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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

4367昭和のテレビっ子:2016/06/22(水) 22:04:09
映画「夜叉」
      
       監督:降旗康男  撮影:木村大作  1985
         出演:高倉健 いしだあゆみ 田中裕子 ビートたけし 田中邦衛 他


◆この映画を初めから観た。数年前に観たのは終わりのシーンだけだった。
健さんこと修治は大阪南で名の知れた人斬り夜叉だったが、あることをきっかけに組を出
て日本海のとある街で漁師をやっている元ヤクザの役だ。健さんのヤクザ姿といえば着流
しに雪駄、白い腹巻きそんなイメージだが、この映画では白系のスーツに同色のパナマ帽
で決めている。これはこれで格好いい。

◆健さんらしくない役どころだ。 任侠一直線、頑固、一本気、それが高じてどうみても
懐古シーンのヤクザも、足を洗った後の中年男も、「お馬鹿さん」の域にまで達している
のだ。けなげに尽くす妻(いしだあゆみ)とかわいい三人の子がいるというのに蛍子(田
中優子)に惹かれ、彼女の頼みを聞いて命までかけてしまうお馬鹿さん役だ。

◆子供3人とテレビを前に炬燵に足を突っ込みだらしなく居眠りをする健さんが、仕舞い
込んでいた高そうな黒いコートと皮靴と拳銃を持って大阪南に向かう姿、これまた「お馬
鹿さん」。愛すべき「お馬鹿さん」だ。

◆どうでも良いような筋だが、この映画の主役は健さんではなく、田中優子演じる蛍子と
日本海の冬と漁港の景色だ。材木置き場の前での逢い引き、蛍子の真っ赤な和傘が風に吹
かれて雪降る白い世界に飛んでいくシーンは何とも美しい。いしだあゆみとの世界が現実
だとすると、田中優子との世界は夢の世界。私も男だったら蛍子に惹かれてしまうだろう。
それでも夢は夢。現実がある。あれだけお馬鹿さんの修治でも、もう飛び出すことを選ば
ず家族との生活に戻るのだ。ああ、むずがゆい!! 視聴者に一時でもかなわぬ夢を見さ
せろ! 実現させろ!と言いたくなる。

◆修治の背中に彫られた夜叉の刺青だが、夜叉はこの蛍子だと思った。

魔性の女蛍子、田中優子が実にチャーミングでかつ妖艶だった。
修治と蛍子にしびれまくり。それにしても修治は無口で女に関しては実に奥手だ。



              かっこいい!! 放心状態のつる
              






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