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『サティのうた』2008 NHKアーカイブ
サティとの出会いは大学生のときだった。友人といっしょにやってきた。
40階から見下ろす町並み、星を見上げながら走り抜ける真夜中の商店街、いつもサティ
の音楽といっしょだった。どんな人だったのか、どんな生き方をしたのか、これまでサテ
ィのことなど何も知らなかった。知りたいとも、知ろうともしなかった。
黒、時に白のベネチアンマスクをつけたパントマイマーの踊りと時の流れに沿ったサテ
ィ作の音楽で綴られた人生詩だ。ドビュッシーとの関わりが出て来たことにも驚いた。や
っぱり…そうだったのか、そうだったのだ、としか思えない。名前こそ出てこなかったが、
武光徹もこの二人の世界に魅せられた作曲家だったに違いない。
番組エンディングのドラムスとギターとSAXだけのジャズ仕立ての『ジムノペディ』。
影絵のような演奏者たち、そして窓の外にうつる山高帽、エリックサティの古くて新しい
不思議な世界をうまく表していた。
「時代を超えていつも新しさを感じる」。アーカイブ番組の最後に付け加えられるコメ
ントが私の感想を端的に述べてくれた。異端のレッテルを貼られて、生きて居る間は地位
も名誉も金も家庭も無いサティの素直で真摯な…、だからこそのユーモアとペーソス溢れ
る時間を彼の音楽とともにたっぷりと丁寧に味わうことができた。
サティ好きにとっては至極の作品となったようである。
(制作 NHKエンタープライズ)
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