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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

5071昭和のテレビっ子:2017/11/25(土) 21:17:23
映画『ナチュラル』1984
『普通の人々』の翌日に放映されたのは、監督としてではなく遅咲きの天才野球選手役で
登場するロバートレッドフォード主演映画だ。
レッドフォード続きだけでなく、普通→ナチュラルの流れでNHKスタッフが選んだのかと
思ったら、ナチュラルの意味は「天才」という意味らしい。

『普通の人々』に出てくる妻と息子にひたすら優しいだけの、問題から逃げようとする気
の弱いインテリ夫と違って、今度は投げても打っても人力をこえた凄腕を持ち、野球に対
する野心いっぱいのパワフル男だ。故郷に残した彼女のことなど思い出しもしない。主人
公の素性にもふれないし、「有名になって必ず君を迎えにもどる」と言いって置いてきた
女性のこともそっちのけで映画は野球の世界だけを描いていく。意地悪な仲間もでてくる
が、基本気の良い野球好きのチーム監督とメートばかりだ。そして野球を愛する大人から
子供までのたくさんの観客が登場し、いかにも192・30年代、ベースボールアメリカの風景
が続く。悪者と言えばコミック「バットマン」に出てくるようなお決まりのちょっとドジ
なチームオーナーと主人公に惚れ込んだオーナーの若い愛人くらいだ。それもあまりに
漫画チックで憎めないくらいだ。

ワンシーズンの間の出来事だが、最後の最後で置いて来た懐かしの女性が登場し「貴方の
子供が応援しにきてるわ」の彼女からのメモを見た主人公が、てナイター塔をぶち抜く巨
大ホームランを打ち優勝を勝ち取る。ショートしたライトが次々と火花を放ちグランドの
上空は大花火大会状態となる。作品中、この仕掛は圧巻だ。
初めのシーンは遠い昔の主人公と父親の、終わりのシーンは主人公と息子のキャッチボー
ルだ。花火大会とこのキャッチボールシーンだけで映画は十分。後は全部はっしょっても
いいくらいだ。

男を捜さず、頼らず、女手ひとつで息子を育て上げ、男を待ち続ける女がいた時代、野球
を心から愛し生活の一部にまでなっている人々が沢山いた時代、古き良きアメリカを描い
たアメリカ人好みのほっこり映画だった。

甘いマスクでならした俳優で監督でも認められたレッドフォードが、一番演じたかった、
作品だったのではないかと思えた。






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