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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

3585万理久利:2015/01/22(木) 11:56:44
命の値段
 イスラム国の人質解放のための要求額が、ニュースで2億 20億 200億、桁が違
う「2」が並ぶ。おまけに通貨が円とドル(アメリカドル)が聞き取れず、よく注意して
聴かないと、いったいどれだけの金額が親族あるいは日本政府に要求されたのかを自分の
使い慣れている円での感覚で掴むことができないでいた。

 そんな中「誰・何に対る金/賠償なのか」「人間の命の値段などそもそもつけられるは
ずはない」、がふと頭に浮かぶ。交通死亡事故の賠償金額は、保険会社などでは判例を考
慮しながらその人の年齢、職業等で画一的なテーブルがいち早くできているが、最大公約
数での値踏みだ。皆がそれなりに納得するであろうとのぎりぎりの数字であろう。死亡時
の職業の平均的逸失利益、遺族のお悔やみ料を計算あるいは推測してはじき出す。支払う
相手は「遺族」にほぼ限定されている。
 それでしか民間の保険会社や国の司法も流れていかないことは充分わかるし、欠かせな
いシステムだとは充分理解はしているが、値踏みすること自体にとまどいを覚えることが
ある。それが政治的交渉の場では、さらに別の要素が加わってくるのだ。国の対外的意思
表示、面子、その他諸々。共通のテーブルなどもちろん無い。

 ホロコーストによるユダヤ人の殺害、過去の白人世界がなしたアジア・フリカ、南北ア
メリカ大陸の先住民に対する殺害、略奪、今のテーブルで計算したらどれだけの賠償金の
やりとりになるのだろう(当事者が死亡している現在では相手はその子孫か、彼等が多く
住む「国家」になる?)。賠償は「暴力/殺害/報復」ではなく基本「金」で、と考えつ
いた人類ではあるが、金額についての共通認識、ましてやその考え方を持たない世界もあ
るのだ。拉致者を殺戮したイスラム国の賠償責任額は…? これは無限ループの世界だ。
こんなことを繰り返していると人類の滅亡だけが待っている。
 「金」は人類が考え出した便利なものだが、事が起こったとき全てがこれで解決できる
わけではない。とりわけ人の「命」や、民族の文化、宗教については。相手に償う、その
認識さえ国も構成する人一人一人もその感覚は異なる。

 様々な人種、宗教、文化がある中で、最低限[みながこの地球で共存していく、相手の
存在を尊重する]、そのことの共通認識をそれぞれの国、人民が持たない限り不要な争い、
殺戮は続くのだろう。
人類の歴史の中で、少しずつ学んできたのが人類だと思う。そう思いたい。






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