してくれないか」と、件のW
設備会社の「カルキ」、H工務店の「カンナ」、S薬局の「大麻」、E電気工事店の「ボルト」、
某農家の「エダマメ」・「モヤシ」・「シシトウ」の三匹の兄弟達に要請された。そこで「モロ」
も新型コロナウイルスの世界的な蔓延で、外国人の日月神社への参拝客も激減して暇ができたの
を幸いに、その気になってしまった訳だ。しかももう一つのきっかけも大きかった。

 先日Blackberry Cottege の主人の仕事部屋で彼の日記帳を見つけた。もう既に何十年も続
けているらしく、全般は市販の小体なビジネス手帳、後半は26穴の黒い布張りの立派なバインダ
ーに閉じられていて、中には300ページにおよぶ年度のものもあった。この記録類を見ていると
山荘の主人は一目には「おーまん」のようであるが、実に几帳面で細かい真面目な性格だったの
ではないかと思うだろう。しかし内容を読んでみると結構「オキシモーラン」的遊びを楽しんで
いたようで、いたるとこに想像・妄想、諧謔・目くらまし・なりすまし・擬態・欺しを飛ばして
いて、どこまでが真実でどこまでが創作であるか判然としない文も多かった。
 実はこの山荘に隠遁する主人Kは、以前、湯島聖堂をはさんだ斜向かいに「昌平坂探偵事務所」
を開業していたという。

 さて、Kが探偵家業を発起するにあたり、その願望は「もう一つの職業を選ぶとすれば、私は
フィリップ・マーローやエラリー・クインのような探偵家業をやってみたい」があった。時には
変装し、時にはカーチェイスをし、クライアントに依頼された捜索や謎ときをはたしてなにがし
かの金を手にするのだ。暴力的ではあっても「女性には優しく、男にはつれなく」なければいけ
ない。ただ年を取ると例えば医者や弁護士のような、病気や恨みや怒りや情のもつれなどの人生
の負の部分に立ち入る職業は、結構時間も体力も気力においても強靱さを要求され、その覚悟は
半端ではない。世の中重労働に比例して報酬も高くなるのだから、安くても適当にお茶を濁せる
楽な仕事と天秤にかけると、結構人生のトータルのバランスはとれているように思えてくる。
 そして今更そのような難関の資格も取れないのと、もはや人々の人生の負を正してあげようと
いう正義感も高揚感も湧いてこないので、猫や犬などの迷ったり家出したペット達を探す探偵業
がよかろう。それは村上春樹の『海辺のカフカ』に出てくる猫探しを業とする少し頭の変な老人
がモデルだ。急がず騒がずマイペースでまるで猫になったような気分で気ままに生きるように。
 滅多に訪れる客も来ない探偵事務所の窓から、オレンジバーミリオン(国鉄朱色1号)の中央
線、カナリアイエロー(国鉄黄1号)の総武線、レッドの丸ノ内線の電車の行き交う神田川を眺
めながら過ごすことが多かったらしい。

 しかし2007年度の日記の内容では、ペット探しの合間に様々な看板や面白い情景を集め、記録
したようだ。いざ始めてみると、浮気調査などといった興味の尽きない好奇心や危険を伴う「血
湧き肉躍る」ような冒険心を満たす仕事は少なく、ペット探しなどと言った平凡な仕事をしてい
るうちに「面白い情景」に惹かれていったのではないだろうか。

その記録の内容は・・・
「面白い情景」その1
 いつもの散歩に出る。お茶の水橋を右に曲がり、アテネフランセを脇にみて飯田橋へ。その途
中にドキッとする看板を見た。「イノチシラズ印」の藍染の木綿の袢纏を売る店である。たしか
に昔は勇み肌の火消の衣装として命を張ったに違いない。それにしても「イノチシラズ」とはよ
くも名付けたものだ。
 刺し子の施された袢纏は現在はウン十万もするほど高価なものとか。いまでは鳶や火消しの袢
纏姿はお祭りの時にしかみられないものだが、一度私も着て「おとこだて」の晴れがましい気持
ちで歩いてみたいと思った。


「面白い情景」その2
 湯島天神下でなんとも意味不明な看板を見た。駐車禁止までは理解できるが、関係者厳禁がど
うも解せない。関係者以外の行きずりの車だったら勝手に駐車してもかまわないのであろうか。


「面白い情景」その3
 西片の方へ下る菊坂の途中で変な看板を見付けた。どうも散髪屋らしく、ドライヤーを拳銃に
見立てて弾を発射しているらしい。その店の名前がCHAMPIONというのだろうが意味不明
なのに、よくぞ命名したと思う。持ち主は理髪の技能のチャンピオンなのか、それとも言葉の調
子に惚れたのか。よく見るとご丁寧に発射音の衝撃を避けるべく、人差し指で耳を塞いでいる。
間違って店の客になれば、かつての具志堅用高やパパイアのような爆発髪のアフロヘアーに無理
矢理させられるかもしれない。


「面白い情景」その4
 真砂図書館の傍、鐙坂(あぶみざか)と炭団坂(たどんざか)に挟まれた北斜面の閑静な土地
がある。1メートルくらいの通路は自動車も通らず、緑の多い散歩道だからよくその道を通るの
だが、一寸その雰囲気にそぐわないなものを見付けた。「中村さん・高島さん土地返して」とい
う看板である。自分の土地を浸食されたのであろうか、深刻そうであるのに「返せ」という命令
口調ではなく「返して」とお願いしているところが、妙にとぼけた滑稽さ与えていてなかなかい
い。
 以前に安部譲二だったと記憶するが「南進木」(なんしんぼく)という木が出てくる小説を読
んだことがある。どのような筋だったかは判然と記憶していないが、詐欺師の物語だったように
思う。自分の土地の南側の庭に隣地との境界を示すその「南進木」を植えると、毎年少しづつ成
長するに従ってその木は南に進むらしい。だから10年もたてば南側の隣地を浸食してじぶんの土
地が増えるといった内容で、確かに植物は太陽の方向に生長する性質を持っているから、ありそ
うでなさそな話である。
 依頼された建物を計画してもいざ建設しようとするとき、隣との地境で揉めることがある。
「境界はここではない、もっとそっちだ」などとお互いに主張し合い、何世代も前からの不満が
一気に吹き出すことがある。長い間積もり積もった隣への不信感がたとえ数センチ数ミリのこと
なのに、もはや一家の存亡を掛けた戦いとなり簡単には解決しない場合がある。共同住宅の音や、
ペットの匂いや、嫉妬や妬みといった感情を起こしやすい相隣関係はなかなか難しい問題だ。
      ??

「面白い情景」その5
 東京医科歯科大学の病院の裏手で、とても考えられない物同士が情熱的に抱擁しているような
情景をみた。自転車に巻き付いた昼顔は不思議な自分達だけの世界を作っているように私にはみ
えました。野暮なことはしないでこのままそっとしておきましょう。
      ??


「面白い情景」その6
 今日は神田明神まで行って、男坂を下り湯島天神まで回り道をする。最近は路地裏の猫道」を
よく歩く。
そして野良猫の生態を観察すると結構面白い。
野良猫は人間にたいして不信感があり警戒心が強く、なかなか近づけない。つねに車の下や狭い
塀の間の逃げ込む場を意識しながら行動している。いくら近所の人が餌を与えている様子でも野
生の性質が抜けなくて、人が近づくと物陰に走り込む。その点、仕官先の庇護のもとに安定した
暮らしと愛情をうけている飼い猫は人間を敵と見なさないので、近づいて触れてもすぐに逃げ出
すことはない。写真は家の中から余所の猫を見ている5匹の飼い猫達。
      ??

「面白い情景」その7
 今朝は金木犀の香りが漂う春日通りを上野広小路、アメ横へと野良猫と面白い看板を探しに出
かけていった。そう言うわけではないがブルージ−ンズに鮮やかな金木犀の花の色のポロシャツ
を着て・・・。
 どこからともなく漂ってくる清々しい微かな金木犀の香りを探して辺りを見回す散歩もまた乙
なものだ。同じようなもので銀木犀という木がある。花は白色で形状と香りは全く同じであるが、
ヒイラギモクセイという種類は葉がヒイラギのようにぎざぎざしている。この木も注意してみる
とあちこちに植えてあることが多い。
 当節は金木犀の香りは子供に言わせると「トイレ」の匂いだという。確かに芳香剤によく使わ
れるからだろう。そして私が昔は好きだったのだがその後嫌いになったものがある。それは「百
合の香り」である。
 夏目漱石の「それから」で、代助が友人の妻である三千代とともに生きる決意をする序曲とし
ての場面がある。そこにはむせるような強い魅惑的な百合の香りがあり、それをとおして彼と彼
女の情念の動きを記述しているようだ。
 しかし、近年とみに数を増した葬儀の祭壇に必ず飾られるようになってしまった花と香りは、
私が好きだった女性に対する魅惑の思いをかきたてさせるものから、喪失感や無常観などの暗い
イメージを想起するものへと変わってしまったから、百合の香りが漂って来るときいつも陰湿な
暗い気分になってしまう。
 さて今日の収穫は、盛り場で出されたゴミにカラスの数匹と二匹の子猫。それから「のむ蔵」
と書かれた飲み屋の看板。湯島天神の前の「ウメヤ産業」の看板。まさか少子化を憂えて「産め
よ増やせよ地に満ちよ」とばかりにそのノウハウを商売にしているのでは・・・。


「面白い情景」その8
 左の看板は何を表しているのか判然としない。今流行のリフレクソロジーという、足をマッサ
ージする店の広告であろうか?
 右の看板は字が反対の看板。念のため反対側を覗いてみると、やはりこちらの文字も反対にな
っている。職人が右と左の面を間違えてとりつけたか。いやまてよ、意識的に宣伝効果を狙った
代物か?いささか観察者を悩ませる看板だ。


「面白い情景」その9
 この前昼飯に家に帰る前に後楽園から神田神保町を廻ってみた。秋晴れの気持ちの良い日で面
白い旗を見た。
「ナンダかんだ西神田」というだじゃれの文字を表した垂れ幕というか、旗というか橙色の目立
つものが吊してあった。建設中の現場には「安全・安心」、労働運動には「団結」などの文字を
書いた布切れをやはり旗と呼ぶようである。
神保町の交差点を駿河台下の方へ歩くと「神田古本祭り」をやっていた。今日が最終日なのだろ
う、車道側の俄造りのベニヤの書棚はおおかた空になっていた。古本屋の店先にうずたかく積ん
だ名のある文豪や思想家の紐で結わえられた全集物を見ながら私は歩いた。
あれもこれも欲しいのだが、難しい物に挑戦するための時間と積ん読のための空間に難があり、
いつも諦めているのだ。しかしこれから歳を取るに従って、長時間にそして難解な内容に耐える
だけの気力が残っているかが問題だ。お茶の水橋を渡って、順天堂病院の脇を通って家へ、約一
時間の散歩をした。



◆「神田の街をうろつく“目利きのノラ”ではないか。観察力表現力もたいしたものだ」
「モロ」はこの記録を読み終わった後、主人Kがまた職業を変えるのではないかと思った。そう
ならない前に、経験談と技術と装備品、及び報告書、請求書の書き方などKから詳しく伝授して
もらわなければならない。
 この一ヶ月、朝夕の散歩や夜薪ストーブの前のくつろぎの時間にKから聞き取った話を「モロ」
はレポートにまとめた。

