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人生詩 評1
日記の衣装をまとう[散文詩]、10代40代60代並列の形をとるから、結果
ある男の丸々の人生の[詩]になる。日記そのものが全体として一つの詩になる―。
そんな読み始めの頃に抱いた漠然とした感想が、回を重ねた今、再び実感となって湧いて
きます。生(なま)の日記を並べる日記文学でもないし、日記体小説とも違うのです。
人生訓、人生観など殆ど読み取れません。感情なども殆ど書かれていません。あるのは
その時みかけた草木や人の様子、匂い、会話、やった事、出来事、読んだ本、流れていた
テレビ、妻のひとこと、息子の服のボタン、淡々と並ぶこれらの言葉たちが、小さな一つ
の世界を作り出します。読み手の頭の中でいろんな繋がりを持たせてくれるのです。
日記の中の小さな小さなひとこまの背景にはいつも草木があります。人の生活の背景に
ある大きな自然、時として宇宙まで感じさせます。と同時にその中で繰り広げられる人間
の現実の生活 ― 自然/宇宙や時間からみれば、砂粒よりもさらに小さいであろう ―
のひとこまひとこまが切なく、かつ煌めいて見えてくるのです。こんな効果を出すのは何
故なのだろう…。普通の言葉をただ並べているのではないことだけは分かります。ただな
らぬ言葉の選び方、並べ方をしているのに違いありません。このシリーズが終わる頃まで
には自分なりに分かってくるかな…。
つづく
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