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☆☆☆☆☆ 同 人 α ☆☆☆☆☆ - ニューロン・カフェ

428万理久利:2010/07/25(日) 13:30:44
Seasons1 弛緩の季節
 生物にとって、とりわけ人間にとって「高温」と露がたればんかりの「湿り気」は思考を曖昧にさせ、
生き続ける人間にとって体と精神に及ぼす効果が吉と出るか凶と出るか未だに、何とも判断できない。
 10年近く滞在していた南国の地は建物の中は神経が張りつめるほどに冷ややかであったが、戸外はどん
よりと、あたかも時が止まってしまったかのような気だるさに溢れていた。そんな自然環境の中で暮らす
人々の思い出の風景は、決して軽蔑、侮蔑の表現ではないのだが、高架線下の狭い公園で上半身裸で煙草
をくわえ中国麻雀や囲碁に昼から興じる人々だ。(遊技台が市のお金で設置されている。)脇には煮魚と
乾きものと、スイカの皮と黒い種、焼酎、でも皆は実に幸せそうな顔つきをしているのだった。夜はおか
ずと酒と掛け金が増える。
 冷ややかな張りつめた空気は株取引用、海外一流大学留学受験勉強用、または科学者用。
弛緩した空気は享楽用、しがらみ脱出用。
 知恵を身につけた人類は緊張と弛緩を使い分けているのだろうか。体温調節機能を持たない人間はどう
したらいいのか。弛緩は束縛からの解放、自由なのか。
 それでも思考する精神の芯の芯は絶対零度を保ちたいと思う自分がここに居る。




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