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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

226万理久利:2010/05/12(水) 14:27:21
「空を飛びたかったペンギン」 合評
どんな世界でも変わり者がいて、それは深海への憧れであったり、空への憧れ
であったりする。本気で飛ぼうと考える。飛べると一途に信じる。

グインもそんな数少ない変わり者のペンギンであった。氷上の滑走や、海の中
の回遊だけではものたりなかったのだ。 あの広い空を自由に飛びたい。彼は
何時も空を見上げていた。

グインは「羽根のない皮膚みたいなものらしいなもの」に飛ぶ可能性を直感的
に感じたのであろう。モモンガを発想したのかもしれない。アルバス博士から
アシナガウミツバメに指令があったのかもしれない。但し魚を集めることを条
件に。 その努力たるや、祈りに近い。 約束を守り「布」を手に入れた後か
らは勇猛果敢ともいえる飛ぶ練習が開始される。何度も何度も。 そしてつい
に飛んだ。グインの祈りとアシナガウミツバメとの友情が飛ぶことを可能にさ
せたのだ。 祈りが通じたのだ。気持ちが弱っているとき読んだ一回目には思
わず涙した。(本当)

筆者の詩、物語かもしれない、の中で、一二を争う秀作だと思った。
構成がしっかりしている。登場する鳥たちの観察、設定もよくできていると思
った。兎に角「優しい」の一言につきる。筆者の優しい眼差しが感じられる。
大人にも子供にも読み聞かせたい作品だと思う。

さてグインはどうなったのか。そんな野暮な質問は止めにしよう。
グインは飛んでいるのだ。自由に。夢の世界かどうかはわからない。死の世界
かどうかはわからない。でもグインは生き生きと空を飛んでいる。
それだけでハッピー。 夢を分けてくれてありがとう。
ああ私も自由に空を飛ぶ夢であれば、ずっと見ていたい。
こちら、あちら、関係ない。

作品を読んだ後すぐに絵を描きたいと思った。なかなか描けなかったが、合評
を書いているうちに、むくむくと。子供のお絵かきレベルだが私のイメージだ
った。筆者のイメージと大きく異なったら申し訳なく思う。

https://img.shitaraba.net/migrate1/9330.alpha/0000242.jpg




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