 ・実際の探偵の業務は、「調査」と「工作」に大別される。
  素行調査・浮気調査・家出人探し・債務者探し・裁判の証拠収集・ストーカー対策・過去調
  査・特殊工作・別れさせ工作・リストラ工作・統合失調症工作・痴漢冤罪工作などである。
  そしてその経費はどれくらい掛かるだろうか。
  素行調査・・・・・10万〜500万
  浮気調査・・・・・50万
  家出人探し・・・・50万〜500万
  裁判の証拠収集・・50万
  ストーカー対策・・40万
  別れさせ工作・・・200万
  リストラ工作・・・150万

 ・探偵が常に携帯している7つ道具とは、テープレコーダー・小型懐中電灯・折りたた み傘・
?? 日よけの帽子・メガネ・単眼鏡・ビニール袋・現金と運転免許証・ピンホー ルビデオカメラ
?? CCDカメラ・暗視スコープ・盗聴器・盗撮カメラ発見キット・ 盗聴プリケイ等など。

 ・ペット探しに携帯するもの
?? 上記の道具の他に、鰹節とかマタタビ・猫じゃらし・潜望鏡。
  その他猫の鳴き声も練習する必要がある。猫の集まる場所の地図等も追々作らなければなら
?? ない。

 ・追加資料:差し馬をこよなく愛するKの長年の友人不忠(ふちゅう)競馬大学名誉教授の
  滝沢馬刺(ばさし)氏が「モロ」の探偵稼業にギャロップで送られてきた応援レターは下記
?? の通りである。

「元来探偵という職業は相手に気取られずに情報を得ることが大事である。その点、猫である
モロ君は漆黒の闇でも目的物が見えるし、抜き足差し足忍び足と音を立てずに近づけるし、木に
も登れるし、天井裏にも小さな穴にも身を潜める、一番の利点は身近にいても何ら不信感を抱か
せない。猫自身の機能を駆使すれば、人の使用する二十数種の探偵用具のうち、カメラとテープ
レコーダー以外は不要である。だから目的物の足下まで近づき、鮮明な写真や明確な会話の録音
データを得ることが出来て証拠として貴重である。だから適性としては大いに有望であるから今
後の活躍を期待する。

追伸:モロ君に4月12日の「桜花賞」に出馬する馬達の調査を大阪までいってくれないだろうか」
以上

◆最後に、「モロ」は山荘の主人Kから一番大事な「パラダイム」を申し渡された。
 それはカエサル自らが書いた『ガリア戦記』にある。
  第1巻(紀元前58年) - ヘルウェティイ族との戦闘、アリオウィストゥス率いるゲルマニア
??????????????????????????人との戦い
????第2巻(紀元前57年) -??ガリア北東部(ベルガエ人たちの居住地)への遠征
????第3巻(紀元前56年) -??大西洋岸諸部族との戦争
????第4巻(紀元前55年) -??第一次ゲルマニア遠征、第一次ブリタンニア遠征
????第5巻(紀元前54年) -??第二次ブリタンニア遠征、ガリア遠征初の大敗
????第6巻(紀元前53年) -??第二次ゲルマニア遠征
????第7巻(紀元前52年) - ウェルキンゲトリクス率いるガリア人の大反攻、アレシアの戦い
??カエサルは文中において自己に言及するときは「カエサル」もしくは三人称で書かれているこ
と。このように探偵「モロ」の報告書も調査対象に同情したり、惚れたり、憎んだりといった感
情的に偏ることなく、依頼者に予断を持たせないように事実だけを正確に報告することを旨とす
ることを肝に銘じなければならないと・・・。

  参考:差し馬のトップテン(Wikipediaより)
??????1位 ディープインパクト
??????2位 ウオッカ
??????3位 オルフェーヴル
??????4位 ロードカナロ
??????5位 ドゥラメンテア
??????6位 ブエナビスタ
??????7位 レイデオロ
??????8位 モーリス
??????9位 メジロドーベル
???? 10位 トゥザヴィクトリー

  猫の脳化指数について??(Wikipediaより)
  脳化指数という値で、生物の賢さを考えた時よく使われます。これは、動物の体重に占める
????脳の割合に一定の値をかけたものです。
  脳化指数=定数×脳の重量÷体重2/3
  脳化指数は、上記のような式で算出されます。この数値は比較するために使うので定数は任
????意で決められます。
  例えば、猫の脳化指数が1.0とすると、ヒトの脳化指数は7.4、ちなみに犬は1.2となります。」
?? 以上。

◆「モロ」は自分の先祖をたどると漱石が飼っていた猫の直系にあたるという話を祖父から聞い
たことがある。さらに祖父は「絶対に口外してはならない、あれを書いたのは実はその飼い猫な
のじゃ」と小さな声で付け加えたことを思い出した。
 どうにかレポートを書き上げ、尾っぽ筆を下ろした「モロ」の横で、主人Kが大きなあくびを
しながら全身を伸ばし、また丸くなって居眠りを始めた。

???????????????????? おわり



5450キメラ17号:2020/04/01(水) 22:21:27
2020年度「エイプリル フルフル賞」
部門賞

■キメラが一瞬騙された「4月1日フルフル」



■キメラが一瞬目を疑った「4月1日フルフル」



■キメラが一瞬耳を疑った「4月1日フルフル」
「一世帯につき2枚ずつ、布マスクを配布」 



大賞
一瞬ではなく最後の最後まで騙された「4月1日フルフル」
それは嘘専門『虚構新聞』の本日の記事。
社主UK氏の「意地」と「社会に対する責任感」の強さに感動すら覚える。
→ https://kyoko-np.net/2020040101.html



5451キメラ17号:2020/04/10(金) 08:00:30
今、旬の漫画?
平成に変わったばかりの頃に話題になった懐かしき吉田戦車の“不条理ギャグ漫画”です。
昨年末武漢から始まって、数ヶ月もたたないうちに世界中に広がり先進国と言われる国々
を中心に多くの感染者と死者を出し続けて入る新型コロナです。ウィルスの暴れっぷりよ
り、むしろそれを報道する人々、入れ替わり立ち替わり登場するゲストコメンテーターた
ちの発熱ぶりの方が凄まじいように思えるのです。

吉田戦車の世界となぜか重なってしまいます。
志村けんその他多くの人々の死も、病院の混乱ぶりも、マスコミの混乱ぶりも、吉田戦車
の漫画の世界の話で留まっていれば良かったのですが…残念ながら現実なのです。



5452昭和のテレビっ子:2020/04/21(火) 12:14:52
イルカに乗ったお医者さま
コロナ騒動で各地から感染症専門と称せられる医師その他専門家がでてくる。よくぞ探し
出してくるものだと感心してしまう。発言内容もお姿もそれぞれ独自性があって面白い。
最近現れた渋谷医師がテレビに登場したときには
「あれっ 何でコロナ報道番組に城みちるが出てるの? 感染者したのかしら、それとも
ボランティア活動でもやりはじめたのかしら」
と思ってしまったほどだ。
何とこの方はテドロス・アダノムWHO事務局長の上級顧問というではないか。(今、こ
の肩書きも疑われているようだ)
みちる顔に始まってその後浮かんだのが、プリンセス号突入医師で一躍有名になった岩田
医師、そして知事辞職後さらにツイッター書き込みが過激になった米山さんだ。
まさか米山さんとみちるさんが繫がるとは……。

城 みちる(歌手 タレント)


渋谷健司(医師)????????????????????????????????????岩田健太郎(医師)
 

米山隆二(前新潟県知事 医師 弁護士)



5453昭和のテレビっ子:2020/04/24(金) 21:00:25
まさしく「イリュージョン」
本日めずらしく佐賀県知事がテレビに。
何かと思いきや、クラスターが発生したという報告。
発生した店の名前を聞いて、苦笑い。
昨日がイリュージョンで、今日はダンシングクイーン
店名もフィリピンパブも、周回遅れの感あり。
懐かしい響きだ。



5454赤松次郎:2020/05/28(木) 11:29:41
山荘便り−20200528
北君

 貴君によるご推奨の三冊の本のうち『エントロピーから読み解く生物学』佐藤直樹著の
本、先日確かに届きました。ありがとう。いま少し読み始めたところです。「めぐりめぐ
る わきあがる生命」という副題は、まさにずっと以前から「生命について」貴君の作品
に表現されていたことを小生は感じました。ルドルフ・シェーンハイマーの提唱した「生
命の動的状態 (dynamic state)」という概念に通ずるような気がします。
??それともう二冊、『宇宙と宇宙をつなぐ数学』「IUT理論の衝撃」加藤文元著および『未
来への大分岐』斎藤幸平著を購入しました。

    

 そのほかに白水社の案内で『ジョイス論/プルースト論』 サミュエル・ベケット 著、
ベケットの時代ははるか彼方の昔ですが、二十世紀を代表する『ユリシーズ』 や『失わ
れた時を求めて』をどのように評しているか興味がわきました。そして再び本棚にあるそ
の本をもう一度読み返してみたいと思いました。
 それにしてもそれらの本を読み終えるには相当長い時間が必要と思われますが、覚悟し
ましょう。

          



5455昭和のテレビっ子:2020/05/31(日) 18:52:20
昭和のCM
youtubeでひょんな切っ掛けで昔のテレビコマーシャルと出会いました。
家庭のテレビとほぼ同じ年齢の自称「昭和のテレビっこ」にとってはタイムトンネルを旅
している気分、ワクワクのミラクル気分にしてくれる画像となりました。

少しでも豊かな時代へと、日本じゅうのおじさんおばさんが頑張った時代、CMはどれも
夢と希望溢れる元気なものばかり。一方ちょっとしたドラマや芸術作品をみるようなもの
も。懐かしさと同時に、元気をもらえそうです。

■懐かしCM集1950年代〜60年代
https://www.youtube.com/watch?v=OSOze2CP1Qc  10:35

■昭和の傑作CM大全集 1953〜1988 全41本!
https://www.youtube.com/watch?v=xkDc5pCBG00  28:29



5456昭和のテレビっ子:2020/06/02(火) 17:12:32
韓国ドラマ
この数ヶ月、テレビはコロナ一色、ドラマ/ドクメンタリー/バラエティーは作れない
から再放送ばかり…、そんなわけで韓国が苦手のテレビっ子も流石に飽き飽きして、韓
ドラを片っ端チラ見。結構面白いのがあります。
・「がんばれプンサン」 WOWOWは初回だけフリーで放送してくれます。二回目以降も
見たかったけど、節約節約。
・「悪い刑事」 これはBS12で今やっています。主人公刑事役シン・ハギュンが中年の
しぶみ、重みが出て来たようで結構いい!!


