したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

4176昭和のテレビっ子:2016/03/14(月) 20:08:02
地震列島
 この一週間、びっちりとNHKを中心に震災特別番組を見た。いわゆる右からも左から
も不思議と「左より」「右より」だと文句を言われるNHKだけにかえって、どちらにも
偏らないフラット感覚の番組構成になっているはずだと思ったからだ。人、金、技術も民
放より勝っている。だからと言っていい番組を作れるということには繋がらないが、じっ
くりこの放送局を観倒すというのも、気が付くことがあるようにも思えた。
 おそらくこの一年、スタッフたちは5年後の3.11をめざして、番組作りにたくさん
の時間をかけてこの数日に渡る震災特集を組んだのだろう。

さてさてそんな寄り道は止めにして、忘れないうちにNHK番組で印象に残った番組を数
件挙げておこう。(以下番組放映順)

【BS英雄たちの選択「大津波から村を守れ!〜三陸海岸の村長の決断〜」】
村を津波から守ろう、全人生をかけて、知恵を結集し、皆を巻き込んで大堤防を作った英
雄。明治、昭和三陸津波の経験が彼をかき立てる。そして彼が取り組んだ堤防は平成津波
から村民全員を守った。中央のお役人ではなく、村長がこれだけのことをやり上げた。地
元の歴史を知っている人だからこそやれたことでもある。

【風の電話】
岩手大槌町山の上にある白い小さな電話ボックスに人々がやってきて死者、行方不明にな
った大切な人に語りかける。まるで電話の先に本人が居るかのように、誰もが語っていた。
扉を開け、受話器を取り、ダイヤルを回し最後まで無言でいる人もいた。
それぞれにとってのそれぞれの思いがあるのだと思わせると同時に、声に出して今は亡き
父、妻、夫、子に語りかけることに意味、声に出すことの不思議な効用効果を考えさせら
れた。そう言えば私も亡き人に声を出して語りかけたとがあった。遠い昔のこと。

【特集 明日へ つなげよう〜東日本大震災5年〜】11〜13日
宮城県名取市閖上(ゆりあげ)をキーステーションにして3日連続ライブだ。
これまでの5年間NHKが追いかけてきた震災番組の総決算といったところだろうか。
しゃべり場にでていたあのコピーライター糸井重里がでずっぱりで頑張っていた。
何でこの場に糸井?であったが、一日目暫くして「こんなじめじめした音楽やめろ」と一
喝。慌てる司会者、戸惑うこれまたでずっぱりの当初から涙くしゃくしゃの森公美子。
視聴者の私も、なんでこんな時にと糸井氏の真意を測りかねたものだ。
その後この番組を3日間見続け、彼は未来に向けて考えろ、今がチャンスだと思って前に
進め、地元だけで固まるな外からの知恵を引き込め等々をNHKにも被災者たちにも言い
たかったのだろう。
最後の日の場面をみると、それは司会者にもゲストたちにも十分伝わっていたように思え
る。

【原発メルトダウン 危機の88時間】
被災者の現状を家族、各種職業、そして役所や消防団、子供と老人等々様々な視点から取
り上げていた。そして役所、消防団、防災の視点からも。
全体的には東電や当時の政権、学者やマスコミの振り返り、そして今後のあるべき姿につ
いてはあまり取り上げられていないような気がしたが、昨日夜は福島原発のあの時の数日
をドキュメンタリーで再現するという番組を投げつけてきた。
5年経ったから再現できたこと、分かったこと、そして放送できることがたくさんあるの
だろう。余計なコメントが殆どついていなことでかえって、事実(おそらく淡々とできる
だけ今分かっている事を綴っただけだと思う)として色んなことを考えさせてくれる番組
になった。ニュース報道だけでは見えてこなかった当時の東電現場の様子、そこで働く人
達の姿があった。
????以上

 実は5年前、いろんなことがあって震災のことは原発も含めてさほど自ら進んで情報を
集めることはしなかった。その後もどこか「他人事」であった。どこまで実態や問題点を
把握できたかは怪しいところだが、日本のこれからを考えるには「地震列島」であること
を欠かすことはできないことだけはだけは分かった。「自分事」であることに。
 神野氏が日本には「震災文学というジャンルがあってもよいのではないか」と書いてい
たのをしみじみと思い起こす。今回のNHK特集はどれも「人間ドラマ」。風の電話の画
像と声はまさしく「詩」。震災後崩れた家の近くの少し飛び出たマンホール蓋の上で歌っ
ていた少女の話はそのままボランティアの力で「マンホールのステージ」という絵本にな
ったともいう。歴史を辿れば、方丈記から始まって地震が繰り返された日本には既に地震
文学が既に出来上がっているようにも思える。
 さあ、私もこの震災列島で生きて居る間は精一杯前向きに生きていこう!!

           「マンホールのステージ」
??????????????     
   ??????      文:横尾和義、絵:照井博恵??(河北新報サイトより)






掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板