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3001万理久利:2013/12/17(火) 20:23:56
肥と筑 第二十七回 評の1
【日本海側にスポット】

 今回は日本海側の地。丹後・若狭に焦点に当て徐福/海人族の足跡を辿っている。
そう言えばこれまでは徐福が上陸したと思われる痕跡が多く見られる九州西、そして川に
添って北九州、瀬戸内海を渡りながら中国・四国、そして関西が中心だった。
関東・中部、その他以北(東)はチラリだ。

 地理的に言って、渡った先が圧倒的に多かったのは九州なのだろう。それから先の移動
手段を考えると、この流れに沿って(太平洋、日本海経由含め)上記のような具合になる。
国内の移動経路についてはこれまで作品の中で随所で触れていたから想像できる。
 作品を読むときは辞書は勿論だが、時々地図を開いて東南アジア、中国と日本列島を眺
めてどこから来て何処にたどり着いたのだろうかとあれこれ確認してみることが多々ある。
到着してからは、日本国内の散らばり方だ。
 なるほど九州は日本海、東シナ海、太平洋に囲まれ、出航したであろう港からも近いか
ら、海人族がたどり着いた場所だということが良く分かる。とは言え、日本海側の地域は
中国大陸の真向かいだ。飛行機の時代ならいざ知らず、中国大陸と日本海を夾んで顔をつ
きあわせている中国地方の出雲や若狭あたりにも北方系はもちろん南方系も直接着いたケ
ースも多くあったのではないかと思った。その割にはこれまでさほど取り上げられていな
いのだ。

 日本海側の地域はやはり「裏日本」(差別用語らしい)なのかなどと少し思っていた。
寒々しい印象の「裏」とかつて呼ばれていた地域だが、その理由の一つとして弥生時代あ
たりから始まった渡来人の足跡とも関係があるのかなとつい思い巡らせてしまう。
海人族は、稲作はもちろん様々の知識を備え持った技術集団でもあったからだ。技術力は
土地を栄えさせる。今回やっと著者はスポットを当てた。


 神社、その表記、読み(発音)、祀神、お祭り、入れ墨、神紋、浦島太郎伝説(日本書
紀・丹後風土記)等々、著者は顕微鏡と望遠鏡の二刀流で海人族の足跡を嗅ぎつける。
いつもながらその威力にまずは圧倒された。なるほどと言わせる証拠品をたくさん見せて
もらった。
??????つづく
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