・「色の日記」昨日からBS7(テレ東)で始まったばかり。チャングムが洋服着ていたの
でびっくり。王朝時代にタイムスリップするドラマのようです。
・「王は愛する」今日初めてみました。20回もので今日は16回。最後どうなるか早く
しりたくてネット検索。サイト発見!! 終わりまでの筋がわかりました。
・最近韓国で大ヒットしたドラマ「愛の不時着」がネットで話題になっていました。
「愛の流刑地」を思い出させる題名です。日本のテレビで無料でみられるのは後何年さき
かしらん…。

ひがみ、ねたみ、そねみ、うらみ、そして虐めだらけの韓国ドラマのイメージがどうして
もぬぐえませんが、たまには人間の負の濃縮版を嗅いでみるのも良い。(笑い)
それにたま〜に上出来の作品もあります。
そう言えば昨日BSNHKで映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』を観ました。
80年光州事件が舞台、パルムドールを授賞した「パラサイト 半地下の家族」のオヤジ
を演じたソン・ガンホが主人公です。社会派映画というより、ソンさんらしさ満開のドタ
バタ感の中でちらりと湧き出るユーモアとペーソス溢れる人間ドラマに思えました。光州
のタクシードライバーたちがガンホとドイツ人新聞記者を助けるためにカーチェイスを繰
り広げるシーンは圧巻、かつての石原軍団の上手をいく韓国映画のエンタメ力?を見せつ
けられました。

黄色の制服がソン・ガンホ



参考まで 韓ドラネタバレサイト。 最終回まで待ちきれないときに便利ですよ!!

http://www.韓国ドラマナビ.jp/



5457キメラ17号:2020/06/03(水) 13:06:10
東京アラート
昨日東京都のコロナ感染判明者数が一気に34人となりました。東京では国による解除宣
言のあと、百合子ステップ“2”に前進したばかりなのですが、翌日すぐに百合子「アラ
ート」宣言となりました。
5人も15人も34人も大して驚かなくなりました。「アラート」にも別に驚きません。
ただ、モーニングショーのあの人達が嬉しそうに騒ぎ立てるのが今から不快なだけです。

小池知事の支持率が大幅に上がっているそうですが、
そんな小池さんをネタにした面白いニュースとツイートをみつけました。
小池さんをえぐった本、知事選前に読んでみたいですね。
tkrさんの百合子1stアルバムに収められた曲名、どれもピーンとくるものばかり。
皮肉もここまでくると、爽やかな笑いに転じます。
へたをすると「百合子さん頑張って〜!」の優しい気持ちになりそうです。(笑い)

■書誌情報????????PR Timesより
書名:『女帝 小池百合子』
著者名:石井妙子
出版社:文藝春秋
発売日:5月29日
「裕福な“芦屋のお嬢さん”のイメージと食い違う生い立ち、“カイロ大学首席卒業”を
裏付ける3種類の卒業証書の矛盾、カイロ時代に同居していた女性が証言する小池百合子
の留学生活と学力と結婚・離婚、愛憎入り混じる父の奇矯な人生、華やかなキャスター時
代、日本新党からの参議院選出馬、小泉内閣での環境大臣就任、東京都知事へと権力の階
段を歩む女性の人生を、ノンフィクション作家の石井妙子さんが4年の歳月を費やして取
材・執筆。誰も知らなかった小池百合子像が明らかになります」

■tkq @tkq12  5月30日??ツイート より
小池百合子1stアルバム
『東京アラート』
曲目
1.私の恋は7つのゼロ
2.豊洲 DE 盛り土
3.マラソン、どこか遠くで
4.焦らしてオリンピック
5.休・業・補・償
6.密DEATH
7.あなたときっとウィズ・コロナ
8.きぼうの歌
9.密DEATH Acoustic Version
10.もう一度知事したかった



5458マリアンタ:2020/06/03(水) 21:22:54
来客続きの宇宙ステーション
 先月26日の「こうのとり」に続き31日には「クルードラゴン」が宇宙ステーションISS
に到着。こうのとりは地球から物資を運び、ドラゴンは人間二名を運んでくれました。
地球はコロナで大騒ぎですが、宇宙からみた地球はいつもと変わらない静かに息をする美
しい青い珠なのでしょう。
 6月1日夜9時頃に宇宙ステーション/きぼうが日本上空を通過したそうですが、それ
より1時間ほど前の8時から日本各地でコロナ収束を願う花火が打ち上げられました。新
客も含めてISS乗組員は花火を見ることができたのでしょうか。時間がずれ過ぎています
し、たとえ四尺玉尽くしでも気がつかなかったかもしれません。
 地球からの物資とお客様で、宇宙ステーションは大賑わいでしょう。宇宙から地球を眺
めているクルーたちが妬ましくなります。
??
日本の実験室「きぼう」はかなり大きい。その近くにあるビール缶のようなのが「こうのとり」。
ロケット型鉛筆消しゴムのようなものが「クルードラゴン」。

https://www.nasa.gov/feature/visiting-vehicle-launches-arrivals-and-departures



5459昭和のテレビっ子:2020/06/04(木) 16:21:43
『馬三家からの手紙』
録画しておいたBSNHK世界のドキュメンタリー 『馬三家からの手紙』を見た。中国から海
を渡り思いがけないところでみつけられた英語で書かれたSOS手紙をめぐる実話。手紙を
書いたのは法輪功のメンバーとして逮捕され、中国の強制労働収容所“馬三家”に二年半
収容された人、孫毅氏だ。収容所から釈放され、自由を求めて国外に逃れ新たな出発をと
希望に繋げるところで終わるかと思いきや…、あっけなくいきなりの「謎の死」で終わる。
まだ51歳。短いけれど、まさに「真、善、忍」を体現したような人生だった。

今日は天安門事件から31年目。この年1989年は忘れられない一年だ。年明けに昭和
が終わり、天安門事件、ベルリンの壁崩壊、そしてルーマニアのチャウシェスク夫妻の公
開処刑で終わる。私ごとだが、その翌年春に父が昭和天皇を追うように死んだ。
これらのニュースは全て駐在先の香港で知ったが、とりわけ中国の騒がしい情報は89年
に入ってから毎日のように流れていた。香港でも北京の民主化運動を応援するデモやコン
サートが行われていた。当時は返還前のイギリス統治であったから、切迫感や悲壮感はさ
ほど感じられず、女性子供老人も加わったどこか明るく元気な集まりだったような気がす
る。だが昨年の「逃亡犯条例」を巡るデモは、89年の時とは大違いだ。死傷者を多く出
す大荒れデモとなった。

31年目を迎える直前、5月28日、中国の全人代で香港国家安全法の導入が採択された。
『馬三家からの手紙』を見て、一層香港のことが気になって仕方無い。
NHK、なんで真夜中に放送するのだろう。多くの人にこのドラマを見て欲しいのに…。

注)
原題:Letter from Masanjia
制作:FLYING CLOUD PRODUCTIONS(カナダ 2018年)
初回放送:2018年9月19日(水)午前0時00分〜
再…放送:2020年6月 4日(木)午前0時00分〜



5460万理久利:2020/06/05(金) 18:46:18
水遊び
歩いて20分程のところに、窪地を利用した水と緑溢れる「芹が谷公園」があります。
園内に小川が流れ、サワガニやハヤがたくさん生息しています。
菖蒲を見に言ったのですが、残念ながら咲いていませんでした。その代わり、国際版画美
術館よこの大広場の噴水で小学生くらいの女の子と弟と思われる男の子が水浴びをしてま
した。横のベンチではお父さんお母さんが目を細めてその様子を眺めていました。
柴の上を黒いシャツの小さな男の子が走っていました。「足もっとあげて〜」直ぐ後ろか
らお揃いの黒いシャツにサングラスをかけた親爺さんが声をかけていました。
緊急事態宣言が解除になっても、会社も小学校も完全解除にはなっていないのでしょう。
コロナ騒ぎは忌々しいことなのですが、他方、親子の距離が少し縮まったかもしれません。

二本の巨大ししおどしのようなところから一気にたまった水が落ちてきます。      ??

           帰り、水遊びに繰り出す保育園児ご一行とすれ違いました。
    ??????  ??



5461万理久利:2020/06/09(火) 20:14:41
薬師池公園散策/リベンジ・菖蒲の巻
芹が谷公園で見ることのできなかた菖蒲と紫陽花を求めて、家からてくてく歩いて1時間
程の薬師池に行ってきました。公園裏門に着いたのが朝7時前。満開の菖蒲と紫陽花とと
もに犬の散歩、菖蒲撮影、園内マラソン等々、早起き健康組の姿が見られました。

正門手前にある裏モンから入ったところは菖蒲棚田の一番高いところに当たり、わき水が
下方にある棚田に向かって流れて行きます。小径を下っていくとぱあっと視界が開けます。
菖蒲の花の帯が広がっています。耳には水のせせらぎと鳥のさえずり…爽やかな朝です。
 

          棚田の横に水車が(中央)
          ??

ズームイン!!??


             



                



5462万理久利:2020/06/12(金) 13:10:24
薬師池公園散策/リベンジ紫陽花の巻−1
菖蒲棚田の回りにも紫陽花の花がたくさん咲いていましたが、棚田を下った先の方には沢
山の種類の紫陽花を揃えたコーナーがありました。ピンク、青、白の薄い花びらがぎっし
り詰まった真ん丸のふっくら紫陽花か、青のがく紫陽花くらいしか知らなかったので、そ
の種類の多さに驚かされました。



             

     



5463万理久利:2020/06/14(日) 13:15:33
薬師池公園散策/リベンジ紫陽花の巻−2
小さな頃、ガクアジサイのことを、咲きそこないのアジサイだと少々馬鹿にしていたので
すが、本家本元はこのガクアジサイ、しかも原産は日本だそうです。
見事に真ん丸に開いたアジサイ(ホンアジサイ)も美しいけれど、ガクアジサイには近づいて
眺めたときの表情の面白さがあります。ホンアジサイより一房一房が「個性的」に感じら
れます。宇宙をイメージさせてくれるのもこちらの方です


ズームイン!!??
  

        

  

        



5464数字数え虫:2020/06/23(火) 06:08:06
「京」から「富岳」へ
スパコン「京」に変わる「富岳」が9年振りに世界のスパコン性能”TOP500”のスピー
ド部門で一位、さらに今回は他の3部門でも一位を獲得した。早速、前倒しでコロナ対応
でもその演算能力を発揮してくれているようだ。二重に嬉しい。
その計算速度は1秒間に41京5530兆回(京は1兆の1万倍)。
釣り銭の計算すら時に数秒かかる者にとっては、想像を絶するスピードだ。
来年には米中あたりでは100京を超えるスパコンが出るらしい。どの国でどんな記録を
出そうと、人類の為、地球の為に有効活用できればいい。

スピードでは大きく上回ったが、ロゴのデザインは真っ赤な地に書道家 武田双雲による
白抜きの「京」の方が映えていたような気がする。青地に白抜きの富士の傘そして「富岳」
の文字は大人しすぎた。
富岳ではなく「富嶽」、さらに上の傘を外して下に「百京」を追加し、武田双雲氏に再び
筆をとっていただき「富嶽百京」にしてみたらどうだろう……。(笑)

  



5465昭和のテレビっ子:2020/08/13(木) 09:52:17
他人のそら似
他言無用

尹美香(ユン・ミヒャン)議員        森祐子議員
 



5466昭和のテレビっ子:2020/08/15(土) 13:49:35
終戦記念日の靖国
今話題の「墓参り代行」に頼らずに両親の墓参りは先週中に済ませたが、戦没者追悼は今
年もまた朝6時開門から始まるネットニコ生中継を眺めている。これで五年続けてのエア
参拝だ。
コロナ騒ぎの中、沢山の人達が全国から集まっている。年齢層も高いとあって、熱中症に
加えコロナ感染が心配になる。

戦後75年、今もなお首相、閣僚などの靖国参拝賛否、そして靖国事態の存在すら国内外
で問題になるようだ。たとえエア参拝だとしても…今は亡き父とともに戦没者を追悼した
いと単純に思っている。

今日の靖国神社 入り口 朝9:52


中継→ https://live.nicovideo.jp/watch/lv327362672????(開門から閉門まで)



5467昭和のテレビっ子:2020/09/05(土) 20:26:00
他人のそら似/三高
高学歴・高身長・高収入、他にもいろいろ…… 。お顔とお姿が似ているだけではないようです。

180? 東大物理工学科     177?  慶大法律学科         175??? 清華大 科学工程部
                 

注)身長ネット資料の平均値です。

5468万理久利:2020/09/05(土) 21:19:23
これな〜んだ。
瓢箪?


