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1693長岡曉生:2011/09/10(土) 16:35:47
人の像をした美しい青い地球:評の2
[くさぐさの知り始め]い・ろ・は  について
この節で意見を述べている「僕」は、著者自身を示す。

★い(花と杉皮・岩石片)
A群:花の内で心を奪われたもの:菜の花、梅・海棠・桃
B群:そうでないもの:藤〜向日葵
 このA・Bの両群に対する好みの違いの真の原因が何処にあるのか、良く解らないが、
 A群については、水彩画を描き初めの際に抱いた好印象を保ち続け
 B群については、雨後の幹と花びら間に不調和な色合いを生じるという桜で代表させて
 いるのであろう。
C群:杉の皮
D群:何処にでも見掛ける平凡な岩石片
 著者は、花が持っている不調和な色合いを生じる恐れが無いのが、C・D両群とする。
 つまり、素朴な色合いが好ましいということであろう。
 杉の皮は、好ましい赤色・鈍い光沢・芳香をもつ点が評価されているが
 岩石片については、あれ?   きっと、「これは」の後に脱落が有るんですね。

★ろ(陶磁器と岩石)
ここでの著者は、先ず陶磁器の美を、美しい{描線・フォルム・色彩・肌}という一般的な
評価に求め、これらがどこと言って取り柄のないつちくれからできていることに感動する。
(私自身は、陶器の美は陶芸家の技と炉の火力こそが土塊の可能性を引き出すのだと思う。)
この後、陶土カオリンの特性、これと同じく淡紅色を帯びる絹雲母の不思議を説き、さらに
は正長石の薄茶色からの連想で、章句人の職人の技への憧れをもたらした砥石へと繋がる。

★は(音)
著者は、得意の音について、幾つか所信を述べる。
気がついた事を挙げると
著者の好みは、汚い音・柔らかく余裕のある低音・緩やかな波の中の強調だとし
力強い演奏に必須と見るのは、主旋律に寄り添う伴奏であると喝破する。
そして、最終行。
 「何が美を構成しているか。大地の醜い力強さ、醜い者の持つ劇的な生命力である」
この節は、これが結論であろう。
著者自身の思いは、いつの間にか前節の「青い地球」と同じ思いに集約されていたのだ。

 うーむ、著者の本音は、本当にそこにあるのだろうか。
 本当は、醜く見える素材の上に、大きな努力を加えるという作業を、大前提としている
 のではないだろうか。
 というのは、評者の勝手な想像です。
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