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無限回廊 第二回 を読んで その3
◆仕掛けがいっぱい
1.素数
「大手広告代理店、今彼女がいる場所はホーチミン中心街にある最近建っ
たたばかりの超高層ビルの59階。59と聞いたとき、これが17番目の
素数でHONGO冷熱プラント・都市建設設計事務所11階」。
などと素数にこだわるエヴァ。法科を出ているにもかかわらず理数系の思
考頭脳を持っていることが判る。理に賢く道理を重んじるが、そうかと
いって、ホー伯父さんとの交流やベトナムの文化にたいする関心などを
読んでいると情に薄いというエヴァではなさそうだ。
2.GPS
「エヴァはひどい方向音痴を解消するために、携帯電話に衛星利用測位シ
ステム(GPS)チップ・ナビゲーションサービスがついた新機種に買い
換えた。その音声案内には城達也やチャールズ・ブロンソン、美知子皇后
様などの声をオプションできるという」。この着眼点はすばらしい。
しかしこれはこういうシステムがすでにあるのだろうか、私だけがしらな
いだけであるのか。私だったら「余 貴美子か夏川結衣」あたりの声がい
いな。
3.目のなかの閃光;認識番号
「昨日もそして今日も、帰り道であの「チカッと光った」感覚があった。
ホイアンとミーソン聖域めぐりの疲れか、仕事疲れか、コンタクトレンズ
の具合が悪いのか、目自体が悪いのか、のんびりやのエヴァも気になり始
めていた。それはフラッシュが焚かれた時のものに近い」。
「エヴァは認識番号の意味はおろか、四人が偶然邂逅するときまでは、
バード・ブレイン(認識ナンバー11)、グレイ・ブレイン(認識ナンバー
13)やそしてサカエ・ル・カミノ(認識ナンバー5)達をまだ全く知らな
かった。彼等は違った場所でそれぞれがばらばらに生きていた。それでも
エヴァはその時々で認識番号に偶然に出合い、敏感に何かを感じ取ってい
る。ホーチミン・タンソンニャット国際空港で倒れ込む一瞬に青色ダイ
オードのようなクールな光が暗闇の網膜に明快に浮き出てきたことを覚え
ている。「左から縦に●5個、次の一列に●7個、最後の列に●5
列」。
●
● ● ●
● ● ●
● ● ● =17(認識番号17
● ● ●
● ● ●
?? ????●
などの巧みな伏線の数々はつぎの展開のために用意されたジグゾーパズルの
キーの一遍であり、さすがその筆力はピエログリフ大学の法科を酒席で卒業し
ただけのことはある。そしていまだに認識番号の謎は彼女にも明かされては居
ないらしい。
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