二つに切ったら…メロンかな? (右に小さく写るのは友人の人差し指と中指)


先日友人から二つに切った半分をいただきました。
千葉に住む姉上の家庭農園作品だそうです。
「な〜んだ」と聞かれて、「瓢箪」。
友人の答えは、カボチャ。
なにやら、ナスにカボチャを接ぎ木したとか……
家に帰って早速醬油とみりんで煮付けました。
身は引き締まって色も美しい。味は水っぽくて薄味。皮は煮こんでも薄くて固いプラスチックのよう。
食べ物としてより、お弁当や盛りつけの飾り物にぴったりかもしれません。



5469万理久利:2020/09/13(日) 16:58:39
縦書きの流れるような書
 ネットで目にした美しい書体。しかも縦書き。いったい何処の国の文字かと思いきや、
これはつい最近中国内モンゴル自治区のモンゴル人女性が残した遺書だそうだ。細い筆あ
るいは万年筆でちょっとした書家が書き下ろしたような流れるような書だ。
 21世紀の今、縦書きは漢字圏の中でも日本に残っている程度かと思っていた。中国は
簡体文字化とともに横書きに移行、独立したモンゴル国はソ連の影響下キリル文字の横書
き。なんと中国にもぎとられた?モンゴル自治区で連綿と使われていたのだ。
 このモンゴル文字が消えようとしている。国家エゴで消されようとしている。

  美しい書体だが内容は悲しい

内容
「私達のアラシャン地域はモンゴル人が少ないので、
モンゴル語の存続を求めた署名も当然少ない。
受付すらしてくれない」

https://www.visiontimesjp.com/?p=8706 参照



5470昭和のテレビっ子:2020/09/17(木) 15:16:28
「菅」違い内閣/十年一昔
昨日、99代菅内閣が発足した。
丁度10年前の6月にも菅内閣が誕生している。
読みは違うものの、紙面や画面で「菅総理」の文字を見て、一瞬混乱してぎょっとすることがある。
この勘違いもすぐにおさまるだろう。

  

99代????????              94代(1次)
2020.9〜??????               2010.6〜
内閣総理大臣  菅 義偉????????     ??菅 直人
財務大臣    麻生 太郎        ??野田 佳彦
総務大臣    武田 良太        ??原口 一博
法務大臣    上川 陽子        ??千葉 景子
外務大臣    茂木 敏充        ??岡田 克也
文部科学大臣  萩生田 光一        川端 達夫
厚生労働大臣  田村 憲久        ??長妻 昭
農林水産大臣  野上 浩太郎        山田 正彦
経済産業大臣  梶山 弘志   ????????????直嶋 正行
国土交通大臣  赤羽 一嘉   ????????????前原 誠司
環境大臣    小泉 進次郎  ????????????小沢 鋭仁
防衛大臣    岸 信夫    ????????????北澤 俊美
行政改革担当大臣?? 河野太郎??        ―
行政刷新担当大臣???? ―?????????????????? 蓮舫
内閣官房長官  加藤 勝信   ????????????仙谷 由人



5471同人α総務:2020/09/21(月) 09:54:05
同人α58号発行のお知らせ
 一月の発行予定が遅れに遅れて九月になってしまいました。前号57号が昨年九月三十日
の発行でしたから丁度一年ぶりであります。この数年発行が次第に遅れだし、今では季刊
から年刊の様相を帯びて参りました。
??“発行した数より中身で勝負”と嘯くわけでも“コロナ(COVID-19)で発行を自粛”で
もなく、これひとえに編集部の怠慢であります。首相はやむなく辞任されましたが、こち
らは辞めて編集部解散とはいきません。ゆっくり気長に?数より中身?路線?で身を引き
締めて取り組んでいく所存です。 重ねて深くお詫び申し上げます。


58号 7作品 153頁 ????   ??????         ??   目次
    

*c.c.万華鏡



5472同人α総務:2020/09/22(火) 09:42:29
58号(テーマ:笑う)作品紹介
 滞った分、少々ページ数が多くなりました。読書の秋、残暑とコロナをしばし忘れ
て久々の同人誌に是非とも目を通していただければ幸いです。

『笑う』  風野 茜
 あの時、あの場所で見た笑顔、過去を振り返りながら「笑い」についてのあれやこ
れや。著者が育った家庭、そして妻として母として育んできた家庭にも時にゆったり
と時に賑やかに笑いが溢れていたに違いありません。

『郷土史編成〜内乱記』  響灘王子
著者と地元「ひびきなだ文化研究会」の出会いに始まり、郷土史作りに奮闘する文化
研究会の様子が描かれています。担当箇所「歴史上の出来事〜戦時下の日比」(原稿
案)も掲載されています。玉野と言えば三井造船所、附録 戦時艦艇建造記録からは
改めて“戦争”を色々な面から考えさせられます。

『五十年前の「me」からの手紙(二)』  万理 久利
高校一年の夏が終わり秋。受験に失敗して腐りきっていた[me]も、少しずつクラス
の仲間に溶け込んできているようだ。兄に送る手紙のネタ帳でもある“発見の手帳”
や文化祭の話、そしていよいよ兄に転校の決意表明。

『老いと詩境(三)』  神野 佐嘉江
12月18日から新年1月5日までのお話し。
都会のマンション暮らしが始まって初の年末年始を迎えた。毎日の暮らしぶりは、夫
婦手をとり初めて住む街の冒険と発見の日々のようだ。家の中では夫婦の一日の感想
を交えたいつもの掛け合い。その中に時々心の愛犬のテリーも加わる。家の周りに緑
はぐっと減ったけれど、息子家族の温かさがそれを補ってくれているようだ。

『山荘便り(五)』  赤松 次郎
ドラマ「花紅に」他。きわめつけは「息子の婚約者チェックリスト」にある7つの項
目。抱腹絶倒間違いない。

『老板東平氏(二)』  竹内 一郎
前回は南関東を中心だったが、今回は北関東。常陸、下野、上野の武士集団について
スポットをあてる。終わりに私的「源平論」も。

『肥と筑 第四十八回』  長岡 曉生
10年以上にわたって連載が続く『肥と筑』だが、ときどき読者のための復習インタ
ーバルが入る。今回もまた、紀元前に時期をずらして日本に渡来した二層の海士族に
ついて、分かりやすく整理してくれている。山東半島[煙台]附近にいたといわれる
海士族[莱夷]から台湾の高砂族そして日本の薩摩隼人へと繋がって行く。他にも古
代日本の建築と和弓の特性など。



5473同人α総務:2020/09/26(土) 15:22:31
お知らせ
・α58号作品を「同人α作品集」にアップしました。上記リンク集または
「笑う」(←ここをクリック)からお立ち寄りください。

目次トップ『笑う』より


c.c.万華鏡



5474万理久利:2020/09/29(火) 21:19:45
『センス・オブ・ワンダー』
 今朝早く目が覚めるとそのまま布団の中で、図書館から借りてきたレイチェル・カーソ
ン著/上遠恵子訳『センス・オブ・ワンダー』を開いて最後まで読み終えてしまいました。
これだけでは物足りず、直ぐにリビングのテレビの前に直行し、この本を読むきっかけと
なったNHK「こころの時代」(上遠恵子出演)の録画をまた初めから観賞しました。
 一回目に番組を見た時は、本の内容というより91歳になる理系女(リケジョ)上遠さん
がお話しするその言葉の美しさや頭の切れに驚かされましたが、本を読んだ後は著者レイ
チェル氏のいうところの「センス・オブ・ワンダー」の言葉の意味にすっかり共感、彼女に
強く惹かれていく上遠さんの気持ちが良く分かりました。読み進める間になぜか子供の頃
の自分に回帰していくような不思議な気分。私の子供時代は何を観ても不思議さと驚きば
かり、何? どうして? 見るもの聞くもの触るもの何でも初めてのものがばかりでした
からね。子供回帰現象はこの数年うっすらと現れていたのですが、この本がさらに背中を
押してくれたようです。
 年をとると(良いも悪いも)子供に戻ると言いますが、感動する心、感じ取る心は大い
に子供を見習うべきですね。この回帰は実に喜ばしいことだと思います。手元に置いてお
きたい一冊。

 読みながら感じたことがもうひとつ。
センス・オブ・ワンダー、私よりずっと先を行っている人がいた! そう『人の像をした美
しい青い地球』を書いた同人仲間の神野さんです。テレビを見終わったあと、今度はパソ
コンの前に移動。ひょっとして神野文庫リストにこの本があるかもしれない、いや、ある
に違いないと思ったからです。
ピンポ〜ン!! 
ありましたありました。レイチェルさんの代表作『沈黙の春』はありませんでしたが、こ
の『センス・オブ・ワンダー』がありました。
おまけに上遠さんが翻訳した本『生命の棲家』(ポール・プルックス著)までありました。
 神野文庫の本棚からこの本を探し出したとき、なんだか幸せな気分になりました。

図書館で借りたもの 2012.11 56刷 新潮社????????????神野文庫でみつけたもの 1996.7 初版?? 新潮社
    


       神野文庫でみつけたもの 1974.6 初版 新潮社
       



5475同人α総務:2020/10/07(水) 18:48:17
個人著作集アップのお知らせ
牟田元明氏による、「佐賀・さくら会」昨年11月及び今年1月号寄稿の二作品を掲載しま
した。??題名をクリックしてお立ち寄りください。
 ・『フェアリー、昇華する』
 ・『明日海ロス』

◆ともに昨年宝塚を退団した花組男役TOPスター明日海りお(あすみ りお)さんのお話し。
歌劇団女子をこよなく愛する牟田さんの厳しくかつ温かいタカラジェンヌ考です。愛が強
いだけ「明日海ロス」の傷もかなり深いようです。それでも“足長おじさん”としての長
い経験から、新たなスターの出現を信じて疑わない牟田氏です。

追記
退団した明日海さんは、年明け2020年1月に天海祐希がいる研音所属となり、女優業に挑
んでいるようです。今年は初っぱなからコロナ騒ぎで活躍の場はほとんどなかったと思わ
れますが、宝塚出身女優では天海さんに一目おいている私としては今後の明日海さんの活
躍に期待が膨らみます。



5476昭和のテレビっ子:2020/10/10(土) 11:24:27
ツボにはまる
    
???????? 監督: ドン・シーゲル  音楽: エンニオ・モリコーネ 制作:アメリカ 1970????

