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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

3340万理久利:2014/07/02(水) 08:52:39
人生詩 評−2
【四十代】
 どこかの広告/カタログ/パンフ専門の出版会社か。このあたりの知識は評者にはまっ
たく無いので主人公の職場の正確な業種を特定することはできない。働き盛りの四十代、
企業戦士と呼ぶにはどこか主人公に見られる気持ちの余裕が邪魔をする。そして業界独特
のワイワイガヤガヤ学生時代の雰囲気すら漂う。キャッチか商品名かでもめたり、カタロ
グ表紙の出来映えに一言釘をさされ腐ったりと、言葉と画像でいかに読む人の目と心をを
引きつけるかが勝負所でもあるようだ。さりげなく書いているが、そのあたりがじんわり
と伝わってくる。
 マイホームを妻に持たせたい、息子の成績をちょっぴり気にしたりと、一家の主の重責
を感じさせながらも、春から夏にかけてのこの季節を彩る花たちに目を向ける心のゆとり
も伝わってくるのだ。

【六十代】
??どこかのラボ(研究室)のようだ。前職とどう繋がってここに至ったかについてはこの
作品から読み取ることはできない。主人公の失敗談や成功談を楽しむといった作品ではな
いから、そのあたりはどうでもいい。でも二つの職業が並んだのは面白いし多少の興味は
ある。繋がりが見えない二つの職場だが共通点がある。やはり職場の仲間とのワイワイガ
ヤガヤ和やかな雰囲気だ。威圧的な上下関係、煩わしい人間関係、ノルマの重圧、ひがみ、
やっかみ、競争、そんなものがほとんど感じられない。主人公は同じ空気を知らず知らず
の内にもとめてきたのか、あるいは主人公の目がそのように空気に対してだけ反応してい
るのだろう。そして妻凜さんとの生活もまた、ほのぼのとゆったり淡々と繰り広げられる。
読者が喜びそうなスリルもサスペンスもないが、人との会話の中にも、道ばたの花の中に
も主人公にとってはスリルとサスペンスを感じているのだろう。優しい時のながれに評者
もいっしょに飲み込まれそうになる。
 おわり

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