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3131万理久利:2014/03/12(水) 08:03:03
心情風景 テーマ前書き
 毎回、テーマ前書きとテーマ担当者の作品を合わせて読むのが一つの楽しみにもなって
います。作品と必ずしも繋がらないケースもありますが、竹内氏の場合はほとんどの場合
繋がっていて、まさしく氏の前書きは作品のプロローグです。

 38号テーマ「心情風景」を目にした時、心情ではなく「心象」の間違えではないかと
思ったのですが、作品を読み進めるうちに「心情」の方がこの作品にはぴったりと合うこ
とに気付きました。
 今号の連載「肥と筑」で象形文字の「象」と人偏のついた「像」の使い方の違いが触れ
られています。単なる形を表す「象」に対し、人の手が加わったものに使われるのが「像」
だとありました。科学のメスがまだまだ入りきっていない人の心を強調するならば、やは
「心象」よりも「心像」、さらに焦点を絞った「心情」がふさわしいと著者は直感的に感
じたのではないでしょうか。人の目に映るものには物理的な範疇を超えた何かがあると著
者は考え始めるのです。

 この前書きでは、科学少年でもある著者の疑問、記憶の映像と出来上がった写真の映像
がどこか異なること感じる自分に気付くことから始まります。いかにも理系人間らしく定
点を決めて撮影を続け、不思議不思議を解き明かそうとします。 [心象空間](記憶)
と[カメラ空間](写真)を近づけていくという作業を通じて、思索を深めて行きます。
それが今号の作品の中で繰り広げられていきます。

 テーマ前書きは、作品のプロローグとしての役割を上手く果たしたようです。
前書きに続く作品『心情風景、その先』は、できすぎとも言える題名でした。

※前書き末尾に掲載された夕焼けの映像もまた「心情風景」にふさわしい一枚。

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