 NHKBSシネマ『真昼の死闘』。クリント・イーストウッドが出るとあって、今月初めか
らカレンダーには花丸。弱い物虐めの悪党(今回はフランス軍)が出てきてたり、ピスト
ルの撃ち合いや殺し合いがあるものの深刻にはならず、どこかカラリとした西部劇に仕上
げてしまうイーストウッドだが、この映画はいつもよりさらに軽い調子で、コミカルな雰
囲気まで漂うではないか。彼の横にはやたらと元気のよい尼さんがいる。ぶっきらぼうで
口の悪いイーストウッドに負けてないつわもの。砂埃のたつ山道を右腕を後ろに回し棒で
景気よく尻を叩きながら器用に驢馬を乗りこなしたり、汽車を爆発するために高い橋によ
じ登り爆薬をしかける。かなりの運動神経の持ち主だ。気が強くてかつキュートな可愛い
女を実に上手く演じているではないか。彼女にどんどん惹き付けられていく。演じている
のが大女優シャーリー・マクレーンだとはなかなか気が付かなかった。彼女の勢いにのせ
られてイーストウッドまで調子が狂う。すっかり二枚目半コミック男優だ。(笑)
 そんな2人をさらに盛り立てたのが時々に流れるエンニオ・モリコーネ作曲の音楽だっ
た。楽器は何だろう。糸が伸びきった?ギター、いろんなかわった笛、バイオリン、教会
風の綺麗な女性コ−ラス、とぼけた感じがするほどだ。それでも心地良い。美しい。なぜ
かいつも一頭の馬を引き連れて馬に乗るイーストウッド、その後ろを小さなかわいい驢馬
に軽々と乗ってあやつる尼僧すがたの娼婦シャーリー・マクレーンが荒野を行く。バック
には奇妙奇天烈でかつ心地良いこの音楽が最後まで耳に残った。映画を見終わる頃には、
すっかりイーストウッドは薄れ、BGMと驢馬とシャーリー・マクレーンにすっかりはまっ
てしまったようだ。一度聴くと癖になる。

※『真昼の死闘』音楽試聴 ↓
https://www.youtube.com/watch?v=oE4MW2HNluw



5477:2020/11/07(土) 17:35:43
脳梗塞発症から1週間
 明日で1週間になりますが先週11/1 日曜日の午後3時頃、イケメンの6歳孫と近所の公園で自転車の側車輪外しての練習中に(これはキツイ)一服しようと立木の傍に右手をついたところ、力が入らずにそのまま倒れ込み同様右脚も無力に、更にロレツが不安定になってしまい、孫はオロオロ状態。 昨年末に知人が脳梗塞になって詳細聞いていたので、即「これは脳梗塞だ」と直感したが困ったことになった程度で、休憩後に自宅に帰って様子をみようかと楽観していた。
しかしいくら待っても状態は悪化の一方で体幹が保持不可能となって横臥状態に、更に失禁して公園内の子供たちが心配して声掛けしてくれるが、自分では言語構成して発音するが出てくるのは「アアアーウウウー」で、次第に“このような半身不随の寝たきりで会話不能状態のままで余命何年間を過ごす、つまり家族に迷惑をかけるならばいっそこのままで、孫に看取られながら・・・”と思いつつもなんとか携帯で妻に連絡して妻子が現場臨場、そして119番通報されたが救急車を待っている間に症状が改善してきたではないか!
これが発症から丁度30分経過時点で、到着した救急車の隊員も不思議がっていたが、そのまま病院搬送されてMRI検査の結果も血栓の痕跡は無く翌日の検査でも異常無かったので、医師の診断は「一過性虚血発作」で脳梗塞の前段であり、これを放置しておれば脳梗塞に進行、また再発の可能性もあるとのことで投薬治療と決まり2泊3日で退院となった。
以後の投薬と朝夕のウオーキングで血圧も“10”程度下がっているが、何時再発するやも知れず運転は?の心境であるが、世間の老人の交通事故の中にはこうした急病が原因のものもあるのではと実感。

今回は疑似突然死の体験であったが過去、胃潰瘍 皮膚癌 蓄膿 喘息 尿管結石 と病気のデパート状態で、還暦以前からも高血圧や高脂血症を指摘されてきたが運動と食事療法でなんとかなるし・・・まさか自分が・・・との自己欺瞞から10年以上を過ごし、今月11日の誕生日古稀を目前にしての天罰であった、が反面超ラッキーでこれからは神仏を大事にせねばと思うと同時に、兎にも角にも常に携帯だけは手許にが必須条件の勝手老人であった。
難病で現代医学の医者や投薬で治せぬものは致し方なく漢方薬等の民間治療に頼り、それでもダメなときは神仏にすがるしかない、いやその前に新興宗教があるのが現代社会だあ!

5478同人α総務:2020/11/21(土) 09:09:02
お見舞い
響灘王子さま

その後お加減は如何でしょうか。
焦らずまずはゆっくり養生してください。
『瀬戸内少年史』『〜青年史』に続く
「中年史」「老年史」を首を長くして待っています。



5479同人α総務:2020/11/21(土) 14:54:20
秋色
総務に届いた秋の風景をご紹介します。
年末、その年を象徴する漢字一文字が話題になりますが、色にからめると「白」が頭に浮
かびます。そうマスクの白です。黒やレースもの、服の色とコーディネイトしたものまで
様々ですが目立つのは白。
それでも今は秋色いろいろまっさかりです。

まずは11月前半のものから。

所沢航空公園? (Photo by Takeucho )

2020.11.7


2020.11.13
  


        井の頭公園 (Photo by Kimijo 2020.11.16)
        ?? 

中町平和公園(Photo by Mari 2020.11.15)
  


?????? 堂ヶ坂公苑(Photo by Emi 2020.11.16)
??????  



5480同人α総務:2020/11/22(日) 09:40:13
個人著作集アップのお知らせ
牟田元明氏による、「佐賀・さくら会」今年3月号寄稿作品を掲載しました。
下記タイトルをクリックしてお立ち寄りください。
 ・『コンプレックスのなせるわざ』

◆今年の始まりも、著者は例年どおり宝塚新春公演「ワンス アポン ア タイム イン ア
メリカ」の観客席についていたようです。そのあと直ぐに始まったコロナ騒動を思うと、
貴重な一日となったことでしょう。
◆この公演の裏に著者がいうところの「コンプレックス」はどう絡んでくるのか……。
原作となった映画の監督、主演俳優、宝塚における監督と主演、両者の絡み合いや比較が
興味深い。映画通でもある著者ならではの批評です。



5481同人α総務:2020/11/22(日) 11:55:20
お知らせ
α59号の前書きが「〜バランス〜」に決まりました。

担当の響灘王子氏から前書きも用意していただいています。多少の変更があるかもしれま
せんが、ほぼこれで確定のようです。
心配していた氏の体調も順調に元に戻ってきているようです。
今回はご本人の了解を得て、総務の元に届いたお便りをそのままこの掲示板に掲載させて
いただきました。

― 記 ―

α前書きテーマ「〜バランス〜」

世の中はあらゆるものがバランスで成り立っていることがコロナ禍でハッキリと解りました。

○ コロナバランス〜皆が外食や旅行等々を控えただけで、中小はおろか巨大企業までもが大赤字に陥るなんて、世の中の全てが絶妙なバランスで繋がっていることが判明(株価で大損)

○ 平和バランス〜人類の歴史は戦争の歴史で二度の大戦を経でも懲りず、この次発生の不安

○ 軍事バランス〜兵力は勿論だが、それ以上に国家民族の胆力・知恵・団結力・科学力 等も必須

○ 経済バランス〜何処の企業もNo-1を目指して競争するがなぜ共存できぬのか、国家も同様に

○ トランプバランス〜ハチャメチャ大統領だが拉致被害者に言及してくれたのは彼ひとりでした

○ 税収バランス〜我国の現状は収支バランス無視の無節操なバラマキ予算で1億2億などは屁のカッパ、しかし大赤字国家と言われても具体的には誰が債権をもっているのかな?

○ 罪と罰バランス〜残虐な事件続発だが殺人犯を死刑にせぬのは法務司法関係者の臆病卑怯さ

○ 精神バランス〜今は正気であっても、誰でも紙一重で狂気になる危うさを内包

○ 寒暖バランス〜自然界の寒暖差の熱エネルギーを自在に操作できれば大変革or大変かも

○ 金銭バランス〜出と入りの管理のみという簡単さが解からぬ馬鹿者が何と多いことか

○ 貧富バランス〜寒空の下のホームレスを思いつつ、暖かい布団で眠れる幸福に毎夜感謝

○ 夫婦バランス〜天皇皇后両陛下も夫唱婦随で婦唱夫髄ではないでしょう、異論あればプロポーズも三々九度も結婚指輪も女のほうからしてみれば如何?

○ 家事バランス〜家事の夫婦バランスでは度々男性が批難されますが、家電修理 乗り物修理 大工工事 剪定作業 不快害虫処理 重量物移動 これらを主婦はできますか?

○ 男女バランス〜男女の基本的人権はイコールですが、自殺率は男のほうが2倍以上は何故? 物造りでは男独占で、家 家電 車 鉄道 船 ビル 飛行機 ダム パソコン 等々世の中の100%の分野で男の創造作品、女では電球1個否釘1本も鉛筆1本も作れない(単純労働以外)、女が創造したものが何かありますか?でもそんな男達を創出するのは偉大な女性陣なのです!

★ これだけ放言すれば如何なる反応がくるのか興味半分・恐さ半分です。
ニューロンカフェにも投稿しましたが、1/1 発症の脳梗塞前段の一過性虚血発作についてはその後も後遺症は出ていませんが血圧降下剤の影響か気力減退傾向で疲労感も増して、何より何時再発するか運転中でも心配な現状です。口の悪い同僚たちは、「あれで一命をとりとめたのだから、以降は長生きするだろうなあ」と無責任発言ですが、もうあれこれと人生経験してきましたし80歳前後までで充分な気分です。とうのも享年93歳の亡父は老後はただ生きているだけで最後は病床でチューブ状態の悲惨さを看取っているからです。ただ気がかかりは孫子の行く末かなあ。それと伝来家宝と仏壇とヨットとBMWバイクと・・ならばも少し終活のスピードアップを図る必要がありますねえ!
以下は熟考中で後刻追送信予定、できなければ上記内容で願います。
 世界バランス 東西バランス 人生バランス 政界バランス 自然界バランス 健康
バランス

以上



5482同人α総務:2020/11/23(月) 11:39:15
レンズの向こう/秋色いろいろ
恒例の竹内氏が捉えた武蔵野の紅葉です。
まだ緑が目立ち、氏も述べているように葉の色づきも黄色までの紅葉の初段階といったと
ころでしょうか。夕陽は見事に茜色に染まっています。




     


  


「秋深き隣は何をする人ぞ」
芭蕉の句だそうです。一般には「秋深し・・・」というようですがもともとは秋深きだとのこと。
「き」と「し」では若干感じが違うようでもあります。どちらがいいか?
さて本日は雲一つない秋晴れ、カメラぶらさげ散歩。
ただいまは紅葉の「紅」より「黄」が主体のようです。「紅」はまだのようです。
この「黄」写真では思ったよいうには撮れませんが本日はそれなりにとれたようです。(Takeuchi)


     
(Photo by I.Takeuchi 2020.11.13)



5483昭和のテレビっ子:2020/11/24(火) 15:22:08
映画『運び屋』
     
       制作:2018年 アメリカ 監督・主演:クリント・イーストウッド
??????    (原題 The Mule は??ロバの方ではなく麻薬の運び屋のこと)

勤労感謝の祝日、NHKBSシネマで待ちに待ったクリントイーストウッドの監督主演作
を見た。2年前の作品だけにこんなに早くテレビでみられるとは思わなかった。
当時88歳のイーストウッドがどんな映画を作ったのか、演じたのか、その姿は…大いに
興味があった。
「グラン・トリノ」の頑固親爺がますます味わい/深みを増して再登場した感じ。
いいねえ。いい男は年をとってもいい男。ますますいい男。
多くは語るまい。終わりに出てくる歌が全部を物語っていてくれる。


『Don"t Let The Old Man In』?? 作詩・作曲・歌:トビー・キース

老いを迎え入れるな
もう少し行きたいから
老いに身をゆだねるな
ドアをノックされても
ずっと分かっていた
いつか終わりが来ると
立ち上がって外に出よう

老いを迎え入れるな
数え切れない歳月を生きて
疲れきって衰えたこの体
年齢などどうでもいい
生まれた日を知らないのなら
妻に愛をささげよう
友人のそばにいよう
日暮れにはワインで乾杯しよう

〜〜〜
〜〜〜

老いを迎え入れるな
数え切れない歳月を生きて
疲れきって衰えたこの体
年齢などどうでもいい
生まれた日を知らないのなら
老いが馬でやって来て
冷たい風をかんじたなら
窓から見て微笑みかけよう

老いを迎え入れるな
窓から見て微笑みかけよう
老いを迎え入れるな
窓から見て微笑みかけよう

★見逃した方は、約3分ほどの映像を見ながら歌詞を味わってみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=yc5AWImplfE?? 2:52



5484同人α総務:2020/11/27(金) 09:23:08
レンズの向こう/秋色いろいろ2
11月も後半に入ると、同じ黄色でも初々しい黄色から渋みの増した黄色とでもいいま
しょうか味わいがふかまった気がします。そしていよいよ真っ赤な紅葉が登場します。
この日の夕陽もまた紅葉とともに見事な茜色に染まっています。(α総務)



     


  


     ??????
???????????? (Photo by I.Takeuchi 2020.11.19)



5485同人α総務:2020/11/27(金) 12:19:41
お知らせ
今年も手元に佐高11期同人誌『斜光』が届きました。2020年度版(25号)です。今年もま
た一回の発行に終わったα、穴埋めではありませんが、例年どおりα同人が斜光に寄稿し
た作品を個人作品集でご紹介します。
まずは牟田元明氏作品から。??(下記タイトルをクリックすると作品にはいれます)
 『風の盆恋歌』考――八尾、札幌、そしてK氏のこと

◆著者には宝塚ジェンヌの“足長おじさん”の他に、勤め先であった会社の“イベント屋”
の顔があります。これまでの『斜光』で二つの顔をたっぷりと見てきました。
さて、このイベント屋気質はどこからきたのか…少なくとも札幌時代の上司だったK氏に
鍛えられたことは間違いないようです。K氏の話をもっとじっくり聞きたくなりました。
著者の筆にかかれば、奇想天外なK氏伝、あるいは小説になりそうです。



5486万理久利:2020/11/30(月) 15:07:48
身近にあった隠れスポット「堂之坂公苑」
「近場にこんな素敵な場所が…20年も住んでい居て気が付かなかった」
公苑の景色と水琴窟に感動して、現場からメールを送ってきた友人がいる。
市営「堂之坂公苑」、聞き慣れない場所だ。
20年どころか、生まれてからずっとその公苑のある市に住んでいる者と
して行かないわけにはいかない。
そこにあるという「水琴窟」の音も是非聴きたかった。
雲一つ無い快晴、地図を片手に出発した。


どこかのお屋敷の入り口と思わせるような入り口


 ??  中に入って上を見上げると…???????????????????? 足元を見下ろすと
    ??

                        苑内の古代所にある東屋
 



     水琴窟 竹筒に耳を当てると、深い湖の奥底から
     聞こえてくるような美しい音。金属音ぽい。
??    

??????????????????????????????????????       20?はありそうな木。 細い髭のような枝の先に小さな黒い玉を沢山
                                     つけていた。「立ち落羽松(タイラクウショウ)」日本では珍しい種類とある。
       

春の景色を見にまた訪れようと思った。



5487同人α総務:2020/12/02(水) 07:56:23
お知らせ
古賀和彦氏の今年度『斜光』寄稿作品を作品集に掲載しました。

??(下記タイトルをクリックすると作品にはいれます)
2019年エイプリルーフール/猫の労働争議

◆癒やしの動物動画がテレビやyoutubeで多くみられますが、その代表格でもある猫たち
が人間に対して堂々の権利主張を始めたら……。
W設備会社の「カルキ」、H工務店の「カンナ」、S薬局の「大麻」、E電気工事店の
「ボルト」、某農家の「エダマメ」・「モヤシ」・「シシトウ」の三匹の兄弟が集まって
要求項目を練っている――首謀者はもちろんエイプリルフールシリーズおなじみの、IQが
いかにも高そうなマイペース猫「モロ」である。
読みながら散々笑った後、著者が住む富士山の麓でこんなことが現実に起きているのでは
とつい錯覚を起こしそうになる。



5488同人α総務:2020/12/03(木) 14:49:21
レンズの向こう/深紅・真紅
コメントに「くしゃみのでき損ない」とありますが、なかなかどうして見事な紅葉を
とらえてくれました。
黒い幹や枝、あるいは緑の葉っぱの中に見える紅葉が一段と映えるような気がします。




     ??  
        ?? 早いもので2020年も終わりを迎えようとしています。本年は武漢ウィルスのため何となく沈んだ年となりましたが、来年は
?????????????????? 如何なものとなりますやら。
        ?? さて天候のせいかよくわかりませんが本年の紅葉(楓)何となくすっきりしません。写真の腕にもよりますが、くしゃみの
????????????????  でき損ないのような思いです。それでもそれなりにとれた写真を添付します。(I.Takeuchi )


????
                                    (Photo by I.Takeuchi 2020.12.2)



5489同人α総務:2020/12/05(土) 11:46:03
お知らせ
竹内一郎氏の今年度『斜光』寄稿作品を作品集に掲載しました。

??(下記タイトルをクリックすると作品にはいれます)
   『願わくば』

◆このタイトルを見てすぐに下に続く言葉が出てこない方もおられるのでは?。
著者は“あいうえお お唱え”や“キーワード手当たり次第検索”で西行にたどり着きま
す。西行の俗名である佐藤義清の「義」の変わった読み方からはじまり、そこそこ裕福な
武士がなぜ出家したか、道、宿泊先、衣食の調達等々当時はままならなかったはずのとこ
ろ、如何にして度をしたのか。資金はどうしていたのか。
次々と広がる著者の連想に読者もつい引きずり込まれます。
連想最終ポイントで浮かんだのは「東行」と号した人物の名。
西行が歌のとおり、桜咲く春の日、お釈迦様の命日から一日遅れて念願の死を迎えたのに
比べて、この人物は……。
出だしと終わりの妙、実に著者らしい味をだしています。??

????????西行法師。菊池容斎『前賢故実』より。
    



5490昭和のテレビっ子:2020/12/07(月) 11:58:53
はやぶさ2が地球に送り届けたリュウグウの玉手箱
昨日は久しぶりに明るいニュースが流れました。
そう、はやぶさ2号から切り離されたカプセルが無事オーストラリアの砂漠に到着。
明日には相模原JAXAに届くようです。


はやぶさ1号のときも見たはずなのですが…
昨日テレビニュースで、回収されたはやカプセルが写っていました。まあなんと小さいこ
と。500CC入りのヨーグルトパックくらいの大きさです。
これを宇宙からポイとオーストラリアの砂漠めがけて落とすのですから、すごい技術です。
それを探し出すのもまたすごい。途中焼けてどろどろ粉々にならないのもすごい。
気になってネットで調べてみました。


タジン鍋、あるいはふた付きの陶器鍋みたいです。
直径40cm、高さ20cm、重量16kg とありました。
これに前述の熱や圧力に負けない強さと、位置を知らせる装置を備え付けるのですから、
叡智の塊のようなお鍋です。外見もまさしくリュウグウの玉手箱そのもの。(笑)
今夜カプセルを載せた飛行機が現地を立ち、明日には宇宙科学研究所に運び込まれる予定
になっています。

はやぶさ2本体は地球に戻らずに新たな小惑星に向います。次に訪れる小惑星に着くのは
11年後、長い長い孤独な旅が続きます。
はやぶさ君の体にはもっとたくさんの叡智の塊がつまっているのでしょう。
がんばれはやぶさ!! 最期まで見届けるぞ!



5491昭和のテレビっ子:2020/12/08(火) 07:21:57
2人の女性に吹く風の違い
6日、草津町で町議新井祥子氏のリコール住民投票が行われ、9割以上の圧倒多数でリコール
が成立した。この事件、新井氏が町長から性被害を受けたと訴えたことが発端となったよう
だが、かつての伊藤詩織氏の時のような「Me too !」運動の盛り上がりが一向に見受けられ
ない。性被害を訴えた方がなんと議員の職をもぎとられた形だ。
多くの支援者に支えられ、今では性被害と闘う女神として、講演会やロンドンやパリのメディ
アに顔をだす有名人となった伊藤氏だが、新井氏はそうはいかないようだ。
2人の訴えの真偽のほどは別としても、世間なんてそんなものだ。

  
2018.12                             2019.12



5492万理久利:2020/12/09(水) 09:20:59
秋の薬師池
今年は梅の季節から、梅雨、猛暑の夏、そして秋、てくてくと薬師池公園に通いました。
いままでほぼ閉じ籠もり状態だったというのに、コロナ禍の中突如散歩に目覚めたという
感じでしょうか。
漸く深秋らしいヒンヤリした天気の良い日、紅葉を見に今年7回目の薬師池散歩に行って
きました。
レンズの向こうの竹内さんのような華々しい赤や黄を探しましたがみつかりません。
豪華絢爛の錦秋とはほど遠い、へたをすると加齢臭が漂うような渋みの効いた景色です。
これはこれで、過度の華やかさやけばけばしさとは無縁の、心おちつく景色の良さかあり
ます。負け惜しみかな…?



  


       菖蒲棚??????????????????????????????????    蓮池
        


たまたま幻想的な写真が撮れました。
 

      お気に入りの一枚 この公園に一番似合っています。
      



5493同人α総務:2020/12/09(水) 12:16:33
貴美女の散歩道/秋の井の頭公園
弁天堂の朱色と紅葉の赤が池に映えます。
山茶花の赤も登場します。
題名を見ずとも、誰が写したものか私以外でも想像がつくのではないでしょうか。
絵画と同じく、写す方の個性がよく出るものですね。
何に注目したのか、どんな構図を狙っているのか、そしてレンズの向け方、シャッターの
切り方にもその人の性格がでてくるのかもしれません。
気が付くといつもその人の目になったつもりで写真を眺めている自分がいます。
確かに、これは貴美女さんの目を通して写した作品だと思いました。

??????

朝、ちょっと井の頭公園へ
紅葉はあと少しでお終いの気配でした。
珍しく背景に弁天堂をちらっと入れて撮ってみました。
山茶花は、咲いてる花と散っている花を入れようとして欲張り過ぎた。
犬の散歩がやたらと多かったです。(Kimijo??12.7)



5494同人α総務:2020/12/10(木) 15:24:42
レンズの向こう/初冬の紅葉
紅葉の写真が続きましたが、大トリを飾るのはやはり“レンズの向こう”の竹内さん。
青空をバックにひとひらの真っ赤なモミジが細い枝にしがみついています。季節は秋から
冬、師走となったことを感じさせてくれる一枚です。
溢れるばかりの紅葉も、日毎夕陽に飲み込まれるように消えてしまうことでしょう。




????     


  
 12月となりました。あとわずかで2021年となります。
時間正確に進行していきますが、自分の感覚はかなり非線形に感じているこの頃です。それにしてもものすごく時間の
流れが速いように感じています。
 さて待望の紅葉やっと自分の中のイメージといっとしたものやっと見えてきました。秋の紅葉ではなく初冬の紅葉
なんですね。本日多摩湖周辺を散歩写真撮りました。(I.Takeuchi)


         
                                    (Photo by I.Takeuchi 2020.12.7)



5495同人α総務:2020/12/15(火) 13:46:13
お知らせ
古賀和彦氏が斜光25号コラム欄に寄せた作品を掲載しました。
??(下記タイトルをクリックすると作品にはいれます)
   『31』

◆数字「31」はいったい何を意味しているのでしょうか……。



5496昭和のテレビっ子:2020/12/23(水) 08:26:47
あらら
「三菱UFJ銀行、頭取に半沢(淳一)氏 13人抜きで常務から昇格 」12.22 日経新聞

昨日の日経記事。これを聞いて「虚構新聞かと思った」人がいるらしい。(笑)
『半沢直樹』の原作者は、半沢淳一氏と三菱銀行同期入社だ。同行を辞め小説家になり
この作品にとりかかった時、飛び抜けて優秀そうな淳一氏を思い起こし、またその名前
も小説の主人公にぴったりだと思ったにちがいない。
半沢氏の頭取昇格は当然なのだろうが、ドラマのお陰で高いCM料を払わずに強力な宣
伝効果をもたらした。半沢直樹&淳一さまさま。



5497万理久利:2020/12/25(金) 12:51:28
神野図書 放浪記3/岩波少年文庫 
今から70年前の12月25日、岩波少年文庫が創刊されました。
α総務で保管している神野図書の中に数冊みつけました。
赤、青、緑、水色……くっきりとした表紙の厚紙に白黒のなんともかわいいイラストが描
かれています。
どれも遥か昔し小学生の頃読んだ本ばかり。学校の図書館、市の図書館、町内会集会所の
図書館で借りました。当時は海の向こうの世界をテレビよりこういった本で初めて知った
ものです。

真っ赤な表紙の上の白抜きのタイトル『クオレ』(上・下)。中身をすっかり忘れていた
ので、開いて目次をながめていると「母を訪ねて三千里」があるではないですか。クレオ
の中に収めれていたお話だったのですね。思わず開いて半世紀以上の時を経て、また親思
いの勇敢な少年マルコに合いました。原題は「アペンニーノ山脈からアンデス山脈へ」、
世界地図が当時頭に入っていたのか危ういところですが、あんなにしてまで母親に会いた
いのかと不思議に思ったものの、マルコが海越え山越えたくさんの苦難を乗り越えて母親
に再会できたことだけはわかりました。

創刊の日がクリスマス/降誕祭、創刊の選んだ作品の中に『クリスマス・キャロル』が入
っている――GHQの影響なのかもしれません。今なら、岩波さんのGHQ忖度といったとこ
ろでしょうか。

表紙と中の挿絵だけでもなかなか楽しめる岩波少年文庫です。??

クリスマス・キャロル  村山栄太郎訳
1950年12月25日 第一刷発行
????



5498お知らせ:2021/02/01(月) 17:05:54
α総務
■コピペ大王エッセイ集
『コピペ書評』No.56を裏サイト「戯評」にアップしました。
*一年を迎えるコロナ禍、今年も快調にコピペ書評が登場です。
コピペ判定機「コピペルナー」も順調に動いてくれたようです。
今年第1回目のコピペルナー排出レポートをご覧下さい。



5499万理久利:2021/02/28(日) 13:52:12
『猫のしっぽ』
掲題は2月22日の猫の日をにらんでの図書館特設コーナーで借りた数冊の本の中で印象
に残った一冊。
著者高田宏さんは、作家になる前はエッソ石油広報部でPR誌『エナジー』の編集者でこれ
がまた数あるPR誌のなかでもピカイチだったそうである。
もともと観察力や表現力に長けていたことに加えPR誌編集で鍛えられたのだろう。ときど
きα電子図書に寄稿してくれる佐賀櫛田宮の牟田氏とちょっと重なる。

猫をめぐる43の短いエッセーが綴られているが、そこには画家である息子雄太さんによ
るたくさんの挿絵が挟み込まれている。息子もまた著者とともに猫と仲良く暮らしてきた
ことがよくわかる。親譲りの観察力と表現力が絵によく現れている。

「猫らしさ」をうまくとらえていると思えたエッセーをひとつ紹介。


  好奇心??

 仁木悦子さんに会ったのは一九八四年、国際ペン東京大会のさよならパーティーでのことだった。京王プラザホテルの大ホールの片隅で、車椅子の仁木さんと初対面の挨拶を交わし、すぐ猫の話に花が咲いた。
(中略)
 たくさん話したなかに、猫の好奇心、とりわけ子猫のなみなみでない好奇心のことがあった。猫はだいたい、好奇心のつよい動物で、玄関に人が来ると様子をさぐりに出てきたり、荷物が届いたりするとそのダンボール箱をぐるぐる廻って調べたりする。箱を空けて中味を出せば、今度は空き箱のなかに跳び込んでみる。好奇心のかたまりなのだ。なかでも子猫の好奇心はなみはずれている。
 仁木さんにも話したのだが、うちの猫の一匹でサチという三毛猫がまだ生後半年あまりのとき、雪を見て好奇心をかきたてられ、雪のなかをかけまわったことがあった。
 或る冬の朝、起きてみると東京にはめすらしい大雪たった。庭の木々は枝という枝に雪を積もらせ、庭には数十センチの積雪があった。人間の膝くらいまでの雪だ。
 雪好きのぽくも興奮したが、ぼく以上に興奮したのが、サチたった。雨戸とガラス戸を開け放って雪見をしているぽくの足もとで、彼女はしばらく白銀の世界をくい入るように見ていたが、やがてじりじりと前進し、濡れ縁の雪を前足でさわってみた。
 その白いものの冷めたさにびっくりして手を引つ込めるのだが、また手を出してみる。何度かそんなことをしたあげく、サチはとうとう好奇心を押さえ切れなくなって、お尻と短い尻尾を振ったかと思うと、庭の雪のなかへジャンプした。
 その日の雪は軽い雪たった。ジャンプしたサチが雪煙にかくれた。つぎの瞬間、塀のほうへ向かって突進していた。両子両足が雪に埋もれながら、猫族特有のしなやかな跳躍力を見せ、粉雪を散らせて走る。塀際の常緑樹の下は薄い雪だ。そこまで行くと、こちらを振りかえり、ちょっと得意気に鳴いた。
 サチはふたたび深雪に跳び込む<雪煙を散らして走る。
 ――おいおい、サチはトラたったのか。
 まるでトラが雪山を疾駆しているようだ。左に右にサチが走り、新雪が乱れてゆく。
 濡れ縁にもどったサチが、四本の足を順に振って雪をはらった。目はらんらんとして、雪を見ている。これはいったい何だろう、生まれてこのかた昨日まで一度も見たことのないものだ。たぶん、そう思っていたのだろう。手足に暖かさがもどると、サチはまた雪の庭ヘジャンプした。
 つぎの冬も雪が降った。「サチの大好きな雪だよ」とけしかけると、ちょっと庭に出たがすぐに帰−てきた。もう最初のような好奇心はうずかないようだった。

             

(好奇心:『猫のしっぽ』新潮社 P162より 絵 高田雄太)



5500万理久利:2021/03/30(火) 08:50:26
桜と束の間の初夏
ピークを過ぎてそろそろ桜吹雪の時期に入ったかと、いそいそと近くの公園に行きました。
春休みの子供達とママさん、自粛中パパさんも加わって、平日でも人だかりでした。
噴水の中に入って遊ぶこども、回りのベンチでびっしょり濡れた体をママに吹いて貰って
いるこども、春を飛び越えて一瞬夏がきたような風景でした。

昨日の風景
一見閑散として見えますが、噴水手前のベンチには休憩中や遊び終わったチビちゃんとママさんたちがいます。


????????????           ずらりと置き干し
????????????            



5501赤松次郎:2021/04/01(木) 06:33:57
エイプリルフール−AI(人工知能)
 日本プロフェッショナル野球組織のコミッショナーから今日4月1日に重大発表があった。
来年からプロ野球の競技は全て野球場での競技を一切行わないとした。そのかわり競技場の
控え室で両対戦のチームの監督によるメンバー表提出を受け、日本プロフェッショナル野球
組織の中の係員二人による公正なAI(人工知能)による正確な予測判定の結果を算出して
勝敗を決めるというシステムだ。
この勝敗算定システムには二つのメリットがあると日本プロフェッショナル野球組織側は説
明した。
 1.大勢の野球観戦者を、将来無限に変異するであろう新型コロナウイルスから完全に守
   ることはできないから、現実の野球競技を中止する。
 2.AIという「推論の無謬性」が保証されている限り、省エネ法・エコまち法・自然環
   境保全法・労働基準法に鑑みて机上での勝敗を決する方がベストである。

 ちなみにAIによる現在の野球競技の監督采配の趣向、投手や捕手の配球の予測はすでに
チームの参謀や解説者や放映局によって行われているのが現状である。wikipediaによると
スーパーコンピュータ「富岳」は、1秒間に約41京5530兆回の計算ができる。わかりやすく説
明すると、日本人1億2000万人が電卓を持ち寄り、1秒間に1回、24時間不眠不休で計算し続け
たとして110年かかる計算を、「富岳」だと“たったの1秒”で完了できるということになる。
 だったら予測不能な監督や選手でチームを構成すればAIの「推論の無謬性」の裏をかく
ことができるではないかという考えが浮かぶ。しかしそうはうまくは行かない。へそ曲がり
で天邪鬼で破天荒で、三塁から二塁・一塁と回っても一向に動じない、ブラウン運動の権化
のような人物を集めたとすれば、ルールのないゲームは成立しないこととなる。 ロジェ・カ
イヨワも『遊びと人間』のなかでそのことをいみじくも指摘しているのである。

 さてここで日本プロフェッショナル野球組織の決定に関して、いつものように中山競馬大
学の滝沢馬糞准教授の意見を聞いてみた。
 「私はこの決定に断固反対する。なぜならツエルブナイン 99.9999999999% でも100%
ではなく、1兆分の1の確率で発生する事態でも明日突然起こることもあり得る。
 大森荘蔵によれば確率論のなかで「もそも確率的予言とは、両立不可能な二つの可能性を、
次の1回に関して云々するものである。そうであるならば、1回きりの事件についてその確
率の当たりはずれを言うことは無意味である。いわば確率とは過去の、これまでの結果を基
にしてなされているのだが、人々が関心を持っているのは実際には未来の、次の1回のゆく
えなのである。それはいわば、「来るべき人生への賭けの表現」なのである。それはまさに、
自分の生活をそこに賭けていくという姿勢、「未来に立ち向かう構えの姿勢」、「覚悟のほ
どの表現」なのである。
 だから私馬糞はAIの「予測」に自分の人生を託することはとうていできないのである。」

 今回は滝沢馬糞准教授もまともなことを言っている。さては大穴の馬券を引き当てたに違
いない。しかしJRA日本中央競馬会がAIによる競馬判定のシステムを採用すれば、大穴を
狙う理論の講義が成り立たなくなり、彼の糊口がしのげなくなるから真剣に反対することへ
の理解はできる。
 私も早晩この 日本プロフェッショナル野球組織による野球の勝敗をAI判定に託する決定
が覆され、大勢の観衆の中での監督・選手等の知恵比べ肉弾戦の競技システムにもどると考え
ている。これは神様、仏様、AI様のご託宣ではなく、単なる私の山勘である。

5502お知らせ:2021/04/05(月) 10:44:07
α総務
■コピペ大王エッセイ集 (戯評リンク集参照)
『コピペ書評』No.57をアップしました。
*コロナ禍二年目、勢いが衰えないままもう4月に入ってしまいました。
コピペ大王もコロナに合わせるかのようにチョキチョキペタペタと精力的パッチワークを
繰り広げています。
ワクチンまだか〜い!?



5503昭和のテレビっ子:2021/04/05(月) 11:24:43
池江さんの涙
コロナコロナの暗い話題ばかりの中、池江璃花子さんの大会復帰、しかも五輪切符をゲッ
トしたというニュースは、日本列島を1000ワットの電気で照らしてくれた感じかな。
  快挙!!
自らの1000ワットの光で流れる涙もキラキラ。
  ダイヤモンド!!
この2年ですっかり白くなってしまった肌、すべすべの肌
  温かな純白の陶器!!
鍛え直した筋肉、そぎ落とした贅肉、均整のとてた体
  ビューティフル!!

オリンピック開会式は7月23日
たとえコロナで中止になったとしても
彼女は既に金メダルの女神。
ひさびさのホッコリニュースでした。



5504昭和のテレビっ子:2021/06/08(火) 10:51:08
NHK特集「トンボになりたかった少年」
久々の書き込みです。
1984年放送された掲題作品が本日午後6時10分からNHKBSプレミアムで再放送されます。
空力学で有名な東昭氏の少年時代を取り上げた作品のようです。
先日目にしたこの番宣で、直ぐに思い浮かんだのがα同人の竹内氏。
彼もまたある意味トンボに見せられた、自称「ヤモ(トンボ)気違い」少年だったからです。
ともに急上昇も急旋回も自在なトンボに魅せられ、一人はその仕組みしりたがり、一人は
如何に捕獲するかに熱中した……。科学少年二人はトンボの動きと仕組みを徹底的に観察し
まくったに違いありせん。

参考
■NHK番宣  「トンボになりたかった少年」 https://www.nhk.jp/p/ts/DN23LL75QJ/episode/te/V7P4Z9QNW3/
■竹内氏紹介ブログ
https://star.ap.teacup.com/applet/alpaha23/msgsearch?0str=%82%A0&amp;skey=%83%84%83%82&amp;inside=1&amp;x=0&amp;y=0

     
東少年(1984当時の番宣ポスターより)         竹内少年イメージ(α著者紹介より)



5505同人α総務:2021/09/23(木) 18:48:40
お知らせ
次号60号テーマ「逆旅」の著者前書きを掲載しました。

この亀甲文字がお題ヒントです。わかるかな?


ニューロン・カフェリンク集またはhttps://9326.teacup.com/create01/bbs? でご確認ください。



5506響灘王子:2021/09/24(金) 11:44:33
後半人生最大の失敗
 総務担当女史が無事回復とのことで一安心、ところが当方では秋の大失敗の巻でご参考になればと思い投稿します。                            私方家族は携帯歴20年ですが、電波の関係で来年には機種変更が必要となるので一昨年からダイレクトメールが波状攻撃でしたが、もう値段も底値と思って家族3人分のガラ携を先々週に最新型に機種変更。しかしその設定・操作方法はパソコン歴30年の私にも複雑難解で、3日に一度お店通いする始末でしてシニア向けの簡易型にしておけばと反省の落日です。
 もそもドケチ型の私は、家・車・家電製品等々購入には万全の調査の上で決定するので買い物では殆ど失敗したことはありませんでしたが、今回ばかりは人生後半戦で最大の失敗と相成りました。(でもヤング達は普通に活用している不思議?)         高齢者となっても頭脳明晰な諸氏ならば最新型でもOKでしょうが、日常生活上持たざるを得ず、でも今更複雑な事に係りたくなければ暮々もシニア型ですよ!        ※ 詳細必要な方は別報します。

PS 全くの別件ですが、先々月に大阪在住の実妹が「還付金詐欺」で¥98万円の詐欺被害に遭って落胆、チャキチャキ型の「大阪のオバチャン」のはずなのに役所からの電話にアレヨアレヨという間にATMから送金してしまう不思議! ところがこの犯人が先週に逮捕されたのです、が、勿論被害回復は不可能らしいですが「天網恢恢疎にして・・・」
でざまあ見ろ! 我が国で疎にして漏れいているのは政治家の世界だけかも!



5507万理久利:2021/09/24(金) 12:19:50
絶妙のタイミング
本日午後一時、来年から使用不可のガラケイ電話をスマホに変える手続きをしに行きます。
一時はパソコンをここぞとばかりにいじくり回していた私も、今ではその面影は一切無く、
ガラ系ですら手こずっていたほどです。 迷うことなく「スマホスタートプラン60」と
銘打ったお薦めプランに乗るつもりです。
最低限電話とメールができればよい、あわよくば運べるパソコン、お財布、歩行ナビ、ラ
ジオテレビ、図書館……。欲張ると失敗するかな?
いずれにせよ、少しずつ使い慣れて、つもり貯金をしながら、グレードアップした機種と
中身に変えていこうと算段しています。
響灘さん、ご忠告ありがとうございました。

PS 「うまい話はアリエナイ」がしみついています。そして幸いにも金銭的余裕がない
ので、まず狙われることも取られる金もありません。付け加えれば、大金を用立てしてく
れる知り合いも、銀行もありません。取られる心配が無い上、大きな負債を抱える心配も
ありません。あっかんべーの気分……貧乏人の負け惜しみです。(笑)



5508同人α総務:2021/11/15(月) 10:53:45
個人著作集アップのお知らせ
牟田元明氏による、「佐賀・さくら会」今年3月と11月号寄稿作品を掲載しました。
題名をクリックしてお立ち寄りください。
 ・『上田氏の力業に感服』
 ・『愛月の退団を惜しむ』

◆コロナ禍二年目を迎える今年一月二日、著者は宝塚新春公演 ミュージカル・シンフォニア
「fff フォルティッシモ――歓喜に歌え!――」の観客席についていたようです。
◆いつもどおり、歌劇団女子をこよなく愛する牟田氏の厳しくかつ温かいタカラジェンヌ考で
す。公演中止や縮小に立ち向かうタカラジェンヌたちを励まし続ける氏の姿が浮かんできます。

    



5509同人α総務:2022/01/14(金) 11:04:44
個人著作集アップのお知らせ
牟田元明氏の2021年度『斜光』寄稿作品を作品集に掲載しました。

(下記タイトルをクリックすると作品にはいれます)
 「長嶋茂雄と岡本太郎」

◆ 某大手企業社内報企画「重役対談」の担当者であった牟田氏ですが、中でも記憶に強く残る
長嶋茂雄さんと岡本太郎さんとの対談をふりかえる作品です。スポーツ界と芸術界で異才を放っ
た二人ですが、その二人の特徴が色濃く伝わってきます。思わずくすくす笑い。

関連: 斜光12号(2007年)「藤原先生への手紙」??
    (新田次郎さんとの対談の思い出と御礼を氏の息子である数学者藤原正彦さんに綴った)
     →https://9328.teacup.com/create01/bbs/11

????



5510同人α総務:2022/01/17(月) 16:41:45
個人著作集アップのお知らせ
古賀和彦氏の2021年度『斜光』寄稿作品を作品集に掲載しました。

(下記タイトルをクリックすると作品にはいれます)
 「2020年度エイプリルフール」

◆好奇心たっぷりの猫「モロ」が、これまた好奇心たっぷりの同居人K氏の仕事部屋で日記帳を
みつけた。さてさてその日記には何が記されていたか。
猫の皮をかぶった人間、人間の皮をかぶった猫か。そっくりな二人(匹)の正体とは……。

??????????????
??????????????????????謎の日記帳と「モロ」



5511同人α総務:2022/01/19(水) 14:20:44
個人著作集アップのお知らせ
2021年度『斜光』の表紙絵と挿絵を担当した古賀氏が同誌裏表紙にコメントをいれています。
(下記タイトルをクリックすると作品にはいれます)

 「The Long Goodbye」



5512同人α総務:2022/04/10(日) 15:47:54
個人著作集アップのお知らせ
竹内一郎氏の2021年度『斜光』寄稿作品を作品集に掲載しました。

(下記タイトルをクリックすると作品にはいれます)
 「階段スイッチの怪談」



5513同人α総務:2022/04/10(日) 16:49:32
お知らせ
 お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、長年に渡りα同人の遊び場としてレンタル使
用してきたαホームページ「ニューロン・カフェ」を始め電子図書やギャラリーその他が利用
できなくなります。既に上記リンク集で、「同人α作品集」および「アートギャラリー ニュ
ーロン・カフェ」は先月末日をもって閉鎖されています。当ホームページその他のteacup掲示
板利用のα作成管理のメニューも今年7月末までで閲覧書き込みともにできなくなります。
たまに電子判作品集を開いて大きな文字で古い作品を読む楽しみもありました。
 コロナ禍も加わりニューロンカフェはこの数年ひっそりとしていますが、クローズとなると
それはそれで寂しいものです。目下新たなカフェを模索中です。

 タイミングよくレンズの向こうの竹内氏から今年春の写真が届きました。
閑古鳥状態のこのカフェに、たまには花でもをかざりましょう!
 竹内さんの斜光作品「階段スイッチの怪談」にも是非おたちよりください。
??



5514同人α総務:2022/04/13(水) 21:12:33
同人α60号発行のお知らせ
 やっと同人α60号を発行することができました。
 前号59号が昨年4月の29日でしたから、丁度1年です。この一年の間に、世界でもこ
のα同人仲間にも大きな変化がありました。世界中を震え上がらせたコロナ禍に加え
今度はウクライナ侵攻。毎日のように悲惨な映像がテレビやyoutubeから流れて来ます。

 それでも春はやってくる。
 冊子を開いてしばし安息の時間を味わっていただけたら幸いです。


60号 6作品 149頁 テーマ:古賀和彦提供????   ??????         ??   目次
    

※先日ご案内したように、過去の作品及び今回の60号作品を電子図書でみることがきません。
同人及び購読者の皆様、60号冊子が届くまでしばらくお待ちください。
尚、60号テーマ「逆旅」の前書きはTop画面にあるリンク集または下記をクリックしてご覧になれます。
 「逆旅」前書き



5515同人α総務:2022/06/21(火) 10:20:45
個人著作集アップのお知らせ
◆牟田元明氏による、「佐賀・さくら会」今年4月号寄稿作品を掲載しました。
題名をクリックしてお立ち寄りください。
 ・『上月城、上々のすべり出し』

◆古賀和彦氏による、「おくりびと」を更新しました。
題名をクリックしてお立ち寄りください。
 ・『博田さん追悼ー逆旅』

※当掲示板を含め上記リンク集の中、teacup掲示板がこの7月一杯で閉鎖されることになりま
した。現在移行先を検討中ですが全部を再構築することは無理かと思われます、あと約ひと月
ほどですが、お時間のあるとき、過去の掲載分をふりかえってみてください。






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